吸血鬼✖エルフ (夜刀ノ神)
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スベテハ×ココカラ×ハジマッタ

「ドロシーご飯よ」

 

「うん、お母さん」

 

俺は世話をしていた花壇から目を離し、木の上の家から声をかけてきた

お母さんに返事をする

 

「お母さん、今日のお昼はなあに?」

 

「今日はねえ、お隣さんがイノシシの魔獣を狩ってきてくれたから

イノシシ肉の炒め物よ」

 

お隣(といってもこの村の家はすべて木の上にあるのでそこそこ離れているのだが)

の家は狩人の一家でよく狩ってきてくれたお肉をおすそわけしてくれるんだよな

「やった!久しぶりのお肉だね」

 

そういいながら、すでにテーブルについていたお母さんの前に座る

 

お母さんは息子の贔屓目で見てもすごい美人で髪は透き通ったエメラルドグリーンで瞳も同じ色

そして最大の特徴が耳が長く尖っていることだ、さすがにここまで言えばお気づきだろう、

そうこのお母さん、いやここはエルフの村なのだ

 

俺も生まれたときはびっくりした、前世の記憶はあるわ、自分を抱っこしてるのはエルフだわで

ん?俺が転生者だって今初めて聞いたって? 当然だろう、今初めて言ったからな

 

「そうね、お父さんも喜ぶわ」

 

そうそう言い忘れてた、実はお父さんエルフじゃなかったりする、正確に何の種族か聞いても教えてくれないで

わからないがぱっと見、牙みたいなものが生えてた後たまに空から降ってくる、俺は何となくわかった気がするけどまあ

伏せておこう、そんなこんなで悲惨だった、前世と違い今世はすごい充実している___はずだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数十年___

 

村長から何の仕事に就きたいか聞かれたので、狩人と答えると案外あっさり狩人への就職が決まった

どうも重要な職業だが、過酷なためあまりなり手がいないそうだ

俺が弓が得意なことは村の中では有名だったので、問題ないと判断したそうだ

 

そこから一年間お隣さんの下で修業して今日やっと森に入って獲物を捕る許可がでた

 

両親からのの声援を背に森へ出発する

 

最悪でも1週間で必ず帰って来いと言われているのでそこまでに獲物を狩りたいところだ

 

 

 

程よい緊張感を保ち、森を注意深く観察しながら進んでいく

 

「どうせなら大物を狙いたいな・・・」

 

しばらく歩くとかなり大きめのフンを発見する

 

「まだあたらしいな、しかもこの大きさかなり大物だそれにフンをそのまま放置するということはそれなりに自分に自信がある動物だろう」

 

フンというのはかなりわかりやすい痕跡だこんなに大胆に残すのは馬鹿か、強者かの二択だ

 

さらに回りを観察するとかすかだが足跡があるのを発見する

 

ここで急な情報なのだが俺ことドロシーの外見情報を伝えておこうと思う

 

背丈はまさに中間平均的で、髪はかなり不思議でエメラルドグリーンが外側に出ていて内側に深紅の髪が広がっている

長さはセミロング、耳の長さはまあハーフエルフぐらいと思ってくれて結構

いうほどいうまでもないが男だ、髪は少し長いし名前が女みたいだけど男だ、男のはずなんだが

 

 

 

 

俺は()()()()()()()()()1()()()髪をかき上げるさらに髪を()()()()()()()かける・・・?

 

「あれ?・・・なんか耳長くね?いつもより長い気がする、というか明らかに髪が長くなって深紅色が消えてるんだが?」

 

改めて全身を見回してみると少し背が低くなったような気もする手足も小さくなっている

 

「うーむ鏡が欲しいなはじめからそんなもの存在してないけど、でも不思議だ別に荷物が重くなった感じはしないな」

 

現在ドロシーは弓を手にもって矢筒を腰に背中にカバンを背負っている全部合わせたらけっこう重いのだが

 

「考えても仕方ないかともかく獲物を追って、村に帰ってから考えよう」

 

改めて、慎重に足跡を追っていく

 

気のせいか?・・・足跡を見分けるのが楽になった気がするな・・・それに音のする方向が正確に聞き分けられる

不思議だ・・・別に神様とかに会ったわけじゃないから転生特典でもないだろうし

 

内心そんなことを考えながら足跡をたどっていく

 

最初に感じたのは耳だ、前方でかすかに枯葉を踏み歩く四足歩行の足音を聞き取る

次いで、いつの間にか遠くまではっきり見えるようになっていた目がその姿をとらえる

 

「熊だ・・・あんな大きな熊初めて見た・・・」

 

さてどうするか・・・あの大きさだと弓を射っても毛皮ではじかれそうだな・・・

食用にするから毒も使えないし・・・準備がないから罠も使えないいつまでもこの辺にいるとは限らないからな

 

「仕方ない戦闘するしかないか、罠が使えないといっても大掛かりな罠が使えないだけで

小規模な罠なら使えるからそれで足止めしつつかな」

 

作戦を決めるとドロシーは熊の進行方向に先回りし木から木へかなり低い位置にロープを渡すこのロープは特別製で

かなりの力をかけないと千切れない優れものだ

 

そして木に登り・・・

 

「ふっ・・・・・」

 

いまだこちらには気づいていない熊の脳天めがけて矢を解き放つ

 

ザシュ!、という音とともに矢は熊の額に突き刺さるが

 

「グオオオオオオ!!」

 

熊は何事もなかったかのように矢が飛んできた方向つまりドロシーのほうへ突進してくる正確にはドロシーのいる気に向かってだが

 

「グオッ」

 

いきなり熊が先ほど張っておいたロープに躓き転倒する、すでに準備していた矢を今度は目に

 

「ギュリュウオオオ」

 

2本同時に番えた弓が狙いたがわず熊の両目に突き刺さる

 

まさか本当にできるとは・・・・今まで一回も成功しなかったのに矢の命中率も上がっている気がする

まるでエルフになったように・・・?むむむ??

 

「グルウウウウウウオオオオ!!」

 

思考の渦にとらわれていたドロシーに熊が体当たりをしてくる

 

「うわっと・・・・まずいまずい」

 

かなの衝撃に木が揺れる

 

下を確認するとぐったり動かなくなった熊がいる

 

「今ので体力を使い果たしたのか?それとも罠か?、一応警戒しながら降りるとしよう」

 

熊が倒れている反対側から地面に降りる

 

「よっと。さてと、熊は・・・」

 

弓でつんつんしてみる

 

「動かないな、さすがに死んだか?大丈夫そうだなサッサと血抜きを済ませて持って帰るとしよう」

 

ロープを回収し熊を機につるして血を抜く

 

「さーてこいつどうやって持って帰ろうか今持った感じ普通に引きずってもいけそうなんだよなぁ、まあそれでいいか」

 

 

 

 

 

「よしこれでよし、内臓とかは村についてからでいいか、たぶん一日もかからずつくだろうし

というか、村から出発して何日立ったんだろう、4日目あたりから数えてないんだよなあ、まあ変えるか方向はわかるし」

 

というわけで引きづりながら村へ戻っていく

 

あと、村まで半分というところまで来たところであることに気づく

 

「これは・・・悲鳴?村の方向から!?」

 

今まではゆっくり歩いていたのを走りに変えて全力疾走で村へ向かう熊は途中で邪魔だと気づきおいてきた

熊を置いてすぐ前方に村が見えてくる、村からは火の手が上がっており悲鳴はもう聞こえなくなっていた、聞こえるのは獣のような鳴き声のみ

 

「あれは!!魔物!?」

 

村の中央だった場所でアリクイのような魔物が火を放っているその手には村人だったものが無造作に握られている

 

「くっそ!!」

 

すぐに弓をかまえ放つが、外皮に浅く傷をつけられただけで矢が止まってしまう

 

魔物は意味不明な鳴き声を上げながらドロシーのほうへ走ってくる、すさまじいスピードで

気が付いた時には目の前に降り巨体から繰り出される突進をもろに食らってしまう

 

「がっ!なっ!!」

 

吹き飛ばされる、あまりの威力に肺から強制的に空気が排出されむせる

 

「かっ・・・・・」

 

何とか一本の木に当たり止まることができるがかなり遠くまで飛ばされた

 

「くそうっ、このままじゃ勝つどころか呆気なくやられるだけだ・・・」

 

しかしここであきらめて逃げるわけにはいかない望みは薄いがまだ助かる人がいるかもしれないのだ

それは‘男‘としてあり得ない、ドロシーは悲鳴を上げる全身に鞭を打ち立ち上げる

 

「なんだ?また違和感が今度は視界が高くなっているような」

 

さらに今まで腰まで届くほど長かった髪が短くなりさらに深紅に染まっている

 

「手もさっきより男らしくなっている・・・だと?しかしなぜ・・・いや考えている暇はないな

今はあの魔物が先だ」

 

いつの間にやら表れていた漆黒のマントを翻しなびかせ魔物のもとへ一気に飛ぶ

 

「ん!?少し力を込めて走ろうとしただけなのに一歩ですごい距離を移動した、脚力も上がっているのか

これなら、弓もさっきどこかへ飛ばされたようだし、このまま攻撃するか、なぜかはわからないけどできる気がする!!」

 

ドロシーに興味を失っていたらしい魔物は明後日の方向へその口から炎をまき散らしている

 

「シッ!!」

 

右腕を魔物へ突き刺すと驚くほどあっさりと外皮を切り裂き緑色の血がでる

 

__!!!!!

 

矢が通らなかった外皮に腕が通った!?

 

認識以外からんお攻撃にひるんでいる魔物をしり目にいったんバックステップで距離をとる

 

ふと右腕を見ると指から先爪のあたりにまるで影で作られたように真っ黒で強靭なかぎ爪が出来上がっている

 

「いつの間に・・・それに何だろうさっき魔物の血を見たとき妙に喉の渇きを感じたような・・・喉の渇き?・・・・」

 

ドロシーのなかで思考が回転していく

 

さっきはまるでエルフのような身体能力になった、そして今は・・・ということは両親の特性を受け継いでいると考えるのが妥当か

 

__!!!

 

「おっと!」

 

ドロシーは思考を回転させながら急激に迫った魔物の攻撃を目視で確認し回避する、ついでに右手で外皮に傷をつけるのも忘れない

 

となると、お母さんの種族エルフはいいとして、問題はお父さんの種族だ問題はといったものの実はもう答えがわかっているんだよな

前世の記憶でいうところの・・・・『吸血鬼』!!

 

前世の記憶で吸血鬼の能力を発動させる

 

「霧状化!!」

 

今まさに自分を切り裂かんと降りかかってくる大きなかぎ爪を丸で蒸発するように霧になり回避する

 

さらにすぐさま爪を振り下ろして無防備になっている魔物の背後に霧状化を解除し首元に右腕を突き刺す

 

__!!????

 

さすがに致命傷だったらしく最後まで魔物は鳴き声を出すこともなく絶命した

 

「はあはあはあ、勝ったのか?・・・・ッ!村にみんなは!?」

 

今にでも腰を下ろしたいのを堪えだいぶ離れてしまった村に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さん!!父さん!!何処にいるんだ!?」

 

村はひどい有様だった村の家は木の上に立っていたためその木を燃やされてはすべて燃えてしまう

家はまばらでも、木は密集して生えているのですさまじい勢いで燃えて行ってしまう

 

元の自分の家があったほうに行くが見る影もないそこにあるのは燃え尽きて灰になった木材だけだ

 

「・・・」

 

ドロシーは見るも無残な姿になってしまった家に何も言えなくなってしまう

 

「ううう、だれか、だれかいるの?」

 

絞り出すようなか弱い声だったがドロシーにはしっかりと聞こえた

 

「お母さん!?」

 

「ど、ドロシー・・・・?」

 

「そうだよ!お母さん!俺だよ」

 

「よかった、無事だった・・・んだね・・・・」

 

「ああ、でも母さん」

 

「ごめんねドロシー私はもうこれ以上・・・けほ・・・」

 

「母さん!!まだ助かるよ!きっと」

 

母は静かに顔を横に振る

 

「ごめんね、これ以上一緒にいてあげられなくて・・・」

 

「かあさん・・・」

 

「ドロシー狩りから帰って見違えたね・・・あなたは立派な大人よ・・・かっこよくなっちゃって

お父さん見たい・・・」

 

「お父さん?そういえばお父さんは?」

 

母が無言で自分が抱いている物へ目を向ける

 

「とおさん・・・もしかして」

 

「うん、先に行っちゃった魔物の攻撃から私を守ろうとして・・・馬鹿よね自分が死んだら

元も来ないのに・・・」

 

そういった母だったがとてもやさし気な表情を父の亡骸へ向けていた

 

「もう・・・だめみたい・・・」

 

「おかあさん・・・・」

 

「ドロシーこえ震えてるわよ ・・・」

 

 

「だって、だって・・・・」

 

「ドロシー私が・・・死んだら遺灰をお父さんと同じ箱の中にいれて埋葬してほしいの・・・」

 

「うん、絶対やるよ」

 

「よろしくね・・・あと・・は・・・ごめねもう時間切れみたい・・・すこし・・ねむるね・・・・」

 

「・・・・・」

 

静かに母は息を引き取った・・・

 

そのあとのことはほとんど覚えていない、完全に無意識だった・・・




なんかいきなり終焉から始まりましたが、ドロシーはどうするのでしょうか

あらすじにも書いた通り今は原作の数億年前です、なので概念としての「念」
さらに「念能力」はあっても使えるものはほとんどいません、というかそもそも人間が存在していません、いうなれば亜人と呼ばれる者たちがほとんどです

それも時代の流れで数が減りやがては人間が増え「念」に気づきます

今は必要ではないから発見できないといったほうがいいでしょうか
ですが魔法的なものはあります、完璧な魔法とまではいきませんが、各種族の特性に合わせ魔力を行使します、例えばドロシーが使った「霧状化」これはドロシーの言う通り吸血鬼の特徴です、体を目に見えないレベルで分解し移動させ、集まり、もとに戻るこれを意識しない間に魔法として使っています、ほかにもいろいろありますが、まあそれはまた今度

今度こそは頑張って投稿を続けたいですね


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コレカラ×ノ×モクヒョウ

なんかすっごい短いですが


あれから数週間後ドロシーは

魔物の襲撃で死んでしまった両親と村のみんなを埋葬し終え自分の見に起きたことを再確認していた

「あれ、はどう言うことだったんだろう……

狩の時は確かに背が低くなって髪も変わってた

もしかしたら何かの能力がは働いていたとか?

いやありえないな俺は前世の記憶があっていわゆる転生者ってやつなんだろうけど、神様にあった覚えはないし生まれてこのかた能力に覚えはない……うーむ、わからんもう1回あの姿になれればわかるかもしれないんだけどな」

試しに姿を思い出して念じる

 

「はっ?」

するとどうだろうみるみるうちに髪が伸び比例するように背が縮んで行く

さらに今までかなり遠くにぼやけていた木々がはっきりくっきり見えるようになったではないか

 

「…………一瞬だな」

 

とりあえず川を鏡代わりに覗き込んでみる

「エメラルドグリーンの髪に瞳、さらには耳も長くなって顔もかなりエルフ寄りになったなあ……これあれか?完全にエルフになった感じか」

試しに戻れと念じると

 

「あっさり戻ったじゃあもうひとつの魔獣と戦った時のやつも同じか」

 

再び体が変化し始める

髪と瞳は真紅へ身長はその代わりに髪が短くなる

 

「これは確定だな、こんなに早く変身?できるとかやばすぎだな

しかも両方とも変身すると両親そっくりになるんだよなあ

はあ……母さん父さん逢いたいよ……」

 

 

 

 

 

「おーーーーいおーーーーい誰かいないのかーー」

「声?しかも聞いたことあるなこの声は確か………フランメイクーさん?」

 

声が聞こえた方向に歩いていくと見知った顔を発見する

 

「おおよかったドロシー久し振りだな

会ってそうそう悪いんだがこれはどう言うことだ?周りは燃えおちて人っ子一人いない一体どうなってんだ」

 

「お久しぶりですドロシーさん村は魔物に襲われて壊滅していました………」

 

「お前さんは無事だったのかい?」

 

フランメイクーは商品を満載した馬車から降りて尋ねてくる

彼は行商人なのだ

 

「はい私ははじめての狩人の仕事に出ていてその間に襲われたみたいです俺がもっと早く来ていれば…」

 

「そうか………その襲って来た魔物は?まだ近くにいるんじゃないか?」

 

「いえしっかり討伐しました、少し危なかったですが」

 

「あぶないことするなぁ」

 

「あの時は必死で」

 

「お前さんこれからどうするんだ?」

 

「強くなろうと思いますまだ具体的にどうするって決めた訳じゃありませんがもしまた守りたいものができた時守れるように」

 

「………えらいなあうちからしてあげられることはほとんどないけど応援してるで」

 

「はい、ありがとうございます、ひとつお願いがあるのですが」

 

「なに?うちにできることならできる限り協力するでな」

 

「私を大きな街まで連れて行って欲しいんです」

 

「そんぐらいおやすい御用や」

 

「ありがとうございます」

 

「気にすんなや協力すると言うたやろ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「強くなる方法………」

フランメイクーの馬車の後ろに胡座をかきドロシーは考えていた

「魔法とか?使えるのかなあ、でもそんな話聞いた事ないよな

ここがどの世界なのかも鍵になりそうだな

もし知ってるファンタジー世界ならそれだけで参考になるし

となると魔法がある世界は除外されるか

いや一般的に秘匿されてるのかもしれないけどそれはそれでわかりやすいからなあFG○とかあとは情報収集かそういえばこの世界人間をみてないないわゆる亜人と言われる人達なら見るんだがもしかして人間いない?」

 

「…………………………」

粗方考えを出したドロシーはとりあえず座禅をしてみることに

特に本気で意味があるとは思っていない、ただ昔見たアニメに座禅で能力を開花させているのがあったから何となくだ

 

 

「ん?」

 

違和感を感じ目を開けると

 

「え、まじでオーラが見えるんだけどホントにハンターハンターの世界だったのか?」

 

それにしては早すぎるような……まだ座禅はじめて3日もたってないんだけど……一応確認としてエルフに変身して見えるか、かくにんするか

 

「みえるな普通にこれって発のメモリーどうなってるんだろうこれで別々だったらやばすぎるな1人で3人分ってことだもんなないない、ともかく確信は出来ないけど

ハンターハンターの世界ってことはわかったことだし記憶をあさって特訓しますか明確な目的ができたのはデカイな訓練もしやすい」

 

ということでまずはひたすら念の特訓だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数百万年後~~

 

 

 




前書きからの続きになるのですが

最後の文字を見てもらったように急に数百万年飛びます
そのせいで今回文字数が少ないですがゆるしてください

あともうすでにUAが800になっているんですが・・・
これってHUNTER×HUNTERっていうビックタイトルだからですよね
なんかおひとりからは☆10いただきましたし・・・
なんか自分の作品がこんな見られたの初めてなのですっごい緊張するのですが
まあ気にせず私のやりたいようにやっていきたいと思います
なので、批評はやめてくださいね、もちろんご指摘はありがたいですが
心折れてしまうので、たぶん次回はそこそこ長くできると思いますので


それではまた


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シュギョウゴ×カラ×アラタナルデアイ  前編

おい待てなんだ前回終わりの文字は

 

その数百万年間ドロシーさん修行しかしてなくてろくに面白い展開なかったんですもん、あ、ついでですがドロシーさんが山奥で修行している間に亜人類文明が崩壊しほぼ全ての亜人が絶滅ししたか血が薄くなりました

それと同時に人間が爆発的に増加完全に人類が大陸を支配するに至りました

まあここまで来てもまだ原作は程遠いので頑張ってくださいね

エルフと吸血鬼のハーフドロシーさん

あ、そうだそろそろ人里に降りた方がいいですよ

貴方にとってきっと良い出会いがあるとは宣言しておきます

 

 

「…………なんだ今の夢やけにリアルだったなまるで、見ていたみたいな……まあいいそろそろいい加減人里に降りるとしよう

というかいつの間に亜人類滅んでたんだ全然気づかなかったぞ……

というかそれ以前にそんなに時間経ってたのかまじか」

改めて自分の体を見てみるが旅立った日と微塵もかわっていない体が目に入るエルフと吸血鬼というただでさえ長寿な種族の混血なのにさらに念を習得したことでさらに歳を取らなくなったぶっちゃけもう多分歳じゃ死なないんじゃないかな……やったどこまでも強くなれるね!

…………はあ、急に人肌恋しくなってきた

恋人が欲しいないつの間にかすごい時間が流れてたから気づかなかったけど人に会ってすら居ないじゃん

吸血鬼のおかげで血さえ摂取しとけば死なないし………

はあ………山降りよ

 

 

 

 

 

ひえーー全然景色違うんですけど2階二階建て以上の建物が沢山あるんですけど、この前………じゃなかっためちゃ前は平屋しかなかったのに………

人間ってやっぱすげーんだな

なんて言うんだろう西洋風?ってやつかなレンガの街並みが広がってるよ

 

とりあえず適当に歩くと、いやでも気づく

 

めちゃみられてる……なぜ

当然である、いかにもお上りさみたいなやつは総じて目立つのだ道自体広いし

 

とりあえず歩くか

 

 

 

「…………迷っためちゃ迷ったこの街複雑過ぎないか?

ん?くんくんなんかいい匂いがするな」

 

「いらっしゃい」

 

カウンターの奥から可愛らしい女の子が声をかけてくれる

 

「お客様見ない顔ですね、旅の方ですか?」

 

「ああそのようなものだ、ここはパン屋か」

 

「ええ、うちのパンはこの街で1番と自負しております」

 

カウンターの中から女の子が出てきて答えてくれる

髪は黒く瞳も黒背丈はドロシーの半分もない

 

「ほう………それは楽しみ 、だ…………あ」

 

「どうされました?どこか具合でも?」

 

「もう金がないのだ」

 

「え、そうですか残念です食べてただきたかったのに……」

本当に残念そうな表情をしてくれる少女

 

「済まないどこか仕事を紹介してもらえる所は無いだろうか?」

 

「それなら斡旋所があるのでそこへ行って見ては如何でしょうか」

 

「うむ、道を教えて欲しい、お金が稼げたらま来よう」

 

「はい、ぜひに」

 

くっ・・・なんてまぶしい笑顔なんだ、散々の修行で荒んだ心が癒えていくようだ

 

 

 

「妙に包容力ある子だったな

とりあえず斡旋所に行くことにするか」

 

絶対お金稼いだらまた行こう

 

「ここか」

 

目の前にはまさにといった感じのスイングドアがある

看板には斡旋所とある

 

 

「仕事を受けたいのだがなにか手続きが必要なのか?」

 

バーカウンターに座りグラスを磨いているマスターらしき人に話かける

 

「…………これが見えるか」

 

そういいひとつのグラスを差し出してくる。中には何も注がれていないが

 

「琥珀色の酒か?」

 

オーラを目に集中させる”凝”を使用すると液体が見える

 

「………兄ちゃん若いのに使えるのか」

 

「これでも成人はとうに超えてるよ」

 

「………そうか気を悪くしたら済まない」

 

「いやいつものことだ」

 

「………それで仕事だったな」

 

「ああ、生憎今まで山奥で暮らしてたもんで金がなくってね

さっきもパンを買おうにも買えなかったんだ」

 

「………黒髪のお嬢ちゃんの所か」

 

「おう、やっぱりあそこ有名なのか」

 

「……ああ、あのお嬢ちゃんの姉がこの街じゃ有名だからな」

 

「へー」

 

「…………仕事だがここから選べ」

 

マスターが取り出して渡して来たのは大きめのファイル

中を見ると依頼が大量に閉じられている

 

「………受けたい依頼を選んでくれ、難易度もあるから気を付けろよ」

 

ふむ……魔物の討伐依頼から護衛任務まで色々あるな………

選ぶとしたら中くらいの難易度か、ん?

「これは………」

 

「………件のパン屋の護衛依頼だな」

 

「内容を要約すると………依頼主はさっき会ったお嬢ちゃんのお姉さんでうちの可愛い可愛いおと・・・妹のお店に熱狂的なファンやら暴漢やらかなりの量が来てお・・・妹が心配だから護衛を雇いたい....

か、それにそれなりの信用ができるやつがいいと、まあ当然だな、つまり俺は受けられないと残念だが諦めるしかあるまい」

 

なんかすごい違和感のある書き方だな、特に妹の前なんで書き直せる紙でそのままにしたんだよ・・・絶対故意だろこれ

 

「ん・・・お前さんなら構わんぞ、お前さんなら信用できるからな」

 

「いいのか?勝手なこと言っちゃって」

 

「・・・・構わん選別は俺に一任されている、俺はお前は信用できると確信した」

 

「なぜそこで確信できるかがわからん」

 

「・・・感だ」

 

「そうか、感か、まあ俺に損はないからなこの仕事をお願いする」

 

「・・・うむ、仕事の説明はお嬢ちゃんから聞いてくれ、これをもってお店に行ってな」

マスターから依頼書と、木札のようなものを渡される

 

「割符か?」

 

「・・・うむ、お嬢ちゃんをたのんだ」

 

「あいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで戻ってきた

 

「あれ?お客さんお早いお戻りですね、こんなに早くお金が稼げたのですか?」

 

「いや、依頼を受けてきた」

 

依頼書と割符を渡す

 

「ああ、そんな話もありましたね、姉さんは心配性にもほどがありますね

そういうことでしたらお願いいたしますね、えっと・・・」

 

「ドロシーだ」

 

「はい、ドロシーさんなんか魔女さんみたいな名前ですね

私は、サクラと申します、これからよろしくお願いしますね」

 

そういってサクラは柔らかい笑顔でほほ笑んでくれる

 

「ああ、よろしく頼むこれでもそこそこ実力はあるどんなものからも護って見せる」

 

内心サクラの笑顔にどきっとしながら返す

 

「まあっ、なんだか愛の告白みたいですね少し照れてしまします」

 

「っ、気を悪くしたのならすまない」

 

「いえいえ、そんなことないですよ、今までそんなこと本気で言われたのは初めてだったので、少しドキッとしてしまいました」

 

「そうか?サクラは綺麗だから今までもありそうなものだが」

 

「ああ、あはは・・・それがその・・・」

 

いままではっきり言っていたサクラが急に言いづらそうに、目をそらす

 

「ん?」

 

「なぜか、皆様熱烈な方が多くて、皆さん私を誘拐しようとしたり、監禁しようとなさったり・・・」

 

「それは何というか、すまない嫌なことを思い出させてしまったな」

 

「いえいえ、大体未遂で終わっていますし私には何の問題もありませんでしたから、きっと何か悪いものでも皆さん食べてしまったのでしょう」

 

何この子・・・純情すぎる・・・眩しい、

 

「そ、そうか・・・なかなか大変な人生を送っているのだな」

 

「?そうでもありませんよ近所の皆さんはやさしいですし、衛兵さんたちもよくしてくれます」

 

「・・・そろそろ話を戻すか、それで仕事の説明をしてもらいたいのだが」

 

「そうでしたね、えーとドロシーさんの仕事の時間はパン屋の営業時間と同じです、さすがに仕込時間などのお客さんが来ない時間にまで、お仕事をお願いすることはできませんから」

 

むしろ、その営業時間外のほうが守りを固めたほうがいいのでは?と思ったが言わないことにした適当に理由を作って守ればいいからだ

 

「あとは・・・ドロシーさんいまお住まいは?」

 

「家どころか宿にも止まっていないな」

 

「そうなんですか!?」

 

「ああ。最近まで山に住んでいたからな」

 

「それなら、うちの二階を使ってください二階は居住スペースになっているんです、空き部屋もいくつかありますから」

 

「しかし・・・いいのか?」

 

「何でですか?」

 

「俺は男だ、そして君は女性だ」

 

「んーん問題ないと思いますよ?」

 

「君がそう言うならまあお願いする」

 

「サクラです」

 

「名前で呼と?初対面の女性を」

 

「はい、これから長く付き合っていくんですから私もドロシーと呼びますいいですか?」

 

「しかし」

 

「い い で す ね?」

 

「はあ・・・わかったサクラこれでいいか?」

怖い、美人のにっこり笑顔の威圧怖い

 

「はい、よろしくお願いしますねほかのことは後々教えますので」

 

「ああ、了解した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何というか・・・すごいな、サクラは

 

「おはようございます、今日はお惣菜パンがおすすめですよ」

 

「サクラちゃん今日も別嬪さんだねえ」

 

「あら、ありがとうございます褒めても何も出ませんよ?」

 

そんな会話がこの開店一時間もしない間に何回も聞こえている

ちなみに俺はいま、せっかくだからということで会計を手伝っている、

 

結構な広さのある、お店がほとんど人で埋まっている、これはかなり繁盛しているのだろう

しかも驚いたのが、サクラはこのお店に並べるパンを一人ですべて作っているのだ

先ほど作っているところを見学させてもらったが、なんというか見えなかった、早すぎて

何を言ってるかわからないと思うが、俺も何を言ってるか意味が分からない

この数百万年で鍛えに鍛えた俺なのだが全く見えなかった、気が付くとパンが大量に作られていた、すごいのは

パンを焼くオーブンの量だ、もう壁一面に埋まってるといってもいいほどに、大量に設置されている、さすがに焼くのまでは早くできないということだろう

 

そして、飛ぶように売れていく、正直この町のすべての人が来ているのではないかというほど、売れている、というか新しい能力で確認したんだが

外まで、すごい行列ができている、しかも誰も列を整理する人がいないのに、綺麗に並んでいるのだ・・・なんというか・・・・すごい

 

「サクラちゃんちょっとちょっと」

 

「何でしょう?」

 

おっさんがしれっとサクラを呼び連れて行こうとする

 

「おい、おっさんサクラをどこに連れて行く気だ?」

 

「あ、えーと」

 

「回答次第では憲兵に突き出すことになるぞ」

 

「あ、そそうだ!娘がサクラちゃんに会いたがっていて」

 

「あれ?おじさまその後結婚はできましたか?」

 

サクラは今までの流れがなかったかのように質問を差し込んでくる

 

「・・・・」

 

「あ・・・・サクラちゃん・・・」

 

「とりあえずお前、拘束しとくわ」

 

「・・・・・」

 

サクラが漏らした情報によりあっさり嘘がばれたおっさんをとっとと拘束してサクラには仕事に戻って貰う

憲兵に差し出すのは、憲兵がやってきてからだな

 

定期的に憲兵がやってきたりする(サクラの店はそれほど人気なのだ)

 

「・・・それにしても、なんかこの店まだ日が浅いはずなのにしっくりくるんだよなあ」

 

「ドロシーさんどうかされましたか?」

 

「いや、なんでもない」

 

とは言ったもののなんだろうな・・・・サクラからもなんか親近感がわくんだよな

まあ、おいおいだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数か月が立った日の夜

 

仕事にも慣れてきて、お店の会計も板についてきた

 

「俺って護衛として雇われたんだよな?、まあ一日に数人はよからぬことを考えるやつはいるし捕まえてもいるし

まあいいか」

 

今、ドロシーがいるのはお店の二階にある居住スペースの一部屋だ

 

「昼間は仕事があまりないから楽な仕事ではあるよな、サクラは綺麗だし」

 

羽織っているマントの陰から、昼に買っておいた串焼き肉を取り出しかぶりつく

 

「うむ、うまいなかなかあたりだな、そろそろ、風呂入りに行くか」

 

なんとここ、お風呂があるのだ、なんでもサクラさんがどうしてもとお姉さんにお願いしたんだとか

 

 

 

思い立ったが吉日とばかりに風呂場に向かう

 

しまっている扉を開けると

 

「え・・・」

 

「なっ!!」

 

目に入ったのはサクラさんの色白の素肌、

 

 

そう、タオルを手に持ってはいるが一糸まとわぬ姿だった

 

「・・・・サクラ」

 

「・・・・何でしょう」

 

「色々言いたいことがあるんですが」

 

「何でしょうか」

 

「サクラって女性・・・でしたよね・・・俺の記憶が正しければ」

 

「えーーーときゃああああ(棒」

 

「可愛い、めっちゃ棒読みですけど」

 

「・・・てへ」

 

可愛すぎんかこのこ、いやこの男の娘

 

そう、女性の象徴たる、あれ がなく

   男性の象徴たる、あれ があったのだ

 

 

 

 

「サクラは、男なんですか?」

 

「ええ、そうです」

 

「なぜ、女性の格好を?趣味ですか?」

 

「そんなわけないじゃないですか!、これには深いわけがありまして」

 

「深いわけですか」

 

「えーっとですね、姉が大の男嫌いで」

 

「それで女性の格好を?」

 

「いえ、さすがに弟は大丈夫なようでとても可愛がってもらえました」

 

えへへ、と若干照れながら説明してくれるサクラさん(しっかり洋服は着た)

 

「それで?」

 

「私のわがままでパン屋をやらせてもらえることになったのですが、役所に出した書類に手違いがあったようで、経営者が女性になっていたようでしで姉がそれが発覚した時には受理されていまして、今更変更できないと、それでどうするかとなったときに姉がどこからともなく、女性ものの洋服を取り出してきまして・・・」

 

「それで、女性の姿でお店をやるこのになったと」

 

怪しい、そのお姉さん絶対わざとやっただろう、お姉さんグッチョブ

 

「はい、幻滅しましたよね」

 

「ん?なぜだ?」

 

「だって、性別を偽ってドロシーさんをだましていたんですよ!」

 

「ふむ・・・」

 

ぶっちゃけ、こんな可愛い男の子がいると知れただけでもかなり・・・・

というか、好みドストレート・・・

 

「俺は、気にならないな人には人の事情があるわけだし」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「さて、サクラこちらが勝手にサクラの事情を詮索してしまったわけだが」

 

「そんな、そんな」

 

「俺の、秘密も明かそうと思う」

 

「え?」

 

「俺は人間じゃない」

 

サクラの目の前でエルフ形態に変身する

 

「え!?ど、ドロシーさん・・・何ですか」

 

「ええ、あたりまえじゃない」

 

「声もしゃべり方も変わるんですね」

 

「もちろんよ、そして___もう一つある」

 

今度は吸血鬼形態に変身する、と同時に声もかわる

 

「えええ!??」

 

「これが、俺の秘密の一部だ」

 

サクラの隣に座り直し、頬を両手で包みこちらに顔を向けさせる

 

「っ・・・////」

 

一気にサクラの顔が赤くなる

 

「可愛いな、俺のものになれよ」

 

「え、ええ・・・はい///」

 

「本当か、うれしいよ」

 

「でも、私は男なっん__「関係ないな、俺は君に惚れたんだ

それに見ただろう、俺は男にも女にもなれる」

 

耳元でささやきながら、いったん言葉を区切り

 

「子供も、もちろん作れる好きだろう子供」

 

「はい///」

 

「おっと、すまない急だったな」

 

元の姿にもどり、確認する

 

「えっと、強引なドロシーさんもよかったですよ?」

 

「そうか、そういってもらえるならうれしいよ、それでさっきの続き何だけど、俺本気だから考えてくれるとうれしいよ」

 

「・・・考えておきます」

 

「よろしくお願いしますね、それではおやすみなさい」

 

「はい、おやすみなさい」

 

顔を真っ赤にしたサクラがひらひらと手を振ってくれる

 

可愛すぎる・・・・・

 

 




主人公は各形態に変身すると、性格が変わります(正確にはロールプレイみたいなものですが)まあかなり通常形態からは離れています
吸血鬼__俺様系
エルフ__お姉さま系

主人公は数百万年修業したせいで常識はほとんどありません
え?その数百万年の修行が見たいって?
ひたすら反復作業で面白いこと何もないですよ?
基本座ってひたすら「念」の修行してるだけですから、まあ割と近年にかけては
目に見える修行もやってましたけど、描写としては別に書けるけど、読者も作者もつまらないので割愛させていただきます

可愛いサクラの、容姿を書いておきますね
瞳は黒でロングで艶のある黒髪を腰のあたりまで伸ばしている
顔はかなり整っていて、若干男に見えなくもないというか、正確には
中世的な容姿をしていて、かなりいやもう、男の姿をしていても女に間違えられるレベル
そりゃ、お姉さんも女装させたくなりますよ
背丈はそこそこある(男としてはあまりない方)
性格もかなり良く、ドロシーはたまにお母さんと言いかけるレベルで母性にあふれている
男なので胸は___ちょサクラさんどうしたんですかその振りかぶったこぶしは!
___ぶべら!!

女性の前で胸の話はしてはいけないのである、たとえ男の娘でも


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シュギョウゴ×カラ×アラタナルデアイ 後編

それから数カ月後

 

その日ドロシーは所用で街を出て隣町まで来ていた。

 

「お客様、これなどいかがでしょうか今回は贈り物ということで少々値段が張りますがその分よいものでございますよ」

 

「ふむ・・・」

 

ドロシーは目の前に広げられた、豪華なソレを見分する

 

「常に身に着けるものがいいので華美過ぎないものがいいのだが、それでいて壊れないものを頼む」

 

「それでしたらこちらはいかがでしょうか、この商品を作り出した職人はとにかく強度を求めなおかつ芸術性を求めたそうです」

 

そういって店員が箱に入った二つのソレをドロシーに見せる

 

「これの素材は何でできているんだ?透明な素材のようだが」

 

「はい、こちらは特殊な日緋色金を使用しておりまして、その希少性からそれ相応のお値段となっておりますが・・・」

 

「それをもらおう、これでも金ならある」

 

「ありがとうございます、値段のあまり買い取り手がつかず私どもも困っておりました」

 

ドロシーは何気なくさもポケットから出したように最高金貨を100枚ほど出す

 

「あの。少し多いようですが」

 

「良い品を譲ってくれた礼だ」

 

「さようでございましたか、こちらが商品でございます、重ね重ね誠にありがとうございました」

 

「良い買い物だった」

 

ドロシーは豪華な店を出る、ここはいつものサクラの店がある街の隣町の高級なものを取り扱っている店がならぶいわゆる貴族町と呼ばれる区画だ

今日は休みをもらってここまで来ていた

用事は済ませたのでとっとと帰ることにする

 

「む?」

 

ご機嫌で帰路についていたドロシーがサクラに危険があったらすぐにわかるように待機させていた蝙蝠の反応が消えた

この蝙蝠に戦闘能力はなく、あるのは対象者が危機に陥った時に結界を張る程度の力しかない、なので急がねばならなかった

 

「まさか、襲われたか?いや今サクラの近くには代理の冒険者がついている可能性は低い、となると街自体に何かあったか

ともかく急がねば」

 

ドロシーは空を飛ぶことができる吸血鬼モードで街へ戻る、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町が燃えている、そして阿鼻叫喚にして地獄絵図という言葉がぴったりなほどの混沌に包まれている

逃げ惑う、市民ソレを追いかける、どこかの国の兵士、少なくともこの国の兵士ではない

 

「っ・・・ひとまずはサクラだ」

 

いつものパン屋へ向かって飛ぶ

 

「完全に崩れている・・・」

 

パン屋があった建物は火に飲まれ完全に崩壊してしまっている

しかし、日の中に一つだけ生命反応がある

 

「サクラ!!」

 

翼の羽ばたきで一時的でも炎をどかし瓦礫を撤去する

 

やがて結界に守られて気絶しているサクラを発見する

「良かった、君が生きていただけで」

 

「お前らー!!ここにも人がいるぞ!!女もいるぞ!!」

 

瓦礫をどかす音が聞こえたらしく、兵士がやってきた

 

「殺せー奪えー我らが国王がお望みだー」

 

「黙れ」

 

気絶しているサクラの結界をそのままに抱きかかえ、

今まで完全な『絶』状態だった『念』を開放する

 

『確立せよ古の吸血鬼の領域』

 

「なん、だこれは」

 

一瞬にして町だった場所が満点の星が輝くどこまでも続く平野に塗り替わる、塗り替わる範囲はドロシーが維持できる円の範囲

現在のドロシーなら町一つを包み込む円を維持するなど造作もないうえ外に陣取っている敵の拠点ごと取り込みなお余裕がある

 

「貴様らは夜の領域に踏み入ったここから抜け出すには我を倒すよりほかない、せいぜい励むがよい」

 

その言葉を聞いた兵士たちがドロシーのもとへ突撃してくる

 

「へへ、これでもう逃げ場はない、お前はこの変な空間をいじ__がはっ」

 

「誰がお前たちの相手を私だけですると言った、お前たちの相手など下級で十分だ、私は用があるのでなではさらばだ」

 

ドロシーが消えた瞬間兵士たちの陰から次々と影のようなものが這い出して来る

一匹一匹が協力でそれが兵士たちと同じ数いるのだ勝ちようがない、こうして一万もの数の兵士は一刻もたたずに消え失せた

 

 

 

 

 

 

「サクラ、起きて」

 

「ん・・・私確か、はっドロシー?確か警報が鳴って兵士が攻めてきて、ドロシーさん町は、私たちのお店は!?」

 

ドロシーは静かに首を振る

 

「町はもうだめだ、お店も完全に崩れた、生き残った人たちが協力して立て直しを図ているけど、もう新しく作った方が早い

敵兵は皆殺しにしておいた、しばらくは安全だろう」

 

「そうですか・・・敵さんはドロシーさんが?」

 

「ああ、少し頭に血が上ってしまってねこれでも強いから、でもよかったサクラが無事で」

 

「はい、私ももうだめかと思いました」

 

「どうしてサクラは警報が鳴ったのに避難しなかったんだい?」

 

「・・・守りたかったんです、ドロシーさんは帰る場所がないって言ってたから、あそこを失ってしまったらって」

 

「サクラ・・・」

 

「結局守れなかったですけどね、おまけに迷惑までかけちゃって」

 

えへへとサクラが無理に笑って見せてくれる

 

「サクラ、話があるんだ君はこれからどうする?」

 

「私は・・・」

 

「俺は旅に出ようと思っている」

 

「そうですか・・・」

 

「君についてきてほしいと思っている、ずっと近くにいてほしいと思っている

サクラ、ずっと俺の近くにいてくれないか?」

 

隣町で買ってきた、ソレを差し出す

 

「これって・・・指輪ですか・・・」

 

「ああ、君がこの指輪を受け取ってくれるなら俺は君を永遠に守ると誓おう、俺と結婚してくれ」

 

「・・・はい///こんな私ですけど」

 

「そんなことはない、俺は君のことが大好きだ」

 

「私も好きですよドロシー」

 

「サクラ・・・」

 

二人の顔がどちらともなく近づいていく

 

唇が重なる

 

「えへへ、ドロシーとキスしちゃいました、これからずっと一緒ですよ?」

 

「ああ、これからずっと一緒だ」




お久しぶりです
最近やる気が出ずに全然かけませんでした

今回も皆さんのご期待に添えていらばうれしいです


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