止まる大結界 迫る記憶-The Legends- (飛煙)
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第一話『ログイン』

二次創作小説創作RTA、はーじまーるよー!


料理教室が終わると,いつも通りレヴナントと一緒に帰路に着く。

 

「肉塊はミンチがお似合いだ」

「果肉だけどな。りんご切り分けるだけなのになんでスムージーにしてしまうのか」

「”刻む”とはそういうことだ」

「できないから料理教室通ってんだよなぁ」

「むうぅ(うなり声)」

 

やはり自分も料理教室に入って良かった。コイツだけだとどうしようもない。

 

「その様子じゃ何も作れないんだ?w」

「皮付き(料理の腕前のこと)が調子に乗るなよ」

「乗るつもりなかったんだけどねぇwwだって、なーんもできないんでしょ?wそこらの子供でもできるってw」

「貴様ッ!ウチへ来いッ!薄く切った...つまみを出してやる」

「やったぜ」

 

 

 

 

「うめぇわ」

「ハッハッハッ(邪悪な笑み)」

「ワタクシめが間違っておりました」

「当然だ」

 

天気は変わってもレヴナントのつまみは変わらずうまい。

 

「こんなサービスしてくれなくても、水は足りてるのに」

「今日は外へ出るべきでは無かったな」

「教室の時は降らなかったから大丈夫だと思ったんですー」

「ハッハッハッ(嘲笑)」

「なんじゃい、元はと言えばお前が冷蔵庫把握してなかったせいやろ。」

「話を聞かずに出て行ったのは貴様だ」

「隣の部屋のおばあちゃんから野菜もらえるとは思わないだろ...」

「ハッ、言い訳になっていないぞ」

「酒は?」

「酔うにはわたしがいれば充分だろう?」

「う、うっす」

「なんだ?皮付き、口が疼いているぞ」

「いや?澄んだ月があれば完璧なのになぁ。完璧なつまみに、骨のある話し相手、そして夜空から俺をまっすぐ見つめる満月。さっきツキが無かったから丁度いいと思うだろう?」

「今すべての空気を台無しにしたお前には、ツキは逃げていくだろう」

「あんだとー?喧嘩売ってんのか?空も見ずに口だけは達者か?レヴナント」

「口だけだと思うか?なら貴様は咀嚼の度にわたしを思い出すがいい」

「言われなくとも」

「むうぅ(うなりl声)...おい、見ろ。月が見えるぞ」

「は?どれよ?」

 

そう言って”空”を見上げた。

 

__本来であれば部屋の中であるこの場所から。

 

「レヴナント」

「なんだ」

「外に出たせいだと思う?」

「ハッ」

 

吐き捨てるように笑うと

 

「抵抗するだけ無駄だ。皮付きらしく、目の前のものにだけ囚われていればいい」

 

俺の現実逃避をやめさせた。

 

辺りは植物だらけ。森なのか?ただただ感じたことのない暗闇への恐怖で腰が引けそうになる。

 

「離れろ」

「大好物じゃろ?ほら恐怖だよ恐怖」

「糞がカレー味になっても糞だ」

「クソ味のカレーは?」

「糞だ」

「草」

「糞と言っているだろう!!」

「草ァ!」

 

 

クソのようなやりとりをしている二人に、忍び寄る何かがいた。




もうゴールしていい?


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第二話『足の生えたバックパック』

「今日は風が騒がしいな」

「あぁ」

 

ふざけた発言に肯定の返事。無視の一種か?それは悲しいなぁ。

 

一応耳を澄ますと微かにカサカサと音がする時がある。

 

「ふ、バレバレだ。かかってくるがいい。なぁ、レヴn」

 

レヴナントがいない!?

 

「れ、レヴナント?...さん?」

 

”ガサっ!”

 

次々と低く黒い影がこちらに向かってくる。

 

「え!?何?嘘!?Are you speaking Japanese? I can't speak English :)」

 

”がッ!!!”

 

唸る声が大きく、自分にぶつかる。

 

「ニホンゴジョーズダネー」

「何をしている?」

「会いたがっだびょ〜!」

「黙れ」

「ビリリリリリ」

 

レヴナントを見て感動の再会のシーンのはずが拒否された上に痺れ玉を食らった。酷い。

 

「手際いいっすね」

「当然だ」

「りんごと違って」

「黙れ」

「ビリリリリリり」

 

周りに6っ匹の犬の死骸が

 

「なんかくっつきそうなんだけど?」

「やはり刻まなければな」

「ハンバーグでよろ」

「ミンチにしてやる」

「それメンチや...」

「どちらも同じだ」

「知ってたのか...今の状況は?」

「優勢だ。逃げるのか、いいだろう。」

 

犬が姿を眩ませた。

 

「優勢ちゃうねん...ピンチやってん...」

「皮付きにしては動揺しないな」

「ま、イケメンですから(イケボ)」

「そうか、深呼吸が似合いそうだ」

「当然さ(イケボ)。スゥー...!?」

「どうした?(嘲笑)」

 

うおおおおお!!生臭い匂いが胸いっぱいにいいいいいい!!!!?

 

「お、お、おぉ(ゲロボ)」

「ただの馬鹿か」

「オロロロロロロロロ」

 

”どさっどさどさっ”

 

「おlお!?おぼぼぼぼおロボボボ」

 

”どさどさどさ”______

 

「ウィングマン発見」

「P2020だ」

「使う?」

「...」

 

俺が”吐いた”P2020をレヴナントが受け取る。

 

「おい、どういうことだ」

「どういうことよ(泣)」

「むうぅ(うなり声)」

 

周辺には弾薬___ライトアモが散乱している。

 

「バックパックを出せ」

「皮付きをなんだと思ってるんだ!!」

「やれ」

「くっ!レヴナント 、中から出すぞっ!」

「ふんっ」

「ゔぉええええ」

 

殴られてすぐ、ベトっとバックパックが俺から吐き出された。

 

「お前が持て」

「皮付きに優しいじゃん」

「お前が持て」

「ふ、仕方ない。持ってやるかー」

「お前が持て」

「あ、マジです?」

「お前はまだ使えるかもしれない」

「...」

 

仕方なくバックパックを装備した。

 

 

 

周りが明るい。朝が来たようだ。

 

「皮付き」

「こちらバックパック付き皮付きですどうぞ」

「あれはお前たち側か?」

「あれとは随分な言い草だな」

「ほぇ?俺の声こんな男前?」

 

声の方を見るとゆるく袴を羽織った筋肉隆々の大男がいた。

あれは...角...?

 

「わざわざ死にに来たのか?」

「試そうや」

 

ゴンっという音と共にレヴナントが後ろに飛ばされる。

 

「レヴナント!!」

 

急いで駆け寄り、バックパックをおろして中を探る。

 

「貴様は下がってろ」

「させるとでも?」

 

いつの間にかいた大男が拳を振り下ろす

 

「おいおい」

 

その手を止めたのは、俺の言葉だった。

 

「焦んなよ」

 

レヴナントが動こうとするがそれを手で静止させる。

 

「当然だが、覚悟はできてるんだろうなぁ?」

 

そう自分の足に問い質した。

 

両手を地面につき、ケツを大男へ突き出す。

 

「土下座にしちゃ向きが違うが?」

「土下座?そんなつまらないことはしない」

「ほう?」

 

上機嫌な大男の声。

 

「見てな」

「貴様...!!」

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

俺はレヴナントと大男を背に、駆け出した!



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第三話『影と琥珀』

三話で...終わる...?(絶望)


うおおおおおおおおおお!!

「俺が連れてってやるぜありいなああああああああああ!!」

 

あ、バックパック置いて行った方が良かったかな?

レヴナントなら大丈夫大丈夫。

さ、レヴナント、隙を作ってあげたから頑張って!

俺はお前を信じてる。

でも走るのやめらんねぇんだけどwwwww

 

 

 

 

「アンタの連れが帰ってこないんだが」

「アレは自ら道を曲がれるほど賢くはない」

「気持ち良く期待が薄れたよ」

「避けるか、耐えるか、選べ」

「その余裕はいつまで」

 

パンパンパンパン!!

「グゥぁ...!?」

カチャ

 

 

大男の両目と顔に1発、左胸に1発の弾丸が刺さった。

 

しかし傷がぶくぶくと塞がっていく。

 

「(左目だけ先に回復したか...)おいおい、選ばせてくれよ。って...」

 

そこにレヴナントの姿はなく

 

ガクっ、またはゴクっとも取れるような音が自分の首から鳴る。

同時に視界も少し傾いた。

 

「アンタは自分から来るんだな」

 

首を捻った相手の両腕を掴むつもりが大男は片腕しか掴めなかった。

 

「離さねぇ!」

 

お男は地面にレヴナントを叩きつけようとする。

 

パンパン!

 

大男は耳をやられ、

 

パンパン!

 

顔の裏から弾が貫通し回復した目を片方やられた。

 

パンパンパンパンパンっ!

 

脚、腰、掴んだ腕を撃たれ普通なら死んでいなければならないその攻撃を受けながら大男は腕を振り下ろす。

 

そして叩きつけられるソレが生き物であろうとそうでなくとも、壊れるという運命が訪れる

 

___はずだった。

 

大男が叩きつける瞬間に見たのは黒い影。

 

「(何だ...!?)」

 

影は軌跡を残しながら”消えた”。

 

「(俺が離すわけねぇ!!消えた?いやまだだ!本物は___)」

 

予感に従い前に飛びながら振り返る。

アレが影なら本体がそこにいるはずだ。

そう思っている大男を歓迎したのは、太陽より輝く光___爆発したグレネードだ。

 

「(念入れやがって)」

 

1つではない、3つ以上の丸い弾は既に光だ。

 

大男が吹っ飛んだ。

 

 

受け身を取ろうとしたがうまくいかず地面に打ち付けられる大男。

 

「(へへ...いうことをきく腕がねぇんだ)」

 

意識が腕にいっていたため、大男はその攻撃に気づかなかった。

 

闇の混じった琥珀色の球が大男に命中、その球はそこに止まり続ける。

 

「ぉぉ...お」

 

全身が軽く痺れるような感覚になる大男。

 

「ふぅ...く...」

 

異変に気づく大男。

 

「(再生...しない...!?)」

 

大男が治るのはだいぶ先の様だ。

 

「(弱くはないあの道具...何発も入れられるとまずい...!アイツは今どこだ!!感じろ...感じろ...!!)」

 

目と耳をやられ、両腕もない。そして全身の痺れ。大男が感じられるのは馴染みのある振動だけだった。

 

「(...水の音?)」

 

脇腹に衝撃を感じると少しの浮遊感そして

 

「(だんだん近く...)」

 

反撃の意識は”ドッ”という鈍い衝撃とともに掻き消された。

 

そして動かない大男の体は炎に包まれた。

 

 

 

 

「選べ」

 

そう言ってレヴナントはすぐにP2020で相手の目を奪った。

リロードしながら素早く移動し闇の混じった琥珀色のクリスタルの様なトーテムを建てると、レヴナントは闇を纏った。

相手の背後に周り首を捻った。そして距離を取る

 

__がソレは叶わず片手を掴まれてしまった。

 

「(やはり化け物か)」

 

恐怖のかけらも感じさせず、死すら存在するのか怪しいソレにレヴナントはそう判断した。

 

耳をつぶし、ピンを抜かずにグレネードをまとめて落とす。そして人間基準での要所要所を撃ち続けた。

 

「(千切れないか)」

 

頑丈すぎる大男の腕はぶくぶくと蠢いている。

 

地面に叩きつけられ、トーテムに戻ったレヴナントは大男の背後にグレネードを投げ、P2020でソレを撃ち抜いた。

 

______!!!!

 

大男が縦回転しながら遠くへと吹っ飛ぶ。

 

素早く大男の方へ向かうとうつ伏せになった両腕のない悲惨な姿をレヴナントは捉えた。

 

大男は崖に近い場所で倒れていた。

 

無防備なその姿に躊躇いもなく禍々しい琥珀色の球、通称『サイレント』を放った。

 

大男の背中に放たれたサイレントは、相手の能力を強く抑制する。

 

ぶくぶくと再生しないのを確認すると大男を蹴り上げ崖から落とした。

 

当然ソレは水の上ではなく、大男は地面に叩きつけられた。

 

そしてテルミットグレネードという、地面と接触すると炎の壁を展開するグレネードをレヴナントは崖下に放り投げる。

 

「......」

 

大男は炎に包まれた。



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第四話『爪研ぎ』

少し休憩。お腹に何かを入れよう()


「派手にやったねぇ」

「。」

「グボぇぇぇ!」

 

___アルティメット促進剤

 

「う、後ろに下がってたぜ!またデストーテム置けるジャンやったな!」

「アイテムをよこせ」

「何が必要かね?」

「シールドがいる」

「はいはーい。って」

 

既にレヴナントの手にシールドバッテリーが握られている。

 

「もっとるんかーい」

「...グレネードをよこせ」

「はいはーい......」

 

レヴナントの手にグレネードが握られている。

 

「...勝手に送られてる?」

「あぁ」

「わーぉ......俺が送ってんのか...」

「だが今はいい。バックパックを見せろ」

「あーい。いつボディシールド装備したん?」

「貴様がバックパックを背負う前だ」

「あー......さすが無駄が無い」

「当然だ」

 

 

 

「どこいくー?ついてくー。」

「上流だ。そこから見渡すぞ」

「任せた」

「...貴様の価値は何だ?」

「ほーい」

 

___RE-45:All.Lv2 スコープ.1倍デジタルスレット

___P2020:マガジン.Lv3 スコープ.1倍HCOGクラシック 特性.ハンマーポイント弾

___モザンピーク:ショットガンボルト.Lv3 1-2倍可変式ホロサイト 特性.ハンマーポイント弾

 

「貴様はハンドガンしか出せないのかッ!!」

「ぶrrrrrr吐く吐くぅ!しょうがないだろ!でも装備安定してるから」

「武器はわたしが決める」

「は、はい」

 

___RE-45:バレル.Lv2 マガジン.Lv3 1-2倍可変式ホロサイト

___モザンピーク:ボルト.Lv3 スコープ.1倍デジタルスレット 特性.ハンマーポイント弾

___P2020:マガジン.Lv2 スコープ.1倍HCOGクラシック 特性.ハンマーポイント弾

______P2020:Nothing

 

「P2020は貴様が使え」

「むぅ」

「(うなり声)」

「了解っす!!」

「貴様もボディシールドを着けろ。弾が尽きるのは面倒だ」

「それがもう吐くものなくてさぁ」

「わたしのつまみを吐いてたのか?」

「知らないっての!!銃吐き出す時点でもうわからんわ!!」

「...人ではダメか?」

「中毒で死ぬからNG」

「そうか...」

 

 

 

そして一行は上流へと向かった。

 

「......」

「なんか見えるー?」

「......」

「......」

「1つだけ分かったぞ」

「?」

「(笑い)」

「ここがどこだか?それともこの現象の正体?人の生活圏?」

「そのどれでも無い」

「それが分かったことっすかね?」

 

レヴナントは黙って歩き出す。

おい、とバックパックを急いで背負いながらついていく。

 

 

「始まったということだ。」

 

レヴナントが見ていた景色が青く霞んでいる

 

 

___微かな光沢を持って。




今回は短めでした。


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第五話『客船大破』

我々は月に来た。あの星はあまりにも穢れている。だから我々は穢れのない月に来た。

今日もあの星からロケットが飛んで来た。

中には人が乗っている。

 

その人たちは、本当に来るべき人々なのだろうか?

 

「星の広さ、乗り物の搭乗人数、街の人口...これらはどれも有限だ。」

 

移住プロジェクト”方舟”に反対して置きながら、こちらへ来る人の多いこと多いこと。

 

「だから賢く使うのが前提だ。5人乗りの移動車両にに10人詰めて使うと、死人が出る。これは当たり前のことだ。」

 

このプロジェクトを支援している我々が一番甘い思いができなければおかしいだろう。なぜ支援どころか毒を吐くやつらがいい思いをしなくてはならないのか。

 

「死人が出る、それは本来乗るべきだった人も、そうでない人、あるいは全員死んでしまう可能性を孕んでいる。」

 

来るべきではないのだ。

 

「それではいけない。我々には考える力がある。議論しなければならない。」

 

選択しなければならない。

 

「5人乗りの車を適切に使うために、10人の中から5人、選ばなければならない。」

 

平等とは、努力の下に成立する。

 

「それが自然だ。常に、最も安定した生存方法をとる。でなければ生き残れない。それこそが穢れのない自然なのだ。わざわざ危険がある、賭けの様なことを選択するのは穢れた考えだ。実に相応しくない」

 

選択しなければならない。

 

「必要な人々は既に月にいる。そろそろ自然な議論をする時が来たのだ。基準を設けなければならない。」

 

どんな人材がが月の民として相応しいのかを。

 

「ただ、議論には前提がある。それは、お互いがある程度同じ価値観を持っていなければならないということだ。

 

 私は、月へ行きたくない人はいかなければいいと思っているが、我々の議論すべき相手は”それはお前たちが利益を独占したいがための言い訳だ”というのだ。続いてこう言った。”人と寄り添うことをやめ、利益に取り憑かれているから簡単に人を切り捨てられるのだ”とね。

 

 私としては、行きたくないという意思を尊重しているつもりなのだが...聞いて分かる通り、話にすらならない。我々は、議論する術を持っていないのだ。

 

 だが選択する術はある。我々は車の前の10人ではない。既に目的地に到着している。我々は10人に選択を迫ることができる。」

 

とある大部屋で演説していた者が、端にずれると、大きく少し湾曲したスクリーンが映し出される。集まっている人々は”おぉ”と声を漏らした。

 

「プロジェクト名”沈没船”だ。船が水の中にどんどん沈んでいく中、人々はどう動くのか。彼らに選ばせてあげればいい。選択の自由を与えるのだ。

 

 具体的な説明をしよう。半径50kmの円状に壁が設置される。壁の外には、壁の中に居ない者の意識を刈り取る高軌道ドローンが無数に徘徊している。

 

 殺しはしない。私は選択を迫ることができればそれでいい。ただ、ここにいるすべての人が知っていると思うが、あの星には化け物が多く徘徊している。

 

 目が覚めることがあればいいと心から願っているよ。」

 

ハハハと会場に笑いが起きる。

 

「円はwaveごとに半分の大きさとなる。初めは60分経つと縮小が始まり、安定状態の時間も半分となる。つまりwave1は60分で縮小が始まり、wave2は30分で縮小が始まる。

 

 簡単だろう?あと大事なことを言ってなかった。これは努力の元の平等を試すものだ。人間に限定するのは不平等だろう?当然だが範囲の中には、化け物もいる。

 

 ふふ、さあ、月に来るのは誰かな?」

 

楽しみで仕方ないという風に話しながら、プロジェクトを実行した。

 

スクリーンには地形マップと範囲内にいる者達の場所が分かるように示されている。そしてまだ異変に気付かない人々の様子も映し出される。

 

「早速何か起こっているようだ」

 

ハイライトとして設けられた枠に、燃えている森が映る。

 

傷だらけの大男が、人々の住む場所へと向かって行く姿だった。




少しグダりました。


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第六話『ファーストアウト』

頑張って完結させるからよぉ...誰か応援して。助けてレヴにゃん。


「うめうめ...いやぁ、銃ってあんま効かないんだね」

「当ててから言え」

 

焼き魚を頬張りながら話しかける。

 

「もっとアクロバティックに魚とると思った」

「無駄な労力だ。網で塞いで、そこに誘導した方が遥かに効率がいい」

「ふーん、よくわかんないけど」

「何故今のでわからないのだ」

「説明ヘタクソ」

「貴様、今それを咀嚼できている理由を思い出すんだな」

「咀嚼、つまみ、うっ!...感謝はしないぞ」

「親に礼の言い方を教わらなかったのか...」

 

 

 

 

「も、もう、許して...」

「ダメだ」

「出ちゃう...出ちゃうぅ...!!」

「口を開け。受け入れろ」

「んぐぅ!?ん”っ!ぉ...!ぐっ」

 

だめぇ!もうお腹パンパンなのお!お魚さんもう入らないのお!

 

「吐かないお前に価値などない」

「んぐ...仕方ない、じ、実はわたし、さっき変な景色を」

「そんなことはわかっている」

「アチシに何を求めるの!!」

「スナイパーライフルだ!!!」

「いや、無理でしょ。大きすぎるって」

「先に注射器を用意しよう」

「いや待って!もう少しご飯の余韻をま」

 

”ドッ”

 

「びゅっひゅう!」

 

”ボトボトボトボト...”

 

「出し過ぎだ。少しは加減しろ」

「お前が強引すぎなんじゃい!!もう少し優しくしてくれたって...てか吐くことに制御もクソもあるか!!」

「やるぞ」

 

 

「らめぇ...もうお注射無理なのぉ...」

「そうか。本当かどうか試してやる」

「ちょ!?頭に直接!?やめてー!バカになる!ばかになるぅ!!」

「そこは心配するな」

「どーゆーこっちゃねっ!!」

「...出し方を変えるか」

 

そう言ってレヴナントが後ろから俺を抱きしめる。

 

「え?♂///」

「...」

「そ、そんな突然...ま、まぁお、俺らの仲なりゃいッ!?」

 

下腹部から締め上げるように回された腕が動く。

 

「ぉ...お!」

「よし」

「んぉ”...ぼ...b.......お...ぉお」

 

ヤベェ!...一番大きいのが、来る!(確信)

 

「こ”っ!...お...んぅ.......んb...かひゅ...くg.....」

 

まだ終わらないの!?

何これ大きすぎ.......

 

「!!!......ごぶbbbゆbじゅbおぉbrrrお......ケホっ」

「いい子だ」

「はぁ...はぁ...何.......んく......コレ....はぁ、はぁ......」

「クレーバーだ」

「はぁ、はぁ......よりにもよって......一番出しづらいの......はぁ....はぁ...」

 

 

レヴナントに注射されながら息を整えた。

 

 

「なんか見えるー?」

「(うなり声)」

 

除けとジェスチャーされ、スコープを除いた。

 

「...あの青いの、動いてね?」

「あぁ」

「......」

「いくぞ。」

「このでっかいスナイパーライフルどーする?」

「バックパックにでも詰めておけ」

「んな無茶な!......ことでも無かった...」

 

青く透明な壁と反対方向にレヴナントが進む。

 

俺もそれについて行った。

 

 

 

 

 

「班長!ベータ隊からの連絡が途絶えました!」

「詳細を」

「はい......ベータ隊からメッセージを受信しました!」

「再生」

「再生します」

 

「無数の...はぁはぁ、ドローンが襲ってきます!!はぁはぁ」

 

息を切らしながら走っているようだ。

 

「青い壁の外に出たら動き出して...戻ろうとしたら壁も動き始めっあぁ!!

 

 しまった、くらえええええええ」ブツっ

 

「デルタ隊からもメッセージが来ています」

「再生」

 

「報告、青い壁が突如出現。壁の外に無数の赤い光を目視。ドローンのレーザーサイトと思われる。壁の外の生物は全て意識を失っている。生死の確認は危険と判断。直ちに帰還する」

「この情報を全ての調査隊に共有、帰還指令を送れ。私は上と話してくる。」

「了解」

「班長」

「なんだ」

「ベータ隊の生存反応を確認。気絶しているだけのようです」

「分かった。報告ご苦労」

 

 

 

”失礼”、そう言って入ると中は慌ただしかった。

 

「妖怪がこの街の中心へ向かってきています!」

「円状に確認!妖怪が手を組んでいる!?」

 

「失礼する」

「何だ!」

「調査班から報告です」

「調査班?今は緊急事態なんだ!!」

「青い壁を確認、その壁はこの街に迫ってきているようです」

「何を言っている?」

「青い壁の外にいる生物は全て意識不明になっているとデルタ隊から報告が」

「ふむ」

「ベータ隊、デルタ隊共に壁の外側に無数のドローンを確認。ドローンは赤いレーザーサイトを装備」

「...来い」

 

 

作戦会議が始まる。

 

 

 

 

「最初の脱落者は人間!妖怪の方が不利だと考えていたがコレは意外。

 妖怪は壁の内側からドローンを攻撃し始めたが、人間は今確認したところのようだ。

 自己製造型ドローンの性能が見レルな。今最も撃墜されているのが如月工房のドローン、そして逆が八意科学のドローンか。しかし両者とも再起不能率0.00%と非常に優秀だ。興味深い」

 

月の会場は技術方面の話題で盛り上がっていた。

 

 

 

 

「どこだ」

 

森に彷徨う大男が、何かを探して木々の奥に進んで行った。




ま、またやるから今日は許して...!想定の倍書いたから...!!(心が折れる音)


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第七話『侵入』

今日中に終わりませんね!(確信)


「あそこが中心っぽい?」

「あぁ」

「行かないん?」

「行って何をするんだ?」

「撃って再生するか試す」

「やめておけ。時間が解決する事だ」

「ふーん?なぁ、あっち」

 

クレーバーを出して覗かせる。

 

「騒がしくね?」

「化け物と皮付きか」

 

妖怪と科学武装をした人間が激しく争っている。

 

「つまらん」

「というと?」

「主犯がいない」

「いやー?科学っぽいの人間だから人間サイドに青い壁の主犯がいるでしょー」

「こういうことをする皮付きは危険からもっとも遠く、もっとも見やすい位置にいる」

「じゃあ月ー?」

「どうしてそうなる」

「月見てこんな感じになったから?」

「......」

「調べるならそろそろ行った方がいいけど」

「黙れ皮付き。ついて来い。」

 

俺は街へ侵入すると思っていた。

 

「どこへいく」

「へ?街」

「さっき言っただろ、見えやすい場所にいると」

「なんだ?空でも飛ぶのか?」

「あぁ、化け物を使う」

「はぇー」

「あそこで待っていろ」

 

高層ビルの屋上を指してレヴナントが茂みに消えた。

 

「待ち合わせは現場かよ!はっ!無理ゲー!!」

 

 

 

 

レヴナントは走っていた。宙を舞うヒトガタを捕まえるために。

 

走るレヴナントを遮るように大木が目の前を横切る。

 

「しぶといな、化け物」

「探しもんは俺かい?」

「ハッ、空を飛べるようには見えないな」

「行きたい場所でも?」

「あのビルの屋上だ。」

「いいぜ」

 

大男は右手をレヴナントに突き出し左手で支え、数多の囁きが重なるように嘯いた。

 

レヴナントは距離を取ろうと足に力を込めると

 

「...!」

「行って来な」

 

はるか高く遠くに跳ねることとなった。

 

「空で生きて帰れるか、見ものだな」

 

青紫のおどろおどろしいオーラを纏ったレヴナントは、凄まじい運動能力を発揮している。

 

「(うなり声)」

 

納得はいかないが仕方ない。レヴナントはそう言い聞かせるように弾丸の如く空へ跳ねた。

 

 

 

 

「ハンドガンとグレネードあってもアレと交渉するのは無理だよなー」

 

あーどーしよ、そう思っているとどこからか駆けてくる音、息切れが聞こえた。

 

そちらの方向へ急いで向かうと、その方向から青い壁が迫って来ていた。

 

よく見ると外から走ってくるヒトガタを目視できる。

 

「!!そこのアンタ!!この壁から逃げろ!!こっちへ来るな!!」

 

そう言った当人は涙を流しながら無数の赤い光に追いかけられている。

 

俺は壁の方向へ走り出した。

 

「!?」

「走れ!!」

 

テルミットとグレネードを飛行物体のかなり後ろに投げる。

 

”______!!!”

 

グレネードの破裂音に反応して飛行物体は後ろを向くが炎の壁を認識してしまう。

 

先ほどの男は既に俺より後ろだ。

 

足元に炎の壁を作り壁の内側へ急ぐ。

 

飛行物体は避難を繰り返しているためか、八の字に飛び、その場に止まっている。

 

「行くぞ!!」

 

「ヒャい!!」

 

俺たちはただただ走った。

 

 

 

壁は止まったようだ。

 

「はぁ...はぁ...あ”りがとう」

 

「お礼にあの建物の場所に案内してくれよ。いつの間にか外に出ててさぁ。変な壁あるしさあ...」

 

「あ、あぁ。俺もそこに行かなきゃならないんだ」

 

「じゃあついてくわ。......むしろ一人で大丈夫?火災になって屋上から飛び降りたりしない?」

 

「確かにさっきはみっともない姿を晒したが、俺はこれでも立派な調査員なんだぞ」

 

「ほんとー?緊急事に真っ先に下に降りそう」

 

「馬鹿にするなよ!屋上階段から1Fに行けないことくらい知ってる」

 

「(そういう問題じゃないんだけど)そうなの?」

 

「知らないのか?有名な話だぞー?屋上からは4Fまでしか降りれないんだ。」

 

「それは知ってるっての(大嘘)。どうして、重要なのはどうして4Fまでなのかってとこよ」

 

「おいおい、うちの広報が頑張ってるんだからそれも知っておいてくれよー」

 

「今時チラシなんて見ねーよ」

 

「やっぱ君みたいな男性はそうかー」

 

「お前もだぞ」

 

「だから俺は知ってるって。4F以上には脱出装置があるんだ」

 

「でもそれって悪戯で起動させられてなんか問題になってなかった?」

 

「いや、まぁ、そうなんだが...」

 

「ん?にわかだったん?」

 

「えっと......」

 

辺りをチラチラ見ながら小声で話しかけてくる。

 

「実はあの建物自体がロケットになっていて、3F以下は安全性が確認されてないんだ。だがそういうことを公表するわけにもいかないだろう?」

 

「直せよ」

 

「もちろんやろうとしたみたいだ。悪戯の報道はそのためのフェイクで、一応着工までは行ったんだけど」

 

「だけど?」

 

「その時上でイザコザが...おっと着いたみたいだ」

 

「ん、ありがと。気を付けろよ?」

 

「そっちもな。入り口は、こっちだぞ!」

 

「目の前にあればわかるわい!!!」

 

男は笑いながら高層ビルへと姿を消した。

 

「(情報ガバガバかよ...)」

 

半信半疑になりながらも4Fの非常階段の標識を探す。

 

「お、あった」

 

見つけたはいいが......

 

「(これのぼるのー?)」

 

さっきの調査員とかいう男がこの建物に用があると言ってたから、このビルはオフィスビル的な雰囲気だろう。

 

エレベーターでセキュリティに引っ掛かったらどうしようもないし、やるしかない。

 

「はぁ......」

 

注射器片手に、気持ち急ぎ目で上って行った。



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第八話『マッチング』

「ゼェ...ゼェ...」

 

ぜーはーゼーはーと息を荒げながらなんとか屋上に着く。

 

「あれ......レヴナントいないじゃん。ま、俺にかかれば?あいつより手早くー?」

 

上から音が...上!?

 

”ドンッ!”

 

とレヴナントが降って来た。

 

あらやだかっこいい。

 

「遅い。何をしていた?」

 

「ボロ出しながら雑談してたー。このビルロケットなんだってよ。4F以上に安全装置的なのがあるらしい。」

 

「行き先は?」

 

「わかんにゃい☆」

 

「月よ」

 

「おぼぼぼぼボブエベベ......びっくりして吐いちゃった!」

 

「!?......どっちも機械なの?」

 

「これと一緒にするな」

 

「うんしょ、うんしょ」

 

こぼしたアイテムたちをバックパックに詰めていく。

 

「......あなた達の目的は?」

 

「このつまらん茶番を終わらせることだ」

 

 

 

 

 

「私もよ。協力して」

 

時間はない。だから単刀直入に言った。

 

「名乗れ。」

 

「......永琳よ」

 

「これで対等だ」

 

名を聞くなってこと?お連れさんのせいですぐバレそうなのに。

 

「えぇ。早速だけどあそこに戦闘が発生してるのはわかる?」

 

「化け物どもを皆殺せということか」

 

「できるならね。話が早くて助かるわ」

 

「上のアレはなんだ」

 

禍々しいロボットは上の黒い空について聞いてきた。

 

「ドローンよ。対空セキュリティがやられていてね。私がなんとかする。」

 

「アンタらが月に逃げるまで肉壁になれでおけ?」

 

「そんなわけないでしょ。これ使って。」

 

「何これ?連絡ツール?」

 

「そう。私が合図したら帰ってきて。なるべく高い階に。連絡できない場合もあるからそこは各自なんとかして」

 

「それだけか?」

 

「えぇ」

 

「お前はここから支援しろ」

 

「10秒に一回くらいでやるから」

 

「あぁ。獲物を狩りに行ってくる」

 

「行ってら」

 

「屋上使っていい?」

 

「安全は保証できないけど」

 

「はーい」

 

軽い返事をすると彼は大口径スナイパーライフルを手に狙撃ポイントへ向かった。

 

 

”貴様がこの茶番劇の客か?”

 

おどろおどろしい青紫のオーラを纏った威圧感を感じさせる見た目の彼はそう言った。

 

”屋上で話しましょう”

 

そう言って凌ごうと思ったが視線を外されず、半分悟った。始めは新しい妖怪が侵入してきたと思ったがどうやら違うらしい。

 

エレベーターの中で思考を整理できたのは幸運だった。

 

話しましょうと言った手前、もはや協力を仰がなければ道はない。

 

声をかけると謎の装備品をばら撒く人間、そしてあの妖怪もどき。

 

青い壁も彼らも今日初めてみるものだ。何かしらの因果関係を感じたが、彼らは終わらす側らしい。

 

目的の合致までは求めない。協力関係になったそれだけで十分だろう。

 

「指揮を取る永琳よ。生存者をこのビルに集めて」

 

私は私のやるべきことをやる。

 

 

 

 

「向こうも賢くなって全くドローンのデータが集まらなくなってきましたねぇ。

 

 しかし”頂点”の配備は完了している。後はいつやれば効率がいいかだ。」

 

その時ハイライトスクリーンに屋上で大口径銃を撃つ者の姿が映った。

 

「よくないな。これはよくない。一方的な発言は議論ではない。

 

 ......諸君!最終段階に入ろうと思う。反対意見を聞こう」

 

静寂が答えた。

 

「では始めよう。」



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第九話『屋上鎮圧』

ぎぎぎ...案が...止まらない...止めなければ...ぎぎ


「ほらホラァ!死んじゃいますよ?」

 

1つ目妖怪の青年が爪で連撃を繰り出す。

 

「う”ぅッ!」

 

「じゃあ、いただきま〜す」

 

「!!!......(まずい...!!!)」

 

頭を必死に働かせるが、女性から溢れるのは涙だけだった。

 

”グシュッ!グチュっ!”

 

”女性には”そんな音が連続したように感じられた。

 

「(......アレ?)」

 

「皮付きの方が骨があるぞ。」

 

その言葉を残して青紫の怨霊のようなナニカは素早く消えた。

 

「悪...魔...?ナニ...?」

 

「大丈夫か!?」

 

「ぇ?」

 

「負傷者を運ぶ!誰か手伝ってくれ!」

 

女性は助かったのか、そもそも幻を見ていたのか、しばらくはそれを考えるだけの案山子となるのだった。

 

 

 

RE-45で地面に落とし、モザンピークで止めを刺す。

 

レヴナントはこの作業に嫌気が差していた。

 

最初は再生する化け物ならば自らの渇きを潤すことができると思っていたが、どうやらそうでもない。

 

人間と圧倒的なスペック差で戦う化け物は蘇ったところで強くならない。

 

やはり捕食者はつまらない。弱者の中から生まれた強者が持っている芯がない。

 

最初に会ったあの化け物の方が遥かにマシだった。

 

ヤツとまた会うため、目に写る全てを肉塊から肉片に変えた。

 

どこだ、ヤツはどこだと求めるほどキレの増す己。

 

肉片が増えるほど青紫のオーラも強くなる。

 

「まだ生きてるとは予想外だった。お前もこちら側と言うことか」

 

素手で妖怪の首をねじ切ると声のする方向に顔を向けた。

 

「なんの話だ?」

 

モザンピークを撃ったが、素手で弾かれる。

 

「妖力と相性がいいということだ」

 

「化け物とは話すより殺す方が好物だ」

 

「いい加減、返してもらおうか。その力」

 

「(笑い)」

 

RE-45をバババババと撃ち尽くす。

 

大男は手をクロスして受け切った。

 

そして弾丸がポロポロと地面に落ちる。

 

カチャリと2つのリロードを終え右手を突き出し、RE-45を突きつける。左から飛んできた妖怪をモザンピークのハンマーポイント弾が粉砕した。

 

「わたしはもう”奪う側”だ」

 

「俺もだ」

 

両者同時に森の中へ駆け出した。

 

 

 

 

”ドパンッ”

 

クレーバーで飛んでいる敵を撃ち落とす。

 

そして____

 

「おぼぼぼぼべぼぼぼぼ」

 

自身とレヴナントへの弾の補充。これが中々にきつい。

 

「永琳さんから言われて差し入れ持ってきましたー」

 

「ありがとー」

 

”ドパンッ”

 

「んぐんぐ...美味しい!おぼぼボベべぼぼぼrr」

 

「あはは...」

 

今はちょうどいい感じのゲロのフィーバーが来てる。

 

一気に吐くと次吐けるようになるまで時間がかかるのだ。

 

少しづーつ少しづーつ。

 

「おぼぼぼぼべベボベぼ」

 

あれ?レヴナントみっけ!ってヤバそうなのとやってる...

 

全身黒色の大男と激しい戦いを繰り広げている。

 

そして二人は森へと消えた。

 

「えー?ぼぼぼぼ。サポートしにくいじゃん。はぁバババババば」

 

ある程度の人間のサポートをしつつ、隙を見て森の木々に印をつけていく。

 

伝われ!この気持ち!!

 

”ブーン”

 

何!?邪魔しないで!!今ときめきドキドキなの!!

 

音のなる方を見ると、ドローンと目があった。

 

 

クレーバーを地面に落として、P2020二丁持ちで迎撃する。

 

”パパパパパパンっ!”

 

「げぼぼ(あれ、思ったよりも脆い)」

 

大量のドローンから針が飛ばされてくる。

 

カカカカカカ、と装備してるボディシールドが悲鳴を上げる。

 

「ぼぼおおおおおおおお!!?(うおおおおおおおお!!)」

 

必死の迎撃、テルミットグレネードを投げながら屋内へ戻りシールドをリチャージする。

 

「ぼぼぉ....(金シールドでねぇかなぁ)」

 

その時駆け上がってくる音が。

 

P2020を構える。

 

「ほ、報告です」

 

「言え」

 

「もうすぐドローンの認識機能を一部阻害する攻撃を行うとのこと」

 

「俺が気をつけることは?」

 

「特に聞いてません」

 

「ぼぼ(行け)」

 

「は、はい」

 

首で行けと伝えて装備を整える。

 

そして再び屋上へ。

 

 

 

 

「ん?」

 

ドローンがふらついている。

 

「ぼ(よし)」

 

縦2列にテルミットで炎の柱をてたる。

 

無限軌道に入ったドローンをP2020で撃つが

 

「キリが無ぇ」

 

崩れたドローンが再び合わさり動き出すせいで全く減らない。撃っても撃っても元に戻りやがる。

 

横目に入ったクレーバーを拾い上げて、ドローンが重なり合うところで撃った。

 

”ガシャガシャっ”と弾が貫通し複数のドローンが壊れる。

 

「ボベーゲロロロロロ(これでやるしかない)」

 

クレーバーで撃ち、ある程度クズ山ができたらテルミットで燃やすことを繰り返す。

 

「これでっ」

 

”ぶフォオオ”ともう聞きたくないドローンが無くなり、静寂が訪れた。

 

「ふぅ、これで安心して吐ける。おろろ〜」

 

「こちら永琳、急いで戻ってきて。以上」

 

まーだなんかあるのかなー?

 

レヴナントの様子見ていくかな〜。

 

 

お、いたいた。

 

そして俺はレヴナントの近くにクレーバーを撃った。



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