ペニーワイズにオススメしてほしいシリーズ (ソードマンx)
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ペニーワイズがASMR音声作品をオススメするようです
「僕の
悲痛の叫びもむなしく、船は下水道へ繋がる穴に落ちてしまった。
ジョージは穴を覗くが、とても暗くて入れそうもない。
(明日も憂鬱だ…)
だがしかし、しょうがないとジョージが諦めてその場を去ろうと立ち上がったとき。
「はい、調子良い?」
特徴的な声が聞こえてきたのだ。ジョージは思わず振り返る。
振り返ると、ついさっきまで何も居なかったはずの下水道の穴から、ぬるりとピエロが顔を出した。
ピエロの名前はペニーワイズだ。
ペニーワイズはおかしなヤツだ。
いつもこうやって変な場所から急に現れては、ジョージにやたらと何かをオススメしてくる。
そしてジョージは毎回オススメに釣られてしまい、毎回精神が死んでしまう。
だからジョージにとってはとっても恐ろしいピエロなのである。
毎回釣られるジョージもどうかと思うが。
下水道から現れたペニーワイズは気さくに尋ねた。
「やぁ、また会ったね。元気かい?」
ジョージは首を横に振って答えた。
それを見たペニーワイズは『それはとても残念だ』とでも言いたげな顔をした。
「えーっ、それはお気の毒に。それじゃあ元気の出る
そうやって取り出したのは
ジョージは日々の疲れた体に一杯と、おもわずそれに釣られて手を伸ばすが、思いとどまる。
思い出されるのは過去の自分。
(
ジョージは手を引っ込めて、しかめっ面の顔になる。
「そう言って実はASMRはヤバイ沼で引きずり込む気なんやろ。騙されんぞ」
「いや、ヤバくなんかないよ。ASMRは日々の生活で疲れた体と心に凄く効くんだ。例えば布が擦れる音、雨の音、焚き火の音みたいなね。気持ちのいい音を聞くだけだから安心、まさに癒しの音なんだぜ。今の君はぴったりだろ?」
「へぇ、興味深いね!」
ジョージの騙されないと言う発言に心外だと、ペニーワイズは巧みな話術でASMRの良いところをオススメする。
だがジョージは流されない。
「音MAD見てくるわ」 「待てやッ?!!?」
皮肉の笑顔で答えてそのまま帰ろうとするジョージ。
ジョージを引き留めようと焦って声を荒げるペニーワイズ。
これ以上はマズイと感じたペニーワイズは、ついに禁断の切り札を使うことにした。
「それじゃあいいのかな…コレは…?」
それを見たジョージは驚いた。
「僕の
そう。取り出したのはジョージが先ほど下水道に落とした船。
どうやら船を拾ってくれたようだが、それを持ったままペニーワイズはニヤニヤと語りかけてくる。
「その通り!ASMRを聴けばコレも…戻ってくるぞ」
ペニーワイズは返す気がさらさらないようだ。
ジョージにASMRを聴かせる為だけに船を奪うとは、なんてピエロなのだ。
「………」
「おーぅ……そんなに嫌な顔する必要はないだろ」
そんな事を考えていたジョージは、まさに嫌そうな顔をしていた。
ペニーワイズの必死さが伝わってくるのだ。
「うわっ、マジで疑ってる顔だね。だがヤバイ沼かどうかで言ったら音MADの方もヤバいと思うぜ?」
「それにだ…ASMRも同じ音だろ?ここは一つ、騙されたと思って聴いてみようぜ」
確かに言われてみるとそうだ。
「ヤバい沼だったりしない?」
「えっ、うん」
ペニーワイズは焦っていたせいでぎこちない生返事をしてしまった。
だがジョージはペニーワイズの子供に言い聞かせるような誘いの言葉に手が伸びてしまう。
「……ASMRはいいぞ、ジョージ。快適な睡眠もお手の物だ」
「ホントに凄く良いからな…ジョージ」
「だからお前も…」
「ASMRの沼にハマるんだよ!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!!」
ジョージは死んだ。
イヤホンがスマホから外れた拍子にASMRの耳舐め音が大音量で親に聞かれてしまったのだ。
ASMRの中には内容がアレでとてもR18未満の人には聞かせられないようなモノもある。
だからASMRを聴くときは周りに人がいないリラックスできる場所で聴こう。
まあ言うて私のオススメは耳舐めや息の吹きかけみたいなゾクゾクするヤツだけど、中毒性が高いからほどほどにね。
でないと私みたいに手放せ無くなるよ。
これ好き。
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ペニーワイズがペニーワイズがオススメするシリーズをオススメするようです
「僕の
悲痛の叫びもむなしく、船は下水道へ繋がる穴に落ちてしまった。
ジョージは穴を覗くが、その先はとても暗く、そして狭くて入れそうもない。
(削除されてしまった~~~~!!!)
泣きそうになりながらジョージが諦めてその場を去ろうと立ち上がったとき。
「はい、調子良い?」
先ほど見ていた何もなかったはずの穴から、
振り返って少しすると、ついさっきまで何も居なかったはずの下水道の穴から、ぬるりとピエロがニタリと笑った顔で穴から顔を覗かせてきた。
このピエロの名前はペニーワイズ。
ペニーワイズはおかしなヤツだ。
いつもこうやって変な場所から急に現れては、ジョージにやたらと何かをオススメしてくる。
そしてジョージは毎回オススメに釣られてしまい、毎回精神が死んでしまう。ジョージにとってペニーワイズとはとっても恐ろしいピエロなのである。
前回、ジョージはASMR音声をオススメされ、そのASMRの良さに見事釣られてしまった。
ジョージは一度(精神が)死んだのである。
そして今日もまた、ペニーワイズとジョージの攻防が始まった……
下水道から現れたペニーワイズは、ジョージに気さくに話しかけた。
「この小説の元ネタ動画、もう見た?」
ジョージは首を横に振って答えた。
それを見たペニーワイズは『それはとても残念だ』とでも言いたげな顔をした。
「えーっ、とってもオススメなのに。ペニーワイズがオススメするシリーズだぜ?」
そうやって取り出したのは
ジョージは休日は動画鑑賞で一日を過ごすのもイイかもと、おもわずそれに釣られて手を伸ばすが、そこで思いとどまる。
思い出されるのは過去の自分の姿だ。
(
そしてジョージは決心する。
(もう絶対に釣られんぞ…!)
ジョージは手を引っ込めて、しかめっ面の顔になる。
「その動画ってジョージがひどい物をオススメされて最後には死ぬんやろ。騙されんぞ」
「いや、ひどくなんかないし死なないよ。ペニーワイズがオススメしてるモノは実際面白いモノの方が多いし、何より俺みたいに動画のおかげでサメ映画見始めたヤツもいるんだぜ!今じゃ大ハマリさ。
───────見たくなった?」
「へぇ!興味深いね!」
ジョージの騙されないと言う発言に心外だと感じたペニーワイズは、元動画の良さを巧みな話術でジョージに伝えた。
だがジョージは流されない。
「
「
ジョージを引き留めようと焦って声を
これ以上はマズイと感じたペニーワイズは、ついに右手にある禁断の切り札を使うことにした。
「そう言わずに……これを…」
それを見たジョージは驚いた。
「僕のお気に入り動画!?」
(
そう。取り出したのはジョージが先ほど下水道に落とした船。
どうやら船を拾ってくれたようだが、それを持ったままペニーワイズは『残念だったな、トリックだよ』とでも言いたげなニヤニヤした笑顔で語りかけてくる。
「PCに保存しておいたのさ!こいつをお前にやるから……
ペニーワイズは返す気がさらさらないようだ。
ジョージに動画を視聴させる為だけに船を奪うとは、なんてピエロなのだ。
「………」
「おーぅ……そんなに俺が信じられないかジョージ?」
そんな事を考えていたジョージは、まさに嫌そうな顔をしていた。
ペニーワイズの必死さが伝わってくるのだ。
「うわっ、マジで疑ってる顔だね。……だがペニーワイズの動画に限らず嘘字幕シリーズはレベルの高いモノが多いぞ?」
「それにだ…動画はほんの数分で終わる」
確かに言われてみるとそうだ。
ジョージは前に見た嘘字幕シリーズの中の一つ、『ジョーカーさんシリーズ』で草を生やした事を思い出した。
「真面目にオススメしてる?」
「えっ、うん」
ペニーワイズは焦っていたせいでぎこちない生返事をしてしまったが、ジョージはペニーワイズの子供に言い聞かせるような誘いの言葉を信じて、手が伸びてしまう。
(うーん…真面目にオススメしてるみたいだし……今回は大丈夫やろ!)
「そうだ、オスシ動画はいいぞ ジョージィ………勿論、他の嘘字幕シリーズもな……」
そうやって、ゆっくりと船を渡そうとするペニーワイズ。
ゆっくりと…
「ホントに凄く良いからなぁ…ジョージ……」
「だからお前も……………───────
───────オススメ動画を作るんだよ!!!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!」
ジョージは死んだ。
いざオススメ動画を作ってみると、完成度がまるでゴミのモノしか作れなくてモチベが死んだのだ。
元ネタのサメ映画だけの話じゃないんだけど、正直レベルが高すぎると思う。
でも再生数が増えると嬉しいから多分止められないんだよね。
今の私みたいに。
下記は素材です(英語版)
全部にルビ振りをつけてプレビューしてみたら
字と字が離れすぎているので読みづらかった(半ギレ)
「僕の
「
「
(ジョージは首を横に振る)
「
「
「Very wise of your dad Georgie. Very wise indeed.…I,Georgie,am Pennywise,the Dancing Clown. You want it don't you Georgie. So now we know each other. Correct?
「
「
「
「Without……this…?」
「
「
「Go on, kiddo……
「Ohuu……You want it don't you Georgie?」
「Of course you do. There's cotton candy rides and all sorts of surprises down here. And balloons too all colors」
「
「
「They float Georgie………They float」
「And when you're down here with me……」
「you float too!!!」
「KYAAAAAAAAAAA!!!」
ジョージの悲鳴…棺の埋葬のシーン
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ペニーワイズがバーチャルユーチューバーをオススメするようです。
オリジナル展開です。
「僕の
悲痛の叫びもむなしく、船は下水道へ繋がる穴に落ちてしまった。
ジョージは穴を覗くが、その先はとても暗く、そして狭くて入れそうもない。
(またこの下水道の穴かよ…)
ジョージが諦めてその場を去ろうと立ち上がったとき。
「はい、調子良い?」
先ほど見ていた何もなかったはずの穴から、
ついさっきまで何も居なかったはずの下水道の穴から、ペニーワイズがニタリと笑った笑顔でぬるりと穴から顔を覗かせてきた。
ペニーワイズとジョージは奇妙な仲である。
ペニーワイズもジョージもおかしなヤツだ。
いつもこうやって変な場所から急に現れたこのピエロの話を、なんだかんだジョージは聞いている。
ジョージは毎回ペニーワイズがオススメするモノに釣られてしまい、毎回精神が死んでしまうのだ。
どう考えてもジョージにとってペニーワイズとはとても恐ろしいピエロだと思うのだが、何故話すのを止めないのか。
コレガワカラナイ。
前前回、ジョージはASMR音声をオススメされ、そのASMRの良さに見事釣られてしまった。
さらにその次の、つまり前回ではこの小説の元ネタ動画をオススメされ、動画制作に釣られてしまい、見事死んでしまった!
ジョージは二度(精神が)死んだのである。
そして今日もまた、ペニーワイズとジョージの攻防が始まろうとしていた……
下水道から顔だけ出しているペニーワイズは、いつものようにジョージに気さくに話しかける。
「趣味の時間は充実してるかな?」
ジョージは首を横に振って答えた。
それを見たペニーワイズは『それはとても残念だ』とでも言いたげな顔をした。
「えーっ、それはよくないなぁ。俺がオススメしたモノでも見るかい?」
そうやって取り出したのは
ジョージは趣味の時間が有り余っていたので、新しい事に手を出すのもイイかもと、おもわずそれに釣られて手を伸ばすが、そこで思いとどまる。
思い出されるのは過去の自分の姿だ。(3回目)
(
───────絶対ッッッ黒ッッッ!!!!!)
そしてジョージは決心する。
(仏の顔も三度までなんや……!!)
ジョージは手を引っ込めて、しかめっ面の顔になる。
「ユーチューバーって商品レビューしたり変な事やって盛り上がるヤツらやろ。バーチャルでも騙されんぞ」
「いや、騙される必要はないよ。バーチャル要素が加わったおかげか動画の見やすさは実際上がってると思うし、何より会社としてバーチャルユーチューバーを売りに出してる企業もあるくらいだぜ。つまり一定の良さは必ずあるし、だから不快なモノが一切無いんだ!
───────動画見てみない?」
「へぇ!興味深いね!」
ジョージの騙されないと言う発言にその必要はないと言い出したペニーワイズは、バーチャルユーチューバーの動画の良さをユーチューバーとの比較や、企業からの提供であるという巧みな話術でジョージに披露した。
だがジョージは流されない。
「
「
そしてジョージを引き留めようと焦って声を
これ以上はマズイと感じたペニーワイズは、ついに右手にある禁断の切り札を使うことにした。
「そう言わずに……これを…」
それを見たジョージは驚いた。
「僕の趣味の時間!?」
(コイツいつも拾ってんな…)
そう。取り出したのはジョージが先ほど下水道に落とした船。
どうやら船を拾ってくれたようだが、それを持ったままペニーワイズは『また落とすなんてドジっ子だね』とでも言いたげなニヤニヤした笑顔で語りかけてくる。
「趣味の時間は有り余ってるだろ?どうせボーっと過ごすくらいなら……
ペニーワイズは拾った船をジョージに返すようだ。
ジョージにバーチャルの魅力を伝える為だけに船を拾ってくれるとは、なんてピエロなのだ。
「………(感動)」
「おーぅ……なんか涙が出ているなジョージ?」
そんな事を考えていたジョージは、まさに目から涙を流していた。
ペニーワイズの紳士さが伝わってくるのだ。
「うわっ、マジで今にも泣きそうだね。……涙が雨で消えない内にお家に帰った方がいいぞ?」
「それにだ、確か兄がいるだろ……一緒に動画見て楽しみなよ」
ペニーワイズが急に優しいおじさんに見えた。
ジョージは病気でベッドに倒れ続けている自分の兄ちゃんが寝てるだけじゃ暇だろうと思って、ペニーワイズがオススメしてくれた動画を見せてあげようと思った。
ジョージは濡れた頬を拭いて、ペニーワイズに話しかけた。
「
「えっ、うん」
ペニーワイズは戸惑っていたせいでぎこちない生返事をしてしまったが、ジョージはペニーワイズの子供に言い聞かせるような優しい声色の言葉を感じて、船に手を伸ばす。
(ありがとうペニーワイズ…今まで散々だったけど、三度目の正直だね…!!)
「そうだ、『バーチャルユーチューバーは いいぞ』ジョージィ………兄に見せてあげなさい……」
そうやって、ゆっくりと船を渡すペニーワイズ。
ゆっくりと…
「ほんとーに、凄く良いからなジョージィ……」
「だからお前の兄もろとも……………───────
───────VTuberになるんだよ!!!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!」
ジョージは死んだ。
趣味の時間が、千人を超えるバーチャルユーチューバーの動画と生放送の視聴とツイッターの確認でオーバーロードしたのだ。
しかし死んだジョージの為を思ってジョージの兄は彼をVTuberにしたのだ。
今では彼も人気者であることだろう。
私もなってみようかな。
人をむやみやたらと沼に引きずり込んではイケない(戒め)
リメイク版のジョージはなんか警戒心が強い気がする。
ペニーワイズが出てきた時もすごい後ろに跳んだし。
リメイク前のジョージは逆になんか嘲笑的な強さがあるよ。
気さくに笑うし「えっ、うん」の時の尋ねる時もなんか怖がってなくない?
まあ確かにリメイク版のペニーワイズは怖いよ~それ。俺見てたもん。
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逆にジョージがペニーワイズにシャドウバースをオススメするようです。
「ペニーワイズのおじさん!」
下水道の穴に向かって叫ぶジョージ。
暗闇の中でジョージが放った声が反響しコダマするが、特に返事はない。仕方なく持っていた兄特製の新聞紙の船を下水道へ繋がる穴に落とすジョージ。
船を落とした後、しばらくしてからまた、ジョージは穴を覗く。
相変わらずその先はとても暗く、誰も居そうにない。
(今日はいないのかな…?)
ジョージがじゃあ船はどうしようかなと、その場で悩んでいたとき。
「はい、ジョージ?」
先ほど何も居なかったはずの穴から、
すると、ペニーワイズがニタリと笑った笑顔でぬるりと顔を覗かせてきた。
ペニーワイズとジョージは奇妙な仲である。
ペニーワイズもジョージもおかしなヤツだ。
いつもこうやって変な場所(最近はもっぱら地下の下水道に繋がる穴)から急に現れたこのピエロの話を、なんだかんだジョージは聞いている。
ジョージは毎回ペニーワイズがオススメするモノに釣られてしまい、毎回精神が死んでしまうのだ。
どう考えてもジョージにとってペニーワイズとはとても恐ろしいピエロだと思うのだが、もしかすると二人はもっと深い仲なのかもしれない。
これまでにジョージは「ASMR音声」「この小説の元ネタ動画」「VTuber」の3つをオススメされ、それらの魅力に見事釣られてしまった!!!
ジョージは三度(精神が)死んだのである。
しかし今日のジョージは今までとはワケが違うようだった……
下水道から顔だけ出しているペニーワイズは、いつものようにジョージに気さくに話しかける。
「君の方から呼び出すなんて、珍しいね?」
ジョージは首を横に振って答えた。
それを見たペニーワイズは『あれ、そうだっけ?』とでも言いたげな顔をした。
「えーっ?だからいつも船を落とした所を狙ってるんだけどなぁ。もしかしてオススメを聞きに来たのかい?」
そうやって取り出したのは
ジョージは自分にどんだけオススメしたいモノがあるのかと、おもわずそれを見てドン引きするが、そこで思い出す。
それは数日前に決意した過去の自分の姿だ。
(
───────今日こそコイツには『
そうジョージは決心する。
(仏の顔は三度まで……!もう許されないんや……!!)
ジョージはペニーワイズが持っているはずのジョージの船を指差して、ぎこちない面の笑顔になる。
「今日はいままでのお礼に僕がオススメしてあげようと思ってね!船を落としたんだよ」
「ああ、さっき拾ったコレね。これがジョージのオススメの本格スマホカードバトル
『
へぇ~、パッと見ただけでもめちゃくちゃイラスト綺麗じゃないか。それにキャラクターが動くしエフェクトや音楽も良い。
───────良いオススメだ!」
「うん!興味深いでしょ?」
ジョージの『いままでのお礼』という言葉に嬉しくなったペニーワイズ。
嬉々としてジョージから受け取ったシャドウバースのPVとCM集を見ている。
だがジョージから衝撃の言葉が降り注ぐ。
「
「
そしてジョージの言葉に驚きを隠せず声を
(これだけの魅力があるゲームをオススメをしてくれるなんて…ジョージ。精神が死んだとか言って実は楽しんでいたんじゃないか!このツンデレさんめっ♪)
ペニーワイズは、ジョージに右手に持っていた船を返す。
「これだけのボリュームで……無料だって…?」
船を受け取ったジョージは『してやったり』と、内心では暗黒の笑みを浮かべていた。
「無課金でも大丈夫だって!?」
(ここ
このシーンはジョージが先ほど下水道に落とした船に驚く場面。
だがペニーワイズはあまりの驚きに演技を忘れてしまったようだ。
どうやらスマホを持ったままペニーワイズは『まだ他にもあるの?』とでも言いたげなニヤニヤした笑顔で語りかけてくる。
とりあえずジョージもセリフを取ることにした。
「その通りや!それだけの秀逸なイラストが描かれたカード達を
「ま、まさに最高のゲームだなぁジョージ。……あっそうだ!どうせオススメするなら……
ペニーワイズはジョージと遊びたいようだ。
ジョージはそれを聞いて、しまった!?と表情には出さずに焦った。
「………」
「おーぅ……なんか汗が出ているなジョージ?」
そんな事を考えていたジョージは、まさに額から汗を流していた。
今までのペニーワイズのニヤリとした顔が思い出されたのだ。
「うわっ、マジで汗ダラダラだね。……風邪を引く前にお家に帰った方がいいぞ?」
「それにこれ、スマホゲーだから離れても対戦できるだろ……取りあえずライン交換しようぜ」
ペニーワイズが急に優しいおじさんに見えた。
しかしジョージはこう考えてしまう。
このまま対戦をしてしまえば、ジョージの仕返しがペニーワイズにばれてしまう…と。
ジョージは汗で濡れた頬を拭いて、ペニーワイズに話しかけた。
「ラインは嫌だからメールで良い?」
「えっ、あっ…うん」
ペニーワイズはライン交換を拒否された事に悲しんだ。
ジョージはペニーワイズの持っているスマホに自分のメールアドレスを打ち込む。
(こ、これで若干の時間は稼げるで…!!対戦が終わったら下水道のない場所まで逃げてバッくれるんやッ!!!)
「そうだ、ジョージィ………ちょっとお手本見せてくれないか……?」
そうやって、ゆっくりとスマホを指差すペニーワイズ。
ゆっくりと…
「一回、一回だけでいいからなジョージィ……」
「だからさっさと……………───────
───────そのクソゲーをプレイするんだよ!!!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!」
ジョージは死んだ。
ミイラ取りがミイラになるように、自分から誘ったシャドウバースで先行が取れずにボコボコされたのだ。
先行が圧倒的に有利なこのゲームで後攻で勝つには相手が事故をして自分が理想ムーブをするしかない。
それに最近は強いデッキを作るのに必要なカードのレアリティがかなり高くて課金しないと新規や復帰勢には辛くてしょうがない。
でもなぜかプレイしちゃうんだよね。
なんでだろう。
ジョーカーさんシリーズの小説も鋭意製作中です。
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ペニーワイズが黒い砂漠をオススメするようです
ところで最近ペニーワイズが優しいパターンが多い。
やっぱみんな優しい人が好きなんやね!
私も!(緊急同調)
「僕達の
悲痛の叫びもむなしく、船はクソゲーに落ちぶれてしまった。
ジョージは穴(過去の栄光)を除くが、その未来である今はとても暗く狭い。
(他のネトゲーやろうかな…)
ジョージがPSO2完全復活を諦めてゲームを閉じようとしたとき。
「はい、調子良い?」
背後から
ジョージは驚いて体がビクつく。見られるのはなぜか恥ずかしいのでいったんPCを閉じて振り返ろうとすると、ペニーワイズがニタリと笑った笑顔で、横から顔を覗かせた。ペニーワイズは持っていたお盆から二人分のお茶を机の横に置く。
二人は現在、下水道に建てられたペニーワイズの住む家にいる。
1LDKの一軒家だ。
ペニーワイズとジョージは割と仲良しなヤツらだ。
いつもこうやって変な場所に住んでいたり変な場所から現れるこのピエロと、なんだかんだジョージは付き合いが長い。
ただしジョージは毎回ペニーワイズがオススメするモノに釣られてしまい、毎回精神が死んでしまうのだ。
そしてそれをゲラゲラと笑うペニーワイズ。
どう考えてもジョージにとってペニーワイズはクソピエロだと思うのだが、何故話すのを止めないのか。
それは誰にも分らない。
ジョージはこれまでASMR音声・元ネタ動画・バーチャルユーチューバーの3つをオススメされ、三度(みたび)(精神が)死んだ。
仕返しにクソゲーの名を持つと言われるシャドウバースをオススメするが返り討ちにあい、再び死亡。
そろそろジョージが勝ってもいいんじゃないのか。
今日もまた、ペニーワイズとジョージの謎のレビューバトルが始まろうとしていた……
ジョージの横から顔を出してPCの画面を覗くペニーワイズは、いつものようにジョージに気さくに話しかける。
「PSO2やってるのかい?」
ジョージは首を横に振って答え、無言でマウスカーソルをアンインストールの表示へと移動させる。
それを見たペニーワイズは『まあ、それはしょうがない』とでも言いたげな顔をした。
「ふーん、アンストするんだ。じゃあオススメのネトゲでもどうかな?」
そうやって開いたWebサイトは
ジョージはPSO2を辞めたら趣味の時間は暇になるし、新しいネトゲに手を出すつもりだったので嬉々としてダウンロードしようとする。
しかし、そこでジョージは踏みとどまった。
表示されているのはアカウント登録画面だ。
(まてや自分。
……黒い砂漠がどんなゲームか分からん以上、先にコイツにプレイさせて様子を見るのが一番や!)
そしてジョージは思い出す。
(学校で習ったでぇペニーワイズ。中国の兵法書の『孫子』ッ!勝利というのは戦う前に既に決定されているッ!)
お茶の入った湯飲みを手で掴んで一気に飲みほす。
渋い。子供にはあまりの渋さにジョージはしかめっ面になってペニーワイズに聞き返す。
「そう言って実は黒い砂漠もクソゲーかもしれんやろ。ここでやってみてよ」
「いやどう考えてもクソゲーなんかじゃないよ。PSO2とはキャラクリの自由度はそりゃ違うけど顔はリアルよりでそもそも方向性が違うし。何よりこの壮大な世界と超美麗なグラフィック!1年かけても遊び尽くすのは難しいんじゃないかな?
───────やりたくなった?」
「へぇ!興味深いね!」
ジョージのクソゲーかもしれないと言う発言にあり得ないとペニーワイズは言う。
ペニーワイズが自分のアカウントからログインしてゲームを始めると、タイトル画面からも伝わる通りこの黒い砂漠の売りの一つである超美麗なグラフィックが映し出される。
ジョージは快適に動いているゲームを見て、こいつのPCスペック高いなと思いながらも、このゲームから目が離せない。
そう、どんなゲームにも魅力はある。
ジョージは黒い砂漠から込み上がってくる言葉にはできないワクワクに早くも取り憑かれていたのだ。
だが、まだジョージが流されるには遠い。
「グラフィックが凄くても操作が初心者お断りだったら終わりやろ。そこ、どうなんや」
「操作が?聞き捨てならないね。簡単操作に決まってるだろ?それにelonaとかやってたのに操作が難しいなんてよく言うじゃないかジョージ」
「あれは覚えるまでがチュートリアルでしょ。それに覚えるのが大変なのは対応キーの意味と仕様と思う。あと神ゲーだから苦痛やない」
「分かるぞジョージィ…あれはハマる。最初やったときは理解するまでPCの画面割ろうとしたりしたけど良い思い出だよ。初めて遊んだときは最初のキャラ選択で面白そうだと思ってかたつむりを選んだんだけど───────」
それからペニーワイズはジョージに過去オススメされていた『elona』と言うゲームの魅力を長々と語り始めた。
ゲーム操作をしながら詳細を語れる辺り相当なハナシジョーズだろう。
ジョージはそれを聞きながら、何かパズルのピースがハマるのを感じていた。
「(ん?……
思い返してみると確かにそうだ……ジョージの考えは圧倒的に正しく感じる。
ASMR、元ネタ、VTuber…どう考えてもそうに違いない。
「elonaの開発が終了したのが本当に悔やまれるよ…バージョンが色々出て盛り上がってたしね。まあ今じゃ昔のゲームって言われてるからオススメするにしてもどうすればいいのか、これでも悩んでるんだぜ?」
「ああ!これは使えるかもしれへんで…!」
「おーぅ…急にどうしたジョージィ?。使えるっていったい何がだい」
「いやぁっ?!こっちの話だよ!」
ジョージは今後のペニーワイズへの対抗策として、一度遊んだら満足するタイプのハマらないゲームを用意しておこうかなと思った。
「まぁまぁ、そういうことなら操作感はいいや。で、一番の見所はこれで終わりなの?」
「えっ、あ、うん……グラフィックは最高画質だとゲーミングでも重たいけどね」
「
「
そしてジョージを引き留めようと焦って声を
これ以上はマズイと感じたペニーワイズは、ついにペニーワイズのPCの画面に表示されてある、禁断の切り札を使うことにした。
「そう言わずに……これを…」
それを見たジョージは驚いた。
「僕の
(まさかお茶を持ってきた時か…?パスワードを盗み見たんやコイツっ…!)
そう。取り出したのはジョージが先ほどアンインストールしようとしていたPSO2。
ログインの為に入力していたパスワードを見られていたようで、それを開いたままペニーワイズは『ネカフェではこんなことが無いようにしようね?』とでも言いたげなニヤニヤした笑顔で語りかけてくる。
「今日はもう帰るって…?ペニーワイズは恐怖の象徴……
ペニーワイズはジョージをこのまま返すまいと、お茶を持ってきた時に偶然見えたパスワードを使って脅す。
身体差による暴力で解決してこない辺り、ジョージにはただの子供好きなおじさんにしか見えなかった。
「………(溜息)」
「えーっ、なんか呆れているなジョージ?割とキツく言ったんだけどなぁ」
そんな事を考えていたジョージは、もう少し話に付き合ってやるかと腰に両手をついた。
ペニーワイズの加齢臭が伝わってくるのだ。
「うわっ、マジでムカつく感じの呆れ顔だね。……全く怖がられてないから泣きたくなってきたよ…」
「それに最近のジョージの態度……やけにデカくない?」
ペニーワイズはジョージがガキ大将に見えた。
「それはすまんかった!」
「いや分かってくれたらいいんだよジョージ。それで何で急に帰ろうとしたのかな?突然すぎてびっくりしたよ」
「兄が病気で暇してるから遊ばせよう思って…」
ジョージは病気でベッドに倒れ続けている自分の兄ちゃんが寝てるだけじゃ暇だろうと思って、ペニーワイズがオススメしてくれたゲームをやらせてあげるために、帰ろうとしていた。
ジョージはそれを一言で説明して、ペニーワイズに土下座で頼み込む。
「
「えっ、うん」
ペニーワイズは突然の土下座でぎこちない生返事をしてしまった。
そしてジョージはペニーワイズの子供と対等に接する大人立ち振る舞いを見て、少しワガママだったと反省した。
(黒い砂漠はクソには見えんかった…つまり大丈夫!もしクソでも最悪兄を身代わりにすればいいんや!)
反省してないくらい最低なことを考えていた。
「そこまでいうなら仕方がないなジョージ………兄によろしく頼むよ……」
そうやって、ゆっくりとPCを閉じるペニーワイズ。
そしてゆっくりと…振り向く。
「でも一応お約束ってことで……………───────」
「!?」
「───────お前の兄もろとも黒い砂漠にハマるんだよ!!!」
「KYAAAAAAAAA!!!!!」
ジョージと兄のPCは死んだ。
学校に行くときも放置金策の為に起動し続けていた黒い砂漠のせいでPCが高熱に耐え切れず爆発四散したのだ。
兄は病気で自宅に籠りっぱなしだったので爆発に巻き込まれて死んだ。
そのせいでこの葬式の続きで出てくるはずのジョージの兄がいなくなったからカットしなくちゃならないんだ。
書いて欲しいペニーワイズがオススメするシリーズがあったなら、動画を作ってみよう!
再生数が伸びるだけで嬉しくなる…ならない?
↓
ペニーワイズはジョージと黒川温泉に行くようです
もうジョージの相手をしたくないペニーワイズ
ペニーワイズがいつもコンビニ弁当を食べている人に自炊をオススメするようです
ペニーワイズがペニーワイズがオススメするシリーズリメイク版をオススメするようです【ペニスメイク】
↑
これ超オススメです。
これくらいのクオリティが私も欲しい…
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