ガンダムオンライン上級大将が行く。インフィニット・ストラトス! (くにおか)
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プロローグ

ガンオンでナイチン金図当てて使ってたら書きたくなっただけの蛇足作品!

エクバ2コラボのナビゲーターも取って、モチベーションも上がる上がる!!

セシア可愛いよ!みんなもガンオンとエクバやろうぜ!

フレンド)「おい、何お前はこんなクソげーを推してんだ?」

わい)「え!?面白くないの!?」

フレ)「だったら懲役20分とか言われないわボケェ!!」


「んあ!?」

 

「うわ!びっくりしたぁ~」

 

二人は何もない白い空間で目が覚めた。

 

「あれ?俺たちって・・・」

 

「死んだ・・・はずだよな・・・」

 

そう、この男二人は交通事故に遭ったのだ。幼い子供を庇って。

 

「そうです。死んでしまったのです。」

 

「「!?」」

 

突然上から女性が降ってきたというより降りてきた。

 

「あ、あんたは・・・?」

 

「あ、申し遅れました。わたくしはあなた達の言うところの神様です」

 

「か、神様って・・・女性だからアテナとかアプロディーテとかそう言った類の?」

 

「正確には名前はありませんがあなた方が呼びやすい名前でいいですよ」

 

「では、アテナさんで」

 

「了解いたしました」

 

女神(命名アテナ)はこの状態を説明した。

 

「そうですか、俺たちはいわゆるイレギュラーってやつですか・・・」

 

「はい・・・まさかあなた達2人が動くとは思っていなかったので・・・」

 

「動かなかったらどうなっていたのですか?」

 

「その場合はお二人とも社会に出て社長として大成して美人の人と結婚してそれはそれは幸せになるはずだったのです・・・」

 

「だけど、こうなってしまったと?」

 

「はい・・・。人間は侮れない者と思っていたのですが、ここまで運命を捻じ曲げた方は初めてです」

 

「まぁ、それが人間だし致し方なしですね」

 

「そう言った可能性を持つのが人間ですし」

 

「前向きなんですね・・・」

 

「そうさ!俺たちは前向きなのが取柄!」

 

「何が何でも目標目掛けて突き進む!!」

 

「それが!第777特殊空挺師団隊長の俺と!」

 

「第689特殊作戦部隊隊長の俺の!!」

 

「「モットーである!!」」

 

「「俺たちを誰だと思ってやがる!!!」」

 

2人のいつものアニメネタは置いといて今後の話を始めるアテナ

 

「私としては別世界への転生をお勧めします」

 

「お、イレギュラーのテンプレ異世界転生!」

 

「ということは・・・?」

 

「はい、何かしらの能力や特典はある程度付けますよ」

 

「「よっしゃああああああああ!!!」」

 

「とりあえず転生先はどうしますか?」

 

転生先を決めることに

 

「とりあえず・・・ガンダムには乗りたい」

 

「けどガンダムの世界だと恐らく戦争であっという間におじゃんだよ?」

 

「いや、チート能力あるから生き残れるだろうけどな・・・」

 

「人、たくさん殺さなきゃいけなくなるからね・・・」

 

「でもガンダムは乗りたいし・・・」

 

「あ!一件だけあるぞ!!」

 

「どこだ!?」

 

「インフィニット・ストラトスって言うんだけど・・・」

 

「あー、あのダメバナージのやつか・・・」

 

「そそ、安全でなおかつガンダムを操りやすいのはここだけだよ」

 

「それしかないかー」

 

「あ、アテナさん。転生先はインフィニット・ストラトスで決まりました」

 

「はい、承りました。特典はどうされますか?」

 

「それは俺から言うわ。どうせ同じだろうし」

 

「了解、じゃあ頼むわ」

 

「任された。じゃあ、俺たち2人をガンダムの世界のニュータイプにしてくれ」

 

「分かりました」

 

「二つ目は身体能力をスーパーコーディネーターと同等に」

 

「はい、大丈夫です」

 

「3つ目は専用機、俺の機体は1次が素のガンダム、2次移行がνガンダム、最終形態がHi-νガンダム。相方の機体が1次はシャア専用ゲルググ、2次がサザビー、3次がナイチンゲールといった感じにしてくれ。あ、容姿は適当にイケメンで頼む」

 

「了解いたし増した。以上の特典を付与し異世界へ転生することを許可します」

 

アテナは特典をすべて付与し最後に一言言って転生させた。

 

「それでは、楽しい人生を。神すら目をつむらせるほどの光を持ったイレギュラー達よ」

 

眩い光が二人を包み込み、この世界から二人は旅立った。




ガンダムオンライン、私は楽しいと思いますけどね・・・。

読者の中にガンダムオンラインをプレイしている方ぜひご意見をください。

感想待ってます・・・。


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オリ主設定

オリ主設定!

機体説明は作中で進むたびにするからやらないよ!!


オリ主1

名前 芹澤 正樹

 

ヒロイン セシリア&シャルロット&楯無

 

{前世のデータ}

 

家から一番近い学校に通う普通の高校生であった。

 

アニメは上から順にガンダムシリーズ全般、コードギアス、グレンラガンという感じ

 

に好きである。

 

厨二病患者の後遺症でよく感傷に浸っている。

 

旅行が好きでよく旅行雑誌を見て居る。行きたい場所は山ほど

 

恋人に対しては緩いが束縛癖がある。所謂軽度のヤンデレさんである。

 

小まめな連絡や浮気をしない限りは重症化しない。

 

重症化した場合は相手を殺す可能性もあり。浮気なら速攻で殺人のほうへ思考が行く。

 

別れたいと願い出た場合はこの限りではない。執着心は薄い模様。

 

美術センスは上から音楽EX・絵画などの絵A・造形Sといったところ。

 

ジャズからJ-POP、アニソンまでなんでも御座れで楽器のほうもピアノからシンセサイザー

 

までなんでも取り扱い可能といった感じである。当然転生先でもこれは引き継がれている

 

{ガンオンのデータ}

 

階級は常時大将である。(両軍とも)

 

バイトはしていたのでバイト代を突っ込んで環境機体の金設計図を4体そろえていた。

 

もちろん、ランキングは常に1位であった。

 

また連邦データでは第777特殊空挺師団という名の部隊の隊長であった。

 

ジオンのデータはランキングは乗らないものの普通にトッププレイヤーに名を連ねると思われる。

 

ジオンの部隊は第689特殊作戦部隊の副隊長をやっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリ主2

名前 桐谷 大和

 

ヒロイン 鈴&ラウラ&簪

 

{前世のデータ}

 

オリ主1と同じ高校に通っていた。そしてオリ主1とは小学生からの付き合いである。

 

アニメは上から順にガンダム全シリーズ、アイマスシリーズ、ラブライブが好きである。

 

因みに、ラブライブの一番推してたキャラがにこにーだったためロリコン疑惑がかかる。

 

困ってる人放っては置けない性格で結構人助けをする。

 

最大の欠点は放浪癖があるところである。

 

長期休暇になると黙って1週間ぐらい帰らないことはざらであり、最大1か月戻ってこなかったことも。

 

恐らく学校がなければそのまま数年は放浪するかもしれない。

 

が、恋人がいる場合は約3日くらいで寂しくなり帰ってくる。

 

美的センスは絵画やイラストEX・音楽系A・歌Sといった感じでその歌声はプロも顔負けである。

 

またイラスト方面ではアニメの支援絵などをかいてネットで話題の絵師さんであった。

 

これも転生後も引き継がれている。

 

{ガンオンのデータ}

 

大体はオリ主と同じであるがジオンがメインでありジオンランキング1位である。

 

それと同時に第689特殊作戦部隊隊長を務める。

 

連邦では第777特殊空挺師団の副隊長であった。

 

 

 

 

{1と2で共通で言えること}

 

二人とも花粉症が酷く、花粉症の時期は鼻水が止まらないし目がかゆいしでとても困っている。

 

二人とも困っている人は見て見ぬふりはできない性格である。

 

ラノベや小説はよく読む。むしろ常備してある。




やっぱりガンオンは楽しいね!!(大佐まで)

皆も環境機体手に入れて楽しいガンオンライフを!!(嫌味かよ!)


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1話

転生人生スタート!!

でもまだ小学生だからガンオン要素が薄いのは許してくれ!!

学園に入ったら濃くなると思うのでそれで許してくださいなんでもしませんから。


Side 正樹

 

 転生完了して早5年、俺と大和は小学校に入学した。

 

まぁ、赤ん坊の時の描写は許してくれ。ただの赤ちゃんプレイと変わりないから。

 

そんなこんなで大和とは同じクラスなのを確認済みだ。そして今はクラスメイトの名前を聞いて驚いた。

 

「よ、よりにもよってダメなバナージと同じクラスかよ・・・」

 

そう、織斑 一夏と同じクラスであった。

 

 

Side 大和

 

 転生完了から早5年小学1年生になった。

 

赤ん坊のときのは(ry

 

でも正樹と同じクラスでよかったな。離れ離れになると今後の連携の取り方を考えなくちゃいけないしね。

 

「あれ?もしかして・・・一夏君と同じクラス・・・?まじで・・・?」

 

原作主人公に早くも遭遇し驚いた大和であった。

 

 

 

Side 3人称

 

転生組2人は早速遭遇した原作主人公に絡むことにした。

 

「よ!俺は芹澤 正樹ってんだ。よろしくな織斑!」

 

「僕は桐谷 大和。よろしくね織斑君」

 

「俺は織斑 一夏っていうんだ!よろしくね正樹、大和!俺のことは一夏でいいよ!」

 

「わかった一夏!」

 

「じゃあ、よろしくね一夏」

 

早速転生組と原作主人公が徒党を組んだ。

 

「そういえば一夏、何か習い事やってるの?」

 

「あ、それ気になる!!」

 

「ん?俺は近所の篠ノ之道場で剣道をやってるぞ!」

 

「お、剣道か良いね!!俺もやってみたいな!」

 

「武道ってなんかロマンがあるしね。僕もやりたいな~」

 

そんなことを言っていると、

 

「じゃあ、今日の放課後練習あるから一緒に行こうぜ!!」

 

一夏が稽古に誘った。

 

「お、ちょうどいいじゃん!行くか!!」

 

「それじゃあ、お邪魔させてもらうね」

 

「おう!仲間が増えて俺はうれしいぜ!!」

 

 

 

そして放課後、一夏と正樹、大和は篠ノ之道場へと赴いた。

 

「あれ?一夏君、その後ろの子たちは・・・」

 

「あ、柳韻先生!新しく入りたいと言っている友達です!」

 

「そうかそうか、二人ともこの道場に入りたいのかね?」

 

「「はい!」」

 

「わしはここで道場の師範をしている篠ノ之 柳韻じゃ。」

 

「俺は芹澤 正樹って言うんだ!よろしく、柳韻先生!」

 

「僕は桐谷 大和と言います。よろしくお願いします。先生」

 

「うむ、それでは稽古を始めるとしようかの」

 

因みに防具は貸し出しの物を使い稽古をした。

 

このことは親へは事後報告となったが二人の親は初めて自分からやりたいことを申し出たので全力サポートをしてくれることになった。

 

 

 

 

 

 

そしてそれから、早くも半年が過ぎた。

 

「ガトー!俺は忘れない!!お前が忘れても俺は忘れはしない!!」

 

「いつぞやの男か」

 

「俺は、お前と決着をつけるまでお前を追い続ける!!」

 

「フフッそれでも貴様は私の勝ち戦に花を添えるだけだ」

 

「そしてぇ!!私は貴様に話す舌など持たぬといったはずだ!!!!」

 

「それでも・・・それでも僕は連邦の士官だ!!」

 

「それは一人前の男の言う言葉だ!!とどめだ!!」

 

「てやあああああああああああああああああぁ!!」

 

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

どうしてこうなった?

 

「なぁ、なんで正樹と大和が試合してるとセリフが聞こえるんだ?」

 

「私にもわからん」

 

「俺にもわからん」

 

「僕も知らないです」

 

因みに半年の間に箒さんとも仲良くなりました。

 

 

 

 

 

 

さらに1か月たった頃、正樹と大和は誰かに見られているような感覚を覚えた。

 

「なぁ、そこで俺たちを見て居るのは誰だ?」

 

「ここは人がいませんから出てきたらどうですか?」

 

そう言うと後ろから何やらうさ耳のカチューシャを付けた女性が姿を現した。

 

「よく気が付いたね。ばれないようにしてたのに」

 

「いや、あれだけ見られたら嫌でも気が付きます」

 

「それよりも、あなたは誰なんです?」

 

「おいっす~!みんなのアイドル篠ノ之 束だよ~!!」

 

「・・・。名前から察するにモッピーの姉さんか?」

 

「苗字同じだから箒ちゃんのお姉ちゃんなのは間違いないよ」

 

これが上級大将2人組と天災とのファーストコンタクトであった。

 

 

 

 

その後はなぜか2人は天災に気に入られた。

 

「束さ~ん、白騎士はこんな感じのデザインでいいですか~?」

 

「ん~、いいね!!ヤマトくんのデザインを採用!!」

 

「んじゃ、外装は任せてくれ。束の姉さんはプログラムを早めに完成させてくれよ」

 

「了解だよ、まさくん!!」

 

機体のデザインを大和が機体の製造を正樹がプログラム、コア生成を束が担当してISを作る。

 

「ねぇ、束さん。これができれば僕たちは宇宙(ソラ)に行けるんですよね?」

 

「んー?あったりまえだよ!!」

 

「ああ、俺たちはみんなで宇宙(ソラ)へ上がるんだ。ISを使って」

 

前世から二人が思っていたこと。ISを読んでいて思ったのは束を認めてやりたいと思っていた。

 

『インフィニット・ストラトス、この言葉の意味は篠ノ之 束が宇宙(ソラ)へと放った願い』

 

これが二人の共通認識だった。

 

そしてその帰り道、二人はある誓いを立てる。

 

「もし、ISが世界から拒絶されようと、束の姉さんが拒絶されようと、俺たちはずっと束の姉さんを信じて居ようぜ」

 

「ああ、同感さ。インフィニット・ストラトス。無限の成層圏。これをいくら時間を費やしても正しく宇宙(ソラ)へ放てるように」

 

「人類に黄金の時代をってね」

 

「アカン、それは死んでまうやつや」




ガンオン要素少し入れたらなぜかフロム脳の僕も出てきました。

でもISって宇宙開発に正しく使われていれば本当に人類に黄金の時代が訪れる気がしてます

あと、鉄血のオルフェンズってフロムのACを意識しすぎだと思います。

OP2なんて完全に歌詞がACにしか当てはまらなくて困ってます。

視聴した人で意見があったら感想に書いてクレメンス。

あ、もちろん純粋な感想も待ってます!


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2話

あ~、ガンオンのナビゲーターをセシアにしていると癒されるんじゃ~。

これがあれば連敗してもストレスフリーだ~。

エクバ2コラボで1000円分エクバ2をやるともらえるぞ!

皆で近くのゲーセンへD格だ!!


Side 三人称

 

 束さんのISを作り始めて1か月経ったある日、一夏の姉である千冬さんと一夏、箒の3人にISをお披露目することにした。

 

「これが、束さんが作った最高の発明品、インフィニット・ストラトスだよ!!」

 

お披露目した時の各々の感想は。

 

「お前はこんなものを作っていたのか」と千冬さんが

 

「すっげ~!これで宇宙に行けるの!?俺、これで飛んでみたい!!」と一夏が

 

「姉さん、私にも乗れますか・・・?」箒ちゃんは乗りたいみたいだ。

 

この反応に3人は大満足であった。

 

「これで完成じゃなくてもうちょっと改造していくけどね」

 

まだまだデータは物足りない。束さんがテストパイロットをしてデータを正樹と大和が取る

 

といった感じで進めている。

 

だがまだまだ改良点が見つかるので真の完成にはまだ遠い。

 

「それじゃ!束さんがこれを完成させたらみんなで宇宙旅行に出かけよう!!」

 

はたから見れば小さな夢だが束や正樹、大和にとってはそれはそれは大きな夢になった言葉であった。

 

それから数日後、学校である事件が起き原作主人公一夏に待望のヒロインが誕生した。

 

「や~い、男女~!」

 

3人で用事を済ませて帰ろうとしたとき箒ちゃんのクラスから揶揄う声が聞こえた。

 

「二人とも、ちょっと待ってて!」

 

「あ!おい!一夏、待って!!」

 

「な、なにも無しに行くのは!?」

 

止めるが一夏は素早く移動し箒といじめっ子の間に入った。

 

「やめろ!!箒ちゃんをいじめるな!!」

 

「なんだ?お前、止めんじゃねぇよ」

 

「男女の味方するのか?それにお前いつもこいつといるよな」

 

「や~い、夫婦、夫婦」

 

一夏まで揶揄われるが一夏は言い返した。

 

「お前たちみたいな小物といるよりよっぽど楽しいよ」

 

これがいじめっ子をキレさせるきっかけとなった。

 

「あ?俺たちが小物だって?」

 

「舐めた口きいてんじゃねぇ!!」

 

「俺たちに逆らうんじゃねぇ!!」

 

3人一斉に殴りかかるが、ここへ正樹と大和が参戦する。

 

「さて、3VS1の状況ここから勝つにはどうしたらいいか?」

 

「それは、味方の軍勢が到着するまで耐えることだ」

 

「そして、俺たちは来た」

 

「一夏、この喧嘩僕たち二人も参戦させてもらうよ!」

 

3対3の喧嘩が始まるが終息は5分も経たずに訪れる。

 

それもそうだろう、ニュータイプに身体能力はスパコンの転生者2人がいるのだ。

 

2人が速攻落ちたため残りの1人は戦意喪失、逃走した。

 

この事件がきっかけで箒は一夏にほの字となった。

 

因みにこの事件の後、いじめっ子3人の親が学校まで殴りこんできたが大和のボイスレコーダーが決定的な証拠で逆にいじめっ子3人は親からの信用がなくなるということもあった。

 

 

 

 

 

 

「それで?束の姉さん、ここを改良すれば完成でいいんだな?」

 

「ううん、そこは改良しないで。このまま発表するから」

 

「・・・。いいの?僕たち二人と一夏以外女性しか動かせなくなるけど」

 

「いいんだよ。私やちーちゃんは違うけど世の中の他の女の子たちは何にも力が無かったりするから」

 

「まぁ、長らく男尊女卑の時代が続いていたんだ。女尊男卑の時代が来てもおかしくはねぇ」

 

「だけど・・・。」

 

「大丈夫!この子達が世間に出てしばらくは女尊男卑で困るかもしれないけど、しばらくしていっくんやまさくん、やまとくんがISを動かせると分かれば自ずと解決策が出てくると思うから」

 

「肝心なところは人任せですか・・・・」

 

「いいじゃねぇか、束の姉さんが頼ってくれてるんだ。それにISの制作に俺たちも関わってる。多少はそう言った責任を負わなきゃ話にならん」

 

「それもそうだね。じゃあ、束さんその時が来るまでISが起動できるのは女性だけでいいですよ」

 

「うん!やまとくんも納得したね。じゃあ、来月の学会でこの子を発表してくるからね!!」

 

ISが表に出る。これが何を意味するのか、誰にもわからない。

 

「あ、そうそう言い忘れてた。束の姉さん、多分だがISは学会で拒絶されるだろう。だけど俺たちはいいや、一夏や箒、千冬さんを含めてここに来た人たちは束の姉さんを信じてる」

 

「だから、もしひどいことを言われても迷わないで。束さんは束さんの道を歩いて。あの時に言った、みんなで宇宙旅行に行くって言う夢は絶対に叶うって信じてるから」

 

「もし自分が信じられなくなっても束の姉さんを信じる俺たちを信じてほしい」

 

「だから、夢、ちゃんと叶えなきゃね束さん」

 

「うん!このスーパーアイドルである束さんに~!!!まっかせなさ~い!」

 

画してISは学会で発表された。だが予想通り待っていたのは拒絶や否定の言葉だけだった。

 

だが、束は何も悲しくはなかった。なぜならここにいる科学者モドキたちよりも最も科学者らしい二人の同志と自分を信じてくれている親友とその弟と自分の妹何よりこの5人が居たから、束は何も迷いはしなかった。




ついにISが世間に出るとこまでやった。

あ~、ガンオンやってるとストレスががががが・・・

セシアがナビゲーターやってるから発狂はしないけど・・・。

ガンオンはもうオワコンなんじゃ~!!!


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3話

あ~、箒を一夏のヒロインにするんじゃ~。

私の好きなヒロインは鈴だからこっちに力をいれるんじゃ~

ということであっさりと一夏のヒロインを箒にする流れを書きました。

今度金図狙うのはクシャリぺ狙います。

もしよろしければ使ってみた感想をください。


Side 三人称

 

 束が学会でISを発表してから数か月後、転生者2人と一夏、箒は2年生になった。

 

「なぁ、もう一夏は箒と付き合っちゃえばいいじゃんよ~」

 

「な、なにを言ってるんだよ!!」

 

「早く素直に気持ちを伝えようよ~。見てるこっちがヤキモキしちゃって口から砂糖が・・・・・・・。」バタッ

 

「や、大和が一夏と箒のやり取りを想像して砂糖吐いて倒れた!!」

 

「え、えーせーへー!えーせーへー!!」

 

「い、一夏・・・早く・・・箒と・・・・」

 

「お、おい!大和!大和!!しっかりしてくれ!!」

 

「し、幸せに・・・なって・・・」ガクッ

 

「大和!?おい!大和!!嘘だと言ってくれよ・・・おい!!」

 

「やまとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

こんなことが何度か発生していた。

 

だが、ある時いつもの4人の仲を裂くような事件が発生する。

 

『白騎士事件』

 

何者かが世界各国の軍事ミサイルシステムを乗っ取り、突如日本に向けて弾道ミサイルを発射される事件が発生

 

偶然にも束は千冬と一緒にISのテスト稼働を秘密裏に行っていた。

 

そこへミサイルが日本に向けて発射されたことを知った二人はすぐさまミサイルを迎撃

 

被害は奇跡的に0という結果となった。(市街地に着弾するものだけを排除し海に着弾するミサイルは放置したが)

 

この事件がきっかけでISは宇宙開発というものではなく軍事に利用されることになってしまった。

 

その後日開発者である束とその家族には監視が付くことが政府から決定された。

 

そしてそれと同時に束は一つの決断をする。

 

「なんですか?姉さん。突然ここに呼んで」

 

「束、話があるとはどういうことだ?」

 

「束の姉さん、どうかしたか?」

 

「束さん、話って・・・」

 

「束さん、呼んだ?」

 

5人が束に呼ばれた場所へ集められた。

 

「なんだ、みんな呼ばれたのか」

 

「そうみたい、多分この前の事件のことだと思うけど・・・」

 

「私は少し不安だ」

 

「大丈夫だ、俺が付いてる」

 

「一夏・・・」

 

「あー、束が来たようだぞ」

 

束が5人の前に姿を現す。

 

「えっと・・・話のことなんだけど・・・」

 

どもる束

 

「もう、素直に言っちゃうね。私逃げることにしたの」

 

『・・・・・え?』

 

「白騎士事件が起きたせいで箒ちゃんや両親に迷惑が掛かってる。だからね、私これ以上迷惑かけないように家を出ていくことにしたの」

 

「そ、そんな・・・」

 

「姉さん、馬鹿なことは言わないでくれ・・・」

 

「ううん、これはもう決めたことなの。このままじゃ私たちの夢が薄汚れた政治家たちに邪魔されちゃう」

 

「そ、そんなの!!」

 

「束さんは、もう覚悟はできてるんだね?」

 

「うん。でも逃げると言ってもいつかは必ず戻ってくるよ。だって私には夢があるから」

 

「なら、必ず帰って来いよ束」

 

「うん、必ず帰ってくるよ。箒ちゃん、いっくん、まさくん、やまとくん、ちーちゃん」

 

「な、なら連絡先くらい教えてください!!何もなしに出て行ったら悲しいから!」

 

「箒ちゃんならそう言うと思ってこのメモに連絡方法とか全部書いてあるから。みんなにも」

 

5人全員にメモを渡した。そしてそこには電話番号らしき番号とメールアドレスがあった。

 

「じゃあ、またね。みんな」

 

そう言ってどこかへ走り去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、妹である箒はどことなくぎこちない日々を送っていた。

 

恐らく束が家を出て行ったことが原因であろうことは3人には痛いほどわかった。

 

そしてそれを見た一夏は一つの決意を胸に箒に一大告白をすることにした。

 

「なぁ、箒・・・。」

 

「なんだ?一夏・・・」

 

「箒、俺と付き合ってくれ!いや違う・・・。俺と将来結婚してください!!!」

 

「え・・・?」

 

「俺は箒とずっと一緒に居る!!だから、だから俺と結婚してくれ!!」

 

「一夏・・・ッ」

 

影から見守っていた正樹と大和は結果を見ずに去ることにした。

 

だって、結果はもう見えているから。

 

「一夏、絶対に箒ちゃんを守れよ」

 

「応援してるからね。一夏」

 

後日、一夏と箒は恋人つなぎで学校に登校してきたことだけを記述しておく。




ナイチンの武装が迷うんじゃ~。

BRとシルミサは決定なんだけどな~

胸部ガトと連射ファンネルってどっちがいいんですかね?

個人的には好みだと思うですけど・・・。

どっちがいいか断言できる人っていますかね?

感想で意見待ってます。


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4話

ガンオンはなんでクソマップが多いんでしょうかね?

ダカールとか要りません。トリントン港湾も要らないです。

佐藤Pとっとと辞職しろ。それか事故にでも逢え。




Side 三人称

 

束さんが家を出て早2年の月日が経ち、いつもの4人は小学4年生となった。

 

一夏と箒の夫婦は日々その愛を確かめつつ仲を深めていった。

 

だが、運命は二人に一時の別れを押し付けた。

 

「箒!それはどういうことだ!!」

 

一夏は声を荒げている。

 

「すまない・・・。私にはどうにもできないんだ・・・。これは政府の決定で・・・」

 

箒は重要人物保護プログラムで転校してしまうことが発覚。

 

「一夏!落ちつけって!!お前がどうこうしたってどうにかなる問題じゃない!!」

 

「ここで騒いだって何にもならないんだよ!!」

 

「っう・・・。すまん・・・」

 

沈黙が流れる。

 

「なぁ、箒ちゃんはいつ転校するんだ?」

 

「あ、ああ。今年の終業式の直後だ・・・」

 

「てことは5年生に上がる直前にってこと・・・だね」

 

「そうだ。どこに行くかは私も知らされていないし・・・。何より父さんと母さんともバラバラになってしまう」

 

「道場は・・・閉じるしかないか・・・」

 

「じい様も・・・。どこかへ引っ越すそうだ」

 

篠ノ之家は一家離散状態となるそうだ。

 

「正直言って俺たちの今の年齢じゃ政府の意向に逆らうのは正直って無謀にもほどがある」

 

「だから、ちょっとしたおまじない」

 

というわけで、

 

「ここに、磁石と赤い糸がある。これを一夏は箒を、箒は一夏を想いながら磁石全体に赤い糸を巻き付けてくれ。おっと、巻き始めたら何も喋るなよ。そうするとまじないの効果がなくなるなからな。質問があるなら今言っとけよ」

 

「じゃあ、なんで磁石なんだ?しかも棒状の」

 

「磁石には真実を引き寄せてまやかしや嘘を暴く力があるんだ」

 

「そうなのか・・・真実を引き寄せる・・・」

 

「そう、そんでこいつを肌身離さず持ってろ。そうすれば別れたとしてもお前たちの仲を邪魔する奴を無力化してまた引き寄せられるように力を貸してくれるはずだぜ」

 

「わかった、じゃあ始めるか」

 

「おっと、巻き終わるまで喋るんじゃないぞ!」

 

「了解!それじゃ始めるぞ!!」

 

一夏と箒は黙って磁石に赤い糸を巻く。

 

 

 

 

 

 

「良かったね正樹、あの二人すごく嬉しそうだったよ」

 

「そうだな。前世でも思ったけどあいつらは結構お似合いだったからな」

 

「懐かしいね、僕らがこっちに来てもう7,8年経ったのか・・・」

 

二人は帰り道に前世のことを話し始めた。

 

「にしても、あいつらどうしてっかな~」

 

「あ~、部隊メンバーびっくりしてるだろうね」

 

「申し訳ないことしたな・・・」

 

「そうだね・・・。なんだかんだ言って連帯組むのが一番楽しかったからね」

 

「もう集まれないんだな・・・。うちの部隊の大将とそれ以下の将官含めて18人の大連隊」

 

「連邦とジオンでどっちもやってたっけ」

 

「もう7,8年になるのか?」

 

「そうだね。あ~、ナイチンゲールもっと乗り回したかったな~」

 

「それ言うなよ~。俺だってハイν乗り回したかったんだから」

 

思い出話に花を咲かせる二人、それを見届けるかのように夕日は落ちて行った。

 

 

 

 

 

それからあっという間に楽しい日々が過ぎた。

 

「箒・・・。」

 

「一夏・・・」

 

二人が離れ離れになる。

 

「大丈夫だ一夏!」

 

「何のためのおまじないだと思ってるの?」

 

「そうか、それもそうだよな」

 

「分かっているとも」

 

「じゃあな、箒。何年かかるか分からないけど・・・。行ってらっしゃい!箒!!」

 

「ああ、また数年後に!!一夏!!!」

 

「あっちでも元気にやれよ!!」

 

「これ、今までの僕たちの思い出が詰まったアルバム。これを渡しておくね」

 

「大和、ありがとう。正樹もな。それではみんな行ってきます!!」

 

箒を残る3人で笑顔で送り出した。皆涙を我慢して。

 

一夏と箒はこの時再び運命が二人をめぐり合わせるなど思いもしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

春休み期間中はいつもなら居る箒がいないことに戸惑いながら過ごした。

 

そして新学期が始まり、3人は小学5年生となった。

 

世間ではISに関する取り決めやスポーツでの使用の大会の枠組みなど大まかなことが決まり、来年には第1回モンドグロッソが開催されることとなった。

 

因みにISコアは原作と違い配布されたのは550個であった。が大まかには原作とは変わらなかった。

 

そして虎視眈々とではあるが女尊男卑の思想も出てきた。

 

そんな中3人は新たなる出会いを果たす。

 

「中国から来ました。鳳 鈴音です。よろしくお願いします」

 

転校してきた少女、鳳 鈴音を見た瞬間大和は心を奪われた。

 

「ん?どうした、大和」

 

「調子でも悪いのか?」

 

「い、いや・・・何でもないよ・・・」

 

ぎこちない笑顔を浮かべるがその理由が分からない正樹と一夏は少し訝しんでいた。

 

「まぁ、調子が悪いんだったら無理すんなよ」

 

「ああ、そうさせてもらうよ」

 

「それじゃあ、鳳さんは・・・。あ!大和君の隣が開いてるわね。鳳さんはそこの大和君って子の右隣に座って頂戴」

 

「は、はい!」

 

そして、鳳 鈴音は大和の隣の席に座った。

 

「あなたが大和なんだ。私は鳳 鈴音、気軽に鈴って呼んでね」

 

「あ、ああ。よろしく鈴。僕は桐谷 大和。大和でいいよ」

 

これが大和と鈴の初めましてであった。

 

 

 

Side 大和

 

「よろしく鈴」

 

これが僕と鈴の出会いだった。

 

その後は言わずもがな、僕と正樹、一夏の3人はよく鈴を誘って遊ぶようになった。もちろん僕が誘ってね。

 

「鈴!一緒に遊ぼうよ」

 

「鈴、また君の店でご飯を食べたいな」

 

「鈴、ほら。僕の教科書見せてあげるよ」

 

好きだった。鈴のことが。愛していた。鈴のことを。だけど僕にはそれを打ち明ける勇気がなくて。

 

このまま親友以上恋人未満な関係まででいいと持ってた。いや、妥協?違う、諦めていた。

 

だけど・・・。このままじゃいけないとも思っていていつ打ち明けようかと想っていた。

 

だが打ち明ける日はすぐそこにあった。そう、鈴が男子3人に揶揄われいじめられていた。

 

「リンって名前、なんかパンダみてぇだな~!」

 

「お~い、リンリン。笹食ってろよ笹!!」

 

「笹食って寝てろって!!」

 

「あんた達にそれを言われる筋合いはない!!」

 

そう言って鈴は男子の一人を突き飛ばした。

 

「ッチ!舐めやがって!!」

 

「中国人が舐めた口きいてんじゃねぇ!!」

 

「二度とそんなこと言えないように後悔させてやる!!」

 

男子3人が鈴一人に殴りかかろうとしていた。だから僕は気が気じゃなくすぐさま割り込んだ

 

「ヤメロ!!僕の友達に手を出すな!!!」

 

Side 三人称

 

「お?お前はいつもこいつを何かと誘ってる大和じゃねぇか。何か?お前はこいつを助けるのか?」

 

「そうだったらお笑いものだぜ、お姫様のピンチに駆け付けた王子様ってか?」

 

「そうか!大和はこの中国人が好きなんだな!!そうなんだろ!!」

 

「ああそうさ!僕は鈴のことが好きだよ!!それの何が悪い!!男が好きな女の子を守るのは当たり前だ!!」

 

僕は言ってしまったと思った。でも止まらなかった。

 

「だから、僕は!何があっても鈴を守り抜く!!!」

 

「っくッ!だが3対1で勝てるか!!」

 

「あの時は負けたけど、お前ひとりだけだったら!!」

 

「やるぞ!!」

 

大和に3人が一斉にかかってくる。がスパコンの身体能力を手に入れさらに気を抜かずに鍛錬をしていた大和の敵ではなかった。

 

窓や学校の備品を壊さないように注意しながらダウンを取っていく。

 

「な、なんでだ!なんで勝てないんだ!!」

 

「俺は鈴を守る!何があっても!!!たとえ世界を敵に回しても、絶対に鈴を守り抜く!!」

 

「だから負けないとでもいうのか!お前は!!」

 

「ああ!俺は負けない!!勝って、鈴と添い遂げる!!!」

 

恥ずかしい告白をしながら男子3人を蹴散らす大和

 

「っく・・・。」

 

結局、大和は3人の男子に勝ち鈴を守り抜いた。

 

「鈴、大丈夫だった?」

 

「え?あ、うん・・・大丈夫・・・。そ、それよりも!わ、私のことが好きって本当・・・?」

 

「え?あ、う、うん。本当だよ。嘘じゃない・・・」

 

「ねぇ、いつから私のことが好きになったの?」

 

「は、初めから・・・」

 

「え?」

 

「転校してきたときから・・・。ひ、一目惚れだった・・・」

 

「へ~。で?」

 

「さ、最初は可愛いなって思ってたけど・・・。一緒に過ごしてる内にその・・・一緒に居て楽しいって思って・・・」

 

「そこからさらに好きになっちゃったの?」

 

「う、うん・・・。そ、それで鈴ちゃんは僕のことどう思ってるの・・・?」

 

Side 鈴

 

正直言って日本に来たばかりで不安ばかりだった私。

 

そんな時隣の席の大和って男の子は気軽に接してくれた。

 

「鈴!一緒に遊ぼう」

 

その一言がとてもうれしかった。異国の地から来た私を何の恐れもなく誘ってくれた。たったそれだけのことだけどうれしかった。

 

お父さんのお店も気に入ってくれて何度も通っている。

 

「鈴、ほら。僕の教科書を見せてあげるよ」

 

そしてとっても優しかった。

 

大和のおかげで正樹や一夏という友人もできた。

 

そして今では大和の誘いには必ず乗って行くほど仲良くなった。そして何時からか期待していたのかは分からないけど・・・。

 

『一緒に居たい』そう思うようになった。だから、答えは決まった。

 

「大和、私も・・・。私も大和のことが好き。ずっとずっと一緒に居たいって思ってます」

 

鳳 鈴音の精いっぱいの告白を受け二人は恋人となった。




オリ主2の大和君と鈴がくっつくまでをやりました。

いや~。鈴とのシーンは結構時間かけて書きました。

だけどこれでいいのか感が満載なので感想で何か言ってくれると助かります。

余談だけど環境最強機体ハイチンから変わらないよね?


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5話

最近ジオン、北極BAマップ強くない?

なんか毎回BA完全制圧して本拠点手前の拠点制圧してリスキルしてるんだけど・・・。

なんでだろうね。私正直困惑してます。

誰か理由を教えてください。


Side 三人称

 

大和と鈴が付き合い始めて早2年、いつもの4人は中学生になりさらに弾と数馬の2人の友人ができた。

 

いつもの6人になっていたが。これがまた騒ぎの元凶だった。

 

本来の主人公爽やか系イケメン 織斑 一夏

 

今作のオリ主1俺様系イケメン 芹澤 正樹

 

今作のオリ主2おっとり系イケメン 桐谷 大和

 

主人公の親友枠頼れる兄貴分イケメン 五反田 弾

 

その友人枠眼鏡をかけたインテリ系イケメン 御手洗 数馬

 

最初はこのメンツを見た皆は鈴の逆ハーレム集団かと思っていた。が実際鈴が思いを寄せているのは大和だけであとは友人だと分かると大和を除く4人の競争率が跳ね上がった。

 

さらに言えば一夏には離れ離れになった思い人いると分かり3人の競争率は爆上がりしていた。

 

さらに、このイケメン5人組の派閥争いも激化の一途を辿り、教師陣も手を焼くほどの事態に発展することとなる。

 

因みに勢力の関係状況はこんな感じ。

 

織斑派と大和派は不可侵のような条約と友好条約を結んでいる。

 

正樹派と弾派がもはや仇敵状態で対立、それを数馬派が静観を保っており三竦み状態

 

大和派と正樹派は本人たちの仲がいいこともあり何かと協力関係である。

 

織斑派は完全中立状態でどこの対立にも手出しはしていない。

 

激化の一途を辿るのは正樹派、弾派、数馬派の3勢力で穏健を望む勢力は織斑派と大和派

 

こんな勢力関係が3年続くことになった。

 

だがこんなことは本人たちは何も知らず鈴を入れたいつもの6人組で騒いでいた。

 

「鈴ちゃーん、また鈴ちゃんの酢豚食べたいんだけどお店行っていい?」

 

「まったく、大和ならいつでも来ていいって言ってるじゃない」

 

「でも聞いておかないと、お店が休みでも困るし・・・」

 

「そう、律義なところはいいところなんだけどね~」

 

大和はここ最近ずっと鈴の店に行って夕食を食べている。もちろん鈴の手作りだ。

 

両親は大変仲がよろしく。息子が手のかからないようになったのを機に仕事に力を入れつつ夫婦水入らずの旅行に出かけることが多くなった。

 

だからなのか寂しがりやの大和は鈴と一緒に居ることが多くなった。

 

もちろん鈴もそれに答え、料理の腕は急速成長し、大和と一緒にいることが多くなった。

 

いつもの男子4人は微笑ましく思っていたが、その他男子はリア充爆発しろと呪詛をは吐いていたという。

 

 

 

 

 

「あ~あ、いいよな~。一夏はドイツに行けて」

 

「千冬さんが代表で出てるんだから仕方ないよ」

 

「その分、お土産に期待しましょ!」

 

「そうだな。今頃何してっかな~。一夏」

 

「一夏のことだ、期待してもいいと思うぞ」

 

「それより大丈夫かな~。あいつ、千冬さんの弟だからって恨みを買ってなきゃいいけど・・・」

 

「あ~、ありそう有りそう」

 

「だがドイツは世界有数の治安がいい国だ。そうそう何かは起こらんだろ」

 

「それもそうか」

 

だが、これは奇しくも当たっていた。

 

一夏は突然モンドグロッソ決勝戦当日、誘拐され千冬が大会を棄権するというアクシデントがあった。

 

もちろん一夏誘拐は報道されてはいないが5人にとっては察し事項だった。

 

『・・・・・・・・・・・・・。』

 

「これは・・・」

 

「正樹が不穏なこと言うからだ!!」

 

「俺のせい!?」

 

「数馬?ドイツは治安が良いって言ってなかったっけ?」

 

「いや・・・その・・・すまん」

 

「それよりも!一夏は帰ってこれるのか心配だよ!」

 

「大和の言う通りよ!!」

 

「それもそうだな・・・」

 

「すまん・・・」

 

結局一夏が帰ってきたのは予定より1週間遅れて帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

中学2年の夏休みも終わり、9月に入ったある日のこと。

 

「なぁ、鈴。最近何かあったのか?」

 

大和は何気なく鈴に聞く。ここ最近雰囲気が暗く無理しているように見えたからだ。

 

「な、なにを言ってるのよ!何もないわよ」

 

「そうか、それならいいんだけど・・・。最近鈴の雰囲気が暗いから心配になってね。もし何かあったら相談してくれよな」

 

「なにかあった時ね・・・」

 

大和は相談することを持ち掛けるが鈴は何も言わなかった。

 

さらに時が経ち12月、冬休みに入ろうかという時。

 

「ねぇ・・・。大和・・・。話があるんだけど・・・」

 

「ん?鈴、わかった・・・。ここじゃだめだね。場所を移そう」

 

そう言って大和と鈴は二人っきりになり話始めた。

 

「大和・・・。私ね、今年いっぱいで中国に帰んなきゃいけなくなったの・・・」

 

「え・・・?」

 

「だから・・・。大和には悪いけど、私とは別れてほしいの。一回中国に帰っちゃうと次いつ会えるかわかんないし・・・。それで辛い思いを大和にされるより別れて新しい人と一緒になった方がいいと思うの」

 

「・・・・・・。」

 

「だからね?私とは別れてほしいの」

 

「いやだ・・・。」

 

「え・・・?」

 

「嫌だ!僕は別れたくなんかはない!!」

 

「聞いてなかったの!?私は中国へ帰っちゃう!そしたら二度と会えないかもしれないのよ!?」

 

「それでも!それでも僕は君と別れたくなんかない!!」

 

「わ、わがまま・・・ッ!」

 

大和は思いっきり鈴を抱きしめた。

 

Side 鈴

 

私は大和に別れを切り出した。でもやっぱり大和は嫌だといった。そして私を抱きしめた。

 

「俺が・・・。俺が迎えに行くから・・・。何があってもお前と一緒に生きたいから・・・」

 

「大和・・・」

 

そんなこと言われたら別れを決断した私がばかみたいじゃない・・・ッ!

 

でも・・・でも・・・。もし、約束を守ってくれるのなら・・・。

 

「僕は君に誓う。離れ離れになっても僕は君を見つけて迎えに行くよ。そして僕は君と添い遂げる」

 

「本当・・・?嘘じゃないでしょうね・・・?」

 

「嘘じゃない。僕が鈴との約束破ったことあった?」

 

無いじゃない・・・ッ!大和は私との約束は絶対に守ってくれた・・・ッ!

 

「でしょう?だから、別れるなんて言わないで。僕はさっきの誓い、必ず果たすから」

 

「あり・・・がとう・・・。(私、結局別れたくなかったじゃない・・・)」

 

そしてそのまま、私と大和は唇を重ね合わせた。

 

Side 大和

 

あれから月日が経ち3月、今日は鈴が中国へ帰る日だ。クラスのメンツで盛大に送別会をやったその帰り道。

 

いつものメンツの4人は気を利かせたのか僕を鈴と二人きりにしてくれた。

 

「もう、行っちゃうのか・・・」

 

「うん、今日の夜の便でね」

 

「あの時誓った約束は絶対に忘れない。だから、待っていてくれ鈴」

 

「ええ、待ってるわ。大和、絶対に来なさいよ。約束、破ったら死んで呪ってやるんだから」

 

抱きしめ合いながら別れを惜しむ。

 

「またね。大和、さよならは言わないわ」

 

「ああ、またね。鈴」

 

そして僕と鈴はキスをして別れた。




やっとここまで書けた!!

ガンオン成分薄目だから書きにくいったらありゃしない!!

これでガンガンにガンオン成分突っ込んでもいいよね!?

次回から学園へ行きます!!

ついに原作開始です。お楽しみに!!


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6話

連邦でナイチンと敵対すると意外にあたり判定が大きいことにびっくりしている作者です。

え!?Zのハイパーメガランチャーめっちゃ当てやすい!!腕グレFAもむっちゃ吸い込むやん!?

でもこれが体感できるの佐官までなんですよね(´・ω・`)

あ、准将は佐官だからね?


Side 一夏・正樹・大和

 

『(どうしよう、どうしよう、どうしよう)』

 

現在、この3人は教室で注目の的である。みんなが3人を見て居る。ずっと

 

「(なんで・・・こうなったんだ・・・?)」

 

「(分かってはいたが・・・これは・・・辛いな・・・)」

 

「(な、なんでこんなに見られるの!?)」

 

現在3人はIS学園の1年1組の教室にいる。

 

なぜかって?それはこの3人がここの生徒だからである。

 

え?そもそもなんでこんなところにいるかって?それは1か月前に遡る

 

THE回想!

 

いつものイケメン5人衆は同じ高校を受験するため受験会場に来ていた。

 

会場は電車に乗って少ししたところにある複合施設であった。

 

また、会場は番号によって異なるため番号で別れた。

 

別れ方は綺麗に2手であった。一夏・正樹・大和の3人組と数馬・弾の2人組に分かれた。

 

そして、一夏達3人は盛大に迷ったのだ!!

 

弾と数馬の部屋とは完全別方向だったので途中で別れたが、この3人あろうことか迷ったのだ!!

 

「なぁ、ほんとにこっちであってるのかー?」

 

「一夏、分かれたところまで戻ろうよ・・・」

 

「とはいうけど道、覚えてるのか?」

 

「そ、それは・・・」

 

「大丈夫だ、次に開いてる扉があったら必ずそこだから」

 

「そんなんでいいのかよ・・・」

 

「お、ここ開いてるぞ~」

 

「あ!勝手に・・・」

 

「一夏は入っちまったからついていくしかないぜ~」

 

「ちょ、まってよ・・・」

 

そして3人が入ったのは偶然にもIS学園の適性テスト会場だった。

 

「あれ?何もないぞ・・・?」

 

「違うんだよな~。人いねぇし」

 

「あれ?あそこにあるのって・・・」

 

「ISか・・・。これ、打鉄だっけ・・・?」

 

「こっちにはラファール・リヴァイブが2機もあるぞ」

 

「って、一夏触っちゃッ!!」

 

「え?」キーン

 

一夏がISに触れたとたんISが光って次の瞬間には一夏がISを纏っていた。

 

「お、おい!俺乗れたぞ!!お前たちは乗れるのか!?」

 

一夏が焦って聞いてきたものだから残った二人も触り・・・

 

「お、乗れる乗れる」

 

「・・・久しぶりだな。この感覚・・・」

 

乗れてしまった。というより元から乗れるのだが初めての振りをしていた。

 

そしてそこに試験官らしき人が来て3人を見てびっくりしていた。

 

「・・・・ッ!!」(゚Д゚;)( ゚Д゚)(゚Д゚;)

 

こんな感じであった。

 

そしてあれよあれよという間にIS学園への入学が決定し、分厚い参考書を渡され入学までに覚えろと千冬に言いつけられたのであった。

 

そして今に至る。回想終了!!!!

 

「皆さん席についてますね~。それじゃあ、HRを始めますね~」

 

そう言って教室に入ってきたのはおっとりしたかわいい女性。そして胸部装甲が異常に分厚い女性だった。

 

「私はこのクラスの副担任の山田 真耶です。皆さん、1年間よろしくお願いしますね」

 

『・・・・・・・・』

 

返事はない。

 

「え、えっと・・・じゃあ皆さん、自己紹介から始めましょう!」

 

焦った山田先生は自己紹介を促した。

 

席順は出席番号なので1番からとなった。

 

そして、一夏の番が来た。

 

「え、えっと。織斑 一夏です。趣味は料理です。これからよろしくお願いします」

 

無難な挨拶をする周りが騒ぐ。

 

『きゃあああああああああああああああああああ!!!』

 

「イケメンよ!イケメン!!」

 

「それも爽やか系王子様の!!」

 

「お母さん!産んでくれてありがとう!!!」

 

そこへもう一人教師が入ってくる。

 

「何なんだ?この騒ぎは・・・」

 

千冬だった。

 

「あ、織斑先生!会議は終わったんですか?」

 

「ええ、山田先生。終わりました。すみません、担任が遅れてしまって」

 

「いえいえ、これが仕事ですので」

 

千冬は織斑先生と呼ばれていた。

 

するとまた騒ぎになる

 

『きゃああああああああ!!!』

 

「千冬様よ!!千冬様!!!」

 

「お目にかかれて至極恐悦です!!」

 

「なぜ私のクラスがこうなのだ・・・?まったく・・・クラス分けを仕組んでいるんじゃないだろうな・・・」

 

呆れる千冬さん。男子3人はそれを見て『ご愁傷様です』と思い心配していた。

 

「織斑・・・は終わったか。この際だ、お前たち2人も自己紹介しておけ」

 

正樹と大和を見て自己紹介するよう促した千冬。それを聞いて出席番号で早いほうの大和が自己紹介をする。

 

「桐谷 大和です。趣味は絵を描くことと歌を歌うことです。これからよろしくお願いします」

 

すると・・・

 

『きゃあああああああああああああああああああああ!!!』

 

「今度はおっとりよ!おっとり系お王子様!!!」

 

「私と一緒にお茶しよ!!」

 

「あ、ずるい!!抜け駆けしないで!!」

 

やっぱり騒ぎ始める。

 

「うるさいぞ!!次、芹澤!」

 

「芹澤 正樹だ。趣味は好きな楽器を奏でることだ。これから1年間よろしく頼むぜ」

 

『きゃああああああああああああああああああああああああ!!』

 

「織斑君と桐谷君とはまた違う俺様系!!」

 

「壁ドン!壁ドンを所望します!!」

 

「私をときめかせてーーー!!」

 

「・・・。なぜこうも男子で騒ぐのだ・・・?」

 

呆れて千冬は何も言えなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな。一夏、正樹、大和」

 

「ん?おお!箒か、久しぶり!!!」

 

3人で話しているとそこへ5年ぶりに箒がやってきた。

 

「なあ、一夏。二人でどこかで話して来いよ」

 

「え?」

 

「5年ぶりの再会だよ?そして君たちの関係を知ってるからね。ちょっとしたお節介だけど二人きりで話して来たら?」

 

「ッ!!そ、そうだな。一夏屋上に行こう」

 

「そ、そうだな」

 

二人とも顔を赤くしながら出て行った。

 

「あの二人大丈夫かな~」

 

「ま、大丈夫だろ」

 

二人が見送ったところに一人の女の子がやってきた。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「あ?」

 

「ん?」

 

「まぁ!なんですの!?そのお返事は!!わたくしをご存知なくて!?」

 

「いや、君とは初対面だ」

 

「知っているわけないよ」

 

「私を知らない!?イギリス代表候補生であり、IS学園主席入学のこのわたくし、セシリア・オルコットを!?」

 

顔を赤くして怒るセシリア・オルコット。『キーンコーンカーンコーン』

 

ここで始業のチャイムが鳴った。

 

「また来ますわ!逃げないこといいですわね!!」

 

そう言って席に戻っていった。

 

授業中・・・・

 

「ねぇ、なんだったんだろうね?」

 

「雑魚がイキリに来ただけだろ」

 

「言うね、君の見立てから見て階級はどんな感じだい?」

 

「伸びしろはあるが・・・。良くて佐官だな」

 

「お、意外に低いね」

 

「代表候補と言ってもまだ候補だからな」

 

「そういうことにしておくよ」

 

事前に束さんにもらった小型の通信機を使い授業中に会話をする。

 

「まぁ、俺にとっては大した障害にはならんだろ。ふあ~。眠いから寝るわおやすみ~」

 

そう言って一方的に通信を切って寝て居てもバレにくいルルーシュスタイルで寝始めた。

 

「(まったく、窓側だからいいものを)」

 

授業は進むが、一夏は少し蒼い顔をしながらノートをとっている。

 

「ここまでで分からない人はいますか?」

 

山田先生がそう聞くと一夏が手を挙げた。

 

「先生、ここだけ分からないんですが・・・」

 

「あ、ここですか?ここはちょっとややこしくでですね・・・」

 

参考書破棄事件は起きなかった。因みに一夏が聞いたところを山田先生が分かりやすく説明すると一部の女子が『なるほど!!』という顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

「あ、今日はここまでですね。それでは授業を終わります」

 

「起立!礼!」

 

『ありがとうございました!!』

 

挨拶と共に授業が終わる。そしてまた4人で集まる。

 

「久々に二人きりになった感想はどうだい?」

 

「まぁ・・・。良かったとだけ」

 

「そ、そうだな」

 

「照れるなよ」

 

「す、すまない・・・」

 

顔を赤くする一夏と箒、そして話しているうちに授業5分前となり千冬が入ってくる。

 

「よし、授業を始めるが・・・その前にクラス代表を決めなければな」

 

「自薦でも他薦でもいい。誰か適任者はいないか?」

 

千冬がそう言うと、やはりというか男子3人の名前が上がる。

 

「はい!私は織斑君がいいと思います!!」

 

「私は芹澤君を推薦します!!」

 

「わ、私は桐谷君を推します!!」

 

3人の反応は「やっぱこうなったか」と言わんばかりだったがここでセシリア・オルコットが噛みつく。

 

「冗談じゃありませんわ!?」

 

「なぜこのような選出をなされるのですが!?

 

そこの男はまともにISの知識すらいらないのですよ!?

 

織斑先生は、それに加えてこのような極東の地にまでやってきて、男の後に続けと仰るのですか!?ありえませんわ!!

 

わたくしはサーカスや見世物をしに来たのではありません!」

 

そのあとは島国の猿だとか云々かんぬん続けているが3人は言い返した。

 

「お前の国、何年メシマズ国1位だよ」

 

「な!?あ、あなた!!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

「お前さ、さっきから聞いてりゃ日本を侮辱した挙句自分の祖国を侮辱されたら切れるとか、頭湧いてんのか?」

 

「さて、オルコットさんに問題だ。ISを開発した博士の国籍は?初代ブリュンヒルデの代表国は?」

 

大和の質問にセシリアは顔を青く染める。

 

「それを知りながらも日本を侮辱とか、超一流の小物だな」

 

「んで?お前はどうするつもりだ?三流操縦者さん?」

 

「け、決闘ですわ!?」

 

「お、いいぞ。それで?俺は何のハンデを背負えばいい?」

 

そんなことを言うと教室は笑いに包まれる。

 

「せ、芹澤君。男が女より強いって言うのはもう数年前の話だよ?」

 

「あ?俺はISを扱えるんだ。同じ土俵で戦うんだが?」

 

「で、でも芹澤君はまだ動かして間もないし・・・」

 

「それがどうしたって?正直って俺はこんな雑魚に勝てる自信はいくらでもあるぞ。察するにオルコットとやらは専用機持ちだろう?」

 

「も、もちろんですわ!!」

 

「それで専用機持ちとか・・・。フフっ、笑わせるな」

 

「キいいいい!!その減らず口、二度と聞けないようにしてやりますわ!!!」

 

激高するセシリア、それを煽る正樹。それを見た千冬は1週間後にISの試合をやるといいこの場を収めた。

 

「あ、それと織斑、桐谷、芹澤には専用機がわたされるそうだ」

 

「え!?専用機!!」

 

「いいな~」

 

「織斑は日本政府から、芹澤と桐谷には篠ノ之博士から直々に送られるそうだ」

 

送り主からの名前を聞いてさらに驚きを隠せないクラスであった。

 

 

 

 

 

「それで?煽りに煽ったはいいけど今の心境は?」

 

「んあ?今なら格プロ一個積んだザクⅠで勝てそう」

 

「自信満々だね」

 

「そりゃそうだろ。あんな感じじゃ佐官ほどってのは高すぎた。良くて尉官だな」

 

「あらら、下がっちゃった」

 

小型通信機で話していると突然束が乱入する。

 

「やっほーーー!まさくんにやまとくん!!みんなのアイドル束さんだよーーー!!」

 

「あ、束さんそろそろ来る頃だと思っていました」

 

「束の姉さん、専用機ができたんですか?」

 

「あともうちょっとってところ。ていうかやまとくんから専用機デザインが送られてきたけど本当にフルスキンでいいの?」

 

「いいですよ。そのままのデザインでお願いします」

 

「うん!わかったよ、じゃあ作業に戻るから。じゃあね!!あ、届くのは1週間後だよ!!」

 

そう言って束は通信を切った。

 

「まったく、あの人は自由だね」

 

「それが姉さんのいいところだろ?」

 

「まぁ、そうなんだけどね」

 

「んじゃ、俺は寝るわ。お休み~」

 

「お休み。・・・正樹、テストとか大丈夫かな・・・」

 

通信を切って大和は授業に集中する。正樹はルルーシュ式居眠り術で居眠りしていた。




ガンオン成分突っ込んでみたけど・・・。

これでどうでしょうかね?もうちょっと突っ込めますか?

感想ください。高評価もください。まってます。

ていうかISのアニメ見てて思ったけど最初の模擬戦のセシリア戦ってガンオンランキング上位100名ならザクⅠで倒せそうなんですが・・・(アニメ見直してみて)

なんでビットと機体が同時制御できないんですかね?(困惑)

しかも一夏の白式なんか一夏が乗るんじゃなくてエクバでエピオンをメインで乗ってる人が使えばすごいことになると思います。

なんであんなに主人公が弱いんでしょうか?(困惑)

誰か理由教えて・・・。(´・ω・`)


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7話

今日DX十連引いたらクシャリぺ金図が出たwww

早速作って試乗したら硬くてつおいのなんのwww

あともう1機金図欲しいけど・・・。物欲センサーが働きそうだったからやめるわ。

因みに機体レベルは59でした


Side 三人称

 

1週間後に一夏達3人はセシリアと決闘をすることになったことが決まった日のお昼休み

 

「なぁ、正樹は本当に勝てるのか?」

 

「勝てる勝てる。あんな雑魚格闘縛りでもいけるいける」

 

「その自信はどこから来るのだ?剣道とISは違うのだぞ」

 

「ま、それもそうなんだけどね」

 

「そういえば箒ちゃんってまだ剣道続けてるの?」

 

「続けているぞ。もしよかったら今日、稽古に参加していかないか?」

 

「じゃあお邪魔しようかな。一夏と正樹は?」

 

「俺も行くぞ。なんたって久しぶりに箒と稽古できるんだからな!!」

 

「俺も参加させてもらう」

 

「一夏や大和たちは道場がなくなってどうしてたんだ?」

 

「素振りは続けてたけど、3人でバイトしてたりしたからそれなりに実力は落ちてると思うよ」

 

「あ~。そうだった・・・。俺多分まったくできないと思う・・・」

 

頭を抱える一夏

 

「大丈夫だ。ゆっくりとでもいい戻していこう、私も付き合ってやるからな。それにISで試合するのだから少しでも動けるようにしておかなくてはな」

 

「ありがとうな。箒!」

 

「それじゃあ、放課後4人で剣道場だな~」

 

歩きながら話していたら食堂に着いた。

 

「それじゃあ、お昼にしようか。僕はきつねうどん特盛で」

 

「やっぱり大和はうどんなのな。俺は日替わり定食Aセットにしよう」

 

「俺は和風定食Bを箒は?」

 

「私は和風のAにさせてもらおう」

 

全員違うものを注文しつつ席を取り昼食を摂っていた。

 

 

 

 

 

 

放課後、一夏、箒、正樹、大和は剣道場を訪れていた。

 

「一夏たちはそっちの更衣室を使ってくれ。防具とかも一応揃っているからサイズの合うものを持って出てきてくれ」

 

箒に更衣室を案内してもらい3人は着替え始める。

 

「サイズは・・・」

 

「正樹はこのサイズじゃないか?」

 

「お、ピッタリだ。一夏ありがとうな」

 

「いいってこれくらい。大和はこっちのサイズだな」

 

「一夏って僕たちがどのサイズがピッタリか分かってるの?」

 

「お?いつもつるんでたからな、見ただけである程度は見繕えるぞ」

 

「よく見てるんだな。俺たちのこと」

 

「当たり前さ。これでも俺にとってお前らは親友だからな!」

 

「おーい、一夏。グズグズしないで出てきてくれ」

 

「おっと待たせちゃったみたいだ。とりあえず行こうぜ」

 

「おっけー」

 

「わかったよ」

 

準備を終えて外に出て軽く準備運動や素振りをして稽古に入った。

 

「まず一夏がどれくらい落ちてるかを見たいからな。そら、手合わせするぞ」

 

「お、おう!頼むぜ箒」

 

「んじゃ、立ち会ってくれ~。適当に合図かけるからな~」

 

正樹が主審位置に立った。

 

「んじゃ、始め!!」

 

箒と一夏が闘い始めた。

 

結論から言おう。一夏は負けはしたが箒にとっては満足な結果であった。

 

「一夏、落ちたとはいえまだここまでやれるのは自信を持っていいと思うぞ」

 

「全国優勝者からそういわれるとは光栄だぜ」

 

「次は正樹と大和で手合わせしてみてくれ。」

 

と言われたので二人は立ち会うことになった。

 

「箒、本気でいいんだな?」

 

「言っとくけど、やってる最中に本気モードをやめてくれって言っても止まらないからね?」

 

「いいぞ、私もお前たちの本気を見ておきたい」

 

「りょーかい、じゃやりますか」

 

「わかったよ。本気で行こうか・・・」

 

どちらも目つきが変わる。

 

「はじめ!!」

 

箒の合図とともに両者がぶつかる。

 

「はあああああああああああ!!」

 

「をりゃああああああああああああああ!!」

 

3分後・・・

 

「シャア!!」

 

「アムロ!!」

 

「なぜ地球にこんなものを落とす!これでは地球が寒くなって人が住めなくなる!!核の冬が来るぞ」

 

「地球に住むのは自分たちのことしか考えていない。私は抹殺すると宣言した!」

 

「人が人に罰を与えるなどと!!それがお前の答えなのか!!」

 

さらに3分後・・・

 

「ララァが死んだときの苦しみ!!存分に思い出せ!!」

 

「情けないやつ!!」

 

「何が!!」

 

「貴様こそ、その力を無駄に消耗していることになぜ気が付かん!」

 

「貴様こそ!!」

 

そして戦いは終焉へ向かいつつあるのかお互いの竹刀が限界を迎えて折れてしまう。

 

「これくらい!!」

 

「サーベルが!?ええい!!」

 

「シャア!!」

 

折れた後はどちらも竹刀を捨てて殴り合いになる。

 

「貴様が居なければ!!アムロ!!」

 

「どおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「モニターが死ぬ!!何!?」

 

「戻れというのか・・・?ナナイ!?男同士の間に入るな!!!うわ!?」

 

正樹は大和に殴り飛ばされ倒れてしまった。

 

それを見て居た箒と一夏は唖然としてしまった。また興味本位で見に来た女子部員やその他ギャラリーも唖然としていた。

 

「って!ナンデ剣道の立ち合いでセリフが聞こえたり殴り合いになってんだああああああああああああああ!!」

 

一夏の叫びがこだまする。

 

そしてそのあとは大変だった。先輩方が大和と正樹の剣技を見て是非とも剣道部にという話があったり。

 

ギャラリーで来ていたその他女子の中に演劇部が居た。そのためあの迫真の演技を見て演劇部にとのスカウトもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~、疲れた~」

 

その後は一夏の実力を戻すための稽古を2時間みっちりとやった。そして帰る途中山田先生に職員室に呼ばれたので3人で行くことにした。

 

「にしても用事ってなんだろうな」

 

「そろそろ帰らないと暗くなっちゃうけどどうしよう」

 

「案外寮にぶち込められたりするんじゃねぇか?」

 

「いやいや、ここ女子高だぜ?それはないって」

 

「(女子寮に入る勇気は)ないです」

 

職員室で山田先生の話を聞く。

 

「織斑君たち3人には今日から寮に入ってもらいます」

 

『は?はああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?』

 

「うるさいぞ!3人とも!!」

 

『は、はい・・・』

 

織斑先生に怒られる。

 

「政府からの特命でな。急遽お前たちを寮に入れることになった。数週間は3人とも女子と同室だ」

 

「え!?じょ、女子と同室!?」

 

「ま、マジかよ・・・」

 

「ど、どうしよう日用品とか持ってきてないよ!?」

 

「織斑は数日の着替えと携帯の充電器を持ってきた。それで十分だろう。足りなかったら土日にでも取りに行くんだな」

 

「お、織斑先生。そりゃないって~」

 

「仕方ないだろう。緊急の特命だったのだからな。芹澤と桐谷はご両親が準備してくださったぞ」

 

「僕は着替えと画材さえあれば十分です」

 

「俺は着替えとお気に入りのハーモニカがあれば十分だぜ」

 

「自室に届いている荷物を確認するんだな。では織斑はこれ、桐谷がこっちだ。芹澤は2年生の寮になる。ついてこい」

 

「は~い。じゃあな、また明日な!」

 

「おう!また明日な正樹」

 

「また明日」

 

正樹と織斑先生は職員室を出て行った。そして大和と一夏も寮の自室に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

寮の部屋まで案内してもらいながら話し始める。

 

「先生、俺の同室の人ってどんな人ですか?」

 

「ああ、この学校の生徒会長だ」

 

「ほうほう・・・。は?」

 

「だから、生徒会長と同室だ」

 

「あー、そっちじゃなくて生徒会長、あの人なんかやべー奴の気がしてならないんですよ」

 

「よくわかったな。だがお前の想像を超えるレベルのやつだからな。気を付けておけよ。」

 

「覚悟はしときます」

 

っと、話しているうちに部屋の前まで来たな。

 

「よし、ここがお前の部屋だ。開けてみろ」

 

織斑先生がそういうもんだから開けようとしたその時、ニュータイプの予感がここを開けてはいけないと叫ぶ。

 

「あの・・・いやな予感がするんですけど・・・・。」

 

「む?ここは嫌か?だがそうなると野宿となるぞ」

 

えぇ!?野宿は嫌だな!!仕方ねぇ!!

 

「わ、わかりました開けますよ・・・」(;´д`)トホホ

 

ガチャと鍵の開く音がしたので扉を開けると・・・

 

「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・た・し?」

 

「生徒会長は露出方面でやべー奴だったか」

 

「会って速攻やべー奴呼ばわり!?」

 

「楯無、貴様私の前でその恰好とは・・・。覚悟はできてるんだろうな・・・?」

 

「げ!?織斑先生!!」

 

「正樹が心配だからここにいてみれば・・・。素早く着替えてこい。説教してやる」

 

「わ、わかりました!!」

 

楯無?って人が部屋の奥に行くと5秒もしないうちに戻ってきた。

 

「ここでは迷惑だから別室へ行くぞ」

 

「はい・・・」

 

涙目で連れて行かれたぞあの会長・・・。

 

「あの会長・・・。ガイジかな?」

 

生徒会長をガイジ呼ばわりしていた。だってやべー奴だもん。そんなのガイジしかおらんやん。

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「えっと・・・一夏の部屋はここだね」

 

「お、そうみたいだ。大和の部屋はどこなんだ?」

 

「番号的にここの奥見たい。案外近そうで安心したよ」

 

一夏が1025室で大和が1035室だった。

 

「んじゃ、カギを開けて・・・。ノックしてもしも~し」

 

一夏がそう言うと中から箒ちゃんが出てきた。

 

「む?なんだ、一夏と大和かどうしたんだ?」

 

「あ、箒が同室か」

 

「も、もしかしてルームメイトとは一夏か?」

 

「そうだぜ。数週間だが1025室に住むことになったから」

 

「そうか、大和はどこなんだ?」

 

「僕はこの先の部屋だよ」

 

「そうか、では一夏入ってくれ」

 

「おう」

 

「それじゃあ、僕も部屋に行くからまた明日」

 

「じゃあな、大和」

 

「また明日」

 

一夏を部屋まで送り改めて自分の部屋に向かう。

 

「さて・・・。じゃあ、鍵を開けて・・・。ノックしてもしも~し」

 

「はい・・・」

 

少し落ち着いた声で出てきたのは眼鏡をかけて大和より少し小さい眼鏡をかけた女の子だった。

 

「あ・・・。君は1組の・・・。」

 

「そう、男性操縦者の3人のうちの一人、桐谷 大和だよ。君が同室の人かな?数週間だけどよろしくね。君の名前は?」

 

「更識 簪。よろしく」

 

「更識さん「名字で呼ばないで」・・・簪さんね。了解」

 

「とりあえず入って」

 

そう言って部屋に入れてもらった。

 

これが簪とのファーストコンタクトであった。

 

大和はこのときニュータイプで簪からコンプレックスを感じ取っていた。

 

 

 

 

Side 簪

 

私のルームメイトは男の子だった。見た目は本音と同じようなおっとりとした見た目だった。

 

そして自分の荷物の箱を見つけるなりなんなり何かを漁り始めた。

 

「お、あったー。いかったいかった」

 

なんかスケッチブックを出して嬉しそうにしていた。

 

「よし、じゃあ完成させちゃうか・・・」

 

そう言うとベッドに座って何やら書き始めたけど私が気になったのはページをめくる途中に見えた絵だった。

 

「!?ね、ねえ。桐谷君」

 

「ん?なんだい簪さん。あと僕は大和でいいよ」

 

「大和君・・・。その絵は・・・?」

 

「あ、これ?仮面ライダーWの絵だけどそれがどうしたの?」

 

「や、大和君って仮面ライダーが好きなの?」

 

「好きだぞ?あ、あとはアニメとか結構好きだぞ。これなんかどうだ?コードギアスのこの絵。もしかして簪さんも仮面ライダーとか好きなの?」

 

「う、うん。好きだよ?」

 

「よ、よかった~!!!」

 

「え?」

 

大和君は安心したかのように言っていた。

 

「この年でアニメとか仮面ライダーが好きとか言ったらなんか馬鹿にされそうだったんだよね~」

 

「だけど」と続ける。

 

「簪さんみたいなかわいい子が好きって言ってくれて僕はうれしいよ」

 

ニコニコしながらそんなことを言っていた。

 

「もし、簪さんさえ良ければリクエストした絵を描こうか?」

 

「え!?いいよ、そんなこと・・・。私にはやることがあるし・・・」

 

「それは、専用機のことかい?」

 

「!?」

 

私は驚いた。何をというか初対面なのに言い立てられた。ということに驚いた。

 

「君が言いたいことは分かってる。一夏、アイツのせいで自分の専用機の製造がストップしたと君は思ってる。そして恐らく君が抱いているコンプレックスは姉に対するコンプレックスだということも分かってる」

 

全て言い当てられて困惑した。初対面でしかも出会ってそれほど時間もたっていないのに・・・。大和君ってエスパーなのかな・・・。

 

「簪さん、君僕のことをエスパーって思ったでしょ。でも違う、君が僕に似ていたんだ」

 

「私が・・・大和君に・・・?」

 

「そう、昔の僕に似ているんだ。そして僕は困っている君を見過ごせなくてね。要らないお節介だったかな・・・」

 

そう言って大和君は悲しい顔をした。やめてよ、まるで私が悲しませたみたいじゃない。

 

「私ね、お姉ちゃんに『無能のままでいいのよ』って言われたの。そして私が聞いた話だとお姉ちゃん、自分一人で『ISを造った』って聞いたの・・・。それからかな・・・私がお姉ちゃんを避けるようになっちゃったのは」

 

「まったく、ひどいやつがいたもんだな。」

 

「え?」

 

「無能のままでいろ~とかお前のお姉ちゃんってガイジかな?」

 

「が、ガイジって・・・」

 

まさかのお姉ちゃんをガイジ呼ばわりするなんて思ってもなかった。

 

「しかも一人でIS造るとか無理中の無理だって。だってコアを自作できてない時点で一人で造ったわけじゃないし、そもそもISって専門の技術の塊だからいろんなその道のプロの人がいないと無理なんだよな~。唯一束博士は除く」

 

確かにそうだ。ISコアは篠ノ之 束にしか作れない。お姉ちゃんが一人でISを造ったというのならコアから作り始めなきゃ完全に自作とは言えない。

 

「多分、君のお姉ちゃんは自作PCと同じような感覚で造ったんだと思うよ?現存のパーツを厳選&改良して取り付けたり、自分に合うオプションを自分で付けたりしただけだと思うよ。多分一人で造ったって言うのは恐らく厳選と改良のし過ぎで原型がお亡くなりになったからだと思うよ」

 

この言葉に私はなるほどと思った。かくいう私の専用機も打鉄をベースにパーツを厳選&改良、自分のオリジナルのオプションを付けているだけだったから。

 

「だからね、もし製造に行き詰まったらその道のプロに聞いてみるといいし、何だったら僕も手伝うから。焦らずにやって行けばいいと思うよ」

 

それにまだ続けるか・・・。

 

「君みたいなかわいい子はつらい顔をしているよりも笑顔でいてもらいたいから」

 

「君は綺麗でかわいいんだ。そんな子がつらい顔をしてるんだったら僕は全力で力を貸したい。だからどうかな?僕にいろいろ手伝わせてよ」

 

その瞬間私の心は救われた気がした。お姉ちゃんは私を突き放したけど、大和君は傍に寄り添おうとしてくれた。

 

「なら・・・。手伝って。明日から作業するから」

 

「了解!」

 

大和君、ずっと私の傍に居てね。




あれ?簪さんこんなにちょろかったっけ?

どうでしたっけ?

しかも楯無さんガイジ呼ばわりしちゃったしwww

ていうか行動を見てみるとどこからどう見てもガイジですありがとうございます。

生徒会の仕事サボってふらふらするとかガイジムーブでしょ完全に。

というわけで次回は決闘になります。お楽しみに・・・。

PIC搭載ガンダムってあれだよね?ブラスター系の値すべて無限になる気がするのは私だけ?


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8話

なんか今回結構下手くそだ!!

ごめん!待たせた割に下手だ!!

もう、ガンオンに逃げる!!


Side 三人称

 

学園入学2日目の朝、午前5時。正樹、一夏、大和の3人は早朝トレーニングをやっていた。

 

「にしても、ここの人工島結構外周は長いんだな」

 

「ざっと走ってみたけど外周15㎞といったところだったな」

 

「結構予想より大きいけど、僕たちなら30分ぐらいで1周できるね」

 

さすがはスパコンと千冬の弟といったところか。

 

「んじゃ、いつもの筋トレやるぞー」

 

「おー」

 

「なぁ、今度久々に組み手しねぇか?」

 

筋トレをしながら3人は会話する。因みに自重トレーニングである。

 

「組み手ねぇ」

 

「やってもいいんだけど・・・」

 

「あ・・・・。(察し)」

 

そう、ここには千冬が教師として在籍しているっていうね。

 

「見られたら・・・」

 

「まずいな・・・」

 

「あれは地獄だからな・・・」

 

そう、この3人束になっても千冬にかなわないのは知っている。

 

「でもなんで俺たち3人でかかってもあの日に勝てないんだ?」

 

「私にも分からん」

 

「じゃあどうするって言うんですか!?」

 

話しながら自重トレーニング全三種を100回1セットを3週回していく。

 

「あ、そうそう。自分の部屋しっかり調べとけよ。俺の部屋、なんか盗聴器らしきものがあったからな」

 

「マジかよ!調べとくわ」

 

「部屋の中にあった違和感はそれだったのか」

 

そしてあっという間に6時半となり着替えやシャワーを浴びるために解散することに。

 

「んじゃ、二人ともまた食堂で」

 

「おう!じゃあな」

 

「じゃあね、二人とも」

 

それぞれの部屋に帰っていった。

 

 

 

Side 楯無

 

朝起きた時芹澤君はベッドに居なかった。ここに仕掛けておいた盗聴器を調べれば行先がわかると思ったのだがそのすべてが外されていた。

 

「あれ?楯無さん起きたんですか。おはようございます」

 

「ええ、おはよう。それよりも、芹澤君はどこへ行ってたの?」

 

「朝の日課のトレーニングですよ。男子3人でいつもやってるんです。それよりシャワー使わせてもらいますね」

 

そう言って芹澤君はシャワー室へ入ってシャワーを浴びた。そして10分くらいでシャワー室から出てくる。

 

「ふ~、さっぱりした・・・」

 

「あら、それはよかったわね・・・ってぇ!!あ、あなたなんて格好してるのよ!?」

 

芹澤君は下にタオルだけ巻いて上半身裸で出てきた。

 

「ん?おっと!すまんすまん、ついいつもの癖でな。急いで服着てくるわ」

 

そう言って着替えをもってシャワー室に戻った。というか芹澤君さすがは鍛えてあるだけあって筋肉がすごかったわね・・・。しかも腹筋なんて6パックだったし。

 

「って!私は何考えてるの!?」

 

顔も整っていてしかも肉体美も最高こんな有望株は世の中にどのくらいいるだろうか。しかも本人は見た目とは違い誠実である。

 

「・・・・ッ!!」

 

楯無は顔を赤くしてしまう。ナニを想像したのかはご想像にお任せします。

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

シャワーを浴びた後いつもの癖で裸に腰タオル状態で先輩の前(女性の前)に出てしまった。

 

「そういえばここ家じゃなかったっけ」

 

いけないいけない。ここは寮であって現在は楯無先輩と同居中の身だ。あまり迷惑をかけるわけにはいかない。

 

「気を付けなければな」

 

着替えてシャワー室を出ると、先輩は何やら顔を赤くしていた。

 

「どうしたんですか?先輩、顔赤いですよ?風邪ですか?」

 

「な、なんでもないわッ!!そう、なんでもない」

 

「そうですか。それならよかったです」

 

にしてもなんで話しかけたらビクッとしてたんだ?

 

 

 

 

 

Side 大和

 

部屋に帰ってきて正樹が言っていた盗聴器の類、ニュータイプの勘を頼りに探すことにして15分。

 

「なんでこんな数の盗聴器が・・・?」

 

全部で20個、なんでこんな数の盗聴器が仕掛けてあるんだか?

 

「とりあえず壊してゴミに出そう」

 

 

 

 

Side 一夏

 

正樹から盗聴器の話を聞いて探すことにしたけど・・・。どうすればいいんだ?感で探すしかないか・・・。

 

「・・・・。なんでこんな数になってるんだ?」

 

盗聴器、全部で15個あったな。

 

「とりあえず壊してゴミに出そう・・・」

 

とりあえずは盗聴器は外せたみたいです。

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「それで?そっちはどのくらいだった?」

 

「こっちは20個、一夏は?」

 

「15だったぞ。にしてもなんで・・・」

 

「恐らくは護衛しやすいようにだろ。どうせ女権団の連中やテロリストから守るためとかだろ」

 

「プライベートガン無視かよ・・・」

 

「まぁ、それくらい僕たちは重要人物なんだよ。というか箒ちゃんさっきから顔赤いけど・・・」

 

「大和、一夏と箒は恋人関係だぜ?」

 

「あっ・・・(察し)」

 

そんなこんなあったが無事朝食を終えて教室へ向かい今日も授業を受ける。

 

「にしても、どうしよっかな~」

 

「どうしたんだ一夏」

 

「ISに乗るっつっても乗りなれてねぇとやばいんじゃないかって思ってな」

 

「でも参考書を見る限り体をそれなりに動かせればISも同じように動かせるって言ってるけど・・・」

 

「そうか、箒。今日も剣道場に行くからよろしくな」

 

「わかった。任された。正樹と大和はどうする」

 

「俺も行くわ。大和は?」

 

「僕はちょっと手伝うことがあるから遠慮するよ」

 

「そうか、なら今日は一夏と正樹の2人か」

 

・・・放課後までカット!!

 

 

 

 

Side 大和

 

「簪さーん、どーこですかー」

 

放課後、大和は一人で整備室に来ていた。

 

「や、大和君!こ、こっちこっち」

 

簪さんが他のISの間からひょっこり顔を出した。

 

「ごめんごめん、遅かったかな」

 

「ううん、そんなことないよ。私もさっき来たばかりだから」

 

なぜかデート前の恋人の会話をしながら本題に入る。

 

「んじゃ、簪さんの専用機は・・・」

 

「こ、これだよ。打鉄弐式。日本の量産型ISの打鉄をベースに私専用に改修した機体。武装は多連装ミサイル『山嵐』とプラズマライフルの『春雷』、近接戦闘は薙刀の『夢現』を装備してるよ」

 

「なんか紅蓮弐式みたいな名前の子だな」

 

「反応するのそこなの!?」

 

「それは冗談で・・・。多連装ミサイルってことはマルチロックオンシステムでも乗せるのか?」

 

「それなんだけど・・・。完成してないの・・・」

 

「・・・。だから夜遅くまでPC付けて作業してたのか」

 

「は、早く完成させようと思って・・・ハウッ!」

 

軽めのチョップをかます大和

 

「馬鹿だなお前は。アイデアの一番の天敵は疲れだぞ。簪」

 

「大和・・・」

 

「こういった作業や開発は戦場と言っても過言じゃないんだ。しっかり休まなきゃいつかがたが来て壊れてしまう。そうなったらもうすべてが水泡へ帰すんだ。だから今日からしっかりと休め。じゃなきゃお前が壊れるぞ」

 

「わ、わかった」

 

「よろしい、じゃあ簪さん、弐式の設計図ある?」

 

「こ、これ・・・」

 

「じゃあ、簪さん。君はマルチロックシステムの開発を、機体の開発は僕がやるから」

 

「いいの?」

 

「いいのいいの。しかも僕、こういうのとっても得意で好きなことなんだよね~」

 

と言いながら大和は作業を開始する。

 

 

 

 

Side 簪

 

「さってさて~。打鉄弐式ちゃんはどんな子かな~」

 

笑顔でISをいじり始める大和

 

「ごめんよ。僕の幼馴染のせいで君の完成が遅れちゃって」

 

まるで弐式と会話してるようだ。

 

「ん?会話・・・。大和君!ISのコアに人格があるかもしれないって話、信じてるの!?」

 

「うん?信じてるも何も僕はISコアに人格があることは確定事項だと思うよ」

 

大和君は今コアに人格があると言い切ってしまった。

 

「日本には昔から付喪神って言う神様が居てね。大事に長年使った物には神様が宿るっていう言い伝え」

 

付喪神、その話は日本では有名な話だが現代ではもはやそのたぐいの話はグローバル化や消費社会になった今はまったくをもって消えてしまった話。

 

「そんな風に物にも意思が宿る。なら専用機として長くコアと一緒に居ればいつかコアとお話ができるって思ってるんだ。根拠はないけど僕はそう思いたいな」

 

優しい顔でそう答えた。

 

「だから僕はISは物じゃなくて大切な相棒や家族って思ってるんだ。そして、君は僕にとって友達だから君の専用機も友達みたいに接したいなって思ってる。」

 

それはとてもやさしい考え方。まるで開発者としての発言かとも思われた。

 

「おっと、作業が止まっちゃうね進めようか」

 

設計図通りに進めていく大和君。私はプログラムの開発を進める。黙々と作業を続けて3時間後

 

「よし、簪さん今日はここまでにしよう。プログラムの作業も止めて夕食に行こうよ」

 

「わ、わかった・・・」

 

「あ、そうそう。一回一夏とお話してみてもいいと思うよ」

 

「え?」

 

「君は一夏が憎いと思ってる。けどねそれは誤解なんだよ。悪いのは一夏じゃなくて君の専用機の開発を止めた政府なんだから。一夏をそんなに恨まないでやってほしいんだ」

 

「わ、わかった・・・。一回お話してみる。けど!大和君も傍に居て?」

 

「了解、んじゃ早速今日話してみようか」

 

「う、うん!」

 

大和君が傍に居る。そう思うと勇気がわいてきた。そして私は今日、織斑 一夏と話してみようと思った。

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「お、大和!来たかって、隣の子は・・・?」

 

「ああ、一夏紹介するね。僕のルームメイトの更識 簪さん。んで簪さん、こっちが僕の幼馴染の織斑 一夏だよ」

 

「よ、よろしく」

 

「ああ、よろしくな簪さん」

 

最初の簪が一夏に対する印象は明るく誰にでも優しそうという印象だった。

 

「一夏、ちょっとした情報渡しとくわ。」

 

そう言って一夏にこっそりメモを渡す。

 

「こ、これは!?」

 

「ああ、奴さんお前を恨んでいた。けど、僕が話しやすいように何とかした。だからこれは一夏が解決してよ」

 

「了解、やってみるよ」

 

コソコソしながらある程度のことを話して夕食にするために券売機に並ぶ。

 

「簪さん、大丈夫。僕が付いてるからさ」

 

「ありがとう、私、頑張る」

 

そうして簪と一夏の対話が始まった。

 

そして、全面カット!!ごめんね。あんまりこの場面会話が思いつかなかったんだ!!だからカット!!

 

 

 

 

 

 

「よかったよ、仲良くなれて」

 

「うん、一夏君もいい人だってわかったし一夏君はこんな結果望んじゃいなかったみたいだから」

 

部屋への帰り道、大和と簪は一夏への誤解の解消の結果を話していた。

 

「あ、それと明日からIS理論は4人まとめて私が見ることになったから」

 

「あ~、決闘に向けて授業してくれるのか。そりゃありがたい!」

 

「箒ちゃんの剣道稽古の後の夕食までの間の時間と夕食後の消灯までの時間でやるからね」

 

「わかった、僕頑張るよ」

 

対セシリア・オルコットの決闘まで残り5日。




次回は決闘回!!

ガンダムVSブルーティアーズ!!

もう結果は見えてるよね!?


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9話

ナイチン2機とクシャリぺとクシャトリヤのデッキがすげぇ回しやすい。

しかもクシャ系統はDPお化けだし。結構使いやすい。

凸にも参加できる重撃とは・・・。


Side 正樹

 

あれからあっという間に1週間が過ぎて決闘時間がやってきた。

 

「にしても一夏の専用機が遅いな・・・」

 

「僕たちは束さんが届けてくれたからいいけど・・・」

 

「最適化に時間がかかるんだし急いでほしいぜ・・・」

 

「仕方ないだろう。一夏の機体は姉さんが持ってこれなかったのだから」

 

ただいま絶賛一夏の専用機待ちである。

 

「にしても束さんやっぱり早いな」

 

「俺と大和の最適化を3分でやってのけたからな。一次移行まであと2分だぞ」

 

「にしてもまさくんとやまとくんの専用機はまるで二人を待っていたかのように最適化とかが楽だったよ」

 

「それはうれしいですね」

 

「まったく・・・。束、一夏の最適化は予想だとどれくらいかかるんだ?」

 

「早くて3分長くて5分」

 

「一次移行までは?」

 

「それは人によるねちーちゃん。まさくんとやまとくんは異常に早かったけど」

 

すると山田先生が走ってやってきた。

 

「織斑君!!専用機が届きました!!」

 

「わかりました!!束さん、お願いします!」

 

「りょーかい!始めるよーーー!!」

 

「織斑の作業が始まったからこっちも始めるぞ。最初は芹澤、お前がオルコットの相手だ」

 

「了解しました。織斑先生」

 

そう言ってピットのカタパルトで正樹は専用機を展開する。

 

「それじゃ、行くぞー」

 

『カタパルト正常、全システムオールグリーン、ガンダム発進どうぞ!!』

 

発進アナウンスが入り正樹は発進する。

 

「芹澤 正樹、ガンダム行きまーす!!」

 

カタパルトから発進し正樹はガンダムで飛び立った。

 

 

 

 

 

Side 戦闘

 

「さて、待たせたな。セシリア・オルコット」

 

「あら、逃げずに来ましたのね。珍しいですわね、フルスキン型とは。まぁいいでしょう、あらかじめ言っておきますわ。ここで頭を下げればあの時の無礼は許して差し上げましてよ?」

 

「お断りだな。生憎お前のような雑魚に下げる頭は無いんでな」

 

「そうですか。ならばこれでお終いです!!」

 

そう言ってオルコットは主兵装であるスターライトmkⅢを正樹に向かって撃った。

 

「避けましたか!ならば、ティアーズお行きなさい!!あなたにはこのティアーズと共に円舞曲を踊っていただきますわ!!」

 

「生憎と、俺は円舞曲なんて踊らない主義なんでね!!」

 

オルコットはビットを展開・攻撃、正樹はそれを見ても恐れずまた一発の被弾もなく避け続ける。

 

「なぜ当たりませんの!?」

 

「ニュータイプがじゃない奴が使うファンネルなんて!!」

 

正樹は拡張領域からビームライフルをコール。

 

「ただの的なんだよ!!」

 

正樹はビームライフルでビットを確実に落としていく。

 

「さらに!ファンネルと同時に動けないなら!!」

 

ビームライフルの銃口をオルコットに向ける。

 

「お前も、ただの的なんだよ!!」

 

オルコットにビームライフルが直撃、SEの3分の1を削る。

 

「な!SEが!?」

 

「俺はお前とは違うんだ!!ISをただの道具や兵器としか思っていないお前に!!負けるわけがないんだよ!!」

 

正樹はビームサーベルを引き抜いて斬りかかる。

 

「残念でしたわね!!ビットは実は6基ありましてよ!!」

 

「それくらいお見通しだ!!」

 

正樹は下に全力でスラスターを吹かし、下にもぐる。

 

「避けたですって!?」

 

「これくらいの事!ニュータイプじゃなくても予測はできる!!」

 

そして正樹はサーベルで切り上げながら上がってくる。

 

「そして!!ISは束の姉さんが宇宙(そら)への道を切り開くための願いだ!!それを邪魔する奴は誰であろうと排除する!!!」

 

「な、なにを言って・・・ッ!?」

 

「この身に賭けて!!その願いを守り続ける!!!」

 

「きゃあああああああああああああああ!!」

 

サーベルで切り上げで打ち上げた後はガンダム本編のラストシューティングで止めを刺した。

 

だがダメージがでかすぎたのかセシリアのISが解除され正樹の目の前に落ちてくる。

 

「きゃああああ!!」

 

「よっと、大丈夫か?」

 

落ちてきたセシリアをお姫様抱っこで受け止めて頭部部分を解除しながら尋ねる。

 

「な、なぜ助けますの!?」

 

「勝負はついた。だから別にお前はもう敵じゃない。だから助けた。それともあれか?お前は勝負がついたのにまだその相手を痛めつけようとするのか?」

 

「そ、それは!?」

 

「ははは、揶揄ってみただけさ。君はそう言った人じゃないってことは分かってるから大丈夫だ。それに、さっきも言ったが俺達はある人の夢を守り続けるためにここにいる。だから俺たちがここにいることを認めてやってくれないか?」

 

「夢を守り続ける・・・ですか?」

 

「俺はもう夢を叶えたから。だから俺は誰かの夢を守りたい。そう思ったから」

 

「わかりました。認めましょう、そしてあの時は申し訳ありませんでしたわ。あなたは素晴らしい信念の持ち主でありそれと同時にとても強い人なのですね」

 

「信念が素晴らしいとかどうかはわかんないけどよ。案外俺は弱いぞ?」

 

「ふふ、ではそういうことにしておきますわ。正樹さん」

 

話していたらいつの間にかピットについていたためセシリアを降ろす。するとそこへ大和が来た。

 

「正樹はオルコットさんと休んでて。次は僕と一夏の試合だから」

 

「了解、オルコット。休めるそうだからこっち行くぞ」

 

そう言うと正樹はセシリアの手を取って休憩ブースのほうへ行ってしまった。

 

 

 

 

Side 大和

 

「正樹のあれはオルコットさんに惚れたのかな・・・?」

 

手を取って行ったのだ。これは勘違いしてもおかしくはない。

 

「さて、来てゲルググ」

 

そう言って専用機であるシャア専用・・・。今は大和専用ゲルググを纏った。

 

「久しぶりだね。と言っても僕の前世でのガンオンのことは知らないだろうけど・・・。だけど言わせてもらうよ」

 

前世で散々乗ってきたゲルググ。その機体への想いは誰にも負けてはいなかった。

 

「また君に乗れてうれしいよ。またよろしくね、今世は愛機としてではなく家族としてね」

 

『カタパルト正常、全システムオールグリーン、ゲルググ発進どうぞ!!』

 

「桐谷 大和、ゲルググ!出ます!!」

 

今度は大和がゲルググで空を舞う番だ。

 

 

 

Side 戦闘

 

「一夏、今回は本気で行くよ。ISでの戦闘は初めてだから手加減できそうにない」

 

「おう!俺だって本気だ、だから大和も本気で頼むぜ!!」

 

試合が始まる。

 

「そういえばそれ格闘オンリーの機体だったな。なら俺はビーム薙刀だけで戦わせてもらう」

 

「なんかすまないな。おんなじ土俵で戦ってもらって」

 

「いいってことだ!!じゃ、始めよう!!」

 

「ああ!!」

 

そしてお互いに正面で切り結ぶ。

 

「パワーは互角みたいだな!!」

 

「なに、パワーだけが格闘戦のすべてではないよ!!」

 

一旦離れて態勢を立て直す。が、そこへ大和が突っ込んでくる。

 

「突っ込んでくるだけなら!!」

 

「ただ突っ込んでるわけじゃない!!」

 

大和が繰り出したのはガンオンで有名なゲルググ扇風機D格。

 

受け止めようと思ったが一夏は回避を選択。少々無理な体制での回避なので不利な状況へ持ってこられる。

 

「さらにここから、投げる!!」

 

大和はビーム薙刀を一夏目掛けて投擲。

 

「やっば!!」

 

一夏は雪片弐型で弾くが回転が掛かっているため弾いた瞬間構えを解いてしまう。

 

「実はこの薙刀、もう一本あるんだよね!!」

 

エクバのシャゲの前BD格の構えで突っ込んできた大和に一夏は対処できず生当て格闘を食らい、さらにコンボを完走する。

 

盾突撃→薙刀回転切り上げ→左右往復切り→上段切りたたきつけを無駄なく完走

 

「うわあああああ!!」

 

さらにバウンドしたところを普通の薙刀投擲で吹き飛ばされた。

 

「コンボ完走!!1対1はカット耐性考えなくていいから楽だね!!」

 

一夏の方を見る、すると一夏は耐えているではないか

 

「っく・・・。本気でって頼んだのに俺がこれじゃ申し訳ないな・・・。白式、今だけでもいいお前の全力、俺に貸してくれないか?」

 

すると白式は雪片弐型の刀身を展開させるとビームサーベルみたいなものが出てきた。

 

「・・・これで対抗しろってことか・・・。いいぜ、やってやるさ!!」

 

そしてこの剣は千冬がモンドグロッソの時に使っていたものと同じ。

 

「白式、ありがとう」

 

一夏は大和に向き合う。

 

「大和!!俺のSE的にこれが最後に一撃だ!!だが、この一撃はお前を倒すことのできるものだ!!」

 

「俺はこの一撃にすべてを賭ける!!勝負だ、大和!!」

 

「いいでしょう!飽きるまでお付き合いさせていただきましょう!!」

 

一夏と大和は構える。

 

「白式、これから俺は千冬姉のようにはできないからかなり無茶させるかもしれないけど・・・。俺はお前と一緒に強くなりたい。だから俺を認めてくれ白式!!」

 

すると白式は白いオーラを放つとそれが剣に集約されて零落白夜の輝きが増した。そして、

 

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

一夏が突っ込み、

 

「はああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

大和も突っ込む。

 

「っく・・・!!」

 

「っは・・・!!」

 

切り結ぶが・・・。

 

「薙刀のパワーが負けている!?」

 

出力の高い零落白夜がビーム薙刀を貫通しようとする。

 

「貫け白式いいいいいいいいいいいいいい!!」

 

「ここで、負けてたまるかああああああああああああああああ!!」

 

大和が動いた。ビーム部分を引っ込めて一夏の零落白夜を躱して体制が崩れたところに、

 

「おりゃあああああああああああああ!!」

 

蹴りを入れた!!そう、咄嗟に出したのはシャア専用ゲルググに搭載されている格闘プログラムD式だった。

 

「っぐッ!!あああああああああああああああ!!」

 

一夏はふっ飛ばされ蹴られたダメージでSEが無くなり試合が終了した。

 

 

 

 

 

Side 大和・正樹

 

「大和、お疲れさん」

 

「正樹、ありがとう」

 

大和と正樹は数個と言葉を交わして連絡事項を言った。

 

「もうすぐアリーナの使用時間が限界だから最後は一夏とセシリアの試合を5分後だってよ」

 

「あれ?僕と正樹の試合は・・・」

 

「千冬さんが俺達2人だとアリーナが壊れそうだからやんないんだってさ」

 

「そうなんだ。じゃあ僕はクラス代表辞退するよ。正樹もそのつもりでしょ?」

 

「ああ、セシリアも辞退するつもりだからそのことも千冬さんに伝えてきてくれ」

 

「了解、じゃあ行ってくるね」

 

そう言ってピットを出て行った。

 

 

 

 

Side 正樹

 

「クラス代表の件はこれで良し。じゃあ、セシリア五分後頑張れよ!絶対に油断すんじゃねぇぞ」

 

「はい、分かっていますわ。さっきの試合で織斑さんは侮れない方だと思いましたので」

 

「そうかい、じゃあ心配はすんな。お前は絶対に勝てるからな思いっきりやってやれよ」

 

「はい!って正樹さんはどちらへ?」

 

ピットを出て行こうとする正樹をセシリアは止める。

 

「いつまでたってもここに居ちゃお前の気が散るだろ。だから出て行こうと・・・」

 

「だ、ダメですわ!!」

 

「へ?」

 

「わ、わたくしの傍に居てくださいまし!そのほうがわたくしは落ち着きますわ!!」

 

「そ、そうか・・・。ならここに居させてもらおう」

 

「はい!」

 

セシリア、なんか無茶苦茶嬉しそうだな・・・。

 

「では行ってまいります!!」

 

「おう、頑張れよ!!」

 

セシリアVS一夏の試合は全面カット!!結果は一夏の負け!!以上!!閉廷!!みんな解散!!

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

一組の専用機持ち達による決闘騒ぎの決着の翌日、一組のクラス代表が決まった。

 

「一年一組のクラス代表は織斑 一夏君です。あ、一つながりでいいですね!」

 

「え!?ちょ、俺は模擬戦に全部負けたんじゃ・・・ッ」

 

「それは、わたくしと!」

 

「俺と」

 

「僕が辞退したからだよ。一夏」

 

「な、なんで!?」

 

「私は正樹さんとの試合の後、話し合って決めましたの。代表にするなら織斑さんだって」

 

「そうかっかすんなよ一夏、俺はお前に賭けてんだぜ?」

 

「期待してるからね。頑張ってね、一夏」

 

「なんでだあああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

その日の午後6時

 

『織斑君、クラス代表就任おめでとー!!』

 

一夏の代表就任パーティーをやっていた。

 

「あ、ありがとう」

 

「やっぱり男子がいるんだからクラス代表は男子じゃないと!」

 

そんなこんな楽しく談笑していると・・・

 

「はーい!新聞部部長の黛 薫子でーす!!今を時めく男性操縦者3人にインタビューしに来ました!!あ、これ名刺です」

 

「あ、どうも」

 

「は、はぁ・・・」

 

「あれ?もう一人居ないようだけど・・・」

 

大和がいつの間にかいなくなっていた。

 

「・・・。あいつ・・・」

 

「え?なんかあったの?」

 

「いや、大和はちょっと寂しがり屋で意地っ張りなところがあるんで」

 

「どういうこと?」

 

「それは言えねぇな」

 

「そう。じゃあ今日は2人だけでいいわ。じゃあ織斑君!ズバリ、代表としての意気込みは!!」

 

「そうですね。まだまだ初心者ですが負ける気はありませんのでよろしくお願いします」

 

「おお、いいコメント!次は芹澤君!初めてのISでの試合は代表候補生とだったけど感想は?」

 

「俺に勝つにはまだまだだが、伸びしろはまだある。諦めなければ追いつけるだろう。」

 

「え?そんなコメント大丈夫なの?」

 

「心配はいらない。俺に追いつけるのは大和だけだ」

 

「あとは千冬姉だけだろ?」

 

「確かに千冬さんも俺たちに追いつけるな」

 

「え!?織斑先生に追いつけるってもう人間やめてない!?大丈夫!?」

 

「失礼だな、これでも俺は人間だ」

 

「と、とりあえずは納得しておくわ。じゃあ次はイギリス代表候補生のオルコットさん、男性操縦者2人と戦ってみた感想は」

 

「正樹さんは・・・。とてもお強い人で・・・」

 

「あ、長くなりそうだからいいわ。とりあえず芹澤君に惚れてるって書いておくわ」

 

「や、やめてくださいまし!!じ、事実ではありますが・・・」

 

「セシリア、顔が赤いぞ。どうかしたか?」

 

正樹が顔を赤くしているセシリアを覗き込みながら訪ねる。

 

「な、なんでもありませんわ!!」

 

「そうか、じゃあこのパーティーが終わったら少し付き合ってくれないか?」

 

「え?よ、よろしくてよ!!」

 

この発言が他の女子を大騒ぎさせるきっかけとなった。

 

 

 

 

 

Side 大和

 

大和は、寮を出て適当に学園の敷地を彷徨っている。

 

「・・・。意地っ張りだな僕も。寂しくなっただけで何も言わずに放浪癖を出すとはね・・・。」

 

1年間大和は心の中の何かが無くなった感覚がしていた。そしてここに通うことになってその違和感が益々増していった。

 

「鈴ちゃん・・・。俺はどうすればいいの・・・?」

 

立ち尽くし夜空を見上げて呟く。そしてその時懐かしい声が聞こえた。

 

「やま・・・と・・・?」

 

大和は声の方向を向くとそこには・・・

 

「り・・・ん・・・?」

 

二人は目を合わせてゆっくりと近づく。

 

「ああ、もうあの時から100年が過ぎたように感じられる」

 

「でも私たちはまた出会えた。」

 

お互いに手を取り合った時、大和は鈴を思いっきり引き寄せて抱きしめた。鈴もまた答えるように抱きしめる。

 

「お帰り・・・鈴」

 

「ただいま、大和」

 

1年ぶりの再会は二人の愛を確かなものにした。

 

月明かりが照らす中二人はその存在を確かめるかのようにキスをした。




大和と鈴の再会までやっちゃいました。

簪さんとのいざこざは次回に持ち越しです。

さて3人の関係はいかに・・・。それと正樹とセシリアの関係も一気に進展させようと思います。

次回はちょっと時間かかるかも。


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オリ主たちの機体設定

機体の設定です。

ガンオンの武器は大半は所持しています。

そこは端折りますのでご了承を


芹澤 正樹専用機

 

名前 ガンダム

 

機体説明 

 

 ガノタなら一度は乗ってみたいと思う主人公機体。

 

 性能は高機動汎用機と言って差し支えない。原作と違うところは初めからマグネットコーティングが施されていること。

 

 フルアーマーパッケージがインストールされているためフルアーマーガンダムとなることも可能。だが出番は少ない。

 

 ガンオンで持っている以外の武器は連邦軍で正式採用されていたマシンガンからキャノン砲ただし状態異常系の武器を除く。

 

 近接武器にはビームサーベルの他にビームサーベルが聞かない場合の対処として実体剣が入っている。(本人の要望によりバエルの実体剣である)

 

 他のISと違い完全に宇宙での活動も視野に入れているため他の量産型や専用機よりも宇宙適性は高い。(ゲルググを除く)

 

 しっかりと原作同様単機での大気圏突入も可能である。

 

 

 

 

 

桐谷 大和専用機

 

名前 シャア専用ゲルググ現在では大和専用ゲルググだが

 

機体説明

 

 言わずと知れたガンダムのライバル機体。

 

 性能は高機動万能機と言える。バックパックを換装することでゲルググキャノン(ビームとジャイアントバズ版)、高機動型ゲルググになることができる。

 

 今回のお話では出番は少ない模様。

 

 また腕部にガトリングやグレネードランチャーを付けることも可能。

 

 ガンオンで持っていた武器以外の武器はジオン軍内で正式採用されたマシンガンからキャノン砲までを所持(固有武器や異常状態系の武器を除く)

 

 近接武器は薙刀以外に実体武器の大型ランスを持っている。(本人の要望によりキマリス・ヴィダールと同じもの)

 

 他のISと違い宇宙での活動も視野に入れているためガンダムを除くすべてのISよりも宇宙適性は高い。

 

 原作ではなかった単機での大気圏突入も可能である。

 

 

 

 

実装するならの武装

 

チャージ・ランス

 

 言わずと知れたクソ武器。ガンオンでは理不尽判定の塊。

 

 白式に搭載予定。

 

 零落白夜とは違いエネルギーをランスに纏わせるだけなので零落白夜を使うよりこっちのほうが効率がいい。むしろ零落白夜を超える性能である。

 

 ただし欠点はこの格闘を外すと格闘硬直が発生することである。

 

 

ビーム・ヘビーガン

 

 GLAに搭載されていたチート武器。

 

 実装当初の性能のままとする予定。

 

 集弾率という概念が皆無、狙ったところへまっすぐ飛ぶ。

 

 白式の射撃武器に採用予定。量子化できないので外付けになるが。

 

 

ビーム・マグナム

 

 オリ主2人が一夏の中の人ネタから考えた武器。

 

 ただし現在の白式では取り扱いはできない。

 

 取り扱った場合腕部が大破し、腕部だけダメージレベルがCを超える。

 

 また5発装填のマガジン制であるため白式では予備弾薬があまり持てないこともある。

 

 その代わり威力は原作よろしくISに大ダメージを与えるもの出る。(しっかり当てれば大抵の専用機を一撃で撃破可能)




アンケート見てみたら白式にチャージランスを乗せろという要望が多くてびっくりしてます!

君たちどれだけハイチンに恨みがあるの?

確かにあの2機は理不尽の塊ですもんね。

瀕死だと思ったら全回復、DP削り切っても転ばない。異常に硬い、盾も堅いし復活する。

鬼DPS。鬼威力の武器。

多方向から恨み買いますわこりゃww


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10話

エイプリルフールネタでなぜかFGOとガンダムのコラボCMの動画がありました。

FGOやってて思うけどなんでコラボしないんでしょう?ガンダムとか銀河英雄伝説とかコラボしやすそうなのいっぱいありますよね?

しかもFateのサーヴァントは未来のサーヴァントも呼べるって設定だし。

そこら辺の英雄も呼べるはずなんですがね。公式さんいったいどういうことなんでしょうか?

ていうかコラボやったらすごそう(小並感)


Side 正樹

 

「セシリア、ちょっと付き合ってくれ」

 

「は、はい!」

 

正樹はセシリアを連れて外へ出る。

 

「そ、それでここまで連れ出してなんの御用ですの?」

 

月明かりが照らすちょっとした芝生の広場で正樹はセシリアに用を尋ねられる。

 

「・・・こればっかりはしょうがねぇよな。回りくどくいってもダメだし・・・。よし、セシリア直線的に言うから覚悟しろよ」

 

「はい・・・」

 

「俺はお前のことが好きだ、もしよければ俺の恋人になってはくれないか?」

 

「ッ・・・!はい!喜んで!!」

 

目じりに涙を浮かべながらセシリアは正樹に駆け寄り抱き着いた。

 

「俺はお前を守って見せる」

 

「あら、私は代表候補生でしてよ。自分の身は自分で守れますわ」

 

「まったく、俺が恋したのはお転婆のお嬢様だったか」

 

「あら、お転婆はお嫌でしたか?」

 

「いいや、大好きだ。セシリア」

 

「私もですわ正樹さん・・・。いえ、あなた様」

 

月光が照らす中二人は誓いのキスをした。

 

 

 

 

Side 三人称

 

パーティーの翌日、クラスは転校生の話題で持ちきりだった。

 

「ねえ!2組に転校生が来るってよ!!」

 

「え!?ここって転校ってありなの!?」

 

「何でも専用機の調整が入学に間に合わなかったらしいのよ」

 

「そんな事情があって転校扱いなんだ~」

 

「それよりも、今年のクラス代表戦は勝ったも同然よ!!」

 

「専用機持ちのクラスはうちと4組だけ!!」

 

「デザートフリーパスは我々の手にありってね!!」

 

みんなが喜んでいるとそこへ水を差す声がした。

 

「そうはいかないわよ!」

 

教室の入り口で水を差したのは

 

「お、鈴ちゃん。おはよう。職員室への用は済んだの?」

 

「おはよう、大和。あなたに会うためにいち早く終わらせてきたわよ!」

 

「そうなんだ。ところでさっきのは・・・?」

 

「ああ、2組の代表は専用機持ちの私に変わったのよ」

 

「なるほど。じゃあ一組の代表は一夏だからよろしくね」

 

「え?一夏なの?な~んだ、つまらないわね~」

 

「ちょ!鈴それはないぜ!!せっかく久しぶりに会ったってのによ~」

 

「まぁ、お前が弱いのはみんなが分かってるじゃねぇか。一組の最弱専用機持ちさんよ」

 

「正樹てめぇ、覚悟はできてるんだろうな?今日の放課後白式でボコってやるよ」

 

「あ?お前が俺に勝てるとでも思ってるのか?」

 

なぜか一夏と正樹がメンチを切ってじゃれ合っている。

 

「まぁ、あのじゃれ合いはほっておいて。鈴、2組に急いで戻ったほうがいいここは千冬さんのクラスだから」

 

「え?マジ?」

 

「マジマジ、大マジ」

 

「了解、じゃあまた昼休みにね」

 

「またね」

 

そう言って鈴は2組へ帰っていった。その直後、千冬が教室に入ってきた。

 

「朝のホームルームを始める。そこの織斑と芹澤は何をやっている」

 

二人ににらみを利かせると

 

『せ、席に着きます!!』

 

さっきのじゃれ合いが即刻終わり席に着いた。

 

 

 

 

お昼休み

 

「あ、大和ー!こっちこっち」

 

「鈴ちゃん!席取っておいてくれたんだ」

 

「ええ、ここでなら大人数でも大丈夫でしょ?」

 

「ありがとう鈴」

 

そしてセシリアも含めたいつもの食事メンバーに鈴が加わった。

 

「そういえば久しぶりだな鈴」

 

「あら、正樹も居たんだ。久しぶりね」

 

「俺はついでか!?」

 

「あら、私は大和にしか興味ないのよ」

 

「り、鈴は相変わらずだな・・・」

 

「それで一夏、久しぶりと言っていたがこの人とはどういう関係だ?」

 

「ああ、小4の最後に転校しただろ?その直後に転校してきたんだ。そして大和の恋人」

 

「そうか。初めましてだな。私は篠ノ之 箒、箒と呼んでくれて構わない」

 

「鳳 鈴音よ、鈴でいいわ」

 

「私はセシリア・オルコットですわ。セシリアとお呼びください」

 

「よろしくね、セシリア」

 

「わ、私は更識 簪・・・。簪でいい」

 

「簪さんね、一応言っておくけど大和は私の恋人だからね?」

 

「・・・ッ!」

 

簪は驚いた顔をした後、少し落ち込んだような顔をした。

 

「あ、鈴ちゃん。今度また鈴ちゃんの料理食べたいんだけどいい?」

 

「いいわよ!そうそう、明日から毎日お昼はお弁当作ってあげるわ!!」

 

「本当!うれしいな~。鈴の料理が毎日食べられるのか~」

 

「私の料理なしじゃ生きていけない体にしてあげるわ!!」

 

そのあとはなんだかんだ言いながら談笑しつつお昼休みを過ごした。

 

 

 

 

 

Side 簪

 

放課後、整備室でいつもの作業をしている。プログラムもあともう一歩まで進み、機体は大和が手伝ったため完成状態であった。

 

「大和君は・・・もう恋人がいたんだ・・・。」

 

お昼休みのあの時の会話。

 

『大和は私の恋人』

 

これがずっと胸を痛めつける。

 

「私・・・捨てられちゃうのかな・・・」

 

そう思ってもおかしくはなかった。私を認めてくれた人、私をほめてくれた人。

 

彼が一緒に作業してくれてその時は辛かった作業も辛くなくてむしろ彼と一緒に居たいと思っていた。

 

「私・・・彼のことが好きなのかな・・・」

 

好きだと自覚しようとして見ると彼にはもう恋人がいるのだとその事実が胸を締め付けた。

 

「私・・・諦めたくない・・・ッ!」

 

泣きそうになっていた。その時

 

「簪さーん休憩しーまーしょー。甘いお菓子買ってきたから」

 

意中の彼が来た。

 

「う、うん」

 

返事をして休憩を取ることにした。

 

その後はぎこちないながらもなんとか会話を乗り切って大和は作業をすると先に帰っていった。

 

 

 

 

Side 大和

 

「簪さん・・・。」

 

最初は違和感を覚えた。鈴の事を想うと胸が昂るように簪の事を考えると同じようになるのだ。

 

「俺はどうしちゃったんだ・・・?」

 

ニュータイプは他人の気持ちは探ろうとすれば探れる。だが大和や正樹はそんなことには一切使ってはいない。

 

だけど自分の心は分からないのだ。

 

「鈴のことは愛している。これは変わらない・・・けど簪さんは・・・ッ!」

 

大和は何とも言えない感覚に襲われる。簪さんはただの友達と言い切ることができなかった。

 

「簪さんを想うとなんでこんなに胸が痛いんだ・・・ッ」

 

夜空を見上げると一番星が輝いていた。

 

 

 

 

Side 簪

 

結局あの後作業に集中できなくなって外の空気を吸いに出ると目の前に鈴がやってきた。

 

「あんたさ、大和のこと好きなんでしょ」

 

私は驚いた。なぜ言い当てられるのか

 

「なぜって顔してるわね。じゃあ言ってあげる。あんたお昼の時に私が恋人って言った時にあからさまに落ち込んでたでしょ」

 

「うッ!」

 

「図星のようね。でそこから大和の性格を推測すると好きになったってのが妥当な線なのよ。で、行って見たら案の定驚いてるからね。あたりだとおもったわ」

 

「じゃ、じゃああなたは何しに!」

 

「そう邪険にしないでよ。むしろ私はあんたの背中を押すために来たんだから」

 

「え?」

 

「今あいつは悩んでる。私との関係とあんたのと関係の板挟み状態で悩んでる。しかも大和はあんたに惹かれてるみたいな様子なのよ」

 

「そ、そんなの・・・」

 

「ええい!もうそれ言ったららちが明かなくなるじゃない!!いいからこっち来る!!」

 

そう言って鈴は簪の手を握って無理やり大和のところへ連れて行った。

 

 

 

Side 大和

 

「大和!!」

 

「鈴!それに簪さんも!?一体走って来てどうしたの?」

 

「ほら、簪!直線的に言う!!」

 

「え!?えっと・・・わ、私大和君のことが好きなの!!鈴ちゃんがいるのは分かってる、だけど私も好きなの!!」

 

「え?え?え?」

 

「だから、私とも付き合って!!」

 

突然の告白。大和はフリーズしてしまった。だが大和は気づいてしまった。さっきまでの気持ちは簪に対する恋心だと。

 

「・・・・。鈴はそれでいいのか?」

 

「いいわよ、キャラ被ってないし」

 

「え?肝心なところでそこ?まぁいいや鈴が認めたんだし僕も観念するよ。簪さん僕は君のことが好きだ」

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

というわけでさっきのことを夕食の席でご報告。

 

「えっと、僕は簪さんとも恋人関係になりましたッ!」

 

『え?えええええええええええええええ!!!』

 

もはやいつものメンバーは大混乱。寄りにもよって大和が二人目の恋人を造ったのだから。

 

「り、鈴はそれでいいのか!?」

 

「いいも何も、私は認めたわ」

 

「そ、そうか・・・」

 

何はともあれ万事解決?しましたとさ。因みにこの翌日自信がついた簪はプログラムを完成させましたとさ。

 

 

 

 

 

 

Side 一夏

 

え~、現在俺はアリーナに居ます。なぜなのかというとISの戦いをセシリアや正樹、大和に教えてもらっています。ちなみに鈴は試合前に手の内を知ってしまうのは何とも味気ないということで鈴自身が参加を断った。簪さんも同じ理由だった。

 

その代わり、大和の夕食を作ると言っていた。

 

「どうしてできませんの!?正樹さんは教えなくともできていますわ!!」

 

「こう、ぐーんといってドカッ!という感じだ」

 

「わ、分かんねぇ!!」

 

理論を羅列させるセシリアと感覚と擬音で説明する箒。これはダメでしょ。

 

「う~ん、ならもう実践あるのみで行こう!」

 

大和の一声で模擬戦になる。まずは手本の正樹と大和の模擬戦

 

「よし、じゃあいつもの3分の1程度で行くぞ~」

 

「使用武器は実体剣を使うね」

 

というわけでやってみた。

 

「・・・・・・・・・ッ!!」

 

「・・・・・・・・・・ッ!!」

 

内容は鉄血のオルフェンズのバエルVSヴィダールといった感じの内容。うん、十分ダメなやつ。

 

「あれをあれにやれというのか!?」

 

「いや、一夏あれはマネしないほうがいい」

 

「は、反応速度が常人ではありませんわ・・・」

 

一組組はドン引きしている。

 

「超高速で格闘戦を展開しただけなんだけど・・・」

 

「まずかったか・・・?」

 

「いや、俺には無理ってことがわかった。」

 

「さすがだなお前たち二人は」

 

「正樹さん。国会代表を目指しませんか?わたくしがマネージャーをするので・・・」

 

「そんなの面倒だからやらん。なったらなったでお前との時間が減るのも嫌だしな」

 

「もう~、正樹さんったらん!!」

 

なぜか正樹とセシリアはいちゃついていた。

 

そんなこんなのクラス代表戦まであと4日。果たして一夏は強くなれるのかこうご期待。




え~、アンケート結果のご報告とさせていただきます。

結果はチャージランスを乗せていいというご意見が多かったです。

なので載せます!乗せちゃいます!ただし当たるとは言ってないからな!!

次回もお楽しみに。


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11話

ジムの日のジムトーナメントお疲れ様でした!!

私は、23時の部で優勝させていただきました!!

チームの皆さんありがとうございました。


Side 三人称

 

クラス代表戦まで残り2日

 

「いちかー、いつになったらそのピーキーな機体に慣れるんだ~?」

 

「こ、これで全力で何とかしようとしてるんだけど!!」

 

「一夏、ISは簡単に言えばイメージで動いてるようなものだよ。だから自分がイメージしやすい動き方で動いてみればどうかな」

 

「イメージしやすい・・・」

 

「そう、自分が今どんな状態でどんなふうに飛んでどんな風に動きたいのか。しっかりとイメージすればいいんだよ。もちろん機体性能を理解したうえで可能かどうかの判断は必要だけど」

 

「じゃあ大和はどんなイメージで動かしてるんだ?」

 

「僕はロボットアニメのコードギアスみたいな感じで動かしてるよ(僕と正樹は実は転生者でこういった感じのゲームをやりまくっていたなんて言えないよね)」

 

「なら俺に見せてくれよそのアニメ」

 

「いいよ、DVD全部あるから貸してあげる」

 

後日、改めてDVDを貸すことになった。

 

「そういえば最近鈴と簪さんと昼休みにどこか行ってるけどどこへ行ってるんだ?」

 

「天気がいいから屋上で食べようってことになって、三人でお弁当を食べてる」

 

「なるほど。んで、料理の味はどうなんだ?」

 

「もう最高!!二人とも料理が上手いって言う最高の状態だよ!」

 

惚気ていた。

 

 

 

Side 一夏

 

クラス代表戦当日

 

「今までのことを思い出せよ。一夏、お前はあの時より強くなったんだからな」

 

「私と正樹さんが言ってるんですもの。間違いはありませんわ!!」

 

「一夏、私は応援しかできないが自分にできることをすべてやってこい。それで負けたとしても私は文句は言わないからな」

 

「ありがとう、箒。オルコットさんも正樹も俺頑張ってくるよ」

 

「ああ!」

 

「ええ」

 

「行ってこい一夏!」

 

「織斑一夏、白式!行きます!!」

 

カタパルトから射出され一夏は白式と共に大空を舞う。

 

 

 

 

Side 鈴

 

「大和、よかったの?こっちに来て。あんた一組じゃないの?」

 

「いいんだ。クラスより僕は君のほうが大切だから」

 

「うれしいこと言ってくれるじゃない!なら私一夏を速攻ボコしてくるから待ってなさい!!それと簪!あんたとは決勝で決着をつけるわよ!!」

 

「わかった。待ってるね鈴ちゃん」

 

「そろそろ時間だ。鈴、行ってらっしゃい」

 

「行ってくるわ。っとその前に~。やることあるでしょ?」

 

「え?あ、ああ。」

 

鈴と大和はキスをする。

 

「行ってらっしゃい鈴。僕はここで待ってるから」

 

「行ってくるわ。朗報を期待してて頂戴!」

 

鈴は大和から離れてカタパルトへ乗る。

 

「鳳 鈴音!甲龍、行くわよ!!」

 

鈴は自信満々に大空へ飛び立っていった。

 

 

 

 

Side 一組ピット

 

試合は開始され現在は一夏と鈴が闘っている。

 

「にしてもすげーな、鈴のやつ。俺たちと別れてから1年しかたってないのにここまでできるのか!」

 

「そ、それって!」

 

「ああ、アイツは間違いなく天才タイプだ。しかも感覚派のすごい厄介なやつだ」

 

「そ、それってどういうことだ正樹」

 

「簡単に言えば感覚さえつかめれば理論そっちのけでできるってことだ」

 

「そ、それでは!!」

 

「ああ、今の一夏じゃちょっと分が悪いな。だがチャンスはある。零落白夜を確実に当てられるまで温存できればの話だがな」

 

「(焦るなよ・・・・。一夏)」

 

 

 

Side 二組ピット

 

「一夏にはちょっと相手が悪いかな」

 

「にしてもさっきから撃ってる見えない攻撃は・・・」

 

「一夏には躱しづらいだろう。何せ初見だからな」

 

「だけど対処できないわけじゃない」

 

「一夏にもチャンスはあるが・・・。簪は気づいてる?鈴の攻撃するときの隙」

 

「もう気づいたの!?」

 

「ああ、だがこれ以上は言わない。フェアプレイにかかわるからね」

 

「わ、わかった。探してみる」

 

「(目で照準を付けてる。このことにさえ気が付けば一夏も勝てるかもしれない。鈴、それを逆手に取れれば君は今の君よりもっと強くなれるはずさ)」

 

 

 

 

 

Side 戦闘

 

「さっきから避けてばかりじゃない!それで勝てると思う!!」

 

苛烈な攻撃を続ける鈴

 

「生憎、勝つためにはこうするしかなくってな!!」

 

それを避け続ける一夏。

 

一夏は気づき始めていた、見えない攻撃をするときの鈴の癖を

 

「(鈴が見たところが攻撃されている?そうなると・・・)」

 

一夏は訓練の時の正樹の言葉を思い出した。

 

「一夏、よく聞けよ?お前が射撃攻撃に当たりやすいのは相手を見て居ないからだ」

 

「どういうことだ?」

 

「じゃあ、ロックオンしただけでお前は動いている的に攻撃を当てられると思うか?」

 

「それは無理だろ。弾に誘導が付いているわけじゃないし。多少はしてない時より補正されそうだけど・・・」

 

「正解だ一夏。そしてロックオンして動いてる先に撃つ場合相手を見て判断しなきゃいけない。ハイパーセンサーはセンサーだ正確な予測はできない。だからしっかり相手を見て攻撃をする。お前の場合それができてない。つまりは銃口を見ないで弾丸を避けようとしてるんだ」

 

「だから、避けるときは相手をしっかり見ること。そうすれば相手の癖とかも見抜けて一石二鳥だぞ」

 

「(相手を見る・・・。鈴の動きは・・・)」

 

一夏は避けながら鈴を観察してみる。

 

「(!!俺を目で追っている!!ということは!!)」

 

一夏は気づいた。鈴の弱点に

 

「(何とか目線をそらせれば!!勝てる!!)」

 

勝機を見つけた一夏はどうやって鈴の目線を外させるのか考えた。

 

 

 

 

Side 正樹・大和

 

このとき、ニュータイプの二人は何かを感じ取った。

 

「「!?邪気が来る!!!」」

 

同時に反応した。そして、

 

『どごおおおおおおおおおおん!!』

 

アリーナの中心で何かが爆発した。

 

「セシリア!箒!緊急事態だ!!箒は織斑先生のところへ!!セシリアはアリーナの出口を確保!!」

 

「へ?」

 

「はい?」

 

一方大和も

 

「簪!アリーナの出口確保ともし観客席の出入り口が閉まっていたら破壊してでも避難できるようにして!!」

 

「え!?」

 

 

 

 

 

「正樹さんは!!」

 

「俺は戦いに行く!!」

 

そう言って正樹はガンダムを纏いアリーナへ

 

 

 

「大和君はどうするの!?」

 

「一夏の援軍!!」

 

ゲルググを纏い大和もアリーナへ

 

そしてその瞬間両ピットは隔壁が閉鎖されてしまった。

 

 

 

Side アリーナ

 

「な、なによ!突然!!」

 

「な、何かが爆発して・・・・『警告!敵機からのロックオン』なに!?」

 

砂煙の中から突然ビームが飛んでくる。

 

「一夏!!」

 

そこへ正樹が割って入って盾でビームを相殺した。

 

「鈴ちゃん!!」

 

大和も合流し、4人が集まる。

 

「大和に正樹!?どうして二人が!?」

 

「話は後!!あれは敵だ!!」

 

「しかも話し合いが通じない系のな!!」

 

「まさか、襲撃ってわけ!?」

 

驚く一夏と鈴

 

「ピットは・・・閉まってる・・・。一夏と鈴はここから動くんじゃねぇぞ!」

 

「ここは僕と正樹に任せて!!」

 

謎のISと2人で戦い始める。

 

「ガンダム、ISリミッター解除!!」

 

「ゲルググ、ISリミッター解除!!」

 

二人はISの競技用としてのリミッターを解除して戦い始める。

 

「生体反応はない。無人機なら遠慮なくやらせてもらう!!」

 

「!?正樹、こいつ以外にも無人機が外にたくさんいる!!」

 

「わかった!こいつを瞬殺して追いつく!!」

 

「了解!!ミノ撒くぞ!!」

 

「2対多数じゃそうするしかないか!!」

 

「ミノフスキー粒子、高濃度散布!!気を付けてくれよ、レーダーは使えなくなってるからな!!」

 

「それくらいで俺が怯むとでも?」

 

「ちょっとした冗談さ、じゃあお先行ってくる!!」

 

「おう」

 

大和は無人機があけたシールドバリアの穴を通りアリーナ外へ向かった。

 

 

 

 

 

Side IS学園

 

一方学園の管制室では

 

「織斑先生!!どうするんですか!?」

 

「とりあえず通信だ。聞こえるか、織斑、鳳」

 

『ち、千冬姉!!正樹と大和が!!』

 

「なに?」

 

『千冬さん!!大和と正樹がアリーナ外で戦ってます!!』

 

「どういうことだ!!」

 

『アリーナ外に敵がいるって大和が!!そして今戦ってる!!』

 

「二人とも、その戦いこっちに映像を出力できるか?」

 

『で、できません!!な、何かが妨害してるみたいで・・・』

 

「できるのは音声のみの短距離通信か・・・」

 

ミノフスキー粒子を戦闘濃度散布状態では映像出力及び映像通信はジャミング状態であった。唯一残されているのは音声のみの短距離通信だけだった。

 

「こちらに侵入してきた襲撃者は?」

 

『正樹が速攻で片付けました。現在は機能停止しています。正樹はそのまま大和に加勢しに行きました。』

 

「了解した。映像は出力しなくていい。戦闘の様子を撮影してくれ」

 

『了解』

 

千冬は鳳に指示を出し、次に正樹と大和に通信を試みる。

 

「芹澤!桐谷!聞こえるか!!」

 

だが聞こえてくるのはノイズのみ

 

「くそッ!通信できないだと!!」

 

教師陣は焦った。高度な通信の不可、レーダーの機能障害、ハイパーセンサーは作動するがレーダー誘導系の武装および機能が使えない。

 

この3つの要素が教師陣を焦りに焦らせた。

 

だが、学園上空での戦闘はまだ続いている。

 

 

 

 

Side 学園上空

 

「こいつら、結構多いな!!」

 

「リミッターを解除しなきゃ捌ききれない数だね!!」

 

二人はビームライフルで無人機の頭を撃ち抜きながらしゃべる。

 

「ミノのおかげで無人機は連携はあまり取れてないけど!!」

 

「数が多いから大変だ!!」

 

と言いつつも二人は次々と無人機を機能停止もしくは撃破していく。

 

「おらおら!もっと骨のある奴はいないのか!!」

 

「一つ、二つ、三つ・・・。なんだか、眠たく・・・」

 

二人の合計撃破数が30を超えたあたりから終わりが見えてきた。

 

「ざっとあと20ってところか」

 

「ミノ、もうそろそろ晴れちゃうよ」

 

「んじゃさっさと片付けちゃいましょうかね!」

 

「了解、ペースを上げよう」

 

撃破のペースが上がる。お互いに右に射撃武器、左に格闘武器を持って撃破を重ねていく。

 

斬ったり、マシンガンで穴だらけにしたり、蹴ったり。

 

「これで最後!」

 

数多くいた無人機はものの20分ですべて破壊または機能停止させられた。

 

「そっちの撃破数は?俺は25連撃破だ」

 

「あれ、そっちも?僕も25連撃破だよ」

 

「合計50機か。大規模戦を思い出す数だな」

 

「まぁ、中身が皆botで助かったよ」

 

「んじゃ戻ろうぜ」

 

正樹と大和は学園に戻ろうとすると・・・。

 

『芹澤!桐谷!応答しろ!!!』

 

千冬の怒声が飛んでくる。

 

「お、千冬さん。どうしたっすか?」

 

『どうしたもこうしたもない!早く戻ってこい!!』

 

「そのつもりです。待っていてください」

 

そして学園に戻ると、二人は千冬の拳骨を食らいさらに説教を3時間食らったのだった。

 

 

 

 

 

Side 1組教師陣

 

「やはり、無人機のコアはどこにも登録されてはいないコアでした」

 

「そうか。厄介なことになるな」

 

「ええ、それにあの二人。明らかにおかしいですよ織斑先生」

 

「ああ、私もあの録画データを見て正直困惑している」

 

「あの二人の動きは洗練されたものです。まるで長年戦争を生き抜いてきたかのような動きです」

 

「だがあの二人の経歴は極々普通の一般人だ。だからこそ私も困惑している。」

 

「こんな動き、私にはできませんよ」

 

「録画データは厳重にプロテクトをかけておけ。こんなデータが流出したら大騒ぎだ」

 

「わかりました」

 

戦闘データは厳重に封印された。山田先生と千冬の不安を孕んだまま。




戦闘シーンどうでしょうかね?うまくかけましたかね?

無人機の回、結構悩みました。原作通り1機だけだと味気ないもので・・・。

結局大規模戦の1チーム分出しましちゃいました。

これからも量産型無人機IS出てきます。それも無茶苦茶。

あとは亡国サイドはどうしましょうかね?悩んでます。

あと感想ください。

次回もお楽しみに。


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12話

ガンオン将官部屋・・・。深夜ってジオン勝てないね・・・。

まぁでも面白い展開があって笑ったけどね。

だってトリントン港湾で初動X割られたのに敵のBとAを殴って逆転で勝っちゃったって言うね。

もう笑うしかないよね。


Side 三人称

 

クラス代表戦の数日後。

 

「お引越しです!」

 

山田先生が男子3人に対し部屋を変わることが伝えられた。

 

「織斑君と桐谷君が同室で、芹澤君が1年生寮の一人部屋となりました」

 

というわけでお引越しシーンはこちら

 

大和の場合

 

「いつでも遊びに来ていいからね」

 

「うん、遊びに行くよ」

 

「絶対だからね」

 

「了解」

 

 

正樹の場合

 

「そ、行っちゃうのね」

 

「ああ、なんだかんだ言って楯無さんとの同室結構楽しかったですよ」

 

「お、お世辞はいらないんだけど!」

 

「お世辞じゃありませんよ。それと、今度生徒会室に遊びに行きますから」

 

「来てくれるんだ。待ってるわ。正樹君」

 

「そいじゃ、またな。楯無」

 

「またね。正樹」

 

楯無は寂しそうに答えた。

 

 

 

一夏の場合

 

「引っ越しか~。こんなに早くなるとは思わなかったぜ」

 

「短いようで長かったな同居生活」

 

「ああ、ここにはいつでも遊びに来ていいからな」

 

「そうさせてもらう。一夏・・・」

 

「箒・・・」

 

一夏と箒は別室となった。

 

 

 

 

 

 

その3日後

 

「今日は1組に新たな仲間ができました。どうぞ!」

 

二人の転校生が入ってくる。片方は銀色の長い髪をした女の子でもう片方は男だった。

 

「それでは自己紹介をどうぞ」

 

「こんにちは、フランスから来ました。シャルル・デュノアです。こちらに同じ境遇の・・・」

 

「お、男・・・?」

 

「zzz・・・(なんかきなくせぇ)」

 

「ありゃりゃ・・・」

 

『きゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

クラスの女子から大音量の黄色い悲鳴が上がった。

 

「うるさいぞ!次、ボーデヴィッヒ。自己紹介をしろ」

 

「はっ!教官!」

 

「ここでは先生だ」

 

「了解しました!」

 

銀髪の転校生は千冬に敬礼で答えてから自己紹介をした。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「・・・い、以上ですか?」

 

「以上だ」

 

自己紹介が終わると千冬が開いてる席に座るよう二人に指示を出した。がその時

 

「お前が一夏というやつか」

 

「お、俺に何の用が?」

 

「フンッ!」( ' ^'c彡☆))Д´) パーン

 

『!?』

 

「何すんだよ!」

 

「私は認めない。貴様が教官の弟などと認めない」

 

そう言ってラウラは席に着いた。

 

「次の授業は2組とアリーナで合同での実習だ。急いで準備しろよ。それと、芹澤、桐谷、織斑。3人はデュノアの面倒を見てやれ」

 

「わかりました」

 

「うい~」

 

「は、はい」

 

「それではSHRを終わる。解散!」

 

朝のSHRが終わるとシャルルが3人の元へ来る。

 

「さっきも言ったけど、シャルル・デュノアだよ。よろしくね」

 

「よろしく。って言いたいところだけど」

 

「急ぐぞ。捕まったら遅刻は必死だからな」

 

「ルートはどうするのさ」

 

「今回はかなり急ぎのルートで行くぞ~」

 

「え?え?」

 

「デュノアはどうすんだよ」

 

「・・・。ちょっと失礼!」

 

「え!?わわわ!!」

 

正樹は突然シャルルをお姫様抱っこして教室の窓に足を掛けた。

 

「あ!まだ教室にいたわ!!」

 

「転校生と一緒よ!!!」

 

「しかも!!芹澤君が転校生を!!」

 

「ええい!うるさい!俺はデュノアを抱えて行くから、急ぐぞ!!」

 

「了解!」

 

「正樹も無茶するね!!」

 

そして教室の窓から4人(正樹はシャルルを抱えて)は飛び降りてアリーナへ向かって行った。

 

もちろんこのとき、教室の外で婦女子が騒いでいたのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

「じゃ、改めて。俺は芹澤 正樹だ。よろしくな、シャルル」

 

「僕は桐谷 大和。よろしく、シャルル君」

 

「俺が織斑 一夏だ。よろしく、シャルル!」

 

3人が自己紹介を済ませ、3人は急いで着替え始める。というより制服の下にスーツを着ていたため制服を脱ぐだけであったが。

 

「シャルル、急げよ~。織斑先生の授業に遅れるわけにはいかないからな」

 

「わ、分かったよ!」

 

着替えはほぼ同時に終わったらしく。4人でアリーナへ向かった。

 

 

 

 

 

「よし、全員いるな。ではまず最初に、鳳とオルコット。お前たちには模擬戦をやってもらう」

 

「模擬戦、ですの?相手は鈴さんでして?」

 

「いや、お前たちには二人で戦ってもらう。相手は・・・」

 

すると頭上から・・・

 

「どいてくださああああああああああああい!!」

 

山田先生が降ってくる。

 

「山田先生が降ってきた」

 

「よーし、ジャンケンだ~」

 

「ジャンケンポン!!」

 

「僕か、了解」

 

そう言って大和はすぐさま飛び上がり山田先生を受け止めて降りてきた。

 

「はい、次は気を付けてくださいね。山田先生」

 

「は、はい・・・」

 

「山田先生、行けますか?」

 

「あ、織斑先生。大丈夫です!」

 

『なんでだろう。すっごく心配』と思う1,2組の生徒全員

 

「それで、鳳とオルコットの相手だが山田先生だ」

 

『え?』

 

「だ、大丈夫ですの?」

 

「2対1じゃさすがに・・・」

 

「大丈夫だ。今のお前たちでは勝てないさ」

 

さすがにそこまで言われると黙っていないのが専用機持ち

 

「それはどういうことですか。織斑先生」

 

「こっちは2人でやるって話じゃない」

 

「なに、これでも山田先生は国家代表目前まで行った逸材だぞ」

 

「そ、そうはいっても候補生止まりですよ」

 

なんて言っているが正樹と大和の感想は違っていた。

 

「(この人なら国家代表でも十分やっていける実力はある)」

 

「(人は見かけによらないって言うかなんて言うか・・・)」

 

『(詐欺だ!!)』

 

と、いうわけで模擬戦開始!!と言いたいのだが、この二人では山田先生に対し全く歯が立たなかったのでカットします。

 

「二人とも、これでわかっただろう。みんなも分かったと思うが山田先生でもこれだけの実力はある。以後敬意をもって接するように!」

 

山田先生が見かけによらないことを実感した生徒たちでした。

 

 

 

「では、実習を始める。専用機持ちのサポートの元行う。専用機持ちを中心にグループを作れ」

 

千冬の号令の下別れるのだが・・・。

 

「一夏君、よろしくね!」

 

「正樹君!わ、私いつでもいいから!!」

 

「大和君、私なら開いてるわよ!!」

 

「デュノア君!私はフリーだからね!!」

 

男子の元に女子が集中。これを千冬が一喝、きっちり出席番号で別れることとなった。

 

 

 

 

 

 

昼休み。

 

「で?なんで私たちと同じところで食べようとしてるの?」

 

「大和と鈴の3人で確保していた場所なのに」

 

「鈴ちゃんに簪ちゃん、そんなこと言わないでよ。ね?」

 

「わ、私も弁当を作ってきたんだ。一夏、食べてみてくれ」

 

「本当か!?あんがとな!!」

 

「ま、正樹さん実は私も・・・」

 

「あ?作ってきたってのか?」

 

「ええ」

 

「わかった。食ってやるよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

「これ、僕が入ってよかったの?」

 

「ん?別に気にしてぇぞ。しかもお前はこの学校で4人しかいな男子のだからな一人にすると何が起きるか分かったもんじゃねぇ」

 

「正樹って本当にそういう面倒なこと避けるよね」

 

「面倒じゃねぇ、ベターな選択だ」

 

屋上で7人で昼食を摂っていた。

 

 

 

 

 

放課後、専用機持ち全員でISの訓練をしようということで訓練していた。

 

「おお!一夏、射撃うまくなってるじゃん」

 

「でもまだこのハンドガンだけだけどな」

 

現在は一夏の射撃訓練中である。因みに白式には射撃武器がないので大和からビームハンドガンを借りて訓練している。

 

「ねぇ、ちょっと気になったんだけどさ。正樹と大和はなんでフルスキンISに乗ってるの?」

 

「ああ、それは趣味だ。あとは完全宇宙適性を付けたかったからだな」

 

「完全宇宙適性?」

 

「ああ、今のISだと宇宙に出た時に何か事故って絶対防御が作動しない時に何も手立てがないからな。それを防ぐためでもあるんだ」

 

「へ~。」

 

「正直ISで助かってるのはPICのおかげでAMBACを積まなくていいところだな」

 

「AMBACって何?」

 

「アッ!今のは忘れてくれ!!!」

 

うっかり前世でのガンダムネタをはさんでしまった正樹

 

「まぁ、事故のための保険でまだ試作機って言うことだ」

 

「ふ~ん。それよりも模擬戦とかしてるみたいだけど強さってどんな感じなの?」

 

「ああ、俺と大和が同じくらいで次に鈴とセシリア、簪。んで一夏っていう感じ」

 

「え?でも正樹と大和ってISは初心者じゃなかったの?」

 

「俺たちはロボットアニメが好きでね。そのおかげか機体を操るイメージは抜群だったのさ」

 

「なるほどね」

 

シャルルは少し訝しみながら納得していた。

 

「(あぶねぇあぶねぇ。ついうっかりしてたわ。俺と大和は転生者ってことがばれるところだったぜ)」

 

訓練をしているとアクシデントが発生

 

「おい、織斑一夏。お前も専用機を持っているようだな。ならちょうどいい私と戦え」

 

「断る。第一俺にはお前と戦う理由がない」

 

「そいか。なら戦わなければならないようにしてやる!!」

 

ラウラは専用機の超電磁砲を一夏に向けて撃った。

 

「おっと、ガイジが邪魔するんじゃないよ」

 

撃ったレールガンの弾は大和がシールドで防いだ。

 

「ふん、フルスキンの型落ち風情が!」

 

「残念、こちとら最新の試験機でね!」

 

大和は仕返しとばかりにジャイアンバズを打ち込むが

 

「フン!そんな物、私には効かん!!」

 

ラウラは手をかざすとバズの弾頭と止めたではないか。

 

「ッチ!AICか!!」

 

「ほう、見ただけで分かるのか。お前とは面白く戦えそうだ。良いだろう、織斑一夏の次はお前だ」

 

そう言って戦いが激化しそうになるが

 

『そこの生徒!何をしている!!』

 

アリーナ管理の先生に止められる。

 

「フン。興が覚めた。ここまでにしてやる」

 

そう言ってラウラは去って行った。

 

「何だったんだ。あいつ」

 

「知らない。見る限りだとあいつは危うい」

 

「なんでだ?」

 

「あいつは自分を知らない」

 

「どういうことだ?」

 

「(一番いいたとえは運命のレイなんだが・・・こっちでのいいたとえが見つからない!!)」

 

「大和?」

 

「いいやなんでもない。まぁ端的に言うと自分の理想だけって感じ」

 

「ふ~ん。そうなのか」

 

「いつか君にもわかる日が来るよ」

 

「そ、そうか」

 

そこへシャルルと正樹がやってくる。

 

「おーい、大丈夫だったか?」

 

「ああ、正樹。少し盾が凹んだだけだよ」

 

「そうか、ならいいんだ」

 

「にしてもあのラウラって子、織斑君を目の敵にしてるようだけど」

 

「さぁな。何があったかは聞かないけど面倒なことは起こさないでくれよな」

 

「わ、分かってるさ!」

 

そんなこんなで今日の訓練は終了となった。

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

「あ、そうだシャルル」

 

「何?正樹」

 

「ちょっと買い物があるから先にシャワー使っていいぞ」

 

「わかったよ。じゃあ先にシャワー使っちゃうね」

 

「おう」

 

というわけで正樹は買い物に行き・・・ました。

 

「あ、そうだ。シャンプー切れてるんだった。」

 

正樹は帰ってきた時に重大なことに気づく。

 

「確かここに・・・あったあった。買い置きしててよかった~。シャルルー。シャンプー切れてるから変えと・・・て・・・?」

 

徐にシャワー室のドアを開けるとそこには素っ裸のシャルルが立っていた。しかも胸に大きな膨らみが見えてしまった。

 

「・・・・。ごめん!あとでいいわ!!」

 

勢いよくドアを閉めた正樹。その後シャルルが服を着て出てきた。

 

「ねぇ、見たでしょ」

 

「お、俺は何も見てねぇ!」

 

「見たでしょ?」

 

「はい・・・。まさか女の子とは・・・(知ってたけど・・・)」

 

「うん・・・・」

 

「んで?お前はここへ何をしに来たんだ?」

 

「か、会社からは君たちの操縦データや機体データ、一番いいのは機体を入手することって言われた」

 

「そうか。んで?本当の名前は?」

 

「シャルロット・デュノアって言うんだ」

 

「そうか」

 

「そして僕は本妻の子供じゃなくて愛人の子供なんだ」

 

「そうか」

 

そのあとはいろいろ聞いた。本妻にやられたこと。父親の事。いろいろと。

 

「まったく、子供にとって親に無視されるってのはたまったもんじゃないのに」

 

「え?」

 

「まったく、自分の子供をなんだと思ってやがるんだよ。よし、決めた!」

 

「な、なにを・・・」

 

「俺はお前を助ける!俺がお前を自由にしてやる!!」

 

「ほ、本当に・・・?」

 

「ああ、どんな手を使ってでも君を自由にして見せる!」

 

「あ・・・あり・・・が・・・とう・・・!」

 

シャルロットは泣き出してしまった。

 

「お前は生きていていいんだ。ここに居ていいんだ。君の居場所と俺の居場所は同じだから」

 

「正樹!」

 

ひとしきり泣いた後正樹は行動を開始しようとした。

 

「んじゃ早速始めるぞ~。っとその前に、出てきたらどうですか?ガイジ会長」

 

「ちょ!ガイジって何よ!ガイジって!!」

 

突然部屋のドアを開けて楯無が出てきた。

 

「一応釘を刺しておこうと思いまして」

 

「あら、何かしら?」

 

「シャルロットに手を出したらお前の家を潰すぞ」

 

正樹はニュータイプ特有のプレッシャーを楯無に向けて放つ。

 

「(な、なによ。この桁違いの威圧感!!こ、この私が動けない!?)」

 

「おっと、家を潰すのは優しすぎましたね。もしシャルロットに手を出したらこの国を滅ぼしますから」ニッコリ

 

「わ、わかったわ・・・。このことに更識は一切手出しはしないわ・・・」

 

「ありがとうございます。裏切ったら・・・どうなるかお分かりですよね?では出てってください。ガイジ会長」

 

「は、はいいいい!!」

 

大急ぎで楯無は部屋を出て行った。

 

「ま、正樹!いいの!?」

 

「ああ、いいんだよ。じゃ、仕事を始めようかって言ったってほぼ終わってるんだがな」

 

「え?」

 

「シャルロットがここに入ってきた時にちょ~っときなくせぇなって思っていろいろ調べさせてもらいました~ん」

 

「そ、そうなんだ・・・」

 

「ま、あとはこっちの仕事さ。お前はこれでも読んで待ってろ」

 

「こ、これって!?」

 

渡された資料には驚きの事実があった。

 

「デュノア社は今女権団に乗っ取られかけてる。んで排除するには実力行使ってね」

 

「ど、どうするの?」

 

「ちょっくらフランス行ってくるわ。朝には戻るから、心配しないで待ってなさいな」

 

「え?え!?ちょ、ちょっとまって!!」

 

「なんだ?見送りでも・・・」

 

「何をする気なの!?それを教えてよ!!」

 

「・・・。デュノア社を強襲して女権団のやつらをちょっとボコしてくる」

 

「そ、そんなことしたら君が!!」

 

「大丈夫、もう機体は頼んであるからね」

 

「どういう意味なッ!」

 

「まったく、自分の心配をしろってのに・・・ごめんな、シャルロット」

 

正樹はシャルロットに麻酔を打ち込み眠らせた。

 

「お~い、正樹!早く行くぞ~!!」

 

「おう、大和か。ちょっと待っとれ!!」

 

「んじゃ、行ってくるよ眠り姫様。君が目覚めた時には全てが終わってるから」

 

そう言って寮の自室から出て行った。




は~い、ちょっと時間かかってごめんね。

こっちもリアルでの活動が忙しくなったもんで中々作業が進まなかったんよ許してちょ!

次回はリクエストにあった機体が出てきますぞ!!

まぁ青いやつと腕ガトなんですがね。

というわけで次回!強襲!!デュノア社!!

お楽しみに!!


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13話

やっとここまで来れた!!

次はタッグトーナメント戦!!!

ああ~、ここを乗り越えれば今度はセカンドシフトのフラグが経つんじゃあ~。

それよりも、次の新機体バンシィ・ノルンとフルコーンだけどなぜジオン側に毎回デブが来るのか。

まぁ乗りたいけどね。そういやエクバみたくパージできるのかな。できたらうれしいな。


Side 正樹

 

現在はIS学園の砂浜で待機中

 

「大和」

 

「大丈夫。もう束姉に連絡してあるから。新型も用意してあるって。ここで待ってれば迎えが来るから」

 

「仕事が早いな」

 

「どうせこうなるって思ってたから」

 

話していると砂浜にニンジン型のロケットが降ってきた。

 

「やっはろ~!まさくん!やまとくん!!準備はできてるから早く乗ってね~!!」

 

「すまないな。束の姉さん」

 

「いいっていいって!!早く乗った乗った~!」

 

「はいはい」

 

そして、3人を乗せたニンジン型ロケットは飛び上がった。

 

 

 

Side 三人称

 

「はい、これ」

 

「これが・・・ケンプファーとアレックス・・・」

 

「やまとくんがケンプファー、まさくんがアレックスだよ!」

 

手渡されたのは待機状態の新型IS

 

「まさか、完成したばかりのタイミングでこいつを実戦に出す。って聞いたときはびっくりしたよ~」

 

そう、この2機は1日前にできたばかりの新型なのだ。

 

「まだできたばかりだから、弾薬が足りないかもだけどそこは我慢してよ!」

 

「束の姉さん、十分ですよこれで」

 

「これだけあれば十分戦える」

 

「そう言ってくれてうれしいよ!」

 

移動中に今回の強襲作戦を説明することに。

 

「まず、僕がデュノア社を外から強襲。防衛部隊を相手に取るから。そのうちに真上から正樹が降下、デュノア社内部を制圧してシャルルの父親を開放する。これが大まかな作戦だね」

 

「大和、いいのか?防衛用のISを6機から10機を相手にしながら砲台とかまで相手にするんだぞ。本当にいいのか?」

 

「正樹、僕の機体はケンプファーだよ。こういった状況にもってこいの機体なの分かってて言ってる?」

 

「ああ、分かって言ってる」

 

「正樹の方も大丈夫なの?室内戦でしかも結構防衛戦力整えてそうじゃん」

 

「お前の機体とは違ってこっちは硬てぇんだ。心配すんなよ」

 

「そう。じゃあ決まりで。じゃあ作戦名は?」

 

「決まってんだろ。ルビコン作戦だよ」

 

 

 

 

 

 

フランスデュノア社上空。ケンプファー降下ポイント

 

「んじゃ、行ってくるよ!!正樹、しっかり頼んだよ!!」

 

「ああ!任せとけ!!」

 

「んじゃ、ケンプファー出るよ!!」

 

そう言って大和は降下を開始、すぐさまレーダーに引っかかり対空砲が起動し始めた。

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「ほう、対空砲が起動したね。んじゃ、ミノフスキー粒子散布!!戦闘開始!!」

 

対空砲火はミノフスキー粒子によりレーダー誘導が効かず打ち上げるのみになる。

 

「こっちは青色の寒色で夜中だと溶け込みやすくて降下しやすいね!!」

 

降下しながら背中に懸架されているジャイアントバズーカを構え対空砲火を破壊しながら降りてゆく。

 

「適当に撃ってるやつは無視して、降下地点の確保を完了!こちら、ケンプファー!降下に成功!!防衛部隊との戦闘に入る!!」

 

『了解!!まさくん、防衛部隊との戦闘に入ったからまさくんも降下準備!!』

 

『こっちはいつでもいいぞ!!』

 

降下の成功を報告、ルビコン作戦の第一段階が終了。第二段階へ移行する。

 

「おっと、おいでなすった。防衛ISは・・・。ラファール7機か。んじゃやりますか」

 

作戦通り、防衛部隊の登場と共にデュノア社のすべての照明が消え、真っ暗になった。

 

 

 

 

Side 三人称

 

「レーダーが使えなくなっている!照明もない!!ハイパーセンサーを使って探せ!!敵は1機だ!!5機で囲めばすぐに終わる!!」

 

隊長らしき人が指示を飛ばすが・・・

 

「りょうかッ!何!!何かが巻き付いて!!!きゃああああああああああああああああ!!!!」

 

突然防衛部隊の1人が何かを巻き付けられ爆発。絶対防御が発動し強制解除。爆発の衝撃でパイロットは気絶した。

 

「な!!近くにいるはずよ!!探しなッ!!きゃああああああああああああ!!」

 

「どこ!どこにいるのよ!!!出てッ!!いやあああああああああああああああ!!!」

 

あっという間に3機がやられてしまう。

 

明かりも、レーダーにも。センサーにも引っかからない相手に防衛部隊は恐慌状態に陥るのは必然だった。

 

「い、いや!いやああああああああああああ!!!」

 

「こ、こんなところでええええええええええええ!!」

 

「なんで!なんでなのよおおおおおおおおお!!!!」

 

「落ち着け!!これでは敵の思うつぼだ!!」

 

隊長格のやつは何とか収拾しようにも固まっていたのに1分も経たずに3人がやられたのだ。これで落ち着いていられる方が不思議だ。

 

「な~んでこんなので怖がるんだか・・・。こちとら1分も経たずに3機なんてざらだってのに」

 

ガンオンじゃ日常茶飯事、初動でGAAかギャンクリが突っ込んでくる環境ですしお寿司。

 

「ほ~れ!もう一機!!」

 

後ろからバズーカを撃つ

 

「きゃあッ!そこ!?いない!!」

 

「はい、お終い」

 

「あああああああああああああ!!!!」

 

至近距離でのショットガン。しかも弾も特別制。

 

「これで気絶しないほうがおかしいっての」

 

「今なら!!撃て撃て!!!こっちはまだ3人なのよ!!!囲めば!!」

 

「おおっと!危ない危ない!!」

 

立った状態で高速ホバー移動しながら攻撃を避ける大和。まるでスケートそしているかのように移動する。

 

「何のよあいつは!!当たりなさいよ!!!」

 

「こっちは当たりたくないんでね!!にしても、戦うの下手すぎね?」

 

「な、なにを言って!!」

 

「これじゃあただの弱い者いじめじゃないか・・・。まぁいい。全部倒す!!」

 

大和は近接戦闘に意識を切り替えた。

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

「大和のやつ、しっかりやってるみたいだな。うっし!こっちも仕事しますか!!」

 

デュノア社本社のビル屋上に降下した正樹はシャルロットの父親が監禁されている社長室を目指すことに。

 

「ええっと。社長室は・・・。この真下か。なら・・・。」

 

通気口から束特性の小型ドローンカメラを忍び込ませ社長室の中の様子を見る。

 

『まだ正体不明の敵は捕まらないの!?』

 

『な、なにしろ敵は相当な手練れなようで・・・』

 

『なんでこんな時に!?』

 

『まだ・・・なんですか・・・?』

 

『ええ、殺し損ねたわ。殺すときになって襲撃があったんだもの。そっちの対応が先よ』

 

『あそこで社長を殺していればデュノア社は我々の物だったんですが・・・』

 

『悪運が強いことね。でももう終わらせるわ。』

 

社長室で拘束されている男性に銃が付き付けられる。

 

「まっず!!ええい!!バズーカで天井をぶち抜く!!」

 

正樹は足元にハイパーバズーカを撃って穴をあけて突入した。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「な、なにが起きたのよ!!(フランス語)」

 

「て、天井が・・・爆発して・・・(フランス語)」

 

「あー、お前ら何言ってんだ?」

 

正樹はこの女性二人が何を言っているのか全く分からなかった。

 

「て、敵!!敵よ!!早く何とかしなさい!!」

 

そう言った途端社長室の扉が開いて武装した兵士が10名ほど出てきた。

 

「おおう、ご苦労なこって。んで社長は・・・こっちか・・・」

 

縛られている男性を見て正樹は告げる。

 

「死にたくなかったら黙ってな。おっさん!」

 

兵士と正樹の戦闘が始まるがISに普通の歩兵が叶うはずもなく30秒で無力化される。

 

「よし、こちらアレックス!ターゲットを確保!!これより撤退する!!」

 

『了解!アレックスの撤退に合わせてケンプファーも撤退に移る!!』

 

『ケンプファーとアレックス、そっちに合流地点のデータを送ったよ!!そこで落ち合うよ!!』

 

『ケンプファー了解!!』

 

『アレックス了解!!』

 

短く通信をつないで撤退に移る。

 

「飛ぶから喋んなよ!おっさん、舌噛んでも知らないからな!!!」

 

無力化した兵士と社長室に居たが動けなかった女性を他所に、飛び上がり合流地点へ向かった。

 

 

 

 

 

・・・合流地点・・・

 

「やっぱり俺が一番最初か」

 

「うん、でももうすぐやまとくんも来るから」

 

「にしても、アイツ派手にやってたな」

 

「撤退するときは残弾ゼロって言ってたよ」

 

「はえー。結構派手にやったのか」

 

束と話していると青いISがものすごいスピードで来た。

 

「おっし!撤収完了!!」

 

「乙~」(_´Д`)ノ~~オツカレー

 

「あ、正樹は先に撤収してたんだ」

 

「おう、俺が一番だった」

 

「それもそうか・・・。ってその人がシャルルのお父さん?」

 

「ああ、俺が来た時なんか殺されそうになってた」

 

「危なかったねそれ。で?この後どうするの?」

 

「あ・・・」

 

「え・・・?」

 

「もしかして・・・?」

 

「あー、どこかに潜伏してもらうってことで・・・」

 

「あの~。そろそろ喋ってもいいか?」

 

ここで社長が口を開いた。

 

「あ、わりぃわりぃ。おっさん、どうぞ」

 

「ここの近くに私の味方がアジトにしている建物があるからそこへ連れて行ってはくれまいか?」

 

「それならいいですよ」

 

「助かる。ところで君たちは・・・」

 

「ああ、ちょっと俺が欲しいものがあってね。それが欲しくてあんたを助けた」

 

「ほう、それで?欲しいものとは・・・?」

 

「お前の娘のシャルロット・デュノアが欲しい」

 

「ッ!!そ、それはどういう・・・、もしかしてお前はIS学園にいる男性操縦者とでもッ!」

 

「ご名答、俺は芹澤正樹。IS学園にいるはずの男性操縦者の一人さ。んでお前を助けた理由はシャルロットが困ってたから。この理由だけでいいだろ」

 

「・・・。ふふあっはははは!!それだけでこの私を助けるとはね!はははは」

 

なぜか笑い出すデュノア社長

 

「まったく無茶をする少年だな。まぁこの騒ぎで私の会社は救われるだろう。それと同時にあの子は自由になった!礼を言うよ、芹澤正樹君。それじゃあ私はここから歩くとしよう!娘を頼んだぞ~!!」

 

そう言って社長は歩いて去っていった。

 

「大丈夫なのかな、あの社長」

 

「大丈夫だろ。近くに味方がいるって言ってたし」

 

「それじゃあ全部終わったし帰ろ~!!」

 

「や~っと帰れる~」

 

「疲れた~」

 

ニンジン型のロケットに乗り帰る3人。IS学園へはあっという間に到着。二人はばれないように寮に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バレないとでも思っていたのか?」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・。」

 

速攻で千冬に捕まりお説教コースとなった2人でした。

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

千冬のお説教から解放され、部屋に帰ってきた正樹。

 

「まさ・・・き・・・?」

 

「ただいま、シャルロット」

 

「正樹!!心配したんだよ!!!」

 

「すまねぇな。それよりお父さん、助けてきたぜ」

 

「え?ほんとう・・・に・・・?」

 

「ああ、本当だ。多分色々連絡が来ると思うから。それまでおとなしく待ってろよ」

 

「・・・うん!!」

 

これまでにないほどの笑顔で答えたシャルロットであった。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

デュノア社が何者かに襲撃された事件の後、騒ぎにこじつけて警察や軍が調査すると会社の運営費から女権団への不正な賄賂や政治家への不正献金が発覚。叩けば叩くほど埃が出る状態になり、あわや倒産かと思いきや。

 

「この事件の被害者である、アルベール・デュノア氏の主導の元新体制が確立され、フランス初の第3世代機の開発の目途も立っているとのことです」

 

なぜか女権団が加害者側でデュノア社が被害者側として認知されたためむしろ支援者が増えたらしい。

 

そして、シャルロットは女の子に戻って学園に通うことになりこれがまた大騒ぎの元となった。

 

そして・・・

 

「ねぇ、正樹」

 

「なんだ?シャルロット」

 

「僕ね君のことが好きなんだ」

 

「え?あ、ああ。でも俺には・・・」

 

「うん、分かってる。セシリアがいるってことは知ってる。だけど諦められなかった」

 

「お、おう・・・?」

 

「そういうわけでして、正樹さんにはわたくしとシャルロットさん二人と付き合ってもらいますわ!!」

 

「え?セシリアはいいのか?それで」

 

「ええ、問題ございません。そして現在世界的にIS男性操縦者の一夫多妻制を認める動きがありますわ」

 

「そ、それで・・・?」

 

「だから、僕とも付き合ってね。正樹」

 

「りょ、了解・・・。まぁいいか。シャルロットなら俺は大歓迎だ!!」

 

そんなわけで、シャルロットは正樹とくっつきましたとさ。めでたしめでたし。




今回はリクエスト機体のアレックスとケンプファーを出しました!!

いやー、こういうときでしかリクエスト機体が出せないのがつらい。

次回はラウラのヒロイン化まで行きたいと思います!!

それでは次回もお楽しみに!!

あ、感想ください。よろしくお願いします。


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14話

バトルラッシュトーナメントお疲れ様でした!!(今更感)

作者は壱日目の23時の回で準決勝まで行ったのが最大の戦果です。

ああ、それとラウラヒロイン化は次回デス。すみません。調子に乗って書いてたらヒロイン化まではいけなかったよ・・・orz

まぁ、オリ主2の異名決定シーン入れたから許して。やっぱりシャゲの異名はこうじゃないといけないね!!

んじゃどうぞ!!


Side 大和・正樹・一夏

 

「んで?今日はどういった訓練をするんだ?」

 

「もうすぐトーナメント戦が近いから模擬戦中心で頼みたい」

 

「いいの?一夏。それじゃあ一歩的にボコされる未来しか見えないんだけど・・・」

 

「うッ!お、お手柔らかにお願いします・・・」

 

「ああ、そうだ。一夏、お前にちょっとしたプレゼントだ。」

 

「あんだ?プレゼントって」

 

「新しい武装、束の姉さんがこの前会った時にデータをくれたから作っておいた」

 

「マジか!!ありがとうな!!」

 

「まぁでもお前の機体に着ける武装だ。ピーキーなのは勘弁してくれよ」

 

「おう!何が何でも使いこなしてやるぜ!!」

 

一夏の新武装で盛り上がっていると不穏な話が聞こえた。

 

「ねえ!今イギリスと中国とドイツの候補生の子が模擬戦してるってよ!!」

 

「本当!?いって見てみようよ!!」

 

ちょっとした会話だが3人には嫌な予感がした。

 

「ちょっとやばいかもしんない!」

 

「早く行くぞ!!」

 

「間に合ってくれよ!!」

 

3人は走って模擬戦が行われているアリーナへ向かった。

 

 

 

Side 三人称

 

「きゃああああああああああ!!」

 

「鈴さん!!」

 

「な、なによ。あいつの専用機・・・!?」

 

「やはり弱いな。代表候補と言ってもこの程度だったか」

 

「っく!?」

 

「私たちでも手も足も出ないだなんて・・・」

 

アリーナに3人が到着した時、今まさに2人にとどめが刺されようとしていた。

 

「まぁいい。これで終わりだ!!」

 

ラウラがプラズマ手刀を振りかぶった時。

 

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

赤い機体がアリーナに入ってきてラウラ目掛けて薙刀を投げた。

 

「やっと出てきたか。桐谷大和!!」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ!お前の相手は僕だ!!鈴ちゃん、セシリア。早く下がって。今回はもう周りを見て動けそうにない」

 

「っく・・・。下がるしかないようね・・・。ごめん大和。任せたわ」

 

「大和さんどうかご武運を」

 

そう言ってセシリアと鈴は下がっていった。

 

「これで1対1!本気で行かせてもらう!!」

 

「今日!今ここでお前を倒す!!!」

 

ラウラと大和のサシの対決が始まった。

 

 

 

 

Side 戦闘

 

「・・・。ラウラ・ボーデヴィッヒ、謝るなら今のうちだぞ。今回は僕も本気で行かせてもらう」

 

「雑魚どもに謝る口は持たん。せいぜいお前は楽しませてくれよ?桐谷大和!!」

 

「ッチ!いいよ、君を潰してあげる」

 

「それはこっちの台詞だ!!」

 

肩のレールカノンの射撃と同時に6機のワイヤーブレードが飛んでくる。

 

「君はまだ弱い。潰すのに5分と掛からないよ」

 

レールカノンは横に回避して避ける。そこへワイヤーブレードが殺到するがそれをビームライフルで的確に落としていく大和。

 

「これでお終いならこっちから!!」

 

盾を構えビーム薙刀を展開、突貫する大和。

 

「ふん!雑魚が!!私にはAICがある!!」

 

「誰がそれに気が付いてないって言った?」

 

すると突然、大和は宙返りと共に盾を蹴った。

 

「何!?」

 

「盾も十分質量兵器に成り得るってね!!」

 

盾が至近距離で飛んできたためAICはゲルググシールドに使わなければならない。そして大和はそのすきに右へ回り込み、薙刀で斬りかかる。

 

「っく!!ここまで抑え込まれるとはッ!!」

 

ラウラはとっさにプラズマ手刀で薙刀を止めるが大和は・・・

 

「ここでビームライフルFAは必中だよ!!」

 

ラウラに向かってビームライフルFAを撃つ。

 

「っく!!だがAICの対象はもう変えられッ!!」

 

「まともに戦うと思った?残念!!」

 

唐突に後ろブーストで離れつつレールカノンをビームライフルで撃ち抜いた。

 

「ッチ!!主兵装が!!」

 

「これで君は格闘しかできなくなったわけだ」

 

「フン!こっちにはAICがある。格闘戦は負けん!!」

 

「おっと、盾は返してもらうよ」

 

そう言って腕部からヒートロッドを出して08小隊のグフカスのヒートソード回収の要領で盾を回収した。

 

「そして、次の接触で蹴りをつける!!」

 

「!?舐めるなあああああああああああああ!!!」

 

「激情してきたか・・・。まぁいい。これで終わらせる!!」

 

プラズマ手刀と薙刀で斬り合おうとしたその時!

 

「何か騒ぎがあると聞いてきてみれば・・・。まったく、私以外が止められない戦いになってたじゃないか」

 

「きょ、教官・・・」

 

「織斑先生・・・」

 

「模擬戦や訓練をするのは大いに結構!だが私情が混じった私闘は見過ごせん」

 

千冬は二人ににらみを利かせる。

 

「これ以降は学年別トーナメント戦で決着を付けろ!これ以降は一切私闘は禁止だ!!わかったな?ラウラ、大和」

 

「きょ、教官がそうおっしゃるなら」

 

「ッチ!わかりました・・・」

 

そう言ってこの場は収まり両者は分かれた。

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「大丈夫?鈴ちゃん」

 

「セシリア、大丈夫か?」

 

「何とか間に合ってよかったぜ」

 

「ちょっと運ぶのは大変だったけど」

 

現在は保健室で傷ついた鈴とセシリアを正樹と一夏、シャルロットと一緒に見舞っていた。

 

「だ、大丈夫よ!大和に心配されるほどの傷は負ってないわよ!」

 

「それならいいんだけど・・・」

 

「ああもう!!泣かないの!!私はあんたが助けたじゃない!!」

 

「でも、でも~」

 

「でもじゃない!もうほら!!頭出す!!」

 

「うん・・・」

 

鈴は大和の頭を撫でる。

 

「まったく、間に合ったんだからよかったじゃない。ほうら、私は大丈夫だから!もう泣かないの!!ね?」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

「んで?セシリアは今度のトーナメント、出られるのか?」

 

「無理・・・ですわね・・・」

 

「そうか」

 

「シャルロットさん!私が出られない間、正樹さんの事頼みましたわ!」

 

「うん。分かった。セシリアはゆっくり休んでて」

 

「そうさせていただきますわ」

 

「んじゃ!無事も確認できたし、大和!一夏!かえ・・・」

 

ドドドドドドドドド!!

 

「え?」

 

「あ?」

 

「ぬ?」

 

バーーーーーーーン!!!

 

部屋へ帰ろうとしたらなぜか女子生徒が集団で押し掛けてきた。

 

「織斑君!桐谷君!芹澤君!!」

 

『これ!!』

 

そう言って何やらプリントを渡してきた。

 

「ええっと・・・?」

 

「学年別トーナメント戦は・・・」

 

「タッグマッチに変更となりましたあ!?」

 

「と、言うことは・・・」

 

『織斑君(桐谷君)(芹澤君)私と組んで!!!!』

 

なぜか同時に3人指名されたようになった。

 

これの返しは・・・

 

「わりぃ、俺はシャルロットと組むから」

 

「うん!正樹頼りにしてるよ!!」

 

「んじゃ、僕は一夏と組もうか」

 

「おう!頼むぜ、大和!!」

 

とちょうど4人いるので組み合わせが即席で決まったことにした。

 

「そっか~。もう組んじゃってるんだ~」

 

「残念」

 

「まぁ、桐谷君と織斑君のタッグなんて面白そうじゃん!」

 

素直に引き下がってくれた模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

タッグトーナメントの申し込みをした帰り、大和は一人で寮への道を歩いていた。

 

「まったく、一夏のやつ。箒に謝ってくるってダッシュで行っちゃって・・・」

 

その途中、千冬とラウラが話しているのを見つける。

 

「なぜこんなところで教師などしておられるのですか!!教官!!」

 

「なんだ、お前は私がここで教鞭をとっているのがそんなに気に食わないか」

 

「ええそうです!ここではあなたの実力は5割も発揮できない!!ここの生徒はISをあたかもファッションのように思っっている!!こんな所より!ドイツ軍のほうがましです!!」

 

「そこまでにしておけよ、小娘。私の実力がどうこうなど、いいご身分だな小娘」

 

「きょ、教官!わ、私は!!」

 

「・・・お前がさっき戦っていた桐谷大和を見てみるといい。お前とは違う思いでISに乗っている」

 

「わ、私とは違う・・・とは・・・?」

 

「まぁ、アイツは私並みに強い。そして私よりお前に大切なものをあいつは教えてくれるはずだ。一度他人をよく観察してみることだなラウラ」

 

「(え・・・?こ、これってボーデヴィッヒが俺に付きまとってくるパーターン!?)」

 

そんな話が終わると千冬はこっちに来た。そして見つかる。

 

「なんだ、盗み聞きとは感心しないな」

 

「いえいえ、これは不本意なことでして・・・」

 

「そんなもの顔を見ればわかる。そうだ、お前に頼みがある」

 

「頼み・・・ですか?」

 

「ああ、頼む。ラウラを助けてやって欲しい!」

 

そう言って千冬は頭を下げる。

 

「や、やめてください!千冬さん!」

 

「あいつは私のせいでああなってしまった。本来は私がどうにかしないといけないのだが!!」

 

「頭を上げてください。千冬さん。その話わかりました。お受けします」

 

「本当か!」

 

「はい、なんでも千冬さんの頼みですし。なんて言ったって困ってる千冬さんを見逃せませんので」

 

「すまないな。大和」

 

「謝るんじゃなくて、ありがとうって言ってくださいよ。こういう時は」

 

「そうか。ありがとう、大和」

 

「どういたしまして。じゃ、早速明日から取り掛かるとしますか。それでは千冬さん。また明日」

 

「ああ、また明日。大和」

 

「あ、そうそう。あんまり思いつめると体に毒ですからね。折角千冬さんは美人なんですから。もったいないですよ~」

 

そう言って大和は寮に帰っていった。顔を赤くして固まっている千冬を残して。

 

 

 

 

 

 

 

自室に戻ってきた大和。

 

「・・・・ッ!!!!!」(/ω\)

 

顔を赤くしてしまう。

 

「何やってんだよ~。友達のしかも親友の姉ちゃん口説くとか何やっちゃってるのもおおおおおお!!」

 

「こ、このことは一夏には内緒にしておこう、そうしよう」

 

一夏に秘密ができてしまった大和であった。

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「なぁ・・・なんで最近ボーデヴィッヒがお前の後ろをついてくるんだ?」

 

「知らない。もうそろそろタッグトーナメントだろ?敵情視察なんじゃね?」

 

「そうか、なら気にしないことにするぜ」

 

「悪いね」

 

というわけで今日も特訓。

 

「なぁ、大和。これ使いにくいんだけど・・・」

 

「ああ、それは慣れれば楽しい武器だから」

 

現在一夏が取り出しているのは皆さんご存知理不尽武器をして名高いチャージ・ランスである。

 

「慣れればって・・・」

 

「しかもそのランス、お前の零落白夜より燃費がいいんだから扱えないとこの先きついぞ」

 

「そうは言ってもよ~」

 

「いいか?そいつは近距離で振られたら終わりの武器なんだ。BD格で思いっきり突きを放つけどあたり判定は振りかぶりから発生してこの機体の前面に判定が出る。さらには突きのモーションなのに角錐の形でじゃなく、機体の大きさプラスアルファの四角形が当たり判定の範囲だ」

 

「と・・・いうことは・・・」

 

「間合いとタイミングさえ間違えなきゃ必中必殺の武器だ」

 

「なんでこんな理不尽武器持たせたんだ!!」

 

「え?雪片弐型しかないお前が哀れだったから」

 

「哀れって・・・」(´・ω・`)

 

「その槍はすごいぞ~。なんて言ったって一発逆転のしかも最大級の下克上ができるような武器だからな~。せいぜいモノにして見せろ。じゃなきゃ僕と正樹に勝とうなんて100年早いんだからね~」

 

「・・・・。ああ!わかった。やってやるよ!!絶対にモノにして見せる!!」

 

「ガンバレ~。というわけで特訓再開だ!」

 

「おう!」

 

特訓は続いてゆく。

 

「ほらほら!そんな動きじゃただの的だぞ!!」

 

「こ、これでも全力で動いてるさ!!」

 

「直線的じゃダメ!!もっと相手を翻弄するように動かないと!!」

 

「ど、どうやってってうわ!!」

 

「はぁ~。こんなので大丈夫かな~」

 

「や、大和・・・具体的にはどう動くんだ・・・?」

 

「ちょっと待ってて。お手本見せてあげるから」

 

そう言って、回避訓練用の砲台を一夏の3倍の数で回避運動訓練を始めた。

 

イメージはガンダム・ジ・オリジンのルウム戦役のシャアの動きみたいな感じでお願いします。

 

「す、すげぇ・・・」

 

「こ、これが桐谷大和の動きなのか・・・!?」

 

「赤い機体が高速で・・・。まるで赤い彗星だ・・・」

 

「残り1分か・・・行けるな・・・」

 

尋常ではないほどの弾幕を掻い潜りさらには反撃までしだす大和そしてこれを見た生徒たちは大和をこう呼んだ。

 

『赤い彗星』と。

 

 

 

 

 

タッグトーナメントまであと4日




んじゃ、次回はしっかりラウラヒロイン化まで書こうと思います!!

それにしても束さんの秘密の拠点のアンケート見てみたけどなんで皆宇宙要塞に入れるの!?

もう!書くこっちの身にもなってよ!!(# ゚Д゚)

宇宙要塞のどれかはまた後日アンケート取ります・・・。

とりあえず次回もお楽しみに!!


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15話

トーナメントの描写難しい!!

VTシステム発動は良いんだけどそっからの流れが難しい!!

まぁ、何とかはした。

とりあえずどうぞ!!


Side 大和

 

今日も今日とて一夏と特訓中。

 

「やっとこさ扱えるようになったじゃないの」

 

「大和があれだけ動けるんだ。俺だって少しは追いつかないと」

 

「そうかい。あの時のお手本が役に立って何よりだよ。一夏」

 

その後、1時間ほど特訓をして帰ることにした。

 

 

 

「桐谷大和、貴様に話したいことがある」

 

「ボーデヴィッヒ・・・。すまん、一夏先に帰っていて」

 

「おう、分かった。じゃあまた後で」

 

そう言って一夏を先に帰らせた。

 

「何の用だ。ボーデヴィッヒ」

 

「貴様は織斑一夏をどう思っている」

 

「どう・・・って言われてもなぁ。ただの幼馴染の親友としか思ってないよ」

 

「あいつは教官の汚点なのだぞ!!なぜ貴様はそんな奴を!!」

 

「あいつはそんなんじゃねぇよ。ボーデヴィッヒ」

 

「何を言っている!奴は!!」

 

「あいつは良いやつさ、真っすぐで正直で、友達思いで」

 

「なぜ!なぜそこまでやつを擁護する!!」

 

「大切な仲間だから。この世界でできた大切な仲間で友達で親友で」

 

「なぜだ!!なぜそれだけで!なぜそこまで擁護できる!!織斑一夏はお前と比べ物にならないほど弱いのだぞ!!弱者のやつに味方して何になる!!」

 

「そこまでにしろよ、ラウラ・ボーデヴィッヒ!!僕が一番嫌いなことは大切な人が侮辱されることだ!!!」

 

大和は専用機を一極限定展開、実体武器の大型ランス(キマリス・ヴィダールスキン)を展開する。

 

「ほう、ならば言ってやろう。貴様に付きまとうやつらは皆弱者だ。恋人だという中国の候補生も、織斑一夏も、ただの弱者で間抜けで虫けらだ」

 

「貴様あああああああああああああああああ!!!」

 

大和はキレてラウラを大型ランスで殴ろうとする。ここでISを完全展開しなかったことが唯一理性が働いたところだ。

 

「ふッ!殴り合いか、受けて起つ!!」

 

ラウラもここでは狭くてISを完全展開できないので右腕を部分展開し、プラズマ手刀で応戦しようとする。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ!!貴様だけは殺す!!!」

 

「そうだ!それでいい!!戦いは殺し合いではなくてはな!!」

 

「双方止まれ!!」

 

横からものすごい気迫のこもった声がする。

 

「この前、私が言ったことをもう忘れたのか?桐谷、ボーデヴィッヒ」

 

「織斑先生!?」

 

「教官!!」

 

「私闘は一切禁止といったはずだ」

 

「で、ですが先生!!」

 

「何があろうと私闘は禁止といったはずだが?それとも何か?教師である私の言うことが聞けないとでも?」

 

「っく・・・。はい・・・」

 

「ボーデヴィッヒも、分かったな」

 

「はい。教官。桐谷大和、この決着はトーナメントだ」

 

そう言ってラウラは立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、お前というやつは・・・」

 

「すみません・・・」

 

大和は千冬からお説教を受けていた。

 

「お前のそう言ったところは嫌いではないのだがな」

 

「え・・・?」

 

「まぁ、今回はラウラも悪いところがある。罰則は無しにしてやるが次はないからな」

 

「は、はい・・・」

 

そう言って千冬は大和とは別方向へ歩いて行った。

 

「き、嫌いじゃないって・・・」

 

「やーまと!今日の特訓は終わったの?」

 

そこへ入れ違いで鈴がやってきた。

 

「鈴ちゃん。うん、終わったよ」

 

「ならいいわ!さっき簪と一緒に夕飯作ったから、食べて行きなさい!!」

 

「それほんと!!食べに行く!!」

 

「まったく、大和って私の料理大好きよね~」

 

「おいしいから好き!!鈴ちゃん、愛してる!!」

 

「私もよ!大和!!じゃあ、行きましょう!」

 

「うん!」

 

それからというものの、ほぼ毎日簪と鈴は大和のためにご飯を作っていたので昼は屋上から、夜は寮の大和の部屋から甘い空気が駄々洩れになっていたという。

 

それに対抗意識があるのかは分からないがこの次の日からはそれぞれ男子は一人部屋になってしまったため、夜には男子部屋から甘々な空気が漂いだすというおかしな状況になった。

 

そして、これ以降『男子部屋の前を通るときはコーヒー(ブラック)が必須アイテム』とまで言われるようになったという。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

トーナメント当日。

 

「そういえば箒は誰と組むんだ?」

 

「ああ、申請してない人は当日の抽選って聞いてる」

 

「ほーん、おっともうすぐ組み合わせ発表か~」

 

「できれば楽な組み合わせがいい」

 

「ははは、大和は相変わらずだな」

 

『組み合わせ抽選を開始します!』

 

組み合わせ抽選のアナウンスが掛かり、待機中の出場者は皆画面に注目する。

 

「できれば正樹とは決勝で会う形になってほしいな」

 

「そうだな。お?1回戦目の第3試合か」

 

「相手は・・・簪と本音!?」

 

「簪はのほほんさんと組んだのか」

 

「大丈夫かな・・・」

 

「ひ、人は見かけによらないって言うし・・・」

 

4人は思った。どう考えてみてものほほんさんが強いとは思えないと。

 

「ところで一夏と大和の相手は?」

 

「俺たちは・・・ってえ!?」

 

「何?一夏どうした・・・は?」

 

組み合わせに書かれていたのは

 

『1回戦第1試合、ラウラボーデヴィッヒ&篠ノ之箒ペアVS織斑一夏&桐谷大和ペア』

 

「めんどくせぇ・・・」

 

「1回戦目からかよ・・・」

 

 

 

 

 

 

Side 戦闘

 

「まさか1回戦目で当たるとはな。面倒な手はずを踏まずに済んだということか」

 

「それはこっちも同感だよ。何せ一番最初から面倒な相手とやり合うんだからな」

 

「そうか、なら二人纏めて潰してやる」

 

「そうは問屋が下ろさねぇよ!」

 

『試合開始!!』

 

試合開始のアナウンスが鳴り試合を始める。

 

「行くぞ!!」

 

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

大和はビームライフルを構え、一夏はラウラへまっすぐ突っ込んでいく。

 

「っち!相手がこれでは!!」

 

ラウラはずっと大和を観察していた。そしてその時に確信したことは、

 

「(AICがあっても全力を出さないと勝てない)」

 

そう確信した。そしてさらに言うと今回はタッグマッチ、普段はAICを使う場面でも使った瞬間にフォローが入ることは必然。

 

「こう突っ込まれては!!」

 

そして、一夏はただ真っすぐに突っ込んでくるだけだがAICを使った途端大和が撃ってくる。

 

「っち!!AICが使えないとは!!」

 

ラウラは突っ込んでくる一夏を躱しながらワイヤーブレードとレールカノンで牽制するが、大和に徹底的に仕込まれた回避運動のせいで当たらない。

 

「大和!そっちは!!」

 

「大丈夫!もう終わるよ!!」

 

ハイパーセンサーで聞こえた会話。ラウラはそれを聞いて箒に目を向けると。

 

「っく!捉えきれない!!」

 

「ごめん、もう終わらせるよ!!」

 

箒はSEが0になり戦闘不能にされていた。

 

「ま、まさか!!」

 

「そうだ!俺はお前がAICを使わないのを利用して大和に箒を仕留めてもらったのさ!!」

 

「っく!教官の汚点がああああああああああああああああ!!」

 

キレたラウラは一夏に猛攻を仕掛けるが。

 

「ちょっとごめんね!これでもタッグトーナメントなんだ!!」

 

そこへ大和の横やりが入る。

 

「っち!邪魔するな!!」

 

「そりゃ邪魔するよ、タッグマッチだもの」

 

キレて冷静な判断ができないのか次は大和に向かってかかるラウラだが大和に完全に引き撃ちでメタられてしまう。しかもビームライフルのためAICは使えない。

 

「逃げるなああああああああ!!」

 

ゴリゴリ削れるラウラのSE、見事にSE損耗0の大和。もはや勝敗は明らかだがラウラは気づかない。さらにいうなれば注意力散漫になってしまい・・・

 

「もらった!!」

 

「貴様!?いつの間に!!」

 

「注意力散漫ってね!!ここで使う!!」

 

零落白夜を使い、ラウラのSEを大きく削る一夏。

 

「だがここならお前を道連れに!?」

 

「できるとでも思ったか?」

 

「ぐあああああああああああ!!!」

 

一夏にターゲットが移動した瞬間にシャア専用格闘プログラムD式をぶち込む大和。そしてラウラにクリーンヒット、壁際に叩き付けた。

 

「これで終わりだろう」

 

「さすがにこれ以上は戦えなッ!」

 

「っぐ、ああああああああああああ!!ああああああああああああああああ!!!!」

 

突然、ラウラが苦しみ始めた途端機体が動き始め黒いナニかに変わりラウラを包み込んだ。

 

「なんだ!?あれは!!」

 

「知らない!だけどやばい案件なのはわかった。様子から見るとラウラはヤバいシステムに取り込まれてる」

 

「じゃあどうしろって!!」

 

「こういうのってリミッターが掛かってて時間経過で解除されるんだが・・・、最悪の場合自爆する」

 

「は!?」

 

「しかも最悪なことにああいったシステムは搭乗者のことは一切無視されて設計されている。早く助けないとラウラが死ぬ可能性だってある」

 

「おいおい!じゃあどうしろって・・・まさか!?」

 

「一夏は下がってて。僕がやる」

 

「そ、そんなことできるわけ!?」

 

ラウラを取り込んだ機体は、こちらに攻撃を開始してくる。

 

「あ、あの姿は!野郎・・・。俺が潰してやらああああああああああ!!」

 

「一夏!!待て!!」

 

一夏は我慢できなかった、ラウラの機体は自分の大切な姉の姿を取り姉と同じ剣を使っていたからだ。

 

「偽物のお前が千冬姉の剣を使うんじゃねぇ!!」

 

突っ込む一夏だが力の差は歴然、全く歯が立たずこちらにふっ飛ばされ戻される。

 

「っく!!」

 

「一夏!落ちつけ!!お前がどうこうして勝てる相手じゃない!あれはヴァルキリー・トレースシステムだ、全盛期の千冬さんを模倣してるんだ、お前一人じゃ勝てねぇよ!」

 

「ならこいつで!」

 

そう言ってチャージランスを取り出すが・・・

 

「馬鹿か!チャージ完了前にやられるぞ!!」

 

「だけど!!」

 

「いいか?俺たちは二人なんだ。それを使いたきゃ待ってろ」

 

「っ!わかった。チャージが終わったら合図するから、巻き込まれないようにしてくれ」

 

「了解、んじゃ行ってくる!」

 

数少ない会話で大和の真意を察した一夏は素直に機を待つことに徹する。

 

「待ってろよ・・・。今助けてやるからな」

 

ラウラ救出戦が開始された。

 

「さっすが、モンドグロッソの千冬さんだけある。まさかビームライフルを斬って弾くなんて」

 

大和は一夏にターゲットが行かないように立ち回る。

 

「くっそデタラメにも程がある!!」

 

ビームライフルFAも、MMP-80マシンガンも、全て切り伏せられる。

 

「この僕がこれほどジリ貧になるのって久しぶりだよ・・・」

 

ジリ貧になる経験はガンオンのソロ大将参戦以来だ。

 

「さすが全盛期の千冬さんを模しただけあるが!!所詮は紛い物だ。本物には劣る!!」

 

「大和!いつでもいいぜ!!」

 

「オーケー!!んじゃこいつの膝をつかせた瞬間を狙ってくれ!!」

 

「了解!」

 

そして大和は瞬間加速で一気に近づくがそれに合わせて最速で偽物は剣を振ってきた。

 

「それを待ってたのさ!!」

 

そして間合いに入った瞬間、完全停止を使い停止。

 

「こっちには盾があるんだよ!!」

 

ニュータイプの能力を全力で使い、ゲルググシールドで偽物の攻撃を弾いた。パリィしたのだ。

 

「ちょっと止まってもらうぞ!」

 

そう言って体制が崩れたところにクレイバズーカ(散弾)F型をぶち込む。

 

「一夏、今!!」

 

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

F型の威力と至近距離での散弾の衝撃で膝をつく偽物、そこへチャージランスをフルチャージした一夏が突っ込み

 

「おっと、手間かけさせやがって・・・」

 

胴体に上半身と下半身を分けるように穴が開き、ラウラが解放されそれを大和が受け止めた。

 

「何とかなった・・・」

 

一夏は大和を見ると。見事に受け止めていたのでほっとしていた。

 

「一夏、先生に救護班を要請してくれ」

 

一瞬大和が意識がなかったかのように見えたが動き出したので一夏は事件の決着を喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「ここは・・・」

 

目を覚ますと真っ白な空間。

 

「ん・・・?貴様は、桐谷大和か・・・」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・」

 

「私は負けたのか?」

 

「ああ、勝たせてもらったさ。でもお前、めちゃくちゃだったぞ~。変なシステム発動させやがって」

 

「ああ、そうか。力を求める声に応じても勝てなかったのか・・・。これでは私の存在は否定されてしまうな・・・」

 

そこからラウラの口からいろんなことが聞けた。

 

試験官から生まれた試験官ベイビーだとか、ナノマシン移植の失敗による成績の低下と出来損ないの烙印。

 

千冬に絶望の底から救ってもらったこと。すべて。

 

「そうか、まぁどうでもいいけどお前はお前だ」

 

「は?」

 

「もう一度言うぞ、ラウラ。お前はお前だ織斑千冬なんかじゃないお前はラウラ・ボーデヴィッヒなんだ。それはここが知っている」

 

そう言って胸を指さす大和

 

「自分で自分を決められるたった一つの部品だ。なくすなよ」

 

そう言って時間が来たとばかりに離れる大和

 

「そうか・・・私は・・・」

 

その言葉の最後は聞かずに光に包まれる。そして再び目を覚ますとラウラを抱えたさっきのシーンだった。

 

「大丈夫か?さすがに今回は疲れただろ」

 

「ああ、とっびっきり疲れた。あ~、戻ったらそのまま布団にダイブしたい・・・」

 

「ははは、でもそれはお前の嫁さんたちは許してくれなさそうだぞ」

 

「それもそうか・・・。鈴ちゃん、せめて風呂には入りなさいよ!ってうるさいからな・・・。一夏のとこの嫁さんは?」

 

「俺もだ、箒のやつすごく世話焼きでな」

 

話しながらピットに戻り救護班にラウラを渡した後は事情聴取されたのはちょっとぐったりした。

 

それを労ってなのかは分からないけど、今日は男子のために大浴場の解放の取り決めが決まったらしく丁度今日から使えるとの連絡が入ったので男子3人で入ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「は~、久々に湯船に浸かれる~」

 

「こっちに来てもう1か月ちょっとはシャワーしか使えなかったしな」

 

「アニメでよくあるシチュエーションだけどここまで大変だとは思わなかったぜ・・・」

 

「弾に言ってやりたい」

 

「こんなにも大変だということを・・・」

 

「まぁ、とりあえず久しぶりの風呂、堪能しようぜ」

 

というわけで、3人とも体を先に洗い湯船に浸かることに。

 

『は~生き返るわ~』

 

「そういえばトーナメントはどうなるんだ?」

 

「ああ、中止にはなるけどデータ収集のために1回戦は全部やるみたいだ。シャルロットから聞いた」

 

「ちぇ~、正樹との本気の試合はお預けか~」

 

「いや、大和と正樹が本気で戦ったらアリーナが壊滅して修復に時間がかかるからな?先生たちが涙目になるからな?」

 

「千冬さんの涙目見てみたい」

 

「山田先生の涙目はかわいかったな~」

 

「千冬姉の涙目とか絶対にねぇよ。山田先生はあれだよな、こう保護欲そそられるよな・・・」

 

「だってそりゃあ、あの見た目だもんな・・・」

 

「山田先生を好きとか言ったら絶対にロリコン認定されそう」

 

「鈴を恋人にしたお前がそれ言うか?」

 

「正樹?もしかして僕の事・・・」

 

「大和、恋人のメンツを見てみると俺でも否定できない」

 

「僕はロリコンじゃないよ!!」

 

一夏と正樹に大和はロリコン疑惑を掛けられた。

 

「んじゃ、もう上がろうか。長風呂も身体に悪いしね」

 

「そうだな。じゃあ、上がろうか」

 

「うし、今度入れるのはいつだっけ~?」

 

「2日後の同じ時間ってなってるぞ~」

 

「一夏、あんがとな~」

 

それぞれ着替えて解散と相成った。

 

 

 

 

 

 

 

Side 鈴

 

「でね、その時大和は・・・」

 

鈴と簪は寮の廊下で鈴が来る前の大和の出来事を簪から聞いていたが、その途中で大和を見つける。

 

「あ!おーい、大和~」

 

二人で駆け寄った時、大和は・・・

 

「・・・・・。」( ゚ ρ ゚ )ボーーーー

 

ボーっとして目に光が無くなっていた。

 

「ね、ねえ鈴。これ大和どうなっちゃったの?」

 

「あの時、結構集中してたのね・・・。簪、ちょっと運ぶの手伝って」

 

「あ、うん。分かった」

 

二人は大和を部屋まで運び込み、大和の治療を行う。

 

「大和ってね、ちょっとおかしな能力を持っててね」

 

「おかしな能力?」

 

「そう、集中すると数瞬先の未来が見えたり感が良くなったりするんだけど。それを使う時って相当な集中力を要しないといけなくて、脳に負担を掛けちゃうの」

 

「それで、今日の事件でそれを使って・・・」

 

「一時的に脳の働きが低下してるのよ。でも、対応も簡単で糖分を補給すればいいのよ。そこの棚に粉末性の飲むチョコレートがあるから、甘いホットミルクと混ぜてホットチョコを作って飲ませるの。私、大和の様子を見てるから。作ってくれる?」

 

「わかった。ちょっと待っててね」

 

大和の部屋には炊飯器や電子レンジ、冷蔵庫など家電はそろっているので調理も簡単。5分でホットチョコレートが出来上がった。

 

「はい、できたよ」

 

「ありがとう、簪。あとスプーン取ってくれる?」

 

「あ、はい」

 

「これで良し、大和ちょっとごめんね。あなたの好きなホットチョコレートよ」

 

そう言ってコップからスプーンで少し掬って冷ましながら大和の口へ運んで飲ませて行く。

 

「・・・・。」ンクンク

 

「そう、ゆっくり・・・」

 

すると徐々に目に光が戻ってきた。

 

「んあ・・・鈴ちゃん・・・?」

 

「気が付いた?あんた、寮の自販機コーナーのベンチで意識無くしてたわよ」

 

「ああ、そうなんだ・・・」

 

「まったく、そうなる前にしっかりしなさいよ。はい、簪がホットチョコレート作ってくれたから」

 

「あ・・・簪。ありがとう」

 

「どういたしまして。調子はどう?大和君」

 

「もう、疲れちゃったよ・・・」

 

鈴からコップを受け取りゆっくりホットチョコレートを飲む大和

 

「それ飲んだら寝ちゃっていいわよ。今日のあの事件で疲れただろうしね」

 

「うん、ありがとう」

 

そう言って大和はホットチョコレートを飲み終えるとすぐさま目を閉じ、頭を鈴の方に預けるようにして眠ってしまった。

 

「よっぽど疲れてたのね。お疲れ様、大和」

 

「また明日、ご飯作って待ってるからね」

 

鈴と簪は大和をベッドに寝かせて部屋から出た。

 

「(大和、何かあったら私たちを頼りなさいよ)」

 

そう思った鈴であった。




ラウラヒロイン化は次回だ!!

調子に乗って書いてたら7000文字超えたもんで分けることにした!!

それとアンケートも取ります!今度はもうちょい詳しく決めるやつ!!

皆投票よろしく!!感想待ってます!!

速く、24日にならないかな。DX10枚貯まったからアプデ当日に10連は確定なんだけどな。

10連1回で弾けたらいいなFAUC

引けたら報告します。


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16話

ごめんなさい!遅くなりました!!

ガンオンにフルコーンの登場で一時期環境が変わると思いきやハイチンは変わらない。

何時になったらハイチン時代が終わるんでしょうか?

まぁ、ハイチンが突出して強いのが問題なんですが。転ぶようにするだけで結構バランス取れると思いますがね。

今回から臨海学校編開始です。福音戦は次回、主人公たちの復活を次々回でやろうと思います。

今回は少し長くなりましたがどうぞ!!


Side 三人称

 

タッグトーナメントの翌日、ラウラも目覚め無事1組は皆揃った。

 

「大丈夫だった~?」

 

「らうりー、本当に大丈夫~?」

 

「ああ、私はもう大丈夫だ」

 

朝のSHR前、事件の翌日にラウラを心配した生徒はラウラと話していた。

 

「ういーっす」

 

「おはよー!」

 

「みんなおはよ~」

 

男子3人が入ってくる。

 

「あ、ラウラはもう大丈夫なのか!」

 

「昨日あんな事件があったのに、早いな」

 

「まぁ、目立った外傷はなかったし復帰は早いかなって思ってたけど」

 

「ああ、おかげさまで五体満足に登校できた。それと、あの時はすまなかったな織斑一夏」

 

「ん?ああ、もう気にしてねぇよ。それよりこれからよろしくな」

 

「よろしく、織斑一夏」

 

一夏とラウラが握手する。

 

「ああそうだ。桐谷大和、ちょっといいか?」

 

「何?ラウラ」

 

「ああ、ちょっとじっとしていてくれ」

 

「ん?わかったッ!?」

 

「・・・。」チュ

 

大和はラウラに唇を奪われた。

 

「!?」

 

「!?!?!?!?」

 

「!?!?!?!?!?!?!?」

 

「桐谷大和!お前は私の嫁にする!!異論は認めん!!!」

 

『えええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!』

 

「アイええええええええええええ!!ナンデ!!ナンデニンジャ!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「それで?ラウラにキスされてそのままなし崩しになっちゃったと・・・」

 

「う、うん・・・」

 

「まったく・・・大和のおバカああああああああああああああああ!!!」

 

「ひゃああああああああああ!!」

 

「り、鈴ちゃん落ち着いて・・・」

 

「私はもう決めたのだ。桐谷大和を嫁にするとな」

 

現在はお昼休み。大和は鈴に怒られていた。

 

「まったく・・・大和!こうなったのはあんたが悪いんだから、ちゃんと責任取りなさいよ!!」

 

「わ、わかったよ」

 

というわけで、大和に3人目の彼女ができました。

 

 

 

 

 

 

翌朝・・・・。

 

「っむ・・・うん・・・?」

 

大和は朝起きるとベッドの中に何かがいることに気づく。

 

「え、えっと・・・」

 

明らかに人が入ってるのだ。しかも起きてしまった。

 

「むぅ・・・なんだ、もう朝なのか。おはよう、嫁よ」

 

「ら、ラウラ!?なんで!!ナンデここに!?」

 

「私とお前は夫婦なんだ。これくらい普通だろう」

 

「い、いや!まだ籍入れてないからな!?」

 

「ふむ、日本人は奥出と聞いたから。ではこうして・・・」

 

「ちょ!ラウラ、なにしてッ!?」

 

ラウラが大和を押し倒す。

 

「こうすればいいだろう。さて、朝の最初の1発ヤルぞ」

 

「え?え?え?や、ヤルって・・・まさかッ!!」

 

「抵抗するな、優しく抱いてやる」

 

「いやああああああああああああ!!」

 

大和が悲鳴を上げたその時、

 

「大和!起きてる?」

 

鈴の声が玄関から聞こえてきてこちらに近づいてくる。

 

「大和~、いい加減おき・・・な・・・きゃ・・・」

 

鈴はラウラが大和を押し倒し服を無理やり脱がせようとしている現場を見てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラウラ!ここは学校なの!!ああいったことは弁えなさい!!」

 

「私と嫁は夫婦なのだ。これくらいが当然だろう?」

 

「あんた!もしヤッたとして、それが千冬さんにばれたらどうなるか分かってるの!?」

 

ラウラを説教する鈴

 

「ううう・・・。僕もうお婿さんに行けない・・・」(´;ω;`)ウゥゥ

 

「大丈夫、大和君は私たちのお婿さんになれるから。ね?元気出して?」

 

「かんざしぃ~」(´;ω;`)ウッ…

 

大和を慰める簪。

 

「ラウラを迎えに来たんだけど・・・なに?このカオスな状況・・・」

 

「おっす、シャル。どうした?」

 

「あ、正樹。この状況どうしよう・・・」

 

「これはカオスを極めてますね」

 

この状況を見て困惑するシャルロットと正樹であった。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「ところでさ、そろそろ臨海学校があるんだけど水着とか買った?」

 

いつも通りみんなで放課後特訓の時にシャルロットがみんなに聞く。

 

「あー、私買ってなかったわ」

 

「多分皆買ってないんじゃない?」

 

「そうですわね・・・・。では今週のお休みに皆さんで買い物に行きませんこと?」

 

「ふむ、名案だなセシリア」

 

「では、今週の日曜日でどうだ?」

 

「それでいいわ」

 

女子組が買い物しに行く話をしていた時、男子勢は・・・

 

「んじゃ、そん時に俺たちは別で遊びにでも行くか」

 

「それでいいと思うよ」

 

「お、じゃあ久々に・・・」

 

久々に男子で集まろうと話した時・・・

 

「なーに、別行動しようと思ってるのよ」

 

「まさか、正樹ってば僕と買い物に行きたくないなんて言わないよね・・・?」

 

「大和君?買い物、行かないなんて言わないよね?」

 

「正樹さん?一緒に行きますわよ?」

 

「嫁よ、付き合え」

 

「一夏、お前も行くのだぞ?」

 

女子組からストップがかけられ、買い物に付き合うことが強制されてしまった。

 

『そ、そんなああああああああああ!!』

 

男子3人の叫びがこだまする。

 

 

 

 

 

 

 

 

日曜日・・・

 

男子3人とその恋人たちは大型複合施設レゾナンスへ来ていた。

 

「よし!着いたわね!」

 

「では、水着を選びましょうか」

 

「そうだね。正樹、こっちに行くよ」

 

「お、おう・・・」

 

「大和、私たちはこっちからね」

 

「それじゃあ、行こうか」

 

「嫁のセンスを期待しているぞ」

 

「あ、はい・・・・」

 

「一夏は私とこっちだ」

 

「う、うっす・・・」

 

男子3人はそれぞれの恋人に連れられ散らばっていった。その後の様子はというと・・・。

 

{正樹の場合}

 

「これなんてどうでしょう!」

 

「正樹!これ、似合うかな・・・?」

 

「ん?おお」

 

見せてきたのはセシリアが青いビキニ、シャルロットがオレンジのビキニだった。

 

「いいんでねぇの?俺はあんましそう言ったセンスがねぇけど・・・」

 

「いいんですの!正樹さんがいいと言ってくれるならばそれで」

 

「そうだよ、正樹」

 

「そうか、それならいいんだ」

 

「それじゃ、会計してくるから待っててね!」

 

そう言ってシャルロットとセシリアは会計へ向かった。

 

 

{大和の場合}

 

「嫁よ!これなんかはどうだ!!」

 

「あの、なんでスク水なんでしょう?」

 

「む?私の副官がな、水着といえばスクール水着です。それを着れば大抵の男はメロメロになります。と言っていてだな」

 

「あの、ごめん。それ間違ってるから・・・」

 

「そうなのか?ならこっちはどうだ!」

 

黒色のビキニを見せてくる。

 

「うん、こっちのほうが似合ってるよ」

 

「そうか!それならこれにしよう!!」

 

目をキラキラさせて喜ぶラウラである。

 

「ところで・・・鈴たちはもう選んだのか?」

 

「ええ、買ってきたわ」

 

「でも、見せるのは臨海学校の時のお愉しみでお願いね」

 

「了解」

 

「嫁よー!買ってきたぞ!!」

 

水着を買い終えたので4人はいろいろ回ることにした。

 

 

{一夏の場合}

 

「一夏はどっちがいいと思う?黒か?白か?」

 

「うーん・・・。どっちも似合うからなぁ~」

 

「どっちだ!どっちがいいのだ!?」

 

「もう両方買っちゃえ!!」

 

「いいのか?自由時間は1日目だけだぞ?」

 

「それなら夏休みプールなり海なりに出かければいいんだよ!」

 

「それもそうか・・・。うん、2つ買おう!」

 

「箒の水着姿楽しみにしてるぜ!!」

 

これがイケメンというものなのか。

 

 

とまぁ、3人は水着の後は各々行動しショッピングを楽しんだ。

 

「簪ちゃん、ラウラにこれなんてどうかな?」

 

「う~ん、どっちかというとラウラってこっちのキャラじゃない?」

 

「だったらこんな感じでどうよ!!」

 

「「鈴、お前は天才か?」」

 

「ふっふ~ん!」

 

「なぜ私が着せ替え人形みたいになっているのだ?」

 

ラウラを3人で着せ替え人形にしていたり・・・

 

「あ、あの・・・。私、こんなところ初めてなんですが・・・・」

 

「ぼ、僕もだよ・・・」

 

「楽しいぞ?ゲーセン。いろいろやってみれば?」

 

「じゃあ、正樹のおすすめは?」

 

「え?」

 

「正樹さんのおすすめのゲームはありまして?」

 

「(まずいな~。俺、イニDとか湾岸とかしかやってないよ・・・。あと、IS/VSとか・・・)」

 

ゲーセン前であたふたしていたり・・・

 

「一夏、今日の夕食は何が食べたい」

 

「う~ん、あ!唐揚げが食べたいな!!」

 

「そうか、なら鶏肉を買っておかねばな」

 

「箒の唐揚げはうまいからな、楽しみだぜ!」

 

食料品売り場で夫婦にしか見えないカップルがいたりとこんな感じで皆楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、臨海学校当日。

 

「県境の長いトンネルを抜けると海であった」

 

「あ、それ知ってる!確か雪国って本の一説のパロディでしょ」

 

「なんだシャルは知っていたのか」

 

「うん、ちょっとでも日本のことが知りたくてね」

 

「そうなんだ。シャルは勤勉だな」

 

そう言って正樹はシャルロットの頭を撫でる。

 

「えへへ」

 

「ちょっとシャルロットさん!?正樹さんの隣だからって調子に乗らないでくださいまし!!」

 

後ろから状況を見かねたセシリアから非難が飛ぶ。

 

「ジャンケンで負けたセシリアが悪いんだよ~」

 

「それでもですわ!!」

 

「ははは・・・」

 

正樹がふと、大和の方を見ると・・・

 

「嫁よ、旅館の温泉に一緒に入らないか?」

 

「織斑先生がそれを許すと思う?」

 

「バレなければいいではないか!」

 

「もしできたとしても僕の理性が持たない」

 

「む?別に襲われても私は抵抗はしないぞ。優しくしてやる」

 

「なんで僕が抱かれる前提何ですかねそれは・・・」

 

大和とラウラは相変わらずイチャイチャしていた。それもそのはず、鈴と簪はクラスが違うため違うバスに乗らざるを得ないのだから。必然的にラウラと一緒になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日から3日間お世話になる旅館の花月荘だ」

 

『よろしくお願いします!!』

 

旅館前で1年全員であいさつをし、男子3人を千冬は女将さんらしき人に紹介する。

 

「今年は男子がいるがためにお手数をおかけしてすみません」

 

「芹澤正樹です」

 

「桐谷大和です」

 

「織斑一夏です」

 

『お世話になります』

 

「礼儀正しい子たちですね。私はここの女将をやっている清川友恵と言います。何かあったら遠慮せずお申し付けください」

 

女将さんとの挨拶を終え、千冬に案内される3人。

 

「ところで織斑先生、俺達の部屋って・・・」

 

「栞に何も書いてありませんでしたよね・・・」

 

「どこで寝泊まりを・・・」

 

「お前たち3人はこの先にある離れを使ってもらうことになった」

 

「「「へ?」」」

 

というわけで案内されたのは3人用の離れの部屋だった。

 

「男子3人で固まるのか」

 

「まぁ、妥当なところじゃない?」

 

「あれだろ、向こうの部屋だと消灯時間を無視して忍び込む奴が居るからなじゃね?誰とは言わんが」

 

3人は離れの部屋に入り、各々荷物を置いて海に行く準備をする。

 

「うっし、説明だと更衣室はちょっと離れてるみたいだし早く行こうぜ」

 

「了解。やまとー準備できたかー?」

 

「できたよ。それじゃあ行こうか」

 

3人は着替えて海に出ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

と、いうわけで海に来ました。

 

「おー、結構綺麗なところだなー」

 

「みなさーん!今は11時でーす、お夕食の時間までには帰ってきてくださいねー!!」

 

「山田先生も気合入ってるな~」

 

「ていうか山田先生の水着・・・」

 

「ふ、服を着てるときよりもでかく見える・・・」

 

「あれは威力が高すぎる!!」

 

男子3人が馬鹿なことを言っている間にぞろぞろとみんなが集まってくる。

 

「やーまと!こっちで一緒に遊びましょ!!」

 

「や、大和君・・・ど、どうかな・・・」

 

「嫁よ!私の水着姿はどうだ!!興奮するだろう!!」

 

「あー、うーんと・・・。こ、こっち行こう・・・な?」

 

大和は我慢できず鈴たち4人を連れて離脱を選択。

 

「正樹さーん。私の背中に日焼け止めを塗ってくれません?」

 

「正樹、僕もいいかな?」

 

「え?ええ!!い、いいけど・・・。下手だからちょっとは我慢してくれよ・・・」

 

正樹もセシリアとシャルロットのほうへ向かい、一夏は・・・

 

「い、一夏・・・。へ、変ではないか?」

 

「おお!今回は白か!!変なところはないぞ!!」

 

「そ、そうか!なら一緒に遊ぶとしようか!!」

 

「おう!」

 

一夏も箒と一緒に自由時間を過ごすことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ISの拡張領域は便利なものだ。専用機持ちはこれでもかとそれを思っていた。

 

「はい!お弁当、作ってきたから食べなさい」

 

「え!?今日、鈴ちゃん達のお弁当食べられるの!?」

 

「ああ、今日の昼くらいは私たちの弁当で良いだろうとなってな」

 

「大和君こういうの好きかなって思ったから」

 

「はい!大好きです!!」

 

「にしてもこういう時、専用機が便利よね~」

 

「ああ、拡張領域があるからな。しかもこういったものは武装と比べて容量を食わないからな」

 

「レジャーの時にいろいろ運べるよね~」

 

「本当はそう言った目的で造ったんだけどな~」

 

「ん?大和君、何か言った?」

 

「いいやなんでも~」

 

拡張領域を開発したのは宇宙開発以外にもレジャー等で使えるようにという便利機能なのだ。そしてそれを知らず知らずのうちに今年の1年の専用機持ち勢は本来の機能として使っていた。

 

「こんな感じでどうだ~?」

 

「お上手ですわね、正樹さん」

 

「何のなんの」

 

「あ、そうだ。今日、結構暑くなると思って飲み物持ってきたんだ~」

 

「お!そりゃありがたいね!!」

 

「予想が当たってよかったですわね」

 

拡張領域から飲み物を出して手渡すシャルロット。そしてお昼の時間なのでセシリアは自身の拡張領域からバスケットを取り出し正樹に渡す。

 

「はい、正樹さん。私特性のサンドイッチです。お食べくださいな」

 

「お、いただきまーす」

 

「ど、どうでしょうか・・・」

 

「うん、うまいよセシリア」

 

「よかったですわ」

 

驚くことなかれ、この世界のセシリアは何と!!メシマズを脱出したのである!!

 

「もうあんなことは御免ですからね」

 

「ああ、俺の嫁がメシマズとかシャレにならんからな」

 

「でもよく治ったよね~」

 

これでも苦労した甲斐はあったとは正樹の談である。

 

「さて、私たちもお昼ご飯にしようか」

 

「そうだな!うっし、準備はできてるからな弁当を出してっと・・・」

 

一夏と箒も何を思ったのかお弁当を作り持ってきていた。

 

「やっぱり箒の唐揚げはうまいなー!」

 

「そうかそうか、今日はいっぱい作ってきたからなたくさん食べるといい!!」

 

そしてこの3組を見た1年の生徒は羨望の眼差しを向けて見て居るだけだったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side ヒロインズ

 

現在、ヒロインズの6人はとある部屋の前で聞き耳を立てていた。

 

「にしても、ここにまで弁当を持ってくるとは思っても居なかったぞ」

 

「いや、こういう時こそお弁当をって思いません?」

 

「それはお前たち全員が専用機持ち達と付き合っているからだろう」

 

「それでもですよ。こういう時こそ日常をかみしめて置かねぇと」

 

「そうだよな~。明らかに何かの事件に巻き込まれてる感はあるよな」

 

「無人機の襲撃、ラウラのVTシステム」

 

「この臨海学校の時にも何か起きても不思議じゃない」

 

「二度あることは三度あるってね」

 

「お前たちのその予見は素晴らしいものだが・・・。まだまだお前たちは子供なんだが?」

 

「もう子供じゃねえよ千冬姉」

 

「俺たちは特に俺と大和は大きな力を持っている。それに付随する責任くらいは果たしたいもんさ」

 

教員室から聞こえてくる千冬と男子3人の会話。それを聞き取る限りは3人は何かを予見しているような会話である。

 

「(この会話、おかしいとは思わないか?)」

 

「(あの二人、どう見ても操縦技術とかおかしいわよ)」

 

「(私が見てもあれは軍のエリートパイロットを凌駕するような実力だぞ)」

 

「(それを本人に尋ねも変にはぐらかされますし・・・)」

 

「(異世界で戦争を経験して転生しましたって言われても驚かない自信があるよ)」

 

「(簪さん、さすがにそれはないと思いたいよ・・・)」

 

「・・・・」

 

「(あ、また何か話し始めましたわ!)」

 

「(ちょ、聞こえない、聞こえない!)」

 

「(もう少し離れてくれ!!ばれてしまう!!)」

 

「(でも何を話してるか聞こえないよ!!)」

 

ガタガタしだすヒロインズ。

 

「(ちょ、ちょっと!押さないで!!)」

 

「(お、落ち着いて!!落ち着いて!)」

 

『うわぁ!!!』

 

その声むなしくくっついていた襖が倒れ部屋に乱入する6人

 

「な、なんだぁ!?」

 

「って、皆どうしたんだ!?」

 

「な、なんで襖が倒れて入ってきたんでしょうかねぇ?」

 

「さしずめ盗み聞ぎといったところだろう。3人はもう部屋に戻れ、私はこの6人を説教するからな。」

 

「了解、千冬さん」

 

「それじゃあお休み千冬姉」

 

「おやすみなさい、千冬さん」

 

そう言って襖を直して3人は離れの男子部屋へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「それで?お前たちは何を飲むんだ?」

 

『え?』

 

そう言って冷蔵庫から飲み物を取り出す千冬。

 

「ほら、早く取れ。早い者勝ちだぞ」

 

そう言われ皆が皆各々飲み物を取り飲み始めると千冬は冷蔵庫からビールを取り出し飲み始める。

 

「ップハー!!やっぱり仕事終わりの一杯は最高だな」

 

『え?』

 

「なんだ?もしかしてお前たちは私がオイルを飲む女とでも思っていたのか?」

 

「い、いやそういうわけではなくてですね・・・」

 

「む?口止め料なら渡したはずだが?」

 

「あ、そういうことなんですね」

 

「そういうことだ」

 

千冬はビールを飲みつつガールズトークに走る。

 

「それで?あいつら3人のどれかと全員付き合っているわけだが・・・あいつらのどこが好きなんだ?」

 

「い、言わないと駄目ですの・・・?」

 

「そうだ、それでないと花がなくてかなわん」

 

ということでそれぞれ事情聴取されることになった。

 

~箒の場合~

 

「私が一夏を意識したのは小学2年生の時にイジメられていたところを助けてくれたからだ」

 

「それで?」

 

「その時私といると楽しいと言ってくれたんです。その時でしたね私が一夏たちと一緒に居てもいいと思って、そこから徐々に思いが募って行って恋人関係に至りました」

 

「そうかそうか。なんともあいつらしい出会いとそこへと至る道だな」

 

「一夏は一途で、私は正直言って幸せ者です。唯一のわがままといえば、一夏と同じように専用機をもって一夏の隣に立ちたいことぐらいでしょうか」

 

「そうか、ならば専用機を持ったとしても大丈夫だろう。次、鈴音。お前だ」

 

 

 

~鈴音の場合~

 

「わ、私の場合は大和の優しさに助けられたところから始まりました。中国からこっちに来て不安だった私を積極的に誘ってくれて友達として心配してくれていつも傍に居てくれました。そこからです、一緒に居たいと思い始めたのは・・・」

 

「それで?」

 

「でも、私は中国人であることを揶揄われていじめられそうになった時に大和が助けてくれたんです。男子3人を物ともせずに立ち向かって勝って見せて、さらには私のことが好きだと言ってくれて・・・。そしたら私も我慢できなくなって好きだと伝えて恋人関係になりました」

 

「ふむ、大和のほうが先に惚れたのか。それでお前と出会った当初はどこか抜けていた感じがしたのか」

 

「あの時ほど両想いでよかったと思ったことはありません」

 

「よし!次はセシリアだ」

 

 

 

~セシリアの場合~

 

「私は、正樹さんの強さに惚れました。初めて正樹さんと模擬戦をした時に正樹さんは何かを決意し、覚悟した目で私を見てきました。そしてわたくしがやられた後に彼は『夢を守るためにここにいる』とおっしゃいましたの。そしてそれは今の世界をすべて敵に回そうとも厭わない、そういった覚悟がある目でした。そんな強さに私は惚れましたの」

 

「ふむふむ、だが奴は自分がまだまだだと言っているが?」

 

「正樹さんがまだ十分な力を手に入れてはいないとおっしゃるならばそれでいいです。私はそれを支え、そして助けになりたいと思っていますから」

 

「支え合う事こそが大切なことと分かっているのか。いいものだ。次はシャルロット貴様だ」

 

 

 

 

~シャルロットの場合~

 

「ぼく・・・私は、正樹に救われました。女の子だってバレた時に色々聞かれて、全てを話したんです。そしたら正樹は私を自由にしてくれるって言って。まさか、その方法がお父さんを助けるためにデュノア社を襲うとは思っても居ませんでした。でも、うれしかったんです。私一人のためにここまでしてくれたことが。それを思ったらいつの間にか正樹と一緒に居たいと思って打ち明けて今に至ります」

 

「あいつは、いつもやりすぎる気配がある。お前の問題もそこまでしなくてもよかったんだが・・・相当思ってたみたいだな」

 

「私のために・・・ふふふ、うれしいな」

 

「あいつはああ見えて優しすぎるからな。次、更識お前が行け」

 

 

 

 

~簪の場合~

 

「わ、わたしは・・・えっと・・・大和が私の話を聞いたらなんの怖気もなくお姉ちゃんの悪口を言って、そのあとに私に可愛いって言ってくれて、泣いてるのを見過ごせないって言って手を差し伸べてくれたんです。それが私の憧れているヒーローに見えて・・・。専用機の制作も手伝ってくれて、私を私として見てくれた。だから私は大和のことが好きなんです」

 

「困っている人や泣いてる人を見捨てられないのは変わってはないか」

 

「本物のヒーローみたいでかっこいいと思います」

 

「ならばしっかりと見張っておけ。あいつらはお前たちを守るためなら命すら捨てるかもしれんからな」

 

「・・・ッ!は、はい!!」

 

「よろしい、次はラウラだ」

 

 

 

 

~ラウラの場合~

 

「私は嫁に私のすべてを肯定されました。私は私だと、そう言ってくれました。只々力に溺れ自分を見失っていた私に嫁は私自身のことはここが知っていると言ってくれました。自分で自分を決められるたった一つの物だとそう教えてくれました。だから私は大和を嫁にすることにしました。自分の気持ちに、ここに嘘はつきたくなかったから・・・」

 

「はぁ~、あいつらは年齢を詐称してるんじゃないかと私は時々感じる」

 

「そんなことは言っても、嫁は嫁ですから。愛する人であることは変わりません」

 

「お前が一番変わったよラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

 

 

 

 

ヒロインズと千冬がガールズトークに花を咲かせる中、一夏・正樹・大和の男子3人は何をしていたかというと。

 

「にしてもなんかやーな予感しかしねぇな~」

 

「そうだよな~。ここんとこ意図したようにイベントで色々起きてるからな~」

 

「クラス代表戦では無人機の襲撃、トナメのVTシステム。明らかに何者かの意思が働いているようにしか見えない」

 

「そうなれば俺たちはあいつらを守るために戦うだけだ」

 

「テロリストだろうがなんだろうが、箒たちに手を出すのなら容赦はしねぇ」

 

「でもこれと言って情報がないんだよな~」

 

「束さんに頼んであるみたいだけどどうなんだ?そこらへんは」

 

「束の姉さんからはまだ何も。何かつかめたら連絡をしてくれるようにはなってはいるんだが・・・」

 

「まぁ、果報は寝て待てってね。うっし、久々に何か3人でやる?」

 

とまぁ3人で消灯時間まで遊んでいましたとさ。




やったぜ9000文字突破、次回はいつになるかわかんないです。

正直言って戦闘中のシーンがいくつか浮かんでいますがどうやってつなげようかと悩んでいます。

2次移行って結構重要なんでね。

そして、束さんの秘密基地のアンケートは僅差でアクシズに決定いたしました。

しかも青葉区とソロモンも10票入ってるし。

皆さんご協力ありがとうございました。


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17話

つい昨日、ガンオン100回出撃のイベントチャレンジ終わりました。

100回以降の報酬用意してない運営に怒ってます。

ランダムでいいから何かください。

そして今回は上限文字数近くまで書いて長くなっちゃいました。

許してクレメンス(´・ω・`)


Side 一夏・正樹・大和

 

臨海学校二日目の朝、一夏と正樹、大和は離れに行くときに見られる中庭で奇妙なものを発見した。

 

「これはうさ耳ですねわかります」

 

「ご丁寧に抜いてくださいと来たな」

 

「絶対束さんだな。どうする?放置?」

 

「それはかわいそうじゃないか?」

 

「いや、ここで束の姉さんを召喚したら千冬さんの胃が壊れそう」

 

「あー、ね?」

 

「でも引っこ抜かなきゃ物語が進まなそう」

 

『・・・・・』(`・ω・´)

 

『ジャンケンポン!!!』

 

結果、一夏パー・正樹チョキ・大和チョキ

 

「負けたあああああああああああああああ!!」

 

「よっしゃああああああ!!」

 

「それじゃあ、一夏どうぞ!」

 

そう言って一夏にうさ耳を引っこ抜かせることに。

 

「それじゃ、やるぞ~」

 

「いいぞー」

 

「引っこ抜け~」

 

「せーの!!」

 

『え?』

 

引き抜いた瞬間あっけない声が3人から漏れる。それもそのはずうさ耳の耳の部部だけが引っこ抜けて下がなかったのだから。

 

『・・・・・・・・・。』

 

「まずい!!」

 

「束さんのことだ!!」

 

「上から来るぞ、気を付けろ!!」

 

その瞬間上からものすごい音がしたので急いでその場から離れるとニンジンが降ってきた。

 

「ヤッパリネ」

 

「束の姉さんもうちょいまともな登場をしてほしいものだ」

 

「でも個性があっていいじゃない?」

 

「大和がそんなこと言うから姉さん調子に乗ってとんでもないことするじゃねぇかよ!!」

 

「大和がおだてりゃ束さんなんでもできそうと思うのは俺だけ?」

 

「一夏、俺もそれ思ってる」

 

「じゃっじゃーん!久しぶり!!3人とも!!」

 

話していると束が出てくる。

 

「やまとくん!ありがとうー!!私をほめてくれるのはきみだけだよ~!!お礼にハグハグしてあげる!!」

 

そう言って束は大和を抱きしめる。やられている大和は顔を赤くして照れている。

 

「や、やめてくださいよ、こんなところで~」

 

「いいじゃん良いじゃん!束さんとやまとくんとのラブラブ加減をこの二人に見せつけるのだー!!」

 

「で?束の姉さんは何をしにここに?」

 

「束さんが来るってことは何かあるんじゃないですか?」

 

「いい質問だねいっくん!そう!!何よりも学園を襲撃したりVTシステムを積んだりした組織がまた動きそうなのだ!!」

 

束が驚きの情報を口にし続ける。

 

「実はね、今日臨海学校2日目と同じ日にハワイで新型第3世代ISの試験があるんだ。ここまで言えば君たち3人なら分かるよね?」

 

「そいつを何らかの方法でこちらに向けて・・・」

 

「俺らを殺しに来る」

 

「それで、束姉さんはなんでここに?」

 

「君たち3人じゃちょっと不安だからちーちゃんに色々教えようと思って、あと箒ちゃんに専用機を渡すんだ」

 

まさかの箒へ専用機が送られる発表。

 

「なるほど、わかりました。今日、実習があるのでその時に渡すんですね」

 

「うん」

 

「ずいぶんときな臭いことになってきたからな。傍に居てやれない分やっぱり手を打たねえとな」

 

「わかりました。こっちはこっちで3人で対処に当たります。束姉さんは臨海学校の後はまた情報収集をお願いします」

 

「わかったよ。それと箒ちゃんに専用機渡すときに3人にも渡すものがあるからね。じゃあ束さんはちーちゃんに見つからないうちに隠れとくよ!じゃあね~!!」

 

そう言って束はどこかへ走り去っていった。

 

「うし、それじゃ俺たちは俺達で何らかの対処はしておくか?って言っても・・・」

 

「できることが思い浮かぶわけないんだよな~。大和もだろ?大和??」

 

「きゅ~」((((@д@_)))))

 

「あ、ダメだこりゃ」

 

「おーい、しっかりしろ~。やーまとー」

 

大和は束に抱きしめられすぎてバタンキューしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

臨海学校二日目はISによる実習が主な活動内容である。生徒は全員昨日遊んだ砂浜に整列し、実習開始を待っていた。

 

「よし、全員いるな。これよりISに搭乗し会場での実習訓練を始める。一般の生徒は山田先生に、専用機持ちそれと篠ノ之は私についてこい」

 

箒が専用機持ちと一緒の実習を受けることに生徒がざわめき出す。

 

「え?篠ノ之さんは専用機持ってないよね?」

 

「でも呼ばれてるってことは専用機を貰うのかな?」

 

ざわざわしていると千冬が簡易的な説明をする。

 

「篠ノ之には今日、専用機がアイツから渡されることに・・・」

 

「ちいいいいいいいいいいいいいいいいちゃあああああああああああああああん!!」

 

が、そこへ砂煙を立てて全力ダッシュしてくる人影が一つこちらに近づいてきた。

 

「あ」

 

「あ」

 

「あ」

 

それに気が付き3人が反応した直後・・・・。

 

「とうっ!!ひっさしぶりだねー!!ちーちゃん、再会のハグと行こうかああああ!!」

 

「フンッ!!」

 

「げふっ!?」

 

その正体は束、そして飛びつこうと飛び上がった束を千冬は叩き落とし地面に叩き付けた。

 

「お~、ゴトラタンもびっくりのピョン格を叩き落とす千冬さんすげー」

 

「あれって叩き落とせないだろ。千冬姉以外」

 

「軽く人類を超越した千冬さん」

 

「『マダチー』よりはマシでしょ」

 

「正樹、千冬姉は家事面では『マダチー』なんだ」

 

「家事面はまだ『マダチー』なんだ」

 

「そうなんだよ~。もうあの『マダチー』は治らないと思うよ~」

 

「束さんでも直せないですか?」

 

「うん、無理無理~」(ヾノ・∀・`)ムリムリ

 

『あっははははは』

 

「お前たち、さっきから言っている『マダチー』とは何だ?」

 

『やだな~。まるでダメなちーちゃんに決まってるじゃん』

 

「え?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「え?」

 

何かに気づいたように声がした方向を見ると・・・。

 

「・・・・」(;^ω^)ダラダラ

 

「ほう?いい度胸だな貴様ら」(#^ω^)

 

『・・・・』(;^ω^)

 

「その度胸を買ってやろう」(#^ω^)

 

『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』

 

4人は千冬からの制裁を食らいましたとさ。

 

 

 

 

 

 

気を取り直して、専用機持ちプラス箒のグループは少し離れた岩場で実習を開始することにした。

 

「それじゃあ、皆!これが、箒ちゃんの専用機だー!!!」

 

そう言って束の横にコンテナが降ってきて、そこから紅いISが出てきた。

 

「これが、箒ちゃんの専用機の紅椿だよー!!」

 

「束、これは第何世代に当たるんだ?」

 

「第4世代ISの完成形だよ!!どう?すごいデショ!!」

 

「束!やりすぎだ馬鹿者!!」

 

「ヘブッ!!」

 

「あれほどやりすぎるなといったのに・・・」

 

束の発言を咎める千冬を他所に専用機持ち達は驚きを隠せないでいた。

 

「まだ、世界は第3世代機の開発に着手し始めたばかりなのに・・・・」

 

「あっさりとそれを超える第4世代を完成させてしまうなんて・・・」

 

「さすが束博士ね・・・」

 

「そういえば一夏の機体は第3世代って聞いてますけど、正樹と大和の機体って何世代なんですか?」

 

「いいことを聞いてくれたね~。実は!まさくんとやまとくんの機体は正確には第0世代なのさ!!」

 

『え?』

 

「うーん、本格的な完全宇宙適性機体としての第0世代ってところかな?別に君たちのISで宇宙で活動はできなくはないんだけどね」

 

皆は呆気にとられていた。完全宇宙適性、ISはそもそも宇宙開発のために作られた物。だがそれも地球の衛星軌道付近までの範囲活動が可能という話である。だが、正樹と大和の機体は活動範囲が制限されてはいないということだ。

 

「だから君たちの機体とはまた別なんだよね~。よし!準備完了!!箒ちゃん、機体のテストをするから紅椿に乗ってね~!」

 

「は、はい」

 

紅椿に箒が乗り込み稼働テストを始める。

 

「まずは武装から~!!」

 

テストをしている中で正樹と大和と一夏は今回の襲撃について予想ていた。

 

「今回の襲撃、ハワイでテスト中の機体が来るかもしれないってことだが・・・」

 

「一機だけだったら何とかなると思う。俺の零落白夜であれば被害も最小限だしな」

 

「でも、もしかしたらあの時の無人機もッてこともあり得るかも」

 

「その可能性が捨てきれないんだよな」

 

「とりあえず事が起こったら戦闘空域周辺を調べて少数対多数で戦闘可能な場所を探そう」

 

「了解、こっちも束姉さんに頼んで僕と正樹の予備弾薬をありったけ持っていけるようにしてもらうね」

 

「この事件、俺達3人で決着が付けばいいんだがな」

 

「ほかの専用機持ちが付いてくるとか言わなきゃいいんだけどな」

 

作戦会議をしている3人を他所に紅椿のテストが終わると同時に山田先生が蒼い顔をして走ってきた。

 

「織斑先生~!!大変!!たいへんです~!!」

 

「どうした、山田先生」

 

「それがですね・・・」ゴニョゴニョ

 

「ッ!!専用機持ちは私についてこい!一般生徒は旅館の部屋にて待機だ!!一切外には出るなよ、出たらその場で拘束されるからな!」

 

『は、はい!!』

 

原作より乖離した福音事件の始まりである。

 

 

 

 

 

 

 

「以上が政府より依頼を受けた案件だ。何か質問は」

 

「はい」

 

「なんだ、オルコット」

 

「銀の福音の詳細なデータを要求します」

 

「事が事だ、仕方ないが詳細は一切他言無用だ。漏らしたら、分かってるな」

 

「はい、承知しております」

 

セシリアの要求で敵の詳細データを開示してもらう。

 

「悪いな、セシリアを悪者にしちまって」

 

「これくらいお安い御用ですのよ。正樹さん」

 

「それにしても、広域殲滅用軍事ISね・・・」

 

「下手に時間をかけるとこっちが不利になっちゃうね」

 

「だから、一撃必殺の力が欲しいところだね」

 

「それなら、俺が出ます。俺には零落白夜とチャージ・ランスがありますから」

 

「よし、では織斑は今回の作戦の要になってもらう。いいな?」

 

「了解!千冬姉!!」

 

「それと補助役として芹澤と桐谷、お前たちも行って欲しいのだが・・・」

 

「福音通過地点まで行くための高速での足が無い。ということですね」

 

「ああ、どうしたものか・・・」

 

「ちーちゃん!私にいい考えがあるのだ!!」

 

「束!?なぜ入ってきた!」

 

「いやね、今回箒ちゃんの専用機以外にいっくん達3人に渡すものがあってね!!それが、今回の作戦で役に立つんだよ~!!」

 

「束、何を持ってきた」

 

「じゃっじゃーん!!サブフライト・システム!!略してSFSなのだ!!一機に一人しか乗れないけど、高速移動ができないISを乗せて超音速飛行を可能とするIS専用のオプション機体!!」

 

画面に映し出されたデータでは超音速飛行を可能とすることやある程度の自立行動が可能なことが書いてあった。

 

因みにデザインはSFS(連邦ver)である。

 

「これに3人を乗せればあっという間に福音と接触できるんだよ~!!ねぇねぇ!すごいでしょ~」

 

「これがあれば移動問題は解決だな。束調整は・・・」

 

「いつでも使えるよ~!」

 

「わかったでは作戦は・・・」

 

「織斑先生!?大変です!!」

 

作戦が決まったところで山田先生が驚くべきことを発した。

 

「ふ、福音の反応の周りに新たにISの反応が!?しかもこれは・・・、この前の襲撃と同じ!無人機です!!」

 

「何だと!?数は!!」

 

「か、数は無人機だけで30機です!!」

 

「っち!これではまた作戦を練り直さねば!!だがそんな時間は!!」

 

「千冬さん、このままで行きましょう」

 

「作戦をもう一度決める時間はあまりないんだろ?」

 

「ならそのままでいいぜ、千冬姉」

 

「お、お前たち・・・」

 

男子3人は作戦はこのままにしようという意見を具申する。

 

「大丈夫、補助役に正樹と大和が付くんだ」

 

「一夏は福音だけを狙え、ほかは・・・」

 

「僕たちに任せて一夏。こんなのすぐに終わらせるから」

 

「任せたぜ、二人とも。福音は俺に任せれくれよな」

 

「お前たち・・・。分かった作戦は変更しない。では開始は現在から20分後だ。それまでに発着地の海岸に移動しておけ。以上だ」

 

『了解!!』

 

男子3人はブリーフィングルームを出て行き準備することにした。それについていくように専用機持ち達も出て行く一方で千冬と束は・・・

 

「お前のことだから篠ノ之を出すとか言いそうだと思ったのだがな」

 

「さすがに大事な妹を実戦に参加させる気にはならないよ。いくら箒ちゃんの専用機が第4世代と言っても今の箒ちゃんじゃいっくんたちにはかなわないと思うから」

 

「そうか、さてお前も行け束。まだあいつらにそのSFSとやら渡していないのだろ?」

 

「うん!じゃあ行ってくるねちーちゃん」

 

そう言って束も出て行った。

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

「ねぇ、大和。大丈夫だよね?」

 

「うん、大丈夫。ちゃんと帰ってくるって」

 

「でも!これは実戦だよ!?何があるか・・・」

 

「大丈夫だって、何かあった時のためにいつもより武装や弾薬はいっぱい乗せたから」

 

「それでもだ、まったく実際ならばこれはただの無謀な作戦なのだぞ!それを分かっているのか!!」

 

「分かってるよ。でも福音に接触するためには超音速飛行ができないと接触はできない。そして、FSFは一人用が3つしかない」

 

「それは分かっている!だがお前は私の嫁だ!!こんな無謀な作戦に参加してほしくはない!!」

 

鈴、簪、ラウラが大和の身を案じて作戦への参加を止めようとする。実際にはどう考えても無謀なのだ。

 

「知ってる?僕って学園じゃ赤い彗星って言う二つ名があるんだ。その赤い彗星がこんなところで死ぬわけないじゃん」

 

大和は3人を抱きしめながら言う。

 

「必ず生きて帰ってくる、約束するから」

 

「まったく、大和。あんたってやつは・・・。待ってるから、ちゃんと帰って来なさい」

 

「どこもケガしちゃだめだからね?あと、無茶はしないこと。いいね?」

 

「無理だと思ったら即座に撤退するんだぞ。いいな嫁よ。撤退は選択肢の一つであって恥ずかしいことではないからな」

 

「うん、わかった。無理もしないし無茶もしない、無理なら即座に撤退する。約束する」

 

3人と約束をする大和。

 

 

 

 

Side 正樹

 

「止めても、無駄なのは分かっています。ですから、今だけはこうさせていてください」

 

「正樹、信じてるから。私たちを置いていくなんてことしないでよ?」

 

「ああ、分かった。必ず作戦を完了させて帰ってくる」

 

「それと、はいこれ。交通安全のだけどちょっとは効果あるかもしれないからお守り」

 

そう言ってシャルロットは正樹にお守りを渡す。交通安全祈願のお守りだが。これがあれば交通ジオを避けられるかも?

 

「うっし、じゃあそろそろ」

 

「ええ、行ってらっしゃいませ。あなた様」

 

「・・・・ッ!」(゚Д゚;)

 

「いいじゃん、私たちはもう正樹としかくっ付かないつもりだし。行ってらっしゃい、あ・な・た」

 

「絶対帰ってくるからな!!!」

 

正樹は顔を真っ赤にして準備に取り掛かった。

 

 

 

 

Side 一夏

 

「一夏・・・」

 

「ああ、箒どうしたんだ?」

 

「私は不安だ、もし一夏に何かあったらと思うと・・・」

 

「心配してくれてありがとうな箒。でもこれは俺にしかできないことだから」

 

「なら、しっかり事を終わらせて帰ってこい。帰ってきたらたくさん労を労ってやる」

 

「ああ!楽しみにしてるぜ!!」

 

「ああ、それとこれは行ってきますの方だからな」

 

「ん?どういうッ!!」

 

「・・・・チュ」

 

箒は一夏にキスをした。

 

「いいか、絶対に帰ってくるんだぞ!いいな!!」

 

「あ・・・ああ!!」

 

唯一無二の恋人に帰ることを一夏は誓う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「来たね、3人とも。準備はいいかい?」

 

「いいですよ、束姉さん。いつでもどうぞ」

 

「準備万端!いつでもいいぞ」

 

「束さん、いつでもいいですよ」

 

束はSFSに乗った3人に確認をする。

 

「よし、ちーちゃん!こっちは準備完了だよ!!」

 

「では、作戦を開始する。福音との接触地点に向けて出撃ISは速やかに出撃せよ!!」

 

「了解!芹澤正樹、ガンダム出るぞ!!」

 

「桐谷大和、ゲルググ出ます!」

 

「織斑一夏、白式行きます!!」

 

3人が同時にSFSに火を入れ出撃する。そして、あっという間に超音速飛行に移り素早く決戦地点へと向かって行った。

 

「大和、必ず帰って来なさいよ」

 

「怪我なんてしたら承知しないんだからね」

 

「どうか、無事で帰ってきてくれ。嫁よ」

 

「正樹、行ってらっしゃい」

 

「正樹さん、どうかご武運を」

 

「一夏、約束を守ってくれ」

 

ヒロインズはそれを不安な目で送り出した。

 

 

 

 

 

 

 

Side 一夏・正樹・大和

 

「もうすぐ福音と無人機集団と接触する。一夏は福音だけに集中してくれ、無人機は俺たちが抑える」

 

「了解。こっちもできるだけ早く終わらせるけど万が一に備えて無人機が終わったら応援を頼みたい」

 

「分かってるよ。それじゃ、突入前の数減らしと行こうか。正樹、狙撃の腕に自信は?」

 

「十分!それじゃ、始めようか!!」

 

そう言って大和と正樹はチャージ・スナイパーライフルを持ち出すと射程に入った無人機から落とし続ける。

 

「実戦用出力はやっぱり射程も威力もダンチだぜ!!」

 

「はいはい、調子に乗るなよな」

 

「いつもは競技用に調整されてるからね」

 

次々と無人機を落としていく。結局狙撃で落とした数は30機中二人合わせて15機の無人機を撃破した。

 

「残り半分だ!とっとと片を付けるぜ!!」

 

「それじゃあ、一夏。福音をお願い」

 

「おう!任せてくれ!!」

 

SFSからを降りて集団の中に突っ込む3人、それを迎撃せんと15機の無人機と福音が弾幕を張るが3人はそれを悠々と回避しつつ反撃を行う。

 

「おらおら!骨のある奴はいねぇのか!?」

 

「敵なら倒します!道を開けろおおおお!!」

 

正樹と大和は一夏のために福音への道を開ける。

 

「福音!!見つけたああああ!!」

 

福音へ突っ込む一夏と無人機と戦う正樹と大和。すぐに決着は着くはずであった。

 

何せこの世界での一夏はガンオン上級大将に直々に指導してもらい実力的にはガチでやるならば将官戦場でそこそこ戦える実力になっているのだ。

 

「これで、最後!!」

 

「一夏!!こっちは終わった、そっちは!」

 

「こっちも終わったぜ!福音の操縦者の救助もできた。気絶してるみたいだけど命の別状はなし!」

 

物の10分で作戦が終わる。千冬の通信と共に帰ろうとする。

 

「よくやった3人とも、救助した福音の操縦者を連れて帰還しろ。無人機が居たからな、周辺を警戒索敵しつつ戻るように。以上だ」

 

「了解、それじゃ帰ろうぜ!」

 

SFSを呼び出し、福音の操縦者を乗せたその時。

 

「福音の撃墜地点、海中から高エネルギー反応!?」

 

「まずい!!何かが来る!!」

 

「ッチィ!!操縦者だけでも!?」

 

福音の操縦者を乗せたSFSを自動航行で帰還させると、同時に海面から1機のISが舞い上がってくる。

 

「この反応は!?福音・・・だと・・・!?」

 

「ま、まさか、無人の状態で二次移行!?」

 

「厄介なことになった!!」

 

二次移行した福音はすぐさま3人を攻撃、辺り一面に光の弾をまき散らす。

 

「広範囲殲滅用ってのはこのことか!?」

 

「予想以上の範囲だ!?」

 

「ここじゃ防ぐので手いっぱいだよ!!」

 

光の弾丸を出している光の翼からさらに高出力の照射ビームも撃ってきた。

 

「ゲロビなんて反則だ!?」

 

「一夏!あれに当たったらダメだからね!?」

 

「分かってる!!どう見てもダメなやつってことくらいは!!」

 

そこへ千冬からの通信が入る。

 

「3人とも、こちらでも状況は確認している。速やかに撤退しろ。いいか、すぐに撤退だ!!」

 

「千冬さん!こっちは回避で手いっぱいで撤退どころじゃないですよ!!」

 

二次移行した福音は一機でガンオンの雪合戦状態のような弾幕を形成していた。反撃するも実弾は弾幕の中で迎撃され、ビームは避けられるか相殺されていた。

 

「それでもだ、何とかして撤退しろ!」

 

「なら、千冬さん。この海域の近くに岩礁地帯とか小型の島が密集している場所ってありますか?」

 

「少し待て・・・。あったぞ、小さい島が5つつと岩礁地帯も重なっている。そこで何をする気だ?」

 

「撤退のために足止め用の罠を張るんです。撤退するにはそれしかありません。千冬さんそれでいいですか」

 

「・・・。良いだろう。必ず撤退するんだぞ。こちらからは以上だ。あと福音の操縦者は確保済みだ安心しろ」

 

「了解!」

 

そう言って通信を切る。が・・・

 

「すみません、千冬さん。その撤退命令には従えそうにありません」

 

「とりあえず、さっき言った場所へ誘導するぞ!!」

 

「了解!俺はエネルギーをSFSから補給するために先に行く!」

 

「一夏!できるだけ早く行けよ。こっちはヘイト管理しながら誘導するからな!!」

 

「了解!!」

 

そう言って撤退戦(虚偽)の始まりである。

 

 

 

 

 

 

 

Side 待機組

 

「送り出したはいいものの・・・」

 

「不安だね・・・」

 

「しっかり帰ってきてくれるといいのですけど・・・」

 

「こう、嫌な予感って言うのが振り払えないんだよね」

 

「あの3人は学園では二つ名を付けられるほどの実力があるんだ。大丈夫と思いたい・・・」

 

「白い悪魔に赤い彗星、二代目白騎士だったな。二つ名が付くのは実力者であることの証でもあるからな」

 

ヒロインズは不安をぬぐいされないで待っていた。

 

「見る限り何も問題はなさそうですね。無人機も正樹君と大和君の狙撃で半数が撃墜、織斑君も福音との戦いを優位に進めています」

 

「何もなければいいのだがな・・・。(この嫌な感じがする感覚は何なのだ?まさかな)」

 

そして、わずか10分で作戦を完遂。見事福音の撃墜と無人機を全滅させた。千冬は通信を入れ帰還の旨を伝える。

 

「あとは事後処理は私たちの仕事です」

 

「そうだな、3人が帰ってきたら作戦は終了だな」

 

オペレーションルーム兼ブリーフィングルームの空気が緩むが一瞬にしてそれが引っ込む。

 

「お、織斑先生!?ふ、福音が!!福音の反応が復活しました!?」

 

「何だと!?」

 

驚愕の事実に部屋中に激震が走り、一瞬にして緊張状態に戻る。

 

「3人とも、こちらでも状況は確認している。速やかに撤退しろ。いいか、すぐに撤退だ!!」

 

「それでもだ、何とかして撤退しろ!」

 

千冬が撤退指示を出すがそうはいかないのか3人にためらいの声が聞こえる。そして、大和が岩礁地帯何かはないかと問い合わせが聞こえる。

 

「少し待て・・・。あったぞ、小さい島が5つつと岩礁地帯も重なっている。そこで何をする気だ?」

 

大和たちの作戦は最善を尽くせるような作戦だった。なので千冬も許可を出す。

 

「・・・。良いだろう。必ず撤退するんだぞ。こちらからは以上だ。あと福音の操縦者は確保済みだ安心しろ」

 

そう言うと通信を切り、有事に備えることになった。

 

「至急、医療班を連れてこい。撤退戦になる。少なくとも有事には備えなければならん。山田先生はあの3人の様子をモニターに移し続けろ。いいな」

 

「わ、わかりました」

 

戦闘において一番過酷なのは撤退戦。千冬はそれを分かっていての行動だった。

 

「福音の二次移行・・・。どうしたものか・・・」

 

千冬は新たなる作戦を練る羽目になった。そしてそれを盗み聞きする影が1つあった。

 

 

 

 

 

 

{専用機持ち待機部屋}

 

「まずいことになったぞ」

 

「ラウラ、どうしたの?」

 

「福音が撃墜後二次移行して戦闘が継続になったみたいだ」

 

「どうしてこんな時に!!」

 

「それで、ラウラ3人の状況は?」

 

「既に撤退の準備に入った。普通に逃げても難しいから一度足止め用の罠にかけて撤退するらしい」

 

「てことは・・・」

 

「ここが正念場だろう」

 

「こんな時になんで私たちは待つことしかできないのよ!?」

 

「落ち着いて鈴ちゃん」

 

待機組の不安が大きくなる。

 

『絶対帰って来て・・・』

 

6人の想いは一つしかなかった。

 

 

 

 

 

 

Side 戦闘

 

「よし、福音は着いてきてる!!」

 

「このままつかず離れず・・・ッ!!」

 

一夏は先にトラップ地点に全速力で向かい、2人は福音を相手に消極的だが延滞戦術で戦って福音を決戦地まで誘導していた。

 

「あとどれくらいだ!?」

 

「正樹、もうすぐ目と鼻の先!!一夏、罠は!?」

 

一夏に通信で補給ついでにトラップの設置を指示しておいたのだが・・・

 

「こっちは準備OKだ!いつでも連れてこい!!」

 

「了解!正樹、準備できたから行くよ!」

 

「了解!!福音、こっちだ!!」

 

2人は福音を岩礁と小島の群生地に誘い込む。

 

「まずはこれ!!」

 

レーダーで撤退や待ち伏せを悟られないようミノフスキー粒子を散布。レーダーという目を潰す。そして・・・

 

「起爆!今!!」

 

設置型で任意起爆可能なスモークディスチャージャーを岩礁の間と間で起爆。一瞬にして福音と二人は濃い煙に包まれる。そしてそれを合図に補給を済ませ待ち伏せしていた一夏が突っ込む。

 

「おりゃ!!って何!?」

 

「・・・・・・・」

 

「どうした一夏!!」

 

「こいつ、俺の零落白夜を受け止めやがった!?」

 

「何!?」

 

二次移行した福音は格闘武器を備えさらに零落白夜を防ぐように進化していた。

 

「一夏!煙幕が晴れる前に退いて!!」

 

「わかった!!」

 

一夏は引くことに、そして正樹と大和でまた攻撃を仕掛ける。

 

「俺たちは3人でやってんだ!!」

 

「こっちを向け!!」

 

「いい加減しつこい!!」

 

福音は一夏を追い回す。どれだけ撃っても正樹たちの方へは行かない。

 

「っく!のあ!?」

 

ついに一夏は被弾、背中のウイングスラスター部分片方が被弾により大破し使い物にならなくなる。

 

「っちィ!!一夏に被弾させるわけにはいかねぇ!!」

 

「正樹、待って!!」

 

「待ってられっか!おりゃあああああああああああああ!!」

 

正樹はビームサーベルで福音に斬りかかり一夏へ向いたヘイトを無理やり自分に引き付ける。

 

「やはり受け止めるんだな。ならこれはどうだ!!」

 

正樹は盾を持っていた方の手でハイパーバズーカを構えて撃つが同時に福音の翼による攻撃で弾と一緒に爆散、左腕もその攻撃に貫かれ失ってしまう。それを好機と捉え福音は正樹に蹴りを入れる。

 

「っぐ!!」

 

「正樹!!よくも!!」

 

大和がビームライフルで撃ちながら前へ出る。そしてそのまま盾を構えてタックル。福音を抑える。

 

「一夏!今だ!!」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

一夏がチャージランスで突っ込むが福音はこれをタイミングよく宙返りで躱し、押さえている大和の右腕の肘から下を切り落とし拘束を逃れる。

 

「これ以上はやらせはせんぞ!!」

 

そこへ正樹が奇襲を仕掛けるが福音は羽から出るビームで対応、避け切れず正樹の頭部ユニットを破壊する。正樹は頭部ユニットを破壊されたためこれ以降は素顔を出して戦うことになる。

 

「正樹、大丈夫か!?」

 

「たかがメインカメラがやられただけだ!まだまだ行ける!!」

 

「てええええええええええええいいい!!」

 

大和も正樹の反対側から斬りかかるが福音は振り向き鍔迫り合いになるが大和は片手なので福音は両腕で格闘を仕掛け、大和は横腹に叩き込まれるであろう一撃を回避するが回避しきれず、右足の膝から下を失う。

 

「大丈夫か!?」

 

「まだだ、まだ終わらんよ!!」

 

「こっちは相当ダメージを食らってるのに向こうはノーダメかよ・・・」

 

「福音が!やばい!?」

 

福音は3人が集まったところに高出力、高弾幕、高弾速の殲滅攻撃を仕掛ける。

 

「チィ!!ハイパーセンサーが故障してしまっては!?」

 

「避け切れない!?」

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

正樹はハイパーセンサーの故障、大和は機動力の低下、一夏はバランサーの狂いが発生しているため被弾し始める。

 

「SEが!?」

 

「0になっても攻撃を続ける気かよ!?」

 

「ISにも耐久があるってのに!?」

 

福音は情け容赦なく攻撃を続ける。そしてついに、3人は致命傷を負うことになる。

 

「っく・・・ぐああああああああああああああ!!」

 

「一夏!?ぬううううううううううううううう!!」

 

「一夏!正樹!?うわあああああああああああああ!!」

 

3人とも福音の攻撃が胸部なり腹部なり絶対防御を貫通した攻撃を食らいその身を血に汚しながら墜ちて行った。

 

福音は3機のIS反応の消滅を確認するとその海域から立ち去るようにどこかへ飛んで行ってしまった。

 

そして3人はISの保護機能で何とか生命維持はできていたが瀕死の重傷を負い、周辺海域を作戦のため封鎖していた教師部隊に回収され帰還したのであった。

 

 

回収後の3人の容態

 

織斑一夏:右胸部にISの光学兵器が貫通、ISの保護機能で肺に血液は入らなかったものの出血が多量。瀕死状態

 

芹澤正樹:右腹部と左胸部に光学兵器が貫通、ISの保護機能で肺への血液流入と出血は多少抑えているがそれでも大量に失血している。瀕死状態

 

桐谷大和:胸部の真ん中に光学兵器が貫通、IS保護機能により何とか生きている状態で心臓に穴が開いているため予断を許さない状況。瀕死状態




そういえば次のアプデで来ないのかなFAUCの強化。

あれ強化しないと駄目だよ。400コストの性能じゃないもん。

佐藤早く何とかして。

そんで次回も長くなりそう。だって主人公たちの二次移行だからね。

皆!ガンオン参戦しながら待っててくれよな!(`・ω・´)


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18話

結構時間がかかってすみません!!

やっと、やっとできました!!

福音事件後編です!!どうぞ!!


Side 待機組

 

3人が撃墜される少し前、待機組と教師組は焦っていた。

 

「レーダーが使えなくなりました!!」

 

「3名のISのシグナル及び福音のシグナルをロスト!!」

 

「通信、繋がりません!!」

 

「なぜだ!?なぜ撤退の通信が来ないのだ!!!」

 

ミノフスキー粒子散布によりレーダーやありとあらゆる通信、ビーコン反応が受信できないでいた。

 

「何としてでも戦闘海域の情報を掴むんだ!!」

 

「織斑先生!!」

 

「なんだ山田先生」

 

「それが・・・海域封鎖のために出ている教師チームの中の一人が遠距離で3人を観測しました」

 

「本当か!?それで、様子は・・・」

 

「3人とも福音との戦闘を継続中、そして見るからに3人が圧倒的不利な状況で機体損壊も確認できたと・・・」

 

「ならば早くその戦闘に!!」

 

「介入できないとのことで・・・。ですが、ハイパーセンサーでの観測は続けさせています。画面共有をしますか?」

 

「ああ、してくれ!!」

 

そしてその観測様子が送られてくる。そして運が悪いことにそれが映し出された瞬間、3人が同時に撃墜する映像が流れた。そしてまたもや運が悪く待機組の二人が入ってきてしまう。

 

「織斑先生、撤退の完了報告がきて・・・ま・・・せん・・・」

 

「ラウラ?どうし・・・ッ!?」

 

丁度ミノフスキー粒子がその時減衰し、計器類が復活悪魔が仕組んだかのようなタイミングで3人の撃墜判定とISからの操縦者の生命維持による救援のシグナルを受信する。

 

「おい・・・おい!大和!!大和!!」

 

ラウラは通信機器を扱っている教師から機器を奪い必死に大和に呼びかける。

 

「聞こえるか!!大和!!大和!!」

 

「そんな・・・正樹が・・・」

 

そこへラウラの騒ぎを聞きつけたのか他の待機組もやってきてしまった。

 

「ラウラ!!大和がどうし・・・たの・・・?」

 

「もしかして一夏は!!」

 

「正樹さんはどうなりましたの!!」

 

「大和は大丈夫なんですか!!」

 

だがみんなは気が付いてしまった。マイクに向かって必死に大和を呼ぶラウラ、そのそばで涙を流しながら崩れ落ちているシャルロット。これだけで3人が撃墜されたという事実を知るのは簡単だった。

 

「大和!!大和!!返事を・・・してくれ・・・。お前は私の嫁なのだぞ・・・ッ!!」

 

ラウラの悲痛な叫びだけが室内を木霊する中、千冬が指示を出す。

 

「近くの教師部隊は作戦遂行操縦者3名を回収後帰還、恐らく負傷しているから慎重にな」

 

『了解』

 

軽く指示をしたが部屋の中は重苦しい空気が蔓延していた。

 

 

 

 

 

 

 

教師部隊により、3人が回収され出撃した時と同じ砂浜に運ばれてきた。

 

3人のそれぞれに駆け寄る待機組の面々、そして意識だけは何とか保っていた3人が喋る。

 

正樹は、

 

「わりぃな・・・。少し・・・ドジっちまった・・・・」

 

「喋らないでくださいまし!!」

 

「わりぃな・・・。少し・・・休ませて・・・もらう・・・ぜ・・・」

 

「正樹?正樹!!ねぇ!!しっかりしてよ!!」

 

正樹は意識を手放してしまう。医師が駆け寄り診ると気絶したことが分かった。

 

「気絶してるようだね。今は保護機能で何とかなってるけど手を打たないと・・・」

 

「ドクター!何とかしてください!!このままでは正樹さんは!!」

 

「セシリアさん、残念だけど機材が無くてね・・・応急処置で様子を見るしかない。助かるかは分からない」

 

「そんな!?」

 

大和も、

 

「ごめん・・・。約束・・・まもれな・・・かった・・・」

 

「話しちゃダメ!!傷口がひどくなるから!!」

 

「嫁よ!しっかりしろ!!死ぬなんて思うじゃないぞ!!」

 

ラウラは軍隊の出であるため大和に応急処置を施す。

 

「ラウラ!!血が止まんない!!止血剤か何かは!?」

 

簪も応急処置に参加、止血しようとするが止まらない。量は保護機能により抑えられてはいるがこのままでは死に至ってしまうことは明らかだ。

 

「止血剤は使っても効果はないね。早く機材のある所に運ばなきゃね」

 

「な、なら早く!!」

 

「でも機材があるところまでは早くて車で1時間半掛かる。その前に死んじまうよ」

 

「ッ!!!」

 

一夏でも、

 

「箒・・・。悪い・・・しくじったわ・・・」

 

「もういい!喋るな一夏!!」

 

「ごめんな、箒・・・ち・・ふゆ・・・ねぇ・・・にも、あやまって・・・くれよ・・・」

 

「ああ!言っておくだからだから今は!!」

 

「箒・・・あい・・・してる・・・ぜ・・・」ガクッ

 

「いちかああああああああああああああああ!!」

 

一夏も意識を無くしてしまう。以降3名は意識不明の重体で運ばれるが束の助けにより手術などは一応の成功は見せたがいつ目覚めるかは不明なままになった。

 

 

 

 

 

 

何とか一命をとりとめた3人、それを見守る6人の専用機持ち。各々、想い人の傍に寄り添っている。

 

「大和、あんたが約束を破るなんてこれが初めてよ?」

 

「大和君、早く目を覚まして・・・」

 

「なぜ、なぜおまえは・・・・」

 

大和に寄り添う鈴、簪、ラウラ

 

「あなた様、まだ式は挙げていませんことよ?ですから、早く起きてくださいまし」

 

「こんなきれいな奥さん2人を残して逝くなんて絶対に許さないんだから・・・・」

 

正樹に語り掛けるセシリアとシャルロット

 

「一夏、お前ってやつは・・・。私を不安にばかりさせて。専用機も手に入れお前を傍で助けてやれると思ったのに。こんな結果誰も望んではいない。だから早く立ち上がれ一夏」

 

一夏に向かい箒は思いを告げて

 

皆、落ち込んでいた。が、ここで収まらないのが専用機持ちである。鈴を筆頭に福音に敵討ちを挑もうとする。

 

まずは福音の特定、これはラウラは軍独自のパイプを使い調査。

 

次にISの整備は箒が束に頼み込み全面協力してもらった。

 

そして千冬への誤魔化しなどは簪が暗部の知識を生かして対応。

 

作戦立案は理論的に組み立てられるセシリアと連携を誰とでもうまくできるシャルロットが担当した。

 

そして2時間後、午後2時45分。遂に残った専用機持ち6人による一大反攻戦が開始された。

 

もちろん無断である。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

現在6人は福音の潜伏地点へ飛行中である。もう間もなく3分で作戦が開始される。

 

「ふむ、私はここらで一旦離脱させてもらうぞ」

 

「了解。初手砲撃はお願い」

 

「任せておけ。絶対に外しはしないさ」

 

ラウラは初動の砲撃のために砲撃地点を確保に向かう。

 

「私も狙撃ポイントへ行かせていただきますわ」

 

「うん、セシリア気を付けてね」

 

セシリアも狙撃支援のためのポイント確保へ向かう。

 

「じゃあ、残った僕たちは福音を半包囲する形で展開を」

 

『了解』

 

残った4人は福音を半包囲、人数さを生かす作戦だ。

 

「あいつらに活躍の場面は上げないつもりでかかるわよ」

 

「そうだな。あの3人にいつまでも頼るわけにはいかないしな」

 

「いつになったら大和たちは目覚めるのかな・・・」

 

「わかんないよ、今起きてるかもしれないし明日かもしれないし」

 

「そんなことわかり切ってんだからうじうじ言わないの!ほら!!もうすぐ福音と接触するわよ!!」

 

『了解!』

 

福音VS.専用機持ち6人の戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

Side 大和

 

大和は眠っていた。だが突然、何者かに頭を撫でられたような感覚を覚え目を覚ます。

 

「あら、お目覚めになりましたか?」

 

「あれ・・・?ぼくは・・・」

 

「しっかりと生きていますわ。大丈夫ですよ」

 

「そうなのか・・・。君は?」

 

「私はあなた様の専用機のこあじんかく。と、言われている者でございます。」

 

大和は直感的に理解した。この人はゲルググのコア人格であると。まさか、機体のカラー通りの赤い着物を着ているとは思わなかったが。

 

(見た目はハイスクールD×Dの姫島朱乃のような感じでお願いします)

 

「ならここは・・・」

 

「はい、あなた様の精神の最奥。心象世界でございます」

 

辺り一面に広がる彼岸花の花畑、空を見ると夜ではあるが晴れて澄み渡っていて無数の星が煌めいている。

 

「えっと・・・君は・・・何て呼べばいいのかな?」

 

「それはあなた様が決めてくださいませ」

 

「・・・。なら君は今からシエナ。そう、君の名前はシエナだ」

 

「わかりました。これから私の名前はしえな、と名乗らせていただきます」

 

自分の名前を決めてもらって嬉しそうに微笑むシエナ。そしてその微笑みにときめく大和。

 

「ところでさ、ここに呼んだのは・・・」

 

「ああ、そうでしたわね。本題に入らせていただきます。とりあえずついてきてくださいませ」

 

そう言って連れてこられたところには赤い実物大のMSが立っていた。

 

「型式番号えむえすえぬ-零肆 機体名 さざびー。あなた様のせかんどしふと?機体でございます」

 

「これが・・・サザビー・・・って言うかシエナさん横文字が苦手?」

 

「は、はい・・・、どうも横文字やあるふぁべっと?とやらは苦手でして・・・。お嫌でしたか?」

 

「ううん、かわいいところもあるなって思って」

 

「あらあら、それはうれしゅうございます。ふふふ」

 

そう言って微笑むシエナ。

 

「さて、話が脱線してしまいましたが・・・。あなた様、なぜ力をお求めになるのですか?」

 

「なぜって・・・それは・・・」

 

蘇る前世の記憶。自分が如何に無力かを思い知らされたあの時の記憶。

 

「もう、失いたくないから・・・。負けたくないから。もう、誰にも何にも。大切なものを守りたいんだ。だから僕は力を求める」

 

「ふふ、あなた様ならそう言うと思いました。ささ、お早く機体に乗ってください」

 

「あ?ああ、分かった」

 

心象世界だからなのか飛び上がると無重力かのようにコックピットまでたどり着いた。

 

「シエナ、君は・・・」

 

「ずっと、一緒に居ますわ。だって私は『あいえすこあ』なんですもの」

 

「そういえばそうだったね・・・」

 

話していると大和に何かが伝わった。

 

「あれ・・・?呼んでる・・・。誰かが・・・」

 

「行くのですね?」

 

「うん、僕を呼んでるから。鈴ちゃんが呼んでるから」

 

コックピットに乗り込み座席に座った。

 

「そうですか。では、参りましょうか」

 

「うん、行こう。みんなのところへ」

 

「それでは最後に・・・」チュ

 

大和はシエナに不意打ちキスをされた。そして座っている大和に抱き着いた。

 

「私も一緒ですよ」

 

「・・・。うん!」

 

そして再度キスをした瞬間、大和は現実世界で目を覚ました。

 

「シエナ・・・。行こう!!」

 

大和は旅館を抜け出した。

 

 

 

 

 

 

 

Side 正樹

 

「ここは・・・」

 

「あら、起きたのですね」

 

正樹が目を覚ますとそこは辺り一面青いバラであった。そして、青いドレスを身にまとう女性が一人隣に座っていた。

 

(見た目はアイマスのアナスタシアでお願いします。)

 

「君は・・・」

 

「私は正樹さんの専用機のISコアのコア人格です」

 

「そうか、それじゃあここは精神世界、みたいなところか」

 

「はい、そういう認識でかまいません」

 

辺り一面は蒼いバラで囲まれた場所。

 

「なら早くここから出ねぇとな」

 

「ふふふ、正樹さんは相変わらずせっかちなところがありますね」

 

「いいだろ別に。余計なことに時間を掛けたくないだけだ」

 

「ならむしろこのことには時間をかけるべきかと」

 

「・・・。そうだな」

 

正樹は何かを察したかのように笑った。

 

「それで?俺の機体は?」

 

「まったく、こちらです」

 

連れてこられた場所には白い機体、νガンダムが立っていた。

 

「型式番号RX-93 機体名νガンダム。これが新しい正樹さんの機体です」

 

「やっと、やっとこれで本当に戦える」

 

「ニュータイプの力をフル活用できるように調整はできています」

 

それを聞いて正樹は腹部コックピットに乗り込み色々確かめる。

 

「これは・・・すごい、調整が完璧だ」

 

「気に入っていただけてうれしいです」

 

「ありがとう、レイカ」

 

「レイカ・・・とは?」

 

「お前の名前だ。もしコア人格に会ったら名前を付けるってことにしててな」

 

「そうですか。なら、今度からはレイカと名乗ります」

 

「気に入ってくれてよかったよ。それとちょっと失礼!」

 

「はい?」

 

正樹はレイカに顔を近づけキスをする。

 

「これはレイカが俺の物だという意思表示だ」

 

「そう・・・ですか・・・」

 

レイカは顔が真っ赤だ。

 

「俺とレイカはずっと一緒だからな。絶対に離さないからな」

 

「ふふふ、意外に欲張りなことで」

 

「ああ、俺は欲張りさ。だってそれが俺だから」

 

「ふふふ、では行きましょうか。私と正樹さんの二人で」

 

「ああ!」

 

そう言うと正樹は光に包まれ次に目を覚ましたのは現実世界だった。

 

「うっし、行くぞ!レイカ!」

 

正樹は旅館から抜け出した。

 

 

 

 

 

 

Side一夏

 

一夏が目を覚ますとそこは知らない場所であった。

 

「ここは・・・」

 

「うふふ、やっと来たわね」

 

「君は・・・」

 

一夏の目の前には白いワンピースを着た少女が立っていた。

 

「でも残念。もう行かなくちゃ」

 

「え?」

 

「またね、一夏」

 

そう言うと強い風が吹く。とっさに目を閉じてしまい、少女を見失う。そして次に目を開けた時には少女はいなくなっていた。

 

「あの子は一体・・・」

 

「あなたはなぜ力を求めるのですか?織斑一夏」

 

「え?」

 

後ろから突然声が掛かり振り向く一夏。そこには白いISを纏う何者かが立っていた。

 

「織斑一夏、なぜあなたは力を求めるのですか?」

 

聞かれる。自分がなぜ力を求めるのか。それでも、答えは決まっている。

 

「俺は守りたいんだ。家族を、箒を。この世界の全部なんてことは言わない。だけど、せめて手が届く場所にいる人位は助けてやりたいんだ!あの二人のように!!」

 

すると一夏は光に包まれ始める。そして目の前の女性は微笑みながら一夏を見送る。そして一言小さく、

 

「そうですか、いいでしょう。あなたに力を与えましょう。成長しましたね、一夏」

 

「え?」

 

次の瞬間一夏は現実世界で目を覚ました。

 

「夢・・・?でもやけにリアルだったな・・・」

 

だがそれよりも気になったのは頭の中にある嫌な予感だった。

 

「もしかして・・・ッ!」

 

そう言って一夏は旅館から抜け出した。

 

 

 

 

 

 

Side 一夏・正樹・大和

 

「お?二人も起きたのか!!」

 

「一夏!起きたんだね」

 

「とりあえず早く行くぞ。間に合わなくなる」

 

『OK!!』

 

3人は浜辺に集まり専用機を展開する。

 

「来い!白式・雪羅!!」

 

「行くぞ!νガンダム!!」

 

「お願い!サザビー!!」

 

3機が一気に展開され飛び立つ。

 

 

 

 

 

Side 福音戦

 

「鈴!そっちへ行った!!」

 

「いい加減落ちなさいよおおおおおおおお!!」

 

「セシリア!援護!早く!!」

 

「っく!狙いが付け辛いですわ!!」

 

「砲撃!第5射行くぞ!!」

 

「わかった!山嵐、全問斉射!!」

 

福音と戦う5人はジリ貧であった。お互いをお互いでカバーするような感じで戦ってはいるが福音の強さが並みではなく決定打は与えられず、このままでは負けてしまう状況であった。

 

皆が負けを覚悟したかのような雰囲気が流れた瞬間、陸地の方向からビームが3本福音目掛けて飛んでくる。

 

『!?』

 

皆がその方向を見るとそこには白い機体と赤い機体、白と黒の機体が飛んできた。

 

「皆!無事か!!」

 

「すまない、遅れてしまったな」

 

「あとは僕たちに任せて!!」

 

突然通信が飛んでくる。5人は声を聴いて驚く。

 

「一夏!?」

 

『大和!?』

 

『正樹(さん)!?』

 

「おう!戻って気だぜ!!」

 

「それより早く福音を落とさないと!」

 

「話はそれからだ!!」

 

3人は福音へ迫っていく。それも従来のISのスピードを凌駕する速度で。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「にしても一夏よくその荷電粒子砲を福音の間近に打ち込めたな~」

 

「こんなこともあろうかと訓練だけはやっておいたんだぜ!」

 

「その気になれば当てることはできると思うよ」

 

「ふむ、かなり上達してると見えるな」

 

「よっしゃ!二人からお墨付きをもらったぜ!!」

 

5人と合流し、体制を整える。

 

「うし、こっからは任せてもらうぜ!」

 

「みんなは下がってて」

 

「3人で片を付ける!」

 

5人を下がらせ男子3人は福音との戦闘を開始する。

 

「行け!ファンネル!!」

 

「ファンネル、お願い!!」

 

正樹と大和がファンネルを展開して福音をけん制しつつ射撃でダメージを与えていく。さらに、

 

「そこっ!!」

 

後ろから一夏が実体剣で万能武器である福音の羽を斬ろうと動く。

 

「っち!避けられたが腕はもらった!!」

 

一夏は福音の左腕を切り裂く。そこへ大和の援護が入る。

 

「フルオートのショットガン!全部もってけ!!」

 

まともに食らったのか福音の装甲の所々に穴が開いていく。

 

「んで、これで!!一夏、ラスト任せた!!」

 

「おう!」

 

そこへの追撃は正樹がビームサーベルで福音を串刺しにし一夏へ向かって蹴る。そして止めに一夏は

 

「零落白夜、最大出力!!いっけえええええええええええええええええええええ!!!」

 

おかげで福音は真っ二つになり爆散、撃破された。

 

 

 

 

 

 

 

 

8人は無事帰還した。道中男子3名はヒロインたちから軽い尋問を受けてはいたが・・・。

 

「お前たち、分かってるんだろうな?これは立派な命令無視なんだぞ」

 

『はい』

 

現在旅館前で千冬のお説教を受けていた。

 

「まぁ、覚悟はできてるみたいだしな。特別に懲罰用トレーニングで手を打ってやる。詳細は追って伝える、解散!」

 

千冬は解散指示を出したが最後にはボソッと・・・

 

「フッ・・・。よくやったな、成長が見れてうれしいぞ」

 

そう言って旅館へ戻っていった。これは専用機持ち達を一応は認めてもらったということなのか。それは言った本人のみぞ知る。

 

その後の夜。

 

「ね~、専用機持ちって何をしてたの~?」

 

「教えてよ~」

 

「ダメですわ。今日のことに関しては緘口令が出されていますし、政治なんかも関わってくることなので守秘義務が発生いたしますので情報は何も渡せませんわ」

 

「そっか、それなら仕方ないよね」

 

「うん、ごめんね。何も教えられなくて」

 

「いいのよ、こっちも不用意に聞いちゃってごめんね」

 

「ま、全て解決しただけでも良しとしようか。それよりも嫁はどこへ行ったんだ?」

 

「そういえば正樹も居ないし、箒と一夏もいないね」

 

「今日のことで疲れてどこかで休んでいいらっしゃると思いますわ」

 

旅館には現在男子3人と箒の姿はなかった。

 

 

 

 

 

Side 一夏

 

「よし、ここならいいだろう」

 

「なんだ?一夏、ここに連れてくるなんて」

 

そこは海岸の先、ちょっとした岩場で崖になっている場所だ。

 

「みんながいる前じゃちょっと恥ずかしくてな。これを渡そうと思って」

 

そう言って一夏は懐からラッピングされた箱を箒に差し出す。

 

「こ、これは・・・」

 

「今日、箒は誕生日だろ?だからそのプレゼントだ。受け取ってくれ」

 

「わ、分かった・・・。開けていいか?」

 

「お、おう・・・」

 

そこから出てきたのは紅いリボンであった。

 

「これは・・・リボンか?」

 

「箒、いつも髪を結ってるだろ?だからさ、箒なら大切に使ってくれる気がしてさ・・・」

 

「そうか、ありがとう。一夏、私は幸せ者だ」

 

「そ、そこまで言うか・・・。なんか恥ずかしいぜ」

 

「ふふふっ、大切に使わせてもらうぞ。一夏」

 

月明かりが二人を照らす。二人を邪魔するものは何もなかった。(この後は読者のイメージにお任せします)

 

 

 

 

 

 

Side 正樹・大和

 

「まさか、こんな服が拡張領域に入ってるとはな・・・」

 

「なんか懐かしいね。これ」

 

現在二人は浜辺を歩いていた。しかし、来ている服の様子がおかしいが・・・

 

「まさかこんな服があるとはね~」

 

「逆にこっちのほうが制服よりしっくりくるんだが・・・」

 

現在二人が着用しているのは大和がZガンダムの時にクワトロ大尉(シャア)が着用していた赤い士官服。

 

正樹が逆シャアの時にアムロが来ていた士官服を着ていた。

 

「ま、あまり着ないほうがいいだろう」

 

「そうだね。これについて聞かれるとめんどくさいしね~」

 

『・・・・』

 

だがなぜか会話が続かなかった。

 

「転生から16年経ったな・・・」

 

「そうだね~」

 

「まさか複数人と付き合うことになるとは思ってもなかったが・・・」

 

「これは仕方ないよ、向こうがかわいいのが悪い」

 

「なんかそれ、女好きにしか聞こえないセリフだな」

 

「でも僕はあの3人を愛しているのは事実だ」

 

「俺もあの2人を愛してる」

 

「こっちに来て色々あったけど・・・」

 

「ああ、何にも代えがたいものを見つけたな」

 

「そうだね」

 

「さて、帰ろうか」

 

「そうしようか」

 

二人は旅館へと帰っていく。途中でISの展開の応用で旅館の浴衣に着替えた。

 

 

 

 

 

Side 千冬・束

 

「今回の件は助かったぞ。束」

 

「どういたしまして。ちーちゃん」

 

月を見上げながら答える束。千冬は後ろから声を掛ける。

 

「それで?今は何をやっているんだ?」

 

「単独で宇宙開発をしてるよ。もう宇宙に秘密基地も作ってあるんだ~」

 

「まったく、お前というやつは。規格外にもほどがあるだろう」

 

「それはそうだもの、だって私は天才なんだからね~」

 

「天災の間違いだろ」

 

「むー!ひどいよちーちゃん!!でも、それもいいかもしれない。前に言ってくれたんだ、やまとくんが周りを巻き込まない束さんは束さんじゃありませんってね」

 

「それもそうか。ところで、束はあの3人について何か知っているか?」

 

「ああ、そのことなんだけど。予めあの3人の生態データを入れてあったから動かせるのさ」

 

「なんだ、そうなのかってなんだと!?」

 

「うん、でもこの作業は私にしかできないことだからアレだけどね」

 

「それならいいだろう」

 

「それとねちーちゃん。感づいてるかもしれないけど今の世界、色々きな臭くなってきてるよ」

 

「そうか、お前もそう思ったか・・・」

 

千冬は考え込む。さすがに感づくだろう。クラス代表戦、トーナメント戦でのこと、そして今回と不穏な事件が続いているのだ。

 

「だからちーちゃんにこれ。私の秘密基地への暗号通信用の周波数を渡しておくね」

 

「む?お前の連絡先ならもう持ってはいるが?」

 

「これはまた別の意味での連絡先、携帯とかだと盗聴とかされそうでね」

 

「そういうことか。了解した」

 

そう言って千冬はメモを受け取る。

 

「じゃあ私、そろそろ行くね。色々独自に調べて何かあったら連絡するよ」

 

「わかった・・・。私はあいつら3人を守る。だから束、色々と頼んだぞ・・・」

 

「うん、任せてよ!ちーちゃん」

 

そう言って二人は分かれた。

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

翌日の帰りのバスに乗り込むとき、ちょっとした事件が起きた。

 

「ここに男性操縦者3人がいると聞いてきたんだけど・・・」

 

何やら金髪の美人がバスに乗り込もうとする3人を引き留めた。

 

「僕たちですけど・・・」

 

「あ、あなたは・・・」

 

「あんた、福音の操縦者だろ」

 

正樹が何かを感づいたように告げる。

 

「大正解!!正解した君にご褒美のキスよー」チュ

 

「は?」チュ

 

正樹と金髪の美人がなぜかキスをしている。口と口で。

 

「え?」

 

「は?」

 

「ありがとう、白い悪魔さん」

 

『えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!』

 

と、いうわけで。

 

「正樹さん、こっちを向いてください!」

 

「なんだッ!?」

 

「あ、セシリアずるい!僕も!!」

 

「は?」

 

セシリアとシャルロットに上書きキスをされましたとさ。そして、賑やかにIS学園に帰還したのであった。

 

これにて福音事件は幕を閉じたがこれは二人曰くIS版一年戦争の幕開けである。と後に語られる事件の幕開けであった。




今回はここまでですね。

次回は夏休みのイベントが入りますね。

いつもの8人でどんちゃん騒ぎ・・・描けるといいな~。

とりあえずガンオンは参戦してますよ。イベガシャ10連やるためにね。

あと、ジオとかハイチンの調整がどうなるか気になる今日この頃。

火力が下がるのかDPが下がるのか。ガンオン運営は極端でしかも一回の調整で使い物にならなくなる調整をしたりするので目が離せません。

後新マップのサイド7はエースは将官戦場じゃ100%出てこないんじゃないんですかね?

色々ギミックもありすぎてややこしいですし。

そりゃ皆中央の3に集まるよ。初動の1,2分はガンオンが問答無用で重くなるし。

佐藤早く何とかしろ。てか仕事しろ。

それではまた次回!ciao!!


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19話

少し待たせてしまってごめんなさい。

作者は学生でバイトもやっているため中々時間が取れず作業が進みませんでした。

もちろんガンオンもやったりしています。今月の新機体、フェネクスは金図出しました。

因みにおまけ機体はゴミなので気を付けましょう。

佐藤、なんでこんなもの作った言え。


Side 鈴・簪・ラウラ

 

現在大和の恋人3名は大和の自宅前へ来ていた。(お泊りセット持ち)

 

「へ~、ここが大和君の家なんだ」

 

「嫁はこの家に住んでいるのだな」

 

「そうよ。む・・・。簪、インターホン押してみ?」

 

「え?うん」ピンポーン

 

簪がインターホンを押すが何も反応がない。

 

「誰も出てこないのだが・・・」

 

「は~、まったく」

 

鈴は呆れながら門を開けて玄関ドア前まで行くと、カギを取り出しカギを開ける。

 

「やっぱり・・・」

 

「え?な、なんで鈴が大和君の家のカギを持っているの!?」

 

「ああ、私と大和は小学生以来の幼馴染ってのは知ってるでしょ?」

 

「ああ、嫁から聞いてはいたが・・・」

 

「で、大和の親は夫婦そろって海外出張がおおいもんで、私が中国に帰るときまで大和の面倒を見てたのよ」

 

因みにこれが常習化していたので合いカギを持っているのが当たり前なので中国に帰るときにも返さなかった。って言うか誰も気にしなかった。

 

「やまとー!いる~?」

 

玄関を開けて呼ぶが反応は無し。

 

「な、なぁ。鈴よ、嫁は何者かに襲われては・・・」

 

「ないわね。まったく、夏休みだからって遅くまで起きてるんじゃないわよ、まったく」

 

「り、鈴ちゃん。それで大和君はどこに・・・」

 

「ついてきなさい」

 

そう言って鈴が勝手に大和宅に上がり込み階段を上がっていく。二人もその後ろをついていく。

 

そして部屋に大和の部屋と書かれたドアにたどり着き問答無用で開けて中に入ると・・・。

 

「ね、寝てる・・・」

 

「・・・・」(-_-)zzz

 

大和はベッドで寝ていた。

 

「鈴よ、どうするのだ?」

 

すると鈴は耳元で・・・

 

「大和!起きなさーーーーーーーーーい!!!」

 

「うにゃああああ!!な、なになになに!?」

 

大和は変な声を上げて跳び起きたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「で?大和は昨日何時に寝たのかな?」

 

「えっと・・・夜の11時です・・・ハイ・・・」

 

「嘘ね。次嘘ついたら今日のお昼はあんたの嫌いなもので埋め尽くすわよ」

 

「よ・・・あ、朝の5時です・・・」

 

「ふ~ん。それまで何をやっていたのかな~?」

 

「げ、ゲームをやってました・・・」

 

「あたし、言ったわよね?ゲームをやるのは良いけど最低でも日をまたぐ前には寝なさいって」

 

「そ、それは重々承知で・・・」

 

「じゃあなんで朝4時まで起きてたのかな?」

 

「き、気付いたら4時だったんだ!!嘘じゃない!!」

 

「ふ~ん」

 

「だから!だから頼む!!今回だけは・・・ッ!今回だけはッ!!」

 

現在大和は鈴にお説教されていた。

 

「あんなに必死になってる大和君初めて見た」

 

「あれを見る感じ鈴は大和の天敵なのか?」

 

と、言うわけで。

 

「これ、食べきったら許してあげる」

 

そう言ってお昼ご飯で鈴が出したものは・・・

 

「なななななな、茄子ッ!!」

 

「麻婆茄子だね」

 

「ふむ、鈴よ嫁が嫌いな食べ物とは・・・」

 

「そう、茄子よ」

 

そう、大和が唯一嫌う食べ物。それが茄子だ。

 

「茄子は・・・なすは・・・なすは嫌いなのです!!」

 

「なによ、私の作った料理が食べられないとでもいうの?」

 

「そ、そんなわけじゃ!ただ、ただ、茄子が・・・」

 

「簪もラウラも覚えておきなさい。大和は茄子が大の苦手だって言うことをね」

 

昼飯後・・・

 

「うっ・・・、あぁ・・・」

 

「な、なんか大和君が壊れそうなんだけど・・・」

 

「いいのよ、ほっとけばそのうち治るわよ」

 

「よほど茄子が嫌いと見えるな」

 

「こっちとしてはあまり好き嫌いしてほしくないんだけど、一時よりは良くなったわ」

 

「え?ほかにも嫌いなものあったの?」

 

「ええ、大和はね最初は茄子とピーマンが嫌いだったのよ。ピーマン嫌いは治ったけど」

 

「どうやって直したの?」

 

「私特製の青椒肉絲で直したの。大体1週間食べさせ続けたら治ったわ」

 

「では茄子もそうすればよいのではないか?」

 

「まぁ、それで治るとは思うんだけどね。茄子って夏野菜だから今の今まで値段が高くて渋ってたのよ」

 

「あーじゃあ」

 

「そう、この夏休みの間に直すわ。そ・れ・と、大和、夏休みの課題持ってきなさい」

 

鈴たちと夏休みの課題をやることにした。

 

「にしても、大和って鈴ちゃんに依存してるような気がするんだけど・・・」

 

「確かにそうだな。日常に関しては大和は鈴に頼り切っているな」

 

「( ゚д゚)ハッ!」(●´・ω・`)(´・ω・`○)oぎゅっ♪

 

「どこからどう解釈したら大和が私に抱き着く結論に至るのよ」

 

「だって・・・なんかこうしないといけないと思ったから」

 

大和の鈴への依存度は100%だった。

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「ほらほら~、ここがいいんでしょ~」

 

「にゃ~」

 

夏の課題をある程度終わらせ、鈴は大和に耳かきをしていた。

 

「そのまま寝ちゃってもいいわよ~」

 

「う・・・ん・・・」o(__*)Zzz

 

すると寝てしまった大和。

 

「よっぽど疲れてたんだね」

 

「そりゃそうよ、IS学園はほぼ女子しかいないじゃない」

 

「教師も含めて女性ばかりの環境だからな。気苦労するのは当たり前だ。しかも、嫁の機体がセカンドシフトしてからというもののあからさまに疲労が見えるようになったな」

 

「そうだね。正樹もそうだし、一夏もだし。一体3人はどうしちゃったんだろう」

 

「待つしかないわね・・・。大和たちが話してくれるのを・・・」

 

「そうするしかないのか・・・」

 

「いつか教えてね、大和君」

 

「・・・・」ZZzz(_ _*).。o0O○《チュッ( *^・^)("▽"*)キャッ》

 

頭を簪がそっと撫でると大和が少し笑った。

 

「何の夢を見て居るのやら・・・」

 

そして、静かに夏の昼が過ぎていくのであった。

 

 

 

 

 

 

Side セシリア・シャルロット

 

「鈴さんに渡された正樹さんの家の住所はここですわね」

 

「うん、間違いはないよ」

 

現在セシリアとシャルロットは正樹宅の前に来ていた。(お泊りセットを持って)

 

「正樹さんは家に泊って行ってもいいとおっしゃいましたが・・・」

 

「き、緊張するね・・・」

 

正樹の両親は夏の旅行に出かけていて不在なので正樹は折角だからと恋人二人を自宅に泊めることにしたのだ。

 

「よし、チャイム押すね」

 

「は、はい!」

 

「えい!」(*゚ー゚)σ[]ピンポーン♪

 

「はーい」ガチャ

 

「あ、正樹!来たよ」

 

「正樹さん!自宅へのご招待ありがとうございますわ!!」

 

というわけで、セシリアとシャルロットは正樹の家へ上がる。

 

「へ~、結構リビングは広いんだね」

 

「1回は結構間取りを広くとってる、2階は俺の部屋と両親の部屋と俺の趣味部屋って感じだ」

 

「趣味部屋ですの?」

 

「そ、趣味部屋。色々あるんだよ」

 

てなわけで。

 

「なんで俺の趣味部屋が見たいんだよ・・・」

 

「どんな趣味があるのか気になってしまって」

 

「ごめんね、正樹」

 

「まぁいい、何を見ても笑うなよ・・・」

 

そう言って趣味部屋を開けると・・・

 

「これって・・・」

 

「バイオリンですわね・・・。ドラムやギターもありますわね・・・」

 

「こっちにはキーボードもあるし、トランペットやトロンボーンまで!!」

 

「いろんな楽器がありますわね・・・・。もしかして正樹さんの御趣味は・・・」

 

「楽器を弾くことだよ・・・」(∩。∩;)ゞテレテレ・・・

 

頬をほんのり赤くしながら答える正樹。

 

「そう恥ずかしがらなくてもいいですわよ」

 

「そうだよ、僕は良いことだと思うよ」

 

「あ、ありがとう・・・」(〃▽〃)ポッ

 

照れながら受け答えをする正樹であった。

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「正樹~、ここにある奴って自由に使っちゃっていい~?」

 

「いいぞ~」

 

お昼はいつも通り二人の料理を食べることになった正樹。

 

「今日は何を作るんだ~?」

 

「そうですわね~。あら、小アジがありますわね」

 

「じゃあ、アジの南蛮漬けにでもしようか」

 

「わかりましたわ。正樹さん、少々お待ちくださいね」

 

「お~う」

 

二人は手際よく調理を終えお昼を食べる。

 

「それで、正樹の両親っていつ帰ってくるの?」

 

「たふん、よっかほ(多分四日後)」

 

「正樹さん、食べるか喋るかのどちらかにしなさい。お行儀がよろしくありませんわよ」

 

「・・・・・」(´~`)モグモグ

 

「正樹、コミュニケーションを放棄しちゃったよ」

 

「・・・」。≠( ̄~ ̄ )モグモグモグモグモグ

 

「ま、まだ食べるのですね・・・」

 

そんなこともあって午後に入ると正樹は窓の傍のちょっとした影でロッキングチェアに揺られながら寝息を立てていた。

 

「あらら、正樹さんってば・・・」

 

「よっぽど疲れてたんだね~」

 

「・・・・」o(__*)Zzz

 

「まったく、このままでは風邪をひいてしまいますわよ?」

 

そう言ってセシリアは正樹にタオルケットを掛ける。

 

「ねぇ、セシリアはどう思うの?この前の3人の専用機のセカンドシフト」

 

「そう、ですわね。思うところがないというのはウソになりますわ」

 

「ちょっと不安だよ。僕は、もしかしたら正樹たち死んじゃうかもしれないって思っちゃうんだ」

 

「そうですわね・・・。あの時もそうでしたし」

 

「正樹、お願いだから何かあったら相談してよね」

 

「あなたは一人ではありませんわ・・・」

 

時は待ってくれない。二人の一抹の不安をそのままに流れてゆくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「ん?おー、来たか!」

 

「一夏~!なんか3人は途中で箒が連れて行ったけど何かあるの?」

 

「それはな・・・」

 

「っよ!一夏」

 

「正樹も来たか」

 

「セシリアとシャルが箒たちに連れてかれたんだがなんかあるのか?」

 

「正樹もなんだ」

 

「まぁ、待ってなって」

 

今回は長らくやっていなかった篠ノ之神社で夏祭りがあるという情報を箒から仕入れた男子3名は篠ノ之神社の建っている山のふもとの鳥居で待ち合わせをしていた。が、女性組は箒に連れられどこかへ行ってしまったので3人は待っているのである。

 

そして待つこと15分。

 

「待たせてすまない。一夏」

 

「お、やっと来たか箒~。それで、みんなの着付けは終わったのか?」

 

「ああ」

 

そう言って箒が後ろから出てきて一夏と二言くらい交わすと前に箒に連れられた5人が出てきた。

 

「正樹さん、似合ってまして?」

 

「正樹、どう・・・かな・・・」

 

「お、綺麗じゃねぇか!!」

 

正樹は積極的に褒めて・・・

 

「や、大和君。変なところない?」

 

「嫁よ!どうだ、私の浴衣姿は!!」

 

「やーまと、どう?綺麗でしょ!」

 

「・・・・」(`・ω・)ω-*)ぎゅ

 

「あ、そういえば・・・」

 

「・・・・」(/´-(~。~*)/ぎゅ~♪

 

「大和の抱き着き癖忘れてたわ・・・」

 

大和は鈴なんかに抱き着いていた。

 

一方一夏は・・・

 

「いいじゃん!綺麗だぜ、箒!」

 

「あ、ありがとう・・・」

 

そんなわけであとは各々別れて行動することになり、射的をやったり焼きそばやたこ焼きを食べたりと思う存分堪能した後。

 

「おーい!花火が始まるからあそこで見ようぜ~!!」

 

一夏の一声でヒロインズは男子3人の秘密のスポットで花火大会を観覧することになった。

 

各々で場所を取り、花火が上がるのを待つことにする。

 

「ねぇ、鈴ちゃん」

 

「なーに?」

 

「また、来年みんなでここで花火、見られるのかな・・・」

 

「・・・あったりまえじゃない!またみんなで見れるわよ」

 

「ありがとう・・・」

 

 

 

 

 

 

「なぁ、セシリア、シャル」

 

「何ですの?」

 

「何?」

 

「また来年も一緒に祭りに来ねぇか?」

 

「ふふふ、正樹さんが嫌と言ってもついていきますわ」

 

「そうだよ。僕たちはずっと一緒だよ!」

 

「ならいいや」

 

 

 

 

「なんだかんだ言ってこの半年間、すごく楽しかったな」

 

「なんだ一夏、爺臭いぞ」

 

「はは、わりぃわりぃ。でも、今この時がすごく楽しい時間ってのは分かる」

 

「そうだな、これからも何かあるとは思うが皆で乗り越えて、来年またここに来ることにしよう」

 

「ああ。絶対に来年も来ような、箒」

 

「そうだな・・・。む、始まったみたいだぞ」

 

話をしていたらいつの間にか時間だったようで、花火が上がり始めた。

 

夜空を明るく煌めかせる花火と共に男子3人は想い人と一緒に居る未来を夢見る。

 

その未来はこの後に起こる世界を巻き込む大事件を越えたその先にある。




次回はOVAであったプールの話なんかやろうかなと思ってます。

どういう展開にしようか・・・。

バイト中に考えておきます。できれば7月初頭までに上げたいです。

それまで少々お持ちいただければと思います。

感想と高評価待ってます!!


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20話

おまたせしました。夏休み編第2弾!!

原作でのプールでのお話。

上手くかけるかな・・・。


Side 鈴・簪・ラウラ

 

夏休み中盤、実家にも帰れたしということで学園に帰ってきた男子3人。現在はお昼の時間でそれぞれの恋人を連れながら思い思いの時間を過ごしていた。

 

「zzz・・・」(-_-)zzz

 

「大和ー!いるー?って」

 

「寝ちゃってるね」

 

「寮の部屋は過ごしやすいからな」

 

3人で部屋へ来たのだが大和はベッドで昼寝をしていた。

 

「まったく・・・。ほーら!大和、起きなさい!!」

 

「うにゅ・・・?」(´Д⊂ヽ

 

「大和君、おはよう」

 

「おはよ~、簪~」

 

「起きたか嫁よ。早速だが、明日ここに行くぞ」

 

「んえ・・・?リゾートプール・・・?」

 

「そうよ!せっかくの夏休みなんだもの、楽しまなくっちゃ!!」

 

「んー、分かった。じゃあ、正樹とかも誘うか・・・」

 

ということで正樹たちを誘いに行くが一夏はいたが正樹は不在だった。なぜか居た正樹の恋人二人に行方を聞くと・・・。

 

「正樹さん、最近は生徒会長の楯無さんに付きっ切りなんですの」

 

「ここのところずっとそうだよ」

 

とのことだった。

 

なので正樹は後で誘うことに、もちろん即OKだったが。一夏も食いつきが良かったのでみんなで行くことにした。

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「全員揃ったか~?」

 

皆で1日プールで遊ぶということで午前9時、IS学園モノレール駅前に集合する面々。

 

「男子勢は見ればわかるし、女子枠も全員揃ったわよ~。なぜか生徒会長さんまでいるけどね?」

 

鈴が気を利かせて点呼を取ってくれたようだ。

 

「ありがとうな、鈴」

 

「いいってことよ」

 

「それじゃあ、プールに行きましょうか!」

 

「ってなんで楯無さんが仕切ってるんだ!?」

 

「あら正樹君、こういうのは生徒会長であるおねーさんが仕切るって決まりなのよ」

 

「そんな決まり知らねぇよ!?」

 

「まぁいいじゃん。そのほうが楽しいだろうし。早く行こうか」

 

一番楽しそうだったのは大和であった。

 

 

 

 

 

 

リゾートプール前

 

「ほえー」

 

「結構大きい施設だな~」

 

「設備も気合入っていること間違いなしだなこりゃ・・・」

 

男子組の感想。

 

「ね、ここって夏限定でカップル専用のスライダーがあるらしいんだけど・・・」

 

「一夏と一緒に・・・。ふふふっ」

 

「ま、正樹さん!?み、水着の中に手を入れてはッ・・・!」

 

「せ、セシリア、公共の場でそれはまずいよ・・・」

 

「このときのために水着はもう一着買ってあるのだ、嫁はどう褒めてくれるのだろうか」

 

「え、えとえと・・・。こ、こういう時ってどうすれば・・・あわわわ・・・」

 

「正樹君、今日が食べごろかしらね・・・」

 

女子組も三者三様の反応をしている。若干トリップしてるやつもいるがな・・・・。

 

ともかくIS学園専用機持ち一行はチラシの通り割引チケットを使って入場した。

 

 

 

 

 

「・・・・」(´ρ`)ぽか~ん

 

「ななな、なんか大和君流されてるって言うか流れてるんだけど!?」

 

「ああ、いつもの事よ。大和はプールに入って一番最初にやることは水にただ浮かぶことだもの」

 

「なあ鈴よ、それって楽しいのか?」

 

「大和は楽しいって言ってたけど?」

 

「そうなのか。嫁は他とは違うところがあるからな。これもその一面なのだろうな」

 

流れるプールで流されていた大和は2週下あたりから普通に泳いでいた。

 

「は~。さっきの正樹さん、かっこよかったですわ~」

 

「正樹にまた助けられちゃったっ!」

 

「正樹くんったら、おねーさんを残してこの二人に何してたのかな~?」

 

「ん?ああ、DQNから助けてやっただけだけど?」

 

「どうやって助けたらああなるのよ」

 

10分前・・・

 

「や、やめてくださいまし!!」

 

「いいじゃん、俺達と遊ぼうぜ~?」

 

「ほら、オレンジ色の君も一緒に!」

 

「や、やめて!!」

 

「俺たちがいっちょ、きもちよく・・・」

 

「ライダーッキイイイイイイイイック!!!」

 

「グボアッ!!?!?!」

 

横から正樹が現れDQN一人にライダーキックをお見舞いする。

 

「な!?てめぇ!!なにしやがッ!?」

 

「俺の女に、触るんじゃねぇ・・・。ゴミが・・・ッ!!」

 

正樹は勢いよく首を掴むと壁に叩きつけた。その衝撃でもう片方のDQNは気絶し倒れ伏したのだった。

 

 

 

 

「こんな感じ」

 

「・・・・・・・・・・」( ゚д゚)ポカーン

 

楯無さんはポカーンとしていた。

 

 

 

「なぁ、一夏!次は向こうのやつにしよう!!」

 

「ああ!行こうぜ!!」

 

箒は楽しそうにはしゃぎそれに付いていく一夏。

 

「やっぱり、一夏と一緒だと無性に楽しくなってしまうな」

 

「それはそうだろ。だって俺達、恋人同士だろ?」

 

「そ、そうだな!!」(〃▽〃)ポッ

 

箒さんが一夏のイケメン発言で照れるのであった。

 

 

 

 

このリゾートプールにはウォータースライダーいくつかある。

 

アトラクション系、落ちる系などなどさまざまであるがその中でカップル二人で滑るスライダーがある。

 

現在男3名はヒロインズに連れられカップルで滑るスライダーの入り口に来ていた。

 

「それじゃあ!誰が最初かジャンケンね!!」

 

鈴の掛け声で7人がジャンケンの体制に入る。ジャンケンで順番を決めるようだ。

 

『ジャンケン!ポン!!!』

 

結果:1簪、2セシリア、3箒、4シャルロット、5鈴、6楯無、7ラウラとなった。

 

というわけで、簪とスライダーに入っていき係員の指示に従い始める。

 

「はーい、じゃあ彼氏さんが先に座って彼女さんはその上に座ってね~!」

 

「は、はい!大和君ここ、座るね」

 

「わ、分かった・・・」

 

簪が大和の上に座ると次の指示が出る。

 

「次に、彼氏さんは彼女さんをしっかり抱えてくださいね~」

 

「え、えっと・・・。こ、こうですか・・・?」

 

「へうッ!?」

 

「あ~、もっとこう・・・ガシッと!」

 

「え?ええ!?」

 

「ほらほら、早く~」

 

「わ、わかりましたよ!簪ちゃん、もうちょっと強くするね」

 

「う、うん・・・」

 

そう言って大和は後ろから簪を強く抱きしめた。

 

「いいね、いいね~!これで準備は完了だ!それじゃあ、カウントスタート!!」

 

「行けるってよ、簪ちゃん」

 

「うん」

 

『3、2、1!!GO!!!』

 

大和と簪はスライダーを滑り出すが初っ端からなぜか落差がすごくてまるで絶叫マシーンだ。

 

「きゃあああああああああああああああ!!!!」

 

「のわああああああああああああああ!?!?!?!?!」

 

だが滑っている途中大和は重大なことに気が付いた。

 

「(あ、足と股間に簪のお尻の感覚ががががががが!?!?!?!?!)」

 

簪は滑るほうに夢中で気づいていないようだ。

 

「(まずいまずいまずい!!)」

 

「きゃあああああああああああああああ!!」

 

耐える!耐える大和!!

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「お、下ってきた下ってきた」

 

「きゃあああああああ!!」ザパーン!!

 

ゴール地点に来た簪と大和、ヒロインズは簪に感想を聞きに行く。男子は3人で話しているが。

 

「大和、どうだった?」

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

「ど、どうしたんだよ」

 

「正樹に一夏、変な気は起こさないようにね・・・」

 

「ど、どういうことだ・・・?」

 

「やってみればわかるよ・・・」

 

『?????????』

 

二人はパッとしない顔をしていたが次はセシリアの番であるため正樹がスライダーへ向かうのだがこの二人は大和が言っていたことがすぐさま分かるのであった。

 

 

 

 

Side 正樹

 

「はい、じゃあ彼氏さん!先に座って~!!」

 

正樹も大和と同じように係員から説明を受け、セシリアを上にのせて座った。

 

が、この体制になった瞬間正樹は気が付いてしまった。

 

「(せ、セシリアの胸の感触と尻の感触が同時に!!!ああああああああ!!!)」

 

「(ふふふ、正樹さんってば普段は格好付けているのに反応が初心ですわね~)」

 

「それじゃあレッツGO!!!」

 

係員に押され正樹とセシリアはスライダーを下っていく。

 

「(待て待て待て!!!)」

 

「きゃあああああああ!!」

 

セシリアはスライダーを楽しんでいるが正樹はそれどころではない。

 

「(これはまずい!!!)」

 

何とかこらえながら下っていく正樹。そして下に着くころには息が上がり切っていたのであった。

 

そして正樹と大和はこれをあと2回やり、一夏もかなり消耗した。

 

結局盛り上がったのはヒロインズだけという形になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 三人称

 

「今日は楽しかったね~」

 

「そうだな、また来ようか」

 

「さんせー。またみんなで遊びに来ましょ?」

 

「あ~、来年の夏休みとかはバーベキュー大会でもしたいな~」

 

「なら私の神社の近くで広いスペースがあるからそこを使ってもいいだろう」

 

「あ、じゃあバーベキューコンロとか任せてもらっていい?色々そろえてあるからさ」

 

「ほう、嫁は色々用意できるのだな。よし、取り扱いはまかせておけ」

 

「では来年の夏に皆さんでやりましょうか」

 

「ならお姉さん、気合入れた食材とか持ち込むわよ~」

 

「色々持ち込もうね。おねえちゃん」

 

プールから学園に帰る道すがら、来年も来ようとか来年はBBQをしようと話している。

 

皆、笑顔で語り合っていた。これ以降この10名はほぼ常に行動することになる。

 

学園のイベントしかり、プライベートしかり。このおかげで仲間の間での絆は多大なものになっていった。




ちょっと短くなってしまったけど今回はここまで!

次は学園祭のお話に入ります。

シンデレラのシーンとかどうしようかな・・・・。

襲撃のシーンとかどうしようかな・・・・。

あ、キャノンボールファストもやらなきゃ・・・・。

書くところ多いね。プロット決まってるけどちょっと辛み。

次の更新は9月中にします。学園祭とかならバイトやりながら4,5分で思いつくんで。

それでは次回もお楽しみに!!


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21話

9月中に出すといったな。

・・・あれはウソだ。

って!

ごめんなさい、9月終わって1週間たつか経たないかぐらいに出しちゃってすみません!!

ガンオンのX3とX1改が楽しすぎました!!!

本当に申し訳ございませんでした!!

本編どうぞ!


Side 三人称

 

「お願い!ファンネル!!!」

 

「フィンファンネル!頼む!!」

 

現在、専用機持ち組はいつもの通り訓練に勤しんでいる。因みに現在は大和と正樹の模擬戦中だ。

 

「すごいですね~。あの二人は」

 

「すべての行動が最適化されているな」

 

「はい、データではこの二人の機体稼働率は90%を超えています。もはや国家代表レベルです」

 

「それに、いい感じにあの愚弟も成長しているしな」

 

「織斑君、最近あの二人に追いつこうと頑張ってますよね~」

 

二人の模擬戦をしょっちゅう見て居る一夏はあーでもないこーでもないと悩みながら着実に成長していた。

 

「っ!今!!」

 

「なっ!!そんな!?!?」

 

そして今では一夏はセシリア相手では勝率は5割を超えてきた。

 

そんな中セシリアは一人思い悩んでいた。

 

 

 

 

Side セシリア

 

「また・・・、負けた・・・」

 

セシリアはこの頃伸び悩んでいた。前まで安定して勝利で来ていた一夏に敗北を喫するようになり、さらには他の代表候補生と模擬戦をしても勝率は4割弱といったところだった。

 

「どうしてですの・・・?フレキシブル、どうしてできませんの?」

 

更衣室で落ち込むセシリア。

 

「そう落ち込むなセシリア」

 

「正樹さん・・・」

 

落ち込むセシリアの横に来たのは正樹だった。

 

「フレキシブル・・・偏光射撃だっけ?今悩んでるの」

 

「な、なぜそれを!?」

 

「さっきお前が言ってたろ?できないって」

 

「そ、そうですが・・・」

 

「It isn’t that they can’t see the solution. It is that they can’t see the problem.」

 

「え?」

 

「解決策がわからないのではない。問題がわかっていないのだ。お前、実際偏光射撃がどんなものか分かってないだろ」

 

「そ、それは前例がなくて!?」

 

「でも言葉通りならビットが撃った攻撃を曲げるんだろ?でもそれは一体どんな風に曲がるんだ?」

 

「え!?えっと・・・それは・・・」

 

「考えてもみなかっただろ。攻撃を曲げるではなくどんな風に曲げるかを」

 

「そ、そうですわね・・・」

 

考えてもみなかった、偏光射撃は只々ビットの射撃を曲げるだけだと思っていた。だがどんな風に曲げるかの明確なイメージはできていなかったのだ。

 

「今一度、勉強しなおしましょう」

 

セシリアはもう一度自身の専用機ブルーティアーズのこと、ISのこと、光学兵器のことと色々なことをもう一度学び始めた。

 

「偏光射撃の理論は・・・まだ早いですわね。今はまず今一度自分の専用機について学びましょう」

 

セシリアのステップアップは近い。

 

 

 

 

 

 

Side 箒・一夏

 

「なんだ?最近はやけに甘えてくるな」

 

「適度に気を抜くってことを覚えて・・・それで気を抜いたらちょっと箒に甘えたくなっちゃって」

 

「なんだ、そういうことか。ならば存分に甘えろ」

 

現在一夏は箒に膝枕をしてもらい耳かきをしてもらっている。

 

「ふふふ」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「いやなに、お前が私に甘え頼ってくれることがうれしくてつい・・・な?」

 

「あー、それ言われるとちょっと恥ずかしいな・・・」

 

「なに、別に恥ずかしいことではない。誰しも誰かに甘えたくなる。わ、私も普段はお前に甘えているしな!」

 

「そうか?俺はそう言った感じがないんだけど・・・」

 

「ふふふ、なんだ気づいてないのか・・・。ふむ・・・では気づくまでの内緒にしておこう」

 

「そりゃないぜ~。箒~」

 

「ふふふ、ほら次は反対側の耳だ」

 

「お、おう・・・」

 

一夏は反対側の耳を見せて回ると丁度箒のお腹の前に顔が来る。

 

「では、行くぞ」

 

「ああ」

 

が、気にせず続きを始めるとほどなくして・・・

 

「ふあ~あ・・・」(´Д`)

 

「なんだ、眠いのか?そのまま寝てしまってもいいぞ。夕食には起こしてやるからな」

 

「んあ・・・そう・・・させてもらう・・・」お( ˘ω˘ )スヤァみ…

 

一夏は夕食までの2時間を心地よく寝て過ごした。

 

 

 

 

 

 

Side 鈴・ラウラ・簪・大和

 

「あー!もう疲れたーーー!!」

 

「お帰り大和」

 

「嫁よ、戻ったか」

 

「私は神だ!知っていることをなんでも教えよう!!(wiki調べ)」

 

「む?何を言っているのだ嫁は・・・」

 

「さぁ・・・何を聴くんだい?」

 

なぜかポプテピごっこを始めようとする大和。それに乗っかる簪。

 

「じゃあ私の事どれくらい好き?」

 

「・・・いっぱいちゅき」(n*´ω`*n)

 

ポプテピピック。

 

「で?疲れて壊れるのは分かるけどなんで寄りにもよってポプテピなのよ」

 

「ただやりたかっただけ。反省はしているが後悔はしていない!!」

 

「この学園でそのネタ通じるの私だけだと思うんだけど・・・・」

 

「やっと追い続けてきたものに手が届いた気がする・・・。レイヴン、その称号はお前にこそ相応しい」

 

「私レイヴンじゃないよ!?」

 

ポプテピピック!?

 

「落ち着いた?」

 

「うん・・・」

 

「そういえば簪、ポプテピピック?とやらはなんだ?」

 

「多方面に喧嘩を撃ったクソアニメ」

 

「どういうことだ・・・?」

 

とりあえずスキップ。これ以上あのクソアニメの話題を出すわけにはいかんのでな。

 

「はい炒飯お待ちどうさま!!」

 

「よっしゃ!いただきまーす!!」

 

「嫁よ、玉ねぎのコンソメスープだ」

 

「お、おいしい!!」

 

「はい、デザートのカップケーキだよ」

 

「何度も食べてるけど飽きない!!」

 

大和は3人の料理を食べて舌鼓を打った。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side 男子生徒

 

「星を見ておいでですか?」

 

「星は良い・・・。何事にも動じずいつもジッと同じ場所で瞬き続け、私たちを見守ってくれている」

 

「あの星の群れに比べれば我々の戦いは小さなものなのかもしれません」

 

「なんで俺たちはまだこの地上か星を眺めて居なきゃいけないんだろうな・・・」

 

「人の魂が地球という名の監獄にとらわれているのか・・・」

 

「はたまた、まだまだ宇宙という新たなるフロンティアに人間が踏み出すのは早いのか・・・」

 

「もうすぐそこにあるのにな・・・」

 

男子生徒3人の学生寮屋上での密会。消灯までのわずかな時間を使い色々話しているのだ。

 

最近は福音との戦いを終えたせいか哲学的な議論の場になっていた。

 

「束さん、本来はこの力を人類が宇宙に行くための手助けのために作ったんだよな・・・」

 

「ああ、それは間違っちゃいない。だがな・・・」

 

「いつの時代でも新技術は軍事転用が一番最初だ。民間流転までに何年かかるんだろうね」

 

「コアが世界に決まった数しかないって言うのもそれに拍車をかけているよな・・・」

 

「恒久的な平和なんて人類の歴史にはなかった。だけど平和で豊かな時代はあった」

 

「でもその平和はあの時に・・・いいや、もうずっと前から崩れ始めていたのかもしれない」

 

「もしかしたら僕たちが今まで続いていた平和を壊してしまったのかもしれない」

 

「Great power comes with great responsibility.」

 

「大いなる力には、大いなる責任が伴う。か・・・」

 

3人はそれぞれのISを思う。

 

一人は世界最強と詠われた人とその相棒と同じ力を。

 

もう一人は人の可能性を信じ最後の最後まで諦めなかった英雄の力を。

 

もう一人は例え無念だけとなって人の可能性を否定し続けようと最後は託し信じることにした彗星の力を。

 

受け継いだ。そう、思ったのだった。

 

「俺たちはお前たちを」

 

「絶対に宇宙(ソラ)に」

 

「送り出してやるからな!」

 

『その時に!皆と共にありますように!!』

 

この誓いを聞き届けたかのようにこれ以降物語は急速に進んでいくことになるとはこの時、誰も思ってはいなかった。

 

文化祭での攻防戦、電脳世界からの脱出、第2回タッグマッチでの強敵の襲来と苦戦、旅先での遭遇戦、IS学園の存在そのものを脅かされ、ISを否定するかの如く現れる巨大兵器・・・

 

やがてそれは宇宙へと広がる。

 

兄妹との確執、二人の独り善がりな想いと交錯する想い、3人であの時誓った誓いを混ぜ合わせ

 

世界を巻き込む動乱が今始まる。




今回は次回から始まる動乱編みたいなののフラグ回になっております。

動乱が終われば晴れてもの作品の完結を迎えます!!

そのあとはafterの話をちらほら書くと思います。

正直言ってプロットが終わってるのでもうafterの話を考えてたりするんですがね。

もしかしたら2年生の日常回とか卒業してからのモンド・グロッソの話とかを書くかもしれません。

まぁ、今年度には本伝完結させたいと思っております。

なので引き続きこのガンオンコラボ2次創作をよろしくお願いします!!


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