貴方の心臓はなんですか? (錬鉄)
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設定

とある小説の感想で作者様が妄想どうぞと言われていたので妄想を感想で書いたところ、設定の強要として削除されました。腹が立ってしかたなかったのでそれについて抗議したところ「今後の運営の糧にします」と返されました錬鉄ですどうもこんばんわ。
くたばっちまえこんちきしょう。
漢字間違い、分かりにくい言い回し等都度変更していますが、物語は大きく左右しませんのでご安心ください。
失礼しました。それでは今作の設定へと参りましょう


レン

ブラックトリガー「wish to life」より誕生した連続稼働型サポート用AI。レプリカのような自立トリオン兵では無いため、自衛、攻撃能力は皆無。あくまでも、AIとそれを外部に出力するためのガワだけのような存在。

wish to lifeの拡張能力が使用可能。

本体の性能から派生した一部能力の使用が可能。

例としては少年Aを治療した「観察」と「修復」、1話で使用した「トリオン感知」等が制約の下、使用が可能になる。

 

ブラックトリガー「wish to life」

製作者:小南 桐絵

ブレード型トリガー、シールド型トリガー、多機能ボール型トリガー、サポート用AI「ren」が使用可能になる。

 

ブレード型トリガー 多機能ボール型トリガーとの併用が可能。威力は中、耐久は高。

シールド型トリガー 多機能ボール型トリガーとの併用が可能。形態変化が可能。耐久は超高、威力は基本無。

多機能ボール型トリガー ren、ブレード、シールドとの併用が可能。「推進」「拡張」「弾丸」「硬化」「観察」「トリオン感知」「物体転送」「トリオン操作」「エネルギー変換」「他体接続」「壁」を別の媒体(併用可能トリガー、および一部ボーダー製電子機器)を用いての使用が可能。ボールの数は固定10。空中待機中のボールはただのエネルギー塊の為物理、トリオン干渉なし。威力は無、再使用時間は速。

ren サポート用AI 戦闘に関わらないという制約の下、「推進」「観察」「修復」「トリオン感知」「音源感知」「熱感知」「移動補助」「物体操作」「トリオン操作」が使用可能。ボールを使う際特に決めてない時はrenから出力される。ボール型多機能トリガーは本来、renを媒介にする事を前提としている為、シールドやブレードよりトリオン効率が良い。又、限定条件下で一度だけ、失った命を「修復」することができる。

見た目は口がついたボール。

命の修復を行うと、臨時接続AI「rin」が代わりに出現する。

 

 

田口 祥太

たぐち しょうた 

 

今作品における主人公。

Sideeffect : 心叫受信体質

強い思いや心からの叫びを受信する

思いや叫びがタグ付けされ、体に飛び込んでくるように見える。

想いが強ければ強いほどタグが大きくなり、タグはカテゴリ分けされ色付けされ、届く事が願えば願うほど色付きが濃くなる。

何処かのカゲさんのと近いもの、使い勝手は悪いものの、幾分か分かり易い性能をしている。

幼年期苛めとまでは呼べないものの、それなりに避けられ傷心の所、生前の小南桐絵(バカ)に励まされ、生きる事について前向きな姿勢を取るようになった。

又、旧ボーダーには所属しておらず、新ボーダーにて小南が普段からつけていたキーホルダー型のブラックトリガーになっている事が判明し、そのまま玉駒でボーダー隊員に。現在では本人の希望もあり、派閥争いとは無縁な中立位置のS級隊員である。所属は本部に移籍。

Wish to lifeは本人曰くいつのまにか着いていたそうだが、正確には第一次大規模侵攻の際に発生したブラックトリガーがそのまま彼の家の鍵にくっついたのだが、彼に当時の記憶が無いため、いつの間にか、である。

 

小南桐絵

Sideeffect : 馬鹿

主人公が幼い頃めっちゃ辛気臭かったので、励ましたところめっちゃ懐かれた。本人曰く「なんかめっちゃくらい子居た。」

バカである。

ブラックトリガーWish to lifeの生みの親であり、レンの母である。

ちなみに当初のままであればブラックトリガーにもならず、レンも生まれる事もなかった。

アホガール日本代表。

 

迅悠一

Sideeffect : 未来予知

目視した人物の複数の未来が見える。

とんでもない能力の様であるが、あくまでもサイドエフェクトであり、人間の能力の延長線であり、普通の人間でも代用可能なものである。

数多の経験の末達人がたどり着く未来予知にも迫る先見眼と同種のものである。

どうか原作では彼の罪悪感が晴れる事を。




皆様あけましておめでとうございます。早いもので年が明けてもう10日以上過ぎて参りました。
ここのところえらく寒い日が来たと思えばまた3月のような快晴だのと体調宜しくない気温の日々でございますね。
えーそんな私からどうでもいいような、それこそとるに足らないようなお話ではありますが、この小説をご愛読頂いている事を非常に嬉しく思っております。つきましては、鋭意とはなんとも遠いところではありますが小さい脳の味噌を絞り切って執筆しようと思いますので今暫くお待ちくださいませ。
長々と失礼致しました。
それでは良い休日が皆様を待っていますように。


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1話

駄文ですが、よろしくお願いします。


うわぁぁ!!!    キャアア!!

 

逃げろ!

 

誰か!誰か助けてください!!

 

姉さん!  倒れるぞ!離れろ!!!

 

 

 

『それ』は突然訪れた。

災害、或いは「大侵攻」と呼ばれる異界よりの侵略者。ネイバー、そう呼ばれる異形の存在が三門市を襲った。

警察、自衛隊。およそ日本の持つ少なくとも頼れる防衛よりの武力は一切の傷を与えることが叶わず、ただ侵されるのを待つばかりかと誰もが思った時、ある一団が異形の者達を押し返し始めた。

 

「こいつらのことは任して欲しい、我々はこの日のためにずっと備えてきた。」

そう言った一団の名は〔ボーダー〕、彼らは怒濤の勢いで巻き返し、後にごく短い期間で組織を正式に設立し、防衛拠点を作り上げた。

彼らの存在により三門市は現在、日常化したアラートと共に新たな日常を過ごすこととなった。

 

そのボーダーの一級、いや例外的存在は今日もおよそ20gしかない友を握りしめ、三門の平和維持に努めていた。

 

「トリガー、オン。」

自らの体がトリオンによって置き換えられ、右手には西洋の剣を思わせるブレード型トリガーを持ち、少年の目の前に文字列が並ぶ。

 

Are you living?

 

「うん、今日もしっかり生きてるよ。」

 

What do you wish?

 

「君と一緒に、生きていたかったよ。」

 

Then give power

 

無愛想で、端的で、いつもと変わらぬ彼女は少年に生きる為の【心臓】を与える。

 

少年の剣の周りに球体が現れ、彼の左腕にはバックラーのようなシールドが現れた。

そして少年の頭に直接声が響いた。

ーー貴方は生きていて良いのよ!なんせ、こんなにも素敵な絵を描くんだもの!ーー

 

そして文字列は一つになり、剣の周りを浮くそれよりも2回りほど大きい球体になり、羽のようなものが生え、

 

「行くよ、いつも通り貴方は攻撃に専念して頂戴。私はトリオン兵の観測と周囲の避難確認をするわ。」

 

大きな口ができ、男とも女とも取れない声でそう言った。

 

「わかった、じゃあ今日もよろしく、レン。」

口調から察するに女性…メス?と思われるそれに返事を返す。

 

 

 

 

その日は、特にトリオン兵が現れることも無く防衛任務が終わった。

 

「どーも田口さん、お疲れ様ですー。交代の時間なんで後はウチが引き受けますわ。」

軽いノリで交代をする生駒に少年は意識を向けた。

 

「おー、イコやんだ。今日は夜番なんだ。お疲れ様ー。」

 

「そーなんすよ、暇だったんでさっき決めてきました。」

 

「いや嘘言うなや、そこそこ前に決めたやんか。」

などと他愛無い話をしてから本部へ帰投する。

 

立ち入り禁止で溢れた路地を歩いていると強烈な叫び声が胸を穿った。

ーーー《助けて》

 

紅く、大きなタグ。

 

少年は優しい人間では無いと自覚していた。だが、コレは無視できなかった。

少年はすぐさまタグが飛んで来た方へと走り出す。

トリオンによって強化されたその脚はものの十数秒でタグを飛ばしていた人物のもとに訪れる事を可能にした。

 

「ボーダーだ!今すぐ止めろ!!!」

 

それは、複数の青年が1人の少年を囲い、暴力を振るう現場だった。

 

「なっ、ボーダーだと!?」

「市街地付近には巡回してこないんじゃなかったのかよ!」

「そんな事知るか!現に来てんだろ!!」

 

言い争う彼らはふざけているのだろうか?

少年をリンチにし、監督者が来れば責任のなすりつけ合い。スーツでいる所を見るに、社会に出ているイイ大人のくせにこんなくだらない事を平然とするなど

 

「ここが警戒区域だとわからないのか!それにっ!」

こんな、少年をーー

落ち着かなければ、まずは

 

「本拠まで、同行する様に。拒否すれば、貴方達の現状を『ボーダーとして』公にさせて頂く。」

 

無言で首を振る青年らを尻目に少年の元へと寄る。

あざが酷い、それに明らかに変色してる部分まである。骨が折れているのであろう。

 

「もう、大丈夫だ。」

声をかけ、横抱きにする。

 

軽い、と言うよりは細い。それに見たところ10代半ば、これでは満足に食事も摂っていないのだろう。これでは満足に逃げる事さえ叶わない。

少年を観察していると、彼は震えながら確かに「ありがとう」と言った。

 

「早く本部へ連れて行かなければ。

 お前ら!さっさと歩け!いや、走れ!!」

青年らに急がせ、田口は月に照らされた道を走った。

 

 

 

 

------…く気がつ  物だ。 と数度こん 事を   えさせたら幾ら若いと言っても治りきらなかっただろう。普段は何も関わらないのにどう言った風の吹き回しよ?」

 

「…こいつは必死に助けを求めたんだよ。声が枯れようとも、周りに誰もいなくても、それでも助けを呼んだんだ。だから」

 

「放って置けなかった?そう、そんなに辛かったのね…」

 

丸い…ぼーる?

 

「あら?気がついたのかしら?はーい、ご機嫌いかが?身体中痛いかもしれないけれど起きてたら何かしら反応くれないかしら?」

 

「なに!、っておいレン!お前ちょっと戻ってろ!話がややこしくなる!」

 

この声、聞いたことがあるような…

 

「起きて…ます。」

 

自分でも驚く程嗄れた声がでた。

なるほど、散々叫んで彼に助けられたのだろう、この声は気を失う前に聞いた声のような気がする。

 

「ほら喋った!起きたわよしょーちゃん!!」

 

ところでさっきからこの目の前をうろついているボールは何なのだろうか。

 

 

 




思いっきり見切り発車ですんでここまでしか構想練れてない馬鹿です。次回は書くかもしれませんのでよかったらお気に入りにでも(小声


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2話

(・ω・。≡。・ω・)キョロキョロ
[壁]´┏ω┓`)ノ"))))))))バレテネェナ


「助けてくれてありがとうございました。」

 

少年は開口一番に礼を述べた。この年で即座に礼を言えるものは少ないだろう。

 

「ああ、それは問題ない、お前の想いが俺を助けさせたんだから。助かったのはお前の力だ。よくやった。」

そう、俺自身は助けるつもりなんかなかった。ただ、タグが、少年の心が俺を動かした。

普段なら見て見ぬふりをする信号を、よりハッキリと見せつけた少年の想いが為せた技だろう。

 

「そう、ですか。」

少年が言葉を詰まらせる。

何かを言おうとし、直前で飲み込んだ。

 

飛んできたタグは薄い青の「否定」

俺は今度こそ、ソレを見ないフリで目を閉ざした。

 

「さて、目を覚ましたなら警戒区域外まで送ろう。一応処置は施してもらったから問題はないと思うがしばらくは激しい運動は禁止な。」

 

無言で頷く少年を立ち上がらせ、帰れる事を伝えた。

 

 

「さて、少年。これでお別れな訳だが、一つ。いいかな?」

ずっと無言で歩いてきた少年に最後の言葉とばかりに声を掛ける。

すると少年は立ち止まり、次を促す様にこちらをじっと見つめた。

そして、こちらを見つめる黒い瞳に、俺は言葉を、俺なりの「心臓」のかけらを受け渡す。

「よく耐えた。お前のおかげで俺はお前を助けることができた。誇れ、それはお前の強さだ。お前は強い男だ。」

 

 

 

「ねえ、しょーちゃん。あの子大丈夫かしら?」

少年の後ろ姿を見ながらレンが問いかけてきた。

 

「大丈夫だろ。怪我は大方治ったし、体があそこまで良くなってたことに気付いてたくせに詮索してこなかったんだ。それなりに周りも見れている。」

 

「違うわよ、貴方が言ったことにあの子がきちんと気付けるかってことよ。」

 

それは俺らが気にすることじゃないさ

 

「大丈夫だろ。」

だが、確信めいたものを感じながらもう一度肯定する。

「あいつは強い意志を持ってるんだ。あとは行動に移すだけだ。」

その程度なら俺でも出来た事だ。あの少年ならきちんとできるだろう。

 

あの時の胸の中央に刺さった緑色をした小さな、だが確かに力を感じさせる濃い色をした感謝のタグを向けてきたあの少年なら、必ず。

 

 

「さあ、レン。そろそろ俺らも帰る

ぞ。」

 

ええ。と返してレンがトリガーへと戻った事を確認し換装を解除する。

 

「綺麗だなぁ。」

空を見上げ、映り映えする月に声が漏れた。

 

 

 

 

 

翌朝、昨夜の少年のことを報告するために玉駒へ向かった。

 

「おお、祥太か。いらっしゃい。」

玉駒に着くと林藤さんが迎えてくれた。

 

「リンドーさんおはよーございます。迅っていますかね?」

 

「おぉ、迅なら朝から墓の方に行くっつったきり帰ってねぇな。」

 

ああ、きちんと予定されていたらしい。

「そうですか、ありがとうございます。そっちへ行ってみます。」

 

「おう、またいつでも顔見せにこいよ。」

彼は子供っぽく笑い、そう言ってくれた。

「はい。」

 

 

 

墓場へ着くとやはりと言うか先客がベンチで座っていた。

「おう、先に挨拶していくか?」

 

「うん、そうするよ。」

右手を上げ軽い挨拶をする彼の前を通り、いつもの墓へと向かう。

 

「こんにちは、()()()()。」

小南家之墓と書かれた墓石に挨拶をし、手を合わせる。

ここが俺の心臓を与えてくれた人の墓であり、レンの母とも言える人の墓だ。

納骨こそされていないが、確かに俺の恩人の墓なのだ。

 

 

 

「もういいのか?」

墓参りを終え、ベンチへ向かうと迅が声をかけてきた。

「うん、ちゃんと挨拶もできたよ。ありがとう、迅さん。」

 

「いいよいいよ、俺も最上さんに会いにきただけだからね。」

気をつかってくれた迅に感謝を述べるも偶然であることをしてくれた。

毎回思うけどこいつめっちゃいい奴よな。趣味が暗躍ってだけにマジで嫌ってる人いるけども。

 

その後迅に昨日の事を報告した。

「うーん、それはちょっと問題だね。…祥太、一応上層部への報告は俺に任せてもらっていいか?」

ん?

「数日したらボーダーの一般公募があるでしょ?そこでちょっと1人ほどどうしても入隊させたい奴がいるんだよ。ただ、そいつ問題…多分トリオン不足だろうね。そのせいで直談判したいっぽいから今警戒区域の警備固めちゃったらそいつが入隊できなくなっちゃうんだよね。」

なるほど、そう言うことか。

「じゃあ暫く黙っとくね。一応シフト組んでるんだけどそん時に警戒区域ギリギリのとこに行くぐらいなら問題ない?」

 

「ああ、そうしてくれるなら助かる。報告するときは連絡入れるから一緒に来てくれよ。」

 

その程度なら問題ない。

「おっけー、いいよ。」

 




主人公の名前とSEこうかーい!ぱちぱち〜

田口 祥太
たぐち しょうた 

心叫受信体質
強い思いや心からの叫びを受信する
思いや叫びがタグ付けされ、体に飛び込んでくるように見える。
想いが強ければ強いほどタグが大きくなり、タグはカテゴリ分けされ色付けされ、届く事が願えば願うほど色付きが濃くなり、タグのさる場所は胸へと近づく。

しょーちゃんが迅の事を呼ぶ時は「迅」って言ったり「迅さん」って言ったりしますが、基本的に何も考えてないので特に意味は無いそうです。


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3話

さて、年内はこれがラストですかね?
皆さんは年末年始お休みでしょうか?
私は休みを満喫しております。
長時間のゲームたのちい。
APEX時間溶けるなぁ


日が照りを沈め、夜が月を魅せる時間帯。1人の少年が周りを気にする様子を見せながら、警戒区域へと侵入していた。

「迅、警戒区域に入った子がいるんだけどメガネの彼がそうなのか?」

それを遠目に眺め、迅へ携帯を通し連絡をする。

 

『ああ、そうだね。彼だ。本部近くまで一応見守っといてくれるかな?近くは俺が見てるからある程度見ててくれたら嬉しいんだけど。』

 

「いいぞ、それに俺の近くを通って本部へ向かうみたいだ。きちんと建物沿いに行くのか、賢いな。」

周囲を確認しながら、建物の影を通っていく少年は、やはり見た目通り真面目で、それなりに調べてからきているのだろう。

まあ、侵入している時点で真面目も何もあったものではないが。

 

 

 

 

 

「おっと、俺はここまでかな。」

少年を見守りながら本部から数百メートルと言ったところで携帯が震えた。

 

『しょーた、ありがとう。こっからは俺が変わるよ。』

 

「了解だ。暫くはゆっくり離れるからなんかあったらまた電話してくれ。」

 

助かる。そう聞こえ、通話が切れた。

 

本部から離れている途中本部付近にゲートが出たようだが、数分前に「バンダーは俺がやっとくよ。」と来ていたので。レンからバンダーであると確認できたあと、再度歩き出した。

 

それから2回ほどゲートが開いたが、どちらも偵察用の飛ぶ目玉(名前は忘れた)だったので特記すべき事もなく時間が過ぎ。

 

ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ

携帯が震え、画面には予定してた時刻が表示されていた。

「本部、こちら田口。予定時間経過の為、警戒任務を修了します。」

少し遅れて

『了解です。田口さん、お疲れ様でした。報告書はいつも通り翌日で構いませんので、そのまま帰宅して構いません。』

と聞こえたのでそのまま1()()()1()()()そのまま家路へ着いたのだった。

 

 

 

 

 

 

朝、起きるとレンが壁の方で待機していた。

「おー、レン。おはよう………?」

ん?レン?なんででてるんだ?

「あら、しょーちゃん。起きたのね。おはよう。」

そうこちらに背を向けながら挨拶を返してきた。

 

「あれ、俺昨日トリガーオフしてなかったのか…レン?なにみてるんだ?」

そう近づき、レンが見ているものを覗き込む。そして、()()()()()

 

「貴方、綺麗な絵を描くのね。」

そうか、やっぱりお前は桐絵さんのブラックトリガーなんだな。

 

「ああ、凄いだろ。俺が一番上手にかけたと思える絵だ。」

それはあの日、桐絵さんが()()心臓をくれたきっかけになった夕暮れの絵だった。

 

「ええ、とっても綺麗。本当に。」

 

「わかったわかった。はずかしいからあんまり褒めないでくれ」

全く、いつもと違う事を言われると恥ずかしくて仕方がない。

 

「とりあえず戻ってくれ、見たかったらまた今度描いてやるから!」

 

ブンッ

音をつけるとすればこんな音だろうか。

凄まじい勢いでレンがこちらを向き上下に移動する。

「ええ!お願い。約束よ!」

 

「勿論だ。トリガー、オフ。」

 

 

 

 

 

その後、玉駒へと向かった。レンにはああいったが、どうの道今日は日曜日だ。たまにはこういう日もありだろう。

そう思い、玉駒の前に着くと迅が待っていた。

「よう、来たか。部屋は空けてるが、少し話をしたいんだがいいか?」

無言アポはすごいぜ迅さん。

 

「昨日のだろ?いいよ。」

 

 

その後メガネ君 ーーー迅がメガネ君と呼んでいるので俺もそうすることにした。が無事というか何というか、まあ入隊できたようで、感謝をされた。までは良かったんだが、

「今朝急にお前が偉く上機嫌で来る未来がみえたんだが何か良いことでもあったのか?」とニヤつきながら聞いてきたので一発チョップを入れておいた。

「オブッ」っていってたが知らん。

 

 

 

 

 

「トリガー、オン。」

部屋に入り、すぐにトリガーを起動する。そして

Hello

「やあ。」

How do you do

「おんなじ意味だし、ほぼ死語だぞそれ。」

Draw a picture?

「そうなんだ、レイが見たいって言うからね。」

Good luck!

「君にも見て欲しいよ。」

一種の儀式の様なそれを行い、文字列が収束する。

 

「あら?今日はどうしたの?」

いつもの丸い口のついたボールが出てきた。

 

「今朝、見たいって言ってただろ?だから見せてやろうって思ってな。」

筆をちらつかせ、絵を描く事をアピールする。

 

「本当!?ありがとー!さ、早く座って!いや立って描くのかしら?まあとりあえず早く早く!」

やはりここまではしゃがれると描く時は呼ばなくても良いのでは…と思ったが、それだけ楽しみにしてくれてるのだろう。

「落ち着けよ。ーーーさあ、楽しいお絵描きの時間だ。」

そう思うといつもより筆が滑らかに動いた気がした。




はい、私の筆(指)もノリました。
とりあえずレンに田口くんの心臓を見てもらいました。
やっぱりレンちゃんはコナセンの子やなぁって(しみじみ)
それでは皆様方、良いお年を。 


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4話

隊長!付近に人影見えません!
よし!今のうちだ、設置しろ!!!
終えたものから順次退避だ!退避ーー!!!!!


深く。

思考を止めず、想いを起こし、記憶を置換する。

なんでもない1日のふとした一瞬を一枚の思い出(シャシン)にする。

そして、色を、世界を、空気までも写し出す。

腕を止めるな。思考を回せ。意識を指先へ集めろ。息も最低限で構わない。思い出(シャシン)(カタチ)に変える。

動かせ、考えろ、集中しろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「-----------っっふぅ。」

大きく息を吸い、吐き出す。

そして後は、

「○□年 夏 三門 旧市街地」

そう右下に書き足す。

「そら、レン。できたぞ。」

そしてレンの方を向くが、そこには微動だにせず、ただこちらを絵を見つめるように佇むレンがいた。

「おーい。レンー?描き終わったぞー。」

声をかけるが、動かない。

「ふむ、遂にバグったか。」

そうだよな、こんな意味のわからん機械構造知らんからといってメンテすらしてなかっt-----

「バグってなんかないわよ!!!」

怒られた。

 

 

 

 

閑話休題(しばらくしまして)

 

「アナタ凄いわね。」

レンが絵を見ながら話しかけてくる。

「誰に教わっていたの?」

「--独学だよ。教えてくれる人なんて俺には居なかったからね。」

「そう、凄いわね。綺麗、とっても素敵よ。お師匠様なしでここまでできるなんて。本当に、綺麗な絵よ。」

そこまで言われると、随分と面映ゆい。

「お前にそう言われると嬉しいよ。頑張った甲斐がある。」

「ええ、ありがとう、私のわがままを聞いてくれて。」

気にすんな。俺はお前にだったらいくらでもかいてやれるんだぜ?

まあ、そんな事は言ってやらんがな。

「--おう。」

そんな空気の中

「ちょっと良いなって思った同士のお見合いかって。」

とんでもない事を言いながらきやがった迅を見て…

「喧しいわ、誰が見合い中か、そんな事よりみろ!おれの美しい作品を!!」

「オースゲー。」

くっそ、見せ甲斐のないやつめ!

「うっせぇ!みんな!」

「ひでぇ。」

 

 

「さて、そろそろ良い時間だが、お前メシどうする?レイジさんが作るらs」

「食う!」

「めっちゃ元気じゃん。」

レイジさんのご飯だぞ!?

 

「レン〜そろそろ良いかー?」

未だに絵を眺めるレンに声をかける。

「うーん、もう少しいいかしら?」

「あいよー、でも飯の時は戻ってくれよ?」

「ええ。」

余程気に入った様で、絵の場所からなかなか離れたがらない。

「迅、アレ複製とかってできない?」

「ん?ああ、できると思うよ。宇佐美に聞いといでよ。」

「ん。」

階段を降り、居間へたどり着く。

「栞さーん。」

「あ、しょー君良いとこにきたね〜、ご飯だから迅さん呼んできてくれない?」

「はーい。」

ご飯だ!迅さんご飯!!!!(知能低下)

 

 

お い ち か っ た

 

流石理知的なゴリラ製だ、味付けが違う。

 

「いやめっちゃイケ顔してるとこ悪いけどショータ、複製はいいの?」

「あ。」

・・・栞さーん!!!!!!!!

 

 

「はい、これでいいかな?」

出来上がったトリオン製の絵を貰った。

このトリオン製というところが重要なのだ。

どういうわけかこのトリガーwish to life(生を願う)はトリオン製のものであれば、換装体と共にトリガーに格納できるのだ。

不要なものであれば、数メートルほど離してトリガーをオフにすれば格納されないので、無駄に装備が増える事もない。

そんなわけでこのトリガーには本来の物以外も格納できるのだ。

これに気付いた時は驚いた。本部の椅子が消えてしまったからな。

めっちゃ本部の人に怒られたわ。

まあそれはさておき、これでレンはいつでも見れるわけだ。

 

 

 

しばらくして(なんやかんやあって)

帰ろうと思い、玄関で靴を履いていると、

「しょーた。」

迅に呼び止められた。

「なに?」

「…いや、送ってやろうと思ってな。」

「おー、じゃあお願いしようかな。」

そのまま二人で玉駒支部を出、しばらく歩く。

そして、橋を渡り終え、少ししたところで迅が口を開いた。

「多分今年中にまた大きな侵攻が来る。」

突然の事に驚いた。

侵攻に、ではなく迅が俺にそんな事を言うことに、だ。

迅は余り未来をハッキリと告げない。

告げれば些細な事で変わりかねない未来が大きく狂う可能性があるからだそうだ。

その迅が今年中なんて範囲の広く、それでいて大きな事象を俺に告げた。

「また、来るんだ。」

「うん。」

「俺は、何が出来る?」

全部を迅に負わせたりしない。

ボーダーはその気があるか知らないが、ずいぶんと迅に依存している。

確かに未来がしっかり見ることができるのは迅だけだが、未来を予測し、対策するのは本来知性を得た猿ならば誰でも出来るはずなのだ。

ボーダーがそれに気づかないなら、俺は俺なりに迅の負担を減らす。

だから、やるべき目標を定める為に迅を頼る。

これも依存ではあるのだろう。

だがそれで迅の負担が減るというなら俺は努力をしよう。

「しょーたには・・・」

 

 

 

 

 

 

次の日

 

「さて、と。」

目の前の廃墟を地図と擦り合わせる。

なぜそんな事をしているかといわれれば、昨日迅に言われた『三門市とボーダー隊員の把握、及び情報の擦り合わせ。』の為である。

しばらく非番の日を増やし、警戒区域内から順番に情報の精査をする。

そして防衛任務の時は栞さんにお願いしてボーダー隊員の名前、性格、戦闘訓練の録画を見ていた。

俺がS級である以上、ランク戦をして戦い方を見たりできない為、録画を視覚情報として流してもらっている。

更に、栞さん名義でトリガーの機能や新しくセットするトリガーのおすすめなどをメールで送信させてもらっている。

侵攻が来るなら全員の戦力強化は必須だ。

俺は出来ることが余りないと自覚している。

でも何もできない訳でないことも知っている、だからできることは出来る限りする。

今度は被害など出さない為に。

 

 

 

 

 

 

ヴーヴーヴーヴー

予定していた時間だ。

『しょー君防衛任務お疲れ様〜。報告書はこっちで本部に出しとくから後は自由にしてていいよ。』

無線から栞さんから終わりを告げられたのでお礼を言い、そのまま警戒区域外へ向かう。

そのまま今日は今朝の続きをしながら1日を終えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




長らくお待たせしました。錬鉄です。
とりあえず日常的なのと準備回でした。
とりあえずラストこんな感じにしたいなーってのが出来たので、ここから軌道修正しつつ、終わりまで待って行こうと思います。
お時間に暇があり、読んでやってもいいかなという器の広い皆様は是非ともぐーたらしながらお待ち下さい。
では、本日はこれにて。
お相手は作者の錬鉄でした。


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5話

すんません、めっちゃおそぅなりました。
他の小説読んでたらめっちゃすぎてた(いや違うんです、失踪とかじゃないんです。ちょっといろいろあってですね…)。
(いっけね、心漏れてら。)
少ないですけどその辺ほんと勘弁してつかぁさい。
頑張って完結させますんで!


随分と時間を使ってしまったが今日、この区域で最後だ。

 

 

「ここを右に行くと、廃公園があるんだっけか。」

ここ数ヵ月非番の日は欠かさず続けた地形の把握はついに9割を超え、今日の公園付近のエリアで最後の区画となる。

 

「しかしなんだ、案外時間かかったなぁ。」

 

「まあ仕方ないわよ、ただ観光するのと頭に叩き込むのじゃ難易度が大違いだもの。」

 

それもそうか。

三門市単体とは言え1人で覚えるとなるとかなり広い。

何せ文字通り地図をみながら歩き回ったわけだからな。

 

ともあれこれでようやく迅の言う第二の大規模侵攻には備えられるだろう。

これからは同時進行でしていたB級下位以下の隊員のトリガー理解を深めるのと多少の助言に時間を注げる。

迅が俺にできるとすればいつでも場所さえ言えばすぐに向かえるよう地図を頭に入れることだと言っていたが、それとは別にでもこの程度なら俺だってできる。

 

「…さて、帰るか。」

暗い路、街灯に照らされ揺れる二つの影は月夜の中へと融けていった。

 

 

 

 

あれから暫くがたった。

B級下位以下の隊員へのアドバイスが終わり。C級へもアドバイスの対象を広げた。

基本的にはネイバーが襲来した際はすぐさま避難し、可能であれば近辺の住民にも避難を促すようにすること。

自身の命に関わる際は逃走時のみトリガーの使用を許可する旨を話した。

無論この話はまだ司令には通っていないので俺の独断ではあるが、これが承認できないほどボーダーは腐っていないだろう。

この件は迅と俺の名前で書類作成中なので完成し次第栞さんに持っていってもらう予定だ。

 

「さて、それじゃあやるか。」

 

「そうね、この公園なら少しくらい()()()行っても大丈夫でしょう。」

そう言ったレンが俺の後ろで待機するように移動する。

そして

推進(ブースト)

視界が回った。

 

 

「いったぁ…」

 

「これが私が戦闘に入らないって状況で使える推進(ブースト)よ。あなたが直接使うより随分と急発進だから基本は空中なんかで使うのが向いてるの。」

だな、この分だと普通に使ってたらそのうち足がもげちまう。

 

「因みに跳躍(ジャンプ)も俺が使うのと違ったりする?」

俺が使うと基本は2、3m位の高さなんだが。

 

「そうね、貴方くらいの体重だと10mは跳べるでしょうね。」

 

「       」

いやびっくりだよ。5倍じゃん。出力5倍じゃん。5倍○王拳じゃん。

あまりの高さに声出んかったわ。

 

「まあ、これも一回体感しときなさいな。

 跳躍(ジャンプ)

もう嫌になってきた。

 

「あああああああああああああああああ!!!!!!」

わー、すっげぇたけぇ。

 

 

「ぐべっ」

これトリオン体じゃないと死ぬな(確信)。

 

「あと、(バリケード)は大きさは変わらないけど出せる距離と硬さが違うわね。」

もうちょっと心配してくれないのだろうかこいつは。

 

「だいたい何mくらいだせんの?」

 

「5m先まで、硬さはボーダーのメテオラ4、5発いけるわね。」

堅い(確信)。

 

「さ、まだまだあるからテンポ良くいきましょ?」

きっつ。

 

そのあとめちゃくちゃ遊んだ(試した)

 



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6話

よし、誰もいなさs(アッ
いや、違うんです。
いや違わないですけれども、
いや、難産だったんです。
あ、いえ、そんな言い訳とかでは…
はい、えー。
「「「「「すんまそん」」」」」」


「僕が何したってんだよ。」

ブツブツと呟き家路へとつく少年がいた。

いつもいつも文句ばっかり言ってる。

そのくせ自分では言い返せない内気なヤツ。

そのくらい言い返せばイイのに。

 

「風邪ひくわよ。」

アタシは優しいから傘にくらい入れてやるけどね。

 

「ほら、入んなさいよ!!」

何よ、こっちが話しかけてるのにずっと下向いちゃって、良いわよ来ないならこっちから行くし。

 

「キリエはどうして僕にそんなに優しくしてくれるの?」

しょーたがこっち向いて聞いてきたきた。

心なし顔赤い気するけどあんた雨で風邪ひいてんじゃないの?大丈夫?

 

「別に好きなヤツに優しくするなんて普通じゃない。」

そんな事当たり前じゃない。

仲良くしようとしてんのに喧嘩売るようなヤツいないでしょ。

 

「は?あ、いや、うん。そっかキリエだもんねそうだよね。」

何よ。

アタシだからなんなのよ。

何度か聞いてみたけど結局アイツははぐらかしてばっかりで教えてくれなかった。

なんなのよ、もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、この辺はもういないかな。」

辺りを見渡し、ネイバーがもう近くには居ないことを確認して、携帯でおじさんに電話をかけた。

「おじさん、こっち片付いたんだけど次どこがいま人手足りない?」

 

『おー、さすが小南、仕事が早いなぁ。』

おじさんが褒めてくれる、普通に、っていうかめっちゃ嬉しい。

 

「あったりまえでしょ!で、次は?」

 

『そっちからみて南の方に小学校があるだろう?そっちにもしかしたら大型のが出るかもって話だからそっち向かってくれる?』

ふーん、大型かぁ。何が来るんだろうか。

こんな時だけど、大型って聞くとやっぱりウキウキする。

今まではせいぜい中型のモールモッドくらいしか手応えのあるのはいなかったからね。

 

「わかったわ、じゃあ。」

 

『おう、気を付けろよ。』

そして電話を切り、小学校が見える方へと向かう。

正直南とか分かんないけどおじさんはいつもわかりやすい目印をくれるので非常に助かる。

いつネイバーが来ても良いように孤月は常に抜刀してある状態で走り出す。

 

そして、着いた。着いてしまった。

大型が来る、という話だったのだがそこにいたのは中型サイズの見た事のないタイプのネイバー。

それも、建物が倒壊してるのを見るに爪や牙での攻撃じゃなく、砲撃や格闘での攻撃型。

そして、そいつは何かに釣られるように歩いていた。

建物が崩れている時点で嫌な予感はしていた。

人だ、それも武装をしてないのを見るに一般市民だ。

 

「待ちなさいよ!!!」

そこからは体が勝手に動いていた。

情報を整理とか、どんな動きとか考える間もないほどすぐに。

 

「ふっ!」

縦に大きく振り上げ、斬り裂く。

すぐさま横に飛び、敵の視界から外れ、そのまま横から地面と水平に横なぎにする。

そしてネイバーがこっちを向く前に切り詰める。

 

「あ゛っ!」

気がつけば背中を打っていた。

視界の先には腕を振り払い、ほとんど傷のついていない敵の姿が。

ふと目の下の方を淡い光が照らしているのに気づく。

ただ腕を振るっただけでこちらの胴を飛ばすほどの威力を持っていたらしい。

そのまま状況を整理しようと周りを見たのがアタシにとって運の尽きでもあったのだろう。

ちょうどネイバーを挟むように向こう側に黒い髪が見えた。

その下にはいつも表情をコロコロ変え、アタシが仲良くしたいと思っている()()()()()()()()()()

 

「祥太!!!」

なんで避難しなかったのよ!

どうして一人で動いていたの!

なんで。

なんでアタシはもっと早くに辿り着かなかったのだろうか

 

「〜〜〜〜ッ!!!」

声にならない悲鳴、とはまさにこの事だろう。

アタシはネイバーなんてお構いなしに、穿たれた胎も気にせず彼を掬い上げ、走り去った。

脚が潰れ、背の左からも血が出て、もがいたのか、指先に血が滲んでいる。

病院なんてこの状態では運べない。

かといって自分の知恵じゃ治療なんて不可能だ。

不意に、遠くで強い光が溢れた。

 

昔、誰からか聞いたような気がする。

トリオン能力が高いと、トリガーを独自で改造出来る。という話を。

確かアレは

 

「ブラックトリガー」

というものらしい。それを作る際とても強い光が発生するらしい。

でも、それをするにはダイショウがいるとも聞いた。

ソレが何かはわからない。

でもきっと良い物ではないのだろう。

話をしてくれた人はとても悲しい顔をしていた。

あれは誰だっただろうか。

アレは、その光なのだろうか。

アレは、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ねえ、祥太。アタシ、あんたともっといっぱい話がしたいの。いつもみたいに特別な事じゃなくても良いの。あの日は不幸だったとか、あのご飯は美味しかったとか。そんなので良いのよ?ねぇ、祥太?もっといっぱいお話ししよ?」

だから、アタシはブラックトリガーを作る。

アレは作った人の願いを叶える物だと。

アレは、想いを為すための道具であると。

なら、アタシはアイツに、生きていて欲しい。

今までのように、いやもっと先まで、【強く生きていて欲しい。】

 

「トリガー、オフ。」

まずはトリガーの接続を断つ。

そして残っているトリオンをありったけ注ぎ込む。

どうかこいつがこんな所で死んでしまわないように。

どうか、アタシが言った「生きていても良い」をこんな所で終わらせないように。

どうかこいつがいつまでも笑って過ごせるように。

アタシは今は見えないお星様にそう願う。

もうほとんどできたのだろう。もっていたトリガーが変形し、黒く染まっていく。

そして、アタシはダイショウが何となく分かった。

いや、わからされたというべきだろう。

自分が自分でなくなっていく。

コレの代償は作った人の命なんだろう。

正直、ちょっともったいない気がするする。

だってジンならきっとこんなの作らなくてもきっとこいつを助けられただろうし。

シノダさんならこいつがこんなになる前に救えただろう。

でも、アタシにはコレが精一杯。

アンタとはコレが最後のお話になっちゃう。

あーあ、もっと話したかった。

でも、だからこそ

 

「アタシは、アナタが生きていくのを、とても素敵な人生を送るのを願っているわ。」

 

お星様、どうか。

どうか祥太に、

 

「幸せな人生を。」

お 願い、

しま

 

 

 

 

 



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7話

ちわっす、日常会です。
え?前回のはなんだって?
ヤダなぁ、良くある過去編じゃないっすかぁ。
え?繋ぎかって?そうだよ(開き直り)
そして今回も繋ぎだよ(歴史は繰り返す)


「だはー、つっかれたぁぁ!!!」

 

「お疲れ様、今日はずいぶん多かったわね。」

 

全くだ、1日のそれも俺が担当した18時から20時までの2時間で4体だ。

普段なら多くて2体だし、0の日の方が多いのに。

 

「確かに多かったなぁ、迅に一応報告しとくかぁ。」

 

特に問題がなけりゃそれが一番なんだけどなぁ。

電話をかけ、prrrrと数コール後迅が出た。

 

『はい、こちら実力派エリート。』

 

相変わらずエリートって言ってんのお前だけだけどな。

 

「セクハラエリートでもあるわね。」

 

一体いたわ、ってかその呼び方正しいけどやめたげなさいよ可哀想に。

 

「あ、迅さん?田口だけど。」

 

『おー、ショータか。どったの?』

 

「今日ね、なんか『はーい!えー?了解!』なんだなんだ。」

 

『ショータこれから玉狛おいでよ。』

 

なんだ急に、いやまあ用事はないけども。

 

「まあ良いけど、どうしたんだ一体。」

 

『レイジさんがご飯食べにおいd「行く!」』

 

おい行くぞレン!電話なんかしてる場合じゃねぇ!レイジさんの飯だ!!!!走れー!!!!!!(知能低下)

 

 

Side迅

「きられた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんはー。」

 

お邪魔しまーす。

 

「おー、待ってたぞー。」

 

入り口で林藤さんが出迎えてくれた。

今日もメガネは反射している。目が見えん…

じゃあ飯にすっかー、と軽い感じでリビングに向かった。

家に着いた時から思っていた。この香しく、様々なスパイスが混ざり合い食欲を誘うこの香り。これはーーー!!!!

 

「カレーだ!!!!!」

 

「おう、その通りだ。」

 

レイジさん!!

 

「レイジさん、今日は誘ってくれてありがとうございます。」

 

烏丸先輩いないっぽいし林藤さんはメガネだしきっと誘ってくれたのはレイジさんであろうと言う名推理()のもとお礼を言う。

 

「おう、メシ結構あるから遠慮せずに食え。」

 

わーい!!!!!

 

 

数十分後(しばらくしまして)

 

 

  お い ち か っ た 。

もう旨すぎた。いまなら馬になれそう。

いや、まあなれんけどな。(手のひらクルー)

しかしレイジさんのご飯めっちゃ旨い。

なんなん?あの人絶対料理人なれるやん。

なったら通うわ。

 

「さて、そろそろ時間も遅いですし僕はこれで失礼しますね。」

 

「いやお前何しに電話してきたんだよ。」

 

「あ。」

 

   そ う だ っ た 。

いや忘れてないし?

 

 

事情説明中(かくかくしかじか)

 

「うーん、侵攻近いってのは説明したでしょ?多分それが近く、それこそ今月中にも来るんだと思う。」

 

「あー、やっぱりそういう感じなんだ。」

 

なんとなくそうだろうなとは思ってたけどな。

 

「一応聞いとくけど、俺に言っとくこととかってある?」

 

できれば簡単なのでお願いしたいんだけど…

 

「ああ、ショータにはボーダーから見て東側あるでしょ?あそこにいて防衛して欲しいんだ。ちゃんと忍田さんにも許可は貰ってるから、頑張れ(グッ)」

 

うわぁぁぁぁぁぁ!!!!聞かなきゃよかったぁぁぁぁぁぁ!!!!

くそぅっ!!!!

 

「くそ!良い笑顔しやがって!!」

 

迅の手をはたく。

サムズアップまでしやがって…

1人で東かぁ…

レイジさんとか呼んでくんない?むり?そう…

そっかぁ(´・ω・`)

良いよがんばるし。

レンと頑張るもん。

 

 

「迅さんのばかーーーーー!!!」

 

そのままの勢いで走って帰った。

今度叙○苑奢らせてやる。




物書きってすげぇなぁってこの頃


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8話

こんばんは(白々)
いやぁ、書いてないなぁと思ったら年明けましたね。
んで持って二週間くらい過ぎましたね
早いなぁ
短い?難産だったんです。
駄文?書き方忘れたンデス…


ブー  ブー  ブー

 

雲が出始め、街が薄暗くなると同時にけたたましいサイレンが鳴り渡る。

 

「きたわよ、しょーちゃん。」

俺の右膝を占拠していたレンが空中に舞い上がり、俺に向けて言葉を紡ぐ。

 

そして、目の前にはおよそ50を超えるゲートが展開されていた。

 

「ブレード。」

トリガーから、ブレードを呼び出す。

 

「ボール、シールド展開。」

レンがボールを呼び出し、シールドを俺の左手に召喚する。

そのまま俺はシールドを構え、いつものバックラー型に整形する。

円形の小盾だ。

 

「拡張、硬化。」

ブレードの刀身を長くし、硬化で強度を上げる。

 

「レン。」

 

「ええ、移動補助、トリオン感知。」

レンによる索敵と移動時の身体制御を肩代わりしてもらう。

そして一番市街地に近いトリオン反応に向き、

 

「「推進。」」

レンと俺が同時に推進を使い、俺はすぐに空に舞った。

 

そして上空からトリオン兵目掛けブレードを振るい、

「弾丸。」

 

弾丸とは名ばかりのレーザーを撃ち込む。

 

そして、そのままレンの移動補助で次のトリオン兵へ向かう。

 

「次、バムスター2とモールモッド1ね。」

 

「了解。」

それならまずはモールモッドからだ。

 

地面に降り、ブレードを正面に構え、体は少し斜めに向け、シールドをいつでも出せるよう構える。

 

「他体接続、物体転送。」

近くに設置してある『壁』にレンを繋げ、道路を廃車で塞ぐ。

 

事前に城戸司令に許可を貰って、俺は壁を凡ゆる所に設置した。

いつでも繋げれるようにかなりの数を配置した。

 

それこそ設置だけで俺のかなり多いはずのトリオンでも4日掛かるレベルで、だ。

そうする事でトリオン兵の経路を比較的限定し、何かあった時の退避用の壁としても利用できるようにだ。

辺りの地形は迅からのアドバイスであった「地形の把握」によって理解できている。

 

ルートを限定し、モールモッドの相手をする。

 

「推進、身体操作。」

前足の様な刃を振り上げたのを皮切りに全力で肉薄し、振り下ろし切られる前に()()()姿()()()()()目をブレードで貫く。

体を起こし、バムスターも処理する。

 

「次。」

 

「トリオン感知、バムスター3、イルガー1、バド3が右側大体50m先ね。」

 

多くなってきたな。

 

「推進。」

 

右側、多分この辺

 

「推進。」

宙を進み上からトリオン兵を見下ろす。

 

「硬化、推進。」

ブレードの硬度を上げ、トリオン兵目掛けて降下する。

そして、その勢いのままバムスターの目を叩き斬る。

 

「俺は、お前らの事やっぱり嫌いだよ。」

溢すように言葉を紡ぎ、次の標的へ盾を構える。

 

 

 

 

 

 

一方迅はと言うと…

 

「しょーた、結構順調っぽいね。」

今のところ問題ない未来に安堵する。

「やっぱり汎用性高いBT(ブラックトリガー)はいいねぇ。

ま、風刃も扱い易くていいんだけどね。」

少し負けず嫌いのようだ。

 

 

 

 

 

 

周囲を見渡し、レンに聞く。

 

「この辺は終わり?」

 

「そうよ、でもおかしいの。」

戸惑う様にレンは語る。

 

「確かに戦闘前に観測した物はこれで全てなの、でもまだ終わってない。

 

 

 

 

ドシン…

 

 

レンの後方、最初に倒したバムスターの腹を裂き、2mほどの巨躯が影を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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9話

やっぱ戦闘シーンむずいなぁ
下手な書き方ですが大目に見てやってください。


やばい

何があると言うわけでもない、サイドエフェクトも、今まで付き合ってきたカンも何も反応していない。

それでも、頭ではアラームが鳴り響くような焦りを感じる。

 

「っ推進(ブースト)!!」

焦った思考のまま、我武者羅に突進する。

他のトリオン兵と同じく、口にある目のようなもの、あれが弱点だと仮定し、貫かんとブレードを突き出した。

はずだった。

横からの強い衝撃。

気がつけば俺は壁に背中を打ち付けていた。

「はっや。」

 

「大丈夫?」

上空から見下ろすようにレンが此方を窺っている。

「多分。」

 

 

目を新型に向けて見ればそいつは既に此方へ向かって歩き出していた。

そいつに向かって俺はもう一度突進する。今度は自分の足のみで。

 

「なるほど、腕か。」

普通の速度でなら見えていた腕が此方を狙っている。

おそらく先程の衝撃もコレだろう。

 

「早いのも考えものだな。」

そのまま腕をブレードで斬りつける。

ガギンッ!

鈍い音を鳴らし、俺のブレードはそいつの腕を落とせないまま綺麗に腕に埋まってしまった。

そして、そいつは反対の腕で、『手を広げたまま』俺に突き出してきた。

 

「ヤベッ。」

 

咄嗟に避け、本部に連絡を入れる。

こいつはどうもおかしい。

 

『此方田口、本部きこえますか?』

 

『どうしました?田口隊員。』

無線越しにオペレーターと繋がる。

 

『バムスターの中から変なのが出てきました。体長は2mほど、腕が太く二足で歩く見たことないヤツです。特徴として腕がやたら硬いのとこっちを捕まえようとしてきます。』

 

『此方忍田、田口隊員それは一人で対処可能だろうか?必要であれば一番近いA級は風間隊がいる。必要ならば向かわせるが。』

風間さん近くに居るんだ。

心強いなぁ。

『いえ、少し時間はかかりそうですが一人で可能です。ただ、こいつの相手してる間に他のトリオン兵が気になるので風間さん達にはそっちをお願いしたいんですけど。』

 

『だ、そうだ。行けるか?風間隊。」

なんと、そのまま繋げれるのか便利だな、おれにもくんないかな

 

『此方風間隊、了解した。田口聞こえるか?周辺のネイバーは俺たちが抑える。気にせず戦ってくれ。』

いやん惚れちゃう

 

 

「硬化」

ブレードを再生成し、硬化を施す。

 

「他体接続、そらっ!」

ブレードを近くの車に繋げ、振りますようにして投げつける。

そしてその車に重なるように前進する。

 

「硬化」

念入りにブレードを固め、今度こそ目を斬らんと上段から振り下ろす。

 

がぃぃん…

 

「お前ふざけんな!!」

振り下ろしたブレードは頭部の表面にうっすら傷をつけた程度で終わった。

驚きはするも身体はすぐに引き、距離をとっていた。

 

「腕も頭も硬いとか舐めてるよなぁ。」

 

そう言い、ブレードの刃先を相手の向け、

 

「弾丸」

弾を2発、腹と脚に打ち込む。

腹の方は腕で防がれ、脚はガードが間に合わなかったのかしっかりと穴が開いていた。

 

「なるほど、全部が固いわけではないのか。」

注意して対処するのは、腕。

そんでもって優先的に攻撃するのは腹、そんで脚。あわよくば耳だな。

 

「行くぜ、トリオン兵。」

バックラー型にしていたシールドを通常の盾に成形し直し、ブレードを中段に構える。

推進(ブースト)

新型に勢いよく迫る。

そして

跳躍(ジャンプ)

新型の目の前でトリガーによる無挙動での直上移動をする。

 

新型が俺を見失っているかのように周りを見渡しているが、俺はもう地上には居ない。

「弾丸、そんで推進(ブースト)

新型の目線を上に上げさせ、上からのガードも空いた腹にスピードを乗せた一撃を入れる。

降りてきた俺を殴ろうとする腕をシールドで止め、

「弾丸」

受け止めたシールドから弾を出し、腕を弾く。

もう一方の腕で攻撃してくるが、それを今度はブレードで受けるように止める。

推進(ブースト)

シールド単体を加速させ、新型の目を砕く。

倒れてくるであろう身体を避けるように後ろへ数歩下がる。

 

 

「戦闘終了。」

その言葉を裏付けるように、新型が沈んだ。



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10話

千佳ちゃんの香水買いました。
え?千佳ちゃんこの匂い纏ってレイジさんの膝に座ってんの????(座ってません)
アザトスギルッッ


「戦闘終了。」

 

「お疲れ様〜。なにー?しょうちゃんったら1発目思いっきりくらっちゃってるじゃないの〜。」

 

ふよふよと降りながらもミスを突いてくるレン。

 

「うっせ。あの速度じゃ側面なんか見えないんだよ。」

 

軽口も程々に本部へ連絡を入れる。

 

『此方田口、新型を撃破しました。コレ、そっちに送りましょうか?』

新型の死体を観察しつつ本部へ移送するか確認を取る。

 

『こちら鬼怒田、開発室の診察台を空けておる。そっちに送ってくれ。』

 

お、あのでっかいの空いてんのか。

あれ診察台っていう割には硬いんだよなぁ。最早実験台だろアレ。

 

『田口了解。』

 

って言うわけで新型ちゃんは更迭です。硬いベットを味わいな。

 

「しょーちゃんソレ私がするわ。ちょっと休憩なさいな。」

 

そう言うとレンは新型に向かい準備を始めた。

 

「すまん、頼む。」

 

正直これからどれだけ戦うことになるかわからない中少しでもトリオンが節約できるのはありがたい。さすがレンさんだぜ。わかってるぅ〜

すみません。

 

バッチリ睨まれた。

目ぇないくせに

ごめんて

 

「ボール生成、他体接続。座標把握、目標診察台。物体転送準備完了。」

 

機械的に、かつ確実に準備を終えレンが管で繋いだ新型に正面する。

 

「物体転送。」

 

少しの発光と崩れるトリオン体。

このトリガーが万能型と呼ばれる所以。

これで自分も転移できりゃ文句はなかったんだがなぁ。

そうぼやきつつ本部へ確認をとる。

 

『今送りました。開発室の方届いてますかね?』

 

『確認した、これから解析に入るワシはここにおる様にするから何かあればすぐに言え。お前さんは特に被害がなかったとは言え一度攻撃を食らっとる。不調があればこの後の戦闘に差し障る。』

 

この人なんでこんな優しいのに離婚したんや。

 

『今のところ大丈夫そうです、有難うございます。鬼怒田さん。』

 

通信を切り、レンにトリオン感知を行ってもらう。

 

「しばらくは大丈夫そうね。一度退がりましょうか。」

そうレンが言い、こちらを向いた瞬間、風間さんの声が俺の意識を叩き起こす。

 

『田口!来たぞ、人型だ!!』

 

休む暇も無いとはこういう時に使うのだろう。

 

「田口了解、レン。」

 

「えぇ、移動補助、推進。」

 

上空へ飛び上がり、通信で聞いた方向へ向き直す。

そして

 

「「推進」」

 

----《こっちだ》

白い、事務的な小さなタグ。

 

さすが風間さん。

 

「推進!」

 

タグの飛んできた方へ軌道を無理矢理変える。

無理な軌道変更でも、レンの補助によって体制は理想的なものへと変わる。

 

「拡張!硬化!」

ブレードを長く形成し直し横手に構える。

 

「トリオン感知、…っ!!推進!!」

一瞬、余りに広いトリオンに惑わされそうになりつつも、一番大きなトリオン反応へ突っ込む。

 

 

 

 

 

 

 

ドカンッ!!

 

「あぁん?」

 

エネドラが知覚したのは大きな音、急に現れた馬鹿みたいに長いブレードトリガー、そして半分に断たれた己が体であった。

 

「ハンッ、まだもう一匹いたのか。」

 

強がるエネドラだが、内心で警戒レベルをかなり上げていた。

 

「コソコソ隠れる奴らは増援も隠れながら来るのかァ?」

 

「ソイツはそのまま吹っ飛んできたんだよ。見えなかったの?」

 

理解しきれていないエネドラを菊地原は煽る

そして、同時に田口へと報告もしていた。

『田口さん、ソイツ色んなところからブレード出してくるよ。気をつけてね。』

 

「なるほどな、そんであんなに広範囲にトリオンが舞ってたのか」

 

菊地原の秘匿回線も虚しく、そう口にしてしまったS級は続け様にトリガーを発動させ、疾る。

 

「トリオン感知、観察、弾丸、硬化、もっかい硬化。」

 

周囲の気体となっているであろうトリオンを避け、人型の逃げ道を塞ぐためにレーザーを放ち、ブレードとシールドを固めて突撃する。

 

「まずはそのあからさまな奴からだな。」

 

ザンッ

 

人型の中にある硬質なものを切り裂く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

崩れ落ちる人形に寄り、菊地原は溢す。

「なんだ、人型もこんなもんなんだ。」

 

 

 

 

 




遅れた挙句文も拙い…申し訳ないです。
改善とかあればください…


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