新・世紀王のヒーローアカデミア (ルオン)
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プロローグ

個性

 

それは()()、個人特有の特徴を示す言葉だった。

でもそれは、特徴の意味を示すと同時に()()()()へと変わった。

 

始まりは中国の軽慶市、発光する赤ん坊が生まれたという報道からだった。

その赤ん坊の誕生以降、世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至り、社会は超人社会となった。

そしてそれを機に、夢であったヒーローは職業の1つとなったと同時に、個性を利用して悪事を働く(ヴィラン)も現れた。

 

そんな世界に、人間の文明を文化を破壊し、優れた人間だけを怪人にして、怪人だけの世界を創ろう暗躍を続けていた【創世王】が統治する【暗黒結社ゴルゴム】が存在した。

ゴルゴムは、政財界の実力者や優秀な科学者も参加しており、世界を裏から操っていた。

そして彼らは、5万年に一度、皆既日食の日に誕生した人間を、次期の創世王候補、【世紀王】にするため、当代のゴルゴム最高の技術を用いて改造を施す。

創世王の決め方は、2人の世紀王を互いに争わせ、勝ち残り、世紀王の証しとして1つずつ埋め込まれた【キングストーン】と呼ばれる物を、2つ手にした世紀王がなる。

そして皆既日食の日、2人の子供が生まれた。

1人は個性を2つ、1人は個性を1つ持って生まれた。

そんな2人は幼馴染みで、仲良しだった。彼らが13歳の頃、学校の帰りに1つの個性を持つ子の親の手引きで2人は拐われてしまう。

その際、2つの個性を持っていた子は、その特異体質に目をつけられ、本来、キングストーンのみを入れるのに対しキングストーンだけではなく、神と名乗る者が残したと言われている【賢者の石】、かつて錬金術師たちが特殊なメダルを作る際に生み出した【デザイアーストーン】を体に埋めこみ、もう1人には個性を強制的に強くし、世界を破壊できる力を授けた。

そして2つの個性を持ってる少年、諸星(もろぼし) 光太郎(こうたろう)には【太陽のキングストーン】を、1つの個性を持ってる少年、秋月(あきつき) 信彦(のぶひこ)には【月のキングストーン】を埋めこみ、脳改造を施そうとしていた。

だが、信彦の父、秋月総一郎(そういちろう)の手引きで2つの個性を持っていた光太郎は、個性を使って脱出し、別の部屋に捕まっている信彦を助けに向かった。だが、すでに信彦は脳改造を施され、敵となってしまった。

なんとかゴルゴムの基地から脱出した彼は、追ってきたゴルゴムの三神官に襲われてしまう。だが、その影響でバッタのDNAを改造の際につけられていた彼の体にキングストーンの力が影響し、仮面の戦士【仮面ライダーBLACK】となった。仮面ライダーBLACKとなった彼は、三神官が追ってきた際に連れてきていた怪人を倒し、家族の元に帰る。

そして彼は、家族と知り合いのヒーローと警察、自分たちを心配していた友人たちに何があったかを説明し、皆と協力してゴルゴムに立ち向かった。

そして最後の戦いで、脳改造を施された信彦と戦うはめになった彼は、信彦を倒したくないという想いが強いせいで、攻撃を交わすだけだった。そんな2人に痺れをきらせた創世王が光太郎に電撃を放つ。その余波で信彦も電撃を喰らってしまうが、それをきっかけに記憶を取り戻す。記憶を取り戻した信彦と共闘する光太郎であったが、創世王の力は強すぎた。そして信彦は、創世王に勝つため、自らのキングストーンを取り出し、光太郎の体に埋めこんだと同時に自身の個性を託し、死んでしまった。光太郎は怒りと悲しみを力に変え、創世王を倒し、ゴルゴムを壊滅させた。

 

ゴルゴムを倒し、平和を取り戻した彼らだったが、異次元世界に存在する怪魔界からやって来た【クライシス帝国】によって再び戦いが始まった。

クライシス帝国が送ってきた刺客と変身して戦おうとした光太郎であったが、変身を邪魔され、変身機能を壊されてしまう。ならばと個性で対抗するが、クライシス帝国の力が予想以上に強く、光太郎は宇宙空間に放り出される。

だが、光太郎の体にあったキングストーンの力によって地球に戻った光太郎は、地球の影から覗く太陽の光の日食のエネルギーを直接浴び、キングストーンの力で新たな姿、「仮面ライダーBLACK RX」となった彼は、再び戦いの日々へ身をとうじる。

それから戦いは続き、彼は同じように別の組織によって改造された仮面ライダーと、偶然、力を手にして戦っていた仮面ライダーと共にクライシス帝国を倒し、平和を取り戻した。

 

だが、世界の裏で【魔女】と呼ばれる存在がいると噂を聞いた光太郎は、魔女が出没する見滝原へとやって来る。そこで彼は魔女を倒す【魔法少女】(ともえ) マミと魔法の力を与えた宇宙人【キュゥべえ】と出会い、魔女を撃退する。その後光太郎は、暁美(あけみ) ほむらと出会い、魔法少女のことと魔女について説明を受け、その後に現れた美樹(みき) さやか、鹿目(かなめ) まどか、佐倉(さくら) 杏子(きょうこ)と出会い、6人で力を合わせて【ワルプルギスの夜】を倒し、平和を取り戻した。

黒幕とも呼べるキュゥべえは考えを改め、自身が生まれた星へと帰っていった。

 

戦いを終えた光太郎は、RXになる力を失ったが、夢に向かって頑張っていた。

そして夢に向かって頑張っていた光太郎は今、ゴルゴムとの戦いの後に建てられた信彦の墓へ来て手を合わせていた。

 

「信彦、お前が亡くなって2年が経ったな。あれから俺、俺とお前の夢に向かって頑張ってるよ。俺とお前の夢…………ヒーローになるために」

 

すると、緑色と茶色の鉄のバッタが跳んできて、光太郎の周りを跳び跳ねる。

 

「キングストーンの力なのか、それとも俺の中にある様々な石の影響か分からないが、俺がRXからBLACKに戻ったと同時に、コイツは俺の体から出てきたんだ。それと一緒にベルトも出てきたんだ。そして思ったんだ、コイツは俺たちの悲しみで生まれたんじゃないかって。ずっと俺たちは、やりたくもない戦いをさせられてきた。人々は救えても、俺たちの心はいつも地獄に落ちたような感じだった。だからなのかな、奴等との戦いから解放され、心が明るくなった俺からコイツが出たのは」

 

光太郎はそう言うと、鉄のバッタを拾い上げる。

 

「コイツは、絶望していた俺たちの心を形作って出てきたのかもしれない。でも俺はコイツと一緒に、人類の自由と平和を守るために頑張るよ。だから…………」

 

そう言った光太郎は信彦の墓に背を向けた。

 

「だから、天国から見守っていてくれ……信彦」

 

そう言い、光太郎はその場を後にした。

そしてこの日、彼の戦いの運命が、再び動き出すのであった。




というわけで、少しリメイクした新・世紀王のヒーローアカデミアのプロローグです!!

次回は光太郎の日常回になります‼️
次回も是非読んでください‼️

また、活動報告にて作品と同じタイトルで、出してほしい作品のキャラクター及びオリキャラを募集しておりますので、出してほしいキャラクターがいましたら是非書いてください‼️


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諸星 光太郎の設定(随時更新&ネタバレ注意)

お待たせいたしました‼️
今年最後の更新となります。

来年も皆様、よろしくお願いいたします!!


名前:諸星(もろぼし) 光太郎(こうたろう)

 

性別:男

 

年齢:15歳

 

趣味

ドライブ・読書・散歩・料理

 

特技

機械弄り

 

資格

特別自動車運転免許

特殊ヒーロー免許

 

好きな物・人・事

バトルホッパー・ライドロン・ロードセクター

家族・先輩ライダー・同輩ライダー・仲間・信彦

海を眺める事

 

個性1:ウルトラマンゼロ

能力

父親である諸星弾の個性であるウルトラセブンの

力が変異した個性。

太陽の光をエネルギーにして光線を放つ事が可能

であると同時に、巨大化する事ができる。

ただし制限時間があり、人間サイズだと30分間

巨大サイズだと3分間しか姿を維持できない。

体の中に太陽の光をストックしておくことで、

変身が解除されそうになった時に、ストックを

利用して姿を維持できる。

 

個性2:雷帝

能力

母親である諸星光の個性である雷光が変異した

個性。

自由自在に電気を生み出す事が可能と同時に、

雷を発生させたり、電撃を放つなどの電気系統

を操れる。

また、電撃を圧縮して剣や盾などを形成する

事が可能である。

 

個性3:振動

能力

光太郎の親友である秋月信彦から引き継いだ

個性。

元々は腕に振動の力を溜め、触れた相手を揺らす

もしくは相手を吹き飛ばす能力であったが、ゴル

ゴムによって強化され、今では大気に触れる事が

できるようになり、大気を殴り付ける事で大気に

ヒビを入れ、圧倒的な衝撃波を放つことができる

また、海の付近で使えば津波を引き起こし、大地

を殴れば地割れを引き起こすなど、世界を滅ぼす

事ができる力となってしまった。

 

個性4:メタル変身

能力

光太郎がクライシス帝国との戦いを終え、

BLACK RXからBLACKに戻った際に光太郎の体から

緑色と茶色の鉄のバッタ、ホッパーゼクターと

鉄のベルトを使用してメタリックなバッタに変身

する個性。

この個性は緑色と茶色の2種類の姿へと変身でき

それぞれの姿で得意な戦い方があり、超高速で

移動することができる。

ホッパーゼクターには意志があり、よく光太郎の

体から出てきては散歩をしている。

 

プロフィール

仮面ライダーBLACK、仮面ライダーBLACK RXとして、暗黒結社ゴルゴム、クライシス帝国から地球と人々を守ってきた少年。

中学生の頃、学校帰りに親友である秋月信彦と共に暗黒結社ゴルゴムに拐われ、体の中に太陽のキングストーン、賢者の石、デザイアストーンの3つの石を埋め込まれてしまう。

ゴルゴムの三神官の手により、脳改造をほどかれそうになった寸前で、信彦の父でゴルゴムに協力していた秋月総一郎の手によって脱出する。

だが、三神官に見つかってしまい殺されそうになるが、三神官に襲われたことにより、キングストーンの力が働き、光太郎は仮面ライダーBLACKへと変身して、危機を脱する。

その後、危機を脱した光太郎は、心配していてくれた家族と友人たち、知り合いのヒーローと警察へ何があったかを説明し、協力してゴルゴムへ立ち向かう。

そして最後の戦いで、脳改造を施され、敵となって現れた信彦ことシャドームーンと戦うことになった光太郎は、信彦を倒したくないという想いのせいで攻撃をかわすだけであった。そんな2人に痺れをきらせた創世王による電撃を喰らうが、その余波で喰らった電撃で記憶を取り戻した信彦と共に創世王へ立ち向かった。

しかし創世王の力は強く、絶体絶命のピンチとなった。そして光太郎は信彦から月のキングストーンと個性を託され、託したことで死んでしまった信彦に対する怒りと悲しみを力に変えて、創世王を倒し平和をもたらした。

それからしばらくの間、平和に暮らしていた光太郎であったが、怪魔界と呼ばれる異次元世界からやって来たクライシス帝国の刺客に襲われ、変身機能を失ってしまい、個性で抵抗するものの歯が立たず、宇宙へと放り出されてしまう。

しかし、キングストーンの力で地球へと戻れた光太郎は、地球の陰から覗く太陽の光の日蝕のエネルギーを直接浴び、キングストーンの力で新たな姿、仮面ライダーBLACK RXとなり、再び戦いの日々へ身を投じた。

仲間たちと、先輩ライダー及び同輩ライダーたちと力を合わせてクライシス帝国を倒した光太郎は、RXからBLACKへと戻ってしまう。それと同時に体から、緑色と茶色の鉄のバッタ、ホッパーゼクターと銀色のベルトが出てきた。

クライシス帝国との戦いを終えた光太郎は、自身と信彦の夢である苦しむ人々を助けられるヒーローとなるため、信彦の想いと共に日々特訓していた。



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