仏のイチャイチャ作品集 (仏のマスター)
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楯無エンドアフター ~蒼龍~

 この話は元のにもアップしていた話しなので、読まれた方はスルーされて、次の話しからどうぞ★

【追記】
 現状では元のは削除されてます。


~蒼龍~

 

※時系列としては、楯無エンドの海人が臨海学校から帰ってきた辺りになります。

 

 

 

「おかえり! 海人君」

 

「ただいま戻りました――あれ? 楯無さんだけですか?」

 

 銀の福音との一戦が終わり、一度病院での精密検査の後、IS学園に帰ってきた。

 

「虚ちゃんは確認事項が在ったらしく、職員室に行ってるわ。本音ちゃんはてっきり海人君と一緒に来るものと思っていたのだけど……」

 

「あれ?――あっ! 本音はクラスの子と何か遊びに行く話ししていましたね」

 

「そう。じゃあ、本音ちゃんは今日は来そうにないわね」

 

「……すみません……ウチの駄妹が……」

 

「別に良いわよ。さて、海人君。コーヒー入れてもらえるかしら? 勿論、海人君の分もね」

 

「え? 俺来たばかりですけど?」

 

「良いから! ちょっと、聞きたい事もあったのよね」

 

「分かりました」

 

 楯無さんと自分の分のコーヒーを用意し、応接用のソファーに座る。砂糖とミルクを入れた楯無さんがコーヒーを一口飲んだ後に話し出す。

 

「精密検査の結果は異常無かったのかしら?」

 

「はい。『目立った傷は無く、至って健康体だ』とお医者さんは言ってましたね」

 

「ん~~」

 

「楯無さん?」

 

 疑問顔で楯無さんの方を見ると。

 

「そう! そこなのよ! どうして海人君は、ほぼ無傷で現れたのか!?」

 

「あぁ~なるほどですね~」

 

 楯無の疑問に納得顔の海人と、未だ疑問符を頭に浮かべる楯無。

 

「それはですね……こいつが俺を助けてくれたんです」

 

「蒼龍?」

 

 そういって蒼龍の待機状態のブレスレットを楯無に見せる。

 

「あの時、蒼華を全てボムビットとして使い切り、流星刃と無龍だけになった俺は、銀の福音の攻撃に耐えきれず撃墜され、このまま死ぬのかなって思いました。」

 

『だけどそこで、私がセカンド・シフトをして、ギリギリだったけど海人ちゃんを助けたんだよね。あなたは私が死なせない……私があなたを守ってみせるって』

 

「――だったね。今こうしていられるのも蒼龍のおかげだよ」

 

「…………海人君? 誰と喋ってるの?」

 

 蒼龍の待機状態のブレスレットを撫でながら会話する海人を、おかしなものを見るような顔で見る楯無。

 するとブレスレットが輝きだし――ほんの一瞬の大きな輝きととともにそこに現れたのは……

 

「…………」

 

「……蒼龍?」

 

 カチャリ

 

「ただい――『海人ちゃん、大正解! あなたの蒼龍お姉ちゃんよ!』」

 

 沈黙する楯無をよそに、蒼龍は海人をギュッと抱きしめ頭を撫で始める。

 

『あぁ~やっと……やっとこの時が!! 海人ちゃんをこうして抱きしめる日をお姉ちゃんがどれだけ待ち望んだことか……!!』

 

「「…………」」

 

「――ちょ! 蒼龍!? ちょっと待っ――わぷっ」

 

 蒼龍(擬人化)に正面から抱きしめられ、身動きがとれない海人。

 さて、みなさんは気づかれてますよね? この生徒会室に新たに一人増えている事実に……

 

「海人?」

 

「そ、その声は虚姉さん!?」

 

『あら、虚ちゃんだわ』

 

「……虚ちゃん!! 大変なのよ! アレがソレで、コレが……」

 

「はいはい。楯無様は一旦落ち着いて下さい」

 

 楯無をたしなめ、虚は蒼龍へと向かい合う。

 

「一応、お聞きしますが、あなたは誰ですか?」

 

「海人ちゃんの専用機の、蒼龍お姉ちゃんです!!」

 

「ピクッ……ISが擬人化した……って事で良いんでしょうか?」

 

 ウンウンと首を縦に振る蒼龍に……

 

「そうですか。ですが、海人にあまりベタベタするのは止めてもらえますか?」

 

「そうだ! そうだ!」と後ろから楯無がエールを送る。

 

「それと、海人の姉は私だけですからぁ!!!!」

 

 生徒会室内に響く大声で虚が吠える。

 それを聞いた蒼龍は一瞬キョトンとした顔で虚を見つめた後――『あはははは!』と笑い出し、海人を離して今度は虚へと歩み寄る。

 

「な、何ですか!! わた――わぷっ!?」

 

「ふふふ、心配しなくても海人ちゃんを取ったりはしないから安心してね……いや~海人ちゃんは本当に、みんなに愛されてるね! だからこそ、私もあなたのことが大好きになったんだよ!」

 

 笑顔でそう言った蒼龍は再び輝きだし、海人の腕へ――ISの待機状態へと戻っていった。

 

「元に戻ったの?」

 

「そうみたい」

 

「って、ISが擬人化とか聞いた事無いわよ!! しかもあんなきれいなお姉さんになるとか……」

 

 蒼龍という新しい女性の登場に、驚きと困惑を覚える楯無に……

 

「その……俺はもう楯無さんのものだから……他の誰かになびく気も無いから!!」「……海人くん!!」

 

「ゴホンゴホン……」

『一応、私もいるからね?』

 

「「あっ……」」

 

「イチャイチャするなとは言いませんが、時と場所を考えて下さいね? その前に、今日の分の仕事をさっさと終わらせてしまいますよ!!」

 

「……だね」

 

 

「う~終わりが見えないわよ~――そうだ! 蒼龍お姉様手伝って!」

 

『シーン』

 

「反応なし」

 

「そんなぁ~」

 

「他人頼りにしないで、自分でちゃんとやりなさーい!!」

 

『…………(うふふ、みんな頑張ってね!)』

 




~魂の叫び~



本音「おにいちゃんの妹はわたしだけなんだよぉ~!!!!」

虚「海人の姉は私だけですからぁ!!!!」

 


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千冬エンドアフター ~初夜?~

 お待たせしました!

 ここからが最新話になります!! 楽しんで頂けたら嬉しいです☆


~千冬編~

 

※時系列としては千冬エンド&真耶エンド後の海人が高校三年卒業前の話しになります。

 

 

 

「千冬先輩!? さすがに今日は飲み過ぎですって!」

 

「……今日くらい良いじゃないかぁ!! やっと……やっとだ! 私がこの日をどれだけ待っていたと思う!?――ヒック――真耶は良いよな~さっさと龍也殿と愛をはぐくんで、結婚もして……」

 

「そ、それは~私と龍也の相性が良すぎて……もうお互いがいないと――やだ! 私ったら…………」

 

 酔っ払った千冬を介抱しながらも、体をクネクネとくねらせ、妄想世界へと旅立つ真耶……その左手には小さなダイヤがちりばめられた綺麗な指輪が輝いている。

 

「――はっ!?――で、でも千冬先輩だって、昨日海人君にプロポーズされたんですよね!?」

 

「…………フフフ」

 

 ニヤニヤと普段ならありえない表情で、焼酎を一気にあおる千冬。愚痴をこぼしながらも、笑顔で楽しそうにしている。

 

「私も、とうとう結婚か……そして海人……と…………」

 

「千冬先輩? ちょっと、この時季にテーブルに突っ伏して寝てたら風邪引きますよ! せめてベッドまで行ってからに~~!!」

 

 慌てて真耶が千冬を起こそうとするも、完全に幸せそうな顔でダウンした千冬はうんともすんともせず……眠りこけてしまった。

 

「うぅ~どうしましょう? 私の力では先輩をベッドまで運べませんし……(ズルズル引きずって……いや、後が恐ろしくて、そんな事出来ませ~~ん!!)」

 

 真耶がどうしようかと途方に暮れていると――急に千冬の携帯の着信が鳴りだし、(悪いと思いながらも)真耶が誰からかと確認すると海人からであった。

 渡りに船と、真耶は通話をONにし、話し出す。

 

「あっ、海人君? 真耶です」

 

「――真耶義姉さん? 千冬さんはどうしたんですか?」

 

「酔いつぶれて、机に突っ伏してる」

 

「…………あらあら」

 

「それで~申し訳ないんだけど……千冬先輩をベッドに運びたいので、今から寮長室に来て、助けてくれないかな~~」

 

「ははは……分かりました。今から行きますね」

 

 愛する者の現状に苦笑いしながらも、真耶からのヘルプに応えるべく、寮長室へと向かう海人であった。

 

 

 

 扉をノックして寮長室へと入る。

 

「あっ――海人君。わざわざごめんね!」

 

「いえ、こちらこそ。千冬さんがご迷惑をお掛けして……」

 

「ふふふ……大丈夫~片づけは終わってるから、後はよろしくね!」

 

「分かりました! お休みなさい」

 

「お休みな――あっ! いくら恋人同士だからって、イタズラしちゃ駄目です――『しませんから!!』――よろしい! では、お休みなさい」

 

 真耶義姉さんを見送った後、千冬さんを抱きかかえてベッドへと運ぶ……いつも生徒たちの前に立ち、教鞭を振るう姿とは違い……静かな寝息をたてながら眠る愛しき人は、かわいく見えてしまうな~~

 

 千冬さんをベッドに寝かせ、部屋を後にしようとすると、服の裾を掴まれている事に気づく。

 

「んっ……海人の匂いがする」

 

「すみません。起こしてしまいましたか?」

 

「…………」

 

 寝ぼけ顔の千冬さんに、じっと見つめられる。裾を離してもらおうと手を伸ばしたところで――ガッと手首を掴まれ、ベッドの中へと引きずり込まれる――「うわわっ」……抵抗虚しく引きずり込まれた俺は、頭を千冬さんにギュッと抱き締められ……最早、逃亡不可…………

 

「んっ、海人――抱き枕だぁ~~」

 

「――ちょっ!? 酒臭っ! 千冬さん! さすがにこれはマズいですって!!」

 

「ん~~最っこ……う…………」

 

「えっ? 千冬さん! 起きて! とりあえず解放してぇぇぇぇぇ~~!!!!」

 

「…………」

 

 ヤバい……ヤバいよ! こんなとこ誰かに――真耶義姉さんなんかに見つかりでもしたら――数時間はお説教コース間違いなしだよ!!

 

 

 その後、必死に抵抗はしたものの……千冬さんの魔の手から逃れる事は出来なかった……ていうか、なに? この生殺し状態…………

 結局、自然と意識が飛ぶまでの数時間……お酒と千冬さんの甘い香りが入り混じった匂いと、千冬さんの柔らかな体の感触に悩まされながらモンモンとし続けたのだった。

 

 

 

 朝、目覚める……今日はなんだかすごく良い夢を見れた気がする……それに何故か、すぐ近くから海人の匂いもして最高の目覚め――ん? なんだ、この胸にあたる感触は――ハッ!?!? 何故海人が私のベッドの中にいるのだろう…………

 まさか夜ば――はっ!! と気づいた私は直ぐに自分の姿を確認する。下着に、はだけたカッターシャツ姿……まさか私は海人と熱い一夜を!? と一瞬思ってしまったが、特に倦怠感は無く――と、とにかく!! 誰かに見つかる前に、海人を部屋に返さないと…………

 

「千冬先輩! 朝の職員会議が始まりますよ! 早く起きて下さい!!」

 

 トントントンっと扉が叩かれ、遅刻を心配した真耶が私を起こしに来た……マズい……非常にマズい…………

 

 その後、真耶に全てバレた私と海人は、並んで正座をさせられ、数時間説教をされたのだった。

 

「聞いてますか!? 二人とも!!!!」

 

「「はい!!!!」」

 

 結婚して……真耶は強くなった…………

 




 更新速度はホント、思い立ったら! というやつです★

【真剣で布仏家長男に恋しなさい!】の方は、現状、エンドが一人しかいないので、しばらくは【布仏家長男のIS物語】の方のヒロインたちになると思います!!


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蒼龍お姉ちゃんのイチャイチャ講座 初級編

※外伝の方に書いたのと同じ内容です!

 え~しばらく開いてしまいましたが、復帰投稿でございます。

 活動報告を読まれた方はご存知かと思いますが、八月に親が亡くなり、アレコレ落ち着くまで一時更新をストップしていました。

 読者の皆様もタバコの吸い過ぎにはご注意下さいね★何事も適度が一番です。

 9月後半くらいから書き始めてはいたのですが、なかなか進まず……気晴らしに考える次作の方がスラスラ思い浮かぶ次第で~~
 ま、まぁ、これからぼちぼちですが……投稿していきたいと思いますのでよろしくお願いします!!

 作者が死なない限り、未完になんてさせませんよ!!




~蒼龍お姉ちゃんのイチャイチャ講座初級編~

 

※時系列としてはイチャイチャ物語の楯無アフターの更に後日談……文化祭の後くらいになります。

 中級編? 上級編!? それは誠に残念ながら……覆面をした謎のミステリアスな何者かによって、プロットを書いたノートごとクリアーなパッションで消滅させられました★

 

 

 

 海人の部屋にて

 

「は~い! というわけで、本日は私こと蒼龍お姉ちゃんのイチャイチャ講座にご参加いただきありがとうございまーす☆」

 

「「…………」」

 

 突然始まった謎の講座に、どう返答したら良いのか悩む布仏虚と布仏海人である。のほほん? は友人たちとレゾナンスにお買い物で……刀奈は更識の仕事で一時、本家に帰っており、本日は不参加となっております。

 

「ほら~二人とも元気無いわよ! せっかくこっちは気合い入れて考えてきたのに~」

 

困惑する二人の中、虚が意を決して、蒼龍へと問う。

 

「あの……海人はともかく、何故私まで呼ばれてるのでしょうか?」

 

「ウフフ★隠したって無駄よ~」

 

 本当に分からない様子の虚であったが、蒼龍の次の発言で顔色が変わっていくのであった。

 

「……文化祭」

 

「……ピクッ!?」

 

「……一夏君の……?」

 

 蒼龍が続けて話そうとしたところで、虚は蒼龍の肩をガシリとつかみ、プレッシャーをぶつけ始める。

 

「……それ以上は話されなくて結構です」

 

「えぇ~そう言われても、海人ちゃんも気になるでしょう?」

 

 会話を振られた海人であったが、虚から滲み出るプレッシャーにビクビクしながらも、好奇心が勝り……

 

「……き、気になります!! 今まで虚姉さんに、そういう話しは聞いた事無かったし……」

 

 

 

【布仏虚のファーストラブ物語】

 

 

 

「はじまりはじまり~」

 

「ちょっ!? ち、違いますからね!! 海人も変な誤解しないで!」

 

「え~そう言いながらも、ちょこちょこメールのやり取りしてるの、お姉ちゃんは知ってますからね☆」

 

「な、なんで知ってるんですかぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「……本当なんだ」

 

 詳細はどうあれ、姉の虚の初めての恋バナに、喜びと共に、日々刀奈との事でチクチクツッコまれてきたお返しも出来るのではと、少し悪い顔になる海人である。

 

「少なくとも、向こうは虚ちゃんにホの字間違いなしだと思ってるんだけどな~虚ちゃんがどうなのかは知らないけど~ニヤニヤ」

 

「へぇ~へぇ~! それでどうなの虚姉さん!!」

 

「う……あっ……」

 

 照れて、顔を真っ赤にした虚……レアである★

 

「う~ん。虚ちゃん黙り込んじゃって、話し進みそうにないから、イチャイチャ講座をバンバン進めちゃいましょう!」

 

 蒼龍お姉ちゃんによる相手の特徴を踏まえた上での、これから恋愛していく注意点やポイント講座が行われ、最後に私の口からは言いにくいエッチなお話まで続き……無事? にイチャイチャ講座は終了となった。

 始めは抵抗を見せていた虚であったが、後半差し掛かる頃には、顔を赤らめながらも、しっかりノートにメモ書きをする姿があった。

 

 

 

 その後、海人と刀奈のデートにおいて、この時の講座は大変役にたったそうで、海人は蒼龍お姉ちゃんに感謝を述べていた★

 

 虚? はまだまだ先の未来になりそうですが、禅が一夏と鈴を巻き込み……というか助けを求め、三人で遊びに行くのに虚も誘い、ダブルデートのような形で遊びにいくようである★

 ある意味、鈴にとってはチャンス到来であるが、あの一夏ですから……

 

 はたして禅と虚の恋は実るのか!? それはまた別のお話~~つづ……くのか?

 

 

 

「えっと……海人君。ここって……」

 

「……嫌だったかな?」

 

 顔を赤く染め、うつむきながらも首を左右に振り、海人の服の袖をキュッと掴む刀奈……そして夕焼け空の下、二人は暗闇へと消えていった……

 

 この日、二人は寮の門限に間に合わず、千冬の雷が落ちたのは言わずもがなであった…………

 

 




 詳細はイチャエロ物語の方にいつか書かれるかも!?

海人「というか、そのフラグでしょこれ?」

 あはは~海人君。私はまだ書くだなんて~( ̄∀ ̄;)

海人「いや、まぁそれは作者様の意志に任せますけど……」

刀奈「あら? 私はむしろ書いて欲しいくらいだけど☆」

海人「って、刀奈!?」

虚「……わ、私もできれば…………キャッ★」

海人「虚姉さんまで!? って、姉さんキャラが別人!?」

仏「恋は人を変えるものである」

 うんうん、虚ちゃんも今や恋する乙女に仲間入りだね☆

虚「う~恥ずかしいです……」

海人「……姉さんが……あのいつも刀奈を説教ばかりしていた鬼の姉さんが…………」

仏「恋は人を変えるものである」

 しかし、楯無ルート限定とはいえ登場する擬人化蒼龍お姉ちゃんの……あの世界をも包み込みそうな包容力に私も包まれてみたいなぁ~~

蒼龍「呼ばれて、飛び出て、蒼龍お姉ちゃんで~す☆」

海人「うわっ、いきなり出てきた!! って、抱きかかえるなぁぁぁぁぁ~!!」

 出てきて早々に、蒼龍にもみくしゃにされる海人である……う、羨ましくなんかないんだからね!!

虚「あ、あの……それで私と……ごにょごにょ……の続きは書いて貰えるんでしょうか?」

(恋する乙女モードの虚ちゃん……かわいいかも……)え~前向きに検討し、善処致しますm(_ _)m

海人「どこかの政治家みたいな回答なのは気のせいとして……やっぱり、こんなの虚姉さんじゃない!!」(蒼龍のモフモフタイムは未だ継続中……)

仏「恋は人を変えるものである」

刀奈「マスタ~今日それしか言ってなくない?」

仏「恋はひ……おっと、失礼しました」

刀奈「ん~何なのか気にはなるけど、まぁいっか★マスター追加ドリンク~おかわり~」

仏「畏まりました」

 仏の喫茶店、今日も元気に営業中☆

 しれっと混ざる作者でした^_^;)



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仏の喫茶店の平凡な一日

こちらではお久しぶりですm(_ _)m
ちょこちょこ書いてはいるのですが……新作やこれのR-18版の方の更新だけでしたので^_^;)

こちらではアップできない話もあり、話しが飛び飛びになるのでこっちは完結にして、R-18版の方でアフターは統一する事にしましたm(_ _)m

これは最新はこんな状況ですってのと、続きの誘導もかねてアップしてます。良かったら【仏のイチャエロ作品集】の方へお越しくださいませ☆……あっ18歳未満の方はお許しを(>_<)


 ここはとある喫茶店。今日も迷える子羊たちがやって……「んなぁ!?」

 

 突如として激しい音をたてながら飛び込んでくる三つの影……営業妨害ですか? 他にもくつろがれているお客様が居るというのに彼女たちは…………

 

「黒兎の突撃隊長アイサだよ~~☆」

「みんなのアイドル束さんだよ~~☆」

「「そして我らが……」」

「蒼龍お姉ちゃんだよ~~☆☆」

 

「「「「…………」」」」

 

 分かりやすく説明しよう。

 左手を腰に当て、右手でVの字を作り、ウインクをした目に添えて決めポーズをする蒼龍を、左右に挟んだ束とアイサが腕を上下に伸ばし、片足に重心を乗せて蒼龍の登場を彩る様なポーズで決まっている。

 

 尚、下の沈黙の四人はその前から喫茶店内に居た私とチェルシーさん、ナギさんと大和君(直江でなく有川の方)である。

 

「なんか似たり寄ったりのキャラが三人揃いましたね」

 

「私はこの三人が揃うと良い予感がしないのですが……」

 

「…………」

 

 騒がしいのが三人やってきました……ナギさんその予感には激しく同意です。大和君とか未だ口を開いたまま固まってますし。

 三人は私たちの反応が低かったのがつまらなさそうにカウンターの真ん中へと並んで座られました。

 

 因みに現ポジションとしてはカウンター内に私(仏)とチェルシーさん、私から見て左端に大和君、真ん中に三人娘、一席空けて右側にナギさんです。

 

「とりあえず皆さん何を飲まれますか?」

 

「「「とりあえず生!」」」

 

「はい。生三頂きました~~☆」

 

 チェルシーさんまでそんな居酒屋風のノリで……静かな喫茶店が一気に騒がしくなった気がします。

 

「それで、お三方は今日はなにをしに来たんですか?」

 

「「「なにをしにって……」」」

 

 三人の顔が私から右側に座るナギさんの方へと向く。

 

「えっ、私が何か!?」

 

 何故自分が見つめられるのか分からないナギさんが慌てていますが、彼女たちの次の言葉を聞いて私はだいたいの予想がつく事になります。どうやらナギさんの予想が当たってしまった様です。

 

「『自らの不遇に不満なヒロインをヒロインになれなかった三人で慰めてあげてくれませんか』と作者様が……」

 

「束さんたちにお願いしてきてね……」

 

「こうしてアイサたちがきたわけなのだ★」

 

「はいっ!? どういう事ですか??」

 

「どういう事もなにも、前話(イチャエロ作品集の六話目)の後書きで……『私と楯無さんは清いままでとか言ってたくせに……』『私は書かれるのかなぁ……』って言ってたから作者様が動いたんだよ」

 

「「というわけで、一名様ご案なぁ~い☆」」

 

「マスター、奥の小部屋借りるね~~あ、あと飲み物は部屋までお願いチェルシーさん。分かってるとは思うけど、仏さんに持ってこさせちゃダメだよぉ~~★」

 

 束さんとアイサさんに両腕を抱えられたナギさんが連行されていく。というか蒼龍さん? 部屋に入る前から服を脱がそうとしない! 既にナギさんの顔が真っ赤じゃないですか!!

 

「えぇ!? ちょっと待――って、キャァァァァア゛」

 

 軍人と人外に挟まれたナギさんは抵抗むなしく部屋へと消えていった。

 

「……マスター? なにジロジロミテイルノデスカ?」

 

「ハッ!?」

 

 背後から凍てつく殺気を感じ振り返る。え、笑顔だけど、笑顔じゃない……

 

「エッチなのはイケないと思います」

 

「いや、違うんですチェルシーさん。私は……」

 

「エッチなのはイケないと思います!」

 

「はい。すみませんでした!」

 

「よろしい。では私はドリンクを届けて参りますね」

 

 残された男二人……終始沈黙を務めた大和君もやっと再起動を果たした様だ。

 

「ISの方もかなり濃いキャラたちがいるんですね……あれでヒロインじゃないなんて……皆さんお綺麗なのに」

 

「確かに各キャラルートで重要な役割を担って頂いてますが、ヒロインではありませんね」

 

「内二人は、ヒロインにも成れたんじゃないですか? マ・ス・タ・ー??」

 

 空の盆を持ったチェルシーさんが戻ってくる――って、それはまさか!?

 

「えぇ、そうなんですか!?」

 

「聞くに二人ともに、とある喫茶店のマスターに告白したらしいのですが振られたらしいですよ。あの二人が仲良くなったキッカケでもあるそうですし……」

 

 大和君がチラリとこちらを見る……

 

「あはは……あんな美女二人を振るなんて凄い方なんですねその人は」

 

「えぇ。好きな人がいるからと……あんな美女二人を振ってまで愛される好きな人とは誰の事なんでしょうね~~マ・ス・タ・ー?」

 

 チラリチラリと二人がこちらを見る……チェルシーさん……もう貴女完全に分かった上で言ってますよね?――ってなんですかその期待に満ちた瞳は――ま、まさかこんなタイミングで私に……

 

「…………ははは……それは……」

 

 

 

 

 

「「「ミギャァァァァ!!!!」」」

 

 

 

 

 

 突如、三人娘の叫び声が喫茶内に響き渡る。それと同時に新たな来客を知らせるベルが入口から鳴り、新たな三人娘が姿を現せる。

 混沌はまだ終わらない…………

 

 

 

 

「へぇ~ここが噂のキッサテンってやつかぁ~~」

 

「オイラたちの知ってる茶屋とはまた違った感じなんだな」

 

「サル! イヌ! あまりジロジロと見るでない、サッサと席に座れ……あと大和、何驚いた顔でこっちを見ておる。主も早くこっちに来て、儂等を接待せぬか!」

 

 入口から入って来られたのは尾張組の戦国乙女三人衆……声を張り上げているのがノブ様こと織田ノブナガ様、ノブ様に怒られてシュンとなっているのがサルこと豊臣ヒデヨシちゃん、怒られながらも興味津々なのか視線を左右に振りまくってるのがイヌこと前田トシイエちゃんである。

 ノブ様に呼ばれた大和君が、カウンターから移動しようとすると、奥の小部屋から二人の少年少女が出てくる。

 

「ふぅ……大丈夫、ナギ? 全くあの三人は何してくれてんだよ……」

 

「うぅ……海人さぁ~ん…………」

 

 先の三人娘に連行されていたナギさんを支えながら、海人君がカウンターの方へやってくる。

 

 

 

 

 

 先程デカイ気を感じたが今出てきた少年の気のみたいじゃの……ふはは、なかなかに良い闘気を纏っておるではないか……血が騒ぐではないかのぅ!

 

「おい、そこのお前! 儂と勝負しろ!」

 

「いきなり勝負しろとか何ですか束さん……てか、もう復活し……ダレ?」

 

「むっ?『タバネ』とは誰の事じゃ? 儂は第六天魔王織田ノブナガじゃ!」

 

「ノブナガ……さん? す、すみません! 知り合いと声が似てたので勘違いしました」

 

「そ~だよカー君……私はこんなエロエロな変な格好してないから!」

 

「えっ? こっちは束さん――ってもう復活してるし!?」

 

「エロエロ!? それに『変な格好』とは何じゃ!! お主の南蛮風の姿こそ奇っ怪なものではないか!」

 

「奇っ怪!? お前こそ何だよ!! それに『南蛮風』って何時の時代の言い方だよ!!」

 

 そっちの少年を相手にするつもりじゃったが……先にこのうるさい女を黙らせる方が先みたいじゃのぅ。

 ふはは……対峙して気づいたが、この女もかなりやるみたいじゃのぅ~~ここはなかなかに良い連中が集うみたいじゃ……今後ひいきにしてやってもいいやもしれん。

 

 

 

 

 ノブナガ様……強い相手みると喧嘩ふっかけるのはやめて下さい……そういうのはマジ恋の百代さんだけで十分でございます。そしてやるなら店内ではなく外で……店の修繕費がぁぁぁぁぁ…………!!

 大和君、海人君、何故二人とも考える風な姿勢で動かないのですか? 二人を止めて下さい!

 私が二人に熱い視線でヘルプを求めていると大和君がふと話し出す。

 

「あぁ~~そうか! 最新作で変わっていたけど、元々ノブ様の声って束さんの……『ストーーップ!!』……はい?」

 

「大和君、それ以上は言ってはいけないよ? 分かるよね?」

 

「あぁ~~はい、すみませんでした」

 

「普段の声はちょっと違うけど、今みたいに罵り合ってる時は本当に似てるなぁ~~」

 

 海人君、そりゃ似てますよ……だって同じセ――おっと――いけませんいけません……私まで何を言おうと…………

 

 

 

 

「どうやら一発ぶん殴らないと分かんないみたいだね!」

 

「ハン! 貴様ごときが儂に一発入れられるとでも?」

 

「イケー! 親方様!」

「親方様が負けるはずねえ!」

 

「束ちゃん、若手に舐められちゃダメよ!」

「束さん、脇役魂魅せて下さい!」

 

 こっちではお供による応援合戦が……って蒼龍とアイサさんもいつの間にか復活してるし…………

 

「「はぁ~~、止めに入るか……んっ?」」

 

 溜め息を吐きながら止めに入ろうとすると、隣にいた大和さん? も同じく止めに入ろうとしていた。

 

「えっと~~そちらのノブナガさんって方任せても良いですか? 束さんはこちらで抑えるので」

「了解です……お互い苦労しますね……ははは」

 

 大和さんと苦笑いで話し合っていたら、二人が喧嘩を始めてしまっていた。やばい、間に合わない! と思ったところでそれは起きた。

 

「「ぷはっ!」」

 

 一瞬の静寂の後、そこにいたのは顔を白いクリームまみれにした束さんとノブナガさん……そして両手に新たな白い固まり……生クリームたっぷりのスポンジケーキ? を持ったチェルシーさんだった…………

 

「喧嘩するなら外でお願いします……あなた方はこの喫茶店を破壊しに来たのですか?」

 

 笑顔ながら凄いプレッシャーを放つチェルシーさんに、束さんとノブナガさんが一歩後ずさる……二人にスポンジケーキを放った動作見えなかったよ? あれ、チェルシーさんって実は強い?

 

「…………(なんじゃこの女は……強さは感じんが何故か逆らえん威圧感がある…………)」

「…………(こいつって確か……どっかのメイドでマスターの…………)」

 

「拳をおさめるなら良し……続けると言うならば…………」

 

 そう言ってチェルシーさんは笑顔で再びスポンジケーキを投げる姿勢をつくる。

 

「……やめじゃやめじゃ……サル! イヌ! 席に着くぞ! 大和、タオルを持って来い!」

「……や~めた★……二人も座ろ~~あっ、カー君、タオル持って来て~~☆」

 

 と、とりあえず解決で良いのだろうか? と首を傾げながらも、隣の大和さんと頷き合いそれぞれタオルを持っていくのだった。

 

 

 

 

 喫茶店内がいつもの雰囲気に戻り、チェルシーさんがカウンターの中に戻……あぁ、掃除道具を持って床に落ちたスポンジケーキを掃除しに行きました。私も慌ててチェルシーさんの手伝いをしに行くと……

 

「すみません……大事な製作中の商品を台無しにしてしまい…………」

 

「いえいえ、あれであの場を収めてくれたのならば安いものですよ! それよりも良くあの二人の間に入って行けましたね……しかも的確にあの二人の顔面にケーキをぶつけた技量……実はチェルシーさんって強かったりします?」

 

「ふふふ……メイドのたしなみですよ、マスター★」

 

 そう言ってウインクしてきた彼女の瞳にに私の心は再び奪われてしまったのだった。

 

 

「「マスター! 注文!!」」

 

「こちらは私が対応しますので、マスターはあちらを」

 

 大和君と海人君の言葉に我に返り、その場をチェルシーさんに任せて、注文確認へと向かった。

 

 

 

 

…………海人君、ヘルプ宜しく(笑)

 




こんな感じで入り乱れる喫茶店内はこれからも続きそうです(笑)


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