ネギま!~最強の魔法剣士と嫁~ (しあんた)
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1話 再会と約束

初めまして!しあんたです。ネギま!のお話を書きたかったので投稿させていただきました。
駄文ですが何卒ご容赦を・・・・。
まぁぶっちゃけ木乃香さんがヒロインなのって少ないなぁということで書かせていただきました!
ではでは


 

「よく来てくれました、悠軌くん。」

 

俺、天原悠軌は関西呪術協会の長である近衛詠春さんに呼ばれた。あー木乃香に会いたい会いたい。かれこれ2年は会ってないぞ。

木乃香分が足りてない・・・・・・。死ぬ・・・本気で。

 

 「今日ここに来てもらったのは他でもありません。娘の、木乃香についてです。」

 

木乃香だって?確か麻帆良ってとこに行ったんだよな。なにかあったんだろうか?

いや、まずは冷静に話を聞こう。

 

 「木乃香さんがどうかされたんですか?事件でも起こったんですか?悪い魔法使いですか?魔族ですか?ヤりますか?」

 

 「いえ、そんなことは起きてませんし殺さなくていいですよ。木乃香が麻帆良へいってもう木乃香も中学3年になろうとしています。もちろん君も。そしてそれと同時にですね木乃香を狙う者たちも増えているのです。そこでお願いです。」

 

詠春さんは急に頭を下げて

 

 「悠軌くん、関西呪術協会の長として、木乃香の父としてお願いです。木乃香を守ってくれませんか?もちろんただなんて言いません。御礼はしっかりします。君は木乃香の友人であり、そして神鳴流の師範です。これほど最適な人物はいません。」

 

うん、90度で頭下げられた俺はどうすりゃいいんだぁぁぁ!

もちろん木乃香に会えるならお金払ってでも行くけども!友人ってのはなぁ。

 

 「詠春さん顔を上げてください。ぼく、お金いらないんで木乃香さんください!」

 

言ってもうた・・・・・・。\(^o^)/オワタこれどうなるんだろ殺される?

 

 「なんだ、そんなことですか。てっきり2人はもうデキていると思ったのですが。ちゃんと御礼もしますよ。」

 

って知られてたのかよ。ならいっか。

 

 「はい!わかりました。その任務めさせていただきます。」

 

 「期待してますよ悠軌くん。頑張ってください。」

 

いつ行くのかなどのことを聞いて帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~1ヶ月後麻帆良~

 

やってきたぜ麻帆良!やっと木乃香に会える。ほんと長かった。

駅で待っていれば向こうから使いの人が来てくれる話だけど。ん?向こうから誰か走ってきてる。あれが使い?それにしては小柄だなぁ。

 

 「・・・・ゆ・・・・ん!・・・・ゆうくん!」

 

って木乃香じゃん!木乃香が走ってるのに俺が走らないなんてダメだろ!

よし走ろう。

そして2人はランデブー。熱い抱擁を交わすのであったぁ・・・・。

 

 「久しぶりやんなゆうくん!元気にしとったぁ?」

 

 「おう!久しぶりだな木乃香!ますます可愛くなって。嫁にしたいぐらいだ。」

 

 「なにいっとるん?ウチはゆうくんのお嫁さんやよ~」

ナニこの可愛い生き物?お持ち帰りしていいの?

いやダメだけど。

 

 「ほなおじいちゃんのとこいこか。なんやかんやでおじいちゃんもゆうくんのこと待ってたんよ。」

 

あのじじいが俺を待ってるだと・・・?ちょっとありえない気もするがまぁいいか。

 

 「じゃあじじいのとこまで案内ヨロシクな木乃香。」

 

 「じゃあしゅっぱつや~」

 

連れてこられたのは麻帆良学園女子中等部学園長室だった。いやまぁ予想はしてたけど。

 

 コンコンっといい音を響かせて中に入るとそこには木乃香の祖父であり関東魔法協会の長を務める近衛近衛門がいた。

 

 「ほっほっほ。よく来たのぉ悠軌くんよ。これからは木乃香の護衛を頼むぞい。といっても手を出したら分かっておるな・・・?」

 

すまんじいさん。もう手を出しちゃいましたテヘ。うん、2年前色々あってな。

 

 「あぁ久しぶりだなじいさん。護衛しっかりと務めさせていただきますよ。」

 

なんで護衛とか平気で言ってるかっていうとまぁぶっちゃけ木乃香に魔法バレてるんで。それも2年前なんだが。2年前に何があったかっていうのはまた後日。

 

 「どうやって護衛をしてもらおうかと考えてじゃの・・・・」

 

そういってじいさんは近くの袋から俺の地毛の茶味がかった黒髪と同色のカツラとメガネを取り出した。おい、まさか・・・・・・。

 

 「そのまさかじゃよ。悠軌くんや、麻帆良学園女子中等部に編入するんじゃ。もちろん木乃香と同じクラスじゃから安心せい。」

さらっと心読むなよ・・・・。

つか女装して学校通いつつ護衛なんてハードル高えよぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 




1話終了です。ほんと駄文ですみません・・・・。
次回はキャラ設定でもかいとこうとおもいます。
こうしたらいいとか改善点とか教えてくれると嬉しいです!
ではではまた会いましょう!


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主人公設定とその他

 刹那どこいったんや?というご指摘を頂いたのでここでひとつ説明を。
刹那はちゃんとこの話にもいます!ただ刹那の特徴でもある神鳴流の剣士であることと、烏族とのハーフという設定はこの話では消させていただく予定です。
もし木乃香と刹那が普通の出会いをして、友達になって親友と呼べるものになったなら・・・。というふうに見てくれると嬉しいです。
あと1話で2年前2年前と言っていましたが、もう少ししたらそれを明かす過去編のようなものをしたいと思っています。なのでもう少し待ってていただけると嬉しいです。


 主人公設定

名前・天原悠軌(あまはらゆうき)

身長162センチ、体重54キロ。

中性的な顔立ち←ここ重要

京都神鳴流師範代、そのため宗家に伝わる技も扱うことができる。魔力保有量は木乃香より多く、この作品開始時点で最上級魔法を打つことが可能。無詠唱魔法が得意で上級魔法まで無詠唱で発動できる。

得意な属性は氷系統。次いで雷系、風系が得意。常に展開している魔法障壁はフェイト並みで、この障壁のおかげで並の術者なら攻撃を与えることが不可能に近くなっている。厳密には違うが原作で言うところの「闇の魔法」を会得していて術式兵装を纏うことが可能。

悠軌は普段魔法のみの戦闘をする魔法使いの立ち位置で戦っている。が、実際には愛刀「雪花」を使い戦場を縦横無尽に駆け回る魔法剣士である。

 

 

髪色は茶味がかった黒髪で、短め。術式兵装を使うことにより左右のめが蒼色になる。

好きな食べ物はハンバーグとグレープフルーツ。逆に嫌いな食べ物は海老。

いつもは温厚な性格をしているが、木乃香絡みになると暴走しやすくなる。さらに仲間と認めた者が傷つくのを極端に嫌う。

 

 

最後に。 悠軌は木乃香が大好きである!

 

 

この作品での魔法について。

この作品と原作の魔法はあまり変わりません。できるだけ原作に忠実な魔法にしていきたいと思っていますが、少しオリジナルの魔法を出す予定でいます!

無詠唱魔法についてなのですが悠軌は上級魔法を口で詠唱するより早く発動できます。一応最上級魔法も無詠唱で発動できるのですが、あまりに時間がかかってしまうので使わないことになっています。

 

雪花について。

雪花は長大な野太刀で妖刀です。触れたものを氷結させ、辺りに冷気を撒き散らすはた迷惑な刀です。普段は雪花用に作られた鞘に納刀しておくことである種の封印を施してあります。悠軌の場合、抜刀した状態でも空間制御の魔法を使って冷気を放出することを防いでおり、その分の冷気を刀身に纏わせて妖刀としての力をさらに強めている。

 

本契約について

原作では仮契約でネギ君がハーレムを築いていた訳ですが本契約のことが詳しく書かれていません!

なので独自解釈として今後出していきたいなと思うので少し設定を。

この作品では本契約は仮契約の延長線上にあり、仮契約をしてからでなければ本契約はは行えません。本契約をすると仮契約以上に2人の間のパスが強固なものとなります。ある程度ならどこにパートナーがいるか知覚でき、例えどんなに遠く離れていても念話を使うことができます。アーティファクトも新しく、または強化されます。

 

 

 

 




以上設定でした。見にくくてすみません。
また設定が増えたらお知らせしていきたいと思います。
あと悠軌と木乃香の魔法の発動キーを考えてもらえませんか?なかなかいいものが思いつかなくて・・・・。
次話は明日か明後日には投稿出来ると思います。
駄文で見にくいとは思いますが感想、ご指摘、励ましなどなど送っていただけると嬉しいです!!
ではではありがとうございました。


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2話 女装バッチこい

こんばんわ、しあんたです。
後づけ設定になってしまいますが悠軌の両親についての補足を。
悠軌の両親はメガロメセンブリアが発行しているマギ・ステルマギの資格を持っています。母は神鳴流の剣士、父も上位の魔法使いです。現在は悠軌の父のみ魔法使いとして活動し、母の方は専業主婦をしています。
悠軌の魔力保有量や技能は両親から引き継がれたものが多いです。が、悠軌自体の能力が高いので大きく上書きされている部分がとても多いです。
つまり悠軌自身の能力が相当高いです。
さらにそこに血のにじむような努力をし、両親からも身がボロボロになるまでしごかれたので現在は最強に位置する魔法使いとなっています。
魔法世界にファンクラブはありませんが、もし悠軌の活躍と顔が世間に出回ればできること間違いなしです!


前回のあらすじ

天原悠軌、関西呪術協会の長である近衛詠春の命により麻帆良学園へ。そして木乃香と再会を果たす。

そして近衛近衛門から告げられた木乃香の護衛方法は・・・・・・。

 

 

 

「で、じじい。俺に女装して木乃香のクラスで授業を受けろと?」

 

別に女装が似合わないとかじゃなくて似合いすぎるからだめなんだよ・・・・・・。

昔本気で女装したら読者モデルやりませんか?ってスカウトマンに声かけられたし。

しかも女子中だろ?女装するって言ってもおれ男だしあの独特の雰囲気について行ける自信ねえよ。

 

 「いや、お主なら隠し通したままでもあと1年ちょっと過ごせると思うんじゃがのぉ。・・・・・・しょうがないのぉ。木乃香と同じ部屋にしてやるからどうじゃ?」

 

 「是非女装して護衛させていただきます!!」

 

我ながら即答すぎだとおもうけど。でも、木乃香と同室っていうことと女子に囲まれた生活を天秤にかけても圧倒的に木乃香のほうに傾くぞ。

 

 「そう言ってくれるのを信じとったぞい。今日から同室になることを許可するぞい。あぁ、それと女装についてじゃがここにいるワシとお主、木乃香以外には内密にの。さすがのワシでも男子を女子中に通わせるのをおおっぴらにするわけにはいかんのじゃ。」

 

今日からとはうれしいな。つか女装他の奴らにバレたら俺が死ぬ!社会的にも精神的にも。隠しておいてもらえるのはうれしいな。

 

 「了解。じゃあ明日から学校にも通えばいいのか?」

 

 「そうじゃ。ここで女子制服に着替えておいておけば安心じゃろ。名前はそうじゃな・・・・・・・。悠香でいいじゃろ。」

 

なんか投げやり感のある名前なんだがまぁいいか。そーいや制服ってことはスカートか。なんか少し恥ずかしいな。つか私服も買わんといけないな。

 

 「そういえばじゃがな。明日からイギリスの魔法学校から主席で卒業した子が修行としてこの麻帆良に英語教師として赴任してくるぞい。」

 

イギリスの魔法学校?・・・メルディアナか。メルディアナの今年の主席って確か・・・・・・

 

 「今年のメルディアナ魔法学校の首席って10歳の少年じゃなかったか?」

 

 「そうじゃ。今年の主席はネギ・スプリングフィールドという少年じゃ。もちろん飛び級で卒業するくらい頭はいいぞい。話からわかっておると思うが彼も魔法使いじゃ。潜在的な能力で言えばお主に匹敵するじゃろう。ワシらとしても彼には成長して欲しいのじゃ。そこでお主に言っておかねばならんことがあるんじゃが・・・・・。」

 

10歳でってことは相当頭良いな。まぁ俺からしたらまだまだひよっこだけどな。でも潜在能力は相当高いみたいだな。これは楽しみで仕方がない。

どうせ干渉してくるなとかそんなことだろ。修行には精神的な面と肉体的な面を併せて成長を期待しているふしがあるからな。

俺が介入したら修行にならないからな。

俺は木乃香を守ることに集中しておけばいいか。

 

 「わかっておると思うがあまり干渉しないでおいてほしいのぉ。彼には強くなって欲しいからのぉ。最悪な状況になった時にはそのときは頼むぞい。基本は木乃香の護衛として頑張っての。」

 

木乃香と一緒に居られるからうれしいな。木乃香の安全を脅かすなら誰であろうと許すわけにはいかないし。

まぁでも木乃香もある程度の魔法は使えるから強い敵には負けるけど、一般の魔法使いぐらいだったら勝てるだろ。

 

 「そういえばおじいちゃん。アスナはどうするん?」

 

今ままで俺の隣で静かに話を聞いていた木乃香が急にじじいに質問した。

つかアスナってだれ?

 

 「ゆうくん。アスナはな、今ウチと同室の女の子なんよ?ゆうくんがウチと同室になるっていうことはな、アスナが別室に行くことになるやろ。だから一応聞いておこうと思おてなぁ。」

 

そういうことか。つかアスナってどっかで聞いたことあるな・・・・。どこだっけか。

 

 「そうじゃのぉ。ワシが思うにネギ君と住まわせようとおもっておるんじゃが。どうじゃ?」

 

そうだな。このじじいがただの中学生に木乃香と住まわせるわけはないからな。何かあるはずだな。

 

 「んー。それでええんとちゃうかな?ゆうくんはどうやろか?」

 

俺に振るかそこぉ!?答えなきゃいけないのか?

 

 「それでいいんじゃないか?よくわからんが。」

 

 「ではアスナ君はネギ君と同室ということでいいかのぉ。そろそろいい時間じゃ。久しぶりに2人でなにか食べてくるといいぞい。もちろんお主には女装をしてもらうがの。」

 

あ、やっぱりな。つか服ないけどどうすりゃいいんだ?

 

 「もちろん用意しておるに決まっておろう。ほれこれを来ていけば良いじゃろう。」

 

そう言ってじじいは木乃香も着ている麻帆良女子中等部の制服とカツラと伊達めがね、あと・・・・・下着も。

下着はいらねぇだろ。ったくまぁ着替えるしかねぇか。

 

 「ありがとなじじい。んじゃまぁ着替えてくるわ。」

 

俺はそう言って学園長室を出て近くにあった女子トイレへと向かった。

スルッスルスル衣擦れの音が女子トイレに響く。

下着着るの大変だな。これが男と女の違いか!

よし、全部着れたな。あとは魔法で喉仏を隠してちょっと声をいじれば完了だな。よし完了だ。

トイレから出ると木乃香が待っていてくれた。

 

 「おぉ!さすがゆうくんやなぁ。いやゆうちゃんかえぇ。ほんとべっぴんさんになったなぁ。自分で見てみぃな。」

 

そういって木乃香は俺に持っていた手鏡を見せてきた。

そこには茶味がかった黒髪にパッチリした眼。すらっとした体型・・・・・・ここに男子はいないようだ。女子しかいなかった。

まぁつまり俺の女装完璧だな!




以上です。文短くてすみません・・・・・・・。
木乃香の喋り方とか学園長の喋り方少し違うかも知れないですけど大目に見てくれると嬉しいです!  というかまだ主人公の喋り方すら安定してないし。
あぁ悠軌と木乃香の魔法の始動キー考えてくれる人大募集です!ぜひよろしくお願いします。
感想やご指摘、励ましの文とかいただけると嬉しいです!特に励ましは嬉しいです!
ではではまた次話でお会いできることを。


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3話 同じ部屋って( ・∀・) イイネ!

お待たせしましたしあんたです。
え?待ってないって?まぁまぁそんなこと言わずに。
話は変わりまして。よくよく考えたんですけど、悠軌の魔法って無詠唱が主体なので当分の間詠唱しないことに気がつきました。
散々悠軌と木乃香の魔法の始動キー考えてください!なんていってすみませんでした。
では3話です。


前回のあらすじ

悠軌、木乃香と同室になることを条件に女装して麻帆良学園女子中等部2-Aへ編入することに。

そして久しぶりの木乃香との食事をすることに・・・・・。

 

 

 

 「ん~どれもこれもおいしい料理ばっかやなぁ。」

 

そう言ったのは木乃香。俺と木乃香は麻帆良学園都市で人気らしいカフェテリアに来ている。

もちろん俺は女装中だから喋り方にも気を付けないとバレてしまうってことで一応木乃香の喋り方を真似してみようと思ったんだが、同じってのもおかしいからおっとり美少女(関東ver)を目指すことにした。

 「そうですね。全部美味しいですね。人気と言われて納得できますね。」

 

俺らが頼んだのはパスタ2皿とサラダ、飲み物と木乃香の要望で大量のケーキだった。

たしかにどれもこれも美味いんだがこんなにケーキ食ったらさすがに胸焼けするぞ・・・・・。

もちろんここの代金は俺が払うから財布が軽くなるのは言うまでもないが。

 

 「ゆうちゃんもウチと一緒におる時ぐらい普通に喋ってもええんよ?」

 

 「いえ、どこで誰が聞いているかわかりませんし、部屋では元に戻すつもりでいますよ。」

 

そう、どこで聞いているのかわからないのに迂闊に素を出すのはマズイ。

部屋には盗聴、盗撮の妨害魔法と防音の魔法はかけておくつもりだから、多少は安心だが、こんな大勢の人がいるところで少しでも男とばれるような言動、行動は避けるべきだ。

 

 「そかぁ。ほな食べ終わったし寮いこか~。」

 

 「はい、では行きましょう。」

 

俺は会計を済ませて木乃香とともに店を出る。

店を出るともう夕日も沈み満月が出ていた。

 

 「お金払ってくれてありがとうなぁ。でもなんでそんなにお金持ってるん?」

 

う~ん・・・。ここは正直に木乃香の護衛の報酬だと言うべきか。いや、言うべきだな。隠し事なんてするべきじゃねぇな。こんなことで木乃香との仲が悪くなったら、死ぬ!

 

 「なんで私がお金を持っているかというと木乃香さんの護衛をするにあたって詠春さんとじじ・・・近衛門さんから私はいらないと言ったんですけど、報酬を出してくれるということで、なら木乃香さんのために使おうかなと考えていたのでお食事の代金を払うことができてよかったです。」

 

そう、木乃香のために使いたいんだ。俺自身のために使ってもバレないと思うけどそんなの俺のポリシーが許さねぇし、少しでも木乃香のためになるなら喜んで使いたいと思う。

そうこうしているうちになんかでっかい建物についた。

・・・・・・まさかこれが学園寮?でかすぎじゃねぇか?

 

 「そや、これが女子寮や。おっきぃやろ~。他の寮とも比べても大きいんよ?まぁ中に入ろか。」

 

そういう木乃香に連れられて俺も中に入る。

やっぱでかいなこれ。俺の家もそこそこでかいが比べ物にならんぞこれ。

 

 「お~い木乃香!・・・・ってその隣の娘だれよっ!?」

 

おいおい失礼なやつだな。でも木乃香の知り合いっぽいな。

つか髪の毛オレンジって最近の中学生は髪の毛染めてんのか?

 

 「隣の娘?あぁ。紹介するなぁ。この娘は天原悠香ちゃんや!せっちゃんと同じでウチの京都からの幼馴染でな、明日から2-Aに編入することになってるんよ。でな、今日から寮に住むことになってんねん。あ、ゆうちゃんこっちは神楽坂明日菜って言うんよ。さっきいってたやろ?ウチの元ルームメイトや。」

 

ほぉこいつが神楽坂明日菜か。やっぱりこいつには何かあるな。

俺が常時展開してある魔法障壁を若干だが消されてるし。

しかも意識的にじゃなく無意識にやってるな。何かの能力を持ってるのか?だが今のところ敵意は無いようだし、普通にしていても問題ないな。

 

 「こんばんは神楽坂明日菜さん?明日菜さんって呼んでもいいですか?私は天原悠香といいます。悠香でいいですよ。よろしくお願いします。」

 

掴みはこんなもんでいいのか?やっぱ人と接するのって難しいな。

ちゃんと慣れんとだめだな。

 

 「えぇ、神楽坂明日菜よ。よろしくね悠香ちゃん。そっか刹那さんと同じ幼馴染なのねー。・・・・・ってそういやさっき木乃香私のこと元ルームメイトって言ったわね!どういうことなの?」

 

刹那か・・・。懐かしいなそういえばアイツも木乃香と同時期に麻帆良に行ったんだっけか。

あいつは修行すれば強くなると思うが魔法に関わらせるのはあんまりよくないから言わなかったが今度剣術くらいなら手解きするかな。

 

 「それはな、今日からウチ悠香ちゃんと一緒に住むんよ。アスナは部屋はそのままで明日から新しい子が入ってくることになっとるんよ。今までありがとぉなアスナ。朝ごはんは毎日つくったるからなぁ。」

 

一応その新しい子が男の子って言っとかなくていいのか?絶対なんか言われるぞ。

 

 「えぇ!そうなんだ。・・・・・・今までありがとうね木乃香!そう、新しい子は気になるわね。明日のお楽しみってやつね。それじゃあね2人とも。またあした!」

 

そう言ってアスナはどこかへ行った。ん?コンビニでも行くのか?

 

 「ほなウチらも行こか。新しい部屋はウチとアスナがおった部屋の隣なんよ。あちゃー、アスナが朝ごはん食べに来るってなるとゆうちゃん女装しとらんとあかんなぁ。」

 

そうか。そうだよな。まぁカツラくらいなら着けてても寝るのに支障はねぇな。

最悪魔法で記憶を消すってのもアリだな。いや、無理か。多分そういう魔法は消される。

 

 「そうですね。ですが木乃香さん・・・・・あまり女装とか言わないでくれると嬉しいです。バレてしまうのは嫌なので。」

 

女装って誰かに聞かれたら俺が男だってバレる。それはまずい事態になること間違いなしだ。俺も護衛することが困難になるだろうし。

 

 「そうやったな。ごめんなゆうちゃんウチとしたことが気づかへんかったわぁ。っと着いたでここがウチらの部屋や。」

 

木乃香がドアを開けて中へ入っていった。

俺も一緒になって入っていく。中はそこそこ大きくて2人で生活するには問題ない大きさだった。

もちろん俺の荷物はダンボールに入っていて、出すのがめんどくさい。今日まで木乃香はアスナと同じ部屋だったはずなんだがなんでもう全部荷解きされてるんだ?

これも女子の神秘というやつか。

 

 「じゃあウチはゆうくんの荷物出しておくからシャワー浴びてきたらええよ。長旅で疲れたやろ。」

 

ぐすんぐすんほんとにいい子だよ木乃香は。これからはずっと一緒にいられるんだな。

それともう部屋の中に入ってるから木乃香も俺のことゆうちゃんじゃなくてゆうくんって呼んでるしな。

 

 「あぁ。ありがとう木乃香。入ってくるよ。」

 

 

      ――――――シャワー中――――――

 

 

ふぅさっぱりした。ほんとは風呂に入りたいけどしょうがないか。

あれ?待てよ・・・・・・・ここ女子寮だから例え大浴場があっても俺入れねえじゃん!

困ったな。まぁ人がいない時間帯を狙って木乃香と入りに行ってもいいけどな。

おぉ木乃香が全部荷物を出してくれたみたいだ。ありがたい。

 

 「ゆうくんあがったみたいやね。じゃあウチも入ってくるかぇ。あぁそういえばゆうくんの刀・・・えっと雪花やったけか?荷物の中にはいっとったからそこに立てかけといたでな。ほないってくるわぁ~。」

 

2段ベッドの近くに俺の愛刀が立てかけられていた。

そうなんだよな、滅多にこいつを使ってやれないからな。今度誰かと模擬戦したい。

まぁ手入れぐらいしとくか。

 

     ――――――木乃香シャワー中―――――

 

木乃香がシャワーから出てきた。もう20分近く経ってるな。それにもう寝る時間か。 

  (ただいまの時間は午後10時30分を回ったぐらいです。)

 

「じゃあ木乃香そろそろ寝るか。明日もネギ先生の出迎えするんだろ?早めに寝といたほうがいいぞ。俺は下のベッド使うから木乃香は上の使ってくれよ。」

 

あぁそういえばアスナも明日ネギの出迎えするって言ってたな。

お、このベッドふかふかして気持ちいい。

木乃香も寝るみたいだな。電気消してこっちに向かってきているし。

 

 「って木乃香さん?なんで下のベッドに入ってきているんでしょうか?」

 

そう木乃香は上じゃなくて下のベッドに入ってきた。・・・俺のいる。

木乃香には上に行ってもらわないと困る。主に俺の理性的な意味で。

まぁ昔から一緒に寝たりしてたからすぐに狼になるとかそんなことはないが、何日も続けばつい狼になっちゃいました。みたいなことになりかねん。

 

 「ええやんええやん。2人の方があったかいやん。それともゆうくんはウチと一緒に寝たないの?」

 

ぐっ。そんなこと言われたらダメなんて言えるわけないだろ。可愛いすぎるから!ほんとにもう・・・・・・可愛すぎるから!

 

 「いや、俺も一緒に寝たい。っとほらちゃんと布団被れよ。」

 

 「ありがとなゆうくん。大好きや!」

 

そう言って木乃香が抱きついてきた。もう死んでもいいかも。

ここはきっと天国だ。

そっと俺も木乃香を抱き返して、意識を手放すのだった




以上です。
次回からようやく原作が始まる予定です!
なんか悠軌が原作キャラの出番を食ってしまいそうです。
困ったものですね。まったくもぅ

ではでは次回でお会いしましょう!


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4話 新生活

お久しぶりですしあんたです。
持っていたはずのネギま全巻がなぜか1、15、22巻だけ紛失してしまったので買いに行っていたので投稿が遅れてしまいました。なんだか主人公の口調が定まりません。ほんとに困ったものです。
では4話です。


 

 

前回のあらすじ

 

悠軌あらため悠香と木乃香は夕飯を食べに行き、同じ部屋で生活することになる。

明日からは学校、そう思い早めに就寝するのでした。

 

 

俺は夢を見ていた。

果てしない青空と草原、そこに佇む白い少女。

俺は直感で理解できた。ここは俺の深層風景。・・・・・・なんか殺風景だな。

あの白い少女は俺の力の化身、いってしまえば俺の半身。

コイツが俺の力の根源であり、闇の化物なんだろう。こいつのおかげで俺は闇の魔法を使えるわけだ。これって話しかけるべきだよな。

はじめまして?いや、いつもお世話になってますか?

とりあえず寄ってみよう。

寄ってみてわかった。コイツはどこか俺に似ている。

顔もだけど雰囲気そのものが。

 

 「や、やぁ。はじめまして?」

 

うわぁ。自分で言ったけどもうちょっといいかたってもんがあるだろ。引かれたんじゃないか?

 

 「・・・はじめまして。・・・会うのは初めてだけどいつもそばにいた。」

 

まぁマギアの化身ならいつもいっしょってのも頷ける。無口キャラなのか、感情が乏しいかわからないが、落ち着いてるな。

 

 「えっと・・・・・・・名前はなんていうんだ?」

 

というより名前はあるんだろうか?あればあればでわかりやすいんだが。

 

 「・・・ユキ。・・・私の名前。あなたはユウキ?」

 

たしかに雪みたいな肌をしているし、いい名前なんだろう。

 

 「そうだ。俺の名前は天原悠軌。よろしくなユキ。」

 

あぁ、そういえばひとつ聞いておかないといけないことがあるな。

 

 「聞いていいかユキ?なんで今日お前は出てきたんだ?今まで一度もなかったろ。」

 

そう、闇の魔法を会得してから一度もユキは夢の中であれ姿をあらわしていない。

つまり、それ相応の何かがあるということだろう。

 

 「・・・今日、ユウキの近くで別のマギアの力を感じた。・・・多分麻帆良にお母さんがいる。」

 

お母さん?・・・・・・・違うマギア、ユキの親。先輩・・・?

 

 「ユキ、そのお母さんってだれなんだ?」

 

ひとり予想は出来てるけど、いや、多分そうだろう。

 

 「・・・エヴァンジェリン・A・K・マクダヴェル。・・・600年を生きる吸血鬼の真祖。闇の魔法を完成させた人。・・・そういえばだけどユウキ、あなたも吸血鬼の真祖。・・・とまではいかないにしろそれに近いものになっている。」

 

やっぱりエヴァ先輩か!闇の魔法の生みの親だからお母さんね。

つか先輩いま麻帆良なのか。そういやなんか封印されてるとか言ってたな。

 

 「ありがとうユキ。会えたらしっかりあいさつしておくな。つか、それだけか?」

 

これだけのために俺は呼ばれたのか。まぁ先輩に会えるのは嬉しいけどさ。

そうか、先輩に修行してもらえばいいのか。

ユキもそのつもりで呼んでくれたのかもな。

 

 「・・・そう。そろそろ起きてユウキ。コノカが待っている。」

 

・・・・・・え?

そうして俺は意識を急に引っ張り上げられた。

 

 

 

 「おはよう、ゆうくん!朝やぇ。」

 

腹に重みを感じて目を開けてみると木乃香が顔を埋めていた。

はずっ!はずかし!朝からなにやってんだ。とは言えない。

 

 「おはよう木乃香。ってもう4時半か。んじゃ走り込みしてくる。」

 

俺の日課は毎朝のランニング。日によって距離は変わるが、だいたい15キロを目安に毎日走っている。これがいい汗をかけてなかなかいい。じゃっかん頭に重みを感じているのはカツラのせいか。つか、よく考えたらカツラじゃなくて魔法でちょちょいっと育毛すればいいだけだな。

部屋に戻ったら早速やろう。

 

部屋に戻ると大体5時15分をちょっと過ぎたぐらいだった。

 

 「ゆうくんおかえりぃ。ご飯できてるぇ一緒に食べよ。」

 

机の上には木乃香が用意してくれた朝食があった。ご飯に味噌汁、目玉焼き。これぞ朝食。

木乃香の手料理(?)を食べるのは久しぶりだな。

手を洗って席に着く。

 

 「「いただきます」」

 

二人合わせていただきますを言う。

うまいな。なんかこう愛情が感じられて幸せだ。

 

 「うまいな木乃香。久しぶりに食べたけど上達したな。」

 

そういいつつ木乃香の頭を撫でる。あ、髪サラサラしてて気持ちいい。

 

 「ありがとぉなゆうくん。ウチうれしいわぁ。」

 

目を細めつつ喜んでくれる木乃香。

 

 「「ごちそうさま」」

 

食べ終わって片付け始める俺と木乃香。髪の毛どうすっかな。

 

 「なぁ木乃香。俺さ、カツラやめて髪伸ばそうと思うんだけどどうかな?」

 

さりげなく聞いてみた。さぁどう反応してくれるのか。

 

 「ええなぁ。でも急にのびひんから魔法つかうん?」

 

ちゃんとわかってくれたみたいだ。そう、魔法を使って伸ばす。髪にダメージが行くわけでもないから結構安心して使えるんだよな。

 

 「あぁ、そのつもり。んじゃやりますか。」

 

詠唱するまでもないな。・・・・・・うわっ目の前が真っ暗になった。・・・って髪の毛で見えないだけか。

 

 「木乃香頼む適当に切ってくれ。じゃないと日常生活すらままならない。たのむー」

 

まぁほんとは気配でわかるっちゃ分かるが目で見たほうが確実性が増すわけだ。

 

 「ええよー。ほな切っていくなー。」

 

そうして始まった俺の散髪。時間にして1時間ちょっと。そこからシャワーを浴び、軽いメイクを済ませるともう時間がまずいことになっていた。

 

 「木乃香!行くぞ。間に合わなくなる。しかも今日はネギ先生の迎えもあるんだろ?」

 

木乃香を急かして部屋をでるとそこにはアスナがいた。

 

 「おはよう、木乃香、悠香ちゃん。そういえば私が朝ごはん食べに来たとき悠香ちゃんいなかったけどどうしたの?」

 

あぁそうか。だからか。昨日アスナも朝飯食べに来るって話だったが来ていたのか。

 

 「あ、はい。いちおう朝のジョギングに行っていました。でもアスナさん早いですね。私5時前に出たハズなのですが。」

 

ジョギングなんてもんじゃないけど、それぐらいでいいだろ。あんま勘付かれることも言わないほうがいいし。

 

 「あ、私?私は新聞配達のアルバイトよ。木乃香のおじいちゃんにお金借りて学園に通っているからね。」

 

おっと、なんと苦学生だったか。でもそんなこと気にしてないみたいだな。心も大分大人ってわけだ。

 

 「もう、そうなこと話してる暇ないで!いくよ二人共~。」

 

そういや時間押してるんだった。

寮を出て走る。俺とアスナは足で。木乃香はローラーブレードを履いて。つかアスナはええよ。俺と同じ速さで走れるって、これで魔法世界の関係者じゃないって何者だよほんと。

 

 「でもさ学園長の孫娘のアンタがなんで新任教師のお迎えまでやんなきゃなんないの。」

 

唐突にアスナが木乃香に聞いた。まぁそうだよな。一人前の魔法使いになるための修行とは言えないしな。

つかアスナって高畑が好きなのか。確かに高畑のやつはいいやつではあるからな。一応応援してやるかぁ。

 

 「あのーー・・・あなた失恋の相が出てますよ。」

 

アスナの隣に急にちっさい子供がやってきて言った。失礼だな流石に。あって早々失恋しますはないな。

つか杖もってるし、なんかイギリスっぽい格好してるしコイツが・・・・・・ネギなのか!?

 




以上4話でした。原作と同じ場面でもちょっとずつ違っていってしまうのかと思います。ちょっとのズレがやがて大きなズレに・・・・・・。なんてことは考えずにとりあえず突っ走っていきたいと思いますのでよろしくお願いします!

ではでは5話でお会いしましょう。


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5話 エヴァ先輩

大変遅くなってしまいました。お久しぶりです、しあんたです。
4月5月と忙しく、ようやく投稿することができました。
なのに駄文と・・・・。ほんと申し訳ないです。
ですが、また頑張って投稿できたらなと思っていますのでよろしくお願いします。


前回のあらすじ

 

悠軌夢の中で自身の力と邂逅する。

そして明日菜、失恋すると言われる。

 

 

 

 「え゛・・・・」

 

アスナが青ざめた表情になりはじめた。まぁそりゃそうだわな、急に失恋の相が出てるなんて言われればだれだってそうなるだろ。

あ、怒りだした。

 

 「なぁ、ゆうちゃんこの子ってもしかして・・・ネギくんとちゃうやろか?」

 

木乃香が小声で聞いてきた。

お、木乃香すごいな、わかったのか。確かにコイツ少なからず魔力放出してるし、今も身体強化系の魔法使ってるみたいだしな。

つか使わないとこの速度こんな10歳の子供に出せないしな。

 

 「えぇ、多分。でもアスナさんには言わないでおきましょう。・・・その方が面白そうです。」

 

木乃香の方を見るといたずらっぽく笑ってきたから俺も笑い返しておいた。

なんかアスナが説教してるぞww

つか、ネギ先生は先生だからここにいていいんだぞー。

 

 「じゃあねボク!!」

 

アスナ・・・だんだん言葉汚くなってってるぞ。

 

 「いや――いいんだよアスナ君!」

 

っとこの声はタカミチか。そういやアイツも麻帆良の先生だったんだな。

 

 「お久しぶりでーす!!ネギ君!」

 

 「「「おはようございます」」」

 

 「久しぶりタカミチーッ!」

 

最初がタカミチ、2番目が俺、木乃香、アスナで最後がネギ先生だ。やっぱりまだ子供なんだな。知り合いがいて嬉しかったんだろ。ネギ先生って言うにはまだまだだなー。ネギだな。

 

 「麻帆良学園へようこそ。いいところでしょう?[ネギ先生]」

 

俺と木乃香はそうでもないが、アスナは信じられないって顔してるな。

 

 「この度この学校で英語の教師をやることになりました。ネギ・スプリングフィールドです・・・。」

 

 「え・・ええ――――っ!!」

 

めちゃくちゃアスナ驚いてるな。無理もないか。ただでさえ10歳で年下でしかも先生だもんな。

しかも担任までするのか。アスナももう悪口しか言ってないけどいいのかそれで?

 

 「はくちんっ!」

 

・・・アスナの服が脱げました。ってネギの武装解除の魔法か。ネギって魔法が普通の人にバレちゃいけないって知らないのか?

 

アスナの悲鳴が学校中に響き渡った瞬間だった。

 

ところ変わって学園長室

本来部外者であるはずの俺も木乃香の付き添いということで入れるということになっている。

実際の話木乃香の護衛だからいるんだけどな。

 

 「なるほど、修行のために日本で学校の先生を・・・・。そりゃまた大変な課題をもろたのー。」

 

とあたかも今知った風に言うなじじいよ。ほんとは知ってるだろ。

 

 「ところでネギ君彼女はおるのか?どーじゃな?うちの孫娘なぞ。」

 

はいぶっちーん。じじい俺がいるって分かっててあえて言ってやがるな。

俺は濃密な殺気を放出するのではなく、一点に絞ってじじいにぶつけた。流石のじじいでもこれには参ったようで

 

 「ま、今のは冗談じゃ。さてネギ君、この修行はおそらく大変じゃ。ダメだったら故郷に帰らねばならん。二度とチャンスはないがその覚悟はあるのじゃな?」

 

 「は、はい。やります、やらせてくださいっ。」

 

覚悟だけじゃどうにもならないことってあると思うが、今はそっと見守るしかないな。

 

・・・・・・・・・・・

 

 

木乃香とアスナが先に行くと言って今いるのは俺とネギとしずな先生という指導教員だけだ。自己紹介なんてめんどくさいな。どうせ本名なんて言えないわけだし。

そんなことを考えるうちに2-Aについた。中を覗くとやっぱり女子中なだけあって女の子らしい活発さがあった。

そういえば俺の名簿番号は32番らしい。

 

先生ということもあってネギが先に入っていた。

教室のドアを開けると上から黒板消しが落ちてきた。

っておいネギ、また魔法使ってんじゃねえよ。ほんとにバレルとか考えてないのか?すごいトラップだな。ネギがゴロゴロ転がってくぞ。

お、教室の中でネギの自己紹介が始まったな。

 

 「・・・それと!今日から2-Aに新しいクラスメイトが加わることになりました!入ってきてください。」

 

っと俺の出番か。

なんじゃこりゃ入ったら教室が荒れてる・・・・。嵐でもおきたのかっていうぐらいだ。

まぁ、そんなことは置いといて、

 

 「今日からみなさんと一緒に勉強させていただきます、天原悠香といいます。中途半端な時期に転入してきましたが、みなさん仲良くしてくれると嬉しいです。」ペコッ

 

・・・・・・ワァァァァ

教室が一気に盛り上がった。なんかうれしいな。しかもこのクラス、顔見知り多いな。

刹那だろ?龍宮だろ?そして、エヴァ先輩もいるしな。多分気がつかれてないから、特にエヴァ先輩にはあとで挨拶しに行こう。

 

アスナと雪広あやかっていうクラス委員長のはたからみたらじゃれあいがあり、ネギの授業がまともに進まなかったりだったがようやく6限も終わり、今日の授業が終わった。

よし、エヴァ先輩に挨拶しに行こう。

エヴァ先輩はもう帰ろうとしているらしく、荷物をまとめてもう教室から出るところだった。

 

 「あの・・・・エヴァンジェリンさん。少しお時間よろしいですか?」

 

あくまでここは外だから、女の子として振舞うわけだ。

 

 「あぁ?なんだ貴様。・・・あぁ今日からこのクラスに来た転校生か。そやつが私になんのようだ?貴様に割く時間などないのだが。」

 

やっぱり俺ってきづいてないな。感動のご対面と行きたっかったが無理だな。

 

 「すいません。ちょっとでいいのでこっちに来てください。」

 

多少強引ではあるが、エヴァ先輩の手をつかんで廊下の奥に連れてきた。

そこで俺は、防音の結界と認識阻害の魔法の重ねがけをして、そこだけ隔離したような空間を作った。

エヴァ先輩もすぐに気がついたようで、

 

 「なっ!貴様なにをしている!私を吸血鬼の真祖と知ってやっているのか。餓鬼・・・殺すぞ?」

 

おっと怖い。早くネタバレしないとほんとに殺されそうだ。

 

 「待って、俺だよ。悠軌、天原悠軌だって!先輩の弟子の!」

 

といって俺は声を戻して抑えていた魔力を若干開放した。

 

 「悠軌?確かに私の弟子にいたが、こんな容姿じゃなかったはずだぞ。だが、この魔力。たしかにあいつだ。」

 

うーん若干信じてくれてないな。

 

 「ここじゃ使えないけど、闇の魔法を使えば天原悠軌だって信じてくれるか?」

 

 「ん?マギアだど?やはりお前は悠軌なのか?仮に悠軌だとして、お前は何をしに来たんだ?お前は京都で生活しているはずだが?」

 

この質問来ると思ってたぜ。そりゃ気になるよな。

 

 「西の長、つまり詠春さんからの頼みで木乃香の護衛をしてる。で、じじいが護衛するなら近いほうがいいとか言って俺は女装させられてるってわけ。」

 

ありのままのことをそのまま伝えた。

 

 「そうか、あの娘の護衛か。たしか娘には魔法がバレていたな。・・・ならいい。今度私と模擬戦をしよう。ついでに娘も連れてくるといい。そのあとお茶でもするか。」

 

良かった。信じてもらえたみたいだ。これで一安心だな。

prrrrrr。っと電話だ。

 

 「エヴァ先輩、ちょっとすいません。もしもし?木乃香さん?どうしたんですか?」

 

声も戻して、口調も直した。一応な。

 

 「もしもしゆうちゃん?いまどこにおるん?急いで教室来てくれへん?大至急や。ほな、はよきてな~。」ブツッ

 

って切れた。なんなんだ?とりあえず行かないとな。

 

 「エヴァ先輩、なんか教室であるみたいなんで行きますわ。・・・っとエヴァ先輩もクラスメイトじゃないですか。行きますよ。」

 

再びエヴァ先輩の手を掴んで教室に向かう。

なんとか新しい生活もやっていけそうだ。




いかがでしたでしょうか?最後の電話はネギ君と悠軌の歓迎会の電話です。きっと悠軌も楽しめることでしょう。
次回は内容にあったエヴァちゃんとの模擬戦の話を書いて、その次からは原作2巻へ行こうと思います。
原作がとても多いのであんまり1冊で時間もかけられないなと思い、そうさせていただくことにしました。
まだまだ未熟ですが、これからも生暖かい目で見ていただけるとうれしいです!
ではまた次回でお会いできることを。


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