彼女ができなかったから、物語の女の子連れてきてハーレム作る (大賢者こんすけ)
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IFストーリー
if︰かぐや(前編)


はい、お久しぶりです。忘れてる奴絶対居るだろと考えながら過ごしているこんすけです。

いや、別に投稿はしようと思ってたんだぜ?でも、どこまで放置すれば人は記憶から消え去れるのかっていう大規模実験を国から頼まれまして……こうするしかなかったんですぅ………ウソですぅ……毎日投稿しようと4文字ずつくらい書き進めてたらこんなに月日が経っていただけです。

今回のお話は少し趣向を変えて「もしも、翠の嫁がかぐやだけだったら」というお話でございます。前編があるんだから後編はもちろんこの話から数年後に決まってんだろぅ?僕が勝手に読みたくなったから書いただけの作品でもよろしければお楽しみください。

追記.バイトするとか言ってましたけど、生徒指導の教師にバイト許可書貰いに行くの面倒だし生徒指導の教師が怖かったのでまだ僕は無職です。


「おはようじゃ、にぃ♪」

 

「ん………おはよう、かぐや」

 

かぐやと結婚してから3年が経った。

 

俺は高校を卒業してから大学には進学せず、高卒としてはそれなりの企業に就職した。そして、21になったときにかぐやにプロポーズをした。まぁ、結果はご察しの通りだろうが…

 

「今日もにぃの寝顔は可愛らしかったぞ!」

 

()?え?いつも俺の寝顔見てんの?」

 

「もちろん、にぃのにぃが元気になってたのもしっかり見たぞ!」

 

「……………」

 

結婚してすぐの頃にかぐやと一緒に寝たところ、寝込みを襲われ、朝まで寝かせてくれなかったという恐怖体験があった為、最近はベッドを離して寝るようにしている。そのせいもあってか、かぐやは不満なのだろう

 

「………わかった、今日はずっと付き合うよ」

 

「やったのじゃ!では早速」

 

かぐやは着ていたタケノコのパジャマを脱ぎ捨て俺の手を引っ張りながら寝室に誘導する

 

「早い早い、まだ朝だよ?」

 

「今日は危険日じゃからの!早いうちに始めるぞっ!」

 

うん、この娘って昔から大胆だよね。

 

「危険日!?じゃあ着けるべきだな………」

 

「んなもん必要ないじゃろ!あぁ、焦れったい!にぃ!覚悟っ!!」

 

「えっ!?ちょっ!?まっ!?」

 

マジで次の日の朝まで寝させてくれなかった

 

 

◇if◇

 

 

竹取物語の世界から帰ってきて、ハーレムと言うものに罪悪感を覚えた俺のは、イテンが次の世界への本を渡してくるのをキッパリと断り、かぐやに一生添い遂げようと考えた。

 

あの時のかぐやは

 

「別に嫁が何人居ようと気にはせぬぞ?」

 

と言っていたが、かぐやが気にしなくても俺が気にする。

 

今日も今日とて会社に出勤する。

 

「じゃあ行ってくるよ」

 

「今日もお弁当作ったぞ!びっくりする()()()詰めておいたからの!」

 

えっへんと大きな胸を揺らしながら身長145cmの嫁は弁当箱を俺に渡してくる。

 

「お、ありがと。じゃあ、行ってくる」

 

「行ってきますちゅーはしないのかの?」

 

「しない」

 

「ぶぅ………」

 

不満そうなかぐやを見ながら家を出る。会社は我が家であるマンションから自転車で15分位の所にあり、年中無休で24時間などというブラック企業ではなく、土日祝休みで8時間労働のちゃんとしたごく普通の会社だ………社員以外は……

 

「よう!今日も朝から嫁と一発バコスコしてきたのか?」

 

「んな訳ねぇだろ、そんなこと言う暇があったら先に納品物処理しとけよ」

 

「えー、処理するにはみっさんの性事情知りたいなぁ〜」

 

「はっ倒すぞ」

 

紹介しよう。会社に入社して2日で俺のことをオタクと見抜いた逸材、白井 桐人(しらい きりと)だ。

 

「今日のメニューは?」

 

「納品は3件。お前の振り分けは昨日までで全部終わらせてるから正直出社しなくても良いんだぞ?」

 

「んなこと言えねぇだろ、確実にデスマしてる奴のヘルプに入らなきゃいけないんだから出社は確定だよ」

 

「たまには家でゆっくりねっとり嫁といちゃついとけよ………そしてテクノでタヒね」

 

俺の交友関係を疑いたくなるような発言が飛び出す

 

「普通に酷いな…お前の嫁さんはどうしたんだよ」

 

この白井にもきちんと嫁が居る、今はコミケ前のシーズンで毎日毎日修羅場の如く部屋に籠りR18同人誌を描いてるらしいが……

 

「聞いてくれよみっさんよぉ〜」

 

「その話絶対に長くなるからやだ」

 

「嫁さんが俺が早い早いって文句言ってくるんだよぉ」

 

俺の友人は耳をゴミ箱に捨てて来たのかもしれない。

 

「知らねぇよ、お前がDEF低いだけだろうが」

 

「そんでな?バキバキサプリ試してみたわけよ」

 

「まぁ、それ使ったとしてもバキバキになるだけで早漏は治らねぇだろ?」

 

「あ!言いやがったなぁ!?俺が敢えて言わなかった単語を!」

 

言いやがったもなにも、包み隠す必要なんてねぇだろうが

 

「んで?結局何が言いたいんだよ」

 

「結論、俺には今、愛が足りてない!!なんならオフィスラブを展開するのも辞さぬ考えだ!」

 

「足りてねぇのはお前のおつむじゃねぇのかよ……」

 

「はぁーい、朝礼始めるぞー」

 

上司の号令を聞き、雑談を止め気を引き締める。今から始業だ。まぁ、全カットなんだがな、24の男が黙々とPCに向かって作業するところなんて誰が見てて楽しいんだって話だからな。案外かぐやなら楽しみそうだが……

 

時間は進みに進んで昼休み。

 

「はぁぁ!!昼休みだぁ!みっさん!屋上行くぞ!」

 

「あのなぁ…男子高校生じゃねぇんだからあんな陽の当たる暑い場所に行ってなんの得があるんだよ…」

 

「まぁ良いじゃねぇかよ!行こうぜ!」

 

桐人がカバンから菓子パンとラン〇パックを取り出しながら俺をやたらと屋上へ促す。

 

「屋上になんかあんのかよ…?はぁ、しょうがねぇな…」

 

疑いながらもしょうがないので屋上で昼飯を食べることにした。

 

「ちょっと待ってろ、今弁当取りだs…「おい……まさかとは思うが、『愛妻弁当』なんてほざくわけねぇよなあ?」」

 

桐人の目がナル〇クルガの如く紅く光り、残像の筋を残しながらこちらを振り向いた。

 

あー、そういやこいつの嫁、今修羅場で弁当作るより新刊を作るのを優先してるんだったわ。

 

「ん?もちろん俺の愛するかぐやが作ってくれた愛妻弁当に決まってんだろ?今日はビックリするおかずが入ってるんだってよ、楽しみだなぁー」

 

敢えて煽るように自慢げに弁当を見せつける。

 

「てめっ!待てぇっ!」

 

桐人が追いかけてくるので怒られない速度で走り、逃げる。エレベーターだと時間がかかるので階段で逃げる。階段で逃げる…………逃げる…………

 

「ハァ………ハァ………」

 

そういや俺の部署から7階分登らねぇと屋上無いんだった……しんど……死ぬわ。

 

なんとか屋上に辿り着き、後ろを振り向くと…

 

「ちょっ……ま……死にそう……」

 

少し下の方で死にかけてる同僚が居た。

 

「どうした『イキリト』?」

 

「やっぱりぃ、キ○トかなぁー?階段ダッシュしてもなかなか疲れないとことか似てるって言われる。ちなみに嫁はシリカ似な?」

 

彼の持ちネタである。別にイキってる訳じゃない。階段ダッシュしても疲れないってのは適当なウソだろうが、嫁がシリカに似てるのはほんとだ。まぁ、うちの嫁には到底及ばねぇけどな!

 

「その割にゼェゼェ言ってるじゃんイキリト」

 

「いや………ハァハァ……ほんと……死にそうだから………」

 

「さっさと飯食うぞ。昼休み終わっちまう」

 

「ちょっと待って………死にそう……」

 

いつまで死にそうなのかは知らないが、息も整ってきたようなので、階段を登って来た霧人と一緒に屋上へ出る。

 

「かぁーっ!やっぱり日光は良いねぇ!」

 

「あぁーっ、30分ここにいたら灰になりそうだー」

 

と、馬鹿なことを言いながら空いていたベンチに座り、弁当箱に手をかける。

 

「おっ?みっさん!おかず見せてくれよ!お前の嫁さん料理上手だからなぁーっ!」

 

そう言いながらスッと弁当箱を奪い取る霧人

 

「あっ!?ちょっ!返せっ!」

 

「良いじゃん良いじゃん!ちょっとぐらいくれたって………ッ!?」

 

弁当箱を開いた霧人の顔が強張り、少しずつ赤く火照っていく。

 

「お、おぉ………こ、これはすげぇ()()()だな……」

 

「どうしたんだよ……?」

 

霧人から弁当箱を奪い取り、中をみると……そこにはしそごはんといつもならおかずが入っている場所に目隠しでだらしなく舌を出し、有名アニメのロリキャラのコスプレをした嫁の写真が入っていた。

 

「オカズってそういう意味かよっ!!」

 

俺は弁当箱を叩きつけるわけにもいかず、手に持っていた割り箸を地面に叩きつけた。

 

「そ、その……やっぱりお前の嫁って……その……痴女なのか………?」

 

いいえ、ただの異世界転移系多属性持ちロリババア(永遠の17歳)です。

 

まぁ、そんなこと言えるはずも無く……

 

「ハ………ハハハ………」

 

笑うしかなかった。

 

「お、おい………大丈夫か……?なんかその……相談に乗るぞ?困ってるなら…?」

 

霧人がやっと友人らしいことを言い出した。

 

「ハハハ……そうなんだよ……うちの嫁、只でさえロリ巨乳体型なのに酒にはやたらと強いし、性欲は男子中学生かよってぐらいあるし……そのくせ家事はなんでも完璧にこなすんだよな……」

 

テレビの前の男子中学生の諸君。女性は君達が考えるほど性に関して好奇心旺盛ではないぞ……うちの(かぐや)を除いてだが……

 

「飯……食おうぜ……?ランチ○ックのコロッケ半分やるからよ」

 

「おう…」

 

一体、いつまで俺はあの可愛い嫁に振り回されるのだろうか……と悩みながら食べる嫁の炊いたごはんはとても美味しかった。




え?次回?そんなもの子供が生まれたあとの話に決まってんだろ馬鹿野郎!


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始まり
自己紹介と俺と姉


どうも、サボりにサボったこんすけです。あのー、よく作曲家の人たちが、「風呂に入っていたら思いつきました」とか言うのは本当なんですね。
読んでくれると幸いです。
ん?「ヒロインが居なくて何が悪い」を投稿しろって?
ふふふー、なんのことかわからなーい(確信犯)
すみません、まだ、300文字ぐらいしかかけていません。書き終わり次第投稿させていただきます。


「姉さん………これ、なに?」

俺、刀童 翠(とうどう みどり)は自宅のキッチンで姉の刀童 恵里(とうどう えり)を問い詰めていた。

「ん?オムライスだけど?」

……なるほど、これがオムライスか……この鍋でグツグツいってる緑の液体がオムライスか………

「何入れた?」

聞きたくもないが聞かねばなるまい、そうしないと冷蔵庫に入ってるの食料がどれだけ減ったのか確認できない。

「えぇっと………カレールーとキムチ鍋の素と胡瓜の浅漬けと……」

「やっぱりもういい……もう聞きたくない(泣)」

何なんだこの姉は……カレーと作り方間違えたんじゃねぇの?(そもそも、カレーの作る時の材料でもない)

「美味しくできたとおもうからみーくん食べてっ!」

「その前にクッ○パッドでオムライスの作り方学んできてくれっ!」

「えぇ〜…せっかくみーくんの元気のために、精○剤も入れたのに…」

「どこの元気を出そうとしてるんだよ。」

はぁ、それを食べたら俺のエクスカリバーが元気になっちまうよ…

「おねーちゃんはみーくんとイケナイことしたいんだよー」

姉は唐突に切り出してきた。

「なっ!?……い、イケナイこととは?」

一瞬、取り乱してしまったが、俺の早とちりの可能性も否めないので聞いてみる。

「幼女誘拐」

「それはいけない」

なにせ、それは犯罪だ。

「男児誘拐」

「それは姉さんがやりたいことだろ?」

「ん?ヤリたい?」

「うるせぇ!いい加減にしねぇと運営に排除されるぞ!」

ほんとにやめてくれ…只でさえそれは、ネタの使い回しなんだ。………ん?ネタの使い回しってなんだ?

「近親相姦とか?」

「それは今、一番言っちゃいけない一言だったよ!!」

姉は俺をどうするつもりなんだ!

「おねショタって良いと思うのよね。」

「悪いが俺は今年で17だ。」

姉さんの考えるショタは小学生ぐらいまでだろう。

「知ってるよ?みーくんの息子は今でもショタレベルの大きさ……」

「なっ!?てめぇ!いつ見やがった!?」

なんで姉さんが、俺のゲイボルグの大きさを知ってるんだよ!?

「ん?みーくんが寝たときにこっそり脱がせた。」「っ!?お、俺もう、お婿に行けないっ!」

「可愛かったから、食べちゃった!」

「いつの間にか、卒業してたの!?」

なっ!?嘘だろ?まじの近親相姦じゃねぇか!!

「まぁ、さすがにそれは冗談だよw」

「まってくれ、姉さん……どこまでが冗談なんだ?」

「えっと…………食べたのは冗談だよ!☆」

あぁ………僕の貞操は姉に奪われてしまったのか……。

「もういい……寝てくる。」

「あれ?みーくん?寝るの?添い寝しようか?」

「しなくて良いからっ!!!」

寝よう。寝て忘れよう………はぁ、初めては彼女が良かったな……

「まぁ、結局、彼女なんてできなかったから良いか…」

そう、俺に青春なんて来なかった。周りが付き合ってワイワイしてる中、俺はオタ友とゲームばかりしていた。

しかし、そんなある日…

 

 

「おーい、サトル?この、カグヤって、どう倒すの?」

俺は、いつも通り、公園のジャングルジムの上で友達とゲームをしていた。

「ん?……あぁ、そいつは月からの援助が来る前に高火力で叩けばいいんだよ。お前は、メインジョブがバーサーカーだから、倒せるはず」

「なるへそ……おkおk、やってみる」

幼なじみのサトルに今のクエストボスである、【月の巫女・カグヤ】の倒し方を聞いていると…

「みっさん?手伝ってやろうか?」

「んあ?あー、やっほー、ダイチ。」

友達のダイチだ。あいつは俺たち、オタク友達の中で唯一、部活に所属している奴だ。

「お疲れー、早速手伝ってくれるか?」

「いや、自分でやれよwwwチキン野郎wwwさっすが童貞の刀童さんですねwww」

「うるせぇ!童貞は今関係ねぇだろ!!」

サトルは俺に恨みでもあるのか?

「あ、それでさ……」

サトルが突然、真剣な口調で切り出した。

「ん?」

「俺………彼女できたんだ。」

「「は?」」

俺とダイチの声が被る。

「なっ!?テメェ、オタク同盟の掟を忘れたのかぁ!?」←俺

「なっ!?サトル、お前もなのか!?」←ダイチ

…………ん?お前もなのか?

「おい、ダイチ?まさかとは思うけど……」

「ん?俺も彼女居るけど?」

………よし、明日、死のう。

俺は迷うことなき決断をした。



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夢の中で出会ったのは…

最近、投稿頻度を少し戻し始めているこんすけです。
評価してくれる人が居るって言うのは嬉しいものですね。さて、次回のサザ○さんは…?
っと、おふざけもいい加減にしないと怒られてしまいますwww


「忘れよう、忘れるんだ……」

翠は自分に言い聞かせるように呟く、それは思い出したくもない思い出……

あの日から、俺は一人になった。周りはカレカノでイチャイチャと…それがいやになって、学校にも行かなくなった、だが、誰も俺が居ないことに気が付かない。『親友』と言い合ったヲタク友達のサトルとダイチも彼女ができてからというもの、公園に来ることすらなくなった…。

「はぁ、所詮、友達なんてそんなものか」

必要なときに頼り、不要になったら切り捨てる、そんな存在か…。

「寝よう。寝て、忘れるんだ」

俺は、ベットに潜り込み、深い深い世界に沈んでいった………

 

 

「あ、あれ?なんだここ?」

気づくと見知らぬ場所に立っていた。

夢か………?いや、その割には意識がはっきりしている……。

「てめぇがミドリか?」

いきなり、俺を呼ぶ声が聞こえ、声の元を探る。

「こっちだよ、目の前!」

「うわっ!?な、なんだよお前っ!?」

目の前にはマジで見知らぬ男が居た。

「おめぇが彼女が欲しいって言うから来てやったんだろうが!」

「意味わからねぇよ!!しかも、彼女だよ!お前、男だろうがっ!!」

残念ながら、俺がほしいのは彼女であって、彼氏ではない。

「あぁ?わがままな野郎だなぁ…ハァーー!!!!」

男が超サ○ヤ人になるときみたいなポーズで力を込めると、男が光り始めた。

「なっ!?ま、まぶしっ!?」

やっとのことで目が見えるようになると……

「はぁ、このなものかしら…」

………美少女が居た。

「はぁ、なんだ?さっすが夢の中だな、テンプレ美少女のご登場か」

この流れは知っている。アニメやラノベで嫌というほど見てきた。

「夢?何を言ってるの?あー、なるほど、頭がイッてるの?」

「うまいこと言ったつもりか?」

「まぁ、いいわ。彼女ができなかったあなたにチャンスを与えに来たの」

チャンス?どういうことだ?

「ほらっ」

美少女がそう言うと、俺の目の前に本が現れた。

「ん?『よいこのどうわ』?てめぇ、馬鹿にしてるのか?」

「えーっ、『その本はあなたを本の世界に連れ出してくれる特別な本です。その本の中で好きなように生きてください。』だってー」

「つまり?」

「あなたはこの本の世界で彼女を作ればいいのよ」

「なるほど、まったくわからねぇ」

さっすが夢の中だ、どんなルールでもまかり通る。

「とりあえず、本の世界に逝ってみたら?」

「ちょっとまて、そのニュアンスだと俺死ぬじゃねぇか!」

「あぁ、間違えた(テヘッ☆)きちんと言い直すわ。(コホン)……死んでみたら?」

「それこそ大外れだよ!それだと、ストレートに死ねって言ってるだけじゃねぇか!!!」

「当たり前じゃない、わがままチェリーボーイは死んだほうがマシよ」

なんだこいつ、美少女かと思ってたけどただのドS姫じゃねぇのか?

「そ、そう言うお前はどうなんだよ!そ、その……しょ、処女なんじゃねぇのか!?」

「なっ!?う、うるさいわね!童貞野郎!!///」

「童貞じゃねぇし!俺、経験豊富だし!!」

勢い余って嘘をついてしまった。それを聞いた瞬間、美少女がニヤッと悪魔のような笑みを浮かべる。

「へぇ、じゃあ私の相手になってくれるかしら?」

「なっ!?あ、相手っ!?」

「そう、経験豊富なんでしょ?だったら、私に教えてよ、オトナの経験ってやつ」

「いいよ、やってやろうじゃねぇか!」

そう、ここは夢の中だ。なら、どんなことをしても合法であろう。そう考えながら、俺は美少女に歩み寄った。

「なっ、近寄ってくるなっ!変態っ!」

「フハハッ!なんとでも言え!今更だが、俺は童貞だ!だが、今から夢の中で初めてを経験するっ!」

「なっ!やめっ!嫌っ!」

なぜだろう、さっきから女騎士とオークみたいになってる。

俺は美少女の肩に手をかける………

 

ドンッ!!

「痛ってぇ………(ハッ)…………ちっくしょー!!!」

ベットから床に落ちて目が覚めた。夢のことを思い出し、俺はコウ○太夫のような声をだす。

「はぁ、結局夢の中でも童貞のままか……」

俺は諦めてもう一度ベットに潜り込もうとしたとき

「ん?」

ベットの上に『よいこのどうわ』を見つけた。

「夢………じゃない…………?」

これは俺の俺による未来をハーレムに変えるための物語。



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かぐや姫のロリ語
童話「竹取物語」の世界


昨日、投稿したのに気づいたら書き上がってましたw
ついに、一人目の翠の彼女が登場です。


「これは…………夢の中で見た『よいこのどうわ』……?」

俺はベットの上にあった絵本を手に取った。

そんな訳が無い、あれは夢だったはずだ。

自分にそう言い聞かせるながら夢の記憶を紐解いていく。

(あなたはこの本の世界で彼女を作ればいいのよ)

夢の中の美少女の一言を思い出した。

「これは………俺へのチャンス……?」

題名を見ると…

「『竹取物語』……?かぐや姫の…か?」

それは、俺が最後にあいつらと戦ったボスと同じ名前だった。

「なるほど、とことん都合の良い夢だな」

俺は自分の頬を自分が出せる全力で引っ張る

「痛え」

と、言うことは夢じゃ無いと言うことなのか……?

「とりあえず、読んで見るか」

俺が絵本のページを開くと…

絵本のページが光りはじめた!

「なっ!?やっぱりテンプレじゃねぇかぁ!!」

俺は光の中に吸い込まれていった…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「やっほー、みーくん!いつまで寝てるの?起きないとまた食べちゃうよ!」

私は最愛の弟の部屋に『突撃隣の晩御飯』をした。

「みーくん!今日の晩御飯はみーくんの大好きなカレーだよっ!」

私がドアを開けると……そこには弟が居なく、一冊の本がベットの上に転がっていた。

「あれ?みーくん?………出かけたのかな……?」

いや、そんなはずはない、みーくんはここ数年、家から一歩も外に出ていない。

「あれ?なんだろ………?」

一瞬、ベットの上の本が光ったように見えた。

「………竹取物語………?」

題名を確かめ、ページを開くと…

「ふぇっ!?光ってるっ!?」

目の前が真っ白に染められ、私は意識が遠のいていくのを感じた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あ、あれ?ここは……?」

俺は気がつくと、部屋にいなかった。

「………どこだ、ここ?」

見知らぬ竹やぶに座っていた。

「あ、そういえばかぐや姫って最初は竹の中から出てくるんだっけ?」

そんなことを考えているといきなり声が聞こえ始めた。

「へっへっへ、ここに光る竹があるはず……それを斬ったら可愛い幼女が………うへ、うへへへへ」

………斧を持ったロリk……お爺さんがよだれを垂らしながらハァハァと息荒く、光る竹を探していた。

「お爺さん……?」

「あぁ!?幼女は貴様には渡さんぞ!」

彼女の家に行ったときのお父さんのような一言を言われたが、正直、かぐや姫はお爺さんのものでもない。

「お爺さん………名前は……?」

「あぁ!?貴様に何故教えねばならんのだ!」

「あ、すんません……」

め、面倒くせぇ……

その時、お爺さんの後ろから鎧をつけたガチムチの男たちが現れた。

「貴様が、『竹取の翁』改め、『幼女盗りの翁』だな?」

だれだよ、幼女盗りの翁って……

「なっ!?貴様ら、検非違使かっ!?」

「幼女誘拐の容疑で逮捕だ!」

「ぐっ、やめろっ!わしは幼女をペロペロしたいだけだぁ!」

だから、それが犯罪なんだよ…

幼女盗りの翁は検非違使のガチムチに連行されていく

「嫌だぁ!離せぇ!わしは幼女に連行されたいんじゃぁ!!!」

どんなプレイだよ…

「はぁ、この数分で疲労感がすごい…」

疲弊しきった俺がどうしたものかと考えていると、一本の竹が眩しいほどに輝き始めた。

「わっ!?こ、これがかぐや姫の竹!?」

俺は自分の手元に落ちていた幼女盗りの翁の斧を手に取った。

「なるほどこれで切れってことか…?よし、せーの!」

俺が全力で振りかぶって、竹の光ってるど真ん中に斧を突っ込んだとき、

(ガッ!!)

斧の刃が吹き飛んだ

「えー……うそー……」

竹も吹き飛ぶ

「………」

俺がツッコミの言葉すらわかなくて困っていると…

「にぃは荒々しくて困るぞ……れでぃはもっと優しく扱わないと…」

目の前に美幼女としか言いようのない女の子が居た。

「まぁ、あのロリコンジジイに捕まって辱めを受けるよりは、にぃに助けてもらえたから良かったのぉ」

しかも、ロリババアだった。

「これからわしを養ってくれよ?(ニコッ)」

「尊みひでよし…」

悩殺され、俺はしゃがみこんで動けないなった…。



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竹取物語の世界にはロリコンしか存在しなかった

どうも、最近テスト前なのに投稿頻度が上がり始めたこんすけです。
ちなみにヒロインが居なくて何が悪い?はまったく書き進んでおりません、まぁ、よくあるやつです。
今回のお話はこのまま行くとR18指定になりそうだったのである程度で止めておきました。
では、お楽しみください


俺は今、生死をさまよっている。

事故に遭って死にそう?…ちがうな、

重大な病気?…それもちがう

俺が死にそうな原因は…

「にぃ?なぜ、そんな死にかけの犬みたいな顔をしとるんじゃ?」

このロリババアかぐや姫のせいである。

いやっ!?ちっ、ちがわい!ロリコンじゃねぇよ!

ただ、こうも可愛い幼女が俺のことを『にぃ』と呼ぶとここまでの破壊力なのかと身を持って知った。

「にぃ、さっきから、周りの輩がわしをチラチラ見てるのは何故じゃ?」

そう、そこが一番の原因である。

このロリバb……かぐや姫はかなりのたわわな胸をしている、それが花魁のごとくはだけている服装だったら誰でも見てしまうだろう。

「ロリババアで巨乳って……どれだけ属性積んでんだよ…」

「にぃ?いまロリババアって……」

「うん、言ってない。言ってないよ?大丈夫!大丈夫だから……なんで、手をメガホンみたいにしてるの……?」

「助けておくれー!!この男に襲われそうじゃー!!(泣)」

「なっ!?や、やめっ!ち、違うんですっ!冤罪っ!俺はロリコンなんかじゃありませんっ!!」

このくだりをかれこれ4回はしているぞ…絵本の世界だが、周りの人々の冷ややかな目が身体にグサグサと刺さっていく。

「だから、やめてっ!オーバーキルっ!俺のライフはもうゼロよっ!」

「わかればよろしい。ほれ、手をつなぐのじゃ」

ただでさえ、女子との関わりが姉しかない俺にとってかぐや姫と手をつなぐのはかなりの高難易度である。

俺が理性をギリギリで保ちながら手を出すと、

「ほぉ、おなごと手をつなぐだけでそんなに照れおって…にぃは可愛いのぉ」

と、言いながら指を絡ませながら手をつないできた。

いわゆる、『恋人つなぎ』ってやつだ。

「そういえば、かぐや姫はなんで、俺のことをにぃって呼ぶんだ?」

「かぐや姫ではないぞ、わしは『かぐや』じゃ、お主をにぃと呼ぶのは………」

「呼ぶのは?」

かぐやが顔を赤らめる

「にぃと呼ぶのは……お主がわしの兄に似とるからじゃ///」

「へ?かぐや、月にお兄ちゃんがいるの?」

「なっ!?なぜ、わしが月から来たと知っておる!?」

物語を読んだことがあるから……なんて、言えるわけもなく、言い訳に苦しんでいると…

「まぁ良い、知っておる人間が居ても気にはしない。」

え?何?俺、口止めのために殺されるの?

「わしが何故、ここに来たか教えてやろう」

「お、おう」

「それは………この星の男と生殖するためじゃ!!」

………え?生殖……?生殖ってあれ?あの凹凸がズコズコするあれ………?

「でも、この星の男はろりこんしか居ないみたいでの」

なるほど、だから物語のかぐや姫は月に帰ったのか…

「でも、にぃが居るみたいだから帰らずに済みそうじゃの」

「と、言うと?」

「鈍いのぉ……わしはにぃと生殖することに決めたぞ」

え?俺が、幼女とアレするの?しかも、生殖ってことは子供もできるってこと………?この歳で幼女の嫁と子供ってシャレにならねぇ!

今の日本でやらかしたら問答無用で即逮捕だよっ!

「あ、あの………この歳で子持ちは……」

「何言っとるんじゃ?この国の成人は15じゃろ?」

なるほど、昔は15歳で成人なのか………じゃあ、合法か!YTTA!………じゃねぇ!!

「とりあえず、住む場所とか仕事とか決めないとの!」

なぜだろう、もうすでに恋人レベルの会話をしているんだが…

「ん?まって!?住むって俺とかぐやが?」

「嫌かの?」

「い、いや……俺の理性が持つかどうか……」

何言ってんだ、俺!?

「フフフッ、そう言うグイグイくる男も嫌いではないぞ♪」

………じゃあ、ロリコンのほうがグイグイ来てるじゃねぇか…

「ロリコンのほうがグイグイじゃねぇの?」

「あぁ、あいつらはダメじゃ」

「ん?なんで?」

「あいつらはわしのカラダを好きに貪りたいだけじゃから」

なるほど、貪られるのはダメでグイグイは良いのか……よくわかんねぇ。

「と、言うわけで今から生殖じゃ!その辺に宿はないかのっ♪」

「ちょっ!まっ!これはR15だからっ!それ以上はいけないっ!」

俺はかぐやからの猛烈アプローチを全力で拒む方法を考えることにした。

 




前書きでも話した通り、テストが始まります。
必然的に投稿頻度を下げざるを得ないので、落としますけど、感想とかいただけたら少しは投稿するかもしれません。(なんだろう、この感想よこせアピール)
とりあえず晩飯のキムチ鍋を食べてきます。
では。


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姉との合流

テスト期間に小説投稿って何やってんだろうね、あ、どうもこんすけです。
今回もタグをギリギリで掠っいてくスタイルでR15で止めております。
ん?掠ったらアウトだって?何言ってんだいお客さん、バレなきゃ犯罪じゃないんだよ。
では、お楽しみください。


「あ、あの………ここは?」

「ああ、にぃと生殖するための愛の巣じゃ」

目の前に建つ簡素ながらにして立派な家に開いた口が塞がらなかった。

「えっと………この人は……?」

俺はかぐやの隣に立っていたおばあさんについて問いかけた。

「わしがにぃと生殖すると、家事ができなくなるじゃろ?だから、お手伝いさんを雇ったのじゃ」

も、もしかしてこのおばあさんが竹取物語のおばあさんポジなのか?

俺がそう考えながら戸惑っていると

「もう、我慢できん!入るぞっ!」

「まっ!?」

俺はかぐやに引っ張られ、布団の敷いてある部屋に引きずり込まれた。

「さて、早速生殖じゃ♡にぃの全てをわしに注いどくれ♡」

なぜだろう、このままではこの物語のタグをブッ壊してしまう気がする。

そう考えたため、俺は全力で抵抗することにした。

「い、いや……」

「ん?もしかしてにぃはわしと生殖するのが嫌なのか?」

「そ、そういうわけじゃ…」

したくないと言えば嘘になる。しかし、ヤッてはいけないと俺の精神が全力で訴えかけてくる。

「あ、そうか。嫗さん?少し外してもらえぬかの」

「わかりました。ごゆっくりお楽しみください。私は家事をこなして参ります」

あ……最後の砦の嫗?さんが出ていってしまった…

「これで、誰も居ないぞ♡にぃは嫗さんが居るのが気まずかったのじゃろ?」

逆だ、嫗さんが居るからまだ少しは引き伸ばせるかと思ってたのだ。

「さて、これからにぃとわしの始めてが交わるのじゃ♡」

「い、いや………ちょっ………」

俺は諦めた。タグがどうなろうが関係ない、諦めてかぐやと子供作ってこの家で暮らすんだ。

「はぁ………わかった。好きにしてくれ」

「おぉ!にぃが無抵抗じゃ♡これは襲ってくれと言うことじゃな?♡」

もう、なんでも良いや。

俺が諦めてそう考えていると、嫗さんが出ていった襖の奥から嫗さんと誰かが争うような声が聞こえてきた。

「お、お待ちくださいっ!あなたは誰なのですかっ!?」

「私はみーくんのおねぇちゃんですっ!ここにみーくんが居るのはわかってるんですよ!はやく離してっ!」

「離しませんっ!この先は主様と主様の旦那様が営んでいる途中ですっ!」

女の人の声だ、ひとりは嫗さんだと分かる………そして、もうひとりの声には考えたくもないが、聞き覚えのあるどころか、毎日聞いている声だった…

バンッ!!と襖が開き、そこに居たのは、姉と姉を羽交い締めにして取り押さえようとする嫗さんだった。

「なっ!?姉さん!?」

「やっぱり!みーくんだぁ!」

「へっ!?ねぇさん?みーくん?………にぃ、どういうことじゃ!?」

かぐやは大混乱状態だ。

と、とりあえず説明するか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「な、なるほど………恵里さんはにぃのお姉様と…」

「そう!だから、かぐやちゃんは私の義妹だね!」

なんて話が早いんだ、しかも、俺の意見を聞き入れてなどくれない

「で?みーくんの始めてをかぐやちゃんは食べたいと」

「はい、そうなのじゃ、まぁ、わしも殿方とは初めてなのじゃが///」

照れるな照れるな。

「あ、ちなみにみーくんは童貞じゃないよ?」

「「ゑ?」」

何を言ってるんだ?あの、バカ姉は……俺が童貞じゃない訳………ま、まさか……

「みーくんの初めては私がもらった!」

「こ、これが近親相姦ッ!?」

「何やってんだよ!この前は嘘だって言ったじゃねぇか!?」

とんでもカミングアウトが出たので今回は終了しようと思う。(情報量が多い多い)

ちなみに、嫗さんはかぐやの斜め右後ろで舟を漕いでいた。恐らく疲れてしまったのだろう。




新キャラが出てきましたね。まぁ、所詮モブなんですけど。
嫗(おうな)さんは竹取物語では、竹取の翁さんの奥さんです。(ちなみに、この作品での竹取の翁は言わずもがな幼女盗りの翁さんです)
あれ?嫗って嫁とかの意味だった気もするんだよなー。
まぁ、そのへんは追々調べておきます。
次回の投稿は未定ですっ!!


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なんか、求婚に来た

あ、どーもテスト終わったこんすけです。
あれですね、あれなんですよ………竹取物語って奥が深いですね。
まぁ、そんなもの関係なしに書くのがこのお話なんですけど。
では、お楽しみください。


「そ、そんな……にぃが童貞じゃなかったなんて…」

「ごめんね、かぐやちゃん、私が食べちゃったから」

……なんとカオスな入りなんだろう、そもそも、俺がいつの間にか童貞じゃなくなっていたことが原因なのだが

「ちなみに、みーくんのミルクは美味しかっ厶グッ……!!」

「いや、ちょっと黙ってろ!!」

俺は全力で姉の口を押さえる

「まじでいい加減にしろっ!この小説のタグがR15だからっ!それは流石にNGの単語だからっ!!」

「そ、それで……にぃの子種は……」

「やめろっ!かぐやも黙ってろっ!(泣)」

ほんとやめてっ!削除されちゃうっ!消されちゃうっ!!

「はぁ………ちょっと外の空気吸ってくる」

俺は戦略的撤退を選んだ。い、いやっ!べ、べつに逃げた訳じゃねぇしっ!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一方、ツッコミ不在となったかぐやと恵里は…

 

「で?にぃのはどんな味じゃったんじゃ?」

「私的には嫌いじゃない味だよ!」

もはや暴走に近い会話をしていた。

「で、では…にぃとわしが交わるときに指南していただけぬか?///」

「なっ!?初めてを三人でやるの!?」

「だ、だめか?」

「私は全然オッケーなんだけど……」

さすがに、これ以上ツッコミが不在になると暴走が止められなくなるのでイベントが投入された。

「失礼します、かぐや様、かぐや姫の事を拝見したいという方が5名程来られております。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

俺が外から帰ってくると、家には大きな牛車が何台も停めてあった。

「かぐやに客か?」

家の中に入ってみると……

「是非!是非、あなたと結婚させてください!!」

とテンプレを吐く奴から、

「私にはあなたしか考えられない!是非、私と幸せな家庭を築いてくれませんか?」

と正直キモいとしか言えないセリフで求婚する奴など、5人の男が様々な求婚方法で『姉』に求婚していた。

「あっ!みーくん!ちょっ、助けてっ!このぶっさいくな男たちが!」

「はぁー♡恵里様に罵っていただけた!!♡」

「もっと!もっと罵ってください!というか、具体的に私を踏んでください!」

具体的もなにもお前らただのドMじゃねぇか!!

「え、えぇ………(引き気味)」

ほら、姉さんが普通に困惑してるよ……

「こ、こうすればいいんですか?(ガスッ!!)」

「は、はうぅぅっ!!!」

え、えぇぇ…姉さんが踏んでくれと言った男の大事な息子を全力で踏み抜いた。

「こ、これが私への愛なのですね………♡快………感………♡」

たぶんちがうぞ。ほら、なんか股間あたりが赤く染まってる………あぁぁぁ………

「「「「おぉぉぉ……♡(ハァハァ)」」」」

なぜだ?なぜ、他の男達はそんなに息を荒げているんだ?

「つ、次は是非、私を……♡」

「え、えぇぇ………それっ(ブチッ)」

あ、なにかが千切れる音がした。

「あぁぁぁ、その仕打ち………幸せです」

なぜだ?なぜ、この男達はかぐやではなく姉に求婚をしているんだ?

「なぁ、かぐや?なんでこのおっさんたちはこんなに姉さんに踏まれて喜んでるんだ?」

「それは、こやつらが変態だからじゃ」

おっと、少し聞き方を間違えた。

「なんでこのおっさんたちはお前じゃなくて姉さんに求婚してるんだ?」

「それは…」

かぐやが語り始めた…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まず、このおっさんたちはかぐやに会いに来たらしい。

「貴方がかぐや姫様でおられますか?」

「いかにも、じゃが、わしは姫をつけられるのは好かん、かぐやと呼べ」

と、そのうちの一人が俺のときと似たような会話をしていると

「倉持の皇子殿、あのお方は?」

「あぁ、あのお方は刀童様と言うらしい」

と、他のおっさんたちが俺の姉の話を始め、

「刀童様、貴方のことを気に入りました。私の愛人になってはいただけないでしょうか?」

とアタックする輩が現れ……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「そして、今に至るのじゃ」

「なるほど、全く意味がわからん」

俺たちが話しているうちにも、おっさんひとりが顔を踏まれながらブヒブヒ言ってる………

「ブヒィ………ハァハァ、恵里様の匂い………」

まずい、あいつはただの変態だ。

「あのー、このくらいで良いですか?」

なぜだ、なぜ、うちの姉は人の顔に足を乗せるという行為を許容しているのだろう。

「最後のお願いです…………ヤらsグハッ!!!」

「だからお前達はなんで学ばねぇんだよっ!!!言ってるじゃねぇか!!この小説のタグはR15なんだよ!!そんなに下ネタ吐きたいなら今から検非違使の詰め所にでも行ってこい!!そこで捕まってから吐き出しやがれ!!!」

はぁ、はぁ…………予想以上に体力を使う……

「とりあえず、こいつらボコボコにするからカメラ止めろ」

俺はおっさんたちに殴りかかった。




次回の投稿は未定です!
なんだろうねこの作者。


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あきらめない5人と帝と俺

どうも、こんすけです。
帝も登場したらごちゃごちゃになりました(汗)
とりあえず面白い話書けるようになりたいな………
では、お楽しみください。


「で?言い訳は?」

「ありません………すみませんでした」

今の状況を説明しよう。姉に性交を求めたおっさんを俺がボコボコにして土下座させて、そのおっさんを踏んでいる。

「あ、あのー…踏むなら恵里様に…」

「お?まだいうか?」

「い、いやっ!すみませんでしたっ!」

俺はおっさんから脚をどかした。

「さて、あんたらは本来、かぐやに会いに来たんだろ?」

「「「「「ロリはちょっと………」」」」」

おい、言っちゃったよ。しかもなんでロリなんだよ幼女って言わねぇのかよ。

「わ、わしはろりじゃないぞっ!!れっきとした大人じゃ!!」

なんでそこに突っかかるんだよ、見た目的に完全にロリじゃねぇか。

「あ、あのー」

「わしはそれなりに地位のある人間だぞ!!ロリを嫁にしたとか知れ渡ったら生きていけないもん!!」

「かぐやさま?」

「う、うるさいっ!わしもなりたくてろりになったわけでわないっ!!」

あ、そうなんだ。

「帝様がお見えになっております」

「おい!使用人っ!!ちょっと黙って………え?帝?今、帝って言った?」

「え、は、はい、帝様がお見えになっております」

「「「「「帰ろう、ていうか逃げよう」」」」」

5人のドM………おっさん達は逃げるようにそそくさと帰り始めた。

「おいっ!まだ話は終わっとらんぞ!」

「にぃげるんだよぉ!!」

あ、完全に逃げた。

「えっと…………帝様をお通ししてもよろしいですか?」

「ふんっ、まぁ良い、通せ」

と、かぐやが言った瞬間

「やっほー!!!!帝だよっ!君がかぐやちゃんだね?よし、僕のお家にいっしょに帰ろうっ!そして子作りしよっグハッ!!」

「だからいい加減にしろって言ってるのが聞こえねぇのかよ!!!子作りってワードは………ワードは………まぁ、セーフかな?」

あぁ、だめだ。今は完全にその手のワードに敏感になってる、今もそのせいでなんの罪もない帝を蹴り飛ばしてしまった。

「ちょ………君、いきなり蹴り飛ばすのは駄目でしょ……僕が心の広い人間だから、まぁ許すけど普通だった即首チョンパだよ?」

「まじかー(棒)、俺首チョンパされるとこだったのかー(棒)」

「君、ほんとに首チョンパしてやろうか?(#^ω^)」

「すんません、調子乗ってました、許してください」

あかん、マジトーンだ。マジでチョンパされる。

「で、お主が帝なのじゃな?」

「そー!僕がこの国の一番えらい人帝だよっ!」

テンションの上がりかたが激しすぎるだろ、俺がやったら動悸起こすわ。

「で、お主はわしを娶りたいと…」

「そういうことっ!いっぱい子供作ろうねっ!」

………抑えなければ………今すぐにでも帝に殴りかかりそうだ。

「当然、僕のお嫁さんになってくれるよね?」

「だが断る」

まさかのジョジョネタ!?え?このタイミングで!?てか、なんで知ってるんだよ!?

「え?うそでしょ?なんで僕の告白を断るの?」

「単純にろりこんが嫌いだから」

帝だろうがなんだろうがスパッと切り捨てられるかぐやたんマジですこ。

「なんで?女の子は僕の告白を断るはずなんてないのに……」

おや?帝の様子が……

「おかしい、そんなのだめだ、絶対許さない」

「じゃあ許される必要ないの」

おっと!かぐや選手ヤンデレ化しかけている帝にオーバーキルだぁー!!

「かぐやちゃんは俺の嫁なんだ………絶対そうだ」

うん、ちがうよね?なにさも当たり前のごとくかぐやを自分の嫁にしてるの?

「しつこいぞ、帝よ、帰れ」

それでもかぐやは強気だ……

「仕方がないっ!おい!兵士っ!かぐやちゃん以外を連れて行けっ!ここで誰かお前の主か教えてやるっ!」

そう言うと、入り口から兵士が乱入してきた。

「ちょっ!離せっ!」

「うるさい!お前は邪魔なんだよ!」

俺の抵抗は虚しく、一瞬で追い出された。

そうこうしているうちに姉さんと嫗さんも外に出てきた。

この時俺達が思ってることは一つだった。

(この国の帝めんどくせぇ…………)




もっと面白い作品書けるように努力します……………


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かぐやを(ロリコンから)救い出せ!

どうも、久々の投稿のこんすけです!
最近パズドラの闇の大魔女が欲しくて欲しくて(ビジュアル重視)
まぁ、ハロウィンコラボで課金しようかと思ってるので今はがまんですかね………
では、お楽しみください。


「えっと……………どうする?」

「かぐやちゃんが部屋に監禁されてるしねぇ……」

「かぐや様………ご無事でしょうか………」

俺達三人は呆れながらも目の前の部屋で監禁されてるかぐやのことを考えていた。

目の前のふすまの奥からは……

「ウヘへへへへェ………君は僕のものだよぉ……」

「なっ!?や、やめろぉ!!離せぇ!!」

と、明らかにやばい声が聞こえていた。

突入?……できるものならしたいが、目の前には……

「貴様らは絶対にここで動くな……わかったな…」

と、ガチムチが刀を持って睨みつけている。

「あ、あのー………お洗濯に行ってもよろしいでしょうか?」

「死にたいのなら行けば良い」

「では、やめておきます…」

嫗さんの脱出作戦は失敗に終わった。

さて、どうしたものか…………

「帝は…」「帝様と呼べ」(刀を引き抜く)

oh………my God………神様……どうにかできない?

「帝様はあの部屋で何をしてるんですか?」

「さぁ?私にもわからん、しかし、今までの経験なら子作りではないか?」

今までの経験もなにも、十中八九それしかねぇだろ……

「あのー、貴方の名前は…」

いつまでもガチムチと呼ぶのも可哀想なので名前を聞く

「私か?名乗るほどのものでもないが、私は宮と申す」

名乗るほどのものでもないのじゃねぇのかよ……しっかり名乗ってるじゃん……まぁ、今回で去ってもらうモブなんだけどね。

「で……宮さんはどうしても通してくれないと」

「まぁ、それが帝様のご命令だからな」

どうしたものかねぇ………俺達が宮さんに止められてる間にも……

「も、もっと!もっと僕を罵ってっ!!」

「えぇ?なんじゃと?この変態が………」

「アヒィ」

「罵られておっきくなっとるじゃないか」

「そ、それはぁ………」

あ、あれ?いつの間にか形勢逆転してね?

……じゃなくてほんとにまずい自主規制しないといけないレベルの会話だ。

「ちょっ!宮さんっ!帝様が罵られて悦んでますよ!」

「お、おう…………私は帝様がどんな性癖でも気にしない」

その割にはだいぶ動揺してない?

「ちょっ!離してっ!今から止めに行かないと!」

「ここは通せぬぞ!どうしても通りたくば私をたおs」

「うるせぇぇぇ!!!!」

俺は宮さんを全力で殴り飛ばした。

「はぁ……はぁ………宮さん…すみません…」

「フハハッ!」

宮さんに謝っているといきなり後ろから声が聞こえた。

「残念だな、宮は我々四天王の中で最じゃk…」

「うるさいって言ってんだろおぉぉぉ!!!!」

なんか三人くらいいたか全員ぶっ飛ばした。

「はぁ……はぁ……これ以上モブが増えるんじゃねぇよ……これで、かぐやを救いに行けるな」

「やったね!みーくん!家族が増えるよ!」

どこぞで聞いたようなネタだな。

「行きましょう!」

俺達はかぐやが居る部屋のふすまを開いて………

 

「ほれほれ!どうしたものかねぇ?豚みたいにブヒブヒしか言わないじゃないかい」

「ブ、ブヒィ」

 

鞭と大人のおもちゃを持って帝を虐めているかぐやが居た……………




次回の投稿は………………未定です☆


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崩壊☆

はい、どうも2日連続投稿のこんすけです。
だからさ……休んでも良いよね?
感想届かないからどうとでもできるんだけどね(裏に見える感想よこせアピール)
さて、今回はなんかエゲツいことになりました(汗)
では、お楽しみください。


「え…………えっと…………かぐや………?」

「え………こ、これは……………その…………」

「ブヒィ」

「「うるさい!ちょっと黙ってろ!!」」

「わぉ!息ぴったりー」

姉さんがなんか言ってるが今はそんな状況じゃない。

「かぐやってSだったのか………?」

「そ、それは………ちがっ…………」

「ブヒィ」

「「だから、黙ってろって言ってんだろ!!(ガスッ✕2)」」

「プギィ!?」

全裸の帝にかぐやが持つおもちゃと俺の蹴りが刺さる。

「これでちょっとは黙るだろ」

「少し寝ておれ」

「もう、結婚すればいいのに」

また姉さんがなにか言ってる。

「で!かぐや?その使い方よくわからん大人のおもちゃとか鞭とか………」

「え………これは………そ、そう!穴の中に突っ込んで……」

「いや!言い訳するんじゃねぇのかよ!!正しい使い方言ってどうするんだよ!?」

「へぇ………みーくんも使い方知ってるんだー……」

なんか、墓穴を掘ったような気がするが…

「あのさ、『…』の乱用過ぎて小説として成り立つかどうか心配になってきたから進めようぜ?」

「にぃは今のわしを見てどう思う…?」

「それは……SMはちょっとなって…」

「やっぱり!もういい!わしは月に帰る!」

かぐやが帰る宣言をした瞬間、外からヘリのプロペラ音が聞こえ始めた……ん?プロペラ音?

「かぐや様!迎えに参りましたぞ!」

家の外から男の声が聞こえる。

「そういうわけじゃ……今まで楽しかったぞ…にぃ…じゃあの…」

「え、か…ぐや…?」

かぐやが家から出ていこうとする。

 

良いのか?このままで……

彼女が欲しかったんじゃないのか…?

いつも同じじゃないか…

 

心の中で何かが俺に訴えかける

 

また女の子を悲しませるのか?

見捨てるのか?

また、現実から目を背けるのか?

 

俺の記憶をえぐるように

 

掴み取らなくて良いのか?

これがお前のラストかもしれないんだぞ?

手を伸ばせ!

 

俺の体を動かす……!

 

「待てよっ!」

「ッ!?に、にぃ?」

「お前は俺の嫁なんだろ?じゃあ、旦那のわがまま聞いてくれよ…」

「何を言って……?」

「逃げるぞっ!あの月の迎えから!」

俺はかぐやを抱えて家から飛び出した。絶対にかぐやを月に帰さないために……逃げるんだ!バッドエンドから……!(ついでにコロコロと進むストーリーから)

俺が家から飛び出すと目の前には……

「おい!貴様!かぐや様を返せ!」

巨大戦艦が空中浮遊していた……

「えぇぇ………あれから逃げるの………?」

「逃げれないんじゃろ?いいんじゃよ?無理しなくても」

「いやだねっ!そう言われたら逃げ切ってやりたくなってきた、逃げ切って困るかぐやの顔を見たくなった!」

「はぁ!?」

「さぁ!来やがれ!クソ戦艦がっ!」

俺が戦艦に煽りを入れると……

「そうか………では、喰らえ!」

ドーンと戦艦から爆音が響き……

「は?」

俺の周りが焼け野原になった……

「いや……火力火力……とりあえず逃げよ」

回れ右して全力で駆け出した。

「おい!かぐや様を連れ去るつもりか!」

「そういうことだよ!あいにくうちの嫁は帰りたくないって言ってるんでな!」

「なっ!そ、そんなこと言っとらんぞ!?」

俺は逃げながら思った……

戦隊ヒーローものの爆発シーンってこんな感じなのかな……と



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大逃走

はい、久々の投稿のこんすけです。
またせたなぁ!(段ボール傭兵風)
では、お楽しみください(今回の作品も信頼と安定のクソです)


「逃げろぉ!!!」

俺が走ったその後を特撮の爆撃のような大爆発が追いかけてくる!

「火力調整しろや!!吹っ飛びそうじゃねぇか!!」

すると、巨大戦艦から俺の発言に答えるように声が響く

『しらん!貴様は我が妹を誘拐した!死を持って償ってもらおう!!』

「ん?妹?」

「なっ!?まさか……兄者!?」

え!?まさかの兄貴登場かよ!?

『ハッハッハァー!!その通り!』

巨大戦艦の先っぽに人影が見えた、どうやらあいつが喋ってるらしい。

『この私が、かぐやの兄…………の執事の無月です』

…………ゑ ?

む、無月………?DAREYANEN?

「お、おい……かぐや?………」

「し、知らんぞ………あんなロリコン執事なんて知らんぞ………」

知ってるのかよ………しかもロリコン執事って呼ぶってことは昔に何かあったんだな?めっちゃ怯えてるし……ほんとに何があったんだよ………

『さぁ、かぐや様!私と共に帰りましょう!』

「いやじゃ!わしは自分の夫を見つけたんじゃ!帰れ!ロリコン!」

『ぐふっ………かぐや様の暴言が私の心に………』

「お、おい………かぐや………?さっすがに…あの暴言は………」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ある時、誰かが言った。

「ロリコンは紳士の嗜みだ。イエスロリータ、ノータッチ。さらに貧乳は特殊ステータス」

と…………

(作者のお友達のロリコン様の発言から引用)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「奴はこれぐらいで………」

『はぁぁぁぁ!!かぐや様に罵られる悦び!!!』

えぇぇ…………(ドン引き)

「なっ!?落ち込んでないじゃと!?」

それどころか悦んでおられますよかぐや様………

『かぐや様に罵られたことで……元気100倍!!』

「おめえはどこのアソパソマソだよっ!!!」

『さぁ!砲撃準備ぃ!!!』

やべぇ………あれはやばいぞ………体中の全細胞が逃げろと脳に命令している。俺の本能が危険を感じ取っている。

『発射ぁ!!!!!』

戦艦の砲台から眩い光が飛び出し………俺の体を消し飛ばす…………はぁ……やっぱりいつも同じオチか………彼女ができないまま死ぬとかなwww地縛霊になれるかもなwwwそれこそジバ○ャンってか?www………そんな思いにふけていると………あれ?普通に体が動くんですけど?思ったよりも幽霊の生活も悪くないかも………いや、これ生きてね?死んでなくね?あれ…………?

俺が目を開くと…………

超サ○ヤ人のごとくオーラを纏ったかぐやが居た。

「貴様ら………わしを怒らせたな?」

「か………かぐ………や…………?」

『かぐや………様…………?』

ゑ?Do you kotoyanen?



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かぐやの暴走

こうなったらいけるとこまでいきます。はい、こんすけです。言い訳?そんなもの存在しておりません。
では、お楽しみください。
あ、今回から書き方を少し変更しました。


「貴様ら………わしを怒らせたな………?」

【速報】かぐやがブチギレた。

 

『か、かぐや様っ!!怒りをお鎮めくださいっ!!』

 

おい、執事めっちゃ焦ってるぞ…かぐやってキレたらそんなに怖いの?

 

『かぐや様っ!!あぁぁ……全く聞き入れていただけないぞっ!!このままじゃこの星が焼け野原になるっ!!』

 

え?いまこの星が焼け野原になるって言った!?え!?この辺とかじゃなくて?被害域が広くない!?

 

「かぐやっ!!」

 

声を掛けるも……

 

「あやつらはいつもわしの邪魔をしおって……この星ごとあの船を……」

 

あぁ、あぁ……なんかヤバイこと言ってるよ……

 

『くそっ……仕方がない!かぐや様の光線を相殺する!!おいっ!〚滅殺砲〛チャージ開始!!それと、そこの糞ガキ!かぐや様から離れろっ!!』

 

おや?糞ガキとはもしかしなくても俺のことか?しかも滅殺砲って………厨二病の考えそうな名前だな……

 

『貴様だよ!そこのかぐや様をたらし込んだ糞ガキ!!』

 

あぁ、それなら俺のことか。

 

『早くかぐや様から離れろっ!光線の余熱で死ぬぞ!!』

 

えぇ!?光線ってそんなに強いの?っと考えていると…

 

「喰らえ……われの最高火力………〚破壊光線〛ッ!!!!」

 

かぐやの口から黄色く光る極太レーザーが飛び出した!!

 

「ちょっと待てぇええぇぇぇええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

『チャージ完了!!〚滅殺砲〛発射ァァァァァ!!!!!!』

 

その声とともに巨大戦艦からも赤黒くビリビリしてるビームが発射され………

 

どちらも消え去った………ゑ?なんで?なんでなん?なんでそんな綺麗に消え去るん?なんなん?ビーム吸収?Mr.ゲー○ウォッチ?え?オイルとかぶちまけるの?

 

「フハハハッ!!あのガチムチの詰め所から脱獄してきた甲斐があったわい!!」

 

なんとあのロリk………いや………あいつでしょ………?わかってるよ……?ほら…………あいつだよ………あのー………タゲ取りの翁………いや違う………腰だめのおじや………

 

「かぐやぁ!夫のわしが迎えに来たぞぉ!!」

 

「な、なんじゃ!?貴様はっ!?なぜわしの光線を!?」

 

「愛の力じゃ!!ほれっ!わしと帰って大家族を作ろう!!」

 

「………いや………ほんとに申し訳ないんじゃが………どなたじゃ?」

 

「ゑ?わしじゃよわし!幼女盗r……竹取りの翁じゃよ!」

 

「いや………ほんとに誰なのじゃ?」

 

あ、そういえばあのおっさんが捕まったのってかぐやが竹から出てくる前だったっけ。

 

「そ、そんな………かぐやがわしのことを知らない世界………そんなのいらない…………こんな世界いらない!!!!!」

 

あぁもう滅茶苦茶だよ!!こいつもこいつでなんか言ってるよ!

 

「フフフフ………わしのこの〚名刀・叢雲〛で……」

 

なんなの?この国の人はみんな必殺技持ってるの?

 

『なっ!?叢雲!?なぜその伝説の刀をロリコンなんかが!?』

 

「なっ!?叢雲じゃと!?」

 

え?そんなに凄いの?モブおじさんなのに必殺技がそんなに凄いの?

 

そこでふと思った………そういえば幼女盗りの翁は刀を持っていないどころか丸腰である。いや……あるぞ……おっさんは一本だけ刀を持っている!!

 

「おっさん!!武器ってもしかして!?」

 

「フハハハッ!ご名答!このわしの叢雲ォ!!」

 

おっさんは着てた服を全て脱ぎ捨てた!!

 

そこには全長30センチほどの名刀・叢雲がぶら下がっていた!!!

 

「この叢雲の力でっ!!」

 

その時、おっさんの後ろに突然大きな影を差した。

 

「幼女盗りの翁ぁ!!脱獄しやがったなぁ!!!しかも全裸で走り回りやがって!!公然わいせつの現行犯で即逮捕だぁぁぁ!!!!」

 

あ、ガチムチ検非違使の集団だ!

 

「なぁ!?なぜ気づいた!!あの立板は立体的に作ったはずじゃ!!」

 

「あんなもので逃げ切れると思うなぁ!!バレバレだったわ!!」

 

「にぃげるんだよぉ!!」

 

「まてっ!ル○ーン」

 

ほんとに滅茶苦茶だよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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超絶大反省会

どうも、久々の投稿のこんすけです。
いやぁ、いろんな作品に手を出すと大変ですね。
今回は反省会&帰還回です。
今更なんですけど、この小説は誰かのとてつもなくいい作品を呼んだ後に〆のラーメンのノリで読むような小説です。なので、このままのカオスさで続けていきたいと思います。
作者に関して、文脈ゴミカスなどの案件が浮上しておりますが、現在制作元に問い合わせております。
では、お楽しみください。


この国の某所にある「帝邸」に数人の男たちとひとりの幼女が集められた。

 

「で?ここで何すんの?」

 

あ、ちなみにいつもどおり視点は一人称だ。

 

「にぃ?わからぬか?」

 

「わからぬかって言われても………」

 

と言いながら周りを見渡すと……

 

「何故我らがここに来ないといけないんですかね…」

 

「ほんとに……早く家に帰って恵里殿への恋文を書かねばいけないのに…」

 

「ハァハァ……恵里殿に踏んでいただいたところがまだ暖かい………」

 

と、全く成長していない馬k……庫持皇子たちドM五人衆。

 

「かぐやぁ!僕との愛の巣に来てくれたんだね!!よし!これから子供を作ろう!!」

 

全く成長していないどころかいくらか悪化しているようにも見える帝。

 

「あ、あぁぁああ………戦艦が壊れてしまった……これでは月に帰れない………どうすれば………(泣)」

 

とさっきまでの威厳の欠片も無いかぐやのお兄さんの執事の無月さん。

 

「お家…………帰りたい………(泣)」

 

と無月の部下の方数名。

 

すると、俺達が座っている席の斜め前にある教卓のような場所に見たことない男が現れた。

 

「えぇっと………みんなはこの物語を滅茶苦茶にしちゃったんだよね〜、だからさ、ここで大反省会って感じでみんなには反省してもらおうと思ってね!」

 

大反省会……?

 

「あ、ちなみにボクは物語の世界担当の天使、『リーストー』っていいます!」

 

天使リーストー………?

 

「あ!翠君はボクのお友達知ってるよね!!」

 

「は?俺に天使の友達なんていねぇぞ?」

 

悪魔みたいなやつはいっぱいいるけどな。

 

「ん〜…イテンの奴、翠君に名前教えなかったのかー?」

 

イテン?そんな奴も知らないぞ?

 

「見た目でわかるかな…?あの娘だよ!君に絵本を渡した娘!」

 

え?あいつイテンって名前なの?

 

「あいつ?あのー男になったり女になったりするやつだろ?」

 

「そうそう!その娘がボクの友達のイテンだよ!」

 

へぇ、あいつイテンって言うんだ…

 

「っと…話がそれちゃった。では!今からこの帝邸で大反省会を開きたいと思います!!皆さん起立!」

 

え?挨拶とかすんの?

と思ったものの、他の人達が立ち始めたので一応俺も立っておく。

 

「気を付けー!」

 

ピシッとしっかりと直立する。

 

「れーい!」

 

60度で礼をする。

 

「着席ー!」

 

全員が座る。

 

「では!只今から皆さんに個人個人の反省点を挙げ行ってもらいます!では!皇子五人衆から!」

 

「えぇっと……我々は……恵里殿に破廉恥な要求をしたことですな!」

 

なぜそんなに誇らしげに語る?

 

「さらに、踏んでいただいたこともですかね!(ハァハァ)」

 

なぜそんなに幸せそうなんだ?

 

すると、リーストーは先程よりもいくらか不気味になった笑顔で言った。

 

「では、そんな皇子五人衆には『五つの難題』をクリアしてきてもらいます!」

 

五つの難題……本来ならかぐや姫が結婚を迫って来た五人ひとりずつに無理難題を言い、それができたなら結婚する。というものだ。

 

「この五つの難題を皆様がクリアして、一番早かったひとには……なんと!恵里さんと結婚することができちゃいます!(ドヤッ)」

 

「ちょっと待てやぁ!!ドヤッじゃねぇよ!ドヤッじゃ!何勝手に人の姉を副賞に貶めてるんだよ!!」

 

「勝手じゃないよ〜、『猿でもわかるカバティ入門』って本あげたら代わりになってくれただけ!」

 

なんなんだよ…カバティ入門って……

 

「それは誠か!?」「これで世継ぎには困らねぇ!」

「恵里さんに犬の格好をさせて……グヘヘ」

「■■■してやる!!(自主規制)」

 

なんかそれぞれが妄想にふけていて…あれ?

 

「こ、これで…恵里たんに踏みつけてもらえるんだなぁ……(ハァハァ)」

 

おいおい、こいつはこいつで犯罪臭漂う発言だぞおい…

 

「じゃあ、位置についてー♪」

 

リーストーの一言で五人衆が陸上選手の如くクラウチングスタートの体制をとる………え?クラウチングスタート!?

 

「よーい………ドンッ!♪」

 

「「「「「恵里さんは私のものだぁ!!!!」」」」」

 

あーあ………みんな走って行っちゃったよ……あれ?リーストーが焦ってる……?

 

「あ……五つの難題の内容言い忘れた……(てへぺろ)」

 

てへぺろじゃねぇよ……あの五人衆も災難なこったなぁ…

 

「じゃあ、気を取り直して!次は帝くん!いってみよー!」

 

「へ?僕の反省点?いや、反省点なんてないよ?」

 

はぁ?あれだけ散々やらかしといて反省無しかよ…

 

「いや?だってここ、僕の国だし……ここ、僕の家だし……法律は僕メインだから…」

 

あー、そういえばそうだったな、色々ありすぎて完全に忘れてた。

 

「あー、そうだね!じゃあ、タヒんでみようか!」

 

「待ってくだせぇ、リーストーの姉御…流石に酷ですぜ」

 

「わぉ!翠くんノリノリじゃーん!」

 

なにやらせてるんだよ……ってか久々に名前で呼ばれた。

 

「ちょっと死んでみるだけだよ!輪廻転生って知ってる?」

 

いや……この時代に転生意識ってあったっけ?……ほらー、帝、ポッカーンとしてるじゃん、お口も開いたまんまだし……

 

「て……転生………?なにそれ?」

 

やっぱりぃ……

 

「あー、じゃあ黄泉帰りとかは?」

 

「それならわかるよー!」

 

分かるんだ…。

 

「それだよ!それ!ちょっと黄泉に行くだけだって!」

 

「それ………帰ってこれるの……?」

 

「お前みたいなカンの良いガキは嫌いだよ!」

 

言っちゃったよ……自分から墓穴掘っちゃったよ……

 

「じゃあ、僕は死ねないね!」

 

「んー……めんどくさいなぁー」

 

そう言いながらリーストーが帝に人差し指を向け、えいっ☆と魔法少女のように呟くと、

 

極太レーザーが帝を消し去った……。

 

「ゑ?」

 

レーザーの光により奪われていた視界が少しずつ彩を取り戻すと、そこには、レーザーの形に切り取られた帝邸があった。

 

「………あ、あのー………リーストーさん………?帝さんは…………?」

 

「消しちゃった☆」

 

………もしもしポリスメン?

 

「あー、殺したわけじゃないよ?」

 

「どゆこと?」

 

「ボクのお腹の中に閉じ込めただけ!」

 

「うん…………どゆこと?」

 

「だからー………えーっと………ボクのお腹の中はブラックホールみたいになってて、ボクが都合の悪いと感じた人間を吸い込む仕組みになってるんだ!」

 

………もしもしポリスメン?いや………この場合は自衛隊か……?米軍……?どちらにしろ怖えぇぇぇぇええ!

 

「じゃあ今は、リーストーのお腹の中に帝が居るってこと?」

 

「そう!そういうこと!」

 

「それってつまり妊しn「翠くんも消してあげようか?」………何でもありません」

 

「まぁ、これで問題はなくなった!このお話での不祥事もなくなった!竹取物語はハッピーエンドだぁ!」

 

そういうとリーストーが人差し指で円を描くようにくるっと回転させると…

 

おいおい、なんか出てきたぞ、明らかにワープとかそんな類いのが出てきたぞ。

 

「翠くんとかぐやちゃんはここから元の世界に帰ってねー!」

 

「え?帰れるの?」

 

「あぁぁぁああ!!!!やっと喋れる!!よし、にぃ!にぃの家に帰るぞ!」

 

と、かぐやに半ば強引に手を引っ張られ、リーストーが作ったワープホールに入る。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん……んぅ……?」

 

目を覚ますとそこは見知らぬ天井とかではなく我が家の自室にあるベットの上だった。

 

「………ん?なっがい夢………?」

 

俺が寝返りを打って横を向くと……

 

「やっと起きたか?にぃ♡」

 

夢の中で見知れた顔が居た。

 

なぁ!?

 

ベットから跳ね起き、その勢いでベットから転がり落ちる。

 

「そんなに驚かんでも…獲って食ったりはせんよ」

 

「い、いや………なんでこの世界にかぐやが……!?」

 

あれは夢だったんだろ!?

 

「いやじゃなぁ、にぃ…いっしょに帰って来たではないか」

 

「夢じゃ………ない!?」

 

すると、かぐやが俺がの上に馬乗りのように乗り、

 

「愛らしいのぉ、そうじゃ、夢ではない。かぐやはお主の……翠の嫁じゃ♡」

 

こんなふうに俺のハーレムを目指す生活は始まった。



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マッチ売りの幼女
ちょうどいいや。クリスマス回にしちゃえ☆


クリスマス、それはリア充共が馬鹿騒ぎする、ハロウィンに次ぐ祭典。
さて、次に軽トラの次は箱バンでもひっくり返すのかね。
では、お楽しみください。


竹取物語の世界から帰って来たは良いけど、俺の家は大騒ぎになった。

 

まず、我が家の跡取り(つまり俺)に嫁ができた、と言うことでいつの間にか帰ってきていた姉さんが炊飯器いっぱいの赤飯を炊いていた。

 

そして、その赤飯を姉さんと無月さんが食べていた……。

 

わかってる、もうすでにツッコミどころが満載過ぎて胃もたれ起こしそうだ…。

 

「あのー……なんでここに無月さんが…?」

 

「あー、そのことなのだがな?」

 

と、無月さんが語りだした。

 

話すと長くなるから一行でかいつまむと、

 

姉と無月は一目惚れで両思いになったから結婚した。

 

らしい………

 

「と言うわけなの!きちんと婚姻届も市役所に提出してきたから!」

 

…………うん………おめでと………ちょっと部屋で泣いてくる…

 

部屋に鍵をかけ、ベットに沈み込む。

 

「なんでだよぉ………!なんでそんなにホイホイ結婚するんだよぉ!!しかも未だに無月さんがここに居る理由がわからねぇ………!!(泣)」

 

人間ってツッコミどころが多すぎてキャパオーバーすると泣くんだね。

 

「大丈夫か、にぃ?」

 

「これ見て大丈夫だと思う?(泣)」

 

かぐやが心配してくれて俺に話しかけてくれるが、それどころじゃない。

 

「なんでお前鍵かけてるのに何食わぬ顔で入ってるんだよぉぉぉぉおお!!(泣)」

 

俺、鍵かけたよな?きちんと部屋の鍵かけたよな…?

 

「ん?わしはにぃのいるところに転移する程度の能力なら持っておるぞ?」

 

「何食わぬ顔でチートスキル使ってんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉおおお!!!(泣)」

 

こんなのチートや!チーターや!

 

「もういい、ふて寝する」

 

「おや?それは昏睡逆レイp……」

 

「襲うなよ!」

 

もう寝る!寝る寝る!

 

泣き疲れたのか、すぐに微睡みから深い闇の世界に落ちていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「第一の物語クリアおめでとー!」

 

あ、コイツ知ってる。確か………そうそう、イテンだ!

 

「やっぱりアナタに頼んで良かったわ。じゃあ、次の物語なんだけど…」

 

「待て待て待て!何さらっと人を別の物語に突っ込ませようとしてるんだ!」

 

今でさえ、かぐやと無月さんが家に居るんだ。

 

「あら?アナタ前にハーレム作りたいって言わなかった?」

 

「そ、そんなこと……」

 

あ、言ったわ、言った言った。

 

「まぁ、そんな感じだから、アナタに次の物語を持ってきたのよ」

 

「………で?次の物語は?」

 

「さて、アナタは今がどんな季節かわかってる?」

 

「あん?あれだろ?クリスマスとか言って、見たこともない人の誕生日なのにリア充共がイチャコラしてホテルで少子化対策に貢献する日だろ?」

 

「アナタ………それ、私怨も混じってない?」

 

そんなことはない、今の日本のくそったれた現状だ。

 

「ま、まぁ、次の物語は………『マッチ売りの少女』よ!」

 

あー、そういえばそんな童話もあったな。

 

「アナタにはマッチ売りの少女に出てくる幼z……(ゲフンゲフン)女の子を誘k(ゲフンゲフン)嫁にしてきてもらうわ」

 

「あのさ、あからさまにゲフンゲフンするのやめてもらってもいいか?あと、なんで俺の嫁は幼女固定になり始めてるんだ?」

 

「…………………なんでもいいわ。早く行きなさい」

 

おい、はぐらかすな…

 

お?お?なんだこれ?身体がふわふわと?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「んっ………」

 

目が覚めると……

 

「おや?おはようじゃ。にぃ♡」

 

目の前にかぐやが居た。

 

「美味しそうな唇じゃ。いただきます!」

 

唐突に唇を奪われた。あらま強引。

 

「んっ!んっんっんっ!!」

 

「………ぷはっ………なかなか上手いのぉ」

 

やべぇ、足ガックブルだ。震えが止まらねぇ。

 

「お、そうじゃ。次の物語はこれかの?」

 

かぐやが手元に引き寄せた本に書いてあったのは。

 

『良い子の童話 マッチ売りの少女』

 

「これだ」

 

でも、慎重に動かないと。さて、どうやって開くか……

 

「行くぞいっ!!」

 

かぐやが本を勢い良く開く!ちょっ!まっ!!

 

俺とかぐやは本の世界に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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クリスマスイブなら手抜き回を書いてもセーフなはず。

サブタイトルのとおりや。とりあえずツイッターでいい感じのネタをもらったから書いたんや。
読んどき。
では、楽しゅうな。


さて、翠くんとかぐやちゃんは『マッチ売りの幼z…(ゲフンゲフン)少女』の物語に行った訳だけど、今回は…翠くんのお姉さんの刀童恵里さんと元・かぐやの兄の執事の刀童無月の夫婦生活を覗いてみましょうか。

 

おっと、失礼。私の名前は……あれ?アナタ達、私の名前を知ってるの……?誰にも教えてないはずなんだけど……そういえば翠くんも知ってたわね……まぁ、改めて……私は転送の天使・イテン!アナタ達に明るい未来への転送をご約束いたしますわ!!…………///な、なによっ!このセリフは恥ずかしいからあまり好きじゃないの!

 

ま、まぁ?どうせこの後は私、見てるだけだし?出る幕ないし?天界から覗くだけでいいから、見てるだけなんだけど?………ッ!///なによその嬉しそうな顔!は、はぁ!?ツンデレ!?そ、そんなのなわけないでしょ!?は、早く行きなさいよ!ホラッ!早く!!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「突然ですが!みーくん?お姉ちゃんとむーくんは結婚したの!!」

 

私は最愛の弟であり、唯一の肉親であるみーくんに喜びを告げた。

 

「さぁ!今日は赤飯炊いたからね!みーくんもかぐやちゃんとの婚約おめでとう!家族揃って食べよ!!」

 

そういうとみーくんの顔は悲壮でみるみる満ち始め……

 

「俺、飯良いや……寝てくる(泣)」

 

半泣きの状態で部屋のある二階へと駆け上がっていってしまった。

 

「んー!!恵里さんのご飯美味しいです!!」

 

「ほんと?嬉しい!!」

 

いつもは私の作ったごはんを食べるのはみーくんだけなのに、みーくんは私の料理を毛嫌いしているせいで残ってしまうが、むーくんは私の料理を喜んで食べてくれる、この勢いじゃ炊飯器いっぱいに炊いた赤飯も無くなってしまうかもしれない。

 

「しかし、この日本という国にも赤飯の文化はあるんですね!!まぁ、私の住んでいたところでは赤飯は赤かったのですが、こんな青いのも新鮮味があって良いです!」

 

むーくんはこんなコメントをくれる、あれ?私としては小豆とかを使って赤くしたつもりなんだけどな……?

 

「この青……もしかしてこの『ぶるーはわい』とかいう出汁を使っているのですか?やはりこの国の食文化は進んでますね!!」

 

まぁ、なにはともあれむーくんが喜んでくれたなら良かったよかった。

 

そうこうしているうちにむーくんも私も赤飯を食べ終わり、くつろぎ始めた。みーくんは部屋で寝ているだろうし、かぐやちゃんもみーくんの様子を見てくると言っていたから大丈夫だろう。

 

「むーくん?」

 

「どしたの?恵里さん?」

 

「だめだって!むーくん!恵里さんじゃなくて、えーりん!」

 

「えっ………え、え、えーりん///」

 

「よくできましたー!」

 

私は思わずむーくんを撫で撫でしてしまった。やはり、うちの夫はこういうデレてるところがほんとに可愛い。

 

「あ、あのー………」

 

「どしたの?むーくん?」

 

「え、えーりんはなんで僕を選んだんですか?」

 

「あ、敬語もなし!」

 

「へ?あ、」

 

「ほら、敬語なしでもう一回!」

 

「えっと……えーりんはなんで僕を選んだの?」

 

「えっとね……可愛いから!」

 

可愛いのだ。それはもう今すぐにでも襲ってしまいたいぐらい。でも、結婚しているのだから襲うのは夜だけでいいのだ。

 

「か、可愛い………///」

 

「そう!可愛いの!」

 

あー、がまんできないかもしれない、ほんとに、可愛い、いまもフヘェとか言ってるのも可愛い。あー、我慢できない。襲おう!

 

「ごめんね、むーくん!」

 

「え?なにっ!?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

あちゃちゃ〜……これ以上は映せないわ。

 

え?もうちょっと見たいって?はぁ、アナタ達も物好きねぇ……

 

ほんとに見たいの?見せてほしい?えぇぇ……え?私にしか頼めないって?ふ………ふへっ………しょ、しょうがないわね!!///そんなにも頼むなら特別に見せてあげなくもないんだから!///ほ、ほら!はやく覗いてきなさいよ!ッ!!///ニヤニヤするなぁ!!!///

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「はぁぁぁぁぁ!!むーくんのチッパイ!チッパイ可愛いよぉぉ!!モミごたえのあるチッパイィィィ!!! 」

 

「く、くすぐったい!!www揉まないでぇぇ!www」

 

「あああぁぁぁ!!気持ちいいよぉ!チッパイ可愛いよぉぉ!!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

やっぱり見せるべきじゃなかったかもね。……仲のいい夫婦なのはわかるんだけどね……これ、子供が見れるの?

 

さて、では翠くんのお話に戻ることにしましょうかね。じゃあね。



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やったねみーくん!嫁が増えるよ!(渇き

じわじわと読んでいただける人を増やしているこの作品の作者のこんすけです。
冬休みは筆が進みますね。(勢いだけで小説を書くスタイル)
では、お楽しみください。


「ん…………?ここは………?」

 

目が覚めるとそこは一面の銀世界だった。

 

「うわっ!寒っ!!」

 

先程まで、暖房のよく効いた部屋で布団に潜り込んでいたのだから寒いのは当たり前だろう。

 

「あ、そうか…ここは、『マッチ売りの少女』の世界……?」

 

そう、俺は俺の許嫁(というかほとんど嫁)であるかぐやといっしょにこの物語の世界に来たのだ。

 

「かぐやは………?おーい、かぐやー?」

 

俺はいっしょに来たかぐやを探す。すると、雪の中から何かが飛び出してきた!!

 

「うわっ!?」

 

ゆきの中から飛び出した『何か』はそのまま俺を押さえつけ、押し倒し、完全にマウントを取られた。

 

「やっ、やめっ!…………って、かぐや?」

 

そう、雪の中から飛び出し、俺を押し倒したのは紛れもない俺の嫁のかぐやだった。

 

「ふふふ……ずっとこのときを狙っておった………にぃ!これから、世にいう『青姦』をするぞ!………いや、雪が降っとるから『白姦』かの……?」

 

そんなことしてる場合か……こっちは只でさえ寒くて死にそうなんだ…こんなとこでイチャついてたら普通に死ぬわ。

 

「そんなことしてたら凍え死ぬぞ?」

 

「くっ………でも、えーりんが今日は性夜だからって言っておったぞ?」

 

「違う、性夜じゃない、聖夜だ。神聖な日のしかも外でなんでイチャコラしないといけないんだよ…」

 

ってことは姉さんもどうせ、無月さんを襲ってるんだろうな……

 

「あのー……一つ頼みたいことがあるんじゃが…」

 

「なに?性交渉なら断るぞ?」

 

「あの………その………さむいんじゃが……」

 

ほーら、言わんこっちゃない。只でさえかぐやは我が家に唯一残っていた姉の古着(薄手)なんだ、寒いに決まっているだろう。

 

「って言われてもカイロとかは持ってきてねぇぞ?」

 

「できたら…できたらでいいのじゃが……その………抱きしめてはくれんかの?」

 

……ハードルの高いお望みだな……

 

「無理かの…?」

 

身長差による上目遣いとかやめてくれないかな……そんなことされたら断れないじゃねぇか……

 

「あぁ、もう、わかったよ!」

 

俺はかぐやを抱きしめた。うぉ!やっべぇ…当たってるんですけど!?かぐやの豊満なアレが当たってるんですけど!?しかし、これはあくまで暖め合うためのハグだ、欲情とかしてはいけないんだよ…と、理性で無理矢理、自分の息子を黙らせる。

 

(父上!何故、邪魔をするのですか!?)

 

当たり前だ、ハグだけで抜刀したら只の変態だ。

 

(父上!理性が……理性が邪魔をするのです…!!)

 

邪魔させてるんだよ!頑張れ理性!!

 

(父上!どうにか理性を切り倒しました!)

 

…………。

 

俺の中で何かが崩れ落ちる音が聞こえた。

 

「んっ…にぃ……?自分から言っておいて、なぜ大きくしておるのじゃ?」

 

「ん?それはね、俺の理性が欲に負けたからだよ」

 

「なるほど…では、白姦を認めてくれるのじゃな?」

 

「もうどうにでもなれー(遠い目」

 

そう言うとかぐやは嬉々として俺の服を脱がし始める。

 

あぁ、父さん、母さん……俺は今日、漢になります……

 

もはや黄昏を感じていると……

 

「あのー……お楽しみのところまことに申し訳ないんだけど……早いこと二人目の嫁のとこに行ってくれない?」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「その声は………リーストー…?」

 

俺がキョロキョロと周りを見渡すと…

 

「ここ、ここ!ここだよ!」

 

目の前によくわからないのが飛んでいた。

 

「…………リーストーか?」

 

「もちろんっ!…といっても、この姿じゃわからないか…」

 

目の前に飛んでたのは、物語とかによくいる『フェアリー』の類だった。

 

「…なんで、妖精?」

 

「あぁ、これはね?………その前に、かぐやちゃんは一旦、翠くんのズボンを脱がすの辞めよう?」

 

「ぶー(頬をふくらませる)」

 

ぶーじゃないよ……

 

「で?なんで、妖精?」

 

「おっと、脱線したね。これは、ボクでありボクじゃない、ボクの分身でありボクの眷属、部下なんだ!」

 

なんか難しいこと言ってらっしゃる。

 

「つまりは…?」

 

「簡単に言うと…ボクのこの姿は物語に入り込むために分身なんだ!」

 

へぇ、そんな姿にならないと物語に入り込めないのか、物語を司る天使なのにな。

 

「…そんな薄着で寒くないのか?」

 

リーストーは肌が見えそうなくらいの薄手の服しか着ていない。

 

「クッソ寒い」

 

だろうな。

 

「服の中に入れてー!」

 

と、強引に服の中に入って来た。

 

「ふへー、あったかーい」

 

「………リーストーは小さいから羨ましいのぉ…」

 

………とりあえず、マッチ売りの少女のところに行こうぜ…

 

「さて、出発しようか!」

 

「「おー」」

 

リーストーの一声で俺たちは歩き始めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「………で、街はどこなんだ?」

 

約15分程銀世界を歩いていたのだが、全く街にたどり着く気配が無い。俺が、リーストーに聞くと。

 

「アイエー………ナンデー……?」

 

どこのニンジャス○イヤーだよ……

 

「………寒いんじゃが?」

 

「圧倒的それな」

 

………ほんとに寒い。帰りたくなってきた。

 

「んー、あんまりやりたくないんだけど……空間転移って方法もあるよ?」

 

「なんで今までそれを使わなかった…」

 

「は、はやくそれをだしとくれ!」

 

寒いからか、かぐやがリーストーに催促する。

 

「じゃあ、行くよ?どこで○ドアー」

 

あかんあかんあかんあかんあかんあかんあかん!!!!

 

「なんで22世紀の猫型ロボットになってるんだよ!?」

 

そんなツッコミをしていると、一瞬にして周りの世界に明るさと色がついた。

 

「ほへー……明るいのぉ……」

 

な、すごいなどこで○ドアって…

 

俺とかぐやがポカーーンとしていると、道の真ん中から声が聞こえた。

 

「マッチはいりませんかー?マッチ、マッチはいりませんかー?」

 

絶対あの娘だ。



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今更だけど『マッチ売りの少女』は年末の話なんだよなぁ………

年末にも関わらず、大掃除のついでで小説を書いてるこんすけです。
勢いで小説書くのって楽しいね!(自暴自棄)
と、言うわけで多分次の投稿は年明けだと思います。
では、お楽しみください。


「マッチはいりませんか?」

 

酷く凍えるこの街にひとりの少女の声が響く。

 

「はっ、マッチィ?そんなものいらねぇよ!!家には暖炉があるんだ!そんな薄汚れたマッチよりもよっぽど暖かいね!!」

 

少女にきつい罵声を浴びせる客、確かに、この季節には暖炉がほぼ24時間ついているだろうからマッチなんてだれも要らないだろう。

 

「マッチ……マッチはいりませんか?」

 

それでも、少女はめげない、たとえどんな罵声を浴びせられても、暴力を振るわれたとしても、帰らない、いや、帰れない……だろう。

 

「はぁ……全然売れない……また、お父さんに怒られちゃう……」

 

この少女の名前はシーナ、この娘が小さい頃に母親が死んでしまい、そのストレスで父親は暴力、酒、女に溺れ仕事もやめてしまった。当然、そうなると働かなければいけないのがシーナであるため、父親はシーナを奴隷商人に売り渡そうとした。しかし、シーナは直前で家から逃げ出し、今に至る。

 

それなら、何故、シーナは『お父さん』に怒られると言ったのか。それは、また後でわかるだろう。

 

「マッチはいりませんか?」

 

目の前を歩いていた初老の紳士にシーナは問いかける、もはや、懇願と捉えるべきかもしれない。

 

「ほぅ…マッチかね…」

 

紳士はシーナが手に持つカゴに入っているマッチの束を見た。

 

「はい、寒いときに重宝しますよ」

 

すると、紳士の視線がマッチからシーナの身体に移り、値踏みするような酷くねっとりとした目がシーナの顔、胸、そして、下腹部を通り、顔に帰ってくる。

 

「お嬢ちゃん?マッチより、他の『モノ』なら買ってあげられるけど……?」

 

「えっ………それって……」

 

「私とあの宿に行かないかい?なぁに、心配は要らない、宿代は私が払うし、お嬢ちゃんは宿で休んでるだけで良いんだ。何もしないさ」

 

嘘だ、この男についていくと確実に帰れなくなる。

 

シーナはこの手口をよく知っている。友達のマッチ売りが何人も帰って来なかったと聞いている

 

「あの………それはちょっと……こ、困ります……」

 

いつも控えめな性格のため、こういう場面に出くわすと声が小さくなっていまう。

 

「ん?大丈夫だって、何もしないと言ってるだろう?」

 

「い、いやだ………」

 

「くっ……往生際の悪い娘だなっ!」

 

男に強引に手を掴まれる。

 

「いっ、嫌っ!」

 

「辞めろっ、暴れるなっ!」

 

シーナも抵抗したが、流石に大人と子供、しかも男と女では力の差は歴然で、そのまま宿の方に引きずられてしまう。

 

「うへへっ、良い娘だぁ」

 

男が本性を表す、やはりこの男は紳士の革をかぶった変態だった。

 

(い、いやっ!!………誰かっ!助けてっ!!)

 

叫ぶ前に口を塞がれてしまい、少女のか弱い悲鳴は誰にも届かなかった……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方その頃、翠達は……

 

「おい、あれって児ポルじゃね?児ポルじゃね?」

 

「か弱きおなごを力ずくで襲うとは……あんなものは紳士とは言えんぞ!」

 

家の影から動向を観察していた。

 

初めの方は、もしかしたらあの紳士っぽい人が少女のマッチを買うのかもしれないと思い、敢えて話しかけなかったのだが、よく見ているとあれは完全に幼女拉致の類だろう。今の日本であんなことすると、幼女拉致監禁と性的暴行で逮捕され、ネットではロリコンロリコンと騒ぎ立てられ、住所を晒し上げられるだろう。

 

「ちなみに、この時代には拉致とかの刑罰は無いし、バレなきゃ犯罪じゃないからね、うまいこと逃げれば犯罪にはならないんだよ」

 

リーストーの助言がいまは、大惨事を香らせる。

 

「止めに行くぞっ!」

 

物陰から走り出し、伸ばした手が変態の肩を捉える。

 

「おい!おっさん。なにしてるんだよ!」

 

「なっ、何もしてないぞ?ガキは散れっ!ほらっ!」

 

「何もしてない訳がないじゃろが!証拠に、そのおなごは泣きかけているぞ!!」

 

変態が女の子の方を見ると、かぐやの言う通り女の子は半泣きの状態で立ちすくんでいた。

 

「なっ、こっ、これは………そ、そうっ!感動の再開なんだ!この娘は私の娘でね、久々に出会ったのでこの娘も泣いているのだろう!」

 

突然、変態がそれらしい事を言い出すが、絶対に嘘だ。さっきまでの会話も聞いている。

 

「嘘をつくんじゃないぞ!!さっきまでの会話はわしらが聞いておったわ!!」

 

「ぐっ!!………しょ、証拠は……?証拠はどこだよ!!」

 

くっ……穴を突かれたか……確かに今は完全に変態のほうがアウェーだが、確たる証拠が無ければこっちが負ける…

 

「ほらっ、証拠出してみろよ、ほらっ、ほらっ!」

 

もはや煽られる始末……証拠があれは……

 

その時、女の子が突然叫んだ。

 

「この人っ!!!誘拐ですっ!!!!」

 

「なぁ!?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

それから、変態は憲兵に連れて行かれ、女の子を助けることができた。

 

「あのー、助けていただいてありがとうございます…///」

 

「ん?あー、君が怪我とかしてなくてよかったよ」

 

とりあえず、それっぽいことを言っておく。

 

「えっ……あっ、わ、私はシーナって言います」

 

「シーナちゃんか……俺は刀童 翠…っていってもわからないか……まぁ、『みどり』って呼んでくれたらいいから」

 

これからどうするわけでもないのに、愛称で呼ばせることになってしまった……

 

「で、にぃ?このおなごがにぃの二人目の嫁かの?」

 

「ふぁっっ!???!?!?」←俺

 

「ふぇっ!?!?!?!?!?」←シーナ

 

「あちゃちゃ〜」←リーストー

 

かぐやが爆弾を投下しやがった!!

 

 

 

 



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胸糞汚父さん VS みーくん(前編)

どうも、反響もなにもなかったのにとりあえず書けたので投稿することにしたこんすけです。
今回のお話は胸糞注意です。幼女が暴力を振るわれるのが嫌な人はブラウザバックを推奨します。
別に良いよ。とか、むしろ暴力振るわれるのを見たいとか言う人は病院に行くことをおすすめしときます。
文面もぐちゃぐちゃに書き殴っただけですけど、それでも良いよって人は感想を書き殴って年を越してください。
では、お楽しみください。


「よ、よ、よ…………嫁っ!?」

 

シーナは分かりやすくたじろぐ。

 

「えっ!ちょっ、まっ……!」

 

「ごめんなさいぃぃぃぃいい!!!」

 

泣きながらシーナが立ち去ってしまった。

 

「あーあ、泣ーかした」←かぐや

 

「泣ーかした」←リーストー

 

いや、泣かしたのはかぐやじゃねぇか……

 

「あーあ、シーナちゃん何処かへ行っちゃったよ……」

 

「どうするのじゃ?」

 

どうするのじゃって言われても……と悩んでいると、

 

「ふふふ、こんな時のためのリーストーちゃんですっ!」

 

とリーストーが懐から飛び出してきて…

 

「うぅぅ、寒っ!」

 

懐に戻って来た。何がしたいんだよ……。

 

「で?どうすんの、リーストー?」

 

「ボクを誰だかお忘れかい?」

 

「誰だかって、物語世界を統べる天使だろ?」

 

「いや、厳密にはちょっと違うんだけど……まぁ、この際なんでもいいや。ボクの手にかかればシーナちゃんの場所を探し当てるくらい他愛もないのさ!」

 

おぉ、すごそう(小並感)

 

と思いながらも、ふと思った。

 

「いや、それって日本では犯罪……」

 

「ん?何か言った?」(バレなきゃ犯罪じゃないんですよ?)

 

「いや、なんも言ってない……」

 

裏にどんな言葉仕込ませてるんだよ………。

 

「さて、レッツゴーだ!」

 

俺たちはとりあえず歩き始めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「はぁ……はぁ……」

 

シーナは翠達の居場所からかなり離れた路地裏に居た。

 

「あ……あ………私はなんてことを………」

 

せっかく助けていただいた人が突然嫁とか言い出したから、びっくりして逃げてきてしまった……

 

「どうしよ………どうしよ………」

 

今から謝りに行くべきだろうか……でも、あの人も私と同じくらいの歳の女の子連れてたし、もしかしたらあの変態紳士と同じなのかもしれない………

 

「あぁ……マッチも売れてない………」

 

マッチが売れてなければ、またお父さんに『お仕置き』されてしまう……あんな痛いのはもう二度と嫌だ……たくさん血も出たし………

 

「うぅぅ……怖いよぉ……」

 

いつも通る道だって、この後の仕打ちのことを考えると何故か、ただただ大きな、支えきれないような恐怖に押しつぶされそうになる……

 

「嫌だぁ………嫌だぁ………」

 

涙が止まらない、帰りたくない、帰れば確実に叱られる、でも、帰らなければここで凍え死んでしまう。

 

「誰か………誰か助けてよぉ………」

 

どうせならあの変態紳士に連れて行かれたほうが良かったのかもしれない、そしたら叱られることも凍え死ぬことも無いのに………

 

帰ろう……叱られても、お仕置きされても良いや……もう、なんでもいいや………。

 

帰れば死なずにすむ……いや、お仕置きがキツすぎたら死んでしまうかもしれない…でも、凍え死ぬよりは良いや。

 

シーナは何をかもを諦めた。自分の貞操も将来も、生きることも……。

 

シーナの家は路地裏を少し奥に入ったところにある。

 

「おー、シーナの嬢ちゃん、おじさんとこでジュースでも飲まないかい?」

 

いつもジュースを誘ってくるおじさんを通り過ぎる、あのおじさんはあんなふうに女の子を誘い込んで襲うって昔に友達が言っていた。

 

おじさんを通り過ぎるとすぐに家だ。

 

壊れかけのドアを開き、家に入る。

 

「ただいま帰りました……」

 

すると、薄暗いリビングから声が聞こえる。

 

「あぁ?シーナか?ヒクッ……マッチ全部売り切ったんだろうなぁ?」

 

この酔っぱらいがシーナの父親である、ほんとの父親ではないが、本当の家から逃げ出し、死にかけていたシーナを助けたため、シーナに父親と教え込んだ。

 

「すみません……全部売り切れませんでした……」

 

シーナが男の隣に立って、カゴに入ったマッチを見せる。

 

「ん………?なんだこれはぁ!!!なんでこんなにマッチが売れ残ってるんだよ!!!!」

 

男はシーナを激しく罵る、

 

「す、すみまっン゛ッ!?」

 

男はシーナの殴りつけた。

 

「俺がぁ!お前をぉ!!この歳までぇ!!養ってやったんだからぁ!!お前はぁ!!さっさとぉ!!俺にぃ!!楽させろってぇ!!言ってんだろうがぁ!!!」

 

殴りつけられた勢いで倒れたシーナを踏みつける。

 

この男は死にかけていたシーナを見つけ思った。

 

(このガキを育てて恩を売れば、それなりに育ったら働かせて楽しよう。どうせ、12,3になれば娼婦にでも売り飛ばせばいいんだ)

 

そう、このクソ男はシーナを道具程度にしか思っていないのだ。

 

「ごめんなさいっ!!ごめんなさいっ!!」

 

シーナは踏まれながら謝る。この暴力が終われば毛布に包まって寝られる、もしかしたらお仕置きが来るかもしれないが、それでも凍え死ぬことはないだろう。そう考えなければ、押しつぶされてしまう、今なら、お母さんとおばあちゃんが居る天国に行ったほうが楽かもしれないとも思う。だから、できるだけポジティブに考える、いや、考えなければいけないと言うべきか……

 

「クソッ、しょうがねぇな……おらっ!ベッドに行きやがれ!!お仕置きだっ!!」

 

「おいこら、待てよ」

 

シーナと男はいきなり声が聞こえ、反射的に声の方を見る。

 

そこには、シーナがよく知る二人が居た。

 

「あ、あああ………みどり………さん………」



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胸糞汚父さん VS みーくん(後編)

どうも、あけましておめでとうございます。今年も年明け早々Wi-Fiの遅延にイライラしていたこんすけです。
前回が胸糞回だったので、今回はハッピーエンド回です。
いやぁ、敵って書くの難しいですね。この糞野郎感を出すのが難しくて難しくて……。
まぁ、これを読んだら確実にシーナに惚れる人がいる気がするので……
では、お楽しみください。


「あ、あああ………みどり………さん………」

 

遠のきかける意識の中で、その人の存在は一筋の光のように見えた。

 

「なっ、て、てめぇ!?何勝手に人の家に入ってんだよ!!!」

 

クソ男がシーナを掴もうと伸ばした手を緩める。すると、

 

「ほれっ!シーナよっ!わしに捕まるのじゃ!」

 

と、シーナはシーナと同い年くらいの幼女に引きずられて、翠のもとに連れて行かれる。

 

「お、おい!何してんだ!!」

 

目の前の出来事が急速に動きすぎて、男はついていけない。

 

とりあえず、自分の道具が連れ去られそうなので、幼女の手を掴もうとする。

 

「てめぇ、まガフッ!?……「ちょっと黙ってろ」」

 

いつの間にか目の前まで来ていた翠に殴り飛ばされる。

 

「クソ……ガ………キ……」

 

男の意識は深い闇におちていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん?気絶した?」

 

俺は、無意識の内に目の前の男を殴り飛ばしていた。

 

「にぃ、わしたちを助けてくれたんじゃな?」

 

「当たり前だろ?」

 

二人共、大事な嫁………になる予定の人もひとり居るが………。ま、まぁ、あの男の行動は気に食わなかったから殴ったのもある。

 

「あ、当たり前………///」

 

「そんなことより、シーナは大丈夫か?」

 

「そ、そんなことより………」

 

喜んだり落ち込んだりと、かぐやは感情の変化が激しいな……

 

「くぅ……シーナに負けた……」

 

「んなこと言ってんな、おい、シーナ?大丈夫か?」

 

「ん……んぅ……?あ、あれ?翠さん?」

 

意識を取り戻したシーナがまだ朦朧とした中で俺を呼ぶ。

 

「とりあえず逃げるぞ!」

 

俺はシーナを背中に乗せる。

 

「ふ、ふぇっ!?ちょっ、えっ!?」

 

シーナはいきなりのことで状況が把握できないのか、焦っているようだが、今はそんなこと気にしていられない。

 

ドアを蹴破り、路地裏を抜け、街道に出る。

 

「かぐや?付いてきてるか?」

 

「もちろん!にぃの行くところにはどこにでもついていくのじゃ!」

 

なんか言ってる……

 

「シーナも大丈夫か?」

 

背中で揺られてるシーナに問いかける。

 

「戻ってください……」

 

「え?」

 

「あの家に戻ってください……」

 

「は、はぁ!?シーナ!?何言ってんだ!あのままだと、お前は死んじまうぞ!」

 

シーナの突然の申し出に俺はたじろぐ。

 

「いいんです、もう………私が死んだって誰も悲しまないでしょう?」

 

これはもう病んでるよ……まずいぞ…

 

とりあえず話すためにシーナを近くのベンチに座らせる。

 

「シーナ……?なんで、あんなところに帰りたいんだ?」

 

俺の問いかけにシーナは…

 

「私は誰にも求められてないんです。お父さんにも、道具にしか思われてない、この服装じゃ、街ゆく人にはどうせ、そこら辺の野良犬と扱いは変わらないでしょう……」

 

「そ、そんなこと……」

 

そんなことは無いと言いかけたが、確かにシーナはみすぼらしい服を着ている、顔はアザがあり、体のあちこちから血が滲んでいる。

 

「ほら、翠さんも私の事をそんなに大切に思ってないんでしょう?……というか、ほぼ初対面の人に大切にしてくれって言う方がどうかしてますよね……」

 

そう言い、シーナはうつむく、そのシーナの足元には雪とは違う水滴が落ちてくる。

 

どうにかしなければいけない……そうわかっていても自分に何が出来る?このまま駆け落ちでもするのか?

 

そのとき、一つだけ、目の前の女の子を元気づける…というか、生きる理由をつくる方法を思いつく。

 

これしかない………

 

「………シーナ?」

 

俺の呼びかけにシーナが振り向く。

 

シーナの唇を奪った。

 

いや、奪ったじゃ言い方が悪いか、キスをした。

 

短い、ほんとに短いキスをした。少しだけ唇が触れ合うようなそんなキス。

 

「………ッ!?」

 

「これでどうだ………?」

 

思っていた通り、シーナが膠着する。

 

「こ、こ、こ、これで………とは………?///」

 

「生きる理由になったかってこと」

 

「ふ………ふへ…………///」

 

「俺がシーナの生きる理由になる、俺が生きている限りシーナは死なない、いや、死なせない」

 

なんとも強引な方法だが、たかが一端の高校生にはこの程度しか方法が思いつかなかった。

 

「…………良いの……?///」

 

シーナが顔を苺のように赤く火照らせながら俺に聞く。

 

「私の生きる理由になってくれるの……?」

 

まぁ、そんな覚悟はこの世界に来た時からついてる。

 

「もちろん、んー、なんて言えばいいんだろな……」

 

脳内図書館でこういう時の言葉を探すが、脳内は真っ白でなにも思いつかない。

 

「んー………」

 

俺もかなりテンパっていたようだ。

 

そのとき、かぐやが言った。

 

「シーナもにぃもなにをしておる!!にぃ!!わしという嫁が居ながら………!!」

 

それだ…!!

 

「シーナ!!俺の嫁になってくれ!!」

 

「………はいっ!」

 

シーナは泣きながら俺の問いに答えた。

 

「ん〜、わしの時は成り行きみたいになったのにのぉ……」

 

「まぁ、良いじゃん。これでハッピーエンド〜♪」

 

かぐやとリーストーは何か言ってるが、これでハッピーエンド……で、良いのかな……?

 

「この物語が終わったら家でまた祝いじゃ!」

 

かぐやがそんなことを言う。………ん?それ、フラグ……

 

「はぁ………はぁ………見つけたぞぉ!!」

 

待ってましたというかのように、目の前にあの男が現れる。

 

「シーナァ!!今から帰ってくるなら許してやる!早く来いっ!!」

 

シーナは怯えて俺の後ろに隠れる。

 

それを見て、男は顔を醜く歪ませる。

 

「貴様………俺の娘に手を出しやがって……!!」

 

「娘……?こんな仕打ちをしておいてまだ娘とかほざくか?」

 

「あれは教育だ!貴様には俺の育て方を指図する権利はないはずだっ!」

 

焦っている人間程、まくし立てるように喋り、知識の無い人間程、権利やら義務やら、難しい言葉を使おうとする。

 

「おい、糞野郎、良いこと教えておいてやる…………子供ってのはな、大人の道具じゃねぇんだよ!!お前の自分勝手な言い訳で筋を押し通して、気に食わなければ力でねじ伏せる、そんなことをする人間を親とは呼ばねぇんだよ!!」

 

「くっ………う、うるせぇっ!!」

 

男が俺めがけて拳を飛ばしてくる。ほら、自分の立場が悪くなったら力でねじ伏せようとする。

 

しかし、その拳は男が酒を飲んでいたこともあってか、俺の目でも追える程の速度だった。

 

「ふっ!」

 

俺は、昔、アニメで見た動きで拳を躱す、体の重心を中心として、体を捻る。

 

「なっ!?」

 

アニメでやっていた通りだ、男は体制を崩す。

 

「そこっ!」

 

体制の崩れたところで、土手っ腹に膝蹴りをお見舞いする。

 

「ガッ!?」

 

そして、腕を捻り、後ろに回す。

 

「イ、イテテテテテテッ!!!」

 

男が悲鳴を上げるが気にしない、

 

「うるせぇ、これ以上叫ぶともっと締め上げるぞ」

 

「くっ………てめぇ………!!」

 

男が憎悪の目で俺を睨む。

 

「リーストー?紐とかないか?」

 

「拘束具……?手錠ならあるけど……」

 

なんで手錠あるんだよ………

 

リーストーにもらった手錠✕2で手を足を拘束する。

 

「おいっ!!離せっ!!これを外せっ!!」

 

「外してほしけりゃお前の娘に頼んでみな」

 

俺はシーナに手錠の鍵を渡す。

 

「おいっ!シーナァ!!早くこれを外せぇ!!」

 

ほとんど脅しだ。

 

それに対してシーナが答えた。

 

「今まで育てていただいてありがたく思っています。でも、私はこれからは、翠さんの為に生きるので、さようなら『お父さん』」

 

おー、かっこいいー

 

シーナは手錠の鍵を近くの雪の中に投げ捨てた。

 

「てめぇ!!やりやがったなぁ!!オラッ!コノヤロッ!クソッ!!」

 

無理矢理にでも外そうとする。

 

「無理無理、それはゴリラでも外せないんだよね〜」

 

基準がよくわからん………

 

「さて、帰ろうか、翠くん!かぐやちゃん!それと……シーナちゃん!」

 

「おう」

 

「そうじゃな!」

 

「は、はいっ!」

 

リーストーが転移ゲートを開くと、それを見てシーナがちょっと驚いたような顔をして、こちらを見てから……

 

「翠さん……大好きですっ///」

 

このあとめちゃくちゃシーナを愛でた。



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帰宅後はイチャラブを

どうも、年が明け、 ノロウイルスに感染して正月をベットの上で過ごしたこんすけです。
イチャラブのつもりで書いてたんですけど、これよく見たら特殊性癖の集まりじゃねぇか……。
文句言ってもええねんで?アンチくらったらアンチしたやつのところに紫色に染色した腐りかけの水まんじゅう送りつけてやるからな(大嘘)
ま、まぁ、お楽しみください。


『マッチ売りの少女』の世界から帰ってきた。

 

「ふぅ…ただいまぁ〜っと………ってあれ?そんなに時間経ってなくない?」

 

「うむ……わしの世界より帰ってきてから4時間程じゃな。……そんなにはやく後嫁に負けるとは……(ボソッ」

 

「ん?かぐやなんか言った?」

 

「何も言っておらんよ…」

 

まぁ、聞こえちゃったんだがな…ここは聞こえなかったフリで…

 

「あの……みどりさん…?」

 

俺の後ろに居たシーナがおずおずとした様子で俺に話しかける。

 

「ここは……?」

 

「ここは、俺の家。だから、今日からシーナの家にもなる場所だよ」

 

っていってもここの所有権は姉なんだがな……

 

まぁ、シーナも喜んでるようだし、それで良いだろう。

 

「あっ、えーっと……じゃあ、家の紹介でもしようか……」

 

トイレとか教えとかないといけないしな。

 

「まず、というか、わかってると思うけどここがガハッ!?」

 

痛っ!?なんかかぐやがどついてきたんですけど!?

 

「にぃ………もっと………」

 

ん?もっと…?

 

もっとわしを愛せぇぇぇぇぇぇえええ!!!

 

かぐやが泣きながら俺を押し倒してきた!?

 

「もう知らないぞっ!わしは怒ったからな!!既成事実をつくってしまえばシーナに勝てるからのっ!!」

 

泣きながら服を脱ぎ始める。

 

「なっ!?ま、待てっ!!ちょっ!?シーナッ助けてっ!!」

 

と、シーナを見ると……

 

「ふわわ……女の子が優位のエッチ……///」

 

やばい!なんか言ってる!!

 

「シーナッ!!ヘルプッ!ヘルプミーッ!!!」

 

「だ、大丈夫ですよ!かぐやさんっ!!扉の鍵は締めておきますから!(`・ω・´)ゞ」

 

敬礼じゃねぇー!!!締めるなっ!最後の砦の姉達を呼べなくなる!!

 

「にぃのにぃを食ってやるぞっ!!ちょうど危険日だから既成事実もできるぞっ!!」

 

泣きながらとんでも発言してんじゃねぇよ!!ってかもう服脱ぎ捨ててるじゃん!

 

火事場の馬鹿力って感じのパワーで抵抗する俺を押さえつけ、俺の服も脱がそうとする。

 

「まっ……!ちょっ……!」

 

脱がされないようにかぐやの手から逃れるように抵抗する。

 

「くっ……暴れるなっ……!シーナッ!にぃの手を押さえつけるのじゃっ!!」

 

「はいっ!」

 

かぐやに命令されて、シーナが俺の手に全体重を乗せて押さえつけてくる。ちょっ!痛い痛いっ!!

 

俺が押さえつけられた手を動かし、シーナを振りほどこうとすると、なんか柔らかいところに手があたった。ん?なんだこれ……?

 

「ッ!///みどりさんっ///そんなに動かないでっ///」

 

シーナが艶めかしい声を出す。

 

「あっ、す、すまんっ///」

 

うそ!?あれって幼女のソレなの!?え!?俺、幼女のソレを触っちゃったの!?と、いう焦りで必然的にフッとかぐやへの抵抗が緩む。

 

「抵抗が緩んだ!今じゃっ!!」

 

「なぁっ!?ちょっ!!」

 

俺の服は脱がされ………なかった。

 

「かぐやちゃんっ!!エッチするならもっと静かにっ!むーくんが寝てるのっ!」

 

かぐやが俺の服にかけた手はどこから入ってきたのか、いつの間にか居た姉の手によって阻止された。

 

「恵里さん……!?」

 

「もう何も突っ込まないぞ……」

 

ツッコミ待ちかどうかは知らないが、体に白いバスローブを着込んだ姉さんが鍵をかけたはずの部屋に入ってきている…………なんなのこの家族……ピッキングスキルでも持ってるのぉ………

 

「みーくん?」

 

「…………なに……?」

 

「ツッコミしなくていいの?」

 

「突っ込んでほしいの?」

 

突っ込みどころが多すぎていちいち突っ込んでたら過労死しそうなんだけど…。

 

「突っ込んでも……ええねんで…、?」

 

「突っ込まなきゃいけないの?そもそも、全裸幼女に服を脱がされかけてる状況で俺にツッコミをしろと…?そもそも、なんで突然関西弁なんだよ………」

 

いきなり突っ込んじまったよ……なんかもう、ほんとうに疲れた………今日はゆっくり嫁達を愛でようと思ってたのに……

 

「あの………この人は……?」

 

シーナが今の状況を飲み込みながら問いかけてくる。

 

「………いやさ……服……着ていい…?」

 

ズボンがずらされて半ケツ状態なんだよ……

 

なんか俺の上であわあわ言ってるかぐやを退かして、ズボンを履く、そして、近くにあったジャンパーをかぐやに着せる。

 

「取り敢えずこれ着とけ。ってか、別の部屋で着替えてきなさい…」

 

「……わかったのじゃ…ぶぅ…あと少しで既成事実ができたのにのぉ……

 

かぐやがぷくーっと頬を膨らませながら部屋から出ていく。

 

「……姉さん、説明から入るぞ…?」

 

「えー?説明なんていらないのにぃ…?」

 

取り敢えず、姉さんに力ずくで説明した。

 

「なるほど……それでかぐやちゃんとこの娘とみーくんの3人で監禁3Pお楽しみしようとしてたのね…?」

 

「おい今なんて言った?」

 

「なーんにも?」

 

なんか聞こえた気がするが、聞かなかったことにしよう。うん、そうしよう。

 

「みーくん?」

 

「なに…?」

 

「この娘は誰?」

 

あ、そういえばシーナの紹介してなかった。

 

「ほら、シーナ?この人は俺の姉さんの刀童恵里、自己紹介して?」

 

「えっと……わたしはシーナっていいます!みどりさんのお嫁さんでしゅっ!あ、噛んじゃった///

 

うん、かわいい。

 

「へぇ……」

 

珍しく姉さんが厳しそうな眼差しをシーナに向ける。

 

「シーナちゃん?今後一切、わたしには近づかないでね…?」

 

「えっ………」

 

「なっ!?姉さん!どういうことだよ!!」

 

なんでそんなにシーナを毛嫌いするんだ…?

 

「そ……その……理由を伺っても……?」

 

「理由……そんなの一つしか無いでしょ?……貴女がわたしに近づいたら、わたしは本能的に貴女を襲ってしまうからよっ!!!」

 

「えっ………」←シーナ

 

「はぁ………」←俺

 

「百合」←かぐや

 

いや、ちょっとまて、言いたいことは色々あるけど、まず何言ってんだこの馬鹿姉は?

 

「姉さん?マジで言ってんの?」

 

「わたしは下は6才児から上は180歳まで男女問わないから、なんなら獣や蟲でもオッケーよ?」

 

なんでそんなことを誇らしげに語るんだよ……

 

「守備範囲広っ……」

 

いつの間にか着替えて帰ってきたかぐやですら驚いてるよ……。

 

そんな他愛ない……ことはないけど、とんでもない会話をしていると、かぐやが開けたままにしていたドアから見知らぬ男児が入って来た。

 

「ママァ……」

 

見た感じは6歳くらいだろうか……その子は姉にママと言いながら抱きついた。

 

「あー、お昼寝からお着たのね?むーくん♡」

 

むーくん……………?むー……むー……む……ん?むから始まる人間はこの家にはひとりしか居ない。

 

「その人、無月さんなの!?」

 

大波乱の幕開け………なのか………?



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嫁たちと始める学校生活
お嫁様は添い遂げたい


どうも、こんな深夜にラブコメかよ(午後10時13分)…こんすけです。
今まではシーナちゃんが愛で、愛でられる回ばかりで、かぐやが可哀想に思え始めたのでかぐやちゃん尊み回です。ハーレムってさ、たくさんの嫁を均等に愛する必要があるから難しいね。
あと、感想についてですが、お前らカオスカオスうるせぇよ!!(唐突)カオスの意味知ってるか?混沌って意味だぞ?つまりこの小説は何を書いてるのかわからないっていってんだぞ?(ブチギレ)
俺だって書きたくてこんなカオスにしてるわけじゃねぇんだよぉぉぉぉぉおおおお!!(泣)
ちょっと情緒不安定でしたが、お楽しみください、あと、今回のお話はちょっと短めです。


「刀童 無月です。よろしくお願いしますっ!」

 

無月くん(ショタ)が家にやってきた。いや、正確に言うと大人無月さんが身体ごと幼児後退したと言うべきか…。

 

「姉さん……まさかとは思うけど」

 

「いや、産んだわけじゃないよ?初夜過ごして疲れ果ててちょっと寝てから、愛する旦那様の為に朝ごはんを作ろうとして目を覚ましたら隣にかわいい幼児が寝てたの 」

 

「襲った?」

 

「まだ」

 

まだじゃねぇよ…まず襲わないって考え方を持とうぜろ姉にそう言ったら「私の辞書にショタを襲わないって言葉は無い」って言われた。

 

「ママァ…この人達は…?」

 

「あぁ、むーくん、紹介するね!この男の子はママの弟のみーくん、このおっぱいの大きいお姉ちゃんかぐやちゃん、そして、この目がキラキラしてるのがシーナちゃん!かぐやちゃんとシーナちゃんはみーくんのお嫁さんなのっ!!」

 

紹介文がひでぇな……なんだよシーナの目がキラキラって…とシーナを見ると

 

「これが…恵里さんの旦那様…?ふわぁ…!かわいいっ!!」

 

うわっまぶしっ…目がキラッキラしてるじゃん。

 

無月さんは始めて見る二人に少し戸惑っていたものの、かぐやの

 

「ほれっ抱き上げてやろう無月よ」

 

の一言で「わぁー!!」とうれしそうな声を上げながらかぐやに抱きついた。

 

「ほぉ!無月よ、お主、幼き顔もなかなかめんこいのぉ!」

 

なんか色々とごちゃごちゃしてしまったけどかぐやもシーナも無月さんも嬉しそうだ。

 

「のぉ、にぃ?」

 

「ん?どした…?」

 

かぐやがふと、母親を思わせるような顔つきで俺に問いかける。

 

「わしらにも子供が出来たときにはこんな風になるのかの…」

 

どこか尊いような、未来を思い描いているようなそんな眼差しでこちらを見る。

 

「せめて俺が家族を養えるようになってから聞きたい言葉だったけどな…。まぁ、かぐやもシーナも…俺達の間に産まれてくる子供もみんな俺の愛する存在だからさ、守るよ」

 

俺がそう言うとかぐやは照れながら、

 

「さすがにその発言はくさいぞ、でもわしもシーナもにぃの嫁だからの、嫁は亭主を信じて添い遂げるだけじゃよ」

 

その見た目とは真逆の大人びた一言で俺はこのとき、なにかが吹っ切れたような気がして決心した。

 

「姉さん、俺、明日から学校戻るわ」

 

「おぉーっ!みーくんも遂に学校デビュー!!」

 

遂にって言うか前にも行ってたんだけどな。

 

嫁を守れるようになるためにはきちんと仕事につけるようにならないとな。

 

ってか、この日本で一夫多妻って大丈夫なのか…?いや、まぁ、詳しいことは後でいいや。

 

俺が学校に行くと決めた瞬間、

 

「わしもにぃといっしょにがっこう…?とやらに行くぞっ!!」

 

「わ、わたしもっ!」

 

かぐやとシーナが着いてこようとするが、

 

「二人って今、何歳?」

 

「永遠の17歳じゃ☆」

 

「えっと……10歳です…」

 

かぐやはさておき、シーナは確実に無理だ。

 

「この国では、俺と同じレベルの学校に通うには最低でも15歳にならないといけないんだ」

 

しかも、高校に通う為には受験に合格する必要もある。

 

俺が困っていると、姉さんが助け船を出してくれた。

 

「う~ん…シーナちゃんは小学校に行く…?」

 

「…みどりさんと同じところがいいんですけど、も、もしっ、みどりさんが毎日送り迎えしてくれるなら行きますっ!」

 

毎日シーナを送り迎えかぁ…周りに見られたらどうなることやら…

 

「シーナ……?それはぁー、ちょっと…

 

俺が断ろうとするとシーナは小悪魔の様に目を光らせ、

 

「旦那様は嫁を守ってくれるんですよね…?もしも私がさらわれたりでもしたら……」

 

「全身全霊をかけて送り迎えさせていただきます」

 

あれぇれぇー、早速尻に敷かれてるぞぉー……

 

でも、旦那は嫁の尻に敷かれた方がうまくいくって言うしな、亭主関白の時代は終わったのだぁ!

 

視界の隅で姉さんがかぐやに制服を買いそろえるとか言ってるし、受験はどうした受験は…あ の高校はこの辺でもそれなりに偏差値高いんだぞ?俺は家が近いって理由だけで選んだけど…

 

明日から学校かぁ…大変になりそうだ…

 

 



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男子高校生の朝は早い、まず、親が寝ている間に息子との対話を…………(これ以上はいけない)

どうも、お風呂に入るだけで4回ほど死にかけるこんすけです。
まず、外の空気とお湯の温度差で心臓が止まりそうになります。
次に、お湯に浸かっていると、細胞が死んでいくのがよくわかります。
そして、シャワーで頭を洗っているときにミントの刺激が息子を襲います。
最後に、お風呂を出たときに立ちくらみで倒れかけます。
こんな、貧弱男子高校生が寝るまも惜しんでモンハンでベリオロスと日々格闘してると、必然的に寝不足になり、授業が頭に入らなくなります。特に、数学なんかは酷いもので、sinθとかcosθとかtanθとか何ってるかわかんねぇ。
それでも、力ずくで脳を回すことでなんとか居眠りを防いでいます。
日常を綴ってもわかんないと思いますけど、最後に一言、陰キャバンザーイ!イキリ陽キャなんて軽トラ横転させて捕まればいいんだー(怒られる)
では、お楽しみください。


いつもより早い目覚め、今日から高校生活を再開し

なくてはならない。

 

「んぅ………いまなんじ……?」

 

微睡みの中、ぼやつく視界でデジタル式の目覚まし時計を確認する……

「…………なんだこれ……」

 

目の前にあったのは俺が高校に上がったときに近くの雑貨屋で安売りしていた目覚まし時計ではなく、おそらく……おそらくだが、その目覚まし時計の残骸だった。

 

「変な夢だなぁ……」

 

だっておかしすぎるでしょ、愛用の目覚まし時計が金属片になってる夢とかw

 

「スマホスマホ……」

 

とりあえず寝る前に枕元のコンセントについてる充電器に繋いでおいたはずのスマホを手探りで探す。

 

「スマホ……あれぇ…?」

 

まだ、意識は半覚醒状態で思考回路すらまともに動かない。

 

(寝てる間に布団に紛れ込んだか……?)

 

たまにあることだ、寝ている間に寝返りなどでスマホが布団に紛れ込む、今回もそうかもしれないと、布団の中を手探りでスマホを探すと……

 

「んっ……///」

 

柔らかいモノに手が当たった。

 

それがなんなのか確かめるため、薄目を開けると……

 

「あ、かぐやか……」

 

そこには可愛らしい若草色のパジャマを着たかぐやが寝ていた。なるほど、それならさっきの艶かしい声も納得がいく。

 

寝ぼけていた俺は、かぐやを抱きしめる。シャンプーなのか、ボディソープなのかはわからないが、甘く優しい香りが鼻腔をくすぐる。

 

「んっ……にぃ……///」

 

かぐやも俺を抱き締める、かぐやの体温が布一枚先に感じられる。

 

「目覚まし時計とかどうでもいいやぁ……」

 

思考を放棄して今の幸福を楽しむ……

 

かぐやのなどで豊かな胸が体にあたっているが、不思議とそれすら、尊さに思えてきた………………………………ん?ちょっとまて、なんでこの部屋にかぐやが?

 

「んなっ!?うわぁぁぁぁぁああ!!」

 

俺は勢いよく跳ね起き、その勢いでベッドから転げ落ちる。

 

「いっでぇ!!!」

 

頭を壁に打ち付けたこともあってか、今は脳がギュルギュルと火花を散らしそうな勢いで猛回転している。

 

「なっ、なっ、なんでっ!?」

 

「んっ…………んぅ…?」

 

未だ眠いのか、半目の状況でその目を擦っているかぐやに問いかける。

 

「あ、にぃ、おはようじゃ」

 

「あ、おはよう……じゃなくて!なんでかぐやがこの部屋に!」

 

昨日の夜は俺の部屋の向かいの部屋に布団を敷き、

そこで眠るように言われていたはずだ!それなのに

なんでこの部屋に!?

 

「ん?嫁は亭主と寝食を共にするのが普通じゃろ?」

 

「まだ、婚約者ですよ……」

 

「婚約者なら結婚したも同然じゃろ?」

 

まぁ、そうなんだけど……

 

「ってことはこの目覚まし時計ぶっ壊したのも…」

 

「あー……五月蝿(うるさ)かったのでな……」

 

うるさかったからって壊すなよ……

 

「にぃのすまほはここじゃよ」

 

と、俺のスマホを放り投げてくる。

 

スマホを開き、時計を見ると……9時……

 

「確か、うちの学校は9時15分までに登校……やばくね?」

 

「久々の登校なんじゃろ?だったら、遅れても然程(さほど)変わらんよ」

 

いや、逆だ。遅刻なんてしたら、クラスの注目の的になってしまう(もちろん、嘲笑われる方の)

 

「遅刻なんてできねぇ!」

 

俺は部屋を飛び出し、一階に駆け降りる。

 

「あら、おはよー、みーくん!」

 

そこには、エプロン姿でトーストっぽい黒曜石を錬金している姉さんと、

 

「お、おはようございます、みどりさん」

 

駆け降りてきた俺にちょっとびっくりしてるシーナと、

 

「あまぁーい♪」

 

と、黒曜石にたっぷりのハチミツをかけて食べている無月さんがいた。

 

「姉さんっ!15分で学校まで行く方法あるっ?」

 

軽く息を切らしながら姉に無理難題を問いかける。

 

「それはちょっと無理ねぇ……」

 

流石にそれは無理だよな……と、諦めかけたその時、一人の天使の名を思い出した。

 

「あいつならっ!」

 

俺は自室に戻り、部屋に呼び掛けるように声を出す。

 

「リーストーッ!」

 

すると、俺が昨日脱いだまま放置していた洋服の中からお目当ての天使が現れた。

 

「はーい、まだ眠いんだけどぉ?」

 

「リーストーッ!転移ってどこでも○ア的なことできるか?」

 

凄い勢いで話しかけてしまったためか、リーストーはポケェーッと放心状態になっている。

 

「んーっ……あんまり現界に干渉するのは良くないんだよなぁ……

 

状況を理解したのか、天使としてそれはどうかと悩み始める……そんな時間無いんだって!

 

「なんでも言うこと聞くからっ!!」

 

「えっ?なんでもっ!?いいのっ?」

 

うおっ、凄げぇ食いついてくるじゃん。

 

「じゃあ、ボクはキミの精液が……」

 

「却下」

 

「えーっ」

 

えーっじゃねぇよ、朝っぱらからなに言ってるんだよ。

 

「じゃあ、今度、ボクにスイーツでもおごっておくれよ」

 

「わかった、だから頼む」

 

あれ?スイーツなんかで良いのか?

 

「あーいっ、じゃあ、キミの学校までだね?」

 

「そう、任せたぞ」

 

「はいはい、任されたよ」

 

俺は、とりあえず久々の制服の袖に腕を通し、学校に行ける服装に着替える。

 

「かぐやっ、お前も学校行くのかっ?」

 

部屋のドアを開くと

 

「制服と言うのはこんなにも窮屈なものなのかの……」

 

胸が張り裂けそうな制服で俺の部屋の前に立っていた。

 

「それじゃあいくよっ!」

 

部屋に魔方陣が現れ、光を放つ……!

 

「転移先、翠くんの高校……『テレポート』ッ!」

 

光が勢いを増し、目の前が光に包まれた……



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転入生が美少女の嫁だった場合、恐らく、夜道背後に気を付けなければいけないだろう。

どうも、マラソン大会とかいう、運動が出来る人間と出来ない人間で優劣をつけるアホな行事が迫ってきているこんすけです。
毎日寒いですね。みなさんどうお過ごしですか?僕は学校では女子が生理の話をしながら弁当を食べてる隣で「もしも江戸時代に2ちゃんねるが存在したら」とかいうネタを友達と考えながら弁当食ったりしてます。
いや、弁当食ってる奴が居るんだから生理の話とかやめてくれない?ここは女子校じゃねぇんだぞ?
ちなみに、ネタでの会話内容は…
「俺氏、尼さんに萌感じたからちょっと出家してくる」
とか、
「ちょっwww織田がいちごパンツ姿で本能寺で燃えてるんだけどwwwwww」
とかのほんとにバカ話してるだけです。
家ではひたすらモンハンXXしてます。
あひゃひゃーみんなでミツネX装備つくろうぜぇー└(՞ةڼ◔)」
おっと、世間話?はこれくらいにして本題に入りましょうか。今回のお話はよくある「ヒロインが転校してきたら」のお話です。(話の内容にくらべて世間話がやたら長い)
では、お楽しみください。


視界を妨げていた青白い光が消え、目が慣れ始め、自分が居るのが高校の裏門だということに気づいた。

 

「うぉっ……ほんとにどこで○アじゃん……」

 

「魔術というのは凄いのぉ……」

 

裏門から校舎に入り、かぐやは、教師陣への説明などがあるからと、職員室の方へ走っていった。

 

「久々の学校……」

 

やべぇ……冷や汗が止まらねぇ……

 

それでも、教室前にたどり着き、勇気を振り絞り教室に突撃する。

 

そこで待ち受けていたのは、クラスメイト全員が俺を見ながら黙りこむという拷問だった。

 

「え……翠くん……?」 「うわっ、翠じゃん……」

「生きてたんだ……」 「まじかよ……」

 

視線が俺に突き刺さる!効果はばつぐんだ!急所にあたった!効果ばつぐん4倍威力の急所命中で1.5倍!確1で即死!やったね!

 

「えっと……おはよ……」

 

俺の一言で止まっていた時計が針を動かしたようにみんながそれぞれ、友達との会話やまだ終わっていなかった課題などに意識を戻す。

 

「おぉ!翠!久々じゃん!!」

 

目の前には、俺の友達の…………いや、誰かわからないけど、いかにもチャラい感じの金髪少年が立っていた。

 

「えっと…………ひ、久しぶり……」

 

ここで誰ですか?とか言ったら確実に、

 

「お前!俺のことを忘れやがったのか!放課後体育館裏にこいやぁ!!」

 

とか言われて、ボッコボコのスッコスコにされるだろう。話は合わせなければ……

 

「ほんとに久しぶりだなぁ!お前が来ないから心配してたんだぜ?」

 

「あ、ははは……そ、そうなんだ……」

 

こいつ、俺のこと心配するような人間には見えねぇぞ?ってことは、あれだろ?形だけの心配的なのだろ?

 

「お前、休んでる間なにしてたんだよー!」

 

童話の世界で嫁つくってました……とか言えねぇ……!!言える分けねぇよ!!

 

「えっと……色々とね……」

 

苦笑いで誤魔化す。

 

「……お前、俺のこと解ってるか?」

 

「ッ……!?」

 

こいつ……!いきなり弱いとこ突いてきやがった!

 

「わ、解ってるに決まってるじゃーん」

 

嘘です。まったく誰か存じ上げません。しかも、この一言で顔がどんどん険しくなってるし!誰かっ!メデイック!!メディーーーーーック!!!

 

「じゃあ、俺の名前当ててみ?」

 

坂ノ下 影正(さかのしたかげまさ)君……?」

 

俺と金髪チャラ男の間に恐ろしいまでの緊張が走る。

 

「……誰だよそれ…………」

 

あっ!地雷踏み抜いた!!やったったぁー!(泣)

 

「えっと……その……誰かわかってないですごめんなさい……」

 

正直に話した。素直になるのは大事!

 

「俺だよ、ダイチ、忘れたかぁ?」

 

「え………?今日はエイプリルフールじゃねぇぞ?」

 

「嘘じゃねぇよ、俺だよ、ご本人登場だよ」

 

なんかよく分からんが、お前も堕ちてしまったんだな…

 

「いや…なんで泣いてるんだよ」

 

おや、知らないうちに泣いていたらしい。

 

「お前、イキリ陽キャに落ちぶれたのか…」

 

「やかましい、誰がイキ〇トじゃ」

 

んなこと言ってねぇよ…ってかなんでいきなり関西弁?

 

(ハッシュタグ)自分に似ているアニメキャラ」

 

「やっぱりぃ~、〇リトかなぁ~ww」

 

この話題にのってくるあたり、やはりダイチ本人なのだろう。

 

「おらぁー、HR(ホームルーム)はじめるぞぉー」

 

開いていたドアから担任が入ってきたことで、俺はダイチと別れ、自分の席に着く。

 

「はぁー、やっぱり日当たり悪いなぁ…」

 

俺の席は教室に6列ある席の左から2列目の最後尾、しかも窓側なので午前中は日陰で南極大陸と化し、午後からはポカポカ陽気が眠気を誘うという、最悪の立地条件なのである。

 

「おっ、今日は久々に刀童が来てるじゃねぇか」

 

担任は少し笑みを見せながら俺の久しぶりの登校を祝福する。

 

「ついでにこの学校に転入してきた奴を紹介するぞぉー」

 

うっそだろおい、今日転入してきた奴なんて1人ぐらいしか考えられねぇぞ……

 

「おーい、はいってこぉーい」

 

担任がアニメか教師のような言い方で転入生を招き入れた。

 

「今日からお前達と共に勉学に励んでもらう月詠さんだ」

 

「わしの名は『 月詠 輝夜(つくよみかぐや)』じゃ!よろしくたのむぞ」

 

予想通り俺の嫁(かぐや)だった。

 

わぁっとクラス中から声が上がる。

 

「やべぇ……かわいくね?」「ちっちゃくてカワイイ!」「見ろよ…あの胸…!」「あんな見た目なのに大っきい……」

 

聞こえる限りでは、半分は見た目について、残りの半分は胸についてだった。

 

「んー、あっ、ちょうどいいや。月詠さんは刀童の隣にすわれぇー」

 

え?俺の隣に来んの?確かに隣の席は示し合わされたように空いてるけど…

 

当のかぐやは、俺と目が合うとニコッと明るい笑顔を見せ、俺の隣まで歩いてきた。

 

「よろしくの?刀童クン」

 

「………お、おう………」

 

いつもと違う呼ばれ方に少したじろいでしまった。

 

「よっしゃー、じゃあ終わるぞぉー」

 

起立、礼を済ませ、担任が出ていくのを見届けると、かぐやの周りに女子が群がり始めた。

 

「輝夜ちゃんって言うの?かわいー!」

「スゴッ!見て見て!この長い髪サラサラー!」

「どこから来たのー?」

 

一度にたくさんの話しかけられすぎてかぐやも少し困った顔をする。

 

「そんな一度に答えられぬぞ…」

 

「あっ、そうだよね…ごめーん」

 

クラスのリーダー格女子が謝ると、他の女子も口々にごめんと謝り始める。

 

「輝夜ちゃん、なんでそんなおばあちゃんみたいな喋り方なの?」

 

それはロリババアだからですよ……

 

俺が考えていると、かぐやはおもむろにこちらを振り向き、

 

「それは…にぃがこう喋るようにいったんじゃ♪」

 

あーあ、やらかしやがったよ………



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料理漫画読んだ人が懐石料理作れないのと同じこと

どうも、モンハンXXに入りたびっているこんすけです。バトル漫画で鉄パイプとか金属バットとかで殴られると、「ぐはっ!?」とかで終わりなんですけどあれって現実なら余裕で骨折ものなんですよね……
まぁ、スーパーマサラ人のサトシ君とかなら耐えられそうだけど……あ、この子(12歳)もアニメキャラか……
モンハンで見た目装備を作るために試行錯誤していたら金欠になって『金のたまご』っていう高額買取アイテムのためだけにラスボスをボコりに行ってるっていう相当やばい日々の内に書き上げた作品はこちらでございます。
では、お楽しみください。


「にぃ………?ねぇ、輝夜さん?にぃって誰の事?」

 

問いかけられたかぐやは俺を指差しながら、

 

「にぃはにぃじゃ!」

 

と、言った。んで、当の俺といえば……

 

「無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係無関係」

 

もはや呪文のごとく呟いていた。

 

「えっ………刀童君………?」

 

女子達は困惑と侮蔑の眼差しで俺を見る。まぁ、隣の席の奴が下向いて死んだような目でブツブツ呟いてたらそうなるよな。しかし、かぐやは、そうはいかない。まぁ、アニメヒロインってのはこんな陰キャラにも優しいのが普通なのかもしれないが、俺の真横まで近寄ってきて…

 

「にぃ!嫁の顔を見るのじゃっ!」

 

と、下を向いて唱えていた俺の顔を力ずくで横に向けさせる。

 

「ん゛っ!?かぐやっ!?」

 

あっ、言っちゃった。

 

「えっ…嫁………かぐや………えっ……?」

 

あらら……女子が困惑しちゃってるよ……

 

「刀童くんと輝夜ちゃんって知り合い…?「」

 

おっと……これは知り合いって言っておくしかねぇな。

 

「そうなんd…「いやっ、夫婦じゃ!」………」

 

そこは合わせてくださいよかぐやさん………

 

「夫婦ぅぅぅぅぅぅゔぅぅううう!!?!?!?!?」

 

クラス中に女子達の大絶叫がこだまする。

 

もしかして……と、後ろを振り向くと…

 

「俺の輝夜ちゃんを………(泣)」「俺………翠………殺す…………今から………」「どうする?あいつちょっと生意気じゃない?処す?処す?」

 

クラスの男子軍が臨戦態勢で俺に狙いを定める。

 

「おや……?わし、なにかまずいこと言ったかの?」

 

まずいも何も核をそこら辺にばら撒いてるんだよ……

 

「ちょっ!?輝夜ちゃん!?刀童くんと夫婦なの!?」

 

「そっ、ちがっ……「まだ婚約者ってだけじゃがの!」」

 

かぐやはその大きな双丘を前に押し出しながらえっへんと自慢げに言っているが、その一言ごとに俺への視線と殺意がどんどん高まっていっている…

 

キーンコーンカーンコーーーーン

 

授業開始のチャイムがやれやれと言うように救いの手を差し伸べる。

 

「おらぁー授業はじめっぞー」

 

科学教員が教室に入ってきて、それと共にクラスメイト達は各々席に戻っていく。

 

これからどうしよ………休み時間はトイレに逃げるとして……

 

「のぉ、にぃ?」

 

気づくと、かぐやがすぐ隣まで机ごと近づいてきていた。

 

「その……教科書とやらが無いんじゃ……」

 

あっ!これアニメで見たことある!よくあるイベだ!

 

「ん?あっ、そういえば今日は転入生が来たんだってな。ほれっ、教科書貸してやるよ」

 

科学教員は自分が持ってきていた貸出用の教科書でイベントをまるまる潰してくれやがった。

 

「あっ、刀童に借りたかったのか?」

 

俺が貸したい訳じゃ無いからな!一応言っておくぞ!かぐやが借りたいって言ってるんだからな!

 

「しゃーねぇな……あんまり生徒同士の恋愛とかは学校に持ち込んでほしくねぇんだけどな……」

 

科学教員は38歳にして未だに独身どころか、童貞らしく、生徒恋愛とかの話を聞くとすぐ機嫌を悪くするからタブーだったんだがな……

 

「先生……俺、月詠さんに教科書見せますんで、気にせず授業進めてください」

 

「おうよ………チッ

 

ん?いま舌打ちしなかった?

 

「それじゃあ、前回の授業の続きからぁ行くぞぉー」

 

授業が始まっても、クラスメイトがチラチラこっちを見るせいで全然集中できねぇ……

 

すると、かぐやとは逆の席から紙切れが飛んできた。

 

「ん?なんだこれ………?」

 

紙切れを開いていくと、挑戦状のごとくこう書かれていた。

 

『我親愛なる反逆者へ

放課後屋上に来いタイマンだ……来なければどうなるかわかってるんだろうな………あれだ……あれするからな………

お前の恋を邪魔する者達より』

 

どれするんだよ………しかも恋を邪魔したいのにその邪魔する奴を親愛してるのかよ………この文面から見るに犯人はサトルだろう。しかもこのご時世にタイマンって……

 

「はぁ……相手しないといけねぇのかなぁ……」

 

それから、2時間目3時間目4時間目……一気に飛ばして放課後。

 

「屋上……またありきたりなところだねぇ……」

 

うちの高校はなんでかはよくわからんが、屋上が生徒に解放されている。これってだめなんじゃなかったっけ?

 

「屋上…屋上…」

 

崩落しそうなほど重い足取りで階段を登り、屋上のドアを開く。

そこには、うちのクラスメイト(男子)全員が立っていた!はぁ!?タイマンって書いてたんですけど!?なにこれ!?

 

「皆ぁ!!奴が来たぞぉ!!丸太は持ったなぁ!?」

 

どこぞのスプラッタ漫画の如く、全員が丸太を持ってこちらを睨みつける。

 

「ちょっ!ちょっと待て!!タイマンって書いてあったじゃねぇか!!」

 

「フハハッ!馬鹿め刀童翠、男のタイマンってのはな、数で圧殺したら勝ちなんだよっ!!………覚悟しやがれぇぇぇぇぇええ!!!!」

 

わぁー!っと叫びながら男子全員が俺に向かって走ってくる。なぁっ!?ちょっ!多勢に無勢って知ってる!?流石がに14対1ってのは不味いって!!しかもどこがタイマンなんだよ!?お前らタイマンの意味を大好きなスマホに聞いてこいよ!!

 

こういう時、バトル漫画とかだと手元にあった鉄パイプを持って立ち向かっていくのだが、俺はそんなファイティングマンじゃない。ましてや、運動部にすら入っていない人間がこんな人数差で勝てるわけが………逃げるか………しかし、単純に逃げただけなら追いつかれるかもしれない……何かで時間を稼がなければ……

 

そう考え、周りを見渡したときにあるものが目に入った。

 

それは、高校の避難訓練の時にヘリポートを描くために置いてあった白線用の石灰だった。

 

「これならっ!」

 

こういう時って凄く頭が回るものなんだな、案外俺は、ラノベ主人公とかに向いてるのかもしれない…

 

「おいっ!お前ら!!隣の校舎からガチムチが見てるぞっ!!」

 

ガチムチとはうちの体育教官兼生徒指導の教室で、怒ったらめちゃくちゃ怖いらしい。(俺は善良な生徒装ってるから怒られたことないけど)

 

しかし、その一言は絶大で、ほとんどの男子は隣の校舎に目を向けた。

 

「今だっ!!」

 

俺は屋上の端に置かれていた石灰のバケツを手に取り、石灰袋からバケツ一杯に石灰を掬いだし、それを男子共にぶち撒けた。

 

「うわっ!?白い粉っ!?」「目がぁぁぁぁ目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」「ぎゃぁぁぁ!?!?真っ白ぉぉぉぉぉおおお!!!!」

 

それぞれ各々の悲鳴を上げているが、それをいちいち聞いている暇は無い、さっさと逃げるぞっ!!

 

っと、屋上の入り口を見ると……

 

「よぉ、ヒーロー君、クラスメイトに石灰ぶちまけて気が済んだか?」

 

顔は笑っているが、目が完全に笑っていないガチムチがそこに立っていた………

 

あれぇ……これ、終わった臭くね?

 

「せ、先生………これは………」

 

「大丈夫だ、刀童、先生の話はすぐに終わるから、こいつらも連れて行って各々から話を聞くからちょっと時間がかかるが、すぐに終わるから」

 

あかん、これ終わったやつや………

 

「お前達も、全員!生徒指導室行きだぁ!!」

 

…………teh endとか言うやつですねわかります。



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頭脳キャラってだいたい後ろに「Wiki参照」って書いたらバカっぽく見える。

どうも、決闘罪やら自己防衛やら過剰防衛を調べるために日夜Wikiを活用してるこんすけです。
モンハンをしてたんですけど、見た目装備作るのめんどくさくなってきて、ポケモンに乗り換えました。わぁー、性格厳選やら個体値厳選やら4vメタモンの確保たのしー(白目)
友達と乱数使って出たポケモンで対戦するって遊び始めたんですけど、うちのパーティーがマジでクソザコナメクジなんですよね……キレイハナとかどう使えって言うんだよ………
まぁ、それなりに楽しんでおきます。
では、小説の方もお楽しみください。


「んで?タイマンって聞いて闘う気は無いが様子を見に行くだけ行こうとして行ってみたらこの人数だったと」

 

ガチムチは取り調べ中のベテラン刑事の様に俺とクラスメイト男子軍に問いただしていた。

 

「でだ、その刀童に送られてきた手紙って持ってたりするのか?」

 

「えっ?あっ、はい、有りますけど…」

 

俺はポケットを探り、お目当ての紙切れをガチムチに手渡す。

 

「なになに…?……………はぁー………こりゃ完全にお前達が悪いな」

 

ガチムチは大きなため息をつきながら男子軍に視線を向ける。

 

「なっ!?ち、違いますよ先生っ!ほ、ほらっ、あれですよ……過剰防衛って言うでしょ?」

 

おぉ、サトルが珍しく法律について語っている、よっぽどガチムチに怒られるのが怖いのだろう。

 

「ん?あぁ、過剰防衛か……確かにお前達に刀童への攻撃の意思が明確に無いのなら過剰防衛って言えたかもしれないが、この手紙があるから話は違ってくるんだよ…」

 

「あ゛っ………」

 

まさかの、ここで果たし状が裏目に出たようだ。

 

「い、いやっ……でも、決闘罪って言うじゃないですか?」

 

おっと、自分達が罰を受けるならせめて俺も巻き添えにしようって魂胆か。

わからない人の為に解説しておくが、決闘罪ってのはその名の通り「決闘」を行うのを取り締まる罪状で、相手との人数などは関係なく、生命や身体に損傷を負わせる様な行為が行われた時に発動する。(しかし、ボクシングやプロレスの様なスポーツは例外だ)

 

「決闘罪ってのは、お互いの合意の元で行う喧嘩が対象になるんだが、刀童、お前、この手紙に合意して屋上に向かったのか?」

 

「いや、どうせサトル一人なら話し合いで済ませられると思って屋上に行きました」

 

そう、俺は合意なんて全くしていないのだ。男子軍が勝手に思い込んだだけでそもそも俺はサトルと話し合う為に屋上に行ったのだ………と言うことにしておいた。最悪殴り合いとかも考えないでもなかっ

たが、変なことは話さないに限るだろう。

 

「だそうだ。お前達、何か異論はあるか?」

 

「おいっ!翠!自分だけ逃れるなんてずるいぞっ!!」

 

男子の一人が小学生みたいな反論を見せるが、

 

「ずるいって言われても……最初に丸太持って大人数で襲ってきたのどっちだよ……」

 

ずるいのはお互い様だろう。そもそもなんで男子軍なんてあんな短時間で結成できるんだ…結束力半端ねぇな……

 

「そっ…それはいま関係ないだろっ!!」

 

「一番関係あるわ、それのせいで俺らが集まってるんじゃねぇか」

 

言っちゃ悪いが、うちのクラスは脳筋男子ばかりだ。スポーツ万能だが、成績は芳しくない奴らばかりで、なぜか学年順位が真ん中より少し上ぐらいの俺がクラスの男子順位一位が当たり前なクラスだ。正直、少し難しい事を言って言いくるめればそれで勝ててしまう。

 

「先生、そろそろ判決頼めます?」

 

これ以上話してたら俺にもボロが出かねないのでガチムチに早めの判決を要求する。

 

「ん?あぁ、とりあえず男子軍にはそれだけの人数が居るんだから校内の落ち葉掃除を二週間、刀童も、真っ白ってわけでもないから、そうだなぁ……まぁ、最初の三日間を男子軍と共に落ち葉掃除で許してやろう」

 

うん、まぁ、俺も完全無罪では無いと思ってたからこれぐらいが丁度いいだろう。

 

「落ち葉掃除ぃっ!?じゃ、じゃあ、クラブに遅れちまいますよっ!!」

 

ほら、男子軍は真っ先にクラブの事を心配し始める。

 

「大丈夫だ、部活の顧問には俺から伝えておいてやる、まぁ、部活でどんなことがあっても責任は取らないがな」

 

こういう時に帰宅部だって良かったと思う。

 

男子軍からは「あぁー…終わったぁー」と死屍累々の声が聞こえてくる。

 

「それじゃあ…解散っ!」

 

ガチムチの一声で俺たちは項垂れる者、クラブに向かう者、そして、俺という真っ先に家に帰る者に分れた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ただいまぁ……」

 

やっと家にたどり着いた。スマホの画面を見ると、好きなアニメキャラの壁紙の前に7時28分と書かれていた。

 

「登校初日からハード過ぎる……」

 

こんなのが毎日あるとか絶対に死ぬだろ……

 

俺が死にかけながら靴を脱ぐと、リビングに繋がる扉が開き、そこからシーナが出てきた。

 

「むぅ………みどりさん……迎えに来てくれるって言ったのに………」

 

あ………忘れてた………

 

「みどりさんは罰として、晩御飯抜きですっ!」

 

なぁっ!?この状況で晩御飯抜かれたら俺、死ぬぞ!!

 

「ちょっ、シーナさん……それだけは……」

 

「むぅ……なら、私をハグしてください。それで許します」

 

と、言いながらシーナは両手を拡げ、ハグのポーズをとる。

 

なんか、どぎついお願いされてるけど、晩御飯を食べるためだ、やむを得ないだろう……

 

俺は、シーナと視線が合うように少ししゃがみ、シーナと同じように両手を拡げ、シーナを包み込む。

 

「………一人で帰るの、怖かったんですよ…?」

 

「ほんとに申し訳ないです……」

 

シーナの吐息交じりの声が俺の理性を吹っ飛ばしそうになる………いかんいかん、自重せねば……

 

一瞬のようで長いハグから解放され、やっと一息つくことができた。

 

「では、晩御飯を食べましょう!今日のメニューはみどりさんの大好きなグラタンを作ってみましたよっ!」

 

突然元気になったシーナが俺をリビングとダイニングとキッチンが繋がっている部屋に誘導する。なんで、俺の好物知ってるんだ?………あぁ、姉さんにでも聞いたのだろう。

 

ダイニングに行くと、食卓でかぐやと無月さんと姉さんが各々のグラタン皿に入った美味しそうなグラタンをどんどん口に運んでいた。

 

「あっ!みーくん、おかえりっ!!ほら!シーナちゃんが作ってくれたグラタンだよっ!!」

 

と、グラタン皿をこっちに見せるため手に持ち、「あちちっ!」っと持てなかった姉さんと、

 

「おやっ、あの決闘に勝ったかの?っ!アチチッ!!」

 

と、こっちはグラタンと決闘しているかぐやと、

 

「…………スゥスゥ………」

 

完全にお疲れで寝てしまっている無月を見ながら、自分もグラタンを食べるか…と、テーブルについた瞬間に…

 

ピーーンポーーーーン

 

家のチャイムが鳴った。こんな時間に誰だよ……そう思いながら玄関のカギを開け、ドアを開くと…

 

「久しぶりね、童貞クン?」

 

光る本(既にページ開き済み)を持ったイテンが立っていた!

 

「なっ!?ちょっ!グラタンッ!!」

 

俺は、深い深い意識の底に吸い込まれて行った…



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浦島太郎なんて居なかったんだ良いな?
行き遅れ姫は年下旦那の夢を見る


受験シーズンですね。去年の僕は勉強してたのにいまはダラダラと小説を書いてる……人間ってだらけることに関してはすぐ変われるんだな……あ、どうもこんすけです。
今回から新物語編スタートでございます。
では、お楽しみください。


ザザーン……ザザーン……

 

微睡む意識の中でふと、耳が小波を捉える。

 

「ん………?砂……は……ま…?」

 

目を開けると、白い砂浜と青い海のコントラストが視界を埋める。

 

「何処だ…ここ?」

 

未だに回らない脳で記憶を辿る。

 

確か、家に帰って来て、シーナが作ってくれたグラタンを食べようとしたら……あっ!そうだ!あのときに宅配便が来て、出たらイテンだったんだ!!

 

それで、イテンが持っていた本の世界に来たってことで良いのかな……?

 

「ハハハッ………ここどこ?」

 

やばいわ、やばすぎてなんか笑いが込み上げてきたよ。俺、どこに転移するとか全く聞いてねぇからな?只単に本の世界に引きずり込まれただけだからな?

 

「海がモチーフの童話ってどんなのだっけ…?」

 

俺の記憶する限りでは、『人魚姫』、『かちかち山』あと、名前しか聞いたことが無いが『赤い蝋燭と人魚』ってのもあったはずだ。

 

「俺の知ってる童話だったら良いんだけど……」

 

どうすることもできないので、とりあえず砂浜を歩くことにした…

 

それからどれくらい歩いただろうか……いつまでも景色が変わらないからこの景色に飽きてきたなと思ったときに、目の前で……

 

「なんだこの娘っ子!襲っちまえ!」

 

「や、やめてくださいっ!!」

 

目の前で……これ、強姦か?なんかよくわからないが、男が4人が女の子(見た感じ、10歳くらい)を追いかけ回していた。

 

「そんなでっけぇ鎧なんて背負ってたら逃げられねぇぜぇ?」

 

「イヒヒッ!待てよぉ!」

 

追いかけられてる女の子は背中にでっかい甲羅?のようなものを背負っていた………いや、これ甲羅じゃね?ん?なに?あの娘カッパ?

 

俺が見ている目の前で男共は女の子を追いかけ回し、遂に女の子に手をかける。

 

「ほらぁ、捕まえたぞぉ!」

 

男の一人がニタァと下卑た笑みを顔に浮かべる。

 

「ッ!?や、やめてください………!」

 

「大丈夫だよぉ、すーぐ気持ちよくなるからねぇ?」

 

あれ……だよな?あれが今回の物語のイベントだよな…?特殊性癖AVの撮影とかじゃないよな?

 

周りを見回して、カメラとかが無いのを確認すると、とりあえず止めにかかる。

 

「おい、おっさん…?なにしてんの?」

 

声を聞いて、驚いたように男共が振り向く。

 

「あ?なんだよ、ガキはあっち行ってろ!」

 

あれ?これ、シーナの時にも聞いたぞ?

 

「何やってるのか聞いてるんだよ。完全に強姦してんだろ…」

 

男共は酒でも飲んでいたのか、顔が少し赤くなっていた。

 

「う、うるせぇー!!おいっ、とりあえずこいつを黙らせるぞ!」

 

うわぁ…多勢に無勢って知ってる?あんた達大の大人だろ?

 

しかし、戦うつもりなどこちら側にはまったくない。

 

「おっさん!あそこっ!!空から岩がっ!!」

 

何もない虚空の青空を指差す。

 

「あぁ?なにを……」

 

いきなりの一言だったのか、男共は指差す方向に顔を向ける。

 

(今だっ!!)

 

男共の気がそれているうちに、立ちすくんでいる女の子の手を引く。

 

「逃げるよっ!!」

 

「ッ!?は、はいっ!」

 

「なぁっ!?おいっ!てめぇらっ!!」

 

俺に騙されたのに気がついた男共は逃げ出した俺と女の子に気づき、追いかけてくる。

 

逃げてはいるものの、女の子はどんどん足取りが重くなって足の回転率も下がってきている。

 

「君っ!もうちょっと早く走れないっ?ってか、その甲羅なんなのっ?」

 

「ハァッ…ハァッ……む、無理です……この甲羅は我々宙亀(そらがめ)一族の証なので外れないんですっ!」

 

宙亀だかなんだか知らねぇけど、このままじゃ追いつかれちまう、くそっ!こうするしかないっ!

 

「ちょっと失礼っ!」

 

「ひゃっ!?なっ!?」

 

亀娘ちゃんを抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこってやつだ。

 

ちょっと(甲羅が)重いが、持てないほどでもない。今更だが、俺は昔、剣道をやっていた。少しだがな……ん?なんで剣道かって?あぁ、それはかの有名な黒の剣士さんに憧れたからだ。…ってもすぐやめちまったけどな。だから、いまでも多少は素振りとかするから筋力はそれなりにあるのだ。(今更感ハンパないな)

 

「ちょっ///」

 

「ん?仕方ないだろ?逃げるにはこれしかないんだから」

 

「ッ!///」

 

なんでこの子照れてんの?いまはそんな状況じゃないでしょ……

 

気がつくと、諦めたのか男共は見えなくなっていた。

 

「ここまで来れば大丈夫かな……?」

 

海沿いの岩陰に隠れる。

 

「あ、あの……///」

 

「ん?」

 

あ、これ、告白とかされるやつだわ。この子ぜったいちょろインじゃん。

 

「………///」

 

「どうかしたの?」

 

ってことはこの子が今回の嫁なのだろうか……と考えていると、亀娘ちゃんは真っ赤な顔でこう言った

 

「乙姫様の旦那様になってください!!」

 

あるぇー?乙姫ー?どゆこと?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜

 

遠い遠い(そら)の彼方で、自分の生涯の伴侶を探している行き遅れ姫が居た。

 

「んー、なんかこの人たちは好みじゃないのよね…」

 

「し、しかしっ!姫様はもうそろそろ旦那様を見つけなくてはいけません!」

 

「えー?だからって好きでもない男に抱かれろって言うの?」

 

「……そ、それは………」

 

姫だって好きで行き遅れているわけでは無いのだ。ただ、今まで自分のお眼鏡にかなう男が見つからなかっただけ………大事なことだからもう一度、男が見つからなかっただけなのだ。

 

「んー、どこかに草食系の年下男子とか居ないかなぁ…」

 

彼女は年下好きの28歳。しかし、彼女に近寄ってくる男は大体年上だった。

 

「あの時、浦島様を追い出さなければ……」

 

「えぇー、あのクソガキ、私のこと穴としか見てなかったんだもの」

 

この発言に従者は肩を落とす。

 

「んー、そろそろ地球に行ったそらちゃんが帰ってくる頃じゃないの?」

 

彼女は、浦島が現れてから6年経った今、同じシュチュエーションならどうなるのかと、地球に宙亀を送り出していたのだ。結果は知っての通りだろうが……

 

「ねぇ、従者?そらちゃんに連絡とれる?」

 

「連絡しますね……」

 

そう言って従者は懐からトランシーバーのようなものを取り出し、呼びかける

 

「おい、宙亀よ。聞こえるか?」

 

すると、トランシーバーから声が帰ってきた。

 

「は、はいっ、こちら宙亀ですっ。姫様のお眼鏡にかないそうな男を見つけましたっ!今からそちらに連れ帰りますっ!」

 

それを聞いた姫は、

 

「やった!よっし、今から精力剤調合しよ!」

 

と、その妖艶な風貌からとんでもない発言をし、また、従者を困らせるのであった。

 

 

 

 

 

 



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年下旦那様はハーレム修羅場の夢を見る

どうも、メイン投稿なのにポケモン二次作にお気に入り登録者が負けてちょっと萎えながら書き上げたこんすけです。まぁ、こんなカオス作品だとお気に入りしてくれないよね………高望みもいけないか………(遅れた謝罪?なんのことかわからないなー)
では、お楽しみください


気がつくと、俺は和室の布団の中で寝ていた。

 

…………どういう状況?

 

なんか最近多くない?意識失ってること……あとどうせこのあと記憶辿らないと何もできないから覚醒した状態で移動させてくれるととても助かるんだが……

 

寝返りを打ち、後ろを振り向くと、見知らぬ女性がすーすーと規則正しい寝息をたてて寝ていた。

 

………………………………は?

 

とりあえず、寝ている女性を起こさないようにゆっくりと布団から出て、一番近くの襖を開ける。

 

「を゛っ………」

 

そこは押入れだった。

 

ということはもうひとつの襖が出入口だろうと、襖をひらくと、

 

「ん゛っ………」

 

そこも押入れだった。

 

………ん?この部屋には出入口がないの?なんなの?忍者屋敷なの?

 

「あ、ダーリンおはよー」

 

急に後ろから声をかけられる。振り向くと、先程まで隣で寝ていた女性がこちらを見ていた。恐らく、襖を開け閉めする音で目を覚ましたのだろう。

 

「………うん、おはよう……」

 

こういうしかないじゃん!どう答えれば良いのか模範解答教えやがれこんちくしょう!!

 

「ダーリンどうしたの?」

 

「どうもこうもないけど、強いて言うなら初対面の女性にダーリンと呼ばれていることに対して困惑が拭いきれないでいる……」

 

「ダーリン?忘れたの?私よ、(おと)ちゃんよ!」

 

「本当に申し訳ないのだが、全くどなたか存じ上げません……」

 

誰だよ乙ちゃんって………某携帯会社のCMかよ……

 

「ダーリン、私の事忘れちゃったの……酷いっ!」

 

「だからそもそも存じ上げないんだって!!」

 

なんか全く身に覚えのない罪で捕まった人と同じ感覚だな……

 

「そんな……私は貴方があの砂浜から来るのを楽しみにしてたのにっ!!」

 

うわぁ……めんどくせぇ………砂浜ってことは多分この人が亀娘ちゃんが言ってた乙姫様なのだろう……

 

「宙亀ちゃんが言ってた乙姫様ってのは貴方ってことでいいの?」

 

「そうそう!大正解!!私はこの国の姫!乙姫ちゃん永遠の17歳!」

 

「17歳と何ヶ月?」

 

「………136ヶ月………」

 

それ、世間的には28歳と4ヶ月って言うんだよ?ってか、ここ、浦島太郎の世界なのかよ…

 

「ふーんだ!知ってるもん!!どうせダーリンは若い女の子のピチピチお肌をぺろぺろするのが好きなんでしょ!!私は年増の行き遅れ女ですよーだ!!」

 

「あの……出会って数時間で変態のレッテル貼るのやめてくれる?あと、28歳なら別に行き遅れだと思わないし…」

 

「え………ババアとか思わない?」

 

「うん、思わない」

 

その一言を聞くやいなや、乙姫さんは布団から跳ね起き、俺に抱きついた。

 

「やっぱりダーリンだぁ!!」

 

顔を見ると、涙と鼻水でドロドロになっている、ちょっ!!服で鼻をかむな!!

 

「うわっ!!急に泣きながら抱きつくなっ!!」

 

「タ゛〜゛〜゛リ゛ン゛!!」

 

汚ねぇ!!

 

「ダーリン!!愛してる!結婚しよう!!」

 

結婚してない男性をダーリンと呼ぶ人とはあまり関係を持つのは嫌なんだが……

 

「あのー、流れるように会話してますけど、僕達初対面ですよね?」

 

「私が遺伝子レベルで恋に落ちたんで、結婚しましょう!!」

 

「い、いや………」

 

バゴーーーーーン!!!

 

俺には婚約者がいるんですと言おうとした瞬間、部屋の隅の畳が上に飛び上がり、天井にぶつかり、そのまま隣の畳に落下する。

 

そこからひょこっとかぐやとシーナ、リーストーが顔を出す。

 

「にぃ!その年増女に騙されてはならんぞっ!!」

 

「グフッ!」(乙姫は999のダメージを受けた!)

 

「みどりさん!そのおばさん誰ですかっ!?」

 

「ガハッ!」(乙姫は999のダメージを受けた!)

 

「みどり君!ボクが老婆からキミを助けに来たよっ!!」

 

「ゴバッ!」(乙姫は999のダメージを受けた!)

 

3人それぞれからカンストダメージを受け、その場に倒れ込む乙姫(行き遅れ姫)

 

それを見ながらやってやったり!と満面の笑みを見せる俺の嫁(かぐやとシーナ)付き添い(リーストー)という誰が見てもカオス修羅場な現象が起きていた。

 

もうやだ………お家帰りたい……

 

なんなのこれ物語だと浦島太郎が乙姫とイチャコラするんでしょ?浦島太郎どこ行ったんだよ…

 

「あのー乙姫さん?」

 

「年増ババアになんの用………?」

 

「浦島太郎さんは?」

 

「あぁ、あのマセガキ?あいつなら私を襲うことしか脳に無かったから老化の粉薬詰め込んだ箱渡して送り返したわよ…」

 

へぇ〜………浦島太郎ってマセガキだったんだ〜(棒)

 

ってか、ほんとに、ほんとに今更なんだが、ここどこ……(汗)

 

老化の粉薬詰め込んだ箱ってのが玉手箱で良いとするなら、それを持って帰った浦島太郎は少なくとも地球に居るはず、んで、亀娘ちゃんが襲われていたのが地球だとするならここどこ…?浦島太郎物語の通りにいくなら海の底の竜宮城って認識で良いのか?

 

「乙姫さん?ここって竜宮城なの?」

 

「そう!ここは竜宮城!」

 

そう言いながら乙姫は上機嫌に窓があるであろう障子を開ける。(もはや、情緒不安定かよとかツッコむのすら疲れたよ……)

 

「ダーリンがそらちゃんを助けてくれた地球から何光年も離れた星にある宮殿、それがこの『竜宮城』なの!」

 

窓の外には地球とは全く違うながらも満天の星空と巨大に映る惑星が見えていた。



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拝啓お姉様 気づいたら地球離れて何光年先の星でランデブーしてました

はい、どうも。書けば書くほど混沌の道を進むこんすけでございます。

いや、なんかTwitterみてたら小説にイラスト付けてかれたりしてる方がいて、だれか善意でイラスト描いてくれないかなぁとか思ってます。(あからさまな要求)

え?自分で描けよこのくそ童貞って?いや、そんなに言うことなくない?いじめってそういう所から生まれるんだよ!!スマホ持ち込み反対!どうせイキリが増えるだけに決まってるだろ!!文部科学省は馬鹿かっ!!(唐突な怒りが文部科学省を襲う!)
しょうもない茶番は駿河湾に放り投げておいて、イラストを描く能力はございません。僕は榎宮祐さんみたいに小説も書けてイラストも書けてみたいなこと出来ません!あの人が万能なだけだ!!僕は棒人間を描くので精一杯なんだ!!

っとまぁ、そんなふうなので「自分の考えたキャラを動かしたい!」と思ったものの絵のセンスが絶望的に無かったため、こうやって字を書いてるわけで……

生い立ち綴っててもなにも面白くないよな。イラスト描いてくれる人とかいたらTwitterにDMくださいどうせTwitterの垢も探せばすぐ出てくるから。毎日痛いツイートしかしてなかったらそれ僕の垢だから。

まぁ、お楽しみください。


俺が乙姫さんの居る竜宮城に来て早2日が経過した

 

「ダーリン!今日は何して遊ぼう?私はあのいーっせのーせとかいう手遊びがしたいぞ!」

 

乙姫さんは俺が思いつきでやった手遊びを酷く気に入られたようで、やたらとせがんできた。

 

「いや、もう昨日は300戦近く戦ったでしょ?よく飽きないね………」

 

「ダーリンとやるから飽きないんだよ!」

 

そのダーリンはもう飽きております。

 

「にぃ!今日はワシと遊ぶぞ!」

 

と隣に座っていたかぐやが俺の服を引っ張る。

 

「妊娠ごっこなんてのはどうかの?」

 

「その遊びは遊びと割り切るには重たすぎるから却下……」

 

なんだよ妊娠ごっこって………「あっ!いまお腹の子が蹴ったよ!」「きゃーっ!」とか言って遊ぶのか?どんなマニアックな遊びだよ……

 

「みどりさんっ!私と遊びましょうっ!!」

 

と、今度はシーナが俺の膝の上でこっちを見ながらせがむ。

 

「私はみどりさんとおままごとがしたいです!!」

 

おままごとと言えば聞こえはいいかもしれないが、昨日一緒にやると、

 

「あなたっ!今日はアトラル・カから採れた金のたまごでオムライスよ!お仕事頑張ってね!」

 

と言いながら送り出された。いや、確かにシーナの目の前でモン〇ンしたけど、アトラル・(ちから)さん倒したけど、たしかにあの時金のたまごドロップしたけど……でもな?あの金のたまごは売却用なんだぜ?ハンターには無用の長物って書いてあっただろ、

 

「いや、もっとましなの無いのかよお前等………ってか乙姫さん?ほら、竜宮城ならあれだろ?鯛や鮃の舞とかあるでしょ?」

 

俺が乙姫さんにそう言うと、

 

「え………あれ見たいの………?」

 

と、顔が「嫌です」と主張してきそうな程嫌そうな顔をしてそう言う。そして、私のことは乙姫って呼んで!と怒られた。

 

「あれって、でも、めちゃくちゃ美しいんじゃないの?」

 

「あー、10年前に浦島太郎に見せたやつね。あれは確かに綺麗だったんだけど、なんだかあの子達現代かぶれしちゃって……」

 

現代かぶれって?あー、ヒップホップとかか?舞と言うよりダンスってことかな?

 

「まぁ、見せてよ」

 

「ダーリンがそう言うなら……おーい、従者ぁー?たいひらめんず呼べるー?」

 

なんだよたいひらめんずってダサすぎるだろ。

 

乙姫が呼んでから30秒もしないうちに畳のしたの隠し通路から煌びやかな明らか踊りにくそうな和服の顔が鯛の人間?と鮃の人間?とかいうよくよく見たら恐ろしい生き物が出てきた。あれ?現代かぶれって言ってなかったっけ?

 

「では、踊らせていただきます」

 

そう言って音楽が流れるわけでもなく、唐突にそれは始まった。

 

ドタドタドタッタッタ!!

 

鯛と鮃はドタドタと足踏みしながら左右にステップし始めた!

 

「おうおう!ビーム〇イフルなんてあたらねぇぜぇ!」

 

ん?これ、見覚えあるぞ?

 

「………ほら、全然面白くないでしょ?」

 

否、これはそもそもダンスじゃない、

 

「わてが夜のSGGKじゃ!」

 

「いやっ!おめぇらそれダンスはダンスでもシャゲダンじゃねぇか!!!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ごきげんよう?リーストーよ。

 

わからないあなた達の為に説明してあげるわ。

 

シャゲダンっていうのは、機動戦士ガ〇ダムのゲームでシャ〇ゲルググっていう機体がちょこまかとした左右のステップを得意としたため、銃弾を交わしたり倒した敵を煽ったりするのによく使われたの。だから、今ではシャゲダンはタブーって言われてるわ。

 

シャアゲルググのダンスだからシャゲダンってことね。

 

この天使手帳に書いてたこと読み上げただけだから間違ってたらごめんなさいね。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

とりあえず、シャゲダン2人衆にはおかえり願いまして、乙姫は従者を呼び出した。

 

「従者ー?なにか面白いことないのー?」

 

そういうと、従者さんは困ったような顔をして、

 

「お暇なのでしたら、映画鑑賞などはどうでしょうか?」

 

「映画…?なにか面白いのが入ったの?」

 

「えぇ、そちらのイテン様にとても面白い映画を持ってきていただきまして」

 

「へぇー、ダーリンのお友達の持ってきた映画?」

 

「では、放映いたしましょう。なんでも、実話を元にした映画だそうですよ」

 

従者さんはそう言って部屋のボタンを押すと、天井からプロジェクターとそれを写すスクリーンが降りてきた。

 

「うわぁ、偉く画期的だけど、世界観ぶっ壊れだな…」

 

「これも数年前に導入したのですが、あまりにも城の内装と似合わないため、いつもはこうして隠しているのです」

 

と、わざわざ従者さんが説明してくれた。

 

従者さんがプロジェクターにCDを入れると数秒間読み込みが行われ、映像がスクリーンに投影された。

 

黒い画面が何秒か続き、突然、男の声が聞こえ始めた。

 

『これは………10年前の出来事である…』

 

へぇー、そんな思い出系の映画なのかな?

 

そう思いながら見ていると、星が流れた時のようなBGMの後に、男の声がこう言った。

 

『デス・クリムゾン☆』

 

「おいっ!ちょっとこの映像止めろ!」

 

「えー?なんでー?私デス・クリムゾン☆みたいよー?」

 

純粋な瞳でこちらを見る乙姫と、

 

「えー?wwどうしたのみどりくん?ww」

 

と、嬉しそうにこちらを見るイテン(確信犯)が居た。

 

「これは著作権的にまずいって!!」

 

『ダニー!フレッグ!生きてるか!?』『あぁ、なんとかなぁ』

 

「えー?ww著作権?wwなんのことー?ww」

 

『上からくるぞっ!気をつけろ!!』

 

「そんなに草生やすなやこの人でなし確信犯っ!!」

 

『なんだこの階段はぁ!?』

 

「そもそもボク、天使だから人じゃないもーん」

 

『とにかく入ってみようぜぇ』

 

「この堕天使っ!!」

 

「なっ!?それは聞き捨てならないぞ!!」

 

『せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶze☆』『こうしてコンバット越前はクリムゾンを手に入れた………』

 

映像が終わった。すると、乙姫が頬を膨らませながらこちらを見て、

 

「もー、ダーリン、お友達と喧嘩してて見てなかったでしょー!!」

 

「いや、見てた。ってか見たことあるのだった…」

 

「嘘つかないの!ほら!もっかい見るよ!!」

 

乙姫がそう言うと、従者さんが再生ボタンを押す。

 

『これは………10年前のことである………』

 

「やかましい!!もうデス・クリムゾンはお腹いっぱいだよ!!」

 

今日も困惑によりキャパオーバーで枕を濡らすことだろう………

 

 

 




祝い終わった!さぁ働かう!!………とな、さて、ゲームでもすっかなー

「貴様!!駿河湾に茶番を不法投棄しやがったな!!」

ッ!?そ、そ、そんなことしてるわけないじゃないですかぁー(目を逸らしつつ)

「分かってるんだぞ!!ちょっと署まで来てもらおう!」

いやだぁ!!僕は今からネコ嬢ちゃんを(´Д`三´Д`*)hshsしなきゃいけないんだぁ!!

「うるさい!!良いからついてこいっ!!」

ここに居る視聴者のみなさんは不法投棄しちゃいけねぇぜっ!!☆

「遂に認めたな!!」

あ゛っ!!

「今から取り調べだ!!


いやだぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!


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月が綺麗ですね(唐突)

どうも、超特殊許可青電主と毎日喧嘩してるこんすけです。

テスト期間って執筆進むね!(白目)

勉強してくるんで……

では、お楽しみください。


月が綺麗な晩。やはり枕が変わると眠れない体質はなかなか改善せず、寝つけなくなり、かぐややシーナ、乙姫が寝ているのを起こさないように気をつけながらトイレに来ていた。

 

「はぁぁぁぁぁぁああ………」

 

俺は恐ろしく重いため息をついた。

 

この物語の世界にやってきて数日程経過したが、よくよく考えてみれば、イベントが存在しないのである。

 

かぐやのときはあのー…………そう、幼女盗りの翁がいて、シーナのときは糞親父がいた。どちらにせよ「敵」と呼べる存在がいた。しかし、今回は敵が全くいない。

 

「………やべぇ、ストレスで血尿でそう…」

 

ストレスなのは敵が居ないからではなく、毎日毎日、『デス・クリムゾン☆』を見せられていたからだが…

 

「敵がいないってのは平和なことなんだけどなぁ…」

 

イベントが起きないと親密度って上がらないじゃん?まぁ、乙姫は今の状態でもMAXっぽいけど…

 

そんなこと考えながらトイレを出ると、目の前に従者さんがいた。いつも乙姫が呼んだら飛んでくる忙しそうな女の従者さんだ。年齢は……20歳後半くらいかな…?

 

「あ、どうも……」

 

「あぁ、翠様でございましたか…」

 

「あ、そういえば、従者さんってお名前お聞きしても…?」

 

「いや、客人様に私のような者が馴れ馴れしく会話するのは……」

 

「あー、そういうのやめてもらっていい?」

 

「えっ………」

 

主従関係そういうのは大嫌いだ。そりゃ、先輩後輩とか社内の上下関係とかは流石に大事にするべきだが、俺だって呼ばれただけで元の世界では只の平民。従者さんとなんか変わりない人間なので、主従関係による会話の有無とかは極力無くしてしまいたい(まぁ、客人と会話しないのがこの城のルールってのならケチつけないが…)

 

「せっかく出会えたんです、仲良く話しましょうよ」

 

「え……ほんとによろしいんですか?」

 

「あっ、従者さんが嫌なら別に無理強いはしないんだけど…」

 

「そ、そんなっ!滅相もございませんっ!!」

 

あー、なんか俺の言い方が無理強いしてるみたいだな……申し訳ない……

 

「んで、従者さんのお名前は?」

 

「私は…『雫石(しずく)』と申します」

 

雫石さん……か……

 

「せっかく知り合えたんですし、少しお話しませんか?なかなか寝つけなくて……」

 

「は、はぁ……寝付けないのなら、香を焚くこともできますが…」

 

「あー、実はそういうの苦手なんです……だから申し訳ないんですけど、話し相手になってもらえます?」

 

お?よくよく考え直したらこんなに会話強要しちゃ、ナンパみたいに思われそうだな…

 

「えっと、お忙しいとかなら全然気にしなくても大丈夫なんですけど…」

 

「あっ、いえ、今日はこのあと床に就くだけなので…」

 

「あ、そうなんですか…」

 

「では、少しお話しましょうか……」

 

なんか雫石さんには申し訳ない気持ちしか湧かねぇな……

 

雫石さんに案内され、俺と雫石さんは城で一番月が綺麗に見えるという部屋に来た。

 

そこで、温かいお茶を出してもらい、話し始める。

 

「ところで雫石さんはなんでここで従者してるんですか?」

 

「急に踏み込んできますね…」

 

「あっ、す、すみません…」

 

地雷踏み抜いたか?

 

「お気になさらないでください、私がここで従者を務めているのは……少し昔話をしましょうか……」

 

そう言って、雫石さんは語り始めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

私が従者として雇われたのは十八年前、大体九歳くらいの頃です、ちょうど乙様が十歳に成られた頃ですね。乙様のお父様、つまり()国王様に拾われた孤児だったんです。その頃は、毎日食べるのがやっとで、何も食べずに過ごす…なんてこともよくある話でした。しかし、ある日私が間違えて国王様のお乗りの馬車の前を横切ってしまったんです。普通の国ならそこで横切って者は即死刑なんていうのが当たり前なんですけど、なにせ国王様は人が良すぎたので、私のことを捕らえようとする国王様お付の従者にこう言われたんです

 

「お前達!少女が横切ってしまったのがそんなにいけないのか!今すぐ離して差し上げろ!」

 

と、私は只の孤児で、相手は一国の王、王が「差し上げる」なんて言葉使う事自体おかしいんですけどね…

 

それで、従者達が困惑してるときに私のところに来て、

 

「なに、気にすることはないよ。私の前を横切るのの何が悪いのだって話だろう?そう怯えるな………いや、怯えないで………なにもしないから……ほんと、怖がらないで……お願いっ!」

 

とか最後には懇願し始めたんですよ?おかしいと思いませんか?それで、私が不意に笑ってしまったら。

 

「うん、お嬢さん、君の笑顔は雫のように儚い……しかしその分綺麗だ。笑顔が綺麗な女性はみんな心も美しいんだ」

 

って口説き文句みたいでしょう?でも、このあとに

 

「そうだ!君を私の娘の従者として迎え入れたい!雇われてくれないか!!」

 

いきなり言い出すものですから、

 

「えっ………えっ………娘………えっ……」

 

戸惑ってしまいますよね。でも、国王様は戸惑ってる私に有無を言わせずに、

 

「おいで!一緒に城に帰ろう!今日から君の帰る場所はこの国のお城だよ!」

 

と言いながら強引に手を引いて聴衆に向かってこう言ったんです。

 

「遂に娘に友達ができそうだ!皆のもの!今日は国が持つ!盛大に祝ってくれ!!」

 

まぁ、こんなに言われてしまっては引き下がれませんよね…それで、私はここで従者として時に乙様のお友達として、働かせていただいてる限りでございます。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「なるほど………乙姫のお父さんって強引な人なんだな…」

 

そう言うと、雫石さんは少し困ったように笑いながら、

 

「えぇ、国王様はとても強引な方です。この国の為だぁなんて言って、一人で他の星から貿易の条約を取り付けてくるくらいですから」

 

一人でかよ………行動力凄まじいな…

 

「でも、国王様がその貿易を取り付けて来てくださったおかげでこの国は鋼材などを安定して入手できるようになったんですよ?」

 

「人が良すぎるっていうのは…?」

 

「さっき申したように、国民が横切っても怒らないなんてことはしょっちゅうで、あまりに怒らないので『喜哀楽の王』なんてあだ名までつけられていたんです」

 

フフッと雫石さんが思い出したように笑う。

 

「でも、『喜哀楽』の王ってことは喜び、哀しみ、楽しんでいたってことでしょ?」

 

「えぇ、ここはあまり大きな国ではないので国民の誰かが亡くなったときには必ずお葬式に参加する。そんなお方でした…」

 

ふと、雫石さんの顔が悲しそうに陰る。

 

「さっきの話で大体わかっていたんですけど、王様ってもしかして…」

 

「はい、ちょうど八年程前に急に病に倒れてしまい、そのままお亡くなりに……」

 

「………不躾な事聞いてすみません……」

 

「いえ、宙ちゃんが連れて来られた男性です、後々は知っておくべき話でした」

 

「それって……」

 

「どうか、どうか乙様をよろしくお願いします」

 

「………はい」

 

俺が答えたと同時に後ろから急に声がした

 

「雫石、もう寝なさい。後は私が話すから」

 

俺と雫石さんが振り向くと、そこには乙姫が立っていた。

 

「乙様………わかりました。失礼致します」

 

そう言って、雫石さんは去っていった。

 

「………で、どこまで話したの?」

 

雫石さんを見送ってから、乙姫が話しかけてきた。

 

「乙姫のお父さんが亡くなったって所まで」

 

「ほとんど全部じゃない……まぁ、補足説明ぐらいで充分かしらね……」

 

「補足……?」

 

「えぇ、お父様は病気で亡くなったんじゃないの……」

 

「え………それって………」

 

「お父様は殺されたのよ……」

 

うっわ………なんかきな臭くなってきたぞ………



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口説きの達人(フルコンボだドン!)

どうも、そろそろ投稿しないとなぁって思って書いてたらなんか違うぞってなって、1から書き直してこう落ち着いたこんすけです。

やっぱり主人公はたらしとかが良いな。こんな悪魔みたいな主人公嫌だな。

では、お楽しみください


「お父様は殺されたのよ」

 

乙姫の一言で空気は一変した。

 

「殺されたって………おま………」

 

「あれは病死なんかじゃない、お父様は誰かに殺されたのよ!」

 

こんなシリアスな状況で、頭の中に火サスのBGMが流れてきたことをここで謝っておくとして、俺の頭に子供の頃の思い出が蘇る。

 

「………そんな険しい顔して………大丈夫?」

 

乙姫が心配そうに此方を見る。

 

「いや、俺と同じだなぁって」

 

「同じって………ダーリンもお父さんを?」

 

「と言うか、両親をだな。ちょっと長話になるけど良いか?」

と、乙姫に了承を得てから話し始める。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

昔、父さんと母さんが二人で旅行に行ったんだよ…温泉街だったんだけど、山から源泉が流れてきてて、源泉かけ流しって宣伝文句だったから夫婦水入らずで行ってきなって言って俺と姉さんが送り出したんだけど…まさかのその温泉街で水蒸気爆発が起こってな、その水蒸気爆発では特に被害は無かったんだけど二次災害で山崩れが起きて温泉街が丸ごとペシャンコになったんだよ。死者458名、行方不明者46名………今でも忘れられない…でも、唯一助かった姉弟が温泉街のど真ん中の川を流れて助かったらしくて、案外うちの親ならそうやって逃げれたんじゃねぇの?って思ったんだけど、その助かった二人が「髭のおじさんと優しそうなお姉さんに救命胴衣着せられて川に投げ込まれた」って言ったらしくてその話を元に警察がモンタージュ描いたら完全にうちの両親だった訳よ……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「………災害で……」

 

乙姫が悲しそうな顔をする

 

「いや、でもうちの親らしいなって思ってさ。ちょっと誇らしかったんだぜ?」

 

俺が無理矢理にでも笑って応える

 

「ダーリンは悲しくなかったの?」

 

「普通に悲しかったよ、当たり前じゃん。でも、ずっと悲しがってても駄目だなって、前向いて涙拭いて進まなきゃなって思ったからこうして生きてる、ってかずっと姉さんが励ましてくれてたのもあるんだけどな」

 

両親が死んだ後、俺は不登校になった。あぁ、かぐやと出会う前の不登校では無く、人生最初の1度目の不登校。姉さんが高校生3年で俺が小5の時だな、あの時は学校で担任が、

 

「刀童君?ご両親が亡くなって大変でしょう?これ、良かったら使って!」

 

って言ってくれたノートをびりびりに引きちぎって捨てるぐらい荒れてた。

 

なんで特別扱いするんだ!って普通にいつも通り学校に通えて、いつも通り友達とゲームの話して、いつも通り給食食べて、いつも通り友達と遊びながら帰ってるだけなのになんでそんな俺だけ可哀想だからって特別扱いされなきゃいけないんだ!ってなってだんだん学校に行かない日が出来て、いつの間にか不登校になってた。そしたら姉さんが

 

「今日も休むの?じゃあ私の代わりに掃除と洗濯と晩御飯作っといてね?私、今日()遅くまで勉強してくるから」

 

って、普通に接してくれる人が姉さんしか居なかったからそれが一番嬉しかったんだよね…でも、俺知ってたんだ、姉さんが俺達が普通の生活を出来るように学校終わってからずっとバイトしてお金稼いでくれてたって、一応、父さんと母さんの分の保険金とかも出たけどほとんど使ってなくて、姉さんが寝ずに稼いでくれたバイトの給料で小学校通って、食事して風呂入れて暖かい布団で寝れてたんだよ……ほんとに姉には感謝してもしきれないよ……

 

「まぁ、そんなだから今の俺が居るんだよね…」

 

そう言いながら乙姫のほうを見ると大号泣していた。

 

「………そんな泣く話か?」

 

「な゛く゛は゛な゛し゛よ゛グスッ……うぅ………グスッ」

 

大号泣している乙姫の頭を撫でる。

 

「でも、大丈夫。俺にはみんなが居るから。親がいなくてもかぐやもシーナも姉さんも……もちろんお前も居てくれるだろ?」

 

うわぁ、自分で言っておいてこのセリフくさすぎるだろ……

 

「グスッ………てことは、私には………グスッ」

 

「俺がついてるよ」

 

そういうと乙姫の目に涙が溜まっていく

 

「……!!ウワァァァァァン!!!タ゛ー゛リ゛ン゛!!!」

 

また大号泣しながら俺に抱きついてくる行き遅r……乙姫。

 

「大丈夫だって、どこにも行かないよ」

 

「チーン」

 

「おい……」

 

この状況でお約束してるんじゃねぇよ………服鼻水でドロドロじゃん……

 

「ダーリン!結婚しよう!」

 

「急だな……でも、その前にお前のお父さんの事件をどうにかしないと」

 

「お父様なんてどうでもいい!ダーリンの気が変わらないうちに早く既成事実を!」

 

…………なんかこの人と結婚するの不安になってきた……

 

「そうもいかないでしょ?でも、告白ぐらい俺から言わせてよ」

 

そう言って、一度月を見る。綺麗な満月を。

 

「月が綺麗ですね」

 




ド〇ちゃん「法廷で遊べるドン!」


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平成最後のおとぎハーレム

久々の投稿頑張りました。こんすけです。春休みで不摂生な生活を送っていたところ、立ちくらみで気を失ったこんすけです。
平成が終わるまでには投稿しようと考えていたら今日で終わりやんけ……早いなぁ日にち過ぎるのって。
まぁ、新元号が着た時も変わらず混沌小説書きとして頑張ります。

追記.4月からアルバイト始めるんで、投稿頻度落ちます


乙姫に告白した夜が明けた。

 

「おはよ、乙姫」

 

「おはよう、ダーリン」

 

「乙姫………これ何?」

 

俺は拘束されていた。

 

経緯を簡単に説明しよう。

まず昨日、乙姫に告白した。それから夜、寝てると布団がモソモソと動いて、上に誰かが乗ってるなと感じたから目を開けると、乙姫に馬乗りされていた。

 

「………乙姫、何してんの?」

 

「ッ!?………そ、その………夜這い……?」

 

「包み隠さなければ許されると思う?」

 

俺が逃れようと動くと、バランスを崩した乙姫が悲鳴をあげた

 

「…………きゃぁ!!」

 

その乙姫の叫びで俺と嫁二人(かぐやとシーナ)が目を覚まし、乙姫が俺の服を掴んだまま倒れ込んだ為、俺が乙姫の身体に密着した状態で上に乗っているという惨状が出来上がり、俺と乙姫の服が少しはだけているのもあって客観的に見ると、あたかも俺が乙姫を夜這いしているように見えた。

 

「ほぉ……にぃ………?嫁の隣でまだ嫁にもなっていない女に手を出すとはいい度胸じゃの………?」

 

「あれ………?みどりさん…………嫁が増えてきたからって不倫とはいい度胸ですね………」

 

嫁二人は負のオーラと殺意を振りまきながらドス黒い光を宿した目でこちらを見つめる。

 

「えっと………こ、これは………「貴女達の旦那様は頂いたわよ!」………終わったな………」

 

弁論の予知無し、情状酌量もあったもんじゃねぇな……

 

「これは月に代わってお仕置きじゃな……」

 

「そうですね…」

 

かぐやとシーナが俺に迫る。逃げようと乙姫の上から起き上がろうとしたが

 

「残念、逃げようったってそうは行かないわよ!道づれ☆」

 

…………

 

「で、今に至るの」

 

「……………。」

 

それっぽく乙姫が回想を語る。

 

いや、うん。気を失ってた時点で大体察しついてたけどやっぱり月に代わってお仕置きされたんだな。

 

「いやー…にしても昨日のシーナちゃんの攻めは凄かったわよ?」

 

「………攻めとは?」

 

「ほんとに意識飛んでたのね……いや、やっぱり言うの止めとくわ……」

 

「いや!言ってよ!!気になるじゃん!」

 

急に焦らしプレイ始めるのやめね!?

 

「ちょ、これどうにかならないの?」

 

俺は手枷をジャラジャラと鳴らしながら乙姫に問う。

 

「いやー、手枷の鍵をかぐやちゃんが窓から放り投げちゃったのよねー…」

 

「…………嘘だろ………」

 

俺、無罪だよ?なんか当たり前の様に俺がギルティみたいになってるけど、悪いのあの行き遅れ姫であって俺じゃねぇぞ?

 

「……浮気者が目を覚ましたかの?」

 

部屋の入口からかぐやが入ってきた。

 

「いや、浮気者ってか俺なにもしてねぇよっ!?」

 

「ほぉ、まだ言い逃れするかの?」

 

「言い逃れって………」

 

その時ふと思いついた。

 

「そうだ!リーストーは?リーストーなら犯人分かるでしょ?」

 

「いや、その前にそもそも私が襲ったって伝えたわよ」

 

乙姫が呆れたように言う。ゑ?

 

「プッ…………アハハッ!」

 

それとともにかぐやが吹き出す。

 

「え?」

 

「すまんの、にぃ、乙姫がわしらに謝ったから別ににぃを怒ったりはせんよ」

 

「いや………え?」

 

「なぁに、別の女に侍らかされてるにぃをちょっと懲らしめたいと思ってのぉ…」

 

話が全く掴めないんだが………これ、絶対小説化とかしたら読み手の目が点になるぞ?

 

「にぃが嫁ではなく愛人に手を出すなら、わしは前々から呼ばれてた『かっぷやきそば』とやらの宣伝でてれびに出るぞ?」

 

「…?……あ、そのわかりにくいボケ辞めよう?それ、多分vtuberのあの人とキャラ被るんだからやめなさいってツッコミが欲しいんだろうけど、俺でも一瞬なんの事かわからなかったわ」

 

「そうそう輝夜 るn(かぐや るn)

 

「自分が思ったようにツッコんでもらえなかったからって実名出すの止めろやっ!!」

 

もう自爆するしかねぇぇ!!!とかいって爆発するようなスタイルやめい!

 

「……ぶぅぅ……ところでにぃ?そこからどうやって抜け出すのじゃ?」

 

「…………うん、そういえばそうだ。これが今一番の問題なんだったわ」

 

鍵はかぐやが窓から投げ捨てたんだろ?じゃあ乙姫(真犯人)に取りに行かせるか…

 

「乙姫、窓の外ってどうなってんの?」

 

そう言いながら、手枷の可動域で窓の外を覗けた為、窓から顔を出すと………

 

「ゑ?」

 

そこにあったのは永遠と底の見えない奈落だった。

 

「お、おい………かぐや……?ここに落としたの?」

 

「うむ、城の外じゃからすぐ拾いにいけると思ってな!」

 

「ちょっと窓の外見てみ?」

 

俺に促され窓から顔を出したかぐやの顔はどんどん血の色をなくしていく。

 

そのうちアワアワ………と焦り始めた。

 

「そ、そのー………乙姫よ?この底はどうなっとるのじゃ?」

 

「えっと…………わからないの」

 

HAHAHAHA!面白い冗談だ!自分の城の堀の底がどうなってるのかわからないって!

 

しかし、乙姫の顔はやたらと神妙としている。

 

「………じ、冗談だよな………?」

 

「冗談だと思うなら私も笑うわよ」

 

………………部屋に不穏な空気が流れる

 

「取りにいけるか?」

 

「この堀は侵入者防止の為に侵入可能エリア以外はEMPと地上の50倍重力が掛かってるわ、その状態で、多重力下でも生きていける宇宙生物の中でも一際獰猛な猛獣を放し飼いしてるの」

 

「なんでそんなに厳重警備なのかなぁ……」

 

なんかスター○ォーズで見たぞ?そのバリア版的なの

 

「そ、それならこの手枷を壊せばいいのじゃ!」

 

「それも無理よ。前に脱走しようとこの手枷を壊した犯人がいたからこれまた宇宙圏内で一番の硬度を持つ鉱石を素材にして作ってる手枷なの」

 

「なんでそいつ脱走したかなぁ……」

 

「つまり俺は?」

 

「一生逃げられない」

 

まじかよ……ここで捕まったまま残りの余生を過ごすのかよ……

 

「そういえば、シーナは?」

 

「朝に捕まえる時一緒におったが、それ以降は見ておらんぞ?」

 

「私も見てないわよ?」

 

シーナはどこ行ったんだ?

 

「乙様、シーナ様はおひとりで翠様の手枷の鍵を探しに行かれました」

 

入口から雫石さんがとんでもないことを言い出した。

 

「はぁ!?え?探しに行った!?」

 

「はい、止めたのですが、それでも探しに行くと……申し訳ございません…」

 

これやばくない?

 

「かぐや!行くぞ!」

 

「勿論……しかし、その手枷をどうするのじゃ?」

 

「手枷が外れなくても……」

 

手枷を全力で引っ張る。

 

手枷と壁を繋ぎ止めている鎖を引きちぎれるかもしれない。

 

「流石にそれは無茶よ…」

 

「わからねぇだろ、自分の嫁が俺の為に危険を覚悟で行ってくれてるんだ、俺が行かなくて誰が行くっていうんだよ」

 

「翠様、鎖ならこれをお使いください」

 

雫石さんがチェーンカッターを使って鎖を切り落としてくれた。

 

「今更なんだけどなんでチェーンカッターなんてあるの?」

 

「それは聞かないお約束です」

 

雫石さんが口許に指を持って来る。

 

「とりあえず行くか、嫁探しに」

 

「これ、俺たちの戦いは続くとかいってアニメ1期終わるやつよね?」

 

平成最後なのにこんな締め方で良いのかとか言わない!



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