ISの二次創作の設定を作ってみた (rain time)
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隻腕は剣で語りあう
私の姉はISの生みの親で超有名人になった。そのせいで小学4年の時から何度も転校を余儀なくされ、友達と呼べる人はいなかった。そして高校はIS学園に強制的に入学させられた。私はISなんて知らないのに・・・そんなことを学びたくもないのに・・・私は、篠ノ之束ではないのに。
だが幸いなことに幼馴染の一夏がISを動かしてしまったようだ。世界初の男性IS操縦者としてここに強制入学され、女子高に男一人となり、相当縮こまっている。私も心細かったから、数少ない幼馴染の二人のうちの一人がいるのは少し安心。
私には数少ない幼馴染の少年が二人いる。二人とも私の父が開いている剣道場で知り合い、当時から無愛想であった私の友達・・・いや、一夏は友達だ。もう一人は・・・それ以上、だと私は思っている。
その後自己紹介で一夏が情報量の少ない自己紹介をして、姉の千冬さんに小突かれる。そして千冬さんへの歓声を鎮めた後に千冬さんはみんなが気になっていることを言う
「さて、今空いている席があるが、そこの生徒が今到着した。入ってもらう。入ってこい」
「分かりました」
その声で教室がざわつく。明らかに男性の声だったからだ。だが彼が教室に入った瞬間、しんと静まり返ってしまう。私も声を出すことができなかった。
一夏と同じくらいの背丈で、すらっとした体型。一夏と同じくらいの美形でそして私の・・・私の初恋の相手。
なのに
「
一夏よりもしっかりとした自己紹介で一礼する彼。今もなお剣の道を歩んでいることを知れてこれ以上嬉しいことはない。
そして、初めての休み時間に私と一夏の前に来る
「久しぶりだね。一夏、箒。箒は6年ぶり、一夏は4年ぶりか。元気してた?」
久しぶりに会った友人として当たり障りのない会話。私のことを覚えてくれていたことで普通だったら舞い上がっているに違いない
なのに
「つ、月・・・なんだよな?」
「そうだよ。幼馴染の月だよ。いや~二人とも成長したね~。箒なんか美人になって」
「そ、それよりも・・・」
聞いてはいけないような、でも聞かなければならないようなことを。私は絞り出すようにして・・・言う
「月・・・
初恋の彼の左腕は包帯でぐるぐる巻きになっていた。
そして、その夜私は思い知らされる。彼の左腕が、怪我では済まされていなかったことに
主要登場人物紹介
・茅野月(かやの つき)
オリジナル主人公。一夏・箒・鈴と小学校まで幼馴染。中学の時に親の仕事で転校。
一般家庭だったが交通事故により両親が死亡、月も左腕を切断する重傷を負ってしまう。
入学時は男性IS操縦者となってしまったことで外出できず、義手が不調だったので代用品で乗り切っていた。
篠ノ之流を習い、中学ではそれを土台として多くの流派を学び、独自に進化させている。しかし、あくまで剣術に変えたため剣道の試合には不参加。でも剣道は負け無し。そしてこれは趣味でやっている。
夢は宇宙のことをもっと知ること。小さい時からその思いは変わっていないため、ISを宇宙進出させたいと考えている。
箒のことが好きなのだが、箒の無愛想な態度が災いして箒は月を友達程度だと思っている。つまり相互片思い状態。
箒の友達だっただけでなく、幼少期に宇宙のことに興味を持っていたため、束には箒と同じくらい気に入られている。義手も束お手製で作ってくれるほどの仲。ただ、最近束がISを兵器のように見ていることに不満を抱いている。
・篠ノ之箒
メインヒロイン。一夏と幼馴染。月とは幼馴染兼初恋の相手。
剣道が得意で全国優勝を果たすも、暴力で憂さ晴らしをするような剣をふるったことを後悔しており、精神的に強くなろうと努力している硬派な少女。昔から無愛想で思いを伝えることが苦手だったが、月が率先してフォローをしてくれ、次第に思いを寄せる。
入学当初は行きたくもない学校に行かされたことで、少し暴力的(原作と同じくらい)だったが、一夏と同室で一夏がラッキースケベを起こしたことに激高して木刀の突きをしたのが月の左腕に直撃したことで、それではいけないと深く反省し暴力を行わないように努めていく。(月の左腕は義手、この時はスペアだったため事なきを得た)
最初は月のことが好きだが思いを伝えられなかったが、周りのヒロインたちのサポートもあって段々と思いを伝えられるように。無人機戦(もしくは福音戦後)に告白して晴れて月と相思相愛の恋人に。性格も軟化していく
魅力ある小説を読んでいると、どのヒロインも可愛いことが再認識されました。特に箒は二次創作では暴力が前面に出ることが多いですが、そこがなければメインヒロインの貫禄あるじゃん、と思い知らされました。
本作「Inferior Stratos」ではアンチだから私が言うのもなんですが、箒が幸せになってもいいじゃない
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記憶喪失の少年が恋する人は
「ねえ、潤。・・・が・・・たら、・・・てあげる!だから・・・」
夢を見た。多くのノイズがかかっているが、懐かしいような、嬉しいような、そんな夢。
俺の名は上野潤。さっきまでは普通の中学3年生だった。だが、先ほどのIS適性検査で男であるはずなのにISを動かしたということでIS学園に連行されている。どこにでもいる普通の生徒だから研究所送りにされるのだと思っていたのだが、どうやらブリュンヒルデこと織斑千冬さんが待ったをかけてくれたらしい。だけど、何故俺のことを気にかけてくれたのだろうか?
・・・
IS学園の廊下。私は楯無から貰った書類を持って目的の部屋まで歩く
「お疲れ様です、先輩」
「山田君か。今年はイレギュラーが出てしまったからな」
「一人は弟さんですよね。びっくりしましたよ」
「全くアイツは・・・余計なことを」
表情には出さないように努めるが、本当は同じ学び舎で、しかも弟に教師として教えることができるのはとても、とっても嬉しい。逆に嬉しくないと思う姉がどこに居ようか?
いるわけなかろう!
「それにしても、もう一人の子は先輩のお知合いですか?」
「ああ、コイツは一夏と箒・・・織斑と篠ノ之の幼馴染だ。まさかコイツもISを動かすとはな・・・だが」
上野潤、小学校の時の一夏と箒、そして鈴の幼馴染だ。彼の両親にも数えきれないほどお世話になった。だが中学に上がる前に両親の都合によりここを離れてしまい、それ以降連絡が途絶えてしまった。
今どうしているのだろう?そんな軽い気持ちで更識に調べてもらったのだが・・・
「?その紙は?」
「上野の中学までの経緯だ。山田君も目を通しておいた方がいい」
「どれどれ・・・!!!」
私もこの資料は信じられなかったよ。悪ふざけだと思って半殺しにしたのは申し訳なかったが、そのくらい信じられなかった
「こ、これ本当ですか?」
「本当らしい。だからこそ、彼にはさりげなくサポートをしてもらいたい」
「分かりました。任せてください!」
来客用の部屋にたどり着き、ノックして部屋に入ると2番目の男性IS操縦者が笑顔でこちらに来る
「
「織斑千冬だ。久しいな、潤」
「久しい・・・そういうことですか」
まさか、両親が亡くなった上に本人も記憶喪失になっているとは・・・な
記憶をなくした少年は幼馴染と再会する
「どういうことだよ!初めましてって!」
「悪い、俺、記憶が無いんだ」
そして
「・・・最ッ低!!」
「待ってくれ、鈴!潤は・・・」
怒りを買ってしまう
「記憶、戻る日は来るのかな?」
主要登場人物紹介
・上野潤(うえの じゅん)
オリジナル主人公。一夏・箒・鈴と小学校まで幼馴染。中学に上がる時に親の仕事で転校。
物静かな性格で他人のフォローが得意。物事を俯瞰的に見ることができるが、友達や好意を抱く相手に対しては甘くなる。
普通の家庭だったのだが潤が外出中、強盗に両親を殺される。その惨状を見てしまい、防衛反応でこれまでの記憶が全て無くなってしまう。
小学生までは一夏とともに剣道をしていたが、中学では空手や弓道などいろんなことに挑戦する。その中で中国拳法は特に力を入れている。数多くのことをやっているのは記憶を取り戻すきっかけをつかむため。それはIS学園に行っても変わらない。
初恋であった鈴のことすらも忘れてしまっており、再開直後鈴に激怒されるが一夏と箒のフォローで和解。記憶をなくしても鈴のことが気になっている。
束との関係も悪くはない、のだが束が開発した薬などの被害担当。よく言えば信頼されている、悪く言えばおもちゃにされている。鈴と二人で振り回されることも。
記憶喪失時の好みの女性は「自分自身を引っ張ってくれる人」。
・凰鈴音
メインヒロイン。一夏と幼馴染。潤とは幼馴染兼初恋の相手。
小学5年生の時に中国から転校してくる。当初中国人ということでいじめられそうになったが一夏と潤が助けたことで友達に、特に潤は鈴のことを一番気にかけたため好意を持つように。潤が転校するときに原作と同じ告白をする。その後、中学2年の時に両親の都合で中国に戻る(離婚ではない)
潤がIS学園にいることを知って2組に編入。しかし潤が記憶喪失になっていることを知らないで会ってしまい、忘れられたと勘違いして激高。一夏と千冬から経緯を知り謝罪する。その後は潤に好意を持ってもらおうと努力する。
原作と同じでサバサバした性格でフットワークが軽い。短気なところもあるが、他のヒロインは一夏狙いであり、潤は唐変木ではないため暴力的ではない。
潤のことが好きで、記憶喪失になってしまってもその思いは変わってない。率先して記憶を取り戻そうと奮闘する。
なんで鈴って原作不憫なのだろう?暴力がいけないのでしょうね。それ無くしたらメインヒロイン余裕でなれますね。
ただ、鈴が恋人とつながるのは今書いてるからこれは書かないかなぁ
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バトル?恋愛?ハーレム?俺がやりたいのは○○だ!!
ネタ枠です
この話は穴が多いです。それは先に言っておきます。ご了承ください
「本当にごめんなさい!間違えてあなたの人生を終わらせてしまいました!」
気が付いて早々、あどけない少女の土下座が目の前に広がっていました。ああ、よくある神様転生のテンプレだ
・・・
「嘘ォ!?俺死んだの!?」
あまりのことで思わず叫んでしまった。これに関しては悪くないと思う
「そんな・・・せっかくいいとこに就職が決定していたのに・・・今までの努力がパーかよ」
「すみません・・・」
「・・・少し時間をください、気持ちを落ち着かせます」
体感にして2時間程度が経ってようやく落ち着いた。そしてこれからのことについて目の前にいる神様から説明を受ける
転生先はライトノベルで一昔盛んだったインフィニット・ストラトスであること、転生にあたって特典が決められるということ。そして、自分含めて
「7人って・・・多くないですか?」
「それが、最初の一人がとんでもない人でして・・・」
曰く身体強化に頭脳強化、最強クラスの機体にニコポ、ナデポと特典を詰めに詰め込んで主人公の座を奪ってハーレムを築こうとしていたらしい。流石にそれを見過ごせないため、当人には伝えてないが特典をかなり弱めて転生させたらしい。だが、それだけではまだ不安要素が残っていたため抑止力としてまともな魂を持つ6人がともに転生することになったとのこと。つまり、俺はその一人というわけか
とはいってもなあ
「特典って個人的にあんまり好きではないんですよね。なんかズルしてる感じで」
「でもあなたは前世ですごく頑張っていましたし・・・少しくらいならあっても問題ないですよ!」
「・・・なら二つほど」
この才能は欲しかったのと、転生先でも楽しく生活できる特典を貰おう。その特典を神様に伝える
「ええっ!?ほ、本気ですか!?もっといい特典でもいいんですよ!それに一つは特典って言えるものでもないですし!」
「いいんですよ。俺は『コレ』であの問題児の改心をアプローチしてみます」
「・・・分かりました。では」
手をかざされると同時に体が光り意識が薄れていく。これで転生されるわけか
「それでは、よき第二の人生を!」
とある男子中学校の体育館。いつもなら運動部が活動する場だが、今日この夜の時間だけはまるでライブハウスのような雰囲気になっている。自校だけでなく他校の生徒もおしゃべりをしながら立ってステージを見る
ステージの上に4人が立つ。リーダーのボーカルが開会の言葉を言う
「皆様、大変長らくお待たせしました。今日は・・・非常に残念なお知らせがあります」
ざわつきが無くなり、ライブとは思えないような静けさが辺りを包む
「この度、ギター担当のフェルムが・・・この学校から転校してしまいます。なので、今日が最後になるかもしれないライブです・・・フェルムから一言」
「・・・皆、IS動かしてすまない。IS学園に強制入学することになってしまった」
気にすんなー!と励ましの声が響く。それに微笑んでフェルムは言葉を紡ぐ
「でも!このバンドから抜けるつもりはない!IS学園からこっちに通うこともできるだろう!?だから、安心してくれ!解散じゃない!休憩だ!!」
うおーー!!と歓声が上がる
「だから・・・俺も女作ってくるぜ!!!」
「〇ね!!」
「くたばれ!!!」
「なんでだよ!!」
ベースとドラムからのブーイングが広がり、応援の歓声から一転、ブーイングの嵐になる会場。抜け駆けを許さない中学生たちのようだ
「まあ、女作ったら東京湾に沈めるとして・・・」
「怖えよ!!」
「とにかく!今日はとことん盛り上げて、フェルムを送り出そうぜ皆ァ!」
オオオオ!!!!
「まずは1発目!この曲から始めるゼェ!!」
静まらない夜が幕を上げる
臨海学校の1週間前、水着を持ってないラウラのためと言って水着を買いに行ったのだが、いつの間にかいつものメンバーが集まっていた。男でいないのは面倒な奴と鉄気か
「・・・む?」
「どうした、ラウラ?」
「嫁よ、あそこに鉄気がいたような気がしたのだが」
ラウラの目線の先には小さなステージがある。そこはたまに大道芸とか芸能人が来て盛り上げているらしいが・・・
「あのギター持ってる人?確かに鉄気に似ているね」
「ほんとだ、そっくりだな」
「・・・なあ、あれ本人じゃね?」
「そういえば、バンドやっていたって言ってたような・・・」
「じゃあ本人か?」
いつもはギターソロやピアノソロで歌っていたから、気になる。それは俺だけではなさそうだ
「少し見ていきません?時間はありますし」
「ほんとは見たいだけじゃないの~?」
「な、何をいってるのですか!」
「でも俺も気になるし・・・身に行かないか?」
「いいな!行こうぜ皆!」
IS学園に入った彼は音楽で生きる
一人でも多くの生徒の心をつかむ
時にバンドメンバーが集まって音楽を楽しむ
音楽で全ての人の心をつかむことはできるのか?
そんな彼がIS学園で生活する話
「何でいるの!?いつから見ていた!?」
世界観
この世界では一夏を除いて7人が転生をしている。一人がいわゆる『踏み台』で俺tueeeだと思い込む愚者でアンチ対象。6人はまともな転生者。箒以外の同学年のヒロインとくっつく。箒は一夏とくっつく
神様転生で全員が何らかの特典を貰っているが、踏み台転生者はあまりの特典を貰いすぎたために弱体化される。それに気づかずマウントを取ろうとして痛い目を見て、ハブられるようになる
主要登場人物
・長月鉄気(ながつき てつき)
世界で8人目の男性IS操縦者。転生者。特典は『どんな楽器でもすぐに習得できる』と『前世の記憶の抹消』の2つ。楽器を弾くことに憧れがあったことと、原作の記憶があると楽しめないだろうということでその2つを特典としてもらった。だが、これだけだとIS学園で生きていけるか怪しいため、『高い伸びしろ』も神様が勝手につけた。それによって歌唱力も高く、自力で両声類になった。
中学の時に軽音部に入り、同期の3人とバンド結成。愛称は「フェルム」(『鉄』のラテン語)。ほかのメンバーの愛称は「オーラム」「アルゲン」「カッパー」(それぞれ『金』『銀』『銅』のラテン語をもじった)
音楽で人や場を盛り上げるのが大好きであり、転生特典もあっていろんな楽器と歌で盛り上げる。口癖は「音楽は心を救う」。最近はゲーム音楽にはまっている。
IS学園では成績は普通だが、決まった時間に食堂でピアノやギターの弾き語りをするため、非常に好評。だがモテない。非常事態でも仲間のフォローに回り、迷惑をかけずに被害を抑えるように努める。でもモテない。IS学園での活動で新たなファンも増えた。なのに『モテない』。IS学園に3年間所属するが、彼女はできない。悲しみの極み。
所属しているバンドは『デイパート』と『ナイトパート』に分かれており、『デイパート』はオリジナルのラウドバンドを、『ナイトパート』は有名な曲のアレンジをするコピーバンドとして活動。それぞれのパートで演奏楽器が入れ替わる。前半後半で分けている感じなので、昼でも『ナイトパート』の曲を歌ったり、夜でも『デイパート』の曲を歌ったりする。そしてナイトパートの中に『ミッドナイト』パートがあり、そこではその場に合わない曲や外部には発信しづらい曲を演奏する(日中でクラブの音楽を演奏、「もぺ〇ぺ」や「MAREN〇L」といったのを演奏など)。
鉄気は『デイパート』はギター兼コーラス、『ナイトパート』は『オールラウンダー』でメンバーが使ってない楽器をすべて受け持つ。最近ボカロアレンジが流行っているため、バイオリンをよく使っている。女声でコーラスをすることもしばしば。
他のメンバーのそれぞれの担当は
名前:デイパート、ナイトパートの担当
オーラム:ボーカル、ドラム
アルゲン:ドラム、ボーカル兼ギター
カッパー:ベース、ピアノorベース・コーラス
と、全員が複数のパートを持っている
これは小説にしづらい、というより連載に全く向かないけど思いついて頭から離れなかったので、ここで供養しました。
原作主人公たちとは違う世界で生きる主人公をテーマに思いついたもので、某youtuber兼バンドマンをベースに作りました。本当なら神様転生は不要だと持ったのですが、主人公の楽器の技量としてチート貰っていないと無理、と判断し無理やり転生の設定にしました。
ほかにもアンチ対象をわざわざ入れたのは「主人公が別ベクトルの理由でモテない」ことを強調させるためです。
また連載が難しい原因として
・音楽しかできないため、IS学園での問題に間接的にしか関われない
・バンドマンでモテないことを強めたい上に、作者がハーレム好きではないため、各ヒロインに一人の男を付けると人数が飽和する
・そもそもインフィニット・ストラトスでやらんでもいい
・音楽の著作権
といったのが主な理由です。せいぜいネタ枠かなあ。設定は頑張った方だけど
ちなみに1年のクリスマスの時にカップルに対してめちゃくそ暴言を吐く歌を主人公が熱唱するシーンも思いついたのでここに書いておきます
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見殺しにした贖罪
悲鳴、死体、消えゆく命。その中で少年が奮闘する。そこに死にかけの夫婦が彼を呼び・・・
「・・・またこの夢か」
俺の名はエディ・ブラッドリー。15歳の医者だ。信じられない人が多いだろうが、11歳の時にアメリカの大学を飛び級で卒業し、医師免許を取得した正真正銘の医者だ。孤児院の近くに図書館があって、そこの本をすべて読破したらいつの間にかこうなっていた。あの時は少しだけうぬぼれていたと思う。
あの事件が起こるまでは
何が医者だ。助けるものも助けられずに。気にするな、お前の判断は間違っていなかった、と周りは言ってくれるがそんなの関係ない。俺は命を選んだ人殺しなのだから。膨れ上がりかけたプライドも、医師としての誇りもすべてが崩れ落ちてしまった。
「もうすぐ着きますよ」
「ここがIS学園ですか・・・」
そして今、ISの適性検査で適性ありだった俺はIS学園・・・2度目のハイスクール生活を余儀なくされることになる
思ったよりも気さくだった世界初の男性IS操縦者、一夏と自己紹介をしている時に一人の少女が俺たちに話しかけてくる
「ちょっとよろしくて?」
「何だ?」
「なんですの?そのお返事は!このわたくしに話しかけられただけでも光栄だというのに!」
・・・典型的な女尊男卑の人か。しかし俺には関係ない。誰であれ、平等の命を持っているのだから。だが・・・この子はどこかで見たような?いや、初対面のはずだ
「すみません、いろいろと忙しくて顔と名前がうろ覚えなのです。申し訳ありません」
「私を知らない?入試首席でイギリス代表候補生の
「!!!」
俺の中で時間が止まった。
オルコット・・・あの時の夫婦の娘、なのか?嘘だ、そんなわけない。そんなことあるはずがない!嫌だ!会いたくない!!しかし、あの時に遺言を託されたのだ。この子に伝えなければならないんだ!
でも、彼女は絶対に俺を恨む!見殺しにした俺を、絶対!
「あなた、さっきから俯いてばかり。何か言ったらどうなのです!?」
「あ・・・う・・・」
言葉が出ない。言わなければならない言葉が出てこない。目が泳ぐ。焦点が合わなくなって・・・
チャイムの音で正気に戻る。彼女も怒りながら席に戻っていく。助かった・・・
いや、問題を先延ばしにしているだけだ。言わなければ・・・彼女に両親の本当の思いを伝えなければ・・・たとえ俺が恨まれようと
二限が終わった直後、エディはセシリアのところにおぼつかない足取りで歩む
「・・・何か用ですの?」
「今からやるのは個人の行いだ。男だからと、括らないでほしい」
意を決するようにエディは言った後、両膝をついて頭を下げる
土下座だ
「本当に・・・申し訳なかった!」
「おい、エディ!何して・・・」
「ふふん!あなたは身の丈がよくわかっているではありませんか!それならその行為に免じて・・・」
「
この言葉でセシリアは目を見開き、狼狽する。周りは何が起こったのかわからずざわついているだけだ
「な・・・何故あなたがそれを・・・?」
「・・・俺は医師として救助に向かった。そして・・・君の両親を見つけた」
二人とも大量出血だった。輸血をすれば助かるかもしれないが、それがすぐに手に入るほど猶予がなかった。その周りにも重軽症の人々が多くいた
だから・・・だから!
「そこで、君の両親に俺は・・・俺は・・・俺はっ・・・!
少年は懺悔する。あの日助けなかった両親の子へ。
少年は語る。あの日助けられなかった両親の遺言を子へ。
そして、少女は全てを知り・・・
主要登場人物紹介
・Eddie Bradley(エディ ブラッドリー)
年齢は一夏たちと同い年
銀に白のメッシュがある髪で身長は一夏と同程度。容姿は一夏と同じくらい整っているが、最初は目のハイライトがない
孤児院育ち。親が分からないのと後述の理由でミドルネームはつけていない
11歳で大学を卒業して医者になる超天才
12歳の時、イギリスのある街で研究会に参加しようとした際、鉄道崩落事故が近くで起こり、派遣される。医師の数も治療器具もほとんどなかったためトリアージを行う。その際、セシリアの両親に苦渋の決断で黒のトリアージを付ける。そして他の患者の治療後、まだ息があった両親がエディに娘への伝言を伝え、生き絶えてしまう。その光景が強烈だったため、自身を「見殺しにした人殺し」だと思うようになってしまい、人殺しが幸せになってはならないと勝手に決めつけ、身を粉にして人を助け、自身を省みない行動をとるようになる。ミドルネームも自身に価値がないと思って名乗るのをやめた。
一夏がISを動かしたことで世界中の男子に対しての適性検査が行われ、適正ありと知る。医学の天才児であったため、研究所送りにはならなかったがIS学園への強制入学することになる。
最初のセシリアの絡みであの事故の娘と知り、狼狽。クラス代表戦を決める際の言い争いの際、一夏の「恨みっこなし」のワードが引き金となり、次の休み時間にセシリアに懺悔し、思いをぶちまける。セシリアも両親、特に父親の遺言を知って動揺するものの、彼の選択は間違いではないと代表選前に和解。
当初、飛び級で周りが年上ばかりだったため、同年代の人と何を話したら良いか分からず、自身への卑下もあったために関わりに消極的だった。しかし、代表選後は友達を作ろうと頑張る。
セシリアに対しては当初は申し訳ない気持ちで一杯だったが、和解後は一番の友達となりだんだんと気持ちが傾いていく
・セシリア・オルコット
メインヒロイン。イギリス代表候補生でオルコット家の貴族。
幼少期に会社の経営者だった母の姿と、婿養子で媚びへつらう父の姿を見て情けない男とは関わりたくないと思う。12歳の時に両親が死去し、莫大な遺産を狙う金の亡者たちが男ばかりだったため、女尊男卑の思考を持つ。
男性IS操縦者に対しても卑下に見ていたが、エディの懺悔と両親の遺言を聞いて男性への価値観を改める。エディから両親が助からないことが明らかだったことを知って、エディに対し「貴方が気にすることではない」と言い、逆に今まで見下していたことを謝罪する。
代表選後、これまでの悪い男性像を壊してくれたエディに好意を持つ。最初は友達から始めるが、だんだんとアプローチを強めていく。時に空回ったり料理で逆に好感度を落としたりすることも。
エディと二人でいると絵になることで有名
セシリアヒロインだったらどこで好感度を上げるか?代表選ではありきたりすぎるからどうしたら良いか・・・そうだ、両親の事故に医師として関わったことにしよう。でも日本では医師になるのは早くて26歳(大学で6年、研修で2年)。これでは良くて30歳でIS学園・・・ならば飛び級させよう。そのイメージがあるアメリカの男子にしよう
というふうにしてキャラメイクしました。
結構いい出来だと思ってます
欠点は最初がクライマックスになってしまうことですね。崩落事故の原因が後半で見つかるとかエディの両親が誰なのかとかを考えないと中だるみしそう
最後にエディはセシリアと結婚して、「エディ・ブラッドリー・オルコット」と名乗る。エディもミドルネームつけられるようになるよ
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人生の原初を探る者
タグ オリ主×楯無、原作開始前
「皆さん、入学おめでとう。私が1年1組の担任を務めるエドワース・フランシィよ。よろしくね」
どこの高校でもありそうな教師の自己紹介。これをどれ程の人が聞いていただろうか?
ここはIS学園、入試倍率1万倍を超える超エリート校、そして女子高だ。ISは適性を持った人しか動かすことができず、その適正は女しかもっていないためだ。世間ではそのせいもあって女尊男卑の傾向が強くなってしまった。最近までそれに対して不満を抱いてはいた。だが、今はそれ以上に別の問題がある。
俺が世界
俺自身びっくりだよ。かのブリュンヒルデの面影があることと、親がいないことを除いたら一般の人である俺が、まさかISを動かすなんて誰が想像できようか。言ってしまえばゲームで出てくるNPCだぞ。
と、自己紹介が回ってきた
「
無難なあいさつでことをすます。さっきも言ったがここはISを学ぶ上でエリートが集う学校だ。彼女たちのほうがISのことを理解しているのは当然のこと。下から這い上がる気持ちでいかないとな
で、最初の授業もぎりぎりで食らいついて放課後。クラスのみんなも概ね好印象だったのは幸いだった。幾人かは敵意むき出しだったから、女尊男卑の思想を持っているだろうがこればかりは仕方がない。全員に好かれることはできないのだから。
フランシィ先生から寮の鍵を受け取り、これから住む部屋に向かう。後ろにはかなりの女子生徒がいて、俺の部屋がどこか気になっているようだった。どうせバレることだし、番号だけを伝えてこれから住む1001番号室の部屋の前に着く。俺がISを動かせることが最近に分かったことだったので、残念ながら女子と相部屋になってしまった。
まずはノックをして中に人がいるか確認。反応がないため、鍵を入れて部屋に入る。国立だけあって広く、ベッドも上質のようだ。荷物を置こうとする、その前に
「・・・流石に人の部屋に入るのはどうかと思うよ」
一人だけ部屋に入ってくる強者か愚か者がいたのでそれとなく注意する。わざわざ気配を消してついてきたということは、俺が気に入らないから嫌がらせをするためか、政府の役人から聞いていたハニートラップの奴か
だが、その予想はどれも外れることとなる
「あら、私もこの部屋に住むのよ」
「・・・つまり、君が俺の相部屋の相手ということかい?」
そうよ、と肯定したので荷物を置いて振り向く。外側にはねた青い髪と赤い目が特徴で右手に扇子を持った少女が自己紹介をする
「はじめまして、1年3組のロシア代表、更識楯無よ」
「楯無、君にISの操縦を教わりたい」
「分かったわ、私に任せなさい」
異常と呼べる速度で俊樹はISの技術を伸ばしていく
「俊樹君、仕事よろしくね~♪」
「おい!楯無ィ!!逃げんな!仕事しろ!!」
時に彼女に振り回されたりもする
そして
「お、俺が・・・いる?」
「き、君が一夏君?」
自身にそっくりな後輩ができることで物語は加速し、
彼は自身の出生の秘密を知ることとなる
主要登場人物
・勇海俊樹(いさみとしき)
世界初の男性IS操縦者。楯無と同期。
孤児院育ちで親がいないのだが、その理由がわからない。織斑一夏を大人っぽくした見た目で、織斑千冬と関係があるように言われていたが無関係と思われている。
普通の高校を出て、大学に行って普通に就職する予定だったのだが、ISの展示会でISを動かしてしまい、ISの適性があることを知る。モルモットにされる話もあったが、更識の暗躍でIS学園に入学する。
最初はISのことを全く知らない素人同然でISの筆記も後れを取っている。しかし楯無の教えもあってか実践に限って異常と呼べる速度で成長していき、一学期末の学年別トーナメントで訓練機でありながら楯無と互角に渡り合えるようになる。
楯無とは最初はめんどくさいルームメイトだったのだが、ISの先生となってもらい、その代わりに副会長になるなど交流が深くなる。少しずつ楯無にひかれていく。ある一件でその中が深まり恋仲に。(楯無が誘拐されてそれを助ける展開を想像しています。時期は一年の夏~秋あたり)
平凡に生きることを目標としつつ、自身の親が誰なのかを探っていきたいと思っている
彼の本当の正体は織斑計画の試作体。当時はISの適性がなく、処分される運命だったのだが、その研究員が慈悲として孤児院に逃がした。そのため一夏や千冬と容姿が似ていて、ISの理解も異常なほど早かった
・更識楯無
メインヒロイン。更識家の第17代当主。ロシア代表。
容姿も頭脳もIS操縦技術もあり、カリスマも備えている完璧人間に見える。が、猫のような性格で周りの人を振り回す。特に近しい人ほど振り回しまくっている。それでも楯無の名前を継ぐくらいに依頼はしっかりとこなす。俊樹が研究所行になるのを阻止したのは彼女のおかげである。
わずか半月で生徒会長になり、俊樹を副会長に、虚を会計にするが当人は仕事を全くせずにしており、俊樹が尻ぬぐいをする羽目に。度が過ぎると虚に制裁されるまでが一連の流れとなる。
俊樹に対して当初は出身が不明だったため警戒しており、さらに彼の驚異的なIS技術に再度警戒するも、悪い人でもなく分からないのは出身だけのため、男友達程度の認識に落ち着く。しかし、楯無が奇襲で誘拐され簪にも危害が及ぶ事件に巻き込まれたときに俊樹がたまたまいて、助けてくれたことで好意を持つことに
大体の楯無ヒロインって主人公が年齢関係なく主人公が後輩って流れがほとんどだと思うんです。ハーレムパターンだとほぼそうなってしまうじゃないですか。それでは一辺倒すぎる。
なら同期の流れにすればいいじゃん。でもそれだと主人公が初めてISを動かすことになる・・・何か理由は・・・?
ならあの計画のモルモットなら動かせるんじゃね?
と、そんな経緯で考えました
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スパイ達が行き着く未来
タグ オリ主×シャル
ある一クラスを除いて
光影学園の
そんな3年0組の中である男子、目元しか見えないほど包帯で顔をぐるぐる巻きにして、左手にだけ白い手袋をした男子が教室に入っていく
「おはよう」
「天照!いったい何依頼されてたんだ?」
「他校の膿潰し。静岡の小中一貫校だったんだが・・・いじめに教師から生徒へのセクハラ、校長の横領とオンパレードだった。創立100年目で廃校をプレゼントしてやった」
「やるじゃん」
「で、その膿たちは?」
「生け捕りにしといた。好きに使っていいぜ。腕とかない奴もいるけど」
「いいねえ!今日はそいつらで拷問の練習と行こうか!!」
お気づきかもしれないが、この0組は特進科ではない。本来の名前は『諜報科』、いわゆるスパイ育成のための学科。法で裁くことが難しい悪人たちをこの手で処刑するという、考えられないような学科だ。表面上は特進ということで世間では認められているが、この実態は当人たちと諜報科のOB、担当教師、そして日本の裏組織のみしか知らない。諜報科を卒業する生徒はほとんどが日本のスパイ工作員となって他国の情報などを盗み取っていく。
そして、先ほどの男子こと『
このまま高校でもその技術を磨く予定だった。だが
「私がIS学園に、ですか?」
「そうだ、君は奇しくもISの適性がある。ならばそこでISや学園の情報を探ってほしい。どうやらそこには我々とは異なる日本の狗も紛れ込んでいるから気を付けてくれ」
「分かりました。理事長」
「・・・無理はするなよ。
「はい・・・父さん」
「って安請け合いするんじゃなかった。ああくそ、こんなに嫌われるなんてな」
わかっている。所詮雌共は血統を優先する。ブリュンヒルデの弟と敵対すればこうなるのは分かってはいたが、中学の時と比較してしまうと寂しさが感じる
「要するに、IS動かせて偉いと思っている脳みそ空っぽの無能集団だったということだ。あの男も何故女尊男卑のゴミを擁護するのか・・・脳みそ大麻畑なんだろうな」
IS学園では彼の味方がいなかった。ならば逆に潰すには苦にならない。そう思って、そう言い聞かせて氷夜はスパイを続けていく。
いつしか彼はIS学園の生徒に対しての感情が消えてしまった
「どうして天照君は僕を助けてくれたの」
・・・たまたまだ。俺に関わるな
これが俺のやってきたことだ。こうなりたくなければ俺に関わるな
「・・・ううん、それは聞けない。だって・・・悲しそうだもん」
・・・うるせえ、首の骨折るぞ?
「いいよ、どうせ助けられた命だもん。氷夜ならいいよ」
・・・
・・・いい加減にしろ!俺に関わるなよ!織斑とこに行けよ!!代表候補生同士で仲良くしてろよ!!!
「嫌だ!君も仲良くなるんだ!そうじゃなきゃ僕も行かない!!」
やめろよ!構うなよ!!
俺に・・・関わるなよぉ・・・
その氷を溶かす少女が来るまでは
登場人物紹介
・天照氷夜(あまでら ひょうや)
世界で二番目の男性IS操縦者であり、光影学園にも在籍している生徒。
両親はすでに他界しており、両親の虐待によって顔、首、左手、右肩、左足に重度の火傷痕がある。それを他人に見られるのが嫌で包帯などで隠して生活をする。仲が良くなるとプライベートで素顔を見せてくれるため、一種の指標になる。(公共の場では誰に対いても隠している)
両親の死後に光影学園の現理事長に拾われ、そこの養子となる。小学生の時にたまたま0組の存在を知り、スパイとしての実力があることに気づき0組に入学することを決意。学年のトップとして才能を伸ばしていく。
IS学園には適性がなぜかあったことと、情報収集のため入学の形で潜入する。しかし、1組に在籍する女尊男卑の人間たちに失望、織斑一夏ともそりが合わず(正々堂々やISで女子を傷つけるなと言う考えについていけず)クラスでも孤立。仕事で入ったと言い聞かせてスパイ活動を続ける。
シャルロットが男装して入学したとき一目で見抜くが行動しなかったが、身の丈話で実の両親に指示されたことを知り、粗末なスパイをさせたことや、子を蔑ろにすることに怒り、デュノア社に潜入。実際は保護の目的でやっており、氷夜たちが調べ上げてデュノア社のスパイを拘束して問題は解決する。
シャルロットに対しては助けた後に付きまとわれ迷惑だったのだが、誰かと関わりたい思いもあり、無下にしなかった。シャルロットからのアプローチに心惹かれるものの、スパイとして生きていくと決めており、苦悶の日々を過ごす
・シャルロット・デュノア
メインヒロイン。デュノア社社長の妾の子でフランス代表候補生。
デュノア社がIS開発の遅れにより陥った経営危機を回避する為、男装してIS学園に入学して男子のISデータを盗む目的で入学するよう強制される。しかし、実際は暗殺されないように保護するのが目的であり、フランス政府、IS学園にもこのことを伝えている。そのため偽装入学はしていない。
デュノア社社長の意図を知り真実を伝えられるようにしてくれた氷夜に感謝し、恋に落ちる。そして彼自身が孤立していることに疑問を持ち、自身が懸け橋になろうとすることで学園生活を豊かになってほしいと思うようになり、積極的に氷夜にアプローチする
シャルヒロインはもうたくさん見てきた。そんな中で新たな主人公像はあるのか、考えてみる・・・スパイ同士の恋愛はどうだろう?
シャルは強制とはいえスパイとして入った。なら主人公はガチスパイで入るなら面白い。それにクラスになじめないキャラでシャルが来て性格が軟化するってのも面白い。
こんな感じでできたのが氷夜君です。ちなみに彼の性格は私が3年前辺りに書こうとしたISの二次創作の主人公だったり、容姿は筆者が別で書いている主人公の没案だったりしています。こちらは外見にダメージが残るキャラとしてあちらと対比しています
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連鎖する救いの手
タグ オリ主×ラウラ
もしもあの時の出来事が無かったら、というようなことは誰もがあると思う。君たちは人生で何回そんな出来事があるだろうか?俺はこの15年で4回ある。
まずは小学校5年生の時。シングルマザーで貧しい家庭で育った俺はいじめの対象にされていた。教師は相談に乗ってくれず、親も忙しくて相談できなかった俺。どうやったらよいか小学生ながらに考えつつ、帰り道の途中にある家電量販店のテレビにふと目を落とす。そこには強面なプロレスラーがアップで映った。
稲妻が走ったのを今でも覚えている。それからはこんな人になるように筋トレを時間がある限り取り組んだ。もともとヒョロヒョロだったのだけど筋肉が付き初め、身長もその時に伸び始めて大人顔負けの体型になった。そんな姿になったのを恐れたのか、いじめもいつの間にか無くなっていた。
しかし、結局友達は誰一人できなかった。
このままだったらグレたり不良になっていただろう。そんな中で中学に上がって・・・第二の転機が訪れた。
中学は当然地元に行ったのだが、見た目が悪かったのか小学校の同級生の嫌がらせがあったのか、誰一人と話しかけてこようとしなかった。もともとイジメ対策でやったことだし、もう慣れている。そう思って寝たふりをしようとしたときに人影が目の前で止まる。何の用だろうか?
「初めまして!俺、織斑一夏っていうんだ!」
珍しい奴だと思っていた。でもそれ以上に嬉しかったんだ。初めて対等に、仲良く話しかけてくれて。少し・・・いや、とんでもなく唐変木で嫌味と思うことは多々ある。でも、それ以上に誰にでも対等に接してくれる男なんだ。一夏とは初めての友達で、親友で、憧れの奴。
第三の転機は当然これしかない
「なんで俺たち、ここにいるんだろうな」
「俺としては親友がいてくれて助かったけどな」
ISを動かしてしまい、IS学園に入学したこと。親友がいることや鈴が転入してきたのはせめてもの救いだったな。
そして、第四の転機は・・・
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
小さい体に美しいほどの銀髪、眼帯、誰も寄せ付けない冷たい瞳。だがその奥、奥の奥に見えるその瞳に何か本心が隠れているように見える。
それだけじゃない
似ているんだ。幼少期、おぼろげながら記憶に残っている少女と・・・
彼は孤高の軍人にかまう。本人はおせっかいと分かりながらも。一夏では溶かせない氷を溶かそうと
彼は組む。少女が孤独にならないように。初恋の人とは異なると知りながらも
そして
「本当は一夏の専売特許なんだが、あえて言おう。一夏を、ボーデヴィッヒを、俺が守る!!」
力を蓄えるしか知らなかった少年は初めて誰かのために守る
主要登場人物
・小野寺暁人 (おのでらあきと)
二番目の男性IS操縦者。一夏とともに藍越学園の受験で迷い、ISを動かしたことで発覚。
母子家庭で貧困層。パートやアルバイトで忙しくあまりかまってもらえなかったが、仕方ないと割り切っている。
普通に高校出て就職して普通の暮らしを夢見る少年。ISを動かせたことで研究所に行かせられそうになるも、一夏と友人関係のためIS学園に強制入学。本人は学歴に箔が付く上に保護で支給金が貰えるため、割と受け入れている。
片親で貧しかったことから小学校の時にイジメられるが、弱そうに見えるからだと思ったことで体を鍛えるようになる。成長期も重なって校内一強くなるが、ほかの人も寄り付かなくなってしまう。中学でも友達がいないと思った矢先に一夏が話しかけてきて親友に。一夏の持つ誰に対しても平等で優しいところに憧れる。
ラウラに対して、幼少期の初恋の子に似ていると思うがそんなわけないと思っている。最初は彼女が一夏を敵視していることを千冬から聞き、一夏のためにラウラとの和解のために行動。VTシステム暴走時に一夏がラウラとISを切り離すもISは暴走を続ける。その中で小野寺は教師陣の救助まで一夏達を背に暴走ISの猛攻に耐え切る。その後ラウラになつかれる。
武術も独学で学んでおり、体術に関しては超一級。生身の戦闘に対しては半分本気の千冬と互角。それをISでも応用し、近接攻撃のみなら代表候補生といい勝負ができる。半面頭は一夏よりも悪く、頭脳戦になるとめっぽう弱い。銃も碌に扱えない。
・ラウラ・ボーデヴィッヒ
メインヒロイン。ドイツ代表候補生であり、黒ウサギ隊の隊長。
遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)として生み出された試験管ベイビー。千冬の強さに憧れ、その名誉に汚点を残す元凶となった一夏を憎んでいた。
当初は誰に対しても高圧的で、小野寺とは一夏と一対一の状況をできるだけ作るという条件にタッグを組む。トーナメントでVTシステムが発動し、一夏がラウラとISを分離するもISは暴走状態のままとなってしまう。助けてもらったときに意識を少しだけ取り戻し、その時見た小野寺の姿が記憶に残る。その後は小野寺のバックアップもあって一夏達と和解、性格が軟化するとともに小野寺に好意を持つ。
本音を言います。オリ主×ラウラって難しい!
ハーレムの中にラウラがいるのはほぼ鉄板だけど、一途にラウラに恋する作品って少なくない?それとも私が知らないだけ?本当に難産でした。
きっかけは前回のシャル編で一夏の性格を悪化させてしまったこと。申し訳ないと思いつつ、ならば今度は一夏にあこがれを持つ設定にしようと思ったときに稲妻が。これならラウラだけ好意的な展開が作れる、と
何気に初の脳筋キャラ
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