我が魔王のなんか違くねアーマータイム (エンドン)
しおりを挟む

封印の紋章なんか違くね?

ジオウ完結記念
古代のベルトで超変身!笑顔を守るライダーは・・・クウガだ!



この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく平成ライダー全てのウォッチを手に入れなければならない我が魔王、彼は平成ライダーの始まりである『クウガ』のウォッチを手に入れるため手がかりを探す

だが道中とある警察官を襲うアナザークウガと遭遇、戦闘となる

そしてなんとか退けるもゲイツ共々その警察官に捕まってしまう

警察官の名は『一条 薫』

本来の歴史においてクウガと共に未確認生命体と戦った刑事だった

取り調べを進めるうちに我が魔王に彼のある友人とどこか重なるものを見る一条刑事

そうこうしているとアナザークウガが街に出現、暴れはじめてしまう

状況を把握した一条刑事は我が魔王を釈放、そして友人から託された『クウガライドウォッチ』を我が魔王に託す

そして我が魔王は過去に……おっと少し話過ぎましたか

ここから先は皆さんにとって未来の話でしたね……

 

 

 

 

「ジオウ、お前は2000年に行ってアナザーライダーを倒してこい。俺はこの時代のアナザーライダーを食い止めておく」

「わかった、じゃあ頼んだよゲイツ」

「フン、貴様に言われるまでもない」

 

そう言い残しゲイツはアナザークウガの元へ向かう

それを見届けたソウゴはすぐさま二つ折りの携帯型ガジェット『ファイズフォンX』で『タイムマジーン』を呼び出した

 

[ターイムマジーン!]

 

巨大なバイクのようなものが時空を超えソウゴの前へと降り立つ

中に乗り込み時間座標を2018から2000に切り替える

 

「時空転移システム、起動!それにしても自分の生まれ年に行くなんてちょっとわくわくするな〜」

 

恐らくこの場にゲイツがいれば『何を呑気な事を言っている!』と怒鳴られたであろう気の抜けた発言をしながら時空ゲートをくぐり2000年に飛ぶ

 

 

 

ソウゴが時空転移する少し前、2000年において未確認生命体四号ことクウガは未確認生命体グロンギと戦っていた

クウガが必殺のマイティキックを放とうとするがまるで歴史が塗り替えられたかのようにグロンギ及びクウガの力を消失、五代雄介へと戻ってしまう

 

「あれ、おかしいな。俺こんなとこで何してたんだっけ……」

 

先程までグロンギと戦闘をしていた記憶も失くしてしまっていた

彼は不思議に思いながらその場を去っていった

 

 

その頃街ではアナザークウガが暴れていた

邪魔をする警察官を吹き飛ばし建物を破壊していた

 

「な、なんだあの化け物……」

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️!!」

 

アナザークウガはその異質な腕で逃げ遅れた女性の首を絞めその命を奪おうとしていた

 

その頭部に銃弾が当たり火花が飛ぶ

それと同時に女性は解放される

 

撃ったのは先程ソウゴにライドウォッチを託した若き日の一条刑事だった

 

「そこの人!早く逃げろ!」

「は、はい!」

 

声をかけられすぐさま一条刑事の方へ駆ける女性

だがそれをアナザークウガは許さなかった

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️!!!」

「なっ、何だと!?」

 

アナザークウガは口を開き火球を放ったのだ

常識外の攻撃方法に戸惑いながら一条刑事は逃げる民間人の盾になろうと前に出た

 

その時だった

 

空に時空ゲートが開きタイムマジーンが一条刑事とアナザークウガの間に入り込み火球をかき消した

そしてタイムマジーンが去ると同時にそこには常磐ソウゴが立っていた

 

「あれ?さっきの刑事さん?」

「き、君は一体?」

「あー、この時代の刑事さんか」

 

ソウゴは少し納得するとアナザークウガの方を向く

どうやら相当お怒りのようだ

邪魔をしたソウゴを忌々しく見て咆哮をあげている

 

「まあここは俺に任せておいてよ」

「だが君は……」

「大丈夫!だって民を守るのも王様の使命ってやつでしょ?」

 

〈ジクウドライバー〉

 

ジクウドライバーが腰に巻きつきソウゴは懐からライドウォッチを取り出す

リングパーツ『ウェイクベゼル』を回し上部分の起動ボタン『ライドオンスターター』を押しライドウォッチを起動させる

 

〈ジオウ〉

 

ジクウドライバーに装填するとソウゴの背後に巨大な時計が出現、時計の針が勢いよく回り始める

左腕を右上にあげ構える

 

「変身!!」

 

〈ライダータイム!〉

 

〈仮面ライダー!ジオウ!〉

 

『ライダー』の文字が顔に勢いよくはめ込まれ変身が完了する

その姿に戸惑う一条刑事

そんな彼を余所にジオウは腕のライドウォッチホルダーから『クウガライドウォッチ』を取るとすぐさま起動させる

 

〈クウガ〉

 

ジクウドライバーの左側に装填し回転させる

するとクウガアーマーが右腕でサムズアップした状態でジオウの前に立ちジオウはそれを思い切り蹴り飛ばした

 

〈アーマータイム!クウガァァァァ!!〉

 

展開されたアーマーがジオウの体に装着され『ライダー』と書かれていた顔が『クウガ』に変わる

 

「その姿は……」

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・クウガアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

「あれ?ウォズ来たんだ」

「君あるところに私ありだよ我が魔王」

 

クウガアーマーにどこか懐かしい感覚を覚える一条刑事を余所にどこからともなく現れたウォズがいつも通り祝う

彼がどのように時間を移動するかは謎だ

 

「よし、なんかいける気がする!」

 

アナザークウガへと駆け出すジオウ

 

「◾️◾️◾️◾️◾️◾️!」

 

あのアーマーに対して危険を感じたアナザークウガは先程と同じように火球をジオウへ放つ

その火球に対しジオウは____

 

「おりゃあ!」

 

拳で打ち消したのだ

驚くアナザークウガに対しすぐさまジオウは格闘戦を仕掛ける

拳を当てるたびに封印エネルギーがアナザークウガの体を駆け巡りを猛烈な痛みを引き起こす

たまらず反撃をするが腰の入っていない拳を物ともせずまたジオウの炎を纏ったパンチをくらい後方へ吹っ飛んだ

相手が弱っているのを確認するとジオウは必殺の準備をする

 

「よし、これで決める!」

 

〈フィニッシュターイム!〉

〈クウガ〉

 

ライドウォッチのライドオンスターターを押し必殺待機音声がなる

そしてジクウドライバーを回転させ必殺の一撃を決めに行く

 

〈マイティ!ターイムブレイク!〉

 

音声と同時にジオウの両足が炎を纏う

両腕を少し広げ右足を出し全身に力を込め走り出す

一歩一歩踏み出すと共に両足のエネルギーがどんどん増幅される

そして空中へ飛ぶと同時に一回転、そのまま右足を突き出す

 

「オオリャァァァァァァァ!!!」

 

一発右足で蹴りを入れるとすかさず左足を突き出し連続で蹴りをくらわす

そして最後に右足を再度突き出し蹴りを入れその衝撃を利用しアナザークウガから飛び離れる

着地すると同時にアナザークウガの胸に『キック』という文字が浮かびエネルギーが全身に行き渡り大爆発を起こした

爆発が収まったと同時にアナザークウガのライドウォッチが落ち砕け散った

 

 

 

 

 

 

かくして、我が魔王はクウガの力をえた。歴史は着実にオーマジオウへと向かっている。そしてまた、次なるレジェンドとの出会いはすぐそこに・・・

 

 

 




アナザークウガはforeverの巨大化されたものでなく人型サイズです
クウガアーマーの技はガンバライジングを参考にしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

合ってるけどそれでトドメさすのはなんか違くね?

カブト編
キャストオフして超加速!ビートルのライダーは・・・カブトだ!


この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく全ての平成ライダーのライドウォッチを手に入れなければならない常磐ソウゴ

仮面ライダーカブトの手がかりを探すべく別行動をとるゲイツの前にアナザーカブトが現れる

クロックアップに苦戦するもゲイツの必殺であるタイムバーストのタイムラグを利用し見事撃退に成功する

その頃我が魔王はある男と対峙する

その男こそ仮面ライダーカブト……天の道を行き総てを司る男、天道総司だった

彼は何かを知っているかのように振る舞いライドウォッチを渡す条件として我が魔王に試練を課す

それは天道総司を唸らせる料理を作る事だった

その条件を飲み料理を作るが食べるに値しないと一蹴され何が足りないのかよく考えろと家に帰らされてしまう

我が魔王はライドウォッチ取得のためクジゴジ堂にて大叔父・常磐順一郎に料理を指南してもらう

順一郎氏に料理のなんたるかを教えてもらい特訓をする

そして最後に順一郎氏が一番大切にしているとっておきのスパイスを教えてもらい天道総司の元へ赴く

そして彼は………おっと、話過ぎましたね

ここから先はあなた方自身の目でご覧になってください

 

 

 

 

 

「合格だ」

 

椅子に座ってソウゴの作った『サバ味噌』を食す男__天道総司が言った

 

「ほんと!?じゃあ美味しかったんだよね?」

「いや、はっきり言ってまずい」

「え?じゃあなんで合格?」

 

不思議そうな顔をするソウゴを見て天道は不敵に笑い天を指す

 

「おばあちゃんが言っていた……。どんな調味料にも食材にも勝るものがある。それは料理を作る人の愛情だ。この料理からは前に俺に出したものを作った奴と同じとは思えない愛情がある」

「うん、おじさんが言ってたんだ。料理を作るときに一番大切なのは出す人への愛情なんだって」

「ふっ……、いい叔父を持ったな」

「もちろん!自慢のおじさんだからね」

 

ソウゴが笑顔で答えると天道は懐から何かを取り出しソウゴに手渡す

それこそがソウゴが探し求めていた『カブトライドウォッチ』だった

 

「これをお前に託す。俺の力だ、絶対に負けるなよ」

「うん、ありがとう総司!」

 

礼をいい駆け出すソウゴ

だが、突然その足が止まり天道へ振り返る

 

「そういえば聞きたい事があるんだけどさ、総司のいう天の道って何?俺が進むべき王の道と何か関係あったりする?」

「なんだ、そんなことか。おばあちゃんが言っていた……、人が歩むのは人の道、その道を拓くのは天の道、そしてその道へ人を導くのが王の道、ってな。全てが終わったらまた俺のところに来るといい。お前に本物の料理を味あわせてやる」

「わかった、じゃあまた後でね!」

 

〈ターイムマジーン!〉

 

タイムマジーンで過去に飛んでいくソウゴを満足そうに見送る天道の側にある男が近づいてきた

男____加賀美新は天道の横に立つと少し笑いながら話しかけてきた

 

「珍しいな、お前があそこまで気にいる子なんて」

「……まあな、奴もまた俺を退屈させない人間だからな」

「奴もって、他にもいるのかよ。お前をそこまで楽しませる奴」

「……さあな」

 

 

 

 

2006年

 

タイムジャッカーの手により仮面ライダーカブトの歴史が抹消されたこの世界で人々はいつもと変わらない日常を送っていた

だがその平和もアナザーカブトの手により崩れ去ってしまう

街は廃墟と化していた

瓦礫の上でアナザーカブトは一人佇む

 

「あのアナザーライダー、急に何もしなくなったけど何かあったの?」

「恐らく敵がいなくて退屈しているのだろう。何、時機にジオウがやってくる。そうすれば奴も動かざるを得ないだろう」

 

タイムジャッカーであるウールとスウォルツが少し離れた所でアナザーカブトを監視していた

彼らのいう通りアナザーカブトはつまらなく感じていた

どんな敵が来てもすぐに倒せてしまう現状に飽き飽きしていた

自分が最強である事はわかっている

だが物足りないのだ

物思いにふけっていると誰かが近づいて来るのに気づく

 

ソウゴだった

 

アナザーカブトを見据えると彼はいつもより少し低い声で話しかけてきた

 

「これ、アンタがやったの?」

「……そうだ」

「一応聞いておくけど何で?」

「俺自身の強さを証明する為だ」

「……そっか」

 

〈ジクウドライバー!〉

 

ジクウドライバーがソウゴの腰に巻きつく

次に懐からライドウォッチを取り出し起動させる

 

〈ジオウ〉

 

ライドウォッチをジクウドライバーに装填しロックを解除する

ソウゴの背後に半透明の巨大な時計が浮かびあがり時針と分針が勢いよく回り始める

 

「変身!」

 

〈ライダータイム!〉

 

〈仮面ライダー!ジオウ!〉

 

ソウゴの体を時計のベルトのようなものが包みその姿を変える

そして『ライダー』の文字が顔に嵌め込められ全ての工程が完了する

 

「アンタがどれだけ強いかは知らない。けど、これだけはハッキリ言える」

「ほう……何だ?」

「アンタは、カブトより、天道総司より弱い!総司は自分の強さを証明する為に他人を巻き添えになんか絶対にしない!」

「……なら、お前の強さでそれを証明してみろ」

「言われなくてもそうするよ。だって…ここで一番強いのは俺だからな!」

 

腕のライドウォッチホルダーから真紅のライドウォッチ____カブトライドウォッチを取り出し起動する

 

〈カブト〉

 

ジクウドライバーの左側に装填しロックを解除、回転させる

 

〈アーマータイム!〉

 

ジオウの目の前に人差し指を天に指し佇むカブトアーマーが出現する

それをジオウは思いっきり蹴飛ばしアーマーを展開させる

 

〈Change Beetle! カブト! 〉

 

アーマーが体の各部分に装着され顔の『ライダー』の文字が『カブト』に変わり変身が完了する

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・カブトアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

 

またも何処からともなく現れたウォズがジオウを祝う

そんなウォズを一瞥するとジオウは天に右手で指差しはじめる

 

「おじさんが言っていた……。時計屋に直せないものはない」

「……なんだそれは」

 

ジオウの気の抜けた発言に惑わされたが少しの間を置いて戦闘が開始される

 

アナザーカブトが殴りかかるが拳をそらされカウンターのパンチを胸叩き込まれる

続け様にジオウの膝蹴りをくらい堪らず後退させられる

ジオウはゆったりと歩き追撃をかけた

アナザーカブトは負けじと拳を突き出すが全て逸らされてしまう

攻撃が全ていなされカウンターがかえってくるのだ

 

相手の攻撃を見切り最小限の動きでかわし反撃を叩き込む

これこそカブトが得意としていた戦闘スタイルだ

 

ジオウの回し蹴りが決まりアナザーカブトは吹っ飛び転がっていく

 

「チッ、ならこいつはどうだ?」

 

アナザーカブトが呟くと同時にその姿がかき消える

『クロックアップ』

カブトやその仲間が有する能力の一つだ

この能力により現代での戦闘でゲイツを苦しめたのだ

まるで時が止まったかのような速さでジオウに攻撃を与えようとする

 

「これは、俺だけの速さだ!」

「……それはどうかな?」

 

ジオウの言葉と共にアナザーカブトの顔に拳が突き刺さった

火花を散らし転がるアナザーカブト

 

「ッ!貴様、何故…」

「同じカブトの力なんだ、だったら同じ速さになれるに決まってるじゃん」

 

話し終えると同時にジクウドライバーに装填されたライドウォッチに手をかける

 

「……これで決める!」

 

〈フィニッシュターイム!〉

〈カブト〉

 

「………!させるか!」

 

ジオウが必殺の体制に入るとアナザーカブトは必殺を止めようと頭部にそびえる大きな角からエネルギーが溢れでる

そのエネルギーが右足に集中した瞬間、彼は飛び上がりジオウに飛び蹴りを繰り出す

 

だが、ジオウがジクウドライバーを回転させる方がはやかった

 

〈クロック!ターイムブレイク!〉

 

両肩のホーンからエネルギーが溢れ出しそれがジオウの体全体を包み込む

そしてアナザーカブトの蹴りが着弾する寸前

 

 

 

 

 

カブトアーマーが弾け飛んだ

 

 

 

 

 

『キャストオフ』

ガタックまでのマスクドライダーシステムの基本装備の一つでありクロックアップと並んでカブトライダーを代表する能力の一つである

その威力は敵であるワームのサナギ体をも倒す事が可能でありライダーでもまともに食らえばひとたまりもない

 

だが、トドメに使うのは違うのだ

 

飛び散るアーマーの直撃を受けたアナザーカブトは全身に火花を散らした後、爆発した

そしてアナザーカブトウォッチがこぼれ落ち砕けた

 

 

 

 

 

 

 

アナザーカブトを打ち倒し現代に戻りソウゴは真っ先に天道総司の元へ行った

彼の元に行くとすでに料理が用意されており天道は自慢げな顔____俗に言うドヤ顔____でソウゴを待っていた

 

「遅かったな」

「うわあ、すごいね!これが本物の料理?」

「ああ、これが俺のサバ味噌だ」

 

それは、明らかにソウゴの作ったものと完成度が違った

完璧だった

非の打ち所がなかった

正に本物の料理だった

 

「決めた!総司、君を俺の王室直属の料理人に任命する!」

「断る。俺は誰の下にもつかない」

「えー、いいじゃん」

「ダメだ」

 

 

 

料理を食べ終え満腹なソウゴに天道はとある事を聞く

 

「お前には友がいるか」

「友達?うーん、俺友達いた事ないんだよねー」

「そうか……。なら、お前にこの言葉を送ろう。同じ道を往くのはただの仲間にすぎない。別々の道を共に立って往けるのは友達だ。……王になりたければお前もそんな友を持つんだな」

「わかった!……ところで、それもおばあちゃんの言葉?」

「いや………、俺の言葉だ」

 

 

 

 

 

 

 

かくして、我が魔王はカブトの力をえた

歴史は着実にオーマジオウへと向かっている

そしてまた、次なるレジェンドとの出会いはすぐそこに・・・

 

 

 

 




アナザーカブトの中身は矢車の兄貴じゃありません
そこら辺の喧嘩の強い兄ちゃんがなってます


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ドラグレッダー可愛そうだしなんか違くね?

龍騎編
鏡の世界でライダーバトル!赤いドラゴンライダーは・・・龍騎だ!



この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく全ての平成ライダーのライドウォッチを手に入れなければならない常磐ソウゴ

仮面ライダー龍騎の手がかりを探すソウゴ達一行だったがそんな彼らの前にある男が現れる

その男の名は『城戸真司』

仮面ライダー龍騎その人であった

彼は街中で偶然出会った明光院ゲイツを彼の知り合いである『秋山蓮』と勘違いしゲイツをずっとつきまとうのであった

ソウゴ達と合流したゲイツだったがソウゴ達が本物の『秋山蓮』を連れてきた為、状況はさらに混沌とする

真司と蓮が少し言い合いになるがそこへアナザー龍騎が現れ二人を襲い始める

すぐさま変身し応戦するソウゴとゲイツ

エグゼイドアーマーとウィザードアーマーを用いて追い詰めるもミラーワールドへの逃亡を許してしまう

そして彼らは……おっと、話過ぎましたね

ここから先は少し先の未来の話でした

 

 

 

 

 

 

 

「へー!君ら仮面ライダーっていうのか!」

 

場所は変わってクジゴジ堂

アナザーライダーに襲われた真司と蓮が訪れていた

現在、真司がソウゴ達について取材させてほしいとせがみ色々な事を教えてもらっていた

 

「それにしてもあのアナザーライダー、どういう基準で人を襲ってるんだろ?確か一番最初に襲ったのは刑事なんだっけ?」

「その次に女詐欺師、更に占い師を狙ったそうだな」

「あれ、蓮。お前この前は興味ないって言ってたのにすげー知ってるじゃん」

「……おい、俺はゲイツだ。秋山蓮はそっちにいるだろう」

「え、あ、ごめん。なんか二人共似てるから間違っちゃうんだよなあ」

「「どこが似てるんだ!」」

「うわ……息ぴったりじゃん……」

 

そう、この二人はどこか雰囲気が似てるのだ

よく見ると別人なのだがツンケンとした態度や髪の毛を上げている所など似ている要素が多い二人

 

「というか蓮、お前なんで今日に限って昔みたいに髪の毛上げてんだよ」

「……今日はそういう気分だからだ」

「えっと、二人は昔からの知り合い何ですか?」

 

どことなくピリピリした空気に耐えられずツクヨミが話題を変えた

 

「いやー、そうなんだよ!こいつとは10年以上の付き合いでさあ!」

「俺としてはさっさと貸した金を返して欲しいんだがな」

「何だよ、3万なら来週返すって言ったろ」

「正確には3万2002円だ」

 

どうやらこの男、とてつもなくケチなようだ

少し引き気味のソウゴだったがすぐ気をとりなおして懐からライドウォッチを取り出す

 

「ねえ二人共、こういうのに見覚えない?」

「…………いや、ないな」

「ん〜〜〜?あーーー!それ、俺似たようなの持ってるぞ!ほら!」

 

そう言ってカバンを探り赤いライドウォッチを取り出す

それはまぎれもなく『龍騎ライドウォッチ』だった

 

「いや〜、誰に渡されたとかじゃないんだけどさ、いつのまにか持ってたんだよこれ!」

 

不思議だったんだよな〜、と手にあるライドウォッチをまじまじと見た後ソウゴに手渡した

 

「これがあればあの怪物倒せるんだろ?絶対倒してくれよ、王様!」

「うん、わかった。任せて」

「あ、後さ、もし本当に王様になったら取材とかさせてくれない?王様にインタビューできるとか絶対いい記事書けそうだからさ!」

「もちろん!民のお願いを聞くのも王様の使命ってもんでしょ?」

 

ソウゴが笑顔で承諾するとそのままクジゴジ堂を出ようとすると

 

「……待て」

 

黒コートの男、秋山蓮に呼び止められた

 

「お前、2002年に行こうとしているだろ」

「え、うん。それが何?」

「行った所であの怪人は、ライダーは存在しない」

 

蓮がどこか物悲しそうに言う

 

「お、おい蓮。何言ってんだよお前」

「……城戸、お前は少し黙ってろ」

「いやでも」

「いいから黙ってろ!!」

 

蓮の怒号がクジゴジ堂に鳴り響きシンと静まりかえる

そして、蓮がポツリポツリと語り始めた

 

「……2002年、俺達はライダーとなり互いの命を賭け戦っていた。生き残った最後の一人は望みを叶えられるという条件付きでな。いわば、バトルロイヤルだな。全員が自分の望みを叶える為に命を奪い合っていた。ただ一人を除いてな」

 

言い終えると蓮は真司を見る

真司はお、俺?と少し戸惑っている様子だ

 

「そのバカはライダーバトルを止めようとした。自分の命を賭けてな」

 

蓮は目を閉じ思い出す

あれは、ミラーワールドから大量のモンスターが現実世界へと侵攻した時だった

真司の元へ駆けつけるが彼は胸から血を流して車にもたれかかっていた

白い車が真司の血で赤く汚れる

そして、自分の腕の中で志半ばで息絶えた事を思い出す

 

「……最終的に、俺はライダーバトルの勝者となり願いを叶えた。そして俺もまたあの時死んだはずだった」

「……『はずだった』?」

「次に目を覚ました時には、時間が巻き戻っていた。ライダーバトルが始まる前の時間に」

 

「だから無意味なんだ。俺達の戦いはなかった事にされ、取られる『歴史』が無くなったからな」

 

またもクジゴジ堂が沈黙に包まれる

少しして、蓮がまたポツリと呟く

 

「あの怪物を生み出したのはもしかしたらライダーバトルで敗れ去った者達の思いかもしれない」

「……どう言う事?」

「……ライダーバトルに参加した者達一人一人に尊い願いがあった。そんな思いをお前達の言うタイムジャッカーとやらは利用したのかもしれない」

「つまり、あのアナザーライダーはライダーバトルで敗れた人間の怨念の塊という訳か」

「ああ、だから奴はライダーバトルの参加者を狙ったんだ」

 

そう、被害者は全員ライダーバトルの参加者だった

最初の被害者である刑事はシザースだった須藤雅史、女詐欺師はファムだった霧島美穂、占い師はライアだった手塚海之だったのだ

蓮はいち早くこの関連性に気づき行動していた所をソウゴ達に発見され今に至るのだ

 

「なら、尚更止めないとね」

 

ソウゴが当然のように言い放つ

 

「この時代に生まれたなら別に過去に飛ばなくてもいいって事だもんね、ゲイツ」

「そう言う事になるな、さっさと終わらせるぞ」

「待て」

 

 

ソウゴとゲイツがクジゴジ堂から飛び出ようとするとまたも蓮が二人を呼び止める

ゲイツがまだ何かあるのかと言いたげに近づくのをソウゴは片手で静止し自分が蓮に近づく

 

「何?」

「……次に奴が襲う人間に目星が付いている」

「ほんと?」

「ああ、なんせ奴はライダーバトルを一番楽しんでいた男だからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

とある公園にて焚き火をしている男がいた

男の名は『浅倉威』

改変前の世界において『仮面ライダー王蛇』としてライダーバトルを恐らく最も楽しんでいた男だった

改変後は前に比べ人を殺さない程度に大人しくなっているがその粗暴な性格は相変わらずだ

彼は狩ってきたであろうトカゲを丸焼きにしていた

 

「……チッ、イライラするな」

 

トカゲを頬張りながら何かにイラつく浅倉

彼はここ最近誰かにつけられてる気がしてならないのだ

だが気配の方へ探ってみてもいつもそこには誰もいない

彼は監視されるのが大嫌いなのだ

イライラするけど腹は減るのでまたもう一匹トカゲを食べようとする

 

その時だった

 

「あ……さ…く……」

「あぁ?誰だ」

「あさ……くら……、浅倉あああああ!!!!」

 

突如近くの水たまりからアナザー龍騎が飛び出し浅倉を襲い始めたのだ

とっさに近くに置いてあった鉄パイプで防ぐが粉々になってしまう

 

「あ?なんだお前」

「お前、だけは、許さない………!!」

 

アナザー龍騎は怒りのあまり言葉が途切れ途切れになっていた

改変後の世界の浅倉は覚えていないが王蛇はライダーバトルにおいて数多のライダーを葬ってきた

その死んだライダーの集合体であるアナザー龍騎にとって浅倉は自身や仲間の仇のようなものである

アナザー龍騎がまた浅倉に襲いかかろうとすると背後から銃弾が飛んできてその行動を停止させた

アナザー龍騎が振り向くとそこにはファイズフォンXを構えたツクヨミが立っていた

 

「邪魔、を、する、なあああ!!」

 

ツクヨミに襲いかかろうと突っ込もうとするが今度は真横からソウゴの駆るライドストライカーに吹っ飛ばされる

ソウゴはヘルメットを外すとジクウドライバーを装着しライドウォッチを取り出し起動させる

 

〈ジオウ〉

 

スロットの右側に装填するとソウゴの背後に半透明の巨大な時計が出現、その時針と分針が勢いよくまわる

 

「変身!!」

 

〈ライダータイム!〉

 

〈仮面ライダー!ジオウ!〉

 

ソウゴの体を時計のベルトが包み込みその身を変化させ顔に『ライダー』の文字がはめ込まれ変身が完了する

 

「な、ぜ、邪魔、を、する」

 

アナザー龍騎が途切れ途切れだが言葉を紡ぐ

どこか苦しそう、いや、泣いているようだった

その痛々しい姿にソウゴは少し心が揺れるが、アナザー龍騎をしっかりと見据える

 

「たとえこの人がアンタ達を殺した人だとしても俺は止める。アンタがどうしても戦うって言うなら、俺が相手になる。俺が全力で戦う。アンタの戦いの重さを受け止めるにはこれしかないし、受け止めてこその王様でしょ?」

 

すかさず腕のライドウォッチホルダーから炎のように真っ赤なライドウォッチを取り出し起動する

 

〈龍騎〉

 

ジクウドライバーの左側に装填しロックを解除し回転させる

 

〈アーマータイム!Advent!龍騎!〉

 

龍騎アーマーがまるで鏡の中から出て来るように多数出現しその全てがジオウの体に重なり装着される

そして顔の『ライダー』の文字が『リュウキ』に変わり変身が完了する

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・龍騎アーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

「よっしゃー!なんかいける気がする!!」

 

またまたどこからか生えてきたウォズが祝いの言葉を告げ、なんか違う掛け声と共にジオウがアナザー龍騎に仕掛けた

アナザー龍騎も応戦しようとするが先にジオウのラリアットを食らってしまいゴロゴロと転がっていく

アナザー龍騎が立ち上がろうとする隙にジオウは肩のドラグバイザーを起動させる

 

〈ソードベント〉

 

音声と共にジオウの手に『ドラグセイバー』が出現し立ち上がったアナザー龍騎を滅多斬りにする

たまらず後退し龍の頭部を模した腕から火炎を放つがジオウはすぐさま肩のドラグバイザーに手を置き再度起動させる

 

〈アドベント〉

 

するとアナザー龍騎が出てきた水たまりから『無双龍ドラグレッダー』が出現、火炎弾を防いだ

ドラグレッダーが雄叫びをあげると共にジオウも必殺の体制に入る

 

〈フィニッシュターイム!〉

 

〈龍騎〉

 

音声が鳴り終えると同時にロックを解除、回転させた

 

〈ファイナル!ターイムブレイク!〉

 

ジオウが足を開き腰を深く下げ力を込める

同時にドラグレッダーがジオウの周りをとぐろを巻くように囲む

そして一気に高く飛び上がりジオウはきりもみ回転する

ドラグレッダーもそれに続き上昇し口に炎を貯め吐き出す準備をするがここで予想外の事が起きる

 

『!??!?!?』

 

驚きの声(その場にいる人はみんなそのように聞こえた)はドラグレッダーのものだ

ジオウはなんとドラグレッダーの首根っこを掴んだのだ

 

「よし、飛んでけええぇぇぇぇぇ!」

 

そのままドラグレッダーをアナザー龍騎に投げつけた

そう()()()()()のだ

 

「いや、多分そんな技じゃないと思うんだけどな。あのドラゴン、スゲー可愛そうじゃん」

 

ついさっき到着した真司が苦笑いしながら呟く

そんな呟きを他所に炎を纏ったドラグレッダーがアナザー龍騎を貫き大爆発を引き起こした

そしてアナザー龍騎ウォッチがこぼれ落ち砕けた

 

 

 

 

 

かくして、我が魔王は龍騎の力をえた

歴史は着実にオーマジオウへと向かっている

 

え?ゲイツ君と秋山蓮はどうしたのかって?

 

それはまた別の機会にお話しよう……

 

 

 

 




次回
ナイトアーマー編


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編:秋山蓮リリィゲイツリバイブ疾風

ナイト編
青い鎧のコウモリライダーは・・・ナイトだ!


 

クジゴジ堂にて秋山蓮の話が終わり次のアナザー龍騎の出現場所を教えられ向かおうとするゲイツ

だが秋山蓮に話があると言われ近くの廃工場に連れてこられていた

 

「それで、話とはなんだ」

 

ゲイツは少し苛立ちながら蓮に話しかける

対して蓮は、背を向けながらゲイツに問いかける

 

「ゲイツ、とか言ったな。お前が未来からジオウを倒しに来たというのは本当か?」

「ああ、本当だ。俺はその使命を背負ってこの時代にきた」

「そうか………、なら何故まだ奴は生きている?」

「……それは」

 

ゲイツの口が止まる

その様子を見て蓮はどこか懐かしそうに笑みを浮かべた

そしてゲイツの方へ振り向く

 

「お前はあの時の俺と同じだ。だから、俺と戦え」

「貴様何を……!?それは……ライドウォッチ!?」

 

蓮が懐から青いライドウォッチを取り出す

そしてリングパーツ『ウェイクベゼル』を回し起動させる

 

〈ナイト〉

 

音声が鳴り終わると同時に蓮の腰にベルト_____Vバックルが出現する

そして手に握られていたナイトライドウォッチがナイトのカードデッキに変化する

そして右腕を左側へ勢いよく持っていき体をひねる

 

「変身!!」

 

左腕に持っていたカードデッキをVバックルに装填、すると奇妙な音と共にいくつもの残像が蓮に重なり変身が完了する

 

仮面ライダーナイト

 

かつて龍騎と共にライダーバトルを勝ち抜いた最強格の一人だ

 

「さあ、お前も変身しろ」

「どうやら、本気のようだな」

 

〈ゲイツ〉

 

ジクウドライバーにゲイツライドウォッチを装填させロックを解除、両腕を前に出し腕ごと半回転させる

 

「変身!!」

 

〈ライダータイム〉

 

〈仮面ライダー!ゲイツ!〉

 

ジクウドライバーを回転させると同時にゲイツの体を時計のベルトが包み込み顔に『らいだー』の文字がはめ込まれる

 

「悪いが、俺には遊んでる暇はない。本気でいくぞ!」

「それはこちらも同じだ。全力で来い」

 

〈ジカンザックス!〉

〈おーのー!〉

 

ゲイツがジカンザックス斧モードを、ナイトが翼召剣ダークバイザーを構える

先に仕掛けたのはゲイツだった

ジカンザックスで正面から斬りつける

それをナイトはダークバイザーで捌きゲイツに一撃を加えた

少し怯んだところにまた斬撃が飛んでくるのにゲイツは反応し斧で防ぎ鍔迫り合いになる

 

「お前は迷っているな」

「…!何を根拠に……」

「お前は本来倒すはずだった男に絆されたんだろ、だからいつまでもジオウを倒せずにいる!」

「違う!!」

 

〈ゆーみー!〉

 

ゲイツの叫びと共にナイトを突き飛ばしジカンザックスを弓モードに変形させナイトめがけて矢を放った

ナイトは火花を散らし後退するが同時にデッキからカードを引き抜いた

ダークバイザーの柄の部分を展開させカードを読み込ませる

 

〈トリックベント〉

 

音声と共にナイトが三人に分身した

三人はゲイツを囲み三方向同時攻撃を仕掛ける

ゲイツはその動きに翻弄され反撃出来ずに攻撃を受け思わず膝をつく

 

「ならば、範囲攻撃で!」

 

〈ドライブ〉

 

すぐさまドライブウォッチを起動させジカンザックスに装填する

 

〈フィニッシュターイム!〉

〈ドライブ!ギワギワシュート!〉

 

「ハアァァッ!」

 

ゲイツが弓を引き上空へ撃つと空中にタイヤ型のエネルギーが生まれる

タイヤが回り始めるとゲイツのいる場所以外に小型タイヤエネルギーが爆撃し三人のナイトに直撃する

二人のナイトが消滅し本体のナイトが息を切らしながら立っていた

 

「ふっ、なかなかやるな」

「貴様こそ、さすがはレジェンドといったところか」

 

ゲイツがジカンザックスを構えるが対するナイトはVバックルに手をかけ変身を解いた

ゲイツは少し驚くも同じく変身を解く

 

「お前はいずれジオウと戦うことになる」

「………ああ」

「だが、本当は奴と戦いたくなんかないんだろ?」

「……それは」

「いや、全てを言わなくてもいい」

 

蓮は息を少し吐き出し昔を、ライダーバトルをしていた時の事を思い出す

そして意を決した様にゲイツを見る

 

「俺も、昔はお前と同じだった」

「…そうだったのか?」

「ああ、俺は龍騎を、城戸を倒せなかった。お前のように一緒に戦う内に奴に絆されていたんだ。あいつは本気でライダーバトルを止めようとしていた。たとえ自分が傷ついたとしても、城戸は他人の為にどこまでも一生懸命になれる奴だったんだ。今思えば俺はあいつとは友情を感じていたのかもしれない」

 

蓮はまた一息つくと話を続けた

 

「だが、そんな俺も最後には覚悟が決まった。城戸の死をきっかけにな。城戸は、死ぬ直前までライダーバトルを止めたがっていた。あいつは最後まで自分の信じるものを突き通したんだ」

「自分の、信じるもの……」

「そうだ。お前もいつか、そう遠くない未来にわかる時がくる」

「……………」

「だから、経験者としてお前にアドバイスする。その時が来たら、お前の本当の気持ちを伝えろ。そうでなければ、お前は後悔することになる」

 

その時だった

二人の耳に金属が振動したような甲高い音が鳴り響いた

蓮が舌打ちをしながら回りを警戒する

 

「チッ、思ったより早かったな」

「おい、これはなんなんだ!」

「お前達でいうアナザーライダーだ!しかも俺の力を持っている!数日前から奴にずっとつきまとわれていたんだ!」

 

蓮が言い終えると同時に窓からコウモリのような怪人が飛び出た

アナザーナイトだった

鎧とコウモリが一体化し無機質なナイトのボディと比べて生物的な体になっており腕から脇腹まで翼が覆っていた

 

「変身!」

 

〈ライダータイム〉

〈仮面ライダー!ゲイツ!〉

 

ゲイツが再度変身しアナザーナイトに突っ込もうとするがその肩を蓮が掴む

 

「待て、これが必要だろう?」

 

その手には『ナイトライドウォッチ』が握られていた

 

「だが、俺に渡してもいいのか?未だに自分の進むべき道がわからないこの俺に」

「ああ、お前にしかできない事をするんだ」

 

その言葉で覚悟を決めたのか、ゲイツは無言でライドウォッチを手にしてジクウドライバーに装填しロックを解除、回転させる

 

〈アーマータイム!Advent!ナイト!〉

 

ゲイツの周りにいくつもの残像が出現、それが入り乱れるようにゲイツに重なりナイトアーマーが装着され顔の『らいだー』の文字が『ないと』に変わる

その姿はまさに騎士だった

顔には騎士の兜のようにスリットがはいっており背にはマントが装着されていた

肩にはダークバイザーの柄部分を模したものが付いている

ゲイツは肩のダークバイザーに手をかけその能力を起動させる

 

〈ソードベント〉

 

音声と共にゲイツの手に大型の槍『ウイングランサー』が握られる

ゲイツはウイングランサーを手にアナザーナイトへ突っ込む

アナザーナイトは迎え撃つがウイングランサーの重い一撃により怯んでしまう

ゲイツはその隙を逃さず堅実に攻めていった

ゲイツの猛攻に耐えきれずアナザーナイトは口を開き超音波攻撃を放つ

音波に苦しむゲイツだがなんとか肩に手をかけダークバイザーを起動させた

 

〈ナスティベント〉

 

鏡から飛んできたダークウィングがアナザーナイトと同じく超音波を出しその攻撃を相殺する

体制を整えたゲイツは勝負をつけにいく

 

「これで決着をつける!」

 

〈フィニッシュターイム!ナイト!〉

 

ゲイツがウイングランサーを片手に必殺の体制にはいる

そしてジクウドライバーのロックを解除し勢いよく片手で回す

 

〈ファイナル!タイムバースト!〉

 

ゲイツがアナザーナイトめがけて走り出しダークウィングがそれに追従する

そしてゲイツの背中にくっつくと一際巨大なマントとなる

そして高く飛び上がりウイングランサーの切っ先をアナザーナイトの方へ向けるとマントがゲイツの体全体を包み込む

それはまるで漆黒のドリルだった

 

「ディヤアアアァァァァァァ!!!」

 

『飛翔斬』

ナイトの必殺技だ

ダークウィングに包まれ回転する事で破壊力を倍増しているのだ

ソウゴと違いゲイツはレジェンドの技に近い形で放つ事ができる

 

ゲイツの飛翔斬がアナザーナイトの体を突き破り爆発する

アナザーナイトウォッチが爆発からこぼれ落ち砕け散った

 

 

 

 

 

「え、じゃあそっちにもアナザーライダーが出たの?」

 

ソウゴが驚きの声を上げる

クジゴジ堂に先に戻っていたソウゴとツクヨミ、真司はゲイツと蓮を待っていた

特に真司は「蓮のやつ急にどっか行きやがって……」と愚痴っていた

二人が帰還し事のあらましを伝えたいのだ

 

「もうこれで終わったのかな?」

「さあな。だが、誰が何度来ようと倒せば済む話だ」

「その時は手伝ってくれるよね、ゲイツ」

「……フン」

 

ゲイツがそっぽを向きまたソウゴが返事を聞こうと絡むのを真司は笑顔で見ていた

 

「なあ蓮、ライダーバトルをしている時の俺達ってどんな関係だったんだ?」

「………今と何も変わらないさ。下らない喧嘩ばかりだった」

「……そっか、なんか、安心した」

 

二人はお互いの顔を見合わせ、笑いあった

 

 




蓮がライダーバトルの事を覚えているのは龍騎最終回の最後のシーンにおいて演者である松田氏は記憶を保持しているように演じたと言っていたのでそれを採用させてもらいました


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

必殺技なんか違くね?

ブレイド編
カードに封印したアンデッドの力で戦うライダーは・・・ブレイドだ!



 

 

この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく全ての平成ライダーのライドウォッチを手に入れなければならない常磐ソウゴ

仮面ライダーブレイドの手がかりを探すソウゴ達の前にアナザーブレイドが立ち塞がる

その圧倒的な力に苦戦するソウゴだったがソウゴが鎧武アーマーを、ゲイツがファイズアーマーを使用することによりなんとか撃退に成功する

戦闘を終えた彼らの前にサングラスをかけた怪しい男が現れる

男の名は『橘朔也』

本来の歴史において仮面ライダーブレイドと共に戦った仮面ライダーギャレンその人である

彼はかつての仲間である『剣崎一真』を探して欲しいとソウゴ達に頼みこんできたのだ

数週間前から行方不明となった剣崎、行方不明になった直後にアナザーブレイドが現れたというのだ

手がかりを探す為に彼と親交があった白井虎太郎の元に訪れる

突然の来客に驚く虎太郎だったがソウゴと橘を歓迎する

彼の話によると行方不明になる数日前ここに訪ねてきたというのだ

そして自分を探してここに来た男にあるものを渡して欲しいと頼まれる

虎太郎が預かったものこそ『ブレイドライドウォッチ』だった

虎太郎は剣崎の真意を察してソウゴにライドウォッチを託す

ライドウォッチは手に入ったが肝心の剣崎の居所を掴めずにいたソウゴ達の前にまたもアナザーブレイドが出現、襲いかかる

即座に変身し応戦するジオウ

二人の戦いを見守る中、橘はある事に気づく

それは………

おっと少し話過ぎましたね

ここから先はあなた方にとって未来のお話でした

 

 

 

 

 

 

「GAAAAAAA!!!!」

「ウワッ、力強っ!」

 

ジオウの持つジカンギレードがアナザーブレイドのもつ剣とぶつかり合うも力負けし弾かれてしまう

後退させられるもなんとか体制を整えアナザーブレイドを見ると彼はまたも絶叫していた

まるでなにか苦しんでいるように……

そうこう考えているとアナザーブレイドの周りに破れかけのトランプのようなものが浮かび上がりアナザーブレイドに吸収される

 

〈マグネット〉

 

無機質な音声が響くとジオウの体が突如アナザーブレイドの方向へ引っ張られた

 

「へっ!?ちょ、引っ張られてる!?」

 

〈ビート〉

 

ジオウが引っ張られると同時にまたもトランプのようなものがアナザーブレイドに吸収、その右腕にオーラが纏い引き寄せられたジオウにその拳を突き立てた

強烈な一撃を喰らい火花を散らし転がるジオウ

追撃をかけようとアナザーブレイドが近寄るが横から何者かに組み付かれその動きが止まった

橘朔也だった

 

「もうやめろ!!お前……剣崎なんだろ!」

「ッ!!」

 

アナザーブレイドの動きが止まる

そして、橘を凝視した

 

「やっぱり……そうなんだな剣崎!!」

「………ウ、ウゥ……」

「動きでわかったぞ、お前の戦い方は俺が一番よく知ってるからな」

「……た…ち…ば………な…さん…………」

「もうやめろ剣崎、こんな事をしてもお前が傷つくだけだろ!!」

 

必死にアナザーブレイドの説得をする橘だったがその体が謎の波動により吹き飛ばされてしまう

 

「おっと、話はそこまでだ」

 

スウォルツだった

彼が手から放つ波動により橘を吹き飛ばしたのだ

 

「なんだ、また意識が戻りかけているのか。なんにせよお前にはもっと働いてもらわなければならん。安心しろ、お前の意見は求めん」

「ガッ、AAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

スウォルツがアナザーブレイドの体に手を突っ込み何かを握るとアナザーブレイドは絶叫、その体を緑のオーラが包む

そんな彼の姿を見て絶望感を抱く橘

 

「クソッ……俺では…あいつを、剣崎を救う事は出来ないのか……」

 

そんな彼の肩に誰かの手が置かれる

ジオウだった

 

「安心して、俺が、必ずあの人を救ってみせる」

 

そう宣言し橘の前に出ると腕のライドウォッチホルダーから蒼きライドウォッチ、『ブレイドライドウォッチ』を取り出し起動させる

 

〈ブレイド〉

 

ジクウドライバーの左スロットに装填させ、ロックを解除すると

 

「 AAAAAAAAAAA!!!!!」

 

アナザーブレイドがこちらに走って向かって来ていた

ジオウは無言でジクウドライバーを回転させる

 

〈アーマータイム!〉

 

〈ターンアップ!ブレイド!〉

 

音声と共にトランプ型の光のゲート『オリハルコンゲート』が出現、そのままアナザーブレイドにぶつかり弾き飛ばしてしまう

そしてゆっくりとジオウに重なるとジオウの体に『ブレイドアーマー』が装着され顔の『ライダー』の文字が『ブレイド』に変わる

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ブレイドアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

「よし、いける気がする!」

 

突然生えてきて祝い始めたウォズを完全に無視してジオウがジカンギレード片手にアナザーブレイドに仕掛けた

ぶつかり合う剣と剣

先程までと違いジオウは力負けせず、むしろアナザーブレイドを後退させるほどのパワーを発揮していた

相手の体制が崩れた隙にジオウは肩のオープントレイが展開されたブレイラウザーをタッチするとトカゲの絵が描いたトランプが現れジオウに吸収される

 

〈リザード〉

 

音声が鳴り終えると同時にジカンギレードに青白いオーラが纏う

ジオウは攻撃力の上がったジカンギレードで斬りつける

アナザーブレイドは剣で防ぐが威力が数段上がったジカンギレードを防ぎきれず吹っ飛ばされてしまう

 

「よし、次はこれだ!」

 

〈ジャガー〉

 

先程と同じようにジャガーの絵が描いたトランプが現れジオウに吸収される

するとブレイドアーマーの頭部が少し赤く染め上げられ体から蒸気が噴出する

そして目にも止まらぬ速さでアナザーブレイドを斬りつける

アナザーブレイドも抵抗し手の剣を振るうが全て避けられ逆に一撃を喰らってしまう

 

「これで終わらせるぞ!」

 

〈フィニッシュターイム!〉

〈ブレイド〉

 

マッハジャガーの能力が切れ、速さが元に戻ったジオウは必殺の体制にはいる

そしてジクウドライバーのロックを解除、勢いよく回転させる

 

〈ライトニング!ターイムブレイク!〉

 

ジオウの体中にエネルギーが篭り熱気が溢れる

ベルトから体中に電撃が走りジオウの体を包む

そして……

 

「ウェェェェェェイ!!!!」

 

奇妙な掛け声と共にアナザーブレイドの方へ思い切り走り込みそのまま()()()()した

そう、タックルしたのである

 

スペード4のラウズカードに封印されている猪のアンデッド『ボアアンデッド』の力を使ったタックル

だがブレイドは本来の歴史において一度たりとも命中させた事はないのだ

 

電撃を纏ったタックルの直撃を受け吹き飛ばされ爆散するアナザーブレイド

アナザーブレイドウォッチが倒れた剣崎の側にこぼれ落ち砕けた

 

 

 

 

「ありがとう、君達のおかげで助かった」

 

後日、意識を取り戻した剣崎とその付き添いで橘がクジゴジ堂へお礼をしにやってきた

椅子に座り礼を言う剣崎の横で橘は出されたお茶とお菓子をボリボリ食べていた

 

「いいよお礼なんて、だって困った民を助けるのも王様の役目でしょ?」

「はは……君、変な事言うな」

 

剣崎が苦笑いしながら言うとソウゴが思い出したかのように剣崎に質問した

 

「そういえば何で虎太郎さんのところにライドウォッチを預けてたの?」

「ああ、それか。実は虎太郎にあれを預けるちょっと前からあの片袖だけない紫色の服を着た男に変な事をされてな、それで一応あいつに預けたんだよ。俺にもしもの事があったら探しに来た人にこれを渡してほしいってな」

 

剣崎は立ち上がると橘を連れて帰ろうとする

 

「ほら橘さん、行きますよ。烏丸所長に怒られちゃいますよ」

ひょっとはへ(ちょっと待て)

「ちゃんと飲み込んでから話してくださいよ……」

 

そんなやりとりをソウゴは笑顔で眺めて出て行く二人を見送った

 

 

 

 

 

 

かくして、わが魔王はブレイドの力をえた

歴史は着実にオーマジオウへと向かっている

そしてまた、次なるレジェンドとの出会いはすぐそこに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




剣崎と橘さんは警備会社「BOARD」に勤めていて烏丸所長にこき使われてる設定です

とうとう明日から令和が始まりますね


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

トライドロンの使い方なんか違くね?

ドライブ編
シフトカーの力で戦う、赤い車の警察ライダーは…ドライブだ!


 

 

 

この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく全ての平成ライダーのライドウォッチを手に入れなければならない常磐ソウゴ

彼は世間を騒がす強盗犯をアナザーライダーと踏んで調査に乗り出す

事件現場を調査し改めて不可能犯罪である事を断定するソウゴ

そんな彼らの前にアナザードライブが現れる

ゲイツの所持していた『ドライブライドウォッチ』を使いアナザードライブを追い詰めるも後一歩のところでタイムジャッカーの妨害を受けドライブウォッチを破壊されてしまう

ウォッチを破壊され途方にくれるソウゴ達の前にある男が現れる

男の名は『泊 進之介』

仮面ライダードライブその人である

彼もまたアナザードライブを追っていた

ソウゴは進之介から一連の事件の内容を聞くとある作戦を考える

そして後日、右往地銀行にアナザードライブが現れ銀行の金を盗もうとするがジオウとゲイツが待ち受けていたかのように現れアナザードライブと戦闘になる

ソウゴは一連の事件の内容を聞きある共通点を見つけたのだ

それはどこの銀行も資産家が入金した後だったのだ

そこで彼らは嘘の情報を流しアナザードライブを誘い出したのだ

ソウゴの一連の行動を見て信頼に足る人物である事を確信した進之介は自身の所持する『ドライブライドウォッチ』をソウゴに渡すのであった

受け取ったソウゴは現代のアナザードライブをゲイツに任せ過去に飛ぶ………!

 

 

 

 

 

 

〈ターイムマジーン!〉

 

2015年の空に時空ゲートが開き中からタイムマジーンビークルモードが勢いよく飛び出して来た

静かに着陸したタイムマジーンからソウゴが降りるとあたりを見渡す

 

「ここが2015年か。確か、アナザードライブが初めて出現した場所は…………あそこか!」

 

目的の場所に着くと建物からは煙が上がり人々は逃げ惑っていた

そして中から赤い怪人、アナザードライブが大量の金を持って出てきた

 

「へっ、こんだけありゃしばらくは遊んで暮らせるな!」

「させると思う?」

「っ!まだ人がいたか、お前も始末してやる!」

 

ソウゴめがけて遅いかかるアナザードライブ

だが、ソウゴは軽く攻撃をいなし蹴りを食らわせアナザードライブを後退させる

 

〈ジクウドライバー〉

 

〈ジオウ〉

 

腰にジクウドライバーをセットしライドウォッチを装填させロックを解除する

するとソウゴの背後に巨大な時計が出現、時針と分針が勢いよく回り始める

 

「変身!!」

 

〈ライダータイム!〉

 

〈仮面ライダー!ジオウ!〉

 

ソウゴの体を時計のベルトのようなものが包み込みその体を変える

そして頭部に『ライダー』の文字がはめ込まれ変身が完了する

 

「なっ!?お前があいつらの言ってた魔王か!」

「あいつら……タイムジャッカーのことか。悪いけど、アンタの悪事もここまでだ。俺がここで止める。それが最高最善の魔王としてやるべき事だからね」

 

言い終えると腕のライドウォッチホルダーから赤きライドウォッチ『ドライブライドウォッチ』を取り出し起動させる

 

〈ドライブ〉

 

「なっ、それは!?」

 

アナザードライブは自身と同じ力を持つそのウォッチの存在に驚きの声をあげ警戒する

ジオウはライドウォッチを左側のスロットに装填、ロックを解除し勢いよく回転させた

 

〈アーマーターイム!〉

 

音声と共にジオウの目の前に腰を落とし右足に右手を乗せポーズをとっているドライブアーマーが出現、それをジオウは思い切り蹴飛ばした

 

〈ドライブ!ドライブ!〉

 

展開されたアーマーがジオウに装着され頭部の『ライダー』の文字が『ドライブ』に変わり変身が完了する

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ドライブアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

「よし!ひとっ走り行っちゃうよーー!」

 

どこからともなく生えて来たウォズが恒例行事のように祝いジオウがなんか違う決めゼリフを言いアナザードライブに向かい駆ける

アナザードライブは近づいて来たジオウにパンチを放つがその瞬間ジオウが加速、一瞬でアナザードライブの背後に高速移動し空振りしてしまう

体制が崩れたアナザードライブに腕のブレス『シフトスピードスピード』からシフトカーを乱射しダメージをあたえる

追撃を加えようと近づくがその動きが突然鈍くなった

『重加速』だ

観るとアナザードライブが手を広げ引き起こしているのが確認できる

 

「なんなんだよ!こんなに強いなんて聞いてないぞ!」

 

アナザードライブは逃走しようとジオウに背を向け走り出す

 

「次はこいつらに見つからないように……」

「次なんてないよ」

「なっ!?」

 

瞬間、アナザードライブは吹っ飛んだ

ジオウだ

ドライブアーマーの能力で重加速を無効化したのだ

すぐさま追いつき攻撃を仕掛けたのだ

 

「ク、クソッ!!」

 

やけくそになりジオウに立ち向かうがその実力差は歴然としていた

ふらふらになりながら攻撃するもジオウは高速でよけ反撃し車でいうドリフトのような動きでアナザードライブを追い詰める

アナザードライブがジオウの蹴りが決まり吹っ飛んだところでジオウは必殺の体制に入る

 

〈フィニッシュターイム!ドライブ!〉

 

「ッ!ま、まずい!」

 

それをみたアナザードライブは手をかざすとどこからかボロボロの赤い車が走ってきてアナザードライブの近くに止まる

アナザートライドロンだ

すぐさま乗り込むと逃走を始める

だが、魔王はそれを許さない

 

〈ヒッサツ!ターイムブレイク!〉

 

音声が鳴り終えると同時に赤いスポーツカー『トライドロン』が出現する

 

「えっと、これに乗り込めってことかな?」

 

少し戸惑いながら乗車するジオウ

彼は運転免許など持っていないがその魔王的直感で運転の仕方を理解するとアクセルを全開にしアナザードライブへ突っ込む

 

「よーし、追跡!撲滅だーー!」

 

加速するにつれて赤いエネルギーがトライドロンに纏いまるで光の矢のようになる

そして、そのままアナザートライドロンを貫いた

アナザートライドロンの中に乗っていたアナザードライブもろとも轢き殺し大爆発を引き起こしアナザードライブウォッチがこぼれ落ち、砕けた

 

 

 

 

 

 

 

かくして、我が魔王はドライブの力を正式に継承した

歴史は着実にオーマジオウへと向かっている

そしてまた、次なるレジェンドとの出会いはすぐそこに・・・

 

 

 





令和が始まりましたね


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。