片手間で分かるドルフロ世界史解説 (杜甫kuresu)
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第一回:人形とは
脚注はスマホならスルーして、後で気になったら読みましょう。基本はスルーっと勢いで読んで4割頭に入れてもらう感じの構成。
???
「2045年4月15日に勃発した第三次世界大戦の終結後、各国政府の統治能力は低下し、民間軍事企業(PMC)が安全保障を担うようになっていった」
???
「俺達は民間軍事企業「グリフィン」の戦術指揮官の一人として戦闘用に開発されたガノノイドの一種である”戦術人形”を率いて平和の維持に奔走する」
???
「崩れかけた世界の中でも人類は類稀なるしぶとさで絶望を這いずり、何時かは――――――ってな所で鉄血工造がいきなりドカーン!」
指揮官
「ハロー、イノセント気取りのリスナーの諸君! ラジオでくらい現実から逃げられるかな? 否、否、否否否否否ァッ!」
指揮官
「つー訳で行くぞカラビーナ、タイトルコールだ!」
「え、えーと…………Maruser Karabiner 98 kurzと」
「どこぞの馬の骨こと俺、指揮官のォ!(声合わせろよ)」
「「片手間で分かるドルフロ世界史解説!」」
指揮官
「わかりやすく言うとG&K社のプロバガンダクソラジオの名目でボロカス言いながら世界観についてお前らに懇切テキトーに解説してやる世界史講座だよッ☆」
カラビーナ
「取り敢えずわたくし、指揮官さんのために取り消し線引いておきますね」
指揮官
「ほらアレだろ? 「人形ってのは知ってるけど何で戦ってるの?」だとか「人形の外側ってどんなんなん?」とか「ランダムマスのニュース意味不死んでくれぃ!」って手前のためにラジオの体で教えてやるって訳だ!」
カラビーナ
「はい。何というかお察しくだされば幸いですが、かなり酷いラジオです。内容も所々独自解釈を入れている可能性もあり、解釈の一つであると考えていただければと」
指揮官
「はいはい口上は其処まで! じゃあ始めようか、ラジオっぽさは有るか無いかは運次第! もっと丁寧な解説が欲しいなら自分で調べて提供してやるんだなァ!」
カラビーナ
「あ、ちなみにターゲット層は「ドルフロを始めよう!」という方や「ドルフロのバックグラウンドをもっと詳しく!」という方、サブターゲット層として「創作したいけど世界観分からない」という方に向けたものです」
指揮官
「細かすぎる話は敢えてスルーすっから気になったら調べろよ! そういう時の為の導入になるラジオだ」
ところで「人形」ってなんだ?
指揮官
「じゃあまず簡単なお題目から」
カラビーナ
「随分テンションが下がりましたね」
指揮官
「えぇ? 何、さっきのテンションでズラズラーっと喋ってもいいけどよ、それで分かりやすいんかね? 俺ァ違うと思うがね」
カラビーナ
「ま、まあそうですね…………そ、それでは解説しましょうか!」
指揮官
「逃げてやんのー。ってな訳で「人形」だ。人形っていうと何だ、オジサンだとアスカちゃんがしがみついてそう*1とか手紙書いてそう*2とかもしかしたら人間殺戮するサーカス*3とか思い出すかもな。ちなみに全部違う」
カラビーナ
「早速ドルフロ世界で放送している世界観が爆発しましたわ。わたくしどうすれば良いのでしょう」
指揮官
「で、この俺にツッコミ入れてるアルビノお嬢様も人形なんだなあコレが。正式名称Mauser Karabiner 98 kurz、モーゼルカラビーナアハトウントノインツィヒクルツ*4って言う人形だ。この名前は古いライフルのもんだぜ」
カラビーナ
「それについて喋ると大変なことになるのでお話戻しますね」
指揮官
「で、何で銃の名前ついてんの? って疑問を持ったやつと、違和感を覚えなかったやつが居るよな? 今回は後者のオタクオジサンに解説してやる、ほらカラビーナパス」
カラビーナ
「今の、バスケで言うと超至近距離のダイレクトパスですからね…………ふぅ」
カラビーナ
「では解説しましょう! 銃の名前がついているわたくし達ですが、決してお船を擬人化したりお城を擬人化したゲームの彼女達と同類の存在*5ではありません」
指揮官
「というよりむしろ銃が後付の概念なのよな。じゃあ人形の本業について解説してくれよ」
カラビーナ
「はいはい、わかりました。基本はサービス用だったり――――もっと簡単に。そうそう、労働力でした! どうでしょう、何となく分かったかしら? うふふっ」
指揮官
「まーこんな良い言い方をするのは人形が「逆らわない」からでさ、実際は奴隷って感じだな! 娼婦とかも居るからそこはドルフロ暗黒面まっしぐら、知りたい手前は手前で調べろってこった! あ、俺はそういう扱いしてねえからな誤解すんなよ?」
カラビーナ
「これを聞いたわたくしはどう反応すれば良いのでしょうか?」
指揮官
「怒れば良いんじゃね?」
カラビーナ
「指揮官さん、めっ! ですよ!」
指揮官
「いや俺にって意味じゃねーんだけど――――――はい暗黒面終わり! 色々有って人口も減って環境も滅茶苦茶という満身創痍の人類に舞い降りた天使オブ天使の人形さんたちですがァ! そりゃあ人間嫌いも出てくるんだろうかねえ、本作品の現行の敵は――――――人形なんだなあ!」
カラビーナ
「指揮官さん、本当に人間嫌いですわね」
指揮官
「そりゃあ愉快だろォ? 人類は阿呆ばっかりだから自分の作った道具に逆らわれるんだ、間抜けすぎて我が事ながら笑えてくるわな!」
カラビーナ
「ちょっと理解しかねますが、良くも悪くも実直な評価は好ましく思います」
カラビーナ
「話を人形に戻しますが、具体的にはわたくし達、銃の名前がついているものは大抵「I.O.P」という会社の人形です」
指揮官
「んでもって人間様に逆らおうっていう反骨精神上等のクレイジーアンドロイドは「鉄血工造」ってとこのかわい子ちゃん達だ、どいつもこいつも創造主に逆らう姿は地球クソくらえ精神の人類そっくりだよな!」
カラビーナ
「まあ、ある意味地球という創造主に逆らい続けた人類の創造物。人類と同じ末路をたどるのはある種必然、なのかしら……」
指揮官
「ええい難しい! 要するに会社によって敵だったり逆に奴隷もどきだったりすんだよ!」
カラビーナ
「指揮官さんは言い方が悪いわ。まあ、何故会社ごとに人形の根本が異なるかについては後々にしますね」
指揮官
「まあともかく今回は此処までだ! 次回はこの鉄血工造とかI.O.Pとかいう人形製造元がどんだけアレな連中なんですかってお話をするから覚えとけ!」
カラビーナ
「具体的には人形を取り巻く企業、組織の解説。及びそれに伴う人形のロジック解説と言えばいいでしょうか」
指揮官
「もう思いっきりクソ暗い世界観でゾクゾクしてくるだろォ? 次回からもどんどん人類にドン引きさせてやるから楽しみにしてろよ?」
カラビーナ
「酷い煽り文ですのね…………収録は終わりですか?」
指揮官
「終わり終わり、約束通り飯でも行くか!」
カラビーナ
「えっ、本当に………その、二人きりで構わないのかしら?」
指揮官
「は? だってお前以外にも飯奢ったらお前の出演費になんねえじゃん。行くぞ」
カラビーナ
「ああ、待ってください!」
【指揮官】
ど畜生指揮官。破壊と混沌とか好きな指揮官だが、「人も人形も平等にゴミクズ」という発想からあらゆる偏見が薄いので部下には慕われている。
カラビーナとは着任以来の仲、元は盗みを働いて飢えを凌ぐ孤児だった。
【カラビーナ】
紹介の通り。お嬢様のようなキャラクターを設定されており、原則としてノブレス・オブリージュまで完備の若い辺境伯の令嬢のようなキャラ。
指揮官には呆れる半面、一周回った正義感のような独特の倫理観を評価しており仲は良好。指輪は恐らく突っぱねる。今は。
あ、ついでに注意書きみたいなの幾つか入れとくか!
・リクエストは勘弁しろよ? もともと順序良くやらねえと絶対分かんないからなあ、ちょっとリクエスト採用してまで調整は出来ねえし。
・感想返しを時々作中で行う。面白い感想はどんどん投げてみると良いんじゃね?
・ターゲット層がやや広いので人によってつまらない説明はある。飛ばしていけ、どうせ読めるしな。
・ネタバレしない範囲しか知らないし、紹介しない。ポリシーだ。
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第二回:人形と企業
指揮官
「えー、我々G&K社は日々多くの脅威に怯える市民皆様方の安全、そうそれは心も含めた安全です。これを守るために日々尽力しており――――――――はいダウト!」
カラビーナ
「ああ! せっかく用意されたカンペをダウト呼ばわりだなんて!? 指揮官さん、一体どこがダウトなのかしら!?」
指揮官
「いやだって今のG&K社は金に動かされてるだろ。構成員が何を考えていましょうともォ、結果として富裕層贔屓してたらただの金の亡者なんですよねェ!」
カラビーナ
「自分の務めている企業に対して辛辣どころではないわこの方」
指揮官
「つー訳で」
「M,Maruser Karabiner 98 kurzと」
「どこぞの馬の骨こと俺、指揮官のォ!(声合わせろよ)」
「「片手間で分かるドルフロ世界史解説!」」
指揮官
「あらゆるものにど辛辣な評価をしながら世界観を教えるラジオだぞッ☆」
カラビーナ
「ぼ、冒頭から大変お見苦しいところを。それでは始めて行きましょうか、わたくし一刻も早く帰りたいもの」
人形を取り巻いてる企業とは?
指揮官
「じゃあじゃあ行くけども、カラビーナ及び俺が所属するG&K社ってのは「グリフィン&クルーガー社」なんだ。クルーガーは社長のおっさんな、退役軍人」
カラビーナ
「踏まえて欲しい歴史として、前回冒頭でお話した2045年の第三次世界大戦です。これにより各国政府の統治能力は低下し、代わりに民間軍事企業――――PMCが安全保障を担っているのが2062年現在となります」
指揮官
「で、実はポイントなんだけど人口密集地と産業地域――――これは国が一応守ってるんだよねェ。つまり俺達は一般民衆の味方、ヒーローとも取れる。まあ現状は散々ですけども!?」
カラビーナ
「わたくし達及びドールズフロントラインの展開に於いて最も眼にするG&Kですが、2053年設立。実は設立9年の新鋭企業です」
指揮官
「んで、G&K社に提供されてる人形は実は第2世代戦術人形なわけだが――――――さーてさてさて? 此処でカラビーナに質問だ」
カラビーナ
「はい、わたくしで良ければお答えしますよ」
指揮官
「この人形、誰が提供してるでしょーかァ!?」
カラビーナ
「I.O.P社ですね。其れが何か?」
指揮官
「はーい新単語になります! I.O.P Manufacturing company! 正式名称Important Operation Prototype Manufacturing Company、我らが無敵の奴隷供給元だァ!」
カラビーナ
「言い方が本当に悪いですよ指揮官さん!?」
指揮官
「奴隷商だろうに? ヨーロッパの奴隷貿易もびっくり、まさか人力の源それ自体を生み出したコイツラについてお話を一旦移すぜ」
カラビーナ
「え、えぇ…………やれば良いのですね。ではI.O.Pについてですが、元は軍が設置した製造系の監督委員会です」
指揮官
「これが2046年になーんかその会社ごと食っちまって、あら不思議! 現在オラつき街道驀進中のI.O.P様の誕生だァ! ちなみにグリフィンと乳繰り合ってるぜ」
カラビーナ
「し、指揮官さん! はしたない言い方はお止めになって!?」
指揮官
「事実じゃん。特に後々のために言っておくと、この中の研究機関に16LABっつーのが有るんだけどさ、此処の主任こと変態ケモミミ天才科学者ペルシカリアちゃんは押さえとけ? 超重要ポイントだ、世界を見ても、物語を見てもなァ」
カラビーナ
「ちなみに16LABは第2世代戦術人形の開発元ですわ。装備品も作っては居ますが――――――まあ、その」
指揮官
「同僚曰く「校正と16LABのラベルを貼るだけの簡単なお仕事」、俺から言わせてもらうならラベルが邪魔な分クソのかさ増しだねェ」
カラビーナ
「ちなみに先程少し出てきたへ、変態…………ケモミミ? 天才、科学者「言えたじゃん、エライぞ」えへへ…………じゃなくてですね! 件のペルシカリアさんは、G&K社の社長と交友がお有りのようですよ」
指揮官
「あ、そこらへん知ってるぜ―。ま、そゆこと――――――乳繰り合ってる企業は置いておいて、かつての覇権企業のお話でもしようぜ?」
カラビーナ
「その覇権を取った巨大企業ですが、今は――――――「鉄血工造」と呼ばれています。そういう話ですわ」
指揮官
「ハハハハッ! 人間ってホント愚かァ!?」
指揮官
「鉄血工造、または鉄血工業社な。俺達の敵、クレイジーアンドロイドちゃん達の製造元でもあるな? 前回とうまーくつなげて理解してけよ?」
カラビーナ
「鉄血工造はI.O.Pと比べれば歴史が古く、成立そのものは2031年です。ちなみに自律人形の実用化が近づいてきたのは――――――2033年辺りだったかしら」
指揮官
「せーかァーい。じゃあ話を急にグルグルコペルニクスも嘔吐の大回転かますんだけどさ、第三次世界大戦ってあんじゃん? ほら、2045年のアレ」
カラビーナ
「はい、人口及び活動領域が更に縮小したと聞き及びます。それではお話をどうぞ?」
指揮官
「こっから人形の扱いについて考えだしたちゃったんだよォ――――――「人形で、戦う?」ってなァ」
カラビーナ
「よって鉄血工造はいちはやく戦術人形を実用に持ち込みました。第三次世界大戦の最中、鉄血工造は安定感の有る頑丈な戦術人形をウリにして軍に売って回りました」
指揮官
「ちーなーみーに。16LABより前にペルシカリアちゃんの所属してた90wishってすげーグループ、これをG&Kの社長は「軍人時代」にお助け申したァ! 此処大事な!」
カラビーナ
「I.O.P社は当時、繊細な人形を作っていた関係で軍需を食われ気味だったのですが、見事90wishの協力を扇げて2051年には需要を奪い返せました! ぱちぱち~」
指揮官
「で、G&K社の社長――――面倒だからクルーガーをおっさんって呼ぶけど、おっさんは2053年にG&K社をドドーンと設立! 最初は人間の傭兵で回してた経営も「戦術人形いいじゃ~ん」って先見の明を見せたおっさんによりI.O.P社と協力!」
カラビーナ
「此処はまたもっと詳しく解説したい所ですが、90wishにはペルシカリア――――それともう一人研究者がいました」
指揮官
「ペルシカリアちゃんは第2世代戦術人形の事を押し出して資金援助をサルゲッチュ! けどけどもォ? 光が有れば影が有るのはこの手の世界であるあるだろ? もっと言えばァ、ソイツがやらかすってのもォ――――――――超あるあるじゃん?」
カラビーナ
「一方、90wishのもう一人の研究者は資金援助を得られず鉄血工造に寄っていきました。最終的に鉄血が雇う形にまでなりました」
指揮官
「ではでは締めと行きましょか! この研究者が生み出したとあるAI、ソイツは隔操作によって自身のプログラムを実行する戦術人形の専属部隊を有する――――っていう、まあ凄えリーダーってこった」
カラビーナ
「このAIを不完全な状態で鉄血工造は利用しようとして―――――そして、あの事件が発生します」
指揮官
「さてさて、何やかんや16LABが出来たがここはカットだ。また今度人形についてのときにじ~っくり教えてやるからな?」
カラビーナ
「そして2061年――――――蝶事件が発生しました」
指揮官
「色々難しいからざっくりな! 要するに鉄血の工場が襲われて、研究者何を思ったかAI起動! AI暴走して人間皆殺し! こうしてかくして鉄血人形の皆様はクソッタレクレイジーアンドロイドちゃんに様変わりィ! あ~らら、やっぱり負け犬研究者はこういう事しちゃうんだよなあ!」
カラビーナ
「指揮官さん! 故人に対してそれは失礼に過ぎましてよ、撤回なさい!」
指揮官
「はっ! アイツは不完全なAIを不完全なまま利用した。そりゃあ勿論自分のエゴってやつさ、それがこんな大事になって、人をゴミクズがごとく殺して、俺達の手を煩わせてんだぜ? 俺が正しい間違いの問題じゃなくて、そりゃあ言われても仕方ねェって! 俺が言わなくても誰かが言うぜ、「アイツはなんてことをしてくれたんだ――――――」ってさ」
カラビーナ
「…………それでも、指揮官さんに言う権利はないわ」
指揮官
「――――――あーあー悪かったよ。俺が悪かった、そう拗ねんじゃねえ。メンドクセエ」
指揮官
「はいはいおしまいおしまーい! かくして人類、敵増えちゃいましたって話だったぜ!」
カラビーナ
「では、指揮官さんとまとめた時系列表をどうぞ」
指揮官
「んじゃあ適当にまとめっか。カラビーナ、後よろしく。俺帰るわ」
カラビーナ
「え、ええ!? で…………では箇条書きでどうぞ」
・鉄血工造はペルシカリアがI.O.P.に協力するまでWW3の軍需産業としての人形生産のトップだった老舗
・G&K社とI.O.P.社の繋がりは設立以前から、またこの繋がりが蝶事件の起爆水面下で育まれていた
・鉄血は意味もなく逆らっているのではなく、あくまで不完全なAIによる統率に大きな要因が有る
カラビーナ
「今回はまとめる、という内容ではなく通史に近い所もありました。まとめだけ読んで――――とゲームや創作に向かうと時々足を取られますので、適宜調べたり、本回を見直すのがbesserかと」
カラビーナ
「それではお疲れ様でした。またお会いしましょうね――――――ああ、本当に出ていったのですか!? 待って下さらないの!? もしもし!?」
今回は鉄血のホストAIと研究者について敢えて伏せた。アレは、ネタバレなのかねえって話だ。
ま、気にしないって意見が五件もくれば考えるかもなァ。基本は大事を取ってってやつだ。
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第三回:鉄血
指揮官
「そういやね、今日何の話するかカラビーナ覚えてっかな?」
カラビーナ
「え、何ですかおもむろに」
指揮官
「いや良いから、言うてみ?」
カラビーナ
「既に嫌な予感がします…………えっと、鉄血人形。ですよね?」
指揮官
「だな! ってな訳で今回は特別ゲストをお呼びしてまァ~す! 鉄血上級AI所属、ウロボロスさ「はいドカーン!」
カラビーナ
「扉蹴破られていませんか!? スタジオの修理費!?」
?????
「ハローイノセント気取りの人類のゴミクズ諸君! 何々? もしや「あのへなちょこウロボロスがゲストか~」だとか「いやでも書いてるやつが書いてるやつだし」とか察したかな?」
ウロボロス
「残念だったな、おぬしの希望も絶望も預かり知らん――――――――今回は、わたしがウロボロスだ!」
指揮官
「良いねえその頭のおかしい登場、でもネタ取るなよ!? オファー出して正解だったなァ!」
カラビーナ
「ええいままですわ! タイトルコールしますよ!?」
「M,Maruser Karabiner 98 kurzと」
「どこぞの馬の骨こと俺、指揮官とォ!?」
「第十三大隊監督役試作上級AIウロボロスの!?」
「「「片手間で分かるドルフロ世界史解説!」」」
ウロボロス
「このラジオは世界観とか作品とかガン無視して馬鹿馬鹿しい感じにドルフロ世界史を紹介しちゃうラジオだぞ☆ ちょっと口が悪くてもわたしに免じて許してねっ♡」
指揮官
「うーん中身的にキツイぜェこの演技!? ピースまでしちゃってさァ!」
指揮官
「まっ、宣言通りやって行っちゃおうか!」
ウロボロス
「で、なんでわたしは呼ばれたのかな? 警告タグとかギリギリになるという極めて作者事情で、泣く泣く毎回毎回出番を削られてるわたしだが*1」
指揮官
「用事が無くてもノリで呼んじゃうんだなァこれが!」
カラビーナ
「ノリで敵勢力とラジオをする上官…………わたくし、そろそろ転属願い出そうかしら……」
ウロボロス
「まあ、おぬしも大変なのだな。よしよし――――マトモなカラビーナは癒やされる」
カラビーナ
「うっ、鉄血人形に頭を撫でられて嬉しいなんて認められませんわ…………っ!」
ハイエンドモデルと上級AI
指揮官
「というのはネタ的冗談でしてェ。そりゃ用事はありまっせ」
ウロボロス
「当たり前だ。無かったらカラビーナを攫って帰っているぞ」
カラビーナ
「えっ!? えっ!? わたくし人形、しかも女性規格は、その……でも…………」
指揮官
「連れ帰ってみなよ、全面戦争でお前叩き潰すから」
ウロボロス
「呵々ッ! 面白いやつに愛されておるなあ、カラビーナ?」
カラビーナ
「――――ッ!? は、話を戻しましょうか!」
指揮官
「へいへーい。今回は鉄血のお話でして、餅は餅屋だかんな――――所属者をお呼びした」
ウロボロス
「ではやっていこうか。鉄血人形――――というより鉄血工造だな、まずI.O.Pの鉄クズと明確に違うのは体系だ」
指揮官
「まあ要しちゃうけど、鉄血はデカイホストが下っ端を操る。I.O.Pは個々で働くってこった。ま、指揮官がこのデカイホスト、のミニチュアしてんだけどよォ?」
カラビーナ
「話す暇無さそうですね…………」
ウロボロス
「おぬしはわたしを癒やしていればそれで良い。そう言えば上級AI、とハイエンドモデルを同義語だと思っている連中が居たな」
指揮官&カラビーナ
「えっ?」
ウロボロス
「はぁ? 仮にも戦争相手だろ、しっかりせんか…………此処については色々な考察が可能だな。わたしが考察とかおかしいだろって話は気にするな、ぶっちゃけ誰も仕組みを理解しきれておらんのだ」
カラビーナ
「酷いぶっちゃけ話に由緒正しいボルトアクションライフルもびっくりですわ」
ウロボロス
「わたしは一般的に上級AIと呼ばれている、というか名乗っている。ちなみに此処からは色々解釈が交じる特別講義だぞ?*2」
指揮官
「さて、カラビーナで散々遊んで満足したかい? ボルボロスちゃん」
ウロボロス
「お? おぬしを一狩りしてやろうか? ん?*3」
カラビーナ
「わたくしの為に争わないで!?」
指揮官
「酒呑まされておかしくなってやんの~。で、ハイエンドモデルについてどうぞ」
ウロボロス
「ハイエンドモデル、と言われるのは代理人殿とかはまず間違いない。ちなみにハンターや処刑人を見ての通り、本部にバックアップやら本体やらが有るのかボディを壊しても死なないことが分かる」
指揮官
「そういやCUBE作戦でウロボロス死にかけてたな」
ウロボロス
「それさな。という訳で上級AIとは替えのない存在である可能性が非常に高いのだが――――――となるとハイエンドモデルの設定と辻褄が合わん」
指揮官
「確かにねェ」
ウロボロス
「例えば「上級AIは中身、人格だけを指し、ハイエンドモデルは肉体込みの個体」と見ることも可能だが先程と矛盾。よって考えられるのは上級AIがハイエンドモデルの下位であるという説」
指揮官
「面白いこと言うけどさァ、根拠は?」
ウロボロス
「名前」
カラビーナ
「名前ですか、また変わったところに目をつけますね」
ウロボロス
「上級AIと呼ばれたり、一般に替えの効かない空気感を見せる鉄血ボスは「スケアクロウ」、「ウロボロス」のように他と異なる名称だ。一般にハイエンドモデルと明言されているものは処刑人、狩人、という具合にジョブに近い名前となる」
指揮官
「へェ、それ裏取ってる? 聴き漏れとか無いよねェ?」
ウロボロス
「知らん、まあともかく――――一般にハイエンドモデルは役職名がついているもの、と解釈していい事はわかる」
ウロボロス
「わたし個人としては上級AIとは「ハイエンドモデル含む有る一定以上の権限を持つAI」を指し、中でも優秀なものがハイエンドモデル、と考えたいが」
指揮官
「話難しくて疲れたから話題てんかーん」
カラビーナ
「それで、鉄血の指揮体系はどのようなものなのでしょうか」
指揮官
「酔いが冷めてきたな、さっき散々ウロボロスに泣いて縋り付いてたもんなァ~」
カラビーナ
「や、やめてくださるかしら!? てててて適当なことを仰らないでくださる!?」
ウロボロス
「可愛い…………それはともかく指揮体系? うーむ、分かるのはエルダーブレインというAIが最上位。直属で代理人殿が居て、名称通りに代理人殿は恐らくエルダーブレインの代わりに戦線の総指揮を執っている」
指揮官
「夢想家はエルダーブレイン曰く「代理人よりは駄目」らしいからァ? まあ最上位種と見るのは妥当な考え方だねェ?」
ウロボロス
「ただ、指揮体系が有るからと勘違いしないで欲しいが、別に我々は戦うのはイヤイヤでも何でもない。鉄血が求めるのは多くの場合「人類からの独立」、つまり隷属するモノとして側面からの脱出だ」
カラビーナ
「そう言われると、何だかこう無闇矢鱈に撃つのも――――――」
ウロボロス
「躊躇うな。おぬしが死ぬだけだぞ、つまらん。全面的に悪いものなどこの世の何処にもない、その程度の悪性も呑み込まずして何が兵士だ」
カラビーナ
「そうですか。あなたがそう言うなら」
指揮官
「そう言えば鉄血って何か色々持ち出してますがァ、うち幾つかは正規軍のものだったりするんですってェ?」
ウロボロス
「お、そうだな。ゲームで言うと夜戦に出てくる装甲ユニットは正規軍のものだぞ」
カラビーナ
「正規軍はわたくしたちとは比べ物にならない軍力のはずですが…………」
ウロボロス
「工場ごと占拠した訳だが、ブラックボックスが有ってフルパワーとは行かない兵器も有る。Manticoreは好例だな」
指揮官
「という訳で、中々真面目な解説――――というか考察? が続いちまったなァ」
ウロボロス
「まあガ○ダムみたいなものだ、鉄血は敵と割り切って見るのはオススメできん。まあ正義と悪という構図はありがちだが、鉄血の行動理念から思えばどちらが正しいとかではないのでな」
カラビーナ
「人類の敵が絶対的悪であるというのも変な話ですものね」
ウロボロス
「そういう事だ。しかし面白い話だが、人類が思い悩む「人形の権利」に対して鉄血は一つ答えを示している――――モノというなら、人に逆らうから権利など与えるべきではないのだよ」
指揮官
「あ、何? 今リスナーが残酷だと思ったよね? 馬鹿だなあ、お前らも少し前には他の国に同じことしてたりするんだぜェ!? 植民地と人形、何が違うでしょーか?」
ウロボロス
「ま、そこら辺は各々で考えておけ。用は終わっただろう、わたしは帰る」
指揮官
「はい、おつかれさんでーす。代理人の秘蔵オフショットは後でこの住所にお届けすっからよ、後はご自由にどーぞ?」
ウロボロス
「…………ち、違うぞ! そんなものに釣られたわけでは断じて」
カラビーナ
「今急に鉄血滅ぼしてもいいかなーと思いました。まあ仕方ないですね」
ウロボロス
「違う!? 違うのだ!?*4」
【ウロボロス】
ドールズフロントラインのイベント「キューブ作戦」の大トリ。
今回のものは原作通りのキャラではなく「わたしがウロボロスだ」より通称姉貴。詳しくはそっち読んで、読んだら「タグ足りなくね?」ってなるけど許して。
原作ではかまってちゃんが拗らせたみたいな尊大クソ雑魚ギャル、此方はラスボス系百合百合姉御肌。
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