GEEDream ~Be the one~ (ENDLICHERI)
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番外編
番外編 nascitaのX'mas


蒼「天っ才物理学者の桐生蒼空は、仮面ライダージードとして、日々愛と平和のために戦っていた」
龍「おい!クリスマスってなんか早過ぎねーか!」
蒼「あのねぇ、ストーリーはクリスマスじゃなくても、投稿日はクリスマスなんだから文句言うな!」
龍「つーか、『仮面ライダージードとして』って確か今回バトルシーンh」
蒼「さぁ、クリスマス特別編、どうぞ!」


ーーー蒼空の家 nascitaーーー

~蒼空視点~

本日、12月24日。世間はクリスマスでみんな浮かれモードな1日だ。そういう日こそ、客を呼ぶ工夫をするのが、飲食店の宿命だ!が!うちはそんな事はほとんどしません。ケーキを少しクリスマス仕様にするだけ。だが、店が貸し切りにされてるんだよな・・・。一応お店として働こうと思っていたんだけど。理由知りたい?知りたい人はこの先読んで。

 

 

 

 

香「蒼空く~ん、ご飯まだー?」

 

こ「早くご飯にしましょ!」

 

有「香澄!落ち着けって」

 

は「はぐみもご飯!」

 

美「ハイハイ、2人とも落ち着いて~」

 

つ「私でよければ手伝うよ?」

 

リ「あっアタシも!」

 

日「リサちー手伝うの?私もやってみたーい!」

 

千「ちょっと、日菜ちゃん!」

 

 

どう、分かった?ただいまnascitaは5バンドに占拠されてます。

 

 

友「占拠なんて失礼ね」

 

 

うわぁ・・・読心術キター!

 

 

蒼「っていうか、お前は手伝おうとするなよ」

 

友「え?何でよ」

 

蒼「調理時間が増えるから」

 

海「あっ!じゃあ友希那。こっち手伝って」

 

友「・・・何か複雑」

 

 

現在俺とリサ、つぐみ、沙綾、燐子、あこ、花音で料理を作り、海璃とりみ、ひまり、彩、イヴ、友希那、紗夜、和美でケーキを作っている。他のメンバーは店の飾り付けをしていた。バカどもは飾り付けをさせた方が楽だからな。ん?あこか?燐子と一緒がいいって言うから仕方なくだ、仕方なく!

 

 

海「蒼空、そっちはどう?」

 

蒼「もう少しで完成だ。そっちは?」

 

海「こっちももうすぐだよ」

 

龍「蒼空~、終わったぞ」

 

香「お腹すいた~!」

 

こ「ご飯はまだかしら?」

 

日「リサちー、蒼空ー、まだ~?」

 

蒼・海「「もう少しで終わるから待ってなさい!」」

 

龍・香・こ・日「「「「・・・・・・はい」」」」

 

 

よし、向こうに行ったか。あとは盛り付けしてっと。

 

 

蒼「よし、完成!じゃあ運ぶか」

 

彩「こっちも完成したよ!」

 

あ「ヤッター!」

 

沙「じゃあ、みんなのとこに持って行こ!」

 

蒼「お待たせ。それではさっそく・・・」

 

 

「「「「「メリークリスマス!!」」」」」

 

 

こうして、nascitaで31人によるクリスマスパーティが始まった。香澄やこころたちは万丈と一緒にはしゃいだり、夜華は友希那や千聖たちのクール系のメンバーで・・・なんかバチバチしてる気が・・・・・・。ヤバくなったら止めよっと。和美はあこや燐子と、紫音は彩や花音たちとお話し中だ。みんな楽しそうだ。・・・・・・、俺か?俺は・・・・・・

 

 

海「はい、蒼空」

 

リ「ちょっと海璃!今日くらい蒼空借りてもいいじゃん!ねぇ、蒼空?」

 

た「蒼空見て!オッちゃんたちも楽しそうにしてるよ」

 

燐「蒼空さん・・・大丈夫ですか?」

 

 

なんか海璃とリサの取り合いに巻き込まれています。モテモテだろ?この状況は嬉しくねー!!ってか、花園さん、あなただけ内容違うよね!?

 と、まぁいつも通りにクリスマスを過ごしましたとさ。

 

 

 

 

 まだまだ俺の視点で話続けるよ。文句ある?しょうがないじゃん、第三者の視点から見たらつまらん駄文に早変わりだもん!

 パーティも終わり(省略すんなって?文章力無いんだもん。ってかそんなに書けません!)、俺の家には俺と海璃だけになった。万丈は香澄と、和美はAfterglowと、紫音は千聖と花音と、夜華は・・・・・・、どこか分かんねぇけど、それぞれでクリスマスイブを過ごしている。

 

 

海「はぁぁ・・・楽しかった」

 

蒼「そうだな」

 

海「・・・・・・」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

やっべ、会話が弾まねぇ!なんか久しぶりに2人きりになったからかな・・・・・・。あ!

 

 

蒼「あのさぁ」

 

海「っ!ひゃい!」

 

 

あ、噛んだ。

 

 

蒼「えーと、これ」

 

 

俺は隠していた物を海璃に渡した。

 

 

海「何?」

 

蒼「あー、そのー」

 

海「?」

 

蒼「・・・。クリスマスプレゼント」

 

海「・・・・・・。プフッ!」

 

蒼「おい、何で笑うんだよ!」

 

海「だって、緊張して渡してくるからwww」

 

蒼「うるせぇ!こういうことしたことねぇから!」

 

海「ありがとう」

 

蒼「・・・・・・。ど、どういたしまして」

 

 

うっわー、すっげー照れる、ってか恥ずかしい。

 

 

海「あ、もう1つお願いしたいんだけど・・・・・・」

 

 

ん?なんかもじもじしてるけど・・・。恥ずかしいことは言わない方が・・・・・・。なんて思いながらコーヒー飲んでると意外な発言が!

 

 

海「一緒に・・・寝てくれない?」

 

蒼「ぶふーーーーー!!!」

 

 

やっば!コーヒー吹いちゃった。ってか!

 

 

蒼「マジで・・・?」

 

海「・・・。」

 

 

頷いたよ・・・。ここでネタバレを言うが、俺たちは付き合っているが今までそういうのはしていない。な!驚くのも分かるだろ!ってかそんな『ダメ?』って目で見るなよ・・・・・・。あーもう!

 

 

蒼「・・・・・・分かったよ」

 

海「・・・!ありがとう、蒼空!」

 

蒼「おい!急に抱き着くなって、うわ!」

 

海「きゃっ!」

 

 

イテテ・・・。うん?なんか右手に柔らかいものが・・・。あっ。なんと!海璃の胸に!ヤベーイ、殴られる!とりあえず、

 

 

蒼「ごめん!わざとじゃ・・・・・・!」

 

海「・・・・・・」

 

 

え?なんか言ってよ!逆に怖いんですけど!

 

 

海「・・・・・・続きは?」

 

 

・・・・・・は?いやいやいやいや!『続きは?』ってダメだよ!顔赤くしてもダメ!この作品にR-18が付くから!落ち着け、俺!メタ発言出来るってことはまだ心に考えれる余裕はある!

 

 

蒼「・・・・・・」

 

海「・・・・・・蒼空?」

 

 

考えをまとめたので、立ち上がりました。

 

 

蒼「悪いけど・・・そういうのは2人とも大人になったらな」

 

海「・・・・・・。そっか、ごめん。なんか浮かれてたみたい・・・」

 

 

えへへ・・・、じゃないよ。まぁいいか。

 こうして2人でベッドに入り、眠りにつく。その瞬間、俺と海璃は少し話をした。

 

 

海「蒼空もこうしたかった?」

 

蒼「まぁ、・・・うん」

 

海「フフッ、じゃぁ考えてたことは一緒だったんだ。良かった~」

 

蒼「だな。海璃」

 

海「ん?」

 

蒼「メリークリスマス」

 

海「メリークリスマス」

 

 

こうして俺たちは眠りについた。

 

 

 

 その後万丈たちにいじられたのは・・・・・・言うまでもない。

 ~蒼空視点 END~




 というわけで、クリスマス特別版、いかがでしょうか。ネタバレいくつかございます。ごめんなさい。ちなみに、作者は寂しいクリスマスを送ります(仕事だよ!)。
本日、本編の方も最新話、更新してありますので、お願いします!
 では、また。


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番外編2 1月1日

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、世界を蝕む悪と戦い続けている」

龍「おい!また時系列おかしいぞ!もう新年かよ!さっき夏で海の家にいただろ!」

蒼「あのねぇ、前の番外編で言ったでしょ!世間の流れに乗っとかないと、読んでいただいてる方々、新年明けましておめでとうございます!」

龍「っつうかまたバトr」

蒼「はい、では番外編その2、スタート」


ーーー蒼空の家 リビングーーー

 

12月31日、カウントダウンが始まるころ、蒼空と海璃はその時を待っていた。そして、

 

 

『HAPPY NEW YEAR!!』

 

 

テレビで年が明けたことを知り、

 

 

蒼「明けましておめでとう」

 

海「明けましておめでとう」

 

 

2人で新年の挨拶をした。

 

 

 

 

 それから朝早くに5バンドや龍哉たちと一緒に近くの神社に初詣をしに行って、その後、CiRCLEでパーティーを開いた。ライブもして、何故か蒼空は海璃と『HAPPY HAPPY Greeting』を歌わされていた。蒼空も心の底から楽しんでいた。

だが、詳しい話はまたいつか。

 

 

 

 ~蒼空視点~

 

 俺はCiRCLEでパーティーをした後、1人で帰っていた。ん?海璃はなんか先に帰ったよ。まぁ帰る場所は一緒だけど。ってか、皆パーティーはいいけど、夜まですることないと思うけどなぁ・・・。ん?

 

 

龍「寒っ!・・・遅かったな」

 

蒼「なんで家の前にいるわけ?ってか遅いってお前先に帰ってたでしょ!?」

 

 

そう、何故か万丈も先に帰ったのだった。

 

 

蒼「で、何か用か?用がないなら香澄と一緒にいろよ。うるさいから」

 

龍「その辺は許可もらってるから大丈夫!」

 

 

ドヤ顔されてもなぁ・・・。

 

 

龍「それより、お前に渡したいものがある。ほら」

 

 

なんか筋肉バカがプレゼントに使う袋に入れてある何かを渡してきたよ。そこはお年玉とかじゃないの?・・・、あ、コイツに金渡してるの俺だ。nascitaで働いているから給料をね。

 

 

蒼「なにこれ?」

 

 

本心隠して答えるが・・・

 

 

龍「プレゼント」

 

 

・・・・・・は?プレゼント?

 

 

蒼「プレゼントなら香澄に渡せよ。彼女なんだし」

 

 

そ、万丈と香澄は付き合ってます!やっぱりキラキラバカと筋肉バカはベストマッチなんじゃない?っと思い色々してたらマジで付き合いだした(これ、ネタバレよ)。

 

 

龍「・・・お前にだよ」

 

蒼「は?気持ち悪いな。俺はそっちの趣味はねーぞ」

 

龍「俺だってねーよ。誕生日プレゼントだよ。誕生日プレゼント」

 

蒼「・・・・・・、え?誰の?俺の?」

 

龍「おう」

 

蒼「ってか俺、今日誕生日なの?」

 

龍「あぁ。それ大事な人との思い出に使えよ。じゃあな!」

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

 

マジっすか・・・。俺、今日誕生日かよ・・・、ってそういや活動報告に書いてあったな、誕生日が1月1日って。まぁいいか、家に入ってからこれを開けるか。

 ということで、家に入り、リビングの扉を開けると、突然クラッカーが鳴り響いた。

 

 

蒼「うおっ!」

 

海「お帰り!そして、HAPPY BIRTHDAY!」

 

蒼「・・・・・・え?」

 

 

明かりがつけば海璃がクラッカーを鳴らした犯人だと分かるが、机の上には豪華な料理が並んでいた。

 

 

蒼「・・・どういうこと?」

 

海「万丈から聞いたでしょ?誕生日だって」

 

蒼「いや聞いたけど、それでプレゼントもらったけど・・・。もしかして、これ全部海璃が?」

 

海「うん、そーだよ!さ、食べよ!ご飯が冷めちゃうから」

 

 

海璃が俺の手を引いて、俺は一緒にご飯を食べた。さらにケーキも一緒に食べた。

 

 

海「あ、そうだ。プレゼントなんだけど・・・」

 

蒼「ありがたいけど、気持ちだけで十分だよ」

 

海「じゃぁ・・・、プレゼントは、わ・た・し」

 

蒼「そっか・・・っておい!」

 

 

え?って顔をするな!

 

 

蒼「あのねぇ、新年早々こんな危ないネタを使うなよ」

 

海「でも、プレゼントは私ってのは本当だよ」

 

蒼「はぁ・・・しょうがない」

 

 

俺は海璃の耳元である言葉をささやく。

 

 

海「///」

 

 

俺も恥ずかしいが、黙らせるにはこれが丁度いい。

 

 

蒼「一緒に寝るか?」

 

海「・・・・・・うん」

 

 

 なんか、初めて心の底から温かく思える誕生日だった。

 




 蒼空君は海璃になんてささやいたんだろうね。まぁご想像にお任せします。作者の考えるセリフが知りたい方は・・・感想かなんかで。

あと、今のイベントっぽいこと書いたけど、先に言っておく。これ書いたの12月頭くらいなの。ホントよ!

 では、またいつか。


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番外編3 第27.5話その1 託された物

蒼「仮面ライダージードで、天っ才物理学者の桐生蒼空です!今回は第27話と第28話の間に起きていたイベントをお送りします!」

海「ちょっと蒼空。ブースの外、見なって」

蒼「え?何?・・・あっ、作者めっちゃ頭抱えてる・・・」

海「そりゃあ、いきなり台本通り読まないからでしょ!」

蒼「しょうがないでしょ、番外編なんだから、あらすじ紹介なんて関係無いし。という訳で、『番外編3 第27.5話その1』どうぞ!」


~蒼空視点~

 

これは、俺たちが海から帰ってきて、すぐの出来事だ。

 

俺たちが海から帰ってきた時は、もう夜だった。香澄たちを自宅に送ったあとだから、まぁしょうがないか。でも、自宅の電話に何件か留守電が入っていた。でも、番号は全て同じ。最後の留守電に明日かけ直すとだけメッセージが入っていたから今日は寝た。

 

そして、次の日、自宅の電話がなった。

 

 

蒼「はい、桐生です」

 

?『あの~、桐生蒼空さんはいらっしゃいますか?』

 

蒼「ん?蒼空は僕ですが・・・」

 

早『あっ蒼空さんですか・・・。私、明坂早織と申します。・・・あの、落ち着いて聞いてください』

 

 

???・・・なんかやらかしたかなぁ。

 

 

早『実は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐生錘さんが、亡くなりました』

 

 

・・・・・・え?今、なんて・・・・・・。

 

 

蒼「えっと・・・・・・、錘さんが・・・?」

 

早『・・・・・・はい。昨日のお昼くらいに・・・・・・』

 

 

この時の俺はショックが大きすぎて受話器を持ったまま、呆然としていた。実を言うと、海に行く前に一度錘さんの家に行ったからだ。あの時は、まだ元気だったのに・・・。そんな事を考えていた。

 

 

早『今日の夜、通夜を行います。場所は・・・・・・』

 

 

なんとか場所と時間は覚えれたけど、その日1日、カフェの仕事は全然出来なかった。終いには、海璃と万丈に休めと言われるほどだ。

 

通夜の時間も迫ってきて、あることに気付いた。服装だ。学生服すら無いから、ひとまず全身黒色の服で行くことにした。

会場に着くと、沢山の人がいた。皆錘さんの知り合いなんだろう、年配の方が多かった。その中から1人の女性がこっちに来た。見た目からして、20代後半だろうか。

 

 

?「桐生蒼空さん、ですか?」

 

蒼「・・・・・・はい」

 

早「改めて、明坂早織と申します。どうぞこちらへ」

 

 

通夜は粛々と進んでいき、俺は一度家に帰った。

 

そして次の日、葬式に参加した。全てが終わったあと、早織さんが俺のところに来た。

 

 

早「蒼空くん、少しお話があるの。場所を変えない?」

 

蒼「はい、どちらに行くんですか?」

 

早「錘さんの家」

 

蒼「っ!・・・・・・分かりました」

 

 

こうして、俺と早織さんは錘さんの家に向かう。家には誰もいない。なぜなら、ここの住人は亡くなって、俺はその人の葬式に参加してきたんだから。

俺たちは、錘さんとゲームをしていた部屋で向かい合って座った。

 

 

蒼「それで、話って?」

 

早「・・・ちょっと昔話に付き合ってくれる?」

 

蒼「?・・・・・・はい」

 

 

早織さんは、一度息を整え、話を始める。

 

 

早「・・・実は、あなたと会うのは今回で2回目なの」

 

蒼「え!?」

 

 

突然のカミングアウトー!おいおい、記憶を無くす前の俺は一体何をしていたんだ!?こんな綺麗な人と知り合いだなんて・・・・・・。っ!なんか悪寒がする・・・。よし、気のせいってことにしよう。

 

 

蒼「あの、2回目っていつぐらいの時に会ってますか?」

 

早「やっぱり、錘さんの言ってたとおり、記憶が無いんだね。・・・あれは、もう6年くらい前かなぁ。私、近くの総合病院の先生でね。その時に初めて私が担当した患者があなたなの、看護師としてだけど」

 

 

その後も早織さんは話を続ける。

 

 

早「私は初めて担当を持てたのが嬉しくて、あなたの名前を覚えていたの。ずいぶんと立派に成長して・・・・・・」

 

蒼「は、はぁ・・・。えっと、ちなみになんで僕が病院にいたんですか?」

 

早「分かりません。私はただ、あなたとお話してただけですから」

 

 

おいおい、『お話してただけ』って、大丈夫かよ?

 

 

早「これは、錘さんからのお願いだったの」

 

 

ヤベ、顔に出てたかなぁ。それとも、まさかこの人も読心術を!?

 

 

早「錘さんから『あの子の話相手になってくれ』と。最初は他愛の無い話をしていたんだけど、まともな会話が出来なかった。それから、『何か欲しい物がある?』って聞いたら、『スケッチブックと色鉛筆が欲しい』って言うの」

 

 

ごめんなさいね、ここで挟むのもどうかと思いますが・・・なぜスケッチブック!?6年くらい前って、俺9歳だよ!そんな歳でスケッチブックっておかしくない!?

 

 

早「私はスケッチブックと色鉛筆を買ってあなたに渡したの。そしたら、次の日から沢山話してきてくれたの。スケッチブックに『仮面ライダービルド』の絵を書いてきて、それを見せながら。ビルドのことを知ったのは最近だけど」

 

蒼「そうだったんですか・・・・・・」

 

 

その時から、ビルドのことを考えていたんだ、俺は。

 

 

早「・・・さて、ここに来た理由を話さないと」

 

 

ようやく本題か・・・。でも、ここで話す内容って何?

 

 

早「錘さんからの遺言、『この家を蒼空に渡す』と。家だけじゃなく、遺産とかも全て」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

そういや、錘さん子供いなかったな。遺産をどうするかなんて、兄弟で話せば・・・。

 

 

早「蒼空という息子がいるから、そいつに全てを託すんだって」

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

 

錘さん、こんな化け物が息子かよ・・・!?でも、ありがとう。べリアルに息子って言われるより全然良い。

 

そんなことを思っていた俺は、きっと涙を流していただろう。それだけ錘さんの思いが嬉しかった。

 

 

 

こうして、錘さんの遺産を受け取ったんだけど、自分の家がある俺がずっとここにいる訳にはいかない。そんな時に、夜華が自分が住むと言って、今は夜華が錘さんの家に住んでいる。基本は、家の物を使ってないみたいだ。俺はたまに錘さんの家に行って掃除や仏壇へのお参りをしている。

 

 

 

 

俺は錘さんの思いに、しっかりと応えれる人間になる、あなたの息子として。心の中で、そう誓った。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

前書きすばらしいほどにメタ発言あったのに、内容暗いでしょ?このストーリーは書こうって決めてたんです。

27.5話その1ということなので、他にもあるかもね。


では、また次の話で。


ー2/19 追記:サブタイトルを変更しました。


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番外編4 第27.5話 その2 実験(尋問)

蒼「どうも~。天才物理学者の桐生蒼空です!」

あ「遂に、我が闇の力を解放する時が来た・・・!」

蒼「・・・・・・。誰だよ、今回あらすじ紹介枠でこの厨二病呼んだのは!?」

あ「我は大魔王、あこなr」

蒼「はい!では、第27.5話その2、どうぞ!」


~蒼空視点~

 

海から帰ってきて、錘さんの葬式も終わって数日経ったある日のことだった。

 

 

急遽リサから連絡が来て、ある場所へ向かうと、

 

 

友「さぁ、実験を始めましょうか?」

 

 

・・・・・・ねぇ、俺の視点だよね?なのにいきなり喋ったのが、友希那なんだよ?それに俺のセリフをパクったし。

とりあえず、状況説明します。暗い部屋の中にRoseliaと俺、だが俺はRoseliaの5人を前に机を挟んで椅子に座らされている。灯りはあるが、机の上にあるライト1つだけ。

さて、俺も喋りますかな・・・・・・。

 

 

蒼「えっと・・・、友希那さん?これは『実験』ではなくて、『尋問』って言うんじゃない?」

 

友「え?」

 

 

え?、じゃねーよ!!温泉CiRCLE・・・・・・じゃなく、ライブハウスCiRCLEの1部屋借りて刑事ドラマでよく見る取調室みたいにしてるし。しかも、友希那と紗夜は怖い顔してるし!

 

 

蒼「えっと・・・・・・、何か悪いことでもしましたか?」

 

友「世間的に悪いことは『まだ』していないわ」

 

蒼「『まだ』ってなんだよ、『まだ』って!?」

 

友「私は、なぜあなたが戦っているのか?それが知りたいの」

 

紗「私はなぜあなたがビルドドライバーとフルボトルを持っているのかを知りたいんです」

 

リ「アタシも最初友希那と同じこと聞こうと思ってたんだけど・・・・・・」

 

蒼「だけど?」

 

 

もしかして、この2人を止めようと・・・・・・。

 

 

リ「この光景見てる方が面白そうだから」

 

 

もー!このギャル絶対仕返ししてやる!!

 

 

燐「あ、あの・・・」

 

友「ん?何、燐子」

 

燐「あの・・・ここまでする必要は・・・・・・ないかと・・・・・・」

 

 

燐子さーん!ありがとう、天使!いや、女神!・・・・・・状況的には弁護士かな?とにかく、この3人を・・・!

 

友「燐子。悪いけど、これはあなたには関係ないから」(圧)

 

紗「白金さん、申し訳ありませんが、今回は口を挟まないでください」(圧)

 

燐「え・・・、で、でも・・・・・・」

 

友・紗「いいわね(ですね)?」

 

燐「・・・はい・・・・・・」

 

 

燐子さーーーん!!!まさかの2人の圧に負けた・・・・・・。さすが現歌姫、元プロレスラーだ。ってか、圧って感染するの!?

というわけで、ジードになった経緯、戦う理由を話し、納得させることが出来た。

 

 

友「なるほど」

 

紗「そういうことだったんですね」

 

蒼「では、納得していただいたところで」

 

 

立ち上がって帰ろうとすると、約1名がとんだ発言をする。

 

 

あ「そうだ!蒼空さんと一緒にいた女子2人ってどういう関係なんですか?」

 

友「!?」

 

リ「え!?」

 

燐「え?」

 

 

おーっと!この厨二病、何を爆弾投下してんだよ!?燐子さん、驚いてるけどどういう理由で?ってか友希那さんとリサさん、落ち着いて目が怖いよ?

 

 

友「へぇ~、そのことについても聞こうかしら?」(圧)

 

リ「蒼空~、それについてはアタシも聞きたいな~?」(圧)

 

蒼「え!?え、え~っと~~・・・・・・」

 

 

この後、海璃と和美についても話してしまいましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

めでたくねーよーーー!!!




ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回はRoseliaにジードのことについて話すって内容でしたが、書きながら『長くできないなぁ』と思い、短編みたいな短さになりました。

次は、本編を投稿します、いつか。


では、また次回。


ー2/19追記 サブタイトルを変更しました。


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番外編5 ハッピーバレンタイン

蒼「どうも、天っ才物理学者の桐生蒼空です!本編楽しみにしてる方には申し訳ないけど、作者が『やらねば!』って言ってまた番外編だよ。ごめんね」

こ「ハッピー!」
は「ラッキー!」
薫「スマイル!」
日「イエーイ!!」

蒼「・・・・・・・・・・・・」

こ「ここにはどんな楽しいことがあるのかしら?」

は「はぐみも楽しみ!何するの?」

薫「あぁ、とても儚いことだろうねぇ」

日「ここって前にお姉ちゃんが出たんでしょ?」

蒼「作者め・・・!!このコーナー崩壊させる気か!?とりあえず、番外編その5、どうぞ!」


~蒼空視点~

 

 

青い空、白い雲、たまに吹く心地良い風、

 

 

龍「今日ちょっと寒いぞ」

 

 

・・・・・・とにかく、こうして平和に過ごせているってことは、俺たちが愛と平和を胸に生きていける世界を創れているってことだよな・・・・・・。だが、

 

 

龍「なぁ、前置き終わったか?」

 

蒼「・・・・・・はぁ、なんで俺たち公園のベンチで並んで座ってるんだよ」

 

龍「俺は散歩してたらお前がここで座ってたから来ただけだが?」

 

蒼「暇人め・・・。俺は・・・・・・」

 

 

どうして俺がここにいるのかと言うと、朝起きて朝食食べたら海璃から「いいよって言うまで帰ってこないでね」と言われ、追い出されたのよ~。(おばちゃん風)

 

 

龍「なんか、大変だな」

 

蒼「お前よりかはな」

 

 

さて、この後どうしようか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~海璃視点~

 

 

蒼空には悪いけど、今日はnascitaを貸し切ってやりたいことがあるんだ!

 

 

海「それじゃ、始めようか?」

 

「「「おおーー!!」」」

 

 

ということで、現在nascitaでは、女性陣のバレンタインチョコレート作りが行われています。参加メンバーは、

香澄、沙綾、蘭、彩、千聖、リサ、あこ、燐子、花音

ここまではいいんだよ。ちょっと不安な人に保護者がいるから。問題は、

 

 

友「?何かしら?」

 

 

友希那がいること。『ヤベーイ!』

 

・・・・・・なんか、ハザードトリガーの音声が聞こえたけど・・・・・・。作者、やるのはいいけど殺られないようにね。最近歌姫からプロレスラーのオーラがたまに出てるから。

 

香澄は沙綾と一緒に万丈への手作りチョコを渡したいんだって。青春してるね~。

 

蘭ちゃんは、他のAfterglowメンバーを驚かせたいんだと。仲間思いだね~。

 

千聖さんは花音さんと一緒に来て、友チョコ作るらしい。この雰囲気はいつもながら。

 

リサさんは、友人やRoseliaメンバーなど、沢山の人にあげるために来たんだって。何人分かは知らないけど・・・・・・。

 

あこちゃんと燐子さんは、やってみたいって理由。誰に渡すかはまだ考えていないらしい。

 

さて、少々料理に問題のある友希那さんは、蒼空に渡したいんだって。2月15日は葬式かな~。

 

 

ということで、蒼空の家を貸し切ってチョコ作ってます!

 

 

香「ねぇねぇ海璃!こっち来て!」

 

海「どうしたの?」

 

沙「ごめんね、自分の作ってる最中に」

 

海「気にしないで。それで?」

 

 

とこんな感じに、私は、香澄たちと蘭ちゃんと千聖さんに作り方を教えながら、リサさんは、あこちゃんたちと友希那さんに作り方を教えながら作業していた。

 

 

~海璃視点 END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、男ども・・・・・・もとい蒼空と龍哉は、

 

 

蒼「はぁ・・・、最悪だ」

 

龍「ごもっとも」

 

 

目の前に広がるのは、来たる2月14日 バレンタインデーにどうせチョコなんか貰えないから暴れているであろう『ビーストドーパント』がいらっしゃった。場所は、バレンタインチョコが沢山売られている有名場所です。

 

 

蒼「とりあえず行くぞ」

 

龍「おお!」

 

 

蒼空と龍哉は変身し始める。

 

 

『MAX ハザード オン!』『ラビット!』『ラビット&ラビット!』

『ボトルバーン!』『クローズマグマ!』

 

『『Are You Ready?』』

 

2人「変身!」

 

『ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

龍「ッシャー!」

 

蒼「はぁぁぁ!」

 

 

チョコを一つも貰えないであろう男の悲しみにリア充の男2人が止めにかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~海璃視点~

 

色々あって(特に友希那付近が)、ようやく全員のチョコが完成!

 

 

香「それにしても、リサ先輩凄い数ですね!」

 

リ「いや~、部活とか、Roseliaとかにって考えるとね。それで、皆は誰に渡すの?」

 

 

フッハッハッハッハッハッハ!この人とんでもないことを!!

 

 

香「私、龍君とポピパ!」

 

沙「アタシは、家族とポピパのみんなと・・・・・・///」

 

 

・・・・・・ん?何?何、その『///』って、この小説初めてじゃない?これ、照れるって意味合いでいいんだよね?誰に渡すの?・・・・・・まさか!?

 

 

海「まさか・・・・・・彼氏が!?」

 

沙「違う違う!!えっと~、蒼空に、感謝の印として!」

 

海「あぁ~」

 

 

ビックリした~。まさかの『実は彼氏がいます』とか言うのかと思ったよ・・・・・・。でも、彼女にするなら沙綾と燐子さんかなぁ。私が男で今いるメンバーで考えたら。蒼空の彼女候補に2人がいたら多分、勝てる気がしねぇ!!(万丈風)ってなると思う。・・・・・・多分。

 

 

まっそんな感じで、解散まで女の子特有のトークをしましたとさ。

 

 

~海璃視点 END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バレンタインチョコが貰えない(であろう)ビーストドーパントと対峙しているジード(現在タンクタンク)とクローズだが、

 

 

「うおおお!!」

 

蒼「ったく、どうせチョコが貰えないからって暴れんな!」

 

『スパイダー!』

『ロック!』 『ジャストマッチでーす!』

 

 

ジードはフルボトルバスターにボトルを装填し、ドーパントに砲撃、クモの巣状の鎖で動きを止める。

 

 

蒼「食らえ!」

 

『ジャストマッチブレイク!』

 

「!?か、体が!?」

 

龍「なら、俺も!」

 

 

クローズもドライバーを回し、

 

 

龍「力がみなぎる、魂が燃える!俺のマグマがほとばしる!!」『Ready Go!』

 

 

ドーパントに近づきパンチの連打を決める。

 

 

龍「おりゃあああ!!」『ボルケニックフィニッシュ!』

 

「ぐわぁ!」

 

 

クモの巣状の鎖ごと吹き飛ばす。

 

 

蒼「一気に決めるぞ!」『フルフルマッチでーす!』

 

龍「もう誰にも・・・・・・、『Ready Go!』止められねぇ!!」

 

「くぅ・・・・・・、!?」

 

蒼「はぁ!!」『フルフルマッチブレイク!』

 

龍「おりゃあああ!!」『ボルケニックアタック!アチャー!』

 

「ぐわぁああ!!」

 

 

ジードの砲撃を決めた後に、クローズのキックが決まる。

 

 

蒼「ふぅ・・・」

 

龍「さぁ、帰るか」

 

 

蒼空たちが帰った頃に警察がやって来て、ドーパントになった男を捕らえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

本日2月14日、世間ではバレンタインだが、nascitaは通常営業だ。だが、バレンタインらしいことが起きていた。

ガールズバンドで知り合った人たちが店に来てはチョコを渡しにきたのだ。見事にタイミングが被ることなく。そんな日の夜、

 

 

蒼「ふぅ・・・」

 

海「お疲れ。・・・・・・」

 

蒼「ん?・・・あぁ、『コレ』か」

 

 

海璃が見ていた先には色んな人から貰ったチョコがあった。

 

 

海「モテモテだね」

 

蒼「こんなに貰ってもなぁ・・・・・・」

 

海「・・・・・・」

 

蒼「どうかしたのか?」

 

海「・・・・・・別に」

 

 

読者の諸君、俺がこの展開に気付いてないと思うか?残念!気付いてるんだなぁ。

 

 

蒼「・・・・・・」

 

 

俺は海璃に向けて手を出す。

 

 

海「・・・・・・?何、この手は?」

 

蒼「あるんだろ?」

 

海「もうチョコはいらないんじゃないの?」

 

 

あーらら、拗ねちゃってるよ。

 

 

蒼「・・・・・・彼女からのチョコを貰わない彼氏なんて、恋人失格だろ?」

 

海「・・・!うん!はい、バレンタインチョコ!」

 

蒼「ありがとう」

 

海「えへへ」

 

 

・・・・・・、さぁ読者の皆様、問題です。海璃さんは今どんな顔をしてるでしょうか?正解は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『食べてくれないの?』って感じの顔、でした!

番外編なんだからあんまり長くする予定ないんですけど。

とにかく、海璃からの視線に耐えきれず、食べることになりました。

 

 

海「どう?」

 

蒼「・・・・・・うん、旨い!」

 

海「ホント!?」

 

蒼「あぁ!この少しほろ苦い感じが特にな!」

 

海「ヤッター!」

 

 

と、こんな感じで、海璃とバレンタインを過ごすのでした。

 

貰ったチョコは数日かけて食べました。当分チョコはいらんな~。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

番外編です。本編そこそこシリアスだからね。

作者は恋人いない歴=年齢なので、イチャイチャシーンはワタクシの妄想です。・・・・・・気持ち悪かったら堂々と言いなさい!謝りますから。


では、また次のお話で。


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番外編6 第27.5話その3 夏の思い出、花火と共に

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーたちと共に人々の平和のために戦ってい」

龍「っておい!これおかしくねぇか!?」

蒼「ってなんだよ。今いい感じにあらすじ紹介してたのに。」

龍「いやいや、さっきべリアルとの決戦が・・・・・・って感じだっただろ?」

蒼「いいか?これは『番外編』だ。それに今回はお前が主役なんだぞ。」

龍「え?マジで?」

蒼「マジだ。作者が無い頭をフル回転させて書いた『番外編第27.5話その3』どうぞ!」


~蒼空視点~

 

皆さん、夏祭りは好きですか?僕は好きです。不思議と楽しい気持ちにさせてくれる素敵なイベントだ。

 

何故、いきなりこんなことを言うのか。それには約30分くらい前に遡る。

 

 

 

香「みんなで夏祭り行こう!」

 

 

 

唐突に香澄が言い始めた。いつものことだが。

 

 

 

香「ね、いいでしょ?」

 

海「はい!私行きたーい!」

 

 

 

はい、乗っかる人がここにー。

 

 

 

和「・・・・・・。」(行ってみたい・・・・・・。)

 

 

 

あ~。この子、行きたいんだ。言えないんだ。

 

 

 

蒼「和美、行きたいのk」

 

龍「だったら、皆で行かねぇか?」

 

 

 

・・・・・・分かってたよ。筋肉バカにナレーションしてるこっちのことなんか考える頭が無いってことくらい。

 

 

 

蒼「だってさ。和美、行くか?」

 

和「うん。蒼空兄が行くなら・・・・・・。」

 

蒼「じゃあ行くか。」

 

 

 

こうして、ポピパと俺、万丈、海璃、和美で夏祭りに行くことになった。

 

 

そして夕方、俺と万丈はいつも通りの私服で駅前に来ていた。女子軍団は、少し遅れるとのこと。

 

 

 

蒼「・・・・・・なぁ万丈。そろそろやったらどうだ?」

 

龍「はぁ?何が?」

 

蒼「香澄に告白するの。」

 

龍「え!?なんで俺が!?」

 

蒼「お前が香澄といる時少し様子がおかしいのは知ってたから。」

 

龍「そんなにおかしかったのかよ!?」

 

蒼「当たり前だ。で、告白すんの?」

 

龍「・・・・・・出来れば。」

 

蒼「へ~。」

 

 

 

筋肉バカも青春してんだな~。

 

 

 

海「お待たせ~!」

 

 

 

おっ、女性陣が来たか。

 

 

 

香「どう、似合ってる?」

 

蒼「万丈、答えてやれ。」

 

龍「はぁ!?なんで俺だよ!?」

 

蒼「いいから!」

 

香「龍君、似合ってる?」

 

龍「え?・・・・・・似合ってるぞ。」

 

香「ホント!ヤッター!龍君に褒めてもらった!」

 

 

 

ふ~~~ん。これは案外ベストマッチかもな~。

 

 

 

海「なぁに企んでるの?」

 

蒼「ん?・・・・・・いや、別に。」

 

 

 

そんなこんなで、・・・・・・ガルパのポピパ 花火イベントがほとんどなんで、取りあえず割愛。万丈とポピパを『秘密の場所』に行かせた。俺と海璃と和美で花火を見ながら、縁日を見て回っていた。

 

 

 

海「で、万丈をポピパの方に行かせた理由は?」

 

蒼「ん?理由は、万丈と香澄をくっつけようと思って。」

 

和「『くっつける』って?」

 

蒼「『恋人』にするってこと。」

 

和「え!?」

 

海「なるほど。万丈、グッドラック!」

 

 

 

と、俺のナレーションはここまで。では、また後で。

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

 

 

~龍哉視点~

 

俺とポピパの皆で、花火が綺麗に見える場所にいた。だけど、俺の頭の中は花火より別のことでいっぱいだった。さっき蒼空にからかわれていたけど、香澄に告白しようと思っている。

 

 

 

香「楽しいね~。龍君も楽しんでる?」

 

龍「あぁ。・・・・・・なぁ香澄。」

 

香「ん?」

 

龍「ちょっと、ついてきてくれるか?」

 

香「? 分かった。」

 

 

 

俺は香澄と共に少し離れたところに移動した。

 

 

 

香「で、何かお話でもあるの?」

 

龍「え、えっと~、その~・・・・・・。」

 

香「?」

 

龍「・・・・・・香澄。」

 

香「は、はい・・・・・・。」

 

龍「・・・・・・初めてお前の演奏を聞いて、聞き入ったんだ。それからもお前がいるとずっと楽しくいれたんだ。」

 

香「う、うん。」

 

龍「それで・・・・・・、その・・・・・・、俺と・・・・・・。」

 

 

 

俺たち以外誰もいない。いいか、万丈龍哉!覚悟を決めるんだ!・・・・・・よし決めるぜ、覚悟!

 

 

 

龍「俺と・・・・・・、付き合ってくれないか?」

 

香「・・・・・・・・・・・・え!?えーーー!!?」

 

龍「だ、ダメか・・・・・・?」

 

香「つ、『付き合う』って、恋人になるってこと!?」

 

龍「お、おう。」

 

香「えっと~、実は・・・・・・、龍君が代表戦で蒼空君を止めた時、凄くカッコよく見えて・・・・・・、その・・・・・・。」

 

龍「・・・・・・?」

 

香「わ、私も・・・・・・、龍君のことが、好きです!」

 

龍「・・・・・・え!?」

 

香「え!?」

 

 

 

ま、まさかの・・・・・・、そういう展開なの!?

 

 

 

香「だ、ダメ・・・・・・?」

 

龍「い、いや!こちらこそ、よ、よろしくお願いします・・・・・・。」

 

香「う、うん・・・・・・。」

 

 

 

こうして、俺たちは恋人同士になった。だけど・・・・・・。

 

 

 

有「あ!いた!お前らこんなところで何して、んだ・・・・・・。」

 

り「え、え~~~と・・・・・・。」

 

た「おめでとう。赤飯いる?」

 

沙「熱いね~、お二人さん?」

 

 

 

タイミング悪く、4人に見つかってしまった。香澄の顔が真っ赤だ。だけど、俺も恥ずかしかったから多分真っ赤だったと思う・・・・・・。

 

 

~龍哉視点 END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

ちょっと様子を見に来たけど、出番は無さそうだな。さて、

 

 

 

蒼「花火大会くらい大人しくしてなさいよ。」

 

「うるさい!こんな祭り、ぶっ壊してやる!」

 

海「祭りは楽しむものでしょ!!」

 

和「この祭りを守るために、心火を燃やしてぶっ潰す!!」

 

 

 

俺たちの前に、マスカレイド・ドーパントが現れ、てか暴れ始めたから、俺はソリッドバーニングに、海璃はブルグランドに、和美もグリスに変身していた。そして、

 

 

 

『Ready Go!』

 

蒼「ストライクブースト!!」 『ボルテックフィニッシュ!Yeah!』

 

海「アースブリンガー!!」  『グランドフィニッシュ!』

 

和「食らえーー!!」     『ツインフィニッシュ!』

 

「ぐあぁぁぁ!!」

 

 

 

という感じに、万丈には美味しい思いをさせといて、俺たちは愛と平和のために戦って夏祭りを過ごしたとさ。

 

 

~蒼空視点 END~




ここまで読んでいただきありがとうございます。

リクエストがあり、書こうとも思っていたので、筋肉バカと香澄が恋人同士になるお話を投稿させていただきました。
作者は恋愛経験が全くないので、告白(?)シーンが上手く書けてないと思います。・・・・・・文章力ないことくらい分かってるよーだ!ぅぅぅ・・・(涙)。


さて、CD6タイトルフラゲして、とりあえずRoseliaのライブと『格付けチェック』を見ました。ライブ、ウルっときちゃったよ。映像見て、『やっぱり生でライブ見たいな~。』って思ってしまった。田舎だから見に行けないの!ぅぅぅ・・・(涙)。(Part2)


では、また次回。


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第1章 覚醒
プロローグ


それは突然の出来事だった。

 平和な毎日を送っていた少女、湊友希那とその幼馴染、今井リサ。彼女たちの平凡な毎日は一瞬で、いや、一瞬だけ消えた。

 

 

「友希那、早く‼」

 

「えぇ、分かってる‼」

 

 

 彼女たちは走りながら時々後ろを向く。振り向けば怪物が彼女たちを追いかけていた。

 

 

「ウゥゥゥ・・・」

 

 

 友希那たちはとにかく逃げることだけを考え、走り続けていた。そして人がいない公園に着いた。

 

 

「友希那、とりあえずここで怪物が通り過ぎるのをまとう。」

 

「えぇ、そうね・・・ っ、リサ‼」

 

「え?きゃぁ!?」

 

 

 身を隠そうとしたとき、他の怪物たちが突然彼女たちの目の前に現れ、彼女たちの周りを囲むように立った。そして、先程追いかけてきた怪物が合流し、逃げれなくなった。

 

 

「ここで、終わりなの・・・?」

 

 

2人は生きることを諦めかけ、怪物が襲い掛かろうとしたとき

 

 

『Are You Ready?』

 

「よっと」

 

 

 突如彼女たちの前に人が下りてきた。いや、降ってきたというべきか。その人物は全身が赤と青の装甲を身にまとい、腰にはレバーのついたベルトを巻いていた。その姿はまるで鎧の戦士だった。戦士はすぐに周りにいた怪物たちを倒していった。そして最初2人を追いかけていた怪物を蹴り飛ばし友希那の方を向いた。

 

 

「きみが湊友希那かい?」

 

「え、あ・・・は、はい。」

 

「そうか、では・・・」

 

 

突然彼は友希那に透明な物を向けた。その形はまるでボトルのような

 

 

「ちょ、ちょっと!友希那に何をする気なの?!」

 

 

っと、リサが戦士に問いただそうとしたとき

 

 

「ゥオオオォォゥ‼」

 

 

怪物が起き上がり声を上げた。

 

 

「うん?まだ立つの?」

 

 

彼は呆れ気味にそう言い透明なボトルをしまい、色の付いたボトルを2本取り出した。

 

 

「しょうがないなぁ。さぁ、実験を始めようか?」

 

 

そう言って彼はボトルを振り出した。そしてそのボトルをベルトに挿した。

 

 

『ゴリラ!』『ダイヤモンド!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

そしてベルトのレバーを回し始めると、彼の周りにパイプが現れ、前後に人型のような模型が出てきた。

 

 

『Are You Ready?』

 

「ビルドアップ」

 

 

模型は彼を挟むように合体して

 

 

『輝きのデストロイヤー! ゴリラモンド! Yeah!』

 

「勝利の法則は決まった。」

 

 

 彼は怪物の攻撃を左腕で防ぎ、隙あらば右腕で攻撃する。

そして怪物が戦士に向け炎を出した瞬間、彼はベルトのレバーを再び回した。

 

 

『Ready Go!』

 

 

左手で炎をダイヤモンドに変え、それを右の拳にまとわせ、

 

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

「ハァァ・・・ハアァ‼」

 

 

敵に殴るように飛ばした。

 

 

「グゥゥ・・・グアァァ‼」

 

 

攻撃を受けた怪物は爆発し、消滅した。

この光景を見ていた友希那たちは呆気を取られていた。が、彼は赤と青の姿になり再び友希那の前に立って、

 

 

「さて、それでは」

 

 

友希那に透明のボトルを向けた。

 

 

「ッ!友希那、逃げて!」

 

「え、はっ・・・!」

 

 

気づいた時には既に遅く、ボトルが光り、友希那の胸の辺りから光がボトルに向けて吸い込まれていった。

 

 

「よし、実験成功!」

 

「・・・え?」

 

 

彼女の身体には何も変化はなく、ボトルだけが透明化から青色に変わっていた。

 

 

「ちょっと!友希那に何をしたの?!」

 

「これで君は怪物たちから襲われることはなくなった。これからは平和に生きるといい。」

 

 

そう言って彼がその場を去ろうとしたとき、

 

 

「待って!あなたは誰?」

 

 

友希那がそういうと、彼は振り向きこう言った。

 

 

「仮面ライダー・・・ビルド。創る、形成するって意味のビルドだ。以後お見知りおきを。See you」

 

 

 ビルドはそのあと街に現れなかった。

 そして、友希那たちはごく普通の生活を送っていた。

 




不定期に更新をしていきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
感想、誤字、脱字等お待ちしております。


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第1話 記憶と記録

 プロローグだけ見るとジードどころかウルトラマンすらなかった。いるかどうか分からないけど、期待していた方、申し訳ございませんでした。1話からちゃんとジード出ますので
 では第1話どうぞ


 何もない白い空間。でも目の前にある映像が現れた。赤と青の戦士が戦っていた。名前はビルド。丁度グラフのような白い線に沿って必殺技を放っていた。横を見れば、空を飛びながら銃を連射してたり、別の映像には分身して刀に炎をまとわせて怪物を斬ったり、また別の映像では左腕の掃除機(?)で敵を寄せ付けながら右手のオーラを敵にめがけて放つシーンなど、様々なビルドの戦闘シーンが流れていた。

 だが、いきなり白い空間は黒に変わり、目の前には、恐ろしい眼が現れた。眼は人のような姿となり、こちらに歩いてくる。尖った爪のような手でこちらを掴み、飲み込み、支配するように・・・

 途端に怖くなり目をつぶった。

 

 

 

 

 

 目を開けると、そこは見慣れた光景だった。

 

 

?「・・・はぁ、最悪だ」

 

 

少年はさっきまでの光景は夢と分かり、安心するも、テンションは低かった。少年はベッドから起き上がり自分の机の上のパソコンの電源を入れ、ある画面を開いた。

 

 

?「仮面ライダー・・・ ビルド・・・」

 

 

画面には『仮面ライダービルド』と書かれたタイトルのweb小説が出ていた。

 

 

?「うわ、まだ6時じゃねえか、また微妙な時間だなぁ」

 

 

少年=桐生蒼空(きりゅうそら)は目覚まし時計を見て更にテンションを落とした。蒼空はいつも7時起きて身支度をして9時から喫茶店で働くからだ。

 ちなみに蒼空は学校には行っていない。彼曰く「勉強する必要はない」だそうだ。天才的頭脳を持っているんだと。実際高校入試の問題は全問正解だった。

 それともう一つ、彼には約1か月前までの記憶がない。これは気にしているが表には出していない。心配させたくないんだと。

 蒼空の簡単な説明はこの辺にして(誰に対して言ってるんだろうな、この作者は)、取りあえず朝食を取ろうと思い2階の自室を出て、1階のリビングに向かう。リビングの扉を開けると1人の男性がリビングでくつろいでいた。

 

 

蒼「はぁ、刃さん、他人の家に勝手に上がっといてのんびりテレビ見るなんて警察のする行動か?」

 

刃「ん、おはよう、蒼空。心配して来てるのにその言われようはどうかと思いま~す。」

 

蒼「俺が起きてる時に来るならともかく、寝てる時に来るのはどうかと思いま~す。」

 

 この男性、刃野正弘(じんのまさひろ)。警察官で、超常犯罪捜査課という課に所属していて、蒼空の生活を支えている。

 

 

蒼「まぁいいや。刃さん、飲み物かなんか用意しようか?」

 

刃「そーだなー、じゃぁコーヒー頂戴?」

 

蒼「はいよ。」

 

 

蒼空が刃野刑事のことを「刃さん」と呼ぶ理由は、蒼空が記憶を失う前は、そう呼ばれていて記憶を失ったあと親しみやすくするために、そう呼ぶように言った。当の本人はこの呼び方が気に入っており、今は蒼空にだけそう呼ばれている。

 

 

刃「そういえばお前、『いつも』の夢でも見たのか?テンション低いけど」

 

蒼「あぁ、そうだよ。『いつも』のあの夢、『ビルド』の夢を見ちまったの。はい、コーヒー」

 

刃「そうか・・・寝不足とかないか?大丈夫か?」

 

蒼「大丈夫、この後の仕事には影響ないから。心配しなくていい。それよりも俺はあんたの方を心配してるけどね?」

 

刃「ん?」

 

蒼「じ・か・ん」

 

刃「え?・・・ハ!やば!蒼空、コーヒーありがとう。行ってきまーす!」

 

 

そう言って、コーヒーを一気飲み、荷物や上着を持って慌てながら家を後にした。

 

 

蒼「自分の家じゃないのに」

 

 

蒼空は呆れながらも、この時間がうれしく微笑んでいた。

 

 その後、朝食と着替えを済ませ、身だしなみを整えると、ある部屋に向かった。そこはカフェスペースだった。彼が働く喫茶店とは、自宅兼喫茶店『nascita』、つまり自営業だ。ただ、問題は世間的には高1が自営業はどうなの?ということで刃さんや一応のマスターが手助けしてくれている。

 

 

蒼「さてと、開店準備しますか?」

 

?「Buon giorno! 蒼空君?」

 

蒼「うおっ!びっくりした~」

 

 

テンションの高いこの男性は石動惣一。名義上『nascita』のマスター。料理は出来るが、コーヒーはものすごく不味い。蒼空との出会いは、記憶を失って路地裏に倒れているところを石動が見つけた。その後1度警察に連絡して、来た警察官が刃野刑事だったので家まで案内した。蒼空の家は喫茶店でもあったため石動はカフェを経営しながら蒼空を支えたいと言い、昼間は石動、早朝と深夜は刃野が蒼空を見守るかたちとなった。

 

 

蒼「マスター、もうその乗りいいから、開店準備手伝ってよ。」

 

石「もう、相変わらずドライだなぁ。」

 

 

ちなみに石動にも敬語を使わないのは石動からのお願いだった。

 

 

 

 お店を開店してからは、蒼空と石動、2人がそれぞれホールやキッチンに入り、お店を回していた。ちなみにコーヒーは全部蒼空が淹れていた。夕方には学生もちらほら来ていた。その中で蒼空はある1組が気になっていた。姉妹で姉は猫耳ヘアーで子供っぽく、妹の方はしっかりしていた。逆じゃね?と思いながら蒼空は別のことを考えていた。妹の方から何かを感じる。正体が分からないから余計気になっていた。

 その姉妹は閉店時間6時になると店を後にした。蒼空は石動に店の後片付けをお願いしてあの姉妹を追いかけた。

 すると突然、怪物が現れた。姉妹に襲い掛かろうとした。

 

 

蒼「ッ!危ない!」

 

 

蒼空は無意識に飛び込み姉妹を怪物から離した。

 

 

蒼「危なかったぁ。2人とも大丈夫?」

 

姉「あ!さっきのカフェの人!」

 

妹「お姉ちゃん・・・あ、助けてくれてありがとうございます」

 

蒼「いえいえ。それよりも早く逃げて。」

 

姉妹「「はい」」

 

姉妹を逃がすと蒼空は怪物の方を向いた。が、怪物の腕が蒼空に向けて振り落とされていた。

 

 

蒼「グッ!」

 

 

受け身もできず蒼空は吹き飛ばされた。怪物は獲物を逃がした奴が許せないと言わんばかりに蒼空を攻撃してきた。気づけば人気のないとこまで来ていた。

 

 

蒼「流石にやばいかなぁ」

 

 

この状況の中、

 

 

?「今死なれると困るんだよなぁ。まぁ、頃合いってことか」

 

 

近くの壁の上には人影があった。手にはベルトとボトルが2本。それを蒼空に向けて投げた。

 蒼空が諦めかけた時、どこからともなく謎の物が蒼空の近くに投げられた。

 

 

蒼「これって、まさか・・・」

 

 

見覚えがあった。それは夢や最近見ている小説に出てくる『ビルド』のアイテムだった。

 

 

?「そいつを使って目の前の怪物を倒せ。お前にはここでリタイアされては困るからな」

 

蒼「ッ!誰だ!」

 

 

蒼空の問いかけには答えず、代わりに怪物が攻めてきた。蒼空は攻撃をかわし、

 

 

蒼「やってみるか」

 

 

『ビルド』のアイテム、『ビルドドライバー』を腰に巻いた。そして2本のボトルを振り出した。怪物がたじろいでいた。それもそのはず、蒼空の後ろから沢山の数式が出てきているのだから。ボトルの蓋を正面に合わせ、

 

 

蒼「えっと~、よし。さぁ、実験を始めようか?」

 

 

ボトルをドライバーに挿す。夢の映像を思い出しながら

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

記憶にないボトルに少し疑問を抱きながらレバーを回し、あのセリフを言う。

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

 

蒼空の前には赤と銀色の身体の戦士、後ろには黒がメインで所々に赤いラインが入った闇の化身みたいな戦士。2人の戦士が蒼空で一つになり1人の戦士が現れた。

 その姿は正義のヒーローとは言い難い眼をしていた。

 

 

『覚悟のスペシウムジード!』

 

『プリミティブ!Yeah!』

 

 

蒼空は自分の姿を見て疑問を浮かべた。

 

 

蒼(あれ?ビルドって手や足は左右違う色だよな)

 

 

そう考えていると怪物が腕を振り上げ蒼空を吹き飛ばす。

 

 

蒼「がは!っ、痛いな~。ん?痛い?」

 

 

さっきに比べるとそんなに痛くなかった。

 

 

蒼「これ、いけるか?」

 

 

今度は蒼空から攻撃を仕掛ける。攻撃は効いていた。

 

 

蒼「よし、いける!」

 

 

そしてすぐに怪物からの重い一撃を受け、吹き飛ばされた。

 

 

蒼「くっ、効くな~」

 

?「そうそう、ダメージを受けすぎると、強制的に変身が解除されるから気をつけろよ~。同フォームに変身するには万全の状態だと20時間以降、それより前だと身体への負担が大きいからな~」

 

蒼「はぁ?!だったら今どうにかしないと!」

 

?「だったら、必殺技でも使うか?」

 

蒼「ああ!やり方を教えろ!」

 

?「既に知ってるはずだ」

 

蒼「え?お前何言って・・・いや、今頭に浮かんだ!」

 

すると蒼空はベルトのレバーを回して、両腕を身体の前でクロスさせた。赤と黒のオーラが蒼空を包み、蒼空はクロスした腕を上にあげ、左右に広げる。そして、その腕身体の前で十字にクロスさせて光線を怪物に放つ。

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!」

 

 

蒼「はぁぁぁ・・・ショア!!」

 

 

怪物は攻撃を受け、爆発した。

 蒼空は変身を解除して、ボトルを見る。一瞬見えた自分の顔を思い出して

 

 

蒼「あれが、俺?」

 

 

今はなぜ自分が変身した姿がビルドではなく、あの怖い姿分からなかった。

 

 

 

 

?「まずは初陣を飾った、いや、チュートリアルクリアくらいか?」

 

「まぁいい。これからお前にはどんどん強くなってもらわないとな」

 




長文書くの初めてで若干の疲労が・・・。これから慣れよう。
では次回からはビルドで好評だったあのあらすじ紹介を前書きに書きます。頑張って面白くします。(自分で言いながら若干プレッシャーが)
感想や誤字脱字、報告お待ちしています。

追記-
・セリフの前に呼び名を1文字追加
・一部セリフの追加、変更


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第2話 力と運命

蒼「記憶喪失の少年 桐生蒼空は家の喫茶店で働いている最中、とある姉妹が気になり後を追ってみると、怪物が現れ、姉妹を襲おうとする。蒼空は2人を助け、怪物は標的を蒼空に変え、蒼空は絶体絶命の危機に。するとどこからともなくベルトとボトルが投げられてきて蒼空はそれを使い、なんと『仮面ライダー』になってしまった。」

刃「っていうか、お前襲われた姉妹の名前分かるのか?」

蒼「あっ。そういえば名前知らねえ」

刃「それじゃあ怪物が襲った理由とか最近身の回りで起きてる不思議なこととか聞けないだろ!」

蒼「しょーがないでしょ!必死だったんだから!さ、第2話、どうぞ!」



 怪物騒動の後、蒼空は自宅に帰り、何事もなかったように生活し、家に1人だけになった。刃野はまだ警察署、石動は帰った。蒼空は自室の机の上に置いたビルドドライバーとフルボトルに目を向けた。

 

 

蒼「ビルドドライバー・・・でもあれはビルドじゃなかった。」

 

 

思い出すのは夢で見た赤と青の『ラビットタンク』ではなく、青く怖い目をした自分の変身した姿だった。

 

 

蒼「流石にあれは『ビルド』じゃないよな~」

 

 

そして、少し考えて

 

 

蒼「よし、じゃああれは『ジード』にしよう。区別しとかないと、ビルドの評判がね・・・」

 

 

自分より架空の存在のビルドの心配をしている自分に少し呆れながらこの後のことを考える。

 

 

蒼「まずは『あの姉妹』と話さないとな・・・名前聞いてないや。ま、いっか。その辺は明日考えよう」

 

 

そして、蒼空はベッドに入り、眠りについた。

 

 

 

 ---とある場所---

 暗い通路を1人の人間が歩いていた。いや、人間より怪物と呼ぶほうが相応しいだろう。全身赤で胸のところに『コブラ』の形がある怪物の前にまた1人、別の怪物、今度は黒をメインとした『蝙蝠』が現れた。

 

 

?「何をしていた、『スターク』?」

 

ス「なぁに、ちょっとした散歩だよ。そんなこともお前に報告しないといけないのか?『ナイトローグ』さん?」

 

ロ「・・・」

 

 

 ナイトローグとブラッドスタークは通路の真ん中で互いに睨むように見ていた。

 

 

ロ「先程謎の高エネルギー反応があった。その近くに、お前の反応もあった。」

 

ス「・・・。何が、言いたい?」

 

ロ「お前は知ってるはずだ。そのエネルギーの正体を」

 

ス「・・・。はぁ、悪い。そのことは俺にも分からん。」

 

ロ「何?」

 

ス「その時はちょうど別のことに夢中でな見れなかったんだよ。用は以上か?悪いが俺は忙しいんだ。じゃあな。」

 

 

そう言ってスタークはその場を後にした。

 

 

 

 

 

 ---蒼空の家 nascita---

 日曜日。昨日のことが噓のようにカフェは普通に営業していた。と言っても基本、昼間と夕方にちらほら来る位だが。売り上げ?その辺は気にするな。

 とにかく、今日は蒼空一人だけで店をしているため、今日は3時に閉めることにしていた。そして3時前に、蒼空が気にしていたあの姉妹がやってきた。蒼空は店を閉めつつ、2人にドリンクを用意した。

 

 

蒼「えーと、姉のほうが戸山香澄、で妹の明日香、であってるよね?」

 

香「はい!」

 

蒼「まぁ、聞きたいことはそれぞれあると思うから、取りあえず俺から話していい?」

 

香「はい!お願いします!」

 

明「出来る限り答えます。」

 

蒼「まずはあの怪物、あれは君たちを狙っていた。理由は君たちのどちらかにある。最近身の回りで何か変わった出来事とかある?」

 

香「うーん、特に何も・・・」

 

明「・・・あります」

 

香「え!?あっちゃん、あるの!?」

 

蒼(やっぱり姉の方は馬鹿だな)

 

 

蒼空の中で香澄は馬鹿、妹の方がしっかりしていると記憶した。

そして、明日香の身の回りで起きていることとは、自分の身体がいつもより熱いこと、胸の辺りがたまに光ること、そして、手から火が出ることだった。

 

 

蒼「なるほどねぇ」

 

香「それよりも、蒼空さん!昨日のアレは何ですか?」

蒼「アレ?」

 

香「あの怖い目をした人から蒼空さんに変わるところを見たんです。」

 

蒼「あぁ、あれは、」

 

刃「それは俺が話そう。」

 

蒼「刃さん」

 

蒼空が説明しようとしたとき、突然刃野が入ってきた。

 

 

刃「怪物の名前は『スマッシュ』。俺たちはそう呼んでる。そして・・・」

 

 

刃野の手には蒼空が部屋に置いていたはずのビルドドライバーとフルボトルがあった。

 

 

蒼「え!?いつの間に?」

 

刃「こいつを使えば超人的力を得る。ただし、今は蒼空にしか使えない」

 

蒼「『ジード』になれるのは、俺だけ・・・」

 

刃「?ジード?」

 

蒼「うん、ジード。それで変身したときの名前」

 

刃「ふーん。ま、とにかく君たちは俺が送るよ。いい?」

 

香「あ、はい。」

 

明「ありがとうございます」

 

 

そう言って刃野は2人を家まで送ることにした。蒼空も一緒についていくことにした。その道中、

 

 

スマッシュ「ウォオオォゥ!」

 

蒼「!スマッシュ!」

 

刃「まずいなぁ」

 

 

刃野は自分の後ろにいる2人に目を向けた。特に明日香。スマッシュは明日香を狙っているのだから。

 

 

蒼「戦えるのは、俺だけ・・・」

 

 

そうつぶやくと、蒼空はビルドドライバーを腰に巻いた。

 

 

刃「待て!君を危険な目に合わせたくない!」

 

蒼「でも、戦えるのは俺だけだろ」

 

 

そう言って蒼空はスマッシュの前に立ち、

 

 

蒼「さぁ、実験を始めようか?」

 

 

ボトルを振り、ドライバーにセットする。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

そして、レバーを回し、

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『覚悟のスペシウムジード!』

 

『プリミティブ!Yeah!!』

 

 

蒼空は『ジード プリミティブフォーム』に変身した。

 

 

蒼「行くぞ!」

 

 

ジードは構えを取り、スマッシュめがけて走り出し、飛び膝蹴りをかました。

 

 

刃「蒼空・・・。俺たちは少し離れよう。」

 

香「はい!」

 

明「分かりました。」

 

 

スマッシュが地面を殴り、出てきた岩をジードに放つも、ジードはバリアを張り、防いだ。バリアを解除した瞬間スマッシュの一撃がジードの腹部に直撃して、吹き飛ばされた。

 

 

蒼「っ!昨日と同じタイプなのに、昨日より強い・・・」

 

 

すると、スマッシュは明日香の方へ歩き始めた。

 

 

刃「やめろ、来るな!」

 

 

刃野は銃を構える。だがスマッシュは関係なく歩いてくる。

 

 

蒼「アイツ、やっぱりあの光が狙いか。なら止めないと!」

 

 

ジードはスマッシュの前に立ちはだかり、スマッシュを止め始めた。

 

 

明「蒼空さん・・・」

 

 

明日香は顔の前で祈るように手を組んだ。

 

 

明「頑張って・・・」

 

 

スマッシュはジードの背中を殴る。

 

 

蒼「くっ!この!」

 

 

ジードは攻撃に耐えながらレバーを回す。回し終えると、スマッシュの腕を内側から外へ広げるように押さえつけ、ジードの身体には赤と黒のオーラが出ていた。

 

 

『Ready Go!ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「レッキングバーストォォォ!!!」

 

 

ジードが腕の押さえを離すと、スマッシュはその流れに乗り、攻撃すると、ジードは攻撃をかわし、後ろに倒れると、腕をクロスさせ、光線を放つ。スマッシュは光線を受け爆発した。

 

 

香「やったー!」

 

明「よかった~。・・・あっ」

 

突然明日香の中の胸の光が離れていき、ジードの所に来た。光はジードの手の上でボトルへと形を成した。

 

 

蒼「これは・・・、新しいボトル・・・」

 

 

蒼空は変身を解き、3人の下へ歩く。

 

 

蒼「多分君の思いで光が離れてこうしてジードのボトルになったみたいだ。ありがとう」

 

明「いえ、こちらこそ。ありがとうございます」

 

蒼「いえ。それからジードのことは内緒でお願いできる?」

 

香「はい!」

 

明「分かりました」

 

蒼「ありがとう」

 

刃「蒼空・・・」

 

蒼「刃さん、これは俺が決めたことだ。俺が覚悟を決めて・・・。だから、」

 

刃「分かった」

 

蒼「!刃さん・・・」

 

刃「止めはしない。今まで通り支えるだけだ」

 

蒼「ありがとう、刃さん」

 

刃「あ、あと石動にも言えよ。アイツも同じことを言うと思うけど」

 

蒼「あぁ」

 

 

 ---とある場所---

ス「へぇ~、ようやくボトルが1つ完成したか」

 

 

蒼空の戦いが見える所にスタークはいた。

 

 

ス「あと『5本』か」

 

 

 

 また別の場所にはまた1人、黒がメインで胸や顔に青い流星のようなデザインの仮面ライダーがいた。

 

 

?「あれがジードか」

 

 

 

 ---蒼空の家---

 石動とジードの話をした蒼空は新しいボトルを見ながら廊下を歩いていると、ふとある扉に目を向ける。その扉は記憶を失ってからまだ1度も開けてない扉だった。蒼空はその扉を開けると、地下への階段があった。

 

 

蒼「こんなとこあったんだ」

 

 

階段を下りてみると、2つの扉が左右にあった。まず左の扉を開けた。そこには、沢山の楽器があった。

 

 

蒼「ライブハウスかよ・・・」

 

 

続いてもう1つの扉を開けると、そこには、大きな機械、2つの机、1つは工具が沢山置いてあってまるで作業場だ。もう1つにはデスクトップパソコンが置いてあった。それだけでも印象的だが、もっと気になるのは、部屋の中心に1人の少女が立っていた。

 

 

?「ん?久しぶり。と言っても記憶がないのか・・・」

 

蒼「あんたは・・・誰だ?」

 

 

 その少女は蒼空に微笑んだ。

 

 




 2話を書いてる途中で1話にドライバーの音声を入れ忘れていることを思い出し、セリフの最初に呼び名の1文字目を入れながら追加しました。ごめんなさい。
 お気に入りしてくれている人がいてビックリしました。期待に応えれるか分かりませんが、頑張ります。でも、少し日にちが開くかも・・・
 ちなみに現在分かっているボトルの説明
・ジードフルボトル
 ジードの核となる、有機物扱いのボトル。ベストマッチのボトルはスペシウムボトル。でも、 他にもベストマッチがある、らしい。ウルトラマンジードでは、ベリアルカプセル。
・スペシウムフルボトル
 プリミティブフォームに必要な、無機物扱いのボトル。ベストマッチのボトルはジードボトル。ウルトラマンジードでは、ウルトラマンカプセル。


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第3話 蒼空を知る者

蒼「記憶喪失の少年 桐生蒼空は自身が働くカフェで戸山姉妹に出会う。スマッシュに狙われていた彼女たちを守るため蒼空は仮面ライダージードとなり、怪物を倒す。そして、これからジードとして戦っていくことを決意する」

石「改めてみると、お前の家ってすごいな」

蒼「どうしたの?急に」

石「だって、二階建てに地下に2部屋、どう考えても普通の家じゃないよ」

蒼「そんなこと言われてもなぁ。あ、第3話どうぞ」

石「逃げたな」


 ---蒼空の家 研究室---

 

 

蒼「あんたは・・・誰だ?」

 

 

蒼空は研究室にいる少女に問いかけた。といっても、身長は先程一緒にいた香澄と同じくらいだろうから、高校生だと思われた。そして彼女は蒼空の問いかけに微笑みながらこう答えた。

 

 

?「あなたの過去を知る者」

 

蒼「ッ!」

 

?「取引しない?私は、あなたの過去について話す。そして、あなたはご飯とお風呂と寝場所を提供する。どう?」

 

蒼「それはつまり、俺の家に泊めろと?」

 

彼女の出してきた取引が自分のイメージと違ったせいか、蒼空は疑問をぶつけた。

 

?「そ。いや~、実はちょっと今家出中でなかなか泊まる場所がないのよ。あ、お金はあるから断っていいよ。その代わり記憶についての情報は手に入らないけど」

 

 

後半は真顔になり、少し脅していた。が、

 

 

蒼「何日泊まる予定だ?」

 

?「・・・え!?」

 

蒼「だから、何日泊まるか聞いてるんだ。それによって貸す部屋が決まる」

 

 

蒼空は既に彼女を家に泊めようとしていた。

 

 

?「え、えーと・・・未定?」

 

蒼「なんで疑問形だよ。まあいい。取りあえず上に行くぞ」

 

 こうして蒼空は彼女を泊める部屋を教え、1度リビングで話すことにした。

 

 

?「・・・海璃」

 

蒼「ん?」

 

海「だから海璃。鳥羽海璃(とばかいり)。私の名前」

 

蒼「海璃。よし、覚えた。じゃあ、本題に入るか」

 

海「急だね」

 

蒼「知ってると思うが、率直に言う。俺はお前を知らない。1ヶ月前までの記憶しかないからな」

 

海「改めて聞くと、ちょっと傷つくなぁ」

 

蒼「・・・。なぁ、俺とお前の関係って?」

 

海「んー。まぁ、幼馴染かな」

 

蒼「へ~」

 

海「え?!それだけ?!」

 

蒼「いや、他にも聞きたいことがあるけど、それはまた今度だ。夜更かしするのも良くないし」

 

海「そう・・・だね」

 

蒼「先にシャワー浴びるけど、いいか?」

 

海「うん、大丈夫だよ」

 

 

そして蒼空はシャワーを浴びに行った。

 

 

海「なーんだ。前と変わんないじゃん」

 

 

 

 ---次の日---

 現在午後2時。この時間に蒼空は目を覚ました。昨日の疲れだろう。nascitaは今日は休みにしてあった。マスターは今日1日来れないからが理由の1つ。もう一つは戦った疲れを癒したかったからだ。

 

 

蒼「・・・寝過ぎた。はぁ、最悪だ。まぁ飯食うか」

 

 

着替えてリビングに行くと

 

 

海「あ!ようやく起きた」

 

 

海璃が台所に立っていた。

 

 

蒼「・・・何してるの?」

 

海「ご飯作って食べて今食器洗い中。あ、直ぐにご飯用意するね」

 

 

どうでもいいことだが、エプロン姿が似合っている。by蒼空

 

 

昼食を取り終えると蒼空に少し異変が起きた。

 

 

蒼(なんだ、この感覚?)

 

 

突如謎の感覚が襲ってきた。嫌な感覚だ。しかも、嫌な気配までする。蒼空はビルドドライバーとボトル3本を持ち気配がする方へ走り出した。

 

 

海「現れたんだ、スマッシュ」

 

 

蒼空は走りながらビルドドライバーを付け、ボトルをセットする。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

レバーを回し、

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『覚悟のスペシウムジード!プリミティブ!Yeah!』

 

 

変身完了した瞬間敵が見えて飛び膝蹴りを食らわせた。スマッシュというよりはロボットに近い敵にジードはパンチやキックを打ち込むが、

 

 

蒼「いってー!こっちが痛いし!」

 

 

その瞬間敵の攻撃を受け、ジードは膝をつく。

だが、突然青い隕石が2人の真ん中に落ちた。

 

 

?「ダークロプスゼロ、つまり、『ベリアル』は生きているのか」

 

 

ダークロプスゼロは頭部に付いていた刃を手に持ち構える。

 

 

メ「仮面ライダーメテオ。お前の運命《さだめ》は俺が決める」

 

 

ダークロプスゼロとメテオの戦いはメテオが優勢だった。ダークロプスゼロがL字に腕を構えるとメテオもベルトのスイッチを右腕のメテオギャラクシーにセットして、

 

 

メ「ホオゥゥゥ・・・ワチャァ!」

 

 

ダークロプスゼロの光線を押し返し自分の攻撃を与えた。そしてダークロプスゼロは撤退した。

メテオはもう1人の方を向く。

 

 

メ「おい、大丈夫か?」

 

蒼「うぅ・・・」

 

メ「お前は!」

 

蒼「あなた・・・は・・・」

 

 

蒼空は変身が解除され、気を失った。その時、突如水色のコブラが蒼空を連れ去った。

 

 

ス「まだ連れていかれるわけにはいかない」

 

メ「今のは・・・」

 

 

 

 ---香澄の家---

 香澄は自分の部屋で1人考えていた。そして、

 

 

香「よし!蒼空君をお礼もかねてライブに招待しよう」

 

 

決意した。

 

 

 

 ---夜 蒼空の家---

 

 

蒼「っ!いってーなー。こんなもんほかっときゃ治るから」

 

海「ダーメ!治療しないと」

 

石「まるで夫婦漫才だ」

 

蒼・海「「ちがう!」」

 

 

そんなことをしながら海璃は蒼空の治療をしていた。海璃は顔を赤くしながら。

 

 

石「ま、それは置いといて、これ見ろ」

 

 

石動は蒼空にある動画を見せた。それは落ちてきた瓦礫を少年が障壁を張って身を守るシーン

 

 

蒼「おそらくあのロボットはこの子を狙ったんだ」

 

海「リトルスター・・・」

 

蒼・石「「リトルスター?」

 

海「うん、胸の光のこと。これがある人の特徴は身体が熱い、そして、能力が使えるようになる」

 

蒼「なんでそんなこと知ってるの?」

 

海「うん、ちょっとね。あ、大丈夫。蒼空がジードだということも知ってるけど、黙っとくから」

 

蒼「あーそう。よし!明日この少年に会いに行こう」

 

海「でも、またあのロボットが来たらどうするの?」

 

蒼「考えはある」

 

 

そう言って取り出したのは、1本の赤いボトル。戸山明日香のリトルスターから作られたボトルだった。

 

 

蒼「このボトルを使えれば勝機はあるはずだ」

 

 

そうして蒼空は研究室へ向かう。

 

 

蒼「ここでなら遠慮なくボトルの実験ができるからな」

 

 

ビルドドライバーを作業台の上に置き、3本のボトルを用意した。

 

 

蒼「これと、これかな?」

 

『ジード!』

 

 

ジードボトルを挿し、赤いボトルを挿した瞬間、ドライバーに電気が走り、赤いボトルが飛び出した。

 

 

蒼「ぅおっ!」

 

海「きゃっ!」

 

 

そして、ボトルはマスターの頭上に落ちた。

 

 

石「痛っ!?」

 

蒼「うーん、ベストマッチのボトルとしか合わないのか・・・」

 

 

蒼空はマスターを無視してボトルについて考えていた。海璃はその光景を見て笑っていた。

 

 

 ---次の日 河川敷---

 

 

 岩の前に立つ少年は、手に力を込めて岩を砕いた。その近くでその少年の姉、山吹沙綾がいた。

 

 

沙「純、まだそんなことしてるの?」

 

純「うん、この力で、みんなを守るために」

 

沙「ふーん、でもやめた方がいいんじゃない?」

 

蒼「お?見つけた。」

 

 

その時、蒼空と海璃がやってきた。すると、沙綾が出てきて、

 

 

沙「弟に何か用ですか?」

 

蒼「え?!えーと・・・」

 

海「実は・・・」

 

蒼空達は沙綾にリトルスターについて簡単に話す。その途中で、妹の紗南が来て、蒼空達にあいさつした。

 

 

蒼「つまり、弟さんにあまりその力を使わせないようにしてほしいんだ。弟さんにそう話、っ!?・・・最悪だ」

 

 

 

 

 少し離れたところにスタークはいた。手には銃とボトルがある。

 

 

ス「そろそろかな?」

 

 

スタークはボトルを振り銃にセットした。

 

 

『ダークロプスゼロ』

 

ス「さあ、出番だ」

 

『Ready? Go! ダークロプスゼロ』

 

 

 

 

 蒼空達から少し離れた河川敷にダークロプスゼロが現れた。蒼空が感じたのはその気配だった。

 

 

海「どうしたの?」

 

蒼「アイツが現れた」

 

純「よし!」

 

 

純が走り出した。

 

沙「あ、純!待って!危ないよ!」

 

紗「あっ、お姉ちゃん、待って!」

 

 

純を追うように沙綾と紗南も走り出した。

 

 

海「全く・・・」

 

蒼「あの子たちを頼む。俺はあいつを」

 

海「大丈夫なの?」

 

蒼「・・・何とかする」

 

 

蒼空はドライバーを取り出し腰に巻いた。海璃は沙綾を追いかけた。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

その時、沙綾は後ろを振り向き、驚く。

 

 

沙「うそ・・・」

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『プリミティブ! Yeah!』

 

蒼「ハッ!」

 

 

ジードとなり、ジャンプして敵の前に立つ。パンチやキックをするも、ダークロプスゼロの身体が硬すぎて、怯む。

 

 

蒼「くそ、相変わらず硬すぎだろ」

 

 

 

 

『ダークロプスゼロ』

 

ス「これくらいの方がいいか?」

 

『Ready? Go!』

 

 

すぐにボトルを抜き、

 

 

『ダークロプスゼロ』

 

ス「よっと!」

 

『Ready? Go!』

 

蒼「ッ!増えた?!」

 

 

ダークロプスゼロが3体になり、ジードを攻撃、ジードは倒れてしまう。

 

 

海「今のジードでは勝てない。今のうちに早く逃げよう!」

 

純「ヤダ!俺は知ってるんだ。ヒーローは必ず勝つって。」

 

 

倒れているジードの耳にある言葉が聞こえた。

 

 

純「立って!仮面ライダージード!立って!」

 

蒼「名前を、俺の名前を呼んでる!」

 

純「立って!!!」

 

 

その時、純の身体からリトルスターが出てきて、立ち上がったジードの左手に、水色のボトル変わった。

ジードは赤いボトルを出し、

 

 

蒼「これに賭けるしかなさそうだな」

 

 

ジードはボトルを振りながら」ダークロプスゼロたちの方を向き、

 

 

蒼「さあ、実験を始めようか?」

 

『スラッガー!』『ブースト!』

 

『ベストマッチ!』

 

蒼「おお!ベストマッチ!キターーー!!」

 

 

ジードはテンションが上がり、レバーを早く沢山回した。

 ジードの周りには胸の辺りから上が鎧のような姿の戦士と、赤い身体の格闘家のような戦士が現れた。

 

 

『Are You Ready?』

 

 

その掛け声に迷いなく答えた。

 

 

蒼「ビルドアップ」

 

 

ジードはロボットのような真紅の身体に変わった。

 

 

『勇気のブーストスラッガー!ソリッドバーニング! Yeah!』

 

純「わぁぁ!」

 

沙「凄い」

 

 

ダークロプスゼロ1体が構えてジードに向けて走る.

ジード ソリッドバーニングも構えて走り出す。

ジードは敵を左手で押し返し右手で殴る。攻撃が通り、ダークロプスゼロが吹っ飛ぶ。

 

 

蒼「おお!全然痛くない。これなら・・・」

 

 

ダークロプスゼロは胸の装甲を変え攻撃用意をした。ジードもすかさず胸の装甲にエネルギーを溜め、両者同時に打ち出す。

 

 

蒼「ソーラーブースト!」

 

 

ジードが押し切りダークロプスゼロ1体を倒した。

 2体目がゼロスラッガーを手に持ち、ジードもジードスラッガーを手に持ち立ち向かう。2人の刃が交差する中、ジードスラッガーがダークロプスゼロを数回切りつける。そして、ジードスラッガーを足につけ回し蹴りを決める。

 

 

蒼「ブーストスラッガーキック!」

 

 

2体目を撃破。

 3体目が来てパンチの連打をするが、ジードは攻撃をかわし続け、ブーストを使い距離を取る。

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

レバーを回し、すぐに右腕を外に突き出す。

 

 

『Ready Go!』

 

 

右腕を半周ほど回し、顔の横に移動、左腕を添えると、

 

 

『ボルテックフィニッシュ!Yeah!』

 

 

右腕を突き出す。

 

 

蒼「ストライクブースト!」

 

 

拳から炎をまとった光線が放たれ、3体目のダークロプスゼロを倒した。

 純と紗南は喜んでいた。

 

 

純「ヒーローはね、必ず勝つんだよ!」

 

海「彼はヒーローだと思う?」

 

純「もちろん!」

 

紗「うん!ヒーローだよ。ジードは」

 

 

その後、純の力は消えたが、やまぶきベーカリーに寄り、パンを頂いた。

 

 

 

 

ス「これであと4本。いや、」

 

 

スタークはボトルを3本取り出した。色は黄色、白、水色の3本だ。

 

 

ス「あと1本か・・・」

 

 

すると、後ろを誰かいるのを察したスタークは身体の向きを変えずに話す。

 

 

ス「まさか、これを隠していたとはねぇ」

 

 

これとは手に持つ3本のボトルのことだった。

 

 

ロ「お前こそ、ダークロプスゼロのボトルを3本も持っていくとは、覚悟はできているか?」

 

ス「おっと、俺を攻撃すると、これがどうなることやら」

 

ロ「ッ!貴様ぁ」

 

ス「俺は誰の指図も受けない。じゃあな」

 

 

スタークは姿を消した。

 

 

 




 更新遅れてすみません。一応タグにも不定期と書いてあるので許してください。
 ちなみにジードはカラータイマーなしのビルドみたいなスーツの構造でデザインがジードそれぞれのフォームになる感じです。
 では、新しいボトル
・スラッガーフルボトル
 ソリッドバーニングに必要な有機物扱いのボトル。ベストマッチはブーストボトル。
ウルトラマンジードでは、セブンカプセル。
・ブーストフルボトル
 ソリッドバーニングに必要な無機物扱いのボトル。ベストマッチはスラッガーボトル。
ウルトラマンジードでは、レオカプセル。

 次からバンドリ感を頑張って出していきます。今までジード感しかなかったから(ごめんなさい)。


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第4話 戦う意味

蒼「天っ才的頭脳を持つ桐生蒼空は、仮面ライダージードとして戦うことを決意し、日々の生活を送る。そんな中ダークロプスゼロと戦い劣勢を強いられるも、山吹沙綾の弟、純のリトルスターがジードの所にきて、新たなフォームで敵を撃破したのでした!」

海「そういえばこの小説、詳しいキャラ設定ないみたいだけどどうなってるの?」

蒼「そういうメタ発言やめてくれる?でも確かに設定が少ないような・・・」

海「あ、カンペだ。「後で書きます。」だって」

蒼「はぁ・・・3回目のあらすじ紹介でこんなにもメタ発言がされるとは・・・あ、第4話、どうぞ」



 ---とある場所---

 

 暗い通路をスタークは歩いていた。

 

 

ス「そろそろ次の段階に進む時だな」

 

 

 

 ---蒼空の家 nacsita---

 

海「なんで私まで働いてるのーーー!!」

 

蒼「口動かす暇あるならとっととあのテーブルに料理運んできて」

 

 

簡単な状況説明、蒼空の家に泊まり込んでいる海璃に

「記憶は後でいい。宿泊費の代わりに家のカフェで働け」と言われ有無を言わさず働かされています。そして、意外と仕事ができる海璃であった。

 

 

海「っていうか、なんで蒼空が料理やコーヒー作ってるの?」

 

蒼「マスターのコーヒーが絶望的な不味さだから」

 

海「なるほど!」

 

 

そんなこんなで2人でカフェをしていると、突然店に置いてあるパソコンにメールが届いた。

 

 

蒼「ん?メールだ」

 

 

内容は『花咲川女子学園の近くの公園で学校の警備ロボットが暴れている。それと一緒にネビュラガスを注入されたライダーもいる。早くしないと学校にまで被害が及ぶ。  byブラッドスターク』と書かれていた。

 

 

蒼「このことが本当なら・・・」

 

 

蒼空は出かける支度をして、

 

 

蒼「悪い、少し出かけてくる。店番頼むぞ!」

 

海「え!?ちょ、ちょっと?!」

 

 

蒼空にその声は聞こえていなかった。

 

 

 

 ---花咲川女子学園近くの公園---

 

蒼空が着いた時、数人の女子生徒が警備ロボットに襲われかけていた。

 

 

蒼「まずい!」

 

 

すぐにビルドドライバーを巻き、数回ボトルを振って、セットする。

 

 

『スラッガー!』『ブースト!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『勇気のブーストスラッガー! ソリッドバーニング! Yeah!』

 

 

ソリッドバーニングに変身したジードは敵にジードスラッガーを飛ばしながら、走り出した。

 

 

蒼「サイキックスラッガー!」

 

 

ジードは女子生徒たちの前に立ち、この場から逃がした。

ジードは飛ばしていたジードスラッガーを手に持ち、すぐに右腕につけた。

 

 

蒼「ブーストスラッガー・・・パーンチ!」

 

 

ジードはロボットたちの間を突っ切る形で過ぎ去るとロボットたちは破壊された。

 

 

ス「見事だなぁ、流石パワータイプってところか」

 

蒼「!」

 

声のしたほうを向くと、そこには赤い身体胸にコブラのような形がある怪人がいた。

 

 

蒼「コブラ?」

 

ス「惜しい!正解はブラッドスタークだ」

 

蒼「ブラッドスターク?ここのことをメールした・・・」

 

ス「今度は正解!じゃご褒美に少し遊んでやるよ」

 

 

するとスタークはライフルのような武器でジードを攻撃してきた。

 

 

蒼「くっ!エメリウムブーストビーム!」

 

 

ジードも負けじと反撃する。そしてジードスラッガーを足につける。

 

 

蒼「ブーストスラッガーキック!」

 

 

スタークに近づきブーストの乗った蹴りを与えた。

 

 

ス「くっ!ほぉぅ、やるなぁ」

 

すぐさまジードは別のボトルでフォームチェンジをする。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『プリミティブ! Yeah!』

 

蒼「ハァァ!」

 

 

スタークに攻撃するも、全て避けられ、逆に蹴られた。

 

 

ス「こんなものかぁ?」

 

蒼「くっ!まだだ!」

 

『Ready Go!』

 

 

ジードはレバーを回し、いつもの必殺技の構えを取る、がその力は両腕ではなく、右足にたまり、ジードはスタークに飛び蹴りをした。

 

 

蒼「ハァァ・・・、ハ!」

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「レッキングブレーイク!」

 

ス「クゥッ!」

 

蒼「ッ!何っ!」

 

ス「いいキックだ。だが!」

 

蒼「うわっ!」

 

 

スタークはジードの足を掴み、そのまま投げ飛ばした。だが、ジードはすぐにまたレバーを回し光線を放つ。

 

 

蒼「だったら」

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「レッキングバーストォォォ!」

 

ス「くっ!うわっ!」

 

 

スタークが吹き飛ばされると同時にボトルがジードの前に落ちた。しかも2本も。

 

 

?「ぅうわあぁぁ!」

 

蒼「!?」

 

叫び声が聞こえそちらを見ると1人の仮面ライダーが暴れていた。

 

 

蒼「これで行ってみるか」

 

 

今手に入れたボトル2本を使うことにした。

 

 

『ナイト!』『ムーン!』

 

『ベストマッチ!』

 

蒼「お!ベストマッチか!」

 

 

レバーを回すと、前に青い身体の騎士のような戦士と、後ろには優しさの化身のような戦士が現れた。

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ」

 

 

ジードは青い姿に変わった。

 

 

『衝撃のムーンナイト! アクロスマッシャー! Yeah!』

 

ス「実験の途中なんだよ。邪魔はさせない!」

 

 

スタークがジードを攻撃しようとするが、

 

 

蒼「お前こそ邪魔するな!」

 

 

レバーを回し、

 

 

『Ready Go!』

 

両手にエネルギーを溜め、その手を大きく回す。そして右の腰辺りで十字に組みスタークに向ける。

 

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「アトモスインパクト!」

 

 

衝撃波でスタークを吹き飛ばした。

 

 

ス「グアッ!」

 

 

スタークが倒れているうちに、ジードはジャンプして暴れているライダーの前に立った。ジードは構えた後にライダーを挑発する。すると案の定ライダーは、武器の薙刀を構えて突っ込んできた。

 

 

蒼「スマッシュビームブレード!」

 

 

ジードの右手首辺りから光の剣を出して、高速で移動しながら敵を斬る。敵もやり返そうとベルトを操作して攻撃しようとする。

 

 

『ソイヤ!マツボックリスカッシュ!』

 

 

武器の剣先にエネルギーを溜めて打ち込むも、ジードはそれを華麗にかわす。着地した後ジードは両腕を身体の前でクロスさせ、それを上に、腕を左右に回しながら身体の前に溜めた光を敵に送る。

 

 

蒼「スマッシュムーンヒーリング」

 

 

ライダーは光を浴びると身体から紫色のガスが出てきて、ライダーは倒れた。

 

 

ス「まさかネビュラガスを身体から取り出すとはなぁ」

 

『ライフルモード』

 

『アイススチーム』

 

ス「だが、証拠は消させてもらう」

 

 

そう言ってガスにめがけてライフルを撃つとガスが氷となり、破壊された。

 

 

ス「なぁジード、お前は何のために戦う?」

 

蒼「?」

 

ス「戦う意味だよ。それがなければお前は俺には勝てない。じゃあな!」

 

 

スタークはライフルからハンドガンに変え銃口から煙を出し、姿を消した。

 

 

蒼「俺の・・・戦う意味・・・」

 

 

公園にはジードだけになった。

 

 

 

 ---蒼空の家---

 

 家に帰ると海璃と5人の女子生徒がカフェで話していた。そして女子生徒たちには見覚えがあった。先程襲われていた5人だった。

 

 

香「あ!蒼空君だ!」

 

蒼「なんでいるの?」

 

沙「あ!久しぶり」

 

海「いや~、なんか意気投合しちゃって」

 

 

他の3人、花園たえ、牛込りみ、市ヶ谷有咲は自己紹介をして5人で『Poppin'Party』ということも知り話に加わってきた。

 蒼空は海璃を連れ出し、

 

 

蒼「おい、ジードのことは話してないだろうなぁ?」

 

海「え~、とぉ・・・実は・・・」

 

蒼「まさか!」

 

香「蒼空君ごめん!」

 

 

後ろから香澄が、

 

 

香「話しちゃった」

 

た「ジードってさっきのライダーのことで、それがあなたってこと、知ってるよ」

 

蒼「香澄!お前か!?」

 

 

そんな言い合いをしてると蒼空はあきらめた。

 

 

蒼「はぁ、最悪だ」

 

海「どこ行くの?」

 

蒼「地下だよ」

 

香「え!?地下があるの?」

 

蒼「ついてくんなよ」

 

 

そう言ってカフェを閉店して地下へ向かった。

 

 

海「みんな、行く?」

 

有「え!?今ついてくるなって」

 

海「蒼空の所には・・・ね。でも、別の場所ならいいでしょ?」

 

香・り・た・沙「「「「いいの?」」」」

 

海「うん!見せたいものもあるし」

 

 

そうして地下へ向かった。ちなみに蒼空は研究室、海璃たちは沢山の楽器が置いてある部屋に向かった。

 

 

香「わぁぁ!」

 

沙「すごい・・・」

 

有「ギター、ベース、キーボードにドラム、しかもバイオリンとかも」

 

海「すごいでしょ。ここでならライブの練習も出来る」

 

 

ポピパの5人は部屋を見て回った。

 

 

た「?これって・・・」

 

海「?おたえ、どうしたの?」

 

た「これって何かの曲?」

 

香「どれどれ~?」

 

り「いっぱいCDがある」

 

海「!懐かしいなぁ」

 

沙「誰のCDなの?」

 

有「アーティストの名前が書いてないけど」

 

 

その質問に対する答えが意外な答えだった。

 

 

海「全部蒼空が作った曲だよ」

 




ということで連続投稿です。前半やっぱりジードっぽかった。でも一応ビルドっぽいバトルシーンも入れたよ。(分かる人は分かる・・・はず)
 そして後半はバンドリっぽく・・・出来たかな(自信なし!)

 では、ボトル紹介します。
・ナイトフルボトル
 アクロスマッシャーに必要な有機物扱いの黄色のボトル。ベストマッチはムーンボトル。ウルトラマンジードでは、ヒカリカプセル。
・ムーンフルボトル
 同じくアクロスマッシャーに必要な無機物扱いの白色のボトル。ベストマッチはナイトボトル。ウルトラマンジードでは、コスモスカプセル。

バトルシーンは、ジード、ビルドの戦闘シーンを使っています。文章で分からない方はすみませんが、それぞれの本編探してください。


-追記
少し修正しました


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第5話 愛と平和

蒼「天っ才的頭脳を持つ桐生蒼空は仮面ライダージードとして戦いながら日々の生活を送っていた。そんな中、スタークに言われた『戦う意味』を考えながら、ポピパの5人と関わるのだった」

海「ねぇ、いつの間に新しいボトル手に入れたの?」

蒼「それは4話を見れば分かるからそれ見なさいよ」

海「面倒くさいから教えてよ!」

蒼「うるさいなぁ。もう第5話始めて」

海「無視するんだぁ、だったらあの事みんなに話すから」

蒼「え?ちょっと何を?」


 ---蒼空の家 研究室---

 

蒼「俺の戦う理由・・・」

 

 

 蒼空は1人考えていた。スタークに言われた言葉がずっと頭の中で鳴り響いていた。答えが見つからず、パソコンを立ち上げる。理由は前に見ていた小説『仮面ライダービルド』を見るためだった。だが、

 

 

蒼「あれ?無い・・・?」

 

 

その小説がなくなっていた。

 

 

蒼「最悪だ」

 

 

小説探しは諦めて、あるプログラムを開いた。そのプログラムは一切分からない。蒼空はそのプログラムを開けるパスワードを探し始めた。

 

 

 

 ---音楽部屋---

 

 海璃からとある発言が場の空気を換えた。

 

 

有「今、なんて・・・」

 

海「だから、そのCD全部蒼空が作ったんだよ」

 

ポピパ「「「「「えーーー!」」」」」

 

 

部屋に置いてあるCD全て蒼空が作った曲だった。基本はポップスだが、アップテンポのダンスナンバーからバラード、しまいにはファンクミュージックまで、色んな曲があった。

 

 

た「私、ファンクミュージック聞いてみたい!」

 

沙「あ、私も!」

り「私も聞きたい」

 

海「じゃぁ、これにしよっと」

 

 

そう言って1枚のCDを出し、それを音楽用のパソコンに入れた。曲調は和でもあり、ロックな感じもするファンクだった。曲名を見ると、すごく長かった。

 

 

香「これ、なんて読むの?」

 

有「私は英語なら読めるけど・・・」

 

海「『one more purple funk…-硬命 katana-』この漢字はこれで『かたな』って読むんだって」

 

有「無理矢理な気がするけど・・・」

 

海「蒼空に聞いたんだけど、『ファンクだからいいの』って返ってきたよ」

 

有「へー」

 

 

有咲と後ろで聞いていたりみと沙綾は苦笑していた。だが、香澄とたえは曲に集中していて話を聞いていない。

 

 

有「って香澄!お前質問しといて聞いてないってどういうことだよ」

 

香「だって~。曲が気になっちゃって」

 

 

その後ポピパは気になった曲を探しては流して聞き入るっていうことを何度もしていた。

 

 

 

蒼「はぁぁ、結局分からずじまいか」

 

 

パソコンをスリープモードにして研究室を後にした。ふと音楽部屋が気になり開けると、なぜかポピパ5人と海璃がいた。

 

 

蒼「はぁぁ、お前ら何して・・・」

 

 

蒼空の言葉が途中で止まった理由は流れていた曲だった。楽しそうに歌っているのが記憶を失う前の蒼空の声であり、記憶を失った後の蒼空にもその気持ちが何となく分かった。

 

 

香「蒼空君!私たち蒼空君の曲気に入ったの!」

 

 

香澄の言葉で幻想な曲の空間から現実に戻された蒼空は取りあえず香澄の言葉を聞いた。

 

 

香「それでね!新しい挑戦ということで蒼空君の曲を何曲かカバーさせてほしいの!」

 

 

その言葉全員が耳を疑った。

 

 

有「おい香澄!そういうのはみんなに相談してから」

 

た「いいんじゃない?」

 

有「おたえまで・・・」

 

 

有咲が香澄に軽い説教してる途中でたえが言葉をはさんだ。

 

 

沙「私も今回は香澄に賛成かな?」

 

り「私も蒼空さんの曲弾いてみたい」

 

蒼「・・・はぁぁ、分かった。取りあえずお試しで1曲だけだ。カバーする曲は俺が選ぶ。そして、1週間練習して俺に聴かせろ。俺の判断で結果が悪かったら、この話は無しにする。いいな?」

 

た「!はい!」

 

香「やったー!」

 

り「でも、1週間でできるかなぁ」

 

蒼「分からないところは聞きに来い。教えてやるから」

 

ポピパ「「「「「はい!」」」」」

 

 

そうして5人に楽譜を渡して解散となった。

 

 

海「ちょっとポピパに期待してるの?」

 

蒼「さぁな」

 

刃「ただいまー」

 

蒼「あんたの家じゃないって」

 

海「お帰り~」

 

刃「あぁ、君が海璃ちゃんね、よろしく!」

 

蒼「刃さん、今日疲れたで飯作って」

 

刃「お前・・・」

 

海「あはは・・・」

 

 

 

 こうして1週間ポピパのメンバーは毎日と言っていいほど蒼空の家に来ていた。カフェで教えたり、マスターがいる時は音楽部屋に行って実際に楽器を使いながら教えた。楽器は何故か弾けた。多分身体が覚えているからだろう。

 

 

 

 そして1週間後、ポピパは学校で終わり次第蒼空の家に来ることになっている。だが家にはカフェで働いている海璃とそれを手伝っている刃野だけだった。蒼空はとある場所に向かって走っていた。場所は先週スタークと戦った場所だった。

 

 

ス「よぉ!遅かったなぁ」

 

蒼「はぁ、はぁ。何でここにいる?」

 

 

仕事中に公園で怪物が暴れているとの噂を聞いた蒼空はその公園に駆け付け、今に至る。

 

 

ス「決まってるだろ。『戦う理由』を聞きに来たんだよ」

 

蒼「そんなことのために・・・!」

 

 

ビルドドライバーを巻き、

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『覚悟のスペシウムジード! プリミティブ! Yeah!』

 

蒼「行くぞ!」

 

 

ジードは構えを取り、スタークに攻撃を仕掛ける。だがスタークはライフルにボトルを装填する。

 

 

『フルボトル! スチームショット! フルボトル!』

 

 

スタークはライフルからレーザーを撃った。

 

 

蒼「!?うわっ!」

 

 

ジードは間一髪でかわす。

 

 

蒼「なんだよ今の!?」

 

ス「エメリウムボトル。これには別の世界でいう『ウルトラマンゼロ』の力が宿っている。まともに食らわない方がいいぞぉ」

 

 

と言いながらスタークは打ち続ける。ジードはかわしながら近づき攻撃しようとしたが、レーザーを受けてしまった。スタークが1枚上手だった。

 

 

ス「前にも言ったはずだ。戦う意味を持たないお前は俺には勝てない」

 

蒼「・・・」

 

 

その時、蒼空はあることを思い出していた。夢で見たビルド。彼、桐生戦兎は愛と平和のために戦っていた。自分にはあるのだろうか?そう思っているとこの1週間のことを思い出した。ポピパと笑いながら曲を教えたり他愛のない話をしたりと、くだらなく思えるがすごく平和的で音楽や友に対しての愛があふれていた。気がする・・・。

 

 

蒼「・・・。はぁ、まさかアイツらで見つけちまうとは・・・。俺は、」

 

 

ジードは立ち上がり、

 

 

蒼「愛と平和のために戦う。桐生戦兎の思いを受け継いで戦う。このベルトと共に。それが・・・仮面ライダージードだ!」

 

 

すると、ジードの右手に力が集まる。

 

 

『ジードクロー!』

 

 

力は新たな武器となった。

 

 

蒼「これは・・・。よし!」

 

 

グリップを1回押すとクロー部分が回り、赤いボタンを押す。

 

 

蒼「はぁぁぁ、『クローカッティング!』」

 

ス「グゥゥ・・・グアッ!なんだと!?」

 

 

クローからエネルギーを飛ばしスタークに命中した。

 

 

蒼「これなら・・・」

 

 

蒼空は黄色と白のボトルを出し、

 

 

『ナイト!』『ムーン!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『アクロスマッシャー! Yeah!』

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

ス「くっ!」

 

スタークがライフルからレーザーを撃つも、クローではじかれ、2往復スタークを横切りながら高速で攻撃した。

 クロー部分の真ん中を押し込むと爪が開いた。

 

 

『シフトイントゥマキシマム!』

 

 

グリップを3回掴みボタンを押す。

 

 

蒼「ハァァ、『ディフュージョンシャワー!』」

 

 

クローから出てきたエネルギーは、スタークの上で広がり、光の雨となりスタークに落ち、スタークを中心に爆発した。その衝撃でジードの手にエメリウムボトルが飛んできた。

 

 

蒼「よし!ボトルゲット!」

 

ス「ふぅ、これでお前に渡すボトルは全て渡したぞ。感謝してもらわないとなぁ」

 

 

立ち上がりながらこう言う。

 

 

 

 

ス「流石は、『アイツ』の息子だ」

 

 

 

 

蒼「アイツ?」

 

ス「お前はそのうち『ビルド』の力を手に入れる」

 

 

スタークは銃を構え、

 

 

ス「じゃあな」

 

 

姿を消した。

 

 

蒼「・・・どういうことだ?」

 

 

 

 ---蒼空の家 音楽部屋---

 

 ポピパの5人は楽器を準備をした。

 

 

香「よし!初のファンクミュージックカバー・・・行くよ!」

 

蒼「まだ認めてないけどな」

 

香「じゃぁ、聞いてください。『YOUR MOTHER SHIP』!」

 

演奏が始まった。はじめはきちんと演奏していたが、テンションが上がってきたのか、真面目ながらも楽しく演奏し始めてきた。途中から香澄やたえがCDにあった歌詞がないところもメロディに合わせて歌っていた。

 そして曲が終わった。

 

 

香「どうだった?」

 

蒼「・・・悪くはなかったが、まだ技術面では少し修正したい箇所が何ヶ所もあるし、ファンクとロックを合わせた曲がどちらかといえばロック寄りだったかな。特に最初の方が。記憶がないけど何となく自分のファンクがどういうのか分かってるつもりだ。だから言うがファンクミュージック、技術では赤点に近いかな」

 

香「そんな~」

 

た「じゃあ、カバーは無し?」

 

 

5人が落ち込んでいると蒼空が、

 

 

蒼「ちゃんと人の話を聞いてたか?」

 

有「ま、私たちには向いてないってことだろ?」

 

蒼「はぁ・・・。先週カバーの件、なんて言ったか覚えてるか?」

 

り「うん。悪かったらカバーの話は無くすって」

 

蒼「で、今俺が最初の方になんて言ったかは?」

 

沙「えっと~、確か・・・」

 

蒼「『悪くはなかった』っと言ったつもりだが?」

 

香「え?じゃ、じゃあ!」

 

蒼「合格だ」

 

 

その言葉で5人が喜んだ。

 

 

有「でもなんで?技術力は足りないって」

 

蒼「俺が大切にしてるのは、楽しむこと。それが出来ていたから合格にしただけ」

 

香「ありがとうございます!」

 

た「あ!私、もう1つカバーしたいのあるんだ」

 

蒼「それは今の曲がもう少し上手くなったらな」

 

香・た「「は~い」」

 

沙「じゃあ蒼空、お手本で一緒に歌って?」

 

蒼「え!?」

 

香「あ、それいい!」

 

 

こうしてポピパは少しずつながら蒼空の曲のカバーが許され、このテンションでもう1度、今度は蒼空も一緒に歌って過ごすのだった。

 

 

 

 ---蒼空の家 研究室---

 

 蒼空たちが歌っている最中、研究室ではある男が歩いていた。

 

 

刃「おい!何をしている!」

 

 

刃野が問いかけた相手は、スタークだった。

 

 

ス「何って、見ての通り次の段階に進む準備だよ」

 

 

手には中が見えるアタッシュケース。見えたのは、フルボトルだった。

 

 

刃「まさか・・・蒼空に渡す気か」

 

ス「当然だ。アイツにはもっと強くなってもらわないと困る。いや、『アイツら』、か」

 

刃「・・・たとえそういう運命だとしてもあの子たちを危険な目に合わせるわけにはいかない」

 

ス「・・・1つ教えてやる。『この世界』のビルドシステムを作ったのは、

 

 

 

蒼空だよ」

 




 久しぶりの投稿な気が・・・。楽しみにしていた方(いるかどうか分からないけど)、ごめんなさい。
 とりあえず、当分戦闘シーンはジードの戦闘シーンではありません。ビルドかオリジナルの予定です。


 ようやくフォームのバリエーションが増やせる・・・。


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第6話 ビルドの力

蒼「仮面ライダージードで天っ才的頭脳を持つ桐生蒼空は日々の生活を送っていた。そんな中、Poppin'Partyと出会い、蒼空は戦う理由を見つける」

香「ねぇねぇ、このコーナーって何なの?」

蒼「コーナーとか言わないの。一応台本があるんだから」

香「あ!これってアフレコっていうんだよね?」

蒼「あーもう!誰だよこんなバカにあらすじ紹介させようとしたやつ!はぁ、じゃあもう第6話始めて!」


 ---蒼空の家 研究室---

 

 ポピパとの出来事を終えてその次の・・・昼。仕事の合間に、研究室に来ていた。

 

 

蒼「ようやく来れた・・・」

 

 

 昨夜研究室に行こうとしたがポピパ・・・いや、香澄とたえに振り回されて部屋に入ろうとしなかった。

 だが、少し変化があることに気づいた。

 

 

蒼「あれ?プログラムが開いてる・・・」

 

 

 今まで開かなかったロックが解除されていた。

 

 

蒼「いったい誰が?でも・・・」

 

 

疑問はあるがビルドのことを調べ始めた。その時、ロッカーが急に開いた。

 

 

蒼「え・・・?」

 

 

そのロッカーに近づくとその中にはアタッシュケースがあった。その中を見ると、フルボトルが20本、それと1つのアイテムが入っていた。

 

 

蒼「ボトル?」

 

 

そのうちの1本をドライバーに挿すとベルトが反応した。

 

 

『ラビット!』

 

蒼「うおっ!」

 

 

すると、

 

 

『~~~♪』

 

蒼「ぅおっ!びっくりした~」

 

 

アイテムが鳴っていた。よく見るとビルドのアイテム『ビルドフォン』だった。画面には『スターク』と書いてあった。とりあえず電話に出た。

 

 

蒼「・・・スタークか」

 

ス『ようやく見つけたようだなぁ』

 

蒼「あんたに聞きたいことがある」

 

ス『だったらそのケータイのナビに従って来い。そこで待ってる』

 

蒼「・・・いくしかないか」

 

 

蒼空はスタークのいるところに向かった。カフェは海璃に任せて。

 

 

 

 ---河川敷 スタークとの集合場所---

 

蒼空が来た時、辺りには誰もいなかった。

 

 

蒼「・・・。スターク!いるんだろ!」

 

ス「やれやれ・・・。身を隠すのも楽じゃないなぁ。よぉ!昨日ぶりか?」

 

 

蒼空が呼んだらスタークが煙から現れた。

 

 

蒼「色々聞きたいことがある。ビルドのこととか」

 

ス「俺のこととか?」

 

蒼「!・・・あぁ」

 

ス「いいだろう。教えてやるよ。まずは・・・。そうだなぁ。まずはお前の家にボトルを置いてプログラムのロックを解除したのは俺だ」

 

蒼「いつ俺の家に入ったんだよ・・・?」

 

ス「そりゃあお前があの5人と楽しんでいるときになぁ」

 

蒼「なるほど。つまりは刃さんとも繋がっているわけだ」

 

ス「?何が言いたい?」

 

蒼「今日ある夢を見てな。ビルドの世界でカフェのマスターがスタークだった、っていう夢を見たんだ」

 

ス「・・・。何が言いたい?」

 

蒼「スターク、あんたはこの世界の石動惣一なんだろ?」

 

ス「・・・。根拠は?」

 

蒼「最近カフェに来ない理由。あれはジードの成長という内容か?」

 

ス「ま、理解してるならいいか」

 

 

スタークが変身を解除した。

 

 

石「確かに俺がスタークだ」

 

蒼「だろうな。だったら」

 

『~~~♪』

 

蒼「ん?」

 

石「ビルドフォンだよ。お前の携帯の情報を全てそれに入れてある」

 

蒼「用意周到だな」

 

 

呆れながら電話に出る。連絡してきたのは香澄だった。

 

 

蒼「もしもし。ってかお前今学校だろ」

 

香『そうだけど!学校に怪物が出たの!』

 

蒼「何!?分かった。すぐ行く」

 

 

電話を切って学校に向かおうとすると、

 

 

石「ビルドフォンを使え」

 

蒼「バイクで行けってか?免許ないんだけど」

 

石「そういうと思ったよ。ほら!」

 

 

石動は何かを蒼空に投げた。

 

 

蒼「これは・・・免許証?」

 

石「刃野に頼んだんだ。これで納得か?」

 

蒼「・・・俺、まだ免許取れない気がするんだけど」

 

石「そこは気にするな。ほら、行ってこい」

 

蒼「・・・あんたは信じていいんだな?」

 

石「そこはお前次第」

 

蒼「・・・分かった」

 

 

ビルドフォンにボトルを挿し、道路に投げる。

 

 

『ビルドチェンジ!』

 

 

マシンビルダーに乗り、花咲川女子学園に向かった。

 

 

 

 ---花咲川女子学園 玄関前---

 

 怪物が現れてみんなパニックになっていた。すぐにバイクの音が近づいてきた。

 

 

香「あれって・・・」

 

有「香澄!ってあれは・・・」

 

 

来たバイクは普通は見ない形だった。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『プリミティブ! Yeah!』

 

蒼「ハァァ!」

 

 

バイクでスマッシュを吹き飛ばし、バイクから降りた。

 

 

蒼「後は任せろ!」

 

香「あ!蒼r・・・じゃなかった、ジード!」

 

 

ジードは構え、スマッシュに飛び膝蹴りをかました。だが、今回のスマッシュは全然攻撃が効いていなかった。

 

 

蒼「効いてない!?だったら・・・」

 

 

取り出したのは赤と青のボトルを取り出した。

 

 

蒼「いけるか?」

 

 

少し考えて、

 

 

蒼「あーもう!ジーっとしててもドーにもならねぇ!」

 

 

ボトルを振り、ドライバーに挿した。

 

 

『ラビット!』『タンク!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ」

 

 

前後に赤と青の半身が現れ、ジードで合わさる。

 

 

『鋼のムーンサルト! ラビットタンク! Yeah!』

 

 

ジードはラビットタンクフォームになれた。

 

 

蒼「おお!出来た!」

 

 

攻撃をすると、攻撃が効いていた。だが、パワーが強いため少し押されていた。

 

 

蒼「だったらこれで・・・!」

 

『ゴリラ!』『ダイヤモンド!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ジードは姿を変えた。

 

 

『輝きのデストロイヤー! ゴリラモンド! Yeah!』

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

左腕でスマッシュの攻撃を防ぎ右腕で攻める。

 

 

蒼「これでフィニッシュだ!」

 

 

レバーを回すとスマッシュが岩を投げつけた。だが、ダイヤモンドの力で岩がダイヤモンドに変わった。

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

ダイヤモンドを左腕で殴り粒になりスマッシュに当

てた。

 

 

蒼「ふぅ。あっ、でも空のボトルが無い・・・。ん?」

 

 

スマッシュが立ち上がる。だが、様子が変だった。

 

 

蒼「ん?」

 

 

スマッシュが姿を変えた。姿はまるで鹿の様だ。

 

 

蒼「・・・。うそーん・・・」

 

 

スマッシュが攻撃してきた。さっしをきより少し強くなっていた。

 

 

蒼「くっ!どうなってんだ?!とりあえずこれで!」

 

『ラビット!』

タンク!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ラビットタンク! Yeah!』

 

蒼「くっ!この!」

 

 

ジードは反撃した。

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

右足で地面を蹴るとそこだけ穴が開いてその中に落ちた。地面ごと上がった。その上にジードが立っていた。グラフもスマッシュを押さえつける形で現れていた。ジードは飛び上がり、スマッシュに飛び蹴り、俗に言うライダーキックを決めた。

 

蒼「本当ならスマッシュの成分を抜き取らないといけないけど・・・」

 

 

よく見るとそこには学生と1本のボトルがあった。

 

 

蒼「?おかしい・・・。このボトル・・・」

 

 

そのボトルには鹿のような絵があった。

 

 

 

?「見つけました!」

 

蒼「?」

 

 

そこには水色の髪の女子高生がいた。

 

 

?「そのドライバーとボトルを回収します」

 

蒼「え?」

 

 

その少女はドライバーと、1つのアイテムを取り出し、

 

 

?「変身」

 

『メロン!』

 

『ロックオン』

 

『ソイヤ!』

 

『メロンアームズ!天下御免!』

 

 

少女は仮面ライダーに変身した。

 

 

?「私が、氷川紗夜が目的を果たします。」

 

蒼「・・・うそーん・・・」

 

 




 というわけで最後に紗夜出しました。バンドリメンバーをあと何人か変身させます。
変身するライダーはその時決めます。
 今回とは関係ないけど前回出した曲名、ENDRECHERIさんの曲です(知らない人は調べてみてください)。ちなみにキンキ2人とも好きですけど。
 そのうち、アンケート取ろうと思います。内容はビルドのボトルでのトライアルフォームについてです。
 感想、誤字脱字報告、お待ちしております。


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第7話 運命の歯車

蒼「仮面ライダージードで、天っ才的頭脳を持つ桐生蒼空は、自分の家の研究室からフルボトルを見つけ、そのボトルを使って花咲川女子学園に現れたスマッシュを倒すのだが・・・」

海「ねぇ!何で勝手に外に出て行ったの?!」

蒼「しょうがないでしょ!色々事情があるんだから」

海「っていうか前回私のセリフ一言も無いのが一番おかしいと思うけど!」

蒼「だって台本がそうだったから。もういいや。第7話始めて」


 ---花咲川女子学園---

 

紗「あなたの持つドライバーとボトル、私が、氷川紗夜が回収させて頂きます」

 

蒼「・・・うそーん・・・」

 

 

紗夜は腰にセットしてあった刀、『無双セイバー』を右手に、左手には巨大な盾を構えて、

 

紗「行きます!」

 

蒼「え!?ちょっと待てよ!?」

 

紗「はぁぁぁ!」

 

蒼「危ね!」

 

 

ジードは咄嗟にドリルクラッシャーを出して、攻撃を受け止めた。ドリルクラッシャーと無双セイバー、2つの武器がぶつかり合い、火花を散らす。

 

 

蒼「このドライバーとボトルを頂くだと?ふざけんな!これは俺の物だぞ!」

 

紗「いえ!」

 

 

紗夜は攻撃しながら回収する理由を話す。

 

 

紗「それはこの学園の物です。これが無ければ羽丘女子学園と星宮学院から攻撃を受けることになります。そうなると、この学園はすぐに壊される。それを防ぐために『ビルド』が必要なんです!」

 

 

勢い良くジードを斬りつけた。

 

 

蒼「くっ!はぁ、はぁ・・・。学校で戦争でもするのか?馬鹿馬鹿しい。悪いが俺はお前に付き合ってる暇はないんだよ」

 

 

そうしてバイクに乗ると、

 

 

蒼「じゃあな!」

 

紗「逃がしません!」

 

 

バイクで紗夜の上を飛び、そのまま学園を去っていった。

 

 

紗「・・・!」

 

 

 

 ---暗い通路---

 

 1人の男が走っていた。

 

 

?「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 

何かから逃げているように走っていく。

 

 

 

 ---蒼空の家 カフェスペース---

 

蒼「ただいまー」

 

海「蒼空!どこ行ってたの!?」

 

蒼「えっと・・・。ていうか、客1人もいないのかよ」

 

海「話をそらさない!」

 

 

蒼空はため息をつきながら、コーヒーを淹れて客用の席に座り、さっきまでの出来事を話す。

 

 

海「マスターが、スターク・・・」

 

蒼「・・・あぁ。そして、スタークが研究室のパソコンのロックを解除して・・・」

 

 

蒼空はテーブルにボトルを出した。

 

 

蒼「このボトルを置いていった」

 

海「これって・・・」

 

蒼「ビルドに必要なボトルだ」

 

海「でも、何でこれを?」

 

蒼「さあな。でも、この事を知る人物はさっき知った俺とお前、それともう1人・・・」

 

刃「よぉ!コーヒーくれるか?」

 

 

刃野が間の悪いタイミングでカフェに来た。

 

 

蒼「・・・丁度いいタイミングだ。海璃、アイツが石動惣一がスタークだと知っているもう1人の人物だ」

 

刃「何で石動のことを・・・。それって・・・」

 

 

刃野が見た先には、フルボトルがあった。

 

 

蒼「やっぱり知ってるんだ・・・」

 

刃「・・・あぁ、そうだ。お前の免許証を用意したのも俺だよ」

 

蒼「やっぱり・・・。で、スターク、いや、石動の目的は分かるのか?」

 

刃「・・・。いや、それは分からない」

 

海「え?分からないの?」

 

刃「まぁ、石動は自分の目的を話さなかった。でも、蒼空の成長を今の目的としているらしい」

 

蒼「へー」

 

 

どうでもいいような返事をしてコーヒーを飲むと、嫌な気配を感じた。

 

 

蒼「スマッシュか・・・」

 

刃「行くのか?」

 

蒼「・・・ああ。今の俺はLove&Peaceのために戦う仮面ライダージードだから」

 

 

蒼空は外に出てビルドドライバーを巻く。

 

 

『タカ!』『ガトリング!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『天空の暴れん坊! ホークガトリング! Yeah!』

 

蒼「行ってくる」

 

海「いってらっしゃい」

 

 

ジードはホークガトリングフォームで飛んで行った。

 

 

刃「君は強いね」

 

海「そうかな?でも、今の私にはこうすることしか出来ないから」

 

刃「・・・そうか」

 

海「さ、コーヒー飲も!」

 

 

2人は蒼空を見送った後カフェに戻りコーヒーを飲みながら帰りを待つことにした。

 

 

 

 ---羽丘女子学園付近 工場跡地---

 

?「おおおりゃぁぁ!」

 

 

1人の男が人を殴っていた。いや、人ではなくスマッシュを。もちろんスマッシュはビクともせず、男を殴り返す。

 丁度その上空にはジードがいた。

 

 

蒼「見つけた!」

 

 

すると、ベルトから銃を取り出した。

 

 

『ホークガトリンガー!』

 

 

ジードはホークガトリンガーをスマッシュにめがけて撃つ。近くに人がいたため目くらまし程度にだが。

 

 

蒼「よっと!おい、大丈夫か?」

 

?「あんたは?」

 

 

男の方を向きながら

 

 

蒼「仮面ライダージード。あの怪物は俺が倒すから下がってろ」

 

?「あぁ・・・。っ!」

 

 

ふと男の目に入ったのは、ベルトに挿さってるボトルだった。

 

 

?「お前も人体実験を受けたのか?」

 

蒼「え?」

 

?「お前も人体実験を受けたのかって聞いてるんだ!それとも、アイツらの仲間か?」

 

蒼「人体実験・・・」

 

 

蒼空の脳裏に浮かんだのは、夢のビルドのことだった。

 

 

蒼「まさか・・・。お前の名前は?」

 

?「え?ば、万丈龍哉(ばんじょうりゅうや)だけど。それが何だよ!?」

 

蒼「万丈・・・」

 

その名前を聞いて蒼空は憶測を考えた。夢のビルドの万丈と今目の前にいる万丈は関連性があるのかと。

 

 

龍「ってそれより!アイツどうする気だ!?」

 

蒼「はっ!ま、まあ何とかするさ」

 

 

スマッシュとの戦闘を開始した。ホークガトリンガーで迎え撃つもスマッシュは素早く動きながら、爪で攻撃してくる。

 

 

蒼「くそ!早いと狙いが・・・。うわっ!」

 

 

弾丸が殆ど当たってない。

 

 

蒼「だったらこれで」

 

 

2本のボトルを取り出し、いつも通り振る。そして、ドライバーにセットする。

 

 

『ライオン!』『掃除機!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『たてがみサイクロン! ライオンクリーナー! Yeah!』

 

 

ジードはライオンクリーナーフォームに姿を変えた。

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

掃除機の力でスマッシュを近づけライオンの腕で攻撃していく。

 

 

蒼「これでフィニッシュだ!」

 

 

ジードはレバーを回しながら掃除機をフル回転させて

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「ハァァ・・・、ハァ!」

 

 

ライオンの形をしたオーラをスマッシュに打ち込んだ。

 ジードはプリミティブフォームに姿を変えてスマッシュの下に行く。そこにはやはり男子生徒と1本のボトルがあった。

 

 

蒼「今度はトラかぁ」

 

 

ボトルを手に持ち、万丈の所へ向かう、が

 

 

「万丈龍哉!」

 

 

ジードと龍哉が声のする方を向くと、警察ととある学校の教師たちがいた。

 

 

「大人しく学園に戻りなさい!」

 

龍「嫌だ!俺は戻らねぇ!戻ったら、またアイツらに、人体実験に・・・」

 

蒼「・・・」

 

龍「信じてくれよ!俺はバカだけど、誰かを傷つけるようなバカなことはしないんだよ・・・」

 

 

龍哉は悔しそうに泣きながら地面に座りこむ。

 

 

蒼「・・・」

 

 

すると、ジードが、

 

 

蒼「はぁぁ、最悪だ・・・」

 

龍「?」

 

蒼「俺は今日という日をきっと後悔する」

 

 

そう言ってビルドフォンにボトルを挿して横に投げる。

 

 

『ビルドチェンジ!』

 

龍「!?」

 

蒼「乗れ」

 

龍「え?」

 

蒼「ん?乗れよ!」

 

 

ヘルメットを龍哉に投げバイクに乗せ走り出した。

 

 

「万丈龍哉を逃がすなー!」

 

 

警察たちを振り切り、蒼空の家の近くの公園に着いた。そして、変身を解除した。

 

 

蒼「ふぅ、何とか逃げきれたなぁ」

 

龍「・・・何で助けた?」

 

蒼「・・・俺はお前を信じた。ただそれだけだ」

 

龍「・・・」

 

蒼「バカは自分のことをバカとは言わないんだよ」

 

 

蒼空は続けてもう一言言う。

 

 

蒼「ま、ズボンのチャックは全開だけどな」

 

龍「え?うおっ!マジか!」

 

 

すぐさまチャックを閉める。

 

 

龍「いつから!?」

 

蒼「えーと、会った時から」

 

龍「そんな前から?!何で言わなかったんだよ!」

 

蒼「どこで言うんだよ。自分で気づけよ、バーカ」

 

龍「バカってなんだ、バカって!」

 

 

一瞬いい雰囲気だったがすぐにその空気が崩れ、周りからは見てるとじゃれ合い始めた。

 

 

 

 —この出会いが、蒼空、龍哉、そして海璃の3人の運命を大きく動かす—

 

 




 ようやく筋肉バカ枠を出せたよ。設定上メインヒロインは海璃なんですけど・・・龍哉がねぇ・・・。まぁその辺は追々
 一応活動報告にアンケート用意したのでぜひ感想、誤字脱字等も一緒にお願いします。



 そのうち前のストーリーを修正するかもです


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第8話 ライブ

蒼「仮面ライダージードで、天っ才物理学者の桐生蒼空は、スタークから渡されたボトル20本でビルドの力を手に入れた。そんな中、学校を抜け出した極悪非道な万丈龍哉と出会い・・・」

龍「誰が極悪非道だ!?俺は人体実験をする奴らから逃げてきたんだ!」

蒼「そう言ってわんわん縋るもんだから心優しーい俺は、なんと警察を敵に回してコイツと逃げてしまいました」

龍「っていうかいつ物理学者っぽいシーン出るんだよ」

蒼「さぁ、どうなる第8話!」

龍「誤魔化したよ・・・」



 ---夜 とあるアパート付近---

 

蒼「準備はいいか?」

 

龍「おぉ」

 

蒼「よし、行くぞ」

 

 

 蒼空と龍哉はとあるアパート、ていうか龍哉が住んでいるアパートに来ていた。まるで侵入する形で。理由はアパートの周りに星宮学院の警備ロボットがいたから。蒼空たちは警備を潜り抜け、龍哉の部屋に入った。

 

 

龍「何とかなった~」

 

蒼「おい、電気はつけるなよ」

 

龍「お、そうだった」

 

 

ここに来た目的は龍哉の衣服を出来るだけ持ち出すこと。服を着替えながら持ち出す準備をしている龍哉を横目に蒼空はあるものを見つけた。

 

 

蒼「おい万丈」

 

龍「うん?」

 

蒼「このトロフィーって・・・」

 

龍「あぁ、中学までにボクシングで勝ち取ったトロフィーだ」

 

 

殆どが金メダルだった。

 

 

蒼(やっぱり、コイツは・・・)

 

 

そう考えてるとドアの方から声が聞こえた。

 

 

「おい!誰かいるのか?」

 

龍「ヤバい、バレた」

 

蒼「荷物は?」

 

龍「準備OKだ」

 

蒼「よし・・・」

 

 

すると、ビルドドライバーを装着、紫と黄色のボトルを取り出し、ドライバーに挿す。

 

 

『忍者!』『コミック!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身」

 

『忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! Yeah!』

 

 

蒼空はニンニンコミックフォームに変身し、ドアの近くへ。

 

 

蒼「そうだ。ほれ」

 

龍「おぉ。ん?なんだこれ?」

 

蒼「ドラゴンボトルだ。そいつを振ればある程度ロボットたちと戦える」

 

龍「・・・。分かった」

 

蒼「よし、行くぞ!」

 

 

その合図でドアを思いっきり開け2人は逃走した。だが目の前に複数の警備ロボットが待ち構えていたが、ジードは4コマ忍法刀を取り出し、トリガーを3回押して風を周囲に巻き起こした。

 

 

『風遁の術! 竜巻斬り!』

 

 

すぐさま別のボトルでフォームチェンジした。

 

 

『パンダ!』『ロケット!』

 

『ベストマッチ!』

 

蒼「ビルドアップ!』

 

『Are You Ready?』

 

『ぶっ飛びモノトーン! ロケットパンダ! Yeah!』

 

蒼「行くぞ!」

 

龍「え?うおおおおお!?」

 

 

右腕で龍哉を担いで、左腕のロケットでその場を離れた。

 

 

 

 ---次の日 蒼空の家---

 

 海璃たちに事情を話し、龍哉も家に住ませるようにした。ただし、カフェで働くのは午後4時まで、つまり、高校が終わるまでだった。

 そんな生活を約1週間、ある日海璃が急に16時に店を閉めたいと言い出した。

 

 

蒼「なんで16時なんだよ!」

 

海「実は、ポピパのライブをみんなで見に行こうと・・・思って・・・・・・」

 

 

蒼空が呆れていた。龍哉は首をかしげていた。海璃は申し訳なさそうに言った。

 

 

蒼「はぁ、分かったよ。じゃあ、今日は16時までな」

 

海「・・・!ありがとう!」

 

 

笑顔でそういうと少し離れ「やった~!」と喜ぶ海璃。だがチケットが3枚あった。

 

 

龍「俺も一緒に行っていいか?」

 

蒼「え?お前、音楽興味あるの?」

 

龍「いや、でももしかしたら人体実験をした奴らがいるかもしれないだろ?」

 

蒼「普通いねーよ。まぁいいや。一緒に行くか」

 

 

そうして海璃と龍哉は少しウキウキしながら仕事をしていった。

 

 

 

 ---ライブハウス CiRCLE---

 

 ポピパのライブを見に蒼空たちはCiRCLEに来ていた。

 

 

蒼「ここが『さーくる』か・・・。間違えた『CiRCLE』だった」

 

海「崩壊させないでね・・・。多分ここの人泣くから」

 

龍「?何の話だ?」

 

蒼「軽いメタ発言だ。気にするな」

 

 

中に行くと沢山の人がいた。今日の出演バンドの中で『Afterglow』と『Roselia』が人気だった。

 

 

海「あ!もうすぐポピパだって」

 

龍「よし!行こうぜ!」

 

海「おー!」

 

 

テンション高く客席に行く2人と、

 

 

蒼「テンション高すぎだろ・・・」

 

 

テンションの低い蒼空が歩いていった。

 

 

 

 ---同時刻 羽丘女子学園---

 

 2年生と3年生にある資料が渡され、廊下で2人の生徒が話していた。

 

 

リ「ねぇ友希那、この『フルボトル』って・・・」

 

友「えぇ、あの時の物に似ている・・・」

 

 

湊友希那と今井リサ。約1年前、怪物に襲われ『仮面ライダービルド』に助けられた2人だ(詳しくはプロローグを)。

 資料にはフルボトルの使用方法と使う『相手』が書いてあった。その『相手』とは、

 

 

友「詳しくはここの先生たちか、この・・・『仮面ライダージード』に聞けば分かるかもしれないわね」

 

リ「そうだね・・・」

 

 

2人が知りたいことは、何故自分たちが怪物に狙われたのか、そして、ビルドは友希那に何をしたのか・・・。

 

 

 

 ---CiRCLE ライブステージ---

 

 ポピパの演奏中、海璃と龍哉は大はしゃぎ、蒼空は驚いた。技術はまだまだな部分もあるけど、人の心を動かす何かがあった。その後、ポピパの楽屋に行く。

 

 

海「みんな、お疲れ~」

 

香「あ!海璃~!」

 

沙「あれ?後ろの人は?」

 

 

蒼空たちの後ろにはサングラスと帽子を身に着けた龍哉がいた。

 

 

龍「あ?あぁ、俺は万丈龍哉だ」

 

た「・・・。あ!思い出した。脱走犯」

 

り「え!?ど、どうしよう?」

 

有「お、お、落ち着け!と、とりあえず警察に・・・」

 

龍「俺は」

 

蒼「まぁ待てって。事情は話すから」

 

 

龍哉のことを面倒くさく簡単に説明した。ポピパは大体納得した。

 

 

香「で、どうだった?私たちのライブ」

 

蒼「まぁ良かったと思うぞ」

 

海「うん!みんな最高だったよ!」

 

た「良かった~」

 

 

すると楽屋の外が少し騒がしくなった。

 

 

沙「どうしたんですか?」

 

 

沙綾がスタッフに聞くと

 

 

「Roseliaがまだ揃ってなくて・・・」

 

龍「Roselia?」

 

海「今日出るバンドの1つだよ」

 

有「でも、珍しいなぁ。あのRoseliaがねぇ・・・」

 

香「私たちで間を持たせよう!」

 

有「でも、どうやって?」

 

香「もちろん!ライブだよ!」

 

沙「ってさっきライブしたじゃん。もう1回同じようなのするの?」

 

香「違うよ。今回は・・・蒼空も、一緒だよ」

 

蒼「・・・・・・は!?」

 

た「なるほど」

 

蒼「いやいや、ダメだろ」

 

た「どうして?」

 

蒼「ここって一応ガールズバンドの聖地なんだろ?男の俺が行くのは・・・」

 

香「大丈夫!」

 

蒼「どこがだよ!?」

 

海「まぁまぁ、とりあえず万丈のサングラスと帽子」

 

蒼「出させる気かよ・・・」

 

 

という訳でPoppin'Party+ENDRECHERIがこの場限りの結成になった。

 

 

 

 ---ライブステージ---

 

 Roseliaの出番を心待ちにしている客で溢れる中、6人がステージに上がった。

 

 

香「みんなー!Roseliaの皆さんが来るまで私たちが間をつなぎまーす!」

 

 

一瞬またかよと思うがすぐに香澄の横に立っているサングラスの人物が気になりだす。

 

 

香「では!この場限りのPoppin'Party+ENDRECHERI、まずは『HYBRID FUNK』!」

 

 

その瞬間蒼空の歌の世界が広がった。個性的な歌い方、ポピパとは思えない演奏、このステージでは普段見ない世界だった。

 曲が終わりを差し掛かると少しずつ曲調が変わっていった。ロック調の曲『Slave Maker』。先程の曲は歌詞が少なめだったが今回は歌詞が普通より多い感じだ。サビや間奏部分では蒼空が腕を上げる動作に合わせて客も腕を上げる。この曲で会場が一体になった。

 1度静かになったと思ったらたえがギターを、しかも弾き語りの感じで引き出した。それにつられるようにキーボード、ドラム、ベース、そして香澄のギターが音を出す。曲名は『街』。しっとりとしたバラード、そして歌詞は少し切ない、現代の理不尽なことに対する思いが綴られた曲だ。そしてラスサビに入る直前、アカペラで歌いだす。これは蒼空のアレンジだ。ラスサビに入ると全員が演奏を再開する。そして静かに曲が終わった・・・。

 

 

香「急にライブしてごめんね!でも、Roseliaのみんなが来たからここからはRoseliaのステージだからね!以上、Poppin'Party+ENDRECHERIでしたー!」

 

 

大きな拍手が起こった。蒼空はすぐさまステージを後にし、ポピパは手を振りながら後にした

 

 

 

 ---舞台袖---

 

 6人の演奏を楽屋にいる時から見ていたRoseliaの5人はそれに惹かれていた。そして舞台袖ですれ違う時に湊友希那は蒼空の前に立つ。

 

 

紗「ちょっと、湊さん?」

 

蒼「・・・・・・何か?」

 

友「後で話したいことがあるの。この後時間ある?」

 

燐「・・・友希那・・・さん・・・?」

 

 

後ろにいた白金燐子と宇田川あこがおどおどしていた。

 

 

蒼「・・・・・・終わった時にロビーに居たらな」

 

 

そう言って蒼空は楽屋の方へ、友希那はステージへ向かった。

 

 

 

 ---楽屋の通路---

 

海「お疲れ!」

 

蒼「本当に疲れた・・・」

 

龍「お前スゲーな!あんなに歌うまいんだな」

 

香「ね!ね!凄いでしょ!」

 

蒼「はいはい、分かった、分かった。バカ同士仲良く話してろ」

 

 

すると前から

 

 

?「あの!」

 

 

髪に赤いメッシュの入った女子が話しかけてきた。

 

 

蒼「えっと・・・」

 

蘭「あっ。美竹蘭です。2曲目の曲について聞きたいことがあって・・・」

 

蒼「悪いが、俺は記憶がないから作った時の記憶も無いわけ」

 

蘭「え?ご、ごめんなさい・・・」

 

 

蘭が少し落ち込むと

 

 

蒼「気にするな。少なくとも俺は気にしてないから」

 

海「代わりに私が教えてあげるよ?」

 

蒼「知ってるんだ・・・」

 

海「まぁね」(^_-)-☆

 

蘭「ではお願いします」

 

 

そう言って蘭と海璃は他のメンバーに会うため外のカフェスペースに向かった。龍哉はポピパと和気あいあいとしていた。蒼空はロビーの椅子で寝ていた。すると、

 

 

友「待たせたわね」

 

 

友希那とリサが目の前にいた。

 

 

蒼「わざわざステージ衣装で来なくても・・・」

 

友「あの曲は誰が作ったの?」

 

蒼「?作ったのは俺だけど」

 

リ「・・・。湊友希那と今井リサ、この名前、何か思い出さない?」

 

蒼「え?」

 

 

 この出会いが蒼空の記憶に関わる出来事の始まりだった。




 これ・・・・・・曲名出してよかったっけ?歌詞はダメって覚えているけど・・・・・・。
 とりあえず、蒼空君はRoseliaと、龍哉はポピパと深く関わります。頭の中ではある程度決まっているけどな・・・。文章力が無いんです!(開き直ってすみません)
 次の更新、いつかなぁ・・・。


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第9話 強襲

蒼「仮面ライダージードで、天っ才物理学者の桐生蒼空は、謎の組織から逃げる万丈を助け、共に警察などから逃げてしまいました!そんな中、CiRCLEでライブをするPoppin'Partyを見に来たがある人物が蒼空の前に立ち・・・・・・」

た「ねぇねぇ。そういえばまだ言ってもらってないんだけど」

蒼「ん?何をだ?」

た「一緒にライブをした感想」

蒼「それ今言うの?」

た「だって、龍君から蒼空に、はあったけど他が無かったんだもん」

蒼「分かったよ。後で言うからとりあえず、第9話、どうぞ!」

た「絶対だからね!!!」

蒼「あーもう!分かったから!」


---CiRCLE ロビー---

 

蒼「え?」

 

 

蒼空が聞いた言葉に疑問を抱いた。Roseliaの2人、湊友希那と今井リサが自分たちの名前に聞き覚えがあるかと言ったからだ。

 

 

蒼「・・・・・・。悪いけど、俺は1ヶ月前からの記憶しかない。だからその質問に対する答えは『分からない』だ」

 

友「そう・・・」

 

リ「友希那・・・」

 

蒼(何でがっかりするんだよ・・・。普通に答えただけなのに)

 

 

すると蒼空はあの気配を感じ取った。

 

 

蒼(この気配・・・・・・)

 

蒼「・・・・・・。お2人さん、そろそろ着替えて来たら?」

 

リ「そう・・・だね。友希那、行こ」

 

友「・・・まだ話は終わってないから」

 

 

そう言って2人はその場を後にした。入れ替わりで万丈が来た。

 

 

蒼「?香澄たちは?」

 

龍「あぁ、今着替えてる。それから、さっきから変な気配がするんだよ。具体的には言えないけど」

 

蒼「!?・・・そうか。悪いけど、海璃と先に帰ってくれ」

 

龍「はぁ!?」

 

蒼「あぁ、後・・・」

 

 

蒼空はあるものを取り出す。するとそれはいきなり飛び上がった。

 

 

蒼「こいつ、『クローズドラゴン』をやる。まぁ、お前の見張り役だ。じゃ、そういうことで」

 

龍「おい!」

 

 

蒼空は急ぐようにCiRCLEを後にした。しばらくして海璃とはロビーで合流してこの事を話す。

 

 

海「ふーん、じゃあスマッシュが現れたんだ」

 

龍「は!?何で分かるんだよ!?」

 

海「覚えていない?蒼空、自分よりも他人を優先するの」

 

龍「・・・・・・覚えてるよ。今でも理由は分かんねーけど」

海「万丈も感じたんでしょ。この気配を」

 

龍「まさか・・・この気配がスマッシュの?」

 

海「うん。どうする?帰る?それとも・・・・・・」

 

 

 

---CiRCLE 近辺---

 

スマッシュが暴れている。そこに蒼空が到着する。

 

 

蒼「こいつか」

 

 

ドライバーを装着してボトルを2本取り出す。

 

『オクトパス!』『ライト!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『稲妻テクニシャン! オクトパスライト! Yeah!』

 

 

蒼空はオクトパスライトフォームに変身してスマッシュと戦闘を開始した。左腕のライトで目眩ましを、右肩にあるタコ足で攻撃する等変わった攻撃をするが、スマッシュが距離を取り、鞭で反撃してきた。だがその鞭は薔薇の棘のようなものが付いていた。

 

 

蒼「くっ!なるほど。ローズボトルのスマッシュってところか。なら」

 

 

ジードは別のボトルに変える。

 

 

『ハリネズミ!』『消防車!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『レスキュー剣山! ファイヤーヘッジホッグ! Yeah!』

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

ジードは左腕のハシゴから火を出し、薔薇の鞭を燃やすと、右手のハリネズミをイメージした針で攻撃する。スマッシュを飛ばし、距離を取ると、レバーを回した。

 

 

『Ready Go!』

 

蒼「ハッ!」

 

 

ハシゴをスマッシュに当て、水を流し動きを鈍くさせ、スマッシュの上に飛ぶ。

 

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

そのまま急降下で右手で攻撃する。

今回も生徒とボトルがスマッシュの代わりにいた。ジードはローズボトルを回収する。

 

 

?「そのボトルを返してもらおうか?」

 

蒼「!?」

 

 

声のする方へ向くと、煙から1人の怪人がいた。胸には蝙蝠のマークがある。

 

 

蒼「蝙蝠男?」

 

ナ「ナイトローグだ」

 

蒼「ナイトローグ!?だったら何で北都のボトルを回収しようとする!」

 

ナ「?決まってる。ボトルを60本集めれば凄まじい力が手にはいる」

 

蒼「・・・・・・。なるほど。その力を手にいれようとしてるのか。なら、なおさら渡せないな」

 

ス「精が出るねぇ。俺も手伝ってやるよ」

 

 

煙からスタークが現れた。

 

 

蒼「!?スターク!」

 

 

2対1、明らかにジードの方が劣勢だった、が

 

 

龍「蒼空!」

 

蒼「?万丈!?海璃まで!」

 

 

後ろから龍哉と海璃が来た。

 

 

龍「手ぇ貸してやるよ」

 

蒼「バカ!何で来た!?」

 

ス「ほぉ。よくまだ捕まってなかったなぁ、万丈」

 

蒼「え?」

 

 

龍「何?」

 

ス「ここで1つ教えてやるよ。お前に人体実験させるよう指示したのは、俺だ」

 

龍「お前が・・・?・・・・・・ぜってー許さねー!!」

 

蒼「おい、待て!」

 

 

龍哉は怒りに身を任せ、スタークに挑んだ。ジードが止めに行こうとすると身体に銃弾が当たり、倒れた。

 

 

ロ「お前の相手は私だ」

 

 

手には銃『トランスチームガン』と剣『スチームブレード』がある。

 

 

蒼「この!だったら!」

 

 

ジードは2本のボトルを出した。

 

 

『海賊!』『電車!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『定刻の反逆者! 海賊レッシャー! Yeah!』

 

 

ドライバーから弓の形をした武器が出てきた。その名も『海賊ハッシャ―』弓の部分で敵を斬ることもできる。

 

 

蒼「コイツで・・・!」

 

ロ「いいだろう・・・」

 

 

両者の刃がぶつかり合い、火花を散らす。そして、つばぜり合い状態になり、

 

 

蒼「ボトルを集めたって、パンドラボックスは無い!力は手に入らない!」

 

ロ「だが!ボトルを集めればパンドラボックスは現れる!」

 

蒼「なに!?・・・・・・そんな事はさせない!」

 

 

ジードは海賊ハッシャ―の電車を後ろに引っ張る。

 

 

『各駅電車・・・出発!』

 

 

電車を離すと、その勢いで青い光弾が放たれる。ローグは光弾をもろに受ける。

 

 

蒼「まだまだ!」

 

『急行電車・・・出発!』

 

ロ「くっ!」

 

『快速電車・・・出発!』

 

ロ「ぐあっ!」

 

蒼「ふぅぅ、よし」

 

『各駅電車・・・急行電車・・・快速電車・・・海賊電車!発射!』

 

 

出てきたのは光弾ではなく、電車の形をしたエネルギーだった。ローグはライフルで対応しきれず、吹き飛ばされる。そして、龍哉と戦っていたスタークにもダメージを与えた。

 

 

ス「くっ!やるなぁ」

 

龍「ッ!おい!邪魔するなよ!」

 

蒼「おいおい、折角幹部クラスと戦いながらサポートしてやったのに、そんな言い方はないだろ!」

 

海「はぁ、みっともない口喧嘩をこんな時に・・・」

 

蒼・龍「「だってコイツが・・・。あ!」」

 

海「ハモった」

 

?「手こずってるようですねぇ」

 

 

突如ローグの後ろから声がした。そこには黒いスーツの男性が歩いてきた。

 

 

?「手を貸しましょうか?」

 

ロ「伏井出ケイ・・・」

 

海「伏井出ケイって、あの小説家の?」

 

蒼「え?」

 

 

海璃の言葉でジードはケイの方を向く。また、ケイもジードを見ていた。

 

 

ケ「あの時の赤ん坊が、ここまで成長するとは・・・」

 

蒼「!?どういうことだ!?」

 

ケ「フフフ、私からすると、君に価値があるとすればそれは『ベリアル』様の遺伝子を持っていることだけだ」

 

蒼「!?ベリアル・・・!?」

 

 

蒼空はパソコンで既にベリアルのことも調べていた。凶悪な戦士ということももちろん知っている。

 

 

ケ「君が変身した姿、確か、ジードっと言ったかな?あの目はベリアル様の遺伝子を持っているからああいう目になったのだよ。そして、赤ん坊の君にその遺伝子を注入したのは・・・・・・私だ」

 

蒼「!?お前が・・・!」

 

ケ「この辺でいいか。では、君の持つリトルスターのボトルを回収させてもらおう」

 

 

ケイは左腕にある装置を付ける。気になるのはそこにボトルを挿せるような空間があった。ケイはボトルを取り出し、振って、蓋を正面にして、1本目を挿す

 

 

『キングジョー!』

 

 

2本目も同じように

 

 

『ゼットン!』

 

『フュージョンライズ!』

 

 

左腕を胸の前に持って来て装置の手首側に付いてる大きなスイッチを押す。

 

 

ケ「これでエンドマークだ!」

 

『キングジョー!ゼットン! ペダニウムゼットン!』

 

 

伏井出ケイの姿が怪物に変わった。

 

 

ス「まさかこのタイミングで・・・」

 

龍「なんだよ、あれ?」

 

海「そんな・・・・・・」

 

蒼「マジかよ・・・・・・」

 

 




 これで東都のベストマッチフォーム9個出せた~。あと1つは次出ますので。
 本編では友希那とリサ、海璃と龍哉、この2組が1番蒼空の記憶と・・・・・・。おっと、まだこの先の出来事は話せませんねぇ。次は30日くらい投稿かな。

こんな作品にお気に入りしてくれている方々、本当にありがとうございます。まだ出したいオリジナルライダーがいるのでまだまだ頑張ります。では!


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第10話 ドラゴン纏うとき

蒼「仮面ライダージードで、天っっ才物理学者の桐生蒼空は、謎の組織に狙われている万丈龍哉を助けて共に日々を仕方なく過ごす。そんな中、万丈に人体実験をしたのがブラッドスタークと分かり、万丈はスタークと、蒼空は、共にいたナイトローグと対決する。蒼空の優勢だったが、そこである男が現れ・・・・・・」

友「ねぇ、まだロビーにいるわよね?」

蒼「うおっ!びっくりした~」

友「質問に答えてくれるかしら?」

蒼「そういう話は本編でしません?」

友「そうね・・・」

蒼「出た!『そうね・・・』」

友「・・・・・・バカにしてるのかしら?シメるわよ」

蒼「こえーよ!っていうかそういう中の人ネタ出すのやめろよ!・・・コホン、では、第10話、どうぞ!」

友「・・・いなかったらシメるから」

蒼「だからやめなさいって・・・・・・」


---CiRCLE ロビー---

 

友「・・・どこに行ったのかしら?」

 

 

友希那は他のメンバーとともに帰宅準備を済ませ、ロビーに来ていたが、蒼空はどこにもいなかった。

 

 

香「あっれ~。龍くんたちどこ行ったんだろう?」

 

 

こちらも蒼空や龍哉たちを探していた。

 

 

蘭「あれ?香澄じゃん。どうしたの?」

 

 

するとそこにAftergrowのヴォーカルの蘭が来た。後ろには他のメンバーもいた。

 

 

香「あ、蘭ちゃん。実は、蒼空くんたち探してるんだけど・・・」

 

蘭「あぁ。さっき蒼空さんが走って出ていってその後に海璃さんと、龍哉さんだっけ?その人も出ていったけど」

 

香「え!?そうなの?」

 

友「美竹さん、その話、本当かしら?」

 

 

2人の会話に急に友希那が入ってきた。

 

 

蘭「え?え、はい。そうですが・・・・・・」

 

友「そう・・・・・・。ありがとう。では、私たちはここで」

 

リ「バイバ~イ」

 

紗「お疲れ様です」

 

香「さようなら~」

 

 

蘭は何故友希那がこの話に入ってきたのか気になった。

 

 

 

---CiRCLE 近辺---

 

伏井出ケイが変身した姿、『ペダニウムゼットン』がゆっくりとジードに向かって歩いてくる。

 

 

蒼「ッ!」

 

『各駅電車・・・出発!』

 

 

ジードが攻撃するもその攻撃は効いてなかった。

 

 

『急行電車・・・出発!』

 

『快速電車・・・出発!』

 

 

何度も光弾を放つも全く効いてない。そしてペダニウムゼットンの攻撃が始まる。その攻撃は重く、強い一撃だった。

 

 

蒼「うわっ!」

 

 

吹き飛ばされたジードは海賊ハッシャーを手放してしまった。

 

 

蒼「ならこれで!」

 

『ゴリラ!』『ダイヤモンド!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ゴリラモンド! Yeah!』

 

蒼「ハァァ!」

 

 

右腕で攻撃してしても効いてなくて敵の攻撃は左腕で受けきれなかった。

 

 

蒼「だったら!」

 

『スラッガー!』『ブースト!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ソリッドバーニング! Yeah!』

 

 

ジードはソリッドバーニングフォームにチェンジし、更にジードクローを出す。それで攻撃すると、その攻撃は効いていた。

 

 

蒼「これならイケる!」

 

ケ「やるなぁ。だが!」

 

蒼「ぐあっ!」

 

 

ペダニウムゼットンが拳を打ち、そのままジードの首を掴む。

 

 

ケ「貴様はベリアル様の遺伝子の一部!この私に勝てるわけ、無いだろ!」

 

蒼「がぁ!」

 

 

 

龍「おぉりゃぁぁ!」

 

ス「くぅ!ハザードレベル2.6・・・2.7・・・!」

 

 

その一方でスタークと龍哉も戦いを続けていた。

 

 

ス「いいぞぉ。もっとだ!」

 

龍「このぉ!」

 

 

龍哉は何度もスタークを殴る。

 

 

ス「2.8・・・2.9・・・!」

 

 

そして、龍哉の拳に青い炎のようなオーラが宿り、その拳でスタークを殴る。

 

 

龍「おぉぉぉ・・・、おぉぉぉりゃぁぁぁ!!!」

 

ス「ぐぅぅ・・・!ハザードレベル3.0!ついに覚醒したか万丈!!!」

 

 

 

ケ「うぅぅうあぁぁ!」

 

蒼「コークスクリュージャミング!」

 

 

ペダニウムゼットンの攻撃とジードの攻撃がぶつかり、ジードが吹き飛ばされた。

 

 

蒼「うわっ!」

 

 

その時、海璃の足元にはボトルが2本、ロックボトルとエメリウムボトルが飛んできて、すぐに拾った。

そして龍哉が倒れているのがジードの視界に映った。

 

 

龍「ぐあっ!あぁぁ・・・!」

 

蒼「っ!万丈!」

 

ケ「うぅぅぅ・・・!」

 

蒼「はっ!」

 

 

ジードが急いでレバーを回し、

 

 

ケ「はぁぁぁ!!!」

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「ストライクブースト!」

 

 

互いに光線を放ち、真ん中辺りでぶつかる。

 

 

ケ「貴様が戦いに意味を持ったせいで、さらに大勢の人間が傷つき、街が破壊されるんだ!」

 

蒼「あんたは俺が倒す!だぁぁぁぁ!!!」

 

 

そして大きな爆発が起きた。

 その衝撃でジードの変身が解け、持っていた全てのボトルが落ちた。

 

 

蒼「くっ!ボトルが・・・!」

 

ケ「まだ6本ですか・・・。まぁいい」

 

 

そう言ってケイは6本のジードの姿に必要なボトルだけを持って行った。

 

 

ロ「なら、こちらも・・・」

 

 

そう言って他のボトルを回収し始めた。

 

 

蒼「させるか!」

 

 

蒼空がそれを何度も阻止しようとするがその度に振り払われていた。

その光景を見ていた龍哉がCiRCLEで海璃との話を思い出した。

 

 

海「蒼空はね、そのドラゴンは万丈のためにって作ったんだよ。『アイツの周りに他に信じる人がいなくなるときっと道を踏み外すかもしれない。だから、俺がアイツを信じて、道しるべになるんだ。それがアイツを巻き込んでしまった俺の罪滅ぼしなんだ』って」

 

 

龍「お前のせいじゃ無いのに・・・。ふざけやがって!」

 

 

そこにクローズドラゴンがやって来る。

 

 

龍「これを・・・アイツに」

 

 

すると、手に持っていたドラゴンボトルをドラゴンに持たせ蒼空に渡すように指示する。

ドラゴンは火でローグを突き放し、蒼空にボトルを渡す。

 

 

海「はっ!蒼空!」

 

 

海璃も手に持っていたロックボトルを蒼空に投げる。

 

 

蒼「これは・・・!」

 

 

蒼空は龍哉を見る。

 

 

龍「・・・後は任せた!」

 

 

蒼空は頷き立ち上がってボトルを振り、

 

 

『ドラゴン!』『ロック!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『封印のファンタジスタ! キードラゴン! Yeah!』

 

蒼「勝利の法則は・・・決まった!」

 

 

キードラゴンフォームになったジードはローグに戦いを挑みローグに優勢だった。

 

 

ロ「なんだ!この力は!」

 

 

ジードはレバーを回す。

 

 

蒼「アイツに託されちまったからなぁ!」

 

『Ready Go!』

 

蒼「負けるわけには、いかないんだよ!」

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

左腕で鎖をだし、ローグに巻き付け、右手から青い炎を出し、ローグに放つ。

 

 

ロ「くっ!バカな。こんなはずでは・・・!」

 

 

ローグは煙を肩のパーツから出し姿を消した。

 

 

蒼「ふぅ、ぐっ、ぐあっ!」

 

 

ジードは急に身体に痛みが走り変身を解いた。

 

 

蒼「なんだこれ?とんでもない力だ・・・」

 

 

痛みの正体はドラゴンボトルだと分かった。

 

 

ス「これは・・・あまりよろしくないなぁ」

 

 

スタークもこの場を離れていった。

 

 

 

 ---とある民家---

 

?「ふむ・・・」

 

 

目を閉じたまま1人頷く老人がいた。

 

 

?「今がその時かな・・・」

 

 

その手には1通の手紙、あて先は・・・・・・『桐生蒼空』

 

 




 というわけで、キードラゴンフォーム登場しました。これで東都のボトルのベストマッチフォームは出終わりました。あとはクローズとジードのほうであのフォームだけです(すぐに出そうなのは)。
 ちなみに仮面ライダージード、ビルドのボトルで変身した姿は皆様がよく知っているビルドです。眼をアレンジとかは一切ないので。
 最後のシーン、ジードを見ていた人には分かるかもしれません。
 では、また次回。


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第11話 Wake Up ドラゴン!

蒼「仮面ライダージードで、天っ才物理学者の桐生蒼空は、万丈を自宅で身を隠させながら日々生活を送っていた。そんな中、伏井出ケイやナイトローグにボトルを奪われ絶体絶命のピンチを迎えるのでありました」

龍「ボトル何本取られたんだよ!?」

蒼「えーっと、24本かな」

龍「取られすぎだろ!ていうか、どこにそんなにボトルしまってるんだよ!ポケットの中パンパンじゃね!?」

蒼「ボトル収納にケチつけんなよ!そこは上手いことやってるから。では、第11話へどうぞ!」


 ---蒼空の家 nascita---

 

 あの戦いの後、蒼空たちはnascitaで夕食を取っていた。

 

 

龍「おい、これからどうするんだよ」

 

蒼「ま、とりあえずボトルを奪い返すことからだな」

 

海「でも、使えるボトルって・・・」

 

蒼「あぁ、今持ってるボトルは、ロック、リトルスターから出来たエメリウム、そして・・・・・・」

 

 

蒼空は龍哉のポケットからボトルを出した。

 

 

龍「あ、おい!」

 

蒼「ドラゴンだけだ。で、変身出来るのはキードラゴンだけだ。だが、このドラゴンが厄介でね・・・・・・」

 

 

蒼空はさっきの戦いを思い出す。ローグの戦いの後身体に痛みが走った。龍哉が持って戦っている時は振っているだけなのか影響はなかった。理由は分からないが、長時間の戦闘は難しい。

 

 

海「ベストマッチのロックでも制御できないとなると・・・・・・」

 

 

龍「打つ手なしかぁ・・・」

 

 

2人が少し諦め始めると、

 

 

蒼「・・・・・・1つ方法はある」

 

海「え?」

 

龍「なんだよ?」

 

 

蒼空が他の机にいるクローズドラゴンを指差し、

 

 

蒼「万丈、お前があのドラゴンとシンクロ出来れば、ビルドドライバーが使える」

 

海「え!?万丈が、仮面ライダーに!?」

 

龍「!?マジか!?」

 

 

 

 ---暗い空間---

 

 伏井出ケイともう1人禍々しい眼をした人物がいた。

 

 

ケ「ベリアル様・・・」

 

 

その眼の人物とはベリアルだった。

 

 

ベ「貴様、何故奴からリトルスターを回収した?まだ全て揃っていないはずだ」

 

ケ「も、申し訳ありません。ベリアル様」

 

ベ「まぁいい、お前に最後のチャンスをやろう」

 

 

 

 ---蒼空の家 nascita---

 

 蒼空はあることを思い出していた。

 

 

ス「ハザードレベル3.0!ついに覚醒したか万丈!」

 

 

蒼「あの言葉が本当ならビルドドライバーを使えるレベルには達している。だが、今のお前に使えるかどうか・・・・・・」

 

龍「あのドラゴンに挿せばいいんだろ?任せろ」

 

 

 だが、龍哉はボトルを挿す前にドラゴンが逃げる、それを追いかける龍哉。蒼空と海璃がその光景を見て呆れていると、蒼空の持つビルドフォンにメールが届く。

 

 

蒼「?・・・・・・」

 

海「?誰から?」

 

蒼「・・・ん?あ、あぁ、香澄からだった。ちょっと行ってくる」

 

 

そうして蒼空は外出した。

 

 

 

 ---夜 ?の家---

 

 1人の老人が電話をしていて今ちょうど電話を切ったところだった。

 

 

?「さて、何か私に用かな?ブラッドスターク」

 

 

周りには誰もいないはずだが、

 

 

ス「まさか、俺の気配に気付くとは・・・。いや、『見えていた』のか?」

 

 

物陰からスタークが現れた。

 

 

?「そのことなら君がよく知っていると思うがね?」

 

ス「確かに・・・」

 

?「君に頼みたいことがあってね・・・」

 

ス「・・・・・・」

 

 

 

 ---夜 香澄の家---

 

 蒼空は香澄の家の前に来ていた。家のインターホンを押し、すぐに香澄が出てきた。

 

 

香「あっ!蒼空くん、なんで急に帰ったの?」

 

蒼「あぁ、そのことは・・・ごめん。実は・・・」

 

香「どうせ怪物のことでしょ?」

 

蒼「まぁね。あとお前に頼みたいことがあるんだけど、いいか?」

 

 

蒼空は香澄にある物を渡す。

 

 

 

 ---夜 河川敷---

 

蒼「来たぞ」

 

 

蒼空は河川敷に来た。すると、スタークが現れる。

 

 

ス「少し遅かったな。やっぱりライオンボトルが無いせいか?」

 

蒼「こっちだって色々あんだよ。で、話ってなんだ」

 

ス「これを回収する代わりに質問に答えてやろうと思ってな」

 

 

取り出したのは3本のボトル。鹿、トラ、ローズの3本だった。

 

 

蒼「じゃあ、3つの質問に答えてくれるんだな」

 

ス「欲張りだなぁ。まあいいか。3つまで答えてやる」

 

蒼「まず1つ目だ。この世界のスマッシュについてだ。ビルドのスマッシュは、ネビュラガスを浴びることでなる。そして戦闘不能にして成分を抜き取ることで人間に戻る。だが、この世界のスマッシュは倒したら人と浄化してあるボトルが落ちていた」

 

ス「なるほど・・・。つまりスマッシュになる方法が知りたいと?」

 

 

蒼空は頷く。

 

 

ス「この世界のスマッシュはパンドラボックスに必要なボトルを身体に挿すことで姿が変わる。元に戻す方法は今までやってきた方法で合ってる」

 

蒼「なるほど・・・。じゃあ2つ目だ。伏井出ケイのことだ」

 

ス「あぁ、アイツはベリアルに忠誠を誓っている普通の人間だった。自分の身体にベリアルの力の一部を入れ、あの時のように融合獣に変身出来る。目的はお前にリトルスターをボトル状に変えそれをベリアルに渡すことだ」

 

蒼「へぇ。じゃあ3つ目だ。・・・・・・」

 

ス「?どうした?」

 

蒼「・・・。3つ目は、俺の身体のことだ」

 

ス「・・・・・・」

 

 

蒼「伏井出ケイが言ってた。

 

 

ケ「赤ん坊の君にその遺伝子を注入したのは・・・・・・私だ」

 

 

あの言葉が本当なら俺にはベリアルの遺伝子があるはずだ。でも、他にも俺の身体に何かあるはずだ!」

 

ス「・・・・・・」

 

蒼「答えろ!!!」

 

ス「・・・。あぁ、今のお前の身体にはベリアルの遺伝子のほかにネビュラガス、そして・・・。いや、今は言えないな」

 

蒼「?どういうことだ?」

 

ス「今お前のことをネタバレするタイミングじゃないな」

 

蒼「本編で言うこというか?」

 

ス「それからこいつを」

 

 

スタークはあるボトルを投げる。

 

 

蒼「コイツは・・・」

 

ス「パンドラボックスの残留物質だ」

 

蒼「なに?」

 

ス「うまく使えよ。Ciao!」

 

 

スタークがトランスチームガンで姿を消した。

 

 

蒼「おい待て!まだ俺の身体について・・・。消えた・・・」

 

 

蒼空は左手で左の目を覆った。

 

 

 

 ---蒼空の家 nascita---

 

龍「あーもう!何で挿せねーんだよ!」

 

蒼「ただいまーって、まだやってたんだ」

 

龍「おい!何で挿せないんだ!」

 

蒼「はぁ、バカにも分かりやすく説明すると、あのドラゴンはお前の思いとシンクロしてる。その思いが規定値まで達しないと変身出来ないんだよ」

 

龍「・・・・・・分かんねぇ」

 

海「はぁ、つまり誰かを助けたいって思いで変身出来るの。ね?そうでしょ、蒼空?」

 

龍「何だよそれ・・・・・・」

 

蒼「力を手に入れるのはそれ相応の覚悟が必要なんだよ。半端な気持ちで仮面ライダーになろうとするな」

 

 

そう言ってドラゴンボトルを持ち、自室へ向かう。扉の前で

 

 

蒼「そうだ。香澄の家の住所、そこの机に置いてあるから」

 

 

蒼空はnascitaから出て行った。

 

 

 

 ---翌日 香澄の家---

 

龍「ここか・・・」

 

 

 龍哉は香澄の家に来ていた。インターホンを押してみようかと悩んでいると、

 

 

香「あ!龍君だ!」

 

 

香澄が家から出てきた。

 

 

香「あっそうだ。龍君に話したいことがあって・・・」

龍「?」

 

 

 

 ---ショッピングモール---

 

 人々が逃げ回っていた。スマッシュが暴れている。すぐに蒼空が駆け付けた。

 

 

蒼「あれは・・・。兎か・・・」

 

 

奪われたボトルのスマッシュと分かった蒼空はビルドドライバーを装着し、

 

 

『ドラゴン!』『ロック!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『キードラゴン! Yeah!』

 

 

ジードになり、スマッシュに立ち向かう。優勢かと思われたが、急にドラゴンの装甲部分が青い炎を出し始めた。

 

 

蒼「くっ!身体が熱い!」

 

 

この前は痛みがあったが、今回は痛みだけでなく熱もあった。ドラゴンの力に耐えながらもスマッシュを相手するが限界を迎えた。

 

 

蒼「ダメか!?」

 

 

そして変身が解除された。その光景を見て時を狙っていたのかローグが現れた。

 

 

ロ「ボトルを回収させてもらう」

 

 

手にはケースを持っていた。中にはボトルが入っていた。

 ピンチに陥っていると、龍哉が走ってきた。

 

 

龍「蒼空!ボトルをよこせ!」

 

蒼「!」

 

 

龍哉に気付いた蒼空はボトルを龍哉に投げた。龍哉はそれを手に掴むとドラゴンボトルを見た。

 

 

香「龍君の試合見たよ。すっごくかっこよかった!私ね、龍君なら蒼空くんのように誰かのために戦えると思うんだ。試合始まる前に言ってた『負ける気がしねぇ!』って」

 

 

香澄との話を思い出した。

 

 

龍「やってやるよ」

 

ボトルを振り、ローグに走り出した。殴りに行くかと思ったが狙いは蒼空が巻いていたドライバーだった。蒼空を少し突き飛ばし、ローグと距離を置く。そして、ドライバーを巻いた。

 

 

蒼「いってー!くっ!・・・!」

 

龍「香澄・・・。お前の気持ち、貸してくれ」

 

 

クローズドラゴンが飛んできて、首と尾を閉じ、龍哉はそれを掴む。

 ドラゴンボトルを振り、クローズドラゴンに挿す。

 

 

『Wake Up!』

 

 

そのままドライバーにセットする。

 

 

『クローズドラゴン!』

 

 

レバーを回し、

 

 

『Are You Ready?』

 

 

左の手のひらと右の拳を合わせ、左右の手の形はそのまま、右腕を前に出し左腕を身体の近くに持ってきて、

 

 

龍「変身!」

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

なんと龍哉が仮面ライダーに変身した。

 

 

蒼「あのバカ・・・!」

 

 

すぐさまレバーを回す。

 

 

龍「オラオラオラオラァ!」

 

『Ready Go!』

 

龍「はぁぁぁ・・・」

 

 

周りにドラゴンが現れ、龍哉に向け炎を吹くと、龍哉はその炎を纏い、スマッシュにキックをする。

 

 

『ドラゴニックフィニッシュ!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

攻撃を受けたスマッシュは倒れた。

 

 

ロ「一撃で・・・!」

 

 

そして、ドライバーから武器を取り出す。

 

 

『ビートクローザー!』

 

 

龍哉はビートクローザーでローグに立ち向かう。すれ違いざまに斬りつけ、グリップを1回引っ張る。

 

 

『ヒッパレー』

 

 

エネルギーを剣に纏わせローグを斬る。

 

 

『スマッシュヒット!』

 

ロ「ぐあっ!何だ、この力は!?」

 

『ヒッパレー ヒッパレー』

 

龍「ツエ―だろ?俺だけの力じゃねえからな!」

 

『ミリオンヒット!』

 

 

またも攻撃が炸裂する。

龍哉は右手首を左手でつかむ。

 

 

龍「今の俺は・・・」

 

 

ビートクローザーにロックボトルを装填し、グリップを2回引っ張る。

 

 

『スペシャルチューン!』

 

『ヒッパレー ヒッパレー』

 

龍「負ける気がしねぇ!」

 

 

剣のエネルギーをローグにぶつける。

 

 

『ミリオンスラッシュ!』

 

 

ローグは吹き飛ばされ、膝をつく。

ボトルの入ったケースは蒼空が取り戻した。

 

 

ロ「くっ!こんなはずでは・・・!」

 

 

ローグは姿を消した。

龍哉は変身を解く。

 

 

龍「香澄。ありがとう」

 

 

ドラゴンボトルを見てそう呟く。

 

 

蒼「やりやがった・・・」

 

 

龍哉は蒼空に近づき手を差し伸べる。蒼空はその手を掴み立ち上がる。

 

 

龍「香澄に俺の試合映像見せたのお前だろ!」

 

蒼「・・・・・・あ!」

 

龍「どこで見つけた!?」

 

蒼「いや・・・それは・・・」

 

 

龍哉は振り返りながら

 

 

龍「まあいい。ありがとう・・・」

 

蒼「ん?ねぇ今なんて言った?ねぇ?」

 

龍「あーもう!そんな事よりあれ何とかしろよ!」

 

 

あれとは倒れていたスマッシュだった。

 

 

蒼「あぁ!忘れてた!」

 

 

蒼空が近づくとスマッシュからボトルが出てきて人の姿に戻った。その人物は沙綾だった。

 

 

蒼「え!?何で・・・!」

 

龍「え!?沙綾じゃねーか!」

 

 

意識を失っていた。

龍哉が仮面ライダーになり、ビルドに必要なボトルも取り返したが、また一つ謎が増えた。

 




 というわけで龍哉、仮面ライダー始めました(冷やし中華風に)。何で沙綾がスマッシュになったのか。スタークがパンドラボックスの残留物質を持っていたのか。謎を増やしてみました。
 今回今までで1番文章長いと思います。そしてところどころ本編カットしました。ごめんなさい。
 次の更新日時は不明ですが、感想や、活動報告にトライアルフォームのリクエスト等ございますので、よろしければお願いします。


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第12話 ジード、弾ける時

蒼「仮面ライダージードで、天っっっ才物理学者の桐生蒼空は、万丈龍哉と共に、ナイトローグやブラッドスタークたちと戦いながら日々生活を送る。そんな中、ボトルを奪われピンチに陥るが、なんと、万丈が仮面ライダーに変身し、さらにビルドに必要なボトルも取り返すのでした!」

龍「とうとう俺も仮面ライダーになっちまったぜ!」

蒼「おい、名前どうする?」

龍「え?クローズじゃないの?」

蒼「ま、まぁ俺だって『ビルド』の時も『ジード』って名乗ってるからな」

龍「あぁ、そっか」

蒼「ちなみに、俺のイチオシは『仮面ライダー筋肉バカ』!」

龍「なんでそれがイチオシなのか逆に聞きてーよ」

海「じゃあ私が。そうだなぁ、『仮面ライダープロテイン』ってどう?」

龍「どう?じゃねーよ!大喜利みたいになってねーか!?」

海「うーん、ダメかぁ。ま、第12話で発表されるから。というわけで、第12話、どうぞ!」

蒼「あっ!セリフ取られた・・・・・・。俺、主役なのに・・・・・・!」


 ---蒼空の家 研究室---

 

蒼「・・・・・・」

 

 

 蒼空は1人待っていた。部屋の奥にある装置である物を作っていた。そして、時が来た。装置の扉が爆発音と共に開いた。

 

 

蒼「は!キターーーー!」

 

 

テンションが上がり、装置に向かい、完成した発明品を手に取る。

 

 

蒼「最っ高だ!」

 

 

髪を掻きむしる。

 

 

蒼「ついにビルドのパワーアップアイテムが完成した!凄いでしょ!最高でしょ!!天っ才でしょ!!!」

 

 

一応だが、研究室には蒼空1人だけだ。天井に叫んではいるが。

 

 

蒼「やっぱり俺は天才だな!」

 

 

作業台には白色の銃が置いてある。形は独特で銃のグリップに加え、銃身の後ろにはハンドル、横にはボトルをセットする部分がある。

 

 

蒼「・・・・・・。これでアイツに勝てるのか?」

 

 

アイツとは伏井出ケイのことだった。

 突如ビルドフォンが鳴る。

 

 

蒼「・・・・・・万丈?」

 

 

電話に出る。

 

 

蒼「なんだよ?」

 

龍『なんだよ、じゃねーよ!スマッシュが出たんだよ』

 

蒼「!?」

 

 

直ぐに電話を切り、家を出ていった。スマッシュの気配を感じ、現場にマシンビルダーで向かう。

 

 

 

 ---スマッシュの現れた場所---

 

 スマッシュが『2体』暴れていた。龍哉はドラゴンボトルを振り立ち向かうが、歯が立たない。そこに1台のバイクがやってきた。

 

 

蒼「何寝てんだよ」

 

龍「寝てねーし!っていうかお前が遅いんんだよ!」

 

蒼「贅沢言うな!」

 

 

バイクから降りた時にビルドドライバーを落とした。それを無視してスマッシュの方へ歩く。龍哉はそれを拾い、

 

 

龍「おい!落としてんぞ!」

 

蒼「・・・・・・お前の分だ」

 

龍「は?」

 

蒼「1つだけ言っとく。ライダーシステムは戦いの兵器じゃない。正義のためにあるんだ。それだけは忘れるな」

 

 

そう言って自分用のビルドドライバーを装着する。

 

 

龍「・・・・・・。お前を見てるとイヤでも分かるよ」

 

 

龍哉も持っているドライバーを装着する。

 

 

『海賊!』『電車!』『ベストマッチ!』

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

 

2人ともドライバーにボトルとドラゴン、それぞれセットする。

 

 

『『Are You Ready?』』

 

蒼・龍「「変身!」」

 

『定刻の反逆者! 海賊レッシャー! Yeah!』

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

互いに変身完了する。

 

 

蒼「お前は灰色のスマッシュな。俺は赤色を」

 

 

そう言ってジードはスマッシュに立ち向かう。龍哉もその後に灰色のスマッシュに挑む。

ジードは海賊ハッシャ―で斬りつけ、さらに光弾を打ち込む。

 

 

『各駅電車・・・出発!』

 

 

スマッシュは攻撃を受けるも、炎をダメージを受けた場所へ送り回復した。

 

 

蒼「何!?」

 

『急行電車・・・出発!』

 

何度撃っても回復してしまい、攻撃を受け武器を手放してしまう。

 

 

蒼「くっ!なら・・・!」

 

『ラビット!』『消防車!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ジードはトライアルフォームの1つ、ラビット消防車フォームになる。左腕の装備で放水し、右手にドリルクラッシャーを構えている。

 

 一方、龍哉もビートクローザーでスマッシュに立ち向かう。こっちは龍哉が優勢だった。武器にボトルを挿し、グリップを3回引っ張り、ドライバーのレバーを回す。

 

 

『スペシャルチューン!』

 

『ヒッパレー ヒッパレー ヒッパレー』

 

『Ready Go!』

 

 

攻撃しに来たスマッシュに右アッパーをかます。

 

 

『ドラゴニックフィニッシュ!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

 

そして落ちてくるタイミングでビートクローザーの一撃を決める。

 

 

『メガスラッシュ!』

 

龍「はぁぁぁぁ!」

 

 

スマッシュは戦闘不能となり、ボトルが排出された。

 

 

龍「よし!」

 

 

ロボットボトルを回収する。

 

 その頃ジードはスマッシュの力にやられ、変身解除してしまう。

 

 

蒼「くっ!マジか・・・!」

 

ス『お前の力はそんなものか?』

 

蒼「!スターク!?」

 

龍「?」

 

 

蒼空にスタークが問いかける。

 

 

ス『お前を仮面ライダーにさせたのは俺だ。いわばお前は俺が創りだした偽りのヒーローを演じていたにすぎないんだ。ここで諦めたらどうだ?』

 

蒼「・・・・・・。たとえ、あんたに創られた偽りの仮面ライダーだとしても・・・」

 

 

蒼空は立ち上がった。

 

 

蒼「この、今まで戦ってきたこの想いは偽りじゃない。俺は、自分の信じる正義のためにライダーシステムを使ってきたんだ!ここで諦めるわけにはいかないんだ!」

 

 

蒼空は新たなアイテムを取り出し、それを振る。そのアイテムからは、炭酸のような音が聞こえ、振り終え、プルタブを開けると、下からボトルの蓋の部分のようなものが現れた。蒼空はその状態でビルドドライバーに挿す。

 

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

『Are You Ready?』

 

 

両手を広げた後、いつもの構えを取る。

 

 

蒼「変身!」

 

『シュワっと弾ける! ラビットタンクスパークリング! イエイ! イエーイ!』

 

 

ジード ラビットタンクスパークリングフォームに変身した。

その力はベースとなるラビットタンクに加えパンドラボックスの残留物質も加わっている。その力でスマッシュを圧倒する。

 

 

『Ready Go!』

 

蒼「ふっ!」

 

 

ジードはラビットの力で飛び、スマッシュめがけライダーキックを決める。

 

 

『スパークリングフィニッシュ!』

 

蒼「はぁぁぁぁ!」

 

 

スマッシュは倒れ、ボトルを排出する。そのボトルはフェニックスボトルだった。

 

 

 

ス「見事なもんだ・・・・・・」

 

 

スタークは1人不思議な空間でそう呟く。

 

 

 

 ---蒼空の家 リビング---

 

 戦いから帰ってきた2人はリビング入ると、海璃と刃野、そしてポピパの5人がいた。

 

 

蒼「・・・・・・で、沙綾に聞きたいんだけど」

 

沙「あの・・・、そのことなんだけど・・・・・・」

 

龍「あ?」

 

沙「実は、覚えてないんだ・・・・・・。ごめんなさい」

 

 

聞きたかったこととはスマッシュになったことだった。だが、何も覚えていないという答えが返ってくる。

 

 

刃「実は、スマッシュになった他の人たちにも聞いたんだが、何も覚えていない、と・・・・・・」

 

 

他のスマッシュになった人たちも記憶が無いらしい。

 

 

蒼「やっぱり、その辺は『ビルド』と同じなんだ。・・・・・・やはりローグかスタークに聞きだすしかないか」

 

龍「そうなったらまた俺がビルドになっt」

 

蒼「お前は『ビルド』じゃない」

 

龍「はぁ!?何言っt」

 

蒼「『クローズ』だ。『仮面ライダークローズ』」

 

龍「クローズ・・・・・・」

 

海「いいじゃん!クローズ」

 

香「うん!すっごくカッコイイ!」

 

龍「そ、そうか?」

 

 

香澄と龍哉が楽しく話していると、その横で蒼空は刃野が持っている封筒に気付く。

 

 

蒼「うん?刃さん、それは?」

 

刃「ん?あぁ、なんかお前宛に届いてたんだ」

 

蒼「え?俺?」

 

 

手紙が入っている。内容は、

 

『私には時間が無い。是非君と話がしたい』

 

 

と、綴られていた。

 

 

有「送り主は誰なんだ?」

 

蒼「えーと、

 

 

桐生・・・・・・錘」

 

 




 何とか3日間連続投稿達成!クローズの今回の必殺技のシーンは私が考えたオリジナルです。次の話では、龍哉の葛藤とジードの新たなフォーム、かな。頑張って書きます。
 最近ガルパで星4が出ない。今回のイベントモカだけ星2で代わりにドリフェスの花音入れて走ってます。
 

 まぁ、それは置いといて感想、誤字脱字の報告、お願いします。


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第13話 俺の名前

蒼「仮面ライダージードで、天っっっっ才物理学者の桐生蒼空は、万丈龍哉に人体実験をした組織を探しながら日々生活を送る。そんな中、ビルドのパワーアップアイテムを作り、クローズと共に2体のスマッシュを倒す」

龍「っていうかそのパワーアップアイテムとちょろっと出たあの銃はどうやって作ったんだよ?」

蒼「それは、バーってやって、ドドーてして、ガーだよ」

龍「擬音ばっかじゃねえか!?」

蒼「一言で語れないのが天才なの!!!」

海「はいはい、第13話どうぞ!」

蒼「あっ!また言われた・・・。俺、主役なのに~」


---蒼空の家 リビング---

 

蒼「桐生・・・・・・錘?」

 

 

蒼空宛への手紙の送り主の名前に疑問を浮かべる。

 

 

蒼「刃さん。この人知ってる?」

 

刃「あぁ、知ってるよ。数年前にこの辺の町長してたんだよ。けど、俺自身、忙しくて会ったことはなかった気がするけど」

 

有「な、なぁ」

 

 

有咲が会話に入ってくる。

 

 

有「罠ってことはないか?」

 

海「確かに。罠と思っていいかも」

 

蒼「・・・・・・。とりあえず、疲れたからもう寝る」

 

海「え!?まだ8時だけど」

 

蒼「おやすみ~」

 

沙「あれ?蒼空は?」

 

後ろから沙綾が声をかける。

 

 

有「何かもう寝るって」

 

た「じゃあ、私たちも寝る?」

 

り「え!?帰らないの?」

 

香「え!?帰っちゃうの!?」

 

海「みんなそれぞれの家に帰るの!おたえと香澄は泊まる気だったの?」

 

香「えへへ」

 

た「泊まれば沢山ギター弾けるから」

 

龍「おい、よく見ろ。海璃の目が笑ってねぇぞ」

 

 

海璃の顔は笑っているが目は全然笑ってなかった。

 

香・た「「か、帰ります・・・・・・」」

 

り・沙「「あ、あはは・・・・・・」」

 

有「はぁ・・・・・・」

 

 

こうして海璃と龍哉は5人をそれぞれの家の前までついていった。

そして5人を家まで見送った後

 

 

海「・・・・・・。ねぇ、万丈」

 

龍「ん?」

 

海「万丈の戦う理由って何?」

 

龍「なんだよ、突然」

 

海「いいから」

 

龍「・・・・・・・・・・・・。分からねぇ。変身した時は香澄の気持ちを借りたようなもんだからなぁ」

 

海「ちなみに蒼空は『Love&Peace』だって」

 

龍「はぁ!?なんだそれ。・・・・・・戦う理由、か」

 

 

 

---住宅街---

 

蒼「この辺りだよな?」

 

 

蒼空は1人で手紙の送り主の家に向かっていた。もちろんこのことは誰にも話してない。

 すると、1人の老人が家から出てきた。

 

 

?「お~~~い!」

 

蒼「ん?」

 

?「君だよ、君!」

 

蒼「俺か?」

 

 

蒼空はその老人の方へ向かう。

 

 

?「君が探しているのは、私だよ」

 

蒼「え?じゃ、じゃぁあなたが、桐生・・・・・・錘さん?」

 

錘「その通りだ。ちなみに、君が家からここまで来るのをずっと見ていたんだ」

 

蒼「え!?見ていた!?」

 

錘「いや~、よく来てくれた」

 

 

そう言って錘は蒼空に抱きしめる。

 

 

蒼「え?熱っ!」

 

 

だが、蒼空が感じたのは異常な身体の熱さだった。

 

 

錘「お、おう、すまない。さぁ、家に上がって」

 

 

錘は家に入り、蒼空も後を追う。案内された部屋には大きめなテレビと、最近流行りのゲーム機机の上に置いてあった。そして、錘はポテトチップスを差し出す。

 

 

錘「さ、これを食べなさい。・・・・・・君の中には今日は誰もいないみたいだな」

 

蒼「?・・・・・・あの、さっき言ってた『見ていた』って」

 

錘「うん、3ヶ月くらい前から妙に鋭くなって、銀河の果てまでも見えるようになった。ここに光が宿ったのが原因だろうな」

 

 

そう言って自分の胸に手を当てる。

 

 

蒼「!それってリトルスター・・・・・・」

 

錘「ちなみに君の家の隅々まで見えているよ。君が隠している物もね」

 

蒼「え?隠してるものなんて何も・・・・・・」

 

錘「音楽部屋の鍵付きロッカー」

 

蒼「!やめてください!」

 

 

ゲームをしながら、話をしていた。大病を患っていること、そして、会いたかった理由を話す。

 

 

錘「君と会うのはこれが初めてじゃあないんだよ」

 

蒼「え!?」

 

錘「君の父親・・・、悪魔ではなく本当の父親ね。彼とは知り合いで何度か幼い君と会っているんだ。『桐生蒼空』、その名前を付けたのは、私なんだ」

 

 

そのまま話を続ける。

 

 

錘「私と妻には子供がいなくてね。君の父親が私たちに名前を付けてほしいと言ってきたんだ」

 

 

錘は少し声のトーンを落として話す。

 

 

錘「遠くが見えるようになった時、真っ先に君が見えた。まさか『仮面ライダー』になっていたとは思わなかったがね」

 

 

 

---住宅街---

 

伏井出ケイが歩いていた。手にはジードから奪った6本のボトル。

 

 

ケ「これが、最後のチャンス・・・・・・」

 

 

そう呟くと、手に持っていたボトルを自分の身体に挿す。そうして、ペダニウムゼットンに姿を変え、暴れだした。

 

 

 

蒼「!?この気配・・・・・・」

 

錘「ここがバレたかな?この3ヶ月間、バリアを貼っていたんだが、そろそろ限界かもしれない」

 

 

 

龍「!?この感じ・・・・・・」

 

海「もしかして、スマッシュ?」

 

龍「いや、それとは違う」

 

海「・・・・・・とにかく行こう」

 

龍「何で行くんだよ。スタークだっていねーし」

 

海「・・・分かった。じゃあ私1人でも行く」

 

 

海璃は蒼空の研究室にあった銃を持ち出し、家を飛び出す。

 

 

 

蒼「ペダニウムゼットン・・・・・・!」

 

 

蒼空たちの前にペダニウムゼットンが歩いてきた。

だが、敵を見た瞬間、蒼空の手が震え出した。

 

 

蒼「・・・くっ!ジーっとしててもドーにもならねぇ!」

 

 

ドライバーを巻き、ラビットタンクスパークリングを取り出す。

 

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『シュワっと弾ける!ラビットタンクスパークリング! イエイ!イエーイ!』

 

 

ジード ラビットタンクスパークリングフォームに変身し挑むが、ダメージが小さかった。何度か攻撃を受けてしまい、さらには火炎弾も受け、倒れてしまう。勝利の法則を考えていると、ふと自分の手が目に入った。震えている手が。

 

 

蒼「震えが・・・止まらねぇ・・・!?」

 

 

この時、蒼空は恐怖を感じていた。今のままでは勝てない、ペダニウムゼットンに対して。

 

 

錘「あっ!危ない!」

 

蒼「え・・・!?」

 

 

気付いた時には遅く、光線を受け、吹き飛ばされる。倒れた時に変身が解除された。蒼空の下に錘が駆け寄る。

 

 

錘「蒼空!早く逃げなさい!」

 

蒼「え!?」

 

 

その言葉に驚いた。

 

 

錘「私はもう長くはない。だから今のうちに」

 

蒼「やだ!」

 

錘「・・・生き延びろ!こんなところで命を捨てるな!」

 

 

錘が初めて蒼空に怒鳴った。

 

 

錘「蒼空。この名前は私と妻で考えた名前なんだ。男の子が生まれたらつけようって。『この青空のようにどこまでも広く、どこまでも高く、可能性を広げ、育ってほしい』って。」

 

 

ペダニウムゼットンがゆっくりと歩いてくる。

 

 

錘「君はこんなところで死んではいけない。だから、早く・・・!」

 

蒼「嫌だ!だったら錘さんも一緒に逃げよう!また一緒にゲームしよう!」

 

錘「ゲームじゃないんだ!死んだらお終いなんだよ!」

 

蒼「分かってる!だからほっとけないんだ!ジードになれなくても、こんなところで錘さんを死なせたりしない!」

 

 

ペダニウムゼットンがすぐ近くに来ていた。

 

 

錘「頼む、蒼空!生きて・・・・・・生きてくれー!」

 

 

すると、錘の胸の辺りが光りだした。その光は錘のところから蒼空の手に移り、ボトルに変わった。

 

 

蒼「これは・・・」

 

錘「おおぉ・・・・・・」

 

 

蒼空は錘を見て、錘が頷くと蒼空も頷き返す。そして、ペダニウムゼットンの方を向き、恐怖を捨て、覚悟を決める。

 

 

蒼「絶対に・・・・・・守ってみせる!」

 

『バスター!』『エメリウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・・・・変身!」

 

 

直後、蒼空はペダニウムゼットンに向かって走り出した。敵を殴りかかり、当たる瞬間、人の拳は銀色の鎧を付けた拳に変わり、敵を吹き飛ばす。

蒼空は1度錘の方を向き、すぐに敵に顔を向ける。

 

 

『希望のエメリウムバスター! マグニフィセント! Yeah!』

 

 

顔には左右に角があり、胸部と両手両足に鎧を纏った姿、ジード マグニフィセントフォームに変身した。ペダニウムゼットンは起き上がり、光線を撃つも、バリアを張られ、防がれる。さらに、火炎弾を撃っても撃ち落され、緑色の光輪をぶつけられた。

 すると、誰かの差し金か、警備ロボットがジードを取り囲む。ジードもそれを迎え撃つ。

 

 

 

 その光景を少し離れたところで龍哉が見ていた。龍哉の中には疑問が浮かんだ。

 

 

龍「なんでだよ・・・。誰に頼まれたわけでもねぇのに・・・!誰に感謝されるわけでもねぇのに・・・!!なんでボロボロになるまで戦えるんだよ!!!お前だってバカじゃねーか!!!!!・・・・・・・・・・・・。」

 

 

自分の疑問を吐き出した後、少し沈黙した。

 

 

龍「・・・・・・でも、悪くねぇかも」

 

 

ビルドドライバーを装着しつつ、ある決意をする。

 

 

龍「俺は俺のために戦う。俺の信じる、俺を信じてくれる者のために戦う!」

 

 

ドラゴンボトルを振り、クローズドラゴンに挿し、それをドライバーにセットする。

 

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

『Are You Ready?』

 

龍「変身!」

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

龍「っしゃあ!」

 

 

龍哉はクローズに変身した。

 

 

龍「俺は・・・・・・、仮面ライダー・・・クローズだぁ!!!」

 

 

クローズは警備ロボットたちと戦いだした。

 

 

蒼「っ!万丈!」

 

龍「コイツらは俺が相手する!お前はアイツを!」

 

蒼「・・・。分かった!」

 

 

ジードはペダニウムゼットンに飛びかかる。

 

 

蒼「お前なのか!伏井出ケイ!!!」

 

 

腕から肩まである鎧から刃を出し、斬りつける。左右で攻撃した後、角から電気のムチでペダニウムゼットンを吹き飛ばす。ペダニウムゼットンが倒れた身体を上半身だけ起こし、周囲に電気を放電させる。ジードは防ぎきれず、攻撃を受けてしまう。

 

 

ケ「はぁぁぁ・・・・・・。ベリアル様!あのような小僧に何が出来ましょう!?」

 

 

ジードとペダニウムゼットンは激しく攻防を繰り広げる。

 

 

ケ「作られた道具が、創造主に歯向かうというのか!?跪け!そして、貴様の首をベリアル様への手土産とする!」

 

蒼「なんだ!?様子がおかしいぞ!?」

 

ケ「貴様の価値は、ベリアル様の遺伝子を持っていることだけだ!それ以上の何者でもないモルモットだぁ!」

 

蒼「俺は『モルモット』じゃない!」

 

 

蒼空はケイの言葉に反論し始めた。

 

 

蒼「俺は蒼空!『桐生蒼空』!それが俺の、名前だー!」

 

ケ「貴様の人生に価値などない!貴様など、赤ん坊のときに消すことも出来たんだ!」

 

蒼「っ!お前には分からないんだ!人の幸せが!」

 

 

緑色のエネルギーを宿した拳をぶつける。

 

 

蒼「俺には!仲間がいる!!帰る場所もある!!!」

 

 

互いに肩を掴み力押しに入った。

 

 

蒼「俺は俺の人生を生きてる!誰にも価値がないなんて言わせない!」

 

ケ「貴様が価値あるものと思っているものは全てクズだ!もっとも、薄っぺらい貴様にはお似合いだがな!」

 

蒼「・・・・・・可哀想な人だ」

 

ケ「・・・・・・なんだと!?」

 

蒼「お前には何もない!空っぽだ!」

 

 

ジードは両手にエネルギーを宿し、ペダニウムゼットンを吹き飛ばす。

レバーを回し、

 

 

蒼「空っぽなお前に、負けるはずないんだよ!」

 

『Ready Go!』

 

 

両手の拳を合わせ、広げる。その間には電気のようなエネルギーが走っていた。

 

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「ビックバスタウェイ!」

 

 

両腕をL字に組み、光線を放つ。その光線でペダニウムゼットンは敗れ、爆発した。その煙の中から伏井出ケイとジードのボトル6本があった。クローズも戦いを終え、ジードの下に来た。

 

 

龍「やったな」

 

蒼「あぁ。・・・・・・。」

 

 

ジード、いや、蒼空は後ろにいる錘が気になっていた。

 

 

龍「・・・。行って来い」

 

蒼「え?」

 

龍「あの爺さんのところへ行けって。ボトルは回収しとくから」

 

蒼「・・・・・・。分かった」

 

 

2人とも変身を解き、蒼空は錘の下へ、龍哉はボトルを回収する。蒼空は錘と共に錘の自宅へ行く。龍哉のところには海璃が来た。

 

 

海「見つけたの?戦う理由」

 

龍「まぁな」

 

 

2人の見る先には蒼空と錘がいた。

 

 

 

 錘は遠くを見る力を失った。だが、蒼空はこれから錘のところへ何度か顔を出すようになった。伏井出ケイは警察に捕まり、罰せられた。

 

 

蒼「はぁ、疲れた・・・」

 

海「あっ!蒼空、警備ロボットが暴れてるってネットで出てるよ」

 

蒼「えぇぇ!?少し休ませてよ~」

 

龍「何言ってんだ?ラブ&ピースじゃねーのか?ほら、行くぞ。行くぞー!」

 

 

龍哉が気合十分で向かう。

 

 

蒼「なんだよ・・・。いい顔するようになって・・・・・・」

 

 

蒼空は笑顔で、こう言う。

 

 

蒼「Love&peace」

 

 

新たな覚悟と最高のバカと一緒に愛と平和のために戦う。

 




 まず謝罪、ここまで長くなるとは思いませんでした。でもマグニフィセントの登場と戦闘は1度にやりたかったので。
 明日も投稿できる・・・・・・かも。


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第2章 花咲川
第14話 nascitaの1日


蒼「今週はちゃんと俺があらすじ紹介するからな! イケメンぶってる自称天っ才物理学者n・・・・・・、っておい誰だ!台本いじったのは!ん?海璃、何キョドってんだ!?お前か?お前なのか!?おい!」

龍「イケメンぶってる自称天っ才物理学者の桐生蒼空は仮面ライダージードとして万丈龍哉に人体実験をしたスタークやローグと戦い続ける。そんな中、蒼空にベリアルの遺伝子を入れた伏井出ケイと戦い、新しいフォーム マグニフィセントフォームで勝利する。そして、万丈龍哉も仮面ライダーとして戦う理由を見つけたのでありました。さぁ、どうなる第14話!」

蒼「もう!俺が主役なんだぞ!!!!!」


 ---蒼空の家 nascita---

 

 伏井出ケイとの戦いの後、スマッシュが現れたり、警備ロボットが暴れてたり等、目立ったことはなく、平和に暮らしていた。龍哉は警察や学校の関係者が店に来た瞬間、隠したりするなどしながらカフェで働いていた。放課後にはたまにポピパも来ていた。練習や勉強をしに来ていた。ちなみに、今は期末テスト期間中らしい。

 

 

香「あ~!疲れた・・・」

 

蒼「はい、お待たせ。飲み物とおやつ、持ってきたぞ。って香澄進んでるか?」

 

海「微妙だなぁ。香澄とおたえは特に・・・」

 

蒼「たえ?・・・・・・うわぁ」

 

 

たえのを見ると、なぜか兎の絵が書いてあった。

 

 

沙「まぁまぁ、とりあえず休憩する?」

 

香「賛成ー!」

 

た「私もー」

 

り「あはは・・・・・・」

 

有「はぁ・・・・・・」

 

 

香澄たちは休憩というおしゃべりタイムが始まった。なぜか海璃がそこに交じっていた。

 

 

龍「おい!あれいいのか?」

 

蒼「今は暇だからな・・・・・・」

 

 

カフェの客は今ポピパしかいなかった。食器を洗っていると・・・・・・、店の扉が開いた。

 

 

海「あっ!いらっしゃいませ~!」

 

 

2人の女性客がやってきた。だが、ポピパが客を見ると、

 

 

た「あ!花音先輩!」

 

有「白鷺先輩も」

 

花「あ!たえちゃん!ポピパのみんなも」

 

蒼「知り合いなんだ・・・・・・」

 

 

話を聞いていると、水色の髪の方は松原花音で、金髪の方が白鷺千聖というらしい。

 

 

千「ねぇ」

 

 

千聖が蒼空に話しかけてきた。

 

 

蒼「あっ、メニュー決まりました?」

 

千「その前に聞きたいことがあるんだけど・・・」

 

蒼「?」

 

千「ここのマスターは、あなた?」

 

蒼「え?は、はい」

 

千「歳は?」

 

蒼「えーと、今年で16歳かな」

 

千「え!?本当に!?」

 

蒼「まぁ名義は違うけど・・・。実際は俺ってだけで」

 

千「へ、へ~」

 

花「ねぇ千聖ちゃん」

 

 

後ろから花音がやってくる。

 

 

花「千聖ちゃんは頼むもの決めた?」

 

千「え?あ、あぁ。ちょっと待ってて」

 

花「うん、大丈夫だよ!ゆっくり決めて」

 

 

 ~蒼空視点~

 

 白鷺千聖に松原花音、2人は友人でポピパの先輩みたいだな。まぁさっき先輩って呼ばれてたし・・・。注文はカフェラテ2つとケーキ2種類、いかにもカフェらしい注文だ。

でもこの店、俺の親・・・って顔とか名前は知らないけど・・・・・・、多分その時から通ってるであろう人は平気で昼食のようなメニューを注文するし。デザート類は市販ではなく手作りだ。作ってるのは海璃だ。朝一と昼過ぎと、確か夜もだったかな・・・・・・?デザート類の準備をしている。コーヒーとかのドリンクは俺と海璃、デザート類は海璃、それ以外の料理は俺が作る。・・・・・・・・・・・・そうなると万丈どうしよう・・・・・・?アイツに料理任せるのはなぁ・・・・・・。ま、いっか。とりあえずカフェラテとケーキを用意できたし。

 

 

蒼「お待たせしました。カフェラテとケーキ2つ。カフェラテのおかわりなら受け付けるから。ごゆっくり」

 

千「ありがとう」

 

花「ありがとうございます。わぁ、千聖ちゃん、美味しそうだよ!」

 

千「そうね。早速食べましょう」

 

 

さて、洗い物するかな。・・・・・・?なんだ視界が?これ、めまいか!?何で・・・・・・!?・・・、ふう、治まった。何とか周りにはバレてねぇな。って今出てくるのかよ!丁度いい、万丈連れてくか・・・。

 

 

蒼「海璃、悪いちょっと外行ってくる。1人で店番頼む」

 

海「は~い」

 

蒼「万丈、お前も来い」

 

龍「え?お、おい!」

 

 

俺は海璃に店番を頼み、万丈を連れてく。だってさ、この感じ、アイツの気がするんだもん!

 

 ~蒼空視点 END~

 

 

 

 ~海璃視界~

 

 このタイミングで出てきたのね、スマッシュが。え?何で分かるかって?そりゃあ洗い物に見せかけて動き止まるし、万丈を連れて行くんだもん。さぁて何しようかなぁ?ケーキの準備か、洗い物の続きを代わりにやるか、とりあえずカウンター内に行こっと。

 

 

千「ねぇ店員さん」

 

海「は、はい!?」

 

千「・・・・・・そんなに驚かなくても」

 

 

いやいや驚くよ!バンドリーマーは分かってるでいいけど、あなた元子役の現在女優兼アイドルバンドなんだから!これでも平常心保ってたんだから!

 

 

海「あはは・・・・・・すみません」

 

千「別に構わないけど、今は芸能人扱いやめてね?」

 

 

うわぁ・・・よくある読心術だよ。前々から扱われてるかどうか知らないけど、読心術の被害は、イケメンぶってる自称天っ才物理学者で主役の桐生蒼空が最初じゃないの!?

 

 

海「・・・・・・はい、ごめんなさい」

 

千「してたんだね」

 

花「まぁまぁ。聞きたいことがあるんだよね?」

 

千「えぇ。さっき出て行った内の1人、『万丈』って呼ばれてたけど・・・・・・もしかして、脱走中の万丈龍哉って人ですか?」

 

海「え!?いやいや違いますよ!あの人はバイトでよく脱走した人に間違われているって・・・」

 

千「へ~」

 

 

怖っ!絶対何か企んでるでしょ!早く帰ってきて~。

 

 ~海璃視点 END~

 

 

 

 ---廃工場---

 

 蒼空と龍哉はスマッシュの気配がする場所に来ていた。

 

 

龍「なぁ、ホントにここで合ってんのか?」

 

蒼「だと思うんだが・・・・・・」

 

?「よぉ!遅かったなぁ」

 

蒼・龍「「!?」」

 

 

声のする方を向くと、石動惣一がいた。

 

 

龍「あ?誰だ?」

 

蒼「石動惣一」

 

 

龍哉の疑問に蒼空が答える。

 

 

蒼「家のカフェの一時的な元マスター、そして、ブラッドスタークだ」

 

龍「!?」

 

石「ちなみにだが、ここにスマッシュはいない。気配は俺が出したんだよ。お前たちと少し話がしたくてな」

 

龍「ふざけんな!ここでお前を」

 

蒼「待て」

 

 

龍哉の服を引っ張り、引き戻した。

 

 

蒼「・・・・・・話って?」

 

石「蒼空、お前は桐生錘にお前が記憶を失った時のことを聞こうと思ってるんだろ?」

 

蒼「・・・・・・」

 

石「残念だがそれは出来ない」

 

蒼「・・・なんでだ」

 

石「実をいうと俺もその時のことは知っているんだ。だから、あの爺さんと取引をした。お前が記憶を失ったことは話すなと」

 

蒼「・・・・・・なら、」

 

 

蒼空はビルドドライバーを装着した。龍哉もそれを見てドライバーを巻く。

 

 

蒼「あんたに勝てば教えてくれるんだな」

 

『コブラ!』

 

 

石動はトランスチームガンにコブラボトルをセットする。

 

 

石「やれるものならな・・・・・・。蒸血」

 

『ミストマッチ! コブラ・・・コ・・・コ・・・コブラ・・・!ファイヤー!』

 

 

石動はスタークに変身した。

 

 

『バスター!』『エメリウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

蒼「お前を倒して・・・俺の過去のことを話してもらうぞ!」

 

龍「俺に人体実験をした理由もな!」

 

『『Are You Ready?』』

 

蒼・龍「「変身!」」

 

『希望のエメリウムバスター! マグニフィセント! Yeah!』

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

2人とも変身する。ジードはマグニフィセントフォームで、クローズはビートクローザーを持ちスタークに攻撃を仕掛ける。スタークは攻撃を上手く避け続ける。

 

 

蒼「万丈!伏せろ!」

 

 

ジードは角から電気のムチ、『メガエレクトリックホーン』を放つ。

 

 

龍「危ね!」

 

 

クローズはギリギリでかわし、スタークに攻撃を当てる。

 

 

龍「おい!危ねーだろ!」

 

蒼「いいから、行くぞ!」

 

 

ジードは両腕にエネルギーを溜め、クローズはビートクローザーにロックボトルを挿し、2回引っ張る。

 

 

『スペシャルチューン! ヒッパレー ヒッパレー』

 

龍「おう!」

 

 

2人がスタークに何度も斬撃を与え続ける。

 

 

『ミリオンスラッシュ!』

 

龍「おぉりゃぁぁ!」

 

蒼「はぁぁぁぁ!」

 

ス「ぐあっ!」

 

蒼「一気に行くぞ!」

 

龍「おお!」

 

『『Ready Go!』』

 

 

同時にレバーを回し、2人とも右の拳にエネルギーを溜める。

 

 

『ドラゴニックフィニッシュ!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

蒼「ビックバスタインパクト!」

 

 

スタークは2人の必殺技を受け止めきれず、吹き飛ばされる。

 

 

ス「くっ!やるなぁ。ハザードレベル3.7に3.5か・・・。いいぞぉ、この調子で・・・・・・」

 

蒼「?」

 

ス「万丈、お前に1つ渡したいものがあってな」

 

 

スタークは1つのアイテムをクローズに投げた。

 

 

龍「?なんだこれ?」

 

ス「クローズフォンだ。用途は蒼空が持つビルドフォンと同じだ。上手く使えよ。Ciao!」

 

 

スタークは姿を消した。

 

 

蒼「あ!おい!ちっ、逃げられた・・・・・・」

 

 

 

ス「これであの2人には最低限必要な物は渡した」

 

?『本当に蒼空や私たちのために手を回していたんだ』

 

ス「あとは、お前の『ビルドドライバー』と『6本のボトル』だけが表に出てないだけだ。もう出してもいいんじゃないか?」

 

?『それは・・・・・・。でも、今は3本は使えない』

 

ス「まぁどうせ戦うことになるさ。早いか遅いかだけだぞ、『海璃』」

 




 今回初めてキャラ視点を入れてみました。これからもちょいちょい入れていきます。ちなみに、オリジナルボトルの名前は後々のことを考えて付けました(バスターボトルは何となくくらいですが)。
 これからドンドンガルパキャラ出していきます(特にハロハピどうしよう)。
 感想、誤字脱字お待ちしています。


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第15話 花咲川のライダー

蒼「天っっっっっ才物理学者の桐生蒼空は、万丈に人体実験をした奴らを探り、さらに蒼空が記憶を失ったことを知るため、仮面ライダージードとして、目的と愛と平和のために戦っていた。スタークが蒼空の記憶が失ったことを知っていることを話すが、桐生錘に聞いても話さないことだけ教え、姿を消す」

り「ねぇ、このコーナーって何か喋ったらいいの?」

蒼「まぁ、これまでのことについてとか?」

り「じゃあ、『ピーーー』と『ピーー』で『ピーーーーーーーーー』って、何かあったの?」

蒼「・・・・・・・・・・・・。あの、牛込さん、その台本は15話か16話じゃない?」

り「え?・・・・・・ホントだ!どうしよう!?」

蒼「あはは・・・。全国のりみ推しの方々、ごめんなさい。りみさんあたふたしてるから第15話始めて」


---花咲川女子学園 校門前---

 

~蒼空視点~

 

皆様、私天っ才物理学者の桐生蒼空ですが、もう帰りたい。

 

 

海「もういい加減帰る帰るってうるさいよ。もう諦めてよ」

 

 

うわぁ、出たよ!2次創作小説でよくある読心術。前回読まれたとかどうとか言ってたけど、それを本編入ってすぐやらないでよ・・・。

 

 

蒼「あのな、俺が言いたいのは、香澄たち・・・・・・、特に香澄だけど、勉強を教えるのはいいさ。でも、わざわざ女子校の前で待ち合わせしなくていいと思うだけど!」

 

海「しょうがないよ。有咲の家でやろって話になったんだから」

 

蒼「だったら現地集合でいいと思うなぁ、俺は」

 

 

と、そんな事を話してると、学校の方から悲鳴が聞こえてきたし、その方向からあの気配感じちゃったよ。てな訳で、俺は近くの物陰に隠れて変身する。

 

~蒼空視点 END~

 

 

龍「まさか、スマッシュが!?おい!どうする蒼空!ってあれ?蒼空は?」

 

 

変装している龍哉が言った。

 

 

海「え?さっき横にいた気が・・・・・・」

 

『ホークガトリング! Yeah!』

 

 

蒼空は知らぬ間に変身して校内へ飛んでいった。

 

 

海「早!」

 

龍「おい、待てよ!」

 

 

 

ーーー花咲川女子学園 グラウンドーーー

 

下校時間寸前で急にスマッシュが現れた。生徒たちはただただ逃げる。そんな時、上空から銃撃がスマッシュにめがけて放たれた。すぐに仮面ライダージードも降りてきた。

 

 

蒼「早く逃げろ!」

 

『スラッガー!』『ブースト!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ソリッドバーニング! Yeah!』

 

 

生徒たちに逃げるよう言うとすぐにボトルを変え、ソリッドバーニングフォームにチェンジした。敵は見た感じ、ウルフボトルのスマッシュだが、ハザードレベルが上がったせいか、前より攻撃が効いている。ジードスラッガーを足に付け、身体のブーストを利用して、今までやったことの無い技を繰り出す。

 

 

蒼「行くぜ!ブーストストライザー!」

 

 

攻撃を決め、スマッシュを吹き飛ばすと、さらにフォームチェンジをする。

 

 

『ラビット!』『ライト!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ジードはトライアルフォームの1つ、ラビットライトフォームに姿を変えた。

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

ビルドの決めポーズを取り、右手にはドリルクラッシャーを持つ。スマッシュが突っ込んでくれば、左腕のライトで目をくらまし、ラビットの左足で敵の後ろに飛び、ドリルクラッシャーで斬りつける。さらに忍者ボトルを取り出し、ドリルクラッシャーに挿す。

 

 

『Ready Go! ボルテックブレイク!』

 

蒼「はっ!よっ!おりゃ!」

 

 

ドリルクラッシャーが忍者ボトルの力で何本にも増え、スマッシュを斬る。

 

 

蒼「ついでだ。こいつも試してみるか?」

 

 

ジードは赤と灰色のボトルを振り、ドライバーにセットする。

 

 

『フェニックス!』『ロボット!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『不死身の兵器! フェニックスロボ! Yeah!』

 

 

右手から炎を出し、左腕で強い一撃を与える。さらにレバーを回し、

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

ジードは炎を纏って不死鳥のようになり、その炎とロボットの腕で攻撃を決める。だが、スマッシュは受け身を取っていてまだ倒しきれてなかった。

 

 

蒼「ありゃ?まだ倒しきれてなかったか・・・」

 

 

すると、

 

 

?「見つけました!」

 

蒼「?」

 

 

後ろを向くと氷川紗夜がいた。そして、あの時のベルト『戦極ドライバー』を巻いていた。

 

 

紗「今度こそボトルとドライバーを回収します!」

 

蒼「またお前かよ・・・・・・。うん?」

 

 

ジードはその後ろにいる人物に目が行く。そこにはいつぞや見たバンドのキーボード、『Roseliaの白金燐子』が少し怯えながら見ていた。

 

 

蒼(アイツは・・・・・・)

 

『メロンアームズ! 天下御免!』

 

 

考えていると紗夜が斬月 メロンアームズに変身していた。

 

 

紗「行きます!」

 

蒼「ったく!」

 

 

無双セイバーの一撃をロボットの腕で防ぐ。

 

 

蒼「今俺たちが争ってる場合じゃねえ!スマッシュ倒さねぇと、さらに被害が増えるんだぞ!」

 

 

無双セイバーを跳ね返し、ロボットの腕で紗夜を殴り距離を置く。

 

 

蒼「被害増やしたくなかったら、スマッシュを倒せ!その後なら遊んでやるから」

 

 

ジードはスパークリングを取り出す。

 

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ラビットタンクスパークリング! イエイ! イエーイ!』

 

蒼「これでどうだ!」

 

『Ready Go!』

 

 

ガトリングボトルを銃モードのドリルクラッシャーに挿し、ホークガトリンガーとの2丁拳銃でスマッシュに撃ち込む。

 

 

『ボルテックブレイク!』

 

 

見事な銃の乱射でスマッシュの動きを止める。

 

 

紗「はぁぁぁぁ!」

 

 

その隙をついて、紗夜が無双セイバーで斬る。

 

 

蒼「・・・・・・てっきり俺に攻撃するかと思ったけど」

 

紗「・・・・・・今回だけです」

 

蒼「あっそ」

 

 

紗夜が無双セイバーの弾丸を撃つと、スマッシュはかわし、弾丸は白金燐子の方へ・・・

 

 

紗「はっ!しまった!」

 

蒼「あのバカ・・・!」

 

 

ジードはラビットの力で燐子の前に立ち、弾丸を受ける。

 

 

蒼「ぐっ!あ、やべ・・・」

 

 

前を向くとスマッシュが攻撃してきた。

 

 

蒼「どいてろ!」

 

 

ジードは燐子を逃がすと、スマッシュの力強い攻撃をもろに受ける。そして、止めの一撃でジードは紗夜からは見えない校舎の陰に吹き飛ばされる。

 

 

紗「白金さん!ジードを追ってください!」

 

燐「え・・・、で、でも・・・」

 

紗「早く!」

 

 

そう言いながらもスマッシュを食い止める。燐子はジードの方へ向かう。

 

 

 

燐子がジードが吹き飛ばされた方へ来ると偶然にも変身が解除されるのを見てしまった。

 

 

蒼「くぅ!痛っ!・・・マジかよ」

 

 

蒼空の左腕には傷があった。さっきスマッシュの攻撃を受けた時の傷と薄々分かった。

 

 

燐「あ、あの・・・」

 

龍「蒼空!」

 

 

燐子が話しかけようとしたとき、校門の方からクローズがやってきた。

 

 

蒼「おせーよ」

 

龍「しょうがねぇだろ!警備員が・・・って大丈夫か!?」

 

蒼「悪いけどスマッシュ倒してきてくれ・・・。1人ライダーおるけどそいつは無視してうまく逃げろよ」

 

龍「おう!任せとけ!」

 

燐「あの!」

 

蒼・龍「「うん?」」

 

燐「この人は・・・私が・・・保健室、に・・・・・・連れて行きます・・・」

 

龍「・・・分かった。頼んだ!」

 

蒼「は!?おい!」

 

 

クローズはスマッシュの方へ走っていった。

 

 

燐「あ、あの・・・」

 

 

蒼「・・・・・・。じゃ、じゃあ・・・、お願いします」

 

 

そうして蒼空は燐子に保健室へ連れていってもらいました。

 

 

 

 紗夜がスマッシュと戦っていると、先程ジードが吹き飛ばされた方からビルドドライバーを巻いたドラゴンをイメージしたライダーが現れた。

 

 

龍「アイツか!よし、負ける気がしねぇ!」

 

 

クローズがスマッシュに突っ込んで行き、何発か殴り、すぐにビートクローザーを取りだし斬りつける。

 

 

龍「ん?」

 

 

クローズがふと下を見ると、忍者ボトルが落ちていた。それを手に取る。

 

 

龍「落としてんじゃねーか。まぁいっか。借りるぞ」

 

 

忍者ボトルをビートクローザーにセットする。

 

 

『スペシャルチューン!』

 

『ヒッパレー ヒッパレー』『ミリオンスラッシュ!』

 

 

忍者ボトルの力でビートクローザーの剣先を分身させ、さらにミリオンスラッシュで斬る回数を増やした。そして、

 

 

『ヒッパレー ヒッパレー ヒッパレー』

 

龍「これで最後だ!」

 

『メガスラッシュ!』

 

 

止めの一撃を与えると、スマッシュは人間の姿に戻り、ボトルを回収した。

 

 

紗「そのボトルを渡してください」

 

 

紗夜がクローズに向かって言うが、

 

 

龍(・・・・・・、あ!そうか、コイツが蒼空が言ってた・・・)

 

龍「悪いなぁ。ボトルは渡せねぇ」

 

紗「なら、強引にでも」

 

 

その瞬間、クローズに青い隕石が降りてきて、そのままクローズを連れ去った。

 

 

紗「今のは・・・・・・?」

 

 

 

ーーー花咲川女子学園 校門前ーーー

 

龍「うお!びっくりした~」

 

メ「大丈夫か?」

 

龍「あんたは?」

 

メ「仮面ライダー・・・・・・メテオ」

 

龍「仮面ライダー?」

 

メ「・・・アイツはいないのか」

 

 

するとメテオは青い球体を出し、どこかへ飛んでいった。

 

 

海「万丈!」

 

香「おーい!龍く~ん!」

 

 

入れ違いで海璃とポピパが来た。

 

 

た「あれ?蒼空くんは?」

 

龍「え!?あ、あぁ、アイツは急用が出来たって言ってどっか行ったけど」

 

 

香澄とたえが「えー」って言ってるが龍哉はウソをついたことに少し申し訳ない気持ちになった。

 

 

龍「と、とりあえず、有咲の家に行こーぜ」

 

 

そう言って、その場を後にした。

 




キャラ視点少なかったな~。蒼空と燐子のシーンは次回にします。理由?長くなるから!
それから、当分はガルパキャラを絡ませていきます。その後には、皆さんがきっと嫌いであろうシリアス展開になります

では、また次回


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第16話 心境

蒼「天っ才物理学者の桐生蒼空は、仮面ライダージードとして愛と平和、そして万丈に人体実験をした組織と自身の記憶を知るために戦っていた。花咲川女子学園にスマッシュが現れ、ジードとして戦っていたら、氷川紗夜の乱入、そして近くにいた白金燐子を助けたが傷を負ってしまう」

紗「さぁ、ボトルとドライバーを回収します!」

蒼「あのねぇ、あらすじ紹介でそんなこと言わないで!それから傷を負った原因の一つはあなたよ!」

紗「そ、それは・・・」

蒼「よし、誤魔化せた。さぁどうなる第16話!」


 ---花咲川学園 保健室---

 

 ~蒼空視点~

 

 皆様、またまた天っ才物理学者の桐生蒼空です。前回左腕に傷を負ってしまい、何故かRoseliaの白金燐子に学校の保健室に連れて行かれました。万丈のヤロー!いらん事言いやがって・・・! と、万丈を恨んでいると、保健室の扉が開いた。白金燐子が来たのだ。

 

 

燐「あの・・・。まだ、います・・・よね・・・?」

 

 

緊張してるんだろうな・・・・・・。ま、女子校に男がいる時点でOUTだろうけど。

 

 

蒼「一応いるけど・・・・・・」

 

燐「良かった・・・・・・。今、手当てしますので・・・・・・」

 

 

 なんで手当てしようとするかな・・・・・・。って

 

 

蒼「イッテ!あの・・・少し優しくしてくんね・・・・・・」

 

燐「あ・・・、ごめんなさい・・・・・・」

 

 

いやいや落ち込まないでよ・・・・・・。でも、こんなことする理由を聞いてみるか。

 

 

蒼「あのさぁ、なんでこんな事してくれるの?」

 

燐「え・・・?ダメだったでしょうか・・・・・・」

 

蒼「いや、そうじゃなくて・・・。怖くないの?」

 

燐「・・・・・・。怖くないと言えば・・・嘘になりますが・・・・・・」

 

 

ん?『が・・・・・・』って何?

 

 

燐「助けてくれたから・・・・・・お礼が、したくて・・・・・・」

 

 

へ、へ~。意外と律儀だな~。怖いんだったら逃げなさいよ。あっ包帯巻き終えたんだ。

 

 

蒼「まぁいいや。あっどうも」

 

燐「いえ・・・。あの・・・それで・・・・・・」

 

 

あー、もしかして・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・さっきの事を聞きたいの?」

 

燐「・・・」

 

 

うわー頷いたよ。やめてよ、ってそういえばあなたのバンドメンバー約1名首突っ込んでいたなぁ。いらん事言えばもう2人首を突っ込んでいたな。あっ!このことは台本読んでいたら書いてあったんだよ。本編では知らないことにしてるからね!(誰に言ってんのやら・・・・・・)

 

 

蒼「・・・・・・誰にも言わないなら、話すが」

 

燐「・・・・・・話しません」

 

蒼「あらそう。それじゃあ・・・・・・」

 

 

というわけで、スマッシュのこと、ジードのことをしょうがなく話しちゃいました!巻き込みたくないんだよ・・・・・・。

 

 

蒼「っという感じだ。ちなみに、さっきの・・・えっと・・・、氷川紗夜、だっけ?アイツも首を突っ込んでいる。こんな感じです。では、以上ですね?では、俺はこの辺で・・・」

 

燐「待って!」

 

蒼「イッテ!」

 

燐「あっ!ご、ごめんなさい・・・・・・」

 

 

保健室を出ようとした時に、腕を掴んだ・・・・・・、けどさぁ、なんで怪我した腕掴むかなぁ・・・・・・。

 

 

燐「あの・・・、何か、他に悩みが・・・・・・あるんですか?」

 

蒼「・・・!?何で悩みがあると思ったの?」

 

燐「・・・・・・何となく、ですが・・・」

 

 

悪いな!天っ才物理学者には悩みなんて無い!

 

 

 

 

 

って言いたいけど、無いことはない、っつーか有りすぎる!ここで言う?それとも、セリフで言った方がいい?でもセリフだとそこのお嬢さんに話すことになるじゃん!どーしよー!?そんな『話してくれないの?』って目をしないで!?

 

 

蒼「・・・・・・。はぁ、分かったよ。話すよ、話すからそんな目しないで・・・」

 

 

ということで、むなしくも話すことになりました!

 

 

蒼「少し前に記憶を無くしてな。それより前のことがさっぱりなの。・・・・・・だから、怖いんだ。最近知ったことでベリアル・・・つまり悪魔の遺伝子が俺の身体にあるし、それのせいか、変身して怖い目になるし、それに、・・・・・・・・・・・・。左目がおかしいんだ」

 

燐「?おかしいって・・・?」

 

蒼「うん、左目が偶に見えないんだ。普段は見えているのにな・・・・・・。自分の身体なのに全然分からない。そのことが怖いんだ・・・」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

ん?俯いていたらなんか身体に温かい感触が・・・・・・。ってお嬢さん!?なに抱き着いてるの?

 

 

燐「大丈夫です。私は、あなたの味方ですから・・・」

 

 

え!?味方って・・・、

 

 

蒼「・・・・・・ありがとう」

 

 

 

「あらあら。青いね」

 

蒼「え?」

 

燐「?」

 

 

うおっ!びっくりした~!先生かよ・・・って白金さんすぐ離れたね。結構速いスピードで。

 

 

「まだゆっくりしてていいよ。ウフフ」

 

蒼「いや~。そろそろ出るんで」

 

「あら~。では、ごゆっくり~」

 

 

ねぇ!聞いてた!?人の話!?

 

 

「いいなぁ、戻りてー!」

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

燐「・・・・・・・・・・・・」

 

 

おいおい、『ピー』パーティの『ピー』坂『ピー』美さんかよ・・・。詳しくは、バンドリチャンネルのRoseliaのRODIO SHOUTガルパーティ出張版見てね!おもろいから。

 というわけで、現在移動して下駄箱だよ。

 

 

蒼「あっ!どうやって出よう?」

 

燐「そういえば・・・。あれ?あの・・・左目が・・・・・・」

 

蒼「ん?」

 

 

 ~蒼空視点 END~

 

 蒼空の左目が赤く光っていた。その瞬間、蒼空にはまためまいが起き、治ったら校門前にいた。左目は普通に戻っていた。

 

 

蒼「え!?何が・・・」

 

燐「大丈夫・・・?」

 

蒼「あぁ。でも、これで俺も怪物兵器の仲間入りか・・・」

 

燐「蒼空くんは・・・・・・人間だよ・・・」

 

蒼「・・・・・・。そうだったらいいけど。ありがと、白金さん」

 

燐「・・・・・・。燐子でいいです。年齢とかは・・・気にしなくていいから」

 

蒼「・・・はいはい。フッ」

 

燐「フフッ」

 

 

こうして蒼空が自分の悩みを初めて話した心から許せる人物に出会った。

 

 

 

そんな光景を見ている人物がいた。

 

 

?「・・・・・・。ようやく、『魔王』の力を出しましたか・・・。無自覚ではありますが」

 

 

その人物は女性で、和服で少し着崩していた。腰には刀、というより『無双セイバー』がある。そして、目は右目は青色で、左目は紫色だった。

 

 




 今回は戦闘シーン一切なしでお送りしました。ちょっとしんみりさせようと・・・。ごめんなさい。でも、ちゃんとメタ発言はそれなりに出しましたから。
 燐子さんのセリフ、書くの難しかったよ・・・。

 では、また次回


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第17話 凶刃

蒼「天っ才物理学者の桐生蒼空は、万丈龍哉を人体実験した組織と、自身の記憶を知るため、仮面ライダージードとして戦っていた。白金燐子と出会い、自身の悩みを打ち明け、仲良くなる」

龍「おい!前回の話なんだよ!?」

蒼「ん?何って?」

龍「バトルシーン全然ねぇじゃねーか!」

蒼「そっちかよ!もういいよ。では、第17話、スタート」


 ---蒼空の家 研究室---

 

 ウルフボトルのスマッシュの1件のあと、特に事件もなく、世間は夏休みに突入していた。香澄たちは、有咲の蔵かnascitaで夏休みを過ごしていた。だが、蒼空は店番を海璃たちに任せて、研究室であるアイテムを作っていた。

 

 

蒼「・・・・・・。完成した!」

 

 

手に持っていたのは青色をメインとしたドライバーで、レンチ型のレバーが付いていた。

 

 

蒼「凄いでしょ!最っ高でしょ!!天っ才でしょ!!!」

 

 

定番なので行動説明は飛ばします。その定番行動終了後、1人考え事をし始めた。

 

 

蒼「・・・・・・やっぱり、これは・・・」

 

 

手に持つ『スクラッシュドライバー』と、机の上に置いてある『ドラゴンゼリー』についてだった。あの夢では、スクラッシュドライバーは戦争の兵器になっていた。

 

 

龍「おーい!蒼空ー!飯出来たぞ!うん?それなんだ?」

 

蒼「お前には関係ないことだ」

 

 

スクラッシュドライバーとドラゴンゼリーを隠す。

 

 

蒼「よ~し、飯食うか」

 

 

龍哉を連れて夕食を食べに行く。

 

 

 

 ---羽丘女子学園 体育館---

 

 そこには1人、戦闘訓練をしていた。その姿は金色で、腰には先程完成させたスクラッシュドライバーを装着していた。するとそこにスタークが現れた。

 

 

ス「さぁ、そろそろ出番だぞ、『グリス』?」

 

グ「・・・・・・。スターク・・・」

 

 

 

 ---蒼空の家 nascita---

 

 ~蒼空視点~

 

 というわけで、本日もnascitaは営業中です。俺は今、コーヒーを淹れてる。だが、ここで1つ問題が・・・。今、テーブルにいる客がとてつもなく、ヤベーイ!気がする。 名前は聞いてる。・・・・・・紹介した方がいい?まぁ、台本に書いてあるからご紹介します!ハロー、ハッピーワールド!の皆さんでーす!皆さんご存じ3バカもいまーす。

 

 

こ「この紅茶美味しいわ!あなたが淹れたの?」

 

 

はい、絡まれました!5バンドだすとはいっても、作者いわく、『ハロハピは書きづらい』って言ってるから出番少ないのかな・・・。

 

 

蒼「はい、そうですが?」

 

こ「この紅茶なら、みんなを笑顔に出来るわ!」

 

 

わ~。この人絶対ヤバいって。

 

 

美「大丈夫ですよ。ある程度無視していただいて」

 

 

おっと、そこの奥沢美咲さん?あなた心読みました?

と、こんな感じでハロハピの相手をしていると、店用の電話が鳴る。とりあえず、出ますか。出前はしてないけどね!

 

 

蒼「はい、カフェ『nascita』です」

 

?『すみません、桐生蒼空さんはいますか?』

 

蒼「桐生蒼空は私ですが?」

 

 

おっと、これは何か面倒事の予感だ・・・。しかも、コイツ変音機使ってやがる・・・。今のご時世にあるっけ?まぁいいとして。

 

 

?『でしたら、あなたがよく行く川まで来ていただけますか?』

 

蒼「あの~、うちは出前は受け付けていなくて・・・」

 

?『スマッシュがいたとしても?』

 

蒼「!?」

 

?『では、お待ちしております』

 

蒼「おい待て!」

 

 

電話切りやがった。罠の可能性大だけど、行くしかないか。 ・・・・・・よし!ハロハピには気付かれてない。今のうちに・・・・・・

 

 

海「またスマッシュ?」

 

蒼「うお!」

 

 

もう~、脅かさないでよ~。って察してますね、この人・・・。

 

 

蒼「まぁね。というわけで、行ってきます」

 

海「はいはい、いってらっしゃい」

 

 

ということで、出かけました。扉開けたらポピパとすれ違ったから、

 

 

蒼「香澄、中に万丈いるからな」

 

香「え!?何、急に!?」

 

 

俺は急いでスタークと会う川に向かう。

 

 

 ~蒼空視点 END~

 

 その光景に沙綾が疑問に思った。

 

 

沙「みんな、ごめんね。今ちょうどお母さんに頼まれたことを思い出して・・・。後でまた来るから」

 

香「そーなんだ。うん、待ってるね!」

 

た「いってらっしゃ~い」

 

 

沙綾は蒼空の後を追いかけてった。

 

 

 

 ---河川敷---

 

蒼「・・・・・・。誰もいない」

 

 

いつもの河川敷に来た蒼空は周りを見渡すが誰もいなかった。が、

 

 

沙「蒼空ー!」

 

蒼「ん?沙綾!?」

 

 

後ろから沙綾が来たことに驚いているが、蒼空はすぐ振り向いた。

 

 

沙「?どうしたの?」

 

蒼「誰かいる・・・・・・」

 

沙「え?」

 

?「よくお分かりになりましたね」

 

 

物陰から1人の人物が歩いてきた。その姿は黒髪のロングヘアーで服装は和服で少し着崩している。だが、特徴的なのは、腰に無双セイバー、目は右目が青、左目は紫の女子だった。

 

 

蒼「・・・・・・あんたが電話を?」

 

?「はい。切姫夜華と申します。以前魔王に仕えていたものです、桐生蒼空様」

 

沙「あ!思い出した!」

 

蒼「ん?何が?」

 

沙「最近和服で目の色が左右違う刀を持つ不審者がいるって」

 

夜「不審者とは・・・。一時期は『魔王軍の凶刃』と呼ばれていましたが」

 

蒼「凶刃・・・・・・」

 

夜「えぇ、そう呼ばれていました、『主様』」

 

蒼「ん?主様?」

 

 

蒼空と沙綾がキョロキョロし始める。が、明らかに蒼空に対して言ってると察した。

 

 

蒼「おいおいおいおい。俺はベリアルの遺伝子なら持っているが」

 

夜「『ベリアルの遺伝子』だけではありませんよ」

 

蒼「え?どういうことだ!?・・・・・・うっ!?」

 

沙「え?蒼空!?」

 

 

蒼空にまためまいが襲った。

 

 

蒼(くそ!このタイミングで・・・)

 

夜「・・・・・・。まさかここで現れるとは・・・。『ブラッドスターク』さん」

 

蒼「!?」

 

ス「こんなタイミングで会わせたくなかったんだが」

 

 

蒼空たちの後ろにスタークが立っていた。

 

 

蒼「!?スターク!」

 

沙「いつの間に!?」

 

ス「まぁまぁ、今回はアイツに用があるんだ」

 

夜「あら、実はワタクシもあなたに用があるんですよ。倒したいと思ってまして・・・・・・」

 

 

夜華の目は殺意に満ちていた。そして、腰にあった刀を捨てた。

 

 

夜「ん?あぁ、この刀は仮で使っていたので。ですが、ワタクシも良いものを手に入れたので使いたいと・・・」

 

 

出したのは、スクラッシュドライバーだった。

 

 

蒼「なんであのドライバーを!?」

 

ス「難波重工だよ」

 

蒼「!?なんでそんなことを知ってるんだ!?」

 

ス「そんなことは後だ」

 

夜「スターク、お相手して頂きます」

 

 

1本のボトルを取り出す。その形は普通のボトルとは違う。蓋を正面に合わせると、ボトルから龍の叫び声が聞こえてきた。そのボトルをドライバーに挿す。

 

 

『ヤトノカミ!』

 

夜「変・・・身」

 

 

レバーを下ろす。

 

 

『割れる!食われる!砕け散る! ヤトノカミインルクス!オゥラァァ!』

 

 

黒いスーツに紺色の龍の鎧を纏ったライダーへと変身した。手には日本刀の様な武器がある。

 

 

夜「仮面ライダー・・・・・・ルクス。とでもしますか」

 

蒼「ルクス・・・・・・」

 

 

 

 

 

この気配はnascitaにいた龍哉も感じていた。

 

 

龍「!?なんだよ、この感じ・・・」

 

海「どうしたの?」

 

龍「なんとなくだが、スタークのような気配と、もう1つヤバい気配がする」

 

海「まさか・・・。」

 

 

海璃は店に来ていた香澄たちに

 

 

海「みんな、申し訳ないけど、ちょっと店番しといて。よろしく!」

 

 

後ろから香澄たちの声が聞こえてたが、無視して龍哉が感じた気配のする方へ、龍哉と海璃は向かった。龍哉がクローズフォンをバイクに変えて。

 

 

 

 

 

夜「主様、ワタクシの戦い、見ていてください」

 

 

夜華、いや、ルクスがスタークに仕掛ける。走り出したかと思えば、いつの間にかスタークを蒼空たちの後ろへ吹き飛ばし、蒼空たちの後ろにいた。その動きはアクロスマッシャーと同じかそれ以上かもしれない。スタークはトランスチームガンとスチームブレードを合体させ、攻撃をしようとするが、一手早くルクスが攻撃を当てる。

 

 

ス「くっ!」

 

夜「この程度ですか?」

 

 

そう言ってボトルを取り出し、ドライバーに挿す。

 

 

『ティアマト!』

 

夜「では、止めを」

 

 

レバーを下ろす。

 

 

『ティアマト クラッシュ!』

 

 

すると、右手に巨大なガトリング銃が現れ、スタークに撃ち込む。スタークは防ぎきれず、倒れてしまう。

 

 

蒼「ウソだろ・・・!?」

 

 

驚いてた。龍哉と2人で挑んでもなんとか勝てる相手をこうもあっさり倒したのだから。

 

 

夜「さぁ、主様」

 

 

夜華は変身を解き、蒼空に問いかける。

 

 

夜「ワタクシはあなたの忠実な僕。いかなる命令もお受けいたします。暗殺でも雑用でも・・・。お望みとあらばワタクシをどのように使っていただいても」

 

沙「え!?」

 

沙綾はその言葉を聞いて顔を赤くしている。そして、龍哉と海璃が来た。

 

 

龍「蒼空!」

 

海「大丈夫?」

 

蒼「お前ら!?どうしてここに?」

 

夜「ちょうどいいですわ」

 

 

夜華があることを話始める。

 

 

夜「万丈龍哉さん、ビルドシステムを作ったのは、そちらにいる桐生蒼空様です」

 

龍「は!?」

 

海「何でそれを・・・!?」

 

沙「え!?」

 

ス「マジか・・・・・・」

 

 

その言葉を聞いた者は全て驚いていた。当然蒼空自身も。

 

 

蒼「・・・・・・・・・・・・え?」




色んな方々にこんな駄文を読んで読んでいただいて、ありがとうございます。
オリジナルライダーは、『最弱無敗の神装機竜』からアイデアを・・・。文句を言うなら先に言う。 ごめんなさい!
では、また次回



ーーー追記
新キャラの名前を変更しました。
切姫夜架→切姫夜華


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第18話 ライダーシステムの意味

蒼「天っ才物理学者の桐生蒼空は万丈が受けた人生実験や自身の記憶を知るため、戦っている。そんな時、切姫夜華が現れ、衝撃の真実を話し始めた・・・・・・」


ーーー河川敷ーーー

 

蒼「・・・・・・・・・・・・え?」

 

 

夜華が言った言葉、それに衝撃を受けていた。

 

 

夜「記憶が無いなら説明させていただきます」

 

ス「マズイ・・・」

 

 

スタークは煙と共に姿を消した。

 

 

夜「元々、主様には、特殊な力があります。その力は、全てを『支配』する魔王の力。ある人はその力の元を『魔王因子』と名付けました。魔王因子は遺伝子のようなもの。その遺伝子を持つ者を『魔王候補』と呼びます。生まれながらに持つ者、あとから身体に入れる者、蒼空様は前者、つまり生まれながらにしての魔王候補なのです」

 

沙「・・・でも、それとビルドに何の関係が・・・」

 

夜「まぁ話を聞いてください」

 

 

そう言って、話を続ける。その内容は、蒼空は生まれてすぐに、べリアルの遺伝子を入れられたが、魔王因子がそれを支配し、べリアルの力を抑えていた。それから数年後、魔王候補の力でビルドの力を具現化させたという。その一つのフルボトルを使って、ビルドドライバーの実験、スマッシュの実験をしていたが、それをある組織が利用し、手元に残ったボトル20本とビルドドライバーを持ち去り、姿を消した。夜華はその実験施設にいたという。そして現在、夜華は蒼空を見つけ、魔王候補で人体実験をした人物と一致したという。

 

 

夜「ワタクシからは以上でs」

 

蒼「待て!」

 

 

帰ろうとするところを蒼空が止めた。

 

 

蒼「なら、記憶が無いのは?もし、俺がスマッシュになっていたとして、記憶が無くなるのはほんの一部のはずだ」

 

夜「消したのは、スタークです」

 

蒼「!?」

 

夜「理由は分かりませんが、主様の記憶を消したのはスタークですよ」

 

 

そう言って、スクラッシュドライバーを再び装着する。

 

 

『スクラッシュドライバー!』

 

 

さらにボトルをセットし、変身する。

 

 

『ヤトノカミ!』

 

夜「変身」

 

『割れる!食われる!砕け散る!ヤトノカミインルクス!オゥラァァ!』

 

夜「そのうち戦争が起きます。生き延びていたらまた会いましょう。主様」

 

 

ルクスは自身の身体を透明にした。

 

 

 

 ---翌日 蒼空の家---

 

 nascitaにはポピパのメンバーがいた。いや、ポピパのメンバーだけがいた。蒼空たちは研究室にいる。蒼空はパソコンである調べものをしていると・・・、龍哉が突然壁を叩く。

 

 

龍「よく平然といられるな!」

 

海「ちょっと龍哉」

 

龍「お前は黙ってろ!」

 

 

龍哉はパソコンの隣にあるビルドドライバーやボトルを机から吹き飛ばす。そして、蒼空に向かい、

 

 

龍「お前が・・・俺の人生を狂わせたんだ。お前が、大勢の人を傷つけたんだ!」

 

 

蒼空は俯いたまま、

 

 

蒼「俺にどうしろと?」

 

龍「・・・・・・・・・・・・。俺と戦え」

 

 

 

 ---河川敷 橋の下---

 

 ~蒼空視点~

 

 俺がいつも行く川を少し歩いたとこには、橋で周りからは見えない場所がある。俺と万丈、海璃、そしてPoppin'Partyの8人でそこに来ている。万丈と俺が戦うという目的で。

 

 

龍「こんな事しても何にもならねぇことは分かってる。けど、お前を1発殴らねえと俺の気が済まねぇ!」

 

 

万丈はドライバーを付けたか。

 

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

『Are You Ready?』

 

龍「変身!」

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

やっぱり変身しないといけないか・・・。

 

 

『海賊!』『ガトリング!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・・・・変身」

 

 

俺も変身した。すぐに万丈が突っ込んできた。バカだから宣言通り殴ってきた。2発までは防げたが3発目は防げなかった。コイツまた強くなってる・・・。ってビートクローザーを出しやがった・・・。仕方ない、こっちも海賊ハッシャーで・・・・・・。

 

 

(ス「お前は何のために戦う?」)

 

 

何のためにって・・・、俺は愛と平和のために・・・。

 

 

(紗「羽丘女子学園と星宮学院から攻撃を受けることになります」)

 

 

もしかして、俺がビルドシステムを作ったから・・・・・・。

 

 

(ケ「貴様の価値は、ベリアル様の遺伝子を持っていることだけだ!それ以上の何者でもないモルモットだぁ!」)

 

 

ベリアルの遺伝子を持っていたから力を手に入れようとして、作ったのか・・・。俺は・・・・・・。

 

 

(夜「蒼空様は前者、つまり生まれながらにしての魔王候補なのです」)

 

 

俺が魔王因子を持ってるから・・・・・・。

 

 

(龍「お前が、大勢の人を傷つけたんだ!」)

 

 

俺が・・・・・・。

 

 

『Ready Go!』

 

 

!?この音は・・・!?

 

 

龍「はぁぁ・・・・・・」

 

 

まずい!防ぎきれない!?

 

 

『ドラゴニックフィニッシュ!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

蒼「ぐわっ!く・・・・・・!?」

 

 

結構聞くな・・・・・・。これが俺が・・・、『過去』の俺が作った『兵器』の力か・・・。

 

 

龍「・・・・・・本気出せよ!」

 

 

・・・・・・・・・・・・。

 

 

龍「お前が、香澄や沙綾を、大勢の人を傷つけたんだぞ!」

 

蒼「・・・・・・。あぁ、俺が大勢の人を傷つけたんだ・・・。俺が・・・・・・、お前の人生を狂わせたんだ・・・」

 

龍「・・・あぁ。お前のせいで、俺の人生は狂わされたんだ。お前のせいで・・・・・・」

 

 

・・・。拳が震えている。やっぱり怒ってるよな・・・。

 

 

龍「お前のせいで・・・。俺は・・・・・・、戦う力を手に入れたんだ」

 

 

・・・・・・え?

 

 

龍「お前がビルドを作ったせいで俺はこの力を手に入れたんだ。この戦う力を」

 

 

・・・・・・。最っ悪だ。お前に諭されちまうとは・・・・・・。しょうがねぇ・・・。

 

 

『バスター!』『エメリウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ」

 

『マグニフィセント! Yeah!』

 

 

スパークリングも考えたが、ジードとしてはな・・・。

 

 

龍「・・・。はぁぁ・・・!」

 

蒼「フッ!」

 

 

万丈が突っ込んでくるから避けつつ、右腕のエネルギーの刃で斬った。

 

 

『Ready Go!』

 

 

俺は右足に力を溜め、後ろから走ってくる万丈に右足で蹴る。

 

 

蒼「ビックバスタブレイク」

 

『ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

龍「ぐわぁぁ!」

 

 

万丈は変身が解除され、香澄が駆け寄った。俺は万丈のそばに行き、変身を解いた。

 

 

龍「く・・・・・・」

 

蒼「・・・・・・本気出せって言ったのはそっちだぞ?」

 

 

そう言って俺は万丈に手を差し出した。

 

 

龍「ふん!それでも加減しろよ!」

 

 

そう言いながら万丈は手を掴んで立ち上がった。

 

 

龍「いてて・・・」

 

香「大丈夫?」

 

龍「あぁ。思い出したか?」

 

蒼「フッ・・・。ああ、思い出したよ。俺は、ナルシストで自意識過剰な正義のヒーローだってな!」

 

 

 ~蒼空視点 END~

 

 

蒼空と龍哉は笑い合う。海璃はその光景を見て微笑んだ。

 

 

 

 ---花咲川女子学園 廊下---

 

 この学園の教頭先生、氷室幻徳は、廊下を歩いていた。その後ろには、

 

 

?「ごきげんよう、氷室幻徳教頭先生」

 

 

夜華がいた。

 

 

夜「いえ、『ナイトローグ』さん?」

 

幻「ほう、私のことを知ってるとは・・・」

 

『バット!』

 

幻「蒸血」

 

『ミストマッチ!』

 

『バット・バッ・バット・・・ファイヤー!」

 

夜「そうでなくては」

 

『スクラッシュドライバー!』

 

『ヤトノカミ!』

 

夜「変身」

 

『割れる!食われる!砕け散る!ヤトノカミインルクス!オゥラァァ!』

 

ロ「なぜスクラッシュドライバーを・・・!?」

 

夜「さぁ、何故でしょう?」

 

 

そう言いながら、別のボトルをドライバーに挿した。

 

 

『リンドヴルム!』

 

 

レバーを下ろす。

 

 

『リンドヴルム! アームド!』

 

 

左右の腕に白色で黄色の線が入った槍と銃が装備された。

 

 

夜「ディバインゲート」

 

 

その瞬間、2人は外に瞬間移動した。

 

 

ロ「!?なぜ外に・・・!?」

 

夜「フフフ・・・」

 

 

ルクスは高速でローグを剣で斬りつける。さらに剣に別のボトルを挿す。

 

 

『テュポーン!』

 

 

剣の柄頭を2回押し込む。

 

 

『クラックアップスライサー!』

 

 

斬撃をローグに飛ばす。攻撃を受けたローグは、力が発揮できなくなった。

 

 

ロ「ぐっ!なんだ・・・これは・・・!?」

 

夜「1つ教えましょう。この世界にパンドラボックスはありませんし、現れません」

 

ロ「・・・!何・・・だと!?」

 

夜「では、ごきげんよう」

 

 

ヤトノカミのボトルを挿した状態でレバーを下ろした。

 

 

『クラップアップブレイク!』

 

 

エネルギーを剣に込め、ローグを斬りつけた。ローグはその場に倒れ、気を失った。

 

 

夜「ふぅ・・・」

 

 

夜華は昨日のあることを思い出した。

 

 

夜「あれだけ精神を揺らしたのに何も起きないとは・・・・・・。あなたの仕業ですか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スターク』・・・、いや、『エボルト』・・・・・・」

 




 今回はシリアス多めでした。ギャグシーンを待っていた方、ごめんなさい。
 蒼空と龍哉のシーン、マグニフィセントかスパークリングで悩みました。でも、やっぱりジードだからねぇ・・・。
 現在番外編も製作中。いつ出すかは・・・、教えません!(時期的に察するかもしれませんが・・・)
 では、また次回。


 出来ることならバンドリライブ行きて―!!!



ーーー追記
新キャラの名前変更しました。
切姫夜架→切姫夜華


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第3章 花咲川VS羽丘
第19話 ライダーウォーズ勃発


 ---街の広場---

『Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

『アクロスマッシャー! Yeah!』

龍「おりゃ!はっ!」

蒼「ふっ!はぁ!」

蒼(何で戦いながらあらすじ紹介しないといけないんだ!仮面ライダージードで、天才物理学者の「邪魔!」桐生蒼空は・・・、自身がビルドシステムを創った人物だと知り「おりゃ!」愕然となるが、万丈たちの支えもあり、改めて、「はぁ!」戦う覚悟を決めるのだった。さぁ、どうなる第19話!)



蒼「一気に行くぞ!」

 

龍「これで終わりだ!」

 

『シフトイントゥマキシマム!』

 

『ヒッパレー ヒッパレー』

 

 

ビートクローザーとジードクローを操作して技を放つ。

 

 

龍「おぉりゃぁぁ!」

 

『ミリオンヒット!』

 

蒼「はぁぁ・・・、ディフュージョンシャワー!」

 

 

2人の攻撃が暴れていた警備ロボット『ガーディアン』に命中、破壊した。

 

 

龍「どうよ?俺の、必・殺・剣!」

 

 

蒼空は変身を解除して、

 

 

蒼「・・・・・・。そりゃあ俺が創った武器だからな」

 

龍「・・・・・・」

 

 

龍哉は、言葉を詰まらせつつ、変身を解除した。

 

 

龍「本当に戦争みたいだな」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

蒼空は黙っていた。

 

 

 

1週間ほど前、蒼空と龍哉が戦った次の日に花咲川の校長がnascitaにやって来て、あることを話始めた。

 

 

優「初めまして、花咲川女子学園の校長、朝倉優里です。単刀直入に言います。桐生蒼空さん、万丈龍哉さん、花咲川のために羽丘女子学園と戦ってください」

 

 

その場には、校長の優里と蒼空、龍哉、海璃でこっそりとポピパも聞いていた。

 

 

蒼「・・・・・・悪いけど俺たちは争いの道具になるつもりはない」

 

 

蒼空がその場を離れようとしたとき、

 

 

優「分かってます。勝てとは言いません。守ってほしいんです。学園を」

 

蒼「・・・・・・」

 

優「お願いします!」

 

 

頭を下げた。

 

 

蒼「・・・・・・」

 

 

少し考え、あることを言い出す。

 

 

蒼「ビルドの力を創って、この争いを引き起こしたのは俺です。だから俺が、この争いを終わらせる。俺の手で・・・・・・」

 

龍「・・・・・・」

 

海「蒼空・・・・・・」

 

優「・・・・・・ありがとうございます」

 

 

 

蒼「俺がビルドを創ったからな。だからこそ、俺が・・・」

 

龍「・・・海璃と話してたんだけど、お前が全て悪いとは思えないんだよな」

 

蒼「・・・・・・」

 

龍「確かに、お前はビルドを創った。でも、兵器に使おうとしたのは、他の奴らだろ?だから」

 

蒼「分かった」

 

龍「ん?」

 

 

龍哉の言葉を遮って蒼空が話した。

 

 

蒼「もし、俺が責任で潰れそうになったら、お前たちに頼るよ」

 

 

そう言うが、龍哉の方は見ていない。

 

 

龍「・・・・・・絶対だぞ」

 

蒼「・・・・・・あぁ」

 

 

 

ーーー蒼空の家 リビングーーー

 

そこには海璃1人だけだが、誰かと電話していた。

 

 

海「そう、完成したのね。だったらそれを私に・・・。大丈夫、戦う覚悟はできてるから」

 

 

 

ーーー花咲川女子学園近くの公園ーーー

 

龍哉と別れ、蒼空は1人で公園のベンチに座っていた、1人になりたくて。周りでは子供たちが遊んでいたが、気にならない。

 

 

蒼(万丈や海璃には、迷惑をかけるわけには・・・)

 

?「あれ?蒼空さん?」

 

蒼「?」

 

 

声のする方を見ると、白金燐子ともう1人の少女がいた。

 

 

蒼「あっ!燐子さん」

 

燐「呼び捨てでいいですよ。少し言いづらそうなので」

 

蒼「あはは・・・・・・。で、後ろの子は?」

 

あ「あ、はい!りんりんと同じRoseliaの宇田川あこです!」

 

蒼「Roselia・・・」

 

燐「あ・・・。蒼空さん、ごめんなさい」

 

あ「ねぇりんりん、もしかして、この人って、この前あこたちが遅れた時に歌ってて、前にりんりんが話してた人?」

 

燐「う、うん。そうだけど・・・」

 

あ「え!?本当に!?」

 

蒼「あぁ、えっと、あこちゃん?」

 

あ「はい!」

 

蒼「良かったらこれでジュース買ってきてくれる?余ったらあげるから」

 

 

そう言って1000円を渡した。

 

 

あ「え!?じゃ、じゃありんりんたちのも買ってくるね!」

 

 

元気よく近くのコンビニに行った。

 

 

蒼「燐子、ちょっと相談が・・・」

 

燐「・・・っ。はい、聞きますよ」

 

 

こうして燐子は蒼空の横に座った。

 

 

蒼「・・・もしも、自分の作った物が、・・・・・・」

 

燐「・・・・・・?」

 

蒼「自分の作った物が争いの道具に使われていたら、どうする?」

 

燐「・・・・・・。きっと自分1人で解決しようと思います」

 

蒼「・・・・・・」

 

燐「でも、きっとあこちゃんや、色んな方が助けてくれると思います」

 

蒼「・・・・・・そっか」

 

あ「りんりーん!」

 

 

あこが戻ってきたとき、ある言葉が聞こえてきた。

 

 

?「被験者、はっけ~ん!」

 

蒼「!?」

 

 

被験者という言葉に反応して、声が聞こえてきた方を向くと、見知らぬ男が3人いた。

 

 

蒼「誰だ、お前ら?」

 

?「俺たちは『羽丘三羽烏』!言っとくがそう簡単に正体はバラせねー!」

 

?「って、おーい!もうバラしちゃってるし」

 

?「あ!?」

 

蒼(なるほど、コイツらバカか。めんどくさいから、赤、青、黄にしとくか)

 

赤「まぁいい。お前の持ってるボトルをいただく」

 

 

そう言って3人は紫のボトルを取り出し、身体に挿した。

 

 

『キャッスル!』『フクロウ!』『クワガタ!』

 

 

するとスマッシュに変身した。

 

 

蒼「スマッシュに・・・・・・」

 

赤「俺たちは『ハードスマッシュ』だ」

 

青「ボトルをよこせ。そうすれば殺したりはしない」

 

蒼「・・・・・・。やっぱり俺がビルドを創ったから・・・。なら。」

 

 

蒼空はビルドドライバーを装着し、スパークリングを取り出す。

 

 

蒼「俺が、、この不毛な争いを終わらせて、ビルドシステムは正義のためにあると、証明してみせる!」

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身」

 

『ラビットタンクスパークリング! イエイ! イエーイ!』

 

燐「蒼空さん・・・」

 

あ「カッコイイ・・・!」

 

 

ジードとハードスマッシュたちの戦いが始まった。

 

 

 

 ---蒼空の家 研究室---

 

 龍哉はそこで何かを探していた。

 

 

龍「うーん?っ、あった!」

 

 

探していたのはスクラッシュドライバーとドラゴンゼリーだった。それを・・・・・・持ち出した。

 

 

 

 ---蒼空たちのいる公園---

 

 そこで戦いが起きていた。ジードは海賊ハッシャ―と4コマ忍法刀の二刀流で戦ったり、ドリルクラッシャー銃モードとホークガトリンガーの二丁拳銃で戦ってたが、ハードスマッシュの3体の同時攻撃を受けて、吹き飛ばされる。

 

 

赤・青・黄「「「決まった・・・」」」

 

蒼「・・・ぐっ!」

 

黄「え!?決まったはず・・・」

 

青「なんで?」

 

蒼「何度だって立ち上がるさ!正義のため、愛と平和のために戦う!それが、俺が創った・・・・・・、ジードだ!」

 

青「ふん、1人で何ができる?」

 

?「1人じゃねー!」

 

 

声のする方を全員が見る。そこには龍哉がいた。

 

 

龍「2人だ」

 

 

龍哉がドライバーを出したが、それは・・・・・・。

 

 

蒼「!?スクラッシュドライバー・・・」

 

龍「借りるぞ」

 

『スクラッシュドライバー!』

 

 

龍哉はドライバーを装着した。

 

 

蒼「よせ!やめろ!」

 

 

ドラゴンゼリーをベルトに、

 

 

龍「コイツら倒すにはコレしかねぇんだろ!」

 

『ドラゴンゼリー!』

 

龍「変身!」

 

 

レバーを下ろした。すると、ベルトから電気が現れ、龍哉は苦しんでいる。

 

 

龍「ぐっ!・・・がぁぁ・・・!」

 

蒼「万丈!」

 

 

遠くから見ていた燐子とあこも心配していた。

 

 

あ「あの人、大丈夫かな?」

 

燐「・・・!」

 

 

そして龍哉の周りにはビーカー状の物が現れ、ゼリーが龍哉を包み、

 

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

 

なんと龍哉は変身した。クローズではあるが、ビルドドライバーを使って変身したクローズとは少し違った。

 

 

蒼「マジかよ・・・!」

 

あ「変身したよ!りんりん!」

 

燐「うん・・・!」

 

龍「うおぉぉぉぉ!なんだよこの力!?負ける気がしねぇ!」

 

青「ふん、なんだか知らねえが調子に乗るんじゃねぇ、オラァァ!」

 

 

スタッグが攻撃を仕掛け、続いてキャッスル、オウルも攻めるが、クローズが攻撃をされる前に攻撃した。だが、暴れているようだった。すると、クローズの拳が木に刺さった。

 

 

龍「あっ!?抜けねぇ!」

 

 

オウルが攻撃して木から抜けた。

 

 

龍「抜けた!」

 

 

その光景を見ていたジードは、

 

 

蒼「あのバカ!」

 

 

クローズを止めに行った。

 

 

蒼「おい!落ち着けって!」

 

龍「どけ!」

 

蒼「うわ!・・・イッテ!」

 

 

1人で3体のハードスマッシュと戦っているが、若干不利な状況だった。ふと、ジードはあることを思い出し、クローズに伝える。

 

 

蒼「・・・!万丈、『ツインブレイカー』を使え!」

 

龍「・・・っ!あ!?ツインブレイカー!?」

 

『ツインブレイカー!』

 

 

クローズの左腕にそれは現れた。

 

 

龍「おぉ、これか!・・・うおっ!」

 

 

ふと銃口を動かしたらモードが変わった。

 

 

『アタックモード!』

 

 

アタックモードで攻撃していく。そして、スタッグにはドラゴンフルボトルをツインブレイカーに挿して攻撃する。

 

 

『シングル!』『シングルブレイク!』

 

龍「おりゃぁ!」

 

青「ぐはっ!」

 

 

さらにドラゴンゼリーを追加で挿して飛んでいるオウルにそのエネルギーを飛ばす。

 

 

『ツイン!』『ツインブレイク!』

 

龍「はぁぁ・・・おりゃ!」

 

黄「あぁぁ・・・」

 

赤「この・・・!」

 

 

クローズはキャッスルの攻撃を避け、ツインブレイカーにクローズドラゴンをセットする。

 

 

『クローズドラゴン!』

 

『Ready Go!』

 

龍「はぁぁ・・・」

 

 

クローズが盾を前に付けたキャッスルに当てる。

 

 

『レッツブレイク!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

赤「がぁぁ・・・」

 

黄「赤ちゃん、大丈夫?」

 

青「おい、立て!」

 

赤「ちょっと待って、待てって・・・」

 

 

3体がわちゃわちゃしてる時に、ジードはクローズのそばに寄り、クローズのケツを蹴る。

 

 

蒼「・・・・・・。このヤロ」

 

龍「イテ!イッテ―な」

 

 

2人は同時にハードスマッシュにライダーキックを浴びせる。

3体は吹き飛ばされ変身が解除された。

ジードたちの足元には、4本のボトルが落ち、それを拾う。

 

 

蒼「これ、羽丘のボトルだったんだ・・・」

 

龍「おおぉ!・・・ん?」

 

 

こちらに歩いてくる人物が1人。

 

 

?「見ーつけた」

 

赤「!?和美お嬢!」

 

蒼「カズミ・・・?」

 

 

その人物は、いや少女はある物を取り出しこう言った。

 

 

和「僕に内緒で何楽しんでんの?ねぇ・・・」

 

 

手に持っていたのは、スクラッシュドライバーだった。

 

 

蒼「そんな・・・」

 

 

 

 ---アイドル事務所---

 

 そこにはPastel*Palettesの5人がいた。そこにスタッフともう1人部屋に入ってきた。

 

 

「お疲れ様です」

 

彩「お疲れ様です」

 

日「ねぇねぇ、その人は?」

 

「あぁ、紹介します。皆さんのマネージャーになってもらうためにマネージャーアシスタントになった・・・」

 

紫「『朝倉紫音』です。よろしくお願いします」

 




 お久しぶりです。リアル(仕事)がなかなかの疲労をくれて・・・。言い訳すいません。
 というわけで、新オリキャラ何人か出しましたが、そのうち詳しく情報載せます。ちなみに、朝倉優里(あさくらゆり)、朝倉和美(あさくらかずみ)、朝倉紫音(あさくらしおん)。これが新オリキャラの名前です。活動報告にメインのオリキャラの設定を載せてありますので、そちらもどうか。
 BRAVE JEWEL、結構気に入ってヘビロテ中だよ!それから、今ガルパイベントがイイ感じだぜ!
 では、また次回。


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第20話 黄金のソルジャーと紅蓮の炎

蒼「パンドラボックスの一部、フルボトルを集めるため、花咲川と羽丘で争いが勃発した。仮面ライダージードの桐生蒼空はビルドシステムは平和のために創ったと証明させるために戦う」

有「なぁ、1つ聞きたいんだけど」

蒼「おぉ、今回はツッコミ役の有咲か」

有「誰がツッコミ役だ!コホン、原作のビルドだとこの辺のあらすじ紹介で氷室幻徳が出るだろ?でも、私たちそいつに会ってないんだけど」

蒼「大丈夫、当分会わないから。だって第18話でやられてるから」

有「・・・・・・。あっ本当だ。」

蒼「だろ?多分一番出番少ないだろうな。では、第20話、どうぞ」


ーーー花咲川近くの公園ーーー

 

人気のない場所にビルドとクローズ、三羽烏、少し離れたところにあこと燐子、そして和美と呼ばれた人物が歩いてきた。

 

 

和「楽しそうだな。僕も混ぜてよ」

 

蒼「スクラッシュドライバー・・・・・・」

 

龍「何でアイツが持ってんだよ!?」

 

 

和美の手にはスクラッシュドライバーがあった。

 

 

赤「お嬢、どこ行ってたんですか?」

 

和「あんたたちが方向音痴の僕を置いてどっか行くから!」

 

 

後ろで青羽と黄羽がコソコソ話して、

 

 

黄「お嬢、俺らのボトル取り返して!」

 

和「ったく、しょうがないなぁ」

 

 

そう言いつつ、スクラッシュドライバーを巻き、1つのゼリーを取り出した。

 

 

和「さっさと取り返すか」

 

 

ゼリーをドライバーにセットした。

 

 

『ロボットゼリー!』

 

和「変身!」

 

 

レバーを下ろすと、周りにビーカーが現れ、仮面ライダーの姿に変わる。

 

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

蒼・龍「「!?」」

 

和「仮面ライダーグリス・・・・・・見参」

 

 

和美は仮面ライダーグリスに変身した。

 

 

和「心の火、心火だ。心火を燃やしてぶっ潰す!」

 

龍「ほぉ、上等だ!」

 

 

クローズがグリスに攻撃を仕掛け、戦闘が始まった。クローズがグリスに隙を与えないほどに攻撃をし続ける。

 

 

龍「さっきの威勢はどうした!?」

 

 

クローズのツインブレイカーの攻撃をグリスは手で受け止めた。

 

 

龍「!?」

 

和「こんなものか・・・」

 

『ツインブレイカー!』

 

 

グリスもツインブレイカーを出し、ビームモードで反撃した。さらに、ヘリコプターのボトルを取り出し、

 

 

和「今度はこっちの番ね」

 

『ディスチャージボトル!』

 

 

ドライバーに挿し、レバーを下ろす。

 

 

『潰れなーい!』

 

 

『ディスチャージクラッシュ!』

 

 

右手からジェル状のプロペラが現れ、空を飛びながらツインブレイカーで攻撃する。さらに降りてすぐに攻撃を仕掛ける。

 

 

和「ほら、まだまだ行くよ!」

 

 

先ほどとは逆で、クローズはグリスの攻撃を受け続けていた。そしてグリスは、トドメの一撃として、

 

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

 

肩に付いてる『マシンパックショルダー』からヴァリアブルゼリーを勢いよく噴出し、クローズにライダーキックを放つ。

 

 

和「とりゃぁぁぁ!」

 

龍「!?ぐわぁぁ!」

 

 

クローズは吹き飛ばされ、変身が解除された。

 

 

蒼「っ!万丈!」

 

和「っ!?」

 

 

ジードと燐子は龍哉の側に来て、ジードは龍哉を守るために戦う準備をしていた。だが、グリスはジードが龍哉の名前を呼んだあとからずっとジードを見ていた。

 

 

赤「お嬢!トドメだ!」

 

和「・・・・・・。帰るよ」

 

赤「え?」

 

青「お嬢、何で?」

 

和「途中参戦して勝っても卑怯だろ?」

 

黄「出たよ、自分ルール」

 

 

グリスは変身を解除して、3人と一緒にその場を離れようとしたとき、

 

 

蒼「待て!」

 

 

蒼空が止めた。

 

 

蒼「そのドライバー、どこで手に入れた?」

 

和「羽丘の校長。近くにコブラの怪人もいたけど」

 

蒼「っ!?」

 

 

そう言って和美たちは帰った。

 

 

和(あの声、どこかで・・・・・・。まさかね・・・)

 

 

 

ーーー蒼空の家 研究室ーーー

 

あの後、蒼空は燐子たちを家に帰らせた。いつ3バカラスが現れるか分からないから。今、研究室には蒼空、龍哉、海璃、ポピパの5人がいる(何でいるんだろう・・・)。

 

 

龍「アイツ、相当強いぞ。同じベルトを使っていたのに・・・」

 

蒼「それだけ場数を踏んでるんだろう。それより!」

 

 

蒼空は立ち上がり、龍哉からスクラッシュドライバーとドラゴンゼリーを取り上げる。

 

 

蒼「お前はもうこれを使うな!」

 

龍「なんでだよ!ピンチを救ってやっただろ!」

 

蒼「それが問題なんだよ」

 

龍「あ?」

 

有「どういうことだ?」

 

 

 

 

蒼「俺のヒーロー感が薄れるだろ!!」

 

 

 

 

 

龍「はぁぁ!?」

 

香「え!?」

 

た「なるほど」

 

り「え?」

 

沙「あはは・・・」

 

有「なんだそりゃ!?」

 

海「はぁ・・・」

 

 

当然の反応である。

 

 

蒼「花咲川のメイン仮面ライダーはジードなの。サブキャラのお前が目立つと近辺のお子様たちが悲しむからな!」

 

龍「何だよそれ!?ってか、俺も一応メインキャr」

 

蒼「あーもううるさいなぁ。筋トレでもやってろ」

 

 

そう言われて筋トレし始める龍哉。そして、手伝うと言いながら龍哉の上に乗ろうとする香澄、それを止める有咲、代わりに乗ろうとするたえ。

そして、ビルドフォンが鳴りだした。蒼空は電話してきた相手の名前を見て、研究室を出ようとする。

 

 

海「蒼空、誰から?」

 

蒼「おいおいおいおい、野暮なことを聞くんじゃないよ。これだよ」

 

 

そう言って右手の小指を立てる。

海璃も真似して小指を立てるが、まだ意味を分かっていなかった。

 

 

蒼「こ~れ(^_-)」

 

 

ウィンクをして蒼空は研究室を出て行った。

 

 

沙「ねぇ、蒼空って彼女いるの?」

 

 

海璃はようやく意味を理解した。

 

 

海「・・・!嘘っ!?」

 

 

 

 ---蒼空の家 音楽部屋---

 

 防音加工がしてあるこの部屋で蒼空は電話に出た。

 

 

蒼「何の用だ」

 

石『相変わらずクールだねぇ』

 

蒼「ちょうどあんたと話がしたかった」

 

石『スクラッシュドライバーのことか?アレがどういうものかはもう知ってるだろ』

 

蒼「・・・あぁ。スクラッシュドライバーはボトルの成分をフルで使える代わりに好戦的な気質に変わる。それは、パンドラボックスの光を浴びた症状と同じ。さらに使い続ければ、身体への負担も大きくなる」

 

石『正解!ちなみに、羽丘のスクラッシュドライバーは難波重工が作った。俺も聞きたいことがあるんだ。万丈が使ったんだってな、あのドライバー」

 

蒼「あぁ。だが、アイツには使わせない」

 

石『そうなると羽丘の奴らには勝てないぞ』

 

蒼「だから俺が使う。アイツは・・・・・・俺が守る」

 

石『・・・・・・そうか。まぁいい、お前たちの成長を期待してるぞ。Ciao』

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

 

電話が切れた。

 

 

 

 その会話を龍哉たちは少しドアを開け、盗み聞きしていた。さっきの明るい雰囲気は消えていた。

 

 

 

ーーー花咲川女子学園ーーー

 

蒼空と龍哉は、校長と話をするため、花咲川女子学園に来ていた。校長自らのお出迎えで2人は校長室に入った。

 

 

蒼「羽丘の仮面ライダーに会いました」

 

優「そう。その変身する人は誰なの?」

 

蒼「和美と呼ばれていましたが・・・」

 

優「え!?和美が!?」

 

蒼「?えっと・・・校長、知り合い?」

 

優「私の娘なの」

 

蒼「ふーん。・・・え!?」

 

龍「え!?」

 

蒼「娘ってどういう・・・」

 

 

どういうことと聞こうとした時、スマッシュの気配を感じた。蒼空と龍哉の顔が真剣な顔になっていた。

 

 

優「どうしたの?」

 

蒼「羽丘のライダーと一緒にいるスマッシュが現れた。俺はこれで」

 

龍「スクラッシュドライバーで戦うつもりか?」

 

 

蒼空が出ていこうとするのを龍哉が止めた。

 

 

蒼「お前に使えて俺が使えないわけないからな。ヒーローの座はそう簡単に譲らねぇよ」

 

 

蒼空は気配のする場所へ向かう。龍哉は蒼空を追いかけるように校長室を後にした。

 

 

 

蒼空が到着した時には、グリスが花咲川のガーディアンと戦っていた。蒼空はスクラッシュドライバーを腰に巻き、変身しようとするが、

 

 

『ドラゴンゼリー!』

 

蒼「ぐっ!あぁ・・・!」

 

 

スクラッシュドライバーからくる痛みに耐えられず、ドライバーが落ちる。

 

 

蒼「まだ、使いこなせないのか・・・・・・」

 

龍「・・・・・・」

 

 

龍哉がドライバーを手に取ろうとするのを蒼空が止める。

 

 

蒼「ダメだ!お前には・・・!」

 

龍「・・・海璃のためだ。アイツはお前が傷つく姿を見たくないって。アイツにはお前がいないとダメなんだよ。そういう相手がいない俺は、こういう役回りがうってつけなんだよ」

 

 

龍哉はドライバーとゼリーを手に取り、

 

龍「悪いな、ヒーローは俺だ!」

 

『ドラゴンゼリー!』

 

龍「変身!」

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

龍「・・・っ!負ける気がしねぇ!」

 

 

クローズはグリスに戦いを挑む。そして、蒼空の周りにはスマッシュに変身した三羽烏がいた。

 

 

赤「俺たちのボトルを返してもらう!」

 

蒼「これのことか?」

 

 

取り出したのは、昨日三羽烏から奪った『クマ』と『テレビ』のボトルだ。

 

 

蒼「せっかくのベストマッチだ。使わない手はない」

 

 

手に持つボトルで変身する。

 

 

『クマ!』『テレビ!』

 

『ベストマッチ!』

 

黄「あっ!俺たちのボトル!」

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

 

三羽烏の攻めを『スナップライドビルダー』で防ぎ、変身した。

 

 

『はちみつハイビジョン! クマテレビ! Yeah!』

 

 

ジードはクマの腕で攻撃したり、テレビの腕に付いてる画面からクマの腕のエネルギーを出したりと多彩な攻撃をして、ボトルを変えた。

 

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『フェニックスロボ! Yeah!』

 

 

フェニックスロボに変わり、オウルを先に倒す。

 

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

黄「あーもう!」

 

 

黄羽は変身が解除された。

 

 

赤「黄羽・・・・・・」

 

青「あぁ・・・」

 

 

その隙にジードはさらにボトルを変えた。

 

 

『ウルフ!』『スマホ!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『つながる一匹狼! スマホウルフ! Yeah!』

 

青「てめえ!俺たちのボトルばかり使いやがって・・・!」

 

蒼「悪いな、俺たちのボトルは全て置いてきた!お前たちに渡すわけにはいかないからな!」

 

『Ready Go! ボルテックフィニッシュ! Yeah!』

 

 

スマホの力で周囲にアプリのマークを出し、狼の影をそこからスタッグに向け、放つ。

 

 

青「ぐはっ!」

 

 

スタッグの変身も解けた。

 

 

黄「え?青ちゃん?」

 

青「なんでこんな攻撃を・・・・・・」

 

 

ジードはキャッスルと戦っている。

 

 

青「これがビルド、いや、ジードか・・・」

 

 

 

 一方クローズはグリスと戦っているが、グリスの方が少し強かった。

 

 

和「これだとこれ!僕が望んでたのはこういうバトルなんだよ!!」

 

 

互いにツインブレイカーのアタックモードで攻撃し合うがクローズが押された。

 

 

『ビームモード!』

 

和「ハァ!」

 

 

さらにビームモードでクローズを攻撃する。

 

 

龍「ぐわっ!」

 

   『シングル!』 『ツイン!』

和「最大!   無限!     極地!」

 

 

ツインブレイカーにヘリコプターボトルとロボットゼリーをセットする。

 

 

和「これが僕の力だぁぁ!!」

 

『ツインフィニッシュ!』

 

龍「ぐわぁぁぁ!」

 

 

クローズの変身が解除された。

 

 

和「戦友(とも)よ、最後の時だ」

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

 

変身が解けた龍哉に向け、ライダーキックを放つ。

 

 

蒼「っ!万丈!!」

 

 

ジードは龍哉の前に立ち、グリスの攻撃を受け、変身が解け、倒れた。そして、グリスの前にボトルが2本落ちた。

 

 

龍「・・・なんで?」

 

蒼「心配する相手がいないだと・・・?なら、俺が言ってやる・・・。ふざけるな!俺は誰も死なせない!見方も・・・敵も・・・。それが俺の戦い方だ・・・!」

 

 

立ち上がろうとする蒼空をグリスは足で押さえつけた。

 

 

和「何言ってるか分かってる?これは、戦争と同じ。僕たちは・・・殺し合いをしてるの!!」

 

 

グリスは蒼空を蹴り飛ばし、他のボトルも回収した。

 

 

黄「やった!」

 

青「俺たちのボトル・・・!」

 

赤「流石お嬢!」

 

 

グリスは蒼空の頭を掴み顔を見る。

 

 

和「ねぇ、花咲川のボトルはど・・・こ・・・。っ!」

 

 

グリスは蒼空の顔を見て何故か驚いた。

 

 

和「そんな・・・・・・。なんで・・・?」

 

赤「っ!お嬢!後ろ!!」

 

和「っ!なんだ?」

 

 

グリスの後ろには何故か炎が渦巻いていた。その中に1人の人物がいた。

 

 

和「誰だ!?」

 

 

その姿は人とは言えず、かと言ってスマッシュでもない。その証拠に腰にある物があった。

 

 

龍「アイツ・・・!」

 

蒼「なんでビルドドライバーを・・・!?」

 

 

2本の角、両腕と両足に赤い炎のような装甲、胸にも同じような赤い装甲がある。そして、手には2本ボトル、『パンダ』と『ロケット』があった。

 

 

蒼「・・・!?何で俺たちのボトルを・・・!?」

 

和「へ~。そのボトルが花咲川の。それ、渡してくれない?」

 

 

謎のライダーは無言で蒼空の方へ歩く。

 

 

和「はぁ、無視しないでよ!」

 

 

グリスの攻撃を避け、

 

 

『Ready Go!フレイム フィニッシュ!』

 

 

背中を蹴り、グリスを吹き飛ばした。謎のライダーは、2本のボトルを蒼空に投げた。

 

 

蒼「!・・・!これなら!」

 

『ロケットパンダ!』

 

 

蒼空は変身して、龍哉を連れその場を後にした。

 

 

和「あんたねぇ・・・!」

 

 

謎のライダーは周りに炎を出し姿を消した。

和美は変身を解き、先程の、蒼空の顔を思い出した。

 

 

和「なんで・・・ライダーになったの・・・・・・、

 

 

 

 

蒼空兄・・・」

 




 お待たせいたしました(待っていたかは分かりませんが)。
 ビルドの18話をベースにしましたが、文にすると長ぇ。ということで、ところどころカットしています。あと、最後に出てきた謎のライダーは誰でしょうね?

 では、また次回。


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第21話 禁断のトリガー

蒼「パンドラボックスの一部であるフルボトルを集めるため、花咲川と羽丘で争いが起きた。仮面ライダージードの桐生蒼空は、羽丘の仮面ライダーグリスや、三羽烏と激闘を繰り広げていた」

沙「やっとあらすじ紹介に出れたよ!」

蒼「うん?どうした沙綾?」

沙「だって初めの方で私出たのに全然呼ばれなかったし!」

蒼「そんなこと言われましても・・・」

沙「やりたいことがあってね、家の『やまぶきベーカリー』の宣伝を」

蒼「はい、第20話どうぞ~」


 ---蒼空の家 リビング---

 

 蒼空と龍哉は傷の手当てをしていた。

 

 

蒼「あの仮面ライダーは一体・・・?」

 

 

それは2人がグリスに敗れた時に助けてくれた炎のライダーのことだ。

 

 

蒼「アイツは俺たちのボトルを持っていた。つまり、ボトルのことを知っていて、俺たちがどこにボトルを置いていたのかも知っている人物だ。可能性は・・・」

 

 

海璃、龍哉、そして最近夏休みのせいか蒼空の家に泊まっているポピパの5人だった。

 

 

蒼「・・・・・・。考えても仕方がない」

 

 

蒼空は龍哉の方へ。

 

 

蒼「万丈。お前はもうスクラッシュドライバーで戦うな」

 

龍「あ!?なんでだよ」

 

蒼「あのドライバーは危険なんだ。これ以上使い続ければ」

 

龍「俺の強さに嫉妬でもしてるのか?」

 

蒼「は?」

 

龍「お前が使えなかったドライバーを俺が使えているから」

 

蒼「んなわけねーよ!俺はお前のことを思って」

 

龍「お前が何を言おうが俺はこのドライバーを使う!」

 

蒼「・・・・・・。勝手にしろ!」

 

 

そう言って蒼空は研究室に向かった。

海璃やポピパもその話を聞いていた。すると、海璃が、

 

 

海「万丈、何か理由があるの?」

 

龍「・・・・・・あぁ」

 

 

 

 研究室に来た蒼空は1人で考え事をしていた。暴走する龍哉や羽丘のグリスと三羽烏と戦うためのパワーアップアイテムがあるのかを。すると、突然めまいが起き、

 

 

ス「万丈や、羽丘の連中を止めたいのか?」

 

 

ふと声がした。その声には聞き覚えがあり、後ろを振り向くとスタークがいた。

 

 

蒼「スターク・・・」

 

ス「残念だが今のお前ではスマッシュどもは止めれても、万丈とグリスを止めるのは難しいな」

 

蒼「何・・・?」

 

ス「お前のハザードレベルは3.9、万丈は4.0、グリスは4.2だ。万丈にさえ超えられてる今のお前に止められるかなぁ・・・」

 

蒼「何か方法があるのか?」

 

ス「あぁあるさ。過去のお前が作った禁断のアイテム、『ハザードトリガー』だ」

 

 

スタークはハザードトリガーを蒼空に投げ渡す。そしてスタークは石動惣一の姿になり、話す。

 

 

石「そいつをビルドドライバーに装着すれば更なる力が手に入る。万丈を止めることも」

 

蒼「・・・でも、禁断ってことはやっぱり・・・・・・」

 

石「そっ!そいつを使い続ければ、自我を失う」

 

蒼「・・・・・・」

 

石「じゃぁ頑張れよ。Ciao!」

 

蒼「あ、おい!」

 

 

石動はトランスチームガンで姿を消した。

 

 

 

 蒼空がリビングに戻ると万丈が寝に行こうとしていた。一度互いに見合い、万丈は寝室、蒼空はリビングに行った。

 

 

海「あっ、蒼空。身体は大丈夫?」

 

蒼「あぁ。皆も早く寝ろよ」

 

 

そうして他のみんなも寝ることにした。

 

 

 

 ---羽丘女子学園 和美たちの住処---

 

和「なんで・・・・・・」

 

 

和美は先程の出来事を思い出していた。

 

 

赤「あのライダー、何でジードのボトルを持っていてジードに渡したんすかね・・・?」

 

和「なんで蒼空兄が・・・」

 

青「そっちか・・・」

 

 

和美の手には1枚の、幼いころの蒼空と和美の写真があった。

 

 

 

 ---翌日 蒼空の家---

 

蒼「ふわぁ~。」

 

沙「おはよう」

 

蒼「あぁ、おはよう。・・・あれ?万丈は?」

 

海「あれ?そういえば・・・・・・」

 

 

その時、蒼空のズボンに入っているビルドフォンが鳴り、蒼空は出る。連絡してきたのは優里校長だった。

 

 

蒼「校長?・・・はい。・・・・・・え!?分かりました。すぐに」

 

 

電話を切った。そしてすぐに出て行こうとする。

 

 

海「何かあったの?」

 

蒼「万丈が羽丘に向かったって。これじゃぁ争いに賛成という意思表示に変わりない。早く止めないと・・・」

 

海「・・・・・・。それは、蒼空のためだよ。万丈が羽丘に向かった理由は」

 

蒼「は?アイツはただ戦いたいだけじゃ・・・・・・」

 

海「万丈言ってたよ。

 

 龍「最近蒼空の本当の笑顔を見てないんだよ。自分が争いの原因だって思いこんでるみたいだから。だから、俺がアイツが責任で潰れる前にこの争いを終わらせるんだ」

 

って。昨日、万丈に電話が来て、多分今回の件の電話だと思う」

 

蒼「アイツ・・・・・・」

 

 

蒼空は扉を開ける。

 

 

海「蒼空!」

 

蒼「分かってる!俺はただ、万丈を止めに行くだけだから」

 

 

そして、ドライバーを付け、

 

 

蒼「変身!」

 

『ホークガトリング! Yeah!』

 

 

万丈の所に向かった。

 

 

 

 三羽烏の黄羽は鼻が利くため、龍哉の匂いが近いところから来たことを感じ、和美を置いて、三羽烏だけで花咲川のガーディアンたちの所に向かった。和美に負担をかけさせないために。

 

 

羽丘女子学園付近には花咲川のガーディアンが沢山いた。その中には、龍哉の姿も。

 

 

「全員、覚悟を決めろー!」

 

 

隊の隊長が士気を上げる。

 

 

龍「俺がこの争いを・・・終わらせる!」

 

 

龍哉は1人言を言い、スクラッシュドライバーを装着する。

突如、謎のビームがガーディアンに目掛けて放たれ、ほとんどが破壊させた。ビームを撃ったのはキャッスルハードスマッシュだった。横にはオウルとスタッグもいる。

 

 

「突撃ー!」

 

『ドラゴンゼリー!』

 

龍「変身!」

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

龍「・・・・・・っしゃぁ!」

 

 

花咲川と羽丘の戦いが始まってしまった。いや、クローズと三羽烏と言うべきか。ガーディアンは瞬殺だった。すると、上空から飛んできた者がクローズ目掛けて三羽烏と距離を置くように突き飛ばした。突き飛ばしたのはジードだった。ジードはクローズに近づき、

 

 

蒼「万丈!もういい、止めてくれ!」

 

龍「うるせぇ!引っ込んでろ!」

 

蒼「うわっ!・・・・・・っ!」

 

 

クローズはジードを突き飛ばし、

 

 

龍「俺は勝つ!勝ち続ける!」

 

 

そう言うと、再び三羽烏に戦いに挑む。ジードは変身を解除し、先ほど海璃に言われたことを思い出していた。

 

 

蒼「・・・・・・。ふっ。筋肉バカが、泣かせることしやがって・・・」

 

 

蒼空はポケットに入れていたハザードトリガーを取り出し、透明のふたを開け、ボタンを押した。

 

 

『ハザード オン!』

 

 

蒼空は立ち上がり、

 

 

蒼「俺がお前を止める。この身を賭けても!」

 

 

ハザードトリガーをビルドドライバーにセットし、ラビットボトルとタンクボトルを挿した。

 

 

『ラビット!』『タンク!』

 

『スーパーベストマッチ!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身・・・」

 

 

蒼空の前後に現れた黒いプレス機のような物は蒼空を潰すように合わさると、前後に広がり、消える。蒼空はマスクの眼とベルトは変わらないが、全身黒の姿、『ラビットタンクハザードフォーム』に変身した。

 

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

 

ここから先は、蒼空の知らない『ビルド』。何が起こるか、蒼空には分からなかった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。結構ビルド本編の話は飛ばしてるし、バンドリ感ほとんどない。期待してた方、ごめんなさい。
ビルドを知ってる方は分かると思いますが、当分シリアスです。

あ、あと『会いたい、会いたい、会えない。』よろしくお願いします。(キンキのことです)
では、また次回。


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第22話 ハザード

蒼「パンドラボックスの一部であるフルボトルを手に入れるため、花咲川と羽丘で争いが起きた。仮面ライダージードの桐生蒼空はスクラッシュドライバーの影響で暴走しかけている万丈を止めるため、禁断のアイテムを使う」

多「花咲川の軍勢が羽丘に来ているとは本当なの!?」

蒼「あなたは羽丘の多治見校長!?その事実はございません」

多「私にそんなセリフが通用するとでも思ってるの?」

蒼「第22話で何とかしますから!」


『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

 

クローズと三羽烏は聞き慣れない音がした方を向くと、全身黒の仮面ライダージードがいた。

 

 

龍「何だよ、あれ・・・?」

 

 

キャッスルとオウルがジードに攻撃を仕掛け、ジードはそれに対抗するように拳を突き出す。

 

 

 

和「ん、ん~。・・・あれ?」

 

 

和美が目を覚ますと、三羽烏がいなかった。気になって外に出てみると、所々で煙が上がっていた。

 

 

和「・・・・・・まさか!?」

 

 

和美は煙の方へと走り出した。

 

 

 

廃棄された建物の中でジード対キャッスルとオウル、クローズ対スタッグの戦いが続けていた。ジードはハザードフォームの強大な力でキャッスルとオウルを圧倒する。

クローズはスタッグを突き飛ばすと、その場を離脱しようとする。ジードはそれを見てクローズの前に立ちはだかる。

 

 

蒼「羽丘には行かせない!」

 

龍「俺がこの争いを終わらせるんだ!」

 

 

クローズはジードを攻撃し始める。ジードはその攻撃を受け続けていた。

 

 

龍「俺の邪魔をする奴は、誰であろうと、容赦しねぇ!!」

 

蒼「目を覚ませ!」

 

 

ジードはクローズの肩を掴み、言葉をかけると、一度距離を取るためにクローズを蹴る。すると、

 

 

蒼「う・・・、何だ、意識が・・・・・・」

 

 

たまに起こるめまいではなく、意識が朦朧とする感じがジードに襲いかかる。ジードは顔を下に向け、頭を押さえていた手も降ろしてしまった。

 

 

ハザードトリガーは、強大な力を手に入れる代償として、長時間使用すると脳が刺激に耐えられなくなり、理性を失う。そして眼に写るもの全てを破壊する。

 

 

龍「おりゃぁぁ!」

 

 

クローズがビームモードのツインブレイカーでジードの周囲にビームを放つ。そのうちの1つの電球に当たり、ジードの上で音を立てながら揺れていた。

 

ジードの顔がゆっくり上がる。その視線の先にはクローズがいた。

 

 

龍「あ!?」

 

 

その瞬間、ジードがクローズを攻撃し始めた。下からクローズを拳で殴り、宙に浮かせると、

 

 

龍「ぐわっ!」

 

『MAX ハザード オン!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Ready Go!』

 

『オーバーフロー!ヤベーイ!』

 

 

宙に浮いたクローズを上から2回殴り、蹴りを一発入れる。ダメージが大きすぎて、クローズの変身が解除された。

 

 

龍「がぁ・・・・・・!」

 

 

そして、ジードはキャッスルとオウルを見て、攻撃を仕掛けた。建物の外に飛ばされたキャッスルとオウル、後ろから不意討ちをするスタッグだが、攻撃をする前にジードの拳を受け、不意討ちが失敗した。そして、キャッスルとオウルを何度か攻撃して、変身を解除させた。

 

 

赤「危ねぇ・・・・・・」

 

黄「死ぬとこだった・・・」

 

 

そして、建物の陰から和美がやって来た。

 

 

~和美視点~

 

僕が戦場に来たとき、一瞬状況が把握出来なかった。僕から近い所に赤羽、いや勝さんと黄羽と名乗ってる聖吉さんがいて、奥の建物からクローズに変身する・・・・・・確か、万丈龍哉(?)が現れた。何より、その真ん中辺りでは、ベルトからしてジード、蒼空兄がスタッグに変身している修也さんの角を掴んでいた。一通り見て分かった。蒼空兄が今この中で一番強いことを・・・。

 

 

『MAX ハザード オン!』

 

 

え?まさか、蒼空兄、修也さんを・・・・・・?

 

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

 

まずい!何か嫌な予感が!?

 

 

和「逃げてー!」

 

 

修也さんを逃がさない気だ。僕は変身して修也さんの方へと走り出した。

 

 

『Ready Go!』

 

『オーバーフロー! ヤベーイ!』

 

青「ぐわぁぁ!」

 

 

修也さんに電撃を浴びせたジードはさらにドライバーのレバーを回し始めた。

 

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

和「止めてーーー!!」

 

『Ready Go!』

 

『ハザードフィニッシュ!』

 

青「ぐはぁ!」

 

 

僕がたどり着く前に、ジードのキックが修也さんに当たってしまった。修也さんは膝から倒れてしまった。出来ればそれで終わってほしかった。ジードは勝さんと聖吉さんの方に歩きだした。僕はローズボトルをドライバーに挿した。でも、

 

 

龍「止めろ!蒼空!」

 

 

万丈さんがジードを押さえようとするけどジードは振り払う。僕はその隙に技を浴びせた。

 

 

『チャージボトル!』

 

『チャージクラッシュ!』

 

 

ジードを吹き飛ばすと変身が解除された。僕はそれを確認して、すぐに修也さんの方へと駆けつける。

 

 

和「ねぇ、ねぇ!しっかりして!」

 

青「心配だなぁ、お嬢、俺がいないと何にも出来ないから・・・・・・」

 

 

そして、修也さんはドッグタグを僕に渡してきた。

 

 

青「何があっても・・・一緒ですよ・・・・・・」

 

 

そして、修也さんはスタッグの姿のまま、消滅した。僕の腕の中で・・・・・・。残ったのは、修也さんのドッグタグとクワガタロストボトルだけだった。

 

 

蒼「・・・・・・はっ・・・お、俺が・・・やったのか・・・・・・?」

 

赤「・・・・・・!?」

 

黄「・・・・・・!?うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

蒼空兄の発言で勝さんと聖吉さんが蒼空兄に向かって走り出したが、僕はそれを止めた。2人が放せと言うが僕は勢いが止まるまで止め続けた。

 

 ~和美視点 END~

 

 

 

nascitaは閉店、だが、龍哉と海璃、沙綾に有咲がいた。あの出来事から3日経った。ポピパもお泊まりを辞め、遊びに来る形を取っていた。沙綾が沈黙の空気を破る。

 

 

沙「ね、ねぇ。蒼空はもう変身しないの・・・かなぁ・・・・・・」

 

海「ボトルはジードに変身する分以外は全て学校に渡しちゃったし・・・・・・」

 

 

今、龍哉たちのボトルはジードに変身する8本のボトルだけだった。

 

 

龍「もし、あったとしても・・・・・・、アイツが、戦える状況じゃねぇだろ・・・・・・」

 

 

蒼空はあの後ずっと部屋に引きこもっていた。ドアのロックはかかってないが、食事も取らずさらには睡眠もきちんと取れていないと思われる。

 

 

有「あ!目撃情報!・・・あっ・・・・・・」

 

 

有咲はとっさに言ってしまったことを悪く思った。

 

 

龍「・・・・・・場所は?」

 

 

 

ボトルを至る所に隠していたが、ほとんどがグリスたちに取られていた。そして、校長は、羽丘の多治見校長と連絡を取っていた。

 

 

優「この争いは、双方に大きな被害をもたらした」

 

多「フフッ、それで?」

 

優「・・・そこで・・・・・・」

 

 

 

~海璃視点~

 

nascitaに優里校長がやって来た、蒼空と話がしたいと。私は蒼空をカフェスペースまで連れてきたけど、優里校長は蒼空の姿に驚いていた。無理もないよね、数日前よりだいぶやせ細っているから。

 

 

龍「代表戦ですか?」

 

優「え、えぇ」

 

 

代表戦、花咲川と羽丘のライダー同士で一騎打ちをして、この争いの勝敗を決めるという。校長はボトルを蒼空の前に出してきた。だけど、ボトルはラビット、タンク、タカ、ガトリング、ドラゴン、ロック、パンダ、ロケットの8本だけだった。

 

 

優「君の心境は分からなくはない。でも、花咲川の周辺の人たちのためにも、私たちと協力してほしいの」

 

 

校長が蒼空の腕に触れると、蒼空はやせ細った手で校長の手を腕から離した。蒼空は小さい声でこう言ったの。

 

 

蒼「もう・・・・・・、戦いたくないです・・・・・・」

 

 

蒼空はゆっくりと外に出かけて行った。私たちにどこに行くかも言わないで・・・。私もついていこうとしたけど、なんだかついていかない方がいいと思ってしまった。何で、支えれないんだろう、私は・・・・・・。

 

 

 

蒼空は花を持ち、怯えながら、青羽が消滅した場所に来ていた。花を置き、手を合わせる。すると、

 

 

?「よぉ」

 

 

蒼空の目の前に青羽が現れた。

 

 

蒼「!?うわぁぁ!?」

 

 

傍から見れば1人で何かに怯えていた。蒼空の前に現れた青羽は幻覚だ。蒼空は怯え、嘔吐し、それが止まると「ごめんなさい」と言い続けていた。

蒼空の後ろには、和美がいた。手には花がある。

 

 

和「なんだ。先客がいたのね・・・」

 

蒼「・・・っ・・・」

 

 

和美は花を置き手を合わせる。

 

 

 

~和美視点~

 

手を合わせていると蒼空兄は、僕の服を掴んだ。

 

 

蒼「・・・・・・殴ってくれ・・・・・・。俺は・・・お前の仲間を殺した・・・。決して、許されることじゃない・・・・・・。だから、殴ってくれ・・・・・・!」

 

 

和「・・・・・・。僕たちはスマッシュやライダーになれる時点でもう人間じゃない。ただの兵器なの。代表戦のことは聞いたでしょ?そこで思う存分殴ってあげる」

 

蒼「俺は出ない!!」

 

 

・・・・・・違う。

 

 

蒼「俺はもう戦わない!!」

 

 

・・・・・・こんなの、全然違う!

 

 

僕は自分の気持ちを抑えきれなくなった。

 

 

和「ふざけないで!蒼空兄の顔で、蒼空兄の声でそんな情けないことを言わないで!蒼空兄は・・・私の知ってる蒼空兄は、強くて、カッコ良くて、頭も良くて、頼りになって、僕の・・・・・・、私の憧れなの!!」

 

 

ため込んでいた気持ちが止まらなくなっていた。

 

 

和「記憶を失ったことは知っていた。でも、記憶を失ってから初めて会った時、あんな綺麗言を言っていたあなたに昔の蒼空兄を重ねていたの。記憶が無くても蒼空兄は蒼空兄なんだって・・・」

 

 

ようやく言葉が止まった。僕は蒼空兄の腕に拳を置き、こう言ってやった。

 

 

和「代表戦に絶対に出て。そこで羽丘のために、そして、あなたのその感情を叩き潰すために・・・・・・、心火を燃やして叩き潰す!」

 

 

僕はそう言ってその場を離れた。

 

~和美視点 END~

 

 

 

 人のいないはずの公園、そこに蒼空は歩いてきた。目的は、

 

 

石「よぉ。代表戦、辞退したんだって?」

 

 

石動惣一に会うためだった。

 

 

石「・・・・・・。グリスも言ってただろ。お前たちはネビュラガスの影響を受けた時点でもう人間じゃないって。お前はただ、兵器を壊しただけだ」

 

蒼「・・・・・・」

 

石「お前が代表戦に出ないのは勝手だ。だが、その代わり誰が出ると思う?・・・・・・万丈だ」

 

 

蒼空は分かっていた。今の龍哉ではスクラッシュドライバーを扱えず、グリスに負けると言うことを。

 

 

蒼「・・・・・・俺にどうしろと?」

 

石「お前が代表戦に参加しろ。このボトルを貸してやる。代表戦までにこのボトル完璧に使いこなせ」

 

『コブラ!』

 

 

石動はトランスチームガンを手に持ち、変身する。

 

 

石「蒸血」

 

『ミストマッチ! コブラ・・・ファイヤー!』

 

ス「立て。ボトルを使いこなせばハザードレベルも上がる。そうすればハザードトリガーも使いこなせるはずだ」

 

 

蒼空はまだ俯いていた。

 

 

ス「何を躊躇っている!お前は自分の信じる正義のために戦ってきたんじゃないのか!?愛と平和のために戦ってきたんじゃないのか!?それとも全部嘘だったのか!?」

 

 

蒼空はゆっくりとケースの中のボトルを掴み、

 

 

蒼「最悪だ・・・。こんなに辛いのに・・・、こんなに苦しいのに・・・、戦うしかないのか・・・・・・」

 

 

蒼空は立ち、ドライバーを装着してボトルを挿す。

 

 

『フェニックス!』『掃除機!』

 

『Are You Ready?』

 

 

いつも聞くドライバーの掛け声が重く聞こえた蒼空は、青羽を消滅させたことを思い出していた。

 

 

蒼「・・・・・・変身!」

 

 

蒼空はジードに変身する。

 

 

蒼「・・・うおぉぉぉぉ!」

 

 

 

こうしてジードとスタークの命を削るような特訓が始まった。

 

 




ということで、話重いね。ビルドを知らない方、これ、本編とほぼ同じですよ。ところどころカットしてますが。あと2話くらいはビルド寄りのストーリーかなぁ。バンドリ感を期待している方、ホントごめんなさい!

 では、また次回。

 「会いたい、会いたい、会えない。」聞いてると、剛さんホントに難聴?って疑うよ。それくらいイイ感じの歌だから。


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第23話 決着

海「パンドラボックスの一部のフルボトルを手に入れるため、花咲川と羽丘の争いが起きた。仮面ライダージードの桐生蒼空は、羽丘のスマッシュを消滅させ、戦意喪失するが、花咲川を守るために羽丘の仮面ライダーグリスとの代表戦に挑む。そして、今戦いが始まろうとしている・・・」


夕方、花咲川の近くに代表戦用に作られた特設ステージがある。そこには蒼空と和美、周りには、海璃とポピパの5人、赤羽と黄羽、そして審判がいた。

 

 

「それでは、花咲川対羽丘の代表戦を開始する。勝敗は変身解除、戦闘不能のどちらか。両者、構えて!」

 

 

審判の言葉で、2人はドライバーを装着して、変身する。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「変身!」

 

『プリミティブ! Yeah!』

 

和「修也さん・・・・・・」

 

 

和美は青羽のドッグタグを一度見て変身した。

 

 

『ロボットゼリー!』

 

和「変身」

 

『ロボットイングリス!ブラァ!』

 

「・・・・・・始め!!」

 

蒼「うおぉぉぉ!」

 

和「はぁぁぁ!」

 

 

両者の拳が相手の身体に当たり、試合が始まった。

 

 

 

この戦いは、花咲川と羽丘の学校のウェブサイトから見ることができる。龍哉は蒼空の家の研究室からパソコンを開いて見ていた。

そして、Roseliaは練習をするのを止め、代表戦を見ていた。変身のところから映像を流していたため、友希那とリサ、紗夜がジードの正体に驚いていた。

 

 

紗(まさか、あの人が・・・・・・!)

 

友(何で、蒼空が・・・!?)

 

リ(何で戦ってるの、蒼空・・・・・・)

 

 

そしてあこは純粋に真剣に見ていたが、燐子は蒼空のことを心配していた。

 

 

 

羽丘の校長室では、多治見校長とスタークが試合を見ていた。

 

 

多「頼むわよ、グリス」

 

ス「・・・・・・」

 

 

多治見は笑っていたが、スタークは黙って見ていた。

 

 

 

 

 

会場にいる海璃はふとポケットに入れていた物を取り出した。昨夜、蒼空が渡したものだ。

 

 

龍「何でお前が出るんだ!?代表戦は俺が出るって話だろ!?」

 

海「万丈、落ち着いて!」

 

龍「落ち着いてられるか!」

 

 

昨夜までは代表戦には龍哉が出ることになっていたが、急遽蒼空が出ることになった。

 

 

蒼「・・・・・・お前じゃ勝てない」

 

龍「・・・!?何だと?」

 

蒼「スクラッシュドライバーが怖いんだろう?恐怖を克服克服しない限り、お前にはスクラッシュドライバーは使いこなせない」

 

龍「それはお前だって同じだろ!ハザードトリガーを使えば」

 

蒼「だから使わない。別の方法で勝利の法則を見つける」

 

龍「そんな上手くいくかよ!?」

 

蒼「うるさいなぁ。コーヒーでも飲むか?」

 

龍「ごまかすなよ!・・・・・・人の気も知らねぇで」

 

 

龍哉はボソッと一言言うと、外へ出ていった。

 

 

龍「勝手にしろ!!」

 

 

海璃は蒼空に話す。

 

 

海「万丈は、蒼空のことを思って」

 

蒼「分かってる」

 

 

海璃が蒼空の目を見ると、涙が見えた。

 

 

蒼「痛いくらいに・・・・・・」

 

海「蒼空・・・」

 

 

そして蒼空はポケットからある物を取り出した。

 

 

蒼「お前に、頼みたいことがある」

 

 

 

 

 

ジードはジードクローで、グリスはツインブレイカーのアタックモードで戦っていたが、ジードは距離を取って、あるボトルを2本取り出し、

 

 

『ローズ!』『ヘリコプター!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『情熱の扇風機!ローズコプター!Yeah!』

 

黄「え!?」

 

赤「あれって!?」

 

和「何!?」

 

 

羽丘のボトルで変身したのだった。ジードはそのフォームを上手く使いこなしていた。

 

 

和「何でアンタが羽丘のボトルを!?」

 

『トラ!』『UFO!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『未確認ジャングルハンター!トラUFO!Yeah!』

 

和「今度は星宮のボトルか!?」

 

 

グリスは花咲川のボトルはほとんど奪ったが、こちらのボトルは盗られていない。だから、1つの答えが見つかる。

 

 

和「なるほど。スタークか・・・」

 

 

 

ス「ビンゴー!」

 

 

映像で見ているため、スタークの声はグリスに届いてない。

 

 

多「なんでうちのボトルを?」

 

ス「まぁいいじゃないか、グリスが勝てば、全てアンタの物だ」

 

多「・・・・・・」

 

 

 

『クジラ!』『ジェット!』

 

『ベストマッチ!』

 

和「・・・!?」

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『天駆けるビッグウェーブ!クジラジェット!Yeah!』

 

 

グリスが少しよそ見している隙にジードはさらにフォームチェンジしていた。

 

 

『ビームモード!』

 

和「このっ!」

 

蒼「ふっ!」

 

 

グリスがビームモードに切り替え攻撃するが、ジードは右手を床に置き水柱を起こして攻撃を防ぎながら、グリスを宙に浮かせ、水の塊を作って、ジェットの力でグリスをさらに上に上げた。

 

 

和「ぐっ!」

 

『キリン!』『扇風機!』

 

『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

『嵐を呼ぶ巨塔!キリンサイクロン!Yeah!』

 

蒼「はぁぁ!」

 

 

ジードが扇風機の力でグリスの少し上まで上がり、

 

 

『Ready Go!ボルテックフィニッシュ!Yeah!』

 

蒼「はぁぁぁぁ!」

 

和「がはっ!」

 

 

キリンを模した槍でグリスをステージへ叩きつけた。

 

 

和「これが、ジードか・・・。でも、こっちも半端な覚悟で戦って無いんだよ・・・」

 

 

三羽烏のため、そして、目の前の蒼空のために和美は戦っている。

 

 

和「そのためあなたに勝つ!『俺』の前にひれ伏せー!!」

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

蒼「ぐわっ!」

 

 

左腕にロボットの腕をジェルで作り、ジードを殴った。

 

 

和「反撃の狼煙だー!!」

 

赤「いいぞ、お嬢!」

 

黄「よし!」

 

 

 

多「やっとエンジンがかかったのね。ひやひやさせる・・・」

 

 

その割には笑っていた。和美の一人称が変わっていてさらに男口調になっていた。スクラッシュドライバーの影響で戦闘気質になり、それが極限状態になるとこうなる。

 

 

ス「そういえば、羽丘のガーディアンの軍勢はどうした?」

 

多「あなたの指示通り、花咲川女子学園や会場近くに潜ませたわ。グリスが負けても力でねじ伏せるためにね」

 

 

だが、多治見は知らなかった。ガーディアンたちに何が起きているかを・・・。

 

 

 

『Ready Go!』

 

『Ready Go!』

 

 

ジードはスパークリングに変身していて、ドリルクラッシャーにカブトムシボトルを挿し、ドライバーのレバーを回していた。

 

 

『ボルテックブレイク!』

 

『スパークリングフィニッシュ!』

 

蒼「はぁぁぁぁ!」

 

 

ドリルクラッシャーを床に向けて刺すと、グリスの近くからカブトムシの角の形をしたオーラがスパークリングのエネルギーを載せて襲い掛かる。グリスがそれをツインブレイカーで何とか壊すと、

 

 

和「コレだよコレ!俺が望んでいたのはこういうバトルなんだよ!!」

 

 

グリスがジャンプすると、ジードもドリルクラッシャーを投げ捨て、ジャンプした。互いにライダーキックを放つと、相打ちで互いに吹き飛ばされる。

 

 

和「まだまだ行くぞー!」

 

 

グリスはすぐに立ち上がり戦闘態勢を取った。ジードはスパークリングでも厳しいと感じ、ハザードトリガーを取り出す。

 

 

蒼「・・・なら!・・・・・・っ!」

 

 

思い出すあの悲劇、襲い掛かる恐怖、蒼空の心には不安が募った。

 

 

蒼(俺に使いこなせるのか・・・・・・)

 

 

 

 海璃は手に持っていた物を強く握った。ジードがハザードトリガーを持ったからだ。横にいた有咲がそれを見つけて聞きだした。

 

 

有「な、なぁ、それ何?」

 

海「・・・これは・・・・・・」

 

 

 

 

 

昨夜の出来事の続きだが、蒼空は机の上に銀色のアイテムを置いて海璃に渡す。

 

 

海「何なの、これ?」

 

蒼「・・・もし、明日の代表戦でハザードトリガーを使うことになったらそのスイッチを押してくれ。俺の動きが止まるから」

 

海「・・・・・・動きを止めるだけ?」

 

 

蒼空がカフェスペースから部屋に行こうとしたが、海璃がそれを止めた。

 

 

蒼「・・・・・・あぁ」

 

海「嘘だね。そんなことで私を騙せると思ってるの?これは何?」

 

蒼空は海璃を見ずに返事をしたが、嘘だと思われさらに問い詰めた。

 

 

海「・・・・・・こっちを見てよ!!」

 

 

蒼空はゆっくりと海璃の方を見る。

 

 

蒼「・・・・・・そのスイッチを押せば、ハザードトリガーの出力を限界まで引き上げられる。そして、トリガーが破壊され、ジードが消滅する」

 

海「・・・・・・っ!!・・・私に人殺しになれって言うの?」

 

蒼「俺は人間じゃない。怪物だから人殺しには」

 

海「ふざけないで!!」

 

 

海璃は蒼空に近づき服を掴む。

 

 

海「そんなわけないでしょ!!」

 

 

蒼空の瞳が潤んでいた。

 

 

海「あなたは自分の事より他人を優先するナルシストで自意識過剰でバカでどうしようもないただの人間なの!!」

 

蒼「・・・・・・」

 

海「私は押さない!」

 

 

海璃はスイッチを蒼空に返すが、

 

 

蒼「・・・・・・頼む」

 

海「絶対に押さないから!」

 

蒼「お前が一番近くでジードをずっと見てきたんだ!誰よりもずっと・・・。だからこそお前に頼みたいんだ・・・」

 

海「・・・・・・ホント、ふざけないでよ・・・・・・」

 

蒼「ごめん。でも、俺はお前にしか頼めないんだ・・・・・・」

 

 

 

 

 

その話を聞いた有咲たちは驚愕していた。

 

 

有「ジードが・・・・・・」

 

り「消滅って・・・・・・」

 

香「なんで・・・・・・なんで引き受けたの!?」

 

海「・・・・・・・・・・・・」

 

 

突如、沙綾がどこかに行こうとして、

 

 

た「どこに行くの?沙綾・・・・・・」

 

沙「ジードを・・・、蒼空を救える人を連れてくる。1人で色々背負う辛さは、知ってるから」

 

 

過去に家族のことで大好きな音楽から離れ、1人でいろいろ抱え込んでいた沙綾だから分かるのだろう。

 

 

 

『ハザード オン!』

 

 

ジードはハザードトリガーのスイッチを押し、ビルドドライバーに装着して、

 

 

『ラビット!』『タンク!』

 

『スーパーベストマッチ!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ・・・」

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

 

ジードはハザードフォームに変身した。

それを見ていたスタークは、

 

 

ス「やっぱり出すしかないよなぁ」

 

 

と言っていた。

 

 

ジードはグリスにパンチを連続で浴びせたりと、自我を失う前に変身解除に追い込もうと、攻撃をする。グリスも負けじと応戦する。

 

 

 

 

 

家の研究室で試合を見ていた龍哉の下に沙綾が息を切らしてやってきた。

 

 

沙「蒼空が・・・ハザードトリガーを使った・・・」

 

龍「俺には関係ない」

 

 

龍哉はそう言うが沙綾の言葉に驚く。

 

 

沙「蒼空が死んでもいいの!?」

 

龍「・・・え!?」

 

 

 

時間は夜、日も沈んだ特設ステージでは、ジードとグリスの戦いは続いていた。だが、

 

 

蒼「・・・くっ・・・・・・」

 

 

ハザードトリガーのデメリットが蒼空を襲う。

 

 

蒼「・・・止めろ・・・・・・、止めろ・・・!」

 

 

ジードは、蒼空は意識を保とうとしたが、意識が途切れた。その瞬間、ジードはグリスを攻撃し始めた。

 

 

和「やっと本性出したか!?」

 

 

グリスはステージの柱に足を付け、ジードに突っ込もうとするが、

 

 

『タカ!』『ガトリング!』

 

『スーパーベストマッチ!』

 

 

ジードはグリスが突っ込んでくる前に、別のボトルに変えた。

 

 

『ブラックハザード!ヤベーイ!』

 

 

突っ込んできたグリスはホークガトリングハザードで迎え撃った。

 

 

和「ぐはっ!」

 

『MAX ハザード オン!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Ready Go!オーバーフロー!ヤベーイ!』

 

 

ジードは背中にタカの羽を出し、上空からホークガトリンガーで攻撃し、目にもとまらぬ速さでグリスの横に立ち、グリスを蹴り上げた。

 

 

和「がはぁぁぁ!!」

 

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Ready Go!』

 

 

ジードはホークガトリンガーでグリスを撃った。

 

 

『ハザードフィニッシュ!』

 

和「ぐわぁぁ!」

 

赤・黄「「お嬢!」」

 

 

グリスはステージに落ち、変身が解けた。

 

 

「そこまで!勝者、ジード!花咲川の勝利!」

 

 

その瞬間、花咲川の生徒、先生たちは喜ぶ。羽丘の一部の生徒も喜んでいた。多治見は心底悔しそうだった。

 

 

 

こうして、花咲川と羽丘の争いは終わった。

 




分割します!長くなっちゃって・・・・・・。

今回のガルパの新カバー曲、ワタクシ好みなんですけど!?最っ高だな!

では、次回!


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第24話 激闘の末

海「パンドラボックスの一部であるフルボトルを集めるため、花咲川と羽丘で争いが起こった。仮面ライダージードの桐生蒼空は、仮面ライダーグリスとの代表戦でグリスを倒し、花咲川の勝利に終わるが・・・」

龍「なんでお前があらすじ紹介してるんだよ!?しかも前回もやっただろ!?」

海「しょうがないでしょ!!いつもあらすじ紹介する人たちがそろいもそろって落ち込んでるんだもん!・・・さぁ、どうなる第24話!」


羽丘の多治見校長は怒りに震えていた。グリスが負け、今、羽丘の所持しているボトルを全て花咲川に渡さないといけないからだ。多治見は携帯を取り出し、

 

 

多「すぐにガーディアンたちを、っ・・・!」

 

 

電話から聞こえてきたのは、ノイズだった。

 

 

ス「あーそういえば。ジードには、確か『凶刃』がついていたことを言うの忘れてたぁ」

 

 

スタークはわざとらしく言った。

 

 

多「スターク・・・!!あなたわざと、っ!」

 

 

多治見の言葉が止まる。首元に刃物が突き付けられているからだ。そして、刃物の持ち主は、なんとルクス、つまり夜華だった。ルクスに変身した夜華が多治見の右側から刀を突き付けていた。

 

 

ス「随分早かったなぁ」

 

夜「できれば試合をもう少し見ていたかったのですが」

 

多「あなたたち、グルだったのね・・・!!」

 

 

そう言ってると、多治見の左肩に誰かが手を置く。多治見は怯えながらそちらを見ようとした時、突如力が抜けていく感覚に襲われた。ルクスは多治見から離れた。力が抜けていく感じが無くなると多治見は床に倒れた。

 

 

ス「ご苦労様」

 

 

多治見の肩に手を置いた人物は帽子を深くかぶっていて顔が見えなかった。謎の人物はスタークの言葉に頷くとその場を立ち去る。ルクスも続いて立ち去った。

 

 

ス「もうすぐ花咲川の校長から連絡が来る。そこでじっくり話し合え。今のお前ならそれが出来る」

 

 

そう言ってスタークは立ち去った。多治見の顔には先程の好戦的な感じはなく、とても穏やかで落ち着いている感じだった。

 

 

 

特設ステージでは、試合が終わったにもかかわらず、蒼空はまだジードに変身していた。ハザードフォームのオーバーフロー状態だからだ。ジードはゆっくりと和美に近づき、服を掴んで無理矢理立たせた。そして、右手を握りしめて・・・。

 

 

海「ダメ・・・・・・」

 

 

海璃がこの後ジードが起こす行動を理解してしまい、声に出してしまう。そして、ジードの拳が和美に向け、打ち込まれる。

 

 

海「ダメーーー!!!蒼空ーーー!!!」

 

 

海璃は思わず目を逸らしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海璃が目を向けると、和美は床に倒れていた。そして、ジードの拳を受け止めていたのは、クローズチャージに変身した龍哉だった。

 

 

海「万丈・・・・・・」

 

 

そして龍哉を呼びに行った沙綾も海璃たちに合流した。

 

 

龍「調子良さそうだなぁ、蒼空」

 

赤「お嬢!」

 

黄「大丈夫?」

 

和「止めて、今のあなたでは無理だ!」

 

 

赤羽と黄羽は和美を心配しているが和美は龍哉に声をかけた。

 

 

龍「うるせぇ!やるしかねぇんだよ!」

 

 

クローズはジードを攻撃し始めた。

 

 

龍「目ぇ覚ませ!このヤロー!」

 

 

ジードもクローズにターゲットを変え攻撃し始めた。クローズがジードの攻撃で倒れたがまた立ち上がる。が、すぐに一度膝をついてしまった。

 

 

龍「ぐっ!来やがった・・・!あぁぁ・・・!押さえが効かねぇ・・・!うおぉぉぉぉ!」

 

 

クローズにもスクラッシュドライバーのデメリットが襲い掛かる。そして2人は殴り合いを始めた。

 

 

和「止めて!死んじゃうから!!」

 

香「龍君!止めて!!」

 

有「万丈、止めろーーー!」

 

 

香澄たちの言葉も聞かずに攻撃し合う。

 

 

龍(俺しか・・・、俺しかいねぇ・・・!蒼空を助けられるのは・・・・・・!)

 

 

その時龍哉は自分の意志で、右手の拳を左手で押さえ、

 

 

龍「俺しかいねぇだろーーー!!!」

 

 

そのまま自分に拳を当てた。すると、クローズの周りから青いオーラが弾けるように消えた。

 

 

龍「ぐわぁぁ!」

 

和「・・・っ!まさか・・・!」

 

龍「あっ!・・・イケる!自分の意志で動かせる!」

 

 

今までスクラッシュドライバーの力で振り回されていた身体に自由が戻ったのだ。

 

 

『ツインブレイカー!』

 

『クローズドラゴン!』

 

『Ready Go!』

 

『スクラップブレイク!』

 

龍「はぁぁ・・・」

 

 

クローズはツインブレイカーアタックモードにクローズドラゴンをセットして、さらにドライバーのレバーを下ろし、ジードにドラゴンのオーラを放つ。

 

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

『レッツブレイク!』

 

 

ジードはその攻撃を腕を前でクロスして防ぐ。

 

 

龍「目を覚ませーーー!!!」

 

 

ジードは攻撃を消すと、拳を撃ち込んできた。クローズも拳で迎え撃つ。

 

 

龍「蒼空ーーー!!!」

 

 

互いの拳が身体にヒットし、共に変身が解ける。龍哉は膝をつき、蒼空はその場に倒れた。

 

 

和「・・・殻を破った」

 

 

 

 

 

その戦いを見ていた海璃は泣いていた。

 

 

沙「海璃。やったね!」

 

 

沙綾はそう言うと、泣いている海璃を抱きしめた。

 

 

海「ありがとう、万丈・・・・・・」

 

 

そして、海璃の手からスイッチがすり落ちて行った。

 

 

 

蒼「・・・・・・っ!・・・ここは・・・・・・?」

 

龍「勝ったんだよ」

 

蒼「っ!」

 

 

目を覚ました蒼空は、自身の疑問に万丈が答えたことで状況を何となく理解した。

 

 

蒼「お前が止めてくれたのか?」

 

龍「いや、アイツらのおかげだ」

 

 

龍哉の視線の先には海璃やポピパがいた。蒼空は、全て理解して右腕で目を隠した。だが泣いているのは分かった。

 

 

蒼「・・・・・・ありがとう」

 

龍「・・・・・・あぁ」

 

 

龍哉の顔が少しクシャっとなった。

 

 

 

和美たちはその場にずっと座っていた。

 

 

赤「お嬢、きっと修也が言ってますよ。『やっぱりお嬢は俺がいないとダメだな』って」

 

和「誰なの、修也って・・・?」

 

黄「嘘下手だなぁ・・・」

 

 

和美は修也のドッグタグを手に持ち空を見上げた。

 

 

和「修也さんも許してくれるよね・・・?」

 

 

 

 

 

ステージから降りた蒼空たちだが、蒼空は和美と話をし始めた。

 

 

蒼「・・・・・・暴走して、すまなかった」

 

赤「ふざけるな!これじゃあ青羽の時と変わんないだろ!」

 

和「ダサいこと言わないでよ。・・・気にしないで、もう終わったことだから」

 

 

すると、蒼空のビルドフォンが鳴る。

 

 

蒼「校長?・・・・・・はい。・・・分かりました、変わります」

 

 

蒼空は、ビルドフォンを和美に渡す。

 

 

蒼「花咲川の校長からだ」

 

和「?」

 

 

和美は蒼空からビルドフォンを受け取り、花咲川の校長と話す。

 

 

和「何、母さん?・・・・・・分かった」

 

赤「・・・・・・お嬢?」

 

和「・・・・・・校長があなたたちとしばらく一緒に暮らしなさいって」

 

蒼「・・・そっか」

 

香「じゃあ明日、みんなで海に行こ!」

 

 

何事も無いように香澄がおかしな発言をした。その言葉に対して、ライダーたちの反応は、

 

 

「「「「「・・・・・・は?」」」」」

 

 

当然の反応だ。それとは別に、

 

 

蒼(ん?なんだ?まさか・・・・・・)

 

 

蒼空が見たものは、赤羽と黄羽から光の粒子が少し出ていたのだった。




ようやくこの章が終わったよ・・・・・・。次からはコミカルな雰囲気を出します。考えてみてください。ストーリーとしては夏、しかも日付的には8月くらいです。ポピパで海と言えば・・・・・・?ストーリー的にはアレです。

 では、次の機会に。


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第4章 グリスとルーブ
第25話 海の炎


蒼「パンドラボックスの一部であるフルボトルを集めるため、花咲川と羽丘の争いが起きた。仮面ライダージードの桐生蒼空は、この争いを終わらせるため、仮面ライダーグリスとの代表戦で勝利をおさめ、争いを終わらせた」

沙「あっ!そうだ、蒼空~」

蒼「なんだよ?ってか悪いこと考えてそうな顔だな~」

沙「大丈夫!ここでは顔は他の人達には見られないから」

蒼「でも、読者の妄想で、どこまでお前の顔が変わるかだが・・・」

沙「え!?それはちょっと・・・。ってそんなことより、万丈連れてきたお礼、まだしてもらってないけど。はい、5万円」

蒼「え!?お金取るの!?」

沙「しょうがないじゃん、私もお店があったりお財布もそこそこ厳しいんだから、ってちょっと!逃げないでよ!・・・あっ、第25話どうぞ!」


~蒼空視点~

 

代表戦から2日後、な・ぜ・か!俺たちは海へ向かっている。原因は1つ!

 

 

香「海、楽しみだね~」

 

 

そう!あそこの猫耳が原因なんだよ!代表戦終わってすぐに俺たちを遊びに、しかも海に誘うなんて、どうかしてるぜ!・・・・・・こういうネタ言う芸人さんいたよね?まぁそれはいいとして・・・・・・。

 

 

和「・・・・・・」

 

赤「・・・・・・」

 

黄「・・・・・・」

 

 

なんで無言なんだよ。でも、なんでアイツr

 

 

龍「なぁ蒼空、なんでアイツらまで誘ったんだろうな、香澄は」

 

 

・・・ねぇ、筋肉バカ。今俺が心の中で、というかナレーションとして言おうと思っていたセリフを言わないでくれる!?台本見たよね!?そのセリフ本当ならもう少し後に言うはずだよ!!・・・・・・もういいや、バカに何言っても無駄だからな。

 

そう、和美たちも海に向かっているのだ、香澄が誘ったんだがな!あの猫耳、何を考えてるんだか・・・・・・。おっと、台本進めないと。

 

 

蒼「さぁな。でも、俺はアイツらと少し話がしたかったから俺としてはありがたい」

 

龍「ん?」

 

 

俺が和美たちと話したい理由はまた後ほど。

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

一方、花咲川と羽丘の校長は、

 

 

多「この度は多大なご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」

 

 

多治見校長が深く頭を下げたのだった。優里校長は、少し戸惑いながらも、

 

 

優「顔を上げてください。もう終わった事ですから」

 

多「・・・!ありがとうございます」

 

 

こうして、花咲川と羽丘の話し合いは終了した。多治見校長が部屋を後にしたが、そのあとにスタークが突如姿を現した。

 

 

優「あれが『赤き鋼』の影響なのかしら?」

 

ス「あぁ。『ある感情』を持っていない者が触れると、好戦的な気質になる。お前のとこにいた教頭や、星宮の校長もそうだが」

 

優「・・・・・・スタークは知っているよね?『赤き鋼』の在りかを」

 

ス「知っている、と言ったら・・・・・・」

 

優「・・・・・・」

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

香「海だーーー!」

 

 

うるさいうるさい、近所迷惑だから!という事で、海に来ちゃいました!さすが夏休み、人が沢山いらっしゃる。さて、とりあえず場所の確保をしますか。

そう思った瞬間、突如悲鳴が聞こえた。

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

悲鳴が聞こえたのは、蒼空たちが来ていた海からだ。原因は海の方から飛んでくる銃弾だった。蒼空と龍哉はドライバーを装着する。

 

 

海「蒼空、ガトリングボトル貸して。あと、ローズとヘリコプターで銃弾防ぎながら、海から出てきた怪物を捕まえて砂浜へ引っ張り出す用意。万丈は扇風機ボトルをツインブレイカーに挿して、銃弾を防ぐ。いい?」

 

蒼「え?」

 

龍「なんでお前が指揮るんだよ?」

 

海「い・い・ね?」

 

蒼・龍「「・・・はい」」

 

海「それじゃ・・・」

 

 

すると、海璃はカバンからビルドドライバーを取り出した。

 

 

蒼「え!?なんで!?」

 

龍「なんでドライバー持ってんだよ!?」

 

 

海璃は赤いボトルを2本取り出し、ドライバーにセットする。

 

 

『ロッソ!』『フレイム!』

 

『ベストマッチ!』

 

 

レバーを回すと、ジードやクローズのようなエフェクトではなく、足元に炎が海璃の周りを囲むように現れた。

 

 

『Are You Ready?』

 

海「変身!」

 

『紅蓮の炎!ロッソ フレイム!』

 

 

炎は海璃の全身を包む。そして炎が消えると、前にジードやグリスたちの前に現れた赤いライダーの姿へと変わった。

 

 

和「あれは、あの時の!?」

 

蒼「うそーん!?」

 

龍「マジかよ!?」

 

 

赤いライダー、『ロッソ』は、ドライバーから以前、蒼空が創った白色の銃を取り出す。すると銃はロッソに反応したのか、色合いを変えた。

 

 

『ルーブシューター!』

 

海「じゃあ、始めるよ」

 

 

ロッソは、ガトリングボトルを蒼空たちに見せつけ、砂浜へと向かった。

 

 

龍「・・・・・・、は!お、俺たちも」

 

蒼「うん?・・・あ、あぁ」

 

和「僕も!」

 

蒼「ダメだ!お前は赤羽と黄羽を守れ!」

 

赤・黄「「!?」」

 

和「なんで!?」

 

蒼「いいから!行くぞ、万丈!」

 

 

そして、蒼空と龍哉も変身して、砂浜へと向かった。

 

 

『ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

『シングル!シングルフィニッシュ!』

 

龍「おりゃぁぁぁ!」

 

 

クローズはジードから借りたボトルを使って、銃弾を撃っていた。

 

 

『ローズコプター!Yeah!』

 

 

ジードはヘリコプターのプロペラで銃弾を弾いていた。

 

 

海「・・・・・・お!見つけた」

 

 

ロッソは海から銃撃している場所をなんとなく見つけ、ルーブシューターにボトルを2本セットする。

 

 

『フレイム!』『ガトリング!』

 

 

グリップ側から見て左側にフレイムボトルを、右側にガトリングボトルをセットして、グリップを握り、フレイムボトルの方を上にするように、銃の形を変えた。

 

 

『Ready Go! ボルテックバースト!』

 

 

エネルギーを溜め、海に向け、連射した。すると、海から怪物が現れた。

 

 

龍「おぉ!なんか出た!」

 

蒼「ん?あれか・・・。よっと!」

 

 

ジードはバラのムチを怪物に向けて投げ、身体を縛り、砂浜へ引っ張り出す。

 

 

龍「あれ・・・スマッシュか?」

 

「お前、ロッソ!?なんでここにいる!?」

 

海「さあね。ただ、アノマロカリスの中身が誰だか知らないけど・・・、別に興味もないでいいか」

 

 

そう言うと、頭の角の部分から、何かを取り出した。その形はまるでソリッドバーニングのジードスラッガーのようだった。

 

 

海「ルーブスラッガーロッソ!」

 

 

両手には短剣が現れ、アノマロカリスを切りつけていった。その無駄のない動きにジードとクローズは釘付けだった。

 

 

海「これでフィニッシュよ!」

 

 

そう言ってルーブスラッガーを頭の角に持っていくと光となって消える。そしてドライバーのレバーを回す。

 

 

『Ready Go!』

 

 

ロッソの前に炎の球が現れ、腕を十字にして、敵に放つ。

 

 

『フレイム フィニッシュ!』

 

海「フレイムスフィアシュート!」

 

「ぐわぁぁ!」

 

 

アノマロカリスに直撃して爆発した。アノマロカリスがいた場所には、1人の男性と壊れた謎の物体があった。

 

 

海「やっぱり、『ガイアメモリ』かぁ・・・」

 

蒼「ガイアメモリ?・・・・・・海璃」

 

 

蒼空と龍哉は変身を解き、変身解除した海璃のところに向かう。

 

 

海「何?」

 

蒼「なんで仮面ライダーになったんだ?」

 

海「本音が出てきたね。そうね・・・原因は蒼空、あなたせい」

 

蒼「・・・!」

 

龍「おい、ふざけんな!なんでコイツのせいなんだよ!」

 

海「だって、1人で苦しんでる蒼空をもう見たくなかったから。きっと今も、精神的に支えるのは難しいと思う。でも、身体的には支えることはできると思ったから。それに、ライダーになる素質もあったし」

 

龍「そう、なんだ・・・・・・」

 

蒼「・・・はぁ、最悪だ」

 

 

蒼空はため息をついて、顔を海璃から背けた。

 

 

蒼「うちの居候たちは、なんでこんな奴らばっかなんだろうな・・・・・・。1つ条件だ。絶対に死なないこと、それだけは守れ」

 

海「・・・!フフッ」

 

龍「へへッ」

 

 

蒼空の言葉に海璃と龍哉が笑った。こうして、海璃も仮面ライダーになれることを知り、海で遊び始めようとする。が、

 

 

赤「蒼空さん」

 

蒼「ん?」

 

赤「ちょっと、話が・・・」

 

蒼「・・・・・・分かった。悪いけど、皆先に遊んでて」

 

香「はーい!」

 

 

蒼空と赤羽、黄羽、そして和美を連れて人がいなさそうな岩がある場所へと向かう。海璃は近くの海の家に行き、怪物騒動は終わったと説明しに行った。

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

蒼「で、話って?」

 

赤「なんであの時、俺たちを守るように言ったんだ?」

 

 

人がいなさそうな場所に連れてこられて、なんかあるのかと思えば・・・。

 

 

蒼「・・・・・・単刀直入に言う。お前たちは、もう限界なんだろ?」

 

赤「!?」

 

黄「なんでそう思うの?」

 

和「?」

 

 

なるほど、和美は知らないのか。正直に話してみるか・・・・・・。

 

 

蒼「昨日、スタークから聞いたんだ、三羽烏について。ネビュラガスの成分を身体に入れ、寿命を伸ばしてるって」

 

和「え!?そうなの!?」

 

蒼「そして、もう限界が近いって」

 

 

さぁ、こんだけ言ってどうなるかだが・・・。

 

 

赤「・・・その通りです。俺たちの命はもう1時間もないんです」

 

黄「いつ、知ったんですか?」

 

蒼「香澄が海に行こうって誘った時、お前たちの身体から光の粒子が見えた」

 

黄「な~んだ、その時からばれてたのか・・・」

 

和「ふざけないでよ!!」

 

 

和美が大声を出す。確かに、こんだけのことを言えば止めたくなるよな。

 

 

赤「・・・お嬢、申し訳ないですけど、俺たちとはお別れです」

 

黄「僕たち、本当だったら、既に死んでいたから」

 

和「ふざけないで!・・・・・・僕は、1人じゃあ、なんにも出来ないの・・・。料理も、洗濯も掃除も・・・家事なんて1人じゃなにもできないの!だから、一緒にいてよ・・・・・・。もっと頼らせてよ!!」

 

 

和美が泣きながら話していた。そんだけ三羽烏は大きな支えだったんだな・・・。

 

 

赤「お嬢。俺たちがいなくても、後ろに一番頼れる人がいるじゃないですか」

 

和「・・・っ!」

 

 

俺のこと・・・だよな。

 

 

黄「お嬢のこと、お願いします。青ちゃんもそう思ってると思うから」

 

 

そう・・・なのかな。そんな事を言えるわけがなく俺はただ頷いた。

 

 

黄「お嬢。天国で、青ちゃんと一緒に見守ってますから」

 

 

和美はずっと下を向いて泣いてる。今の俺には、なにもできないのかな・・・。

 

 

赤「お嬢、笑ってください。かわいい顔が台無しですよ」

 

和「・・・うるさいっ!かわいいって言うな・・・!」

 

 

和美が笑顔を作った。涙は止まってないが。そうして、赤羽と黄羽は、消滅した。俺たちの前には2人のドッグタグとロストボトルだけが残った。和美はそれを拾うと俺に話しかけてきた。

 

 

和「ねぇ・・・蒼空兄、どうしよう・・・・・・!涙が止まらないんだ・・・・・・!」

 

蒼「・・・・・・いいんじゃないか?今は泣いても。アイツらなら、きっと許してくれるさ」

 

和「・・・うん・・・・・・。身体、借りていい?」

 

蒼「?・・・いいけど・・・・・・。って、うわっ!」

 

 

そう言った瞬間、和美が抱きついてきて、泣いていた。身体を借りるって、そういうことか・・・。しょうがない、しばらくこのままにするか。

 

 

 

 

そのあと、和美が1つやりたいことがあると言って、俺は手伝った。最初は分からなかったけど、三羽烏の墓を作った。赤、青、黄の布を巻き付け、3人のドッグタグを1つずつ埋めて。

 

 

蒼「ここでいいのか?」

 

和「うん、静かに寝かせてあげたいから」

 

蒼「・・・そっか」

 

 

少し沈黙が訪れる。仕方ないさ。大切な人たちの墓の前でべらべらと喋ることは俺だってしないさ。

 

 

和「あ、あのさぁ!」

 

 

あれ?まさかのそちらから喋るのね。まぁいいけど。ってか、なんか緊張してる・・・。まさかの重大発表が!?ちょままちょままま!台本書いてないけど!?

 

 

和「蒼空兄の家に泊まってもいい?」

 

 

・・・・・・え?それが言いたかったの?

 

 

和「料理は今はできないけど、ちゃんと作れるようになるし、食器洗うのだって手伝うし、あと、えーっと・・・あっ、そうだ。洗濯物だってちゃんと干すの手伝うし、あと・・・あと・・・・・・」

 

 

おいおい、Youの中の俺はどんなタチの悪い性格してるんだよ。そんな事思いながら俺は和美の頭の上に手を置いた。

 

 

和「・・・っ!」

 

蒼「いや、驚かなくても。家事のことは少しずつ覚えていけばいいよ。家事が出来ないから出ていけなんて言わないから、な!」

 

和「蒼空兄は記憶が無いんでしょ。なんでこんな僕を・・・?」

 

蒼「花咲川の、てかお前の母親に聞いたんだ。俺はお前の家族に拾われ、兄妹で育ってきたって。だから、たとえ血が繋がってないとしても、俺はお前を受け入れる」

 

和「・・・・・・1つ、お願いがあるんだけど」

 

蒼「? 言ってごらん」

 

和「昔みたいに接してもいい?」

 

蒼「・・・・・・。過去の記憶が無いから昔と同じは無理だと思う。でも、今の俺でよければ、いいよ」

 

和「・・・!うん!」

 

 

こうして、俺の家に和美も住むことが決まった。ちなみに和美の性格が変わってるのは三羽烏がいるときは強くいなきゃって思いそうしてたらしい。だから、今のこの性格が本当の和美ということだろう。ふと時刻を見ると、まだ昼前だった。

 

 

蒼「さ、皆のところに行くか?」

 

和「うん!」

 

 

夏の日射しが俺と和美、そして、三羽烏の墓を眩しく照らしていた。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。こんな作品でも、お気に入りが12人も。ありがたいですねぇ。
三羽烏の設定ですが、原作と全く同じです。考える気がしなかったんだよね~。(すんません)
あと、和美の性格ですが、『クロックワーク・プラネット』のアンクルというキャラクターを参考にしています。それに追加でブラコンです。
次回はバンドリOVAのストーリーを中心にしていきます。

では、また次回。


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第26話 この世界の災い

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、クローズに変身する万丈龍哉やロッソに変身する鳥羽海璃と共に人々の平和のために戦っている。三羽烏との悲しい別れををした仮面ライダーグリスこと朝倉和美は、三人の思いを背負いながら、蒼空と共に行動することを決める」

香「ねぇねぇ海璃!他にもボトルってあるの?」

海「うん、あるよ」

香「え!?じゃあ、教えて!」

香「まぁまぁ落ち着いて。そのうち分かるから。ってことで、第26話どうぞ」

蒼「あ!?セリフ、とられた・・・・・・」


~蒼空視点~

 

あのあと、俺と和美は香澄たちがいるであろう海の家に来ていた。

 

 

香「あ!蒼空~!」

 

 

はぁ・・・。もうちょっと落ち着いていられないのかねぇ。・・・うん?

 

 

和「・・・・・・っ」

 

 

・・・・・・え?和美さん?何故に緊張してらっしゃる?なんで俺の後ろに隠れるのかなぁ・・・。

 

 

龍「おい、蒼空。なんかイメージが・・・」

 

蒼「大丈夫、俺も今戸惑ってるから」

 

海「うーん・・・・・・」

 

 

海璃さん?何を考えてらっしゃるの?ってかポピパの全員戸惑ってるのは・・・・・・言わなくても分かるか。

 

 

海「・・・・・・あ!思い出した!」

 

 

ビックリしたー。もう驚かさないでよ~。

 

 

海「カズミンだ!」

 

全「・・・・・・え?カズミン!?」

 

 

おっと、今読んでて『全』ってなんだよと思った方、『全員』の全です。「」を沢山使うの面倒だから。私情挟んですんません!いらん説明もしたから台本進めるかな。

海璃が和美のことを『カズミン』って呼ぶと、さっきみたいに全員が驚くが、言われた本人は顔を真っ赤にしていた。

 

 

海「ねぇ、覚えてる?私のこと」

 

和「・・・・・・っ」

 

 

和美がすんごい困ってる。誰?って感じだけど・・・。そしたら海璃がポニーテールっぽく髪をまとめると、

 

 

海「これで、分かる?」

 

和「あっ・・・、海姉」

 

有「ん?うみねえ?」

 

海「そ!昔、蒼空と遊んでてたまにカズミンと会ってたの。初めて会った時もこんな感じだったかな?」

 

沙「へ~。なんかかわいいね、カズミンって」

 

香「うん!いいね、カズミン!」

 

 

海璃の説明で多分みんなの中の和美のイメージは変わり始めただろう。・・・俺も最初は、怖い感じっていうかなんというかだけど、今は甘えん坊な妹ってイメージに変わってる。っつうか、そろそろ隠れるのやめないか?

 

 

蒼「ほら、和美」

 

和「っ!・・・?」

 

蒼「香澄たち、怖くないだろ?この前の争いのことなんて忘れてるくらいだから」

 

和「・・・うん」

 

海「そうだ!カズミン、一緒に海で遊ぼ!」

 

和「!・・・・・・海、でも水着、持ってきてない・・・」

 

海「大丈夫!私、そう思ってカズミンの分持ってきたから!」

 

 

用意周到だな。てかもう和美連れて着替えに行ったけど。・・・まぁいっか!

 

 

た「・・・?ねぇ、赤羽さんと黄羽さんは?」

 

香「あれ?そういえばいない・・・?」

 

蒼「あぁ、さっき出掛けてったよ」

 

龍「あ!?どういうことだよ!」

 

蒼「あの2人、お嬢を守るためにもっと強くなるってどっか行っちまった。強くなるまではお嬢を頼むって言われちまって」

 

り「そうなんだ・・・・・・」

 

有「なぁ、本当に出掛けていったのか?」

 

 

鋭いな・・・。台本には一応書いてあるけどさぁ、なんでこういうことにs

 

 

沙「そっか!じゃあ、仕方ないね」

 

 

・・・・・・あれ?そのセリフ、あと5秒くらいあとな気が・・・。まぁいいけど。

 

 

海「お待たせ~」

 

 

そんな事をしてるうちに海璃たちが出てきた。

 

 

香「かわいい~!」

 

り「めっちゃかわいい!」

 

た「うん、似合ってる」

 

和「あ、ありがとう・・・」

 

海「じゃあ、みんなで遊ぶぞー!」

 

香「おー!」

 

 

そう言って海璃たちは海へ向かった。だが、去り際に、

 

 

海「あっ蒼空、荷物番、よろしく!」

 

 

こんなこと言いやがった。あのヤロー!・・・うん?

 

 

蒼「万丈、お前は行かなくていいのか?」

 

龍「少し聞きたいことがあってな。アイツら、消滅したんだよな?」

 

蒼「!?」

 

龍「さっき、近くで気配が2つ消えたんだ。あれは赤羽と黄羽なんだろ?」

 

蒼「・・・・・・あぁ」

 

龍「・・・・・・心配かけさせたくないってか?多分、海璃も分かってる」

 

蒼「・・・・・・」

 

龍「とりあえず、お前のウソに乗ってやるよ。じゃ、俺も行ってくるかな!」

 

 

そう言って万丈も海へ向かった。以外と気が利くんだな。

 

 

・・・・・・・・・・・・。

 

 

蒼「さて、」

 

 

龍哉たちがいなくなったのを確認して、俺は身体の中にある力の一つを使う。その力は、周りの時を止める力で、俺は全て止めたわけではなく、ある人物の時は動かすようにしていた。

 

 

蒼「何の用だ? 夜華」

 

夜「まさか、ワタクシと会話するために周りの時間を?」

 

蒼「まぁな、お前にいろいろと聞きたいし」

 

夜「まさか主様がワタクシに夜のお世話を要求するなんて・・・!まだお昼なのに・・・!」

 

蒼「おい!違うぞ!R-15作品でR-18のシーンを出すわけにいくか!!!」

 

夜「仕方ありません。夜のお世話はまた後で!」

 

蒼「ダーメ!ダーーーメ!!!」

 

夜「はぁ・・・、で、聞きたいこととは?」

 

 

このヤロー、ため息つきやがった・・・!

 

 

夜「もしかして、星宮・・・いや、難波重工の事ですか?」

 

蒼「・・・っ!」

 

夜「当たり、ですか・・・」

 

蒼「・・・あぁ、それと、パンドラボックスのことについてもだ」

 

夜「分かりました。ただし、お話の後で一戦、お願いしますね」

 

蒼「・・・分かった」

 

夜「そうですね・・・まずは、難波重工のことですかね・・・」

 

 

そうして、止まった時の中で、夜華が話し始めた。

 

 

夜「まず補足として、『仮面ライダービルド』では、東都が北都との代表戦に勝利した後、西都が北都を制圧し、東都へ宣戦布告をするのですが、こちらではそれが起きていません。なぜなら、『仮面ライダー』がまだ完成していないのです」

 

蒼「仮面ライダー・・・・・・」

 

夜「仮面ライダーローグ。ワタクシと同じクラックボトルを使って変身するライダーです。今、花咲川の教頭、ナイトローグだった氷室幻徳が頑張っています。星宮を使って攻めないのはそれが原因です」

 

蒼「・・・なるほど。ローグか・・・」

 

夜「続いて、パンドラボックスのことですね。この世界にパンドラボックスはございません」

 

蒼「・・・・・・え!?だ、だってあの時ローグが、ボトルが集まれば現れるって・・・」

 

夜「そんな事実はありません。もし、それが事実なら既に主様が所有しているはずです」

 

蒼「・・・・・・あっ、そっか」

 

夜「その代わり、とあるアイテムがございます」

 

蒼「? あるアイテム・・・?」

 

夜「『赤き鋼』と呼ばれる、『ギガファイナライザー』です。羽丘や星宮の校長、花咲川の教頭が好戦的な性格になったのは、それに触れたのが原因です。今はとある場所に保管されているそうですが」

 

蒼「ギガファイナライザー・・・・・・」

 

夜「・・・・・・はぁ、何故か戦う気が無くなってしまいました。では、また」

 

 

夜華が帰ろうとするが、

 

 

蒼「待て!お前は、俺の味方か?」

 

夜「・・・・・・最初は、あなた様にこの世界を支配してもらおうと思ったのですが、今はそんなことを考えるのはやめました。今は・・・・・・主様に付き従う者として尽くします」

 

 

夜華は振り向きながら、俺に微笑んだ。

 

 

夜「では、また」

 

 

その瞬間、夜華の姿が見えなくなり、俺は周りの時を動かした。夜華は味方だと分かった。その疑問は解けたから、少し肩の荷が下りた気がした。だが、気になることは増えた。星宮・・・いや難波重工の進撃、そしてギガファイナライザーのこと、だが・・・・・・。

 

 

香「お~い!蒼空ー!」

 

 

今は、海を満喫するとしよう。

 

 

 

 

ってか・・・・・・今回俺の視点でしかストーリー進めてんじゃねーかー!ナレーション含めてセリフ多すぎだーーー!!!

 

~蒼空視点 END~

 




ってことで、予定では、夜華と戦わせてハザードフォーム使って・・・・・・って思ったんですが、面倒くさくなってしまいました。えへ(^_-)-☆ (期待した方ごめんなさい!)。次回はちゃんとバトルシーンはあります。
最近パソコンでストーリー書けてなくて、スマホでずっと書いていたんですけど・・・・・・、スマホだとめんどいんだよなぁ・・・。

あと、活動報告のトライアルフォームアンケートは終了します。理由?全然コメント無いからです。皆さんのせいじゃ無いよ!変な質問したワタクシのせいなので。

では、また次回!


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第27話 更なる心火

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、クローズに変身する万丈龍哉やロッソに変身する鳥羽海璃と共に人々の平和のために戦っている。グリスに変身する和美と仲良くなり、夜華への疑問も解けたが、蒼空には更なる疑問が残った」

リ「ねぇねぇ、1話丸ごと喋った感想は?」

蒼「ん?えっと~、どちら様?」

リ「今井リサ!忘れちゃった?」

蒼「・・・・・・あっ!あん時のギャル!」

リ「ちょっと!?変な覚え方しないでよ!」

蒼「しょうがないだろ。約1話分あるかないかの出演だから。きっと読者も、「あれ?リサっていつ出たっけ?」って思ってるはずだ」

リ「え!?そんな感じなの!?他のハーメルン有名バンドリ作品では主役なのに!?」

蒼「よそはよそ、うちはうち。では、第27話どうぞ」


蒼空は海の家でのんびり過ごしていた。いや、考え事をしていた。先程の夜華との会話、特にギガファイナライザーのことが気になっていた。なぜ気になるのかは蒼空自身も分からなかった。と、そこでたえと有咲、海璃、和美が戻ってきた。

 

 

蒼「なんだ、休憩か?」

 

た「うん、おなかすいちゃって」

 

蒼「あっ、もうこんな時間か。ってか、万丈や香澄たちは?」

 

有「あぁ、砂に埋まってる」

 

蒼「はい?」

 

 

どうやら、沙綾の要望が砂に埋まってみたいだったみたいで、埋めたあと、ほったらかして戻ってきたと。

 

 

蒼「なるほどね。じゃあ先になんか買うか。欲しいの選べ」

 

有「いや~。この後のこと考えるとここでそんなに使えないんだよな~」

 

蒼「いいから。ここは俺が出すから」

 

た「やったー!」

 

有「いいのか?本当に」

 

蒼「あのバカのことだから後先考えずに行動するだろうから、ついでにな」

 

 

有咲たちに言ったあと、蒼空は海璃たちの方に向き、

 

 

蒼「ほら、お前らも」

 

和「え?」

 

海「いや、私は持ってきてるから大丈夫だよ」

 

蒼「遅かれ早かれ出すのは変わらないんだ。それに、一度に払ったほうが向こうもこっちも楽だろ?」

 

和「僕も、いいの?」

 

蒼「あぁ、いいよ」

 

 

こうして、蒼空は有咲とたえ、海璃と和美のご飯を支払い、他のメンバー分は来たら払おうと決めていた。もちろん、蒼空の分も買った。有咲とたえの分は少し時間がかかるため、蒼空たちは先にテーブルに向かった。

 

 

和「・・・・・・蒼空兄」

 

蒼「ん?」

 

和「・・・ありがとう」

 

蒼「どういたしまして」

 

海「やっぱり蒼空には甘えん坊だね、カズミン?」

 

和「ちょっと、海姉!」

 

 

そんな会話をしてると有咲たちが来たが、後ろに普段は見ない2人がいた。

 

 

た「お待たせ~」

 

蒼「いや、そんなに待って・・・ない・・・・・・っ!」

 

海「ウソ・・・・・・」

 

和「ん?」

 

リ「ちょっと~、お姉さんが来たのに、その反応は何?」

 

紗「・・・・・・」

 

 

今井リサと氷川紗夜だった。なんでも近くのコテージを借りて合宿をしているらしく、今は息抜き中だとか。

 

 

蒼(マジかよ・・・・・・、ここでコイツらに会うなんて・・・)

 

リ「蒼空」

 

 

リサが少し真面目なトーンで蒼空に話しかける。

 

 

蒼「・・・っ、なんだよ?」

 

リ「連絡先交換しない?」

 

蒼・海・和「・・・・・・はい?」

 

リ「そーすれば、いつでも聞きたいことが聞けるから。ね、紗夜?」

 

紗「え?・・・えぇ、そうね」

 

蒼(絶対このギャルに流されてるな、コイツ)

 

海(蒼空、分かってると思うけど、そういうことは言わないようにね)

 

蒼(目でなんか言ってるよ、海璃が。また読心術かよ・・・。なんか久しぶりな気が・・・)

 

 

結局、蒼空はリサと連絡先を交換した。その後、友希那たちも来て、ポピパ対Roseliaのビーチバレーが始まった。海璃と龍哉は試合を見に行ったが、蒼空と和美は砂浜に座って、話していた。

 

 

蒼「どうだった、ポピパの皆は?」

 

和「すごく優しくて、暖かい場所だった。蒼空兄がついたウソを信じて接してくれて、何て言うか・・・・・・楽しかった」

 

蒼「・・・そっか。確かにアイツらは・・・特に香澄とたえは面白いからな」

 

和「フフッ・・・確かにそうだね」

 

蒼「・・・あのさぁ、昔の俺ってどんな感じだった?」

 

和「うーん・・・・・・、魔王の力を普通に使って、あと、誰もいない所に向かって話していたよ」

 

蒼「へ、へ~」

 

 

蒼空は基本、魔王の力を隠しているが、昔は隠す気が無かったと聞くと、過去の自分に対してツッコミたかったがそれは伏せておいた。だが、誰もいない所に向かって話していたのは気になった。

 

 

蒼(誰もいない所に・・・・・・)

 

 

そうしてるうちに夕方になってきた。蒼空は近くにいた和美に着替えてくるように言って先に行かせ、他のメンバーには戻ってきた時に言った。ちなみに蒼空は水着に着替えていなかった。

 

 

和「お待たせ」

 

蒼「ん?あぁ、大丈夫。まだ他のメンツが戻ってきてないから」

 

和「うん、さっきすれ違った」

 

 

だが、砂浜の方から悲鳴が聞こえてきた。蒼空と和美は聞こえてきた方を見ると、狼のような怪人と蠍のような怪人がいた。蒼空は怪人たちの前に立つ。

 

 

「ほう、我ら『ゾディアーツ』に立ち向かってくるとは・・・」

 

蒼「ゾディアーツ?」

 

「私は蠍座『スコーピオン』で、コイツは猟犬座『ハウンド』だ」

 

 

スコーピオンゾディアーツが自身と仲間のゾディアーツの自己紹介をした。

 

 

蒼「親切に説明、どうも!」

 

和「待って!」

 

 

蒼空がドライバーを取り出した時、和美が声を出して、蒼空の左に立った。

 

 

蒼「!?和美・・・」

 

和「僕、戦う理由が見つかったんだ。昼間は戦う理由がなくて困ってたんだけど、Poppin'Partyの皆を見て、皆の笑顔を守りたいって思ったんだ。だから、僕が好きな人たちを、そして僕を信じてくれた蒼空の力になるために戦う!それが僕の更なる心火だ!」

 

蒼「和美・・・・・・」

 

龍「いいじゃねーか!」

 

 

海の家から着替えてきた海璃と龍哉が歩いてきた。

 

 

龍「その理由、俺は良いと思うけどなぁ」

 

海「私も、そう思うなぁ。ね、蒼空?」

 

蒼「あぁ、そうだな」

 

 

すると、蒼空が何本かのボトルを和美に渡す。

 

 

蒼「羽丘のボトルだ」

 

和「え?これを、僕に?」

 

蒼「あぁ、お前が持ってろ」

 

和「・・・!うん!」

 

蒼「行くぜ」

 

和「うん!」

 

海「はいね!」

 

龍「おう!」

 

 

こうして、4人がドライバーを装着して、龍哉と和美はそれぞれのゼリーを、蒼空はジードとスペシウムボトルを、海璃は青色のボトルを2本取り出した。

 

 

蒼「さぁ、実験を始めようか?」

 

 

蒼空の言葉で、左から変身アイテムをセットする。

 

 

『ロボットゼリー!』

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

 

『ブル!』『アクア!』『ベストマッチ!』

 

『ドラゴンゼリー!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼・龍・海・和「変身!」

 

『潰れる!流れる!溢れでる!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

『覚悟のスペシウムジード!プリミティブ!Yeah!』

 

『紺碧の海!ブルアクア!』

 

『潰れる!流れる!溢れでる!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

 

4人が変身した。手にはそれぞれの武器を持っていた。

 

 

蒼「・・・あれ?なんか姿が違う・・・?」

 

海「私は2つのライダーボトルに4つの属性のボトルを組み合わせて戦うのよ」

 

 

スコーピオンも星屑『ダスタード』と呼ばれる忍者の戦闘員を呼び出した。

 

 

「やれ!」

 

蒼「行くぞ!」

 

 

ジードたちはダスタードたちと戦闘を始めた。ダスタードは12星座のゾディアーツが出現させることができて、その力は出現させたゾディアーツに似ていると言われているが、ジードたちはそんな事も知らずに遠慮なく倒している。

 

 

蒼「フッ!・・・ったく、数が多すぎだぞ!」

 

和「ハァ!・・・だったら蒼空兄、スパークリング貸して」

 

蒼「え?スパークリングを?・・・・・・分かった」

 

 

そう言って、ジードはグリスにスパークリングを投げ渡す。受け取ったグリスはツインブレイカー ビームモードにスパークリングをセットする。

 

 

『Ready Go!』

 

和「行くぞぉぉぉ・・・!」

 

『レッツフィニッシュ!』

 

和「おりゃぁぁぁ!!」

 

 

その威力は強く、広範囲のダスタードを攻撃したが、その射程範囲にいたジードたちは避けた。

 

 

蒼「うおっ!」

 

龍「危ね!」

 

海「ちょっと!」

 

蒼「ったく、危ないだろ!」

 

和「え?・・・あはは、ごめんごめん」

 

龍「ごめんじゃねーだろ!」

 

海「大丈夫、あのバカはほっといていいから」

 

龍「バカって言うなよ、せめて『筋肉』つけろよ!」

 

蒼「ったくうるせーなぁ! ビルドアップ!」

 

『マグニフィセント!Yeah!』

 

 

ちょっとしたコントをしながら戦っているジードたちですが、ジードはマグニフィセントフォームに姿を変えた。そしてすぐに、角からムチ状の電撃『メガエレクトリックホーン』を放つ。近くにいたクローズにも当たってしまう。

 

 

龍「イッテ!おい、当たってんぞ!」

 

蒼「うるさいなぁ、そこにいるからいけないんでしょうが!」

 

龍「周り見て攻撃しろって言ってんだよ!」

 

 

そんな光景を見ていたスコーピオンは少し苛立ちを覚える。

 

 

海「しょうがない、これで行くか」

 

 

ブルが取り出したのは、紫色のボトルだった。アクアボトルと入れ換えて変身する。

 

 

『ウィンド!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

海「セレクト!」

 

『紫電の疾風!ブルウィンド!』

 

 

ブルはダスタードたちを囲むように高速移動をして紫の竜巻で包み込むと、丸いアイテム、『ルーブクリスタル』をルーブスラッガーにセットする。ちなみにルーブスラッガーはブルの姿の時は、ロッソの時の刀を1つにした刀になっている。

 

 

『エックス!』

 

 

刀身に緑色の電気が宿り、ブルは竜巻を操作して、ダスタードたちを浮かせる。ブルはさらに上に上がり、竜巻ごとダスタードたちを斬る。

 

 

海「スパークアタッカー!」

 

蒼「おお!」

 

龍「スッゲー!」

 

和「さすが海姉!」

 

海「フフン、でしょ!」

 

蒼「あぁ、そのセリフがなければな・・・」

 

 

ダスタードたちが星屑へと変わり、爆発した。スコーピオンは、ふざけながら戦っているジードたちに、攻撃を仕掛ける。

 

 

「貴様ら・・・ふざけるな!」

 

蒼「あ!?」

 

 

が、ジードとクローズからパンチとツインブレイカー アタックモードの攻撃を受けてしまう。

 

 

蒼・龍「「ふざけてない!」」

 

海・和「「こっちは真剣に戦っているっての!」」

 

 

追撃で、グリスのツインブレイカー アタックモードとブルのルーブスラッガーブルの攻撃も受けてしまう。

 

 

「ぐわぁぁ・・・!覚えてろ・・・!」

 

蒼「っ!逃がすか!」

 

「追わせるか!」

 

海「っ!蒼空!」

 

蒼「!? 危ねっ!」

 

 

スコーピオンを追おうとしたジードだが、ハウンドに邪魔される。

 

 

蒼「チッ!邪魔しやがって・・・!」

 

海「じゃあ、先にアイツから倒すよ!」

 

 

そう言ってブルは赤と黄色のボトルを取り出す。

 

 

和「蒼空兄!」

 

蒼「ん?おぉ、サンキュー!」

 

 

ジードはグリスからスパークリングを受け取り、変身する。

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

『ロッソ!』『グランド!』『ベストマッチ!』

 

『『Are You Ready?』』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

海「セレクト!」

 

『ラビットタンクスパークリング!イエイ!イエーイ!』

 

『琥珀の大地!ロッソグランド!』

 

 

ジードはラビットタンクスパークリングに、ブルはロッソグランドに変身した。

 

 

龍「そっちにも変われるのかよ!」

 

海「当たり前じゃん!」

 

 

そう言ってロッソが右手を地面を叩くと、

 

 

海「グラビティホールド!」

 

 

ハウンドの周りに重力のエネルギーを出現させ、拘束した。

 

 

海「さて、そろそろ決めるよ!」

 

『ゼロ!』

 

 

ロッソはルーブスラッガーロッソにゼロクリスタルをセットして刀身にエネルギーを溜める。ジードたちも必殺技を繰り出す。

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

『Ready Go!』

 

龍「今の俺は、負ける気がしねぇ!」

 

『スクラップブレイク!』

 

和「心火を燃やして、ぶっ潰す!」

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

海「これで決める!ゼロツインスライサー!」

 

『スパークリングフィニッシュ!』

 

蒼・龍・和「「「はぁぁぁ!!!」」」

 

 

ジード、クローズ、グリスはライダーキックを、ロッソは2つの光刃を放つ。ハウンドは拘束されてて身動きが取れずに攻撃を受けて爆発、人間の姿に戻る。こうして、ジードたち4人の最初の共闘が終わった。

 

 

海「って、ちょっと待って!」

 

蒼「ん?なんだよ、今ナレーションの人が上手く締めてただろ」

 

海「え!?あ、あ~、ナレーションの人ごめんなさい。じゃなくて、スコーピオン!」

 

龍「スコーピオン?・・・・・・あ!忘れてた!」

 

和「そう言えば・・・・・・」

 

蒼「大丈夫だよ」

 

海「え?なんで?」

 

蒼「俺の優秀な『刀』が始末してるから」

 

 

 

 

 

蒼空の言ってた『優秀な刀』は、逃げていたスコーピオンの前に現れた。

 

 

「なんとか逃げれたか・・・・・・」

 

夜「主様の力から逃げられるとでも?」

 

「!? 誰だ、貴様!?」

 

夜「名乗るほどではありませんが、そうですね・・・魔王の側近、とでも言っておきましょうか?」

 

 

夜華はスコーピオンの前に現れ、変身する。

 

 

夜「変身」

 

『ヤトノカミ!』

 

『割れる!食われる!砕け散る!ヤトノカミインルクス!オラァ!』

 

「貴様は、凶刃!?なぜ貴様がここにいる!?」

 

 

ルクスはヤトノカミボトルを刀にセットして柄の部分を3回押した。

 

 

夜「決まっています、主様に仕えるためですわ」

 

『クラックアップクラッシュ!』

 

 

ルクスの一撃でスコーピオンは敗れた。変身を解除した夜華は蒼空のいる方を見てこう言う。

 

 

夜「これでよろしいですね、主様?」

 

 

そして、夜華はどこかへ歩いていく。スコーピオンの変身者をほったらかして。

 

 

 

 

 

スコーピオンとハウンドの変身者は警察に身柄を拘束された。蒼空たちはポピパの海の家でのライブを見た後、一緒に自宅へ帰るのだった。




ようやく本編投稿出来た~。最近、この作品書いてて面白いのか不安になる。自己満足で書いてるんだけどさ!

どうでもいいけどさ、『転スラ』面白いね。最近アニメ見て、面白いって思ったのよ~これが。こんな設定グダグダなワタクシの小説より面白いしね。

では、また次回。




ドリフェスの蘭とリサ欲しいーーーーーーーーーーー!!!!!


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第5章 ジードとベリアル
第28話 黒い戦士


蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーたちと共に人々の平和を守っている。新たな戦う理由を見つけた仮面ライダーグリスの朝倉和美は、蒼空と共にゾディアーツに勝利したのだった」

龍「ゾディアーツに一番ダメージを与えたのは俺!だから今回のバトルのMVPは俺!だからお前ら、今日昼飯奢れよ!」

和「だったら僕の方がブーストで先にダメージを与えたから僕がMVPでしょ!」

海「2人とも、ダメージを与えれたのは私が敵の動きを封じたからなんだよ。だから私が」

蒼「はいはいはいはい、そういうのはアフレコブースの外でやってくれる?では第28話、どうぞ!」




~蒼空視点~

いきなり俺の視点からなのね。1話まるごとは止めてよ。

 

海から帰ってきた後、怪物騒ぎはなかったが、俺の周りではイベントが沢山起きた。

 

とりあえず、Roseliaのメンバー数名に呼ばれ、尋問された。内容?知ってるでしょ、ジードのことだよ!なんとか納得してもらったから今は大丈夫!・・・・・・多分。

 

だが問題は、リサだよ。何かと絡んでくるんだよな・・・・・・、練習見に来いとか。最近じゃあ、皆で水のアミューズメントパークに行くから来いって。・・・・・・羨ましい?いや、疲れたよ!色々と!

 

後はポピパや万丈たちと一緒に夏祭りにも行ったなぁ。あれはいい息抜きになったよ。その中で万丈と香澄が・・・・・・なんと! カップルになりました!いや~、お似合いだと思ってたんだよ、あの2人は(白々しい)。

 

まぁこの辺はそのうち番外編とかに出すから・・・・・・きっと。

 

では、現在の状況ですが、カフェで使う食材が減ってきたため、買い出し中。俺1人だけだが、何か?(圧) しょうがないでしょ、今、午後2時、海璃は花咲川に編入して、和美は羽丘へ、万丈は・・・まだ星宮に戻す訳にはいかないし、買い出しさせたら変な物買いそうだからカフェでお留守番、夜華は今どこにいるか分かんないから俺しかないじゃん。

 

 

蒼「・・・よし、買い出し終了!」

 

 

さぁ帰るか。

 

 

「キャアアア!」

 

 

・・・これがヒーローの宿命だよな。まぁ、当分一般市民やれたで良かったけど。

 

俺は異空間のゲートを作り、その中に荷物を入れる。その異空間とは夢の世界らしく、たまに遠出した時に食材をその空間に入れてる。そして、悲鳴が聞こえた方へ駆け出す。

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

「ふん!リトルスターを頂こうか?」

 

蒼「レッキングリッパー!」

 

「ん!? ぐわぁぁ!」

 

蒼「よっと!」

 

 

ジードは敵の隙をつき攻撃して、狙われていた人たちの前に立つ。その人たちは子供が3人と大人1人。だが、子供からはリトルスターの感じがした。

 

 

「仮面ライダージード!」

 

「本当だ!カッコいい!」

 

「凄いよ!早織先生!」

 

早「こら、皆。あの、助けていただきありがとうございます!」

 

蒼「おう!とりあえず、離れてて」

 

 

ジードは子供たちを逃がして、敵の方を向く。

 

 

蒼「さて・・・・・・。えっと・・・どちら様?」

 

「貴様・・・!この俺、『ファントム』のヘルハウンドを知らないのか!?」

 

蒼「知るかアホ!つーか、お前みたいなアホには興味がねぇんだよ!」

 

 

そう言うと、ジードは飛び膝蹴りをかまし、攻撃の手をやめなかった。敵は怯み、防戦一方だったが、

 

 

蒼「ハァ!・・・・・・ん?」

 

「くぅぅ・・・!はっ!?」

 

 

2人が空を見上げると、急に厚く暗い雲が空を覆った。

 

 

蒼「なんだ、この気配・・・」

 

 

空から何か嫌な気配がするのだった。

 

 

 

 

 

この気配に気付いたのは、蒼空だけではなかった。

 

 

 

 

 

龍「なんだ、この気配・・・。嫌な感じだ・・・!」

 

 

龍哉はnascitaを飛び出し、気配のする方へ向かう。

 

 

 

 

 

海「この感じ・・・、まさか!?」

 

 

海璃も気配を感じ、学校を抜け出して気配のする方へ。

 

 

 

 

 

和「なんか、嫌な空・・・・・・」

 

 

和美は気配は感じないが、何か大変なことが起きると思い始め、学校を抜け出した。

 

 

 

 

 

ジードたちのもとに1人、空から降りてきた。その人物は全身黒色で、目はジードのような形で、手には金棒を2つ繋げた形をした黒いアイテムを持っていた。

 

 

「貴様は・・・、まさか・・・!?」

 

 

その瞬間、その人物は、アイテムから紫の光刃を放ち、ヘルハウンドを倒す。その衝撃でジードも吹き飛ばされる。

 

 

蒼「ぐわぁぁ!」

 

?「やっと会えたな、息子よ、父『ベリアル』のもとへ来い」

 

蒼「!? お前が・・・ベリアル・・・!?」

 

 

その人物とは、ベリアルだった。すると、三方向から光弾がベリアルに直撃した。

 

 

龍「蒼空!無事か?」

 

和「何? アイツ・・・」

 

海「・・・・・・ベリアル!」

 

 

クローズとグリス、さらにロッソが駆け付けた。

 

 

ベ「感動の親子の対談を邪魔するなよ・・・・・・」

 

龍「うるせぇ!てめえは、俺がぶっ潰す!蒼空、お前は下がってろ!」

 

ベ「ふん!来い、遊んでやるよ」

 

龍「上等だ!」

 

海「お望み通り、アンタを倒す!」

 

和「心火を燃やしてぶっ潰す!」

 

 

クローズとグリスはツインブレイカー アタックモードで、ロッソはルーブスラッガーロッソでベリアルに挑む。3対1でも、ベリアルは引けを取らない。

 

 

海「くっ!だったら、コレでどう!?」

 

『ブル!』『グランド!』『クリスタルマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

海「セレクト!」

 

『琥珀の大地! ブルグランド!』

 

 

ロッソはブルグランドへと姿を変え、右手にルーブスラッガーブル、左手にルーブシューターを持ち、ベリアルに挑む。グランドのパワーでベリアルを怯ませるとグリスがツインブレイカーをビームモードに変え、ヘリコプターボトルとロボットゼリーを装填して攻撃する。

 

 

『シングル!ツイン!』

 

和「これでも・・・食らえ!!」

 

『ツインフィニッシュ!』

 

ベ「ぐっ!」

 

 

ブルとクローズもすかさず攻撃する。ブルはドライバーのレバーを回す。クローズはビートクローザーを出し、ロックボトルをセット、グリップを2回引っ張る。

 

 

『Ready Go!』

 

『スペシャルチューン! ヒッパレーヒッパレー』

 

海「万丈、行くよ!」

 

龍「おう!」

 

『グランドフィニッシュ!』

 

海「アースブリンガー!」

 

『ミリオンスラッシュ!』

 

龍「はぁ・・・、おりゃぁぁぁ!」

 

 

その攻撃はベリアルに当たり、クローズたちが優勢になるが、

 

 

蒼「俺が・・・俺がやる!」

 

 

突如、ジードが3人のライダーをどかしベリアルと1対1で勝負し始めた。いくらクローズたちとのダメージがあるとはいえ、1人で挑むとベリアルが優勢な立場になる。

ベリアルはジードを吹き飛ばし、距離を取ると、あるアイテムを取り出した。その形はまるでビルドドライバーだった。

 

 

龍「あ?なんだよ、あれ!?」

 

ベ「コイツはストルム人に別の宇宙の生命体『エボルト』のデータをもとに作らせた『エボルドライバー』だ」

 

 

そしてベリアルはそれを腰に巻き、紫のボトルを2本取り出し、ドライバーに挿す。

 

 

『ファイブキング!』『ゾグ!』『フュージョンライズ!』

 

『Are You Ready?』

 

『キメラベロス! フッハハハハハ!』

 

 

ベリアルは背中に羽を生やし、尾を付けた姿へと変わる。

 

 

海「ウソでしょ・・・!?」

 

蒼「そんな・・・くっ!」

 

 

ジードは、怯むことなくベリアルに挑むが返り討ちにされ、さらに、

 

 

ベ「息子よ、俺のもとに来い!」

 

蒼「くっ!放せ!この・・・!」

 

 

ベリアルはジードを自身の身体に取り込んでしまった。

 

 

海「蒼空!」

 

和「蒼空兄!」

 

龍「この・・・!蒼空を返せ!!」

 

 

クローズは怒りに身を任せ、クローズドラゴンをツインブレイカーにセットし、さらにドライバーのレバーを下ろした。

 

 

『Ready Go!』

 

『スクラップブレイク!』

 

龍「はぁぁ・・・」

 

海「万丈待って!」

 

 

すると、ブルがクローズを止める。

 

 

龍「何すんだよ!」

 

海「蒼空が・・・!」

 

龍「あ!?・・・っ!」

 

 

クローズは気付いた。今ベリアルを倒せたとしても蒼空が助かる保証が無かった。

 

ベリアルはその隙に羽を広げ、どこかへ飛び去った。

 

 

 

 

 

この瞬間、街には『ジードが敗れた』という噂が広がり、絶望し始める人が増え始めた。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

新年入って初の投稿です。ただ、シリアスな内容だね。書いたのワタクシだけど・・・。というわけで、この先の展開がなんとなーく分かる方、そう!そのうちあのフォームが出ます!

それからさぁ、結構メタ発言してるけど、皆さん、読んでて楽しいよね? 書いてると色々心配になるよ・・・・・・。面白く書いてるけど。

ちなみに、どうでもいいことだと、ドリフェスの蘭が当たったよ!!しかも2枚!!(お金の力を使いました、はい。)ただねぇ、奇跡のクリスタルが全っ然足りなくて・・・・・・。

では、また次回。


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第29話 『過去のビルド』と『今のビルド』

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーたちと共に人々の平和のために戦っている。突如べリアルが現れ、ジードたちと戦い、なんとジードを取り込みどこかへ飛び去ってしまう」

夜「ごきげんよう、主様」

蒼「あれ?今回って夜華だっけ?」

夜「主様、少し聞きたいことがありまして」

蒼「え?あ、はい、なんでしょう?」

夜「8月中に行いました夜〇いシーン、なんで無いんですか?なんでカットされてるんですか!?」

蒼「いやいや、夜華さん!あの夜這〇シーン出したらこの作品がR-18になっちゃうから!・・・てか、夜華さん!?なぜに服を脱いでらっしゃる!?」

夜「ここで主様を〇這いさせて頂こうと」

蒼「ダメだよ!あ、第29話どうぞ! って夜華さん、止めて!止めてぇぇぇーーー!!!」


nascitaには重い空気が漂っていた。nascitaには龍哉、海璃、和美、そして蒼空のことを聞いて駆けつけてきたポピパと友希那とリサがいる。

 

 

龍「・・・・・・どうすんだよ、どうやって蒼空を助けるんだ・・・?」

 

海「手があったらもうやってるよ」

 

 

どれだけ考えても、蒼空を助け出し、ベリアルを倒す方法が思いつかない。そんな時、店の扉が開き1人の人物がやって来た。

 

 

夜「皆様、お困りのようですね」

 

海「!? 夜華・・・!?」

 

龍「なんでここにいるんだよ!?」

 

和「誰?」

 

夜「ワタクシは主様に仕える者。ここを知らない訳がありません」

 

 

そう言いながら、平然とキッチンに立ちコーヒーを淹れ始める。

 

 

夜「今回の状況はワタクシとしてもよろしくありません。ですので、ライダーの皆様に協力をお願いしたくて・・・」

 

龍「そんなことを信じるとでも思ってんのか!?」

 

海「・・・・・・私たちは何をすればいい?」

 

龍「はぁ!?コイツの言うこと信じるのかよ!?」

 

海「今はそんなこと言っててもしょうがないでしょ!!」

 

龍「っ・・・・・・」

 

 

海璃の目は少し潤んでいた。

 

 

海「蒼空を助けるためならなんだってする!」

 

龍「海璃・・・・・・。あ?」

 

 

海璃たちの前にコーヒーが差し出された。夜華からだ。

 

 

夜「安心してください、毒は入れてませんので」

 

 

他の人にもコーヒーを渡していた。

 

 

和「・・・・・・あ!美味しい。蒼空のコーヒーと同じ味がする」

 

夜「ワタクシもなかなかだと思いますが。さて、主様を助ける方法ですが」

 

 

コーヒーを飲みながら説明し始める。

 

 

夜「まずはベリアルの呪縛を内側から解く必要があります。それには海璃様に頼みます。そして、外側から龍哉様

、和美様とワタクシでベリアルに挑みます」

 

龍「内側からって、どういうことだよ?」

 

夜「ベリアルは主様の精神を乗っ取ってると思われます。それを解く、ということです」

 

龍「あ~」

 

有「ゼッテー分かってないだろ・・・・・・」

 

沙「まぁまぁ」

 

和「じゃあ僕たちはベリアルと戦って体力を減らすってことでいいの?」

 

夜「その通りです」

 

リ「カズミンの方が頭がいいね」

 

友「そうね」

 

夜「では海璃様、これを」

 

 

夜華は海璃にあるアイテムを渡す。それは金色のフルボトルだった。

 

 

海「・・・・・・これは?」

 

夜「『キングボトル』、奇跡の力を宿したボトルです。ですが、まだ使用することができませんが、あなた様なら使いこなせるはずです」

 

海「・・・・・・分かった」

 

 

こうして、蒼空を助けだす作戦が決行される。

 

 

 

 

 

とある山奥、ベリアル キメラベロスが静かに身を潜めていた。だが、ベリアルの精神の中では、蒼空とベリアルが戦っていた。いや、ベリアルの支配から抗っていた。

 

 

ベ「目を覚ませ、息子よ」

 

蒼「くっ!俺のことを、息子って呼ぶな!」

 

ベ「フフフッ・・・、ふん!」

 

蒼「がはっ!?」

 

 

ベリアルが蒼空の腹部に拳を打つ。

 

 

ベ「安心しろ、俺はお前を受け入れる」

 

蒼「っ・・・・・・俺を?」

 

ベ「もちろんだ。人間はお前のことを否定する。だが、俺は違う。これからは、お前を1人にしない。お前の全てを受け入れるさ」

 

 

蒼空の意識がベリアルに支配され始めた。

 

 

 

 

 

そしてベリアル キメラベロスの前にクローズ、グリス、ルクスがやって来た。

 

 

ベ「ふん!貴様たちには俺を倒せない」

 

和「うるさい!蒼空兄は返してもらう!」

 

夜「ですが、あなたには消えて頂きますよ」

 

龍「行くぞ!!」

 

 

クローズは、ツインブレイカー アタックモードとビートクローザーを、グリスはツインブレイカー ビームモード、ルクスはヤトノカミの武器『ドラゴセイバー』を構え、ベリアルに挑む。

 

一方、海璃は別の場所、とある病院に来ていた。すると、金色の粒子に包まれ、1人の人物に出会う。

 

海「・・・・・・あなたは?」

 

紘「俺は葛葉紘汰。仮面ライダー鎧武だ。君はあのライダー、ジードを助けたいんだろ?」

 

海「え?あ、はい。でも、なんでそんなことを・・・?」

 

紘「まぁ、神様だからな。そのボトルを使えば、奇跡を起こすことが出来る」

 

海「じゃ、じゃあ・・・!」

 

紘「俺も手助けする。ある男との約束だからな。さぁ、行って来い」

 

 

その瞬間、海璃は別の空間にいた。そこでは、ベリアルと目の赤いジード プリミティブフォームが、クローズたちと戦っていた。現実にはベリアルとクローズたちが戦っているのだが、ベリアルの力は増していた。原因はジードが取り込まれ、ベリアルと一体化し始めているからだ。

 

 

海「蒼空! 目を覚まして!!」

 

 

海璃が声を出すと、ジードが海璃の方を向く。だが、

 

 

ベ「チッ!邪魔をするな!」

 

紘「させるか!」

 

 

ベリアルが海璃に向け攻撃するが、紘汰がそれを防いだ。

 

 

海「あなたは蒼空! 桐生蒼空! 思い出して!!」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何もない白い空間。そこで蒼空は目を開けた。

 

 

蒼「・・・・・・ここは?」

 

?「ここは君の心の奥底。誰にも邪魔されることはない」

 

蒼「!? あなたは・・・?」

 

戦「俺は桐生戦兎。ただの天才物理学者さ」

 

 

蒼空は思い出した。夢の事を。目の前にいるのは紛れもない、『仮面ライダービルド』の桐生戦兎だった。

 

 

蒼「ビルドの桐生戦兎さん・・・。でも、どうして・・・?」

 

戦「色々あってな・・・。お前のご両親とは仲が良くて、俺の力の一部をお前の身体に入れさせてもらった」

 

蒼「はぁ・・・」

 

戦「さて、君の戦う理由はなんだ?」

 

蒼「え?それは、愛と平和のために」

 

戦「なら、どうして愛と平和のために戦うって決めたんだ?」

 

蒼「それは・・・・・・」

 

 

蒼空は考えた。どうして愛と平和のために戦っていたのか。

 

 

蒼「・・・・・・」

 

 

その時、その空間に1つの映像が浮かび上がった。ベリアルとクローズたちだった。

 

 

和「蒼空兄!戻ってきて!」

 

ベ「うるさい!」

 

龍「蒼空!お前は、怪物たち、悲しみの元をを創ってきた。だけど! お前が創ってきたのは他にもあるだろ!」

 

蒼「・・・?」

 

龍「ビルドドライバーを巻いて、大勢の人の明日を、未来を、希望を、創ってきたんだろ!誰かのためになりたくて戦ってきたんだろ!誰かを守るために立ちあがってきたんだろ!!それが出来るのは、『今』を生きる、『桐生蒼空』だけだろうが!!! だから、目を覚ませーーー!!!」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

蒼空は顔を伏せて泣いていた。

 

 

戦「・・・・・・どうした?分からないのか?」

 

蒼「戦兎さん、思い出しました。なんで愛と平和のために戦おうって決めたのか」

 

 

蒼空は戦兎の方を向く。

 

 

蒼「俺は皆が笑顔で、愛と平和を胸に生きていける世界を創り、守るために戦う。あのバカどもと・・・Poppin'Partyや海璃たちと出会ってそう思ったんです」

 

戦「・・・そうか。フフッ、まさか、お前もこの世界の筋肉バカに諭されちまうなんてな」

 

 

すると、戦兎は横の何もない空間を指す。その先に、扉が現れる。

 

 

蒼「!?」

 

戦「あそこから君を悪魔の呪縛から救いに来た子のいる場所に行ける」

 

蒼「・・・っ!まさか、海璃が・・・・・・。戦兎さん、ありがとうございます!」

 

戦「行って来い、『ビルドを継ぐもの』よ」

 

蒼「・・・っ! はい!」

 

 

蒼空は扉をくぐり、海璃に会う。

 

 

海「蒼空!」

 

蒼「海璃・・・」

 

海「蒼空、あそこ」

 

 

海璃が空を指した。そこにはベリアルの外に通じるであろうゲートがある。

 

 

海「行ってきて。あなたの運命をひっくり返しに」

 

蒼「あぁ。・・・・・・あ、そうだ」

 

 

急に海璃の方を向く蒼空。

 

 

蒼「・・・ありがとう。これまでも、そして今も」

 

 

蒼空は少し照れながら言った。

 

 

海「これからも頼ってね!」

 

蒼「・・・・・・。あぁ!」

 

 

蒼空はゲートを見て、ドライバーを巻く。

 

 

蒼「ジーっとしても、ドーにもならねぇ!」

 

 

そう言ってゲートに飛び込む。

 

 

 

 

 

現実のベリアルに異変が起きた。倒れていたクローズたちは不思議そうに見ると、ベリアルの腹部から黒い霧がクローズたちの近くにまで来て、形作る。その正体はジードだった。

 

 

和「・・・!蒼空兄!」

 

夜「主様・・・!」

 

龍「ったく!・・・遅いぞ、蒼空!」

 

蒼「よく言うだろ、『主役は遅れてやって来る』って」

 

 

そしてジードはベリアルに戦いを挑む。

 

 

 

 

 

一方、海璃は病院の地下の駐車場に戻っていた。

 

 

紘『君にはまだやることがある。君の思いと君のライダーとしての力を全てキングボトルに込めるんだ』

 

海「はい! 蒼空に届ける・・・・・・この力を、この思いを!」

 

 

海璃はドライバーを巻き、ブルとアクアのボトルを取り出し、

 

 

『ブル!』『アクア!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

海「・・・・・・、変身!」

 

『ブルアクア!』

 

 

そしてキングボトルにエネルギーを注ぐ。

 

 

 

 

 

ジードとベリアルの戦いは互角・・・ではなく、やはりベリアルの方が強く、攻防の末ベリアルが後ろからジードの首に腕を回し、そのまま首を締めつける。

 

 

ベ「俺の呪縛からどうやって解放された!?」

 

蒼「俺には仲間がいたからだ!」

 

 

苦しみながらもそう言って、レバーを回した。

 

 

『Ready Go!』

 

蒼「レッキングバースト!!」

 

 

その瞬間、ジードのビルドドライバーのシステムに少し変化が起きた。

 

 

『プリミティブフィニッシュ!』

 

 

そんなことを気にかけず、光線を地面に目掛け放ち、ベリアルごと街の方へ吹き飛ぶ。

 

 

 

 

 

そして、花咲川女子学園の近くに、ジードとベリアルが落下した。

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

これから蒼空のドライバーは少し音声が変更になります。ジードのフォームの時は『Yeah!』とかが無くなり、海璃のドライバー音声みたいになります。・・・別にどうでもいいか!

原作キャラ2人出しました、紘汰と戦兎。ジード本編だと、ウルトラマンキングが現れるんだけど、「なんかなぁ・・・」と思い、蒼空のご両親と関係ありってことで出しました。後付け設定です。

では、また次回。


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第30話 運命を変える力

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーと共に人々の平和のために戦っている。ベリアルに取り込まれ消滅しかける蒼空だったが、海璃たちのおかげでベリアルから分離、そして挑むのだった!」

友「蒼空、戻って来たのね」

蒼「おっ、友希那じゃん!心配してくれてたのか?」

友「べ、別に心配なんてしてないんだからね!」

蒼「・・・・・・あれ?こんなツンデレキャラでしたっけ!?まぁ、いいや。では、どうなる第30話!?」


突如花咲川女子学園の近くに落ちた謎のもの。そこからベリアル キメラベロスが現れた。それを見た人々は、怯え、逃げだす。だが、落下した衝撃で出来た煙から、もう1人・・・。

 

 

『ソリッドバーニング!』

 

蒼「ハァァ!」

 

 

ジードだ。ジードはベリアルに立ち向かう。ソリッドバーニングのパワーを使い、攻撃を防ぎつつこちらの攻撃を与えていき、

 

 

『Ready Go!』

 

蒼「ストライクブースト!」

 

『ソリッドバーニングフィニッシュ!』

 

 

光線を放ち、ベリアルにダメージを与える。すぐに距離を取りつつ、ボトルを入れ替える。

 

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『アクロスマッシャー!』

 

 

アクロスマッシャーフォームになったジードにベリアルは爪から斬撃を放つが、ジードは前宙でかわした。

 

 

 

その戦いを見ていた人達が、

 

 

「・・・頑張れ、仮面ライダージード!」

 

「頑張れー!」「負けるな!」

 

 

などと、ジードに声援を送り始める。そして、ジードが助けた、リトルスターを宿す子供たちも応援している。そして、先生の胸にも光があった。

 

 

この戦いを花咲川女子学園の先生たちがネットで配信してくれていて、街に戻った和美たちは映像でこの戦いを見ていた。

 

 

和「蒼空兄、皆の声が聞こえる?」

 

 

 

 

 

蒼「ジードクロー!」

 

 

ジードクローを取り出し、アクロスマッシャーの特徴とも言える高速移動でベリアルに連続攻撃をする。

 

 

蒼「フッ!・・・はぁぁ・・・!」

 

ベ「貴様・・・!」

 

 

 

 

 

海璃はブルで4つの属性の力をキングボトルに込め終えた。

 

 

海「はぁ・・・、はぁ・・・、次・・・!」

 

『ロッソ!』『グランド!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

海「セレクト!」

 

『ロッソグランド!』

 

海「・・・・・・よし、行くよ!」

 

 

そして、ロッソとして再びキングボトルにエネルギーを注ぐ。

 

 

 

 

 

べリアルは両腕にエネルギーを溜め、腕を十字にして光線を放つが、

 

 

蒼「コークスクリュージャミング!」

 

 

ジードは光線の軌道を変え、ジードの周囲で爆発した。煙で姿が見えなくなり、人々は不安になるが、その不安はすぐに消える。

 

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『マグニフィセント!』

 

 

ジードはマグニフィセントフォームになって姿を現した。人々は安心して、喜び、声援を送り続ける。

 

 

べ「ケンの力を使うか。容赦はしないぞ!」

 

 

べリアルが攻撃を仕掛けるが、ジードは蹴りで止める。尾で攻撃しても止められる。そして、ジードはべリアルの尾を掴み吹き飛ばす。

 

 

 

 

 

海璃はロッソフレイムになり、最後のエネルギーを注ぎ終えた。

 

 

海「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、っ!」

 

 

すると、キングボトルが光を放ち、どこかへ飛び去って行く。

 

 

 

 

 

ジードのもとに光がやって来た。ジードはその光を掴む。ジードはそれを見ると金色のボトル、王冠のデザインだった。

 

 

蒼「これは・・・・・・」

 

 

ジードはべリアルを見て、

 

 

蒼「俺は、アンタを越える!」

 

 

ジードボトルを取り出し、キングボトルと共に振る。

 

 

蒼「さぁ、実験を始めようか?」

 

『ジード!』『キング!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・ビルドアップ!」

 

 

ジードは空まで飛び上がり、厚い雲を光の波動で消した。そして、ジードはマントを広げ、降りてきた。その姿は、紫の身体に金色の鎧が手足や胸部に、顔は王のような形をしている。

 

 

『運命のキングジード! ロイヤルメガマスター!』

 

 

手には、持ち手部分にボトルを挿すことができる『キングソード』がある。

キングの力は認められなければ、使用することができない。つまり、

 

 

べ「まさか、認められたのか、キングに!?」

 

 

べリアルが突っ込んでいくが、

 

 

蒼「アンタは強い。だけど、間違っている!」

 

 

そう言って、キングソードでべリアルを斬る。さらに、持ち手部分を2回かざし、身体を1回転し、技を繰り出す。

 

 

『アン!ドゥ!』

 

蒼「はぁぁぁ・・・!スイングスパーク!」

 

べ「ぐおぉぉぉ・・・!」

 

 

ジードはキングソードを杖のように持ち替え、べリアルの次の攻撃に対応できる体制を取る。

べリアルはドライバーのレバーを回し、口から光線を放つ。

 

 

『Ready Go! キメラべロスフィニッシュ!』

 

 

べ「ハァァァ!」

 

 

ジードはドライバーからジードボトルを抜き、キングソードに挿す。

 

 

『ジード!』

 

 

持ち手部分に1回手をかざし、技を使う。

 

 

蒼「フュージョンライズシールド!」

 

 

キングソードを右手で前に突き出し、左手を添える。キングソードからプリミティブ、ソリッドバーニング、アクロスマッシャー、マグニフィセントの4フォームが光の粒子で形成され、バリアを貼り、攻撃を防ぐ。

 

べリアルが羽を使い、空へ飛ぶ。ジードも追いかける形で空に飛び上がり、空中戦になる。

 

 

べ「どれだけ抗おうが、お前はべリアルの遺伝子を持つ者、この事実から逃げることはできない!」

 

蒼「逃げるつもりはない!この力が、アンタから創られたものだとしても、この思いは俺が創りあげたものだ!」

 

べ「フン!変えることはできないぞ、運命は!」

 

蒼「変えてみせる!俺の運命は俺の手で変えて、そして、俺の手で創造《ビルド》する!」

 

 

杖の状態のキングソードにエネルギーを溜め、べリアルに放つ。べリアルは攻撃を受け、地面に落ちる。

 

 

蒼「勝利の法則は決まった!」

 

 

ジードはビルドの決めセリフを動き付きでして、ドライバーのキングボトルをキングソードに挿す。

 

 

『キング!』

 

『アン!ドゥ!トロワ!』

 

 

3回手をかざし、キングソードを上に掲げ、エネルギーを溜める。そして、キングソードを身体の前に持ってきて左手を十字に添え、光線を放つ。

 

 

蒼「ロイヤルエンド!!」

 

べ「ぐわぁぁ・・・・・・!なんだ、この力はーーー!!?」

 

 

べリアルは爆発し、消滅した。ジードが勝利したのだ。

 

この結果に、近くで見ていた人たち、配信で見ていた人たち、皆が喜んでいた。そして、リトルスターを宿していた子供たちとその先生からリトルスターは離れ、キングソードを腰に下げたジードのもとに飛んでいき、ボトルになった。

 

 

「「「ありがとう、仮面ライダージード!」」」

 

早「本当にありがとうございます!」

 

 

ジードは頷き、魔王の力を使って姿を消した。

 

 

 

 

 

その戦いを仮面ライダーメテオも見ていた。

 

 

「どうやら、魔王の力に飲まれる心配はなさそうだな」

 

 

仮面ライダーメテオこと朔田流星は安堵の声でそう言って、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

俺は変身を解いて、家の帰路を歩いていた。すると、

 

 

龍「よお!遅かったな!」

 

蒼「なんで皆いるんだよ?」

 

 

目の前に万丈、海璃、和美、夜華、ポピパに友希那とリサがいた。すると、海璃が俺に泣いて抱きついてきた。

 

 

蒼「うおっ!か、海璃!?」

 

海「良かった・・・!本当に良かった・・・!」

 

リ「あ!海璃、蒼空から離れてよ!」

 

友「リサ、今は諦めなさい」

 

 

おい、なんか変なトークが聞こえた気がするけど・・・・・・。

 

そんなこんなで、全員で俺の家に向かっていた。

 

 

香「ねぇ蒼空。なんで『ジード』って名前を付けたの?」

 

和「あ!昔『ジーっとしててもドーにもならない』って言ってたよね?」

 

リ「それ、確か昔アタシが教えた・・・・・・」

 

 

え!?そうなの?・・・・・・とりあえず、誤魔化すか。

 

 

蒼「違う違う。ジードってのは、遺伝子の『GENE』と運命の『DESTINY』が名前の由来!」

 

有「綴りが合ってないけど・・・」

 

蒼「・・・。それで、後ろのDとEを入れ替えて、『運命をひっくり返す』という意味で『GEED』だ。以後、お見知りおきを。なんつって」

 

海「それでいいんじゃない?」

 

蒼「あぁ!」

 

 

俺たちはこれからも愛と平和を胸に生きていける世界を創造《ビルド》するため、戦い続ける。戦兎さんのように・・・・・・。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

凄いでしょ、連続投稿。前回のお話含め1日で書きました。流れでね!


活動報告では、皆さんから番外編でやって欲しいストーリーのアンケートを取ります。詳しくはそちらで。


では、また次回。


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第31話 思いを受け継ぐ者

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーたちと共に人々の平和を守っている。キングボトルを手に入れた蒼空は、べリアルとの戦いに勝利し、平和を取り戻した」
海「ねぇ蒼空。前回さぁ、べリアルの攻撃を防ぐ時にジードボトル使ったけど、原作だと6人兄弟の力を使ってたよね?」
蒼「ん?最近流行りのおそ◯さんのことか?そんな力存在するわk」
海「違う違う!ウルトラの方!」
蒼「あぁ、そっちね。その辺は・・・・・・大人の事情だよ。」
海「・・・・・・何それ?」
蒼「では、第31話、どうぞ!」


~蒼空視点~

 

蒼「・・・・・・え?」

 

 

開幕早々なんだよって思うでしょ?俺も思う。だって、目を開けたら急に白い空間にいるんだもん。ここにいるってことは・・・

 

 

蒼「やっぱり、あなたがここに呼んだんですね・・・・・・戦兎さん」

戦「まぁな。お前に『話したいこと』と『渡したい物』がある」

蒼「は、はぁ・・・・・・」

戦「まずは、『話したいこと』から。もうすぐ、魔王が現れる」

蒼「え!?・・・・・・まさか、魔王って俺の?」

戦「いや、『魔王を倒すために創られた魔王』だ。本当の魔王ではないが、相当強いぞ」

蒼「マジか・・・・・・」

 

 

魔王を倒すために創られた魔王って、倒す対象は俺だろうなぁ。

 

 

戦「それから、べリアルは生きてる。どこにいるかは分からないが・・・・・・」

蒼「え!?べリアルが生きてる!?」

 

 

ウソだろ・・・!? 昨日、あんなに頑張って倒したと思ったのに・・・。

 

 

蒼「今のままでは・・・・・・」

戦「そう、べリアルに勝つのは難しいだろう。昨日倒せたのは、べリアルの体力を皆で減らして、キングボトルの奇跡の力を使ってようやくってところだ。そこで!」

 

 

戦兎さんが2つのアイテムを見せてきた。

 

 

戦「右がビルドのハザードトリガーの力を最大限引き出すパワーアップアイテムを創るヒントとなるボトル、左がクローズのパワーアップアイテムのボトル。」

蒼「ビルドと、クローズの・・・?」

戦「あぁ。そのうちクローズのスクラッシュドライバーが使えなくなるからなぁ。あと、『ルーブ』を創ること。それが、今の課題だ」

蒼「ルーブ?・・・・・・どっかで聞いたような・・・あっ!」

戦「そう、お前のガールフレンドの変身する『ロッソ』と『ブル』、2つの力を1つにするアイテムを創れ」

蒼「なるほど・・・。って海璃は彼女じゃない!」

戦「違うのか?まぁ頑張れ!」

蒼「え!?ちょ、ちょっと!」

 

 

 

 

 

蒼「待ってくれ!!」

 

 

その言葉を言った時には、自室のベッドにいた。夢なのかなと思ったが・・・

 

 

蒼「・・・夢じゃなかった」

 

 

ベッドの上にビルドとクローズのパワーアップアイテムのヒントが置いてあった。

 

 

〈解。ローラビットボトルとドラゴンマグマボトルです〉

蒼「うわぁっ!・・・・・・え?何、何なの今の!?」

〈解。あなた様の中にある『魔王因子』が『ベリアルの遺伝子』と融合し、新たな遺伝子となりました。その能力の1つです〉

 

 

なんだそれ?まるで、通り魔にナイフで殺されて転生したらなんとス〇〇ムでした!みたいな・・・・・・。

 

 

〈そう思って頂いて構いません〉

 

 

あら、そう・・・・・・。

 

 

 

 

 

戦兎さんに言われたことと大賢者(なんとなーくの呼び名)のことは、後で研究室に行って考えることにした俺は、着替えて台所に向かった。そしたら、すでに朝食が並んでいた。

 

 

和「あっ、蒼空兄おはよう!」

蒼「おはよう。お前が作ったのか?」

和「うん!よく出来てるでしょ?」

 

 

トーストと目玉焼きにちょっとしたサラダだ。

 

 

蒼「まぁさすがにトースターが上手く使えなかったらさすがに」

和「目玉焼きの方!!」

蒼「冗談だよ。・・・・・・海璃と万丈は?」

 

 

辺りを見渡すと2人ともいなかったからな。

 

 

和「もう9時だよ?万丈は香澄ちゃんたちのところに行って、海姉はまだ寝てるよ。蒼空兄と海姉は昨日頑張っていたからね。どうせだったらもう少し寝ててもいいよ?」

蒼「いや、寝過ぎると逆に疲れそうだから。海璃を起こしてくる」

和「は~い!」

 

 

俺は2階に上がり、海璃を起こしに行く。だが、この考えが間違っていた。

 

 

蒼「おーい、海璃?そろそろ起きろー」

 

 

するとドアが開くが、

 

 

海「ふぁ~、おはよ~・・・・・・」

 

 

なんということでしょう。パジャマを着ていたが、少々服が乱れていて、いろいろ見えてしまっている。

 

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

海「・・・・・・?あ、蒼空~」

蒼「お、お、おはよう! あ、あぁ、和美が朝食作ってくれたから、早く来いよ。じゃ!」

 

 

それだけ言ってすぐに逃げ出した。このまま進んでたら俺の頭がオーバーフロー状態になっちゃうよ・・・・・・。

 

 

〈今の出来事を記録しますか?〉

 

 

絶っっっ対にしないで!!

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

蒼空が去っていったあと、

 

 

海「・・・・・・え?」

海(まさか・・・今の蒼空!?・・・・・・は!?)

 

 

自分の恰好を見た海璃は恥ずかしくなり着替えても少しの間、部屋から出てこなかった。

 

 

 

 

 

あの後、蒼空と海璃は何事もなかったかのように朝食を取り、朝食を終えた後、ビルドフォンに着信が入る。

 

 

蒼「ん?」

海「誰から?」

蒼「声のトーンが低いぞ、こら!・・・・・・もしもし、沙綾か?」

沙『蒼空、大変なの!・・・・・・』

蒼「・・・・・・わ、分かった!すぐ行く!」

海「どうしたの?」

蒼「伏井出ケイが脱走した!今万丈が戦っているって!」

海「っ!?私も行く!」

和「僕も!」

 

 

3人が出て行こうとして家の扉を開けたら、夜華が立っていた。

 

 

夜「おはようございます、主様」

蒼「おはよう!悪いけど、留守番頼む!」

夜「かしこまりました」

 

 

そして、蒼空たちは沙綾に教えてもらった場所に向かう。

 

 

 

 

 

龍哉は脱走した伏井出ケイを追いかけ、ある広い公園まで追いかけてきて、今戦闘中だ。相手は伏井出ケイではなく、彼が呼び出した『キャンサーゾディアーツ』だった。

 

 

龍「ぐわぁぁ!・・・くそっ、硬すぎだろ・・・・・・!?」

 

 

キャンサーのハサミがクローズのスクラッシュドライバーに直撃し変身が解除された。陰から香澄と有咲、そして、沙綾が見守っていたが、心配して駆け寄るとともに蒼空たちも駆け付けた。

 

 

香「龍君!!大丈夫?」

蒼「万丈!」

龍「くっ!・・・おせーよ!!」

蒼「悪い。・・・・・・っ!」

 

 

蒼空の視線の先には故障した龍哉のスクラッシュドライバーだった。

 

 

〈告。仮面ライダークローズのスクラッシュドライバーは現在使用できない状態です〉

(戦「そのうち、クローズのスクラッシュドライバーが使えなくなるからなぁ」)

蒼「・・・!そう言うことか!」

ケ「仮面ライダージード!!」

蒼「!?」

 

 

呼んだのは他でもない伏井出ケイだった。手にはトランスチームガンがある。

 

 

ケ「ここでベリアル様の復讐を!!」

 

 

そう言ってボトルを使い、『カプリコーンゾディアーツ』と『スコーピオンゾディアーツ』を呼び出した。

 

 

蒼「海璃、和美、万丈連れて安全なところに」

和「でも・・・」

蒼「いいから!」

海「・・・・・・分かった。行こう、皆」

 

 

海璃たちが離れると、ドライバーをを巻き、変身する。

 

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

『Are You Ready?』

蒼「変身!」

『プリミティブ!』

 

 

すると、伏井出ケイがドライバーと2本のボトルを取り出す。

 

 

蒼「・・・!?あのドライバーは!?」

〈解。以前、べリアルがキメラべロスに変身する時に使用した、『エボルドライバー』です〉

ケ「ベリアル様の意志は私が受け継ぐ!」

『エボルドライバー!』

『蝙蝠!』『発動機!』『エボルマッチ!』

『Are You Ready?』

ケ「・・・っ!・・・変身!」

 

 

伏井出ケイはドライバーの力に苦しみながら、変身した。その姿はまるでナイトローグのようで、手にはトランスチームガンとスチームブレードを持っていた。

 

 

『バットエンジン!フッハハハハハ!』

ケ「ははは・・・。死ねーーー!!!」

 

 

ジード対伏井出ケイ改めマッドローグとゾディアーツ3人の戦いが始まる。ジードは巧みに攻撃をかわしつつ攻撃していくが、さすがに4人が相手だと分が悪かった。ゾディアーツたちの攻撃を受け、さらにマッドローグのスチームブレードの一撃を受け、倒れてしまった。

 

 

ケ「ハハハハハ!貴様では私たちに勝つことはできない!!」

蒼「ふん!数に頼らないと勝てないくせによく言うよ。これならどうだ!」

 

 

取り出したのはキングボトルだ。ジードはスペシウムボトルを抜き、キングボトルを挿す。

 

 

『キング!』『ベストマッチ!』

『Are You Ready?』

蒼「ビルドアップ!」

『ロイヤルメガマスター!』

 

 

ロイヤルメガマスターになったジードはキングソードを使い、4体を相手にする。キングの力で4体を圧倒する。ジードはまず、キャンサーを倒すことにした。そして、緑色のボトルを取り出す。それは、昨日ベリアルを倒した時に手に入れたリトルスターのボトルだ。

 

 

『ランス!』

蒼「よし・・・」

 

 

ジードはキングソードにボトルを挿し、キングソードが緑色に光り手をかざすと、キャンサーに突き刺すように技を放つ。

 

 

蒼「はぁぁ・・・ランススパーク!」

 

 

まずキャンサーを倒し、続いてカプリコーンを対象にした。水色のボトルをキングソードに挿し、技を使う!

 

 

『バーチカル!』

蒼「ふっ、はぁぁ・・・、バーチカルスパーク!」

 

 

キングソードを腰の位置で持ち、右手を弧を描くようにキングソードの位置まで持っていき、斬撃をカプリコーンに向け放ち、倒す。そして、スコーピオンに対し、黄色のボトルを使う。

 

 

『87(エイティセブン)!』

蒼「87フラッシャー!」

 

 

先程の2つの技は剣の状態で使っていたが、今回は杖の状態で使用する。持ちての部分から黄色の光線を放ちスコーピオンを倒す。

 

 

ケ「くっ!キングの力は貴様が継いだか!!」

蒼「継いだのは力じゃない、思いだ!!」

 

 

ジードとマッドローグの一騎討ちが始まる。スチームブレードとキングソードを何回かぶつかり、ジードがスチームブレードを叩き落とし、さらにトランスチームガンをマッドローグの手から落とし、斬りつける。

 

 

ケ「くうっ!貴様ぁぁぁ!!!」

『Ready Go!』『エボルティックアタック!』

 

 

マッドローグがレバーを回し、背中から羽を出してジードに攻撃しようとしたら、紫色の風がマッドローグの動きを封じていた。

 

 

ケ「な、なんだ・・・これは・・・!?」

蒼「・・・!?」

海「蒼空!」

 

 

マッドローグの動きを封じたのはブルウィンドに変身した海璃だった。手にはルーブスラッガーブルを持っている。

 

 

海「そろそろ決めるよ!」

蒼「あぁ。勝利の法則は決まった!」

 

 

そして、2人は赤色のクリスタルとボトルをそれぞれの武器にセットする。

 

 

『ストリウム!』

海「セレクト!クリスタル!」

『タロウ!』

 

 

ジードは杖モードから、ブルはスラッガーを逆手で持ち技を放つ。

 

 

蒼「ストリウムフラッシャー!」

海「ダイナマイトスラッシュ!」

 

 

2人の炎の光線がマッドローグに炸裂し、マッドローグの変身が解除された。海璃は変身を解き、伏井出ケイが落としたボトルを2本を拾う。それを蒼空に見せつけると、蒼空も変身を解き、エボルドライバーを拾いに行こうとするが、

 

 

蒼「・・・!?くっ・・・・・・!?」

 

 

突如めまいに襲われるが膝をつくことはなく、ドライバーを拾おうとするが、赤い手がドライバーを持ち去ってしまう。

 

 

ス「悪いな~、これは俺の物だ」

蒼「っ!?スターク!何でここに!?」

 

 

エボルドライバーはスタークの手の中にあった。

 

 

ス「折角だ。ちょっと遊んでやるよ」

蒼「・・・・・・っ!」

海「だったら、私はアンタと遊びながら、倒してあげるよ!」

和「僕も、アンタを一発殴りたかったんだよなぁ・・・、スターク・・・!」

龍「俺も戦う・・・!テメェをぶっ倒す!!」

香「龍君、気を付けて!」

沙「有咲、私たちは伏井出ケイを押さえつけておこう」

有「わ、分かった!」

蒼「・・・・・・。スターク・・・!」

 

 

ここからスターク対4人のライダーの戦いが始まる。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ロイヤルメガマスターの必殺技のシーンは文で書こうとしましたが、心が折れました。どんなのか知りたかったら、すいませんが、動画サイトで探してください。
ちなみに、ランス、バーチカル、87(エイティセブン)、ストリウムボトルの名前の由来は、ただただキングソードを使うために、なんとなーく決めました。


ただね、1個言っていい?答えは聞かないけど。・・・・・・番外編、要る?


では、また次回。


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第32話 蒼空の変化

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、万丈や、海璃たちと共に人々の平和のために戦っている。刑務所を脱走した伏井出ケイと戦い、ロイヤルメガマスターで勝利するも、蒼空たちの前にスタークが現れる」
モ「やっほ~、皆のモカちゃんだよ~」
蒼「あれ?あなた今回出番あったっけ?」
モ「モカちゃんはいつでも出演してるよ~」
蒼「これが映像だったら、出演してたかもね。第32話には、出番あるのかな~」


スタークと蒼空たちが向き合っていた。

 

 

蒼「皆、ハザードトリガーを使う」

 

 

海璃、龍哉、和美の3人は、その言葉に驚くが、ハザードトリガーを使うことに反対しなかった。

 

 

龍「・・・分かった」

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

和「任せて!」

『ロボットゼリー!』

海「しっかりフォローするから」

『ロッソ!』『アクア!』『クリスタルマッチ!』

蒼「・・・・・・頼む」

『ハザード オン!』

『ラビット!』『タンク!』『スーパーベストマッチ!』

 

 

4人はドライバーにそれぞれのアイテムをセットして変身する。

 

 

『『『Are You Ready?』』』

4人「変身!」

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』

『Wake Up Burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』

『紺碧の海!ロッソアクア!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

ス「かかってこい」

 

 

その言葉で4人はスタークに攻撃を仕掛ける。4対1で、ライダーたちの方が有利に思えたが、スタークは攻撃をかわしつつも自分の攻撃を当てていく。それだけなら良かったが、ライダーたちの気にしなければいけないことはもう1つある。

ジードがハザードを使っていることだ。暴走すれば、敵味方関係なく攻撃し始める。だが、それはもうすぐ起きようとしていた。

 

 

蒼「フッ!っ!・・・・・・くっ!?」

海「っ!」

 

 

自我が保てなくなってきたのだ。それでもまだスタークに攻撃するジードを見て、ロッソはクローズにルーブシューターを渡す。

 

 

海「万丈!」

龍「あぁ!?・・・え?」

海「蒼空がもうすぐ限界みたいだから・・・」

龍「・・・・・・分かった」

 

 

ロッソがクローズに武器を渡したのは、誰かがジードを止めてもいいように、遠距離攻撃が無いに等しいクローズに自分の武器を渡したのだ。

 

 

蒼「くっ!?・・・・・・ダメ・・・か・・・・・・。・・・・・・・・・・・・」

 

 

ジードが棒立ち状態になって、右手がハザードトリガーへと・・・・・・。

 

 

龍「っ!ヤベー!」

 

 

それに気付いたクローズがルーブシューターをジードにめがけて撃った。銃弾は見事トリガーに命中、ドライバーから外れジードがラビットタンクフォームに戻った。

 

 

蒼「・・・っ!?・・・仕留めきれないか・・・・・・」

龍「ふぅ・・・」

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ジードはスパークリングになり、クローズと共に再びスタークに挑む。スタークはトランスチームガンにスチームブレードを合わせたライフルモード、ジードはドリルクラッシャー、ロッソはルーブスラッガー、クローズはビートクローザー、グリスはツインブレイカー アタックモードで戦っている。

 

 

ス「やるなぁ・・・。ん?」

 

 

スタークが横を見て、ライダーたちもスタークが見た方を見る。そこには、帽子を深く被った人物が『スクラッシュドライバー』を巻いて、そこにいた。

 

 

龍「おい、あれ!?」

蒼「スクラッシュドライバー!?」

海「なんで!?」

 

ス「まさか・・・・・・?」

 

 

その人物は帽子を外し、挨拶をする。

 

 

紫「はじめまして。あと・・・スタークと和美と・・・蒼空、久しぶり。朝倉紫音です!」

 

和「お姉ちゃん!?」

蒼「・・・『久しぶり』?」

 

ス「まさか、氷室幻徳から奪ったのか?」

紫「そ!アタシもライダーの力が必要だから」

 

 

そう言いながら、紫色のボトル、『クロコダイルクラックフルボトル』を使って変身する。

 

 

『デンジャー!』

『クロコダイル!』

紫「変身」

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!』

紫「仮面ライダー・・・・・・ローグ」

 

 

ローグはスチームブレードを持ち、ジードたちに戦いを仕掛ける。

 

 

和「お姉ちゃん、待って!」

紫「問答無用!」

海「蒼空、ボトルを変えよう!」

蒼「・・・え?あ、あぁ!」

 

 

ロッソとジードはローグと距離を取り、ボトルを取り出した瞬間、ローグが紫色の銃、『ネビュラスチームガン』で2人を攻撃し、ボトルが1本ずつ手から離れる。

 

 

蒼「危ね!」

海「ちょっと!・・・セーフ!」

『ブル!』

 

 

ロッソが2本目のボトルを挿しても反応しなかった。

 

 

海「・・・あれ?」

 

 

ロッソはブルとグランドを取り出したはずだったが、

 

 

海「・・・って、蒼空のキングボトルじゃん!」

 

 

ロッソはジードに向けて言うが、当のジードは、

 

 

蒼「くっ!・・・この!」

『ジード!』『グランド!』『クリスタルマッチ!』

 

 

ボトルを挿してレバーを回していた。ここで疑問が生じた。

 

 

蒼「ん?グランド?」

『Are You Ready?』

蒼「え?グランドで!?え?・・・何?どういうこと!?」

『琥珀の大地!ジードグランド!』

 

 

土がジードを覆い、中から現れたのは、プリミティブフォーム・・・・・・の姿だったが、手足や胸の装甲は、ロッソやブルのグランドの装甲と同じで、頭には土のような模様があった。

 

 

龍「あぁ!?」

和「凄い!」

海「うそーん・・・・・・」

紫「・・・え?」

ス「ん?」

香「凄い!!」

 

 

変身した本人含め、全員が驚いていた。ジードがロッソとブルのボトルを使って変身したことを。

 

 

蒼「おい、これ・・・どうなってんの?」

〈解、現在〉

蒼「うおっ!・・・・・・あぁ、大賢者さんか」

〈はぁ。現在ジードはグランドボトルの力、つまり土や重力の力を操ることができます〉

蒼(ねぇ、今溜息つかなかった?)

蒼「・・・まぁいいか!」

 

 

ジードはドリルクラッシャーを持ち、ローグに攻撃を仕掛ける。ローグもスチームブレードで斬りかかろうとすると、ジードは地面の中に潜っていった。

 

 

紫「!?・・・どこに?」

蒼「ふっ!ここだよ!」

紫「何!?ぐぅぅ!」

 

 

突然、後ろから現れたジードの攻撃をなんとか防いだが、ジードはすぐに地面に潜り、別の場所から攻撃するということを何回か行い、ローグに膝を着かせた。

 

 

海「ちょっと!?なんで私よりカッコいい感じの戦い方してるの!?」

紫「くっ!予想外だな・・・!」

蒼「おお!コイツはスゲー!なぁ海璃、このボトル頂戴!」

海「もお!」

『ブルウィンド!』

海「後でちゃんと返してね!」

 

 

ロッソはブルウィンドへと変身した。ここでローグが、

 

 

紫「はぁ・・・。今日はこの辺かな。蒼空!」

蒼「ん?まだやるのか?」

紫「いいえ。ただ、そのうち羽丘で文化祭がある。その時に模擬戦という名の代表戦があるから、そこで戦いましょう、あなたが望んでいた『兵器』と『兵器』の戦いを」

蒼「!?」

紫「だけど、今回は3対3の戦い。こっちが勝てば、そちらのボトルを全て頂く。そちらが勝てば、こっちのボトルと赤き鋼を渡す」

蒼「赤き鋼だと!?」

紫「じゃあね!」

 

 

ローグはスタークのところまで銃から煙を出して、姿を消した。

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

あの後、俺たちは伏井出ケイを警察に引き渡し、今家の前に来ていた。家には入っていない。理由は・・・・・・

 

 

蘭「お願いがあります」

 

 

なんということでしょう、Afterglowの5人がいるのでした。

 

 

蒼「コーヒーなら出しますよ?」

つ「え!?良いんですか?一度ここのコーヒー飲んでみたかったんです!」

モ「おお~!つぐってる~」

巴「おい、つぐ。目的」

つ「あっ、そうだった・・・」

ひ「そうだよ!・・・・・・あの!」

 

 

ようやく本題に入るのか?この時期だと・・・・・・。

 

 

ひ「ケーキはありますか?」

蘭「こら、ひまり!」

 

 

アッハッハ!このお嬢さん、本気でそう言ったのなら1発ひっぱたくか?・・・・・・やめとこう、作者が大勢のひまり推しに叩かれる。

 

 

蘭「あの!文化祭のライブ、一緒に出てくれませんか?」

 

 

やっぱり羽丘の文化祭か・・・・・・。確かコイツら全員羽丘で合ってるよな?

 

 

蒼「・・・・・・理由は?」

巴「実は、文化祭のステージにアタシたちが出るんです。ですが今回のライブは少し『いつも』と違うライブをしたくて」

蒼「それで、俺のところに?」

巴「はい。この前のCiRCLEのライブで、・・・・・・上手く言えませんが、心の奥から何か揺さぶられたので。あの時のようなライブをしてみたくて」

 

 

こんだけ言われると、断れないんだよな・・・・・・、俺。でも、文化祭関係者で行けば、周りから疑われることは減るかな・・・。よし!

 

 

蒼「分かった。そのお願い、引き受けるよ」

ひ「・・・!ヤッター!」

つ「良かった~」

巴「やったな、蘭!」

蘭「うん!ありがとうございます!」

蒼「いえいえ。それで、ライブの打ち合わせだけど、ここでいいか?」

モ「コーヒーやデザートは出ますか~?」

海「それなら、私に任せて!」

蒼「あっあと、敬語は無し。歳同じだから」

 

 

こうして、俺はAfterglowと羽丘の文化祭ライブに出ることになった。その後、代表戦の話も来て、承諾した。赤き鋼も気になるが、俺たちのボトルを奪われる訳にはいかない。

 

こうして、俺たちは羽丘の文化祭ライブと、ジード、クローズ、ルーブの強化アイテムの開発を始めた。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、本当にオリジナルフォームを出しました。基本はプリミティブの身体で、ロッソやブルのように属性の鎧がある感じです。

そして、「所々ドライバーの音声抜けてるぞ、コラ!」って思った方、ごめんなさい、わざとです。あと、戦闘シーンは文章力が無いため、伝わらないと思います。そこは、ご想像におまかせします(読者に丸投げ)。

代表戦かぁ・・・。

では、また次回。


香澄の星4、しかも前回のイベントのやつが出たよ!


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第6章 波乱の文化祭
第33話 文化祭準備


蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーと共に人々の平和を守っている。スタークとの戦闘中、仮面ライダーローグが現れる。さらに、羽丘の文化祭で代表戦があると言い、蒼空は文化祭に向けて準備を始める」

和「お姉ちゃん・・・・・・」

蒼「混乱するよな、実の姉が仮面ライダーで俺たちを攻撃するなんて・・・・・・」

和「うん、お姉ちゃんはいつも周りの人を巻き込んでハチャメチャするけど、なんでスタークと・・・・・・」

蒼「・・・・・・。アイツ、相当ヤバいんじゃ・・・。さて、どうなる第33話!?」


「会長!大変です!」

 

難「なんだ、騒がしい」

 

 

難波重工改め、『難波コーポレーション』となり、大企業となっていた。その会長、難波重三郎に社員がやって来た。

 

 

「何者かが、『会長に会わせろ』と」

 

 

すると、報告しに来た者の後ろから、1人の人物が歩いて来た。

 

 

紫「ずいぶんと手荒い歓迎だね?知ってるんじゃない?アタシが何者かを」

 

難「・・・・・・君か?ウチの『仮面ライダー』を奪ったのは」

 

紫「まぁね。でも、氷室幻徳よりは使えると思うよ?」

 

 

そう言いながら、スクラッシュドライバーを見せつける。

 

 

難「何が目的だ?」

 

紫「・・・・・・アタシを、羽丘で行われる代表戦に出してくれる?」

 

 

紫音は、声のトーンを下げて威圧する難波に微笑みを見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、蒼空の家では、

 

 

蒼「・・・・・・・・・・・・」

 

 

蒼空は1人、研究室にいた。ビルドとルーブ、そしてクローズの強化アイテムを創るために。

ふと、研究室の扉が開いた。海璃がコーヒーとケーキを持ってきた。

 

 

海「お疲れ様。はい、息抜きしたら?」

 

蒼「ん?・・・あぁ、ありがとう」

 

 

蒼空はコーヒーを一口飲み、少し休憩を取ることにした。海璃は空いてる椅子に座り、蒼空に問いかける。

 

 

海「どう?強化アイテムの進捗は?」

 

蒼「どれも微妙なんだよ・・・。ビルドはもう一つのラビットボトルが何を意味してるのか・・・。クローズは大体出来たから、後は創るだけ。ルーブは、6つの成分が上手く組み合わない。どうしたものか・・・・・・」

 

海「6つ?」

 

蒼「あぁ。ロッソ、ブル、それから4つの属性だ」

 

海「クローズは出来てるんだね?」

 

蒼「まぁな・・・」

 

 

海璃が少し考えると、あることを言った。

 

 

海「ねぇ、ビルドの方なんだけど。同じ成分使って強くなったりしないの?」

 

蒼「同じ成分?」

 

海「うん、クローズってドラゴンボトルの成分を2本分にしてるんでしょ?その要領で出来ないのかな・・・なんて」

 

蒼「同じ成分・・・・・・もしかして!」

 

 

蒼空は急にビルドドライバーを取り出し、机の上に置いた。そして、ラビットボトルとローラビットボトルをドライバーに挿すと、

 

 

『ラビット!』『ラビット!』

 

海「あっ!光った!」

 

『ハザード オン!』

 

 

ドライバーが反応し、変身の待機音声が鳴り出した。蒼空はさらにハザードトリガーをセットして、レバーを回す。

 

 

『Are You Ready?』

 

 

その実験は、ローラビットボトルの破壊で終わった。

 

 

海「うわっ!・・・・・・あぁ、失敗か・・・」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

蒼空は砕けたローラビットボトルを見て、考えていた。いや、大賢者と話していた。

 

 

蒼(なぁ、これってアイテムの問題か?)

 

〈解。ローラビットボトルがハザードトリガーの力に耐えられなくなり、破壊されました。ハザードトリガーの力に耐えられる装置なら、先程の『ラビットラビット』が実現可能です〉

 

蒼「・・・・・・よし!」

 

海「?どうするの?」

 

蒼「ハザードトリガーの力に耐えられる装置を創る。そうすれば、ラビットラビットが完成するはずだ」

 

 

再び、蒼空は開発に専念し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、難波コーポレーションでは、

 

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

紫「はぁぁ!・・・まだまだ、こんなんじゃ勝てないよ!」

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

紫「はぁぁ・・・はぁぁ!」

 

 

ローグが『ネビュラスチームガン』で変身するカイザーシステム、『エンジンブロス』と『リモコンブロス』相手に戦っていた。結果は、ローグの圧勝で終わった。ローグは、変身を解き、カメラ越しに難波重三郎に問いかける。

 

 

紫「どう?使えるでしょ?」

 

 

カメラに向かって不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

さぁ、やってまいりましたよ!メタ発言が多い主人公視点のコーナー!・・・・・・自重しまーす。とにかく、さっきあったように、俺は強化アイテムの開発と共にAfterglowと曲の練習をしている。俺はボーカルだけだ。・・・だって、ギターが2人もいるんだし、俺がギターをする訳にはいかないでしょ・・・・・・。そして、今は休憩中でカフェスペースにいる。俺とAfterglow以外に海璃、和美、夜華と・・・・・・、何故かリサがいる。

 

 

リ「ねぇ蒼空、お願いがあるんだけど」

 

蒼「ふざけたお願いならお断りだが」

 

リ「文化祭に出てくれる?」

 

蒼「・・・?俺はそこの5人と出るんだけど」

 

リ「え?そうなの?・・・まぁそれはそれとして、アタシたちと文化祭のステージに出て!お願い!」

 

蒼「断る」

 

リ「えーーー!?」

 

 

当ったり前だ!!ライブの件だって本当は出たくなかったんだよ!

 

 

蒼「一応、内容を聞こうか?」

 

リ「いや~、実はダンス部でも文化祭のステージに出ようってなって、曲も決まって練習してるんだけど、まさかのセンターで踊る予定だった子が足を挫いちゃって・・・」

 

蒼「なるほど。で、なんで俺の所に来るんだよ?」

 

リ「曲がENDRECHERI・・・つまり蒼空の曲『SHOCK』なんだよ」

 

 

ワァオ・・・。まさかのアタシの曲なのね。・・・・・・ごめんなさい、たまにオネェ口調になっちゃうんだよね、作者共々。

 

 

蒼「分かった・・・。そのお願い、受けるよ。その代わり・・・」

 

 

俺の考えには、リサたちダンス部、Afterglow、そして羽丘の大人たちの協力が必要だ。ちなみに、この時の俺の顔、大分悪そうな顔をしていたらしい。

 

 

 

 

 

そして、羽丘の文化祭の日がやって来た。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回文章短めです。次の話は文化祭のライブ編ですが、1話番外編をはさみます。本編期待している方、本当にごめんなさい!


では、また次回。


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第34話 羽丘の文化祭~ライブ編~

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーと共に人々の平和のために戦っている。羽丘女子学園の文化祭で、星宮のライダーとの3対3の代表戦が行われることとなった。蒼空は強化アイテムの開発と、Afterglowとのライブの練習をして、遂に文化祭当日を迎えるのだった」

和「はぁ、文化祭か・・・」

蒼「ん?文化祭嫌なのか?」

和「え!?・・・・・・いや、なんでもないよ!」

蒼「なんか様子が変だな・・・。ま、第34話でその理由が分かるから、見ますか?」


時は経ち、羽丘の文化祭当日、蒼空たちは一般客として来ていた。ライブの打ち合わせまで少し時間があるため文化祭を楽しむこととなった。

 

 

蒼「さて、どこから行く?」

 

海「カズミンのところ!」

 

龍「即答かよ・・・」

 

 

ちなみに、今いるメンツは、蒼空、海璃、龍哉、香澄、有咲、紗夜と燐子だ。ちなみに、たえとりみは先に文化祭に来ている。沙綾は少し遅れてくる。

 

 

蒼「ま、それでいいか?皆はどうする?」

 

紗「私は高等部の方を歩いてます」

 

香「私は龍君と一緒に高等部にいるね」

 

龍「・・・・・・らしい」

 

 

有咲は、香澄たちの暴走を止めるために高校側、残りの蒼空、海璃、燐子は中学の方へ向かう。

 

 

~蒼空視点~

万丈たちと一旦別れて、中等部の方に来ていた。理由は、言うまでもないが、和美とあこのクラスの出し物を見るためだ。

 

 

蒼「そういや、あこのクラスはどこでやるのか聞いてるのか?」

 

燐「はい。確か、こっちの方でやっていると」

 

海「そーなんだ~。カズミンもこっちでやってるらしいけど・・・・・・あっ!」

 

 

海璃、なんか見つけたようだ。

 

 

海「蒼空、ここだよ!カズミンのクラス!」

 

 

お化け屋敷っぽいけど・・・・・・。って、

 

 

蒼「燐子、どうかしたか?」

 

燐「えっと・・・・・・、あこちゃんのクラスがここで出し物していると・・・・・・」

 

 

おっと、まさかの・・・・・・!?

 

 

海「もしかして、同じクラス?」

 

燐「みたい・・・・・・です・・・・・・」

 

 

3人揃って『あはは・・・』な空気になっていると、

 

 

あ「ふっふっふ!我は大魔王あこなるぞ!よく来たな、我が作りし迷宮へ!」

 

 

あっ!厨二病のあこが現れた!

 

 

海「ポ◯◯ン風に言わないの」

 

あ「あっ!りんりん!蒼空さんと海璃さんも!」

 

 

簡単に挨拶して、今一番知りたいことをあこに聞く。

 

 

海「ねぇ、カズミンってあこちゃんと同じクラス?」

 

あ「?カズミンって?」

 

蒼「朝倉和美。俺の義理の妹で仮面ライダーグリスの」

 

あ「あぁ~。うん、同じクラスだよ!」

 

 

・・・・・・これでこれ以上中等部にいる意味はなくなったな。

 

 

あ「皆もお化け屋敷入る?」

 

燐「え!?・・・・・・私は・・・・・・」

 

海「うん!さぁ2人とも、行くよ!」

 

燐「・・・・・・え?」

 

 

じゃあ、俺はお留守番・・・・・・って、今2人って言った!?

 

 

海「レッツゴー!」

 

あ「いってらっしゃ~い!」

 

 

こうして、俺と燐子は、海璃に手を引っ張られ、中学生が作ったお化け屋敷を体験するのだった。・・・・・・ちなみに和美は包帯ぐるぐる巻きのミイラだった。ちょっと恥ずかしがってたなぁ・・・。後でいじってやろ♪

 

 

 

 

 

まだまだ俺の視点ですよ!悲しいことに。

和美たちのクラスの出し物を見た俺たちは、高等部の方に来ていた。知り合いのところとなると、Afterglowか、猫の歌姫かあのギャルのところだな。

 

 

海「そういえば、打ち合わせはいいの?」

 

蒼「ん?・・・・・・あっ!もうそんな時間か!?」

 

燐「ん?打ち合わせって?」

 

蒼「悪い。またあとで!」

 

 

俺は急いでライブの打ち合わせに行くのでした。

 

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

残った2人は、

 

 

燐「えっと・・・、私たちは・・・・・・どうしましょうか・・・・・・?」

 

海「とりあえず、香澄たちと合流しようかと。あっそうだ。燐子さんに聞きたいことがあるの」

 

燐「え?・・・・・・なんですか?」

 

海「いつになったらゲームの声変わるの?」

 

燐「えっと・・・・・・、その発言はやめた方が・・・・・・いいかと・・・・・・」

 

海「あっ、そっか!そのうち作者が色んな方にフルボッコだからね・・・」

 

 

お嬢さん方、あとでひっぱたくよ!?・・・・・・すみません、心の声が・・・。

 

こうして、海璃と燐子は香澄たちと合流することになった。

 

 

 

 

 

その頃、龍哉たちの前には紫音がいた。

 

 

紫「やぁ、一週間ぶりだね。クローズ」

 

龍「テメェ、何の用だ!?」

 

紫「何って、ただの挨拶だよ・・・って蒼空いないんだ。じゃあね!」

 

 

そう言って紫音は去っていった。

 

 

香「龍君・・・?」

 

龍「・・・ん?あぁ、大丈夫だ」

 

 

龍哉は香澄に心配かけないように頭を撫でる。そうしていると、海璃たちと合流し、少し校舎を見てから、蒼空がライブをする体育館へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育館では、演劇部による『ロミオとジュリエット』が終わり、セットをライブ用へと変えていた。舞台袖では、

 

 

薫「おや?あなたは・・・」

 

千「あなたは、nascitaの・・・」

 

蒼「その節はどうも~」

 

 

蒼空は千聖と薫と話していた。

 

 

薫「儚いね、まさかこんn」

 

千「かおちゃんは黙ってて。蒼空さんはどうしてここに?」

 

蒼「かおちゃんって・・・。まぁ理由はAfterglowのライブに参加することだ」

 

千「そうなのね。あなたのライブ、楽しみにしてるわ」

 

蒼「えぇ、『お姫様』のご期待に添えるライブをしましょう」

 

 

そして、蒼空とAfterglowはステージへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い体育館に一筋のライトが司会者を照らす。

 

 

[お待たせしました!ただいまより、羽丘ダンス部によるパフォーマンスの時間です!が、今回、まさかの部長が怪我をしてしまい、現在は舞台に立つことは出来ません。すごく元気だけどね]

 

 

司会者の一言で見に来ているお客さんに少し笑いが起こる。

 

 

[そのおかげで今からは、この後行われるAfterglowのライブと合同で行われるスペシャルバージョンでお送りします!それでは!『羽丘ダンス部+Afterglow with ENDRECHERI』お楽しみください、どうぞー!]

 

 

ステージのカーテンが開き、そこにはAfterglowがいる。だが、蒼空とダンス部はいない。すると、5人が演奏を始め、照明が体育館の中心に向くと、蒼空、いや、ENDRECHERIがいた。曲は『SHOCK』。まずは1人で踊るのがこの曲の振り付け。だけど、今回は全て生演奏、蒼空の声もマイク、というよりヘッドマイクから通している。2番からはダンス部(一応リサもいます)も含めて踊る。ラスサビは振りの動きが激しいが、何度か練習して、見事に動きを合わせている。

SHOCKが終わったら、蒼空はマイクをハンドマイクに持ち換え、『アスノヨゾラ哨戒班』が始まる。蘭と蒼空のデュエットで歌う。ちなみにダンス部は、そのままダンサーとしてステージを盛り上げる。歌いながらステージ上に上がり曲を終えると、リサがベースとして参加し、『The Red Light』を歌い始める。かなりアップテンポの曲だが、練習の成果もあり、難なく歌い上げる。そして、蒼空はステージを下りて、『薔薇と太陽』を歌い始める。この曲は、片方は楽器を演奏し、もう片方はダンサーと共に踊る曲だ。そして、曲が終わり、ステージを終える。

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

これでライブステージを終え、とりあえずステージを盛り上げてくれたメンバーたちに挨拶をした。書くの面倒くさいからその辺はカットで。ってことで色々あり、海璃たちと合流する。

 

 

海「お疲れさん、蒼空」

 

蒼「あぁ、お疲れだよ。・・・・・・1時間後か」

 

リ「蒼空、お疲れ!この後だっけ?」

 

蒼「あぁ。つーわけで、ちょっと休憩してくる」

 

紗「いいですか、代表戦は1時間後の15時からで」

 

蒼「分かってるって。この戦いで3校の争いが終わるんだ」

 

 

ここにいるメンバーが代表戦に向けての覚悟を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、俺は周りの時を止め、実際には45分くらいだが、俺の感覚では5時間くらい休憩した。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

感想で「蒼空の体力大丈夫?」というのがありましたが、なんてことはありません。チートじみた能力があるのだから!(`・∀・´)エッヘン!!

『アスノヨゾラ哨戒班』の歌詞の振り分けは、皆様のご想像にお任せします。

代表戦、頑張って書きます!ただ、ちょっと原作の『東都VS西都』っぽい感じで内容いじります。


では、また次回。


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第35話 羽丘の文化祭 ~代表戦編~ 仲間のありがたみ

蒼「仮面ライダージードの桐生蒼空は、人々の平和のために戦っている。星宮学院との代表戦に挑むため、羽丘の文化祭に参加する。Afterglowとのライブを成功させ、ついに代表戦が始まる」

龍「おい!代表戦には誰が出るんだよ!?」

和「原作を考えると、蒼空兄と龍兄と僕かなぁ?」

海「いやいや、そこは万丈じゃなくて、私じゃない?私と蒼空とカズミン。うん、最高な組み合わせだと思うな~」

紗「待ってください!これは、花咲川と羽丘の合同チームですよ。ここは花咲川の私が」

蒼「はいはいそこまで!代表戦に出るメンバーは第35話の中で発表するから」


代表戦前日の夜、蒼空の家では代表戦についての話し合いがされていた。メンバーは、蒼空、海璃、龍哉、和美、紗夜の5人が、研究室にいた。

 

 

蒼「代表戦には、俺と海璃、そして和美が出る」

 

龍「あぁ!?なんで俺じゃないんだよ?」

 

蒼「お前は元々星宮学院の生徒だ。敵からどういうことを言われるか分からないからな」

 

紗「あの・・・。なぜ私も参加できないのですか?私だって『戦極ドライバー』より高い性能を持つ『ゲネシスドライバー』を持っています」

 

蒼「悪いがこの戦いは最悪の場合、『殺し合い』に変わるかもしれない。だから・・・・・・」

 

紗「・・・・・・そこは承知しました。ですが、和美さんを選んだ理由は?」

 

蒼「建前は羽丘のライダーだから」

 

紗「建前は・・・。では、本音は?」

 

和「僕が、皆のために戦いたいから」

 

蒼「だ、そうだ」

 

紗「・・・・・・」

 

 

その後も少し話した後、蒼空は海璃だけを部屋に残して、解散となった。

 

 

海「私を残した意味は?」

 

蒼「実はこの代表戦で、もう1つやることがある」

 

海「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は変わって、文化祭当日、代表戦始まる15分前。場所は体育館、左右の入り口から蒼空たちと紫音たちが来ていた。

 

 

蒼「・・・・・・」

 

和「蒼空兄・・・?」

 

蒼「和美、海璃。ローグ以外のどちらかをそれぞれ頼む。相打ちでもいいから」

 

海「ローグ以外は私たちで、ね・・・。了解!」

 

和「う、うん・・・」

 

 

そして、ついにその時を迎えた。

 

 

[これより、花咲川・羽丘合同チーム対星宮学院の精鋭チームによる模擬戦を開始します!両チーム、前へ!]

 

 

花咲川・羽丘チームからは、蒼空、海璃、和美が、星宮からは紫音、そして鷲尾風、鷲尾雷の3人づつが戦いの舞台に立った。

 

 

蒼「決着をつけよう」

 

紫「そうね・・・。アタシたちが勝って、全てを支配する力を手に入れる」

 

蒼「そんなことはさせない!」

 

 

それぞれが変身アイテムを構える。

 

 

紫「兵器と兵器がぶつかり合って互いの能力を高めあう。『昔』のあなたが望んでいたことよね、蒼空?」

 

蒼「ライダーシステムは兵器じゃない!」

 

 

そして、6人が変身する。

 

 

『ラビットタンクスパークリング!』蒼「変身!」

 

 

『ロッソ!』『フレイム!』『ベストマッチ!』海「変身!」

 

 

『ロボットゼリー!』和「変身!」

 

 

『デンジャー!』『クロコダイル!』紫「変身」

 

 

『ギアエンジン!』『ファンキー!』雷「潤動!」

 

 

『ギアリモコン!』『ファンキー!』風「潤動」

 

 

 

6人はその姿を変え、戦闘体制をとる。

 

 

『シュワっと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イエーイ!』

 

『紅蓮の炎!ロッソフレイム!』

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!』

 

『エンジンランニングギア!』『リモートコントロールギア!』

 

 

[・・・始め!!]

 

 

ジードはドリルクラッシャーと4コマ忍法刀を持ち、ネビュラスチームガンとスチームブレードを持つローグに挑む。

ロッソはルーブスラッガーを持ち素手で戦おうとするリモコンブロスへ、グリスはツインブレイカー ビームモードでネビュラスチームガンとスチームブレードを持つエンジンブロスに挑む。

ロッソとグリスはジードから距離を置き、相手に連携を取らせないようにした。

 

 

 

 

 

グリスとエンジンブロスの戦い。だが、グリスの方が不利な状況だった。

 

 

雷「俺たちは難波会長のために、組織のために1人で戦ってきた!俺たちは全てにおいて勝たなければならない!負ければゴミのように捨てられる・・・・・・。だから勝ち続ける!その気持ちが、お前に分かるか!!?」

 

和「うわぁっ!」

 

『ライフルモード』『ギアエンジン!』『ファンキーショット!ギアエンジン!』

 

和「ぐわぁぁ!くっ・・・!」

 

 

グリスはスチームブレードの強力な一撃を受け、さらにライフルモードの一撃も受け、倒れてしまう。だが、まだ変身は解けていない。

 

 

 

 

 

グリスの戦いを応援しているAfterglowとあこたちが少し離れたところにいた。

 

 

あ「カズミン!!」

 

 

ふと、蘭があることを巴に聞く。

 

 

蘭「・・・・・・和美って、私たちより年下なのに、辛いことを経験してきたんだよね・・・・・・?」

 

巴「あぁ・・・。三羽烏との別れとか・・・・・・」

 

 

蘭たちは蒼空から和美の事情を聞いていた。

 

 

 

 

 

グリスは立ち上がろうとした。右手にドッグタグを持って。

 

 

和「くっ・・・!分かるわけ、無いでしょう・・・!」

 

 

グリスは立ち上がり、ドッグタグを一度見る。

 

 

和「仲間の気持ちを知らない人の気持ちなんて・・・、知りたくもないんだよ・・・!」

 

和(修也さん・・・。聖吉さん・・・。勝さん・・・)

 

 

グリスはドッグタグを握りしめ、エンジンブロスにビームを撃ちながら走り出す。

 

 

和「アンタとは・・・、背負ってるもんが違うんだよ!!」

 

 

エンジンブロスに拳を打つ。エンジンブロスは予想より強い一撃を受け怯んでしまう。

 

 

雷「くっ・・・!なんだ!?まさか、急にハザードレベルが上がったとでもいうのか!?」

 

 

そんなエンジンブロスを無視してさらに攻める。

 

 

和「うおおお!! 友情!!厚情!!激情!!今の僕は・・・」

 

『シングル!ツイン!』

 

『ディスチャージボトル!潰れなーい!』

 

和「負ける気がしねぇ!!!」

 

『ツインブレイク!』『ディスチャージクラッシュ!』

 

 

グリスは、『クワガタ』『フクロウ』ボトルをツインブレイカー アタックモードに挿し、『キャッスル』ボトルをドライバーに挿すと、ツインブレイカーで攻撃し、さらにドライバーからのエネルギーを右手に込め、エンジンブロスを殴る。

 

 

 

 

 

その光景を見ていた蘭たちは、

 

 

モ「クローズのセリフ、パクった~」

 

巴「凄い・・・!あんなに不利な状況だったはずなのに・・・!」

 

蘭「・・・・・・三羽烏の人たちが、なんで和美のためについていって、笑ってあの世に行ったのか、分かる気がする・・・・・・」

 

巴「・・・・・・あぁ」

 

あ「カズミーン!頑張れー!」

 

ひ「ファイトー!」

 

 

 

 

 

そして、ロッソもルーブスラッガーを使い、リモコンブロスと戦いながら見ていた。

 

 

海「くっ!カズミンも成長したなぁ・・・。こっちも負けてはいられない、ね!!」

 

風「くぅ・・・!」

 

 

未だにリモコンブロスは『素手』で戦っていた。

 

 

 

 

 

和「おおおりゃあああ!!!」

 

雷「ぐわぁぁ!」

 

 

グリスはエンジンブロスを殴り飛ばす。

 

 

和「覚悟決めなよ、コラァ・・・!」

 

 

すると、ロボットゼリーを挿してレバーを下ろす。さらにツインブレイカー ビームモードにロボットボトルとロボットゼリーを挿し、グリスの中で最大にして最強の技を使う。

 

 

『シングル!』『ツイン!』『ツインフィニッシュ!』

 

和「はぁぁ・・・、行くぞ!!」

 

 

肩の装甲からブーストをかけて、勢いよくエンジンブロスを殴り、さらにツインブレイカーからエネルギー弾を放つ。そして、近くに来てグリスはエンジンブロスを殴り上げる。最後にエンジンブロスの上に行きライダーキックを放つ。

 

 

和「はぁぁぁ・・・・・・、くらえーーー!!!」

 

『スクラップフィニッシュ!』

 

 

ライダーキックが決まり、エンジンブロスを床に叩きつけ、変身解除された。

 

 

雷「がはっ・・・!はぁ・・・、はぁ・・・」

 

和「はぁ・・・、はぁ・・・、見たか、コラァ・・・?ぐっ!?」

 

 

和美が雷から離れると、攻撃の反動で変身が解けた。

 

 

[エンジンブロス、仮面ライダーグリス、変身解除!]

 

海「っ!?カズミン!」

 

和「えへへ・・・、変身、解けちゃった・・・」

 

海「・・・・・・ふふ、お疲れ。後はゆっくり休んで」

 

蘭「和美、こっち」

 

あ「お疲れ、カズミン」

 

海「蘭ちゃん、皆。カズミンを頼むよ」

 

つ「は、はい!」

 

蘭「分かった!」

 

 

和美は蘭たちと共にその場を離れながら、ドッグタグを見て一言呟いた。

 

 

和「やっぱり、僕には皆がいないとダメみたい・・・・・・」

 

 

そう言う割には、嬉しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロッソは和美を見送った後、リモコンブロスの方を向く。リモコンブロスは雷がいたところに落ちていたネビュラスチームガンとスチームブレード、そして『ギアエンジン』を拾う。

 

 

海「さて、続きをしようか?」

 

風「そうですね・・・」

 

 

リモコンブロスはネビュラスチームガンに、

 

 

『ギアエンジン!』『ギアリモコン!』『ファンキーマッチ!』

 

海「え・・・?」

 

風「潤動!」

 

『フィーバー!』

 

 

ギアエンジンとギアリモコンを順番に挿し、トリガーを引いた。銃口から白いギアが現れ、リモコンブロスは2色のギアが付いた『ヘルブロス』へと変身した。

 

 

海「まさか・・・、バイカイザー・・・?」

 

『パーフェクト!』

 

風「ふぅ・・・・・・、ヘルブロス、参上」

 

海「うそーん・・・」

 

 

ロッソがスラッガーを構えなおす。ヘルブロスがロッソに向け歩いてくると、その間を誰かが吹き飛ばされるように通り過ぎて行った。飛んでいった方を見ると、ローグが体育館の壁をぶち抜き、外に倒れていた。

 

 

海「ローグ!?・・・・・・あれは・・・?」

 

 

ロッソは吹き飛ばした者がいるであろう方を見ると、黒いスーツに赤い装甲を纏った、ラビットの目を持つライダーがロッソたちの間を過ぎ去り、ローグに向かって歩いていく。

 

 

[勝負の結果は降参、変身解除、戦闘不能のいずれかで決まります。場外でも試合は続行されます]

 

海「へぇ~。なら・・・」

 

 

それを聞いたロッソは、ルーブシューターにフレイムボトルとアクアボトルをセットして、ヘルブロスに向けて技を放つ。ヘルブロスがそれに気付き邪魔しようとしたが遅かった。

 

 

『Ready Go!』

 

海「フレイム・アクア ハイブリッドシュート!」

 

『ボルテックブラスト!』

 

 

ロッソは空いた壁の方にヘルブロスを誘導し、炎と水のエネルギー弾を撃ち、ヘルブロスを外へ出した。撃った本人はヘルブロスを追い、外に出る。

 

 

 

 

 

この試合は、難波重三郎も見ていた。その部屋には星宮の校長『御堂』と、難波重三郎の側近の科学者が1人。

 

 

難「フフフッ・・・、本当の悪夢はここからだ」

 

 

 

 

 

ローグが吹き飛ばされた原因を知るには少し時間を遡ることになる。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

代表戦始まりましたね。戦闘描写は苦手なのよ、前にも書きましたけど・・・(いつ書いたっけ?)。

この作品の代表戦、原作と大きく違うのは、戦うのはクローズではなくロッソとブル(1人だけど)、1対1の三本勝負ではなく3対3の同時に戦う形式、ということくらいです。なので時間を遡るシーンが多くなります。
そして、細かい部分もいくつか原作と違います。ご了承ください。

今更ですが、『ルーブシューター』はルパンレンジャーVSパトレンジャーの『VSチェンジャー』をモデルにしています。

壊れた壁は弦巻財閥に任せます!(よろしく!)

では、また次回。


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第36話 羽丘の文化祭 ~代表戦編~ 正義のヒーロー

蒼「全てのフルボトルと強大な力を秘めたギガファイナライザーを手に入れるため、花咲川・羽丘の合同チームと星宮の代表戦が始まった。仮面ライダージードの桐生蒼空は、海璃と和美と共に挑む。和美はエンジンブロスと戦い、なんとか相打ちで戦いを終えた。そして、ジードとローグも激闘を繰り広げていた」

御「星宮学院校長の御堂だ。この試合は我々星宮学院が頂く」

蒼「だったらこっちは、『ギュインギュインのズドドドド!!』なアレを使うしかないな!」

御「なんだそれは?擬音ばっかでさっぱり分からん!」

蒼「一言で語れないのが天っ才なもので!では、どうなる第36話!?」


代表戦が始まる前、蒼空がジードの強化アイテムを作っている時のことだった。

突如、沙綾が研究室に入ってきた。

 

 

蒼「ん?どうした、沙綾?」

 

沙「えっと~、強化アイテムの開発の手伝いをしようと思って」

 

蒼「・・・・・・そっか。じゃあ、こっち来て手伝ってくれ」

 

沙「うん」

 

 

沙綾は、蒼空のもとに行き、強化アイテム開発の手伝いをする。

 

 

蒼「そういや、家族は大丈夫なのか?」

 

沙「え!?あ、うん・・・大丈夫!」

 

蒼「そうか。・・・お前の家族のことなんだけど」

 

沙「・・・・・・うん」

 

蒼「ちょっと知り合いに聞いたんだが、沙綾の家族は沙綾以外、最近誰も見ていないって」

 

 

蒼空は作業しながら話す。

 

 

沙「それは・・・・・・、今お母さんたちは旅行中なの。私は学校とかバンドがあるから残ってるの。出来れば私も行きたかったけどね」

 

蒼「・・・・・・そっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして代表戦開始の時、グリスとロッソがエンジンブロスとリモコンブロスと戦ってる時、少し離れた所でジードとローグも戦っていた。

 

 

蒼「はぁぁ!」

 

紫「っ!・・・ライダーシステムが本当に兵器じゃないと言い切れるの?」

 

蒼「!?」

 

 

ジードの武器を受け止めながらローグが問いかける。そして、ネビュラスチームガンを撃ち込む。

 

 

紫「昔のアナタはそう思ってなかったよ」

 

蒼「・・・・・・アンタに何が分かる!?」

 

紫「分かるよ、アタシはアナタの義理の姉だから。ライダーシステムのことも話してくれたよ」

 

 

ローグは話しながらスチームブレードでジードのドリルクラッシャーと4コマ忍法刀をはたき落とす。そして、ネビュラスチームガンで撃ち飛ばす。

 

 

紫「アナタは子供ながら知っていた。科学の発展が争いや戦争を生むことを。ライダーシステムだって、争いの道具になることを知りながら創ったのよ。悪魔の科学者になってまでね!!」

 

蒼「ぐわぁ!・・・争いや戦争に加担したい科学者なんて、1人もいない!」

 

 

ジードは武器も持たずにローグに挑む。

 

 

蒼「皆、人々の幸せを願って、平和利用のためにその力を使ってきたんだ!」

 

 

だが、ローグはジードを蹴り飛ばし、膝をつかせる。

 

 

紫「なら、ハザードトリガーはどう説明するの?自我を失い、破壊兵器と化すあんな物をどう平和利用しようって言うの!?」

 

蒼「あれは禁断のアイテムなんだ!本当は作っちゃいけないと分かってて・・・!」

 

紫「だったら・・・・・・、だったらなんであんな物を作ったの!?そのせいで多くの犠牲が出るのは容易に想像できたはずよ!!」

 

 

 

すると、ジードの目の前にライフルを構え、攻撃を放つ。

 

 

蒼「っ!?」

 

『ファンキーショット!フルボトル!』

 

蒼「ぐわぁぁ!」

 

 

ジードは仰向けに倒れた。

 

 

蒼「争いは・・・、戦争は・・・、悲しみを生むだけだ・・・」

 

 

ジードはゆっくりと立ち上がる。

 

 

蒼「もしも・・・・・・っ!、『記憶を無くす前』の俺が、本当に悪魔の科学者になったのだとしたら・・・、この争いを引き起こす原因を創ったのだとしたら・・・・・・、『今』の俺が、それを終わらせる!」

 

紫「・・・・・・」

 

 

ジードは2本のボトルを取り出し、フォームチェンジをする。

 

 

『ジード!』『キング!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ロイヤルメガマスター!』

 

 

ジードはロイヤルメガマスターに姿を変え、キングソードを1回かざし、技を放つ。

 

 

『アン!』

 

蒼「バルカンスパーク!」

 

 

ジードは杖モードで技を放つが、

 

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

紫「はぁぁ・・・、はぁ!」

 

蒼「うわぁぁ!」

 

 

ローグはその攻撃をスチームブレードで防ぎつつジードの背後に飛び、技を決める。ジードは吹き飛ばされ、再び仰向けに倒れた。

 

 

紫「悪いけど、アタシにはスパークリングは効かないし、キングの力の対応もできる。アナタに勝ち目はない。そして、『昔』の蒼空を超えることもできない」

 

蒼「くっ・・・・・・、!?」

 

 

ジードはローグを見ようとして横を向いたが、その目に写ったものは、ジードの戦いを心配そうに見ている香澄、有咲、たえ、りみ、そして龍哉だった。

 

 

蒼「最悪だ・・・。まさか、こんな時にあの言葉を思い出すなんて・・・」

 

 

それは、蒼空がビルドを作ったと知り落ち込んでいた時と、ベリアルに飲み込まれた時に龍哉から言われた言葉だった。

 

 

蒼「筋肉バカに言われたあの言葉が、今の俺を創った。アイツだけじゃない。俺は沢山の人たちに出会って、その思いに触れ、『記憶を失った桐生蒼空』は、正義のためにライダーシステムを使ってきたんだ!」

 

 

そして、ジードはハザードトリガーを取り出す。

 

 

蒼「俺は、『今』の俺のやり方で、『過去』の俺を超えてみせる!」

 

『MAX ハザード オン!』

 

 

そう言って、ハザードトリガーをドライバーにセットする。それを見て、ローグが呆れながら言う。

 

 

紫「はぁ・・・、そう言いながら、なおも昔創った道具に頼るのね」

 

 

だが、次の瞬間、ジードが取り出した物に目を奪われた。

 

 

紫「何?それは・・・?」

 

 

それはボトルっぽいが、今まで見たことのない形のアイテムだった。ジードはそれを振ると、そのアイテムから軽快な跳ねる音がして、

 

 

『ラビット!』

 

 

金色の蓋を回すと、すぐ下にラビットのマークが現れた。ジードはそのアイテムを引っ張り、折り曲げ、ドライバーにセットする。

 

 

『ラビット&ラビット!』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『Are You Ready?』『オーバーフロー!』

 

 

ジードはラビットタンクハザードフォームになるが、後ろから、どこからともなく赤いウサギのようなものが来て、ジードの上で5つのアーマーへと変わった。

ジードはそれを右腕、左腕、右足、左足、そして胸のアーマーの順自分からアーマーに向かい飛んで行って装着するとマスクにも赤いアーマーが現れ、変身が完了となって床に降りる。

 

 

『紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

 

その姿に別場所で戦っているロッソたち4人以外の見ていた人全員が驚く。

 

 

紫「・・・!?」

 

龍「なんだよ、あれ・・・!?」

 

た「凄い凄い、兎フォームだ!!」

 

有「嬉しそうだな、おたえ・・・」

 

御「あれが、『ギュインギュインのズドドドドドド』・・・!?」

 

 

ラビットラビットフォームとなったジードがローグに攻撃を仕掛ける。ローグはその攻撃を受けようとするが、今までよりも早いスピードの攻撃に対応できず、少し押されていた。

 

 

紫「この力・・・、データにあった暴走状態の時の・・・!?でも、なんで自我があるの!?」

 

蒼「俺はもう自分を見失ったりはしない。この力は、完全に俺の物だ!」

 

 

さらに攻撃するジードの攻めをローグはまともに受け続けていた。

ハザードトリガーのオーバーフロー状態は、自我を失う代わりにハザードレベルを急上昇させる。今のジードは、自我を保ちながらこの状態で戦っているのだ。

 

 

紫「くっ・・・、どこまで強くなるの!?」

 

蒼「これが俺の信じる正義の力、『今の桐生蒼空』の力だ!」

 

 

そして、ジードはある名前を言う。

 

 

「フルボトルバスター!」

 

 

ドライバーから出てきたの大きな大剣だった。ジードはそれを手に取り赤いグリップを大砲モードにするために位置を変えた。そして、ボトル装填口にラビットボトルを装填する。

 

 

『ラビット!』

 

『フルボトルブレイク!』

 

 

ローグにエネルギー弾を撃つ。ローグは拳で迎え撃つが、自身がダメージを受けるだけだった。

 

 

紫「くっ・・・」

 

『ラビット!』

『パンダ!』『ジャストマッチでーす!』

 

紫「!?」

 

蒼「ふっ!」

 

『ジャストマッチブレイク!』

 

紫「ぐっ!・・・!?」

 

 

ボトルを2本装填した攻撃は完全に防ぐ態勢を取ったにも関わらず、先程よりも強いダメージを受けて、その力に驚いていた。さらに、

 

 

『ラビット!』『パンダ!』

『タカ!』『ミラクルマッチでーす!』

 

蒼「はぁぁ!」

 

『ミラクルマッチブレイク!』

 

紫「ぐわぁぁ!」

 

 

ライフルモードで反撃しようとしても無駄に終わり、ダメージを受け、吹き飛ばされた。

 

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』『Ready Go!』

 

蒼「ふっ!」

 

『ハザードフィニッシュ!』

 

紫「くっ・・・、!?」

 

 

ローグは攻撃が来ると思い、防御の構えを取ったがジードの伸びてきた足はローグの目の前で止まった。ローグが蹴り返そうとした瞬間、

 

 

紫「はぁぁ!」

 

『ラビットラビットフィニッシュ!』

 

蒼「はぁぁぁ!!!」

 

紫「!? ぐわぁぁぁ!!!」

 

 

高速でローグ目掛けてジードが来てライダーキックをかまし、ローグを外に飛ばした。そして、ジードは歩きながらローグのもとへ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ロッソとヘルブロスも外に出て、試合後半戦が始まる。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回は、ジード対ローグの試合をメインにしました。原作に近いでしょ?そして、沙綾さん、何か隠しているような・・・。
あと、今回ロイヤルメガマスター、見事な噛ませ犬感があるなぁ・・・。一応ですがジードはマグニフィセントとスパークリングは同じ強化フォームで、ハザードトリガーを使うフォームとロイヤルメガマスターが同じ中間フォーム、っという設定です。


では、また次回。


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第37話 羽丘の文化祭 ~代表戦編~ 反撃の狼煙

美「全てのフルボトルとギガファイナライザーを賭けて、花咲川・羽丘合同チームと星宮の代表戦が始まった。グリスが激戦の末、エンジンブロスと相討ちに終わる。ジードは強化アイテムを使ってローグと、ロッソはヘルブロスと激突するが・・・・・・」

有「あれ?奥沢さん?なんでこのコーナーに?」

美「なんか作者が『5バンドで考えると、ハロハピメンバーのトーク量少ないなぁ。いい加減出さないと』ってことになって、今ここにいます」

有「でも、羽丘の文化祭には、本作も原作もほとんど絡んでないよね?」

美「えぇ。まぁ、作者の気まぐれだし、他のメンバーだと、『崩壊しかけているこのコーナーがさらに崩壊するかも』って。それより市ヶ谷さん、台本」

有「え?・・・あっ、私が言うんだ。という事で、どうなる第37話!?」

美「『という事で』ってどういう事?」

有「・・・・・・さぁ?台本通り読んだから分かんない」


波乱の代表戦、それをとある一室で映像で見ている難波重三郎と御堂校長。映像に映っているのは、ローグが吹き飛ばされ、倒れているであろう羽丘のグラウンドのある場所。煙や砂埃でよく見えなかったが、

 

 

「失礼します」

 

 

同室にいる科学者はタブレットを操作している。そして、

 

 

「ラビットラビットフォームの攻略データをインプット、送信完了しました」

 

 

その言葉を聞いた難波はニヤリと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローグを追い、羽丘のグラウンドに出てきたジード。その後ろからヘルブロスが飛ばされてきて、ジードは見えているかのように避けた。そして、ロッソがジードの横に並ぶ。

 

 

海「よく避けれたね」

 

蒼「やっぱり犯人はお前か?」

 

海「当ったり~」

 

蒼「お前なぁ・・・、!?」

 

海「・・・・・・まさか!?」

 

 

くだらない言い合いをしていると、ふと嫌な気配がして、2人ともそちらを向く。向いた先にはヘルブロス、その奥からローグが歩いてきたのだ。

 

 

蒼「やはり、ある程度対策はしてるか・・・・・・」

 

 

ロッソは少し手加減してヘルブロスを外へ撃ち飛ばしたが、ジードは全力でローグを蹴り飛ばした。それでも変身解除されてないとなれば、対策をしててもおかしくはなかった。

 

ジードたちには分からないが、ローグのマスクの中ではラビットラビットフォームの対抗手段が出てきた。ローグはそれに従い、1本のボトルを取り出す。

 

 

蒼「ダイヤモンド!?」

 

海「なんで!?」

 

 

羽丘に盗られたはずのボトルが星宮のライダーが持っていることに驚いたがジードはすぐに理解した。

 

 

蒼「なるほど、羽丘に盗られたボトルは星宮が抑えていたのか・・・・・・」

 

紫「反撃の狼煙は・・・・・・上がった」

 

『ディスチャージボトル!』『潰れなーい!』

 

 

ダイヤモンドをドライバーにセットし、ローグの右手にはダイヤモンドのエネルギーが宿った。それを殴る形でジードたちに向ける。その拳からダイヤモンドが飛んできた。

 

 

『ディスチャージクラッシュ!』

 

蒼「うわぁっ!」

 

海「っ!ちょっと!?」

 

蒼「チッ!海璃!『予定通り』に!」

 

海「分かってるって!任せて!」

 

 

ジードはローグと、ロッソはヘルブロスと再び戦いを始める。

 

ジードは腕や足を伸ばし攻撃するが、ローグはダイヤモンドを作り出し、攻撃を防ぐ。ジードは負けじとフルボトルバスターを使い、エネルギー弾を撃つが、ダイヤモンドで跳ね返されジードに直撃する。

 

 

蒼「うっ・・・、なら!」

 

 

立ち上がり、高速で移動しつつ、攻撃するが、またしもダイヤモンドで防がれ、ローグのパンチを受けてしまう。ここで、ジードはあることに気付く。

 

 

蒼「くっ・・・、完全に読まれてる・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドの傍に来て、試合の続きを見にきた龍哉たちや、和美とAfterglow、さらにRoseliaの全員が見ていた。もちろん、他の人も来ているが。

ジードとローグの戦いを見ていて龍哉たちはこの戦いに疑問を抱き始めた。

 

 

龍「なんか、おかしくねぇか!?」

 

香「うん。蒼空の攻撃が・・・」

 

?「今、ローグのドライバーにラビットラビットフォームの攻略データがインプットされている。今のジードに勝ち目はない」

 

香「え?・・・さーや?」

 

 

その声をする方を見ると、遅れてくると言っていた沙綾がいた。沙綾の言った言葉の意味が知りたくて香澄たちが沙綾の近くに行く。

 

 

香「どういうこと?『勝ち目はない』って、なんで分かるの!?」

 

沙「・・・・・・私が、敵にデータを渡したから」

 

 

その言葉に全員が唖然とする。リサが沙綾の肩を掴み、問い詰める。

 

 

リ「なんで・・・・・・、なんでデータを渡したの!?」

 

沙「それは・・・、難波コーポレーションに私の家族が捕まっているの。解放する条件として、ジードの強化アイテムのデータを渡して、代表戦を星宮が勝つことなの」

 

蘭「何それ・・・・・・?」

 

龍「マジかよ・・・・・・。じゃあ、もう打つ手ないのか・・・?」

 

和「蒼空兄・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ヘルブロスと対峙するロッソは、前に蒼空と話した事を思い出していた。

 

 

海(蒼空の『予定通り』に事は進んでいる・・・。なら、今私がやるべきことは・・・・・・)

 

 

 

 

 

海「え!?沙綾の家族が捕まった!?」

 

 

代表戦に出場するメンバーを決めた後の出来事(第35話序盤の後のことです)、蒼空は代表戦のもう一つの目的を話していた。

 

 

海「だったら、すぐに助けに行かないと!」

 

蒼「ダメだ!」

 

海「っ!なんで!?」

 

蒼「今助けに行けば、難波は沙綾の家族に何をするか・・・」

 

海「あっ!ごめん・・・」

 

蒼「・・・そこで!」

 

 

蒼空はある物を海璃に渡す。それは、スパークリングのような形の物と、ロッソとブルが使うクリスタルだった。

 

 

海「これは?」

 

蒼「キワミルーブジャイロと、極クリスタルだ。これは、合図が出たら使うこと。それまで、誰にも見せてはいけないし、話すのもダメだ」

 

海「・・・分かった。でも、合図って?」

 

蒼「それは——————」

 

 

 

 

 

海「今やるべき事は、コイツを足止めすること!」

 

『グランド!』『ベストマッチ!』

 

海「セレクト!」

 

『Are You Ready?』『ロッソグランド!』

 

 

ロッソはフレイムからグランドにフォームチェンジする。そして、胸の前に泥の塊を形成し、野球のピッチャーの要領でヘルブロスに投げる。

 

 

海「グランド・・・コーティング!」

 

風「くっ・・・、何!?」

 

 

ヘルブロスにはあまりダメージはないと思われたが投げられた泥は、ヘルブロスの右足で固まっていた。

 

海「まだまだ!」

 

 

さらにロッソは泥の塊を形成しては投げを繰り返し、ヘルブロスを泥で覆った。

 

 

海「続きましては・・・」

 

『フレイム』『Ready Go!』

 

 

ルーブシューターにフレイムボトルのみセットして、グリップを持ち、銃の形を変えると、

 

 

海「フレイムバーン!」

 

『ボルテックシュート!』

 

 

銃口から火を吹き出し、ヘルブロスを燃やす。すると、ヘルブロスは土器のような色になって固まった。

 

 

海「ふぅ、『縄文土器作戦』成功!どうせだし、このまま・・・」

 

 

レバーを回し、頭上に巨大な岩の塊を作る。

 

 

『Ready Go!』

 

海「グランドエクスプロージョン!」

 

『グランドフィニッシュ!』

 

 

技は直撃した。だが、

 

 

風「・・・・・・この程度ですか?」

 

『ギアリモコン!』『ファンキードライブ!ギアリモコン!』

 

 

ヘルブロスはほぼ無傷だった。そして、ネビュラスチームガンにギアリモコンをセットして姿を消した。

 

 

海「っ、消えた・・・・・・、うわっ!・・・っ!」

 

 

ヘルブロスは姿を消したまま、ロッソを攻撃する。ロッソはルーブスラッガーを手に持ち、剣先を地面に刺す。

 

 

海「なら、これでどう?グラインドロックス!」

 

 

ルーブスラッガーを一気に引き抜くと砂埃が起こる。そして、ブルウィンドにフォームチェンジして、

 

 

『ブルウィンド!』

 

海「そして・・・、サンドストーム!」

 

 

ルーブスラッガーをバットのように振る。剣先には風が纏っていて、砂埃を広範囲に広げた。すると、ヘルブロスの位置が見えて、ブルはすぐにクリスタルをスラッガーにセットする。

 

 

海「見つけた!」

 

『セブン!』

 

海「ワイドショットスラッガー!」

 

風「!?くぅぅ・・・!はぁ・・・、はぁ・・・、やりますね」

 

海「どんどん行くよ!セレクト!」

 

『ブルアクア!』

 

 

ブルアクアになり、ルーブシューターにウィンドボトルをセットして、竜巻をヘルブロスに向け、放つ。

 

 

『ウィンド!』『Ready Go!ボルテックシュート!』

 

海「ついでに、アクアジェットブラスト!」

 

 

シューターを右手に持ち、左手から水を噴出する。2つの力が合わさって吹雪となり、ヘルブロスを襲うが、

 

 

風「この、程度・・・!」

 

『ライフルモード!』『ギアエンジン!』『ファンキーショット!ギアエンジン!』

 

風「はぁ!」

 

海「!?」

 

 

吹雪を突き破り、ブルに直撃し、煙が上がるが、

 

 

『ロッソフレイム!』

 

海「はぁぁぁ!」

 

『Ready Go!』

 

 

煙の中からロッソフレイムが飛び出し、至近距離で必殺技を撃とうとする。ヘルブロスも再びライフルを構え、迎え撃つ。

 

 

海「フレイムスフィアシュート!」『フレイムフィニッシュ!』

 

風「ちっ!」

 

 

両者の攻撃がぶつかり、爆発。ヘルブロスは立っているが、ロッソは倒れていた。

 

 

海「くっ!・・・ちょっと、ヤバいかな・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ジードもローグに手も足も出ずにいた。ローグは攻撃しながら、ある事を話す。

 

 

紫「アタシにはやるべき事がある。復讐という大事なことが!!」

 

蒼「!?」

 

紫「そのために、この手を、体を、心までも汚した。そのおかげで、このライダーの力を手に入れた!そしてギガファイナライザーを手に入れ、『半年前』に『父親』を殺した『あの怪物』を、この手で殺すために!もっと強くなる!!」

 

蒼「ぐわっ!」

 

 

力の入った一撃がジードを吹き飛ばした。

 

 

紫「アナタの言う『愛と平和』は、理想に過ぎない」

 

蒼「・・・・・・」

 

紫「この世界では、『愛と平和』は幻。だから!」

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

蒼「!?」

 

 

ジードは少し考えるように俯いていたが、気付いた時には、ローグの足がすぐそこにあった。ギリギリ防御の体制は取れたが、大ダメージを受け、倒れてしまう。

 

 

蒼「・・・っ!はぁ・・・はぁ・・・」

 

紫「アタシの強さで、アナタが信じる『愛と平和』がこの世界でどれだけ脆いものか、教えてあげる・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くからジードとロッソの戦いを見ている龍哉たちは、状況を見て勝利を諦めかけたその時、突如誰かの携帯が鳴りだす。

 

 

沙「!?夜華さん!」

 

龍「は?夜華から!?」

 

 

沙綾の携帯に、なんと夜華から連絡が来た。沙綾は電話に出る。

 

 

沙「夜華さん!そっちの状況は!?」

 

夜『敵は全て片づけましたよ。いくら主様の依頼とはいえ、この数は予想外でしたが』

 

沙「お母さんたちは!?」

 

夜『全員・・・、無事ですよ』

 

純『お姉ちゃん、母さんも無事だよ!』

 

紗『お姉ちゃん、安心してね!』

 

沙「夜華さん・・・・・・、ありがとうございます・・・!」

 

夜『・・・戻りましたら、やまぶきベーカリーのパンをいくつかおごってもらいますから』

 

沙「・・・はい!」

 

 

沙綾は電話を切った。目には涙が見えていた。

 

 

香「お母さんたち、大丈夫?」

 

沙「うん!夜華さんが助けてくれた!」

 

有「良かった~!」

 

巴「やったな!」

 

蘭「でも、まだ安心できない」

 

友「えぇ。後は、蒼空達だけど・・・」

 

紗「この状況を打開する方法はあるのですか?・・・・・・ん?山吹さん?」

 

 

そう、沙綾はグラウンドの境目近くまで行き、大声で叫ぶ。

 

 

沙「蒼空ーーー!!!海璃ーーー!!!」

 

蒼「・・・っ!?」

 

海「ん!?」

 

 

沙綾はその後の言葉は無く、代わりに腕で大きな丸を作った。

それを見たジードとロッソは、立ち上がる。

 

 

蒼「・・・!はぁ・・・、やっとゴーサインが出たか・・・。っ!危ね!はぁ!」

 

 

ジードはそう言いながら、攻めてきたローグの攻撃を避け、力強くパンチを繰り出し、ローグを少し吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

海「はぁぁ・・・。やっと本気で戦えるよ・・・・・・」

 

風「?何を訳の分からんことを!?」

 

海「うん?ったく、うるさい!」

 

 

ロッソはヘルブロスの上を飛び超え、距離を取ると、ルーブスラッガーにクリスタルをセットして、緑色のクロス状の電気を纏った斬撃を放った。

 

 

『エックス!』

 

海「ザナディウムソニック!」

 

風「くっ・・・!」

 

 

 

 

 

ジードはハザードトリガーのスイッチを押した。

 

 

『MAX ハザード オン!』

 

蒼「さぁ、実験を始めようか?」

 

 

強化アイテムをベルトから抜き最初の状態に戻して振り始める。最初は軽快な跳ねる音がしたが、途中から重たい、何かにぶつける音が鳴り始めた。蓋を回転させ、アイテムの形を変えて、再びドライバーにセットする。

 

 

『タンク!』

 

『タンク&タンク!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

 

すると、龍哉たちの後ろから青色の動く大砲が7個ほど、ローグを撃ちながら現れ、ジードの前に整列する。

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ラビットラビットのアーマーが吹き飛び、ジードの上で大砲たちがアーマーになりラビットラビットと同じようにジードがアーマーを装着しに行き、マスクには青いタンクの目が左右に付く。

 

 

『オーバーフロー!』

 

『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

 

紫「!?・・・・・・なんだ、その姿は?」

 

 

ジードはタンクタンクフォームに変身した。

 

 

 

 

 

そして、ロッソも蒼空から貰った2つの強化アイテムを取り出す。クリスタルの横のボタンを押し、起動させて、キワミルーブジャイロの上部にある丸いくぼみにセットする。

 

 

『極クリスタル!』

 

海「セレクト!クリスタル!」

 

 

ジャイロにセットすると、スパークリングのようにドライバーにセットできる形に変わった。そのままジャイロをドライバーにセットする。

 

 

『フュージョンアップ!』

 

 

その音を聞いた後、ロッソはドライバーのレバーを回す。足元から金色の光の粒子が無数に溢れ出てきた。

 

 

『Are You Ready?』

 

海「纏うは・・・極!」

 

『金色(こんじき)の宇宙!キワミルーブ!』

 

 

光がロッソを包み込み、消える時には、中から金と銀と黒をメインとした身体に胸に赤、腕に青のクリスタルが付いていて、頭には2本でも1本でもない『3本』のツノを持つ戦士『仮面ライダールーブ』が現れた。

 

 

風「・・・何!?」

 

 

ローグとヘルブロスは新たなフォームになった2人に驚きを隠せなかった。

ジードとルーブは同じタイミングであのセリフを言う。そのセリフは、勝利を確信し、反撃する合図でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼・海「「勝利の法則は・・・・・・決まった!」」

 

 

 

 

 

『愛と平和』を掲げるライダーたちの反撃の狼煙が上がった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

出ましたね、タンクタンクフォームと、ルーブ。次回は2フォームの戦闘(反撃)が始まりますよ。

ちなみに、ロッソ(ブル)のバトルシーンは『ウルトラマンルーブ』からいくつか取り入れています。


では、また次回。


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第38話 羽丘の文化祭 ~代表戦編~ 赤と青の極と天才のタンク

友「全てのフルボトルとギガファイナライザーを賭けて、花咲川・羽丘の合同チームと星宮の代表戦が始まった。両チーム共に1人ずつ減って2対2、星宮は山吹さんの家族を人質に取り勝とうとするが、山吹さんの家族は救出され、蒼空と海璃は他の皆に隠していたフォームに変身し、反撃に出る」

リ「ねぇ友希那~、あのフォームの事知ってた?」

友「いえ、私も知らないわ。きっと当の本人たちと山吹さん位しか知らないんじゃないかしら?」(圧)

リ「だ、だよね~。まぁその辺は第38話で分かるらしいから、早く本編に行こ!」

リ(なんか、友希那の後ろに元プロレスラーの影が見えたような・・・?)


『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

 

『金色の宇宙!キワミルーブ!』

 

 

ローグとヘルブロスの前に立つのは、データにない姿のライダーたちだった。

 

ローグは先制攻撃をするが、ジードは右腕に付いてる履帯で受ける。ジードはその履帯を回転させ、ローグを浮かせた後、肩の大砲で撃ち、壁に吹き飛ばす。ローグはその衝撃でジードのところに戻って来たが、左腕でラビットラビットのライダーキックで吹き飛ばされた場所にまた吹き飛ばされた。

 

 

紫「くっ!・・・?」

 

 

ローグは立ち上がりながら攻略データを探るが、どこにも今のジードのフォームのデータが無かった。それは、難波重三郎の側近の科学者も同じく新たなフォームのデータはなかった。

 

 

 

 

 

ロッソでもブルでもない新たな姿、『ルーブ』は、胸の金色の輪から武器を形成する。その武器は金色の輪から刃がいくつも現れる、ルーブ専用の武器だ。

 

 

海「ルーブコウリン!」

 

風「!?」

 

海「まずは、ロッソ!」

 

 

ルーブはロッソの構えを取り、ヘルブロスに挑む。戦い方は堂々とした感じでルーブコウリンを使って攻撃する。

 

 

海「次は、ブル!」

 

 

続いて、ブルの構えを取ると、高速でヘルブロスに突っ込む。何回かすれ違い様にルーブコウリンで切りつけ、攻撃が終わった時にダメージが全て押し寄せてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この戦いを見ている龍哉たちは、驚いていた。先程まで劣勢だったのが嘘のようで。

 

 

た「兎・・・・・・」(´;ω;`)

 

 

訂正、約1名悲しんでいた。

 

 

香「凄い・・・!」

 

リ「何、あれ・・・?」

 

沙「『タンクタンクフォーム』と『仮面ライダールーブ』」

 

 

リサの問いに沙綾が答える。

 

 

沙「蒼空は、ラビットラビットフォームの他に、あれも発明したの」

 

た「ウサギ・・・・・・」(´;ω;`)

 

り「おたえちゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

それは、強化アイテムが完成した時のこと。

 

 

蒼「・・・・・・完成した!」

 

 

蒼空の前にはジードの強化アイテム『フルフルラビットタンクボトル』、横には『フルボトルバスター』が立ててあった。

 

 

蒼「ハザードの力を最大限に生かしたボトルと武器!凄いでしょ!?最高でしょ!?天っ才でしょ!?」

 

沙「・・・・・・」

 

 

ジードのアイテムが完成して興奮している蒼空に沙綾が、

 

 

沙「・・・ねぇ蒼空」

 

蒼「ん?」

 

沙「前に話した家族のこと、実はあれ・・・嘘なの」

 

蒼「・・・・・・」

 

沙「私の家族は、難波コーポレーション、前の名前だと難波重工に捕まってるの。解放する条件として、ジードの強化アイテムのデータを難波に渡すこと。・・・だから」

 

蒼「だから、開発の手伝いをしようとしたのか?」

 

沙「うん・・・。でも、蒼空は家族のことが嘘だって知ってたんでしょ?なんで何も言わなかったの?」

 

蒼「・・・沙綾は、俺の大切な友達だから。友達のことを信じるのは、当たり前のことでしょ?」

 

沙「!?・・・・・・ずるいよ、その言葉・・・」

 

 

沙綾はその優しさを受けて膝を折り、涙を流す。蒼空はそれを見ずに天井を見て微笑んでいた。

 

 

蒼「・・・さて、お前の家族を助けながら、代表戦に勝利する方法だが・・・」

 

沙「う、うん・・・」

 

蒼「とりあえず、難波にラビットラビットフォームのデータを渡す!」

 

 

蒼空はパソコンに手を置きながら言った。

 

 

沙「え!?で、でもそうしたら・・・」

 

蒼「そう、ローグに勝つことは出来ない。でも、俺たちにはこれがある」

 

 

キーボードを操作し、画面に、あるフォームを2つ表示する。

 

 

沙「?・・・これは?」

 

蒼「タンクタンクフォームと、仮面ライダールーブ。これはまだ誰にも話していない。これは、お前の家族の安否が確認できた時に使う」

 

沙「わ、分かった。でも、誰が家族を・・・?」

 

蒼「それは、俺たちの『下』にいるお方に頼むさ。な?」

 

 

すると、蒼空の影から、夜華が現れた。

 

 

沙「え!?よ、夜華さん!?」

 

蒼「大丈夫、味方だから」

 

沙「いや、そうじゃなくて・・・。もういいや」

 

夜「さすがは主様。ワタクシの存在に気付いていたなんて」

 

蒼「まぁな。聞いてた通りだ。頼むぞ夜華。タイミングは、代表戦が始まった時だ」

 

夜「かしこまりました。代表戦が始まり次第、救出します」

 

 

 

 

 

それを聞いた他のメンバーは納得した。

 

 

リ「データを渡したのは蒼空の作戦だったんだ・・・」

 

沙「はい。私の家族を助け出す時間を作るために」

 

和「さすが蒼空兄!」

 

龍「あのヤロー!」

 

た「うさぎ・・・・・・」(´;ω;`)

 

有「おたえ、諦めろ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ローグとヘルブロスは、劣勢を強いられながら、突然強くなった相手に疑問を抱いた。

 

 

風「なんだ!?この力は!?」

 

紫「どこからこんな強さが!?」

 

 

2人はその疑問を口に出すが、ジードとルーブの答えは・・・

 

 

蒼・海「「理想を掲げて、何が悪い!!」」

 

 

フルボトルバスター 大剣モードとルーブコウリンと共に、さっきローグが言った『愛と平和は理想に過ぎない』という意見に対する想いだった。だが、蒼空の今までを見てきた人からすると、強さの意味がそこにあると理解できた。

海璃も、最初は蒼空の為に戦っていたが、今は蒼空と共に戦っている。だから、今の思いも蒼空と同じなのだ。

 

 

蒼「Love&Peaceは、この世界でどれだけ脆く弱い言葉なのか分かってる!」

海「それでも、謳い続けるんだ」

蒼「愛と平和は、俺がもたらすものじゃない」

海「一人一人がその思いを胸に生きていける世界を創る!」

 

蒼・海「「その為に、俺(私)たちは戦う!!」」

 

 

 

 

 

ジードはフルボトルバスターを大砲モードに変え、

 

 

『タンク!』

『ジェット!』

『ガトリング!』

『ロケット!』『アルティメットマッチでーす!』

 

紫「!?」

 

『ディスチャージボトル!』『潰れなーい!』

 

紫「はっ!」

 

『ディスチャージクラッシュ!』

 

 

ローグは攻撃に備えダイヤモンドで防ごうとするが、

 

 

『アルティメットマッチブレイク!』

 

蒼「ふっ!」

 

紫「ぐっ!・・・ぐわぁぁ!」

 

 

防ぎきれなかった。ボトル4本分の力と、タンクタンクフォームに対応しきれていないのだ。

 

 

 

 

 

さらに、ヘルブロスは胸と肩のギアを使い、ルーブに攻撃するが、

 

 

風「これで、ジ・エンドです!」

 

海「そうね、そろそろ終わりにしよっか?セレクト!」

 

『ルーブエレメント!』

 

 

極クリスタルを取り、ジャイロに別のクリスタルをセット、レバーを回し、技を放つ。

 

 

『Ready Go!』『ルーブエレメント フィニッシュ!』

 

海「ルーブ エレメントバリア!」

 

 

ルーブの周りには4種類ずつのロッソとブル、計8人が現れ、ヘルブロスの攻撃を相殺、いや粉砕しダメージを与えた。

 

 

 

 

 

ジードとルーブは、それぞれ必殺技の準備をする。

ジードはドライバーからフルフルラビットタンクボトルをフルボトルバスターにセットする。そして、下半身を戦車にすると、ローグの周りを移動しつつ武器と肩の大砲から攻撃する。

ルーブは極クリスタルの下のスイッチを押し、クリスタルの形を変えて、ルーブコウリンのクリスタルがセットできるくぼみにセットして、武器の後ろのボタンを押した。

 

 

『フルフルマッチでーす!』

 

『高まれ、究極の力!』

 

 

ジードは、ローグの周りを一週した時に、ルーブは左右の腕を大きく回し、武器を腰の位置に持ってきて左手を添えて、2人は必殺技を放った。

 

 

蒼「はぁぁ・・・はぁ!」『フルフルマッチブレイク!』

 

紫「うわぁ!」

 

 

海「はぁぁ・・・、ルーブ ボルテックバスター!」

 

風「ぐわぁぁ!」

 

 

攻撃を受けたローグとヘルブロスは、変身が解除された。

 

 

[仮面ライダーローグ、ヘルブロス、変身解除!勝者、花咲川・羽丘合同チーム!]

 

 

この結果に龍哉たちや、ジードたちを応援していた人たちが喜ぶ。

 

 

龍「よっしゃー!」

 

友「ひやひやさせてくれるわね・・・・・・」

 

た「うーさーぎー・・・・・・」(´;ω;`)

 

有「まだ言ってるよ・・・・・・」

 

 

 

蒼「はぁ・・・、はぁ・・・」

 

海「ふぅ。・・・お疲れ」

 

蒼「・・・あぁ、お疲れ。・・・?ローグは?」

 

 

蒼空は周りを見るが、紫音はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その結果は、難波の所でも話題となった。

 

 

難「・・・・・・っ!」

 

御「あ~あ、これでボトルと赤き鋼が手元から離れるな~」

 

 

突然御堂が椅子にどっしりと座り、難波に聞く。その態度は御堂とは思えなかった。

 

 

難「・・・・・・赤き鋼さえあれば問題ない。・・・・・・そうだ、お前が一時的に私から盗めばいい」

 

御?「ふふっ!・・・俺が?」

 

難「そうだ、『スターク』よ・・・」

 

御?「はぁ・・・」

 

 

御堂は立ち上がり、その身が煙に包まれる。煙が消える時には、御堂ではなく、スタークがそこにいた。

 

 

ス「・・・ったく、仕方ない」

 

 

 

 

 

学校同士の争いは終わり、街には『難波コーポレーション』という大きなビルが出来た。そこは、危険な気配を漂わせ、運命を狂わせる最悪な会社だった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

これにて、代表戦、及び羽丘の文化祭編は終了となります。
書いてて、少し読みづらいと思いました。2つのバトルを同時に書くって難しいですね。

さて、難波の動きなど、色々気になると思いますが、お知らせがあります!





次回の投稿は少し時間が空きます。

まだ内容が決まってなくて・・・・・・。ホントすみません!!頑張ってなるべく早く投稿しますので!!


では、また次回。


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第7章 狂いゆく運命の歯車
第39話 新たな戦い


蒼「全てのフルボトルと強大な力を秘めたギガファイナライザーを賭けて、花咲川・羽丘の合同チームと星宮の代表戦が始まった。仮面ライダージードの桐生蒼空は、花咲川のライダーとして、星宮学院との代表戦に勝利し、学校同士の争いが終わらせたのだが・・・」

た「ちょっと、蒼空!」

蒼「ん?どうしたんだよ、おたえ。そんなに怒って」

た「代表戦、なんで兎フォームで勝ってくれなかったの?あっちの方が盛り上がると思うのに!」

蒼「・・・・・・えっと、花園さん?」

た「おたえ!」

蒼「・・・おたえさん、沙綾の話聞いてました?」

た「え?」

蒼「はぁ・・・、花園の頭の中は、あの展開の中でもやっぱり花園でしたか・・・。では、第39話どうぞ!」


代表戦が終わり、文化祭が終了したその日、真夜中の公園に夜華がいた。待ち人を待つかのように。

 

 

夜「・・・・・・来ましたか。・・・っ!」

 

ス「よぉ、待たせたな」

 

 

待ち人とは、スタークのことだった。

 

 

ス「まさか、お前の方から俺を呼びだすとは・・・。何かようか?」

 

夜「色々と聞きたいことがありまして。ちょうど今質問が1つ増えましたが」

 

ス「こっちは長い時間話すことはできない。それだけは覚えておいてくれ」

 

夜「分かりました。まず一つ目、赤き鋼はどこに隠したのですか?代表戦の最中に盗んだそうですが」

 

ス「・・・難波コーポレーションだよ。難波が俺に指示したからな」

 

夜「なるほど・・・」

 

ス「蒼空に言っとけ。赤き鋼の在りかを」

 

夜「・・・・・・。続いてですが、なぜ『その体』を使っているのですか?」

 

ス「・・・・・・」

 

 

スタークは黙りこむが、夜華は話せと目で訴えてる。

 

 

ス「・・・・・・『コイツ』は今疲れている。体はともかく心を癒すのには大分時間がかかる。俺が『この体』に入れば、『コイツ』の心は普通よりも多く回復する」

 

夜「っ!・・・・・・」

 

 

スタークの言葉に対し、夜華は何も言えずにいた。

 

 

ス「そういう事だ。Ciao!」

 

 

スタークは煙の中に消えていった。夜華も少ししたら影の中に潜っていく。

この公園に、先程まで、『凶刃』と『怪物』がいたとは誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

なんか久しぶりにキャラ視点になったような・・・。まぁいいけど。・・・・・・なんかさ、髪の毛を触られてる感じするんだよなぁ。つーか、瞼が重い。そして眠い。でも、一応起きるか。

 

 

蒼「・・・、んんーー、はぁ・・・。なんかよう寝た気がする・・・・・・」

 

和「あっ、蒼空兄おはよう」

 

蒼「あぁ、おはよう。・・・・・・何してんの?」

 

和「ん?いや~、蒼空兄の髪の触り心地が良くて・・・・・・」

 

 

このお嬢ちゃんか!?俺の髪触ってた犯人は!

 

 

蒼「はぁ・・・、よっと」

 

和「あぁ、もっと触りたかった・・・」

 

蒼「子供か!?・・・子供だったな」

 

和「バカにしただろ!」

 

 

俺は起き上がって和美の(髪を触る)魔の手から離れて軽くボケると、和美がポカポカ殴ってくるから頭を抑えて距離を置いていた。

 

ベリアルを一度倒した後に肩甲骨辺りまで髪が伸びたが、さっき鏡を見たら腰まで伸びていた。・・・なんか身体に変化があったのかな・・・・・・。それに、今日は左目がなんか変な感じがする。どうやら左目が機能していないみたいだが、別に生活に支障はないからいっか。

 

そんな茶番劇(自分で言っちゃうよ)や考え事を終えて、朝食を取っていると・・・

 

 

〈告。切姫夜華が話があると、影に隠れています〉

 

蒼(・・・了解)

 

 

大賢者様から報告があったから、取りあえず周りの時間を止めた。

 

 

夜「わざわざ時間を止めなくても・・・」

 

蒼「すぐに出てこなかったってことは、和美に話しずらいことなんだろ?」

 

夜「・・・えぇ。実は—————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっごい中途半端な感じだけど、視点変わらずに別場所に移動中だよ。雑なのは、代表戦疲れが色々抜けてない気がする。(主に作者が)

移動中とは、和美がとある場所に行きたいと言って保護者代わりに付いてきました!

 

 

和「そろそろ着くよー」

 

蒼「・・・なぁ、いい加減教えてくれても・・・・・・」

 

和「実は・・・もう見えてるんだけど」

 

蒼「?・・・まさか!?」

 

和「うん、『難波コーポレーション』なんだよねぇ」

 

 

なんだよねぇ・・・じゃねぇよ!

 

 

蒼「なんでここに?」

 

和「実はうちの校長から調査をお願いされてて・・・。もしかしたら、ギガファイナライザーがここにあるかもって」

 

蒼「・・・なるほどね」

 

 

なら、協力しないとな。ギガファイナライザーを取り戻すためにもな。にしても、難波重工から難波コーポレーションに名前変えてなんか理由があるのか?

 

 

「キャアアアアアア!!」

 

蒼「!?」

 

和「!?蒼空兄!」

 

蒼「あぁ!」

 

 

突如聞こえてきた悲鳴の方に俺たちは向かった。

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

 

 

難波コーポレーション近くの人気のない場所。そこでは1人の難波コーポレーションの社員に対し、2体のロボットが襲っていた。

 

 

蒼「!?」

 

和「蒼空兄、人が!?」

 

蒼「名前変えても、結局ブラック企業に代わりないんだな!」

 

和「そんな事より!」

 

蒼「分かってる!ふっ!」

 

 

蒼空は左目を赤くして、右手をロボットの方へ突き出す。すると、ロボットが吹き飛ばされた。

 

 

和「え!?蒼空兄、今の・・・」

 

蒼「話は後。和美はあの人を!」

 

和「わ、分かった!」

 

蒼「夜華!」

 

夜「ここに」

 

 

蒼空は和美に難波コーポレーションの社員を安全な場所に避難させるよう指示したあと、夜華の名前を呼ぶと、呼ばれた当人は影からサッと出てきた。

 

 

蒼「行くぞ」

 

夜「かしこまりました」

 

 

2人はドライバーを付けて、変身する。

 

 

『MAX ハザード オン!』

 

『ラビット!』

 

『ラビット&ラビット!』『ビルドアップ!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

 

『ヤトノカミ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼・夜「「変身!」」

 

『オーバーフロー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

『ヤトノカミ イン ルクス!オラァ!』

 

 

ジードとルクスはロボット1体ずつに挑む。ジードはロボットの力に疑問を抱く。

 

 

蒼「くっ・・・!このロボットの顔、まるでガーディアンと同じだけど・・・!」

 

〈解。難波コーポレーションの新兵器、『ハードガーディアン』です〉

 

蒼(新兵器か・・・。なら!)

 

蒼「この力も、納得だよ!!」

 

 

ジードはハードガーディアンの力に対抗して姿を変える。

 

 

『タンク!』

 

『タンク&タンク!』『ビルドアップ!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!

ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』『Are You Ready?』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『オーバーフロー!タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』『フルボトルバスター!』

 

 

ジードはタンクタンクフォームに変身、フルボトルバスターを持ち対応する。ジードは武器にボトルを装填し、その力を発揮する。最初は忍者ボトルを装填して、大剣モードで攻撃する。

 

 

『忍者!』

 

『フルボトルブレイク!』

 

蒼「はぁぁ!」

 

 

フルボトルバスターに紫色の残像が現れ、ハードガーディアンを攻撃する。さらに、別のボトルを装填し、大砲を何回か放つ。

 

 

『ガトリング!』

『ハリネズミ!』『ジャストマッチでーす!』

 

蒼「ふっ!」『ジャストマッチブレイク!』

 

 

蒼「もういっちょ!」

 

『ユニコーン!』

『ロケット!』『ジャストマッチでーす!』

 

蒼「はっ!」『ジャストマッチブレイク!』

 

 

ハードガーディアンは、攻撃を受け、怯む動きを見せる。ルクスもハードガーディアンに優勢を取っていた。

 

 

蒼「夜華、決めるぞ!」『フルフルマッチでーす!』

 

夜「了解です」『クラックアップブレイク!』

 

 

蒼「はぁぁ!」『フルフルマッチブレイク!』

 

夜「ふっ!」

 

 

ジードは砲撃を、ルクスは刀から斬撃を放ち、ハードガーディアンを破壊する。

 

 

蒼「ふぅ・・・」

 

夜「お疲れ様です、主様」

 

ス「いや~、ホンモノを見せてもらったよ」

 

蒼「!?」

 

 

ジードが声がした方を見ると、スタークが立っていた。

 

 

蒼「スターク!!」

 

ス「それが、ハザードトリガーの力を生かしたフォームか。久しぶりだな、蒼空」

 

蒼「スターク!なんの用だ!」

 

ス「・・・・・・はぁ、お前にそうよばれ続けられると悲しくなるなぁ・・・」

 

蒼「はぁ!?」

 

ス「警告だ。そろそろ難波から赤き鋼を奪わないと大変なことが起きるぞ。だが、今のお前には奪えないがな」

 

蒼「ん?どういう事だ!?」

 

夜「主様は花咲川女子学園の仮面ライダー。政府という組織の中にある」

 

ス「そして、ここ『難波コーポレーション』もその一つ。この意味が分かるな?」

 

蒼「・・・・・・政府にいる限り、ギガファイナライザーを奪うことは出来ない」

 

ス「そういう事だ。言いたい事はそれだけだ。Ciao!」

 

 

スタークは煙を使って姿を消した。

 

 

 

 

 

蒼空は和美たちと一旦離れ、花咲川の校長室に来ていた。誰にも見つからないように、『魔王の力』を使って。

 

 

優「いきなり来るなんて・・・」

 

蒼「実は、お願いがありまして・・・。ギガファイナライザーのある場所が分かりました」

 

優「え!?それは、一体・・・?」

 

蒼「その前に・・・。1円くれませんか?」

 

優「・・・?」

 

 

そう言われると、優里校長は1円玉を渡す。

 

 

優「・・・これでいいの?」

 

蒼「どうも。では、お願いについてですが・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜、蒼空は龍哉と共にクローズの強化アイテムを創っていた。そして、家に爆発音が響いた。

 

 

海「どうしたの!?」

 

和「蒼空兄、何があったの!?」

 

蒼「海璃!和美!完成したんだ!!」

 

海「蒼空・・・こっち」

 

蒼「え?」

 

 

蒼空の保護メガネが曇っていた。蒼空は保護メガネをふき取ると、蒼空は壁に話していたことを知り、改めて海璃と和美に話した。

 

 

蒼「クローズの強化アイテムが完成したんだ!凄いでしょ!最高でしょ!天才でしょ!?」

 

海「・・・その万丈は?」

 

蒼「・・・え?あぁ、万丈・・・、万丈・・・?」

 

 

開発の結果、クローズの強化アイテムは完成、龍哉は黒こげになってベッドに寝ていた。顔には『ごめん 蒼空』と書いたメモ紙が貼ってあった。

 

 

 

 

 

この時、蒼空の起こす行動は、優里しか知らない。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

結局、投稿出来ました。嘘ついてごめんなさい。それでも、これから更新は不定期になりますので、ご了承ください。タグに書いてあるけど。

そういや、蒼空と夜華、初めて共闘したなぁ。そして、バンドリキャラ1人も出してなかった。

フルボトルバスターの大砲モードの技ですが、ガトリングとハリネズミは針をガトリングで撃ちまくる、ユニコーンとロケットはユニコーンのツノをロケットの勢いで撃つ感じです。


では、また次回。





それから、『KINGDOM HEARTSⅢ』楽しー!結構ハマってるんだよね~


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第40話 ギガファイナライザーの力

蒼「強大な力を秘めた赤き鋼、ギガファイナライザーを手に入れるため、難波コーポレーションは動き出した。仮面ライダージードの桐生蒼空は、なんとかギガファイナライザーを取り戻そうとするが、下手に手は出せなかった。その時、蒼空はある方法が思いつき・・・」

彩「まんまるお山に彩を!Pastel*Palettesふわふわピンク担当の丸山彩です!」

蒼「あぁ、初めまして」

彩「初めましてって・・・。実は私、蒼空くんのお店に行ったことがありゅんですよ!・・・あ!」※噛んでます

蒼「あっ、噛んだ。おーい!みんなー!『#丸山トチった』が出たぞー!」

彩「ちょっと、恥じゅかしいから!止めてよ!」※噛んでます。

蒼「ったく、こんな緩いコーナーで緊張して噛む丸山がどこにいるんだよ?」

彩「それって私のことだよね!?」

蒼「さて、どうなる第40話!?」


午後12時30分、昼食の時間の花咲川女子学園と羽丘女子学園の生徒全員に1枚のプリントが渡された。そこには、

 

 

 

 

 

[花咲川女子学園の仮面ライダージード、指名手配。]

 

 

と書いてあった。

 

内容は、

[仮面ライダージードが花咲川女子学園の校長を脅し、現金を盗み、逃走。さらに、8月上旬には一般人男性を3人殺害した容疑もかかっているため、花咲川女子学園は仮面ライダージードを学園のライダーとしての扱いを取り止め、解雇した。現在は、ガーディアンなどを使い、捜索中。

もしも、ジードを見つけた場合、すぐに逃げ、花咲川か羽丘に連絡すること]

と、記載されていた。それぞれの学園のサイトにも載せていて、近隣の人たちや、TV局などを通し、多くの人たちに知れ渡った。

 

 

そして、その事が書いてあるプリントを見た、蒼空を知っている人たちは、

 

 

海「・・・え!?」和「・・・えぇ!?」

 

有「はぁ!?」 沙「嘘!?」 香「なんで!?」

 

リ「何これ!?」 友「どうなってるの?」

 

ひ「らーんー!大変だよーー!」蘭「何?・・・え?」

 

 

 

そんな中、海璃のクラスに1人の『男子』が入ってきた。

 

 

龍「おい、海璃!どういう事だよ!?」

 

 

龍哉は、星宮学院を正式に辞め、花咲川に転入することになった。両親がいないため、沙綾の母が一時的に龍哉の親になっている。蒼空たちへの恩返しだと。今日は転入手続きをしに来ていた。

 

 

海「万丈!そんなの分からないに決まってるでしょ!?」

 

 

すると、龍哉の携帯が鳴り出す。

 

 

龍「あ?誰だよ・・・、校長?」

 

海「え?」

 

 

連絡してきたのは、花咲川の校長だった。そして、羽丘の和美の携帯にも羽丘の校長から連絡が来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、指名手配となった蒼空は、バイクに跨がって『難波コーポレーション』が目の前に見える場所にいた。そして、

 

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・変身!」

 

『覚悟のスペシウムジード!プリミティブ!』

 

 

微笑みながら変身した蒼空・・・いや、ジードは難波コーポレーションに向けてバイクを走らせる。

難波はすぐにハードガーディアンを出し、ジードの道を塞ぐ。

 

 

〈告。目的地付近にハードガーディアンが現れました。その数、200体〉

 

蒼「やっぱり、そう来ますよね!」

 

 

周辺の一般市民はすぐに避難した。ハードガーディアンがジードに射撃するが、ジードは上手くかわしながらドリルクラッシャー 銃モードでハードガーディアンに向けて撃ちまくる。

ハードガーディアンは50体ずつ合体して、4体でジードを迎え撃つ。

 

 

蒼「え!?合体すんなよ!?」

 

 

ジードは横のビルの壁にジャンプしてそのまま走り抜けようとしたが、合体状態のハードガーディアンに邪魔され、バイクはスマホの状態になりジードは地面に叩きつけられた。

 

 

蒼「うわっ!くっ・・・!」

 

?「よぉ!」

 

 

突然、ジードは後ろから声をかけられた。

 

 

蒼「え?・・・イテッ!?」

 

和「僕たちに内緒で何楽しんでるの、コラァ?」

 

 

そこにいたのは、来ないはずの私服姿の海璃、龍哉、和美だった。ちなみに、最初に声をかけたのは龍哉で、実験後に龍哉の顔に貼ったメモ紙を貼られた。3人はしゃがんでジードと話す。

 

 

蒼「お前ら・・・、どうして?」

 

和「『どうして?』じゃないよ!イテッ」

 

 

軽くジードを殴ったが打ち所が悪く、殴った和美が痛がっていた。

 

 

海「何やってるの、カズミン・・・。蒼空、校長から1円盗んだんだって?」

 

蒼「っ!?」

 

龍「学校っていう枠から抜ければ、国とか政府とかを背負う必要は無い。だからギガファイナライザーを政府絡みの会社から奪うのも自由ってか?ふざけんな!」

 

蒼「!?ふざけてるのはお前たちの方だ!これは、」

 

海「犯罪行為、でしょ?」

 

蒼「・・・え?」

 

 

蒼空が言おうとしたことを先に言われ、少し驚いた。海璃たちは順番にジードの前に立ち上がる。

 

 

海「でもね・・・、こっちは校長からの命令で来てるんだよねぇ」

 

和「『ジードから1円とギガファイナライザーを取り返してこい』ってさ。校長も粋な計らいするよね?」

 

龍「だから犯罪行為じゃありませーーーん!!」

 

蒼「お前ら・・・・・・」

 

 

3人の腰にはすでにドライバーが巻いてあった。3人は変身し始める。

 

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

『ロッソ!』『フレイム!』『ベストマッチ!』

 

『ロボットゼリー!』

 

『『Are You Ready?』』

 

3人「変身!」

 

『Wake Up Burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』

『紅蓮の炎!ロッソフレイム!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

 

4方位を合体したハードガーディアンに囲まれながら変身した。

 

 

和「あっそうだ!海姉」

 

海「ん?・・・あ!」

 

 

グリスとロッソが何かを思い出してジードの前に立ち、ジードの頭上に拳を落とす。

 

 

蒼「痛っ!・・・何するんだよ!?」

 

和「それは、ポピパやRoseliaとかの分。皆、相当怒ってたよ、『何も言わずに』って」

 

海「でもね、それ以上に心配してた。蒼空の無事を、ね」

 

蒼「っ、・・・・・・」

 

和「・・・さっさと終わらせて帰るよ」

 

龍「フン!っしゃぁぁ!」

 

海「はぁぁ!」

 

和「行っくぞぉぉぉ!」

 

 

ジードに言うだけ言って、ハードガーディアンに1対1で倒しに行く。そのやりとりを終えたジードは、

 

 

蒼「・・・はぁ、最悪だ。俺のヒーロー感が薄れるだろ・・・」

 

 

メモ紙をくしゃくしゃにして捨てると、ハードガーディアンに戦いを挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼空たちが戦っている時間より少し先だが、学校が終わり、ポピパとRoselia、さらにAfterglowのメンバーが誰もいないnascitaに来ていた。その後にパスパレとハロハピも来た。

 

 

沙「・・・やっぱり、何も言わずにってのはちょっと・・・」

 

リ「誰も相談とかされてないみたいだし・・・」

 

日「ん?ねぇねぇ、ここにパソコンあるよ」

 

有「ホントですね。でも、ここにパソコンなんてあったっけ?」

 

ひ「前来た時は無かったような・・・」

 

 

1つの机の上にノートパソコンと少し大きな箱が置いてあった。香澄がパソコンを起動立ち上げてしまう。

 

 

有「お、おい!香澄!」

 

香「あっ、ロックかかってない、よ・・・・・・」

 

有「ん?おい、香澄?・・・・・・え?」

 

 

他のメンバーも気になってパソコンの画面を見ると、とんでもないことが書いてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間を戻し、ハードガーディアンと戦っているジードたち。

 

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『オーバーフロー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

海「セレクト!」

 

『ロッソウィンド!』

 

 

ジードはラビットラビットフォームに、ロッソはウィンドにフォームチェンジして戦っている。ロッソの手にはルーブスラッガーがある。そんな時、

 

 

海「で、どうやって入るの?」

 

龍「あ?簡単なこと、ぶっ壊せばいいんだよ!」

 

海「だね!・・・よし!」

 

龍「おお!」

 

海「なるべくしたくないけど・・・しょうがないか!」

 

 

3人が力ずくで難波コーポレーションに突撃することを決めた。

 

 

蒼「ちょっと!なんでもかんでも力で解決しようとするんじゃ・・・!危ね!」

 

 

ジードが止めようとロッソたちに言うが、ハードガーディアンとの戦闘中で攻撃されるが、なんとかかわす。

だが、ロッソたちはジードの声も聞かずに、

 

 

龍「はぁ!」

 

和「はっ!」

 

海「ふっ!」

 

 

建物の壁にめがけてライダーキックをしようとする。

 

 

蒼「あ!?・・・ったく、もう!!」

 

 

ジードも諦めて、ロッソたちの横まで飛び、

 

 

3人「はぁぁぁ!!」

 

蒼「話してる、途中でしょうがぁぁぁ!!」

 

 

4人が同時にライダーキックをする。ハードガーディアンたちは止めようと立ちはだかるが、全て破壊させて難波コーポレーションのビルの壁手前まで来た時、急にビルの壁に四角い穴が開く。

4人はその穴に吸い込まれるように難波コーポレーションに呆気なく入っていく。

 

 

4人「えええええーーーーー!!!???」

 

 

広い部屋にスライディングした4人。同時ライダーキックはダサい結果で終わった。

 

 

龍「イッテェ!?」

 

海「なんで壁に穴が!?」

 

和「嘘でしょ・・・」

 

蒼「・・・・・・ん?」

 

 

ジードが何かを感じ、壁とは逆の方を見ると、ハードガーディアン2体と鷲尾兄弟がいた。

 

 

雷「大きなネズミが4匹・・・」

 

風「駆除しないといけませんねぇ」

 

 

すると、ネビュラスチームガンを出し、

 

 

『ギアエンジン!ファンキー!』

『ギアリモコン!ファンキー!』

 

風・雷「潤動!」

 

『エンジン ランニング ギア!』

『リモート コントロール ギア!』

 

 

それぞれ、エンジンブロスとリモコンブロスに変身した。

ジードたちも武器を持ち、互いに走り出した。ジードはリモコンブロスと、グリスはエンジンブロスと戦う。ハードガーディアンには、クローズとロッソがそれぞれ相手をしていた。

タイミングよくジードとクローズが背中合わせになると、

 

 

蒼「万丈!」

 

龍「あ!?」

 

蒼「俺が使う為に持ってきたが、お前に貸してやるよ」

 

 

渡したのは、先日発明した強化アイテム、『クローズマグマナックル』だった。ジードは一緒にドラゴンマグマボトルも渡す。ボトルはまだ蓋の部分に黒いかたまりが付いている。

 

 

龍「おお!完成したのか!」

 

 

クローズはナックルを持ち、

 

 

龍「よーし、負ける気がしねぇ!!」

 

 

ハードガーディアンに挑む。ジードも再びリモコンブロスに戦いを挑む。クローズはナックルにドラゴンマグマボトルを挿してハードガーディアンに攻撃する。

 

 

『ボトルバーン!』

 

龍「おりゃぁ!!」

 

 

攻撃の結果は、少し火花が出た程度で、ダメージは無かった。

 

 

龍「あ!?・・・ん・・・・・・お?うわっ!?」

 

 

ハードガーディアンと一緒にナックルを当てた場所を見て、互いに見合って、クローズは攻撃を受けて後ろに転がった。

クローズはナックルからボトルを抜き、ジードに文句を言う。

 

 

龍「全然使えねぇじゃねぇか!?」

 

蒼「お前があの時気絶したから試せなかっただろうが!!・・・いいから武器として使いなさいよ!」

 

『タンク!』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

 

ジードはそれだけ言ってタンクタンクフォームになり、リモコンブロスにフルボトルバスターで攻撃する。

 

 

龍「あっ、おい!・・・ったく、負ける気しかしねぇ・・・」

 

雷「さっきから何言ってやがる!?」

 

 

エンジンブロスがその話を聞いていたらしく、ふざけているクローズ(本人はそんなつもりは無い)に、攻撃する。

 

 

龍「うわっ!・・・くっ!このっ!」

 

 

クローズがナックル表面部のボタンを押し込みエネルギーを溜めて、殴りに来ているエンジンブロスより先に相手を殴った。

 

 

龍「おりゃぁ!!」

 

雷「ぐわぁ!・・・くっ!?」

 

 

その威力は強く、エンジンブロスが吹き飛ばされた。

 

 

蒼「!?、おお!」

 

龍「なんだよ、以外と使えるじゃねぇか」

 

 

クローズはエンジンブロスと戦う。クローズが戦っていたハードガーディアンはグリスが今戦っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄たちはnascitaの机の上のノートパソコンに書いてあった文を読んでいた。

 

 

リ「・・・・・・ねぇ、これってホントなの?」

 

麻「このデータは大分前に出来たデータなので、多分ホントだと思うッス」

 

有「じゃあ、これって・・・・・・」

 

友「・・・・・・事実、としか・・・」

 

千「言いようがないわね・・・・・・」

 

 

そこに書いてあったのは、

 

 

 

 

 

龍「これで終わりだ!」

 

『ボトルバーン!』

 

 

クローズはナックルにタカボトルを挿して、ボタンを押す。そして、エンジンブロスにアッパーを決める。

 

 

龍「おりゃぁ!!」

 

『ボルケニックナックル!アチャー!』

 

 

エンジンブロスを撃破した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パソコンに書いてあった文とは、

 

 

『桐生蒼空及び万丈龍哉と美剣(みつるぎ)海璃の中にある魔王因子とベリアル因子、そして桐生蒼空のみにある地球外生命体のDNAについて』

 

 

分かりやすく言えば、3人には、悪魔の力があり、そして蒼空にだけ地球外生命体の遺伝子がある『化物』、3人とも人間ではないと・・・。




ここまで読んでいただきありがとうございます。活動報告で、「30日に投稿できるかも」って書きましたが、ごめんなさい。嘘つきました。書けました。

本編ですが、色々大変なことになってきましたねぇ。なんとなく気付いている方も多いようですが、万丈ではなく、蒼空に地球外生命体のDNAがあるっていうね・・・。ちなみに、ハザードレベルですが、万丈は4.7で海璃は4.8、和美は4.2、蒼空はまさかの5.4です。
それから、美剣って苗字、今出ている海璃のか、新キャラか、どちらでしょう?



投稿遅れて30日と言った理由は、26、27日とちょっと旅行に行ってまして・・・、なかなか書けませんでした。



では、また次回。


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第41話 新たなアイテム・新たな姿

蒼「強大な力を秘めた赤き鋼『ギガファイナライザー』を手に入れて、その力を自分のものにするために難波が動き出した。仮面ライダージードの桐生蒼空は、それを阻止しようと他のライダーと共に難波コーポレーションに突入したが・・・」

和「・・・ねぇ、今戦っている部屋だけど、原作みたいなこと起きないね。横からドーン!!とか上からズドドドド、とか」

龍「兄妹揃って擬音ばっかかよ・・・」

蒼「あのなぁ和美、ここはパンドラタワーじゃないし、スカイウォールも無ければパンドラボックスも無い。でも、その辺は上手いこと作者がなんとか設定作るでしょ?」

海「またそうやってメタ発言を・・・。あっ、第41話、どうぞ!」


『ボルケニックナックル!アチャー!』

 

龍「おりゃぁ!!」

 

 

クローズのアッパーがエンジンブロスに決まり、床に倒れたエンジンブロスは変身が解ける。

 

 

雷「くっ!・・・こうなれば!」

 

 

鷲尾雷は自身のギアエンジンをリモコンブロスに投げる。

 

 

『ギアエンジン!ファンキーマッチ!』

 

風「潤動」『フィーバー!』

 

 

リモコンブロスはヘルブロスに姿を変え、ジードとクローズを相手にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

nascitaにいるメンバーは、パソコンに書いてある内容に疑問が募る。

 

 

沙「・・・蒼空は、前に『自分の中に魔王因子がある』とは言ってたけど・・・・・・」

 

燐「私も・・・・・・前に・・・べリアルの遺伝子のことは・・・・・・聞きました・・・・・・」

 

リ「え!?そうなの!?いつ!?どこで!?」

 

紗「今井さん、落ち着きなさい」

 

 

紗夜はリサの肩を掴み、抑える。

 

 

こ「皆、暗い顔してどうしたの?」

 

美「はぁ・・・」

 

有「地下に楽器部屋があるから」

 

美「じゃあ、ちょっと借りますか。こころ、はぐみ、薫さん、一緒に演奏するよ。楽器が置いてある場所があるから」

 

は「え!?楽器があるの!?行くー!」

 

薫「とても儚いねぇ」

 

こ「さぁ、行きましょ!」

 

 

美咲はハロハピの3バカを連れて、楽器部屋に行く。

 

 

千「日菜ちゃん、イブちゃん、あなたたちも行ってきたら?」

 

日「え、いいの!?ヤッター!!」

 

イ「お供します!」

 

モ「ひーちゃんも行ってきたら?」

 

ひ「え?なんで私も?」

 

巴「まぁまぁ、行ってこいって」

 

 

他のバンドからも『絶対空気読まずにとんでもない発言をするメンバー』を楽器部屋に行かせた。

 

 

有「・・・香澄」

 

香「私は真実が知りたいから残るよ!」

 

有「そうじゃねーよ!・・・・・・いいんだな?知りたくないことが書いてあるかも知んねーぞ?」

 

香「・・・・・・大丈夫」

 

 

そして、麻耶がパソコンを操作して、蒼空たちの真実を記した文を読んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジードたちは、ヘルブロスとハードガーディアンたち相手に戦っているが、

 

 

蒼「一気に決める!」『フルフルマッチでーす!』

 

海「カズミン、これで決めるよ!」『Ready Go!』

 

和「うん!」『スクラップフィニッシュ!』

 

 

クローズは少々疲弊しているため、他の3人でそれぞれ技を決める。

 

 

海「ハリケーンバレット!!」

 

『ウィンドフィニッシュ!』

 

 

ハードガーディアンめがけて竜巻状のエネルギーを放つと、グリスが風の中心からハードガーディアンにめがけてライダーキックを決める。肩のブーストに風の勢いを合わせた合体技だ。

 

 

蒼「はぁ・・・、はぁ!」『フルフルマッチブレイク!』

 

風「ぐわぁぁ!!」

 

 

ジードもヘルブロスにエネルギー弾を放ち、ヘルブロスは変身解除、ハードガーディアンは破壊した。

4人は変身を解き、今いる部屋の扉の前に立ったが、

 

 

風「無駄・・・ですよ。その扉はロックが・・・掛けられている。我々にしか・・・解除できない・・・」

 

蒼「そうか・・・」

 

 

蒼空は扉に手を当てると、扉のロックが解除された。誰も気付いていないが、蒼空の左目が赤く光っていた。

 

 

風「!?・・・そん、な・・・・・・」

 

蒼「俺は、『魔王』だ。全てを『支配』する・・・・・・最悪な魔王だから」

 

 

それだけ言って、蒼空たちは部屋を出ていく。

 

 

 

 

 

蒼空は難波コーポレーション内を迷いなく歩いていく。

 

 

和「ねぇ蒼空兄、赤き鋼の場所って分かるの?」

 

蒼「あぁ、このエレベーターで行ける」

 

 

蒼空は再び力を使って、特定の社員しか知らないパスワードが必要な扉を開け、4人はエレベーターに乗り下に降りる。

 

 

海「・・・蒼空、その力使い続けて大丈夫なの?」

 

 

ふと、海璃が問いかける。龍哉と和美も気にしていた。

 

 

蒼「さぁな。でも・・・・・・もしも、俺が『最悪な魔王』になったら、その時は・・・遠慮なく殺してくれ」

 

 

3人は黙りこんでしまう。

 

 

蒼「・・・大丈夫!『なったら』の話だから」

 

海「・・・・・・絶対に、『最悪な魔王』にはさせないから」

 

 

海璃の目は、本気の目だった。

 

 

蒼「え?・・・ぁ・・・・・・、分かった」

 

龍「・・・・・・とっととギガファイナライザー取りに行くぞ」

 

 

エレベーターが止まり、ドアが開いた。そこは地下5階で、神殿のようだった。

 

 

ス「ようやく来たか」

 

 

蒼空たちの目の前にはスターク、その奥にはギガファイナライザーがあった。

 

 

ス「ここまで来れたことは褒めてやる。よく成長したもんだね」

 

蒼「・・・・・・ビルの壁に穴を開けたのはお前だろ?」

 

龍「あ!?」

 

和「え!?そうなの!?」

 

海「・・・・・・ギガファイナライザーの力、でしょ?スターク」

 

ス「正解!それから、『スターク』ってのは本来の力を取り戻すまでの姿だ。俺の本当の名は、『エボルト』だ」

 

 

そう言うとスターク、いやエボルトは立ち上がり、ギガファイナライザーに手を当てる。するとスタークの前の床が四角い箱の形になる。箱が開くと、中には全身黒色のスマッシュが3体現れた。

 

 

エ「万丈以外はコイツらと遊んでろ」

 

蒼「!・・・・・・行くぞ」

 

 

蒼空の言葉で4人は変身する。

 

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

『極クリスタル!』『フュージョンアップ!』

 

『ロボットゼリー!』

 

『MAX ハザード オン!』『ラビット!』

『ラビット&ラビット!』『ビルドアップ!』

 

『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』

 

『『『Are You Ready?』』』

 

4人「変身!」

 

『オーバーフロー!ラビットラビット!』

 

『キワミルーブ!』『ロボットイングリス!』

 

『Get CROSS-Z DRAGON!』

 

 

クローズ以外の3人は、スタークが呼んだスマッシュと戦い始める。

 

 

エ「さて、俺たちも・・・始めるか?」

 

龍「・・・・・・おぉぉおおお!!」

 

 

そして、クローズとエボルトも、戦い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼空たちのことを記載したデータを見ている香澄たちは、全てを読み終え、話し合っていた。

 

 

麻「以上が、ここに書いてあることです」

 

友「気になるのは、なぜ蒼空に地球外生命体のDNAがあるのかと・・・・・・」

 

千「他の2人になぜべリアルと魔王の遺伝子があるのか・・・・・・」

 

り「でも、この『美剣海璃』って本当に私達の知ってる海璃ちゃんなのかなぁ?」

 

た「・・・・・・?この箱、そこそこ重い」

 

 

全員がたえを見ると、手にはパソコンの横に置いてあった箱がある。

 

 

香「何か入ってるの?」

 

有「あ、おい!勝手に・・・・・・」

 

 

香澄が箱を開けると、中にはいくつか見慣れた物が入っていた。それは、

 

 

有「なんでビルドドライバーが・・・?」

 

蘭「しかも、2つ・・・・・・」

 

 

中にはビルドドライバーが2つと、蒼空の使うフルフルラビットタンクボトルの形で色やデザインが違う物、先日蒼空が発明したクローズマグマナックルの色違いと同じ色のボトルが1本、そしてビルドマークが大きく描かれた缶型のアイテムが入っていた。

 

 

リ「なんか見たことあるような・・・・・・」

 

沙「これは、ビルドのアイテムに似てるけど・・・・・・?」

 

紗「このパソコンにこれらのアイテムのデータはあるのかしら?」

 

麻「調べてみます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジードたちは、エボルト率いるスマッシュと戦っている。ジードはフルボトルバスターでスマッシュを攻撃したが、

 

 

蒼「・・・・・・!?」

 

 

倒れたスマッシュが再び立ち上がり、ジードに攻撃する。

 

 

蒼「何!?」

 

エ「そうだ、言い忘れたが・・・・・・」

 

 

クローズと対峙しているエボルトがジードたちにスマッシュのことを話す。

 

 

エ「そいつらは、難波コーポレーションの最新兵器『クローンスマッシュ』だ。そいつらに痛覚はない。死ぬまで戦い続けるぞ」

 

蒼「なんだと!?」

 

 

ジードはタンクタンクフォームにチェンジして、パワーでクローンスマッシュと対峙する策に出た。

クローズとエボルトは、

 

 

龍「俺のハザードレベルは、今じゃあアンタより上だ!」

 

エ「そうだな。だが、俺には『コレ』がある!」

 

 

エボルトの手から赤い炎が出てきて、クローズを吹き飛ばす。

 

 

蒼「なんだ、あの力!?」

 

エ「これが俺の力だ!!」

 

 

さらに、ギガファイナライザーに手を当てると、赤い光線がクローズに向けて放たれた。

 

 

龍「くっ!・・・!?ぐわぁあ!」

 

蒼「っ!万丈!!」

 

和「龍兄!・・・スターク!!」

 

 

光線を受けたクローズは変身が解けて倒れてしまった。それを見たグリスがスマッシュの相手をジードにさせて、エボルトに挑む。

 

 

エ「ほぉ、クローズに感化されたか・・・・・・。だがお前も、足りない!!」

 

 

エボルトは自身の力でグリスを吹き飛ばし、ギガファイナライザーの力で壁に打ち付け戦闘不能にした。グリスは変身が解け、気を失う。

 

 

海「カズミン!!」

 

 

ルーブは、ルーブコウリンでスマッシュと戦っているが、痛覚がないため、少し苦戦していた。

エボルトはさらに、万丈に向けて、

 

 

エ「終わりだ、万丈!」

 

 

ギガファイナライザーから光線を撃つ。

 

 

龍「!?」

 

蒼「止めろーーー!!」

 

 

龍哉は目を閉じ、ジードは龍哉を守ろうと走り出した。

 

 

 

 

 

~龍哉視点~

 

スターク・・・じゃなくてエボルトにやられ、俺は終わったと思ったけど、なかなか痛みが来なかった。目を開けると、そこには膝をついた蒼空がいた。

 

 

龍「・・・!?」

 

 

服がボロボロだからさっきの光線を代わりに受けたことが分かった。

 

 

エ「はぁ・・・。そんなに死にたいのか?」

 

 

エボルトは蒼空を引きずって壁に押し付けた。そして首を掴んで持ち上げる。

 

 

エ「なら、お望み通り殺してやるよ」

 

蒼「ぁ・・・・・・、くっ・・・・・・」

 

 

海璃は戦っている。カズミンは意識がない。俺が助けないといけないのに・・・・・・!!

 

 

龍「なんで・・・・・・、なんで体が動かないんだよ・・・・・・!?」

 

エ「万丈。早くしないと、お前は目の前で大切な者を失うことになるぞ」

 

 

大切な者・・・・・・。アイツは・・・・・・蒼空は・・・・・・何もかも失いかけた俺に、明日を・・・希望を・・・未来を・・・・・・創ってくれたんだぞ・・・・・・。

 

 

龍「こんなんでいいのかよ・・・・・・」

 

蒼「ぁ・・・・・・、くっ・・・・・・」

 

龍「・・・・・・いいわけ、」

 

エ「ん?」

 

 

こんなんで、いいわけ・・・・・・、

 

 

龍「ねぇだろぉぉぉ!!!」

 

 

~龍哉視点 END~

 

 

 

 

 

 

龍哉が立ち上がった。目を赤く光らせて。

 

 

エ「いいぞ」

 

 

エボルトは蒼空を放しギガファイナライザーに近づく。

 

 

エ「いいぞ、万丈!!」

 

 

エボルトがギガファイナライザーに手を当てると、赤い光線が龍哉に向けて放たれた。だが、今回の光線は龍哉に当たると、龍哉の身体から目に見える赤いオーラとなり、龍哉の持つ1本のボトルに集まる。そのボトルとは、クローズの強化アイテムのボトルだった。

 

黒い塊が消えてオレンジ色の蓋のボトルになったボトルを龍哉は持つ。

 

 

蒼「!?っ・・・万丈!ナックルに挿せ!」

 

 

蒼空の言うとおりにボトルをナックルに挿した。

 

 

『ボトルバーン!』

 

 

ナックルの持ち手部分の位置を変えてドライバーにセットする。

 

 

『クローズマグマ!』

 

 

レバーを回すと、龍哉の後ろにナックルの形をした坩堝型の『マグマライドビルダー』が現れ、

 

 

『Are You Ready?』

 

龍「変身!!」

 

 

マグマライドビルダーが90度傾いて、龍哉にマグマが流れる。そのマグマから8頭の龍が現れて黒く固まる。後ろのマグマライドビルダーが90度再び傾いて、龍哉の周りのマグマごと押し割ると、今まで見たことないクローズが現れた。

 

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

蒼「・・・あ、クローズマグマ」

 

 

マグマのようなオレンジ色のボディに所々黒い龍の顔がある『クローズマグマ』に変身した。

 

 

 

 

 

龍「力がみなぎる・・・・・・、

魂が燃える・・・・・・!

俺のマグマが、ほとばしる!!」




ここまで読んでいただきありがとうございます。
更新遅れてすみません!リアルが多忙すぎて・・・・・・。キングダムハーツやり過ぎてじゃないですよ。


ようやく出ました、クローズマグマ!さらに、新アイテムが3つも出てきましたね~。


不定期更新でも、なるべく早めに更新します!


では、また次回。


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第42話 ほとばしるマグマ

蒼「強大なエネルギーを秘めたギガファイナライザーの力を手に入れるため、難波コーポレーションが動き出した。仮面ライダージードの桐生蒼空は、難波の企みを阻止するため、他のライダーたちと共にビルに入る。そこで現れたスターク、いや、エボルトとの戦いで苦戦を強いられるが・・・・・・」

海「ねぇ、ストーリーとは関係ないけどさ・・・・・・」

蒼「いつもこのコーナー、ストーリーとは関係ないことしてるけどね」

海「うん、そうだけど。この作品、そろそろ終わるんだって?」

蒼「あぁ、作者の頭の中では決まってるらしい。色々と」

海「そうだよね。原作のビルドの方だと、話数的にはもうジーニアス出てるしね。作者は分割しすぎなんだよ!代表戦とか、今回のとか!」

蒼「それは後で作者に言って。では、どうなる第42話!?」


龍「力がみなぎる・・・・・・、

魂が燃える・・・・・・!

俺のマグマが、ほとばしる!!」

 

 

エボルトは、ルーブと戦っている3体のスマッシュのうち、2体をクローズに戦わせる。クローズは素手でスマッシュを圧倒する。龍の形のマグマを敵に投げて固まらせると、拳をぶつけて倒した。

 

 

龍「もう誰にも、止められねぇ!!」

 

 

クローズはエボルトの方を向いて、エボルトに戦いを挑む。

 

その光景を見ていたルーブは、

 

 

海「さっすが万丈!負けてられないね!」

 

 

ルーブコウリンを構え直し、スマッシュを圧倒し始める。そして、

 

 

『高まれ、究極の力!』

 

 

極クリスタルを武器にセットして、持ち手部分のボタンを押す。

 

 

海「ルーブ コウリンショット!」

 

 

ルーブコウリンの刃にエネルギーを溜め、スマッシュに光輪を飛ばすと、スマッシュは真っ二つになって爆発霧散した。

 

 

 

 

 

クローズマグマはエボルトと肉弾戦を繰り広げられている。

 

 

エ「いいぞ、万丈!お前の本気を見せてみろ!!」

 

龍「おりゃ!上等だ!!」

 

 

クローズがエボルトを圧倒していた。そして、クローズはドライバーのレバーを回すと、

 

 

龍「今の俺は・・・、」

 

『Ready Go!』

 

龍「負ける気がしねぇ!!」

 

 

クローズは天井を突き破り、高く飛び上がると、周りに現れたマグマの8頭の龍と共にエボルトにライダーキックを放つ。

 

 

『ボルケニックアタック!アチャー!』

 

龍「おりゃあああ!!」

 

 

エボルトは防御の構えを取ったが、吹き飛ばされる。クローズはさらにドライバーからナックルを抜き取り、持ち手部分の位置を変える。ボトルを一度抜き、再び挿すと、

 

 

『ボトルバーン!』

 

龍「俺に、限界はねぇ!!」

 

 

ナックルのボタンを押し、クローズはエボルトを攻撃する。

 

 

『ボルケニックナックル!』

 

龍「おりゃあああ!!」 『アチャー!』

 

エ「ぐわぁぁぁ!」

 

 

エボルトは倒れたが、まだブラッドスタークのままだった。

エボルトを倒したクローズは、

 

 

龍「・・・・・・、アッチ!熱っ!熱、熱!ちょっ、熱いんすけど!?」

 

蒼「!万丈、ギガファイナライザーを!」

 

龍「あ!?・・・アッチ!熱っ!」

 

エ「・・・・・・っ、ギガファイナライザーは渡さない・・・・・・!」

 

 

エボルトが銃をクローズに向けるが、クローズがギガファイナライザーに触れた瞬間、

 

 

エ「!?・・・ぐわっ!」

 

龍「ん?お?え?おい・・・?おい・・・・・・!?」

 

蒼「部屋が・・・・・・、変形した・・・・・・!?」

 

海「なんで・・・・・・!?」

 

 

エボルトがギガファイナライザーに触れた時と同じ現象が起きた。

だが、

 

 

?「まさか、貴様にもその遺伝子があったとはな・・・・・・」

 

 

クローズがギガファイナライザーに触れて開いた穴から、来てほしくない者がやって来たのだ。その者の名は、『べリアル』だった。

 

 

べ「久しぶりだな、息子よ」

 

蒼「・・・・・・っ!べリアル!?」

 

海「嘘でしょ!?」

 

龍「なんで生きてやがる!?」

 

 

べリアルは、赤色のドライバー、『エボルドライバー』を装着して、2本のボトルをセットする。

 

 

『エンペラー!』『ルギエル!』

 

『デモニックフュージョンライズ!』

『Are You Ready?』

 

『べリアル!べリアル!

アトロシアス!!』

 

 

べリアルの姿が白黒の禍々しい姿に変わった。その名を『仮面ライダーべリアル アトロシアス』。手には、ギガバトルナイザーが握られていた。

 

 

エ「・・・・・・仕方ない」

 

 

エボルトが立ち上がり、エボルドライバーを装着する。そして、2本の『エボルボトル』をセットする。

 

 

『コブラ!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

エ「変身!」

 

『コブラ!コブラ!

エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

 

エボルトも『仮面ライダーエボル』に姿を変えた。

そのタイミングで紫音がやって来て、状況を見て理解しようとしたが、仮面ライダーエボルを見て冷静さを失う。

 

 

紫「!?・・・・・・見つけた!」

 

蒼「!?紫音?」

 

海「!?・・・・・・最悪な状況だよねぇ、コレ」(呆れ)

 

紫「・・・・・・変身!!」

 

『クロコダイルインローグ!』

 

紫「見つけた!アタシの父親を殺した怪物!!」

 

 

そう言って、エボルに向かって走り出した。

 

 

海「万丈!エボルトはローグに戦わせて、私たちはべリアルを!」

 

龍「おう!・・・・・・蒼空、持ってろ!」

 

 

クローズはギガファイナライザーを蒼空に投げ渡し、ルーブと共にべリアルに挑む。

 

 

 

 

 

ローグはエボルに戦いを挑んだ。エボルは攻撃をかわしたり、防いでいたりしていた。

 

 

紫「アンタが・・・、アンタが・・・!アタシの父親を殺したんだ!!忘れたとは言わせない!!」

 

エ「覚えてるよ、あんなクソみたいな男は。一応だけど」

 

紫「えぇ!最低な奴だったよ!でも、それでもアタシの肉親なの!父親が死んでから、アタシたちの生活が変わったんだよ!」

 

 

その強い拳がエボルに向けられたが、

 

 

エ「この程度か?」

 

 

エボルは片手で軽く受け止めていた。そして、ローグを吹き飛ばし、エボルは青色のエボルボトルを取り出した。

 

 

紫「・・・!?」

 

エ「ん?こいつは万丈の力を一部を使って作りあげたボトルだ」

 

 

すると、そのボトルを使って変身する。

 

 

『ドラゴン!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

エ「フェーズ2」

 

『ドラゴン!ドラゴン!

エボルドラゴン!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

 

エボルは『フェーズ2 ドラゴンフォーム』に変身した。

 

 

紫「ドラゴン!?」

 

エ「万丈の今のハザードレベルは5.5。普通では越えることができない。万丈の中にある遺伝子のおかげでハザードレベルが成長したんだ。そして、このボトルも作成できたんだ」

 

 

そう言いながら、レバーを回し、

 

 

『Ready Go!』

 

エ「ふん!」

 

 

エボルは一瞬でローグの前に立ち、拳にエネルギーを集めてローグに放つ。

 

 

『エボルテックフィニッシュ!Ciao!』

 

紫「きゃあああ!!」

 

 

ローグは吹き飛ばされ、変身が解けた。その時、

 

 

蒼「ぐっ・・・!?」

 

エ「ん?」

 

 

エボルが蒼空の方を見ると、べリアルが蒼空の首を持ち、身体を浮かせていた。少し離れた所にはクローズとルーブが倒れていた。一応変身は解けていないが。

 

 

エ「・・・・・・。仕方ない、ここでバラすか」

 

 

そんな一人言を言うと、エボルは光の粒子となって姿を消した。すると、

 

 

蒼「!?・・・・・・」

 

べ「ん?」

 

 

蒼空の目が一度大きく開けて、顔を下げる。そして、顔を上げると、

 

 

蒼「ふぅ・・・、この手を放せよ、べリアル」

 

 

手を放せと言うわりには、自分でべリアルを軽く吹き飛ばす。飛ばされたべリアルや倒れているクローズとルーブ、紫音がその行動に疑問を覚える。

 

 

海「・・・・・・蒼空?」

 

 

蒼空は、『エボルドライバー』を取り出し、装着する。

 

 

海「え!?」

 

龍「なんでアイツが!?」

 

べ「どういうことだ・・・・・・?」

 

 

その問いには答えず、

 

 

『コブラ!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼?「変身」

 

『エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

 

仮面ライダーエボルに変身した。その光景にはその場にいた全ての者が驚いていた。

 

 

海「・・・・・・!?」

 

龍「なんで・・・・・・!?」

 

紫「どうなってるの!?」

 

エ「やっぱり、この体の方が力が出るなぁ」

 

 

そう、エボルトが蒼空の体を乗っ取ったのだ。そして、この後エボルトが話すことは、半年前の紫音の父親の殺害事件の真相と、蒼空のことに関する話だった。この先、どんな辛い出来事が起きるとも気にせず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼空の家では、

 

 

麻「あっ!見つけました!」

 

 

麻耶がビルドドライバーと一緒に入っていたアイテムを皆に説明する。

 

麻「水色のが『グリスブリザードナックル』、紫色のが『プライムローグフルボトル』、そしてビルドマークが大きく書いてあるのが、『ジーニアスボトル』だそうです」

 

紗「グリス・・・・・・、ローグ・・・・・・」

 

た「ナックル・・・・・・」

 

 

紗夜がアイテム名に気になっている中、たえはナックルを持って有咲に向かって殴るフリをして遊んでいた。

 

 

有「こら!おたえ!」

 

沙「おたえ、遊ばないの」

 

千「何かの偶然かしら?」

 

蘭「ねぇ、このドライバーは私たちでも使えるんですか?」

 

麻「いえ、このドライバーも、蒼空さんたちが使うのと同じですね」

 

リ「ってことは、ハザードレベル3.0以上か・・・・・・」

 

 

 

 

 

すると、nascitaのドアが開いた。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

まぁなんとなく察していた方多いと思いますが、エボルトさんが原作と違う行動しています。フラグ置きすぎたかなぁ?
戦闘シーンは相変わらず上手く書けないので、ご想像にお任せします。

あらすじコーナーでありました『終わる』って話、本当です。仕事しながら考えてストーリーの流れを決めました。ですが、残り何話とかは考えていません。その場の勢いでやっていきます。


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第43話 過去の真実

蒼「強大な力を秘めたギガファイナライザーを手に入れるため、難波コーポレーションが動き出した。仮面ライダージードの桐生蒼空は、それを阻止しようと難波のビルに入るが、そこにいたエボルトと激闘を繰り広げた。さらに、べリアルとローグが乱入、エボルトは仮面ライダーエボルに変身して戦況はさらに激化した。そしてエボルは、蒼空の体を乗っ取ったのだった」

海「あなた、本当に蒼空?それともエボルト?」

蒼「蒼空に決まってるでしょ!」

海「だったら私にコーヒー淹れてよ」

蒼「ほらよ」

海「・・・・・・不味っ!あなたエボルトでしょ!?」

エ「バレちまったらしょうがない!第43話、どうぞ~~」


nascitaの扉が開いた。香澄たちが扉の方を見ると、海璃たちがいた。

 

 

海「あれ?なんで皆いるの?」

 

香「海璃!龍君!お帰り!」

 

沙「お帰り・・・・・・って、え!?」

 

紗「ちょっと、鳥羽さん!なんで!?」

 

 

驚くのも無理はない。なぜなら、

 

 

友「なぜ、ローグに変身する人がいるのかしら?」

 

紫「・・・・・・」

 

リ「あれ?蒼空は?」

 

海「・・・・・・。実は・・・」

 

 

海璃たちの後ろには、紫音がいたからだ。理由は海璃たちが帰ってくる少し前・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼空の体を乗っ取ったエボルトは、仮面ライダーエボルに変身した。手にはクローズが蒼空に渡したギガファイナライザーがある。

 

 

海「そんな・・・・・・!?」

 

べ「なぜ、貴様が!?」

 

エ「五月蝿いなぁ。お前はどっか行ってろ」

 

べ「ふざけるな!」

 

 

エボルはべリアルの攻撃をかわしつつ、別のエボルボトルをドライバーにセットする。

 

 

『ラビット!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

エ「フェーズ3」

 

『ラビット!ラビット!

エボルラビット!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

べ「なんだと!?」

 

龍「ラビットって・・・・・・、マジかよ!?」

 

 

エボルは動揺しているべリアルを攻撃して、ギガファイナライザーを使って別の場所に繋がっているであろう裂け目を作った。

 

 

『Ready Go!』

 

エ「消えろ」

 

『エボルテックフィニッシュ!Ciao!』

 

 

エボルはその裂け目にべリアルを蹴り飛ばし裂け目を閉じた。

 

 

海「べリアルを・・・・・・!?」

 

エ「アイツは、この地球のどこかにいる。死んでないことぐらい、俺にだって分かる。さて、」

 

 

エボルは、ルーブやクローズたちの方を見て、あることを話始める。

 

 

エ「今から半年前、ローグの父親を殺したのは『仮面ライダーエボル』だ。だけど、『俺』じゃない」

 

紫「何、言ってるの?」

 

エ「殺したのは、コイツだ」

 

 

そう言って自分を指差した。

 

 

海「・・・・・・?」

 

龍「あ?」

 

紫「・・・・・・まさか!?」

 

エ「そう!殺したのは・・・・・・蒼空だ」

 

 

クローズとルーブ、そして紫音は立ち上がり問い詰める。

 

 

紫「どういうこと!?蒼空が父親を殺したって!?」

 

エ「言葉通りの意味だよ。あの時、お前の父親の言動に蒼空が苛立っていた。そこにべリアルの遺伝子が活性化して蒼空は暴走。俺のドライバーを使ってエボルに変身して殺した、コレが事件の真実だ」

 

海「だったら、その時エボルに変身するところを見ていたはず・・・・・・」

 

紫「父親は金のためならなんでもする男だった。あの時はもう裏社会に手を染めていた・・・・・・」

 

海「・・・・・・。だから、蒼空は暴走して殺したの?」

 

エ「あぁ、そうだ」

 

龍「そんなことはどうでもいいけど、」

 

 

クローズがエボルに向かって歩き出した。

 

 

龍「とりあえず、蒼空を返せ!!」

 

 

クローズがエボルを殴るが、受け止められる。

 

 

龍「!?」

 

エ「勘違いするな!俺は蒼空が生まれて間もない頃から一緒にいる。途中から魔王とべリアルの遺伝子を宿したお前らにコイツの心の痛みが分かるか!?」

 

龍「ぐわぁ!」

 

海「万丈!・・・・・・『途中から』?」

 

エ「あぁ。万丈と海璃は幼い頃に蒼空と出会って2つの遺伝子を渡された。もっともコイツ自身、自覚は無いんだがな。万丈を人体実験したのは、眠っていた遺伝子を起こすためだ。海璃は美剣財閥の力でその遺伝子を起こしたみたいだが・・・・・・。なぁ、美剣海璃?」

 

龍「・・・・・・!?」

 

海「!?・・・・・・」

 

 

突如、エレベーターが開いてハードガーディアンたちが出てきた。

 

 

エ「ん?・・・・・・難波の差し金か・・・・・・。悪いが、俺もお前のもとにいる予定は無くなった」

 

 

エボルは1つのアイテムを取り出す。その形は『ハザードトリガー』に似ていた。

 

 

海「何、あれ・・・・・・?」

 

エ「『エボルトリガー』だ。俺だけだと『フェーズ2』までが限界だが、蒼空の体を使えば俺は力を存分に発揮できる」

 

『オーバー・ザ・エボリューション!』

 

 

エボルはトリガーを起動させ、ドライバーにセットすると、ラビットエボルボトルを抜いてコブラエボルボトルを挿す。

 

 

『コブラ!』『ライダーシステム!』『レボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

エ「フェーズ4!』

 

 

エボルの周りに黒い箱がいくつも現れエボルを覆いエボルごと姿を消すと、その場所から黒い箱を飛び散らかしながら白と黒をベースとしたエボルが現れた。

 

 

『ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!

 レボリューション! フッハッハッハッハッハッハ!』

 

エ「消えろ」

 

 

フェーズ4 『ブラックホールフォーム』となったエボルがハードガーディアンに手をかざすと、ハードガーディアンが破壊された。

 

 

エ「もうここにいる必要もない」

 

 

エボルは海璃たちごとその場所から姿を消した。

 

 

 

 

 

海「くっ・・・!・・・・・・?ここは?」

 

 

海璃はエボルの力を受ける寸前に目をつぶった。目を開けると夕日が目に入った。ここが外だと分かったが、場所までは把握できなかった。

 

 

エ「難波の建物の周りには監視カメラがある。だが、ここにはカメラはない」

 

 

そう言うと、エボルは変身を解除した。外見は蒼空だが目は赤色で右側の髪の一部が白色になっていた。エボルトは海璃に蒼空のビルドドライバーを投げ渡す。

 

 

海「あ、ちょっ!?・・・・・・どういうつもり!?」

 

蒼(エ)「そいつはお前に渡しておく。Ciao!」

 

 

そう言って蒼空の体を乗っ取ったエボルトはどこかへ行ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

nascitaに戻った海璃は気絶していた和美と、香澄たちに先程起きたことを全て話した。

 

 

リ「蒼空が・・・・・・」

 

た「龍哉、マグマを浴びた感想は?」

 

有「・・・・・・りみ、おたえを楽器部屋に連れてって」

 

り「う、うん・・・・・・。おたえちゃん、一緒に行こ」

 

 

おたえ、連行。

 

 

紫「・・・・・・提案があるんだけど」

 

 

突然、紫音が何かを言い始める。

 

 

紫「協力して、エボルトを・・・・・・魔王を倒さない?」

 

 

その発言に、全員が驚く。

 

 

和「蒼空兄を・・・・・・倒すってこと?」

 

紫「えぇ。アイツは魔王候補だけど、いつ『最低最悪の魔王』になってもおかしくない」

 

龍「アイツはそんな魔王にはならねぇ!」

 

紫「どうだろうね。いつ魔王やベリアルの力を暴走させるか分からない」

 

香「・・・・・・。うん?海璃?」

 

 

海璃が玄関で出掛ける準備をしていた。

 

 

紫「聞いてた?魔王候補を倒すために」

 

海「悪いけど!・・・・・・私は参加しない」

 

 

紫音の言葉を遮るように言って出て行った。大切な人の、蒼空のビルドドライバーを持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人のいない公園、そこのベンチに蒼空が寝ていた。人格はエボルトだが。

 

 

エ「ふ~。さて、どうするかな・・・・・・」

 

 

———おい。おい!おい!!エボルト!!

 

 

エ「・・・・・・。はぁ・・・」

 

 

エボルトは目を閉じる。

 

 

 

 

 

エ「・・・・・・なんの用だ、蒼空?」

 

 

エボルトが目を開けるとそこは何もない白い空間だった。そして目の前には、蒼空がいた。

 

 

蒼「どういう事だ!?なんでお前が俺の体を!?それに、あの話は本当なのか!?」

 

エ「あーもう、落ち着けって。・・・・・・、お前にはキチンと説明しないとな」

 

 

エボルトは仮面ライダーエボルの姿をしている。蒼空は体を動かすことが出来なかった。

 

 

エ「そうだな~。あの事件の話は本当だ。殺したあと、お前は状況を知り、気が狂い始めた。俺はそんなお前の記憶を消した」

 

蒼「・・・・・・俺を見つけたのは?」

 

エ「偶然じゃない」

 

蒼「・・・・・・」

 

エ「聞いていたなら、万丈たちのことも事実だ。奴らにも魔王とベリアルの遺伝子がある。だが、お前みたいに表には出てこない。それに、お前にのみ話すことがある」

 

蒼「・・・・・・?」

 

エ「お前は『魔王候補』ではない。もう『魔王』だ。ベリアルに取り込まれた時に奴の遺伝子をさらに吸収してさらに魔王に近づいた。そしてローグとの代表戦でハザードレベルの上昇と共にお前は魔王へとなった。これらの影響はお前の髪に出ていた」

 

蒼「そんな・・・・・・」

 

エ「そうだ、お前の体にいる理由だが、俺は『ビルドの世界』から来た。俺が滅びた時偶然にも遺伝子の一部がこの世界に来て生まれたばかりのお前に入った。だが、魔王因子に支配されたが、お前の成長と共に俺は力を取り戻していき、心はお前の中で過ごしてきた」

 

蒼「俺の中に、ずっといたのか・・・・・・?」

 

エ「あぁ。今は引っ込んでろ。事実を知ってどうするか、後で教えてくれよ」

 

 

 

 

エボルトが目を開けると再び公園に戻っていた。

 

 

エ「さて、これからどうなるかな・・・・・・」

 

 

1人呟くと蒼空、いやエボルトに訪ねてきた者がいた。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

とりあえずハザードレベルですが、蒼空6.5、龍哉5.5に成長しました。
エボルトは蒼空の体を乗っ取ることによって、怪人体にまで変身できます。エボルトだけでそこまで行ったらチートだと思うので。

書いててややこしくなってきたので、簡単に説明すると、
『蒼空が生まれる→エボルトが入る→ベリアルの遺伝子が入る→ビルドシステムを創る→紫音の父親を殺す→記憶を無くす』
が蒼空の記憶を無くすまでの流れです。

それから蒼空たちが難波のビルに突入するのが午後1:30、香澄たちのお話がスタートするのが午後4:30です。ややこしくして申し訳ございません。


では、また次回。


公式でハザードフォームのお話が配信されましたけど、やっぱり暴走シーンは恐ろしいと思ってしまうんですけど、カッコいいとも思えてしまう。重症かなぁ?そして、この作品でハザードの凄さが伝えれてない気がします(第22話)。文章力無いから。


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第44話 魔王VS

海「強大な力を秘めたギガファイナライザーを難波から取り返すため、仮面ライダージードの桐生蒼空は、他のライダーと共に難波コーポレーションのビルに乗り込むが、蒼空の体をエボルトが乗っ取り、姿を消してしまう」

沙「そういえばさぁ、香澄と龍哉が恋人同士になったシーンってまだないね」

海「そりゃそうよ。だって、あれは海に行った後のイベントだし」

沙「番外編で27.5話ってあったね。作者は書くのかなぁ?」

海「リアルが忙しいんだとか言ってたけど・・・・・・。要望あれば書くんじゃない?」

沙「あとは気分とか?って今結構メタ発言したけど大丈夫なの?」

海「いつものことだから大丈夫っしょ!てことで、どうなる第44話!?」


蒼空がエボルトに乗っ取られた次の日、街にはエボルト・・・・・・ではなく、ベリアル アトロシアスが現れた。

 

 

べ「・・・・・・?来たか?」

 

 

べリアルが見た方には蒼空がいた。

 

 

蒼「・・・・・・べリアル」

 

 

人格は蒼空だった。だが、そんな蒼空に1人駆け寄ってきた。

 

 

海「蒼空!」

 

蒼「・・・っ!海璃・・・・・・」

 

海「あっ!良かった~。ちゃんと蒼空だ。一緒に戦おう、今のべリアルは前より凄く強くなってるから」

 

蒼「・・・・・・」

 

 

そう言って海璃は、蒼空のビルドドライバーを渡そうとしたが、蒼空はドライバーを手に取らずに前に出る。

 

 

海「え?蒼空・・・・・・?」

 

 

海璃は蒼空がドライバーを手に取らないことに驚くが、蒼空はさらに驚く行動に出た。

 

 

蒼「・・・・・・」

 

『エボルドライバー!』

 

海「ちょっと・・・・・・なんで!?」

 

 

蒼空はビルドドライバーではなく、エボルドライバーを巻いたのだ。

 

 

『コブラ!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』『Are You Ready?』

 

蒼「・・・・・・変身」

 

『エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

蒼「・・・・・・、べリアルーーー!!」

 

べ「ハハハ!来い!」

 

 

蒼空は仮面ライダーエボルに変身してべリアルに挑む。海璃は蒼空の行動に立ち尽くしていた。

 

 

海「蒼空・・・・・・、なんで・・・・・・?」

 

 

また、別の方から10人くらいの人が来た。紫音、龍哉、和美にポピパとRoseliaのメンバーたち。

 

 

紫「見つけた!」

 

和「あれって、べリアル!?早くべリアルを」

 

紫「早く魔王を倒さないと!」

 

和「!?・・・・・・お姉ちゃん、本気で言ってるの?」

 

紫「何度も言ってるでしょ、本気だって」

 

 

紫音は走り出し、ローグに変身すると、スチームブレードでエボルを攻撃した。

 

 

蒼「ぐっ!・・・・・・紫音!?」

 

紫「覚悟!はぁ!」

 

 

べリアルはエボルとローグの戦いを無視して、周りにいるライダーに変身する者たちを見る。

 

 

べ「・・・・・・コイツらがちょうどいいか」

 

 

すると、ギガバトルナイザーから2体の怪人が現れた。1体は黒い身体に赤い模様、そして大剣を持っている。もう1体は黒い身体に緑色の模様、こちらは鎌を持っている。

 

 

べ「全てを破壊してこい」

 

「「はっ!」」

 

 

2体の怪人はべリアルに頭を下げ、命令を受けると海璃や龍哉たちの方を見る。

 

 

ブ「聞け!我が名は『獄炎のブラムザンド』!べリアル様に仕え、全てを焼き尽くす魔人なり!」

 

ヴ「そして、我が名は『獄風のヴァンディール』!全てを切り裂く、風の魔人!」

 

蒼「!?」

 

 

エボルは、魔人を見てすぐにコブラからラビットにボトルを変える。

 

 

『ラビット!』『ライダーシステム!』

『エボリューション!』『Are You Ready?』

 

蒼「ビル・・・、フェーズ3!」

 

『エボルラビット!』

 

紫「行かせない!」

 

蒼「!?」

 

紫「アンタは、ここで潰す!!」

 

 

エボルを倒そうとローグが挑み続ける。

 

べリアルは建物の上に行き高みの見物をしている。下ではローグがエボルを攻撃している。さらに、べリアルの僕2体が街を破壊している。

海璃は立ち尽くしていたけど、我に帰り変身する。

 

 

海「!?・・・・・・蒼空!」

 

『極クリスタル!』

 

海「変身!」

 

 

海璃はルーブに変身して、ローグの前に立つ。ローグのスチームブレードにルーブスラッガーブルで立ち向かう。

 

 

紫「!?なんのつもり!?」

 

海「私の大切な人を傷つけさせない!」

 

紫「くっ! 分かってるの?ソイツは」

 

海「知ってるよ!もう魔王になったって。でも、私は蒼空が好きなの!どんなに辛い過去を持っていようが、どんなに恐ろしい力を持っていようが関係ない!私は『蒼空』が好き。だから、蒼空のために戦う。例え、世界を敵に回しても」

 

蒼「海璃・・・・・・」

 

紫「はぁ・・・。そこを、どけ!」

 

 

ルーブとローグの戦いが始まった。

そして、和美も、

 

 

和「・・・・・・龍兄、ドラゴンゼリー貸して」

 

龍「え?・・・・・・あ、あぁ」

 

 

龍哉は和美にドラゴンゼリーを渡す。

 

 

和「ありがとう。それから、蒼空兄のこと、頼むね」

 

龍「?」

 

 

和美が魔人たちの方に少し歩いて、ドライバーを巻いた。ロボットゼリーをドライバーに挿そうとしたら、後ろから声をかけられた。

 

 

紗「朝倉さん」

 

和「ひゃ!?さ、紗夜さん?」

 

紗「私も、一緒に戦います」

 

和「え!?でも・・・・・・」

 

紗「大丈夫です。無理はしません」

 

 

そして、紗夜は微笑みながら、和美に言う。

 

 

紗「『無茶』は、しますけど」

 

和「!・・・・・・はい!」

 

 

紗夜はゲネシスドライバーを巻いた。

 

 

『メロンエナジー!』『ロックオン!』

 

『ロボットゼリー!』

 

和・紗「「変身!」」

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

『ソーダ! メロンエナジーアームズ!』

 

紗「さぁ、参ります!」

 

和「心火を燃やして、ぶっ潰す!」

 

 

グリスと斬月が魔人たちに挑む。グリスはブラムザンドと、斬月はヴァンディールと戦っている。

グリスはツインブレイカー ビームモードを使って、素早く動きながら攻撃する。

斬月はソニックアローを使っている。紗夜自身、弓道部というのもあるせいか、斬る回数より矢を放つ回数の方が多い。

 

 

和「皆も、Love&Peaceのために戦ってくれるよね?」

 

 

取り出したのは、三羽烏のボトルだった。アタックモードに切り替え、フクロウとクワガタを武器に、キャッスルをドライバーにセットして、ブラムザンドを攻撃する。

 

 

『シングル!ツイン!』『ディスチャージボトル!』

 

和「行くぞ!」

 

『ツインブレイク!』

 

ブ「ぐはっ! くっ・・・・・・!」

 

和「はぁぁぁ・・・・・・」『ディスチャージクラッシュ!』

 

 

グリスがツインブレイカーで攻撃した後、右足にエネルギーを溜めて攻撃しようとした瞬間、

 

 

ヴ「今だ!」

 

 

斬月と戦っていたヴァンディールがグリスに風のエネルギー状の斬撃を放つ。

 

 

和「!? くっ!」

 

ブ「食らえ!!」

 

和「しまっ!? キャアアア!!」

 

 

グリスに隙ができて、ブラムザンドが強力な一撃を放ち、グリスは吹き飛ばされ、倒れた。そして、ブラムザンドの足下に三羽烏のボトルが落ちた。魔人はそのボトルを拾う。

 

 

和「ぐっ!・・・・・・返して!!」

 

ブ「断る。そもそも、コレは悪魔のボトルだ。貴様が持つような代物ではない」

 

和「!? ・・・・・・確かに。怪物に変身して破壊兵器となるボトルなんて、悪魔のボトルだ。それに・・・・・・」

 

 

取り出したのは、ドッグタグだった。

 

 

和「僕があの3バカに頼るのはボトルの力じゃない。3人の『思い』だ」

 

 

グリスは立ち上がり、

 

 

和「今の僕は形見がないと強く生きていけない。ボトルとなれば尚更だ。だから、強くなるまでそのロストボトルは使わない・・・・・・。僕はもっと強くなる!」

 

 

龍哉から借りたドラゴンゼリーを、ドライバーにセットする。

 

 

『ドラゴンゼリー!』

 

和「ぐっ!・・・・・・もっと、強くなる・・・・・・!」

 

 

身体中に痛みが走る。だが、それを乗りきる。そして、グリスの両腕にツインブレイカーが現れた。

 

 

『『ツインブレイカー!』』

 

和「愛と平和のためにーーー!!」

 

 

グリスはドラゴンゼリーを使ってハザードレベルを急激に上げた。その結果、右腕にもツインブレイカーが出現するようになった。

グリスはブラムザンドを力で圧倒する。

 

 

和「足りねぇなー!全然足りねぇなーーー!!

 

ブ「何故だ!?何故急に強く・・・・・・!?」

 

和「誰が僕を、満たしてくれるんだよーーー!!?」

 

 

 

 

 

それを見ていた香澄たちは驚いていた。

 

 

た「二刀流だ」

 

有「アイツ、急に強くなったぞ!」

 

香「凄い・・・・・・。? 龍君?」

 

 

香澄は龍哉が少し離れたのに気付いて、声をかける。龍哉はエボルをじっと見ていた。すると、

 

 

『ボトルバーン!』

 

『クローズマグマ!』

 

『Are You Ready?』

 

龍「・・・・・・変身!!」

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

 

クローズマグマに変身した。そしてナックルをドライバーから外して、ボトルを一度抜いて再び挿した。

 

 

『ボトルバーン!』

 

龍「・・・・・・、蒼空・・・・・・」

 

 

ボタンを押してエボルに向かって走り出した。その行動に香澄たちは驚き、ルーブはクローズを止めようとする。

 

 

海「!? 万丈!止めて!!」

 

紫「アンタの相手はアタシじゃないの!?」

 

 

ルーブが止めに行くのをローグが邪魔する。

 

そして、エボルもクローズに気付いていた。

 

 

 

 

 

~蒼空視点~

 

万丈がナックルで俺に攻撃をしてくる。多分、攻撃が決まれば俺は大ダメージを受けて倒れるだろう。それで俺が死ぬとは思えないが。

ただ、紫音よりは、幼い頃に俺が運命を狂わせてしまった万丈に消される方がマシかもな。

 

 

『ボルケニックナックル!』

 

龍「おりゃあああ!!」

 

 

万丈の攻撃が当たる瞬間、俺は防ごうとせず、かわそうともせず、ただ攻撃を受けようと思い、目を閉じた。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

さぁて今回は、『蒼空君が自分の意思でエボルに変身』、『海璃は蒼空に告白』、『カズミンと紗夜の同時変身』、『カズミンがドラゴンゼリーでパワーアップ』、『龍哉がまさかの蒼空に攻撃!?』が大きな出来事かな?

初登場のべリアルに仕える魔人ですが、最初は原作の『ダークネスファイブ』にしようと思いましたが、後々のことを考えて変えました。作者が以前、少しハマった『バトルスピリッツ』から使いました。


では、また次回。


後、私事ですが、『ビルドNEW WORLD 仮面ライダークローズ』見ました!レンタルで。


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第45話 最悪(お節介)な最高(幼馴染)

海「倒されたはずのべリアルが更なる力を得て姿を現し、世界を破壊しようと動き始めた。仮面ライダージードの桐生蒼空は、自身の真実を知り、仮面ライダーエボルとなってべリアルに挑むのだが・・・・・・。」

リ「そー言えば、作者が感想のところで、羽丘のバンドリメンバーの誰かを仮面ライダーにするって言ってたけど、誰なの?」

海「そんなことを私に言われても分かんないよ・・・・・・。」

リ「アタシでもいけるかな?」

海「だから私に言われても分かんないって!作者にごますりでもしてきたら? でも、先に第45話見ましょう?」


~蒼空視点~

 

エボルに変身している俺は、マスクの下で目を閉じていた。万丈の攻撃を受けようとして。だが、ダメージが一向に来なかった。目を開けると、目の前にナックルがあった。

 

 

 

龍「なんでだよ・・・・・・。」

 

 

 

なんでだよはコッチのセリフだ。なんで攻撃を決めなかったんだよ?

 

 

 

龍「なんで避けようとしなかった・・・・・・、なんで防ごうとしなかった・・・・・・?」

 

 

 

・・・・・・そんなの決まってる。お前に倒されるためだ。だけど、そんなこと言えるわけない。

 

 

 

龍「前に言ったよな?『お前のせいで戦う力を手に入れた』って。お前も言っただろ?『もう自分を見失ったりしない』って。なのに、なんでお前は『桐生蒼空』を見失いかけてるんだよ!?」

 

 

 

万丈は変身を解除した。そして俺の肩を掴む。

 

 

 

龍「なんとか言えよ!」

 

蒼「・・・・・・のかよ・・・・・・?」

 

龍「あん!?」

 

 

 

俺は変身を解除して、万丈の手をどかし、俺の気持ちをぶつけ始める。

 

 

 

蒼「お前に、俺の気持ちが分かんのかよ!?」

 

龍「っ!?」

 

蒼「俺はビルドを創る前からお前たちの運命を狂わせていた!他人の命も奪った!そんな俺が許されると思うか!?そんな俺の気持ちが、お前に分かんのか!?」

 

海「蒼空・・・・・・。」

 

龍「・・・・・・分かんねぇよ。」

 

蒼「・・・・・・?」

 

龍「お前の気持ちなんて、分かるわけねぇよ!・・・・・・だから、知りたいんだ。今のお前がどうしたいのか?」

 

 

 

ローグとの戦いを止め、海璃も変身を解除して俺のところに来た。

 

 

 

海「教えて、蒼空?何がしたいのか?」

 

蒼「俺は・・・・・・、戦いたい。愛と平和のために・・・・・・。でも、俺は魔王だ。それに、体に化け物もいる。そんな俺が『愛と平和』のために戦えると思うか?」

 

龍「いいんじゃね?『償い』ってことで。」

 

海「・・・・・・私、昨日の夜エボルトに会ったの。そしたら、今までずっとあなたを支えてきたんだって。ハザードレベルを上げて、べリアルを倒すために。」

 

龍「世界がお前の敵になったとしても、俺たちはお前の味方だ。」

 

海「それに、私はあなたのことが好きなの。恋愛対象としてね。だから、誰がなんと言おうがあなたのそばにいる。」

 

龍「お前、このタイミングで告白かよ?見てて恥ずかしいんだよ!」

 

海「アンタと香澄の甘々な告白よりかはマシだと思うけど!」

 

 

 

俺の気持ちも理解しないまま、俺を巻き込むように楽しく話始める。

 

 

 

蒼「・・・・・・。はぁ・・・・・・、最悪だ。俺の幼馴染が、こんなにもお節介だったなんて・・・・・・。」

 

龍「なんだよ?お節介で悪いのか?」

 

海「ちなみに、このお節介はあなたの影響が大きいけどね。」

 

蒼「・・・・・・。ホント、最悪で・・・・・・、最っ高だ!」

 

 

 

俺の顔は笑顔になっていた。

 

 

 

龍「やっとくしゃって笑ったな?」

 

蒼「そうか?」

 

海「うん。凄く良い顔してるよ。」

 

蒼「だったら、お節介な幼馴染のせいだな。」

 

海「フフッ。蒼空?」

 

 

 

海璃がビルドドライバーを渡してきた。俺はそれを手に取り、腰に巻いた。

 

 

 

蒼「・・・・・・エボルト」

 

 

 

俺が名前を言うと、エボルトが俺の体から出てきた。

 

 

 

エ「なんだよ?」

 

蒼「今までずっと、俺を支えてきたんだって?」

 

エ「礼には及ばない。俺はお前という存在がとても気に入っているからな。だけど、桐生戦兎の姿をしてお前の前に出る時は苦労したよ。」

 

蒼「え!?あれってお前だったの!? スッゲーショックなんだけど~。」

 

エ「お前な~。頑張って戦兎の言いそうなこと考えて来たんだぞ!?」

 

蒼「でも、ありがとう。」

 

エ「!・・・・・・ったく、気持ち悪いなぁ。さっさと倒してこい!」

 

 

 

そう言って、エボルトは俺の体の中に入っていった。

 

 

 

海「全く・・・・・・。ホント、シリアスな雰囲気が台無し。」

 

『極クリスタル!』『フュージョンアップ!』

 

蒼「だな。やっぱり、筋肉バカがいるからなぁ。」

 

『ジード!』『キング!』『ベストマッチ!』

 

龍「なんで俺のせいみたいになってんだよ!?」

 

『ボトルバーン!』『クローズマグマ!』

 

『Are You Ready?』

 

 

 

俺たちは息を合わせて、いつものあの言葉を言う。

 

 

 

3人「変身!」

 

『金色の宇宙!キワミルーブ!』

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

『運命のキングジード!ロイヤルメガマスター!』

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

 

 

3人が変身すると、戦闘中のグリスと斬月がジードの方に来た。

 

 

 

和「蒼空兄。僕も、蒼空兄の味方だからね。妹だし。」

 

蒼「・・・・・・義理だけどな。」

 

和「なっ!? そこは別にいいでしょ!」

 

紗「桐生さん。私も、あなたに味方します。」

 

蒼「よく言うよ。出会った時は『ボトルを回収する』って攻撃してきたのに。」

 

紗「ちょっ!? その事は忘れてください!」

 

海「はぁ・・・、もうちょい緊張感持とうよ?」

 

龍「ま、俺たちらしいけどな!」

 

蒼「さて、行くか?」

 

龍「っしゃー!」海「はいね!」和「うん!」紗「はい!」

 

 

 

5人がべリアルたちに戦いを挑む。ジードはべリアルと、クローズとルーブは炎の魔人 ブラムザンドと、グリスと斬月は風の魔人 ヴァンディールと戦っている。

 

 

 

紫「・・・・・・。」

 

 

 

そして、先程の蒼空たちの会話を聞いていたローグは、

 

 

 

紫「・・・・・・よし。」

 

 

 

ジードに向かって走り出し、

 

 

 

紫「はぁ!」

 

べ「くっ!」

 

 

 

べリアルをスチームブレードで攻撃した。

 

 

 

蒼「え?」

 

紫「今は、アンタに協力する。母に父親のことを色々聞いてから、倒すべきか判断する。」

 

蒼「・・・・・・分かった。」

 

 

 

ジードとローグが協力して、べリアルに挑む。

 

 

 

 

 

一方、クローズとルーブは、ブラムザンドを・・・・・・、

 

 

龍「力がみなぎる!魂が燃える!俺のマグマがほとばしる!!」

 

ブ「ぐわっ!!なんだ、この力は!?」

 

 

 

ボッコボコにしていた。

 

 

 

龍「もう誰にも、止められねぇ!!」『Ready Go!』

 

龍「おりゃおりゃおりゃおりゃ、おりゃーーー!!」

『ボルケニックフィニッシュ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

ブ「ぐわぁぁぁ!!」

 

 

 

クローズの攻撃で吹き飛ばされたブラムザンド。飛ばされた先には、ルーブがいた。

 

 

 

海「よく飛ぶねぇ。」『フレイム!』

 

 

 

感心しながら、ルーブコウリンに2本の角を出したフレイムクリスタルをセットする。そして、光線を放つように、技を発動させる。

 

 

 

海「フレイム ボルテックバスター!」

 

ブ「!? ぐぅぅぅ!!」

 

 

 

炎を纏った光線を受け、ブラムザンドは再び飛ばされ、クローズの方に行かされる。

 

 

 

龍「これで終わりだ!」『ボトルバーン!』

 

ブ「まずい!!」

 

 

 

ブラムザンドは防御の構えを取るが、

 

 

 

龍「おりゃあああ!!」『ボルケニックナックル!アチャー!』

 

ブ「ぐわぁぁぁ!!」

 

海「!? 危なっ!」

 

 

 

ブラムザンドは攻撃を防ぎきれず、宙に浮いたまま吹き飛ばされる。ルーブは危険を察知しすぐにしゃがむと、頭上をブラムザンドが通りすぎていった。

 

 

 

海「ちょっと、万丈!危ないでしょ!」

 

龍「あー、わりぃ、わりぃ。」

 

 

 

2人が言い争ってる間、ブラムザンドは気を失っていた。

 

 

 

 

 

そして、グリスと斬月は、

 

 

 

和「おりゃあああ!!」

 

 

 

・・・・・・主にグリスが荒ぶっていて、ヴァンディールが押されていた。

 

 

 

ヴ「くっ!コイツ・・・!」

 

和「行くぞ!!」『スクラップフィニッシュ!』

 

 

 

グリスが飛び上がると、ヴァンディールは遠距離攻撃をしようとする。

 

 

 

ヴ「させるか!」

 

『メロンエナジー!』

 

ヴ「ぐっ!・・・・・・何!?」

 

 

 

攻撃しようとしたら、誰かに攻撃された。周りを見ると、ソニックアローを構えている斬月がいる。斬月は武器にセットしていたロックシードをドライバーにセットし直して、ハンドルを2回押し込む。

 

 

 

紗「油断してましたね。」

 

『メロンエナジースパーキング!』

 

 

 

グリスと斬月のライダーキックが炸裂し、ヴァンディールは吹き飛ばされる。

 

 

 

紗「ふぅ、やりましたね。」

 

和「ウィィィィィ!!」

 

紗「・・・・・・何ですか、それは?」

 

和「うーん、なんとなく?」

 

紗「何故疑問形なのですか?」

 

和「なんか、別のグリスもやってる気がして・・・・・・。」

 

紗「別のグリスって・・・・・・?」

 

 

 

斬月、いや紗夜は少し頭を抱えることとなった。

 

 

 

 

 

そして、シードとローグはべリアルと激闘を繰り広げている。

 

 

 

べ「なら、これでどうだ!」

 

 

 

べリアルがギガバトルナイザーから斬撃を放つ。

 

 

 

蒼「だったら!」『スラッガー!』

 

蒼「スラッガースパーク!」

 

 

 

キングソードにスラッガーボトルをセットして、斬撃を飛ばす。2つの斬撃はぶつかり、相殺された。その隙に、

 

 

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

紫「はぁぁぁ!!」

 

 

 

ローグがライダーキックを決める。ワニのエネルギー体を足に出して、べリアルを噛みつくようにして、そのままシードの方に蹴り飛ばす。

 

 

 

べ「ぐっ!」

 

紫「蒼空!」

 

蒼「あぁ!」『スペシウム!』

 

『スペシウムフラッシャー!』

 

 

 

今度はスペシウムボトルをセットして、杖モードで光線を放つ。光線を受けたべリアルは吹き飛ばされ、膝をつく。

 

 

 

べ「これが、魔王の力か・・・・・・。」

 

蒼「?」

 

べ「俺は更なる力を得てこの世界を破壊する。息子よ、また会おう。」

 

 

 

べリアルはギガバトルナイザーから光弾を周囲に放ち、2体の魔人と共に姿を消した。

 

 

 

 

 

戦いが終わり、蒼空たちは変身を解除していた。

 

 

 

蒼「皆、その・・・・・・ごめんなさい。」

 

友「一人でもう抱えようとし」

 

リ「どうしよっかな~?」

 

友「ちょっと、リサ!?」

 

紗「今井さん!?」

 

有「リサ先輩!許さない気ですか!?」

 

蒼「・・・・・・」

 

リ「まぁまぁ。・・・・・・これからも、『Love&Peace』のために戦うのなら、許すけど?」

 

蒼「!?・・・・・・、当たり前だ。俺は愛と平和のために戦う『仮面ライダージード』だからな!」

 

 

 

こうして、蒼空たちに笑顔が戻った。が、

 

 

 

た「ところで、海璃は何してるの?」

 

蒼「ん?」

 

 

 

海璃は、少し離れた所にいた。

 

 

 

沙「もしかして、蒼空に『好き』って言ったことが今になって恥ずかしいことしたって思ってたり?」

 

一同「あ~。」

 

 

 

蒼空は海璃に近付いていく。

 

 

 

蒼「海璃。」

 

海「ひゃ、ひゃい!」

 

 

 

海璃が蒼空の方を向くと、蒼空が海璃に抱き付いてきた。

 

 

 

海「え!?そ、蒼空!?」

 

た「大胆」

 

 

 

その光景を見ていた者は、見てて恥ずかしくなるが、

 

 

 

「ぐぅ~」

 

 

 

どこからか、空腹を告げる音がした。鳴らした人物は、

 

 

 

海「え?」

 

蒼「腹、減った。」

 

 

 

蒼空だった。蒼空はそのまま地面に倒れて、さらにいい雰囲気をぶち壊す。

 

 

 

蒼「それから、眠い・・・・・・。」

 

一同「・・・・・・はぁ~。」

 

 

 

当然の反応である。

 

 

 

海「じゃあ、皆帰りますか?」

 

 

 

こうして、蒼空たちはnascitaに帰り、豪華に焼肉パーティーをしましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇の空間にいるべリアルは、

 

 

 

べ「これが、魔王の力か・・・・・・?」

 

ブ「べリアル様。」

 

べ「お前たちは予定通り、開発を始めろ。」

 

ブ・ヴ「はっ!」

 

 

 

べリアルの背中には、緑色の光が溢れていた。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

なんか後半雑になってしまった・・・・・・。すいません。

次回からは、最終章となります。この作品も終わりを迎えます。そのために、あらすじ紹介考えないと!(5分もあれば書けます。)

バンドリ2期見てるけど、ワタクシも書こうかなぁ。


では、また次回。


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最終章 決戦
第46話 決戦準備


蒼「強大な力を得たべリアルは、この世界を破壊しようと動きだした。仮面ライダージードの桐生蒼空は、自身のことを知り、エボルとして戦うが、海璃たちの思いを知る。そして、再びジードとして戦う決意をして、べリアルを退けるのだった。」

エ「やっぱり、お前の中が一番落ち着くよ。」

蒼「エボルト、お前に色々聞きたいことがある。」

エ「なんだ?言ってみろ。」

蒼「まずは、なんでお前とあらすじ紹介しなきゃいけないんだ!?」

エ「はぁ~。文句言うなよ、相棒。」

蒼「なんで『相棒』なんだよ!?それから、これでも一応男だから女子とあらすじ紹介したいの!むさ苦しいのはごめんだ!」

エ「だったら擬態してやるよ、弦巻こころに。」

蒼「ここをさらにカオスにする気か!?もういいよ!第46話どうぞ!!」


~蒼空視点~

 

久しぶりのキャラ視点だな~。この作品、戦闘シーンはキャラ視点じゃないから。つーか、タグに『メタ発言』追加されてるし。誰だよ、メタ発言ばっかりしてんのは?←お前だよ!

 

とにかく、べリアルとの戦いから数日が経過した。めんどくさいから、セリフ無しで紹介しますよ。

 

まずは、俺のこと。戦いの後、食事を取ったら2日間も寝ていた。理由を大賢者に聞いたら、力の使いすぎと疲れの溜まりすぎ、だって。

力はエボルトが原因だろう。疲れは・・・・・・うん、察して。

 

 

そして、紫音のことだ。俺が起きた後、花咲川の校長で、紫音の母である優里校長に話を聞きに行くと、

 

 

 

優『あぁ、あの人。あの人なら紫音生んで、和美生んで、蒼空を養子に迎えた後に離婚してやったよ。あの人、裏で色々やっていて、半年程前に仕事で失敗して殺されるって言って家に来て、そしたら殺されたんだよね。』

 

 

 

って言ってた。最初は悲しんでいたらしいが、今では仕方ないと思っているらしい。結婚して、本性知って、別れたんだと。ちなみに、この事件担当者はまさかの刃野さんだった。エボルトも力を貸して、真相を隠したらしい。

 

 

そして、今現在・・・・・・。

 

 

 

『バーチカル!』 『ウィンド!』 『ロックオン!』

 

べ「!?」

 

蒼「バーチカルスパーク!!」

 

海「ウィンド コウリンショット!」

 

紗「行きます!」『メロンエナジー!』

 

 

 

俺と海璃は、べリアルの気配を感じて現場に、紗夜は偶然見かけたから、という理由でべリアルと戦っている。3人の攻撃にべリアルは、紗夜の攻撃はかわして、残り二つの攻撃は受けた。

 

 

 

べ「ぐっ!・・・・・・、いいぞぉ!これで、また俺は・・・・・・。」

 

 

 

そう言って、べリアルは姿を消した。俺たちは変身を解除した。

 

 

 

海「最近べリアル来すぎじゃない?」

 

紗「確かに、魔人を連れずに来ることが多いですね。」

 

蒼「・・・・・・何が狙いだ?」

 

 

――奴の狙いは、魔王の力だな。

 

 

蒼「!?」

 

海「ん?」

 

紗「どうかしましたか?」

 

蒼「え?い、いや~、なんでもない。」

 

 

 

2人に聞こえなくて、俺だけ聞こえるってことは、エボルトだな。

 

 

 

蒼(どういうことだ。魔王の力が狙いって?)

 

――言葉通りの意味だ。奴の体内に、前にはなかった『ストルム器官』がある。『ストルム器官』は、周囲のエネルギーを自分のものにすることができる。これは、ストルム人の伏井出ケイが持っていたから、べリアルは奴から奪って自分のものにしたんだ。

 

蒼(なるほど。それで俺たちの魔王の力が含まれている攻撃を受けてたのか・・・・・・。一応だが、伏井出ケイはどうなったんだ?)

 

――奴なら、もう死んだ。人間でいう内臓を取られたんだ。まだ生きてたとしても、長くはない。

 

蒼(・・・・・・。)

 

 

 

それから、自宅に帰ってすぐに研究室にこもった。理由は、5つのアイテムについての研究だ。

まずは、グリスブリザードナックルとプライムローグフルボトルだ。この2つのアイテムは、使用すればハザードレベルを急激に上げることが分かった。だけど、それは危険なことだからあの二人には使わせたくない。

 

次に、ギガファイナライザーとジーニアスボトル。ジーニアスボトルは力が失われているため、使用することが出来ない。エボルトに聞くと、ビルドの世界のジーニアスをコピーして作ったらしい。だけど、タイミングが力を失った後だったんだって。

 

そして、ギガファイナライザーなんだが、どうやら俺のアイテムらしい。俺がジードに変身する度に反応していたと、エボルトが教えてくれた。万丈が力を使えた理由を聞くと、体内のべリアルの遺伝子に反応したみたいだ。そして、ギガファイナライザーも今は使えない。

 

そして、5つ目のアイテムは、

 

 

 

海「蒼空~、入るよ。」

 

 

 

海璃が入ってきた。グッドタイミングだ。

 

 

 

蒼「丁度いい。今、お前の強化アイテムが完成したんだ。」

 

海「え?いや、今の私は十分強いし。」

 

蒼「今のままではべリアルに勝てない。」

 

海「!?・・・・・・確かに。」

 

蒼「・・・・・・そこで、これ!」

 

 

 

俺は、赤いボディに金色のラインが入った銃を見せた。持ち手部分は黒で、ダイヤルが付いている。

 

 

 

蒼「その名も『ルーブマグナム』だ!」

 

海「また銃?」

 

蒼「はぁ!?今バカにしただろ!?いいか?これはルーブシューターみたいにボトルの力を使うことはできないけど、ルーブシューターより強力な攻撃ができる!さらに、ルーブシューターと合体させれば強力な必殺技だって使えるの!」

 

海「へ、へ~。じゃあ、防御が高い相手とかに有効だね。」

 

蒼「そう!さらに、ルーブマグナムにはもう一つ凄いシステムがある。」

 

 

 

そう言って、ルーブマグナムのダイヤルを左に90度回し、トリガーを引いて横に投げる。

 

 

 

『ダイヤライズ!』『Are You Ready?』

 

 

 

すると、ルーブマグナムは変形し、サイズも大きくなり、人と同じサイズのロボットへと姿を変えた。

 

 

 

蒼「どう?凄いでしょ!最高でしょ!天っ才でしょ!!」

 

海「分かった、分かった。」

 

 

 

と、こんな感じで、海璃はルーブマグナムのマスター認証をして、正式に海璃のアイテムとなった。

 

そして、

 

 

 

紫「蒼空、ちょっといい?」

 

 

 

海璃が研究室を出て少しした後、紫音が研究室にやって来た。

 

 

 

蒼「どうした?姉さん。」

 

 

 

あっ、ちなみに今は紫音のことを『姉さん』と読んでる。昔、そう読んでいたらしいから、そう読んでる。

 

 

 

紫「この前、香澄さんたちが見つけた強化アイテム、頂戴?」

 

蒼「率直だな~。・・・・・・あれは渡すことはできない。ハザードレベルを急激に上げるが、最悪の場合、消滅するかもしれない。」

 

紫「・・・・・・使いこなす方法はあるの?」

 

蒼「・・・・・・ある。体内に魔王因子を入れることで、プライムローグを使うことができる。」

 

紫「だったら、アタシは合格だね。」

 

蒼「え?」

 

紫「だって、体内に魔王因子あるんだもん!」

 

 

 

オイオイオイオイ!ここでこんなカミングアウトすんのかよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、色々あって12月23日。べリアルとの決戦が始まろうとしていた。

作戦は、まずクローズがべリアルと戦い、べリアルに隙を作らせ、そこにグリスがブリザードナックルに『魔王因子とストルム器官を消滅させる』成分の入ったボトルをセットしてべリアルを攻撃、べリアルの体内の魔王因子とストルム器官を消滅後、俺とエボルトで異次元の狭間に通じるゲートを作ってそこにべリアルを放り込む。

 

僕の魔人はルーブとローグが相手する。夜華は緊急に備えて、影に潜っていざとなったら出てくるっていう感じになってる。

 

 

 

そして、べリアルとの決戦の前に、万丈のストーリーが入るかもね。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

書いてて、バンドリキャラが出てこなくなってきたので、色々省略しました。省略内容としては、『蒼空、指名手配の件は嘘』『和美、蒼空にナックルが欲しいと要求』『蒼空、海璃の告白を保留にした』かな。大きなイベントとしては。

次回からは真面目に書きます!


では、また次回。



次のガルパイベント、走らないと!


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第47話 明日のために

蒼「強大な力を手に入れたベリアルはこの世界を破壊するために動き出した。仮面ライダージードの桐生蒼空は、ベリアルを倒す作戦を決め、遂に実行しようとしていた。」

和「蒼空兄~。なんで46話セリフ無かったの?」

蒼「それは作者に聞けよ。ただ、作者のやる気が途中から切れてそれでも準備段階を書かないとって簡単に書いた回だからしょうがないだろ?」

和「そっか。作者が悪いのか・・・・・・。後で、このナックルで・・・・・・。」

蒼「分かってると思うが、そのナックルは武器として使うこと。そして、色んな方からの許可が下りた時のみ制裁の道具として使うこと。」

和「分かった!皆、作者を一発殴り、凍らせる許可を僕に頂戴!」

蒼「作者はどうぞ避難を。では、どうなる第47話!?」


~蒼空視点~

 

12月23日午前9時、どっかの筋肉バカが香澄とデートをしている。ん?だったら万丈の視点にしろって?筋肉バカにナレーションが出来ると思ってんのか?・・・・・・安心しろ。保護者として俺と有咲がいるから。

 

 

 

有「おい、移動したぞ。」

 

蒼「・・・・・・知らない人のフリって難しいな。動きとかが。」

 

 

 

自分たちの動きに違和感を持ちながら、万丈と香澄を見守るため追いかける。

 

何故万丈と香澄がデートをしてるかというと、香澄と恋人っぽいのをあまりしていなかったからと万丈が申しておりました。ですが、今回もそんなシーンは書きません。いや、上手く書けません(作者が)。

 

 

 

蒼「あ、店の中に入っていった。」

 

有「ってか、ここ結構高い料理店だぞ!」

 

蒼「どうりで万丈が前借りしたいって言ってきたワケだ。」

 

有「そういや、もう昼だな。結構時間吹き飛ばしてるけど。」

 

蒼「はい、そういうメタ発言しないの!・・・・・・取りあえず、俺たちもどっかで飯食うか?」

 

有「・・・・・・奢ってくれるなら。」

 

蒼「はいよ。」

 

 

 

ってワケで、有咲お嬢様を連れて「誰がお嬢様だ!?」・・・・・・近くの飲食店に入って昼食を取った。

 

 

~蒼空視点 END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍哉たちが店から出てきた。

 

 

 

香「あ~、美味しかった~。」

 

龍「そりゃあ良かった。・・・・・・。」

 

香「気を付けてね。」

 

 

 

香澄は龍哉の前に立ち、微笑んだ。龍哉が少しドキッとした。

 

 

 

龍「っ!・・・・・・あぁ。勝ちに行ってくる。」

 

香「うん!行ってらっしゃい。」

 

 

 

龍哉が香澄と離れて、近くにいた蒼空の所に来た。有咲は香澄の所へ向かった。

 

 

 

蒼「・・・・・・もういいのか?」

 

龍「あぁ。後はべリアルを倒した後にする。ベリアル倒さないと、明日がないだろ?だから、明日のために、な。」

 

蒼「・・・・・・そっか。ほれ。」

 

 

 

蒼空が龍哉にあるケースを渡した。中には『ビルドドライバー』と『クローズドラゴン』、『スクラッシュドライバー』、『クローズマグマナックル』が入っていた。

 

 

 

蒼「調整は終わっている。頼むぞ。明日のために。」

 

龍「・・・・・・任せろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない花咲川女子学園の前の公園。そこに龍哉がやって来た。

 

 

 

龍「・・・・・・ふぅ~。よし!」

 

『Wake Up!』『クローズドラゴン!』

 

『Are You Ready?』

 

龍「変身!」

 

『Wake Up Burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

龍「ベリアル!出てきやがれ!」

 

 

 

クローズが空に向かって叫ぶと、空が急に曇りだし、ベリアルが空から降りてきた。

 

 

 

ベ「クローズか。死にに来たとは・・・・・・。」

 

龍「倒されるのはテメェだ!この世界は俺たちが守る!俺や、ジードが!」

 

ベ「・・・ジードか・・・・・・。息子の力を手に入れていれば、より完全だったが・・・・・・。どうやら息子は反抗期らしい・・・・・・。」

 

龍「ヘッ!テメェが父親気取るのは、2万年早ェんだよ!」

 

 

 

クローズは、ナックルとマグマボトルを取り出し、

 

 

 

『ボトルバーン!』『クローズマグマ!』

 

『Are You Ready?』

 

龍「俺に限界はねぇ!!」

 

『極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

『ビートクローザー!』『スペシャルチューン!』『ヒッパレー』

 

 

 

クローズマグマに変身して、ビートクローザーにドラゴンボトルをセット、グリップを1回引っ張り、ベリアルに挑む。

 

 

 

龍「今の俺は・・・・・・、負ける気がしねぇ!!」

 

『スマッシュスラッシュ!』

 

 

 

ベリアルのギガバトルナイザーとクローズのビートクローザーがぶつかり合い、火花を散らす。偶に相手の体に当たったりしていた。

 

 

 

 

 

龍哉とのデートを終えた香澄と有咲は、CiRCLEに来ていた。他のポピパメンバーと合流するためだ。

 

 

 

香「皆、お待たせ~!」

 

沙「!?香澄!来ちゃダメ!!」

 

香「え?・・・・・・え!?」

 

有「嘘だろ・・・・・・!?」

 

 

 

CiRCLEの中に怪物がいた。ベリアルの僕の魔人 ヴァンディールだった。

 

 

 

ヴ「ようやく揃った。」

 

香「!?」

 

有「ひっ!?」

 

 

 

ヴァンディールが武器である鎌を香澄の首元に突き出した。

 

 

ヴ「聞こえるか、仮面ライダークローズ?」

 

 

 

ヴァンディールがさらに大きな声で叫ぶ。

 

 

 

ヴ「仮面ライダークローズ!!」

 

龍「!?」

 

 

 

ヴァンディールは離れた場所にいるクローズに、自身の風を使って声を飛ばす。クローズはその声に気付いた。

 

 

 

龍「この声って・・・・・・、風の!?」

 

ヴ「クローズ。べリアル様への攻撃を止めろ。さもなくば、貴様の大事な彼女の命はないぞ。」

 

龍「まさか・・・・・・!香澄に!?」

 

べ「・・・・・・ヴァンディールか。仮面ライダークローズ!」

 

龍「!? うわっ!」

 

 

 

クローズが気をとられていた隙に、べリアルが攻撃する。

 

 

 

べ「どうやら貴様は、弱点を作っていたようだな!」

 

龍「ぐわっ!・・・くっ!」

 

 

 

クローズの手からビートクローザーが離れ、攻撃を受け続けた。

 

 

 

この戦いは、花咲川と羽丘のサイトから中継されている。蒼空は、べリアルに気付かれないように少し遠いところにいた。

 

 

 

蒼「!? 万丈の奴、何やってんだ!?」

 

 

 

ヴァンディールが人質を取っていることを知らない蒼空は、クローズがいきなり劣勢になったことに疑問を覚えた。

 

 

そして、海璃には沙綾から連絡アプリで一言だけ、メールが来ていた。

 

 

 

海「うん?・・・・・・っ!」

 

 

 

海璃はすぐに駆け出した。内容は、『助けて』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別の場所では、炎の魔人 ブラムザンドが歩いていた。

 

 

 

ブ「べリアル様のために。」

 

 

 

ブラムザンドの視線の先には、羽丘女子学園が。だが、

 

 

 

紫「怪物が白昼堂々街を歩くなんて、いい度胸してるね。」

 

ブ「ん!?」

 

 

 

紫音が声をかけたのだった。そして、

 

 

 

『クロコダイル!』

 

紫「変身!」

 

『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オラァ!』

 

ブ「ふん!貴様なんぞに負ける俺ではない!」

 

紫「大義のための・・・、犠牲となりな!」

 

 

 

ローグはブラムザンドから花咲川を守るために戦い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンディールは、CiRCLEでポピパを含むその場にいた人たちを人質に取っていた。

 

 

 

ヴ「ふっふっふ。クローズめ!手も足も出ないか。」

 

 

 

べリアルとクローズの戦いを風で作り出したスクリーンで見ていた。が、急にCiRCLEの窓が割れて、

 

 

 

海「見つけた!!」

 

ヴ「!? なんだと!?」

 

海「変身!」『ブルウィンド!』

 

 

 

海璃がCiRCLEに入ってきた。すぐさまブルウィンドに変身して、ルーブスラッガーブルと、ルーブシューターを使って戦闘を開始する。

 

 

 

海「吹き飛べ!」『Ready Go!』

 

 

 

ブルが両腕に風のエネルギーを集め、腕をL字にして光線を放つ。

 

 

 

海「ストームシューティング!」『ウィンドフィニッシュ!』

 

ヴ「ちっ!」

 

 

 

ヴァンディールはギリギリでかわしてCiRCLEから出ていった。すぐさまブルもあとを追う。

 

 

 

海「あっ、まりなさん。ガラス、ゴメンね。こころのところに頼んでおくから。」

 

 

 

金持ちに修理させると言い残して。追いかけてる最中にブルも風のエネルギーを使って、クローズに言葉を送る。

 

 

 

海「万丈!香澄たちは無事だよ!」

 

ヴ「!? 貴様ァ!」

 

海「さぁて、決着と行きますか!」『極クリスタル!』

 

 

 

 

 

 

ブルの声はしっかりクローズに届いていた。

 

 

 

龍「っ!ありがとう、海璃!」

 

べ「!?貴様っ!」

 

龍「おりゃあ!」

 

べ「ぐっ!」

 

 

 

人質がいなくなったため、クローズが本気を出す。

 

 

 

龍「テメェさっき、香澄たちを『弱点』って言ったな。それは違う!守りたいものがあるから、俺たちは強くなる。アイツに教わったことだ。」

 

べ「!?」

 

 

 

クローズはドライバーのレバーを4回回し、

 

 

 

龍「守りたいもののために戦う。それが・・・、仮面ライダーだ!」『Ready Go!』

 

べ「図に乗るな!」

 

龍「おりゃあああ!!」『ボルケニックフィニッシュ!アーチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

べ「ぐわっ!・・・くっ!」

 

龍「力がみなぎる!魂が燃える!俺のマグマがほとばしる!!」『Ready Go!』

 

龍「もう誰にも、止められねぇ!!」

 

 

 

クローズはドライバーのレバーを1回回し、高く飛び上がる。そして、べリアルにめがけてライダーキックを放つ。

 

 

 

『ボルケニックアタック!アチャー!』

 

龍「おりゃあああ!!」

 

べ「ぐっ・・・!」

 

龍「っ!・・・カズミン!」

 

和「了解!」『ボトルキーン!』

 

 

 

べリアルが怯んだ瞬間、クローズがべリアルを後ろから抑え、近くの物陰に隠れていたグリスがブリザードナックルに対べリアル用のボトルを装填して、攻撃する。

 

 

 

べ「くっ!・・・っ!?」

 

和「行くよ!」『グレイシャルナックル!』

 

龍「行っけー!!」

 

和「食らえーーー!!」『カチカチカチカチカチーン!』

 

べ「思い通りにさせるか!」

 

 

 

べリアルが後ろにいるクローズに自身の爪にエネルギーを宿して、刺した。クローズは、もろに攻撃を受け取ったべリアルから離れてしまった。さらに、べリアルはグリスにもそのまま攻撃をして、吹き飛ばす。

 

 

 

蒼「!? 万丈!和美!」

 

 

 

その光景を見ていた蒼空は、べリアルの所へ走り出した。

 

 

 

 

 

べリアルはクローズに近付き、

 

 

 

べ「俺の勝ちだ、クローズ。」

 

龍「はっ!?ぐっ!」

 

 

 

爪をクローズに刺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだったが、べリアルの爪は青色の爪のような武器で防がれた。

 

 

 

べ「何!?」

 

蒼「はぁ!」

 

べ「ぐぅぅ・・・!」

 

 

 

べリアルの攻撃をクローズから守ったのは、べリアルの体内から魔王因子とストルム器官を消した後に出てくるはずだったジードだ。

 

 

 

和「!? 蒼空兄!?」

 

龍「お前、なんで今来た!?」

 

蒼「ジーっとしてても、ドーにもならねぇからな!」

 

 

 

すぐさまジードはべリアルに戦いを挑む。

 

 

 

べ「くっ!俺の遺伝子を持ちながら、まだ俺に歯向かうか、息子よ!?」

 

蒼「べリアル!俺が相手だ!!」

 

 

 

 

 

 

ジードとべリアル、ルーブとヴァンディール、ローグとブラムザンド。3箇所で激闘が繰り広げられている。だが、現状ジードたちの勝利の確率は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0.01%だった・・・・・・。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

当分ギャグが入れれないので、冒頭に入れました!
一応、今回のストーリーは、『ウルトラマンジード 24話』をベースに作りました。原作は、ゼロの宿主が戦い前に家族と幸せな時間を過ごす、ってシーンなので、まぁ万丈と香澄をデートさせました。

最凶のべリアルに勝つことが出来るのか!?


では、また次回。



バンドリ感がさらになくなった・・・・・・。すんません!!(スライディング土下座)


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第48話 ジーっとしててもドーにもならねぇ

蒼「強大な力を手に入れたべリアルは、世界を破壊するために動き出す。仮面ライダージードの桐生蒼空は、仲間のライダーと共に、べリアルを倒す作戦を決行するが・・・・・・。」


ジードとべリアルの戦い。ジードクローとべリアルの爪が火花を散らす中、ジードは一度距離を取り、キングボトルを取り出した。

 

 

 

『キング!』『ベストマッチ!』

 

蒼「ビルドアップ!」『Are You Ready?』

 

べ「させるか!」

 

『ロイヤルメガマスター!』

 

蒼「はぁ!」

 

べ「ぐっ!」

 

 

 

べリアルが攻撃するより先に、ジードがロイヤルメガマスターに変身し、キングソードで斬り、ジードクローで攻撃した。さらに、ジードクローを変形させ、べリアルに攻撃する。

 

 

 

『シフトイントゥマキシマム!』

 

蒼「ディフュージョンシャワー!」

 

 

 

べリアルを中心に放った攻撃。だが、

 

 

 

べ「はぁぁぁ!」

 

蒼「!?」

 

 

 

べリアルには効いてなかった。べリアルの攻撃にジードは、キングととジードクローで防ごうとするが、圧倒的な力に押されてしまう。

 

 

 

〈警告。べリアルの力がさらに上昇しました。今のままでは、勝率がさらに低下します。〉

 

蒼(大賢者さん、こんな時に悲しくなる報告いらないから!でも、この姿が厳しいなら・・・・・・!)

 

蒼「こっちだ!」『MAX ハザードオン!』

 

『タンク!』『タンク&タンク!』『ビルドアップ!』

 

蒼「ビルドアップ!」

 

『Are You Ready?』『タンクタンク!ヤベーイ!ツエーイ!』

 

 

 

ジードはパワーで対抗しようと、タンクタンクフォームに変身し、フルボトルバスターにボトルを装填する。

 

 

 

『ガトリング!』

『ユニコーン!』

『ブースト!』

『バスター!』 『アルティメットマッチでーす!』

 

蒼「はぁぁぁ!」『アルティメットマッチブレイク!』

 

 

 

フルボトルバスターの銃口から、ガトリングのように弾丸を発射する。その弾丸はユニコーンの角で、バスターのエネルギーを纏い、ブーストの勢いが付属している。だが、べリアルにはこの攻撃も効かない。

 

 

 

べ「この程度か?息子よ。」

 

蒼「!? マジかよ・・・!?」

 

 

 

べリアルが攻めてきて、ジードはフルボトルバスターでなんとか防いでいたが、凄まじい勢いにやられ、武器を手放してしまった。さらに攻撃を受け続け倒れてしまった。

 

 

 

蒼「ぐっ!」

 

べ「終わりだ!」

 

 

――ったく、しょうがねぇなぁ。

 

 

蒼「!?」

 

 

 

べリアルの一撃がジードに当たらず、ジードから出ている謎の赤い液体のようなものがべリアルの攻撃を防ぎ、べリアルを吹き飛ばす。そして、それはジードの隣で形となる。

 

 

 

べ「くっ!・・・何!?」

 

『エボルコブラ!』

 

エ「久しぶり、でもないか。」

 

蒼「!? エボルト!」

 

 

 

ジードと共に次元の狭間への扉を作るはずだったエボルトが『フェーズ1』の姿で、ジードの体から出てきた。エボルは蒼空に手を差し出した。

 

 

 

エ「大丈夫か?」

 

蒼「なんとかね。行くぞ!」『ラビット&ラビット!』

 

エ「仰せのままに。」

 

 

 

ジードはラビットラビットフォームに変身して、エボルと共闘してべリアルに挑む。

 

 

 

べ「貴様らが手を組んだところで、俺に勝てるはずが、無い!」

 

蒼「ぐわっ!」

 

エ「ぐぅぅ・・・!」

 

 

 

べリアルの攻撃を受け、膝をついてしまう2人。

 

そんな中、クローズはグリスから対べリアル用のボトルを奪い、

 

 

 

べ「今の俺にはお前たちの魔王の力がある。勝ち目など無い。」

 

『ボトルバーン!』

 

龍「べリアルーーー!!」『ボルケニックナックル!アチャー!』

 

べ「!?」

 

龍「おりゃあああ!!」

 

 

 

油断していたべリアルは、クローズの奇襲攻撃を受ける。そして、べリアルにボトルの成分が入っていき魔王の力とストルム器官は消滅するが、

 

 

 

べ「ぐぅぅ・・・!貴様ァ・・・!!」

 

龍「ぐはっ!」

 

 

 

べリアルの爪が再びクローズを貫く。互いにふらつきながら、後ろに下がる。だが、クローズは空になったボトルを投げ捨ててマグマボトルをナックルに装填する。

 

 

 

『ボトルバーン!』

 

龍「はぁ・・・、はぁ・・・、この・・・!!」

 

べ「っ! くどい!!」

 

龍「ぐわぁぁぁ!!」

 

蒼「万丈ぉぉぉ!!」

 

 

 

攻撃しようとしたが、べリアルの一撃を受け、吹き飛ばされる。

 

 

 

和「はっ!龍兄!!」

 

 

 

グリスがクローズを受け止める。が、ダメージが大きかったのでクローズの変身が解けてしまった。龍哉は気を失っている。

 

 

 

〈警告。上空から謎のエネルギー体が飛来します。〉

 

蒼「?・・・!?」

 

 

 

大賢者の言葉を聞いたジードが空を見ると、丸い形のエネルギーが降りてきた。それは、べリアルの前に降りてきて正体を見せる。

 

 

 

べ「!? 誰だ、貴様は!?」

 

蒼「仮面・・・ライダー・・・・・・?」

 

 

 

その姿は、銀色の体に黒いマント、まるで戦国武将のような姿。

 

 

 

〈解。仮面ライダー鎧武 極アームズです。〉

 

エ「マジかよ・・・。なんで鎧武がここに?」

 

 

 

鎧武はべリアルに向け走り出し、べリアルを抑えるように身体を掴む。

 

 

 

紘「ここは俺が引き受ける!」

 

蒼「え・・・?」

 

紘「一旦引いて、体制を立て直せ!」

 

べ「貴様ァ!俺の邪魔をするか!?」

 

紘「お前に、この世界は壊させない!」

 

 

 

鎧武は身体からエネルギーを放出し、自身を中心に周りにエネルギーフィールドを作る。

 

 

 

蒼「待ってくれ!俺も」

 

エ「待て!今は鎧武の言うとおりにするぞ!」

 

蒼「でも!」

 

エ「いいから!」

 

 

 

エボルは力を使って、ジードを安全な場所に吹き飛ばし、龍哉とグリスを抱え、その場を離脱した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、nascitaに蒼空たち仮面ライダーと、沙綾、たえ、りみ、そしてRoseliaとAfterglowがいた。現状の状況整理のためだが、RoseliaとAfterglowは、ライダーたちが心配で来ていた。

 

 

 

海「そっか。紘汰さんが・・・・・・。」

 

蒼「あぁ。万丈の方は?」

 

沙「うん、なんとか一命はとりとめた。今は香澄と有咲が一緒にいる。」

 

紫「魔人たちにも逃げられたしね。」

 

蒼「・・・・・・明日、鎧武の動きによっては、べリアルと決着をつける。それでいいか?」

 

海「うん、大丈夫。」

 

紫「魔人は、アタシたちでなんとかするから。」

 

和「・・・・・・。」

 

蘭「? 和美、どうかした?」

 

あ「カズミン、大丈夫?」

 

 

 

ずっと俯いている和美を心配する蘭とあこ。

 

 

 

和「え!?・・・う、うん!大丈夫!」

 

 

 

ぎこちない笑顔でそう答えた。

 

 

 

そして、解散となって皆が帰る時、

 

 

 

和「お姉ちゃん。」

 

紫「ん?どうした?」

 

和「・・・・・・実は・・・。」

 

 

 

朝倉姉妹の会話は、誰にも聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、翌日の12月24日。

 

 

 

紘「ぐっ・・・!くぅ・・・!」

 

べ「苦しそうだな。そろそろ限界だろう?」

 

 

 

鎧武のフィールドを維持する力が限界を迎えていた。そして、フィールドは黒い電流が走りながら、破壊された。

 

 

 

紘「くっ・・・!ここまでか・・・!?」

 

 

 

エネルギーを使いすぎたせいで、膝をついてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

その近くに、蒼空と海璃がいた。

 

 

 

蒼「紘太さん!」

 

海「・・・・・・蒼空。」

 

 

 

海璃は蒼空に拳を突き出していた。

 

 

 

海「ジーっとしてても、」

 

蒼「ドーにもならねぇ!」

 

 

 

蒼空は海璃の拳に自分の拳を合わせた。海璃はその場を離れて、羽丘の方に向かった。そして、蒼空はべリアルの方を向く。

 

 

 

蒼「さぁ、最後の戦いだ!」

 

『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』

 

 

 

蒼空は歩きながら変身する。

 

 

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・・・・変身!」

 

『覚悟のスペシウムジード!プリミティブ!』

 

 

 

後ろから気配を感じたべリアルが後ろを見ると、ジードが立っていた。

 

 

 

紘「来たか!ビルドの意思を継ぐ者!」

 

べ「また俺の邪魔をするのか、息子よ!?」

 

蒼「俺の名はジード。『仮面ライダージード』だ!!」

 

 

 

ジードとべリアルは同じポーズを取り、走り出し、戦い始めた。

 

 

 

 

 

そして、少し離れた所に、蒼空がいた。いや、正確にはエボルトだが。

 

 

 

エ「さて、こっちも始めますか?」

 

『オーバー・ザ・エボリューション!』

 

『コブラ!』『ライダーシステム!』『レボリューション!』

 

『Are You Ready?』

 

エ「変身!」

 

『ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!フッハッハッハッハッハッハ!』

 

 

 

エボル フェーズ4もべリアルとの決戦に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって、花咲川女子学園のグラウンド。

 

 

 

ブ「さすがはべリアル様。鎧武のエネルギーフィールドを壊すとは。」

 

紫「だけど、そのべリアルもここで終わるけどね。」

 

 

 

突如現れたブラムザンド。その前に立ちはだかるのは、待っていたかのように歩いてきたローグだった。

 

 

 

ブ「ふん!物好きな奴だ!」

 

紫「どうしても、決着をつけたくてね。覚悟しな!」

 

 

 

ローグはネビュラスチームガンを構え、ブラムザンドに挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、羽丘女子学園のグラウンドでも、

 

 

 

ヴ「ふっふっふ。」

 

海「見つけた!」

 

 

 

ヴァンディールの前に海璃と和美が現れた。

 

 

 

ヴ「君たちには、『コレ』の相手でもしていてください。」

 

 

 

すると、ヴァンディールの前にクローンスマッシュが3体現れた。そして、ヴァンディールはロストボトルをスマッシュに向けて投げる。

 

 

 

和「え? そんな・・・!?」

 

海「マジ・・・?」

 

 

 

クローンスマッシュは姿を変え、全身黒い『キャッスルスマッシュ』と『オウルスマッシュ』と『スタッグスマッシュ』になった。そして、ヴァンディールは校門に向かって歩いていく。

 

 

 

和「海姉、魔人をお願い。」

 

海「・・・・・・なんとなく察しちゃうけど、カズミンは?」

 

和「・・・・・・コイツらを倒す。」

 

海「・・・・・・分かった。」

 

 

 

そして、2人も変身する。

 

 

 

『極クリスタル!』『フュージョンアップ!』

 

『ロボットゼリー!』

 

和・海「変身!」

 

『キワミルーブ!』『ロボットイングリス!』

 

 

 

ルーブの手には『ルーブコウリン』と『ルーブシューター』、グリスには『ツインブレイカー』が両手にあった。

グリスはスマッシュたちを足止めして、ルーブをヴァンディールの所に向かわせた。

 

 

 

和「・・・皆・・・・・・。」

 

 

 

意思はない、が、前まで一緒に戦っていた人たちが相手で、少し抵抗があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、羽丘の校門で、ルーブはヴァンディールを捉えた。

 

 

 

ヴ「くっ!しつこいなぁ!!」

 

海「アンタとの決着をつけいんでね!あんなもの用意してくれたから、ぶっ潰しに来てあげたの!!」

 

 

 

ルーブがヴァンディールに攻撃を仕掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、3ヵ所で、最後の戦いが始まった。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

一ヶ所、『あれ?この流れってヤバくない?』ってところがありますが、何も起きないことは、無いです!なんか起きます。なんかね。

次回からは、場面変更が多々あるので、ご了承ください。


RASのオリジナル曲の4つ、今さらフルで聞きました(遅ぇよ!)。めっちゃいいね!


それから、




バンドリ7thライブ Day3:Poppin'Party 「Jumpin'Music♪」ライブビューイングで参加することになりました!!いや~、一番近い映画館がビューイングしてたのよ!・・・・・・Roseliaに行きたかったけど、仕事でした。でもその映画館Day2だけやらないの。不思議だよね~。
長々と失礼しました。


では、また次回。


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第49話 覚悟の変身

蒼「強大な力を手に入れたべリアルは、この世界を破壊するために動き出す。仮面ライダージードの桐生蒼空は、仲間のライダーたちと共にべリアルたちに挑むが、戦いの最中、万丈が重症に。さらに、レジェンド 仮面ライダー鎧武が駆けつけ、時間をかせいでくれた。俺たちは、再び万全な状態でべリアルたちに挑むのだった。」

友「一つ聞きたいだけど。」

蒼「セリフのことか?」

友「違う。私とリサ、そして蒼空との関係がこの小説内で明らかにされてないんだけど。」

蒼「あぁ、なるほど。実は、俺と友希那たちは幼いころに会っていて、音楽を通じて仲良くなった。で、プロローグで友希那が偶然発症したリトルスターを回収したのは、記憶を無くす前の俺だった、てハナシ。」

友「なるほど。で、なんでこの話がないの?」

蒼「それは作者が『書かないと』って頭の中で考えてたけど、書いてると忘れて、投稿された後に『あっ!書き忘れた!』ってなってるらしい。」

友「なるほど。作者が・・・・・・。」(怒)

蒼「あぁ・・・。また作者の命が・・・・・・。では、どうなる第49話!?」


羽丘女子学園のグラウンド、グリス対三羽烏のクローンスマッシュ。

 

 

 

和「・・・皆・・・・・・。」

 

 

 

三羽烏のスマッシュの姿をしていても、意思はない。グリスはブリザードナックルに武器を持ち替え、ブリザードボトルをセットする。

 

 

 

『ボトルキーン!』

 

和「覚悟は決めた・・・。かかって来い、コラーーー!!」

 

 

 

スマッシュたちが一斉にグリスに攻撃を仕掛ける。グリスは今まで戦ってきて、ハザードレベルもかなり上がった。3対1でも、それなりにグリスの方が優勢に見えた。

そして、倒れたキャッスルスマッシュにナックルで攻撃しようとしたが、

 

 

 

和「これで、終わりだ!!」

 

勝「助けて、お嬢!」

 

和「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、CiRCLEにはポピパ以外の常連の4バンドがいた。

 

 

 

あ「・・・・・・あこ、羽丘に行ってくる!」

 

リ「え!?」

 

紗「ダメです!危険です!!」

 

巴「あこ!外は危ない!だから」

 

あ「でも!カズミンの身に何かあったと思うの!だから、カズミンを応援しに行きたいの!」

 

 

 

他のRoseliaメンバーや姉に止められるが、

 

 

 

蘭「だったら、あたしが一緒に行く。それでいい?」

 

ひ「ちょっと蘭!」

 

蘭「あこはあたしが守る。それに、あたしも和美が気になるから。行こ、あこ。」

 

あ「蘭ちゃん・・・。うん!」

 

 

 

蘭とあこは、他のメンバーの静止を無視して、羽丘に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を同じく、羽丘の校門付近ではルーブとヴァンディールが戦っていた。

 

 

 

ヴ「くっ!・・・今頃、グリスはあのスマッシュたちに負けてるだろうな!!」

 

海「危なっ! どうだろう、私たちの妹は優秀だからね。私は信じてる、カズミンならやってくれるって!だから、アンタは私が倒す!!」

 

ヴ「うおっ!」

 

 

 

ルーブコウリンで力強く斬りつけ、ルーブシューターでヴァンディールを撃つ。が、ヴァンディールの前に風のバリアが張られた。

 

 

 

海「ちぇ!面倒なことしてくれちゃって・・・!」

 

ヴ「勝つのは、我だ!」

 

 

 

ここから、ヴァンディールは風の斬撃を放ち、ルーブは銃を撃ち続けるという遠距離戦が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリスの攻撃で、一瞬氷が現れた。だが、ナックルはキャッスルスマッシュに当たってなかった。

 

 

 

和「くっ・・・!」

 

 

 

キャッスルはグリスをどかすように吹き飛ばし、オウルとスタッグも攻撃に参加して、グリスを膝をつかせるほどに攻撃した。グリスは膝をつくどころか倒れてしまった。

 

 

 

和「・・・最悪だ・・・・・・。覚悟、決めたと思ったのに・・・・・・。」

 

 

 

先程のは、和美の頭の中に流れたキャッスル・・・勝のそういう状況に陥った時に和美に言うであろう言葉だった。

突然グリスが変身を解いた。

 

 

 

和「勝さん・・・、聖吉さん・・・、修也さん・・・。皆の心は、僕の中にある・・・・・・。だから!」

 

 

 

そして、和美は額を地面にぶつけた。

 

 

 

和「・・・イッテテ。・・・・・・ごめん、蒼空兄。約束、破るね。」

 

 

 

和美の手には謎のボトルがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジードとべリアルが戦っている最中、エボル フェーズ4がやって来た。

 

 

 

エ「蒼空!!」

 

蒼「っ! 今だ!!」

 

 

 

ジードはべリアルから離れ、エボルと同時にドライバーのレバーを回す。

 

 

 

ビ『Ready Go!』 エ『Ready Go!』

 

蒼「レッキングバーストーーー!!」

『プリミティブフィニッシュ!』

 

エ「はぁぁぁ!!」

『ブラックホールフィニッシュ!』

 

べ「!?・・・くっ!」

 

 

 

べリアルに目掛けて放たれた2つの光線は、べリアルが後ろに下がったことで衝突。だが、2つの光線は回りながら上空に上がっていき、異次元の狭間への扉に変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花咲川のグラウンドでローグとブラムザンドが戦っているが、ローグが押されていた。

 

 

 

紫「うっ!」

 

ブ「はぁ・・・、食らえ!!」

 

紫「!? きゃあああ!!」

 

 

 

ブラムザンドの強力な斬撃をローグに放ち、ローグは変身が解除された。

 

 

 

紫「くっ・・・!」

 

ブ「べリアル様が終わると言ったが、どうやら貴様らが終わるようだな。」

 

紫「どう・・・だろうね・・・・・・。」

 

 

 

紫音が立ち上がる。そして、手にはビルドドライバーがあった。そして、それを装着する。

 

 

 

紫「今回ぐらい、許してくれるでしょ。」

 

 

 

プライムローグボトルを取り出し、それを折り曲げ、ドライバーにセットする。

 

 

 

『プライムローグ!』

 

『ガブッ!ガブッ!ガブッ!ガブッ!・・・・・・』

 

『Are You Ready?』

 

紫「・・・・・・変身」

 

『大義晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリャドリャー!』

 

 

 

紫音は『仮面ライダープライムローグ』へと変身した。普通のローグには無い白いマント、身体の模様の色も金色になっていた。

 

 

 

ブ「ふん!こけおどしだ!」

 

紫「大義のための・・・犠牲となれ!!」

 

 

 

再びローグは、プライムローグとなってブラムザンドに挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭とあこは、羽丘の校門でルーブが戦っているのを見て、気付かれないようにグラウンドに行った。

 

 

 

蘭「っ!あこ、あそこ!」

 

あ「いた、カズミン!・・・って、何、してるの?」

 

 

 

そこで見たものは、3体のスマッシュに変身を解除している和美。その和美が額をぶつけていた。そして、顔を上げると同時に聞こえてきた言葉。

 

 

 

和「・・・イッテテ。・・・・・・ごめん、蒼空兄。約束、破るね。」

 

 

 

そして、取り出した謎のボトルを一度見る。そのボトルは、前日紫音から貰ったボトルだ。

 

 

 

 

 

和「お姉ちゃんはどうやって魔王因子を手に入れたの?」

 

紫「美剣財閥、海璃のところで魔王因子の入ったボトルを貰ったの。」

 

和「そっか・・・・・・。」

 

紫「・・・・・・はい、これ。」

 

和「何、これ?」

 

紫「蒼空の魔王因子が入ったボトル。」

 

和「ふーん・・・・・・、ん?え!?」

 

紫「実は、美剣財閥にそれが2本あって、1本使ったから1本余ったんだ。・・・・・・魔王因子を受け止める覚悟はある?」

 

和「・・・・・・僕は、『仮面ライダー』だ。それに、蒼空兄たちだけに辛い思いはさせたくない!」

 

 

 

和美は、紫音から魔王因子の入ったボトルを貰った。

 

 

 

 

 

和美は、そのボトルを自分の腕に挿した。

 

 

 

和「ぐっ!・・・・・・これ、が・・・魔王、因子の、力・・・・・・。」

 

 

 

苦しみながらも、『ビルドドライバー』を取り出し、装着する。

 

 

 

和「でも、これで・・・、愛と平和のために・・・・・・。」

 

 

 

和美はブリザードナックルにノースブリザードボトルを挿して、ドライバーにセットする。

 

 

 

『ボトルキーン!』

 

『グリスブリザード!』

 

『Are You Ready?』

 

 

 

その音声に、左手を前に出し、人差し指を上に向けて、答えた。

 

 

 

和「・・・出来てるよ。」

 

 

 

『激凍心火!グリスブリザード!ガキガキガキガキガキーン!』

 

 

 

和美の後ろに現れたナックル状の『アイスライドビルダー』から液体窒素のような液体、足元には冷気、2つが一瞬で和美を氷で覆う。そして、『アイスライドビルダー』が後ろから氷を押し割り、『仮面ライダーグリスブリザード』が現れた。

 

 

 

和「心火を燃やして・・・・・・ぶっ潰す!!」

 

 

 

 

 

その心は全てを焼き付くし、その力は全てを・・・・・・凍てつかせる。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


という事で、『プライムローグ』と『グリスブリザード』のご登場!ローグも、グリスと同じ設定にしたため、二人とも危険なフォームに変身、という事になります。



そして!私事ではありますが、ポピパのライブ(ビューイング)に行ってきます!バンドリ関係のライブやイベントは今回が初めてなんです。(初ライブは堂本光一のソロツアー)楽しみで仕方ありません!


では、また次回。


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第50話 ゼロ度の炎、大義のために

蒼「強大な力を手に入れたべリアルは世界を破壊するために動きだす。仮面ライダージードの桐生蒼空は仲間のライダーたちと共に最終決戦に挑む。そんな中、和美と紫音が覚悟の変身をする・・・・・・。」


『激凍心火!グリスブリザード!ガキガキガキガキガキーン!』

 

和「心火を燃やして・・・ぶっ潰す!!」

 

『大義晩成!プライムローグ!ドリャドリャドリャドリャドリャー!』

 

紫「大義のための・・・犠牲となれ!!」

 

 

 

羽丘のグラウンドには『仮面ライダーグリスブリザード』、花咲川のグラウンドには『仮面ライダープライムローグ』。

 

 

 

和「はぁぁぁ!!」

紫「はぁぁぁ!!」

 

 

 

2人のライダーは、それぞれの敵に戦いを挑む。大義のために、心火を燃やして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンディールの風のエネルギーシールドで攻撃が通らないルーブ。

 

 

 

ヴ「ふん!どんなに頑張っても、我に攻撃は当たらない!」

 

海「・・・みたいだね。でも・・・・・・。」

 

 

 

ルーブは、右手に持っている『ルーブコウリン』をしまい、ルーブシューターを右手に持ち替えて、左手にはドライバーから取り出したアイテムを持つ。

 

 

 

『ルーブマグナム!』

 

海「これならどう?」

 

 

 

ルーブはマグナムで風のエネルギーシールドごと、ヴァンディールに狙いを定める。

 

 

 

ヴ「ふん!そんなもので、攻撃が当たると思うのか?」

 

海「思ってるよ。」

 

 

 

ルーブは撃った。その弾丸は、風のシールドを貫き、ヴァンディールに直撃した。

 

 

 

ヴ「ぐわっ!・・・バカな!?」

 

海「ふふっ。・・・はっ!」

 

 

 

ルーブはその隙にシューターで撃つ。ヴァンディールがシールドを作ればマグナムで破壊、その後シューターで攻撃を何度もしていた。

 

 

 

ヴ「くそっ!」

 

海「これで、フィナーレよ!」

 

 

 

ルーブはシューターとマグナムを合体させた。

 

 

 

『ルーブフィーバー!』

 

 

 

さらに、マグナムのダイヤルを三回回し、銃口をヴァンディールに向ける。

 

 

 

『アン!ドュ!トロワ!』

 

海「はぁ・・・!」

 

『ルービウム!ド・』

 

 

 

マグナムの前に大きな銃口のようなものが現れる。

 

 

 

『ド・』

 

ヴ「!?・・・や、止めろ!」

 

『ド・・・・・・』

 

海「アデュー。」

 

『ストライク!!』

 

海「うおっ!」

 

ヴ「ぐおっ!」

 

 

 

マグナムの衝撃にルーブは驚き、攻撃を受けたヴァンディールは、当たった場所が融解されつつ風穴を開けられ、爆発した。

 

 

 

海「・・・・・・マグナム、凄っ。・・・うん?」

 

 

 

マグナムの力に感動してると、羽丘の外から嫌な気配がした。その気配の方を見ると、6体のクローンスマッシュがいた。だが、その姿はロストボトルのスマッシュだった。

 

 

 

海「あれは・・・?」

 

夜「先程のヴァンディールが作り出した、『ロストクローンスマッシュ』ですね。クローンスマッシュにロストボトルを挿した、特殊な状態のスマッシュです。」

 

海「へぇ~。っていつの間に!?」

 

夜「ちょうど今、影から出てきました。」

 

 

 

ルーブの隣に急に夜華が現れた。すでに『仮面ライダールクス』に変身していた。

 

 

 

海「まぁいいか。夜華さん、手伝って。」

 

夜「かしこまりました。」

 

 

 

ルーブはマグナムのダイヤルを90度、左に回す。

 

 

 

『ダイヤライズ!』

 

海「マグナム、あなたもよろしく!」

 

 

 

ルーブ、ルクス、マグナムが6体のロストクローンスマッシュに挑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽丘のグラウンド・・・・・・。

 

 

 

和「どうした!?どうした、どうした!!?全然足りねぇぞ!!」

 

 

 

グリスが三羽烏のロストクローンスマッシュ三体を相手に激闘を繰り広げる。

 

グリスは飛び上がり、左手のロボットアームを地面に叩きつける。

 

 

 

和「お前らは、僕を満たして・・・くれるのか!!?」

 

 

 

だが、魔王因子を取り込み、ブリザードナックルで変身しているグリスは、肩で息をしていた。

 

 

 

蘭「和美!止めて!」

 

あ「カズミン!死んじゃうよ!」

 

和「!? あこ・・・、先輩・・・。」

 

 

 

グリスが今危険な状態だとなんとなくでも理解した蘭とあこが声をかける。

 

 

 

和「・・・・・・心配してくれて、ありがとう。はぁ・・・、はぁ・・・。でも・・・、僕、これでも『仮面ライダー』だからさ・・・・・・。」

 

蘭「和美・・・・・・。」

 

あ「でも、っ!蘭ちゃん?」

 

 

 

あこが言おうとするのを、蘭が止める。

 

 

 

蘭「だったら、この戦いを見届ける。その代わり、必ず生きて、勝って。」

 

あ「・・・・・・分かった。あこも見届ける!」

 

和「っ!・・・・・・嬉しいねぇ!初めてできた大好きな親友と、初めてできた大好きな先輩が、この大舞台を見てくれるんだ・・・・・・!全力で、カッコつけねぇとなぁ・・・!!」

 

 

 

スマッシュたちが攻撃を仕掛けるが、グリスはそれを迎え撃つ。

 

 

 

和「死闘!!渾身!!全霊!!これが僕『たち』の・・・。」

 

 

 

グリスは高くジャンプして、キャッスルに殴りに行く。

 

 

 

和「最後の、祭りだーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花咲川のグラウンド・・・・・・。

 

 

 

紫「はぁ!」

 

ブ「ぐっ!何故だ!?何故急に強く・・・!?」

 

紫「うるさい!!」

 

 

 

ローグとブラムザンドの戦い。ブラムザンドが劣勢を強いられていた。ローグの重い拳がブラムザンドに当たり、ブラムザンドは吹き飛ばされる。だが、ローグも肩で息をしていた。

 

 

 

紫「もう一度言うぞ。」

 

 

 

ローグはドライバーのレバーを回す。

 

 

 

『ガブッ!ガブッ!・・・・・・』

 

紫「大義のための・・・犠牲となりな!!」

 

『Ready Go!』

 

 

 

ローグはジャンプして、ブラムザンドにライダーキックをする。

 

 

 

紫「はああぁぁぁ!!」

 

『プライムスクラップブレイク!』

 

 

 

ローグは足にワニのオーラを纏い、ブラムザンドに噛み付き、地面に倒し回転を加え、近くの壁に飛ばした。

 

 

 

ブ「べリアル様ーーー!!」

 

 

 

ブラムザンドは、爆発した。

 

 

 

紫「はぁ・・・、はぁ・・・。本気、出させないでよ・・・。・・・・・・ぐっ!?」

 

 

 

プライムローグボトルの影響で、強制的に変身が解除させられた。

 

 

 

?「全く、マネージャーの仕事ほったらかして、こんなことをしていたなんてね。」

 

紫「・・・!? なんで、ここに・・・・・・!?」

 

 

 

紫音に声をかけたのは、白鷺千聖。そして、隣に松原花音もいた。

 

 

 

花「わ、私は・・・千聖ちゃんについてきただけで・・・。」

 

千「第19話の最後に『マネージャー』になったのに、この後出てきた時にはローグとして戦っていた。仕事をすっぽかして、仮面ライダーをしていた。そんな人は、マネージャークビね。」

 

花「ちょっと、千聖ちゃん・・・!?」

 

紫「メタ発言しないでよ・・・・・・。まぁ、当然だけどね・・・。」

 

 

 

紫音が立ち上がり、その場を離れようとすると、

 

 

 

千「紫音さん。あなたには、『パスパレのマネージャー兼護衛』になってもらいます。」

 

紫「・・・・・・!?え?」

 

千「そういう事で、よろしくね。さぁ、主役のところに行くわよ。」

 

花「ま、待って!千聖ちゃ~ん!」

 

紫「・・・・・・。」

 

 

 

千聖の言葉に驚いていたが、仕方なく納得した。

 

 

 

紫「そういう事にしますか。でも、」

 

 

 

紫音も千聖たちと共に、蒼空のところへ向かう。

 

 

 

紫「もうちょっと、いい感じの感動シーンにして欲しかったなぁ。」

 

 

 

激闘後のシーンに文句を言いながら・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、羽丘のグラウンド。グリスはスマッシュの攻撃で転がされたがすぐに立ち直る。スタッグとオウルが突っ込んできたが、グリスはスタッグの攻撃をかわし、ナックルを打ち込む。

 

 

 

『グレイシャルナックル!』

 

和「おりゃあああ!!」『カチカチカチカチカチーン!』

 

 

 

オウルを倒してすぐに、ナックルをドライバーに戻し、レバーを一回回す。

 

 

 

『シングルアイス!』『Ready Go!』

 

『グレイシャルアタック!』

 

和「はぁ・・・、はぁ!!」『バリバリバリバリバリーン!』

 

 

 

スタッグを倒すと、その場にしゃがみこんでしまう。

 

 

 

和「くっ・・・!結構キツイなぁ・・・。」

 

あ「カズミン!!」

 

蘭「和美!!」

 

和「・・・・・・。あこ・・・、先輩・・・。もし、もしも・・・・・・、この後、僕が消滅したら・・・・・・、皆に・・・『ごめん』って、言っといて・・・・・・。」

 

蘭「・・・和美・・・・・・。」

 

あ「・・・・・・カズミン!!」

 

 

 

蘭とあこの目には、涙が・・・・・・。

 

グリスはふらつきながら、立ち上がる。

 

 

 

和「ラブ&ピースのために。」

 

『シングルアイス!』『ツインアイス!』

 

和「・・・・・・心火を燃やして・・・。」

 

『Ready Go!』

 

和「はぁ・・・、はぁ!!」

 

 

 

グリスは高く飛び上がり、キャッスルにライダーキックをする。蘭とあこにはそれが普通より遅く見えていた。

 

 

 

和「食らえーーー!!」

 

『グレイシャルフィニッシュ!』

 

 

 

キャッスルは、防御するが、凍らされ・・・。

 

 

 

和「はああぁぁぁ!!」『バキバキバキバキバキーン!』

 

 

 

倒された。

 

グリスは変身が解け、和美はその場に倒れ、気を失った。

 

 

 

蘭「っ! 和美!!」

 

あ「カズミン!!」

 

 

 

蘭とあこが和美に駆け寄る。

 

 

 

蘭「和美!・・・和美!!」

 

あ「カズミン!!起きて!!」

 

 

 

すると、和美が目を開けた。

 

 

 

和「うっ・・・、あれ・・・?」

 

蘭「っ!和美!!」

 

あ「カズミン!!大丈夫?」

 

和「生き、てる・・・?」

 

 

 

和美は上半身を起こす。蘭とあこが和美に抱きつく。

 

 

 

蘭「このバカ!!心配かけて・・・!!」

 

あ「カズミン!!良かったー!」

 

和「・・・ごめんね。心配かけて・・・。」

 

蘭「・・・うん。さぁ、蒼空のとこに行こ。」

 

和「あ、待って!」

 

 

 

蘭とあこが立って、行こうとすると、和美が二人に声をかける。

 

 

 

和「力、入らない・・・・・・。」

 

蘭・あ「・・・・・・。ふふっ、あはは!」

 

 

 

二人が突然笑いだした。

 

 

 

あ「もう、感動シーンが台無し!」

 

蘭「おぶってあげるから。ほら。」

 

和「あはは・・・、ありがとう。・・・あっ、ちょっと待って。その前に。」

 

 

 

和美が、スマッシュが倒された場所に落ちているロストボトルを一ヶ所に集め、

 

 

 

和「・・・・・・さようなら。ふっ!」

 

 

 

ブリザードナックルで、破壊した。

 

 

 

蘭「え!?」

 

あ「ちょっと、カズミン!?」

 

和「僕と、三羽烏の戦いは・・・・・・終わり。三人には、安らかに眠って欲しいから。・・・さぁ、行こ?」

 

あ「・・・! うん!」

 

蘭「分かった。はい、おいで。」

 

 

 

和美は三羽烏を安らかに眠らせ、蘭におぶってもらいながら、あこと一緒に蒼空のところに向かう。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

皆様の予想を裏切ったであろう結末で、グリスとローグの戦いは終わりです。あと残ってるのは、海璃と夜華対スマッシュ六体と、メインのジード・エボル対べリアルだけですね。

ローグの必殺技ですが、劇場版ビルドのローグの必殺技と同じ動きです。グリスは、原作と一緒です。ルーブのマグナムシーンは『ルパパト 第34話』と同じです。そこのシーンに感動して、海璃に2つの銃を持たせました。海璃の理由?一応オリジナルライダーだから!


そして、今回もどうでもいい事。ポピパのライブ楽しかった!!ただそれだけ!!一応、活動報告に自分の感想を載せてあります。誰かに話したくて。見たかったらどうぞ。詳しく知りたい方は、きっとSNSとかでどうぞ。


では、また次回。


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第51話 人の想い

蒼「強大な力を手に入れたべリアルはこの世界を破壊するために動きだす。仮面ライダージードの桐生蒼空は、仲間のライダーと共にべリアルを倒すために戦う。和美と紫音は危険なアイテムを使い、魔人とスマッシュに勝つ。海璃も新たなアイテムで魔人を倒す。そして、蒼空とべリアルは・・・・・・。」

紫「まさかの感動シーンが和美だけなんて・・・・・・。」

蒼「いいじゃねぇか。初登場時の設定も回収できたんだし。」

紫「ってか!千聖さんってあんなメタ発言するキャラだっけ!?」

蒼「大丈夫。香澄とたえもステージ上でグダグダなコントしてたから。」

紫「それ、2/23のライブの・・・・・・。」

蒼「さぁ、どうなる第51話!?」


少し時間を遡って、ジードとエボル対べリアル。ジードとエボルの光線がぶつかり、上空に次元の狭間の裂目が現れた。

 

 

 

ベ「・・・なるほど。俺を次元の狭間へ追放する気か・・・・・・。思い通りにはさせんぞ!」

 

 

 

そして、ドライバーのレバーを回し、ジードのレッキングバーストの動きをして、エボルに光線『アトロスバースト』を放つ。

 

 

 

『Ready Go! アトロシアスフィニッシュ!』

 

ベ「はぁ・・・、はぁ!!」

 

エ「!?」

 

 

 

光線はエボルに直撃。エボルは吹き飛ばされ、倒れる。

 

 

 

エ「ちっ!もう少し、復活出来てたら・・・、まだイケるんだがな・・・・・・。」

 

蒼「エボルト、戻れ!後は俺がやる!」

 

エ「・・・そうさせてもらうよ、Ciao!」

 

 

 

エボルはジードの体内に戻っていった。

 

 

 

蒼「べリアル!この世界から、出ていけ!!」

 

 

 

ジードは構えを取り、べリアルに向け走り出す。べリアルも同じ構えを取り走り出す。

似たような姿でも、やはりべリアルの方が強かった。でも、ジードはフォームチェンジせずに果敢に挑み続ける。

 

 

 

蒼「だったら・・・、レッキングリッパー!」

 

ベ「ふん!」

 

 

 

ジードがレッキングリッパーを放つと、べリアルもそれと同じ技『アトロスリッパー』を放つ。結果は、ジードの攻撃が破られ、ジードがその攻撃のダメージを受ける。べリアルはさらに両腕を口の前でクロスして、攻撃の用意をする。

 

 

 

蒼「!? なら・・・!」

 

〈警告。べリアル アトロシアスの技はプリミティブフォームと同じですが、威力は数十倍です。〉

 

蒼(でも、やるしかない!)

 

ベ「はぁ!!」

 

蒼「レッキングロアー!」

 

 

 

双方の音波攻撃がぶつかり、ジードの方が押され、攻撃が命中する。

ジードは吹き飛ばされ、倒れる。そして、べリアルが、

 

 

 

ベ「所詮貴様は俺の力の一部を使って戦っているだけ。俺に勝つことは出来ない。諦めろ。」

 

蒼「っ! 俺は・・・。」

 

 

 

べリアルの言葉に反応して、ジードは立ち上がる。

 

 

 

蒼「俺は、諦めない!お前を倒して、愛と平和を胸に生きていける世界を創るために!!」

 

 

 

その瞬間、ジードの持っているリトルスターから創られた『ジード』と『スペシウム』以外のボトルが光を放ちながらジードの周りに浮き始めた。

 

 

 

蒼「これは・・・?」

 

 

 

 

 

「がんばれー!!」

 

蒼「!?」

 

 

 

ジードとべリアルの周りには誰もいない。でも、聞いたことのない声がどこからか聞こえてきた。

 

 

 

「頑張れー!!」「負けるなー!!」

 

ベ「なんだ、この声は・・・!?」

 

 

 

ジードとべリアルの戦いは、街全体に流れていた。声は、街の人たちが発した声だった。

 

 

 

蒼「スゲェ・・・。」

 

香「蒼空ー!!龍君も頑張って戦ってた!だから、蒼空も、『覚悟を決めて』頑張ってー!!」

 

蒼「・・・香澄・・・・・・。」

 

 

 

龍哉の病室にいる香澄が、窓を開けて蒼空に向かっていった言葉だ。その後、他のポピパメンバー4人に怒られた。

そして、香澄につられてか、他のバンドからも。

 

 

 

こ「蒼空!あなたは世界中を笑顔に出来る!!だから、『勇気燃やして』立ち向かうのよ!!」

 

蒼「こころ・・・・・・。」

 

彩「蒼空君!べリアルにあなたにしか出来ない『衝撃を見せて』あげて!!」

 

蒼「今度は彩か・・・・・・。」

 

蘭「蒼空!和美も頑張ってる!だから、『希望を守る』ために立ち上がって!!」

 

蒼「蘭も・・・・・・。」

 

友「蒼空!あなたの、そして世界の『運命を変えなさい』!!」

 

蒼「友希那まで・・・・・・。」

 

 

 

ジードはべリアルの方を向き、

 

 

 

蒼「俺には仲間がいる!守るべき存在も!だから、ここでお前を倒す!」

 

 

紘「力強く、崇高な意思だ。だったら・・・・・・。」

 

 

 

鎧武が手をかざし、力を貸す。

 

 

 

紘「見せてみろ!お前の、未来へ『つなぐ願い』を!!」

 

 

 

鎧武の力も加わり、人々の思いが、4体のジードを創り出した。左からソリッドバーニング、ロイヤルメガマスター、プリミティブ、マグニフィセント、アクロスマッシャーの順に並んだ。

 

 

 

蒼「・・・・・・これは・・・?」

 

ベ「なんだと!?」

 

蒼「さぁ、行くぞ!」

 

 

 

そして、5人のジードがべリアルに挑む。べリアルは、プリミティブの攻撃をかわし、ソリッドバーニングの回し蹴りも避け、アクロスマッシャーに攻撃するがかわされる。マグニフィセントとロイヤルメガマスターを押し返したあと、腕を広げた瞬間、後ろからソリッドバーニングとアクロスマッシャーが腕を掴む。べリアルは振り払い、攻撃するが防がれ、ソリッドバーニングのジードスラッガーで斬られ、アクロスマッシャーに押され後ろに下がる。

 

 

 

ソ「ドゥア!」

 

ア「ハァ!」

 

ベ「くっ!」

 

 

 

そして、後ろに振り向きながらマグニフィセントに攻撃をするが、マグニフィセントはかわし、両手を拳にして殴り、横からロイヤルメガマスターがキングソードで斬る。

 

 

 

マ「フッ!」

 

ロ「ハァア!」

 

ベ「ぐわっ!・・・くっ!」

 

蒼「ふっ!」

 

 

 

そして、マグニフィセントたちの後ろにいたプリミティブは、得意の飛び膝蹴りを決める。

 

 

 

蒼「おりゃあ!」

 

ベ「くっ!・・・お前ら・・・!!」

 

 

 

プリミティブ以外の4人のジードは構えを取り、プリミティブが合図を出す。

 

 

 

蒼「レディ・・・ゴー!!」

 

 

 

そして、5人のジードは必殺光線を放つ。

 

 

 

ソ「ストライクブーストーーー!!」

 

ロ「ロイヤルエーーーンド!!」

 

蒼「レッキングバーストーーー!!」

 

マ「ビックバスタウェイ!!」

 

ア「アトモスインパクトーーー!!」

 

 

 

べリアルはギガバトルナイザーで防ごうとするが、その威力に耐えきれず、ギガバトルナイザーとドライバーが破壊され、べリアルは普通の姿に戻った。

 

 

 

ベ「っ!・・・バカな・・・!?」

 

蒼「今だ! ビルドアップ!」

 

『ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!』

 

 

 

ジードはラビットラビットフォームになり、べリアルと共に次元の狭間に入っていった。その戦いの場所には、『ジード』と『スペシウム』以外のリトルスターのボトルが落ちていた。

 

この後に和美と紫音は、『グリスブリザード』と『プライムローグ』に変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、羽丘の校門前では、ルーブとルクスとルーブマグナムが6体のロストクローンスマッシュと戦っていた。

 

 

 

海「もう、うざいな!一気に決めるよ!マグナム!」

 

 

 

ルーブの声にマグナムが反応し、銃に変形してルーブの手に。

 

 

 

海「夜華!一気に決めるから、上手く避けてね!」

 

夜「! かしこまりました!」

 

海「それじゃあ・・・。」

 

『ルーブフィーバー!』

 

 

 

ルーブはマグナムとシューターを合体させ、先程ヴァンディールを倒したように3回ダイヤルを回す。

 

 

 

『アン!ドゥ!トロワ!』

 

海「はぁぁ・・・!」

 

『ボルテック ド・・・』

 

海「はぁ!」『ストライク!』

 

 

 

だが、先程と違いその大きさは、巨大な怪物を倒すような大きさで6体のスマッシュに撃ち込み、倒した。

 

 

 

海「これは・・・、封印だな・・・・・・。」

 

夜「そうですね。ロストボトルも消滅してますし。」

 

海「え?・・・・・・あ。」

 

 

 

簡単に言えば、木っ端微塵!

 

そして、和美たちが校門にやって来た。海璃と夜華は変身を解いていた。

 

 

 

和「あ、海姉~!」

 

海「お、カズ、ミ・・・ン・・・・・・。」

 

和「・・・・・・えっと・・・。」

 

 

 

海璃は感じてしまった、和美から魔王の力を。

 

 

 

蘭「えっと・・・、海璃これには色々と訳があって・・・。」

 

あ「そう!色々と事情が・・・。」

 

海「黙ってて。」

 

蘭・あ「は、はい・・・・・・。」

 

 

 

海璃の圧に負けました。

 

 

 

海「和美。死ぬ覚悟を持って使ったの?」

 

和「う、うん・・・・・・。」

 

海「さすが、バカズミ。死ぬことを想定して戦おうとしないで。二度と。」

 

和「・・・・・・。」

 

海「でも、生きるために死ぬ気で戦うなら問題ないけど。」

 

和「・・・!うん!生きるために戦う!」

 

海「それでいい!」

 

 

 

海璃は今の和美にブリザードナックルを使うことを許可した。

 

 

 

夜「早く行きましょうか?主様がべリアルと共に次元の狭間に入ったそうですので。」

 

 

 

海「・・・・・・え?」

 

 

 

 

夜華の言葉に海璃はともかく、その場にいた他のメンバーも動揺を隠せないでいた。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

とりあえず、海璃の戦いも終了。ちょっとコメディ入れました!

さて、次回は蒼空とべリアルの次元の狭間での戦いとなります。若干オリジナルとなります。


では、また次回。


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第52話 ラブ&ピースの世界へ

蒼「強大な力を手に入れたべリアルが世界を破壊するために動きだす。仮面ライダージードの桐生蒼空は、べリアルを次元の狭間へ追放するために共に次元の狭間に入っていく・・・・・・。」


※今回は長いです。ご了承ください。


次元の狭間。本来存在しない場所。そこに2人、ジード ラビットラビットフォームと、べリアルがやって来た。

 

 

 

蒼「くっ!・・・・・・ここって?」

 

 

 

ジードには見覚えがあった。自身の真実を知った後、エボルトに映像付きでビルドの戦いを見ていた。ここは、ビルドとエボルトの最後の戦いと同じ場所だったのだ。

 

 

 

ベ「くっ!お前・・・!」

 

蒼「まさか、ビルドと同じ感じになるなんて・・・・・・。」

 

ベ「あぁ!?」

 

蒼「べリアル!お前は、ここで倒す!!」

 

ベ「やれるものならやってみろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジードとべリアルが戦っていた場所。そこに海璃たちと紫音たちが来ていた。

 

 

 

あ「・・・!ねぇ、あれ!」

 

 

 

あこが何かに気付いて指差す先には、リトルスターから創られたボトルが落ちていた。

 

 

 

海「なんで、なんでなの・・・・・・?蒼空・・・。」

 

花「み、みんな!これ!」

 

 

 

花音が携帯を見せてきた。そこには、ジードとべリアルが映っていた。カメラが一台、次元の狭間に入っていったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジードとべリアルは激闘、いや、死闘を繰り広げている。

 

 

 

ベ「ふん!はぁ!」

 

蒼「くっ!・・・この!」『タンクタンク!』

 

 

 

ジードはタンクタンクフォームになり反撃に出るが、べリアルの力任せの攻撃に耐えきれず、

 

 

 

『ラビットタンクスパークリング!イエイ!イエーイ!』

 

蒼「ぐっ!・・・・・・っ!」

 

 

 

ラビットタンクスパークリングに姿が変わる。だが、左足のバネに力を加え、べリアルにジャンプ、そのまま蹴りを決める。

 

 

 

ベ「ぐっ・・・!っ!」

 

蒼「ふっ!はぁ!」

 

 

 

ジードはホークガトリンガーで攻撃しながら近付き、べリアルは自身の爪で迎え撃つ。ジードはホークガトリンガーを手放され一度倒れるが、わざと隙を見せドリルクラッシャーで攻撃する。

 

 

 

ベ「っ!・・・貴様ァ!!」

 

蒼「!? ぐわっ!」

 

 

 

べリアルの強力な攻撃を受け、ジードはプリミティブフォームに戻る。

 

 

 

蒼「くっ・・・!」

 

ベ「終わりだ!」

 

 

 

べリアルは両腕を十字にして、『デスシウム光線』を放つ。

 

 

 

蒼「はっ!? ぐわあぁぁ!!」

 

 

 

ジードは攻撃を受け倒れる。そして、変身が解除されてしまった。

 

 

 

ベ「勝負あったな。」

 

蒼「くっ・・・!」

 

 

 

 

 

?「何寝てんだよ!みっともねぇ。」

 

 

蒼「え?・・・この声って・・・。」

 

 

 

蒼空が周りを見ると、中継カメラが一台あった。だが、そこから聞き慣れた声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院の一室、龍哉が目を覚ましていた。

 

 

 

龍「今のお前は、負ける気がしねぇだろ!?」

 

蒼「万丈・・・。」

 

 

 

そして、他のライダーたちも・・・・・・。

 

 

 

和「蒼空兄!心火を燃やして、立ち上がって!!」

 

紫「アンタは愛と平和という大義のために戦ってきたんでしょ!だったら早く立ちなさい!!」

 

海「蒼空・・・・・・、頑張って・・・・・・。」

 

 

 

その言葉が聞こえたべリアルは、

 

 

 

ベ「ちっ!うるさい!!」

 

 

 

エネルギー弾をカメラに向けて放ち、破壊した。

 

 

 

ベ「ふん!これで静かになった。・・・・・・ん?」

 

 

 

べリアルは蒼空が立ち上がっていることに気付いた。

 

 

 

蒼「なんだ?・・・そんなに驚くことか?」

 

ベ「往生際が悪いぞ。」

 

蒼「ふっ、悪いが俺は諦めが悪いからな!」

 

 

 

そして、『ギガファイナライザー』を取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、べリアルとの決戦前のこと。蒼空はパソコンに向かっていて、横にジーニアスボトルとギガファイナライザーが置いてあった。

 

 

 

蒼「・・・・・・。」

 

―――何やってんだ?

 

蒼「見りゃ分かるだろ?ジーニアスボトルとギガファイナライザーが使えるのか調べてるんだよ。」

 

―――残念ながら、その2つは使えない。

 

蒼「・・・・・・理由をどうぞ。」

 

―――まずジーニアスは、エネルギーをチャージしないといけない。そして、ギガファイナライザーは力の一部は使えるが、正式な適合者がいない。

 

蒼「・・・・・・ジーニアスのチャージにはどれくらいかかる?」

 

〈解。ジーニアスボトルのエネルギーをチャージするのに、約1ヶ月かかります。〉

 

蒼「マジか・・・。」

 

―――・・・・・・あまりオススメしないが、ギガファイナライザーを使える方法はある。ただし、失敗すればお前は消滅する。

 

蒼「・・・その方法は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「こいつを使えるようにする方法。それは、俺の中の魔王の力を極限まで引き出すこと。」

 

 

 

蒼空は覚悟を決め、自身の魔王の力を使う。

 

 

 

蒼「うおおぉぉぉ!!」

 

 

 

すると、蒼空の周りから魔王の力が溢れだしてきた。そして、蒼空はギガファイナライザーを前に突き出す。

 

 

 

蒼「ふっ・・・・・・、はぁ!」

 

 

 

すると、ギガファイナライザーに付いていた岩が消え、封印が解かれる。そして、ギガファイナライザーは周りの魔王の力を吸収する。さらに、近くにある『ジード』と『スペシウム』、さらに地上にあるリトルスターのボトル、蒼空の家にある『ジーニアスボトル』が蒼空の周りに飛んできた。

 

すると、ジーニアスボトルが他のボトルを吸収、さらにギガファイナライザーまでも吸収して、力を取り戻すだけでなく、ボトルの底の黄色い部分が赤色に変化して、蒼空の手に。

 

 

 

ベ「何が起きた・・・・・・!?」

 

蒼「これは・・・。」

 

 

 

蒼空は全てを理解して、ボトルの上部にあるスイッチを押す。

 

 

 

蒼「さぁ、実験を始めようか?」

 

『ウルティメイト!』『オールイエーイ!』

 

『『アルティメットエボリューション!』』

 

 

 

ドライバーにセットする。

 

 

 

『Yeah!』『Yeah!』『Yeah!』『Yeah!』

 

『Are You Ready?』

 

蒼「・・・・・・変身!!」

 

『完全無欠のボトルヤロー!』『ウルティメイトファイナルジード!』『スゲーイ!』『モノスゲーイ!』

 

 

 

蒼空の足元に巨大なステージが現れ、蒼空の前には黄金のビルドマークが出てきて、蒼空と重なると同時にスーツが出現。そして、ベルトコンベア上を流れる無数のフルボトルがスーツに刺さり、ビルド ジーニアスフォームになる。

さらに、マスクにジードの目と頭部に黄色いひし形が現れて、スーツに黄色いラインが入って、『仮面ライダージード ウルティメイトファイナルフォーム』に変身した。

 

 

 

ベ「その姿は・・・!?」

 

蒼「勝利の法則が、決まった!!」

 

 

 

べリアルがジードめがけて走ってくる。そして、パンチをするが、ジードはその手首を掴む。そして、パンチを繰り出す。べリアルが後ろに下がるとその後ろにジードがいた。

 

 

 

ベ「!? 何!?」

 

蒼「ふっ!」

 

 

 

べリアルは殴り飛ばされるが、途中からその勢いが強くなった。

 

 

 

ベ「くっ!・・・・・・どうなってる!?」

 

蒼「分かってないのか?俺がやったんだよ、高速で移動して、ね。」

 

 

 

高速なんてものではないが、ジードは高速・・・・・・いや、超速で移動して、べリアルを攻撃していた。

 

 

 

ベ「なんだと・・・!?」

 

『ワンサイド!』『Ready Go!』

 

 

 

ジードはドライバーのレバーを1回回し、べリアルに近付きパンチを繰り出す。

 

 

 

蒼「はぁぁ!!」

 

『ウルティメイトアタック!』

 

ベ「ぐわっ!・・・くっ!なんだ!?力が・・・!?」

 

『ワンサイド!』『逆サイド!』

 

 

 

ジーニアスの浄化能力で、べリアルの闇の力を少し浄化したのち、ドライバーを2回回して、キックを決める。

 

 

 

『Ready Go!』『ウルティメイトブレイク!』

 

蒼「はぁぁ・・・、はぁ!」

 

ベ「!? ぐわぁ!」

 

 

 

べリアルは怯むが、ジードはその隙を見逃さなかった。ジーニアスボトル改め、『ジードファイナルボトル』から、ギガファイナライザーを取り出す。その形はギガバトルナイザーと同じ大きさで、先端の赤い部分から2枚の刃が広がっていた。その模様は、ジードの目だった。

 

 

 

蒼「これが、本来の形か・・・・・・。」

 

 

 

ジードはギガファイナライザーの形に納得して、べリアルに挑む。突きや斬るといった攻撃でべリアルを圧倒する。

 

 

 

ベ「なめるな!!」

 

 

 

べリアルは『デスシウム光線』を放とうとする。

 

ジードはジードファイナルボトルから、2本のボトルを精製する。そのボトルをギガファイナライザーの黒い部分に挿す。ちょうど、2本挿せる場所があるからだ。

 

 

 

『ジード!』『エボリューション!』

『目覚めよ!最強の遺伝子!』

 

蒼「これでどうだ!」

 

 

 

そして、赤い方のスライドスイッチを3回操作して、ギガファイナライザー最強の必殺技を放つ。

 

 

 

蒼「クレセントファイナルジード!」

 

 

 

エネルギーの刃がべリアルの光線を切り裂きながら、べリアルに直撃する。

 

 

 

ベ「おのれ・・・!ジード・・・!!」

 

 

 

ジードはギガファイナライザーをジードファイナルボトルにしまい、

 

 

 

蒼「べリアル、これで最後だ!」

 

 

 

ドライバーを4回以上回し、飛び上がる。

 

 

 

『ワンサイド!』『逆サイド!』『『オールサイド!』』

 

『Ready Go!』

 

蒼「はぁ!」

 

ベ「!?・・・ふっ!」

 

 

 

べリアルも飛び上がり、互いに(ライダー)キックを放つ。

 

 

 

ベ「おりゃあああ!!」

 

蒼「はぁああ!!」『『ウルティメイトフィニッシュ!』』

 

 

 

互いのキックがぶつかる。その時、ジード・・・いや、蒼空の脳にとあるビジョンが映る。

 

 

一人の戦士が力を求めて禁断の力に手を出すが、その力は強すぎて戦士の身を蝕み、周りの者はその戦士を追放した。そして、闇の魔神が戦士の中に入り、暗黒の戦士となった。そして、封印されたり、倒されたりしたが、何度も蘇り、その度に強い恨みを育てていった。そして、この世界に復活して、その恨みもさらに大きくなっていた。

 

 

 

蒼(これが、べリアルの過去・・・・・・。)

 

蒼「アンタは、何度も蘇り、深い恨みを抱き続けてきた!でも、もう疲れたんだろ?もう、終わりにしよう?」

 

ベ「!?分かったようなことを言うなーーー!!」

 

蒼「分かったさ!アンタの過去を知ったから!だから!」

 

『ワンサイド!』『逆サイド!』『『オールサイド!』』

 

 

 

ジードはさらにドライバーのレバーを回す。

 

 

 

蒼「俺がアンタの思いを全部背負って生きてやる!!はぁあああーーー!!」『『ウルティメイトフィニッシュ!』』

 

 

 

ジードのキックにさらに力が宿り、べリアルのキックを押し返し、ダメージを与えて、ジードは大地に降りた。

 

 

 

ベ「ぐわっ!・・・くっ!・・・まだ、だ・・・!」

 

 

 

べリアルが再び光線を放つが、

 

 

 

『ワンサイド!』『逆サイド!』『『オールサイド!』』『Ready Go!』

 

蒼「レッキングノヴァーーー!!」

 

 

 

ジードも光線を放つ。その光線は『レッキングバースト』のように放つが、威力は桁違いだ。

 

 

 

ベ「くっ!・・・ジーーードーーーーー!!!」

 

 

 

べリアルに光線が当たり、べリアルは爆発し、消滅した。

 

 

 

蒼「はぁ・・・、はぁ・・・、さよなら、『父さん』・・・・・・。」

 

 

 

ジードが最初で最後、べリアルのことを父さんと言った瞬間であった。

 

そして、蒼空は変身を解き、『その場に倒れた』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上では、中継カメラが壊れたため、状況が理解出来なかったが、べリアルの気配が消えたことを、魔王因子を持つ者全員が理解した。

 

 

 

海「っ!・・・これって・・・・・・。」

 

紫「べリアルの気配が消えた・・・・・・。」

 

 

 

紫音の言葉で、周りのメンバーが喜んでいた。龍哉も、それを感じて香澄たちに伝えると、それを聞いた周りの患者や医者の耳に入り、すぐにこの事実が広がっていった。

 

だが、

 

 

 

海「裂け目が、閉じていく・・・・・・。蒼空・・・・・・。」

 

 

 

いまだに蒼空が戻って来ない。そんな時、海璃の携帯に着信が入る。

 

 

 

海「っ!・・・・・・、蒼空!?」

 

 

 

連絡してきたのは、蒼空だった。

 

 

 

海「蒼空!早く戻って来て!裂け目が!!」

 

蒼『だろうな。だけど、敵さんがいてさ、戻れそうにないや。』

 

海「だったら、こっちに戻って一緒に戦って」

 

蒼『いや、コイツらは相当強そうだから・・・・・・。伝えたいことがある。』

 

海「え・・・?」

 

蒼『店のことだけど、夜華が経費とかの難しいことが出来るから、夜華に任せて、普通に働いてくれればいい。あと、錘さんの家、好きに使ってくれていいよ。』

 

海「分かった。分かったから!早く戻って来て!!」

 

蒼『やり残したことはいっぱいあるけど、言い残したことは・・・・・・、あっそうだ。パンドラボックスのボトルは研究室にあるから、和美や紫音たちと分けて使ってくれ。そして、お前に伝えたいことがあるんだ。』

 

 

 

電波が弱くなってきた。裂け目がもうすぐ閉じるからだ。

 

 

 

蒼『海璃。俺、――――――――――――。』

 

海「!?」

 

 

 

その瞬間、裂け目が閉じて、電話が切れた。海璃は携帯を持つ手を耳から外し、空を見上げていた。

 

その場にいたメンバーは、泣いたり落ち込んだりしていた。

 

 

 

海「嘘つき・・・。敵なんていないくせに・・・・・・。」

 

 

 

海璃の目には、涙が見えていた。

 

 

 

 

 

 

12月24日、この日べリアルが消滅し、世界は愛と平和に満ち溢れたクリスマスイヴを送っていた。だが、この戦いの詳細を知る者は、複雑な心境で、聖夜を過ごした。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

想像できましたか?蒼空が(ある意味)帰らぬ人となることに。蒼空は最後、海璃になんて言ったんでしょうか?

ジード ウルティメイトファイナルフォームですが、基本はビルドジーニアス、そこにジードの目を付けて、頭に『ウルトラマンジード ウルティメイトファイナル』のトサカ(?)を追加して、ボディにはジードの黄色の線を追加した姿です。中々想像しづらいと思います。ごめんなさい。能力は、ジーニアスとウルティメイトファイナルを合わせております。


では、また次回。


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最終話 GEEDが創った明日

海「仮面ライダージードの桐生蒼空は、べリアルとの戦いに勝利したが、次元の狭間から帰ってくることはなかった・・・・・・。」

和「『GEEDream』完!今回から龍兄と香澄さんのラブストーリー『筋肉バカ、香澄と付き合うってよ』が始まります。」

海「始まらないよ!」

和「え!?」

海「何タイトルまで決めてるのよ。それにあの2人もう付き合ってるし。今回最終話なんだから、ちゃんとしてよ!では『GEEDream』最終話、どうぞ!」


~海璃視点~

 

 

べリアルとの戦いから約3ヶ月。もう3月も下旬だよ。色々あったなぁ・・・・・・(トオイメ)。・・・まぁ、バンドごとに何があったか話すね。

 

 

とりあえず、ポピパからかなぁ。一番印象に残ってるのは、有咲がポピパの皆にバレンタインチョコ作ったことかなぁ。まぁ、作った時に色々あったらしいけど・・・・・・。

 

 

 

有「ぅえっくしょい!」

 

 

 

まぁ有咲だから、ツンツンしながら渡したんだろうなぁ・・・・・・。

 

 

 

有「ぅえっくしょい!!」

 

香「有咲、大丈夫?」

 

沙「有咲、風邪?」

 

た「誰か噂してたりして。」

 

 

 

・・・・・・このシーン、カットは・・・無理だよね。そのまま流すか。

 

 

 

 

 

次は、Afterglowかな。あの5人、なんと井ノ島へ行ってきたらしい。一緒に行きたかったよ。蘭がタコのタオルかぶってるとことか、面白そうだし。

 

 

 

蘭「っくしゅん!」

 

モ「蘭~、風邪~?」

 

蘭「・・・・・・分かんない。」

 

 

 

これ・・・噂すると反応するの?でも、紹介しないとさ。

 

 

 

 

 

パスパレなんて色んな所でリリースイベントやって、イヴが『天下を取る』とか言ったらしい。公の場でよく言えるよね・・・・・・。まぁ、彩さんはいつも通りみたいだったらしいけど。

 

 

 

彩「いらっしゃいませー!」

 

 

 

・・・・・・くしゃみしてない。普通にバイトしてるし。ま、丸山だからOKか。

 

 

 

 

 

えっと・・・、順番的に行くと、Roseliaか。まずは友希那さんがキャラを崩しまくって100点中-7点を取って『ラッキーセブンやでー!』って叫んだらしい。・・・・・・真面目に話します。だからシメようとしないで!

 

何かあったっけ・・・・・・?あっそうだ!Afterglowと対バンしたって言ってた。あのギャルが。←Hit!

もう、殴らないでよ・・・・・・。でも、結構盛り上がったらしいよ。

 

 

・・・・・・やっぱり友希那さん言っとく?『ラッキーセブンやでー!』って。・・・・・・ごめんなさい。シメないで!!

 

 

 

 

 

いや~、痛かった。←ボコボコでボロボロです。

 

さて、ハロハピはなんと、あの美咲が親とケンカしたらしい。今ではその問題は解決してるけど。

でも、ハロハピの件はハチャメチャで、タイミング的に仕事とかあるから上手く関われてないんだよね。考えるのがメンドクサイ訳じゃないよ!

 

 

 

 

 

あとは、氷川姉妹が天体観測したり、あの、あの有咲が!蘭とひまりと仲良くなったり!!あの有咲がだよ!!

 

 

 

有「うるせーーー!!」

 

香「有咲!どうしたの!?」

 

沙「だ、大丈夫?」

 

り「有咲ちゃん、落ち着いて・・・!」

 

た「病んでる・・・・・・。」

 

 

 

と、色々あった。他にもあるけど、面倒だから『ばんどり!がーるずばんどぱーてぃー!』(く○○る風)の冬シーズン辺りのイベントを見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、仮面ライダー勢だけど・・・・・・。

 

万丈は花咲川で香澄とイチャイチャ・・・・・・ではなく、学生を送っている。私も通ってるけど。万丈の頭だと進級が難しいのだが、なんとか進級できるらしい。

 

 

 

カズミンは羽丘であこと一緒に羽丘の高校に進学することが決まった。AfterglowやRoseliaが勉強を見ていた。2人仲良く同じ高校に行けることを喜んでいた。

 

 

 

紫音は・・・・・・なんでか羽丘にいるんだよね。パスパレの日菜と同じクラスで。理由を聞いたら『なんか事務所から日菜の護衛・・・・・・と暴走を止めてくれって言われた。』と。マネージャーの仕事かなぁ?特に『暴走』の部分は・・・・・・。

 

 

 

夜華は、私が学校に行ってる間、店をお願いしている。営業のややこしいことも任せている。蒼空がいた時からやっていたらしい。

 

 

 

 

と、私以外はこんな感じ。私は花咲川で普通に勉強して、学校が終わればnascitaで働いている。今でも怪物騒ぎはたまに起きている。その度に、私たちが戦いに行ってる。

 

でも、私もだけど皆、たまに上の空な時がある。全員、蒼空のことだった。約1名はほぼ毎日店に来ては楽器部屋に行って歌っている。そして、今日も。

 

 

 

海「また来て・・・・・・。何歌ってるんですか?友希那さん?」

 

友「ん?海璃・・・。これよ。」

 

海「・・・・・・『キミの記憶』・・・。」

 

友「えぇ。誰かさんに向けて、ね?」

 

海「っ! ・・・・・・。」

 

友「・・・あっ、ごめんなさい・・・・・・。」

 

海「・・・ううん、一緒に歌っていい?あと、私ギター引くから、セッションって形で。」

 

 

 

と、こんな感じで日々を過ごしていた。でも、この生活はここまで。来年度からは、前を向いて愛と平和な未来に向かって進んでいく。皆でそう決めたんだ。蒼空の思いをしっかり受け継いで。

 

それに、蒼空にあんなことを言われたら、蒼空のこと、忘れることが出来ないんだよね・・・・・・。

 

 

 

(蒼『海璃。俺、・・・・・・俺もお前のことが好きだ。愛してるよ。そして、俺のことを愛してくれて、ありがとう。』)

 

 

 

ふっ、あのタイミングで『好き』なんて言う人、忘れることなんて出来ないでしょ?だから、ね・・・・・・。

 

 

 

 

~海璃視点 END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街を見渡せる高台に、黒いコートを身に纏う人物が一人、

 

?「・・・・・・あれから十年か・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、記憶を失った少年が『愛と平和を胸に生きていける世界』を創りながら、自分の運命に抗い、戦っていく物語である。

 

 

 

 

GEEDream ~Be the one~ fin.




ここまで・・・・・・、いや、これまでこの作品を読んでいただき、ありがとうございます。この作品はここでおしまいです。

正直、小説を書いていて、『楽しい』と思いました。いくら文章力が皆無でも、読んでくれる人がいる、感想を書いてくださる方もいる、そんな方がいることが嬉しくて、さらに良い作品にしていこうとここまで書くことが出来ました。

次回作も考えてます。バンドリメインです。期待は・・・・・・あまりしないでください。駄作かもしれないので。

それから、檮原様、☆10評価ありがとうございます。



では、またいつか。


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