小さな転生者の物語(改) (チーター田中)
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プロローグ 〜予想外は突然に〜

どうもチーター田中です。
あらすじで言っていた通りこれは前作『小さな転生者の物語(旧)』をアレンジしたものとなっておりますが、だいたいの設定が前作と変わっています。そこに気をつけて読んでいただけると読みやすいと思います。

因みに前作『小さな転生者の物語(旧)』は三日後の2020年1月23日に消してしまうのでよよろしくおねがいします。

それでは、『小さな転生者の物語(改)』をお楽しみください。


三人称視点

 

「………ん?ここは?」

 

気がつくと少年は真っ白な空間にいた。

少年は、ふと後ろを振り返って困惑する。

 

「…えっと…。誰?」

 

そこには、自分の五倍は生きているであろう老人が見事なまでの土下座をしていた。

 

「本っ当に申し訳無かった‼︎!」

 

少年はこのような老人に謝られるようなことをされた覚えが無かったので、余計に困惑してしまったが、とりあえずは理由を聞くことにした。

 

「あの、どうしたんですか?」

 

「じ、実はワシは神でな?誤ってお主を殺してしまったのじゃ。お主がワシを許してくれなければワシは解雇……つまり神ではなくなってしまう。そうならないために今、こうして土下座をしているというわけじゃ。どうか‼︎どうか許してくr「いいですよ」…え?」

 

「だから、いいですよって言ったんですよ。それとも、許してほしくないんですか?」

 

「そういうわけではないのだが、なんというか…お主にメリットがないというか…」

 

そう言われて少年は、「なら」と呟き、

 

「転生させてください。こういうのはお約束でしょ?」

 

「ふむ、転生か…いいぞ。転生先と特典を言ってくれ。」

 

少年は少し考えて言った

 

「特典はいくつまでなんですか?」

 

「本来ならば三つだが、お主の生い立ちには同情するところがある。特別に二倍である六つにしよう」

 

「それなら、転生先はめだかボックスの世界で特典は『あらゆるものを操るスキル』と『とても良い頭』、『その世界で二番目の身体能力』『高い精神力』『どんな異能であろうと影響を受けない体』あとは……『前世の思い出とめだかボックスについての知識を消す』こんな感じですね。」

 

少年の言葉を聞くと神は困ったような顔をして言った

 

「…あまりにも強いな、少し制限をかけせてもらうがいいかな?」

 

「もちろん良いですよ。まさかOKされるとは思っていませんでしたから。」

 

 

 

 

その会話から数時間がたった。二人(?)は少年の能力の名前について熱く語っていた。

 

「やっぱり、『神』っていう単語が入っていた方が良いと思うんですよ。僕の名前にも入っていますし」

 

「確かにそうじゃな…。お主の名前は偽神(ぎしん)じゃったよな」

 

「はい、そうですが…それがどうかしたんですか?」

 

「よし!決めたぞ!お主の能力の名前は偽りの神(オールフォーワン)じゃ‼︎」

 

「おお!カッコいいですね!それにしましょう!」

 

およそ三時間にもなる討論はこうして幕を下ろした。

 

「さて、時間軸はランダムにするから第二の人生を楽しんでこい!」

 

「はい、ありがとうございます!それでは!」

 

 

 

こうして、少年改め偽神の第二の人生が始まったのだ!

 

 

 

 

 

「…あ、やべ古代に飛ばしちゃった……」

 

 

 

 

 

神の不吉な独り言を交えて……

 

 

 




神さまがいるところは前世ではないので覚えていることができる…という屁理屈です。

感想、評価など待っています。


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第一箱〜人外との出会いは突然に〜

どうも、チーター田中です。

いやあ何故か小説が投稿できなくてだいぶ前回と間があいてしまいました。


それでは、小さな転生者の物語(改)をお楽しみください。



あ、今回は安心院さんが登場します。


三人称視点

 

 

無事転生した偽神はとても困っていた。なぜなら…

 

「君はいったいどこから来たんだい?もしかして僕と同じように何もないところから生まれてきたのかな?おっと、自己紹介が遅れたね。僕の名前は安心院なじみ。親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」

 

安心院さんと名乗る人物に質問ぜめにされているのだから。

 

こうなった理由は、およそ二時間前にまでさかのぼる

 

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無事に転生した偽神は自分の近くに紙が落ちていることに気がついた。

それには、次のようなことが書いてあった。

 

『どうじゃ?元気か?お主に一つ謝らなければならないことがあるのじゃ。時間軸をランダムにしたじゃろ?そのせいでお主が今いる時代は恐竜がまだ生きている時代なのじゃ。おわびにお主の能力に不老を追加することにした。頑張るのじゃぞ!

 

追伸

 

お主の能力にかけた制限は知っているものしか操ることができないというものじゃ。例えば、パンの袋を挟むやつの名前を知らなければ、あれを操ることは出来ないのじゃ。身体にかけた制限はどんなことをしようとも身長を138センチ以上にできないというものじゃ。これにはお主の異能を打ち消すという体質も効果はない。それじゃあ、頑張るのじゃぞ!』

 

その手紙を読んだ偽神は同じようなことを言ってるなと思いながら、まずは能力の試し打ちをしようと恐竜を探しに行った。

 

 

 

二時間ほど探して、ようやくちょうどいい大きさの肉食恐竜を見つけた。最初に偽神は重力を操って、恐竜の周りの重力を一万倍にすると、恐竜はあっさり潰れてしまった。偽神は拍子抜けするのと同時にここに現れた時から感じる視線のもとを探していた。すると、

 

「君はいったいどこから来たんだい?僕と同じように何もないところから生まれてきたのかな?おっと、自己紹介が遅れたね。僕の名前は安心院なじみ。親しみを込めて安心院さんと呼びなさい。」

 

安心院さんと名乗る人物が草むらから出てきた。

 

 

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こうして、今に至る。そして偽神は安心院さんの熱意におされて自分の能力を明かしたのだった。

偽神の能力を知った安心院さんは、

 

「僕の出来ないこと探しを手伝ってくれないかな。」

 

と言った。この言い方に偽神は嫌な予感を覚えたが、この時代に他に人間がいないということは知識として知っている。理由だけでも聞いてあげることにした。

 

「えっと…どうしたの?理由だけ聞かせてよ」

 

偽神は「理由だけ」の部分を強調して言った。すると、よく聞いてくれたと言わんばかりに安心院さんは理由を話してくれた。

 

 

 

〜安心院さん説明中〜

 

 

偽神は安心院さんの話を聞いて、安心院さんが精神的な病を抱えているということを理解した。このままでは、自殺をしてしまうかもしれないという事も。このままほっといて本当に自殺されてもしのびないと感じた偽神は、安心院さんの出来ないこと探しを手伝うことにした。

 

「…分かった。安心院さんの出来ないこと探しを手伝ってあげるよ」

 

「本当かい?ありがとう!さっそく出来ないこと探しを始めようじゃないか!」

 

偽神は少し考えて、

 

「それなら、ここにいる身体の大きな生き物を絶滅させるっていうのはどうかな?」

 

と言った。すると安心院さんは驚いたような顔をした。

 

「なるほど、その発想は無かったぜ。それじゃあやってみようかな」

 

「えっ?出来るの?」

 

「さあね、まずは火山を噴火させてみるとするかな」

 

そう言って、安心院さんはスキルを発動した。すると、ドッゴーン!!という音がして、火山から出てきたマグマが恐竜を飲み込んだ。しかも、ご丁寧に恐竜以外には影響が出ないようにしているようだ。

 

それを見た偽神はというと、

 

(うわぁ、とんでもないことするなあ)

 

先程に自分が恐竜を重力で押し潰したことを棚に上げて、そんなことを考えていた。

 

 

 

 

 

結局は三億年程経っても、偽神が提案した中で安心院さんに出来ないことは見つからなかった。

それでも、今は人類を見ながら出来ないこと探しを続けている。

 

 

 

 

 

「見て見て安心院さん!なんか凄い人がいるよ!」

 

「ああいう、主人公は千年ごとぐらいに現れるみたいだね。偽神ならともかく、僕は苦戦しちゃうぜ」

 

「あはは…僕もすっかり人外(どうるい)認定されてるね」

 

「そりゃそうだろう。僕が苦戦する主人公相手に偽神は余裕で勝っちゃうんだぜ?これを人外と呼ばずになんと呼ぶんだい?」

 

「そんなことないよ。あの主人公たちには同格との戦闘経験がないだけさ。同格との戦闘を三回ほどつめば、僕にスキルを使わせることができると思うよ」

 

「主人公相手にスキルを使わずに勝つところが人外なんだぜ」

 

「あはは、そうかもしれないね。でも面白い人間がいたらちゃんとスキルを使って戦うと思うよ」

 

「もしそんな奴がいたら、僕も肩入れしちゃうかもしれないぜ?」

 

「またまた〜、平等なだけの人外は伊達じゃないでしょ?」

 

「わっはっは、どうだろうね?」

 

「あ!そうだ!完全な人間を作るっていうのはどう!?」

 

「なるほど、それは確かに難しそうだね。それを実行するとしたら元となる場所が必要だよね……」

 

【学校でも作ればいいんじゃない?それなら、たくさんの人間がまるでハエのように集まってくるよ?】

 

「確かにそれはいい考えだね。さっそく実行しよう…って素が出てるよ?」

 

【おっとこれは失礼。いやあ相変わらず自分を操作することには慣れないなあ」

 

「今のうちに慣れといたほうがいいと思うぜ?」

 

「あはは、確かにそうだよね。それじゃあどんな学校を作る?」

 

「そうだね。じゃあ………」

 

 

 

 

 

こうして、平等なだけの人外と自由なだけの人外の平等で自由な話は終わるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





あのパンの袋をとめるやつってバッグ・クロージャーって言うらしいですよ。


以上、唐突な豆知識のコーナーでした〜。


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