セックス次元の女決闘者たち・二次創作 行狂井狂華の絶頂紀 (レルクス)
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初陣!絶頂デュエリスト、行狂井狂華!

 朝六時五十九分。

 

 

 とある部屋で、ベッドに寝転んで少女が眠っている。

 そこそこ寝相が悪いのか、つやのある長い黒髪は広がっている。

 顔立ちは整っており、寝ているが美少女であるということがわかるほどだ。

 寝間着姿だが、薄い布に覆われた胸部はその存在を主張している。

 布団を最初は被っていたはずだが、その役目をすでに果たしておらず、ベッドの下に落ちている。

 

 ……ここまでの状況の説明であれば、別に珍しいことでも何でもない。

 

 要するに、ここからがちょっと変なのだ。

 ベッドの上ということで寝巻なのだが、寝間着以外に身に着けているものが異様と言えば異様。

 

 手首には手錠が巻き付いており、背中側で両手首を拘束している。

 鍵を使って外さなければ、その手を使うことは不可能だろう。

 

 そして、一見なにもなさそうな下半身。

 そこには、とある『仕込み』が存在する。

 

 

 朝六時五十九分。

 

 

 ベッドのそばにあるサイドテーブルに時計が存在する。

 デジタル時計であり、『06:59』と表示されているので、この点は普通。

 ただ、その時計の隣にはとある端子が付いた土台がある。

 そこにはリモコンがあった。『開錠』と『停止』の二つしかない珍しいもの。

 

 そういった小さな気になる点はあるが。『部屋全体』の方に目を向ければ特に珍しいものは置かれていない。

 いや、箱や収納棚が多く、『きちんと整理整頓されているだけ』ともいえるが。

 

 それはともかく、落ち着いた色合いで構成されている部屋は、『私室』というよりは、『施設の中に用意されている個室』という雰囲気を持っている。

 まあ、それもいいとしよう。

 

 

 朝七時。

 

 

 デジタル表示が『07:00』に変わった瞬間……。

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ

 

 

 振動音が部屋中に響き渡る。

 その音の発生源は、彼女の股間にある。

 

「んああああああ♡」

 

 『目覚ましバイブパンツ』につけられているバイブ。

 それが『中』で振動し始めたのだ。

 

 ただ、どんな人間であっても、『寝る直前にどんな準備をしたか』ということは、起きた瞬間には思い出せないもの。

 だが、少女はこの状況に『慣れ』や『経験』があるのか、即座に状況を理解する。

 

 

「ん♡んんんっ♡アアアアアアン♡」

 

 

 喘ぎ声を漏らす少女。

 だが、後ろ手に手錠で拘束されているため、手は使えない。

 そんな中で彼女がとっている行動は……。

 

「ん♡も、もっとぉ♡」

 

 バイブによってもたらされる快感のため、身をよじり、太腿をくねらせ、股間の筋肉をキュッと力を入れる。

 もちろん、そんな『ベストポジション』を探していれば、中でバイブだって動く。

 

 バイブは特別性。

 数多くの小突起が存在し、ウネウネと中で動く伸縮性の高い素材でできている。

 

 

 ネチョネチョネチョグリグリグリグリ!

 

「ん、ハアアアアア……♡」

 

 中でこすれるたびに、少女は喘ぎ声を出した。

 

 ……そのそばで、リモコンのボタンが点滅している。

 『停止』のボタンが点滅しているのは、おそらくこのバイブだ。

 加えて、『開錠』のボタンまで点滅しているところを見ると、どうやらこのリモコンで、少女の手錠を『開錠』し、バイブを停止させることができるのだろう。

 

 しかし、バイブの快感を最大限に得ようとして体を動かす彼女だが、どこが『我慢』し、『楽しみ』にしていることがあるようだ。

 

 

 

 ……時間にすれば三十秒といったところだろうか。

 

 点滅しているリモコンの二つのボタンが、点滅から『ピカーッ!』と発光。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイ!!

 

 

 少女の膣に挿入されているバイブの振動が、『中』から『強』に切り替わる。

 

 バイブを必死に膣全体で咥えていた彼女の快感は、本来のバイブがもたらすそれよりもはるかに高いレベルで、彼女の体を突き抜けた。

 

「アッ!アアアア!気持ちいいいいいいい!イクーーーーーー!」

 

 絶叫する少女。

 

 もう少しで、『言葉』だけではなく、『身体』も絶頂を迎え――

 

「うるさあああああああああい!」

 

 突如、とある少年の絶叫と共に、目覚まし時計がバーーーーン!とたたかれた。

 そのそばにある二つのリモコンの『開錠』と『停止』の二つが『ピカッ!』と光った後、その役目を終えて消える。

 バイブが停止して、少女の手錠がガチャっと外れた。

 

「……」

 

 それと同時に、少女。行狂井狂華(いきぐるいきょうか)は沈黙する。

 そして、狂華は少年、影原一佐(かげはらいっさ)の方をジトっと見る。

 

「なにすんのよ!もうちょっとでイけるところだったのに!」

「ちょっとは自重しろ!君の隣の部屋でデッキの構築を考えていたんだぞ!戦術を考えるときに喘ぎ声の録音を聞くのならともかく、カードを選ぶ段階でそんなことをされたら気が散るわ!」

 

 狂華が絶叫する相手、一佐は、赤い髪の少年だ。

 高い身長。運動神経もよさそうな鍛えた体で、端正な顔つき。

 だが、若干可愛い系の要素も混じったもので、『頼りになるけど、たまには頼りにしてほしい』と周りに思わせるような甘いルックスである。

 

 青色の学生服を身に着けており、どこかの学校の学生であることがわかる。

 

 とはいえ彼は今、邪魔されて怒っているところなので、その甘い顔立ちに青筋が立っているが。

 

「フン!そんなの私の勝手よ。粗末な指テクしか持ってないくせに。指で胸を攻めてイかせたことほとんどないでしょ」

「うるさいわ!」

「否定するなら、今ここで私の胸を弄ってイかせてみなさいよ」

 

 狂華は早業で寝間着のボダンを上から数個開けて開くと、ブラジャーのフロントホックを外す。

 そして現れるバスト90オーバーの大きな胸。

 乳首は小さく薄ピンク色で、肌は驚くほど真っ白。

 とても『美味しそう』で蠱惑的な肉体である。

 

 一佐はそれに対して唾をのむわけでもなく、視線を外すわけでもなく、真顔で見る。

 

「……僕が後ろに回って攻めていい?」

「別にいいわよ」

 

 というわけで、一佐もベッドに上がる。

 狂華の後ろに回って、両手で後ろからつかむように狂華の胸を揉む。

 

 ムニュっと形を変える胸。

 

 強く、時にやさしくして緩急をつけたり、乳首に触れて指でコロコロ転がしてみたり……。

 

 感じないはずがない。

 イジメ方を変えるたびに、狂華の体がビクビクッと震える。

 

「ん……まあ、基本を知ってるってだけていうのは相変わらずね。ただそんなんじゃイけないわよ」

「それは失礼」

 

 次の瞬間。

 

 狂華の両乳首には、洗濯ばさみのようなものが挟まれていた。

 洗濯ばさみにはコードが付いており、コードは一佐の制服の袖の中につながっている。

 

「あ……」

 

 狂華の口から声が漏れた瞬間……。

 

 

 ビリビリビリビリビリビリ!

 

 

「ん♡ンンンンン♡」

 

 

 乳首に電流が流れる。

 もちろん、痛みを感じるほどではない。

 あくまでも快楽を求める最適な電圧に設定されている。

 

 完全な不意打ちだ。

 

「よくよく考えれば、学生でもなく、昼からしか予定のない君に対して怒鳴るようなことではなかったな。そもそもデッキは昨日の時点で仕上げていたし、まあ八つ当たりのようなものかもしれない」

 

 突然何を言い出したのだろうか。

 そう思ったあと手を動かそうとして……狂華の手は動かなかった。

 

(て、手錠!?いつのまに……)

 

 いつの間にか後ろ手につけられている手錠。

 後ろに回られているとはいえ、まさか手錠をかけられていることすら気が付けない思考の穴をつく早業。

 再び狂華は、手を使うことができなくなった。

 

「次は……」

 

 一佐は狂華に首輪をつけて、そのまま首輪につけていたロープをグイっと引っ張る。

 

「ん♡」

 

 そのままベッドに倒れる狂華。

 ちなみに、電流用のコードはすでに整理されており、おそらく体の中に仕込んでおいたであろう『電圧機』は服の外に出されて、狂華にも見えるところに置かれている。そこに両乳首の洗濯ばさみから延びるコードがつながっていた。

 

「とりあえずこれはこうしてと……」

 

 引っ張ったロープの先端をベッドの反対側の括り付けると、すぐにベッドを降りて狂華の下半身に近づく。

 

「え……」

 

 一佐が取り出したのは、少し離れた二点にベルトが付いている鉄の棒。

 それを素早く動かして、狂華の両膝を固定する。

 そしてそれを、ベッドの縁にロープで固定する。

 

 これで、狂華の膝は、ベッドの縁に開いたまま固定され、ベルトを外さなければ動かなくなった。

 

「というわけで、これから僕は学校に行く。わざわざ全寮制の学校で、特例で自宅通学にさせてもらってる身だからね。君にも予定はあるだろうけど、君の場合は案内役がこの部屋に入ってきて合流する予定のはずだ。それまでイっていてくれ」

 

 そういって、一佐はいつの間にか手に持っていた『目覚まし時計』の本体を手に取る。

 

「目覚ましだが普通にバイブの起動スイッチにもなっているのか。とりあえず『強』にしよう」

 

 ヴィイイイイイイイイイイイ!!

 

「あああああああ♡♡♡」

 

 最大設定で動き出すバイブ。

 狂華の膣内を再び蹂躙し始め、狂華の体が跳ね上がる。

 大きな胸がブルン!と震えて、そのまま喘ぎ声を漏らした。

 

「ん、んんん!い、いっちゃううううううう!」

「それじゃあ、僕のコレと君のバイブの電池がなくなるまで頑張っててくれ。『快楽暗器』の二つ名を持つ僕を挑発した授業料も込みだから、まあ頑張ってね」

 

 そういって、一佐は狂華の部屋を出ていった。

 

 扉をしめると、その部屋に残るのは……。

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイ!!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリ!!

 

「ん!んんんああああ♡♡♡イク!イクウウウウウウウ!」

 

 つけているバイブの最大設定。

 そして、まるで狂華に合わせて設定したかのような、『狂華が最も快楽を感じやすい電流』が両乳首に流れて、ついにダムは結界。

 

 ブシャアアアアアアアア!っと股間から潮を爆発させ、寝間着の股間部分が濡れる。

 

 だが、絶頂のさなかにいる狂華にとって、そんなものはどうでもいいこと。

 

「はっ、はっ、あっ♡気持ちいいぃぃぃ♡」

 

 きもちいい。

 

 気持ちいい。

 

 キモチイイ。

 

 それだけが頭の中を支配し、そして彼女自身が、このシチュエーションを楽しもうと、できる範囲で体を動かし、快楽を得ようとする。

 

 絶頂は止まらない。

 

 そして彼女自身が、止まることを望まない。

 

「ん♡あ、ま、またイクウウウウウ!」

 

 ブシャアアアアアアアア!

 

 

 

 

 

 

 

 

 担当官が部屋に入ってきたとき、狂華はビクビクしながら、ベッドで白目をむいていた。

 

 

 ★

 

 『セックス次元』

 

 この世界……何をもって『この世界』と定義するのかどうかはともかく、『ありとあらゆる軸となる世界』を基準にすれば、この世界は少々異なる部分が多い。

 

 まず、デュエルモンスターズが盛んなこと。

 最新式のエクストラデッキからの召喚方法まで時代が進み、独自のカード開発が進んでいる。

 

 そしてセックス次元は、『共有元』の情報を引用すれば、

『性に開放的な世界だ。少年少女に対する性的規制も存在しておらず、猟奇的な行為や相手との合意の無い性行為でなければ、大体のことが許されるというあけっぴろげな世界である』

 とのこと。

 

 特殊な倫理観で構築されているといっていい。

 例を挙げれば、性行為にあけっぴろげとは言うものの、女性が全裸で街中を歩くことはない。

 

 そして、一大娯楽であるデュエルとセックス……というより、様々な『プレイ』が結びついたことで行われるのが、『エロデュエル』というものだ。

 VRモデルを使って行われるため、膣の中にザーメンを入れまくったとしても子供が産まれることはもちろんない。

 いろいろと調節が聞く設定で、服装も自由自在だ。服装に関しては『今と同じ』という設定にしているものがほとんどだが。

 ……ちなみに、あくまでもVRモデルなので、豪雪地帯のど真ん中で裸になっても理論上は問題ない。多分やらないと思うけど。

 

 現在の風潮は『女性がどれほどエロく負けられるか』というものが大好評ではある。

 無論、それに対する疑問を持つ人間は、男性にも女性にも存在するわけだが……それは置いておこう。うん。

 

 さて、長々と説明してしまったが。

 『セックス次元』と『エロデュエル』

 紳士、淑女である諸君であれば、この二つの単語だけで『まー。うん。そういうことだよねー』とご理解していただけるだろう。

 よって、これ以上の説明は不要とする。

 

 

 

 

「んんんんもおおおおお!絶対に許さないんだから、あの暗器小僧!」

「同い年ですよね。狂華様と」

 

 車の中で吠える狂華。

 運転席では、三十代半ばの黒髪サングラスの男性がハンドルを握っていた。

 

「指テクの話をしてたのに、急に電流洗濯ばさみを挟んできたのよ!?信じられる!?」

「一佐様ならあり得る話かと。というより、狂華様も予測……いえ、期待していたのでは?」

「まあ、それはそうだけど……」

 

 ムスッとして頬を膨らます狂華。

 

「とはいえ、自覚は持っていただきたい。狂華様はこれから、初のプロデビューであり、新たな『ブルブル教団』の幹部序列一位という立場がありますから」

「わかってるわよ。教祖様の納得のいくデュエルをして見せるわ」

 

 エロデュエルチームは数多く存在する。

 そんな中存在するチームの一つが、『ブルブル教団』

 

 主に『機械姦』を主軸としたデッキを使うデュエリストたちで、『教祖』と呼ばれるエロデュエリストを頂点とし、幹部たちが五枠ある序列で実績を争いあって、そして構成員たちがその序列を狙って日々精進する。というものになっている。

 ちなみに、新たな序列一位が狂華で、二位は先ほど狂華を果てさせた一佐である。

 

 狂華は今まで、プロとしてデュエルしたことはない。

 だが、一週間ほど前にやっと教祖に認められ、序列一位の地位とともにプロデビューをすることになった。

 

「それでいいのです……そろそろ会場につきますよ」

「私からも見えてるわ。さて、プロデビューの戦い。どうなるか楽しみね♡」

 

 楽しそうにフェロモンをまき散らしながら、狂華はスタジアムを見て笑みを浮かべた。

 

 

 ★

 

 

『さあ!お楽しみの時間だ!我々が興奮するデュエルが始まるぞおおお!』

 

 

 スタジアムでは、司会者がマイクを手に声を張り上げ、その声に合わせて会場が熱狂する。

 

 

『数日前から期待されている対戦カードだ。まずはこの男の紹介!多種多様な触手で女性を快楽の渦に沈めてきた男。テンタクル水原(みずはら)ああああ!』

 

 司会者に呼ばれて入ってきたのは、イソギンチャクのようなものがモノがそこら中についているという、『お前それどこで買ったん?』と言いたくなるようなロングコートを羽織った男性。

 細身で釣り目で、異様にギラギラしている。

 

「それに対するは、トップクラスのエロデュエルチーム、『ブルブル教団』の初の女性幹部にして、新たなる序列一位!行狂井狂華あああああ!」

 

 司会者の声を受けて、狂華がステージの反対側から、狂華が左腕にデュエルディスクをつけて歩いてくる。

 

 さて、車に乗っているときにあえて解説しなかったが、その恰好は、当然ながら部屋にいたころの寝間着とは大きくことなる。

 

 艶のあるきれいな黒髪は、紐で結んでツインテールにしている。

 

 服装は、ノースリーブで上からボタンを二つ開けた白いシャツの上に、同じくノースリーブの赤いジャケットを羽織っている。

 チェック柄のミニスカートには大きくスリットが入っていて、角度によっては彼女の黒いパンティが見えるだろう。

 靴下も短めで、むっちりした太ももを含めて足をしっかり見せていくスタイルだ。

 

 要するに……このまま『着エロ現場』に突入しても何も不思議なことはない。ということである。それほどエロい。

 

「フフフ。アンタが私の対戦相手ね」

「そういうことだ。今までブルブル教団には女性幹部がいなかったから、直接対決とはいかなかったが、初のプロデビューで会えてよかったぜ」

 

 エロデュエルのため、基本的に『男性VS女性』で、稀に『女性VS女性』が行われる。

 一応男性同士のデュエルもないわけではないが、そもそも作者は薔薇がストライクゾーンの外なのでこの場は置いておこう。(メタ発言)

 

 言い換えれば『男性しか所属していないチーム同士』の直接対決はなく、男性エロデュエリストが男性しかいないチームに特攻することもない。

 

 だが、こうして狂華が出てきたことで、ブルブル教団に戦績で抜かれてイライラしている男性エロデュエリストは、『ブルブル教団』を直接制裁できると喜んでいるわけだ。

 ちなみに、『元幹部の称号すらない単なる構成員』を倒してもあまり評価されないため、女性幹部という立場はかなり重要である。

 

「フフフ。アンタ程度にイかされるほど、私は浅い女じゃないわよ!」

「言ってくれるじゃねえか。後悔させてやる!」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。

 

『さあ!お互いに挑発し、ヒートアップしてきたああああ!俺たちも待ちきれないぞおおお!早速始めてくれえええ!』

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 水原 LP4000

 

 先攻は水原!

 

「俺の先攻!俺は手札から魔法カード『衣類除去』を発動!相手の服をはぎ取る!」

 

 魔法カードが発動された瞬間、パアン!という音とともに、狂華が身に着けていた衣服がすべてはじけ飛んだ。

 もちろんVRモデルなので、服の弁償の必要はない。

 バスト90越えの巨大な胸と、プリっとした形のいいおしりが降臨する。

 

『おおっ!さすがテンタクル水原!衣服剥ぎ取りスタートだ!仕事が早いぞおおお!』

 

「ケッケッケ!服ごしでもわかってたが、いいカラダしてんな嬢ちゃん」

「アラアラ。そんな程度で恥ずかしがるほど、私は初心じゃないわよ♡」

 

 右腕で胸を抱くようにして上目遣いになる狂華。

 形のいい胸がムニュウウと形を変えた。

 

 サービス精神満載な演出に、会場が盛り上がる。

 

「チッ。このまま会場の空気を持ってかれるのも癪だ。俺は『テンタクル・クラゲ』を召喚!」

 

 テンタクル・クラゲ ATK1800 ☆4

 

 出現したのは、ちょっと大きめのクラゲである。

 ただ、女性をイジメるためなのか、触手部分は細い。

 ちなみに、『テンタクル』というのは『触手』という意味である。触手のないクラゲはエロデュエル界にいないだろうし、おそらく【テンタクル】デッキなのだろう。

 

「ククク。テンタクル・クラゲの効果発動!召喚に成功した場合、相手に500ポイントのダメージを与える」

 

 クラゲがバヒューン!と飛んで行って、狂華に張り付く。

 

 まず太めの触手を使って、狂華の両手首をつかんで、ピンッ!と左右に引っ張る。

 

「ん、そこそこ強めに拘束したい年頃なのかしら?」

 

 余裕の表情を見せる狂華。

 

 それにイラついたのか、怒りマークを頭に出現させた後、残った触手を使って、乳首をコロコロ転がしたり、胸全体をもんだりしている。

 余裕そうな顔をするとしても、性感帯への刺激。

 

 ムニュムニュモニュモニュ……

 

 狂華の顔が興奮に染まった。

 

「ん♡ま、まあまあのテクニックね」

「感じてんじゃねえか。そんな状態だと、後でどうなっちまっても知れねえぜ」

「アアン♡フフフ。安心して。ちょっと感じやすいだけよ。それに、私のカードの都合上、感じやすいっていうほうがいいっていうのもあるけどね。アッ♡」

「ま、加減はしねえけどな。だが、不必要な遅延プレイはエロデュエルでは御法度。クラゲ。戻ってこい!」

 

 クラゲが狂華の両手首と胸をはなして、そのまま戻っていった。

 

 狂華 LP4000→3500

 

「カードを一枚セットして、ターンエンドだ」

「フフフ。なら私のターンね。ドロー!」

 

 デッキからカードを一枚引く狂華。

 それを見て、にやりと笑う。

 

「私は手札から、『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、先端にドリルがついた『腕の先端に付けるアームのようなもの』であった。

 

「なんだそのモンスターは……」

「すぐにわかるわよ。ドリルの効果。このモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから同名以外の【絶頂兵器ユニット】を特殊召喚できる。私は【絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア】を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

 次の出現したのは、肩に装着するアンテナのようなものである。

 

「ハッ!そんな雑魚モンスターを並べても、俺のテンタクル・クラゲを突破することは不可能だぜ!」

 

 至極まっとうな意見である。

 デュエルモンスターズというゲームのルール上、攻撃力1800のモンスターが一体いれば、相手は攻撃力1700のモンスターをいくら並べようと突破することはできない。

 

「そんなことわかってるわよ。良いから見てなさい。私は特殊召喚されたビリビリバリアの効果を発動。このカードが特殊召喚に成功した場合……フフフ、永続罠『強制絶頂装置』をフィールドに表側表示で置くことができる!」

 

 一枚のカードを魔法罠ゾーンに差し込む狂華。

 

「アハハハハ!ここからが私のデュエルの始まりよ!」

 

 そういうとともに、狂華の近くの床の材質が変化する。

 コンクリートだったが、鉄製の台座に変わった。

 

 そして、台座から六つの機械のパーツが出現する。

 

 狂華の両足首、両膝、両太ももに巻き付いて、ピンッと完全に伸ばした。

 肩幅よりも開いており、完全に無防備なおまんこを強調している。

 

『おお!狂華選手の足に機械でできたパーツが装着されたぞ!お、こちらに資料が届きました。あの鉄のパーツは『座標固定マシン』と言いまして、文字通り、現在狂華選手が固定されているあの座標に『完璧』に固定されます。しかも、『拘束強度』は最高レベル!布や綿、縄や鎖と違って、『機械パーツ』でジャストフィット拘束された機械により、VRモデル開発委員会からは、『全く動かせないものだ』と太鼓判を押すほど!これにより、全く下半身を動かすことができなくなりました!』

 

 司会者の言葉に『期待』し始める観客たち。

 

「フフフ、『強制絶頂装置』の本質はここからよ」

 

 そういうと、台座がウィーンと開いて、その中から機械が出てきた。

 

 回転運動をピストンに変換し、棒の先端に取り付けられたバイブを高速で上下に動かす、無慈悲の兵器。

 

 マシンバイブである。

 

「アハッ♡」

 

 完全に拘束された足。

 股間に狙いを定めるマシンバイブ。

 

 それを見ただけで、狂華の股からツーっと汁が流れてきた。

 マシンバイブにも、テカテカとローションが塗られている。

 

 ……前戯の必要は、ない。

 

 マシンバイブが、ズブブと音を立てて、狂華の股間に侵略していく。

 

「んんんんん♡♡♡」

 

 そんな声を出した瞬間。

 

 

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

 

 

 一秒間に五回。

 そんなハイペースで、マシンバイブが狂華の膣を貫く。

 

「ああああああああああああ♡♡♡」

 

 全身を貫くような快感に絶叫する狂華。

 

『おおお!マシンバイブが、狂華選手の膣の中を蹂躙していくうううう!強制絶頂装置の名に恥じないピストン数だ。普通の女性なら、この時点でデュエルどころではないぞ!大丈夫かああああ!?』

 

 司会者が不安になるほどのピストン数だ。

 だが、それを聞いた狂華が、下半身に力を入れて、ゆっくりと水原を見据える。

 

「んんんん♡待たせちゃったわね」

「な、なな……」

 

 自分から自分を快楽の渦に巻き込む狂華のカード。

 それに驚く水原だが、デュエルは続く。

 

「でもね。これだけじゃ終わらないわ♡私は、レベル4のドリルアームとビリビリバリアで、オーバーレイ!」

 

 狂華の宣言で、二つのパーツが光となって天に上る。

 そして、その渦に飲まれて、爆裂した。

 

「エクシーズ召喚!現れなさい。ランク4♡♡♡【絶頂兵器アクメ・リアクター】!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現したのは、等身大のスタイリッシュなロボットだ。

 乗り込む。というよりは、身にまとう、といったサイズ。

 特撮ヒーローで隊員たちが身にまとうような、そんなロボットだ。

 ただ、背中からは蒸気が放出されている。

 

「攻撃力2500か。エースモンスターといったところか」

「このデッキの重要なモンスターね。んんん♡……でも、これだけじゃないわ。絶頂兵器ユニットたちは、絶頂兵器エクシーズモンスターの素材になっているとき、そのエクシーズモンスターに効果を与える!」

 

 円を描くように浮遊するオーバーレイユニット。

 その二つから、ドリルアームとビリビリバイブが出現し、アクメ・リアクターに装着される。

 

 それだけではない。

 アクメ・リアクターに装着された二つの装備から二つのUSBメモリが飛び出した。

 

 それが、狂華の膣内を蹂躙するマシンバイブに接続され……。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

 一秒間に五回のピストンに加えて、一秒五回の回転、そして電流が膣内を走り抜ける。

 狂華の体が跳ね上がり、大きな胸がブルンと震える。

 

 

「アアアアアアアア!イグウウウウウウウウウ!」

 

 

 引き抜かれるマシンバイブに、狂華の潮が混ざった。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

「んんんん♡♡♡はぁ、はぁ、ふううう♡言い忘れてたけど、強制絶頂装置は、私が絶頂するたびに、絶頂カウンターが一つ溜まるわ。覚えておきなさい」

「な、なんだこれは……」

 

 

 狂華が生み出すエロデュエルの雰囲気に呑まれる水原。

 しかし、デュエルそのものが続いていることに何の変りもない。

 

『お、ここで追加の資料が届きました!……いったい誰から届いてるんだこれ。ええと……行狂井狂華選手はどうやら、『デュエルAIC』という体質のようです。こちらは日本語では『デュエル本能増幅体質』と言いまして、簡単に言いますと、デュエルしている間。デュエリストとしての本能が増幅されて免疫力が強化され、絶頂後でもすぐにデュエルを続行できる体質なのですが、狂華選手はこの数値が圧倒的に高いそうです!』

 

 そこまで解説した時だった。

 

「ふ、フフフ♡司会者の人もやたらそういうことに詳しいわねぇ。さあ、デュエルを続けましょうか♡」

 

 狂華は瞳が『♡』になっているが、それでもしっかりと水原を見据えている。

 

「んんっ♡♡♡ドリルアームの効果を適用することで、絶頂カウンターを一つ使い、相手モンスター一体を裏側守備表示にするわ♡そしてそれと同時に、ターン終了時まで、アクメ・リアクターは貫通能力を得るのよ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→0

 

「なんだと!?」

 

 水原が驚いているうちに、テンタクル・クラゲは裏側守備表示になる。

 

「バトル!アクメ・リアクターで、テンタクル・クラゲを攻撃!」

 

 ドリルのエンジンをうならせて、アクメ・リアクターが突撃する。

 そして、再度表になったテンタクル・クラゲを貫通する。

 その守備力は1300だ。勝てるわけがない。

 

「ぐおおお!」

 

 水原 LP4000→2800

 

「私はカードを一枚セットしてターンエンド。アンタのターンよ」

「く、俺のターン。ドロー」

 

 カードを引いた水原は、内心で『いいカードを引いた』と考える。

 すでに、デュエル会場の空気は狂華に熱を持っていかれている。

 チラチラをカメラマンたちを確認すると、その先にあるのは、膣内を貫くマシンバイブだ。

 

(よし、ここから巻き返して……)

 

 そう考えた時……。

 

「ん♡ああああああ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

「な、なんだ!?」

 

 突然の絶頂に思考を現実に戻される水原。

 そんな水原に対して、ズボズボギュルルルビリビリと膣内を蹂躙される狂華は微笑む。

 

「フフフ、私がいくらイっても、このマシンは止まらないし、速度が落ちることもないわ♡ついでに言うと、『デュエルAIC』っていうのは、『連続絶頂で壊れてデュエル不可能』っていう状態がなくなるだけで、しっかり絶頂するのよ♡♡♡」

 

 状況を理解する水原。

 そして……先ほどのプレイングを見るに、狂華のデッキは、絶頂カウンターがたまると面倒なことになる。

 

「なら、自分フィールドにモンスターが存在しないため、俺は手札から魔法カード『テンタクル・ビーコン』を発動だ。デッキから、レベル5、または6の『テンタクル』モンスター一体を特殊召喚する。現れろ。『テンタクル・スライム』!」

 

 テンタクル・スライム ATK2400 ☆6

 

 うねうねしたゲル状の物質だ。触手がワラワラついているが。

 

「ん♡今度はスライムね」

「テンタクル・スライムの効果発動!このデュエル中、相手がすでに絶頂している場合、ターン終了時まで攻撃力を500ポイントアップさせる!」

 

 テンタクル・スライム ATK2400→2900

 

 相手の絶頂を自分のデュエルの力にする。

 なんともエロデュエリストらしいプレイングだが……。

 

「攻撃力が……あうううううん♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 少し他のことに意識を向けると、すぐに絶頂に突入する狂華。

 カードの効果を考えればイき続ける方がいいのは確かなのだが、我慢の本能部分が『開発』によって出来上がってしまっているため、それは不可能だ。

 

「さっさと決めた方がいいな。俺はテンタクル・スライムで、アクメ・リアクターを攻撃!」

「フフフ。そんなもん通じるわけないでしょ♡ビリビリバリアの効果によって、ダメージステップ開始時、絶頂カウンターを二つ取り除くことで、戦闘破壊と戦闘ダメージをターン終了時まで無効にできるのよ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→0

 

 語尾に力が入らず、純粋にただただエロくなっていく狂華。

 

 そんな状況はまあそれとして、ビリビリバリアが文字通り、電撃でバリアを張る。

 すると、テンタクル・スライムはびっくりして戻っていった。

 

「チッ。なら、俺はもう一枚、カードをセットしてターンエンドだ」

 

 テンタクル・スライム ATK2900→2400

 

「私のターン。ドロー……よし、アアアアアアアア!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 ズボズボギュルルルビリビリ!

 狂華は我慢することに最大限集中しなければ、デュエルの続行は不可能だ。

 絶頂するときだけは頭の中が真っ白になるからである。

 だが、ドローして頭の中に新しい情報を入れて、セットカードや相手の盤面の把握、次の相手の行動の予測など、デュエリストがしなければならない並列思考はたくさんある。

 

 それらに注意を向けることは、狂華には許されていないのだ。

 

「ふうう♡♡♡私は手札から、『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を召喚するわ♡」

 

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒 ATK1500 ☆4

 

「一応、ビリビリバリアみたいに、『強制絶頂装置』を置く効果はあるんだけど、この効果は、これが存在しない時にしか発動、適用されないから今回はパスね♡だけど……強制絶頂装置の三番目の効果!自分フィールドの絶頂兵器ユニット一体を、絶頂兵器エクシーズモンスターの素材にできるわ♡」

 

 イボイボ棍棒がオーバーレイユニットとなって、アクメ・リアクターの周囲で浮遊し始める。

 

「そして、イボイボ棍棒もまた、絶頂兵器エクシーズモンスターに効果を与えるわ♡」

 

 イボイボ棍棒が出現し、ドリルアームと合体する。

 ……左手に持っていても使わないと思ったのだろうか。

 

 そしてそれと同時に、USBメモリが飛び出して、マシンバイブの台座に突き刺さる。

 

 すると、膣内を蹂躙していたマシンバイブが一度引き抜かれる。

 

「んんんん♡♡♡」

 

 その快感だけでイきそうになった狂華だが、教祖の開発により、『我慢することは前提』と叩き込まれているので、それは我慢する。

 

 

 そしてマシンバイブは、通常の者から、彼女の膣全体に影響を与えるであろう『ゴーヤ型』のイボイボが付いた凶悪なものに変更される。

 

「フフフ♡」

 

 微笑む狂華の膣内をズブブブブと侵入し……

 

「んんっ♡」

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 

 

「んあああああ!ああああああ!イ、イグウウウウウウウウウ!」

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 絶頂し、絶叫する狂華。

 

「ぐっ、な、なんだこれは……」

 

 驚いている水原。

 ……まあ、彼のちんこはギンギンなので、内心は察するが。

 

「ふうううう……♡ふうううう……さあ、続けましょうか♡まずはドリルアームの効果を使うわ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→1

 

「馬鹿め!二度同じ轍を踏むか!自分フィールドの『テンタクル』モンスターが相手モンスターの効果の対象になったことで、罠カード『テンタクル・フォース』を発動!このターン、そのモンスターは相手の効果モンスターの効果を受けない!」

「ん♡なるほど、でも、攻撃力では勝ってるわ。イボイボ棍棒の効果で、一つ使ってターン終了時まで1000ポイントアップ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→0

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→ATK3500

 

「何……」

「バトルフェイズ。アクメ・リアクターで、テンタクル・スライムを攻撃!」

 

 ドリルを構えたアクメ・リアクターが再び突撃。

 真正面からテンタクル・スライムを粉砕する。

 

「ぐっ、くそっ!」

 

 水原 LP2800→1700

 

 一方的に押されている水原。

 

 やはり彼もデュエリストということなのだろう。プロではあるが、流れに左右されるのかもしれない。

 

「私はこれでターンエンド……ああああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK3500→2500

 

「俺のターン。ドロー!」

 

 カードを引く水原。

 それを見て、とてもうれしそうな黒い感情が爆発する。

 が、ちょっとそれは抑えて、カードをプレイする。

 

「俺は伏せていた罠カード、『テンタクル品種改良』を発動。墓地に存在するテンタクルモンスターを二体まで墓地から除外し、レベル3につき一体、テンタクルトークンを守備表示で特殊召喚する。4のクラゲと6のスライムを除外して合計は10だ。よって、三体のテンタクルトークンを特殊召喚する」

 

 テンタクルトークン DFE0 ☆1

 テンタクルトークン DFE0 ☆1

 テンタクルトークン DFE0 ☆1

 

「そして俺は、手札から魔法カード『融合』を発動!」

「ゆ、融合……♡」

「俺は、フィールドの三体のテンタクルトークンを素材にする!」

 

 三体のテンタクルトークンが、渦の中に飛び込んだ。

 

「融合召喚!レベル8『媚薬海王テンタクル・シー・アネモネ』!」

 

 媚薬海王テンタクル・シー・アネモネ ATK2800 ☆8

 

 出現したのは、すごくヌメヌメした海だ。

 そこから、白く細長い生物、イソギンチャクが、ウネウネしながら動いている。

 

「融合召喚……アアアアアアン♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

『おおっと!ここで水原選手のエースモンスターが登場だあああ!それを感じ取った狂華選手。我慢できずに絶頂してしまったぞおおおおお!』

 

 司会者がマイクを持って絶叫。

 

「フフフ、テンタクル・シー・アネモネの効果発動。融合召喚成功時、デッキから『テンタクル』魔法カード一枚を手札に加える。俺が手札に加えるのは、速攻魔法『テンタクル暗躍術』だ。そしてバトルフェイズに移行する!」

「どんな効果があるのか知らないけど、アクメ・リアクターには通用しないわ♡」

「俺は、テンタクル・シー・アネモネで、アクメ・リアクターを攻撃!」

 

 テンタクル・シー・アネモネが媚薬の海から出てきて、そのままアクメ・リアクターに襲い掛かる。

 

「アクメ・リアクターの効果が発動するのはダメージステップ開始時だ。俺は『攻撃宣言時』のみ発動できる即効魔法『テンタクル暗躍術』を発動!『テンタクル』融合モンスターが自分フィールドに存在する場合、ターン終了時まで、相手のカードの効果は無効になる」

「え……」

 

 相手のカードの効果が無効になる。

 それは要するに、狂華のカードの効果が無効になるということだ。

 エロデュエルカードの中には、『ダメージを与える』などの『結果的にプレイにつながる』カードも多いが、狂華の場合、『カードの効果』として機械姦を行っている。

 それだけではなく、『強制絶頂装置』の効果の無効。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→0

 

 『そのカードにしか置けないカウンターを使うカード』の場合、効果が無効になると乗っていたカウンターがすべてなくなってしまう。

 『他のカードにカウンターを置く』効果の場合はそうではないのだが、絶頂カウンターは『強制絶頂装置』の効果によっておかれた効果のため、カウンターがなくなるのだ。

 

 もっと重要な点は、『下半身の拘束』そのものが、カードの効果で行われていたということ。

 

 

 一時的に、拘束と快楽がなくなり……。

 

「……♡♡♡」

 

 アクメ・リアクターを飲み込む勢いで突撃してきたテンタクル・シー・アネモネが、その長い触手を使って、新しく四肢を『大』の文字になるよう拘束する。

 

「ん……♡」

 

 狂華 LP3500→3200

 

「ちなみに言っておくと、テンタクル・シー・アネモネが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える」

「あっ♡」

 

 その言葉を聞いて、ゾクゾクし始める狂華。

 

 

 テンタクル・シー・アネモネが媚薬まみれの触手を使って、狂華の全身をなでていく。

 

 耳

 

 首筋

 

 脇腹

 

 へそ

 

 背中

 

 内もも

 

 両胸

 

「ん♡んんんんっ♡アアアアアアン♡」

 

 ブシャアアアアアアアア!と潮を吹く狂華。

 

 媚薬海王の名にふさわしい『濃度』であり、我慢強さがあるはずの狂華の頭を快楽でスパークさせる。

 だが、絶頂カウンターはたまらない。

 

 

 そして……まだ『アソコ』が狙われていない。

 

 

 全身をウネウネと触手が這いまわる。

 だがそれでも、『アソコ』を狙ってくれると信じて、我慢し、そして悶絶する。

 

 

「ククク。そうかそうか、耐えてやがるな?そうだな。そうだろうよ。責める部分は俺がデュエルディスクで決めることができるんだが、わざわざ『アソコ』だけ残してやってるんだから」

 

 黒い感情をあらわにして、クックックと笑う水原。

 

「そうだ。設定を弄って、お前の膣の中に残っている快感を全てリセットしてやろう。テンタクル・シー・アネモネ!」

 

 水原が命令すると、テンタクル・シー・アネモネは『快楽リセット液』を作り出して、それを狂華のおまんこにかける。

 

「あ、ああ、そ、そんなぁ……ん♡じ、焦らさないでええええ♡」

 

 甘い吐息と共にそんな声を出す狂華。

 

「なら、お願いしてみろよ」

「……?」

「お願いしろって言ってんだよ。私はおま――」

 

 

「狂華は公衆の面前で、んっ♡おまんこをぐじゅぐじゅされてイっちゃう変態ですううう!お願いしますううううう♡狂華のみだらなおまんこを、触手でぐじゅぐじゅにかき回してくださああああああい♡♡♡♡♡」

 

 

「……」

 

 『せめて水原のセリフを最後まで言わせてあげた方がよかったのでは』と思うのは、作者が男性だからだろうか(メタ発言)。

 

 そしてそれを受けて、会場が湧いた。

 

「水原あああああ!やっちまええええええええええ!」

「お前の今できる最高の設定でイかせちまええええ!」

「お、俺はもう我慢できねえよおおおおおおおおお!」

 

『おおっと!会場が湧いてきたぞおおおお!かくいう私もそろそろ限界だ!水原、最高のアクメを見せてくれえええ!』

 

 

 その歓声を受けて、水原は……。

 

 

「クッソガアアアアアア!これは俺のエロデュエルだろうが!俺が精いっぱいシチュエーションを考えてんだよチクショオオオオオオオオ!」

 

 台本を無視して勝手にAV女優がオナニーを始めて、それをそのまま編集して作品作ったらバカ受け。意気消沈するという、ちょっと限定的な状況で叫ぶ監督がいたらこんな感じになるのだろうか。

 

「ヤケクソだ!やっちまえ!テンタクル・シー・アネモネ!」

 

 命令を受けたテンタクル・シー・アネモネがグッと触手を固めて手を作ってグッドサインを見せてくる。

 ……ちょっと『ドンマイ』って言われている気がするのは気のせいではあるまい。

 

「ん♡は、ああん♡んんんんん♡」

 

 快楽に耐えていた(いやあんまり耐える気なさそうだけど)狂華だが、触手がクイっとあごに手を当てて、狂華の顔を挙げさせる。

 

「?」

 

 そこには……

 

 

 今まで自分を犯してきた機械的なものとは全く違う、『動くイボイボ』がその存在を主張し、モゾモゾウネウネと動き、あふれるほどの媚薬をまき散らす『凶器』があった。

 

 

 ゾクゾクゾクゾクゾクゾクッ!

 

「あ、ああああ♡♡♡」

 

 まずツッコむ前に、狂華の体を浮かせて、M字開脚で拘束しなおす。

 そして、位置を調節し、カメラに映りやすいようにした。

 

 そして、ゆっくり……ゆっくりと凶器をおまんこに近づいて……ついに、亀頭がおまんこの入り口に触れる。

 

「……アハッ♡」

 

 狂華は笑った。

 

 

 

 

 ジュブジュブジュブジュブグリグリグリグリヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴズボズボズボズボ!

 

 

 

 

「アアアアアアッ!イグウウウウウウウウウ!イっちゃうううううう!ギボヂイイイイイイイ!」

 

 マシンバイブは、常にピストンを行っていた。

 もちろんそれも相当の快楽だが、その点はテンタクル・シー・アネモネも理解している。

 彼が今回選んだのは、

 

 

 『奥の支配』

 

 

 奥の奥まで突っ込み、子供の腕くらいありそうな凶器で子宮をグリグリとえぐっていく。

 これまで行われていたのはピストンのため、『比較的このデュエルで経験されていない部分』を攻める。

 

 加えて、生物らしい凶悪さを兼ね備えている。

 

 奥の奥まで支配する。

 だが、『凶器』は『ピストン』ではなく『伸縮』を行うことで、奥を刺激し続けながらも、イボイボが付いたバイブでピストンされるような感覚を味わうのだ。

 

 機械には求められない性能。

 生物だからこその快楽の知恵。

 

 

 まず、最高濃度の媚薬で膣内全体の感度を増幅させるとともに、凶器の滑りをよくする。

 

 子宮をグリグリグリグリと刺激し。

 

 膣の壁をイボイボでグジュグジュにかき回し……。

 

 

「ああっ!あ、んいいいいいいい!!」

 

 

 当然、膣内だけではなく、先ほどまで責めていた 耳、首筋、脇腹、へそ、背中、内もも、両胸も刺激していく。

 

 

「ああああイグウウウウウウウウウ!」

 

 

 全身を余すことなく快楽を受け入れ……。

 

 

 ズボボボボ!

 

 テンタクル・シー・アネモネは、自らが行っていた拘束と快楽拷問を急激にすべて停止させた。

 

 

 ブシャアアアアアアアア!

 

 

 噴水のように潮が吹きあがり、ビクビクと痙攣する。

 

 

「ああん♡あ、ああ……♡」

 

 

 白目をむいて気絶する狂華をよそに、テンタクル・シー・アネモネは自宅(媚薬の海)に戻っていった。

 

 

 狂華 LP3200→700

 

 

「フン。俺はこのままターンエンドだ。だが、お前は気絶し、デュエルを行えない。よって……ん?」

 

 

 エロデュエルで女性側が壊れて動けなくなるという事例はないわけではない。

 その場合のルールとして規定されているのだが、水原がそれを指摘する前に。

 

 水原の『ターンエンド』という単語を聞いて効果を取り戻した『拘束機械パーツ』が動き出した。

 

 

 再び、両足首、両膝、両太ももを拘束し、ゆっくり、かつ無理矢理に立たせる。

 

 潮でビショビショになった膣に、マシンバイブはズブブブブとためらいなく挿入される。

 本来の効果である『一秒五回』の機能が開始される。

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

「あ♡。ああああ……♡♡♡」

 

 だが、まだ狂華は絶頂から帰っていない。

 

 しかし……六つの機械パーツが、妖しく光る。

 

「♡♡♡♡♡♡!」

 

 体中に電流が走ったかのように、狂華の体がビクンと震える。

 

 狂華の体がそのまま起き上がって……その顔は、その瞳は、しっかりと水原を見据えていた。

 

「な……」

「ん♡……『覚醒電流』が作動したみたいね♡『強制絶頂装置』なのよ?気絶して逃げられるわけないじゃない♡」

 

 狂華の左手に、彼女の手札が戻ってきた。

 さすがにあの快楽の中でカードを握り続けるのは不可能。

 そして、デュエリストがVRモデルなら、カードだってVRビジョン。

 常に下半身を完全に拘束する狂華なら、この機能は必須である。

 

「私のターン。ドロー……んんんん♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 機能は初期状態のみ。

 だが、一秒間に五回もピストンを行うマシンバイブは、一つのデュエル中にずっと作動していれば、普通の女性ならば壊れて気絶していることが普通だろう。

 とはいえ、このデュエルで開発が進んだ狂華には、少しでも気を抜けば絶頂だ。

 

「とっても気持ちよかったわ♡」

「当然だ。俺はプロエロデュエリストとして、ランキングで上位に入る人間だからな」

「フフフ、プロの世界はやっぱりすごいのね♡お礼に……今私が持ってる、『最強』の『絶頂兵器ユニット』の力を見せてあげる♡」

「何?」

「私は魔法カード『絶頂兵器の複製術』を発動。自分フィールドに『強制絶頂兵器』が存在して、エクシーズモンスターがいない場合、墓地の絶頂兵器エクシーズモンスターを一体特殊召喚!」

 

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 

「そして罠カード『絶頂兵器の緊急換装術』を発動するわ。自分の墓地から三体の『絶頂兵器ユニット』を選択し、エクシーズ素材を持っていない絶頂兵器エクシーズモンスターの素材にするのよ♡」

「な、なんだそのインチキ効果は……」

「ただし、ターン終了時にエクシーズモンスターは破壊され、次の自分のターン開始時まで、絶頂カウンターがたまらなくなるわ」

 

 墓地から『ドリルアーム』『ビリビリバリア』『イボイボ棍棒』の三枚が、再びオーバーレイユニットになる。

 

「効果演出の前に、私は手札から『絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター』を召喚。そのまま、『強制絶頂装置』の効果で、アクメ・リアクターの素材にするわ……んんんん♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 狂華が絶頂している間に、準備が進む。

 

 

 一度、マシンバイブが引き抜かれて、四本のUSBメモリが台座に突き刺さる。

 バイブが再び『ゴーヤ型』に取り換えられた。

 

 

「……感度増幅というがどれくらいなんだ?」

「そうねぇ……確か『五倍』って聞いたことがある気がするわ♡」

「な……」

 

 準備完了。

 再び、ズブブブっとゴーヤ型のマシンバイブが膣内に挿入される。

 

「んんんん♡」

 

 

 

 

 ス゛ホ゛ス゛ホ゛ス゛ホ゛ス゛ホ゛ス゛ホ゛ス゛ホ゛!

 

 キュル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛!

 

 ヒ゛リ゛ヒ゛リ゛ヒ゛リ゛ヒ゛リ゛ヒ゛リ゛ヒ゛リ゛!

 

 ク゛リ゛ク゛リ゛ク゛リ゛ク゛リ゛ク゛リ゛ク゛リ゛!

 

 

 

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!イグウウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3→4

 

 

 一度に二回の絶頂。

 

 再度、狂華の頭の中が吹っ飛びそうになり……。

 

「♡♡♡♡♡♡!」

 

 先ほどよりも強力な『覚醒電流』が流れて、狂華は意識を取り戻した。

 

「ふうう……♡♡♡待たせたわね♡それじゃあ、ここからは一気に行くわよ♡ドリルアームの効果で、テンタクル・シー・アネモネを裏側にして、貫通能力を得る。イボイボ棍棒の効果で、1000ポイントアップ。そして感度増幅ブラスターの効果で、戦闘ダメージを倍にする!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→3→2

 

「な……ば、馬鹿な……」

「バトル。アクメ・リアクターで、セット状態のテンタクル・シー・アネモネを攻撃!」

 

 アクメ・リアクターがブラスターを構えると、そこにエネルギーが充填される。

 そして、発射!

 

 レーザー光線がセット状態のテンタクル・シー・アネモネを襲う。

 守備力は1900だ。耐えられるわけがない。

 

 そして……ダメージは倍。

 その数値は、3200!

 

「クッソオオオオ!」

 

 水原 LP1700→0

 

 

 勝者、行狂井狂華。

 

 デュエルが終わると、VRモデルが解除され、彼ら本来の体を動かし始める。

 そして。数多くの絶頂を繰り返したはずの狂華はふらふらになりながら、パンティを自分の潮でぐしょぐしょにし、股から垂らす。

 だが、その状態でも、ビッと水原を指さした。

 

「とっても気持ちいいデュエルだったわ。私の『デュエルAIC』は、快楽に対する免疫力は高められるけど、その場しのぎになるように開発されちゃってね。慣れることができないの。また遊びましょ♡」

 

 

『ふ、ふふふふ!盛大にイき、そしてその果てに勝利をつかみ取る女、行狂井狂華!ここに現れました!次回も待っているぞ。その見事なイきっぷりを、また俺たちに見せてくれえええええ!』

 

 

 司会者のそんな腹からの絶叫と、数多くの完成を受けながら、狂華は会場を後にした。

 

 ★

 

「……で、エロデュエルはどうだった?」

 

 帰り道。

 狂華は一佐と電話していた。

 

「フフフ。とっても気持ちよかったわ。普通のエロデュエルだと絶頂したりないから自分で追い込んでるけど、プロの世界ってすごいのね」

「ああ、ただ、一部のプロがそうだという意見もある」

「そうなの?」

「そうだ。今現在、『女性がどうエロく負けるか』というデュエルが大好評なのは知っているだろう」

「……まあ、聞いたことはあるわ」

「そういうことだ。要するに、男性はデュエルタクティクスそのものよりも、『ただエロいカードを使う』というものになっている。女性側に『勝つ』という意思が見られないのだから当然だろう」

「……」

 

 狂華はムスッとした。

 

「だけど、今日デュエルして、皆興奮してたわよ」

「当り前だろ!」

 

 そう、当たり前だ。

 セックス次元は性に対してあけっぴろげとはいうものの、『ガチハードファッキング』などなかなか見れるものではない。

 

 先天的な才能を含め、その『ガチハードファッキング』をするためだけに開発され続けてきた狂華という存在は、今後のエロデュエル界に大きな影響を与えていくのだろう。

 

「まあ、いいわ。気に入らないやつは私なりのやり方でぶっ潰すだけよ」

「……そうか。まあ、それでこそ狂華だな」

「アンタも、私に一位の座を取られたからって意気消沈してないで頑張りなさいよ」

「一々うるさいな……わかってるって。あ、もうそろそろ授業だ。それじゃ」

「うん。またね」

 

 通話終了。

 そのまま、後部座席に寝転がった。

 

「ふう、今日は気持ちよかった♡」

「そうですか。では、次も期待していますよ」

「ええ、新しいおもちゃを手に入れて、またデュエルしたいわ。みんなが見てる、あのエロデュエルスタジアムでね♡」

 

 デュエルディスクから一枚のカードを取り出す。

 

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター

 ランク4 地属性 機械族 ATK2500 DFE2000

 レベル4モンスター×2

 エクシーズ・効果

 ①:墓地のこのカードを除外し、5~8の任意の数字を宣言して発動できる。自分フィールドに表側表示で存在する全ての「絶頂兵器ユニット」モンスターのレベルを宣言した数値にする。

 

 

「新しい可能性は、まだまだたくさんあるわ♡」

 

 

 窓の外からスタジアムをみる狂華の目は、快楽に対する興奮と、未知なるものへの期待があった。

 

 ハードな機械姦に対して全く無抵抗に飛び込む狂華のエロデュエルは、ここから始まる!

 

 

 

 

 ……作者のリビドーが続く限り!(メタ発言)




 というわけで、お楽しみいただけたでしょうか。

 何度も言うようでアレですが、この作品は『セックス次元の女決闘者たち』の二次創作になります。
 この世界におけるルールは、ポンコツロボッツ様への確認や許可を得て作成しています。

 正直、R-18としては処女作なので、『いや、それはないだろ』『なんでそこで描写切るねん』と思う部分があるかもしれません。
 本家との謎の温度差があるかもしれません。

 ただ、私の欲望が続く限り書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします!


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ストリートエロデュエル!指テクの鬼神!

 プロデビューした日の夕方。

 狂華はとある高層ビルの前に来ていた。

 

「いつ来ても高いわねぇ。ここ」

 

 ブルブル教団としてエロデュエルをする狂華だが。当然、デュエルチームゆえにスポンサーがいる。

 

 そのスポンサー会社の名前は、『DVSコーポレーション』

 

 正式名称は『デュエル・バイブ・システム・コーポレーション』

 

 主に『VRモデルの本体へのフィードバック』と『女性の機械姦に対する耐久力』の研究、セキュリティプログラムの開発を行い、その提供料による売り上げが主要。

 【機械姦】を使う場合の男性向けの塾を運営する部署が存在。

 デュエル以外ではバイブやローターの販売も行っている。

 まあ要するに普段からエロい実験を数多く行っているということだ。どこもそうだと思うけど。

 

 そのさじ加減は『時代の最先端を独走する』と称されるほどで、特に『パワフルな機械姦』は女性エロデュエリストにトラウマを植え付けてしまうことが多い中、この会社のみ、プログラムが完成してからはそのトラウマの発症件数が99%低下するという領域に達している。(残りの1%は女性の感度が特別高い体質でセキュリティが間に合わなかった。もちろん謝礼金はしっかり出している)

 

 

 ブルブル教団のトップである『教祖』が入社し、そしてこの会社の中で立ち上げたチームである。

 そして教祖が勝利を勝ち取り続け、そして会社も大きくなり、結果的にここまで成長している会社だ。

 

 

「ま、とりあえずいつものところに行きましょうか」

 

 ウキウキしながら入っていく狂華。

 中に入って、そのまま一階の北側のエリアに移動する。

 途中、【社内開発品体験室】というプレートが存在する部屋がある。

 壁が大きくガラス張りになっている部屋だ。

 その中を覗いてみる。

 

 そこには……ローターや電マ。バイブを使って性感帯を刺激する少女たちがいた。

 

 中には強制的に足をM字に開脚させる装置を使っている者もいる。

 

 いずれも顔をアヘらせているものの、こちらまで声は聞こえてこない。

 

「今日も結構来てるのねぇ……」

 

 そんな少女たちを見るだけで、狂華のパンティが少し湿ってきた。

 

「まあいいわ」

 

 体験室を素通りして、廊下を歩いて『関係者以外立ち入り禁止』の看板とスキャナーが存在する扉の前に立つ。

 狂華は自分の豊満な谷間に指を突っ込んで、そこから一枚のカードを取り出す。

 それをスキャナーに入力すると、ドアの部分が『OPEN』を表示されて、ガチャッとあいた。

 

 ドアを開けてその先にある廊下を歩いていき、いろいろあるドアを素通りして、一番奥についた。

 

 そこには、【特設絶頂実験室】というプレートがある。

 

「フフフ♡」

 

 狂華は楽しそうにスキャナーに再びカードを入力して中に入る。

 

 中は四方八方がコンクリートで作られた空間になっている。

 そして部屋の中央には、様々な拘束具がおかれていた。

 

 X字や診療台型、騎乗位型やエビ反り型をはじめとして、数多くの『台』が存在し、拘束パーツを取り付けられそうな端子が、『狂華の体にジャストフィットするように』作られている。

 

 この『特設絶頂実験室』は、ブルブル教団の幹部となる以前から、狂華の『開発』や、社内で販売する『ハード用マシン開発実験』のため、狂華の体のサイズをすべて計測した上で作られた部屋だ。

 

「あ、狂華ちゃん。いらっしゃい」

 

 そしてそんな部屋の中には、先客がいる。

 

 狂華よりも少し背が高く、狂華と同じく巨乳で、白衣を着た女性だ。

 紫色の髪を後ろ背中に到達するほど伸ばしており、狂華が『幼さのある美少女』だとするなら、この女性は『美人』といえるだろう。

 

潮里(しおり)さん。今日もよろしくね♡」

「フフフ、エロデュエル見たわよ。盛大にイき狂ってたわね。私もちゃんとイかせてあげるから、楽しみにしててね」

「はい!」

 

 デュエル中、余裕のあるそうな挑発を何度か行い、そして一佐に対しては『対等』といっていいレベルで話す狂華だが、潮里という女性に対しては年相応の表情である。

 ……まあ、あんなデュエルをする以上、SかMかの議論をする前に十割でドM確定だが。

 

「それじゃあ、とりあえず全裸になってね」

「まずはそこからよね」

 

 狂華は服の中に手を突っ込んでひもを引っ張ったり、スカートやパンティのホックを外して、パッパと服を外していく。

 脱ぐ。というよりはあまりにもあっさりしすぎていて、『外す』と表現する方が正しいだろう。

 

 近くの服入れに全部入れて、靴をその隣に置く。

 そのまま、潮里のそばに歩いて行った。

 

「で、潮里さん。今日はどんな実験なの?」

「今日使うのはこれね」

 

 潮里が指さしたのは、狂華を大股のM字開脚する台である。

 拘束させることに特化した分娩台のようなものだ。

 

「わかった」

 

 素直にその前まで歩いて行って、分娩台に寝転がる。

 

「それじゃあ、拘束していくわよ~」

 

 潮里は楽しそうに、ジャラジャラと音を立てながら『拘束パーツ』を取り出す。

 上半身に着けるものはともかく、下半身用のパーツは、先ほどデュエルで使ったものとほぼ同じだ。

 

「ジャストフィットするこれを使うと、狂華ちゃんは全く動かせなくなるからね。フフフ、虐め放題、イかせ放題っていいわよねぇ♪」

 

 一つずつ、狂華にもよく見えるように拘束パーツを取り上げて拘束していく。

 

 両足首、両足、両太もも、腰、胸の下、両肩、両肘、両手首。

 

 ありとあらゆる『関節』や、人間が体を動かす際に重要な部分を全て、パーツをはめ込み、分娩台にカチャカチャと拘束していく。

 

「フフフ、これでもう動かせないわよ~。あと、脳波を検出する必要があるから、これもつけるわね」

 

 そういって、狂華の頭にヘッドセットをつける潮里。

 拘束はこれで完全に完了。

 

「今日はどうやってイかせてくれるんですか?」

 

 そういいながらも、狂華の視線は潮里のそばにある『大型のケース』に釘付けだ。

 

 そこそこ大きいもので、マシンバイブが入っていることもあるほどのもの。

 いったいどんなものが入っているのか、考えただけで膣から汁が流れてくる。

 

 その汁をみて、そして狂華の脳波を見て、潮里は微笑む。

 

「あらあら、まだ拘束してるだけなのに速いわねぇ……そんなに気になる?まあこれから使うし、見せてあげるわ」

 

 そういって、潮里は大型ケースの金具を外す。

 そして開ける前に、一度狂華を見る。

 

「あ、狂華ちゃん。私、本当にね。今日の狂華ちゃんのデュエルを見て、とても気持ちよさそうって思ったのよ」

「え?」

「私は狂華ちゃん専門の実験委員でもあるけど、最速クラスの技術者でもあるのよね~」

 

 そういって、大型ケースを開く潮里。

 その中に入っていたのは……

 

 

 

 直径五十センチほど、幅五センチほどの、『車輪』だった。

 

 先端には、細くて白いシリコン状の物質がワラワラワラワラとつけられている。

 

 そしてその車輪は、媚薬入りの大型水槽に入れられて保管されている。

 

 

 

「あ♡ああああ♡」

 

 それを見ただけで体中がゾクゾクしてくる狂華。

 

「フフフ、まだ準備段階よ。ちょっと待ってなさい」

 

 潮里がリモコンのボタンを押すと、水槽から車輪が持ち上げられ、それが回転運動を引き起こす機械パーツに取り付けられる。

 

 そして、機械がウィイイイインと動いて狂華に近づき、ねちょおおおおお♡♡♡という音を立てて、狂華のおまんこにあてがわれた。

 

「ん♡ああああん♡」

 

 何本かの細い触手が狂華の膣内に侵入するが、それに関しては、狂華の我慢本能の部分が快楽を止めている。

 

「フフフ、狂華ちゃん。毎回も言ってることだけど、今回も確認ね」

 

 潮里は狂華の顔のすぐ横に来て、狂華の耳元でささやく。

 

「これはね。『実験』なのよ。表の体験室で気持ちいい道具を使ってる子たちは、いつイってもいいし、イく前に止めてもいいし、拘束してもらうも、開放してもらうことも本人の意思にゆだねられるわ」

 

 一度言葉を切る潮里。

 

「でもね。狂華ちゃんは『実験』なの。そして狂華ちゃんの実験は常に、『強制連続絶頂』が『前提』なのよ。これから狂華ちゃんは、どんなに気持ちよくなっても、どれだけイっても、私が決めた時間までマシンを止めることはないし、絶対に拘束を解くことはないわ。ねえ狂華ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「コワレチャウカモシレナイケド、イイワネ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい♡お願いします♡狂華のおまんこ。いっぱいいじめてください」

「フフフ、それじゃあ、スタート♪」

 

 ピッとリモコンのボタンを押した。

 

 

 カラカラカラカラカラカラカラカラカラ

 

 ジュブジュブジュブジュブジュブジュブ

 

 

 VRモデルとは違って、ここは現実だ。

 いきなりマシンが最高速度で動き出すようなことはない。

 

 だが、媚薬がたっぷりとしみ込んだシリコンの触手は、狂華のおまんこを途切れることなく刺激する。

 

「ん♡んんんん♡んあああああ♡」

 

 幅が広く、そして強く押し付けられた触手は、角度が調整されて押し込まれていることで、狂華のおまんこだけでなく、クリトリスも同時に刺激する。

 

「あっ♡ああっ!んっ、い、いきそおおおおおおおお!」

「あらあら、結構我慢してるわね。というわけで、えいっ!」

 

 潮里がスイッチをさらに押した。

 

 

 

 

 

 ガラララララララララララララ!

 

 ズボボボボボボボボボボボボボ!

 

 

 

 

 車輪が一気に最高速度に到達する。

 

「あ、ああああああ!あああああきもちいいいいいいい!イグウウウウウウウ!」

 

 おまんことクリトリスの刺激が最高点に達する。

 

 

 媚薬をたっぷりと含んだシリコンの触手はとてもやさしい感触だ。

 だが、高速回転し、開発された性感帯を責めるとなれば、その快感はとてつもないものになる。

 

 

「しおりさあああああん!こ、これやばっ、やばいいいいいいい!」

「もう、ちょっと最大にしたからって甘えたこと言わないの。最初に言ったでしょ?私が決めた時間ずっと動かし続けるって」

「あああああ!んんんんん!き、めた……時間って……ああああああああ!はぁ、はぁ、あと、どれくら――アアアアアアア!」

 

 それを聞いて、潮里はちらっと手元のタブレットを見る。

 

「あ、もうそろそろ三分経ってるわね。まあ、まだまだ時間はあるから、頑張ってね♪」

 

 あえて、時間は言わない。

 

「あ。アアアアアアア!イグウウウウウウウ!」

 

 潮を吹いているかもしれない。だが……

 

 

 ガラララララララララララララ!

 

 ズボボボボボボボボボボボボボ!

 

 

 高速回転する触手車輪により、そんなものはわからない。

 

 

「あ、そうだ。これ見て。狂華ちゃん」

 

 新しいことを思いついたといった様子で、大型ケースのそばにあったアタッシュケースを開いて、あるものを取り出す。

 そして、それを狂華の顔の近くに持っていく。

 

「あ、ああああああ♡♡♡」

 

 ちょっと大きめで、丸くて平たいものだ。

 明らかに『乳首に取り付けるもの』であることがわかる。

 

 では、それは振動なのか、圧迫なのか、電気なのか……。

 答えはそのどれでもない。

 

 そこについていたのは、シリコンの触手。

 丸い機械の中で丸く配置された。シリコンの突起物がついている。

 

「これはね。こんな機能があるのよ」

 

 丸い機械はコードが伸びており、その先のリモコンのスイッチを入れる。

 

 

 キュイイイイイイイイ!

 

 

 モーターが回転し、中で触手が高速で回転する。

 

「狂華ちゃん。今日のテーマは『回転シリコン触手』よ。それじゃあ、これも狂華ちゃんのお胸につけちゃいましょうね~」

 

 接続用の追加パーツを台の下から取り出して、胸の下を固める拘束パーツに突き刺してそのまま胸までもっていく。

 

「フフフ。この拘束台。本当に素敵よね。狂華ちゃんの体を一ミリも動かせないように拘束できるし、こうして機械パーツで拘束してるから、エッチなアイテムの接続もやりやすいのよ♪」

 

 潮里は機械に接続し、狂華の乳首をシリコンの回転盤が囲むように微調整して、狂華の乳首に装着。

 そのまま固定状態に設定して、絶対に外れないようになった。

 

「それじゃあ、こっちもスイッチオン!」

 

 

 キュイイイイイイイイ!

 

 

「アアッ!アッ。む♡、胸があああああ!あ♡、イグウウウウウウウ!」

 

 

 シリコンの回転盤が狂華の乳首を囲い。そして回転を始める。

 圧倒的な速度で狂華の乳首全体を刺激し、体を全く動かせない狂華は、その快楽から逃げることは全くできず、ただ受け入れることしかできない。

 

 

「アアアアアアア!ンンンンッ!アアアアアアア!イグウウウウウウウ!おまんこもクリトリスも、乳首もいっちゃううううううう!はぁ、はぁ、アッ!あ♡き、きもちいいいいいいい!」

 

 絶叫し続ける。

 

 

「フフフ、狂華ちゃん。作ってきた特徴的な刺激アイテムはこれでおしまいなのよ。あとは狂華ちゃんの体を余すことなく、手を使ってエロく媚薬を塗るだけなのよね。だから、感覚を鋭くさせるために、目隠しと耳栓をするわよ」

 

 そういって、ヘッドセットに付属する目隠しと耳栓を持ってくる潮里。

 

 狂華の体はほぼ完全に動かせないが、唯一、首から上だけは自由に動かすことができる。

 言い換えればここしか動かせないため、『動いて逃れよう』とする場合、首から上しか動かないのだ。

 絶頂の渦に飲まれる狂華の頭部は本当によく動くので(まあやろうと思えば頭部も固定できるが)、ヘッドセットは超特別性。耳栓や目隠しも特注品である。

 

 狂華の目に目隠しがつけられる。

 当然。視界が真っ暗になる。

 

 

 聞こえてきて、そして自分の体の中で響くのは……。

 

 

 ガラララララララララララララ!

 

 ズボボボボボボボボボボボボボ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 狂華の体を快楽で蹂躙する、両胸とおまんこを刺激する回転アイテムのみ。

 

 そして左の耳にヘッドホンのような遮音性の高い耳栓がつけられる。

 聴覚も制限された。

 

 最後に、潮里は狂華の右耳のそばで、やさしくささやく。

 

「それじゃあ狂華ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと、六時間くらいあるから、またあとでね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、狂華の耳には何も聞こえなくなった。

 

 

 狂華の中で、『快感』と、『絶頂』と、『期待』と、『恐怖』と、『興奮』

 五つの感情がごちゃ混ぜになって……。

 

 

 ガラララララララララララララ!

 

 ズボボボボボボボボボボボボボ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 狂華は……『絶頂』を選んだ。

 

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!イヤアアアアアアア!あ、イグウウウウウウウ!イっちゃうううううううう!ぎ、ギボヂイイイイイイイイイイ!」

 

 

 誰も味方のいない快楽世界で、狂華は――

 

 

 

 

 ★

 

「速水主任。相変わらずえげつないっすね」

「そうかしら?狂華ちゃんを責めるんだもん。あれくらいやらないとちゃんと感じてくれないわよ」

 

 モニタールームにて。

 

 そこでは、狂華の絶頂映像と、脳波のデータの推移が表示されたグラフ。

 狂華をせめている機械に取り付けられている様々なセンサーが、機械の状態を計測している。

 

 そこに入った潮里は、モニタールームにいたぼさぼさの黒髪の男性と話していた。

 白衣姿であり、研究員なのは当然わかる。

 

 名前は坂本金治(さかもときんじ)

 

 白衣の下のシャツがよれよれで、目の下にクマがある。

 まあ、彼は研究者であると同時に、DVSコーポレーションの若きプログラマーである。

 基本的に毎晩バグ取りで死にかけているのだ。

 今も栄養ドリンクをイッキ飲みしているし。

 

「ていうか、あの媚薬。僕データベースあさっても保管庫に行っても見つからなかったんですけど、どこから持ってきたんすか?」

 

 金治が潮里に聞いた。

 それに対して、潮里は手をひらひらと振った。

 

「私も知らないわ。教祖様がどこかから持ってきた特殊配合の媚薬なのよ」

「……主任は使ってみたんすか?」

「もちろんあるわよ。ちょっと専用の機械に入れて、自分の膣の中に入れてみたんだけどね……もちろんちょっとだけよ」

「……」

 

 目で『続きをどうぞ』という金治。

 

「しばらくイきまくったわね。『服がこすれる』のはおろか、『空気が触れてる』だけでさんざん潮を吹きまくったわ。私、昨日無断欠席してたけど、上司から怒られなかったでしょ」

「あ、そうっすね」

「上司に謝りに行ったときに教祖様が部屋にいたんだけど、たぶん私の様子を見て気が付いたんでしょうね。若干あきれた様子だったけど、教祖様が説明してくれてお咎めはなかったわ」

「でも何も言われてないってことはないっすよね」

「……『狂華さんに使う媚薬を他の人が使ったらぶっ倒れるに決まっていますよ。これからはしっかり管理してくださいね』って……」

「まあ、そうっすよね」

 

 その話を聞いたうえで、金治はモニターに映る狂華を見る。

 

 当然、今も快楽を与えており、絶頂し続けているようだ。

 

「あの水槽に入ってた媚薬って……」

「さっき私が言った媚薬よ。しかも全部ね」

「まあ、そうっすよね……」

 

 少量で一晩、女性の体を空気に触れただけでイかせるような媚薬。

 いや、もうもはやそれは『毒』といって差し支えない。

 

 そんな毒を使って、今は研究員が二人がかりで、媚薬が付いた手袋で蹂躙している。

 

 狂華は開発次第で性感帯になりえる部分はすべて性感帯になっている。

 その点をしっかり押さえたうえで、研究員たちは手袋をつけて、狂華の肌に媚薬を盛り続けている。

 

「すぐに意識を吹っ飛ばすことができればどれほど幸せか……」

「あの機械パーツ。『覚醒電流』の機能がついてるから、何度でもたたき起こすわよ」

「相変わらずっすねぇ。というか、そもそもこんな極端な実験って意味あるんすか?」

「さすがにいつもこんな極端じゃないわよ。資料見てないの?今回は『狂華ちゃんが耐えられるかどうか』っていう実験なのよ。本当に壊れるかどうかしか判定してないに決まってるじゃない」

「デスヨネー」

 

 『耐久力実験』というものはすべて拷問である。

 なぜなら、『耐えられるかどうか』を判定するため、結果として『耐えられない』という判定が出ることを想定しているのだ。

 

 もちろん、狂華はある意味ブルブル教団の中でも特別な存在ではあるが、強制はしていない。

 短期的で更新する必要がある契約書に、狂華は毎回サインを入れている。

 実験中、自分の体にたいして、自由に快感を与えることに同意する。

 そしてその際に体が壊れることがあっても、一切の責任を会社に負わせない。

 そういう内容の契約書だ。

 

「加えて言えば、これは『実験』で、『エロデュエル用の調整版』ではないわ。だから、自重する必要はないそうよ。というか自重したことあるけど、教祖様に一発でばれて二割減給されたし」

「きついっすね。で、実験だからこそ、そもそも『イき狂うことが前提』と」

「でなければあんなエロデュエルはできないわ」

「まっ、それもそうっすね……あ」

 

 金治が何かを思い出したかのように小さな薄目のレザーケースを取り出した。

 

「狂華ちゃんの使用カードの管理って速水主任っすよね」

「そうだけど……」

「それなら、これ、狂華ちゃんに渡しておいてください。三日前の実験映像の提供で申請が通ったんで、結構こっちの意見をそのまま取り入れて作成されたみたいっすよ」

 

 レザーケースを開くと、一枚のカードと、デュエルディスクへのデータ入力用のUSBメモリが入っている。

 カードは縁が黒く、星が六つ並んでいる。

 

「フフッ。私が責任をもって渡しておくわ。というか、なんであなたが持ってたの?」

「僕の同僚がさっきバグ取りが終わったって言って置いていきました。たぶん今は屍っすね」

「よくある話ね」

「自販機のそばのソファで爆睡してたみたいで、教祖様が通りかかって布団をかけて弔ってたんで大丈夫っすよ」

「じゃあ、ここは任せるわね。ちょっと機械いじりを急ぎすぎて疲れちゃったから」

「任せてくださいっす」

 

 そういって、速水潮里はモニタールームを後にした。

 

 話し相手がいなくなって静かになる。

 

 金治がすぐそばにあったヘッドホンをつけてみると……。

 

 

 

 ガラララララララララララララ!

 

 ズボボボボボボボボボボボボボ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイ!

 

『ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!あ♡も、もうダメエエエエエエ!死ぬ、死んじゃうううううう!』

 

 

 

「……この映像でオナったら何回イケるんすかね。まあ、この部屋オナるの禁止っすけど」

 

 

 金治はヘッドホンをつけたまま、しばらく狂華の淫らな姿を見ていることにした。

 

 

 ★

 

 狂華の免疫力は半端ない。

 だが、その場しのぎの抵抗力が強くなるだけで、慣れることはできない。

 しかし、快楽と絶頂が終了してから数時間あれば、確実に完全に復活する。

 

 睡眠というものをとればなおさらだ。

 

「……ん」

 

 狂華は、DVSコーポレーションで使っている個室のベッドの上で、全裸で目覚めた。

 

「……ええと、昨日の夜はどうなってたんだっけ?あ、そっか、回転触手で責められてたんだった♡ていうか、あの媚薬ちょっとおかしいわね。やばすぎるわよあれ。絶対に市販じゃないわ」

 

 ちょっとだけ愚痴を言うと、狂華は近くのタンスから普段着を取り出す。

 いつも通りの露出多めのスタイルだ。

 そして、紐を二つ取り出して、黒い髪をツインテールにする。

 

「これでよし!」

 

 そういったとき、扉の方からインターホンが鳴った。

 

「あ、はーい!」

 

 走って行って、玄関を開ける。

 そこには、開発主任の速水潮里がいた。

 

「狂華ちゃん。元気?」

「はい。元気いっぱいですよ」

「そう。よかったわ。(私が言うのもなんだけど、やっぱりおかしいわこの子)」

 

 内心で酷評しているようだが、狂華は当然、それには気が付かない。

 

「今日はね。ちょっと渡し忘れてたものを持ってきたのよ」

「渡し忘れてたもの?」

「そう。これよ」

 

 そういって、折り畳み式のレザーケースを手渡す潮里。

 それを受け取って開く狂華。

 そこに存在するカードを見て、狂華の顔がエロく染まる。

 

「フフフ。ありがとうございます。気持ちよく使わせてもらいますね」

「ええ、で、今日は実験の予定もないし、特に打ち合わせはないから、これで失礼するわ。ちょっと寝たりなくてね……」

「潮里さんって眠い眠いと言いながらもネットサーフィンするために夜更かしする人ですからね」

「冷静に突っ込まないでよ……で、狂華ちゃんはどうするの?」

「プロのエロデュエルの予定がまだないみたいなので、今日は街をぶらぶらしますよ。ちょっと試してみたいし」

「プロエロデュエルに取っておく性格ではなかったわね。わかったわ。それじゃあ、私はこれで」

 

 そういうと、潮里は去っていった。

 

「さてと、私もブラブラしましょうか」

 

 デュエルディスクを手に取って、狂華も部屋から出た。

 

 ★

 

 DVS本社から少し遠く離れたところまで電車で移動した狂華。

 電車から降りた彼女の顔は、彷彿としており、パンティはぐしょぐしょになって、胸元は大きくはだけている。

 

「ふううう……♡♡♡やっぱり機姦電車は気持ちいいわね」

 

 女性の利用券は安いが、男性の利用券が高い施設はかなりこの次元に存在する。

 

 DVSコーポレーション本社がある『ファッキングシティ』には、『機姦電車』と呼ばれるものが数多く走っている。

 

 女性の乗車客は、チケットの代わりに『リング』を貰う。

 そして電車に乗った後、電車の中央にいくつか存在する足用の二つのベルトを両足首に装着し、両手首を手すり部分についているベルトで拘束、リングから延びるコードをその手錠につける。

 こうすることで、女性の乗車客は『準備完了』となる。

 ちなみに車掌さんに拘束を頼むのが一番早い。

 

 あとは、電車の左右の座席に座っている男性客が自前で持ってきた責め具を使って、降りる駅まで快楽を与えられ続けるのだ。

 

 単なるセックスではもはや満足できない上に、淫乱な体になってしまった狂華は常日頃からこの電車を使っている。

 かなり優先的に作られたダイアグラムで構築されているので、他の電車よりも目的地への到着はかなり速い。

 もちろん、男性にとっては『めっちゃエロい体のめっちゃかわいい子』が乗ってくる確率というものは低いため、狂華のような美少女が乗るとそれはもう大変なことになる。

 

 バイブを膣内に挿入され、クリトリスと両乳首に電マを押し付けられる。

 これが普通。

 そこからは、様々な形のバイブで膣内を乗客が交代で攻めてくるのだ。

 

「ん♡」

 

 快楽から逃れたので、とりあえず大きく伸びをしてのけぞる狂華。

 大きな胸が強調されて、周囲の男性の視線を集めたが、狂華にとっては何も珍しいことではなく、再び歩き出す。

 

「さてと、どこに行きましょうかね……新しいカードの性能を確かめたいし……」

 

 というわけで、『どこかでエロデュエルをしよう』と思った狂華。

 『エロデュエルができるスポット』を検索。

 正直引くレベルで出てきた。

 

「……ブラブラしてフィーリングで入りましょうか」

 

 検索結果というものは、絞り込む要素がなければ意味をなさないこともある。

 これはその典型例だろう。

 そもそも、セックス次元で『エロデュエルができる場所』などという検索で目的の場所を探せるわけがない。

 おそらく『電波が通ってる場所』と同じレベルで検索範囲が広いといえるだろう。

 

「んー……ん?」

 

 ふと、目に入るものがあった。

 

「【ストリートエロデュエリスト・『ゴッドハンド・ブラザーズ』への挑戦】か」

 

 男性がチラシを配っており、背負っている看板にはそのような内容の文字が記載されている。

 その男性に近づく。

 狂華の足音に気が付いたのか、男性が狂華のほうを見てくる。

 そして、狂華の顔と体、そして左腕につけているデュエルディスクを見て、目の色を変えた。

 

「お嬢さん。興味がおありで?」

 

 ニヤニヤしながら見てくるところを見ると、狂華を相当の『当たり』だと考えているらしい。

 

「そうね。ちょっと面白そうな感じだし……どこでやってるの?」

「チラシに書かれてる通りの場所なんですが……おい、お前連れていけ」

 

 男性が近くで休憩中だった様子の同僚っぽい男に声をかける。

 そして狂華を見て、こちらも嫌らしい笑みを浮かべる。

 

「ああ、わかった。それじゃあ行こうか。嬢ちゃん」

「フフフ。とても楽しみね」

 

 男について行って、その場所に行った。

 数分歩いたところにあるちょっとした広場だ。

 エロデュエルを行うのに適した広さを確保するためにコーンをたてている。

 

「彼らが、『ゴッドハンド・ブラザーズ』だ」

 

 男が指さした先にいるのは……。

 

 ムキムキな体で上半身はタンクトップのみ、下半身にはジーンズを着て、頭にはそれぞれ『1』『2』『3』と書かれているレスラーマスクをつけた三人組であった。

 

「……」

 

 ごめん狂華ちゃん。彼らのキャラ設定で手を抜いたことは謝るからそんな目をしないでください(メタ発言)。

 

「なるほど。三人兄弟なんだ」

「ええ。まあ血縁関係はないのですが、年齢順で123の順です」

「実力順は?」

「長男の1が強く、2がその次に、3がその次に……」

「なるほど、要するに……『とても単純な設定』になってるってことね」

「そういうことです」

 

 肯定しちゃった。

 

「まあいいわ」

 

 狂華は三人組のところまで歩いて行った。

 現在は彼らに挑んでいる女性デュエリストがいないようで、椅子に座って雑談している。

 だが、狂華が近づくと、三人とも気が付いた。

 

「おう、嬢ちゃん。俺たちに用かい?」

「ええ。ストリートエロデュエルができるって聞いて、ここまで案内されたのよ」

「いいぜ。エロい体した嬢ちゃんの挑戦を受けてたとう。ルールは聞いているか?」

「聞いてないけど……」

「我々は、頭の数字が少ないほうが強いという設定なのだ。そして、挑戦するデュエリストは、我々の中から誰に挑戦するかどうかを選ぶことができる。そして俺たちに勝つことができれば、君は報酬を手にすることができるってわけよ」

 

 そして指さした先には、プレートがある。

 報酬がいろいろ書かれている。

 カードパックの優先購入権だったり、金銭だったりいろいろだ。

 かなり報酬が高めに設定されている。

 

「なるほどね。挑戦料金はあるの?」

「スリーである私は三千円。ツーである彼は五千円。そしてリーダーのワンなら一万円だ」

「フフフ。やっぱり高額ねぇ。まあ、女性エロデュエリストは補助金もそこそこ多いし、それくらいは払ってくれるってわけね。わかった」

 

 狂華はジャケットのポケットから財布を取り出す。

 そして……一万円札を一枚、五千円札を一枚。千円札を三枚出した。

 それをすべてテーブルに置く。

 

「三人同時に、私が相手してあげるわ。『ブルブル教団幹部序列一位』の行狂井狂華がね!」

 

 その宣言に驚いたのは、ゴッドハンド・ブラザーズの三人だけではなかった。

 彼らのファンがそこそこ広場に集まっているのだが、ざわつき始めた。

 

「ほう、なるほどな。いいだろう。三人同時に相手になってやる」

 

 ワンが立ち上がり、デュエルディスクを左腕につけた。

 それに合わせてツーとスリーも立ち上がる。

 

 広場が沸き上がり、狂華は指定位置に立った。

 ゴッドハンド・ブラザーズの三人も指定位置に立つ。

 

「では、ターンの進行はどうする?挑戦者である君にゆだねよう」

「そうねぇ……なら、アンタたち三人からでいいわ。ただし、私は一ターン目からバトルフェイズをもらう。これでどう?」

「……いいだろう」

 

 デュエルディスクを構える四人。

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 狂華        LP4000

 ワン&ツー&スリー LP4000

 

 

 

 ※このセックス次元のデュエルのルールは、現実とのデュエルとは違い、リンクモンスターは存在しますが、『エクストラモンスターゾーン、およびリンク先にしかエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない』という制限はありません。『セックス次元の女決闘者たち』のルールを適用しています。

 

 

 

 

「まずは俺だ!」

 

 最初はゴッドハンド・スリーのターンである。

 

「まずは魔法カード『衣類除去』を発動だ。裸になってもらうぞ!」

 

 魔法カードの発動とともに、狂華の服がパアン!と音を立ててはじけ飛ぶ。

 プルン!プリプリ!と、胸とお尻が外気に晒された。

 

「フフフ。ストリートでエロデュエルするのは初めてだけど、いつもよりみんなの視線が近くて興奮するわね♡」

 

 顔を少しだけ朱くする狂華。

 

「ククク。やっぱりいいカラダしてるぜ。手札から、『ユビテック・アーム』を通常召喚」

 

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 

 出現したのは、『右腕』だ。

 手をワキワキさせたりしながらフィールドに出現する。

 ただ、ステータスは低めだ。

 

「ユビテック・アームの召喚に成功したとき、デッキから新たなる『ユビテック・アーム』を特殊召喚できる」

 

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 

 今度は『左腕』が出現する。

 

「そして俺は魔法カード『融合』を発動!フィールドの二体のユビテック・アームで、融合召喚を行う!」

 

 二体のユビテック・アームが、頭上の出現する渦の中に飛び込んでいく。

 

「融合召喚!レベル4『ユビテック・アームズ・F』!」

 

 ユビテック・アームズ・F ATK1900 ☆4

 

 降臨する両腕。

 手首に紫色のリストバンドをつけているが、それを除けば先ほどのユビテック・アームとあまり変化はない。

 

「融合召喚してもステータスが低いわね」

「それを言ってられるのも今の内だ。ユビテック・アームズ・Fの融合召喚成功時に効果発動。相手に500ポイントのダメージを与える。だが、相手は手札を一枚捨てることで、この効果を無効にできる!」

「なるほど。手札という駄賃を使って回避できるってわけね……そんなことしないわ。いらっしゃい♡」

 

 右腕で胸を抱くようにして誘惑する狂華。

 ムニュウウウウ!と胸が形を変える。

 

「……!……!」

 

 興奮した様子で、ユビテック・アームズ・Fが突撃する。

 

 それを見た狂華は、自分で胸の形を変えるのをやめて、腕を放した。

 ユビテック・アームズ・Fは、その胸に飛びついて、ギュウウウウウウ!と思いっきりわしづかみにする。

 

 モミモミグニグニムニュムニュコロコロ

 

 もちろん、乳首を刺激するのも忘れない。

 

「ん!あっ♡さすが、指テクの名を持つだけあるわね♡乳首が……ん♡と、とても気持ちいいわ♡」

「ククク。普通なら快感で抵抗しようとするんだが、無抵抗か。さすが淫乱だぜ。そろそろいいだろう。戻ってこい!」

 

 ユビテック・アームズ・Fは帰っていった。

 

 狂華 LP4000→3500

 

「俺はカードを一枚セットして、ターンエンドだ」

「次は俺のターンだ。ドロー」

 

 ツーのターンになる。

 

「俺は手札から、魔法カード『訓練終了』を発動。デッキから『ユビテック・アーム』を手札に加える。そして、俺はこれを通常召喚。効果により、二体目のユビテック・アームを特殊召喚だ」

 

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 

「ふう♡あなたも融合召喚かしら?」

「違うな。俺は自分フィールドのユビテック・アーム一体を墓地に送ることで、手札の『ユビテック・チューン』を特殊召喚できる」

 

 ユビテック・チューン ATK800 ☆2

 

「俺はレベル2のユビテック・アームに、レベル2のユビテック・チューンをチューニング。シンクロ召喚!現れろレベル4『ユビテック・アームズ・S』!」

 

 ユビテック・アームズ・S ATK1900 ☆4

 

「シンクロ召喚……」

「シンクロ召喚成功時に同じ効果を適用するぞ。500ダメージか、手札一枚か」

「当然。ダメージにするわよ♡」

 

 即座に狂華が宣言。

 ユビテック・アームズ・Sは嬉しそうに狂華に近づく。

 そして、左手でクリトリスをつまんで、右手の指を一本だけ狂華の膣内に突っ込む。

 

 

 モミモミグジュグジュグリグリグリグリ

 

 

「んあっ♡く、クリとお、おまんこが……こ、こんな指一本で……んんんっ!」

「フフフ。指テクの名に恥じない性能だろう。だが、まだまだ本気ではない。その本気を出すべきなのは、このモンスターではないからな。そろそろ戻ってこい。ユビテック・アームズ・S」

 

 ユビテック・アームズ・Sはグッドサインを出して戻っていく。

 

 狂華 LP3500→3000

 

「俺もカードを一枚セットして、ターンエンドだ」

「次は俺のターンだ。ドロー!俺も『訓練終了』を発動し、デッキから『ユビテック・アーム』を手札に加え、通常召喚、デッキから『ユビテック・アーム』を特殊召喚だ」

 

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 ユビテック・アーム ATK800 ☆2

 

「ん♡……アンタはもしかして……」

「そういうことだ。俺はレベル2のユビテック・アーム二体で、オーバーレイ!エクシーズ召喚、現れろランク2『ユビテック・アームズ・X』!」

 

 ユビテック・アームズ・X ATK1900 ★2

 

「効果の説明は不要だな」

「ウフフフ♡ダメージにするわよ。いらっしゃい♡」

 

 狂華が宣言すると、ユビテック・アームズ・Xが突撃する。

 そのまま、狂華の太ももに飛びついた。

 

 性感帯として開発された場所を責められる。

 

 モミモミナデナデモミモミナデナデ……

 

「んんっ♡」

 

 太ももへの刺激はかなり効いているようだ。

 それは、『精神的にも』である。

 

 時折、手がおまんこに急激に近くなる時があるのだ。

 

 それによって発生する『期待』が、狂華の体をゾクゾクさせる。

 

 だが、実際に責められることはない。

 それにより、先ほど指一本だけで攻められた膣内がキュンキュンと主張する。

 

「あっ♡んっ♡じ、焦らすのがうまいのねぇ……」

「ククク。股間から汁が流れているぞ?どうやら相当開発されているようだな。そろそろいいだろう。戻ってこい!」

 

 ユビテック・アームズ・Xが戻っていった。

 

 狂華 LP3000→2500

 

「ふう、ふう、これで終わりかしら?」

「実はまだ続く。ゴッドハンド・ブラザーズのリーダーである俺には、とあるカードが与えられている」

「え?」

「現れろ。腕を鍛えたサーキット!」

 

 出現したのは、大きなサーキット。

 

「召喚条件は、エクストラデッキから特殊召喚された『ユビテック』モンスター三体!俺はユビテック・アームズ、F・S・Xの三体をリンクマーカーにセット!」

 

 サーキットが光り輝く。

 

「リンク召喚!リンク3『ユビテック・アームズ・アシュラ』!」

 

 ユビテック・アームズ・アシュラ ATK2900 RINK3

 

 出現したのは、ムキムキだった腕に似合うムキムキの頑丈な体をした、三面六腕の鬼神。

 

 攻撃力も2900。

 リンク3モンスターとしては高い部類に入るだろう。

 

「フフフ。このモンスターもまた、リンク召喚成功時の能力を持っている。相手はデッキの上からカードを一枚墓地に送るか……それとも、1500ポイントのダメージを受けるか。さあ、どうする?」

「ふ、フフフ……さっきから股間がムズムズしてしょうがないのよ。いらっしゃい♡」

 

 そういうと、ズンズンと足音を立てて、アシュラが近づいていく。

 狂華の近くまで移動すると、まず真ん中の両腕を使って、狂華の腰を撫でていく。

 

「ん、んんんんん♡」

 

 次に、上の両腕で、狂華の胸を責める。

 胸全体を揉んで、乳首を摘み、引っ張り、転がして、ギュウウウウウっとわしづかみにする。

 

「あうううううっ♡ち、乳首がぁ♡」

 

 狂華が悶絶したとき、下の両腕が動いた。

 左の手でクリトリスをつまむ。

 

 そして右手は……太い三本の指が、おまんこにあてがわれた。

 

「ん♡」

 

 

 

 ぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅ!

 

 

 

「んあああああ!イグウウウウウ!あっ、あああっ!これすごいいいいいいい!」

 

 膣を蹂躙する三本の指に、水の音が混じる。

 どうやら、絶頂したようだ。

 だが、手マンは続けている。

 

「……………………よし、止めだ」

 

 長考の末、ワンが命令。

 アシュラは責めるのをやめて、膣内から指を引き抜いた。

 

 

 ブシャアアアアアアアア!

 

 

 それと同時に、狂華のおまんこから潮が噴射する。

 狂華が倒れそうだったので、アシュラはそれを止めてしっかり床に横たわらせた後、ワンのフィールドに戻っていった。

 

 狂華 LP2500→1000

 

「んっ♡んんんんっ♡」

 

 びくびくを痙攣する狂華。

 

「フフフ。まだまだデュエルはできるだろう。あれほど責められておきながら、両腕をずっと、自分で頭の後ろに組んで固定していた。余裕があるはずだぞ」

「ん♡そうね……思ったよりよく見てるじゃない」

 

 おまんこから汁を流しながら、狂華は立ち上がる。

 

「俺もカードを一枚セット、ターンエンドだ」

「フフフ、私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く狂華。

 

「なら、私のデュエルの始まりよ。私は手札から、『絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル』を召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、『脚部装甲』である。

 

「両胸感電アクセルの効果。デッキから自身以外の絶頂兵器ユニットを特殊召喚できる。私は『クリ電マバイザー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・クリ電マバイザー ATK1500 ☆4

 

 次の出現したのは、頭を覆うための『バイザー』だ。

 

「クリ電マバイザーの効果で、私のデッキから、永続罠『強制絶頂装置』を表側で置くわ!」

 

 発動される『強制絶頂装置』

 

 狂華が立つ場所の材質が変わり、機械パーツが六つ出現。

 

 狂華の両足首、両膝、両太ももを完全に拘束し、肩幅より少し広い程度の位置に固定する。

 

 

「フフフ。主役の登場よ♡」

 

 そして……マシンバイブが出現した。

 先ほど絶頂した狂華の膣内は、まだ濡れまくっている。

 

 マシンバイブにも、たっぷりとローションが塗られている。

 

 

 ズブブブブ

 

 

「ん♡」

 

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

「んあああああああ!イグウウウウウウウ!!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 先ほど絶頂したばかりの狂華。

 そんな状態で、『一秒間に五回』という凶悪な設定のマシンバイブのピストンは圧倒的な快楽を生む。

 

「ふううううう……♡さて、続けましょうか。私はレベル4の両胸感電アクセルとクリ電マバイザーで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4♡♡♡『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現するエースモンスター。

 

「そして、効果が付与されるわ!」

「無駄だ!罠カード『ユビテック・アーツ』を発動!自分フィールドにエクストラデッキから特殊召喚された『ユビテック』モンスターが存在する状態で、相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動。そのモンスターを破壊する!」

「フフフ。すでにエクシーズ素材になっている両胸感電アクセルの効果!絶頂カウンターを一つ使って、破壊を無効にするわ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→0

 

「さあ、演出続行よ♡」

 

 

 アクメ・リアクターのオーバーレイユニットから、バイザーと脚部装甲が出現し、装着される。

 そして、USBメモリがマシンバイブの台座に刺さった。

 すると、長いアームに操作される電マと、電流を流すための洗濯ばさみが出現する。

 

 電マは狂華のクリトリスにあてがわれる。

 

 二つの洗濯ばさみは、狂華の両乳首を挟み込む。

 

 

「フフフ♡」

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

「ヒッ、いやああああああああ!」

 

 神経がよく通るクリへの絶大な振動と、乳首への電流。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 そして、彼女の膣内を今も蹂躙するマシンバイブ。

 狂華の体に快感が走り、電流が流れ続ける胸がいつまでも感電しブルブル震えている。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 彼女のエロデュエルにおいて、絶頂したという事実を隠すものは存在しない。

 強制絶頂装置はその効果を発揮する限り膣内を蹂躙し、そして彼女が絶頂すれば、遠慮なく絶頂カウンターがたまる。

 

「ん♡んんっ♡んああああ……♡さて、続けましょうか。私は『クリ電マバイザー』の効果を発動。絶頂カウンターを一つ使うことで、私とあなたたちの現時点でのライフ差の半分を、攻撃力に加えることができるのよ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→0

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→4000

 

「こ……攻撃力4000。あえてダメージを受けることを選んでいたのはこのためか!」

「フフフ♡……ああああああああ!!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

「んんんんっ♡さて、私は――」

「まだだ!罠カード『ユビテック・デコピン・バースト』を発動!自分フィールドにエクストラデッキから特殊召喚された『ユビテック』モンスターが存在するとき、そのモンスターと、それよりも攻撃力が高いモンスターを対象にして発動。相手モンスターを破壊する!」

「んっ……両胸感電アクセルの効果は一ターンに一度。破壊を免れることはできないわ……」

 

 アクメ・リアクターがアシュラのデコピンで爆散する。

 

 そして、両胸の電流と、クリを刺激する電マが離れて、台座に収納される。

 

 もちろん……

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

 膣内を蹂躙する一秒五回のマシンバイブは、今も健在だが。

 

「ふ、ふううう♡まさか、効果破壊を連続で行って、強引に破壊してくるなんてね♡」

「フン!先ほどのエクシーズモンスターがいなければ、お前のデッキは何もできない!ただマシンバイブで生き続けるだけの快楽奴隷だ!だが、無駄な遅延プレイはエロデュエルでは御法度、さっさとターンを終了するといい。アシュラの直接攻撃で沈めてやろう」

「……フフフ♡」

「な、なにがおかしい」

「私がなぜ、このターンにバトルフェイズをもらうといったのかわからないみたいね♡」

「何?」

「このターンに倒すつもりだからよ!私は魔法カード『絶頂兵器の回収』を発動♡墓地から『絶頂兵器ユニット』を二体。効果を無効にして特殊召喚できる!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・クリ電マバイザー ATK1500 ☆4

 

「な……またアクメ・リアクターをエクシーズ召喚するつもりか!?」

「できないわよ♡んんっ♡……この効果でフィールドに出したモンスターは、素材を三体以上必要とするエクシーズ召喚にしか使えなくなるの♡」

「何?」

「さらに……あううんっ♡はぁ、はぁ、私は、『絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター』を通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター ATK1500 ☆4

 

「そして、墓地のアクメ・リアクターの効果を発動。墓地のこのカードを除外して、自分フィールドの絶頂兵器ユニットのレベルを、5から8の好きな数字に変更できるわ。私は6を宣言!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル  ☆4→6

 絶頂兵器ユニット・クリ電マバイザー  ☆4→6

 絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター ☆4→6

 

「まさか……」

「私は、レベル6の三体の絶頂兵器ユニットで、オーバーレイ!三体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!ランク6♡『絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム』!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム ATK1500 ★6

 

「え、エクシーズの絶頂兵器ユニット……」

「んんっ♡はぁ、はぁ、ただ、エクシーズの絶頂兵器ユニットが表側表示で存在する限り、自分のエクシーズ素材の効果が適用されないようになっちゃうのよね♡」

「何?」

「だけど、ビッグマグナムの効果発動♡エクシーズ召喚に成功した場合、除外されている『絶頂兵器』エクシーズモンスターを特殊召喚して、このカードと下にある素材を、そのエクシーズモンスターの素材にできるわ♡」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

「ぐっ……エクシーズ召喚はできなくても、帰ってくるのか……」

「その通りよ♡そして、アクメ・リアクターに効果が付与される!」

 

 再び、クリを刺激するための電マと、両胸に挟むための洗濯ばさみが出現する。

 

 だが、先ほどは止まらなかったマシンバイブが、ズボボッと引き抜かれる。

 

「んんんんんっ♡」

「な、なんだ?」

 

 感度増幅ブラスターの効果は文字通り、『感度の増幅』である。

 ただし、それは目に見える形で数値が変更されるわけではなく、あくまでも狂華の体の中で起こる話だ。

 

「フフフ……もちろん、ビッグマグナムの効果の適用よ♡私の穴に入るマシンバイブは、普段は直径三センチなのよ……でも、ビッグマグナムを素材にしているとき、直径五センチの大型マシンバイブに交換されるのよ♡」

「ちょ……直径五センチのマシンバイブ!?」

 

 ブラザーズはおろか、周りにいる客たちすらも驚いている。

 

 だが、事実として、マシンバイブに取り付けられていた直径三センチのものは取り外され、代わりに直径五センチの大型の凶器に取り換えられる。

 

 しかも、あくまでも『直径五センチ』というのは竿の部分である。

 カリのほうはそれ以上の凶悪さを感じるほど反っており、そして機械で作られているゆえに頑丈さしかない。

 

 

 再び、装着される。

 

 両乳首に電流を流すための洗濯ばさみが挟まれる。

 

 電マがクリトリスをしっかりとらえるようにあてがわれる。

 

 

 そして、凶悪になったマシンバイブが、ズブブブブブブッと挿入される。

 

「ん♡んあああああ♡」

 

 喘ぎ声を出す狂華。

 そして忘れてはいけない。

 今、彼女の『感度』は『五倍』!

 

「うふふっ♡」

 

 狂華は笑った。

 

 

 

 

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ!

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

 

 

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!!!イグウウウウウウウ!イヤアアアアアアアア!はぁ♡はぁ♡ヤッ♡ヤバイイイイイイイ!死んじゃううううううう!」

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2→3

 

 

「す、すごい……なんてイきっぷりだ……」

「まだ。彼女のターンが始まって一ターンだぞ。こ、ここまで乱れることができるなんて……」

 

 

 観客たちのチンコもギンギンである。

 

 

「アッ、アアアアアッ……♡♡♡♡♡♡!」

 

 気絶しかけていたのだろう。

 

 下半身を『固定』する拘束具が怪しく光り、電流が走ったかのように全身が震える。

 

「ふうううううう……♡♡♡ふううううう……♡♡♡待たせちゃったわね♡続けましょうか」

 

 そして、しっかりと三人を見据える狂華。

 瞳が完全に『♡』になっているが、それでも、彼らを見据えている。

 

「一ターンに一度の効果はリセットされるわ♡クリ電マバイザーの効果で、ライフ差の半分アップさせる♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→2

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→4000

 

「さらに♡ビッグマグナムの効果で、攻撃力を1000ポイントアップよ♡そして、『感度増幅ブラスター』の効果で、戦闘ダメージを倍にする!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→1→0

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK4000→5000

 

「う、嘘だろ!?」

「バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、ユビテック・アームズ・アシュラを攻撃!」

 

 アクメ・リアクターがマグナム弾をブラスターの先端に装填。

 エネルギーをためて……発射!

 

 ユビテック・アームズ・アシュラの攻撃力は2900

 アクメ・リアクターの攻撃力は5000で、ダメージは倍なので……4200!

 

「ば、馬鹿なああああ!」

 

 ワン&ツー&スリー LP4000→0

 

 

 そしてその一撃は、三人のエースモンスターを粉砕し、そして吹き飛ばした。

 『最強の絶頂兵器ユニット』と狂華自身が評する『感度増幅ブラスター』

 その威力は伊達ではない。

 

 

 ライフが消し飛び、VRモデルが解除され、狂華は服を着た状態になった。

 股間をびしょびしょにしながら、ビッと三人を指さす。

 

「気持ちいいデュエルだったわ。またやりましょ♡」

 

 会場が沸いた。

 

「というわけで、アンタたち三人に勝った合計の報酬をもらうわよ」

「あ、ああ、決めてはいなかったが、それが正当な報酬だな。おい、準備しろ!」

 

 ワンが叫ぶと、そばにいた男性スタッフが報酬を揃えていく。

 

 ……そこそこの量になったが、大きめのバッグに入る量だった。

 狂華はそれを背負う。

 

「よし!それじゃあ、まったね~」

 

 手を大きく振って、狂華は去っていった。

 

 ★

 

 デュエル終了後、ゴッドハンド・ブラザーズが所有するキャンピングカーの中。

 リーダーのワンが、デュエルディスクから一枚のカードを抜き取った。

 

「あ、リーダー。それ、『ユビテック・フォース・ガード』ですよね」

「え!それって、攻撃されたときに、戦闘ダメージを無効にするカードじゃないですか!デュエルディスクまだ片づけてなかったんですね。てことは、あの時にまだ伏せてたんですか!?」

「……ああ、そうだな」

「なら、なんで使わなかったんです?あの攻撃をかわして、次の俺たちのターンに、効果ダメージを与えていけば勝ってたでしょ」

「俺はそうは思っていない。まだ彼女には手札が残されていた。次のターンから、『ダメージだけを無効にして、エロいことだけを行わせるカード』を使っている可能性も十分否定できない」

「そんなカードを持ってるかもってことですか?」

「『ブルブル教団』はそう言ったカードも所有しているということだ」

 

 ワンはカードをデッキに入れる。

 

「もしそうなった場合、こちらは確かにエロいことができる。だが、あそこまで周囲を自分のものにする演出。そんな中でさっき言ったことが発生してみろ。次の彼女のターンに俺たちは敗北し、そして終わっていたはずだ。そうなれば、俺たちはまずアウェーだぞ」

「あ。それもそうですね」

「はぁ、まあリーダーがそういうのならいいですけど……はぁ、エロかったなぁ。狂華ちゃん」

「まあ、また会えるだろう」

 

 ワンは文句や願望を言う二人をなだめる。

 そして、自分も考えていた。

 

(……まあ、仮に俺が言ったとおりになったとしても、俺は勝つことはできたんだがな)

 

 まだまだ、彼女が持っているカードは数が少ないはずだ。

 そうなれば、対応範囲は狭いはず。

 隙を見つけ出して突いていけば、そりゃ勝てる。

 

 だが、それを言ったりはしない。

 

 戦術というものは腹の中で抱えて、観客には楽しい楽しい『爽快感』を与えるべきだ。

 そして、戦術というものが話題に挙がった時に、自分たちが議論されれば、それで十分。

 

 狂華は確かに強い。

 自分の体と、それに合わせて作られたカードたちなのだろう。本当に狂華は強い。

 

 だが、まだまだ甘い。

 

(ブルブル教団の教祖のデュエルを見た俺ならわかる。タクティクスは、まだヤツの足元にも及ばない。まあそれでも、あの嬢ちゃんは強くなっていくんだろうなぁ)

 

 今回負けたのは、あくまでも狂華の演出と度胸を優先したためだ。

 苦し紛れではないし、仮に教祖がこのデュエルを見ていたら同じ感想を持つだろう。

 ワンはそう思って、エロデュエリストの先輩として、少し、狂華の未来を応援しようと思った。



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プロエロデュエル二戦目!銃弾に媚薬を込めて。

 次の日の朝。

 狂華と潮里が電話で話していた。

 

「はいもしもし、なんですか?潮里さん」

「狂華ちゃん。ちょっと質問いいかな?」

「なんですか?実験ですか?」

「今日は実験はないんだけどね」

「あ。そうなんですね」

 

 少しシュンっとなった狂華だが、実験も予定もなしにかけてくる相手ではないので、再び言葉を待った。

 

「狂華ちゃんは、『大和プログラム』って会社を知ってるかな?」

「いえ、初耳ですけど……」

「まあ簡単に言うと、優秀なプログラマーを多く抱えてる会社で、基本的には発注を頼まれて開発するんだけど、『自社製のオリジナル商品』を作ろうって話になってるみたいなのよ」

「ふむふむ」

「エロデュエルに対して何らかのアプローチをもって取り組みたいって考えてるみたいで、大和プログラムの新しく企画課長に任命された人が、こっちの『機械部長』と話したいって考えてるみたいなのよね」

「あ、なるほど」

「で、こっちの機械部長も、大和プログラムのプログラミング技術に対しては非常に興味を持ってて、まず最初にこっちから招くんだけど……その時の接待のための『最高ランクの快楽インテリア』の候補を探してるみたいなのよ」

 

 この段階まで来ると、狂華でも理解できた。

 

「なるほど、それで私に声をかけたんですね!」

「実は快楽インテリアの候補はいろいろあるんだけど、狂華ちゃんはいろいろ制限がないからね」

「そうですね!私がやります!」

「一応同意書が必要だから、本社の地下三階に来てね」

「地下三階ってことは……食材は保管されてなさそうですね。女体盛りはないんですか?」

「お相手さんが趣味じゃないみたいなのよね。ていうかやったことあるの?」

「ありますよ。特殊なお箸で膣内をグリグリされた時はとても気持ちよかったです♡」

「そ、そうなんだ……」

 

 守備範囲が広すぎである。

 

「ただ、食材の温度のためって言われてちょっと冷蔵庫で放置されたのはアレでしたけど」

「……」

 

 言葉を失う潮里。

 

「まあ、とりあえず、そういう予定だから、大体二時間後に来てね」

「はい!」

 

 通話終了。

 

 ★

 

 地下三階特別応接室。

 

 防音、通信傍受を防ぐ技術はDVSコーポレーションでは数多く開発されている。

 というより、DVSコーポレーション最大の情報データである『狂華の体のデータ。および彼女を使った実験データ』を最高レベルのセキュリティで固めるために作られている部分もあるが、まあそれは置いておこう。

 

 その部屋では、短く切りそろえた金色のメッシュが入った黒髪と、質の高いスーツに革靴、そして金色の腕時計をつけている男性がソファに座っていた。

 見た感じ二十代後半と、まだまだ若いが、眼光はかなり鋭いものになっている。

 

 彼が時計を見ると、待ち合わせの十分前だ。

 それを認識したとき、ノックが聞こえてきた。

 

「部長。大和プログラム企画課長の連城(れんじょう)様がいらっしゃいました」

 

 女性の声が聞こえてくる。

 

「入れてください」

 

 それに対して、男はそう返す。

 すると、ドアが開いて、金髪のパンツスーツ姿の女性が入ってドアを開ける。

 すぐ後ろには、そこそこといったランクのスーツを身に着けた青い髪の青年がいた。

 

「失礼します」

 

 青年、連城がややガチガチになりながら入ってくる。

 

 そして、男が座るソファに近づいた。

 男のほうも立ち上がると、連城に向き合う。

 

「初めまして、DVSコーポレーション機械部長の天明幸雄(てんめいゆきお)です」

「こ、こちらこそ、大和プログラムの企画課長を務めています。連城大介(れんじょうだいすけ)と申します」

 

 お互いに名刺交換を行う。

 ただ……あくまでもDVS側が接待で、大和プログラムの連城はゲストなのだが、連城のほうはビビりまくっている。

 どうやら、『会社としての差』はDVS側がすさまじいということなのだろうか。

 

「うむ。夕霧(ゆうぎり)君。君は部屋の外で待っていなさい」

「はい」

 

 女性秘書が礼をして部屋を出ていった。

 

「今回はプログラミングで名をはせる大和プログラム様からの協力依頼ということで、このような場を用意させていただきました」

「あ、ありがとうございます」

「そうお固くならずに、ソファにどうぞ」

「え、ええ」

 

 お互いにソファに向き合うように座る。

 ただ……お互いの間に名がテーブルは存在しない。

 しかしそれと同時に、両社の間にはスペースが確保されている。

 

「さてと、話を始める前に……」

 

 天明は近くにあったリモコンのボタンを押した。

 すると、連城が入ってきたほうとは逆の扉が開く。

 ドアを開けたのは紫色の髪を伸ばす女性……潮里だ。

 ドアを開けたままに固定して、再度奥に引っ込んで、何かを押してくる。

 

「え……」

 

 連城は驚いた。

 

 入ってきたのは、拘束された少女である。

 

 テーブルのような形の拘束台に、両足と両腕をそれぞれ上下にピンッと伸ばすように、ただし足はやや開いた状態で拘束されている。

 アルファベットで表現すれば『I』に可能な限り近い『X』といったところだろう。

 

 『両足首』『両膝』『両太もも』『腰』『胸の下』『両方の二の腕』『両肘』『両手首』『頭部』を機械パーツで固められている。

 

 加えて、ボールギャグ、遮音性の高いヘッドホン型耳栓、真っ黒のバイザー型目隠しが顔に存在し、視覚、聴覚は全くなく、『声』も制限された状態だ。

 

 

 そんな少女が、天明と連城の間のスペースまで移動してくる。

 そして、高速台の下の車輪にロックをかけて、拘束台が動かないようにする。

 

「こ……この少女は……」

「我々は大和プログラムのプログラミング技術を高く評価していましてね。最高の質の快楽インテリアをご用意しました。もちろん、同意書が存在するのでご心配なく。」

 

 なんでもないことのように言う天明。

 連城が若干引いている。

 おそらく、『普通のエロデュエル』くらいしか見ていないのだろう。

 どうやら刺激が強すぎたようだ。すでにちんこがギンギンである。

 

「も、もしやこの子は……先日プロデビューした、行狂井狂華さんでは?」

「ええ、その通りですよ」

「お、おお……」

 

 感動している様子の連城。

 

「もしよければ、こちらも使ってください」

 

 潮里が冷蔵庫みたいなものを持ってくる。

 中を開くと棚になっており、そこには様々なおもちゃが入っている。

 

「……ぜ、全部使ってもいいのですか?」

「かまいませんよ。今回はかなり時間をとっていますので」

 

 冷静に反応する天明だが、『こちらは……』みたいな反応をするかと思いきや『全部使ってもいいのですか?』などと聞いてきたのでちょっと驚いている。

 慣れは浅いようだが根がドSなのかもしれない。

 

「あと、左側の耳に、あなたも耳栓をつけておいたほうがいいですよ。彼女はボールギャグをつけていても声の大きさがすごいので」

「あ。わ、わかりました」

 

 棚から耳栓を取り出して自分につける連城。

 

「さて、そろそろ話し合いましょうか。では、速水君も部屋の外で待っていてください……そんないやそうな顔をしてもダメです」

「はい……」

 

 潮里も部屋を出て行った。

 

「ただ、部屋の空気が変わったことくらいは彼女も気が付いていると思うので、放置するのもアレですから、まずは遊んでみては?」

「で、では遠慮なく」

 

 そういって、連城は狂華の胸をもんだ。

 

「ん……♡」

 

 狂華が反応する。

 

「か、感度がいいですね」

 

 乳首ではなく胸全体だ。

 この部分は脂肪であり、基本的に性感帯ではない。

 ただし、『愛されている』と思うための部分である。

 言い換えれば『心の性感帯』と呼べる部分である。

 その部分の感度がすさまじく高い。

 

 両手で狂華の胸をもむ。

 

「ん……♡んん……♡」

 

 今回、狂華は頭部も固定されているため、頭を動かすことはできない。

 そのため、声だけが口から漏れる。

 

「次は……」

 

 右手を放して、そして自分から見て右側にある狂華のおまんこに手を当てる。

 すでに汁が流れており、興奮状態にあるのは明白だ。

 

「ローションいらずな子ですね」

「ええ、入れてもいいですよ。タオルはありますし」

「では、そうさせてもらいましょう」

 

 だんだん黒い笑みを深くする連城。

 それを見て天明は思う。

 

(最初はビクビクしていたのに、もうこんな顔に……この様子ですと、おそらくエロデュエリストとみても彼女のファンのようですね。選んで正解でした)

 

 連城の指が狂華の膣内に侵入する。

 

「ん、んんっ!」

 

 大きく反応する狂華。

 狂華は免疫力の獲得は速いが、一つの区切りがつくとそれらの免疫をすべて捨て去る特異体質である。

 そのため、実験だろうと、指を入れただけだろうと、快楽を得られるのだ。

 

 

 ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅ!!

 

 

 最初から手の動きを速める連城。

 

「んっ!んんんんっ!ううううう!」

 

 それに対して喘ぎ声を出す狂華。

 しかし、彼女の体を完全にとらえる機械パーツは、彼女が身じろぎすることすら許さない。

 

「ふう、とても素晴らしい名器ですね」

「私もそう思いますよ」

「フフフ、それでは次に……」

 

 天明との企画論議のために来ていたはずだが、今では狂華に夢中だ。

 だが、あえて天明はそれを止めることはしない。

 

 それほど大和プログラムのプログラミング技術を高く評価していることに加えて、こういう変態はとりあえず一段落つくまで好きにさせておいたほうがいいのだ。

 最初はビクビクしていたし、いずれ自分で気が付いて論議のほうに話を持ってくるだろう。

 

「バイブも多種多様ですねぇ」

 

 棚を見て目を光らせる連城。

 

「……おや、こんなものもあるのですね」

 

 連城が取り出したのは、ピンポン玉くらいの大きさの玉(直径四センチ)を特殊合金の棒で貫通させて作ったものだ。

 

 玉の形をしたものが連続で連なるようにできている。

 触った感じ鉄球のようだが、それは感触と見た目だけのようで、触ってみるとかなり軽い。

 

「ふむ、なるほど」

「ちなみに、彼女に何をするのかをあらかじめ見せたいという場合は、こちらのリモコンを使ってください」

 

 そういってリモコンを取り出す天明。

 確かに、『目隠し ON/OFF』『耳栓 ON/OFF』のボタンがついている。

 どちらも『ON』にランプがついている。

 それを受け取る連城。

 

「なるほど」

 

 リモコンを受け取って、どちらの機能もオフにする。

 狂華の耳に音が聞こえるようになり、目には光が入る。

 

「ん……」

 

 目から光が入って声を漏らす狂華。

 

「狂華ちゃん。いまからこれを狂華ちゃんのおまんこの中に入れるからね」

 

 そういって、狂華に棒を見せる連城。

 

 狂華からは、『直径四センチの鉄球が連なった凶悪な棒』に見える。

 

「ん♡んんっ♡♡」

 

 嬉しそうにおまんこをピクピクさせる狂華。

 

 連城は目隠しと耳栓の機能をオンにする。

 狂華の視覚と聴覚を奪うと、そのまま鉄球棒の先端を狂華のおまんこにあてる。

 

「んっ♡」

 

 

 

 

 ゴリュリュリュリュリュ!

 

 

 

 

「んっ!ヴウウウウウウ!」 

 

 連城は鉄球棒を、一気に奥まで入れた。

 

 

 

 グチャグチャ……グリグリグリグリ……

 

 

 

「んん!んーーーーーっ!」

 

 抜き差ししたり、奥のほうでねじってみたり。

 丸みを帯びた鉄球は、目隠しと耳栓により感覚が鋭敏化された膣の中でその存在主張し、膣に刺激を与えていく。

 

「さて……」

 

 連城は鉄の棒を狂華の膣の奥まで突っ込むと、一気にゴリュリュリュリュリュッ!と引き抜いた。

 

「んっ!んんん♡♡♡……」

 

 ブシャアアアアアア!と盛大に潮を吹いて、ビクビクする狂華。

 

「フフフ、私、あまりおもちゃで攻めるのは慣れていないのですが、反応が良くて楽しいですねぇ……では、次はこれで」

 

 次に取り出したのは、先端に回転する刃がついたピザカッターのようなもの。

 ただし、刃の部分はすべてシリコン製のイボイボである。

 手元のスイッチを入れてみると……。

 

 

 ウィイイイイイイイイ!

 

 

 回転刃がしっかり回った。

 

「なるほど」

 

 理解する連城。

 加えて、乳首を挟み込めそうな形に連結されているローターを二組取り出す。

 再び、狂華の目隠しと耳栓をオフにする。

 

「狂華ちゃん。次はこれを見てね」

「ん……♡」

 

 狂華の目に、直径五センチの回転イボイボシリコンが映る。

 スイッチオン。

 

 

 ウィイイイイイイイイ!

 

 

 刃が高速で回転し始める。

 

「ん♡んんんんん♡♡♡ううううううん♡♡♡」

「今度はこれをおまんこの中に入れるからね。あと、これも見てほしいんだ」

 

 そういって、ローターを見せる連城。

 スイッチを入れると、かなりの振動で震える。

 

「ん!むんむん!」

 

 懇願するようにうれしそうな声を出す狂華。

 

「こっちは狂華ちゃんの乳首につけてあげるからね」

 

 そういって、目隠しと耳栓をオンに変更。

 

 まず、一度ローターのスイッチを切って、両乳首に挟み込む。

 そして、回転刃をおまんこに割れ目にあてる。

 そのまま、ズブズブ……グチュグチュ……と膣の中に入れていった。

 そして、回転刃がすべて膣の中に入る。

 

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 ウィイイイイイイイイ!ギュルルルルルルル!

 

 

 

 

「んっ!?ヴウウウウウウウ!」

 

 膣の中という環境だが、モーターは高性能。

 回転刃は勢い良く回り、狂華の膣の中をかき混ぜる。

 加えて、乳首にはローターで刺激が与えられ、それが狂華に甘い刺激をもたらす。

 

「まだ終わりではありませんよ」

 

 連城は笑みを浮かべると、回転刃の位置をおまんこ周囲から、ちょっとずつ奥に入れていく。

 

「んっ!んんんんっ!」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 

 シリコンのイボイボがついた回転刃は膣内をしっかりえぐり、感覚が制限された狂華に刺激を与える。

 それと同時に、ポルチオに近づいてくる回転刃に、『絶大な期待』がかかった。

 

 そして、回転刃がちょっとずつ奥に侵入し、ポルチオに到達した瞬間。

 連城はレバーをいじって、乳首のローターと回転刃の機能を最大に変更する。

 

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 ギュルルルルルルル!ギュイイイイイイイ!

 

 

 

 

「んんんんんんん!ヴウウウウウウウウウ!ムウウウウウウウウウ!」

 

 開発された敏感な部分に、シリコン上のイボイボ回転刃と乳首を挟み込むローターが最大速度で襲い掛かり、咆哮する狂華。

 

「フフフ。いい声で泣く子ですね」

「……」

 

 天明はちょっと、『こいつってもしかして新藤と同類?』と思った。

 新藤は、ブルブル教団幹部序列四位にして、普段は学校で先生をしているのだ。

 DVSコーポレーションとブルブル教団は、確かに近い組織ではあるが、一応『境界線』が設けられている。

 とはいえ部長クラスになると、ブルブル教団の幹部ともある程度つながりができる。

 彼のデュエルを頭の中で思い起こして、何となくそう思った。

 

 学校で教壇に立っている新藤に対する風評被害になるのかどうかはこの際おいておこう。

 

「ふう、そろそろ落ち着いてきました」

 

 ローターを外して、回転刃を膣内から抜く連城。

 

「ん♡♡♡」

 

 その際にまた潮を吹きまくったが、連城はきにしていない。

 

「それはどうも」

 

 やっとか、と思う部分もあるが、とりあえず話ができそうなのでいいと思うことにした。

 

「ただ、狂華ちゃんの放置はできないので……彼女を代表するマシンバイブはありますか?」

「もちろんです」

 

 というわけで、マシンバイブが出現。

 

「デュエルの時のようにオプションをつけても?」

「かまいませんよ」

 

 マシンバイブをゴーヤ型のイボイボに変更する。

 取り付けられている間、連城はスマホでいろいろと内容を確認している。

 

「……この『安定加速器』とはなんでしょう?」

「ああ、それですか。簡単に言いますと、『気持ちよくなっている状態』から『通常状態』に体が変化していく工程を、微弱の電流で神経を刺激して速く完了させるものですよ」

「電流ってそんなに万能なんですか?」

「ブルブル教団の教祖様にアポイントを取って確認してください。教祖様は『快楽神経学』の権威でもあるので」

「……遠慮しておきます」

「そうしていただきたい」

 

 連城は『安定加速器』をタップする。

 すると、狂華の股下から長い円柱のようなスポンジが出てきた。

 

「……電流ですよね」

「あれは膣内洗浄用のスポンジですよ。さすがに膣の中に媚薬が残る状態では安定しませんし」

「あ、なるほど」

 

 

 ジュププ……

 

 

 そして、円柱スポンジが膣内に挿入される。

 

「ん♡……んんん♡♡♡」

 

 

 カラカラカラカラ……ブシュウゥゥゥ……

 

 

 ゆっくりと回転し、膣内に残る媚薬を取り除きながら、きれいな水で洗い流す。

 洗浄し終わると、ゆっくりと膣内から退散し、拘束台に消えていく。

 そして……。

 

 ブウウウウウウウウウウウウン

 

 通常の状態に戻すための電流が流れはじめる。

 

「ん♡……んーーーー……」

 

 狂華の赤くなっていた肌が通常の白い色を取り戻していく。

 

「で、連城さん。この状態にしてどうするのです?」

「一応狙いがあるので」

 

 そういって、連城はマシンバイブをリモコンで操作して、膣内に挿入。

 

 ジュブブブブ……

 

「んっ♡」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 

「それで、他には何を使うのですか?」

「フフフ、基本はこれだけです。速度も『最弱』にしておきますよ。ポルチオにも届かないようにピストン距離も調節しましょう。ゴーヤ型であれば、ゆっくり動いてもしっかり膣の中を全て刺激してくれますしね。あ、『絶頂懇願物質』があるんですね。これも投与しましょうか」

 

 スマホのボタンをタップする。

 すると、狂華の首筋に注射器がプスッと差し込まれて、薬が注入される。

 数秒で、薬が彼女の脳を支配する。

 

「ん、んんんん!」

 

 ゴーヤ型のマシンバイブが膣内に突っ込まれた状態で、脳内がこの物質に、激しいピストン運動を求める。

 いや、ピストンでも回転でも電気でもなんでもいい。

 

 

 

 

 壊してほしい!

 

 イかせてほしい!

 

 早く、早く!早く!!早くジュボジュボしてほしい!!!

 

 膣の中が、クリが、全身が爆発するような、もう二度と戻ってこられないような――

 

 ――『絶頂』が欲しい!!!!

 

 

 

 

「お、『快楽遮断』の機能があるんですね。これも使いましょうか」

 

 首筋から微弱な電流が流れる。

 もちろん、『絶頂』という信号を遮断するものだ。

 人間の体は神経に支配され、神経は電気に支配される。

 これで、彼女は絶頂できなくなった。

 普段は使われないシステムだが……。

 

「棚に何か……お、『膣圧制限装置』もありますね。これを使えば、バイブを『咥え込む』ことができなくなるって聞いたことありますよ」

 

 それを取り出して、腰を固定する器具に連結させて膣の上あたりになるように設置する。

 

「ん♡♡♡」

 

 狂華が興奮する。

 膣圧制限装置を、『思いっきり快感を与えてくれる振動型のおもちゃ』と勘違いしているのだ。

 

 スイッチを押すと、微弱の電流が流れる。

 当然、電流は強くないのでイくことはできない。

 

「いつもイきまくっているはずですし、ここは『永久焦らし』としましょうか」

 

 スイッチオン。

 

 

 

 

 ジュプププププププププププププププププププププププ……

 

 

 

 

「ンっ♡んんんんん……♡♡♡」

 

 気持ちよさそうに喘ぎ声を出す狂華。

 

 ゴーヤ型のイボイボがゆっくりと膣内の全体を刺激し、抜き差しされる。 

 

「んん……♡♡♡」

 

 だが、ポルチオには届かない。

 

 ゴーヤ型のためイボイボが少し短めで、Gスポットへの刺激も弱い。

 

 これでは、全然足りない……。

 

(うーん♡……きもちいい……でも、全然足りない。もっとガンガンついてほしい♡狂華の中を壊してほしい♡……あ、そっか!)

 

 連城たちの会話が聞こえない狂華はここで『確信』する。

 

 これは『前戯』だと。

 

 これを『理解』して、さらなる『快楽』を待った。

 

 

 

 

 ジュプププププププププププププププププププププププ……

 

 

 

 

「んんん♡♡♡……?」

 

 十秒以上が経過している。

 だが、来ない。

 

 新しい、頭が真っ白になるような、そんな快楽が来ない。

 確かに、ゴーヤ型のイボイボバイブは気持ちがいい。

 ゆっくり抜き差しされることで、膣全体をしっかりえぐってくる。

 

 だが、強化が求めているのは、そんなレベルではない。

 体が爆発するかのような、そんな『絶頂』だ。

 

(こ、こんなんじゃ全然足りない。もっと、もっと虐めてえええ!狂華の中をぐちゃぐちゃにしてえええええ!)

 

 薬の通り、圧倒的な絶頂を懇願する狂華。

 だが、来ない。

 

 そして、耳栓の機能がオフになり、声が聞こえてくる。

 

「狂華ちゃん。もっと速く動かしてほしい?」

「んっ!むんむんっ!」

 

 頷くことはできない。

 ただ、ボールギャグで制限された声だが、それでも意思表示をする。

 

「残念。いつもイってるみたいだし、ちょっと、焦らしてみようと思ったんだ」

「……?」

「今、狂華ちゃんの首筋には、『絶頂』ができなくなる微弱な電流が流れてるんだ」

「ん……んっ!?」

 

 連城の言葉を理解して驚愕する狂華。

 

「そして、狂華ちゃんの膣の上にあたる部分だね。ここには、『膣圧制限装置』を起動してあるんだよ」

「んん!?」

 

 慌てるように、膣に出し入れされるバイブを咥え込もうと力を入れる狂華。

 だが、全く力が入らない。

 

 アルファベットでほぼ『I』の形に固定されている狂華。

 ただし、股は最低限開くようになっており、拘束台の両脚の間の部分がくりぬかれているので、そこにマシンバイブが存在している。

 その状態で、体に力を入れる。

 手も、腕も、腹も、背中も、足も、いつも通り力が入る。

 

 だが、肝心の『膣』に、全く力が入らない。

 

「加えて、『絶頂懇願物質』を注入してある。わかるね?狂華ちゃんは今、『普通の絶頂』じゃ絶対に満足できないようになっている。でも、絶対に絶頂はできない。だけど、ゴーヤバイブはもともと気持ちがいいものだから、もしかしたら頑張ったらイけるかもしれないよ。だから、頑張ってね」

 

 そういって、耳栓の機能をオンにして、聴覚を封じた。

 

 

「んんんんんんん!ヴウウウウウウウウウ!ムウウウウウウウウウ!」

 

 

 咆哮する狂華。

 

 だが、何も結果は変わらない。

 

 どんなに体に力を入れても、膣だけは力が入らない。

 

 ならば、もっと奥までバイブが届くように体を動かそうとしても、完全に固定された体は動かない。

 

 ……もしも、『両乳首にローター一個ずつ』というようなものだったとすれば、彼女は膣内に刺激が欲しいと思いながらも、『あきらめる』ことができたかもしれない。

 

 

 

 ジュプププププププププププププププププププププププ……

 

 

 

 だが、膣内にゆっくりピストンされるゴーヤ型のイボイボバイブなら、『もしかしたら』と期待する。

 

 薬によって、『身体が壊れるような絶頂』を求める狂華は、ゆっくりピストンされるイボイボバイブに全てを賭けるしかない。

 

 だが、全く力が入らず、バイブを咥え込むことはできない。

 体は動かず、奥まで届かない。

 

 ……『身体が壊れるような絶頂』は、絶望的だ。

 

「ん♡♡♡……んんっ……んっ!ウウウウウウウウウッ!」

 

 再度咆哮する狂華。

 だが、彼女の絶頂権限を握る連城は、黒い笑みを浮かべるだけ。

 

 

「フフフ。あ、お待たせしてすみません。それでは、議論を始めましょうか」

「……一つ、聞いていいですか?」

「なんでしょう」

「あなたの親戚に、私が知っていそうな人物はいますか?」

「あなたが知る人物の中に……ああ、進藤壊(しんどうかい)という人を知っていますよね。ブルブル教団の幹部序列四位ですし」

「ええ」

「私の義理の兄です。私の母親のお兄さんの息子ですよ」

「あー。そうですか」

 

 新藤は連続絶頂を崇拝する鬼畜で、教師を務めている。

 ちょっと前に『おしおきっていいですよね』と訳の分からん電話を天明に入れてきたが、それはこの際おいておこう。

 

 そして、連城はイかせることに対して興味がないわけではないが、最終的に望むのは『相手が最大の絶頂を望む状態にした上での永続焦らし』とのこと。

 

「……」

 

 天明は親族でもここまで違うんだなぁ。と思った。

 

「もしかして、『永久焦らし』を崇拝しているのですか?」

「もちろんです」

「ソーデスカ」

 

 最終的に棒読みになる天明であった。

 

 ★

 

「私ね。今、ものすっっっっっごくムラムラしてるの」

 

 そんな言葉から始まった狂華の主張。

 彼女は今、スマホを握っている。

 

「ギリギリで私が感じ続けるためにゴーヤ型のイボイボバイブにしただけで、ポルチオを刺激しないようにピストン距離を調節して、『ピストン最弱』『絶頂懇願物質』『絶頂遮断』『膣圧制限』のコンボで三時間放置よ!?信じられる!?」

 

 スマホを向かって絶叫する狂華。

 

「私だって、自分の裸が男性の目にどう映るのかくらい理解してるわ。あの時の私、一ミリも動けないくらい拘束されてたのよ!?棚には数多くのおもちゃがあったはずよ。マシンバイブに機能をガン積みしてもいいけど、バイブとかディルドとか、自分でおもちゃを握っておまんこの中をかき混ぜるのが普通だと思わない!?電マで乳首とクリを刺激するのが常識でしょ。媚薬まみれの手で全身を撫でまくるのが当然じゃない!」

 

 そういって、フーッ!フーッ!と獣のようなうなり声を出す狂華。

 どうやら『すごくムラムラしている』のは紛れもない事実らしい。

 

「……あなたの『普通』と『常識』と『当然』が他の人と同じとは思えませんが、それはそれとして……それ、私が悪いんですか?」

 

 狂華は電話中である。

 その電話の相手は、新藤壊(しんどうかい)

 狂華が幹部序列一位を務めるブルブル教団の幹部序列四位にして、学校の教師を務めている男だ。

 普段は微笑を浮かべているが、実は連続絶頂を崇拝する鬼畜である。

 

「だってその人、あんたの親戚って言ってたわよ!」

「私の親戚?……ああ、連城大介ですね。なるほど、課長になったと自慢していましたが、『大和プログラム』に就職してたんですか。確かに昔からプログラムを組むとは得意でしたからね。納得しました」

 

 納得している様子の新藤。

 

「納得しました。じゃないわよ!どうしてくれんのよ!」

「いや、あの、だから、それ……私が悪いんですか?」

 

 教師として『指導』する立場で『強制』はできない役職でありながら、『示し』というものに悩まされる職業である新藤だが、ここまで理不尽な要求は聞いたことがない。

 

「当たり前でしょ!だって、同意書にサインするときに『ゲストが手と機械を使う限りどんなプレイでも受け入れる』って書かれてたから、その連城って人には苦情を言えないからね!」

「律儀なのか理不尽なのか……」

 

 確かに、『手と機械を使う限りどんなプレイでも受け入れる』と書かれていた以上、チンコを膣内に挿入されることはないものの、『焦らし』も立派な『プレイの一種』なので、苦情を入れることはできない。

 だが、だからと言ってそれを、その人物の親戚にぶちまけるというのはどういうことなのだろう。

 新藤には理解できない領域の話である。

 

「で、私にどのように責任を取れと?」

 

 狂華が何を言っているのかはわからないが、一応新藤は教師。

 彼が教師を務める場所の関係上、『ちょっと意味不明な要求』をしてくる生徒はたまにいるので、対応の仕方はある程度わかっている。

 まあ、言うことを聞かないだけなら新藤も我慢はするが、あまり舐めたことを言っていると『おしおき』するのは彼も変わらないが。

 

「そうねぇ……私ね。『絶頂懇願物質』を定期的に投与されて、頭の中がすんごいことになってるのよ」

「では潮里さんに電話していじめてもらえばいいじゃないですか」

「そもそも今からプロの試合があるわ。だから潮里さんを呼ぶわけにはいかないの」

「ならその試合でイきまくればいいのでは?」

「それはそれ、これはこれよ」

 

 狂華の思考回路は難しい。

 

「……で、どうしろと」

「あなたが責任をもって、あなたが直接バイブを握って私のおまんこを壊しなさい!」

「はぁ……え?ちょ、ちょっと待ってください!初対面で教祖様に同じようなことを言われましたが、私の手がもげる一歩手前まで攻めても、あなた壊れなかったはずで――」

 

 通話終了。

 

 狂華はスマホをジャケットのポケットに突っ込んだ。

 

「よし、これで壊してもらえるわね」

「……」

 

 新藤の叫び声が聞こえていた運転席の黒髪サングラスの男は、狂華のその言葉に対しては何も言わなかった。

 どうせ言っても無駄だし。

 

「さてと、もうそろそろスタジアムにつくわね。出発する前に新しいおもちゃをもらったし、どれだけ気持ちよくなれるか楽しみね♡」

 

 ★

 

『さあ!楽しい時間がやってきたぞおおおおおおお!』

 

 二日前にも聞いた司会者の声が響く。

 

『まずは登場してもらうぞおおお!ブルブル教団、新たな幹部序列一位!絶頂を巻き起こし、果てて勝利をつかみ取る女。行狂井狂華ああああああ!』

 

 司会者からの紹介を受けて、露出度が高めのエロい普段着姿で狂華がスタジアムに上がった。

 そして指定位置に立つと、大きく手を振った。

 

「みんなーー!今日は新しいおもちゃを持ってきたから、いっぱいイク所を見ていってねーー!」

 

『『ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!』』

 

 すでに前回のエロデュエルの内容を思い出したものがいるのか、股間をギンギンにしているものが多数いた。

 

『さあ!対するは、百発百中のスナイパー。ビヤク銃三(じゅうぞう)だあああああ!』

 

 入ってきたのは、西部劇で身にまとうような衣装に身にまとい、テンガロンハットを被る男。

 

「嬢ちゃん。先日のデュエルを見せてもらったぜ」

「フフフ。うれしいわね。アンタも、私がイキ狂った力を使って、ぶっ潰してあげるわ!」

「クックック。新しいおもちゃがあるようだが、『一度やったことは通用しない』ってのがプロの世界だ。さあ、始めようぜ!」

 

 

『お互いにヤる気満々のようです!さあ。今日も見せてくれ、君たちの熱いエロデュエルを!』

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 銃三 LP4000

 

 先攻は……狂華!

 

「私の先攻!手札から、『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

「効果で、別の絶頂兵器ユニットを特殊召喚よ。私はデッキから『絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、船の底につけられる(いかり)のようなもの。

 

「両胸触手アンカーの効果で、デッキから『強制絶頂装置』をフィールドに表側で置くわ!」

 

 キーカードをたたきつける狂華。

 

 それと同時に、狂華が来ている服がすべてはじけ飛ぶ。

 

「んなっ!?そのカード、自分で裸にするのか!」

「もしかして脱衣カード握ってた?残念でした!」

 

 銃三が驚いている間にも、 狂華が立つ場所の材質が変わり、機械パーツが六つ出現。

 

 狂華の両足首、両膝、両太ももを完全に拘束し、肩幅より少し広い程度の位置に固定する。

 

 完全に体にジャストフィットする『固定具』は、彼女の下半身の自由を奪う。

 

「フフフ。主役の登場よ♡」

 

 そして……マシンバイブが出現した。

 

 それを見ただけで興奮する狂華の膣の中は、すでに濡れている。

 

 マシンバイブにも、たっぷりとローションが塗られている。

 

 

 

 ズブブブブ

 

 

 

「ん♡」

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

「んあああああああ!!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

『おおっと!狂華選手。先攻一ターン目のマシンバイブで絶頂!二日前はこんなことはなかったぞ!?いったい何があった?』

「んんん♡♡♡気にしなくていいわ。ちょっと午前中にいろいろあってね。すごくムラムラしてただけよ♡んんっ♡」

 

 喘ぎ声を漏らしながらも、手を掲げる狂華。

 

「私はレベル4のドリルアームと両胸触手アンカーで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4♡♡♡『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現するエースモンスター。

 

「そして、効果が付与されるわ!」

 

 ドリルアームと両胸触手アンカーがオーバーレイユニットから出てきて、アクメ・リアクターに装着される。

 そして、USBメモリがマシンバイブの台座に突き刺さった。

 

 すると、台座から半球状の物体が二つ出現する。

 その内側には、シリコン状のイボイボが回転盤にはめ込まれていた。

 だが、あまりにも回転盤の数が多く、とっても『ワシャワシャ』と装着されている。

 カメラ目線で一度内部を見せて、ギュイイイイイイイン!と回転する。

 そして止まると、その部分を狂華に向ける。

 

「んんっ♡」

 

 すでに一秒五回で膣を蹂躙されている狂華。

 そんな狂華の両胸に張り付くイボイボ回転盤。

 

「ウフフッ♡」

 

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイ!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 

「あっ♡ああっ!イグウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 シリコンのイボイボが乳首を含めてほぼ胸全体を刺激し、一秒五回ピストンのマシンバイブが一秒五回の回転を始める。

 

 それによって、膣の中と胸がかき回され、狂華はイッた。

 

「ふ、ふうううう……♡♡♡待たせたわね」

「いや、かまわない。これが君のエロデュエルだからな」

「わ、私はカードを一枚セットして、ターンエンドよ♡」

「俺のターン。ドロー!」

 

 カードを引く銃三。

 

「ふ、ふうう、あ、あああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

 再び絶頂する狂華。

 

(いつもより感じやすいようだな。ただ……根本的に考えて、それそのものは問題ない)

 

 銃三は冷静に分析する。

 狂華が使うユニットの効果はあくまでも、一ターンに一度、エクシーズ素材になっているときに適用されるもの。

 言い換えれば、エクシーズ素材が二つであれば、絶頂カウンターが二個だろうと十個だろうと百個だろうと、使用されるのは二つだけなのだ。

 

(あとは、『感度増幅ブラスター』のような『奇襲性の高いカード』を注意すればいい)

 

 そう判断して、銃三はカードを使う。

 

「俺は手札から、『媚薬ガンナー・ハンドガン』を召喚」

 

 媚薬ガンナー・ハンドガン ATK1800 ☆4

 

 出てきたのは、文字通り、ハンドガンを構える西部劇風の男だ。

 ピストルではないのでなんだかちょっと異様な感じがしなくもないが、まあそれを責めるべきではないだろう。

 

「そして手札から装備魔法『媚薬ガンナーの教科書・長距離射撃』を発動」

 

 一冊のパンフレットのようなものが出現して、ハンドガンを持った男がそれを読む。

 

「これを装備しているモンスターは、攻撃力を半分にして直接攻撃できる。バトルフェイズだ。媚薬ガンナー・ハンドガンで、ダイレクトアタック!」

 

 ハンドガンを構えた男が自ら動いて、アクメ・リアクターの死角から外して発砲。

 

 弾丸は狂華の両胸に飛んでいく。

 そして、なんと彼女を責める半球状の物質を素通りして、そのまま回転盤によって胸全体にいきわたる。

 

 狂華 LP4000→3100

 

「んっ♡んあっ♡フフフ♡♡♡媚薬なら使ったことあるけど、これだいぶ薄められてるわね♡全然気持ちよくな――ああああああああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

 そもそも彼女を責めているのは、びっしりと内側にイボイボがついた回転盤による胸への刺激だけではない。

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 

 膣内は常に、一秒五回のピストンと、一秒五回の回転が襲い続けている。

 

「フン。それだけ刺激されていれば、ちょっと媚薬を盛ればそうなるに決まっている。俺はカードを二枚セットして、ターンエンドだ」

「私のターン。ドロー……よしっ、ああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4

 

 さらに絶頂する狂華。

 どうやら相当ムラムラしていたようだ。絶頂のテンポが速い。

 

「ふうっ♡私はドリルアームの効果で、ハンドガンを裏側守備表示にして、貫通能力を得るわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→3

 

「いいだろう」

 

 セット状態になるハンドガン。

 教科書の装備が外れて破壊される。

 

「そ、そして♡アンカーの効果を発動♡相手のセットカード一枚を破壊するわ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→2

 

「そして手札から、『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を通常召喚!強制絶頂装置の効果でエクシーズ素材に!」

 

 効果が追加される。

 

 USBメモリが飛んで行って、マシンバイブに突き刺さる。

 

 すると、ズボボッとマシンバイブが引き抜かれる。

 

「んんんっ♡」

 

 そしてゴーヤ型に変換。

 ズブブブブブブッと挿入される。

 

「んあっ♡」

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 

 

「ふぐあああああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

「んっ!んんんっ♡私は、イボイボ棍棒の効果を発動!1000ポイントアップ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→2

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「はぁ♡はぁ♡バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、セットモンスターを攻撃!」

 

 アクメ・リアクターが突撃する。

 

 そしてそれに対して、銃三はフンッと鼻を鳴らす。

 

「まだ伏せカードは一枚残っている。俺は『媚薬ガンナーの特殊訓練』を発動。相手モンスターの攻撃時、その自分のモンスターをリリースし、相手モンスターの攻撃を無効にして、手札からレベル5以上の『媚薬ガンナー』モンスター一体を特殊召喚し、相手に800ポイントのダメージを与える」

 

 アクメ・リアクターの動きが止まった。

 それと同時に、セット状態のハンドガンも消えていく。

 

「手札から、『媚薬ガンナー・ロングスナイパー』を特殊召喚。そして、相手に800ポイントのダメージを与える」

 

 媚薬ガンナー・ロングスナイパー ATK2400 ☆6

 

 ライフルを構えた男が出現し、銃口を狂華に向けて発砲。

 

 それは、狂華の膣を蹂躙するマシンバイブにかかった。

 即効性のある媚薬が、狂華の中で暴れまわる!

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 

 

「イヤアアアアアアアアア!あ、アアッ!いっちゃううううううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 狂華 LP3100→2300

 

「良い乱れっぷりだ。そして、ロングスナイパーの効果発動。特殊召喚成功時、カード名を一つ宣言する。このデュエル中。自分フィールドに『媚薬ガンナー』モンスターが表側表示で存在する限り、そのカードの効果は適用されない。俺は『絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター』を指定する。これで、『最大の奇襲能力』はなくなったな」

『おおっとおおおおお!狂華選手!プロの先輩の洗礼を受けるうううううう!銃三のタクティクスに翻弄されているぞおおおおお!媚薬が膣の中をぐじゅぐじゅにかき回され、彼女を絶頂に導いてしまったああああああ!しかも、『最強の絶頂兵器ユニット』まで封じられたも同然!これがプロの世界だあああああ!』

 

 司会者も絶叫。

 会場も沸いた。

 

 テンタクル水原とのデュエルでは、確かに水原も自分なりの『プレイ』をしていたが、それでも雰囲気はほぼ終始、狂華が圧倒していた。

 それと比べれば、重蔵はかなり『タクティクス』を重視している。

 

「フフフ、攻めのカードが足りないぞ。嬢ちゃん。さあ、どうする?メインフェイズ2だぞ?」

「ふうううう……♡♡♡ふうう……♡♡♡わ、私は魔法カード『絶頂兵器の栄養剤』を発動。強制絶頂装置の絶頂カウンターを一つ使って、んっ♡ライフを1500ポイント回復するわ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→2

 狂華 LP2300→3800

 

『おっと!狂華選手はライフを回復ううう!ほぼ初期値に戻ったぞおおお!まだまだデュエルは分からない!』

「私はこれでターンエンドよ♡」

「俺のターン。ドロー!」

 

 重蔵はカードをドローして、ニヤリと笑う。

 

「さて、そろそろ俺のエロデュエルをさせてもらおう。俺は魔法カード『媚薬ガンナーの裏稼業』を発動。相手フィールドのモンスターゾーンのカードと、魔法&罠ゾーンのカードを一枚ずつ対象にして、ターン終了時までセット状態にする」

「え」

「アクメ・リアクターと強制絶頂装置には沈黙してもらおう」

 

 次の瞬間、狂華は全てから解放された。

 

『おっと!最高の絶頂を与えるマシンバイブから狂華ちゃんを開放したぞ!これからビヤク銃三は、それに匹敵する『プレイ』を見せてくれるのか!?』

 

 司会者がマイクを手に絶叫する。

 

「ふ、フフフ……何をしてくれるのか楽しみね♡♡♡」

「存分に楽しませてやろう。俺はチューナーモンスター『媚薬ガンナー・訓練兵』を通常召喚」

 

 媚薬ガンナー・訓練兵 ATK1000 ☆2

 

 出現したのは、少年というより、『子供』とはっきり言っていい体格のモンスターだ。

 手に持っている拳銃はおもちゃのような大きさである。

 

「ちゅ、チューナーモンスター……」

「訓練兵の効果により、墓地からレベル4以下の『媚薬ガンナー』を特殊召喚できる。戻って来い。『媚薬ガンナー・ハンドガン』」

 

 媚薬ガンナー・ハンドガン ATK1800 ☆4

 

「そして、レベル6のロングスナイパーに、レベル2の訓練兵をチューニング。シンクロ召喚!レベル8『媚薬ガンナー・サブマシンガン』!」

 

 媚薬ガンナー・サブマシンガン ATK2700 ☆8

 

「し、シンクロモンスター……エースモンスターってことね」

「その通りだ。サブマシンガンの効果、デッキから『媚薬ガンナー』魔法カードを手札に加えることができる。俺は『媚薬ガンナーの集団訓練』を手札に加えて、そして発動だ」

 

 一枚のカードを手札に加えてそのまま発動する銃三。

 

「発動時の処理として、自分フィールドに『媚薬ガンナートークン』を守備表示で特殊召喚する」

 

 媚薬ガンナートークン DFE0 ☆1

 

「そして、このトークンに『媚薬ガンナー』装備魔法が装備されているとき、自分フィールドの『媚薬ガンナー』は全て、このカードに装備されている装備魔法の効果を適用できる」

「装備魔法の効果を集団に与える効果……」

「発動後の処理はまだ続く。墓地の『媚薬ガンナー』装備魔法一枚を、トークンに装備させることができる。俺は『媚薬ガンナーの教科書・遠距離射撃』をトークンに装備する」

「こ、これで二体のモンスターが……」

「そう。ダメージを半分にすることで直接攻撃を可能にする」

 

 さらにカードをプレイする。

 

「さらに、君が破壊してくれた墓地の罠カード『媚薬ガンナーの特殊訓練所』の効果を発動。このカードを墓地から除外することで、このターン、媚薬ガンナーが相手に戦闘ダメージを与えるたびに、俺はカードを一枚ドローできる」

 

 そのカードが発動された瞬間だった。

 

 狂華の左右。しかもかなり離れたところに、『巨大なポール』が出現したのだ。

 

「え?」

 

 狂華が驚いた瞬間。ポールの先端から鉄の枷が出現し、狂華の足首を正確にとらえる。

 そして、ポールの先端から思いっきり巻き取られた。

 

「うわっ!きゃああああ!」

 

 狂華の体の上下が逆転する。

 

 だが、ポールの巻取りは終わらない。

 鎖がさらに引っ張られて、狂華の体はアルファベッドで言えば『Y』のような格好になる。

 大股開きでおまんこがよく見えるように設置された。

 

「なっ!こ、これは……」

「ふふふ、体を上下逆さまにしたうえで、Y字の大股開きだ。俺からも、そして観客席からも、お前のおまんこがよく見えるぞ?クックック」

 

『おお!これが『特殊訓練所』だああああああ!おまんこがよく見えるY字拘束となれば、とうぜん射撃訓練の的は、狂華ちゃんのいやらしいおまんこに違いない!ビヤク銃三。そそるシチュエーションを用意してきたぞおおおおお!』

 

 銃三はここで、手札の一枚のカードを見たあと、狂華の方を向いた。

 

「嬢ちゃん。もともと嬢ちゃんがいるこのプロリーグは、『ハード演出』に設定されたプロリーグだ。正直、ここに入る女性はいても、よほどの適性がなければ、すぐに出ていくものが多い」

「ええ、それくらいは知ってるわよ」

 

 上下逆さまで顔を真っ赤にしながら狂華が応える。

 

「そして、プロデビューであんな派手なエロデュエルをした狂華ちゃんに求められるのは、生ぬるいプレイではない。だからこそ、テンタクル水原も、あんな不気味な凶器みたいなものを使ったプレイを、テンタクル・シー・アネモネをにさせることができた。『イージー演出』のプロリーグなら、同じカードを使っても、まずあんなことにはならない」

 

 一枚のカードをデュエルディスクに差し込む。

 

「そして、そもそも『ハード演出』に設定されているカードも、このエロデュエル界には存在する。俺は媚薬ガンナートークンに、装備魔法『媚薬ガンナーの教科書・膣内銃口射撃』を装備させる」

「え……ち……膣内……銃口?」

 

 

 ゾクゾクゾクゾクゾクゾクッ!

 

 

 その言葉を聞いて、背中がゾクゾクしてくる狂華。

 

「このカードを装備しているモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた場合、自分はライフを500回復する。バトルフェイズだ。媚薬ガンナー・ハンドガンで、ダイレクトアタック!」

 

 媚薬ガンナー・ハンドガンが狂華に近づいていく。

 

 Y字拘束されて、大股開きでおまんこを晒す狂華。

 その狂華のおまんこに、銃口をあてる。

 

 

 ねちょ……

 

 

「あ♡……ああああ♡♡♡」

「フフフ、興奮しているな。まあ安心するといい。先ほど俺のフィールドから君に届かせたような威力は出ないからな。だがそれでも一応『銃弾』だ。膣の奥まで届いて刺激し、炸裂するようになっている。だが……銃声は本物だぞ?」

 

 

 

 ねちょねちょ……グリグリグリグリ……

 

 

 

「ん、んんっ♡あああああ……♡」

 

 無機質で冷たい銃口が、おまんこの中に入ってくる。

 そして、あえて出入り口を弄るようにグリグリされた。

 

 

 

 

 

 ダアアアアアアアアン!

 

 

 

 

 

 

「いあああああああ!お、奥の奥まで来て……♡は、はじけて……♡」

 

 数々の快楽実験が行われている狂華。

 もちろん、イボイボチェーンソーなど、『武器』を模したものもあっただろう。

 

 だが、『弾丸』というものは初めての快感だ。

 しっかりと奥まで届き、そして炸裂する。

 

 狂華 LP3800→2900

 

「フフフ、特殊訓練所の効果で一枚ドロー。膣内射撃の効果で500回復だ」

 

 銃三 LP4000→4500

 

「さあ、メインディッシュだ。サブマシンガンでダイレクトアタック!」

 

 ズポッと拳銃が引き抜かれて戻っていくと、今度はサブマシンガンを構えた男が狂華の近くに来た。

 先ほどよりも凶悪なそれを、ちょっとずつ狂華のおまんこに近づけていく。

 

「はぁ♡♡♡あ、は、はやくうううううう♡」

 

 足首の枷でY字拘束されているだけなので、普段の『固定』に比べれば断然体は動く方だ。

 下半身をモジモジさせて、狂華は懇願する。

 

 サブマシンガンは、自分が持っているその凶器の銃口を、狂華のおまんこに入れた。

 

 

 

 ねちょねちょ……グリグリグリグリ……

 

 

 

「んっ♡はぁ、はぁ♡♡♡」

「……やれ」

 

 

 

 

 ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!

 

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!

 

 

 

 

「イヤアアアアアアアアアア!ああっ!弾がっ、全部っ、奥ではじけて、はぁ、はぁ、アアアアアアア!きもちいいいいいいいい!こ、壊れちゃううううううううう!」

 

 次々と膣の奥まで貫いてきて、そして子宮で炸裂する弾丸。

 本物の銃声が周囲に響き渡り、狂華の脳が、『自分の体の中がグジュグジュのボロボロにされている』と認識する。

 膣の中で次々とあふれる媚薬は、その中に納まることができず、次々とおまんこの中から出てくる。

 その演出が、なおさら『中が蹂躙されている』演出を、周囲に、なにより狂華自身に与えた。

 

 狂華 LP2900→1500

 

「フフフ、良い叫びっぷりだ。他の女性エロデュエリストならば、刺激と演出が強すぎて躊躇するところだが、君が相手ならば、皆がそれを求めているだろう。私も観客も納得し、躊躇することなくひどいことができる。エロデュエル界に来たことを感謝しよう」

 

 一枚ドローして、ライフが500回復する。

 

 銃三 LP4500→5000

 

「私はカードを二枚セット、ターンエンドだ」

 

 その宣言と共に、鎖がジャラジャラと動いて、狂華は地面におろされる。

 

「そしてこの瞬間、私が封じたカードが表になり、効果が復活する」

 

 強制絶頂装置が表になる。

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

「ん♡……ああん♡」

 

 だが、刺激が強かったためか、狂華はまだそれを認識していない。

 

 強制絶頂装置の効果が復活したことにより、再び六つの機械パーツが出現。

 

 狂華の両足首、両膝、両太ももにガッチリとはめ込まれると、ぐぐぐっ狂華の体を起こす。

 

「んー……♡」

 

 そして……一秒五回ピストン、一秒五回回転のゴーヤ型イボイボマシンバイブと、半球上の胸全体を刺激するシリコン回転盤が出現。

 

 

 ジュブブブブブ……ウィーンウィーン……

 

 

「ん、ああ……♡」

 

 マシンバイブが膣に挿入され、半球が両胸を覆いつくす。

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 

 

「んあああああああああ!イグウウウウウウウウウ!はぁ、はぁ、これはすご――アアアアアアア!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1→2→3→4→5

 

 回転するイボイボマシンバイブの強烈なピストンと、両胸を刺激するシリコンイボイボ回転盤が、彼女を絶頂の渦に引きずり込んでいく。

 

「フフフ……ん?ぜ、絶頂回数が、たったの五回?」

 

 疑問に思う銃三。

 

 そう、狂華は高濃度の媚薬を何十発と膣の中に撃ち込まれ、そして凶器で膣の中をかき混ぜられても、たったの『五回』しか絶頂していない。

 

 十回や二十回では済まないのが普通で、ここで壊れていても不思議ではないだろう。

 もちろん、そうなればカウンターがたまるわけだが、先ほど銃三が想定した『いくら絶頂カウンターが多くとも、気修正を制限すればいくらあっても同じ』という説がある。

 

(こ……この少女に施された『開発』は……一体……)

 

 ハードな演出を行う女性エロデュエリストは、ほぼ『コーチ』がいて、デュエル中に耐えるための実験を行っている。

 だが、これはそんなレベルでは済まない話だ。

 

「ふうううううう……♡♡♡ふうううううう……♡♡♡」

 

 デュエル中に何度も聞くこの長い『吐息』

 これを用いることで、彼女の中でルーティーンが確立されていることは銃三にもわかる。

 

「待たせちゃったわね。んんっ!私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く狂華。

 

「フフフ……新しいおもちゃを見せてあげるわ♡まずは準備よ。私は手札から魔法カード『絶頂兵器の再設定』を発動♡んっ♡自分フィールドの絶頂兵器エクシーズモンスターの素材を全て特殊召喚して、エクシーズモンスターを墓地に送るわ♡」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム   ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒   ATK1500 ☆4

 

「な、なに?」

 

『おおっと!彼女もまた、最強の絶頂を手放す!やはり、彼女は常に、我々が見たことのない快楽を求めているうううう!』

 

 機能が一時的に解除される。

 

「安心して、強制絶頂装置だから、準備中でもしっかりとピストンは行われるわ♡」

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

「ん♡んああっ♡……ふうう、私は墓地の、アクメ・リアクターの効果を発動するわ♡墓地から除外することで、自分フィールドの全ての絶頂兵器ユニットのレベルを、5から8の好きな数値に変更できるのよ♡」

「なっ……ば、馬鹿な……」

「私は全て、レベル5に変更するわ♡」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム   ☆4→5

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ☆4→5

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒   ☆4→5

 

「そして、三体の絶頂兵器ユニットで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5♡『絶頂兵器ユニット・延長ロケット』!」

 

 絶頂兵器ユニット・延長ロケット ATK1500 ★5

 

 出てきたのは、腕につきそうなロケットだ。

 

「エクシーズモンスターの強制絶頂ユニットだと?」

「んっ♡その通りよ♡ただこの状態だと、永続効果で素材になっているユニットたちの効果は使えないわ♡だから、効果発動♡エクシーズ召喚成功時、除外されている絶頂兵器エクシーズモンスターを特殊召喚して、このカードと、このカードの素材をそのモンスターの素材にするわ♡んっ♡戻っておいて、アクメ・リアクター!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

「そして、効果が付与されるわ!」

 

 

 膣を貫くマシンバイブが一時的に膣から抜かれる。

 

 

 ゴーヤ型のイボイボに変換され、回転運動の機能が追加される。

 加えて、彼女の両胸を刺激するシリコンの回転盤も出てきた。

 

「……その、『延長ロケット』とは一体……」

「フフフ。実は強制絶頂装置のマシンバイブは、ピストンが『一秒五回』だからストローク距離に若干の制限があるのよね♡」

 

 電動のピストンマシンは、回転する円盤に金具をつけて棒を装着し、そしてその棒を、上下にしか動かないように設計された物体に取り付けることで、『回転運動』を『上下運動』に変換している。

 

「だけどこれを使うとね……」

 

 そういっている間に、さらなるアームが出てくる。

 そしてそのアームは、マシンバイブの回転運動をあたえる『円盤』を、一回り大きなものに変えた。

 

「しっかりと、膣の浅い部分からポルチオまで、しっかり刺激してくれるのよ。もちろん、一秒五回のピストン速度は変わらないわ♡」

 

 再び装着される。

 シリコンの回転刃が、狂華の両胸に装着される。

 そして、より深いところまでしっかりとえぐるようになったマシンバイブが、ジュブブブブブと音と立てて膣内に侵入する。

 

「んんっ♡……アハッ♡」

 

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズン!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアア!イグイグウウウウウウウウ。ハァハァ♡コレヤバッ――アアアアアアア!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→6→7

 

 しっかりと……しっかりとポルチオまでつくようになったマシンバイブが、その存在感を主張する。

 

(だが、やはり、思っていたより絶頂回数は少ない。なんなのだこの少女は……)

 

 愕然とする銃三。

 

「あ……ああああ……♡♡♡♡♡♡!」

 

 妖しく『固定具』が光って、電流が走ったかのようにビクンとなる狂華。

 そして、目を『♡』にして、銃三を見据える。

 

「ふううう……♡♡♡ふううう……♡♡♡待たせたわね。ここからは一気に行くわよ!」

「!」

 

 銃三はここで警戒し始めた。

 ……だが、遅いといえるかもしれない。

 

「両胸触手アンカーの効果で、セットカードを一枚破壊!」

「ぐっ……」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 7→6

 

 前のターンで破壊されたときは苦悶の声を漏らさなかった銃三だが、よほどのカードだっただろう。声を漏らした。

 

「次はドリルアームよ!ハンドガンを対象にセット状態にして、貫通能力を得る!」

「く、くそっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 6→5

 

「伏せカードが多い割に慌ててるわねぇ……んっ♡前のターンから見えていたカードよ?しっかり対応しておきなさい!イボイボ棍棒の効果で、攻撃力を1000アップ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→4

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「だが、まだだ。トークンを攻撃しても、俺のライフはまだ残る!」

「延長ロケットの効果で、相手モンスター一体につき、500ポイントのダメージを与える!」

「なっ……ぐおおおお!」

 

 銃三 LP5000→3500

 

「このままバトルフェイズ!絶頂兵器アクメ・リアクターで、媚薬ガンナートークンを攻撃!」

 

 ロケットを腕に装着したアクメ・リアクターが飛んでいき、先端についたイボイボドリルでトークンを粉砕する。

 

「ぐ、ぐあああああああ!」

 

 銃三 LP3500→0

 

 勝者、行狂井狂華!

 

 

 

 デュエルが終了したことで、すべての拘束とおもちゃから解放される。

 そして、VRモデルがなくなり、服を着た状態になった。

 

 黒いパンツと太腿を潮で濡らしながら、ビッと指さす。

 

「とっても気持ちよかったわ。またやりましょ♡」

 

『圧倒的な逆転!果てしない絶頂の演出!今日も俺たちのパンツの中がすごいことになるものを見せてもらったぞおおおおお!』

 

 

 司会者の絶叫を背に、狂華は手を振りながらスタジアムを後にした。



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もしも地獄があるとすれば

「狂華ちゃん。今日は身体検査をするわよ」

「わかりました」

 

 実験室の隣にある保健室のような部屋。

 そこに狂華と潮里がいた。

 

「結構いろいろと隅々まで見ていくから、服を全部脱いでね」

「はい」

 

 というわけで、『脱ぐ』というよりは『外す』といった速度でスポポンッ!と服を脱いでいく狂華。

 

「……思うんだけど、女の子を裸にして身体検査するってけっこうアレなシチュエーションだけど、狂華ちゃんは結構慣れちゃってるわね」

「あー。まあ、そうですね。はっきり言って慣れました」

 

 そういって、真正面から真っ白な肌を晒す狂華。

 

 全身が瑞々しく張りのあるもので、見ていてとてもおいしそうだ。

 同性である潮里としてもむしゃぶりつきたい衝動に駆られる時があるが、しっかり押さえる。

 

 ちなみに、この『保健室』には監視カメラが十台以上、隠しカメラに至ってはその五倍くらいあるというちょっと意味不明な情熱の下で設計された部屋である。

 一応『保健室』ではあるのだが、この部屋の中にはテープを使ってラインが引かれており、この枠の中でしか狂華は動けないルールになっている。

 隠しカメラはともかく、監視カメラの位置に関しては狂華も教えられているし、常に映像として残されることも同意書を記載済みだ。

 

 ……正直、実験とか検査とか調節とか、いろいろこの『狂華専用部屋』で行われることには同意書が必要なことが多いのだが、狂華はそのすべてで毎回サインしている。どれくらいかと言われると『十六歳の時点で最も自分の名前を紙にペンで記載した回数』でギネス記録を狙えるレベルだ。

 

「それじゃあ、基本からね。身長と体重から測りましょ」

「はい」

 

 計測結果。

 

「身長155センチで、体重は43キロね……」

「……どうかしたんですか?」

 

 急に言葉が続かなくなった潮里。

 それに対して、潮里は苦い顔をした。

 

「いやぁ……私、比較するとちょっとお肉がついてきてるから、こうして狂華ちゃんの体のデータを数字にしてみてみると、ちょっと腹が立ってきただけよ」

「それは体調管理の話では……」

「まあいいわ。次はスリーサイズを測るわよ」

「はい」

 

 潮里がメジャーを取り出した。

 両腕を頭の後ろで組む狂華の体にメジャーを巻いて、スリーサイズを測っていく潮里。

 これが初心者であればモジモジしているところだが、狂華はそれに対して恥ずかしがる感性はないのでなんの面白みもなく計測されて行った。

 結果。

 

「ええと……95(G)/58/87……やっぱりエロい体してるわね」

「開発の成果ですからね」

 

 どや顔で胸を張る狂華。

 もちろん、ブルン!と胸が震えた。

 

 自分の裸を見せつけることに躊躇がなく、持ちうる魅力を発揮するポーズを熟知している。

 裸というレベルになると、至近距離ならば同性であっても顔を赤くすることは別に珍しいわけではない。

 だが、狂華にそのような感性はない。

 しかし、『常識』を理解しているゆえに、挑発も誘惑もトップレベルなのだ。

 潮里が持つペンタブがミシミシと嫌な音を立て始める。

 

「あの、潮里さん。次は……」

 

 そろそろ潮里に対する挑発はやめにしておこうと判断して先を促す狂華。

 

「あ、うん。次ね。ここからは専門の医師を呼んでくるから、ちょっとそこにうまく乗って待っててくれる?」

 

 そういって潮里が指差したのは、人間をX字に固定する拘束台だ。

 

 ただ、広いマットの上に拘束パーツ用の端子が付いているのではなく、普段彼女を拘束している機械パーツの位置にのみ『柱』が置かれているような設計。

 もっと砕いて言えば、『身体全体をマットで支える』のではなく、『必要な部分だけを棒で支える』といったもの。

 

「ウフフ……わかりました♡」

 

 潮里が隣の部屋に行く間に、狂華はX字に配置された『先端に高速具が付いた棒』に体をそれぞれ乗せていく。

 もちろん、これらも狂華にジャストフィットするように設計されているので、乗せることそのものは難しくはない。

 

 頭部や肩、腰や太ももにも柱があるので、見た目より体に負荷がかからないようになっている。

 

 そして体をのせて終わったころ……。

 

「では、志門(しもん)先生。お願いします」

「ん、ああ……いつも通りにやればいいか。まあとりあえずまかされたよ」

 

 そういって入ってきたのは……ボサボサの黒髪と死んだような目が特徴の白衣の男性だった。

 

 体つきは中肉中背で、あまり強そうには見えないものの、瞳孔が開きまくった目は人間らしい光が感じられず、初対面の人間であれば恐怖を抱いても不思議ではない。

 なんというかこう……この目に加えて、『ボサボサの髪』と『白衣』が合わさると、とても『マッドサイエンティスト感』が増すのだ。

 見慣れている狂華もちょっと怖い。

 

「し、志門先生、お久しぶりです」

「ああ。そうだね。といっても大体一週間ぶりだし……まあそれはいいや。とりあえず台に乗ってることだし、パーツをつけて体を固めちゃおうか」

「あ、はい♡」

 

 とはいえ、狂華がすることは何もない。

 

 志門が自分で持ってきたスマホを操作すると、柱に付随する固定具が出てきて、次々と狂華の体を固定していく。

 

 両足首、両膝、両太もも、腰、胸の下、両肩、両肘、両手首。頭部。

 『いつもの』といえば陳腐なもの。

 だが、その陳腐な言葉によって発揮される姿は異様なものだ。

 Xの形になるように体を固められて、全く動かせなくなった。

 あえて言えば指は動くのだが、まあ、それはあまり意味をなすことはない。

 

「ええと、確か脳波を検出するヘッドセットはこれだね」

 

 さらにスマホを操作して、頭部を固定するものだけ取り換える。

 先日、連城の接待で使った特殊な目隠しと耳栓だ。

 

 装着されたことを確認すると、耳栓だけ機能をオフにして、狂華の聴覚だけを機能させる。

 

「さて、固定できた。これから狂華ちゃんにいろいろな刺激を与えていくけど、あくまでもこれは検査だ。すごいモーターとかが使われてる器具は出てこないよ。多種多様なセンサーがついているものを使うからね」

「あ、はい♡」

 

 志門は耳栓の機能をオフにして聴覚を封じた。

 

「ええと、計測用のパッドを張ろうか」

 

 スマホを操作すると、細いコードが付いた電流パッドのようなものが大量に登場して、狂華の体に張られて行く。

 ペタペタ……ペタペタ……と張られて行く。

 

 太ももや腹、胸、腕、足には特に多めだ。それを人は『全身』というかもしれないが。

 ただ、いつも使っているM字開脚装置ではできない『背中』にもパッドが張られているので、この装置を使っている意義はしっかりある。

 

「あ、はぁ♡はぁ♡」

 

 パッドが大量に張られて興奮している狂華。

 

「……そういえば、狂華ちゃんにはこれが『計測パッド』だって言ったことはなかったね。『電流パッド』だと勘違いしてるのかな」

「おそらくそうだと思います」

「ふむ……まあとりあえず、まずはローターを使って胸から刺激してみるか」

 

 スマホをタップする志門。

 

「これ便利だよねー。いろいろ刺激を与えていくときに、スマホ一台で大体何でもできるしさ。僕が自ら手で何かを握ることはあまりないし、こう……狂華ちゃんを工場でいろいろ弄ってる感じがしてすごく支配欲が刺激されるよ」

 

 そういう志門だが、死んだような目は変わらない。

 狂華の両方の乳首にローターが挟み込むように二つずつつけられる。

 さらにスマホをタップ。

 

 

 ウィイイイイイイイ

 

 

「ん……んんんっ♡こ、これ、ローターね♡しっかり乳首を挟み込んでて♡あっ、気持ちいい♡」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 そして自分に取り付けられている器具のことをしっかりわかっているようだ。

 

「ふーむ。プロのエロデュエルで何かあったかな。ちょっと興奮値が高いし、もう股間から汁が流れてきてる」

「志門先生。ローターが付けられた段階で、狂華ちゃんは大体汁が流れてきますよ」

「……それもそうか」

 

 ローターをストップさせて外す。

 次に、洗濯ばさみが登場。

 狂華の乳首に挟み込まれてる。

 それを見て、志門はスマホをタップした。

 

 

 

 ピリピリピリピリピリピリピリ

 

 

 

「ああああん♡んっ♡こ、今度は電流ね♡はぁ♡はぁ♡ピリピリして、これもいいわぁ♡」

 

 再び喘ぎ声が漏れる。

 決して強くはない電流であり、甘い刺激を与える段階だ。

 だが、それがかえってシチュエーションにゾクゾクしている狂華に気持ちいい快楽を与えているようだ。

 

「ふむ、興奮値はいつもより高くなってるね。狂華ちゃんは免疫の獲得スピードが速いけど、一つの段階を迎えるとそれを全て捨て去る特異体質だから、これくらいの電流でも感じるのは分かるけど……」

「エロデュエルでしか行われない『開発』がすすんでいると?」

「考えられるね。興奮値は上がっているけど、体の震え具合は変わらない。要するに、彼女の『意識』の中で感覚が鋭敏化されているってことになる」

 

 志門は狂華のデュエル映像を思い出す。

 

「ふーむ。触手凶器チンポとか、膣内射撃とかで、いろいろ『学習』したってことなのかな?まあ、結果を出すのは後だね」

 

 志門はスマホを操作して電流をストップさせる。

 洗濯ばさみが両胸から外された。

 

「ん♡はぁ、はぁ、す、すごくムラムラしてきた♡」

 

 言葉と体の表現に差異がない。というべきか。

 

「……あー。おまんこがすごいことになってるね」

「そろそろ刺激した方がいいと思います。他の場所の数値が正常に計測されない可能性がありますし」

「ま、そんな感じになると思ってたからいいけどね」

 

 スマホをタップ。

 すると、真下の台座からバイブが出現した。

 ただ、他と大きく違う部分がある。

 バイブの先端が透明な材質で作られており、そしてその内部には……カメラがついている。

 

「さてと、膣の中でも見ていこうか」

 

 当然、膣内の状況を見るためのものだ。

 現在、バイブ目線の視覚情報が志門のパソコンに映っている。

 

 志門は『バイブ挿入(遅)』をタップする。

 

 バイブがゆっくりと動き出して、狂華のおまんこに接触。

 

 

 

 ねちょ……ぐぐぐぐぐっ……

 

 

 

「あ、ん、ううん♡あ、ば、バイブが、は、入ってくるうぅぅ……♡」

「……うわ、膣圧凄いね」

 

 膣圧計がバイブに搭載されており、しっかりとバイブを咥え込む狂華の膣圧を計測している。

 その数値がかなり高い。

 

「さて、膣の中は……あんまり変化がないなぁ。まあ、膣内カメラでの観察って僕専門じゃないからわかりにくいんだけどね」

「じゃあなんでやるんですか?」

「……業かな」

「何の?」

 

 そういっている間に、バイブは奥の奥まで侵入し、ポルチオ一歩手前で止まった。

 

「あ、ああっ♡は、速く動かして、ブルブルさせて、じゅぽじゅぽしてよおお♡」

 

 懇願するように喘ぎ声を出す狂華。

 だが、志門は狂華の言葉を『信号』を認識しただけのように頭の中で処理して、計測器を見る。

 

「興奮値は高め……これは下がりそうにないな……」

「どうしますか?」

「絶頂した時の数値も計測する必要があるし、ちょっと強めにしようか。どれがいいかな……」

 

 スマホをスクロールしていって、最終的に『バイブ回転』を選ぶ。

 

 

 

 

 ギュルルルルルルルルルルル!

 

 

 

 

「ああっ♡す、すごいいいいいい!イクッ!いっちゃううううううう!」

 

 懇願していたバイブの強い動きに狂華の体を快感が貫く。

 かなりの速度で回転するバイブは、しばらく狂華の膣の中を蹂躙し続ける。

 なお、カメラがある先端部分は回らず、竿の部分だけが回る設計なので、当然カメラの映像は普通である。

 

「はぁ、はぁ、んんんあああああ!んんっ!あああんんんいいいいいいい!」

 

 相当こらえている様子の狂華。

 

「そういうのいいからさっさとイけ」

 

 そしてそんな狂華をモノでも見るかのような目で一瞥し、スマホの『クリ電マ(最大)』をタップ。

 あたらしく電マが出現して、クリトリスにあてられる。

 

「んっ♡く、クリに……なにか……」

 

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

 

「アアアアア!これしゅごいいいいいい!はぁ♡はぁ♡イグウウウウウ!」

 

 ブシャアアアアアアアアア!っと潮を吹く狂華。

 

 パソコンで計測される数値がグンッ!と跳ね上がる。

 それと同時に、バイブの回転とクリ電マの振動も止まった。

 数秒後、狂華がそれを認識して、再度懇願し始める。

 

「あ、ああっ♡き、きもちいい……はぁ、はぁ、まだ足りない。足りないよおおお。いっぱいグジュグジュしてよおおお。狂華の体が変になるくらい、いっぱいイかせてええ♡」

 

 普段から『強制連続絶頂』を受けている狂華。

 一回絶頂し、そしておもちゃがまだ膣内に残った状態で放置されると、体の奥から熱が湧いてくるようだ。

 

「ふーむ……興奮値は上がってるけど、やっぱり体そのものに変化は少ない。免疫を放棄する体質はしっかり機能してるみたいだね。ただ、開発は行われてるわけか……一度に受ける視線の数も影響するのか?ううむ……」

 

 懇願する狂華をガンスルーし、自分の世界に入り込んで考察する志門。

 

「……あの、志門先生?」

「ん?……ああ、すまないね。どうやら自分の世界に入り込んでいたようだ」

「まあ、それはいつものことなのでいいですけど……」

「んーと、次は……」

 

 志門は近くのアタッシュケースを開ける。

 そしてその中から、細い金属棒のようなものを出した。

 コードがつながっており、その先には小型の電圧機がある。

 

「さてと、ちょっとずつ電気で刺激していこうか」

 

 金属棒の根本にある小さなレバーを倒して金属棒を交差させると、パチッとはじけたような音が鳴った。

 

「ええと、洗濯ばさみでとりあえず胸は刺激してるし、膣の中だね」 

 

 スマホをタップしてバイブと電マを膣とクリトリスから外す。

 そして、金属棒を膣の中に入れた。

 

 スー……っと中に入っていく。

 

「あ、ううん♡」

 

 冷たい金属棒の感触が膣の中で広がって悶絶する狂華。

 

 

 

 

 

 ビビビビビビビビビビビビビ!

 

 

 

 

「んあああああっ!ん、んんっ!はっ、で、電流が、あああん♡」

 

 電流を流すと気持ちよさそうにする狂華。

 そして、電流を止めると再び落ち着いたようにはぁはぁ言い始めた。

 

「ええと、こっちだったっけなぁ……」

 

 

 スー……グリグリッ!……ススー……ググッ!グリグリッ!

 

 

「んっ♡はぁ、はぁ、ほ、細い棒が、中で……んんっ!」

 

 狂華の膣圧は数値上で見ても平均より高いようだが、さすがに直径二ミリ以下の金属棒を咥え込むことは不可能である。

 

 志門が狂華の膣の中で金属棒を動かすたびに、喘ぎ声を漏らす。

 

 

 

 

 パチチチチチチチチチチッ!

 

 

 

「んぐうううう!はぁ、あんっ♡で、電気がっ、んんんん!」

 

 時折、何の規則性もなく電流を流す志門。

 そのたびに、狂華は甘い声を出す。

 

「んー……あ、興奮値が高まってきてる。ちょっと一回イかせておこうか」

「……」

「潮里さんどうしたの?」

「いや、その……志門先生みたいな死んだような目の白衣を着た男性が『ちょっと一回イかせておこう』とかいうと、なんだか狂華ちゃんが実験動物(モルモット)に思えてきてなんだかアレだなって思って……」

「それ教祖様にも言われるんだけどなぁ……」

 

 電流を切ってスーッと金属棒を抜くと、スマホをタップして『とりあえず絶頂』と表示されたアイコンをタップする。

 ……こういう表現を見ていると、確かに狂華がなんだか実験動物に思えなくもない。

 ただ、保健室の隣には『実験』室があるのだが、もちろんそれとは『実験』のニュアンスが違うが。

 

 拘束台の下からお手軽なマシンバイブが出現。

 強制絶頂装置のような本格的なものではなく、両手で抱えられるようなストローク距離の短いやつだ。その分往復速度がすさまじいが。

 そのままアームが動いて、狂華の膣内にマシンバイブが挿入される。

 

 

 

 

 ズボボボボボボボボボボボボボボボボボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルル!

 

 

 

「アアアアアアア!あ、ああっ!イクウウウウウウウ!」

 

 ブシャアアアアアアアアア!と潮を吹く狂華。

 もちろん、志門はぱっぱと退散していたので、そのまま保健室の床を濡らす結果に。

 そして、狂華が絶叫すると、マシンバイブも止まった。

 すぐさま引き抜かれて、拘束台の下に消えていく。

 

「はぁ、はぁ、き、気持ちいい♡」

 

 うれしそうな様子の狂華。

 

「ふーむ、膣内のほとぼりが冷めるまで他を責めようか」

 

 そういうと、志門はスマホをタップして、『乳首微弱電流』をタップする。

 すると、再度洗濯ばさみのようなものが出現して乳首を挟み込む。

 

 

 

 ピピピピピピピピピピピピ

 

 

 

「ん、ああん♡きもちいい……」

「ええと、僕はこっちだね」

 

 そういって、志門は太ももに金属棒をあてる。

 ちなみに、普段の拘束ではかなり太ももはガチガチに拘束するが、今回の固定台では頑丈だが細めのリングで覆っているだけである。

 とはいえ、人間の体は膝が固定されるだけで意外と言うことを効かないものだが、それはそれとしよう。

 

 

 

 スーーー……

 

 

 

「んっ……」

 

 細い金属棒を太ももに這わせる志門。

 それに対して、狂華はゾクゾクしたようだ。

 まあ、誰だってそうなると思うけど。

 

「あ、またおまんこがすごいことに……ちょっと子宮を刺激しておこうか」

 

 太ももから金属棒を話して、再び膣の中に入れていく。

 

 

 

 スー……ググググッ……クリッ!

 

 

 

 

「んっ!はぁ、はぁ、し、子宮に、細いものがっ……」

「報告ありがと」

 

 

 

 ビビビビビビビビビビビビビ!

 

 

 

「んああああああ!はぁ、はぁ、し、子宮に電気が……んんっ!イクウウウウウウウ!」

「……」

 

 志門がパパッと離れると、狂華は再びブシャアアアアアアアアア!と潮を吹く。

 

「危なかった。もうちょっとで顔面に被るところだった」

 

 そういって、金属棒の電流を切る。

 

「ええと、チェック項目は……うん。全て終わってるね。というわけで、検査自体はこれで終わりだから、あとは適当に潮里さんが遊んでおいてよ」

「フフフ。わかったわ。それじゃあ、次は私が金属棒を使うわね♪」

 

 うれしそうな様子でスマホに『権限』が譲渡される潮里。

 

「それじゃあ、僕は計測データをまとめに行くから、それじゃ」

 

 志門はぱっぱと部屋を出ていった。

 

「狂華ちゃん。ここからは私と遊びましょうね♪」

 

 そういって、潮里は狂華の膣の中に突っ込まれている二本の金属棒を手に取るのだった。

 

 ★

 

 異様なしぐさ。というものはいくつか存在するものだ。

 それは普段から、人間が『なんとなく』で作り上げた常識の中で生きているからである。

 

 同年代が多く集まる環境ならなおさらだろう。

 とはいえ、その同年代の中で普段接している者たちも、たまにはほかに注意を向けることがある。

 

「……あの、進藤先生。どうかされたのですか?」

 

 エロデュエリスト育成学校、デュエロ・アカデミアの廊下にて。

 ブルブル教団幹部序列四位である進藤壊(しんどうかい)は、声をかけてきた金髪でスタイルのいい女子生徒に話しかけられて振り向いた。

 

「ああ。私の右手のことですね」

 

 進藤は現在、段ボール箱を運んでいる。

 だが、その運び方が少々異様なものだった。

 

 段ボール箱を持ち運ぶ場合、両手で持ち上げて腰で支えるのが一番楽だ。

 ずれ落ちないようにズボンのベルトの金具にひっかけている者もいる。

 そうして腰で支えるようにして、両手で段ボールを両端からつかみ上げれば、自分の体を全部使って運べるため楽なのだ。

 

 だが、進藤の運び方は少々『異様』だった。

 利き腕ではない左腕を使って下から段ボールを支えて、右手はかるく段ボールの側面を支えるだけ。

 正直、左腕がきついだけだろう。

 

「今はちょっと、私の右腕が筋肉痛でしてね。まあこの段ボールには軽いものしか入っていないのですが、今はできる限り右腕を使いたくないのですよ……」

 

 どうやら、狂華の『今度、私のおまんこをバイブで壊しなさい!』という命令を執行せざるを得なくなったようで、頑張ったようだ。

 だが、どれほど中をいじっても、確かにイクし絶頂もするが、それでもすぐに余裕の笑みを浮かべてねだってくる。

 しかもそれが延々と繰り返されるのだ。

 バイブを突っ込んでいるだけだと最終的に慣れてくるので、慣れさせないためにしっかり動かすしかない。

 

 そもそも狂華は普段から一秒五回の高速ピストンで膣の中を蹂躙するような化け物なので、進藤はとても頑張らざるを得ないのだ。

 ……それを長時間続ければ、そりゃ筋肉痛にもなる。

 

「そ、そうですか」

 

 納得している様子の女子生徒。

 ただ、こころなしか、怯えが混じっているような気がするのは気のせいではあるまい。

 

(フフフ。ちょっとおしおきが効きすぎたみたいですね。まあ、あの段階でエロデュエル用のデッキを持っていない子もいたようですし、仕方のないことですが)

 

 進藤は納得する。

 連続絶頂崇拝者なので、『おしおき』となると学生相手でも昂ってくるときがあるのだ。男だから仕方ないね。

 

「そ、それでは失礼します」

「ええ。皆さんをうまく引っ張ってあげてくださいね」

「はい」

 

 女子生徒に必要な言葉を送ると、女子生徒は返事をした後にそそくさと去っていった。

 

 機材室まで行って、隅のほうに段ボールを置く進藤。

 

「フフフ。かなり恐れられているようですねぇ。ちょっと裏の顔を見せすぎましたか」

 

 そういうと、右手で自分の左の胸ポケットを探る。

 そして取り出した『白い枠のモンスターカード』を見て苦笑する。

 

「私の『切り札』を彼女に使う日はいつ来るのやら……楽しみですねぇ」

 

 それまでの態度がどうであろうと、生徒たちに対して成長を願う。

 ブルブル教団序列四位として、『機械姦の教育プログラム』を作り上げてDVSコーポレーションとブルブル教団に絶大な貢献を果たした進藤は、このデュエロ・アカデミアでも、生徒たちが立派なエロデュエリストに育つことを望むのだ。

 

 進藤はカードを内ポケットに戻しながら、再び自分にかみついてくるであろう紫のポニテの少女を思い出して、フフッとほほ笑んだ。

 

 ★

 

「んっ♡ふう……」

 

 ビクッ!と震えた後、DVSコーポレーションの社宅のベッドで全裸で目覚める狂華。

 

「あー。確か、身体検査だったわね。なんだか途中からすごく高圧電流が続いてた気がしたけど……ていうか一体どれくらいの時間やってたのかしら?」

 

 実験室に時計は一切ないし、そもそもバイザーで目隠しされていた狂華に時間を知る手段はない。

 あと、途中から高圧電流が続いたのは潮里が遊んだからだろう。多分。

 

「んー……よしっ!」

 

 いつも通りの格好に着替える狂華。

 

 その時、狂華のスマホから着信音が鳴った。

 

「あ、はい。潮里さん。どうしたんですか?」

『狂華ちゃん元気?』

「はい。元気いっぱいですよ」

『そう。わかったわ。しっかりと検査のデータが取れてるから、私はこれからそのデータの集計をする必要があるのよ。だから、今日は実験とかないから、自由に時間をつぶしててね』

「わかりました」

『あ、そういえば、最近町の中で物騒な動きがあるみたいだから、気を付けてね』

「物騒な動き?」

『デュエルポリスがなんか動いてるみたいなのよ。ただ、まだ詳しいことは情報が出回ってないんだけどね。とりあえず気を付けてね』

「はい」

『それじゃあ、私はこれから集計するから。またね~』

 

 すごくうれしそうな様子だったが、とりあえず通話終了。

 

「といっても、私も用事はないのよねー。まあ、街を歩いてればいろいろあるでしょ♡」

 

 というわけで、予定はないが、狂華は町を散策することにした。

 

 

 十数分後。

 

 

「うーん……タクシーで行ける距離でどこかに行ってみましょうか」

 

 というわけで、タクシーを使うことにする狂華。

 

 

 スマホの『DVSコーポレーション機姦交通課』のページを開いた。

 略して『機姦交通』とだけ評されることもあるが、それはそれとしよう。

 機姦交通では、通常の交通に加えて、『機姦電車』などをはじめとする『女性をおもちゃで刺激すること』を条件に安い金額で女性に優遇された交通網を提供している。

 

 ちなみに、申請を行って『機姦交通優遇認定パス』を手に入れると、もともと安い金額に加えて割引が付くのだ。

 もちろん、その審査基準は外見だ。

 世の中ルックスとスタイルである。セックス次元なのでなおさらだ。どこもそうだと思うけど。

 

 

 その提供範囲は広い。

 電車やバス、タクシーなどいろいろある中、当然『タクシー』を選択。

 人数は『1』に設定。

 下半身に身に着けているものがスカートなのかズボンなのかを選ぶ項目があるので、スカートを選択。

 生中継で『全身撮影』と『股間撮影』、そしてその『両方』の三種類があり、当然『両方』が料金が安く、狂華は金を持っている方だが両方を選ぶ。

 最後に確定ボタンを押した。

 

 

 そして待っていると、ごく普通に見えるタクシーがやってきた。

 

「うわ、数分で本当にくるんだ。使うの初めてだけど結構便利ね」

 

 後部座席が空いたので、中を見る狂華。

 

 

 タクシーの中は普通とは異なる。

 

 タクシーは詰めて座れば三人は入れそうだが、一人乗り専門のようだ。

 座席にはベルトが腰や太もも、足首に当たる部分にもつけられている。

 

 そして一本のディルドが設置されていた。

 

「へぇ、中はこうなってるんだ。あ、既に撮影中みたいね。まあいいけど」

 

 中に入って、ミニスカートと黒いパンツをずらして、おまんこをディルドにあてる。

 

 ズプププ……

 

「ん、おもったより入ってくるわね……ふう」

 

 座席に尻をつけると同時に、ずっぽりと膣内にディルドが入り込む。

 その後、腰と太ももと足首についているベルトを装着する。

 金具がかなり頑丈に作られており、しかも開錠は運転席からしかできないようになっているようだ。

 

 そして、背もたれの横の方から延びている洗濯ばさみを使って、ミニスカートを引っ張り上げる。

 

「ええと……腕の拘束はないんですか?」

「いえ、腰と太ももで結構しっかり固定しますから、腕の方は必要ないですよ。余裕があればスマホを弄っていただいても構いません」

 

 運転席に座る女性が応えてくれる。

 かなり事務的な声質だ。

 実際、慣れた言葉なのだろう。

 

「わかったわ。ということはこれで準備完了ね」

「はい。どちらに?」

「『柏木商店街』までよろしく」

「畏まりました」

 

 そういって運転手がレバーを下すと、狂華の腰と太ももと足首のベルトがビンッ!と巻き取られた。

 体を思ったより頑丈に固定される。

 

「うわっ……んっ♡」

 

 ヴヴヴ……とディルドが振動を始めた。

 だが、最弱設定に近いようで、振動はそう強くはない。

 

 タクシーは発進し始めた。

 

「ふう……えっと、ディルドはずっとこのままなの?」

「いえ、お客様は生中継の設定で『全身撮影』と『股間撮影』の両方を設定されていますが、中継しているアプリのほうで課金していただくと機能が強くなったり追加されるようになっています」

「あー。なるほどね」

「ただし、こちらはあくまでも交通機関ですから、最大設定でもそう強くはありません。あと、潮はいくら吹いても大丈夫ですのでご安心ください」

「わ、わかりました……」

 

 グルグルグルグルグルグル……

 

「んっ♡ゆ、ゆっくり回転し始めた♡」

「速いですね……お客さんのルックスとスタイルは素晴らしいので、画面の奥で皆さんが興奮されているのでしょう」

「フフフ……自信はあるからね。あっ!振動がちょっと強く――んっ!」

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 

 膣で振動するディルドが強くなった。

 それに合わせて、狂華の上半身がビクビクする。

 

「……もうディルドの振動が最大レベルになりましたね。すごい速さです」

「ふ、ふううう♡♡♡まあ、これくらいならスマホをいじるくらい余裕ね」

 

 そして実際にスマホをいじる狂華。

 とはいえ……。

 

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 ギュルルルルルルルル!

 

 

 

「んっ♡……んああっ♡……フフフ、これくらい問題ないわよ」

 

 かなり強気の発言の狂華。

 とはいえ、確かに実験に比べればどうということはない。

 

 ただし、『状況』によって感度が異なるということもある。

 生中継で、バイブの機能が追加されているということは、それだけ見ている人間が多いということなのだ。

 そう考えれば、狂華が必死になって耐えている映像は、カメラを通じてスマホでみられているということになる。

 

 その状態だと、狂華でも興奮するということだ。

 

「んっ……んんっ……んあああ!」

 

 ブシャアアアアア!と潮を吹いてシートを濡らす狂華。

 だが、ディルドの振動と回転はまだ続く。

 

 

 

 結局のところ、目的地である『柏木商店街』に到着するまでに、合計で三回イった狂華である。

 

 ★

 

「んんっ♡気持ちよかったぁ……さてと、ここが『柏木商店街』ね」

 

 街を歩く狂華。

 

 柏木商店街は、ファッキングシティの初代市長の名字からとった名前が付けられた商店街である。

 ショッピングモールなどいろいろファッキングシティには存在するが、マニアックなものを見つけようと思えばこの辺りに来るのがいいといわれている。

 

「……あ、カードショップがある」

 

 狂華はカードショップを見つけて入ってみる。

 

「……あー、在庫処分(スペシャルパック)店だわここ」

 

 本当に『雑』といえるほど、同じパッケージのカードパックが山積みになっている。

 ただし、本来のカードパックよりは休めだ。

 

 大量のカードを集めてシャッフルし、そしてそれをパックにして商品にしただけのもの。

 

 『何を買うか決めてないけど、なんかカードを買ってみよう』と思ったものが手を伸ばす商品である。

 ただし、ランダム性が高いゆえに『個人が開く程度の催し物』では、参加賞やビンゴの景品になるのでそこそこ人気商品だ。

 

「とりあえず1パックだけ買ってみよっと」

 

 一番上にあったものを一つだけ取って、カウンターにもっていって会計する。

 

 そして店を出ると、五枚入りのそれを開けてみた。

 

 ★

 

 競泳水着の可能性

 通常魔法

 ①:女性プレイヤーを一人選択する。そのプレイヤーの服装を競泳水着にする。その後、自分はデッキからレベル3以下の水属性モンスター1体を手札に加える。

 

 ★

 

 精力増強ウナギ丼

 装備魔法

 ①:男性モンスターのみ装備可能。装備モンスターの攻撃で女性プレイヤーに戦闘ダメージを与える場合、その数値は800ポイントアップする。

 

 ★

 

 S・HERO ムキムキ黒人男

 星6 闇属性 戦士族 ATK2000 DFE1000

 ①:このカードは自分フィールドの「S・HERO」モンスター1体をリリースすることで手札から特殊召喚できる。

 ②:このカードが性交装備状態の場合、1ターンに一度発動できる。デッキから「S・HERO」魔法罠カード、または、ザーメンカウンターと記されているカード1枚を手札に加える。

 

 ★

 

 牛乳娘の爆乳ハグ

 通常魔法

 ①:ミルクカウンターが3つ以上置かれている「牛乳娘」モンスターが自分フィールドに存在する場合発動できる。相手モンスター1体の効果を無効にする。

 

 ★

 

 絶頂の主従関係

 永続罠

 ①:このカードの発動時、女性プレイヤーを一人選択する。このカードが表側表示で存在する限り、選択されたプレイヤーは、このカードをコントロールしているプレイヤーの許可がなければ絶頂できない。

 

 ★

 

 

「うーん……あんまり私が使えるカードがな――最後のこれ何!?」

 

 狂華は『絶頂の主従契約』の効果を見て驚愕する。

 

「これってもしかして、『ブルブル教団』の対策カード?」

 

 狂華が所属するブルブル教団の使用デッキはいろいろ種類があるものの、大きな枠で言えば【永続罠絶頂カウンター】と呼べるもの。

 男性エロデュエリストが使う場合は相手女性エロデュエリストを絶頂させ、狂華の場合は自分を絶頂させる。

 

 デッキの内容は、『絶頂させて、絶頂カウンターをためて、そのたまった力を使って高出力に変換して相手を倒す』というものだ。

 言い換えれば『絶頂できなければカウンターがたまらない』ということでもある。

 

「オマケにこれ、『自分に使うこと』も一応可能ね」

 

 女性プレイヤーを一人選択する。と記載されているため、女性が自分に対して使うことも可能。

 そうなれば、このカードを破壊しない限り、ブルブル教団のエロデュエリストは相手を絶頂させることができないため、戦術を封殺できるのだ。

 

「効果を無効にしたり、裏側にしたり、カウンターがたまらなくなるカードを使ったり、いろいろあるけど、『絶頂できない』ようにさせるカードがあったなんてね……こういった知識を頭に入れられるから、ランダム性の高いカードを買うのはやめられないのよね」

 

 そういって、狂華はカードをポケットに突っ込んだ。

 

「さてと、次はどうしようかしら……」

 

 そう考えながら歩く狂華。

 どうしようかと思ったとき、後ろから足音が自分に向かって聞こえてくるのが分かった。

 振り向くと、狂華よりも少し年下の男の子がいた。

 

「どうしたの?」

「あ、あの、もしかして、新しくブルブル教団の序列一位になった、行狂井狂華さんですか?」

「そうよ。よく知ってるわね」

「狂華さんのデュエルは有名ですから、あの、この近くに僕たちの基地があるんですけど、その……デュエルをしてほしいんです!」

「別にいいけど……私のデュエルは、君くらいの子には刺激が強すぎるわよ?」

 

 狂華にも一応『常識』を知らないわけではない。

 それと照らし合わせると、話しかけてきた少年には刺激が強すぎる。

 

「だ、大丈夫です!」

 

 顔を真っ赤にしている少年。

 それをみて、狂華は『何か不自然なもの』を感じたが、とりあえずそれは押し殺した。

 

「……いいわよ。デュエルしてあげる。案内しなさい」

「あ、はい!」

 

 少年についていく狂華。

 

 裏路地の曲がりくねった迷路のような道を通って、そのまま民家に到着する。

 あまり使われてなさそうだが、子供が考える『基地』としては確かに違和感はあまりない。

 

「ここが君の基地?」

「はい。このままついてきてください」

 

 少年はそのまま中に入っていく。

 狂華も入っていった。

 土足オーケーのようで、そのまま薄暗い廊下を歩いていく。

 

 そして、一つの部屋の前に立った。

 少年がドアを開ける。

 

「この部屋です」

「ふーん。中真っ暗ね……」

 

 そう言いながら、狂華は中に入る。

 

 

 

 バタンッ!ガチャッ!

 

 

 

「!」

 

 ドアが閉まって、外から入っていた光がすべてなくなる。

 狂華はドアに触れて、ドアノブを手探りで探して回したが、回らない。

 

「……閉じ込められた?」

「クックック。その通りだぜ」

 

 急にパッ!と電気がつく。

 部屋が急激に明るくなり、部屋全体が見えてきた。

 

(かなり広いわね……それに……人もたくさんいる)

 

 部屋には十人を超える女性がいた。

 ただし、デュエルディスクをつけているのは一人。

 

「行狂井狂華。お前にはちょっとうらみがあるんだ。ここで晴らさせてもらうぜ」

 

 獰猛な笑みを浮かべているのは、狂華よりも年上の女性だ。

 赤い髪を雑に切った荒々しいスタイルで、左腕にデュエルディスクをつけている。

 そして右腕のリストバンドは……。

 

「そのリストバンド。もしかして『ルーザーズ・レギオン』の所属?」

 

 ルーザーズ・レギオン。

 デュエル界に存在する『敗北し、エロデュエル界から去ったが、それ以外の生き方を知らないものが集まる巣窟』だ。

 性別問わず所属しているが、所属を示すのは特殊なコードチップが埋め込まれたリストバンドのみで、発見が困難と言われている。

 

 彼らの目的の多くは『復讐』であることが多く、数多くのエロデュエリストが被害にあっているのだ。

 

「その通りだ。私たちは、お前のせいでエロデュエル界にいられなくなったんだ。ここでその復讐を果たす!」

「アンタたちは初対面なんだけど、まあ、ヤル気なら付き合ってやるわ。かかってきなさい!」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 麻尋(まひろ) LP4000

 

 先攻は狂華。

 

「私の先攻!手札から、『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

「効果で、別の絶頂兵器ユニットを特殊召喚よ。私はデッキから『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「最初から全力で行くわよ。ビリビリバリアの効果で、デッキから『強制絶頂装置』をフィールドに表側で置くわ!」

 

 キーカードをたたきつける狂華。

 

 それと同時に、狂華が来ている服がすべてはじけ飛ぶ。

 

「チッ。クソエロい体してやがんな」

「フフフ。毎日のように自分をいじめてるから当然よ」

 

 いじめられているの間違いでは?

 

 などと思っている間に、狂華が立つ場所の材質が変わり、機械パーツが六つ出現。

 

 狂華の両足首、両膝、両太ももを完全に拘束し、肩幅より少し広い程度の位置に固定する。

 

 狂華のおまんこが強調されており、見るからにエロい。

 

「さて、主役登場!」

 

 マシンバイブが出現した。

 

 ゴウンゴウンゴウンゴウン……とちょっとずつ狂華の膣の中にマシンバイブが挿入される。

 

 

 

 ズブブブブ

 

 

 

「ん♡」

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

 

「んあああああああ!!」

 

 絶叫する狂華だが、まだ『絶頂』には至らない。

 

「あ、あいかわらずすげえ責めだが、こっちまでおまんこがキュンキュンしてきたぜ」

「ふうううう。私は、レベル4のドリルアームとビリビリバリアで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4♡♡♡『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 エースモンスターの出現。

 

「さて、機能が追加されるわよ♡」

 

 USBメモリが出現し、マシンバイブの台座に突き刺さる。

 

 

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

「アアアアアアアア!イクウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 膣内を蹂躙するマシンバイブが回転し、さらに電流を流す。

 

 完全に下半身を固定されて動けない狂華のおまんこは、身をよじることすらできずに蹂躙されていく。

 

「ふうううう♡♡♡わ、私はカードを一枚セットして、ターンエンドよ♡」

「次は私のターンだ。ドロー!」

 

 デュエル相手、麻尋もカードを引く。

 

「んっ!んあああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 再び絶頂し、カウンターがたまる。

 

「ククク……」

 

 だが、麻尋はそれに対して微笑んだ。

 

「私たちは、お前のその『強制絶頂装置』のせいで、エロデュエル界を追い出されたんだ」

「え?」

「私たちのことを知らねえのか?お前よりも前に、おもちゃを使ったデュエルをやってたんだよ」

 

 当然だが、おもちゃは確かに男性が女性に使うパターンが好評といえば好評だが、もちろん女性が自分で使ってもいい。

 ある意味、狂華はそのシチュエーションの最前線といえる。

 

「だけど、お前が強制絶頂装置を使ってるせいで、私たちに求められるハードルも上がっちまったよ」

「だ、だけど、私がいるのはハード演出リーグよ?イージー演出リーグに関係は……」

「あるに決まってんだろ!そんな派手なデュエルをしやがって、それのせいで私たちは追い出されたんだ。ここでお前をぶっ壊して、再起不能にしてやる!」

 

 麻尋はカードを握る。

 

「私は手札から、『腹パン職人・ストレート』を召喚!」

 

 腹パン職人・ストレート ATK1800 ☆4

 

「は、腹パン職人?……んんっ♡」

「その通りだ。これが『ルーザーズ・レギオン』に入った時にもらった特殊デッキの力だ。まずは永続魔法『腹パン職人の拘束』を発動する。私がコントロールする『腹パン職人』が効果を発動するとき、相手はカードの効果を発動できない!そしてストレートの効果だ。一ターンに一度、手札一枚をコストに、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

 麻尋が宣言すると、天井からジャラジャラと鎖付きの手枷が降ってきて、狂華の手首を拘束し、真上にあげる。

 

 そして、ストレートが手をバキバキ鳴らしながら、狂華に近づく。

 

「な、なるほど、そういうデッキね」

 

 腹パン職人が腕を振り上げ……。

 

 

 

 

 

 ズドンッッッ!

 

 

 

 

 

「んぐっ!」

 

 腹に鉄拳がめり込んで悶絶する狂華。

 

 狂華 LP4000→3500

 

「……なんてね♡」

「はっ?」

 

 マシンバイブに膣内を侵されながら腹パンだ。

 しかも下半身が完全に拘束されているゆえに、そのほぼ上の腹はどうやっても衝撃を逃がすことはできない。

 だが、『腹パン』に関しては余裕の表情を浮かべる。

 

 

 そして、腹パン職人・ストレートが麻尋のフィールドに帰っていく。

 

 だが、その右腕は、ブルブル震えていた。

 

「な、なんだ一体」

「さあ、どういうことだと思―—あっ、ああああああ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「ふうううう♡♡♡ふううううう♡♡♡うふふ、私の腹筋は意外とすごいわよ?レベル4だからなのか知らないけど大したことなかったわ♡」

「う、嘘だろ……」

 

 

 そもそもの話だが、『機械姦による強制連続絶頂』がもたらす体への負担というものはかなり大きいのだ。

 『絶頂』という現象そのものに女性は大きなエネルギーを消費する。

 数多くの実験で膣を容赦なく責められる狂華は、当然股間にも力は入るが、その上の腹筋にも当然力が入る。もちろん、それだけで機械がもたらす快楽責めには耐えきれないので絶頂し続けることになるのだが。

 そして、狂華の『耐久実験』は一時間では済まない長時間が常。

 

 結果的に、狂華の体は一見ぷにぷにしており、細身ではあるが、要所要所の筋力はすさまじいのである。

 身体検査で『膣圧がすごい』と称されたが、そこも原因なのだ。

 

 

「わ、私はカードを一枚セットして、ターンエンドだ」

「私のターン。ドロー!」

 

 狂華がドローした瞬間、麻尋は周囲に視線を向ける。

 周りにいる女性からも、『ある種』の視線を受けた。

 

「仕方ねえ。プランBだ。私は罠カード『エクシーズ・レッド・ギフト』を発動。相手フィールドのエクシーズモンスターを指定し、三枚までカード名を宣言。そのカードが相手のデッキにあれば、そのカードを一枚ずつ、対象にしたエクシーズモンスターに加える」

「え……」

「私が選択するのは、『絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター』『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』『絶頂兵器ユニット・両胸関電アクセル』だ」

 

 狂華のデッキから三枚のカードが出現し、アクメ・リアクターのエクシーズ素材になる。

 

 当然、効果が追加される。

 

 マシンバイブが一度、ズボボッと引き抜かれる。

 

「んあっ♡」

 

 マシンバイブがイボイボに交換される。

 さらに、洗濯ばさみが出現。

 

「んっ♡」

 

 

 洗濯ばさみが狂華の両胸を挟み込む。

 

 さらに、イボイボに変換されたマシンバイブが、ジュブブブブブッと狂華の膣内に変換された。

 

 そして、いま、彼女の感度は五倍。

 

「んあっ!」

 

 

 

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

 

 

「アアアアアアアアアア!イグッ!イグウウウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3→4

 

「ククク。良い乱れっぷりだぜ」

「んぐっ♡ふううううう……♡♡♡ふううううう……♡♡♡な、なに考えてんのかしら。絶頂兵器ユニットを増やしても、私のアクメ・リアクターが強くなって、私が絶頂しやすくなってカウンターがたまるだけ――ああああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→5

 

 狂華はこれまでのデュエルで『感度増幅ブラスター』を何度か使っているが、その際の使用はすべて『奇襲の一撃必殺時』だけである。

 

 それほど、狂華としても『感度五倍』はすさまじいレベルで快感を体が貫くのだ。

 

「わ、私はドリルアーム、イボイボ棍棒、感度増幅ブラスターの効果を使うわ♡♡♡フフフ……この三つのコンボの前には、ステータスが1500以下のモンスターをいくら出したところで、全部無意味なのよ!」

 

 事実である。

 

 アクメ・リアクターの攻撃力はもともと2500。

 イボイボ棍棒の効果で1000が追加されるため、3500になり、感度増幅ブラスターで銭湯ダメージが倍ににある。

 この状態で1500のモンスターを殴ると、本来の2000が倍の4000になり、ワンターンキルが成立する。

 

 先日、ビヤク銃三が感度増幅ブラスターを封じたが、そこはかなり重要な戦術なのである。

 マストカウンター。ともいえるだろう。

 

 もちろん、遅延と言われない範囲でデュエルを伸ばさないと観客が萎えるので、最初からこの一撃必殺を狙うようなことは狂華もやらないのだが。

 

 そして、腹パン職人・ストレートの守備力は1200

 麻尋の終わりだ。

 セットカードもないし、手札に視線を向ける様子もないので、このままでは本当に終わってしまう。

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→4→3→2

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

 

「バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、セットモンスターを攻撃!」

 

 ブラスターを構えたアクメ・リアクターが、引き金を引く。

 

 閃光がデュエルフィールドを駆け抜け――

 

 

 

 

 

 

 

『乱入ペナルティ 2000ポイント』

 

 

 

 

 

 

 

 無機質な機械音声が響いた。

 

「え……」

 

 ブラスターがストレートを貫いた。

 

 麻尋 LP4000→0

 

 麻尋のライフを削り切ったが……。

 

 

 麗子 LP4000→2000

 

 

「ら、乱入?……あっ、イクウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

 絶頂をこらえる我慢が途切れた狂華が絶頂する。

 

「フフフ。そうよ、実はルーザーズ・レギオンでは、『縦列を参照するカード』と『リンクモンスター』がお互いにデッキに入っていない場合、強制的に乱入することができる違法ツールが開発されてるのよ」

 

 新しく出てきた麗子が解説する。

 それを聞いて狂華は理解する。

 

 狂華は『乱入ルール』という概念そのものに対して嫌悪感はない。

 ただし、それらは無制限で行われるべきものではないと思っているし、適切なルールの下で運用されれば楽しいエロデュエルができると思っている。

 

 だが、こうした『違法ツール』の場合は……。

 

「フフフ。ここにいる全員がそのツールをデュエルディスクにインストールしているわ。何度倒しても同じよ。イベントとかだと乱入回数がイベント中一回とかそういう制限があるけど、私たちがつけてるデュエルディスクにはそんな制限はないわ」

 

 フフフと黒い笑みを浮かべる麗子。

 

「わ、私は、カードを一枚セットして、ターンエンド!」

「私のターン。ドロー。私は手札から、『腹パン職人・ライトフック』を召喚」

 

 腹パン職人・ライトフック ATK1600 ☆4

 

「私も永続魔法『腹パン職人の拘束』を発動。そしてやりなさい。ライトフック!」

 

 麗子が支持すると、再びジャラジャラと手枷が出現して、両手首を吊り上げる。

 ライトフックが狂華に近づき……

 

 

 

 

 ズドムッ!

 

 

 

 

 

「ングッ!」

 

 狂華 LP3500→3000

 

 狂華の腹に右フックが炸裂する。

 

「あら?絶頂しすぎて腹筋に力が入りまくってるのかしら……まあいいわ。私もカードを一枚セットしてターンエンド」

「わ、私のターン。ドロー!」

「私は罠カード『エクシーズ・レッド・ギフト』と『エクシーズ・エクストリーム・ギフト』を発動するわ。エクストリームのほうは相手のエクストラデッキのモンスターを指定できるのよ」

「え……」

「私はメインデッキの『絶頂兵器ユニット・クリ電マバイザー』と『絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー』を指定、エクストラデッキからは『絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム』と『絶頂兵器ユニット・延長ロケット』を指定するわね」

 

 エクシーズ素材が追加される。

 

 すると、胸を刺激していた電流洗濯ばさみと、膣内を蹂躙するマシンバイブが外れる。

 

「あうううっ!」

 

 器具が『改造』される。

 

 胸を刺激する『イボイボ職種の回転盤』がびっしりついた半球状の物体が出現し、その先端に電極が接続される。

 狂華のGカップの爆乳に張り付くように固定された。

 

 さらに、クリトリスを刺激する電マが出現し、狂華のクリにピトッと添えられた。

 

「んあっ♡」

 

 マシンバイブの改造も行われる。

 直径三センチから、『直径五センチのイボイボバイブ』に変更される。

 子供の腕のような凶悪な太さに加えて、ゴーヤ型のイボイボがついた凶器と化した。

 そして、回転運動を行う円盤が、一回り大きなものにガシャンガシャンと交換される。

 マシンバイブの土台に電圧機が出現して、電極がマシンバイブにつながる。

 そして、回転機能を主張するように、ギュルルン!と回った。

 

「お、おいおい、あれが膣の中で暴れまわるのかよ……」

「どうなっちゃうんだろうね。あれ……」

 

 ギャラリーも沸き始めた。

 

 そう言っている間に、マシンバイブがグヂュグヂュと音を立てながら狂華の膣内に挿入された。

 

「あうううううっ!」

 

 

 

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ!

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアアアアア!あ、ああっ♡ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!!!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4→5→6→7→8→9→……

 

 『イク』とか『壊れる』とか、そういった言葉すら交わらない、純粋な絶叫。

 

 胸には電流が流れながら、びっしりとついたシリコンのイボイボ触手が、Gカップの大きな胸全体を刺激する。

 股間では、直径が五センチもあるイボイボバイブが、おまんこからポルチオまでガンガンつくようなストロークで、一秒五回のピストンと、一秒五回の回転に加えて、下半身を貫通するかのような電流を放つ。

 

 責めや拷問というより……『破壊』に近いといえる。

 

 

「フフフ。さっさと壊れちゃいなさいよ」

「……♡♡♡♡♡♡!」

 

 意識が飛んだ狂華だが、『覚醒電流』の機能で目が覚める。

 

 だが……まだ体のほうは、この快楽のフルコースに慣れていない。

 まだ、免疫はできていない。

 

「——んああああああ!!!はぁ、はぁ、こ、これヤバイイイイイイイ!死んじゃううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 19→20→21→22→23→……

 

 次々と絶頂する狂華。

 

「があああああああっ!あ、あぐううううう!わ、たし、は……三種類の効果をつか――あああああああ!はぁ、はぁ、アクメ・リアクターで、攻撃!」

 

 アクメ・リアクターが再びブラスターを放出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

『乱入ペナルティ 2000ポイント』

 

 

 

 

 

 

 

 麗子 LP2000→0

 

 千秋 LP4000→2000

 

「ふ、ふううううう……♡♡♡た、ターンエンド……イヤアアアアアアアア!イグウウウウウウ!」

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 45→46→47→48→49→50→51→……

 

 

「私のターン。ドロー。『腹パン職人・ストレート』を召喚。効果を使います」

 

 再び現れるムキムキの男。

 

 腕を振り上げて……。

 

 

 

 

 

 ズドンッ!

 

 

 

 

 

 

「ふぐっ!……あ、アアアアアアア!こ、壊れちゃうううううううう!」

 

 狂華 LP3000→2500

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 69→70→71→72→73→74

 

「私は手札から魔法カード『慈悲の媚薬』を発動。相手のライフを1500回復させます」

 

 狂華の胸と膣の中に、『違法媚薬』が注入される。

 

 

 

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ!

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

 

 

 そしてその媚薬はもちろん、一瞬で胸と膣を蹂躙する。

 

 

「がっ!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!!!」

 

 狂華 LP2500→4000

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 98→99→100→101→102→103→104

 

 狂ったような声を出す狂華。

 

「さらに魔法カード『モンスター・テレポート』を発動。手札のモンスターを相手フィールドに特殊召喚させます。私は『免疫不全注射器』を特殊召喚です」

 

 免疫不全注射器 DFE0 ☆1

 

「そのモンスターをコントロールしていると、いま与えられている快楽に『慣れる』ことができなくなります」

 

 注射器が狂華の首筋から注入される。

 

「はぁ!はぁ!またイグウウウウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 120→121→122→124→126→128→130

 

「ターンエンドです」

「わ、アアアアアアア!わた、しのた、ん……ドローんアアアアアアアアア!はぁ!はぁ!三体の効果使って、こう、げき――アアアアアアア!死んじゃうううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 152→154→156→158→160

 

 

 

 

 

 

『乱入ペナルティ 2000ポイント』

 

 

 

 

 

 

 

 千秋 LP2000→0

 

 野村 LP4000→2000

 

「があっ、アアアアアアア!た、たーん……」

 

 そういって、狂華は気絶し……。

 

「♡♡♡♡♡♡!」

 

 覚醒電流で再びたたき起こされる。

 

 そして、また絶頂すると思いきや……。

 

「……ふ、フフフフフフフ!アハハハハハハハハハハハハ!」

 

 そして、狂ったように笑った。

 ……しっかりと、新しく乱入してきた野村を見据えて。

 

「ひ、ヒィ!」

 

 これは想定外だったのか、悲鳴を出す野村。

 

「グフフフフフ!さあ、どこからでもかかってらっしゃい♡♡♡」

 

 壊れているのか正常なのか、それとも『壊れているのが正常』なのか、全く想定できない状態だ。

 

「わ、私のターン。ど……」

「永続罠『快楽地獄・スレイヴズディストピア』を発動!私のフィールドに存在する絶頂カウンターが150個以上ある場合、私がこのデュエル中に受けた快楽ダメージをすべてコピーして相手に与える!」

 

 次の瞬間、野村の脳は、狂華がこのデュエル中に行われた絶頂をすべて強制的に『理解』させられた。

 

 

「え……イヤアアアアアアアア!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアア!!!」

 

 

 野村は叫び声をあげて、そのまま仰向けにぱたりと倒れた。

 

 

「………………………………………………」

 

 

 強烈な静寂が部屋全体を覆いつくす。

 

「グフフフフフ。すさまじい絶頂ねぇ♡♡♡百回以上絶頂して、私の『デュエルAIC』がフル稼働になってるみたいよお♡♡♡気持ちいいし、今も私の絶頂カウンターが増え続けてるわ。グフフフフフ。さあ、野村ちゃんはもうダメ見たいねぇ♡♡♡」

 

 

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ!

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

 

 

「ハハハ、とても心地いいわぁ。さあ、次は誰が来るのぉ?」

 

 完全に狂気に染まった眼で部屋全体を見る狂華。

 

「ひ、ひゃあああああああああ!」

 

 全員が我先にと逃げ出す。

 

 そして全員がいなくなって、『デュエル続行不可』とデュエルディスクがようやく判断して、狂華の拘束と快楽が解除される。

 

「グフフフフフ。しっかり野村ちゃんは回収してったわね。ウフフフフ。あっ――」

 

 体をつっていた糸が切れたように、狂華は倒れる。

 

 だが、地面に倒れることはない。

 

 その体を支えたのは……潮里だった。

 

 

 

「狂華ちゃーん……あ、完全に気絶してるわね。それにしても……『演劇部』のみんなには悪いことしちゃったわね。まさか、実験中はイキ狂うだけなのに、デュエル中になるとこんなことになるとは思ってなかったわ……しかも、スレイヴズディストピアなんて『過去最悪の傑作品』をデッキに入れてたとはね……」

 

 潮里は気絶している狂華のおまんこに指を入れてみる。

 

 

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 

「うおわっ!す、すんごいことになってるわね。さっさと計測器につなげてデータを取りましょうか。それにしても『安全管理委員会』もめちゃくちゃなことを言うわよねぇ。『現在使っている絶頂兵器ユニットの同時に使った実戦的な実験データを提供せよ』なんて……」

 

 はぁ、とため息を吐く潮里。

 

「さてと、さっさと運びますか。うん。ていうか、野村ちゃん、トラウマになっちゃうんじゃないかしら……カウンセラーをダース単位で呼んでおかないと……」

 

 半ば現実逃避気味に、潮里は狂華を部屋から外に運び出すのだった。




なんだか勢いしかなくて描写が甘い感じが……。

途中の進藤先生の『白い枠のモンスターカード』は、ポンコツロボッツ様の活動報告に載せています。


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序列五位。電マの奇襲者!

狂華ちゃんデュエル成分が個人的に足りてきたので、リビドーがあふれてきた他の教団幹部のデュエルになります。


「え、演劇部だったんですか?」

「そうよ。実際にはプロのコーチがいる事務所に依頼したんだけどね」

 

 いろいろ事情を聞く狂華。

 そして案の定、かなり驚いた。

 

「じゃあ、『ルーザーズ・レギオン』のメンバーだっていう話も……」

「リストバンドを作って身に着けていただけで、本人たちは何の関係もないわ」

 

 安全管理委員会からの提案だったということを知っていろいろ思うことがある狂華。

 

「……わたし、デュエルの最後でヤバいことをしちゃった気が……」

「それに関しては問題ないわ。教祖様が出てきて『治療』を行ったから、もう問題ないわよ」

「……やっぱり教祖様はすごいですね」

 

 いろいろ思っていたようだが、『教祖』という名前が出てくると一瞬で納得している様子の狂華。

 どうやら彼女にとってそれほど大きな意味がある名前らしい。

 もちろん、DVSコーポレーションにとってもブルブル教団にとっても大きな名前だが、狂華にとっては『ブルブル教団』そのものよりも上のようだ。

 

「とはいえ、あそこまですさまじい絶頂になるとは思ってなかったです。まさか数ターンで絶頂回数が百五十回を超えるとは思わなかったですよ」

「そうね。そしてその日の夜には普通に起きて会話できるあなたの脳みそが私はおかしいと思うわ」

「教祖様にいろいろと『開発』されていますから」

「……まあ、今に始まったことではないけれどね」

 

 正直、こればかりは驚愕するしかない。

 教祖に『治療』を受けたのならともかく、自力であの会館から不通に戻ってくるというのは一体どういう神経をしているのだろうか。

 

「しかし、安全管理委員会も無茶苦茶言ってくるわよ全く」

 

 『安全管理委員会』とは、簡単に言えば『ハードとカテゴリされるエロデュエルの演出』に対して、『安全面からの管理権限』をもっている組織である。

 

 セックス次元では性にたいしてあけっぴろげだが、セックスフリーというわけではない。

 そんな次元に生きる男たちの脳みそは下半身についているので、『プレイ』というものが持つ価値は高いのだ。

 そしてそんな状態でデュエルという一大娯楽と交わったことで、『エロデュエル』という形でプレイされることになった。

 

 だが、ハードな演出を用いるカードが増えたことで、『女性デュエリストの負担』に対して疑惑の声が上がる。

 もちろんVRモデルなので、肉体的なダメージというものはあり得ない。

 だが、脳に関係するフィードバックはほぼ演出に忠実なのだ。

 

 おまんこにちんこを突っ込まれた場合、現実としては別に何も起こっていないが、女性デュエリストは『おまんこにちんこを突っ込まれた感触』というものを脳でダイレクトに受け取っている。

 ハードなプレイになれば、もちろんそのハードさがそのまま脳に対して負担になる。

 

 もしも快楽が強すぎて、その女性エロデュエリストが再起不能になったら、エロデュエルのハード演出リーグは『ハイリスクなステージ』となってイメージの悪化につながる。

 やる側としても見る側としても様々な同意書が必要になり、『娯楽』とはいえなくなるだろう。

 

 このイメージダウンはエロデュエル界。そしてハードな演出を行うリーグにとって致命的である。

 

 今回、プロのスタジアムで行われた二回のデュエルを見て、『危機感』を抱いたのだろう。

 

「委員会の会長が保守派だからねぇ。『行狂井狂華の使用カードのデータ』を全部渡せって言ってきたんだよ」

「え、そうなんですか?」

「ただ、もちろんこっちとしてもそんなことはしたくないよ。だって狂華ちゃんにやってる普段の『実験』も多少絡んでくるデータだからね。同意書があるから法的には何の問題もないけど、あくまでも『常識』とか『前提』とかそういう話を持ち出されるとアレだから」

「あー……ですよね」

 

 狂華自身、自分に行われている実験の異常性は理解している。

 理解しているが、本能的な部分がその実験によって与えらえる快楽を望み、そして狂華の体の免疫力はそれに耐えてしまう。

 

「あの、ということは、私のデータがかなりわたってるってことですか?」

 

 DVSコーポレーションは『機械姦』において最高峰のデータの蓄積がある企業だ。

 デュエル界のルールを整備する政府ですら把握していない数多くのデータがある。

 加えて、特異体質の塊である狂華を使った『実験』も数多く行っている。

 

 『エロデュエリスト本人の安全のため』といって、土足で上がり込んできた可能性も考えられる。

 

「委員会はそれを狙ってたみたいだけどね」

「ということは……」

「安全管理委員会の会長が乗り込んできたみたいだけど、うちの社長室に教祖様が待機してたみたいでね。教祖様はかなり『特殊な人脈』を持ってる人だから、政府に認められてる安全管理委員会の会長でも踏み込めないのよ」

「やっぱりすごい人です」

「狂華ちゃん。教祖様の名前が出ると大体納得するのね」

「なんといいますか……本当にすごい人ですからね」

「まあ、それは私も思うわ」

 

 潮里も苦笑する。

 

「で、やろうと思えば、安全管理委員会の会長さんくらいズダボロにできるんだけど、さすがにそれをやっちゃうと、政府の方から『もっと上』が来ちゃうかもしれなかったから、コストに見合った最大の交渉ということで、演劇団の手配とかいろいろやったのよ。シナリオはほとんど教祖様が作ったそうよ」

「え……」

「ついでに言えば、狂華ちゃんがあの時相手してたエロデュエリストたちが持ってたデッキとデュエルディスク、そして使った民家に至るまで、すべて教祖様が用意したものなのよ」

「きょ、教祖様がそこまで……」

「正直、台本を見た私も呆れたわね」

 

 やれやれと首を振る潮里。

 

「さてと、小難しい話はこれくらいにしておきましょうか。ここからは気持ちいい実験をするわよ」

「あ、はい!」

 

 ★

 

 早速、というとなんだかアレだが、狂華はM字開脚で固定されていた。

 

「潮里さん。今日はどうするんですか?」

「今日だけどねぇ……フフフ、狂華ちゃんは『シャワーオナニー』ってやったことあるかな」

「あ、はい。ありますよ」

 

 シャワーオナニーというのは、ほぼ言葉通りのものだが、シャワーの水圧で股間やクリトリスを刺激することで快感を得る自慰行為のことである。

 少々の喘ぎ声ならばシャワーの音でかき消してくれるので、家族が家にいても聞かれることはあまりない。

 

 ただし、あまりやりすぎるとシャワーの音がうるさい上に、水道代がエグイことになるので母親から怒られることもあるが。

 

「というわけで、今回は水圧を利用した刺激になるね。まあ主に膣を責めていくよ」

「あ、はい♡」

「じゃあ、おまんこを刺激しやすいように、ちっちゃいクリップを使っておまんこを開いたまま固定しちゃうからね~」

 

 そういって、潮里はクリップを二つ取り出して、パカッと開くようにおまんこを開くと、その状態でクリップをはさみこんで止めた。

 

「う、ううん♡」

 

 おまんこが外気に晒されて喘ぎ声を漏らす狂華。

 

「それじゃあ、まずは強力な水鉄砲みたいなもので責めちゃうよ」

 

 そういってリモコンを操作すると、大型のレーザー兵器のようなものが出現する。

 当然、水鉄砲と言っていたので先端はとても細いのだが、それでもその大きさに圧倒された。

 

「す、すごく大きいですね……」

「自由自在に水圧を変えられるといってたわ。というわけで……」

 

 リモコンを操作して、水鉄砲の照準をおまんこに合わせる。

 

 

 

 シャアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 

「あああっ!す、すごっ!か、感じちゃううううううう!」

 

 すさまじい水圧で狂華のおまんこに直撃し、そしてはじけたように水が宙を舞う。

 

 この水鉄砲は大型のレーザー兵器のような見た目だ。

 単なる水鉄砲ではあるものの、その威力は圧倒的。

 シャワーの最大の設定を超えるレベルである。

 

 ふとももと腰を固定された狂華は身をよじることができないため、ただただまっすぐ飛んでくる水を正面から受けるしかない。

 

「おおっ。シャワーでは絶対できない水圧でぶつけられる水。やっぱりすごい威力ねぇ……」

「んっ!んああっ!んんんいいい!イクウウウウウウウ!」

 

 水を大量におまんこにぶつけられた狂華の膣の方から潮が噴き出した。

 

 それと同時に、狂華の体がビクビクと痙攣する。

 だが、当然のように水鉄砲はとまらない。

 

「はぁ!はぁ!ま、またいっちゃううううううう!」

「いくらでもイっていいわよ。ただ、このままだと味気ないし、水鉄砲を増やしちゃうわね♪」

 

 リモコンを操作すると、ガシャンガシャンと音を立てて、機械の側面が開いた。

 その中から水鉄砲が四台増えて、合計五台になる。

 そしてそのすべてが、狂華のおまんこに照準を合わせる。

 

「そ、そんなにたくさん……」

 

 

 

 ビシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 

「アアアアア!お、おまんこだけじゃなくて、クリにも……すごいいいいいいい!」

 

 超強力な五台の水鉄砲で股間を刺激される狂華。

 M字開脚され、さらにクリップで晒されるおまんこを遮るものもなければ、ふとももと腰が固定されている狂華に逃げる術はない。

 

「いい声ねぇ。あ、そうだ。ちょっと胸が切なくなってきたでしょ?こっちにも水鉄砲を一本ずつ使ってあげるからね」

 

 さらにガシャンガシャンとレーザー兵器が動いて、二台追加される。

 狂華の両胸に照準を合わせて……。

 

 

 

 シャアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 

「んっ!んああああああ!む、胸がああああああ!はぁ、はぁ、おまんこも、クリも、胸も気持ちいいいいいい!」

 

 乳首にまっすぐ直撃し、そしてはじけていく水。

 再び、狂華におまんこ衝突してまき散らされる水の中に、狂華の潮が混ざった。

 

「フフフ。もうちょっとこのままにしましょう……しっかし、本当に水の量がすごいわね……」

 

 タブレットを構える潮里は全身びしょぬれである。

 ちなみにタブレットは防水性で、水に反応しないタッチパネルと、専用の手袋を使ってタップしているので操作は問題ない。

 

「ああっ!んいっ!イクウウウウウウウウウ!」

 

 

 ……十数分後。

 

 

「さてと、ちょっと責め方を変えてみましょうか」

 

 潮里はリモコンを操作する。

 すると、一度、水鉄砲が格納された。

 

 そして潮里が取り出したのは、四つの細めの金属棒が2×2で並んだ物体である。

 

「フフフ、狂華ちゃん。これは膣の中に突っ込んで、四つの方向に中を広げる器具なのよ」

 

 リモコンを操作すると、駆動音がなってウィーンと四方向に広がっていく。

 

「狂華ちゃんは膣圧がすごいから、手動でこじ開けようとすると地獄なのよね。だから、狂華ちゃんの膣に合わせて作られたこれを突っ込んで、機械の力で広げるのよ」

「はぁ♡はぁ♡……」

 

 ガン見である。

 

 潮里は狂華のおまんこに触れて、クリップを外す。

 そして、開膣具をおまんこに突っ込んだ。

 

 ウィーン……ググググッ……

 

「んっ、んんっ……」

 

 太いもので貫かれるのではなく、強引に広げられる感覚に喘ぎ声を漏らす。

 

「フフフ、狂華ちゃんのおまんこのなかって時々見てるけど、やっぱりきれいな色をしてるわね。ふーっ」

「ああああん♡」

 

 潮里が通気性が高くなった狂華の膣に息を吹きかけると、ゾクゾクッと体を震わせる。

 

「フフフ、とってもかわいい反応ね。さて、狂華ちゃんのおまんこに、今からこれを入れるわよ」

 

 そういって取り出したのは、小さな穴がいくつも並んだ細めの金属棒だ。

 

「この穴からは水が出るようになってるのよ」

 

 スイッチを入れると、すべての穴から水が出てくる。

 一列に並んだ穴が四列あり、上下左右に対して同時に噴射できるようになっているようだ。

 

「あ……♡ううん♡」

「フフフ。興奮してるわね」

 

 潮里は一度スイッチを切ると、それを狂華のおまんこの中に入れる。

 どこかに触れることはなく、スーッと中に入れる。

 

「はぁ♡はぁ♡」

 

 自分の中に何かが入っていくが、それがどこにも触れず、焦らされる。

 それに対して興奮する狂華だが、体が固定されているのでおまんこの位置に変化はない。

 

 

 

 シャアアアアアアアアアアアアア……

 

 

 

「ンブッ!私の中でっ!み、水が――んんんんんっ!」

 

 棒に並んだ穴から水が噴き出して、狂華の広げられた膣内に『水がぶつかる感覚』が発生する。

 

「ウフフフフ……」

 

 潮里はそのまま決して持っている棒が狂華の膣壁に衝突しないように、棒をひいたりおしたり、くるくる回したりして、刺激を変えていく。

 

「んあっ!んんっ!はぁ、はぁ、あっ!……んんん!か、感じるううううううう!」

 

 慣れることができない刺激の波に狂華が吠える。

 

 決して水の勢いは強くはない。

 だが、開発されて敏感になった膣壁に、水が当たり続ける感覚は、個人でできるシャワーオナニーの数段先に進んだ快感を与える。

 

「フフフ、ある程度分かったわ。あとはこれを機械に接続して、自動で狂華ちゃんのなかで動くようにするわね♪」

 

 そういって、先ほど水鉄砲を出していた機械を動かして、うまくアームに接続する。

 接続されたアームは、狂華の中に突っ込まれている開膣器と、拘束台の固定具の位置をセンサーで読み取り、そして潮里が入力した移動パターンで膣の中に水を次々と噴射していく。

 

「はぁ、はぁ、んんんん!んぎいいいいいいい!イクウウウウウウウ!」

 

 ブシャアアアアアアアアア!と潮を吹いて、水を噴射する機械を潮まみれにする狂華。

 

「フフフ。やっぱりいい声で鳴く子ね」

 

 潮里もいい笑顔になっている。

 

 

 

 

 

 数十分後。

 

「さて、狂華ちゃん。用意した最後の機械を紹介するわね」

「はぁ、はぁ、はぁ、さ、最後の?」

 

 絶頂回数がこの時点でとても多く、肩で息をする狂華。

 

「そう、これよ!」

 

 潮里が取り出したのは、細長い棒の先端に広めの円錐をつけたような物体だった。

 

「こ、これは……」

「これはね。この先端についてるキノコの傘みたいな物体の内側から、大量の媚薬を放出する機械なのよ♪」

「び、媚薬?」

「そうよ。棒の中は空洞になってて、ここに媚薬を通して傘まで送れるのよ。これを使って、狂華ちゃんの膣の中をすんごいことにしちゃうんだから」

 

 そういって、潮里は狂華のおまんこにある水の噴射棒と開膣器を外していく。

 

「ん、んあああああん♡」

 

 そして、媚薬噴射棒をおまんこにあてる。

 傘の部分は最大直径四センチで、そこそこの大きさだ。

 

 ズブブブブ……

 

「ん。んんんっ!」

 

 棒はかなり長めで、奥の奥まで入ってくる。

 そして、狂華のポルチオあたりまで侵入した。

 

「んっ!はぁ♡はぁ♡」

 

 先端の傘の部分は太めだが、媚薬を送り込むと説明された棒の部分はそこそこ細い。

 ポルチオ付近で傘の感触を感じながらも、棒の部分をしっかりと膣で圧迫し、感触を感じ取る。

 

「フフフ、さてと、それじゃあスイッチオン!」

 

 

 次の瞬間……狂華の膣の中が、一瞬で、高濃度の媚薬で満たされる。

 

 

「んぎっ!……ああああああああああ!」

 

 

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 狂華の膣の中から媚薬が大量に流れてくる。

 しかも、狂華の高い膣圧を容赦なくぶち破ったものだ。

 竿の部分は確かに細いものの、特殊合金で作られているゆえに、強大な圧力でも耐えられるようになっている。

 それは先端の傘も同様。

 

 すべての媚薬を奥の奥から送り込み、膣の中を媚薬で満たしていき、強引に膣の中を押し広げて、媚薬がその水圧をもって、狂華のおまんこから次々と出てくる。

 

「はぁ♡はぁ♡こ、これすごいいいいいいい!」

 

 狂華は自分のおまんこを見ながら興奮している。

 媚薬で感度が上がっているということもあるだろう。

 

 ただ、この器具の最大の特徴は、その『視覚情報』だ。

 棒が突っ込まれ、膣の中から止まることなく液体が容赦なくあふれ出てきて、しかもそれが止まらない。

 

 しかも、この媚薬が特殊な『着色』が行われている。

 そしてその色は、狂華が絶頂した時の『潮』と全く同じだ。

 

 自分の中が一体どうなっているのか、ということに対する理解が頭の中で処理されず、ただただ、おまんこという門をぶち破って液体がドバドバあふれてくる。

 

 

「フフフ、確かに媚薬だし、直接膣内を道具で弄ってるわけじゃないわ。でも、こういう機械もすっごいでしょ」

「ふぐっ……!ああああああああ!イクウウウウウウウウウ!イっちゃううううううううう!」

 

 

 おそらく絶頂した狂華。

 

 そして、一度おまんこという門が決壊すれば、もう彼女の目と脳は正しく状況を理解することはできない。

 

「それじゃあ、狂華ちゃん。三種類による水責め。機能を交換しながらこのまま五時間。頑張ってね。私はモニタールームから見てるから」

「ご、五時か……あああああああああああ!」

 

 地獄の宣告をして、潮里は去っていった。

 

 ★

 

 DVSコーポレーションをスポンサーとするブルブル教団。

 

 教祖がこの会社に入社し、そして内部でこのチームを作り上げたので、企業とチームがかなり密接に関係している。

 DVSコーポレーションの予算決定の時点で、『ブルブル教団運用予算』が設定されているほどだ。

 個人間ではそれ相応のつながりがあったりもする。

 

 面倒な話はこの際おいておくとして、ブルブル教団というデュエルチームは、企業と密接な関係があるゆえに、かなり予算や設備が存在する。ということだ。

 

「zzz……」

 

 すやすやと寝ている狂華。

 

 彼女が今寝ているのは車の中だ。

 

 ただし、一般車両といえるようなものではない。

 人がそのまま家にできそうなキャンピングカーみたいな『大型車両』である。

 小さなものだがシャワールームが存在するし、パッケージ化されてレンチンですぐに食べられる食べ物も大型冷蔵庫に保管されている。

 

 狂華が寝ているのは、カタカナの『コ』の字に長いソファが配置され。中央に長テーブルが鎮座し、壁面には大型ディスプレイが存在するような部屋だ。

 

 イメージ的には『カラオケボックスを無理やり会議室に改造したような部屋』といえるだろう。

 そんなソファの一角で、両腕を頭の後ろに敷くようにして狂華は寝ていた。

 

 ただし、その反対側では、一人の少年が本を読んでいる。

 ブックカバーをつけているのでタイトルは分からないが、文庫本程度の大きさだ。

 

 少年の雰囲気を一言で言えば、『根暗っぽい』といったところか。

 黒い髪は肩まで伸ばしており、前髪も少々長めで目も隠れている。

 幼い顔立ちで体つきも華奢。

 着ているのは黄色の制服。

 ただしその目だけは、年相応の『素直さ』は感じられない。

 

「……クヒヒッ」

 

 そして時々、何を考えているのかこのような笑い声を漏らしている。

 さらに言えばそれ以外にほとんど何もしゃべらない。

 ……不気味である。

 

 そんな空気が流れた時、『会議室』の扉が開いた。

 

「ちわーっす。今日はこの車使うって聞いてきたぜ~。お、マサジと狂華ちゃんか」

 

 会議室と言っても部屋は暗くない。

 だが、明るくもなっていなかった空気を吹っ飛ばすように、一人の青年が入ってきた。

 

 ピンク色の髪を荒々しくセットしている身長の高い男だ。

 完全に着崩したスーツを身にまとっており、狂華よりも歳は上のはずだがかなりアウトドアな印象がある。

 

「……宗明(そうめい)。うるさい」

「まあそういうなってマサジ君。俺と君の中じゃないか」

「二か月だけじゃん」

「つれないねぇ……」

 

 宗明と言われた青年は狂華を見る。

 完全無防備な仰向けの体勢でねている。

 

「それにしても、今までむさくるしかったこの『ミーティングカー』に、こんなかわいい女の子が入ってくるなんて。俺はうれしいぜ」

「そもそも君は二か月しか幹部をやってないだろ」

「それは良いだろ?俺は前の幹部に認められて、今の地位にいるんだからな。俺の前はここに『銀行員』が座ってたんだろ?なおさらむさくるしい話だぜ」

「その銀行業務を優先したいからって君を指名しただけじゃないか……まあ確かに、彼がいるとちょっと空気がピリピリしてたのは認める。でも、やっぱりどうでもいい」

「マサジはどうでもよくても俺は気にするんだよ。教祖様と教団幹部、あと一部の整備員と秘書しか入れないってルールだぜ?この部屋で目的地まで移動することも多いし、やっぱり常に部屋の中にいてくれるかわいい子は必須だろ」

「……クヒヒッ」

「え、何?俺そんなに変なこと言った?」

「……いってない。今のは僕の生理現象」

「損な体質してるな……」

 

 宗明は、はぁ、と溜息を吐いた。

 

「てか、時々間近で見るけど、本当にエロい体してるよな。狂華ちゃん。しかもこんな体だっていうのに、シャツのボタンは上から二つ開けて、シャツもジャケットもノースリーブだから腕は丸見え。チェック柄のミニスカートにはスリットが大きく入ってるし、靴下も短めだから足だってほぼ丸見えだ。正直、襲われても文句言えねえだろ」

「襲われたこと実際にあると思うよ?」

「そうなのか?」

「鉄拳を腹に叩き込んで一撃で沈めたって言ってたけど」

「そういや狂華ちゃんの身体能力ってヤバいって聞いたことがあるな……てか本当にすげえ体だな。ちょっと虐めてやろっと」

 

 宗明はローターを取り出すと、それを狂華の下半身に持っていく。

 

 そろりそろりと狂華に近づいて、スカートをめくり、黒い下着をちょっとづらして……どんな夢を見ているのか、既にちょっと濡れているおまんこにローターを当てた。

 

 

 ねちょ……にゅるんっ

 

 

「んんっ……」

 

 少しだけ声を漏らす狂華。

 

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 

 

「んあああ!あっ!な、中が、す、すごいいいいいいい!」

「お、おお、良い乱れっぷりだな……」

 

 ピキッ……

 

「え!?」

 

 嫌な音が聞こえたので、慌てたようにコードを引っ張る宗明。

 抜いたそれを見てみると、ちょっとだけ、ローターの形がブレている。

 

「な、なんだ……」

「……宗明。『特別製』じゃないの?それ」

「あ。ああ、そうだが……」

「狂華ちゃんがびっくりした時は膣圧は人間の握力に匹敵するから、特殊な素材で作られたものじゃないと耐えられないよ?」

「どういう体の構造してんだ……」

 

 驚愕する宗明。

 

「もしかして、あのままつぶれてたら、なんかの破片とか刺さるんじゃねえのか?」

「大丈夫。膣壁も頑丈だから」

「改造人間かよ……」

「薬物で膣や胸を少し改造されてるって聞いたことあるけど」

「マジで!?」

「じゃなかったら一秒五回のイボイボ回転ピストンとか耐えられないからね」

 

 宗明は唖然とした表情で狂華を見る。

 

「ん♡んんんっ♡ああ……ふう」

 

 狂華は余韻に浸り終わったようだ。

 そのまま宗明を見る。

 

「あ、さっきのは宗明ね。でもすぐ終わっちゃったから物足りないわ。今度はもっとやってね♡」

「お、おう……」

 

 年下に押されている宗明であった。

 

「てか、狂華ちゃんの膣ってすげえな」

「フフフ。ちょっと手を入れてみる?アンタくらいだったら手首まで入るわよ♡」

「……いや、やめとく、これからデュエルだからな。手をつぶされるのは勘弁だぜ……」

 

 正しい判断である。

 

「あ、マサジもいたんだ」

「十数分前くらいからだけどね」

「アンタも虐めてくれればよかったのに」

「一度責め始めたらそこから面倒なことになるの見えてるからね」

 

 そこまで話したとき、スピーカーから声が聞こえた。

 

『狂華様。宗明様。マサジ様。これからスタジアムに向かいます』

 

 そういって、車が動き出した。

 

「やっと出発ね」

「みたいだな」

「……」

 

 特にしゃべることがないマサジが無言になる。

 

「……そういやマサジ。お前何読んでんだ?」

「んー……『エロデュエルにおけるライフ回復戦術』って本だよ」

「なんだそれ」

「基本的にエロデュエルって、『ダメージが演出につながる』ってパターンが多いでしょ?」

「多いな。俺たちが使ってるカードには、実際に行為が効果として記載されてることがおおいけど」

「それによって、先攻からそういった行為を行う場合、戦闘ができないから、代わりに効果ダメージを与えることが多い。特に即座に出せる下級モンスターにその効果が備わっていることが多い」

「あー。なるほどな」

 

 宗明もここで、『回復カード』という単語に目を向けたようだ。

 それは狂華も同様。

 

「そうね。エロデュエルが長くなると、効果ダメージと戦闘ダメージで結構ライフを削られるわ。まあ、それはそれで気持ちいいからいいんだけど、ライフ回復カードは必要ね。私もそれがなかったら負けてたことあったし」

 

 狂華自身も、『絶頂兵器の栄養剤』という、強制絶頂装置の絶頂カウンターを一個使って、ライフを1500回復するというカードを使っている。

 確かに、ライフを回復するカードは必要になる場合もあるだろう。

 

 圧倒的な戦闘ダメージと共に快楽ダメージを与える。

 それはいいのだが、それを続けていればライフが4000では足りない。

 

「そういうこと。で、この本を出してるのは『回復オナニー研究会』ってところなんだけど、カードの効果でライフを回復する際に、何らかの方法で自分に快楽を与えることで回復するのはどうかって話がある」

「ふーん……注射器使って膣の中に媚薬を入れるとか?」

「まさにそんなことが書かれていた」

 

 男の脳は下半身にあるというが、狂華もそうなのかもしれない。

 

「狂華ちゃんは相変わらずだなぁ……」

 

 宗明が溜息を吐いた。

 その時、スピーカーから声が響いた。

 

『狂華様。宗明様。マサジ様。スタジアムに到着しました』

 

 到着したようだ。

 

「それじゃ、控室に行きましょうか」

 

 ★

 

『さあ!今日も熱いデュエルの時間だああああああああ!』

 

 このスタジアムでは常連なのだろうか。よく見ている司会者の声がスタジアムに響く。

 

『今回のデュエルは、『ブルブル教団』VS『ブルー・エース』の対決だ!新しく序列一位が決定し、その後も快進撃が続く『ブルブル教団』と、まだあか抜けない少女たちだが、その戦績は優秀のデュエルチーム『ブルー・エース』の対決だぞおおおおお!』

 

 会場がさらに湧いた。

 

『だが今回、ブルー・エースの少女たち三人に対して、ブルブル教団からはなんと二人しか男性エロデュエリストが登録していない。二本先取ルールで、ブルブル教団は負けが許されない戦いとなっているうううう!』

 

 司会者が発表する『ハンデマッチ』に会場がざわついた。

 

『ここでブルブル教団がどんなデュエルを見せてくれるのか!まずは上がってきてくれ!蛇のように奇襲し、イかせる仮面の男!ブルブル教団幹部序列五位!電マスクうううううう!』

 

 司会者が叫ぶと、片方の出入り口から少年が出てきた。

 顔には蛇の鱗をつなぎ合わせたような仮面をつけて、全身をフードマントで覆っている。

 

 ……当然だが、マサジだ。

 彼は普段は学生であり、学校ではその正体を隠しているため、デュエル中はこのように仮面をつけているのである。

 

「対するブルー・エースから出てくるのはこの女だ!深淵冬樹(しんえんふゆき)いいいい!」

 

 反対側の出入り口からもエロデュエリストが出てくる。

 

 艶のある黒い髪を伸ばして、パンツスーツを身に着けている女性だ。

 年齢は二十代半ばで、『できる女性』という見た目をしている。

 

「フフフ。こうしてブルブル教団と戦えるなんてね。でも、枠を一つ不戦敗にするのは、ちょっと私たちを舐めすぎじゃないかしら?」

「問題ない。結果は同じだよ」

 

 電マスクはデュエルディスクを構える。

 

「面白いわね。ブルブル教団と戦うのは初めてだけど、私のエロデュエルで叩き潰してあげるわ」

 

 冬樹もデュエルディスクを構える。

 ただ、彼女のデュエルディスクはカードが完全にデジタル化された最新式のようで、一見、カードを握っているようには見えない。

 

『すでにヒートアップしているぞおおおお!さあ、君たちのエロデュエルを見せてくれえええええええ』

 

「「デュエル!」」

 

 電マスク LP4000

 冬樹   LP4000

 

 先攻は……冬樹!

 

「私の先攻。私は手札から『白百合学院ゆきしろ』ちゃんを召喚!」

 

 白百合学院ゆきしろ ATK1000 ☆3

 

「白百合学院には、『子供』ではなく『女』として、性を意識し始めた中学生の女の子たちが通っているのよ」

 

 登場したのは、彼女が言った通り、中学生くらいの白い髪の女の子だ。

 白百合学院そのものがそれ相応に予算のある学校という設定なのか、かなり『お嬢様学校の制服』というものを意識している作りである。

 

『あ、おねえさーん。ゆきしろとあそぼー!』

 

 フィールドに降り立つと、そのまま冬樹の方に向かって歩いていく。

 ……正直なところ、精神年齢が中学生というより小学生っぽいが、そういう野暮な質問はこの場で受け付けないことにする。

 

 ゆきしろは冬樹の横に行くと、スーツの上から胸をつかんでいる。

 ……ちょっと性に対してフリーな感じだが、そういうカテゴリなのだろう。指摘は受け付けません!

 

「ん……私は手札から『白百合学院はるかぜ』ちゃんを特殊召喚するわ。この子は他の白百合学院の生徒がいると、特殊召喚できるのよ」

 

 白百合学院はるかぜ ATK1500 ☆4

 

 出てきたのは、ピンク色の髪をした女の子だ。

 

『あー。わたしもおねえちゃんとあそぶ~』

 

 はるかぜも冬樹の胸に飛びついて、スーツの上から胸を揉んでいる。

 

『えへへ、おねえちゃんの胸やわらかーい!』

『もちもちしてる~』

 

 二人で胸に興味津々の様子。

 ……やはり中学生には見えない。

 

「んっ。私はカードを一枚セットして、ターンエンド」

「僕のターン。ドロー」

 

 よく見てみれば、冬樹自身も勝気な印象があるものの、美人だ。

 ただ、本人が『エリートのようなキャラ作り』をしているのか、快感をかなり我慢している。

 年下の子たちにいじめられているというのは、確かにソフトな百合としてはすごくほほえましいものがある。

 

「ほほえましいものだ。なら僕は、ちょっと無機質に責めるとしよう。僕は手札から、『電マ蛇スネーク』を通常召喚」

 

 電マ蛇スネーク ATK0 ☆1

 

 出現したのは、頭に電マを装着した蛇だ。

 女性の局部を責めるためか、太さはあまりない。

 だが、その長さが普通の蛇よりもかなり長めである。

 

「スネークの効果、召喚成功時、デッキから電マ蛇一体を手札に加える。僕はデッキから『電マ蛇ウロボロス』を手札に加える」

「で、でも、攻撃力ゼロなら、私の生徒たちにはかなわないわよ?」

「わかっている。僕は手札から魔法カード『電マ蛇の祭壇』を発動する。自分フィールドに電マ蛇がいるときに発動。デッキから永続罠『電マ蛇の壺』をフィールドに置く」

 

 フィールドに置かれた一つの壺。

 

 これが、ブルブル教団幹部序列五位の電マスクのキーカードだ。

 

「とりあえず効果は置いておくとして、速攻魔法、『電マ蛇の股間奇襲』を発動。自分フィールドに電マ蛇が存在する場合に発動だ。相手はデッキの上からカードを二枚墓地に送る」

「で。デッキ破壊……」

 

 冬樹が気が付いたときだった。

 

 スネークがしゅるしゅると動いて、冬樹のスーツのパンツに布越しに密着する。

 

「んっ……まさか……」

 

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴ……

 

 

 

「ん、んんんんっ!」

 

 布越しでもおまんこに響く電マに足を震わせる冬樹。

 

 ……ただ、ここでは終わらなかった。

 

『あ、これすごーい!』

『おもしろそ~!』

 

 ゆきしろとはるかぜが、スネークの胴体をガシッとつかんで……。

 

『『えいっ!』』

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

 冬樹の股間を刺激する電マを、さらに強く押し付けた。

 

「んっ、ああああああ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 0→1

 

『おおっとおお!電マ蛇の股間への奇襲だああ!だが、冬樹選手のフィールドにいるゆきしろちゃんとはるかぜちゃんが興味津々!股間に電マを強く押し付けて、冬樹選手を絶頂させてしまったああああああ!』

 

 実況が叫んでいる間に、スネークがシュルシュルと戻っていった。

 

「く、ま、まさか、こうなるとはね……」

「まあ、そうなることもある」

 

 デッキの上からカードを二枚墓地に送る冬樹。

 これで、デッキ枚数は三十二枚。

 

「僕は手札から、『電マ蛇ウロボロス』を特殊召喚だ。電マ蛇の壺に絶頂カウンターが乗っている場合、手札から特殊召喚できる」

 

 電マ蛇ウロボロス ATK0 ☆3

 

 次に現れたのは、首が三つある電マ蛇だ。

 

「ま、また攻撃力0のモンスター……」

「電マ蛇の壺の永続効果により、僕のフィールドの攻撃力0の電マ蛇は、直接攻撃が可能になる」

 

 電マ蛇スネーク、電マ蛇ウロボロスはともに攻撃力が0。

 そのステータスの意味を理解した。

 

「ということは……」

「バトルフェイズ。電マ蛇スネークで、ダイレクトアタック」

 

 電マスクが宣言すると、再びスネークが動き出す。

 

「うっ……」

 

 先ほどの振動を恐れたのか、手が前に出る冬樹。

 だが、スネークの長い胴体が、彼女の両手を封じた。

 そして、右胸に張り付き……。

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 

「ん、んんんっ!」

 

 布越しではあるがしっかりと振動が伝わった。

 まだ絶頂してはいないが……。

 

「そして電マ蛇の壺の効果だ。電マ蛇が戦闘を行ったダメージステップ終了時、絶頂カウンター一つにつき一枚、デッキからカードを墓地に送る」

「くっ……」

 

 さらにカードを墓地に送る。

 これで三十一枚。

 

「スネーク。戻って来い。次はウロボロスで、ダイレクトアタック」

 

 三つの電マを頭に装着するウロボロスが、冬樹に近づいていく。

 

「み、三つって……」

 

 冬樹が驚いている間に、両手を胴体で拘束。

 そして、両胸と股間にピタッと張り付いた。

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

「あ、ああっ!我慢できな……いっちゃううううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 1→2

 

 ちなみに、二人の生徒は顔を赤くして冬樹を見ている。

 

「絶頂したみたいだね。デッキからカードを二枚墓地に送ってもらおう」

 

 これで、デッキは二十九枚。

 

「ウロボロス。戻って来い」

 

 電マスクが宣言すると、ウロボロスは戻っていった。

 

「これでバトルフェイズは終了だ。そして、戦闘を行った電マ蛇は、バトルフェイズ終了時に守備表示になる」

 

 電マ蛇スネーク  ATK0→DFE0

 電マ蛇ウロボロス ATK0→DFE0

 

「僕はカードを二枚セット、ターンエンドだ」

「私のターン。ドロー!」

 

 ドローしたカードを見て、冬樹は微笑む。

 

「私はゆきしろちゃんとはるかぜちゃんをリリース。『白百合学院委員長なつき』ちゃんをアドバンス召喚!」

 

 白百合学院委員長なつき ATK2700 ☆7

 

 登場したのは、先ほどの二人よりも身長が高い赤い髪の少女だ。

 先ほどの二人が中学一年生だとすれば、この少女は中学三年生だろう。

 

「なつきちゃんの効果で、アドバンス召喚に成功した時、デッキからカードを二枚ドローできる」

 

 冬樹がそういうと、なつきが冬樹の背後を取った。

 そして、後ろから冬樹の胸を揉みしだく。

 

『ふふふ、おねえさん。こんなに大きな胸をしちゃって、私が虐めてあげる♡』

 

 本当に中学生なのだろうか。

 と思っている間にも、スーツ越しに冬樹の両胸を揉みしだいていく。

 服越しにもぐにぐにと形が変わっていく。

 

「ん、んんっ、なつきちゃん。ちょっと責めすぎ……」

『いつもより絶頂してエロいフェロモンを出しまくってるわよ。フフフ……あら?』

 

 次の瞬間、冬樹が来ているスーツと下着がはじけるように消え去った。

 

 スーツの中からは、そこそこ高い身長にあった大きな胸と、くびれた腰と、大きなお尻が出現する。

 

「な、なつきちゃんの効果に、裸にするものはないはず……」

「そう。だからこそ、僕のカードの効果だ。速攻魔法『電マ蛇の剥ぎ取り奇襲』だよ。このカードの効果で、自分フィールドに絶頂カウンターが置かれた電マ蛇の壺が存在するとき、相手の服を全てはぎ取れるんだ。その後、カウンターの数だけドローできる」

 

 淡々と二枚のカードを引く電マスク。

 

『うふふ、せっかくみんなにみえるようになったんだもの。おまんこもいっぱい責めてあげる♡』

 

 そういうと、なつきは左手で冬樹の胸を責めたまま、右手をおまんこに持っていく。

 

 

 ねちょねちょ……ぐりぐり……

 

 

「んんっ♡あああああっ!」

『ウフフ。絶頂して潮でとても入れやすくなってるわね』

 

 

 

 ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅ!

 

 

 

「んああああああ!イクウウウウウウウ!」

 

 ブシャアアアアアアアアア!

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 2→3

 

「はぁ、はぁ……」

『うふふ。そろそろ終わりにしておきましょうか』

「わ、私は、二枚ドロー」

 

 呼吸を整えながら立ち上がると、カードを二枚引く冬樹。

 デッキは残り二十六枚。

 

「そして、なつきちゃんの第二の効果。一ターンに一度、相手に600ポイントのダメージを与える!」

『うふふ……』

 

 そういって、なつきはウインクをした。

 ハートマークの物体がふよふよ飛んできて、電マスクの傍でパアンッとはじける。

 

「……」

 

 電マスク LP4000→3400

 

「さらに私は手札から魔法カード、『白百合学院の策略』を発動。自分フィールドのなつきちゃんを対象にして、そのモンスターよりも攻撃力が低い相手モンスター全てを破壊できる!このターン与えられる戦闘ダメージが半分になるけどね」

 

 カードの発動によって、守備表示のスネークとウロボロスが破壊された。

 

「あなたの電マ蛇の壺のデッキ破壊効果は、私が攻撃した時も発動することは最初からわかっているわ。だからこうしてどかせば問題ない。バトルフェイズ!なつきちゃんで、ダイレクトアタック!」

 

 冬樹がその宣言をした瞬間、電マスクも動く。

 

「速攻魔法『電マ蛇の奇襲融合』を発動。相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地の『電マ蛇』モンスターを除外し、レベル4以下の電マ蛇融合モンスターの融合召喚を行う」

「こ、このタイミングで……」

「僕はスネークとウロボロスで融合、素材条件は、合計レベルが4になるように電マ蛇モンスター二体以上、融合召喚、レベル4『電マ蛇ヨツクビコブラ』」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ DFE0 ☆4

 

 出現したのは、文字通り四つの首を持つコブラだ。

 そして、それぞれの頭には当然のように電マが装着されている。

 

「そして、攻撃してきたモンスターは、『電マ蛇の奇襲融合』の効果で特殊召喚されたモンスターと強制的にバトルを行う。さらに、ヨツクビコブラの効果。このモンスターの融合召喚に成功した場合、デッキから『電マ蛇』装備魔法を、フィールドの装備可能なモンスターに装備させることができる」

「そ、装備って……まさか、ヨツクビコブラの強化を?」

「僕はデッキから、装備魔法『電マ蛇・魅惑の最強電マ』を、君の『白百合学院委員長なつき』に装備させる」

 

 電マスクがデッキからカードを取り出して魔法、罠ゾーンに置くと、なつきの手に電マが出現。

 しかも、刺激部分の反対側には、長い鎖につながれた手錠が存在する。

 

「そして、このカードを装備しているモンスターが戦闘を行う場合、装備モンスターはそのモンスターのコントローラーの股間を電マで刺激しなければならない」

 

 なつきはそれを聞いて、興奮した目で冬樹を見る。

 そして、手にした電マをもって冬樹の方に走っていった。

 

「ちょ、なつきちゃん!?」

『うふふ。思いっきり責めてあげるわよ』

 

 なつきは冬樹の後ろに回り込んで冬樹の両手に手錠をはめる。

 

「……ヨツクビコブラ。手助けしてやるといい」

 

 電マスクがそういうと、ヨツクビコブラは自分の長い胴体を、冬樹の真上に横にして配置。

 なつきはそれを見ると、電マを上に放り投げて、鎖が胴体に一周する。

 夏樹が鎖を引っ張ると、冬樹の両手が吊り下げられた。

 

「ちょ……なつきちゃん!」

『えいっ!』

 

 なつきは左手で冬樹のおまんこをくぱっと開いて、右手で電マを起動して押し当てる。

 

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

「んっ!あっ、だ、ダメエエエエエ!イクウウウウウウウ!!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 3→4→5

 

『フフフ、すっごおおい』

「攻撃云々はそこで終わりだ。ただし、かかってきても意味はない。ヨツクビコブラは、戦闘・効果で一ターンに一度破壊されないからね」

『わかったわ。だけど……ヨツクビコブラは戦闘を行ったことになってるから、電マ蛇の壺の効果は発動するのよね?』

「その通りだ」

 

 電マスクが指をパチンと鳴らすと、ヨツクビコブラが動き出す。

 

 四つの電マが、冬樹の両胸、おまんこ、クリトリスに密着した。

 

「だ、だめ、そ、そんなことされたら……」

「問題ない。気持ちいいだけだ」

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!!

 

 

 

「いやああああああああ!あああああ!こ、これヤバいいいいいいいい!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 5→6→7

 

「電マ蛇の壺の効果だ。七枚墓地に送ってもらおう」

 

 これで、デッキは十九枚。

 

「わ、私は……カードを一枚セットして、ターンエンドよ……」

「僕のターン。ドロー。僕は魔法カード『電マ蛇の竜巻』を発動。自分フィールドの『電マ蛇の壺』に絶頂カウンターが四つ以上ある場合、相手フィールドの魔法、罠をすべて破壊する」

「な……」

「そして、ヨツクビコブラを攻撃表示に変更」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ DFE0→ATK0

 

「そしてバトルフェイズだ。電マ蛇の壺の効果で、ダイレクトアタック」

「い、いやあああああ!」

 

 冬樹が叫んでいるが、容赦はない。

 

 再び長い胴体で手足を拘束。

 そして、両胸、おまんこ、クリトリスに密着した。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!!

 

 

「ああああああ!いやあああああああ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 7→8→9

 

 

 下半身をがくがくさせる冬樹。

 そのまま、地面にあおむけに寝かされた。

 だが、荒く息をしているだけで起き上がる様子がない。

 

「デッキから九枚墓地に送ってもらおう」

 

 これで、デッキは十枚。

 

「そして速攻魔法、『電マ蛇の奇襲分解』を発動。自分フィールドの電マ蛇一体をリリースして、そのモンスターよりもレベルが低い電マ蛇を、墓地、または除外されているカードの中から特殊召喚できる。僕はレベル4のヨツクビコブラをリリースして、レベル3のウロボロスを特殊召喚」

 

 電マ蛇ウロボロス ATK0 ☆3

 

「そして、さらにウロボロスでダイレクトアタック」

 

 ウロボロスもシュルシュルと動いて、あおむけに寝転がされている冬樹の両胸とおまんこに密着。

 

「はぁ、はぁ、あ……」

 

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイ!!

 

 

 

 

「いやああああああああ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 9→10

 

「これでカウンターは十個。デッキから十枚のカードを墓地に送ってもらおう」

 

 これで、デッキは――

 

「僕はこれでターンエンド。どうやら気絶しているようだが、君のデッキはゼロ枚。ドローフェイズにカードを引けない君は負け。僕の勝ちだ」

 

『決着ううううううう!乱れ続ける電マの乱舞で、冬樹選手の体とライフがイってしまったああああああ!』

 

「……クヒヒッ。君のモンスターもなかなか面白かったよ。またやろうね」

 

 そういって、電マスクは会場を去っていった。




次回の前半は宗明のデュエル、後半に狂華ちゃんの機械姦パートになります。


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序列三位!ローターの亀の進行。

「アンタ。結構鬼畜なのね」

「知っていることだろう」

 

 ブルブル教団控室。

 狂華と宗明が待っていると、マサジが帰ってきた。

 

「やっぱり結構自分からイかせていくタイプだよな。マサジのデッキって」

「僕のカードは、まだブルブル教団黎明期に作られて、コンセプトが定まっていなかった時期のカードだからね。ただ、最大の『選択』は、僕の切り札にはあるんだけど……今回は出番はなかったよ」

 

 ブルブル教団の教祖と幹部が持っている『切り札』の存在。

 

 狂華はそもそも自分からグイグイ絶頂していくスタイルであり、まだカードそのものが開発段階のため『切り札』がないのだが、教祖と他の四人は『切り札』を持っている。

 もちろん。あまり使うことはないのだが。

 

「まあいいや。次は俺のデュエルだ。狂華ちゃん。マサジ。よく見ててくれよ」

「わかってる」

「もちろんよ。あ、そうだ。宗明のデッキなら、これを使えるんじゃない?」

 

 一枚のカードを投げる狂華。

 宗明はそのカードを見て、良い笑みを浮かべると、そのままデッキに入れた。

 

「いいカードだ。使わせてもらうぜ」

 

 そういって、宗明は控室を出ていった。

 

 ★

 

『さあ!ブルブル教団とブルー・エースの戦いはまだ続いているぞおおおお!』

 

 会場は熱狂していた。

 

『ブルブル教団の次のデュエリストは、圧倒的な戦闘力で相手を押しつぶすデュエリスト、亀卵塚宗明(きらんづかそうめい)だあああああ!』

 

 実況者の声を聞いて、宗明がデュエルスペースにあがった。

 

「さて、俺の相手をする嬢ちゃんは誰かな?」

 

 ニヤニヤしている宗明。

 

『対するは、ブルー・エースの新たなる精鋭、手動友樹(しゅどうともき)いいいいい!』

 

 反対側のゲートから出てきたのは、まだ中学生くらいの年齢と思われる少女だ。

 茶髪を肩で切りそろえたショートヘアで、中学生らしい制服を身にまとっている。

 

 胸も大きくはなく、かなり小柄だ。

 言い換えれば『ロリコンにはたまらない』外見をしている。

 

「ひゅー。嬢ちゃんが俺の相手か」

「わ、私は、冬樹先輩よりも強いですよ!ブルブル教団にはここで私が勝って見せます!」

「いい元気だぜ嬢ちゃん。かかってきな!」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!」」

 

 宗明 LP4000

 友樹 LP4000

 

 先攻は宗明。

 

「俺の先攻!手札から、『ロータートル・レッド』を召喚!」

 

 ロータートル・レッド ATK2000 ☆4

 

 召喚されたのは、かなり大きい赤いローターだ。

 そこからニョキニョキと足が生えている。

 

「れ、レベル4で攻撃力2000……」

「そして俺は、カードを二枚セットして、ターンエンドだ。さあ、嬢ちゃんのターンだぜ」

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 元気よくカードを引く友樹。

 

「この瞬間にリバースカードオープン!永続罠『ロータートルの産卵所』を発動だ」

 

 発動される一枚の永続罠。

 ブルブル教団の幹部である彼のキーカードだろう。

 

「さて、嬢ちゃん。俺のロータートルたちは、この産卵所がフィールドにないと攻撃ができない。そして、お互いのターンのバトルフェイズ開始時に、相手は1から10の任意の数字を宣言できる。バトルフェイズの間、その数のローターを嬢ちゃんの中に入れて起動することで、俺のロータートルたちは、宣言した数一つにつき100ポイント、攻撃力がダウンする。覚えときな」

 

 簡単に言えば、もともとのステータスが高いため、相手プレイヤーはそれを下げる手段を持っているということだ。

 

「ただ、あんまり入れすぎてイっちまうと、このカードにカウンターがたまる。そしてロータートルたちは、カウンター一個につき、攻撃力が300ポイントアップするんだ。気をつけろよ」

 

 絶頂しては意味はない。ということなのだろう。

 それが積み重なれば、ローターをいくつ入れても意味をなさなくなる。

 

「し、知っています!」

「お、知ってんのか」

「はい、そしてそれを利用して、私は勝ちます!私は手札から、『ローターフェンサー LV3』を召喚します!」

 

 ローターフェンサー LV3 ATK1300 ☆3

 

 出現したのは、茶色の鎧を身に着けた剣士だ。

 

「ろ、ローターフェンサー?」

「その通りです。このモンスターが表側表示で存在する限り、私の中にローターを三つ入れます!」

 

 友樹が宣言すると、ローターフェンサーのポケットからローターが三つ出現。

 友樹の学生服のミニスカートの中に侵入する。

 

 

 ねちょ……ズムムム……

 

 

「ん……」

 

 

 カカカカカカカカカカ……

 

 ウィイイイイイイイイ……

 

 

「ひゃううううう!」

 

 ローターの振動音。そして、振動するローターがぶつかり合う音が響く。

 ただ、設定が最大ではないのか、あまり音は大きくはない。

 まあ、ローターは見た目に反して(?)意外と振動が強いものだが。

 

「じょ、嬢ちゃんもローターデッキか!」

「そうです!んんっ♡デュエルのために、私は毎日毎日、おまんこの中にローターを入れて訓練しているんです!」

「嬢ちゃん。そんな無理してオナニー事情を暴露しなくていいんだぜ?」

 

 宗明が苦笑しながら頑張って耐えている友樹に言う。

 観客も、小柄で素直そうな女の子が頑張っている姿を見てほほ笑んだ。

 

「これだけではありません!ローターフェンサーは、私の膣に存在するローター一つにつき、100ポイント、攻撃力がアップします!」

 

 ローターフェンサー LV3 ATK1300→1600

 

「はあ!?ローターの数だけ攻撃力アップ!?」

「そうです。そして、バトルフェイズ!私は……十個を宣言します!」

「……どうなっても知らんぞ」

「え?」

 

 産卵所から十個のローターが出現する。

 

 ……友樹がゴクリと喉を鳴らした。

 とはいえ、既に三個のローターが彼女の膣を刺激し続けているので、ちょっとアへ顔になるけど。

 

 

 ずぶっ……ずぶぶっ……ねちょ……ぐりぐり……ぐぐっ……ぐぐぐっ……ずむむっ……ぐぐっ……ガガッ……ガガガッ

 

 

「ん!はわわわっ♡あ、ああああ♡んぐぐぐぐぐっ♡はぁ、はぁ……♡」

 

 自分の膣の中に侵入してくるローターたちに喘ぎ声を漏らす友樹。

 

 ローターフェンサーのローターはコードレスだが、産卵所から出てきたローターは全て有線式だ。

 彼女のミニスカートからは、十本のローターのコードが延びている。

 

「あ、一応言っておくぜ」

「え?」

「多分、俺のローター……君が自分でツッコんだそれより、設定が強めだぞ」

「あ……」

 

 

 ガガガガガガガガガガガガガガガガッ!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「ひゃああああああ!あ、あああああああっ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター 0→1

 ロータートル・レッド ATK2000→2300

 

 強めのローターが十個。

 それが友樹の膣の中で、ぶつかり合って暴れまわる。

 一つの棒が振動するものではなく、数多くの物体が、無機質に、規則性がなく膣全体を責めていく。

 いくら毎日訓練しているといっても、限度がある設定だ。

 

「はぁ、はぁ……で、ですが、これで私のローターの数が増えました!ローターフェンサーの攻撃力が上がり、ロータートルの攻撃力は下がります!」

 

 ローターフェンサー LV3 ATK1600→2600

 ロータートル・レッド    ATK2300→1300

 

「うわっ、レベル3モンスターとは思えない攻撃になってるな……」

「相手が使ってくるおもちゃだって利用できます。それが、エロデュエルの醍醐味です!私はローターフェンサーLV3で、ロータートル・レッドを攻撃!」

 

 ローターフェンサーが剣を構えて突撃してくる。

 ただし、宗明は慌てた様子はない。

 

「甘いぜ嬢ちゃん。罠カード『ロータートル・フォーメーション』を発動!自分フィールドのロータートルを守備表示に変更だ」

 

 ロータートル・レッド ATK1300→DFE1300

 

 破壊されるロータートル・レッド。

 

「だ。ダメージが……んんんんんっ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター 1→2

 

 戦闘破壊をしたが、ダメージが入らなかったことで気が散った友樹。

 だが、ローターが止まることなどない。

 

「め、メインフェイズ2に入ります」

 

 

 ズボボボボボボボボッ!

 

 

 友樹が宣言すると、十個のローターが一気に彼女の膣から引き抜かれる。

 

「ひゃああああああ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター 2→3

 

 再び絶頂する友樹。

 だが、彼女の膣の中では、まだ彼女自身が仕込んだローターが三つ振動している。

 十個の莫大な振動の後だ。甘くもどかしい振動が彼女の膣内で発生する。

 

「く、くううう、私はカードを二枚セットして、ターンエンドです!」

「そうかい。そんじゃ。俺のターン。ドロー!」

 

 カードを引く宗明。

 

「俺は墓地のロータートル・レッドを除外して効果発動。デッキ・墓地から儀式魔法『ロータートルの産卵』を手札に加えることができる」

「ぎ、儀式魔法……」

「まあ、これはこれとして……ちょっと面白いカードを使ってみようか。魔法カード『競泳水着の可能性』を発動だ。対象はもちろん嬢ちゃんだぜ」

「え?」

 

 宗明が魔法カードを発動すると、友樹の学生服が消滅。

 そしてその中から、彼女の体をぴっちりと覆いつくす競泳タイプのスクール水着が出現した。

 

 いろいろなところに食い込むタイプで、ちっちゃな胸元には『ともき』とかわいらしい文字でプリントされた名札が付いている。

 胸が薄く、そして小柄な友樹がつけると小学生のようで、なんだか犯罪集がすごい。

 

「うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!かわいいいいいいいい!」

 

 そして観客席にいる大きなお友達も大興奮。

 

 エロデュエルは裸になることも多いのだが、こうして『着エロ』に持ち込むのもなかなか風情がある。

 

「そしてデッキから、レベル3以下の水属性モンスターをサーチできる。俺は『ロータートル・イエロー』を手札に加えて、そのまま通常召喚!」

 

 ロータートル・イエロー ATK2000 ☆3

 

「召喚成功時に効果発動。デッキからロータートル儀式モンスターである『ロータートル・ブルー』を手札に加える」

「儀式魔法と儀式モンスターが……」

「俺は儀式魔法『ロータートルの産卵』を発動。手札とフィールドから、儀式モンスターのレベル以上になるようにモンスターをリリースして、儀式召喚を行う!」

 

 だが、と宗明は続ける。

 

「追加効果により、ロータートルの産卵所に絶頂カウンターが三つ以上ある場合、素材一体をデッキから指定できる!オレはフィールドとデッキから、一体ずつロータートル・イエローをリリース!儀式召喚!『ロータートル・ブルー』!」

 

 ロータートル・ブルー ATK2800→3700 ☆6

 

 出現したのは青いローターだ。

 そこから足が出ている。

 

「攻撃力……3700……」

「ま、安心しろよ。ロータートルの産卵所の効果で、儀式モンスターに適用されるダウン効果は一個につき200になるからな。さて、ブルーの効果発動。儀式召喚に成功した時、デッキからカードを一枚ドローできる。そしてバトルフェイズだ!」

「わ、私は……八個を宣言します!」

 

 

 ずぶぶぶぶぶぶぶぶ……

 

 

「んんっ」

 

 競泳水着のため、有線のコードがいくつも股間から飛び出ている。

 その視覚情報は、彼女の『不安』と『期待』を誘った。

 

 

 ウィイイイイイイイイ!

 

 ガガガガガガガガガガ!

 

 

「ああああああ!で、で、ですが、両方のモンスターの攻撃力も変動します!」

 

 ローターフェンサー LV3 ATK1600→2300

 ロータートル・ブルー    ATK3700→2100

 

「これで破壊可能です!」

「まあ、本来ならな」

 

 ロータートル・ブルーが突撃し……。

 

「ああああああああああ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター 3→4

 ロータートル・ブルー ATK2100→2400

 

 そして、デュエリスト本人である友樹が耐えられなかった。

 

 友樹 LP4000→3900

 

「メインフェイズ2に入るぜ」

 

 八個のローターがすべて引き抜かれる。

 

「あうううっ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター4→5

 

「俺はカードを一枚セットして、ターンエンドだ」

「え、エンドフェイズに、罠カード『ローターフェンサーの強制帰還』を発動。墓地のローターフェンサーを特殊召喚します!そして、私の膣にローターを三個入れます!」

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……

 

 カカカカカカカカカ……

 

 ローターフェンサー LV3 ATK1300→1600 ☆3

 

「んっ♡わ、私のターン。ドロー!このスタンバイフェイズ。ローターフェンサーの効果発動!スタンバイフェイズに墓地に送ることで、ローターフェンサー LV5を特殊召喚します!」

 

 ローターフェンサー LV5 ATK2300 ☆5

 

「そして、私の膣に入れるローターは五つです!」

「ほー。さすがレベルアップモンスター。効果もプレイも強力になってるねぇ……」

 

 

 ずももももも……ウィイイイイイイイ……

 

 

「んんっ!」

 

 ローターフェンサー LV5 ATK2300→2800

 

「……め、メインフェイズです!私はローターフェンサーの効果を発動!手札一枚をコストにして、『ローターフェンサー』魔法カードを一枚、デッキから手札に加えます!私は速攻魔法『ローターフェンサーの一刀両断』を手札に」

「なるほど、で、どうするんだ?ロータートル・ブルーの攻撃力は、4300もあるぜ?」

「バトルフェイズ!私は七個を宣言!」

「ほう、耐えられるかな?」

 

 ローターフェンサー LV5 ATK2300→3000

 ロータートル・ブルー    ATK4300→2900

 

 

 ずもももも……ヴィイイイイイイイイイイイ!!!

 

「ふんぐうううううう!私は、ローターフェンサーで、ロータートル・ブルーを攻撃!そして速攻魔法、『ローターフェンサーの一刀両断』を発動!このターン。ローターフェンサーが相手モンスターを破壊した場合、私の膣のローターの数一個につき、200ポイントのダメージを与えます!」

「ローターの数は十二個……2400か!」

 

 ローターフェンサーが剣を構えて亀に突撃する。

 

「罠カード『ロータートルの防御形態』を発動。産卵所の絶頂カウンターが四つ以上ある場合、俺のフィールドのロータートルはこのターン。戦闘・効果では破壊されない!」

「せ、戦闘破壊が……」

 

 宗明 LP4000→3900

 

「い、一刀両断の効果が使えない……わ、私はバトルフェイズを修了します。あうううううっ!」

 

 ロータートルの産卵所 絶頂カウンター 5→6

 

「はぁ、はぁ……ターンを終了します」

「ふいー。危なかった。俺のターン。ドロー!」

 

 宗明はカードをドロー。

 

「さて、かわいい反応を一杯見れたし、そろそろ楽にしてやるか」

「え!?」

「手札から魔法カード『ロータートルの特攻』を発動。産卵所の絶頂カウンターが五つ以上ある場合、相手モンスター一体を破壊する!」

「そ、そんな……」

 

 ローターフェンサーが爆散した。

 

 フィールドに残っているのは、攻撃力4600のロータートル・ブルーのみ。

 ただし、効果を使えば攻撃力を最大で2600まで下げることは可能だ。

 友樹のライフは3900で、1300足りない。

 

「さらに、墓地の罠カード『ロータートル・フォーメーション』を除外して、第二の効果!絶頂カウンターが六つ以上ある場合、デッキから『ロータートル』魔法カードを手札に加えることができる。俺は『ロータートルの繁殖期』を手札に加えるぜ。そしてこのまま発動。絶頂カウンターが六つ以上あれば、墓地からロータートルを二体、効果を無効にして特殊召喚できる。出てこい。イエローたち!」

 

 ロータートル・イエロー ATK2000→3800 ☆3

 ロータートル・イエロー ATK2000→3800 ☆3

 

「こ、攻撃力4000越えが一体に、ほぼ4000のモンスターが二体……」

「すげえだろ。でもな嬢ちゃん。このデッキ、まだまだ全力じゃないんだぜ?意外と穴もあるんだ。あと、ブルブル教団のデュエリストと戦う場合、いっそのこと大量の魔法・罠を積んで執拗に狙いまくるのも手だ。ロータートルたちは産卵所がないと攻撃宣言ができないデメリットを持ってるし、この効果は無効化できないからな」

 

 狂華の【絶頂兵器】

 マサジの【電マ蛇】

 宗明の【ロータートル】

 

 いずれも、デッキパワーの幅を永続罠に集約しているものだ。

 そのうえで絶頂カウンターを貯めることができれば当然強い。

 だからこそ、友樹のような新米とは異なって熟練になると、執拗に永続罠を狙ってくる。

 もちろん、ブルブル教団のデュエリストは永続罠を何度でも置くほどのしつこさがあるのでなめてかかると轢き殺されるのだが。

 

「つーわけでバトルフェイズだ」

「……せっかくです。私は……十個を宣言します!」

 

 

 ずももももももも……ヴィイイイイイイイイイイイ!ガガガガガガガガガガガガ!

 

 

「ひゃああああああ!!あああああああ!イグウウウウウウウウウ!」

「フフフ、言い乱れっぷりだ。俺はイエロー二体とブルーで、ダイレクトアタック!」

 

 三体の亀が、口の中に水をためる。

 

 そして、発射!

 

 

 友樹 LP3900→0

 

『決着うううううううううう!宗明選手!圧倒的な攻撃力で友樹選手を蹂躙!ローターで乱れる幼い少女が、競泳水着で散っていったあああああああ!』

 

「ローターで俺に挑むのは十年早いぜ嬢ちゃん。ただ、しっかりいいもの見せてもらった。またやろーぜ」

 

 そういって、宗明は去っていった。

 

 ★

 

「……宗明は案外相手に選択させるけど、なんだか……結構大量にローターを突っ込まないと攻撃力を下げられない感じになってない?」

「そーなんだよなぁ。教祖様からも『もしかしたらエラッタされるかもしれませんね』って言われてるし……そうなると面倒なんだよなぁ。俺のデッキ、サポートカードがかなりカウンターを貯めることを要求してくるし、バトルフェイズだけしか狙えないからつらいぜ」

 

 ミーティングカーで話していた。

 

「いずれにしても、ブルブル教団とブルーエースのチーム戦はブルブル教団の勝ちだ。そこは変わらない。僕はそれだけでいい」

「まあ、アンタはそれでいいと思うけどね……」

 

 マサジはスマホを見ながら会話に参加してくる。

 ただ、本当に興味はなさそうだ。セリフにほとんど内容がない。

 

「ま、今回は俺も切り札を出さなかったし、まだまだエロデュエル界は『女性がどんなふうに負けるか』ってところに意識が寄ってるのかね……ブルーエースはそうでもなさそうだから楽しみにしてたんだが、タクティクスが気合に追い付いてねえな」

「そうねぇ。結構頑張ってたと思うけど、ただ、マサジに関しては相手モンスターの方が気合入ってたわね」

「そうだね」

 

 性に関して乗り気とはいっても限度がある感じだった。

 

「ローターフェンサーはどうなのかしら?」

「嬢ちゃんのことガン見してたぞ」

「あ、そういう感じなのね……」

 

 業が低いのやら高いのやら……。

 

「で、マサジ、お前何見てんだ?」

「通販サイト。主にエロデュエルビデオ関係」

「へー。何か面白いモノってある?」

「高評価が付いているものはまあ大体面白いよ」

「本当?」

「本当にそうなってるサイトも中にはある」

 

 マサジはちゃんと教えるつもりはないようだ。

 

(……ん?)

 

 二つの作品が目に入った。

 

【新作映像集・青羽コーポレーションプレゼンツ 異次元の女決闘者・屈辱の敗北アクメ】

【デュエロ・アカデミア 期待の特別クラス女子生徒たちによるレイドデュエル 登場決闘者 天上院明日香 神月アンナ 財前葵 セレナ】

 

(……)

 

 なんとなく、二つの作品をカートに入れたマサジであった。

 

 ★

 

 DVSスクール。

 

 DVSコーポレーションの『教育機姦部』が開校している塾である。

 主に【機械姦】に関するデュエルタクティクスを指導する男性向けの内容となっている。

 【ブルブル教団】に認められていることによりその名を轟かせているのがこのDVSコーポレーションなので、教団の影響力はかなり大きい。それゆえ『教祖』が作ったチェック表を用いた面接で通らなければ入塾できないうえにチェック表が厳しいので、塾の生徒は多くない。

 ブルブル教団の構成員で大人のエロデュエリストは、この塾生であった。というケースが多い。

 

 なお、【学生コース】と【プロコース】の二種類が存在し、学生兼プロの塾生は学生コースを受ける決まりになっている。

 

「塾の『特別コース』をDVSコーポレーションの本社の中に作ってしまうあたり、どこか期待があるのかしら?」

「さあ。私もよく聞いていないけど、きっとそういう面もあると思うわよ」

 

 マサジと宗明のデュエル終了後。

 狂華はDVSコーポレーション本社ビルの二階にある『DVSスクール・特別プロコース』の部屋に来ていた。

 

「実験って聞いてるけど、実験室じゃなくてこっちに移動するのって初めてじゃない?」

「そうね。ただ、狂華ちゃんが気持ちよくなれるのは間違いないわよ」

 

 どうやら時間が厳しく指定されているのか、狂華と潮里は廊下で待っていた。

 すると、二人に向かってくる足音が聞こえてくる。

 

「時間どおりですね。お待ちしていましたよ」

 

 狂華が振り向く。

 そして、その人物を認識して、少しだけとぼけたような表情をした。

 

「進藤……なんでアンタがここに?」

 

 黒髪を切りそろえて、微笑を浮かべる男性。

 スーツをきちんと身に着けて真面目そうな雰囲気の教師だ。

 

 名前は進藤壊(しんどうかい)

 普段は学校の教師をしているが、ブルブル教団の幹部序列四位、『バイブ振動』のリングネームを持つエロデュエリストだ。

 

「一応教師ですからね。こちらでもたまに教壇に立つことがあるのですよ」

 

 そういって持ってきた教材を見せてくる進藤。

 

「ここで授業を受けるってこと?」

「そうですよ。ただ、教祖様から直々に教育されている狂華さんならすでに理解している範囲ですがね」

「はぁ……」

「私は塾生たちに説明してきますね」

 

 そういって、進藤は部屋の中に入っていった。

 

「さてと、狂華ちゃんも準備しよっか♪」

「準備?」

「そうよ」

 

 潮里が指を鳴らすと、スーッと水平移動してくる『土台』を職員が押してくる。

 

 その『土台』の上にあるのは、言い換えれば『普通の学校の教室にあるような机と椅子の形をしたもの』である。

 しかし、全てがガラスとは言わないが透明な材料で作られているようで、完全にスケスケだ。

 さらに、机にはガラス版が取り付けられており、足を前に投げ出そうとするとすぐにガラス版に足をぶつけることになるだろう。

 

「さてと、狂華ちゃんは椅子に座ってね」

「あ、はい」

 

 狂華は潮里に言われて椅子に座る。

 土台の上で椅子を前後にスライドさせることができるようになっており、引いて座った後、押して机に近づいて椅子の位置を固定する。

 

「あ、この椅子……」

 

 実際に座ると、お尻を支えてくれるものの、真ん中に大きくV字の切れ込みが入っている。

 座った感じ、狂華は何となく足を開いた。

 

「それじゃあ、腰と両足を固定するわよ~」

 

 そういって背もたれに取り付ける器具と、机の足に取り付ける器具を取り出して、狂華の腰と両足を固定する。

 足はかなり開いた状態だ。

 

「あとは、この洗濯ばさみで狂華ちゃんのミニスカートを引っ張り上げてっと……」

 

 机の板の部分の手前に器具を取り付けて、狂華のミニスカートの中を開放する。

 大きく足を広げられた状態で挙げられたミニスカートの奥には、毛をすべて処理されたおまんこが。

 

「そういえば狂華ちゃんは今ノーパンだったね」

「車の中で脱がされましたからね」

 

 狂華の返答を聞きながら、潮里は手枷を取り出す。

 

「机と狂華ちゃんの手首をつなぐわよ。授業そのものはタブレット操作くらいだからね」

 

 そういって、机の上の板の部分に器具を取り付けて、器具についている鎖をジャラジャラと鳴らしながら手錠を手首につける。

 鎖の長さを考えれば、机の上ならば問題はないが、机の下には手が伸ばせない状態だ。

 

「フフフ。これで拘束は終わったわね」

 

 場所が固定された机と椅子。

 背筋をしっかり伸ばすように腰に固定具が取り付けられ、両足は大きく開いたまま固定している。

 ミニスカートは思いっきりめくられて、おまんこを曝け出すようになっている。

 両手首は、机の上でしか動かせない長さの鎖で制限されている。

 

「それじゃあ、主役よ」

 

 次に登場したのは……マシンバイブだ。

 しかも、最初からゴーヤ型のイボイボが付いている。

 

「ふふっ♡」

 

 気持ちよくなれる機械の登場で興奮する狂華。

 大きく開いた足の間にマシンバイブの台座が設置される。

 

 そして、ウィーンと音を立てて、マシンバイブが動き出した。

 ただ、機械の音は普段使うものよりもかなり小さい。

 

 

 

 ズブブブブ……

 

 

 

「んんっ……」

 

 マシンバイブが狂華の膣の奥まで挿入される。

 

「よし、準備オッケー♪」

「あ、あの、潮里さん。これは……」

「フフフ。まあいいからいいから。狂華ちゃんなら授業中にわかるわよ」

 

 そういって、潮里は椅子と机が乗っている台座をリモコンで操作し始める。

 滑るように動き出して、教室の出入り口で止まった。

 

「……はい。入ってきていいですよ」

 

 進藤の声が聞こえてきたので、潮里が教室の扉を開ける。

 

「はーい。今回みんなと一緒に授業をうける、行狂井狂華ちゃんよ~」

 

 そういってリモコンを操作する潮里。

 台座が動いて、狂華が教室の中に入った。

 

 そして、中にいた三十三人の大人の男性が驚く。

 

「え、マジで?」

「狂華ちゃん。本物だ」

「すげえ、これからイかせていいって、嘘じゃねえよなこれ」

 

 狂華はサプライズ扱いだったようだ。

 

「えーと。これから狂華ちゃんに席まで移動してもらうわね。それじゃあみんな。パンツの中がすごいことになっちゃうかもしれないけど、授業頑張ってね。今回はちゃんと集中してなくても進藤先生は怒らないからね」

「ええ、彼女の言う通りです。先ほど皆さんに説明しましたが、今回は彼女の『実験』に大きくかかわる内容ですし、プロコースを普段から履修している皆さんにとって、この授業はコラムの解説のようなものですから、怒ったりはしませんよ。ただ、先ほど私が説明したルールはしっかり守ってくださいね」

 

 というわけで、席を移動する狂華。

 ただし、土台などがいろいろあって普通の机より大型なので、一度付近の塾生の机を移動してもらって、指定位置まで移動する。

 

「それでは授業を始めましょうか」

「それじゃあ狂華ちゃん。まったね~」

 

 潮里が出ていった。

 

「さて、テキストの23ページを開いてください」

 

 言われて、狂華はタブレットのテキストデータの23ページを開く」

 

「今回の授業では主に、『効果の無効』をはじめとする『妨害』に関する説明をします……が、一番最初から少々踏み込んだ内容ですね。『効果を発動できない』に関することですか……」

 

 メインフェイズ中の駆け引きに関する重要なタクティクスの話だ。

 

「そうですね……狂華さん。『罠の効果を発動できない』という永続効果を持つカードが発動されているとき、ブルブル教団で使われている『絶頂するたびに絶頂カウンターを置く』を使えるかどうかを答えてください」

「はい。使うことができます。絶頂カウンターを置く効果は、『適用する効果』であって『発動する効果ではない』ので、発動できない。という永続効果が適用されていても、絶頂カウンターを貯めることができます」

 

 スラスラと答える狂華。

 

「はい。『正解』です」

 

 進藤がそういった瞬間だった。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ……

 

 

「んっ!ああああん♡」

 

 狂華の膣に挿入されているマシンバイブが速いピストンを開始する。

 

「先ほど狂華さんが説明した通りです。効果というものは、『発動』の後に『処理』が行われるものと、『条件達成』の瞬間に『適用』される二つの分類に分けられます。もちろん、『効果を無効にする』というものに対しては双方とも無力ですが、『発動できない』という効果に関しては、『適用する効果』を使うことができるのです」

 

 そして、手元のタブレットを進藤はチラ見する。

 

「というか、投票率100%ですか……皆さん興味津々ですね」

 

 ぼそりと呟く進藤。

 それを聞いて、狂華は理解する。

 

(投票……ということは、この部屋にいる生徒たちは、全員が『成功すると投じれる一票』を持っていて、項目の中の一つに投票する。そして多数決で勝った機能が私に適用される。ということね)

 

 正解。

 現在、狂華の膣を貫くマシンバイブは、『低音量多機能マシンバイブ』である。

 数多くの消音機能を搭載した特別機だ。

 そして、本来ならリモコン操作で選ぶ機能を、『投票』の結果に従うというシステムに変更しているのだ。

 

「このタクティクスはかなり重要なものです。特にブルブル教団のデュエリストたちは、自分たちがデュエルで使うおもちゃがどの程度の頻度で絶頂を与えるのかをしっかりと理解してデュエルをする必要がありますからね。そんな中で、『絶頂カウンターが本来はたまるのにたまらないと考えている』という状況は、その先のデュエルの進行に大きな影響を与えます」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ……

 

 

 悶絶し、そしてそれを隠すこともできない狂華を尻目に授業を続ける進藤。

 わかってはいたことだが鬼畜なのかもしれない。

 

「あとはそうですね。発動できない。というテキストの場合、当然ですが相手の永続効果を防ぐことはできません。もちろん、こちらも発動しているわけではないからです」

「先生。その『発動』と『適用』ってどう判断するんですか?」

「基本的にカードのテキストで判断します。『発動する』や『発動できる』と書かれている効果は『発動する効果』であり、書かれていないカード……『代わりに』とか『度に』などと書かれているカードは『適用』する効果です」

 

 生徒たちからの質問にもしっかり答える進藤。

 

「さて、つぎの重要なポイントですが、基本的に『無効』にするとなった場合、その分類は三つになります。狂華さん。答えてください」

「は、はい♡『カードの発動の無効』と『効果の発動の無効』……んっ♡こ……『効果の無効』の三つです」

「はい。正解です」

 

 

 ギュルルルルルルル!

 

 

「ああんっ♡」

 

 ピストンは停止。

 ポルチオまで突っ込まれたマシンバイブが、イボイボでしっかりと膣内をかき混ぜながら回転し始める。

 

「狂華さんが言った通りです」

 

 タブレットを操作すると、『カードの発動の無効』『効果の発動の無効』『効果の無効』とデジタルボードに表示される。

 

「一つ目の『カードの発動の無効』ですが、主に手札からの魔法カードの発動やペンデュラムスケールのセッティング。手札から捨てて発動するモンスター効果、などがあげられます。概ね、手札から使った場合と言い換えてもいいでしょう」

 

 説明を続ける進藤。

 

「んっ♡んんんっ♡」

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルル!

 

 そして狂華は悶絶している。

 止まる気配が一切ないところを見ると、どうやら『変更』はありえても『停止』はないらしい。

 いや、おそらく項目として『停止』はあるかもしれないが、それが選択されることはないだろう。

 

「二つ目の『効果の発動の無効』は、既にフィールドにあるカードの効果を無効にします。主にモンスターや永続罠、永続魔法の効果を起動するときに無効にします」

 

 とはいえ、進藤はガンスルーしているが。

 

「三つ目の『効果の無効』ですが、カードの発動、効果の発動を行った後に適用される『効果』を無効にします。ただ、この部分だけは『発動』と書かれていないところを見ると分かるかもしれませんが、『効果の無効』は『発動の無効』をすることができないのです。よって、『コストを払う』ことは可能です」

「え、どういうことですか?」

「例えば、『墓地肥やし』をコストに『攻撃力を上げる』といったカードの場合、本来の目的は攻撃力を上げることですが、そのカードがとても使いやすいカードの場合、『墓地肥やし』を優先して使う場合があります。その際、効果を無効にしても『発動』は可能なのです」

 

 まあ誰にとってもわかりやすい例を言えば『カードガンナー』である。

 

「あと、これは過去の塾生にいたのですが、『効果の発動の無効』と『効果の無効』をごっちゃにして考えており、『効果の発動が無効化されたら、モンスター効果全てが無効になってしまう』と思っていた人もいるようです。おそらく、『効果の無効』に関して様々な種類があることを知らなかったのでしょう」

 

 そういいながらも、少し視線を外す進藤。

 塾生たちは『それって先生のことなのでは?』と一瞬思ったが、追及しても仕方がないのでスルー。

 

「それから、発動を無効にされないため、フィールドで効果を無効にされても、リリースなどを行うことで効果を適用できるカードもありますね。とはいえ、基本的には『発動を無効にする』のか、それとも『効果を無効にする』のか、この二点で覚えておいてください」

 

 そういって、回転するマシンバイブに膣内をかき回されている狂華を見る。

 

「さて、次の重要ポイントです。狂華さん。『同名カードがフィールドに一枚しか存在できない』という効果を持つモンスターの効果を無効にしたとしましょう。その後、手札にいる同名モンスターを場に出すことはできますか?」

「で、できません♡フィールドにいるモンスターの効果は無効になっていても、手札にいるモンスターの『制約』は無効になっていないので、ふうう……♡そのモンスターを手札から出すことはできません♡」

「はい。正解です」

 

 

 ブシャブシャ……グリグリグリグリ!

 

 

「んああっ!」

 

 マシンバイブから媚薬が噴射され、そしてそれが膣の中でかき回されて、ついに体が跳ね上がる狂華。

 

「さて、狂華さんが言った通りですね。手札にいる同名モンスターを出すことはやはりできません」

 

 そしてガンスルーする進藤。

 

 

 

 

 といった様子で、約一時間ほど、狂華をイかせながら授業が続いた。

 

 ★

 

「あの、速水主任。ちょっといいっすか?」

「何?金治くん」

「マシンバイブに責められるんすから、普通なら『誤答による罰』っすよね。なんで正解したら投票するんすか?」

「決まってるでしょ。マシンバイブに責められるのは狂華ちゃんにとってはご褒美だから、授業が進まないわ」

「あー……それもそうっすね」

 

 そんな会話がモニタールームであったようだ。




なんか、今回はちょっと薄いような……気のせい?


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白の花畑にハーレムは似合う

 実験がない日だ。

 狂華は再び、ファッキングシティを歩いている。

 

「んー……特に面白そうなイベントはないわねぇ……」

「じゃあ何で僕を連れていくんだ……」

 

 狂華の隣で悪態をつく一佐。

 彼も序列二位としてプロのデュエルの試合がない日であり、しかも今日は土曜日で学校も休み。

 マサジも学生ではあるのだが、彼は大体エロデュエルを鑑賞しているので、『暇か?』と聞いても『暇ではない』と返してくる。

 一佐はそういうタイプではないので、プロの試合もなく、学校が休みの日に誘うと来るのだ。

 

「暇そうだったからに決まってるじゃない」

「僕は『暇そうだったから』という理由で人を呼ぶ人間が本当にいるとは思っていなかったのだが……まあ、狂華だしな」

「そういうことよ」

「……」

 

 どうやら一佐のほうが諦めておくことにしたようだ。

 

「そういえば、ブルブル教団に関する変な噂があるって聞いたんだけど、一佐は何か知ってる?」

「噂?……ああ。簡単に言えば、『新しい序列一位である狂華が、本当に序列一位にふさわしいのか』ということらしい」

「どういう意味?」

「狂華が幹部になっていることそのものに対して文句はなくとも、序列が本当の一位なのかということだ。よほどの戦績がなければ、『序列一位でスタート』ということにはならないからな」

「あー……私、ブルブル教団の幹部以外だと、戦績ってほぼないもんね」

「そういうことだ。ただ、ブルブル教団における序列は、実力は確かに重要だが、それ以上に『ブルブル教団とDVSコーポレーションにどれほど貢献しているか』という部分が重要になる。君が『実験』で多大な貢献をしていることに対して、僕を含めて他の幹部も反対はない。というか、あれ以上の貢献をしろって言われてもできるわけがない」

 

 ブルブル教団では、一佐が言う通り、『戦績以外の貢献度』も序列を判断するうえで重要視される。

 一部では周知の事実。といったレベルのことなので、知らない者のほうが多数だろう。

 狂華は『実験によるデータ提供』という形で貢献しており、その影響力は大きい。

 序列を決める委員会は存在せず、序列を決めるのは教祖なのだが、仮に投票で決めるとしてもやはり狂華が序列一位になるだろう。

 

 ちなみに、序列=実力という前提ではない理由はブルブル教団の『設立理由』が関係するのだが、その話は置いておこう。

 

「まあ、そうよね。さすがに私の実験は超えられないでしょ」

「ああ。しかし、狂華の実験データは企業機密だ。外部には漏らせない。だからこそ、『狂華を序列一位とする判断材料』が示せていないから、そういうことをいうものが出てくる。というだけだ。最も、ブルブル教団もDVSコーポレーションも、狂華が序列一位であることに何の不満もない以上、変わらないことではある。そもそも序列を決める権限を持っているのは教祖様だけだしな。あの人は世論では変わらないだろう」

「それもそうね」

 

 教祖という名前が出てきたことで状況に対して納得した様子の狂華。

 

「まあでも、実験データが提供できない以上、デュエルで実力を見せていくしかないわよね」

「そうだな。いずれにせよ戦績は必要だ。そうでなければ幹部で居続けることすら不可能だ」

「……そういえば、マサジって、序列五位ではあるけど、一回も外れたことがないわよね」

「ああ。マサジ……電マスクは、ブルブル教団の『初の幹部』にして、一度も外されたことがない唯一のメンバーだ。デュエル以外の貢献は少ないが、教祖様から『実力』を買われているともいえる。今日もプロの試合があるそうだし」

「そうよね……もしかして、今の私、マサジとめっちゃ比べられてるってこと?」

「そうとも言える」

 

 実験データを提供できない狂華は、周りに見える功績が『プロのエロデュエルの戦績のみ』である。

 であれば、同じく『プロのエロデュエルの戦績のみ』で序列入りしているマサジと比べられるのは当然といえるだろう。

 

「あんなヒョロヒョロと比べられるなんて……」

 

 どうやらかなりショックを受けている様子の狂華。

 五人いる幹部の中で、四人の男性がいるが、その中でもマサジだけは『ヒョロヒョロ扱い』である。

 ……確かに小柄だが、それはそれであんまりである。

 

「どこか、エロデュエルができるところに行くわよ。できれば強いデュエリストのところにね!」

 

 そういって早歩きで街を歩く狂華。

 そんな狂華を見ながら、一佐はつぶやく。

 

「……デッキによっては受けてくれないと思うんだがな」

 

 そう思う理由は当然ある。

 

 そもそも狂華のデッキは、マシンバイブなどを使って自分を全力でイかせまくるデッキだ。

 ただこのデッキのデメリットは、『男性デュエリスト側のプレイの幅に直結する』という点である。

 

 全力で責め続けることで快感を得て、絶頂してカウンターをためる。

 それは構わない。

 だが、男性エロデュエリストにとって、女性のおまんこや膣を責めるのは重要なことだ。

 しかし、マシンバイブによる強制連続絶頂を超える演出がなければ萎える上に、そもそもマシンバイブに貫かれ続けていると男性側のプレイに制限がかかるため、効果の無効などを行ってマシンバイブを止めた後で自分のプレイを始める必要がある。

 何かとめんどくさいのである。

 

 これまで行ったプロとのデュエルでは、効果の無効やセット状態への変更の後で、各々ができる最高のプレイを行っていたが、その前の段階では、媚薬をぶっかけた程度だろう。

 

 むしろ狂華の方が、男性側のプレイを奪わないようにおもちゃの性能を選んでいるという悪循環である。

 

「実際、僕もデュエルを挑まれれば困るからなぁ……」

 

 カードテキストに機械姦が書かれているカードを使うことが多いブルブル教団のデッキは、狂華のように『すでに膣をマシンバイブが貫き続けている』場合、効果を発揮しないことが多い。

 

 例えば、序列四位である進藤のキーカードは……

 

 

機械試練バイブレーター

永続罠

①:このカードが表側表示で存在する限り、相手はお互いのスタンバイフェイズ時、以下の効果から1つを選択する。

●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『弱』で振動させる。このターン、自分モンスターの攻撃力は全て、ターン終了時まで攻撃力・守備力が500ポイントアップする。

●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『中』で振動させる。その後、デッキからカードを2枚ドローする。

●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『強』で振動させる。このターン、自分は戦闘・効果でダメージを受けない。

②:相手が絶頂するたびに、このカードに絶頂カウンターを1つ置く。

 

 

 このような効果なのだが、これと『強制絶頂装置』が両者のフィールドに存在する場合、狂華が使うカードはすべて『強』の設定で起動しているため、『より強い機能が優先される』というブルブル教団カードの裁定上、『中』を選ばれると、カードを二枚引かれるだけというかなり悲しいことになる。

 

 そのような事情もあり、エロモンスターたちの演出にも限界が発生する。

 

 そのため、狂華とのデュエルを嫌がる男性エロデュエリストは多いはずだ。

 

「……そういえば、アイツがいたな」

 

 デュエロ・アカデミアの友人を思い浮かべる一佐。

 スマホを取り出した。

 電話帳を引っ張り出してコールすると、一回でつながる。

 

『はい。もしもし』

「僕だ」

『ああ。一佐か。どうしたんだい?君から電話なんて珍しいね』

「お前、今どこにいるんだ?」

『ファッキングシティのほぼ中央かな。DVSコーポレーションの本社近くだよ』

「なんでそんなところにいるんだ?」

『機械姦の最先端を突っ走る街だよ?そりゃ偶然よることだってあるさ』

「……そうか」

『で、用件は何だい?』

「ちょっと、うちの狂華とデュエルしてくれないか?」

『狂華ちゃんと?』

「そうだ。どうやら戦績が欲しいようだが……まあ、このあたりでお前と戦っておいて損はないからな」

『ふーむ……まあ、いいよ。俺は自由にやった方がいいのかな?』

「そうした方がいい」

『わかった。じゃあ、戦績が記録される広場で待ってるよ』

 

 通話終了。

 

「……さて、誘導するか」

 

 一佐はスマホをポケットに突っ込んで、狂華を追った。

 

 ★

 

 ファッキングシティの大型広場には、カメラがいくつも設置された広場がある。

 様々なあまり大きくない建物によって区切られた場所で、イベントなどで大量のエロデュエルを一度に行うときにも使われるものだ。

 ここでのデュエルは『ファッキングシティが管理するデュエル戦績』として記録されているため、主にストリートエロデュエリストが戦う場所でもある。

 

「やっほー。久しぶりだね。一佐君」

秋筆(あきふで)。相変わらずだな」

 

 そしてそんな広場の申請カウンターのそばで、デュエロ・アカデミアのラビエル・ブルーの制服を着た生徒が待っていた。

 ヘラヘラしたチャラい印象のある茶髪の少年で、黒の眼鏡をかけている。

 

「アンタが一佐の友人?」

「まあ、友人だね。初めまして、俺は宝生秋筆(ほうしょうあきふで)。デュエロ・アカデミアの一佐君の同級生さ!」

 

 楽しそうな様子で狂華を見る秋筆。

 

「へぇ、アンタって強いの?」

「制服の通りラビエル・ブルーだしね。当然強いさ。プロのエロデュエリストじゃないけど、時々飛び入り参加の大会に入って優勝した経験はあるよ」

「なるほど、よーくわかったわ。なら、デュエルしましょう」

「そうこなくっちゃ」

 

 というわけで、お互いにデュエルディスクを構えて、指定位置に立つ。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 秋筆 LP4000

 

 先攻は狂華。

 

「私の先攻。手札から魔法カード『絶頂兵器の設計』を発動。デッキから『絶頂兵器ユニット』モンスターを一体手札に加える。私は『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を手札に加えて、通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

「効果発動。デッキから別の絶頂兵器ユニットを特殊召喚するわ。私はデッキから『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」 

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「そしてそのモンスター効果により、デッキから『強制絶頂装置』を表側で置くわよ!」

 

 発動される強制絶頂装置。

 

 次の瞬間、狂華の服がはじけ飛んだ。

 

 バスト90オーバーのGカップと、ぷりぷりのお尻が姿を現す。

 

「うひょおおお!テレビでも見たけどドエロい体してんなぁ」

「これだけじゃないわよ」

 

 狂華が立っている場所の材質が変わって、六つの固定パーツが出現する。

 狂華の両足首、両膝、両太ももにがっちりとはめ込まれて、肩幅より少し開くように固定された。

 

 そして、マシンバイブが出現する。

 

「うふふ……」

 

 

 ウィーン……ズブブブブ……

 

 

「んっ♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボ!

 

 

「ああああああ!あ、んーーーーっ!」

 

 一秒で五回の爆速ピストンが開始する。

 

「うわ、やっぱすげえな」

 

 秋筆も興奮する。

 ただ、一佐は無言だ。

 

「ふううううう♡レベル4のドリルアームとビリビリバリアで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4♡♡♡『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 エースモンスターの出現。

 

「さて、機能が追加されるわよ♡」

 

 オーバーレイユニットからUSBメモリが出現し、マシンバイブの台座に突き刺さる。

 

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルル!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

「アアアアアアアア!イクウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 膣内を蹂躙するマシンバイブがピストンしながら回転する。

 さらに、内部で電流を流し始めた。

 

「ふうううう♡わ、私はカードを一枚セットして、ターンエンドよ。さあ、かかってきなさい!」

「すげえなぁ、そんな状態でデュエルができるなんて……俺のターン。ドロー」

 

 カードを引く秋筆。

 

「んっ♡んああっ♡ああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 絶頂する狂華。

 

「やっぱりこっちが何かするたびに絶頂するのかね。まあいいや。俺は手札から永続魔法、『オナニー・キャンセル』を発動。狂華ちゃん。このカードがある限り、自慰行為は禁止だぜ」

「え……」

 

 狂華が秋筆の説明を聞いて、その意味を理解した瞬間……。

 

 マシンバイブが止まった。

 即座にスボボボッと膣内から引き抜かれて、床下に格納される。

 そして、六つの機械パーツまで消えていった。

 

「う、うそ……」

「カードの演出にはいろいろ『裏設定』があるんだ。まあ『裁定』ともいうんだが、狂華ちゃんのカードはすべて『自慰行為』として扱われてるみたいだな。まあ、自分でカードを発動して、その結果で自分を責めまくってるし、そう判定されるのは当然だぜ」

「お、オナニーが禁止って……」

 

 狂華は右手をおまんこのところに持っていく。

 しかし……その手は、おまんこに到達する寸前で止まった。

 

「安心しな。オナニーができないだけで、カードの効果が無効になってるわけじゃない。そうだなぁ……今の狂華ちゃんの『強制絶頂装置』は、『効果を及ぼさない永続効果』を適用し続けてるようなもんだ。だから、カウンターがなくなることはないし、ここから狂華ちゃんが絶頂すれば、きっちりカウンターはたまる」

 

 秋筆はさらに手札のカードを使う。

 

「さて、こっからは俺のデュエルだぜ狂華ちゃん。俺は手札から『白の庭園ホワイト』を召喚!」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900 ☆4

 

 出現したのは、白いブレザーのような制服を着た少年だ。

 髪まで白いものの、その顔立ちはとても端正なもの。

 

「ホワイトの召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからフィールド魔法『白の庭園ベストスポット』を手札に加えることができる。そして発動!」

 

 秋筆がカードを発動した瞬間、フィールドが白の花畑に変わった。

 

「このカードを発動時の処理として、デッキから『白の庭園』魔法カードを手札に加えることができる。俺は永続魔法『白の庭園ハーレムソファ』を手札に加えて、そのまま発動するぜ」

 

 ホワイトのそばにソファが出現した。

 ホワイトはそれを見ると、そこにゆっくりと座って足を組んだ。

 かなり様になっている。

 

「そしてハーレムソファの発動時の処理として、デッキからレベル4以下の『白の庭園』モンスターを特殊召喚できる。俺は『白の庭園アイラ』を特殊召喚!」

 

 白の庭園アイラ ATK1300 ☆4

 

 フィールドに現れたのは、長く艶のある白い髪を持つ美人だ。

 同じく白いブレザー型の制服を身に包んでいるが、大きな胸と尻の持ち主であり、かなり大人の魅力を持っている。

 アイラはソファにホワイトが座っているところを見ると、その横に座った。

 

「そしてホワイトの永続効果により、『白の庭園』女性モンスターがフィールドに存在する限り、いじめなければならない!」

「何その永続効果!」

 

 狂華が愕然としている間に、ホワイトは自分の左に座ったアイラを左腕で抱き寄せると、アイラのぷるんとした唇に自分の唇を重ねる。

 

『むちゅ……れろれろ……』

『んんっ……』

 

 さらに、そのまま左手でアイラの左胸をもんで、右手でアイラのミニスカートをめくって白いパンティの中に手を突っ込むと、そのまま手マンを始めた。

 

 

 もみもみ……ぐちゅぐちゅ♡

 

 

『んっ、んああっ♡』

 

 胸がむにむにと形を変えて、股間からいやらしい音を響かせて感じているアイラ。

 ただし、ホワイトにされるがままであり、抵抗する様子が一切ない。

 

「フフフ、白の庭園は学校ハーレムテーマだ。すでに学校の頂点に立った後だぜ。というわけでアイラの効果により、白の庭園モンスターにいじめられている場合、自分フィールドの白の庭園モンスターの攻撃力をすべて、攻撃力を500ポイントアップさせる」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900→2400

 白の庭園アイラ  ATK1300→1800

 

「さらにフィールド魔法『白の庭園ベストスポット』の第二の効果!一ターンに一度、このターンのバトルフェイズを封じる代わりに、デッキから白の庭園モンスターを特殊召喚できる。俺はデッキから『白の庭園ヒカリ』を特殊召喚!」

 

 白の庭園ヒカリ ATK1200→1700 ☆3

 

 出現したのは、白のショートカット+巨乳+着崩した制服という、ビッチの匂いがプンプンする少女。

 ヒカリはホワイトの右側に座った。

 そのままホワイトにギューッと抱き着く。

 ホワイトはアイラのおまんこをいじる手を止めて、右腕でヒカリを抱いて、そのまま胸をもみ始めた。

 二人の形や弾力の違う胸を両手で味わうホワイト。

 

「ヒカリが白の庭園モンスターにいじめられているとき、相手は『白の庭園』カードを対象にできなくなる。で、さらに魔法カード。『白の庭園レズテクニック』を発動。自分フィールドの、白の庭園ホワイトにいじめられている白の庭園女性モンスター一体につき、400ポイントのダメージを与える」

 

 秋筆がカードを使うと、アイラとヒカリがソファから立ち上がって、狂華のほうに歩いてくる。

 

「っ!」

 

 アイラが狂華の後ろに回り込んで、狂華の両腕を自分の腕で抑えるようにして封じながら、狂華の胸をいじめる。

 

 むにゅむにゅ……ギュウウウウウ!

 

「んっ!あ、そ、そこ……ああああ!」

「フフフ。白の庭園モンスターたちは、ホワイトにしっかり性の喜びを教えられて、自分の体を、女性の体を理解してるんだ。気持ちいいだろ」

 

 しっかり解説する秋筆。

 

 そして、狂華は自分の下半身にヒカリが近づいてきてるのが分かった。

 

 ヒカリはその手に、先端が少し太めの注射器を握っている。

 その中には液体が入っており、明らかに媚薬だとわかる。

 

 ヒカリはためらうことなく、その先端をおまんこに刺した。

 

「あうっ♡」

 

 狂華があえぐと、ヒカリは注射器を押していき、中の媚薬が狂華の膣の中に入っていく。

 

「んああ……♡」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 ヒカリは怪しい笑みを浮かべると、狂華の唇を自分の唇でふさいだ。

 

「むううっ!」

 

 しっかりと下を口の中に入れてくるディープキス。

 そして、ヒカリは右手の中指と薬指を狂華のおまんこにあてる。

 

 

 くちゅ……

 

 

「んぅ♡」

 

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!

 

 

「んああっ♡んんんんん!」

 

 かき回すように早くなるヒカリの手マン。

 しっかりと狂華の敏感なところを探り、そして見つけ出すと、そこを重点的に攻めていく。

 

「んぶっ!んんんんっ!」

 

 ディープキスでうまく声が出せない狂華。

 三人は密着しているといっていい。

 後ろから抱き着くアイリの体温を感じながら両胸を責められて、正面からヒカリの体温を感じながら口の中を蹂躙するディープキスとおまんこの中をかき回す高速の手マン。

 

「んんんんん!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 狂華 LP4000→3200

 

 絶頂する狂華。

 それを確認したアイラとヒカリは、狂華を開放するとそのままハーレムソファに戻っていく。

 そして、ホワイトが二人の下着の中に手を入れて、おまんこの中を刺激し始めた。

 

「どうだ。感じるだろ。そのまま落ちたら、ホワイトのハーレム要因になっちまうから気をつけな。エンドフェイズにベストスポットの最後の効果で、いじめられてる女性モンスターの数一人につき一枚ドローだ。さあ、狂華ちゃんのターンだぜ」

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 デュエルの流れは完全に秋筆にある。

 

「オナニーできなくても、効果は無効になってない……なら、私は手札から、『絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー』を召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー ATK1500 ☆4

 

「そして『強制絶頂装置』の効果で、アクメ・リアクターのエクシーズ素材にする!」

 

 すぐさま素材になる。

 だが、オナニー禁止の今、すべての『自慰効果』は適用されない。

 

「私は洗浄触手ランチャーの効果を得たアクメ・リアクターの効果で、強制絶頂装置のカウンターを2つ使って、相手フィールドの魔法・罠を二枚まで対象にして破壊できる!私はオナニーキャンセルを対象にするわ!」

「ほー。なるほどね」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→1

 

 現在、他の魔法・罠はヒカリの効果によって対象に取れない。

 選べるのはオナニー・キャンセルのみだ。

 アクメ・リアクターの両腰に装着された機械からミサイルが飛んでいく。

 

「でも甘いなぁ。手札から罠カード『白の庭園の小包』を発動。こいつは自分フィールドにベストスポットとホワイトがあると手札から発動できるカードだ。相手が発動する『自分フィールドの表側表示のカードを破壊する』効果を無効にする」

「な……」

「まだまだオナニーはダメだぜ狂華ちゃん」

「む……ならバトルフェイズ!アクメ・リアクターで、白の庭園ホワイトを攻撃!」

 

 狂華が宣言すると、鋼鉄のドリルがポンッ!とおもちゃのような布製に変わる。

 

「なんだその機能」

「人間型のモンスターに攻撃するときはこうなるのよ。さすがに鋼鉄の武器を使って人間のモンスターに攻撃できるわけないでしょ」

「なるほど、それもそうだ」

 

 アクメ・リアクターが突撃してくる。

 

「ただ、まだ甘いよ。ホワイトの強制効果が発動だ。白の庭園モンスターを二人以上虐めてるとき、このカードと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力は半分になる」

「え……」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→1250

 

「てわけで返り討ちだ!」

「ぐっ……」

 

 狂華 LP3200→2050

 

 破壊されて吹き飛ぶアクメ・リアクター。

 

「わ、私はカードを一枚セットしてターンエンド!」

「俺のターン。ドロー」

 

 カードを引く秋筆。

 

「ふーむ……やっぱりちゃんと絶頂してないとデュエルが乗らない体質なのかな?『デュエルAIC』ってそんな感じだって聞いたことがあるような……まあいいか。俺は永続魔法『白の庭園の経験』を発動。ホワイトが二人以上虐めていたら、一ターンに一度、墓地の『白の庭園』魔法カードを手札に加えることができる。俺は『城の庭園レズテクニック』を手札に加える」

「さ。さっきのアレをもう一回?」

「そういうことだむ。手札に加えた『白の庭園レズテクニック』を発動。さて、もう一度行ってきな」

 

 アイラとヒカリが再び立ち上がって、狂華のところに歩いていく。

 

 そして左右から、二人は狂華の太ももをつかんで、しっかり見えるように足を開いた。

 

「うわっ!」

 

 おして、アイラは細く長い指を狂華のおまんこに突っ込む。

 

 

 グジュグジュグジュグジュ!

 

 

「んああああ!あ、そ、そこっ!気持ちいいいいいいいい!」

 

 かき混ぜるように動かしながら刺激していくアイラ。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 そして潮を吹く狂華。

 ガクガクッと膝が震えるが、二人の少女によって支えられているので倒れることはない。

 

 アイラはおまんこから指を抜くと、狂華の後ろに回り込んで、両腕を完全に封じるように抱き着いた。

 ヒカリがおまんこを責める番になる。

 

 ヒカリは制服のポケットから、凶悪なバイブを取り出した。

 

 狂華の子宮まで到達であろうレベルの長さと、男では達成できない太さ。

 バイブ全体についたイボイボに加えて、根本……おそらくGスポットに相当するあたりには小さな車輪がついている。

 

「あ♡ああっ♡」

 

 興奮する狂華。

 

 ヒカリはにやりとほほ笑むと、そのバイブの先端をおまんこにあてて……。

 

 

 ジュブブブブブブブブ!

 

 

「あっ!あああああ!」

 

 一気に奥まで突っ込んだ。

 

 そしてそのまま、スイッチを最大にする。

 

 

 ヴィイイイイイイイイ!

 

 

「あっ、ああっ!こ、これすごいいいいいい!」

 

 ヒカリは狂華の反応に満足しながら、Gスポットを抉る車輪のスイッチを入れる。

 

 

 ギュイイイイイイイイイ!

 

 

「んあっ!ああっ♡い、イっちゃううううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 狂華 LP2050→1250

 

「さてと、戻っておいで」

 

 秋筆がそういうと、二人は秋筆のフィールドに戻っていく。

 

「そんじゃあバトルフェイズだ。ただ、白の庭園女性モンスターは攻撃できないデメリットがあるからな。ホワイトでダイレクトアタックだ」

 

 ホワイトがソファから立ち上がると、狂華のほうに歩いていく。

 

「と、罠カード『絶頂兵器の即席戦闘』を発動!相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地から絶頂兵器モンスター一体を特殊召喚して、そのモンスターとバトルさせる!」

「無駄無駄。手札から速攻魔法『オナニーチャンス』を発動。相手は『ターン終了時までオナニーをする』か、『ターン終了時まで自分フィールドの魔法・罠の効果を無効にする』か、どちらかを選ばなければならない。ちなみに、カードのプレイ以外でオナニーをやめた場合、強制的に魔法、罠の効果は無効になるよ」

「んなっ……」

 

 狂華は驚愕する。

 現在、狂華は『オナニーキャンセル』によって、自慰行為がすべて禁止されている。

 そして、オナニーができない時点から魔法、罠が無効になるとなれば……。

 

「当然、即席戦闘の効果は無効になる。ホワイトの直接攻撃は止められない」

 

 ホワイトが狂華の正面に立つ。

 そして、そのまま狂華を左腕で抱きしめて体を引き寄せると、唇に自分の唇を重ねた。

 

「んぶっ!」

 

 先ほどのヒカリと同様、口の中に舌を入れて蹂躙している。

 そして、狂華がその感触を味わった瞬間……。

 

 

 ジュブブブブブブ!

 

 

 彼もまた、狂華のおまんこに指を入れる。

 ……いや、指どころではない。

 狂華の深い膣に、なんと手首まで入れている。

 

 そのまま、強引に中で動かし始めた。

 

「んぶっ!ああっ!んんんんんんん!」

 

 これまでのデュエルになかった快感にあえぐ狂華。

 

「おお。大体ホワイトってこういう時はズボンもパンツも脱ぎ捨ててレイプ気味に犯すのに、今回はこっちか。珍しいねぇ。まあ、こっちのほうが支配欲が出てると思ってるのかな」

 

 

 グジュジュジュジュジュジュジュ!

 

 

「んああああああ!うぶ♡いくううううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4

 狂華 LP1250→0

 

 勝者、秋筆!

 

 デュエルが終了して、VRモデルが解除された。

 狂華は服を着た状態で指定位置に寝転んで、そのまま肩で息をして整えている。

 

「……」

「どうしたんだい?一佐君」

「いや、よくここまで手玉に取ったものだと思っただけだ」

「いやー。多分狂華ちゃんって、絶頂しないとちゃんと脳が働かない体質なんだろうなって思って、オナニーっていう自分で自分をいじめる行為を封じればいいと思ったのさ」

「ん?狂華が『オナニーキャンセル』を執拗に狙ってくるとは思っていなかったのか?」

「思ってないよ。だって狂華ちゃんって、自分でする分には派手にやるけど、基本的には『支配してほしい』っていう複縦欲求が強いんだ。そんな状態で、『自慰行為の禁止』なんてカードとつかわれたら、『それを破壊して自分のプレイを通す』ことよりも、『相手からの快楽に全てをゆだねる』ことに思考が寄っていく。今回はそれを突いただけ」

 

 あくまでもチャラい印象を崩さずに話す秋筆。

 

「しっかし、狂華ちゃんの服従欲求ってすごいなぁ。まあ、君らのところの『教祖様』を崇拝する理由もよくわかるよ」

 

 秋筆はそのまま狂華のところに歩いていく。

 そしてしゃがみ込んで、狂華の顔を覗き込む。

 

「さて、狂華ちゃん。気持ちよかったかな?」

「はぁ、はぁ、ええ、そうね。とても気持ちよかったわ」

「それはどうも。今回のデュエルでいろいろ分かったことがあると思うけど、やっぱり狂華ちゃんは自分でいじめないとどうにもならない子だね」

「し、仕方ないでしょ。こういうデッキなんだから」

「違うね。俺が禁止したのはあくまでも『オナニー』だけ、自分で召喚したモンスターにいじめてもらうことまで禁止したわけじゃない。オナニーができないなら、できないときにしか使えないカードを使って勝利する。エロデュエルの演出ばかりこだわってると、意外性が欠けて飽きられるぜ。狂華ちゃん」

「……」

 

 黙る狂華。

 

「それと、狂華ちゃんは普通のデュエルの演出で自分を責めすぎて、『男性側のプレイを制限してる』とか面倒なことを考えてないかな?」

「……ちょっと、考えてる」

「傲慢だよそれは。それは男性側が考えることであって、君が遠慮するような部分じゃない。わざわざ自分が出せる選択肢を狭くする意味はないよ。そうじゃないと、今回のデュエルみたいに、少し止められるだけで相手の独壇場になる」

「……」

「まあ、これ以上は言葉にする意味はないだろう。それじゃあ一佐。僕はデュエロ・アカデミアに戻るから、またね」

「ああ」

 

 秋筆はそのまま帰っていった。

 

「……はあ、一佐。あいつ、何者なの?」

「デュエロ・アカデミア一年で、ラビエル・ブルーの生徒。プロではないと言っていたが、全くの嘘だ。プロとして『ハーレム・パレス』の二つ名を持つエロデュエリスト。プロとしては僕とほぼ同格。ただ、さすがにマサジよりはエロデュエリストとして格下みたいだが」

 

 エロデュエルの戦績においてブルブル教団の幹部最高であるマサジ。

 その戦績を超えない限り、『ブルブル教団を超えた』とは思われない。

 

「そっか……最近、学生でプロになる人が出てきてるって話をよく聞くけど、今のデュエロ・アカデミアってすごいの?」

「さあ?僕はそれに対して自分の意見を言うつもりはないが、進藤は『楽しく補習授業をしていますよ』と言っていたぞ」

「?」

 

 立ち上がって、どういう意味?という視線を向ける狂華。

 それに対して、一佐は溜息を吐く。

 

「あいつがうれしそうな顔をしているってことは、言い換えれば『期待している』ということだ。この前、『特別なバイブ貞操帯を特注します』と言って喜んでいたぞ」

「どういうものなの?」

「特殊な素材と機能がガン積みされたもので、膣の中に挿入したままで、『ピストン』『振動』『回転』『媚薬噴射』『電流』『スイング』『太さ・長さ変更』『イボイボ出現』を自由に設定できる特別性だ。おそらく、ブルブル教団序列四位として使える権限をフルに使っているだろう。『ほどほどにね』と教祖様が直々に忠告してた」

 

 どんだけ興奮してんの?

 

「……デュエロ・アカデミアって女の子いたっけ?」

「最近特別クラスができたそうだ。興味あるのか?」

「別に行きたいとは思わないわよ。私は忙しいし」

「そうだな」

 

 長時間の実験が常の狂華は、そもそも『全日制の学校』に行ったことがない。

 一時的にデュエロ・アカデミアに行くことはあれど、通学はないだろう。

 

「女の子がいるんだ」

「ああ。なんかマサジが『このアイドルに、本物の『機械姦』を教えてやってもいいかもしれない』ってなんかのビデオを見ながら言ってた。聞いている分には多数の声が交わっていたし、おそらくレイドデュエルだと思われるが」

「へー。マサジが興味を持つなんて珍しいわね」

「ああ。僕もそう思う。ビデオ見ながらめっちゃ『クヒヒッ』って笑ってたし」

 

 一佐は自分の意見を言わない代わりに他人の意見をすごく言いまくっている。

 

「まあそれはそれとして、狂華自身も強くならないとな」

「そうね。正直……こんな一方的にやられるとは思ってなかったわ」

 

 秋筆とのデュエルを振り返って溜息を吐く狂華。

 

「潮里さんと話して、いろいろ考えてくる」

「そういえば君の使用カードを管理しているのは潮里さんか。まあそうするといい。いつも渡されたカードを使うだけだ。たまには君から提案するのもいいだろう」

「そうね」

 

 狂華はそれ以上は何も言わず、本社のほうに向かって歩いていく。

 

「……」

 

 その背中を見ながら、一佐は『狂華を秋筆に会わせたのは間違いではなかったようだな』と安堵してついていった。



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序列二位。いつのまにかそこにある

「zzz……」

 

 狂華はDVSコーポレーションの社宅で生活している。

 狂華の体は様々な開発や実験、そして改造によって特別なものになっているため、本社が管理しているのだ。

 

 そして、センサーだらけの寝間着を着るように言われることもあるのだが、基本的には裸の上に布団をかぶっている。

 

 ただし、狂華が誰かと会う時、基本的にこの部屋を使うことはない。

 狂華の部屋は特別な管理システムによって緻密に作られている。

 健康状態の管理は、専門チームが作られているほどのレベル。

 同じ人間がほかにいないとすらいえる体質と改造の結果だが、隠しカメラの数は圧倒的に多く、高性能のマイクもかなりの数ある。

 加えて存在するセンサーの量も圧倒的だ。

 

 この部屋に入ると、狂華以外の人間であっても自分の情報をさらけ出すことになる。

 そして、そういう部屋になっていることを案内される前に知らされるため、邪なことを考えていなかったとしても、この部屋でコミュニケーションをとる気にはなれない。

 

 

 しかし、狂華がいるフロア全体が特別製なので、実は『狂華がいるフロア』に入ることができた場合、狂華がいる部屋に入ることは自由だ。

 それは狂華が風呂やトイレに入っていたり、または寝室でオナニー中であっても同様。

 狂華はドMであり、それと同時に精神が『支配欲』に依存するのだ。

 自分に『自由』が一定以上存在すると感じてしまった時点で落ち着かなくなるほどで、なんともめんどくさい女なのである。

 

 フロア全体がやたら高性能かつ、狂華一人では扱いきれないため、ブルブル教団の幹部や専属秘書は特に申請の必要がなく入ることができる。

 一佐が狂華のオナニー中に突入してきて、そして『隣でデッキを構築していた』と言っていたが、それはこういう状況ゆえである。

 

 このような状況だと、『狂華とのコミュニケーションを、狂華の自室で行う』ということはかなり抵抗感があるのだ。

 しかし、その躊躇を超えて『寝込みの狂華をいじめたい』と考えている者はいる。

 

「ウフフ。狂華お姉様~」

 

 幼いが、とても情欲にまみれた甘い声が響く。

 

 少女は狂華の手首に手錠をかけて封じると、帯を取り出して、狂華の頭部にやさしく巻き付けて、視覚を封じる。

 そして、子宮、クリトリス、Gスポットを責めることができ、さらに太さもある凶悪なイボイボバイブを取り出すと、それを容赦なく狂華のおまんこに挿入した。

 

 

 ジュブブブブブ……

 

 

「んっ、ああ……」

 

 膣を押し広げて侵入してくる快楽の異物感に狂華は喘ぎ声を漏らす。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 グイングイングイングイングイン!

 

 

「んああああ!あ、ああああああ!」

 

 スイング機能により子宮付近で前後左右に暴れまわるバイブ。

 狂華の意識が完全に覚醒し、そして手を使おうとして手錠により全く使えず、何も見えない。

 

 普段ピストンにさらされる狂華の膣内だが、実は『スイング機能』には慣れが少ない。

 

 もちろん、爆速ピストンで超速回転中でスイング機能が発生しても狂華の頑丈かつ柔軟な膣内はそれに耐えきるのだが、『まだほかにもいろいろ責め方はあるから保留』ということであまりスイング機能が優先されない。

 

 普段はピストンゆえに子宮をガンガンついてくるのだが、『常に子宮付近で大きくて太いものが暴れまわる』ということに対する慣れはない。

 そして、目隠しをしている分、膣の中で暴れまわるバイブの感触を普通よりもより正確に、そして敏感に感じ取っている。

 

「はぁ、はぁ、こ、このバイブ、み、美鈴ちゃん!?」

「お姉様。お久しぶりですね~。美鈴ですよ~」

 

 ……狂華はバイブで人を覚えているのだろうか。不思議な子である。

 

「お姉様。もっと遊びましょ♡」

 

 そういって、狂華の足元に回り込んで、大きく足を開かせる。

 その状態でバイブを手にもって……

 

 

 グチャグチャグチャグチャグチャ!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 グイングイングイングイングイン!

 

 

「んあああああ!あ、ああ!イグウウウウウ!」

 

 テンポも甘さもなく、ただただめちゃくちゃにバイブを動かしていく。

 少女は体が小さい反面、力は強いのか、快感で身を震わせる狂華の体をしっかり押さえて、右手でバイブを使っていじめている。

 

「ウフフ♡狂華お姉様~。美鈴がお姉様のいやらしい体を壊してあげますから、もっと、もーっと気持ちよくなってくださいね~」

 

 そういって、少女はさらにイボイボバイブを取り出す。

 膣にすでに挿入しているので、突っ込む場所はもちろん決まっている。

 

 

 グググググググググ!

 

 

「ああっ!」

 

 狂華の尻の穴を太いイボイボバイブが貫く。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 グイングイングイングイングイン!

 

 

「イヤアアアアアアア!はぁ、はぁ、し、子宮とおしりの奥でバイブが暴れて、こ、壊れちゃううううううう!」

「ウフフ。いい反応ですよ。狂華お姉様」

 

 美鈴は笑みを浮かべて……動かしていたバイブを二本とも一番奥に突っ込んで、すべての機能を最大にした!

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 グイングイングイングイングイングイングイングイングイングイン!

 

 

「アアアアアアアアア!こ、これすごっ、アアアアアアア!」

 

 寝起きという完全な不意打ちで、準備も何もなく、目隠しされた状態で手錠までかけられてイかされる。

 

 圧倒的ともいえる『嗜虐的な感情』と『支配欲』に満ちた責めに、狂華の服従欲求が快楽をむさぼることだけを選び始め……。

 

 

 

 

「うるさあああああああああああああい!」

 

 部屋にドカドカと上がり込んできた乱入者によって、少女が引っぺがされた。

 

「んーもう。一佐さん。私の邪魔をしないでいただけます?」

「隣でデッキを構築していた時にうるさいわ!」

 

 乱入してきたのは一佐だ。

 序列一位の狂華の隣の部屋は序列二位である彼の部屋であり、当然。狂華が大声で騒げば声がすごく響く。

 防音性能が低い。

 

「あ、ああん♡ふあああ……♡」

 

 バイブを膣とお尻に突っ込まれたままで、目隠しと手錠で封じられている狂華が体をモジモジさせて喘いでいる。

 

「もう、興ざめですわ。このあたりにしておきましょう」

 

 美鈴はバイブを二本とも抜くと、手錠と目隠しを外した。

 

「ん、んんんんっ♡み、美鈴ちゃん。おはよう」

「おはようございます。狂華お姉様」

 

 美鈴は微笑む。

 

 外見年齢から察するに、中学二年生といったところだろう。

 体全体が小さく、平均と比べて慎重も低く、そして細い。

 きれいな銀髪をショートヘアにしており、幼い顔立ちだが、とてもいたずら好きな微笑を浮かべている。

 お嬢様学校のような仕立てのいい水色のブレザー制服で身を包んでいる。

 

「一佐は何でいるの?」

「うるさかったからだ」

「ん、もう、邪魔しないでよ♡デュエロ・アカデミアの学生寮でデッキを作ればいいじゃない」

「こっちの部屋のほうが使いやすいから仕方がないだろ」

「まあ、それは認めるけどね」

 

 狂華は裸のままで一度ベッドの上でのけぞると、近くのタンスまで歩いて行って、普段着を着る。

 最後にゴムを取り出してツインテールにした。

 

「これでよしっと。で、美鈴ちゃんはどうしたの?」

「ウフフ。狂華お姉様と久しぶりに遊ぼうと思っていただけですよ」

「あっそ。そういえば小春(こはる)さんは?メイドさんいたよね」

「待機しているだけですよ」

 

 そういって美鈴は指をパチンと鳴らした。

 

 すると、ひょこっとメイド服の少女が姿を現す。

 狂華や一佐と同じ十六歳だろう。

 

 艶のある黒髪を腰まで伸ばしており、露出は多めだが実用性を兼ね備えているメイド服を身に着けている。

 ……最も、その『実用性』は、上半身はボタンを二つほど外して、下半身はスカートをめくるだけで性的な奉仕ができるというカテゴリだが。

 もちろん、着慣れていれば通常のメイドとしての仕事もこなせるだろう。

 

「小春さんも久しぶり」

「お久しぶりです。狂華様」

 

 ぺこりと礼をする小春。

 狂華はかなり巨乳だが、それに匹敵するレベルの大きさの胸がプルンと震える。

 

「本日は美鈴様のプロデュエルがあります。その前に、狂華様で遊んでおきたいということで来たのです」

「なるほど」

「ウフフ。狂華お姉様は良い反応をするから遊んでいて楽しいわぁ」

 

 うっとりした表情で狂華を見る美鈴。

 

「はぁ……ん?今日は僕がプロデュエルの試合があったはずなんだけど」

「え、そうなの?」

「ああ。だから学校も休んで準備してたんだ。まさか……」

「そのまさか。かもしれませんよ♪」

 

 美鈴は微笑んだ。

 

「御子柴財閥の一人娘と、ブルブル教団の男性幹部の中では一位である一佐さんとのデュエルになりますから。油断してはいけませんよ?」

「……なるほど。君が相手なのか」

 

 はぁ、と溜息を吐く一佐。

 

「まあ、それはそれで構わないさ。まあせいぜい、『切り札』を引っ張りだせるように頑張ってくれ」

 

 そういって、一佐は狂華の部屋を後にした。

 

「美鈴ちゃんがデュエルするんだ。そういえば見たことないかも」

「フフフ。楽しみにしておいてください」

 

 ★

 

『さあ!今日も熱いデュエルの時間だああああああああ!』

 

 このスタジアムでは常連の司会者の声がスタジアムに響く。

 

『まずは男性デュエリストの登場だあああ!ブルブル教団序列二位!影原一佐ああああああ!』

 

 司会者に呼ばれて、一佐がスタジアムに上がる。

 一見、デュエルディスクをつけているようには見えない。

 彼が付けているのは、カードがすべてデジタル化された最新式なのだ。

 

『そしてその相手は、御子柴財閥の一人娘、御子柴美鈴ううううううう!』

 

 美鈴もまた、水色のブレザーの制服を翻しながら歩いてくる。

 

 だが、美鈴は一人ではない。

 その隣に、小春がいつものメイド服姿で付いてくる。

 

「……」

 

 一人で来た一佐に対して、メイドを連れてくる美鈴。

 ただし、観客の中にも、そこを責めるような様子はない。

 

 全員が似たようなデュエリストを見たことがあり、わかっているのだ。

 

「さて、一佐さん。楽しいデュエルにしましょう」

「ああ。そうだな」

 

 一佐はデュエルになると雰囲気が落ち着いたものになる。

 普段から落ち着いている方ではあるが、それよりも慎重さが深くなるのだ。

 

『すでにヒートアップしているぞおおおお!さあ、君たちのエロデュエルを見せてくれえええええええ』

 

「「デュエル!」」

 

 一佐 LP4000

 美鈴 LP4000

 

 先攻は美鈴。

 

「私の先攻。まずは手札から永続魔法『性奴隷メイドの契約』を発動。そして発動時の処理として、私以外の女性を一人選択する。私は小春を選択するわ」

 

 美鈴がカードをプレイした瞬間、小春のメイド服がすべてはじけ飛ぶ。

 

 そこそこ高い身長でメイド服に包まれていた大きな胸と尻が降臨した!

 

 そして、鎖付きの手錠と足枷が出現し、手錠が両手首にはめられて、足首を足枷が拘束すると、そのまま鎖がX字になるよう引っ張られる。

 最後に、声を封じるボールギャグを小春の口にはめこみ、準備完了。

 

「んっ。んんんん……」

 

 早くも顔が赤くなる小春。

 

「フフフ。性奴隷メイドの契約の効果によってえらばれた女性はこうして拘束されるのよ。そして、デュエリストに対する快楽が発生する場合、デュエリストである私ではなく、選ばれた女性に適用されるようになり、小春の絶頂はデュエリストの絶頂として扱われるわ。まあ、知っていると思うけど。この会場には私のデュエルを始めてみる人もいるから説明させてもらったわ」

 

 嗜虐的な笑みを浮かべて説明する美鈴。

 

「そして手札から、『凌辱貴族ローターフレア』を召喚!」

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500 ☆4

 

 召喚されたのは、貴族と魔術師を足して二で割ったような風貌の男性だ。

 手には杖を持っており、赤い装飾がある。

 ただし、頭部をすっぽりと覆うフードがあるため、顔立ちは分からない。

 

「ローターフレアの永続効果で、このカードが表側表示で存在するとき、私はローターを十個使って、拘束してる女性をいつでもいじめることができるのよ。そして、私の凌辱貴族モンスターはすべて、膣の中に入れているローター一つにつき、攻撃力が100ポイント上がるわ」

「全体強化か」

 

 一佐の指摘は間違っていない。

 そしてその『全体強化』が、凌辱貴族の真骨頂なのだろう。

 

 というわけで、美鈴の手に十個のローターが出現する。

 

「ん、んんんんっ!」

 

 興奮している小春。

 

「フフフ。まだお預けよ。あ、私はカードを一枚セットして、ターンエンド」

「僕のターンだ。ドロー」

 

 一佐はカードを引いた。

 

「さてと、僕は手札から『機姦人形アイリス』を通常召喚」

 

 機姦人形アイリス ATK1800 ☆4

 

 召喚されたのは、巨乳でスタイルのいい体のラインを強調するかのような、ぴっちりした薄い戦闘スーツを身にまとう金髪ショートヘアの少女だ。

 その目は感情が感じられないもので、『人形』という言葉が似合う。

 ただ、スーツの繊維がかなり高性能に見えるため、近未来に作られているように見える。

 『遥か未来の技術で作られたヒューマノイド』といえるだろう。

 

「アイリスが召喚。特殊召喚に成功した場合、デッキからカードを一枚ドローできる。ドローした場合、手札のカード一枚を裏側で除外する」

 

 一佐は一枚ドローして、そして一枚を除外した。

 

「そして現れろ。未来に潜むサーキット」

 

 サーキットが出現。

 

「召喚条件は機姦人形モンスター一体、僕はアイリスをリンクマーカーにセット、リンク召喚。現れろリンク1『機姦人形アーシェ』」

 

 機姦人形アーシェ ATK500 LINK1

 

 金髪ロングになった。

 

「アーシェのリンク召喚成功時、デッキから永続罠『機姦人形のメンテナンスポット』をフィールドに表側で置くことができる」

 

 近未来型の円柱水槽が出現した。

 

「さて、僕は手札から『機姦人形イーリス』の効果だ。自分フィールドに機姦人形が存在する場合。手札から特殊召喚できる」

 

 機姦人形イーリス ATK1000 ☆4

 

 次に出現したのは茶髪ショートヘアの少女だ。

 

「アイリスと同じ効果だ。僕はデッキからカードを一枚ドローして、そして一枚を裏側で除外する。そして現れろ。未来に潜むサーキット。召喚条件は、機姦人形モンスター二体。僕はアーシェとイーリスをリンクマーカーにセット。リンク召喚。リンク2『機姦人形イーシェ』」

 

 機姦人形イーシェ ATK1800 LINK2

 

 次は茶髪のロングヘアだ。

 メインデッキのモンスターはショートヘア。リンクモンスターはロングヘアなのだろう。

 

「イーシェの永続効果で、自分フィールドにメンテナンスポットがある場合、攻撃力が500アップする」

 

 機姦人形イーシェ ATK1800→2300

 

「ふーん。でも、私のローターフレアの効果で、最大で2500まで攻撃力が上がる。それだけじゃ足りないわよ?」

「そうでもないぞ。手札から『機姦人形ウイリス』の効果だ。このカードを手札から捨てることで、相手モンスター一体を対象にして発動。その効果を無効にできる」

「え……」

 

 美鈴の手からローターが消滅した。

 

「バトルフェイズ。機姦人形イーシェで、ローターフレアを攻撃」

 

 イーシェがレーザーブレッドを手から出して突撃する。

 

 ただし、美鈴は表情を変えない。

 

「罠カード『凌辱貴族の横のつながり』を発動するわ。自分フィールドの凌辱貴族が相手の効果の対象になるか、攻撃対象に選択されたときに発動できて、デッキから別の『凌辱貴族』を特殊召喚できる。私はデッキから『凌辱貴族バイブアース』を特殊召喚」

 

 凌辱貴族バイブアース DFE1000 ☆4

 

「だが、イーシェが戦闘破壊できることに変わりはない。モンスターの数は変動したが、ローターフレアに攻撃を続行する」

「まあまあ慌てないの。バイブアースの効果よ」

 

 美鈴の手に、子供の腕くらいありそうな太さを誇るバイブが出現した。

 

「そして……」

 

 美鈴は小春のおまんこに、そのバイブを当てた。

 

「んっ……♡」

 

 

 ジュブブブブブブブヴィイイイイイイイイイ!

 

 

「んっ!んんんんっ!」

 

 一気に奥まで突っ込むと、そのまま振動させる。

 

「ウフフ♪バイブアースの効果で、こうして根元までしっかりバイブを奥まで突っ込むことで、私の凌辱貴族は戦闘・効果では破壊されない」

「だが、ダメージは受けてもらう」

「もちろん」

 

 イーシェがローターフレアに斬りかかるが、バイブアースが出現させた魔法の壁によって、衝撃が緩和された。

 

 美鈴 LP4000→3200

 

「ウフフ」

 

 美鈴はバイブをそのまま奥まで突っ込む。

 

 太さのあるバイブが、小春の子宮を蹂躙する。

 

「んっ!ウウウウウッ!」

 

 小春が喘ぎ声を漏らした。

 

「……フフフ。バイブアースの破壊無効に関係なく、私はいつでもいじめることができるわ。一佐さんは続けてもらって構いませんよ。小春がギリギリ絶頂しない設定で振動させてるから、絶頂カウンターがたまる心配もないわよ♪」

 

 美鈴は嗜虐的な笑みを浮かべてバイブをグリグリと動かす。

 

「ギリギリ絶頂しない設定?甘いな。僕は君の性格を理解している」

「え?」

「機姦人形リンクモンスターが戦闘を行ったダメージステップ終了時、裏側で除外されている機姦人形モンスターを表にすることができる。僕はこの効果で、除外しておいた二枚目の『機姦人形アイリス』を表にする。そして、裏側で除外されている機姦人形モンスターが表になった場合、効果が発動する」

 

 除外されているアイリスのカードを取り出す一佐。

 

「その効果は、相手の膣の奥に潜ませている媚薬カプセルを破裂させる。というものだ」

「え」

 

 次の瞬間、小春がのけぞった。

 媚薬が膣の奥で破裂したことで感度が増幅され、そのまま、美鈴によって奥まで貫かれたバイブが膣の中を蹂躙する。

 

 

 ジュブブブブブウィイイイイイイイイイ!

 

 

「ウッ!ヴウウウウウウウ!」

 

 機姦人形のメンテナンスポット 絶頂カウンター 0→1

 

 そのまま絶頂し、全身をびくびくさせる小春。

 美鈴は舌打ちして、バイブを膣の中から抜いた。

 X字拘束ゆえに大きく足を開いている小春の股間から愛液が流れた。

 

「う♡んんっ♡」

 

 絶頂の余韻に浸っている小春。

 

「そして、効果を発動した除外されているアイリスはデッキに戻る」

「一体いつカプセルを仕込んでいたのですか?」

「あくまでも設定上の話でしかないが、イーシェが突撃したついでに、彼女の小型ユニットが行った。『快楽暗器』の二つ名は伊達ではない。あまり舐めないでもらおう」

 

 バチバチとにらみ合う一佐と美鈴。

 

 

『性奴隷メイドの体を知り尽くしていじめるドS少女と、その少女の企みを読んで絶頂に導く暗器使い!お互いの主張が真っ向からぶつかり合っているぞおおおおお!』

 

 

 司会者の叫び声で会場が歓声が巻き起こる。

 

「僕はメインフェイズ2に移行して、カードを一枚セットしてエンドフェイズだ。メンテナンスポットの効果発動。絶頂カウンターを任意の数取り除くことで、墓地に存在する機姦人形モンスターを永続罠扱いで自分の魔法罠ゾーンに置く。この効果で置かれたカードは、自分ターンのスタンバイフェイズに特殊召喚できる。僕はアイリスを選択しよう」

 

 機姦人形のメンテナンスポット 絶頂カウンター 1→0

 

 

 アイリスのカードを墓地から取り出して、魔法罠ゾーンに置く。

 

 すると、アイリスがフィールドに出現。

 メンテナンスポットのハッチが開いて、中に入る。

 

 ヘッドギアをつけて、ポットの中に存在する拘束具に両手と両足を通していく。

 拘束具がアイリスの体を感知すると、ロックがかかる。

 アイリスは、『気を付け』の姿勢から、少し股と脇を開いたような格好で拘束された。

 

 メンテナンスポットのハッチが閉まって、中にメンテナンスジェルで満たされる。

 

 最後に、二本のメンテナンスロッドが出現し、先端についたレーザーがアイリスのおまんことお尻の布に穴をあける。

 その二つの穴に、二本のメンテナンスロッドがそれぞれ挿入されると、ゆっくりと回転を開始した。

 

 

 うぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……

 

 

「……」

 

 まったく感情がないような表情をしているアイリスの体が小刻みに震える。

 

「君のターンだよ」

「あ、ふふっ、そうね。私のターン。ドロー」

 

 一佐に言われてカードを引く美鈴。

 

「さてと、まずは魔法カード『融合』を発動しましょうか」

「融合か……」

 

 警戒する一佐。

 

「フィールドのローターフレアとバイブアースで、融合召喚!レベル8『凌辱貴族イボイボバイブアース』!」

 

 凌辱貴族イボイボバイブアース ATK2800 ☆8

 

 出現したのは、バイブアースがつけていたものに、派手な装飾が追加されたモンスターだ。

 

「フフフ。このモンスターは強いわよ」

 

 美鈴の手に出現したのは、子供の腕のような太さのバイブだ。

 そしてそこには、ビッシリとゴーヤのようなイボイボがついている。

 

「んっ♡んんんんっ♡」

 

 興奮した様子でイボイボバイブをみる小春。

 

「このバイブを突っ込んでいると、このカードはほかのカードの効果を受けないの。すごいでしょ」

「ああ。確かにすごいな……ただそれは、肝心な時に自分のカードの効果を受けられないという意味でもある」

「まあそれはそうなんだけどね……バトルフェイズよ。私はイボイボバイブアースで、機姦人形イーシェを攻撃!」

 

 杖を構えて魔力を高めていく。

 

「罠カード『機姦人形の糸』を発動。相手モンスターが自分フィールドの機姦人形リンクモンスターに攻撃してきた場合、自分のモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージも0になる」

「な……」

 

 イボイボバイブアースが発射してきた岩石の弾丸を、イーシェはすべてレーザーブレードで切り落とした。

 

「そして、イーシェの効果だ。除外されている『機姦人形エイリス』を表にする。そしてエイリスの効果を発動。バトルフェイズ終了時まで、相手プレイヤーに仕込んだ膣の中のローターを三個起動する」

「え」

 

 

 ガガガガガガガヴィイイイイイイ!

 

 

「ううううううう!ヴウウウウウ!」

 

 三個のローターが膣の中で無秩序に暴れまわる。

 喘ぎ声を漏らす小春の口にはボールギャグがはめ込まれているので、まともにしゃべることはできない。

 

「ぐ……まだよ!私は速攻魔法『融合解除』を発動。イボイボバイブアースをエクストラデッキに戻して、ローターフレアとバイブアースを特殊召喚!」

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500 ☆4

 凌辱貴族バイブアース  ATK1500 ☆4

 

 美鈴の手に、バイブと十個のローターが出現する。

 

 美鈴は、手に持った十個のローターを、すべて小春の膣の中に入れた。

 

 

 ガガガガガガガガガガガガガガガガ!

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 

「んっ!ウウウウウウウウ!」

 

 機姦人形のメンテナンスポット 絶頂カウンター 0→1

 

 

 首を左右に振って、腰をガクガクと震わせる小春。

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500→2500

 凌辱貴族バイブアース  ATK1500→2500

 

「さあ、これで攻撃力を上回ったわ!ローターフレアで、イーシェを再び攻撃!」

「自分のカードが一枚も除外されていない場合、墓地の『機姦人形の糸』を除外することでもう一つの効果を発動できる。自分フィールドの機姦人形リンクモンスターをリリースして、バトルフェイズを終了させる」

「ぐっ……」

 

 イーシェが姿を消すと、ローターフレアの炎が消えた。

 

「わ……私はこれで、ターンエンド」

「エンドフェイズ。メンテナンスポットの効果を発動。イーシェにもポットに入ってもらおう」

 

 機姦人形のメンテナンスポット 絶頂カウンター 0→1

 

 アイリスの時と同じだ。

 

 ハッチが開いたので中に入って、ヘッドギアをかぶって、両手両足を拘束。

 そのまま、おまんことお尻を覆う布に穴が開いて、メンテナンスロッドが挿入され、ゆっくりと回転する。

 

「こ……ここまで私が手のひらの上で転がされるなんて……」

「序列二位をなめるな。黎明期からいる電マスクほどじゃないが、僕も強いぞ。僕のターン。ドロー。スタンバイフェイズ、アイリスとイーシェが特殊召喚される」

 

 機姦人形アイリス ATK1800 ☆4

 機姦人形イーシェ ATK1800 LINK2

 

「そして、イーシェは永続効果で攻撃力が上がる」

 

 機姦人形イーシェ ATK1800→2300

 

「フフフ。でも、私がローターをすべて入れっぱなしなら、あなたのモンスターでは勝てないわよね?」

「んっ!?んんんんん!」

 

 機姦人形のメンテナンスポット 絶頂カウンター 0→1

 

 美鈴からもたらされる無慈悲な宣告に興奮し、そして絶頂する小春。

 だが、一佐はあくまでも冷静だ。

 

「アイリスの召喚・特殊召喚に成功したことで、カードを一枚ドローして、一枚除外する。そして、現れろ。未来に潜むサーキット!」

 

 サーキットが出現。

 

「召喚条件は、機姦人形モンスター二体以上。僕はアイリスと、リンク2のイーシェをリンクマーカーにセット。リンク召喚。リンク3『機姦人形ウーシェ』」

 

 機姦人形ウーシェ ATK2300 LINK3

 

 今度は紫ロングの少女だ。

 

「ウーシェの効果だ。イーシェと同じで、メンテナンスポットが存在すると攻撃力が500ポイントアップする」

 

 機姦人形ウーシェ ATK2300→2800

 

「攻撃力2800……」

「それだけではない。ウーシェが存在する限り、除外されている機姦人形モンスターが効果を発動するたびに、相手に400ポイントのダメージを与える」

「な……」

「そして、『機姦人形カイリス』を通常召喚し、ドローして一枚除外する」

 

 機姦人形カイリス ATK1700 ☆4

 

 今度は赤のショートヘアだ。

 

「そして魔法カード『機姦人形の秘術』を発動。自分フィールドにリンク3以上の機姦人形が存在する場合、相手モンスターすべての効果をターン終了時まで無効化する」

「なっ……」

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK2500→1500

 凌辱貴族バイブアース  ATK2500→1500

 

「バトルフェイズだ。機姦人形ウーシェで、ローターフレアを攻撃!」

「ぐ……」

 

 ウーシェがローターフレアを切り裂く。

 

 美鈴 ATK3200→1900

 

「そして、除外されている『機姦人形ウイリス』を表にする。そして効果発動。バトルフェイズ終了時まで、膣に挿入されたバイブを振動させる」

「はっ!」

 

 美鈴が小春の股間を見ると、そこにはバイブが。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイ!

 

 

「んっ!ウウウウウ!」

 

 喘ぎ声を漏らす小春。

 

「ウーシェの効果で400ダメージだ」

「うっ……」

 

 美鈴 LP1900→1500

 

「そして、カイリスでバイブアースを攻撃」

 

 カイリスがバイブアースを切り裂く。

 

 美鈴 LP1500→1300

 

「ま、まだ私のライフは残ってるわ。そして、あなたの手札は一枚。さあ、ここからどうするのかしら?」

 

 美鈴がここにきて強気になった。

 

「空元気にしても浅いぞ。それとこれは……このデュエルのファイナルカードだ。速攻魔法『機姦人形の仕込み』を発動。墓地のリンク2以下の機姦人形モンスターを特殊召喚できる。このカードの発動後、このカードの効果で特殊召喚したモンスターしか攻撃できないが、ほかのモンスターは攻撃を終えているから関係ない」

「そんな……」

「墓地から『機姦人形イーシェ』を特殊召喚」

 

 機姦人形イーシェ ATK1800→2300 LINK2

 

「そしてこのカードの発動時、自分フィールドにリンク3以上の機姦人形がいれば、相手の表側の永続魔法を破壊できる」

「あ」

「僕は『性奴隷メイドの契約』を破壊する」

 

 手枷を足枷が消滅し、小春が解放される。

 だが、絶頂によって腰が抜けており、立つことはできない。

 

「そして、バトルフェイズは終了していない。ウイリスの効果によるバイブは、デュエリストである君に挿入される」

「え……」

 

 いつの間にかウイリスが近くにいて、美鈴の股間にバイブを突っ込んでいた。

 

 

 ウィイイイイイイイイイイ!

 

 

「イヤアアアアアアア!アアアアアアアア!」

「というわけで、イーシェでダイレクトアタックだ。主人とメイド、仲良く絶頂しておくといい」

 

 イーシェに指示を出すと、もうそれ以上、一佐はデュエルを見ることなく、会場から去っていく。

 

 

 美鈴 LP1500→0

 

 

『決着うううううううう!ブルブル教団序列二位の実力は伊達じゃない!影原一佐。今回も絶頂エンドだあああああああ!』

 

 司会者の声が響くと同時に、一佐は会場からいなくなっていた。



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ハーレム合戦が開幕うううう!

 電気あんま。というものをご存じだろうか。

 

 両手で相手の両足首を持って開き、そして相手の股間に自分の足裏を押し付けてグリグリする行為だ。

 SM業界では、ドS女王様がドM男にすることもある。なんだかこの小説の原作でそのうちアキさんがやりそ……ゲフンゲフン!

 

 

「もおおおお!この私がイかされて負けるなんてええええええ!」

「んあっ!ウウウウウウウ!」

 

 美鈴は狂華の両足首を掴んで開くと、白いストッキングに包まれた右足で狂華の股間を全力でグリグリしていた。

 体が小さいわりにハイパワーなのか、グリグリしている足がすごいスピードで動いているうえにすごく熟練者を思わせる。

 

 しかも、狂華は手錠で手首を背中側で拘束されており、布による目隠しとボールギャグで視界と声を封じられている。

 

 ついでとばかりに、狂華の股間からはコードが十本も伸びている。

 今、狂華の膣の中では十個のローターが膣内を蹂躙しているのだ。

 

 

 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ!

 

 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「ウブッ!アアアアアアアア!」

 

 膣圧がすごい人間の場合、ローターをいくつも入れると膣の中からローターが出てくることがある。

 しかし、狂華を責めるために頑丈な素材で作られた特殊なローターを膣の中に放り込み、そしてその股間をストッキングに包まれた足で容赦なくゴリゴリと足をねじりまくっているので、ローターの刺激が止まることはない。

 

 そして、改造により柔軟かつ頑丈な狂華のおまんこは、美鈴の容赦のない責めに耐えて、快楽と服従に心と体を浸らせている。

 

「私の性格を理解してるですって!?なめてんのかあああああああ!」

 

 グリグリするのをやめて、股間に足を踏み込むように乗せて、思いっきり足首を引っ張る。

 ハイパワーな美鈴の腕力と脚力により、股間にとんでもないレベルで力がかかった。

 

 ぎゅいいいいいいいいいいいいい!

 

「ンーーーーーッ!ンオオオオオオオオオ!」

 

 絶叫する狂華。

 

 ドMであり、さらに服従欲求が強い狂華は、『容赦のない支配欲』に対して体が敏感に反応する。

 そういう点では、『ブチ切れて八つ当たりしているときの美鈴』は、狂華にとって自分を満足させてくれる相手なのである。

 

 

 

 

 で、そのころの小春だが。

 

 椅子型の拘束具に裸をがっちりと固められ、ボールギャグを口に噛ませられたままで、八つ当たりされている狂華を血走った目で見ながら、『フーッ!フーッ!』と荒い息をしていた。

 

 ちなみに、椅子のそばでは『特注媚薬』というラベルがついた瓶が空になっており、『放置刑』という札をお腹に貼られている。

 

 『刑』というからには何らかの汚点が彼女にあったと思われる。

 

 一佐とのデュエルを察するに、『小春。一佐さんの責めで絶対にイっちゃだめですよ。小春をイかせるのは私ですからね』などとあらかじめ言われており、デュエル中はその手のことを言っていなかったが、汚点ということで刑が執行された。

 

 

 ……というパターンがあり得そうだが、実はそんなことはない。『美鈴の気分』である。

 一佐とのデュエルで小春が絶頂したことそのものはどうでもいいのだ。

 そもそも美鈴自身、何をもって小春に対して罰を与えるのかという基準は全く存在しない。

 

 なんとも理不尽な話だ。

 だが、狂華や小春のようなドMには、その理不尽さが心地いいのである。

 

 ★

 

「はぁ、まさか、あんなふうに負けるとは思わなかったです」

 

 普段の冷静モードに移行した美鈴と、普段着とメイド服をそれぞれ着用した狂華と小春は、黒髪サングラスの男性が運転する車の後部座席に座っていた。

 車内は三人が並んでも十分広く(まあ三人とも体は細いほうだが)、美鈴が真ん中に座り、狂華が左、小春が右に座っている。

 

「美鈴ちゃんのデッキって面白いわよね。凌辱貴族デッキの特性でメイドさんをいじめるなんて……」

「いえ、狂華様。【凌辱貴族】デッキは本来、『女性デュエリストのオナニーを魔力に変える』というものなのです」

 

 いったい何がどうなるとオナニーが魔力に変わるのかよくわからないが、そもそもデュエリストに『常識』や『論理的整合性』や『社会的通念』は通用しない。セックス次元ならなおさらだ。

 そういう『設定』があればいいのである。

 

「え、本来はオナニーなの?」

「そうですよ。私の『性奴隷メイドの契約』というカードは、御子柴財閥がデザインしたものであって、凌辱貴族デッキ本来のものではありません」

「そ、そうなんだ」

「はい。あくまでもオナニーであり、ローターの強さや基本的なバイブの太さからわかると思いますが、『最低設定』が強めなので、モンスター効果が強めに設定されているのです」

 

 そういわれてみれば、『凌辱貴族ローターフレア』と『ローターフェンサー LV3』を直接比較してみると、カードパワーに違いがありすぎる。

 どちらも通常召喚一回で出せるモンスターだが、ローターフェンサー LV3は自分の膣の中にローターを三個入れて、一個につき攻撃力は100上がるが、もともとの攻撃力は1300しかなく自分しか強化できない。

 対して、ローターフレアは、一個から十個の選択幅が存在し、そしてローター一個に対する上昇値は同じなのだが、それを自分フィールドのすべての凌辱貴族に適用できる。

 

 もちろん、ローターフレアとローターフェンサーのローターの威力を比べると、ローターフレアのほうが強いということはわかる。

 ただ、それでも性能に違いがありすぎるだろう。

 

「なるほど、『いざとなれば自分で膣の中から抜くこともできる』から、その分最低設定が強めなんだ」

「はい。ただ、『性奴隷メイドの契約』と合わせれば、私は自分をいじめる必要がなく、小春をいじめればいいので、私はノーリスクなのです」

「す、すごいコンボね」

 

 機械姦に限らず、『自分をいじめて強力な効果を発揮するカード』に共通する点は、『デュエリスト本人が快楽に耐えきり、そしてデュエルタクティクスを十分に発揮する思考力を維持できるか』という部分だ。

 いくら強力な効果を使えるとしても、頭の中が真っ白になってはデュエルができない。

 

 強力な道具を使いながらも、デュエリスト本人はデュエルするための思考力をしっかり確保でき、そして『ドS少女がドMメイドをいじめる』というそそるシチュエーションを実行する。

 デッキパワーは高く、エロプレイも観客の股間を刺激するものだ。

 そのシチュエーションを最大限に活用してしまった一佐のデュエルタクティクスがおかしいだけで、美鈴のデッキはかなり強い。

 

「あ、そういえば、『性奴隷メイドの契約』って、選べる女性に制限ってあるの?」

「ありませんよ」

「え、ないの?」

「はい。私がその時点で視認した女性であれば、それが相手女性デュエリストでなければ誰でも可能です。その場合はおもちゃの設定レベルに制限が付きますが」

 

 なかなか理不尽な話である。

 

 美鈴がうっとりした笑みを浮かべる。

 

「グフフ。エロい体で格上女性エロデュエリストを気取ってた金髪ドリルのお嬢様を調教したときは楽しかったわぁ」

 

 美鈴の嗜虐的な笑みを見て、狂華と小春の股間がキュン!となった。

 

「……まあそれはそれとして、狂華お姉様。この車に乗っているということは、プロの試合があるのですか?」

「今日はないわよ。ただ、一佐からプロリーグの観戦チケットを貰ったのよね。私個人としてはあまり興味はなかったんだけど、教祖様から『たまには観戦目的で行ってみるのもいいですよ』って言われたから、行くことにしたのよ」

 

 基本的に興味はないようだが、教祖が絡んでくると話が変わるのが狂華の思考回路である。

 

「なるほど、よくわかりました」

 

 そういって、美鈴は自分の左に座る狂華の背中側から左腕を回して、そのまま狂華の左胸をもむ。

 そして、右手をパンツの中に入れて、小さくて細い指をおまんこの中に入れた。

 

 

 クチュクチュクチュクチュクチュクチュ……

 

 

「ん、んんっ♡」

 

 今までは散々道具を使って責めていた美鈴。

 しかし、彼女はぶっちゃけてしまえば『調教師』である。

 当然、手を使ってまんこをいじる熟練度も圧倒的なのだ。

 

「フフフ。会場に到着するまで暇ですし、美鈴が狂華お姉様で遊んであげますからね~」

 

 無邪気で屈託のない笑みを浮かべる美鈴。

 

 それをみて、反対側に座る小春が内またになっている。

 興奮しているのだ。というかさっきからお預け状態なのである。

 

 ただそんな状態であっても、運転席に座る男性は、溜息を吐くだけで運転に支障はないのであった。

 

 ★

 

『さあ!今日も熱いデュエルの時間だああああああああ!』

 

 このスタジアムでは常連の司会者の声がスタジアムに響く。

 

『出てきてもらうぞ!ハーレムを綴る男、法相秋筆えええええ!』

 

 司会者に呼ばれてでてきたのは、広場でのデュエルで強化を倒した男、法相秋筆。

 ラビエル・ブルーの制服を身に着けてスタジアムに上がる。

 そして、狂華が前にあった時と同じように、ちゃらちゃらした雰囲気をしている。

 

『そしてその相手は、死の世界に踏み込む男、冷血曹丕(れいけつそうひ)いいいいい!』

 

 秋筆に相対するようにスタジアムに出てきたのは、灰色の髪を伸ばして、光を感じさせない色の瞳の男だ。

 真っ白なシャツにジーパンを合わせただけのシンプルないで立ちだが、本人が持つ生きている心地を感じさせない雰囲気により、少し不気味に感じる。

 

「曹丕。ここでデュエルするのは久しぶりだな」

「……ああ、そうだね。秋筆。良いデュエルにしよう」

「そーだな。まあ、俺もそこに異論はねえゾ!」

 

 顔見知りなのだろうか。

 プロリーグの試合という状況だが、なれなれしい雰囲気の二人。

 

 ……しかし、その言葉の裏では、グツグツと煮えたぎっているような『何か』を感じる。

 

『すでにヒートアップしているぞおおおお!さあ、君たちのエロデュエルを見せてくれえええええええ』

 

「「デュエル!」」

 

 秋筆 LP4000

 曹丕 LP4000

 

「俺の先攻!」

 

 先攻は秋筆。

 

「俺は手札から魔法カード『白の庭園の招待状』を発動だ!デッキから『白の庭園』モンスターを手札に加える。俺は『白の庭園ホワイト』を手札に加えて、通常召喚!」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900 ☆4

 

 出現するのは彼のデッキに重要なモンスターであるイケメンの男。

 

「ホワイトの召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからフィールド魔法『白の庭園ベストスポット』を手札に加えることができる。そして発動!」

 

 秋筆がカードを発動した瞬間、フィールドが白の花畑に変わった。

 大きな建物であれば観客から見えにくい場合があるのですぐに演出が消えていくのだが、花畑はそのまま残る。

 

「このカードを発動時の処理として、デッキから『白の庭園』魔法カードを手札に加えることができる。俺は永続魔法『白の庭園ハーレムソファ』を手札に加えて、そのまま発動するぜ」

 

 ホワイトのそばにソファが出現した。

 ホワイトはそれを見ると、そこにゆっくりと座って足を組んだ。

 やはり定位置だと思っているようである。

 

「そしてハーレムソファの発動時の処理として、デッキからレベル4以下の『白の庭園』モンスターを特殊召喚できる。俺は『白の庭園アイラ』を特殊召喚!」

 

 白の庭園アイラ ATK1300 ☆4

 

 フィールドに現れたのは、長く艶のある白い髪を持ち、大きな胸と尻を持つ美人さん。

 ホワイトのハーレム要因であるアイラはそのままハーレムソファに座る。

 

「そしてホワイトの永続効果により、アイラをいじめるぜ!」

 

 ホワイトはアイラを抱き寄せると、そのまま唇を重ねて、股間に手を入れて手マンをし始める。

 

 ネチョネチョ……クチュクチュクチュクチュ……

 

『ん、ああん♡』

 

 しっかり感じている様子のアイラ。

 

「そして、アイラが白の庭園モンスターにいじめられている場合、白の庭園モンスターの攻撃力は500アップする!」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900→2400

 白の庭園アイラ  ATK1300→1800

 

「さらにフィールド魔法『白の庭園ベストスポット』の第二の効果!一ターンに一度、このターンのバトルフェイズを封じる代わりに、デッキから白の庭園モンスターを特殊召喚できる。俺はデッキから『白の庭園ヒカリ』を特殊召喚!」

 

 白の庭園ヒカリ ATK1200→1700 ☆3

 

 登場したのは、白のショートカット+巨乳+着崩した制服という、ビッチの匂いがプンプンする少女。

 そのままアイラの反対側に座った。

 ホワイトはそれを見て、アイラを抱き寄せていた手を放して、その手でヒカリの股間に手を入れて膣の中に指を入れる。

 

 

 そしてそのまま指を動かしていき、感触の違うまんこを味わっていく。

 

「ヒカリが白の庭園モンスターにいじめられているとき、相手は『白の庭園』カードを対象にできなくなる」

「……相変わらずだな」

「当然さ。ぶっちゃけこの三人が並んでいるのが初手では一番強い。まあ定石ってやつさ。俺はカードを一枚セットして、ターンエンド」

「僕のターン。ドロー」

 

 曹丕はカードを引いた。

 

「僕は手札から、『夜の眷属シーア』を召喚」

 

 夜の眷属シーア ATK1500 ☆4

 

 曹丕が召喚したのは、金髪に真っ白な肌と赤い目を持つ吸血鬼の美少女だ。

 黒いパーティードレスのようなものを身にまとっており、大きな胸を強調するような扇情的なものである。

 

 シーアは召喚されると同時に、曹丕に近づいて、そのまま首筋にかぷっとかみついた。

 

「そして、手札の『夜の眷属レイン』は、自分フィールドに夜の眷属がいる場合、特殊召喚ができる。僕はチューナーモンスター、夜の眷属レインを特殊召喚」

 

 夜の眷属レイン ATK1300 ☆3

 

 次に出てきたのは、金髪ショート部屋のロリ体系の女の子だ。

 フリルまみれの黒いドレスを身にまとっており、愛らしい顔立ちだが、やはり赤い目は爛々としていながらも生気は感じられない。

 

 出現すると、曹丕に抱き着いて肩にかみついている。

 

「早速揃えてきたか」

「その通り、僕はレベル4のシーアに、レベル3のレインをチューニング。シンクロ召喚。レベル7『夜の眷属ミーティア』!」

 

 夜の眷属ミーティア ATK2500 ☆7

 

 出現したのは、扇情的なドレスを身にまとった金髪灼眼の美人。

 背中には蝙蝠のような翼が存在し、流星の意匠を凝らした髪飾りで前髪を止めている。

 

 ミーティアは曹丕に抱き着くと、大きな胸を曹丕の腕に押し付けて、首筋をペロペロと嘗め回したり、かぷっとかみついたりしている。

 

 だが、その目には相変わらず生気が宿っておらず、誘惑されている曹丕自身にもあまり生気が感じられないことから、見るものをぞっとさせるものがある。

 

「曹丕、死体にしか興味がないネクロフォビアは相変わらずか」

「それが変わるわけがないだろう」

 

 生気が感じられない顔で秋筆を見る曹丕。

 

 主義、というより、性癖が対極に位置しているといえるだろう。

 いや、ネクロフォビアというものがかかわる場合、他のありとあらゆる性癖は対極に位置するかもしれないが、秋筆はチンポ一本で学校で無双してハーレムを築きあげた男を軸とするエロデュエルを綴り、曹丕は命が失われた存在たちを侍らせて構築するエロデュエルを行う。

 いずれにせよ、相容れないだろう。

 

「まあいい。僕はミーティアの効果発動。特殊召喚に成功した場合、デッキから『夜の眷属』魔法カードを手札に加えることができる。僕は永続魔法『夜の眷属の茶会』を手札に加える。そしてバトルフェイズだ」

「あ、知ってると思うけど、ホワイトの永続効果で、相手はホワイトにしか攻撃できないぞ」

「わかっている。僕はミーティアで、ホワイトを攻撃」

 

 ミーティアが曹丕から離れると、そのまま翼を広げてハーレムソファに迫る。

 

 一応、容姿のレベルだけで言えば最高峰に位置するといっていいミーティア。

 しかし、ホワイトは秋筆がコントロールするモンスターらしく『趣向にあわない』のか、首を左右にふった。

 

「俺は罠カード『白の庭園の柵』を発動。ホワイトが二人以上虐めている場合、相手モンスターの攻撃を無効にして、さらにカードを一枚ドローできる」

「……まあ、この程度はやってくるか。僕はカードを二枚セットして、ターンエンド」

「俺のターン。ドロー!……お、来た!」

 

 秋筆は楽しそうな表情になった。

 

「何を引いた?」

「フフフ……俺は手札から『白の庭園キョウカ』を召喚!」

「え、私!?」

 

 突如呼ばれた自分の名前に驚く狂華。

 

 白の庭園キョウカ ATK2000 ☆4

 

 次の瞬間、狂華はアイラやヒカリが身に着けているような真っ白のブレザー型制服で、ハーレムソファの傍に出現する。

 ……なぜか縄で後手縛りにされた状態で。

 

「ちょ、え、これって何!?」

「フフフ。エロデュエルの真骨頂はVRモデルによるエロプレイだ。名差しのカードを使ってこうして呼び出すことも可能だぜ。まあ、その女性が俺のデュエルを観戦している必要があるけどな」

「だが、その手のカードは本人の同意が必要なのでは?見る限り知らなかったようだが」

「フフフ……DVSコーポレーションのコールセンターに電話したら作ってくれたぜ」

 

 ちょっと狂華ちゃん安すぎではなかろうか。

 

「つーわけで、ホワイトの効果によって狂華ちゃんをいじめるぜ!」

「え……」

 

 ソファの傍でもそもそしていた狂華だが、アイラとヒカリが引っ張ってソファに押し倒した。

 そのままホワイトが狂華の唇を奪いつつ、股間に手を入れてグジュグジュとかき混ぜ始める。

 

「んっ!うぶっ!んああああああ!」

 

 予期していなかった快楽に喘ぎ声を漏らす狂華。

 しかも、いきなり後手縛りスタートで、腕が全く動かない状態だ。

 ソファに押し倒された狂華の足はガクガクと震えて、アイラがスカートをめくると、既にパンツの中はグショグショである。

 

「そして。狂華ちゃんがいじめられているとき、ホワイトの攻撃力は1000ポイントアップする!」

 

 白の庭園ホワイト ATK2400→3400

 

「さてと、もっと派手に遊んでもらおうか。俺は手札から永続魔法『白の庭園レズプレイ・ペニスバンド』を発動だ!発動時、白の庭園モンスターの中から、受けの女性を一人、責めの女性を一人以上選択、俺はアイラとヒカリを責めに選択し、狂華ちゃんを受けに選択だ。この効果により、責めに選択された女性モンスターの股間にペニスバンドを装着するぜ」

 

 秋筆がカードを発動すると、アイラとヒカリの股間にペニスバンドが出現する。

 黒人のAV男優と言っていいほどのデカチンであり、膣の中をゴリゴリとえぐれそうな凶悪カリだ。

 

 ……ホワイトもぎょっとしている。

 

「さあ狂華ちゃん。いっぱい遊んでもらいな」

 

 秋筆がそういうと、アイラが狂華を立たせる。

 そして、ヒカリがどこからかハサミを取り出すと、そのまま狂華が身に着けているパンツを切り刻んでそのまま捨てた。

 

 毛が一本もないパイパンが出現。

 

「はぁ、はぁ♡」

 

 ホワイトに膣の中を指でかき混ぜられて興奮している様子の狂華。

 視線の先には、正面にいるアイラのでかいペニスバンドがある。

 

 

 ジュブブブブ

 

 

「んああ♡」

 

 だが、ここで終わりではない。

 ヒカリが後ろからお尻にぶち込む。

 

「んひいいい!」

 

 狂華が喘ぎ声を漏らす。

 

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン!

 

 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ!

 

 

「んあああああああ!あっ、ああああああああ!いっちゃうううううううう!」

 

 前と後ろからの特大ペニスの責め。

 息ぴったりのピストンで、子宮と尻穴の奥を順番に、的確に突いていく。

 

 しかも、特大のカリにより、引き抜くときもゴリゴリと膣と尻穴を抉り、そして再度奥まで突っ込まれる。

 

 それの繰り返し。

 

「そしてペニスバンドの効果により、一ターンに一度、責めている女性モンスターの数一人につき、一枚ドローできる。俺は二枚ドロー。さあバトルフェイズだ!俺は白の庭園ホワイトで、ミーティアを攻撃!」

 

 ホワイトがレズプレイをしり目に、ソファから立ち上がる。

 

 それに対して、曹丕は鼻を鳴らした。

 

「その程度の攻撃が通じるか。罠カード『夜の眷属の暴走』を発動。自分フィールドの夜の眷属シンクロモンスター、ミーティアを対象にとることで、ターン終了時までそのモンスターよりもレベルが低い女性モンスター一体を、守備表示にしてコントロールを得る」

「何!?」

「僕はキョウカを選択する。ちなみにこの効果は、対象にとるのはミーティアであって、君のモンスターではない。ヒカリの効果では防御不可能だ」

「させるか!速攻魔法『白の庭園の独占』を発動!コントロールを変更するカードの効果が発動した場合、その効果を無効にして、相手に800ポイントのダメージを与える!」

「無駄だ。カウンター罠『夜の眷属の暗躍』を発動。自分フィールドに夜の眷属シンクロモンスターが存在する場合、相手が発動した魔法、罠の効果を無効にして、僕はカードを一枚ドローする」

 

 次々と発動されるカードたち。

 

 チェーン合戦を制したのは……。

 

「舐めんなよ!手札からカウンター罠『白の庭園の陰謀』を発動。このカードは、自分フィールドに白の庭園男性モンスターが一人、女性モンスターが三人以上存在する場合、手札から発動できる!相手が発動するカウンター罠の効果を無効にする!」

 

 秋筆!

 

 最終的に、ホワイトの攻撃が通る。

 ホワイトがミーティアにキスをすると、それだけでミーティアの腰が砕けて、そのまま消えていった。

 

 曹丕 LP4000→3100

 

「ふう。ここまでカードを消費させられるとはな」

「僕もおどろいた」

 

 白の庭園ホワイト ATK3400→2400

 

「ん?」

 

 曹丕がホワイトの攻撃力が下がったのが気になった。

 狂華たちを見ると、アイラとヒカリがソファでぐったりしている。

 

「安心しろ。休憩中なだけだ」

「そいつらってつかれるのか?」

「当たり前だろ。人間だぜ?疲れるのは当然だろ」

「いや、まあ、それはその通りなんだが……」

 

 何かが納得いかない曹丕。

 というか、アイラの効果が適用されている。

 もう一度見れば、ホワイトがアイラの胸をもみまくっていた。

 

「まあいいってことさ。俺はカードを二枚セットして、ターンエンドだ」

「僕のターン。ドロー」

 

 曹丕はカードを引く。

 

「僕は手札から魔法カード『夜の眷属の棺桶』を発動。ライフポイントを1000払うことで、墓地から夜の眷属モンスターを特殊召喚する。僕は『夜の眷属ミーティア』を特殊召喚」

 

 曹丕 LP3100→2100

 夜の眷属ミーティア ATK2500 ☆7

 

「ミーティアの効果、特殊召喚に成功した場合、デッキから『夜の眷属』魔法カードを手札に加えることができる。僕は装備魔法『夜の眷属の純血』を手札に加える。そして僕は、このカードをミーティアに装備させる」

 

 発動した瞬間、ミーティアのいたるところを覆うように蝙蝠が出現してかみついていく。

 

『んっ♡ああ……♡』

 

 どうやら甘噛みであり、そして血液を注入しているようで、ミーティアの口から喘ぎ声が漏れる。

 

「このカードを装備した夜の眷属モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。そして、それがシンクロモンスターだった場合、相手モンスターを破壊した場合、その攻撃力分のダメージを相手に与える」

 

 夜の眷属ミーティア ATK2500→3000

 

「殺意満点だなオイ」

「よくある効果だ。そして永続魔法『夜の眷属の夜会』を発動。自分フィールドのモンスターゾーンが『夜の眷属』シンクロモンスターが一体のみの場合、相手の表側表示モンスターの効果は無効になる」

 

 曹丕のカードが発動されると同時に、ホワイトがアイラを責めるのをやめた。

 

 白の庭園ホワイト ATK2400→1900

 

「ぐっ……いじめるのも永続効果だからなぁ……」

「バトルフェイズだ。ミーティアでホワイトを攻撃」

 

 ミーティアが翼を広げて突撃する。

 

 ……秋筆はニヤッと笑った。

 

「だがまだ甘いぜ!速攻魔法『白の庭園の策略』を発動。ホワイトが存在する場合、相手の魔法、罠を一枚破壊できる!追加効果で、自分フィールドの永続魔法を一枚墓地に送ることで、相手に800ポイントのダメージを与える!」

「なんだと!?」

「俺は『夜の眷属の夜会』を破壊し、さらに『白の庭園レズプレイ・ペニスバンド』を墓地に送ることで、曹丕、お前に800のダメージを与える!」

 

 曹丕 LP2100→1300

 

「これで、俺のモンスターの効果が復活する!」

 

 秋筆が宣言すると、ホワイトはソファに寝転がる狂華とアイラの間に座って、二人の股間に手を入れてグジュグジュッ!とかき混ぜ始めた。

 

「アアアアアアア!ゆ、指テクがすごっ、い、いっちゃううううううう!」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900→2400→3400

 

 突撃してくるミーティアに対して、ホワイトはさらに強く、グイッ!と狂華とアイラを責める手を強くねじった。

 

 

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 二人のおまんこから潮が吹きあがり、ちょうど重なるようにミーティアの顔面にかかった。

 ミーティアそのまま浄化されるように消えていく。

 

 曹丕 LP1300→900

 

「どうだ曹丕!これがホワイトの絶頂術の一つ、『潮吹きダブルクロス』だぜ!」

「……器用な奴だ」

 

 確かに。

 

「さーらーにー!俺は罠カード『白の庭園の連携』を発動!相手ターンのバトルフェイズ中に、自分の白の庭園モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、相手に自分フィールドの白の庭園女性モンスターの数一人につき、300ポイントのダメージを与える!」

「な、それまで伏せていたのか!」

 

 次の瞬間、狂華、アイラ、ヒカリの三人が曹丕のそばに移動していた。

 

 そして……

 

 

 ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 先ほどのミーティアと同じように顔面噴射!

 

「うぶぶぶぶぶ!」

 

 突如顔面に塩をかけられまくって悶える曹丕。

 

 曹丕 LP900→0

 

「今回のハーレム合戦は俺の勝ちだぜ。曹丕!」

 

『決着うううううう!秋筆選手。白の庭園のハーレムパワーで、死者が集う夜の力を粉砕!ハーレム対決は、彼の勝利だああああああ!』

 

 

 会場も熱狂している。

 

「ん、ああああん♡」

 

 VRモデルが解除され、観客席に戻っている狂華だが、完全にデュエル中の絶頂の余韻に浸っていた。

 エロデュエルの可能性は、思ったよりまだ広いのかもしれない。



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キョウカデッキVS戦績一位の実力

 学園ハーレムともいえる【白の庭園】デッキの使い手、法相秋筆が使用した『白の庭園キョウカ』のカードは、ある意味、一石を投じたといっていい。

 

 御子柴美鈴が使う『性奴隷メイドの契約』のように、ほぼ決まった相手をデュエル外から引っ張ってきて責めるという手法は散見されるが、『特定の人物をモデルにしたカード』というものは珍しい。

 

 もちろん、普段組んでいるパートナー専用デッキに組み込まれるカードとしてデザインされることはあるだろう。

 しかし、『コールセンターに電話したら作ってくれた』というあまりにも軽い条件は、多くのデュエリストが目を向ける項目となる。

 

「かなりたくさんの人が狂華ちゃんの体に興味を持ってるみたいね」

「そうですね。私は気持ちいいならそれでかまいませんけど」

 

 とあるスタジアムの控室。

 そこで、狂華と潮里が話していた。

 狂華はいつも通りのノースリープにミニスカートでかなり露出度が高めで、潮里は白衣を着ている。

 そして、周囲に高速具などはなく……潮里は、デュエルディスクをつけていた。

 

「さて、狂華ちゃんの力を使った全力のデュエル。やってやりましょうか」

「楽しみにしてますよ。潮里さん」

「もちろん♪」

 

 あははウフフと笑い合う二人。

 さて、一体何を企んでいるのだろうか。

 

 ★

 

『さあ!今日はスペシャルマッチの時間だああああああ!』

 

 スタジアムに響くMCの叫び声。

 そしてそれに合わせて、多くの観客席の男性が雄たけびを上げた。

 

『観客席の諸君!以前、このスタジアムで使われた『とあるカード』のことを覚えているかな?そう、『白の庭園 キョウカ』のカードだ。このカードが使われたことで、DVSコーポレーションは現在、コールセンターがとんでもないことになっているぞ!』

 

 狂華を観客席から呼び出して逝かせまくったあのデュエルのことは忘れられないのだ。

 

『だが残念なことに、狂華ちゃんは一人しかいない。そのため、定期的にスペシャルマッチが行われることになった。さあ、出てきてくれ!DVSコーポレーション。保険医、速水潮里いいいいいい!』

 

 その紹介で出てきたのは、白衣を着た紫色の髪の美人さん。

 

「ウフフ。さて、特別なデッキを組んできたから、楽しんでいってね♪」

『さあ、その『特別なデッキ』は一体どのようなものなのか……さあ、その相手をするのは、ブルブル教団序列五位。だが、その戦績はブルブル教団幹部一位!電マの奇襲者。電マスクだあああああああ!』

 

 潮里に対面するようにゲートから歩いてきたのは、マントを羽織り、仮面をかぶった少年。

 蛇の鱗のような模様がある仮面であり、素顔は分からない。

 

「さて、僕が相手だ。楽しませてもらうよ」

 

 そういってデュエルディスクを構える電マスク。

 

『さて、今回のデュエルの解説は、デュエロ・アカデミアの教師を務める進藤壊(しんどうかい)先生に努めていただきます。進藤先生。よろしくお願いします』

『どうも皆さん。初めましての方は少ないと思いますが、解説を務める進藤です』

『進藤先生は、『バイブ振動』のリングネームでプロ活動をはじめ、現在は本名を隠すリングネームを捨てて、本名登録となっている方です。デュエロ・アカデミアの教師でもあり、鬼畜な笑い顔がたまらないと語るファンも多いとか』

『私のプロフィール紹介はそのあたりにしておきましょう。今回はこの二人にデュエルをしていただきます』

 

 進藤は二人のデュエリストを見る。

 

『厳密には保険医の潮里先生はプロエロデュエリストではありませんが、特別デッキを最初に使うに値するデュエリストとDVS幹部会で決まったことで今回は採用されました。さて、今回のデュエルの趣旨ですが……デュエルしながら解説した方が良いでしょう。二人もやる気みたいですからね』

 

 その言葉を聞いた二人がデュエルディスクを構える。

 すると、デッキがシャッフルされた。

 

「さて、電マスクちゃん。いくわよ」

「潮里さんとのデュエルは初めてだ。期待させてもらおう」

「「デュエル!」」

 

 潮里   LP4000

 電マスク LP4000

 

 先攻は潮里。

 

「私の先攻。私は手札から、『アヘレーター・キョウカ』を召喚!」

 

 潮里が高々に宣言しながら召喚したのは、体のラインがしっかりわかるピッチピチのラバースーツを装着した狂華だ。

 ただし、ラバースーツだが袖がないノースリープタイプで、真っ白で細い腕が晒されている。

 手にはリモコンのようなものを握っており、何かを操作するのだろうか。

 

 アヘレーター・キョウカ ATK1500 ☆4

 

「フッフッフ……電マスク。積年の恨みを晴らしてやるわ」

「僕、何か悪いことしたかな……」

 

 ゲスっぽい笑みを浮かべながら登場する狂華にげんなりしている電マスク。

 気持ちはわかる。

 

『さあ!召喚されたぞ!狂華ちゃんのカードだああああ!』

『さて、今回のスペシャルマッチにおける重要なカードですね。ここからは、潮里さんのタクティクスも要求されますが……デュエルの続きを見ましょうか』

 

 熱狂している様子のMCと、あくまでも冷静な進藤。

 

「さて、この格好(・・・・)の狂華ちゃんの効果を発動するわよ。召喚に成功した時、デッキからレベル4以下の『ストップウェポン』モンスターを特殊召喚できる。私は『ストップウェポン・バリア』を特殊召喚!」

 

 ストップウェポン・バリア DFE2400 ☆4

 

 出現したのは、大きな盾を持っている三頭身のロボットだ。

 だが、何もランプがついておらず、腕もだらりと下がっており、どうやら『起動していない』状態といえる。

 しかし、狂華が持っているリモコンが突如光りだして、ランプが点滅し始めた。

 

「ストップウェポンモンスターは基本的に、自分フィールドにアヘレーターが存在しないと効果が使えないわ。だけど、アヘレーターである狂華ちゃんが存在することで、その効果を使えるようになっている。バリアの効果を発動。自分ターン終了時に、デッキからカードを一枚ドローできる!」

「あ、ホログラムで演出説明が……なるほど、リモコンをおまんこに突っ込んでボタンを押せばいいのね」

 

 狂華の傍にホログラムウィンドウが出現。

 そのような内容が表示されたようだ。

 ラバースーツは、股間付近に専用チャックが付けられている。

 狂華はそのチャックを開けて、リモコンを突っ込んだ。

 そして、ボタンを押す。

 

 バチッ!

 

「あうっ♡」

 

 絶頂パルスが流れたようで、体が震える狂華。

 

「なかなか強力なモンスターだね。レベル4で守備力が2400。しかもドローソースにもなっているとは……あと、アヘレーターってそういう意味か」

 

 加えて、バリアという名前。

 もちろん守備力が高いからこそバリアという名前が付いている可能性もあるが、カードの効果としてもバリアに関係する何かがあるかもしれない。

 ……あと、確かにアヘレーターは『そういう意味』のようだ。

 

「私はカードを二枚セットして、ターンエンド!バリアの効果で一枚ドローよ」

 

 これで潮里のターンは終了。

 ただ、電マスクとしては少し、『面倒』と思ったようだ。

 そもそも彼のモンスターは、相手モンスターを素通りする。

 長期戦を重視したモンスターは少し面倒である。

 

「僕のターン。ドロー。まあ、まずは僕にできることからやろうか。手札から『電マ蛇スネーク』を通常召喚」

 

 電マ蛇スネーク ATK0 ☆1

 

 出現したのは、電マを頭に装着した長くて細いモンスターだ。

 

「スネークの召喚に成功したことで、デッキから電マ蛇モンスター……『電マ蛇ウロボロス』を手札に加える。次の魔法カード『電マ蛇の祭壇』を発動。自分フィールドに電マ蛇モンスターが存在する場合、デッキから『電マ蛇の壺』を表側で置くことができる」

 

 安定ムーブのようだ。

 フィールドにキーカードが置かれる。

 

「来たわね。アレが電マスクのキーカード」

「その通りだ。そして手札から魔法カード『電マ蛇の襲撃』を発動。自分フィールドの電マ蛇モンスター一体につき一枚。相手のデッキの上からカードを墓地に送る」

 

 電マスクがカードを発動すると、電マ蛇スネークが動き出した。

 

「プレイヤーを襲ってくる効果よね……でも残念ね。私は永続罠『キョウカの欲望』を発動するわ!このカードが表側表示で存在する限り、私が受ける快楽と絶頂カウントは全て、自分フィールドの『キョウカ』モンスターに適用される!」

「な……そういうことか」

 

 スネークが潮里に向かうのをやめて、狂華の方に進路を向ける。

 そして、長い胴体で両手を封じると、股間にピトッと張り付いた。

 

「んっ……」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「あああああああっ!す、すごいいいいいいい!」

 

 どうやら先ほど自分の膣に流した何らかのパルスが効いているようで、かなり感じている様子の狂華。

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 0→1

 

 そして溜まるカウンター。

 どうやら絶頂したようだ。

 潮里はデッキからカードを一枚墓地に送った。

 これでデッキは三十二枚。

 

「イきやすくなっているな。さすがアヘレーター……というわけで、自分フィールドに絶頂カウンターが置かれているので、手札から『電マ蛇ウロボロス』を特殊召喚できる」

 

 電マ蛇ウロボロス ATK0 ☆3

 

「バトルフェイズだ。電マ蛇の壺の効果によって、自分フィールドの攻撃力0の電マ蛇は、相手に直接攻撃できる。僕は電マ蛇スネークで、ダイレクトアタック」

 

 電マ蛇スネークが動き出す。

 だが、潮里は何も言わない。

 

 スネークが胴体で狂華の両手を拘束して、右胸に張り付いてヴィイイイイイ!と振動し始める。

 

「ん、んんんっ!」

 

 絶頂に耐える狂華。

 彼女が耐えないと、電マスクの絶頂カウンターがたまってしまう。

 普段はいくらでも絶頂していいデュエルをしている反面、我慢するのには慣れていない表情だ。

 

「電マ蛇モンスターが戦闘を行ったダメージステップ終了時、相手はデッキの上から、絶頂カウンターの数だけ墓地に送る」

「一枚ね……」

 

 デッキ枚数は三十一枚。

 

「そして、電マ蛇ウロボロスでダイレクトアタック」

「ここは防いだ方がいいわね。私はストップウェポン・バリアの効果を発動!一ターンに一度、相手モンスター一体の攻撃を無効にできるわ!」

 

 すると、再び強化の傍にホログラムが出現。

 

「あ、もう一度膣の中に入れてボタンを押すのね」

 

 開けっ放しのチャックからリモコンを入れる。

 そして……

 

 バチッ!

 

「あああっ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 1→2

 

 どうやら絶頂パルスのようだ。一撃で絶頂している。

 

「なるほど、だが無駄だ。ウェポンストップ・バリアの効果にチェーンして、速攻魔法『電マ蛇の媚薬装甲』を発動だ。バトルフェイズ中のみ発動可能なカードで、電マ蛇モンスター一体に、相手モンスター効果からの完全耐性を付与する」

「なっ……」

 

 ウロボロスの電マがコーティングされて光りだす。

 そして、長い胴体で狂華の体を拘束する。

 二つの電マで両胸を、そして一個の電マで、開けっ放しのチャックで晒されたおまんこに電マを当てた。

 

「あっ……」

 

 

 ヴヴヴヴヴィイイイイイイイ!

 

 

「あ、あああああっ!いっちゃうううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 2→3→4

 

 一気に二つのカウンターがたまる狂華。

 かなり感じやすくなっている。

 

「そ、そんな……」

「デッキの上から四枚のカードを墓地に送ってもらおうか」

 

 これでデッキは二十七枚。

 

「バトルフェイズは終了、電マ蛇の壺の第三の効果によって、戦闘を行った電マ蛇は守備表示になる」

 

 電マ蛇スネーク  ATK0→DFE0

 電マ蛇ウロボロス ATK0→DFE0

 

「そしてメインフェイズ2に入る。手札から『電マ蛇の報酬』を発動。自分フィールドの電マ蛇の壺に置かれている絶頂カウンター二つにつき一枚ドローできる。僕は二枚ドロー……僕も二枚伏せて、ターンエンドだ」

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 ドローして、四枚になった手札を見る潮里。

 

「なるほど。私は『キョウカの欲望』の第二の効果を発動!自分ターン中、自分フィールドの『キョウカ』モンスター一体をリリースすることで、デッキから別名の『キョウカ』モンスターを特殊召喚できる!」

 

 これこそが『キョウカの欲望』の真骨頂とばかりに説明する潮里。

 ……真骨頂ではあるが、『本質』の方はプレイヤーの快楽をモンスターである狂華が肩代わりする効果の方だろう。なんだかそんな気がする。

 

『なるほど、これによって様々なカテゴリに入る狂華ちゃんを使うことができるということだああああ!』

『まあ狂華さん個人にとってはコスチュームの変更のようなものですね。自分ターンにしか使えませんが、この効果によって入れ替えることができます。なお、狂華さんのカードは多数デザインされていますが、狂華さんは一人しかいませんから、キョウカモンスターはフィールドに一体しか存在できない硬貨がいテキストがすべてに記されていますが、このカードを使えば問題なく使うことができるのです』

 

 解説修了。

 

「私は『アヘレーター・キョウカ』をリリースして、デッキから『性なる巫女キョウカ』を特殊召喚!」

 

 コスチュームチェンジのためピカピカ光った後で出現したのは、顔以外の露出がほとんどないシスターのような服装だ。

 ……まあもちろん、Gカップの爆乳に加えて、くびれた腰、そして元気な赤ちゃんを産めそうな安産ヒップなので、シルエットだけでかなりエロいけど、

 

 性なる巫女キョウカ ATK2800 ☆8

 

「強すぎませんかね!?」

 

 いきなり飛んできた最上級モンスターに驚く電マスク。

 

「『キョウカの欲望』の効果にはレベル制限がないのよ。だからこんなステータスのモンスターを呼び出せるというわけ」

「……」

 

 それでいいのか。と思わなくもないが、そうデザインされてしまった以上は仕方がない。

 

「私は狂華ちゃんの効果で、デッキから『性なる』と名のついた魔法カードを手札に加えるわ」

『おお、とても露出が少なく、清楚な格好をした狂華ちゃん。その効果もまた清楚な――』

「私はデッキから永続魔法『性なる場所 ヤ・リベヤ』を手札に加えるわ」

『そんなことなかったああああああああああ!』

 

 当り前ですよねええ!

 

「そして私は手札に加えた『性なる部屋 ヤ・リベヤ』を発動、発動時の効果処理として、『性なる勇者』モンスターを手札から特殊召喚できる!私は手札から『性なる勇者ブレイブ』を特殊召喚!」

 

 性なる勇者ブレイブ ATK0 ☆1

 

 そして出現したのは、剣と盾を装備したイケメンの少年。

 ただ……このステータスは一体……。

 

「ブレイブの効果を発動。一ターンに一度、『性なる巫女』モンスター一体の装備カードになることができるわ」

 

 次の瞬間、ヤ・リベヤのカードが光って、ピンク色のハート型のベッドが出現する。

 そして、ブレイブが緊張した様子で狂華を見始めた。多分コイツは童貞である。

 

「ウフフ。お姉さんがリードしてあげるわよ♪」

 

 そういって、狂華がブレイブの腕を引っ張って、ベッドに放った。

 そして、自分は巫女服を脱ぎ捨てる。

 Gカップの爆乳と、くびれた腰と、大きなお尻が晒されて、ブレイブは股間をギンギンにしながら顔を真っ赤にした。

 そしてブレイブのベルトを外してズボンとパンツを降ろす。

 すると、そこにはギンギンになったペニスがあった。

 かなり大きい。どうやら相棒の右手で長年自慰にふけっていたかのようなギンギンさである。

 

「おっきいわね~。気持ちよさそう♪」

 

 そういいながら、ブレイブのペニスを自分のおまんこにあてがう狂華。

 そしてそのまま、一気にズボボボッ!とペニスを根元までおまんこのなかに詰め込んだ。

 

「ああああああん♡フフフ。これいいわぁ」

 

 ホログラムが出現し、『とにかくものすごく動いてください!』と表示される。

 

「ウフフ」

 

 そのまま腰を浮かせてペニスを抜いて、そして根元まで一気にまた突っ込む。

 そのたびにブレイブは顔をアへらせて気持ちよさそうにしている。

 だが、それでは狂華は止まらない。

 

 パンパンパンパンッと生々しい音を響かせて、ブレイブの体をむさぼるようにピストンを続ける。

 

 ヌメヌメしたよくペニスが通る膣壁を通って、気持ちよくさせるためにウネウネ動き、ペニスを奥の奥まで刺激する。

 

 

 そしてブレイブはそのアへ顔のままで……パリン!とガラスが砕けるようなエフェクト共に消えていった。

 

「性なる巫女キョウカの効果によって、自分に装備された性なる勇者モンスターは破壊されるわ」

 

 それを世間では腹上死って言いませんかね?

 

「そして、性なる勇者ブレイブは、性なる巫女モンスターの装備状態で破壊された場合、性なる巫女モンスターに貫通能力を永続的に付与することができる!」

「……」

 

 よりによって、という言葉が電マスクの頭に浮かんだが、とやかく言うのはナシである。

 そして先ほどのプレイをなかったことにするかのようにイソイソと巫女服を着る狂華。

 

「そして魔法カード『キョウカの作戦』を発動。このターン、自分フィールドのキョウカモンスターの攻撃宣言時からダメージ計算時まで、相手はカードの効果を使うことができないわ」

「なるほど、そういったカードもあるのか」

「そしてバトルフェイズよ!」

「攻撃宣言時の前、バトルステップに、罠カード『電マ蛇の再開発』を発動。自分フィールドの電マ蛇モンスターを素材に、融合召喚を行う」

「こ、このタイミングで融合を……」

「僕はレベル1のスネークと、レベル3のコブラで、融合召喚!現れろレベル4『電マ蛇ヨツクビコブラ』」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ DFE0 ☆4

 

 出現したのは、頭が四つあるコブラだ。

 すべてに電マが備え付けられている。

 

「ゆ、融合モンスター……確か、戦闘・効果では一ターンに一度破壊されないのよね」

「その通りだ」

「だけど、戦闘ダメージは発生するわ。性なる巫女キョウカで、ヨツクビコブラを攻撃!」

 

 狂華の手に魔力の弾のようなものが出現。

 驚いた狂華だが、とりあえずそれを投げつけることにした。

 

「残念だが、罠カード『電マ蛇の再開発』を墓地から除外することで、戦闘ダメージを0にできる。これは発動ではなく『適用』だ。『キョウカの作戦』をすり抜けて使うことができる」

「え……」

「そして、ダメージ計算時までと言っていたね。電マ蛇の壺の効果は、ダメージステップ終了時に発動する。反撃だ。ヨツクビコブラ」

 

 ヨツクビコブラが狂華に向かって突撃する。

 長い胴体で両手を拘束して、両胸、クリトリス、おまんこに張り付いた。

 

「な……」

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!

 

 

「アアアアアア!いっちゃうううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター4→5

 

 両胸、おまんこ、クリトリス。

 女性の性感帯の代表ともいえる場所に響く振動によって、狂華は再び絶頂した。

 

「さて、デッキからカードを5枚墓地に送ってもらう」

 

 これで、デッキは十九枚。

 このターンのサーチが少々多かったこともあるだろう。デッキの消費が大きい。

 

「め、メインフェイズ2よ。私はカードを一枚セットして、ターンを終了するわ」

 

 これで電マスクのターンになる。

 

『なかなか強力な効果が続くが、そのすべてを捌いていく!これがブルブル教団、幹部戦績ナンバーワンの実力だああああああ!』

『ルールの細かい穴をついた隙。そこを突いていくのがデュエルモンスターズの醍醐味という方もいます。特殊デッキのデッキパワーは恐らく高いでしょう。しかし、電マスクは長年使ってきたキャリアがありますからね。ただ、潮里さんはまだデッキの『切り札』を出してはいないでしょう。伏せカードも二枚あります。電マスクはデッキを狙いますが、ライフを狙いません。まだまだここからですよ』

 

 進藤の解説を耳にしたうえで、デッキトップに手をかける電マスク。

 

「僕のターン。ドロー。僕は手札から魔法カード『電マ蛇融合』を発動。自分のフィールドと墓地から、電マ蛇融合モンスターによって決められた素材を除外して、融合召喚を行う」

「ここにきて専用融合カード……」

「僕は墓地の電マ蛇スネークとウロボロスを除外。二体目の電マ蛇ヨツクビコブラを融合召喚する」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0 ☆4

 

「に、二体目……」

「もう一体のヨツクビコブラを攻撃表示に変更」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ DFE0→ATK0

 

「さて、バトルフェイズだ。僕は一体目のヨツクビコブラで、ダイレクトアタック」

 

 再び狂華のもとに向かうヨツクビコブラ。

 

「させないわ。私は罠カード『キョウカの迎撃』を発動。自分フィールドにキョウカモンスターが存在して、相手モンスターの攻撃した場合、その攻撃モンスターを除外できる!」

「なるほど。それなら速攻魔法『電マ蛇の奇襲分解』を発動。電マ蛇を一体リリースして、そのモンスターよりもレベルが低い、墓地か除外されている電マ蛇モンスターを特殊召喚できる。僕は攻撃宣言を行ったヨツクビコブラをリリースして、除外されているウロボロスを特殊召喚」

 

 電マ蛇ウロボロス ATK0 ☆3

 

「さ、サクリファイスエスケープ!」

「ウロボロスでダイレクトアタックだ」

 

 今度はウロボロスが狂華の方に向かう。

 これを防ぐ手段はない。

 

 ウロボロスが胴体で狂華の手を拘束し、両胸と股間に電マを当てる。

 

 

 ヴィイイイイイイイイ!

 

 

「はぁ、はぁ、あっ!あああああああっ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 5→6

 

 潮里のデッキがさらに削られて、残り十三枚。

 

「次に、二体目のヨツクビコブラで追撃だ」

 

 次はヨツクビコブラの攻撃。

 両胸とクリトリスとおまんこに張り付いて、再び振動する!

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「いやあああああああ!あっ、感じるうううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 6→7

 

 何度も責められて快楽まみれの狂華には耐えられない。

 次々と絶頂し、そして潮里のデッキも削られる。

 残り、六枚。

 

「……バトルフェイズ終了。二体が守備表示になる」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0→DFE0

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0→DFE0

 

「メインフェイズ2だ。僕は伏せておいた罠カード『電マ蛇の再利用』を発動。墓地の『電マ蛇』魔法カードを一枚、手札に加えることができる。僕は『電マ蛇の報酬』を手札に加えて、発動。電マ蛇の壺の絶頂カウンター二つにつき一枚……僕は三枚のカードをドローする。僕はカードを二枚セットして、ターンエンド」

 

 電マスクのターンが終了した。

 

『キョウカデッキを使う潮里さん。絶体絶命です!このターンでなんとかできるのかあああああああ!』

『現状のおさらいですが、潮里さんの手札はドローするカードを合わせて二枚、そして、最初のターンから伏せられてまだ使われていないセットカードが一枚あります。対して、電マスクは手札が一枚にセットカードが二枚。一度でも電マスクの『奇襲』が決まってしまえば、その時点で詩織さんのデッキがなくなる可能性が高いでしょう』

 

 進藤の解説は適格だ。

 『キョウカ』デッキは確かに強いカードも投入されている。

 だが、基本はバラバラのカテゴリが混ざる混合デッキ。高い習熟度と事前のデッキ回しが重要になる。

 

「狂華ちゃん。大丈夫?」

「わ、私は大丈夫です。むしろ、とても気持ちいいですよ♡」

 

 潮里からの問いに、なんの考えもなく即答する狂華。

 

「……そっか。なら、デッキトップのカードに、全部掛けるわよ」

 

 デッキトップに手をかける潮里。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く潮里。

 そして、とても『良い表情』になった。

 

「このまま巫女姿のキョウカちゃんで攻撃しても、ダメージは入るでしょうけど、ヨツクビコブラは戦闘では一度破壊されないから、多分それで終わってしまうわね。なら、コスチュームを変えましょうか。私は『キョウカの欲望』の効果を発動!『性なる巫女キョウカ』をリリースして、デッキから別のキョウカモンスター……『ヌエロン・キョウカ』を特殊召喚!」

 

 巫女姿の狂華が光る。

 コスチュームチェンジのその光が収まると、白いワンピースだけを着た狂華が出現した。

 

「な、なんだ?このカードは……」

 

 丈が短いので綺麗な腕と足を見せつけており、その点はいつも通りといえるが、今までと比べて『コンセプトがわからない』のである。

 

 ヌエロン・キョウカ DFE0 ☆1

 

「ヌエロン・キョウカの効果を発動!特殊召喚に成功した場合、デッキか墓地から、『ヌエロン・ネットワーク』を手札に加えるわ。私は墓地から、フィールド魔法『ヌエロン・ネットワーク』を回収する。このヌエロン・ネットワークは、自分フィールドにヌエロン・キョウカが存在する場合、ヌエロン・キョウカ以外のモンスターを一体以上、全てリリースして発動することができる!私はストップウェポン・バリアをリリースして、ヌエロン・ネットワークを発動!」

 

 発動されるフィールド魔法。

 その発動と共に、狂華の体から神秘的な光があふれだした。

 

「い、一体何が……」

「そしてこれが、このデッキの最強カードよ!私は魔法カード『ヌエロン・ダイレクト』を発動!」

 

 潮里がカードを高く掲げて、一枚のカードを発動する。

 

「私のフィールドに、『ヌエロン・キョウカ』と『ヌエロン・ネットワーク』が存在する場合、私のエクストラデッキから、『バインド・オブ・ヌエロン』エクシーズモンスター四種類を、一体ずつ特殊召喚できる!」

「え……エクシーズモンスターを四体同時に特殊召喚!?」

 

 驚愕する電マスク。

 

「現れなさい。『ENo(エロナンバーズ).1 バインド・オブ・ヌエロン-ライトアーム』!」

 

 潮里が宣言すると、天から柱のようなものが降ってきて、狂華の右腕に鎖を巻き付ける。

 そして、地面に縫い付けるように鎖を降ろした。

 

「うわっ!」

 

 右腕を完全に拘束されて、地面に縫い付けられる。

 

「『ENo.2 バインド・オブ・ヌエロン-レフトアーム』!」

 

 二本目の柱が降ってきて、狂華の左腕を拘束して縫い付ける。

 

「『ENo.3 バインド・オブ・ヌエロン-ライトレッグ』!」

 

 三本目の柱が出現し、狂華の右足を拘束。

 

「『ENo.4 バインド・オブ・ヌエロン-レフトレッグ』!」

 

 四本目、最後の柱が出現し、狂華の左足を拘束する。

 

 これによって狂華の四肢は完全に拘束され、それによって全く体が動かなくなった。

 

 ENo.1 バインド・オブ・ヌエロン-ライトアーム ATK1000 ★1

 ENo.2 バインド・オブ・ヌエロン-レフトアーム ATK1000 ★1

 ENo.3 バインド・オブ・ヌエロン-ライトレッグ ATK1000 ★1

 ENo.4 バインド・オブ・ヌエロン-レフトレッグ ATK1000 ★1

 

『な……なんだこのモンスターはあああああああ!私は長年MCを務めてきたが、こんなモンスターは見たことがないぞおおおおおお!』

『私も見るのは初めてですね……おそらく、今回の『キョウカ』デッキの発案と共にデザインされたカードたちでしょう。ただ、開発資料を一部見ていますが、私もこのようなカードは一切知らされていません』

 

 電マスクの脳内に、『開発者はもしかしたら教祖様?』という思考が浮かんだが、今はそんなことを考えている場合ではない。

 どこか、異質なものを感じるのだ。

 

「ヌエロン・ダイレクトの発動後、私はモンスターの召喚、特殊召喚はできないわ。さあ、行くわよ!バインド・オブ・ヌエロンモンスターたちには、ヌエロン・キョウカとヌエロン・ネットワークが存在するときに発動できる効果がある!」

 

 高らかに宣言する潮里。

 

「私はライトアームの効果を発動!一ターンに一度、相手フィールドのモンスターを、すべて除外する!そして『ヌエロン・ネットワーク』の効果によって、自分フィールドの『バインド・オブ・ヌエロン』モンスターが発動する効果に対して、相手はカードの効果を発動できない!」

「なっ!いきなりの全除外!?」

 

 破壊耐性を持つヨツクビコブラであっても、除外には対応していない。

 

 一体どんなエフェクトが降り注ぐのかと思ったが、ライトアームの柱から光があふれて、それが後三つの柱と共鳴している。

 その後、四つのマジックハンドのようなものが出現した。

 人間の手の形をした中を浮く物体。

 ……なにやらヌメヌメした液体があふれるように付いているようにもみえる。

 

 そして、一つのマジックハンドから、液体が雫となって狂華の体に落ちていく。

 それが服にあたった瞬間、狂華の体をまとっていたワンピースがチリとなって消えていった。

 だが、まだ狂華の体に液体は付着したままである。

 

「あっ!……はっ、あ、こ、これすごい。と、とんでもない媚薬よ、これ……ん、んんんっ♡」

 

 それを認識した時だった。

 四つのマジックハンドが一気に動き出して、狂華の体を攻め始める。

 二つのマジックハンドが胸をムニュムニュと揉み始めて、一つのマジックハンドがクリトリスをコリコリつまんで刺激していき、四つ目のマジックハンドがおまんこに指を入れてグジュグジュにかき混ぜ始める。

 四肢を大の文字のように拘束されて全く動かせない状態では、逃げることはできない。

 

「ああああああ!あっ!ああああっ!いぐっ!いぐううううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 7→8→9

 

 連続で絶頂している狂華。

 特濃媚薬をしっかりと練り込まれているようで、悲鳴のような声を漏らす。

 すると、狂華の体が光り始めて、その光が狂華の体の上に出てきた。

 四つの手が攻めるのをやめて光を集めて玉にすると、それを飛ばしてくる。

 

 その光の玉がヨツクビコブラたちにあたると、バラバラになって消えていく。

 

「くっ……この二体が簡単に……」

「まだまだ効果は続くわよ。レフトアームの効果!相手フィールドの魔法、罠をすべて破壊する!」

「僕はセットしてある罠カード『電マ蛇の防壁』を墓地に送ることで、電マ蛇の壺の破壊を免れる」

「なら、残ったセットカードを破壊させてもらうわ」

 

 潮里がそういうと、レストアームが光りだして、他の三つと共鳴。

 四本の柱から先端にパッドが付いた大量のコードが出現し、狂華の体に張り付いていく。

 そして、二つの洗濯ばさみと二本の円柱が出現し、洗濯ばさみが乳首をはさんで、円柱が膣と尻穴を貫く。

 

「んっ!ああああん♡」

 

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

 

「あああああああっ!ああああああイグウウウウウウウウウ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 9→10→11

 

 電流が全身に流れて悲鳴を漏らす狂華。

 だが、狂華のこめかみにも電極が張り付いており、全ての電気のダメージが脳内で快楽に変わっているようで、アへ顔のまま全身がビリビリと震えている。

 

 そして狂華の体が光りだすと、電流パッドがそれらを集めてエネルギー弾にして飛ばしてくる。

 電マスクの残ったセットカードが消し飛んだ。

 

「ぐ……」

「続けて、ライトレッグの効果を発動!相手の手札を全て、墓地に送る!」

 

 今度はライトレッグが光りだして、他三つと共鳴。

 柱から裸体の女性が四人出現する。

 いずれも巨乳でくびれがあり、お尻が大きい美人だ。

 

 その四人が狂華に近づいて、体を触り始めた。

 

 一人が狂華の唇を奪ってディープキスをはじめて、一人がテクニックを感じさせる動きで両胸を揉んで、一人がクリやおまんこを弄り、一人はふとももや腰などの性感帯にふれてマッサージを行う。

 

 そして全員が、出来る限り自分の体を狂華に密着させて攻めている。

 

「んぶっ、んっ!うううううう!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 11→12→13

 

 体温を感じながら人の手で責められる快感。

 先ほどまでがとても濃い味の責めだったが、そこから一転、とてつもなく『甘い』責めが始まり、狂華の体の緊張がほぐれて、体を震わせて快感に身をゆだね始めた。

 そして狂華の体が光って、四人がその光を集めてエネルギー弾にして飛ばすと、電マスクの手札が消し飛ぶ。

 

「チッ……」

「さあ、最後よ。レフトレッグの効果!相手の墓地と除外ゾーンに存在するカードを全て、デッキに戻す!」

「な……そのリソースまで……」

 

 レフトレッグが光ると、他三つと共鳴。

 四つから光が放たれて、それが一つに集まり……一つの巨大なドリルバイブが出現した。

 びっしりと真珠のようなイボイボが付いたディルドが先端につけられており、ローションでてかてか光っている。

 

「!?」

 

 狂華が驚いている間もなく、鎖が浮いて、狂華の体が移動し始める。

 そして、おまんこにクチュクチュと音を立ててあてがわれた後、ズブズブと奥の奥まで貫いていく。

 

「あ……」

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「イヤアアアアアアアア!あああああああ壊れちゃううううううううう!」

 

 ディルド部分が高速で回転し、膣壁の全てに強烈な刺激を与え始める。

 鎖は強固なもので、狂華の体を全く逃がさず、そしてピクリとも動かすことを許さない。

 

 膣の奥の奥まで貫く真珠のようなイボイボが付いたディルドが高速で回転し、そのすべての衝撃を逃がすことなく膣で受け止める快感で狂華の頭の中を快楽で染め上げる。

 

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 13→14→15→16

 

 

 そして絶頂を繰り返す狂華。

 体が光りだして、ドリルバイブがそれを吸収してエネルギー弾に変換し、撃ちぬく。

 電マスクの墓地と除外されているカードがデッキに戻された。

 

「こ、こんなことが……」

 

 演出が終了するとドリルバイブが消滅し、再び床に縫い付けるかのように鎖が動いて、位置が固定された。

 

『これで、電マスクのフィールドに存在する電マ蛇の壺を残して、手札、フィールド、墓地、除外ゾーンのカードがすべてなくなったあああああああ!だが、潮里の場には、四体のモンスターが残っているううううう!』

 

 MCが叫ぶ。

 だが、潮里は肩の力を抜いて、フフッと笑った。

 

「フフフ。バインド・オブ・ヌエロンモンスターが効果を使ったターン。相手が受ける全てのダメージは0になるわ。私はカードを一枚セットして、ターン終了よ。そして……私はヌエロン・キョウカの効果を発動!ターン終了時に、私がメインフェイズ中に発動した『バインド・オブ・ヌエロン』エクシーズモンスターの数一体につき、攻撃力と守備力を1000ポイントアップする!」

 

 ヌエロン・キョウカ DFE0→4000

 

「そしてヌエロン・キョウカにはもう一つの効果がある。相手ターンの終了時、ヌエロン・キョウカをフィールドから除外することで、相手に狂華ちゃんの攻撃力分のダメージを与えるのよ!」

「……なるほど、一ターンの猶予ということか」

「そういうことよ。だけど、私はこのエンドフェイズに永続罠『キョウカの楽園』を発動!このカードは自分エンドフェイズにのみ発動可能なカードよ。自分フィールドに『キョウカ』モンスターが存在する場合、キョウカモンスターは相手のカードの効果を受けず、相手モンスターは攻撃できない!」

 

 ここにきて発動される『攻撃の攻撃を防ぐカード』

 

『し、進藤先生。これは一体、どういう状況なのでしょうか……』

『現在、電マスクのフィールドには、電マスクが守り抜いた『電マ蛇の壺』が存在しますが、それ以外には、手札にも、フィールドにも、墓地にも、そして除外ゾーンにも、カードが存在しません』

 

 進藤は続ける。

 

『仮に電マ蛇モンスターをドローしたとすれば、本来ならば電マ蛇の壺の効果で直接攻撃が可能。カウンターはたまっていますから、デッキを削り切ることは可能です』

『お、おお……』

『しかし、潮里さんのドローフェイズを迎えるよりも前に、電マスクのターン終了時、ヌエロン・キョウカの効果によって、電マスクは4000ポイントのダメージが発生します。そもそも、『キョウカの楽園』の効果によって、電マスクが出すモンスターは攻撃できません』

『あっ!……ということは……』

『まず。ヌエロン・キョウカを除去することが必要になります。しかし、『キョウカの楽園』の効果によって、ヌエロン・キョウカは現在、電マスクのカードの効果をうけることはない』

 

 進藤はここで言葉を一度切った。

 

『電マスクがこのターンを生き残るためには、一枚のドローで、『キョウカの楽園』を除去し、『ヌエロン・キョウカ』を除去する必要があります。加えて……もう一枚。潮里さんの場にはセットカードがある』

『もしもあのカードが、フリーチェーンの除去カードであれば……』

『それすらも、超える必要があります』

 

 一つ一つ解説されたフィールド。

 

 そして導かれる絶望の方程式。

 

『ぜ、絶体絶命だああああああああああ!圧倒的なカードのシナジーと、念に念を入れられた盤石なフィールド!これを覆すためには、たった一枚のドローで!たった一枚ドローで突破するしかない!速水潮里!圧倒的な盤面を作り上げたあああああああ!』

 

 伝染していく『電マスク敗北』の空気。

 

 スペシャルマッチの特殊デッキを語るにふさわしい戦術の境地がここに体現された。

 

 ……ただ、ここで『バインド・オブ・ヌエロン』カードが強すぎる!という意見は、実は『プロ』の世界では通用しない。

 

 『バインド・オブ・ヌエロン』エクシーズモンスターの効果は、その発動条件が厳しい上に、ここまでの状況を揃えるためには、サーチ手段が用意されていないカードを用意する必要がある。

 加えて、ヌエロン・キョウカやヌエロン・ネットワークの存在を要求するカードも多く、言い換えれば『サイクロン』や『月の書』で崩壊してしまうのだ。もちろん、これら以外のフリーチェーンのカードでも対応できるだろう。

 

 圧倒的な『初見殺し』ではある。そこは誰にも否定できない。

 だが、条件さえわかっていれば『攻略不可』とは言えない。

 デュエルモンスターズはそこまで甘いカードゲームではないのだ。

 

『電マスクは全てのカードがデッキに戻されている!その枚数は、『電マ蛇の壺』を抜いた三十九枚!正直、このデュエルで見てきた全てのカードは汎用性が高かった。しかし、それらのカードを一枚でも引いてしまえば、電マスクの敗北は決定するといっていい!』

 

 MCの声が響き渡る。

 

『電マスクのデッキには、この状況を打開するカードが入っているのかあああああああ!いや、もしも突破できるとして、それは一体、どんなカードなんだ。長年MCを務めてきた私には全く想像がつかないぞおおおおおお!勝率九割を誇る電マスクの実績の、黒星となってしまうのかあああああああ!』

 

 吠えるMC。

 

 

 そんな彼を見ても、あくまでも、電マスクは冷静だった。

 

「……まさか。僕が、『たった一枚のカード』に全てを賭ける日が来るとは思っていなかった」

「え?」

 

 諦めていない!

 

 電マスクの声に、『諦め』は宿っていない!

 

「潮里さん。もしもあなたが僕のデュエルを最大限に研究していたのなら……『ブルブル教団』のデュエリストとデュエルするときは、絶対に優先しなければならないことがあると分かっていたはずだ」

「絶対に優先しなければならないこと?」

「そうだ。僕はこの一枚のドローで、それを示して見せる」

 

 電マスクはデッキトップに触れる。

 

 

 

 

 

「僕のターン。ドロー!」

 

 

 

 

 

 

 今までずっと……いや、プロとして舞台に立った時からずっと静かにプレイしてきた電マスクの、初めての『気迫のこもったドロー』

 

 周囲の空気をビリビリと揺らすほどの、圧力と熱気。

 

 一枚のカードがデッキから手札に加わる。

 

 電マスクは、ドローしたカードを見る。

 

「引いた。三十九分の一の、奇跡の一枚」

「え!?」

 

 驚く潮里。

 

「潮里さん。これが答えだ。僕は手札から魔法カード『電マ蛇開発融合』を発動!」

 

 発動される一枚の魔法カード。

 

 融合。

 通常なら、手札とフィールドからモンスターを素材にして行われるものだ。

 墓地から素材を除外することもある。

 

 だが、電マスクにはそれらのカードは存在しない。

 

「電マ蛇開発融合の効果は、自分の手札・フィールドから素材となるモンスターを墓地に送ることで、電マ蛇融合モンスターを融合召喚することができる」

「え、だけど、今あなたには……」

「ただし!」

「!」

「電マ蛇開発融合には『第二の効果』がある。それは……自分フィールドの電マ蛇の壺のカウンターを任意の数取り除くことで、その取り除いた数と同数のレベルをもつ電マ蛇融合モンスター一体を、融合召喚扱いで特殊召喚する!」

「そんな……も、モンスターを素材としない融合召喚ですって!?」

 

 電マ蛇の壺が光りだす。

 

「僕は電マ蛇の壺から、八つの絶頂カウンターを取り除く。さあ現れろ!開発融合召喚!レベル8『電マ蛇ヤマタノオロチ』!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 16→8

 

 電マ蛇の壺から八つの蛇が出現し、渦の中に飛び込んで融合される。

 そして現れたのは、先端に電マが装着された八つの頭を持つ蛇!

 

 

 電マ蛇ヤマタノオロチ ATK0 ☆8

 

 

「な……このモンスターは……」

「電マ蛇ヤマタノオロチ……僕の切り札だ!ヤマタノオロチは、全てのカードの効果を受けない完全耐性を持っている。キョウカの楽園があっても、ヤマタノオロチは攻撃できる!」

「そ、そんな……」

「残ったセットカードがモンスターを破壊できるカードであったとしても、ヤマタノオロチには通用しない。バトルだ!ヤマタノオロチで、ダイレクトアタック!」

 

 ヤマタノオロチが動き出して、完全に四肢を拘束されている狂華に近づいていく。

 

「あ……あああっ……」

 

 興奮している狂華。

 そんな狂華に、ヤマタノオロチは電マを当てていく。

 

 両脇腹

 

 両太もも

 

 両胸

 

 おまんこ

 

 クリトリス

 

 狂華が開発されているであろう性感帯に、全てあてられた。

 

「ヤマタノオロチの第二の効果。ヤマタノオロチがフィールドに存在する限り……僕が使うカードの電マの振動は、全て『最強』の設定になる」

「あ……」

 

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイジュブブブブブブブブブブブヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

 

「イヤアアアアアアアアア!これ、やばっ!アアアアアアアアアア!」

 

 電マの最強設定で全身の性感帯を刺激される狂華。

 ただでさえイき狂っていたところに、最強設定の電マの振動。

 これに耐えられるわけがない。

 

 狂華はブシャアアアアアアア!と潮を吹いて、アへ顔になりながらビクンビクンと痙攣する。

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 8→9→10→11

 

「デッキから十一枚、墓地に送ってもらおう……まあ、元々そこまでなかったけどね」

「くっ……だけど、ターンが終了すれば……」

 

 まだ希望がある。と言おうとした潮里に対して、電マスクは口を開く。

 

「電マ蛇ヤマタノオロチの第三の効果。強制効果により、このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にこのカードは守備表示となり……相手はデッキからカードを一枚ドローする」

「え……」

「ヤマタノオロチは敵のターンなど待ったりしない。自ら引導を渡す」

 

 電マスクは、クヒヒッと笑った。

 

「このデュエル。僕の勝ちだ」

 

 

 デュエル終了とともに消えていくソリッドビジョン。

 電マスクの宣言がスタジアムに響いた瞬間、会場が熱狂に包まれた。

 

『うおおおおおおお!たった一枚のドローからの大逆転!これが、これがデュエルモンスターズだあああああ!』

『あの土壇場で、あのカードを引きますか……さすが、教祖様が唯一、『実力のみ』で見出したデュエリストですね……』

 

 叫ぶMCと、感心半分呆れ半分の進藤。

 そんな二人を尻目に、電マスクはもう一度笑う。

 

「クヒヒッ。楽しかったよ。またやろうね」

 

 そういって、電マスクはスタジアムを後にする。

 

「……このデッキで負けちゃったか……」

 

 悔しい。という感情で満たされていく潮里。

 だがそれと同時に……狂華が立つ『ブルブル教団』のすごさを肌で感じた。

 

「……私の楽しかったわ。またやりましょう」

 

 そういって、潮里もスタジアムを後にする。

 

 熱狂と拍手の嵐の中、スペシャルマッチは幕を閉じた。



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狂華の新戦術!錬金釜!

 行狂井狂華が使う【絶頂兵器】デッキは、『強制絶頂装置』を軸として自分を攻め続けてカウンターを貯めて、エースとなるエクシーズモンスターの機能を増やしていき、カウンターを使うことによって強力な効果を使う。というデッキだ。

 

 コンセプトがはっきりしているのだが、言い換えれば『ワンパターン』である。

 もちろん、様々なおもちゃを追加していき、そしてその組み合わせも重要になってくるため、『いつも同じ』というものにはならない。

 しかし、何か『斬新なアイデア』を取り入れたい。というのが、『エロデュエリストとしての狂華』が考えていることだ。

 

 最近はコスプレモンスターとしての地位も確立し始めたのだが、やはり狂華だって自分でカードを使って気持ちよくなりたい。

 だが、狂華のカードは常に自分の膣を攻め続けるため、相手の男性デュエリスト側の『責め』のためにワンテンポはいるというのが面倒といえば面倒ではある。

 秋筆は『それは男性デュエリスト側が考えることであって狂華ちゃんが考えることではない』と言っていたが、あれから何回か連絡を取った時に、『じゃあ、私と美鈴ちゃんならどっちが戦いやすい?』と聞いてみると、『まあ……【凌辱貴族】デッキだろうなぁ』と言っていた。

 

「むうう……」

 

 DVSコーポレーションの社宅の特殊フロア。

 その中の自室のパソコンを使って、ブルーライトカットの眼鏡をかけた狂華が検索していた。

 ……あまりめぼしい情報に検索出来ているわけではない様だが。

 

「なんていうか……それぞれのカテゴリごとにいろいろ視野を広げることはあっても、研究されていないカテゴリに関してはちょっと薄いわね……」

「デッキ構築で悩んでいるのか?」

 

 声を掛けられたので振り向くと、そこには一佐がいた。

 ちなみに、狂華がいるフロアにはブルブル教団の幹部専用の個室がそれぞれ用意されており、セキュリティも強固なのだが、狂華の個室には鍵が存在しないため、フロアの中に入ることさえできれば入ることは容易である。

 

「あれ?珍しいわね。何か用事ってあった?」

「別に用事がなければ入ってはいけない部屋ではないだろう」

「それもそうね」

 

 狂華は別にガン見されていたとしても普通に日常生活を可能。

 そのため、別に誰かが部屋に入ってきて、そしてただ狂華を見ていたいというだけでも別に構わないのだ。

 正直まともな神経をしているとはいいがたいのだが、この際それはもうおいておこう。

 

「で、何を悩んでいるんだ?」

「私ね。デッキにもっと『多様性』とか『意外性』が欲しいのよ」

「なるほど」

 

 一佐自身が学生兼プロとして活躍しており、そして秋筆とのやり取りなどもあるので、狂華の言いたいことは分かった。

 

「ふーむ……狂華の使用カードの管理は潮里さんが担当しているはずだが、狂華自身の貢献度は大きいからな。確かに具体的なカードの案があればなにか作ってくれる可能性はあるが……さすがに『デッキの多様性が欲しい』というだけでは通らないだろうな」

 

 もちろん、潮里にそれを要求すれば、DVSコーポレーションの上層部に狂華からそのような要求があったという意見が伝わるだろう。

 ブルブル教団序列一位。

 この称号は、言い換えれば『DVSコーポレーションとブルブル教団に多大な貢献をしている順位』をあらわしていることになるからだ。

 だが、デッキの『多様性』や『意外性』というものはどのデュエリストも求めていることであり、狂華だけの悩みではない。

 

「ただ……こういうのは俺に相談するより、進藤先生やマサジの方が知っているぞ」

「まあ、それもそうよね」

 

 デュエロ・アカデミアの教師を務めている進藤。

 様々なタクティクスとルール、そして『意外性』というものを感じられる効果というものをより広く見ているはずだ。

 もとより、若く、そして性欲があっても経験が少ない学生たちを相手にしているゆえに、より柔軟な発想が必要になる。

 マサジに至っては、『ブルブル教団最強の幹部』という称号を持っている。

 電マスクとして『ブルブル教団の戦績』を荒稼ぎしており、プロとしてのデュエル回数は最も多い。

 ほか四人が『研究』や『業務』にかかわる中、彼は純粋にエロデュエルでその座を勝ち取っている。

 

 一佐自身、ブルブル教団やDVSコーポレーションへの貢献は大きいものの、他人のデュエルタクティクスの指摘はできても改善点を述べられるほど視野は広くない。第一、自分が研究中だ。

 

「ただ、二人とも忙しいからな……」

 

 進藤先生は教員。そしてマサジは普段は学生で、戦績で序列入りしているゆえに数多くのマッチングが組まれているのだ。

 二人とも忙しい。

 

宗明(そうめい)は?」

 

 ロータートル使いの序列三位。亀卵塚宗明(きらんづかそうめい)

 銀行員の後を引き継いで序列三位になった男だが……。

 

「宗明はDVSコーポレーションが開発するカード開発部の仕事が忙しいといっていたからな……」

「宗明ってカード開発部だったっけ?」

「ああ。知らなかったのか?」

「銀行員の後を継いで序列三位になったのは知ってたけど、カード開発にかかわってるっていうのは初耳ね」

「そうか……」

 

 DVSコーポレーションはエロVRモデルの開発の質がかなり高く、独自のカード開発部が存在する。

 もちろん、エロデュエル協会に認められた結果勝ち取った権利なので、そこまで問答無用にカードを作れるわけではない。

 潮里が使った【キョウカデッキ】は多数の新カードが開発されたが、これは秋筆が使った『白の庭園キョウカ』が大きな反響を産んだことで、エロデュエル界を盛り上げることにつながると考えられたからこそ、エロデュエル協会から依頼されて開発されたのである。

 ちなみに、【キョウカデッキ】を開発において調整を行ったり、エロデュエル協会との交渉を行ったのはほとんど宗明である。

 

 ……ただ、それを超えるほどの貢献度を叩き出す一佐が一体何をやっているのか。という疑問が湧いてくるのだが、とりあえず置いておこう。

 

「うーん……そうねぇ……」

 

 誰に頼るべきか……と思った時だった。

 

『イヤッホオオオオオオウ!デュエロ・アカデミアの特設クラス用のカードの交渉がおわったあああああ!あとはデザインするだけだぜこのクソ野郎が!』

 

 頭の悪そうな叫び声が幹部フロアに響いた。

 

「……タイムリーな奴だ」

 

 一佐がそういうと狂華の部屋を出ていった。

 

 すると、数秒で声が聞こえてくる。

 

『お、どうしたんだ一佐君。俺は今最高に気分がいいんだ。『機姦人形』の新しいカードか?……え、いや、ちょっとまって、なんで俺を無言で引っぱるんだよ!え、狂華ちゃんの部屋か?別に俺用事なんてねえぞ?』

 

 なんだか聞いているだけで何が起こっているのかよくわかる。

 というわけで、一佐が宗明を連れて入ってきた。

 

「よっ、狂華ちゃん」

「……」

「なんだ?そんな目をして」

「いや……結構苦労人なんだなって思って……」

 

 チャラそうなイメージが強い宗明だが、実はエロデュエル界にとって重要な『カード』の部署に努める重要なポジションの人間なのである。

 

「まあ、俺は交渉とカードデザインで勝負してる人間だからな」

「だからあんなパワーがインフレしてる『ロータートル』デッキを組めたのね。自分用だから」

「教祖様から『エラッタされますよこれ』ってよく言われるんだけどな……」

 

 彼がデザインしたロータートルだが、まず下級モンスターであるレベル3と4のモンスターであっても攻撃力2000というかなり『アレ』な大台に乗る上に、レベル6の儀式モンスターが攻撃力2800となかなかフォローしにくいスペックだ。

 しかも、『ローター装着一つにつき100ダウン。絶頂カウンター一つにつき300アップ』という謎仕様によって、攻撃力が簡単にインフレする。

 そりゃエラッタを連呼されるのは当然だろう。

 これで横に並べる展開力を得たら役満である。

 

「だから今、『新しいロータートルデッキ』を開発中だ」

「どんな感じになるの?」

「簡単に言えば、『攻撃力で押しつぶすのではなく、モンスターが相手に張り付くタイプのロータートルデッキ』になると思うぜ?まあ、新デッキのお披露目はいつかやるとして……なんで俺ここに連れてこられたんだ?」

 

 さすがにわからない宗明。

 

「簡単に言えば、狂華のタクティクスの拡張案が何か欲しいということだ」

「あー……確かにそれ、教祖様と潮里先生からいろいろ言われてるな」

「教祖様からも?」

「ああ、戦術の拡張に使えそうなカードを開発してくれってな。潮里先生からはそれとなく、教祖様からはストレートに言われた」

 

 両者の精神構造がわかりそうな状況である。

 

「……ということは、作ってるの?」

「もちろんさ。これ、渡しておくぜ」

 

 一つのレザーケースを狂華に渡す宗明。

 

「……これを作ってるのに、私に用事がないってどういうことなの?」

「いつも潮里さん経由で渡してたからな。カードデータの仕上げがまだだったから渡してなかったんだよ」

「あ、そういうことね……まあいいわ。早速使ってみる」

「おう。それじゃあな」

 

 宗明は狂華の部屋を出ていった。

 

「……解決しそうだな」

「まだテキストすら見てないわよ……」

 

 とりあえず、新カードゲットである。

 

 ★

 

『さあ!始まるぞおおおおおお!俺たちの股間の血をたぎらすデュエルの時間だあああああ!』

 

 MCの声がスタジアムに響く。

 

 毎度おなじみのこの絶叫MCの開始によって始まるプロのエロデュエル。

 

 新しい戦術と響き渡る女性の嬌声によって熱狂するデュエルは、MCが言う通り、股間をギンギンにするのである。

 

『登場してもらおうか!最近はコスプレモンスターとしての地位も確立しつつある女性エロデュエリスト。行狂井狂華ああああああ!』

 

 長い黒髪をツインテールにして、ノースリープのシャツとジャケットを着て、ミニスカートをはいた狂華が歩いてくる。

 靴下が短く、スニーカーをはいているだけで全体的にとても露出が多いが、色違いはあれどだいたいこんな格好だ。周りだってだいたいこんな格好で出てくると思っている。

 

「さーて。今回の私の相手は誰かしら」

『現在、スタジアムでの戦績は白星が続く狂華ちゃん!今日もいっぱいイってくれえええええ!そしてその相手はこの男だ!いたずらな悪魔たちを戯れさせて相手をイかせるデュエリスト。イービル園川(そのかわ)ああああああ!』

 

 反対側からスタジアムに出てきたのは、全身真っ黒のファッションで、いたずらが好きそうな笑い顔の悪魔の顔がペイントされたコートを羽織っている男だ。

 本人の表情もまたいたずら好きっぽくヘラヘラしており、何を考えているのかはいまいち真意がつかめない。

 

「さーて狂華ちゃん。今回は俺が相手だ!始めようぜ!」

「望むところよ。私がイき狂った戦術で、ボコボコにしてやるわ!」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。

 

『お互いにヤる気満々のようです!さあ。今日も見せてくれ、君たちの熱いエロデュエルを!』

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 園川 LP4000

 

 デュエルディスクが出した先攻の判定は、狂華!

 

「私の先攻よ!」

「なーるほどな……できれば先攻がよかったぜ」

 

 少し表情がゆがむ園川。

 どうやら、狂華のこれまでのタクティクスの都合上、すこし面倒だと思っているらしい。

 

「まあとりあえず、私は手札から魔法カード『絶頂兵器の設計』を発動!デッキから『絶頂兵器ユニット』モンスター1体を手札に加える。私は『絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル』を手札に加えて、通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル ATK1500 ☆4

 

「このモンスターの召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキから別のユニットを特殊召喚できる!私は『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「そしてビリビリバリアの効果!デッキから……フフフッ♡『強制絶頂装置』をフィールドに置くわよ!」

 

 速攻で置かれる『強制絶頂装置』

 

 パアンッ!という音と共に、狂華の服がはじけ飛んだ。

 Gカップの胸と、大きなお尻が晒される。

 

 

 狂華が立っている場所の材質が変わって、六つの『固定パーツ』が出現。

 狂華の両足首、両膝、両太ももをガチャンガチャンと拘束していく。

 おまんこを強調するように足をやや開いてランプが光ると、『固定パーツの位置』が確定した。

 

 そして、ゴウンゴウンという音と共に、台座からマシンバイブが姿を現す。

 

「ウフフ……♡」

 

 テカテカとローションが光るディルドが、ズブブブッと狂華の膣に挿入される。

 

「ああんっ」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「ああああああ!んんんんっ!やっぱこれいいわね♡」

 

 一秒五回のピストンが膣を刺激し、狂華は嬌声を漏らす。

 下半身が全く動かせない状態で行われるピストンは、その威力から逃げることを許さず、狂華の膣を刺激していく。

 

「お、おおっ。やっぱり生で見ると違うぜ……」

 

 開幕からのオナニーに股間に血がたぎる園川。

 

「んんっ。だけど、ちょっと今回は趣向を変えるわよ♡私はレベル4の両胸感電アクセルとビリビリバリアで、オーバーレイ!」

 

 二体のモンスターが光となって渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4!『絶頂兵器アルケミー・ポット』!」

 

 絶頂兵器アルケミー・ポット ATK2500 ★4

 

 登場したのは、一つの釜である。

 機械的なイメージよりも『魔法的』なイメージが強そうな代物だが、マニュピレーターが付いているため、『魔法文明から持ってきた錬金釜を改造したもの』という印象がある。

 

「なっ……あ、アクメ・リアクターじゃない!?」

 

 驚く園川。

 彼もまたプロのエロデュエリストであり、狂華の使用カードについての情報はかなり集めている。

 初動の二体のユニットをみて、『両胸感電アクセルとビリビリバリアで防御陣形を組むつもりだな』というところまで推測していたが、想像だにしないモンスターの登場で驚いた。

 

「趣向を変えるって言ったでしょ。こういうことよ♡んんっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター0→1

 

 説明している最中であったとしても、容赦なくマシンバイブは動いている。

 今もズボズボズボズボズボズボッ!と責め立てているのだ。

 

「アルケミー・ポットの永続効果によって……このカードがフィールドに存在する限り、私の強制絶頂装置の『絶頂した時に絶頂カウンターを置く』以外の効果は無効になる!」

「!?」

 

 狂華が効果の説明をした瞬間、アルケミー・ポットのマニュピレーターが延びて、強制絶頂装置を制御し始める。

 すると、マシンバイブが停止して、抜かれていった。

 そして、強制絶頂装置は『拘束する』ところまで効果に含まれているので、六つの機械パーツが外れていく。

 

「ふう、んんっ」

 

 快楽の余韻に浸っている狂華。

 だが、すぐに園川を見る。

 

「フフフ。さすがに驚いてるみたいね」

「あ。ああ、当然だ。ここから機能を増やして絶頂回数を稼ぎ、俺のターンに備えると思っていたからな」

「もちろん無防備のつもりもないわよ?もちろん、アルケミー・ポットの効果がこれだけじゃないわ。まあとりあえず、カードを二枚セットしてターンエンドよ」

「俺のターン。ドロー!」

 

 ターンが移ったのでドローする園川。

 

「ふーむ……いろいろ気になることはあるが……」

 

 園川は狂華を見る。

 園川からすれば、驚いた。これは間違いない。

 『心構え』が大きく揺らいだ。ということもまた間違いではない。

 

『園川。狂華ちゃんのカードの効果に困惑を隠せない様だ。だが、このまま止まっていても仕方がないぞ!』

 

 響くMCの声。

 ただ、園川はとりあえず疑問をすっ飛ばしておくことにした。

 何より……『都合がいい』ということに変わりはないからである。

 

「フッ……ならば俺は、俺のデュエルを見せてやろう!俺は手札から『エロスボラス・ブレスト』を通常召喚!」

 

 エロスボラス・ブレスト ATK600 ☆2

 

 園川のフィールドに召喚されたのは、やたら手をワキワキさせている小型の悪魔だ。

 ヘラヘラしており、キャッキャという効果音が聞こえてきそうな仕草をしている。

 

「それが、あなたのモンスター?」

「その通り。エロスボラス・ブレストが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。名称ターン1で、相手に100ポイントのダメージを与える!」

 

 園川が説明すると、エロスボラス・ブレストはばひゅーん!という音が聞こえてきそうな速さで強化に向かって突撃。

 そのままそのワキワキさせている手で、狂華の大きな胸を揉みしだく。

 

「んっ、ああんっ♡」

 

 胸を揉み、乳首をひねり、口で吸い上げて刺激していく。

 そのたびに狂華は喘ぎ声を漏らす。

 

「んっ……ブレスト……要するに、胸を責める専門のモンスターってことね」

「そういうこと。さて、そろそろ次のカードを使うぜ。もどってこ-い!」

 

 狂華 LP4000→3900

 

 園川が呼ぶと、狂華の胸を弄っていたエロスボラス・ブレストがニヤニヤしながら狂華から離れて園川のフィールドに戻る。

 

「そして手札を一枚捨てることで、手札から『エロスボラス・ヴァギナ』を特殊召喚できる!」

 

 エロスボラス・ヴァギナ ATK500 ☆2

 

 次に現れたのは、手の動きは少ないが、その代わりに小さな体に合わずデカい男根を持つ悪魔だ。

 

「さて、共通効果だ!いってこーい!」

 

 エロスボラス・ヴァギナが狂華に向かって突撃!

 下半身からニヤニヤ見上げたあと、そのまま狂華の腰に飛びついた。

 そしてそのまま、ペニスの先端を強化のおまんこに当てる。

 ねちょねちょと音が鳴った。

 

「んっ♡」

 

 そして、ズブブッ!と思いっきり奥まで突く!

 

「あああっ」

 

 太く、長いペニスが子宮に到達。

 狂華の腰が跳ね上がった。

 そのまま、パンパンパンパンッ!と音をならしてピストンを開始する。

 

「んっ、あっ、あっ、お、大きくて太くて、す、すごいいいい♡」

 

 ただただ女性を感じさせる大きさをしているペニスのピストンによって感じている狂華。

 

 狂華 LP3900→3800

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「クックック。しっかり感じてんなぁ。あ、そろそろ戻ってこーい」

 

 園川がヘラヘラしながらそういうと、エロスボラス・ヴァギナが園川のフィールドに戻っていく。

 

「そして墓地の『エロスボラス・アナル』の効果!自分フィールドにエロスボラスモンスターが存在する場合、フィールドから離れた時に除外されるデメリットがある代わりに、墓地から特殊召喚できる!」

 

 エロスボラス・アナル ATK300 ☆2

 

「さ、三体目……って、どこに……」

 

 狂華がキョロキョロと見渡した時だった。

 何かが、狂華の腰を掴んでいる。

 

「!」

 

 振り向くと、大きなペニスを持つ小柄な悪魔が、狂華の腰を後ろから掴んでいた。

 そして、その太いペニスを強化のお尻の穴にズドッ!と突き立てる。

 

「ああっ!」

 

 そのまま、エロスボラス・アナルはピストンを開始する。

 尻穴全体を抉る大きなカリが狂華の穴を刺激して、狂華は喘ぎ声を漏らす。

 

 狂華 LP3800→3700

 強制絶頂装置 絶頂カウンター2→3

 

 そしてしっかり感じている狂華。

 彼女の絶頂の真偽を隠すものはなく、しっかりとお尻の穴でイったことがカードで記されている。

 

『胸を、膣を、尻を責められてイく狂華ちゃん!だがまだまだ!園川のフィールドにはモンスターが並ぶううううう!このままでは終わらないぞおおおおお!』

「その通りだぜ。戻ってこーい!」

 

 園川が呼んで、エロスボラス・アナルが戻っていった。

 

「さて、狂華ちゃん。イってるところ悪いが、何か気が付いたことはあるかい?」

「え、ええ、当然よ……同じレベルのモンスターが、三体」

「そのとーり!俺はレベル2のブレスト、ヴァギナ、アナルの三体で、オーバーレイ!」

 

 三体のモンスターが真っ黒の光になって宙に浮かぶ。

 そして、光が爆裂した。

 

「エクシーズ召喚!現れろ、ランク2!『ENo(エロナンバーズ).96 ザーメン・ミスト』!」

 

 ENo.96 ザーメン・ミスト ATK100 ★2

 

 現れたのは、真っ黒の人影を持つ悪魔だ。

 先ほどまで出現していたエロスボラス達よりもデカいペニスを持っている。

 

「攻撃力100のモンスター……何かあるわね」

「当然だ!俺は手札から永続魔法、『エロスボラスの作戦』を発動!このカードが表側表示で存在する限り、自分フィールドのエロスボラスモンスターを3体以上素材としているエクシーズモンスターは、素材を取り除く効果を使うとき、取り除かずに効果を発動できる!」

 

 準備完了。といった様子で園川が笑みを深める。

 

「バトルフェイズだ!ザーメン・ミストで、絶頂兵器アルケミー・ポットを攻撃!」

「一体どんな効果が……」

「このカードが戦闘を行う攻撃宣言時、このカードのエクシーズ素材を一つ使うことで、相手モンスターの攻撃力を半分にして、その数値分、このモンスターの攻撃力に加える!」

「え……」

「だが!『エロスボラスの作戦』の効果により、素材を使わずに発動できるぜ!」

 

 エネルギーをアルケミー・ポットから吸い取っていくザーメン・ミスト。

 

 絶頂兵器アルケミー・ポット ATK2500→1250

 ENo.96 ザーメン・ミスト  ATK100→1350

 

「甘いわね。私はビリビリバリアの効果を持つアルケミー・ポットの効果を発動!絶頂カウンターを2個使うことで、アルケミー・ポットは戦闘破壊されず、私へのダメージも0になる!」

「それやっぱ普通にズルい!」

「だったら効果で破壊すればいいじゃない」

「もう一個の両胸感電アクセルの効果で、効果破壊を無効にできるじゃねえか!知らねえと思うなよ!」

 

 どうやらカードをしっかり調べてきているようだ。

 

「だけど、アルケミー・ポットの永続効果によって、私が絶頂カウンターを取り除いて効果を発動する場合、使用するカウンターは1つ多くなるわ」

「ん?」

「私はカウンターを3つ取り除いて、ビリビリバリアの効果を適用するわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→0

 

 ザーメン・ミストが襲い掛かったが、アルケミー・ポットはそれに耐える。

 

「そして、アルケミー・ポットが効果を使った場合、効果を発動!私のデッキ・墓地から通常罠カード『絶頂兵器の錬金媚薬』を一枚、アルケミー・ポットの装備カードとして装備できる!」

「なるほど、追加で一つカウンターを使うことで、錬金術が起動するってわけか……ていうか、ビリビリバリアの効果って誘発即時効果かよ!『適用する効果』だと思ってたわ!」

 

 両胸感電アクセルもそうだが、一見適用する効果に見えても、『発動する』効果である。

 

「だが、俺のエロスボラスデッキの力はまだこんなもんじゃねえよ。俺は『エロスボラスの作戦』の第二の効果!エロスボラスモンスターを素材にしているエクシーズモンスターが戦闘を行ったダメージステップ終了時、そのモンスターの素材になっているエロスボラスモンスター1体につき、相手に300ポイントのダメージを与える!」

「な……」

 

 へらへらと笑いながら、ブレスト、ヴァギナ、アナルの三体が狂華の傍に出現。

 そのままブレストが胸に飛びつき、ヴァギナはおまんこからペニスを突っ込んで、そしてアナルは尻穴に自分のペニスを突っ込んだ。

 

 そのまま、胸を揉み、乳首を引っ張り、そして膣と尻穴を大きくて太いペニスがズンズンズンズンッ!と交代でリズムよく貫いていく。

 

「あっ、ああああ!こ、これ凄く太くて、長っ、あ、イクウウウウウウウ!」

 

 二穴責めに加えて胸という、性感帯を最大限に刺激するエロスボラス達の責め。

 狂華は喘ぎ声を漏らして、足をガクガクと震わせる。

 

「さあ、そろそろやっちまえ!」

 

 園川が宣言すると、ブレストが胸をギュウウウウウ!とつかんで、ヴァギナのアナルは奥の奥まで同時にチンポを突っ込んで、精液を先端から放出する。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

「あっ、ああ……」

 

 狂華が喘ぎ声を漏らす。

 すると、ヴァギナとアナルは、同時にカリが太いチンポを勢いよくズボボッ!と穴から引き抜いた。

 

「ああああんっ!」

 

 絶叫こそしなかったが、穴から汁が噴き出てシャワーのようになった。

 

 狂華 LP3700→2800

 

 ダメージは900ポイント。

 このターン、効果ダメージだけで1200も削られている。

 

「ふう、ふう、ザーメン・ミストは戦闘にすごく強い効果を持ってるけど……エロスボラスデッキはバーンデッキってことね」

「そういうことだ。メインフェイズ2。俺は魔法カード『エロスボラスの報酬』を発動。このカードはメインフェイズ2でのみ発動できるカードで、自分のエクシーズモンスターの素材になっているエロスボラスモンスター2体につき、1枚ドローできる。だが、このターン中にエロスボラスモンスターの効果で相手に3回以上効果ダメージを与えている場合、1枚につき1枚ドローに変わるのさ。俺は三枚のカードをドロー。カードを2枚セットして、ターンエンドだ」

「私のターン。ドロー!」

 

 ターンが移ったことで勢いよくカードを引く狂華。

 

「ザーメン・ミストの効果は私のモンスターの攻撃でも発動可能……」

 

 そして、手札のカードを見る。

 

「まずは、『絶頂兵器の錬金媚薬』の効果を発動!このカードは本来、デッキに戻る効果しかない通常罠だけど、アルケミー・ポットの効果で装備カード扱いになっている場合、墓地に送って発動できる効果がある。その効果は、デッキから1枚ドロー。攻撃力と守備力を800アップ。ライフ1000ポイントの回復の中から1つを選んで使えるのよ。私はカードを1枚ドローするわ」

 

 これで、狂華の手札は4枚。

 初動1枚から永続罠とエクシーズモンスターを用意できる展開力ゆえの手札枚数だ。

 

「そして、私は手札から装備魔法、『絶頂兵器のテイストチェンジ』を発動!自分フィールドの絶頂兵器エクシーズモンスター1体を素材に、ランクが同じで別名の『絶頂兵器』モンスターをエクシーズ召喚して、そのモンスターに装備させる!」

「なっ……ってことは……」

「そういうこと。私はランク4のアルケミー・ポットでオーバーレイ。エクシーズ召喚!ランク4『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現する等身大の人型ロボット。

 それに合わせて、狂華はニヤリと笑った。

 

「アルケミー・ポットがフィールドに存在しなくなったことで、『強制絶頂兵器』の効果が復活するわ。そして、『ビリビリバリア』と『両胸感電アクセル』の効果も適用される!演出前に速攻魔法『絶頂兵器の緊急設計』を発動。デッキから絶頂兵器ユニットを効果を無効にして特殊召喚できる。私は『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を特殊召喚して、『強制絶頂装置』の効果でアクメ・リアクターのエクシーズ素材にするわ!」

 

 強制絶頂装置が復活し、狂華の傍に機械の固定パーツが六つ出現する。

 それらが狂華の両足首、両膝、両太ももをガッチリと固定する。

 

 そして、マシンバイブが出現し、アクメ・リアクターが装着しているユニットからUSBメモリが三本出現。台座に突き刺さる。

 

 マシンバイブがズブズブと狂華の膣を貫き、台座からコードが延びて、先端の洗濯ばさみが狂華のパチンパチンッと両胸を挟み込む。

 

「んっ……♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイっ!

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッ!

 

 

「あああああああ!ああああああイグウウウウウウウ!」

 

 一秒五回のピストン、一秒五回の回転。

 そして膣をぶち抜く電流と、両胸に流れる電流が交わって、狂華は悲鳴を漏らす。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター1→2

 

 そして絶頂する狂華。

 しかし、強制絶頂装置は止まらない。

 狂華のデュエルAICが稼働して、今自分に起きている責めに対して耐性ができていく。

 

「やっぱり狂華ちゃんのこのプレイはすげえな……」

「ふうううう……私は、ドリルアームの効果を発動!絶頂カウンターを一つ使って、ザーメン・ミストをセット状態にして、アクメ・リアクターは貫通能力を得る!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→1

 

「ザーメン・ミストが……」

「これで、『攻撃宣言時』に効果を使うことはできないわ!さっき確認したけど、ザーメン・ミストの守備力は1000!ランク2だから低いわね!」

「やっぱりこういう奇襲性の高さが特徴だな……」

 

 セットされたザーメン・ミストが攻撃さえて起き上がるとき、既に『攻撃宣言時』というタイミングは失われている。

 自分ターン限定ではあるものの、ザーメン・ミストの効果を封殺することができるのだ。

 

「バトルフェイズ!……んああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 フェイズの移行とともに絶頂する狂華。

 膣と胸を責めるピストンと回転と電流によって、今も刺激され続けているのだ。

 一度絶頂した後、戻ってこられなくなっても不思議ではないことを考えると、まだ絶頂していない方だろう。

 

「わ、私はアクメ・リアクターで、セット状態のザーメン・ミストに攻撃!」

 

 アクメ・リアクターがドリルを起動して、モンスターに突撃する。

 ザーメン・ミストがリバースして姿を現すが、対抗する手段はない。

 ザーメン・ミスト『には』ない。

 

「なるほどなぁ……甘いぜ狂華ちゃん!罠カード『エロスボラスの結託』を発動!このターン、自分フィールドのエロスボラスモンスターを3体以上素材にしているエクシーズモンスターは戦闘で破壊されず、俺への戦闘ダメージは半分になる!」

 

 ザーメン・ミストが腕を構えてガードする。

 

 園川 LP4000→3375

 

「な……全然削れてな――ああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター2→3

 

 思ったより削れなかったことで気が散ったのか、絶頂する狂華。

 

「ふうう……♡♡♡わ、私はこれでターンエンドよ。そしてターン終了時、『絶頂兵器のテイストチェンジ』の強制効果によって、このカードを装備しているモンスターの素材にこのカードの発動時の対象になったモンスターが存在する場合、そのモンスターを特殊召喚して素材を全て移したあと、装備モンスターとこのカードを手札に戻す!」

「なるほど、テイストチェンジ……『趣向の変換』は一時的なものってわけか」

 

 具体的に何が起こったのかを言えば、アクメ・リアクターの素材からアルケミー・ポットが出てきて、そして素材も全てアルケミー・ポットに移った後、テイストチェンジは手札に戻り、アクメ・リアクターはエクストラデッキに戻る。

 

「そして、アルケミー・ポットの効果が適用されるわ」

 

 強制絶頂装置が停止する。

 狂華は自分を責める器具から解放されて、そして固定パーツも消えていった。

 

「ふう、ふう、さあ、アンタのターンよ!」

「俺のターン。ドロー!……さて、カウンターは3つだが……伏せられてから一度も使われてない二枚の伏せカードも気になるんだよなぁ……とりあえず、ザーメン・ミストを攻撃表示に変更!」

 

 ENo.96 ザーメン・ミスト DFE1000→ATK100

 

「そして永続罠『エロスボラスの突撃計画』を発動!発動時の効果処理として、デッキから魔法カード『エロスボラスの突撃』を手札に加える。そして発動だ!」

 

 手札に加えてそのまま発動する園川。

 

「自分フィールドにエロスボラスモンスターを素材とするモンスターが存在する場合、このターン。俺はエクストラデッキからしかモンスターを特殊召喚できなくなるが、その素材を1体選択して発動する。相手に100ポイントのダメージを与える。俺はエロスボラス・ブレストを選択するぜ!」

 

 エロスボラス・ブレストが飛び出てきて、ワキワキと手を動かし始める。

 

 そして、狂華の胸に飛びついた。

 もみもみムニュムニュと形を変えて、狂華の胸を刺激していく。

 

「んっ、あ、あんっ♡」

 

 すでにデュエル中の絶頂回数も多くなっており、開発が進んでいる狂華。

 かなり感じている様子。

 

 狂華 LP2800→2700

 

「エロスボラスの突撃の効果ダメージは、『エロスボラス』モンスターの効果によるダメージをして扱われる。そして『エロスボラスの突撃計画』の第二の効果!『エロスボラスの突撃』が発動した時、デッキから同名カードを2枚手札に加える。エロスボラスの突撃の効果で同じ名前の素材を選択することはできないが、二枚とも発動だ!エロスボラス・ヴァギナとアナルを選択して、狂華ちゃんに合計200のダメージを与える!」

 

 ヴァギナとアナルの二体が出現。

 そのまま、狂華に向かって飛びついていく。

 

 狂華の膣とアナルにそれぞれ自分の大きなペニスをぶっ刺した。

 

「あ、ああああっ!」

 

 そしてそのまま、ズンズンズンズンッ!と交代で奥の奥まで貫いていく。

 太く、そしてカリが太いエロスボラスたちのペニスは、奥から抜かれる時も狂華の穴に刺激をしっかりと与えていき、常に股間を快楽で支配していく。

 

 それは子作りだとかそういう機能ではなく、ただ女性をイかせるペニスの形をしている。

 

「あっ、あっ!これすごっ、い、いっちゃううううううう!」

 

 そして、エロスボラス達は狂華の絶頂を素早く感知して、奥までいっきに突っ込むと、精液をぶち込んだ。

 

 狂華 LP2700→2600→2500

 強制絶頂装置 絶頂カウンター3→4

 

「あ、ぐぅ……」

「普段機械ばっかで責めてるから新鮮だろ。ブルブル教団はファッキングシティにあるだろうし、なおさらだろうな」

「で、でも、ザーメン・ミストの力は、私のアルケミー・ポットには通用しないわ!」

「なるほど。確かにな。バトル後に効果ダメージを与えることはできるだろうが、それだと最悪、奇襲性が高い絶頂兵器が相手だといい手段とはいえねぇ……つーわけで、俺は手札から『RUM-エロスボラス・パーティー』を発動!」

「ら……ランクアップ!?」

「その通り!自分フィールドの、エロスボラスモンスターを素材にしているエクシーズモンスター1体を対象にして、オーバーレイネットワークを再構築!」

 

 ザーメン・ミストが渦に飛び込んでいく。

 

「カオス・エクシーズ・チェンジ!現れろランク3!『ECNo(エロカオスナンバーズ).96 ザーメン・ストーム』!」

 

 ECNo.96 ザーメン・ストーム ATK1000 ★3

 

「か、カオスエクシーズ……」

「ちなみに、エロスボラス・パーティ-の追加効果で、このカードの発動前にエロスボラスモンスターの効果で効果ダメージを3回以上与えている場合、ターン終了時まで相手モンスターは効果を発動できない!」

「これじゃあ、絶頂兵器ユニットが……」

「その通り!『適用』じゃなくて『発動』があだになったな!バトルフェイズ!俺はザーメン・ストームで、アルケミー・ポットを攻撃!」

「また、攻撃力が低いモンスターで攻撃を……」

「そしてザーメン・ストームの効果だ!ザーメン・ミストを素材にしているときに攻撃宣言時に一度、攻撃する相手モンスター1体の攻撃力を0にして、相手の元々の攻撃力分、ザーメン・ストームの攻撃力をアップする!」

 

 絶頂兵器アルケミー・ポット  ATK2500→0

 ECNo.96 ザーメン・ストーム ATK1000→3500

 

「効果も強力に……」

「この攻撃が通れば俺の勝ちだぜ。さあ、伏せカードに何を仕込んでるのか見せてみな!」

「むう……私は罠カード『絶頂兵器の布陣』を発動!私のフィールドのアルケミー・ポットが戦闘を行う場合に発動できる。フィールドの絶頂カウンターをすべて取り除くことになるけど、取り除いた数一個につき、戦闘ダメージを500ポイント下げる!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→0

 

「下がる数値は2000か……だが、それでもダメージは受けてもらうぜ!」

 

 ザーメン・ストームがアルケミー・ポットに蹴りを入れつつ、狂華に接近する。

 

 そして、狂華の腰をガッチリ持つと、エロスボラス達よりも大きく、そして反りのあるチンポをおまんこにあてがった。

 クチュクチュと音がなる。

 

「あっ、んんっ♡」

 

 

 ズドンッ!

 

 

「あああああっ!し、子宮が……押しつぶされるううう……」

 

 

 パンパンパンパンッ!

 

 

「ダメッ。ああっこれヤバい。大きくて、い、イグウウウウウウウ!」

 

 

 狂華 LP2500→1000

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 凶悪なチンポで子宮をガンガン突かれて嬌声を漏らす狂華。

 そして、アツアツの精液が子宮に突っ込まれて、そのまま狂華はガクガクを足を震わせる。

 

「さらに!エロスボラスの作戦の効果によって、素材1体につき、300ポイントのダメージだ!」

 

 エロスボラス達が再び湧いてきて、狂華の胸に両手を当てて、膣、尻にペニスをぶち込む。

 

 

 ズンズンズンズンパンパンパンパンッ!

 

 

「あああああっ!いぐううううう!」

 

 

 悪魔たちに輪姦される狂華。

 悪魔たちは絶倫であり、きっちり狂華の膣の中にザーメンをぶち込んで果てさせた。

 

 狂華 LP1000→100

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2→3

 

「チッ。決めきれなかったか……だが、アルケミー・ポットがいなくなったことで、強制絶頂装置が復活するぜ」

 

 妖しく光りだす強制絶頂装置。

 そして、狂華の両足首、両膝、両太ももを機械パーツが固定して、無理矢理に狂華を立たせる。

 足を少し開いて、マシンバイブがズブブッと挿入された。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああああああっ!気持ちいいいいいいいい!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4

 

 一秒五回のピストンが狂華の中で暴れ始めて、喘ぎ声を漏らす。

 

「……決めきれなかったが、とりあえずこいつは伏せとくか。俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」

「わ、私のターン。ドロー♡」

 

 ゆるゆるとカードを引く狂華。

 そして、アへ顔で園川を見る。

 

「んんっ!久しぶりの乱交パーティ。楽しかったわ」

「そうか。そいつは何よりだぜ。観客たちも、エロい体した狂華ちゃんの乱交が見れて前傾姿勢になってるからよ。ククク」

 

 そういう園川だが、内心では『久しぶりってどういう意味』と思っていた。

 気にしない方がいい。

 

「フフフ、うれしいわね……あと、良いカードを引いたわ♡まずは2枚目の『絶頂兵器の設計』を発動!デッキから2体目の『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を手札に加える。そして通常召喚!デッキから『全身電流アンテナ』を特殊召喚するわ!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム   ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・全身電流アンテナ ATK1500 ☆4

 

「そして魔法カード『絶頂兵器の非常計画』を発動。自分のエクストラデッキから『絶頂兵器アクメ・リアクター』をエクシーズ召喚扱いで特殊召喚した後、そして墓地に送ることで、デッキから『絶頂兵器ユニット』を1体特殊召喚できる!」

「何!?」

「アクメ・リアクターをエクシーズ召喚扱いで特殊召喚して墓地に送る。そして、デッキから『絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ATK1500 ☆4

 

「私は墓地からアクメ・リアクターを除外して効果発動!自分フィールドの絶頂兵器ユニットを全て、5から8の任意の数値にできる!私はユニットたちをレベル5に変更!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム   ☆4→5

 絶頂兵器ユニット・全身電流アンテナ ☆4→5

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ☆4→5

 

「私はレベル5のモンスター三体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れなさい!ランク5『絶頂兵器ユニット・延長ロケット』!」

 

 絶頂兵器ユニット・延長ロケット ATK1500 ★5

 

「延長ロケットの効果!除外されている絶頂兵器エクシーズモンスターを特殊召喚して、このカードとこのカードの素材を、そのモンスターのエクシーズ素材にするわ!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 アクメ・リアクターが出現し、ユニットたちが換装されていく。

 

 

 それと同時にマシンバイブのピストンが一度止まって、マシンバイブが抜き取られる。

 回転運動を加える円盤が外されて、さらに回転幅が大きいものに取り換えられた。

 狂華の傍に半球のボールのようなものが出現。

 内側にびっしりとシリコンの回転盤が取り付けられたそれが、狂華の胸を覆いつくすようにはめ込まれる。

 そして、台座からコードがびっしり出てきて、狂華の性感帯を覆いつくすように電流パッドがはられていく。

 

 最後に、マシンバイブがズブブブッと膣に挿入された。

 

「あはっ」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンッ!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「アアアアアアアアアアアア!壊れちゃうううううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→5→6

 

 盛大にイく狂華。

 ポルチオを回転マシンバイブにガンガン突かれて、胸をシリコンの回転盤が刺激し、全身の性感帯に甘い電流が流れる。

 敏感なところを集中的に、遠慮なく刺激していくその姿は、とても狂っていて、とても美しい。

 

「ふうう……♡♡♡わ、私は、両胸触手アンカーの効果で、セットカードを破壊するわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 6→5

 

「クソッ。防御カードが……だが、そのまま効果を使ったとしても、意味ねえんじゃねえのか?延長ロケットで俺に与えられるダメージはたったの500!戦闘ダメージだって半減するぜ!」

「ウフフ♡そんな単純な手で責めるわけないでしょ!私は手札から速攻魔法『エクシーズ・オーバーディレイ』を発動!相手フィールドの素材を持ったエクシーズモンスター……ザーメン・ストームを対象に発動!その素材をすべて取り除いて、エクストラデッキに戻す!」

「なっ……」

 

 ザーメン・ストームがデッキに戻った。

 

「そして、その素材モンスターを全て、墓地から守備表示で特殊召喚させる!」

 

 エロスボラス・ブレスト  DFE600 ☆2

 エロスボラス・ヴァギナ  DFE500 ☆2

 エロスボラス・アナル   DFE300 ☆2

 ENo.96 ザーメン・ミスト DEF1000 ★2

 

「ば、馬鹿な……」

「エクシーズデッキが相手の時のために入れてあるのよ。デッキバウンスに大勢がないモンスターは多いからね!」

「だが、エロスボラス達は、召喚・特殊召喚に成功した場合、相手に100ポイントのダメージを与えることができる。狂華ちゃんのライフは100しかない。プレイミスだぜ!せめて尻穴は貫かせてもらうぞ!」

「あまいのはそっちよ!私は『全身電流アンテナ』の効果で、素材を一つ取り除くことで、ターン終了時まで私が受ける効果ダメージを0にするわ!」

「なにい!?」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→4

 

 ここにきて『効果ダメージ』の無効化。

 

「い、今まで何度も出せたはずなのに……」

「ライフ回復カードを積んでるから、最後まで気持ちよくなると思ってとっておいたのよ。というわけで、延長ロケットの効果で、相手モンスターの数1体につき500!2000のダメージ受けてもらうわ!」

「うおあああああああ!」

 

 ロケットが飛んでいって、園川を爆撃する。

 

 園川 LP3375→1375

 

「そしてドリルアームの効果!ザーメン・ミストをセット状態にして、貫通能力を得る!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→3

 

「……嬢ちゃん。見事だぜ」

「ええ……ああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4→5

 

「あ、気を抜いたらそうなるんだったっけな。メンゴ!」

「許さないわよ!バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、セット状態のザーメン・ミストを攻撃いいいいいい!」

 

 一瞬、アクメ・リアクターが呆れたような表情をしたのは気のせいではないだろう。

 ロケットとドリルが接続されたユニットを起動して突撃すると、起き上がったザーメン・ミストをぶち抜いて、そのままの衝撃を園川にたたきつけた。

 

「ぐあああああああ!」

 

 園川 LP1375→0

 

『決着ううううううううう!園川が優位にデュエルを進めているかと思いきや、最後に決めたのは、絶頂しまくる狂華ちゃんだああああああああ!奇襲性抜群の【絶頂兵器】デッキの力が、最後の最後に火を噴いたぞおおおおおおお!』

 

 デュエル終了と共にVRモデルが解除されて、狂華は股間をビショビショにしながらも、服を着た状態になる。

 

「とっても気持ちよかったわ。またやりましょ♡」

 

 気持ちよさそうな顔でそういった後、狂華はスタジアムを後にした。




 遊戯王wikiの【カテゴリ】のページを見ていると、色々使えそうな名前はある物です。
 この小説では【ヌメロン】→【ヌエロン】と【マリスボラス】→【エロスボラス】が登場しましたが、まだまだあります。

 【イグナイト】→【イクナイト】
 【ウィッチクラフト】→【エッチクラフト】
 【エーリアン】→【エロリアン】

 トロン一家ならぬエロン一家。
 【先史遺産(オーパーツ)】→【巨乳遺産(オッパーツ)】
 【ギミックパペット】→【オッパイパペット】
 『No.9 天蓋星ダイソン・スフィア』→『ENo.9 巨乳星ダイソン・ブレスト』
 【紋章獣】→【紋乳獣】
 なんだかオッパイ一家になってしまった。まあいいか。

 別に、違和感がなければなんでもいいのです。
 【サイバー・ドラゴン】→【エロバー・ドラゴン】
 多分サポートカードが『エロバー』と『エロバネティック』になるでしょうね。
 そして道場は『エロバー流』になるのだ。なんだか『レイバー流』の派生みたいな感じになってしまいました。
 これはマジで頭のネジが飛んでますね。今更ですが。

 初級として、カテゴリ一覧のページを開いて、『イ』と『エ』と『ロ』を目ざとく見つけていけばこのようなことになったりします。
 また、エロバー・ドラゴンのように、『違和感がない』ところまで探せたら中級。
 実際にエロいシチュエーションを書けるカードまで思いついたら上級です。
 そしてエロデュエルまで書いてしまったら変態です(笑)。 

 皆さんも見つけてみてください。


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特殊ルールレイドデュエル!『絶頂兵器』+『凌辱貴族』+『セックスピードラゴン』!

「美鈴ちゃん。あそこで売ってたクレープ。とてもおいしいわよ、んっ♡」

「美鈴様。三段アイスを用意しました。あうっ♡」

 

 狂華と小春が、それぞれクレープとアイスを手に喘ぎ声を漏らした。

 

「ウフフ。ありがとうございます」

 

 そういって、美鈴はかわいらしい笑顔になった。

 

 

 ……どうやら三人はショッピング中のようである。

 

 ★

 

 ファッキングシティはDVSコーポレーションの企業城下町であり、都市としてとても開発が進んでいる。

 都会と言って差し支えないので、当然、物を買うにしても揃えるにしても、基本的に困ることはない。

 様々な店に様々なものが置いてあるし、おもちゃの開発と販売に関しては世界中でトップクラスだろう。

 

 そんな街であり、都市というだけあって人が集まるので、『まあ中には美少女も見かける』のである。

 狂華、美鈴、小春の三人も、そんな美少女の内の三人だ。

 

「もうちょっと耐えてくださいよ。まだ楽しみたかったのに……」

 

 ぷくっと頬を膨らませている美鈴。

 車の後部座席で狂華の隣で座っている彼女には不満があるようだ。

 

「ご、ごめんね。でも美鈴ちゃんの責めって基本的に『不意打ち』だから、どうしても覚悟がしにくいのよ」

「美鈴様は私たちを観察している期間が長いですからね……」

 

 謝りながらも言いたいことを言う狂華と、慣れなのか溜息を吐く小春。

 今回、小春は車を運転しており、股間にはバイブが挿入されているのだが、安全の問題でそもそも起動しないようになっている。

 ……一応、小春は『バイブを挿入して起動していても安全運転を可能とする訓練を受けている』ということを証明する『特別快楽自動車運転免許』を持っているのだが、純粋に美鈴の方が怖いだけである。

 

「それにしても、本当にすごいのね。御子柴財閥の新技術なんでしょ?あううううう♡」

 

 口から嬌声を漏らす狂華。

 その股間では、ヴィイイイイイイイイ!とバイブが振動する音が響いている。

 そんな狂華を見ながらニヤニヤしている美鈴。

 

「脳に流れるわずかなパルスを読み取ることができる髪留めと、それを解析することが可能な専用デュエルディスク。それによってもたらされる『体を全く動かさずとも起動できる遠隔バイブ』……素晴らしいコンボですね」

 

 小春は一瞬視線が自分の股間に移ったが、直ぐに前を向いて運転している。

 

「見ていていいわぁ……さてと、そろそろ着くころですね」

 

 美鈴は楽しそうな表情で車の窓の外を見ている。

 バイブが狂華の股間で震えて悶絶している中、それを当然のようにしている美鈴。

 普段からこうなのだろうか。

 ……こうなのかもしれない。

 

「んんっ♡あ、ううんっ♡ふう、えっと、今日は何をする予定なの?」

 

 美鈴がバイブを止めたようで、余韻に浸った後、狂華が美鈴に質問する。

 

「普段遠くにいる友人が、時間ができたそうなのでこちらに来ているのですよ。ついでに狂華お姉様で遊ぼうと思って誘いました。それに、このあたりでイベントがあるという噂があるので、それも一緒にやっておこうと考えたわけです」

 

 ちなみにセリフの途中の『狂華お姉様()遊ぶ』という部分の接続詞は誤字ではない。

 美鈴にとって狂華はおもちゃなのだ。

 ……ただ、一応狂華の所有権はブルブル教団、ひいてはその教祖であり、財閥の令嬢である美鈴と言えど、教祖を敵に回すつもりはないので時間があるとき限定だが。

 

「美鈴ちゃんの友達かぁ……」

「まあ遠くに住んでいるといっても、お互いに屋敷の地下に用意した特別なディスプレイを利用したデュエルをすることはありますけれどね」

 

 金の使い方がおかしいがやっていることは単なるリモートデュエルである。

 

「美鈴様。そろそろ到着します」

「わかった」

 

 近くのパーキングエリアに入って、小春が車を止める。

 三人が車から降りると、そのまま近くのフードコートに向かった。

 

「ここが待ち合わせなの?」

「はい。このあたりにいると思うのですが……」

 

 フードコートは思ったより人が多いようだ。

 車の中で『イベントがある』と言っていたが、狂華が知らなかっただけでかなり多数の人間が参加可能なものになっているらしい。

 

「美鈴さん。こちらですよ」

 

 声を掛けられたので振り向く三人。

 

「あっ……」

 

 そして狂華の目に映ったのは、とても綺麗な少女だった。

 真っ白のワンピースに包まれた体はとても『魅力的』と言っていいスタイルだ。

 腰はくびれており、胸も尻も存在を主張しているが、大きすぎるということはなく、抱きしめやすく、抱きしめられやすく、抱きやすく、抱かれやすい。そんな印象を与える『黄金比』と言っていい体格をしている。

 艶のある金髪をまっすぐにおろしており、本を見る碧眼は宝石をはめ込んだようにきれいだ。

 

 カテゴリという意味で言えば、『育ちのいい名家』という意味で、美鈴は『かわいらしさ』があるが、この女性は『綺麗』という言葉を感じる。

 狂華はカテゴリ的にはまだ『かわいい』なので別だが、綺麗という意味では小春もそうである。

 ただ彼女の場合は『めちゃくちゃにしたい』といえるような雰囲気をしているのだが、この少女に関しては『愛し合いたい』と思えるような、そんな雰囲気をしているのだ。

 

「先輩。お久しぶりですね」

 

 美鈴はそんな少女に対してそう呼ぶ。

 

「先輩?」

「ええ、私がいる中学をこの前卒業されたばかりの『先輩』ですよ」

「中学を卒業……ってことは十六歳ね。私と同い年なんだ」

「私とも同じですね」

 

 狂華と小春も十六歳だが、この少女はそれよりも大人びた雰囲気だ。

 

「狂華さんは初めましてですね。私は卵竜寺清音(らんりゅうじきよね)といいます」

「知ってると思うけど、行狂井狂華よ。よろしくね」

「はい。プロのエロデュエリストとして、現在勝ち続けているデュエリストとして、よくニュースに出てきますから」

「まあ、それもそうよね」

 

 女性はただエロく負けるべきだ。という意見を持つものは多い。

 長年培われてきた男尊女卑的な考え方だ。

 電マスクが筆頭に勝率を稼いで、『教育機姦部』で行われる授業を進藤がテコ入れしたことで質が高くなったブルブル教団。

 高い実力と演出、そしてそれぞれがエロデュエル界に貢献してきた実績は大きい。

 そんな中で、『ブルブル教団の序列1位』に狂華という女性が入ってきて、しかもプロデュエルの公式戦において白星しかない狂華をよく思わないものは多いだろう。

 

 ……とはいえ、大手のメディアはブルブル教団の『教祖』が怖いので、そのお気に入りである狂華を表立って批判することはないのだが。

 

「私自身、プロのデュエル界で戦う一人のエロデュエリストですからね」

「へぇ、そうなんだ」

 

 あまり教団以外のエロデュエリストに対して興味があるわけではない。

 だが、基本的に『男性デュエリスト』VS『女性デュエリスト』でマッチングが行われるが、男性側は特殊なモンスターを使ったプレイが多いので年齢制限が高いものの、女性の方には年齢的に限界があるので、美鈴のような中学生あたりから、ルックスやスタイルが優れたプロデュエリストをスカウトするケースは多いのだ。

 

「先輩も結構強いエロデュエリストだったのですが……先輩は後ろ盾が弱かったので、持っているカードがエラッタされて、それまでの強い動きができなくなったという過去があります」

「そんなことがあるの?」

「ええ、こう見えて、父はサラリーマンで、母は専業主婦ですから」

「……すごく育ちがよさそうに見えるんだけど……」

「それは偶然です」

 

 さようですか。

 

「女性でも貪欲に勝利を求めるとなれば、エロデュエル協会の青羽社長、もしくはDVSコーポレーションに関連する勢力とかかわるのがハードルが低いですからね。私は後者に頼りました」

「へぇ……」

 

 新しいカードを得ることができたということだろう。

 そしてそのカードのデザインは『カード開発部』である宗明が奮闘した結果生まれているはずだ。

 

「ちなみに、御子柴財閥はDVSコーポレーションと密接なかかわりがある財閥なので、言い換えればそちらに属しているとも言えます」

 

 まあ、現状をよく思わないものもいる。ということだ。

 そして女性エロデュエリストが行動を起こせば、なんとかつながりはできるということでもある。

 

「さて、エロデュエル界の裏の話はともかく、そろそろイベントの時間ですね」

 

 清音がそういったとき、ブザーが鳴り響いた。

 

 デュエルディスクを見ると、【株式会社ホーリーバードpresent! レイドデュエルイベント開催!】と書かれていた。

 

「な、ナニコレ……」

「行われるのはレイドデュエルということですね」

 

 美鈴がすぐに反応する。

 だが、レイドデュエルが行われる程度であれば、事前に通告されるだろう。

 何か特殊なルールが追加されているのだろうか。

 

「普通のレイドデュエルであれば、開始前にレベル4以下のモンスターを出すことを求められますが、そのようすもありませんね」

「でもレイドデュエルなら、チームを組んだ方がいいです。私たち三人でチームを組みましょう」

「レイドデュエルならいろいろ巻き込まれるわよ。小春さんは大丈夫?」

「もとから私の付属として登録しているので問題ありません」

 

 というわけで、チームとしては狂華、美鈴、清音の三人で組むことになった。

 

「さてと、広場に行ってみましょうか」

 

 そのまま広場に向かう四人。

 そして広場についたとき、ソリッドビジョンの大型ロボットが出現した。

 

「アレを倒すってことかしら?」

「おそらくそうだと思いますが……」

 

 小春が狂華の言葉に対して呟いたとき、ブザーが再び鳴り響いた。

 それと同時に、周りにいた多くの男性デュエリストが消滅していく。

 

「え、ええっ!どういうこと?」

 

 驚く狂華。

 だが、その返答はすぐにロボットが行った。

 

「チームを確定しました。あなたたち三人は、チャンネル4でデュエルを行います」

「チャンネル……要するに、消えてるように見えてるだけで、個別に戦うようになってるってことね」

 

 セックス次元のエロデュエルは全てVRモデルで行われるため、デュエル中は生身の体が動くわけではない。

 外部からは、デュエルディスクのVRモデル視聴システムの補正が働いて、それぞれのチャンネルを切り替えて見られるようになっているのだろう。

 内部の人間がどれほど動いたとしても、実際に動いているのは電子的に構成された映像に過ぎないので、衝突することはない。

 

「デュエルを開始します。アクションフィールドを展開!」

 

 デュエルロボが宣言すると、フィールド魔法発動時のエフェクトが発生して、次々と何かのオブジェクトが出現し始める。

 

「あれ?カードがばらまかれるわけじゃないのね」

「ここも特別仕様なのでしょうか……」

 

 疑問に思っていると、デュエルディスクにカードが表示される。

 

 ★

 

 アクションフィールド

 フィールド魔法

 ①:このカードはデュエル開始時のみ置くことができる。その後、フィールドに「アクションオブジェクト」モンスターを多数配置する。

 ②:このカードは他のカードの効果を受けず、カードの効果を発動するためにフィールドから取り除くことはできない。

 ③:すべてのプレイヤーは自分ターンのバトルフェイズ中、相手モンスターや相手プレイヤーを攻撃対象に選択する代わりに、「アクションオブジェクト」モンスターを攻撃対象に選択できる。

 ④「モンスター全てに1体ずつ攻撃できる」効果を持つモンスターは、「アクションオブジェクト」モンスターを攻撃対象に選択することはできない。この効果に対して「効果を受けない」効果は適用されない。

 ⑤:プレイヤーの手札に加わったアクション魔法は全て、自分・相手ターン中に速攻魔法と同じ発動タイミングで手札から使用できる。

 ⑥:お互いのプレイヤーは、アクション魔法以外のカードの発動のために、手札のアクション魔法を捨てる、墓地に送る、除外することはできない。また、アクション魔法はエクシーズ素材にもならない。

 ⑦:お互いのターン終了時、手札の枚数制限で手札を捨てる場合、アクション魔法はカウントしない。

 

 ★

 

「うわ、何かカードが表示された」

 

 おそらく特殊ルールとなる今回のデュエルフィールドの説明となるのだろう。

 

「おそらくオブジェクトを破壊することができれば、そこにアクション魔法が出現するのでしょう。これは……自由に手に入れることができなくなった代わりに、攻撃権を使って獲得するということになりそうですね。その代わり、1枚しか手札に加えることができないという制限が消えています」

 

 周りに出現したオブジェクトたちを見ていると、『DFE300』とか『DFE1600』みたいなテロップが表示されている。

 

「なんていうかこう……モンスターを横に並べることができそうな『ペンデュラムデッキ』が優位になりそうだけど……」

「おそらくそういうデザインも含めているのでしょうね」

「あと、④ってこれ、どういうことなのかしら?」

「おそらく。『2回攻撃できる』や『素材の数だけ攻撃できる』といったモンスターに関しては通常通り攻撃できますが、『攻撃する場合、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる』モンスターに対して制約を加えているのでしょう」

 

 清音の補足に納得する。

 確かに、それが通ってしまうと、せっかく『攻撃権』という部分に焦点を当ててアクションカードの枚数に制限を設けたのに、意味がなくなってしまう。

 清音は『そして』、とさらに補足する。

 

「④の後半部分があることによって、『全体攻撃を付与』した後に、『魔法の効果を受けない効果を付与』して、全てのオブジェクトを攻撃するという状態にならないようにしているのです。カードの作り方が上手いですね」

 

 確かに、と清音の説明に頷く三人。

 

「デュエルを開始します。デュエルを開始します。デュエルディスクを構えて、カードを五枚引いてください」

「まあなんとなくわかったところで、やりましょうか!」

「ええ」

「はい」

 

 三人がデュエルディスクを構える。

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 狂華 LP4000

 美鈴 LP4000

 清音 LP4000

 デュエロボ LP12000

 

 デュエロボのライフは三人分のようだ。

 

「私の先攻です」

 

 デュエロボのターンからスタートだ。

 

「私は手札から、『ヒューマノイド・アクション』を通常召喚」

 

 ヒューマノイド・アクション ATK1800 ☆4

 

 出現したのはかなり細いつくりになっている人型のロボットだ。

 

「そして魔法カード『アクションアドバンス』を発動。このターン、私は追加のアドバンス召喚の権利を得ることができます」

 

 発動される1枚の魔法カード。

 ただ、これに対して狂華が首をかしげる。

 

「え、でもそれ……『二重召喚』でよくない?」

「私は墓地の『アクションアドバンス』を除外し、ヒューマノイド・アクションを対象にして効果発動。このターン、私は『アクション』モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースに使用できます」

「あ、そういうことね」

 

 デュエロボのプレイは続く。

 

「私はヒューマノイド・アクションをリリース。『トライデント・アクション』をアドバンス召喚」

 

 トライデント・アクション ATK2200 ☆7

 

 三又の槍を持ったヒューマノイド・アクションとあまり変わらないモンスターが出現する。

 

「トライデント・アクションの召喚に成功した場合、効果発動。墓地のレベル4以下のアクションモンスターを装備させます。私はヒューマノイド・アクションを装備させます」

 

 墓地のモンスターを装備する効果のようだ。

 ……まあ、カードが実際に装備される演出が出ただけで、パーツが増えることはないようだが。

 

「いきなりレベル7のモンスター……ただ、あの『名前』が気になりますね」

「ええ、おそらく【アクション】デッキなのでしょう。このデュエルのためだけにデザインされている可能性があります」

 

 わざわざ名前に持ってくるのだ。意味はあるはず。

 

「そして私は、バトルフェイズに移行します」

「やっぱり本来のレイドデュエルと同じで、1ターン目からバトルフェイズが……」

「全てのプレイヤーは、最初の1ターン目からバトルフェイズが存在します。しかし、最初の1ターンのみ、相手プレイヤーと相手モンスターに攻撃できません」

 

 本来ならば意味がないルールだ。

 ……というか、そちらをカードテキストに書かないというのはどういうことなのだろうと少し文句を言いたい。

 

「そしてトライデント・アクションは、バトルフェイズ中、アクションオブジェクトに対して3回の攻撃が可能になります」

「やっぱり連続攻撃……」

「トライデント・アクションで、守備力400、1800、700のオブジェクトにそれぞれ攻撃」

 

 トライデント・アクションが動きだして、手に持っている槍を使ってポストや石を砕いていく。

 オブジェクトがそれぞれ破壊されると、中から『A』と裏面に記載されたカードが出現した。

 トライデントはオブジェクトを破壊すると、そのまま何も持っていない左手でカードを掴む。

 そのまま、三枚のアクションカードを回収して、デュエロボのフィールドに戻ってきた。

 そのままデュエロボにカードを渡す。

 

「……なるほど。私はこれで、ターンエンド」

 

 手札の枚数だけで言えば、五枚に戻っている。

 アクション魔法はランダム性が高いそうだが、そのアクション魔法を効果的に使うデッキだと考えれば、意味がない。ということにはならないだろう。

 アクションフィールドの効果を受けずに、手札のアクション魔法をコストにして強力な効果を発揮することくらいはやってのけても不思議ではない。

 

「まあ、まだ防御札を用意するときじゃないわよね」

「次のターンは……私ですね」

 

 ターンが回ってきたのは清音だ。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 さて、一体どんなカードを使うのだろうか。

 

「私は手札から、『ヴァギナ・エッグ』を通常召喚!」

 

 ヴァギナ・エッグ ATK0 ☆1

 

 出現したのは、本来の大きさの黄色い卵だ。

 

「そしてヴァギナ・エッグの効果を発動。私の魔法、罠ゾーンに、永続魔法扱いでこのカードを置くことができます」

 

 実際にカードを置くと、ヴァギナ・エッグが移動し始める。

 清音がワンピースの下半身部分の留め具を外して、下着すらつけられていないパイパンが晒される。

 

「あ、綺麗……」

 

 狂華がそうつぶやいたときには、ヴァギナ・エッグは清音の膣にズムムッ!と侵入していった。

 

「んっ、ああああんっ♡」

 

 しっかり感じている清音。

 そして、すっぽりと膣に侵入すると、ブブブブブブッ!と超速振動を開始する。

 

「ああああっ!あ、はぁ、はぁ♡げ、元気な子ね……」

 

 悶絶している清音。

 その仕草一つ一つに神経が宿っており、快楽に支配されながらも、しっかりと『魅せて』いるのがわかる。

 エロデュエリストとしてクオリティが高い。

 

「ううんっ♡ヴァギナ・エッグが永続魔法扱いで存在する時、手札一枚とこのカードをコストに、デッキから『セックスピードラゴン』モンスターを、永続魔法扱いでフィールドに置くことができます。あううううっ!」

 

 さらに振動が強くなった。

 

「ふうっ、わ、私の膣であたたまった卵は、こうして、新たなモンスターを生み出すのですよ。私が選択するのは、『セックスピードラゴン・ソードマン』です」

 

 そういいながらも、御開帳された股間で振動する卵。

 そして突如、ボンっ!と音がして、膣から卵が排出された。

 そのままむくむく大きくなって、殻がはじけ飛ぶと、そのまま別のモンスターになる。

 

 ドラゴン、というよりは、人が竜の要素を得た『竜人』や『ドラゴニュート』と呼ばれるような姿だ。

 手には剣を持っており、竜の頭と翼を持っている。

 

 産まれたソードマンは清音の背後に素早く移動して、手に持った剣を背中の鞘に納めると、大柄な体格にあったその大きなチンポをバックで奥まで突く!

 

「あああっ!」

 

 嬌声を漏らす清音。

 ただ、このドラゴンは『セックスピードラゴン』

 それは『セックス』と『スピード』と『ドラゴン』が合わさったカテゴリ。

 セックスのピストン速度は、通常のモンスターをそれを上回る。

 

 パンパンパンパンッ!と腰を強く打ち付けて、両手で清音の胸を形が変わるほど揉み始める。

 

「んぁ♡。ああああっ♡♡♡わ、私はソードマンの効果発動!このカードが永続魔法扱いで存在するとき、デッキから『セックスピードラゴン』カードを1枚手札に加えることができます。私は『セックスピードラゴンの絶頂』を手札に加えて、これを発動!自分フィールドの永続魔法扱いのセックスピードラゴンをフィールドに特殊召喚します!」

 

 腰を何度もうちつけていたソードマンが、最後に大きなチンポを子宮まで突っ込むと、体をブルルッと震わせる。

 子宮に精液を注ぎ込んで満足した様子のソードマンは、清音の膣からチンポを引き抜いてフィールドに出てきた。

 

 セックスピードラゴン・ソードマン ATK2800 ☆8

 

「ううんっ♡すごく、いい……っ♡」

 

 自分の大きな胸を腕で押し上げるように抱きかかえて、艶やかな表情で股間からザーメンを垂れ流す清音。

 見ている美鈴と狂華と小春の顔が赤くなるほど、その仕草は艶やかなもの。

 実力派AV女優として事務所にスカウトされていても不思議ではないほどだ。

 

「ウフフ♪まだ私のメインフェイズは続きます。手札から魔法カード『セックスピードラゴンの配合』を発動。このターン。私の魔法・罠ゾーンからセックスピードラゴンが特殊召喚されていた場合、墓地に存在する『ヴァギナ・エッグ』を永続魔法扱いで再びおくことができます」

 

 カードを発動した瞬間、マニュピレータが付いた箱型の機械が出現する。

 マニュピレータの先端にはさらに細いコードが存在し、何かを掴めそうなパーツが取り付けられている。

 そして、そのマニュピレータは清音の膣に挿入されて行く。

 

 グチュグチュ、グリグリと何かを探るように内部で機械が動き始めた。

 

「あ、あうううんっ♡」

 

 内部で動く機械の感触に喘ぎ声が漏れる清音。

 すると、内部からマニュピレータが引き抜かれて、先端に小さなカプセルがあった。

 機械にカプセルが回収されて、ビカッと光ると、機械が開いてヴァギナ・エッグが出現。

 そのまま清音の膣に侵入して、ブブブブッ!と超速振動を開始する。

 

「んんんんっ!うふふ、私とこの子たちは染色体の数が違いますが、この配合装置は、あううんっ!私の卵子とこの子の精子を選別して、新しい卵を作ってくれるのですよ♡」

 

 人間と竜のセックスがテーマなのだろう。

 艶やかな表情の清音は、さらにカードをプレイする。

 

「ヴァギナ・エッグの効果にターン制限はありません。私の手札1枚とこのカードを墓地に送ることで、『セックスピードラゴン・ランサー』を永続魔法扱いで中央に置きます!ああああっ!」

 

 再び生まれる寸前の超振動を開始する。

 そして膣から卵が排出され、大きくなり、槍を持った竜人が姿を現す。

 そのまま槍を背中にしまって、清音をバックで挿入し、そのまま素早いピストンでセックスを開始する。

 パンパンパンパンッ!という生々しい音が響いて、清音は奥を貫かれるたびに喘ぎ声を漏らした。

 

「あ、ああああっ!わ、私は、ランサーの効果を発動!永続魔法扱いで置かれているとき、1ターンに1度、墓地の『セックスピードラゴン』カードを手札に加えることができます。私は『セックスピードラゴンの絶頂』を手札に加えます。そしてこのカードにもターン1の制限はありません。私は発動して、ランサーを特殊召喚します。ひゃああああ!」

 

 子宮に注がれるランサーの精液。

 そのまま膣からチンポを引き抜いて、フィールドに立った。

 

 セックスピードラゴン・ランサー ATK2600 ☆7

 

「ふう、気持ちいい子たちですね♡」

 

 艶やかな表情になる清音。

 

「それでは、バトルフェイズに入りましょう。ソードマンとランサーの攻撃力は、それぞれ2800と2600。高いステータスを持つオブジェクトを破壊できます。ランサー。私を連れて行ってください」

 

 呼ばれたランサーは狂喜乱舞といった様子で清音の後ろから抱き着いて、チンポで膣を突き上げて、胸を両手で揉みながら翼を広げると、そのまま飛び上がっていった。

 ソードマンもそれに続く。

 

「うわっ、物理的な意味でモンスターと共に宙を舞ってるわよ!?」

「そうですね……ただ、なぜ先輩まで一緒に行く必要が?デュエロボは回収までモンスターに任せていたのに……」

 

 美鈴がそう疑問を口にした時、デュエルディスクの通信機能を使った清音の声が聞こえてくる。

 

「おそらく、本来『トライデント・アクション』には、アクションオブジェクトに3回まで攻撃できる効果はあっても、破壊したオブジェクトから出てきたアクションカードを回収する効果はないはずです」

「「えっ?」」

「このデュエルにおいて、アクションカードを3枚回収する効果は確かに強力です。しかし、それを考慮しても、『レベル7で攻撃力2200』というのは低すぎます。おそらく本命は、墓地のアクションモンスターを装備する効果なのでしょう」

「要するに……」

「トライデント・アクションが装備できるモンスターにレベル制限が設けられていることを考慮すると、おそらく『装備モンスターの効果を得る』ことが可能であり、そしてヒューマノイド・アクションには、『このモンスターはアクションカードに触れることができ、そしてそれをデュエリストのもとに運ぶことができる』という効果があるはずです」

 

 ここまで説明されれば、狂華と美鈴も納得できる。

 

「なるほど、アクションオブジェクトを破壊しても、アクションカードを回収できるのは本来はデュエリストだけ、もしもランサーやソードマンに任せていたら……」

「デュエロボが自分のモンスターに命令して、回収される可能性もある。一方。先輩は一度自分のモンスターを先輩のところまで移動させた後、そのアクションカードを回収しに行くことになって、絶対に遅れてしまう。というわけですね」

 

 新しいルールが多いが、清音はそのルールの把握がとても優れている。

 

「……清音って、すごく頭がいいのね」

「はい。レッスンを積み上げて完成させた自分を艶やかに見せる演技力。永続魔法扱いの時に自分に接続してセックスをするというわかりやすいイメージ。そして盤面を理解し、新しいルールすら真っ先に理解するほどの頭脳。これによって、多くの白星を勝ち取っていました。ただ……先ほども言いましたが後ろ盾が弱いので……」

「なるほどね」

「セックスピードラゴンにはエラッタが行われて、そのすべてに、『手札とデッキから特殊召喚できない』という『効果外テキスト』が追加されました」

「……キツすぎじゃない?」

「はい。しかし……『ヴァギナ・エッグ』と、それを『機械技術的にサポートするカード』を自分でデザインしてDVSコーポレーションと交渉し、そして実際に自分の体で実験データを提供して、あのカードを手に入れたのです」

「プロ意識が高いわね……」

 

 転んでもただでは起きないということだろう。

 

「ふう、ただいまです。守備力2300と、2500のオブジェクトを破壊してきました」

 

 チンポがおまんこに接続され、胸を揉まれ続けた状態で清音が帰ってきた。

 そしてランサーがチンポをズボボッと引き抜く。

 

「あううんっ、ふう、私はカードを1枚セットして、ターンを終了しましょう」

 

 サーチやサルベージを繰り返しているが、ヴァギナ・エッグの効果発動に手札1枚を使う必要があるためか、残った手札は1枚と、2枚のアクション魔法だ。

 

「次は……私ですね」

 

 美鈴のターンだ。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 ドローしたカードと合わせて六枚を見る美鈴。

 

「よし、私は永続魔法『性奴隷メイドの契約』を発動。この効果で小春を選択するわ」

 

 早速発動される永続魔法。

 その効果によって、小春のメイド服がはじけ飛んだ。

 胸と尻の大きさで言えば十分大きいといえる清音以上、そして狂華に匹敵するそれがブルンッ!と姿を現す。

 そして、地面にポールが突き刺さると、その先端から四つの鎖が延びてきて、小春の両手首と両足首に枷をはめ込む。

 そのまま『X』の形になるように引っ張り上げて、口にギャグボールをはめ込んで声を封じた。

 

「ウフフ。今日も一杯虐めてあげるわよ♪小春」

「んっ、んんっ!」

 

 嬉しそうにしている小春。

 以前一佐とデュエルした時もこのような格好だったが、ブルブル教団が相手の時は絶頂を我慢する必要があるので、ドMである小春は足りなかったのだ。

 だが、今回はその制約がないのでうれしそうである。

 

 ……余談だが、セックスピードラゴンが小春と清音をチラチラ見比べている。

 頭の中で、X字に吊り上げられた清音とセックスすることを考えているのだろうか。多分考えているのだろう。

 セックスもいいが、隠すものが何もないX字の拘束も捨てがたいようだ。

 

「でも、これだとアクションカードを取りに行けないのよね。そもそも『性奴隷メイドの契約』によって拘束されたメイドは位置が固定されて、私が一定以上離れてはならないという効果になってるから」

「なるほど。それでは……」

「もちろん、解決する方法はあるわ。私は手札から、『凌辱貴族の軍馬』を通常召喚!」

 

 凌辱貴族の軍馬 ATK1300 ☆4

 

 現れたのは、なんでも引っ張れそうなほど大きな体格をしている立派な馬だ。

 

「軍馬の召喚・特殊召喚に成功したことで、効果を発動。デッキから『性奴隷メイド』魔法カードを手札に加えることができる。私はこの効果で、永続魔法『性奴隷メイドの晒し馬車』を手札に加えるわ。そしてそのまま、『性奴隷メイドの契約』と『凌辱貴族の軍馬』を対象にして、このカードを発動!」

 

 美鈴がカードを発動すると、一つの馬車が出現する。

 すると、小春を拘束しているポールが移動して、馬車に接続された。

 さらに、馬車から金具がいくつも出現し、軍馬に取り付けられているベルトに接続される。

 

 なるほど、確かに『晒し馬車』だ。

 性奴隷メイドを晒すために、馬車にわざわざ接続するという『シチュエーション』

 確かに下半身に脳みそがありそうな貴族の遊びである。

 

「よしっ!」

 

 そのまま馬車に乗り込む美鈴。

 

「さて、それでは行ってきますね」

「いってらっしゃい!」

 

 早速馬車を走らせる美鈴。

 

「さてと、『性奴隷メイドの晒し馬車』の発動時の処理として、デッキから『凌辱貴族』モンスターを1体特殊召喚できる。私は『凌辱貴族ローターフレア』を特殊召喚!」

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500 ☆4

 

 馬車にローターフレアが乗り込んだ。

 それと同時に、美鈴の傍に赤いローターが10個出現する。

 

「そして、私は手札から魔法カード『凌辱貴族の領土合併』を発動。デッキから、フィールドにいない属性の凌辱貴族を1体特殊召喚できる。軍馬は闇属性でローターフレアは炎属性。デッキから水属性の『凌辱貴族ローターアクア』を特殊召喚!」

 

 凌辱貴族ローターアクア ATK1500 ☆4

 

 水属性の意匠がある凌辱貴族が出現し、そのまま馬車に乗り込んだ。

 そして、水色のローターが十個出現する。

 

「さて、バトルフェイズ!」

 

 ローターフレアの赤いローターを10個手に取る美鈴。

 それを全て、晒し台に拘束されている美鈴の膣の中に入れていく。

 

 ガガガガガガガガガヴィイイイイイイイイイ!

 

「んっ、んおおおおおおっ!」

 

 ボールギャグを噛ませられてまともにしゃべれない小春は絶叫する。

 自分の穴の中で、10個のローターがお互いを振動させながら膣壁を刺激していく。

 

 凌辱貴族の軍馬     ATK1300→2300

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500→2500

 凌辱貴族ローターアクア ATK1500→2500

 

 軒並み攻撃力が上昇する凌辱貴族たち。

 強力な効果の『全体付与』

 おもちゃが強力な凌辱貴族の真骨頂だ。

 

「私は三体の凌辱貴族モンスターで、アクションオブジェクトを攻撃!……そんなに守備力が高いオブジェクトが近くにないわね。とりあえず近くのオブジェクトを攻撃させるわ!」

 

 視認して守備力を確認。

 その後、デュエルディスクの『確定』ボタンを押すという手順だ。

 守備力は800、1900、300の三つ。

 横にモンスターを並べて攻撃することはできたので、良いということにする美鈴。

 

「よっこいしょ!」

 

 全てのローターを一気に引き抜く美鈴。

 

「んんんっ!」

 

 三体の凌辱貴族の攻撃力が戻っていき、そして小春は股間から潮を吹いた。

 そして手に入れることができたアクションカードを見て、内容を確認し、二人の元に戻る。

 

「お待たせしました。私もカードを1枚セットして、ターンエンドです」

 

 残った手札は2枚と、アクション魔法が3枚。

 単純な効果の連続故にターンの時間は短いが、悪くはない。

 

「最後は私ね。ドロー!」

 

 狂華は勢いよくドローする。

 

「さてと、私はあまり並べるのは得意なデッキじゃないのよね……」

 

 厳密に言えば、ユニットたちを並べることは可能だ。

 しかし、展開の都合上、『強制絶頂装置』をフィールドに置いておかなければアドバンテージがとれない。

 だが、『アクションカードを取りに行く』ことを考えると、アルケミー・ポットを使う必要がある。

 デッキの中のカードを思い出して……。

 

「ここは……よし!まずは手札から『絶頂兵器の設計』を発動。デッキから『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を手札に加えて、通常召喚!モンスター効果で、デッキから『絶頂兵器ユニット・膣圧制限ナイフ』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム  ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・膣圧制限ナイフ ATK1500 ☆4

 

「そして膣圧制限ナイフの効果で、デッキから『強制絶頂装置』をフィールドに置くわ!」

 

 おかれた瞬間、狂華が着ている服がはじけ飛んで、綺麗な体が晒される。

 そして機械パーツが六つ出現し、両足首、両膝、両太ももを固定。

 

 マシンバイブが出現する。

 

「うふふっ」

 

 足を少し開くようにして固定されたことで、おまんこがよく見えるように晒されている。

 そこに、ローションが塗られてテカテカになっているマシンバイブがジュブブブッと挿入された。

 

「んんっ!」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「ああああああ!ああううんっ♡」

 

 一秒五回で、無機質なディルドに貫かれるおまんこ。

 その快感に狂華は嬌声を漏らす。

 

 ……ちなみに、この姿にもセックスピードラゴンたちはガン見である。正直なモンスターたちだ。

 

「こうしてみると違いますね。まさか。こんなプレイをしながらデュエルしていたとは……」

 

 ゴクリと唾をのみながら観察する清音。

 

「んんっ♡そして私は、二体のモンスターでオーバーレイ!」

 

 ドリルアームとナイフが地属性の光を放出して渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 そして現れるシャープな雰囲気がある等身大のロボット。

 

「あれ?アルケミー・ポットは……」

「いえ、正しい判断でしょう。狂華さんのデッキは、相手が『自分を責めてくる男性型デッキではない』場合、男性側のプレイの幅を制限する強制絶頂装置の機能を制限する必要はありません。それに、ターンが回ってくるのが実質4ターン後であり、それならば刺激し続けることができるこちらの方が有利です」

「そういうこと!」

 

 説明している間に、USBメモリが出現し、二本とも台座に刺さった。

 名前の通りならば、『膣圧制限』と『回転』である。

 下腹部に丸っこい装置が当てられる。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 

「ああああああっ!いっちゃううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 一秒五回のピストンと回転。

 それだけならともかく、六つのパーツによって完全に下半身が固定されている狂華は、下半身で出来ることが 『力を入れる』ことだけだ。

 ただし、あくまでも『制限』ゆえか、『どれほど力を入れても最大の耐久を発揮できない』という塩梅に調節されており、それが尚更、もどかしさを生む。

 

「はぁ、はぁ……んんっ」

「狂華お姉様。これからどうするのですか?」

「それなんだけどね……アクメ・リアクターにオブジェクトを破壊させるから、二人がアクション魔法を回収してほしいのよ……んんんっ」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 果てる狂華を見ながら、美鈴と清音は理解した。

 この三人のデュエリストはチームなのだ。

 当然、『狂華のモンスターが攻撃して出てきたカードを回収する』ことも立派な戦術の一つである。

 

「私は膣圧制限ナイフの効果を発動。カウンターを一つ使って、アクメ・リアクターがモンスターを破壊した場合、1度だけ攻撃力をバトルフェイズの間だけ1000ポイント下げて攻撃できる!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→1

 

「さらにドリルアームの効果!『トライデント・アクション』をセット状態にして、貫通能力を得る」

「トライデント・アクションを攻撃することはできませんが、セット状態になれば装備カードは外れます。無駄のない動きですね」

 

 実際その通りになっており、装備されていた『ヒューマノイド・アクション』は破壊された。

 これで、トライデント・アクションがアクションオブジェクトを破壊した場合、即座にカードを回収する効果は失われる。

 清音は納得している。

 その間に、美鈴は馬を走らせていた。

 

「バトルフェイズ!私はアクメ・リアクターで、アクションオブジェクトを攻撃!」

 

 アクメ・リアクターが動き出した。

 高速移動を開始して、美鈴が乗る馬車を追い抜くように突撃。

 そのまま、右手のドリルアームを使って『DFE2400』を砕く。

 美鈴がアクション魔法を回収した。

 

「続けて、攻撃力を1000さげて、オブジェクトを攻撃!」

 

 アクメ・リアクターがさらに動いて、今度は左手に持ったナイフで『DFE1200』を砕いた。

 そして美鈴が回収する。

 そのまま美鈴がこちらに戻ってきた。

 

「これで二枚増えました。これで私は合計五枚ですね」

「んっ♡わ、私はカードを1枚伏せて、ターンエンドよ」

 

 狂華は手札三枚を残した。だが、アクションカードは手に入っていない。

 とはいえ、チームとしてのカード枚数は増えたので、アドバンテージとしては問題ない。

 

「さて、狂華お姉様。次のターンが来るのは三ターン後ですから、力を抜いて、快楽に身をゆだねて、たくさんイって下さいね♪」

 

 美鈴がそういった。

 

「んんっ!あああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 そしてその言葉は、狂華に大変よく効いたようだ。

 

「的確な言葉責めですね」

「これでも本職は調教師なので」

 

 というわけで、二回目のデュエロボのターンだ。

 

「私のターン。ドロー。まずは『トライデント・アクション』を反転召喚します」

 

 トライデント・アクション ATK2200 ☆7

 

 起き上がるトライデント・アクション。

 ただ、このモンスターは正直、戦闘で参加するよりも、バトルフェイズが始まってすぐにオブジェクトを狙いに行く方がいいだろう。

 展開される別のモンスターに目を向けるべきだ。

 

「私は手札から魔法カード『アクション・プロジェクション』を発動。自分の手札のアクションカードの数1枚につき1体、自分フィールドに『アクショントークン』を特殊召喚できます」

「トークン精製ですか……」

 

 アクショントークン ATK0 ☆1

 アクショントークン ATK0 ☆1

 アクショントークン ATK0 ☆1

 

 ステータスは貧弱だ。

 要するに、何かしらの素材に使われるということなのだろう。

 

「私はアクショントークンを2体リリース。手札から『キャスティング・アクション』をアドバンス召喚」

 

 キャスティング・アクション ATK2800 ☆8

 

 出現したのは、真っ白がローブを身にまとう魔法使い。

 手に初枝を握っており、『A』の意匠を込めたシンボルが先端に取り付けられている。

 

「魔法使い……しかもステータスもしっかりあるわね……んんっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 2800というステータスを見て、警戒し始める狂華。

 もちろん、他二人が計七枚のアクションカードを持っているので、それで何とか対抗できると判断はしているのだが……。

 

「キャスティング・アクションが『アクション』モンスターのみをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのアクションモンスター1体をリリースすることで、自分フィールドのモンスター1体を対象にして、そのモンスターに、墓地の『アクション』モンスターを装備させることができる。アクショントークンをリリースし、『トライデント・アクション』に『ヒューマノイド・アクション』を装備させる」

「ぐっ……私の戦術が簡単にリカバリーされてるわね……」

 

 再び、オブジェクトを破壊した瞬間に回収できるようになった。

 

「そして魔法カード『アクション・トレード』を発動。『アクションフィールド』の効果を無視して、手札にアクション魔法をすべて捨て、デッキから捨てた枚数と同じ数ドローする」

「な……って、ちょっと待って、アクション魔法ってそんなに使いずらいの?」

 

 手にしたアクションカードを全てリソースに変換する。

 もちろんそれそのものは悪いことではないのだが……。

 

「通常のレイドデュエルほど便利カードといえるものはありませんね」

 

 アクションカードを五枚持っている美鈴がそういいながら苦笑する。

 要するに、『回避』や『奇跡』みたいな便利カードは手札にないということなのだろう。

 新たに3枚のカードを補充するデュエロボ。

 1ターンに3枚のアクションカードを手札に加える戦術をとる以上、コストにすることそのものは特に躊躇はないはずだ。

 

「そして手札の装備魔法『マナブースト・アクション』は、墓地のアクション魔法を二枚除外することで、魔法使い族モンスターに装備させることができます」

 

 キャスティング・アクションの杖の先端に宝玉のようなものが装着された。

 

「手札のアクション魔法をコストにすることはアクションフィールドの効果でできませんが、墓地に置かれているアクション魔法にその制約はない……緻密にくみ上げられたデッキですね」

 

 美鈴がさらに警戒する。

 

「そして『マナブースト・アクション』の効果。墓地のアクション魔法を1枚除外することで、デッキ・墓地から『拡散する波動』を1枚、手札に加えることができます」

「な……魔法使い族の必殺カード!?……しかし、あのカードは対象にしたモンスターしか攻撃できなくなるはず。トライデント・アクションにヒューマノイド・アクションを装備させる戦術を取った意味が……」

 

 正確にテキストを把握している清音が驚く。

 だが、その疑問に対する答えはすぐにデュエロボから出てきた。

 

「マナブースト・アクションが表側表示で存在する限り、『拡散する波動』の『そのモンスター以外のモンスターは攻撃できず』というテキストは、『そのモンスターを含め2体までしか攻撃できず』に変更されます」

 

 デメリット効果が他のカードの効果によって消去・変更されることは昨今のデュエルモンスターズではよくあることだが、やりたい放題とはこのことである。

 

「そして魔法カード『拡散する波動』を発動。私はレベル7以上の魔法使い族であるキャスティング・アクションを選択、このモンスターに全体攻撃能力を付与します」

 

 デュエロボ LP12000→11000

 

「バトルフェイズ。まずはトライデント・アクションで、アクションオブジェクト3体に攻撃を仕掛けます」

「させません!罠カード『凌辱貴族の陰謀』を発動!相手モンスターの攻撃宣言時、その攻撃対象を、自分フィールドの『凌辱貴族』モンスター1体に変更させることができます!私は『凌辱貴族ローターフレア』を選択します!」

 

 アクションオブジェクトに視線を向けていたトライデント・アクションだが、馬車に乗るローターフレアに視線を向けて、突撃する。

 

「そしてローターフレアの効果で、このモンスターの効果でフィールドに現れたローターを入れることで、その数1個につき100ポイント。全ての凌辱貴族の攻撃力を上昇させます!」

 

 美鈴はローターを十個取り出して、X字拘束で足を大きく開かせている小春の膣に全ていれていく。

 

 

 ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイイ!

 

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500→2500

 

「んっ!ウウウウウウ!」

 

 ガクガクと全身を震わせる小春。

 

「ん、あああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3→4

 

 そして興奮したのか、狂華も絶頂。

 膣にほぼ力を入れることができない中で、一秒五回のピストンと回転は今も続いている。

 他者の責めによって、狂華の『実験』の記憶でローターを使用した記憶がよみがえって、さらに興奮するのだ。

 

 

 ローターフレアが杖の先端に炎の玉を出現させると、それをトライデント・アクションに向けて放つ。

 どれほど鍛錬した設定があろうとも、デュエルモンスターズでは攻撃力という絶対のルールの前には無力。

 トライデント・アクションは槍捌きを披露しながらも、炎の玉によって消えていった。

 

 デュエロボ LP11000→10700

 

 削られるデュエロボのライフ。

 もちろん機械ゆえに動揺はないものの、戦術が一部狂ったのは間違いないだろう。

 

「手札から速攻魔法『アクション・リバース』を発動。自分フィールドにアドバンス召喚したアクションモンスターが存在する場合、墓地からアクションモンスターを特殊召喚させることができます。『トライデント・アクション』を蘇生」

 

 トライデント・アクション ATK2200 ☆7

 

「うっとうしい!」

 

 美鈴が吠えるが、それには狂華と清音も内心で同意する。

 

「ですが、即座に回収する能力はないはずです」

「そのようなことはありません。手札の『ドローン・アクション』の効果。墓地からアクションモンスターが特殊召喚された場合、そのモンスターに装備させることができます」

 

 そうしてトライデント・アクションに装備されたのは、『なんだかカードを掴めそうなアームが取り付けられているドローン』である。

 

「「「……(イラッ!)」」」

 

 三人の表情に青筋が浮かんだ。

 

「このモンスターを装備しているアクションモンスターがアクションオブジェクトを破壊した場合、その場で回収できます。そして、新しく特殊召喚されたトライデント・アクションは、さらなる三回攻撃が可能。私はオブジェクトを攻撃させます」

 

 再びトライデント・アクションが、『DFE1900』と表示されたアクションオブジェクトに向かって突撃する。

 だが、ここで再び美鈴が動く。

 

「私は手札からアクション魔法『オブジェクト・コーティング』を発動!アクションオブジェクトを1つ選択して、そのオブジェクトの守備力を1000ポイントアップさせます!トライデント・アクションの攻撃対象になっているオブジェクトを選択!」

 

 数値が上書きされて、『DFE2900』となる。

 そして、一度攻撃対象に選択した場合、それが破壊できない守備力を持っているからと言って、攻撃対象の変更は不可能である。

 攻撃力2200のトライデント・アクションでは破壊できない。

 

 ガキンッ!と槍が弾かれて、トライデント・アクションが転んだ。

 

「……やりますね」

「フフン。当然です」

 

 薄い胸をはる美鈴。

 だが、清音は別の部分に視点を向けていた。

 

「守備力を持つ一応『モンスター』という判定を持つ存在であっても、反射ダメージを受けない……ドローンの効果にも見えませんし、どうやらそういうルールのようですね」

「こういったカードは複数枚手に入る可能性が高いと思うわ。デュエロボの初期ライフが12000だからいいけど、私たちのように4000だと、反射ダメージで勝敗が決してしまうケースが多かったんだと思う」

 

 『良いアクションカード』を取ろうと思えば、おそらく守備力2000前後のオブジェクトを2500前後のモンスターで狙うこともあるだろう。

 1000アップならともかく、さらにそこから『倍』までやられてしまうと、守備力は(2000+1000)×2で6000となり、2500で攻撃すると、その反射ダメージは3500だ。

 ライフが4000だと、これが勝敗に直結することも多いはず。

 それを防ぐために『反射ダメージはなし』というルールのなったのだろう。

 

「トライデント・アクションには2回の攻撃が残されています。さらにオブジェクトを攻撃させます」

 

 トライデント・アクションの動きに対して、美鈴も動く様子はない。

 さらに1800と1500のオブジェクトを破壊して、ドローンがカードを回収していった。

 

「そして、キャスティング・アクションの攻撃です。まずは、アクメ・リアクターを攻撃」

「させません!手札からアクション魔法『ガイア・フォース』を発動!フィールドに地属性モンスターが戦闘を行う場合、相手モンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせます!アクメ・リアクターは地属性、よってキャスティング・アクションの攻撃力をターン終了時まで1000ポイントダウンさせます!」

 

 美鈴が二枚目のアクション魔法を使用する。

 あまりにもピンポイントなカードである。

 全体攻撃の都合上、アクメ・リアクターに攻撃するチャンスは訪れるはずだが……。

 

 キャスティング・アクション ATK2800→1800

 

「これで、アクメ・リアクターを突破することはできません!」

「アクション魔法『月鏡の祝福』を発動。自分フィールドのモンスター1体が戦闘を行う場合、このバトルフェイズの間、その攻撃力は相手モンスターの攻撃力に100を追加したものになります」

「なっ……」

 

 キャスティング・アクション ATK1800→2600

 

 アクションカードのぶつけ合い。

 この場でそれを制したのは、デュエロボの方だ。

 

「全てのモンスターを攻撃!」

 

 キャスティング・アクションが飛びあがると、強大なエネルギーを杖に集めて、それを一気に放った。

 

「ああああ!」

「きゃあああ!」

「くうううっ!」

 

 狂華 LP4000→3900

 美鈴 LP4000→3700

 清音 LP4000→3800

 

 モンスターが全滅。

 変化している状況としては、狂華のフィールドからアクメ・リアクターが消えたことで、強制絶頂装置がピストンだけに変わった。

 

「バトルフェイズ終了時、アクション魔法『ウォーズリワード』を発動。自分の手札にアクションカードが存在しない場合、このターン破壊したモンスター2体につき1枚、デッキからカードをドローすることができます。このターン破壊したモンスターは6体。よってカードを3枚ドロー。カードを1枚セットして、ターンエンドです」

「いえ、エンドフェイズ。私は『セックスピードラゴンの復活』を発動。このターン破壊されたセックスピードラゴンを1体、自分フィールドに特殊召喚することができます。私はソードマンを蘇生」

 

 セックスピードラゴン・ソードマン ATK2800 ☆8

 

「私も、ううんっ♡『絶頂兵器のサルベージ』を発動。墓地から『絶頂兵器ユニット』を手札に加えることができる。私は『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を手札に加えるわ」

 

 狂華のデッキにおいて、現状、他の絶頂兵器ユニットをデッキから直接特殊召喚できるのは『ドリルアーム』と『両胸感電アクセル』の二種類。

 ユニットのサーチが可能な『絶頂兵器の設計』があるので、『強制絶頂兵器』を用意しつつ展開するカードは実質デッキ内で九枚体制ということになるのだが、フィールドにエクシーズが残らない場合は回収カードを使うことも必要だ。

 

「そして私のターン。ドロー!」

 

 清音のターン。

 手札2枚と、2枚のアクションカードだ。

 

「私はまず、ソードマンの効果を発動。このカードを永続魔法扱いで、魔法、罠ゾーンにおきます」

 

 ソードマンの目が興奮して、背中の鞘に剣を収めると、清音の後ろから抱き着いてバックでパンパンパンパンッ!とピストンを開始する。

 膂力としなやかな筋肉によって発生する素早いピストンによって、ゴリゴリと清音の穴が刺激されていく。

 

「んっ、ああああっ!はぁ、大きくて、すごい……」

 

 そしてしっかり感じている清音。

 むぎゅむぎゅと胸を揉まれており、形を変えていく。

 

「わ、私は、ソードマンの効果を発動。デッキから『セックスピードラゴン』カードを1枚……『セックスピードラゴン・ベビーソード』を手札に加えます。そして、通常召喚!」

 

 セックスピードラゴン・ベビーソード ATK1000 ☆2

 

 出現したのは、清音をバックからつきまくっているソードマンの幼体だ。

 ソードというより『短剣』といっていい剣を持っている。

 体よりも頭が大きい二頭身であり、かなりソードマンをデフォルメしたような姿だ。

 

「わ、私は、ベビーソードの効果を発動!私の魔法。罠ゾーンの中央に、永続魔法扱いのセックスピードラゴンカードが存在する場合、このカードを、永続魔法扱いで中央の両隣のどちらかに置くことができます」

 

 ベビーソードが嬉しそうに清音に抱き着くと、胸を覆っている布を取り除いて、形の良い右胸に飛びついた。

 そのまま、清音の胸を吸い始める。

 

「あああああんっ♡」

 

 バックで突かれまくって、右胸は赤ちゃんが吸っている。

 

「す、すごいですね……あれ、『中央の両隣』ということは……」

 

 美鈴が何かに気が付いた。

 

「あううんっ♡私は魔法カード『セックスピードラゴンの育成計画』を発動。私のフィールドに『セックスピードラゴン・ベビー』モンスターが永続魔法扱いで置かれている場合、デッキから、『セックスピードラゴン・ベビー』モンスターを1体、魔法罠ゾーンの中央の両隣のどちらかに永続魔法扱いで置くことができます。私は、『セックスピードラゴン・ベビーランサー』を置きます」

 

 発動されると、小さな槍を持った赤ちゃんが出現して、清音の左胸飛びついてしゃぶり始めた。

 

「あ、ああっ、はぁ、はぁ♡キモチイイ……♡」

 

 艶やかな表情になる清音。

 

「ううんっ♡私はベビーソードの効果。1ターンに1度、デッキから『セックスピードラゴン』魔法カードを手札に加えることができます。ベビーランサーは、1ターンに1度、墓地の『セックスピードラゴン』魔法カードを手札に加えることができます」

 

 万能サーチ・サルベージの成体と比べると範囲がせまくなっているが、強力な効果だ。

 

「ベビーソードの効果で、デッキから『セックスピードラゴンの寵愛』を、ベビーランサーの効果で、『セックスピードラゴンの絶頂』を手札に加えます、そして『セックスピードラゴンの寵愛』を発動!永続魔法扱いのセックスピードラゴンが自分フィールドに3枚存在する場合、2枚ドローできます。そしてこのカードを除外することで、このターン中に1度、『セックスピードラゴンの絶頂』を発動する場合、2枚のベビーたちも対象にできます!『セックスピードラゴンの絶頂』を発動。ソードマン、ベビーソード、ベビーランサーの3体を特殊召喚です!」

 

 セックスピードラゴンの絶頂が発動されると、ピストンしていたソードマンがズンッ!遠くまで突っ込んで精液を開放し、ベビーたちはチュウウウウッ!と胸を吸う。

 

「あああああっ!」

 

 母乳が吹き出し、ベビーたちは満足してフィールドに出て、そしてソードマンも剣を構えてフィールドに立った。

 

 セックスピードラゴン・ソードマン   ATK2800 ☆8

 セックスピードラゴン・ベビーソード  ATK1000 ☆2

 セックスピードラゴン・ベビーランサー ATK1000 ☆2

 

「ふう……♡私は手札から魔法カード『死者蘇生』を使って、墓地から『ヴァギナ・エッグ』を特殊召喚します」

 

 ヴァギナ・エッグ ATK0 ☆1

 

「そして……ヴァギナ・エッグは、チューナーモンスターです。しかも、『セックスピードラゴン』のシンクロ素材となる場合、レベルを2か3にすることができます!」

「チューナーなの!?」

「私はレベル8のセックスピードラゴン・ソードマンに、レベル2扱いのヴァギナ・エッグをチューニング!シンクロ召喚!レベル10!『セックスピードラゴン・エクストリーム』!」

 

 セックスピードラゴン・エクストリーム ATK3000 ☆10

 

「レベル10の大型モンスター……」

「エクストリームの効果!こ自分フィールドの魔法、罠ゾーンから特殊召喚されたモンスターを全てリリースして、その数1体につき700ポイント攻撃力がアップします!」

 

 ベビーランサーとベビーソードが消えていく。

 そして、剣と槍を構えた。

 

 セックスピードラゴン・エクストリーム ATK3000→4400

 

「攻撃力4400……うううんっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→5

 

 絶頂。今日はかなり我慢している方だ。

 

「バトルフェイズ!セックスピードラゴン・エクストリームで、キャスティング・アクションを攻撃!」

 

 エクストリームが剣と槍を構えなおして突撃する。

 

「罠カード『オブジェクト・ヘイト』を発動。相手モンスター1体の攻撃宣言時に発動可能。その攻撃対象をアクションオブジェクト1つに変更します」

「手札からアクション魔法『興奮剤』を発動!自分フィールドのモンスター1体は、このターン中、相手の魔法、罠の効果を受けなくなります!」

 

 デュエロボのカードを無視して、そのままキャスティング・アクションを攻撃するエクストリーム。

 

 デュエロボ LP10700→9100

 

「エクストリームが戦闘を行ったダメージステップ終了時、エクストリームの効果でリリースしていたモンスターの数、相手の手札を墓地に送ります」

 

 ドローカードが優秀なデュエロボだが、墓地に叩き込まれてはどうしようもない。

 

「私はカードを1枚セットして、ターンエンドです!」

「私のターン。ドロー!」

 

 カードを引く美鈴。

 これで、手札は3枚と、アクション魔法が3枚だ。

 

「手札から魔法カード『凌辱貴族の復興』を発動!効果を無効にして、墓地の凌辱貴族モンスター2体を特殊召喚できます。私はローターフレアとローターアクアを特殊召喚!」

 

 凌辱貴族ローターフレア ATK1500 ☆4

 凌辱貴族ローターアクア ATK1500 ☆4

 

「この効果で特殊召喚したモンスターは、シンクロ、エクシーズ、リンクの素材にできません。ですが……私は魔法カード『凌辱貴族の融合命令』を発動!フィールドのモンスターを素材に、『凌辱貴族』融合モンスターを融合召喚します!私は、ローターフレアとローターアクアで、融合召喚!レベル8『凌辱貴族ビッグローターフレア』!」

 

 凌辱貴族ビッグローターフレア ATK2800 ☆8

 

「ぐふふ、さてと、これはすごいわよぉ♪」

 

 ローターフレアの時よりも大きなローターが出現する。

 

「大きさと振動の強さがパワーアップしてるローターよ。1個につき200ポイント、このモンスターの攻撃力が上がるわ。小春。盛大にイきなさい!」

 

 一個一個が先ほどよりも大きいローターを、全て小春の膣に挿入していく。

 

 

 ガガガガガガガガガヴィイイイイイイイイイ!

 

 

「んっ!ウウウウウウ!ウオオオオオオオ!」

 

 凌辱貴族ビッグローターフレア ATK2800→4800

 

 モンスター1体の効果で、攻撃力が4800まで上昇する。

 圧倒的だ。あまりにも圧倒的な効果である。

 

「ウグウウウウウウ!アアアアアアアア!」

 

 そして、小春の狂い方も今までとは比べ物にならない。

 元々、凌辱貴族の玩具の設定は強くなるように設定されているのだ。

 そしてその融合モンスターは、さらに強い刺激が発生する。

 

 文字通り膣で暴れまわる10のローターは、圧倒的な刺激を生む。

 股間から汁を溢れさせて、そのまま狂ったように声を出す。

 

「さーて、凌辱貴族の効果は、おもちゃを突っ込まれてる人がしっかり意識があるうちじゃないと適用されないから、さっさと進めるわよ!バトルフェイズ!ビッグローターフレアで、トライデント・アクションを攻撃!」

 

 盛大に大きな炎の玉が出現し、トライデント・アクションに向かって放たれる。

 そして、そのまま爆発させた。

 

 デュエロボ LP9100→6500

 

「う、あああ……」

 

 凌辱貴族ビッグローターフレア ATK4800→2800

 

「あらっ?小春の意識がトんじゃったわね。危なかったわ。えいっ!」

 

 美鈴は10個のローターを一気にズボボボッ!と引き抜く。

 

「ウウウウッ!」

「あ、起きたわね。小春、アンタ今、とってもイイ顔してるわよ♪」

「う、ううう……」

「私はカードを1枚セットして、ターンエンド!これで、デュエロボにはもうフィールドにカードはない。6500のライフを削るだけ!お姉様!」

「ええ、うううんっ♡私のターン。ドロー!」

 

 狂華はカードを引く。

 

「私は手札から、『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を通常召喚!デッキから『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を特殊召喚するわ!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒 ATK1500 ☆4

 

「そして速攻魔法『絶頂兵器の緊急設計』を発動。効果を無効にして、デッキから『絶頂兵器ユニット』を特殊召喚できる。私は特殊召喚するのは、『絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター』!」

 

 絶頂兵器ユニット・感度増幅ブラスター ATK1500 ☆4

 

「そして……あうううんっ♡私は墓地からアクメ・リアクターを除外して効果発動!私のフィールドのユニットたちすべてをレベル6に変更して……3体でオーバーレイ!」

 

 レベル6になった三体がエクシーズ素材になる。

 

「エクシーズ召喚!ランク6『絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム』!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム ATK1500 ★6

 

「そして効果発動!除外されているアクメ・リアクターを特殊召喚して、このカードとその素材を全て、エクシーズ素材にできる!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 

 アクメ・リアクターが特殊召喚されて、素材が増えていく。

 

 マシンバイブが狂華の膣から引き抜かれる。

 

「あううんっ♡」

 

 狂華が感じている間に、マシンバイブの改造が開始。

 

 回転機能が取り付けられて、ディルドそのものが取り換えられて、『直径五センチのイボイボ』に変わる。

 そして、テロップで『感度5倍』と表示された。

 それが、ズブズブと狂華の膣に納まっていく。

 

「ううんっ」

 

 

 ゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュゴリュ!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「アアアアアアアア!ヤバイイイイイイイイイ!アアアアアアアアイグウウウウウウウウ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→6→7→8

 

 

 ここまで一秒五回ピストンが長かった狂華。

 それで『慣れ』が発生している中で、イボイボがびっしり生えた直径五センチのマシンバイブが回転してピストンされては、慣れることすらできない。

 

 だんだん目が真っ白になっていき……

 

「あああ、ああ……♡♡♡♡♡♡!」

 

 強制絶頂装置の固定パーツが妖しく光って、電気が流れたように体が跳ね上がる。

 

「ふううう……♡♡♡待たせちゃったわね。私はイボイボ棍棒とビッグマグナムの効果発動!それぞれ、攻撃力を1000ポイント上げる効果を持っているわ。そして、『感度増幅ブラスター』の効果で、ダメージは倍になる!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500→4500

 

「バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、ダイレクトアタック♡」

 

 アクメ・リアクターが持っている大砲にエネルギーを集めていく。

 

「私は墓地から罠カード『アクションブーストバリア』を除外して、効果発動。墓地からアクション魔法を全て除外することで、相手モンスター1体の攻撃を無効にします。この効果は無効化されません」

 

 どうやらエクストリームのハンデス効果で墓地に送られていたようだ。

 だが、ここで美鈴が動いた。

 

「させません!私は手札からアクション魔法『ツヴァイ・コーティング』を発動!手札のアクション魔法を二枚コストにして、モンスター1体は相手の効果を受けなくなります!アクメ・リアクターを選択!」

「チェーンして、墓地から『ロックオンブレイク』を除外して発動。私の除外ゾーンにアクション魔法が五枚以上存在する場合、相手が発動した魔法・罠カードの効果を無効にできます」

「わたしはそれにチェーンして、罠カード『セックスピードラゴン・アーツ』を発動。自分フィールドの『セックスピードラゴン』モンスター1体をリリースして、相手が発動したカードの効果を無効にします!エクストリームをリリース!」

 

 繰り出されるチェーン合戦。

 制したのは、狂華たちだ。

 

 アクメ・リアクターのブラスターから、大型のエネルギー弾が発射される。

 

 そしてそれは、真正面から、デュエロボを貫いた。

 

 デュエロボ LP6500→0

 

 

「……デュエロボの敗北です。チャンネル4のチームには、イベント報酬が配布されます」

 

 そういって、デュエロボは消えていった。

 

 VRモデルが解除されて、快楽から解放された。

 

「はぁ、はぁ……ふう、私はそこまで活躍できなかったけど、楽しかったわ」

「ウフフ、そうですね。それぞれが良い戦術を発揮していたと思いますよ」

「私も満足するデュエルができました。実はヴァギナ・エッグを使ったデュエルは初めてですが、あそこまで動けるとは……私もこれから活躍できそうですね」

 

 全員が頷いた。

 

 今までにないレイドデュエルとなった今回のイベント。

 これがどう影響するのかは、これからの彼女たちのデュエル次第である。

 




 アークファイブのアクションデュエルに対して語るスレを見ていて、『劣化和睦みたいなカードが収録されないから良いと思う』みたいな意見がありました。

 ここから逆に考えたのは、
【アニメのアークファイブの世界も、実は防御カードがほとんど開発されていない。もしくは開発に大きな制限ができるようになっていた】
という裏設定があったとするならば、赤馬零児は
【エクストラデッキからの特殊召喚がまだ大衆化していないスタンダード次元のデュエルでは、防御カードなしで殴り合った場合、別次元のデュエリストの猛攻に耐えることはできない】
と考えたとしても不思議なことは何もない。

 裏設定は考えようと思えばいくらでもできますが、あえて具体的に言えば、
【リアルソリッドビジョンを用いた派手なパフォーマンスを行う(という建前がある)アクションデュエルで、デュエルを泥沼化させる防御カードの大量製造は避けるべき】
 という意見があっても満場一致で反対とはならないでしょう。
 やや方向性を変えた案としては、
【最もメジャーなアクションカードである回避や奇跡は、どんなデュエリストにも可能性を与えるカードであり、アクションフィールドには投入されるべきという風潮があるから、加えてメインデッキに防御カードが積まれたらデュエルが泥沼化してしまうからカード製造会社ににらみを利かせている】
 というものでも、一応の整合性はあります。

 どちらの理由も反論の余地はありますが、その『反論の余地』をうまく活かしていくのが『脚本』であり『作品』です。
 そういった『風潮』が相手になる場合、物語を深堀していけば『アクションデュエルとは何なのか』という軸をつくれます。
 その中で遊矢が何らかの『エンタメ』を見つけていくことができればなお良し。勝ち確レディース&ジェントルメーン!にはならなかったでしょう。


 話を実際のアクファに戻します。
 メインデッキのカードだけでは他の次元のデュエリストの猛攻を耐えることができないと判断した赤馬零児は、『アクションデュエル』という手段を別次元に持ち込む際、『回避や奇跡のような便利カードが出やすいクロスオーバーを開発』することで、ランサーズの防御面をある程度解決。

 別次元のデュエリストは、まさか『デュエル中にフィールド内を動き回るようなデュエルなど想定していない』ので、デュエルマッスルだとかいろいろ言われていても、動き回ることができるようには鍛えていない。
 だからこそ、
 『デュエル中に動き回って疲労で思考能力が低下すること』と
 『基本的にステータスで上回れるモンスターしか出してこない(と一見思う)ランサーズとのデュエルならマウントを取れる』と考えて動き回ることはなく、結果的に主人公たちばかりが動くハメになった。


 そして『ルールの基本原則』ですが、作ったものが有利になるようにできているのは当然のことです。
 『クロスオーバー』を用いたアクションデュエルをランサーズが押し付けるのならば、それを受け付けないようにするセキュリティシステムを開発しない側が悪い。


 ここまで考えれば、一応、アークファイブのデュエル描写にも説得力があるかもしれません。
 もちろん、宙を舞ってフィールド内を駆け巡るという前口上をするスタンダード次元の人間ですらピンチの時しか拾いに行きません。
 しかし、私が上記で考えた裏設定を軸とすれば、そもそも『クロスオーバーは回避や奇跡などの確率を上げて、防御札として使うため』に開発したのだから、攻撃宣言後以外で拾いに行く意味はあまりありません。
 遊戯王はデッキを弄ればハンデスも可能で、『回避を手札で抱えているからと安心していた遊矢がハンデスで回避を失ってそのまま敗北』となったら黒星量産となってしまいます。


 というのが、そのスレを見ていて感じたことです。
 しかし、だからといってアークファイブを完全に擁護したいわけではありません。


 上記で挙げた裏事情などがあったとすれば、風潮を知らずに使っている遊矢たちはともかく、赤馬零児が『防御札を外部から持ってくるという不平等』という感覚に一人悩んでいる。という描写があればよかった。決断したものの覚悟だって描けます。零児さんの描写薄かったし。
 そしてこの『回避』と『奇跡』の戦術を突破してくる相手がいれば良いだけです。回避と奇跡の存在がデュエルの前提になるのは間違っていますが、もちろんそれが改善されていく過程だって物語にできます。

 物語というのは、制限の『構築』と『破壊』からうまれるもの。
 カードゲームならなおさらです。


 もちろん、このお話で書いたアクションデュエルが完成しているとは言えませんし、それを作品としてうまく使えているかと言われればそうではありません。アクファ同様、ただのコストに使われて、ついでにパワカ量産になっただけでした。


 以上、個人的な『アクションデュエル』への感想です。


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潮風デュエルスクール!

 潮風(しおかぜ)デュエルスクール

 

 ファッキングシティから少々離れた場所にある町、『潮風町(しおかぜちょう)』に存在する『女性エロデュエリスト専門学校』である。

 やや風が強く、一部では風力発電が実用的な山と海に囲まれた町であり、通っている学生を『潮女』と呼ぶこともある。

 まだ設立されて年月が浅い学校であり、大体三十人程度のクラスが各学年に五クラスずつ。全校生徒が四百五十人という規模。

 

 AV……特にフィクションにおいて一定の支持層を獲得する『女子高生』というタグ。

 これを持つ学校の大手と比べれば大したことはないのだが、あまり入学希望を出そうとしている中学生が多くないというのが現状だ。

 

「……で、なんでそんな学校に私と宗明っていう変なコンビで行かなくちゃいけないのよ」

 

 タクシーの後部座席。

 窓に肘をのせて、いつも通りの格好でつまらなさそうにしている狂華は、スーツをギリギリきっちり着ていないといえる宗明と一緒に乗っていた。

 

「まあそういうなって。俺は基本カード開発が本業だからプロとしてのマッチングは多く組まれるわけじゃないし、新しい戦術を披露した狂華ちゃんは、今はどういうマッチングを組むかでエロデュエル協会が取り合ってるからな。協議の関係でぶっちゃけ暇だっただろ?」

「そうだけど……」

「まあ、狂華ちゃん。教祖様からの手紙がなかったらうんともすんとも言うつもりがなかっただろ」

「それもそうね」

「即答かい……」

 

 狂華にとって、『ブルブル教団教祖』の名は絶対的なものなのだ。

 

「ただ、宗明は本社から離れて大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫。潮風町にはカード開発部の重要な支部があるからな」

「あ。そうなんだ……もしかして、教育機姦部が潮風デュエルスクールに入り込んでるとか?」

「教員の七割はそんな感じだ」

「実質、ブルブル教団が運営してる『私設学校』みたいなものなのね……」

 

 どうやら自分たちの『縄張り』と関係のない場所に行くわけではないらしい。

 

「で、カード開発部である宗明が動くってことは、何かあるの?」

「ん?ああ……まあ、潮スクは今のエロデュエルの悪習を断ち切ろうっていう裏のスローガンがあるからな。カードを開発する際に俺がいた方が話が進みやすいって部分もある」

 

 要するに『DVSコーポレーションの中でも最終的な権限を持ちやすい部長』である宗明が向かった方がいいほどの何かがあるということなのだろう。

 

「裏っていうけど隠せてるの?」

「いやあんまり。ただ、在籍してる学生は男性エロデュエリストが相手だろうが真正面から勝とうって考えてるやつは多いぜ」

「ふーん……」

「となみに、先日狂華ちゃんと組んでた清音ちゃんはこの学校の生徒に次席合格して入学してる」

「へぇ……じゃあ。私と同い年で、清音よりも強いデュエリストがいるんだ」

「まあ、今のところ、あの学校で『学生兼プロ』として戦ってるのは、清音ちゃんと生徒会長だけなんだがな……まあそれはいいか。お、もうそろそろだ!」

 

 宗明が元気そうにそういうと、学校の校舎が見えてきた。

 

「へぇ……思ったよりも普通ね」

「俺も昔からそう思う」

 

 普通科高校といえるほど狭くはない。

 ただ、一大産業であるデュエルに対する金の掛け方が大きいところがゴロゴロあるので、それと比べればまだ普通の金の掛け方である。

 ただセキュリティはしっかりしているようで、運転席のサングラスの男性が出入り口付近の端末にカードを入力したり暗証番号を入力したりと忙しく動いて、ゲートが開いて中には入れた。

 そのまま駐車場に車を止めて、狂華と宗明は降りる。

 

「広さは思ったよりも普通なのね」

「田舎としては広いけどな」

 

 警備員が立っている校舎に顔パスで入っていく宗明の後ろからついていく狂華。

 授業中のようで、様々なカードが電子黒板に表示されて授業が行われている。

 白のブレザーに水色のミニスカートの制服でかわいらしい。

 校舎の中を歩いていき、最終的にたどり着いたのは観客席付きの大型のデュエルコートだ。

 

 宗明は、そこにノックもせずに入っていった。

 

「どーもー!久しぶりだな嬢ちゃんたち!」

 

 普段から出入りしている友人の家に入るかのように、宗明はそういった。

 

「あ!宗明先生!」

「え!本当!お久しぶりです!宗明先生!」

 

 なかからキャーキャーワーワーと女子の声が聞こえてくる。

 人気アイドルが入ってきたかのようだ。

 観客席にいた生徒たちも、コートで先ほどまでデュエルしていたであろう生徒たちも、キャーキャー言いながら近寄ってきて宗明に近づいていく。

 

(宗明って意外と人気あるんだ……)

 

 意外とは余計である。

 チャラい印象だが、カード開発部の部長である宗明の手腕はとても優れているのだ。

 デザインしたカードを使ってエロデュエルを行うためのありとあらゆるコードの知識が頭の中にあるため、全てのプログラムをバグもラグもなく仕上げることができる。

 宗明は『デュエルカードイラストレーター』の国家資格も持っているため、自分一人でカードを仕上げることもできる。

 それほどの男が序列入りしたのがたった二か月前であり、これは異例のことなのだ。

 

「大体二か月ぶりだな。元気にしてたか?」

「はい!生徒一同、毎日デュエルの腕を磨いていますよ!先生のプロデュエルの試合もたくさん見てます!」

「とてもエッチですごいですよね!」

 

 本当に人気だ。

 外見的にキャラが濃いはずの狂華がガンスルーされている。

 

「今日はゲストも連れてきたぜ」

 

 宗明がそういって指をさすと、全員の視線が動いて、全員が狂華を見る。

 

「も、もしかして、序列1位の行狂井狂華!?」

「え、本物!」

「すごーい!めっちゃエロい体してるー!」

 

 ワラワラと群がってきて話しかける。

 狂華の胸や腕に触れて、揉んで、ふとももを弄ったり足を撫でたり……

 

 おまんこにバイブを突っ込んだり。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

「んんんんっ♡」

「あ、すごい!これめっちゃ強いのに、喘ぎ声が漏れるだけなんて……」

「うそでしょ。バイブ使ったカードの実習の時に使うけど、立ってられないくらい強いよねそれ」

「今最大でしょ?もっと弄ってみようよ」

「それもそうね!」

 

 

 ジュブブブブブブグリグリグリグリッ!

 

 

「ああっ!あぅっ!いっ!」

 

 腰がガクガクと震える狂華。

 奥まで突けば子宮すら到達するほど大きなバイブ。

 他の人が足を大きく開かせて、抜き差しして、グリグリして膣を刺激する。

 

「あ、ああああいくうううう!」

 

 股から潮を吹いて絶頂する狂華。

 そのままガクガクと膝を震わせた。

 

「うわ、潮の量もすごいね」

「はっはっは!狂華ちゃんで遊ぶの楽しいだろ」

「とても楽しいです!」

「んっ、んんっ……」

 

 気持ちよさそうに余韻に浸っている狂華。

 

「さてと、俺はどうすっかなぁ……」

「あ。宗明先生。新しいデッキを作ってるって聞いたことあるんですけど……」

「……あれ?どこから漏れてんの?」

城島(じょうしま)先生が言ってました」

「同僚の秘密漏らすなよアイツ……」

 

 どうやらカード開発部の同僚らしい。

 そして、この学校とも結構かかわっているのだろう。

 

「あ、宗明先生。私、こんなカードを考えてるんですけど、どう思いますか?」

 

 生徒の一人がタブレットを見せてきた。

 

「ん?どれどれ……」

 

 ★

 

 エイシズ・ナイト・スペード

 レベル4 光属性 戦士族 ATK1400 DFE1400

 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

 ①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 ②:このカードが墓地に送られたターン中に1度発動できる。デッキから「エイシズ・ナイト・スペード」以外の「ナイト・スペード」カードを1枚手札に加える。

 

 

 ポーカー・ディーラー

 LINK1 光属性 戦士族 ATK1000 リンクマーカー 下

 リンク・効果

 レベル5以下の光属性・戦士族モンスター1体

 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

 ①:このモンスターのリンク召喚に成功した場合発動できる。デッキから「ポーカー・テーブル」1枚を手札に加える。

 ②:自分フィールドに「ポーカー・テーブル」が存在する場合、デッキから「ポーカーハンド」カードを1枚手札に加える。

 ③:このカードがモンスターゾーンに存在し、フィールドに「ポーカー・テーブル」が存在する限り、このカードは攻撃対象にされない。(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる。)

 

 

 ポーカー・テーブル

 フィールド魔法

 ①:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、「クィーンズ・ナイト」「ジャックス・ナイト」「キングス・ナイト」は全て「ナイト・スペード」カードとして扱う。

 ②:自分の「スリーカード」「フルハウス」「ストレート・フラッシュ」はすべて「ポーカーハンド」カードとして扱う。

 ③:自分モンスターゾーンで以下の条件のいずれかを満たしている場合、自分の「スリーカード」は条件を無視して発動できる。

 ●「エイシズ」3種類以上

 ●「ジャックス」3種類以上

 ●「クィーンズ」3種類以上

 ●「キングス」3種類以上

 

 

 ストレート・フラッシュ・フュージョン

 通常魔法

 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 このカードは「ポーカーハンド」カードとして扱う。

 ①:手札・フィールドから融合素材として「クィーンズ」「ジャックス」「キングス」モンスターを1種類ずつ墓地に送ることで、それぞれのカード名を「クィーンズ・ナイト」「ジャックス・ナイト」「キングス・ナイト」として扱い、エクストラデッキから「アルカナ ナイトジョーカー」1体を融合召喚する。この効果で素材を墓地に送る場合、以下のいずれかの条件を満たさなければならない。 

 ●全て「ナイト・スペード」カード

 ●全て「ナイト・ハート」カード

 ●全て「ナイト・ダイヤ」カード

 ●全て「ナイト・クラブ」カード

 

 

 ジョーカーズ・ナイト

 レベル4 闇属性 戦士族 ATK1800 DFE1000

 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 ①:自分フィールドに「ポーカー・テーブル」が表側表示で存在する場合、「ナイト・スペード」「ナイト・ハート」「ナイト・ダイヤ」「ナイト・クラブ」モンスターのカード名を1つ宣言して発動できる。このカードのカード名はそのカードとして扱う。このカードは相手ターンでも発動でき、「手札からこのカードを開示して」という条件でも発動できる。

 

 

 ★

 

「うーん……言いたいことは分かる。『絵札の三銃士』を、『アルカナ ナイトジョーカー』を軸としたものにするんじゃなくて、きっちりとカテゴリにしたいってことだろ?」

「その通りです」

「これらのカードを見ても、おそらくダイヤとハートとクラブも、それぞれスペードに対応……いや、展開の軸を考えればスペードと同じ効果にしてもいいけど、それらのカードがあるってわかるな」

 

 ふーむと考える宗明。

 その目つきは普段のちゃらちゃらしたものとは別で、かなり真剣なもの。

 相手が学生なので限度はあると思っているが、自分の土俵なので真剣にやっているのだろう。

 元々端正な顔立ちの宗明を見て、生徒たちは息をのんだ。

 

「ただ、テキストの開発がここで止まってるってことは、『フルハウス』とか『ストレート・フラッシュ』をどう扱えばいいのかわからなかったって感じか」

「はい。その、『スリーカード』ほど『わかりやすい強さ』がなかったといいますか……」

 

 スリーカードは、自分フィールドにトークン以外で同名モンスターが3体以上いれば、相手フィールドのカード3枚を破壊できる。

 だが、フルハウスやストレート・フラッシュは、除去できる枚数こそ多いものの、条件が重く、魔法、罠しか破壊できない。

 

 セックス次元のデュエルの防御カードはカードを伏せることも多いのだが、発動条件を満たすのはやはり難しい。

 相手依存にもなるカードばかりだ。どちらも相手が【フルモンスター】であれば絶望的である。最近あまり見ないけど。

 

「エイシズ……エースの複数形だよな。てことは10にできそうな『テンス』がないけど……」

「あ、私、エースと絵札とジョーカーだけを使った『セブンティーン・ポーカー』というものをやったことがあって、それが結構面白かったんですよ。だから、10のカードを入れてなくて……それに、広げていこうとするとデッキの構築難易度が上がりますから……」

「まあ確かにな。セブンティーン・ポーカーなら、デッキ枚数を40枚に納めようとすると、全部のカードを1枚ずつ入れたら17枚の枠を使うから残り二十三枚。ここまでならいいが、10番を含めると合計21枚。確かに残りをサポートで埋めるとしても、きちんとしたデッキにまとめるためには多くのカードが必要になるか……」

 

 出張セット、と言われるようなカードの組み合わせを作れば、それを軸にするという考えもある。

 

 しかし、絵札の三銃士はそもそもコンセプトが存在するカードたちで、生徒がやろうとしていることは『リメイク』だ。

 フィールド魔法のようなカードで大きな枠を作ってカテゴリとして再定義し、そしてそれをもとに、『ポーカー』というコンセプトでデザインする。

 

「トランプを使ったゲームがモチーフだし、形を崩すわけにもいかないからな……城島なんて、『大富豪プロジェクト』ってチームを立ち上げて実際にやろうとして五十二枚とジョーカーのカードを考えた挙句、事故率が高くて実用的じゃない上に構築難易度が高すぎてボツになったって愚痴ってたし」

 

 悲しすぎる。

 

「あの、どうすればいいのでしょうか……」

「そうだなぁ……ポーカーデッキとして作ったうえで、それをエロ演出につなげるとなるとこれ以上メインデッキでごちゃごちゃするのは不味いし……『セブンティーン・ポーカー』そのものにもとらわれてるな。まず『ナイト・スペード』デッキとしてしっかりまとめて、エロい要素もきっちりデザインしたほうがいいぜ」

「エロい要素ですか……」

「掛け金のベットの代わりに絶頂するとかそんな感じだ」

「あ。なるほど……では、ストレート・フラッシュやフルハウスはあきらめた方がいいということですか?」

「それを考えるのは後だ。ていうか別に難しい話じゃないぞ。10にあたるカードの効果で、フルハウスとストレート・フラッシュの『テキストそのものを変えちまえば』いいことだからな」

「!」

 

 全員がハッとなった。

 

「もちろん、ポーカーハンド用に別のカードをデザインしてもいいんだが、こういう『モチーフがストレートすぎるカード』はそのまま使った方がいいしな」

 

 当然だが、本来の『フルハウス』や『ストレート・フラッシュ』の効果が消えるわけではないので、そちらを警戒させることもできる。これはテキスト変更という方法を取るメリットだ。

 

「まあ、ここまでめちゃくちゃなことに挑戦するってのは良いと思うぞ。学生って頭柔らかくていいよなぁ……」

 

 うらやましそうにタブレットを見て、女子生徒に返却する宗明。

 

「さてと、まあうらやましがるのはこれぐらいにしておくか」

 

 宗明がそういうと、デュエルコートがある施設のドアが開いた。

 その奥から、長い青い髪が特徴で、長身の女子生徒だ。

 白いブレザーの胸部を押し上げる胸を持ち、モデルのようにスタイルと、何より姿勢がいい。

 

 かなり自信にあふれた表情で、宗明を見つけるとそのまままっすぐ歩いてきた。

 

「お久しぶりです。宗明先生」

「ああ。彩花(さいか)ちゃん。久しぶりだな」

 

 近づいてきた女子生徒に対して思い入れがあるのか、楽しそうな表情の宗明。

 

「元気そうで何よりだ」

「ええ、こちらも先生のプロのデュエルは見ていますし、元気なのは知っていました」

 

 あふれる闘志を隠しきれていない目をしている彩花。

 

「……宗明。アンタ、この人と何か因縁があるの?」

「ん?ああ、この子は城戸彩花(きどさいか)ちゃんだ。俺は去年、カード開発部ベースプログラム計画課長とこの学校の教師をやってたんだが、彩花ちゃんは一年の中では一番強かったんだよ。で、去年の時点では、教師の中で俺が一番強かったから、よく挑んできてたってわけだ」

「へぇ……」

「彩花ちゃん。可愛くイキまくって、負けてばかりだったもんな」

「フンッ!去年の私とは違います。二年生になり経験も増えて、新しいカードも入手してデッキを強化しました。先生も新しいデッキを作ったそうですが、そうであっても、私は勝って見せます」

「面白いこと言ってくれるねぇ……じゃあ、試運転の相手になってくれるかな?」

 

 そういってデュエルディスクをデッキを取り出す宗明。

 

(あまりにも準備がいいわね。この人を元から狙ってたんじゃないかしら)

 

 そう予測する狂華。

 まあ、別にそうであったとしても何も問題はない。

 宗明はデュエルをしながらも、カードを作る側の人間だ。

 やりたいことをするためにカードを作るだろうが、相手がいることを想定して問題になるはずがない。

 

 デュエルディスクを構えて、宗明と友樹がコートの中央に立つ。

 

「さーて、やろうぜ。彩花ちゃん」

「ええ、狂華さんもいて『都合が良い』ですし、始めましょう」

 

「「デュエル!」」

 

 宗明 LP4000

 彩花 LP4000

 

「で、彩花ちゃん。先攻と後攻。どっちがいい?」

「私は……後攻を選択します」

「なるほど。それじゃあ俺のターンからだ」

 

 先攻は宗明。

 

「俺は手札から、『アグロータートル・コア』を通常召喚」

 

 アグロータートル・コア ATK0 ☆1

 

 出現したのは、青い外見のでかいローターのような亀だ。

 ……あまり、『ロータートル』のころと外見的な違いは感じられない。

 

「アグロって言葉を『速攻』みたいな意味とするやつが多いらしいが、このアグロータートルたちの場合は、『若い集団の抗争や暴力』から転じた『集団による攻撃』を意味する。つーわけで、俺はコアの効果を発動しようか」

「元がロータートルならば、儀式デッキというコンセプトは変わらないはず。それなのにレベル1……」

 

 警戒している様子の彩花。

 だが、宗明はニヤニヤしたままである。

 

「コアの効果で、俺はデッキから『アグロータートル』儀式魔法を1枚、手札に加えることができる」

「いきなり儀式魔法……」

「俺はデッキから『アグロータートル・リチューアル』を手札に加える。そしてこのカードを発動。自分フィールドから、レベルが8になるようにアグロータートル・モンスターをリリースする必要がある」

「自分フィールド?……レベル1のコアしかいないということは、レベル変動効果!?」

「その通り。コアはアグロータートル儀式モンスターのリリースとなるとき、こいつ一体でそのレベルをすべて補うことができる。俺はアグロータートル・コアをリリース。デッキから現れろ。『アグロータートル・マザー』!」

 

 アグロータートル・マザー ATK0 ☆8

 

 出現したのは、ローターではなく、羽衣のようなものをまとった女性だった。

 

「こ、今度はレベル8で攻撃力0……」

「アグロータートル・マザーの儀式召喚に成功した場合、マザーは永続罠扱いで俺の魔法、罠ゾーンに置かれる」

「自ら永続罠に……ということは……」

「そう、『ロータートル』の時は『産卵所』という永続罠が存在したが、アグロータートルは、マザーそのものが永続罠となる」

 

 まったく新しいデザインの『ブルブル教団のデッキの要となるカード』だ。

 これまで数多くのカードがあったが、モンスターそのものが永続罠としておかれて、そしてそれが要になることはなかった。

 

「マザーの永続効果は2つ。相手プレイヤーが絶頂するたびに絶頂カウンターが1個置かれる効果と、俺はアグロータートルしか召喚、特殊召喚できなくなる効果だ。そして永続罠扱いのマザーの起動効果。自分ターンに1度、墓地から『アグロータートル・コア』を特殊召喚し、デッキから『アグロータートル』儀式魔法を手札に加える」

「な、なんて強力な効果……」

 

 アグロータートル・コア ATK0 ☆1

 

「俺がデッキから手札に加えるのは、儀式魔法『アグロータートル・トリニティ』」

「トリニティ……」

「そして、『アグロータートル・マザー』が魔法、罠ゾーンに存在し、『アグロータートル・コア』のみが自分モンスターゾーンに存在することで、儀式魔法、『アグロータートル・トリニティ』を発動。手札のレベル5以下の『アグロータートル』儀式モンスター1体のレベルの3倍になるようにフィールドからリリースする必要がある。しかし……アグロータートル・コアをリリースすれば万事解決なテキストになっている」

「やはり、コアはキーカード……」

「その通り。三位一体儀式召喚!まずは手札から『アグロータートル・フィーア』を儀式召喚!これと同時に、デッキから追加で2体出すことになっている。追加で2体デッキから儀式召喚!」

 

 アグロータートル・フィーア ATK2000 ☆4

 アグロータートル・フィーア ATK2000 ☆4

 アグロータートル・フィーア ATK2000 ☆4

 

 並ぶ3体の儀式モンスター。

 いずれも4つの普通の大きさのローターを装着した巨大ローターのような亀である。

 

「トリニティ発動後、俺はモンスターを特殊召喚できない。俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」

「私のターン。ドロー!」

 

 3体の儀式モンスターには驚いたものの、ステータスはそうでもない。

 アグロータートルたちの『相手プレイヤーを絶頂させるコンセプト』がまだつかめていないが、ロータートルたちから逸脱していないとなれば、おそらく『数』は関係するはずだ。

 

(あの亀本体は来ないとしても、普通に使えそうなローターが合計で12個。おそらく儀式モンスターのレベルと連動しているはず。ちょっと多いけど……私は宗明先生に勝つために、ローターの耐久訓練を積んできた。問題はない!)

 

 エッチなことを普段から頑張っているようだ。

 彩花は手札からカードを使い始める。

 

「私は手札から魔法カード、『エロバネティック・ディベロップメント』を発動。自分フィールドにモンスターが存在しない場合、デッキから『エロバー・ドラゴン』を1体、手札に加えることができる」

「うおっ、『エロバー流』の軸となるカードの直接サーチか。初めて見るサポートカードだが……」

「エロバー・ドラゴンはリスペクトデュエルを信条とするエロバー流の重要なカード。そしてこのカードには追加効果がある。私の膣に電極を突き刺して絶頂パルスを一撃流すことで、追加で『エロバネティック』魔法・罠カードを1枚、手札に加えることができる!」

「おいおい、俺を相手にして『自分から絶頂するカード』なんて使って大丈夫か?」

「ブルブル教団が相手でも、絶頂の必要経費はある。それ以上絶頂しなければいいだけの話よ」

 

 フィールドに発電機のようなものが出現し、そこからコードが伸びている。

 そしてその先端には、真っ黒の鉄の大型ディルドのようなものがつながっている。

 ディルドには三つのランプがあり、『ロック』『アンロック』『ショック』の三つ。そしてボタン式のスイッチが1つある。

 彩花はそのディルドをもって、左手で手札を持ったままスカートをめくると、黒い大人の下着をずらして膣に挿入していく。

 

「んっ……」

 

 芯の通った勝気な雰囲気の彩花の口から声が漏れる。

 

 大型のディルドはおそらくポルチオに到達するほどの大きさがあるだろう。右手でディルドを動かして、ずっぽりと膣でくわえ込む。

 そして、スイッチを押した。

 

 

 バヂッ!

 

 

「あああああっ!」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 0→1

 

 全身を震わせて、腰を跳ね上げて絶頂する彩花。

 制服に包まれた大きな胸がブルン!と揺れる。

 

「いいイきっぷりだな」

「う、うるさいわね……あれ。なんでカード選択が行われないの?」

 

 絶頂して顔を赤くしながら困惑する彩花。

 ただ……宗明のニヤニヤが深くなっている。

 

「先生、あなた何か……」

「ああ。彩花ちゃんが『エロバネティック・ディベロップメント』を発動したとき、手札から『アンアンコール』っていうモンスターを墓地に送って『効果を適用』させたのさ。相手が『絶頂して発動する効果』を持つカードを発動したとき、その発動演出前に墓地に送ることで効果を適用できる。彩花ちゃん……あと二回イかないと、サーチはできないぜ」

「グッ……」

 

 悔しそうな顔になる彩花。

 先ほど『必要以上に絶頂しなければいい』といったばかりだ。

 そこで、『必要以上の絶頂を強いてくる』カードを使われたのだ。

 明らかな読み間違いである。

 

「ウカツだぜ彩花ちゃん。ブルブル教団の男性デュエリストは女性をあの手この手でイかせようと緻密にデッキをくみ上げている。そんな状態で『絶頂して発動するカード』なんて使ったらダメだろ」

 

 ニヤニヤしている宗明。

 

「くっ……」

 

 悔しそうにしている彩花だが、電極ディルドは膣に挿入したままだ。

 なお、これは彩花が発動したカードの『追加効果』なので、発動条件を満たさなければ『エロバネティック』魔法・罠カードのサーチができないだけで、『エロバー・ドラゴン』1体を手札に加えられるのは確定している。

 しかし……

 

 

 バヂッ!

 

 

「んんんっ!あっ、はぁ、はぁ……」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 1→2

 

 膣の中を走り抜ける絶頂させるためだけの計算された電流。

 押せば彩花の体がエロくくねらせる。

 

「んっ……」

 

 

 バヂッ!

 

 

「んっ!ああああああっ!」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 2→3

 

 絶頂パルスが流れて、彩花の全身を震わせて、腰が跳ね上がる。

 

「おー、よく頑張ったな。あ、追加2回で絶頂した場合、デッキから1枚ドローできるぞ」

「くっ……ドロー!そしてデッキから『エロバー・ドラゴン』と『エロバネティック・エクスタシークロス』を手札に加える!」

 

 恨めしそうな視線を向けながらもカードを引いて、必要なカードをサーチする。

 それと同時に、ディルドが膣から引き抜かれて、発電機と一緒に消えていった。

 

「んっ♡ああっ……相手フィールドにのみモンスターが存在することで、手札から『エロバー・ドラゴン』を特殊召喚できる!」

 

 フィールドに出現したのは、ピンク色の機械の装甲を持つ竜。

 まっすぐ宗明を見据えている。

 

 エロバー・ドラゴン ATK2100 ☆5

 

「出てきたか。エロバー・ドラゴン」

「そして魔法カード『エロバネティック・エクスタシークロス』を発動!手札とフィールドからモンスターを素材にして、エロバー・ドラゴンを1体以上素材条件とする融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。だけど、このターン中にすでに私が絶頂していて、フィールドのエロバー・ドラゴンを素材とするとき、デッキのエロバー・ドラゴン1体を素材にできる!」

「なるほど、まさに『エロバネティック・ディベロップメント』でサーチすべきカードってわけか……」

 

 エロバー・ドラゴンを手札に加えることができ、そしてついでに絶頂することもできる。

 そうして手札に揃えられるカードだ。相性は抜群である。

 まさに『ディベロップメント』の名にふさわしいカードだ。

 

「私はフィールドとデッキのエロバー・ドラゴンを1体ずつ墓地に送ることで、融合召喚!現れなさい。レベル8!『エロバー・ツイン・ドラゴン』!」

 

 二体のエロバー・ドラゴンが合わさって、2つの頭を持つエロバー・ドラゴンが姿を現す。

 

 エロバー・ツイン・ドラゴン ATK2800 ☆8

 

「先生も知っていると思うけど、エロバー・ツイン・ドラゴンは1度のバトルフェイズに2回の攻撃ができる」

「攻撃力2800で2回攻撃。単純だが強力な効果だよなぁ……しかも『機械族の融合モンスター』っていうのがまたなんとも……」

 

 ぶっちゃけエロバー流の陰謀なのではないかと思うほど優れているステータスだ。

 

「だが、俺のモンスターを全滅させることはできないぜ」

「だけど、攻撃しない意味なんてないわ!永続魔法『エロバネティック・タンク』を発動」

 

 出現したのは、円柱型のガラスケース。

 

「そしてバトルフェイズ!」

 

 『ロータートル』デッキならば、バトルフェイズに入った瞬間にローターの数を十個まで選んで挿入する選択が入る。

 

「アグロータートルたちのコンセプトは別だ。かかってこいよ」

「なら、私はエロバー・ツイン・ドラゴンで、1体目のアグロータートル・フィーアを攻撃!『エロリューション・バースト』!」

 

 エロバー・ツイン・ドラゴンの右の首が開いて、アグロータートル・フィーアに向いた。

 

 そして、フィーアはブレスに飲み込まれて霧散する。

 

 宗明 LP4000→3200

 

「まだカードを発動しない……私はエロバー・ツイン・ドラゴンで、二体目のフィーアを攻撃!第二打!」

 

 左の首が動いて、ブレスが放出される。

 二体目のフィーアを焼き尽くした。

 

 宗明 LP3200→2400

 

 再びライフが削られる。

 このターンだけで半分近くまで削られていて、まだカードを発動する様子は見られない。

 

「ま、まだ何もない……私はバトルフェイズ終了時、『エロバネティック・タンク』の効果で、『エロバー・ドラゴン』を融合素材としたモンスターが戦闘で破壊した相手モンスターの数だけ、エロバーカウンターを置くことができる」

 

 エロバネティック・タンク エロバーカウンター0→2

 

「そして、カウンターが2つのっているこのカードを墓地に送ることで、私はデッキからカードを2枚ドローできるわ」

「そいつも見たことねえなぁ……」

「私はカードを2枚セット、ターンエンドよ」

「んじゃ、俺のターンだ。ドロー!」

 

 勢いよくカードをドローする宗明。

 

「先生。どうするつもりかしら?前のターンに発動した『アグロータートル・トリニティ』はキーカードのはずだけど、あのカードはモンスターゾーンにコア以外がいると発動できないはずよ」

「よく聞いてんなぁ……」

 

 確かに、『アグロータートル・トリニティ』の発動条件は、魔法、罠ゾーンに『アグロータートル・マザー』がいること、モンスターゾーンが『アグロータートル・コア』のみであることだ。

 マザーのほうはクリアしているが、まだフィーアが1体残っている。

 マザーの起動効果によってコアの蘇生と儀式魔法のサーチは可能だが、『トリニティ』を発動することはできないはずである。

 

「まあそれはそれとして……俺はフィーアの効果を発動。マザーが魔法、罠ゾーンに存在する場合、このカードをリリースして発動、デッキから『アグロータートル』罠カードを手札に加えることができる」

「じ、自分からフィールドを……」

「そうだ。で……『アグロータートル』儀式モンスターはすべて、マザーがいるときに自身をリリースして発動できる効果を持っている。ただし、マザーの効果によって、相手はレベルと同じ数のローターをターン終了時まで膣に挿入することで、発動した効果を無効にできる」

「む……私は、ローター4個を膣に入れて、効果を無効にする!」

 

 宣言する彩花。

 すると、彩花の足元に水たまりが出現して、そこからコード付きのローターが伸びてきて、彩花の膣のなかにグチュグチュと音を立てて侵入していく。

 

 

 ガガガガヴィイイイイイイイ!

 

 

「んっ、ああああっ……♡」

 

 ローター4つが膣の中で暴れ始めて、喘ぎ声を漏らす。

 

「無効にしてきたか……そんじゃあ俺は、マザーの効果発動。墓地のコアを特殊召喚し、デッキから儀式魔法『アグロータートル・トリニティ』を手札に加える」

 

 アグロータートル・コア ATK0 ☆1

 

「ちなみに、マザーのテキスト欄外の効果によって、膣の中のローターの数は10個が最大だ。合計数が10を超える場合、その分内部のローターの振動数が増加する。気を付けろよ」

「んんっ……また……レベル5以下が3体……」

「それだけじゃねえぜ」

「え……」

「フィールド魔法『アグロータートル・アトランティス』を発動!」

 

 フィールドが改変し始める。

 水中の都のような雰囲気になった。

 

「このカードの効果により、自分の手札に存在する『アグロータートル』儀式モンスターのレベルは、俺の『アグロータートル・マザー』の絶頂カウンター2つにつき、1つ下がる」

「ということは……」

「今のところ1つ下がる。よって、レベル6でも出せるってわけさ。手札から儀式魔法『アグロータートル・トリニティ』を発動!アグロータートル・コアをリリースして、手札とデッキから、三位一体儀式召喚!現れろ!『アグロータートル・アサルト』!」

 

 アグロータートル・アサルト ATK2400 ☆6

 アグロータートル・アサルト ATK2400 ☆6

 アグロータートル・アサルト ATK2400 ☆6

 

「くっ……んんっ……♡」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 3→4

 

 絶頂した彩花。

 だが、4つのローターが自分の穴の中でガガガガッ!と震えながらも、強い目で宗明を見る。

 

「お、イったか」

「だけど、まだ大丈夫よ……そして、これで『アグロータートル』デッキのコンセプトはわかったわ!」

 

 彩花は理解した。

 まず、『コア』を出して効果を使い、『アグロータートル・マザー』を出す。

 その後、儀式召喚と、『ローターを挿入することで無効にできる強力な効果の発動』を繰り返して、相手はカードによってどれを無効にするのかを選びながらもローターの振動に耐えて、結果としてイってしまったら、その分手札の高レベルの儀式モンスターを出しやすくなる。

 

 おそらく、メインデッキに入る儀式モンスター以外の『アグロータートル』モンスターは、コア以外はいても数枚。

 そして、『出せる儀式モンスターのレベルが制限されている』儀式魔法で構成されているのだ。

 儀式魔法そのものに強力なものが多数あって、おそらく、マザーを出すための『アグロータートル・リチューアル』以外の儀式魔法には、発動後の召喚制限があるものが多いのだろう。

 

「……まっ、彩花ちゃんの想定通りだろうな。おおむねそんなところだ。というわけで、俺はアサルトの効果発動!リリースすることで、自分フィールドのアグロータートル儀式モンスター1体の攻撃力を、ターン終了時まで1000ポイントアップさせる!」

「な……」

「ちなみに、リリースできるのは同名ターン1だ。どうする?」

「む、無効にするわ!」

 

 アサルトが水たまりの中に潜り込むと、ローターが六つ出てくる。

 そして、すべてのローターが彩花の膣の中に挿入された。

 

 

 ガガガガガガガガジュブブブブヴィイイイイ!

 

 

「ああああっ!あああすごっ、イクウウウウウウ!」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 4→5

 

 膣の中で暴れまわる10個のローター。

 彩花がイこうが叫ぼうが容赦なく膣を刺激し続ける。

 

「だが残念。罠カード『ローターブースター』を発動。自分フィールドのモンスター1体は、相手が発動時に装備しているローター1個につき100ポイント、攻撃力がアップする!」

「な……」

 

 アグロータートル・アサルト ATK2400→3400

 

「さあ、バトルフェイズだ!攻撃力が上がったアグロータートル・アサルトで、エロバー・ツイン・ドラゴンを攻撃!」

「わ、私は……永続罠『エロバネティック・ブースター』を発動!このカードが魔法、罠ゾーンに表側表示で存在する限り、『エロバー・ドラゴン』を素材にした融合モンスターは全て、攻撃力が600ポイントアップする!」

 

 エロバー・ツイン・ドラゴン ATK2800→3400

 

「なぬっ!?」

「相打ちよ!エロリューション・バースト!」

 

 突撃するアサルトに対してツイン・ドラゴンはブレスを放出。

 アサルトは体をぼろぼろにしながらも突撃して、ツイン・ドラゴンを巻き込んで爆散した。

 

「チッ。相打ちか……だが、俺は残ったアグロータートル・アサルトで、ダイレクトアタック!……あと、アグロータートル儀式モンスターの共通効果で、直接攻撃のダメージは半分になるぜ」

 

 アサルトが突撃して、自分が装着しているローターを飛ばすと、制服に包まれた彩花の胸を三つずつで挟み込む。

 

 

 ヴィイイイイイイ!

 

 

「あっ!んっ!あああああいっちゃううううう!」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 5→6

 彩花 LP4000→2800

 

「さて、俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ」

 

 ターンが終了したことで、彩花の膣からローターがすべてズボボボッ!と引き抜かれる。

 

「んんんんっ!」

 

 股間から潮を吹いてパンツをびしょびしょにしながらも、彩花はまっすぐ宗明を見る。

 

「ほう、思ったより耐えるなぁ」

「あなたとデュエルすることを想定して、ローターで訓練しているからよ」

「なるほど。そういうことか。さあ、彩花ちゃんのターンだぜ」

 

 余裕の笑みを崩さない宗明。

 

「なんていうか、前のデッキみたいに攻撃力で夢想するようなことはなかったけど、今回のデッキは展開力のブレーキがぶっ壊れてるわね」

 

 狂華がそういった。

 

「召喚制限は多いはずですが、確かに展開力が高いように思いますね……」

 

 おそらく、セックス次元というデュエル環境で、『最終的に場に出る強力なモンスターの数』のレベルだろう。

 1体のエースモンスターにすべてを掛けるようなデュエリストが多い中、宗明は『最終的』にモンスターが三体並ぶ。

 2400というのは他のエースモンスターにはいまいち勝てないステータスだが、相手が多数のローターを装着する都合上、特定のカードを使えばその攻撃力の問題はクリアできる。

 これによって差が出ているのだ。

 まさに、『アグロ』

 多数のモンスターを並べて敵の盤面を爆撃するにふさわしい。

 

「ふう、私のターン。ドロー!」

 

 だが、それは彩花が諦める理由にはならない。ドローする。

 

「よし、私は魔法カード『エロバネティック・テクノロジー』を発動!墓地に存在する『エロバネティック』通常魔法を手札に加えることができる!私は『エロバネティック・ディベロップメント』を手札に加える!」

「強っ!」

「そして、私のフィールドにモンスターが存在しないことで、『エロバネティック・ディベロップメント』を発動!」

 

 再び、彩花のそばに発電機と、そこから伸びたコードに接続された電極ディルドが出現する。

 

 彩花はディルドを手にもって、左手でカードを握りながらミニスカートをめくり、びちょびしょになっている栗パンツをずらして、大きなディルドを膣の中にヌルヌルッと挿入する。

 

「んっ、んん……」

 

 

 バヂッ!

 

 

「あっ、あああああっ!」

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター 6→7

 

 絶頂パルスが膣の中を貫通し、腰が跳ね上がり、胸は揺れる。

 

「はぁ、はぁ……私は、デッキから3体目の『エロバー・ドラゴン』を手札に加えると同時に、『エロバネティック・レファレンス』を手札に加える。そして、相手フィールドにしかモンスターが存在しないことで、手札から『エロバー・ドラゴン』を特殊召喚!」

 

 エロバー・ドラゴン ATK2100 ☆5

 

「そして、エロバネティック・ブースターの第二の効果!魔法、罠ゾーンのこのカードを通常モンスター扱いで、自分フィールドに守備表示で特殊召喚できる!」

 

 エロバネティック・ブースター DFE1000 ☆5

 

「そいつ、罠モンスターだったのか!」

「その通りよ。そして『エロバネティック・レファレンス』を発動。自分フィールドに罠モンスターとしても扱う『エロバネティック』モンスターが存在する場合、デッキからエロバネティック永続罠を1枚。セットすることができる。そして、この効果でセットしたカードは、そのターン中に発動できる。私は『エロバネティック・ジェネレーター』をセットして発動!本来ならエロバー・ドラゴンを素材にした融合モンスターに破壊耐性を付与するけど、私はこのモンスターを第二の効果でフィールドに特殊召喚するわ!」

 

 エロバネティック・ジェネレーター DFE1000 ☆5

 

「罠モンスターの展開……何を狙ってる?ランク5のエクシーズか?」

 

 宗明は考えている。

 そしてランク5のエクシーズという候補が頭に思い浮かぶということは、過去に使ったことがあるということなのだろう。

 

「フフフ。先生、私との話で、一つだけ、『意味が確定していない』ことがあったはずよ」

「確定していないこと?」

 

 宗明はここまでの彩花の言葉を思い出す。

 

「一体なんだ?……!」

 

 

 

 

 

 ——ええ、狂華さんもいて『都合が良い』ですし、始めましょう——

 

 

 

 

 

「あれは、いったい……」

「フフフ……リバースカードオープン!永続罠『エロバネティック・コネクター』!このカードは、第二の効果としてフィールドに出すのはなく、発動時から罠モンスターになるカード!」

 

 エロバネティック・コネクター DFE1000 ☆5

 

「そして、このモンスターの特殊召喚に成功した場合、私のフィールドからこのカードを含む必要なモンスターを素材にして、融合召喚を行える!」

「まさか……」

「素材条件は、罠モンスターとしても扱うエロバネティックモンスター3体!私はブースター、ジェネレーター、コネクターの三体で、融合!」

 

 三体のモンスターが渦の中に飛び込んでいく。

 

「融合召喚!レベル8『エロバネティック・バイオロジカルユニット・キョウカ』!」

 

 エロバネティック・バイオロジカルユニット・キョウカ DFE3000 ☆8

 

 出現したのは、裸でボディフレームによって大の字に拘束されて、口にギャグボールをはめ込まれた狂華だ。

 拘束する箇所は多く、体を全く動かせない状態になっている。

 膣には超速回転のイボイボディルドが挿入されており、その根元から、ドクドクとローションが膣に流れ込んでいる。

 

「んっ!んんっ♡」

 

 急にモンスター扱いで裸に向かれてフィールドにでてきたことで驚く狂華。

 ローションが流れ込んでおり、その感触によって喘ぎ声を漏らしている。

 

「……なるほど、都合がいいってことは、狂華ちゃんがいるからってことか。バイオロジカルユニット……『生体ユニット』ってことね……」

「ええ、『キョウカ』モンスターは全て、狂華さんがいなければ場に出せない『テキスト欄外効果』がある。都合がいいというのは、文字通りそういうことです」

 

 微笑む彩花。

 

「そして魔法カード『エロバー・ゲート・フュージョン』を発動。自分のフィールド、墓地から、素材モンスターを除外し、エロバー・ドラゴンを素材指定する融合モンスターを融合召喚します!私はフィールドと墓地から、合計で3体のエロバー・ドラゴンを除外!」

 

 3体のエロバー・ドラゴンが渦の中に消えていく。

 

「融合召喚!レベル10!『エロバー・エンド・ドラゴン』!」

 

 エロバー・エンド・ドラゴン ATK4000 ☆10

 

 出現するのは、三つの首を持つピンク色の装甲を持つ機械の竜。

 

「出やがったな。エロバー流の正統な進化の果てにいるモンスター」

「その通り。エロバー・エンド・ドラゴンは攻撃力4000でありながら、貫通能力を持つモンスター。このモンスターから逃れることはできません。そして……キョウカさんの効果を発動しましょう」

「んっ?」

 

 狂華が首をかしげる。

 

「エロバー・ドラゴンを融合素材としたモンスターが融合召喚に成功した場合、そのモンスターを対象にして効果を発動!デッキから『リミッター解除』を1枚除外することで、ターン終了時まで攻撃力を倍にすることができます!」

 

 彩花がデッキから『リミッター解除』を1枚除外する。

 すると、狂華を拘束するボディフレームからコードが伸びて、エロバー・エンド・ドラゴンに接続された。

 そして、狂華の膣に挿入されているイボイボディルドが高速回転を開始する。

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「フグッ!ウウウウウウウウウ!ウウウウウウウ!」

 

 ギャグボールを突っ込まれた口から悲鳴を漏らす狂華。

 

 エロバー・エンド・ドラゴン ATK4000→8000

 

 そして狂華が得ている快感をエネルギーにして攻撃力を上げるエロバー・エンド・ドラゴン。

 

「フフフッ。とってもいい体してるわね。正面から見られないのがちょっと残念だけど、このまま決めてやるわ!狂華ちゃんとエロバー・ドラゴンを素材とした融合モンスターが存在する場合、バトルフェイズ中、相手はカードを発動できない!」

「!」

 

 宗明の表情が動いた。

 

「エロバー・エンド・ドラゴンで、アグロータートル・アサルトを攻撃!『エターナル・エロリューション・バースト』!」

 

 三つの首にエネルギーが集まっていき、そのすべてがアサルトに向く。

 そして、圧倒的なエネルギーが集まったブレスがアサルトめがけて放たれる。

 

 三つの光線の圧力に耐えきれず、アサルトは解けるように消えていった。

 

「うおああああああ!」

 

 攻撃力8000の威力はすさまじく、攻撃の衝撃は宗明にも襲い掛かる。

 爆発が発生して、その衝撃によって煙が発生した。

 

「よし、先生はカードを発動できない!勝った!」

「……はいはい。そうやってフラグ立てないの」

「!」

 

 煙が晴れると、デュエルは終了しておらず、宗明はその場に立っている。

 

 宗明 LP400

 

「に……2000しか減ってない……」

「アグロータートル・アトランティスの効果だ。俺がダメージを受ける場合、このカードを墓地に送り、2000ポイントのライフを払うことで、そのダメージを無効にできる」

「そ、そんな……」

 

 渾身の一撃だったはずだ。

 しかし、通らない。

 

「うっ、ふぐうううううう!ウウウウウウウ!」

 

 膣の中でイボイボが高速回転している狂華にとってはどうでもいいのか、ただただ刺激によってイっていた。

 

「わ、私はこれで、ターンエンド!」

 

 エロバー・エンド・ドラゴン ATK8000→4000

 

 ターンが終了したことで、キョウカの効果は終了。

 高速回転していたイボイボディルドも止まる。

 

「ふうっ、ん、うううう……」

 

 ただし、ディルドが止まっただけでキョウカそのものがフィールドから離れたわけではないので、イボイボディルドそのものは膣に挿入されたままで、ローションがドクドクと膣に注がれている。

 

「それじゃあ。俺のターンだ。ドロー!」

 

 ドローする宗明。

 

「ふいー……ちょっと焦ったぜ」

「で、ですが、レベル5以下のモンスターしか並べることはできないはず。そんじょそこらのカードで、エロバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を超えることはできません!」

「確かにそうだ。だがまあ、やりようはいろいろあるわけだ。まずは墓地の『トリニティ』の効果だ。墓地のこのカードを除外することで、墓地に存在する儀式モンスターすべてをデッキに戻し、2枚につき1枚ドローできる。3枚が2セットあるから、3枚ドロー!」

 

 ここで一気にカードをひく宗明。

 

「お、二枚目だ!フィールド魔法『アグロータートル・アトランティス』を発動!」

 

 再び構築される水中の都。

 

「マザーの効果発動!墓地のアグロータートル・コアを特殊召喚して、デッキから儀式魔法『アグロータートルの禁断儀式』を手札に加える」

 

 アグロータートル・コア ATK0 ☆1

 

「そして儀式魔法『アグロータートルの禁断儀式』を発動。コアをリリースすることで、手札からレベル6以下の儀式モンスター1体を儀式召喚する。だが、アトランティスの効果でレベルは3つ下がる!禁断儀式召喚!レベル9『アグロータートル・アウトレイジ』!」

 

 アグロータートル・アウトレイジ ATK3000 ☆9

 

 出現したのは、九つのローターを装填した巨大ローターだ。

 

「アグロータートル・アウトレイジの効果は、リリースすることで、相手モンスター1体の攻撃力を半分にして、その数値分のダメージを与える効果だ」

「で、ですが……私はローターを九つ挿入して――」

「『アグロータートルの禁断儀式』の墓地効果!儀式召喚されたモンスターが効果を発動するためにリリースする場合、墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのマザーの絶頂カウンターをすべて取り除くことで、フィールドにとどまらせることができる!」

「そ、そんな……」

 

 アウトレイジが光線を放射する。

 すると、エロバー・エンド・ドラゴンを貫通し、そのまま彩花に媚薬となって降り注いだ。

 

 アグロータートル・マザー 絶頂カウンター7→0

 エロバー・エンド・ドラゴン ATK4000→2000

 彩花 LP2800→800

 

 一気に2000ものライフを削る強力な効果だ。

 

「そしてバトルフェイズ!アグロータートル・アウトレイジで、エロバー・エンド・ドラゴンを攻撃!」

 

 アウトレイジが弾丸のように飛んで行って、エロバー・エンド・ドラゴンを貫通。

 そのまま彩花の下に移動してきて、九つのローターをすべて、彩花の膣に挿入する。

 

「んんっ!」

 

 

 ガガガガガガガガガガガガガガガヴィヴィヴィヴィイイイイイイイイ!

 

 

「ああああああああ!いぐうううううううう!」

 

 彩花 LP800→0

 

 最後に果てて、彩花のライフは尽きた。

 

「どうだ彩花ちゃん。俺の新デッキはすげえだろ!」

 

 子供のように笑う宗明。

 

「やっぱり先生って強いね!」

「うん。あんなにイった彩花さんを見るの初めて!」

「狂華さんもエロいし、あんな効果にさらされても意識が飛ばないなんて……」

 

 最後の最後に巻き込まれた狂華も、デュエル終了とともに服を着た状態に戻っている。

 快楽で全身が赤くなっているのはご愛嬌である。

 

「しっかし、サポートカードがかなり強くなってるなぁ。いったい誰に作ってもらったんだ?」

「そ、それは……」

 

 彩花が答えようとした時だった。

 

「それは、私に関係がある『RasterMAX』という会社に作ってもらったのですよ。宗明先生」

 

 デュエルコートの出入り口から誰かが入ってきた。

 

 金髪碧眼で、ふわりと広がった長髪。

 抜群のプロポーションに加えて、端正な顔に妖しい笑みを浮かべており、雰囲気的には『美鈴を大人っぽい体にして、よりSっぽさを上げたような感じ』だろうか。

 左に腕章をつけており、生徒会に所属しているのがわかる。

 

「あー……やっぱりそうだよな」

「んんっ♡はぁっ、はぁっ……宗明、あの人、誰?」

「この学校の一年生でありながら、中学三年の冬にこの学校の生徒会長の座を勝ち取った傑物。佐代子ちゃんだよ」

「フフフッ。宇野佐代子(うのさよこ)と申します。お話は聞いていますよ。行狂井狂華さん」

 

 妖しいほほえみを浮かべたまま狂華に向かって歩く佐代子。

 どこか、『腹黒さ』が見えた狂華は、顔をしかめた。



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生徒会長とのデュエル

 彩花と宗明のデュエルの後に入ってきた潮風デュエルスクールの生徒会長を務める高校一年生、宇野佐代子。

 彩花が使ったエロバー・ドラゴンデッキのサポートカードは、RasterMAXという化粧品メーカーが開発したカードとのことらしい。

 その会社と大きくかかわっているとのこと。

 どこか腹黒さが見え隠れする妖しい笑みを浮かべている。

 

 そんな佐代子を見て、宗明は口を開いた。

 

「こうして会うのは初めてだな」

「ええ。去年の冬に学校を離れていった宗明先生の噂は聞いていましたが、こうして生のエロデュエルを見て確信しました。少し疑問に思っていた部分はありましたが、強いですね」

「……そりゃどうも」

 

 どこか、宗明が苦手そうな表情をしている。

 

「……会うのは初めてなのよね。なんか因縁を感じるんだけど」

「まあ、佐代子ちゃんが『関係がある』っていったRasterMAXって会社だな。めっちゃクオリティが高い化粧品メーカーでありながら、独自のカテゴリを開発してるんだよ。まあ、教祖様が興味を持ってて、ちょっと話を聞いただけなんだけどな」

「教祖様が?」

 

 ブルブル教団の教祖という名前には大きく反応する狂華。

 ただ、二人の視線を受けても、佐代子は余裕を笑みを浮かべている。

 

「ライバル視をしているのでは?ブルブル教団もRasterMAXも、『機械姦』カテゴリを軸としますからね」

 

 土俵が同じということなのだろう。

 

「へぇ……で、そのRasterMAXが抱えているデュエリストの中で、あなたはどれくらい強いの?」

「私はトップというわけではありませんが、現状、プロに登録しているデュエリストの中で一番強いですよ。もともと、カード開発ではなく化粧品の販売が主な事業ですからね」

 

 フフッとほほ笑む佐代子。

 

「……その笑み。腹の中に何か抱えてるって言ってるようなものよ」

「よく言われます。ただ、警戒していただけるくらいがちょうどいいでしょう。そのほうが、相手が油断しませんからね」

 

 かなりの自信があるようだ。

 

「……狂華ちゃん。デュエルしてみればわかるだろ」

「ふーん……まあそれもそうね」

「デュエルなら受けて立ちましょう。フフッ。とても楽しみです♪」

 

 本当に楽しそうな佐代子。

 その時だった。

 

「かいちょーーー!新しいDボードが完成しました!四徹の果ての最高傑作ですよ!」

 

 すごく不憫な声と共に、140センチくらいしか身長がない小柄な女子生徒が入ってきた。

 正直、体つきはとても『貧相』といえるものだろう。

 身長は低く、肩幅は狭く、胸は小さく、お尻もちいさい。

 加えて、小さな顔立ちだ。

 巨乳である狂華や佐代子の胸が少女の顔より大きいとまで言える。

 黒い髪をショートヘアにしており、とても『妹感』があふれる子だ。

 

「あらあら、瑠奈(るな)ちゃん。良いところに来ましたね」

 

 佐代子は凜子と呼ぶ生徒が走り寄ってきたのをみて、やさしい笑みを浮かべる。

 

「瑠奈ちゃん。久しぶりだな」

「あれ?宗明先生!いらっしゃったんですか!」

 

 宗明の知り合いでもあるようだ。

 

「……宗明。この子。誰?」

「ん?ああ、草々瑠奈(そうそうるな)ちゃんだ。プログラムの勉強をものすごくしてるんだよ。去年はよく職員室の俺の席に来て、話を聞いてたもんだ」

「へぇ……ん?去年?じゃあ、高校生なんだ」

「ああ。ちんちくりんだが高校三年生だぜ」

「誰がちんちくりんですかああああ!」

 

 ぷううう!と怒る瑠奈だが、どうみても『高校三年生』には見えない。

 

「……ん?えええええっ!?行狂井狂華さん!?」

 

 狂華を見て驚く瑠奈。

 ……というか、この学校の生徒、狂華と宗明で比べるとまず宗明が目に入る学生が多すぎる。

 

「私のこと知ってるんだ」

「当然ですよ!こんなエロい体で、あんなすごいことができる人、他に見たことがありませんからね!」

 

 大体みんなそういう。

 

「さて、ちょうどよく瑠奈ちゃんが完成させたそうですし、それを使ってスピードデュエルをしましょうか」

「へぇ……いいわね。面白そうじゃない」

 

 佐代子の提案に狂華もやる気のようだ。

 

「いや、あの……確かに私も点検してますけど、まだテストプレイは……」

「あー……五分だけ時間をくれ。俺が点検するから」

「え!?あのDボードのプログラムを五分でやるんですか!?」

「それくらいできねえと部長なんてなれねえからな。つーわけで案内してくれ」

「はい!」

 

 瑠奈が歩いていって、宗明はそれについていった。

 おそらく宗明も場所は分かっているだろう。

 広い学校だが、特定の用途を持つ施設ばかりが集まった専門的な空間が多いはずだ。

 Dボード用のプログラムを組むとなればそれ専用の部屋が用意されているだろう。

 

「……宗明って意外と優秀なのね」

「おや、知らなかったのですか?」

「カード開発部長だってことも最近知ったわ」

 

 ただ事実を淡々と述べる狂華に対して、特に表情の変化を見せない佐代子。

 まあ、いろいろあると思っているようだ。

 

 ★

 

 潮風町は、潮風デュエルスクールの設立や多数のデュエル施設がDVSコーポレーションによってもたらされており、それに加えて、少し風が強いという性質がある。

 

 地域の特色に合わせた環境ということもあって、『Dボードによったスピードデュエル』というものも積極的に行われている。

 基本的には町の内容をほぼすべて再現したVR空間の中で行うのだが、実際に町の上を走り回ることも可能だ。

 

 ちなみに、専用ゴーグルを用いれば観戦が可能である。

 ただし、交通安全上の問題で、自動運転や、ゴーグルをつけていない運転手が運転するバスやタクシーに乗っている者、後は一定の距離で設けられている観戦エリアに立っている者だけが見上げて観戦することができる。

 まあ。町の中を走り回るとしても、Dボードは速いので見れるのは数秒といった程度なので、第三者視点のカメラが追走してその映像を確認する者がほとんどだが。

 

「さてと、それじゃあ始めますか」

 

 それぞれDボードに乗った狂華と佐代子。

 

「フフッ。楽しみにしていましたよ。私もスピードデュエルは久しぶりですが、相手が相手です。たのしんでいきましょうか」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。

 そして、同時にDボードを発進させた。

 

 風の流れを町の中に作るデータストーム。

 その流れに乗って、狂華と佐代子をそれぞれ乗せたDボードが疾走する。

 

「風が気持ちいいわね!」

「しっかりそこも再現されていますからね」

 

 言いたいことを言いながらも、お互いにカードを四枚引く。

 スピードデュエルなので、初期手札は四枚だ。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華  LP4000

 佐代子 LP4000

 

「先攻のランプがついたのは私ですね」

 

 佐代子のデュエルディスクのターンランプが点滅する。

 先攻は佐代子だ。

 

「私の先攻。さて、RasterMAXが開発するカードの力。見せていきましょうか。私は手札からフィールド魔法『潮吹きマテリアル研究所』を発動します」

 

 佐代子が一枚のフィールド魔法を発動する。

 スタンディングデュエルであれば周囲の様子が変わるだろうが、スピードデュエルの場合はカードが表示されるだけだ。

 

「潮吹きマテリアル研究所……」

 

 やはり、初めて見るカードだ。

 

「このカードの発動時の処理として、デッキから『潮吹きマテリアルプラント』を手札に加えることができます。そして、私はこのモンスターを通常召喚!」

 

 潮吹きマテリアルプラント ATK0 ☆1

 

 出現したのは、ごく一般的な緑色の植物だ。

 モンスターというよりは素材的な雰囲気が強い。

 

「潮吹きマテリアルプラントの召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキから『潮吹きラボ』カードを手札に加えることができます」

「さっきからサーチが多いわね」

「安定性抜群ですよ♪私は永続魔法『絶頂カプセルバイブ』を手札に加えます」

「え、それ、潮吹きラボって書かれてないわよ!?」

「このカードはルール上、『潮吹きラボ』カードとして扱います」

「そういうことね……」

 

 カード名で入れなくとも、効果外テキストの方でかかわるというケースは近年増えている。

 そのうちの一種類ということなのだろう。

 

「まあそもそも……『潮吹きラボ』というカード名は、RasterMAXが開発したカードの中には一つも存在しません」

「え?」

「効果外テキストの中にのみ存在するカテゴリ名なのですよ」

「そんな指定方法アリなの!?」

「ルール上は問題ありませんよ」

 

 微笑む佐代子。

 書き凝らしがあれば別だが、確かにそれでも問題はない。

 カード名の方が極端に長くなりそうなカテゴリ名というものも存在するのだ。

 狂華をイかせまくった『バインド・オブ・ヌエロン』など、『・』を含めれば十二文字のカテゴリ名である。これは長い。

 おそらく軸となるのは『潮吹きマテリアル研究所』だが、これを一々指定するのも面倒だろう。

 

「そして手札から永続魔法、『絶頂カプセルバイブ』を発動します。このカードの発動時の処理として、フィールドに『絶頂カプセルトークン』を1体特殊召喚できます」

 

 佐代子がそういうと、カプセルと、そのカプセルから延びるコードに接続されたバイブのようなものが出現する。

 バイブはもとより太さと長さがあり、イボイボと巨大カリが備わったかなり凶悪なものだ。

 佐代子はミニスカートをめくって白いパンティを晒すと、少しずらしてバイブを膣に挿入する。

 奥の奥まで突っ込むと、ヴィイイイイイイイイイイ!と狂華まで聞こえてきそうな振動音を漏らし始める。

 

「ああああああっ♡はぁ、はぁ、す、すごいいいいい♡」

 

 怪しげな笑みは快楽の表情に変わる。

 しかも、ジュポジュポグリグリッ!と、凶悪な形をしているバイブを膣の中で動かしまくるハイレベルなオナニーだ。

 バイブの中から媚薬とローションが流れているようで、最初の挿入にも関わらず、バイブが勢い良く動く。

 

「ああああああんっ♡」

 

 絶頂カプセルトークン ATK0 ☆1

 

 どうやら潮を思いっきり吹いたようで、カプセルの中に溜まった。

 そして、バイブは自動で引き抜かれて、カプセルがフィールドに出てくる。

 

「んっ、はぁ、はぁ……気持ちよかったですね。さて、私は永続魔法『絶頂カプセルバイブ』の第二の効果。自分フィールドに『潮吹きマテリアルプラント』と『絶頂カプセルトークン』の二体が存在する場合。絶頂カプセルバイブを墓地に送り、指定した二体をリリースして、デッキから『潮吹きウォーター』を特殊召喚できます」

 

 潮吹きウォーター ATK0 ☆2

 

 さすがに水だけでフィールドにとどまることはないのか、外見的には、カプセルトークンのカプセルの中身が変わっただけのように見える。

 

「……さっきの二つが合成された?」

「その通り。本来このモンスターは、自分フィールドの『潮吹きマテリアルプラント』と『絶頂カプセルトークン』の2体をリリースすることでのみ、手札・墓地から特殊召喚できる『特殊召喚モンスター』です。『のみ』と書かれているので1度正規召喚しても『死者蘇生』などは使えません。しかし、『絶頂カプセルバイブ』は召喚条件を無視して特殊召喚することが可能なのです」

 

 特殊召喚された潮吹きウォーターはかなり重要な要素に見える。

 

「そして、『潮吹きマテリアル研究所』が存在することで、潮吹きウォーターをリリースして効果発動!エクストラデッキから、『「潮吹きウォーター」の効果でのみ特殊召喚できる』とテキストに記載されている『潮吹きラボ』融合モンスター1体を特殊召喚できます。私はエクストラデッキから『バトルアームズ・ソードトリガー』を特殊召喚!」

 

 バトルアームズ・ソードトリガー ATK2500 ☆7

 

 大型の機械剣が佐代子の傍に出現する。

 どうやら本人が扱うカードのようだ。

 

「……モンスターっていうより、プレイヤーが装備するカードみたいね」

「あながち間違っていませんよ。それから、『バトルアームズ』モンスターは自分フィールドに1体だけです。ここまで初動カード1枚で動いたので、とりあえず私はカードを1枚セット。そして魔法カード『胸谷(きょうこく)の施し』を発動します。このカードは発動後、私の胸の谷間に差し込んでおきます」

 

 そういうと、佐代子は制服のボタンを上から三つ開けて、胸のほとんどを露出させた。

 綺麗な肌と張りのある大きな胸が魅惑的な谷間を作っており、そこに一枚のカードを差し込む。

 

「ウフフ♪。このカードは発動後の2回目の私のスタンバイフェイズに墓地に送ることで、デッキからカードを三枚ドローできます」

「遅延のドロー効果……」

「さて、狂華さんのターンですよ」

 

 そういって笑みを崩さない佐代子。

 

「……ふーん。なるほど、なんとなく、アンタの『潮吹きマテリアル研究所』っていうデッキの『デザイン』がわかったわ」

「プレイングの通りですからね」

「『潮吹きマテリアルプラント』っていう植物は、『女性が吹いた潮に混ぜる』ことで、『潮吹きウォーター』を作ることができる。そしてこの潮吹きウォーターは、潮吹きマテリアル研究所に存在する設備を使うことで、いろいろなアイテムを作ることができる。要するに潮吹きマテリアル研究所は、『潮吹きマテリアルプラントの栽培と実用的な運用方法の研究と実践を行う研究機関』ってことよ!」

「はい。そういったコンセプトでデザインされています。そして、どのように戦うのかは、実際デュエルを続ければわかるでしょう」

「わかったわ。私のターン。ドロー!」

 

 狂華はカードをドローする。

 

「さて、最初に言っておきますが、『潮吹きマテリアル研究所』が存在する限り、相手モンスターの攻撃は全て直接攻撃に変わります。『相手モンスターを破壊することで発動する効果』とは合わせにくいので、気を付けてくださいね」

「全て直接攻撃に……なるほどね」

 

 剣をデュエリスト本人が握っているところを見ると、どうやら『デュエリスト本人を強化する』というコンセプトがあるのかもしれない。

 

「私は手札から、『絶頂兵器の設計』を発動。デッキから絶頂兵器ユニットを手札に加えるわ。私は『絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー』を手札に加える。そして通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー ATK1500 ☆4

 

 出現したのは大型のチェーンソーだ。

 

「ヴァギナチェーンソーの効果で、デッキから絶頂兵器ユニットを1体特殊召喚できる。私は『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「そして効果発動!デッキから永続罠『強制絶頂装置』をフィールドに置くわ!」

 

 フィールドに置かれる強制絶頂装置。

 次の瞬間、狂華が着ている服が全てはじけ飛ぶ。

 大きな胸とお尻が風にさらされた。

 

 次に、六つの固定パーツが出現する。

 いつもであればまっすぐに足を延ばして開かせるが、今回はDボードに乗りやすいように調節して、両足首、両膝、両太ももをパーツで固定。そのまま鉄の棒が出現して、Dボードと直接接続される。

 そして、Dボードそのものに、安定性を上げる補助ブースターが装着された。

 

 最後に主役のマシンバイブがDボードの内部から出現。

 ローションでテカテカと光るそれが、狂華の膣に挿入される。

 

「んんっ♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「ああああんっ♡」

 

 一秒五回のピストンが開始される。

 

「まさか……Dボードに乗ったままで、そのような機械姦を可能にするなんて……」

「さっきアンタもそれに乗ったままでバイブオナニーしてたでしょ!んんっ♡私はヴァギナチェーンソーとビリビリバリアで、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現するアクメ・リアクター。

 シャープなフォルムの等身大ロボットであり、空中で移動していても違和感はない。

 

「ふう♡機能が追加されるわ!」

 

 狂華が宣言すると、マシンバイブがズボボッ!と引き抜かれる。

 

 先端部分が取り除かれて、イボイボがチェーンソーのように並ぶ特注部品が取り付けられた。

 そして、マシンバイブのディルドの根元に、電圧機が装着される。

 

 

 ズブブッ……。

 

 

「ん、んんっ……」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「ああああああああっ!あああああいっちゃうううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 一秒五回のピストンが行われるイボイボチェーンソー。

 加えて内部には電流が流れて、狂華の下半身を刺激する。

 

「す、すごいですね……」

 

 股間をモジモジさせながらそれを見る佐代子。

 

「んんんっ!わ、私はヴァギナチェーンソーの効果発動!絶頂カウンターを一つ使って、相手フィールドの魔法、罠を一枚、対象を取らずに除外できる!」

「対象を取らずに……ですが、潮吹きマテリアル研究所は、自分フィールドに『潮吹きウォーター』の効果で特殊召喚されたモンスターが存在する限り、相手の効果を受けませんよ」

「それなら、そのセットカードを除外するわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→0

 

 アクメ・リアクターがチェーンソーを握って突撃する。

 

「そうはいきません。私は永続罠『防御ナノマシン注入バイブ』を発動。潮吹きマテリアル研究所と同じ効果耐性を持っています」

「くっ……ああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

「ふう、ふう……」

「そして、このカードが表側表示で存在する限り、私は受ける戦闘ダメージは全て、1000ポイントダウンします」

「な、なるほど、そういうことね……」

 

 プレイヤーを強化するカード。ということになるのだろう。

 そして『ナノマシン』という単語まで出てくるとなると……。

 

「潮吹きマテリアル研究所は、人間を強化する施設まで備わってるってことね」

「そういうことですよ」

 

 そういうと同時に、カプセルが用意されて、そこからコード付きのバイブが出現。

 そのまま佐代子の膣に挿入されて、ヴィイイイイイイイイイイ!と振動した。

 

「んっ、ああああああっ♡」

 

 カプセルの中にある液体……おそらくナノマシンだろう。それがドクドクと佐代子の体の中に注入されて行く。

 カプセルの中身がなくなると同時に、バイブも消えていった。

 

「ふう、注入が完了しましたね」

「ぐっ……だけど、戦闘ダメージはゼロになってないわ。バトルフェイズ!アクメ・リアクターでダイレクトアタック!」

 

 宣言すると、アクメ・リアクターのチェーンソーが、鉄の刃からイボイボに変わる。

 そして佐代子に向かって突撃した。

 そのまま、佐代子のおまんこにイボイボチェーンソーを当てて、エンジンをうならせる。

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 

「あああああああっ!いくううううううう!」

 

 佐代子 LP4000→2500

 

 ダメージを1000下げても、元々の攻撃力は2500。

 決して少ないダメージとは言えないだろう。

 

「私は……カードを一枚セットして、ターンエンドよ!」

「んっ♡私のターン。ドロー」

 

 佐代子がカードを引く。

 

「さてと……私は手札から永続魔法『マテリアルプラント栽培施設』を発動。1ターンに1度、墓地に存在する『潮吹きマテリアルプラント』を1体。特殊召喚できます」

 

 潮吹きマテリアルプラント ATK0 ☆1

 

「万能サーチカードの安定的な特殊召喚……不味いわね♡」

「研究所ですからね。この程度のことはご愛嬌です。モンスター効果により、デッキから『潮吹きラボ』カードである通常魔法『インスタントホイール』を手札に加えます。そして発動!自分フィールドに『絶頂カプセルトークン』を特殊召喚できます!」

 

 カードを発動すると、佐代子の右手に一本の棒が出現する。

 先端にはイボイボがびっしりついたボールのようなものがついている。

 

 佐代子が手元のスイッチを押すと、そのボールがキィイイイイイイイイイン!と高速回転している。

 

「フフッ♪」

 

 佐代子は先端のボールを膣の奥の奥まで押し込んでいく。

 イボイボが膣壁を刺激しながら押し込んでいき……

 

「あああああああっ!いくううううう!」

 

 スイッチを押した瞬間、中でイボイボボールが回転。

 ポルチオを刺激して、佐代子が嬌声を漏らす。

 

 絶頂カプセルトークン ATK0 ☆1

 

 そしてカプセルが出現して、そこに佐代子の潮が満たされた。

 

「はぁ、はぁ♡私はマテリアルプラントと絶頂カプセルトークンをリリースして、墓地から潮吹きウォーターを特殊召喚します」

 

 潮吹きウォーター ATK0 ☆2

 

「そしてリリースして効果発動。エクストラデッキから、『「潮吹きウォーター」の効果でのみ特殊召喚できる』とテキストに記載されている『潮吹きラボ』融合モンスター1体を特殊召喚できます」

「んんっ♡バトルアームズモンスターはフィールドに1体だけ……ほかのモンスターね」

「その通り。私はエクストラデッキから、『ブースターアームズ・インフェルノ』を特殊召喚!」

 

 ブースターアームズ・インフェルノ DFE0 ☆6

 

 出現したのは、ジェット噴射を可能とする補助パーツだ。

 

「……何。それ……あああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「このカードが守備表示で場に存在する場合、自分フィールドのバトルアームズモンスターが攻撃する場合、攻撃力が1000ポイントアップします」

「んっ……」

「そして……バトルアームズ・ソードトリガーの永続効果により、自分フィールドにバトルアームズモンスターが1種類以上存在する場合、相手はセットされている魔法、罠カードを発動することはできません!」

「え……」

 

 インフェルノが変形して、佐代子が乗るDボードに接続される。

 そして、一気に加速した。

 アクメ・リアクターに迫りながら、ソードトリガーを構える。

 

「私はここでスキルを発動します」

「す、スキル?」

「スタンディングのスピードデュエルではお互いに使用枚数の制限だけですが、Dボードに乗っているスピードデュエルにはスキルが備わっています。スキル発動『ハイスピード・ルーラー』!このデュエル中、私がデュエル中に相手の前を走っている場合、私が受けるすべてのダメージは0になります!」

「なっ……」

 

 レースに直結するデュエルのルールが追加されたことと同じだ。

 

「バトルフェイズ!バトルアームズ・ソードトリガーで、アクメ・リアクターを攻撃!」

 

 バトルアームズ・ソードトリガー ATK2500→3500

 

「ビリビリバリアの効果を発動!カウンターを2つ使って、戦闘ダメージとバトルの破壊を無効にする!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→0

 

「無駄です!速攻魔法、『エクスタシーエナジーリバース』を発動!このカードはモンスターの攻撃宣言時に発動可能。相手フィールドに『絶頂』と名の付くカードが存在し、相手がこのターン絶頂している場合、相手モンスターの効果を無効にして、戦闘ダメージを倍にします!」

「嘘……」

 

 カウンターを消費しただけで終わったことになる。

 

 ソードトリガーを振り下ろして、アクメ・リアクターを粉砕する。

 

「うわあああああ!」

 

 狂華 LP4000→2000

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 アクメ・リアクターを破壊しつつ、そのままその破片を飛ばして、狂華が乗るDボードのブースター部分に直撃させてくる。

 

「うわっ……んっ!」

 

 その間にマインバイブが引き抜かれて、『嬌声絶頂装置』で適用できる通常のピストンのみが行われるようになった。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああああっ!ん、んっ!」

「フフフ、いいダメージが入りました。インフェルノの効果。バトルアームズモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊してダメージを与えた場合、カードをドローできます」

 

 カードを2枚ドローする佐代子。

 

「私は『マジック・プランター』を使い、『防御ナノマシン注入バイブ』を墓地に送ることで2枚ドロー。私はカードを2枚セット、ターンエンドです」

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 狂華はカードを引く。

 これで、手札は4枚。

 

「まずは、追い抜かないと……」

 

 現在、佐代子が狂華の前を走っている。

 佐代子が使ったスキル。『ハイスピード・ルーラー』の効果で、追い抜かなければダメージを与えることができない。

 狂華のデッキは奇襲性が高めのビートダウンデッキ。

 相手のデッキを削るギミックはないのだ。

 

「なっ……か、加速しない……んっ♡」

 

 狂華はDボードを加速させようとして、それができなかった。

 全然早くならないのである。

 だが、佐代子のDボードは、ブースターのような形をしたインフェルノが接続されていることで、圧倒的な速度を発揮できるようになっている。

 

「フフフ、先ほどの攻撃で、狂華さんのブースターを狙っておきました♪これで、狂華さんはDボードを加速させることができませんよ♪」

「なんですって!?……あああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 絶頂する狂華。

 

「まあ、仮に先ほど狙っていなかったとしても、インフェルノが存在することで私のDボードは加速が可能。狂華さんのデッキに、加速を行える『演出』があるカードは存在しないでしょう。加えて、私のインフェルノの加速はまだ最大ではありません。要するに……狂華さんはもう、私にダメージを与えることはできませんよ♪」

「そ、そんな……」

「加えて、私は次のターン。胸にしまっておいた『胸谷(きょうこく)の施し』の効果で、デッキからカードを3枚ドローできます。要するに、次の私の手札は4枚からのスタートです。サレンダーなら受け付けますよ♪これ以上、ただイき続けるだけなのはおつらいでしょうし」

 

 笑みを崩さない佐代子。

 こうなってしまうと、手札もフィールドも関係ない。

 デッキ構築の都合上、相手のデッキを破壊するギミックを入れていない狂華は勝てないのだ。

 

「ま、まだよ!私のDボードにも、スキルが備わっているわ!それを使えば……」

「確かにそうですね」

 

 微笑む佐代子。

 

(とはいっても、潮風デュエルスクールで用意されるDボードのスキルはモンスターの攻撃力増加が多数。Dボードの調整をしたのが宗明先生ですから何を入れているのかはわかりませんが、私が使っているDボードのデータをコピーしたのであれば、私と同じスキルをコピーしている可能性もありますね)

 

 頭の中で考えをまとめる佐代子。

 

「私のスキルは……『ミラクル・パック』!デッキ外から、手札とエクストラデッキに、カードを1枚ずつ加えることができる!」

「!?」

 

 狂華が宣言する効果に驚く佐代子。

 だが、すぐに表情を戻した。

 

「……で、ですが、あなたは追加のカードなど持っていないでしょう。そして宗明先生も、あの様子なら追加用のカードを持っているとは思えません。このデュエルは乱入不可の設定ですから、潮風デュエルスクールに関係のない人間はスキルにかかわることもできません。不発に終わるだけでは?」

 

 佐代子はそういうが、どこか『嫌な予感』がぬぐえない。

 

「私はスキル発動!『ミラクル・パック』!」

 

 狂華が手を掲げる。

 

(普通なら、ここで何も起こらない。そのまま不発に終わるはず……!)

 

 佐代子がそこまで考えたとき、狂華の手に、1つのパックが出現した。

 

「な……」

「発動成功!手札とエクストラデッキに1枚ずつ。加えることができるわ!……よし!」

 

 狂華の表情が満面の笑みに代わる。

 

「まずは手札から魔法カード。『絶頂兵器の再生』を発動。墓地から絶頂兵器ユニットを手札に加える。私はヴァギナチェーンソーを手札に加えるわ。そして通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー ATK1500 ☆4

 

「効果発動!デッキからユニットを特殊召喚できる。私は両胸触手アンカーを特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー ATK1500 ☆4

 

「速攻魔法『絶頂兵器の緊急設計』を発動。デッキから効果を無効にして絶頂兵器ユニットを特殊召喚できる。私は『絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー ATK1500 ☆4

 

 並ぶユニットたち。

 

「どれも、魔法罠の除去を可能とするカードたち……私の魔法、罠を狙っているのですか?」

「そうじゃないわ。私は墓地のアクメ・リアクターを除外して効果発動!自分フィールドの、すべての絶頂兵器ユニットをレベル7にする!」

 

 絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー ☆4→7

 絶頂兵器ユニット・両胸触手アンカー   ☆4→7

 絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー  ☆4→7

 

「私はレベル7の絶頂兵器ユニット3体で、オーバーレイ!」

 

 3体のモンスターがフィールドから渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4『絶頂兵器ストーム・スレイヤー』!」

 

 絶頂兵器ストーム・スレイヤー ATK3000 ★7

 

 出現したのは、アクメ・リアクターにスクリューなどをつけて風属性要素を搭載したようなロボットだ。

 

「あたらしい絶頂兵器モンスター……」

 

 アルケミー・ポットの存在で、『自分を責めないタイミングを用意する』ということに成功したが、どうやらそれとは別形態のようだ。

 

「ちなみに、ストーム・スレイヤーの素材の効果は無効になるわ。そして、手札のこのカードは、自分フィールドに『強制絶頂装置』が存在して、自分フィールドの『絶頂兵器』エクシーズモンスターが、『ヴァギナチェーンソー』『両胸触手アンカー』『洗浄触手ランチャー』の3体のみをエクシーズ素材としている場合、手札から発動できる!永続罠『強制絶頂テンタクル・ストーム』!」

 

 発動される永続罠。

 次の瞬間、マシンバイブと固定パーツの拘束から解放される。

 そして、半球状の内側に開店するイボイボパーツがびっしりついたものが二つ出現して両胸に張り付いて、シリコンローラーが全身の性感帯に押さえつけられて、イボイボがチェーンソーに並ぶ機械を膣に挿入される。

 

 そしてDボードが分解、改造されて、狂華の身にまとうように、巨大な扇風機のようなものが接続された。

 それらすべてが快楽パーツと接続される。

 

「んんっ♡さて、イっくわよおおおおおおお!」

 

 半球状のイボイボパーツが高速回転し、全身のイボイボが回転して性感帯を刺激し、チェーンソーのようなシリコンの刃が膣壁をえぐり始めた。

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「ああああああっ!いっぢゃうううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3→4

 

 すごい勢いで淫具が起動して、それに接続されたパーツが起動する。

 次の瞬間、すさまじい加速が行われて、一気に佐代子が乗るDボードに追いついてくる。

 

「あのテンタクルストーム……Dボード用の加速システム!?開発したとすれば宗明先生……いや、違う、あの開発コードは……!」

 

 何かに気が付いた様子の佐代子。

 

「ごちゃごちゃうるさいわね!いっとくけど、ストーム・スレイヤーが存在する限り、相手はフィールドの罠カードを一切使えないわ!覚悟しなさい!」

「しまった……」

「そしてストーム・スレイヤーの更なる効果!相手フィールドの魔法、罠の数1枚につき、攻撃力が300ポイントアップ!アンタの場には4枚あるから、1200アップよ!」

 

 絶頂兵器ストーム・スレイヤー ATK3000→4200

 

「攻撃力4200……」

「アンタのフィールドの『潮吹きマテリアル研究所』の効果で、攻撃はすべて直接攻撃に代わるわ!これで終わりよ!バトルフェイズ!ストーム・スレイヤーで、ダイレクトアタック!」

 

 ストーム・スレイヤーが突っ込むと同時に加速する狂華。

 追い抜かなければダメージが入らない。

 

「くっ……この速度は……」

 

 突撃してくるストーム・スレイヤーをしり目に、逃走する佐代子。

 

「え?」

 

 ただここで、ストーム・スレイヤーの装備が変わっていることに気がついた。

 先ほどまでは通常の剣を握っていたはずなのに、今はイボイボのチェーンソーを握っている。

 

 そして、ストーム・スレイヤーの側面から、二つのアンカーが射出された。

 ジャラララッ!と鎖の音を鳴らしながら、足元目掛けて接近してくる。

 

「うわっ……きゃあ!」

 

 アンカーにつかまった両足首。

 ストーム・スレイヤーはそのまま上下さかさまにひっくり返すと、アンカーでつないだ両足首をガバッと大きく開かせる。

 

 そして、とても大きなイボイボチェーンソーをおまんこにあてた。

 

「あ、そ、それは……」

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「アアアアアアアッ!あああああああいぐうううううう!こわれちゃうううううううううう!」

 

 圧倒的な速度で遠慮なく刺激するストーム・スレイヤー。

 

 佐代子 LP2500→0

 

 その快感は、佐代子のライフを根こそぎ奪い去った。

 

「よっしゃー!私の勝ちいいいい!」

 

 全身を刺激されながらガッツポーズをとる狂華。

 デュエル終了と同時に、テンタクルストームがDボードに戻されていき、最後に狂華は普段着を身に着けた。

 

「ふう、いいデュエルだったわ。またやりましょ♪」

 

 ★

 

「宗明。あんな気持ちいいカードを作ってたんなら言ってくれればよかったのに」

 

 Dボードの調整を行っている宗明。

 キーボードをたたいてディスプレイとにらめっこしている。

 

「……いや、あのカードを作ったのは俺じゃねえよ」

「え?でも、完全に『強制絶頂装置』に合わさった開発コードだったわよ?」

 

 エロデュエルの演出は特注だったり特別だったりすることが多く、独自の開発コードが存在する。

 他社の開発コードに合わせたカードというものはデザインされないし、無理に作ったとしてもエラーカード扱いで使えないのだ。

 問題なく使えたので宗明が作ったカードだと思っていたのだが、どうやら違うらしい。

 

「カード開発部に連絡を取っても知らんと言っていた。で……狂華ちゃんから預かったカードとそのデータを教祖様に見せたら、苦笑しながらだが問題はないと言っていた」

「ふーん……ならいいんじゃない?」

「狂華ちゃんの教祖様への信頼感って何なんだ一体……」

 

 教祖の名前が出てきた瞬間に疑問が吹っ飛んだ様子の狂華。

 こればかりはカード開発ということで狂華のいろいろなデータに触れる宗明もわからない。

 

「何か企んでる人がいるってことなの?」

「わからん。ただ、俺は今日の夜にはDVCコーポレーションの本社に戻る予定だったんだが、教祖様から、あと二日くらいこの町でいろいろ探っておけって言われた」

「へぇ……」

「ちなみに狂華ちゃんもだぞ」

「え、でも、私ってこういう調査とかやったことないわよ?」

「だが、強制絶頂装置に合わせたカードを作ってきたんだ。しかも、ハッキングも何もない、純粋なサポートカードだぞ?狂華ちゃんがこの町から離れたら、向こうも手を引くかもしれないからな」

「ふーん……」

 

 裏のことはよくわからない。

 ただ、狂華としては残れと言われたら残るだけだ。

 

「さてと、まあとりあえずこのカードの使用に関して問題はない。これからも必要な時に使っていいぞ」

「わかった」

 

 カードをデッキに入れる狂華。

 

「それじゃあ、私は学校のみんなと遊んでくるから。それじゃ!」

 

 狂華は元気そうな様子で部屋を出て行った。

 

「……はぁ、狂華ちゃん。明日は実験日だろうに。それすら後回しでこっちに残れって言われるのがどれほど大きいのかわかってんのかね……」

 

 多分わかってないんだろうなー。と思いながら、宗明は溜息を吐いた。

 

 ★

 

「ぐふふっ、狂華さんって強かったですね」

「ええ、まだ甘い部分はありますが、刺激が強い代わりに強力な効果を発揮するカードを使いこなせる体質は、エロデュエル界では必須の才能ですからね」

「会長もイきまくってましたよね!」

「フフッ。ええ、とても気持ちよかったですよ」

 

 生徒会長室。

 生徒会室とは別に存在する『生徒会長のための部屋』である。

 ちなみに、佐代子のそばでは草々瑠奈がキーボードをたたきまくって書類を仕上げている。

 

「そういえば会長って、さっきのデュエル。どれくらい本気だったんですか?」

「一割未満ですね」

「ですよね」

 

 即答する佐代子。

 というより、コンセプトの都合上、必要なカードをかなり横に並べるデッキのはず。

 全力を出すという点において、スピードデュエルはあまり適していないのだ。

 

「……ところで瑠奈さん」

「?」

「狂華さんのDボードの設定ですが……」

「スキルなら会長と同じにしておいたはずなんですけど、何か変わってるんですよね……デュエル終了後に確認してみたら、スキルが戻ってますし」

「一体誰が……」

 

 佐代子がつぶやいた時だった。

 

「それは私がやりました」

「「!」」

 

 生徒会長室の扉を開けて、一人の少女が入ってきた。

 年齢は十七歳ほど。

 つやのある黒髪を腰まで伸ばしており、凛とした芯のある表情をした端正な顔つきの美少女。

 Gカップの胸で押し上げられているスーツと、足の大部分を露出するミニスカを着こなしている。

 

「か、花蓮先輩!」

 

 驚いたように椅子から立ち上がる佐代子。

 

「仕事を続けていてかまいませんよ。私はここに資料を持ってきただけですからね」

 

 花蓮(かれん)と呼ばれた少女は封筒を取り出した。

 

「あの、花蓮先輩。先ほどのあれは……」

「ええ、Dボードのスキルの変更。そしてそれに応じたカードの入力、どちらも私が『ボス』の命令で行ったものです」

「そうですか……」

 

 どこか納得している様子の佐代子。

 

「それから……どうやら亀卵塚宗明は、あと二日ほど、この町に滞在するそうです」

「!……何か漏れたのでしょうか」

「いいえ、おそらく感づいたのはブルブル教団の教祖でしょう」

「教祖ですか……やはり、情報網は侮れませんね」

「ええ。ボスからは、この町で裏工作をするようにと言われています。加えて、この町にボスがいらっしゃるようですよ」

「……デュエロ・アカデミアの学生のはずでは?」

「実力を抑えて入っているので、多少欠席しても問題はないそうです」

「……すごい方ですね。わかりました。宗明先生と狂華さんが滞在している間の対応は私が指揮を執ります」

「ええ。それを頼みに来ました。では、私はこれで」

 

 そういって花蓮は佐代子に背を向けて、生徒会長室から出て行った。

 

「……すごくテキパキした人ですよね」

「ええ。とはいえ、表向きは化粧品メーカーの『RasterMAX』を隠れ蓑にしている『潮吹きマテリアル研究所』の所長ですから、その分役割も多いのですよ。さて、ボスまで動くとなれば、我々も準備が必要ですね。瑠奈ちゃん。まだ寝られませんよ♪」

「四轍明けですよおおおおおおお!勘弁してくださあああああい!」

 

 四轍明けの外見童女が悲鳴を上げた。



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【オーク牛乳娘】VS【電マ蛇エロティックスター】

 一応の予定を言えば、狂華と宗明は『潮風町の調査』に来ている。

 もちろん、二人に対応する指揮を執る佐代子としては尻尾をつかませるようなことはさせない。

 

 様々な施設を利用して、宗明はともかく狂華の興味を引くことができれば、狂華は駄々をこねて、そして宗明はそれに付き合わざるを得ない。

 ただでさえ序列が上の狂華であり、その対応をすることは必要なのである。

 

「あああああ!ぬかれるううううう!」

「ちょ、宗明。アンタ下手すぎっ――あああああ!」

 

 で、二人は潮風町にあるアーケードゲームでめっちゃ遊んでいた。

 

 現在二人が遊んでいるのは、『アクメ・マシン・レース』というもの。

 基本的に女性二人、または女性と男性のコンビで参加するアーケードゲームである。

 

 その内容は、『女性一人を拘束し、操作レバー代わりのバイブを差し込んで、振動させたりねじったりして操作する』というコンセプトのアーケードレースゲームである。

 

 狂華をY字になるように上下さかさまで拘束して、強調された股間にバイブをぶっさして、そのバイブを起動。

 前後に倒すことで前進か後退、左右にねじることで曲がることができる。

 なお、前進のレバーを倒し続けると速度は上がり、速度に比例してバイブの振動が大きくなる。

 

 バイブを突っ込まれている狂華はともかく、いい年した大人がアーケードゲームで叫ぶのはどうなのか。

 

 それはともかく、おまんこに突っ込んだバイブを操作して映像の中のマシンを動かす宗明。

 すでにバイブは最高速度になっており、バイブはジュブブブブヴィイイイイイ!と狂華の中を刺激している。

 

「仕方がない。狂華ちゃん。リミッターを開放するぞ。バイブが高速で回転するから覚悟しろよ!」

 

 ギュルルルルルルルルルルルル!

 

「あああああっ!いぐううううううう!」

「よしっ!この速度なら……コースアウトしたあああああ!」

 

 下手すぎる。

 

 ★

 

「宗明。あんたちょっと下手すぎじゃない?」

「アーケードゲームってほぼやったことないんだよなぁ」

「だからって限度があるわよ。結局私がイっただけで終わったじゃない」

「別にいいだろ」

「そうね」

 

 いいんだ。

 

 ゲーセンを後にした狂華と宗明は、ブルブル教団が持つミーティングカーに戻ってきた。

 基本的にどこかに行く場合はこれを拠点にすることが多い。

 ちなみに、似たようなミーティングカーがいくつか存在し、ブルブル教団の中でも特定の人間しか使用できないが、かなり高性能である。

 

「で、私たちってここの調査をするのよね。今のままだと全然情報が集まらないわよ」

「それは狂華ちゃんがイけそうなゲームを見つけたら駄々をこねるからだろ」

「私が悪いの?」

「悪いですって言って次から改善された記憶がないな」

 

 ここで解決することに意味はないのだ。

 だってこれから先改善されないんだもん。

 

「まあ、それはそれとして……そもそも私と宗明だけっていうのが無理だと思うわよ?」

「だよなぁ。こういうのはマサジのほうが得意なんだよ」

「マサジが?」

「ああ。ブルブル教団の幹部で狂華ちゃん以外の四人は、それぞれ独自の私設部隊を持っていて、それぞれのやり方で管理してるんだよ。俺も、カード開発部の部下とは別にいる」

「え、私、そんなの全く聞いてないわよ?」

「狂華ちゃんは管理する側じゃなくてされる側だからな」

「あ、それもそうね」

 

 それで納得するんだ。

 

「で、マサジの私設部隊は情報収集能力が高いんだ」

「へぇ。じゃあ、マサジの戦績が高いのは情報を集めてるからなんだ」

「いや、マサジはプロデュエル界の裏を探るためだけにこの部隊を教育、運用してる。マサジの戦績は純粋にマサジが強いからだ」

「……なんか。思ったよりすごいのね」

「ああ。で、教祖様に『せめてマサジをつけてくれ!』って言ったらオーケーが出た」

「……マサジって学生じゃないの?」

「あいつは学校では手を抜いてるから多少欠席しても文句言われねえよ。どうせプロの試合の都合上で欠席多いし」

「あ、それもそっか」

 

 いろいろと事情があるのだろう。

 

「おそらく、教祖様が調べてるのはRasterMAXっていう化粧品メーカーがこの潮風町で何をしてるのかってことだろうな」

「RasterMAXって……さっきの生徒会長がかかわってるところよね」

「ああ。俺が調べた範囲だと、この化粧品メーカーの裏には、『潮吹きマテリアル研究所』が存在する」

「それって……カードのデザイン上の設定じゃないの?」

「いや、実在する組織だ。RasterMAXを普通に利用してるとわからんが、調べたら裏が出てきた」

「ふーむ……」

「ただ、実際、このラボの所長までつかめてるんだよな……」

「へえ、そうなんだ。じゃあ実際丸裸にしたようなものじゃないの?」

「いや、素性が分かっただけで、このラボが何をしているのかはよくわからん。おそらく、『潮吹きマテリアルプラント』という『精霊カード』の研究だろうって話はマサジから聞いたことがある」

「やっぱりマサジのほうがすごいんだ」

「ああ。ただ……教祖様はそのレベルの情報だと満足してないんだよな。多分もっと『奥』がある。マサジはその情報を前提として、この町で調査するはずだ」

「へぇ……でも、デュエロ・アカデミアから潮風町まで結構距離があるわよ?」

「問題ない。潮風町はファッキングシティとつながりが深いからな。デュエロ・アカデミアからファッキングシティだとそこまで距離は離れてないし、ファッキングシティから潮風町なら、『機姦電車』の便がある」

「え……じゃあ、ファッキングシティから直接来れるの!?」

「ああ」

 

 驚愕する狂華。

 

「どういうことよ!」

「ん?」

「機姦電車があるのなら、絶対にそっちを使ったのにいいいいいいい!」

 

 ということであった。

 

「……あー、うん。そんな感じだったな」

「そっちがあるのならそっちを使うわよ!なんで言ってくれないよおおおおお!」

 

 どうせなら気持ちいいほうがいい。

 それが狂華である。

 

 手綱を握る方も大変である。

 

 ★

 

 ファッキングシティには『機姦電車』と呼ばれるものが存在する。

 主に『女性向け』の快楽車両である。

 

 女性は格安で乗り込むことができ、目的の駅に到着するのはとても速い。

 ただし、両足首に枷をつけて、両手首を天井から垂れるロープについた手錠にかけて、目的の駅に着くまではそのままの状態でいることが求められる。

 

 あとは、車両の左右に座っている男性が持っている責め具をを使って責めるのだ。

 車両に乗り込んでいる男性にはそれぞれ席ごとに番号が振られており、番号順に責めることができる。

 男性一人に対しておよそ十五分程度の制限時間が用意されている。

 

 ただし、好みは様々なので、男性は『パス』を選択することができる。

 機姦電車の利用する場合、アプリの登録が必要なのだ。

 このアプリでパスを選んだ場合、自分に順番が回ってこない。

 

 機姦電車はファッキングシティで最優先の高速運行を可能とするように組まれているので、それを目的に使う人間も多い。

 

 ただ、基本的にこのパスが選択されることはない。

 

 さらに言えば、ルックスやスタイルが優れた客が入ってきた場合、さらにパスが選択される可能性は低いだろう。

 単に電車を利用するとなった場合、機姦電車は高額なのである。

 

「ん、ううううううっ!」

 

 きれいな女性が車両の中央で責められている。

 

 長く伸ばした濡れ羽色の髪と、翡翠の混じった瞳。

 落ち着いた雰囲気だが、赤いヘアピンがあるので可愛らしさがある。

 胸は大きく、腰はくびれ、形のいいおしりと、女性がうらやむスタイルを体現している。

 とまぁ、特徴をあげていけばきりがないが、ぶっちゃけて言えば『めっちゃきれいな女性』である。

 

 そして、身にまとっている衣装も、普通でない。

 どこかのパーティーにこれから行くのか、と思わず聞きたくなるような、真っ黒のドレスだ。

 デタッチド・ショルダーであり、袖がドレスとは別に分離しており、肩がほとんど見えている。

 胸の下にベルトをまいて大きな胸を強調し、スカートにはスリットが入っており、とても蠱惑的である。

 

「う、ふぐうううっ!ううううう!」

 

 ただし、その女性は現在、口には声を封じるボールギャグがはめ込まれて、大きなスリットが入ったドレスは胸元がはだけられてローターを二つずつ挟み込まれるように刺激されており、ドレスの下半身は横で縛るようにまとめられて、股間には大きなバイブが突き刺さっている。

 攻めている中年男性は、息をフーッフーッ!と鳴らしながらバイブをぐちょぐちょにいじっており、遠慮はない。

 

 機姦電車は寝台特急のような感じで、全員に対してやや狭いが個室が与えられる。

 そんな車両の中央でイかされている女性は最高の見世物であり、ほかの乗客も個室のモニターでその様子を確認できるのだ。

 この中年男性だって、自分の行いが他者に見られていることは理解している。

 しかし、そもそも機姦電車を利用するような女性は、本当に急いでいるか、変態かのどちらかだ。

 当然、入った時点でこうなることはすべて了承済み。

 

「ぐふふっ。時雨ちゃんっていうんだよねぇ。ほーら。こんなおっきなマシンを使ってあげるから、いっぱいいっぱいイっていいよお♪」

 

 中年男性が取り出したのは、手で持つ程度の大きさだが、ストローク距離がかなり長いマシンバイブだ。

 ディルド部分にはイボイボがびっしりと並んでおり、昇天兵器といっても過言ではない。

 

「う、うううっ♡」

 

 時雨と呼ばれた女性は、そのマシンバイブを見て、興奮したように息を漏らす。

 それをみた男性は、そのマシンバイブのディルドを容赦なく時雨の膣に突っ込んだ。

 

 グリグリグリグリとイボイボが膣壁をえぐる。

 

「んっ、ううっ!」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「ううううううううっ!ふぐうううおおおおおおおっ!」

 

 一秒間に何回も何回もピストンが行われて、膣の入り口からポルチオまでガンガンとついていく。

 膣壁をイボイボがこすり、まるで乱暴に巨大なブラシを女性の膣に突っ込んで動かすかのような快感が時雨を襲う。

 

「グフフ。いい声で鳴くねぇ。時雨ちゃん。こんなエッチな人が乗ってくるなんて、本当にラッキーだよお」

 

 中年男性は興奮したような声でぐりぐりとマシンバイブを動かす。

 そのたびに責められるポイントが変わって、時雨はうなり声を出した。

 

 

 

 

 セックス次元では、ルックスのいい女性は数多くのスカウトによって発掘される。

 だが、そんな中でも上位と言っていいルックスとスタイルを誇る美女。

 

 そんな美女が犯されていて、責めている男性は、実はファッキングシティを拠点とする有名なAV男優であり、その責めは苛烈の一言。

 

 このベストマッチな組み合わせは機姦電車の映像データの中でも希少である。

 

 

 

 ただ……この車両に乗っている数多くの男性のうち、2つの部屋だけは、最後まで開かれることはなかった。

 

 ★

 

「……あまり見ない顔だね」

 

 真夜中の駅のホームで、二人の少年が遭遇していた。

 

 一人は、スーツケースのようなものを運んでいるマサジだ。

 デュエロ・アカデミアのハモン・イエローの制服を着ていて、どうやら学校から直行してきた様子。

 

 そしてもう一人は、黒髪で背の高い少年。

 アタッシュケースを肩に担ぐように持っており、かなり『風格』を感じるオーラを身にまとっている。

 なお、こちらもハモン・イエローの制服を着ている。

 

「マサジか。こんなところに何の用だ?」

「僕はちょっと潮風町に用があってね……ただ、『僕』の情報通りなら、君に事情を隠す必要はないかな?」

「……なるほど、ブルブル教団序列五位としてではなく、『電マスク』本人にも私設部隊がいるということか」

 

 少年のほうは納得したようにうなずく。

 

「……で、俺のこともわかってるってことか?」

「そうだよ。『潮吹きマテリアル研究所』のボス。長門聡介(ながとそうすけ)。それが君だ」

 

 マサジのその言い分に、聡介は不敵な笑みを浮かべる。

 

「意外と見せてくるじゃないか。デュエロ・アカデミアでは『電マスクのファン』という立場で収まってるはずはずだが?」

「君もこっちが見せたら乗ってくるじゃないか……DVSコーポレーション陣営だと、教祖様と僕の私設部隊くらいしか君の正体を知らない。ここで止めておいたほうがいいかと思うんだよね」

 

 マサジはデュエルディスクを構える。

 

「……いいのか?お前のデッキは相手が女性デュエリストでなければ効果を発揮しないだろう?」

「僕が一体いつからプロとして活躍していると思ってるんだ。電マ蛇の多様性を舐めないでもらいたい」

「なるほど、そういうことなら乗ってやろう」

 

 そういうと、聡介はアタッシュケースを開いて、デュエルディスクを取り出す。

 

「……それと、DVSコーポレーション陣営だと、お前と教祖以外は俺の正体を知らないと言ったな」

「ああ。そこは事実だ。RasterMAXを隠れ蓑にする潮吹きラボの存在を知っている者はいるけど、そこで知られている最高レベルは『所長』である黒沢花蓮が限界。あまり、君の正体は軽く扱っていい情報じゃない」

「なるほど……ただお前も、俺を相手にする準備ができているとは思えんがな。そのデッキ、『電マスク』用じゃなくて『電動マサジ』用のものだろう?」

「君にとっては都合がいいはずだ」

「確かに」

 

 聡介はデュエルディスクを左腕につけて、カードをシャッフルさせる。

 マサジもそれを見て、カードをシャッフルさせた。

 そして、お互いに五枚引く。

 

「「デュエル!」」

 

 聡介  LP4000

 マサジ LP4000

 

「先攻は俺か」

 

 ターンランプがついたのは聡介。

 

「俺は手札から、『剛腕オーク』を通常召喚」

 

 剛腕オーク ATK1800 ☆4

 

 出現したのは、腕力に自信があるのか、ムキムキの両腕をこちらに見えてポージングをとるオーク。

 

「【オーク】デッキ……やっぱり本気のデッキじゃないのか?」

「電マスクのデッキですらない……『開発融合』も『ヤマタノオロチ』も入っていないお前など、これで十分だ。ただ……単なる【オーク】デッキではない。もう少し細分化されている」

「!」

「俺は手札から、フィールド魔法『オーク博物館』を発動!」

 

 聡介が一枚のカードを発動すると、その背後に博物館が出現する。

 

「オーク博物館は1ターンに1度、自分フィールドに『オーク』モンスターが存在する場合、デッキか墓地から、『オークの偉人伝』を特殊召喚できる」

 

 オークの偉人伝 ATK0 ☆1

 

 出現したのは、一本の巻物。

 オークが棍棒を構えている絵柄が描かれており、あまり具体性がある内容ではない。

 

「そして『オークの偉人伝』の特殊召喚に成功したことで効果発動。このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材に、『オーク』モンスターを融合召喚できる。俺は『剛腕オーク』と、『オークの偉人伝』を素材にする」

 

 二体のモンスターが渦に飲み込まれる。

 

「融合召喚!レベル7『オークマ重信(しげのぶ)』!」

 

 オークマ重信 ATK1250 ☆7

 

 出現したのは、ヒゲが特徴的なオークだ。

 肌の色や体格は普通にオークである。

 

「『オーク博物館』と『オークの偉人伝』をつかった融合戦術……【オークヒストリー】デッキか!」

「これが俺の隠れ蓑のデッキだ。オークマ重信の効果発動。1ターンに1度、手札を2枚捨てることで、攻撃力を1250ポイントアップさせる。この攻撃力上昇は永続だ。放置するとまずいことになるぞ?」

 

 オークマ重信 ATK1250→2500

 

 攻撃力が倍になった。

 だが、次のターンには3750になる。

 確かに、放置していいことは何もない。

 

「残る手札は1枚。伏せてターンエンドかな?」

「実はそうでもない」

「?」

「まあ、このデッキは確かに【オークヒストリー】デッキだが、とある『趣向』があってな」

「趣向?」

「そうだ。俺は墓地の罠カード『牛乳娘の伝言』を除外して効果発動。自分フィールドに『牛乳娘』カードが存在しない場合、デッキから『牛乳娘』モンスター1体を特殊召喚できる」

「何!?……『牛乳娘』!?」

「俺は『牛乳娘 アンナ』を特殊召喚!」

 

 牛乳娘 アンナ DFE0 ☆1

 

『いえ~~いっ!!』

 

 元気いっぱいな声を共にフィールドに出てきたのは、牛柄の布地面積が少ないビキニと、牛の角を模した飾りが付いているカチューシャを身に着けたロリ巨乳の少女だ。

 

「まさか……」

 

 【オーク】と【牛乳娘】の混合デッキということになる。

 

「そう……俺はBOOSTER PACK【エロデュエリスト アップライジング】を四十箱買ったのさ」

「……」

 

 マサジの顔から表情が消えた。

 

 ※ブースターパックとは、基本パックやレギュラーパックと呼ばれる『1箱30パック』のアレのことだ。15パックが横に二つ並んだ平たい箱に入っている。ちなみにOCGと同じ値段とするならば、1ボックスで税込み4950円である。×40で198000円だ。カード総枚数は六千枚である。

 

「ちなみに、俺のアンナはホログラフィックレアだ」

 

 デュエルディスクを見せてくる聡介。

 ノーマルカードのオークマ重信の隣で、アンナのカードがキラキラを光っている。

 

「……デュエルを続けろ」

「そうさせてもらおう。俺は手札から魔法カード『オークの胸攻め』を発動。自分フィールドにレベル7以上の『オーク』モンスターが存在する場合、フィールドの女性モンスター1体を対象に発動し、その女性モンスターのテキストに記されているカウンターをそのモンスターに2つ置くことができる」

 

 聡介がカードを発動すると、オークマ重信がアンナの後ろに回り込んで、もぎゅもぎゅと胸をもみ始めた。

 

『アンナたん。いっぱいいっぱい揉んで育ててやるぞ~』

『もっ!んもおおお~~っ♡』

 

 十四歳とは思えない乳が形を変えて揉みまくられて、大きくなっていく。

 乳首をころころと転がして、大きな胸をもぎゅもぎゅと揉みしだいて、快楽を与えていくと、アンナの胸が大きくなっていく。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→2

 

「ふふふ……」

「僕が集めている君のデータに、ロリコンの文字がなかったはずだが?」

「……俺はさらに墓地から罠カード『牛乳娘の牛舎地下設備』を除外して効果発動。自分フィールドの『牛乳娘 アンナ』にミルクカウンターが置かれたターン中、デッキから『牛乳娘』魔法カードを手札に加えることができる。俺が手札に加えるのは、永続魔法『牛乳娘のミルクッキング』だ」

「ミルクッキング?」

 

 マサジは首を傾げた。

 

「そしてこのまま『牛乳娘のミルクッキング』を発動。1ターンに1度、自分フィールドのアンナに置かれているミルクカウンターを任意の数取り除いて、デッキ・墓地から取り除いたカウンターと同じレベルの『牛乳娘母乳』モンスターを特殊召喚できる。俺はアンナのミルクカウンターを2つ取り除いて、デッキから『牛乳娘母乳シュークリーム』を特殊召喚」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 2→0

 

 聡介が宣言すると、ミルクッキングのカードから搾乳機が二つ出現。

 その二つが、カポッとアンナの胸にはめ込まれる。

 

『んもっ?』

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイ!

 

『んもっ!もおおおおおおおおおお~~っ!』

 

 搾乳機が稼働して、アンナの胸が絞られていく。

 そしてチューブを通って、真っ白なミルクがミルクッキングに移動していく。

 ミルクッキングの中に入ると、チーンとトースターのような音が鳴って、パカッと開いた。

 

 牛乳娘母乳シュークリーム ATK0 ☆2

 

 出現したのは、マジのシュークリームだ。

 

「そして母乳シュークリームの効果。このカードが『牛乳娘のミルクッキング』の効果で特殊召喚された場合に発動できる効果を持っている。このカードをリリースすることで、デッキからカードを2枚ドローできる」

 

 シュークリームが聡介の手に渡った。

 聡介はそのシュークリームにかぶりついた。

 

「おおっ!すごく甘くておいしいぞ!」

 

 よかったね。

 

「というわけで、俺はカードを2枚ドロー。そしてカードを1枚セットして、ターンエンドだ」

 

 気が長くなるターンが終了した。

 

(オークヒストリーデッキは手札消費がやたら大きいと聞いたことがある。それはオークマ重信が典型例だろう。だけど、その分手札を補充できるカードとして『牛乳娘』のサポートカードを作ったのか)

 

 マサジはデッキトップに触れる。

 

「僕のターン。ドロー!」

 

 そして、すぐにカードを使う。

 

「僕は手札から魔法カード『電マ蛇の開発』を発動。デッキから『電マ蛇』モンスターを1体手札に加える。僕は『電マ蛇スネーク』を手札に加えて、通常召喚!」

 

 電マ蛇スネーク ATK0 ☆1

 

「電マ蛇スネークの効果でデッキから電マ蛇モンスターを手札に加える。僕が手札に加えるのは、『電マ蛇ツインヘッダー』だ」

 

 サーチするマサジだが、もちろんここでは止まらない。

 

「そして僕は手札から魔法カード『電マ蛇の祭壇整備』を発動。デッキから『電マ蛇の祭壇』を手札に加える。そして電マ蛇が存在するため、このまま発動する。デッキから『電マ蛇の壺』を表側表示でフィールドに置く!」

「……安定性が上がったな」

「実際重要だからね」

 

 多少無理矢理感は上がっているが、確かに安定性は高く、そして重要なことだ。

 

「そして僕は、手札に加えた『電マ蛇ツインヘッダー』を捨てることで、効果発動。デッキから『電マ蛇』永続罠を1枚手札に加える」

「どれだけ『電マ蛇の壺』へのアクセス手段を搭載しているんだ……」

「今回はそちらは関係ない。僕はデッキから、『電マ蛇アクメドール』を手札に加える。そしてこのカードは、自分フィールドに『電マ蛇の壺』が存在し、相手デュエリストが男性の場合、手札から発動できる」

 

 発動される一枚の罠カード。

 すると、聡介の傍にギャグボールが口にはめ込まれたロリ巨乳が出現した。

 黒髪をショートカットにしたかわいらしい顔立ちである。

 少女の上には鉄棒が存在し、そこから鎖が二本降りてきて、少女の手首を手錠が拘束している。

 足は地面についているが、両足首は枷がはめ込まれて足を開くように拘束されている。

 

「アクメドール……そういうことか」

「そういうことだ。このカードが表側表示で存在する限り、相手デュエリストが男性であっても、電マ蛇の直接攻撃や、電マ蛇のサポートカードを使うことができる。ちなみに、電マがあてられる場所に関係なく、合計で三個起動するたびに絶頂判定が発生する」

 

 これが、相手デュエリストが男性であっても問題がなく戦術を展開できるサポートカードだ。

 

「……なるほど、ブルブル教団はこのようなカードを開発していたのか」

「序列二位が作ったカードだ。今は一位以外は全員が所持している」

「なるほど……ん?」

「なんだ?」

「先ほど、『相手が男性の場合に手札から発動できる』といったな。相手が女性でも使うことはできるのか?」

「そうだよ。その意義だけど、簡単に言うと、『強制絶頂装置』が適用されていても、進藤先生の『機械試練』を通常通り使えるんだ」

「そういうことか……」

 

 どうやらいろいろと使い方があるようだ。

 

「デュエルを続けよう。僕は手札から魔法カード『電マ蛇の強化融合』を発動。墓地に存在する電マ蛇モンスターを、効果を無効にして、レベルを1つ上げて特殊召喚。その後、フィールドのモンスターで電マ蛇融合モンスターを融合召喚する。僕は墓地からツインヘッダーを特殊召喚」

 

 電マ蛇ツインヘッダー ATK0 ☆2→3

 

 ツインヘッダーはもともと頭が二つだったが、レベルが上がると首が三つになった。

 

「首の数は名前じゃなくてレベルにかかわるのか」

「その通り。そしてフィールドのモンスターで電マ蛇を融合召喚できる。僕はレベル1のスネークと、レベル3になったツインヘッダーを融合!レベル4『電マ蛇ヨツクビコブラ』!」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0 ☆4

 

 現れるレベル4の電マ蛇。

 

「ヨツクビコブラの融合召喚に成功した場合、デッキから『電マ蛇』装備魔法を1枚選択して、フィールドの装備可能なモンスターに装備させることができる。僕はデッキから『電マ蛇のレベルアンテナ』をヨツクビコブラに装備させる」

 

 細い胴体部分にアンテナのようなものが接続される。

 

「そして、レベルアンテナの効果。このカードが電マ蛇モンスターに装備されている場合、このカードを墓地に送ることで、装備モンスターのレベル以下のモンスターを守備表示で特殊召喚できる」

「レベル4以下……」

「僕はデッキから……『エロティックスター アオイ』を特殊召喚!」

『やっほー♡』

 

 エロティックスター アオイ DFE1200 ☆4

 

 出現したのは、やや……やや胸が膨らんでいる少女だ。

 前屈みになるだけでお尻が丸見えになるくらいに丈の短いスカートを履いており、下着はお尻の形が浮き出るTバックで、少し動くだけで可愛いお尻とアナルを披露することになってしまう。

 

「……何箱買った?」

「……君と同じだ。そしてアオイの効果を発動。場に出たとき、相手モンスター1体に魅了カウンターを置く。僕はオークマ重信にカウンターを乗せる」

『いえーい!ブイ!』

 

 右手でブイを作ってキラッ!とほほ笑むアオイ。

 オークマ重信は鼻の下を伸ばした。

 

 オークマ重信 魅了カウンター0→1

 

 マサジはまだ残っている三枚の手札のうち、1枚をつかむ。

 

「僕は手札から魔法カード『エロティックスターのデンマ研修』を発動。手札一枚をコストに、デッキから『エロティックスター・デンマイク』と、『エロティックスター』1体……『エロティックスター デンマコーチ』を手札に加える」

「エロティックスターの電マサポートカードだと?ブースターパックにはそんなものは……」

「いや、あのパックには、『牛乳娘のミルクッキング』は入っていなかったはずだよ」

「……」

「……」

「……デュエルを続けろ」

「そうだね。お互いにこれ以上踏み込まないことにしよう。手札の装備魔法『エロティックスター・デンマイク』は、アオイのみ装備できる」

 

 アオイの手に、電マのようなデザインのマイクが出現する。

 

「そして手札のデンマコーチは、デンマイクを装備しているモンスターがフィールドに存在する場合、特殊召喚できる」

 

 エロティックスター デンマコーチ ATK800 ☆2

 

「さらに、デンマコーチの永続効果により、デンマイクを装備しているモンスターは、相手モンスター1体を対象にして、そのモンスターに魅了カウンターを置くことができる効果を得る。僕はアンナを対象に効果発動」

 

 宣言すると、アオイはアンナの傍に行って、自分のマイクのスイッチを入れ、『電マ』と『マイク』を機能を起動すると、自分の股間に電マをあてる。

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!

 

 

『あ~~っ!きもちいい~~っ!』

『んもっ。もおお~~っ!』

 

 牛乳娘 アンナ 魅了カウンター 0→1

 

 気持ちよくエロくイったアオイを見て、アンナは魅了された。

 

 マイクがまんこを刺激する音を全て拾って、音が拡散されている。

 どうやらマイクだがスピーカーの役目も果たしているようだ。

 

「さらに、デンマイクを装備しているモンスターの効果で相手モンスターに魅了カウンターが置かれた場合、さらにそのモンスターに魅了カウンターを置くことができる!」

 

 マサジが宣言すると、アオイが自分の股間にあてている電マの勢いが強くなる!

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『ふあっ!あああああああ~~っ!これすごいよおおおお~~っ!』

『んもっ!もおおおおおおおおおお~~っ!』

 

 牛乳娘 アンナ 魅了カウンター 1→2

 

「魅了カウンターをアンナに?ブルーエンジェルの効果で攻撃力を下げられるのは、カウンターが乗っているモンスターだけのはず。完全耐性を持つ守備表示のアンナを狙って何の意味が……貫通か?」

「そうではない。僕は墓地の『エロティックスター デンマダンサー』の効果を発動。自分フィールドに『エロディックスター・デンマイク』が存在し、相手フィールドに魅了カウンターが置かれているモンスターが2体以上存在する場合、特殊召喚できる!」

 

 エロティックスター デンマダンサー ATK800 ☆2

 

「……まさか」

「現れろ。エロスと光のサーキット!召喚条件は、エロティックスターモンスター3体。僕はアオイ。デンマコーチ。デンマダンサーの3体をリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3『エロティックスター ブルーエンジェル』!」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000 LINK3 左上、上、右上

 

 出現したのは、アオイのようにボディペイントを付けたアイドルだ。

 

「しまった。リンク先が……」

「ブルーエンジェルの効果!リンク先のモンスターすべてに、魅了カウンターを置く。アンナとオークマ重信にカウンターを置く!」

『いえーい!ブイブイっ!』

 

 オークマ重信  魅了カウンター 1→2

 牛乳娘 アンナ 魅了カウンター 2→3

 

「これによってモンスターの攻撃力は下がるが、今は関係ない。デンマイクの効果。装備モンスターがリンク素材になることでこのカードが墓地に送られた場合、デッキから『デンマ・エロティック・サーキット』を手札に加える」

「さらなる強化カードか!」

「魔法カード『デンマ・エロティック・サーキット』を発動!自分フィールドの『エロティックスター』リンクモンスター1体を素材に、リンク数が同じで別名のエロティックスターリンクモンスターをリンク召喚する。僕はリンク3のブルーエンジェルで、サーキットコンバイン!」

『はあああ~~っ!』

 

 ブルーエンジェルが舞い上がって、サーキットに飛び込む。

 

「リンク召喚!リンク3『エロティックスター デンマガール』!」

『やっほー!』

 

 エロティックスター デンマガール ATK2000 リンク3

 

 出現したのは、電マを手に笑顔で現れる少女。

 ノースリープシャツとホットパンツなど、活発な印象がある衣装を身に着けている。

 

「なるほど【電マエロティックスター】のエースカードか」

「デンマガールのリンク召喚に成功したことで、効果発動!フィールドのカード1枚の効果を無効にする!オークマ重信の効果を無効だ」

 

 オークマ重信 ATK2500→1250

 

「……効果が無効になれば、攻撃力も元に戻るか」

「デンマガールのさらなる効果!このカードがリンク3以上のエロティックスターリンクモンスターを素材にしている場合、相手フィールドの魅了カウンター1つにつき、攻撃力が300ポイントアップする!」

 

 エロティックスター デンマガール ATK2000→3500

 

「さらに、墓地の『デンマ・エロティック・サーキット』の効果。このカードを墓地から除外して、『エロティックスター デンマガール』を指定して発動。相手モンスターを戦闘で破壊した場合、デッキからカードを2枚ドローできる。この効果付与は永続だ。そしてバトルフェイズ。デンマガールで、オークマ重信を攻撃」

『え~~~いっ!』

 

 デンマガールがオークマ重信に突撃して押し倒すと、股を大きく開いて顔の上に立つ。

 そして、自分が持っている電マを股間に押し付けた。

 

 

 ブブブブブブブブブブブブブ!

 

 

『ひゃあああああ~~っ!すごいよおおお~~っ!』

『お、おおおおお!』

 

 デンマガールの股間から噴射された潮を顔面に浴びて、オークマ重信は消えていった。

 

 聡介 LP4000→1750

 

「ちっ、一気に持ってかれたな……まさか。お前のデッキを相手にビートダウンなんて想定していなかった」

「そうだろうね。君がさっきのターンに使った牛父娘のカードの中には、墓地から発動するカードが多数あった。まあ、【オークヒストリー】は手札消費が激しいから元々相性がいいけれどね。さて、デンマガールの攻撃力は下がる」

 

 エロティックスター デンマガール ATK3500→2900

 

「僕はカードを2枚ドロー。そしてヨツクビコブラでダイレクトアタックだ。アクメドールにはイってもらおう」

 

 マサジが宣言すると、スルスルとヨツクビコブラが移動して、アクメドールの両胸とクリトリスとまんこにピタッと張り付いた。

 

『んっ!んん!』

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『んんんんっ!うううううううっ!』

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 0→1

 

「電マ蛇の壺の効果だ。カードを1枚、デッキから墓地に送ってもらう」

「まあ、その程度は構わん」

 

 聡介はデッキからカードを墓地に送った。

 

「バトルフェイズ終了時、ヨツクビコブラは守備表示になる」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0→DFE0

 

「僕はカードを2枚セット。ターンエンドだ」

「俺のターン。ドロー」

 

 聡介はカードを引く。

 

「さてと……まずは『オーク博物館』の効果を発動。このカードは二つ効果があり、1ターンに1度、いずれか一つを選択するものだ。1つはデッキ・墓地からオークの偉人伝を特殊召喚する効果だが……もう一つ。墓地に存在する『オークの偉人伝』を素材に指定する融合モンスターを特殊召喚する効果がある」

 

 オークマ重信 ATK1250 ☆7

 

「ノーコストで融合モンスターを蘇生だと……だが、オークマ重信の効果だけでは、デンマガールは超えられない」

「確かにな。だが、もっと重要なのはこっちだ。手札から魔法カード『オークの熟練胸攻め』を発動。墓地の『オークの胸攻め』を1枚除外することで、フィールドの女性モンスターに、そのテキストに記載されているカウンターを3つ置くことができる」

「ぐ……」

 

 オークマ重信が再び動いて、アンナの後ろから胸を揉む!

 

『アンナちゃーん!ここがいいっていうのは分かってるんだ。さあ、も~みも~み』

『もっ!もおおお~~っ!もおおお~~っ!』

 

 牛父娘 アンナ ミルクカウンター 0→3

 

 ぐんぐん大きくなっていくアンナの胸。

 

「そしてアンナの効果。このカードに乗っているカウンターの数、自身のレベルを上げることができる」

 

 牛乳娘 アンナ ☆1→4

 

「エクストラデッキのとあるモンスターは、レベル4の牛乳娘モンスターに重ねてエクシーズ召喚できる。というわけで、俺はアンナでオーバーレイ!」

『もおおおおおっ!』

 

 アンナの胸がぴかっと光って、空中に渦が出現。

 

「エクシーズ召喚!現れろ。ランク4!『ENo.(エロナンバーズ)59 超弩級牛乳娘コックアンナ』!」

 

 ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ ATK2500 ★4

 

『よっしゃああああ!いっぱいつくるぞおおおお!』

 

 元気いっぱいな様子で出てきたのは、スリングショットの水着のアンナ。

 頭にはコック帽子をかぶっており、おそらく料理を作るのだろう。ということがわかる。

 

「……デンマガールの攻撃力は下がる」

 

 エロティックスター デンマガール ATK2900→2000

 

 永続効果で攻撃力が増減するデンマガール。

 

「コックアンナのエクシーズ召喚に成功した場合、デッキの上から3枚をこのカードのエクシーズ素材にする」

「これで4枚……」

「そして、『牛乳娘のミルクッキング』の第二の効果!自分フィールドのコックアンナを名称指定する必要があるが、強力な効果だぞ。エクシーズ素材を任意の枚数取り除くことで、同じランクの『牛乳娘母乳』モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する」

「何?」

 

 再びミルクッキングから搾乳機が出現し、コックアンナのよく育っている胸に装着された。

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 

『んもっ!もおおおおおお~~っ!』

 

 気持ちよさそうにしているコックアンナ。

 そしてミルクがドクドクと流れていき、ミルクッキングサーバーに入れられる。

 

『もっ?……えいっ!』

 

 そしてスイッチを押すと、ゴウンゴウンッ!とサーバーが動く。

 チーンッ!と音が鳴った。

 

「俺はアンナの素材をすべて取り除き、ランク4の『牛乳娘母乳ケーキ』を特殊召喚!」

 

 牛乳娘母乳ケーキ ATK0 ★4

 

 マジのホールケーキだ。

 

「母乳ケーキをリリースして効果発動。デッキからカードを2枚ドローして、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップする。オークマ重信の攻撃力を1000ポイントアップする」

 

 聡介はカードを2枚ドローした。

 オークマ重信は頑張ってホールケーキ一つを腹に納めた。

 

 オークマ重信 ATK1250→2250

 

「そしてオークマ重信の効果。手札2枚を捨てることで、攻撃力を1250アップさせる」

 

 オークマ重信 ATK2250→3500

 

「攻撃力……3500か」

「バトルフェイズ!オークマ重信で、エロティックスター デンマガールを攻撃!」

 

 オークマ重信がデンマガールに向かって突撃する。

 そして、そのままデンマガールを押し倒してひっくり返した。

 

『さっきは良いものを見せてくれたな。今度はこっちの番だ!』

『っ!す、すごくおっきい……』

 

 オークマ重信が腰布を外すと、そこからはオークの名に恥じぬデカいチンポが出現した。

 

 そして、デンマガールのホットパンツを破り捨てると、おまんこを晒してそこに当てる。

 

『おらっ!』

 

 ズンッ!

 

『あっ!ああああああ~~っ!』

 

 でかいチンポで子宮まで一気に突っ込まれたデンマガール。

 そのままズンズンッ!とピストンを続ける。

 

『いつも電マでまんこばっかりいじってんだろ。俺が中をぶっ壊してやる!』

『あんっ!あんっ!ああああきもいいいいいいい~~っ!』

 

 アへ顔を晒してイくデンマガール。

 

『トドメだ!おら、孕め!』

『あっ、熱いのがはいってくりゅううううう~~っ!』

 

 ザーメンを子宮に注ぎ込んで、デンマガールは消えていった。

 

 マサジ LP4000→2500

 

「くっ……」

「ダメージは与えられないが、戦闘破壊はしておくか。アンナでヨツクビコブラを攻撃」

『いくぞおおおお~~っ!もおおおおお~~っ!』

 

 アンナが突撃する。

 ヨツクビコブラは起き上がると、アンナの股下をスルスルと抜けた。

 

「電マ蛇たちは、戦闘破壊が確定していても、相手のデッキ破壊は発生する」

「しっている」

 

 アンナが『あれ?』と首をかしげている間に、ヨツクビコブラがアクメドールに張り付いた。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『ううううううう!ふぐうううううう!』

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 1→2

 

「デッキからカードを2枚墓地に送ろう。アンナ。下だよ下」

『んっ?あ!こんにゃろ!』

 

 アンナはヨツクビコブラの胴体を踏み潰した。

 そのままバラバラになって消えていく。

 

「さて、俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」

「エンドフェイズ。罠カード『禁欲の残照』を発動。このターン戦闘破壊されたモンスターを2体まで選択して、効果無効と攻撃力0で特殊召喚できる!」

 

 エロティックスター デンマガール ATK0 LINK3

 電マ蛇ヨツクビコブラ       ATK0 ☆4

 

「戻ってきたか……だが、そいつらに何ができる?」

「僕のターン。ドロー!……よし。このデッキの最強モンスターを見せてやる」

「!」

「召喚条件として手札の『融合』を墓地に送って……現れろ。エロスと光のサーキット!」

 

 空中にサーキットが出現する。

 ただ、そのサーキットの縁は融合の渦のようになっている。

 

「召喚条件は、電マ蛇1体とエロティックスターモンスター1体以上、僕は電マ蛇ヨツクビコブラと、リンク3のデンマガールをリンクマーカーにセット。リンク召喚!現れろリンク4!『電マ蛇テイマー ブルーガール』!」

『よーし。いっくよ~~っ!』

 

 電マ蛇テイマー ブルーガール ATK0 LINK4

 

 現れたのは、一見ブルーガールと変わらないモンスター。

 だが、電マ蛇の胴体部分のようなパーツがアクセサリーのようになって装着されている。

 

「リンク4だと……」

「ブルーガールがリンク召喚に成功したことで、効果発動!このカードのリンク素材にした電マ蛇モンスターのレベルの数、このカードに絶頂カウンターを置く」

 

 マサジが宣言すると、地面に渦が現れて、そこから電マ蛇の頭の部分が四本出てくる。

 そして、ブルーガールの両胸、まんこ、クリトリスにはりついた。

 

 

 ジュブブブブブヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『ふああああああ~~っ!ああああいっちゃうよおおお~~っ!』

 

 絶頂カウンターが4つ溜まるほど……ようするに、短時間で四回の絶頂を迎えるほどの快感がブルーガールに発生。

 嬌声を響かせる。

 

 電マ蛇テイマー ブルーガール 絶頂カウンター 0→4

 

「そして、ブルーガールのさらなる効果!墓地に存在する電マ蛇モンスター1体を墓地から特殊召喚する。墓地のヨツクビコブラを特殊召喚」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0 ☆4

 

「そしてヨツクビコブラの特殊召喚成功時の効果によって、デッキから装備魔法『電マ蛇の鍵』を選択して、ブルーガールに装備させる」

『あ、綺麗な鍵ね♡』

「このカードは『電マ蛇テイマー ブルーガール』専用装備魔法だ。そして、装備されている電マ蛇の鍵を墓地に送ることで、ブルーガールに置かれている絶頂カウンターを全て、電マ蛇の壺に移すことができる」

 

 電マ蛇テイマー ブルーガール 絶頂カウンター 4→0

 電マ蛇の壺          絶頂カウンター 2→6

 

「一気にカウンターを稼いできたか……」

 

 だが、聡介のデッキ枚数は現在23枚。

 電マスクとのデュエルで、4ターン目でここまで残っていることは珍しいかもしれない。

 『エロティックスター』との混合デッキにしたことで、手札リソースが相手の絶頂ではなくエロティックスターの展開に使われて、スピードが落ちている。

 

「そしてバトルフェイズだ。電マ蛇ヨツクビコブラで、ダイレクトアタック」

 

 ヨツクビコブラが動き出す。

 

 そのままスルスルと動いていき、アクメドールに張り付いた。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『ううううううっ!うおおおおおおっ!』

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 6→8

 

「一気に2つ……」

「忘れていないかな?ヨツクビコブラで3回刺激している。合計8が12個に変わったんだよ」

「……8枚送ろう」

 

 上から8枚送る。

 残り15枚。

 

「そして、ブルーガールでダイレクトアタック!ブルーガールの攻撃宣言時、自分フィールドの電マ蛇モンスター1体を装備できる、ヨツクビコブラを装備する!」

『はああ~~っ!』

 

 ヨツクビコブラの胴体がブルーガールに巻き付いた。

 その状態で、ブルーガールがアクメドールに接近する。

 

 そして、ヨツクビコブラが両胸と両太ももに張り付いて、ブルーガールが自分が持っている電マをおまんこに当てる。

 

 

 ジュブブブブブヴィイイイイイイイイ!

 

 

『ふぐうううう!うううううう!』

『フフフッ。すごいわね。』

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 8→9

 

「……9枚墓地に送る」

 

 残り6枚。

 

「この瞬間。ブルーガールのさらなる効果!このカードの攻撃宣言時から次のバトルステップまでで相手のデッキからカードが墓地に送られた場合、その枚数分、相手フィールドのモンスター1体に魅了カウンターをのせることができる。オークマ重信に魅了カウンターを9個のせる!」

 

 マサジが宣言すると、ヨツクビコブラが動いて、ブルーガールの四肢に巻き付いて、ピンッ!とX字になるように伸ばした。

 その状態でオークマ重信の近くに行く。

 

 そして、ヨツクビコブラの四つの電マが、ブルーガールの両胸、クリトリス、まんこにギュウウウウッ!と押し込められた。

 

『ああんっ♡』

 

 

 ジュブブブブブブヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイ!

 

 

『ああああああああ~~っ!これすごいいいいいいいいいい~~っ!いくっ、いくううううううう~~っ!いっちゃうよおおおおおおおお~~っ!』

 

 そして、股間から潮を吹いて、オークマ重信に降りかかる。

 

『お、おおおおっ……』

 

 オークマ重信 魅了カウンター 0→9

 

 オークマ重信に乗るカウンターは九個。

 ……正直、もうこれは依存するようなレベルだろう。

 

「チッ……だが、もう動けないと思うんだが?」

「そうでもない。バトルフェイズ中のみ発動可能な速攻魔法、『青の天使』を発動。自分フィールドの『エロティックスター』モンスターをリリースすることで、墓地から『エロティックスター ブルーエンジェル』を特殊召喚する!」

「何?」

「『電マ蛇テイマー ブルーガール』は『エロティックスター』モンスターとしても扱う。僕はブルーガールをリリースして、ブルーエンジェルを特殊召喚!」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000 LINK3

 

「ブルーエンジェルの永続効果により、相手モンスターの攻撃力は、そのカウンター1個につき500ダウンする。攻撃力3500のオークマ重信だろうと、攻撃力は0になる!」

 

 オークマ重信 ATK3500→0

 

「まさか……ここまで……」

「僕はブルーエンジェルで、オークマ重信を攻撃!」

『いくわよおおおおお~~っ!』

 

 ブルーエンジェルがオークマ重信に向かって突撃する。

 

 

 

 

 そして、聡介は、ニヤッと笑った。

 

「!?」

「残念。罠カード『オークストーリー・残酷なる寝取離反(ねとりはん)』を発動。自分フィールドのオークモンスターが攻撃対象になった場合、墓地のオークモンスターを十体除外して、その相手モンスターのコントロールを得て、相手に1000ポイントのダメージを与える」

「なっ……」

「墓地にはたくさんのカードがあるからな」

 

 聡介が宣言すると、四方八方からオークが出現する。

 

『えっ……えっ!?』

『グフフフッ……おらおら!相手は華奢な女一人だ!やっちまえ!』

『『『おおおおおおおおおおっ!』』』

 

 ブルーエンジェルはオーク1体ごとに四肢を押さえつけて、ブルーエンジェルが動けないようにしていく。

 

『さあ、孕め、ブルーエンジェル!』

 

 オークたちの手で拘束されたブルーエンジェルのおまんこにオークマ重信のでかいちんこがつきささる。

 

『うわっ!あああああああっ!』

『良い締め付けだ。アイドルのまんこにしっかり種付けしてやる!』

 

 そのままズンズンッと乱暴に突きまくるオークマ重信。

 そして、その反対側にいたオークが、ブルーエンジェルの口に自分のチンコをぶち込んだ。

 

『うぶっ!うぐううううっ!』

『おお、さすがだ。口まんこも最高!』

『いいぞ。こっちの締め付けも強くなってきた。おら、出すぞ!』

 

 ドビュウウウウウ!という音が聞こえそうな勢いで、ブルーエンジェルの膣に精液をぶち込むオークマ重信。

 

『んっ……あああん……』

 

 トロンとした目で聡介のフィールドに立って、マサジを見るブルーエンジェル。

 

 次の瞬間、マサジの内側で何かが破壊されたような感触があった。

 

「うぐっ……」

 

 マサジ LP2500→1500

 

「どうだ。マサジ。さっきデュエルディスクにちらっと見えたが、アオイのカードもホログラフィックレアだった。相当思い入れがあるんだろ?」

「そうだな……だから、こうなった時のことも考えてある」

「……何?」

 

 マサジは一枚のカードを使う。

 

「罠カード『エロティックスター演劇・覚醒電マ』を発動。自分の墓地の電マ蛇融合モンスター1体を除外して、相手フィールドに存在する、相手のカードの効果でコントロールを移っているエロティックスターモンスターを対象に発動。そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えて、コントロールを奪い返す」

「なんだと……」

 

 ブルーエンジェルの下に渦が出現して、電マ蛇の首が四本出現。

 ブルーエンジェルの両胸とまんことクリトリスに張り付く。

 

 

 ジュブブブブブブブブブブブ!

 

『ふああああああ~~っ!ひゃわああああああああ~~っ!』

 

 可愛らしい声が漏れるブルーエンジェル。

 そしておさまって、電マ蛇の首が消えていく。

 

『……テヘペロ♪』

 

 頭に手をコテンと当てて、かわいらしい笑顔で聡介を見るブルーエンジェル。

 持っている杖を振るうと、自分が今まで漏らしてきた潮がぐるぐると集まっていく。

 

 それに対して、聡介は露骨に舌打ちした。

 

「……墓地の罠カード『異界オークの策略』を発動。自分のオークモンスターが十枚以上除外されたターン中に、効果ダメージを与える効果の発動にチェーンして発動。その効果ダメージは、お互いが受ける!」

「!……くそっ、しまった!」

「勝負はもう実質負けだ。だが、せめて試合は引き分けにさせてもらうぞ!」

 

 膨れ上がるブルーエンジェルの杖の先端の潮爆弾。

 

 そして炸裂する。

 

 あっという間に何も見えなくなった。

 

 聡介  LP1500→0

 マサジ LP1500→0

 

(くっ……何も見えない……)

 

 潮の爆弾の煙を突っ切るように走るマサジ。

 何も見えないが、とりあえずまっすぐ走る。

 

「……逃がしたか」

 

 煙を突っ切ったが、そこにはもうすでに誰もいなかった。

 

「試合は引き分け……ギリギリで決着はつけないということか。ズルい話だなぁ」

 

 マサジが聡介を止めるという暗黙の主張も、聡介のマサジに対する邪魔をするなという暗黙の主張も、どちらも有耶無耶になった。

 勝負は実質負けと言っている以上、ある程度緩和してくる可能性はあるが……。

 

「……仕方がない。今は、宗明たちと合流するか」

 

 持ってきたスーツケースを引っ張ると、マサジは宗明たちがいるホテルに向かって歩いていった。

 



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セックス次元のグングニル

「お、マサジ。来たのか」

 

 マサジがホテルの部屋に入ってきた。

 

「……三人部屋なのか?」

「ああ。そのほうが安上がりだったしな。それに、ホテルの部屋だからしっかり鍵がかかってるんだが、狂華ちゃんは自分以外に誰もいない部屋で鍵がかかってると禁断症状が出てくるからな」

「あー……誰かが自分を自由にできる自覚がないと禁断症状が出てくるんだっけ?」

「そうなのよね。こればかりは仕方ないわ」

((手綱を握る方は苦労するんだよなぁ……))

 

 なんともめんどくさい話だが、狂華は自分に自由があることに耐えられないのだ。

 もちろん、最近は狂華自身がプロデュエリストとして戦って報酬を得ているので、金を稼ぐ手段はあるのだが、それはそれとして、誰かに管理されていないと体が痙攣し始めるのだ。

 めんどくさすぎる。

 

「……まあいっか。多分こうなるだろうなって思いながら来てたし」

「だよな」

「もともと宗明だけで狂華ちゃんを満足させることなんてできないと思ってたし」

「そういうこというなよ……」

「事実でしょ」

「まあ現実はそうなんだけどな……」

 

 悲しい現実である。

 

「……で、マサジ。ここに来るまでにいろいろ調べてるのか?」

「もとから知っている情報はいろいろあるが、それを調べるだけでかなり時間がかかったよ……とりあえず資料はあるけど、この街で何を企んでるのかっていうのはまだね……」

 

 わかっていないことは多い。

 そりゃそうだ。まだ到着したばかりだもの。

 

「とりあえず、僕は明日から調査を行うが……あまり、邪魔はしないようにね」

「わかってるって」

「私も邪魔はしないわよ」

「「……」」

「何?文句あるの?」

 

 あまり、信用がない狂華である。

 

 ★

 

「で、調べるって言ってるけど、何をすればいいの?」

「『情報屋』に頼る」

「情報屋?」

「本当に裏の話だからね。そもそも、どんな検索エンジンを使っても、潮吹きラボは噂程度の話しか出てこないくらいだ。こういうのは情報屋に頼るのが一番いい」

「へぇ……なるほどね。で、どこに行くの?」

「今向かってるところ」

 

 ミーティングカーではなく、宗明と狂華が使った車で向かっている二人。

 運転手は無言である。

 

「……どういうところなの?」

「潮風町からちょっと離れたところに、小さい喫茶店があってね。そこで情報屋がいるんだ……本人は『情報収集家』を名乗ってるけどね」

「……どういうこと?」

「情報を集めてはいるが、単に金を積むだけで売る気はないってことさ。その喫茶店も本人がよく使ってるってだけで、別に情報屋を抱えているわけではないよ」

「情報収集家ねぇ……個人的な連絡はできないの?」

「アイツ。そういうの嫌いなんだよなぁ……」

 

 マサジは疲れたように言った。

 どうやら個人的な知り合いではあるようだが、あまりいい相手ではないらしい。

 

「さてと、ここだ」

 

 車は喫茶店の前で止まった。

 

「……喫茶店『アワード』……ここにその情報収集家がいるってこと?」

「そういうこと」

 

 マサジが車から降りたので、狂華も続いた。

 喫茶店の中に入る。

 かなりおしゃれな内装になっている。

 カウンターの奥では、マスターであろう若い眼鏡をかけた男性がいた。

 

「おや、マサジ様。ここに来るのは珍しいですね」

「……相変わらず閑古鳥が鳴いてるね。奥の個室。使わせてもらうよ」

「ええ。マサジ様はお得意様ですからね。狂華さまもお連れしたということは……フフッ。まあいいでしょう。こちらにどうぞ」

 

 男性がカウンターの後ろから出てきて、奥にあるエレベーターまで連れていく。

 そのエレベーターの中で、狂華はマサジに聞いた。

 

「……ねえマサジ。なんかあるの?」

「ん?」

「いや、私の体を見てなんかすごい笑みを浮かべてたから……何かあるのかなって」

「ん?……まあ、いろいろあるってことさ」

 

 何の答えにもなっていない。

 が、狂華もなんとなく予想しているのか、それ以上は聞かない。

 エレベーターが止まって、扉が開く。

 その先には長い廊下があった。

 

「……とりあえず見つけるか」

 

 廊下を歩いていくマサジ。

 そして、番号が書かれているプレートを確認していき、一つの部屋の前に立つ。

 マサジは自分のスマホを取り出して何か操作すると、鍵が開く。

 中では、一人の女性がタブレットを手に酒盛りをしていた。

 軽いアルコールが入ったものと軽食をテーブルに並べている。

 

「やっぱりここにいたか。時雨さん」

 

 マサジはその女性に話しかける。

 

(き、綺麗……)

 

 そのルックスとスタイルに、狂華はウットリした。

 これからパーティーに行くのではないかと思うほどの黒いドレスを身にまとっているが、喫茶店の個室を言う、特別感がある雰囲気でも負けない何かを感じられる。

 

「あら、マサジ君。久しぶりね」

 

 女性の方も顔を上げてマサジの方を見る。

 マサジは少しめんどくさそうな顔になった後、時雨というらしい女性の反対側にあるソファに座る。

 狂華はマサジの隣に座った。

 

「それで、あなたが行狂井狂華ね」

「あ、はい。行狂井狂華と言います」

「私は周防時雨(すおうしぐれ)。マサジ君がから聞いてると思うけど、『情報収集家』をしているわ」

「これ以上話すと狂華が君に呑まれそうだから話を進めていい?」

「フフフ。せっかちな子ねぇ……」

 

 時雨は持っていたタブレットをテーブルに置いた。

 

「それで、時雨さん。僕たちがなんでここに来たのかはわかってる?」

「当然よ。潮吹きラボの情報が欲しいんでしょ?あそこは完全に裏の組織だから、いくらネットの中を探っても噂程度のことしか出てこないからね」

「……」

 

 唖然とする狂華。

 

「で、君たちはその情報を入手するためにここに来たわけね」

「そういうことだ」

 

 答えているのはマサジだけだ。

 ……というか、狂華はほとんど何も知らされていないというのが正しい。

 

「フフッ。もちろん前金として値段交渉をして、後はデュエルってことでもいいわ。だけど……せっかく来たんだし、あなたともデュエルしてみたいわね」

 

 時雨は視線を狂華に向ける。

 

「……」

「あら。そんなに嫌そうな顔をしちゃって。私と狂華ちゃんがデュエルするのがそんなに嫌かしら?」

「だって……時雨さん。狂華はまず勝てないくらい強いもん」

「!?」

 

 マサジの言葉に驚く狂華。

 散々『エロデュエルにおいてはマサジが強い』と言われている。

 そんな状態で断言された『まず勝てないくらい強い』という言葉は、狂華には相当効いたようだ。

 

「へぇ……言ってくれるわね」

「フフッ、じゃあやってみる?」

「やってやるわ!これでも、ブルブル教団の幹部序列一位の看板を背負ってるのよ?正面からぶっ倒してやるわ!」

 

 マサジが隣で呆れているが……

 

(うーん……これは……仕方がないな。時雨さん本人の趣向もあるし……狂華ちゃんとのデュエルというものに意義を見出して値段交渉をしようか)

 

 一応、内心ではそんなことを考えていた。

 

 ★

 

 喫茶店と言えど、地下という特別な空間を用意する以上、デュエルする専用スペースは用意されている。

 

「へぇ、ここがデュエルスペースね」

 

 そこそこ広めの部屋に入った。

 当然、秘匿性の高い空間なので、観客はいないしカメラもない。

 

「どれくらい強いか知らないけど、私はここで全力をぶつけるだけよ。ここに来る前に、宗明から新しいカードを貰ってるから、その試運転も一緒にやってやるわ!」

「試運転の相手が時雨さんか……大丈夫かなぁ」

「え、そんなの強いの?あの人」

「僕が本気の全力でやって……まあなんとかなるかなって感じ」

「……とりあえず、油断はしないわ」

「とりあえずそんな感じでいいと思うよ」

 

 そこまで話したとき、反対側のドアから時雨が入ってきた。

 黒いドレスを揺らしてデュエルの指定位置まで歩いてくる。

 

「さて。狂華ちゃん。準備は良いかしら?」

「当然よ」

「なら、はじめましょう」

 

 お互いのカードを五枚引いた。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 時雨 LP4000

 

「狂華ちゃん。先攻と後攻。どちらがいいかしら?」

「……先攻よ」

 

 手札のカードを見た狂華はそういった。

 

「なら、狂華ちゃんから始めていいわよ」

「む……なら、私の先攻!」

 

 挑発というにしては軽いものだ。

 ただし、マサジからの警告のため、先攻で万全の構えをするつもりなのだろう。

 

「私は手札から『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を召喚!その効果で、デッキから『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム  ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「ビリビリバリアの効果発動。デッキから『強制絶頂装置』をフィールドに表側で置くことができる!」

 

 カードを置いた瞬間、狂華の服がはじけ飛ぶ。

 

「フフッ。良い体してるわね」

「もちろん、こんなもんじゃないわよ」

 

 狂華がそういうと、狂華の両足首、両膝、両太ももが機械パーツで固定される。

 そして、マシンバイブが出現して、ローションがたっぷり塗られたそれが狂華の膣にズブズブと挿入される。

 

「んんっ♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「ああああんっ♡」

 

 しっかり感じている狂華。

 

「ふううう……♡私はレベル4のドリルアームとビリビリバリアでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現するアクメ・リアクター。

 

「そして機能が追加されるわよ」

 

 USBメモリが2本出現し、マシンバイブの台座に突き刺さる。

 そして、電圧機と回転パーツが取り付けられた。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「ああああああっ!いっちゃうううううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 ピストンしながら回転する電流バイブの快楽に絶頂する狂華。

 

「フフフ、とっても気持ちよさそうね」

「ぐ……私はカードを1枚セットして、ターンエンド!」

「ここまで手札消費は二枚……なるほど、確かに安定性はあるわね。それじゃあ、私のターン。ドロー」

 

 時雨がカードを引く。

 

(んんっ♡……マサジが警戒するほどのデッキ。いったいどんな戦術を……)

 

 戦闘破壊耐性と戦闘ダメージ無効化という強力な効果を構えてターンを返した狂華だが、イったことで頭が回ってきたのか、注意深く見始めている。

 

「私は手札から永続魔法『神の居城-ヴァルハラ』を発動するわ」

「ヴァ……ヴァルハラ?……んんっ♡」

 

 発動された一枚の永続魔法。

 確かその効果は……。

 

「ヴァルハラの効果。1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から天使族モンスターを特殊召喚できる。私は手札から、『極性天草ブルーム』を特殊召喚」

『やっほー!よろしく!』

 

 出現したのは、ギョロっとした目が特徴といえる真っ白な花だ。

 

 極性天草ブルーム ATK0 ☆1

 

「れ……レベル1のモンスターをわざわざヴァルハラで……ああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「あら、イっちゃったみたいね。まあいいわ。このカードは展開用のカードよ。ブルームをリリースして効果発動。デッキから『極性天騎』モンスターを1体。特殊召喚できる。私はデッキから『極性天騎ブリュンヒルデ』を特殊召喚!」

 

 次の出現したのは、真っ白な露出度高めの鎧を着た騎士。

 

 極性天騎ブリュンヒルデ ATK2000 ☆5

 

「ブリュンヒルデの効果。このモンスターの特殊召喚に成功した場合、墓地の極性天モンスターを特殊召喚できる。私は『極性天草ブルーム』を特殊召喚」

 

 極性天草ブルーム ATK0 ☆1

 

「さらに私は、『極性天騎ヴァルキリー』を通常召喚」

 

 極性天騎ヴァルキリー ATK1700 ☆4

 

「い……一気にモンスターが三体……んんっ♡」

「フフッ。一つ、重要なことを教えておくわね」

「え?」

「ブリュンヒルデだけど……チューナーモンスターなのよ」

「な……」

 

 チューナー。

 要するに、シンクロモンスターを使うデッキ!

 

「私はレベル1のブルームとレベル4のヴァルキリーに、レベル5極性天チューナーのブリュンヒルデをチューニング!性界を貫く勝利の槍。絶対の象徴に宿りて、世界を統べよ!シンクロ召喚!」

 

 極光が発生して、狂華の視界を覆いつくす。

 

「現れなさい。レベル10!『極神性帝オーディン』!」

 

 出現したのは、左目に義眼をはめて、猛々しいペニスを腰布で隠している青年だ。

 

 極神性帝オーディン ATK4000 ☆10

 

「……れ、レベル10のシンクロモンスター……」

 

 しかも、攻撃力は4000。

 ほとんどのモンスターならば、その攻撃力だけで突破してしまうほどの攻撃力だ。

 

「い、一体どんな効果が……んんっ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

「フフッ。まあちょっと必要な『手順』というものがあるのよ。私は墓地からヴァルキリーの効果発動。自分フィールドに存在するカードを1枚手札に戻して、このモンスターを守備表示で特殊召喚できるわ。私はヴァルハラを手札に戻して、ヴァルキリーを特殊召喚」

 

 極性天騎ヴァルキリー DFE1100 ☆4

 

「そして、手札に戻した『神の居城-ヴァルハラ』を再び発動!」

 

 再度発動されるヴァルハラ。

 

「知っていると思うけど、ヴァルハラの効果は『名称ターン1』ではないわ。このカードの発動条件は自分フィールドにモンスターがいないこと。要するに、このカードが2枚フィールドにあって、1枚目の効果で手札から天使族モンスターを出して除去された場合、2枚目の効果でまた手札から出せるってことよ」

「知ってるわよ。でも、アンタの場にはモンスターが2体……!?」

 

 狂華が何かに気が付いた。

 

「フフッ。何故このタイミングでヴァルハラの効果の説明をしたのかがわかったみたいね。その通り、オーディンの効果は、ヴァルハラの発動条件を、自分フィールドにモンスターがいても使えるようにすることよ」

「!」

「ヴァルハラの効果発動。手札から『極性天騎ヴァルハランサー』を特殊召喚!」

 

 極性天騎ヴァルハランサー ATK2800 ☆8

 

「ぐっ……」

「ヴァルハランサーの効果。このモンスターの特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの極性天騎モンスター1体をリリースして、デッキから1枚ドローできる。ただし、自分フィールドにオーディンがいると2枚ドローできる。私はヴァルキリーをリリースして、2枚ドローする」

 

 手札を補充する時雨。

 モンスターの展開や大型シンクロのために手札を使ったはずだが、既に4枚まで回復している。

 

「さあ、バトルフェイズに入るわよ」

「ぐ……ビリビリバリアの効果発動!絶頂カウンターを2つ使って、戦闘破壊と戦闘ダメージをターン終了時まで無効化する!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→1

 

「フフフ、そう慌てないの。私はデッキから『デモンズ・チェーン』を1枚墓地に送ることで、手札から速攻魔法『悪魔の鎖の造反』を発動。自分フィールドに存在する元々の攻撃力が一番高いモンスターの元々の攻撃力の半分、私はダメージを受ける!」

 

 時雨がカードを発動すると、ジャラララッ!という音ともに、時雨が鎖で拘束されていく。

 両腕は頭の後ろで重ねるように固められて、下半身はM字開脚で固定されていく。

 

 そして、オーディンが動いた。

 巻きつけていた腰布を外す。

 

「……(ゴクリ)」

 

 思わず唾をのんだ狂華。

 それだけ、すごいものなのだ。

 圧倒的な長さと太さ、凶悪な大きさのカリ。

 

 血管が走って今にも『ビキビキッ』という音が聞こえてきそうなそれに、狂華は唾をのんだ。

 

「フフッ。オーディンの瞳はすべてを見通すわ。私の弱点もしっかりわかってるから、オーディンの責めから逃れることはできないのよ♪」

 

 鎖で緊縛されながらも微笑む時雨。

 そしてそんな時雨のスカートをずらして、おまんこを見せてくる。

 オーディンはそんな時雨のおまんこに、自分のペニスの先端を当てる。

 すでに興奮して濡れている時雨のおまんこからくちゅくちゅと音がした。

 

 

  ズドンッ!

 

 

「あぐっ!あ、ああ……」

 

 一気に子宮まで貫く凶悪なペニス。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!

 

 

「ああああっ!ぐっ、あ、いっ、いぐうううううううう!」

 

 容赦のない股間の槍に貫かれて嬌声を漏らす時雨。

 

 オーディンは最後に、ペニスをズドンッ!と奥まで突っ込んで、その精液を解放した。

 そして膣からペニスを抜くと、ドロッとした精液が穴からあふれてくる。

 

 時雨 LP4000→2000

 

「はぁ、はぁ、そして、こ、このダメージ1000につき1枚。ドローできるわ。そして、ヴァルハランサーの効果発動。自分が効果ダメージを受けたとき、その半分を回復して、回復した数値分、相手にもダメージを与える!」

 

 時雨 LP2000→3000

 

「こ、効果ダメージ……んんっ」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

 ダメージをいう言葉に反応して気が散った狂華。

 

 その間に、ヴァルハランサーは自分が持っていた槍の柄頭に装着されているバイブを緊縛されている時雨の膣にズブズブと挿入。

 そして、ヴィイイイイイイイ!と音がするほど振動させる。

 

「あああああっ!」

 

 そして嬌声を再び漏らす時雨。

 その間に槍にエネルギーが充填されて、バイブを膣から引き抜くと、その槍をつく。

 エネルギーだけが狂華に向かって飛んで着弾した。

 

「あぐっ!」

 

 狂華 LP4000→3000

 

 効果ダメージに対しては耐性がない。

 

「はぁ、はぁ、んんっ♡」

 

 絶頂の余韻に浸っている時雨。

 ジャラジャラと鎖が外れて、時雨は自分の足で立ち上がった。

 

「ふう、さて、処理していなかった2枚ドローもしてと……フフッ。これで手札も五枚まで回復したわ。私はカードを2枚セットして、ターンエンド」

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 ビリビリバリアがあるので『継戦力』は確保されている。

 しかし、このままではいずれ対策されて終わるだろう。

 

「狂華ちゃん。面白いカードを使ってあげるわ。罠カード『極性天草の悪戯』を発動。自分の墓地から極性天草モンスターを1体、永続罠扱いで私のフィールドに表側表示で置くことで、相手フィールドの指定したランクのモンスターは効果が発動できなくなるわ」

「なっ……」

「私はランク4を宣言。これで、アクメ・リアクターの効果は発動できない」

 

 時雨がにやりと笑った。

 そして、アクメ・リアクターの下から蔓が延びてきて、アクメ・リアクターの装甲を拘束する。

 

「なるほど……だけど、私のデッキの戦術はこれだけじゃないわよ!」

「もちろんわかっているわ。あなたのエクストラデッキには、ランク7のストーム・スレイヤーがいる。これだけで終わるとは思ってないわ。だけど、オーディンの攻撃力は4000で、ヴァルハランサーの攻撃力は2800よ?そう簡単に突破できるかしら」

「や、やってやるわよ!……あああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター2→3

 

「ぐう……私は手札から、『S・HERO アスカ』を通常召喚!」

『とうっ!』

 

 狂華のフィールドに出てきたのは、ぴっちりしたヒーロースーツを身にまといながらも、おっぱい。おまんこ、お尻の部分がきりとられて露出している金髪巨乳の美少女である。

 

 S・HERO アスカ ATK1000 ☆3

 

「アスカ……なるほどね。あのパックを購入したということ?」

「んんっ♡いや、私は強化カードを手渡されただけで、パックは勝ってないわ」

「あっそう……」

 

 と狂華はいうが……

 

(そういえば、宗明がパックを買ったといってたな。一パックでホログラフィックレアをあてたらしいけど)

 

 マサジはそんなことを考えていた。

 そして……もしそれが本当なら、運がよすぎである。

 

「アスカの効果。場に出た時、他の『S・HERO』モンスターを呼ぶことができる!私はデッキから『S・HERO 改造男』を特殊召喚!」

 

 S・HERO 改造男 ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、全身に機械パーツが取り付けられた男だ。

 

「か……改造人間?」

「そうよ。事故に巻き込まれて生殖機能が失われたけど、改造人間になることで全盛期以上の精力を手にしたという設定らしいわ。そしてアスカの効果で、改造男に性交装備!」

 

『グフフ。アスカ。この俺の機械チンポで、お前の穴を貫きまくってやる!』

『あああっ!ご、ゴツゴツしてて、突起物がひ、ひっかかって、すごく感じるわ♡』

 

 バックから突きまくってアスカの穴を蹂躙する改造男。

 

「改造男の効果!このモンスターが性交装備状態のとき、デッキからこのカードの名前がテキストに記されているカードを……んっ♡手札に加えることができる。私は改造男の名前が記された『スケベティック・ヒーローズギア』を手札に加えるわ!」

「改造男のそうだけど、初めて見るカードね……」

「そして魔法カード『スケベティック・ヒーローズギア』を発動!性交装備状態の機械族モンスターである改造男をリリースして、自分フィールドの機械族エクシーズモンスター1体を、ターン終了時まで、レベル3のモンスターとしてエクシーズ召喚の素材にできる!」

「エクシーズモンスターにレベルを……」

 

 狂華がカードを発動すると、改造男がピストンを停止させる。

 

『んっ♡……あら?』

『ふう……アスカちゃん。俺はここまでだ。俺の力、使ってくれ』

 

 そういって、改造男はバラバラになっていき、そのパーツがアクメ・リアクターに装着されて行く。

 

「性交装備が解除されたことでアスカにカウンターが乗るけど、ここでは関係ないわ……あああああんっ♡」

 

 S・HERO アスカ ザーメンカウンター 0→1

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 3→4

 

「私は、レベル3のアスカと、レベル3扱いのアクメ・リアクターで、オーバーレイ!」

 

 2体のモンスターが渦に飛び込んで、爆裂!

 

「現れなさい!ランク3『S・HERO アスカ・アサルト』!」

 

 S・HERO アスカ・アサルト ATK2100 ★3

 

 出現したのは、おっぱい、おまんこ、お尻が隠されていないことは変わりないが、どこかアメリカチックな雰囲気をまとっていた姿から一転、特殊部隊の隊員のようなラバースーツに変わっている。

 

「それが、あなたの新しいカードというわけね」

「んんっ♡……こういったエクシーズ召喚の場合、アクメ・リアクターの素材はアスカには乗らないわ。強制絶頂装置の追加機能はなくなる」

 

 狂華の膣を刺激していた回転歯車と電圧機が取り除かれて、ただただピストンだけを繰り返す装置に変わった。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「んんっ……こ、この姿のアスカは、3つの効果を持っているわ。まず『S・HERO アスカ』を素材にしているとき、1ターンに1度、デッキから1枚、カードをドローできる」

 

 狂華はカードをドロー。

 

「そして第2の効果、このカードが機械族エクシーズモンスターを素材にエクシーズ召喚された場合、そのランク×300ポイント。攻撃力がアップする!」

 

 S・HERO アスカ・アサルト ATK2100→3300

 

「最高ランクである12なら3600の上昇になる。とても強力な効果ね。だけど、まだオーディンには届かないわ」

「そして三つ目の効果は、このカードにエクシーズ素材が3つ以上ある場合、自分フィールドのカウンターが乗っているカードを1枚破壊して、それに乗っていたカウンター1つにつき、300ポイント攻撃力がアップする!」

「まだ攻撃力が……だけど、そのモンスターの素材は現在2つよ?」

「墓地から『スケベティック・ヒーローズギア』を除外して効果発動!墓地の改造男を、自分フィールドのS・HEROエクシーズモンスターの素材にできる!」

「なるほど、『改造男』がテキストに書かれているということはそういうことなのね……」

「そうよ!そして私は、アスカの効果を使って、強制絶頂装置を破壊して、攻撃力を1200アップさせる!」

 

 強制絶頂装置が破壊された。

 

 S・HERO アスカ・アサルト ATK3300→4500

 

「攻撃力、4500……というより、あなたがその装置を破壊する効果を使うとは思っていなかったわ」

「カードの効果にそう書いてあるんだから仕方ないでしょ。それに、このカードは機械族エクシーズモンスターとコンビを組むためのカードであって、絶頂兵器とは関係ないんだから」

「なるほど、それもそうね」

「バトルフェイズ!アスカ・アサルトで、オーディンを攻撃!」

『たあああああっ!』

 

 アスカがオーディンに向かって飛びついていく。

 そして、そのまま押し倒した。

 

『フフフ。特殊部隊で訓練した私のおまんこで、ザーメンを搾り取ってあげるわ♡』

 

 そういいながら、オーディンの凶悪なペニスをおまんこにあてがって、膣の中にズブズブと挿入していく。

 

『んっ、ああ……ふふっ、ここから一杯動くわよ!』

 

 パンパンパンパンッと音を立ててピストンを行う。

 

『ぐっ……う、おおおおお……』

 

 実は、オーディンが時雨を責めていた時と比べると、そのスピードは遅い。

 しかし、訓練されたアスカの中はとんでもない『名器』であり、股間の聖槍から大量の精子を放出した。

 

 時雨 LP3000→2500

 

「くっ……」

「そして速攻魔法『エクシーズ・デュアルギア』を発動!エクシーズモンスターを素材にしている機械族エクシーズモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、このターン中、もう一度だけ攻撃できる!私はアスカ・アサルトで、ヴァルハランサーを攻撃!」

 

 アスカ・アサルトがヴァルハランサーに向かって突撃する。

 ヴァルハランサーは槍を構えて突くが、アスカはそれを回避して、ヴァルハランサーの薄い布で覆われたおまんこに手を伸ばして、穴の中に指を挿入。

 そのままグジュグジュとかき混ぜた。

 

『あっ、ああああああっ!』

 

 時雨 LP2500→800

 

 攻撃力4500という、ランク3にしては超大型のスペックを発揮した連続攻撃。

 時雨に対して圧倒的にダメージが入った。

 

「フンッ!強いって言ってた割に、そうでもないわね。私はカードを1枚セットして、ターンエンド!3つ目の効果で上がっていた攻撃力は元に戻るわ」

 

 S・HERO アスカ・アサルト ATK4500→3300

 

「フフフッ。面白いモンスターね。だけど……私の『神』は、この程度で終わったりはしないわ」

「え?」

「オーディンの効果。このカードが破壊されたターン終了時、自分の墓地から極性天チューナー……極性天騎ブリュンヒルデを除外することで、墓地から特殊召喚できる」

「なっ!?」

 

 天井から極光があふれる。

 そして、そこから一人の青年が降りてきた。

 

 極神性帝オーディン ATK4000 ☆10

 

「こ……攻撃力4000のモンスターが、倒してもエンドフェイズに蘇るなんて……」

「フフフッ。この効果で蘇生した場合、デッキから1枚ドローできる。そして私のターン。ドロー!」

 

 時雨はカードをドローする。

 

「狂華ちゃん。あなたのデッキは本当に面白いわ。そしてそのアスカちゃんもね。まさか、機械族エクシーズとのコラボレーションで圧倒的な攻撃力を実現するなんて思わなかったわ。まあ、元々アスカがレベル3であることも含めて、ランク3としては高いステータスを誇るようになっているけど、とても面白いわよ」

「くっ……だけど、いくらオーディンの攻撃力があるといっても、私のライフを削り切ることはできないわ!次の私のターンになったら、強制絶頂装置を再度使って、カウンターを貯めることだってできる!」

「確かにそうね……だけど、その上で言わせてもらうわ」

 

 時雨も手札のカードを一枚、指で挟むように持つ。

 

「そのアスカちゃんの真のあり方は、性交装備で男の力を開放することよ。別にあなたのやり方の否定はしないわ。だけど、使いこなせてないあなたの戦術は、まだまだ甘い!私は手札から、『S・HERO アスカ』を召喚!」

「!?」

 

 S・HERO アスカ ATK1000 ☆3

 

 出現したのは、狂華が使ったカードと同じ、ヒーロースーツを身にまとうアスカ。

 

「デッキからS・HEROモンスター……『S・HERO 手配男』を特殊召喚するわ。そしてリリースして効果発動!デッキからアスカの名前が記されているカードを手札に加える。私が手札に加えるのは、『ウルトラスイート・オーディンルーム』!」

「!?」

「そしてフィールド魔法『ウルトラスイート・オーディンルーム』を発動!」

 

 時雨がカードを使うと、周囲の風景が変わり始める。

 まるで性交渉に使うようなラブホテルの一室。

 しかし、ありとあらゆる調度品が最高峰の輝きを持っており、とてもホテルとして格が高いことを示している。

 部屋の奥には大きなハート型のベッドも用意されており、ベッドメイクも完璧だ。

 

「この部屋は『ホテル街♡ピンクスクレイパー』の中に存在するホテルの中でも最高峰のクオリティを持つスイートルームよ。オーディンルームの効果によって、自分フィールドの『オーディン』モンスターは、『S・HERO』モンスターとして扱うことが可能。私はアスカの効果を使い、極神性帝オーディンに性交装備!」

 

 時雨が宣言すると、アスカは部屋に置かれているベッドに腰かけて、じぶんのおまんこを指でくぱぁっと開いた。

 

『うふっ♡アスカのえっちなおまんこ。使ってくれないかしら?』

『うっ……うおおおおおお!』

 

 オーディンは自分の腰布をはぎ取ると、そのデカくでビキビキという音がするペニスをアスカの膣に一気に突っ込む。

 

『あああああ~~っ!す、すごく、大きくてかたいわ♡』

 

 一気に子宮が押しつぶされるほどの刺激が股間に集中して、喘ぎ声を漏らすアスカ。

 そして、オーディンはその大きなチンコでピストンを行う。

 奥が付かれるたびに……だけではない、圧倒的なカリは膣壁を容赦なくえぐっていき、ピストンの全てでアスカの中を快楽で蹂躙していく。

 

「フフッ。オーディンルームの効果により、性交装備状態のオーディンモンスターは攻撃力が500ポイントアップするわ」

 

 極神性帝オーディン ATK4000→4500

 

「な……」

「さらに、性交装備状態の「オーディン」モンスターの元々の攻撃力が2100以上の場合、バトルフェイズ中、相手はカードを発動できない!まあ、元々の攻撃力が2000以下の場合は攻撃力を半分にして直接攻撃だから、こっちも強いけどね」

 

 戦闘破壊耐性を付与できていた前のターンと違い、今はそのようなことはない。

 もちろん、攻撃を防ぐカードを伏せているだろう。

 だが、これで使うことはできない。

 

「だ、だけど、アスカ・アサルトの攻撃力は3300よ。私のライフは3000!まだまだ足りないわね!」

「残念だけど。そうもいかないわ。私はヴァルハラの効果を適用して、手札から『ダークバインド・エンジェル』を特殊召喚!」

 

 ダークバインド・エンジェル ATK1000 ☆7

 

「そしてリリースして効果を発動!墓地に存在する『デモンズ・チェーン』1枚を私のフィールドにセットできる。さらに、セットしたターンでも発動できる」

「嘘……」

「私は永続罠『デモンズ・チェーン』を発動。アスカ・アサルトの効果を無力化させて、さらに攻撃を封じる!」

 

 ジャラララッ!と鎖が出現して、アスカを先ほどの時雨と同じように、両腕を頭の後ろに重ねて固定し、さらに両足をM字開脚で拘束する。

 

 S・HERO アスカ・アサルト ATK3300→2100

 

「くっ……」

「バトルフェイズ!まずはオーディンで、アスカ・アサルトを攻撃!」

 

 宣言されると、オーディンはピストンを止めて、緊縛されているアスカにむかって歩いていく。

 そして、腰をがっしりと持つと、自分のチンコをアスカの膣をズドンッ!と貫く。

 

『ああああ~~っ!お、大きすぎて……子宮がつぶれちゃううううう~~っ!』

『ハッハッハ!当然だ。俺のデカチンで破壊されない雌穴はない!』

 

 そういいながら、興奮した様子でピストンをするオーディン。

 

『ほらほらっ!孕め!子宮を俺のザーメンで満たすがいい!』

『あっ、あああ~~っ!アスカの中が、熱い精液でみたしゃれりゅうううう~~っ!』

 

 狂華 LP3000→600

 

「ぐっ……」

「そして、S・HERO アスカでダイレクトアタック!」

『女の子同士はあまりやらないけど、楽しみましょ♡』

 

 アスカはヒーロースーツに包まれた体で狂華に近づいて、思いっきりキスをする。

 

「んっ、んんっ」

『おいしい唇ね。それじゃあ、こんどはこっちよ!』

 

 そういうと、アスカは狂華を押し倒して、そのまま狂華の顔に自分の股間を押し付ける。

 おまんこが狂華の口に当てられて、そしてアスカ自身は狂華のおまんこに指を入れ、そして舌で舐めて刺激する。

 

「あっ、ああっ、うぶっ、いくうううう!」

『あっ、あっ、女性慣れしてるわね♡わたしもいっちゃう~~っ♡』

 

 狂華はアスカのおまんこから潮を浴びて、そしてアスカによって股間から大量の潮を吹いて絶頂した。

 

 狂華 LP600→0

 

 そしてそのまま、狂華のライフが尽きた。

 

「さて、こんなものよ。マサジ君が強いといった理由が分かったかしら?」

「グッ……み、認めざるを得ないわね……」

 

 デュエルが終了したことで服を着た狂華。

 

「……はぁ、まあ、大体こうなるとは思っていたけどなぁ」

 

 マサジは溜息を吐きながらそういった。

 

「そういわないの。狂華ちゃんとのデュエルは楽しかったし。ここまで来た手間賃くらいはあげるわ」

「……」

「それに、狂華ちゃんをホテルの部屋に緊縛して一人で来ることもできたはずよ?それをしなかったということは、私は狂華ちゃんとデュエルすることに対して興味があるだろうと思ったんじゃない?」

「……思っていることを正直に言っていいかな」

「いいわよ」

「アンタのこと。やっぱり好きにはなれない」

「別にいいわよ。さてと、さっきの部屋に戻って、交渉しましょうか。気分がいいから、いろいろ教えてあげるわよ♪」

 

 とてもいい表情をする時雨。

 どうやら、本当に狂華を気に入ったようだ。

 

 ★

 

「さてと、潮吹きラボが何を企んでいるのかを知りたいって話だったわね」

「あ、あっ……♡」

 

 先ほどの個室に戻ってきたわけだが……時雨は狂華で遊んでいた。

 狂華の両手首に手錠をはめて、背中側で拘束して手を封じ、そして目隠しと耳栓をつけて感覚神経を嗅覚と味覚と触覚に制限している。

 その状態でお香を焚いて時々甘いキスをしながら、狂華の胸や股間に触れて刺激を与えている。

 

「……ああ。その通り」

 

 マサジはなんだか精神的なライフがゴリゴリ削られているような気がしてきたが、あえてこれ以上考えないことにした。

 どうせ解決しない。

 

「さて……まず『潮吹きラボ』という組織が一体何をしている組織なのかということだけど、この組織は、『潮吹きマテリアルプラント』……彼女たちは略称として『潮吹きMP』と呼んでいるけど、この特殊な植物の研究をしているのよ」

「そこは知っている。古い地層から化石が発掘され、それを復元して現代で栽培させることに成功。その潮吹きMPの情報をカードに落とし込んだのが、デュエルで使われている『潮吹きマテリアルプラント』というカードだ。カードを製造する際に、その植物を実際に材料として使ってるときいたことがある」

「その通りよ。そしてだからこそ、開発コードが複雑になって、他の組織が複製しようとしてもエラーカードにしかならないわ。結構知ってるのね」

 

 微笑む時雨。

 

「彼女たちは、とある『試練』をクリアしようとしているのよ。いえ、最近、本格的に取り組み始めたといったほうが正しいかしら?」

「試練?」

「そう。彼女たちが潮吹きMPの化石を発掘した地層を調べた結果、とある『遺跡』を発見したのよ。その遺跡の試練をクリアして、とある『カード』を入手するために『ボス』が動き始めたというわけ」

「……」

「マサジ君。今、その試練の存在を突き止めて横取りすればと思ったかもしれないけど、意味はないわ。その試練で手に入る新しい力は潮吹きMPを研究してきたもの達にしか使うことはできず、さらに、その試練をクリアするためには、『潮吹きラボ』が作ったカードが必ず必要になるの」

「どういう意味だ?」

「その試練はデュエルなんだけど、『潮吹きラボ』とテキストに書かれていないカードに対して強力な封殺効果を持っているのよ」

「なるほど、そういうことか……」

 

 時雨の言い分で理解した。

 具体的に言えば、その『試練』において使ってくる手段の中に、

 『このカードがフィールド上に存在する限り、「潮吹きラボ」のカード名が記されていないカードの効果が無効となる』

 といった効果を持つカードが存在するのだろう。

 

(『潮吹きラボ』というカテゴリは、カード名ではなくテキストの中にしか存在しない。実在する『潮吹きマテリアル研究所』が開発するカードがそのような体裁でカードをデザインするのは、デッキの中でシナジーを作るというだけではなく、その試練でデッキの力を十分に発揮するためか)

 

 その試練をクリアするためのデザイン。

 確かにそう考えると合理的な設計である。

 

「そういうことか……」

「要するに、潮吹きラボは確かに『潮吹きマテリアルプラント』の研究機関だけど、その試練をクリアするために作られた組織と言っても過言ではないわ。少なくとも、研究所の設立段階で、試練の存在は無関係ではないわよ」

「確かに、実際その通りだね」

 

 筋は通っている説明だ。

 

「ちなみに、試練はマンスリークエスト……1か月に1度しか挑めない上に、1度使った戦術のほとんどは対策されるわ。だから、入念に準備して挑んでるわけだけど、突破するに至っていないわね。今はとにかく多種多様な戦術で挑むことで、対策の幅を意図的に広げさせるだけにとどまってるわ」

 

 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとはいうが、どうやら試練の番人は甘くはない様だ。

 

「それと……潮吹きラボの人たちは、あなたをどうにか籠絡できないかと企んでるみたいよ?」

「僕を?」

「ええ、あなたは日本でトップクラスといっていいブルブル教団というチームの幹部にして、戦績一位のエロデュエリスト。試練の番人は女性アバターが出てくることもあって、あなたのデュエルセンスを利用することができれば、試練をクリアに近づけるんじゃないかって考えてるのよ」

「……」

「ブルブル教団と潮吹きラボに明確な『競争』はあっても『敵対』はない。少なくとも潮吹きラボのボスはそう考えているかもしれないわね」

「なるほど、言いたいことは分かった」

 

 マサジが頷くと、時雨は微笑む。

 

「さてと、とりあえず口頭で伝えるのはこれくらいでいいかしら?詳しいことはこの資料にまとめてあるから、そちらで確認しておきなさい」

 

 そういって、時雨は自分の胸の谷間から一本のUSBメモリを取り出す。

 それをテーブルに置いた。

 

「……もらっておこう。それと、これ以上君の隙にさせると、狂華が本当に呑まれそうだ。そろそろ帰らせてもらうよ」

「フフッ。本当によく見てるわね。まあいいわ」

 

 そういって、時雨は狂華の膣に突っ込んでいた手をおもいっきりグジュグチュッ!とかき混ぜる。

 

「あっ!ああああっ!」

 

 口から涎をたらして体を震わせる狂華。

 時雨は満足そうにその様子を見て、膣から手を抜き、鍵を取り出して手錠を外して、目隠しと耳栓を取り除いた。

 

「……?……んっ、んんっ、話は終わったの?」

「ええ、終わったよ。まだいろいろやることがあるだろうし、速く帰りなさい」

「んっ……わかった」

 

 狂華は立ち上がると、ふらふらとマサジの近くに来る。

 

(……的確にいじめられたなぁ……まあいいか)

 

 マサジはひとまず置いておくことにして、狂華を連れて喫茶店を出た。

 

 ★

 

「……マサジと狂華が、アワードって喫茶店に入った?」

「はい。調査班からそのように情報が入りました」

 

 木製のインテリアで構成された落ち着いた雰囲気の執務室。

 質の高いプレジデントデスクに座る聡介に言葉に、花蓮は頷く。

 

 聡介は変わらずハモン・イエローの制服姿であり、花蓮もまた変わらずミニスカスーツだ。

 

「ということは、周防時雨に会っている可能性が高いか……」

「おそらくその可能性が高いでしょう。そして周防時雨の『好み』を考えれば、かなりの情報を抜かれている可能性があります」

「好みか……確かに、一応『芯』が通ってる巨乳が好きだもんなあの人。花蓮も散々あの人に逝かされたもんな」

「……弁明をする気はありません」

 

 そういう花蓮だが、ミニスカに包まれた太ももには汁が流れている。

 

(思い出しただけでそれか。散々な目にあってんな全く)

 

 どうやら好き勝手やられているようだ。

 

「別に責めてないって……とりあえず、こっちが『試練』のことを考えてるのは知られてると思っていいか」

「そう考えるべきでしょう。そして、その上でこれからどう行動するかです」

「まあ、マサジがどういった報告をするのか、そしてそのうえで『教祖』がどう判断するのかわかんねえし……すんなり強力とはいかねえか」

「でしょうね。試練をクリアして手に入るカードに関しては、我々が使えるというだけで、その性能がどれほどのものなのかは不明です。これでは交渉のしようがありません」

 

 クリアした後でどれほどの利益が潮吹きラボに入るのかがわからない。

 どれほどのリソースをこちらが出さなければならないのか、それが全く見えてこないのだ。確かに交渉はできないだろう。

 

「情報が向こうにある程度渡ったとはいえ、こちらも隙を晒すつもりはありません」

「それもそうだな」

「それから聡介様。一つ質問があるのですが……」

「ん?」

 

 花蓮が紙の資料を取り出した。

 

「女性が吹いた潮に関する情報においては、この潮吹きラボでは多数揃っています。エロデュエル協会に対して質の高い資料を提出し、『潮吹きラボ』デッキの開発が認められるくらいにはあります」

「……そうだな」

 

 企業の裏に隠れて実験を行い、その資料を使ってエロデュエル協会と交渉することなど別に珍しいものでもない。

 

「なので、潮ならいいのですが、母乳に関するデータはまだ浅く、専用のチームが必要です。そして、専用のチームが作られていました。指令系統を調べてみるとボスの命令でしたね」

「……」

「それから……用途不明の二十万円が経費としてボスに振り込まれていたのですが、一体何に使ったのですか?このラボは聡介様のものですし、研究に関するデータ作成量は聡介様が多いので不満はありませんが、お金と人材のことですから、少々確認しておきたいと思いまして……」

「……」

 

 聡介の顔に嫌な汗が浮かび始める。

 

 そう……まあ、別に、根本的に悪いのかどうかとなればそういうわけではない。

 花蓮が言う通り、聡介が持つ技術知識と科学知識は圧倒的で、ラボに所属しているものはボスである聡介に対して崇拝といっていい感情を抱いている。

 だがそれでも、金というのは崇拝よりも上に立つ概念である。

 

「……まあ、いろいろあるのさ」

「畏まりました。それでは聡介様。私はこれから研究がありますので、失礼します」

 

 そういって、花蓮はボスの執務室を後にした。

 

「……最後の最後に、心臓に悪い質問をするもんだな」

 

 正直、苦笑以外に選択肢のない聡介であった。



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その蛇がかみつきたい場所は……

「思ったより情報が多いなぁ」

「ああ。だからあまり、あの人を敵に回したくない」

 

 ブルブル教団が使うミーティングカー。

 そこでは、マサジと宗明が時雨から受け取った資料を確認していた。

 

「……試練ねぇ。で、お前を篭絡できないかと企んでるってことか」

「どうやらそういうことらしいね」

「お前個人としてはどうなんだ?」

「興味はない。それに、教祖様からそういう『協力』を独断でするのは止められているからね」

 

 マサジはブルブル教団の中でも圧倒的な実力を持つ。

 そのため、簡単に力を貸すことはできないということなのだろう。

 当然、教祖の許可があればその限りではないのだが、当然、その許可は簡単に出てくるものではない。

 

「ただ、個人的には別に協力してもいいと思っているけどね」

 

 そういいながら、マサジは電マを手に取った。

 

 それを、ミーティングカーの会議室のテーブルに裸でほぼ『I』の字になるよう固定され、ギャグボール、目隠し、耳栓で完全装備状態の狂華の股間にあてる。

 

 

 ヴィイイイイイイイイ!

 

 

「うっ♡うううう~~!」

 

 おまんこに電マが当てられて感じている狂華。

 狂華の体に合わせて作られた固定具により体は動かせず、目隠しと耳栓で感覚神経を封じられ、ギャグボールで満足に声を出すこともできず、いつまでこうして固定されるのか、いつ刺激されるのかも説明されていない。

 

 自分の自由を完全に支配され、ただ快楽で声を漏らすインテリアに成り下がっている感覚に興奮しているのだ。

 

「え、協力してもいいって……」

「あくまでも個人的な話だよ。まあ、ちょっとイライラしているのは確かだけどね」

 

 グリグリと電マを強く狂華の股間に押し付けるマサジ。

 

「う、ふぐうううっ!う、ううううう!」

 

 声を漏らす狂華だが、完全に体が固定された状態では声を漏らすことと潮を吹くことしかできない。

 股間を刺激する電マに水音が混ざり始めた。

 

「イライラしている?」

「ああ……」

 

 詳しいことを語ろうとしないマサジ。

 何か事情があるのだろうか。

 

「詳しくは聞かねえさ。それよりも、ボスの情報なんてよく握ってたな」

「一つ下の所長とはいろいろあってね。それ関係で、もとから『潮吹きラボ』に関しては調べてたんだよ」

「さよか……よし、データを作成した。教祖様に送っておいたぜ」

「わかった」

「マサジはどうするんだ?」

「そうだね……まあ、僕もこの街でいろいろ縁があるから、そこを尋ねることにするよ」

「わかった。てか……俺もやることがあるんだよなぁ」

「狂華ちゃんは別にブラブラしてもらって構わないでしょ。どうせ呼んだらふらっと帰ってくるだろうし」

「それもそうだな。狂華ちゃんがただブラブラしているところを見て向こうが勘違いしてくれるかもしれねえし、そうなったらいいんだけどなぁ……」

 

 いろいろ願望が交じるものの、とりあえず教祖からの返信待ちである。

 

「マサジはどうなると思う?」

「……教祖様の性格を考えれば、おそらく僕は協力することになるだろう。教祖様は基本的に、何かを封印したままにしておきたがるような人じゃないからね」

「そういうものか」

「うん。それなりに長いことあの人を見てるけど、僕個人としてはそう思う」

「なら、俺もそのつもりで構えておくぜ」

 

 ★

 

 で、返信待ちで暇になった狂華だが、潮風町の中をウロウロしていた。

 

「暇ねぇ……」

 

 狂華の率直な感想である。

 基本的に狂華を使うことがない場合、狂華はブラブラすることが多い。

 普段はDVSコーポレーションの本部にいるので、ブラブラするとなればファッキングシティになるのだが、今回は潮風町だ。

 

「どうしようかしら。何かをする予定なんて全然考えてなかったからね……あら?」

 

 とある建物が目に入った。

 そこにあったのは、アクメ関係のゲームセンターである。

 

「へぇ、面白そうね」

 

 ひょいひょい入っていく狂華。

 

「……なんか、射撃関係のアーケードゲームが多いわねぇ。そういう店なのかしら?」

 

 数多くのゲームが並んでいるが、いたるところで弾薬をばらまく音が鳴り響いている。

 プレイヤーの中には遮音性の高いヘッドホンをつけているものが多く、一応それぞれのゲームに集中できる配慮は存在するようだ。

 

「……あんまりやらないからわかんないわね」

 

 ゲーセンに入ることすらそう多くない狂華である。

 定番もわからなければ、何から手を付ければいいのかすらわからない。

 

「……すんすん……あれ、喫茶店か何かあるのかしら?食べ物のにおいがする」

 

 狂華はそこが気になったようで、とりあえずゲームを素通りしてそこに向かった。

 そこでは、簡単なレストランのようなものが存在しており、メニュー表も存在する。

 

「レストランとゲーセンを併設してるなんて……変わった作りね」

 

 確かに変わっているが、それで成功している店もあるということなのだ。

 

「あれ?狂華ちゃん?」

 

 名前を呼ばれたので振り向く狂華。

 

「あ、アンタ。テンタクル水原?」

 

 レストランに存在するカウンター席。

 そこでは、狂華がプロデビューで相手になったテンタクル水原が食事中だった。

 

「こんなところで見るとは思っていなかったぞ」

「ビヤク銃三まで……」

 

 水原の隣では、ドリンクを片手に銃三が座っている。

 

「なんだか珍しい組み合わせね」

「いや、そうでもないぜ?公式ページみりゃわかるけど、俺らってスポンサー同じだし」

「あ、そうなんだ」

 

 世の中というものは思ったより狭いらしい。

 

「狂華ちゃんはなんで潮風町に?」

「んー……まあ、ブルブル教団の方でいろいろね」

「そうか。なら、詳しくは聞かないでおこう」

 

 そういって、銃三はドリンクを口につける。

 

「狂華ちゃんのプロの試合。毎回スタジアムで見てるぜ。いろいろと戦術を拡張してるみたいだな」

「当然よ。飽きられるのも嫌だけど、そもそも私が同じ刺激だと飽きるからね」

 

 狂華の性質であるデュエルAICの関係で体の方が慣れることはないのだが、頭の方では食傷気味になるということなのだろうか。めんどくさい女である。

 

「ははは……らしいっちゃらしいな」

「確かにな……ん?」

 

 銃三の視線が狂華の後ろに向いた。

 狂華も振り向いてみると、そこには一人の少女が立っていた。

 艶のある黒髪を腰まで伸ばしていて、どこか芯の通った表情をしている美少女だ。

 大きな胸、尻に加えてくびれた腰をしており、ミニスカスーツで身を包んでいる。

 

「お、花蓮ちゃん」

「え、アンタの知り合い?」

「まあ、知り合いっちゃ知り合いだな。使用カードの関係でよく相談相手になることがあるぜ。銃三もだけどな」

「へぇ……」

 

 狂華は水原が花蓮とよんだ少女の方を見る。

 

「初めましてですね。私は黒沢花蓮と言います」

「行狂井狂華よ。その反応だと私のこと知ってそうだけどね」

「ええ、プロの試合は毎回見ていますよ」

「私の認知度って意外と高い?」

「元々ブルブル教団の認知度が高いので」

 

 元々、機械姦カテゴリにおける最高レベルの技術を持つDVSコーポレーション。

 ブルブル教団の教祖が圧倒的な実力故に、その名は知れ渡っているのだ。

 そんなブルブル教団の初の女性幹部にして、こんなエロい体をしているとなれば話題にもなる。

 

「で、花蓮ちゃんは今日も相談か?」

「主に媚薬関係のカードでどういった選択をするべきか。というものです」

「?」

 

 花蓮の質問の意図がわかっていない様子の狂華。

 

「あー……狂華ちゃんは分かってないっぽいな」

「カードを開発している会社というものは一定数存在する。そしてカテゴリや汎用カードをそれぞれ作成する都合上、似たような効果だがカードとしては別物というケースもある。どの会社が作ったカードを選ぶのかによって、デュエルの戦術が変わることもあるということだ」

「あ、そういうことね」

 

 機械姦というカテゴリだと、基本的に使うのはバイブ、ローター、ディルド、電マといったところが定番と言えば定番だが、当然カテゴリによって使い方は大きく異なる。

 媚薬のような何かを服用するようなものの場合、カードの開発コードによっては微妙に違うこともあるのだ。

 

「ま、そんなもんだが……花蓮ちゃん。その表情だと、一応頭の中で答えがあるっぽいな。デッキも組んできてるんだろ?」

「もちろんです」

「ならデュエルした方が速いな」

「ま、そういうものよね」

 

 デッキを組んできているのなら、確かにそれを使った方が速い。

 

「狂華ちゃんを相手に戦ってみればいいんじゃね?」

「……狂華さんは構いませんか?」

「私は気持ちよければそれでいいわよ」

(((雑……)))

 

 というわけで、ゲームセンターの地下にあるデュエルスペースに移動することにした。

 

 ★

 

 移動した後、お互いに距離をとって並ぶ。

 

「さて、狂華さん。始めましょうか」

「フフフ。思いっきりやってやるわ!」

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 花蓮 LP4000

 

「ランプがついたのは私ですね」

 

 花蓮のデュエルディスクにターンランプがついた。

 

「私の先攻。手札から『トランスネーク・ソルジャー』を召喚」

 

 トランスネーク・ソルジャー ATK1700 ☆4

 

 出現したのは、蛇の頭と鱗を持つ二足歩行の人型モンスターだ。

 単純に『蛇人間』ともいえるだろう。

 手には槍を持っており、まっすぐに狂華に向けて構えている。

 

「ソルジャーの効果を発動。このモンスターの召喚に成功・特殊召喚に成功した場合、エクストラデッキからレベル2の『トランスネーク』シンクロモンスター1体を装備することができます。私はエクストラデッキから『トランスネーク・アーム』を装備させます」

 

 花蓮が宣言すると、エクストラデッキから頭が二つある蛇が出現し、胴体をソルジャーに巻き付かせた。

 

「エクストラデッキから直接装備……」

「当然、トランスネーク・アームには装備状態の効果があります。このモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、手札一枚をコストにすれば、その戦闘では破壊されなくなります」

「なるほどね……」

 

 シンクロモンスターをエクストラデッキから直接装備させることで、メインデッキの蛇人間を強化する。

 これが『トランスネーク』デッキの戦術ということなのだろう。

 

「ですが、私のターンは続きます。私は手札から魔法カード『トランスネーク・エキス』を発動。自分フィールドの『トランスネーク』装備カードを墓地に送ることで、デッキから『トランスネーク』カードを1枚。手札に加えることができます」

 

 発動すると、花蓮の手に試験管のようなものが出現。

 中には液体が満たされている。

 花蓮はそれをためらいなく飲み干した。

 

 すると、トランスネーク・アームが反応した。

 まっすぐに花蓮に向かって飛びついていく。

 

 花蓮がミニスカを右手でめくると、黒いパンツが出現した。

 蛇はそのパンツのヒモを外してはぎとると、大きく口を開ける。

 

 トランスネークの口内は、触手がびっしりと並んでいた。

 

 

 その口で、花蓮のおまんこにかぶりつく。

 

 

 ガブっ……ジュルルルルルルルルルル!

 

 

「あぅ、あっ、ああああ~~~っ!」

 

 敏感なところを触手まみれの口でかぶりつかれて股間を震わせる花蓮。

 だが、この蛇は二つの頭を持つ。

 もう一つの蛇が、花蓮のクリトリスにあまがみを始めた。

 

「んっ、はっ、いくっ!」

 

 ブシャッ!と花蓮が潮を吹くと、蛇は満足したように消えていった。

 膝を震わせながらも、花蓮はデッキから飛び出ている一枚のカードを手に取る。

 

「ふう、わ、私はデッキから『トランスネーク・コンビネーション』を手札に加えます。そして……カードを二枚セットして、ターンエンドです」

「なるほど、そのシンクロモンスターたちはプレイヤーであるアンタを攻めまくるってことね。私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く狂華。

 

「アンタの使うデッキは私を責めるデッキじゃないし、遠慮はいらないわね。私は『絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル』を召喚!召喚時の効果で、デッキから『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒   ATK1500 ☆4

 

「イボイボ棍棒の効果で、デッキから『強制絶頂装置』をフィールドに表側で置くわよ!」

 

 狂華が置いた瞬間、狂華が身に着けている服が全てはじけ飛んだ。

 

 大きな胸とお尻が晒されて震える。

 

「お、女の私から見ても綺麗な体ですね……」

「それはどうも」

 

 六つの機械パーツが出現して、狂華の両足首、両膝、両太ももを固定する。

 

 さらに、足元からマシンバイブが出現した。

 ディルドがローションに練れてテカテカと光っている。

 

 下半身を完全に固定されている狂華の股間にディルドがズブズブと埋まっていく。

 

「んっ、ああっ……」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああああっ!すごぃ、あああ~~~っ!」

 

 一秒間に五回のピストンでしっかり感じている狂華。

 

「こ、これほどの責めの中でデュエルを……」

「こんなもんじゃないわよ♡私はレベル4の両胸感電アクセルとイボイボ棍棒でオーバーレイ!」

 

 二体のユニットが渦の中に消えていく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4!『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 

 出現する等身大のロボット。

 狂華のエースモンスターである。

 

「機能が追加されるわ♡ああんっ」

 

 ディルド部分を交換するため、一度引き抜かれる。

 

 そして、ディルドはシンプルなものから、イボイボがびっしり並んだ凶悪的なものに変更される。

 さらに、マシンバイブから二本のコードが出てくる。

 イボイボディルドが膣に挿入されると同時に、コードの先端の洗濯ばさみが狂華の両乳首を挟み込んだ。

 

「んっ♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリッ!

 

 ビビビビビビビビビビビビビビビビッ!

 

 

「ああああああっ!ああああいっぢゃうううううう!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター0→1

 

 

 一秒五回のイボイボピストンと、両胸に流れる電流で絶頂する狂華。

 

「やっぱ、あれでデュエルができる狂華ちゃんおかしいよな」

「水原、股間にテントができてるぞ」

「銃三。お前もだろ」

 

 観戦している二人の股間にはテントができていた。

 

「わ、私はイボイボ棍棒の効果で、カウンターを一つ使って、ターン終了時まで攻撃力を1000ポイントアップさせるわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター1→0

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、トランスネーク・ソルジャーを攻撃!」

 

 攻撃力の差は1800。

 このまま通れば少なくはないダメージだが……。

 

「罠カード『トランスネーク・コンビネーション』を発動。墓地に存在する『トランスネーク』シンクロモンスター一体を、自分フィールドのトランスネークモンスターに装備させることができます。私は墓地に『トランスネーク・アーム』を装備させます」

「戦闘破壊無効……だけど、ダメージは受けてもらうわ!」

「私はトランスネーク・アームの効果発動。手札一枚をコストに、装備モンスターの戦闘破壊を免れます」

 

 花蓮が効果を宣言すると、トランスネーク・ソルジャーに巻き付いた蛇が再び花蓮の股間にかみついた。

 

「んっ♡ああああっ!」

 

 びっしりと触手のようなものが並んだ口でぐちゅぐちゅにまんこを弄られて喘ぐ花蓮。

 吹き出す潮を浴びて、満足そうに蛇の頭が離れた。

 

「はぁ、はぁ、そして、この効果で墓地に送った『トランスネーク・ガードナー』の効果。トランスネークモンスターの戦闘で私がダメージを受ける場合、このカードを除外することでダメージを半分にできます」

「くっ……ああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 絶頂装置は止まらない。

 一瞬でも気を抜けば、絶頂の渦に巻き込まれてデュエルすらできなくなるだろう。

 思ったよりも通らないダメージに気が抜けた。

 

 花蓮 LP4000→3100

 

 それでも削られるライフは900で、全体のほぼ四分の一。

 思ったよりは削れていないが、花蓮としてはあまり長期戦もしたくはない。

 

「私は……カードを一枚セットして、ターンエンド!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK3500→2500

 

「私のターン。ドロー」

 

 花蓮のターン。

 ドローしたカードを見て、花蓮は頷く。

 

「私は手札から『トランスネーク・スカウト』を特殊召喚。このモンスターは、自分フィールドにトランスネークモンスターが存在する場合、特殊召喚することができます」

 

 トランスネーク・スカウト ATK1500 ☆4

 

「そして、スカウトのさらなる効果。装備カード状態のトランスネークカードを1枚墓地に送ることで、デッキから『トランスネーク』モンスター1体を手札に加えることができます。私はトランスネーク・アームを墓地に送ることで、デッキから『トランスネーク・スレイヤー』を手札に加えます」

「また、ああんっ♡装備している蛇をコストに……♡」

「そして私は、ソルジャーとスネークをリリース。トランスネーク・スレイヤーをアドバンス召喚!」

 

 トランスネーク・スレイヤー ATK2800 ☆8

 

 出現したのは、山賊が使うのような刀を握る蛇人間。

 下級モンスターよりも体格が優れており、かなり戦闘力がありそうだ。

 

「スレイヤーのアドバンス召喚に成功した場合、墓地とエクストラデッキから、レベル2のトランスネークシンクロモンスターを装備することができます」

「墓地とエクストラデッキから……ああああぅ」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「墓地のトランスネーク・アーム。そしてエクストラデッキから『トランスネーク・チューン』を装備させます」

 

 スレイヤーの腕と腰に蛇が巻き付いた。

 

「そして、トランスネーク・チューンの効果発動。このカードが装備カードになっている場合、装備カード状態の『トランスネーク』シンクロモンスターを任意の数墓地に送り、その合計レベルと同じトランスネークシンクロモンスターを、エクストラデッキから自分フィールドのトランスネークモンスターに装備させることができます」

「なっ……」

 

 シンクロ召喚。と言っても、多種多様なコンセプトが開発されている。

 フィールドのチューナーとそれ以外のモンスターを素材にすることを基本形として、墓地のモンスターを除外して合計レベルを持ってきたり、チューナーを二体に指定したり、シンクロ素材全てをシンクロモンスターに指定したり、多数だ。

 しかし、『装備状態になっているモンスター同士で疑似シンクロを行い、モンスターに装備させる』というものは聞いたことがない。

 

「私は装備状態のレベル2『トランスネーク・アーム』に、レベル2シンクロチューナー『トランスネーク・チューン』をチューニング。シンクロアームズ!現れなさい。レベル4『トランスネーク・レッドスピア』!」

 

 出現するのは、四つの頭を持つ蛇。

 即座にトランスネーク・スレイヤーに巻き付いた。

 

「レベル4以上のトランスネークモンスターを装備したトランスネークモンスターが存在することで、手札から魔法カード『トランスネーク・フェロモン』を発動します。効果により、私が裸になることで、このターン中、フィールドのトランスネークモンスターが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで相手はカードの効果を発動できません」

「え……」

 

 レッドスピアの四つの頭が動いて、花蓮の服にかぶりつく。

 蛇は全身が筋肉である。

 ……いや、それとはあまり関係はなさそうだが、とにかくすごい力で花蓮が身に着けているものを引きちぎっていった。

 狂華に負けず劣らずの胸、Gカップと大きなお尻がさらされる。

 

「おお、花蓮ちゃんの体もエロイなぁ」

「蛇の目の色が変わってるぞ。フェロモンってそういうことか」

 

 外野は興奮と考察中である。

 

「トランスネーク・レッドスピアの効果。相手ターン終了時まで、装備モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせて、相手のカードの効果で破壊されなくなります」

「なっ……」

 

 花蓮が宣言すると、巻き付いている蛇たちが再度動き出す。

 触手のようなものでうねうねしている口内を見せつけるように口を大きく開いて、花蓮に飛びついた。

 両方の乳首と、おまんこ、クリトリスにかぶりつく。

 

 

 ガブッ!……ジュルルルルルルルルル!

 

 

「いっ、あっ、あああああいくううう!」

 

 股間から潮を吹いて感じる花蓮。

 フェロモンの影響だろうか。蛇たちのかぶりつく力と執拗さが圧倒的だ。

 

 トランスネーク・スレイヤー ATK2800→3800

 

「んっ♡ば、バトルフェイズです。トランスネーク・スレイヤーで、絶頂兵器アクメ・リアクターを攻撃!」

 

 トランスネーク・スレイヤーが走り出す。

 

「フェロモンの効果により、狂華さんはカードを発動できません。そして私は速攻魔法『トランスネーク・リーサルバイト』を発動。自分フィールドのトランスネークモンスターが相手モンスターに攻撃する場合、対象としたモンスターしか攻撃できない代わりに、装備しているモンスターのレベル1につき、ターン終了時まで攻撃力が300ポイント攻撃力がアップします!」

 

 トランスネーク・スレイヤー ATK3800→5000

 

「こ、攻撃力5000!?あああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター2→3

 

 スレイヤーが切りかかる。

 そのまま、アクメ・リアクターを一刀両断にした。

 

「くっ!」

 

 狂華 LP4000→1500

 

 アクメ・リアクターが破壊されたことで、機能が少なくなる。

 ディルドが一度引き抜かれてイボイボがないものに交換されて、両胸の洗濯ばさみが取り除かれた。

 

 そして、再び狂華の膣にディルドが挿入される。

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああああっ!いくううう~~~っ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター3→4

 

 先ほどから驚愕が多くなって絶頂を重ねる狂華。

 

「ふう、かなり削れましたね。私はカードを一枚セット。これでターンエンドです」

 

 トランスネーク・スレイヤー ATK5000→3800

 

 攻撃力は下がったが、それでもまだ3800あるスレイヤー。

 どうやら、まだ一筋縄ではいかないようだ。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 だが、デュエルは続く。

 狂華はドローしたカードを見た。

 

「よし、私は手札から、『絶頂兵器ユニット・両胸電マブレード』を召喚。この効果で、デッキから『絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸電マブレード  ATK1500 ☆4

 絶頂兵器ユニット・洗浄触手ランチャー ATK1500 ☆4

 

「さらに手札から速攻魔法『絶頂兵器の緊急換装』を発動。デッキから二枚目の『イボイボ棍棒』を特殊召喚」

 

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒 ATK1500 ☆4

 

「そして、私は墓地の『アクメ・リアクター』を除外して効果発動。3体のユニットのレベルを6に変更!そして、3体のユニットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!『絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム』!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビッグマグナム ATK1500 ★6

 

「エクシーズのユニット……」

「ビッグマグナムの効果。除外されているアクメ・リアクターを特殊召喚して、ビッグマグナムとすべてのエクシーズ素材をアクメ・リアクターの素材にする!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 すべてのユニットがアクメ・リアクターに加わる。

 

 それと同時に、ディルドが狂華の膣から引き抜かれる。

 

「あううんっ♡え、演出前にリバースカードオープン。通常罠『絶頂兵器の簡易設計』を発動。デッキから『絶頂兵器ユニット』を1体、絶頂兵器エクシーズモンスターに加えられる。私が加えるのが『ドリルアーム』よ」

 

 感じている間に改造される。

 

 ディルド部分は、直径三センチから直径五センチのイボイボ型に変更された。

 狂華の全身の性感帯にイボイボの触手がついたローラーのようなものが装着される。

 両胸には電マがあてられる。

 

 最後に、下半身が完全に固定されて動かない狂華の股間に、直径五センチのイボイボディルドが狂華の膣を押し広げるように挿入される。

 そして、回転装置がとりつけられた。

 

「ん、あんっ♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 キュイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 

「あああああっ!はっ、はっ♡あああいっぐああああああ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター4→5→6

 

 全身の性感帯を強烈に攻められて悲鳴を出す狂華。

 

「す、すごい……」

「ふううう……♡ふううう……♡わ、私は両胸電マブレードの効果、カウンターを一つ使って、ライフ差1000につき、1枚ドロー!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター6→5

 

 3100と1500なので、ドローできるのは1枚。

 最も、デュエルモンスターズは1枚のドローを馬鹿にできないゲームだが。

 

「洗浄触手ランチャーの効果。カウンターを2つ使って、相手の魔法罠を2枚まで……私は、2枚のセットカードを破壊!」

「なっ……」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター5→3

 

「そして、イボイボ棍棒とビッグマグナムの効果で、攻撃力を合計で2000アップ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター3→2→1

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500→4500

 

「い、一気に超えてきた」

「最後に、ドリルアームの効果で、トランスネーク・スレイヤーをセット状態にして、貫通能力を得る!」

「しまった」

 

 トランスネーク・レッドスピアの効果で、破壊耐性は得ている。

 だが、狂華を相手にする場合、本当に用意すべきはそれではない。

 もちろん、それ以外にも対応しなければならないことは多い。

 だが、まず最初にすべきことは、『対象耐性』だ。

 

「トランスネーク・スレイヤーの守備力は1300ね。バトルフェイズ!あああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター1→2

 

「うぐうう……アクメ・リアクターで、トランスネーク・スレイヤーを、攻撃!」

 

 アクメ・リアクターがビッグマグナムを構える。

 

 スレイヤーの守備力は1300で、アクメ・リアクターの攻撃力は4500だ。

 差は3200で、花蓮のライフは3100で、これで決着がついてしまう。

 

「どうよ!これが私の絶頂兵器の奇襲性よ!」

「……それはどうでしょうか」

「え?」

「私は墓地の罠カード『トランスネーク・トランス』を発動。私のフィールドにセットされているトランスネークモンスターを表側攻撃表示に変更し、そのモンスターの攻撃力分、相手モンスター1体の攻撃力を下げることができます」

「なんですって!?」

「このカードの発動条件は、墓地のトランスネークシンクロモンスターを除外して発動すること。私は『トランスネーク・レッドスピア』を除外しましょうか」

 

 花蓮のカードの効果で、トランスネーク・スレイヤーが起き上がる。

 それと同時に、アクメ・リアクターの攻撃力はダウンする。

 

 トランスネーク・スレイヤー ATK2800 ☆8

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK4500→1700

 

 そして、現在アクメ・リアクターは攻撃中。

 モンスターの数は変動していないため、攻撃は止まらない。

 

「さらに墓地の罠カード『トランスネークの計画』を除外して発動。除外されているトランスネークシンクロモンスターをエクストラデッキに戻すことで、そのレベル1につき、200ポイント。相手モンスターの攻撃力をダウンさせることができます」

「ぐっ……」

 

 レッドスピアがエクストラデッキに戻る。

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK1700→900

 

「狂華さんのデッキの奇襲性は確かに高い。しかし、『セット状態にして低い守備力を狙う』ことに帰結し、現在のユニット効果の隙となる『墓地リソースの活用』で対抗すれば、何の問題もありません」

 

 スレイヤーがサーベルを掲げると、アクメ・リアクターに向かって振り下ろす。

 

 攻撃力が散々下がりまくったアクメ・リアクターはその反撃に耐えることはできず、一撃でバラバラになった。

 

「そ、そんな……」

 

 狂華 LP1500→0

 

 反撃ダメージを受けて敗北する狂華。

 

 デュエルが終わったことで、二人とも服を着た状態に戻る。

 まあ、股間はびしょびしょだが。

 

「ふーむ……まあ、大体こうなるか」

「花蓮はこう見えて歴戦のプロエロデュエリストだからな」

「え、そうなの?」

 

 基本的にブルブル教団以外に興味がない狂華。

 特に知らなかったようだ。

 

「そうだぜ。今は解散してるけど、『アマノムラクモ』っていうエロデュエリストチームのメンバーだったんだ。こいつらがクソ強かったんだぜ?ブルブル教団はプロリーグで勝ちまくってるけど、アマノムラクモは大会に出場して賞金稼ぎしてたんだよ。なっ。花蓮ちゃん」

「……そうですね」

「あと、ブルブル教団の電マスクはもともとアマノムラクモのメンバーだ。そのころから強かったが、アマノムラクモが解散すると同時にブルブル教団に引き抜かれている」

「……全然知らなかった」

 

 それを理解すると同時に、狂華はとあることを思い出す。

 

「え……アマノムラクモっていう名前のチームで、元電マスクともチームメイトだったってことは……ひょっとして切り札って……」

「ええ。私もそれに類するカードは持っていますよ」

 

 特殊デッキである【キョウカデッキ】と電マスクのデュエルの時、最後の最後に電マスクが繰り出した切り札『電マ蛇ヤマタノオロチ』

 圧倒的な性能と、自ら引導を渡すその効果は記憶に新しい。

 

「正直、花蓮ちゃんは俺や水原よりも強者だ。さっきのデュエルも、全然本気を出していなかっただろうな」

「ええ、まあ、その通りですね」

「それであの強さ……」

 

 愕然とする狂華。

 

 というか、狂華に黒星を付けたデュエリストは、白の庭園デッキを使っていた秋筆とこの花蓮だ。

 いずれも同年代のデュエリストであり、的確に狂華の隙をついて勝利している。

 

「はぁ、なんていうか、私の視野が狭かったのかしら?」

「というより、隙の無いデッキというものは存在しませんよ。ただ、使い続けていれば見えてくるものはあります」

「……それもそうね」

「ククッ。狂華ちゃんもいろいろ分かったみたいだし、いいとしようか」

 

 まだまだ、強者というものはいるものだ。

 同年代だろうとそれは関係ない。

 エロデュエリストとして、見えていなければならないものが見えているか。

 要するにそういうことなのだろう。



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許可が出たので試練に行きました。byマサジ

「ここがRasterMAX(ラスターマックス)か……まあ、公式サイトを見たらその通りに書かれてけど」

 

 マサジは車を降るながら、化粧品店の外見を取る店を見る。

 

 マサジは教祖からのゴーサインをもらったため、運転してもらった車でRasterMAXに来ていた。

 いろいろと情報やら交渉が本社では飛び交っていたようだが、結果的にかかわることに決めたようである。

 高級化粧品店という看板を持っており、そして化粧品の実力は高いそうだが、その裏にいるのは『潮吹きマテリアル研究所』という秘密結社であり、『試練』に挑もうとしている。

 まあ、知れば知るほど、話題に事欠かない相手だ。

 

(さて、行こうか)

 

 マサジはやや質が高いが私服といえる程度の恰好(エロデュエルのファイトマネーでかなりDVSコーポレーションから給料をもらっている)である。

 そのまま正面から店の中に入っていった。

 

 店内に入ると、白を基調とした壁や床、天井で構成されており、棚には化粧品が並べられている。

 

(公式サイトを見たものとあまり変わらないな。当然か)

 

 公式サイトで店内の様子を見せておいて、実際に行ってみて模様替えされていたら『最新の写真載せとけや!』となるだろう。

 

(まあ、今回はそれは重要じゃないか。さっさと奥にいこう)

 

 正直、マサジは化粧品に興味などないのだ。

 電動マサジとしても、電マスクとしても。

 だったら奥に行くしかない。

 

「すみません。奥に入らせてほしいんですけど」

 

 マサジは聡介が作成したらしい招待状をカウンターに出した。

 丈の短いミニスカスーツの女性店員がそれを確認すると、礼をする。

 

「お待ちしておりました。所長とボスがお待ちしております」

「……準備万端だなぁ」

 

 そういうものだとは思っている。

 ただ……ここまで乗り気だとは思っていなかったのだ。

 

 女性店員がこちらへどうぞ。と先導する。

 

 奥の長い廊下を歩いていき、そのままエレベーターに乗った。

 操作パネルでは、地上は五階、地下は二階までボタンがある。

 

「……もういろいろぶっちゃけていいかな?さっきのフロアには一般客もいたが、もういいだろう」

「そうですね」

「一応聞きたいんだが、アンタは潮吹きラボの所属なのか?」

 

 マサジは女性店員に質問し始めた。

 

「はい。私は潮吹きマテリアル研究所、表社会活動部に所属しています」

「……だろうねぇ」

 

 マサジは独自の情報網を持っている。

 それこそ、ブルブル教団所属としてではなく、アマノムラクモに所属していた時代に作り上げたコネクションのようなものだ。

 その情報網からは、ある程度、潮吹きラボの内部の情報がある。

 

 エレベーターの移動は早いのか。もう到着したようだ。

 

『地下、四階です』

 

「到着したみたいだね……しかし、操作パネルには地下二階までしかないのに、地下四階とは……変わった作りだ」

 

 マサジは鼻で笑った。

 女性店員はそれに対しては何も言わずにこにこするだけ。

 

「それでは行きましょう」

 

 女性店員に先導してもらって進むマサジ。

 質の高い調度品が置かれた廊下を歩いて、そのまま一番奥の部屋に行く。

 そして二人がドアに近くなってきたとき、廊下の角から一人の少女が現れた。

 

「花蓮……情報通り。君が所長か」

「はい……アマノムラクモの解散依頼ですね。マサジ君」

「花蓮も相変わらずだね。先日は狂華がお世話になったよ」

「いえ、あのようなデュエルを間近で体験することはあまりありませんからね」

 

 マサジは元チームメイトということもあって遠慮はなさそうだ。

 花蓮はマサジをここまで連れてきた女性店員のほうを向く。

 

「ここからは私が対応します。あなたは業務に戻って下さい」

「はい。お願いします。所長」

 

 女性店員が踵を返して去っていった。

 

「……あの指示待ち人間だった花蓮が、人に指示を出す立場か。時間っていうのは流れるもんだね」

「そういうものです」

 

 マサジの言い分を軽く流して、花蓮はマサジに背を向ける。

 

「いろいろ聞きたいことがあるかもしれませんが、話が長くなりますし、今は関係ありません。ボスを待たせるのもアレですから、行きましょう。この部屋がボスの執務室になります」

「わかった」

 

 マサジはうなずく。

 花蓮もうなずいて、ドアのほうに向いてのぶに手をかける。

 そのまま、ドアを押して開いた。

 

 中は木材を基調とした調度品でまとまっている。

 部屋の奥には大型のデスクがあり、その手前に何人かが座れる長テーブルがあるというレイアウトだ。

 壁には資料がいくつも並べられている。

 

 そして、その大型のデスクには、一人の少年が座っていた。

 

「……久しぶりだね。マサジ。あの時のデュエル以来だ」

「聡介も相変わらずだね。その自信満々な様子は変わらないや」

 

 マサジの聡介の間でどこかバチバチと火花が散っている。

 

「それにしても……相打ちバーンで逃げた癖に強気な態度だね。聡介」

 

 結果を聞いた花蓮の表情が一瞬だけ変わった。

 

「……まっ、その話はいいさ。で、その様子だと、俺たちに協力してくれるってことでいいんだな?」

「ああ。教祖様から協力するように言われている。まあ……あの人は、未完成だろうと制御不完全だろうと、封印されているものをそのままにしないタイプだからね……」

「俺はその試練に興味を持たせるところからだと思っていたんだが、アラサーの癖にお盛んなことで……」

 

 聡介はニヤニヤしていたが、すぐに表情を引き締める。

 

「……さて、本題に入ろうか。マサジには、今回の試練を挑む際に必要な特注品を渡す。それを使って、試練をクリアしてほしい」

「ああ」

「カードに関してはマサジがずっと持っていても構わないさ。特殊なコードを用いたカードだし、この研究所の根っこまでは解析できないからな」

「最初からそんなところだろうと思ってるよ」

 

 重要な作戦に使うカードであり、共同で取り組むものではある。

 だが、組むとはいっても背中を見せるわけではないのだ。

 

「今回、この試練をクリアすれば、潮吹きラボはおそらく、カードを多数入手するだろう。それを君たちに渡す代わりに、君たち潮吹きラボは、ブルブル教団の派閥に協力する。それでいいね?」

「ああ。事前にそう聞いている。こっちとしても万々歳だ」

 

 エロデュエルに置いて、女性はただエロく負けるべき。という風潮。

 それに対し、変えようと思っている派閥があり、ブルブル教団はそれに属している。

 その過程で、強い女性デュエリストが所属するチームの存在は必要になるのだが、潮吹きラボは『中立』なのだ。

 長い目で見れば、この組織を取り込んでおくことが重要になる。

 

 それに、どうせこの試練で手に入るであろうカードをブルブル教団が手に入れたとしても、それらを使いこなせるようになるまでには相当な時間がかかる上に、そもそも【絶頂兵器】【機姦人形】【アグロータートル】【機械試練】【電マ蛇】のそれぞれの研究だってまだ進んでいないのだ。

 この段階では、潮吹きラボ関係のカードを抱えるリソースを割く余裕は、現在のブルブル教団にはないのである。

 

 それならば、その潮吹きラボカードについて研究しており、強い女性デュエリストが多く存在するこの組織を味方にしておいた方が重要。という判断なのだそうだ。

 マサジとしてはほかにも理由があると思っているが。

 

「花蓮」

「はい。マサジ君。こちらがお渡しするカードになります」

 

 一枚のカードが置かれたトレイを持って、花蓮がマサジのもとに来た。

 マサジはその内容を確認する。

 

「……なるほど、確かに、これがなければ始まらないな」

 

 カードを手に取ってデッキに入れた。

 

「……それじゃあ、試練の間に案内しようか。本来なら花蓮には俺がいない間の留守を任せようと思っていたが……気が変わった。花蓮。お前もついてこい」

「はい」

 

 花蓮が即座に返事をする。

 

「花蓮がここまで従順とはねぇ……ということは、『完治』してるってことか」

 

 内心……『安堵』といえる表情をして、マサジは溜息をついた。

 

 ★

 

 マサジ、聡介、花蓮の三人はエレベーターを使ってさらに下に向かう。

 聡介の指紋認証がないとゲートが開かない構造になっているようだ。

 入力して通過すると、その先には……レンガで構築された遺跡のようなものがあった。

 

「うわ、地下にこんな空間が……これに挑んでいた君たちも大概だけど、これに気が付いた時雨さんもけっこう頭おかしいな……」

 

 マサジはすごくげんなりした様子でそういった。

 

「まあ、あの人はいろいろ妙だからな」

「僕もそれで納得しておこうか」

 

 聡介は溜息をついて、マサジもそれに納得する。

 

「……さて、試練の説明をしようか。この遺跡では二つの試練が用意されている。一つ目はパズルを解くというものだ」

「パズルねぇ……担当は聡介か?」

「ああ、正直、四……いや、五十回は解いてるからな。もう職人芸のようにパパッと進めるようになった。問題が一切変わらないからな」

「雑……」

「二つ目がエロデュエルだ。女性型の門番がいる。そいつを倒すことで、試練をクリアしたことになる」

「わかった。それが僕の担当だな」

「では、行きましょうか」

 

 聡介が先導して遺跡に向かって歩いていく。

 レンガの通路を進んでいき、ところどころ部屋のようなものが用意されている。

 壁画などは特に用意されていない。

 ただ、すでに空になった本棚がいくつかあるように見える。

 

「……資料はすでに回収済みか」

「当然だ。もうそろそろ第一の試練だ。まあ、サクッと解いてくる」

 

 そして……本当に、聡介はサクッと解いてしまった。

 めちゃくちゃ複雑な知恵の輪のようなものなのだが、手慣れた職人のようにパパっと解いてしまったのである。

 

「あんな『球体』みたいにごちゃごちゃしてる知恵の輪なんて初めて見た」

「だろうな」

「そしてそれをパパッと解いていくのも初めて見た」

「クリア判定は一か月に一度しか存在しないが、触るだけなら何の問題もないからな」

「雑……」

 

 やはり思い浮かぶ感想は同じである。

 

「次がエロデュエルの門番です。マサジ君。自信はあるんですか?」

「アマノムラクモの戦績序列二位は伊達じゃないさ」

 

 花蓮の問いに対して、マサジは少し目を向けただけで済ませる。

 

「それでこそ頼んだ甲斐があるものだ。じゃあ、行くぞ」

 

 再び、聡介が先導する形で進んでいく。

 

 

 ……のだが、かなり長いようだ。

 入り組んでいる上に通路自体も長い。

 時々デュエルディスクを見て通路を確認しているし、それだけ内部が複雑なのだ。

 

 必然的に、雑談も混ざる。

 

「……そういえば、ちょっと疑問なんだが」

「ん?」

「花蓮って、アマノムラクモではどんな感じだったんだ?」

「……聡介は、アマノムラクモにいた頃の花蓮を知らないのか?」

「ああ。所属だとは知っていたが、俺はそのころ、別の研究があってな」

「なるほど」

 

 単なるタイミングの違いか。

 

「アマノムラクモにいた頃の花蓮か……今とあんまり変わらないかな」

「それはどういう意味ですか?」

「無表情で何を考えているのかいまいちわからないけど、きっとそこまで難しいことは考えていないだろうなっていう人物像」

「ブフッ!」

 

 マサジの説明を聞いた聡介が吹き出した。

 ……どうやら、遠からずといったところのようだ。

 

「俺もいろいろ思うところはあるが、まあそれでおおむね間違っていないんじゃないか?」

「……」

「沈黙は肯定だよ。花蓮」

 

 どうやら、花蓮の発言回数はそう多いものでもないらしい。

 潮吹きラボの所長という地位にいる以上、必要なことはこなすだろう。

 だが、必要以上に何かをするということではないらしい。

 

「……さて、あの扉の向こうだ」

 

 角を曲がると、そこには大きな扉があった。

 

「マサジ君。準備は良いですか?」

「もちろん」

 

 マサジは聡介と花蓮から、『渡されたカードが必要になる』とは聞いているが、具体的にどんなカードを使ってくるのかはあまり聞かされていない。

 だが、プロとしての経験値が高いのは事実であり、そういう世界では、外見のイメージだけでは測り切れないものが多くなるのが普通だ。

 

 よくわからない奴が相手であったとしても、別にマサジにとっては関係ない。

 

「じゃあ、行くぞ」

 

 聡介が扉を開ける。

 

 それに続いて、マサジと花蓮も中に入っていった。

 

「……儀式現場か?」

 

 部屋の第一印象としてはそれが近いか。

 

 部屋の中央には魔法陣が存在し、そして部屋の奥には宝箱が置かれている。

 その手前には一つの箱が置かれていて、人が一人隠れることができそうな大きさだ。

 

「……来るぞ」

 

 聡介が言うと、宝箱の手前の箱の扉が開いた。

 

 両開きになった扉の奥から、一人の少女が姿を現す。

 

 色素の薄い金色の長髪が腰まで伸びており、過度に大きくも小さくもない胸とお尻の形をしている。

 

 白を基調としたワンピースを身に着けており、丈の短いため、真っ白なふとももを晒しており、肩もすべて露出するものだ。

 

 凄く落ち着いた雰囲気で、全体的に『神秘的』と言えるオーラを身にまとっており、威圧感も闘気も感じられない。

 

「……彼女が、この試練の番人か」

「ああ」

 

 マサジの問いに聡介が頷く。

 

 マサジはデュエルディスクにデッキをセットして、魔法陣のところまで歩いていった。

 

 一定の距離まで来た。ということなのだろう。少女が瞼を開く。

 赤い瞳がまっすぐに、マサジを射抜いた。

 

「!」

 

 マサジはデュエルディスクを構える。

 

「……今回の挑戦者はあなたですね」

「ああ」

「私はミオリ……この試練の番人を務めています」

 

 ミオリと名乗った少女が手を掲げると、周囲から粒子のようなものが集まって、形を作っていく。

 すぐにデュエルディスクのような形になった。

 

「私にエロデュエルで勝てば、あの宝箱を開ける権利をあなたたちに与えましょう。ですが、私に勝てなかった場合……次に私に挑めるのは一か月後です」

「そこまで聞いている。そしてその上で、君に勝たせてもらおう」

 

 マサジはシャッフルされたデッキからカードを五枚引いた。

 

 ミオリも頷く。

 

「いいでしょう。幼き子よ。始めましょうか」

 

 ミオリのデュエルディスクのデッキがシャッフルされる。

 そして、そこから五枚のカードをドローした。

 

「「デュエル!」」

 

 マサジ LP4000

 ミオリ LP4000

 

「先攻は私がもらいます」

 

 ミオリがそういった。

 マサジは自分のデュエルディスクを見たが、確かにターンランプはついていない。

 どうやら、ミオリのターンから開始するのが『普通』という可能性もあるが……始まった以上、追及しても意味のない話だ。

 

「私は手札からフィールド魔法『支配領域・潮吹きマテリアル』を発動します」

 

 ミオリがカードを発動した瞬間、地面に描かれていた魔法陣が光り輝く。

 

「!」

「このカードの永続効果により、相手の『潮吹きラボ』カード以外の全てのカードの効果は無効になります」

「……聞いてはいたが、反則レベルのパワーだね」

「私のみが使えるカードです。次に移ります。私は手札から、『潮吹きマテリアルプラント』を通常召喚」

 

 潮吹きマテリアルプラント ATK0 ☆1

 

 現れたのは、潮吹きラボが研究し続けている植物。

 

「このモンスターの効果により、デッキから、「潮吹きラボ」カードとしても扱う『特設合成テクノロジー』を手札に加えます」

「ん?」

 

 潮吹きラボデッキは、動かすためにいろいろと『手順』がある。

 だが、そのどれにも適合しないカードだ。

 

「そして発動。自分フィールドの『潮吹きマテリアルプラント』1体をリリースすることで、デッキから『潮吹きウォーター』を、召喚条件を無視して特殊召喚します」

「な……」

 

 あまりにもテキストがシンプルになっている。

 

「潮吹きラボが作り上げた『絶頂カプセルバイブ』というカードは、あのカードを強引に作ろうとして開発されたものだ。アレが入れるのが手っ取り早いが、なかなか作れなくてな……」

「そういうことか」

 

 聡介の解説を聞いているうちに、ミオリの傍にバイブが出現する。

 

 ミオリはためらいなくバイブを掴むと、左手でワンピースをめくった。

 綺麗なパイパンまんこを晒して、足を肩幅くらいに開くと、バイブを突き刺す。

 すでにバイブはローションでテカテカ光っているため、膣に挿入する場合は何の問題もなくズブズブと入っていく。

 

「んっ……あっ♡」

 

 無表情のミオリの顔が赤くなる。

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイ!

 

 

「んっ!あっ、あっ!~~~っ!」

 

 容赦なく振動して膣に刺激を与えていく。

 

「神秘的な少女の全力オナニー……いいねぇ」

 

 聡介が頷いている。

 

「あああああっ!んっ、あっ!あああああいくううう!」

 

 ミオリは体をビクンビクンと震わせる。

 すると、バイブがミオリの膣から放たれる潮をすべて回収し、バイブの底から延びるコードを伝って、カプセルの中に入っていった。

 潮吹きマテリアルプラントもカプセルの中に入っていって、混ざり合って別の液体になる。

 

 潮吹きウォーター ATK0 ☆2

 

「ふう、んっ♡はぁ……」

 

 膣からバイブを抜きつつ、色っぽい声を出すミオリ。

 

「んっ……満足いただけたようですね。さて、私のフィールド魔法『支配領域・潮吹きマテリアル』は、カード名を『潮吹きマテリアル研究所』としても扱うカード。潮吹きウォーターの効果を発動しましょう」

「!」

 

 潮吹きウォーターには、エクストラデッキから『潮吹きウォーターの効果でのみ特殊召喚できる』とテキストに書かれているモンスターを特殊召喚する効果がある。

 

「リリースすることで、エクストラデッキからモンスターを特殊召喚します。現れなさい。『バトルドール・ナイト』」

 

 バトルドール・ナイト ATK2300 ☆6

 

 現れたのは、騎士と言っていい形をした人形だ。

 剣を構えて、それをマサジに向ける。

 

「私はカードを1枚セットして、ターンエンド。さあ、あなたのターンです」

「……自分が振るうような武器をエクストラデッキから出してくると思ったが、そうではないモンスターもいるということか。僕のターン。ドロー」

 

 マサジはカードを引く。

 ドローしたカードではなく、別のカードを手に取った。

 

「僕は手札からフィールド魔法『電マ蛇・潮吹きコーティング』を発動。このカードは潮吹きラボカードとしても扱うカードだ。このカードが表側表示で存在する限り、僕のデッキの『電マ蛇』カードは全て、潮吹きラボカードとしても扱う」

「なるほど。私のフィールド魔法に対する抵抗手段は用意しているようですね」

 

 マサジが先ほど渡されたカードがこれだ。

 これがあるだけで、マサジはこのデュエルで戦える。

 

「僕は手札から『電マ蛇スネーク』を召喚」

 

 電マ蛇スネーク ATK0 ☆1

 

「効果により、デッキから『電マ蛇』モンスター1体……『電マ蛇トレス』を手札に加える。このモンスターは、自分フィールドに電マ蛇モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる」

 

 電マ蛇トレス ATK0 ☆3

 

 現れたのは、3つ首の電マ蛇。

 

「効果により、デッキから『電マ蛇』魔法カード……『電マ蛇の祭壇』を手札に加える。そして発動。デッキから『電マ蛇の壺』を1枚、フィールドに表側表示で置くことができる」

 

 現れた壺。

 これが、『電マ蛇』デッキの中核となるカードだ。

 

「攻撃力が0のモンスターを何体も……しかも攻撃表示」

「さてと……僕は手札から魔法カード『電マ蛇融合』を発動。フィールド・墓地のモンスターを素材に融合召喚できる」

「融合……!」

「僕のフィールドから、スネークとトレスを素材にして、融合召喚。レベル4『電マ蛇ヨツクビコブラ』」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0 ☆4

 

「融合召喚しても攻撃力は0ですか……」

「ヨツクビコブラの融合召喚に成功した場合、デッキから『電マ蛇』装備魔法を1枚、装備可能なモンスターに装備させることができる。僕はデッキから、『電マ蛇ブースター』をヨツクビコブラに装備させる」

 

 直方体がヨツクビコブラに装備された。

 

「そして、バトルフェイズ。僕の『電マ蛇の壺』の効果で、攻撃力0の電マ蛇は相手に直接攻撃できる。僕はヨツクビコブラで、ダイレクトアタック!」

 

 ヨツクビコブラがミオリに向かって突撃! 

 頭に装着された電マを向けてシュルシュルと迫っていく。

 

 バドルドール・ナイトをガン無視して、ミオリの両腕を長い胴体で封じつつ、両胸、おまんこ、クリトリスに張り付いた。

 

「あ……」

 

 

 ジュブブブブヴィイイイイイイイイイ!

 

 

「あっ。ああああああっ!いく、いくううううううっ♡♡♡」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 0→1

 

「電マ蛇の壺の効果で、相手が絶頂するたびに、このカードに絶頂カウンターが1つ置かれる。そして、電マ蛇モンスターが戦闘を行ったダメージステップ終了時、相手はこのカードのカウンター1個につき1枚、デッキからカードを墓地に送らなければならない」

「なるほど……んっ♡……では、1枚墓地に送ります」

 

 デッキの残りは32枚。

 

「バトルフェイズは終了。戦闘を行ったヨツクビコブラは守備表示になる」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0→DFE0

 

「そして、装備している電マ蛇ブースターの効果により、1ターンに1度、装備モンスターの表示形式が変更されるたびに、1枚ドローできる」

 

 ドローするマサジ。

 

「僕はカードを1枚セット。ターンエンドだ」

「私のターン。ドロー」

 

 ミオリのターンになり、カードをドロー。

 

「私は手札から永続魔法『マテリアルプラント栽培施設』を発動。1ターンに1度、墓地に存在する『潮吹きマテリアルプラント』を1体。特殊召喚できます」

 

 潮吹きマテリアルプラント ATK0 ☆1

 

「特殊召喚に成功したことで、デッキから『潮吹きラボ』カードとして扱う速攻魔法『デッドリー・バトルコード』を手札に加えます」

 

 戦闘を補助するカードに見えるが……。

 

「そして、バトルドール・ナイトの効果発動。自分フィールドの『潮吹きマテリアルプラント』を墓地に送ることで、攻撃力を倍にすることができます」

「倍!?」

 

 バトルドール・ナイト ATK2300→4600

 

「シンプルだが強力な効果だ……でも、ヨツクビコブラは守備表示だよ?」

「問題ありません。バトルフェイズ。バトルドール・ナイトで、ヨツクビコブラを攻撃、そして速攻魔法『デッドリー・バトルコード』を発動。自分フィールドの『潮吹きラボ』モンスターの攻撃宣言時に使えるカードです。このターン、そのモンスターは貫通能力と、戦闘を行う相手モンスターの効果を無効にする効果を付与することができます」

「なら、それに対して罠カード『電マ蛇の陣形』を発動。このターン、僕の電マ蛇モンスターが相手モンスターとの戦闘で受ける僕への戦闘ダメージは0になる!」

 

 これにより、ヨツクビコブラは戦闘で破壊されるが、ダメージはない。

 

「そして電マ蛇たちによる刺激は、相手モンスターからの攻撃でも行われる」

 

 ヨツクビコブラが再びミオリに向かって突撃する。

 

 バトルドール・ナイトを回避するように動いて、長い胴体でミオリの四肢を封じつつ、両胸、股間、クリトリスに張り付いた。

 

「んっ……」

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!

 

 

「あああ~~~っ!ああいや、いくううう~~~っ!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター1→2

 

「またイったみたいだね。デッキからカードを2枚。墓地に送ってもらうよ」

「あんっ……んぅ……」

 

 デッキの残り枚数は28枚。

 

「メインフェイズ2です。私はこのまま、ターンエンド」

「僕のターン。ドロー」

 

 マサジはカードを引いた。

 

「……妙だな。この難易度なら、聡介が苦戦することはないはずだけどね」

「ふう……さあ、それはどうでしょうね」

 

 ミオリは顔を赤くしながらも、まっすぐにマサジを見る。

 その目を見て、マサジはミオリの実力がどれくらいか分かった。

 

「僕は手札から永続魔法『電マ蛇の森』を発動。1ターンに1度、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地から『電マ蛇』融合モンスターを特殊召喚できる。僕は『電マ蛇ヨツクビコブラ』を特殊召喚」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0 ☆4

 

「そして、魔法カード『電マ蛇の準備運動』を発動。自分フィールドの電マ蛇を1体選び、そのモンスターのレベル2につき1枚、相手のデッキの上からカードを墓地に送る」

「!」

 

 ヨツクビコブラが再び動き出して、ミオリに近づいていく。

 

 

 そのまま両胸とクリトリス、股間に張り付いた。

 

 

 ジュブブブブブブッ!

 

 

「あああっ!」

 

 股間からは水音が混じりだして、そのまま快楽を与えていく。

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター2→3

 

「ぐっ、はぁ……はぁ……」

 

 デッキからカードが2枚墓地に送られる。

 

「ヨツクビコブラ。まだ張り付いたままでいい。バトルフェイズ。このままダイレクトアタックだ」

「あっ……」

 

 

 ヴィイイイイイイイッ!

 

 

「あああっ、あああいや、ああああいぐうううう!」

 

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター3→4

 

 

 そして4枚のカードが墓地に送られた。

 刺激が終わったヨツクビコブラはマサジのフィールドに戻っていく。

 

「バトルフェイズは終わりだ。ヨツクビコブラは守備表示になる」

 

 電マ蛇ヨツクビコブラ ATK0→DFE0

 

「ふむ……」

 

 マサジは自分の二枚の手札を見る。

 

「……僕はカードを2枚セット。ターンエンドだ」

 

 そして、2枚とも伏せた。

 

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 ミオリがカードを引く。

 

 残りのデッキ枚数は21枚。

 残っているといえば、まだ残っているといえるが……。

 

「一つだけ質問を」

「ん?」

「あなたのデュエルタクティクスは、そちらにいる二人と比べて、どの程度ですか?」

「……さあ?君があの二人とデュエルしていて、それを覚えているとして、それと比較して考えてみればいい。ただ……このデュエル。勝つのはは僕だ」

「なるほど……」

 

 ミオリは手札を見る。

 ドローしたカードと含めて、手札は4枚。

 リソースとしては十分だろう。

 

「私は発動している永続魔法『マテリアルプラント栽培施設』の効果を使います。1ターンに1度、墓地に存在する『潮吹きマテリアルプラント』を1体。特殊召喚できます」

 

 潮吹きマテリアルプラント ATK0 ☆1

 

「そして、このモンスターの特殊召喚成功時、デッキから、『潮吹きラボ』カードを1枚、手札に加えることができます」

「ああ。知っている」

「……フフッ。本来なら段階を踏んでいくべきですが……これを使いましょう。デッキから手札に加えるのは、潮吹きラボカードとしても扱う『バトルドール・マスターピース』」

「マスターピース……最高傑作!?」

「このモンスターは、自分フィールドに『潮吹きマテリアル研究所』が存在する場合、自分フィールドの『バトルドール』モンスター1体をリリースすることで、手札から特殊召喚することができます!」

 

 バトルドール・マスターピース ATK3000 ☆8

 

 出現したのは、バトルドール・ナイトに豪華な装甲をいくつも追加した強化人形。

 使用するものが剣であることは変わらない。

 だが、その剣の煌めきは、バトルドール・ナイトのころとは比べ物にならないほどだ。

 

「な、なんだ、あのモンスターは……」

「私たちの時は、バトルドール・ナイトを横に並べる戦術をとっていたはず。ここにきて、新しいモンスター……」

 

 聡介と花蓮も驚いている。

 どうやら本当に新種のモンスターらしい。

 

「バトルドール・マスターピースの特殊召喚に成功したことで、効果を発動。相手フィールドのモンスターの効果をすべて無効にして、すべて破壊する!」

「なっ……無効にしたうえで全体破壊だと!?」

 

 ここまでくると、『効果を受けない』モンスターでなければ耐えられないほぼ完全な破壊性能である。

 

 ヨツクビコブラが爆散した。

 ……本来ならば、1ターンに1度、戦闘・効果では破壊されない耐性を持つヨツクビコブラだが、ここまで無効にしたうえで突破してくる性能が高いと、耐性がいくつあっても足りない。

 

「チッ……」

「さらに魔法カード『絶頂動乱』を発動。自分フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在しない場合、自分フィールドの潮吹きラボモンスター1体を選択し、そのモンスターのレベルの半分の数だけ私が絶頂することで、このターンのバトルフェイズ中、相手フィールドで発動する効果はすべて無効になります!」

「なっ……」

 

 ミオリが発動した瞬間、彼女の背後から大型のマニュピレーターがいくつも出現する。

 すべてのアームの先端に拘束具が取り付けられており、ミオリの体を『大』の文字になるように大きく広げて拘束した。

 加えて、彼女が身にまとっていた薄手の白いワンピースが破かれる。

 下着もすべてはぎとられた。

 

「んっ……」

 

 神秘的と称することができるミオリの体。

 瑞々しく輝いており、思わずうっとりするようなクオリティを持っている。

 

 そんなミオリの真下から、媚薬がたっぷり入った注射筒が出現。

 ミオリのおまんこに突き刺さった。

 

「あぅ♡」

 

 そのまま媚薬がミオリの中に注入されていく。

 膣の中を満たしていき、そしてそこからミオリの体に浸透していく。

 

「あっ、んんっ♡あああっ♡」

 

 即効性が高い媚薬なのだろう。ミオリの白いからだが赤くなっていく。

 

「はぁ、はぁ……あっ」

 

 筒の中の媚薬がすべて注入されると、筒が引き抜かれる。

 そして次に、ローターが十個出現する。

 そのローターがすべて、ズボボボボッ!とミオリの膣に挿入された。

 

「んぃっ!」

 

 

 ガガガガガガガガガガジュブブブブブブブブブヴィイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「ああああああああああああ~~~っ!ああいやっ、いく!はっ、はっ!こ、壊れちゃううう~~~っ!」

 

 膣の中を全力で暴れまわり蹂躙するローター。

 

 カードの効果であり、しかも『絶頂させる』ことが効果だ。機械の責めに容赦はない。

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 5→……6→……7→……8

 

 

 4回絶頂すると、ミオリの膣から十個のローターが引き抜かれる。

 

「んっ……!」

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 8→9

 

 勢いよく引き抜かれたことで再びイくミオリ。

 アームの拘束具からも解放されて、自分におろされた。

 

「んっ♡、はぁ、はぁ、これで、このバトルフェイズ中。あなたのフィールド上で、カードは発動できませんよ♡」

「なかなか強力な効果だ……」

「そして、マスターピースもまた、バトルドール・ナイトを同じ効果を持ちます。潮吹きマテリアルプラントをリリースして、攻撃力を倍にします!」

 

 バトルドール・マスターピース ATK3000→6000

 

「攻撃力……6000」

「あなたのフィールドにモンスターはいません。そして、その二枚のセットカードは、『絶頂動乱』の効果で発動できなくなります。まだメインフェイズ、発動するなら今ですよ?」

「……そのタイミングで発動できるカードじゃない」

 

 その言葉に、聡介と花蓮も表情を変えた。

 

「マサジのタクティクスが通じない……?」

「……」

 

 驚いている様子の聡介と、何も言わない花蓮。

 

「さあ、バトルフェイズ!私はマスターピースで、ダイレクトアタック!」

 

 ミオリが宣言すると、マスターピースが剣を高く掲げる。

 すると、そこから爆炎が発生した。

 

 圧倒的な圧力を誇る剣を、マスターピースは容赦なく振り下ろす。

 すると、そのまま爆炎がマサジに向かって放出された。

 

 まるでドラゴンのブレスでも放たれたかのように、マサジがいる場所で爆発が発生する。

 

「なっ、マサジ!……ど、どうなってるんだ……」

「このデュエル。私の勝ちですね。私は確かにフィールドのカードの効果を封殺しましたが、彼の墓地に、墓地で発動する効果はありません。手札はゼロ。その状態では、何もできずに焼かれて終わるのみです」

 

 デュエルディスクを仕舞おうとするミオリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気が早いよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小さな呟き。

 それが三人の鼓膜を震わせ、そして、ミオリのデュエルディスクは……まだ、『デュエルの終わりを示してはいない』

 

「なっ……」

 

 爆炎が晴れてきた。

 そこには……八つの首を持ち、頭部に電マが装着されている蛇が、自分の体を使って、マサジを爆炎から守っていた。

 

「そのモンスターは……」

 

 電マ蛇ヤマタノオロチ DFE0 ☆8

 

「電マ蛇ヤマタノオロチ……一体なぜ……」

 

 マサジが負けていないことに対しては驚いた様子はない花蓮。

 しかし、ヤマタノオロチがフィールドに存在することに関しては、その理由がわからない様だ。

 

「君のマスターピースが攻撃した時、僕は速攻魔法『電マ蛇暗躍融合』を発動させた」

「なっ……」

「このカードは、相手モンスターの直接攻撃宣言時、相手モンスターの攻撃力が自分のライフポイントを上回る場合に発動できる。自分の墓地のモンスター3体を除外することで、その合計レベルと同じレベルの『電マ蛇』融合モンスター1体を、エクストラデッキから融合召喚できる」

 

 墓地からは、スネーク、トレス、ヨツクビコブラが除外されている。

 合計レベルは、1+3+4で、合計は8だ。

 ヤマタノオロチのレベルは8なので、この三体で出すことができる。

 

「私が発動した『絶頂動乱』の効果で、あなたはフィールドでカードを発動できないはずです。一体、どうして……」

「答えは簡単だ……『電マ蛇暗躍融合』は、『発動できない』状況下でも発動可能な『効果外テキスト』を持っている」

「なっ……そ、そんなカードが……」

「暗躍融合には続きがある。この効果で融合召喚したモンスターと、直接攻撃してきたモンスターは、戦闘を行わなければならない」

「!」

 

 マスターピースがヤマタノオロチに斬りかかろうと近づく。

 

「残念ながら、ヤマタノオロチはカード効果に対しては完全耐性を持っているが、戦闘破壊耐性は持っていない。この攻撃で破壊されてしまう……が、『電マ蛇の壺』によるデッキ破壊はチェーンブロックを作らない。発動する効果ではないため、絶頂動乱が適用されていても相手のデッキ破壊を行うことができる」

「ば、馬鹿な……」

 

 ヤマタノオロチがスルスルとミオリに接近。

 長い胴体を使って、ミオリの四肢を拘束する。

 

 そして、両脇腹、両太もも、両胸、おまんこ、クリトリス。

 

 女性の体の中でも開発可能な場所に、電マがピトッと添えられる。

 

「んっ……」

「それと、ヤマタノオロチが存在する場合、僕が使う『電マ蛇』カードの効果による電マの振動設定は全て、『最強』になる」

「えっ」

 

 

 

 

 

 ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 

 

 

 

「アアアアアアアアアッ!いやっ、いぐっ、いいっちゃう。はぁ、はぁ!ああああダメエエエエエ壊れちゃうううううう!」

 

 先ほど、強力な即効性の媚薬を注入し、四連続で絶頂したばかりのミオリ。

 そこから、開発可能なありとあらゆる性感帯に『最強』設定の電マが侵略する。

 

 耐えられるものではない。

 

 耐えさせる気がない。

 

 そんな襲撃だ。

 

 

 電マ蛇の壺 絶頂カウンター 9→10→11→12→13

 

 

「ふむ、また4回イったか。なら、カードを13枚、デッキから墓地に送ってくれ」

 

 マスターピースがヤマタノオロチの胴体を裂いたことで、ミオリは解放された。

 そして、震える手付きでデッキからカードを墓地に送っていく。

 

 

 残りのデッキ枚数は7枚。

 

 

「わ、私は……か、カードを1枚セットして、ターンエンドです♡」

 

 マスターピースの攻撃力上昇は永続であり、その攻撃力は6000。

 圧倒的に高いステータスを誇るモンスターだ。

 

 しかし、マサジに対しては、そのようなことは一切関係ないのだ。

 

「僕のターン。ドロー。お、なるほど……まずはセットしておいた罠カード『電マ蛇の奇襲旋風』を発動。自分フィールドの『電マ蛇の壺』にカウンターが5個以上ある場合、相手フィールドの魔法、罠カードを2枚まで破壊できる」

「なっ……」

 

 ミオリの場にセットされていたカードがすべて破壊される。

 

「そして、手札から2体目の、電マ蛇スネークを通常召喚」

 

 電マ蛇スネーク ATK0 ☆1

 

 現れたのは、マサジの【電マ蛇】デッキにとってある意味中核と言えるモンスターだ。

 レベル調節という意味でも、サーチ効果を持つという意味でも、重要。

 しかし、主戦力とは言えないモンスターである。

 

 だが、【電マ蛇】デッキの戦略上、どれほど弱かろうと、別に問題はないのだ。

 

「バトルフェイズ。スネーク。行っておいて」

 

 スネークがスルスルとミオリの傍に向かって進んでいく。

 そして、体がガクガクと震えて上手く動かせないミオリの股間にピトッ♡と張り付いた。

 

「あ、ああ……」

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ……

 

 

「んっ、あ、あんっ♡んんっ、あ、あっ……♡」

 

 重要な性感帯だが、それでも、これまでのデュエルと比べてかなり弱い責め。

 

 一種のもどかしさをミオリに与えると同時に、心地よい快楽が生まれる。

 

「あっ……ううっ♡んっ♡」

 

 ……そして、ついにミオリがスネークの責めでイクことはなかった。

 

「お、イかなかったね。だけど、電マ蛇の壺にはカウンターが大量に溜まっている。デッキのカードを、すべて墓地に送ってもらおうか」

「はぁ、はぁ……」

 

 ミオリのデッキからカードがなくなった。

 

「ターンエンド。クヒヒッ、個人的には、楽しかったよ」

 

 

 勝者、電動マサジ。

 

 

 

 エロデュエルが終了。

 それと同時に、ワンピースがミオリの体に再び着せられた。

 VRモデルが解除されたことで、デュエル前の服を着ている状態に戻ったのである。

 

「……お見事です」

「まあ、別に難しいものじゃないさ。やたら『封殺』してくる印象があったから、それすらも突破するカードを用意しておけば、いざという時に君はしっかり油断してくれる。それだけの話だよ」

「……いうに易しするに難し。やはり、お見事です。試練をクリアしました。あなたたちには、報酬として、あの宝箱を開ける権利を授けましょう」

「やったな!マサジ!途中で負けるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたぞ!」

「プロだからね。それくらいの演出はするさ」

 

 どうでもいいとばかりにあくびをするマサジ。

 

「……強くなっていますね。マサジ君」

「当然さ。アマノムラクモの序列二位の戦績は伊達じゃないよ」

 

 花蓮がマサジに話しかけてくる。

 元々チームメイトだった花蓮からの言葉だが、マサジは別に強くは意識していない様だ。

 ……きっと、アマノムラクモにいた頃から、マサジはこんなデュエリストなのだろう。

 

「おお、すごいカードがたくさんあるな。これはいいねぇ……」

 

 宝箱を開けた聡介が良い笑顔を浮かべる。

 

「クククッ。これでいろいろなことができそうだ」

「……はぁ、悪い顔になってるよ。聡介」

「仕方ねえだろ」

「それはそうなんだが……」

「まあそれはいいや。で、ブルブル教団の派閥に潮吹きラボが味方するって取り決めだな。それの代わりに、俺は『コレ』を貰うぞ」

 

 聡介はカードを手に取ってマサジに見せる。

 

「ああ、教祖様は言ってたよ。君のことだから、いずれそれらのカードを使いたがるだろうってね。だから今は、今のエロデュエル界に存在する風潮を変える青羽社長の派閥に、君たちが加わるだけでいいってさ」

「わかってる。その派閥に全面的に協力するよう、指示を出しておこう。俺は大変気分が良いからな。特に……これが手に入ったのは、俺にとって一番大きい」

 

 そういって聡介は、一枚のカードをマサジに見せる。

 

「……?」

 

 どうやら魔法カードのようだが、緑色の縁があるだけで、カード名もイラストもテキストも存在しない。

 

「さて、俺はこれから研究室に行くとしよう。花蓮。マサジを送ってやれ」

「はい。では行きましょうか。マサジ君」

「……そうだね」

 

 知らないことはかなり多い。

 だが、ここで追及しても、聡介はそれに対して答えようとはしないだろう。

 

(……相当、面倒なことになる気がするけどね)

 

 マサジはそこまで考えたが、あくまでも、マサジの得意分野はデュエルである。

 組織のボスとして活動している聡介を相手に、純粋な交渉力は劣るだろう。

 

 これ以上踏み込むのは、野暮というより危険である。



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ハーレムの王。淫獣と戯れる。

「マサジが全て片付けてしまったから出番がなかったと狂華が怒ってたな」

「ハッハッハ!まあそうなるだろうな。向こうだって狂華ちゃんをもともと戦力と考えてなかったわけだし!」

 

 DVSコーポレーション本社に帰ってきた狂華たち。

 結局、潮吹きラボとの交渉に関してはマサジが全て済ませてしまったので、狂華は潮風町に行っただけという結果に終わった。

 ただ、こういう言い方はあれだが、今回、狂華は戦力としてそもそもカウントされていない。

 教祖からは行くように言われたが、本命がマサジだったので仕方のないことだ。

 

「で、一佐君。急にどうしたの?俺のところに来るなんて珍しいじゃん」

 

 デュエロ・アカデミア近くのカフェ。

 そこでは法相秋筆が時間をつぶしていたのだが、そこにふらっと一佐が現れたのだ。

 

「ブルブル教団が現在のエロデュエル界の空気に反する思想を持っていることは知っているだろう」

「ああ。女性デュエリストがただエロく負けるべきって主張に反対してるんだよな」

「そうだ。その一環として、この学校では異世界からデュエリストを連れてきて、経験を積ませている」

「あー、特別クラスだよな。で、俺に何の関係が?」

「その中の一人とデュエルしてほしい。ということだ」

「だよね……」

 

 秋筆はチーズケーキにフォークを指して、口に入れつつ何か考えているようだ。

 

「……それ、俺である必要あんの?」

「進藤先生からの依頼内容を考えると、君が適任ということになった」

「ほー……」

「秋筆は進藤先生との連絡手段はあるか?」

「てか、この前、あの五人がバイブパンツつけて学校中を徘徊してたろ」

 

 特別授業のことである。

 あの時、確かに特別クラスの五人はバイブパンツをはいてリモコンを持つ生徒を探していた。

 ただ、五人が具体的にどのような状態だったのかは広く知らされていないはずである。

 

「言い方はあれだが、まあそうだな」

「あの時、進藤先生から誘いが来てた。まあ、興味がなかったから蹴ったけどな」

「そうか」

「ただ、お前からの頼みだって言うのなら乗っておくぜ」

 

 良い笑みを浮かべる秋筆。

 

「……それは、元チームメイトとして。ということか?」

「友人である以上にな。で、どんな感じなん?」

「とりあえず、これを渡しておこう」

 

 一佐は四つ折りになった依頼書と二十枚程度のカードが入ったプラスチックケースを取り出すと、机に置いた。

 

「ほー……こんなしっかりしたケースに入れてくるなんて、思ったより重い用事なのか?」

「いや、DVSコーポレーションの幹部用のフロアには大量に置いてある」

「あっそ」

 

 ケースを手に取って、チーズケーキを口に突っ込むと、秋筆は伝票を手に取って立ち上がった。

 

「進藤先生が考えてんなら、面倒なことは書かれてても理不尽なことは書いてねえだろ。任されたぜ」

「ああ。頼んだぞ。一佐」

「いいっていいって。それじゃ」

 

 秋筆は楽しそうな笑みを浮かべつつ、喫茶店を後にした。

 

 ★

 

「あら?セレナ。どこに行くの?」

 

 特別クラスに所属する生徒は五人いる。

 ただし、まだ学校での生活においてあまり慣れが薄い生徒にとって、どこに行くのか、どこの角を曲がるのかということはほぼ決まっているようなモノだ。

 

 明日香は前を歩いていたセレナが普段は通らない角を曲がろうとしていたので気になったのだろう。

 

「ん?……ああ、進藤先生からの挑戦状のようなものだ」

 

 そういって四つ折りにした紙を取り出すセレナ。

 

「挑戦状?」

「当然だが、デュエリストの戦術は千差万別。個別に成長に適した相手を用意する必要がある。アイツはいろいろなデュエリストに依頼しているようだが、今回は私が相手すべきデュエリストがいたということらしい」

「セレナに適した相手……ってことは、デュエルする相手は進藤先生じゃないのね」

 

 どこかホッとした様子の明日香。

 前にデュエルした時はセレナが人間の言葉をしゃべれなくなるほど逝き狂ったので、またそうなってしまうのではないかという不安があったようだ。

 

「フンッ!アイツはいずれ私が倒す。ただ、私はアカデミアの戦士。挑戦なら全て超えてやるまでだ」

 

 そういうと、セレナは踵を返してサクサク進んでいった。

 

「ちょ……私もついていっていいかしら?」

「別に構わん」

 

 即答しつつ、セレナは進んでいった。

 明日香は半ば呆れつつ、そしていつも通りだと思いながらセレナについていった。

 

 

 セレナが向かった場所は、学校の敷地内にある花畑がある場所だ。

 ベンチやコテージが置かれており、今は閑散としているが、弁当を食べるくらいならよく使えそうなスポットだろう。

 さすがに、特別クラス以外に女子生徒がいないこの学校で、花畑など利用していたらそれはそれで……と思う部分はあるが、それはそれだ。

 

「……あいつが言っていた生徒は貴様か」

 

 その中のベンチの一つに座っている生徒に話しかけるセレナ。

 明日香もその生徒を見た。

 

 ヘラヘラ、ちゃらちゃらとした印象のある男で、茶髪と黒い眼鏡が特徴。左腕には真っ白なデュエルディスクをつけている。

 

「初めましてだな。セレナちゃんと明日香ちゃん!俺は宝生秋筆。今回の挑戦相手だぜ!」

 

 元気な様子でベンチから立ち上がりつつ自己紹介する秋筆。

 

「私が成長するためにはお前とのデュエルが必要だと言っていた。具体的に何なのかは知らんが、私に糧になってもらうぞ!」

「威勢がいいねぇ。ま、俺としてもそっちの方がおもしれえや」

 

 楽しそうな様子でデュエルディスクを構える秋筆。

 

 そんな秋筆を見て、明日香は思う。

 

(見たところけっこう軽い人ね。自信はあるみたいだけど、なんだかこう、強そうな覇気が感じられないっていうか……)

 

 ぶっちゃけて言い換えれば強そうには見えないということだ。

 だが、進藤先生の手腕には目を見張る部分があり、セレナに至ってはイキ狂ったことすらあるほど。

 そんな先生が選んだ相手だ。かなりの手練れのはず。

 

「早速始めようか」

「いいだろう」

 

 お互いにシャッフルされたデッキからカードを5枚引く。

 

「「デュエル!」」

 

 秋筆  LP4000

 セレナ LP4000

 

「私の先攻!」

 

 先攻はセレナ。

 

「まずは手札から、『淫獣娘々 セレナ』を通常召喚!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500 ☆4

 

 現れたのは。セレナの分身モンスター。

 露出度がかなり確保されており、ファーなどで局部を装飾された姿である。

 

「ほっほー。これもいいねぇ」

「続けて私は、魔法カード『淫獣の奨励』を発動!私の分身がフィールドに存在する場合、デッキから『淫獣魂』モンスターを1体、手札に加えることができる。私は『淫獣魂 金色獅子』を手札に加える」

「ほー……」

「続けて、魔法カード『融合』を発動!フィールドの『淫獣娘々 セレナ』と、手札の『淫獣魂 金色獅子』を融合!淫靡なる肉体持つ猫娘よ、金色に輝く四肢の魂と交じり合い、新たなる姿へと生まれ変わらん」

 

 金色獅子が出現すると、セレナを後ろから抱きしめて、セレナの膣にチンコを挿入する。

 そのままずっちゅずっちゅとピストンを行い、精子をセレナの膣に開放していく。

 

「んっ♡……融合召喚!現れ出でよ!黄金の魂を引継ぎし気高き野獣!レベル7『淫獣娘々 放尿失禁獅子セレナ』!」

 

 淫獣娘々 放尿失禁獅子セレナ ATK2400 ☆7

 

 金色の毛皮のような動物コスプレモンスターが出現。

 好戦的な目線で秋筆を見ている。

 

「これがセレナちゃんの融合モンスター……確か、全体攻撃能力があったような……何で1ターン目に?」

「フンッ。貴様が何を考えているのかは知らんが、このモンスターは戦闘破壊耐性を持っている。その様子なら金色獅子の攻撃力上昇効果も知っているだろう。これで、このモンスターの存在を無視したプレイングはできないということだ」

「確かにそういわれると面倒だな……」

 

 攻撃力2400も、悪いといえる数字ではない。

 デュエルモンスターズは、1体の強力なモンスターがいると、そのモンスターを処理しないと相手にダメージを与えられないゲーム。

 悪くないステータスで戦闘破壊耐性を持つこのモンスターを1ターン目に出すプレイングは間違いではない。

 

「私はカードを1枚セット。これでターンエンドだ。さあ、貴様の実力を見せてみろ!」

「よーし!俺のターンだな。ドロー!」

 

 元気よくドローする秋筆。

 

「俺は手札から、『白の庭園ホワイト』を通常召喚!」

 

 現れたのは、髪も瞳も真っ白で、白いブレザー型の制服を着た少年。

 端正な顔立ちであり、不敵な笑みを浮かべてセレナを見ている。

 

 白の庭園ホワイト ATK1900 ☆4

 

「むっ……」

 

 セレナが警戒した。

 

 彼女がこれまで見てきたデュエルでは、男性モンスターが出てきた場合、その多くはそのモンスターに様々なカードを組み合わせつつ、分身モンスターを責めてきたからである。

 

「ホワイトの召喚に成功した時、デッキから『白の庭園』フィールド魔法を手札に加えることができる。俺はデッキから『白の庭園ルーフトップ』を手札に加えて、これを発動!」

 

 秋筆がカードを発動すると、花畑が学校の屋上のような形になった。

 しかし、花畑としての体裁はまだ保っており、ガーデニングがかなり行われた校舎であればあり得そうなものになっている。

 

「な、なんだこれは……」

「ルーフトップの発動時、俺はデッキから『城の庭園』モンスターを特殊召喚できる。俺はデッキから、『白の庭園カイナ』を特殊召喚!」

 

 白の庭園カイナ ATK1500 ☆4

 

 

 現れたのは、白の庭園のブレザー……ではなく、白衣を着た少女だ。

 長髪をなびかせつつ、秋筆のフィールドに出現する。

 髪も瞳も白いところはほかの白の庭園モンスターと同じだが、他よりも長身でかなり理知的な印象がある。

 しかし、そのスタイルは抜群で、エロい学者、といったところか。

 

「カイナの特殊召喚成功時、デッキから『白の庭園ギミックデスク』を手札に加えることができる。このまま発動しようか」

 

 カイナの傍に、一つのテーブルと椅子が出現。

 カイナは椅子に深く座った。

 

「そして、ホワイトは自分フィールドに『白の庭園』女性モンスターが存在する場合、その女性をいじめなければならない!」

「なんだその効果は!」

 

 セレナが驚いている間に、ホワイトは椅子に座っているカイナの背後に行くと、後ろからカイナの大きな胸を揉み始めた。

 

『んっ……』

 

 揉まれて感じているカイナ。

 そして、ホワイトはカイナの弱い所を知り尽くしているかのように、もにゅもにゅとカイナの胸を揉んで形を変えていく。

 

「な、なんだこの効果は……」

「白の庭園は、ホワイトが自らのテクニックで頂点に立ったハーレム学校デッキってわけさ。で、俺のデッキに入ってる女性たちは、ホワイトの推しの女子生徒ってわけよ」

「自分のデッキで、ハーレムを演じる。そんなタクティクスがあるのね……」

 

 明日香は純粋に納得したようだ。

 

 男性デュエリストであったとしても、相手女性デュエリストを責めることに固執する必要はない。

 逆に、プレイが自分モンスターで完結する場合、相手のデッキに左右されないという特徴もある。

 

 何より、明日香自身が、『相手のデッキに左右されずセックスできるデッキ』で構築しているのだ。男性がそういうデッキを構築していても、なにも不思議なことはない。

 というかぶっちゃけた表現をすれば、明日香のデッキだって『逆ハーレム』である。

 

「ギミックデスクの効果発動。自分フィールドのカイナがホワイトにいじめらえている場合、1ターンに1度、デッキからレベル4以下の機械族モンスターを特殊召喚できる」

「機械族……」

「俺がデッキから特殊召喚するのは、『快楽の機械飛竜(エロティーク・ギアワイバーン)』だ!」

 

 快楽の機械飛竜 ATK1700 ☆4

 

 出現したのは、ピンク色に塗装された機械のワイバーン。

 本家にはないマニュピレータがいくつか搭載されており、ワキワキと動いている。

 

 それを見た二人は驚いた。

 

「あ、あれは……アンティーク・ギア?……いや、そうではないのか?」

「セレナ。進藤先生がコラムとして言ってたでしょ。ほかの次元から女性デュエリストを連れてきたときに、その時のデッキをモチーフにしたカードがいくつかデザインされてるって。おそらくあのカードは、『古代の機械(アンティーク・ギア)』がモチーフになったカードなのよ」

「ふむ、そういうことか。ならなおさら、アカデミアの戦士として、このデュエルで負けるわけにはいかんな!」

 

 改めてデュエルディスクを構えなおすセレナ。

 

 その反応を見た秋筆も納得する。

 

(なーるほど。少なからず、因縁か何かあるってわけね。ていうか、だからって俺に渡すかよまったく)

 

 ただ、威勢がいいのは高評価だ。

 

「続けるぜ。俺は飛竜の効果で、デッキから『エロティーク・ギア』カード……『快楽の機械巨人(エロティーク・ギアゴーレム)』を手札に加える」

 

 デッキから飛び出てきたカードを手札に加える。

 

「ゴーレム……だが、モチーフがあのモンスターなら、特殊召喚はできないはずだ」

「よく知ってんな。まあその通りなんだが、俺はカイナの効果を発動!ホワイトにいじめられている場合、自分フィールドの機械族モンスター1体を対象にして発動。そのモンスターは、機械族モンスターをアドバンス召喚する場合、1体で2体分のリリースにできる!」

「何!?」

「ついでに魔法カード『二重召喚』を使って召喚回数を2回に増やす!」

「くっ……」

 

 手札のカードを1枚掲げる秋筆。

 

「行くぜ!俺は飛竜を2体分としてリリース!アドバンス召喚!現れろ!『快楽の機械巨人(エロティーク・ギアゴーレム)』!」

 

 

 フィールド魔法の屋上を突き破るように、地面を割りながら巨人が姿を現す。

 ピンク色に塗装されたいくつものマニュピレータが取り付けられた巨人だ。

 どうやら、アンティーク・ギアがエロティーク・ギアになるとマニュピレータが搭載されるようになるらしい。

 

 

 快楽の機械巨人 ATK3000 ☆8

 

「後攻1ターン目から来たか!」

 

 融合やシンクロ、エクシーズやリンクといったエクストラデッキからの特殊召喚が多数行われる中、アドバンス召喚で出てくる大型モンスター。

 単純にステータスが高く、厄介なモンスターである。

 

「バトルだ!快楽の機械巨人で、放尿失禁獅子セレナを攻撃!」

 

 秋筆が攻撃宣言を行うと、巨人が動いてセレナに右手を伸ばす。

 手のひらから延びるマニュピレータがセレナの両腕を拘束して、そのまま宙づりにした。

 そして、他のマニュピレータがセレナにとびかかった。

 先端がディルドになったものが膣に挿入され、シリコンの突起物がついたリングが乳首に装着される。

 

「んっ、んあっ♡」

 

 喘ぎ声を漏らすセレナ。

 次の瞬間、快楽の機械巨人のむき出しになっている歯車がガラガラと回転し始めた。

 それに連動するように、膣に挿入されたディルドと、乳首を覆うリングが回転を始める。

 

 

『うにゃああああっ!あうううううっ!』

「ぐっ、ううううっ、こ、これはっ……ああああああ~~~っ!」

 

 快楽を共有する分身モンスターへの快楽は、すべてプレイヤーであるセレナにも共有される。

 

 膣と乳首を蹂躙する機械の洗礼を受けて、セレナは嬌声を響かせた。

 

 セレナ LP4000→3400

 

「せ、セレナ。大丈夫!?」

「ぐっ……こ、この程度、問題ない!」

 

 攻めから解放されたセレナ。

 だが、まだ快楽が残っているようで、足を震わせている。

 

 放尿失禁獅子セレナは、セレナが言った通り、戦闘では破壊されない。

 そして攻撃力2400を、他の秋筆のモンスターは突破できない。

 ひとまず、バトルフェイズはこれで終わりだ。

 

「ほー。思ったより耐えるねぇ。メインフェイズ2だ。俺はカードを……と言いたいところなんだが、飛竜の効果を使ったターン。俺はカードをセットできないんだよねぇ。このままターンエンドだぜ!」

 

 コケそうになった明日香。

 

「あ、あなた……普段から使ってるんじゃないの?」

「どーだろうね」

 

 ニヤニヤと笑う秋筆。

 ただ正直……この世界にきて場数は踏んできているが、まだまだ明日香たちは詰めが甘い。

 正直普段使っている構築ならば、最初から最後まで秋筆が好き勝手にして終わりである。

 

「さあセレナちゃん。本気出してかかってきな!」

「ぐっ……私のターン。ドロー!」

 

 セレナはカードをドローする。

 

「……」

 

 カードをドローしたセレナだが、少しいやそうな顔をした。

 

「どうしたの?セレナ」

「……フンっ」

 

 ドローしたカードをとりあえず手札に加えたが、別のカードを使うセレナ。

 

「私は手札から魔法カード『淫獣の統制』を発動。私の墓地から『淫獣魂』モンスターである『淫獣魂 金色獅子』を除外して使えるカードだ。自分フィールドの『淫獣娘々』モンスター1体は、フィールドで最も攻撃力の高いモンスターと、同じ攻撃力になる!」

「うげっ!」

 

 淫獣娘々 放尿失禁獅子セレナ ATK2400→3000

 

「そして、放尿失禁獅子セレナの効果発動!墓地から『淫獣の統制』を除外することで、このターン。相手モンスターすべてに攻撃できる!」

「ぐっ……あ、一応言っておくけど、ホワイトの永続効果で、相手はホワイト以外の『白の庭園モンスター』を攻撃できないぞ」

「なら、ホワイトから倒せばいいだけのことだ!私は放尿失禁獅子セレナで、『白の庭園ホワイト』を攻撃!」

『うにゃああああ~~~っ!』

 

 元気よくホワイトにとびかかっていくセレナ。

 

「残念!手札から『白の庭園マキナ』の効果発動。自分フィールドにレベル8以上の機械族モンスターが存在し、相手がホワイトに攻撃宣言を行った場合、相手モンスター攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了させる!」

「何!?」

 

 秋筆のフィールドに、白衣を着た小柄でショートヘアの少女が出現し、セレナに向かって飛びついた。

 そのままキスをしつつ……セレナの膣にバイブを挿入する。

 

「んっ……」

 

 

 ヴィイイイイイイイイ!

 

 

「あああ~~~っ!ぐっ、うううう~~~っ!」

 

 不意打ちで膣にバイブを突っ込まれて腰をガクガクと震わせるセレナ。

 だが、セックス次元にきて慣れてきたのか、進藤先生とのデュエルのような悲劇にはなっていない。

 

「はぁ、はぁ……くそ、ちゃらちゃらした見た目の割りに隙がない」

「はっはっは!人を見た目で判断するなよ!セレナちゃん!」

「ぐっ……カードを1枚セットして、ターンエンドだ!」

 

 これで、セレナのフィールドな分身モンスターとセットカードが2枚。

 手札はこのターンドローしたカードだけになった。

 

「……あれ?セレナちゃんの攻撃力が……」

「『淫獣の統制』による攻撃力の変動は永続的だ!」

「うわ、ダル……俺のターンだ。ドロー!」

 

 ドローしたカードを見て、もともと持っていた手札3枚のうち1枚と一緒につかんだ。

 

「墓地のマキナの効果。自分フィールドのカイナがホワイトにいじめられているとき、手札2枚と一緒に墓地のこのカードを除外することで、デッキから『リミッター解除』を手札に加える」

「なっ……『リミッター解除』の直接サーチだと!?」

「スタイル抜群な先輩であるカイナはマキナちゃんのあこがれであると同時に嫉妬の対象でもあるのさ。というわけで、カイナちゃんの部屋にあるものを爆破してやるって思ってんだよ」

 

 物騒すぎんか!?

 

「そして、手札に加えた『リミッター解除』を発動!効果は知ってるな?俺のフィールドの機械族モンスターの攻撃力は倍になる!」

 

 快楽の機械巨人 ATK3000→6000

 

「攻撃力……6000」

「バトルフェイズ!俺は快楽の機械巨人で、放尿失禁獅子セレナを攻撃!」

 

 巨人が再びセレナに右手を伸ばして、手のひらのマニュピレータで宙づりにする。

 

 そして、巨人のマニュピレータが動き出す。

 ごついイボイボがびっしりついたディルドをズブズブと挿入し、シリコンのイボイボローラーを体のあちこちに張り付けていく。

 

「んっ、そ、そんなに……」

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

『うにゃああああああ~~~っ!ああああああああああ~~~っ!』

「がっ!ああああああ~~~っ!ぐっ、いくっ、ああああああ~~~っ!」

 

 凶悪な昇天兵器を全身に装着されて、快楽拷問にさらされるセレナ。

 

 嬌声を響かせ、セレナ本人の股間は潮でびしょぬれになり、顔が快楽に侵されてアへ顔になっていく。

 

「ちょ、セレナ。大丈夫!?意識はある!?」

「ぐっ……んんっ♡♡♡はぁ、ああっ♡♡ぬうぅ!ま、まだだ。まだやれるぞ!」

 

 腰と膝を震わせながらも、セレナは立ち上がった。

 

 

 セレナ LP3400→400

 

 

「へぇ、やるなぁ……」

 

 秋筆はそうつぶやいたが、内心ではいろいろ考えていた。

 

(セレナちゃんはセックス次元にきてまだ浅いはず。経験も少ないはずだが……ド淫乱ってことなのかね?いや、それだけじゃない。俺が今使ってるカードに一佐の調節が入ってるな。セレナちゃんはデュエロ・アカデミアではデュエルを何回かやってるだろうし、それだけで、セレナちゃんがどれくらい耐えられるのか正確に見極めたのか。さすが、『人間型VRモデルの研究と開発』でブルブル教団序列二位になった男は違うねぇ)

 

 これ以上責めることもない。

 ホワイトたちでは勝てないので、デュエルを進めることにした。

 

「俺はカードを2枚セット、ホワイトとカイナを守備表示にしてターンエンドだ」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900→1000

 白の庭園カイナ  ATK1500→1100

 

「はぁ、はぁ!よし、私の……ちょ、ちょっと待て!なぜ快楽の機械巨人が破壊されないんだ!?」

 

 巨人が全身の歯車をきしませながらもフィールドに残っている。

 

「ん?ああ……マキナの効果を発動したターン。リミッター解除は効果が変わるんだよ」

「くっ……」

「リミッター解除の本来の破壊タイミングはそのターンの終了時。だが、マキナの効果を発動してリミッター解除を手札に加えたターン中に発動すると、適用されたモンスターは、次の相手ターンまでその効果が残るようになる。残念だったな」

 

 伏せカードは2枚ある。

 だが、セレナはそれを発動していない。

 快楽の機械巨人でしか攻撃していないので、攻撃反応型であればそもそも使えないが……。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 だが、この程度の状況であきらめるセレナではない。

 

「……チッ。仕方がない。私は罠カード『緊急出動』を発動。手札からレベル4以下のモンスター1体を、ターン終了時に破壊されるデメリットを付与して特殊召喚できる!」

「ほう……」

「私が特殊召喚するのは……『機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター』だ!」

「なっ……『機械試練』!?」

 

 秋筆は驚いた。

 そもそも、今回のデュエルは、進藤先生からの依頼が一佐に渡され、そこから秋筆に巡ってきたもの。

 だが、そもそもセレナにテコ入れ……いや、バイブ入れが行われていたとは思わなかったのである。

 

「あいつが渡してきた挑戦状の封筒の中に入っていたカードだ。バイブ・パンツ・ジェネレーターの効果発動!このモンスターの特殊召喚に成功した場合、自分フィールドからこのモンスターを含む素材モンスターを墓地に送り、素材が適した融合召喚を行うことができる!」

「何!?」

 

 追加で説明されたことに驚く。

 そもそも、これを渡したであろう進藤先生が使う『機械試練』というデッキは、エクストラデッキに投入されるのが『シンクロモンスター』である。

 融合召喚に適したカードを入れている理由が一切わからないのだ。

 

「私は『淫獣娘々 放尿失禁獅子セレナ』と、『機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター』を、融合!黄金の魂を引継ぎし野獣よ、股間を震わす下着をまといて、新たなる姿へと生まれ変わらん」

 

 放尿失禁獅子セレナがバイブパンツをはきつつ、融合の渦に飛び込む。

 

「んっ、ああっ♡融合召喚!現れ出でよ!膣を震わせ舞う気高き野獣!レベル7『淫獣娘々 振動機獣(バイブビースト)セレナ』!」

 

 現れたのは、頑丈な素材のパンツをはきつつ、そのパンツとコードでつながっている手甲を装備している『淫獣娘々 セレナ』だ。

 

 

 淫獣娘々 振動機獣(バイブビースト)セレナ ATK2500 ☆7

 

 

「こ、このモンスターは……」

「私は罠カード『クイックドロウ』を発動!融合召喚成功時に発動できるカードだ。相手の墓地の一番上のカードが速攻魔法の場合、そのカードを対象にして発動できる。そのカードを、私の手札に加える!」

「何っ!?」

「貴様の墓地には、最後に使った『リミッター解除』がある。私はそのカードを対象にする!」

「くっ……」

 

 秋筆は防がない。

 『リミッター解除』がセレナの手札に加わった。

 

「だが、淫獣娘々は基本的に、獣戦士族のはず……」

「確かにそうだ。振動機獣セレナの『元々の種族』は獣戦士族で間違いない。だが、このカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、『機械族』としても扱える効果を持っている!」

「そういうことか!」

「そして、振動機獣セレナの効果!このモンスターのバイブは、膣と尻にバイブを突っ込んでいるが、それらを振動させることで発動できる効果がある!」

「いかにも進藤先生が好きそうな設定だな!」

「だから使いたくなかったのだ!振動機獣セレナの膣のバイブの効果!ターン終了時まで、相手のカード効果を受けなくなる!」

 

 セレナが宣言すると、振動機獣セレナの膣のバイブがヴヴヴヴヴヴッ!と振動を始める。

 

「ぐっ、あああああ~~~っ!く、くそ、そして、尻のバイブの効果!このモンスターの攻撃力を、ターン終了時まで800ポイントアップさせる!んほおおおお~~~っ!」

 

 尻のバイブも振動を始める。

 バイブによって二穴責めされた股間からさらに潮が吹きだして、セレナのハーフパンツをぐしょぐしょにしていく。

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK2500→3300

 

「チッ……だが、そこからリミッター解除を使っても全然足らないぜ!」

「んんっ♡ぐっ……まだまだ!これが私のドローカード……『野性解放』だ!」

「『野性解放』だと!?」

「獣族、または獣戦士族モンスター1体を選択し、ターン終了時に破壊される代わりに、その守備力分。攻撃力をアップさせることができる!」

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK3300→5300

 

「これが最後だ!速攻魔法『リミッター解除』を発動!機械族モンスターとして扱う振動機獣セレナの攻撃力を、倍にする!」

 

 セレナがカードを発動した瞬間、振動機獣セレナの両穴のバイブの振動が強烈に強くなる!

 

「うわあああああっ!ぐっ、り、リミッター解除を使うとこうなるのか!……ぐうう!」

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK5300→10600

 

「攻撃力……10600!?」

「バトルだ!アカデミアの戦士として、そのカードにだけは負けられん!振動機獣(バイブビースト)セレナで、『快楽の機械巨人(エロティーク・ギアゴーレム)』を攻撃!」

『う、うにゃああああああっ!』

 

 股間を強烈に震わせる二本のバイブでアへ顔になりながら、振動機獣セレナは巨人に突撃する。

 近くまで行くとジャンプ!

 そのまま、手甲がついた右手で巨人を全力パンチ!

 

 

 爆発音を響かせながら、巨人が倒れていく!

 

 

「うおああああああ!」

 

 秋筆 LP4000→0

 

 

 勝者 セレナ!

 

 

 巨人が倒されて秋筆のライフがゼロになると、VRモデルが消えていった。

 

「……いやー。最後は派手に負けちゃったねぇ」

「んっ♡……フンッ!本来のデッキを使わずに戦った貴様に勝ったところで、何の糧にもならんさ」

「ありっ?気が付いてた?」

「当然だ。私はアカデミアの戦士。そのカードのモチーフであろう『古代の機械(アンティーク・ギア)』デッキの性能がもっと高いことは理解している。そのデッキは、アドバンス召喚ではなく融合召喚が切り札なのだ。貴様も、先生に渡されて使っているのだろう。全然理解していないのがまるわかりだ」

「あー……まあ、そうとも言えるかね?」

「加えて、私の1回目のバトルフェイズ。貴様はホワイトを攻撃対象に選択させようと補足していた。あれは、本来の土俵ではない『エロティーク・ギア』ではなく、『白の庭園』を狙って戦ってほしかったからだろう」

「そこまでわかるのか……」

 

 デュエル脳といわれるセレナだが、だからこそ、デュエルのことはしっかりわかっている。

 タクティクスに慣れておらず進藤先生には大敗したが、それでも、もともと実力者なのだ。

 

「ただまぁ、今回のデュエルで、セレナちゃんも分かったことがあるんじゃないか?セックス次元のデュエルでは、バイブというのは使われたときにただ耐えて打ち勝つものではなく、利用していくものだってこと」

「……フンッ。私は私のデュエルをするだけだ。今度は本気の……純正【白の庭園】で相手してもらうぞ」

「はいはい。わかったよ。機会があれば相手するさ!」

 

 最初から最後まで、本心を悟らせない軽薄な様子の秋筆。

 

 そんな秋筆に踵を返すと、セレナは花畑から去っていった。

 

「さっきのデュエル。私もいろいろ学ぶことはあったわ。秋筆君。ありがとうね」

「ククッ。明日香ちゃんも頑張れよ。まずはルーキー同士でいろいろヤりあうみたいだけど、油断すると気持ちいい目に合うからな」

「わかってるわ。それにしても……あなたみたいな強いデュエリストが、この学校にいたなんてね」

「学校だっていろいろ『派閥』はあるってことさ!癖の強い連中が多いから、学校内でも油断すんなよ!」

「ご忠告、受け取っておくわ」

 

 明日香も踵を返して、花畑から去っていった。

 

 最後に残された秋筆は、ため息をついてベンチに座る。

 

「思ったより面白そうじゃねえか。まあ、いくつか会うのは時期尚早って思う連中もいるけど……まっ、俺は俺で楽しみますかね」

 

 楽しそうな笑みを浮かべて、秋筆もまた花畑から去っていった。



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序列四位は刺客を掌の上でイき踊らせる。

 エロデュエルが成立するうえで必要なことはいくつかあるが、基本的な部分はどこの研究室も行っている。

 問題なのは、研究することそのものに大きな予算が必要になるものや、研究を行うにあたってハードな実験のサンプルになる女性から同意を得ることが求められる。

 

 前者はともかく、後者の女性の同意に関してはどこの研究機関も悩んでいることだ。

 

 それに関していえば、DVSコーポレーションは恵まれているといえる。

 

「んっ、ぐっ、このっ!あああっ♡♡♡」

 

 DVSコーポレーション本社地下一階。総合トレーニングルーム。

 

 様々な運動器具が置かれている場所である。

 筋肉トレーニングを行う器具をはじめとして、様々なフィットネスマシンが並んでいる。

 その部屋の端には、ボルダリングが設置されている。

 

 でっぱりのようなものが壁一面につけられており、それに掴んだり踏んだりして上を目指すのが基本である。

 

 そこでは、狂華がスポーツブラ、ホットパンツ、シューズだけを身に着けた状態で、でっぱりに掴んでいた。

 ただし、スポーツブラの先端にはシリコンで作られたカバーのようなものが設置されており、パンツもなかなかゴツイ。

 オマケにパンツに至ってはジュブブブブブブブッ!と、水音と振動音が混ざったような音が聞こえてくる。

 

「はぁ、はぁ♡♡ううっ……」

 

 喘ぎ声を漏らす狂華。

 

 もちろん、でっぱりの数はそれ相応に多いのでもっと楽になれる姿勢はあるのだが、色を指定されているのだろう。

 狂華は現在、でっぱりの中でも一番数が少ない赤色のでっぱりだけを使っており、難易度の高い姿勢を保っている。

 

「どう?」

「計測器からの情報はこのように」

「ふむ。なるほどね……」

 

 現在、ボルダリング施設の一角が潮里を指揮とする研究チームが占有している状態である。

 なお、これに対して文句を言うものはいない。

 まず、占有している区画が必要最低限であり、常連が利用する分には全く邪魔にならないようにセッティングしていること。

 そして最も大きな理由は、眼福だからである。

 

 現在、狂華の傍には専用の足場が用意されたカメラマンが大型カメラを向けている。

 しかもカメラマンは二人。

 カメラは本来の映像を届ける役割を果たしているが、それと同時に体温の上下や筋肉の活動力など、様々な機能が搭載されている超高額品。

 そのうちの映像に関しては、このボルダリング施設の傍にいない『特定の社員』なら視聴できるようになっているのだ。

 

 眼福である。

 

「狂華ちゃん。そこからもうちょっと上に行って」

「あ、はい♡」

 

 イヤホンをつけており、小声で伝えられた指示に対しても答える狂華。

 右手を今持っているでっぱりから放して上に持って行こうとして……

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「あああああ~~~っ!か、回転が、ああっ!」

 

 アへ顔になって体のバランスが崩れそうになる狂華。

 なお、安全対策のためにスポーツブラには安全ワイヤーが接続されており、部屋の上部とつながっている。

 一応落ちても問題はない。

 

「ふぐっ、うっ、ああっ♡んっ♡」

 

 嬌声を漏らしながらも体に力を入れて、上を目指す狂華。

 股間はビショビショになって汁が滴っており、イきながらも登っているのは明白だ。

 

「ん~~……」

 

 登っている狂華を観察する潮里。

 回転振動バイブに膣を刺激され、嬌声を漏らしながらも狂華は上を目指す。

 本来なら姿勢を保つどころではない刺激だが、狂華は膝が震えていても筋肉を使う運動ができる。問題はない。

 

「よしっ、狂華ちゃん。ちょっと止まって」

「はっ、はい♡」

 

 指示されたので止まる狂華。

 体勢は足を大きく開いたもので、膣で回転するバイブの刺激を最も体が感じてしまうものだ。もちろん狙ってやってます。

 

「左近さん。絶頂パルスガン持ってるわよね。それで狂華ちゃんのこめかみを撃って」

「はい」

 

 狂華の左側でカメラを向けていた男が、拳銃型のパルス装置を取り出す。

 もちろん弾丸を飛ばすわけではないので、銃身の先に穴はない。

 だが、拳銃のフォルムは本物そっくりである。

 

 なお、リアルタイムで資料している映像にはテロップで、遠くから見ているものに関してはホログラムで『絶頂パルスガン』と説明されるため、一瞬の動揺はあったがすぐに収まった。

 

 

 左近というらしいカメラマンは、パルスガンを狂華のこめかみに添える。

 

「そうじゃなくて、もっとグリグリと押し付けて」

「はい」

 

 左近は『大丈夫だよな……』と疑問に思いつつ、グリグリと銃口を押し付ける。

 

「んっ、ああっ♡」

 

 潮里が持ってくるおもちゃは、毎回毎回緻密に効果が変わる。

 それを楽しみにしているかのように、狂華は体を震わせてそれを待つ。

 

 

 パンッ!

 

 

「ああああっ!あっ、いぐうううっ!」

 

 狂華の全身が痙攣し、股間から汁がドバドバ溢れてくる。

 バイブは中心が空洞なのか、そこを通って潮がパンツから放出された。

 

 通常なら脱落しているだろうが、終始力を入れていることに変わりはないためか、慣れがある狂華は耐えている。

 

「ふーむ……イヤホンからは本物の銃声が聞こえるようになってるけど、思ったより耐えるわね」

 

 タブレットにいろいろ入力する潮里。

 

「けっこうデータはそろって来たわね……右松さん。今から狂華ちゃんのパンツのバイブのロックを外すから、取ってくれる?先端部がモーター制御で出てくるから」

「はい」

 

 潮里が設定すると、振動と回転がいったん止まって、ウィイイ……とバイブが少し出てくる。

 右松がそれを掴んでゆっくり抜いていった。

 すると、イボイボがびっしりついた長い長いバイブがズボズボネチョネチョと音を立てて取り出された。

 

「あっ、んんっ、ああっ、あっ♡」

 

 イボイボが膣壁を抉りながらバイブが出ていったことで狂華は声を漏らす。

 

「おおっ、すげえ」

「あんな凶悪なのを穴に突っ込んでたのか」

 

 実験には関係ない利用者たちが感嘆の声を漏らす。

 

「左近さんからパルスガンを受け取って、銃身を根元まで膣に突っ込んでくれる?根元までつっこんだら銃口がポルチオに接触するように設計されてるから」

「はい」

「!」

 

 左近は構えているカメラの位置をほぼ変えずに右松に拳銃のグリップを手渡す。

 右松もカメラをほぼ動かさず拳銃を受け取った。パントマイマーかお前らは。

 

 拳銃を受け取った右松は、そのまま狂華の膣に銃口を入れて、ズブズブグリグリと奥の奥まで挿入していく。

 

「あっ、んんっ♡はっ、はっ……」

 

 興奮値が高まっていく狂華。

 

 そして、銃身を根元まで突っ込んだ右松。

 そのまま、ポルチオを撫でるようにグリグリと動かした。

 

「あっ、あっ……」

 

 

 バンッ!

 

 

「あああああああ~~~っ!がっ、あっ!」

 

 一気に絶頂まで持っていかれた狂華。

 

 さすがにポルチオ直通は体が想定していなかったのか、ボルダリングの壁から手が離れた。

 そのまま姿勢を保てなくなって、足も離れて空中に投げ出される。

 即座にワイヤーのセンサーが反応して、狂華を宙づりにした。

 

 ちなみに設計者の趣向で、狂華の体が空中で半回転して、観客たちによく見えるようになった。

 

「狂華ちゃん。穴に拳銃が刺さったままね」

「す、すみません。絶頂した時の狂華ちゃんの膣圧ってものすごくて……」

「知ってるわ。狂華ちゃんの膣圧は生卵くらいなら普通に潰せるからね」

 

 また掃除が大変そうになることを……いや、その『掃除』も狂華は喜ぶか。うん。

 

「くうう……もうちょっといけると思ったんですけどね」

「それって絶頂するって意味?それとも壁を登るって意味?」

「絶頂するって意味ですけど」

「だと思ったわ」

 

 周囲がドッと沸いた。

 

「変態だなぁ。狂華ちゃん」

「いいねぇ。ただ、ちょっと気味悪いからそろそろ拳銃は抜いてやろうぜ」

 

 変態だが、それでも受け入れられている狂華。

 

 というか、DVSコーポレーションという会社に就職し、しかも狂華の実験に同席できるレベルとなると、相当の機械姦好きである。

 狂華が思いっきり責められてイかされているのを見て満足しないわけがないのだ。

 

 

「よし、計測実験のデータは収集できたわ。とりあえずこれで十分よ」

「わかりました」

 

 もっと深い地下で実験をすることもある狂華。

 しかし、観客が多い場所であっても、受け入れられているのだ。

 

 愛というよりは変態である。

 

 ★

 

 実験という意味でトレーニング施設を利用する会社もあれば、エロデュエルの訓練のためにトレーニングルームを利用している学校もある。

 

「ふっ、ふっ……んんっ!」

 

 当然だが、デュエロ・アカデミアである。

 

 学校指定の運動着を着た特別クラスの四人は、同じく運動着を着た進藤先生に連れられて、トレーニング施設がある場所に来ていた。

 

 なお、腕立て伏せをしている明日香はバイブパンツをはいており、微振動で悶絶している。

 

「んっ♡はぁ、はぁ、それにしても、デュエロ・アカデミアにこんなトレーニングルームが作られてるなんて知らなかったわ」

 

 アキがサドルに回転するディルドが付いているサイクリングマシンのペダルをこいで、喘ぎながらつぶやいた。

 

「アキくんが所属するプロレス同好会の皆さんもかなり利用していますよ。まだアキくんは入ったばかりでチュートリアルを受けている段階だと思いますが、これからは利用することも多くなるでしょうね」

「むう、それなら、オレたちは関係なくねえか?ふんにゅううっ!」

 

 アンナが頑張ってダンベルを上げようとしている。

 そこそこ重いダンベルだが……アンナは元々バズーカをぶっ放すような子なので、素の筋力値は結構高いと思われる。進藤も驚いた。ロリ巨乳は需要があるのでセックス次元でも結構発掘されるが、身体能力まで高い子が出てくるとは……。

 

 まあ、個人的な感想は置いておくことにして、進藤は解説する。

 

「もちろん、全員に関係があることですよ。エロデュエルには、デュエリストに身体能力が求められるケースもあります」

「そ、それって、この前のレイドデュエルみたいな感じ?あっ♡」

 

 ランニングマシンで走っている葵が喘ぎ声を共に答える。

 股間から微振動が聞こえるのでバイブパンツをはいているのだろう。

 

 それはそれとして、アキ以外の四人は、レイドデュエルと呼ばれるイベントに参加している。

 この時、アクションカードと呼ばれるカードを拾いに行って、それを使うというこのが必要になった。

 ちょっと高い場所にカードがあって、あとちょっとでとれるのにジャンプ力が足りなくてジエンド。というのはあり得る話であり、また笑い話にしかならないだろう。

 

「それに限ったことではありません。エロデュエルで行われる皆さんの体は全てVRモデルであり、デュエルは全てソリッドビジョンですから、カードの効果として、体を動かなければならない場合もあるということです」

「ふむ……ソリッドビジョンなら、足場も施設も自由自在だからな……んぅ♡」

 

 葵の隣で同じくランニングマシンを走るセレナ。

 こちらも微振動で喘いでいる。

 

「そういう事です。そしてVRモデルにおける身体能力も、本来の自分の体に合わせて設定されますから、皆さんがここでこうしてトレーニングルームを利用することは重要なのですよ」

「……思ったんだけど、鍛えることが重要なんだよな。別にバイブは突っ込まなくてもよくね?その方が体を鍛えることに集中できるし」

「そんなの私のしゅ……ではなく、何かしらの刺激を受けながらも行動する必要がある場合があるので、動く際にも快楽に耐えなければなりません。筋力もそうですが、どちらかというとそちらの方がエロデュエル中は重要ですよ」

 

 微笑を浮かべて説明する進藤。

 『今、私の趣味って言おうとしたよね?』という視線はガンスルーしつつ、全員の様子を確認している。

 教育関係でブルブル教団の幹部序列四位に立つ進藤の観察眼は高いのである。

 まあ、ブルブル教団に関する詳しい知識や認識を持っていない特別クラスのメンバーは、いまいち進藤の『影響力』について分かっていない部分はあるが、それはそれ。

 

 いずれにせよ、進藤としても詳しいところまで切り込むのは時期尚早と考えているため、まだ抑え目である。

 

「……ん?」

 

 ドアの前に誰か来て、そのままトレーニングルームに入ってきた。

 進藤よりも少し線の細い体つきの男の先生だ。

 

「進藤先生。少しいいですか」

「何か?」

「いえ、これを……」

 

 そういって小さな封筒を進藤に見せてくる男。

 進藤はそのまま封筒を受け取ると、中を見る。

 

「……なるほど」

「進藤先生、何かあったんですか?」

 

 明日香が五人を代表して進藤に聞く。

 一度、『どうしたものか』と思った様子の進藤。

 だが、とりあえず決めたようで、明日香たちの方を向いた。

 

「この授業は一時中断です」

「「え?」」

 

 突然の進藤の宣言に驚く五人。

 

「まず、この特別クラスの設置目的ですが、『女性が勝つのではなく、エロく負けるべき』というエロデュエル界の風潮を破壊するため、皆さんを鍛えています」

「そうですね」

「しかし、私たちの活動をよく思わない『派閥』が、エロデュエル協会には存在するのです。どうやら、そこからの刺客が送られてきたようです」

 

 さらに驚く五人。

 

「そ、それは要するに……私たちの誰かが、その刺客に勝つ必要があるってことですか?」

「いえ、どうやらお相手さんが求めているのは私とのデュエルのようですね」

「進藤先生と?」

「はい。私はブルブル教団というデュエルチームに所属していますが、ブルブル教団のスポンサーであるDVSコーポレーションは、特別クラスを設置した『青羽派』と親密な関係なのです」

「あ、だから、このクラスの特別授業をいつも進藤先生が担当してるんですね」

 

 葵は納得したようだ。

 まあ進藤も一応そう考えているが、それと同時に、最新式のバイブなどの玩具であっても、進藤のコネを使えば簡単に用意できるということも原因として大きいと判断している。

 そのあたりは大人の話なので生徒には言わないが。

 

「そして、DVSコーポレーションは青羽派に対してかなり出資している『大口の援助組織』です。要するに、お相手さんは私を倒すことで、DVSコーポレーションと青羽派の関係を切る交渉をしたいということなのでしょうね。青羽派も色々なところにコネクションがありますが、DVSコーポレーションの影響力はかなり大きいので」

 

 やはりデュエルが盛んな世界なので、デュエルの勝敗は大きな意味を持つ。

 デュエルの強さがそのまま交渉の優位性につながるのだ。

 

「そこで、皆さんにはそのデュエルを観戦してもらいましょう」

「ということは……進藤先生のデュエルを?」

「ええ、セレナさんにとっては予習にもなるでしょうし」

 

 笑みを深くしつつセレナを見る進藤。

 

「……フンッ!」

 

 ただ、分が悪いと判断したようで、珍しくセレナは鼻を鳴らすだけで済ませた。

 

「では、着替えて移動しましょうか」

 

 ★

 

 

(さて、青羽派とDVSコーポレーションを切り離したいと考えてデュエロ・アカデミアに乗り込んできたということは、一佐君のところにも乗り込んでいる可能性がありそうですねぇ)

 

 運動着からスーツ姿に着替えて、学校地下のデュエルコートの壁に背を預けつつ、進藤はいろいろ考えていた。

 観客席では特別クラスの五人と、どうやら協会から送られてきたらしい見届け人が来ている。

 

 見届け人がニヤニヤしているところを見ると、どうやら刺客は相当の実力の持ち主のようだ。

 

(DVSコーポレーション関連の人間しか電マスクの正体がマサジ君であることを知りませんし、私と一佐君を抑えることができればどうにかなると考えている可能性は高いでしょうね。どちらもブルブル教団の幹部で、顔も名前も知られている。協会の連中がやってこない理由はありませんし)

 

 いろいろ考えている進藤。

 これまでにもこの手のデュエルは多くあったが、授業中にズカズカ入り込んできたのは初めてなので考える必要がある。

 

 本当の意味で『戦略』的な部分は、ブルブル教団が絡む範囲では教祖が考えているはず。

 少なくとも『戦術』に関していえば、進藤が勝てば問題ないことに変わりはない。

 だが、特別クラスの設置や行狂井狂華の登場など、青羽派にとってもブルブル教団にとっても、最近は『動き』が大きいことは間違いない。

 

 ボロを出すわけにもいかないし……面倒なことになったものだ。

 

「……来たようですね」

 

 進藤が反対側の扉に目を向けると、一人の女性が入ってくる。

 

 パンツスーツを身に包んだ紫色の長髪の女性で、エロデュエル界で発掘されるにふさわしいルックスとスタイルをしている。

 パッと見た限り、切れ目でエリートコースを進んできた女性。といった印象だ。

 

「ほう?あなたですか。協会の『主流派』が抱えている教育機関出身で、かなり優秀と聞いたことがありますよ。牧野(まきの)エルザさん」

 

 初対面ではあるようだが、進藤は現れた女性を見て納得する。

 

「今回、私が相手をします。私が勝てば、DVSコーポレーションは、デュエロ・アカデミアとの援助関係を解消してもらいますよ」

「ええ、かまいませんよ」

 

 進藤はうなずいた。

 自分が欲しいものなど何も言わない。

 協会にとっては失うものなどないデュエルだ。

 というより、ブルブル教団に関して言えば、教祖の方針でそうなってしまっている。

 幹部という立場の進藤はそれに納得しているが……今年に入って、エルザで十五人目だ。遠慮がなさすぎである。

 

 しかし、そんな愚痴はこぼさない。

 

 だが、指摘したい部分がないわけではない。

 

「さて、さっさと始めましょうか。しかし……『女性はただエロく負けるべき』と考えている協会が、『勝利を交渉材料とするデュエル』を挑んでくるのに、そのデュエリストが女性とは……矛盾を抱えていませんか?」

「私には関係ありません。私は上の命令通り、あなたとデュエルして勝つだけです」

「これだから『管理する側』は全く……まあいいでしょう」

 

 微笑を浮かべる進藤は、その笑みを深くする。

 

 彼の内心を簡単に言えば、こんなところだろう。

 

 

 

 

 

 

 精々、良い『教材』になってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 確かにこれは観客を沸かせるとかそういうものではなく、交渉だ。

 デュエルの勝敗がものをいう。

 そんなデュエルがあることに対して、なにも否定はしない。

 

 だが、協会の主流派に属する女性は違う。

 彼女たちは、『女性でありながら、自分より下の女性に対し、敗北を強いる』のだ。

 

 愚痴は言わないが、気分の悪い話であることに変わりはない。

 

 だから、有効活用するために、良い教材になってほしいのだ。

 

 お互いにデュエルディスクを構えて、カードを五枚引く。

 

「「デュエル!」」

 

 進藤  LP4000

 エルザ LP4000

 

 先攻はエルザ。

 

「私の先攻。私は手札から、『ブラックスパイ・レッド』を召喚」

 

 ブラックスパイ・レッド ATK1500 ☆4

 

 召喚されたのは、真っ黒のラバースーツを身にまとった赤い長髪の女性だ。

 前のチャックを開けており、綺麗な素肌と乳が見えている。

 

「レッドの召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから『ブラックスパイ』魔法カードを手札に加えることができる。私は『ブラックスパイ任務・潜入』を手札に加える。そしてこれを発動。自分フィールドにブラックスパイが存在する場合、相手のデッキトップのカードを確認できる」

「ふむ……」

 

 進藤はデッキトップを引いて、それをエルザに見せる。

 

 カード名は『機械試練の挑戦状』

 速攻魔法だ。

 

「速攻魔法……それが確認できればいい。私はレッドの効果を発動。1ターンに1度、相手のデッキトップのカードの種類を宣言、それが当たっていれば、デッキから『ブラックスパイ』モンスターを特殊召喚できる」

「なるほど、無駄のないカードの選択ですね」

「私は魔法カードを宣言、確認するまでもない。よって、私はデッキから、『ブラックスパイ・ブルー』を特殊召喚」

 

 ブラックスパイ・ブルー ATK1400 ☆4

 

 出現したのは、黒のラバースーツを身に着けた青い長髪の女性だ。

 

 どうやら、ブラックスパイは基本的に黒のラバースーツを身に着けており、髪の色が固有名になるようだ。

 

「ブルーの効果。1ターンに1度、相手のデッキトップの種類を当てることで、デッキからカードを2枚ドローして1枚捨てることができる」

「本当に無駄がない上に強い効果ですねぇ」

「魔法カードを宣言、私はカードを2枚ドロー。そして1枚捨てる」

 

 淡々と進めていくエルザ。

 

「そして魔法カード『ブラックスパイ就任』を発動。この効果で、まず私の服装を、ブラックスパイたちが身に着けているラバースーツに変更する」

 

 発動した瞬間、エルザのスーツが一瞬で、ぴっちりしたラバースーツに変わった。

 こちらも前のチャックをしっかり開けており、蠱惑的な肌を見せるようになっている。

 また、ノースリーブなので、きれいな腕もすべて見えている状態だ。

 胸あたりに何かの金具があるのか、ほぼチャックを止めていないのにしっかりと谷間が作られている。

 

「じ、自分の服装を変えた!」

「男性のカードで服装が変わることってあるけど、こういうパターンもあるのね」

 

 葵と明日香がエルザのカード効果に反応。

 

「その後、手札のカード1枚を、私の胸に差し込んでおくわ」

 

 エルザはそういうと、自分の手札1枚を旨の谷間にスーッと差し込んだ。

 

 

 それを見た進藤は、フフッとほほ笑んだ。

 

 

 教師目線でどこか『採点』する彼は、エルザに対して欲情はまだない。

 差し込んだ1枚がどのような効果を持っているのか、頭の中の膨大なカードプールの中から候補を考えているのだ。

 

「まだ私のターンは終わらない。私はレベル4のレッドとブルーで、オーバーレイ!」

 

 二人の女性が光となって、渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4『ブラックスパイ・シルバー』!」

 

 ブラックスパイ・シルバー ATK2400 ★4

 

 

 出現したのは銀髪の女性。

 不思議な光沢を輝かせながら、フィールドに降り立った。

 

「あの姉ちゃんのデッキ、エクシーズデッキか!」

 

 アンナが反応した。

 彼女のデッキもまたエクシーズデッキであり、どこか思うところがあるのだろう。

 

「シルバーのエクシーズ召喚に成功した時、私がカードの効果でラバースーツを着ている場合に発動できる効果がある。デッキから『ブラックスパイ』カードを1枚、手札に加えることができる。私は『ブラックスパイ・プラン』を手札に加える」

「本人の服装を指定……なるほど、そのためのカードですか」

「私はカードを1枚セット、これでターンエンドよ」

 

 残した手札は3枚。

 リソースとしては十分、といったところか。

 

「なるほど……私のターンですね。ドロー」

 

 進藤はカードを引いた。

 

「あなたのデッキは、永続罠の効果を選ぶことで力を発揮する。デュエルディスクの判定だから仕方ないけど、後攻になったあなたはデュエルのテンポロスね」

 

 エルザが余裕そうな笑みを浮かべてそういった。

 

 その言葉にセレナが顔をゆがませる。

 

「……私はあの時、アイツのレベルを見るために先攻を渡したが、よくよく考えればそれが最大の間違いということだな」

 

 進藤のデッキは『機械試練』

 その効果を思い出したセレナは、冷静にそういった。

 罠カードはセットしたターンには発動できない。

 ここで、進藤が『機械試練バイブレーター』を握っていても、発動できるのは次のターンになる。

 

「……確かにあなたの言う通りですが、それは原則として、といったところですね」

「それはどういう意味ですか?」

「せっかく見た相手のカードなのだから、効果までしっかり読んでおくべき。ということですよ。私はスタンバイフェイズ中に、速攻魔法『機械試練の挑戦状』を発動。私のフィールドに『機械試練バイブレーター』が存在しない場合、デッキから手札に加えるか、表側表示で置くことができます」

「何!?」

 

 デッキから飛び出てきた一枚のカード。

 進藤はそれを掴むと、魔法・罠ゾーンに表で置いた。

 

 進藤のブルブル教団序列四位としての中核をなすカードである。

 

「しっかり確認するべきでしょう?さて、バイブレーターの効果は強制です。選んでもらいましょうか」

 

 

 

 機械試練バイブレーター

 永続罠

 ①:このカードが表側表示で存在する限り、相手はお互いのスタンバイフェイズ時、以下の効果から1つを選択する。

 ●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『弱』で振動させる。このターン、自分モンスターの攻撃力は全て、ターン終了まで攻撃力・守備力が500ポイントアップする。

 ●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『中』で振動させる。その後、デッキからカードを2枚ドローする。

 ●膣にバイブを挿入し、ターン終了時まで『強』で振動させる。このターン、自分は戦闘・効果でダメージを受けない。

 ②:相手が絶頂するたびに、このカードに絶頂カウンターを1つ置く。

 

 

 

「くっ……私は、『中』を選択して、2枚ドロー!……んんっ!」

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイ!

 

 

 エルザの股間が震える。

 ラバースーツの股間が盛り上がっており、震えているのがよくわかるほどだ。

 

「フフフ、いくらでも気持ちよくイってくださいね」

「だ、誰が……」

「まあ、私は自分のターンを進めましょうかね。メインフェイズ。私は手札から、『機械試練官アサルト・ワン』を召喚」

 

 機械試練官アサルト・ワン ATK1800 ☆4

 

 出てきたのは、アサルトライフルを装備した悪魔だ。

 

「ぐっ……んっ!」

 

 機械試練バイブレーター 絶頂カウンター 0→1

 

「おや、逝きましたか。このモンスターは特に何もしませんよ。このモンスターは、自分フィールドのバイブレーターに絶頂カウンターが4つ以上ある場合、相手スタンバイフェイズ中に1度、相手の手札1枚につき、200ポイントのダメージを与えることができます」

「て、手札枚数に応じたバーンダメージ……」

 

 それに対して、セレナも思う。

 

(あいつとのデュエル。私のターンになったとき、初手5枚、通常ドロー。バイブレーターの2枚ドローを合わせて、八枚だった。これだけ聞くと有利だが、その有利を逆手に取るカードもあるのか)

 

 快楽に耐えることさえできれば、確かにハンドアドバンテージを多く得ることができる。

 しかし、調子に乗ることはできないということなのだろう。相手にアドバンテージが与えられるということ、進藤が一番理解しているのだから。

 

「さて、手札のこのモンスターは、自分フィールドに『機械試練バイブレーター』が存在する場合、特殊召喚できます。私はチューナーモンスター、『機械試練官チューニング・ワン』を特殊召喚」

 

 機械試練官チューニング・ワン ATK1300 ☆3

 

「チューナーモンスター……ぐっ」

 

 機械試練バイブレーター 絶頂カウンター 1→2

 

「フフフ、私はレベル4のアサルト・ワンに、レベル3のチューニング・ワンをチューニング!シンクロ召喚!レベル7。『機械試練官エグゼクティブ・ワン』!」

 

 機械試練官エグゼクティブ・ワン ATK2600 ☆7

 

 出現したのは、電流を出しそうな棒を構える悪魔だ。

 

「先生のデッキ。エクストラデッキはシンクロデッキなのね」

「……」

 

 シンクロモンスターを見てアキは思うところがあったようだ。

 しかし、セレナは機械試練に関する『融合関係のカード』を見たことで、訝し気に振動を見ている。

 

「エグゼクティブ・ワンが、バイブレーターが存在する状態でシンクロ召喚に成功した場合、相手のバイブから絶頂パルスをはじけさせることができます」

「なっ……」

 

 

 バチッ!

 

 

「ああああああ~~~っ!」

 

 機械試練バイブレーター 絶頂カウンター 2→3

 

 電流が股間ではじけて絶頂するエルザ。

 体をのけ反らせて、胸がぶるんと震える。

 

 しかし、それでもバイブは止まらない。

 ターン終了時まで、バイブはずっと震え続ける。

 

「きょ、強制的に絶頂させる効果……」

「エグゼクティブ・ワンの第二の効果。1ターンに1度、手札1枚をコストに、デッキから『機械試練』永続罠を手札に加えることができます。私が加えるのは、『機械試練イーボイーボピストーン』」

「くっ……」

「そしてバトルフェイズ。私はエージェント・ワンで、ブラックスパイ・シルバーを攻撃!」

 

 エージェント・ワンが電流ロッドを手に、シルバーのところに向かう。

 

「罠カード『ブラックスパイ・プラン』を発動!自分フィールドの『ブラックスパイ』モンスター1体は、このターン戦闘では破壊されない!」

「なるほど、では速攻魔法『機械試練の共鳴』を発動。自分フィールドの『機械試練官』モンスターが戦闘を行う場合、その相手モンスターはこの戦闘で破壊されない代わりに、攻撃力は半分になります。そして……この戦闘中にモンスターが得た快楽は、あなたにも適用されます」

「あっ……」

 

 ブラックスパイ・シルバー ATK2400→1200

 

 エージェント・ワンはシルバーの股間にロッドを押し付けて……

 

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「あああ~~~っ!あああいくううう~~~っ!」

 

 エルザ LP4000→2600

 

 彼女を襲うのは電流だけではない。バイブが『中』の設定で常に振動しており、彼女を延々と攻めていく。

 

 機械試練バイブレーター 絶頂カウンター 3→4

 

「フフッ。メインフェイズ2に入りましょうか」

 

 ブラックスパイ・シルバー ATK1200→2400

 

「私はカードを2枚セット、これでターンエンドです」

 

 ターンを終了したことで、エルザの股間のバイブがなくなった。

 

「はぁ、はぁ……ぐっ……くっ、私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引くエルザ。

 これで手札は6枚。

 

「さて、バイブレーターは強制ですよ。あとついでに……『機械試練イーボイーボピストーン』を発動しましょうか」

 

 

 

機械試練イーボイーボピストーン

永続罠

①:このカードは自分フィールドに「機械試練バイブレーター」が存在する場合発動できる。

②:このカードが表側表示で存在する限り、相手はお互いのスタンバイフェイズ時、以下の効果から1つを選択できる。

●バイブをイボイボにして、『遅く』でピストンを行う。このターン、自分フィールドのモンスターは戦闘・効果では破壊されない。

●バイブをイボイボにして、『中』でピストンを行う。その後、デッキから任意のカードを2枚手札に加える。

●バイブをイボイボにして、『速く』でピストンを行う。このターン、自分フィールドのモンスターは全て、戦闘ダメージを半分にすることで直接攻撃できる。

③:相手が絶頂するたびに、このカードに絶頂カウンターを1つ置く。

 

 

「わ、私は……『バイブレーター』で中を、『イーボイーボピストーン』も『中』を選ぶ。よって、デッキからカードを2枚ドローして、追加でデッキから、『ブラックスパイ・任務完了』と『ブラックスパイ・ポケット』を手札に加える!」

 

 一気に手札が四枚増える。

 これで、手札は10枚!

 

 だが……

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああああっ!ああああいくっ、ぐっ、あああああ~~~っ!」

 

 機械試練バイブレーター     絶頂カウンター 4→5

 機械試練イーボイーボピストーン 絶頂カウンター 0→1

 

 膣の中で、イボイボがはえたバイブが振動しながら抜き差しされる。

 どれほど鍛えていようと、常に開発されるエロデュエリストは、耐えることなどできない。

 

「ぐっ……あっ♡だ、だけど、これで、手札は10枚!私の手札には、勝ち筋がすでに見えている!」

「まだあなたのスタンバイフェイズは終わっていませんよ。墓地から罠カード『機械試練の復帰』を発動。墓地のこのカードを除外し、墓地からレベル4以下の機械試練官を特殊召喚できる。私は『機械試練官アサルト・ワン』を特殊召喚」

 

 機械試練官アサルト・ワン ATK1800 ☆4

 

「なっ……」

「アサルト・ワンの効果発動。私のバイブレーターのカウンターは5つ。4つ以上で発動できる効果により、あなたの手札1枚につき、200ポイントのダメージを与える」

「ぐっ……ああああああっ!」

 

 媚薬が入ったボトルをアサルトライフルに充填すると、エルザの近くに行って乱射する。

 エルザが媚薬まみれになった。

 

 エルザ LP2600→600

 

 相手の手札1枚につき200となると、黎明期の魔法カード『革命』と同じだ。

 そんなカードをデッキに入れる者はほぼいないだろうが、ここは一番の使いどころである。

 

「そうですか……では特別授業として、あなたに『アドバンテージ』というものがどういうものなのか。教えてあげましょう」

「え……」

「罠カード『大暴落』を発動。相手の手札が8枚以上ある場合、相手はすべてデッキに戻して、その後、カードを2枚ドローする」

「そ、そんな……ああああああああ!」

 

 機械試練バイブレーター     絶頂カウンター 5→6

 機械試練イーボイーボピストーン 絶頂カウンター 1→2

 

 絶頂するエルザ。

 頭と体が、もう負けていると悲鳴を出し始めている。

 

「な、なにをしているんだ!エルザ!さっさとデュエルを進めろ。手札は2枚ドローできるんだ!まだあきらめるようなものじゃない!あの教師には、フィールドの二体のモンスターと、永続罠2枚しか残されていないんだぞ!」

 

 立会人が絶叫する。

 それだけ、エルザというデュエリストは、本来な強いのかもしれない。

 だが、進藤とデュエルをするということは、その『テンポ』が違いすぎるのだ。

 従来の感覚でデュエルをしていると、すぐに進藤の掌の上でイきながら踊ることになる。

 

「ぐっ……ドロー!」

 

 カードの引くエルザ。

 だがすぐに、胸の谷間に指を入れた。

 

「くっ……私は胸から魔法カード『胸谷(きょうよく)の旋風』を発動!私のターンのスタンバイフェイズに、カードの効果でこのカードが私の胸に挟まっていた場合、相手フィールドのすべての魔法、罠カードを破壊する!」

「残念ですが、エグゼクティブ・ワンが存在する限り、自分フィールドの『機械試練』永続罠カードは、相手の効果では破壊されません」

「なっ……」

 

 せっかく懐……いや、胸に用意していた『魔法・罠を破壊する』カード。

 ブルブル教団のデュエリストである進藤を相手にするのなら重要なカードだろう。

 だが、その程度の攻めでは進藤はゆらがない。

 

「わ、私は、ブラックスパイ・シルバーの効果発動。このカードのエクシーズ素材を2つ使い、ランクが1つ高いモンスターにランクアップできる!」

「おや、そのような効果が……」

「ただし、このカードが特殊召喚したターンには発動できない」

「なるほど、だから前のターンに使わなかったというわけですか」

「私はランク4のブラックスパイ・シルバーで、オーバーレイ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!ああっ♡ランク5『ブラックスパイ・ゴールド』!」

 

 ブラックスパイ・ゴールド ATK2800 ★5

 

 現れたのは、金色の長髪の女性だ。

 

「ほう、攻撃力2800……」

「私はカードを2枚伏せる。そしてバトルフェイズ!ブラックスパイ・ゴールドで、機械試練官エージェント・ワンを攻撃!」

 

 ゴールドが悪魔にけりをぶち込むと、そのまま爆散していった。

 

 進藤 LP4000→3800

 

「私はこれで……ターンエンドよ」

 

 バイブがなくなった。

 それと同時に膝をつくエルザ。

 

「では、私のターンですね。ドロー。さて、スタンバイフェイズですが、どうしますか?」

 

 ニヤニヤしながら問う進藤。

 

「わ、私は……」

 

 進藤の手札はドローした1枚。

 フィールドにいるのはアサルト・ワンのみで、バックに永続罠が2枚だ。

 

「どちらも、『中』を選択する。これで、2枚ドローして、もう一度、『ブラックスパイ・任務完了』と『ブラックスパイ・ポケット』を手札に加える!」

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「いくっ、イクウウウ~~~っ!」

 

 機械試練バイブレーター     絶頂カウンター 6→7

 機械試練イーボイーボピストーン 絶頂カウンター 2→3

 

 絶叫するエルザ。

 

「……はぁ、イっているところ申し訳ないのですが……バイブレーターの『強』設定を使えば、あなたは一切の戦闘ダメージ・効果ダメージを受けません。確かに設定は強めですが、これに設定さえすれば、あなたの敗北を免れることはたやすいということですよ」

「な、なにを言って……ま、まさか……」

「ええ、引いてしまいました。魔法カード『機械試練・革命のスイッチ』を発動。私のフィールドに『機械試練バイブレーター』が存在する場合、相手の手札1枚につき、200ポイントのダメージを与えます」

「そんな……」

 

 エルザは絶望する。

 

 簡単に言えば、彼女は、進藤の『タクティクス』を見ているわけではなかった。

 彼のキーカードである『機械試練バイブレーター』を見ていたのである。

 

 手札の数だけ可能性があり、手段がある。

 確かに強制効果で毎ターン選ぶ必要はあるが、それなら短期決戦をすればいい。

 どうせ効果によって、手札は潤沢になるのだから。

 

 そんな単純なことを考えていたのだ。

 

「残念ながら、このデッキについて最もわかっているのは、あなたではなく私です。では、また機会があればやりましょう」

 

 エルザ LP600→0

 

 ★

 

 エルザは快楽でデュエルが終わってもしばらくは悶絶していたが、立会人の男が強引に回収していった。

 

「フフフッ。さてと、皆さんも、ある程度私の実力はわかりましたか?特にセレナさん」

「……」

 

 何度も何度も、打倒進藤を掲げているセレナ。

 正直、進藤とのデュエルは、要点をまとめていけばひどくわかりやすいものになるというのが、普通のデュエリストのたどり着く場所だろう。

 

 だが、甘い戦術はもう通用しない。

 

 わかりやすい戦術に目を向けてしまえば、進藤自身が、そのわかりやすい部分を的確についてくると、そう分かったのだ。

 

「……フンッ!いずれ私が勝つ。それは変わらんぞ!」

 

 しかし、セレナは宣言する。

 彼女はアカデミアの戦士。

 負けたものがカードにされるような技術のある者たちがはびこる場でデュエルをしてきたのだ。

 当然、この程度であきらめるような、そんな安い女ではない。

 

「それを聞いて安心しました。では、いずれ私に黒星をつける日を待っていますよ」

 

 生きのいい女性は嫌いではない。

 

 

 

 

 

 

 ただし狂華は普通におかしい子なので、進藤といえど除外するんだけどね。



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新カードを投入してエロデュエル 第1 アキVS葵

 デュエロ・アカデミアを運営する青羽社長とDVSコーポレーションは、確かに『現在の風潮を変えるために活動している』という点では手を組んでいる。

 しかし、DVSコーポレーションは青羽社長の傘下ではなく、あくまでも『対等』である。

 

 教祖は独自の資金(カネ)人脈(コネ)情報(メモ)を持っており、エロデュエリストとしても超一流。

 

 ここまでくると、エロデュエル協会の運営に席を持つ青羽社長であっても、簡単に手は出せない。

 

 

 現在、進藤が教師としてデュエロ・アカデミアに努めており、序列二位の一佐が在籍、かつ、正体を隠したマサジも抱えているのだが、本来、この三人はデュエロ・アカデミアに入学する予定はなかった。

 

 それ以前に様々な交渉があったということになるのだが、この時点で、青羽社長はいくつかの『借り』を抱えている。

 とはいえ、教祖の『目的』に関していえば、その債務の返済は二の次であり、狂華を改造することが最優先のため、無利子無担保だが、『無理なことでなければ聞かざるを得ない』という状態でもある。

 

 

 異世界からやってきた、高い素質と実力を持つ女性デュエリスト。

 彼女たちを利用しようという考えは、青羽社長だけが持っているわけではなく、DVSコーポレーションも同様だ。

 

 

 

 ただ、進藤はブルブル教団幹部序列四位であると同時に、DVSコーポレーションの『教育機姦部』に席を置いているが、部長ではない。

 そのため、その『部長』から、教育機姦部に所属している進藤に対していくつか命令が下るのだ。

 部署どうしであっても横のつながりが強いDVSコーポレーションはどんな指令が来るのか想定できない部分はあるのだが、進藤はそのあたりの調整をしつつ、指令をこなすことになる。

 

 ……これを、デュエロ・アカデミアの教師としての義務と、序列四位としての実績・戦績を出しながらするのだから、多忙と言わざるを得ない。しかたないね。

 

 

 

 

 で、結論として彼がこれから何をするのかというと……

 

「DVSコーポレーションが作った新カードを使って、私たち同士でデュエルするんですか?」

「はい。皆さんの使用カードを収録した『エロデュエリスト アップライジング』というブースターパックが発売されましたが、『カテゴリ』には新カードが求められます。これらのカードの開発は、皆さんが強くなると当時に、これらのカードに魅了された方にとってもメリットがあるわけです」

 

 説明する進藤。

 

「ただし、VRモデルを利用した新カードの開発は安いものではありません。何より、実際に皆さんが使ってデータを取ることで、より効率的にカードを開発することができます」

 

 様々な実験施設を持っているのはDVSコーポレーションも青羽社長も変わらないが、それでも、より効率的に行うなら本人たちを使う方が速い。

 

「それから、皆さんはまだ男性としかデュエルしていませんが、女性エロデュエリスト同士のエロデュエルも経験すべきでしょう。加えて、実際に戦った方が分かる部分もあります」

 

 

 現状、特別クラス五人の中で個人的にぶつかっているのは、新しいデッキを手に入れた明日香と、まだエロデュエル用のデッキを持っていない頃のアキのデュエルだけだ。

 

 確かに、『エロデュエルにおける女性同士の戦い』に関しては、見えていない部分は多いだろう。

 

「わかりました」

「今から皆さんに、新カードと、その簡易的な使い方が入った説明書を渡します。今からある程度時間を取りますから、デッキを改造してください。サンプルデッキリストも載せているので、それも参考にしてくださいね」

 

 そういって、プラスチックケースを五つ取り出す進藤。

 

 五人はケースを受け取る。

 

「……フンッ」

 

 セレナは受け取りつつ、鼻を鳴らした。

 

「どうしたの?セレナ」

「私はこういう形で、コイツからカードを貰うのは初めてではない」

「えー!すでにもらってるのかよー!」

 

 アンナが驚いている。

 

「フフフ、セレナさんは『補習』が多かったので、データも多く、それを基に作ったのですよ。アンナさんも、私の『補習』を受けるのであれば、新しく作るかもしれません。まあ……」

 

 進藤は良い笑みを浮かべる。

 

「新しいカードを作るとなると、少々、『キツイ』かもしれませんけどね」

 

 その笑みを見て、アンナはゾッとした。

 

「わ、わかった。文句は言わない」

 

 セレナが【月光(ムーンライト)】を使って進藤と戦った時を思い出すアンナ。

 

 それに、『刺客』に対しても容赦のないデュエルを行っている。

 

 そんな進藤が『キツイ』と言っている以上、アンナの年齢と耐久性を加味しても、相当なものになるだろう。

 

 猪突猛進で、【列車】の時は『爆走特急ロケット・アロー』という、後のことを何も考えていないようなカードを使うアンナも、恐怖心の方が強くなったようだ。

 

「それでは、今から時間を取ります。わからないことがあれば遠慮なく聞いてください」

 

 ★

 

「最初のデュエルは私たちだね。アキ」

「負けないわよ。葵」

 

 特別クラスの教室から近いデュエルスペース。

 

 観客席がなく、デュエルコートだけが用意されており、部屋の隅では残る三人と進藤がいる。

 

 指定位置では、アキと葵がデュエルディスクを構えていた。

 

「「デュエル!」」

 

 葵  LP4000

 アキ LP4000

 

「先攻は私から」

 

 葵の先攻。

 

「私は手札から、『エロティックスター ファンガール』を、アキのフィールドに特殊召喚!」

「!」

 

 エロティックスター ファンガール ATK600 ☆2

 

 アキのフィールドにモンスターが出現。

 

 どこか、アオイがちっちゃくなったような姿だ。

 

 幼少期の葵といって差し支えなく、服装はアイドルらしさはなく普通の服装で、『アイドルを見ている少女』といった様子である。

 

「こ、この子は……」

「すぐにわかるわ。私は手札から魔法カード『エロティックスター・チケット』を発動!2つ効果があって、1つ目の効果!自分フィールドに『エロティックスター アオイ』が存在しないとき、デッキから特殊召喚することができる!」

 

 デッキから出てきたカードをモンスターゾーンに置くと、アオイが出現した。

 

 エロティックスター アオイ ATK1500 ☆4

 

『イェイ!』

 

 ウインクピースをしてファンガールにサービスするアオイ。

 

『ほわぁ~……』

 

 エロティックスター・ファンガール 魅了カウンター 0→1

 

「アオイの効果ね」

「そうよ。アオイは場に出たとき、相手モンスター1体に魅了カウンターを1つ乗せる効果を持っている。その効果で、ファンガールに乗せたわけ」

 

 この時点で、ある程度、アキにも『ファンガール』のことは分かった。

 

「先攻で、相手フィールドにモンスターがいなくても効果を活用するための方法ということね」

「その通り!そして、私はまだ通常召喚をしていないわ。手札から、『エロティックスター ゴーストガール』を召喚!」

 

 エロティックスター ゴーストガール ATK1000 ☆2

 

 現れたのは、ぴっちりしたスーツを身にまとった女性。

 

「ゴーストガールの効果。召喚したとき、手札を1枚捨てて発動!デッキからもう1体のゴーストガールを特殊召喚!」

 

 エロティックスター ゴーストガール ATK1000 ☆2

 

「一気に、モンスターが3体……」

「その通り!開け!エロスと希望のサーキット!」

 

 空中にサーキットが出現。

 

「召喚条件は【エロティックスター】モンスター3体!【エロティックスター アオイ】と2体の【エロティックスター ゴーストガール】をマーカーにセット! さあ、出番よ♡ その笑顔で世界を照らしてっ♡ リンク召喚!現れて、リンク3! 【エロティックスター ブルーエンジェル】っ♡♡♡」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000 LINK3

 

 現れるエースモンスター。

 

「そして、ブルーエンジェルの効果発動!リンク召喚に成功したとき、リンク先のモンスターすべてに、魅了カウンターを乗せる!」

『さあ、みんなで気持ちよくなりましょう!』

 

 アイドルらしい振り付けでファンガールにサービスするブルーエンジェル。

 

『お~!』

 

 エロティックスター ファンガール 魅了カウンター1→2

 

「そして、ブルーエンジェルの永続効果で、魅了カウンターが乗っている相手モンスターは、その数1つにつき、500ポイント攻撃力がダウンする」

 

 エロティックスター ファンガール 攻撃力600→0

 

「そして、魅了カウンターが置かれたファンガールの攻撃力が0になった場合、強制効果が発動するよ。このカードのもともとの持ち主はカードを2枚ドローして、さらに、ファンガールは持ち主のデッキに戻る!」

『えへへ、ぶるーえんじぇるさん。がんばってください!おうえんしてます』

『よーしよーし、また来てね~!』

 

 ファンガールがフィールドから消えていった。

 

 そして、葵はカードを2枚ドロー。

 

「私はカードを1枚セット。これでターンエンドよ」

 

 葵のターンは終了。

 展開したように見えるが、最終的に、セットカード1枚と手札2枚を残した形だ。

 

「新しいカード1枚で、『先行1ターン目』からしっかり動く意味が詰まってる。いいカードね」

「そういうこと。さあ、アキのターンよ」

「そうね。私のターン。ドロー」

 

 アキはカードを引いて、手札を確認する。

 

「私は手札から魔法カード『ローズ・レイン』を発動。デッキからレベル1の『ローズ』モンスター1体を手札に加えることができる。私はデッキから『SMFローズ・シード』を手札に加える。そして、通常召喚!」

 

 SMF ローズ・シード ATK0 ☆1

 

「そして、召喚に成功した場合、効果発動。このカードを破壊して、デッキから『SMF アキ』を特殊召喚!」

 

 SMF アキ ATK1500 ☆4

 

 現れるアキの分身モンスター。

 

 なお、SMFは自分のライフが相手より高いか低いかで効果が決定するが、同じの場合は『何も発動しない』ので、今は単純に完全体制を持つモンスターといったところか。

 

「来たわね。アキの分身モンスター」

「フフッ、私は魔法カード『ローズ・コーリング』を発動。墓地の『ローズ』カード……『ローズ・レイン』と『SMFローズ・シード』を除外することで、デッキから新たな『ローズ』モンスターである『SMF ブラック・ローズ』を特殊召喚」

 

 SMF ブラック・ローズ ☆3

 

「来た、確か、あのモンスターは……」

「そう、チューナーモンスターよ。レベル4【SMF アキ】にレベル3【SMF ブラックローズ】をチューニング♡ 淫らなる陽光と卑猥なる月光♡ 2つの光に照らされ、快楽の華が今、開花する♡ シンクロ召喚♡ 咲き乱れよ♡ 【SMF 黒薔薇のアキ】っ♡♡♡」

 

 SMF 黒薔薇のアキ ATK2400→3000 ☆7

 

「きた、エースモンスター……って、なんで攻撃力が……」

「ローズ・コーリングの残存効果で、このターン中、私のシンクロモンスターの攻撃力は、除外されている私のカード1枚につき300アップするわ」

「そ、そっか」

「そして、黒薔薇のアキのシンクロ召喚に成功した場合、効果発動!相手モンスター1体の攻撃力分、私のライフを回復して、対象にしたモンスターの攻撃力を0にする!」

「な、なんて強力な効果……」

 

 黒薔薇があふれると、トゲが排除されたツルがブルーエンジェルに迫った。

 

 胸や太ももに接近すると、そのままくすぐるように、刺激するように、彼女の体に触れていく。

 

 

『あんっ♡あっ、ひゃうううっ!』

「んっ、あ、くすぐった、き、気持ちいい……」

 

 ブルーエンジェルと一緒に喘ぐ葵。

 ただ、まだ『焦らし』の部分が多いのだろう。

 

 アキ LP4000→6000

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000→0

 

 もちろん、実際の効果のほうはなかなか派手だが。

 

「く……」

「さらに、私のほうがライフが多いことで、黒薔薇のアキの効果。墓地の植物族モンスター『SMF ブラック・ローズ』を除外することで、ブルーエンジェルと同じ攻守を持つ『ローズトークン』を、相手フィールドに特殊召喚!」

 

 ローズトークン ATK0 ☆1

 

「なっ、こ、攻撃力0のトークンって……」

「黒薔薇のアキの更なる効果。このカードの攻撃回数は、相手フィールドの植物族モンスターの数だけ増えるわ」

「や……やっぱり強い!」

 

 ぶっちゃけようか。ものすごく強い!

 

 相手モンスターの攻撃力を0にしつつその数値分回復し、そして相手フィールドに攻撃力0のトークンを押し付ける。

 トークンは植物族なので、攻撃回数が1回増える!

 

 しかも、黒薔薇のアキのもともとの攻撃力は2400もあるのだ!

 

 ……正気ですか。本当に。

 

「あなたに防げるかしら?バトルフェイズ!黒薔薇のアキで、エロティックスター ブルーエンジェルを攻撃!」

 

 再び、黒薔薇のアキの下からツルが伸び始める。

 

「当然、受けるわけにはいかないわ!罠カード『エロティックスター・ツイート』を発動!自分フィールドの『エロティックスター』リンクモンスターが攻撃される場合に発動!相手モンスター1体に魅了カウンターを一つ乗せて、手札から『エロティックスター』モンスターを召喚できる!」

 

『うふふ♡ふりふり~♪』

 

 SMF 黒薔薇のアキ 魅了カウンター 0→1

 

「そして、手札から『エロティックスター バイラ』を召喚!」

 

 エロティックスター バイラ ATK1800 ☆4

 

 出現したのは、ミイラのように全身を包帯でグルグル巻きにした女性だ。

 

「バイラの召喚に成功したとき、相手フィールドの魅了カウンターが乗ったモンスターを対象にして発動。そのモンスターは、バイラがいる限り、攻撃できない!」

 

 バイラの体から包帯が外れていき、黒薔薇のアキに向かって迫る。

 

 そして、腕と腰を固めるように縛り上げて、さらに胸の下を入り込むと、胸を強調するように縛り上げる。

 

「んっ、うっ♡」

 

 縛り上げられる感覚も、分身モンスターは共有している。

 

 アキは声を漏らすが、デュエルを続けた。

 

「やるわね。私はカードを2枚セット、ターンを終了するわ」

 

 SMF 黒薔薇のアキ ATK3000→2400

 

 残す手札は2枚。

 

 カードパワーも高いが、それを最大限に発揮できるアキのデュエルセンスも高い。

 

「す、すげえ、一歩も譲らねえな」

「正直、決まっちゃうかと思ったわ」

「フンっ。あれくらいの保険は立てておくのは常識だ」

 

 アンナ、明日香、セレナの感想は三者三様といったところだろう。

 

 ただ、進藤は相変わらず採点している雰囲気を崩さず、表情も変わらない。

 

「ふう、危なかった。私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く葵。

 

「よし、私は『エロティックスター・バックチェンジ』を発動!自分フィールドの、『エロティックスター』モンスター1体を含むモンスター2体をリリースして、デッキからカードを2枚ドローできる。私は、ローズトークンとバイラをリリースして、カードを2枚ドロー!」

 

 いらないトークンと、攻撃を止めたモンスターをリリースしてアドバンテージに変換する。

 

 バイラがいなくなったことで、黒薔薇のアキは拘束から解放された。

 

「ふうっ、いいのかしら?」

「問題ないわ。良いカードを引いたし、早速行くわよ!私は手札から魔法カード『ロイヤル・エロティック・サーキット』を発動!」

 

 勢いよく発動する葵。

 

「え、エロティック・サーキット?」

「このカードの効果は、自分フィールドの『エロティックスター』リンクモンスターを素材に、同じリンク数で別名の『エロティックスター』リンクモンスターをリンク召喚できる!」

「なっ……」

「私はリンク3のブルーエンジェルを、リンクマーカーにセット!さあ出番よ♡おもちゃでアイドルを導く女王様!リンク3『エロティックスター・トイクイーン』!」

 

 エロティックスター・トイクイーン ATK2400 LINK3

 

 出現したのは、黄緑のメッシュが入った水色の髪の女性だ。

 赤いドレスを身に包んでおり、胸元は開いて、下半身の丈はかなり短い。

 

「そのモンスターは……」

「リンク召喚に成功したトイクイーンの効果!デッキから『エロティックスターのY字拘束台』を手札に加える」

「そのカードは……」

「そして私は、トイクイーンがフィールドに存在することで、墓地のブルーエンジェルを対象に、『エロティックスターのY字拘束台』を発動!」

 

 出現したのは、文字通り『Y』の形をした磔台だ。

 

 そこにブルーエンジェルが上下さかさまに出現し、大きく足を開いて貼り付けられる。

 

『うわっ、あっ、う~。頭に血が上る~』

 

 急に出現したブルーエンジェルが悲鳴を漏らす。

 

「このカードの発動時の効果処理として、デッキから『トイクイーンのおもちゃ』カードを手札に加えることができる。私は『トイクイーンのおもちゃ・ふわふわ筆』を手札に加えるわ。そして、トイクイーンが存在することで、このカードを発動!」

 

 発動すると、トイクイーンの手に筆が出現する。

 

『さて、あなたがもっと魅力的なアイドルになれるように調教してあげるわ』

 

 クイーンはそう言いながら磔台の裏に回ると、さかさまになったことで完全にさらされているブルーエンジェルのパンツをはぎ取った。

 

 そして、左手でブルーエンジェルのきれいなおまんこをくぱぁっと広げる。

 

「んっ」

 

 クイーンはそのまま、持っている筆をおまんこに這わせる。

 

 

 スー……

 

 

『ひゃわああああ!』

「ひゃううううう!」

 

 一度試せばわかるが、筆の先端を手のひらにあてると、とてもくすぐったい。

 

 それで敏感なところを刺激されて、葵とブルーエンジェルは震えた。

 

『あらあら、こんな筆だけで感じちゃって、淫乱さんね』

 

 くちゅくちゅ……くりくりっ

 

「あああっ♡」

 

 ビクビクビクビクッ!

 

 おまんこをいじられて肢体を震わせる葵。

 

『ほーらほーら……フフッ、この筆はこのあたりにしておきましょう……ねっ』

 

 最後に一回、筆を膣にジュブッ!と入れた。

 

『あんっ♡』

「ああっ♡」

 

 とどめで喘ぐ二人。

 

「ふ、ふう、まず、トイクイーンのおもちゃの共通効果として……相手モンスター1体に、魅了カウンターを1つ乗せる!」

 

 SMF 黒薔薇のアキ 魅了カウンター 1→2

 

「さらに、固有効果として、カードを1枚ドロー!」

「き、気持ちよさそうね……」

「まだまだいくわよ!私は手札から魔法カード『トイクイーンのおもちゃ・二連電マ』を発動!」

 

 クイーンの手に電マが出現する。

 電マの丸い先端部分が二つ並んでいるものだ。

 

 クイーンはその電マを、ブルーエンジェルの股間に当てる。

 

 ちょうど、クリトリスとおまんこを覆いつくすような大きさで……

 

 

 ヴィイイイイイジュブブブブブブ!

 

 

『ああああ~~~っ!きもちいいい~~~っ!』

「あっ、あっ!こ、これすごいっ♡」

 

 敏感なおまんこと、多くの神経が通るクリトリスへの刺激。

 

 二人は嬌声を響かせて、喘ぐ。

 

「ああああいっちゃうううううう~~~っ!」

 

 ブルーエンジェルと葵の股間から潮が吹き出して、フィールドを濡らした。

 

 SMF 黒薔薇のアキ 魅了カウンター 2→3

 

『フフッ、良い反応ね』

 

 クイーンは満足そうに電マを放した。

 

 すると、ブルーエンジェルはブルっと震えて痙攣する。

 

「んっ、あっ……ふうっ、固有効果で、アキ、あなたはこのターン終了時まで、罠カードを発動できない!」

「罠封じ……」

「これで最後!私は、『トイクイーンのおもちゃ・神木(しんぼく)バイブ』を手札から発動!」

 

 新しいおもちゃであるバイブが出現。

 

 まるで樹のように『枝』が何本も生えている形をしたものだ。

 

『あらあら、こんなものを用意しちゃって……』

 

 

 ズブブブ……グリグリグリグリッ

 

 

「いっ、あ、ああああっ、ご、ゴリゴリされて……」

『あああすごいっ、も、もういきそうっ♡』

 

 敏感な膣内をグリグリゴリゴリと削るように進む枝バイブ。

 

『さあ、派手に感じなさい』

 

 

 そういうと、クイーンは強靭な手首で、枝バイブを高速でねじりだした!

 

 

 

 グリグリグリグリゴリゴリゴリゴリッ!

 

 

「あああああああっ~~~!」

『あああああああっ~~~!』

 

 

 同時に同じ嬌声を漏らす葵とブルーエンジェル。

 

『フフフ、これはディルドじゃなくてバイブよ。要するに……』

『あ、あああいや、待って!』

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイ!

 

 

「イグっ。あああああいっちゃうううう!」

『は、ああ、あああこれすごいいいいい!』

 

 

 敏感なところを容赦なく、振動しつつ抉る枝が生えたバイブ。

 

 足を大きく開かれて固定され、逃げ場のない快楽がブルーエンジェルと葵を貫いた。

 

『それっ!』

 

 ズリュリュリュッ!と膣を抉りながら勢いよくバイブを抜くクイーン。

 

「あああああっ!」

 

 ブルーエンジェルと葵の股間から、潮が吹き荒れた。

 

 SMF 黒薔薇のアキ 魅了カウンター 3→4

 

「す、すごいプレイね」

「はぁ、はぁ、固有効果で、このターンの終了時まで……元々の名前が『エロティックスター ブルーエンジェル』となるモンスターは、攻撃力が800ポイントアップするわ」

「え……まさか」

 

 アキは何かに気が付いた。

 

「その通りよ!トイクイーンの最後の効果!トイクイーンとY字拘束台をリリースすることで、墓地から、『エロティックスター ブルーエンジェル』を特殊召喚できる!」

 

 宣言する葵。

 

『フフッ。おまんこをしっかり刺激して、魅力的なアイドルになったわ。頑張ってきなさい』

『は、はいっ!クイーン様♡……あうんっ』

 

 最後にペチンと激励するようにおまんこを指先で叩くクイーン。

 

 そして指を鳴らすと、Y字拘束台のベルトが開錠されて、高速から解放される。

 

 トイクイーンと拘束台は消えていった。

 

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000→2800 LINK3

 

 

 

 

 ……小さな疑問なのだが、おまんこを刺激されたらアイドルって『本質的に』魅力的になるんだろうか……なれるんだろうね。セックス次元だし。

 

 

「トイクイーンがメインじゃなくて、エースモンスターを強化するための物なのね」

「その通り。そして、ブルーエンジェルの永続効果で、黒薔薇のアキはカウンター1つにつき500ポイント……カウンターは4つあるから、2000ポイントダウンする!」

 

 SMF 黒薔薇のアキ ATK2400→400

 

 

 一気に弱体化する黒薔薇のアキ。

 

「な……でも、私のライフは6000よ。ブルーエンジェルで攻撃しても、私のライフは十分残る」

「アキ。それは甘いわ。クイーンの本来のリンク素材は、エロティックスターリンクモンスター1体を含む、エロティックスターモンスター3体。さっきの盤面なら、エロティックスターモンスター1体を場に出すだけで、リンク素材が揃ってた。だけど、私はわざわざ、『ロイヤル・エロティック・サーキット』で出したのよ。その意味が分かるかしら?」

「え……ま、まさか」

「そのまさかよ!墓地の『ロイヤル・エロティック・サーキット』を除外して、トイクイーンの効果でフィールドに特殊召喚されたブルーエンジェルを対象に、効果発動!」

 

 これが、新カード『トイクイーン』の大詰め!

 

「このターン。私が発動した『トイクイーンのおもちゃ』カード1枚につき、ターン終了時まで攻撃力が500ポイントアップする!」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2800→4300

 

「さらに!発動していたカードの数よりも多い魅了カウンターを持つモンスターとバトルするとき、発生するダメージは2倍になる!」

「そ、そんな……」

 

 黒薔薇のアキの攻撃力は400で、ブルーエンジェルは4300だ。

 超過ダメージは3900だが、2倍で、7800!

 

 

「これが、クイーンの調教で魅力的になった【エロティックスター】デッキの爆発力よ!バトルフェイズ!ブルーエンジェルで、黒薔薇のアキを攻撃!」

 

 ブルーエンジェルが飛びあがって、黒薔薇のアキに向かって突撃する。

 

「この攻撃が通れば、葵の勝ちね」

「罠カードは封じられてるぜ。止められるのか!?」

「……フンッ」

 

 外野としては思うところはあるだろう。

 

 ただ、セレナは鼻を鳴らすだけだった。

 

 アキの『余裕そうな表情』を見て、察したのだろう。

 

「リバースカードオープン!速攻魔法『月光に揺れる黒薔薇』!」

「そ、速攻魔法!?」

「罠カードは封じられているけれど、魔法なら発動できる。私のライフが相手のライフよりも多い場合、私のライフを、葵、あなたのライフよりも100ポイント下の数値に変化させる!」

「なっ……」

 

 アキ LP6000→3900

 

 葵のライフは4000なので、その100下の数値に変化する。

 

「黒薔薇のアキの永続効果によって、私の方がライフが低い場合、強制的に守備表示になる!」

 

 SMF 黒薔薇のアキ ATK400→DFE0

 

 本来、黒薔薇のアキの守備力は1800だが、ブルーエンジェルの永続効果は守備力にも影響を与えるため、黒薔薇のアキの守備力は2000下がって0になる。

 

「で、でも、黒薔薇のアキは戦闘破壊できるわ!」

 

 姿勢を変えた黒薔薇のアキに、ブルーエンジェルが飛びつく。

 

 そして、アキにディープキスをして、そのままアキのおまんこに手を入れてクチュクチュと刺激し始めた。

 

「んっ、ああっ、さ、さすが、調教されたことはあるわね♡」

「あ、アキの唇。すごく気持ちいい♡」

 

 攻め側も受け側もしっかり感じている。

 

 最後にブルーエンジェルがぐいっ!と指をねじると、黒薔薇のアキの体がビクンっ!と跳ねた。

 

「あああっ♡」

 

 その刺激を感じて、アキの体もビクンっ!と跳ねる。

 

「アキの膣って、気持ちいいわね」

 

 満足そうな笑みを浮かべる葵。

 

「ダメージは入らなかったけど、黒薔薇のアキを倒すことができた。私はカードを1枚セット。これで、ターンエンド!」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK4300→2000

 

「エンドフェイズ。罠カード『眠る黒薔薇』を発動するわ」

「こ、このタイミングで!?」

「墓地から、黒薔薇のアキを、攻撃力0.効果を無効にして、攻撃表示で特殊召喚する」

 

 SMF 黒薔薇のアキ ATK0 ☆7

 

 フィールドに出現する黒薔薇のアキ。

 

 だが、立ってはいるものの、その目は静かに閉じられている。

 

「くっ……だけど、効果が無効になっているのなら問題ないわ。この攻防……デュエルは長引きそうね」

「残念だけど……このターンで決めるわ」

「!」

「私のターン。ドロー」

 

 静かにカードを引くアキ。

 

 彼女の手札には……すでに、勝利という華が咲いているのだ。

 

「私は2枚目の、『ローズ・レイン』を発動。デッキから、レベル1の『ローズ』モンスターを手札に加える。私が手札に加えるのは、『SMF サンダーローズ』」

「さ、サンダーローズって……」

「さあ、私の新カードのお披露目よ。黒薔薇のアキのレベルを1つ下げて、チューナーモンスター、『SMF サンダーローズ』は手札から特殊召喚できる」

 

 ツルが地面から延びて、黒薔薇のアキの胸元に侵入し、乳首に到達。

 

 

 ビリッ!

 

 

「んっ♡」

 

 アキが喘ぎ声を漏らすとともに、黒薔薇のアキの胸元からレベルの星のような球が出てきて、地面に落ちる。

 

 すると、黄色い薔薇のモンスターが出現した。

 

 SMF サンダーローズ ATK0 ☆1

 

「チューナーモンスター……」

「私はレベル6の黒薔薇のアキに、レベル1のサンダーローズをチューニング」

 

 サンダーローズからツルが一本延びて、股間にピトッと振れる。

 

 

 ビビッ!

 

 

「んっ……淫らに開いた黒薔薇は、甘美の刺激を求めて、さらに美しく、黄色いバラを開く!シンクロ召喚!レベル7『SMF 痺薔薇のアキ』!」

 

 SMF 痺薔薇のアキ ATK2700 ☆7

 

 

 新しく表れたのは、どこか、黄色い衣装を身にまとったアキ。

 

 黒薔薇の入れ墨は、薔薇と雷を合わせたようなものに変わっている。

 

「痺薔薇のアキ……これが、アキの新カード」

「フフッ、まだ私の方がライフが低いから、痺薔薇のアキは強制的に守備表示になり、表示形式は変更できないわ」

 

 SMF 痺薔薇のアキ ATK2700→DFE2000

 

「だけど、シンクロ召喚に成功した時に効果がある、デッキから、テキストにサンダーローズが記されたカードを1枚、手札に加えることができる、私が手札に加えるのは、フィールド魔法『パラライズガーデン』よ」

「フィールド魔法のサーチ……」

 

 葵は警戒する。

 

 彼女が使っていた【トリックスター】デッキもまた、フィールド魔法を使っていたからだ。

 

「フィールド魔法、『パラライズガーデン』を発動!」

 

 殺風景なデュエルフィールドが、一気に森に変わっていく。

 

 サンダーローズと同種といえる華が咲き乱れて、フィールドを覆いつくしていった。

 

「専用フィールド魔法といったところね」

「それだけ、『痺薔薇』に適した効果を持っているはずだな」

「……なあ、なんか、奥の方に『発電所』っぽいのがあるような……」

「それは気のせいよ」

「えっ、でも……」

「気のせいよ」

「わ、わかったぜ」

 

 突っ込んじゃいけない部分とわかったようだ。

 

「パラライズガーデンも、発動した時に、デッキからサンダーローズがテキストに記されたカードを手札に加える効果を持っているわ。私は『SMFの電気お仕置き』を手札に加える」

「お、お仕置きって……」

「その前に、私はパラライズガーデンの効果を発動。自分フィールドに痺薔薇のアキが存在する場合、相手モンスター1体に、自分の墓地の『SMF サンダーローズ』を装備させることができる。ブルーエンジェルに装備させるわ」

「いっ……」

 

 地面からサンダーローズが咲いた。

 

 そして、そのツルがブルーエンジェルの股間に張り付く。

 

 

 

 ビビビビビビビッ!

 

 

『ああああっ!』

「ああああっ♡」

 

 嬌声を漏らす二人。

 

 敏感なところに、神経を無理やり絶頂に導く電流が流れて、声が我慢できないのだ。

 

「そして魔法カード『SMFの電気お仕置き』を発動。サンダーローズを装備しているモンスターが相手フィールドに存在する場合、相手モンスターの攻撃力を半分にして、変化した数値分、相手にダメージを与える」

「うっ……」

 

 

 バチッ!

 

 

「あっ!!!!」

 

 

 一撃で絶頂に導く電流がツルから放たれて、葵は体を震わせる。

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000→1000

 葵 LP4000→3000

 

 

 このデュエル中、はじめてダメージでライフが変動する。

 

 それだけお互いに防御性能が高くなっているといえるが、逆に言えば、効果ダメージに対して耐性が低いともいえる。

 

 まあ、大体のデッキはそんなものだが。

 

「これで、私の方がライフが多くなった。痺薔薇のアキは自分で攻撃表示に起き上がる効果はないけれど、パラライズガーデンの永続効果で、私の方がライフが多い場合、痺薔薇のアキは攻撃表示になる」

 

 SMF 痺薔薇のアキ DFE2000→ATK2700

 

「くっ……」

「攻撃表示の痺薔薇のアキの効果発動。サンダーローズを装備している相手モンスター1体を対象にして、その攻撃力を700ポイントダウンさせて、私のライフを700回復できる」

「あっ……あっ!」

 

 ブルーエンジェルの股間を這っていたツルが、ついに膣に侵入していく。

 

 同時に、アキの股間にもツルが地面から伸びてきて、彼女の股間に挿入されて行った。

 

 

 ズムムム……クチュクチュ……

 

 

「あっ、あっ、いっ」

「んっ、あんっ、ああ♡」

 

 声を漏らす葵とアキ。

 

 これから起こることが想定できるからこその興奮だ。

 

 

 

 ビリビリビリビリッ!

 

 

 

「あああああああっ!」

「んいいいいいいっ!」

 

 絶叫するアキと葵。

 

 セックス次元で開発された膣に電流が流れ、一気に絶頂に導かれる。

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000→1300

 アキ LP3900→4600

 

 攻撃力とライフが変動した。

 

「はっ、あっ……んぅ、な、なかなか気持ちいいわね。だけど、アキ、あなたの手札はあと1枚よ。痺薔薇のアキでブルーエンジェルを攻撃しても、私のライフは1600残る!」

 

 強気の葵。

 

「葵。その伏せカードに自信があるということかしら?」

「その通りよ。リバースカードオープン!罠カード『エロティックスター・マジカルボイス』!手札1枚をコストに、このターンのバトルフェイズ、相手は魔法カードを発動できないわ!」

 

 このターンの一手は、魔法封じ。

 

 速攻魔法で『決めて』にかかるカードは、分身モンスターという『デザイン』の関係上、かなり多く考えられる。

 

 この一手はささるだろう。

 

 これで葵の手札は0になったが、墓地から発動してアドバンテージを稼げるカードも存在するので、次のターンに葵が決着をつけにかかる可能性もある。

 

「フフッ……確かに見どころは悪くないけど……このターンで決着よ!バトルフェイズ。痺薔薇のアキで、ブルーエンジェルを攻撃!」

 

 ブルーエンジェルに向かって進みだす痺薔薇のアキ。

 

「この瞬間、手札から罠カード『SMFのボルテックスホールド』を発動!」

「手札から罠!?」

「相手フィールドに、サンダーローズを装備しているモンスターが存在する場合、このカードは手札から発動できる!その効果は、自分フィールドの痺薔薇のアキ1体の攻撃力を、私が上回っているライフの数値分アップさせるわ!」

 

 アキのライフは4600

 葵のライフは3000

 その差は1600

 

 痺薔薇のアキ ATK2700→4300

 

「そ、そんな……」

 

 痺薔薇のアキはブルーエンジェルに近づくと、彼女を抱きしめる。

 そして、そのままディープキスを始めた。

 

「んっ、あんっ」

「あっ、アキの唇、やっぱすごく……ひゃっ!」

 

 抱きしめ合っている二人の周りから、ツルがいくつも伸びてきた。

 

 そのツルは二人の衣装をはだけさせ、乳首をつまんで、腰や腹、背中、太ももや足に張り付き……膣に侵入していく。

 

 

 スルスル……ピトピト……グチュグチュ……

 

「あんっ、こ、これってヤバいんじゃ……」

「葵。一緒にイきましょう♡」

 

 

 

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

 

 

 

「あああああああああっ!ああああいく、いっちゃううううううう!」

「ぜ、全身がビリビリしてっ!あああっ!これすごいいいいいいい!」

 

 全身の性感帯を刺激する甘美な電流。

 

 それが二人の全身を貫き、体は痙攣し、股間からは潮があふれていった。

 

 

 

 葵 LP3000→0

 

 

 勝者、十六夜アキ

 

 

「とてもいいデュエルでした。双方ともに爆発力が上がっていますね。どんな苦境からでも逆転劇を繰り広げる方法はこれからももとめられるでしょう。ふむ、これは良いデータになります」

 

 進藤の感想としてはそんなところだろう。

 

 アへ顔で立ち位置に寝転がってビクビクしている二人は、それを気持ちよさそうに聞いていた。




今回のデュエルで登場したいくつかのカードは、メッセージでポンコツロボッツ様に『こんなカードはどうですか?』みたいな内容で送信したものもある。

ただ、それらを実際に使って書く段階になって、細かい変更点はいろいろ出てくるんですよね。

設定段階でデュエル構成的に問題なくカードを作るというのは、なかなか難しい。そもそも私がデザインしたカードって、どれもこれもテキスト量多そうだし……コナミの悪口は言えませんね。


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新カードを投入してエロデュエル 第2 アンナVSセレナ

 アキと葵がそれぞれの強化カードでイキまくったが、当然、まだまだデュエルは行われる。

 

 2人が壁際に移動して、次は、アンナとセレナが指定位置についた。

 

 

「次はオレとセレナだ!絶対に負けないぞ!」

「新しいカードの動かし方は把握した。試運転としてやれるところまでやってやる」

「「デュエル!」」

 

 アンナ LP4000

 セレナ LP4000

 

「先攻はオレだ!」

 

 アンナがデュエルディスクのランプをセレナに見せながら宣言した。

 

「フンッ、全力でやってみろ」

「もちろんだぜ!オレは手札から、『牛乳娘 アンナ』を召喚!」

『いくぜ~~~!』

 

 牛カラーの水着を身に着けたアンナが出現。

 

 牛乳娘 アンナ ATK0 ☆1

 

「早速きたか」

「続けて、オレは手札からフィールド魔法『育乳ロイド稼働牛舎』を発動だ!」

 

 アンナがフィールド魔法を発動すると、なかなか綺麗な研究所のようなものが出現する。

 

「こ、これは……」

「このカードを発動した時、フィールドに『牛乳娘 アンナ』がいればデッキから『育乳ロイド』モンスターを1枚。手札に加えられる!オレは『育乳ロイド・タイプA』を手札に加える。そしてこのモンスターは、アンナがいる場合、手札から特殊召喚できる!」

 

 育乳ロイド・タイプA DFE0 ☆2

 

 出現したのは、ぴっちりしたスーツを身に着けて、銀髪を肩口で切りそろえた少女だ。

 

 どこかポーッとした表情をしている。

 

「このモンスターが新しい飼育員というわけか」

「そういうことだぜ!タイプAの効果!1ターンに1度、自分フィールドのアンナに、ミルクカウンターを1つ乗せることができる!」

 

 宣言すると、タイプAが牛乳娘 アンナの後ろに回り込んで、その手で胸を揉み始める。

 

 もみもみぐにゅぐにゅと形を変えていった。

 

「あっ、あっ、こ、この育乳ロイドからも、すげえいい匂いが、うっ!む、胸、気持ちいい♡」

『んもおおおっ♡』

 

 ストレスのない、純粋な気持ちよさを高めるテクニックに喘ぎ声を漏らす。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→1

 

「んっ、ふう、まだまだ!育乳ロイドの効果でミルクカウンターが置かれたことで、『育乳ロイド稼働牛舎』の効果が発動だ!1ターンに1度、育乳ロイドモンスターの効果でカウンターが置かれたタイミングで、デッキからカードを1枚ドローできる!」

 

 カードをドローしたアンナは、良い笑みを浮かべる。

 

「よしっ!オレは手札から魔法カード『育乳ロイド・フルコピー』を発動だ!デッキから、自分フィールドにいる育乳ロイドと同名モンスターを特殊召喚できる!オレはもう1体の、タイプAを特殊召喚だ!」

 

 育乳ロイド・タイプA DFE0

 

「またカウンターを……」

「いや、タイプAは、『名称ターン1』だから、新しく出てきた育乳ロイドは使えない。だけど、こうするんだ!オレはレベル2の育乳ロイドモンスター、『育乳ロイド・タイプA』2体で、オーバーレイ!」

 

 2体のタイプAが渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク2!『改造育乳ロイド・タイプA』!」

 

 改造育乳ロイド・タイプA ATK1500 ★2

 

 現れたのは、長髪になり、そしてこちらも巨乳になったタイプAだ。

 

「そして、改造タイプAの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使って、アンナにミルクカウンターを2つ置くことができる!」

 

 宣言すると、改造タイプAが背中に回り込んで、アンナの背中に自分の巨乳を押しつけつつ、ぐにゅぐにゅと揉み始める。

 

「うっ、あ、す、すげえ感じる……」

 

 次の瞬間、育乳ロイドが人差し指と中指で乳首を挟むようにして胸を揉む。

 

 そして、手首から上が高速でヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!と振動した!

 

「うあああああっ!む、胸が震えてっ!……んんっ♡」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 1→3

 

 ぐんぐん大きくなっていくアンナの胸。

 

「ふ、ふぅ……よしっ!オレはカードを1枚セットして、ターンエンドだぜ!」

「私のターンだ。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引くセレナ。

 

(ふむ……エクシーズの育乳ロイド。まだ何か効果があるだろうな。加えてあの伏せカード……おそらく、『攻撃力0のアンナを攻撃表示で相手のターンにしても問題ない布陣』になっているはずだ)

 

 情報を素早く分析して、セレナも動く。

 

「私は、魔法カード『淫獣の巣』を発動。このカードは、デッキから『淫獣娘々 セレナ』を手札に加えるか、私の分身がフィールドに存在する場合、デッキから『淫獣魂』モンスター1体を手札に加えられるカードだ。私は『淫獣娘々 セレナ』を手札に加えて、通常召喚!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500 ☆4

 

 出現するケモノコスチュームのセレナ。

 

「来たな!セレナの分身モンスター!」

「次々に行くぞ。私は手札から、『淫獣魂 砲台虎(キャノンタイガー)』の効果を発動!自分フィールドのセレナに、装備させることができる!」

 

 出現したのは、機械で出来た虎だ。

 

 ただ、巨大なチンコがある場所には、『銃口』と呼べるものが鎮座している。

 

 虎はセレナを押し倒すと、そのまま自分の銃口チンポをおまんこに突き刺した。

 

 

「あっ!んんっ」

 

 そのままずっちゅずっちゅとピストンしていく。

 

「んっ、あっ♡な、なかなかない感触だ……せ、セレナの効果で、装備している淫獣モンスターのレベル1につき、200、攻撃力がアップする!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500→2400

 

「簡単に攻撃力2400か」

「まだ終わらない!砲台虎の効果!このカードが淫獣の装備カードになっている場合、1ターンに1度、デッキから、機械族の『淫獣魂』を手札に加えることができる!」

 

 宣言した瞬間、股間の銃口から、精子がびゅるるるる~~~っ!とあふれてきた。

 

「うわああっ!ち、膣が、精子で満たされる♡ああっ、んっ、わ、私は、『淫獣魂 振動白鳥(バイブスワン)』を手札に加える。そして、このまま振動白鳥の効果発動だ!自分フィールドの装備状態となっている淫獣魂と手札のこのカードを素材に、『淫獣魂』モンスターを融合召喚する!」

「エクストラデッキから出てくる『淫獣魂』だって!?」

「私は、砲台虎と、振動白鳥で融合召喚!現れ出でよ、レベル7『淫獣魂 歯車刃大猿(チェーンソーコング)』!」

 

 淫獣魂 歯車刃大猿(チェーンソーコング) ATK2000 ☆7

 

 出現したのは、股間にイボイボがびっしりついたチェーンソーを装備した大猿だ。

 

「歯車刃大猿の効果!セレナに装備する!」

 

 大猿がセレナの後ろに来ると、そのまま、セレナの股間にイボイボチェーンソーをピトッと当てた。

 

「んっ」

 

 

 ギュイイイイイイイイ!

 

 

「うわああああっ!ぐっ、あっ、はぁ、はぁ♡あああいぐっ!」

 

 淫獣娘々 セレナは、足を閉じることすらせずされるがまま。

 

 それによって、一切逃がされない快楽が、セレナの股間を貫通する。

 

「こ、こんなすげえのを隠し持ってたのか!」

「ぐっ、せ、セレナの効果で、攻撃力は1400ポイントアップする!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500→2900

 

「こ、攻撃力2900!」

「バトルフェイズ!私はセレナで、『改造育乳ロイド・タイプA』を攻撃!」

 

 攻撃力0のアンナではなく、攻撃力1500の育乳ロイドを狙う。

 

 ダメージは大きく異なるが、何より、『破壊すること』がこのセレナには必要だ。

 

 淫獣娘々 セレナは1度大猿から離れると、育乳ロイドに突っ込んでいく。

 

「させないぜ!オレは罠カード『育乳ロイド・プロテクト』を発動だ!このターン、育乳ロイドは破壊されず、オレが受ける戦闘ダメージは半分になる!」

「無駄だ!歯車刃大猿が装備状態になっているとき、1ターンに1度、バトルフェイズ中に発動する相手の魔法、罠の効果を無効にして破壊できる!」

「なら、手札から『育乳ロイド・タイプB』の効果を発動するぜ!自分フィールドのアンナがカウンターを3個以上持っている場合、このカードを手札から捨てることで、相手が発動したカードの効果を無効にできる!」

「なっ……」

「歯車刃大猿の効果を無効にするぜ!」

「チッ、だがダメージは受けてもらう!」

 

 アンナ LP4000→3300

 

「くっ、だが、ダメージは最小限に抑えきったぜ!」

「チッ、私は……」

「まだだ!タイプBが効果を発動したバトルフェイズ終了時、墓地のこのカードをゲームから除外することで、自分フィールドのアンナにミルクカウンターを置くことができる!」

 

 タイプB……赤い短髪の少女が出現して、もぎゅもぎゅとアンナの胸を揉んでいく。

 

「んっ、あっ♡はぁ、はぁ……これ、本当にキモチイイ……」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 3→4

 

「んっ、そして、『育乳ロイド稼働牛舎』の効果で、カウンターが置かれたことに誘発して、1枚ドローだぜ!」

「な、なかなかやるな……」

「へへっ!オレだって新カードでデッキを強くしたんだ!舐めんなよセレナ!」

「フンッ……私はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

 ターンを終えるセレナ。

 

「……な、なんか、アンナ、結構戦えてるわね」

「そうね。おそらくデュエルの実践経験なら、セレナの方が多いはず。だけど、新カードをうまく使って戦っているわ」

「だけど、セレナの表情からも余裕は消えてない。まだまだ、撃てる手はあるってこと?」

 

 明日香、アキ、葵の3人はいろいろ思うところがあるようだ。

 

「オレのターン。ドロー!」

 

 ドローしたカードを含めて、手札は3枚。

 

 ここからどう動くのか。

 

「オレはまず、改造タイプAの効果発動!オーバーレイユニットを使って、アンナのカウンターを2つ増やすぜ!」

 

 再び、改造タイプAが動き出して、アンナの胸を揉む。

 

 そして、乳首を挟むように持って、超振動を発生!

 

 

「もおおおおおおおおっ!はっ、あっ、き、きもちいい」

 

 ぐんぐん大きくなる!

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 4→6

 

「……」

 

 黙るセレナだが、ここで彼女が考えていたのは、『アンナが一体何を出す気なのか』ということだった。

 

 アンナのテキストを読む限り、そのレベル上昇効果は、カウンターの数『まで』であり、その範囲であれば任意なのである。

 

 どんなモンスターでも出せると言っていい今、何を出すつもりなのか……。

 

「ふうっ、育乳ロイドモンスターの効果でカウンターが増えたから、牛舎の効果で1枚ドロー!続けて、オレは手札から魔法カード『育乳ロイドの休憩牛乳』を発動だ!『育乳ロイド稼働牛舎』が存在する場合、『牛乳娘 アンナ』のカウンターを2つ取り除いて、カードを2枚ドローできる!」

「研究員に配る牛乳ということか」

「そういうことだぜ!」

 

 というわけで、カポッと搾乳機がアンナの胸にはめ込まれた。

 

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「おおおおおおおっ!」

「んもおおおおおっ!」

 

 嬌声を漏らす2人。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 6→4

 

「うっ、おおっ、これで、カードを2枚ドローだぜ!」

 

 どんどんアドバンテージを稼いでいくアンナ。

 

「そして、手札から魔法カード『育乳ロイド・プラン』を発動!自分フィールドのエクシーズ素材のない『改造育乳ロイド』をエクストラデッキに戻すことで、墓地から同名の『育乳ロイド』を、効果を無効にして、レベルを1つ下げて特殊召喚できる!」

 

 育乳ロイド・タイプA ATK0 ☆2→1

 育乳ロイド・タイプA ATK0 ☆2→1

 

「オレはレベル1の、『育乳ロイド・タイプA』2体で、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク1『牛乳娘搾乳兵器 ミルクガトリンガー』!」

 

 牛乳娘搾乳兵器 ミルクガトリンガー ATK0 ★1

 

「こ、これは……」

「続けて、オレはアンナのカウンター4つ分!4レベル上昇させるぜ!」

 

 牛乳娘 アンナ ☆1→5

 

「そして、オレはアンナの右のおっぱいと左のおっぱいでオーバーレイ!牝牛の牛舎より、乳揺れと共にただいま参上っ♡ 現れろ! 【ENo.(エロナンバーズ)081 超弩級牛乳娘 モーモーアンナ】っ♡♡♡」

 

 ENo.081 超弩級牛乳娘 モーモーアンナ ATK2800 ★5

 

「来たな。アンナのエースモンスター!」

「モーモーアンナの効果で、素材にしたアンナにのっていたカウンターの数、デッキの上からエクシーズ素材に補充できるぜ!」

 

 5つになるオーバーレイユニット。

 

「さらに、ミルクガトリンガーの効果!このカードの素材を全てモーモーアンナに送って、このカードを装備させる!」

 

 ガトリンガーに備わっている搾乳機が、モーモーアンナの大きな胸に装着される。

 

「フンッ、だが、私のセレナの攻撃力は2900だ。モーモーアンナでは突破できないぞ!」

「わかってるぜ。オレは魔法カード『育乳ロイド・ブースター』を発動!『育乳ロイドの稼働牛舎』が存在する場合、オレのフィールドのエクシーズモンスターの攻撃力を永続的に500ポイントアップさせることができる!」

 

 ENo.081 超弩級牛乳娘 モーモーアンナ ATK2800→3300

 

「簡単に超えてきた……」

「そして、モーモーアンナの効果!オーバーレイユニットを1つ使って、罠カードを宣言!これで、ターン終了時まで、セレナは罠カードを使えなくなるぜ!」

「だが、その効果にチェーンすることは可能だ!私は罠カード『緊急出動』を発動!手札から、レベル4以下のモンスター1体を、ターン終了時に破壊されるデメリットを付与して特殊召喚できる!私が特殊召喚するのは、『機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター』だ!」

 

 機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター ATK0 ☆1

 

「き……機械試練だって!?」

 

 アンナが驚いて、観客席にいる進藤の方を見る。

 

 ただ、進藤は特に表情を変える様子はない。

 

「そして、このモンスターの特殊召喚に成功した時、フィールドのモンスターと共に、融合召喚を行える!」

「なっ」

「私は『淫獣娘々 セレナ』と、『機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター』を、融合!美しき野獣よ、股間を震わす下着をまといて、新たなる姿へと生まれ変わらん」

 

 セレナがバイブパンツをはきつつ、融合の渦に飛び込む。

 

「んっ、ああっ♡融合召喚!現れ出でよ!膣を震わせ舞う気高き野獣!レベル7『淫獣娘々 振動機獣(バイブビースト)セレナ』!」

 

 現れたのは、頑丈な素材のパンツをはきつつ、そのパンツとコードでつながっている手甲を装備している『淫獣娘々 セレナ』だ。

 

 淫獣娘々 振動機獣(バイブビースト)セレナ ATK2500 ☆7

 

「こ、これが、セレナの新しいモンスターか……だけど、攻撃力が下がってるぜ!ミルクガトリンガーの効果発動!モーモーアンナのオーバーレイユニットをすべて使って、7回攻撃を可能にするぜ!」

「攻撃力3300の、7回攻撃か……」

「バトルフェイズだ!さすがにこれは防げねえだろ!モーモーアンナで、セレナを攻撃だああああ!」

 

 ミルクガトリンガーが動き出す。

 

 搾乳機が、アンナの胸を絞り始めた!

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「んもおおおおおおっ!」

 

 次々と充填されて行くミルク。

 それを見て、セレナは鼻で笑った。

 

「フンッ!甘いぞアンナ!私は速攻魔法『リミッター解除』を発動!」

「なっ、リミッター解除!?」

「このセレナは本来獣戦士族。だが、機械族として扱える効果を持っている!」

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK2500→5000

 

「こ……攻撃力5000だってえええ!?」

「反射ダメージは2700だ。決着とはいかんが、大ダメージを受けてもらう!」

「それはさせねえ!速攻魔法『育乳ロイド・ネットワーク』を発動!墓地から、同名の育乳ロイドモンスターを効果を無効にして特殊召喚して、エクシーズ召喚を行う!」

 

 発動したのは緊急のエクシーズカード。

 

「オレは墓地から『育乳ロイド・タイプA』を2体特殊召喚して、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2『改造育乳ロイド・タイプB』!」

 

 改造育乳ロイド・タイプB DFE2000 ★2

 

 現れたのは、赤の長髪の育乳ロイド。

 

「だが、攻撃は止まらない!」

「改造タイプBの効果!オレの『牛乳娘』モンスターの戦闘による、お互いのモンスターの戦闘破壊とダメージを、オーバーレイユニットを1つ使って、無効にできる!」

 

 大量のミルクが発射されたが、それをかいくぐってセレナが接近してくる。

 

 遂にアンナに迫ろうとした瞬間、タイプBが構えて、セレナの動きを止めた。

 

「ほう、自分で止めたか」

「ふうっ!あぶねぇ。だけど、『リミッター解除』を使ったんだ。このターンの終了時に破壊されるぜ!オレはカードを1枚伏せて、ターンエンドだぜ!」

 

 ……。

 

 セレナが破壊されない。

 

「ど、どうなってるんだ?」

「装備モンスターが融合素材になることで、『淫獣魂 歯車刃大猿』が墓地に送られた場合、その時フィールドに存在した自分フィールドの淫獣カードは、永続的に、カードの効果では破壊されないようになる」

「なっ……そ、それで、セレナが破壊されないのか!」

「そういうことだ。私のターン。ドロー!」

 

 2枚になった手札を見て、セレナはプレイングを決める。

 

「……タイプBがいると、攻撃が1度無効にされるのと同じだからな……なら、これだ!私は手札から『淫獣の機械統制』を発動!墓地から、機械族の『淫獣魂』モンスター1体を、自分フィールドの淫獣娘々モンスターに装備できる。私は、『淫獣魂 歯車刃大猿』を、振動機獣セレナに装備させる」

 

 墓地から、股間にイボイボチェーンソーを装着した大猿が出現。

 

 振動機獣セレナの後ろから抱き着くと、チェーンソーが変形し始めた。

 

 セレナの膣とお尻から、バイブが引き抜かれる。

 

「んっ♡」

 

 そのバイブと、股間のチェーンソーが謎の合体を果たす。

 

 小型化されたチェーンソーがバイブに取り付けられ、そのまま、セレナの膣とお尻に挿入された。

 

「んっ!あっ♡ぐ、ご、ゴリゴリされて……あっ、チェーンソーをそのまま入れられてるみたいだ♡」

 

 喘ぐセレナ。

 

「ふっ、ふう……そして、振動機獣セレナには、膣と尻のバイブに、別々の効果が備わっている!私は膣のバイブの効果!ターン終了時まで、相手の効果を受けなくなる!」

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリッ!

 

 

「あああああっ!な、中がゴリゴリ削られっ!い、いぐ、あああああっ!」

「お、おい、大丈夫なのかよ」

「も、問題は……ない!」

 

 今、ちょっと間があったぞ。

 

「尻のバイブの効果!攻撃力を800ポイントアップさせる!んほおおおおおおっ!」

 

 開発された穴を、振動するイボイボチェーンソー責め。

 

 絶大な快楽が股間から脳に突き刺さり、セレナはアへ顔になる。

 

 だが、すぐに頭をブンブンと振って、目に力を宿す。

 

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK5000→5800

 

「こ、攻撃力5800……だけど、歯車刃大猿の効果は、オレの魔法、罠にしか影響しないぜ!」

「ううううっ♡♡♡む、無駄だ!歯車刃大猿は、『融合モンスター』に装備しているとき、追加効果を発揮する!無効にして破壊する効果を、相手のモンスター効果にまで、範囲を広げられる!」

「なんだってっ!?」

 

 モーモーアンナの攻撃力は3300であり、十分、『高い』と言えるモンスターだ。

 

 だが、5800という、さらに大きな攻撃力には敵わない。

 

「だ、だけど、ダメージは2500だ!オレのライフは3300!次のターンで……」

「これがトドメだ。魔法カード『性欲覚醒』!自分フィールドの『淫』属性モンスターの攻撃力を、800ポイントアップさせる!」

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK5800→6600

 

「ろ……6600ううううう!?」

「バトルフェイズ!振動機獣セレナで、モーモーアンナを攻撃!」

 

 大猿がセレナを抱えたまま飛びあがると、そのままアンナに向かって突撃していく!

 

「うっ、うわあああああっ!」

 

 

 アンナ LP3300→0

 

 

 

 

 ……大猿とセレナに押し倒されて、モーモーアンナは目が『×』になって、地面に転がった。

 

 それと同時に、アンナのライフも吹き飛んだ。

 

「ふう、私の勝ちだ」

「お疲れ様です。アンナさんは『育乳ロイド』。セレナさんは機械族『淫獣魂』の要素を取り入れたいいデュエルでした」

 

 進藤は拍手をする。

 

 というより……いくら自前で説明書をつけたとはいえ、即興でカードを使いこなすデュエルタクティクスは、目を見張るものがある。

 

(まあ、セレナさんは経験、アンナさんは直観という雰囲気がありますが、どちらも必要ですし、鍛え甲斐はありますね)

 

 進藤はとりあえず納得した。

 

「あ、あの、進藤先生」

「明日香さん。どうしました?」

「私のデュエル相手は、いったい誰になるんですか?」

 

 そう、特別クラスは5人。

 

 デュエルは基本1対1なので、1人余る。

 

 もちろん、それは進藤も分かっているので、あらかじめ決めていたことを話した。

 

「そろそろ到着するはずです。少々待ってください」

「あ、はい……」

 

 明日香が頷いた時だった。

 

 デュエルルームのドアが開け放たれて、1人の少女が入ってくる。

 

「フッフッフ、私を呼んだかしら!」

「ええ、呼びましたよ。時期尚早と思いながらね。狂華さん」

 

 進藤は呆れた様子で、部屋に入ってきた行狂井狂華を見た。

 

「……進藤先生」

「ええ。あなたの対戦相手は、我々、『ブルブル教団』の幹部序列1位である、狂華さんです」

「じょ、序列1位……進藤先生より上?」

「いえ、幹部序列は『貢献度』で決まるので、彼女は実力では幹部序列最下位ですよ」

「言ってくれるじゃない進藤!」

 

 事実じゃん。というのが進藤の感想だ。

 

 ちなみに、幹部の中では、『マサジ』→『一佐』→『進藤』→『宗明』→『狂華』の順番で、おおむね一致している。

 

(はぁ……しかし、彼女のデュエルは刺激が強すぎますからね。本当の意味で『時期尚早』だと思うのですが……何考えてるんでしょうね。教祖様は)

 

 明日香たちがこの次元にして、日はまだ浅いと言える時期だ。

 

 そんな中で、『ハードプレイリーグ』で活躍するデュエリストである狂華は正直、刺激が強すぎると思うのだが……。

 

(まあ、私が考えることではありませんからね。はぁ……)

 

 ワーワー騒ぐ狂華を尻目に、進藤は溜息を内心に抑え込んだ。



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新カードを投入してエロデュエル 第3 狂華VS明日香

 明日香は狂華をみて、あることを思い出した。

 

(そういえば、私が処女を卒業するきっかけになったあの時……『特別女性エロデュエルカードデザイン制度』の説明で、彼女の名前が出てきたような)

 

 多彩な実験設備を持つブルブル教団に所属しており、『VRモデルの開発において実験を数多く行っている』という話だ。

 

(もしそれが本当なら……相当、強いカードを持っていても不思議じゃないわね)

 

 セックス次元に来て、まだ『えっ?』となる部分はあるが、わかってきている部分もある明日香。

 

 そして、進藤が言った『貢献度1位』ということは、その分、実験の数はすさまじいということだ。

 

 当然、『デザイン制度』を利用すれば、多種多様なカードを揃えることも可能だろう。

 

「フフン!私だっていろんなカードを手に入れて強くなってるのよ。ここで、実力をきっちり教えてあげるわ」

 

 勝気な笑みを浮かべて明日香を見る狂華。

 

 明日香は頷いた。

 

「望むところよ。特別クラスのリーダーとしても、一人のデュエリストとしても、負けるつもりはないわ」

 

 狂華と明日香は指定位置に移動する。

 

 お互いにデュエルディスクを構えて、カードを5枚引く。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華  LP4000

 明日香 LP4000

 

「私の先攻」

 

 明日香の先攻でデュエルスタートだ。

 

「私は手札から、『S・HERO アスカ』を召喚!」

『とうっ!』

 

 S・HERO アスカ ATK1500 ☆3

 

 明日香のフィールドに現れたのは、局部だけを切り抜いているヒーローコスチュームを身にまとった彼女の分身モンスターだ。

 

「早速きたわね」

「アスカの効果発動。召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキ、墓地、手札のいずれかから、レベル4以下の『S・HERO』モンスターを特殊召喚できる。私はデッキから、『S・HERO サイバー男』を特殊召喚!」

 

 出現したのは、背中に翼を持つ美丈夫の男性。

 

 羽衣のようなものを身にまとっており、どこか、『天使』という印象がある。

 

 S・HERO サイバー男 ATK1900 ☆4

 

「あれが明日香の新モンスターか!だけど……なんか、いつもと大きく違うな」

 

 アンナが感想を呟くが、それは全員が思っていることを代弁した形になるだろう。

 

「アスカの効果によって、サイバー男を性交装備するわ!」

『うむ、アスカ。始めようか』

 

 紳士的、かつとても変態的に、サイバー男はアスカを抱きしめた。

 

『私がエスコートしよう』

 

 腰布をはぎ取ると、猛々しいといえる大きさのチンポが出現。

 

 サイバー男は、そのままアスカのおまんこにチンポを当てると、ずちゅっ!という音を立てて挿入!

 

「あっ!」

『んっ!』

 

 大きなチンポが子宮をゴツゴツと突いて、2人の明日香は喘ぎ声を漏らす。

 

 そのまま、ズンズンッとピストンを行う。

 

「か、カリが大きくて、速度もいいわね。あっ!」

 

 数秒、そのままでピストンを堪能する。

 

「んっ、ああっ♡んふぅ、手札から魔法カード『精液の二段構え』を発動。アスカが性交装備をしている場合に発動できるカードで、ザーメンカウンターを2つ置くことができる!」

 

『ふっ、ふんっ!みなぎってきたああああああ!』

『あっ、あっ♡あっ!あああゴリゴリしゅごいいいいい!』

 

 ピストンを早くして、快感を高めていくサイバー男とアスカ。

 

 

 ドビュウウウウウウウウウッ!

 

 

「おおおおっ!な、中で、濃密な精液が流れ込んできて、あああキモチイイ♡♡」

 

 快楽で頭が塗りつぶされそうになる明日香。

 

 S・HERO アスカ ザーメンカウンター 0→2

 

「んっ、はふぅ♡♡……続けるわ。サイバー男が性交装備しているとき、1ターンに1度、デッキ・墓地から『機械姦天使』魔法カードを手札に加えることができる。私は……儀式魔法『機械姦天使の儀式』を手札に加えるわ」

「き……機械姦天使の儀式?」

 

 聞いたこともないカードに首をかしげる狂華。

 

「そして、このままこれを発動するわ。サイバー男がフィールドにいることを条件に、フィールドのアスカ1体をリリースして、あるモンスターをデッキから儀式召喚する!」

「儀式召喚……」

「私は、アスカをリリース!」

 

 明日香が宣言すると、フィールドにいるアスカの下からディルドを生やした台が出現する。

 

 アスカはサイバー男から離れて、ディルドを自分の穴にズブズブと挿入!

 

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴッ!

 

 

「んんん~~~っ!機械の力を受けて、力を解放せよ!儀式召喚!レベル3『スケベエンジェル・アスカ』!」

『はああああっ!』

 

 出現したのは、ぴっちりした……明日香が使っていた『サイバー・エンジェル』の姿に似ているが、やはり局部の布を切り抜いた姿をしたアスカが出現。

 

 右手には、片手だけで使う『短槍』と言える武器を装備している。

 

 なお、先端には大きめのバイブ付きだ。

 

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000 ☆3

 

 

「ふう、儀式召喚に成功したスケベエンジェル・アスカのレベルは、リリースしたアスカに乗っていたカウンター1つにつき1アップ。そしてアスカの攻撃力は、レベル1につき、100ポイントアップする。置かれていたカウンターは2つ。よって……」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000→2500 ☆3→5

 

「攻撃力2500……レベル3モンスター1体をリリースして出てくるステータスじゃないわね」

 

 いや、君はもうちょっと宗明のことを頭に入れておいてやってほしい。アイツの儀式召喚も相当頭おかしいぞ。

 

「そして、このアスカもまた、性交装備を可能にする効果を持っている。サイバー男と性交装備!」

『姿を変えても、ビッチなのは変わらないな』

『フフッ、これ、使ってほしいの』

 

 そういって、先端にバイブがついた槍をサイバー男に渡す。

 

『いいだろう』

 

 サイバー男はそれを受け取ると、肩幅に足を開いたアスカの膣に、バイブを挿入する。

 

 

 ズブズブ……ねちょねちょ……

 

 

「あっ、あっ♡」

 

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

 

「あはあああああっ!ああああ感じるうううううっ!」

 

 快楽が股間から突きあがり、感じる明日香。

 

「んっ、ああっ!スケベエンジェル・アスカは、サイバー男を性交装備しているとき、発動できる効果がある。カードを、1枚ドロー!カードを1枚セットして、ターンエンドよ」

 

 アスカのターンは終了。

 

「フフッ、気持ちよさそうなバイブね。私のターン。ドロー!」

 

 元気そうな様子でカードを引く狂華。

 

「私は手札から魔法カード『絶頂兵器の開発』を発動。デッキから、『絶頂兵器ユニット』モンスター1体を手札に加えることができる」

「絶頂兵器……」

 

 あまりにもストレートな名称に、股間が疼く明日香。

 

「私が手札に加えるのは、『絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル』よ。そして通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・両胸感電アクセル ATK1500 ☆4

 

 明らかに『装備品』といえるような脚部装甲だ。

 

「このモンスターの召喚に成功した時、デッキから別のユニットを呼び出せる。私は、『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒 ATK1500 ☆4

 

 次に並んだのは、明らかに棍棒だ。

 

「……何を狙っているのかしら」

「いや、一気にレベル4のモンスターを2体だ。エクシーズデッキだと思うぜ!」

 

 アキの呟きにアンナが答えた。

 

「ふふっ……イボイボ棍棒の特殊召喚に成功した場合……私はデッキから永続罠、『強制絶頂装置』を表側で置くことができる!」

 

 デッキから抜き取った1枚のカードをデュエルディスクにたたきつける。

 

 次の瞬間、狂華が来ているすべての服がはじけ飛んだ。

 

「むっ、カードの発動で裸に……」

「ていうか、胸おっきい……」

 

 セレナは『自分から裸になるカード』というものを見たことがない故の感想。

 葵は……葵らしいとだけ言おうか。

 

「フフッ、裸にするだけじゃないわよ♡」

 

 艶やかな表情で呟くと同時に、狂華が立っている地面の材質が変わって、そこから機械のパーツが出現。

 

 狂華のふともも、膝、足首にガチャガチャとはめ込まれて、肩幅より少し広いくらいで完全に固定する。

 

 

 そして、主役が登場。

 

 

 ディルド部分がローションで光る、マシンバイブが姿を現した。

 

 

「うふふっ♡」

 

 狂華が喜んでいるうちに、ディルドがズブズブと挿入される。

 

 足をガチガチに固定されている狂華にとって、身をよじることすらできない。

 

 速くも濡れた膣からグジュグジュと音が響いて……

 

 

 ズボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!

 

 

「あああああっ!んんっ!はっ、はっ!ああきもちいいい~~~っ♡」

 

 1秒5回のピストンが開始。

 

 狂華に我慢させることなど考えない。文字通り『強制絶頂』に導くための機械姦が始まる。

 

「なっ、あ、あんな激しく……」

 

 見ている明日香も驚愕。

 

 機械がガシャンガシャンと派手な音を鳴らして、女の穴をズボボボッ!と遠慮なくつきまくる。

 

 確かに、セックス次元に来て様々なエロデュエルに触れた明日香だが……ここまで強い『責め』は知らない。

 

「あははあああ~~~♡さて、続けましょう♡」

 

 艶やかな……しかし、はっきりとした、理性のある瞳を明日香に向ける狂華。

 

「っ!」

「私はレベル4の、んっ、両胸感電アクセルとイボイボ棍棒で、オーバーレイ!エクシーズ召喚!現れなさい。ランク4!『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

 出現する等身大の人型ロボット。

 

「ランク4で攻撃力2500……エースモンスターってわけね」

「その通りよ!あんっ♡そして、絶頂兵器ユニットたちを素材としている場合、『絶頂兵器』エクシーズモンスターに、効果を与える!」

 

 円を描くオーバーレイユニットから、棍棒と脚部装甲が出現。

 

 アクメ・リアクターに装備されると同時に、USBメモリ―が強制絶頂装置の台座に突き刺さった。

 

「んっ!」

 

 ズボズボとピストンしているマシンバイブが止まって、膣から抜かれる。

 

 ディルド部分が取り外されると……イボイボがびっしりついた、凶悪なものに交換される。

 

「うわっ……」

 

 そして、電圧を示すメーターのような装置が出現すると、そこから、クリップが先端についたコードが延びて、狂華の乳首を挟み込んだ。

 

「んっ……♡」

 

 再び、イボイボがびっしりついたディルドが、狂華の膣にズブズブグジュグジュと侵入する。

 

「あっ♡あっ♡あははっ♡あ~~~♡」

 

 

 ズボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリグリッ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「ああああああしゅごいいいいい~~~っ!いぐ、いぐううう~~~っ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1

 

 1秒5回のピストンでイボイボが膣壁を抉りまくり、重要な性感帯である乳首に快楽電流が流れて強化を壊しにかかる。

 

「こ、こんなにすごいプレイがあるなんて……」

 

 これまでのセックス次元に対する『慣れ』や『教育』といったものを、全て踏み越えていくような攻め。

 

 こんなデュエルがあるのか。

 

「あああっ♡ふふっ、進藤とデュエルしてるなら知ってるかもしれないけど、私のデッキはブルブル教団序列1位としてのデッキ。要するに、絶頂すればカウンターがたまるわ。ただ……耐えることなんて微塵も考えない、気持ちよくなるだけのプレイだけどね♡あっ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 

「んっ……あと、この機械は、私のことなんて全く考えてないから、装置を変更するとき以外は絶対に止まらないわ♡さて行くわよ!イボイボ棍棒の効果で、カウンターを1つ使って攻撃力をターン終了時まで1000上げる!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→1

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「!」

 

 一気に3000を超える攻撃力を出してくる。

 

 この時点で、アスカはこのデッキに高い奇襲性が備わっていることは十分理解した。

 

「バトルフェイズ!アクメ・リアクターで、スケベエンジェル・アスカを攻撃!」

 

 攻撃を宣言すると、棍棒がふわふわ素材で出来たおもちゃっぽいものに変わる。

 

 絶頂兵器演出で、女性モンスターに攻撃するときはもふもふ素材になるのである。

 

「くっ……」

 

 明日香は『あの棍棒でアスカが殴られたら……』と一瞬考えたので一安心。

 

 だが、3500という攻撃力は変わらない。

 

「罠発動!『スケベエンジェル・フェザーバリア』!」

 

 明日香は伏せていた罠カードを発動。

 

「自分フィールドにスケベエンジェル・アスカとサイバー男が存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できるカード。その効果で、相手モンスター1体の攻撃を無効にできる!」

 

『フフッ、お相手もすごいことになっているが……イけ、アスカ!』

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

『ああああっ!いぐうううううっ』

「ぐっ、このバイブ、つよっあああああっ!」

 

 サイバー男に持たせていたバイブ付き短槍の振動が強くなる。

 その状態で思いっきり引き抜くと、アスカの膣から汁があふれ出る。

 

 その汁はアスカの背中に集まって翼のような形になると、アスカの身を守るかのようにアクメ・リアクターの侵入を阻んだ。

 

「へえ、単純だけどやるわね」

 

 余裕そうな笑みを浮かべる狂華だが、油断はしていない。

 

(ああっ、きもちいい♡でも、まだあのカード、何かあるわね)

 

 単に攻撃を防ぐカードなら、他にも代用できるカードはいくらでもある。

 

 むしろ、特定のモンスター2体を必要とする防御札というのは扱いずらいものだ。

 

 日々進化するデュエルにおいて、速度が間に合わない。

 

「メインフェイズ2に入るわ。私はカードを2枚セットして、ターンエンドよ……ああんっ♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 1→2

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK3500→2500

 

 乳首への電流と、イボイボディルドの刺激は全く止まらない。

 

 いつまでもいつまでも、狂華を絶頂させようと動き続ける。

 

「んっ、私のターン。ドロー!」

 

 明日香はカードをドロー。

 

 4枚になった手札を確認しつつ、盤面に目を向ける。

 

(余裕や余白という意味では、お互いにかなり残してる。私のアスカも、狂華の絶頂兵器ユニットも、召喚権を使ってキーカードを引っ張れる初動カード。しかも……)

 

 サイバー男がアスカの膣をバイブで再び遊び始めており、その快楽に悶えながらも狂華を見る。

 

(さっきのターン、攻める際に、本当に『手札1枚しか使っていない』……やってることもシンプル・イズ・ベスト。気を付けないと)

 

 単純だ。

 だが、単純ゆえに、手札1枚でも警戒すべきである。

 

「スケベエンジェル・アスカがレベル5以上のため、1ターンに1度の効果で、カードを1枚ドロー!」

「んんっ♡ふふっ、その言い方、もしかして、もっとレベルが上がれば強い効果を発揮できるのかしら?」

「その通りよ。んっ♡だけど、この格好のアスカは、儀式召喚時の自身の効果以外で、レベルを変動させる効果を受け付けない『効果外テキスト』を持っているわ」

「そりゃ、ガチガチに固めてるわねぇ……あっ♡……要するに、儀式召喚の時にしかレベルが変動しないってわけね」

 

 効果外テキストは、ある意味で『無敵の記述』ともいえる。

 

 様々な制約が書かれていることが多いが、要するに『ここに書いてることはいついかなる時も守れ』と言っているようなものだ。

 

 ……中にはその条件を無視するものもチラホラあるが、そういったカードには重い代償が付いていることが多々である。

 

「私はアスカの効果を発動。フィールド、墓地にこのカードが存在する場合、このカードをデッキに戻すことで、墓地から『S・HERO アスカ』を特殊召喚できる!」

「エッ……」

 

 アスカの体から、サイバーエンジェルのような恰好のそれが消失して、局部丸出しのヒーロースーツが出現して、そちらに衣装が変更された。

 

 S・HERO アスカ ATK1000 ☆3

 

「そして、アスカの効果!召喚、特殊召喚に成功したことで、デッキからレベル4以下のS・HEROモンスターを特殊召喚できる。私は『S・HERO 乱交三男』をデッキから特殊召喚!」

 

 S・HERO 乱交三男 ATK1500 ☆3

 

 特殊召喚されたのは、鍛え上げられたマッスルボディに、タンクトップとビキニパンツ、額に『3』が刻まれたマスクをかぶった男だ。

 

『フンッ!フンッ!さあ、始めようか。アスカ!』

「乱交三男の効果で、特殊召喚成功時に、アスカに性交装備!」

 

 明日香が宣言すると、乱交三男がビキニパンツを外して、地面に寝転がる。

 

 そして、ビキビキと勃起しているチンポに、アスカはズズズッ……とおまんこに挿入していった。

 

『あっ、あっ、おっ、おおっ、おっきいわ♡』

『その通りだ。さあ、しっかり動こうか!』

 

 寝転がったままで、パンパンッと腰を動かして、膣を大きなカリで削りながら、子宮を突きまくっていく。

 

「あっ、んっ♡はぁ、ぴ、ピストンが速くて……んっ!あっ」

 

 大きなチンポでピストンされて喘ぐ明日香。

 

「はふぅ♡わ、私は性交装備状態の、乱交三男の効果!手札1枚をコストに、デッキから『S・HERO 乱交次男』を特殊召喚して、そのままアスカと性交装備させる!」

 

 手札1枚コストで、乱交三男とは額の数字が『2』に変わっただけにも見える男が出現。

 

 そのままアスカの背後に立つと、アスカの尻にチンポを当てると、そのままゴリゴリッ!と挿入!

 

「んほおおおああああっ♡♡♡」

 

 膣と尻から脳を貫く快楽で、頭が一瞬真っ白になる。

 

 乱交兄弟は、息の合ったピストンを行い、常に奥を貫くために、次男が突けば三男が引き、三男が突けば次男が引くという連携を見せる。

 

 これによって、デカチンによって敏感な穴がゴリゴリと抉られ続けるというプレイだ。

 

「ま、まだよっ!乱交次男の効果で、手札1枚をコストに、デッキから『S・HERO 乱交長男』を特殊召喚して性交装備!」

 

 現れる、額に『1』を刻む男。

 

『さあ、アスカ、お前の口まんこを使わせてもらおう!』

 

 アスカの前面に立ち、彼女の頭を掴むと、そのまま口に大きなチンポをぶち込む。

 

『んっ♡んんっっ♡♡』

 

 数多くのセックスによって。アスカは口も開発されている。

 

 膣と尻をガンガン突かれまくりながらも、乱交長男のチンポをじゅるるっ!と吸って、快楽を貪っていく。

 

「はっ、はっ♡こ、これが、三つ子による乱交よ!あ、んあああっ!」

 

 すでに、明日香の穴から汁があふれ、パンツはグショグショ。

 

 開発されていなければ、敏感な股間の二つの穴と口にぶっ刺されたチンポによって呂律は回っていないだろう。

 

 そんな状態だが、明日香は高らかに宣言する。

 

「乱交長男の効果発動!次男、三男と共に性交装備しているときに発動できる効果よ!乱交兄弟を全てリリースすることで、アスカにザーメンカウンターを可能な限り置くことができる!」

「か、可能な限りって……ああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→5

 

 先ほど確認した時は2つだったが、どうやら4になっていた。

 乱交を身ながらイっていた様子である。

 

『『『ヒーローパワー解放!秘儀、ザーメントライアングル!』』』

 

 乱交兄弟のチンポをオーラがまとい、貯めて貯めて……ズドンッ!

 

「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあああ~~~っ!」

『うぶうううううぅぅぅううぅぅぅぅぅうううう~~~っ!』

 

 明日香とアスカは、穴と口に解放された精液で、頭が一瞬真っ白になる。

 

 S・HERO アスカ ザーメンカウンター 0→5

 

 乱交兄弟はフィールドから去って、残されたアへ顔のアスカは穴と口にザーメンをぶち込まれてカウンターがMAXになる。

 

「ふうっ、アスカはザーメンカウンターを5つまで貯められる……なるほど、そういうことね」

「そういうこと。そして、今までの性交装備は乱交兄弟によるもの、1ターンに1度の、アスカによる性交装備は残っているわ。私は、サイバー男と性交装備させる!」

 

 宣言され、サイバー男が動き出す。

 

『ふむ。良き乱交だった。ここからは、甘く、ねっとりと攻めてやろう』

 

 サイバー男は、アスカの体を抱えつつ、自らの大きなチンポをゆっくりと、ぬぷぬぷ……と膣に入れる。

 そして、口には甘くとろけるようなキス。

 

「あっ、んっ……」

 

 絶大な三穴責めの後の、甘くねっとりしたアフターセックスに、頭が(とろ)けるアスカ。

 

「さ、サイバー男の効果で、墓地から、『機械姦天使の儀式』を回収するわ。そして、発動よ。準備は万全。もう一度、イクわよ!」

 

 ディルドが生えた台座が出現。

 

 サイバー男は、アへ顔で気持ちよさそうに蕩けているアスカを台に乗せた。

 

 ぬぷぷ……

 

「んっ♡♡♡」

 

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイ!

 

 

「ああああああ~~~っ♡あっ、ふ、再び、儀式召喚!現れなさい。『スケベエンジェル・アスカ』!」

 

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000 ☆3

 

 

 再び降臨する、サイバー・エンジェル的な服装をしているアスカ。

 

「ふう、そして、アスカに置かれていたカウンターは5つ。よって、レベルが5つ上がるわ!」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000→2800 ☆3→8

 

「攻撃力2800……だけど、それだけじゃないんでしょ♡」

「そうよ!まずは、サイバー男と性交装備!」

 

 宣言すると、再び、短槍をサイバー男に渡すアスカ。

 

『また、よろしくね』

『当然だ』

 

 ジュブブブッと挿入し、ヴィイイイイイイイイッ!と遠慮なく振動させる。

 

「いぐっ、んんっ!れ、レベル8の、スケベエンジェル・アスカは、追加で2つの効果を得る。一つは、相手の効果で破壊されない効果破壊耐性。もう1つは、1ターンに1度、相手の手札を全て捨てさせる。ハンデス効果よ!」

「なんですって!?」

 

 強固な耐性に加えて、次の相手の手を可能な限り焼却するハンデス効果。

 

「アスカのカウンター個数制限は5つ。なるほど、そのフル解放にふさわしい効果ね!」

「手札をすべて捨ててもらうわ!」

 

 アスカが持つバイブ付き短槍が光りだして、それがミサイルのように狂華の手札を襲撃する。

 

「ぐっ……」

「さらに、墓地の『スケベエンジェル・フェザーバリア』の効果で、レベル6以上のスケベエンジェル・アスカがフィールドに存在する場合、墓地のこのカードをセットできる。ただし、この効果でセットされたこのカードがフィールドを離れる時、除外されるわ」

「防御カードの再セットね……」

「さらに、レベル5以上のため、デッキからカードを1枚ドロー!」

「そっち、『名称ターン1』ついてないの!?」

「ついていないわ!そして、バトルフェイズ!スケベエンジェル・アスカで、アクメ・リアクターを攻撃!」

『はあああああっ!』

 

 槍をサイバー男から返してもらって構えたアスカが、アクメ・リアクターに接近!

 

「手札は捨てられたけど、伏せカードは残ってるわよ!速攻魔法『絶頂兵器の緊急設計』!デッキから『絶頂兵器ユニット』を1体、効果無効で特殊召喚できる。私は『絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「そして、『強制絶頂装置』の効果で、あんっ♡1ターンに1度、フィールドのユニットを絶頂兵器エクシーズモンスターの素材にできる!アクメ・リアクターの素材にするわ!」

 

 次の瞬間、USBメモリが飛び出てきて、マシンバイブの土台に突き刺さる。

 

 

 ビリビリビリビリビリビリッ!

 

 

「あああああっ!ち、膣に電流がっ、あ、ああっ、いぐっ、いぐぅ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→6

 

「はぁ、はぁ、これによって効果が追加されるわ!カウンターを2つ使うことで、ターン終了時まで、戦闘では破壊されない!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 6→4

 

「戦闘では……でも、ダメージは受けてもらうわ!」

 

 ※以前はダメージも通らなかったが、強すぎるのでエラッタされました。

 

「そして速攻魔法、『スケベエンジェル・リチュアリティ』を発動!スケベエンジェル・アスカが戦闘を行う場合、そのレベル1につき、200ポイント。ターン終了時まで攻撃力をアップする!」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2800→4600

 

「こ、攻撃力4600!?」

「いきなさい!」

 

 アスカがアクメ・リアクターに槍を突き立てる。

 

 アクメ・リアクターはバリアを放出させたが、衝撃を全て受け止めることなどできない。

 

「きゃあああああああっ!」

 

 狂華 LP4000→1900

 

 超過ダメージは2100。

 

 大ダメージと言って過言ではない。

 

「私は、カードを1枚セットして、ターンエンド!スケベエンジェル・アスカの攻撃力は元に戻るわ」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK4600→2800

 

 戻っても、2800というのは十分な高打点と言える。

 

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 狂華はドローする。

 

 先ほど前ハンデスを食らったので、狂華の手数は、伏せカードが1枚と、ドローカードだけ。

 

 だが、ドローカードを見て、良い笑みを浮かべる。

 

「私は、2枚目の『絶頂兵器の緊急設計』を発動。デッキから『絶頂兵器ユニット・ドリルアーム』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

「そして、強制絶頂装置の効果で、アクメ・リアクターの素材にする!」

 

 再び、USBメモリが出現し、マシンバイブの台座に突き刺さる。

 

 1秒5回のイボイボディルドの電流ピストンに加えて……

 

 

 ギュルルルルルルルルルルルルッ!

 

「おおおおおおっ!おおおあああああああ感じるううううっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 4→5

 

「あっ、んぅ!わ、私はドリルアームの効果で、スケベエンジェル・アスカをセット状態にして、アクメ・リアクターに貫通能力を付与するわ!」

「なっ……」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 5→4

 

 ドリルアームから波動が発生して、アスカがセット状態に変わってしまった。

 

「フフッ、効果破壊耐性があっても、『表示形式変更』は耐えられないわよ!イボイボ棍棒の効果で、攻撃力を1000アップ!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「バトルフェイズよ!アクメ・リアクターで、サイバー男を攻撃!スケベエンジェル・フェザーバリアは、2体が存在する場合の『攻撃宣言時』だけ!これで止められないわ!」

 

 例えここでアスカを攻撃しても、次のターンにS・HERO アスカがフィールドに舞い戻るのは確定。

 

 ならば、ここは儀式要因であるサイバー男を攻撃するのが吉だ。

 

「罠発動!『エクスタシー・ダイレクト』!」

「初耳のカードだけど……」

「相手モンスター1体が自分モンスターに攻撃する場合、その攻撃を、私への直接攻撃に変更させる!」

「な、こ、攻撃力3500よ!?」

「フフッ、デュエルモンスターズはライフが0にならない限り、負けはないのよ!」

 

 特殊勝利があるからそんなことはないけどね。

 

 それはともかく、サイバー男を無視して、アクメ・リアクターはもふもふドリルを構えて明日香に突撃し、それを膣に当てた。

 

「あっ……」

 

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイっ!

 

 

「あああああっ!いぐっ!ぎっ!あああああしゅごいいいいい!」

 

 ダメージ3500の快楽。

 

 受けたこともないダメージに、明日香はアへ顔を晒してイキまくる。

 

 明日香 LP4000→500

 

「んっ、ぐっ♡ああっ、こ、この戦闘で受けたダメージ1000につき、1枚ドローできるわ。私は、3枚ドロー!」

「起死回生もあるってわけね……なら、私はこれでターンエンドよ!」

 

 伏せカード1枚と、アクメ・リアクターという布陣で、手札を回復させた明日香にターンを渡す狂華。

 

 だが、まだ負けるとは微塵も考えていない表情であり、秘策があるのだろう。

 

 そしてその程度のことは、明日香も分かっている。

 

「私のターン……ドロー!」

 

 カードをドローした明日香は、そのカードを見て目を見開く。

 

「……いいカードが来たわ」

「ぐっ……」

 

 対戦相手としてはあまり良い宣言ではない。狂華の表情がゆがんだ。

 

 

 そして、ここまでお互いに絶大な快楽を示しつつ繰り返される攻防に、デュエルの決着が近いと、観客たち全員も固唾をのんでいる。

 

「私はスケベエンジェル・アスカを反転召喚!」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000→2300 ☆3

 

「そして、スケベエンジェル・アスカをリリースすることで、墓地から再び、『S・HERO アスカ』を特殊召喚!」

 

 S・HERO アスカ ATK1500 ☆3

 

「ふふっ、あははっ♡また、兄弟を使ってフルチャージかしら?」

「それには手札枚数が足りないわ」

「えっ?」

「儀式魔法『ヒーロー・エンジェル・エクスタシー』を発動!アスカがいる場合、手札2枚と自分フィールドのモンスター1体をコストに、レベル8以下の天使族儀式モンスターをデッキから儀式召喚できる!」

「なっ……」

「ただし、この効果を使う場合、アスカの召喚、特殊召喚時のS・HERO特殊召喚効果は使えない。私は手札2枚と……サイバー男をリリース!儀式召喚!レベル6『S・HERO 開発サイバー男』!」

 

 S・HERO 開発サイバー男 ATK2300 ☆6

 

 現れたのは、さらなるデカさを備えたチンポを有するサイバー男。

 

「そして、アスカの効果で、開発サイバー男と性交装備!」

 

 新たなサイバー男が動き出す。

 

 今までは紳士的な態度を見せていたが、険しい表情で、アスカの腰をガシッとつかむと、ズガッ!と乱暴にデカチンを膣にぶち込んだ!

 

「ああああっ!」

『ごっ!あっ!で、でかい!大きい!あああっ!』

 

 でかいチンポで乱暴にセックスをする開発サイバー男。

 

 その快楽に、2人の明日香は嬌声を漏らす。

 

「がっ、あっ、開発サイバー男の効果、発動!墓地から『機械姦天使の儀式』を手札に加えて、その後、性交装備したアスカは、ターン終了時まで……貯められるカウンターの数が、5つから7つに増える!」

「なんですって!?」

 

『さあ、もっと、もっとザーメンを抱えられるよう、その穴を開発してやる!』

『ああっ!ああぎもぢいい!ごわれりゅうう!アスカのおまんこ、壊れちゃううう!』

 

 ズンズンゴリゴリずっちゅずっちゅと、デカチンがアスカの穴を蹂躙する。

 

「はぁ、はぁ!続けて魔法カード、『乱交の継承』を発動!アスカがレベル6以上のモンスターと性交装備している場合、墓地の乱交長男、次男、三男を裏側で除外することで、可能な限り、アスカにザーメンカウンターを置くことができる!」

「ば、バカな……」

 

 墓地からオーラが3つ溢れてきて、開発サイバー男に注ぎ込まれる。

 

『うおおおおおおおっ!おおおおおおおっ!』

『あああああ~~~っ!あああああ潰れる!私のおまんこが潰れちゃううううう』

『いくぞアスカ!これが、あの三人の遺志だ!』

 

 ズドンッ!

 

『イラプション・ザーメン・バーストオオオオオオオオ!』

 

 

 ドビュルルルルルルルルルルッ!

 

 

「あああああああああっ!私の中が、がっ、あああああああっ!」

『ザーメンっ、ザーメンで埋め尽くされりゅうううううううっ!』

 

 S・HERO アスカ ザーメンカウンター 0→7

 

 まさに、チンポという火山からの噴火と言える勢いで、ザーメンが穴を満たす!

 

「はっ、はっ、はああ……」

 

 足をガクガクと震わせながらも、ギリギリの状態で立つアスカ。

 

「わ、私は、儀式魔法、『機械姦天使の儀式』を、発動!三度現れなさい!」

 

 カードを掲げる。

 

 開発という、本来のアスカではたどり着けない。限界を超えて。

 

「儀式召喚!レベル10!『スケベエンジェル・アスカ』!」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK2000→3000 ☆3→10

 

 三度現れるアスカ。

 

 今度は、短い槍ではなく、大型の槍になり、先端のバイブも大きくなっている。

 

「そして、スケベエンジェル・アスカの効果よ。開発サイバー男は、フィールドにいる時、カード名を『S・HERO サイバー男』としても扱える効果を持っているから、性交装備が可能になるわ」

 

 槍を開発サイバー男に渡す。

 

 そして、子宮にまで到達するほど、大きな大きなバイブを、膣に挿入。

 

 

 ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイッ!

 

 

「ああああああっ」

 

 バイブのパワーも当然のように上昇。

 

 まだまだ、明日香を絶頂に導くために、震わせる。

 

「れ、レベル5以上のため、1枚ドロー!そして、レベル10のスケベエンジェル・アスカの効果発動!」

「!」

「このターン……相手は、効果を発動できない!」

「なっ!?」

「そして、この効果に対して、相手はカードの効果を発動できない!」

「なんですってええええっ!?」

 

 いわば、完全なる封殺効果。

 

 ただし、発動不可であって、無効化ではないため、永続効果は無効化されない。そういう意味では、完全なる。は言い過ぎか。

 

 しかし、それでも、相手の『起死回生』の全てを覆すような、そんな圧倒的な封殺効果だ。

 

「そしてバトルフェイズ!スケベエンジェル・アスカで、アクメ・リアクターを攻撃!そしてまた引いたわ。速攻魔法発動、『スケベエンジェル・リチュアリティ』!」

「なっ……」

「レベル1につき200、攻撃力アップ!」

 

 スケベエンジェル・アスカ ATK3000→5000

 

「こ、攻撃力5000ですって!?」

「これで終わりよ!」

 

 アスカが槍を構えて、アクメ・リアクターに突撃する!

 

「ぐっ……仕方ないわね……墓地の罠カード『絶頂兵器の欠陥』を除外して、効果を適用(・・)させるわ!」

「て、適用!?」

 

 発動ではないが、永続でもない効果。

 

 それが、適用。

 

 主に『代わりに』といった表記で行われるものだ。

 

「私のフィールドの絶頂兵器エクシーズモンスターが、ユニットを4体以上素材にしていて、私の方がライフが多い場合に、強制絶頂装置の絶頂カウンターを8つ以上、全て使って使えるわ!相手モンスターの攻撃を無効にして、その攻撃力の半分。お互いにダメージを受ける!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 9→0

 

 度重なるアスカの絶頂っぷりを見て、どうやら狂華もイキまくっていたらしい。

 もともと、我慢する意味もないが。

 

「お互いに!?」

「あんまりこういうことやりたくないけど……勝負はお預けよ!」

 

 アスカの槍がアクメ・リアクターに直撃すると、アクメ・リアクターの内側から、膨大な量の煙が発生した。

 

「うわああああああああっ!」

「きゃああああああああっ!」

 

 

 狂華  LP1900→0

 明日香 LP500→0

 

 

「……ふむ、引き分けですか」

 

 デュエルの結果を見て、進藤はふむ、と頷く。

 

「お、お互いにイキまくってたけど、大丈夫なのか!?」

 

 アンナが心配しているが……。

 

「ご安心を。そのあたりの調整はすでにしていますからね」

 

 主に序列2位の一佐が。

 

「あっ……んっ、ああぁ……ふう」

 

 呼吸を整えつつ、余韻に浸っている狂華。

 だが、すぐにひょいっと立ち上がった。

 

「明日香、だったわね。楽しかったわ」

「ふふっ、そうね。ガッチャ♡ 気持ちいいエロデュエルだったわ♡」

 

 明日香もまた、精神は気丈。

 

 散々イキまくったが、近づいてきた狂華に対して、意思を示す。

 

「スケベエンジェル。ここまで使いこなしているとは……そして、アドバンテージではなく、ただただカウンターを貯めることに特化した乱交兄弟も併用していましたね。使いこなした良いデュエルタクティクスでしたよ」

「ありがとうございます」

「ただ、全ハンデスという強力な効果。効果発動封殺という『単純ながら強い効果』の『隙』については、これからも課題ですね」

「そ、そうですね。これからは考えておきます」

 

 苦笑いになる明日香。

 

(……まあ、さすがにそこまで考え始めると、終着点が見えませんし、後で注意もしますか)

 

 狂華の対応……いや、『ごまかし』が上手かっただけで、レベル10のスケベエンジェル・アスカはかなり強力だ。

 

 無論、だからと言って、それが通用しない敵だっている。

 

 というか、初見なのに『バインド・オブ・ヌエロン』の効果を耐えきって勝利した電マスクなど、この程度の強力な効果は想定済みとしてデュエルをするだろう。

 

 とはいえ……いきなりそこまで求めるものでもない。

 

 成長させるのが教師であるが、完璧主義など、ブルブル教団ではクソくらえなのだ。

 

「さて、新カードを取り入れたエロデュエルで、皆さんのデッキの爆発力は上昇しました。奇襲性や意外性、様々な新要素を取り込んだものになっていますが、その分、皆さんは数多くの『準備』を求められるタクティクスを要求されるということでもあります」

 

 全員に対して話す進藤。

 

「皆さんに渡したカードは、確かに強力と言えるでしょう。しかし、その強力な効果に振り回されることはあってはなりません。エロデュエルには、まだまだ、たくさんの意外性や意味不明なことで溢れていますからね」

 

 全員が頷いた。

 

 セレナも、フンッと鼻を鳴らしながらだが……納得していることに変わりはないだろう。

 

「さて、狂華さんもいることですし、皆さんには、『とっておき』のデュエルをしていただきます」

「とっておきのデュエル?」

 

 全員が首を傾げた。

 

「これから、狂華さんに特別なデッキを渡します。これだけイキまくっているので、頭もかなり働くころでしょう……」

 

 進藤は、ポケットから新しいデッキを取り出した。

 

 

 

 

 

 

「狂華さんVS特別クラス5人。要するに、1体5で、特別な『レイドデュエル』を行ってもらいます」




……アキVS葵を書いていたころから、やりたかったことではある。ただ……アクションデュエルならではの『ギミック』も頭の中でごちゃごちゃしてるし、それも書きたいが……私の頭、大丈夫だろうか。これ。


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狂華VS特別クラス! Ecstasy of Action Duel

作者・発狂。

中盤あたりからめっちゃ雑です。こんなデュエル。もう二度とやらない。


 狂華VS特別クラス5人による、レイドデュエル。

 

 

 まあ正直に言って、特別クラスの5人としては、舐められているという感覚があるだろう。

 

 その視点は、1体5という構図ではない。

 

 狂華にすらも伏せられていた特性デッキを進藤が取り出したということが原因である。

 

 もちろん、与えられたデッキを即座に使いこなす『即興』という意味で高い実力を持つデュエリストだっているだろう。

 

 与えられた新カードをデッキに投入して、十分なデュエルをやって見せた五人もまた、即席という意味ではレベルが高い。

 

 だが、1体5だ。

 

 そこを舐めてはいけないだろう。

 

「いいんだけどよ……1体5だぜ?本当にデュエルなんて大丈夫なのか?」

「そうね。デュエルロボが出てくるならいいけど、今回のこれはさすがに……」

 

 アンナはそもそも1対1ですらかなりのタクティクスが求められるデュエルで問題がないのかという意見だろう。

 

 ただ、葵に関しては、彼女がいた時代により人工知能の発達による部分は見えているので、『高い計算能力を持つデュエルロボ』であれば問題はないと考えているが、それを人間が処理できるのか。ということだろうか。

 

「ええ、問題はありません。それほど強いデッキを構築しましたから。狂華さん以外の幹部4人でね」

「なんで誘ってくれなかったのよ!」

「狂華さんはアドバンテージよりも強い刺激ばかりを求め始めると考えられたので話が進まないという判断ですよ」

 

 狂華のデッキは絶頂カウンターを速攻で多く貯めるに越したことはないが、それでも、デュエルで最終的に求められるのは『それで何をするのか』ということだ。

 

 そこを間違えると、カウンターはたまってるけどアドバンテージ不足で相手に轢き殺される。

 

 それが懸念された結果、狂華はハブられたということだ。正しい判断である。

 

「なお。皆さんにやっていただくレイドデュエルは、とある企業が考案したもので、皆さんが前に行ったものとは違うので、そのあたりは注意ですよ」

 

 1枚のフィールド魔法を見せる。

 

 それは、以前、狂華と美鈴と清音の三人で挑んだ『ホーリーバード』という企業が開発したエロデュエルだ。

 

 まあ大雑把に言えば、守備力を持つアクションオブジェクトを攻撃して叩き壊すことで、アクションカードを手に入れることができ、それゆえ、何枚でもアクションカードを持つことができる。

 その反面、アクションカードの関わらないプレイングで、手札に加えたそれを墓地に送ることができない。

 

 そんな奴だ。

 

 彼女たちにとっては新要素ではあるだろうし、それに適した戦術もあるだろうが、わかりにくいというものでもない。

 

「では、狂華さん。これを使ってください」

 

 狂華にデッキを渡す。

 

「ふーん……ふむふむ……なーるほどね。ま、何となくわかったわ!」

「え、もう?」

「そうよ。というか、私の【絶頂兵器】を『ボス用』に改造しただけだし、もともと私のデッキって単純な構造だからね」

 

 絶頂兵器エクシーズモンスターを用意し、素材を増やして効果と快楽をモリモリ増やして、最終的に相手を叩き潰す。

 

 それが狂華の【絶頂兵器】だ。

 

 確かにかなり単純な構造であり、そのすべての機能が狂華に対して遠慮のない刺激を与えることが確定しているので、本当に『その場で何を選ぶか』ということを考える構築である。

 

「というわけで、私は早速やってもいいわよ?」

「それが良いでしょうね。散々イキまくった狂華さんの頭の回転は速いですから、あまり時間を取りたくはない……むしろ、明日香さんは大丈夫ですか?」

「私は大丈夫です」

 

 明日香の表情を確認する進藤。

 

 ……どうやら、彼の中でも、大丈夫という判断になったようだ。

 

「では、始めましょう」

 

 ★

 

 少し広めのスペースに移動する。

 

 そこで、お互いに向き合って、デュエルディスクを構えた。

 

「さあ、始めてください」

 

 進藤の宣言で、全員がカードを5枚ドローする。

 

「「「「「「デュエル!」」」」」」

 

 狂華  LP20000

 明日香 LP4000

 アキ  LP4000

 アンナ LP4000

 セレナ LP4000 

 葵   LP4000

 

 始まる六人によるデュエル。

 

 それと同時に、フィールドにアクションオブジェクトが出現した。

 

「先攻はもらうわよ」

 

 狂華の先攻。

 

「私は手札から、『絶頂兵器ユニット・回転シリンダー』を通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・回転シリンダー ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、六連式のリボルバー……の弾倉だ。

 

 何かあるのは確定。

 

「そして効果発動。デッキから『絶頂兵器ユニット・神経制御ドローン』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・神経制御ドローン ATK1500 ☆4

 

「さっきは出さなかったユニットがいくつも……」

「というより、サイズが大きいような気がするけど、気のせいなのかしら?」

 

 セレナのつぶやきにアキが続く。

 

 確かに、今回出てきた2つのユニットは、どちらも『等身大のロボット』につけるような大きさではない。

 

 もっと、大きなものにつけるような……

 

「フフッ、特殊召喚に成功したことで効果発動!デッキから、『強制絶頂装置』を発動するわ!」

 

 だが、狂華が狙うものは変わらない。

 

 発動されると同時に、狂華の衣服は全てはじけ飛ぶ。

 

 そして、六つの機械パーツが出現して、ガチガチと狂華の太もも、膝、足首を固定。

 

 試しに狂華が足をグッと動かそうとしても、全く動かなかった。

 

「あははっ♡」

 

 マシンバイブが下から出現し、ローションでテカテカ光るディルドが狂華の膣にズブズブと挿入されていく。

 

「んっ、ああっ……♡」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 

「あああ~~~っ!気持ちいい~~~っ!」

 

 遠慮なく膣をピストンするマシンバイブに嬌声をあげる狂華。

 

「んっ、ああっ!ふうっ……さてと、私は手札から魔法カード『絶頂兵器エレメントプラン』を発動するわ。エクストラデッキから、『絶頂兵器アクメ・リアクター』を1枚、墓地に送る!」

「え、エースモンスターを墓地に!?」

「一体どういうこと?」

 

 驚いている生徒たちだが……彼女たちは、狂華のデッキの『先』を知らない。

 

「墓地に送ったアクメ・リアクターの効果!このカードを除外することで、自分フィールドの『絶頂兵器ユニット』モンスター全てを、あぁっ、レベル5から8のいずれかに変更できる!」

「れ、レベル変更効果!?」

「私は、レベル8を宣言!」

 

 絶頂兵器ユニット・回転シリンダー  ☆4→8

 絶頂兵器ユニット・神経制御ドローン ☆4→8

 

「そして私は、あっ♡レベル8の回転シリンダーと神経制御ドローンで、オーバーレイ!」

 

 2体のモンスターが光になって、渦の中に消えていく。

 

「エクシーズ召喚!ランク8、『絶頂兵器アクメ・チャリオット』!」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット ATK3000 ★8

 

 現れる戦車。

 

 攻撃力も3000と高く、そして戦車そのものの大きさも中々である。

 

 だが、演出はそれで終わらない。

 

 狂華を拘束している強制絶頂装置そのものが動き出して、戦車の上に接続されたのである!

 

 これによって、なんだか、『狂華の汁で動いている感』がめっちゃ強くなった!

 

「そして、2体のユニットたちは、アクメ・チャリオットに効果を与える!」

 

 ユニットが戦車に装備されて、そこから飛び出た2つのUSBメモリが、マシンバイブに突き刺さる。

 

 

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 

 

「~~~~~~♡♡♡!」

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1→2

 

 ディルドが1秒5回で回転を始める。

 

 だが、狂華の体は、それでは済まないほど跳ね上がった。

 

「い、一体何が起こってるの!?」

 

 驚く葵。

 

「あっ、こ、これやばっ!い、異物感がなくて、あああぎもぢいいいいいっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 2→3

 

 再び絶頂する狂華。

 

「い、異物感がないってどういう事?」

「も、もしかして……神経制御ってことは、『膣をディルドがピストンする際に感じる不快感』みたいなものがすべて排除されて、正真正銘、『快楽』だけを感じてるってことなんじゃ……」

 

 明日香の予測。

 

 それは、間違っていない。

 

 絶大な被虐素質と開発の末に、これほどの快楽を得ながらも狂華はイキまくれるが、それでも、直径3センチの棒が遠慮なくピストンしていて『ストレスフリー』ということはあり得ない。

 

 というか、ピストンする際に感じるストレスを軽減するために『ローション』で濡れているのだ。

 

 だが、このユニットは、狂華がデュエルの際に感じる『異物感』を完全に排除してしまう。

 

 そのため、狂華は今、『快楽だけ』が脳を蹂躙している状態であり、頭が常に真っ白になるのを無理矢理抑えている状態である。

 

「はーっ!はーっ!ああいぐ、ぐううっ!私は、回転シリンダーの効果を発動!1ターンに1度、カウンターを1つ使ってっ……ああっ!サイコロを振って、出た目の数だけ、このターンのバトルフェイズ中に、アクションオブジェクトに、攻撃、でき、あっやばっ!いぐ、いっ!ああああ~~~っ♡♡♡」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 6→5→6→7

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 

 サイコロが自動で振られたことで、目は『4』となった。

 

「フーッ!フーッ!これがあの時と同じなら、1ターン目から、全員がアクションオブジェクトには攻撃できるわね。私は、4体に攻撃!」

 

 戦車が動いて、傍にあったアクションオブジェクトに弾丸を放出して破壊する。

 

 そして破壊されたオブジェクトからはカードが出現し、戦車の傍のドローンが動いて回収する。

 

「はーっ!ああっ!か、カードを2枚セットして、ターンエンドっ!あ、あっ!い、イグのとまんなっ!ああああああ~~~っ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 11→12→13

 

 ターンを終了。

 

 それは要するに、敵のカードに対応すること以外の思考が不要となる。

 

 それが隙になったのか、狂華はイキまくった。

 

「し、進藤先生、だ、大丈夫なんですか?」

「ええ、問題ありませんよ」

 

 進藤は即答する。

 

(まあ、あれくらいなら、5時間継続しても問題はないでしょう。ここでは言いませんけどね)

 

 さすがに衝撃の真実すぎるので自重した進藤である。

 

「なら、私たちは勝ちに行くだけよ!」

 

 全員がデュエルディスクを構える。

 

「いくわよ。私たちのターン……」

 

 全員がデッキトップに手を掛ける。

 

「「「「「ドロー!」」」」」

 

 全員がカードをドローした。

 

 今回のデュエルでは、全員が1度にターンを開始する。

 

 というより、敵が狂華1人なので分かれてやる意味がないのである。

 

「よし、オレから動かせてもらうぜ!」

 

 アンナが宣言した。

 

「何か、良い戦術があるの?」

「その通り!」

 

 アンナは自信満々だ。

 

 ミルクガトリンガーによって連続攻撃能力があるため、それを利用すれば多数のオブジェクトに攻撃できるというメリットはあるが、それだと『アンナからプレイする』という意味がない。

 

 何か、別の動きがあるのだろう。

 

「オレは手札から、『牛乳娘 アンナ』を召喚!」

『もおおおお~~~っ!』

 

 牛乳娘 アンナ ATK0 ☆1

 

 出現するアンナの分身モンスター。

 

「そして、手札の『育乳ロイド・タイプC』は、自分フィールドにオレの分身がいる時、手札から特殊召喚できる!」

 

 育乳ロイド・タイプC DFE0 ☆2

 

 出現する金髪ショートヘアの育乳ロイド。

 

「そして、タイプCの効果!アンナにミルクカウンターを1つ置くぜ!」

 

 アンナが宣言すると、タイプCがアンナの後ろ側に回って、手でもぎゅもぎゅと胸を揉み始める。

 

「あっ、あっ♡んっ、き、気持ちいい……」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→1

 

「んっ、さらに、手札から魔法カード『育乳ロイド・フルコピー』を発動だ!デッキから、2体目のタイプCを特殊召喚するぜ」

 

 育乳ロイド・タイプC DFE0 ☆2

 

「そして、オレはレベル2のタイプC2体で、オーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2、『改造育乳ロイド・タイプC』!」

 

 改造育乳ロイド・タイプC ATK2000 ★2

 

 エクシーズして、金髪になって登場!

 

「このタイミングで、魔法カード『育乳ロイド・インスタント・ナンバリング』を発動だ!『改造育乳ロイド』モンスターのエクシーズ召喚に成功したターン中、フィールドのアンナを墓地に送って、エクストラデッキから、『牛乳娘』ナンバーズモンスター1体を、効果無効。攻撃不可で特殊召喚できる!」

 

 タイプCがアンナを後ろから抱きしめると、そのまま胸をもぎゅもぎゅと揉み始める。

 

 そのままタイプCがアンナに息を吹きかけると、媚薬混じりのそれがアンナの口から体内に侵入していく。

 

「あっ♡き、気持ちよくなってきたぜええええ!オレはエクストラデッキから、『ENo.081 超弩級牛乳娘 モーモーアンナ』を特殊召喚だ!」

 

 揉まれているアンナの胸が光り輝き、そこからオーバーレイの粒子が飛び出すと、再びアンナに直撃!

 

 着用している水着をより際どいものにして、お尻に数字が刻まれた!

 

 ENo.081 超弩級牛乳娘 モーモーアンナ ATK2800 ★5

 

「こ、こんな簡単にモーモーアンナを……」

「だけど、効果は使えないし、攻撃はできないのよ?」

 

 アンナは搾乳兵器の効果でエクシーズ素材を補充することが可能であり、兵器の効果で連続攻撃や攻撃力2倍を得ることができるため、エクシーズ素材を持たせられない召喚方法でも問題がないことは事実だ。

 

 しかし、攻撃ができないデメリットがあると、これまでの搾乳兵器は一切使えない。

 

「こっからが本番だぜ!オレは、『改造育乳ロイド・タイプC』の効果を発動だ!」

 

 元気よく宣言するアンナ。

 

「エクシーズ素材を2つ使って、デッキからカードを2枚ドロー!そして、改造タイプCをターン終了時まで……チューナーとして扱う!」

「「「「「!?」」」」」

 

 この宣言には、特別クラスの四人はもちろん、イキまくっている狂華も驚愕する。

 

「オレは、ランク5のモーモーアンナに、ランク2のタイプCを、チューニング!」

 

 タイプCが2つのチューニングリングに変化して、モーモーアンナの巨乳にはめ込まれた。

 

 そして、一気に縮むことで、ぎゅうううっ!とアンナの胸を締め上げる!

 

「もおおおっ!鉄路の彼方より、乳揺れとともに、ただいま到着!現れろランク7!『ENo.15 超弩級牛乳娘 アンナレール』!」

『もおおおおお!』

 

 締め上げられた胸からミルクが吹き出して、その先でなんかよくわからんゲートが出現!

 

 アンナがそこに飛び込むと、車掌が身に着ける帽子をかぶり、蒸気機関の戦闘車両のようなものに乗って登場!

 

 ENo.15 超弩級牛乳娘 アンナレール ATK2600 ★7

 

「エクシーズモンスター同士で行うなんて……」

「こ、こんなシンクロもあるのね……」

「う、嘘でしょ。エクシーズモンスターを使ったシンクロなんて、聞いたことない」

「アカデミアのデータにもなかった。まさか、こんなものが……」

 

 驚愕の差が、明日香とアキ、セレナと葵という組で分かれている。

 

 シンクロもエクシーズもまだカードを調べて浅い明日香と、そもそもエクシーズを知らなかったアキに対して、セレナと葵は、元々シンクロもエクシーズもある世界から来ている。

 

 知識としてのカードプールの差で驚愕する部分が分かれるのは、この世界に来た世界が違うゆえか。

 

「ちなみに。合計ランクが7になるように、チューナーと非チューナーを墓地に送ることでエクストラデッキから出せるモンスターだ!」

 

 要するに、通常のシンクロ、エクシーズとして出すのではなく、特殊な条件で出せるモンスターということだ。

 

 まあ、こうしないと、裁定がゲロ吐いてぶっ倒れるレベルで面倒になるので、仕方のないことではあるが。

 

「あとは、墓地の改造タイプCの効果で、このカードを墓地から除外して、エクシーズ召喚以外でエクストラデッキから特殊召喚されたエクシーズモンスター1体に、デッキの上から2枚をエクシーズ素材をして加えるぜ!そしてアンナレールの効果!エクシーズ素材を1つ使って、エクストラデッキから『牛乳娘後続車両』モンスター1体をこのモンスターに装備できる!オレは『牛乳娘後続車両 モーモーステージ』を装備する!」

 

 続いて不思議な渦から別の車両が出てきて、アンナレールに接続される。

 

 特に物が置かれていない、広いスペースがある車両だ。

 

 なるほど、確かに『ステージ』である。

 

「このアンナレールの力で、フィールドを縦横無尽に行くぜ!」

「なるほど、このフィールドは広いからな」

 

 マジで広い。

 

 何故って、セックス次元のデュエルは全てVRモデルのため、『フィールドそのものを投影する』という手段を使えば、本来の部屋の広さの制約が存在しないのと同じなのだ。

 

 なので、めっちゃ広いです。

 

「よし、皆で移動するぞ!」

 

 アンナだけはアンナレールの近くに行って、四人がステージ車両に乗り込んだ。

 

「ミルクエンジンチャージ!出発進行!」

 

 搾乳機が出てきてアンナレールの胸を絞りながら、列車がレールを出現させて、その上を走りだした。

 

 それを見て、狂華もイキながら微笑む。

 

「フフッ、面白いわねぇ。私も戦車で追いかけまわしてやるわ!」

 

 現在の狂華は、アクメ・チャリオットの上に接続されている状態だ。

 

 レイドデュエルなのだし、動き回って損はない。

 

 キャタピラを動かして、アンナレールを追いかける。

 

 

 列車と戦車がフィールドを走り回るという、通常のデュエルでは想像もできないものになった。

 それがレイドデュエルの醍醐味と言われれば、そういうものとしか言いようがないので、問題はない!

 

 

「オレの展開はとりあえず終わりだ。皆も頼むぜ!」

「次は私だ!」

 

 セレナがカードを手に取る。

 

「私は魔法カード『淫獣の巣』を使い、デッキから『淫獣娘々 セレナ』を手札に加える。そして通常召喚!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500 ☆4

 

「そして、手札の『淫獣魂 砲台虎(キャノンタイガー)』の効果発動!セレナに装備させる!」

 

 股間に砲台をつけた虎が出現して、そのままセレナをセックス開始!

 

「んっ、くっ、1ターンに1度、デッキから機械族の『淫獣魂』を手札に加える。ああああ~~~っ!で、デッキから『淫獣魂 振卵鶏(ローターコッコ)』を手札に加える」

 

 膣に精液を大量に放出されながらも、セレナはデッキからカードを抜き取る。

 

「そして、振卵鶏の効果!このカードを手札から捨てることで、デッキから【機械族「淫獣魂」】と記された魔法カードを手札に加えることができる。私は『淫獣機械融合』を手札に加える!」

「ゆ、融合……」

「私は、『淫獣機械融合』を発動!墓地と装備されている淫獣魂を1体ずつ素材にして、機械族「淫獣魂」モンスターを融合召喚できる!ただし、相手フィールドにレベル、またはランクが7以上のモンスターが存在する場合、エクストラデッキの淫獣魂を1体、素材にできる!」

 

 手を掲げるセレナ。

 

「私は、フィールドの砲台虎、墓地の振卵鶏、エクストラデッキの歯車刃大猿(チェーンソーコング)を素材にする!現れ出でよ。レベル9!『淫獣魂 電流隼(パルスファルコン)』!」

 

 淫獣魂 電流隼 ATK2200 ☆9

 

 出現したのは、機械で出来たハヤブサだ。

 

 本来の大きさよりもかなり大型であり、セレナを抱えようと思えばできるくらいある。

 

「電流隼の効果で、私の分身に装備する!セレナの攻撃力はレベル×200アップするぞ!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500→2800

 

 ハヤブサがセレナに飛びつくと、ハヤブサの体の内側からコードが出てきて、先端をビリビリさせながら、セレナの性感帯を撫ででいく。

 

「んうっ♡あ、はふっ!くっ、し、神経に直接クるのは、なかなかっ……あっ♡」

 

 電流ゆえに、神経を直接刺激してくるかのような快楽を叩き込んでくる。

 

 セレナは悶絶しながらも、息を整えた。

 

「わ、私がメインフェイズでやることは終わりだ」

「なら、次は私ね」

 

 次はアキが展開する番だ。

 

「私は『SMF アキ』を通常召喚するわ」

 

 SMF アキ DFE1300 ☆4

 

「……そういえば、この場合、アキの相手ってどういう判定なの?」

 

 葵が質問する。

 

 レイドデュエルであり、明確な攻略相手は狂華だが、そもそも原則として、カードテキストに『味方』など書かれないのがデュエルモンスターズだ。

 

 今回の場合はどうなるのだろうか。

 

「狂華しか相手に出来ない設定みたいね」

「ということは……永遠に攻撃表示にできないってこと?」

「安心しなさい。どうにかする手段はあるから」

「わ、わかった」

 

 初期ライフが多い狂華が相手だと、アキのやり方も今までとは異なってくる。

 

 ただ、彼女のデュエルタクティクスと新カードなら問題はないということなのだろう。

 

「次に、手札の『SMF ローターシード』は、自分フィールドに『SMF アキ』がいる場合、特殊召喚できる」

 

 SMF ローターシード ATK1200 ☆1

 

「そして、ローターシードを対象に、手札から魔法カード『SMF 膣内栽培』を発動するわ。自分フィールドの『シード』モンスター1体を選択して、『SMF アキ』に装備させることができる」

 

 カードを発動すると、ローターにしか見えない『種』が、アキの分身モンスターに挿入される。

 

 ブブブブッ!と振動開始!

 

「あっ♡んぁ、はぁ、この変わらないテンポで責められるのも、癖になるわね……」

 

 快楽に耐えながらも、デュエルは続ける。

 

「私は装備状態のローターシードの効果。手札と墓地のカードを1枚ずつ除外することで、デッキからローターシード2枚を、アキに装備させるわ」

 

 手札1枚と、墓地の膣内栽培を除外。

 2つのローターが出現すると、アキの中に入っていく。

 

 そのまま振動を開始して、たまに『カカカカッ』と触れ合いながら膣の中を弄っていく。

 

「ああっ、はっ、いくっ、んんっ……♡」

 

 快楽が大きくなって悶絶するアキ。

 

「そ、そして、『SMF エクスタシード』が除外されたとき、発動できる効果があるわ」

 

 除外されているエクスタシードが光る。

 

「自分フィールドの装備状態になっているローターシードを全て墓地に送り、装備していたモンスターは、ローターシード1枚につきレベルが1つ上がり、さらに、チューナーとして扱える」

「あ、アキもチューナーに?」

 

 SMF アキ ☆4→7

 

 膣から、灰色の機械で出来た幹が出てきて、そのから赤い鉄の花を咲かせる。

 

 その花弁が散っていくと、アキに粒子が入り込んで、彼女のレベルを上げた。

 

「これが、私の新戦術よ。私は、レベル7のチューナーモンスターとなったアキを、リチューニング!」

「リチューニング?」

 

 アキの膣から七つの緑色の玉が出現すると、それが七つのリングになって、円柱で囲うように並んだ。

 

「咲き乱れる機械の華。次の溢れる種は、月光と共に乱れよ。シンクロ召喚!レベル7『SMF 月種草原(ムーンシードカーペット)アキ』」

 

 SMF 月種草原アキ DFE3000 ☆7

 

 

 出現するのは、これまでは咲き乱れるような『華』をイメージしたタトゥーなどとは一転、静かで、全てを惑わす『月』と、華が咲く前の『種』をイメージしたタトゥーを入れているアキ。

 

 

 守備表示で出現し、静かに、ただ、満開の時を待つ。

 

「ちゅ……チューナーモンスター1体だけで行う。シンクロ召喚……」

「月種草原アキは、守備表示のまま戦うことを軸にするモンスターよ。シンクロ召喚に成功した場合、効果発動!除外されている『SMF エクスタシード』1枚を装備できるわ」

 

 除外したエクスタシードが出現。

 

 それもまた、単なる『種』のように見えるローターであり、アキの膣に挿入され、振動し、彼女の肢体を震わせる。

 

「あっ、はっ、さ、さっきのローターシードとは、強さが全然違うっ♡んうっ!わ、私もメインフェイズでやることは済ませたわ」

「なら、次は私ね!」

 

 葵がカードを使い始めた。

 

「私は『エロティックスター・チケット』を発動!デッキから、『エロティックスター アオイ』を特殊召喚!」

 

 エロティックスター アオイ ATK1500 ☆4

 

『いえーい!』

 

 元気そうな様子でご登場。

 

「アオイの効果で、アクメ・チャリオットにカウンターを1個のせるわ。機械だけど、まあこの際問題ないわね!」

 

 そうなのだろうか。

 

 それはともかく、アオイがウインクすると、アクメ・チャリオットは一瞬ぴくっと反応した。

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット 魅了カウンター 0→1

 

「そして、手札から魔法カード『エロティックスターのデンマ研修』を発動!手札1枚をコストに、デッキから『エロティックスター・デンマイク』と、『エロティックスター』1体……『エロティックスター デンマコーチ』を手札に加える!」

 

 かつて、電マスクである電動マサジが使ったカードたちだ。

 

 これを機に投入することになったようである。

 

「そして、手札の『エロティックスター・デンマイク』をアオイに装備!」

 

 電マのマイクが出現して、アオイが手に取った。

 

「続けて、デンマコーチは、デンマイクを装備しているモンスターがいることで、特殊召喚できる!」

 

 エロティックスター・デンマコーチ ATK800 ☆2

 

「このモンスターの永続効果で、デンマイクを装備しているモンスターは、1ターンに1度、相手モンスター1体を対象にして、魅了カウンターを1つ置く効果を得る!」

 

 宣言すると、アオイがステージの上で、自分の股間にデンマイクを当てて、起動!

 

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!

 

「あ~~。これ良い!イクッ」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット 魅了カウンター 1→2

 

「さ。さらに、デンマイクの効果で、装備モンスターの効果で相手に魅了カウンターが置かれたとき、も、もう1つ置くことができる!」

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

「あああああっ!つ、強いっ、ああああっ!」

 

 葵は悶絶する。

 

 そもそも、モンスターの方のアオイに、『躊躇』や『遠慮』といったものはない。

 

 どれほど快楽を得ようとも、葵ではなく、アオイのペースで自慰を行うし、足をしっかり開いて股間に思いっきり電マを押しつけて起動するため、その快楽を共有する葵は、頭が真っ白になりそうだ。

 

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット 魅了カウンター 2→3

 

「はぁ、はぁ、そして、墓地に送った『エロティックスター デンマバック』は、デンマイクが存在し、2つ以上カウンターが置かれたモンスターが相手フィールドにいる時、特殊召喚できる!」

 

 エロティックスター デンマバック ATK800 ☆2

 

「よし、現れろ、エロスと光のサーキット!召喚条件は、エロティックスターモンスター2体!アオイ。デンマコーチ。デンマバックの3体をリンクマーカーにセット!さあ、出番よ♡ その笑顔で世界を照らしてっ♡ リンク召喚!現れて、リンク3! 【エロティックスター ブルーエンジェル】っ♡♡♡」

 

 エロティックスター ブルーエンジェル ATK2000 LINK3

 

「来た、葵のエースモンスター!」

「さてと、リンク先のモンスターにカウンターを乗せるわよ!」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット 魅了カウンター 3→4

 

 このデュエルで考えれば、葵しか縦列を参照する戦術が存在しないので、彼女はルール上、狂華の正面にいるとして始まっている。

 

 ……まあ、面倒なことを考えずとも、特別クラスの5人のフィールドが、『上下の五段階の構造になっている』と考えれば、『特別クラス全員が、狂華の正面にいる』と捉えることもできるので、余談にしかならないが。

 

「ブルーエンジェルの効果で、相手モンスターは、魅了カウンターの数1個につき、攻撃力が500ダウンするよ!」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット ATK3000→1000

 

「アクメ・チャリオットがたったの1000に……ああっ♡」

 

 狂華は驚いているが、あまり、気にしていないようにも見える。

 

「やっぱり、あんまり気にしてないみたいね、だけど、これはどうかしら?デンマイクの効果で、装備モンスターがリンク素材になることでこのカードが墓地に送られたとき、デッキから『デンマ・エロティック・サーキット』を手札に加える!」

 

 これこそが、『電マエロティックスター』の真骨頂!

 

「魔法カード『デンマ・エロティック・サーキット』を発動!自分フィールドの『エロティックスター』リンクモンスター1体を素材に、リンク数が同じで別名のエロティックスターリンクモンスターをリンク召喚できる!私はリンク3のブルーエンジェルで、サーキットコンバイン!」

 

『はあああ~~っ!』

 

 ブルーエンジェルが舞い上がって、サーキットに飛び込む。

 

「リンク召喚!リンク3『エロティックスター デンマガール』!」

『やっほー!』

 

 エロティックスター デンマガール ATK2000 リンク3

 

「新しいエースがポンポン出てくるわね……」

「デンマガールをリンク召喚した場合、フィールドのカードの効果を1枚無効にできる!私は、アクメ・チャリオットの効果を無効にする!」

「させないわ!アクションマジック『アウト・バリア』!相手が『フィールドのカードの効果を無効にする効果』を使ったとき、それを無効にする!」

「あら、防がれちゃったわね。だけど、リンク3以上のエロティックスターリンクモンスターを素材にしたデンマガールは、相手フィールドの魅了カウンター1つにつき、攻撃力が300アップする!」

 

 エロティックスター デンマガール ATK2000→3200

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット ATK1000→3000

 

「アクメ・チャリオットの攻撃力は戻ったけど、それを超えてきた……」

「とりあえず私はこれで終わりね」

「最後は私か。長かったわね」

 

 確かに長いです。本当に長いです。

 

「私は手札から、『S・HERO アスカ』を召喚!」

 

 S・HERO アスカ ATK1500 ☆3

 

「効果発動!デッキから、『S・HERO 機械商売男』を特殊召喚!」

 

 S・HERO 機械商売男 ATK1200 ☆3

 

 出現したのは、くたびれたスーツを着た男。

 

「アスカと性交装備よ!」

 

 明日香が宣言すると、男は見た目とは裏腹にギンギンのチンポを出現させて、アスカをバックから突いていく。

 

「あっ、あっ、くっ、お、思ってたより強いピストンねっ。機械商売男の効果!せ、性交装備している場合、1ターンに1度、デッキからレベル8の『S・HERO』を手札に加えて、追加の召喚権を得る!私は、『S・HERO ドリルマシン男』を手札に加えるわ!そして、性交装備している機械商売男は、機械族モンスターを召喚する場合、1体で2袋分のリリースにできる!」

 

 カードを掲げて、宣言!

 

「私は、機械商売男をリリース!アドバンス召喚!『S・HERO ドリルマシン男』!」

 

 S・HERO ドリルマシン男 ATK2800 ☆8

 

 出現したのは、全身が機械で出来た男性型ロボットだ。

 

 そのチンポも機械であり、根本に回転システムが組み込まれている。

 

「アドバンス召喚したドリルマシン男の効果で、アスカと性交装備!」

 

 ドリルマシン男は、アスカをバックで突く!

 

 そして、チンポが高速で回転し始めた!

 

 

 ズボズボズボズボギュルルルルルルルルッ!

 

 

「ああああああ~~~っ!す、すごいっ!ああいくっ!あああ~~~っ!」

 

 機械ゆえに疲れのないピストンと、高速回転して膣を抉るチンポ。

 

 その快楽は、まぎれもなく絶大。

 

「うぐうう……め、メインフェイズはこれで大丈夫よ」

「なら」

「ええ」

 

 全員。準備は整った。

 

「バトルフェイズに入るわ!」

「あー……だけど、アンタたち、このターンはアクションオブジェクトにしか攻撃できないわよ?」

「もちろん、それは進藤先生に聞いてるから問題ないわ!」

 

 リーダーとして、明日香がカードを使う。

 

「バトルフェイズ開始時、速攻魔法、『淫乱たちのハッスル三連戦』を発動!このバトルフェイズ中、お互いにダメージを受けないかわりに、淫属性モンスターは全て、モンスターに3回まで攻撃できる!」

「あ、私の月種草原アキは、守備表示のまま、守備力の数値を参照して攻撃できるわ。問題ないから安心してね」

 

 というわけで。

 

「アンナレールで、オブジェクトに3回攻撃だぜ!」

 

 先頭車両の先端につけられている砲台で、オブジェクトを狙うアンナ。

 

「淫獣娘々 セレナで、オブジェクトに3回攻撃!」

 

 ハヤブサがセレナを抱いて飛びあがり、そのままオブジェクトに接近する。

 

「月種草原アキで、オブジェクトに3回攻撃するわ」

 

 種のような弾丸が出現して、オブジェクトを狙う。

 

「デンマガールで、オブジェクトに3回攻撃!」

 

 デンマガールがマイクを手に、オブジェクトに向かう。

 

「S・HERO アスカで、オブジェクトに3回攻撃するわ!」

 

 ドリルマシン男にピストンされながら、アスカがオブジェクトに向かう。

 

 特別クラスの5人が、それぞれのモンスターを従えて、オブジェクトを破壊しに向かった。

 

 アンナレールに組み込まれたAIの性能が高いのか、比較的取りやすいルートを選択して走り回ることで、全員が3枚ずつ。アクションカードを獲得!

 

「よーし!これで十分だぜ!」

「みんな、メインフェイズ2でやることは?」

「とりあえず伏せておきたいカードがあるからな」

「私もよ」

 

 まあいろいろあって、全員がカードを1枚ずつセット。

 

「よし、ターンエンド!さあ……狂華ちゃん。かかってらっしゃい!」

 

 アンナレールの車両にのって追いかけっこをしながらも準備を整え、明日香は自信満々に宣言する。

 

 

 ただ、狂華はそれに対して反応がない。

 

「あれ……一体どうしたのかしら……!?」

 

 明日香は驚愕する。

 

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 215→216→……

 

「ぜ……絶頂回数、200オーバーですって!?」

「「「「!?」」」」

 

 全員が驚く。

 

 その時、狂華を拘束する固定パーツがチカチカ点滅すると、バヂッ!と絶頂ショックが流れた。

 

「♡♡♡っ!」

 

 上半身を跳ね上げる狂華。

 

 そして特別クラスの五人に、その目を向ける。

 

 

 そこには、確かな『理性』があった。

 

 

「……ふふっ、あははははは!私のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードをドローする。

 

「私は永続魔法、『拷問たる絶頂兵器』を発動!私のフィールドに、カウンターが100個以上乗った『強制絶頂装置』が存在する場合、そのカウンターを全て取り除いて発動するわ!」

 

 強制絶頂装置のカウンターがすべてなくなった。

 

「このカードが存在する限り、強制絶頂装置にカウンターが置かれなくなるけど、代わりに絶頂兵器は、カウンターを使わなくても効果を使えるようになる。そして発動時の効果処理として、デッキから3枚の絶頂兵器ユニットを、フィールドの絶頂兵器エクシーズモンスターの素材にできる!」

「あ、明らかにやばすぎる!」

「200個以上取り除いた場合、相手はこのカードの発動に対してカードを使えないわ!このカードは止められない!私はデッキから3枚加える!」

 

 素早く選択して、それがデッキから出てくる。

 

「私は、『絶頂兵器ユニット・電流拷問ミサイル』『絶頂兵器ユニット・触手拷問エンジン』『絶頂兵器ユニット・媚薬拷問キャノン』の3枚を、アクメ・チャリオットの素材にする!このカードたちは、『拷問たる絶頂兵器』でのみエクシーズ素材に加えられる、特別製のカードよ!」

 

 狂華が宣言すると、膣からディルドが引き抜かれ、彼女の上空に、マントのようなものが出現した。

 

 

 光の屈折率が高いのか、透明だが輪郭がはっきりしていると言える素材。

 

 

 そして……まるで、イソギンチャクのように、びっしりと、内側に触手がウネウネと並んでいた。

 

「お、おい。まさか……」

 

 特別クラスの5人には……刺激が強すぎるかもしれない。

 

 

 

 それはどうでもいいとばかりに、マントがウネウネと動く。

 

 その内側からはドロドロとした液体があふれており、さらにバチバチと電流が流れている。

 

 いつの間にか、膣から引き抜かれていたマシンバイブも、ディルド部分は触手で覆われて、発電機とコードが出現してディルドに接続され、媚薬が大量に入ったタンクが用意されてチューブで接続されている。

 

「あははっ♡」

 

 喜んでいる様子の狂華。

 

 

 触手がびっしりと並んだ媚薬電流マントがそろそろと近づき、マシンバイブのディルドが狂華のおまんこにゆっくりと近づいていく。

 

「うふっ……」

 

 

 グジュジュジュジュッ!

 

 

「あがああっ!」

 

 触手まみれのディルドがおまんこに突き刺さる。

 

 

 ガバッ!ぞわぞわぞわぞわっ!

 

 

「おおおおおおっ!」

 

 

 触手マントが、一気に覆いかぶさる。

 

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 ウネウネウネウネウネウネウネウネウネウネ……

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリッ!

 

 ジュブブブブブブブブブブブブブブブブブブッ!

 

 

 

「ぎゃあああああああああああああああ!あああああああああああああああ!あはあああぎもじいいいいいいい!!」

 

 絶叫する狂華。

 

 全身を媚薬たっぷりの触手電流マントで刺激され、膣は触手がびっしりと並び、媚薬を噴射しながら電流を流すディルドが、1秒5回で回転しながらピストンしている。

 

 

 

 何より恐ろしいのは、この快楽において、一切、『ストレスを感じていない』ということ。

 

 狂華の脳では、これらすべてが、狂華がきもちいいと感じれるように強制されている。

 

 ただ、これだけでこれを耐えるのは不可能だろう。

 

 これほどの快楽だと、おそらく『本能』が拒絶する。

 

 

 しかし、もとより、被虐欲求が常人のレベルを超える狂華の本能は、これをすべて受け入れる。

 

 

 壊れることを望むその精神は、絶大な刺激を全て、『幸せ』と解釈した。

 

 

「う、嘘だろ。こ、ここまでやるのか……」

「本当に大丈夫なのかしら……」

 

 こればかりは刺激が強すぎて、特別クラスの5人も理解できない。

 

 そして……狂華が、『このデュエル限定で、この刺激に慣れつつある』ということは、さらに理解できないだろう。あえて、そこは指摘しないが。

 

「はああああぁぁぁぁぁ♡♡……さて、そろそろ攻めていこうかしらぁ。私は回転シリンダーの効果で、サイコロを1回振って、その目の数、オブジェクトに攻撃できるっていうのが『本来』だけどぉ。拷問3点セットがある場合、『バトルフェイズ開始時に、守備力3000以下のオブジェクトを7体破壊する』に変わるのよぉ」

「ぐっ……」

 

 圧倒的な性能……ではあるが、あれほど『意味不明』なことをやっているのなら、それでもかまわないと理解させられるものだ。

 

「行くわよ!電流拷問ミサイルの効果発動!このターン、アクメ・チャリオットは相手のカードの効果を受けない!」

「か、完全耐性」

「触手拷問エンジンの効果発動!1ターンに1度、相手フィールドの魔法、罠をすべて除外する!」

 

 エンジンが点火し、炎だけが飛んできて、フィールドに向かう。

 

「させねえぜ!アクションマジック『ディメンション・クローズ』を発動!このターン、誰もカード除外できなくなる!」

 

 アンナが発動したアクションカードにより、除外効果は防がれ――

 

「それに対してアクションマジック『デリートコード』を発動!相手が発動した魔法カードを無効にして破壊し、ついでに800ポイントのダメージを与える!」

「させん!アクションマジック『マシニクル・ブースト』を発動!エクシーズモンスターをコントロールするプレイヤーが発動した魔法カードを無効にする効果を無効にする!さらに、私のフィールドのモンスター1体の攻撃力を、500アップさせる!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK2800→3300

 

「ちっ、仕方がないわねぇ……なら、媚薬拷問キャノンの効果発動!手札のモンスター1体を墓地に送り、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!私は2枚目の回転シリンダーを墓地に送り、全員に1500のダメージを与える!」

「なっ!」

「食らいなさい!」

 

 回転シリンダーが分解されて、エネルギーとなって大砲に装着される。

 

 そして……発射!

 

「わ、私は……」

「待ちなさい。1500なら、まだこらえるところよ」

「そ、そうか?ま、アレより大きいのを防げないよりはマシか」

 

 というわけで……

 

「「「きゃああああああああああっ!」」」

「「うわあああああああああっ!」」

 

 明日香 LP4000→2500

 アキ  LP4000→2500

 アンナ LP4000→2500

 セレナ LP4000→2500

 葵   LP4000→2500

 

 

 3分の1近いライフが削られる。

 

 だが、まだだ。

 

 サーチカードを引き込んでいないからこのダメージで済むだけであり、リソースの使いすぎは敗北に直結する。

 

 狂華のライフは20000あるのだ。各個撃破を狙うのが狂華にとって最も適した戦術であり、1人が脱落すると一気に崩壊してしまう。

 

 それほどのカードパワーがあるのだ。

 

「クフフッ……アハハハハ!バトルフェイズ!そしてこの瞬間、7つの、守備力3000以下のアクションオブジェクトを破壊するわ!」

 

 シリンダーが改造されて、六連から七連になっている。

 

 それが、近くのオブジェクト密集地帯に向けられた。

 

「ファイア!」

 

 弾丸が発射!

 

「アクションマジック、『オブジェクト・コーティング』を発動!破壊対象にされたオブジェクト1個の守備力を1000上げる!」

「私も発動!『オブジェクト・コーティング』!これで守備力を上げるわ!」

 

 アキと葵が手札から使って、狂華の獲得枚数を下げていく。

 

「チッ……手に入ったのは5枚かぁ。まあいいわ」

 

 先ほどから喘ぎ声を全く漏らさない狂華。

 

 いや……もはや、イクとかそういう次元に脳が達しているのだろう。

 

「私はアクメ・チャリオット自身に備わっている効果を使うわ!相手ターン中でも使える効果で、手札のアクション魔法を、アクションフィールドの効果を無視して2枚捨てることで、ターン終了時まで攻撃力を2000アップさせる!」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット ATK3000→5000

 

「こ、攻撃力5000!?」

「さすがボスデッキ。アクションカードを用いた戦術が元から組み込まれてる……」

「バトルフェイズ!私はアクメ・チャリオットで、全てのモンスターを攻撃!」

 

 攻撃力5000の全体攻撃。

 

「ちょ、ちょっと待って、明日香はマズい!」

 

 明日香以外は、フィールドにモンスターが1体しかいない。

 

 いずれも攻撃力は2500を超えており、ライフが2500でも耐えられる。

 

 だが、明日香のステータスが強化されていないため、このままでは……。

 

「いや、あれを見ろ!」

 

 セレナが指差す。

 

 そこには、一つのアクションオブジェクトがあった。

 

 守備力も『3000』と表示されているが、明らかに、レバーが付いており、何かの装置となっている。

 

「まさか……アンナ!」

「わかったぜ!全速力だ!」

 

 アンナレールがそのオブジェクトに向けて進路を変更して加速する。

 

 あっという間に到着し……

 

 そこにあった『説明文』を読んで、納得した。

 

「ごちゃごちゃ何を企んでるのかしら?さっさと消し飛びなさい!」

 

 アクメ・チャリオットが砲弾を発射する!

 

「私たちは、アクションオブジェクト『バトル・スパーク・バリア』の効果を使うわ!このオブジェクトには、アクションカードを5枚まで入れることができて、5枚入ったターン中、全てのモンスターは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージは0になる!」

 

 全員、自分が持っているアクションマジックを1枚ずつ投入。

 

 明日香がレバーを降ろすと、バリアが出現!

 

 アクメ・チャリオットから出てきた砲弾が襲撃してきたが、バリアに防がれて止まった。

 

「甘い!バトルフェイズを終了するタイミングで、速攻魔法、『絶頂兵器の拷問爆撃』を発動!このターン、戦闘を行ってモンスターが1体も破壊されていないプレイヤーは、2000の効果ダメージを受ける!この効果は、拷問3点セットをエクシーズ素材としているエクシーズモンスターがいれば無効にならず、ダメージも0にならない!」

「なっ……」

 

 

 アクメ・チャリオットが主砲を上に向けると、次々と砲弾を発射した。

 

 それがアクションフィールドにばらまかれて、周囲を更地に変えていく。

 

 狂華  LP20000→18000

 明日香 LP2500→500

 アキ  LP2500→500

 アンナ LP2500→500

 セレナ LP2500→500

 葵   LP2500→500

 

 

 アクメ・チャリオットも戦闘を行いながら破壊されていないので、狂華もダメージを受ける。

 

 だが、元々20000あるライフでは、2000のダメージを1度食らう程度なら問題は何もない。

 

「あはははははっ!さらにカードを1枚セットして、ターンエンド!さあ、アンタたちのターンよ!」

 

 絶頂兵器アクメ・チャリオット ATK5000→3000

 

 やっと回ってきた特別クラスのターン。

 

 ただ、彼女の体質を考えれば、既に、下手なブラフも通用しない可能性がある。

 

 あまり彼女をイかせすぎると、脳の回転が抜群に速くなりすぎて手に負えない。

 

「ぐっ……私たちのターン……」

 

 全員がデッキトップに触れる。

 

「「「「「ドロー!」」」」」

 

 全員がドローカードを確認。

 

「どうする?」

「できることは多くないわ。ただ……これほど攻撃性能が高いと、次のターンになったら耐えられない。戦闘ダメージを防がなかったら耐えられないけど、戦闘ダメージをなくそうとしても耐えられないのよ」

「要するに……このターンが、実質的に私たちのラストターンってわけね」

 

 明日香がきくと、アキが状況を整理して、葵が結論を出した。

 

「なら、このターンで、18000を削れるくらい、デカいダメージを与えてやろうぜ!」

「うむ。だが……懸念事項もあるな」

「懸念事項?」

「アクションマジックをまだ4枚抱えている。その内2枚をアクメ・チャリオットの攻撃力アップにも使うとなれば2枚だが、ダメージを受けなくするカードがないとは言い切れん。伏せカードも2枚残っているからな」

「要するに……このターンで決着をつけないといけないのに、相手の防御性能がめっちゃ強いってことか!?」

「そういうことだ。攻撃力と守備力としてではなく、効果としての『貫通能力』がなければ、おそらく突破できない」

 

 では、どうするか。

 

「アクションオブジェクトでダメージを0にできるのなら、逆に、圧倒的なダメージを押しつけられるオブジェクトもあるはずよ。アンナレールで走り回ってるんだし、探さないとね」

「……というか、あれがそれっぽいわね」

 

 明日香が目を向けた先には、『砲台』があった。

 

 明らかに、殲滅力高そう!

 

「よーし!ならあっちだな!いくぞアンナレール!」

『もおおおおっ!』

 

 ぽっぽー!と加速して砲台に向かう。

 

 到着すると、五つの乗り組み場所がある砲台となっていた。

 

「『快楽砲台エクスタシー・ファイブ』……バトルフェイズ開始時に、アクション魔法2枚と、自分フィールドの淫属性モンスターを1体リリースするのを5人が行えば、フィールドにいた時の攻撃力の合計値を元々の攻撃力として、特殊召喚できるみたい」

「おおっ!」

「加えて、戦闘ダメージを0にする効果が適用されなくなるわ!」

「よし、これで行けるぞ!」

 

 計算すると、2枚捨てることで攻撃力を5000にできるアクメ・チャリオットと、18000の合計。23000以上の合計値を出せばいい。

 5人平均で4600だ。

 

 実際のデュエルでもなかなか見ない数字だが、達成できなければおそらく勝てない。

 

「5人平均で4600……なかなか高いけど、やるしかないわね」

「ええ」

 

 全員が砲台の前で並んで、到着したアクメ・チャリオットに向き直る。

 

「一番打点を稼げそうな私から行くぞ!」

 

 セレナがカードを使い始める。

 

「罠カード、『緊急出動』だ!手札から、『機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター』を特殊召喚!」

 

 機械試練備品バイブ・パンツ・ジェネレーター ATK0 ☆1

 

「私は、淫獣娘々セレナと、バイブ・パンツ・ジェネレーターを、融合!」

 

 セレナがバイブパンツをはきつつ、融合の渦に飛び込む。

 

「んっ、ああっ♡融合召喚!現れ出でよ!膣を震わせ舞う気高き野獣!レベル7『淫獣娘々 振動機獣バイブビーストセレナ』!」

 

 現れたのは、頑丈な素材のパンツをはきつつ、そのパンツとコードでつながっている手甲を装備している『淫獣娘々 セレナ』だ。

 

 淫獣娘々 振動機獣(バイブビースト)セレナ ATK2500 ☆7

 

「そして、装備モンスターが融合素材となることで墓地に送られた『電流隼(パルスファルコン)』は、自分フィールドの淫獣娘々に装備させることができる!」

 

 電流隼が出現。

 

 大きな体でセレナに接近すると、体の内側からコードを出して、セレナを撫でる。

 

 当然、それは膣と尻に埋められたバイブにも接続された。

 

 

 ビビビビビビビビビッ!

 

 

「んんっ♡あっ、わ、私は、セレナの膣のバイブの効果を使い、ターン終了時まで、相手の効果を受けなくする!」

 

 ヴィイイイイイイイ!

 

「うぐううっ!せ、セレナの尻のバイブの効果で、攻撃力を800アップさせる!おほおおおっ!」

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK2500→3300

 

「そ、そして、電流隼の効果!このカードを装備した淫獣娘々が、『淫獣』カードの効果で攻撃力を上げた場合、攻撃力を1000アップだ。だが、融合モンスターに装備している場合、上昇値は1500になる!」

 

 電流強化!

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK3300→4800

 

「ああああっ!ま、だ、だあああ!手札から速攻魔法、『リミッター解除』を発動!これによって、攻撃力を倍にする!」

 

 

 ヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイッ!

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリッ!

 

 

「あっ、あっ、ああああああ!」

 

 絶大な快楽が発生。

 

 淫獣娘々 振動機獣セレナ ATK4800→9600

 

「せ、セレナ。大丈夫か!?」

「大丈夫なわけがあるか!私はこれで十分だ。早く進めてくれ!」

「わ、わかったぜ!オレは、アンナレールに装備しているモーモーステージの効果を発動!アンナレールのエクシーズ素材を一つ使って、攻撃力を1000アップさせる!」

 

 ENo.15 超弩級牛乳娘 アンナレール ATK2600→3600

 

「さらに、魔法カード『速攻列車』を発動!自分フィールドにアンナレールが存在することで、相手の墓地から、このターンに使われた速攻魔法を1枚手札に加えられる。セレナ。借りるぜ!」

「ああ」

「よし、オレも『リミッター解除』を発動だ!アンナレールも、本来は獣族だけど、機械族としても扱えるぜ!」

 

 ENo.15 超弩級牛乳娘 アンナレール ATK3600→7200

 

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

 

「もおお!さ、搾乳機がっ!あああ、あああすげえ気持ちいい♡」

 

 搾乳機が強くなって悶絶するアンナ。

 

「……おもうんだけど、この二人ヤバくない?」

 

 葵が言うが……まあ、機械族がこういうことになるのは、だいたいサイバー流……いや、この次元ならエロバー流だろうか。こいつらの陰謀のようなものなので、気にしても解決しないのは事実である。

 

「足りないの、残り6200よ?私のデンマガールが3200だから、3000……月種草原アキの攻撃力は?」

「1500よ」

「アスカも1500だから……あ、丁度ね」

 

 三人ほど何も動いていないが、まあ、カードプールが強すぎたから、ということもあるだろう。

 

 ただ、それを見ていた狂華は笑う。

 

「何言ってんのかしら。そのアクションオブジェクトを起動するためには、全員がアクション魔法を2枚使う必要があるのよ?明日香だけが2枚で、後はみんな1枚じゃない。どうするつもりなのかしらぁ?」

 

 挑発するように言う狂華。

 

「それなら問題ないわ」

 

 明日香が手札のアクション魔法を1枚、手に取る。

 

「私はアクション魔法。『コスト・リサイクル』を発動。このデュエル中、アクションオブジェクトを起動するためにアクションカードをコストにしたプレイヤーは、そのアクションカード1枚を手札に加えられる」

 

 これで、全員が1枚復活。

 明日香もアクションカードの使用で1枚減るが、彼女自身もコストにしたため、1枚復活した。

 

 これで、全員が2枚!

 

「うそでしょ!?」

「バトルフェイズ!私たちは、『快楽砲台エクスタシー・ファイブ』を起動するわ!」

 

 アスカ、アンナレール、アキ、セレナ、デンマガールの5人が、操縦席に乗り込んだ。

 

「起動せよ!特殊召喚!」

 

 5人によってレバーが倒されると、砲台が起動する。

 

 快楽砲台エクスタシー・ファイブ ATK23000 ☆12

 

「う、うっそお……こんな手段があったなんて……」

「多分、アクションオブジェクトに特別な力があったらどうなるのかっていうテストなのよ。そして、テストだから、ほぼ『何でもアリ』ってわけ」

 

 というわけで。

 

「快楽砲台エクスタシー・ファイブで、絶頂兵器アクメ・チャリオットを攻撃!ファイブスター・トランスキャノン!」

 

 砲台がアクメ・チャリオットに向けられて、特大の砲弾を発射!

 

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

 アクメ・チャリオットを真正面から破壊し、狂華のLPを丸ごと吹き飛ばす力。

 

 というか、18000を丸ごと削るような戦闘ダメージなど、受けたことがない。

 

 狂華 LP18000→0

 

 

 

 

 勝者、特別クラス!

 

 ★

 

「雑ですね」

 

 進藤はそういった。

 

「最終ターンに関してはセレナとアンナが強すぎたから、仕方がないと思うわ……」

「ええ、もちろん、君たちを責めたわけではありません。今回のアクションフィールドと、狂華さんのデッキを作ったのはこちら側ですからね」

 

 戦術ではなく、ゲーム性に欠陥がある。

 

 進藤の観察結果としてはそんなところだ。

 

「とはいえ……このデュエルで生部ことも多かったでしょう」

「ええ。特に……凄いプレイをする人もいるって言うのは、よくわかりました」

 

 全員が狂華を見る。

 

 当の本人はケロッとしていた。納得いかない。

 

「これからも学ぶことは多くあります。さて……私は今回のデュエルのレポートをまとめる必要があるので、皆さんでいろいろ話しておいてください」

 

 そういって、進藤は頭を抱えながらデュエルスペースを出ていった。

 

「……はぁ、テストですし、1体5のデュエルデータもそう簡単に取れるものではありませんが……何とも言えませんね。そう何度も頼めるものでもありませんし」

 

 溜息を吐くと、ポケットからスマホの着信音が鳴った。

 

 進藤はスマホを耳に当てる。

 

「はい。私です……え?」

 

 特に挨拶もなしに、いきなり相手は本題から入ってきたようだ。

 

「……ほう、『彼』が、海外から帰ってきましたか。それはなかなか、面白いですね」

 

 進藤は楽しそうな様子で、フフッと微笑んだ。




アークファイブで、一人のデュエリストに対して、オベリスクフォース三人みたいなデュエルって多かったですね。
オベリスクフォースが『全く同じ展開しかしない』っていうプレイングが多数あって、当時はツッコミどころ満載だったが、今ならその気持ちがすごくよくわかります……。


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強欲の瞳に対するハーレムの王の思惑

 某国際空港。

 

 日本から海外へ。海外から日本へと、様々な人間が行き来する門であり、日々多くの人間が利用している場所。

 

 セックス次元ゆえか、それ相応に露出度を確保した女性がCAを担当している部分もあるようで……まあ時折『嬌声』が聞こえてくるのは、双方合意であれば特に問題なくセックスできる文化であり、なおかつ日本らしい倫理観とは違う外国人も多いからこその響きだろう。

 

 

 そんな空港で、一人の少年が空港から姿を現した。

 

「……久しぶりだな。日本」

 

 緑色のメッシュが入った、逆立った黒髪。

 

 目はギラギラと欲望が強そうな色を宿す翡翠色で、身長は高いが細身であり、どこか風格を感じさせるもの。

 

 少年はアタッシュケースを手に、空港内部を歩く。

 

 特に付き添いの者はいないようで、大した用事もなく、そのまま売店が並ぶエリアに入っていく。

 

 様々なものが売られており、中には大人の玩具やローションなどが並んでいるが、見向きもしない。

 

 明らかに性行為目的のものが多く売られているものの、避妊アイテムに関してはデュエルディスクにその機能が搭載されているためか、売られていない様だ。

 ……国際空港でそうなのだから、セックス次元というのは、そういう場所なのだと思った方がいい。

 

「……で、何の用だ?」

 

 喫茶店がある場所に来たところで、少年は振り向いた。

 

「……相変わらず、付けられていると即座にわかるんだねぇ。渇也(かつや)君」

「秋筆。やはりお前か」

 

 少年が振り向いた先でチャラチャラした印象を振りまきながらも顔を見せたのは、法相秋筆だった。

 

 眼鏡のブリッジを上げて位置を調整しつつ、少年を見返す。

 

「海外はどうだったかな?」

「ああ……ま、基本的に、日本(こっち)よりも体の育ちが良いやつが多かったからな。別に満足はしちゃいないが、退屈しのぎにはなったよ」

「その言い分だと、ストリートで暴れまわってたってところか」

 

 秋筆は溜息をついた。

 

「デュエロ・アカデミアに戻って来るって聞いたときは驚いたよ」

「俺自身、まだアメリカ(向こう)でまだ暴れるつもりだったんだが、ちょっと事情がな」

「君を動かせるとなると限られてるけど……まあいいや」

「フンッ。で、お前が案内人か?」

「そう……なるのかな?」

「チッ。まあいい」

 

 力不足。という視線を秋筆に向ける渇也。

 

 ただ、秋筆はそれに対して特に言葉を返さない。

 

「日本のエロデュエル界に、まだ興味はないのかい?」

「当然だ。だから海外に行ったんだからな」

「卵竜寺清音とか、御子柴財閥の令嬢さん……確か美鈴ちゃんだったかな。いろいろ、期待できそうな子は多いけど?」

「はっ、御子柴美鈴の方はまだ戦術が甘い。卵竜寺清音は、エラッタ前でも雑魚だったよ」

「やっぱり、君レベルになるとアレだね……あとは誰だろ、行狂井狂華ちゃんとかかなぁ」

「誰だそいつ」

 

 即答する渇也。

 

 秋筆は『おや?』という顔つきになった。

 

 彼の中で、『大きな動き』と言える部分は、主に二つ。

 デュエロ・アカデミアの特別クラスの存在。

 

 そして、行狂井狂華の登場だ。

 

 まだデュエルリーグに関する活躍がない特別クラスの情報はさすがに手に入れていないと思っていたが、ハードプレイリーグにおいて実績を示している狂華の情報すらないとは思っていなかったのである。

 

「……ほう?その表情。思ったよりも動きがあるようだな」

「あとは、長門聡介が何か企んでたりもするし、彼の側近である黒沢花蓮と、電マスクに触発されて『彼女』が動いたりとか……あと、『教祖』もいろいろね」

 

 とりあえずペラペラと喋る秋筆。

 

 渇也はそれに対して獰猛な笑みを浮かべた。

 

「面白い……で、そんなことを言うのなら、その『一片』はあるんだろう?」

「その通り」

 

 ため息交じりに……『面倒な役を押しつけられた』といった表情を浮かべながらも、秋筆は頷いた。

 

「俺とデュエルだぜ。渇也君」

 

 ★

 

 エロデュエルが盛んということは、少し歩けば、ギャラリーのいる、いないはともかく、デュエルコートはすぐに見つかる。

 

 そこで、秋筆と渇也は向かい合って構えた。

 

「正直に言って、お前くらいのやつが相手じゃないとなんの意味もないからな……ただ、下手に(・・・)手を抜いたら轢き殺すから覚悟しろよ?秋筆」

「はぁ、強調するのはそこか。手を抜くことそのものに関してはなんとも言わないとは、君らしいね」

「一佐の元チームメイト相手に、全てを曝け出せ、などと言わんさ」

 

 お互いに、何か事情は知っている様子。

 

 ただ、それでも、どこか用意されている逃げ道はしっかり防ぐ。

 

 そんなやり取りだろう。

 

 そして、そのやり取りで『前提』が決まったのなら、もう後は、カードで語るしかない。

 

「行くぞ」

「お手柔らかにね」

 

 お互いにカードを5枚ドロー!

 

「「デュエル!」」

 

 秋筆 LP4000

 渇也 LP4000

 

 ターンランプがついたのは秋筆。

 

「俺の先攻。まずは魔法カード『白の庭園の招待状』を発動。デッキから『白の庭園』モンスター……『白の庭園ホワイト』を手札に加える。そして通常召喚!」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900 ☆4

 

 現れる白ブレザーで白髪白目の少年。

 

 秋筆のデッキの中核にして、彼が綴るデュエルの主役だ。

 

「ホワイトの召喚成功時、デッキから『白の庭園』フィールド魔法を手札に加えられる」

「確か、戦闘時に相手の攻撃力半減効果があったか?あれは面倒だったな」

「あ。攻撃力半減はエラッタされて消え去ったよ」

「フン。まあ、どっちでもいい。進めろ」

「そうさせてもらおう。俺はデッキからフィールド魔法、『白の庭園・特別クラスルーム』を手札に加える」

「?」

 

 初耳のようで、疑問符を浮かべる渇也。

 

「俺はこのカードを発動しよう。んで、このカードがフィールドに存在する限り、『アスカ』『アキ』『アンナ』『セレナ』『アオイ』モンスターは全て、『白の庭園』モンスターとして扱える効果がある」

「ほう、要するに、その五人が『特別クラスの生徒』というわけか」

「そういうこと!んで、俺はこのカードの発動時の処理として、デッキから白の庭園魔法カード、『白の庭園の試着室』を手札に加える。そして発動だ!このカードの効果で、デッキから白の庭園をカード名に含んでいない、『白の庭園』モンスターを1体、特殊召喚できる!」

「ふむ……」

 

 効果を聞いて、『言わんとすることは分かった』といった様子で頷く渇也。

 

「俺はデッキから、『S・HERO アスカ』を特殊召喚!」

『とう!』

 

 フィールドに出現したのは、天上院明日香の分身モンスター。

 

 ただ、本物は局部を晒したエロスーツ姿だが、今回秋筆のフィールドに特殊召喚されたのは、まさに『白の庭園』モンスターが身に着けているようなブレザーとミニスカートであり、学生らしいそれになっている。

 

 S・HERO アスカ ATK1000 ☆3

 

「このモンスターの召喚、特殊召喚に成功した時、デッキから『S・HERO』モンスターを特殊召喚できる」

「……そんなカード、入るのか?お前のデッキに」

「フフフ……それは本来の効果さ!『白の庭園・特別クラスルーム』の効果により、このカードの効果で指定したモンスターたちのテキストに記されている『S・HERO』『SMF』『牛乳娘』『淫獣』『エロティックスター』の表記は、全て『白の庭園』として扱える!」

「詰め込みすぎだろ!」

「これくらいしてくれねえと、デッキの事故率のブレーキがぶっ壊れるから仕方ねえさ!」

 

 まあ確かに、本来、カテゴリというのは1つに統一し、強力な出張セットをいくつか投入するのがデッキ構築の基本。

 サポートカードを多数用意すれば、一応デッキとしての強さはあるが、デッキの中であちこちに溝ができてシナジーが皆無だ。

 

 というわけで、『それならいっそのこと、全部まとめちゃおう!』と開き直った方が強い。

 

「俺がデッキから特殊召喚するのは、『エロティックスター アオイ』だぜ!」

 

 エロティックスター アオイ ATK1500 ☆4

 

 出現するアオイ。

 

 こちらも、本来のアイドル衣装ではなく、白の庭園のブレザー姿になっている。

 ミニスカなどを着用しているものの、普段と比べれば露出度は低い。

 

 ただ、美少女の制服姿と言うだけで、十分、『価値』はある。

 

「そして、ホワイトの永続効果によって、白の庭園モンスターは虐められるぜ!」

 

 ホワイトは2人の前に立ってしゃがむ。

 

 すると、アスカとアオイは、自らのミニスカートをめくりあげた。

 

 どちらも真っ白な下着を身に着けており、ホワイトはそんな二人の股間に手を近づけて、そのまま手でクチュクチュとおまんこを弄っていく。

 

『あっ、くっ、ゆ、指だけで、こんなに気持ちいいなんて』

『そこそこっ!す、すごい!あっ!』

 

 感じている様子のアスカとアオイ。

 

「というわけで、俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ!さあ、かかって来い。渇也!」

「ふむ……」

 

 強力な初動カードからサーチを繰り返し、実質手札消費1枚でモンスターを3体並べている。

 伏せカード1枚で、手札は3枚残した状態。

 

 余裕。というわけではないだろう。実際、どのような手札になっているのかは、渇也にだってわからないのだから。

 

「フンッ、まあいい。新戦術を取り入れやすい『学園ハーレム』デッキを次々と回すお前の実力。どれほど上がったか計らせてもらおうか!俺のターン。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引く渇也。

 

「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札の『強欲な壺の戦士』は特殊召喚できる」

 

 強欲な壺の戦士 ATK1700 ☆4

 

 召喚されたのは、『強欲な壺』が描かれた盾を構えている緑色の鎧を着たモンスターだ。

 

「特殊召喚成功時、効果発動!デッキから『強欲な壺』を手札に加える!」

「やっぱ頭おかしい口上だぜ……」

「だろうなぁ。初対面なら絶対そう突っ込んでくる。俺はデッキから、カード名を『強欲な壺』として扱うカード、『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える!」

 

 新しいカードをデッキから手札に加える渇也。

 

「そして魔法カード、『強欲なバランス』を発動。手札の『強欲な壺』を相手に見せて、自分フィールドの、『強欲な壺』テキストモンスターをリリースし、合計レベルがモンスターと同じレベルになるように、デッキから『強欲な壺』テキストモンスターを3体特殊召喚できる!」

「その『テキストモンスター』っていう言い方、めっちゃ久しぶりに聞いたわ!」

「俺も、俺以外に言っているやつは知らん。デッキから、『強欲な壺の精霊』2体と、『強欲な壺の巫女』を特殊召喚!」

 

 強欲な壺の精霊 ATK100 ☆1

 強欲な壺の精霊 ATK100 ☆1

 強欲な壺の巫女 ATK900 ☆2

 

 出現したのは、強欲な壺から別の顔をのぞかせる物体2体に加えて、一人の巫女。

 

 巫女は緑色の髪をショートカットにしており、あどけない表情で壺が書かれたお札を何枚か手にしている。

 肩とふとももを大胆に露出し、Dカップはある胸で谷間を強調する巫女装束は、なんだかそそるものがある。

 

「そして、魔法カード『満たされぬ強欲な壺』を発動。名称ターン1でデッキからカードを1枚ドローし、その後、手札1枚をデッキの下に戻す」

 

 キーカードと言えるカードを発動する渇也。

 

「確かに、本来の効果と比べれば、全然満たされねえぜ」

「ああ」

 

 本家が純粋な意味で手札が1枚増えるのに対して、こちらは手札交換はできるが1枚減っている。

 

 だが、当然、このタイミングで発動することに大きな意味がある。

 

「俺は精霊たちの効果を発動だ。こいつらがフィールドにいる場合に強欲な壺を発動したプレイヤーは、追加で1枚。ドローできる。俺は2枚ドロー」

 

 通常の『強欲な壺』が禁止カードに指定されていることもあり、死にカードとなっていた『強欲な壺の精霊』だが、『満たされぬ強欲な壺』の存在によって使えるようになった。といったところか。

 

「さらに、強欲な壺を発動したターン中、自分フィールドに、他の強欲な壺テキストモンスターが存在する場合、巫女をリリースし、効果発動!」

 

 効果の発動を宣言する渇也。

 

 すると、巫女の横に二体存在する精霊たちが反応し、多数の触手を出現させた。

 

 それらは、巫女の両腕を背中側で拘束し、巫女装束をさらにはだけさせて、足を大きく開かせる。

 

 そして、巫女の口とおまんこに、先端が男根のようになった触手を思いっきり突っ込んだ!

 

『うぶっ!うっ!ううううっ!』

 

 触手の先端という形式のため、通常の男性の体からは想定もできない動きすら容易い。

 

 グリグリと、グジュグジュと、ズボズボと男根をねじったりピストンしたりして、まだあどけない巫女の穴を犯していく。

 

『うっ!おっ!おごおおお~~~っ!』

 

 先端から精子が大量に放出されて、恍惚とした表情になる巫女。

 そのままフィールドから消えていった。

 

「この効果によって、デッキから、『強欲な壺』テキストモンスターを1体手札に加えられる」

「ははっ、プレイスタイルは相変わらずだぜ」

「そう簡単に変わるか」

 

 デッキからカードを1枚抜き取る渇也。

 

 そして、精霊たちをリリースエフェクトが包み込む。

 

「さて、俺は、『強欲な壺の精霊』二体を、リリース!」

 

 デッキから抜き取ったカードを掲げ、高々に宣言する。

 

「満たされぬ欲望を宿す強欲の眼よ、渇望の地にて開眼し、そのすべてを満たすがいい!」

 

 爆発的ともいえる召喚エフェクトが出現し、一体のモンスターが現れる。

 

「アドバンス召喚!『強欲眼(グリーディーアイズ)()渇望竜(クレイビング・ドラゴン)』!」

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 

 出現したのは、緑色の鱗をきらめかせて、強欲な壺のあの『笑み』を上手く表した表情のドラゴン。

 

 圧倒的な存在感と共に、大きく翼を広げて、その威光を示す。

 

「早速出やがったな、グリーディアイズ……お前のエースモンスター!」

「その通り!グリーディアイズが召喚・特殊召喚に成功した場合、効果発動。デッキ、または墓地から、『強欲な壺』を一枚回収できる!」

 

 デッキから二枚目の『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える渇也。

 

「まあ、満たされぬ強欲な壺は『名称ターン1』だから、このターンは使えないがな。バトルフェイズだ!」

「罠カード、『エロティックスターの交流』を発動!自分フィールドにアオイが存在する場合、相手モンスター1体に、魅了カウンターを置くことができる!グリーディアイズを選択するぜ!」

 

 バトルフェイズに入るとともに秋筆はカードを使用。

 

 ホワイトがアオイの体勢をグリーディアイズに見せつけるように変えて、おまんこに自分の手首まで突っ込んでグチャグチャと掻き混ぜ始めた。

 

『ああああっ!す、すごぃ!あああっ』

 

 強欲眼の渇望竜 魅了カウンター 0→1

 

 派手な責めに魅了されたのか、カウンターが置かれるグリーディアイズ。

 

「追加効果で、自分フィールドのエロティックスター以外のモンスターを選択。ターン終了時まで、そのモンスターはエロティックスターモンスターとして扱われる。俺はホワイトを選択するぜ!」

「何の意味が?」

「ホワイトの効果で、ホワイト以外の白の庭園モンスターをお前は攻撃できない。そして、アオイの効果で、魅了カウンターを置かれた相手モンスターは、アオイ以外のエロティックスターを攻撃できなくなる。言いたいことは分かるな?」

「ふむ……そういうことか」

 

 状況的に、アオイもホワイトも、『自分にしか攻撃できない』という判定が発生している。

 この場合、グリーディアイズは攻撃できない。

 

「だが甘いな!速攻魔法、『強欲なる回帰』を発動!レベル8の『強欲な壺』テキストモンスターが存在する場合に発動できるカードだ。この効果により、自分フィールドのモンスター1体をセット状態にし、その後、表側表劇表示に変更できる!」

「なっ……」

 

 いわば、ありとあらゆる『モンスターにかけられたデバフ効果』をリセットするカード。

 本来はリバース効果を発動するために使われるカードだろうが、発動条件を考えれば、グリーディアイズを活かすためにデザインされたカードである可能性が高い。

 

 一度セット状態になり、そして起き上がるグリーディアイズ。

 

 当然、魅了カウンターが置かれたそれはリセットされている。

 

「これにより、アオイの効果は適用されん!グリーディアイズで、白の庭園ホワイトを攻撃!撃滅のクレイビング・ストリーム!」

 

 グリーディアイズの口にエネルギーが集中。

 液体のような印象があるのでおそらく主成分は媚薬と考えられるが、それを勢いよく、ブレス状に放出した!

 

「手札から『白の庭園セイラ』の効果発動!ホワイトが攻撃される場合にこのカードを墓地に送ることで、ホワイトの戦闘破壊を防ぐ!」

「だがダメージは受けてもらう!」

 

 秋筆 LP4000→2900

 

「チッ……だが、セイラの追加効果により、効果発動時にホワイトがいじめていた女性1人につき、1枚カードをドローできる!」

 

 カードを二枚ドローする秋筆。

 

「クククッ……それくらいしてもらわないと面白くない。俺はカードを2枚セット。これでターンエンドだ!」

「俺のターン。ドロー!」

 

 引いたカードを見る秋筆。

 そのまま、デュエルディスクに入力させる。

 

「魔法カード、『白の庭園の交流』を発動。フィールドの白の庭園モンスターを手札に戻すことで、デッキから別の白の庭園モンスター1体を特殊召喚できる。俺はアスカを手札に戻して、デッキから『淫獣娘々 セレナ』を特殊召喚!」

 

 淫獣娘々 セレナ ATK1500 ☆4

 

「さらに、手札から『S・HERO アスカ』を再び通常召喚!」

 

 S・HERO アスカ ATK1000 ☆3

 

「効果発動!デッキから、『牛乳娘 アンナ』を特殊召喚だ!」

 

 牛乳娘 アンナ ATK0 ☆1

 

「次々と……」

「さてと、俺もそろそろ、『真骨頂』ってやつを出してやるか、俺はホワイト1体で、オーバーレイ!」

「!」

 

 空中に渦が出現し、少女たちを苛めていたホワイトが飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚!ランク4、『白の庭園アニークド・ホワイト』!」

 

 白の庭園アニークド・ホワイト ATK2000 ★4

 

 出現したのは、ホワイトで間違いはない。

 ただ、元々、使用者に似てチャラい雰囲気があったのだが、髪も腰まで届くほど長くなり、どこか風格を纏わせるものに変わった。

 

 首からは不思議な色の光を放つネックレスを吊るしている。

 

「そのモンスターは……」

「こいつは、自分フィールドにのホワイト1人を素材にエクシーズ召喚できる。アニークド・ホワイトのエクシーズ召喚成功時、効果発動!エクシーズ素材を一つ使い、デッキから『白の庭園』モンスターを1人。特殊召喚できる!」

「この効果で、白の庭園女性モンスターが5人に……っ!」

 

 『何か』が頭にチラついた様子の渇也。

 

「俺は……な、何故だ、カードが選択できん!」

「アニークド・ホワイトのエクシーズ召喚成功時に効果に対しては、誰も効果を発動できない!」

「!」

「俺はデッキから、『SMF アキ』を特殊召喚!」

 

 SMF アキ DFE1300 ☆4

 

「特別クラスの5人が揃ったか……ここまで無理矢理にそろえたということは……」

「自分フィールドに白の庭園モンスターが特殊召喚されたことで、ホワイトの効果発動!効果発動時のこのカード以外の白の庭園モンスターの数、1か3か5によって、発動できる効果が決まる。5体いる場合の効果発動!相手のライフを半分にして、さらにホワイトの攻撃力を1500ポイントアップさせる」

「チッ……」

 

 ホワイトが指をパチンと鳴らす。

 

 すると、後ろにいた五人の下から電撃が発生し、おまんこと胸を襲撃した。

 

『ああああっ!』

『うぐううっ!』

『いぐっ!あああっ!』

『おおおぅ!』

『いぎいいいっ!』

 

 嬌声を漏らしながらイク5人。

 

 その五人から光が漏れだすとホワイトの近くに集まり、それを渇也に向けて放った。

 

「がっ!」

 

 渇也 LP4000→2000

 

「さらに、ホワイトの攻撃力は1500上昇。俺の方がライフが多くなったことで、アキは攻撃表示になる」

 

 白の庭園アニークド・ホワイト ATK2000→3500

 SMF アキ DFE1300→ATK1500

 

「そして、アキが攻撃表示の時、相手モンスター1体を選択し、攻撃力を半分にする!グリーディアイズの攻撃力を半分にするぜ!」

『フフッ、お仕置きしなくちゃね』

 

 アキがイバラが付いた蔓をグリーディアイズにたたきつける。

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000→1500

 

「なかなか強力な効果だな」

「まだ余裕そうだな……バトルフェイズ!アニークド・ホワイトで、グリーディアイズを攻撃!」

 

 ホワイトが指を鳴らすと、大きなソファが出現。

 

 そこに、五人がよりかかる。

 

 アキとアンナが、巨乳を押し付けるようにホワイトの両腕を抱きしめる。

 セレナとアオイが、ホワイトの手を取って自分の秘所に持っていく。

 

 最後にアスカが、ホワイトのズボンのチャックを開けて、20センチはあるチンコを露出させると、自分の秘所で咥え込んで、アスカが自分で動いて膣で刺激していく。

 

 全員の目がすでに『♡』になっており、ホワイトの『存在そのもの』に服従しているかのよう。

 

『ああああっ!ざ、ザーメンが、おおおおっ!』

 

 アスカが叫ぶ。

 

 チンコから放出されたザーメンが火山の噴火のように膣と子宮を一瞬で満たし、アスカの脳を一撃で絶頂まで導いた。

 

 それを合図にしたかのように、ホワイトのネックレスの宝石が光り輝く。

 

 五人の体から光があふれて、頭上に雷の球体を生成した。

 

「これで終わりだぜ!アニークド・ホワイトは、攻撃が無効にならない効果と、貫通効果を持っている!」

「なるほど、それがお前の全力か」

 

 渇也はあくまでも冷静。

 

「まあ、まだ甘いな。罠カード、『強欲憤慨』を発動!」

「!」

「自分フィールドの『強欲な壺』テキストモンスター1体と、手札の『強欲な壺』を1枚をデッキに戻し、手札から、『強欲な壺』テキストモンスター1体を特殊召喚できる」

「はっ?」

「俺はグリーディアイズと、手札の『満たされぬ強欲な壺』をデッキに戻し、手札から、2体目の『強欲眼の渇望竜』を特殊召喚する」

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 

「……貫通能力を持っているから、攻撃表示ってわけか」

「グリーディアイズの守備力は2500だからな。特殊召喚に成功したことで、デッキから『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える」

「だが、関係ねえぜ!やれ!アニークド・ホワイト!」

 

 雷の球体から、レーザーが放出。

 

 グリーディアイズに直撃した。

 

「!」

 

 渇也 LP2000→1500

 

 削られる渇也のライフ。

 だが……。

 

「な、何故……グリーディアイズが破壊されないんだ……」

 

 渇也のフィールドには、いまだ健在。

 相変わらずの笑みを浮かべて、秋筆を見ている。

 

「……フフッ」

 

 そして、渇也も微笑むのみ。

 

「どういうことだ……渇也、お前は一体、俺に、『何を話していない』んだ?」

「クククッ。確かに、俺が『強欲憤慨』の効果を正確に発言したわけではない」

「何?」

「『強欲憤慨』の効果で特殊召喚されたモンスターは、『強欲な壺』の効果で特殊召喚されたモンスターとして扱う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 はっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、グリーディアイズは、『強欲な壺』の効果で特殊召喚された場合、戦闘・効果では破壊されない!」

「嘘だろ!?」

 

 秋筆の情報にもなかった。

 

 エロデュエル界の文化として、『カードの情報がすべて記載されたサイト』は存在しない。

 

 カード名、種族と属性、攻撃力と守備力、そして効果において、『判明しているもの』を掲載するサイトはあるものの、全てが網羅されているサイトは、エロデュエル界に存在する『意外性の確保』の観点から徹底排除されている。

 

 そのため、グリーディアイズの更なる効果を、秋筆は知らなかった。

 

「召喚、特殊召喚に成功した場合に、キーカードを回収できる高打点モンスター。確かにエース足りえるが……それだけで、『俺が満足すると思った』のか?」

「ぐっ……」

 

 自分の手札と場を確認する秋筆。

 

「(と、突破できない)……俺は、カードを1枚セット、ターンエンドだぜ!」

「俺のターン。ドロー!」

 

 渇也もいい笑みを浮かべてカードを引く。

 

「俺は魔法カード、『グリーディ・ストーム』を発動!自分フィールドにレベル8の『強欲な壺』テキストモンスターが存在する場合に使えるカードだ。相手フィールドの魔法、罠をすべて破壊する!」

「チッ、リバースカードお――」

「さっきの仕返しだ。『強欲な壺』の効果で特殊召喚されたモンスターが存在する場合、相手はこの効果に対して魔法、罠を発動できない!」

「クソッ!」

「さあ、モンスターで防げるかな!」

 

 竜巻が秋筆のフィールドを襲う。

 

 その威力は、丸ごと彼の手を消し飛ばした。

 

 そして、特別クラスルームがなくなったことで、特別クラスの5人は、本来の姿に戻ってしまう。

 

「ほう?なるほど、そんな変態みたいな恰好だったわけか」

「まさかここまで……だが、アニークド・ホワイトが存在する場合、相手は俺のフィールドの女性モンスターに攻撃できない!」

「慌てるな。その程度のハーレム。簡単に蹴散らしてやる!手札から魔法カード、『強欲の嘲笑』を発動!手札の『強欲な壺』を1枚相手に見せて、その後手札の魔法カード2枚をデッキの下に戻すことで、相手モンスター1体の攻撃力を0にする!」

「なっ」

「俺は手札の『満たされぬ強欲な壺』と『ドラゴン・目覚めの旋律』をデッキボトムに送り、アニークド・ホワイトの攻撃力を0にする!」

 

 ニイイッ!と笑みを深くし、口を大きく開けてゲラゲラ笑うグリーディアイズ。

 

 白の庭園アニークド・ホワイト ATK2000→0

 

「……」

「ククク、バトルフェイズだ!グリーディアイズで、アニークド・ホワイトを攻撃!撃滅の、クレイビング・ストリーム!」

 

 再び、口の中に莫大なエネルギーを集めて、放出。

 

「くそおおおおおおおお!」

 

 秋筆 LP2900→0

 

 防ぐ手段を持たない秋筆のライフを消し飛ばした。

 

「これで俺の勝ちだ。特別クラスねぇ。デュエロ・アカデミアにはそんな面白いやつもいるってわけか。行狂井狂華か。お前の様子からすれば教団関連だろうなぁ」

「あー。クソ、もうちょっとやれると思ったのに……」

「その程度の付け焼刃では俺に届かんさ。ククッ、しばらくいないうちに、デュエロ・アカデミアも面白くなったらしい」

 

 渇也は秋筆に背を向けた。

 

「さて、じゃれてやるとするか」

 

 不敵な笑みを浮かべて、渇也はデュエルコートから去っていった。




エースモンスターが、レベル8、攻撃力3000、守備力2500。
しかも2枚以上入っている。

彼の『立ち位置』、わかって頂けましたかね?


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【絶頂兵器】VS【強欲な壺】

 ――彼が日本から海外に飛び立って、二年といったところでしょうか。

 

 進藤はそんなセリフと共に、強馬渇也(ごうばかつや)という少年を語りだす。

 

「一言で彼を表現すれば、『飢えている』という状態でした」

「飢えている?」

「はい。彼の実力はこのデュエロ・アカデミアにおいてもトップレベルで、二年前、中学三年生にして、数々の女性エロデュエリストを育成する学校に突撃しては、圧勝していました」

「す、凄い人ね……」

 

 現在は高校二年生ということであり、狂華や、特別クラスの中で多い学年よりも一つ上。

 

「当然、プロの女性デュエリストの多くを倒した実績がある猛者でもありますが……現在の『風潮』は、彼には適さなかった」

「女性エロデュエリストがエロく負けるべき。という風潮ですね」

「ええ。二年前は、青羽派の最も大きなスポンサーであるDVSコーポレーションがあれていた時期でもあり、今のような女性エロデュエリストを支援する計画が進められない状態でした。それもあって、デュエロ・アカデミア付近にいる『勝利』を目指す女性への支援ができなかったことも、彼が愛想をつかした原因でしょうね」

「愛想をつかした……というのは?」

「外国のストリートで暴れまわっている。という情報はつかんでいましたが……二年間、デュエロ・アカデミアに対して何の連絡もなかったことを考えると、海外の、体が日本人よりも平均して育っている女性とデュエルし続けていたということでしょう」

 

 語る進藤の声は強いものではない。

 

 とはいえ、汚点そのものといえる状況だ。少なくとも誇れる部分は一つもない。

 

 そんな状態で胸を張れるほど、進藤だって図々しくはないのだ。

 

「……まあ、なんかよくわからないけど、そんな人が日本に帰ってきたってこと?」

「そういうことです」

「ふーん……」

 

 狂華は特に重要とは考えていない様子。

 

 とはいえ、彼女にとっては優先順位が違うというだけのことなのだろう。

 

 教祖を絶対視する。というスタンスだけでイキまくっているようなものなので、どんな男がいたとしても関係はない。

 

「二年前、その、強馬渇也って人がいた時のこの学校って、どんな感じだったんですか?」

「元々、近づきがたい印象がある子でしたからね。ただ、彼をライバル視している生徒もいました」

 

 デュエロ・アカデミアで『ライバル』となれば、二年前の時点だと、そのライバル相手も男子生徒となる。

 

 おそらく、女性モンスターデッキを使うことでエロ成分を確保しつつデュエルするデッキになっているのだろう。

 

「そんな生徒もいたのに、海外に行ったの?」

「渇也君は成長速度も高かったので、そんな彼に追い付けない状況は、渇也君の貪欲を満たすことができないものでした。簡単に言えば、満足できなかったのでしょうね」

「ふーん……なら、その渇也が帰ってきたら、息を吹き返す生徒もいるってこと?」

「ええ、彼がいれば……私が君たちにぶつける試練の生徒も、大きく変わっていたでしょうね」

 

 それほど影響力がある生徒ということなのだ。

 

「まあ、ちょっと扱いにくい部分があることは事実ですが……」

 

 苦笑しながらそういう進藤。

 

 

 

 

「……おい。本人抜きでなにグチグチ言ってんだよ」

「!?」

 

 部屋に誰かが入ってきた。

 

 緑のメッシュが入った逆立った黒髪が特徴の、ギラギラした瞳が特徴の少年。

 

「……渇也君。もう帰ってきていたんですね」

「ああ。おもしれえことになってるみたいだからなぁ……」

 

 そういいつつ、渇也は特別クラスの五人と狂華を見る。

 

「ほー……なかなか上玉が揃ってるな」

 

 渇也は、秋筆とのデュエルで特別クラスの五人の大まかな外見は把握している。

 

 当然、ここでは全員が制服姿なわけだが、制服ゆえに溢れる魅力というモノもしっかり溢れていた。

 

「で、行狂井狂華はお前か」

 

 渇也は狂華を見る。

 

「……そうだけど?」

「なるほど、確かに、あの教祖が好みそうなやつだ」

「教祖様のこと。知ってるの?」

「ああ。あのクソ女に言われて、俺はこの日本に帰ってきたわけだからな」

「へぇ……」

 

 狂華は基本的に、教祖に対して絶対崇拝である。

 

 その教祖が『認めたデュエリスト』となれば、注目するには十分だ。

 

「……ククッ、まあ、じゃれてやるには十分なやつらか」

「「「「「「――っ!」」」」」」

 

 突然、獰猛な笑みを浮かべた渇也に対して、何か、ぞわぞわ……いや、ゾクゾクしたものがあったのか、女子全員が体を震わせる。

 

「渇也君。あまりそういう遊びは控えてください」

「ハッハッハ!だな。クソ女からも言われてるし、多少は自重しとくか」

 

 圧倒的な自信。そして傲慢。

 

 ただ……『セックス次元』という、性にたいしてあけっぴろけな世界における『強さ』というのは、そのまま『雄』としての迫力に直結する。

 

 もちろん、強さや魅力というモノを持っている男性に、彼女たちは出会っていないわけではない。

 

 明日香なら天上院吹雪

 アキなら……ディヴァイン?

 アンナなら九十九遊馬

 セレナなら……赤馬零王?

 葵なら財前晃

 

 ……まあ、ところどころ妖しい連中も多いが、実力やカリスマを持つ者も多い。

 

 それらの人物と比べると、強馬渇也という男は、見たことのない存在感を放つ。

 

 それらに『当てられた』のか、女子たちは息をのんだ。

 

「はぁ。まあ、ここにきて何もしないのもアレだ。とりあえずデュエルでもするか」

「なら……」

 

 リーダーとしてだろう。明日香がデュエルディスクを構える。

 

「はぁ、この学校の生徒であるお前はいつでも遊べるんだ。今するべきは……」

 

 渇也は狂華を見る。

 

「お前の方だろ」

「なるほどね……いいわ。教祖様が認めたデュエリストの力。見せてもらうわ!」

 

 狂華はデュエルディスクを左腕につけた。

 

「……はぁ、仕方がないですね。私としても『時期尚早』とは思うんですが、ここまで当人たちがやる気なら仕方がありません」

 

 教師として計画を立てる進藤にも、当然『計画』はあるはず。

 

 しかし、どれほど彼が『時期尚早』と考えていても、ここまで本人がやる気で、なおかつ、教祖がかかわっていそうな渇也が相手となると、どうしようもない。

 

 デュエルスペースが用意されて、二人はデュエルディスクを起動する。

 

「さあ、適当にじゃれてやるさ。かかってこい」

「イキまくった力でぶっ潰してやるわ。覚悟しなさい!」

 

 お互いにカードを5枚ドロー。

 

「「デュエル!」」

 

 狂華 LP4000

 渇也 LP4000

 

「先攻は……俺か」

 

 デュエルディスクが決めた先攻は渇也。

 

「ならとりあえず魔法カード、『増援』を発動だ。デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える」

「戦士族デッキならまず入るカード……」

 

 汎用サーチであり、制限カードだ。

 

「俺が手札に加えるのは……『強欲な壺の戦士』だ」

「えっ……」

「そして、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このモンスターは手札から特殊召喚できる!」

 

 強欲な壺の戦士 ATK1700 ☆4

 

「特殊召喚に成功した場合、効果発動だ。デッキから『強欲な壺』を手札に加える」

「ご、強欲な壺!?」

「ハハハ!いいリアクションをどうも。俺がデッキから手札に加えるのは、ルール上、カード名を『強欲な壺』として扱う『満たされぬ強欲な壺』だ」

 

 手札に加えられたカードを見て、ある意味、ホッとした一同。

 

 さすがに禁止カードをいきなリサーチされてはどうしようもないので。

 

「そして、俺は『強欲な壺の戦士』をリリース。『強欲な壺の神官』をアドバンス召喚!」

 

 強欲な壺の神官 ATK2000 ☆6

 

 出現したのは、露出度が高めで緑色に染色された法衣を身にまとう少女。

 

 Eカップはある胸は、横乳を拝めるくらい排除された布によってその存在を主張している。

 

 しっかりとスリットが入り、眩しい太ももを見せる姿は、神官というにはあまりにも艶やかである。

 

 たれ目の翡翠の瞳はやわらかい印象を与えており、総合的にはのんびりとした印象だ。

 

「そして俺は、『満たされぬ強欲な壺』を発動。この効果により、デッキからカードを1枚ドローし、手札を1枚、デッキの一番下に送る」

「……全然満たされない効果ね」

「だろ?ただ、それを活かせるデッキに構築されてるんでな!」

 

 楽しそうな様子の渇也。

 

「強欲な壺が発動されたターン中、神官には発動できる効果がある」

「!」

「この効果で、俺はデッキから『強欲な壺の融合』を1枚、手札に加える」

「ゆ……融合!?」

 

 サーチされる融合。

 

 それを見て、狂華は察したようだ。

 

「俺は手札から魔法カード『強欲な壺の融合』を発動!手札とフィールドから、『強欲な壺』テキストモンスターを素材とし、エクストラデッキから、強欲な壺テキスト融合モンスター1体を融合召喚する」

「ぐっ」

「ただし、このカードを『強欲な壺』が発動されたターン中に発動する場合、デッキから『強欲な壺』テキストモンスター1体を、レベル5扱いで素材にできる。俺は、フィールドの神官と、デッキの『強欲な壺の暗殺者』を素材にして、融合召喚!」

 

 二人の緑色を基調とする美少女が渦に飛び込む。

 

「現れろ。レベル7『強欲な壺の双剣士』!」

 

 強欲な壺の双剣士 ATK2500 ☆7

 

 出現したのは、強欲な壺の戦士が持っていたものよりもやや細い剣を二本持つ全身鎧の男。

 

「レベル7で攻撃力2500……」

「まあ、こいつがエースというわけではない。双剣士の効果発動!融合召喚に成功した時、墓地から『強欲な壺』を1枚。手札に加える。俺は『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える」

 

 とことん、このカードを使いまわすのが渇也のデッキ。

 

 ただし、名称ターン1ゆえに、このターンは発動できない。

 

「さらに、融合素材として墓地に送られた『強欲な壺の暗殺者』の効果を発動。デッキから『強欲な壺』を1枚手札に加える。次に、双剣士の第二の効果。手札の強欲な壺を2枚相手に見せることで、1ターンに1度。デッキからカードを1枚ドローできる」

「ぐっ、アドを稼ぎすぎでしょ!」

「双剣士の素材条件は『レベル5以上の強欲な壺がテキストに記されたモンスター2体』だからな。まあ、制限がちょっと多めな分、効果も大きいんだよ」

 

 効果を連続させてアドバンテージを稼いでいく。

 

 ドローしたカードを見て、渇也は少し、表情を変えた。

 

「なるほど。まあ、『俺の戦術』をあまり見せるのもアレか」

「?……どういう事よ」

「すぐにわかる」

 

 ドローしたカードとは別のカードを手に取る渇也。

 

「俺は手札から魔法カード『強欲な五光星』を発動。手札の強欲な壺を任意の枚数墓地に送り、送った数まで、墓地に存在する強欲な壺テキストモンスターを、レベル5、効果無効で特殊召喚できる。俺は、神官と暗殺者を特殊召喚!」

 

 強欲な壺の神官  ATK2000 ☆6→5

 強欲な壺の暗殺者 ATK1000 ☆3→5

 

 再び神官が現れる。

 

 そして暗殺者の方だが……幼い顔つきをした、緑色のポニーテールの少女だ。

 身に包む忍び装束も露出度が高く、Dの胸の谷間が見える。

 

「モンスターをレベル5にして蘇生って……双剣士をもう一体出すつもり?」

 

 わざわざレベル3のモンスターのレベルを上げて特殊召喚だ。

 

 『強欲な壺の融合』は、デッキのモンスターを素材にする場合、そのモンスターのレベルを5として扱う。

 『強欲な壺』に関わる融合モンスターは、素材条件がレベル5以上に指定されることが多いのだろう。

 

「双剣士は効果が全部名称ターン1だから出しても意味ねえよ。まあ、他の融合モンスターも入ってるが……まあ、当然だが別の使い方もある」

「別の……」

「別に、今の(・・)俺のエクストラデッキは紫一色じゃないってわけだ。俺はレベル5の神官と暗殺者で、オーバーレイ!」

 

 二人が頭上に現れた渦に、光となって飛び込んでいく。

 

「ゆ、融合モンスターだけじゃないの!?」

「エクシーズ召喚!ランク5『ENo.(エロナンバーズ)69 白の庭園レズノーラ』!」

 

 ENo.69 白の庭園レズノーラ ATK2400 ★5

 

 出現したのは、白の庭園のブレザーを身にまとう長身の女性。

 

 どこか女王様のような貫禄すらある顔立ちであり、巨乳が多い白の庭園の女性たちの中でも際立つほど大きい胸をしている。Gといえばわかりやすいか。

 

「ナンバーズ!?しかも、白の庭園って……」

 

 あまりにも突っ込みどころの多いカード名に驚く狂華。

 

「まあ、カテゴリ名を見りゃわかるが、秋筆に相応しいカードだ……海外で暴れてた時に見つけたカードなんだが、秋筆に渡すの完璧に忘れてたわ。『借り』もあるし、後で渡しとかねえと……」

 

 ブツブツ言う渇也。

 

 どうやら、そもそも秋筆のカードではないらしい。

 

「まあそれはともかく、レズノーラの永続効果により、このモンスターの素材は、フィールドでシックスナインを始める」

 

 神官と暗殺者が出現。

 

 そして、神官が下、暗殺者が上になって、それぞれの股間に頭を持っていく。

 

 神官は、自分の顔のすぐそばに来た暗殺者のロリマンコに指を入れて、クチュクチュと弄る。

 

『うっ、あっ、んっ♡』

 

 暗殺者は感じながらも、神官の股間の割れ目に舌を入れて、ほじくり始めた。

 

『おっ、おおっ、あっ♡』

 

 股間を舌でほじられて感じる神官。

 

「し、シックスナインを……でも、一体どうして……」

「手札から魔法カード『シックスナイン・ロイヤリティ』を発動。自分フィールドでシックスナインが行われている場合、デッキからカードを2枚ドローして、さらに、自分フィールドのモンスター全ての攻撃力を永続的に500上げる」

 

 強欲な壺の双剣士      ATK2500→3000

 ENo.69 白の庭園レズノーラ ATK2400→2900

 

「俺はカードを2枚セットして、ターンエンド。まあ、こんなもんだろ」

 

 彼のキーカードの『満たされぬ強欲な壺』は、『強欲の五光星』の効果で墓地に送られているものの、フィールドには、狂華のエースモンスターの素の打点を超えるモンスターが二体。

 

 伏せカードが2枚に加えて、手札は2枚残っている。

 

 なかなか。といえる盤面だ。

 

「まあ、確かに強いわね。だけど、それくらいなら問題ないわ。私のターン。ドロー!」

 

 狂華は勢いよくカードを引く。

 

 それを見て、ニヤッと笑った。

 

「手札から、『絶頂兵器の設計』を発動。デッキから、『絶頂兵器ユニット』モンスター1体を手札に加える!」

「絶頂兵器?」

「私が手札に加えるのは、『絶頂兵器・ドリルアーム』を手札に加えるわ!そして、通常召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ドリルアーム ATK1500 ☆4

 

「召喚・特殊召喚に成功したことで、デッキから別の絶頂兵器ユニットを特殊召喚できる。私は『絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器ユニット・ヴァギナチェーンソー ATK1500 ☆4

 

「レベル4のモンスターが2体か……」

「それよりも前に、ビリビリバリアが特殊召喚に成功したことで、効果発動! デッキから……永続罠『強制絶頂装置』をフィールドに表側表示でおくわ!」

 

 デッキから出てきたカードをディスクに入力する狂華。

 

 次の瞬間、彼女が身に着けている服が全てはじけ飛ぶ。

 

「ほう……」

 

 Gカップの胸。細い腰。大きなお尻と、魅力的な体つきだ。

 

「随分と良い体してるな」

「それはどうも。ただ、これだけじゃないわよ?」

 

 狂華が立っている場所の材質が変わる。

 

 次に、機械パーツが六つ出現した。

 

 それぞれ、狂華の両太もも、両膝、両足首にそれぞれはめ込まれて、肩幅の広さに足を開いて固定する。

 

「んっ……」

 

 固定レベルは最大。

 

 全く動かせなくなったあたりで……マシンバイブが出現した。

 

「なっ……」

 

 渇也が驚いている間に、ローションでテカテカと光っているディルドが、狂華の膣に向かって伸びていく。

 

 ズブズブと侵入し、狂華の体がビクビクっと震えた。

 

「ああっ♡」

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

「あああああああ~~~っ♡ はぁ、はぁ、いく、いぐううっ!」

 

 一秒五回のピストン。

 

 回転運動を生むための円盤が容赦なく回転し、ディルドが狂華の膣を全力で攻め続ける。

 

「こんなカードが……(あのクソ女。一体何を企んで……)」

 

 渇也としてもいろいろ予想はあるようだが、そんなことは関係ない。

 

「んっ♡ ああっ! ふう、私は、レベル4のドリルアームと、ヴァギナチェーンソーで、オーバーレイ!」

 

 宣言された二つのユニットが渦に向かって飛んでいく。

 

「エクシーズ召喚! 現れなさい。ランク4! 『絶頂兵器アクメ・リアクター』!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500 ★4

 

「ランク4の攻撃力2500のモンスター……その様子だとエースモンスターか」

「その通り。そしてこの瞬間、ユニットたちの効果が適用されるわ!」

 

 アクメ・リアクターの傍で公転するオーバーレイユニットから、USBが一つずつ出てきて、狂華を攻めるマシンバイブに突き刺さる。

 

 すると、マシンが止まって、ズブズブと抜かれた。

 

「んっ、ああっ♡」

 

 狂華が感じている間に、ディルド部分が改造される。

 

 まるでチェーンソーのようにイボイボが並んだディルドに取り換えられ、それが取り付けられる場所には、回転パーツが取り付けられた。

 

「ふふっ♡」

 

 そして、イボイボが備え付けられたディルドが、また、ズブズブと、グリグリと、狂華の膣に挿入される。

 

「あっあっあっああっ!」

 

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリッ!

 

 

「ああああああっ! イグイグイグイグっ! いぐああああああっ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 0→1……→2

 

 チェーンソーのようなイボイボが回転し、そしてディルド本体も回転しながら、ピストンを一秒五回で攻め続ける。

 

 穴の中を蹂躙されて悲鳴を上げた。

 

「こ、こんなデュエルが……」

「はーっ! はーっ! 今日はイキまくってるから気持ちいいわねぇ♡ まずは、ドリルアームの効果! 絶頂カウンターを1つ使って、相手モンスター1体をセット状態にして、このモンスターに貫通能力を与える! 双剣士を選択するわ!」

「チッ……」

 

 強欲な壺の双剣士がセット状態になり、ドリルアームが唸りを上げる。

 

「次に、ヴァギナチェーンソーの効果! んっ、カウンターを一つ使って、相手の魔法、罠を1枚、除外する!」

「チッ、除外か……どっちだ?」

「私から見て右を選択!」

 

 チェーンソーからエネルギーの刃が飛んで、セットカードが除外された。

 

「さて、バトルフェイズ!」

「!」

 

 狂華の残りの手札は五枚。

 

 リソースがほぼ使われていないに等しい構成だ。

 

「私はアクメ・リアクタ―で、セット状態にした双剣士に攻撃!」

 

 ドリルアームを構えて、アクメ・リアクターが突撃する。

 

「はぁ……リバースカードオープン。罠カード『強欲波動』を発動。自分フィールドの『強欲な壺』テキストモンスターを1体リリースし、相手のバトルフェイズを終了させる」

「チッ……」

 

 双剣士がリリースされて、バトルフェイズが終了。

 

「そして、このときに融合モンスターをリリースした場合、墓地から『強欲な壺』を1枚、手札に加えられる。俺は『満たされぬ強欲な壺』を回収だ」

「なるほどねぇ……」

 

 バトルフェイズは終わり。

 

 ここからはメインフェイズ2だ。

 

「あっ、んっ、ううんっ♡ 私は、カードを2枚セットして、ターンエンド!」

「俺のターン。ドロー」

 

 ドローしたカードを見つつ、渇也は考える。

 

(マシンが止まらない。強制絶頂装置の名は伊達ではないか。ユニットを交換するタイミングしか止まらない可能性があるな)

 

 要するに、カウンターを貯めるのに苦労はしないということだ。

 

「レズノーラの方が攻撃力は高いが……まあ、このまま攻撃して通るとも思えんな。魔法カード『エクストラ・バースト』を発動。自分フィールドの、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを全てデッキに戻し、カードを2枚ドローする」

 

 レズノーラがデッキに戻り、シックスナインをしていた神官と暗殺者が消えていった。

 

「そして魔法カード『強欲な壺の精霊の強欲』を発動。手札1枚をコストに、デッキから『強欲な壺の精霊』を2体。特殊召喚できる」

「え……」

 

 強欲な壺の精霊 ATK100 ☆1

 強欲な壺の精霊 ATK100 ☆1

 

「まあ、この効果で出てきたコイツらは、シンクロ、エクシーズ、リンクの素材にできないから安心しろ」

「融合する気満々じゃない! あううっ!」

「まあ、その通りだ。とりあえず、俺は手札から、『満たされぬ強欲な壺』を発動。デッキからカードを1枚ドローして、1枚デッキボトムに……そして、精霊たちの効果で、合計2枚ドロー」

 

 ドローしたカードを見て頷く。

 

「さて、やるか。俺は2枚目の、『強欲な壺の融合』を発動。このターン中、『強欲な壺』を発動しているため、フィールドの2体、そしてデッキにいる3体目の『強欲な壺の精霊』を、融合!」

 

 三体の精霊が渦の中に集まっていく。

 

「融合召喚。レベル3。『強欲な壺の大精霊』!」

 

 強欲な壺の大精霊 ATK300 ☆3

 

「さ……三体合わさっただけのステータス……」

「融合召喚に成功したことで、大精霊の効果発動。墓地から強欲な壺を1枚回収し、このカードを、自身のペンデュラムゾーンに置くことができる」

「なっ」

 

 ペンデュラムゾーンに大精霊が移動し、数字に『0』が記される。

 

「さらに、大精霊のペンデュラム効果。片方のペンデュラムゾーンにカードがない場合、エクストラデッキから2枚目の大精霊を、スケール2扱いで置くことができる」

「ぐっ……ああっ♡」

「(さっきからめっちゃイってるな……まあいいか)俺は魔法カード、『グリーディ・コール』を発動。デッキから『強欲な壺』テキストモンスター1体を手札に加える。俺は……『強欲眼(グリーディーアイズ)()渇望竜(クレイビング・ドラゴン)』を手札に加える」

「なっ……」

「さらに、大精霊の、第二のペンデュラム効果により……こいつらのペンデュラムスケールをそれぞれ7つずつ、ターン終了時まで上昇させる!」

「そんな……」

 

 強欲な壺の大精霊 PS 0→7

 強欲な壺の大精霊 PS 2→9

 

「これにより、レベル8のモンスターが同時に召喚可能。ペンデュラム召喚! 現れろ。『強欲眼の渇望竜』!」

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 

「……こ、これが」

「俺のエースモンスターだ。特殊召喚に成功したことで、効果発動。墓地から『強欲な壺』を回収する」

 

 『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える渇也。

 

 これで、渇也の手札は5枚。その内2枚は『満たされぬ強欲な壺』という状態だ。

 

 『満たされぬ強欲な壺』は名称ターン1なのでこのターンは発動できないが、それでも手段としてはあまりある手札枚数である。

 

「バトルフェイズ。俺はグリーディアイズで、アクメ・リアクターを攻撃!」

「速攻魔法『絶頂兵器の緊急設計』を発動! デッキから、『絶頂兵器ユニット』モンスター1体を、効果無効で特殊召喚できる! 私は『絶頂兵器・ビリビリバリア』を特殊召喚!」

 

 絶頂兵器・ビリビリバリア ATK1500 ☆4

 

「さらに、『強制絶頂装置』の効果! ああいぐっ! あっ、1ターンに1度、自分フィールドのユニット1体を、絶頂兵器エクシーズモンスターの素材にできる! 私は、ビリビリバリアをアクメ・リアクターの素材にする!」

 

 オーバーレイユニットからUSBが出現し、マシンバイブに突き刺さる。

 

 

 ビビビビビビビビビビビビビビッ!

 

 

「ああああああああああ~~~っ! ああああ感じるうううう~っ!」

「バリア……攻撃は続行だ。グリーディアイズ!」

 

 グリーディアイズが媚薬成分たっぷりのブレスを放射!

 

「あっ、んうっ! ビリビリバリアの効果で、カウンターを2つ使い、戦闘で破壊されなくなるわ!」

「ダメージは受けてもらうぞ」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 8→6

 狂華 LP4000→3500

 

「はぁ、はぁ♡……あうっ!」

「なるほど、これは固いな……」

 

 攻撃力2500で戦闘破壊されない。

 通常のビートダウンデッキなら苦労するモンスターであることは間違いない。

 

「俺はカードを1枚セット、ターンエンドだ。大精霊たちのペンデュラムスケールは元に戻る」

 

 強欲な壺の大精霊 PS9→2

 強欲な壺の大精霊 PS7→0

 

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 狂華はカードをドロー。

 

 そのカードを見て、ニヤリと笑った。すぐにアへ顔になったが。

 

「まずは、ヴァギナチェーンソーの効果で、セットカード1枚を除外するわ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 7→6

 

(ペンデュラムゾーンにいる大精霊ではなくセットカードを……『視えていないカード』を優先的に嫌がるのか?)

 

 いろいろ思うところがある様子の渇也だったが、彼の思惑はともかく、チェーンソーから出てきた衝撃波がセットカードを粉砕する。

 

「除外された罠カード『グリーティ・リベンジ』の効果を発動。自分フィールドにレベル7以上の『強欲な壺』テキストモンスターが存在する場合、カードを2枚ドローできる」

「チッ……あっ、て、手札から、『絶頂兵器ユニット・イボイボ棍棒』を通常召喚! 『強制絶頂装置』の効果で、アクメ・リアクターの素材にするわ!」

 

 宣言すると、ズボボッ! と狂華の膣からディルドが引き抜かれる。

 

「あっ♡」

 

 今まではチェーンソー部分でのみイボイボで刺激していたが、それ以外の部分もびっしりとイボイボが並ぶ。

 

 改造が完了し、再び狂華の膣にジュブジュブと挿入される。

 

「ああっ!」

 

 ズボズボズボズボズボズボズボズボッ!

 

 ギュルルルルルルルルルルルルルルッ!

 

 グリグリグリグリグリグリグリグリッ!

 

 ビリビリビリビリビリビリビリビリッ!

 

「あああああああああああああっ! いぐっ、いぐっ、あああきもちいいいいい~~~っ!」

 

 一秒五回のピストン。一秒五回の回転。さらにディルドに設置されたチェーンソーも回転し、電流が流れる。

 

 絶大な刺激が一度に貫通し、狂華の頭を快楽で染めていく。

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 9→10→11

 

「ふーっ! わ、私は、イボイボ棍棒の効果で、カウンターを1つ使って、ターン終了時まで攻撃力を1000アップ!」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 12→11

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK2500→3500

 

「そして、ドリルアームの効果で、グリーディアイズをセット状態にして、アクメ・リアクターに貫通能力を付与するわ!」

「いいだろう」

 

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 11→10

 

 グリーディアイズがセット状態になる。

 

 ただ、渇也の表情に変化はない。

 何らかの防御カードを握っていることは確定だろう。

 

「ば、バトルフェイズ! アクメ・リアクターで、グリーディアイズに攻撃!」

 

 アクメ・リアクターが武器を構えて突撃。

 

 それに対応するように、セット状態のグリーディアイズが起き上がる。

 

 強欲眼の渇望竜 DFE2500

 

「1000ポイントの貫通ダメージを食らいなさい!」

「手札から『満たされぬ強欲な壺』と共に墓地に送ることで、『強欲な壺の茶番司会』の効果を発動。バトルフェイズ中、自分フィールドの強欲な壺テキストモンスターを手札に戻し、デッキからそのモンスターの半分以下のレベルを持つ強欲な壺テキストモンスターを攻撃表示で特殊召喚できる」

「なっ……」

「俺はグリーディアイズを手札に戻し、デッキから『強欲な壺の守護兵』を特殊召喚」

 

 強欲な壺の守護兵 ATK1000 ☆4

 

「チッ、だけど、攻撃力が低いモンスターを出したら、ダメージが大きくなるだけよ! アクメ・リアクターで攻撃!」

 

 再び突撃するアクメ・リアクター。

 

 右手に取り付けられたドリルで守護兵が持つ盾を貫通し、守護兵は爆散する。

 

 が……。

 

「……あれ? ライフが……」

「攻撃表示の守護兵が戦闘を行う場合、お互いに発生する戦闘ダメージは0になる」

「グッ……カードを1枚セットして、ターンエンド! ……ああああああっ!」

 

 絶頂兵器アクメ・リアクター ATK3500→2500

 強制絶頂装置 絶頂カウンター 13→14

 

「ふむ……マジで止まらんなあの機械。俺のターン。ドロー」

 

 ドローしたカードを見る渇也。

 

「言うほど、俺に妥協させるつもりはないようだな」

「えっ……」

「手札から魔法カード。『ドラゴン・目覚めの旋律』を発動。手札1枚をコストに、デッキから攻撃力3000以上、守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2体。手札に加える」

「なっ!?」

「俺は『強欲眼の渇望竜』を2体。手札に加える」

 

 これで、渇也の手札には強欲眼の渇望竜が3枚。

 

「そして、大精霊の効果発動。ペンデュラムスケールを、それぞれ7つずつ上昇させる」

 

 強欲な壺の大精霊 PS0→7

 強欲な壺の大精霊 PS2→9

 

「これで、レベル8のモンスターが同時の召喚可能。求め続ける振り子の目。渇望の地で開眼し、全てを食らえ、ペンデュラム召喚! 現れろ。強欲眼の渇望竜!」

 

 空中に出現したゲートから、3体の光が出現する。

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 強欲眼の渇望竜 ATK3000 ☆8

 

「グリーディアイズの特殊召喚成功時の効果で、デッキから『満たされぬ強欲な壺』を手札に加える。名称ターン1だから回収できるのも1枚だけだが……」

 

 デッキから出てくるカードを抜き取りつつ……渇也は溜息をついた。

 

「まあ、十分だ」

「!」

「墓地の永続罠『グリーディ・サンクチュアリ』の効果。自分フィールドに同名の強欲な壺テキストモンスターが3体存在する場合、このカードをフィールドに表側表示でおくことができる」

 

 墓地から一枚の永続罠が姿を見せる。

 

「そして魔法カード『満たされぬ強欲な壺』を発動」

「んっ♡ 一枚ドローして、一枚デッキボトムに……」

「この瞬間、グリーディ・サンクチュアリの効果により、俺が発動する『強欲な壺』の効果を、相手モンスター1体を選び、相手モンスターの攻撃力の半分を、自分フィールドの「強欲な壺」テキストモンスターに加える効果に変更する」

「嘘……」

 

 強欲眼の渇望竜 ATK3000→4250

 強欲眼の渇望竜 ATK3000→4250

 強欲眼の渇望竜 ATK3000→4250

 

「さらに、『強欲な壺』が発動されたターン中、除外されている罠カード『強欲次元再生』の効果」

「えっ……」

「1回目のヴァギナチェーンソーの効果で除外されたカードだ。このカードと、墓地の『強欲な壺』を1枚デッキに戻し、デッキからカードを2枚ドロー!」

 

 ドローしたカードを見て、そのうちの一枚をすぐに使う。

 

「強欲な壺テキストモンスターが存在することで、魔法カード、『グリーディ・ストーム』を発動。相手フィールドの、魔法、罠をすべて破壊する!」

「しまっ――」

「なるほど、あまり恐ろしく感じなかったが、フリーチェーンは伏せてなかったか」

 

 狂華の魔法、罠がすべて破壊される。

 

「嘘、こんなあっさり……」

「バトルフェイズ。グリーディアイズ三体で、アクメ・リアクターを攻撃、撃滅の、クレイビング・ストリーム!」

「きっ……きゃああああああっ!」

 

 媚薬をたっぷり含んだブレスが口から放出されて、アクメ・リアクターと狂華を飲み込んでいく。

 

 狂華 LP3500→1750→0→-1750

 

 最後にオマケが一発入り、オーバーキル。

 

 ソリッドビジョンが全て消えるとともに、服が全て元に戻った狂華は、体をガクガクと震わせて、地面に倒れた。

 

「はっ、はっ♡ か、体が、んんっ♡」

「……はぁ、グリーディアイズもノリノリだったようだな。ブレスの媚薬が強すぎてデュエル後も残ってるんだろう」

「わ、私が、こんな簡単に……」

「デッキコンセプトで奇襲性が高くても、それを使うデュエリストの脳がスロ―スタートでは何の意味もない。それだけのことだ」

 

 渇也は溜息交じりに言い捨てると、進藤の方を見る。

 

「随分と面白い奴がいるじゃねえか。もっと早く言ってくれれば、DVSコーポレーションにカチコミに行ったのによぉ」

「……私個人は、時期尚早と思っているだけです。とはいえ……流石ですね」

 

 序盤こそ、レズノーラなどを活かしてエロ演出を入れていたが、狂華のマシンオナニーで『場のエロ成分』が十分と判断したからか、すぐにグリーディアイズと言う『エースモンスター』で攻め込む戦略にしたのだろう。

 

 日本でも海外でも暴れまわり、結果として強力なカードを手に入れたということもあるだろうが、純粋に『余裕』で溢れている。

 

(……はぁ、面倒な。彼ほど迫力のある男性に今まで接触していないことも、狂華さんの脳の動きがブレていた原因ですね)

 

 エクシーズのユニットも、シリコン触手ユニットを揃えて出せるストーム・スレイヤーも出していない。

 

 その一番の原因は、強馬渇也という男に備わっている迫力だ。

 

 セックス次元と言う環境における迫力というのは、『雄としての強さ』に直結する。

 

 被虐欲求が強い狂華にしてみれば、渇也の持つカードによってめちゃくちゃにされることを望んだことだろう。

 

 『まず、受けたい』

 

 そういう気分になっているであろう狂華の脳がスロースタートになるのは自明の理だ。

 

 ……渇也も、何となくわかっているようだが。

 

「まあ、今のままだと、滅茶苦茶にするには値しないな」

「でしょうね」

「とはいえ、面白そうなやつではある。ククッ。またやろうぜ」

「次は、負けないわ」

「その威勢だ。じゃあな」

 

 渇也はそういって、デュエルスペースを去っていった。



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牛乳娘を快楽調理

 強馬渇也と行狂井狂華。

 

 この二人のデュエルにおいて何より凄まじいのは、カードの効果でもその運用方法でもなく、『強馬渇也』というデュエリストの『迫力』に尽きる。

 

 『セックス』という、男女の仲で行われる最高の儀式が軽いセックス次元において、『雄として優れている』というのは強い意味を持つ。

 

 それに当てられたのは、狂華だけではない。

 

 見ていた五人の特別クラスの生徒たちも、各々、思うところがあるだろう。

 

 

 とはいえ、考えるだけに時間を使うわけにもいかず、各々で動きはある。

 

「やっぱり時期尚早だったと思うんだけどなぁ」

 

 日がすっかりと落ち切った真夜中。

 

 デュエロ・アカデミアから少し離れたところにあるカードショップ。

 

 大型の店舗だが、その一階の隅にあるジャンクコーナーで、法相秋筆(ほうしょうあきふで)は大量のカードたちを見ていた。

 

「僕もそう思うんだが、秋筆も知っている通り、教祖様が関わっているからな」

 

 ブルブル教団序列二位の影原一佐は、自身の赤い髪を弄りながら応える。

 

 どうやら二人で必要なカードを求めてジャンクコーナーを見ているといったところ。

 

 一般的に価値が高く、扱いやすいカードに関してはショーケースなどに並んでいるであろうことを考えると、そこまで世間的に有用ではないカードだが、特定のデッキに必要。と言えるカードを探しているのだろう。

 

「渇也の影響力はすげえけど、学校側としても諸刃の刃だろうし、何考えてんのかね……」

「知らん。ただ、いろいろ、仕込みをしなければならないのも事実だ」

「仕込みねぇ。まあ、だから二人でこんなところに来てるわけだが……」

 

 溜息をつく秋筆。

 

 一佐の方はブルブル教団序列二位であり、なんならカードを開発できる立場だろう。

 しかし、あまりにもピンポイントなことにやりすぎると、『エロデュエル協会』の方からにらまれるので、地道に探すしかないのだ。

 

「……渇也の影響で、どれくらいの生徒が動くと思う?」

「何人か、まだ特別クラスの生徒たちが強くなるまで待ってほしい連中はいるが、それもいつまで持つかわからん」

「俺も同意見だぜ……あ、見つかった」

「さっさと会計を済ませよう。僕も疲れた……」

「ちゃっかり自分の今後に必要なカードは揃えてるくせによく言う」

「それを言うな」

 

 というわけで、二人ともレジを通して購入。

 

「……で、一佐君。このタイミングで声をかけてきたってことは、俺を誰かにぶつけるつもりか?」

 

 以前、『エロティーク・ギア』のカードを投入しつつ、セレナとデュエルした秋筆。

 

 その時は進藤から一佐に経由して、秋筆が担当することになったが……。

 

「ああ。ちょっと、早いところ押し付ける必要があるカードが手に入ってな。いや、まだカードを呼べないかもしれないが……」

「ん? それはどういう……」

「細かいことは良い。というわけで、これを渡しておく」

 

 以前も渡したプラスチックケースに、カードと四つ折りの紙が入っている。

 

「……あのさ。ブルブル教団って、俺のことを(てい)のいいパシリだと思ってねえか?」

「安心しろ。今回は、若干教祖様の風味も漂ってる。報酬は期待していいぞ」

「はぁ……教祖の風味ねぇ」

 

 以前、セレナとデュエルすることを一佐から頼まれたとき、彼は一佐を『元チームメイトからの頼みだから』と引き受けていた。

 

 今回違うのは、彼が意識して呟いているように、『教祖の風味が漂う』こと。

 

 進藤に関しては先生であり、どこか『世話になっている』部分もあるだろう。

 そこから一佐にわたって、最終的に秋筆に話が来たのなら、『まあ引き受けてやるか』となる。

 

 ただ、ブルブル教団教祖に関しては、あまり『良い』とは思っていないらしい。

 

「俺さ。あの人、何かデカいことを隠してる気がするんだよねぇ。主に狂華ちゃん関連で」

「僕もそう思うが」

「そのさ。その『デカい部分』っていうのが、どこか……妙に引っかかってて、個人的にあんま好きじゃねえんだわ」

「何度も聞いた話だ」

「ああそうだな。何度もした話だ……ま、やってやるさ。『見届けるため』には、いろいろ手順があるからな」

 

 秋筆はプラスチックケースを受け取りつつ、夜道を歩いて、デュエロ・アカデミアに戻っていった。

 

「……さて、少し、『寄っておく』か」

 

 店に残された一佐の手には、一枚のカード。

 

 名前も、イラストも、テキストも何も描かれていない、『黒い縁のカード』が、そこに握られていた。

 

 ★

 

「うーん。挑戦状に書かれてたのはこのあたりだよなぁ」

 

 今日は休日なので、授業は休み。

 

 アキはプロレス部に行ったり、他の生徒たちも自分のタクティクスの強化のために、それぞれの場所に向かっているだろう。

 

 アンナも休日はそんな感じで時間を使っているが、今日は進藤から挑戦状が届いた。

 

 そんなものが届いて挑まないアンナではなく、デッキを見直して、その場所に向かっている。

 

「……あ、このあたりじゃねえか?」

 

 デュエロ・アカデミアの周囲には、フリーのデュエルスペースがたくさんある。

 

 観客席がほとんどないデュエルコートだが、まあ、そんなものも中にはあるだろう。

 

 そして、デュエルコートの傍のベンチでは……。

 

「お、アンナちゃん。初めましてだな」

「あ、お前。セレナが言ってたやつだな。確か秋筆!」

「その通り。進藤先生から頼まれてな。今回は俺が相手をさせてもらう」

「まあ、なんでもいいぜ。オレがもっと強くなるために、お前とデュエルするってだけだ。なら、さっさとやろうぜ!」

 

 アンナはデュエルディスクを取り出した。

 

「よし、やろうか」

 

 デュエルコートの指定位置に立つ二人。

 

「絶対勝つぞ!」

 

 腕にデュエルディスクを装着するアンナ。

 自動でデッキがシャッフルされる。

 

 そんなアンナに対して、秋筆は……。

 

「……セレナちゃんから何を聞いてるかは知らないが、挑戦として、渡されたカードがあってね」

「渡されたカード?」

「ああ。中には、『昔使ってたカード』も……」

 

 秋筆は、自らがかけている黒淵眼鏡を、ゆっくりと外した。

 そのまま、つるを畳んでポケットに入れると、目を開く。

 

 その秋筆の瞳は、どこか、ぞくっとするほどの『何か』が宿っている。

 

「俺は今チームに所属して無くてフリーなんだけど、このデュエルは……元、『暗躍会議』の第三席として、相手させてもらう」

 

 秋筆は、シャッフルされたデッキからカードを五枚引いた。

 

「な、なんだかわからねえけど、デュエルすることは変わんねえ。やってやるぜ!」

 

 アンナもカードを五枚引いた。

 

「「デュエル!」」

 

 アンナ LP4000

 秋筆  LP4000

 

 先攻は……アンナ。

 

「よし、オレの先攻。俺は手札から、『牛乳娘 アンナ』を召喚!」

『もおおおおおお~~~っ!』

 

 元気いっぱいの様子でフィールドに出現したのは、牛柄の水着を着用したアンナの分身。

 

「続けて、手札からフィールド魔法『育乳ロイド稼働牛舎』を発動! 発動時に、オレの分身がフィールドにいれば、デッキから『育乳ロイド』モンスターを手札に加えられる。オレは『育乳ロイド・タイプA』を手札に加えるぜ! こいつはオレのフィールドに分身がいれば、特殊召喚できる!」

 

 育乳ロイド・タイプA ATK0 ☆2

 

 銀髪ショートカットでぴっちりしたスーツを身にまとった少女が出現。

 

「育乳ロイドで来たか」

「特殊召喚に成功したことで、牛乳娘 アンナにミルクカウンターを1つ乗せる!」

 

 アンナが宣言すると、タイプAはアンナの背後に回る。

 

 そして、後ろからアンナの胸を掴んだ。

 

 もぎゅもぎゅ……むにゅむにゅ……

 

『もおおおおっ♡ もおおおっ♡』

「あっ、はっ、んんっ! き、気持ちいいぜ♡」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→1

 

「さらに、育乳ロイド稼働牛舎の効果で、1ターンに1度、育乳ロイドの効果でミルクカウンターが置かれた場合、デッキからカードを1枚ドロー!」

 

 アンナはカードをドロー。

 

「まだまだ! オレは手札から装備魔法、『育乳ロイド・セッティング』を発動。手札から『育乳ロイド』モンスターを特殊召喚して、このカードを装備する! オレは2体目のタイプAを特殊召喚だ!」

 

 育乳ロイド・タイプA ATK0 ☆2

 

「そして、レベル2のタイプA2体で、オーバーレイ!」

 

 二体の育乳ロイドが渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚! ランク2『改造育乳ロイド・タイプA』!」

 

 改造育乳ロイド・タイプA ATK1500 ★2

 

「早速か」

「まだまだ行くぜ! 装備モンスターがエクシーズ素材になって墓地に送られた『育乳ロイド・セッティング』の効果発動。デッキからカードを1枚ドローだ!」

「ほう……」

「続けて、改造タイプAの効果発動! オーバーレイユニットを一つ使って、牛乳娘 アンナにミルクカウンターを二つ乗せる!」

 

 改造タイプAがアンナの後ろに回り込むと、自身の柔らかくて弾力のある胸をアンナの背中に押し付けながら、アンナの胸を揉みしだく。

 

「ああ~。い、いいっ、すごく、おおっ!」

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 1→3

 

「んんっ。ふう、オレは、手札から永続魔法、『牛乳娘のミルクッキング』を発動!」

「それは確か……なるほど、既に持っていたのか」

 

 どのような経緯で今アンナが持っているのかはわからないが、まあ、使っているので考えても意味のないことだ。

 

「オレはアンナのカウンターを3つ使って、デッキから取り除いたカウンターの数と同じレベルの『牛乳娘母乳』モンスターを特殊召喚だ! オレが選択するのは、『牛乳娘母乳マフィン』!」

 

 宣言すると、電子レンジのように見える機会が出現し、そこから搾乳機が出現。

 

 カポッとアンナの胸にはめ込まれる。

 

『もっ♡』

「あっ♡」

 

 ギュイイイイイイイッ!

 

『もおおおお~~~っ♡』

「ああああ気持ちいい~~♡」

 

 気持ちよさそうに母乳を出すアンナ。

 

 そして、電子レンジもどきに母乳が入っていくと、ゴウンゴウン動き出して、チーン! となった。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 3→0

 牛乳娘母乳マフィン ATK0 ☆3

 

「はぁ、気持ちよかったぜ。母乳マフィンの効果! ミルクッキングの効果で特殊召喚されたのカードをリリースすることで、デッキからカードを1枚ドロー。さらに、次の相手ターン終了時まで、牛乳娘 アンナと、アンナを素材としてエクシーズ召喚されたモンスターが戦闘を行う際、オレが受けるダメージは0になる!」

「なるほど」

 

 優秀な防御カードと言うことになる。

 元々完全に近い耐性を有している分身モンスターに、『戦闘ダメージ無効化』の付与という効果はとても強い。

 

 どうせなら相手の攻撃宣言に合わせて使えば安全性は高いのだが、さすがにそれは強いと判断されたのだろうか。

 

「オレはカードを1枚セット。ターンエンドだぜ!」

 

 残した手札は2枚。セットカードが1枚。

 

 攻撃力1500の改造タイプAが攻撃表示であることを考えれば、まだ何かあるだろう。

 

「なるほどな。俺のターン。ドロー」

 

 秋筆はカードを引いて確認。

 そのまま、モンスターゾーンに置く。

 

「俺は手札から、『白の庭園ホワイト』を召喚だ」

 

 白の庭園ホワイト ATK1900 ☆4

 

 白の瞳と髪。真っ白なブレザーと、とにかく『白』を強調するいで立ちの少年が出現。

 

「セレナから聞いてるぜ。お前のエースモンスターだな!」

「その通り。召喚に成功したことで、効果発動、デッキから『白の庭園』フィールド魔法を手札に加える」

 

 素早くデュエルディスクを操作する。

 

「俺は……『白の庭園・地下調理室』を手札に加える」

 

 デッキから飛び出すカードを抜き取る。

 

「手札に加えたこのカードをそのまま発動」

 

 フィールド魔法の発動と共に、デュエルコートの様子が変わり始める。

 

 部屋の中央に、手枷や足枷が備え付けられた台が設置された部屋になっていく。

 

「なんか。見たことない雰囲気だな……」

「発動時の効果処理として、デッキから『白の庭園サディア』を名称指定し、特殊召喚する」

 

 白の庭園サディア ATK1300 ☆4

 

 出現したのは、コックコートに見えるよう改造された制服を身にまとった、ミディアムボブの少女。

 瞳も髪も白いのはホワイトと同じで、コックコートの胸元を押し上げる胸を両腕で抱えながら、怪しげな笑みを浮かべている。

 

「ホワイトの効果により、自分フィールドにいる白の庭園女性モンスターをいじめなければならない」

 

 ホワイトがサディアの後ろから抱き着くとともに、左手でDはある胸を揉みながら、ミニスカートの下のパンツの中に右手を滑り込ませ、指を股間に入れて掻き混ぜる。

 

『あっ、んっ、ふふっ♡』

 

 身をよじることも足を閉じることすらせず、胸はグニグニ形を変えて、ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き、ホワイトに身を預けている。

 

 怪しい笑みは深くなり、ねっとりした視線がアンナを舐めまわすように動いている。

 

「な、なんだコイツ……」

 

 何か『怪しさ』を感じ取ったのか、体がブルっと震えるアンナ。

 

「サディアはホワイトからいじめられている場合、1ターンに1度、デッキ・墓地から『白の庭園の快楽調理』を手札に加えられる。俺は魔法カード、『白の庭園の快楽調理』を発動!」

 

 一枚のカードを発動する。

 

「このカードは、サディアと地下調理室が存在する場合、相手女性モンスター1体を対象に発動できる。対象にしたモンスターに、『仕込みカウンター』を一つ置く。アンナを対象に発動だ。仕込み方法はサディアの気分次第だが……まあ、楽しみな」

 

 次々とカードを動かす秋筆。

 

 すると……調理室の中央にある『台』から枷つきの鎖がジャラジャラ伸びて、アンナの四肢にはめ込まれる。

 

 そのまま鎖を巻き取って回収し、アンナを台にX字になるよう拘束した。

 

『うふふ……』

 

 サディアは嬉しそうな笑みを浮かべて、ピンク色で出来た肉叩きを手に、アンナに近づく。

 

「アンナは知ってるかな? エロデュエル界には、『トランストーン』っていう、『肉体に損傷を与えない代わりに、有機物の質を高める』という性質を持つ物質がある」

「な、なんだそりゃ……」

「要するに……俺が使う『調理器具』は、全部その『トランストーン』で出来てるってことだ」

 

 秋筆が説明している間に、サディアはアンナが拘束されている台に到着。

 

 そして、アンナが身に着けている牛柄の水着をはぎ取って、股間を晒した。

 

『アハハ♡』

 

 くぱっとまんこを開いて、綺麗な肉を露出させると、肉叩きを振りかぶる。

 

「お、おい、まさかっ! んほおおおおおおおおおっ!」

 

 サディアが肉叩きをアンナの股間に振り下ろして、アンナは嬌声を漏らす。

 

 苦痛の表情はない。

 そこにあるのは、圧倒的な『快楽』だ。

 

 強制的に『質があげられる』ということが一体どういう現象をもたらすのかはともかく、肉叩きでぶっ叩かれた衝撃が体の中に走って、デュエリストの方のアンナは股間を抑えて悶えている。

 

 サディアは興に乗ったのか、何度も何度も肉叩きでおまんこをぶっ叩き始めた。

 

「あっ! や、やめっ! いぎっ! な、なんだこれっ、あああっ!」

 

 牛乳娘 アンナは大きく足を開いた状態で拘束されており、サディアが抑えていることで逃げ場はない。

 そんな分身モンスターと感覚が共有しているアンナは、圧倒的な衝撃に悶え続ける。

 

 牛乳娘 アンナ 仕込みカウンター 0→1

 

 アンナのカウンターが増えると、サディアの手から肉叩きが消えた。

 

「これが俺の、『暗躍会議』第三席としての、一つの戦術だ。続けて、俺が『快楽調理』を発動したことで、快楽調理室の効果発動、デッキ・墓地から『白の庭園の実食』を手札に加える。このまま発動だ。自分フィールドのホワイトと相手フィールドの仕込みカウンターが置かれているモンスターを対象にして使うカードで……」

 

 秋筆がカードを発動すると、ホワイトが台に拘束されているアンナに近づいていく。

 

「こ、今度は何を……」

「効果は単純、そのモンスターに置かれている仕込みカウンター一つにつき、400ポイントのダメージを与える」

「なっ」

 

 ホワイトは自分のズボンをポンポンと叩くと、どういう構造なのか、ズボンが消えて下半身がトランクス姿になる。

 

 学園ハーレムの主人と言えるホワイトのチンポはトランクスの下からでもその存在を主張しており、彼がパンツを脱ぐと、尚更そのデカさが目立った。

 

「で、でけぇ……」

 

 ホワイトは、そんなアンナの股間にチンポをあてがい……ズンッ!

 

「ああああああああああああ~~~っ!」

 

 普段よりもワンオクターブ高い嬌声が響き渡る。

 

「な、なんだこれっ。普段よりも気持ちいい……」

「当然だ。『調理後』だからな」

 

 淡々と答える秋筆をよそに、ホワイトはガンガン突きまくる。

 

 デカチンがそのたびに子宮口を打ち、アンナの幼い体の全てに衝撃が貫通してイク。

 

「す、すごいぜ。ぐうっ、あっ、あっ、あっ! いぐ、いぐああああっ!」

 

 何度も何度も突かれて絶頂するアンナ。

 

 アンナ LP4000→3600

 

「『白の庭園の快楽調理』と『白の庭園の実食』はどちらも名称ターン1で使いまわすことはできない。カードを1枚セットして、ターンエンドだ」

「はぁ、はぁ、オレのターンだ。ドロー!」

 

 勢いよくカードを引くアンナ。

 

 ただ、調理が施され、疼く股間がアンナの体の感度を高めていく。

 

「なんで、さっきのターン。攻撃しなかったんだ?」

「快楽調理戦術を使う場合、俺はバトルフェイズを行わず、『実食』でのみダメージを与えるという……まあ、ポリシーみたいなもんだ。別にバトルフェイズを行えないデメリットはカードに備わっていない」

「チッ、舐めんじゃねえぞ!」

「君程度の戦術レベルで油断しない方がおかしい。まあ、もっと頑張るんだな」

「なら、オレの戦術を見せてやる!」

 

 アンナはドローしたカードをデュエルディスクに叩きつける。

 

「オレは手札から魔法カード、『育乳ロイド・アップグレード』を使うぜ! 自分フィールドの『改造育乳ロイド』モンスターである改造タイプAを対象に発動するカードだ! これによって、対象にしたモンスターの効果でオレの分身にミルクカウンターを置く場合、カウンターの数を2つ追加できる!」

 

 改造タイプAの頭に、USBが刺さった。

 

「そして、改造タイプAの効果発動! オーバーレイユニットを一つ使って、分身にミルクカウンターを2つ置く、だけど、アップグレードの効果によって、合計4つ置くことができる!」

 

 改造タイプAが、牛乳娘アンナの背後から抱き着くと、その胸を揉み始める。

 

「んっ、あっ♡ き、気持ちよすぎる。な、なんだこれっ……あああっ!」

 

 ぐにゅぐにゅと形を変える。

 

 それだけでイったのか、下着が取り除かれて晒す股間から、潮を思いっきり吹く。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→4

 

「ほう……」

「よ、よし、アンナの効果で、レベルを3つ上げるぜ!」

 

 牛乳娘 アンナ ☆1→4

 

 カウンターの数は4つだが、アンナのレベル上昇はカウンターの数『まで』で設定可能。

 

 なかなか汎用性のある効果だ。

 

「オレはレベル4になったアンナ一人で、オーバーレイネットワークを再構築だ!」

 

 アンナが渦に飛び込んでいく。

 

「現れろ、ランク4! 『ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ』」

 

 ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ ATK2500 ★4

 

「ほう……」

 

 秋筆はニヤッと笑う。

 

 調理関係の戦術をとる自分に対して、『料理人』で挑んでくるとは。

 

「コックアンナの効果で、デッキの上から三枚をこのカードのオーバーレイユニットにできる! これで4枚だ!」

「ふむ……」

 

 ランク4の母乳料理が出てくる可能性を考えて、少し警戒する様子……。

 

「だが、オレは墓地の魔法カード『育乳ロイド・アップグレード』を、エクシーズ素材を持っていない改造育乳ロイドモンスター……改造タイプAを対象にして効果発動だ! アップグレードと改造タイプAの二枚を、『アンナ』エクシーズモンスターの素材にできる」

「これで6枚か」

「オレはミルクッキングの効果で、エクシーズ素材を6つ使うぜ!」

 

 電子レンジのような機械から搾乳機が出てきて、アンナの胸にはめ込まれる。

 

 

 ギュイイイイイイイイイッ!

 

 

「おおおおおおっ! や、やっぱり、いつもよりなんかっ、ああいくっ!」

 

 汁を吹いたのか、股間が震えるアンナ。

 

「はぁ、はぁ、オレはエクストラデッキから、ランク6の『牛乳娘母乳パフェ』を特殊召喚だ!」

 

 牛乳娘母乳パフェ ATK0 ★6

 

「そのままパフェをリリースして、効果発動! コックアンナの攻撃力を1000ポイントアップ! ターン終了時まで、相手に与える戦闘ダメージを倍にする効果だぜ!」

 

 ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ ATK2500→3500

 

「攻撃力3500で戦闘ダメージが倍……攻撃力1500以下の相手モンスターは何の意味もなさなくなるか」

 

 ライフ4000環境で戦闘ダメージ倍は強い。

 

「よし、バト……」

「バトルフェイズに入る前に言っておくが、ホワイトがいる状態だと、相手は白の庭園女性モンスターに攻撃できないぞ」

 

 秋筆のフィールドにいるサディアは攻撃力1300で攻撃表示だ。

 

 このまま攻撃して通ればアンナの勝ちだが、そうはいかない。

 

 ハーレムの王は、自分の縄張りを汚されることを許さない。

 

「ぐっ……」

 

 アンナは2枚の手札を見る。

 

「ば、バトルだ!」

 

 特に出来ることはないらしい。

 

「オレはコックアンナで、白の庭園ホワイトに攻撃!」

『もおおおおおおっ!』

 

 コックアンナが笑顔で突撃して、飛び上がった。

 

「……まあ、残念だな。とだけ」

「!」

「罠カード『白の庭園・調理の枷』を発動。サディアと快楽調理室がフィールドに存在する状態で、相手の女性モンスターが攻撃してきたときに発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にするとともに、調理カウンターを2つ乗せる」

「あっ……」

 

 サディアが良い笑顔で指をパチンと鳴らす。

 

 すると、調理室の天井から小型の酸素ボンベが付いた小さい機械が出てきて、アンナの口と鼻を覆った。

 

「うっ、く、空気が……」

 

 アンナが反応している間に……飛び上がっているコックアンナの下から、『ボコボコに湧きまくったピンク色の水で満たされた水槽』が出現。

 

「えっ……」

 

 水槽の内部から枷付きの鎖が飛び出して、コックアンナの足首を拘束。

 

 そのまま、水槽の中に引きずり込んだ。

 

「ああああああああああああああああああああああああああっ!」

 

 今までよりもワンオクターブ高い悲鳴がアンナから漏れる。

 

「な、なんだこれ、か、体中が、なんか、ああいく、イクの止まんねええええっ!」

 

 強制的に質を上げるとするトランストーンという物質。

 

 それがどのような身体への変化をもたらすのか、アンナには経験がなさ過ぎて、混乱と快楽で頭の中がぐちゃぐちゃになり始める。

 

「フフッ、調理室で、料理人が俺に勝てるとでも?」

 

 秋筆は微笑む。

 

 すると、サディアが指を鳴らして、コックアンナは解放された。

 

 ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ 調理カウンター 0→2

 

「はぁ、はぁ♡ ち、っくしょう。オレは、カードを1枚セット、これでターンエンドだ!」

「俺のターン。ドロー」

 

 カードを引く秋筆。

 

(さて……さっきのパフェは、戦闘ダメージ倍はそのターンで終了するが、攻撃力上昇は永続か。このままずっと攻撃力3500……)

 

 そもそも戦闘をする気がない秋筆にとって、相手の攻撃力と言うのはどう防ぐかであってどう攻略するかではない。

 

 むしろ……。

 

「手札から魔法カード『白の庭園・大型の仕込み』を発動。相手フィールドの攻撃力3000以上の女性モンスター1体を対象にして発動だ。このターン、そのモンスターに『白の庭園の快楽調理』の効果で調理カウンターが置かれる場合、1つの代わりに3つ置かれる」

「なんだって!?」

「サディアの効果発動。墓地から『白の庭園の快楽調理』を回収する。そのまま発動」

 

 サディアが再び、怪しい笑みを浮かべる。

 

 そして指をパチンと鳴らした。

 

 その瞬間、コックアンナは再び、台に鎖で引きずられてX字になるよう拘束される。

 

 サディアは大きく足を開いたコックアンナに近づくと……ガスバーナーを取り出した。

 

「ま、まさか……」

 

 サディアがカチッとトリガーを引くと、ピンク色の炎がボッと点火する。

 火を消して、そーっとコックアンナのまんこをくぱっと開いて、そこにバーナーの口を向けた。

 

 

 ボオオオオオオオオオオオッ!

 

 

「イグウウウウウウ~~~~っ!」

 

 

 コックアンナの股間から汁があふれ、アンナの股間が震えても、サディアはバーナーをとめない。

 

 むしろ、おまんこを全体的にあぶり始めた。

 

「い、イクのとまんねぇ。や、ヤバいっ、あっ!」

 

 アンナの方は股間を抑えて悶えているが、サディアも秋筆も気にしている様子はない。

 

 むしろ、『そういうもの』とでも考えているかのよう。

 

 

 ……十秒以上続けて、やっと止まった。

 

「はぁ、あっ、と、止まった……」

 

 ENo.59 超弩級牛乳娘コックアンナ 調理カウンター 2→5

 

「『快楽調理室』の効果で、墓地の『実食』を回収。そして……手札から魔法カード『サディアのとっておき』を発動だ。自分フィールドにサディアがいる場合、相手女性モンスターの感度を倍にする」

「倍ッ!?」

「さらに、このターン発動する『実食』の発動によるダメージを1000ポイント増加させる」

「なっ……あっ……」

「カウンター1つにつき400ダメージ。しかも名称ターン1が多い。それで俺のデッキが『長期戦』だと思ったかな? 残念ながらそうじゃない。魔法カード『白の庭園の実食』を発動。カウンターが乗っているコックアンナが対象だ」

 

 ホワイトが意気揚々と、コックアンナの方に向かっていく。

 

 ……彼の気分が良さそうなのは、しっかり調理されたおまんこを味わいたいということなのだろう。

 

 ガクガクとしてまともに動けないコックアンナをベッドに押し倒すと、そのまま足を大きく開かせる。

 

 ホワイトは自分のデカチンをアンナの股間に押し付けて……ズドンッ!

 

「ああああ~~~っ!」

「凄いだろ。圧倒的に調理が施された感度は相当なものだ」

 

 先ほどから『良い笑み』が多い秋筆。

 

 普段は飄々としているし、おそらくそれも『素』なのだろう。

 

 ただし……『暗躍会議』などという、裏で何を考えているのかわからなさそうなチームに所属している秋筆の『裏』が、決して甘いわけがない。

 

 特に、女性が相手の場合は。

 

 まだ中学生で精神も幼いアンナに対し、普段ならこのような戦術はとらないだろう。

 

 だが……元暗躍会議の序列三位としてのデュエルをすると断言した秋筆の実力は、文字通り圧倒的。

 

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンッ!

 

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あ、頭がほわほわしてきたぜ~♡」

 

 ハーレムの王がフィールドにいるデュエル。

 その迫力は相当な物。

 渇也ほどではないだろうが、『迫力』に当てられたのか、コックアンナと感覚を共有するアンナは頭が真っ白になりながらイっている。

 

 

 ズンズンズンズンズンズンズンズンッ!

 

 

「おっ♡ おっ♡ おっ♡ あはは~~~♡」

 

 

 どびゅるるるるッ!

 

 

「うひいいいいっ!」

 

 子宮に注がれる精液に嬌声を漏らす。

 

 アンナ LP3600→600

 

 コックアンナのカウンターは5つ。

 元々カウンターの数×400なので2000で、そこに『とっておき』の効果で+1000した結果、このダメージだ。

 

「……はぁ、俺はカードを1枚セット、ターンエンドだ」

「はぁ、はぁ、あっ……くっ」

 

 セックスが終わってターンが回ってきたアンナ。

 

 ただ、その足取りはフラフラしている。

 

(残りのライフは400。勝つためには迂闊な攻撃は出来ねぇ。おそらく『実食』だけで責めてくるから、オレのターンにバーンダメージは飛んでこないはずだ。だけど……突破できるのか?)

 

 完全にバーンダメージで攻めてくる戦術。

 

 別にそれそのものはデッキ構築として普通のことだ。

 

 エロデュエルの演出の都合上、完全なバーンデッキになることだっておかしくない。と言う話を授業で進藤先生から聞いている。

 

 だが、見えてこない。

 

 秋筆という、初見では飄々としているだけの男が放っている、『迫力』というもの。

 

 雄として圧倒的な強さを持つそれにあてられて、アンナの子宮がまた疼く。

 

「っ! ……そうじゃねえ! こんな迫力に押されてたまるか! 絶対に勝つ!」

 

 デッキトップに指を掛ける。

 

「ドロオオオッ!」

 

 アンナはカードをドローする。

 

 そのカードを見て……。

 

「あ……」

 

 その表情が変貌した。

 

 何か、凄く、大切な物が込められているかのような……。

 

「そうだ。アイツなら、こんなところで諦めたりしねえ。かっとビングだ!」

 

 アンナが宣言した時だった。

 

 アンナのエクストラデッキから、光があふれている。

 

「何!?」

 

 これには秋筆も想定外。

 

「えっ……あ、これ、オレの部屋のポストに入ってた、何も書かれてないカード……」

 

 確認しているアンナを見て、秋筆の表情が少し歪んだ。

 

(このタイミングで何が……一佐のやつか?)

 

 秋筆にも仕込んだのだ。ならば、アンナに仕込んでいても不思議なことは何もない。

 

「……こ、このカードは……よし! なら、やることは決まったぜ!」

 

 良い表情になるアンナ。

 

「オレはコックアンナの効果発動! このカードをリリースすることで、墓地からレベル1のオレの分身を特殊召喚できる! 『牛乳娘 アンナ』を特殊召喚だ!」

 

 牛乳娘 アンナ ATK0 ☆1

 

「わざわざ、攻撃力0のアンナを……」

「オレは罠カード『育乳ロイド・シフト調整』を発動! 墓地から同名の育乳ロイドモンスターを2体除外することで、デッキから同名育乳ロイドを2体、特殊召喚できる!」

「展開カードか」

「だけど、この効果で特殊召喚したモンスターを使って、このターン改造育乳ロイドをエクシーズ召喚することは出来ねえし、効果の発動もできない。オレは墓地からタイプAを2体除外することで、デッキからタイプDを2体。特殊召喚だ!」

 

 改造育乳ロイド・タイプD DFE0 ☆2

 改造育乳ロイド・タイプD DFE0 ☆2

 

「二体出てきたか。だが、改造育乳ロイドに繋げられないのなら、何故俺のエンドフェイズに使わなかった?」

「自分のメインフェイズしか使えねえ罠カードだからだ!」

「あ、そう……。それで、どうするつもりだ?」

「この効果で出したモンスターは効果を発動させることはできない。だが、永続効果は適用されるぜ! タイプDが守備表示の時、レベルは4になる!」

 

 改造育乳ロイド・タイプD ☆2→4

 改造育乳ロイド・タイプD ☆2→4

 

「レベル4に……元々、ランク4の改造育乳ロイドがいたということか? だが……」

「オレは、レベル4のタイプD二体で、オーバーレイ!」

 

 タイプDが渦の中に飛び込んでいく。

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!」

 

 爆裂!

 

「現れろ! 『E№39 育乳皇モーム』!」

 

 

 モーーームッ!!

 

 

 E№39 育乳皇モーム ATK2500 ★4

 

「な、なんだこのモンスターは!」

 

 学生兼プロとして、そしてチームに所属していた経験、なおかつ『裏』にいろいろ触れたことで、秋筆の情報量は多い。

 

 だが、それを加味しても、こんなモンスターは見たことがない。

 

「これがオレの、新しいエースモンスターだぜ!」

「一体どんな効果が……」

「育乳皇モームの効果発動! オレのフィールドの分身に、ミルクカウンターを2つ置くことが出来る!」

 

 モームがアンナの後ろから両手を出して、大きな胸をもぎゅもぎゅと揉んでいく。

 

「おっ、おっ、す、すごい。気持ちいいぜ」

 

 名前がモームである。それほど、揉むことには特化した性能をしているということなのだ。多分。

 

 もみもみとアンナの胸を揉んで、ぐんぐん大きくなっていく。

 

 牛乳娘 アンナ ミルクカウンター 0→2

 

「そして、アンナの効果だ! カウンターの数分まで、レベルを上げられる! レベルを2つ上げて3にするぜ!」

 

 牛乳娘 アンナ ☆1→3

 

「一体ここからどうするつもりだ? レベルを上げられるのは1ターンに1度。ランク3のモンスターが入っているのか?」

「そうじゃねえ。まだモームの効果はある! レベル3以上になったアンナを対象に、モームの効果を発動! 相手ターン終了時まで、攻撃力を、2500ポイントアップさせる!」

「何ッ!? 2500ポイント!?」

 

 牛乳娘 アンナ ATK0→2500

 

 モームの攻撃力も2500なので、実質的に『同じにする』と言っていることは同じ。

 

 とはいえ、牛乳娘母乳モンスターの中には打点強化のモンスターも多いはずであり、それを考えると、あまりにもおおい強化値だ。

 

 今までは他のカードでアンナにカウンターを貯めて、それによって様々な強力なカードにつなげていたが、『牛乳娘 アンナ』という、単体ではレベル1で攻撃力0のモンスターをここまで強化するとは。

 

 しかも、アンナは相手のカードの効果では破壊もバウンスも除外もできない。攻撃力変動や攻撃無効は受け付けるものの、もとより備わっている耐性がかなり高いのだ。

 

「行くぜ。バトルだ! オレは育乳皇モームで、白の庭園ホワイトを攻撃!」

 

 モームが剣を構えて、ホワイトに突撃!

 

「モーム剣スラッシュ!」

 

 揉むのか斬るのかはっきりしろ。と言いたくなるような感じはするが、とにかくモームは突っ込んだ。

 

「チッ、罠カード『白の庭園の正門』を発動。相手がホワイトに攻撃してきた場合、ホワイトはこのターン、戦闘では破壊されない」

「だが、ダメージは受けてもらうぜ!」

 

 モームが剣の腹でホワイトの頭をぶっ叩いた。

 

 秋筆 LP4000→3400

 

「完全防御カードじゃないなんて甘いな!」

「そうでもない。『白の庭園の正門』を発動したターン終了時、俺はデッキから『白の庭園』魔法カード1枚を手札に加えることが出来る。リソースの確保には良いカードだろう」

「なるほどな……なら次は、牛乳娘 アンナで、白の庭園ホワイトに攻撃だ!」

『もおおおおおおっ!』

 

 アンナもまた突撃する。

 

「……はぁ、同じ轍を踏むとは、罠カード『白の庭園・調理の枷』を発動。攻撃を無効にすると同時に、調理カウンターを2つ乗せる」

 

 呆れ交じりに罠カードを使う秋筆。

 

「ここだ! オレは育乳皇モームの効果発動!」

「!」

「育乳皇モームには、オーバーレイユニットを1つ使って発動できる効果が二つ備わっている! どちらを使った場合でも、相手に500ポイントのダメージを与えるぜ! 一つは、モンスター1体の攻撃を無効にする効果だ。ただ、この効果はスペルスピード1だから、罠カード相手には使えねぇ」

「なら、もう一つ……」

「その通り! 相手ターンにも使える効果で、アンナに対して、攻撃無効以外の、相手のカード効果を受けなくする効果を付与できる!」

「ということは……」

「そう、調理の枷の効果の攻撃無効とカウンターを置く効果の内、カウンターを置く効果を受け付けないぜ!」

 

 アンナは突撃するか、攻撃は無効になる。

 

 サディアが前に出てシャーっと威嚇すると、アンナもシャーっと威嚇して戻っていった。

 

 秋筆 LP3400→2900

 

「へへっ……」

「なんだ? これ以上、バトルフェイズにできることは……」

「オレは手札から速攻魔法」

 

 アンナは手札から一枚のカード……そう、このターンの最初に引いた、ドローカードをデュエルディスクに入れた。

 

「『ダブル・アップ・チャンス』を発動!」

「なんだ、そのカードは……」

「モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスターは、攻撃力を倍にして、もう一度攻撃できる!」

「倍だと!?」

 

 牛乳娘 アンナ ATK2500→5000

 

「もう一度攻撃だ! 牛乳娘アンナで、白の庭園ホワイトに、攻撃いいいいいいっ!」

 

 再びアンナが突撃する。

 

 そのままホワイトを押し倒すと。彼のデカチンを自分のおっぱいで挟み込んだ。

 

 ホワイトの表情が変わる。

 

「モームによって育てられた胸の感触は、そんじょそこらの育て方を超えるぜ!」

 

 ホワイトのちんこから大量の精子があふれ出て、絶頂エンド!

 

 秋筆 LP2900→0

 

 勝者 上月アンナ!

 

「よっしゃーーーっ! オレの勝ちだぜ!」

「はぁ……」

 

 秋筆はデュエルが終わるとともに、目を閉じて、ポケットに入れていた眼鏡をかける。

 

 そして開いた彼の瞳は、最初にあった時と同じように、すこしヘラヘラしたものに変わっていた。

 

「まったく、そんなモンスターを出してくるなんてな」

「オレも驚いだけどな! このモンスターとなら、どんな奴だって相手してやるぜ!」

 

 挑戦。

 

 そんな感情を、育乳皇モームのカードを掲げるとともに表情に出しているアンナ。

 

(アンナちゃんにとって、おそらくこのカードの元になったモンスターは、文字通り特別なんだろうな。ていうか……昔からそうだが、一佐君が仕込んだ相手って、俺がどんなに本気出しても勝率が悪いんだが、どうなってんだろうな。嫌なジンクスだねぇ)

 

 とはいえ、デッキの爆発力を考えると、秋筆の方もアンナをワンターンキルしていた可能性は高い。

 

 どちらかと言うと、秋筆に方が『一佐が何をしているのか』が気になっているともいえる。

 

「お前のおかげで強く慣れたぜ。ありがとな! 秋筆!」

「ああ、まあ、これから色々大変だろうし、手助けになったなら良いって思っとくか。頑張れよ、アンナちゃん」

「おうっ! それじゃあ、またいつかやろうぜ!」

 

 アンナは笑顔で走り去っていった。

 

 ……そんなアンナを見送りつつ、秋筆は近くの建物の角を見る。

 

「なあ一佐君。『ナンバーズの枠』……確保するのしんどかったんじゃない?」

「まあ、それは確かにそうだな」

 

 建物の陰から一佐が出てきた。

 

「特別クラスの五人。全員に、何か特別な伸びしろがありそうだけど、多分アンナちゃんの育乳皇モームもその一つだろ。ただ……『そこまでする』か?」

 

 ナンバーズの枠。

 

 その言葉の真意は不明なれど、どうやら秋筆にとって『相当面倒な話』であるようだ。

 

「それはそうだが……『保守派』の連中が、何か大きなことを企んでいる噂が裏で流れている。おそらくアンナも巻き込まれるだろうが、『育乳ロイド』を手に入れただけでは『足りない』と僕は判断した」

「へぇ……もともと、E№081の時点でかなりの打点があるし、育乳ロイドたちはその隙を埋めるのには十分だ。ミルクッキングでさらなる付与も可能。これで『足りない』と?」

「ああ、まあ……相手モンスターの強さや格によって。デッキが思うように動かないことがあるだろう?」

「あー……まあ、確かに、渇也のグリーディアイズを相手にしてる時、ちょっと鈍いと思うことがあんのは確かだな」

「それに似たようなことだ」

「てことは、その大きなたくらみっていうのは、『とんでもないモンスター』を扱うってことか?」

「そう判断している」

「なるほど……」

 

 女性エロデュエリストはただエロく負けるべきという風潮。

 

 それを守りたい『保守派』と、それを変えるために動く『青羽派』がエロデュエル協会内で衝突しているわけだが、どうやらお相手側が何かに手を出した。と言ったところ。

 

「……はぁ、俺も一応青羽派だからなぁ。気を付けておく」

「ああ。ことによっては、秋筆の身を守る余裕はないかもしれん」

「うはっ、そこまでかよ。わかった。一佐君も油断すんなよ?」

「当然だ」

 

 いろいろ動きはあるらしい。

 

 ただ、ここまでの情報を明かすことが出来る一佐は、やはりそれらしい情報のつてはあるのだろう。

 

 ブルブル教団幹部で言うと、序列五位のマサジも私設部隊を持っており、『裏』を探っているようだが……。

 

 いずれにせよ、アンナに育乳皇モームを仕込めたことで、『最低限』といえるレベルにはなっている。

 

 一佐としてはそう判断しているようだ。



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スパイの体に快楽処刑が刻まれる。

 エロデュエル協会において、『女性はただエロく負けるべき』という風潮を守ろうとしている派閥は、敵対している青羽派からは『主流派』や『保守派』と呼ばれている。

 

 ただ、長年の風潮としてその浸透性は世間的に高く、派閥の力もかなり強い。

 

 女性デュエリストがどこかの事務所に所属しようとすると、その風潮に合わせなければデュエルのマッチングを組むことが出来ず、そのまま収入がないということもあり得る。

 

 青羽派の台頭と、その派閥をDVSコーポレーションが支えていることで、勝とうとする女性はそちら側に入ることになるが、いかんせん少数派であることに変わりはない。

 

 ただ、DVSコーポレーションとしても、利益を出すためにはデュエルで勝つことが求められ、その戦績は幹部序列五位の電動マサジが荒稼ぎしているわけだが、男性の勝率の向上につながってしまってなかなか風潮を操作できないという悪循環がある。

 

 学生レベルではデュエロ・アカデミアの特別クラスの設置。プロレベルでは、行狂井狂華の登場と、それ以前も青羽派として活動する女性たちがいたことで、『認識』はされつつある。

 

 ただ、主流派は女性がただエロく負けるべきというこの風潮を維持したいゆえに、その『認識』を間違ったものにしたいというのが本音。

 

 『男性の強さと女性の強さのぶつかり合い』という構造を否定し、『男性がただ優位なデュエル』を強いたいがゆえに、今も反対組織の排除を進めている。

 

 男性は女性よりも圧倒的にデュエルが強く、女性はただ凌辱されるべき。

 

 それを推し進めたい主流派は、『あること』に手を出した。

 

「……私はその実験台と言うわけですか」

 

 以前、デュエロ・アカデミアに乗り込んで、幹部序列四位の進藤を相手に戦った女性、牧野エルザ。

 

 刺客として戦った時と同様のパンツスーツを身に包んだ、スタイルが良い紫色の長髪の美女。

 

「そうなんだよ。『上』がそろそろ、重要な任務に失敗した君を用済みだと考えているようでね。かなり『凄い物』に手を出したようで、良い実験台が欲しかったそうだから、私が君の名前を出したら、一発で通ったわけだ」

「用済み……」

「DVSコーポレーションの青羽派支援の停止。これはとても重要なんだよ。教育機関である程度の実力があると判断されたから君は今の部署で高い地位を保っているが、君に求められているのは最初からそこではない」

「……」

「主流派である我々が作った裏の教育機関では、『主流派の邪魔』になる人間を撤退させるために技術を仕込んでいる。多額の借金を父親が作って後がなかった君を拾ったのは優秀なスカウトマンが偶然君を見つけたからだが、最も重要な任務を果たせないのであれば用済みに決まっているだろう」

 

 上司であろう太った中年男性はそういって、呆れたような表情でエルザを見る。

 

「私は、これまで尽くしてきたはずです!」

「その通り。その通りだ……だが、そんなの当然のことだろう? 女性はただエロく負けるべきということは、言い換えれば『男性の玩具になれ』と言っているのと同じ。君は地位を築いたと思っているだろうが、中には『高い地位を築いた女性を凌辱する』という設定がいい商品になるからに過ぎない」

「尽くすことが……当然……」

「男尊女卑。要するにそういうことだ。まあ、精々頑張りたまえ。ちょっとでも善戦すれば、捨てられずに済む可能性もあるからね」

 

 そういうと、中年男性はさっさと観客席がある方に歩いていった。

 

「……クソッ」

 

 エルザは悪態をつきながらも、デュエルディスクを取り出して、入場口に向かう。

 

 ここは地下スタジアム。

 

 表に出せないカードの使用や、半ば『実験』の意味が強いデュエルを行うために、主流派の中でも特に『裏』が多いとされる男がトップとなる、『闇崎(やみざき)課』が抱えているものだ。

 

 先ほどの上司も、言い換えれば『闇崎派』の幹部と言うことになり、先ほど彼が言った裏の教育機関も、この課で運営されている。

 

「玩具になってたまるか」

 

 入場口の扉を開けて、中に入っていく。

 

 中はそう広くはない。

 

 ただ、観客席に使われている素材はかなり質が高い物で、『上』の人間が座るのであろうことは目に見えて分かるほどだ。

 

 そして、観客席の中央に、そこだけ椅子ではなくソファに足を組んで座っている男がいる。

 

 右の頬に傷があり、茶色の髪をオールバックにしている男だ。

 

(初めて見る。あの男が闇崎)

 

 あまり主流派の中でも表舞台に姿を現さない男で、写真でしか見たことがないという人間もかなり多い。

 

 彼が、この地下デュエルの全ての管理者だ。

 

「さて、実験相手も来たことだし、早速始めてもらうか」

 

 闇崎はエルザに対して侮蔑を全く隠さない視線を送った後、反対側の入場口を見る。

 

 その言葉が合図だったのか、反対側から誰かが入ってきた。

 

 紫色のマントを羽織った、灰色のトゲトゲしい髪型の男。

 

「ほう、こいつが俺の遊び相手と言うわけか。クククッ、思ってたより良い女じゃねえか」

 

 デュエルディスクを構えつつ、男はデュエルステージに上がってくる。

 

「君の実力を測るための実験相手に過ぎない。かなりのコストを払ったんだ。失望させてくれるなよ? マリク・イシュタール」

「フハハハハハッ! 面白い。この女が俺の実力に耐えきれるとは思えんが、まあ、いたぶってやろう」

 

 明らかにエルザを下に見た物言い。

 

 それに対して彼女の眉間にしわが寄ったが、直ぐに表情を戻す。

 

 闇崎派としてもかなりのコストがかかった。

 

 意図は不明だが、勝つことが出来れば一泡吹かすことはできるはず。

 

「さあ女ぁ。始めようぜぇ」

「……その舐めた顔。すぐに驚愕に染めてあげますよ」

 

 お互いにカードを5枚ドロー。

 

「「デュエル!」」

 

 エルザ LP4000

 マリク LP4000

 

 デュエルディスクが決めた先攻はマリク。

 

「俺の先攻。さて、どういたぶってやろうか……コイツにするか。俺は手札から、『快楽処刑人-マキュラ』を召喚」

 

 快楽処刑人-マキュラ ATK1600 ☆4

 

 出現したのは、刺々しい装甲を身にまとい、両腕にスタンガンのような物を装着しているモンスター。

 

「一体、どんな効果が……」

「俺はカードを1枚セット。これでターンエンドだ」

「なっ……」

 

 エルザは驚く。

 

 攻撃力1600のモンスターとセットカードが一枚。

 

 そんな、『魔導戦士ブレイカー』でギリギリ突破するのが難しい程度。

 

 現代のデュエルモンスターズの高速化に適していないそれに驚く。

 

「馬鹿にしているんですか? 私がその程度のモンスターを倒せないとでも?」

「やってみればいいさ。精々必死に踊ってみろ。ククク……」

 

 不敵な笑みを崩さない。

 

「私のターン。ドロー!」

 

 エルザはカードをドローする。

 

 普段は『エリートコースを歩んだ女性』というイメージのため、言葉を荒げないが、こんな実験に付き合っているときにそんな『キャラ』に意味などない。

 

 彼女本来の気質に合った展開が始まる。

 

「私は手札から、『ブラックスパイ・レッド』を召喚!」

 

 ブラックスパイ・レッド ATK1500 ☆4

 

 出現したのは、黒いラバースーツを身にまとった、赤い長髪の女性。

 チャックをかなり開けており、胸をかなり露出させている。

 

「ほう、良い体してるモンスターじゃねえか」

「レッドの召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキから『ブラックスパイ』魔法カードを手札に加えることができる。私は『ブラックスパイ任務・潜入』を手札に加える。そしてこれを発動。自分フィールドにブラックスパイが存在する場合、相手のデッキトップのカードを確認できる」

「なるほど、これが俺のデッキトップだ」

 

 マリクはデッキの一番上を見せる。

 

「『死者蘇生』……魔法カード。それが分かればいい」

「このカードを見てその程度の反応か。いいねぇ」

「あなたの墓地にモンスターはいない。驚く必要はない」

「ハッハッハ! 確かに、続けな」

「そうさせてもらいます。レッドの第二の効果、相手のデッキトップの種類を宣言し、当たっていれば、デッキから『ブラックスパイ』モンスターを特殊召喚できる。私は魔法カードを宣言。確認するまでもない。デッキから『ブラックスパイ・ホワイト』を特殊召喚!」

 

 ブラックスパイ・ホワイト ATK1700 ☆4

 

「ホワイトの特殊召喚に成功した場合に発動できる効果がある。相手のデッキトップを当てることで、デッキから『ブラックスパイ』カードを手札に加えられる」

「カテゴリの万能サーチか」

「魔法カードを宣言。デッキから『ブラックスパイ・グリーン』を手札に加える。そしてグリーンは、相手のデッキトップを当てることで、特殊召喚できる。魔法カードを宣言し、特殊召喚」

 

 ブラックスパイ・グリーン ATK1600 ☆4

 

「モンスターが3体か……それでどうする?」

「グリーンの特殊召喚成功時、デッキから『ブラックスパイ就任』を名称指定して手札に加える。これを発動。私の服装を、ブラックスパイたちが身に着けているラバースーツに変更するわ」

 

 エルザの服装が、パンツスーツからラバースーツに一瞬で変更される。

 

 前のチャックをかなり開けたうえでノースリーブなのでかなり上半身は綺麗な肌が露出している。

 

「ほう……スーツで隠していたが良い肌じゃねえか。苛め甲斐があるぜ」

「その後、手札のカードを1枚。胸に差し込んでおく」

 

 手札のカードを1枚とって、胸に差し込む。

 

「そして私は、レベル4のレッド、ホワイト、グリーンで、オーバーレイ!」

 

 三人のスパイが渦に飛び込んでいく。

 

「エクシーズ召喚! ランク4『ブラックスパイ・スチール』!」

 

 ブラックスパイ・スチール ATK2800 ★4

 

 鋼鉄の色の長髪を持ったスパイが出現。

 

「エクシーズモンスター……か」

 

 マリクはどこか興味深そうに観察している。

 

「スチールの効果。エクシーズ素材を一つ使い、墓地から『ブラックスパイ任務・潜入』を名称指定して回収」

 

 サーチとサルベージを繰り返し、手札が五枚に戻っている。

 

 その上で、フィールドには攻撃力2800のモンスター。

 

 手数はかなり整っているだろう。

 

「そして、バトルフェイズに入る」

「ほう、いいぜ。かかってきな」

「……私はブラックスパイ・スチールで、マキュラを攻撃!」

 

 スチールが拳を構えつつ、マキュラに突撃。

 

「まあ、それが通るわけねえんだよ。永続罠発動! 『快楽拷問車輪』!」

「何、それ……」

 

 スチールの背後から、『車輪を加えたドラゴンの頭』が出現した。

 

 ドラゴンの歯は全て、媚薬を纏った触手のようなもので構成されており、車輪の喉に近い方を覆いつくしている。

 

 そして、車輪から手枷付き鎖が飛び出してスチールをとらえると、そのまま大きく万歳をするように、車輪に拘束された。

 

「くっ……」

「これは相手の女性モンスターを対象に発動できるカード。このカードが存在する間、そのモンスターは攻撃できず、表示形式を変更できない。そして、俺のスタンバイフェイズが訪れるたびに、相手に500ポイントのダメージを与える。残念だったなぁ」

「……それだけ?」

「おっ、何かあるのか?」

「当然。手札から速攻魔法。『ブラックスパイの離脱』を発動。ブラックスパイモンスターが存在する場合、相手フィールドの表側表示の魔法罠を1枚。破壊できる。私は『快楽拷問車輪』を破壊する。残念だけど、貴方のプレイングに付き合う気は……」

 

 エルザがそこまで話した時だった。

 

 何か……そう、弾丸のようなものが、マキュラの胸を貫通しながら、車輪の方に迫る。

 

 それはブラックスパイ・スチールの股間に着弾し……

 

 

 バヂッ!

 

 

「ああああああっ!」

 

 一気に電撃が弾け、エルザまで悲鳴を上げた。

 

 ガクガクと膝を震わせて、必死に倒れないように耐えている。

 

「……な、何が……」

「フハハハハッ! 当然、俺がカードを使ったんだよぉ。使ったカードは二枚の罠カードだ。一枚目は『快楽拷問射撃』。自分のモンスター1体を破壊し、相手の魔法、罠カードの効果を無効にしつつ、相手モンスター1体の攻撃力を800ポイントダウンさせる通常罠カード。自分フィールドに『快楽拷問』カードが存在すれば、手札からでも発動できる」

 

 ブラックスパイ・スチール ATK2800→2000

 

「これによって、俺のマキュラを破壊しつつ、車輪の女の攻撃力を下げ、その一環として、股間に電撃弾を撃ち込んでやったってわけさ」

「な、何故それで、私にまで……」

「二枚目のカードだ。永続罠『千年の杖』! 相手が女性プレイヤーなら手札からでも発動可能。その効果により、相手女性モンスターの感覚は、女性デュエリストと共有される。股間に電撃が打ち込まれれば、お前の股間もはじけるってわけだ」

「くっ……」

「おもしろく踊ってくれてありがとよぉ」

 

 ニヤニヤヘラヘラした笑みをまだ続けているマリク。

 

「め、メインフェイズ2に移る。私はカードを2枚セットして、ターンエンド!」

「エンドフェイズ。俺は手札から罠カードを使う」

「こ、今度はどんな条件で……」

「快楽処刑人-マキュラがフィールドから墓地に送られたターン。俺は手札から罠カードを1枚使えるのさ」

「……」

「俺が手札から使うカードは『快楽拷問置き土産』。このターン、俺が使った『快楽拷問』カード1枚につき、相手フィールドの魔法、罠カードを破壊することが出来る」

「そんな……」

 

 このターン、マリクが使ったのは『快楽拷問車輪』と『快楽拷問狙撃』の二枚。

 

 よって……エルザが伏せた二枚のカードは破壊される。

 

「このカードを手札から発動していた場合、破壊したカード1枚につき1枚ドローできる……ふむふむ、破壊したカードの中には、相手フィールドの魔法罠を破壊できる罠カードがあるなぁ。甘い、甘すぎるぜ女ぁ」

「ぐっ……」

「破壊したのは2枚。俺はカードを2枚ドロー。さらに、俺のターンだ。通常ドロー!」

 

 3枚になった手札を見るマリク。

 

 エルザの効果で元々デッキトップは確認していたので、一枚は『死者蘇生』で確定だ。

 

「そしてスタンバイフェイズ。さあ、車輪が回りだすぞ!」

 

 快楽拷問車輪が回りだし、万歳をするように手を挙げているブラックスパイ・スチールの手から触手が覆われていく。

 

「んっ♡ ああっ!」

 

 ぞわぞわする感触に悶えるエルザ。

 

 そしてすぐに、顔が覆われ、胸が覆われていく。

 

「あっ、あっ! な、何これ。んぶっ!」

 

 触手が口の中に入ってきたのか、さらに悶える。

 

「ククッ、そろそろ本番だぜぇ」

 

 スチールの股間が、触手ゾーンに入りだした。

 

 グジュグジュグジュグジュ!

 

「あああああああっ!」

 

 車輪の方も、股間周りの触手がこれ見よがしに大きく動き始めた。

 

 敏感な股間を凌辱され、エルザが悲鳴を上げる。

 

 車輪がゆっくりと回り、じっくりと触手がスチールの体を撫でまわり、いじくり、犯していく。

 

 

 そして……

 

「がっ、かはっ……はーっ♡ はーっ♡」

 

 上手く息ができないほどの快楽に呼吸が荒くなるエルザ。

 

 エルザ LP4000→3500

 

「フハハハハッ! おいおい、この程度でフラフラになられちゃ、本当に潰れちまうぜぇ」

「こ、この程度で、ぐっ」

「ま、頑張るってんなら、さらに責めてやるよぉ。手札から『死者蘇生』を発動。墓地から『快楽処刑人-マキュラ』を特殊召喚」

 

 快楽処刑人-マキュラ ATK1600 ☆4

 

「ま、またそのモンスター……」

「安心しろ。このモンスターには、フィールドから墓地に送られたときに、手札からの罠発動の権利を得る効果しかない。が……俺は手札から装備魔法、『マキュラの工具箱』を使い、マキュラに装備させる」

 

 マキュラの右手のスタンガンを、箱が覆いつくす。

 

 そして箱が外れた時……そこには、長くて太く、真珠のようなイボイボがびっしり並んだディルドが装着されていた。

 

「ぐっ……」

「これは快楽処刑人-マキュラ専用の装備魔法。まず装備しているとき、マキュラの攻撃力は800ポイント上昇する」

 

 快楽処刑人-マキュラ ATK1600→2400

 

「これで、攻撃力が下がったブラックスパイ・スチールの攻撃力を上回った。バトルフェイズ! マキュラで、ブラックスパイ・スチールを攻撃!」

 

 マキュラが車輪に拘束されているスチールに近づく。

 

 彼の目からビームが出てきて、ラバースーツのチャックの加減でまだ隠されている股間があらわになった。

 

 マキュラは左手のスタンガンアームでクリトリスに照準を合わせつつ、右手のディルドアームをまんこにあてがう。

 

「まさか……」

 

 バチチチチチジュブブブブブブッ!

 

「ぎゃああああああああっ!」

 

 快楽に特化した高圧電流。

 

 セックス次元における『快楽による苦痛』を体現したものに加えて、イボイボディルドが遠慮なく出し入れされる。

 

 マキュラは長いストロークで拘束で抜き差しを繰り返し、ディルドの全てで膣を抉り続ける。

 

「いぐっ、こ、壊れる。ああああっ! だめ、ごわれるうううっ!」

「フハハハハッ! 当然だ。これは『拷問』なんだぜぇ? 気持ちよくイかせるためじゃなくて、お前をぶっ壊すためにやってるんだからよぉ」

 

 マキュラはしばらく攻め続けた後、満足したのかマリクのフィールドに帰っていく。

 

 エルザ LP3500→3100

 

「クククッ、ああ、言い忘れていたが、マキュラの工具箱を装備したモンスターが相手の女性モンスターとバトルする場合、相手モンスターは戦闘では破壊されない。よかったなぁ。壁モンスターを失わずにすんでよぉ」

「はぁ、はぁ、こ、こんな、こんな戦術が……」

 

 マリクは楽しそうな表情を崩さず、エルザはガクガクと全身を震わせる。

 

「さて、俺様はこれでターンエンド。さあ、お前のターンだ」

 

 マリクはターンを終了する。

 

 彼のフィールドにあるのは、快楽処刑人-マキュラと彼に装備されている工具箱。そして二枚の永続罠、『快楽拷問車輪』と『千年の杖』だ。

 

 残る手札は1枚。

 

 あまり、防御札が多いイメージはないが……。

 

「わ、私のターン。ドロー!」

 

 エルザはカードをドロー。

 

 これで手札は3枚。そのうち一枚は……

 

「私は『ブラックスパイ任務・潜入』を発動。ブラックスパイであるスチールがいるため、相手のデッキトップを確認できる」

「ククク」

 

 マリクはデッキトップを見せる。

 

 そのカードは『快楽拷問射撃』

 

 先ほども使った、自分フィールドのモンスター1体を破壊し、相手の魔法罠の無効と、相手モンスターの攻撃力ダウンを行う罠カード。

 

 快楽拷問カードがフィールドにあれば、手札からでも発動できるが、これはデッキトップのカードだ。

 

「罠カード……私は手札から、『ブラックスパイ・ブルー』を通常召喚!」

 

 ブラックスパイ・ブルー ATK1400 ☆4

 

「ブルーの効果。1ターンに1度、相手のデッキトップの種類を当てることで、デッキから2枚ドローして1枚捨てることが出来る」

「ほう、手札交換カードか」

「罠カードを宣言。私はカードを2枚ドローして、1枚捨てる」

 

 1枚捨てた後、手札は2枚。

 

「私は今捨てた『ブラックスパイ・イエロー』の効果発動! 手札から墓地に送られた場合、手札1枚をコストに、墓地から特殊召喚できる!」

「ブルーと組むことを前提としたような効果だなぁ」

「イエローを特殊召喚!」

 

 ブラックスパイ・イエロー ATK1300 ☆4

 

「私は、レベル4のブルーとイエローでオーバーレイ! エクシーズ召喚、ランク4『ブラックスパイ・シルバー』!」

 

 ブラックスパイ・シルバー ATK2400 ★4

 

「ほう、それでどうする?」

「シルバーのエクシーズ召喚時、私がカードの効果でラバースーツを着ていれば、デッキから『ブラックスパイ』カードを手札に加えられる。私はデッキから『ブラックスパイ・アッシュ』を手札に加える。手札のこのカードは、自分フィールドの『ブラックスパイ』エクシーズモンスターの素材にできる。シルバーの素材に、そしてその永続効果で、攻撃力を600アップ!」

 

 ブラックスパイ・シルバー ATK2400→3000

 

「攻撃力3000。なかなかのモンスターと出すじゃねえか。だが、残り手札は1枚。それで何ができる」

「手札1枚。それだけではありません」

「お?」

「私は胸から魔法カード『胸谷(きょうこく)の施し』を発動! カードの効果で胸に差し込んだ次のターンのメインフェイズ。私はデッキから、カードを3枚ドローできる!」

「なるほど。それでさらにリソースを確保するってわけか」

「私はカードを、3枚。ド……」

「『千年の杖』の効果発動。『快楽拷問』罠カードと『快楽処刑』モンスターが表側表示で存在する場合、手札1枚をコストに、相手のドロー効果を俺が奪うことが出来る」

 

 エルザの手が止まった。

 

「……嘘」

「残念だったなぁ女ァ。よって、俺がカードを3枚ドローさせてもらうぜぇ」

 

 もともと持っていた手札を捨てて、さらにカードを3枚ドロー。

 

「クククッ、貴様の手札は残り一枚。だがわかってるな? 俺の手には、自分フィールドのモンスターを破壊することで、相手の魔法、罠を無効にし、攻撃力を下げる『快楽拷問射撃』が手札に加わっている。自分フィールドに『快楽拷問車輪』が存在することで、手札からこのカードを発動可能だ」

「ぐっ、ううっ……」

「さらに!」

「!」

「マキュラはフィールドから墓地に送られた場合、そのターンに1度だけ、手札から罠カードを使える。これに加えて、装備モンスターが効果で破壊されることで『マキュラの工具箱』は墓地に送られた場合、デッキから好きな『快楽処刑』モンスターを特殊召喚できるのさ」

「な、ああっ……」

「ああ。ただ、その銀髪の女が俺のマキュラの攻撃力を上回っている。一応攻撃することもできるぜぇ? マキュラによって俺は罠カードを1枚手札から使えるが、カードの効果による破壊ではないからよぉ。デッキから『快楽処刑』モンスターを特殊召喚する効果は使えない。さあ、どうする女」

 

 ニヤニヤした笑みを崩さないマリク。

 

 何か、防御札を引き込んだことはほぼ確定だ。

 

 だが、これ以上、止まっている余裕もない。

 

「ば、バトルフェイズ! ブラックスパイ・シルバーで、マキュラを攻撃!」

 

 シルバーがとびかかる。

 

「……まっ、当然、通用しねえがな」

「!」

「俺の墓地にいるモンスター。『快楽処刑具・足枷』を除外して効果発動。自分フィールドのモンスター1体を破壊し、相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」

「て、手札コストで墓地に送ったカード」

「その通りだ。さあ、爆散しろマキュラ!」

 

 マキュラが爆散する。

 

 その破片が足かせとなって、シルバーの動きを止めた。

 

「クククッ、そして、装備モンスターがカードの効果で破壊されたことで、工具箱の効果発動。俺はデッキから、『快楽処刑人-サムタイムバスター』を特殊召喚!」

 

 快楽処刑人-サムタイムバスター ATK2900 ☆9

 

 出現したのは、スタンガンやディルド、媚薬や拘束具など、様々な道具を装備したとげとげ鎧を身にまとう男。

 

「こいつの特殊召喚に成功した場合、俺はデッキから、フィールドに存在する『快楽拷問』カードと同名の罠カードをセットできる。俺は『快楽拷問車輪』をセットするぜぇ」

「ま、まさか……」

「次のお前のターン。銀髪の方もとらえてやるよぉ。さあ、どうする?その一枚の手札で、このデッキの最強カードを突破できるか? フフフッ……」

「わ、私は……カードを1枚セットして、ターンエンド!」

「ほう、まだ何か手があるか……面白い。俺のターン。ドロー!」

 

 マリクはカードをドローして、4枚になった手札を見る。

 

 だが、まず、することがある。

 

「スタンバイフェイズ。俺様は『快楽拷問車輪』を発動! ブラックスパイ・シルバーも車輪にくっついてもらおうか」

 

 新たに表れた車輪から枷付きの鎖が飛び出して、シルバーも拘束される。

 

「さあ、楽しみな」

 

 二つの車輪が回りだした。

 

 まず、腕の方から、ぞわぞわと触手が刺激していく。

 

「ぐっ、あっ、ああっ♡」

「ククク、『千年の杖』により、お前の女性モンスターは全て、お前と感覚を共有している。二人分の感覚を一度に味わうのは最高だろぉ」

 

 胸を腹を……そして、股間をグジュグジュ!と刺激し始める。

 

「あああああっ! いぐ、いぐいぐっ、ああダメ、あああっ!」

 

 全身を震わせて悶えるエルザ。

 

 だが、ゆっくりと回る車輪が一周するまで、その責めは終わらない。

 

 二人の全身を嬲りつくして、やっと責めが終わった。

 

「あ、はぁ、はぁ……」

 

 エルザ LP3100→2600→2100

 

「メインフェイズ。俺様が手札から使うのは、このカードだ。出てこい。『快楽処刑具-パルス・デス』!」

 

 快楽処刑具-パルス・デス ATK500 ☆4

 

 出現したのは、電極のようなものを頭の形になるよう配置した下部を持つ、機械型のモンスター。

 

「さらに、魔法カード『快楽拷問再発注』を発動。自分フィールドの『快楽処刑』モンスターと同名モンスター1体を、デッキから特殊召喚!」

 

 快楽処刑具-パルス・デス ATK500 ☆4

 

「さて、こいつらの効果をつかってやろう。パルス・デスは相手の女性モンスター1体を選択し、そいつの攻撃力を500下げるとともに、感度を倍にすることが出来るのさ」

「ば、倍って……」

「スパイ共に1体ずつ、パルスを加えてやれ」

 

 パルス・デスたちが動き出すと、車輪に拘束されたスパイたちの頭に電極を配置する。

 

 バチチチチチチッ!

 

「がっ、ぐううっ、あ、頭が割れ、ぐううあああっ!」

 

 エルザが頭を押さえて悲鳴を上げる。

 だが、マリクはそれを良い笑みで見ているのみ。

 

 ブラックスパイ・スチール ATK2000→1500

 ブラックスパイ・シルバー ATK3000→2500

 

「さて、俺は手札から魔法カード、『快楽拷問・感度倍増プラン』を発動。自分フィールドの『快楽処刑』モンスターの攻撃力をターン終了時まで400ポイントアップさせ、さらに、そのモンスターが女性モンスターに快楽を与える場合、その感度は倍になる。ククク……」

 

 快楽処刑人-サムタイムバスター ATK2900→3300

 

「フハハハハハッ! 俺の手札は1枚。当然、『快楽拷問射撃』だ。お前がどんなカードを伏せているのか知らんが、これによってその効果を無効にできる。まあ、俺のサムタイムバスターを破壊する必要はあるが……俺様のフィールドの『千年の杖』の第三の効果により、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、ライフを半分払うことで、デュエル中に1度、墓地から『死者蘇生』を手札に加えられるからなぁ。これで万全ってわけだ」

「ぐ、はぁ、はぁ……」

「さあ、バトルフェイズだ」

「!」

 

 マリクはサムタイムバスターを指差す。

 

「俺様は快楽処刑人-サムタイムバスターで、ブラックスパイ・スチールを……」

 

 マリクの宣言。

 

 それに対して、エルザは闘気を振り絞り……

 

「なーんてな」

「え……」

「サムタイムバスターで攻撃はしない」

「なっ……」

「ククク。一体、俺様が何度、『感度が倍』と言っていると思う? それほどの快楽に戸惑わないわけがない。貴様の伏せカードは、俺様の『快楽拷問射撃』では止められない、スペルスピード3のカウンター罠でありながら攻撃を止められるカード、『攻撃の無力化』といったところか」

「う、嘘、私の戦術を、そこまで……」

「耐えられるのか、ちゃんと構えているのかはよくわかるんだよぉ。ククク……」

 

 踊らされているエルザは唇をかむ。

 

「だ、だけど、攻撃しないなら、さっさとメインフェイズ2に……」

「サムタイムバスターには、バトルフェイズ中に攻撃を放棄することで発動できる効果がある」

「え……」

 

 エルザは言葉を詰まらせた。

 

「相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、全てがサムタイムバスターよりも攻撃力が低い女性モンスターだった場合……そいつらよりもサムタイムバスターが上回っている数値の合計分、ダメージを与える!」

「そっ、そんな……」

「スチールは1500で、シルバーは2500だ。サムタイムバスターの3300と比べれば、差はそれぞれ1800と800。合計、2600のダメージがお前を襲うってわけさ」

 

 サムタイムバスターが動き出す。

 

「そして、サムタイムといっているから察していると思うが、こいつのこの効果による快楽は、全てのモンスターに同時に行われる」

 

 サムタイムバスターの鎧の腕部分が変形し始める。

 

 そして、スタンガンと、太く長く、真珠のようなイボイボが並んだディルドに変わった。

 

「さっき、マキュラの攻撃で散々踊ってたよなぁ。もう一度やってやるぜ」

「あっ……あっ……」

「ただし……パルス・デスの効果で感度倍。『快楽拷問・感度倍増プラン』によってさらに倍」

 

 ニヤッと笑う。

 

「さらに、二人分でさらに倍。全部合わせて8倍ってところだ」

「は……8倍……」

「楽しみな。壊れちまいな。フハハハハッ!」

 

 スタンガンがクリを挟み込み、ディルドがおまんこにあてがわれ……

 

 

 バヂヂヂヂヂヂヂズボボボボボボボボッ!

 

 

「~~~~~~~っ!」

 

 エルザの口から声にならない悲鳴が漏れる。

 

「どうだぁ。壊れるほどの快楽を8倍に高めたんだ。頭が吹っ飛びそうだろう。神経が焼き切れそうだろう。だが残念。このデュエルはVRモデルだ。『ただお前に快楽を与えるだけ』。それが可能になってしまう。クククッ、処刑を楽しむんだな」

 

 そういいながら、マリクはエルザに背を向けて、歩いていった。

 

「こ、壊れる、しぬ、死んじゃう。やめてえええええあああああああ~~~っ!」

 

 エルザ LP2100→1300→0

 

 しばらくの間、快楽処刑と、エルザの悲鳴が続いていた。

 

 ★

 

「満点を超える。と言っていい」

「ほう、お前も随分救いようがねえなぁ」

 

 少し場所を変えて、マリクと闇崎は話していた。

 

 デュエルしてから少し時間が経っているが、これに関しては、闇崎が幹部と話し合っていた故だ。

 

「しかし、この世界もまた、随分と狂ってやがる……いや、俺様がいたところが綺麗すぎたか? まあ、いいか」

 

 マリクはチラッと視線を落とす。

 

 彼が闇崎と話しているのは、とある『特等席』

 

 あるプレイを拝むのに適している場所だ。

 

 そのプレイが行われているのは、あまり広くはない部屋。

 

 そこでは、パンツスーツの上から後ろ手に拘束されたエルザが、数人の男たちに囲まれて犯されている。

 

 口で、膣で、お尻でチンコがピストンを繰り返し、胸を揉まれ、薬と打たれ、シャツのボタンは全てはじけて、ズボンもかなり切り刻まれている。

 

 当然、切られたズボンはVRモデルではなく、彼女の持ち物。

 

 そして首輪が付けられており……彼女の抵抗がほぼなく、今も責められて全身が痙攣しているところを見ると、筋肉を弛緩させる機能があるのだろう。

 

「ククッ、どうやらエリートコースを歩んだようだが、ここまで落ちぶれると形もクソもない」

「この世は男尊女卑。女など、あそこまで落ちぶれてやっと価値を測るに値する。その程度の存在だ」

「ほう……ま、俺様には関係ないな」

 

 ただ、マリクは少し、視線を鋭くする。

 

「俺様に渡してないカードがあるだろう。それを渡してもらおうか」

「……」

「そもそも貴様らに使いこなせないだろう。ククク、『怒り』に触れる前に渡した方が身のためだぜぇ」

 

 マリクは笑みを崩さない。

 

 ……闇崎はそんな彼を見て、頷いた。

 

「いいだろう」

 

 持っていた鞄から一つのケースを取り出す。

 

 そして、黄金の竜が描かれた一枚のカードをマリクに見せた。

 

「ククク、最初から渡していれば……ん?」

 

 カードを手に取ったマリクは、その表情を変える。

 

「な。なんだこのカードは……あ、ありえない……」

 

 手に取ったカードは、『ラーの翼神竜』

 

 だが、そのテキストは……。

 

「ぐっ、ぐおおっ……」

 

 ラーは第一節を唱えたものの忠実な僕となる。

 

 ラーの効果で一番最初に記されているのは……。

 

 

 このカードは特殊召喚できない。

 

 

 である。

 

「て、テキストの、テキストの意味が理解できない……」

「……そのカードなのだが」

 

 闇崎はさらに、幾つかのカードを取り出す。

 

「別の次元から、君の趣向を少し弄りつつこの次元に呼んだ際、そのカードの力が強すぎてね。何種類かのカードに分けて、その力を落とし込んだのだよ」

「……」

 

 それらのカードを見るマリク。

 

「……ふぅ、焦らせやがる。いいだろう。これでラーの力を十分に発揮できる」

 

 カードを全て手に取り、マリクは立ち上がる。

 

「それから、確かに君は私の計画にとって満点ではあるが、順序が必要だ。まずは裏のデュエルで、ただ女が男の玩具となるデュエルをさらに浸透させ、いずれ。という手順になる」

「ほう……まあいい。今は貴様のそれに乗ってやろう」

 

 マリクは立ち上がると、部屋を出ていった。

 

 ★

 

「げほっ……ごほっ……わ、私は……」

 

 エルザは裏路地に捨てられた。

 

 シャツのボタンは全てなく、切り刻まれたズボンのままで、『用済み』になった彼女は裏路地に捨てられた。

 

「ぜ、全然、敵わなかった。あ、ああっ……」

 

 悔しさではない。

 

 それを上回る恐怖で押しつぶされそうになる。

 

 エクストラデッキすら全く使わない、そもそも使ったモンスターそのものが、マリクはそう多くはない。

 

 ただ、エルザの狙いを的確に予測し、そして最大の『快楽処刑』を行った。

 

 今度は、殺される。

 

 体の芯に焼き付けられた『格の差』は、彼女の心をへし折るのにはむしろ過剰過ぎた。

 

「……なるほど、ここがゴミ捨て場か」

「!」

 

 誰かの声がして、エルザはそちらを向く。

 

 そこにいたのは、黒髪に緑のメッシュを入れた、青い制服の少年。

 

「ご、強馬、渇也……」

「ほう、二年間いなかったのに俺のことを知っているか」

「こ、こんなところで、何を……」

「噂というものは思ったより広がっている。そういうものだ」

 

 倒れているエルザに近づく。

 

「わ、私に何を……」

「お前は闇崎の情報を少しでも持っている可能性があるからな。奴は、現代の風潮において癌のような男だ。たとえどれほど青羽派が正当に力を付けたところで、奴がいたら、女性を玩具にするメディアは消えないし、勝利を望む女性デュエリストのスキャンダルがなくならない」

 

 エルザに近づくと、彼女の顔に自分の顔を近づけて、至近距離で彼女の瞳を覗き込む。

 

「っ!」

「奴はいずれ潰す必要がある。それは『まだ先でしか出来ない』と思っていたが、どうやらそうでもなさそうだからな。お前みたいなのを拾っておくのは必要だ。多分今まではあの蛇が拾っていたんだろうが、先を越させてもらっただけ」

 

 渇也の脳内に電マスク……電動マサジが思い浮かんだが、とりあえずそれは置いておくことにしたようだ。

 

「俺の仲間になれ、安心しろ。お前みたいなやつを拾って、これまで何人も守ってる。闇崎を怖がる必要はない」

 

 安心させている。のではない。

 

 さらなる存在感で、上書きしている。

 

 そんな迫力が内側から溢れている。

 

「あっ、あっ……」

 

 胸の鼓動が早まり、子宮が疼く。

 

 恋ではない。

 

 『依存相手』として、体が渇也を求めている。

 

「いずれ、力も与えてやるさ。これから面白くなるぞ」

 

 渇也はもう説得は十分と判断したのか、エルザの体を抱きかかえる。

 

 そのまま、裏路地から彼女を連れて去っていった。



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教団幹部。強馬邸。準備中につき……。

 DVSコーポレーション本社最上階会議室。

 

 五人程度が参加できる円卓が中央に置かれ、プリンターや大型モニターが部屋の隅にある。

 

 席の全てにノートパソコンが置かれており、カードリーダーが置かれているため、これを入力することで本人のアクセス権限を使える。と言ったところか。

 

 そんな席には、現在四人が座っている。

 

「さて、既にデュエル映像は確認してるな?」

 

 赤い髪を少し揺らしながら、影原一佐が見渡す。

 

 手には紙束の資料を持っており、デュエル映像の他にもまだいろいろ『準備物』がある様子。

 

「当然だろ。闇崎があれほどのデュエリストとカードを出してくるとは思ってなかったぜ」

 

 頭が痛いとばかりに自身の桃色の髪の弄りつつ、亀卵塚宗明がため息交じりに言った。

 

「使うカードも強力なものが多い。既に、DVSスクールに通う女性デュエリストも、何人かがトラウマを発症しています。私の方で『上書き』したのですでに回復傾向にありますが……対処療法が間に合わなくなるのは時間の問題でしょう」

 

 ノートパソコンとは別にタブレットを弄りながら、進藤壊が言う。

 

「……それに、何か隠してるよね。この、マリク・イシュタールってやつ。なんていうか……『モンスターを手軽に三体並べる手段』っていうのを、どこか意識してる気がする」

 

 ノートパソコンの画面を見ながら、電動マサジが呟いた。

 

 

 ……そう。

 

 この会議室に座る四人は、ブルブル教団、幹部序列2位から5位。

 

 DVSコーポレーション所属のエロデュエリスト組織の中で最大にして最強のチーム。その中で『幹部』という、数少ない五つの枠を埋める中で、四人が集まっていた。

 

 DVSコーポレーションの宿舎の最上階には彼らが使用できるフロアが用意されているが、基本的に、四人がこうして集まることはほとんどない。

 

 研究、開発、教育、戦績。

 それぞれでかなり多忙であり、その力を発揮する場所も異なる。

 

 そのため、何人かが揃うことはあっても……特に、『戦績』のためにあちこちのスタジアムを飛び回るマサジがこうして集まりの場に出てくることはあまりない。

 

 だが、それらの状況を全て吹っ飛ばして、集まる理由ができたということだ。

 

「各々、様々な印象を抱いたと思うが、簡潔に言えば『闇崎がなりふり構わなくなった』……ということでいいな?」

「俺もそんなところだ。現在の風潮を維持したい主流派も、それぞれの『課』で優先順位は異なるが、闇崎は秘密裏に戦力を蓄えて、敵対組織の排除をするってやり方だからなぁ」

「その『排除』の方法に、このマリク・イシュタールを選んだ。おそらく、特別クラスに所属する五人と同様、別の次元から連れてきたデュエリストでしょう」

「まあ、ちょっと、五人と比べて『ズレ』があるから、連れてくる装置の設定を弄って、趣向を変えてる可能性はあるけど、こんなカードを扱えるんだ。かなり良いタクティクスだよ」

 

 別の次元からデュエリストを呼んでくる。

 

 青羽派が抱える極秘技術であり、それを元に特別クラスの五人がいるわけで、他の組織が持っているという話はない。

 

 DVSコーポレーションもその技術は持っておらず、最大の権限を持っている教祖が装置に対してそこまで興味を持っていないので半ば放置しているが、『青羽派以外』が持っているという話は聞いたことがない。

 

 ただ、闇崎に関しては、『持っていてもおかしくはない』と思わせる節がある。

 

「……一体どこから流れたんだ? 俺、こんな装置がいくつもあるだなんて思ってねえけど」

「ああ。それですが……デュエロ・アカデミアに潜り込んでいた女性職員の中で、闇崎派の者が紛れ込んでいました。『実質的に一般社員』である牧野エルザとは違い、かなりの要職についている人がいましたよ」

「……俺も知らなかったな。いたかそんなの」

 

 進藤の情報提供に一佐が首をかしげる。

 

「一佐君への対策に関してはかなり行っていましたよ。私が賞賛を送りたくなるくらいね。ただ……マサジ君の正体に気が付いている様子はなく、私に対しても過小評価していました」

「へぇ……で、今はどこに?」

「尋問しました」

 

 少し笑みを深くして即答する進藤。

 

「その結果、デュエロ・アカデミアの周辺……かなり近い所にも、女性エージェントが十人ほど潜んでいまして、全員を尋問しました。まあ、大した情報は持っていなかったのですがね」

「はぁ……やりすぎて刑務所に逆戻りしても知らねえぞ」

「もうあんなヘマはしませんよ……まあ、わかったことと言うと、どうやら、他の次元からデュエリストを呼ぶあの装置、その構造情報を少し抜かれたようですね」

「てことは、完璧に再現できたわけじゃないな」

「ええ、呼ぶ際のコストは、少なく見積もって、完成品の十倍です」

 

 進藤が言った『十倍』と言うセリフに、全員が苦い顔をした。

 

「ところで、マサジ君。君から見て、マリク・イシュタールの実力はどれくらいのレベルですか?」

「……」

 

 進藤からの質問に少し考えている様子のマサジ。

 

 この四人の中ではエロデュエルにおいて最も高い戦績と実力を誇る。

 

 マリク・イシュタールがエロデュエリストとして動いている以上、彼が持つ『観察眼』は重要だ。

 

「理不尽さは感じない。ただ、そう……『一枚』を除いて」

「『一枚』?」

「うん。基本的に彼のデッキは、『快楽処刑』モンスターと、『快楽拷問』魔法罠カードで構成されている。『そこ』に関しては、プレイのリミッターがかなり解除されてるけど、まだ理の通った範疇だよ」

「ああ。そうだな。多分、普通は使われないコードが使用されてるが……裏マーケットでなら大金出せば買えそうだ」

「女性デュエリストが受けている快楽から逆算しても、同じ意見だ」

 

 そう、要するに……。

 

「一枚。そう、一枚の何かのカード。それをサポートするいくつかのカード。それが彼のデッキに潜んでる。これに関しては、文字通り『ヤバい』ね」

「……何か、ヒントはありますか?」

「手軽にモンスターを三体並べる戦略を持ってる。基本的には『快楽処刑人-マキュラ』を軸としてるけど、それゆえに『召喚権』が常に余ってる」

「……三体リリースの超大型モンスターか」

 

 レベル7以上のモンスターは、特殊召喚モンスターではない限り、2体のリリースでアドバンス召喚できる。これはレベルが9や10。11でも12でもそうだ。

 

 ただ中には、召喚に際し3体のリリースを要求するモンスターがいる。

 

「おそらくそれ。ただ、『死者蘇生』のカードにも少し終着を感じる。奇襲で、墓地からいきなり飛んでくる可能性も十分ある」

「……なるほど、モンスターを3体並ばせない。そして『死者蘇生』の妨害。いつでもこれが可能な布陣を整えておけば、『まだ通常の範疇』というわけですか」

「そうなる」

 

 もちろん、それを防ぐ妨害を繰り返せば、マリクだって気が付くだろう。

 

 それはそれでデッキとしっかり構築しておく必要はあるが……。

 

「しかし、そんなデュエリストを出すなんて、闇崎派もかなりのコストを使ったんじゃねえか?」

「それは間違いない。というより……特別クラスの五人が集まるまで、かなり多くの女性エロデュエリストを呼んで、そのコストの多くはこちらが負担したが……」

「あの時のリソース確保は地獄でしたね」

「そうだね。だから、マリク・イシュタールをどうにかできれば、闇崎派にかなりのダメージになる。これだけのコストをかけて、しかもとんでもない秘密があるとなると、彼を軸にこれからの作戦を立ててくるはず。これに対抗する方針で良いと思う」

 

 方針は定まってきた。

 

 裏というのは、非合法なルートで様々なものが集まりやすい。

 

 ただ、そういう理論を根こそぎ壊せるほど、『他の次元からのデュエリスト召喚』は必要なコストが高い。

 

 しかも、少なく見積もって、完成品の十倍以上のコストがかかる。

 

 マリク・イシュタールに行きつくまでのかなりのコストを使っているはず。

 

 これを抑えることが出来れば、闇崎にブレーキを掛けるのには十分だろう。

 

「とりあえず、大まかなこちらの対応としては、一つ目に、マリク・イシュタールを抑えることに集中すること。二つ目に、彼とのデュエル中、モンスターを三体並ばせないことと、『死者蘇生』の妨害を備えること。この二つだ」

「ただ、闇崎と敵対してる連中がどう動くかわからねえ。マリクをガン無視する可能性だってあるし、領分を犯されると判断した中立派のどこかが勝手に動く可能性もある。マリク・イシュタールの動向を探るだけじゃだめだな」

「まあ、そのあたりは諜報部に任せましょう」

「ああ。任せた方がいい。マリク・イシュタール……正直、彼に集中しないと、防御もままならない可能性があるからね」

 

 彼らはまだたどり着いていないが……マリク・イシュタールが持つ神のカード、『ラーの翼神竜』

 

 このカードの力は圧倒的だ。

 

 この世界には、『オベリスクの巨神兵』も、『オシリスの天空竜』も、三幻神と対を為す邪神もいない。

 

 なお……『原典』において、デュエルキングは神を神以外の手段で打ち破ったが……それほどのデュエリストが、この次元にいるだろうか。

 

 一枚のカードにその力が収まりきらず、いくつものサポートカードに能力が落とし込まれ、やっとその力を発揮する。

 

 それほどのカードが弱いわけがない。

 

 ここにいるメンバーとしても、手順を間違えれば負ける可能性は大いになる。

 

 有象無象など、というと失礼ではあるが、気にしている暇はない。

 

 注視すべきは、マリク・イシュタール。

 

 その方針は揺らがない。

 

 ★

 

「闇崎派の動きはマリク・イシュタールがデュエルで暴れる状況作りに徹してるな」

 

 デュエロ・アカデミアから少し離れた場所にある豪邸。

 

 白を基調とした巨大な建物、広々とした庭、デュエルスペースすらも用意された豪華なモノ。

 

 そんな豪邸の中にある執務室では、渇也が資料を手に訝し気な表情を作っている。

 

「私もそう考えています。裏デュエルに関してはもとより闇崎派の手が深く、現状は表舞台の調整中かと」

 

 渇也に紅茶を用意しながら補足しているのは、一人のメイド。

 

 露出度の高いミニスカとノースリーブの格好であり、艶やかな長い金髪と美しい碧眼を持つ。

 

 Gはありそうな胸と大きなお尻は、女性として魅力があふれている。格好故に素肌をかなり見せており、なんとも艶めかしい。

 

 微笑を浮かべており、立ち姿に隙がなく……ただのメイドではないのだろう。

 

朝陽(あさひ)。DVSコーポレーションの陣営でどうにかなると思うか?」

「そうですねぇ……女性デュエリストでは……特に、卵竜寺清音。御子柴美鈴。行狂井狂華に接触する可能性が高いでしょう。『改革派』と言う意味では他にも細々とした実力者はいますが、後ろ盾が弱すぎてまともな衝突すらできませんね」

 

 端的にまとめられた朝陽の意見。

 

 渇也は紅茶を飲みながら、溜息を押し殺したような表情になる。

 

「その中で言えば、御子柴美鈴……どうにかなるか?」

「なるでしょう。御子柴美鈴の専属メイドである小春。彼女の方が強いので」

「それは知っている。『言いつけ』を破れるとも思えんが……まあ、今はいいか」

 

 『凌辱貴族』と『性奴隷メイドの契約』を使う御子柴美鈴。

 

 その裏について、何か知っている様子だが、今すぐは気にしなくてもいいと考えた様子。

 

「そうですね。『今は』いいでしょう。それよりも、特別クラスの五人の方が問題では?」

「……そうだな。一佐のやつが上月アンナにテコ入れしたが、それを含めて、五人とも最低限だろ」

 

 実際にデュエルしたのはアンナと秋筆だが、一佐のやり方が分かっているのか、渇也としては一佐のテコ入れと判断している。

 実際、それで間違いはない。

 

「ええ、何か、絶大と言える力を持つカードをマリクは所有しています。資料を読んで寒気がしたのは久しぶりですよ」

「……久しぶり?」

「ええ、渇也様に初めて会ったあの日と……あとは『教祖』でしょうか」

「ああ。あのクソ女か」

 

 朝陽の評価で納得している様子。

 

「はぁ……で、特別クラスの五人の話か。正直、闇崎派としては狙い目だろうな」

「ええ。行狂井狂華に関しては教祖のバックが強く、卵竜寺清音は立ち振る舞い方が分かっています。しかし、あの五人にその手の戦い方を求めるのは酷でしょう。隙はどうしても大きくなります」

「だからこそのテコ入れ……俺たちもやった方がいいか?」

「まあ、『やらない備えよりもやる備え』といいますからね」

「聞いたことないぞ」

「初めていいましたから」

 

 微笑を深くする朝陽。

 

「……はぁ。俺の方でも考えておくか。で、牧野エルザだったか。あの拾い物。今はどうだ?」

「今は私が躾けていますが、明日には渇也様のチンコに相応しい膣になるかと」

「……」

「フフッ、渇也様のものを完全に模したディルドを使って開発中です。挿入した時の絡みつき具合は最上のものになりますよ」

「……俺の、この二年ででかくなったんだが」

「あら、海外にいる程度で、私が渇也様のチンコの大きさがわからないとでも?」

「なんでわかるんだ?」

「メイドですから」

「……」

 

 真面目に答える気がないことは分かった様子。

 

 ……真面目に答えてもらわないと沽券にかかわりそうではあるが。

 

「まあ、下半身の脳みそではなく上半身の脳みその話をすれば、情報はかなり獲得できました」

「ほう……」

「厳密には痒いところに手が届きそう。と言った程度ですが、いろいろ調べたところ情報は獲得できています。渇也様としては『接触タイミング』に関する情報が必要と考えていますが、私の方である程度調節できるかと」

「ならそれは任せるか……ただ、テコ入れと言っても俺一人ではやってられんし、朝陽にも任せるぞ」

「もちろんです」

 

 微笑を浮かべたままの朝陽だが、渇也が躊躇なく任せると言っている以上、相当な実力者。

 

 勢力と言う意味で、強馬渇也という男もまた大きいが、その中でも多くのことを任せられる人間に、朝陽は属していると言える。

 

「さて……マリク・イシュタール。ひいては闇崎派。一体どこまでやれば『決着』と言えるかわからんが、気合入れないとな」

「まだ気合があるように見えませんね」

「資料の範囲では、まだ『ちょっと強い程度』だからな」

 

 目を閉じて、資料を近くのテーブルに置く渇也。

 

「さて、誰から手を付けたものかな……」

 

 窓の外を眺めながら、渇也は静かに、そんなことを呟いた。




次回から新章……と言えるのか、『マリク編』になると思います。

ただ、私の脳内で詰めている設定の都合上、ここまでの話で『工事』が入れる可能性が高いです。
というか、『長門聡介』の『潮吹きマテリアル研究所』ですが、扱い方に困っているところでして……話の流れは変わりませんが、人物や組織の中身について、丸ごと『別組織』に変更すると思います。


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