よくある主人公転生なお話 (獅狼)
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チートとは…

性懲りもせず湧いたネタを投下する。
仕事と両立できる人すごいなー

今回はある意味設定集みたいなもの


はじめましてこんにちはこんばんわおはようございますおひさしぶりです

 

やあやあ、また、なんだすまないね

 

転生のお時間さ

 

うん?

 

イカサマ(チート)が欲しいって?

よくわからないことを言うなー

 

イカサマは貰うものじゃなくてする事だよ?

 

人生でイカサマって言うとあれだね、社会で規制されまくってるからそれは犯罪行為さ

 

欲しいの?生まれついての前科持ちになるけど

息をするようにイカサマするようになっちゃうから、社会不適合者になっちゃうけど

生きにくいよー

 

え?そうじゃなくて

強くてニューゲームみたいな2週目特典が欲しいって?

全く、紛らわしい言い方をするね

 

でも考えてごらん、強くてニューゲームって偉業実績によってどれだけ解放できるとかがあるじゃないか。

 

君、何か実績解除したのかい?

トロフィー獲得したのかい?

 

まあ、してないよね~

 

そもそも英雄なんて百年に数十万分の1の確立でも割と多いくらいだからね

そもそもが単騎無双なんてゲームでしかないよ、結局闘いは数だよ数、ファランクス陣形って偉大だね。

 

まあ、いいや

 

何か力が欲しいってことだよね

 

じゃあ、君の起源を活性化させようか。

 

あ、と言っても起源なんて生まれてみないと分からないんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【急募】生まれ変わったら織斑さんちのワンサマー君だった件【対応求む】

 

 

進捗状況

・すでに中学生

・モッピーは日本を転々している

・リンリンは現在進行形で仲良し、時折飛び乗って肩車になるのはやめてほしい、太ももが

・姉上、戦乙女なう

・博士いくえ不明の筈なんだけどなー

 

 

原作との相違点

 

・俺氏、ACにはまる

・俺氏、歩法を学ぶ

・俺氏、とっつきらーになる

・俺氏、レギュ1.15逆流さんにとっつき余裕です

・俺氏、ISロマン兵器ネタ帳を紛失、鍵(ダイヤル+鍵、南京錠、ナンバー式錠)付きの筈なのについでに友と作成した改造IS(搭乗者にはザビ男、ぐだ男を起用)フィギュアも消失。机の上のショーケースにイン、落下防止のロックを外した痕跡なし

・俺氏、パリィからの致命にはまる

・俺氏、剣道で突きを乱用、ガトチュゼロスタイルとか試合中に聞こえた気がするちなみに危険だとして警告を受けた。(´・ω・`)そんなー

・俺氏、動体視力反射神経を生かしてR(リアル)T(タイム)S(スーパープレイ)の動画で動画投稿者デビューからの小金稼ぎ

・俺氏、剣道の試合でパリィからの胴で優勝する

・俺氏の受け流し(パリィ)の写真が剣道の教科書に採用される

・俺氏、生身で一日に2回限定で単発QBもどきができるようになる

・俺氏、親友の五反田弾と御手洗数馬にリアルスキルでチートすんなとゲーム中に避難される(格ゲーでロマンカウンターを9割成功させる件)

・束氏、時折我が家を訪ねる。俺氏は

シェフの今日の気分、【ドキ☆ドキ、味確認平気?見た目からは分からない不思議料理】

でおもてなしす

・姉氏、帰宅時なんでかしおらしい希ガス

・俺氏、普通に性欲を持て余す

・俺氏、ポーカーフェイス(笑)を習得

・弾氏、AC制御AI【ラインの乙女】(俺命名)を作成。だがまだ甘い

 

 

 

・俺、なんだか自分の起源がとっつきな気がしてならない今日この頃

もしくはロマン

 

 

 

たばねぇ質問版

 

Q.なんだかいろいろと個人的な陰謀が渦巻いていてIS男性適応者になりそうで怖いのですが、回避の仕方を教えてください

A.回避なんか考えないで良いと思うよ?

Q.性欲を持て余してそろそろリンリンにいたずらをしてしまいそうなんです

A.束さんならいつでもオールオッケーだよ?

Q.姉に今の言を相談してみます

A.やめて‼そ、そうだ箒ちゃんなら…

Q.現在姉の起こした騒動のおかげで親子ともにバラバラであっちこっち飛び回っているんですがそれは

A.(´・x・`)・・・

Q.それよりも俺達の考えたカッコいい男性用ISフィギュアとネタ帳返してください

A.今参考にしてるからちょっと待って

Q.(#^ω^)やっぱり貴女でしたか

A.あ…ごめん‼今のなし

Q.参考ってなんの参考ですか

A.……あ……なん…回線…調……が

Q.あなたに限ってそんなことはあり得ない

A.たばねさんはろぐあうとしました

Q.逃げたふりはよくないです

(・A・)

 

 



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IS学園からは逃げられない

実はすでに書いていた二話
後日にしようと思っていたら感想が来たので上げてみる

受験(笑)回です


なんやかんやあって中学校も無事に卒業。

中学時代の出来事?

過去回とかでやるんじゃないかなぁ(未来に丸投げ)

 

それはそれとして高校受験前期です。

受験のために電車で30分ぐらいの街の変な巨大複合施設に来ております。

悲しいかな、俺どうも魔王の掌の上でコロコロされているみたいだ。

(*意訳:運命からは逃げられない)

 

本日、藍越学園では無く別の高校の受験を受けたはずだが、なんとも間が悪い事に俺の受験予定の試験が、カンニング対策だとかでここやることになった。

同施設内ではIS学園の2次試験的なものであるIS適正検査を行っているらしい。

 

畜生、どうしても押し込む気か‼

簡単にはいかんぞ

と意気込んでしっかり施設内の間取り図を確認

えーっと二階に上がって部屋を三つ通り過ぎて右折して一階に降りて右折、一つ先の部屋に入ってCの扉から出て

Fの入り口から中央ホールへ、Qの扉から3階へ上がって突き当りまで直進して二階に……

 

「なんでだよ!」

案内状を地面に叩きつける。

 

迷わせる意図しか感じられない‼

何がカンニング対策だ‼なんでこれだけ動いて道半ばなんだよ。

もう周りに誰もいないよ!

 

「検査の人ですね、こちらへどうぞ」

 

長い綺麗な銀髪で、この場にそぐわない格好の女の子がいつのまにか袖を掴んで居た。

目を閉じているが人違いじゃ無いだろうか

受験する高校に検査があるなんて聞いてない

「人違いです」

「いえ、いっくん様で間違いありません」

この一言ではっきりした連れて行こうとしている部屋にはインフィニット・ストラトスが鎮座しているに違いない。

観察してみるが武術の達人というわけではなさそうだ。

しかしこの少女、目を閉じているくせに視線を合わせて来やがるぜっ!

いかん、目を閉じている筈なのに来てくださいって目(表情)で訴えかけて来やがる。

命令形だったら反発しやすいのにお願いでくるから断りにくい

 

ぐぬぬぬ

だが負けんよ

逃げようと足を滑らせた瞬間に袖を摘んでいた手がするっと腕に絡みつき腕に抱き着く形へとシフトする

「こちらです」

 

くそ、やるなタバネ=サンまさかアンブッシュでこのような手を使うとは

ここから「失礼します」

 

プシュッ

 

チクっと腕に痛みが走る

途端に腕から順に感覚が消えていく。

 

「束様の言う通りでした、

『いっくんは明確な敵対関係じゃ無い限り早々に女の子に手を出すことは無いから、逃げるタイミングで腕に抱きついてこのお薬で一発ダウンさ』

素晴らしく的確な指示でした。

それでは案内いたします」

 

皮膚感覚がなく、触っている感じがしない辛うじて筋肉や骨を走る神経は生きているようで立っているような感覚はあるが、地面に触れている感じがしない。

平地ならまだしも坂や段差ではその高さの変化に対応できないだろう。

恐ろしきは腕に抱き着いている状態。

足元、片足の付近が見えないのだ

引かれるままに動かざるを得ない状況を作り出されてしまった

 

「逃げないでくださいね、こちらの平衡感覚を奪う薬を使わなくてはならなくなりますので」

やめて!

これ以上いけない

流石にぶっ倒れて女の子に運ばれる状況は心に来る。

それ以前に平衡感覚の喪失は普通に吐きかねない

 

クッソ、ここまで来たら仕方がない。

付いて行くから皮膚感覚戻して、

せめて抱き着く君の感触ぐらいは

「申し訳ありません、その薬は小一時間ほど効果が続くとの事でして…私は対処法を持ち合わせておりません」

そんなー

 

 

 

この後ISに乗せられて起動、放置されて本当の担当の人に見つかる

→報告からのニュース

俺氏女子高に通うことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告モドキ

 

やあ、男子諸君の希望オリサマーだよ

今日からIS学園に入学さ、二校ぐらい受験予定だったけどキャンセルで受験料は当たり前の様に返ってこなかったよ、頑張ったんだけどなー

まあ、下手な高校より一般教養もしっかりしてるって話だからまあ、うん…

 

おや姉上あーそういえば教師をやっているんでしたね

え?女生徒と同室…禁欲生活ですか?

しかもメガフロートから出るには申請出して承認が下りないとダメだって?

監禁で拷問じゃないですかヤダー

ワタクシも男の子なんですよ

え、どっちみちハニトラとか遺伝子を採取される危険があるから禁止だって?

そんなー

いざとなったら息子でとっついてエロゲの如く……出来たらいいなー

うん現実は非常だからね、うまくいくわけないよね

 

 

え、専用機?嫌な予感がするんですが束さん

おっと、まさかのこいつ採用ですか、おや?武器が

 

 

 

わが機体にあるのはただ制圧前進のみ!!

 

 

 

なんでやねん……



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IS学園初日

なかなかに難産
まるで金魚の糞の如く切れが悪かったです

とりあえず今回について一言


誰てめえ


 初めましてだ諸君、君たちはISは好きかな?

 私はロボットが大好きだ、故にISにも並々ならぬ興味がある。

 宇宙開発をすべく作られたパワードスーツ、実に良い。

 あらゆる環境に対応できるという謳い文句、実に素晴らしい。

 そして装甲が少なくとも非常に高い防御性能を有し、量子格納という素晴らしい機能まで持っている。

 五感の拡張、強化そして何より慣性制御という力まで…ああ、素晴らしきかな。

 ぜひともロマンを叶えたい

 まあ、なんだか勝手に叶えられそうな気がしますが!

 

 俺の名前は織斑一夏、心当たりのある陰謀によってサラッと男性IS適応者になって女子高に放り込まれた哀れな男の子です。

 趣味はゲームと剣道と設計

 小金稼ぎでプレイ動画を動画サイトに広告付けて投稿したり、知り合いの科学者の作った謎道具のテスターとかやってます。

 その扉の前で待機している人を姉に持っていて時折瞬間移動もどきをすることがあるかもしれないけど気にしないでね

 

 あ、もちろん男の子なんであまり挑発的な行動は控えてください。襲っちゃうぞ☆」

 

 ちょっとテンションをおかしくして自己紹介をしてみた。

 じゃなきゃやってられないよ、嫌に化粧臭い子とかいないみたいで程よくいい香りがして何というか予想と違い女子高特有のだらしなさ(想像)がない。

 

 こら、もじもじしながらこっちを見ない、勘違いしちゃうでしょ

 

 っと、さて…そろそろかな。

 すっと教壇側の扉が自動ドアの筈なのに駆動音もなく開き、そして世界一の女傑が縮地で隣へ移動してくる。

 身構えていた俺は横滑りして射程から逃げるが、半歩前へ動き、逃げた俺を射程へ納めてバインダーを振り下ろしてくる。

 なのであえて懐へ潜り込む様に寄れば予測していたように一歩引いて、空いている腕が囲う動きを見せる。

 それを避けようとしたところで、椅子の位置が変わっていて足に触れる。

 

「こら、なんだ今の自己紹介は、最後のは特に小娘共には刺激が強い。もう少しマイルドにして置くべきだな」

 

 椅子を蹴り飛ばしそうになって止まった俺の肩を抱いてバインダーで頭を小突く姉上が、世間の人が見れば誰てめえと言いそうな満足そうな笑顔でしかりつけてくる。

 

(っく、一品追加か)

(甘かったな一夏、何年ここで教師をやっていると思っている。地の利は我に在り)

 

 姉上の笑顔を見て鼻血を垂らしているお嬢さん(フロイライン)を視界に入れないようにしながら、本日の晩酌(俺は飲めない)の肴を考え、決める。

 コ(シ)˝マ団子でいいか、不思議と何にでも合うし。

 

 真後ろに座っている子がものすごい目を見開いて、見間違えかと目頭を揉んでいる気配がするが、振り向かないし振り向けない。

 

「さて、自己紹介の途中だが私も混ぜて貰うとしようか。

 ご存じだろうが私は織斑千冬、巷では戦乙女(ブリュンヒルデ)とか言われているが、それのせいで嫁の貰い手がいない哀れな乙女だ、笑えよ小娘共(真顔)

 あの大会で優勝してからと言うモノの男っ気の非常に少ない職場でしか働いたことがない挙句に休みにちょっと街へ出たらあっと言う間に女どもに囲まれてやれ戦乙女だの千冬様だの騒がれてそれのせいで男が遠ざかるという非常に残念な女子諸君のあこがれる人類最強の乙女(笑)だ。

 どうだ、笑えよ小娘共(瞳孔が開いた獰猛な笑顔)」

 

 先日ちょっと東京の方に出張してちょっと街へ出た時の経験(時事ネタ)だろう。

 SNSとかで女性はキャッキャしてたけど、その集まった女の壁や熱気、行き過ぎた女尊主義者のせいで男性陣からはおっかないと……

 

 あの日は荒れていた、ISの近接ブレードで素振りを始めるくらいには…

 ほかにも一度気まぐれで出たマスメディアで共演した男性俳優だとか声優だとかと打ち上げで話して結構いい奴だったなー

 とかつぶやいていたが、後日一言でいうと『彼女はとても素晴らしい人なんだけど周りが怖い』と言う意味の投稿があった。

 おそらく何かがあったのだろう、姉は荒んだ、結構知名度のある人物でそれだ無名の一般人だとどんな目に合うことか、ますます近寄りがたい存在になってしまったと珍しく昼間からやけ酒だった。

 

 

 おかしいな、涙が止まらねぇや

 

「織斑ぁ!何故泣いている‼」

 先ほどと違いスパパパァーンと痛い一撃否、三撃が頭に落とされる。

 絶対に何故と言いつつ完全に理解しているだろうに。

 

「まあいい、自己紹介を続けろ残り人数は…うむ、一人3分までだ、それ以上は強制終了とする」

 はじめ、とよく通る声で言うと同時に後ろの子が立ち上がって自己紹介を始める。まるで軍隊だ。

 

 

 その後、授業が始まるとみんな静かになる。

 へぇー分かりやすい、家にいるときの教え方より随分と解かりやすいや。

 あれかな、一対一だと気合が入り過ぎるのかな。

 今は何というかビシッて聞こえてくるくらいに決まってる。

 家ではなんかギシギシッときしむ音が聞こえるくらいに力が入っているからな

 あ、でも弾や数馬と勉強しているときは大丈夫だった。

 どうやら複数人に教えるのは良いが、どうも相手が個人だとついつい力が入るみたいだな

 弾と二人でやってて厠に中座して戻ったら弾に一対一になった瞬間空気が変わったって言われたし、剣道の試合中と同じ顔していた(面をかぶっているのに何故わかるのか)と言っていた。

 一対一だと修羅のスイッチが入るのだろうか…

 

 分からない所の質問は副担任の山田先生に聞きに行くのがいいだろう

 

「ISにも人との相性がえーっとブラジャーと同じですよ、カップ数が合ってるだけじゃ…あ、ごめんなさい織斑君そう言えば男の子もいたんでした………」

 

 だめだ、比喩表現が女性特有でちょっと辛いか?いやまだだ、単純に今まで女子しかいなかったからだろう

 後で質問に行ってみよう

 

 

「お久しぶりです、一夏」

 声が掛けられた方向へ顔を向ける

 

 そこには大和撫子と呼ばざるを得ない和服カスタムの制服を着た………………

 

「ひょっとして箒か?」

「憶えていて下さったのですね、はい(あなたの)篠ノ之箒です」

「お、おう変わったな。もっとなんと言うか男勝りな感じじゃなかったか?」

「男子、三日会わざれば刮目してみよと言いますよね。女性だってそうです。五年も経てば変わりもします」

 変わりすぎではなかろうか

 いいや、変わりすぎだ。

 

「篠ノ之ってもしかして篠ノ之束博士の親戚⁉︎」

 あ、それは

「ええ、私は束姉様の妹です。お陰様で護衛用にと、専用機を賜っております」

 くるっと振り向いて胸元にある紅白の勾玉の首飾りを撫でながらそう言う箒に対して勢いよく話しかけて来た筈のクラスメイトが目を見開いて固まる

 そして時間の流れがわからなくなる程の静寂が起こり、急に黙ったクラスメイトに箒が首を傾げたところで時が動き出した

「正面から見るとほんっとうに美人、まさに大和撫子の体現って感じだね、言葉を忘れて見惚れちゃったよ」

 

 正直、言葉どころか息を忘れていた様に見えた。

「マジでここまでだと嫉妬の前に納得が来ちゃうね、私だって博士と同じ立場なら専用機を渡すね、むしろ無しでは出歩かせない」

 断言したクラスメイトには同意を禁じ得ない。

 まさに理想の大和撫子像がとびでてきたような姿をしている。

 一部日本人とかけ離れた巨大山脈が服を押し上げているが姿勢が良いからか違和感は無い

 うん、誰テメェ

 

 予想外の事に戸惑いながらも昼休憩

 さあご飯だ食堂に行こう

「一夏、ご一緒しても?あと、あちらの方も」

 箒が手で示す方向を見ると見覚えがある尻尾の片割れと見覚えのある半顔があった

 

 2年ほど前に両親の離婚で母に引き取られ中国へ行った鈴だ。

 目が合うとさっと扉の影に隠れたのでとりあえず捕まえてみよう

「りーん」脇に手を入れて持ち上げる。

「にゃぁぁぁ!?い、一夏あんた…え?あれ、たった今あそこに…あれ?」

 最初びっくりしてジタバタしたものの急におとなしくなる。

「……はぁ、あんたまた…」

「一夏、彼女を紹介してくれませんか」

「お、おうこいつは(おおとり)鈴音(すずね)、箒が引っ越すのと入れ違いで引っ越してきたマスコットキャラクターだ」

(ファン)鈴音(リンイン)だってば、いい加減おーろーせ―」

 マスコット呼びに対して否定しないのはうん、まああれだ。気にするな!

 ものすごいジタバタし始めて流石に腕がきついのでそっとおろして頭を撫でる。

 うむ、いい触り心地(毛並み)だ。

 

「初めまして私は篠ノ之箒、貴方とはすれ違いですが一課の幼馴染で現在進行形で世の中を騒がせてしまっている篠ノ之束の妹です。以後、お見知りおきを」

「…あ、どうもはじめまして…………へー、うんそうよね仕方ない仕方ない。一夏、ちょっとこの子借りるわよ」

「え、あ、おい」

 俺が止めようとするがそれを制して何処かへと鈴は箒を連れて何処かへ向かう。

 

「一夏、先に食堂行って場所取りしてて、すぐに行くから」

 

 行ってしまった。

 仕方がない、先に行って食べているか…

 鈴に在ったら急に中華が食べたくなったな

 五反田食堂の味が懐かしいってまだ初日じゃないか、五反田食堂も三日前に行ったばかりだったよ。

 一人寂しく食堂へ、行列を確認してすぐに並ぶ。

 これは日本人の性であろう。食事処、行列、並ぶうむ何処もおかしくない

 えーっとメニューは……多いな。

 しかもハイテクなIS学園で食券式か……買ってすぐに注文が飛んで並んでいるうちに出来上がるってところかな列は長いが流れ続けている良い回転率だ。

 まあ、さすがにタブレット端末であらかじめ予約とかだと同時に来すぎて料理人がつらいか。

 

 うーむとりあえずこれとこれとこれとこれ、いろんな国籍の人がいてみんな美味しそうに食べてるし不味いって事は無いだろう

 仮にも女子校だ、メシマズだったら少なくとも満席は有り得ない

 

「おやまあ、滅多に注文されないのが連続で来たと思ったら男の子かい」

 食堂のおばちゃんが現れた。

 その手には炒飯と麻婆豆腐にカツ丼、バケツプリンが有った。

 全部大盛りだ

「ヒュー早いね」

「はは、一体何年この仕事してると思ってんだい。この程度できないと怒られちゃうよ」

 2つのトレイを受け取って4人席に座る

 ふむ、ふむふむ

 

 

 

 美 味 い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、いたいた………ってまたとんでもない量ね」

 半分食べ終わったところで鈴と箒がご飯をもって現れた。

「ん?どうした箒、耳まで赤いぞ」

「なんでもありませんきにしないでください」

ものすごい早口で捲し立てられて気にするなと?

 

「と、ところであんた達、寮の部屋って誰と相部屋?私ってばギリギリで入学勝ち取ったから前日ホテルだったのよ」

まるで話題を変えたいかのように話を切り出す鈴

「私は…まだいませんね、角の3人部屋に一人です姉様が何か手を回したんでしょうか」

「俺もいきなり決まったわけだから部屋割り調整で1週間程度の間は距離的に通えないことは無いから自宅から通学してくれって」

「あーなんだか嫌な予感がするわね」

鈴が遠くを見て何かをつぶやいているが……

「ラーメン伸びるぞ」

「ええ、そうね食べてから考える。まだ、まだ決まったわけじゃないんだから」

「ふむ、さすがだな生徒(ファン)

「にゃ!ちちちち千冬しゃん!?」

「まあ、落ち着いて食え、私も今から昼食だ別に何もしないアレも他言はしていないから安心しろ」

鈴の耳元で何かをつぶやいてから俺の隣に座る姉上

「」

鈴は何故か顔を赤くして口をパクパクとまるで魚の様に開閉させている

「お久しぶりです千冬姉様」

「ああ、ひさしうん?おい、篠ノ之箒…だよな?」

こっちを向くな姉上

「ちょっと待て、性格が変わっているのは置いておこう、だれが姉だ私はお前の姉になった覚えはない」

「申し訳ありません、千冬さん。つい」

「まあ、いい。織斑、鳳お前達の部屋の鍵だ」

鍵を受け取ってから不思議に思って聞く。

「一週間通学と聞いていたんですが」

「ああ、本来はそうなる予定だったが」

ちらっと鈴の方を向いてから視線をこちらへ、目を覗き込むように見て

「解決策が来てくれたのでな、警護の観点からすぐにでも寮に入ってもらうこととなった」

「準備の方が」

「知っているぞ、(あれ)からもらった道具で最低限のモノを常に携帯している事」

あ、これ何言ってもアカン奴だ

「安心しろ、家は五反田さんが管理してくれるとのことだ」

「あーハイ、安心デスネー」

鍵の部屋番号を確認すぐにしまう。

なにやら周辺が注目していたので自分以外が見えない様に注意してだ。

 

「今日はガイダンスと簡単な基礎内容だけだからな授業も昼過ぎは2コマで終わる。高等部だから3時で今日は終了だ。部屋で同室の者と交流して諍いが生まれない様に仲良くしておくと良い」

何故か優しい目を鈴と箒に向ける姉上

「授業に遅れぬようにな」

いつの間に食べ終わったのか姉上は早々に席を立つ

 

「…箒、部屋に戻ったらあまり油断しないようにね」

「よくわかりませんが注意します」

「?」

一体如何言う事だろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前言撤回、なるほどよくわかった。

部屋番号に従っていけば着いたのは角部屋、ノックをすれば聞こえるのは聞き覚えのある声×2

 

なるほどそう言う事か

知り合いと同室なら楽だという気遣いかな(錯乱)

部屋に入ってみれば三つ並んだベッドと4人掛けの机と椅子のセット

出入口に向かって座っている二人が見える。

完全に出迎えの姿勢だね

 

 

うむ

 

 

うむぅ(滝汗)

 

いや、うん女子寮だもんね、わかるよ、そもそも異性で使う予定なんてないもんね

それにしてもベッド間狭くね、小さな椅子でベッドに向かってなんとか座れる程度の距離ってさ、手を伸ばせば届きそう

否、届く(確信)

そして同室は方向性の違う美少女二人

 

おっとこれはまずいあっという間にFate/stay night状態だ

(選択肢を誤ると即座にdead endが40以上鎮座)

 

さあ、どうする

 

1.気にせずに何時ものスタイルで先手を取る

2.下手なことをしないように気を引き締めて様子を伺う

3.残念、今夜の俺はビーストⅢだ

 

いやいや、3はあかん奴や

こんな四面楚歌(じょしこう)で一番やっちゃいけないことだ

でも湯上りホカホカで待ってなくてもさー

特に箒さん、和式なのは良いけどちょっと首回り開きすぎじゃない?

 



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学園初日夜+そのころの親友たち

仕事とかダクソとかで忙しくて結構な走り書きになってしまいました。

誤字脱字だけでなく違和感を感じる部分があったらお願いします


なお、本作品では登場人物の性格が少々異なります。


「とりあえず座りなさい」

先手を取られた

「部屋のルールを話し合うだけだからさっさと座りなさい」

「はい」

なんだか圧迫面接な感じなんだが

 

「先ず一夏あんたのベッドは一番廊下側だから」

「お、おう」

「次に近々衝立を用意するから、私とあんたのベッドの間に置かせてもらうわよ」

「わかった、むしろ俺が金を出そう」

「大丈夫よ、そこらへんは学園と交渉するから

次に夜中に極力移動しなこと」

「おう?」

「休日とかで起きなきゃ行けない時自力で起きること

不用意に私達の荷物に触らないこと」

「勿論だが?」

「一人だからって電気を消して何かの作業とかも駄目よ、自分の家じゃないんだからパンツだけ持ってお風呂とかも駄目だからね」

「暗い方が創作に集中出来るんだが…」

「前にそれで事故ったの覚えてないの⁉︎」

「…あ、うんごめん」

家中真っ暗にして作業に没頭していて色々あった結果、俺が半裸状態で訪ねてきたことに気が付かず、部屋に入ってきたのを侵入者だと思って何か武器を隠し持っていないかと考えて鈴と気が付かずに拘束してさらにボディーチェックとしてそこら中弄ってしまった事件を思い出した。

 

うん、反論できないな。

 

あの時の鈴は本当に大変な事になる一歩手前だったと…

「思い出すな‼」

煎餅を投げつけられた。

 

 

「まあ、これくらいでいいわ」

一時間ほど、俺の室内でのルールが言い渡された。

総合的にまとめるとなると大体が接触に気を付ける事だろうか、何故か特に就寝時の内容が多かった気がするが確かに鈴と一緒にいた短期間でちょっといろいろとやっちまった感は大いにあるが…まあ、警戒も仕方ないか前でも結構あった体格差がさらに大きくなっているわけだからな~

所で箒は一言も発しなかったが、良いのだろうか。

「ええ、私たちで先に話し合っての決定ですので、一夏もその…男の子なんですね」

顔を赤くして言われても…もしかしてやらかした事聞いたのか?

何やらもじもじしたと思ったら意を決したように口を開いた。

「一夏、せめて最初は…「はい、箒も混乱して変なこと言いださないまだ学生だしブレーキの壊れたフォーミュラーカーにならないようにね」…わ、私はいったい何を言おうと」

なんでだろう、鈴って見た目は小中学生と見間違えそうなのに言動がお姉さんしてる

しかも、なんだろうすっごい落ち着いた雰囲気を感じる

むむむ

 

「にゃぁぁぁ!???」

何となく気に食わないのでわざわざ縮地で回り込んで抱き上げる。

横抱き、俗に言うお姫様抱っこというやつだ。

まあ、勢いからしてワッショーイとか胴上げとかそんな感じになるんだがね

「いいいいいきなり何すんのよ!」

「なんだか鈴の雰囲気がしっくりこなかったから」

「おおおおろせー近い、近いって」

確かに小柄な分持ち上がっているが、そんなに暴れるほどか?

とりあえず暴れて落ちると危ないのでしっかり抱くと途端におとなしくなる。

近いってばぁ

「そうか?昔は「昔は昔だって、もう‼」おっと」

大声で叫んでついでに平手打ちが飛んで来るが抱き抱えられている姿勢だからか腕が延ばせないようで少し頭を仰け反らせて避けられた。

その直後に箒がそっと鈴を抱き抱える腕に手を重ねてきた。

「一夏、同じ女性として代弁させていただきますが、いささか辱めが過ぎるかと其処まで抱き寄せておいて中途半端に済ませるのではなくいっそのこと自制の利く程度でそ、その……ききき、キスまでしてしまうべきでは「箒!?ちょっと何言ってるのか理解してるの!?」ええ(真顔)どうせならもう責任取ってもらう所まで持って行けば今後そこまで緊張したり警戒しなくてもいいんじゃないかなーって(渦目)」

「…どう見ても緊張しすぎて錯乱してんじゃないの‼」

鈴がついに怒号を上げ始めたのでそっと席に戻す。

 

「何というか申し訳ない、何というか二人とも女っぽさが増したもんでふざけざるを得なかった(精一杯のイケボ)」

だから僕は悪くないってな

「ちょっと待って、いきなり真顔でそれは反則」

おかしい、おどけたつもりだったのだが(ポーカーフェイス(笑))

 

※ポーカーフェイス(笑)とはごまかそうとした時に出てくる至って真面目な表情。

思春期前からちょっとおませだった一夏君が女の子との接触で気恥ずかしくなった時によく無意識に多用していた

顔は真顔だが雰囲気に出るため(笑)が付いている。

 

 

そして相変わらず近いという問題が合わさって結果再び熟れたリンゴの様に真っ赤になるという状態が作り出される。

被害者は相変わらずの鈴ちゃんである。

 

 

そんなこんなで脱線しながら部屋でのルール決めが終わったのだが、初日のため衝立が存在しない状態である。

つまりは見えるところに無防備な寝顔が二つあるのである。

色々と(主に俺関係で)あったため疲れたのか俺が風呂に入っている間に眠ってしまっていた。

 

俺も寝るかなー……

おっと弾と数馬に一報入れておくか。

 

 

 

 

 

 

 

同日朝

 

 

「弾‼助けてくれ」

「ちょっと待て数馬、説明をしてくれ」

「・㊙IS(妄想)企画書~ロマンを追い求めて~が机の上に出されていた

 ・PCのホームページにメモが張り付けられていた

 ・内容は「かずくん、今度迎えに行くよ~」

なお、送り主不明。だから助けてくれ」

登校して教室に入った直後に親友の御手洗数馬に助けを求められた五反田弾

三行説明から考察を行う事20秒

「・・・あっ」

何かに気が付いたかのように弾が声をこぼした。

「おいマテ、あってなんだ」

「いや、なんだか先の二行に心当たりが…」

「なに!?」

「……諦めたら?」

「おいぃぃぃ!?」

「うん、諦めたらいいと思う。よく言うだろ?

 

   魔王からは逃げられない

 

ってさ、残念ながらどうやら魔王(テンサイ)に目をつけられたみたいだぞ」

「訳が分からないよ、ちゃんと説明してくれ」

「なら場所を変えようか、ここでは……声を大にしては話せない内容だ」

グッと親指を上に向けてついてこいと弾は歩き出した。

「HRまであと20分か余裕だな…何事もなければ

 

 

屋上へは当たり前だが鍵がかかって上がれないのが基本だが、早朝の時間は屋上設備の点検やら清掃で週に1度開いているのだ(極一部の生徒しか知らない)

 

「さて、何から話したものか…」

伸びをして空を見上げた弾がそのまま呆然とした顔でまるで錆び付いたような動きで数馬へ視線を移す。

「はは、どうやら説明要らないみたいだぜ、じゃあな数馬、無事だったらまた会おう」

その瞬間、二人の前に人参型のロケット、ミサイル?が滑り込み、通り抜け際にロボットアームが2本(・・)伸び、数馬(・・)()を掴む。

アームが変形し、風避けになって人参を中心としたスペースシャトルの使い捨てロケットエンジンの様な形状となりそのまま空へと飛んで行った。

 

 

 

 

その後、2週間ほど二人が姿を見せることは無かった。

 

 



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衝撃の発言

初日を終えてからは早かった、他にやれることもなく、異性ばかりの環境であるため精神的疲労は大きく基本的に授業をこなして終業後予習をして泥のように寝るそんな一週間を送った頃

 

 

「ふむ、皆も随分と学園に馴染んできたようで安心したぞ。

では、そろそろクラス代表を決めるとしようか」

また姉上が無論知って居ようと言わんばかりに言い出した

「ちっふーせんせー、クラス代表って何をやるんですか?」

「直近だとクラス対抗戦への出場だな。次そのふざけた呼び方をしたら腕の骨を倍にするぞ」

「Oh...姉上怖い

どう考えてもクラス代表ファイターじゃないっすか」

「学級委員長としての仕事もある」

「正直、(やりたく)無いです。代表ファイターって時点で専用機持ち一択じゃ無いですか(擦りつけ)」

「果たしてそうかな?ほうら、自薦他薦は問わんぞ。無駄な時間が惜しい、任せられると思う奴の名前を挙げるがいい誰にも推薦されない奴は単純に知名度が低いからだと知れ」

「はーい、私織斑くんを推薦します」

「ファ!?」

「ちょっとお待ちなさい、なんで真っ先にその男の名前がっ‼︎」

「え、だってセッシーのことよく知らないし」

「せ、セッシーって貴女」

「織斑くんはみんなが見ててなんとなくどんな人か分かってきたし、クラス対抗戦でも頑張ってくれそう」

「あ、でも2組の彼女さんに悪いかなー」

あれ?

「あれ?篠ノ之さんとじゃ無いの?」

おっと心の声と重なったかと思ったら違ったかー

「ふむ、その質問に答えてやろう。両者ともに幼馴染以上恋人未満だな。そこの馬鹿は馬鹿に見えて以外と考えていて少なくとも学園にいる間は恋人未満だろう

相手が猛攻に出なければな」

何を勝手なことを

「保身的かと思えばいろいろと抜けている。まだまだ誰にでもチャンスがあるからな篠ノ之、お前も油断するなよ」

「待ってください教師織斑、それではまるで「お前を競売にかけているだけだが?」ちょっと何を言っているかわからないです」

急に弟を競りに出す姉、何を考えているんだ。

 

「話を戻すぞ、先程言ったように推薦されないのはこのクラス内での知名度、信頼が足りていないからだ。

一週間は互いがどんな人物かを確認させる期間でもあったわけだ。

所詮第一印象で大体が決まるのだ、全員と話すのに必要そうな時間は取ってやったぞ。

これで指名されなかったのは当人のアピール不足だな。

分かったなら推薦は諦めて自薦タイムといこうか」

「くっ」

プライドが許さないのだろうか悩む様な苦しむ様な呻き声が聞こえてくる

クラスが静寂に支配された

だが数秒で突然机を両手で叩いて立ち上がる音で動き出す

「決闘ですわ!」

すまない、訳がわからん

 

「ほう、ご指名だぞ織斑」

「オレェ!?」

「真面目に前を向いているのも良いがこの状況だとまるで“あなたに興味無いんで”と言っている様なものだぞ」

しまった‼

「オルコット、お前が売った喧嘩高く買ってくれるようだぞ」

「ちょいま「というわけで来週の月曜放課後に第3アリーナで試合を行うこととする」待ってよぉ…」

 

「織斑先生、セッシーは専用機持ってるんですけど織斑くんは学校の借りれるんですか?」

「あー言いづらいのだが織斑には専用機が用意される、とびっきりの厄ネタだがな」

「姉に連絡を入れたのですか⁉︎」

「いや、向こうから連絡を入れてきた“とびっきり”を用意するってな」

「---ああ…非情にも心当たりがありますねぇ」

無ければよかったのにと心の中で付け足す

㊙設計図だなあの人が盗って行ったあれから何かを出してくるかもしれない

「と言うわけで来週の月曜、放課後に第5アリーナで模擬戦として行う事とする」

 

放課後になり直ぐに親友に連絡をするが繋がらない

むしろ嫌な予感を確定させていた

 

「もっしもーし、残念だけどダンくんは今束さんが借りてるから出られないよー」

「おい」

「ちなみにこれは留守電だよー、要件は来週の火曜日か水曜日くらいによろしくー」

「ファック、どう考えても時期が被ってんじゃねえか」

なら数馬だ

「どもどもー残念だけどカズくんは貰っちゃったよー

再来週にまた連絡し直してねー

あ、でもでももしかしたら半年ぐらい新婚旅行に行ってくるかもー」

 

貰うってそっちかよ!?

数馬の年齢的にダメな奴だろ

 

「なんか目を見て声を聞いた途端にビビッと来たんだよ

なんだか今度こそは1人に背負わせないって感じの使命感と愛しさと甘やかして丸く(コロコロ)したいって気持ちが溢れたんだよー

だから仕方ないよねいっくん」

 

うーん、ロストグラウンドォゥ

そんな前世は要らなかったなー

いや束さんも丸くなるから有りか、有りだな

 

んん?おやぁ、そういえばことごとく電話を掛ける事が先読みされているぞ、嫌な予感がすっごいする

 

 

ピロリン

 

おや何処からかメールが

 

ブッフォォォォ!!

 

 

添付された写真には

 

 

 

メチャクチャ肌と髪質が良くなって薄っすらと化粧をしていつものエプロンドレスではなく落ち着いたエレガントなドレスを着て見たことも無いぐらいの見惚れる笑顔の束さんと残念ながら隣の彼女と比較すると非常に見劣りするいつも通りの、おそらく拉致られたばかりの格好の数馬が写っていた

 

 

 

あかん、これ本気も本気で性分が変わるくらいに恋愛してらっしゃる

 

 

 

 

あ、この撮影の構図は弾だな

拉致られた挙句に最初の仕事が地球をバックにした記念撮影かー

大変だなーあいつも………ん?地球をバックに?

 

 

 

あっ



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IS……ふぁ?!

ふぁはfA 本当は前後逆にしようと思ったけど申し訳程度のネタバレ回避



久しぶりに感想もらえてやる気が出た結果がこれだよ。


目の前に鎮座したコンテナ入りと見紛うばかりの鉄塊を見て頭を抑えた

 

 

これが俺のISである

《アームズフォートver.0.01》

悪い、流石に一週間足らずでの完成はできなかったとの親友達の共同声明と共に送られてきたモノである

 

「えーっと、織斑先生、これってどうやって」

「何も言うな山田先生、とりあえず触ってみろ織斑」

「アッハイ」

予想通りと言うべきか触れたところから全体に光が走ると言う演出の後に全面を覆っていた壁が開いて本体を見せた。

 

一言で言うならばゴツイ

二言目を言うのなら厳つい

どデカイ壁の羽を背負った四角い…GA製と言ったところだろうか

 

防御性能に全振りしているかの如き姿に右腕に付いた壁から除く巨大なガトリング砲が目につく

 

背中に4枚の壁、四肢に壁、スカートの様に壁

 

壁、壁、壁…この壁の造り……グレートウォールがモチーフか?

 

ウっ情報が…AMSから逆流するっておい砲塔は出来たけど肝心のグレネードがちょっと準備出来なかったってギャグなの?

だからインファイトでよろしくって何さ

壁で殴れば人は殺せますって確かにそうだけど、銃器メインのISバトルにブレオンどころかステゴロの壁参入って笑えねえジョークだ

 

「織斑、固まっているところ悪いがそろそろ時間だ」

「ちょっと待ってください、こいつ武装ないみたいなんですけど」

「そのでかい砲はなんだ?」

「こだわったら弾が完成しなかったそうで」

「頑張れ、お前なら出来るはずだ」

 

とんだ無茶振りもあったもんだ

仕方なく出撃準備をして合図を待つ

 

「時間だ、両者出ろ」

「ウイ、マム」

「分かりました」

 

出だしは取り敢えずブーストだよなーと考えて

背中に意識を向ける

するとほら、背中の羽のような壁が中心を空けるように広がって背中のメインブースターが開口、膨大な吸気を行って火が付く

同時に加速のバランスを取るために両脚のブースターも加速を生み出す

 

飛行姿勢に入ると四枚の壁が変形をして角錐を作り正面に展開される、視界が悪くなるが全身に掛かっていた圧が激減した

 

加速された思考で中で外の明かりが見えた次の瞬間

背後に青い機体を纏ったセシリア・オルコットが居た。

目の前にはアリーナの内壁がある

やばい、止まれと制御に意識を向けるとフロントブーストが一瞬爆発し壁の寸前で停止していた。

 

〔バカな、14200km/hだと、第1宇宙速度の半分じゃないか山田先生計測機器の点検は最後にいつ実施されていますか?〕

〔昨日です、計測機器に異常は…と言うより速すぎて速度データを取れていません、今のは織斑君のISからの自己申告です接続完了した直後の情報みたいですねISコアに情報開示を要求してみます〕

 

はは、秒速で4kmとかそうなるわな

いったいどんなブースター積んでんだこれ

情報を求めるとエネルギーの流れが表示された

コアからの供給がPIC(慣性制御)とブースターに極振りされている。

要するに加速度がそのまま速度に乗っていくということか。

停止時にはその逆で加速度分減速にと……俺、よく五体満足でいられるなぁ…

 

《エネルギー残り30%》

「うお?」

急に声が聞こえて驚いたが聞き覚えのある音声だった

視界正面に映るターゲットカーソルの外周部の減ったメーターとその端に26%の数字を見つける

逆側のAPは68500 KPは0ってK(コジマ)P(粒子)!?

まさかな~

 

向きを変えてアリーナのシールドを背にオルコットを正面にとらえて構える。

思ったよりも思ったように動くなどと妄想をしつつ、語りだしたオルコットの声に耳を傾ける

 

「随分とご立派な専用機ですが、そのような機体で私のブルーティアーズの攻撃が避けられますか?なんなら」

「いやいやこの壁、飾りじゃない。まさに初心者向けの素晴らしい機体さ」

「…いいでしょう、存分に踊りなさいこのブルーティアーズの奏でるワルツで!」

「言葉は不要か」

何やら降伏勧告しだしそうだったので遮って拳を向けてみたらやる気になったようだ。

 

初激を壁で防いで前進、ちょっとブースターを噴かしただけで200㎞/hとか表示されて焦る。

加速が予想外だったのか、2本のビームが背後で交差するのをセンサーで見ながら

あれ?QBできるんじゃね?

と気が付いて、試してみる

ドヒャと爆発させるようにサイドブースターを噴かせて横滑りをする

いた場所をビームが通過する。

速度計は500㎞/hを最高速として少しずつ減速しながらオルコットを中心に時計回りに移動している。

減速が弱い、ISの特性で移動慣性を強化して減速し難い様にしているようだ。

ならばと逆噴射をかけるとあっさり逆方向へ先ほどと似た速度で移動を始める。

行けそうだ。

口元が吊り上がるのを自覚しながらテンションが上がってハイになるのを許容する。

 

オルコット本人も銃を向けてくるので射線に入らないようにこまめにブーストを切り替える。

徐々に出力を上げ、角度を急にする

 

 

するとほら、簡単にT(トリプル)Q(クイック)B(ブースト)ができました

 

何やらリボルバーイグニッションブーストとか言ってるけど何のことやら

ギアを上げてトリプルからクアドラプル、クインティプル、セクスタプル、セプタプル、オクタプル、ノナプル 、ディカプル

思ったように、思った以上に自由度が高い。

思わず笑い声がこぼれるのを我慢できず、それどころか全力で笑い出すレベルでテンションが最高潮に至る。

 

「最高だ!!」

縦横無尽に機体を躍らせられることに、爆笑しながら思うがままに変態軌道で飛んでいると攻撃がより苛烈になってきた、気が付けば2機しか出していなかったビットが4機に増えて位置取りを気にせず、四方から直狙いや偏差射撃、弾幕を張るなど、本気になったようだ。

 

だがハードウェアの相性が悪い、高速戦闘に特化した機体は得てして装甲が脆い、軽くするためで有るがISに至ってはシールドエネルギーの関係からか、胴体に装甲がほぼ存在しないほどだ。

 

だが、俺の機体は重装甲どころか壁、要塞だ。

現に壁で最初に受けた一発でのAPの減りは5、1万回受けても平気な損傷だ。

 

更に武器を持たず全てを機動力に回した結果がこれだ

 

相手が魔法障壁張りながらビーム撃ってくる?

よろしいなら重機で突撃だと言うなかなかにイカれた発想だ

 

存分に活用させて貰うとしよう

 

ディカプルクイックブースト

10連というバカみたいな急制動を繰り返してビームの間を潜り抜けて接近する避けられないビームは全身にある壁で受けるすると手が届きそうな距離にオルコットの姿が…

「ひっ」

メッチャ怯えとる

まあ、攻撃を無視して突っ込んでくる壁とか普通に怖いよね

「これが機体性能の差というものだよ」

俺の力はせいぜい1%くらいかな

「さあ、楽しく踊ろうぜ!」

右の壁で銃身をこちらへ向けようとするオルコットを()して4連(クアドラプル)QBで急降下から左右に振ってさらに急降下、俺はそこで逆噴射をして止まるが、勢いで発射されたオルコットは地面すれすれまで飛んだところで姿勢を立て直して左へ逃げる。

何となくできそうな気がして、背中に待機する4枚の壁を直列でつないで疑似大剣を作って右腕の壁に接続

気分はマスブレード

機体が期待に応えて先端の壁が立方体になってブースターが顔をのぞかせ、の3枚が壁から柱になる。

 

「イィィィィィヤッホォォォォウ!!!!!!!」

何がいいかって、無限オーバードウェポン(ただしエネルギー切れは起こる)

ジェネレーターがまるでアクセルを限界まで踏み抜いたエンジンみたいに唸ってるがむしろ心地いい

《エネルギー残り10%》

70%まで充填されていたものがマスブレードの点火とともに60%以上吹っ飛んだが気にならない

というよりも俺自体が吹っ飛んでいる

地面すれすれを逃げながら引き戻したビット4機でこちらへの牽制をするオルコットに向かって最短距離で柱が振り下ろされる。

さすが代表候補というべきか又はこの戦いの中で一皮むけたのか、狙う先であるこちらへ視線どころか顔を向けずに集弾させながら、本人は引き付けてからの進行方向を135度変えて上手いこと俺の攻撃を避けた。

 

避けられた俺の(ハシラ)は地面を叩き、轟音とともに大量の土砂が周辺に押しのけら土石流のごとくアリーナの地形を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クハハハハハ」

「あっははははは」

「ブハ、フヒフハハハッハ」

 

「さすが一夏、俺の予想をぶちぎってくれる」

「まさかだよね、装甲を再再構築して武器にするなんてそんなシステム搭載してないってのにね」

「機械のリミッターが自己解釈で突破されてるんだけどどうしたらいいと思う?」

「笑えよ、弾」

「笑えばいいんじゃないかな」

「そうだな」

 

 

その頃、月では笑い声が小一時間響き続けて居たそうな・・・




ちなみにこの戦闘、オリサマーの能力の一端が発揮されていたりします。


次回は観客席よりお届けいたします


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