騎士王の始める異世界生活 (A_Meyyyyy)
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夢と出発

 血が流れる、悲鳴が聞こえる、死体が積み上がっている、人が・・・・・死んでいく。青年は数多くの尸の上で後悔し、悲しみ、自らを憎む。王でありながら民を救うこともできず、自らの誤ちにも気付かず、自分の大切な人も護れず、仇である魔女教徒もまだ滅ぼせていない。

 

 

 

 

 

「私は・・・無力だ。」

 

「そんなことはないさ・・・お前は強い男だ、私の為に尽くしてくれている。困った者に手を差し伸べてやれる。お前は私の自慢の騎士だよ。」

 

 

 何もかも失った、護る者も国も全てを。しかし、この方が私のことを必要としてくれた、何も無かった私に生きる意味をくれた、だから私はあの方が王になる為の手助けがしたい、この身この心は・・・・・・・

 

 

クルシュ・カルステン様、貴女の為に…

 

 

 

 

 

 

 

???「アー…ー、アーサ…、アーサー起きてくれ、アーサー。」

 

アーサー「ん、クルシュ様?、申し訳ございません。少し寝ておりました。」

 

 アーサーにクルシュ様と呼ばれている麗人はこう返した。

 

クルシュ「いや、構わないさ。アーサーもここ最近は働き詰めだからな、たまにはこういう時があっても良い。ところで何か夢を見ていたのか?」

 

 クルシュが訪ねるとアーサーは優しく微笑み、

「はい、夢を見ておりました。とても良い夢を、貴女と初めて会った日を、忠誠を誓った日を、皆と出会った日々の事を夢で見ました。」

 

 クルシュもとても優しい顔で、

 

「そうか…、懐かしいものだな。大昔のことでもないのに随分と前のことのようだ。」

「そうだ、忘れるところであった。ロズワール・L・メイザース辺境伯からアーサー宛に酒宴の招待が来ていたぞ。」

 

 アーサーは吃驚していたものの、直ぐに何のことなのか理解し少し笑ってこう言った。

 

「なるほど、これはレムとラムと久しぶり会ったらどうかという辺境伯なりの御心遣いでしょうか?」

 

「そうかも知れんな、レムとラム、と言えば確かアーサーが数年前に救ったという鬼族の双子の少女だったか?」

 

アーサーは懐かしそうに、クルシュはアーサーに気づかれない程であったがほんの少しだけ拗ねたように嫉妬するようにしかし母が子を見守るように微笑ましいものを見るようにアーサーに言う。

 

「ええ、そうです。懐かしいですねあの子達と会うのも2年振りでしょうか。あの子達は妹のような存在でもあるので久しぶりに会いたいと思いますが行ってきても良いでしょうか?」

 

「仕方ないな、行ってくるといい。…そうだ、そのまま1,2週間ほど滞在したらどうかな?家にはフェリスもヴィルヘルムも居ることだ。たまには羽を伸ばしてきてくれ。」

 

「はい!ありがとうございます。では1週間ほど滞在した後また戻って参ります」

 

 

 

 

ー翌日ー

 

 

 

手土産等を用意したアーサーは竜車を使い、無事に出発することができたのであった。そして今回行く先で起こる事、出会いが物語を大きく動かすことも知らずに・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 




設定
 
名前:アーサー・ペンドラゴン
武器:エクスカリバー
  ↑
  本気時はアルトリアオルタの持つ宝具と同じ見た目に変化します。
筋力:EX
耐久:EX
俊敏:EX
魔力:EX
幸運:E
(宝具という形でエクスカリバーを出しておりませんのでオリジナルの魔法の一種といて宝具を打つようになります。)

加護※ネーミングセンス等は期待しないでください(笑)

加護創りの加護
:名の通り加護を創る、しかし既存の加護は創れない。

加護選びの加護
:ラインハルトと同様に知っている加護を任意で取得できる。

魔女殺しの加護
:魔女の残り香を放っている者を視ることができたり、大罪司教等が持つ権能を知ることができる。さらに通常権能が加護よりも優先的に働くが、この加護により自分の持つ全ての加護が権能より優先されるようになる。
※スバルの死に戻りは例外的にわからないものとします。

権能封じの加護
:自らの認知した魔女の権能を使えなくする。効果は任意で発動できるものとする。

任意発動にしないと流石に簡単にいきすぎる為です。
 
 
他にも…
騎乗の加護、教育の加護、霧の加護、雲の加護、解毒の加護、再臨の加護、塩の理の加護、仕様の加護、初見の加護、新天の加護、審判の加護、先制の加護、蒼天の加護、続・不死鳥の加護、退魔の加護、鍛錬の加護、綱引きの加護、転写の加護、伝心の加護、泥抜けの加護、盗人避けの加護、煮物の加護、早駆けの加護、光解きの加護、火避けの加護、服飾の加護、不死鳥の加護、武神の加護、湖の加護、水捌けの加護、蒸し物の加護、無手の加護、盛り付けの加護、矢当ての加護、焼き物の加護、夜天の加護、闇払いの加護、矢避けの加護、雷雲の加護、理髪の加護、流血の加護、涙天の加護……etc


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到着、そして疑問

むっちゃお久しぶりです。数ヶ月も更新がなくて申し訳ないです…

次もなるべく早く更新できるようにするので宜しくお願いします。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い空、広い大地、とても心地の良い出発である。

はずだった。

 

「グルァァァアァ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

 一頭のドラゴンによってそんな快適な竜車の移動は妨げられることになる。

 

 そもそもドラゴンというのはこの世界において特別な存在であって人前に姿を現すことなどまずない。しかし、ナニカに呼ばれているかの様にアーサーの乗っている竜車にのみ攻撃を仕掛けようとした。

 

 ただ、このドラゴンにとって不幸ともいえることはアーサー・ペンドラゴンという男を攻撃しようとしたことだろう。

 

 ドラゴンの鋭い爪が竜車が襲うがその攻撃は竜車に届くこと無く飛び出したアーサーの手刀になす術もなく首と胴が泣き別れてしまった。

 

「ごめんね、今は急いでいるんだ。君の来世に幸あらんことを…」

 

 アーサーは一瞬で絶命したドラゴンに慈愛の表情でこう言った。自分に攻撃してきたものに対しこういった感情を抱けるのも彼の優しさ故なのか。

 

「いや〜、騎士様とんでもなく強いですね、瞬きの間に対峙しちまってオレはもう何が何だか。流石はクルシュ・カルステン様の騎士様だ。オレは今起きたことを目の前で目撃したんだって一生自慢しますよ。ハハハハハッ」

 

 竜車の持ち主もこの偉業を目の当たりにしてこう思わずにはいられなかった。

 

「いえいえ、私もまだまだ研鑽をし続けますよ。更に強くなってそれであの御方の助けになるならどこまでも上を目指す覚悟です。」

 

 アーサーは照れくさそうに更に、更に上へと昇っていくと意気込んでいる。

 

「流石は騎士王と呼ばれる御方だ。もしよろしければ、色々とお話しませんか?」

 

「ええ、是非させてください。」

 

 先程ドラゴンに襲われたと思えない様な柔らかな雰囲気の中2人は談笑を続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて着きましたよ。ロズワール辺境伯の御屋敷に。」

 

 少し残念そうに言う。

 

「ここまで連れていただき感謝致します。お話、とても楽しかったですよ。また機会があれば是非。」

 

 アーサーは感謝の言葉を述べて、名残惜しそうに別れを告げた。

 

「ええ‼︎またお会いできることを楽しみにしてます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーサーは屋敷の玄関に向かって歩いていた。

 

「ッ‼︎」

 

(これは、魔女の強い気配?なぜこんな強い香りが…?)

 

アーサーは屋敷から漂う魔女の残り香を感じ取り不信感を募らせる。

 

(これほど強い気配を感じたのは初めてだ。まるで嫉妬の魔女に魅入られた者が居るかの様な…………いやそれこそまさかだな。しかし、原因は早急に突き止めなければ。)

 

アーサーの予感は悪い方向で当たってしまっていたがそれには終ぞ気づくことは無かった。

 

 

 

 

 

 

アーサー・ペンドラゴンという本来は存在しない者によって、あるべき物語の形は少しづつ歪んでゆく……………………

 




今回も短くて、駄文ですみません(汗)
文章力は今後上げていけるよう努力します。


あと、テンポは少し早くいこうかなって思ってますがゆっくりがいいのでしょうか?


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