スネーク氏の潜入レポート調査 (夢現図書館)
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取り敢えず食べて見れば良いだろう

何故、コレを書いた?


——俺の名はスネーク。いや、これは暗号記号(コードネーム)に過ぎないのだが取り敢えずこの名で呼んでもらえると有難い。俺の主任務はスニーキングミッション。早い話が潜入任務だ。敵地に単独で潜入し任務を遂行、そして友軍の作戦の成功に導く事や目的の達成を目指す極めて危険な任務だ。

尚、殆どの装備品は現地調達だ。無論、食糧も麻酔銃等で生け捕り、或いは捕獲(キャプチャー)し食す必要がある。これまでそうだったし、これからもそうなのだ。

しかし、流石に動植物の知識は完璧とは言えないのが実情だ。捕獲(キャプチャー)出来たモノは俺自身が見聞きした事の無い存在も多種多様存在する。

流石に前情報なしで食するのは勇気では無い、それは無謀と呼ぶ。例えばジャングルには倒木等にキノコ類が自生している事がある。だが俺はキノコ類はあまり好きじゃない、マズいモノが多いと言う理由もあるが……毒素を含んでいるキノコが多いと言うのも理由だ。下手に食べれば食中毒を引き起こしかねない。そんな事を承知で食べるか、或いは無知で食べるか……そんな選択肢は選びたくないモノだろう(結局、ウマいかも知れないと言う憶測に期待はしてしまうが)。

そんな時には無線通信でパラメディックと言う奴に聞くのが一番効率的だ。彼女は動植物やニッポンの文化に対して知識は豊富だ……最もその資料は本当にアテになるのかと言う疑問符は尽きないがね。時々、資料に最重要項目たる『味』に関しての記述が無い時がある……本当にアテにならない資料も混入しているから油断ならない事もある……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック、変わったキノコを捕獲(キャプチャー)した」

 

『あら、珍しいじゃない。貴方の方からそんな事を聞くだなんて。それで、あら貴方……『スーパーキノコ』を捕獲(キャプチャー)したのね‼︎』

 

「ああ……このキノコ、随分と大きいな……人の頭程の大きさがあるぞ」

 

『『スーパーキノコ』は赤い傘に白い斑点があるその地域では比較的に多く見られるキノコの一種よ。近縁種も多くてその『スーパーキノコ』が原種として広く知られているわ』

 

「種類が豊富、と言う訳か……」

 

『ええ。それで聞きたいんでしょ?』

 

「ああ。それで、味の方はどうなんだ?」

 

『資料によれば食すれば何でも体が丈夫になるらしいわ。味は……人によるらしいわね』

 

「味に関しての嗜好は人それぞれだろう。で、味は?」

 

『……まぁ、美味しいんじゃないかしら? 詳しい事は知らないけれどその地域では比較的広く流通しているでしょうからポピュラーな食材のようね』

 

「そうか……‼︎」

 

『あ、人によると食べた途端に身長が2倍程になるらしいわ』

 

「おいおい、冗談でも柄にでもない事を言わないでくれ。身長が2倍って3m越えの巨人になってしまうじゃないか。流石にそんなにデカくなってしまえば潜入任務もクソも無いだろう。その資料はアテになるのか?」

 

『…………幻覚作用があるのかも知れないわ。心配なら食べない方が良いかも』

 

「…………」

 

 

食べてみた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うん、ウマい」

 

 

 

 

 

 

 

 

——その直後、体が2倍程に巨大化し天井に頭がぶち当たった、痛い……。

 

 

 

 

 

 

『スーパーキノコ』

 

食べてみたがウマかった。が、潜入調査にて食する事には向かない。残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





『スーパーキノコ』

『スーパーマリオ』シリーズに登場する代表的なアイテム。亜種が多数存在するキノコ。作品によって効果や名称、外見が変わる場合がある。

そんな事よりも『不思議の国のアリス』にも身体のサイズが変わるキノコが存在するが恐らくモデルはそのキノコだと思われる。
因みにモノの大きさが正確に認識出来ない『不思議な国のアリス症候群』なる病気が存在する。





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コレ、食えるのか?

『『メタルキノコ』を捕獲(キャプチャー)したのね?』

 

「したは良いが、何だコレは? 随分と金属質っぽい感触な上にキノコとは思えない程に重量がある。こんな小振りなのに相応の重さがあるようだ。パラメディック、コレは本当に食えるのか?」

 

『メタルキノコは『スーパーキノコ』の近縁種よ。『スーパーキノコ』と比較すると小振りで重い傾向があるらしいわ』

 

「アレは確かにウマかったが、余り潜入調査先では喰いたいとは思えないな」

 

『もしかして』

 

「言わないでくれ……で、そのメタルキノコってのは、本当に食えるのか? メタルって名称が付いているからとても食えたモノでは無さそうな気がするんだが……」

 

スネークは今回ばかりは食べれそうに無いと感じているらしい。見た目が金属質である事から少なくとも食用には適さないと考えていた。

 

『メタルキノコはその地域では希少な部類に入る珍しいキノコの一種だそうよ? 流通も少なくて自生した場所が公開されたと言う情報も少ないと聞いているわ』

 

「……こんなキノコが乱立している光景は見たくは無いな」

 

『言うと思った、私もよ。一先ず一部の地域でしか見られないキノコの一種だそうよ。そしてその地域でしか流通していない、特産品なのかしらね? 少なくとも食用、だそうね』

 

「……食える、のか?」

 

『ええ。店売りされているらしいわ。地域によって価値が変わるのは古今東西では良くある事ね』

 

「……そうだな。一部の国でしか栽培出来ていない植物もある。その時には輸入、輸出での流通に頼る他無い。という事は他の地域には輸出等はされていないのか」

 

『そうみたい。まぁ、そう言うケースもあるんじゃないかしら?』

 

「……そうか………で、味の方はどうなんだ?」

 

『え?』

 

「味」

 

『貴方、やはり食べる気?』

 

「店売りされて一般人の手に渡るのならばきっと食える筈だ。確かに見た目は小さく小振りで金属質だが、重さもあるから食い応えがありそうだ……しかし、見た目だけでは味は分からないからな……そこの所、どうなんだ? 店売りで流通されているのだから味くらいは分かる筈だろう?」

 

『えーと、それがね……』

 

「???」

 

『載っていないのよ。資料に』

 

「どうして載っていないんだ⁉︎」

 

『希少な部類に入るのだけどマイナーな部類らしくて資料が乏しいみたいなのよ。輸出もされていないから国外にも情報は漏洩していないみたいね』

 

「……その地域伝統の食材と言う事か……と言う事は部外者で食べるのは俺が初か?」

 

『いや、観光客が訪れて食したと言う線もあり得るからその線は無いでしょう?』

 

「それもそうか……」

 

 

「…………」

 

 

 

——食べてみた。

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

「マ ズ す ぎ る‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——物凄く苦かった。と言うかマズい‼︎ 所で身体が物凄く重くなったような? 気の所為か、ってうおぉぉ⁉︎ 地面に穴がァァァァ‼︎⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック」

 

『どうしたの?』

 

「例の『メタルキノコ』ってのを食べてみた」

 

『どうだった?』

 

「何だアレは⁉︎ 身体が鋼鉄の様に変質したぞ⁉︎ どう言う成分を含んでいるんだ‼︎」

 

『え、えーと……スネーク? 幻覚でも見ているの?』

 

「現実の話だ‼︎ しかも体重が凄まじく増えて動く度に金属の様な音が響いた。隠密性も何も無い……隠れていた場所が穴が開いて地下に落ちてしまったんだ」

 

『ええ⁉︎ 大丈夫なの?』

 

「……だが不思議と平気だった。落下はしたが全身が金属質に変化していたのかは分からないが骨折所か擦り傷さえも負わなかった。後、数分経過したら元に戻った」

 

『可笑しな所は無い?』

 

「いや……異常は感じない。ただ、不思議なキノコだったと言う事は理解した。最も、アレはマズかった、と言うか苦い……二度と食いたく無いな」

 

『……(やはりあのキノコには幻覚作用でもあったのかしら? 身体が鉄の様な状態になるだなんて聞いた事が無いわ)』

 

 

 

 

 

 

 

 

『メタルキノコ』

 

食べてみたが凄くマズい。後、身体が鋼鉄の様な状態になった……機動力が大きく削がれる。こんなモノ、一般人の間に流通する光景なんて見たくない。

 

 

 

 




『メタルキノコ』

『マリオパーティ』シリーズで登場するキノコ系アイテム。マリオパーティ6、マリオパーティ7で基本的に登場。意外な所ではマリオカートアーケードシリーズにも登場する。

因みに『マリオパーティ6』のあるモードではメタルキノコを取得する無敵スターのアレンジBGMが流れる。

『メタルマリオ』は色々な意味で有名。『メタ・クリスタル』や『メタルバトル』は有名所。



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それ、長くないか?

短編なので思い付き次第、あちこちに飛びます。

まぁ、問題無いでしょう。


 

「パラメディック」

 

『あらスネーク。ジャンボデリカットエレキテルメロン(*1)を採ったのね‼︎』

 

「え? ジャンボデリカカ?」

 

『ジャンボデリカットエレキテルメロン』

 

「ジャンボ……デリカット……エレキテル……メロン?」

 

『そうよ。ジャンボデリカットエレキテルメロンは空気が澄んで標高の高い山地でしか育たないメロンで非常に育成が難しい植物よ』

 

「そうなのか?」

 

『ええ……育てるのが難しくて中々、実を付けないし付けたとしてもジャンボデリカットエレキテルメロンと称する事が出来る果実には中々ならないわ。スネークが採取出来たモノはどんな状態なのかしら?』

 

「あ、ああ……普通のメロンにしてはかなり大型の部類だ。後、形も崩れている訳では無くメロン特有の筋も見られるが凡そ球体だ。採れたは良いが傷はその時にちょっと付いたくらいだ」

 

『そうね。もし、それがジャンボデリカットエレキテルメロンに相当するのだとしたら市場価格の値段にして約2800$(*2)にもなると思うわ』

 

「コレ1個でそんな金額にもなるのか⁉︎」

 

『え、ええ。貴方が手に入れたソレは超がつく程の高級メロンなのよ。正に貴族や王族の為に栽培されていると言っても過言では無いわ。一般人程度じゃお目にすらかかれないモノ……良く見つけられたわね?』

 

「潜伏中に偶然見つけた。所で、味は勿論、ウマいんだろう? 何せメロンなのだからな。然も、超高級と言ったじゃないか? 一応、確認は取りたい」

 

『聞くと思ったわ』

 

「期待に応えられて何よりだ。それで、どうなんだ?」

 

『ええ、資料によれば果肉は甘くてジューシー、だそうよ。その大きさならば食べ応えも充分、1人で食べ切れるか、其方の方が心配ね』

 

「そうか‼︎ それは楽しみだ。俺の様な潜入工作員が権力者達が食する様なモノを食べれる機会があるとは夢にも思わなかったな……‼︎」

 

『それで、スネーク』

 

「なんだ?」

 

『……もし、もし見つかったらで良いんだけど、もう1つジャンボデリカットエレキテルメロンが手に入れる機会があれば持ち帰って来てくれないかしら?』

 

「……あ、ああ。食いたいのか?」

 

『だって、資料でしか見た事の無い幻とも言える果物よ⁉︎ 私達の様な安月給の人々からすれば天上の先にある存在なのよ⁉︎ それがまさか自生していただなんて……もしかしたらって言う期待もあって良いじゃない‼︎』

 

「そ、そうかも、な。うん」

 

 

 

「…………」

 

 

 

——それでは早速食べて見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「超 ウ マ す ぎ る‼︎ (° Д °)」

 

 

 

 

 

 

——なんだコレは⁉︎ 一体、どの様な表現をすれば良いのかさっぱり分からない。兎に角、ウマい‼︎ ウマすぎる‼︎ もっと食わせろ‼︎ それ以外、言えん‼︎

 

 

 

 

 

『ジャンボデリカットエレキテルメロン』

食べて見たが物凄くウマい。コレならばあの法外とも呼べる値打ちが付くのも納得だ。また、食べたいものだ。

 

 

 

 

 

*1
星のカービィもーれつプププアワーに登場する

*2
日本円にして凡そ30万円




『ジャンボデリカットエレキテルメロン』
カービィシリーズの漫画作品にのみ登場(1話のみ)。


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偶にはバランスのある食事がしたいモノだ

今回は食レポは無し。何故? 時間が無いから。


 

 

「こちらスネーク……」

 

『うにー‼︎ (/ ・∇・)/』

 

「……え?」

 

『うににー‼︎ (/ ・ω・)/』

 

「あ、切れた。何だったんだ今のは? 随分と甲高い、それこそ幼女の様な声だったが……妨害電波で混線したのか?」

 

『スネーク聞こえる?』

 

「ああ、パラメディックか……ああ、聞こえる」

 

『良かった。急に無線の電波が可笑しくなったからちょっと心配したわ』

 

「……俺も妙な無線通信を受け取った」

 

『妙な無線通信? どんなの?』

 

「いや、俺も良く分からない。それで、どうしたんだ?」

 

『貴方が今いる区域には鮫が出るわ』

 

「ああ、知っている。浅瀬が少なくかなり深い海が広がっている。元々、断崖絶壁の島なのだろうな……水も澄んでいたから少し下に鮫がいる光景をみたぞ」

 

『勿論、鮫と格闘するのはオススメしないわよ。海中の上に大型で凶暴だから生け捕りは諦めた方が良いわ』

 

「ああ、水中じゃ銃なんて使えないからな……ん? 待てよ」

 

『どうしたの、スネーク』

 

「そう言えばあの時は言わなかったが『メタルキノコ』を食べた時、水中に落ちたんだ。幸い俺の身長より少し深い程度だったから良かったが……水中を普通に歩けた。後、呼吸の概念が無かったな」

 

『貴方、そんな幻覚まで……』

 

「いや、紛れも無い現実だ。まぁ、あのキノコはマズすぎるのが玉に瑕と言うモノだな……」

 

『……勝手にして頂戴』

 

「まぁ、それは手段の1つとして取っておくさ。俺だってあんな食い物とは思えないモノを何度も食べたくは無い。それに此処らの海の深さはシャレにならなさそうだ。それこそ、深海にまで沈んでしまえば自力では上がりきる前に酸欠になってしまうだろう。場所を選ぶべきだ……」

 

『……一生忘れたままの方が身の為よ』

 

「何か言ったか?」

 

『いいえ、何でも無いわ。兎に角貴方が今、いる島は本当に気を付けて。その島の生態系は異常との事よ』

 

「異常? 長閑な自然がある島だと思うが」

 

『異常な進化を遂げた危険な生命体が跋扈する魔境とも呼ばれる島よ。夜になれば更に夜行性なのか危険生物がウジャウジャ現れるわ』

 

「なるほど、で? 食える奴で味が良いのは居るのか?」

 

『貴方、正気? 危険生物とは言うけど虎やライオン、カバとか象って言うレベルじゃないのよ? 麻酔銃も効かないし銃火器でさえ通じるかどうか……』

 

「そんなにヤバいのか……まぁ捕獲(キャプチャー)出来てから考えるとしよう。必ず発見出来るとは限らないからな」

 

『……そうね。その方が良いわ』

 

「……何時もキノコとか野生動物ばかりだからな……偶には海釣りで魚でも良いかもな。最近は妙な食い物ばかり当たるからそろそろマシなモノが良い。蛇とか魚とか……まぁ、鳥でも良いか」

 

『前者は聞かなかった事にして……今迄の貴方からみれば比較的、人道的ね。何か釣れたら無線を頂戴、食用に適するかどうか確認してあげる』

 

「ああ……頼む(その資料、いい加減だからアテにならないんだよな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

——所で、無線の電波が可笑しい時に聞こえた声……本当に誰なんだ? と言うかアレはヒトなのか?

 

 

 

 

 

 

 



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小骨程度、俺は気にしない

『スネーク。ガノトトスを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「あ、ああ……重いから大物が釣れたと思ったら想像以上にデカかったぞ……勢い余って後方の崖にブツけてしまったぞ……そしたら絶命してしまった」

 

『ガノトトスは浮力が働く水中に適応した進化を遂げた水棲生物の一種よ。其処で大型化が進んだ為に巨大な身体を持つに至ったらしいわ。ガノトトスの牙には注意して、噛まれたら昏倒する麻酔毒が分泌されているの、それで獲物の動きを止めて捕食するそうよ。又、牙は何回でも生え変わる事から鮫が進化した結果、だとも言われているわ』

 

「そうか……改めて見るとやはりデカイな。此処まで大型化したとは言え思いの外、軽い気がするな」

 

『それがね。ガノトトスを釣り上げるには然程、剛腕が必要と言う訳では無いらしいわ。過去に一般人が普通に釣り上げたと言う報告もある程だから思いの外軽いんじゃないかしら?』

 

「……そんなモノなのか」

 

『ええ。信じ難い事にね……後、ガノトトスはウォーターカッターの様な高圧水流を発射する事が出来るそうよ。その威力は貴方のスニーキングスーツ程度じゃ簡単に胴体諸共、切断されてしまいかねないわ。他にもタックルや尻尾を振り回したりと陸上でもやはり凶暴に暴れまわるから今回のケース以外での捕獲(キャプチャー)は比較的難しいわね』

 

「水をウォーターカッターの様に射出するのか⁉︎ しかも胴体が切断される威力とは……それは恐ろしいな」

 

『今回、運が良かったと言って良いかも知れないわね。個体差によって陸揚げされた途端に絶命してしまう程に身体が弱い個体もいるらしいわ。今回、スネークが捕獲(キャプチャー)したのはその個体じゃないかしら?』

 

「まぁ、そう言う事にしておこう。それで、味は? 」

 

『味ね。ええ、喜んで、ガノトトスのトロや大トロの部位は高級料理店に出される程に美味しいらしいわ』

 

「トロ? 大トロ? なんだそれは? と言うか何処の部位なんだ?」

 

『ああ、この表現はニッポンのスシバーで出される料理の表現ね。脂身が多くて非常に美味な部位をトロと呼ぶそうよ。基本的に腹部の部位をそう呼ぶそうよ』

 

「成る程、腹部と言えばこの辺りか。それで美味いと言ったな⁉︎」

 

『ええ。生食出来るから切り分ければその場で食べられる筈よ』

 

「そうか‼︎ ニッポンのスシバーで出る程か……で、どんな味なんだ?」

 

『ガノトトスの大トロは食した者の人生観を変えてしまうと云われるほどの絶品だそうよ。個体が凶暴だから簡単には捕まえられず流通もあると言っても早々に市場に流れない様ね』

 

「そいつは楽しみだ」

 

 

 

「…………」

 

——では、早速頂くとしよう。腹の部位が一番ウマいんだったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「硬ッ⁉︎ って、何だこれは⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——これ、殆ど機械の部位じゃないか⁉︎ 一体、全体どう言う事なんだ⁉︎ よもやこれは無人ドローンだと言うのか⁉︎ まさか、俺は偶然にも何処かの調査員がこの生物の調査を行う目的で警戒心を削ぐ形で似せたニセモノを捕獲(キャプチャー)してしまったと言うのか⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガノトトス』

食ってみたが生き物に似せた機械製のドローンだった。クソッ‼︎

 

 

 

 




『ガノトトス』

『モンスターハンター』シリーズに登場する大型モンスターの一体。デカイ。巨大な上に動きも早くそして『アタリハンテイ力学』の代名詞たる存在(獰猛化するとウザさが上がる)。


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奇妙なモノもあったモノだ。

ドキドキノコってどんな味なのだろうか。


「パラメディック」

 

『スネーク。ドキドキノコを捕獲(キャプチャー)したのね……』

 

「この小振りのキノコか? あ、ああ……そうだな」

 

『ドキドキノコは食べてみるまで味が全く分からないキノコ、だそうよ?』

 

「何だそりゃ? それは一体、どう言う意味なんだ?」

 

『えーと、資料によれば毒だったり神経毒だったり甘かったり辛かったり不味かったり美味しかったり……時には幻覚やらが見えたりするそうよ』

 

「意味が分からないぞ……なんだそのキノコは……」

 

『見た目が同一なのだけど中身の成分が全く違うみたい。だから見た目で判別するのは難しいから食べてみるまで味も分からないそうなのよ』

 

「性質の悪いロシアンルーレットだな。そんなモノ、好んで食う奴がいるのか?」

 

『いるじゃない。毒物だろうが関係なく口にしては食中毒になる人が』

 

「それは誰の事だ?」

 

『さぁてね。少なくともそのキノコを食べるのは止めときなさい? 死ぬより酷い目に遭うかも知れないわよ』

 

「死ぬのは勘弁願いたいな……」

 

 

 

 

 

 

『ドキドキノコ』

食べるのは危険だそうなので止める事にした。流石の俺も死にたくは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

が、食べてみたいのは人の性なのだろうか。食べてみた。

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「マズッ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

——普通にマズかった。と言うか幻覚とかが見え始め……って、誰だお前は⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらスネーク。例の島の潜入に成功した」

 

『HALO降下は無事に成功した様だな。スネーク』

 

「ああ、余り何度もしたくは無いが……大自然が多い島だな此処は」

 

『スネーク。熱帯雨林では基本的に危険な生物が数多く生息している。是迄の様な施設の潜入とは訳が違う。充分に気をつけるんだ』

 

「了解だ、大佐」

 

『当然ながら大自然の地。食糧も現地調達となる……流石の君も見知らぬ動植物の知識は多くは無いだろう』

 

「確かに、見た事も無い存在に対しての知識は然程多くは無いな……」

 

『見知らぬ動物等を捕獲(キャプチャー)したら連絡を入れて欲しい。私やオタコンが食するに値するかどうか判別しよう』

 

「了解だ、大佐。任務を開始する‼︎」

 

『呉々も気をつけろよ、スネーク。その熱帯雨林では極めて危険な生物が跋扈していると言う情報が入っている。遭遇したとしても退避を優先するんだ』

 

「其処まで危険なのか?」

 

『ああ、大乱闘の時の様な連中がワンサカいると考えて良い』

 

「……それは危険だな。交戦するにしても位置取りを考慮した方が良さそうだな」

 

『ああ、環境は違うがする事は変わらない』

 

「了解した。では、任務を遂行する」

 

 

 

 

 

 

 

 




『ドキドキキノコ』

『モンスターハンター』シリーズに登場するキノコアイテムの1つ。食べてみるまで何が起こるか分からない……『キノコ大好き』ならばプラス効果だけになる。が、素直に該当効果を持つアイテムを使った方が早いか。

因みにモドリ玉を作る際の材料の1つでもある。


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蛇は神をも喰らうのはお約束だろう?

 

 

 

『スネーク。貴方、何を捕獲(キャプチャー)したのよ……』

 

「何って、猪みたいな奴だが? それでパラメディック。コイツは何なんだ?」

 

『何なんだって……貴方、それは『アックスレイダー』よ⁉︎ 猪の姿をしているけれど、猪の姿に変化したアラガミと呼ばれる生命体よ⁉︎』

 

『アックスレイダーは小型のアラガミ種の中でも急激に個体数を増やしている個体。堕天種と区別される亜種の姿も確認されているわ』

 

「そうか、なら食うに困らないな‼︎ と言うかアラガミって何だ?」

 

『貴方ね……アラガミと言うのはオラクル細胞と呼ばれる細胞の集合し形成された細胞群体なる生命体と言えば良いかしらね。進化の過程で適した姿に進化したモノがニッポンの歴史的信仰の概念に準えてアラガミと言う呼称を当てたモノよ。って聞いているの⁉︎』

 

「あ、ああ。聞いていたさ」

 

『アラガミには小型や中型、大型に大別されていて適応した姿に変化するのだけど大型になれば強大になるのは至極道理の結果ね。蛇も様々な姿をしているでしょう? 他の種類の蛇に擬態していたり毒を持っていたり……』

 

「成程、アラガミと言う呼称は分類と言う訳か、姿は大きく違っても同じ分類と言う事か?」

 

『ええ、そう捉えて頂戴。アックスレイダーは小型種の中でも頑強な肉体を有しているわ。顔近くには太い角の部位を有しているから正面から激突されたら簡単に吹き飛ばされてしまうわよ?皮膚はサイの様なコラーゲンが格子状に形成されていて硬くその上に甲殻が重なる様に形成されているわ』

 

『基本的に側面や後方への迎撃手段が無いから其方から仕留めるのが定石と言えるわ。あ、言っておくけれど生け捕りは無理だから諦めなさい。小型と言っても人の姿以上の大きさを誇るから麻酔銃も効かないわ』

 

「そうか、で、味は?

 

『……は?』

 

「いやだから、味」

 

『貴方、本当に正気なの? アラガミは基本的に食べられる様な存在じゃないのよ? と言うか人の話を聞いていたの?』

 

「聞いてたさ。だが、食ったらウマいかもしれないだろう?」

 

『……あのね。オラクル細胞は人が食べれる様な組成組織じゃないわ。と言うか口にする事自体が間違っているわよ』

 

「いや、肉や骨も細胞の集合体だろう? もしかしたら喰えるかも知れないじゃないか。論より証拠で食ってみた方が良いんじゃないか?」

 

『だったら資料の充実化に貢献して。後、言っても聞かないでしょうけど本当にどうなっても知らないわよ?』

 

 

 

 

 

それでは早速——。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喰えるかァァァァ‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——不味い、マズすぎるわ。バカヤロウォォォ‼︎‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アックスレイダー』

喰えたモノじゃない。本当に生き物なのかコイツは⁉︎ 喰える所が何処にも無い、と言うかパサパサしてて旨味もクソも何も無い‼︎ 臭みだらけで味すらも無い‼︎

 




『アックスレイダー』
『ゴッドイーター3』に登場する小型アラガミの一種。サイっぽい見た目、ユウゴ・ペニーウォートは『頑強』とは言うが小型故に思いの外、脆い(異常個体ではその台詞通りの強化個体となる)。


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良薬は口に苦し

 

『スネーク、聞こえるかね?』

 

「どうした? 少佐」

 

『君が今、潜伏中の場所に付いて判明した事を伝える。かなり深刻な問題だから良く聞いてくれ』

 

「何だ、随分と神妙な事を言うな」

 

『……その地域全般に致命的な症状を引き起こす殺人ウィルスが滞留している事が判明した。罹患すれば完治は難しいとの事だ』

 

「なんだと⁉︎ それは危険な代物じゃないか⁉︎」

 

『すまない。潜入区域にて事前に調査出来る内容は全て調査した上で君に伝えるようにしているが、今回ばかりは此方の落度だ。このような内容が後で判明しては無駄死に増やす遠因になる。今の状況で伝えるのは申し訳ない』

 

「いや、判明したら即座に伝えてくれるだけで有難い。そもそも何も分かっていないからこそ潜入任務が発生するんだ。逆を言えば異常事態が発生する事は目で見ないと分からん。ソレを途中とは言えども知り得る事は非常に有難い事だ。それで、その内容を聞かせてくれ」

 

『そう言ってくれると我々も助かる。では、内容についてはパラメディックに説明して貰おう。パラメディック』

 

『はい、ゼロ少佐。スネーク、代わったわ』

 

「ああ」

 

『その地域全般ではバイオテクノロジーによって人工的に生み出された殺人ウィルスが漏洩汚染されているわ。感染個体からの血流に介した接触感染で移るそうだから、極力の交戦は避けて頂戴』

 

「もし、感染したらどうなる? いや殺人ウィルスだから致命傷だな……」

 

『大気も汚染されているから長居は危険だと思われるわ。万が一、被弾した場合は『ハーブ』を探して頂戴』

 

「ハーブ?」

 

『古来より人類は様々な薬効を持つ植物を薬品として使用して来たの。その区域全般にはウィルスを抑制するハーブを繁殖させて有事の際に使用する条例を制定しているそうよ』

 

「どんな街なんだ……兎も角、そのハーブと言うモノを見つけておけば多少は気が楽になりそうだな」

 

『ええ。一般的な緑色や赤色、解毒効果のある青色のハーブかサバイバルビュアーの『CURE』で解毒剤を飲むのよ』

 

「そうか。青い草と言うのは流石に妙な気分になるが……そう言う植物もあるのだろう(身体が鋼鉄になるキノコがあったり、バカでかいメロンも存在するから有っても不思議では無いだろう)」

 

『ハーブは薬効作用のある薬草の一種だから、すり潰して粉薬にして使用するのが一般的ね』

 

「そうか、それで、味は?」

 

『スネーク……薬に味を聞いてどうするのかね?』

 

「どうせ使用するなら美味い方が良いだろう」

 

『良薬は口に苦し。と言うでしょう?』

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

——無線の後、ハーブを発見。取り敢えず口にしておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マズいな……まぁ、仕方ないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『紫ハーブ』

 

ハーブを食べてみたがやはりマズかった。偶にはウマいモノを喰いたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『ハーブ』
『バイオハザード』シリーズに登場する薬効作用のある植物。
……寧ろ、麻薬な気がするのは気の所為か……。


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食ったらウマいかも知れないだろ?

 

『スネーク。マヒダケを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「この小さいキノコの事か?」

 

『ええ。マヒダケはその名の通り神経毒を多量に含んだキノコの一種よ。何処にでも自生するから有り触れたキノコと言う訳。間違っても口にはしないで頂戴。内包する神経毒は即効性で大型生物でさえも一時的とは言え筋肉神経を麻痺させ動きを大きく制限してしまう程なの』

 

「山椒の粒は辛いとは言うが、コレもそう言う類なのだな」

 

『ええ、古来よりマヒダケを狩りに利用してきた歴史があるそうよ。神経毒を矢とか弾に転用して獲物を仕留めて来たと言う事よ』

 

「と言う事はコイツを使えば大型の奴を楽に捕獲(キャプチャー)出来るかも知れないな」

 

『試してみないと分からないけど、実績が存在する以上、無碍には出来ないわね。使ってみたらどうかしら? そうすれば資料の充実化に繋がるかも知れないわ』

 

「ああ、流石に携行武器の弾に直接塗り付けるのは難しいから他の手段を考える必要があるな。何かしら案は無いか?」

 

『そうね。原始的にはなるけど投擲用のナイフに麻痺毒を塗りつけて投げ付けると言うのが一番、シンプルかつ安定した効果が出ると思うわ』

 

「成程。初期の頃の案にはなるがシンプルであるからこそ明確に効果が出易いと言う事だな?」

 

『そうね。大型生物でさえも一時的と言え動きを制限させてしまう程の神経毒だからヒトなら長時間動けなくする事は可能よ。ただそれでも即効性かつ一時的に過ぎないから自然と治癒するわ』

 

「充分だ。戦場では一瞬の隙が命取りとなる。一瞬の隙さえあれば戦局は簡単に覆るものだ」

 

『ええ、だから』

 

「で、味は?」

 

『食べな、何言っているのよ、貴方は?」

 

「だから

 

『……貴方、話をちゃんと聞いていた? もしかして変なモノを食べ続けた所為で脳細胞が死滅してしまったとでも言うの⁉︎』

 

「大丈夫だ。俺は正気だから問題は無い」

 

『とてもそうには見えないのだけどね、常々思うのだけど貴方の胃は人間の胃なのかしら?』

 

「酷い言い草じゃないか? それで、味は?」

 

『味も何も神経毒が……』

 

「だが、食ってみたら存外、ウマいかも知れないだろ? 食える部分は意外にもウマかった、かも知れないじゃないか」

 

『勝手にして』

 

 

 

 

——食べてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ごほっ⁉︎ 毒だ、クソっ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック」

 

『スネーク、どうしたの?』

 

「例のマヒダケを食べてみた。ありゃ毒だった」

 

『だから言ったでしょう?』

 

「だが、麻痺したお陰で肩凝りが治ったぞ。後、何と聞いて驚け、バッテリーも回復したんだ」

 

『え?』

 

「オロシャヒカリダケみたいにバッテリーが回復するキノコが存在するとは、世界はやはり広いモノだな。味は……ウマくは無かったのが玉に瑕だな」

 

『…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マヒダケ』

 

食ったがそんなにウマくない。が、バッテリーが回復した。麻痺と電気に何らかの関係があったのかも知れないな。

 

 




『マヒダケ』
『モンスターハンター』シリーズに登場するキノコ系アイテムの一種。『キノコ大好き』のスキルがあれば『硬化薬』の効果を得られる。


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糖分は頭脳の活性化に繋がる

 

 

 

『あら、スネーク。スターピースを入手したのね』

 

「この、色取り取りの石、みたいなモノの事か?」

 

『ええ。色々な色が存在するけど一括してスターピースと呼ばれているわ』

 

『流れ星と共に降り注ぐ小さな物体よ。星の破片でスターピース。複数個固まって降ってくるのよ』

 

「ほぉ………この石っころは隕石の一種か」

 

『あら? 聞かないの? 何時もみたいに『で、味は?』って』

 

「おいおい、俺を何だと思っているんだ? 流石に隕石の破片を食べようなどとは思わないぞ? 冗談も程々にしてくれ」

 

『食べれるわよ? それ』

 

「何だとッ⁉︎ 食えるのか?コレが⁉︎」

 

『ええ。古い絵本にも出て来る程、昔から存在していて親しまれているみたいね』

 

「……食える隕石とは、時代は変わったな……それで、どんな味なんだ⁉︎」

 

『やっぱり食い付くと思った食い意地が張っているわね……聞いた話によると蜂蜜の様に甘いそうよ』

 

「蜂蜜と言えばバルトスズメバチの巣を思い出すな……」

 

『うーん、バルトスズメバチの作る蜂蜜と比べた場合、栄養価の点で言えば劣るかも知れないわ。でも固形物である以上、ある程度の保存は可能だと思うわよ?』

 

「可能って載っていないのか?」

 

『基本的に元は隕石だから溶ける事は無いんじゃない? 古い昔話にはなるけどとある少女が遠い星で食べた事があると言う事くらいしか載っていなかったわね』

 

「ふむ……そうか、成る程……」

 

「…………」

 

 

 

 

 

——では、食べてみる事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふむ、中々イケるな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——思いの外、悪くは無い。マズくも無いからウマい内に入るな。喰いごたえもまた悪くは無いし栄養が偏りがちな潜入任務に於いて不足しがちと言える糖分の摂取を賄えるだろう。小粒であれば持ち込みも容易と言えるな、腐らない点も見逃せん。まぁ、糖分の取り過ぎには注意は必要と言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック」

 

『うにー‼︎ ( *`ω´)』

 

「え?」

 

『うにー‼︎ ( *`ω´)』

 

「あ、切れた。何だったんだアレは? と言うか何か怒っていたような……俺、何かしたのか?」

 

『スネーク? どうしたの?』

 

「あ、ああ。例のスターピースとやらを食べてみた。アレは中々、イケるぞ。昔から親しまれているだけはある」

 

『そ、そう? なら良かったわ……』

 

「ん? どうかしたのか?」

 

『え、ええ。何でも無いわ(まさか本当に隕石を食べちゃうなんて……まさか、またプラシーボ効果? スネークなら普通にあり得そうね)』

 

 

 

 

 

 

 

『スターピース』

案外、悪くない味だった。宇宙時代の食事だな。所で無線をクラッキングしてきた奴、一体何者なんだろうな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『スターピース』
『スーパーマリオギャラクシー』、『スーパーマリオギャラクシー2』に登場するアイテム。星屑と言う意味の通り、流星となって彼方此方に降って来る。尚、『ほうき星の天文台』の何処かにある絵本によるとスターピースは食べる事が出来る旨が描かれている。味は蜂蜜のように甘いとの事。

作中では50個集める事に1UPする。遠い場所に文字や絵を描くように配置されている事も多く何気ない空間に文字や図形が書かれている事も多い。尚、星の子達の間では通貨扱いの様でありよろずやチコならば30個で1UPキノコかライフUPキノコを出してくれる。
ハラペコチコは要求するスターピースは非常に膨大で満腹にさせるの隠しステージへと挑戦出来る。





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こんな野菜が存在してたまるか

「パラメディック……」

 

『どうしたの? スネーク……って、あらキャベツを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「あ、ああ……キャベツ、なのか? これは? 顔が存在するからキャベツに擬態した生物なのか?」

 

『え? 嘘⁉︎ あ、本当ね……キャベツの中でも生育するタイプのキャベツね。特にこれと言った固有名詞は存在しないから単にキャベツと呼ばれている生命体ね』

 

「生物なのか、コレは……と言うか他に呼び名は無かったのか?」

 

『他に呼び名らしい呼び名や異名も存在しないみたいね。まぁ、長ったらしい学名は貴方にとってはどうでも良い事なんじゃないかしら?』

 

「まぁ、そうだな」

 

『キャベツはキャベツでも飛行能力を有したキャベツ生物ね。上部の葉っぱを羽の様に羽ばたかせて飛行するそうよ。このキャベツの体当たりには充分注意して。生半可な鉄の壁だと粉砕する程の破壊力を秘めているそうよ』

 

「何とも度し難いな、それは……野菜が戦車を破壊する光景なんてみたくないぞ……軍人からすれば卒倒物だろうな」

 

『でしょうね。人間がぶつかれば良くて骨折。最悪死ぬかも知れないわね』

 

「末恐ろしい野菜が存在する物だ。と言うかそんな野菜が存在するだなんて聞いた事が無かった……で、味の方はどうなんだ?」

 

『美味しいと言うよりも普通のキャベツの味と対して変わらないと思うわよ?飛べるだけで味に変化があると言う記述は無いわよ』

 

「そうか……」

 

『まぁ、最近は肉とか多かったから偶には野菜を摂取しておかないと栄養バランスが偏ってしまうわよ?』

 

「それもそうだな。栄養バランスが偏りがちと言うのは致し方がないが他の栄養素も取れる機会があるのならばそれに越した事は無いだろう。所でパラメディック」

 

『何?何か気になる事でも?』

 

「何故、キャベツなんだ?他にも候補はあったと思うのだがな、ほら例えるならニンジンとかジャガイモとか或いはカンパンとか」

 

『そんな事、進化論に対して質問して頂戴。答えは出てこないと思うけれど』

 

「……」

 

——そうか。じゃあ、またの機会にして食べるとしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、普通だな。特にこれと言った特徴らしい味は無い。普通のキャベツの味だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キャベツ(空飛ぶ種類)』

食べてみたが普通のキャベツの味と対して変わらなかった。少し固いと言った所なのだろう。それよりもどう言う原理で飛行するのかが気になる所だ。思いの外重量があるし飛行する生物は体重は軽くする傾向があると言うのにこのキャベツの羽?は小さい……どうなっているのだろうな?

 

 

 

 




『キャベツ』
『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するキャラクター(?)。葉っぱを用いて飛行する生命体の模様……群れるらしい。蝗か‼︎

見た目的にカービィシリーズやマリオシリーズに出て来ても違和感が無い見た目をしている。


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おのれ、ビッグボス‼︎

サブタイトルが全てを物語る。


 

 

「オタコン。大変だ‼︎」

 

『どうしたんだい?スネーク‼︎』

 

「サメだ‼︎ 鮫がいるっ‼︎ しかも大群だ」

 

『さ、鮫?状況を聞かせてよ』

 

「鮫が空を泳ぐように飛び回っている……気味が悪い……何が起きていると言うんだ……⁉︎」

 

『代わりたまえ。スネーク、鮫が空を飛んでいると言うのか⁉︎』

 

「大佐⁉︎ ああ、大空を鮫の大群が魚群の様に泳ぎ回っている……コレは夢か幻なのか⁉︎」

 

『まさか、『恐るべき鮫たち計画』が此処まで進んで実戦投入にまで漕ぎ着いたと言うのか⁉︎』

 

「大佐、なんだその計画は?初耳だぞ」

 

『あ、ああ。確かにそうだ。私も詳細を知ったのはつい最近なのでな、詳しい事は分かっていない。ただ、名前だけは先行して入手していた。『恐るべき鮫たち計画』とはその名の通り恐ろしき存在の一種である鮫の存在を用いた計画だ。海のギャングと恐れられた鮫は映画の主役にも抜擢される程の獰猛性を有している。それが地上へと進出したらどうなる?それこそ空を自由に泳ぎ回る鮫など誕生したら市井は大混乱に陥るだろう』

 

「恐ろしい光景だな……」

 

『とある組織が立案した計画だと聞いている。遺伝子改良を施した鮫を敵軍近くに混乱、破壊、壊滅を誘発させる。当然だがただの鮫では無い。より獰猛であり攻撃性なぞ軍用犬の比では無いぞ。麻酔銃も実弾にもものともしない堅牢さを誇りもはや生命から逸脱した存在だとも聞いている』

 

「そんな奴を相手にして人類は勝ち目があるのか?何だそのB級映画に出てきそうな鮫は⁉︎」

 

『残念ながら現実だ……鮫は血の匂いに敏感だ。擦り傷でさえ居場所がバレてしまう‼︎ ダンボールによる隠密さえも看破される可能性が著しく上がる。スネーク、敵との戦闘は出来る限り避ける様にしてくれ。また、擦り傷でさえでも直ぐに止血するんだ。鮫が徘徊している場所では特に注意しろ』

 

「ああ……流石に鰐や熊との格闘の覚えはあるが流石に鮫は無いな。捕獲(キャプチャー)も考えない方が身の為だな」

 

『唯一の救いは敵味方の区別が付かない事か。獰猛な鮫を飼い慣らすのは獅子や虎とは訳が違うという事だ。つまる所、敵兵を負傷させ出血させれば其方に注意が向く可能性がある。コレを利用しない手は無いだろう。鮫は知能はそれなりに高いがコレばかりは遺伝子改良の結果で知能が発達していない事を祈るばかりだな』

 

「鮫は共食いをする生き物だ。自分以外は餌と認識している事を利用する訳か……試してみる価値はある」

 

『うむ。くれぐれも注意して進んでくれ』

 

「了解だ、大佐。任務を続行する‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うにっー‼︎ (`∇´)』

 

「え?」

 

『うににーっ‼︎ ( *`ω´)』

 

「あ、切れた。何だったんだ?」

 

『どうしたの?スネーク。また通信回線が混線したのかしら?』

 

「あ、ああパラメディック。またよく分からん通信と繋がった。相変わらず何を言っているのかサッパリ分からなかったが」

 

『さぁ?スネーク、貴方何かしたの?』

 

「特に覚えは無いが……精々、野生動物を捕獲(キャプチャー)した事くらいしか身に覚えは無いのだがな」

 

『……そうよね。ゲテモノ位しか心当たりが無いわよね』

 

「それはどう言う意味なんだ?」

 

『さぁね?』

 



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きのみ?食い物だ

 

『あら、スネーク。カイスの実を採取したのね』

 

「ああ、中々デカいな。これは……ピンク色のスイカみたいだな」

 

『カイスの実は木の実の一種よ。貴方の言う通りスイカと呼ばれる果実に良く似ているけど此方は皮がピンク色で木の実の中では最大級を誇るわ。最大で50cm程の大きさに実るそうよ』

 

「ああ、確かにデカいな。木に実る中でもこれ程の大きさになる物は限られるだろう。それで、味の方はどうなんだ?美味いのか?」

 

『聞くと思ったわ』

 

「期待に応えられて何よりだ。それで?」

 

『資料によれば底抜けに甘くて苦味がアクセントになる自然の恵みの集大成。甘さが強すぎて苦味がある根本にまでは到達出来ない程、甘いそうよ。お菓子や飲み物の材料に使われるから有り触れた木の実の一種ね。生喰も可能な点も貴方にとっては嬉しいわね』

 

「そうか……‼︎ まぁ、生食に関してはそんな細かい事は気にしないから心配しなくて大丈夫だ」

 

『そりゃ、毒キノコも平然と食べちゃうから要らぬ心配ね』

 

「なんか言ったか?」

 

『いいえ、何も?所でスネーク』

 

「なんだ?」

 

『さっき、大佐から緊急情報の資料が寄越されたのよ。ちょっと大佐は急用で作戦室から席を外しているから私が伝えるわね』

 

「ああ。どうした?何か状況が変わったのか?」

 

『空飛ぶ鮫の大群の目撃情報が多数、寄せられているそうなの』

 

「空飛ぶ鮫ェ?なんだそれは。またお得意のB級映画の話か?」

 

『それなら大歓迎なのだけど……どうやら実話の話、と言うよりも現在進行形の話なの。噂だと某国が生物実験の果てに大空を飛ぶ鮫の誕生に成功したとか』

 

「そんなファンタジーみたいな光景は勘弁してくれ……」

 

『詳細は不明だけど、何でもバンダナを付けた工作員を優先的に襲っているらしいの。スネークもバンダナを付けているから充分に気を付けてね。鮫は非常に獰猛だから集団で襲われたらひとたまりも無いわ』

 

「…………ああ」

 

——その話はさておき、コイツら底抜けに甘いと聞いたが期待して良さそうだな。さて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘過ぎるッ‼︎( ゚д゚)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——底抜けに甘いとは正にこの事を示す事だ‼︎ 前に食べたジャンボデリカットエレキテルメロンに勝るとも劣らない程の旨味と甘さの集大成‼︎ これが一般的に普及しているのだから驚きだ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

『カイスの実』

噂に違わぬ甘さ。大きさによりけりだが糖分摂取に適した夢の食材候補となり得る。生食可能な点も見逃してはならない。カロリーメイトの材料にならないものか……出来たら数多くの工作員の士気が上がる事になるだろう。

 

所で鮫って……俺、何かしたか?……心当たりが無いな。追加情報を待とう。

 




『カイスの実』
『ポケットモンスター』シリーズに登場するきのみの一種。元ネタは西瓜。
見るからに甘そうなピンク色をしている。所で『甘い』=『ピンク色』と言うのはどう言う法則性で思い至ったのだろうか……?


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光輝く存在とは?

 

「パラメディック」

 

『スネーク、どうしたの?』

 

「ああ、ちょっと変わったモノを捕獲(キャプチャー)したんだが……」

 

『あら、スネーク‼︎ スーパースターを手に入れたのね‼︎』

 

「スーパースター?俺はスター選手じゃないぞ?サインの練習とかした事さえも無いんだがな……それに捕まえるのに中々、苦労したぞ。ピョンピョンと跳ねるかの様に逃げるからな……所でコレは一体、何なんだ?」

 

『スーパースター。星型の形をした無機物生命体の一種だそうよ。単にスターとも呼ばれているわ』

 

「星だからスター、か。まぁ、変なネーミングでは無いだけ分かりやすいな……それよりもコレは生命体なのか⁉︎」

 

『らしいわよ。亜種としてレッドスター、グリーンスター、シルバースター、ブロンズスター、パワースター、大型のモノだとグランドスターと呼ばれているそうよ。ただ、地球内で確認されたのはスーパースターとシルバースター位ね。元は地球外生命体なのでは?と言う論文もあるそうな……』

 

「随分といい加減な論文になりそうだ……で、味は?

 

「え?」

 

「だから、味だよ、

 

「貴方、正気なの?」

 

「いや、生命体とか言っていたじゃないか。生物ならばきっと食える筈だ。どんな姿になろうとも生物ならば食える箇所がある筈だ。資料にはどう書いてあるんだ?(アテにはならないが一応、聞いておこう)」

 

「……えーと、特定の地域において確認される種で、希少な生命体……味に関しては載っていないわ」

 

「どうして載っていないんだ⁉︎」

 

「いや、星を食べようだなんて考える人は居ないでしょう?」

 

「前に隕石の欠片を食ったんだがなぁ……」

 

「……どうなっても知らないわよ?」

 

「大丈夫だ。余程、マズい物でなければ俺は問題無い」

 

「…………」

 

——では早速、食べてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…………ソコソコ、いける……んお⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

——何か世界が明るくなった様な⁉︎ って、俺が光輝いているのか⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック」

 

『スネーク、どうしたの?』

 

「例のスーパースターってのを食べてみた」

 

『まさか、本当に食べてしまうだなんてね。貴方の胃袋は一体、どうなっているのかしらね?』

 

「アレは偵察任務、工作任務に全く向かない。何故なら食した瞬間、全身が激しく発光したからだ。どうやらアレは発光作用があるらしい……」

 

『ええ。そんな事が……スネーク、貴方、夢か幻覚でも見ているんじゃ……』

 

「現実の話だ‼︎ パラメディックの見るような映画と一緒にしないでくれ」

 

『何よ⁉︎ B級映画の何処が悪いって言うの⁉︎』

 

「何処も悪いとは言っては居ないんだが……」

 

 

 

 

 

 

『スーパースター』

 

味はそれなりだった。が、食べた瞬間、全身が強烈な光を発光する様になってしまう。敵に見つかり易くなってしまう為に偵察任務ではまるで役に立たない。

 

 

 

 

 




『スーパースター』
『スーパーマリオ』シリーズに登場する代表的なアイテム。取得すれば大概の場合、無敵になれる。作品によっては無敵時のBGMに細かな違いがある。
因みにとあるマリオ作品では『天国と地獄』のフレーズが使われている。


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見た目は気にしない

他の二次小説の書くネタが無い……。


「パラメディック、パラメディック。離席中か?」

 

『ごめんなさい、スネーク。無線寄越してくれていたみたいだけど、ちょっと軽食を摂っていて離席していたわ。それで、どうしたの?』

 

「ああ、少し変わった生物を捕獲(キャプチャー)した。流石に俺も見た事が無いから解説、及び毒があるかどうかを聞きたい」

 

『どんなの?あら、貴方……アカチャッピーを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「アカチャッピー?」

 

『とある探検家が発見して命名したその地域全域に生息している事が判明している原生生物の1匹ね』

 

「未開の土地かと思っては居たが……どうやら先客者が居た様だな」

 

『ええ。その探検家が纏めたレポートを元に資料が作成されたから今も残されているわ。良かったわね』

 

「……出来ればいい加減では無い資料である事を願いたいモノだ……で?」

 

『え、ええ。資料ね。アカチャッピーは突き出した目と巨大な口、そして赤色に白い斑紋のある背中部と言う姿をしたイヌムシ科に分類される種の生物ね。基本的に斑紋の有無で同種の成体を識別していると言われているわ。アカチャッピー以外にも、寒冷地に適応し防寒対策として毛を生やしたケチャッピー、好戦的なクマチャッピー、洞窟内を好むテンテンチャッピー、化学反応を起こしているヤキチャッピーと言った種類が存在するわ』

 

「思いの外、種類があるんだな……にしても中々のデカさだが、仕留めるのは案外楽だった。寝ていたからな」

 

『その種の殆どが夜行性で昼間は寝ている事が多いのよ。夕暮れ時に起き出して帰巣する他生物を捕食するサイクルよ。夜になったら気をつけて、かなり活発化するから』

 

「そうか……だが、あの大きさの口だ。口を開けた瞬間に手榴弾等を投げ込めば一撃で仕留める事が出来そうだな」

 

『ええ、その策は非常に有効と言えるわ。外皮は思いの外、硬い種も居るけど腹の中は然程、頑丈では無いわ。あと、追加情報だけど……その地域には化学反応の影響で形成され膨大なエネルギーを蓄えた爆発する岩が確認されているわ。刺激を与えて数秒後に爆発するから下手な銃火器の使用は危険よ』

 

「おいおい、おっかないな」

 

『岩に黄色い亀裂が見える岩がソレよ。でも、使い方次第で大型の生物を即死させる程の破壊力があるから上手く使えば携行品の節約に繋がるかも知れないわね』

 

「それは良い情報だ。弾と言った携行品はジャングル等では調達が難しい。特に未開の土地であればコレらは消耗品と言える……現地で使えるモノは使ってこそだ。話が脱線した……はどうなんだ?」

 

『ええ、そうね。生食は控えた方が良いかも知れないけど、ステーキや丸焼きにするのが非常に美味しいらしいわ。私は見た目的にはお断りしたいけどね』

 

「大丈夫だ。俺はそんな細かい事は気にしない」

 

『野性的よね。貴方って……』

 

「焼くのが良いのか……それで美味く食えるなら悪くないな」

 

「…………」

 

 

——では、焼いてみるか。煙でバレかねないのが玉に瑕。喰ったら即座に退避する他無い。次は生食出来る生物を捕獲(キャプチャー)するか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、中々イケるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——食いごたえがあり焼いた事により味もまた、悪くない。眼玉も思いの外、美味い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アカチャッピー』

 

焼けば美味かった。そう言えば亜種が多数いるそうだが……他の場所で捕獲(キャプチャー)するのも一興だな。

 

 

 

 

 

 




『アカチャッピー』
『ピクミン』シリーズに登場する代表的な原生生物。中型程の大きさであり背中が弱点。因みに命名理由はキャプテン・オリマーの飼い犬からだそうである。『ピクミン2』のタイトル画面では登場した時、操作が可能だったりする。

因みにアカチャッピーのお値段は『7ポコ』、日本円にして約『7万円』程だと思われる(キャプテン・オリマーによると100ポコあれば高級料理を幾らでも食べられるそうだ)。


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腐ってても蛇が良い

「此方、スネーク。奇妙な洞窟の内部の潜入に成功した」

 

『スネーク、その洞窟には衝撃性に優れる貴金属が埋没していると言う情報がある。可能ならば回収願いたい』

 

「衝撃性に優れた貴金属、か」

 

『……万事備えれば憂いは無い。最も、現地調達が基本なのだがな……だが携帯用の備品は無いよりもあった方が有益の時もある。シギントが研究用に欲しいと言っていたのでな』

 

「分かっているさ、少佐。で、その貴金属を入手すれば良いいんだな?」

 

『枯渇している可能性がある。可能であれば良い、健闘を祈る』

 

「……確実性が無い。と言う事か」

 

『スネーク。聞こえる?』

 

「ああ、パラメディックか。つい先程、少佐からの情報を伝えられた」

 

『ええ、聞いているわ。スネーク、その洞窟は勝手が違うから充分、注意してちょうだい』

 

「何があると言うんだ?」

 

『その区域には私達が見た事の無い生物がウジャウジャいる事は知っているわね?』

 

「ああ……確かに、特異な進化を遂げたのだろうと思わしき生物で一杯だ。捕獲(キャプチャー)するのも又、一苦労だ」

 

『でね。貴方が潜入している洞窟、出るのよ……‼︎』

 

「何が出ると言うんだ?パラメディック」

 

『蛇が出るのよ‼︎』

 

「何だ、そんな事か。そんな事、一々気にしないし、俺もそろそろ蛇が食べたいと思っていた所だから好都合じゃないか」

 

『貴方、本当に野生化に適応して来ているわね。じゃなくて、出るのよ、鳥頭の蛇がッ‼︎』

 

「鳥頭の蛇?なんだ其奴は、美味いのか?」

 

『ヘビガラスと言う生物よ。身体はヘビで頭が鳥と言う構造をした生命体……然もヘビなのに脚があるんですって』

 

「ヘビと鳥、と言うかカラスか……の融合体か、ヘビ肉と鶏肉の調和された見事にマッチした味なんだろうなぁ……」

 

『結局、食べる気満々なのね』

 

「当然だろう。訳の分からないキノコなんぞよりも、多少腐っててもヘビの方が俺は嬉しいぞ。そうか、此処には蛇が生息しているのか……実に楽しみだ‼︎」

 

『本当、逞しいわね……じゃなくて、鳥頭にヘビの胴体なのよ⁉︎ 気持ち悪いってレベルじゃないわよ。他にもヘビカモメって言う生物も生息圏だと聞くし』

 

「何だと……⁉︎ 更なる亜種が存在するのか……‼︎ 食えるのか⁉︎ いいや、カモメならば食えるからきっと食える筈だ‼︎ と言うか、何故、其処まで嫌悪しているんだ?』

 

『……気持ち悪いじゃない‼︎ あんな不気味生物、映画の主役にすらなれないわよ‼︎』

 

「映画に出て来る怪物の方がよっぽど気持ち悪いんだけどな……」

 

『何か、言った⁉︎」

 

「いいや、何でも無い‼︎ おっとと、話が脱線してしまったな。で、味は⁉︎美味いんだろう⁉︎」

 

『……もうヤキトリにすれば良いんじゃないかしら⁉︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ああ、イライラが止まらない。何もかもが憎い。


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アイスは趣味じゃないんだが

 

 

「パラメディック、パラメディック‼︎」

 

『どうしたのスネーク?また、何かの生き物を捕獲(キャプチャー)したの?』

 

「ああ、遂に蛇の捕獲(キャプチャー)に成功した‼︎ 然も見てくれ、コレは俺の知らない種類の蛇に違いない‼︎ もしや、新種かも知れないぞ‼︎」

 

『貴方、どれだけ蛇肉に飢えているのよ。変なモノを食べ過ぎて頭がイカれてしまったの?』

 

「いや、最近、隕石やらよく分からない生き物やらキノコとかばかりだったからな……時には蛇肉を食べたくなるんだ」

 

『もはや、主食が蛇になっているわね……』

 

「で、だ。コイツは何て蛇なんだ?まさか、新種か?」

 

『新種、では無いわね。と言うか、蛇の種類じゃないわよ?』

 

「なん……だと……⁉︎Σ(゚д゚lll)」

 

『何故、其処まで愕然とした声を出すのかしら?貴方が捕獲(キャプチャー)したのはフルフルベビーと呼ばれる生物ね。フルフルと呼ばれる大型の飛竜と呼ばれる種類の生物の幼生個体よ』

 

「ん?そうなのか……幼体と言えば鶏の子供の雛みたいなモノか?」

 

『ええ。そう捉えても強ち間違いでは無い、かしらね?兎も角、見た目は太い蛇に見えるけどれっきとした別種の生物よ』

 

「何だ、蛇じゃないのか……(*´ー`*)」

 

『何故、其処まで落胆するのか私には全く理解出来ないのだけど……』

 

「久しぶりに蛇が食えると思ったのに少し残念だ……」

 

『ああもう元気出して。フルフルベビーは食用になる生物よ』

 

「何⁉︎ そうなのか⁉︎」

 

『開き直りが早くない?まぁ、そんな事は今は良いわ……フルフルベビーは珍味として知られて料理の材料になるそうなの。その1つにフルベビアイスと言う冷凍食品の材料にもなるそうなのよ』

 

「何処をどうすればアイスに辿り着くのか全く理解出来ないんだが……」

 

『生み出した料理人に直接、言って頂戴。最も製造法は秘伝らしく、一般公開されていないそうよ』

 

「……調理法は余り興味がないな。潜入先で出来る事と言えば焼く位だ」

 

『フルフルは火に弱いと言う報告があるわ。焼く場合は焼き過ぎに注意しなさい』

 

「ああ、珍味と聞いて安心した。蛇じゃないのは残念だったが、食えると聞いてホッとしたぞ。見た目は良くてもマズい奴も少なからずいるからな」

 

『ミルクヘビとかね』

 

「…………」

 

 

 

——お、丁度いい具合に焼けたか?では、早速。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……普通だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——不味くも無く美味くともない。普通の味だった。珍味とは聞いていたのだが、焼くと味が抜けるのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フルフルベビー』

焼いてみたが普通の味だった。珍味となる食べ方がある様だが、現地調理では味わう事は出来そうに無い……。

 

 

 

 

 

 




『フルフルベビー』
『モンスターハンター』シリーズに登場するアイテム(⁉︎)。入手するとスリップダメージを受け続ける。納品するか捨てるかして置きたい。


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こんなマグロが居て堪るか

「パラメディック」

 

『あらスネーク、どうしたの?あら、貴方……森林マグロを捕獲(キャプチャー)したのね?』

 

「色々と言いたい事はあるんだが……何故、森林地帯にマグロが生息しているんだ?」

 

『適応進化した結果じゃないかしら?森林マグロは口外にまで伸びる大型の牙と巨大で鋭利な刃物状の背鰭を持った大型の水棲生物である魚類の一種ね。性質は極めて獰猛かつ凶暴で肉食性よ。森林地帯に棲家を移しても遊泳速度は対して落ちていない様ね』

 

「迷い込んだ挙句に適応した種と考えるのが妥当と言う訳か……にしても随分と見栄えの良い色合いの鱗をしているな……」

 

『警戒色の一種じゃないかしら?元々、水棲生物は視力は然程高く無いから色合いは余り関係無いと思うわよ?』

 

「そう言うモノなのか?」

 

『マグロは常に泳がないと死んでしまう魚類なの。泳がないと呼吸が出来ないからと言われているわ』

 

「なぁ、ちょっと良いか?」

 

『ん?何か、気になる事でも?』

 

「ああ……マグロと聞いて思い出した事があるんだ」

 

『……何を?』

 

「なぁ、マグロって武器(・・)として使えるのか?」

 

『は?』

 

「いやだってな……前に潜入した地域でガッチガチに冷凍された突き出た鼻のあるマグロを振り回してデカい生物と真正面から格闘している人間が居たんだ。そう考えるとコイツも背鰭を使えば斬り裂く事が出来そうな程の切れ味がありそうだ」

 

『……ねぇ、魚を武器に使うなんて光景、シュール過ぎてとても笑えないわよ?』

 

「いや、だって現実で見たんだからしょうがないじゃないか‼︎ 他にもシギントから昔のニッポンでは生きた『カジキマグロ』を振り回して敵兵を薙ぎ倒したと言う偉人がいたそうじゃないか。俺も見習わなければならないな……現地調達の極意を理解している」

 

『……ねぇ、初歩から踏み外している事を分かっているの?』

 

「そうか?使えるモノは使ってこそだ‼︎ 時には鹵獲し、生け捕りにした生物を敵兵に投げ付ける事も必要だとパラメディックも言っていたじゃないか‼︎」

 

『それは、そうだけど……ちょっと次元が違い過ぎる気がするのよね……』

 

「んで、話を戻すが、は?」

 

『んー……資料によればマグロ科だから生食も可能よ。トロの部分が特に美味しいと思われるわ』

 

「そうか‼︎ 前に釣り上げたガノトトスと言うのは機械だらけのドローンだったからな……今度こそ、美味い奴を食いたい」

 

『日頃からゲテモノばかり食べているからじゃない』

 

「食うなら美味い奴の方が良いだろう⁉︎」

 

——魚の癖に牙があるとはな……さて、腹の部分を切り出して食ってみるか。

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味過ぎるッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——コレがトロと呼ばれる部位の味か‼︎ コレは美味い‼︎ しかし魚の為に腐り易く保存が効かないのが惜しい……兎も角、美味いモノは美味い‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『森林マグロ』

食べてみたが美味かった。牙とか骨を取り除くのが難儀だがその労力に見合う味はある。腐り易いので保存は効かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『森林マグロ』
『PSO2』に登場するアイテムの1種。森林エリアの釣りスポットで入手可能。と言うか、マグロに此処まで獰猛な牙があると言う事は……鮫とマグロの異種交配の賜物では……(PSO2の大半のキャラクターは遺伝子改良されているし……)。


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見たくない聴きたくない

 

 

「なぁ、シギント」

 

『どうしたよ?スネーク、いつになく神妙じゃないか』

 

「いやな……少し考え事をしていたんだ。シギントなら、特に忌憚なく話せそうだったからな」

 

『考え事?スネークでも考える事があるのか⁉︎』

 

「それは一体、どう言う意味なんだ?俺だって作戦の概略位は考えたりするさ。他にもどのルートで潜入するか、瞬時の判断力が求められたりする場面での咄嗟の閃きなど、色々とあるだろう」

 

『いや、確かにそうだけどよ。少佐とかパラメディックの話を聞き流しているイメージとかあったからなぁ』

 

「…………」

 

『まぁ、喧しい医者ってのは確かにお断りだな』

 

「あ、ああ……そうだな」

 

『で、今何処に潜入しているんだ?』

 

「いやな……案の定、よく分からない場所だ。何処となく奇妙な場所に潜入している。風景は……どうもな」

 

『説明し難いのか?』

 

「……そんな所だ。人の気配が殆ど無い……それから空も赤い雲が見える」

 

『スネーク、本当に何処に潜入しているんだ?』

 

「……廃墟と化した街並み、と言えば良いかも知れないな。少なくとも数年前までは人の活気があったであろう場所だ」

 

『ゴーストタウンか。敵が潜むならばうってつけって訳だな』

 

「かも知れないな。物資の調達は可能とは言えるが……それはお互い同じ状況となる。其処を踏まえて罠を仕掛けると言う事も充分、あり得る」

 

『で、其処で何か考える事でもあったのか?』

 

「ああ、セーフハウスとして使えそうな建物の中にある書類を見てな……いや、任務には関係無さそうだが、その殴り書きとも言える日記をちょっと読んでな……少し考えたくなったんだ」

 

『何語なんだ?』

 

「日本語だ。この殴り書きを書いた人物は日本語が達者なのか、或いは日本人と言う事になる」

 

『試しにちょっと読み上げてくれよ。任務に余計な思考はミスを誘発させる。悩むくらいなら早々に解消しちまった方が良い。ま、誰にでも悩みの1つや2つ、あるもんだぜ?』

 

「ああ、そうだな……」

 

「『1人に嫌われる事。多数に好かれる事。何方が辛いのか』……と」

 

『随分とまぁ、妙な思考だな。そんな事、生きていれば幾らでもあるだろう。万人に好かれる事なんてまずあり得ねぇよ。気に入らない人間なんて幾らでも現れる』

 

「ああ、そうだな。俺からすれば逆かも知れないけどな」

 

『そりゃ兵士なんてモノをしてりゃ彼方此方から恨みを持たれるだろうさ……たった1人の工作員の活躍で一大組織が崩壊する。恨まれない理由になんてならないだろうさ』

 

「そして、皆、地獄行きだな……暴力に手を伸ばした時点でその時、終わる」

 

『次だ、次。この程度で解消された訳じゃないだろう?時間ある時にパッパと終わらせちまおう』

 

「ああ、次だ。『憎み続ける事と、一度忘れる事。恐ろしいのは何方なのだろうか』……か」

 

『本当に殴り書きとか日記の類なのか?それとも誰に対しての言葉なんだよ。それ』

 

「さぁな。書き手の本人が既に居ない以上、問い掛ける事は不可能だ。憎み続ける事、か……書き手は随分と苦悩に立たされていたのか?」

 

『憎み続ける事と忘れる事、本人の視点からすりゃあ、何方も怖かったかも知れないな……一層の事、知らなきゃ良かった事でもあったのかね?』

 

「……その気持ちは俺も分かるつもりだ」

 

『どうせ、終わりじゃねぇんだろ?』

 

「……『生産性の無い人間は社会には必要無い』、随分と過激な内容だな」

 

『ああ、まるで人間の存在価値を優秀か無能かだけで判別しているかの様だな。何があったのかは知らないけどな、その生き方は堅苦しいだろうよ』

 

「……何も生み出さない人間、か。俺達は負の感情を生み出しているのかもな……私情を挟むつもりは無いが、そう考えてしまう時もある」

 

「『完全なる社会。それは停止された社会を示す。全てが同じ理論で確立され有害性が排除された世界』、コイツは一体何を言いたいんだ?」

 

『少なくとも俺はそんな社会は見たくないな。つまり、アレだろ?毎日が定められた同じ動きで形成される事を望んでいるんだろ?』

 

「この一文だけで分かるのか⁉︎」

 

『……その文章から感じ取れるのは『憎悪』だよ。恐らく、今迄の殴り書き文章を統合するとそれを書いた人間は何かしら強い『憎悪』を抱いているんだろうよ。何に対してかは流石に特定は無理だがな』

 

「……そうとは限らないと思うがな」

 

『ああ、コレは俺自身の直接的な感想だ。その殴り書き自体、何の意味も無いブラフの可能性もあるからな……そろそろ終わりか?』

 

「いや、あともう一枚あった。恐らく読めそうなモノはコレで最後だな」

 

「何だコレは……?暗号化されて簡単には読めないぞ」

 

『仮に解読しても胸糞悪い内容しか出て来ねえと思うぜ?』

 

「そうだな……」

 

『と言うか今、どんな部屋に居るんだよ?』

 

「ああ、パソコンと思わしき機械に色褪せた書籍が本棚にある。小さくてそれなりの厚さの本だな……風化しているのか破れてるのも多いから読めないな」

 

『そうか……で、そろそろ解消出来たか?』

 

「ああ、済まないな。余計な真似をして」

 

『いや、俺達も人の事は言えない内容もあったしな……』

 

——この部屋の持ち主も……何かあったのかも知れないな。

 

——そうでなければ、壁に殴り書きされた『お前達が欲しいのは何だ?何を見てきた?』とは書かないだろう。何を求めているのか?と言う殴り書き……欲求に対する答えかどうかは知らないがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




スネーク氏が最後に発見した殴り書きの文章


011001010011001100111000001100100110001000110011011001010011001100111000001100110110000101100011011001010011001100111000001100100011100100110010011001010011100001100001011000010110000101100100011001010011001100111000001100100011100000110000011001010011010001100010011000010011100001100010011001010011001100111000001100010011100001100011011001010011010100111000001101110110001001100001011001010011011000111001011001000110000100110101011001010011001100111000001100010011100101100110011001010011010001100010011000010110001001100001011001010011001100111000001100000011100000110010011001010011011100111001001100000011100000110110011001010011100001100001001101110110000100110011011001010011001100111000001100010110000101100110011001010011001100111000001100010011100100110111011001010011001100111000001100010110000100110110011001010011001100111000001100010011100000110100011001010011001100111000001100100011100001100010011001010011011101100001011001000011100000111000011001010011001100111000001100000011100000110010011001010011010001100010001110000011100100110110011001010011011100111001001101010011100001100011011001010011001100111000001100010110000101100010011001010011010101100001011001000011100100111000011001010011010100111001011000110110000100111000011001010011001100111000001100010011100100111001011001010011001100111000001100100011100001100010011001010011011001100001001101110011100100111000011001010011001100111000001100000011100000110101011001010011001100111000001100010110000101100001011001010011010101100010011001000110000100110010011001010011001100111000001100010110000100110111011001010011001100111000001100010110000101100101011001010011011000111001001101010110001000110000011001010011010101100001001101000011100101100001011001010011001100111000001100010011100001100110011001010011001100111000001100010110000101100101011001010011001100111000001100110110000100110010011001010011001100111000001100110011100001100101011001010011001100111000001100100110000101100011011001010011001100111000001100100110001001100110011001010011001100111000001100110110000101100001011001010011001100111000001100000011100000110001011001010011001100111000001100100110000100110010011001010011001100111000001100110110001000110011011001010011001100111000001100100110001001100110011001010011001100111000001100010110000101100101011001010011011100111000001110010110000100111001011001010011100001100001011000010011100101100101011001010011001100111000001100010110000100110111011001010011001100111000001100010110000101100110011001010011011100111000001101000110000100110001011001010011001100111000001100010011100000110100011001010011001100111000001100000011100000110010 31303131303131313131313131303031313031303031303031313030313031303130313030313030313131303130303131313030303131303131303031303031313031303031303031313130303030303130313030313030313130303130313031303130303130303131303031303030313031303031303031313030313131313130313131303030313130303030303031303130303130303131313031313131313031303031303031313030313031303130313030313030313031303031303031303130303030313130313030303130313031303031303031313030313031303130313030313030313131303130303131303130303130303130313031303130313130303030303131303131303030303130313030313030313031303131303031303131313130313131313130303031313031303031303031303131303030313130313030313030313130303130303031303130303130303131313030303130313031313130303031313030303030303130313030313030313131303131313131303130303130303131303031303130313031303031303031303130303130303130313030303031313031303030313131303131303030303131313031313030313031313130303031313030303030303130313030303031313031303030313031313030303130313130313131303130313031303031303031303130313030303130313030313030313131303130313131303130303130303131303031303130313031303031303031313130313030313130313030303031313130313130303031303131313131313130313130313030313031303031303031313131303031303130313130303130313031313131313131303131313130313131313031303030313031303031303031313030313031313131303030303131313130313031313031303130303130303130313030313030313031303031303031303131313131313130313030303031313130313130303131303130303030313130313031303031


解読出来なくてもこの二次小説には何の関係性も無い。


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(・ω・)

「パラメディック」

 

『どうしたの?スネーク。また、何かを捕獲(キャプチャー)したの?』

 

「ああ……市販されているモノは基本的に中身だけだからな……自然物は余り見た事が無いから正しい処置方法のレクチャーを頼みたい」

 

『あら……貴方、うに(・・)を見つけたのね‼︎』

 

「え?いや、コレはどう見てもく……」

 

『うによ』

 

「……いや待て、此処は山で……何処からどう見ても栗」

 

『うによ‼︎』

 

——何処をどう見れば栗と海胆を見間違えるんだ……。

 

『それはうに。栗とは似て非なる植物の一種よ』

 

「…………」

 

『成熟するとイガのある殻斗(かくと)が開いて自然に中身である堅果が露出するわ。あ、間違ってもトゲの部分は食用では無いから口にしない事。口の中が血だらけになっても知らないわよ』

 

「何処からどう考えても栗の説明じゃないか⁉︎」

 

『スネーク、それは栗では無くて『うに』よ。栗と非常に酷似しているけど『うに』と言う植物。確かに初見では栗と見間違えるのは無理は無い程に見た目がソックリなのよね』

 

——見間違えるも何も完全に栗だと思うのだが……。

 

『うにはそのイガのある殻斗から考えられる様に投擲物としても充分、効果があるわ。投げ付ければイガが突き刺さって相応に痛いでしょうね。また、とある地域の子供達は『うにー』と叫びながら投げ合う遊びがあるとか……』

 

「物騒にも程がある遊びだな……と言うか、一部可笑しい所が……」

 

『そうかも知れないわね。取り敢えず、そのうには基本的に食用よ』

 

「あ、ああ……もう、うにで良い……」

 

『何か言った?』

 

「ああ、いや、何でも」

 

『うにーっ( ╹w╹)』

 

「え?」

 

『どうしたの?』

 

「あ、ああ……今、子供の様な声が聞こえた気が……」

 

『何を言っているの。貴方が度々、無線が混線すると言うから対策として余り使われない周波数に変えているのよ?』

 

「ああ……そうだな」

 

『だから早々に割り込まれる事なんて無いと思うわよ。もしかして、何か変なモノでも食べて幻聴でも聞こえているとでも言うの⁉︎ ま、まさか私の調査を聞かずにさっさと得体の知れないモノを食べちゃったとでも言うの⁉︎』

 

「いや、それは無い。得体の知れないモノを前情報も無しに口にするのは危険過ぎるさ」

 

『本当に?』

 

「ああ、本当だ……」

 

『人の静止を振り切って毒物を口にしている人が言う言葉じゃ無いわね』

 

「ぐっ……だが食ったら旨いかも」

 

『食べた結果、食中毒になったのは何処の誰かしら?』

 

「…………」

 

『……取り敢えずそのうにはちゃんと(・・・・)食べられる果実だから』

 

「あ、ああ……そうだと信じたいな」

 

『何か言った?』

 

「いや、何でも‼︎」

 

『うににー‼︎ ( ̄ω ̄)』

 

「…………やはり、何か」

 

『如何したの?』

 

『うーに、うーに、うにに、にー‼︎ (・ω・)』

 

「思いっきり混線しているぞ‼︎ 謎の『うにコール』を乱発している奴がいる‼︎」

 

『え?私には何にも聞こえないわよ?』

 

「如何してなんだ⁉︎ 俺には」

 

『うににー、うにー、うっにに〜‼︎ (・Д・)』

 

「うにばっか聞こえてくる‼︎ おい、其方のうにばっか言っている奴‼︎ 良い加減にしないか⁉︎」

 

『うにー(╹ω╹)』

 

「誰もうにで返答しろと言っていない‼︎ パラメディック‼︎ 一先ず、任務に戻る‼︎」

 

『え、ええ……『うにー(・∀・)』』

 

「貴様は反応するんじゃない‼︎』

 

——くそ……何か俺に恨みでもあるのか……‼︎ なんて陰湿な攻撃なんだ。精神的に狂いそうだ‼︎ 一先ず、うに……じゃなくて栗でも食べて気を落ち着かせよう。

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり栗じゃないか‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うに……では無く、栗』

 

何処にでも市販されている栗の味だった。取り敢えず早い所、混線して割り込んで来る奴をどうにかしないとマズいな。気が狂いそうだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書いていると『うに』のゲシュタルト崩壊に陥りかける。



『うに』
『アトリエ』シリーズの恒例アイテム。『うに』と言えば『うに』である。栗とは断じて違う存在なのである。栗と同じ様な存在だが栗ではない、『うに』である。

『うにゴッド』や『うにゅう』なるモノも存在すると言う……(ゴッドって何だ、ゴッドって……)。





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焚殺の申し子

『スネーク。フェニッチの捕獲(キャプチャー)に成功したのね‼︎』

 

「ああ、コイツは中々、厄介だったぞ。何せ炎に包まれた鳥だったからな……」

 

『フェニッチは『火の鳥』とも呼ばれる大型鳥類の1種ね。怪鳥とも呼ばれているから相応に恐れられていたのかも知れないわ。フェニッチは名前のニュアンスから不死鳥の代名詞であるフェニックスの名を因んでいる。全身に包まれた炎は外敵からの牽制、或いは攻撃に転化し迎撃するわ』

 

「……名前の由来に付いては分かったさ。だが何で燃えているんだ?」

 

『体表面に分泌する可燃エステル化した保護膜蝋と皮膚組織の成分が化学反応を起こし高熱を発しているのよ。それから皮下組織がスポンジ状になっていて、これが断熱材の役目を果たして発生した熱が内部まで伝わらないようになっている構造になっているのよ』

 

「化学反応で燃えているのか……何処かの誰かさんがやっていそうだな」

 

『ファイヤーマン?』

 

「止めろ、また何処かの映画の話になるだろうが」

 

『……フェニッチ自身も攻撃性が高くて嘴や全身の身体を使ったボディプレスで攻撃するわ。個体差によって大きさは変わるでしょうけど、燃えている以上、触れるのは大変危険よ。火傷じゃ済まないわ』

 

「ああ、それ以前にあのデカさはバカには出来ない……奴の生息域は彼方此方が火災になっていた。体外に放出し続けている熱量で森林や山が発火して山火事になっていた」

 

『正に生ける災厄ね』

 

「……で、味は?

 

「味?」

 

「ああ、焼ける鳥とは言うが相応のデカさだ。さぞ喰いごたえがあるだろうと思ってな?」

 

『過去、伝説の調理師と呼ばれた人物がかのフェニッチを食材にしようとしたそうだけど、その道中で消息不明になったそうだから食材として使われた痕跡が無いそうだから資料には載っていないわ』

 

「どうして載っていないんだ⁉︎ その伝説のとかは結構、胡散臭いぞ……」

 

『そんな事、知らないわよ……そのフェニッチに返り討ちにあったからじゃないの?』

 

「……そうか」

 

『……だから味に関しての情報は無いわね』

 

「つまり、俺が最初に食べると言う訳だ」

 

『そうなるわね』

 

「…………」

 

——それでは早速……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マズッ⁉︎ と言うか薄い骨ばっかじゃないか⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——肉らしい肉は皮下組織位しか無い‼︎ 殆どが骨と皮ばっかだ⁉︎ と言う事は熱気球と同じ原理で飛んだりしているのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フェニッチ』

食べてみたが、肉関連は殆ど無い。伸張する皮と軽量な骨しか無い。丸く膨らんでいた理由は恐らく体内でガスを発生させて浮遊する形で飛行していたのだろう。

後、味はマズい……。

 

 

 

 

 




『フェニッチ』

『パタポン』シリーズに登場する大型モンスター。
『骨』素材は落とすが『肉』素材を落とす事は無い……つまり、中身は気球と同じような構造なのかも知れない。


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コイツら、何食ってんだろうな

「パラメディック、パラメディック‼︎」

 

『うにー (・v・)』

 

「違う‼︎ お前じゃない‼︎ 挨拶代わりの様にハッキングして来るな‼︎ 第1、毎回毎回、周波数を変更していると言うのにさも当たり前の様に無線通信に割り込んで来れるんだ‼︎」

 

『うーにうーに、うにうにうーに |( ̄3 ̄)|』

 

——聞いていられない為に無線機の通信を切断した。頭が痛くなる……暫くは海胆も栗も見たくも聞きたくも無い。

 

「ったく……奴が無線の通信に現れてから散々だ。いい加減にして欲しい……あんな『うに』を乱発されてはゲシュタルト崩壊を起こす……まさか、奴はそれが狙いなのか⁉︎」

 

『スネーク、どうしたの?また、幻聴でも聴いているのかしら?』

 

「……幻聴でも何でも良いから、周波数の乗っ取り問題を何とかしてくれよ……オチオチ無線する事も出来ないじゃないか」

 

『何度も変えているのだけど……それでもダメなの?』

 

「ああ、当たり前の様に割り込んで来る……」

 

『シギントに逆探知を依頼しているけど、何処にも反応は見られないそうよ?単なる幻聴なんじゃないの?まぁ、それはそれで逆に心配なのだけど』

 

「…………俺は正常だ。早い所、対策を取ってくれ。そちら方面は俺は役に立てない」

 

『貴方にだけ聞こえて、私達には聞こえない様にする通信方法ね……任務に支障が出て来る前に対策を取れる様に手配するわ』

 

——既に出ているんだがな……。

 

「っと、そうだった。捕獲(キャプチャー)したんだが、詳細を知りたい」

 

『何を捕獲(キャプチャー)したのかしら?あら、今回はサイヤードを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

『サイヤードは乾燥した地下洞窟等に生息する奇蹄目と目される陸棲の大型生物よ』

 

「サイ⁉︎ コレが⁉︎」

 

『まぁ、名前にサイとあるけど厳密にはサイの仲間では無いけれど酷似する点が多いわね。皮膚は非常に硬質かつ頑強。特に頭部の角が変化して鎚状になった頭部の一撃は非常に強烈。並の岩ならば簡単に粉砕されてしまうでしょうね。貴方のスキーキングスーツではとても防ぎ切れないから充分、注意して』

 

「ああ、一撃でも喰らえば容易く骨折させられてしまうだろうな……」

 

『基本的に群れるそうだから集団で襲われたら、逃げるしか無いわね。幸い、身体が頑強かつ重厚な皮膚や甲殻で覆われているから移動能力は然程高くないから発見されても充分に逃げ切れる筈よ。あと、暗い洞窟に生息しているから視力も然程高く無いそうよ』

 

「……こんな暗い所で何食って生きてんだろうな。コイツらは……素直にサバンナなりに行けば良いものを」

 

『住めば都、とも言うわよ?貴方みたいにね』

 

「……それはどう言う意味なんだ?」

 

『さぁね?』

 

「……まぁ、良いか。それで、の方はどうなんだ?」

 

『まぁ、聞くと思ったわ。サイヤードは霜降り肉が特に美味しいと聞くわ』

 

「霜降り肉?」

 

『食肉のうち脂肪が筋肉の間に細かく網の目のように入っているものを指す肉の事よ。網目が細かいモノ程、上質であると定義されているわ。サイヤードの霜降り肉は『特上』とされているわ』

 

「特上、と言う事はかなり美味いと言う事なんだな⁉︎」

 

『ええ、そうなるわね。霜降り自体の表現も非常に美味な部位を指す言葉だし』

 

「そいつは非常に楽しみだ‼︎」

 

『でも、サイヤードの肉は『鋼肉』と称される程に物凄く硬い肉よ。生食では貴方の歯が砕ける以外の道は無いわよ。だから、人が食べれる様にするには充分過ぎる程に加熱しないと柔らかくならないから必ず焼く事』

 

「基本的に俺は蛇肉も鰐肉も生で食うが……やっぱり肉は焼いて食うべきだな……美味い食い方があるならそうするさ。焼く位ならば此方でも出来る」

 

「…………」

 

——確か網目状の肉が霜降りと言っていたな……ナイフで切り分けれそうに無いから、纏めて行くとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Delicious‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——美味い‼︎ 最初は冷凍保存されたかの様なガチガチ振りだったと言うのにコイツは美味い‼︎ 口の中でトロトロにトロけて行く‼︎ 予想以上に癖が無く尚且つ歯応えも充分。特上と冠するに相応しい美味さだ‼︎ ただ、焼いただけで此処まで味だと言う事は……もうどんな言葉で表現する事自体其の物が憚れる‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サイヤード』

 

特上霜降り鋼肉と呼ばれる肉。美味い。

 

最高だ‼︎ それ以外の表現が見つからないし見つけてはならない‼︎

 




『サイヤード』
『セブンスドラゴン2020Ⅱ』に登場する中型雑魚モンスター。色々、角張っている。物理攻撃力が高い上に群れで現れる。因みに『グレートサイヤード』と言う上位種が東京スカイツリーの上層部の更に上に現れる。

『特上霜降り鋼肉』を確率で落とす。因みにコレはサブクエスト用のアイテムであり国会議事堂にいる依頼人である熱血料理人に渡す事が達成条件。渡すと報酬金と共にチームメンバー全員のLIFEが全回復する(その前にセーブポイントで回復するから実質無意味である事が多い)。

この時、『旨いッ‼︎』と言うプレイヤーキャラの台詞テキストが表示される事から調理法次第でかなり美味しくなる模様(の割には結構、安めの金額で売れる)。



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おのれ‼︎ ビッグ・ボス‼︎パート2

 

「オタコン……最悪な状況に陥った」

 

『どうしたんだい、スネーク‼︎ 何が起きたと言うんだい⁉︎』

 

「サメだ……四肢のある鮫が大暴れしているッ‼︎」

 

『な、ま、まさか……』

 

『スネーク‼︎ どうやら厄介な奴と遭遇してしまったそうだな‼︎』

 

「大佐⁉︎ 何か知っているのか⁉︎」

 

『スネーク。現状を教えてくれたまえ‼︎』

 

「あ、ああ……現在、研究施設の潜入任務中でダンボールに隠れて様子を窺っている。その時、水色の巨体に四肢の生えた鮫が現れて警備兵や研究者達に襲いかかって施設を破壊しながら大暴れしている……何だ、あの生物は……⁉︎」

 

『『恐るべき鮫達計画』が其処まで進展しているとでも言うのか⁉︎』

 

「『恐るべき鮫達計画』か……前見た時は空飛ぶ鮫の大軍だった。と言う事は……」

 

『スネーク。君が見た鮫は恐らくザボアザギルと言う名前を持つ大型の鮫型モンスターだ』

 

「知っているのか⁉︎」

 

『ああ、だからこそ驚いている……ザボアザギルは極度の寒冷地に生息する水陸棲の生物だ。鮫の姿をしているけど柔軟性に優れた身体で空気を取り込んで身体を膨張させたり体内から分泌する体液を用いて体表を氷結させて氷の鎧を纏う事が出来る事から『化け鮫』とも呼ばれている』

 

『体内に極低温の液体を生成する器官を持っていて吐き出して獲物の動きを鈍らせてから捕食するんだ。その勢いはもはや冷凍ビームと言っても良い程の勢いだ。直撃すれば、凍死もあり得る』

 

「何で、そんな奴がこんな所に現れるんだ⁉︎」

 

『『恐るべき鮫達計画』の一環で寒冷地以外でも活動出来るようにした可能性が高い。四肢を持つ事から飛行能力を持たず陸棲の生物でもある事から陸路での制圧能力は圧倒的に上と言うものなのだろう。つまる所、役割分担かつ重戦車な意味合いを持たせるコンセプトと言う事での選出なのだろう』

 

「確かに、四肢があり陸でも海でも生活する。こんな奴らが街中に現れたら最悪だな。其処に空飛ぶ鮫が現れたら目も当てられん……鮫の軍勢による侵略行為か……」

 

『『恐るべき鮫達計画』の主眼は其処に置かれているのだろう……遺伝子改良が施されている可能性が非常に高い。氷漬けにされたら目も当てられん‼︎ 注意するんだ』

 

『スネーク、追加情報だ。寒冷地に生息する以上、熱源反応で獲物を認識する可能性が高い。つまりダンボールによるカモフラージュは殆ど効果が無い』

 

「何だと⁉︎ ダンボールを看破すると言うのか⁉︎」

 

『驚く所は其処じゃないと思うんだけど……状況から恐らく例のザボアザギルも完全に飼い慣らす事は出来ていない。正に鮫のように敵味方問わずに襲っているようだね』

 

「ああ……無関係に襲っているように見える。そもそも『恐るべき鮫達計画』を立案した組織の目的がよく分からない。ただ単に戦禍を広めたいと言う訳では無いだろう……何かしら目的がある筈だ」

 

『うむ。その計画の情報だけが独り歩きして広まっている……よもや、それすらも計算の内なのかも知れん。兎も角、此方も情報に惑わされない様に注意して調査する。スネーク、君も状況に惑わされない様にしてくれ』

 

「了解だ、大佐。任務を続行する‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うにぃー( ̄ω ̄)』

 

「お前さぁ……暇なのか?」

 

『うにっ‼︎(・ω・)』

 

「『最近出番が無い』って俺に言われても困る。と言うか、何の出番だ?』

 

——何度も何度も無線ハックされて来られるといい加減に言いたい内容が分かる気がしてきた……と言うかあんな短い言葉でどれだけの文章量を誇るんだ。一応、『うに語』とでも呼んでおこう。

 

『うにに〜、うにー、うににににーっ(╹w╹)』

 

「は?飼っていた鮫が散歩に行ったきり帰って来ない?言っている意味がさっぱり分からん。と言うか、鮫って散歩なんてするのか?」

 

『うにに〜(つД`)』

 

「いや、犬や猫じゃねぇだろ……鮫に脚なんてある訳無いだろう?映画とかじゃあるまいし……」

 

——『うに語』の翻訳……絶対に役に立たないな。と言うか、どうやって周波数を割り出した?

 

 

 

 

 




各話の後書きにFOODの元ネタ的な説明を追加しました。


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楽しいポップコーン

 

 

『スネーク……君は何をしているのかね?』

 

「少佐?何って、何に決まっているだろう」

 

『何処に調理用品を持ち込む潜入工作員が居ると言うのだ‼︎』

 

「……折角だから焼いたり煮たりとかしたいじゃないか‼︎」

 

『……任務より食道楽を極めんとするのか……ま、まさか……もしかして……潜入地域で変なモノを食べすぎてどうしようもない石頭が更に馬鹿になってしまったとでも言うのか⁉︎ コレは由々しき事態だぞ⁉︎』

 

「安心しろ、少佐……調理用具と言っても簡単なモノしか持ち込めないさ」

 

『持ち込んでいる時点で何かが可笑しい事に気付きたまえ‼︎』

 

「……可笑しい所は何処にも無いが」

 

『簡易キッチンを造っている時点で可笑しい事に気付け‼︎ カモフラージュ率が著しく下がっている事にも気付け‼︎』

 

「……だってパラメディックが生食ばかりだと栄養に悪いとか、殺菌の問題とか……後、消化にも色々悪いとか言うからさぁ」

 

『焼け‼︎ 焼けば君の場合、粗方、食べられるだろうが⁉︎』

 

「いや、どうせならば美味しく食いたいじゃないか。焼く意外にも煮るなり揚げた方が美味いって言う奴もあるんだしさぁ」

 

『全く君は……任務の事を忘れた訳ではあるまいな⁉︎』

 

「忘れていないさ、未知の食材の探求だろう⁉︎」

 

『全然違うわ、馬鹿者ォォォォォォ‼︎‼︎ パラメディック、パラメディィィィィック‼︎‼︎ 今直ぐにスコーンと胃薬を持って来たまえ‼︎』

 

『少佐、胃薬とスコーンの併用服用は控えた方が良いですよ。後、紅茶を水代わりに使うのも止めた方が……』

 

『こうでもしないとやっていけないのだよ⁉︎』

 

「…………何か悪い事でもしたかな?」

 

『少佐は胃薬と紅茶とスコーンの一気食いをしてちょっと体調不良になったから私に交代したわ。貴方、何をしたのよ?』

 

「いやな……携行品に調理用具を持ち込んで発狂した」

 

『いや、するでしょ普通……何処の工作員に調理用具を任務地に持ち込む人がいるのよ』

 

「此処に居るじゃないか」

 

『開き直った……次から控えた方が良いわよ。少佐が倒れるから』

 

「…………分かった。次から生食出来る奴を捕獲(キャプチャー)したいモノだ。で、変わった植物を見つけたぞ」

 

『え?あ、ああ……それはオオモロコシね』

 

「特大サイズの玉蜀黍だからオオモロコシ、か。直球なネーミングだな」

 

『オオモロコシは実がギッシリ詰まった巨大な玉蜀黍よ。所で、何をしているの?』

 

「簡易キッチンを造ったからポップコーンでも作ろうかと」

 

『って、ちょっと待っ』

 

 

 

その時、大爆発と共に轟音が簡易キッチンを中心に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『と言う、夢を見たのよ』

 

「何だ、それは……潜入任務先で簡易キッチンを造るなど、馬鹿の極みなのか?」

 

『いえ、貴方ならやりかねないと思うけど』

 

「火を付けるのは兎も角、ガスはどうするんだ。そもそも、そんなセットをジャングルの中で造る方が可笑しいだろう」

 

『え、ええ。そうね……所詮、夢の中での話ね』

 

「所で、そのオオモロコシってのは美味いのか?」

 

『……実が硬すぎて食べられたモノじゃないわよ』

 

「そうなのか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オオモロコシ』

食べた事は無いが実が硬すぎて生食は適さないそうだ。爆裂種ならばポップコーンにするべきか?

 

 

 

 

 




『オオモロコシ』

『モンスターハンター』シリーズに登場する植物系アイテム。見事なガンランスへと転生を果たすが、その姿は何処からどう見てもネタ武器であった。


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うにうにパニック ( ▽∞▽)

 

 

「パラメディック……」

 

『うにー(`・∀・´)』

 

「いや、お前じゃなくてだな……」

 

『うにに〜( ・ω・)』

 

「……なんでこう言う時に限ってパラメディックが来ないんだ……」

 

『うに?(・・?)』

 

——何か、見つけた?だと?そりゃ見つけはしたが……。

 

『うにっ、うににに、うにー‼︎ (・ω・)』

 

『スネーク。また、何かを捕獲(キャプチャー)したのね?あら、貴方……バチンウニを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

『うにー……(´・ω・`)』

 

「あ、パラメディック。えーと、バチンウニ?」

 

『ええ、海胆の姿をした水棲生物だけれど、充分注意して頂戴。見た目に違わずかなり凶悪な生物よ。強烈な水圧放流を放ったり、猛毒を吐き出したりして外敵に対して攻撃するのよ』

 

「いや……まさか『コレはウニでは無くて栗‼︎』と言われるかと思ってな」

 

『あのね……海胆と栗を見間違える筈が無いじゃない。そんな間違えを私がする筈が無いじゃない‼︎』

 

「…………」

 

『うにうに(ヾノ・∀・`)』

 

——この前、栗を散々『うに』だと叫んでいた奴が言う言葉じゃないだろう……。

 

「そ、そうか……それで海胆には毒がある種類があったな……そう言う事か?」

 

『うにっ‼︎ (・Д・)』

 

『後、バチンウニの棘には猛毒がある上に放電する能力もあるから迂闊に触るのは危険よ。もし刺されたら直ぐにサバイバルビュアーの『CURE』で解毒剤を飲むのよ』

 

『うに〜( ̄▽ ̄)』

 

「海胆が放電するのか……信じ難いな色々な意味で」

 

『棘を除去したとしても数時間は帯電しっ放しだそうだから、直接触れない事、毒がある場合もあるから取り扱いには気を付けて』

 

『うにっに‼︎ (・∀・)』

 

「……そうか、成程」

 

『それから中には危機を感じた時、外敵諸共巻き込んで自爆する個体もあるから捕獲(キャプチャー)する時も気をつけて‼︎ 至近距離で爆発になんか巻き込まれたら貴方のスニーキングスーツ程度じゃ防ぎ切れないわ』

 

「そうか、分かった。で、味は?

 

『え?貴方、話、聞いていたの⁉︎』

 

『うにー?(・・?)』

 

「聞いていたさ。しっかりとな」

 

『バチンウニは放電するし毒も出すかも知れないしオマケに爆発するのかも知れないのよ⁉︎』

 

「ああ、そうだな。だが、食ったらウマいかも知れないだろ?」

 

『もう勝手にして‼︎』

 

『うにっ(・∀・)』

 

 

——取り敢えず、棘を……って、え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴハァァ‼︎⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バチンウニ』

 

食べようとした瞬間に大爆発した。自爆されてしまった為に食べれなかった……美味そうだったのに残念だ……危機を感じると爆発する生態なのか?だとするのならば敵兵に投げ付ければ自爆に巻き込ませる事が出来るだろう。意外な使い道を見出せた気がする。

 

 

 

 

 




『バチンウニ』
『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一種。紛う事なきウニの姿をしたポケモン。因みに『みずタイプ』ではなく『でんきタイプ』。

ナマコブシとユキハミと似ているがタイプは全然違う。

じばくを覚えられると言うが……トゲ系は破裂する事が御家芸なのか?


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冬は鍋物

 

 

 

 

「パラメディック、冬と言えば蟹と聞いた事があるぞ」

 

『唐突にどうしたの?スネーク』

 

「いや、ニッポンでは冬は蟹を食べるそうじゃないか」

 

『……確かにそうね。私は蟹なんてゲテモノはお断りしたいのだけどね。それで、どうしたのよ?』

 

「いやな、蟹を捕獲(キャプチャー)したからな。折角なんで、鍋にして食おうかと考えているんだ」

 

『……フルメタルハガーを捕獲(キャプチャー)して言う言葉がソレなのね。第1、鍋ってどうするつもりなのよ?』

 

「ついでに鍋として使えそうな奴を保管庫から見つけて来たんだ。カロリーメイトが無かったのは残念だが、調理器具の幾つかはあった」

 

『いつの間に……』

 

「鍋なら水入れて火をつけるだけで作れるからな‼︎ 生食も悪くないが偶には料理して食おうと思っていてな」

 

『……はぁ、まぁ……生食ばかりだとお腹を壊すとは良く言うからね。良いんじゃないかしら?蟹鍋って言う料理がニッポンにあるし』

 

「そうか……しかし」

 

『どうしたの?』

 

「蟹だけでは何か物足りないな…………他にも何か適当なモノを入れて見ると案外、イケるかも知れない」

 

『貴方の場合、闇鍋になりそうね……』

 

「良し、適当に何か捕獲(キャプチャー)して来るか」

 

『(嫌な予感しかしない)』

 

 

 

 

 

 

 

「とったどォォォォォォ‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

『(本当に嫌な予感しかしない……)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック、パラメディック。美味そうな奴らを捕獲(キャプチャー)して来たぞ」

 

『貴方の場合、何でも噛んでも放り込みそうだから、一応……選別してあげるわ』

 

「先ずは、オットンガエル。取り敢えず、姿見でブチ込む」

 

『スキヤキに使えるから大丈夫、良いセンスね』

 

「フルメタルハガーとやらはデカ過ぎるな……」

 

『殻を剥いて中身の肉を入れてどうかしら?私はお断りしたいけど』

 

「殻は流石に食えないな。そうしよう。次にサザエを見つけて来たぞ」

 

『それはスーパーサザエよ。ミソは食用になるわ』

 

「……何処ぞのスーパーキノコみたいな名称だな。まぁ、良いか。その次に特に美味かった霜降り鋼肉を放り込む。熱したら美味いから煮込んでもイケる筈だ」

 

『何処で捕獲(キャプチャー)して来たのよ……確か、サイヤードはそう簡単に見つかる様な生物では無かった気がするけど』

 

「細かい事は気にするな。それから何か釣れたからコイツも入れよう」

 

『貴方、本当に何処で釣って来たのよ……って、それはオーロラマンボウ⁉︎」

 

「コレら。じっくり煮込めば完成だ」

 

『……やっぱり食べる気なのね……もう既に闇鍋感が満載な気がするけれど……』

 

「そんな細かい事を気にしてはダメだ。さて、味の方は、と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味い‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

——うむ、美味いな。コレは‼︎ 海鮮物の味が効いている。偶には料理するのも悪くないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

『鍋物』

 

パラメディックからは闇鍋とか言われたが美味かった。食えるモノを煮込んだのだから当然だろう。

 

 

 

 




『フルメタルハガー』
『聖剣伝説』シリーズに登場するボスキャラ。他に言える事は無い。

『オットンガエル』
食用ガエル。間違っても寿司のネタには使われて居ない。

『スーパーサザエ』
『スプラトゥーン』シリーズに登場するアイテム(?)。色々な意味で血眼になって収集している人がいるとか。武器の強化とか色々な事に使うらしい。

『特上霜降り鋼肉』
『セブンスドラゴン』シリーズに登場するサイヤードの肉。

『オーロラマンボウ』
『ONE PIECE』の一部のゲーム作品に登場する魚。釣るのは簡単だが、釣れる場所は限られている(大概の魚もそうではあるのだが……)。が、釣るのは其処まで難しく無い。寧ろ、その近くに現れる虹色の蝶を捕まえる事の方が何倍も難しい。




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レーション

『スネーク。レーションを手に入れたのね』

 

「……ああ。余り美味くないイメージしか無いんだけどな」

 

『そう文句は言わないの。レーションは保存が効く人工食品の保存食よ』

 

「……昔食べたレーションは本当に不味かったぞ」

 

『アメリカ製のは不味いって評判だから、非常にストレスの溜まり易い戦場に於いて消耗品たる食糧を過度に摂取しない様に敢えて甘味料等は入れられて居らず敢えて不味い様にされているって話があるわ』

 

「……多少腐ってていても俺は蛇が良いなぁ。最近、蛇を食っていないなぁ……何処かに蛇、隠れていないモノか」

 

『共喰い上等なのね……』

 

「何か言ったか?」

 

『いえ、何でも無い。レーションはお国柄によって内容が変わっててバラエティに富んでいたりするのよ。ニッポン製とフランス製のレーションは不味くは無いって評判よ』

 

「そうなのか……お、ニッポンの文字が書いてある‼︎ と言う事はこのレーションはニッポンで作られたレーションと言う事か‼︎」

 

『と、なればそのレーションはニッポン製の可能性が高いわね。味も保証出来るわよ』

 

「ソイツは楽しみだ。何せ食用ガエルの住んでいる国だからな……親近感が湧く国の食糧か。そう言えばカロリーメイトもニッポン製だったな?」

 

『ええ、確かそうだった筈よ』

 

「なら、安心して食えるな」

 

『そもそも、ソレ……何処で手に入れたのよ?』

 

「ん?ああ、保管庫と思わしき所で見つけた。長い間使われて居なかったんだろうな。レーションは腐らない保存食だから大丈夫だろう?」

 

『え、ええ……そうね。そうじゃなかったら保存食とは言えないわ』

 

「……………‼︎」

 

『どうしたの?』

 

「いや、人の気配を感じた。然も複数人……ダンボールの偽装でやり過ごす」

 

『一旦、切るわ』

 

——こんな辺鄙な所に少女と言った子供が多数?似た様なお揃いの黒と赤を基調とした服を着ている…………まさかと思いたいが少女兵や少年兵と言った類なのか?そう言うのは余り好きでは無いのだがな……子供にはそう言う場所には来て欲しく無いんだがなぁ。

 

「やり過ごせた」

 

『そう……』

 

「と、思っていたら長い金髪の子供がずっと此方を見ている……‼︎ コレでは動けん……‼︎」

 

『子供は何かと鋭いって言うしね……』

 

「呼ばれたのか去って行った……普通の子供達には見えなかったな」

 

『何処かの学校の生徒じゃない?まぁ、バレたら変質者と思われても仕方ないけど……』

 

「……それはそれでかなりショックだ。俺は断じて変質者では無い」

 

『変人だとは思うけど』

 

「何か言ったか?」

 

『いえ、何も?』

 

——取り敢えずこのニッポン製のレーションでも食べて気を取り直そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐほぉ……期限が切れて、いたぁ……‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——マズい……‼︎ と言うよりも期限切れのレーションだった……‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ニッポン製レーション』

 

期限切れだった……。美味いと期待していたのにコレはかなりショックだ……‼︎

 

 

 

 

 

 




『レーション』
現実にも実在する携帯食糧。
基本的に軍事的な要素が見受けられる作品に登場する。『メタルギア』シリーズ、『ゴッドイーター』シリーズ等。『モンスターハンター』にもレーションと思わしきアイテムが存在(説明文に『多くのハンターが口を揃えるマズさ、との事)する。

意外な所では『神獄塔メアリスケルター』シリーズにも登場する。然も6種類程……が、どう考えても製造年月日は本編の年代よりも19〜20年以上、昔のモノと思われる。アイテムとして期限切れレーションが道端に普通に落ちている。壊滅した自衛隊のモノだろうか?
或いはジェィル細胞により擬態化されたモノだと思われる。因みに人間がジェイルにより擬態化された物質を一定量以上摂取すると知能低下、凶暴化を誘発させてしまう(ジャック達は人間では無く同族に値すると思われるので問題は無い模様)。



因みにこの話は『神獄塔メアリスケルター3』の『欲求』のスネーク側の視点。


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拾い食いにはご用心

 

『スネーク、無敵キャンディを手に入れたのね』

 

「ペロペロキャンディみたいな物を拾ったは良いが、何故無敵キャンディと言う名前なんだ?」

 

『さぁ?単にそう言う名前だからじゃない?』

 

「……よく分からんが道端に飴が落ちている光景は何とも理解し難い」

 

『無敵キャンディは食べると筋力や頑強さが最大限に引き出される飴の形をした薬物よ。甘そうだけど確かに甘いわ』

 

『人知を超えた筋力状態になるから並大抵の敵兵なんかは触れた瞬間に即死してしまう程。更には過剰強化された肉体は爆発や火炎放射、銃弾、果ては危険生物の爪牙や毒物でさえも無効化してしまう……』

 

「おい、それは麻薬の一種じゃないのか?触れた瞬間に敵が死亡するなど、おっかな過ぎるだろ。そんな強化兵士なんかが戦場に跋扈したら戦争なんてワンサイドゲームになってしまうだろうな……」

 

『所がそうも行かないみたいよ。無敵キャンディの製造法は極秘中の極秘。原材料ですら不明……更には生産数も然程多くはない……それにその無敵化の効果時間は最長で8秒程とかなり短いそうよ』

 

「……効果時間も短く量産も効かない希少品……と言う訳か。全兵士に行き渡らせる事は無理と言う事か、安心した。敵兵全員が無敵になってしまえば手も足も出せなくなる。そんな怪物相手は人の手には余るモノだろう」

 

『そう言う事。何故、道端に落ちているのかは分からないわね』

 

「……補給線の部隊が落としたのかも知れないな。随分と杜撰な管理だ。或いは単なる飴だと思っていたのかも知れないが」

 

——飴だけを運ぶ部隊もそれはそれでどうかと思うのだけどな……。

 

「リスクは?原材料不明とは雖も実物が存在する以上、そんな過剰染みた効果を得られる以上何かしらのリスクが発生する筈だ。内容は分かったが得体の知れないモノまでも口にする勇気は無い」

 

『貴方の場合、何でも噛んでも口にしている気がするのだけど……』

 

「そうだな……偶には敵兵に食わせて様子を確認してみるか。丁度、巡回警邏中の兵士がいる」

 

『大丈夫なの?』

 

——まぁ、見てみよう。例の無敵キャンディを敵兵の口が開いた瞬間に死角から投げ込む‼︎

 

 

「う、うぉぉぉ‼︎⁉︎」

 

 

「いきなり全力疾走し始めたぞ。あ、別の兵士にぶつかった瞬間、ぶつかられた方の兵士が流血しながら吹っ飛んでしまったぞ」

 

『敵味方関係無いのかしら。と言うよりも良く投げ入れる事が出来たわね』

 

——そろそろ8秒経つな。

 

 

「がはっ⁉︎ ぐおぉぉぉ‼︎ は、腹がァァァ‼︎⁉︎ か、かかか、身体が、こ、壊れ⁉︎」

 

 

「効果が切れた途端、倒れ込んだぞ。飴が道端に落ちていたからな……媒介菌を持った虫でも集っていたのかも知れないな」

 

『貴方の場合、毒蜘蛛さえも口にしていたでしょ?』

 

「何の事だ?兎も角、やはりあのキャンディを口にしなくて良かった……」

 

——過剰強化された細胞が自身を構成させた肉体の耐久力を超過したのだろうか、見るも無残な光景が広がっていく……恐ろしい飴もあったモノだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無敵キャンディ』

 

口にした兵士が猛烈な勢いで走り出し敵味方関係なく体当たりして殺害していた。どうやら興奮剤も併せて配合されている可能性が高い……飴の形をした危険な薬物なのだろう。

 

 

 

 




『無敵キャンディ』

『星のカービィ』シリーズに登場する食べ物。触れるか吸い込むかすると一定時間、無敵状態になる。そんな事よりも何故、道端に落ちている食べ物を平然と口にできるのだろうか?ポップスターに住む者たちは皆、食中毒とは無縁な程に胃袋が頑強なのかも知れない……。


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百々

 

 

 

『スネーク、センチピードを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

『センチピードは節足動物の一種で多脚を持つ肉食性の動物よ。種類も豊富で全世界では3000種も確認されているわ』

 

「センチピードって無駄にカッコいいな……」

 

『ラテン語のcentiとpedを組み合わせた総称として命名されたの。でも百の脚とは言うけど実際には100本の脚を持つ個体は存在しないわ。奇数対だからよ。そう言う事でニッポンでは『ムカデ』と呼ばれているのよ』

 

『スネークが今回、捕獲(キャプチャー)したのはオオムカデと良く呼ばれる個体ね。センチピードの中でもそれなりに大きい個体よ。肉食性で刺激を受けると咬まれるから充分注意して頂戴。毒は余りないけど結構、痛いわよ?』

 

「キングコブラ等の毒に比べたら大分、マシだろうさ。それで、は?」

 

『やっぱり食べる気なのね……』

 

「至極当然の事だろう?蛇みたいな見た目だからな、脚があるのは気になるが捥いで置けば大丈夫だろう」

 

『はぁ……』

 

「で、味の方はどうなんだ?」

 

『ちょっと待って、えーと……あった。あら』

 

「どうしたんだ?」

 

『面白い資料があったのよ。然も貴方好みで私好みの』

 

「どんな?」

 

『ニッポンでは食用らしいわ』

 

「本当か⁉︎ アマミオーシマ原産のオットンガエルと言い、ニッポンは正に食の宝庫だな⁉︎ それで⁉︎」

 

『そう焦らないで。ええと、とある地域では食用だそうよ。かなり限定されてはいるけど産業として地域密着の形になっているみたい。基本的に火を通すのが良いらしいわ。生食は控えた方が良いかも』

 

「焼けば良いんだな?」

 

『あ、でも頭部は毒があるから食用には適さないから胴体を食べる事をオススメするわ』

 

「そうか。脚も捥いでしまった方が良いのかも知れないな」

 

『私としては気持ち悪いからサッサと剥いだ方が良いと思うわよ』

 

「それにしてもニッポンかぁ……やっぱり親近感が湧くな。食えるとは言うが味の方はまだ聞いて居ないぞ?」

 

『食用とされているだけで味の方の資料は乏しいわ。かなり限定的な所為もあるのか一般的には普及していないみたい』

 

「だがニッポン人はセンチピードを食べれる事を知っている。それに産業として確立されているのだから味が保証されているのも同然だな。確固たる事実だ」

 

『……味の保証はできないわよ……あ、そうそう。センチピードの油漬けや乾燥物は火傷や切り傷に効果があるそうよ。民間薬として市販されている例も確認されているらしいわ』

 

「ほう、火傷や切り傷は戦場では付き物だ。医薬品の類は幾らあっても足りないな」

 

『……効果があるのは乾物よ。其の儘では使えないと思うわよ?』

 

「其方の意味では残念だな」

 

「…………」

 

——では早速、焼いてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふむ、中々イけるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『センチピード(ムカデ)』

 

焼いたらそれなりに食える。苦味もあるが悪くは無い。身体が細い所為か火の通りも良かった様だ。

 

 




『センチピード』

日本では『百足』、『ムカデ』とも。節足動物の一種。今回はオオムカデ。

出した理由は以下の通り

作者「何処か咬まれたかな?蚊とか?」
知人「いや、今の時期、蚊は無いでしょ」
作者「或いは百足か」
知人「百足ならあり得るか、何で百足?」
作者「何となく。昔、咬まれたから」
作者「因みに百足ならペンチで挟んで台所のガスコンロで火で炙ってから処分すると母親から聞いた」
知人「いや、可笑しいでしょ⁉︎ 何故、台所のガスコンロでソレをやるんだ⁉︎ せめてガスバーナーでしろよ⁉︎」
作者「いざと言う時は食えるかも」
知人「話聞けよ、と言うか可笑しいでしょ」
作者「婆ちゃんなら普通にツクシを夕飯に出してきそうだけど」
知人「やっぱりアンタの家系、頭可笑しいし狂ってる‼︎」
(一部の言い回しは実際と異なります)



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絶対強者

未知の食材ばっかり気にかけるネイキッドとは違いソリッドは割と真面目。


 

 

「此方、スネーク。指定ポイントに到達した。これより潜入ミッションを開始する」

 

『スネーク、気を付けろ。その近辺はティガレックスの縄張りだ』

 

「ティガ?なんだそれは」

 

『ティガレックスは別名、轟竜とも呼ばれる原始的骨格を有した飛竜種の大型のモンスターだ。非常に発達した四肢で大地を疾駆するが飛竜種の割には飛行能力は然程、巧みでは無い。専ら、地上で生活し長距離移動する際は上空高くに垂直に跳び上がり腕の皮膜で滑空する形で飛行する。そして最も発達しているのはその肺活量だ』

 

「肺活量?」

 

『大半の飛竜種は咆哮は極めて大音量であり鼓膜が破壊されかねない程の音量だ。だが、その中でティガレックスは破壊力を伴う咆哮を轟かせる事が出来る』

 

『至近距離で喰らえば音圧で吹き飛ばされるだけでは済まないだろう。鼓膜なぞ一瞬でお陀仏だ。場合によっては即死もあり得る……』

 

「咆哮で外敵を吹き飛ばして鎮圧するか。なんて奴だ」

 

『この大咆哮が『轟竜』と呼ばれる所以だ』

 

「……流石にそれ程の音量ならダンボールですら遮断は難しいか。防音処理しても防ぎ切れるか不安になりそうだ……ッ‼︎」

 

『スネーク、どうした?』

 

「タイガーカラーの様な巨大生物を遠距離から確認した……まだ気付かれていない様だ」

 

『どんな姿だ?』

 

「腕に皮膜らしきものが見える。それからやけに平べったい体躯だ……」

 

『間違いない。奴がティガレックスだ』

 

「アレがティガレックスと言う生物か……前足が腕の様に進化しているな……組み付かれたら振り解くのに難儀しそうだな」

 

『その程度では済まないだろう。君のスニーキングスーツでは奴の膂力から繰り出される一撃は耐えきれない可能性が高いだろう。また、奴は獰猛な性格で執念深いから見つからない様に行動しろ』

 

「ああ、分かっている。だが、もし発見された場合の対処法を知っておきたい。何、無闇矢鱈と交戦する気は無いさ……」

 

『やはり危険なのは卓越した地上においての運動能力だ。ティガレックスと遭遇した他の飛竜種は交戦を避けると言われている。それ程の迄に地上での戦闘を避ける事から危険性は折紙付きと言う事なのだろう。パワーとスピードを兼ね備えた運動能力から轢かれたら一溜りも無い』

 

『又、力任せに地形を壊してその土砂を投げ付けるといった行動も見られる。それなりに知能はある様だ』

 

「だが、隙はあるだろう」

 

『ああ、どの様な生物にも必ず隙と言うモノはある。どの生物にも言える事だがフラッシュは一定の効果はある。いざとなれば眩い閃光で奴の視界を潰した後に逃走するのが賢明だろう』

 

「成程。よし、極力奴に見つからない様に行動しつつ次のポイントへ向かう」

 

『くれぐれも見つかるな、スネーク』

 

 

 






『ティガレックス』

『モンスターハンター』シリーズに登場するメインモンスター格の一体。別名、轟竜。
大轟竜、爆轟竜、荒鉤爪と言った他種も存在する。

パワーこそ正義みたいな『チョクセンバンチョー』。





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業火に巣食う者

『スネーク。随分と暑い場所に居るな。携行品の調子はどうかね?』

 

「無線機等は問題なく通信可能だ。と言うよりも火山地帯に潜入する時点で可笑しいとは思わないのか?」

 

『火山地帯では体力の消耗に気を付けろ。後、溶岩浴などとは考えるなよ?』

 

「俺はアイアンマンでは無いぞ、少佐」

 

『聞いてみただけだ。君の事だから溶岩に住む生物の捕獲(キャプチャー)でもしてみるかと考えそうだからな。少し心配していたが杞憂に終わりそうで何よりだ』

 

「俺は一体、どんな奴だと思われているんだ……」

 

『ロクでも無いモノばかり喰らうクリーチャー喰らいの蛇だと私は認識しているが……』

 

「ろくでも無いとはなんだ⁉︎ 食ったら美味いかも知れないだろう⁉︎」

 

『私は遠慮しておくよ。流石にヤバ過ぎる見た目のモノは抵抗がある……』

 

「見ていろよ……いつの日かキングコブラが美味いと言う事を実感させてやる」

 

『そんな状況、未来永劫来ないから安心だな』

 

『少佐。代わります、スネーク。聞こえる?』

 

「ああ、パラメディックか。なんだ?また美味い生物の情報なら大歓迎だ。きっとそうなんだよな?」

 

『そうね……あるにはあるけど、大変危険よ?って、貴方の場合は余り関係は無さそうね』

 

「どう言う意味だ……?」

 

『なんでも無いわ。その火山地帯では溶岩キノコが生えている事があるらしいわ』

 

「溶岩キノコ?」

 

『高温下でのみ生息する菌糸類であるキノコの一種だそうよ。それでも数は少なくて見つかる事自体が稀だそうよ』

 

「……キノコ類は余りウマくは無いんだがなぁ」

 

『毒キノコも平然と口にする貴方が言えた言葉かしら?』

 

「食ったらウマいかも知れないだろ。食わなきゃ分からんだろう」

 

『はいはい。それでお腹を壊すだけで済ませる貴方は普通に異常よ』

 

「何か言ったか?」

 

『いえ。何も、後……其処はテメレルと言う火竜種が生息しているわ。テメレルは大型のドラゴンで業火を操る強大な存在。イメージ的にはウェールズの象徴であるウェルシュ・ドラゴンの様な姿ね』

 

『業火の炎を吐き、その爪は灼熱で立ち向かう者を引き裂いてしまう。そして身体を覆う鱗は頑強な鎧とも言われているから並の火器は効果は薄い。総じて真正面から挑むのは愚の骨頂ね』

 

「そうか。で、味は?

 

『え?』

 

「味だよ。其処まで行ったら、後は味だ。如何に強くとも生命体である以上、弱点が無い訳では無いだろう?」

 

『貴方、本当に話を聞かないのね』

 

「で、どうなんだ?」

 

『書いてないわよ。誰もドラゴンを食べようなどとは思わないでしょ?』

 

「そうなのか……まぁ、食える筈だからちょっと仕留めて来る」

 

『丸焦げ……貴方の場合なら普通に生還しそうね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック、パラメディック」

 

『スネーク……少し心配したわよ。無事に生還出来たみたいね』

 

「ああ、実は火山地帯にある一団が通り掛かってな。聞いて驚け、君の言うテメレルを討伐に赴く一団だったんだ。利害の一致と言う事で俺も友軍として交ぜて貰ったんだ」

 

『ええー…………』

 

「そしたらな。更に実に良い情報を貰えた、なんとテメレルの肉は食える事が判明したんだ‼︎ 然も調理法まで知っていた」

 

『ええー……』

 

「鎧とか弓とか剣とか……案外バカに出来ない事を実感したよ。仕留めた後に一緒にその肉を使った飯を食った。美味かったな‼︎」

 

『貴方、幻覚でも見た?火山地帯に立ち入ろうと考える人は貴方くらいの者だと』

 

「何を言う⁉︎ 潜友(せんゆう)を馬鹿にするのは許せんぞ‼︎ 他にも食える生物の情報も貰えた。実に有意義な時間を過ごせたよ……ん?」

 

『どうしたの?急に』

 

「そう言えば、どう言う理由で此処に来たんだっけ?」

 

『私が知る訳無いでしょ⁉︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『テメレル』

 

煮ても焼いても美味しく頂ける。後、彼らとは良い友人になれそうだ。共闘の嘉で他にも食えそうな生物の情報を貰えた。コレからも楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




『溶岩キノコ』
『Death end re;Quest』に登場するキーアイテム。使用後に進めばボス戦に突入するが使用後、引き返すと『バッドエンド【臆した代償】』と共に『あたたかい』と言うイベントスチルが見られる。悪趣味揃いのバッドエンドの中でも一際、残酷な結末となっている。


『テメレル』
『King's Raid』に登場するドラゴンレイドボスの1体。他のドラゴンに比べて攻略難易度は低めだが全ての攻撃が魔法攻撃なので銃火器を使用する『メカニック』クラスの英雄はかなり不利。セシリアなんかは瞬殺される可能性が高い。

公式漫画では『ドラゴンの肉は食用では無い』と明言されているが主人公である『カーセル』と蛮族『ヤンヌ』は普通にドラゴン肉を食べている模様。
またテメレルを含めたドラゴンは毎日、英雄達に戦闘を仕掛けられている所為か相当疲れているらしい。

因みに『テメレル』が人の姿に窶しているNPCキャラである『ジン』は凄まじくウザい演出と共にあるイベントダンジョンに登場し、予想通りほぼ大半のユーザーに『災襲決戦』と言わんばかりに全身全霊全力でフルボッコにされた。





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うにうにリターンズ

初うに?いや、違うか。


 

「此方、スネーク……」

 

『うにーっ‼︎ (・ω・)』

 

「え?」

 

『うににー、うににー、うにうにうににー‼︎ (`・∀・´)』

 

「な、なんだ⁉︎ ハッキングかッ⁉︎」

 

『うーに、うーに、うにうにうーにっ‼︎ (・Д・)』

 

「……せめて分かる言葉で喋ってくれ。何言っているのかさっぱり分からん」

 

『うに〜( ̄ω ̄)』

 

『スネーク、どうしたんだい⁉︎』

 

「オタコン。無線機に異常は無いのか?」

 

『無線機にかい?周波数は安定しているけど……どうかしたのかい?』

 

「いや、混線している上にハッキングされているぞ」

 

『うにーっ‼︎ (・∀・)』

 

『なんだって⁉︎ ちょっと調べてみるよ、少し待って‼︎』

 

「ああ……」

 

『うににーうににーうにうにうーに、うーに、う、に、う、に、うにうにうーにっ♪ (・▽・)』

 

「色々な言語を習得しては来たが……流石にこの言語は知らないな。現時点では全く翻訳出来ないな……」

 

『スネーク、お待たせ』

 

「おお、どうだった?」

 

『……ハッキングとか盗聴されている痕跡が見当たらないのだけど、もしかして幻聴かい?』

 

「なんだって⁉︎オタコン、お前には聞こえないのか⁉︎」

 

『うにーうにうにーうににうにうにうににうにー‼︎ うにうに、うににーうにっにっにー‼︎|( ̄3 ̄)|』

 

「現に今にも『うにうに』言いまくっているんだが⁉︎」

 

『……僕には聞こえないけど、スネーク。まさか、変なモノを拾い食いして幻聴でも聞こえる程に頭が可笑しくなってしまったのかい?』

 

「何故そうなる⁉︎ 俺は地面に落ちているモノを片っ端から食べる悪食かッ⁉︎」

 

『いや、何となく』

 

『うにに〜うにうにーっ(/・3・)/』

 

「……わかる言語じゃないからハッキングされても此方からでは全く対処出来ん。オタコン、ハッキング対策を頼む」

 

『分かったよ。それで、スネーク。僕には全く分からないけど君には聞こえているんだよね?』

 

「ああ……今も」

 

『うーにうーにうにうにーうににににーうにに、うんにーうんにゅ〜うににーににうにうにうーににーうーにうにうにーうにに〜(・Д・)』

 

「矢鱈と喧しい……何だ、新手の暗号か何かなのか?」

 

『うーん。なんて言っているんだい?』

 

「『うーにうーにうにうにーうににににーうにに、うんにーうんにゅ〜うににーににうにうにうーににーうーにうにうにーうにに〜』だ、そうだが。流石に初見じゃ何を言っているのかさっぱり分からん」

 

『差し詰め『うに語』かな?』

 

「分かるのかッ⁉︎」

 

『いや、ちょっとあってね。えーと翻訳すると『最近出番が少な過ぎる。原本がマイナー過ぎるのもあるけど、と思ってたら漸く出番貰えた。後、蛇を弄るの楽しい』と言っている』

 

「……何でそんなスラスラと翻訳出来るんだ。然も内容が愚痴なのかッ⁉︎」

 

『愚痴みたいだよ⁉︎ と言うか暗に君を弄るのも楽しいみたいだよ⁉︎』

 

「俺で遊ぶんじゃない‼︎ 蛇を弄るとは何事だッ⁉︎ 絶対、ハッキングして来た奴は性格が悪いぞ‼︎」

 

『怒る所、其処なのかい⁉︎ ってスネーク。大変だ⁉︎』

 

「どうしたッ⁉︎」

 

『……不味い。レーダーの反応から『恐るべき鮫達計画』の一環で生み出された飛行する鮫やらザボアザギルとか、多種多様の鮫が大軍となって君のいる区域に向けて進軍している‼︎』

 

「何だとッ⁉︎」

 

『交戦中の部隊を薙ぎ倒しつつ侵攻しているッ‼︎ 流石にあの大軍に巻き込まれたら命は無いッ‼︎ 至急、離脱するんだ‼︎』

 

「了解だ。脱出ポイントを指示してくれッ‼︎」

 

『うにに〜♪ d( ̄ ω  ̄)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 




再びゲシュタルト崩壊に陥りかける。


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キシャー( `ω´)

 

 

 

『スネーク?聞こえる?』

 

「パラメディックか……」

 

「キシャー( `ω´)」

 

『スネーク……ってどうしたの?』

 

「あ、ああ……良く分からん鮫を拾った?」

 

『何故、疑問形?と言うか生け捕りじゃなくて?』

 

「シシャー(・Д・)」

 

『ああ、随分と小さい鮫が空中を泳ぐ形でホバリングしている……何か知らないが近くにいた」

 

『貴方……鮫が空を泳ぐと本気で思っているの?もしかして、また変なキノコとか良く分からないモノでも拾い食いしたの⁉︎』

 

「いや、だって……ガノトトスとか言う奴は水面から飛び出して水面スレスレで浮きながら泳いでいる光景を偶に見かけるし、両手両足が生えた鮫だってどっかの研究施設らしき場所で見かけたからな……別に存在しても不思議じゃないだろう?」

 

『……スネーク、今すぐに任務を降りて病院に行きなさい‼︎』

 

「何故、病院送りにならにゃ行けないんだ⁉︎ 実際に存在しているから言っているんだろうがッ⁉︎」

 

「キシャァァァ‼︎ ( `Д´)」

 

「ほら、コイツも言っているぞ‼︎ 『巫山戯るなッ‼︎』と」

 

『貴方、本当に野生化しているわね……』

 

「ネコ語以外にも『うに語』もマスターしたぞ。潜入任務には現地の言葉の習得は必須技能の1つだ。『サメ語』の習得も容易い」

 

『何時、その未知とも何時使うか分からない言語を習得したのよ……』

 

「パラメディック、そんな細かい事を気にしては行けない。現に今、使う時が来たじゃないか……」

 

『何処の世界に鮫の王国に潜入する……貴方と言う規格外の塊みたいな人が居たわね……』

 

「そんなに褒めないでくれ……」

 

『と言うか、何時もの様に『で、味は?』って聞かないの?鮫と言えば鱶鰭(ふかひれ)だと思うけど……』

 

「何を言う⁉︎ コイツは奪われた主人を助けるべく奮闘せんとする気高き戦士だぞ」

 

『え、ええ……』

 

「シシャモー……(*´Д`*)」

 

「敵の襲撃を受け多数を撃破する事は出来たが、戦力差に押され捕虜になってしまった……」

 

『あ、何か語り始めた』

 

「シシャー(*´Д`*)」

 

「戦力差は歴然。力の弱い自分達では立ち向かうには無謀過ぎる……逃げる事しか出来なかった」

 

「キシャア‼︎(`ω´ )」

 

「だが、逃げるだけでは事態は好転する事は無い……何時の日か、立ち向かわねばならない」

 

『と言うか、そんな短い言葉でそんな事を言っているの?』

 

「小さな者でも何に忠を尽くすのかを知っている。コイツは何の為に生きるのかを、ちゃんと知っている……無味乾燥に生きるのでは無く、しっかりと進むべき道を決めている……そんな気高き意思を持つ者を見殺しにはしたくないんだ」

 

『スネーク……』

 

「……お前はお前の任務を果たすんだ。だが、丸腰での潜入任務を是とする俺とお前は違う目的だ。コイツを持って行け……生憎と最近、回収出来たのはこのM84のスタングレネードだけなのだが……きっと役に立つ時が来る筈だ。おいおい、飲み込んで……吐き出せるのか?どんな構造をしているんだ、お前は……」

 

「キシャァ‼︎ (・∀・)」

 

「後……無いより良いだろう。コイツは美味いから持っておくのが良いだろう」

 

『鮫にカロリーメイトを渡す光景は軽くシュールだわ……』

 

「あと、コレも何かの縁だ。ダンボールを持って行け……この程度のサイズならばお前でも使えるだろう。良いか?ダンボールの使い方が作戦の成否を決めると言って良い」

 

『さらっと鮫にまでダンボールを布教しないで、バカバカしく見えるから』

 

「名も知れぬ鮫よ……武運を祈る……‼︎」

 

『……ハッキリ言うわ。シュール過ぎて付いて行けない』

 

 





今回の話に登場した子鮫は(既に気付いている読者様も居られる)『神獄塔メアリスケルター3』にも登場する。


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美味い

『スネーク。鯵を捕獲(キャプチャー)したのね』

 

『鯵は全世界の熱帯・温帯海域に多くの種類が知られ、ニッポンでも南西諸島沿岸でインド太平洋産の種類が多く見られるわ。生息域は種類や地域個体群によって異なり、沿岸の岩礁・サンゴ礁域に居付くもの、砂泥底周辺に生息するもの、沖合いを回遊するもの等がいる。また幼魚期には汽水域や淡水域に入るものもいる。一般的に遊泳力は高く、動きは素早い。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・貝類・頭足類等の小動物を捕食するのよ。敵は人間の他にもサメ類、マグロ類、ブリ類、カジキ類等の大型肉食魚がいるの。ニッポンじゃ馴染み深い大衆魚の一種ね』

 

「中々の小ぶりだな……ギンガメアジの様なモノか?

 

『スネークが今回、捕獲(キャプチャー)したのはマアジと呼ばれる種よ。ニッポンじゃ馴染み深い大衆魚で広く親しまれている種よ。ギンガメアジの様にシガテラ毒を保有していないから大丈夫よ。でも、其処が熱帯海域だとほぼ確実に毒を持っているから食べない事』

 

「そうか、で、味は?

 

『味が良いから鯵って名前なのよ』

 

「成程、実に分かりやすくて良い情報だ」

 

『ああ、でも……鯵の中には強力な毒を持っている個体もいるから充分注意して』

 

「どんな?」

 

『血液と言った体液を凝固させ筋肉繊維の活動を停止させ細胞間の動きをも止めてしまい、其の儘肺や脳、心臓の機能を停止させる程の食中毒とは比較にならない程の致死性の激毒をもっている個体もいるの』

 

「そうなのか⁉︎ 見分ける方法は?」

 

『現状じゃ、見た目だけじゃ分からないわ。怖いのならば廃棄する事もオススメするわ。或いは敵兵に投げ付けてしまうのも良いわね』

 

「いや、腹が減ったから食べる。もしかしたら美味いかも知れないだろ」

 

『本当、恐れ知らずよね……』

 

「何、ニッポンじゃ親しまれている大衆魚なのだろう?劇毒がある奴を大衆魚などと認めはしないだろう」

 

『それも、そうかもね……』

 

——では、早速頂こう。味が美味いから鯵と、なら味は期待して良いだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……美味い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——確かにコレは美味い。速やかに血流の動きが抑制され、筋肉が硬直し始めたのが分かる。

 

——ニッポンの人々はこの様な毒を中和する機能が備わっているのか……人間の神秘を垣間見た気がする。

 

——俺は薄れ行く意識の中である文字列が脳裏を過ぎ去った、気がした。

 

 

 

 

 

 

『aji wo Kutta』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う夢を見た」

 

『鯵にそんな凶悪過ぎる毒なんて無いでしょ?食中毒レベルならばあるけど』

 

「そうだよな。ギンガメアジとかの毒の方が真実味がある」

 

『まぁ、怖いなら止めておくのも、貴方に言っても意味無いかもね』

 

「食ったら美味いかも知れないからな‼︎」

 

 

 

 

 

 

『鯵』

 

美味いらしい。流石に夢で見た即死させる程の致死性は無いそうだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『鯵(アジ)』
現実にも存在する大衆魚の1匹。

『aji wo [K]utta』とは『nier:Automata』のエンディングの一種で別名『アジエンド』。何らかの手段でアジを入手し使用すると即座にエンディングを迎える。
作中屈指のネタエンド。

他にも2Bが漁師になろうかと考えるバッドエンドも存在する。恐らく釣れるのはアジばかりだと思われるが。






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見た目は気にするな

「パラメディック」

 

『うににっにっにーにっにっに( ̄∀ ̄)』

 

「……またお前か……暇なのか?」

 

『うにぃ〜( ̄ω ̄)』

 

「『出番が来ないので暇』、か。だからと言ってハッキングして遊ぶんじゃありません」

 

『スネーク。呼んだかしら?』

 

「ああ、パラメディック。相変わらずハッキングを食らっているぞ」

 

『変ね……アレから何度も修正やら凡ゆる対処法を試しているけれど、全く効果が無いのね。お陰で此方は配線やら機械備品だらけよ』

 

「まぁ、これと言った実害は殆ど無いが。精々、『うに』のゲシュタルト崩壊に陥る事位だ」

 

『充分、実害受けているじゃない。それで?』

 

「ああ、また変わった奴を捕獲(キャプチャー)した」

 

『スネーク……貴方、何を捕獲(キャプチャー)したのよ……』

 

「なんで、そんなに呆れ顔なんだ?」

 

『何って……貴方、今度はベイカーマンを捕獲(キャプチャー)したの?』

 

『うににー( ̄∀ ̄)』

 

「ベイカー?パンの事か?コレはどう見ても、クッキーかその辺りだと思うが」

 

『ベイカーマンは貴方の見た目の判断通りクッキーの身体を持つ小さな人型の生命体よ。そんなナリでもかなり凶暴で大の大人でも仕留めるのは難しいわ。然も集団で闊歩している事が多いから集団で囲まれたらかなり危険よ。一応、銃火器を使えば取り敢えずは仕留める事は可能ね』

 

「他の姿をした奴とも一緒にいる事が多いが」

 

『姿形は多種多様だけど同族らしいわ。ベイカーマンと言う名前もカブトムシやマグロと言った種名に過ぎないわね』

 

「普通ならば他種同士で争い合うと思うがな。アメリカ人とロシア人が啀み合うように」

 

『さぁ?その辺は分からないわよ。でも、人間を捕食するそうだからくれぐれも気を付けて頂戴』

 

『うっにに〜( ̄▽ ̄)』

 

「そうか、で、味は?

 

『止めときなさい。これ以上、貴方が馬鹿になったらどうすれば良いのよ?』

 

「?」

 

『一応、メルヒェンと呼ばれる存在で危険な生命体。生食は感心しないわよ?』

 

「いやだってな。長い金髪の子供がコイツを普通に食ってたのを見かけたぞ。随分と美味そうだったから……食いたいと思うじゃないか」

 

『うにっ‼︎うににー‼︎(`・ω・´)』

 

『……100%の確率で幻覚だから。貴方、幻聴以外にも幻覚を見る様になったの?本格的に末期症状が出ているんじゃない?』

 

「俺は正常だ‼︎」

 

『……少なくとも止めた方が良いわよ。何時もの様に腹を壊すわ』

 

「食ってみたら美味いかも知れないだろ?」

 

『……勝手にして』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘過ぎるッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——甘ッ⁉︎ 見た目以上に甘い⁉︎ やっぱり見かけよりも美味いじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ベイカーマン』

 

食ってみたら甘かった。がザリザリしていた気がする。しかしながら、問題なく頂ける。お菓子感覚か?

 

 

 




『ベイカーマン』

『神獄塔メアリスケルター』、『神獄塔メアリスケルター2』に登場するメルヒェン(雑魚敵キャラ)の一種。
上位種に『レッドベイカー』、『ブルーベイカー』、『ベイカーボーン』等が存在する。

ジンジャーブレッドマン其の物な姿をしている。
『ヘンゼルとグレーテル』がモチーフの旧学生街エリアに大概、団体さんで登場する(コイツに限らず旧学生街エリアはお菓子の見た目や名前の雑魚キャラが出現する)。

コイツに限らずほぼ全てのメルヒェンや影響を受けている物質は甘い味覚の模様。
作中では『赤ずきん』『グレーテル』『ラプンツェル』『ハーメルン』『眠り姫』『つう』がメルヒェンの血肉を喰らっている描写が存在する。

尚、メルヒェンは人間や物質が擬態化により変貌を遂げた存在である為に捕食すると言う事は間接的にではあるが人食になると思われる。






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堅い……

『スネーク。クリスタルココナッツを採ったのね』

 

「え?ココナッツ?コレが?」

 

『クリスタルココナッツは銀色に光る鉱石みたいな見た目をしたココナッツよ。ある絶海の孤島にのみ実ると言われているわ』

 

「とてもそうには見えないんだけどなぁ……」

 

『でしょうね。パッと見て銀塊に見えてしまうから、コレが果実だとは誰も思わないでしょうね』

 

「……確かにな」

 

『でも、良く見つけたわね?クリスタルココナッツは希少なココナッツで然も……』

 

「然も、なんだ?」

 

『とてつもなく強大な力を秘めているとも言われているわ』

 

「本当か?ココナッツなのに?」

 

『ええ』

 

「……フルーツに力を秘めていると言われても現実味が無いな……とびっきり美味いって話ならば嬉しいんだがなぁ……」

 

『貴方、自分の状況を理解した事があるのかしら?』

 

「え?」

 

『毒キノコを食べて食中毒で済まそうとしたりアラガミを食べてマズで済ませたり、挙げ句の果てにメタルスネークになった事もあったじゃない‼︎』

 

「ああ、そんな事があったな……美味そうだと思ったからな」

 

『貴方、時々、任務の事を忘れていない?』

 

「忘れていないさ」

 

『だと良いけど……』

 

「それで、味の方はどうなんだ?」

 

『やっぱりソレを聴くのね……ココナッツとは言ったけどクリスタルとも言うから……皮を剥けれるかしら?』

 

「方法は考える。一先ず、味の方を聞いて置きたい」

 

『うーんと、希少な部類な上に市場に出回る事も無いから資料が乏しいわ。精々、『クリスタルココナッツ』と言う名前と『強大な力』があると言う事くらいにしか分からないわね』

 

「使えない資料だ……」

 

『何か言った?』

 

「いや、何でも無い。名前しか分からないのならば食ってみないと味は分からないか」

 

『そうなるわね。さっきも言った通りクリスタルとも名が付いているから素手では皮を剥くのは難しいわね。何かしらの器具が必要だと思うわ』

 

「岩とかに投げてみるとか?」

 

『中身が飛散しそうね……』

 

「爆弾やら手榴弾を使う訳には行かないだろう?1番、手軽な方法だ」

 

『確かにそうだけど……貴方、本当に野生化しているわね』

 

——それじゃあ、やってみるか。良し。

 

 

 

 

 

「……割れたか。では早速」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「堅ッ⁉︎一欠片に至るまで硬すぎる⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クリスタルココナッツ』

 

硬過ぎて食べられたモノでは無かった……。こんなモノ、果実とは呼ばないだろ……寧ろ鉱石とか岩石とかそう言う類だ‼︎ 試しに加熱するなり煮てみたがそれでも全く柔らかくならなかった……どうすれば食べれるんだ、コレは。

 




『クリスタルココナッツ』

『ドンキーコング』シリーズに登場するアイテムの一種。しかし、登場作品はかなり限られている為に影が薄い。

アニメ版『ドンキーコング』ではキーアイテム(扱いとしては世界征服さえも可能とするトンデモアイテム)。

『たるジェットレース』では『赤い風船』から取得出来る。一時的に急加速出来るワイルドムーブが使い放題になるが出現率は低い上に効果時間も短い。

見るからに硬そうなこのココナッツをどうやって食べるのかは永遠の謎。と言うか、本当に食えるのだろうか?


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小豆の袋

「此方、スネーク」

 

『私だ。スネーク』

 

「大佐。隠れる事が出来そうなポイントに到着した。現在、ダンボールに身を隠しつつ周囲の様子を窺っている」

 

『スネーク。其処から何が見える?』

 

「周囲はゴーストタウンなのか廃墟と化した街並みが見える。酷く寂れていて無頼漢が彷徨って居そうな程に荒廃した街が広がっている……然も見た事も無いクリーチャーが路地裏や大通りを闊歩している……見るからに不気味な連中だ。どう言う構造をしているんだ?」

 

『スネーク。奴らはメルヒェンと呼ばれる生命体だ。実に様々な姿をしているが、総じて人間に害なす存在だ。様々な生命体が存在する中で的確に人間のみを襲って来る。視力や聴力を持たない種であっても的確に襲う』

 

「どうやって判別しているんだ?」

 

『一説には人間の匂いだとも言われている。ダンボールで隠れたとしてもダンボールごと攻撃される可能性がある。メルヒェン相手にダンボールで対処出来ると考えない方が良いかも知れんな……』

 

「全部が全部。そうとも限らんだろう……他にも判別方法があるかも知れないじゃないか」

 

『其方に関して深く考えても仕方がない。一応、注意するんだ。他に何が見える?』

 

「白い壁が見える。周囲が廃墟だと言うのにその白い壁の巨大な建物は新築のように聳え立っている……屋上付近には対空砲まで完備されている。砲門の数が多いな……空からでは爆撃の雨霰、とても近付けないだろう。真っ新過ぎる壁も怪しい……何かあると見た方が良さそうだ」

 

『間違いないな。スネーク、潜入任務(スニーキングミッション)の内容は分かっているな?』

 

「ああ、散々迷惑を被って来た『恐るべき鮫達計画』の基盤があの施設に存在する。単独潜入し『計画』の機能停止。乱入された時は散々な目にあった……地上で鮫に追われる体験なんてもうウンザリだ」

 

『そうだ。よもや、この様な場所に存在するとは想像だにしていなかったな……』

 

「しかし、情報が錯綜しているそうだが今回の情報。確かなんだろうな?」

 

『ああ、無論。空振りに終わる可能性がある……』

 

「…………無駄骨覚悟か」

 

『火のない所に煙は立たない……こう言う時もある』

 

「乗り気では無いが任務は任務だ。何も無ければそれで良いが、敵対する以上……話し合いで終わる訳が無い。ましてや向こうも向こうで簡単に腹の内を見せるとは思えん。結局、やる事は変わらないと言う事だ」

 

『……済まないな』

 

「大佐、何年の付き合いだと思っている?っと、誰か来た……子供?」

 

『どうした?』

 

「いや……小さな少女が見える。茶髪に、かなり活動的で脚の素肌が丸見えだ……夏場のアメリカで見かけそうなファッションセンスだな……」

 

『その環境では女の子が生きるのは辛かろうが……?』

 

「ッ⁉︎ 何だ、アレは……⁉︎」

 

『どうした?何を見た、スネーク⁉︎』

 

「耳が……ピンク色に発光する狐耳が見える……どう言う事だ⁉︎」

 

『……待て。もしや』

 

「大佐?」

 

『聞いた事がある。時折、特異的な進化を遂げた人間が生まれると言う事を……彼女もそうなのだろうか……?』

 

「……逃げたぞ。あの子は何がしたかったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




根本的に何か可笑しい事に気づいていない2人……。



因みにこの話は『神獄塔メアリスケルター3』の『袋の小豆』のスネーク側の視点。


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サンマ

『スネーク。私だ』

 

「ああ、少佐か。また、何かあったのか?」

 

『そう言う君は今、食事中だったか?食事中に無線を入れてしまったか』

 

「いや、問題ない。俺はそんな細かい事は気にしないからな。で、何かあったのか?」

 

『あ、ああ。その前に君は今、何を食べているのかね?』

 

「魚だ。えーと」

 

『スネーク。秋刀魚を食べているのね‼︎』

 

「あ、パラメディックか。そんな名前だったな」

 

『秋刀魚はダツ目-ダツ上科-サンマ科-サンマ属に分類される海棲硬骨魚の1種で北太平洋に広く生息する大衆魚の一種よ。ニッポンでは味覚の風物詩として広く慕われる食べられているわ』

 

『魚か……私は遠慮しておきたいモノだな。何より紅茶に合わん』

 

『秋頃の秋刀魚は脂肪分が多くて美味と言われているわ。生食でもイケるけど塩焼きにした方が美味しいと言われているわ。スネークは何方?』

 

「折角なんで焼いて食べているさ。確かにコイツは美味い……少佐も1回食べてみたらどうだ?」

 

『蛇とか鳥なら兎も角、君の様に訳の分からないモノでも矢鱈と口にする君が勧めて来るとある意味怖いな……』

 

『幻聴や幻覚を見たりしていますものね』

 

「大きなお世話だ‼︎ 食ったら美味いかも知れないだろ⁉︎」

 

『話を戻すわ。秋刀魚には血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸と言うモノが含まれていて、脳梗塞・心筋梗塞などの病気を予防する効果があるとされているの。また、ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用、脳細胞を活発化させ、頭の回転を良くする効果もあるとされているわ。健康食材としては優秀な部類に入るわね』

 

「へー……そうなのか。戦場では一瞬の判断が作戦の、ひいては生死の成否を分ける。脳細胞の鈍化は致命傷になる……そう考えるとその作用を秘めているのは中々、有難いな」

 

『ほほう。食わず嫌いと言うのも考え物だな……ドイツの凡愚共にも食わせてやりたいモノだ。コーヒーなどと言う泥水を啜っている連中だ。さぞ、良い薬になるだろう……‼︎』

 

「所で、少佐から何かあるんじゃ無いのか?」

 

『おっといかん。忘れる所だった。君は何かとUMAに遭遇する事が多いそうだからな』

 

「まさか、捕まえて来いとか言うんじゃ無いだろうな?」

 

『君の場合、其の儘食べてしまいそうだな……』

 

『ああ、スネークは何でも食べますからね。毒物だったとしても。例え隕石でも』

 

「…………で?」

 

『ああ、君の事だから遭遇するかも知れないから事前に伝えておこうと思ってな。実はタイガーカラーな上に四足歩行をするが目撃されたそうだ』

 

「……何処かで聞いた事がある様な話だな。と言うか虎の様な体色の鮫って何なんだ……どんなカモフラージュだ……サバンナでも無謀過ぎるだろ、そんな迷彩は……」

 

『何でも風船の様に膨らんだり水晶なモノを纏ったり幾重にも姿を変えるそうだ。他にも二足歩行の鮫も同時に目撃されている……』

 

「最近、そんな『鮫』絡みの突然変異体の話を良く聞くな」

 

『うにー‼︎ (・ω・)』

 

『大繁殖しているか化学薬品による突然変異だとも言われている。UMAである可能性もあるな。何処かの戦場に乱入しては暴れ去っていくと言う……君も注意したまえ』

 

「あ、ああ……そうだな」

 

『伝える事は伝えた。では、物の試しにサンマとやらを食しに行くとしよう。パラメディック、確認を頼む』

 

『はい、少佐。スネーク、任務、頑張ってね』

 

「ああ……」

 

『うにーっ(・.・)』

 

『本当に割り込んで来るのが好きなんだな。お前は』

 

『うにに、うに、うにうに、うに〜?(・Д・?)』

 

「え?『【おつかい】に行かせた虎模様の鮫が迷子になったから、何処に行ったか知らない?』だと?」

 

『うにっ(・Д・)』

 

「……鮫、ねぇ」

 

 

 

「サンメ、サンマ、サンメ、サンマ‼︎( `ω´)」

 

 

 

 

「………………鮫の癖に『サンマ』と鳴く鮫しか見ていないぞ?」

 

 

 

 

——近くをサンマと鳴く鮫が後方を通過して行った。と言うか、鮫ってあんな鳴き声だったか?

 

 

 

 

 




『秋刀魚』

現実にも存在する秋の味覚の一種。

『艦これ』では資源の一種として登場。リアルイベントではある種の騒動に発展した事がある。最近は幸辛いのかサンマ以外にも追加された模様。


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知識の果実

「パラメディック、銀色の林檎を見つけたぞ」

 

『銀色?金色じゃなくて?』

 

「何か知っているのか?」

 

『林檎は数々の神話や説話に良く登場する果実よ。有名所では旧約聖書の『創世記』。エデンの園にある善悪の知識の木。俗説では林檎が実るそうよ。他にも説はあるけどね』

 

「神話絡みの話は余り聞きたくないな。そんなモノを信じる程夢見がちじゃない……」

 

『あら?そうかしら?その林檎を食べるように唆したのは実はヘビなのよ?』

 

「……そうなのか?」

 

『そう考えると意外な所で縁があるのかもね。共食いじゃないけれど……』

 

「……それは残念だったな。だが、金色とか銀色とかはどう言う意味なんだ?」

 

『黄金の林檎は、多くの言語で『蜜柑』、即ちオレンジと表す事が多いのよ。コレはオレンジは花を付けると同時に実を付ける事から不思議な果実と言う連想が起因だそうよ』

 

「へぇ、そうなのか。知らなかったな。じゃあ、そのオレンジってのも美味いんだな?」

 

『ええ。甘酸っぱくて栄養価も高いわよ。でも果肉の筋は消化に悪いわよ?』

 

「大丈夫だ、そんな細かい事は気にしない」

 

『でしょうね。あ、話が脱線したわ……それで貴方が見つけた銀色の林檎ってのはどんなモノかしら?』

 

「ああ、一般的な林檎の形をしていて光沢のある銀色の皮が特徴的だな。他に特にこれと言った特徴は見受けられないな……」

 

『うーん。となると、スネークが入手したのはマキシマムアップルである可能性が高そうね』

 

「マキシマムアップル?」

 

『ええ。少量の筋力、持久力等を増強させる栄養素や脳の活性化を促す効果を秘めた特殊な林檎よ。その特異性から市場では高額で取引されているわ』

 

「……世にも不思議な果実か」

 

『知識の果実の名は伊達ではない。と言う事かしらね?』

 

「……そうか、で、味は?

 

『味に関しての記述は無いわ……高額で取引されている事から味は伝わる筈なのだけど、何故かしらね?』

 

「……食った奴が余程の味覚音痴なんじゃないからか?」

 

『……平然と毒物を口にする貴方が言うと説得力が違うわね。余程のマズさに伝えるのも憚れた、とか?』

 

「なら『注意、食べれません』と言う記録が残る筈だろう‼︎」

 

『確かにそうかも知れないけど、貴方が食べてみて確かめて頂戴』

 

「……そうだな。少なくとも林檎で高額と雖も市販されている以上、食える筈だ」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……普通、だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マキシマムアップル』

 

特にこれと言った味じゃない。普通。普通過ぎて何を言えば分からない。そんな味だった……普通の林檎の方が美味いんじゃないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『マキシマムアップル』
『偽りのアリス』に登場する能力育成アイテムの一種。銀リンゴとも呼ばれている。下位ランクにスイートアップル、上位ランクにラッキーアップルが存在する。露天で売られている時もあるが500万銅貨や1000金貨と言うボッタクリ価格となっている(装備品の強化で1億銅貨は軽く吹っ飛ぶ)

アルター(キャラクター)に使うと専用のセリフを聴けるが味に関する言及はほぼ無い。白雪姫は超味覚音痴な上に普段からヤバいモノしか食べていない為に割愛。

ヘンゼル「強くなれそうだ」
グレーテル「強くなれるの?」
マッチ売りの少女「なんや、強してくれるん?」
イカロス「このネジ、何だっけ?」
アマテラス「妾は今でも充分強いじゃろ?」
幸福な王子「期待しているぞ」
ヴァルキリー「戦闘を優位に進める要素」
アラジン「餌、くれるんだねっ」
アリス「本物に至る為に必要」

(一部、省略)。


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ヘビなら何でも良い

 

 

「パラメディック。パラメディック」

 

『スネーク。一体、どうしたって言うのよ』

 

「遂に、遂に……念願の蛇の捕獲(キャプチャー)に成功した‼︎」

 

『……』

 

「おい、何だ。その目は……?」

 

『いや、だって……蛇を捕獲(キャプチャー)して大喜びするだなんて、貴方……相当、精神に疾患が発生しているんじゃ……とか思ってはいないわよ?』

 

「絶対に思っているだろ⁉︎」

 

『いいえ?貴方、最近……変なモノばかり食べているから脳神経が壊れちゃったのかと思うじゃない』

 

「大丈夫だ。俺は正気だ」

 

『どうだか?クリスタルココナッツやらベイカーマンを平然と食べようと考えるのは貴方位よ』

 

「……食えるかも知れないと思うじゃないか⁉︎」

 

『少なくともバチンウニを生食しようとは考えないわよ……』

 

「大きな御世話だ‼︎ で、コイツはどんな蛇なんだ?」

 

『はいはい……あー、スネーク。非常に残念なお知らせとなるわ』

 

「何だ?」

 

『貴方が採取したのは蛇じゃなくて、へびイチゴと呼ばれる赤い果実よ』

 

「なん……だと……‼︎Σ(゚д゚lll)」

 

『何故、其処まで驚愕したかのような反応を返すのかしらね?何処から見ても、蛇に見えないわよ……』

 

「蛇じゃないのか……」

 

『落胆しすぎじゃない……其処まで落ち込まなくても』

 

「折角手に入れた蛇が、蛇じゃないと言われてショックを受けない奴がいるかッ⁉︎」

 

『それで大きくショックを受けるのは貴方だけよ……それで、へびイチゴは苺の様に赤い果実で酸味がある植物ね。ただ……』

 

「ただ、何だ?」

 

『……中には猛毒を秘めた有害な菌糸類によって汚染されているモノも存在するから生食は控えた方が良いわ。媒介された菌が体内で何を引き起こすか分かったモノじゃないわよ?』

 

「……そうか、で、味は?

 

『貴方……本当に、人の話を聞いていたの⁉︎ 変なモノを食べ過ぎて本当に耳とか脳とかに影響が……⁉︎』

 

「聞いていたさ。それで、味の方はどうなんだ?美味いのか?不味いのか?」

 

『……味以前に汚染されてしまっているかも知れないから食べない方が⁉︎』

 

「食ったらウマいかも知れないだろう?」

 

『……食中毒じゃ済まないわよ⁉︎ 最悪、死ぬかも知れないわよ⁉︎』

 

「大丈夫だ。食ったら案外、問題無いかも知れないだろ?」

 

『……貴方の食欲はオストガロアを上回っているわね』

 

「何か言ったか?」

 

『何でも無いわ‼︎ 死んだら……墓は建てておくわ』

 

「縁起が悪い事を言うんじゃない。俺がこんな所で死ぬ訳無いだろ?」

 

『…………』

 

——食って見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「腹が痛い……後、頭が痛くなってきた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『へびイチゴ』

 

食ったら腹を下した上に風邪引いた……。

 




『へびイチゴ』

『void tRrLM();』に登場する食べ物アイテムの一種。自力で生きる事が出来ないトリコ(決して美食屋では無い)に食べさせるアイテムの1つ。汚染されている食べ物を食べさせると汚染度が上がってしまい病気になってしまう。罹患する病気の中には出来れば直視したくない程のグロテスクな姿になってしまうモノも(ねじれ症、液状化は特にグロい)ある。

作中では味に関しての記述は無い。腹持ちするかどうか位。
が、トリコは特に嫌がる様子は無い為に味覚が失われている可能性がある。虫や苔さえも平然と口にする事から見方によってはスネークよりも遥かに悪食。

環境的、状況が世紀末な為にトリコが病気になってしまった時の治療法もかなり荒っぽい。




各話の後書きの内容、一部追加。


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冷凍マグロ

 

 

 

『スネーク。聞こえるかい?』

 

「お、どうしたと言うんだオタコン」

 

『支援物資の補給システムの構築が完了したんだ』

 

「何?詳しく聞かせてくれ」

 

『フルトン技術の応用で君が指定した座標に向けて支援物資を送り込む態勢を整える事が出来た』

 

「成程……確かに支援が受けられるのは非常に有り難い。弾薬等は基本的に消耗品だからな……だが」

 

『ああ、支援物資を送り込むにしても屋外で尚且つ、敵に見つからない場所じゃないと非常に難しい。戦場のど真ん中では撃墜の危険性がある。その為にも要請を出すにも安全を確保せねば使えないよ』

 

「使えるんだか使えないんだかよく分からないな。確かに一理あると言えるのも事実だ……使う時は潜入直前が理想か」

 

『君は確かに丸腰で潜入する事を是とするけど、全てが上手く行くとは限らない』

 

「当然だ。何事も上手く事が運ぶとは限らない……刻一刻と変わりゆく戦場では何一つとして不変たる存在は無い」

 

「……潜入任務も同じだ。だが、何故のシステムを構築した?」

 

『君が任務中に新兵器の開発が成功した時、君が帰ってくるまでお預けだろう?それでは遅い場合も多々ある。あの時、アレがあればと後悔しても遅いんだ』

 

「……成程。確かにそれは言えてはいるがその時、無い物強請りしても仕方がないだろう。時には手持ちのカードで最善の結果を導き出す必要がある」

 

『あはは、君らしいね。でも、装備は充実している方が良いんじゃないかな?』

 

「否定はしないな。流石に素手でメタルギアは破壊は出来ないからな」

 

『其処で、早速君の座標近くに支援物資を送り込んだよ。是非とも使ってくれ』

 

「早速か。ああ、分かった。だが、出来れば携行出来る奴が良い」

 

『何れは火力支援も可能な状態に持ち込みたい。その為にも多数の資源が必要となる。鋼材と言ったモノだけでは足りないんだ』

 

「そうなのか?」

 

『気軽に流通しているモノだけでは足りない事が多い。潜入地域は隔絶された地域である事が多いだろう?その地域で入手可能な資源があれば使えるかも知れない』

 

「成程……確かにそうだな。俺達が何気なく使っているモノも昔に誰かが当時は極地で発見された物質が流通してそれから発明されたモノだな」

 

『そうだね。銃器や車両だってそうだ。先人達が全ての微細なパーツに至るまで考えて発明した……その材料となるモノも使えると見出したからこそだ』

 

「……ああ、そうだな」

 

『な……⁉︎』

 

「どうした‼︎ オタコン⁉︎」

 

『……クソ。支援物資を乗せた小型輸送機が飛行する鮫に襲われた‼︎ なんて奴らだ……‼︎』

 

「……やはり厄介極まりないな。鮫が空を飛ぶと此処まで厄介な存在とはな。中々、侮れないな」

 

『折角、支援物資として載せた『レイトウマグロ』がッ⁉︎ 『恐るべき鮫達計画』の鮫達によって美味しく頂かれてしまう‼︎』

 

「おい待て、それをどうやって使えと言うんだ⁉︎ オタコンッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うにうにうにうににに、うっに〜( ̄∀ ̄)』

 

「ほぅ、そんなにカジキマグロと言うモノはウマいのか」

 

『スネーク。また、幻聴?』

 

「いやな。『鮫達が冷凍マグロを獲って来た』そうだ。凍っていたらしいが解凍すれば喰えるのだそうだ」

 

『レイトマグロって……貴方、前に森林マグロを食べたじゃない。と言うか冷凍されたモノを獲ってきたってそれは』

 

「最近、ゲテモノしか食っていないからな……へびイチゴは腹を壊したしなぁ……」

 

『話を聞きなさいよ……』

 

『うにゅにゅ〜( ´ ▽ ` )』

 

 

 

 

 




『レイトマグロ』

『モンスターハンター』シリーズに登場する紛う事なきカジキマグロの姿をした大剣。何処からどう見てもカジキマグロであり言うまでも無くネタ武器の一種。氷属性を有する大剣だが、ライバルが多過ぎて肩身が狭い……。

強化に魚系素材やらお食事券やら要求されるが一体、何処に使われているのかは全く分からない。まさかと言うが手間賃代わりに職人達に喰われてしまったのだろうか?

因みにカジキマグロはマグロの仲間じゃない。なのにマグロを名乗るとは……。

アイスボーンでは武器等の生産や強化時にコンベアから流れる描写があるが、コイツの場合は食品加工の工程にしか見えない。





活動報告でネタ募集中。


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へびがたべたい

 

 

 

 

「遂に、遂に捕獲(キャプチャー)に成功したぞォォォォォォォォォ‼︎‼︎」

 

『無線機越しで五月蝿いわよ⁉︎ と言うかどうしたのよ?』

 

「遂に念願の蛇を捕獲(キャプチャー)する事に成功した‼︎ 見ろ、この黒い斑紋て暗い茶色の体色を‼︎ コレは間違いなく蛇に違いない‼︎」

 

『蛇1匹に其処まで興奮するのは地球上で貴方だねでしょうね……えーと、スネークが捕獲(キャプチャー)したのはアナコンダね』

 

『ボア科アナコンダ属に属するヘビの総称で、今回スネークが捕獲(キャプチャー)した蛇はキイロアナコンダ。オオアナコンダと比べて小さいイメージがあるけどそれでも300cm以上はある大型種よ。一般的にメスの方が大型化しやすい種よ。オオアナコンダ程、水中に入り浸りにはならないけどキイロアナコンダも水中に身を潜める事もあるわ』

 

『アナコンダ属だけあって『暴君』と称される程に狂暴。此方も毒は無いけど極めて危険な種よ、天敵は人間かしらね?』

 

「それと、蛇だ」

 

『……確かにその通りね。何でも噛んでも口にしてしまう程の悪食だもの。オオアナコンダも麻酔が効いた様にキイロアナコンダも麻酔銃を使えば生け捕りに出来る筈よ』

 

「ああ。生け捕りに成功したさ……思いの外、デカいな」

 

『爬虫類は常に成長を続ける。時には常識を超えた大きさに成長を遂げる蛇もいるそうよ。未確認生物UMAとしてね』

 

「ほう?」

 

『5m越えは序の口。中には10mに達するかと思わしき巨大に成長する場合もあったと言う記録もあるわ。でも、水中に身を潜める事も多く信憑性に疑問視する声も多い事から曖昧な記録となっているわ』

 

「其れ程の大きさならばさぞきっと食い応えがあるだろうな……」

 

『貴方、そればかりよね……神秘性とか少しは……いえ、聞くだけ無駄ね』

 

「それで味は?

 

『やっぱり聞くと思った』

 

「期待に応えられて何よりだ。オオアナコンダもかなり美味かったからな……このキイロアナコンダってのも美味いんじゃないのか?」

 

『……確かにそうかも知れないわね』

 

「何でそんな曖昧なんだ?」

 

『資料が乏しいから何とも言えないのよ。アナコンダ属で近種だから大丈夫かも知れないわね』

 

「そうか」

 

——念願の蛇だ。腐ってしまう前に早速、頂くとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結構、イケるなッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

——オオアナコンダ程では無いがクセがある肉感。だが、慣れると其処もまたイケる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キイロアナコンダ』

 

食ってみたら中々美味かった。やはり蛇は美味い(ミルクヘビを除く)。

 

 

 




『キイロアナコンダ』

イエローアナコンダとも呼ばれている。実在するアナコンダ属の大型種の蛇。オオアナコンダは指定動物にされているがキイロアナコンダは指定されていない為に一般人でも飼う事は可能。しかし、凶暴極まりない事には変わりは無いので細心の注意を払い自己責任で飼う事(犬、猫、乳児も餌と見做される為に非常に危険)。


『メタルギア』ではオオアナコンダがFoodとして登場する。回復量は多めでありスネークも『美味い』と評する蛇である。



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肉体補完計画

 

『スネーク。支援物資を送ったが届いたか?』

 

「シギントか。ああ、届いたぞ。ダンボールに詰めて空輸で届けて来るとはな……ダンボールの使い方を間違えていないか?ダンボールとは敵兵を欺く事に使うモノだぞ。そんな使い方、邪道だろう」

 

『いや、何処の世界にダンボールを使って敵兵を欺く奴が……』

 

「此処に居るじゃないか(´∀`)」

 

『清々しいまでの開き直りっぷりだな⁉︎ つーか、ダンボールは被るモノじゃなくてだな。中に色々なモノを入れる為に使うのが本来の使い方だ』

 

「そうなのか⁉︎」

 

『驚く所、其処なのかッ⁉︎』

 

「いやだってそうだろう⁉︎ ダンボールとは戦士の必需品であり欠かす事が出来ない逸品なのだぞ⁉︎

由緒ある伝統のある存在で古来から様々な戦士がダンボールに命を救われている……ダンボールを如何に上手く扱えるかどうか……その巧みな使い方により任務の成否を分けると言っても過言では無い。粗雑な扱いは決してしてはならない」

 

『……アンタ、パラメディックからも言われていると思うが……病院に行った方が良いぞ。頭の』

 

「何故だ⁉︎ 何故其処まで言われなきゃ行けないんだ⁉︎」

 

『いやだってさ……幾ら何でも変なモノを食い過ぎてタダでさえ石頭が更に馬鹿になっちまったらどうすりゃ良いんだよ……』

 

「……俺は正気だ。んで?何を届けてくれたんだ?食える奴なのか?」

 

『他に何か無いのか?』

 

「いや、基本的に現地調達だからな。気前よく補給物資を送ってくれるだなんて、普通アテにはしないだろう?潜入地域で未確認の輸送ヘリ等が目撃されたら警戒されて然るべきだ。それが原因で何かしら悟られたら目も当てられん」

 

『確かにスネークの言う通りだ。そんな迂闊な真似をしてしまえば敵に『襲撃だ』と親切に教えてしまう様なモノだ。だから警戒圏外区域を選んで送らせて貰った。そんな真似するなら素直に火力支援で吹っ飛ばす方が何倍も手っ取り早いからな』

 

「で?」

 

『ああ、研究班が開発した薬品を送らせて貰った。硬化薬、だそうだ』

 

「なんだその薬は?」

 

『説明は……』

 

『ハーイ。私が説明してあげるわね、スネーク』

 

「パラメディックか。で、その硬化薬ってのは何なんだ?」

 

『読んで字の如く。身体を岩石の如く硬質化させる薬よ。スネーク、貴方以前に身体が鋼鉄化するキノコを食した事があったわね?』

 

「ああ、確かメタルキノコだったか?」

 

『その成分を解析、研究して作った試作品なの。身体が鋼鉄化してガチャガチャ五月蝿くて潜入や隠密にとても使えないと言っていたじゃない』

 

「ああ、そんな事を言ったな」

 

『差し詰め、メタルスネークね』

 

「何か言ったか?」

 

『いえ、何でも無いわ。一応、身体に害は無いようにはなっているわ。それじゃあ、任務頑張って‼︎』

 

「おい。味の方はどうなっ……逃げたな」

 

『多分、大丈夫だと思うぜ?多分』

 

「不安を煽るような言い方をするんじゃない‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『硬化薬』

 

危ない気がしたので飲むを止めた。其処らにいた蛇に掛けてみたらガチガチに硬くなってしまって動かなくなった。なんて危ない薬を作るんだ……‼︎

 

 

 

 




『硬化薬』

『モンスターハンター』に登場するアイテムの一種。使用すれば力尽きるまで防御力を一定量増加する。上位の『硬化薬グレート』が存在する。

防御力はあるのとないのでは大きく変わる為に切実な問題。まぁ、モンスターの攻撃を躱し切れる腕前のあるプロハンターや、モンスターの攻撃が全部即死級ならば無用の長物。

そんな事よりもパーティプレイの時、飲んでいる間に他の皆の活躍によりクエストクリアになってしまう悲しい現実の方が切実な問題と言える……。




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お宝な奴ら

 

 

『スネーク‼︎ 貴方が今いる区域にてアバドンと呼ばれるアラガミが確認されたわ‼︎』

 

「アバドン?何だ、それは」

 

『アバドンとは超小型のアラガミで『混迷を呼ぶ者』と呼ばれる異名を持っているの。中には幸運を呼ぶアラガミと呼ぶ声もあるわ』

 

「混迷を呼ぶ者、か……大層な二つ名だな」

 

『小さな体躯に金魚の様なヒレ、体の半分が頭部の様で大きな口が特徴よ。戦闘能力は皆無に等しくて体内に溜め込んだ物が輝いているそうよ』

 

「へー……」

 

『何よ。興味なさそうね……』

 

「だって、アラガミって美味く無いじゃないか。サイ擬きの様なアラガミを食った事があるがパッサパサしているわ味は無いわと散々だったぞ……」

 

『貴方って、本当に食べる事しか興味が無いのね……』

 

「当然だろう……が、アラガミは不味いと言うのは良く分かった。どうせなら美味そうな奴の情報が欲しい」

 

『貴方、時々、任務の事を忘れていない?』

 

「いいや、忘れていな……」

 

 

「ピギィピギィ(△w△)」

 

「シャーシャー(owo)」

 

 

「なんか、ちっこい奴らが居るんだが……黒い金魚っぽい奴と丸っこい奴が」

 

『スネーク⁉︎ アバドンよ‼︎ 捕まえて‼︎早く、逃げちゃう‼︎』

 

「ピギィ⁉︎(△w△!)」

 

「シャ⁉︎(owo!)」

 

「あ、逃げた」

 

『追いなさいよ⁉︎ 地面に潜られたら捕捉出来ないのよ⁉︎』

 

「別に良いじゃないか、アラガミって食っても不味いんだしさ……( ̄_ ̄)」

 

『不貞腐れないの‼︎ 良いから捕まえて来なさい‼︎ 何の為に貴方が其処に潜入していると思っているのよ⁉︎』

 

「お前さんの方こそ、任務の事……忘れて居ないか?」

 

——麻酔銃を使えばイケるか?

 

 

 

 

 

 

「ジャ〜……(×w×)」

 

『スネーク⁉︎ 捕まえたの⁉︎』

 

「いや、丸っこい奴は仕留めたが、アバドンとか言う奴は逃げられた。俺としては不味いから別に良いんだけどな」

 

『……貴方、クルシメラを捕獲(キャプチャー)したのね。アバドンじゃなくて残念だけど、クルシメラも充分に珍しいメルヒェンね』

 

『クルシメラは頭上にギロチンの刃が付いた所謂断頭台を乗せた顔に小さな手が生えたシンプルな姿をしているわ。小型で異常に逃げ足が速い個体よ』

 

「メルヒェンとか言ったか、じゃあ美味いのか?」

 

『……やっぱり食べる気なのね。ギロチンの刃は食べれないわよ』

 

「おいおい、刃物を口に含もうだなんてそんな馬鹿な真似をする筈が無いじゃないか」

 

『そんなバカな真似をする人が私のすぐ近くにいるのだけど?』

 

「それは大変だ。直ぐに病院に行った方が良いだろう。頭の」

 

『本当、誰の事かしらね?』

 

「……」

 

——食ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり甘い……凄く甘い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クルシメラ』

 

蒸せ返るかの様な甘さだった。ベイカーマン以上に甘かった……。

 

『アバドン』

 

不味そうなので止めた。あんな奴ら食い物じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『アバドン』
『GOD EATER 2』に登場するアラガミの一種。超小型アラガミで出現するとアナウンスが入る。イカれた見た目のアラガミばかりのこの世界において小動物的なビジュアルが特徴的。そして逃げるのが速い、異常に速い。逃げるな、つか逃すな。そして、仕留める。なんか、見た目が神機の捕食形態っぽい。個人的にはサメっぽい。

捕捉されると威嚇した後に逃げ回るが体力は低いので討伐する時は即殺推奨。無事に撃破すれば貴重な素材が入手出来る。遭遇できるかどうかは時の運。正にメタルスライムな存在。フリークエスト限定でランダムで出没しクエストレベルに応じて獲得できる素材が異なる。また、逃げ回る為に分断した大型アラガミが合流してしまい大乱闘に発展する事もある。倒すかどうかは計画的に。


『クルシメラ』
『神獄塔メアリスケルター2』に登場するメルヒェンの一種。小型メルヒェンの一種で、体力の数値が異常に低い、回避率が高い、物理防御力と魔法防御力がカンスト、逃げやすいと言う正にメタルスライムな連中。クルシル、クルシネスと言うメルヒェンも存在する。オマケに攻撃力が妙に高い(クルシネスに至っては通常攻撃が全体攻撃)。

複数体、同時に現れる事もあるが行動時に逃げられる。逃げられる前に攻撃系アイテムを使えば防御力無視して仕留めれる。無事に倒せば大量の経験値が貰える。やっぱりメタルスライム。が、システムの都合上……あんまり有り難みが無い事情があったりする(素直にジェイルボーナスのピースを弄った方が早い為にバランスが崩壊気味……が、反動で敵の猛攻がアホみたいに激化、一撃貰えば即死圏内に突入するレベル。特にリメイク版)。




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驚かせる事

サメ語に翻訳を付けてみた。何気にアバドンが加入している。


『スネーク。その付近ではビックリアップルが採れるわよ』

 

「ビックリアップル?驚くような林檎の事か?」

 

『いえ、逆よ。ビックリするリンゴ。だからビックリアップル……別名、人面林檎と呼ばれているわ』

 

「……スーパーキノコやメタルキノコとか顔が付いた食い物に似た様な連中か」

 

『彼方と違ってビックリアップルは植物の癖に感情を有する果物よ』

 

「……キモいな。蛇の方がまだ可愛げがあるぞ?ほら、其処にいる」

 

 

 

 

「キシャー(`ω´ )(ヒメの為に美味しい果物を見つけるぞー)」

 

「サメー( ̄ω ̄)(さっきから爆発ばっか起こっているんだけど大丈夫?)」

 

「ピギィ〜(△w△)(さっきバンダナ蛇が居たけど?)」

 

 

 

 

 

「矢鱈と良く湧いて来る鮫軍団の方がまだマシだぞ。何やら鞄やら引っ掛けているが、ピクニックか何かか?」

 

『そんな事を呑気に言えるのは貴方位よ。と言うか地上で鮫が跋扈している光景に良い加減に疑問を持って頂戴……そしてそろそろ本気で病院に行った方が良いわよ?頭の』

 

「……実物を見てから言え。で?そのビックリアップルとやらは何なんだ?」

 

『ビックリアップルは単純に言えば脅かせば顔が物凄い事になるのよ。勿論、悲鳴染みた声も出て来るけど』

 

「……そうか。通りでさっきから爆音やら爆撃やらバカスカ発生しているのか。やりたい放題やりまくるな、本当に……。それで爆音で驚かそうってか?」

 

『……貴方にとっては常在戦場なモノだから爆音やら爆襲とかは日常茶飯事だから驚く事は少ないわね』

 

「で、驚かせる事に何の意味があるんだ?」

 

『ビックリアップルは驚かせれば驚かせる程、美味しくなる果実なの。物凄く驚いたビックリアップルは非常に美味だとされていて……高音で取引されるの』

 

「驚かす事でそんな価値が付くのか……」

 

『そうよ。だから栽培圏では四六時中、爆音やら砲音やらで響き渡っている事が多いの』

 

「……こんな長閑な場所で矢鱈と喧しく轟音が響き渡っているからどんな紛争地域かと思ったら、そんな理由か……傍迷惑な」

 

『ぎゃあああああッッ‼︎‼︎』

 

「……喧しい悲鳴が聞こえたな」

 

『ビックリアップルの悲鳴ね。外的要因で驚かせるのだけど余りやり過ぎてビックリアップル自体が気絶してしまうと不味くなってしまうわ。外傷を与えるのもNGよ』

 

「ふむ……何ともデリケートな果物なんだな。世にも不思議な果物があるモノだ。味に付いては良く分かった……後はどうやって驚かせるかだな」

 

『あら?やる気?』

 

「美味いって言うのだから美味いモノを食いたいと思うだろう?」

 

『まぁ、確かにその通りね。で、どうするつもり?』

 

「そうだな。四六時中爆発物を爆発させている事だろうから、爆音絡みで驚かせると言うのは期待が薄そうだな。他の手段を考えねばなるまいな……ふむ。どうしようか」

 

 

 

 

 

「ギシャァァァ‼︎( `д´)(獲ったどぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎)」

 

「サメサメ( ̄∀ ̄)(あ、美味しそうなブドウ、見っけ)」

 

「ピギィ(△w△)(あ、松茸……モグモグ)」

 

 

 

 

 

 

——アイツら、フリーダムだな。取り敢えず、ビックリアップルとやらを驚かせるにはどうすれば良いかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ビックリアップル』

 

驚かせる事により味が決まるそうだ。出来るならば美味い奴を食いたい。さて、どうやって驚かそうか?

 

 

 

 

 

 

 




『ビックリアップル』
『トリコ』に登場する果物系グルメの一種。驚かせる事により味が決まる林檎。林檎に顔が付いたマリオ世界にでも居そうである(顔は場違い感が半端では無いが)。



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逃げろ

活動報告でネタ募集中。お気軽にどうぞ。


 

 

『スネーク。聞こえるかい?』

 

「オタコン。ああ、聞こえる……それにしてもこの街は随分と人気が無いな……どうなっているんだ?」

 

『スネークが今、潜入している町は条例で夜の6時以降は住民は外出禁止となっている。その為、各種店舗の夜間営業は無いんだ。5時頃には全部閉店してしまうそうだ』

 

「おいおい、それじゃあ飲みにも行けないじゃないか」

 

『任務中にお酒を飲むのは感心しないよ?』

 

「分かっているさ。でもこの町の住人からしたら、大人の時間は無いんじゃないのか?仕事終わりに嗜む程度には飲みたいだろう」

 

『まぁ、確かにそうかも知れないけどね。でも、決まっている以上、納得してあるだろうさ……家で過ごす分には別にどうって事は無いだろう?』

 

「だろうな。で、どうした?」

 

『その町は湖畔近くの為に霧が発生しやすい。更に電波関連で圏外になりやすいと言う情報もある。不意に通信が切断される恐れがあるから逐一、繋がるかどうか調べながら通信している』

 

「電波管理社会を生きているからな。電波が届かないと不安になる気持ちも分かる。情報が途絶えると言う事は想定外の危機を誘発させる恐れがある。孤立した兵士は敵にとっては格好の的だ……」

 

『背水の陣と言う言葉もあるけれど、その様な状態に陥らない様に立ち回る方がずっと有益だ。精神論は戦場ではリスキー過ぎる賭けになる』

 

「そうだな。現実は早々、都合よく事が運んではくれないからな。で、通信の強度の確認が目的か?」

 

『それもある。そして、新たな情報を掴んだ』

 

「何だ?また、『恐るべき鮫達計画』絡みは勘弁してくれよ……町中で暴れられたらパニックは必至。B級映画其の物の光景になりかねない。現実では少々、困る」

 

『安心して、其方関連じゃない。じゃないけど……此方の掴んだ情報の方が危険かも知れない』

 

「そうなのか?どんな情報だ?」

 

『その町で各種、心霊現象が多発しているらしい……。当然、未確認情報だけど……』

 

「心霊現象?寝言は寝て言ってくれ……幽霊なんてありはしないだろ」

 

『だと良いんだけどね。その町では本気で考えている。だから夜間の外出は禁じているみたいだ……宗教的信仰が浸透しているから余計にね』

 

「……幽霊なんて錯覚に過ぎない。映画で充分だ……ッ‼︎」

 

『どうしたんだい、スネーク?』

 

「足音が聞こえる……こんな夜更けに足音。夜間の外出は禁じているのならば」

 

『部外者である可能性が高いね……』

 

「アレは子供?長い銀髪の少女と金髪の眼鏡を掛けた少女が、こんな夜更けに何をしているんだ?」

 

『それは不自然だね。恐らく町の住人だろうけど……夜間外出とは感心しないね』

 

「流石に条例関連を抜きにしても危険すぎる。注意しようにも俺の格好ではな……」

 

『スニーキングスーツじゃ『私は不審者です』と言っちゃっている様なモノだしね。夜中で髭面だと怖がられてしまうよね』

 

「言わないでくれ。子供受けする風貌じゃない事くらいは自……何だアレは⁉︎」

 

『今度はなんだい⁉︎』

 

「……真っ黒な人影が2人の少女の後方から近付いている‼︎ 肘と膝の関節部はピンク色だがそれ以外は真っ黒だ……‼︎」

 

『スネーク‼︎ その黒い影は危険だ‼︎ 僕が伝えようとした情報は正にその黒い影だよ‼︎』

 

「何だアレは……この世のモノとは思えんぞ⁉︎」

 

『捕まったら一環の終わりだ‼︎ 不意に現れては追ってくるらしい……見つかったら兎に角逃げるんだ‼︎』

 

「そんな奴相手に現代兵器に勝ち目はあるのか?」

 

『物理攻撃は全く効かなかったそうだ。影の様な存在だからかすり抜けてしまうみたいだ……』

 

「試した奴が居るのか……だがあの2人の少女を見捨てるのも目覚めが悪い……‼︎」

 

——オタコンが言うには物理攻撃は無意味らしい。ならスタングレネードが効くかは分からないが使ってから文句を言うとしよう……‼︎

 




やつにみつかったらにげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。


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豪炎に住まうモノ

相変わらず活動報告で募集中。


「ったく、暑いったりゃありゃしねぇな……」

 

『スネーク。貴方、今……何処に居るのよ?』

 

「俺か?コッチは凄い光景が広がっているぞ。廃墟で建物が倒壊し、街中の至る所が溶岩だらけだ。オマケに炎の竜巻が見えるし巨大な火柱まである……燃え盛る街とは正にこの事だな。何処ぞの火山地帯でも此処まで暑くは無かったと言うのにこの街は凄まじい暑さだ‼︎」

 

『貴方、本当に何処に居るのよ?街に溶岩?貴方、本当にいい加減に病院に行った方が良いわよ?と言うか、溶岩が見える場所にまで近付いて良く平気ね?』

 

「ああ、実は此処に来る前に旅行商をしていた水色髪に眼元が隈がある少女から実に美味い飲み物を買ってな。『暑い所だとコレ一本っス‼︎』と言う売り文句に釣られてつい買った。聞いて驚け、こんなヤバいレベルの暑い場所でも平然と居られる飲料だったぞ」

 

『は?貴方、何言っているの?』

 

「その名も『クーラードリンク』と言う度直球なネーミングセンスが光る飲料水だ。暑さが緩和される程に涼しくなったぞ」

 

『……プラシーボ効果?氷水を飲んだとしても暑さは緩和し切れないわよ?何処で怪しい飲料を飲んだのよ……明らかに怪しさ全開そうじゃない。あ、そう言えば貴方ならば何を食べても平気そうね』

 

「フルトンで送ろうか?」

 

『私は遠慮しておくわ。貴方みたいに胃袋が鋼鉄に出来ていないわ……実食経験は貴方の様な悪食な人に任せるのが吉よ』

 

「酷い言い草だな。俺が美味いんだから食える筈だ」

 

『貴方の味覚と全人類の味覚は一緒じゃないのよ……』

 

「所でパラメディック」

 

『どうしたの?まさか、溶岩の中に棲む生き物に付いて聴きたいの?』

 

「期待に応えられて何よりだ。ああ、折角溶岩の海が見えるんだ……色々な生物を捕獲(キャプチャー)してきたからな、もしかしたら溶岩の中に棲む生き物が居ても不思議じゃない。で、居るのか?そして味の方はどうなんだ?」

 

『素直に貴方の頭が心底心配になって来たわ。ええと、嘘……資料にあるわ』

 

「どんな⁉︎」

 

『溶岩ヒラメですって。溶岩の中に適応し進化したヒラメの一種……体全体が燃え上がっている魚類の一種ですって』

 

「ほう……やっぱり居るんだな。この溶岩の海にも生育しているかな」

 

『貴方なら溶岩さえも耐えられるスーツを手に入れたら普通に飛び込んでしまいかねないわね……』

 

「流石にそんな真似はしないさ。何処ぞの映画の男みたいな真似はゴメンだ」

 

『私はその映画はつまらないわ』

 

「このB級マニアめ」

 

『何か言った?』

 

「いや、何でも無いさ……さて、溶岩の海に住まう奴をどうやって釣り上げるかだな……」

 

『溶岩にて釣りを敢行するのは貴方位よ』

 

「そうか?何処ぞの巨大な猫が溶鉱炉に釣り糸を垂らしているのを見かけた事があるんだが?」

 

『絶対にそれは幻覚よ‼︎ 猫が魚欲しさに釣りをするなんて光景は絶対にあり得ないわ‼︎ と言うか、猫は本来、肉食‼︎』

 

「そうか……?確かに見たんだがなぁ……それよりも糸がダメなら鎖でどうにかするか」

 

『あくまで釣り上げるつもりなのね……』

 

「当然だ‼︎ 溶岩ヒラメだなんて美味そうじゃないか。この前食べたびっくりアップルも中々美味かったからな……次も絶対に美味いだろうな」

 

 

 

 

 

『溶岩ヒラメ』

 

溶岩の中を泳ぐヒラメ……捕まえるには苦労しそうだが、味は問題なく頂ける筈だ。

 

 




『クーラードリンク』

『モンスターハンター』の登場する影の薄い飲料系のアイテム。一定時間、暑さによるスリップダメージを無力化する。砂漠や火山では必需品。ついつい忘れがちなアイテムで忘れた為にリタイアする者も居るくらい影が薄い。暑さを緩和する方法は他にも幾つかあるが手っ取り早さはやはりクーラードリンクが随一と言える。


『溶岩ヒラメ』

『ワンピース アンリミテッドアドベンチャー』にて登場する魚系アイテムの一種。溶岩地帯にある釣りスポットでのみ釣れる(と言うか溶岩の釣りスポットは一ヶ所しか無いが)。かなり釣りやすいが釣り上げるには釣竿を強化しないと糸が燃えてしまう、釣りスポットに行くには溶岩の塊を毎回、どうにかする必要がある為に別の意味で面倒。




余談

スネークが見かけた巨大猫と言うのはソニックシリーズのビッグ・ザ・キャットの事。実際に溶鉱炉にて釣りをした事がある(普通にプレイしてもまず見つけられない)。


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カツオはカツオでも唯の鰹では無い。

 

 

 

『スネーク。貴方、カツウォヌスの捕獲(キャプチャー)に成功したのね⁉︎』

 

「この巨大魚、矢鱈と大暴れして捕まえるのが物凄く苦労したぞ。で、カツウォヌス?鰹じゃないのか?」

 

『カツウォヌスはカツオのラテン語読み。巨大な鰹の姿をしているけどその強さは折紙付きで非常に凶暴。並の漁師なら手に負えず熟練の漁師ですら命の危険が伴う程の恐ろしき強さを持っている程の強さを誇るわ。その強さ故に何度も幾千幾万の漁師がその戦いに挑み、敗れ去って行ったのよ……』

 

「鰹なのに、命懸けの漁になるのか……それは末恐ろしいな」

 

『例え一度の戦闘で多大な傷を負ったとしても遠洋で力を蓄えて鍛え直して改めて再戦を挑みに来ると言う実に漢らしい性格をしている事でも有名よ』

 

「鰹が再戦を挑むとは……」

 

『でも、どうやって釣り上げたのよ?』

 

「ああ、最初は簡単に糸を食い千切られてしまったからな。それに身体も簡単に放り捨てられてしまう……其処でだ。シギントに頼んである物を用意して貰ったんだ。ほら、例の溶岩の都市で使った釣竿をチャーターしたんだ」

 

『アレね……やたら頑強に作ったって言うアレ?』

 

「それからメタルキノコを喰って鋼鉄化させ体重を増やしてからスーパースターを喰ってからその発光作用で奴を誘い出す。魚は光のある所に寄ってくる習性があるからな」

 

『何と言うか、呆れる他無いわね』

 

「釣り上げるのも苦労した。大暴れされてな、釣竿が壊れるかと思った……何とか釣り上げた後は徒手空拳での殴り合いに移行した」

 

『鰹と殴り合う姿はシュール以外、何物でも無いわね』

 

「矢鱈と強かったぞ。何だ、あのカツオは?と言うか地上で矢鱈と暴れ狂う姿は魚にはとても見えなかったぞ」

 

『紛れもない魚よ。ちょっと強いだけの」

 

「アレをちょっと程度の認識か……世界は広いな。で、味は?」

 

『味ね。ええ、喜んで。死人が蘇る程に美味だとされる最高級食材と言われているわ。強い個体程、身が引き締まっていて非常に美味だとか』

 

「そうか、それは楽しみだ‼︎」

 

——それでは、早速食べてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キシャァァ‼︎( `ω´)」

 

「カツォー‼︎( *`Д´)」

 

「鮫と鰹の激闘を見ながらカツオを食うのも悪くないな」

 

『なんで、其処で鮫と鰹が激闘なんかしているのよ?』

 

「知らん。鮫だってカツオを食いたい時があるんだろう……うむ、コレは旨い‼︎」

 

——鮫が口からビームを出して鰹がヒレで引き裂き撃退する中で食べるメシは美味いな。パラメディックの見る映画よりも迫力がある。

 

 

 

 

 

 

 

『カツウォヌス』

 

最高級食材の名前に恥じない旨味であった。例のサイヤードの肉と真っ向勝負が出来そうだな。

 

 

 

 

 




『カツウォヌス』

『グランブルファンタジー』に登場する正真正銘の魚。因みにカツオの学名のラテン語読みだとか。

小細工なんてしない真っ向勝負がお好みな史上最強とも呼べる鰹。敵であってもその強さは桁外れ、召喚獣でも念入りな御膳立てをすれば暴力的な破壊力を実現し敵を灰塵に帰す。

取り敢えず本当に魔獣でも怪物でも無くちょっと強い魚らしい。こんな海洋生物が居て堪るか。

( `ω´)<サメー


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嫌いな物は嫌い

 

 

『スネーク……貴方、何を捕まえたのよ?』

 

「ん?ああ、蟹っぽい奴だ。ああ、パラメディックは蟹が嫌いだったな」

 

『嫌いも何も存在其の物が憎くて仕方がないわ‼︎ と言うか、何処からどう見ても鋼の塊にしか見えないわよ‼︎』

 

「そう言うなって……で、コイツは何なんだ?」

 

『ハガネガニと言われる低知能な生物よ。外殻は鋼如きの堅牢さを誇り通常の銃火器類じゃ全く歯が立たないでしょうね。刃物や銃弾なんて普通に弾かれるか折れるか、そんな所ね』

 

「逆を言えばソイツの外殻を用いた装備品の耐久性は信用出来そうだな」

 

『かもね。ハガネガニ自体の重量は然程重くは無いけど、本体の動きはかなり緩慢。でもその硬質さな上に群れるそうだから集団で集られると中々厄介よ』

 

「……確かに対処出来ない存在が群となる、それは正に動く要塞だ。外殻も棘が多い……集団で体当たりされたら血だらけになるだろう」

 

『オマケに敵兵の術師が操っている事も多い事から斥候として使われてるみたいね』

 

「……そう言うオカルト絡みはコブラ部隊だけで充分だ」

 

『あら、驚かないのね。と言うか散々、変なモノを食べ続けて来た所為か慣れたのね』

 

「お陰様でな。んで、は?」

 

『え?』

 

「だから味だよ。味」

 

『貴方、正気なの?何処をどう見たら食べられそうな場所があるように見えるの?』

 

「生物って言ったじゃないか。殻は硬くても上手く剥く事が出来れば身が食えるかも知れないじゃないか‼︎」

 

『……貴方、そのうちその辺の石さえも食べてしまいそうね』

 

「隕石なら喰った事があるぞ?」

 

『そう言えばそんな事もあったわね。1人で何個食べていた事やら』

 

「細かい事は気にするな。刃物も火薬も効かないとなれば関節部を剥がすしか無いな」

 

『……本当に食べる気なのね。呆れてしまうわ……蟹なんてメシマズの万年1位じゃないの』

 

「それはパラメディックだけだと思うぞ」

 

『何か言った?』

 

「いや、何でも無い‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キシャー( ˙-˙ )」

 

「お、お前か。元気にしてたか?」

 

「キシャ(・∀・)」

 

「そうか。上手く行ったか……で、今度はどうした?って、手土産か?」

 

「シシャー( ̄▽ ̄)」

 

「『羽魚』、だと?ほう、丁度俺の方もハガネガニを捕獲(キャプチャー)してな……殻が硬くて剥くのに時間が掛かる。少し待っててくれ」

 

——羽が生えた魚だから羽魚、か。何処で捕まえて来たんだこんな奴。まぁ良い、丁度、剥けたからな。折角なので鍋にするか……ハガネガニ以外にもタイワンコブラを放り込んで……何?醤油があるだと?是非入れてくれ、良い出汁になる。

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……まぁまぁイケるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハガネガニ鍋』

 

金属臭さはあるが中々渋くクセのある味。慣れると其処も又、オツである。残念ながら羽魚はマズかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『ハガネガニ』

『アークナイツ』に登場する感染生物種の敵ユニットの一種。防御力が高く倒すのに時間が掛かるので火力を持って対応したい。所でコイツ、どうやって食べれば良いのだろうか?と言うか、生き物なのかコレ?

『羽魚』
『フェアリーテイル』に登場する魚類の一種。その名の通り羽が生えた魚で崖の上から釣る……凶暴なので注意が必要。

因みに『羽魚』と言う名前の魚は実在する。熊本県ではメジャーでありその正体は『カジキマグロ』である。





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理を映すモノ

 

「チッ、何なんだアイツはッ⁉︎」

 

『スネーク。どうしたんだい⁉︎』

 

「……山羊か牛か分からない生き物に襲われた。しかもかなりしつこかった気がするぞ……‼︎」

 

『しつこい?』

 

「ああ、暗い所から現れては追って来やがった。ダンボールさえも効かないみたいだしな……」

 

『マーコールかい?』

 

「何故、いの1番にその様な言葉が出て来るのか小1時間程、問い詰めたい所ではあるが全く違う……アレはマーコールと言う山羊では無い」

 

『さっき山羊か牛って言わなかったかい?』

 

「ああ、確かに言ったが……俺は少なくともあんな」

 

 

 

 

 

「ミィィツゥゥゥケェェェェェタァァァァァァァ……‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

『す、スネーク⁉︎ 何か怨霊見たいな、声が聞こえて来るんだけど⁉︎』

 

「チッ、見つかったか‼︎」

 

『ど、どう言う状況なんだい⁉︎ 僕にはサッパリ分からないよ⁉︎』

 

「生きて通信出来たら、教えてやる‼︎」

 

——不気味な人間の顔(眼窩の位置から蛇らしき動きのする物体が飛び出している)に透けた前脚、それから腕の様な後脚……オマケに喋る……。どっからどう見ても自然界に居て良い生物じゃない‼︎こんな不気味な奴がこの世に存在して堪るかッ‼︎ 幾ら撃とうが爆破しようが一気に再生しやがる‼︎ 何なんだ、コイツは⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キシャァ( ̄▽ ̄)」

 

「へぇ、後方からエネルギーを供給されて継戦能力を得る奴もいるのか。確かに補給を受けられるのとそうでは無いのでは大きく変わって来る」

 

「キシャ!(`・ω・´)」

 

『貴方、側からみれば鮫と会話している変人にしか見えないわよ?』

 

「俺の周りには変人しか居ない気がするのだけどな?別に鮫と会話する位、普通だと思うのだけどな」

 

『明らかに異常な光景だと良い加減に自覚して頂戴……』

 

「キシャァ‼︎(`ω´ )」

 

「そう怒るな。パラメディックは変な映画の見過ぎなだけだから」

 

『何故、この流れで私が憐まれなければならないのかしらね?』

 

「シシャアー( ˙-˙ )」

 

「……中でもレイヨウみたいな奴は危険なタイプ?特に俺にとって、か?どう言う事だ?」

 

「シャ‼︎ ( ・∇・)」

 

「パラメディック、レイヨウって何だ?」

 

『レイヨウと呼ばれる生物は居ないわ。牛科の多くの亜科に分かれて存在するわ。でもレイヨウと呼ばれる種は軽量で細身かつ優美な前後脚を持つと言われているわ』

 

「……へぇ、で?何故なんだ?」

 

『さぁ、其処までは分からないわ。レイヨウが蛇を捕食するだなんて話は聞いた事が無いわ。どう言う意味かしらね?』

 

「……マーコールの様に語源絡みか?」

 

『いえ、少なくともそんな話も聞いた事が無いわ』

 

「……少なくとも注意しよう。こと、最近は超常現象は日常茶飯事なのだからな……」

 

『貴方ならば普通に生還して来そうだけどね』

 

「何か言ったか?」

 

『何でも無いわ』

 

 

 




レイヨウは呪った。

あの男が手に入れたモノに呪いを掛けた。

そして、男は滅んだ。

願いに呪いを伴い滅んだのだ。


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どうしてこうなった(汗)


 

 

「……何やら、よく分からない猫が居るのだが」

 

『アレはネコアルクだ』

 

「随分と小さい女が猫耳を取って付けただけの様に見える……UMAか何かか?」

 

『小さいからと言って甘く見るなよ?奴の爪はかの超絶的な硬度と名高い爆鎚竜さえも容易く斬り裂く程の強度を誇る。迂闊に近寄れば鋭い爪にオロされてしまうぞ?脅威は爪だけでは無い』

 

「其処までヤバい存在なのか?」

 

『存在其の物が謎の生物と言っても過言では無い。正体不明の謎の推進力によりジェット機を凌駕する程の速度での飛行能力。未知なる謎のエネルギーを収束して目から放つ怪光線。どれだけ肉体が損壊しようとも無限増殖を繰り返す細胞と……上げればキリが無い程の未知なる超生物だ』

 

「……とてもそうには見えないが」

 

『スネーク。擬態と言う言葉を知っているか?』

 

「ああ。カモフラージュの一種だろう?勿論知っているさ、ダンボールも敵の目を欺く必需品たる存在。見方を変えれば擬態にも通ずる」

 

『敵を欺きやり過ごす事だけを擬態とは呼ばない。中には弱者を気取り隙を突く、攻撃的な擬態も存在する。昆虫類の中にはその擬態を使い熟す存在がいるのだ。あのネコアルクも見た目こそは巫山戯た存在と言えるが、それこそが奴らの狙いだ。敵を欺き油断した所で渾身の一撃を喰らわせて抹殺する。自身の力に過信する事なく冷静沈着な頭脳を持つ超生物と言えよう』

 

「……見た目が巫山戯ているのも相手が油断し切る光景を目の当たりにする為か。中々、油断ならないな」

 

『地下にはネコアルクだけの王国が存在するらしい。知能もさる事ながら、組織だった行動もするらしい』

 

「そんな奴らが徒党を組んで軍事的行動を起こされると中々の脅威だな。目から怪光線を放つとなれば厄介過ぎる狙撃兵と言える……近接と遠距離を両方熟すとは面倒極まりない」

 

『……ただ攻撃的な能力が我々の常識を上回るが本体の耐久性や体力は然程高くは無いそうだ。敢えて言うのであれば速攻型の逃げ切り戦法と言える。万が一、敵対する場合は奴らに行動の隙を与えない事だ』

 

「……俺達の任務は誰を敵に回すか分からん。俺達は誰かの為に戦う訳じゃない……俺は自分の為に戦っている……だが戦うと言う事は自分の知らない誰かを傷付ける行為だ。本当の意味で報われる事は無い……誰かが傷付いて、終わる」

 

『そうだな……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック。面白い生き物を捕獲(キャプチャー)したぞ?フライング気味だが、美味いのか?」

 

「ミギャァァァァ‼︎⁉︎ あちしは煮ても焼いても美味しく無いミャァァァァァァ‼︎⁉︎」

 

『スネーク……貴方、今何処に居るのよ?』

 

 

 

 




『ネコアルク』

『MELTY BLLOD』などに登場する人物(?)
色々と何かが可笑しい猫みたいな生命体。多数の変種や近種が確認されている。色々と何かが可笑しいいい加減な存在……と言うかコレ以外で何を説明しろと?

ネ「って、この説明文自体がいい加減ニャ⁉︎」




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スネークのパーフェクトサバイバルお料理教室

ちょっと趣向を変えて見た。


 

 

「……本当、最近スネークの奇行には頭が悩まされるわね。少佐の気持ちが分かる気がするわ。時々、よく分からない生き物とかを食べようとするのだもの」

 

「……あ、そろそろニッポンで有名な料理番組の時間ね。少佐に頼んで専用の回線を引っ張ったり人工衛星の秘密裏な傍受をしたり結構大変だったけど、ニッポンの番組を楽しめるのは休日のゆとりね」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「あれ?こんな番組なんて、あったかしら?」

 

『料理人のスネークだ。で、こっちがアシスタントの』

 

『うにー(/・ω・)/』

 

『……取り敢えずうに娘と呼んでやってくれ』

 

「何コレ?何で、スネークが日本の番組なんかに出演しているのよ⁉︎ 任務?任務なのね⁉︎ 重篤な味覚音痴の貴方がまさか料理番組に潜入しているだなんてギャグだけにして頂戴⁉︎ と言うか、隣の女の子は誰⁉︎ 黒檀の様な綺麗な黒髪な純粋に羨ましいと思うけど、貴方、何処からそんな女の子を拾って来たのよ⁉︎ 流石に事案、事案案件よ‼︎ 色んな意味で‼︎ 同意であったとしてもポリスメン召喚級よ⁉︎」

 

『何処かの救急隊員が喧しいレベルの藪医者滲みた叫びを上げているがTVの前の皆は、気にしなくて良い。何時もの事だからな』

 

「何でTVの向こう側の貴方が気付いているのよ⁉︎」

 

『細かい事は気にしてはいけない』

 

『うにー(・ω・)』

 

「気にしなさい⁉︎ と言うか何故、聞こえて会話が成立しているのよ⁉︎」

 

『では、時間が勿体無いので早速始めよう』

 

『うにー(/・ω・)/』

 

「……」

 

『まずは妖精の森産のバクスイダケを細切りにする』

 

『うにに(⭐︎ω⭐︎)』

 

『おいおい、圧砕してどうする。まぁ良いか』

 

「いや、良くないでしょ⁉︎ 細切りにするのに何故、圧砕する必要があるの⁉︎ と言うかバクスイダケは毒キノコ‼︎」

 

『( ˊ̱˂˃ˋ̱ )の連中を取り敢えず鍋に放り込んで醤油、魚出汁を合わせて煮込む』

 

「取り敢えずって……それで番組が成立して良いの⁉︎と言うか、明らかにロボットとか変ななめこが混入している気がするのだけど」

 

『って、おい?其処にあったぴったりキノコは』

 

『うにに?(o・ω・o)?』

 

「スネーク並に食い意地張っているわね……その子」

 

『まぁ、良い……代わりにのろいキノコで代用しよう』

 

「何故、其処で当たり前のように進行させるの⁉︎ 完全に放送事故じゃない⁉︎」

 

「パラメディック‼︎隣で騒がしくするんじゃない、収録の邪魔だ‼︎」

 

「って、スネーク⁉︎ その料理番組。私の家でやっていたの⁉︎ 何時から隣の部屋が料理番組スタジオになったのよ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『と言う夢を見たのよ……』

 

「何だ、そのカオスな夢は……俺が料理番組に出演する事などまず無いだろう。潜入捜査と雖も情報漏洩の危険性が余りにも高過ぎる」

 

『そうよね……そうよね』

 

「で、その夢で出てきたバクスイダケってのは美味いのか?」

 

『スパーッツァよりも強烈な睡眠作用を秘めた毒キノコよ。一瞬で昏倒するわ』

 

「そうなのか……」

 

 

 

 




『( ˊ̱˂˃ˋ̱ )』
『なめこ図鑑』に登場するなめこの顔文字イメージ。コイツらどう言う原理で誕生するのかは一切不明。と言うか変わり種が色々とカオス。

『バクスイダケ』
『グリムエコーズ』に登場するキーアイテム(大事な物)の1つ。毒林檎の王妃のサブストーリー『国の宝』で登場し入手。それだけ(誰かに渡すのでも使うのでも、何かを作る訳でも無く、手に入れて終わり)。一応、一瞬で昏倒させるヤバいキノコとの事。

『ぴったりキノコ』
『マリオパーティ』に登場するアイテム。サイコロの出目の動きが非常に遅くなり狙った数字を出し易くなる。総じて強力な効果と言える。

『のろいきのこ』
『マリオパーティ』に登場するアイテム。サイコロの出目が1〜3になる。デメリットばかり目立つが使い方によっては効果的な結果を得る事もある。


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スネークのスーパーパーフェクトサバイバルお料理教室

 

 

「……今日は特に何も無いし、スネークも段ボールの調達に行っている。偶にはゆっくり休むのも良いかも知れないな」

 

「何か適当な番組やっていないかな?うーん……良さそうな番組は……」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「ん?お料理教室?料理かぁ……レーションばかりじゃ飽きるし……と言うかサバイバルお料理教室って何だろう?」

 

『料理人のスネークだ』

 

「あれ?スネーク?君、そんな所で何をやっているんだい?段ボールの調達するつもりがTV局に潜入して何をしたいんだい?」

 

『で、こっちがアシスタントの』

 

『うにー(/・ω・)/』

 

『取り敢えずうに娘と呼んでやってくれ。前回の放送では何処ぞのヤブ医者の所為による放送事故を引き起こしてしまい誠に申し訳無かった』

 

『うにー……(´・ω・`)』

 

「所でスネーク。その小さい女の子……何処で拾って来たんだい?流石に見過ごせないんだけど……」

 

『それでは、本日の調理を早速始めるとしよう』

 

『うにー‼︎ (/・ω・)/』

 

『と言う訳で早速、今回の食材であるアプトノスの捕獲(キャプチャー)から始める』

 

「其処から始めるんだ⁉︎」

 

『何事も食糧と言うモノは己の手で入手せねばならない。それは自然界に於いては最重要項目と言えるだろう……現代的な社会環境と雖も、何時の日にその社会体制が崩壊するかは分からない。自然災害、環境破壊、或いは人為的なる戦争……ひいては感染爆発(パンデミック)……要因は様々考えられるだろう……だが、明日が明日のまま必ず訪れるとは限らない。それは文民であっても軍人であっても変わらない……』

 

「何気にカッコいい事を言っているつもりかも知れないけど、中々極端だよ。確かにそれは言えているけれどさ……少なくとも料理番組で言う言葉じゃないと思うよ」

 

『番組の時間の尺の都合。本来ならば直に捕獲(キャプチャー)する所だが、前以て用意させて貰った』

 

『うにー(/・ω・)/』

 

『今回はアプトノスのサーロインを用意した。因みにサーロインとは背中の部位の肉を指す言葉でロースの仲間だ。余り聴き慣れないかも知れないが霜降り肉と聞けばお分かり頂けるだろう』

 

『まず、手始めに仕込みからだ。霜降りは常温では旨味が落ち易いので先に味を付けて置く。今回は塩でやる。尚、塩胡椒は多めにするのが良い』

 

『うに(・ω・)』

 

「何気に普通に料理している⁉︎」

 

『後、TVの前で雑誌見ながら見ている奴。ちゃんと部屋の電気を付けて明るくしてから見ろ。それから、常日頃からの携帯端末の見過ぎは止めておけ。斜視になってからじゃ後が面倒だからな。マトモに歩けない状況に陥るから、そうなった場合は病院に行け』

 

「さりげない気遣いが心にグッサリ刺さるよ⁉︎」

 

『時間を掛ける焼き方はしない方が良い。最初こそは強火で一気に焼き上げる。裏返したら火を止めてアルミホイル等で蓋をしてその余熱で焼き上げるのが良い』

 

『うにうに(っ・ヮ・c)』

 

『因みに肉と来たら惣菜を用意したくなるのも人情だろう。軽く焼いた野菜や水切りした野菜かはお好みですると良いだろう。だが、用意する場合は肉を焼く前に粗方、用意しておくのが望ましい。肉を調理するのは最後にする事だ。しなかった場合、食べる頃には味が落ちているだろう』

 

「何処で君はそんな情報を用意して来たんだい……?」

 

『最後は皿に盛り付ければ『アプトノスのサーロインステーキ』の完成と相成る。今回は塩での味付けだが、調味料は各人のお好みで付けるのが良いだろう。では、今回のお料理教室はこれまで‼︎ また、来週‼︎』

 

『うにー‼︎(っ・〜・c)』

 

「あ、その子が食べるんだ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『と言う番組を見たんだけど?』

 

「オタコン。幻覚でも見たんじゃないのか?俺が料理番組になんか出る訳無いだろ?」

 

『うん。そうだよね……スネークが彼処まで食通って事自体が驚きだったね』

 

「……じゃあ、俺が2人居るって事なのか?」

 

『そう、なるかも知れないね』

 

「何処のどいつなんだ?俺の真似事をしている奴とは……風評被害で訴えるぞ」

 

 




『アプトノス』

『モンスターハンター』に登場する草食竜。別名、生肉。モンスターハンターを始めた時、真っ先に遭遇する事になる記念すべきモンスター。彼らの存在があってこそモンスターハンターと言っても過言では無いだろう(最近では別の草食竜にお株を奪われる時がある)。

剥ぎ取りでは『生肉』や『竜骨(小)』が主に入手出来る、地域によっては特定の個体からは『巨大な頭骨』が稀に入手出来る。生肉は肉焼きセットで焼けば食用肉や強走剤の材料に出来る為に需要は高い。罠肉の材料として必要になる為に完全に要らないアイテムにはならないだろう。手間を惜しむ為に元気ドリンコや強走剤でスタミナ確保する事も多いが偶には肉を焼いて食べるのも一興。狩りを行い肉を食べる……コレこそハンターライフと言える(栄養バランス崩壊と言えるが、気にしないでやって欲しい)。

『竜骨(小)』は様々な武器の初期段階で矢鱈と要求される素材の一種。様々な武器をコレクションしようと思ったら纏まった数を要求される事が多く、入手率も中途半端なので意外な所でストッパーになるかも知れない。気にしない人は余り関係無いかも知れないが……。

因みに『モンスターハンター』と『メタルギア』はコラボした事がある。『スネークフェイク』で肉焼きをすればスネーク氏の声優による専用ボイスが聞ける。




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ダンボーラー

取り敢えずパラメディックは近くの病院の医者に係りましょう(医者なのに)


 

「パラメディック。おーい、パラメディック」

 

『スネーク。どうしたのよ?最近、無線を全く寄越して来ないから宇宙の塵にでもなったのかと思っていたわ』

 

「いきなり辛辣だな?何があったんだ?」

 

『人の家の中に勝手に料理番組のセットを作っていたのは何処の誰かしら?然も見ず知らずの幼女を拾って来るだなんて……任務に差し支えるでしょう?誘拐の容疑で指名手配されても仕方ないわよ?』

 

「……そう言えば何故か英国のMI6やらUKSFが出しゃばって来る光景を何回か見ていたな……」

 

『無視された……と言うか貴方、何をしたの⁉︎ 英国の特殊部隊に加えて秘密諜報部まで出て来るなんて余程の事よ⁉︎』

 

「何処ぞのスパイ映画だな。少佐からも矢鱈とその様なネタが振られて来たが……」

 

『……私は興味が無いわ。じゃなくて、貴方、本当に何もしていないわよね?間違ってバッキンガム宮殿とかウィンザー城とかにダンボールで潜入とかしていないわよね⁉︎』

 

「していない。明らかに場違いすぎる事は俺でも理解しているさ。考えてみろ、荘厳な内装の建物の中にダンボールが置かれていたら誰が見ても不審がる。カモフラージュ率が上がる事は無い……研究施設や軍事施設に潜入するのは俺の十八番だが、流石にダンボールの利用性の低い建物内に潜入するのは一工夫必要だ」

 

『良かった。貴方の事だから『ダンボールは神器だ。如何なる相手でも欺ける‼︎』とでも言いそうだった所よ』

 

「何を言う⁉︎ ダンボールを使いこなしてこそプロフェッショナルと名乗れるのだぞ‼︎ 時と場合を使い分けてこそ、一流のダンボーラーを名乗れるんだ‼︎ 粗末な扱いや使用法は断じて許さんぞ‼︎」

 

『そんな力説されても……ダンボーラーってどんな表現方法よ。と言うか本当に何もしていないわよね?』

 

「していないさ。あ、そう言えば英国のUKSFの連中、何か鮫と会話している光景を何回か見ているな……最近の特殊部隊は中々、侮れないな。サメ語を体得しているとはな……」

 

『先ず、サメと会話出来ているという事自体に疑問を抱いて頂戴。特殊部隊の面々が鮫と情報交換をしている光景はシュール過ぎるから……サメと会話するのは貴方だけで充分よ』

 

「そうか?サメがスーパーで買い物籠下げて買い物している光景を偶に見かけるが」

 

『ねぇ、何処の惑星(ほし)の話?シュール通り越して色々な意味で恐怖よ、その光景‼︎ 何処の世界にサメが買い物籠を下げて激安スーパーのタイムセールに突撃する光景が日常だなんて断じて認めたく無いわ‼︎ と言うか、店員も客もサメが来店して居る事に疑問と避難すると言う行動を示して⁉︎ と言うか、何故貴方がスーパーに潜入しているの⁉︎』

 

「いやな?ダンボールにも趣が合ってな……潜入に使うダンボールはやはり潜入先に合致したモノを用意して然るべきだ。何事も、対応して対処できるモノを用意して運用するのは至極当然の事だ。そのダンボールにとって最高のパフォーマンスを発揮出来る場所を選んで使ってやるのが我々、ダンボーラーにとってダンボールに対する最高の礼儀だ。曲がりなりにも工作員を始めとした多くの戦闘員がダンボールに命を救われている。我々、ダンボーラーは極限状態に於いて背中を預けるべき存在の1つにダンボールを挙げるだろう……コレは面接会場と言って良い。ダンボールの面接会場として数多くのダンボールが集まるスーパーは正に彼らにとっては雌雄を決する決戦場だ」

 

『色々と言いたいけれど、ダンボールの就活だなんて聞きたく無かったわ⁉︎ スーパーの店員からすれば傍迷惑よ‼︎』

 

「大丈夫だ。潜入のプロからすれば見つからない事に造作は無い」

 

『間違いなく営業妨害な上にそもそもスーパー内でダンボールを選別している時点で大問題よ‼︎』

 

 

 

 

 

 




そして、活動報告にて相変わらず募集中


メアリスケルターfinalを書く時用のネタも集めねば(・ω・)


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食える箇所が欲しい所だ

 

 

 

「パラメディッーック‼︎」

 

『スネーク。どうしたのよ?変なモノを食べ過ぎて遂に頭がバカになってしまったの?鳥頭ならぬ蛇頭になってしまったとでも言うのかしら?』

 

「いや、頭の方は大丈夫だ。少々、周りの環境がヤバそうな雰囲気だと言う事くらいだからな」

 

『どんな状況?』

 

「ああ、空が真っ赤だ。夕焼けの様な空が常に広がっている……それに空中にとてつもなく巨大な浮遊要塞らしきモノが見える。並の技術力では到底なし得ない構造物に見える……」

 

『……貴方、本当に今、何処に居るのよ?』

 

「さぁな。未知の食材を追い掛けていたら辿り着いてしまったぞ?街並みはブッ壊れまくっているし、廃墟街と言えばその通りだな」

 

『貴方の行く所、行く所。文明が崩壊した地域ばっかりね……何かに呪われているんじゃない?例えるならば第三者の呪いとか?』

 

「止めてくれ。そう言うオカルトは余り好きじゃない……そう言う輩は食材絡みでもう充分だ」

 

『食材なら良いのね。と言うかそれを言う為に態々、無線入れた訳じゃ無いわよね?』

 

「おっと忘れる所だった。実は知らない生物を捕獲(キャプチャー)したんだ。是非、教えて欲しい。マトモな資料をな‼︎」

 

『貴方ね……で、って貴方、何を捕獲(キャプチャー)したのよ⁉︎』

 

「え?黒豹じゃないのか?」

 

『貴方が捕獲(キャプチャー)したのはバルムンク‼︎ その中でも異常進化を遂げた灰煉種と呼ばれる種でバルムンク・レガリアと呼ばれる特級のアラガミよ‼︎』

 

「へー……」

 

『へー、じゃないわよ⁉︎ 良くこんな生物を仕留めれたわね⁉︎』

 

「そんな細かい事を一々気にしても仕方ないじゃないか。所詮は作者のご都合主義って奴なんだからさ」

 

『…………』

 

「で?」

 

『え、ええ。そうね。バルムンク・レガリアは原種と同じ様に背中のブースターにエネルギーを充填して高速で大地を駆け巡る驚異的な運動能力を備えているわ。真正面から突進されたら普通に跳ね飛ばされるでしょうね。更に遠隔操作される結晶体を周囲に展開してビット兵器宜しくアウトレンジ戦法を取るわ。その為に結晶体を破壊しないと真面に近づけないわね』

 

「高速で動き回る上に正確な射撃をして来たからな。中々、難儀したぞ」

 

『平然と言っているけれど、普通に考えたら蜂の巣になっても不思議じゃないわよ』

 

「場数が違うからな。アマチュアと一緒にされては困る。如何に相手が手強くても必ず癖って言うモノがある。それを如何に早く見極めて対応できるかが勝利の秘訣と言えるだろう」

 

『潜入調査故に観察眼はお手の物って訳ね。結晶体の一部の攻撃は本体が隙だらけになるからそのタイミングを上手く狙えば付け入る隙になるでしょうね』

 

「出来ればの話だがな。そう言うのは、向こうもそう易々とは付け入れさせないだろう。んで、味は?

 

『アラガミに食べられる所があると思うの?過去に食べてマズいと言ったじゃない』

 

「アレは不味かった。でも、コイツは美味いかも知れないじゃないか‼︎」

 

『……勝手にして』

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マズッ⁉︎ 何だこれ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

——パサパサ通り越して金属の塊だ⁉︎ と言うか、変な味がする‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バルムンク・レガリア』

不味過ぎる。食えた箇所が1箇所も無い程に不味過ぎる。コレをどう調理すれば上手く食えるのだろうか?誰か教えて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『バルムンク・レガリア』

『GOD EATER3』、無料アップデートにて追加された灰煉種アラガミ。灰域種アラガミであるバルムンクの亜種個体。原種が雷属性だったが神属性に変更されている。
基本的に立ち回り方は変わらないが攻撃方法が多彩になっている。特に咆哮をすると同時にビット兵器の様に動く結晶体を周囲に展開する能力を有した。コレが中々の曲者。結晶体は基本的に足元に表示される橙色の円へ向けて単発の弾を放つ。ダメージは然程高く無いが怯みが小さく(無敵時間が非常に短い怯みの為)その隙にバルムンクの一撃を叩き込まれる連撃に繋がりやすい。
基本的に出現したら破壊したい所ではあるが相手は非常に良く動き回るバルムンク、結晶体もバルムンクの動きに比例した動きになる為に広範囲を攻撃できる武器種を担ぎたい。レイガン等のレーザーを用いたい所だが、向こうも弾丸を放って来る為に撃っている最中に撃たれるのでそれはそれで難儀である。結晶体のレーザー攻撃中は範囲が広く避けにくいがバルムンク本体は隙だらけであり大技を叩き込む絶好のチャンス。

捕食攻撃にも大きなテコ入れが加えられており、何と段差を飛び越えて来る様になったと言う事。1人を優先して何度も突っ込んで来るのは原種と変わらないが大きく距離が離れると跳躍して眼前にまで飛び込んで来た後に何度も突っ込んで来る。突進途中で段差の上に行くとコレまた飛び掛かり動作に移行して追って来る。最後は大きく跳躍してから突っ込む形に変更されている。その為、原種は背後に居れば避けられたが此方の場合は背後にいても当たる(尚、予備動作の時間が短くなっている)。

バースト化すると動きが早くなる上に結晶体の数が増えて更に攻撃が苛烈になる。基本的な行動は原種と対して変わらない、結晶体がある為に真正面から挑むのは危険と言う事くらいの変化。

何気に後脚が脆くなっている(?)為に、積極的に狙いたい所。




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ダンケ会場にて

 

 

『スネーク。ちょっと良いかい?』

 

「どうした、オタコン。まぁ、別に構わないがな」

 

『って、随分と騒がしい様だけど君、今、何処に居るんだい?』

 

「今か?ああ、言って無かったな。今、ダンケ会場にいる。ああ、ドイツ語のDankeでは無いぞ?ダンボールマーケット会場の事だ」

 

『ねぇ、何処から突っ込めば良いのかな?思わず何それと言いたいんだけど?コミケのダンボール版だと言わないでよね⁉︎』

 

「正にその通りだ‼︎ 此処、ダンケ会場には世界中から凡ゆるダンボーラー達が一堂に会する聖地と言っても過言では無い場所だ‼︎ ダンボールを愛する者達に国境なぞ存在しない。それはオタクであっても変わらない、世界共通の認識だろう?オタコン‼︎」

 

『いや分かるけど……分からないけど何か分かる気がするから手に負えないんだけど⁉︎ と言うか、色々な意味で可笑しい気がするんだけど⁉︎ と言うか、それ何処で知ったのさ⁉︎』

 

「いや、任務の途中で遍くダンボールを愛する者達が一堂に会する会場、即ちダンボールにとってもダンボーラーにとっても聖地たる場所が存在する事を知ったのでな。俺もダンボールをこよなく愛する者としてコレは参加せねばならないと言う使命を覚えた。そして、潜入工作のプロとして相応しい正装でこの場に訪れた。即ち、ダンボールを被っての入場及び行動だ‼︎」

 

『それ、唯の変人じゃないか‼︎』

 

「いいや、俺にとっての最高の正装だ。見ろ、世界中から数多くのダンボーラー達が集まっている。おお、アレはダンボールハウスか⁉︎ 窓や扉まで完備されている……‼︎ 実用性は充分と言える、素晴らしいセンスの持ち主だな‼︎ 然も二階建てだと⁉︎ どう言う技術が使われているのだろうか?」

 

『いや、それ家じゃないでしょ⁉︎ ダンボールハウスなのに何故、扉や窓まであるのさ⁉︎ 二階建てとかギャグでしか無いんだけどさ‼︎』

 

「……だ、ダンボール柄のす、スニーキングスーツだと⁉︎ よもや、その様なモノが存在しようとは……‼︎」

 

『物凄く燃え易そうだね……』

 

「おお、ダンボール戦車か‼︎ 完成度高いな、オイ‼︎ 砲塔までしっかり動いている‼︎ 塗装を加えれば見事な戦車として機能するんじゃないか?」

 

『それを戦車と見間違える兵士は居ないと思うんだけどね……』

 

「……よもや、此処まで見事なダンボーラー達が存在しようとは、正に世界は広いな。ただ、ダンボールを被っているだけの俺も此の儘、負けては居られないな‼︎」

 

『スネーク。君、何処へ向かおうとしているんだい?』

 

「……俺は此処に来て良かった。ダンボールの新たな可能性に気付けた。ああ、オタコン。ダンケ土産を持って行くぞ」

 

『ダンボールの残片なんか勘弁してよ?』

 

「安心しろ。なんとダンケ会場限定の『黒豆サイダー』と『ウィンナーソーセージ珈琲』だ」

 

『もっと要らないよ⁉︎』

 

「美味いのに……」

 

 

 

 

 






活動報告にてアンケート実施中。





『黒豆サイダー』
『ウィンナーソーセージ珈琲』

『とある科学の超電磁砲』や『とある魔術の禁書目録』にて登場する変なジュース軍団の一部。やはり試験的内容の為かマズいモノが多いらしい。ゴッドイーターの『初恋ジュース』並なのかも知れない。ゲテモノ狙いか或いは単に知的好奇心の暴走が故か……まぁ、本人が美味いと言うのならばもう何も言えないが(飲めれば充分なのかも知れない)。




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こんな石っころが欲しいのか?

「シギント」

 

『どうしたよ?スネーク。何か面白いモノでも見つけたのか?』

 

「……いやな。デカくて赫い蜥蜴を捕獲(キャプチャー)して、喰って見たんだがコレが中々美味くてな。で、喰っている最中に硬いモノを噛んじまってな……」

 

『スネーク、アンタがゲテモノ喰らいってのは割と知っているから何も言わねぇけどさ……硬いモノってたら骨だろ?普通に考えてよ』

 

「オレもそう思ったんだが、見てみたら綺麗な色をした宝石の様な球体だったんだよ。驚きだろ?蜥蜴の体内でこんな綺麗な宝石擬きがあるとはな……草食性の動物には胃石を用いて消化し易くするモノが居るのは知っているが」

 

『スネーク⁉︎』

 

「な、なんだ⁉︎ シギント」

 

『ちょっとパラメディックから資料を借りてくるから少し待っててくれ‼︎ 良いか、絶対に壊したり無くしたりするんじゃ無いぞ⁉︎』

 

「あ、ああ……こんな石ころが欲しいのか?」

 

『待たせたな……。スネーク、捕獲(キャプチャー)した奴の特徴を教えてくれ』

 

「ああ。体色は赤くて甲殻の様なモノに覆われて全体的にライオンを彷彿させる威風堂々とした姿をしている。王冠の様な鬣に一対の捻れた角が伸びているな。体格に勝る翼が生えている」

 

『間違いない。テオ・テスカトルと呼ばれる古龍種に分類される大型モンスターだ。威風堂々たる姿は王の風格で炎を操り堂々たる佇まいから『炎王龍』とも呼ばれている。その炎を纏いて攻撃に転用してくるぞ』

 

「ああ……近付いただけで肌が焼かれてしまう。然も粉塵爆発を遠隔操作の感覚で多用されては迂闊に近付けないだろうな。対峙するだけでも焼かれる感覚に陥る」

 

『その通りだ。テオ・テスカトルの発生させる爆発の破壊力は凄まじくモロに受けてしまえばタダでは済まないだろう。スネークのスニーキングスーツじゃ一瞬でウェルダンだ』

 

「で?味の方は実食しているから美味いの一言で済んでいるが」

 

『話のキモは其方じゃない。スネークが見つけたその玉石は古龍の大宝玉と呼ばれるモノだ。非常に滅多に見つかる事が無い激レアな物質なんだ。古龍種の体内で長い年月を掛けて生成されると言う代物。運が悪い奴は何時迄もお目にかかれない。その玉石を求めて戦いに明け暮れる者達も多いと言う』

 

「へー……こんな石っころにそんな価値があるのか。良く分からんモノだな」

 

『スネーク、アンタがダンボールに掛ける情熱と似たようなモノかも知れないぜ?』

 

「ダンボールと一緒にするな‼︎ o(`∀´ )o」

 

『少なくともダンボールよりかは希少品なんだけどな』

 

「だからダンボールとこの石っころを一緒にするな‼︎」

 

『あ、スネーク⁉︎ 捨てるんじゃない‼︎ 大変貴重な』

 

「其処ら辺に転がっているだろ。そんな事よりも食える所が無くなってしまったな……」

 

『話の切り替えが雑だな、オイ⁉︎』

 

 

 

 

 

 

『テオ・テスカトル』

 

 喰って見たが中々美味い。しかし、偶に変な石っころが混ざっている。美味く無いのでソレは捨てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『テオ・テスカトル』
 『モンスターハンター』シリーズに登場する古龍種の一種。別名『炎王龍』。
 龍炎纏い状態と粉塵纏い状態があり、弱点属性がコロコロと変わる。炎属性やられと爆破やられを多用するので必要とあれば対策が必要。
 ノーモーション突進や爆発攻撃は矢鱈と攻撃が高く爆破やられを伴うと即死が頻発するので注意が必要。『スーパーノヴァ』の破壊力と演出はド派手の一言。




『古龍の大宝玉』
 『モンスターハンター』シリーズに登場する激レア素材の一種。主にドス古龍系統から入手出来る。
 物欲センサーにやたらと引っかかる上に要求数が全く釣り合って居らず大量に要求される事もしばしば……出ない時はトコトン出ない。そして出る人は高い確率で出て来る。



(作者の場合はそう言う激レア素材はホイホイ出て来る為にアイテムBOXの肥やしと化している。天鱗とか天殻とかも溜まってる……。代わりにソシャゲのガチャ運は最悪の一言)


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スネークのデンジャラスサバイバルお料理教室

 

「全く、最近のスネークの奇行には頭を悩まされる。パラメディックやシギントからの話によると、任務よりも食通寄りだとか……確かに食糧も現地調達なのは私も理解しているし、UMAを捕獲(キャプチャー)するのは別に構わないのだがな……寧ろ、未知の生物を連れ帰って来てくれた方が……いや待て待て私まで脱線しては元の子も無いな、うん‼︎」

 

「……さて、何かしら情報番組は」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「料理教室か……スネークも自炊はするだろうが……紅茶に合う料理だと良いが、ちょっと見て」

 

『料理人のスネークだ』

 

「ちょっと待て‼︎ 何故、君が其処に居るんだ⁉︎ 髭面でコックの服装していては凄く浮くぞ⁉︎ 第一、料理人をして良い見た目じゃ無いだろう、君は⁉︎ と言うか任務はどうしたと言うんだ⁉︎」

 

『ゼロ少佐、収録の邪魔だ。余計な横槍は止めてくれ』

 

「何故、聞こえて居るんだ⁉︎ テレビに出ている癖に会話が成立する事自体、可笑しいだろうが⁉︎ と言うか、名前を全国ネットで放映するんじゃない⁉︎」

 

『早くもお料理番組も第3回目だ。さて、今回のアシスタントは……』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『うに娘が今、所用で外しているので代わりに子鮫達に担当して貰う事になった』

 

「いや、待て‼︎ 色々、待て⁉︎ 何だ、その小ちゃい鮫軍団は⁉︎ と言うか鮫ってそんな鳴き方だったのか⁉︎」

 

『今回はフルーツ焼きそばを作ろうと思う。先ずは麺類を炒める』

 

『( `Д´)キシャー』

 

「鮫が器用に胸鰭を使ってフライパンを持って炒めている光景は中々シュールだ」

 

『具材はミニアップル、ドドリアンボムとDKアイランド原産のバナナを使用する』

 

「名前が色々と可笑しい気がするのだが気の所為か?」

 

『適当に刻んで、食べ易い大きさに切り揃える』

 

『( `ω´)サメー』

 

「切り方、本当に雑だな⁉︎ と言うかそれで良いのか⁉︎」

 

『程よく炒めた麺の中に刻んだフルーツ類を放り込んで更に炒める。白ワインで更に味を染み込ませつつ行う』

 

『(▽w▽)ピギィ』

 

「料理人が良くやるやり方だが……素人がすると」

 

『( ゚д゚)キシャー⁉︎』

 

『あ、子鮫の尻尾に火が着いた⁉︎ 消化、消火しろ⁉︎』

 

『暫くお待ち下さい』

 

「思いっきりの放送事故が発生したな。大丈夫なのか、この料理番組は」

 

『……あー、申し訳無かった。ちょっとしたトラブルが発生したが何事も無かった、良いな?』

 

「子鮫の尻尾に包帯が巻かれている時点で事故っている事に気付け……」

 

『で、完成したフルーツ焼き……って、あ⁉︎ おい、ちょっ、待て⁉︎』

 

『暫くお待ち下さい』

 

「……長い金髪のツインテールの幼女が髪の毛を伸ばして盗んで行ったな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『と言う番組を見たのだが、心当たりは無いか?』

 

「少佐……俺がそんな番組に出ると思うのか?夢でも見たんじゃ無いのか?」

 

『だよな。少し疲れていたのかも知れないな。髪の毛を伸ばしてモノを掴み取る幼女が存在するとは思えん。正しく白昼夢と言う奴なのかも知れないな』

 

「……病院に行った方が良いんじゃないか?」

 

『まさか、君にそんな事を心配される日が来ようとはな。少し薬を貰って来るとしよう。では、任務に戻りたまえ』

 

「了解した」

 

「………………」

 

「パラメディックに加えて少佐も見ていたか。危うくバレる所だった……視聴率は上々だから、いつの日かは見るだろうと思って居たが思いの外、早かったな」

 

 

 

 

 




『フルーツ焼きそば』
 『テイルズシリーズ』に登場する料理の一種。使用すれば一時的にステータスが上昇する。
 美味いのか不味いのかよく分からない。実際に作ってみた所、ゲテモノ料理との事。と言うか炭水化物と柑橘類は物理的には合わないと思うが……そう言えば甘口カレーに蜂蜜を直接放り込まれて撃沈した記憶が(ついでに味覚が一時的に消滅した)……。


『ミニアップル』
 『ゼルダの伝説』系列の『もぎたてチンクル』に登場する食材の一種。木に実るアイテムの為に1度に12個手に入る、例に漏れず単品ではかなり安価。単品では不味いらしく、そのままでは食べるのは推奨されないが調理すれば美味しくなる模様。が、使い道は然程多い訳でも無い。見た目は普通の林檎と大した変わらない。

『ドドリアンボム』
 『トリコ』に登場する食材の一種。世界一臭い果実で兵器に転用された記録さえもあるトンデモフルーツ。その臭さは地球全体に広まる程の破壊力を誇る。味は正しく絶品だがその臭さを克服しなければならない様だ。こんなフルーツ実在して堪るか。

『バナナ』
 現実に存在する南米原産の果物。
 『ドンキーコング』シリーズに登場するアイテム。100本集めると1UPする。マリオで言うコインの様な役割。隠し部屋の目印の様に配置されていたり空を飛んでいたりしている。
 DKアイランドに自生するバナナは見た目こそは普通のバナナだが、その果実には凄まじいパワーを秘めているらしく(ドンキーコング曰く『バナナパワー』)。食すると力が漲って来る様だ。
 実際にキングクルール一派は大量に盗み出したりDKアイランドに住んでいる者達は大量に貪って食べているし、テッキ族も大量に集めている。道理で無駄に強い連中が多いのもまた頷ける。(『リターンズ』のレベル1のボスは序盤ボスとは到底思えない程の強さであり開幕ムービーではバナナを大量に平らげていた)



 因みに最後の髪の毛を伸ばせる金髪幼女の正体は……もうお分かりでしょう?


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こんなモノ、役に立つのか?

 

『スネーク、実に面白いモノを見つけたな?』

 

「ああ、随分とまぁ豪華なライフルだ。此処までコテコテに装飾を施された銃火器は見た事が無い」

 

『それはマスケットと呼ばれる。ある地域ではボウガンと呼ばれている。因みに銘はキサナドゥだ』

 

「ああ、大元の構造はマスケット銃に似ているな。しかし、装飾と良い見た目と良い隠密行動には全く向いて居なさそうな見た目だ。専ら、富豪辺りが贅を凝らせて作らせた模造銃なんじゃ無いのか?」

 

『いいや、それは別名『破壊兵器』とも呼ばれる、爆撃砲撃の権化だ。個人携帯可能な銃火器の中で比類すると言えば擲弾銃位だろう。それ程迄の破壊力を誇る銃だ』

 

「そうなのか?」

 

『見てくれは儀礼用や収集用の様な見た目だが、中身はかなり実戦的で隙が無い。見た目こそは細身だが大量の火薬量を搭載し尚且つ、多種多様の特殊弾を放つ事が出来る。例えば砲弾に匹敵する程の破壊力を誇る弾をも撃てる』

 

「随分と雑な設計なんだな。撃った時の反動も洒落にならなさそうじゃないか?」

 

『否定は出来ない。その為、使用者は反動を軽減する心得を体得した状態でないと使えない代物だ。強力である分、相応のコストが掛かると言って良いだろう』

 

「……成程な。確かに銃は素人でも一定レベルまでは使えるし使いやすい確かな凶器だ。しかし使い方を間違えれば大怪我をするのも事実だ」

 

『否定はしない。君ならば使いこなせるんじゃないか?』

 

「止してくれ、大佐。流石に其処まで冒険心は無いさ。で、破壊力を誇るとは言うが具体的には?」

 

『聞いた話によれば大型の不気味な巨大生物を単独で撃滅するに至ったと言う話が伝わっている』

 

「不気味な巨大生物、なぁ。どんな奴なんだ?」

 

『分からん。何でも骸の様な頭を2つ有しているらしい……そして恐ろしい迄の被害を齎していると言う』

 

「会いたくは無いな。そんな奴」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パラメディック。実に美味そうな奴を捕獲(キャプチャー)したぞ」

 

『スネーク。今度は何を捕獲(キャプチャー)したのかしら?』

 

「イカだ。然もかなりデカい。中々、食いごたえがありそうだ」

 

『貴方、なにさも当たり前の様にオストガロアを捕獲(キャプチャー)しているのかしら……?』

 

「コイツ生体兵器なんじゃないかと思うくらいの戦闘力だ。核兵器レベルなんじゃ無いのかと思う位だ。で、食えるのか?食えるんだろう?で、味は?

 

『一度に聞かないで頂戴。と言うか、スネーク……青白い玉石とか見つけなかった?』

 

「ん?背中にソレっぽい奴を見つけたが、食えそうに無かったから捨てたぞ?」

 

『……残魄秘玉を普通に捨てる人、初めて見たわ』

 

 

 

 




『至宝銃キサナドゥ』

 『モンスターハンター』シリーズに登場するライトボウガンの一種。『豪華な遺物』を使用して作られる見た目が金ピカなマスケット形状の銃。見た目こそは金ピカだが『破壊兵器』と呼ばれる程のクセが強い武器。内蔵弾と言い装填出来る弾と言い、爆撃砲撃の権化と言っても過言では無い。運用するならば砲術王や反動軽減が欲しい所。
 エルドラマスケット→ 亡国の宝銃バイジン→ 至宝銃キサナドゥへと強化される。製作難易度は高く究極強化しようモノならば裏ボス級の強敵『猛り爆ぜるブラキディオス』の砕竜の弾頭殻が必要となる。



『オストガロア』

 『モンスターハンター』シリーズに登場する大型古龍種。『骸龍』とも呼ばれる。多数の骨を身に纏う異形と言う他無い姿をした古龍種。と言うか巨大なイカ。
 数多くの属性攻撃や状態異常の攻撃を持つ為に防具の弱点補強に悩まされる。G級ともなれば体力が激増している上に初めから捕食形態から開始となる為に攻撃は苛烈を極める。破壊王のスキルが有ればある程度は楽になるか。
龍属性と火属性が弱点。しかし胴体には硬い上に属性効果は無いので触腕や口腕付近を狙う事になる。ダウンさせたら背中の切れ目を狙える。
 龍属性エネルギーを溜め始めたら極太のレーザー砲の前触れ、敢えて言うならば『ガロア砲』。ぶっ飛んだ攻撃力を誇る上に多段攻撃なので被弾すれば殆どの場合、即死する。薙ぎ払う様に放つ時があるが側面は死角で届かない。発射直前に麻酔玉を放り込むと昏倒させれるがシビアな上にリスクが大きい。素直に回避行動を取るのが安全策。
 生産出来る武器の性能はかなり極端。銘は星座を模したモノが見受けられる。


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スネークのパーフェクトミラクルサバイバルお料理教室

「私の家がスネークによって料理スタジオにされて早、2週間……。不法侵入されるわ、サメが目撃されるわ、挙句の果てに刺激臭がするわで散々よ」

 

「パラメディック……普通に引っ越した方が良いんじゃないのか?スネークってほら、頭の先から足の指先まで変人だろう?奇行に悩まされるのもバカバカしいぜ?」

 

「え、ええ。シギント、貴方の言う通り引っ越したわ。そうしたら、発破解体の如く爆発で吹き飛ばされたわ」

 

「それは災難だったな……と言うかどうやって爆破したんだ?プラスチック爆弾の類か?」

 

「そう言えば、大きな樽が家の近くにあったような……?」

 

「…………そ、そうか。まぁ、引っ越せたんだから良いんじゃ無いのか?流石のスネークも2度も、お前の家で料理番組なんてしねぇだろ?第一、今は任務中の筈だぜ?」

 

「だと良いわね。スネークの奇行はもう慣れたつもりだけど……偶に驚かされるわ」

 

「……気分転換にテレビ見ようぜ?」

 

「いえ、嫌な予感がするわ。また、スネークが人の家を不法占拠して居そうで……」

 

「2度も起こるかってんだ」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「「( ゚д゚)」」

 

『料理人のスネークだ。で、此方が』

 

『(・ω・)ウニー』

 

『最近、暇になったから此方に帰って来たうに娘だ。最近視聴率が上がって予算が得られたから、スタジオをリニューアルしたぞ‼︎』

 

「おいおい……マジかよ。随分と料理セットが充実して来たな」

 

『前スタジオはドドリアンボムの刺激臭がハンパでは無かったのでな。近隣住民の方々の考慮も兼ねて発破解体する運びとなりスタジオを移転した』

 

「その前に私への考慮をしなさい‼︎ と言うか、その広さ見覚えあるのだけど⁉︎ って壁に掛けた時計と私の家にある時計とそっくりで一致するのだけど⁉︎」

 

『シギント、パラメディックが五月蝿いから抑えてくれないか?収録の邪魔になる』

 

「何故、隣にシギントが居る事を分かっているのよ⁉︎ じゃなくて、貴方、また私の家をスタジオに改造したわね⁉︎」

 

「と言うかコレ、生放送なのか?」

 

『さて、色々とリニューアルした所で第4回目の料理は銀ナマズのフィレとBDことアルマータのステーキだ』

 

「これ以上、私の家を荒らされて堪らないわッ‼︎ ちょっとスネーク(あのバカ)をシメて来るわッ‼︎」

 

「あ、おい。流石に距離が……」

 

『銀ナマズは鱗を剥がして薄くして仕込みをする。おい、うに娘。勝手に摘み食いするな』

 

「スネークが普通に料理している……てっきり、其の儘、被り付くのかと」

 

『シギント、人を見かけで判断しては行けない』

 

「何故、会話が成立するんだ。コレ、TVじゃなくて映像通信機じゃ……」

 

『スネークッ‼︎ 貴方の悪行はそれまでよ‼︎』

 

『ゲッ、ぱ、パラメディックッ⁉︎ バイクみたいな銃を抱えて何しているんだ?』

 

「B級映画みたいな展開になったな。少なくとも此処からアンタの家から10Km以上あると思うんだが……って、それ……王牙砲【山雷】じゃねぇか。良く手に入れたな、ソレ」

 

『人の家で料理番組なんかするんじゃ無いわよ‼︎』

 

『ま、待て⁉︎ 話し合おう‼︎ って、バイクは振り回すモンじゃ⁉︎』

 

「あ、モザイクになった……まぁ、パラメディックが殴り込んだ時点で放送事故は当然か……」

 

 

 

 




『銀ナマズのフィレ』
 『King's Raid』に登場する消費アイテムの1つ。スタミナ(所謂、ステージをプレイする際に消費する体力)を40回復する。
 しかし、『King's Raid』はスタミナ消費が他のソシャゲとは比べものにならない程に激しい為に40では焼け石に水もいい所。1日でスタミナを5,000以上消費するのはザラであり、スタミナを100,000以上所持しているプレイヤーもザラにいる。


『アルマータ』
 『King's Raid』に登場するドラゴンレイドボスの1体。ドラゴンレイドの中で長距離移動が無くフェイズも『2』と少なく短時間で決着が付きやすいので周回に向いている。獲得出来る装備も汎用性が高い。
 魔法攻撃と物理攻撃の両方を使って来る。『暗黒の炎』のデバフ(被ダメージ増加+持続ダメージ)に加えて一定間隔で降る落雷。更に無限湧きする雑魚と面倒な要素がある。基本的に物理防御を上げるのが必須と言える。
 ロード画面で『最強クラスのドラゴン、傲慢さも天下一』と言われている。

因みに『ネラクシス』は種族がブラックドラゴン。ジョブは前衛のナイト。種族がブラックドラゴンである為に性格や言動にかなり問題があり会話イベントでもやりたい放題な言動が見受けられる事が大半。
 同じドラゴン族の『リリア』とは相性が悪く殺し合い一歩手前の喧嘩は茶飯事(更に編成でもスキルの効果が噛み合わず相性が悪い)。その姉である『ライアス』とは普段の言動とは打って変わりかなり真面な態度になる(編成でもネラクシスの重いMPをライアスが補ってくれる為に相性が良い)。


王牙砲【山雷】
 『モンスターハンター』シリーズに登場するジンオウガ素材を用いて作られるヘビィボウガン。見た目は正にバイク。性能は察してあげて下さい。


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何だコレは?

「うーむ。余り美味そうでは無い奴を捕獲(キャプチャー)してしまったな」

 

『おやオヤ、仔オークを捕獲(キャプチャー)したのデスか?』

 

『流石は悪食の蛇‼︎ 嫉蛇以上の執着心ノ強さデスね‼︎』

 

「うおっ⁉︎ 何だ、コイツらは⁉︎ 人形が喋っている⁉︎ 不気味通り越して奇怪だな……さてはUMAの類か?」

 

『失敬デスね‼︎ 私達ハ人気投票ヲすれば不動の1位2位のワンツーフィニッシュを飾れる程の逸材なのデスよ⁉︎』

 

「その見た目で、人気投票のラインナップに加わるのはどうかと思うのだがな……」

 

『仔オークはカツレツにするのがオすすメデスよ?悪食の蛇』

 

「……何も聞いていないぞ?で、お前達は何処から現れた?」

 

『我々は何処にデモ、現れマス』

 

『全てのヨクボウが、存在する時、扉は開かレルのデス』

 

「……良く分からん連中だな。そもそも人形が喋るとは世も末だ」

 

『イヒヒヒヒヒ‼︎ この世にアリ得ないと呼ぶ存在があり得ナイのデス‼︎』

 

『アハハハハハ‼︎ そう、此処にもヨクボウを宿した存在ガ居るじゃアリマセンかッ‼︎』

 

「少佐やシギントに放り込めば、狂気乱舞するかも知れないな」

 

『チョォォォ⁉︎ ストーップ‼︎ 我々を観賞用人形にシヨウなどとハ、人形愛護団体が黙ってハ居まセンよ⁉︎』

 

『我々はシガナイ、ナビゲーたーナノですヨ⁉︎』

 

「……突然現れて自分からそう名乗る連中は大概、アテにならないって聞いた事があるんだがな」

 

『それは頭ノ出来の悪いプロデューサーの戯言ニ過ぎまセン‼︎ 自分が名乗るノデスから、信頼安心度は100%デス‼︎ 御安心クダサイ‼︎』

 

『論ヨリ証拠‼︎ あの無様ニモ簡単に家を乗っ取らレル頭がB級染めのヤブ医者ヨリモ我々が優秀なナビゲーたーデアル事を証明するノデス‼︎ アンキ、出番デスッ‼︎』

 

『仔オークは血抜キして、香草デ下味を付けて小麦で塗シテから卵白に絡めて焼き上ゲルのが1番の』

 

「(・ω・)ウニー」

 

「あ、うに娘」

 

『あ……』

 

『ア゛……』

 

『な、ナナナななな、何故、貴方が此処に居ルのデスかァァァ⁉︎⁉︎』

 

『ば、馬鹿ナ⁉︎ 世界線ガ違い過ぎマス⁉︎ 貴方の世界ジャ、無いでショウがッ⁉︎ くろすオーバータグを機能サセないで下サイ‼︎と言うか本当に何処ニでも、湧いて来ナイで下さイよ⁉︎』

 

「突然現れたお前達が言えた台詞か……」

 

『あ、アンキ‼︎ 囮にナルのデス‼︎ その間にワタシは逃げ延びマス‼︎ アンキのシカバネを超えテ‼︎』

 

『巫山戯ルなデス‼︎ 毎回毎回、囮にサレ』

 

「(/・ω・)/ ウニー‼︎」

 

『『ギャァァァァァァァァァァァ‼︎⁉︎ 悪魔が、怪物が、キャスパリーグが、襲ってキタァァァァァァッっ‼︎‼︎』』

 

「何だったアレは……」

 

『スネークッ⁉︎ 急に座標情報が途切れたから心配したのよ⁉︎ 何があったのよ⁉︎』

 

「ああ、白昼夢?みたいなモノを見ていた。所で、オークみたいな奴を捕獲(キャプチャー)したのだが……」

 

『煮ても焼いても臭みが抜けないから止めて置いた方が良いわよ。総じてマズいから』

 

「そうなのか……」

 

 

 

 

 

 

『オーク』

 マズいらしいが本当に不味かった。もう二度と食いたくないな。

 




『オーク』
 『SINoALICE』に登場する『ナイトメア』の一種。攻撃間隔は長いがその分、一撃の威力は高い傾向がある。見た目通りに物理攻撃と物理防御は高いが魔法防御は低いので魔法攻撃で片付けるのが定石。

 因みに『卑劣の大鎚』のジョブストーリーにはオークの調理法が記されているがやはり美味しくは無い様だ。


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o(`ω´ )o

 

 

 

 

『あら、スネーク。『シュールストレミング』を手に入れたのね?』

 

「何だ?そのシュールストレミングってのは、この缶詰の事か?」

 

『ええ。缶詰の人工食料の一種で保存食の一種よ』

 

「ふむ。人工食料か……何処産なんだ?」

 

『私の手元にある資料によればニッポンらしいわ。塩漬けにしたモノを保存し易い様に加工した食品ね』

 

「成程……ニッポンの食糧にはハズレは無い。それならば安心して食える。アメリカの類のレーションは美味い印象は全く無いからな」

 

『……貴方の場合はアラガミやメルヒェン、挙げ句の果てに古龍まで食べるのだから余り関係無いんじゃ無いのかしら?』

 

「何を言う?どうせ食うならば美味い方が何倍も良いだろう?」

 

『……まぁ、そうでしょうね。所で何処で発見したの?』

 

「ああ、倉庫の類で発見した。保存食ならば食べられる筈だ……それにニッポン製ならば味の保証はされたも同然だ。安心して食える」

 

『……え、ええ。そうかも知れないわね。でも、ニッポンの料理の全てが美味しい訳じゃないのよ。中にはゲテモノ料理も少なからず存在するのよ』

 

「ソレはソレだ。余程のモノじゃなければ問題無いだろう?」

 

『そう言えば』

 

「なんだ?」

 

『あの何時も騒がしい幼女が近くにいないみたいだけど?』

 

「何時も現れるとは限らないだろう?時偶に現れるが現れない事の方が多いぞ」

 

『とても、そうとは思えないのだけどね……まぁ、良いわ。缶詰を開ける時は屋内で開けなさい。温度の高い場所や直射日光下で開けるのは危険よ。中身が膨張して破裂してしまうわ』

 

「……食おうとした瞬間に破裂してしまっては残念な結果になる。分かった、そうしよう」

 

——屋内に移動して開けて見るとしよう。さて、どんな缶詰なのか楽し……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴホッ⁉︎ な、何だ……く、臭ァッ⁉︎ ぱ、パラメディッ……クッ‼︎ も、物凄く臭……⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シュールストレミング』

 

 開けた直後、凄まじい刺激臭と共に液状化した中身が溢れ出した。とてつもない臭いが屋内に充満した。パラメディックめッ‼︎ これは食べ物じゃなくて対人兵器の類じゃないかッ‼︎‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なぁ、パラメディック。スネークから恨み言の様な通信が入ったんだが何か知らないか?」

 

「さぁ?何の事かしら?」

 

「『シュールストレミング』を開けた瞬間、凄まじい臭いが身体に染み付いたとかなんとか……少なくともアレは食える様な代物じゃないと思うんだけどよ」

 

「……人の家を勝手に料理番組のスタジオに改造したバチでも当たったんじゃないかしら?」

 

 

 

 

 



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着ぐるみ

 

 

 

「パラメディック」

 

『スネーク。最近、無線飛ばして来なかったけど、生きていたのね。とっくに何処かの異世界に行っていたのかと思っていたわ(私の家を勝手に料理番組のスタジオにしていなかったから、平和だったのだけど)』

 

「……何か心の声が聞こえた気がしたが、ちゃんと生きているぞ‼︎ 単純に無線の電池切れだっただけだ」

 

『貴方の無線は体内発電だった気がするのだけど……』

 

「オロシャヒカリダケが近くに生えて居なかったからな……」

 

『はいはい。その回復方法は何かと間違っている事を思い出して頂戴。それで、何を見つけたの?』

 

「ああ……コレだ。クマがデフォルトされたかの様な顔をしたモノだ。パラメディック、コレは何だ?」

 

『ああ、それミッシェル最中ね』

 

「ミッシェル?」

 

『ミッシェル最中はミッシェルって言う着ぐるみキャラクターの顔を模した和菓子の一種よ。最中と言う和菓子。そのミッシェルを模した最中の和菓子だからミッシェル最中』

 

「ふむ。そのミッシェルって奴を使った最中と言うお菓子か?」

 

『何処をどう捉えればその様な認識になるのかしらね……そのミッシェル最中は花咲屋と言うお店で1日、50個限定商品なの。良く手に入れる事が出来たわね……と言うかまさかと思うけれど、窃盗した訳じゃあ無いわよね?』

 

「そんな事はしていないさ。ただ、ダンボールを調達していた際に偶々、入っていたんだ」

 

『思っ切りの窃盗行為じゃない⁉︎ 今すぐに返却して来なさいッ‼︎』

 

「すまん。腹が減ってな……今、食べているんだ」

 

『このおバカッ‼︎ 何て真似しているのよ⁉︎ まさかと思うけど、街中でダンボール被って居る訳じゃあ無いわよね⁉︎』

 

「何を言う⁉︎ ダンボールの存在こそ、身を隠すにうってつけの内容に他ならないじゃあないか⁉︎」

 

『街中でダンボール被って移動するバカが何処に居るって言うのよ⁉︎ と言うか、今すぐ止めなさい‼︎ 凄く浮いている様に見えるからッ‼︎』

 

「そう言えば金髪とオレンジ髪の女子高生らしき年齢の少女達が追って来ている様にも見えるな……」

 

『全然、偽装できていないじゃない‼︎ 貴方、本当にプロの潜入工作員なの⁉︎』

 

「勿論だ。それよりも、この付近で何か美味いモノは無いのか?何処かに美味い店でも……」

 

『1回、逮捕されちゃいなさいよ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミッシェル最中』

 

中々美味かった。それよりも、そのミッシェルと言う着ぐるみが空を飛んで居る光景が見えたのだが……最近の着ぐるみは空を飛べるのか?

 

 

 

 

 

 

 




『ミッシェル最中』

 バンドリに登場する通貨アイテム。入手量が少なく、尚且つエリアアイテムを購入、レベルアップに使う。それにしても……フリックの無反応は本当に勘弁して欲しい。


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落雷注意

 

 

 

 

「パラメディック、パラメディックッ‼︎」

 

『どうしたのよ、スネーク。少し間が空いて居たけれど逮捕されずに済んだの?』

 

「フフフ、潜入捜査は俺の十八番だ。見つからない様にやり過ごして危険区域(レッドゾーン)を突破する事は造作も無い。第一、拳銃程度の装備の相手ならば問題は無いさ」

 

『そんな事を言い切れるのは貴方だけよ。と言うよりも街中でダンボール被っててやり過ごせるなんて想像だにしない光景ね』

 

「一流のダンボーラーに掛かればこの程度は朝飯前さ」

 

『それで、今度は何を見つけたのかしら?』

 

「と言っても変わった飴だな、稲妻の様なマークが袋に描かれているが」

 

『スネーク。貴方、ビリビリキャンディを手に入れたのね』

 

「ビリビリキャンディ?」

 

『ええ。ビリビリキャンディは食べると全身に強力な電力を帯電させる事が出来るキャンディよ。その威力は落雷に匹敵する程。その落雷に直撃を伴って当たれば、黒コゲになるでしょうね』

 

「その前に、キャンディを食べたら帯電すると言う原理自体が理解出来ないんだが……一体、どう言う製造法でこのキャンディは作られているんだ?まさか、録でも無い材料でも使われているんじゃ無いだろうな?」

 

『製造方法は極秘事項ですって、噂じゃ本物の落雷を材料に使われていると言う噂もあるわ』

 

「おいコラ、そんな代物を市販品として売り出すんじゃない。食べた途端に感電死するだろうが……‼︎」

 

『スネーク、貴方ならば普通に生存出来ると思うわよ?』

 

「俺はどんな超人なんだ……こんなモノ、食えるかッ‼︎」

 

『……どの口が言えるのよ』

 

「さっさと処分……」

 

「(/・ω・)/ ウニー」

 

「って、あ、うに娘って、お菓子だからって食べるんじゃない‼︎」

 

『え?』

 

「(っ・ω・c)うにー」

 

「うぉッ⁉︎ 本当に電力が走っているかの様に帯電しているぞ⁉︎ と言うか大丈夫なのか?」

 

「(/・ω・)/ うに〜」

 

「って、何だそのダーツ台は?と言うか、俺やパラメディック、シギントの顔写真が付いているが……」

 

「(>ω<)/ うにっ‼︎」

 

「ダーツの矢がパラメディックの顔写真の所に刺さったな。って、あれ?うに娘?」

 

『ちょっと、物凄く嫌な、プギャァァァぁぁぁァァァ‼︎⁉︎』

 

 

「え?パラメディック、おい、落雷の轟音が聞こえた気がしたがおい、パラメディック、パラメディック、パラメディィィィィックッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ビリビリキャンディ』

 

食べると帯電する様だ。しかし、その直後にパラメディックとの無線が切れた。シギントに繋げた所、パラメディックのいた場所が黒コゲになっており、彼女の持っていた財布のお金の半分程、真っ黒コゲになっていたらしい……。

 




『ビリビリキャンディ』
『マリオパーティ8』に登場するキャンディの1種。サイコロを振る前に使うタイプのキャンディで緑色の包装紙にサンダーの模様が描かれている。ダーツルーレットで決めた相手の所持コインを半分、減らすと言う強力な効果を持つ。ノコノコのハッピータウンでは恐怖度が倍増する。尚、味についてはデータを選択した後に現れる司会役のコンドゥの台詞によるとリンゴ味とレモン味が存在する事が判明している。
 因みにスーパーペーパーマリオでも同じ名前のアイテムが存在し此方は触れた敵を痺れさせて行動不能にさせる効果がある(効果の無い敵も居る)。


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スネークのスカイフライトサバイバルお料理教室

「パラメディック……1つ良いかね?」

 

「何ですか少佐」

 

「……本人の趣味嗜好に関して口出しするのは些か野暮であり無粋なお世話だと承知の上だ。その上で聞きたい。何故、其処まで爆発したアフロヘアーになっているのかね?」

 

「突如、落雷に遭いました。何故、落雷に打たれねばならないのか本当に問い詰めたい位ですよ。お陰で所持金が半分になるわ、髪型がアフロになるわと散々です」

 

「……そ、そうか。落雷に遭った時点で普通はその程度で済むとは思えないのだがね……」

 

「……本当に散々ですよ。何回も家を爆破される方の身にもなって欲しいモノです‼︎」

 

「ま、まぁ……確かに君は家に関しては何かと波乱万丈だな……爆破されたり爆破されたり、爆破されたな……」

 

「……少佐も自宅を料理番組の」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「舞台にされれば分かるって、何でこうなるのよォォォ‼︎‼︎」

 

「噂をすれば何とやら、だなぁ……」

 

『料理人のスネークだ』

 

「貴方は遊んで居ないでさっさと、潜入任務に戻りなさいッ‼︎ 毎回毎回、私の家を料理スタジオになんかに改造するんじゃないわよ‼︎」

 

『安心したまえ、今回はちゃんとやるから。前回みたいにスタジオに突撃して放送事故を引き起こすんじゃないぞ?』

 

「人の家を改造する時点で既に放送事故よッ‼︎ 少佐も何か言ってやって下さい‼︎」

 

『少佐、収録の邪魔をさせないでくれ。放送するにしても金が掛かるんだ』

 

「それ以前に放送しているのに何故、会話が成立しているのか……其方の方が凄く気になるのだがね」

 

『さて、気を取り直して本日のアシスタントだが』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『うに娘が、別の作品に出演の出番があるそうなので代わりに子鮫達に担当して貰う事になった』

 

「待て、別の作品とは例のポストアポカリプス的な世界観の事かね?」

 

「少佐……その発言は何かとメタいです」

 

『それでは本日は……チョコを使ったお菓子を作ろうと思う。その名もキノコチョコバーだ。では、カモンッ‼︎』

 

「( `ω´)サンメ、サンマ、サンメ、サンマ』

 

「指を鳴らしたら小さい鮫が材料を持って来た。と言うか鮫なのに秋刀魚を名乗っているぞ。なぁ、パラメディック……って居な」

 

『スネークッ‼︎ そう何度も貴方の思い通りにはさせないわよッ‼︎ 第一、人の家を料理番組のスタジオにするんじゃないわよッ‼︎』

 

「って、いつの間に……」

 

『やはり来たなッ‼︎ そう何度も放送事故にされて堪るかッ‼︎ こうなれば秘密兵器、起動だ‼︎』

 

『(`w´)ゞキシャ!』

 

「って、カメラ自体が大きく揺れているぞ⁉︎ と、外部カメラってえぇぇぇ‼︎⁉︎」

 

『こんな事もあろうかと料理番組スタジオの建物を飛行型メタルギアに改造しておいたのだ‼︎ これならば誰にも邪魔されまいッ‼︎』

 

「努力の方向性が大いに間違っているぞ、スネークッ‼︎ と言うか顔の部分が地味にパラメディックっぽいぞ」

 

『名前を付けるのならば、パラメギアとでも呼んでくれ』

 

「地味に『パラメギア』と言うロゴを付けるんじゃないッ‼︎ カッコ良いのか悪いのか何とも言えないぞ‼︎」

 

『と言う訳で早速、料理を作ろうか』

 

「あ、カメラがスタジオを映す方に戻った。と言うか、その時点で料理番組もクソも無いだろうッ⁉︎」

 

 

 

 

 




『キノコチョコバー』
 『スーパーペーパーマリオ』に登場するアイテムの1つ。HPを『15』回復し毒状態も治す(大半の回復アイテムは毒を治す為にテキストの無駄になっている気がする)。

 キノコカンとマイルドカカオを組み合わせて料理すれば入手出来る。が、その前に店売りで購入可能……と言うか購入先が辺境に位置する宇宙空間の端っこにある『コンビニ』である。
 マリオの世界観でコンビニの概念自体が異質だが、立地がまさかの宇宙空間……客が来るとは到底思えない(左遷されたのだろうか?)。トドメに売り物もお菓子3種類(チョコバー)のみと、普通の街中に立っていても閑古鳥が鳴いていそうである。


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苦労する果実

 

 

 

 

「パラメディック、パラメディック〜?おーい、パラメディ〜〜ック」

 

『はいはい。聞こえているわよ‼︎ と、言いたい事沢山あるのだけどね⁉︎』

 

「何の事だ?」

 

『惚けないで。まだ、痴呆には程遠いでしょう?何回、私の家を料理スタジオに大改造すれば気が済むのかしら?トドメに飛行型メタルギアにまで改造するだなんて……あの家、ローンもまだ残っていると言うのに……』

 

「何の事だ?俺の専門は潜入捜査なのだがな……基本的に料理の類は焼く位しか出来んぞ」

 

『あくまで白を切る気なのね……‼︎ お陰様で私の懐事情は火の車よッ‼︎ 波乱万丈なのは貴方の人生だけで充分よ、私の家が波乱万丈なのは散々極まりないって訳よ‼︎ 貴方みたいに何処でも野宿出来る人間は南米出身の人間ばかりよ‼︎』

 

「何をそんなに怒って居るんだ……カルシウムが足りないんじゃないのか?」

 

『半分以上、貴方が原因なのだけれどね。そんな事よりも今度はどうしたの?と言うか、貴方は今、何処にいるのよ?』

 

「(パラメギアが燃料不足で墜落したから)砂漠のオアシスだ。其処で見た事も無い果実を見つけてな。それにしても暑いな、此処は……オアシスが無ければ乾涸びる所だったぞ」

 

『色々な意味で何故、貴方が其処に居るのか聞きたい所だけど……まぁ、良いわ。貴方が見つけたのはアイギーナ果実ね。アイギーナ砂漠で採取される果実の一種よ』

 

「3つの果実が固まった実るみたいだな?」

 

『ええ。その方が効率が良かったのかも知れないわね。その果実を用いて蒸留酒が作られ古代の王に献上されたそうよ』

 

「古代王が好む酒か……余程、度数が高くなりそうや酒だな」

 

『まさかと思うけど任務中にお酒なんて飲んで居ないわよね?』

 

「飲むと思って居るのか?」

 

『飲まないの?』

 

「飲む訳無いだろう。悪酔いしたらどうするんだ‼︎ 泥酔したらそれこそ狙ってくれと言っている様なモノだろう。で、味は?

 

『はいはい。味ね。お酒の原材料に使われるけど単体では余り好まれていない見たいね。資料にも載っていないわ』

 

「どうして載って居ないんだ‼︎ その資料、本当にアテになるのか?穴抜けが多い気がするぞ‼︎」

 

『仕方ないじゃない。古代の王国で使われたって事くらいしか無いし、第一古代文明の話なんて興味ないわ。そんな事よりも貴方、今、アイギーナ砂漠にいるのよね?』

 

「そんな事よりもって、俺にとっては超重要な事なんだがな」

 

『何か言った?』

 

「いや、何でもない。で?何かあるのか?美味いヤツの情報ならば大歓迎だぞ」

 

『黄金よ』

 

「は?」

 

『だから黄金よ。アイギーナ砂漠の何処かに黄金女王の宝物庫が隠されていると言う伝説があるのよ。其処には金銀財宝が数多く眠っているのだとか……』

 

「……食い物じゃ無いのか」

 

『貴方は潜入調査が専門なんでしょ?アイギーナ砂漠の何処かにある黄金女王の宝物庫を見つけ出して持ち帰って来て頂戴ッ‼︎ 貴方が私の家を破壊しまくったんだから弁償金位は自分で用意して頂戴よね‼︎ (スネークな、古代文明の呪いとか平然と効かないでしょうから大丈夫でしょ)』

 

「は、はぁ……あ、切れた。こんな砂ばっかの砂漠で宝物庫なんて探せるのか?砂の中に埋まっているんじゃないのか……?」

 

——仕方ないのでアイギーナ果実を食べて一息付く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……すっぱッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——酸っぱい‼︎ こりゃ生では食えないな。

 

 

 

『アイギーナ果実』

 単体では酸っぱかった。そりゃ調理した方が良いよな……それよりも砂漠で宝物庫を探せって言われてもなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『アイギーナ果実』
『キングスレイド』に登場するアイテムの贈り物アイテム製作アイテムの1つ。『特別な星屑』と一緒に使う事で『砂漠の名酒』を製作する事が出来る。
 『砂漠の名酒』はアイギーナ砂漠の神王の神殿のNPC英雄である『カイン』に渡す事で好感度が10上がる。好感度が10万に達すればカインの専用武器を獲得出来る(その道のりは重課金者であっても血反吐が出るレベルの過酷さ)。


『カイン』
『不滅の神王』NPC英雄の1人で加入方法が特殊、加入時、☆5、LV60、専用武器、ソウルウェポン解放済みと言う状態で加入となる。
 性能としてはサポート主体の中央ウィザード。多数のバフ、デバフを兼ね備えており単体で色々出来るユノに近いスキル構成。ただ、バシップスキルの解除不可の『余は砂漠の王であるぞ』がレイドボス向きじゃないのが問題。そしてMP周りが深刻なレベルで重たい上にキャスト時間も長い。あのラブリルよりも重い……。

 
『神王の神殿』では主に『ソウルウェポン』に関係する施設となっている。強化、解放、昇格、鑑定(ガチャ)、試練、そして『エプリクス』。

『神王の試練』では任意の試練に挑戦して未知の魂の欠片や魂石チケットを獲得出来る。3段階目から難易度が跳ね上がるので英雄の育成は入念に行わないと突破は難しいだろう。1週間に2回、挑戦出来る。追加で挑戦するには1回につき『1,000ルビー』が必要になる。
 因みに神王の試練ではカインは背景キャラかつ重要な役回りの為にカインは使用出来ない。

『鑑定』では何らかの形で入手した『未知の魂の欠片×200』を使って魂の鑑定(ガチャ)が行える。ソウルウェポンを強化する『エーテル』か低確率でソウルウェポンを解放する為に必要な『魂石』を獲得出来る。鑑定時、画面が一際、激しく揺れると魂石となる。また、通算20回目は確定で魂石が獲得出来る。

『エクリプス』
 終わりなき連戦を繰り返して行く高難度エンドコンテンツの1つ。全10チームで挑み、WAVEが進む事に英雄の回復力が落ちて行く仕様となっている。全てのチームが戦闘終了時に何処まで進めたかに応じて『エーテル』を多数、獲得出来る。


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黄金の宝物庫

 

 

「此方、スネーク。黄金女王の宝物庫の潜入に成功した。大佐、指示をくれ」

 

『よくぞ見つけたスネーク。砂漠に隠されていた宝物庫の入り口は砂に隠れた自然なるカモフラージュ、容易には見つけられなかっただろう』

 

「ああ。強烈な日差しによる体力の消耗、砂風による機材のダメージ……自然環境を大いに利用した秘匿施設……見つける事さえも難しかったぞ」

 

『現在の状況を報告してくれ』

 

「ああ……見ための感じとしてはエジプトの様な古代遺跡の様にも見える建造物だ。地下に存在している事から外に比べるとかなり涼しい。ただ、宝物庫の言う通り彼方此方に純金製と思わしき金貨が多数ばら撒かれて宝の山の様にも見える。黄金女王の宝物庫とは名の通りだな」

 

『スネーク、気をつけるんだ。恐らくそれら全てはダミーだ。黄金女王の宝物庫とは銘打ってはいるのだろうが、侵入者を欺く為の攻撃的なカモフラージュの一種だろう。迂闊に触らない方が良い……財宝の下に地雷と言った罠を仕込むのは古来から使われて来た常套手段の1つだ。君も経験があるだろう?』

 

「ああ……重要なモノの近くに警備システムを配置したり、銃撃トラップを仕掛ける。単純なトラップだが、効果はある。金に目が眩んだモノの末路は散々なモノだ」

 

『そう言う事だ。して、作戦の確認を行うが良いな?』

 

「ああ。この古代遺跡の何処かに新型メタルギアが極秘で製造されている……そうだったな?」

 

『ああ、確かな情報だ。君が今、潜入している黄金女王の宝物庫と言う遺跡を隠れ蓑にしその裏に件のメタルギアの製造施設が存在するらしい』

 

「……遺跡を改造して製造施設を造るとはな。自然の脅威を利用している事は中々、考える。誰も砂漠の地下……更に古代遺跡の裏に近代的施設が存在するのだと思わないだろうからな。良くその情報を入手出来たな、大佐」

 

『うむ。だが、分かったのは其処までだ。少なくともその黄金女王の宝物庫から研究施設への通路がある筈だ……だが、古代遺跡である事に変わりはない上に宝物庫と言う事は黄金を求めて潜入する盗賊に対処する為の危険な罠も現存している可能性もある』

 

「成程。古代人が作った罠と現代人が改めて用意した罠の二段構えか……中々、歯応えがありそうだ」

 

『充分に気をつけたまえ』

 

「了解だ、大佐。これより任務を開始する‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スネーク、ちょっと良いかい?』

 

「どうした、オタコン。何かあるのか?」

 

『黄金女王の宝物庫について分かった事があるんだ』

 

「何だ?」

 

『黄金女王の宝物庫。その黄金女王には充分に気をつけて、その女王に触れられたモノは何でも黄金に変化してしまうそうなんだ』

 

「何だと……そんなヤバい代物なのか⁉︎」

 

『うん。後、黄金ポーターと呼ばれる黄金のトカゲの姿をしたモンスターにも注意して。彼らは逃げ足が異常に速いんだ。見つかったら逃げられてあっという間に仲間に潜入している事がバレてしまう。研究施設の構成員に騒ぎが伝わればバレるのも時間の問題だ』

 

「逃げる前に仕留める必要がある、か」

 

『所がそうにも行かないみたいだ。銃弾を100発撃ち込んでも死なないタフさに加えて睡眠薬に強い耐性を持っているらしいよ。瞬時に仕留めるのは現実的じゃあないね』

 

「今迄以上に慎重に行動する必要があるな。他にも何か分かったら教えてくれ」

 

 

 

 




『黄金女王の宝物庫』
『キングスレイド』に登場するボーナスステージ。登場するエナミーは『黄金ポーター』のみとなっている。黄金ポーターは攻撃手段を持たず逃げ回るだけだが、英雄の攻撃力に関係なく『1』のダメージを受ける。高速で逃げ回る黄金ポーターを30秒以内に撃破すればクリアとなる。基本的に攻撃速度、攻撃回数が多い英雄が有利。
 挑戦するには『黄金女王の金塊』が必要。スタミナを消費すると消費したスタミナ分『黄金女王の金粉』が獲得出来る。金粉を2,000個集めて製作すると金塊が得られる。
 Easy、Normal、Hardの3種類の難易度があり難易度が高い程、黄金ポーターの耐久力と挑戦するのに必要な金塊が増えるが報酬も豪華になる。因みにHardに挑戦する際に必要な金塊は5個。つまり、スタミナを1万消費しないと挑戦出来ない。

 簡単なボーナスステージの割には報酬はかなり豪華。ドラゴン装備各種に加えて、欠片、魔法の粉、専用装備のチケット類が含まれている。レアドロップ(チケット類)の場合、一際大きな光り輝く宝箱が出現する。GOLDも獲得出来るが正直な所、物価がハイパーインフレなキンスレ界において、黄金女王の宝物庫で得られるGOLDは雀の涙、二束三文レベルの金額なので無視される事が多い。





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『んに』の刺客

『うに娘』ならぬ『んに娘』の登場。


「パラメディック。パラパラパラメディ〜っク」

 

『変な歌を歌いながら呼ばないで頂戴。で、今度はどうしたのよ?』

 

「久々に大物を捕獲(キャプチャー)したぞ‼︎ どうだ、中々、デカいだろう……‼︎ この前、食べてみたアカチャッピーみたいな姿をしているから亜種か近縁種か何かだろう?アレは美味かった」

 

『貴方……ダイオウデメマダラを捕獲(キャプチャー)したのね。アカチャッピーと言ったイヌムシ科の仲間で最大級の体格を誇る種よ。単独で狩りを行うイヌムシ科最大最強の生命体よ。

 背中の皮膚は角質化してて生半可な攻撃じゃびくともしない、岩の様な鎧となっているわ。その為、背後からの攻撃は全くの無意味ね』

 

「ああ……アカチャッピーの場合なら口の中に手榴弾を放り込んで爆殺が有効だったが……コイツは数発放り込まないと死なない程にしぶとかったな」

 

『それで』

 

『んに〜( ̄∀ ̄)』

 

「ん?」

 

『え?』

 

「おい、今……なんか何処ぞのうに娘みたいな鳴き声が聞こえた気がするんだが……」

 

『ちょっと待ちなさい。また電波回線が乗っ取られたとでも言うの⁉︎ 貴方の元にそのうに娘が現れてから胃薬に頼る日が増えたと言うのに、また頭痛の種が増えるとでも言うの⁉︎ 勘弁して頂戴‼︎』

 

「俺に言われても困る……おーい、割り込んで来た奴。パラメディックの頭に血が昇って噴火するから止めてやれ」

 

『んに?( ̄ω ̄)?』

 

「お前さんだよ、お前さん。うに娘の親戚か?」

 

『んに〜( ̄▽ ̄)』

 

「……姉か妹とかそう言う類か?」

 

『って、嫌ァァァァァァァァ⁉︎‼︎』

 

「パラメディック、どうした⁉︎」

 

『わ、私の家がTV映像に映ってる⁉︎ 何で、其処で戦争が発生しているのよ⁉︎ 何か其処で黒いドラゴンと瓦礫の山みたいなロボットが乱闘……ああああ⁉︎ 私の家が虫ケラの様に踏み潰されたァァァァ‼︎⁉︎』

 

「…………俺は関係無いぞ⁉︎」

 

『んにに、に、んに( ̄▽ ̄)』

 

「え?『鱗とか剥がしたら怒って追われて適当な民家を囮にした?』お前さんが原因か」

 

『他人事の様に言わないで頂戴ッ‼︎ ああああ‼︎ まだローンが終わって居ないって言うのに‼︎ この前(空を飛んで行った家)とその前(発破解体された家)のローンも残っていると言うのにッ‼︎』

 

「そ、そうか頑張れ。俺は任務に戻るッ‼︎」

 

『んにに( ̄ω ̄)ノシ』

 

 

 

——その前にこのダイオウデメマダラを喰って見るか、うーむ背中の皮は硬過ぎるな……顔付近の肉を喰うか。と言う訳で焼こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うむ、中々悪くない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——目玉も良し、肉付きも良い。舌は粘着きが多く洗わないと行けなかったが、かなり美味い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダイオウデメマダラ』

 

 食べられる箇所は限られるが中々美味かった。ダイオウの名を冠するだけはあるな。

 




『ダイオウデメマダラ』

 『ピクミン』シリーズに登場する大型原生生物。チャッピー系の最大の個体。他の生物に比べると圧倒的な体格を誇りマキシマムな存在。体力もかなり多く、長期戦は必至と言える。また、背後からの攻撃は無効化されている。群体で行動するピクミンとは対極の位置に存在するアンチテーゼたる生物と言える。
 『1』では最後の試練に待ち構える、事実上のラスボス。その為、かなりの巨体で最後の宇宙船のパーツを飲み込んでいる。爆弾岩を活用すれば幾分かは楽になる。
 『2』では若い個体なのか一回り小さいダイオウデメマダラが登場、しかも団体さんで登場する。此方も爆弾岩を飲み込ませれば一時的に動きを止めれるし其の儘、爆殺させる事も可能なのでかなり弱体化している。因みにお宝価値は『20ポコ』。
 『hey』でも登場、相変わらずデカい。




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歯医者の話

 

『スネーク。ちょっとスネーク』

 

「何だ。今、医療機関に居るんだ……無線通話は止めてくれないか?此方から公衆電話で通話するからちょっと待て」

 

 

 

「で?何の用件なんだ。パラメディック」

 

『用件、と言うか貴方、医療機関に潜入しているの?」

 

「違う。普通に客として来ている」

 

『ま、まさか……⁉︎ 貴方、自分自身の脳と腹と筋肉と骨と胃腸と延髄と目の異常を自覚したとでも言うの⁉︎』

 

「おい待て、俺は何処まで身体に異常をきたして居るんだ。流石に其処まで行くともはや生きているのかどうかさえ疑わしいぞ」

 

『いや、だってねぇ?ねぇ、シギント』

 

『確かにそうだな。隕石を喰らうわ、到底食べれない代物も平然と口にするわ、変な方向へ行くわ……そもそもスネークはアンドロイドかヒューマノイドに分類した方が良いんじゃないのか?』

 

「俺は人間だ」

 

『それで、何故?』

 

「いやな、うに娘が虫歯になってな。流石に1人で行かせるのも心配だったからな、付き添いで来ているんだ」

 

『歯医者かい⁉︎ と言うかうに娘ってパラメディックがしょっちゅう叫んでいる、アレか?と言うか何処で拾って来たんだ‼︎ 親御さんに返して来いよ‼︎ 流石に子供誘拐犯の片棒を担いだ覚えは無ぇぞ‼︎』

 

『そうよ、スネーク。最近、イギリス軍が物凄く殺気だっているんだから、いい加減に返してあげなさいよ‼︎ その内、サメの大群が来るわよ‼︎』

 

「……攫った覚えも拾った覚えも無いんだが……向こうから勝手に現れては勝手に帰って行くぞ?」

 

『貴方はそう言うけれど、絵面的に問題点以外あると思う⁉︎ 自分の顔を鏡で見てみなさい‼︎ 何処からどう見ても変質者の変態じゃない‼︎ ただでさえダンボールマンな癖にロリコンが追加されたんじゃ目も当てられないわッ‼︎』

 

『そうだぜ、スネーク。髭面にターバン装備の野郎と少女の組み合わせはどう考えてもナンセンスだ‼︎ 普通にポリスマンに職質されても不思議じゃない‼︎ どう考えても犯罪者の面構えだろ‼︎』

 

「……何時にも増して酷く無い?と言うか髭面は余計だろう⁉︎ なら、どうしろって言うんだ⁉︎」

 

『せめて変装してから行きなさいよ⁉︎ 後、髭も剃る‼︎ 衛生的に問題だからッ‼︎』

 

「……仕方ないな」

 

 

 

 

 

「どうだ?これで文句はあるまいッ‼︎」

 

『何処の世界に歯医者へタキシードで行く馬鹿が居るのよ……』

 

「此処に居るじゃないか‼︎」

 

『開き直った⁉︎』

 

『然も胸ポケットに薔薇なんて刺すんじゃ無いわよ‼︎』

 

「あ、そろそろ番号札の呼び出しだ。ではな、流石に見送りくらいはしないと行けないのでな」

 

『『それで行くなァァァ‼︎‼︎』』

 



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無線機診断室

 発狂して書かれています。


 

 

 

 

 

「なぁ、パラメディック」

 

『どうもどうも、特に呼んだ覚えも診察する予定も無いが我らが大大大天災たるDr.レーキュの無線機診断室へ。別にヨウコソする気も微塵も無いが取り敢えずようこそと言うと思ったか、ヴァカめッ‼︎』

 

「おいコラ待て、いきなり無線機にジャックして何言っているんだお前は⁉︎」

 

『ちょっとスネーク、どうしたの?って何が起きているのよ⁉︎』

 

「おいパラメディック⁉︎ 又しても無線機の周波数設定を解析されて便乗されているぞ⁉︎ 対策していたんじゃ無いのか⁉︎」

 

『ええ⁉︎ 既に4、5回は回線を変更した挙句、周波数をかなり入れ替えていると言うのに』

 

『おっと腕は良いが顔色は良くない1900前年期の白黒モデルの一歩手前のヤブ医者は喋るな。この稀代で鬼才なるこの大天災たる私のIQと知能指数と及び全世界の人類の理解能力が急転直下の一途を辿りホモ・サピエンスまで退化してしまうから以下省略』

 

『何これ⁉︎ 完全に知らない人から此処まで酷い罵倒を叩き付けられたのは初めてよ⁉︎ と言うか其処まで言うのならば最後まで言いなさいよ⁉︎』

 

『おっと腕は良いが顔色は良くない1900前年期の白黒モデルの一歩手前のヤブ医者は喋るな。この稀代で鬼才なるこの大天災たる私のIQと知能指数と及び全世界の人類の理解能力が急転直下の一途を辿りホモ・サピエンスまで退化してしまうから、そこら辺で遺伝子情報を使って恐るべき子供達計画でも画策しておいてくれたまえ。最も奇跡的たる大天災たる私ならばもっと将来性あるクローンを作る事なぞ造作も無い事だがな‼︎』

 

『本当に最初から最後まで言い切ると言うかネタバレ不可避⁉︎』

 

「パラメディックも何言っているんだ。それからコイツは本当に何を言っているんだ?」

 

『さぁさ、紳士淑女変態人外愚者賢者後その他以下省略の諸君‼︎ 最近、同じ喋り方の面子が多過ぎるし出番が無くなるかも知れない不安もあったと言う訳でイメチェンして見たと言う次第だ。どうぞ、宜しく良きなにクレイジー&ブラドのハッピーorケミカル?と言うかあのウニ娘、誰か止めたまえ。そろそろジャポニカが沈みかねんが……まぁどうでも良いが』

 

「……おい、誰かコイツ止めろ。訳の分からん事を並び立てられては読む方もウンザリするだろ」

 

『と言う訳で唐突に始まるDr.レーキュの無線機診断室‼︎ この稀代で大天災なこの私が華麗に有象無象の面々が宣う下らない悩みを一刀両断にして存ぜよう。では最初のお便りは?』

 

「と言うか勝手に何か始めやがったぞ⁉︎ パラメディック、直ぐに止めれないのか‼︎ 何時迄もこんなイカれた奴の訳の分からない演説は聞きたくないぞ」

 

『ペンネーム『UMA探究会会長少佐』からのお便りだ‼︎ えー?『調査員がよく分からないモノを食べてばかりいる』?』

 

「少佐……なにやっているんだ?」

 

『少佐……』

 

『おっと、腕は良いが顔色は良くない1900前年期の白黒モデルの一歩手前のヤブ医者め。まだその概念を存在させていたのか。しかし、喋るな囀るな鳴くな喧しい貴様の口からその夥しい二酸化炭素をこれ以上排出するな、その腐り切ったB級臭に染まった二酸化炭素により地球の大気が穢れて環境汚染が促進されるから以・下・省・略‼︎』

 

『そして、このお便りを出した紅茶狂いの英国紳士よ。貴様の頭はヴァカめとしか言いようがない程の存在だ。と言う訳でAKIRAMERO‼︎』

 

「お前、答える気更々無いだろ⁉︎」

 

 

 

 

 



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蛇を喰わせろ

 久しぶりの更新。


 

 

「此方、スネーク」

 

『スネーク。久々に連絡寄越して来たわね。何処ぞの火山で炭鉱夫でもやっているのかと思っていたわ』

 

「おい、俺は炭鉱作業員じゃ無いぞ?火山で炭鉱だなんて……危険極まりないだろう?」

 

『貴方ならば平然と生還して居そうだけれどね。で?今度はどうしたと言うの?』

 

「パラメディック、遂に、遂に漸く念願のヘビの捕獲(キャプチャー)に成功した‼︎ いやはや、この間食べたキイロアナコンダ以来の大物だ‼︎」

 

『……捕まえただけで其処まで喜ぶのは貴方位ね。子供がカブトムシを捕まえた時の喜びよう……理解したくは無いわね』

 

で、味は?美味いのか?美味いんだろう?美味いよなッ⁉︎

 

『……もはや禁断症状ね。どれだけ蛇が食べたいのよ、貴方は……‼︎』

 

「最近はロクなモノを食べて居ないからなッ‼︎ 漸く美味そうな蛇の捕獲(キャプチャー)に成功したんだ。期待して当然だろうがッ⁉︎」

 

『それは貴方が見境なく何でも食べまくるからでしょう?自業自得よ、自業自得。変なモノを食べ過ぎて脳細胞の大半が昇天しちゃったんじゃないのかしら?』

 

で?味は

 

『……皮肉を堂々と無視するとはね。分かった、分かりました。何時も通り資料を引っ張ってくるから少し待ってなさい』

 

「ああ」

 

『お待たせ。えーと、スネークが今回捕獲(キャプチャー)したのは……コウリュウヲンを捕獲(キャプチャー)したのね……』

 

「何だ、そんな落胆そうな声をして……真っ赤に染まった派手な蛇だろう?で、味は?

 

『……貴方、本当は脳細胞全滅して食欲全開の細胞しか残って居ないんじゃないのかしら?イビルジョーとかドローミとかの細胞に変化しているんじゃない?』

 

「俺は人間だッ‼︎」

 

『とても、そうは見えないだけど……当たり前のように食用に適さないメルヒェンを喰らおうとする人を同族と見たくは無いわ』

 

「何故、其処まで言われなくちゃ行けないんだ……。数十分前に見かけた、銀髪の少年は素手で抉り取って食べて居たんだがなぁ……美味そうに食ってたから、食いたくなるじゃないか」

 

『……幻覚、幻聴、残像の一種よ。一応、解説するとコウリュウヲンは中型のメルヒェンに該当して生息数は然程多くは無いみたいね。たた、前も言った気がするけれど……味の方は期待しない方が良いわよ。貴方がそれ以上、馬鹿になると手の施しようが無くなるから』

 

「おいおい、幾らなんでも酷過ぎないか?」

 

『……其れ程までに深刻なのよ。貴方の、頭が‼︎』

 

「……大丈夫、俺の頭は正常だ。で、味は?

 

『は?』

 

「だから味……」

 

『貴方、やっぱり頭のレントゲン及び精密検査と胃の洗浄及び、胃カメラを行った方が良いわよ?第一、メルヒェンは食べられたモノじゃ』

 

「食ったら美味いかも知れないだろう?何せ、蛇だからな‼︎ 確かにミルクヘビは余り美味く無かったが……実際に実食している奴が目の前に居たんだ、少なくとも食えるのは間違いないだろう‼︎ 後は味の問題だけだ‼︎」

 

『……もう、勝手にして』

 

 

 

——では、早速。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……甘ッ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——甘過ぎるッ⁉︎ 蛇の見た目の癖に甘いとはどう言う了見だ‼︎ 取り敢えず食えない事は無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『コウリュウヲン』

 

 過去に食べたベイカーマン以上に甘かった。アレは見た目がお菓子だったから分かるが、今回はまるで理解出来ん。後、口の中が血だらけになった……針が刺さったか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『コウリュウヲン』

『神獄塔メアリスケルター Finale』に登場するメルヒェン(汚染動物)(雑魚敵)の一種。中型に位置する為に位置関係の都合上、特定範囲攻撃の巻き込みが起こりにくい。アイゼルネ監獄塔で初登場。

 宙に浮き塒を巻いた蛇のような姿をしている。頭部が異常にデカく正面から見ると菱形っぽい。特にコレと言った特徴は余り無いが異常に出現率が低い気がする……気の所為だと思いたい。そして依頼にはこの個体の討伐が含まれている。出ない人は出て来ない……変な所で物欲センサーに引っかかっている。

 多分、壁の穴から矢鱈と人間の血飛沫が噴き出しているから、それを浴びまくった結果赤くなっただけ、なのかも知れないけれど……。


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ダンボールパニック

新年、初投稿。


 

 

『スネーク。聞こえるか?シギントだ』

 

「ああ、シギントか。ああ、聞こえるぞ……」

 

『何だ?飯の最中だったか?ソイツは済まなかった。作戦行動中とは言え食える時に食っておかないと腹の音で敵に気付かれちまう。敵が近くに居ない時に食っておくのが吉だからな。時間を改めようか?』

 

「いや、大丈夫だ」

 

『所で何食ってんだ?』

 

「……色々と食っているぞ。何でもニューイヤーだからな……ニッポンで言う願担ぎみたいに飯を食っている」

 

『……何をしたいのかはサッパリだが……ああ、そういやそんな時期だっけか……兵士には縁の無い話だったからなぁ』

 

「そんな事は無いぞ。俺の今年の目標は既に決まっている」

 

『……どうせ碌な目標じゃねぇだろうが……敢えて聞いてやるよ。どんな?』

 

「新種の蛇を20種以上、捕獲(キャプチャー)する事だ」

 

『……少しは蛇食から離れたらどうだ?』

 

「後、ダンボールをこよなく愛し崇拝する団体を設立する事だ。民間人の方々にもダンボールの素晴らしさを是非とも伝授し伝えたい」

 

『街中でダンボールを被って行動する奴が増えて堪るかよ⁉︎ 見た時、確実に吹くわッ‼︎ 何処も彼処もダンボール人間だらけになったらもう世紀末だ‼︎』

 

「実に良い光景じゃないか……この気にお前もダンボールの素晴らしさをとくと実感してみるが良いさ」

 

『ってのぉ⁉︎ いつの間にか部屋中にダンボールが⁉︎ 何処から現れたんだ、コレ⁉︎』

 

「安心しろ。ダンボールを粗末にしたくなくなる様に大量に発注しておいた。あと、流石に種類が少ないと言う要望に応えて材質、絵柄、柔らかさ、曲がり具合、耐久性、更には香りに至るまで数多くの組み合わせを備えているぞ。その組み合わせパターンは5000種類以上だ、もしかしたら10,000は行くかも知れんが」

 

『そんな要望出した覚えは無ぇ⁉︎ と言うかおい、街中にダンボールが溢れ……ってぇ⁉︎ 何時ぞやのパラメギアから大量のダンボールがばら撒かれていやがる⁉︎ ダンボール爆撃止めろォォォ‼︎』

 

「俺は考えたんだ……ダンボールこそが至高。それは紛れもない事実だ。しかし、それだけでは何も変わらない……全人類がダンボールをこよなく愛する世界になれば平和な世界になるのだと‼︎」

 

『お前、言っている事が滅茶苦茶だぞ⁉︎ そんな世界、願い下げだ‼︎』

 

「安心しろ……ダンボール以外、何も要らないと言う世界を作り上げてみせる‼︎」

 

『止めろ、止めろ‼︎ 今すぐ止めろ、スネェェェェェェェクッ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『シギントがそんな初夢を見たらしいわ』

 

「何だそりゃ……アイツはどんな夢を見ているんだ」

 

『暫くはダンボールを見る事も単語を聞くのも嫌だって……』

 

「……ダンボールは実用性が高いのにな。そも夢の中で俺はどんな扱いなんだ‼︎ そもそもダンボールをそんな粗末な扱いをするだなんて……許さんぞ‼︎」

 

『はぁ……どっちもどっちな気がしてくるわね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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古代樹の森にて

 メアリスケルターのファームで+50以上のシールドガン、万能マイクとか全然、出る気がしない……それから、ニセ皮脛はリズ・ショアラに帰れ。


 

「パラメディック?アスパラメディック〜?」

 

『ちょっと今、アスパラと私の名前を組み合わせて斬新な名前を作らなかったかしら?』

 

「気の所為だ?目の前に巨大なアスパラガスみたいなモノが通りかかっただけだ」

 

『で?最近、貴方の方から無線が来なかったから何処かで化石にでもなっているんじゃないかと少佐とシギントが話して居たわよ?』

 

「勝手に俺を殺すんじゃない。ダンボール弾幕を再実行するぞ」

 

『既に一回行ったのね……』

 

「或いは」

 

『させないわよ。いい加減に人の家をトンデモクッキングスタジオにする悪癖を直しなさい。何回引っ越しさせる気なのよ?と言うかパラメギアにした私の家を返して頂戴』

 

「すまん。赤い彗星に粉砕され墜落して儚く海の藻屑となってしまった」

 

『……冗談にしては苦し過ぎる内容だと思うのだけどね』

 

「…………」

 

『で?貴方、今何処に居るのよ?』

 

「ああ、随分と巨大な樹木が聳える森林地帯だ。例のパラメギアが墜落した後に到達した。アマゾンやジャングルよりも古代の森林と言った原子林かも知れないな……」

 

『……人工物は?』

 

「ふむ……少なくとも現在地からでは見当たらないな。少なくとも自然が多く、生命に溢れているという印象があるな」

 

『……現在地の特定完了。貴方、古代樹の森に遭難しちゃったみたいね』

 

「古代樹の森ぃ?何処なんだ其処は」

 

『それは便宜上付けられた名称ね。見た目は兎も角気をつけて頂戴。大型モンスターが闊歩する危険地帯なんだから』

 

「俺が赴く場所が危険じゃない所なんてあるのか?」

 

『それもそうかも知れないわねぇ……』

 

「で?」

 

『……そうね。今回は緊急事態としか思えないわね。一先ず、帰還する為の手段を確立する事を優先するべきね』

 

「迎えのヘリとかは無いのか?」

 

『……その世界じゃ飛行船は墜落する運命よ……』(*1

 

「???」

 

『そんな訳で貴方が自力で脱出して貰わなくちゃいけないと言う訳なのよ。一応、通信は繋がっているし動植物の資料はあるにはあるからその辺のサポートは従来通り可能よ』

 

「そうか。任務とは違うが……偶には悪くない。潜入任務の息抜きも悪くないだろう。それに未知の地域だ……当然、未知の蛇が存在しても不思議では無いな」

 

『本当にブレないわね……貴方は……そんな貴方に早速、朗報よ』

 

「なんだ?美味い蛇か?美味い蛇なんだな?美味い蛇なんだろう?」

 

『何故、蛇に限定されているのかサッパリ理解出来ないのだけど……帰還手段を確立させると並行して集めて欲しいモノがあるの』

 

「なんだそりゃ?」

 

『その地域には我々の知らない未知の原材料となる物質が多数眠っているわ。その材料を使用して新兵器を開発しようって言うプロジェクトが上がっていたのよ。その為に人員を派遣しようって話があったのだけど……タイミング良く、貴方が不時着したからついでにやっちゃおうかと』

 

「……ソイツらと合流した方が早く帰還出来るんじゃないのか?」

 

『いえ、例の如く全員仲良く行方不明になったわ。制御不能になって海へドボン……其処の近辺の海は荒れ易くて救助は困難ね』

 

「…………そうか」

 

『と言う訳で素材集め宜しくね』

 

 

 

 

 

 

 

*1
カプコン製のヘリや飛行船は大概、墜落する



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古代樹の森(裏)

 久しぶりにソリッドの方が登場。


 

 

「此方、スネーク。HALO降下は無事に成功。指定ポイントに到着した。指示をくれ」

 

『スネーク。無事に古代樹の森への潜入に成功した様だな。今回ばかりは少々心配していた』

 

「……大佐。それはどう言う意味なんだ?」

 

『君が現在居る近辺は飛行機関連の墜落事故が相次いでいるんだ。理由はその近辺には巨大な飛龍種の大型モンスターが跋扈しているからな……それらの存在が理由で墜落する事例が数多い』

 

「成程……それでHALO降下、か。で、大佐……今度は此処で何をすれば良いんだ?」

 

『スネーク。君は『恐るべき鮫達計画』の事を覚えているか?』

 

「ああ、アレか。空飛ぶ鮫やら重戦車のような鮫やら……メタルギアに勝るとも劣らない厄介な生体兵器群の事か。最近、見ていないが……計画が頓挫したのか?」

 

『うむ……未だに情報が錯綜しておりハッキリと断言は出来ないのが実情だ。ただ現実問題として表向き投入事例の情報がピタリと止んだ……計画が凍結されたのか或いは潜伏しているのかどうかは断言出来ない。何せ根本的な意味で首謀組織が特定出来ていないのが現状だ』

 

「……。で、ソレと今回の任務に何か関係があるのか?」

 

『『恐るべき鮫達計画』の調査の最中である情報を入手した。それはとある組織のとある重要機密なブツの輸送任務の存在だ』

 

「輸送任務……?」

 

『その輸送任務を帯びた輸送機は君が潜入した古代樹の森が存在する地域上空を飛行するルートを選択していた。だが、先程告げた通り墜落する事例が多発する空域……モノの見事、墜落したそうだ』

 

「……態々、そんな危険なルートを選択するとはな。余程、後ろめたい内容なんだろうな?で、その機密とは何なんだ?」

 

『それが分かれば苦労しないだろう?それは物質なのかデータアーカイブかは不明だ。だが墜落と同時に周辺地域に散布してしまった事は容易に想像出来る』

 

「…………その組織とは何なんだ?新型のメタルギアでも開発しているのか?」

 

『可能性は大いにある。その組織も実態は別の組織の下部組織でデコイ組織である可能性も否定は出来ないが……軍需企業関連の組織である事は判明はしている。だが、肝心の輸送物の内容が全く分からないのが難点だ。だが、少なくとも極めて危険を冒してでも輸送していた……余程のモノであるのは確かだ』

 

「……つまり、その散乱した機密内容の物を回収するのが今回の任務か」

 

『そうだ。だが、その周辺地域は極めて危険な大型モンスターが跋扈する危険地帯だ。当然ながらその組織も簡単には諦めはしないだろう……連中よりも先に見つけ出し、回収するんだ』

 

「今迄の破壊工作の任務とは打って変わる内容だな」

 

『危険領域に潜入する点は全く変わってはいない。分かっては居ると思うが……大型モンスターとの積極的な交戦は避けたまえ。虎やライオンとは訳が違うぞ?』

 

「ああ、分かっている。これより任務を開始する‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 



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うに娘ちゃんのはじめてのおつかい

 実は2年以上お蔵入りになっていたネタ。


『スネーク。結構、厄介な事になったみたいだな?』

 

「そうか?て何時もと変わらないだろう?目的が五体満足での帰還である事くらいだ」

 

『アンタならばそう言うだろうと思ったぜ。熱帯雨林のジャングルでも平然とサバイバル出来るだろうから危険生物がウヨウヨ居る環境でも生き延びる事が出来るだろうさ。と言うか、バカンス気分なんじゃないのか?』

 

「確かにそれは言えているな。まだまだ俺の知らない蛇や美味そうなモノが存在するかも知れないと考えれば心躍る自分が居る」

 

『清々しいまでに逞しいな、アンタは。で、パラメディックから聞いていると思うが……』

 

「ああ、未知の蛇を見つけて来いって話だろう?」

 

『本当にブレないな、アンタ……。そうじゃなくて、アンタが今いる区域は未開の地域だからな……未知の物質が眠っていてもおかしくないから可能ならば何かしらの原材を見つけてくれって話だ』

 

「あー、あったな、そんな話」

 

『……潜入工作員故に現地調達が是となっているだろうが……事前に用意出来るモノは出来た方が良いだろ?今回ばかりはフルトン技術の支援物資の郵送は難しい……輸送機の墜落が続出する魔の空域らしいからな』

 

「……らしいな。実際に力作であったパラメギアが墜落して海の藻屑となってしまったからな」

 

『力作だったのかよ……』

 

「次回、パート2を製作するさ。今度は隕石が直撃してもビクともしない奴をな(`・∀・´)」

 

『……まだ懲りて無いのかよ。兎も角、何か面白いモノを見つけたら連絡をくれ』

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

「……しっかしデカイ樹だ。根っこ自体も柱に相当するぞ……ん?」

 

「うに?(・Д・?)」

 

「おお、うに娘か‼︎ こんな所で遭うとは奇遇じゃないか‼︎」

 

「うにーっ(/・ω・)/」

 

「キシャー( *`ω´)」

 

「チビ鮫も一緒か……。ほほう、野営地を設営していたのか……流石、野生児。見事なモノじゃないか……と言うか野営地を作ってまで何しているんだ?」

 

「うにうに (>ω<)」

 

「え?『お姉ちゃん達からお使いを頼まれた』?」

 

『スネーク。調子はどう?と言うか貴方の事だから変なモノを食べて食中毒を引き起こしていないでしょうね?』

 

「ああ、パラメディックか。今、うに娘が設営していたキャンプ地に辿り着いた所だ」

 

『え⁉︎ うに娘って、あのうにうに言っている幼女の事?暫く見ないと思っていたら……その娘までそんな所に居るの⁉︎』

 

「まぁ、何処にでも赴く行動力は流石と言う他無いな。なんでも姉にお使いを頼まれて古代樹の森に来たみたいだ」

 

『……姉が居たのね。と言うか幼女にお使いを頼むのは分かるけど、行き先を思いっきり間違えている気がするのだけど……と言うかキャンプを設営するって泊まり込み前提のお使いって聞いた事が無いのだけど⁉︎』

 

「……実際に起こり得ているのだがな」

 

『兎も角、貴方と行動して平然としているのだから心配するだけ無駄ね。どう考えてもその子、普通じゃないだろうし』

 

「そうだな、頼りになる潜友だ。それに意外にも手先が器用なんだ。聞いて驚け、なんとパラメギアの9割がうに娘のお手製なんだ」

 

『何ですって⁉︎ シギント顔負けじゃない。って、私の家を魔改造したのは』

 

「で、うに娘。何しているんだ?と言うか美味い蛇か生物知らないか?」

 

『私の話を聞きなさいよ⁉︎』

 

「うにうにー(・ω・)_□」

 

「えーと、コレはお使いのリストか?

 

【ハッカの実】

【鉄鉱石】

【カブレライト鉱石】

【龍脈の結晶】

【シャインフラワー】

【月夜茸】

【ジャグラスの皮】

【アンジャナフの毛皮】

【トビカガチの毛皮】

【リオレウスの尻尾】

【ヴァルハザクの被膜】

【バゼルギウスの翼】

【マンドレイクの種】

 

何気に多いな……そりゃ、泊まり込みになる訳だ」

 

『……と言うか大半が大型モンスター絡みね』

 

「……と言うか食用になりそうだな」

 

『貴方、本当に食べる気満々ね。と言うか一部、私達の方でも使えそうなモノもあるわね」

 

「当然だろう? 未知の食い物、気になるさ」

 

「うにー……(>_<)」

 

「何?『1人じゃ手が足りない』? この際だ。手を貸してやろうじゃないか……その代わりと言ってはなんだ……少し手を貸してくれ。大型モンスターともなればサバイバルナイフだけでは厳しい局面もある」

 

「うにーっ(・ω・)」

 

「何?ハッカの実やチャッカの実があれば火薬を作れる?麻酔も材料が有れば作れる?それは心強いな。生け捕りに出来れば保存が効く。麻酔も足りないと思っていた所だ。お互い利用出来るモノは利用しようじゃないか」

 

『本当、貴方達って野生化しているわね……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『ハッカの実』
 『モンスターハンター』にて登場する植物系素材の一種。入手すると火薬粉に即座に調合される。主にボウガンの弾の調合素材に使われる。言うまでも無いのだがボウガンを使わないハンター諸氏には無用の長物となる。と言うかモンハン世界には火薬になる植物多すぎな気がするのだが……いやまぁ、鉱石食やら存在する為に今更なのだろう。

『鉄鉱石』
 鉄を多く含む鉱石物。現実でも様々な用途に幅広く利用される汎用性の高い物質。モンハン以外にも多数の作品で基本素材としてその確固たる地位を気付いている。

『カブレライト鉱石』
 『モンスターハンター』にて登場する鉱石系素材の一種。主に上位以降のクエストで入手出来る。より強い硬度を誇る鉱石で纏まった数が必要になる。マメに採掘しておこう。ただし炭鉱夫を除く。

『龍脈の結晶』
 『モンスターハンター』にて登場する鉱石系素材の一種。大地の結晶と同系統の鉱石物。主に赫い鉱脈で採掘出来る。必要ならば赫い鉱脈を探そう。

『シャインフラワー』
 『モンスターハンター』にて登場する精算アイテムの一種。大輪の花の採取ポイントで入手出来る。初入手時には食材として追加される事から食用になる模様。因みに味については不明。

『月夜茸』
 『モンスターハンター』にて登場する精算アイテムの一種。特定の条件下かつ特定の場所でのみ入手出来る。紫色のアイコンから紫色のキノコなのだろうか?毒テングダケと間違えないのだろうか?いや、毒テングダケを食べても平気なのだからさしたる問題では無いか。

『マンドレイクの種』
 『ブルーアーカイブ』にて登場する下級強化素材。通常クエスト以外にもカイテンジャーを追走する指名手配任務でも入手出来る。
 ヘルメットの上に回転寿司のネタを乗っけた明らかにイロモノ軍団な連中だが一人一人が体力と攻撃力が高い上に複数人揃うと名乗りを上げて攻撃が激化する(1人でもする時がある)。数が揃う前に数を減らしておきたい。FFにも登場するらしいが詳細は知らないのでノーコメントと言う事で。






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こんがり肉

 

『スネーク。アンジャナフの捕獲(キャプチャー)に成功したのね』

 

『アンジャナフは獣竜種に属する大型のモンスターよ。蛮顎竜とも呼ばれているわ。主に森林地帯に生息していて獲物となる生物を発見すれば即座に襲い掛かるほどの獰猛性に加え、逃げようとする獲物や外敵を自分の気が済むまでどこまでも追い回す執念深さを併せ持っているの。後脚は強靭で力任せに段差をも乗り越えて来るから逃げる際は危険が伴うわ。

 下顎を覆うように生え揃った大きな棘が最大の特徴で、狩りの時はその口を大きく開き、獲物や外敵に荒々しく喰らい付く攻撃を得意とするのよ。貴方のスニーキングスーツじゃ一瞬で肉体諸共粉砕されるのがオチだから充分、気を付けて頂戴』

 

「ああ、コイツは難儀したぞ。体格が体格な上に中々動きも素早く身軽な動きだった。この体格であの素早い動きは脅威だったな」

 

『興奮すると口内に炎熱が蓄えられその熱を利用して火炎放射器の様に勢いよく吐き出す事も出来るわ。真面に浴びれば火達磨は確実ね、その場合は水辺に飛び込むなどして燃えた身体を消化するべきね』

 

「力も強く更には火炎をも吐く……熟練で柔軟な発想を有する兵士であっても初見では苦戦は免れないだろうな」

 

『貴方の場合は、その分類には入らないでしょうね』

 

「苦戦こそはしたが、捕獲(キャプチャー)には成功した。うに娘はコイツの毛皮が必要らしい……肉に関しては俺が頂ける事となった」

 

『体内で膨大な炎熱を蓄えて放出する事からアンジャナフの毛皮は加工すれば耐熱性、保温性に優れた素材になるでしょうね。寒冷地のインナーとしては最適になるんじゃないかしら?』

 

「確かに剥ぎ取られた毛皮は熱を保っていた。うに娘が言うには『グリップやフレームの補強用素材として価値がある』そうだ。機会があれば新型銃器の開発を依頼したいものだ」

 

『シギントが悔しがるわよ?』

 

「アイツはアイツで新しい物を造るんじゃないか?で、味は?

 

『そうね。少なくとも尻尾は食用になるそうよ。元が元だから調理するにはかなりの高火力が必要とされているわ』

 

「成程、やはり焼いて食うのが美味い食い方か」

 

『まぁ、基本的に火を通せば殺菌されるから理に適った方法ね。貴方の場合は生で食べるでしょうけど』

 

「いや、美味い食い方があるのならば試すのも一興だろう。丁度、うに娘に作って貰った火薬粉がある。コレがあればこの場で火を起こす事も可能だ」

 

『その地域の現地調達で火薬を作れるなんて……』

 

「ああ、俺は見分けが付かないが『ハッカの実』を加工して火薬粉を作るらしい。どうやら発火性の植物が至る所に自生しているそうだ。じゃあ、早速尻尾の方を焼いてみるとするさ」

 

 

 

 

 

——火を起こして棒に刺して、焼く。おお、中々、美味そうだな……‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……中々、イケるな‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

『アンジャナフの尻尾』

 

 食いごたえのある肉厚で上手く焼き上げれば中々に美味い。肉自体が耐熱的でじっくり焼き上げる必要はあるが、腹持ちも良い。苦労した甲斐があった。

 

 




『蛮顎竜の尻尾』
 『モンスターハンター』シリーズに登場する獣竜種に属する大型モンスターこと森の暴れん坊、アンジャナフから斬り落とされた尻尾。
 切断系統の武器で尻尾の耐久値を0にすれば切断成功となり剥ぎ取る事が出来る様になる。尻尾を切断出来る他のモンスターにも言える事だが、切断すれば尻尾を用いた攻撃の範囲を狭める事が出来る。マスター級では靭尾を入手する事が出来る。
 因みにかまど焼きで調理する事が出来る、こんがり肉等のアイテムが入手出来る。


『蛮顎竜の毛皮』
 アンジャナフの毛皮。羽毛がある獣竜種は珍しい特徴と言える。アンジャナフ自体が炎属性を持つ事から耐熱性や保温性に優れていると思われる。なめし加工すればコートの裏側に使えるのでは無かろうか?


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屍を纏う者

 黒い影はさっさとリズ・ショアラに帰れよ。何、監隊塔に引っ越して来たんだよ。


『スネーク。順調かい?』

 

「いや、物の内容がサッパリだ。それにこの原生林はかなり深い。この状況ではカモフラージュ率は期待出来るが……目的のモノを探すのには骨が折れるな。他に情報は無いのか?」

 

『うーん。大佐も詳細が分からないと言っている以上、僕も何とも言えないな』

 

「…………ん?」

 

『どうしたの?スネーク』

 

「いや、急に濃霧らしきものが立ち込め始めて来たと思ってな。スコールか?」

 

『いや、その地域での突発的な雨は珍しいと思うのだけど……』

 

「それに見かけるモンスター達がやけに騒がしい……凶暴化しているみたいだ」

 

『なんだって……?』

 

「な、なんだ⁉︎ アレは‼︎ オタコン、剥がれた皮の様な身体に菌糸類が纏わり付いた気味の悪いドラゴンみたいな奴が居るんだが⁉︎」

 

『す、スネーク‼︎ 奴は危険だ‼︎ 奴はヴァルハザクだ‼︎ 瘴気を纏い近付く者達を蝕み征く屍を纏った姿から屍套龍とも呼ばれている。接近するのは極めて危険だよ、スネーク‼︎ 奴の操る瘴気は触れるだけでも危険……大量に浴びれば即死もあり得る』

 

「オタコン、そんな奴を相手に現代兵器は勝ち目あるのか?」

 

『今の装備じゃ心許ないよ。最低でもガスマスク等の装備は無いと話にならないよ‼︎』

 

「接敵するのは危険か……そんな奴が跋扈するとはな……」

 

『普通、古代樹の森では見かける事は無いのだけど……一部のヴァルハザクがその環境に適応して異なる進化を遂げた者達が現れる……有害な菌糸類を纏い死を招く事から『死を纏うヴァルハザク』とも呼ばれている……その瘴気に当てられて他のモンスターも凶暴化しているんだ』

 

「……本人も気性荒く暴れているな。気が立っているようだ……視界に入らない方が良さそうだ」

 

『そうした方が良いよ。離れる方が賢明だ……』

 

「……ッ⁉︎ マズい、気付かれた‼︎ 野生の勘って奴かッ‼︎」

 

『スネーク‼︎ 今は退避するのを優先するんだ‼︎』

 

「のぉぉぉぉ⁉︎ ヤバそうなブレスとか爆発が乱発されているのだが⁉︎」

 

『カスるのも危険だよ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、ヴァルハザクとやらの被膜を手に入れるのを中々苦労したぞ」

 

「うにー(/・ω・)/」

 

『ダンボールで特攻して、身体から直接引き剥がすなんて……無茶苦茶じゃないの』

 

「だって、食えそうな所無いじゃん?」

 

『貴方ならばそう言うと思ったわ』

 

「うにに〜(・ω・)」

 

「そう言えばサメはどうした?」

 

「うにっ(・ω・)」

 

「え?他にも集めなきゃ行けないモノがあるから其方に向かった、と?」

 

「うに〜(ーωー)」

 

「そうか。さてと、俺も移動しようか」

 

『貴方って本当に自由よね。どんな環境でも平然と生きていけそうよね……」

 

 

 

 




 『死を纏うヴァルハザク』
『モンスターハンター・アイスボーン』にて登場するヴァルハザクの特殊個体。古代樹の森にて出現する。胞子と共生関係を築き多彩なブレスで攻撃する。やっぱり瘴気対策していないとやってられないような相手である。と言うか食える所、あるのだろうか?少なくとも美味そうには見えない……。


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んに娘ちゃんのお使い

 うにー(・ω・)よりも遥かに内容が物騒な、んに〜(・w・)のお使いリスト……。


 

 

「……随分と辛気臭い場所に到達したな」

 

『スネーク。貴方が今、到達した場所は瘴気の谷と呼ばれる場所よ。谷の上には丘珊瑚の珊瑚礁が広がっていて、其処から降り注ぐ死骸が降り積もる場所。差し詰め、生命が終わる墓場と言えば良いかしらね』

 

「成程、だから矢鱈と骨が多い訳か……」

 

『死と生命が循環する……その死の終着点。それがその場所と言う事なのよ』

 

「……一先ず、この場所を抜けないとな」

 

『ええ。瘴気の谷と呼ばれている事から指折りの危険地帯よ。食物が少ないから獰猛なモンスターが多く集まるわ。特にオドガロンと呼ばれる肉食のモンスターは危険だから交戦は避けて頂戴』

 

「……そうか。ソイツは食えるのか?」

 

『言うと思った。筋肉の塊だから味は保証しないわよ。オマケに死肉食だから』

 

「……そうか」

 

『後、黄色いガスが滞留している場所は危険よ。それは瘴気と呼ばれていて人体にとっては有害なガスよ。ガスマスク等の装備が無いと危険よ』

 

「大丈夫だ。ついさっき、ガスマスクを鹵獲した」

 

『何処で手に入れたのよ……』

 

「ちょっと、拝借しただけだ。うに娘から教わった麻酔薬を使ってな。アレは中々使えるぞ、並の麻酔とは比較にならない程に強力だ」

 

『そうなの?今後の参考にしたいから材料を教えてくれないかしら?』

 

「ああ、マヒダケとネムリ草と呼ばれるモノを上手く調合すれば完成するそうだ。その手順をうに娘からメモで受け取った。この麻酔薬ならば昔は麻酔が効かず生け捕りに出来なかった奴を生け捕る事が出来るだろう」

 

『そのキノコと植物の成分を抽出して作り出せるのね。完成したらスネークに補給物資として送る体勢を整えるわ』

 

「ああ、頼む」

 

『それから、下層部には酸が滞留しているみたい。迂闊に踏み込むのは危険だから注意して、肌がもれなく焼け爛れて死に至るわ』

 

「そんな場所に踏み込む程、馬鹿じゃないさ」

 

『貴方の場合……普通に生き延びていそうね』

 

「と、ん?」

 

「んに?(・w・)?」

 

「あ、うに娘」

 

『え?』

 

「んにー(・w・)」

 

「いや、違う……うに娘ならぬ『んに娘』か……結構、ソックリだから勘違いしたぞ。こんな洞窟の中で野営しているのか?」

 

『あぁ……また幼女が……職質されるわね』

 

「パラメディックは少し黙ってくれないか……?で、お前さんもうに娘と同じ理由か?」

 

「んに〜(ーwー)」

 

「『お姉ちゃんからのお使い』……か。で、コイツがそのメモか……何々?

 

【侵食石】

【戦火刀】

【塩化ナトリウム】

【青い水晶体】

【エレメンター】

【永久氷結晶】

【闇黒光】

【オラクル密輝晶】

【天宙神核】

【イヴェルカーナの零玉】

 

 

『何というか、うに娘よりも遥かに入手が面倒臭そうなモノばかりね……』

 

「そうなのか?」

 

「んに〜(ーωー)」

 

『と言うか、貴方達の姉って……そんなモノ集めて何しようと考えているのよ。其方の方がよっぽど怖いわ……』




『侵食石』
 『討鬼伝』にて登場する素材の一種。探索するエリアに落ちている採取物質。異界化の影響で禍々しい気に満ちているらしく、迂闊に触れるのは危険との事。こんなモノを平然と加工しようと考えるのはやはりモノノフも超人のようである(精神的にも)。そりゃ、使いたくなる気持ちは分かるけど……。


『戦火刀』
 『討鬼伝』にて登場する遺物素材の一種。刀としての本分を果たせなくなっているようだ。刀身自体が陽炎の様になっている模様。……どうやって加工するんだ、コレ?柄以外、使えそうな所無いんですけど……。


『塩化ナトリウム』
 化学式 NaCl で表されるナトリウムの塩化物。単に塩、あるいは食塩と呼ばれる場合も多いが、本来「食塩」は食用、医療用に調製された塩化ナトリウム製品を指す用語である。式量58.44である。
 『フリーダムウォーズ』では取得物として入手出来る。ガソリンでも購入出来る……のだが、路上に放置されていた奴を平然と口にするのは如何なモノだろうか?因みにレア度の高い素材を入手した際、所持する権利を解放していないと横領罪でもれなく懲役が10年単位で加算される。


『青い水晶体』
 『神獄塔メアリスケルター』にて登場する換金アイテムの一種。綺麗な青い水晶体、蒐集家が求めるらしく依頼でも要求される事がある。基本的に売る以外の用途が無い、そりゃ換金アイテムだもの。青い水晶体と言えば眼球を彷彿させるが……もしかしたらメルヒェンの眼球……なのかも知れない。だとしたら、食える‼︎……多分。


『エレメンター』
 やつにみつかったらにげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。にげろ。
 と言うか、テメェはさっさとリズ・ショアラに帰れ。弱点は水属性。大概、つうやグレーテル、シャーロット、シラの範囲攻撃で巻き込まれて消されるのがオチな配役。攻撃力も大して高くなくカルマと良い勝負。そんな事よりもサイ系の方がウザい。


『永久氷結晶』
 『セブンスドラゴン2020』にて登場する貴重品(特に効果無し)。ゼロ=ブルーの強化個体である幻視零蒼を撃破した勲章みたいなモノ。冷蔵庫が要らない程に実用性があるモノらしい……。
 幻視零蒼は裏ダンジョンに登場するボスの一体。ゼロ=ブルーの強化個体である為に全体的ステータスが強化されているが、氷属性対策をすれば然程、苦戦する相手では無い。寧ろ、幻視女帝や幻視夢喰の方が個人的に鬱陶しい。


『闇黒光』
 『討鬼伝』にて登場する激レア素材の一種。大型鬼種であるゴウエンマの亜種、ダイテンマから入手出来る素材(所謂、逆鱗枠)。
 原種は火属性だが此方は天属性となっている。
 ダイテンマ自体、かなり動き回る鬼でありかなりの難敵。脚や腕を破壊した直後に行う領域全体に及ぶ雨の攻撃に誰かが被弾するとその時点で再生してしまうので面倒臭い(トドメにその部位素材も変化してしまう)。
 と言うか全部位破壊報酬じゃないと期待出来ないのが本音。出ない時はやっぱり出ない。
 鬼と言えば鬼らしいオーソドックスな姿をしている……と言うかコレとガキしかマトモに鬼と呼べそうな奴が居ないんですけど……。


『オラクル密輝晶』
 『ゴッドイーター3 』にて登場する回収素材の一種。神属性のオラクルの結晶体らしく神属性の神機の開発や強化に使われる。どんな色や形をしているのか全くの不明。多分、紫色に光る結晶体なのかも知れない。


『天宙神核』
 『ゴッドイーター3 』にて登場する激レア素材の一種。灰域種のラーの特異個体であるアメン・ラーから入手出来る素材(言うまでも無く逆鱗枠)。確率は3%とモンハンの大宝玉とかに比べれば多少高いが出ない時はトコトン出ない。
 原種は炎属性だが此方は神属性となっている。アメン・ラーは原種であるラーとは比べるまでもない程の難敵。全体的に硬いクセにジャンミングの追加効果がある攻撃が多い。原種以上にワープを多用する為に画面外から攻撃されるなんてザラ。酷い時は不意打ち捕食攻撃をブチ込まれる事もある。オマケにクエスト補正で攻撃力が過剰気味。一撃即死も普通にあり得る。
 捕食攻撃は両手に掲げた球体に加えて本体も突撃して来る。此処は地形を利用して躱したい所なのだが、交戦区域は決戦型の広場の為にその策は使えないので注意。


『イヴェルカーナの零玉』
 『モンスターハンター』にて登場する激レア素材。(作品では『冰龍の零玉』と表記される)
 言わずと知れた古龍種の宝玉系の素材。出ない人はとにかく出ない。物欲センサーが荒狂う程に反応する、かも知れない。過去作の様な大層な説明文は無い。世界が滅んだりとか人を辞めたりとかそんなスケールの大きい話は無い。



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בינה

 

「此方、スネーク。古代樹の森を抜けた」

 

『スネーク。周囲の光景はどうだ?』

 

「うむ。荒れ果てた台地に加えて奇妙な形の岩が見えるな。あと、サボテンも見えるなぁ……」

 

『恐らく君が今いる場所は『大蟻塚の荒地』と呼ばれる場所だ。君の見ているであろう奇妙な形の岩は長い年月を掛けて作られた蟻塚だ。故に大蟻塚だと呼ばれている』

 

「塵も積もれば山となる、か。小さな蟻が彼処迄巨大な蟻塚を作り上げるとは……全くもって見事なモノだな」

 

『正しく大自然が生み出した芸術とも言えよう。故に過酷な自然環境、その地を縄張りとする生物も屈強だ。充分に気をつけたまえ』

 

「ああ。この大陸には巨大なモンスターがうじゃうじゃ居る。おちおち寝て居られんな」

 

『ディアブロスと呼ばれる大型モンスターは特に縄張り意識が強い事でも有名だ。別名、砂漠の暴君とも呼ばれている。奴の突進は喰らえばひとたまりも無い。更に地中に潜り強襲を仕掛けると言う、地面にも気を付けた方が良い。流石に地中の死角からの攻撃は防ぎようが無いだろう』

 

「だが、完全では無い筈だ」

 

『無論、対策は存在する。ディアブロスは視界の利かなくなる地中に置いて獲物の場所を把握する為に聴覚は鋭敏になっている。その鋭敏化された聴覚を逆手に取れば地上に引き摺り出せるだろう』

 

「成程な。だが、出会さない事に越した事は無い。む……‼︎」

 

『どうした?何か見つけたのか?』

 

「アタッシュケース程の大きさの箱が落ちている。岩の間に引っかかっているようだ」

 

『……‼︎ 恐らく例のブツの可能性が高い‼︎ スネーク、回収するんだ‼︎ 出来るならば隠れて確認をしたまえ』

 

「了解した。っと、思いの外、軽いな……」

 

『不用意に開けるのは危険かも知れない。内容が分からない以上、此の儘と言う訳にも行かないな……中身がデータや書類とも限らない。毒物やウイルスの可能性がある』

 

「……が、中身が分からない以上、どうするかも見通しが立たないな」

 

『開けてみるのか?』

 

「鍵は……ロック式では無いな。一昔前の南京錠タイプの様だ……万が一の事を考えて開けた瞬間に後方に退避する。爆弾の可能性もあるからな」

 

『……スネーク、用心しろよ』

 

「ああ。3、2、1……ッ‼︎」

 

『どうだ⁉︎ スネーク‼︎』

 

「爆発も毒ガスの類も無し……一応、安全の様だ……」

 

『中身はどうなっている?』

 

「コレは、紙ベースの情報の様だ。しかしながら素直に書かれていないな。コレは暗号化されている。蹴り飛ばしたから順番も滅茶苦茶だな……」

 

『暗号化された情報か。解読すればその組織が何を行なっているか分かるかも知れんな……どんな内容かね?』

 

「ああ……コレは16進数の暗号だな……

 

『e69982e3818ce7b58ce381a1e38081e3819de381aee6a798e381aae7a094e7a9b6e3818ce8a18ce3828fe3828ce381a6e38184e3819fe4ba8be381aee4ba8be5ae9fe3818ce5bf98e58db4e381aee5bdbce696b9e381b8e381a8e5bf98e3828ce58ebbe38289e3828ce3828be7a88be381aee5b9b4e69c88e3818ce9818ee3818ee3819fe381abe38282e996a2e3828fe38289e3819ae4babae5b7a5e79fa5e883bde381afe5b7b1e381aee4bdbfe591bde38292e585a8e38186e38197e3819fe380820d0a』

 

『e981a0e38184e69894e38081e38182e3828be7a094e7a9b6e3818ce980b2e38281e38289e3828ce381a6e38184e3819fe38082e7a59ee38292e7a094e7a9b6e38197e3819de381aee5ad98e59ca8e38292e8a8bce6988ee38199e3828be4ba8be3818ce587bae69da5e3828ce381b0e38081e3819de381aee6a78be980a0e38292e58886e69e90e38197e5868de78fbee38199e3828be4ba8be38282e4b88de58fafe883bde381a7e381afe784a1e38184e381a7e38182e3828de38186e38082e58db3e381a1e38081e696b0e3819fe381aae3828be7a59ee381aee589b5e980a0e381a7e38182e381a3e3819fe38082』

 

『e7a59ee381a8e8a880e38186e5ad98e59ca8e381abe996a2e38199e3828be68385e5a0b1e38292e58f8ee99b86e38081e58886e69e90e38081e8a7a3e69e90e38081e7a094e7a9b6e38197e8a8bce6988ee381b8e381a8e5b08ee3818fe4babae5b7a5e79fa5e883bde38082e5afbee7b5b6e5afbee88085e887aae5be8be59e8be58886e69e90e382b7e382b9e38386e383a0e381afe7a8bce5838de38292e9968be5a78be38197e3819fe38082』

 

『e8aab0e38282e3818ce4b896e8bfb7e8a880e38081e6bb91e7a8bde381aae8aaace381a0e381a8e598b2e7ac91e38199e3828be4b8ade38081e3819de38293e381aae79086e8ab96e381abe88888e591b3e38292e7a4bae38199e88085e3818ce5b185e3819fe38082e3819de381aee7a094e7a9b6e38292e694afe68fb4e38197e381a6e88eabe5a4a7e381aae8b387e98791e381a8e69982e99693e3818ce8b2bbe38284e38195e3828ce38081e7a59ee381aee5ad98e59ca8e38292e8a8bce6988ee38199e3828be782bae381aee8b685e4babae5b7a5e79fa5e883bde3818ce980a0e38289e3828ce3819fe38082』

 

こんな所か……」

 

『かなり長い文章だな』

 

「……な、何だアレは⁉︎」

 

『どうした⁉︎ スネーク‼︎」

 

「デカイ。巨大なヘビの姿をした機械の……いや、ヘビ型のメタルギアかッ⁉︎」

 

『何だと⁉︎ そんなモノが開発されていたのか⁉︎』

 

「今迄は人型のメタルギアが多かったが……確かに全く異なるコンセプトのメタルギアが開発されていても全く不思議じゃない」

 

『スネークッ‼︎ 聞こえるかい⁉︎』

 

「オタコン⁉︎ 今、それどころじゃ無いんだ」

 

『巨大なエネルギー反応が現れた。厄介な奴が接近、と言うか接敵している⁉︎』

 

「ああ、遠目にでも見える程の巨大なヘビの姿をしたメタルギアと思わしい巨大兵器が見える。あんなのが暴れたら事が事だぞ……‼︎」

 

『第三の預言者……ビナーだ‼︎ スネーク、アレはメタルギアじゃない‼︎ じゃないけど、放置は危険だよ‼︎』

 

「みたいだな……上空にミサイルをばら撒くわ。高出力のレーザービームを吐くわと大暴れだ……流石にヴァルなんとかに比べたらまだマシだろうさ」

 

『超生物に比べたら機械兵器の相手の方がまだマシだろうね……』

 

 

 

 

 

 




『ビナー』

『ブルーアーカイブ』にて登場する総力戦(レイドボス)ボスの一体。超巨大なヘビの姿をした大ボス。防御属性は重装甲。貫通属性を持つ生徒が有利にダメージを与えれる。
 ある程度削ると移動して第2フェイズへと移る。第2フェイズから浄化の嵐を使い始める。全体大ダメージに加えて防御が半減された挙句、全ての遮蔽物が破壊される為、隠れられなくなる。防御が低くなりがちな生徒は特に危険。阻止出来るならば阻止したい(狙って出来るモノじゃないと思うが……)。更に追い詰めると3秒ほどのムービーが挿入され第3フェイズに移行する。
 因みにビナーとは生命の樹の3番目、理解を示す。対応する天使はザフキエルである。



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毒巻く宴

 

 

「……で?お前さんは此処で何をしているんだ?」

 

「キシャー( *`ω´)」

 

『さも当たり前のように鮫と会話するのは止めてくれないかしら?唐突過ぎてツッコミが遅れたわ。と言うよりも貴方、今何処に居るのよ?』

 

「ん?ああ、何やら凄い所にいるぞ。水晶の様なモノが其処彼処に存在するぞ‼︎」

 

『……ああ、貴方、瘴気の谷を抜けて龍結晶の地に居るのね』

 

「ああ。と言うか、中々愉快な事が起きているぞ?」

 

『どうせ、ヤバめなモンスターが跋扈しているんでしょう?だって、その地域は特に強力なモンスターが犇く環境だもの』

 

『キシャシャー( *`ヮ´)』

 

「……『トビカガチ亜種やらギギネブラ、イテナミ、果てはメラム・マルドゥーグが暴れ回ってやってられない』だそうだ」

 

『見事に毒物軍団のフルコースね……スネークならば纏めて食べてしまいそうだけど』

 

「何か言ったか?」

 

『いいえ、何も?取り敢えず、正面切って相手するのは面倒な連中ばかりだし余り相手するモノでは無いと言う事は確かね。余り美味しくない連中ばかりだし』

 

「そうなのか……それは残念だ」

 

『過酷な環境だから危険生物が非常に多いから長居しない方が良いわよ。其処には蛮族が住んでいると言うし』

 

「……大丈夫だ。そんな細かい事は気にしない」

 

『でしょうね。何方かと言うと貴方の方が蛮族に近いでしょうね』

 

「何か言ったか?」

 

『いえ、何も?』

 

「……と言うか、現在進行形で目の前で大型モンスター共が暴れ回っているな。見るからに猛毒合戦だ」

 

『トビカガチ亜種とメラム・マルドゥーグね。何方も強力な毒を操る存在ね。然も、広範囲に及ぶ攻撃が多いから位置取りには注意が必要よ』

 

「……って、コッチに来たぞ⁉︎」

 

「キシャ( ̄^ ̄)ゞ」

 

「って、コラ。地面潜って逃げるな、鮫ッ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やれやれ、ビナーとか言う奴。タフにも程がある相手だったぞ」

 

『少なくともメタルギアに比べれば単調だっただけマシだと思うよ?』

 

「……まぁな。で、此処は何処なんだ?白い水晶が其処彼処に生えているな。この光景は中々、壮観だな」

 

『其処は龍結晶の地と呼ばれているそうだよ。特に強力なモンスターが跋扈する指折りの危険地帯だよ』

 

「……荒々しく暴れ回った後が彼方此方に見えるな。巻き込まれればひとたまりも無いだろう」

 

『縄張り意識の強いモンスターも居るだろう。君のスニーキングスーツじゃとても耐え切れない。更にその地域の下層部には活火山の溶岩が溢れた地域になっている』

 

「火山地帯と密接に結びついているのか。生身で突入するのは自殺行為だな」

 

『その付近に生息するモンスターは特に強大だ。遭遇したら隠れた方が良いかも知れないね』

 

「……この付近にも例のブツが落ちている可能性があるんだな」

 

『かも知れない。溶岩に落ちて跡形も無く溶解している可能性もあるけれどね』

 

「……探す必要なくないか?」

 

『それ、言っちゃお終いな気がするよ』

 

「ついでに言うならば、見るもヤバそうな奴が殴り合いながら此方に来ちゃった訳だが」

 

『って、アレはギギネブラとイテナミ⁉︎ 何方も危険なモンスターだよ⁉︎』

 

「そんなにヤバいのか?」

 

『ギギネブラは全身から猛毒を分泌する毒の扱いに長けたモンスター。天井や壁に張り付いて死角から攻撃する。毒の塊を受けるのは極めて危険だ‼︎ イテナミは見た目に騙されてはいけない、その両腕は絶対零度の冷気に包まれていて一瞬で命を刈り取る。接近戦を仕掛けるのは危険だ‼︎』

 

「……懇切丁寧に相手する理由は無いな」

 

『争っているのならば争わせて逃げるが勝ちだよ、スネーク』

 

 

 







『トビカガチ亜種』
 『モンスターハンター』に登場する中型モンスターの一種。別名、飛毒竜。飛雷竜、トビカガチの亜種。状態異常の雨霰と言って良い程にウザイ。毒、猛毒、麻痺の状態異常を矢継ぎ早と放り込んで来る。頭を破壊すれば麻痺、尻尾を破壊すれば毒の効果を弱める事が出来る。毒無効のスキルがあるか無いかで劇的に狩りやすさが変わる(毒無効を発動していなかった作者は一度、悪夢を見た……)。
 状態異常が面倒なので余り見向きされて
いない、出番的な意味では結構不憫。



『ギギネブラ』
 『モンスターハンター』に登場する飛竜種。別名、毒怪竜。奇怪竜フルフルの親戚みたいな見た目のモンスター。頭と尻尾が良く似た外見をしており怒ると肉質が逆転する変わった性質を持つ。原種はコレでもかと言う程に毒攻撃を多用する為に毒無効がないと中々、厳しい面がある。





『イテナミ』
 『討鬼伝2』にて登場する美しい女性肩の上半身と、蛇身体の下半身を持った大型鬼。水氷を用いた攻撃で攻めて来る。タマハミ状態になると行動が大きく変わる。ヤトノヌシと逆の姿勢になる様だ……だからどうしたと言われればそれまでではあるのだが。ぶっちゃけミズチメよりかはビジュアルは良い。


『メラム・マルドゥーグ』
 『ゴッドイーター3 』に登場する灰煉種アラガミの一種。マルドゥークの強化個体であり火属性から神属性に変化しているだけに留まらず、腕のガントレットからヴェノム状態を引き起こす攻撃が追加されている。感応能力により自爆する小型アラガミを呼び寄せるが耐久力は低いので広範囲をカバーできる武器種だと登場から纏めて瞬殺される事もしばしばある。



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不毛の地

 

 

『スネーク。今、何処に居るんだい?』

 

「やたらと寒い場所に到達した。深雪が降り積もって行動に阻害が出るな……耐寒装備が無いのが中々痛いな」

 

『スネーク、その時はトウガラシを齧れば良いよ。極度の低温の場所ならば汗をかく事は無く体温を確保出来る。丁度、君が居る地域は『渡りの凍て地』と呼ばれる場所なんだ。其処では寒さに強い品種のトウガラシが自生している。摂取すれば寒さによるスタミナの確保に役立つだろう』

 

「自然の神秘だな。こんな環境でも自生するとは……この寒さは堪える、多少の辛さは目を瞑るとしよう。んむ……辛ッ⁉︎」

 

『そりゃあ、辛いよ。スネーク』

 

「……暫くは大丈夫か。で、こんな場所にも例のブツは落ちているものなのか?一面、銀世界だ。アタッシュケース程度、雪に埋もれて見つからない可能性があるな」

 

『雪を掻き分けて探すなんて現実的じゃないね』

 

「一先ず先に進むとしよう。立ち止まっては凍え死ぬ、突破出来るのならばさっさと突破してしまった方が良いだろう」

 

『でも、この付近は危険なモンスターの坩堝地帯だ。極寒の環境だから獰猛なモンスターが多いから充分に』

 

「いや、手遅れっぽいな。と言うか何だアレは⁉︎」

 

『え?いきなり⁉︎』

 

「……紫色に光る部位を持つ巨大な獣が鎧を纏った様な奴と全身を氷を纏ったドラゴンが格闘している‼︎ あちこちにデカい氷塊が霰の降って来ている‼︎」

 

『……最悪だ。アヌビス・デュナイとイヴェルカーナが縄張り争いしている現場に遭遇するだなんて‼︎』

 

「……厄介な事に青白いビームが飛んで来て近くの崖が倒壊して退路が絶たれた……‼︎ 離脱するにはあの2体が暴れ回る広場を通過するしか無いな」

 

『スネーク‼︎ アヌビス・デュナイとイヴェルカーナは危険だ‼︎ 何方も絶対零度の冷気を圧縮してビームの様に放てる。距離をとっても流れ弾に巻き込まれる危険性がある‼︎』

 

「そんな事、分かっている‼︎ 然も何方も派手に動き回って中々、隙を突いて突破出来ないな……ん?なんだ?あれは……中型のメタルギアだと⁉︎」

 

『このタイミングで⁉︎ 然も中型のメタルギアだって⁉︎』

 

「丁度、人間が2、3人登場出来そうな大きさだ。両腕に巨大なドリルを装備しているな……脚部はホバークラフトか……深雪地帯であっても抵抗無く動けると言う事か……あのドリルなら戦車など粉砕されるやも知れない』

 

『スネーク、もしかしたら……‼︎』

 

「この地域で極秘で新型のメタルギアが開発されている可能性が出て来たな……荒地地帯で目撃した超大型メタルギアの存在も考慮すれば不自然では無い。この極度の低温環境……並の潜入工作員からすれば堪える環境と言えるだろう」

 

『どうする?スネーク』

 

「……メタルギアの開発は莫大な予算が掛かる。コスト、より高機動でコスト削減が実現した際に起こるのは中型メタルギアで組織された部隊……危険過ぎるな」

 

『製造ラインが存在するのならば電波状況が必ずある筈‼︎ 調べてみるよ‼︎』

 

「ああ、頼む。偽装されている可能性はあるが……ん⁉︎ なんだ、あの紫色の結晶体みたいなのは……さっき迄は無かったぞ……?」

 

『す、スネーク⁉︎ そ、それは危険だ‼︎』

 

「……何か黒い煙みたいなモノが見えるぞ」

 

『不味い‼︎ 直ぐに隠れて‼︎ 何でも良い‼︎』

 

「そんなにヤバい代物か⁉︎ 分かった。隠れるモノと言えばダンボールだ」

 

『………………スネーク、無事かい?』

 

「ああ、生きている。今日もダンボールに命を救われたな。深雪仕様じゃなかったら危なかったかも知れないな……で、急に焦るから何事かと思ったぞオタコン?アレはなんだ?」

 

『周りを見れば理解すると思うよ』

 

「何……?こ、コレは……先程まで暴れ回っていた大型モンスターが倒れ臥している……オマケに中型メタルギアも機能を停止したのか頽れている様に見える」

 

『……スネーク。君が先程、見かけた紫色の結晶体……アレはフロワロシードと呼ばれる結晶生命体の亜種だ。凡ゆる生命を一瞬で死に追いやる漆黒の胞子を撒き散らす特級危険生物だよ。高濃度の胞子を吸えば即死してしまう』

 

「そんなモノまで存在しているのか……‼︎ そんなモノを浴びればひとたまりも無いな。あれ程の強大なモンスターが一瞬で死に追いやるとは……‼︎」

 

『遭遇したら即退避するべきだ。戦車の砲撃の方がマシだろうね』

 

「……軍事利用されない事を切に願うばかりだ」

 

『幸いにも逃げ足は異常に速いらしいよ』

 

「……?」

 

『どうしたんだい?スネーク』

 

「いや、小さい少女2人があのモンスターの死骸の近くに居た気がしてな……気の所為だと思いたいが」

 

『寒すぎて幻覚が見えただなんて勘弁してよ?』

 

「大丈夫だ、俺はこんな所では死なん」

 

 






『トウガラシ』
 辛いモノの代名詞であるナス科の植物。色々な種類があり苦味の強いピーマンも同じ科。食べても火を吹くとか言う印象があるがそんな事は無い、辛いのは辛いけど。色々な作品で何らかの形で登場する(武器に使われたり……?)。  
 『モンスターハンター』でも登場、単品では効果は無いが調合素材として専ら使用。ホットミートとかに使われたり。
 IBでは等々、ホットドリンクの材料と化してしまったしかも単品で、と言う事はホットドリンクは激辛成分を摂取する飲物と言う事なのだろうか?(辛さで耐寒性を発揮する……アリと言えばアリなのだが……)



『フロワロシード滅』
 『セブンスドラゴン』シリーズに登場するフロワロシード系の亜種個体。簡単に言ってしまえばセブンスドラゴン界のメタルスライム。体力が低いが防御力はカンスト、回避率が高い、逃げやすい、倒せば大量の経験値が貰えると言う非常に分かりやすいステータス。しかし、地面に根付いている癖にどうやって回避したり逃走するのかの方が凄く気になる。穴でも掘るのか?(だとすると宇宙だとどう逃げるのか……)
 色違いにDXとかEXとか20XXも存在している。しかし『滅』が付く亜種はあろう事か必中の即死攻撃である『漆黒の胞子』を結構な頻度で使って来る(状態異常扱いなので即死無効の『デッドカット』等で対策可能)。時にはドラゴンのお供として堂々と鎮座している場合も(然も逃げないタイプ)。長期戦になりがちなドラゴンと纏めて相手するのは厄介なのでさっさとご退場願いたい。


『ロストブレイン』
 『神獄塔メアリスケルター finale』に登場する中型メルヒェンの一種。サイ系の最上位種。アマードコアとか普通に出て来そうなロボットみたいな見た目のメルヒェン……と言う事はきっと食えるのだろう。食えるのか?簡単に言ってしまえば言えばガンダムの設計ミスっぽいアッグみたいな姿をしている。
 見るからに鈍足だが攻撃力が異常に高い上に核の番人よりも体力が高いのでウザい事、この上ない。2回行動の上に通常攻撃が全体攻撃、コレだけで普通に瀕死級、リメイク版の都庁のメルヒェン軍団の再来である。2体同時に現れた際の絶望感は半端では無い。メンバー15人、総動員の為にレベル上げが遅いので苦戦しやすい。マジシャンやリベロ系の親指姫やラプンツェル辺りと即沈む可能性が出てくる上にアリスやシラ辺りも怪しくなってくる。同時期に登場する他のメルヒェンはやたらと即死耐性を持つがコイツには即死耐性は無いので素直に即死攻撃を仕掛けるかレンジラッシュ等で押し切るかしたい。
 アタックスルトを先制でぶつければ多少は楽。手番に邪魔が入らなければ。倒すのにこんなにも苦労するのに経験値量を考えると全く割に合わない(コイツに限らず中型メルヒェン全般に言える事だが)、と言うかこの頃には『摩訶不思議ピース』が手に入るので図鑑埋めに1回倒す事以外、要件が無い。


『アヌビス・デュナイ』
 『ゴッドイーター3』に登場する灰域種の亜種個体。神属性から氷属性に変化している。強襲作戦にのみ登場する(8人同時参加の作戦)。パッケージを飾るアヌビスの亜種みたいな大型アラガミ。
 基本的な行動はアヌビスと変わらないが戦闘区域が狭い上に通路上でカチ遭う事が多いので捕食攻撃や範囲攻撃が凄く躱し難い。狭い場所で捕食攻撃出されると知らぬ間に巻き込まれでバースト化する事が良くある。トドメに制限時間がたったの5分しかないので迅速に行動する必要がある。幸い、攻撃は激しいが全体的に肉質は柔らかめで頭と前脚が狙いやすい(代わりに捕食攻撃が躱し難い)。
 全体的に狙い難いわ硬いわ、あとウザい、ワープ多用、そしてウザいラー・グラシェに比べれば何倍も有情的。寧ろ彼方の方が何倍もウザい。



『イヴェルカーナ』
 『モンスターハンター』に登場する古龍種。IBのメインモンスターを務める。別名『冰龍』
 冷凍ブレスで地形を一変させる程の力を持ちやたらと広範囲の攻撃が多い。中途半端な距離を取ると薙ぎ払いブレスが飛んでくる為に躱し難いが懐がお留守で接近戦を仕掛けるのが吉と言える(突進や尻尾に注意、後、落氷)。身体に纏う氷を3箇所、剥がせば特殊ダウンを起こす為にそのタイミングで攻撃を叩き込むのが安定する。
 氷は火属性の攻撃ならば割と早めに剥がせる、ついで爆破属性も選択肢に入る。冷凍ブレスで出来た氷壁は崩せば段差として活用出来る……が個人的に役に立った事は1度も無い、寧ろ普通に段差であっても邪魔なモノは邪魔であった。


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導きのうに(・ω・)

 

 

『スネーク。今、何処に居るのよ?』

 

「ああ、何とも奇妙な場所に到達したぞ?そう言う訳で今は腹拵えの最中だ」

 

『貴方……一体、何を食べているのよ……』

 

「手足が生えた新種のヘビだ。コレが中々美味くてな……ビリビリ具合が何とも言えない味を演出してくれる。程よい辛味が良いアクセントで慣れると其処もまた良い」

 

『……トビカガチを食べているのね。味は……言うまでも無いわね』

 

「ああ。中々イケるな……アナコンダに負けない程の美味さだ」

 

『それで?今、何処に居るのよ。特徴を教えてちょうだい』

 

「ん?森とか珊瑚礁とか砂漠、或いは溶岩地帯やら雪山がごった返している場所だな」

 

『……貴方、導きの地に居るのね。その環境は異常な光景が特に広がっていて危険地帯の真っ只中と言っても過言では無いわね。数多くの大型モンスターがその姿を見せる地域よ……そんな場所、命が幾つあっても足りないわね』

 

「成程、豪華なディナーショー会場と言う訳だな」

 

『……貴方の場合はネコタクチケットのフリーパスでも持っているんじゃないのかしらね……と言うか貴方の脳細胞は本当にイビルジョーにでもなっているんじゃないのかしらね』

 

「何か言ったか?」

 

『何でも無いわよ』

 

「……おっと、此処から何か聞こえるな。あ」

 

「うにうに(/・ω・)/」

 

「んにんに(・w・)」

 

『……また出たわね。うに娘、と言うか1人増えてる……』

 

「なんかやたらとデカい赤いドラゴンを串焼きにして焼いているな。何か美味そうだな……」

 

『それって……ムヒェト』

 

「って、あ……何時ぞやのパラメギアじゃないか⁉︎」

 

『え⁉︎』

 

「うに⁉︎(・ヮ・‼︎)」

 

「んに⁉︎(・w・)」

 

「海に沈んだかと思ったらこんな所に……と言うかコレはパラメギア3号じゃないか⁉︎ まさかこんな所に墜落していたとはな……」

 

『待って、いや待ちなさい‼︎ 何、パラメギア3号って何⁉︎ 何をどうしたら其処にパラメギアが墜落しているのよ⁉︎ ってか、いつの間にか知らぬ間にまた人の家をメタルギアに改造していわね⁉︎ スネーク‼︎』

 

「コレで帰還出来るな……え?壊れているのか?」

 

「うにうに(・ω・)」

 

「え?修理に必要な素材を集めるのを手伝ってくれ?ああ、構わないが……」

 

 

「うに(/・ω・)/

 

『ジオウニウム結晶体』

『裂光の龍脈殻』

『硫斬竜の断剣尾』

『砕竜の弾頭殻』

『歴戦の断剣尾』

『歴戦の氷結皮』

『天を統べる角』

『黎明の結晶』

『黒狼鳥の裂殻』

『金火竜の紅玉』

『地啼竜の慈眼殻』

 

 

(・w・)んに」

 

『何と言うか……手に入れるのが面倒くさいモノばかりね。と言うか何処に何を使うと言うのよ⁉︎』

 

「取り敢えずコレらを見つけてくれば良いんだな?」

 

「うにッ‼︎(`・ω・´)」

 

『少しは疑問に思って頂戴‼︎ スネーク‼︎ ああ、またしてもパラメギアが世に放たれると言うのね……‼︎ 嘆かわしいばかりだわ……』

 

 

 

 

 





『導きの地』
 『モンスターハンターIB』に登場するエリアの一種。様々な地形の要素を1箇所に集めた様な場所であり登場するモンスターの殆どが姿を見せるカオスな環境、と言うか魔境。このエリアに出没する大型モンスターからは専用の素材が得られその素材を使ってカスタム強化が出来る。
 切り落とした尻尾から角とか入手出来たりするのだが其処は気にしてはダメな気がする。地帯レベルによってモンスターの出現率が大きく変わる。


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スネークのパーフェクトイーターサバイバルお料理教室

 

 

「やれやれ、スネークがUMAが蔓延る大陸に不時着してしまうとはな……幸い無事に戻って来たのは何よりなのだが……困った事に相変わらず食通だ……いや、本当に困った限りだ」

 

「……不時着した大陸によもやパラメギアが墜落していたとはな……意外とパラメディックの家も役に立つじゃないか」

 

「いや……家はそう言う使い方をするべきでは無いと思うのだが……」

 

「スネークが言うには『あるモノは全て使ってこそ。使い方次第で驚くべき効果が現れる』だとさ。何の変哲も無いダンボールを使って敵の眼を欺くだなんて発想、俺たちには無いぜ?少佐」

 

「う、うむ……確かにその通りなのだがなぁ……」

 

「だからこそ、どんな状況でも生還出来る工作員なんだ。流石はザ・ボスの弟子だな」

 

「……ああ、ところでパラメディックはどうしたのかね?」

 

「何か用事があるから遅れると言っていたぞ。後、預金通帳を見て黄昏ている光景も見えたなぁ」

 

「……まぁ、それは気の毒に」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「「…………」」

 

『料理人のスネークだ』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

「……もう何も言うまい。と言うか何時も通りの子鮫軍団が居るなぁ……」

 

「パラメディックがまた発狂するぞ……」

 

『前回の放送から大分時間が空いてしまったな。少々、リアルでトラブルが発生してな……まぁ、その時に色々なモノが手に入ったから結果オーライって奴だ。更に会場に手を加えてみたぞ‼︎』

 

「やたらと豪華な設備になっていないか……何があったんだ……‼︎」

 

「……相変わらずダンボールで一杯だなぁ、オイ」

 

『尚、うに娘とその妹のんに娘はまたしても用事があると言う事で今回も子鮫達がアシスタントだ』

 

『( `ω´)サメー』

 

「……ってスネーク⁉︎ そ、その生物は⁉︎」

 

「や、止めろ‼︎ スネーク‼︎ その生き物だけは止めろ‼︎」

 

『今日使うのはこの変わったヘビだ‼︎ 偶然見つけて捕獲(キャプチャー)したんだ。こんなヘビは見た事が無いからな、さぞ美味いに違いない』

 

「待て、スネーク‼︎ それはツチノコ……‼︎ 発見自体が世紀の大発見……しかも生捕だなんて夢のまた夢のUMAの代表格‼︎ 待て、止めろ‼︎ 食べるな、調理するなァァァァァァ‼︎‼︎」

 

『シギント、どうせ居るんだろう?少佐が喧しいから黙らせてくれないか?放送の邪魔だ』

 

「……いや、俺からもソイツを調理するのは止めろと言いてぇよ‼︎」

 

『全く……こんな美味そうな奴を食べないだなんてどうかしていると思わないか?』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

『だろう?』

 

「サメの言葉が分かるのは君だけだ、スネークゥゥゥゥ‼︎‼︎ ええい、仕方ない‼︎ パラメディィィィィク‼︎‼︎」

 

『スネーク‼︎ 貴方の悪行も此処までよ‼︎』

 

『な⁉︎ パラメディックッ⁉︎ ダンボールの中に隠れて居たのか⁉︎』

 

『貴方に爆砕、改造、墜落して散っていった私の家の遺恨‼︎ 此処で晴らしてあげるわッ‼︎ このストームブリンガー(逸品モノ)の威力、その身を以って食らいなさい‼︎』

 

『パラメディック‼︎ 放送事故にするつもりかッ⁉︎これ以上の放送事故を起こすと予算が無くなるだろうがッ‼︎』

 

『この番組ソノモノが放送事故よ‼︎』

 

『(▽w▽)ピギャァ⁉︎』

 

『あ゛ぁ゛⁉︎ 折角仕入れた激選フジツボや彼岸の果実やリュウノテールが⁉︎』

 

『(つД`)サメー…』

 

『これ以上、私の家の犠牲を出させて堪るものですかッ‼︎ この禍根、此処で終わらせる‼︎』

 

『暫くお待ち下さい』

 

「……今日もマトモに料理番組として成り立たなかったな」

 

「それ以前に遂にB級映画の主役になっちまったな、パラメディック……」

 

 

 

 

 

 

 

 




『ツチノコ』

 UMAの代表的な未確認生物。メタルギアのFOODとしても登場し味のランクは最高レベル。因みにモンハンでは地脈の黄金郷にて出没すると言う報告がある。


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(/・ω・)/のイタズラ

 うに娘のイタズラで読み難くなっています。ご了承下さい。


 

 

 

「シギント。少し相談がある」

 

『どうしたスネーク。珍しいじゃないか?明日は隕石でも降るのか?』

 

「隕石なら少し前に食べたぞ。保存の効く携帯食糧としての価値が高い奴だ。不足しがちな糖分が手軽に摂取出来る代物。長期保存、環境に左右されない鮮度……宇宙時代の食糧と言っても過言じゃない」

 

『食った事があるのかよ……スネーク、アンタその内、生体型神機とか恐暴竜とか健啖の悪魔とか言われる羽目になるぞ?』

 

「安心しろ、既に読者からその様に言われた事がある」

 

『読者って誰だよ⁉︎ 読者って⁉︎』

 

「第3の壁を越えた先にいる存在の事だ」

 

『メタいわ‼︎ つーかメタ過ぎるだろ‼︎』

 

「因みにドラックして空白をコピーして何処かに貼り付ければ読めるかも知れないぞ。他にも手っ取り早く読む手段があるかもな」

 

『本当にメタって、本当に空白文字にするんじゃねぇ‼︎』

 

「安心しろ、大方うに娘の無線のイタズラだ。気にしたら負けだから気にしないのが最善策だ」

 

『だからと言って容認するんじゃねぇ‼︎ って本当に読み難いから‼︎』

 

「で、相談なんだが。前回のお料理番組での放送事故が原因で予算が大幅に削れてしまったんだ。予算を獲得する良い手はないモノだろうか?」

 

『それ以前にパラメディックの家を勝手にパラメギアなるものに改造したのがそもそも間違いなんじゃないのかって本当に読み難いなおい‼︎』

 

「……改造費用も中々高くついてしまって大変なんだ。料理道具の用意も電波ジャックするのも大変なんだ。オマケにパラメディックに嗅ぎ付けられるまでの間隔も徐々に短くなっているんだ」

 

『何回も繰り返されちゃそりゃ気付くのも早くなるってモンだろ。いい加減にパラメディックの家を改造して料理スタジオにするのも止めた方が良いんじゃないのかい?』

 

「成程、そう言う手があったか‼︎」

 

『何故、今迄その発想に思い至らなかったのか甚だ疑問なんだけどな』

 

「よし、次からはシギントの家を料理番組スタジオに改造しよう‼︎ そうだな……シギメギアなんてどうだ?」

 

『おい待て、どう考えたらそんな発想に思い至るんだ⁉︎ この流れで俺の家を改造する必要性が何処にあるんだよ⁉︎ つか、本人を前にして堂々と人の家を改造するとか良く言えるな⁉︎

 

「そうだ。パラメギアとシギメギアの合体レボリューションなんてどうだ?チビッ子達は合体モノは大人気だろ?そうなれば視聴率も急上昇……コレはイケる気がするぞ‼︎」

 

『更に状況が悪化しているだけど⁉︎ おい待て、止めろ‼︎ と言うか、うに娘のイタズラも止めさせろ‼︎ マジで読み難い‼︎』

 

「あ、うに娘が他の作品の出番があるとかで退散するそうだ。俺も用意が必要になったから切るぞ」

 

『ちょっと待て‼︎ スネェェェェェェェェェェェェェェェェク‼︎‼︎‼︎』

 



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マッドな世界の特産品

 

『……スネーク。随分とまぁ不気味な果物を見つけたのね』

 

「ああ。外殻が鈍い色をしているが中身は蠢いている様な色だぞ。コレは何なんだパラメディック」

 

『それは妖しい果実。と呼ばれている果実よ』

 

「……妖しい果実?確かに見るからに怪しそうな雰囲気を持つ果物な気がするな……それに随分と抽象的な名称じゃないか」

 

『しょうがないじゃない。そう言う名称なんだから。妖しい果実は妖しい果実よ』

 

「……何か釈然としないな。で?」

 

『妖しい果実は不思議の国の影響で出来た果実よ。敢えて呼び分けるとするならば『憎悪』、『冷酷』、『狂乱』の名前が付くわね』

 

「何とも物騒だな⁉︎ そんな代物、口にして大丈夫なのか⁉︎ 食った途端に発狂しちまうんじゃないのか⁉︎」

 

『ナニを言っているのカシら?日頃からアらガミやらメルヒェんやらモンすターやら怪物やらを食べまくッている貴方ガ今更、発狂を恐れるなんて……まさカ、貴方……等々、脳細胞が暴食細胞に侵されテしまっとデも言うの?』

 

「いや、俺は其処まで酷い有様じゃないぞ。と言うかパラメディック?口調が可笑しい気がするんだが……」

 

『あら大丈夫よ?貴方にマイホームを悉く破壊されていて根に持っている訳では無いから』

 

「いや、根に持ってそうだな……他にスタジオに適した建物が無かったんだ」

 

『髢九く繝翫が縺溘o縺ュ‼︎』

 

「……だ、大丈夫だ‼︎ 予算が降りて視聴率が取れたら出世払いで立て直してやるから‼︎ あ、無論飛行能力のパラメギア仕様で‼︎」

 

『せめて普通の家にしなさイ‼︎ そんナ余計な機能なんて要ラないわ‼︎ 人の家を勝手に秘密基地みたいに改造スるんじゃないワよ‼︎』

 

「で、あ、の方はどうなんだ‼︎」

 

『話の逸らし方下手くそじゃないかしら?』

 

「…………」

 

『で、その味の方だけど。分からないわ』

 

「分からない?」

 

『資料に存在しないのよ。栽培されるケースも無いし怪しすぎて市場に出回らないもの。そもそも食べようと思う奇特な人なんてスネーク以外居ないんじゃないのかしら?』

 

「人を変人扱いしないでくれ」

 

『あら?違わないかしら?そう言う訳だから自分で食べてみる事ね。お腹を壊してしまうかも知れないけど……と言うより貴方ならばどんなモノを食べてもお腹を壊すだけで済むから問題無いわね。資料にも『特別に訓練された人が食べたが食べられたモノでは無かった』と書き記しておくわ』

 

「おい待て、不味い事を確定的に言うんじゃない」

 

『見るからにヤバそうだから不味いかも知れないわね』

 

「もしかしたら、もしかしたら食ってみたら美味いかも知れんぞ?」

 

『もう好きにして頂戴』

 

「……」

 

——食べてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「菴輔§繧?%繧翫c繧。繧。繧。繧。‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『妖しい果実』

 

 荳榊袖縺?r騾壹j雜翫@縺溘リ繝九き縲ゅ→險?縺?°蜻ウ縺悟?縺九i縺ェ縺九▲縺

 

 

 




『妖しい果実』

 『Alice Re:Code』に登場するアイテムの一種。憎悪、冷酷、狂乱の3種類があり対応するイデアと属性が合致すると経験値量は1.5倍になる。見るからにヤバそうな見た目の果実でありどんな味なのか全く想像できない。狂気に染まった国の影響を受けているので精神的な影響を受けてしまいそうな気がする……。

 因みに使用した時専用のボイスは存在するがアリス達全員がこの果実の味に関しては何も言及して来ない。本当に美味しいのだろうか……?


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コレぞ現代の技術の結晶‼︎

 偶には更新しておく。


 

 

 

 

『スネーク。お前さん、今何処に居るんだ?』

 

「海だ」

 

『何処の?』

 

「分からん、海面一面が真っ黒な泥っぽい色合いの海の上に居る。小舟で移動中だ、海面全体が黒っぽいからかスニーキングスーツでも一定のカモフラージュ効果が得られるだろうな」

 

『おいおい、お前さん。何処に居るのかと思えば沈没船が続出する海域に居るじゃねぇかよ‼︎ そんな小さな小舟で大丈夫なのか⁉︎ 其処にはヤバい水棲生物がウヨウヨしている場所だぞ⁉︎』

 

「其処までヤバいのか?確かに見た目が変わった魚とか其処ら辺で飛び跳ねているし、口から大砲を生やした奴も見かけるし……腕が生えた魚も大量に居るな」

 

『その黒い泥によって突然変異してんだよ⁉︎ 戦艦とかの装甲やバルジを平然とぶっ壊すヤバい攻撃力だつってんだよ⁉︎ そんな小舟じゃ一撃で沈没すんだぞ⁉︎』

 

「大丈夫だ。パラメギアの残骸装甲とダンボールの五重張り設計により驚異的な耐久性を誇る装甲、そして元よりダンボール素材の軽さを生かした機動力を両立させた見事な融合……コレぞ現代の夢の象徴‼︎ その名もシンプルにダンボール駆逐艦‼︎」

 

『小学生の夏休みの工作じゃねぇんだから⁉︎ つーかそれダンボールで出来てんのか⁉︎ 普通ならば3秒保たずに沈没してんだろ、それぇ⁉︎』

 

「見事なものだろ?既に5時間は経過しているのに浸水する心配が無い‼︎ 環境にも優しい、夢の様な船だ‼︎」

 

『本当にソレはダンボールで出来てんのか⁉︎ 明らかにダンボールって規模じゃ無いだろ⁉︎』

 

「ダンボールは時に現実を越えるのさ、シギント」

 

『何かカッコよく言っているつもりだろうけど、普通にドン引きの内容だからな⁉︎ カメラ目線すんじゃねぇ、髭面で余計に腹立たしく見えるわッ‼︎』

 

「ははは。どうだ、素晴らしいだろう? 流石にまだ試作段階だからダンボール駆逐艦のカモフラージュ効果は低いかも知れないから改良の余地はまだまだ充分ある」

 

『ダンボールで舟を作っている時点で既に可笑しい事に気付けよ……つーか、何処を改良するつもりなんだよ』

 

「流石に試作段階故に塗装まではしていないからこの時点では海面と言う遮蔽物がない場所では、目立つだろう」

 

『その前に海面にダンボールが浮いている時点で可笑しいと思うだろうが』

 

「む……?」

 

『どうした、スネーク。と、ああパラメギ……パラメディック、どうした? い、いや言い間違えただけだ。変わるさ』

 

『スネーク。貴方は今何処に居るのよ?』

 

「黒い泥が多数、浮かんでいる海域だ。パラメディック、アレはなんだ?海中から突然現れたんだが……美味いのか、アレは?」

 

『スネーク……貴方、正気?いや、貴方は既にアラガミやらメルヒェンを食べていたから既に狂っていたと思うけれど、幾らなんでも突然変異した魚までも食べようと言うの?しかもよりによって変異爪魚に狙いを定めるとか……って、貴方、其処は多数の沈没船が続出する海域じゃない⁉︎』

 

で?味は?味の方はどうなんだ?」

 

『知る訳、無いでしょ⁉︎』

 

 

 

 

——取り敢えず捕獲してみる事にした。デカイから食いごたえがありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『変異爪魚』

 

 ロケットランチャー系統の火器を100発ぶち込んでも中々死ななかった為に逃亡を許してしまった、食えなくて残念だ。

 

 

 

 

 




 『変異爪魚』

 『ブラック・サージナイト』に登場するボス級エナミー。見た目としては両手両足が生えた魚みたいな生命体。説明では突然変異した魚類との事。つーか、見た目的に魚と言うよりも最早、魚人レベルの変異。絆設定では『軽巡』クラスに該当する。なのに空襲を仕掛けて来るとは何事だ。
 恒常的に会うならば湾岸の沈没船にて登場するのだが……デカイ。本当にデカイ。ボス格の敵キャラは護衛よりも一回り大きく表示されるのだがコイツの場合、デカ過ぎて画面の三分の一程、占有する程にデカイ。高難度の海域だと1艦隊分、コイツらで埋め尽くされるパターンがある。
 作中のドールは基本的に人間と大差ない体格であり作中のストーリーの内容から考察すると大きさ的には7,000m〜9,000m程の大きさと推定されると思われる(大きさに関しての言及は明確されていない為、実際の大きさは不明)。

 因みに突然変異した魚類に関しての味については現時点では一切語られていない(語られる日が来るのだろうか?)



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食える時に食っておこう


 唐突なクリスマス投稿。


 

 

 

「アスパラメディック〜」

 

『ちょっと、スネーク。貴方、今……アスパラとパラメディックを組み合わせて斬新な名称をまた作らなかったかしら?』

 

「気の所為だ。アスパラメディック」

 

『思いっきり言っているじゃない……で、今度はどうしたのよ?』

 

「いやな、実に奇妙なモンを捕獲(キャプチャー)したぞ」

 

『何?今度は何を見つけたの? またメルヒェンやアラガミとかワケの分からないモノとか見た目的にグロテスクな代物を捕獲(キャプチャー)したの……? 偶には普通の動植物を捕獲(キャプチャー)しなさい』

 

「何を言う。普通の動植物を発見しているじゃないか」

 

『……スネーク。悪い事は言わないから……さっさと脳内外科と精神科を受診して来なさい。或いは私が診てあげましょうか? 問答無用で入院コースに叩き込むけど』

 

「診る気が無いなら医者を名乗るなよ……全国の医者に対して失礼極まるぞ」

 

『何か言ったかしら?』

 

「いいや、何でも無い。で?コイツは何だ? 試しに手榴弾を投げ付けたら引火して即死したが……」

 

『……言った側からゲテモノを……。フュエル・プールと言う名称が付けられた怪異と呼ばれる存在よ。上部には蝋燭に酷似した器官を持っていて体内に多量の油を吸収して蓄えているの。外的や獲物に対して油を吹き掛けて攻撃するらしいわ』

 

「ほー……」

 

『油は知っての通り火気厳禁。油塗れの時に火がついたら一瞬で丸焦げ確定ね。でも、それはフュエル・プールも同じ。体表自体にも油塗れだから火気に弱いわ。燃えたら即死よ即死』

 

「で、味は?」

 

『……貴方のゲテモノ食いは相変わらずね。機械だらけの部位はあるわガソリンみたいな油で一杯だわで、食える所あると思うの?』

 

「肉部分がちゃんとあるじゃないか。それで、味の方はどうなんだ?」

 

『……怪異を食べる人間なんて居ると思うの? そんなモノは資料になんか無いわよ』

 

「何だと? 本当に使えない資料だな‼︎」

 

『……寧ろ、人体的に確実に影響が出そうなモノを摂取を試みる資料があって堪りますか……‼︎ 常々思っていたけど、スネーク』

 

「何だ?」

 

『貴方って本当に人間なの?』

 

「何処をどう見れば人間じゃ無いと言い切れるんだ‼︎ 何処から見ても人間だろうが‼︎」

 

『……いえ、そうよね。スネークに擬態したメルヒェンとかが無線機を使って私と会話しているんじゃないかって思っちゃって……』

 

「…………俺は俺と思われて居ないのか」

 

『と、兎に角味に関しては全く保証出来ないから‼︎ 確実にお腹を壊すわよ‼︎ それじゃあ‼︎』

 

「あ、切りやがった……ったく」

 

——燃えたから多分、焼けた筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不味過ぎる‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——油臭くて食うに食えん‼︎ と言うか頭が痛くなって来た……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フュエル・プール』

 全く以って不味かった‼︎ もう食わん‼︎

 

 





【フュエル・プール】
 『SCARLET・NEXUS』に登場する怪異の一種。プール種。距離を取って油を射出して攻撃すると言う遠距離攻撃専門の敵。全身油だらけなので、発火脳力が効果的に作用する。

 どうでも良いがコイツ……どうやって脳を食べるんだ? 少なくとも其処が1番気になるんだけど……もしや、地面に接する所に口があるのか?


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スネークのニューイヤーサバイバルお料理教室

 スランプ気味なので此方を投稿。


 

 

 

 

「去年は散々だったわ。私の家が料理スタジオにされるわ、爆破されるわ、挙句の果てにパラメギアなるモノに改造されるわ……トドメに預金残高が突然、半額になっているわと本当に散々な年だったわ」

 

「ま、まぁ……そんな時もあったな」

 

「どれだけ私の家が犠牲になった事か……まだローンも大量に残っていると言うのに、破壊された……遂にはローン契約も断れる様になったわ……‼︎ お陰でアパートか仕事場で寝泊まりするしか……」

 

「パラメディック……散々な目に遭ったんだな……?」

 

「ふ、ふふふふ。どうして私だけこんな目に遭うのかしら……ねぇ?」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「」

 

「あ、始まった」

 

『料理人のスネークだ』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

『(/・ω・)/うにー』

 

『(」>w<)」んにー‼︎』

 

「子鮫に加えてうに娘まで、お騒がせ軍団、勢揃いじゃないか……」

 

『出演作品が打ち切りになったそうなのでうに娘達が帰ってきたから一堂で新年初の放送だ。パラメギアもパワーアップしたからな』

 

「……スネーク。パラメディックの心境を察してやれ……」

 

『昨年度は放送事故が多発したからな。今年度はしっかりと放送事故無く進めたいのが心境だ』

 

『(/・ω・)/うにー』

 

『(」>w<)」んにー‼︎』

 

「いや、前提条件として全てが間違っている事に良い加減、気付いたらどうかね?」

 

『安心しろ、少佐。何一つ間違っていないさ』

 

「だから何故会話が……いや、もう言うまい」

 

『では、早速始めよう。今回作るのはカレーだ。然もキョダイマックスカレーだ』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

『( `ω´)サメー』

 

『( `Д´)キシャー』

 

「……ああ、始まったな」

 

『キョダイマックスパウダーがスパイスだ。具材としてオレンの実とかその他諸々を適当にぶっ混む‼︎』

 

「闇鍋じゃないんだから適当に突っ込むのは止めろ‼︎ この時点で怪しくなって来たぞ……‼︎」

 

『あ、こら‼︎ 摘み食いするな‼︎』

 

『(/・ω・)/ うにー』

 

『( `ω´)サメー』

 

「新年早々、大丈夫か。この番組……」

 

『其処までよ‼︎ スネーク‼︎ 新年早々、問題しか起こさないのね、貴方は‼︎ 散っていた私の家、そしてパラメギアの仇‼︎ この番組の放送中止を賭けて粉砕してやるわ‼︎』

 

『パラメディック⁉︎ 新年早々の放送事故は縁起が悪いから帰ってくれ‼︎』

 

『誰の、所為だと、思っているの⁉︎』

 

「パラメディック……毎度毎度思うのだが、どうやって移動しているんだ……?」

 

『ヴィヴァァァァァァァ‼︎‼︎』

 

『( ゚д゚)うにー⁉︎』

 

『((((;゚Д゚)))))))んにー⁉︎』

 

『な、何故、カレー鍋からラージャンがぁ‼︎』

 

「あ、カメラが壊れたようだ。しかし、何故……あの組み合わせで金色に光るゴリラが出来上がるんだ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『キョダイマックスカレー』
 ポケモンシリーズに登場するカレーの一種。マックスレイドの戦利品であるキョダイマックスパウダーを使用する事で作る事が出来る。因みに何故、この様なスパイスが存在するのかは謎である……。

『オレンの実』
 ポケモンシリーズに登場する木の実。持たせたり使うと体力を10だけ回復する。正直言って上位互換の木の実やきのみジュースの存在故に使い道は余りない。ポフィンやポロック、カレーの材料に使う事位か。因みにモデルはオレンジと思われる。







余談

 キョダイマックスパウダーとオレンの実とかを組み合わせてカレーと言う名のラージャンは出来上がる事はありません。


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雷鳴と硝煙と

 

 

 

 

「パラメディック」

 

『スネーク。また、陸でもないモノを捕獲(キャプチャー)したとでも言うの?』

 

「あのな。俺が毎回毎回、陸でも無い生物を捕獲(キャプチャー)しているみたいな言種じゃないか? 俺の事をどんな目で見ているんだ?」

 

『今の今迄の光景を思い返してくれないかしらね? アラガミだったり、メルヒェンだったり良く分からない原生生物だったり……思い返すだけでも陸でも無い光景ばかりよ』

 

「食ったら美味いかも知れないだろう?」

 

『その様に断言出来るのは凡ゆる世界あれど貴方位なモノよ。他の人間ならば尻込みする筈なのだから……』

 

「そんなに褒めないでくれ」

 

『褒めていないわよ。で? 今度は何を捕獲(キャプチャー)した……って、貴方ねぇ……』

 

「どうした? 我ながら中々の大物だと思うぞ? 上半身に対して下半身は随分と細身だ。こんなガリガリでアンバランスな体型で良く上半身とか支えれるな。やはり世界とは広いモノだな」

 

『……何処の世界に雷鳴ブリトラを食べようと考える馬鹿が居るのかしらね?』

 

「おい、今、馬鹿って言わなかったか?」

 

『さぁね。雷鳴ブリトラは不定期で突如、襲来する超大型侵食体よ。第何種かは認定されては居ない見たいだけれど第四種侵食体に分類されるんじゃないかしら? と言うか貴方、1人で打ち倒したの?本当に人間なの?』

 

「俺は人間だ」

 

『基本的に都心部に現れる傾向が強いと言われているわ。その癖、巨大だから生け捕りなんて無謀な話。雷鳴と呼ばれる事から落雷や放電、雷撃と言った高出力の電流を操るそうよ。特に両腕を叩き付けて拡散させる放電は極めて危険。貴方のスニーキングスーツ程度ならば一瞬で黒焦げね』

 

「そんな事は至極、どうでも良い」

 

『でしょうね……。貴方の事だから、やっぱり食べる気なの?』

 

「当然じゃないか。で、味は?

 

『……スネーク。お願いだから1度、病院に行って来て頭の中身を診察して貰ったら如何かしら?』

 

「如何してなんだ⁉︎ 可笑しい所、あったのか⁉︎」

 

『今度は侵食体まで食べようだなんて、正気の沙汰じゃないわよ?』

 

「……美味いのか? 不味いのか?」

 

『そんな資料、この世の何処にも存在していないわよ』

 

「全く……その資料は本当に使えない資料だな。何だったら載って居るんだ」

 

『逆に言わせて貰うけど、貴方が捕獲(キャプチャー)するモノは悉くが食用とは無縁の代物ばかりよ……』

 

「……」

 

『お腹を壊しても知らないわよ。まぁ、貴方なら食中毒程度で済むでしょうけど』

 

 

——取り敢えず、食べてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不味い……」

 

 

 

 

 

 

 

——固い、カサつく、不味いの三拍子でとても食えたモノじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

『雷鳴ブリトラ』

 果肉部が殆ど無い為に食える所が全くない。と言うか何故か銃火器が出て来た。形状からしてアサルトライフルっぽいが……?

 

 

 





 『雷鳴ブリトラ』
 『カウンターサイド』に登場するレイドボス。防御タイプが設定されていない為、相性上の有利不利は存在していない。支部の派遣完了時に確率で襲来して来る。基本的に全体的な範囲攻撃が多い傾向を持ち、艦船にも直接攻撃を仕掛けて来る事もある。
 報酬では、装備製作に必要なトークンや材料。或いは既に完成された装備が手に入る。尚、与えたダメージ総量に応じて出やすい報酬が決まっている。最高ダメージを達成すると装備品が直接、貰える。

 然しながらある程度、戦力が整って来たプレイヤーからは基本的にレベル120の個体でもフルボッコにされ一撃撃破される事が多い。一応、レイドボスなのに良いのかそれで。
 レベル120の個体でもT4装備になる事が多い(レベル100以上だとT5装備の製造に必要な金型が手に入る)ので完成装備が完全にゴミ扱いされる始末。それどころか低いランクの報酬の製作材料であるコアの方が好まれると言う逆転現象が発生している……。


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顎が痛い

 

 

『スネーク。ちょっと良いかしら?』

 

「何だ、パラメディック。今、医療機関に居るんだから無線通信は止めてくれないか? ちょっと、場所を移すから待て。あ、すいません、ちょっと仕事の同僚から空気を読めない電話が来てしまったので、はい」

 

『何ですって……⁉︎ スネークが社交辞令を⁉︎ 天変地異の前触れかしら……‼︎』

 

「……。良いぞ、で? 今度は如何したと言うんだ? パラメギアなら、んに娘に摂取されてオモチャにされたぞ」

 

『其方の件が非常に気になるのだけど……医療機関って、また歯医者に潜入して居るの?』

 

「違う。普通に患者として来ているんだ。ついでにうに娘達が次回の作品の出演が決まっているから次いでに検診に来たんだよ」

 

『……歯医者? 医者なら私が見てあげるわよ。遂に自分自身の脳と腹と筋肉と骨と胃腸と延髄と目と鼻と歯の異常を自覚したとでも言うの⁉︎』

 

「顎の異常は感じたな……」

 

『何ですって?』

 

「顎だ。顎の関節付近が妙に痛くてな……病院で聞いたら口控外科だと言われて来たんだ。放置していると噛みにくいし痛いわ、陸な事が無い」

 

『顎関節症かしら? 日頃から変なモノを食べたりしているからでしょう?』

 

「潜入任務で呑気に歯磨きは出来ないからなぁ……」

 

『それ以外にも石とか訳の分からないモノばかり口にしているからでしょう?』

 

「……食ったら美味いかも知れないじゃないか?」

 

『……一応、食う前に聞いている事だけは評価して上げるわ。それ以外はどうしようも無いのだけれど』

 

「……せめて資料はアテになる奴にしてくれよ」

 

『全く……貴方の様な髭面で幼女を連れていたら職質よ職質。見るからに人像が悪いんだから誘拐犯に間違われても可笑しく無いわよ?』

 

「それは流石に酷すぎやしないか?」

 

『可笑しくありません。そもそも顎が痛いのなら私に言えば直してあげるわよ? ついでにその脳髄も診てあげるわ。何をどう間違えれば人の家を料理スタジオに改造するのか調べないと』

 

「遠慮しておこう」

 

『如何して?』

 

「……何処ぞの『戦慄‼︎ ダンボール怪人』だの『恐怖‼︎ ホワイトシャークの逆襲』みたいなB級映画の登場人物みたいな事態に陥りそうだからな」

 

『……B級映画の何処が可笑しいのよ⁉︎ 面白いのに‼︎』

 

「…………そろそろ順番が来るから戻る」

 

『せめてマシな服装に着替えてから行きなさい‼︎』

 

「??? 何か変か?」

 

『前回もそうだったけれど……何処の世界に白いタキシードで歯医者に行く人間が居るのよ‼︎ 然も胸ポケットにまた薔薇なんか挿しちゃって‼︎ カモフラージュ率がダダ下がりで目立ち過ぎよ‼︎ その上に幼女を連れてだなんて……一体、何を考えているのよ⁉︎』

 

「え?可笑しいのか? ニッポンじゃ普通の服装だと思うのだけどな……。ほら、街を歩いている人は大半がスーツだからさ。似合うか?」

 

『色と都合と場合を考慮しなさい‼︎ 貴方のチョイスは斜め45度間違えているのよ‼︎』

 

「似合わないのか……」

 

『似合う似合わない以前に、もう少し場所を考えて服装を変更しなさい‼︎ 全く……貴方の様な優秀だけど非常識の塊の様な大人を見てうに娘達の将来が凄く心配だわ……』

 

「別に養育している訳じゃないんだけどな。時たま姿を眩ませるし……」

 

『子供は身近な大人を見て育つモノなの。変な育ち方をしたらどうするのよ?』

 

「…………教育方針に関して口を挟む気は無いぞ」

 

 

 

 



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集熱兵器

 絶賛、スランプ中。


 

 

『スネーク、聞こえるか?』

 

「何だ、大佐」

 

『忙しい所、済まないがとある新型のメタルギアを破壊して貰いたい』

 

「新型メタルギアぁ? また、随分と無茶を言うもんだな。大佐」

 

『そう言うな。君が何時もやっている事だろう?』

 

「………………。正直、もうごめんなんだがな。で、どんな奴なんだ?」

 

『名称はインヒビター。とある軍需工場を丸ごと乗っ取ったと言われている。その付近では異常な大気汚染が確認されていて生身の人間ではとても接近が出来ない様だ』

 

「そんな所に潜入しろと言うのか⁉︎ 然も剰え破壊しろだと⁉︎」

 

『高度なAIを搭載されている大型兵器だと言う情報が入っている。スネーク、君しか居ない‼︎』

 

「大佐。アンタ、真面目に何を言っているんだ……‼︎ 生身で接近出来る様な環境じゃないと言っているのにどう言う理屈で俺は大丈夫だと言うんだ⁉︎」

 

『ゴリラよりも頑丈な君の事だ。まず、大丈夫だ。安心して潜入してくれたまえ』

 

「出来るか⁉︎ せめて対策装備位は無いと御陀仏だろうが‼︎」

 

『抜かりは無い。専用のハザードシールド装備を大至急空輸で君の下に送っている。その装備を使えば大気汚染に関しては問題は無いだろう』

 

「……如何しても行けと言うのか……‼︎」

 

『君と私の仲だろう。先行した部隊の緊急通信を傍受しての情報は入手した。断片的であれど、無いよりはマシだろう。それに間近で確認した者による情報だ。伝聞よりは幾許かは信用出来る』

 

「……余り期待は出来ないな。で?」

 

『うむ。インヒビターは大型化した人工人形の頭部の様な姿をしているそうだ。浮遊機能を備え、その装備は頭部付近の機関銃を備えてエネルギー系のシールドを持つ様だ』

 

「機関銃か。大型ともなれば機関銃自体も相応に巨大だろうな。遮蔽物をも破壊するんじゃ無いのか?」

 

『インヒビターの巣食う場所に遮蔽物の有無は無い。身を隠す事は出来ないから真正面から殴り合う事になるだろう。機関銃ともなれば回避は難しいと言える』

 

「射程範囲外からの狙撃は?」

 

『その場所は屋内で100メートル程の広さ。出入り口からしか狙撃は難しいだろう。それ以前にエネルギーシールドを常に張っている為に1発程度では難しいと思われる』

 

「…………戦車の類が欲しくなるな」

 

『数分間のチャージの末に大型エネルギービーム機構を備え侵入者を一掃するそうだ。辛うじて生き延びた者の最期の通信内容がそれであった。喰らえば君のスキーキングスーツ程度、容易く蒸発だな』

 

「そんな奴を相手に現代兵器は勝ち目はあるのか⁉︎ と言うか本当にメタルギアか⁉︎」

 

『逆にメタルギアであった方が良かったと言える。頼んだぞ、スネーク‼︎』

 

「おい、大佐‼︎ 大佐、大佐ァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

『と言う夢を見たのよ』

 

「おいおい、少佐は大佐じゃないだろ。全く……人の顔を模した兵器とか趣味が悪いだろう」

 

『貴方が言えた義理かしらね⁉︎』

 

「???」

 




『インヒビター』

『カウンターサイド』に登場するレイドボスの一体。ロボットの頭部を模した様な姿をしている。が、恐らく初見所かギミック(ややバグ染みた)に気付かないと苦戦必死のボス。この理由は一体だけ何故か登場する壁役のエナミーが1番の原因だろう。

 時間経過で必ず決まった行動を行う。
 具体的には残り2分になれば必中かつ広範囲に及ぶ即死攻撃である『焼却』。実は艦船直ぐ近くには攻撃が届かない様になっている。
 残り33秒になると特大ダメージの大型レーザーによる全体攻撃。レベルが130の個体だとガチガチに防御や体力を確保した覚醒ヒルダ以外はほぼ全滅する。

 この事から如何に壁役のエナミーを速やかに排除出来るかによりダメージ効率が左右される。因みに壁役のエナミーは永続バフとして毎秒体力が回復し続けている。つまり継続回復が追いつかないレベルのダメージを叩き込む必要がある。
 壁役のエナミーを誘引する事が出来れば……。









 因みにパラメギアの親戚ではない。


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光るキノコと言えば?


 ネタがない。書く時間が無い。トドメに構想が纏まらないの三重苦。


 

 

 

 

『スネーク。星茸を見つけたのね』

 

『星茸は星形の傘の形をしている事から星茸と呼ばれているわ。暗い場所でも明るく発光していて照明代わりにもなるわ。岩肌や地面、湿潤に満ちた場所でも自生するキノコ類と言えるわね。群生する事が多いから比較的、見つけやすい類のキノコね』

 

「ああ、そうだな」

 

『どうしたのよ、スネーク。何時もみたいに『で、味は?』とか、聞いてくるのに』

 

「キノコの類は余り美味いモノが少ないからだ。大方、不味いんだろう? そんなモノよりも俺は蛇が食べたいんだ」

 

『……心底、野生化しているわね……。まぁ、確かにキノコの類は生食すると危険なモノが多いわ。と言っても貴方の場合は食中毒程度で済むでしょうけれど』

 

「酷い言われ様だな。まぁ、良い……それで、味の方はどうなっているんだ?」

 

『少なくとも食べれない事は無いみたいよ。生食したとしても特に毒性は見られないみたい。味に関しては可もなく不可もなくと言った所ね』

 

「そうか。まぁ、不味いキノコでは無いと言う事が分かればまだマシだ。昔なんかはシイタケとか言っておきながら毒キノコだったってオチもあるからな。本当にアテにならない資料だ」

 

『そ、その時は間違っていただけよ‼︎ ええ、本当よ‼︎』

 

「……所で気になる事があるんだが」

 

『何?』

 

「この星茸は光っていると言う事は」

 

『蛍とか同じ原理の生物発光。いわゆるルシフェリン・ルシフェラーゼ反応よ。簡単に言うと、ルシフェリンとルシフェラーゼがMg2+の存在下で酸化されてオキシルシフェリンと二酸化炭素に分解されるんだけど、このオキシルシフェリンのカルボニル基が電子的に励起された状態』

 

「ああ、良く分かった‼︎ で、食べたらバッテリーが回復するのか? オロシャヒカリダケの様に」

 

『……タンパク質と酵素による化学反応だから』

 

「つまり、回復するって事か? この様な暗闇の中で即時にバッテリーが回復するのは有り難い。流石に暗闇の中で光を発しながら進むのは危険行為だが……バッテリーが途中で切れてしまうのはもっと危険だからな」

 

『もう、それで良いわ……』

 

「……では、早速」

 

——…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まぁまぁだな。お、バッテリーが回復した。パラメディック、君の言う通りバッテリーが回復したぞ‼︎」

 

『え、えぇ⁉︎ そ、そうなの……?』

 

「ああ、本当だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『星茸』

 

 オロシャヒカリダケの様にバッテリーが回復した。味もまずまずで悪くは無い。携帯し易い点も見逃せないと言えるだろう。

 

 

 





『星茸』

 『原神』にて登場するアイテム。層岩巨淵地下鉱区にて主に分布している。基本的にあちこちに自生しており、拾うと触媒のエネルギーが即座に回復する。リンゴの様に其の儘食べる事が可能で300回復出来る。
 ……しかしながら、食べたからと言って触媒のエネルギーが回復する訳では無いので悪しからず。



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スネークのサバイバルしたかったお料理教室


 スランプも行き過ぎると苛立たしくなる。


 

 

「545番、異常なし。546番、異常なし。547番、異常なし……。ふぅ……今日もスネーク警報は発令なし……良かったわ」

 

「パラメディック。何をしているんだね? 随分と沢山の監視カメラを用意して……」

 

「少佐……。毎回毎回、私の家がパラメギアなるモノに改造されて居るんです。何故、改造されるのか考えた末に、監視システムを導入する事に決めたんです。何時も何時も魔改造される為に……警備を強化しなければなりません」

 

「パラメディック。言っておくが……相手はあのスネークなのだぞ? そんじょ其処らの監視カメラを配置した所で無意味な気がするのだがね」

 

「安心してください。段ボールの類は家には一切置いて居ませんから、段ボールの偽装工作は私には通じません」

 

「いや、そう言う問題じゃ……いや、確かにあり得るかも知れないが……」

 

「監視カメラ547機。周辺地域に対人地雷560個。対空機銃を80台を家周辺に設置しました。コレで如何にスネークでも不法侵入出来ないわッ‼︎」

 

「いや、それよりも近隣住民に対して大迷惑じゃないか⁉︎ 特に対人地雷‼︎」

 

「昨日60個位は起爆しましたね」

 

「既に深刻な被害が出ているぞ⁉︎」

 

「私の家の被害に比べれば微々たるモノです‼︎ 何回私の家が爆破されたりパラメギアとなって墜落した事かッ‼︎」

 

「いや、その内何回かは君が自ら墜落させていなかったかね?」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「何ですって⁉︎ コレは一体、どう言う事なのよ⁉︎ 監視カメラには何の異変も起こっていない……ま、まさかカメラ自体の偽の画像にすり替えられたとでも言うの⁉︎」

 

『料理人のスネークだ』

 

「パラメディック、見てみろ。様子が何時もと違うぞ?」

 

「え? アレ……私の家のキッチンじゃないわね。寧ろニッポンのキッチンに近い様な……」

 

『毎回毎回同じパターンだと視聴者も飽きると思ったからな。今回は趣向を変えてニッポンの建築物をパラメギアに改造してお送りするぞ‼︎ 和風の城をパラメギアに改造した」

 

「パラメギアの名称は譲らないんだな……」

 

『語呂が良いからな、少佐』

 

「名称だけでも風評被害よ‼︎ まぁ、私の家が被害に遭って居ないだけマシかしらね……」

 

『さて、うに娘は今回は居ないから俺だけで進めるぞ。今回は獣骨ラー』

 

「おい、スネーク。後ろに知らない女性がいるのだが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『稲光、即ち永遠なり‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、テレビが爆発した⁉︎ いかんいかん、水、水‼︎ 消化せねば‼︎」

 

「って、監視カメラが一気に全滅⁉︎ え? 私の家の対人地雷が全部爆発して近隣に大火災? え、えぇぇえぇぇ‼︎⁉︎ どう言う事ォォォォ⁉︎」

 

 



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非常食

 

 

 

「此方、スネーク。奇妙な生物を捕獲(キャプチャー)した」

 

『あら、スネーク。今度は……非常食を捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「おい、非常食って何だよ⁉︎ マスコット以下じゃないか⁉︎」

 

『テイワットに生息すると言われている空飛ぶ生命体ね。名前はパイモン。白い髪に小さな体躯をして浮遊する生命体よ。基本的に単独行動する事が多いみたいね』

 

「しかも喋るんだ‼︎ 例のヨッシーみたいな奴だな」

 

「おい⁉︎ オイラをあんな不細工恐竜見たいな奴と一緒にするんじゃない‼︎」

 

で、味の方はどうなんだ? 非常食と言われる程なんだから旨いんだろ?」

 

「おぉい⁉︎ 食べる気満々じゃないか⁉︎」

 

『非常食と言われるだけあって煮ても良し焼いても良し、揚げても良いわ。まぁ、生食は控えた方が良いわよ』

 

「成程、良い情報だ。偶にはその資料とやらも役に立つじゃないか」

 

「おぉい⁉︎ そんな資料破り捨ててしまえ‼︎ と言うか誰が編集したんだ、その資料は⁉︎」

 

『八重堂で見つけたわ。ついでにフィッシュル皇女伝?と言うのもあったわね』

 

「あんの連中かァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎ と言うかどうやってそんな代物が発刊されたと言うんだッ⁉︎」

 

『ああ、それから口煩くなって来たら賞味期限が近くなってきたと言うサインらしいから、早めに処理した方が良いわよ。非常食と言っても生物なのは仕方のない事だから』

 

「それは一理あるな。腐っていてはどうしようも無いからな。やはり旨い内に食べるのが当然の選択だな」

 

「おい⁉︎ オイラはまだ腐っていないぞ⁉︎ と言うか良い加減に非常食って言うのは止めろ‼︎」

 

『そろそろ五月蝿くなって来たから早めに食べちゃったら?流石に喧しいとカモフラージュ率に影響が出てしまうし』

 

「確かに……。潜入任務の都合上、物音を立て続けに引き起こすのは愚策だ。敵に自分の居場所を教えている様なモノだからな」

 

『……その割には貴方は割と結構目立ちまくる服装をする事が多くないかしら……? 町のど真ん中で胸元に薔薇を刺したタキシード姿で徘徊するだなんて目立ち過ぎに程があるんじゃない?』

 

「何を言う。街中で最適な変装だろうが、全く……パラメディックは世間知らずだな。ニッポン好きと聞いて呆れる」

 

『貴方にだけは言われたくない台詞ね……人の家を』

 

「ああ、分かった。この非常食を食べてから任務に戻る‼︎」

 

『ああ、ちょっと⁉︎』

 

「お、おい、止めろォォォォ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う夢を見たんだ……髭面のオッサンに食われそうになる夢を……」

 

「そうなんだ……。所でパイモン」

 

「ん?何だ?」

 

「パイモンって、本当に美味しいの?」

 

「何でだよ⁉︎」

 

 

 

 





『パイモン』

 最高の仲間非常食!


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使っても意味ないわよ

 

 

 

「パラメディック、おーいアスパラガスメディック」

 

『ちょっと、また新しく斬新な呼び方を思い付いたんじゃないの⁉︎ 私はアスパラでもパラガスでも無いわよ。今度は何を捕獲(キャプチャー)したと言うの?』

 

「うにー(・ω・)/」

 

『って、何か久し振りにウニ娘を見た気がするわね……』

 

「またリンゴを見つけたぞ。何か青白くて光沢のある金属の様な見た目のリンゴだ」

 

『秘術の果実を見つけたのね。秘術の果実は極めて限られた場所で採取出来る果実よ。リンゴの様な見た目をしているのが特徴ね。でも、その果実は現実には存在しない筈よ……?』

 

「パラメディック。そんな細かい事を気にしちゃ行けない……で、味は?

 

『気にして頂戴。そもそもその果実は仮想空間でしか存在し得ない代物‼︎ つまり電子プログラミングされたデータ上の存在でしか無いの‼︎』

 

「だが、うに娘は普通に持っているぞ? そもそも俺は仮想空間なんかに行った記憶は無いんだがな」

 

『貴方なら何処にでも侵入出来そうなのだから仮想空間とかパソコンの中にも入れそうよね……その果実が存在する仮想空間はリアル感が凄いから知らない間にログインしているんじゃ無いのかしら? 物理的に』

 

「おいおい、パラメディック。俺を何だと思っているんだ? 何処にでも居る潜入工作員だ。そう言うスーパーマンだの超人見たいな奴じゃないぞ」

 

『どの面を下げればそんなセリフが吐けるのかしらね。私から見れば貴方は普通に超人を通り越した地球外生命体にしか見えなくなって来ているわよ……。少なくとも落雷を食らって無傷だったりメルヒェンやアラガミ 、怪異を食べて食中毒で済ます人間を人間と認めたく無いわ』

 

「うにー(ーωー)」

 

「ほら、うに娘も言っているぞ?」

 

『生憎様、うに語は専門外よ。と言うかその短い単語で何を言っているのかしらね……?』

 

「色々言っているぞ。出番が少ないだの妹分に横取りされたのだの、後それから怖いねーちゃんが暴れてるだの……色々だな」

 

『愚痴じゃない。と言うか幼女でも愚痴が多いのね……』

 

「そりゃそうだろ……俺だって言いたくなる時がある」

 

『生憎様、私もウンザリする程、言いたい事が沢山あるわよ……例えば私の』

 

「それよりも味の方はどうなんだ?美味いのか?」

 

『データ上の味の詳細なんて資料にある訳無いでしょ⁉︎ 自分で確かめてみなさい‼︎』

 

「…………仕方ないな」

 

——では……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタがオレを使っても意味ないぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「喋ったァァ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『秘術の果実』

 

 食べようとした瞬間、喋った。そして食べる事が出来なかった……なのに何故かうに娘は普通に食べていた。味の方は余り無いらしい……残念だ。

 





 『秘術の果実』

 『クラッシュ・フィーバー』に登場する育成アイテムの一種。青白い宝石の様な林檎の姿をしている。使用すればユニットのアクティブスキルのレベルを上げる事が出来る。レベルを上げれば使用までの必要ターンを減らす事が出来る。必要個数はユニットによってまちまちであり、15個程、必要であれば5個程度で済む場合もある。更に上昇量が多いメガ、ギガ、テラといった具合にカゴ入りの果実が存在する。

 言うまでも無いが味に関しての説明は一切無い。仮想空間と雖も味覚関係も再現されているので味はあると予想されるのだが、やっぱり言及は無いので不明。後、一人称は『オレ』。


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スネークのパラパラサバイバルお料理教室

 

 

 

 

「……少佐。リモコンに手を伸ばさないで下さい」

 

「唐突に如何したと言うんだね? パラメディック」

 

「私の勘が告げて居ます。今、リモコンでTVを付けた瞬間、スネークのお料理番組が始まると言う事を……‼︎」

 

「……パラメディック。流石に心配し過ぎやしないかね? スネークは今、任務中の筈なのだが……?」

 

「だからこそです‼︎ 任務中であろうと無かろうとあの男は不可能を可能にしてしまうんです‼︎ だから、そのリモコンから手を離してください‼︎」

 

「必死になり過ぎじゃないのかね?」

 

「少佐は家をパラメギアにされて居ないからそんな事が言えるんです‼︎ 良いから」

 

「あ、思わず電源のボタンを……」

 

『サバイバルお料理教室のお時間です‼︎』

 

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」

 

「あ、パラメディックが発狂した」

 

『料理人のスネークだ。今、現在うに娘達は最近、出番が無い事に関して作者に抗議する為、カチコミに行ったので今回は俺1人だ』

 

「今日と言う今日は許さないわよ、スネェェエェェェク‼︎ 散っていったパラメギア共々、一度爆散しなさい‼︎」

 

「スネーク。パラメディックが発狂して居るから程々にしてやれ」

 

『大丈夫だ、少佐。今回は俺1人だが上手くやるから安心してくれ』

 

「……今迄、上手く番組が成り立った事があったのかね……?」

 

『ならばこそ安心してくれ。パラメディックが乱入しての放送事故は今回は起こる事は無い。何故ならば‼︎』

 

「あ、画面が変わっ……何だコレは⁉︎」

 

『フフフ、何とパラメギアの量産化に成功したのだ‼︎ コレでパラメディックの乱入放送事故が発生する可能性は格段に低下した‼︎ 本来ならば100パラメギアで充分な所、666パラメギア‼︎ 更に眼球部分からはレーザー。耳からは多弾倉ミサイル、そして口からは榴弾砲を完備した‼︎』

 

「おーい……料理スタジオと言うよりも完全に機動兵器じゃないか……。と言うよりも良くそんな量のパラメギアを量産出来たな」

 

『何、うに娘が面白がって居たからこそ実現出来たと言うモノだ』

 

『スネェェェェェク‼︎‼︎ 今日と言う今日こそ許さないわよ‼︎ 何回、人の家を魔改造すれば気が済むのよ⁉︎』

 

『ぱ、パラメディック⁉︎ 何故だ、何故分かったと言うんだ⁉︎ アレだけの数のパラメギアを前に山勘で引き当てたと言うのかッ⁉︎』

 

『貴方の居そうな場所くらい、予想出来るわよ⁉︎』

 

「それ以前にどうやって移動したのだろうか……」

 

『今回はさんが焼きの予定だったのに‼︎』

 

『予定も未定で結構‼︎ そもそも貴方は精々、焼く以外の調理法を知らないでしょうがッ‼︎』

 

「如何やら今回も放送事故で終わりそうだな。或いは料理番組と言う名のB級バトル映画か」

 

『少佐‼︎ 宇宙人も地底人もパニック要素が無い映画はB級にすら劣ります‼︎』

 

「そんな事、力説されてもなぁ……」

 

『仕方ない、このパラメギア8号は放棄して、9号に移動して再開だ‼︎ 視聴者の皆さんはチャンネルは其の儘で‼︎』

 

『させる訳無いでしょうがッ‼︎ とっととこの番組自体、放送終了させなさいよ‼︎ スネーク‼︎』

 

『ちゃんと視聴者が付いて居るんだ‼︎ そもそもパラメディック。お前が殴り込んで来るから毎回、放送事故として処理されてしまうんだ‼︎ 視聴率が取れないとゴールデンタイムに枠が取れないだろう⁉︎』

 

『こんな番組、ゴールデンタイムに放送されて堪るもんですかッ‼︎ それなら『戦慄‼︎ ツチノコ王国』とか『脅威‼︎ 百鬼夜行の怪異』の方が視聴率は取れるわよ⁉︎』

 

「あ、カラーバーが出てきた。如何やら今回も放送事故になった様だな……」

 

 

 



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違う、コレジャナイ‼︎

 

 

 

『スネーク。遺跡サーペントを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「……いや、コレは捕獲と言うよりも鹵獲と言った方が良い気がして来たぞ……。破壊したが……」

 

『地底の底。今では大半が廃棄されて封鎖された地下鉱区に存在が確認されて居る新種のヘビよ。良かったわね、念願の蛇にあり付けたじゃない』

 

「いや、コレはどう見ても……」

 

『どうしたの? スネーク。何時もの様に発狂したかの様に騒ぎなさいよ。貴方らしく無いわね、蛇を見つけた時みたいに何時ものハイテンションぶりを見せて『で、味は?』と聞きなさいよ?』

 

「ぱ、パラメディック? 如何したんだ? 何か悪いモノでも喰ったのか?」

 

『貴方こそ如何したのよ? 蛇を見てテンションが上がらないとは……まさか、変なモノを食べて脳細胞が逝ったんじゃ無いでしょうね⁉︎ 私が診てあげるから心配しなくても大丈夫よ』

 

「いや、全力で遠慮する。所でコレは何なんだ? 蛇を模した兵器だとは分かるが……」

 

『遺跡サーペントね。遺跡サーペントは地下鉱区に生息する超大型の蛇ね。全身を硬質な甲殻に覆われていて生半可な物理的な攻撃はビクともしないわ。蛇にしては珍しく地中を潜航する能力を持っているわ。まるで土竜の様ね。更に後方の先端部には穿孔機の様に鋭くなって居るからバックする様に掘り進む事が出来るわ』

 

「様にと言うかまんまドリルだろう⁉︎」

 

『他にも獲物の動きを鈍らせる黒い体液を排出して退路を塞ぐ行動も見られて居るわ。その体液を逆に自分が吸収して攻撃に転換する事から既存の蛇とは一線を画する進化を遂げたみたい』

 

「……いやいや生物と言うよりも如何考えても蛇を模した兵器だ‼︎ こんな蛇、自然界に居て堪るか⁉︎」

 

『そうかしら? 世の中には人工物と共生する生物も居るから不自然とは言えないわよ? 進化するのは人間だけじゃないわ。昆虫だって魚介類、鳥類……哺乳類とて常に進化を重ねる生き物よ』

 

「…………だからと言ってコレは無いだろう」

 

『それで貴方が気になるであろう味に関してなのだけれど残念ながら資料には全く載って居ないわ。だから資料の充実化の為に早速、食べてみてくれないかしら? 確かに外殻は非常に硬いと思うけれど中身はきっと食べられる筈だから‼︎』

 

「……食べる箇所なんて何処にも無いぞ?」

 

『そうかしら? 貴方の事だから岩だろうが鉄だろうが平然と口に出来る筈よ。隕石さえも普通に食べていたじゃない? だから、大丈夫よ』

 

「……パラメディック。本当に大丈夫か? 今からでも遅く無いから病院に行ったらどうだ?」

 

『まさかスネークから病院を勧められる日が来ようとはね。貴方と違って頗る健康体よ、貴方の方こそ病院に行くべきね。頭と胃と腸と耳と目と耳の』

 

「多すぎだろう‼︎ 何時ものパラメディックらしく無いぞ? 本当に大丈夫なのか?」

 

『良いから早く食べなさい。スタミナが減ると胃が鳴って敵に気付かれ易くなるわ。スタミナ管理は潜入任務の基本でしょう? その状態だとLIFEの回復も期待出来ないわ』

 

「……それならば其処らに生えて居る星茸の方が良い気がして来た」

 

『……貴方、茸の類は嫌いじゃなかったの? 茸は生食を控えた方が良いわ。まぁ、貴方の場合は毒キノコでも食中毒で済ますでしょうけど……そんな危ないモノよりも目の前の蛇の方が御馳走じゃない』

 

「……流石に機械兵器を食べる気になれない。と言うかそもそも兵器は食えない代物だろ」

 

『いつの日か食べられる弾薬が発明される日が来るわ。その目の前の遺跡サーペントがその成果よ』

 

「今、認めたな。コイツが生物じゃないと」

 

『良いから食べてみなさい。美味しいかも知れないわよ? と言うか食え』

 

「ぱ、パラメディック? おい、如何したと言うんだ?」

 

『うに?(・ω・)』

 

「あ……」

 

『うにー(/・ω・)/』

 

「切れた……。まさか、うに娘の悪戯だったとはな。姿が見えないと思えば……周波数ジャックで遊んで居たのか?」

 

『スネーク⁉︎ スネーク、応答して‼︎』

 

「あ、パラメディック」

 

『やっと繋がった……。突然、通話が切れたから何かあったのかと思ったじゃない‼︎』

 

「いや、大丈夫だ。うに娘の悪戯だ。久しぶりに周波数ジャックして遊んで居たんだろう」

 

『……悪戯にしては心臓に悪いわよ。スネーク、あの子の教育はもう少しマトモにならない訳?』

 

「知るか、そんな事……。ところで遺跡サーペントは食えるのか?」

 

『はぁ? 貴方の頭は遂にグルメ細胞に食い尽くされたとでも言うの? 歯車やネジばっかりの古代機械兵器を食べようだなんて……さっさと病院に行きなさい。或いは私が診てあげようかしらね⁉︎』

 

「いや、全力で遠慮しておく」

 

 

 

 

 

 

『遺跡サーペント』

 

 見るからに食える箇所が無いので食べるのは止めた。

 

 

 





『遺跡サーペント』
 『原神』に登場するフィールドボス。地下鉱区にて出現する蛇の姿をしたボス級モンスター。
 遺跡守衛や遺跡機兵と同じく『遺跡』系のエナミーの為、高い物理耐性を持っている為、元素攻撃や法器系のキャラを主体で攻めるのが基本。地面に潜る為に攻撃するチャンスはそう多くは無く蛇の姿故に細身なので攻撃がスカる事もある。黒泥を撒き散らすので処理しつつ攻撃を加えて行く。

 お互いの位置の距離関係や、潜って居る時間、地中から飛び出す場所でどの様な攻撃が来るか予想し易いので割と御し安い。地味にアタリハンテイ力学を用いた亜空間突進が鬱陶しい位。
 黒泥の吸収行動中に妨害を成功させればダウンを取れる。







 味に関する詳細は不明。恐らく判明する日は来ないだろう。





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滑ろ、アイススネーク!

 

 

 

 

『スネーク。アイスフラワーを採取したのね?』

 

『アイスフラワーは寒暖関係なく自生する非常に生命力の高い花よ。極寒地帯であろうとも溶岩が流れる様な地域でも平然と自生する事からその生命力の高さは折り紙付きね』

 

「……青白い花は珍しいとは聞くが、コレもその類なのか?」

 

「それは青い薔薇の事かしら? でも、そのアイスフラワーは取り分け珍しい訳では無いし普通に店売りされる位、量産出来る品種の様ね。冷気を込めた花らしいから触るとひんやりするでしょう? 暑い場所なら保冷剤として使えるかも知れないわ」

 

「冷たき花か……。確かに携帯用の冷却剤として使えるかも知れないな。潜入先が涼しい所とは限らない。人気を避ける為に活火山の内部に耐熱処理を施して建設していたり砂漠が蔓延るピラミッドの内部だったりとかな。耐熱装備が無ければ危険だろう」

 

『ええ。風邪も不安要素だけど、脱水症状はもっと深刻な症状よ。潜入任務と言う状況柄、水分の補給は満足に行えない機会が多い筈。余計な事で水分を失うのは推奨出来ないわ。その点、そのアイスフラワーは場所を選ばすに自生出来て栽培も容易。自然が生み出した耐暑植物ね』

 

「成程……暑い場所や湿度の高い任務地が予想される場合は携帯出来れば多少楽になりそうだ。植物だから使った後は野に還って行くだろう」

 

『ええ、自然に優しいクリーンな技術になるでしょう。目下研究中よ』

 

「所で、味は?」

 

『え?』

 

「だから、味。ほら、食える花だってあるのだろう? もしかしたら、食えるかも知れないじゃないか。それで、味の方はどうなんだ?」

 

『……少なくとも食用とは聞いて居ないわよ?』

 

「そうか……じゃあ、食べて見るか。どうせ、パラメディックの資料はアテにならんからな」

 

 

 

「……………うおッ⁉︎」

 

『スネーク⁉︎ どうしたの⁉︎』

 

「……全身、青白くなってしまった。パラメディック‼︎ コレはどう言う事なんだ⁉︎」

 

『さしずめ、アイススネークだな』

 

『あ、シギント』

 

「シギント。アイスフラワーを食べたら身体が青白くなってしまったぞ。心なしかスニーキングスーツから装備品まで青白くなってしまった」

 

『心配するな、スネーク。今現在のスネークは全身が超低温の状態になっている。今の状態ならば水の上を凍らせて歩けるし、溶岩だって急速に冷やして渡れてしまう優れた状態だ。ああ、言っておくが見ての通り目立つからな、カモフラージュ率はダダ下がり……そんな状態で敵の前を歩こうならば挑発している様なモンだ』

 

『だからアイススネーク……』

 

『だが、そのアイススネーク状態は数秒で効果が切れちまう。身体が超低温だからと言っても触れた敵を凍らせる事は難しいだろうな』

 

「…………。だが、使い道は見出せる筈だ。潜入任務と言うのは現地調達が基本だ。必ず使い道はあるさ」

 

『そうだな。アンタの発想能力は毎回驚かされるからな。そんなジョークな状態でも利用出来る状態ならば優位に立てる筈だろうからな』

 

「そしてついでに言うならば結構、涼しいぞ。効果時間を伸ばす事が出来ればクーラーや扇風機要らずだな‼︎」

 

『あ、それは良いかも。電気代は上がっているし、節約しないと行けないしね』

 

『はは、見てくれは異様な光景だが……部屋で寛ぐ時くらいなら良いかも知れないな』

 

 

 

 

 

 

 

『アイスフラワー』

 食べたら全身が超低温の状態になった。上手く利用すれば心強い装備品に生まれ変わるかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





『アイスフラワー』
 マリオシリーズに登場するフラワー系のアイテム。登場する作品によって効果が異なる。取得すればアイスマリオに変身できる。
 『ギャラクシー』だと全身が青白くなるアイスマリオとなり水面や溶岩を凍らせて移動出来る。然し、無敵では無いので普通に敵や攻撃でダメージを受ける。時間制限があり制限時間が近づくと曲のテンポが速くなる。

 『RPG』や『マリオブラザーズWii』、『オリガミキング』だとアイスボールを投げて攻撃する事が出来るアイスマリオに変身出来る。やっぱり、効果は異なっている。



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[[BIG]]

 

 

 

 

「おーい、パラメディック。ちょっと妙なモノを手に入れたんだが」

 

『はい みなさ   n   こんniち わ?      はい みなさ   n   こんniち  ワタ94で     su!!!! 』

 

『みな dieすき   [[ナンバーワn セールスマン1997]] 』

 

『スパムトン G. スパムトン   でsu! !! !!!! ワタ94で  su!!!! 』

 

『みな dieすき   [[ナンバーワn セールスマン1997]] 』

 

『はい みなさ   n

こんniち わ?

ワタ94で  su!!!!

 

みな dieすき

[[ナンバーワn セールスマン1997]]

 

『スパムトン G. スパムトン で  su! !! !!!! !!!! 』

 

「うぉ⁉︎ 何だお前は⁉︎」

 

『スパムトン G. スパムトン   で  su! !! !!!! 』

 

「何なんだコイツは……。然も堂々とクラッキングとはな」

 

『*おお !!  貴方 は   [[(笑)(笑)(聞き取り不能)]]』

 

「クソ……何言って居るのか聞き取れやしない。うに語やサメ語とは訳が違ってくるな」

 

『アナ他は  でs N?でs N??????!』

 

『*誰モ居 ナイ[[寂しい]]世界で  *友達 !!

皆構っテくNいカら  アnタ  フルイド [[クラーク]] で、キモイから!!!?(笑)』

 

『売上  !! 右肩  右肩 [[下ガリ]] ナくちどけ 爽やか[[ベジタリアン]] [[夢は大きく!]] 夢のアト!!』

 

『[[ゴミ箱]]  デ、 暮らす 、 、。ダメダメ人間 !!』

 

「何を言って居るのかさっぱり分からん。何が言いたいんだコイツは」

 

『そんな  アnタに朗報、deス。  [[スペシャル]]な[[オファー]]! !時々偶に時 に は 贅沢しチャオウ。 [[大丈夫]]、 絶対 後悔サセませ n』

 

「悪徳セールスか……。無線機にまで出張って来るとは……時代は変わったな……」

 

『そんな  アnタに [[リンクは削除されました]]ヲ、ご紹解!! 今ナラ、[[フライドチキン]]人生、ファンタジックり[[吹けば飛ぶチック]]な』

 

『[[リンクは削除されました]]』

 

『お買い得すぎて[[痺れ]]レちゃう!! 安すギて、ワタ94の知り合い、皆、[[死]]』

 

『★★もう食事で悩まない★★』

 

「……良いからもう、黙れ。金もクソも持ち合わせて居ないから。悪戯無線はもう止めろ』

 

『な!?!? ゲンナマ!!?アnタ、[[BIG]]deathか?!? スパムトンのヨウに!?』

 

「何を如何解釈すればそうなる……⁉︎」

 

『そんなアnタにこそ、お買い得!!?  なめらかなくちどけ[[リンクは削除されました]]は、正シク天獄!? 今ナラ、タッタノ2000クローメ!! [[今直ぐに]]送信シテ  下サイ。ワタ94、誠実』

 

「お前の何処を如何見れば誠実に見えるんだ。もう良い、さっさと切れば良かった」

 

『スネーク?如何したの、また無線機の周波数変調がジャックされたの? 全く……うに娘達に無線機の乗っ取りで遊ぶのは止めなさいと言いなさいよ。任務に差し支えるでしょうが』

 

「ああ、パラメディック。何かよく分からんが無線機によるスパム通信が来たぞ。この周波数は今後使うのは止めた方が良いだろう」

 

『え、ええ⁉︎ 本当に⁉︎ まさか無線機で迷惑通話が起こる様になるなんて……世も末ね』

 

「全くだ……で、コイツは何か分かるか?青い貝みたいだが……」

 

『ああ、それはピピスと呼ばれる二枚貝の一種ね。生息域は余り知られて居ないから詳細はまだ資料が少な過ぎて分からないけれど、取り敢えず焼けば食べられるわよ?』

 

「そうか。漸くマトモな情報が出たな……」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、美味い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ピピス』

 

 焼けば食えるとの事で食べた。案外、美味かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『Pipis』

 『Deltarune』に登場する二枚貝、らしき物体。『ピピス』と矢印付きで紹介される。色々と謎が多く自爆してスパムトンの顔がばら撒かれたり、受話器から飛び出して来たり、雌個体が極稀に目撃されたりと色々な意味で謎の存在。

 後、『ピピス焼き』として食える事が判明しているが特定の戦闘でしか使えない。そしてそのピピスは何処から調達(戦闘中に拾ったのか?)しているのかは不明。

 


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コレ、如何使うんだ?

 武器や装備品はシギントが担当。


 

 

「シギント。奇妙なモノを見つけたんだ。どう使うのか聞きたい」

 

『如何した、スネーク。何か面白い装備品を見つけたのか?』

 

「ああ。何かのパーツみたいだ……何か知らないか?」

 

『ソイツは……クラウンだな』

 

「クラウン?」

 

『ああ。腕時計を構成するパーツの一種さ。王冠に似ている事から竜頭(リューズ)とも呼ばれて居る。手巻き式の時計に置いて針を任意で動かして時刻を調整したり発条を巻き上げたりにも使う。見た所、ソイツはねじ込み竜頭の様だな』

 

『見た所、そのクラウンは他に類を見ないタイプの様だな。所謂、一品モノのクラウンだな』

 

「そうなのか? 腕時計の構造とかは余り気にした事が無いからな……確かに黒とピンク色の組み合わせの時計のパーツは見た事が無いな」

 

『そして聞いて驚け。そのクラウンは唯のクラウンじゃ無い。ウェルシュクラウンと言う名称のクラウンだ』

 

「何?」

 

『まず、装備者の命中制度を飛躍的に向上させる機能が備わって居る。まぁ、精神を安定させると言えば良いか。アンタにはご縁の無い話かもな』

 

「いや、そんな事は無いさ。戦場と言う極限状況の中では常に精神を擦り減らし続ける。いつでも平常心を保てとは言うが、それでも難しい局面は幾らでもある。ゲームとは違うんだ」

 

『成程……。確かにそれは言えて居るかも知れないな。それから、そのクラウンはエネルギーバリアの強化を高める機能も備わっている様だ。エネルギーバリアの恩恵を与れる機会があるのならばその効果を高めてくれるだろう』

 

「その機会が有れば有り難みを感じるかも知れないな。潜入任務は極力敵に見つからない事に限るが、如何してもそうは行かない時が来る可能性も否定出来ないしな」

 

『エネルギーバリアを発生させる支援装備を作れないか考えて見るよ。ただ、上手く行くかは分からないな……スネーク、潜入先で使えそうなモノが有ればフルトンで送ってくれないか? そうすれば研究が進むかも知れないからさ』

 

「見つけたらな……。だが、フルトンは敵に見つかり易くなるから見つけたとしても直ぐには無理かも知れないぞ。バックパックにも容量があるからな」

 

『出来たらで良いさ。潜入任務に嵩張るモノを持ち歩く奴なんて唯のカモだからな』

 

「しかし、高々、クラウン1つでそんな機能が備わって居るとは……コレを開発した奴は中々の天才だ。柔軟さと言えば充分に発揮されている。何気ないモノに擬態させた実用支援機器か。小型で有れば尚良い」

 

『ああ、俺達も負けては居られないな。今に見ていろよ、あっと驚く秘密装備を造ってやるぜ』

 

「ああ、そうだな。そろそろ任務に戻る」

 

『その辺の変なモノを食って腹を壊すんじゃないぞ』

 






『ウェルシュクラウン』

 カウンターサイドに登場する装備品の一種。クラウンとは時計のパーツの一種。クラウンなので、装備できるのはカウンタータイプのユニットのみ。T6のSSRの高ランク装備品。T7にアップグレードは今の所、不可能。

 メインオプションはクラウン系固有の『命中』、そして第1オプションは固有オプションとして『バリア強化率』、第2オプションはランダムとなっている。

 なのだが、装備オプションで『バリア強化率』を持つ装備品は貴重品と言える。何故ならば他に『バリア強化率』を持つ装備品はイーディスやコードギアスコラボユニットである紅月カレンの専用装備しか無く、汎用装備で『バリア強化率』を持つのはウェルシュクラウンしか無い。
 挙句の果てにイベント限定装備品で入手数はたった1個のみの一品モノ。カウンターで自力でバリアを生成するユニットは覚醒ヒルデや再武装エステロサと言った耐久性能がバカ高いユニットが居る為、更にその効果を強化できる。他にも自力でバリアを生成出来るカウンターなら装備する価値はある。



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晴れ時々、無想の一太刀

 

 

 

 

『あら、スネーク。緋櫻毬を見つけたのね』

 

「……緋櫻毬? コレは唯の桜の花弁じゃないのか?」

 

『神櫻から風に靡かれて地表に落ちた桜の花弁よ。他の桜に見られない雷の元素を含んだその土地特有の品種の桜よ』

 

「…………」

 

『どうしたのよ、スネーク。何時も見たいに『で、味は?』って聞かないの?』

 

「いや、どう考えても桜の花弁を食べようとは思わないだろ? 俺はどんな風に見られて居るんだ?」

 

『いや、貴方。隕石やら明らかにゲテモノは愚か、メルヒェンやらアラガミまでも食べようとしたじゃない。今更よ、今更。その内、巨大生物まで手に出すんじゃ無いかと戦々恐々の気分になるわね』

 

「……どうせ食うならば美味い方が良いだろう? それに花びらなんて味が薄そうだからな……」

 

『そうかしら? 資料によると料理の材料になるそうよ? 流石、ニッポンの神秘ね』

 

「何⁉︎ それは本当かッ⁉︎」

 

『え、ええ。三色団子や煎餅や饅頭と言ったニッポン特有のお菓子に使われるらしいわ。一度でも良いから食べてみたいわね……』

 

「……ニッポンのお菓子か……。さぞ、美味いんだろうな。ニッポンの料理文化には驚かされてばかりだ。その柔軟性は親近感が殊更、湧くものだ」

 

『ええ。私達の予想外の方向に向かって居るのだから調べるだけでも楽しいわよ』

 

「…………次の料理番組の料理はそれで決まりだは」

 

『何か言ったかしら?』

 

「いや、何でも。しかし、生食は味気無さ過ぎて無理か。流石に花弁だけではスタミナは回復しようにも無い……」

 

『流石にそれは無茶過ぎ……いえ、貴方なら普通にスタミナを摂取出来そうな気もするのだけれどね』

 

「おいおい……俺を何だと思って居るんだ。光合成しろとでも言うのか? アンタの見ているB級映画じゃないぞ」

 

「何よ、恐怖、植物人間‼︎って絶対面白いわよ?」

 

「……医学を齧っている奴が言えた台詞じゃないな」

 

『所で、スネーク。その緋櫻毬はどうやって手に入れたの? その花弁は雷と言った強い電流が走らなければ触る事が出来ない筈なのだけど……?』

 

「ああ、それか」

 

 

 

 

「出会え、出会え‼︎ クソ、稲妻城を乗っ取った奴はまだ居る筈だ‼︎ 逃すな‼︎」

 

「手配書を回せ‼︎ 黒髪に異国風の格好に髭面だ‼︎ ファデュイの一味か⁉︎」

 

「将軍様が御乱心だぞ⁉︎ 何があったと言うんだ⁉︎ 無想の一太刀……なのか⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

『思いっきりバレているじゃない⁉︎ いや、本当に何があったのよ⁉︎ 潜入任務の意味忘れてない⁉︎』

 

「いや、何か将軍とか言われている女の一太刀で色々、ぶっ飛んでな。アレは凄かったな……落雷かと思う程だ」

 

『……落雷並みの一撃を受けて平然としている貴方は普通に異常だと思うのは私だけかしら?』

 

「ダンボール箱三段重ねと言う耐久性を増強した奴でも耐え切れなかった。彼らの犠牲は無駄には出来ない」

 

『そのダンボールは普通に異常だと思うのは私だけなのかしら……?』

 

 

 

 

 

 

『緋櫻毬』

 

 そのままでは食べれそうに無い。が、料理の材料になるらしい。今度、試してみるか。

 

 

 

 

 

 





『緋櫻毬』

 『原神』に登場するアイテムの一種。稲妻の鳴神島の各地にある紫色の靄の様なモノに雷元素をぶつける事で入手する事が出来る。その為、チームに雷元素のキャラが居ないと入手出来ない。レザーだと空振りする事がままあるので刻晴が手軽で良いかも知れない。
 また、雷の種を召喚した状態だと触れるだけで入手可能な状態になる。最も、近くに雷の種がある所は少ないので半ばネタだけど。

 限界突破の他に料理にも使われる。使用する料理の中に体力の上限を増加させるモノがあるので元素スキルに体力の最大値が条件の鍾離や夜蘭は世話になる……かも。



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うに娘のパニックジェノサイドお料理教室

 

 

 

「……うーむ。どうしようかしら……。軍務の給料だけじゃやって行けそうに無いわね。何か、都合の良いアルバイトとか無いかしら……」

 

「おうよ、どうしたんだ?パラメディック? ニッポンの雑誌なんか睨めっこしちゃってよ」

 

「……貴方には永遠に分からない悩みよ」

 

「いきなり何だと言うんだよ。悩みがあるなら聞いてやるぜ?」

 

「悩みも悩みよ‼︎ スネークに私の家を何度、料理スタジオに改造された事かッ‼︎ 時には爆破され、時にはパラメギアなるモノに改造され‼︎ 挙げ句の果てには量産型まで造られて居るのよ‼︎ 監視カメラとか置いても無意味だったし‼︎」

 

「お、おう……そりゃあ、大変だったな……」

 

「そのお陰でローンも払い切れずに家を失ったのも10回以上よ‼︎ ローンに次ぐローン……その為、ローンを組めずに居るからマイホームなんて夢のまた夢よ‼︎」

 

「…………何つーか、波瀾万丈だなぁ、家が」

 

「黙らっしゃい‼︎ 本音を言うならばスネークに全額負担して欲しいくらいだわ‼︎ と言うかしなさい‼︎ どうせ、大方、変な所に潜入してんだから何かしら高額な価値が付くモノを見つけて来なさいっての‼︎」

 

「お、おう。それで今は?」

 

「今は格安の集合住宅よ‼︎ 人の目があるからやはりマイホームに住みたいわ‼︎」

 

「それで、副業を探してるって訳かい」

 

「ええ、そう言う事よ。まぁ、どうせならばニッポンで都合の良いアルバイトなり内職なり見つけられたら良いんだけどね……」

 

『お料理教室のお時間です‼︎』

 

『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァ‼︎‼︎ ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎」

 

「あ、発狂した。おいおい、スネーク。今回はちとマズいかも知れねぇぞ……?」

 

『(・ω・)うにーっ‼︎』

 

『( *`ω´)キシャー‼︎』

 

『( *`ω´)サメー‼︎』

 

「あ、違った。おい、パラメディック。スネークじゃないぞ」

 

「だからどうしたと言うのよ⁉︎ 代わりにうに娘が居る時点で間違って居ると言って居るのよ⁉︎ スネークは何処に行ったと言うのよ⁉︎」

 

「|( ̄3 ̄)|うにーうににー‼︎」

 

「『何か何処かに行ったから代わりにやる』だとよ」

 

「答えになって居ないわよ⁉︎ と言うかシギント、何でそんな短い単語でそんな事が読み取れるのよ⁉︎」

 

「いや……サメ語とかうに語とか必須技能なんじゃないのか?」

 

「分からないの私だけ⁉︎ と言うか何処で習得したのよ⁉︎ って、そのテレビの映る先の時計は私の家のキッチンに置いてあるのと同じ配置……またなのね⁉︎ 幾何度、私の家を料理スタジオにすれば気が済むのよォォォォォ‼︎‼︎ ズネェェェェェェェェェェク‼︎‼︎」

 

「……本当、波瀾万丈な家だな」

 

『(/・ω・)/ うにーっ‼︎』

 

「そうこうしている間に始まったな……流石に幼女がやっている中で殴り込みとかは止めろよ」

 

「アンタはどっちの味方なのよ⁉︎ 人の家を料理スタジオに魔改造された事が無いからそんな事をほざけれるのよ‼︎」

 

『((;゚Д゚) キシャー⁉︎』

 

『(´・ω・)サメー?』

 

「おいおい、何でもかんでも鍋に放り込みやがったぞ……大丈夫か、アレ?」

 

「既に嫌な予感しか感じられないのだけど……?」

 

『(・Д・) うーにうーにうにうにうーに』

 

「『大丈夫だ、問題ない』ってさ」

 

「問題以外見えると思うアンタの目は節穴なんじゃないの⁉︎ 明らかに鍋から人の手とか見えるのだけど⁉︎ あの子は何を作るつもりなのよ⁉︎ 何処からどう見ても闇鍋以外の終着点は考えられないっての‼︎」

 

「まぁまぁ、紅茶でも飲んで落ち着けよ。人生、山あり谷ありって言うだろう?」

 

「黙りなさい‼︎ 私の家に関しては谷ばっかよ‼︎」

 

『(^ ω ^)うにーっ‼︎』

 

「『案ずるより産むが安し』っとも言ってるぜ?」

 

「何処でそんな言葉を覚えて来たのよ⁉︎ その不安要素の塊みたいな状況で言われたく無いわ‼︎」

 

「……まぁまぁ、スネークの時みたいにアンタが殴り込んでの爆発オチになる訳じゃねぇだろ? 1回くらい好きにさせてやれや」

 

「100%の確率で調子付くオチにしかならないわよ‼︎ やるなら他の料理スタジオでやりなさいよ、本当に‼︎」

 

『(/・ω・)/うにーっ‼︎』

 

「お、完成したみたいだな」

 

「テロップに『グロ鍋《森のエグみ》』って出ているけれど、何処からどう考えても失敗作にしか見えないのだけど……」

 

『(・ω・)ノシ うにーっ』

 

「あ、料理を作って鮫共々、退室しちまったぞ?」

 

「ちょ、その失敗作を処分してから出て行きなさいよ⁉︎ 私が処理しろって言うの、あのうに娘は⁉︎」

 

「おい、何かあの鍋料理、震えて居ないか?」

 

「今度は何が起こるってのよ……?」

 

 

『ははがまもらん』

 

 

「何か鍋から変なモノが出て来て喋り出したんだけど⁉︎」

 

「コイツはたまげたな……料理のつもりだったがまさか生物料理たぁな」

 

「冷静に分析しているんじゃ無いわよ⁉︎」

 

「いや、こう言うのアンタの分野だろ?」

 

「それが私の家で起こって居なければね⁉︎」

 

 

『ははのかいなにきやれ』

 

 

「あ、テレビが砂嵐になって画面が壊れた。こりゃ、家が潰れたかもな」

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎」





『グロ鍋《森のエグみ》』
 『英雄伝説 創の軌跡』にて登場する料理の一種。珍妙料理(失敗作)の一種だが、誰がどう考えても失敗した料理にしか思えない。一応、回復アイテムで回復量も破格なのだが確率で瀕死になると言う失敗作らしい効果がある。攻撃アイテムとして使われるよりは料理としてはマシだろうが。
 因みにシステム上、誰でも珍妙料理が出来るのだがその際の反応は様々。大半が結果に対し落胆したり困惑するのだが、中には結果に関して全否定したり、事故った見たいに告げたり、風の所為にしたりとカオス。極め付けはルーファス公子で、堂々と開き直っている。


『ケィヂ』
 『クラッシュフィーバー』に登場する『災害類ユニット』の一種。黒い母親像を彷彿させる姿をしている。戦闘中の台詞は色んな意味で破綻している他の災害類よりは比較的まともそうに見えるが自分の思想の押し付けに近い内容にも思える。

 『ディザスター級』と呼ばれる高難度クエスト。そしてフェーズ2からは最早、笑うしか無い桁違いの防御力を誇る。特にケィヂの2ゲージ目は『800万』の防御力。その上に状態異常無効に加えて全てのCパネルが無効の上に猶予はたったの1ターンしか無く、削り切れなければ即死攻撃が飛んで来る。コレをどう切り抜けれるかが攻略の鍵。



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パラメディックパニック

 

 

「(・w・)んにーっ」

 

「o(` w´ )o んにーっ‼︎」

 

「そうは言ってもなぁ……」

 

『ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎』

 

「うぉ⁉︎ 何だ⁉︎ 何かの亡霊か⁉︎」

 

「((((;゚Д゚)))))))んにっ⁉︎」

 

『ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎』

 

「……うに娘の悪戯なのか? 何か新作の出演で席を外して楽屋裏で悪戯をして居るのか?」

 

「(´・w・) うにうに」

 

「……だとするのならば亡霊か何かの心霊通話なのかも知れないな。シギントの周波数は、と」

 

『どうした、スネーク』

 

「いやな、シギント。心霊無線をキャッチしちまってな……」

 

『ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥ……‼︎‼︎』

 

「(>w<;) んにー」

 

「ほら、んに娘も怖がっているだろ? 何とかならないか?」

 

『おいおい、スネーク。俺は霊媒師でも除霊師でも陰陽師でも無いぞ? パラメディックだよ、パラメディック』

 

「え? シギントが大好きなUMAじゃないのか? 無線機に現れる新種のUMAの類じゃあ」

 

『……俺としてはアンタがUMAなんじゃないのかと思い始めているよ……』

 

「何か言ったか?」

 

『いや、何でも無い。と言うかUMAじゃなくて発狂したパラメディックだよ』

 

「パラメディック? そう言えばパラメディックの様な声だった気がするな……」

 

『ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎』

 

『……あー、実はな。と言うかスネーク、アンタがお料理教室するからパラメディックの家がまた吹っ飛んだんだよ』

 

「え、俺が悪いのか⁉︎」

 

『正確にはうに娘がパラメディックの家を占拠して料理番組やって爆破しちまったんだよ……その結果、集合住宅だった所為もあって被害甚大でな。諸々は省くが遂にテント暮らしになっちまったんだよ』

 

「……それ、俺関係無いんじゃねぇのか?」

 

『ア゛んダァァァァァがァァァァァァァぎょョョおォォォォォィィィィくぅゥゥゥゥゥゥジダァダァァァァァァァァァァァァァァァァげっがァァァァァァァァァァァデショゥゥがァァァァァァァァァァズネェェェェェェェェェェク‼︎‼︎』

 

「……別に俺が育てた訳じゃないんだがな」

 

『……ちびっ子は近くの大人を見て育つって言うぞ、スネーク』

 

「まぁ、細かい事は気にするなよ。何故ならダンボールがあれば家が建てれるんだからな‼︎」

 

『アンタとい゛っじょぉぉにズルんじゃないわょォォォォォぉぉぉぉおぉおおぉおおおおおお‼︎‼︎』

 

「(・w・)ノシ んにんに、んにに」

 

「ん? ああ、成程……パラメディックが此の儘では未知の食材の情報が分からなくなるからな……」

 

『ズネェェェェェェェェェェクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎』

 

「じゃあ俺は任務に戻る」

 

「……お、おう」

 

 

 



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パラメディックのローン返済計画

 

 

 

「ズネェェェェェェ‼︎ あれ……」

 

「……………もしかして、夢……?」

 

「え、あ、はい………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、大家さんから追い出された、と」

 

「( ; ; )」

 

「いや、集合住宅でアホみたいに騒いで居たらそりゃ近所迷惑ってモンだぜ? 流石に集合住宅でお料理教室に魔改造されたら堪ったもんじゃねぇし、その夢みたいに爆発オチになれば損害賠償が億越えになっちまうぜ? 逆を言えば夢で良かったじゃねぇか」

 

「お陰で夢と同じ様にテント暮らしに……。破壊されたりパラメギアにされたりして未払いのローンが積もりに積もって……うう」

 

「あー……そいつは同情モンだがなぁ」

 

「こうなったら、スネークに潜入先で換金出来そうなモノを回収させて一攫千金を狙いつつローンの返済を目指すわッ‼︎ と言うかそもそもの原因はスネークにあるのだからスネークにこの問題を解決させるのが当然の義務よ‼︎ 何時も何時も変な所に潜入しているのだから、何かしら価値のあるモノを見つけて来なさいっての‼︎」

 

「あー……スネークの事だから食い物以外はその場で捨てちまいそうだけどな……」

 

「捨てるくらいなら売り払って金銭に変える方が何万倍もマシよ‼︎」

 

「……いや、場合によっては価値が付かないばかりか処理費用代を請求されるかも知れねぇけどよ」

 

「その時はスネークに支援物資と称して送り返してやるわ‼︎ 投擲物程度にはなるでしょ」

 

「…………パラメディック。がめつくなったなぁ……」

 

『おーい、パラメディック。変わったモノを見つけたぞ』

 

「スネーク……今度は何を見つけたと言うのよ……あと言っておくけど、次は2度とパラメギアなんてモノは製造させないわよ‼︎ 何故なら、既に私の家はテント暮らしになったんだから‼︎」

 

「パラメディック……完全に自棄な開き直りだなぁ」

 

『そ、そうか……。それは大変だな』

 

「9割方、貴方が原因である事を自覚したらどう⁉︎ そう言う訳で換金出来そうなモノを見つけたらフルトン回収でも何でも良いからコッチに送りなさい‼︎」

 

『……何で、そうなるんだ』

 

「そうなるんだじゃなくてアンタが原因だからよ‼︎」

 

『分かった分かった。食い物じゃないモノを其方に送れば良いんだな?』

 

「ええ、そうよ。古代遺物でも金銀財宝でも何でも良いわ。どうせ貴方はお金の事なんて興味無いモノよね。全部現地調達なのだから」

 

『だからと言って俺の給料を盗むなんて真似はするなよ』

 

「な、何の事かしら……?」

 

『考えて居たな……パラメディック』

 

「それで、スネーク。何を見つけたんだ?」

 

『ああ、何か綺麗に光る結晶体見たいなモノだ。で、コイツは食えるのか?』

 

「食べれる訳無いでしょう⁉︎ 今直ぐに鑑定して売り飛ばしてやるからさっさとフルトンなりで此方に送って来なさい‼︎」

 

「パラメディック……必死だな」

 

「当たり前よ‼︎ 結晶体ならば宝石としての価値がある筈‼︎ そうなれば、物好きか宝石商が買い取ってくれる筈よ‼︎」

 

『パラメディック……お前も大変なんだな……。分かった分かった。おーい、んに娘。コイツをパラメディックの所に持って行ってくれ。間違っても食うんじゃ無いぞ? お菓子じゃ無いんだからな』

 

『(/ーwー)/ んにーっ‼︎』

 

「貴方と一緒にしちゃダメよ‼︎」

 

『失敬だな。ほら、行ってこい』

 

「と言うか、其処からどうやって此処に辿り」

 

「(/>w<)/ んにーっ‼︎」

 

「「えぇぇぇぇぇ‼︎⁉︎」」

 

「いや待ってくれ。其処らにあった段ボールから飛び出して来るのか⁉︎ 段ボールってワープホールだったのか⁉︎」

 

『段ボールだ。段ボールは全てを解決する……‼︎』

 

「何そのダンボール思考は……‼︎」

 

「(・w・)んにんに」

 

「ええ、はい。この結晶体、綺麗だけど幾らになるかしらね……カクカクした形だけど、きっと宝石としての価値がある筈……‼︎」

 

「いや、それよりもこのダンボールから出て来たよな⁉︎ 見た所、何の変哲も無いんだが⁉︎」

 

「そんなモノどうでも良いわよ」

 

「どうでも良くあるかッ⁉︎ 常識的に考えてあり得ないだろ⁉︎」

 

「って、あれ? さっきまで持って居た筈の宝石の原石は?」

 

 

 

「(・w・)んにーっ‼︎」カンカンカン‼︎ ゲンカイユウゴウイチダンカイ

 

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

 

 

 

 

 





 『融合コア』

 『カウンターサイド』に登場するアイテムの1つ。3回、限界突破したユニットは更に限界融合を行う事が出来る。5回まで行え、行う事に最大レベルが2増加し、最大レベル110となる。
 融合コアは限界融合をする為に必要なアイテム。全てのユニットに対して使える為、無計画に使うと足りなくなる。計画的に使っても足りないけど。一応、手段は色々用意されているがそれでも足りない。
 イベントでの配布数も1〜3個……あるか無いか。
 各種適性コアを合成し入手すると言う手が最も手っ取り早いが今度は其方が足りないと言うオチも並列して発生する。
 例えるならFGOの『蛮神の心臓』や『真理の卵』と思ってくれれば分かりやすいかも……。

 レア度に応じて必要数が異なり1回に付きSRは9個、SSRは15個も必要となる。その為、SSRは1人につき75個も要求される事になる。

 一応、限界融合は同じユニット3人で1回行えるが……『覚醒ユニット』の場合は現実的では無いので融合コアに頼る他ない(因みに覚醒ユニットが排出されるガチャは通常のSSRのPUのガチャとは別枠でありリアルマネー換算だと通常ガチャのほぼ2倍の価格設定)。


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古き戦争の記憶

 

 

 

『お、スネーク。実に面白いモノを見つけたな』

 

「お、コレの事か? 潜入した実験施設で見つけたんだ。何でもスイフトレリックスーツと言うらしい』

 

『アンタ、ツイてるな。そのスーツは中々、優れたスーツだ』

 

「ああ、着心地は悪くない。機動力の低下も見られないし思いの外、軽いから動き易い。潜入任務ではスニーキングスーツの構造上、丸腰になりやすいが、このスーツは耐久性に期待出来そうだ」

 

『だろうな。そのスイフトレリックスーツってのは高深度に生息する高位侵食体に対抗する為に製作された試作型の強化服だ。元々は養成コストの高い優秀な戦闘員や専門人材の生存性を高める為に設計されているんだ。

 想定する敵はあの侵食体だ。防御を固めるのも重要だが何よりも機動力がモノを言うのは今も昔も一緒だろう。 誰とでも質量の塊を真正面から受け止めるより回避行動を取る方が生存率が高いのは言うまでもねぇ。その為、第一は機動力の確保が優先される』

 

「成程……。難しい課題のクリアを経ているのか」

 

『幾つかの実験段階を経て既に実戦投入されている。試作型とは言うが性能は実証されたのも同然だ。其処の点は安心して良いぜ。流石に戦車とかの砲弾やマシンガンの類はヤバいが、拳銃や突撃銃の弾丸程度ならビクともしないだろう』

 

「……それを聞いて安心した。その耐久性を確保して尚且つ機動力も実現したスーツ。是非とも製造過程を見学したいモノだ」

 

『実はな、それだけじゃないんだぜ?そのスーツは』

 

「何、まだ何か特殊な機能が搭載されているのか?」

 

『ああ。そのスーツは実は見た目はほぼ同じだが、特定攻撃の衝撃を弱体化させる機構が搭載されている。例えば防刃仕様だったり、防狙撃弾仕様とか色々なタイプが製作されているんだ。他にも更に機動力を確保する為に運動性能を邪魔しない工夫を施したタイプもあるらしい。スネークが入手したスーツはそのタイプだろう。

 恐らく専門の兵種に適応したスーツとしての開発側面があったんだろう。或いは用途に合わせて複数の製造法を導入した、とかな。コストは馬鹿にならなさそうだが、四の五の言ってられなかったか或いは予算に糸目を付けなかったか、だな』

 

「その辺の考察は良い。戦い抜く為に生存する術を磨き続ける行為は称賛に値するだろう」

 

『ああ、そうだな。戦い抜くのは現場の人間とは言うが……技術者や開発者だって自分が造り上げた装備。それらをもって勝ってくれる様に造るもんだ。それが俺達、技術屋の戦い方って訳よ』

 

「フッ、そうかもしれないな」

 

『そんな装備を見つけられちゃ俺もウカウカしていられねぇな。今に見ていろよ、そのスーツを開発した奴。今に驚く装備を開発してやるからな』

 

「……せめて実用性のある装備にしてくれよ?」

 





『スイフトレリックスーツ』

 『カウンターサイド』に登場する装備品の一種。装備できるのはソルジャーとなっているT7の現状最高ランクの防具となっている。レア度はR〜SSR。勿論、SSRの方が性能が高いのは言うまでも無い。固定オプションは防具共通の『HP』、スイフトシリーズはサブOP1はチャージ効率や移動速度、攻撃速度。サブOP2はダメージ減少系。そして規定強化値でランダムでサブOP3が付く。その為、攻撃速度が必要になる再武装マエカワ・ナツミや特殊スキルを持つソルジャーが相性に良い。

 スイフトレリックスーツは『防具』カテゴリで『持ち主のいない部品』が製造に必要になる。その入手ステージである『対抗の痕跡』は他のスイフトシリーズの素材入手ステージと比較して個人的に難易度が高い。ステージ1からまるで容赦がない。
 
 それを制した後で立ちはだかるのが製造……必要素材を消費して製作するのだが、出来上がる防具の種類やレア度は完全ランダム。つまり、装備ガチャである。


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美容の種

 

 

 

「(/・ω・)/ うにーっ‼︎」

 

「お、うに娘。何処に行って居たんだ?」

 

『スネーク……。其処ら辺に置いていたダンボールから幼女が飛び出して来る光景を見て何とも思わないの?』

 

「何だパラメディック。無線機が繋がったままだったのか?」

 

『……貴方から掛けておいて放置して居ただけじゃないの』

 

「そうだったか?」

 

『スネーク……貴方、遂にボケ始めたの? 最近、変な物とか余計なモノとか食べ続けて脳細胞が殆ど死滅しちゃったんじゃないのかしら? 私が診てあげようかしら? 勿論、代金は……貴方が壊した私の家のローン全額よ』

 

「遠慮しておこう。陸な事にならなさそうだからな」

 

『…………何よ、私の腕が信用出来ないって言うの⁉︎』

 

「そう言う訳じゃないんだがな……」

 

「(/・ヮ・)/ うにーっ‼︎」オミヤゲ~

 

「ん? お、うに娘。ソイツを何処で見つけて来たんだ? パラメディック、この果実は何なんだ?」

 

『あら、うに娘が見つけて来たのはデーツね。ヤシ科に属するナツメヤシの実の事よ。甘みを含み栄養素もある上に美容にも良いと至れ尽せりの注目されている果実よ。デーツは乾燥させれば保存食にもなるからサバイバルにおいては有用な食材の1つね』

 

「ほう?」

 

『でも、うに娘は持って来たデーツはまた別の品種の様ね……。主に砂漠地帯のオアシスに生息する植物から摂れるモノね。高く畝る様に伸びる木だから取るのは一苦労ね』

 

「美味いのか?」

 

『ええ。果実は甘いしデザートの材料に使われる事から喰い応えはあるわ。でも、どうやって手に入れたのかしら?』

 

「ダンボールを介せば世界と繋がるからな。そんな細かい事を一々、気にしてはいけないぞ」

 

『……ダンボールで世界が繋がるのならば世界で戦争なんてモノはとっくの昔に廃絶されていたでしょうね』

 

「(/・ω・)ノシ うにうに」

 

「ん? どうした、うに娘。え?おお、そうか」

 

『毎度毎度思うのだけど、貴方はどうやってうに語の通訳をしているのかしら? その短い単語で何を言っているのか甚だ疑問よ』

 

「代金はパラメディック持ちだとよ」

 

『何でよ⁉︎ 何でそうなるのよ⁉︎ 何の代金だと言うの⁉︎』

 

「さぁな。運送費? いや、他にも鋼材費だとか良く分からん代物とか、他諸々……。既に請求書を送ったとさ」

 

『ズネェェェェェェェェェェク‼︎‼︎ その幼女にどんな教育をしたと言うのよォォォォォォォ‼︎⁉︎ って、届いた? って、何このあり得ないレベルの0の数はァァァァァァァァァァァァァァ‼︎⁉︎ コレどう考えても国家予算を超え』

 

「うに娘……お前さん、一体何を買ったんだ?」

 

「(・ω・)うにーっ」

 

「……そうか」

 

 

 





『デーツ』
 原神に登場する食材系アイテムの1つ。スメールの砂漠地帯のオアシス周辺やアアル村に生えている木に実っている。中には地面に落下しているモノも見受けられる。スミレウリや夕暮の実の様に木を殴っても落下して来ないので登って取るしか無い。然も木は畝っているモノが多く登りにくい。他にもアアル村の商人からも購入出来る。

 放浪者やナヒーダならば元素スキルで簡単に回収出来るので其方の方が圧倒的に手っ取り早い。え、祈願しても来なかった? まぁ、頑張れ……。


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Wタイム

 

 

 

「パラメディック、美味そうなお菓子を見つけたぞ」

 

『あら、スネーク。貴方、エレビッツクッキーを見つけたのね』

 

「エレビッツクッキー?」

 

『ええ、エレビッツが好む匂いを放つ事が出来るクッキーよ。外側は何とも無いけど、一部を砕けばその匂いに釣られてエレビッツ達が寄って来るわ』

 

「エレビッツが寄ってくる?」

 

『スネーク、奇妙なモノを見つける能力は本当に大したモノよね。でもコレは幸運かも知れないわ。スネーク‼︎ エレビッツを大量に捕まえなさい‼︎』

 

「何で俺がそんな真似をしなきゃ行けないんだ。俺はポケモントレーナーじゃないぞ」

 

『エレビッツは体内に多量の電力を蓄えた生命体。その電力は電化製品を動かすのに充分過ぎるほどの電力量よ。大量に捕まえる事が出来ればそうすれば今月……いえ、来年分の電気代は賄えると言っても過言でも無いし、余った電気は電力会社が買い取ってくれるのだから‼︎』

 

「やっぱ、そうなるのか……」

 

『黙らっしゃい‼︎ 誰の所為で金欠を通り越して借金塗れになったと思っているの⁉︎ 少しくらい返済の用途として役立って頂戴‼︎』

 

「……俺は常にサバイバルなんだがな」

 

『兎も角、そのエレビッツクッキーでエレビッツを誘き出して片っ端から捕まえて頂戴‼︎ そうね、目標は一億Wかしらね?』

 

「無茶苦茶過ぎないか? そんな電力の塊……人の身で持つとは思えんが……」

 

『規格外と人外と理不尽でアラガミやメルヒェン擬きの様な貴方なら充分、耐えられるわ。何も心配要らないわ』

 

「俺は人間だ‼︎ それよりもこのクッキーの味は⁉︎」

 

『味、ですって⁉︎』

 

「何で其処まで驚く事があるんだ⁉︎」

 

『当然よ‼︎ 一攫千金のチャンスだと言うのに食べる気なの⁉︎』

 

「そうだが? クッキーと言うのだからさぞ美味いんだろう」

 

『そんなモノを食べるのならばエレビッツを誘き出して捕獲する方向に考えなさい‼︎』

 

「……美味そうなのに」

 

『あ、あと、ピンク色のエレビッツを見かけたら絶対に捕まえなさい‼︎ 絶対、高く売れるから‼︎』

 

「……………」

 

「(ーwー)んにーっ」モキュモキュ

 

「あ、んに娘」

 

『って、ちょっと⁉︎ エレビッツクッキーを食べてるの⁉︎ スネーク、今すぐ止めさせなさい‼︎ そんなモノを食べたらお腹を壊すわよ‼︎』

 

「幼女だから、お菓子に目がないのは当然だと思うのだがな」

 

『あぁぁあ‼︎⁉︎ 私の一攫千金のチャンスが⁉︎』

 

「(・w・?)んに?」ゲプッ

 

「まぁ、そう気を落とすなよ。何かいい事あるって」

 

『貴方にだけは言われたく無かったわよ⁉︎』

 





『エレビッツクッキー』
 『Elebits』に登場するアイテムの1つ。円形ギザギザの台座にグリーンエレビッツを模した像がある作るのが大変そうな形をしたクッキー。掴んで地面や壁に叩きつけると効果が発動される。あるレアアイテムを起動中だと効果時間が倍になる。
 特徴的な効果音を出しながら周辺にオレンジ色の煙を放出。周辺にいるエレビッツ達がワラワラと寄ってくる様になる。意外にも効果範囲は見た目以上に広く掴んで持ち運ぶとあちこちから隠れていたエレビッツ達が湧いて来る。
 物破壊禁止及び騒音禁止ステージで使うとエレビッツ達が場所によっては意図せず高い所にある物を落として破壊、及び音を立ててしまう可能性があるので、使う時は慎重に。エレビッツは小さいながらも歩くだけで重量物を薙ぎ倒す事があるので尚更。
 因みにピンクエレビッツ、ブラックエレビッツ、ボスブラックエレビッツには効果が無い(ブラックエレビッツ系統に効果があっては凄く迷惑だが)。


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スネークの年末お料理サバイバル教室

 

 

「もう、年末ね……」

 

「長い様で短い1年だったな……」

 

「任務も恙無く完了したから私は構わないのだがな……」

 

「2人はそんな呑気に言えるんですよ⁉︎ 私に取っては散々な1年でしたよ⁉︎ 私の家をパラメギアにされた挙句に集合住宅から追い出されてのテント暮らしだと言うのに、挙げ句の果てに国家予算級の借金まで押し付けられて‼︎ 破壊された家のローンもまだ残っていると言うのに、全く‼︎」

 

「そ、そうだったな……その件に関しては不憫でならないが我々では如何にも、な」

 

「そ、そうだな、うん‼︎」

 

「……はぁ、来年こそは何か進展があれば良いのだけど、期待は薄い気がしてならないわ」

 

「……まぁまぁ、気分が沈む話題とか抜きにしてよ。折角の年末だから年末スペシャルとかの番組を見ようぜ?」

 

「待って、凄く嫌な予感がしてならないわ……‼︎」

 

「そう固い事を言うなよ。パラメディックの家は既にテントなんだから料理番組とかになってもダメージとか無いだろ?」

 

「貴方は自分の家を料理番組スタジオに魔改造された事が無いからそんな呑気な事が言えるのよ⁉︎」

 

「不毛だ……」

 

『サバイバルお料理番組のお時間です‼︎』

 

「ああ……もう、ツッコむ気にもなれないわ……‼︎」

 

『料理人のスネークだ』

 

『(/・ω・)/ うにーっ‼︎』

 

『(/>w<)/ んにーっ‼︎』

 

『( *`ω´) キシャー‼︎』

 

『( *`w´)サメー‼︎』

 

『(▽w▽)ピギィ‼︎』

 

「……何つーか、お騒がせ軍団勢揃いだな……」

 

『本日は年末スペシャル企画だ‼︎ 前作の出演作品が見事な低迷っぷりを見せたから早々に畳んでうに娘が此方に来たからな』

 

「スネーク、メタいぞ」

 

『今回は色々な料理を作ってのサバイバル流フルコース料理を作ろうと思っている。そして、今回はプレゼント企画を設けているぞ‼︎ そう言う訳だからパラメディック、殴り込みからの放送事故なんて真似は今回ばかりはシャレにならんから勘弁してくれよ? そんな真似をしたら視聴者から報復が来るぞ、お前に』

 

「何で私が報復されなきゃ行けないのよ⁉︎」

 

「……相変わらずどうして会話が成立するのか不思議でならないな」

 

『で、そのプレゼント内容は、何と‼︎ パラメギアを抽選で3名様にプレゼントしようと言う企画だ‼︎』

 

「シギント、少佐‼︎ 直ぐに応募ハガキの用意をして頂戴‼︎ 何が何でももぎ取ってやるわッ‼︎ 数打ちゃその内、当たるわッ‼︎」

 

「パラメディック、必死だな……‼︎」

 

『そう言う訳で応募を待っていると言う所で早速始めようか‼︎』

 

「あ、始まった」

 

「シギント‼︎ テレビを見ていないで応募する為のハガキをさっさと書きなさい‼︎」

 

「パラメディック……めっちゃ必死じゃねぇか」

 

「奪われた私の家を取り返す為よ‼︎ 口を開く暇があるなら手を動かしなさい‼︎」

 

『早速、肉料理から始めるぞ』

 

「何と言うか結構、豪快に焼いている気がするのだが……」

 

『(>ω<)ノシ うにーっ‼︎』

 

『(/; ̄◇ ̄)/ キシャァァァ⁉︎』

 

『あ、尻尾に火が着いているぞ⁉︎』

 

「早速、放送事故が起きているぞ」

 

「どうでも良いからさっさと書きなさい‼︎」

 

『あれ、肉は何処行った?』

 

『( ̄w ̄) ゲプッ』

 

「おいおいスネーク。んに娘に食われちまってるぞ……スネークと良い食い意地の張り合いだな」

 

『まぁ良い。骨で行こう』

 

「良いのかそれで⁉︎ つーか、肉料理と言うかそれは骨料理⁉︎」

 

「テロップに『おしゃぶりボーン』って出たな。まんま、ゴツい骨な気がするのだが……」

 

『では次だ』

 

「其の儘、流しやがったぞ⁉︎」

 

「シギント‼︎ 良いからハガキを書きなさい‼︎」

 

「おいおい、何枚書く気だよ……?」

 

「最低でも10,000以上よ。人海戦術で押し通してやるわッ‼︎」

 

「……世も末だ」

 





『おしゃぶりボーン』
 『英雄伝説 創の軌跡』に登場する珍妙(失敗)料理の1つ。
 『太すぎるアレ』と言う料理が失敗した時に出来上がる。テキスト分から察するにどうやらマンガ肉みたいな代物の事なのだろう。
 対する此方は味付けされた骨と言うどう考えても骨料理と言う新たなジャンルとして確立してしまった。骨食のラドバルキンくらいしか需要が無さそうだ……然し乍ら、ちゃんと体力回復に加えて1ターンしか効果は無いが防御ステータスが大幅に上がる。その為、然程、悪くはない効果となっている。どうやって食べるのかは不明だが……(因みに戦闘中で使用すると明らかに被弾ボイスになっている)。

 因みにスプラトゥーン3でも同じ名称のアクセサリがあるが、此方はamiibo限定品。此方は魚の骨。


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宝箱の中身は?

 気が向いたので投下。


 

 

「……ん? こんな所に宝箱? 何と言うかありきたりな……そもそも誰が置いたんだ?

 

『スネーク⁉︎ 豪華な宝箱を見つけたのね‼︎』

 

「……確かに豪華そうには見えるんだがな。だが、誰がこんな所に置いたんだ? その点がとても気になるんだがな」

 

『良いじゃない、そんなどうでも良い事は‼︎ 中には換金出来そうなお宝がザクザクに入っているに違いないわ‼︎ だって外装からして豪華な代物じゃない。きっと中身も豪華な内容で占められているに違いないわ‼︎ 何処かの海賊の秘密財宝か、或いは貴族とかの埋蔵金とか……今直ぐ換金して私の借金の返済に充てるわよ、スネーク‼︎』

 

「……鍵が必要だろう? 宝箱なんだから鍵があって然るべきだろう」

 

『そんなモノ無くても貴方ならピッキングなり何なり、それこそ超小型爆弾を用いて錠前だけ破壊して開けられるでしょう?』

 

「如何してそうなるんだ……?」

 

『そんな真似をしている時に賊に奪われる可能性があるからよ‼︎ そんな奴に奪われるくらいならば多少の損壊は目を瞑るべきなのよ‼︎』

 

「パラメディック……目の前の財宝に目が眩んじゃいけない」

 

『誰の所為で私がこんなに必死になっているのか知らないとでも言うのかしら⁉︎』

 

「あー、分かった分かった。何とか開けてみるさ、くだらないモノだったとしても怒るんじゃないぞ? 怒るんなら入れた相手に言えよ?」

 

『大丈夫よ、きっと、金銀財宝が眠っている筈なのだから‼︎』

 

「あ、開いた」

 

「\(>ω<)/ うにー♪」

 

「あ、うに娘。宝箱の中で遊んでいたのか?」

 

『』

 

「(」・ω・)」 うにー」

 

「見事に空っぽだな。どうやら既に中身は誰かに持って行かれた見たいだな」

 

『そ、そんな馬鹿な……何処の誰よ⁉︎ 私のお宝を盗んだ愚か者は⁉︎』

 

「いや、別にアンタの財宝じゃ無いだろ。既に先客が居たと言うだけだろう。中身だけ手に入れて箱は放置。まぁ、良くある結果だろうし、残念だったな、パラメディック」

 

『ッ‼︎ 探しなさい‼︎ 他にも宝箱がある筈‼︎ いいえ、きっとある筈よ‼︎ だから、スネーク‼︎ アンタのスニーキングスキルで宝箱を根刮ぎ見つけなさい‼︎』

 

「……俺は潜入調査のスペシャリストだがトレジャーハンターじゃ無いんだぞ?」

 

『サバイバルをしているのだから、それくらい朝飯前でしょ⁉︎』

 

「(ーωー)うにー……‼︎」

 

「ん? どうしたうに娘。何か願い事……って、何だ?あの金色の流れ星……って、こっちに降って来て居ないか⁉︎」

 

『え?其方で何が起こって居ると言うのよ⁉︎ 隕石⁉︎』

 

「(☆ω☆) うにーっ‼︎」 ゴマノツエー‼︎

 

「あ、赤い色の炎の形状をした槍が出て来た」

 

『……訳が分からないわ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、もう止めろ、旅人ッ‼︎ どんだけ祈願しても護摩の杖とか来ないってば‼︎」

 

「後、1回……すり抜けが無ければ、当たる筈……‼︎」

 

「ん? 恒常……って、おい旅人‼︎ おーい、倒れるな旅人ォォォォォ‼︎⁉︎」





『豪華な宝箱』

 『原神』で登場する最上位ランクの宝箱。見た目からして豪華そうな青色に凝った装飾がある宝箱。地霊壇や、複雑な仕掛け等を解いた先、見つけ難い場所とかに置かれている。他の宝箱と同じく『印』や原石、天賦素材、魔鉱と言った非常に有用なモノが多数入って居る。
 なのに、何故か『獣肉』が入って居る事があるのはやはり謎。他は兎も角、食用肉が入って居て腐らないのだろうか? もしかしたら長期保存が可能な冷凍機能付きのハイテクな宝箱なのか。或いは他の降臨者が隠した(外世界の技術が使われた?)モノなのかも知れない。アリスとか天理とか、いや、それは無いか。となれば、フォンティーヌ製か?


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野生でも銃は必要

 スランプなので更新


 

 

「パラメディック、おーいパラスメディック‼︎」

 

『ちょっとスネーク。今、何処かのポケモンと私の名前を合わせた斬新な名前を作らなかったかしら?』

 

「気の所為だ、パラスメディック」

 

『思いっきり言っているじゃない⁉︎ キノコのほうしをぶつけるわよ⁉︎』

 

「そうやって頭に血が昇るのは良くない兆候だ。睡眠はしっかりとるべきだぞ」

 

『誰の、所為、だと、思って、居るのよ⁉︎』

 

「全く……うに娘を見習ったらどうだ? すぐに寝れるし、怒る事は無いぞ?』

 

『そう言う貴方はスパーッツァでも食べてなさい‼︎ それで、今度は何を見つけたと言うの? お金になりそうなモノならダンボールでも何でも良いからとっとと送って来なさい。直ぐに換金して返済に充ててあげるから』

 

「相変わらずガメついな……」

 

『誰の所為でそう言う状況に陥っていると思っているのかしらねぇ……。それで、スネーク……今度はダマグモキャノンを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「中々、手強い奴だった。今の時代、人間以外にも銃火器を装備する時代になったか。本当に時代は変わったな……」

 

『ダマグモキャノンは成長過程で機械と融合した個体よ。本体である球体部分の下半部にランチャーが装備されていて、そのランチャーから下部に居る敵に対して弾丸を乱射するわ。

 レーザーで照準を定めてから放たれる弾丸の雨は脅威に直するわ。その癖にその精度は極めて正確。狙われたら、壁と言った地形を利用して回避する様にして頂戴』

 

「そうしたいのは山々だが、かなり動きが速い。安全地帯である事も一瞬だった」

 

『ダマグモ科は脚を一本ずつ動かすから全体的な動きが鈍い固体が多いけれどダマグモキャノンはかなり機敏に動くわ。此方も早めの行動をしないとあっという間に蜂の巣よ』

 

「まぁ、此方も銃火器があるから上から狙えば楽に倒せたがな、で、味は?」

 

『……言うと思った。一応、実食記録はあるみたいね。本当、世の中、スネークみたいな悪食の人が他にも居るものね。殆ど機械だけど、肉はほんの僅かに存在していてオイルはソースとして使えるみたい。まぁ、スネークなら機械類も普通に消化出来そうね』

 

「おいおい、俺は機械生命体か何かなのか?」

 

『少なくとも私の知る限り、人間が擬態化されたメルヒェンとか偏食細胞の塊のアラガミとか訳の分からない怪異とかを平然と口にする人を同じ人間だと思いたくは無いわね』

 

「…………」

 

 

 

 

 

——食べてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁまぁ、行けるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダマグモキャノン』

 

 食べられる部分は少ないが、味は悪くは無かった。

 

 

 

 

 

 

 





『ダマグモキャノン』

 『ピクミン』に登場する大型原生生物。ダマグモがランチャーを装備して武装したサイボーグスパイダー。蜘蛛なのかコイツ?
 他のダマグモよりも動きが早く、尚且つランチャーの弾丸による攻撃は即死攻撃。少数で攻めないと甚大な被害を被りやすい。紫ピクミンばかり? まぁ、頑張って。


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死者の鎮魂曲


 ハイスクールD×Dのアレ、受けが宜しくない見たいです……。


 

 

『スネーク、気を付けろ。その付近に特級にヤバい侵食体が居るぞ‼︎』

 

「如何したんだ大佐⁉︎ と言うか侵食体? 何だそれは?」

 

『裏世界と呼ばれる異世界から我々、人類の生きる世界に浮上して来る危険な生命体だ。比較的、生物的な特徴が見られるが中には此方の兵器を侵食させ変異してしまった物や生命体が侵食されて侵食体に変貌を遂げたモノなど、姿形はメチャクチャである事が多い』

 

「……少なくともそんな奴は視界に入らないが……何だ? こんな辺鄙な場所で楽器の音色が聞こえるぞ」

 

『現れてしまったか。奴はマエストロだ‼︎ マエストロ・ネキティア。人間と大差無い姿を持った第五種相当に該当する侵食体だ‼︎ エリシウムフィルハーモニーの首席指揮者。奴の指揮する楽団の音色は聞く者を悉く発狂させる‼︎ 過去、連中と対峙した部隊は須く全滅している‼︎』

 

「楽団相手に全滅⁉︎ 何かの冗談だろう⁉︎」

 

『残された数少ない資料によれば聞いた者達は敵味方分からず発狂して同士討ちが多発し、甚大な被害が出て居る。耳を塞げばと思うが、視界に入るだけでも発狂する‼︎ 対峙する事自体、無謀の極みだ‼︎』

 

「聞く事も出来んし見る事も出来ないって言うのか、大佐⁉︎ そんな奴相手に現行兵器で勝ち目はあるのか⁉︎」

 

『少なくとも核弾頭クラスを持って来ないと厳しい戦いになるだろう。それに危険なのはマエストロだけじゃない。奴の指揮下の演奏者も特級でヤバい奴が揃っている。他にも侵食体を操る軍団戦も得意としているそうだ。堪ったモノでは無いな』

 

「核戦争前提とは、世も末だな……‼︎」

 

『それにそれらを凌いでもやはりマエストロ本体も危険である事に変わりは無い。奴の腕一振りで街一体が軽く消し飛ぶからな』

 

「……無茶苦茶じゃないか。そんな奴、放置して大丈夫なのか?」

 

『スネーク、役割分担と言うモノがある。君は潜入工作員であって真正面から戦争する者では無い。奴らと対峙するは正規の軍隊だ。其処は彼らに任せよう』

 

「…………そうだな。戦車に潜入任務が務まるとは思えないからな」

 

『一先ず、その付近から速やかに離脱したまえ‼︎ 発見されたら、逃げ切るのは至難の業だぞ』

 

「勿論だ、大佐。その場合はダンボールで如何にか凌ぐさ」

 

『ダンボール事、消し飛ばされるつもりか⁉︎ ダンボールをもっと大事にしたまえ‼︎』

 

「バカな⁉︎ ダンボール偽装が通じないだと⁉︎ って、マズい、発見された‼︎」

 

『スネーク、急げ‼︎ 何としてでも生還しろ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スネーク、何を見つけたの?』

 

「おお、何か黒と赤い生き物を捕獲(キャプチャー)したんだ」

 

『……侵食体すらも食べてしまうなんてね。あと、元人間って場合もあるから食べる際は気をつけなさい』

 

「食ってから言わないでくれ……」

 

 




『マエストロ・ネキティア』

 『カウンターサイド』に登場する登場人物(?)。
 遂に登場してしまった素でコスト『7』の覚醒ユニット。カウンター、侵食体のタグを持ち、クラスは覚醒タワー。
 その為、カウンター特攻、侵食体特攻の対象であり、カウンター対象、侵食体対象のバフを受ける。シージクラスを誘引する。

 HPと防御以外全ての数値が『0』と言う極端すぎるステータス。攻撃力すらも『0』である。その癖、パトロールでも無いタワークラスの癖に移動する。徐々に強くなるデバフを敵全体にぶち込んで行き、究極スキルでデバフの効果を一気に増幅させる。その為、画面内に表示されるバフデバフ表記がトンデモ無い事になる。尚、ボスに通用すると言う特徴がある。
 他にもエリシウムフィルハーモニー所属のユニットを強化するスキルも持って居る。
 地味に初の究極スキルに発動条件があるユニット。発動条件は中央に到達する事。究極スキルのクールタイムは最短レベルの20秒だが、この発動条件の都合上大体40秒は必要になるので、あんまり意味がない。

 イベントエピソード『謝肉祭』のメインキャラの1人。レヴナントが主役のエピソードだがエピソード最終場面にてレヴナントの腹から穿ち破って登場と言う個人的にメアリスケルターを思い出す様な形で登場する。本当、良い趣味している。


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伝説の獣

 

 

『スネーク。聞こえる?』

 

「何だ? 美味い奴の情報でも仕入れてくれたのか?」

 

『貴方、本当に食べる事しか考えて居ないのね……ある意味、羨ましいわ』

 

「俺が食う事しか考えて生きている様な良い草は止めて貰おうか‼︎ ちゃんと、色々考えて生きているさ。例えば、蛇は何処に生息しているかとか味の良い奴は何処に生息しているとか」

 

『結局、食べる事しか考えていないじゃないの』

 

「で? 何だ?」

 

『その辺にココナッツヒツジが居るらしいのよ』

 

「ココナッツヒツジ? 何だそれは」

 

『何でも伝説の仙獣らしいわよ。その地域周辺に生息しているらしいわ』

 

「何故、伝説なんだ?」

 

『何でも姿は見た事あっても捕まえた人は居ないって、是非探してみて頂戴』

 

「暇があったらな。だが、何故そんなモノに興味があるんだ?」

 

『だって伝説よ⁉︎ 伝説‼︎ もし捕まえる事が出来たら世界的な大発見、いいえ懸賞金だけでも億千万は確約されたも同然よ‼︎ それだけあれば借金なんて帳消しにしてお釣りが来る上にちゃんとした家を買えるわッ‼︎ テント生活もおさらば出来るのよ‼︎ 今すぐに捕まえて来なさい‼︎』

 

「……パラメディック、いつから俺は珍獣ハンターになったんだ? 俺は潜入工作員であってハンターじゃないんだぞ?」

 

『何処の世界にメルヒェンを殴り倒して、アラガミを粉砕して怪異をぶっ飛ばして大型モンスターを締め上げて、侵食体を蹴散らす潜入工作員が居るのかしらね? 後、人の家を性懲りも無く毎回魔改造してパラメギアに作り替えるアホゥが‼︎』

 

「此処に居るじゃないか‼︎」

 

『開き直るんじゃないわよ⁉︎ 第一、そんな真似出来る人間は何処を探しても貴方以外居ないでしょうね⁉︎』

 

「あーはいはい、分かった分かった。大方、少佐のUMA探求クラブとやらの一環だろう」

 

『それもあるわね。でも、伝説の仙獣ならば充分未確認UMAに該当するわ』

 

「……で」

 

『食べちゃダメよ。絶対にダメよ、ツチノコの件、忘れたとは言わせないわよ?』

 

「まだ何も言っていないんだが?」

 

『貴方の事だから『で、味は?』と聞くんでしょう? UMAを毎回食べられちゃ困るわよ。後、報酬金を不意にしたくないわ』

 

「……食べてみたら案外、美味いかも知れないだろう? 第一」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風雪の縮図‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ちょ、スネーク? 応答しなさい、スネーク‼︎ スネーク‼︎ スネェェェェェェェェェェク‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお、甘雨や。突然空に向かって何をしておる?」

 

「いえ……とても不吉な気配を感じたので……」

 





『ココナッツヒツジ』

 原神に登場する(?)伝説の半仙の獣。……多分。


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大王出目斑

 

 

 

『スネーク、ダイオウデメマダラを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「ああ、久々の大物だ。さぞ食い応えがあるだろうな」

 

『ダイオウデメマダラ。数多くの亜種が存在するイヌムシ科の中で最大最強の個体よ。背中の皮膚は硬質化していて岩石の如き硬さを持つわ。齢を重ねて成熟した個体になるとデメマダラダケと呼ばれるキノコが生えるのだけど、今回スネークが仕留めた個体は比較的若い個体のようね』

 

「キノコ系統は余り美味そうには思えんから良かった」

 

『基本的に地中に潜って居て獲物となる小動物が近寄ると身を起こして襲撃する待ち伏せの形の狩りの仕方をするわ。身体的特徴から背後から奇襲は無理ね、故に正面から立ち向かうしか無いわ。でも、口が大きいから爆発物を放り込めば優位に立ち回れる筈よ』

 

「ああ、試しにそこら辺に落ちて居た例の爆弾岩を喰わせてやったら自滅したぞ。手榴弾もタダじゃないからな」

 

『その地域での生態系の食物連鎖に頂点に君臨する。小さくとも集団で生き抜く生物に対極に位置し単独で生き抜く正にアンチテーゼの存在ね』

 

「……何かの比喩表現か?」

 

『1人1人は弱くても力を合わせれば強大な相手に打ち勝てる。何処かで聞いた事のある話じゃないかしら?』

 

「……かも知れないな。ただ、それが実現出来るかどうかまでは分からないだろう。場合によってはたった1人に其の儘、蹂躙される事もままある。

 ただ、たった1人で強大な力を持つ存在はいつだって周囲の存在から脅威だと感じるだろうな」

 

『何処かの誰かさんみたいにね。英雄ってのは良くも悪くも……いえ、これ以上は止めておきましょう。余りにも無責任だから』

 

「…………………」

 

『湿っぽくなっちゃったから貴方好みの話に戻しましょう。安心して頂戴、ダイオウデメマダラは食べられるわよ』

 

「そうか、で、味は?

 

『タンをシチューの具材にすると絶品な位、美味しいらしいわ』

 

「……この場で喰えるようなやり方は無いのか?」

 

『だったら焼いたら如何かしら? 火を通せば貴方のような悪食には大体、如何にかなるでしょう?』

 

「確かに、そうかも知れないな。では如何にかして食べてみるとしよう」

 

——……焼いてみる事にした。肉厚なので中々、火の通りが宜しく無いが、其処は根気。

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「中々、イケるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダイオウデメマダラ』

 

 中々、肉厚で火が通りにくい気がするが味の方は悪くない。ただ、背中部は硬過ぎて食えたモノじゃないので食べられる箇所は限られそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





『ダイオウデメマダラ』

 『ピクミン』シリーズに登場する大型原生生物。イヌムシ科(チャッピー系統)で最大の種類。元祖ラスボスとして君臨する。集団で生き抜こうとするピクミンと正しく対極に位置しており正真正銘のアンチテーゼの存在。
 『1』では文句無しのラスボスとしての威厳全開の超巨大な個体として登場する。本気でデカい。背後からの攻撃は一切効かない。黄ピクミンでも届き難く体力も非常に多い上に信じられない跳躍力で押し潰し攻撃までして来る。その為、手間取ると日没で引き分けに持ち込まれる事もままある。爆弾岩を食わせると隙が出来るが黄ピクミン事、食われると気絶時間が短くなってしまう。
 『2』では、元祖ラスボスの威厳は何処へやら、大幅に弱体化してしまった。紫ピクミン連投で秒殺、紫ピクミン居なくともゲキカラスプレー使用で連投でも5秒ほどで秒殺、ゲキニガスプレー大量投入で何も出来ず粉砕、白ピクミンで毒殺、挙げ句の果てに爆弾岩だけで爆殺されたりと、元祖ラスボスとしてはアンマリな展開。クイーンチャッピーの方が強いとまで言われてしまう。
 『hay』でも、登場するが此方でも爆弾岩を食わされる羽目になる。

 因みにお宝価値は『20ポコ』、原生生物では最高金額。一応、お宝価値としては面目は保たれた。


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自信過剰

 

 

『スネーク、今度はヘラクレスオオヨロヒグモを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「ああ、中々厄介な生物だったぞ。何せ、数多くの武器で武装している生物が居るとはな……。凶暴な存在に現代兵器で武装されると如何に驚異か改めて思い知った気分だ」

 

『和名はヤタシオオヨロヒグモ。ショイグモ科の中で最大の個体よ。でも、此処まで巨大に成長するのは極めて稀なケースよ。

 ショイグモ科は防御の意味で擬態する為に適当な物を背負う習性があるのだけど、ヘラクレスオオヨロヒグモは背負った物が偶然、化学薬品のビンだった事もあって遺伝子に影響を及ぼして極めて高い攻撃性を獲得したの』

 

「……化学薬品が生態系に悪影響を及ぼし脅威と化す、か。何とも皮肉な事だな」

 

『ダイオウデメマダラが圧倒的な個の具現化とするならば、此方は自然に対して文明……或いは武器が無ければ何も出来ない癖に武器を持てば自信過剰になり強くなった気でいる人間、かしらね?』

 

「何とも凄い皮肉が効いた存在だな。コイツは……武器が無ければ何も出来ない、だが武器があれば争いたくて仕方なくなる。戦争の具現化、かも知れないな」

 

『そう言う視点もあるかも知れないのでしょうね。全く人の事を言えないわね、スネーク』

 

「…………………………」

 

『さてと、貴方が気になるであろう食用に関して、なのだけど』

 

「どうせ、食えないとかそんな類なんじゃ無いんだろうな?」

 

『ちゃんと資料があるわよ? 何処かの探検家が残した資料があってね、其処には調理法とかが記載されているのよ、安心して頂戴。ただ、その探検家は勤め先の企業に倒産危機に追い込む程の損害を与えた上に報告偽装の罪が発覚として懲戒解雇された上に逮捕されたのよね」

 

「そんな話を聞くとパラメディックの資料は割とアテにならないんだがな……」

 

『貴方の推測は今回ばかりはハズレよ。何と、脚の部分は生でも茹でても揚げても焼いても、どんな調理をしても美味しく頂けると絶賛されているわ、それに風味豊かで歯応えも抜群……との事よ』

 

「本当か? 生でも喰えると言うのは中々、有難いな。足と言ってもかなりの大きさだ。さぞ、食い応えがあるだろうな」

 

『出来れば背負っていた兵器を売り飛ばさないかしら? 勿論、私の借金返済の足しにね‼︎』

 

「……まぁ、その辺は好きにしてくれ。ダンボールに突っ込んでフルトンで送るさ」

 

——では、早速食ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味過ぎるッ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヘラクレスオオヨロヒグモ』

 

 脚はかなり美味かった。これならばスタミナ回復もかなり早まるだろう。うむ、絶品とはこの事を言うのだろう。

 

 

 

 





『ヘラクレスオオヨロヒグモ』

 『ピクミン』シリーズに登場する大型原生生物。
 『ピクミン2』の『夢の穴』に最悪にて待ち構えるラスボス。複数の兵器的お宝を背負った超大型のショイグモ。文字通り、炎、水、毒、電気の属性を扱う最強の原生生物。本体を叩くには纏っているお宝を全て剥がさなくてはならない。何気に戦闘曲もその都度、シームレスに変更されると言う優遇っぷり。
 纏っているお宝は耐久力が低下すると攻撃が激しくなる、また音楽やその時変化する体色によってどの攻撃が行われるか決まっている。
 剥がす順番は連れているピクミンの色で変わると思われるが、基本的に黄色ピクミン以外即死のマイナスイオン・コンバータか、唯一の全体攻撃となるモンスター・ポンプが優先される。個人的には黄色ピクミンで攻めて、モンスター・ポンプを速攻で潰した後にマイナス・イオンコンバータ以外のお宝を剥がせば比較的、楽。
 お宝を全て剥がすと後は攻撃手段を失い逃げ惑うしか出来ない最弱のボスへと成り下がる。哀れ。

 死骸は残らないがゲキニガスプレーで石化させて倒せば多数のエキスを残してくれる。


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霧の中での通話はお止めください

 

 

『スネーク、濃霧の中で唐突に掛かってくる周波数には絶対に応答するな』

 

「どうしたと言うんだ大佐、唐突に」

 

『その地域一帯は濃霧が立ち込めて居るだろう?』

 

「ああ、見通しが非常に悪い。敵から隠れるにはもってこいとも言えるが、それは此方も同じ事だ……。狙われる可能性は低くなるが此方も見通しが悪く無力化する行為が難しくなる」

 

『ああ、だがその濃霧はそれだけじゃあない』

 

「何があると言うんだ?」

 

『その霧は人の精神を著しく狂わせると言う事だ。長居すればそれだけ精神に異常を来たしてしまう。呉々も気をしっかり持って欲しい。或いは素直に避けるべきだろう』

 

「霧程度で精神が狂う? 大佐、映画の見過ぎじゃないのか?」

 

『何らかの科学実験の事故と思われる。例えば何らかの形で覚醒剤の成分が気化して漂っていると考えるのならば妥当な推察と言えるんじゃないのか? 正気を失い幻覚を見始めるかも知れんな』

 

「……成程、そう言う可能性もあるのか。で、その唐突に掛かってくる周波数って何だ?」

 

『何でも強力な幻覚作用で未知の場所から掛かってくるらしい。その周波数に応答した者は例外なく、行方不明、生死不明、精神錯乱、幻覚発狂とどれも禄な末路を辿っていない。その事から我々は『デスコール』と呼んでいる。判明している事は霧の中で知らない周波数を受け取った事、その後とてつもない恐怖を抱いたと言う事だ』

 

「……おいおい、流石に映画の見過ぎなんじゃ無いのか? 霧の中で知らない周波数が届くなんてそんなバカな話があるか」

 

『残念ながらスネーク、本当の事だ。実際に起こっている事だ。だからスネーク、霧の中で身を隠すの程々にして適当な周波数に掛けるのは辞めておけ、そんな事をしても眼鏡っ子のお色気描写なぞ写る筈が無いぞ。それからうに娘が璃月にソックリさんが居るとか吐かしているが、他人の空似だと信じて疑わない雷が山彦をしたそうだ、要立方体だ、33!』

 

「……大佐?」

 

『何処かで君に良く似た髭面を見た事がある。恐るべき子供達計画の成功例かも知れないな。何でも噛んでも食べてしまう悪食王みたいな恐ろしい奴だ。精々、腹の膨らみに気をつけたまえ。前から思っていたが君達は余程、暇な様だな、こんな需要のない世界を覗く行為をする暇があるのならば働いたらどうかね?』

 

「あのー、大佐?」

 

『全く夜中から画面を見てばかりいる社会不適合者共は救い難いな。目が悪くな上に運動不足だ。そんな奴らにこそ、フルマラソンが相応しかろう。何、軽く85時間走らせれば立派な奴隷に生まれ変わる事だろう。立てば汚物、座れば粗大ゴミ、歩く姿は産業廃棄物と言ってな、一時期は世界中に跋扈していたモノだ』

 

「……大佐? おーい、大佐?どうしたんだ?」

 

『高難易度の戦場では再武装ユニットや覚醒ユニットが居なければまるで話にならんな。呉々も偏った編成はするんじゃないぞ。かと言って弱点狙いばかりでは持ち堪えるのは難しい……ならば盾役にも一定の火力が求められる事だろう。なのに、最近のストーリーのステージの難易度は急激に上がったな……』

 

「大佐、もしかして狂ったのか?」

 

『ところで原石の回収は済んだかね? 残念ながら祈願はすり抜けで終わったよ、まぁ引き継がれるだけ友情と言うモノだ。気持ちを切り替えて明日を見れば良いだろう。過日を見るのも良いが明日は明日の風が吹くとも言うだろう。また後で探索すれば良い、今すぐに祈願画面に行くんだ‼︎』

 

「一体、何を言っているんだ大佐」

 

『やれやれ、君の悪食ぶり此処まで辿り着くとは、全く持って度し難いな。返って清々しい気分になる。だが、ツチノコを食べるのだけは止めておけ。ツチノコカラーのスーツが欲しくばな』

 

「大佐?何の話だ?」

 

『甘い、甘いぞ、スネーク‼︎ ジャンボデリカットエレキテルメロンよりも甘いぞ‼︎ 何ならメルヒェンよりも甘い‼︎ 甘ったるい‼︎ それよりも早くスマホやパソコンの電源を切るんだ、パラメディック‼︎」

 

 

「大佐⁉︎」

 

『らりるれろ!らりるれろ!!らりるれろ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大佐⁉︎ しっかりしろ大佐‼︎ 大佐‼︎ 大佐ァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(」・ω・)」うにうに」

 

「どうした、うに娘。まーた、周波数で遊んでいるのか?」

 

『ちょっとスネーク、うに娘にイタズラするのを止める様に言いなさいよ。通信業界隈で大混乱が起きてて各国の経済状況が滅茶苦茶になっているわよ?』

 

「……イタズラにしては度が過ぎているな」

 





『デスコール』

 『モナーク』にて登場する現象。
 霧の中で探索中、ランダムで発生し不協和音の着信音と共に赤色でCALLと言う文字が現れる。デスコールが発生している間、発狂度の進行が倍速になり一部の異常者が発狂し絶叫する様になる。誤って応じた場合、手に負えないレベルの強さの敵陣へと放り込まれる事になり、余程の自信が無ければまず勝ち目は無い。しかもタチが悪い事に序盤の序盤から発生する様になる。警告はされるが勇み足で挑む連中相手にはある意味、初見殺し。

 止めるには特定のアドレスで要因を排除するか、開き直ってデスコールに殴り込んで止めるかの2択。まぁ、後者の場合カンストレベルにまで育成しないとまず難しいと思われるが。





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投擲武器

 

 

「パラメディック、変なモノを拾ったんだが……」

 

『スネーク……そう言うのはシギントに無線飛ばしてくれないかしら? 明らかにソレは機械と言うかロボットにしか見えないのだけど?』

 

『ボクは敵じゃないチャオー‼︎』

 

『いや、もしかしたら喰えるかも知れないだろ?』

 

『……貴方って本当に悪食ね……。取り敢えず動ければ何でも良いのかしら……? それはオモチャオ。不思議な生命体、チャオを模したロボットよ。製作者及び製造目的は不明……。頭のプロペラを使って飛行する事が出来るわ』

 

「そうか、で、味は?

 

『ぼ、ボクは煮ても焼いても美味しくないチャオ‼︎』

 

『貴方ね……ロボットすらも食べようって言う神経は本当にどうかと思うわよ? 大部分……と言うか全てが機械なのだから食べられる箇所は無いわよ』

 

「いや、ダマグモキャノンとかは喰える箇所があったじゃないか。だったらコイツにも喰える箇所があっても不思議じゃないだろう?」

 

『……その発想力は脱帽モノね。だからと言ってロボットを食べようだなんて、神経とか脳とか大丈夫なの? 本格的に頭がイカれてしまったのかしら?』

 

『此処から500m先、右に曲がって600m行けば精神科病院があるチャオ。だから早くボクを解放するんだチャオー‼︎』

 

「大丈夫だ、問題ない。俺は至って正常だ」

 

『え゛……⁉︎』

 

『……とてもそうは思えないのだけど、変なキノコとか食べて幻覚でも見ているのかしら? 一度、診察してあげましょうか? 診察料はパラメギアの代金、全額で』

 

「俺は医者なんぞに屈さないぞ‼︎」

 

『医者に関しては屈しなさい。はぁ、機械さえも食べようだなんて……本当に心配になって来たわね』

 

『良い加減に離すチャオ‼︎ ボクは煮ても焼いても揚げても美味しくないチャオ‼︎ 誰か、誰か助けてチャオー‼︎ 人攫いチャオー‼︎』

 

『そのロボット、良い加減に捨てたらどう? 喧しくて敵に自分の位置を知らせているようなものよ?』

 

「む……確かに。って、マズイ、警備ドローンに見つかってしまったか‼︎」

 

『落ち着いてスネーク。速やかに破壊すれば実質ステルスよ‼︎』

 

「そうだな、良し‼︎」

 

『え、ちょっ待って、助けてー、え゛っ⁉︎』

 

「おお、1発で粉々になった。手榴弾よりも使い勝手が良いかも知れないな、コレは。食糧と言うよりも使い捨ての投擲武器として使えるかも知れないな」

 

『……スネーク、やっぱり貴方一度、精神科と脳神経外科で診てもらった方が良いわよ?』

 

 

 

 

 

 

 

『オモチャオ』

 

 食うよりも武器として使った方が良いかも知れない。ただ、食えないのがとても残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ボクは誰?此処は何処……?』

 

 

 

 

 

 

 





『オモチャオ』
 ソニックシリーズに登場するキャラクター。初出はソニックアドベンチャー2から、チャオを模した機械のロボット。頭のプロペラで飛行する事が出来る。基本的にナビキャラとしての地位を確立しており、操作方法の説明や地名に関しての情報を提示してくれる。

 アドベンチャー2では至る所に登場してはナビゲーションをしてくれる。特にナックルズとルージュのステージでは探査機のヒントが地名である為に、オモチャオの台詞が重要になってくる。尚、飛行中に車だろうが敵ロボットだろうが接触すると粉砕して薙ぎ倒して行く。
 そして、持ち上げる事が出来る。地面に接地している時や飛び上がる直前なら掴める。仮に飛行してナビゲーション台詞を喋って居る時でもシャドウ以外ならタイミング良く空中攻撃で撃ち落とせる、(テイルス、エッグマンの場合は攻撃の余波に巻き込まれて撃墜される事がままある)。

 持ち上げた時の台詞も豊富で誰かに助けを求めたり、弁明したりと焦った様子を見せてくれる。普通に地面に置いたり、投げたりする他にもスプリングで跳んだり、チェックポイントに触れた時にも専用の台詞を喋ってくれる。そして、1番の有用な所は敵ロボットに投げ付けて攻撃する事が出来ると言う事。投げ付ければ敵ロボットを粉砕出来る、水中では唯一の攻撃手段でもあったりする。勿論、ぶつけるとオモチャオは地面に落下して被弾台詞と共にその反応の台詞を喋ってくれる。普通に怒ったりする他痛がったり、AIに異常が発生したのか記憶喪失になったりする。因みにマッドスペースの埋まった隕石にオモチャオを放り込むと連続で『痛ッ』や『え゛っ』と言う被弾台詞を言い続ける。


 尚、余談だがステージには彼方此方に持ち上げる事が出来るオブジェクト(タイヤ、壺、小型ダンボール、キノコ、工事用ヘルメット、頭蓋骨等)が各地に置かれているが、コレらを敵に投げつけても当たり判定が無いので敵ロボットを破壊する事が出来ない。




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サラマンダー

 覚醒レジーナに覚醒カリンか……。チケット足りないな。


 

 

 

『スネーク。サラマンダーを捕獲(キャプチャー)したのね』

 

「サラマンダー? コイツは蛇じゃ無いのか⁉︎」

 

『……細長い生き物ならば全部、蛇に見えてしまう病気にでも罹っているのかしら? 貴方は』

 

「当然だろう。サラマンダーと言えばアレだろ? トカゲって意味じゃ無かったか?」

 

『正確に言えばファイアサラマンダー。ヨーロッパに生息しててサラマンダー言う言葉は本来、この種を指す言葉だったの。サラマンダーはギリシャ語で火のトカゲ、或いは毒を発射するファイアーが語源だとされているわ。それを見立ててサラマンダーは火を吹くトカゲと言うイメージが定着したのね』

 

「成程。スネークと言う名称も色々なモノに名付けられるからな。コイツもサラマンダーと言う名称を付けられた別の生物か」

 

『ええ、貴方が今回捕獲(キャプチャー)したサラマンダーは過酷な火山環境にて目撃される大型の侵食体よ。細長い体躯で口から火炎放射もかくやと言う勢いで炎を吐くの。真正面から浴びれば丸焼けは免れないわ』

 

「こんがり焼けてしまいそうだな」

 

『貴方の場合はギャグ漫画みたいに平然と受け流してしまいそうね。例えばダンボール製の盾とかで』

 

「パラメディック。ダンボールをそんな粗雑な扱い方をしてはならない。ダンボールは紙製だ、水ならばある程度の耐久性は確保出来るが、流石に炎に対しては心許ない。ちゃんと活躍出来る場面で使ってやるのがダンボーラーとしての使命だろうが‼︎」

 

『真面目に力説されると反応に困るわ。それで、話を戻すけどそのサラマンダーは多数の侵食体を従えて防衛網を張って防御し自身は後方から援護射撃を加える戦闘を行うようね』

 

「ああ、雑魚の攻撃が鬱陶しかったからな。逐一相手するの面倒だ」

 

『追い詰められたり時間が経過すると炎の雨や嵐を引き起こして敵を一掃する行動も見られるわ。広範囲に及ぶ攻撃だから回避は難しいわ』

 

「砲撃と違って敵味方関係ない天候を操るか、中々厄介な奴だったが、それで味は?」

 

『……貴方ね。侵食体と言ったわよ。どんな味かは兎も角、とても食べられたモノじゃないわよ』

 

「以前食ったアレは不味かったが、蛇だ‼︎ 蛇の姿ならば問題はあるまい‼︎」

 

『何処から湧いて来るのよ、その自信は』

 

「……それで1つ気になったが、この核みたいなモノは何だ?躍動している様にも見えるが爆弾の類では無いだろうな?」

 

『炸裂するコアね。強力な武器の主要部分として使用出来るらしいわ』

 

「うにーっ(/・ω・)/」シュパ

 

「ほぅ、武器の素材に使えるのか‼︎ って、あ、うに娘」

 

「(・ω・)ノシ」カーンカーンカーン

 

『その場で造るって如何言う神経をしているのかしら?』

 

 

「うにー(/・ω・)/」フレイムレリックライフルー

 

 

「まぁ、本人が楽しそうだから良いか。では、早速……」

 

 

 

——食べてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不味い……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サラマンダー』

 

 食べてみたが食えるような代物じゃなかった。

 





 『サラマンダー』
 『カウンターサイド』に登場するボス級エナミーの一種。名前はサラマンダーだがどう見ても蛇にしか見えない……。言うまでもなく侵食体なので侵食体特効が効く。

 高難度ステージであるトリミングフレイムの第二戦目のボスとして登場する。トリミングフレイムでは1秒毎に体力が減少していくステージで、登場する敵軍団も大半が強力なノックバックやスタン、移動速度減少を多用して時間稼ぎをして来る。
 ……最近、難易度が大幅に緩和されたのか驚く程に弱くなっている。以前は必要戦闘能力が140000だったのだが、120000に下がっている。その為、クリアし易くなった。作者的には以前の難易度ではサラマンダーに1ダメージすら与える事が出来なかった。

 クリアすれば『炸裂するコア』を入手でき『フレイムレリック』シリーズの装備を作製出来る。T7かつSSR固定の装備群であり、T5〜T7のSRとSSRのごちゃ混ぜで理想の装備が手に入りにくいレイド装備と違い其処は良心的。
 サブ効果も第一オプションは余り見ないスキル強化系。セット効果も完全に別系統でありコレまで限られた装備にしか無かった『移動速度』、『バリア強化』と言ったモノが並んでおり、相性ダメージ強化や抵抗と言った新規のモノも並んでいる。

 致命的な弱点として使い道があるのか?と言う意見がある……(例えばバリアも体力の割合で決まる為に『体力』を増やした方が早いと言われる始末)。……要検証が求められる。


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テッキュウ

 

 

「パラメディック。おーい、パラメディック〜」

 

『何よ、スネーク。私は今、実入の良いバイトを探すので手が一杯一杯なのだけど⁉︎』

 

「何だ、随分と機嫌が悪そうじゃないか……何かあったのか?」

 

『貴方ねぇ……。誰の所為で資金繰りが大変なのか、本当に理解出来ていないとでも言うのかしら?』

 

「そうカッカするなよ。人生は山あり谷ありって言うだろう?」

 

『私にとってはドン底も良い所よ。だったらさっさと換金出来そうな代物を探して来なさいよ』

 

「……そんな事を言われても食えそうに無い奴は邪魔だから捨てているんでな」

 

「全く……。で?今度はどんなゲテモノを見つけたと言うのよ?』

 

「デカい魚だ」

 

『……貴方、テッキュウを捕獲(キャプチャー)したと言うの?』

 

「テッキュウ?」

 

『シャケの中でもオオモノと言われている種類の1匹よ。他のシャケよりも体格が良くて尚且つ温厚な性格の者がテッキュウになれると言われているわ』

 

「シャケ? あの魚の事か?」

 

『普通のシャケとは別格の存在よ。言うなれば戦闘民族に進化したシャケよ。軍勢を率い集団戦法を得意とするそうよ。

 温厚な性格だけど、対峙する者達から一際危険な脅威と認識されているのよ。遠方から砲撃を敢行して相手の拠点に広範囲に及ぶ攻撃。乱戦の最中でそんな真似をされたら堪らないわ』

 

「遠距離支援を得意とする訳か……。確かに戦闘中に支援砲撃の有無で戦況が一変する事も少なくない。狙撃手の存在や戦闘ヘリの支援砲撃は古来から脅威だと言われているからな……」

 

『その脅威から、対峙する者達は口を揃えて『テッキュウを許すな』が合言葉になっていたそうよ。それ程までに意識を割かざるを得ない存在だったそうよ』

 

「その存在感は陽動役としては最適かも知れんな。その間に他の部隊は優位に作戦を進めれる……潜入工作員としては非常にありがたい存在かも知れんな」

 

『でしょうね。陽動役が居るか居ないかで潜入の難度が劇的に変わるでしょう』

 

「で、味は?」

 

『さぁ?』

 

「はぁ?」

 

『資料に無いもの。テッキュウを食べた人なんて存在していないから資料なんてモノは無いわ』

 

「……又しても俺が人類初となる訳か」

 

『人類と言うよりも哺乳類初ね』

 

「何か言ったか?」

 

『いいえ、何も』

 

 

 

——では、早速。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「インク染みた味だ……。と言うかマズい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『テッキュウ』

 

 ペンキだかインクだか分からない変な味がしてとても食べられた様な代物じゃなかった……。魚なのにマズいとは……。

 





『テッキュウ』
 
 『スプラトゥーン3』にて登場するオオモノシャケの一種。海岸近くの砲台を活用してコンテナ近くに砲撃を行い衝撃波を起こして攻撃して来る。衝撃波はジャンプで躱せるが、コンテナ近くでは乱戦上等の状況である事が多い為に鬱陶しい事この上ない。
 その癖、テッキュウ自身の体力はかなり多い上に海岸で包囲され易い為に孤立して各個撃破されかねない。
 余りのウザさに『テッキュウは許すな』と言う言葉が生まれた程。1匹でも厄介なのに酷い時は複数登場する事もある。

 他のオオモノシャケよりも出現率が低いのが唯一の救いか?


 他のシャケもそうだが、味に関しての説明は一切不明。


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