ピッコロが幻想入り (ギョレン)
しおりを挟む

幻想郷への誘い

始まるぞい

(一部訂正10/14)


「む、この気配は……あの時の様な歪みに似たものか?」

 

ピッコロが山の麓で瞑想をしていると、目の前に切れ込みのような歪みが出来ていた。

 

瞑想を始める前には無く、今突然に現れたものだ。

 

この先に得体の知れない者が潜んでいる、と確信している。

自身が産まれ、修行を積んでいる時に相手をした妖怪の様なエネルギーを感じるのだった。

 

「……消しておいた方がよさそうだな」

 

「あら、それは待ってくださる?」

 

穴の中から、1人の女が現れた。

扇子からこちらを覗く瞳には、強い意志が感じ取れる。

 

「何者だ貴様」

 

「私は八雲紫、貴方にある依頼をしに来たの」

 

「オレの事を知っているようだが、それを受けるとでも?」

 

「でも貴方に関係ないとは言えない依頼ですわ」

 

「……?」

 

「ガーリックJr、かつて貴方と孫悟空が戦った魔族がこちらの世界…幻想郷で復活したのよ」

 

「何?また復活したのか、奴も懲りないな」

 

ガーリックJrとは、魔凶星出身の魔族で2度ピッコロ達の前に立ちはだかった敵である。

とはいえ、まだ悟飯が幼かった頃なのでその実力はたかがしれている。

 

「ガーリックJrは魔凶星のパワーを完全に取り込んで、こちらを襲っているわ。それだけならまだ良いのだけれど、ガーリックJrが作り出しているせいでどこもかしこも魔族だらけで手に負えないの」

 

「……生憎だが、オレはそちらの世界と関係がない。他を当るんだな」

 

「お礼に修行に適した場所と、美味しい湧き水の場所を提供しますわ?」

 

「いつでもこちらに戻ってこれるのか」

 

「言ってくだされば、ね」

 

(ガーリックJrがこちらの世界に来ないとも限らない、となるとやはり幻想郷とやらで叩く方がいいか。それに、別世界となれば悟飯を連れていくのも悪くは無い……

学者ならば興味も湧くだろう、先に見ておくか)

 

「案内しろ」

 

「ではこちらへどうぞ、ピッコロ様?」

 

「ピッコロでいい」

 

「あら……」

 

こうして、ピッコロは幻想郷へと赴くのであった。

 

 

_______________

 

 

 

~幻想郷~

 

 

「全くこれで何匹目なのよ、殺しても殺してもキリがないじゃない!」

 

「まぁまぁ霊夢、私達がこうして片っ端から片付けてるお陰で人里の連中も助かってるしガーリックJrも動いてないだろ?」

 

「それはそうだけど、このままじゃジリ貧よ!あのチビもこの間に更に魔力が高まってるし、かと言って人手もないし……!」

 

イライラする!と叫びながらも一気に5体の魔族を消し飛ばしていく博麗の巫女、博麗霊夢。

それを苦笑いしつつも、魔族を倒していく普通の魔法使い霧雨魔理沙。

 

現在、幻想郷の各勢力の所に魔族の幹部が相手取っているせいで人手が足りていないのである。

普通ならば、とんでもなく強い鬼等がいる旧地獄が早々に倒してしまうだろうと思っているものだが、魔凶星の力を得ている幹部により抑えられているのだ。

 

その命のやり取りを楽しんでいるというのも原因とも言えるが。

 

「でも紫の奴が援軍呼んでくれるって話だろ?何とかなるだろ」

 

「使えないのを連れては来ないけど、どんな奴なのかしらね」

 

_______________

 

 

「ここが幻想郷か」

 

「えぇ、ようこそ幻想郷へ。歓迎するわ」

 

「フン、奴の気を感じる。以前よりかなりパワーアップしているようだな」

 

「勝てるかしら?」

 

「……この程度なら問題は無い」

 

「それは頼もしいわね、早速だけど幻想郷を案内するわね。手短にだけれど」

 

 

 

こうして、八雲紫とピッコロの幻想郷巡りが始まった。

各地に勢力を伸ばしている魔族と、対抗する人間や妖怪達。

それらとの出会いはもうすぐそこである。

 

 

to be continued




へー!幻想郷かぁ、ずりぃぞピッコロ!オラも行ってみたかったぞ!
ガーリックJrってぇと、オラ達が昔に倒した奴だけんど更にパワーアップしてるみてぇだな。
油断してっと足元すくわれそうだ、へへへ。

にしても幻想郷の連中は女ばっかだなぁ、だけんどみんな強そうだ!

次回!ドラゴンボールZ!
「お手並み拝見!霧雨魔理沙&博麗霊夢対ピッコロ!」
ぜってぇ見てくれよな!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「お手並み拝見!霧雨魔理沙&博麗霊夢対ピッコロ!」


やる気よ、もってくれよ!!
3倍界王拳!!!

ドラゴンボール特有の引き伸ばしやめろ(戒め)


 

~博麗神社~

 

「ここが私達の拠点となる所よ、本来なら私の居住地にしたい所なんだけどここが手っ取り早いのよ」

 

「……」

 

「博麗神社、ここには博麗の巫女「博麗霊夢」が住まう場所よ。妖怪にとっては最も危険な場所……の筈なのだけれど、霊夢の人徳か厄介事に好まれているのか仲のいい妖怪も遊びに来るのよね」

 

「神社とは神聖な場所の筈だがそれはそれでどうなんだ」

 

「ごもっともね、かくいう私も妖怪なのよ」

 

「だろうな、貴様からは妖気を感じる」

 

「それに霊夢はね、私の弟子でもあり親みたいなものなの。自慢の娘ね」

 

ピッコロも図らずもその役割を担った事もある、孫悟飯である。

初めはサイヤ人に備えての戦力を、いずれは立派な魔族に育て上げようと企んでいた。

それがどうだろうか、逆に孫悟空の影響か孫悟飯に絆され命を捨てるのも厭わない愛弟子となった。

悟飯からみれば、もう1人の父親の様な存在で師匠でもあるのだ。

 

 

「……まぁわからんでもない、その気持ちはな」

 

「魔族の貴方が?今度詳しく聞きたいわね、ふふ」

 

「少なくとも、貴様の弟子よりオレの弟子の方が強い」

 

「あら、私の弟子の方が強いかもしれないわよ?」

 

「……」

 

「……」

 

2人の気が高まり始め、ぶつかり合う。

周囲の木が揺れ鳥達が逃げ惑う。

一方は冷静に見えるが、譲らないと目でわかり。

一方は額に怒りマークが見え、笑顔で対峙する。

そこに1人の乱入者が現れた。

 

「ちょっとあんた達!私の家ぶっ壊す気!?まとめて叩くわよ!!」

 

博麗霊夢である。

魔法の森の人形使いの家で休憩した後、神社に向かっていったらアホみたいにデカい気がぶつかり合っていた。

紫が誰かと向き合って戦うのか?よりも自分の住処を先に心配する辺り、博麗霊夢らしさが出ている。

 

「あら霊夢、おかえりなさい。ちょっとこのわからず屋をわからせてから紹介するわね」

 

「彼奴が博麗霊夢か、成程確かに強そうだ」

 

「わかってるじゃない、そうなのよあの子はとっても強いのよ。料理も出来るし裁縫もできて掃除だって得意なの、それでいて巫女としての才能もバッチリで」

 

「待ちなさい紫、わかったから。恥ずかしいからやめて、顔から火が出そうよ」

 

「いいえまだよ、まだ自慢したり足りないわ」

 

「どうしちゃったのよ紫、普段ここまで言わないじゃない。ってそれよりこの妖怪誰なのよ?」

 

「あぁ、紹介がまだだったわね。彼はピッコロ、宇宙人で今回の協力者よ。ピッコロ、彼女が私自慢のむぐっ」

 

「わかったからわかったから。貴方が手伝ってくれるのね、私は博麗霊夢……霊夢でいいわ」

 

「ピッコロだ、2度ガーリックJrと戦っている」

 

「そう、でも先ずはあのチビの幹部と手下共をぶっ倒す。被害が馬鹿にならないもの」

 

あ、そうだ。と霊夢は改めてピッコロに向き直る。

札を取りだし好戦的な表情を向けて構えた。

 

「貴方がどれだけ強いのか確かめさせて貰うわ、正直な話私より遥かに強いって勘でわかるけどね」

 

「ふん、いいだろう。相手になってやる」

 

「ピッコロ、私の愛娘の顔に傷つけたら承知しないわよ」

 

「紫は黙ってて」

 

「」

 

「おーい!霊夢!」

 

「この声……魔理沙?」

 

とんがり帽子を被った普通の魔法使い、霧雨魔理沙である。

霊夢の横に降り立ち、ピッコロに対峙する。

 

「アタシの名前は霧雨魔理沙、普通の魔法使いさんだ。この戦いアタシも混ぜてくれよな!」

 

「全く。それでいいかしら?」

 

「何時でもいいぞ、かかってこい」

 

「相手は強敵よ、多分ガーリックJr以上の。油断せずに全力でいくわよ」

 

「へへ、ワクワクするな!いくぞ!」

 

「試合の開始を宣言するわ、相手に決定打を与えたら勝ちよ。ピッコロは顔面に一撃いれられたら負けね。」

 

「かまわん」

 

「では……試合開始!!」

 

 





オッス!オラ悟空!
へへ、霊夢に魔理沙か。どんな戦い方すんだろうな!
相手も妖怪退治のベテランみてぇだし、油断出来ねぇな!

次回!ドラゴンボールZ!
「霊夢と魔理沙!脅威の弾幕と流星群!」
ぜってぇ見てくれよな!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「霊夢と魔理沙!脅威の弾幕と流星群!」


スラッグの映画見てたので初投稿です。


 

「先ずは様子見よ!はァァァ!!」

 

霊夢が先手として弾幕を展開し、逃げ場を無くしていく。

時折巨大な気弾を混ぜながらダメージを狙う。

 

「私も続くぜ!おりゃああ!」

 

魔理沙もレーザー型のエネルギー波を放ち、ピッコロを追い詰めていく。

 

「ほう、物量で押していく戦法か。悪くは無いが…」

 

手で弾きながら、霊夢の目の前まで辿り着く。

 

「なっ!?速っ!?」

 

「一つ一つが弱すぎるぞ!かぁ!」

 

気合い砲で霊夢を吹き飛ばす。

追撃として弱めの気弾を数発飛ばす。

 

「きゃああああ!?」

 

「霊夢!!くそっ、喰らえピッコロ!魔符ミルキーウェイ!」

 

大型と小型の星型気弾と囲い込む様なレーザーがピッコロを襲う。

だが、そんな攻撃なんてピッコロには通用しない。

 

「まだまだ甘い!」

 

ピッコロはその弾幕をいとも容易く掻い潜り、額の触角からビームを放つ。

 

「ぎゃっ!?」

 

当たってしまった魔理沙は霊夢と同様に地に落ちていく。

 

「うぐ……ぐ……ま、魔理沙、まだやれる?」

 

「当たり前だぜ!勝負は……終わってない!」

 

「上等!合わせて魔理沙!」

 

「あぁ!アレだな!いくぞ!」

 

「ほう、いいだろう。やってみせろ!」

 

魔理沙がミニ八卦炉を構え、霊夢が魔理沙の手を後ろから支えるように立つ。

八卦炉にエネルギーが充填され、光の渦が巻き起こる。

 

「「『合体霊魔法』マスタースパーク改!!!!!!!」」

 

極太のレーザーに霊夢の力が加わり、ピッコロに向かって解き放たれた。

ピッコロはその様を見て、口角をあげるとそのままレーザーに呑み込まれていった。

 

「はぁ……はぁ……やったのか……?」

 

「……だといいけど……恐らくは……」

 

煙が晴れ、そこには傷1つないピッコロが腕を組んで浮かんでいた。

 

「そんな馬鹿な、あれを食らって……!」

 

「やっぱり効かなかったのね……」

 

「いえ、この勝負は貴方たちの勝ちよ」

 

紫が2人の前に現れ、試合結果を報告する。

 

「「え?」」

 

「そういう事だ、これで試合は終わりだ」

 

そう言うとピッコロはマントとターバンを付けて、地におりた。

ピッコロは魔術で2人の服を修繕すると、講評を付ける。

 

「お前達のコンビネーションは良かった、だが圧倒的に力が足りん。それに慢心がまだ心のどこかにある。それでは強敵はたおせんぞ」

 

「うぐ……」

 

「まぁ……そうかもしれないわね」

 

「だから先ずは基礎的な部分を鍛える事だな。霧雨魔理沙、お前は先ず道具を頼らずともマスタースパークとやらを出せるようにしろ。そして博麗霊夢、お前は天才かもしれんが努力が足りん。自身の力を充分に発揮できるようにしろ」

 

「わかったのぜ…」

 

「わかったわ。でもどうして私達の勝ちに……?」

 

「それは無傷だったとはいえピッコロに攻撃を当てたからよ、最も彼は避けるつもりはなかったみたいだけど」

 

「そういう事だ」

 

「まったく」

 

「嬉しくない勝ちね……」

 

「ふふ、それじゃあ一旦ご飯にしましょうか。ピッコロ、貴方は?」

 

「俺は飯は食わん、水があればいい」

 

「そう、なら美味しいのを用意しておくわね」

 

こうして、霊夢&魔理沙対ピッコロは幕を閉じたのだった。

 





オッス!オラ悟空!
霊夢と魔理沙のやつ、修行したら強くなりそうだなぁ!
へへへ、強くなったアイツらといつか戦いてぇな。

お、なんだなんだ!?神社の周りが急に暗くなりだしたぞ!
暗闇の中から声もすっぞ!
誰の仕業なんだ?

次回ドラゴンボールZ!
「暗黒の誘い!人喰い妖怪現る!」
ぜってぇ見てくれよな!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハロウィンスペシャル!ドラゴンボールZ『お菓子くれなきゃイタズラするぞ!ちびっこ達のハロウィンパーティ』

ハロウィンなので初投稿です

本編とは無関係なので、人間関係やピッコロさんと関わってないキャラも多数出てきます。

個人的にはちびっこ達に囲まれるピッコロさんが見たいが為に書きました。


 

10月31日

 

幻想郷は今、ハロウィンで染まっていた。

 

「ハロウィンだと?」

 

「えぇ、今幻想郷では皆仮装して楽しんでるわ」

 

マヨヒガの八雲邸の庭でピッコロと八雲紫が話している。

紫の話では、幻想郷で仮装して皆がお菓子とイタズラを求め飛び回っているらしい。

 

「ピッコロは知っているかしら?」

 

「あぁ、知識としてはな」

 

「なら話は早いわ、早速下界に送ってあげるからちびっこ達に会いに行ったら?」

 

「何故オレが」

 

「知ってるわよ?貴方チルノ達妖精やあの半人前とかに慕われてるじゃない、たまにはサービスしてあげたら?」

 

「……ふん」

 

ピッコロは顔を背けた。

 

恥ずかしがり屋さんね、と紫は呟く。

 

「行ってらっしゃい、楽しんできてね」

 

ピッコロは返事をせずスキマに入っていった。

ばっちり籠とお菓子を持って。

 

「素直じゃないわねぇ……ふふ」

 

 

______霧の湖______

 

 

「あ、ピッコロだ!」

 

「ピッコロさん!」

 

「ピッコロがきたのかー?」

 

「こんにちはピッコロさん」

 

上からチルノ、リグル、ルーミア、大妖精である。

今日もここで集まっていたようだ。

 

「やはりここにいたか」

 

「なーなー!お菓子くれ!」

 

「「「「トリックオアトリート!」」」」

 

「ふん、好きなだけ持っていけ」

 

ピッコロは菓子の籠を差し出す。

 

「ヤッター!なんでもいいんだよな!?」

 

「見たことないお菓子ばっかりですね……!」

 

「どれにしよう……」

 

「私はこれにするのだー」

 

「よし、取ったな。ならオレはいくぞ」

 

「イタズラさせてくれないのかピッコロ!」

 

「ダメだよチルノちゃん、ピッコロさんも予定があるだろうから」

 

「また遊びに来てね、ピッコロさん!」

 

「バイバイなのだー、ワハー!」

 

ピッコロはニヒルに口角を上げ、飛び立っていった。

 

次の行先は博麗神社の様だ。

 

______博麗神社______

 

「おっす!ピッコロさん、お菓子くれなきゃイタズラするぞ〜なんてな!」

 

「あら、貴方こんな行事に参加するとは思わなかったのに」

 

「紫に言われて仕方なくだ」

 

「それにしては楽しんでるようだけど」

 

「む……」

 

確かにと思うところがあるらしく、口を紡ぐ。

 

「さぁさぁイタズラか、お菓子か!」

 

「好きなのを取っていけ」

 

「便利ねぇ、魔術ってのは」

 

そうして3人が談笑していると、来客が現れた。

アリス・マーガトロイドである。

 

「お菓子を配りに来たわよ。ピッコロさんも元気そうね、お菓子は食べれるかしら?」

 

「いや、オレは…いや。貰っておこう」

 

「ふふ、よかったわ。はいコレ」

 

アリスは嬉しそうに手渡し、霊夢と魔理沙についでのように渡していく。

 

「なぁ霊夢、アリスの奴もしかして……」

 

「かもしれないけどアレコレ考えるのは野暮よ」

 

「それもそうだな」

 

こそこそ話を終えて、2人はアリスへ礼を言った。

その3人を他所に、ピッコロは次の場所へと飛び立っていった。

 

 

こうして、ピッコロにとって慣れないハロウィンを過ごしていくのであった。

夜が本番と知り、吸血鬼姉妹や半人半霊が襲いかかってくるのはまた別の話である。

 





ギリギリ間に合った……
出来荒いですが、まぁ多少はね?

多分時間ある時に手直し入ると思います、すみません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「暗黒の誘い!人喰い妖怪現る!」


もう12月とか早くないですかね

※本作の妖怪達は通常より強くなってますが、トワ様の仕業ではありません。
トワ様可愛いよトワ様


 

「ねぇピッコロ、アンタ魔術って使えるのよね?」

 

「あぁ」

 

神社の前で瞑想していたピッコロに、霊夢が話しかけた。

ピッコロは目を開き動かないまま返事をするが、霊夢が何か企んでる顔をしているなと感じ取っていた。

 

「その魔術でさ、お金とか作れないの?」

 

「出来ん事はないが、巫女がそんな不正に手を出してもいいのか?」

 

「うぐ……」

 

「どうしても金が欲しいのであれば、信仰される様に努力するんだな」

 

「かったいわねぇ相変わらず……」

 

「お前の頑固さよりかはマシだと思うがな」

 

「うっさいわよ!まぁいいわ、ちょっと人里行ってくるから留守番よろしくね」

 

そう言うと、霊夢は人里方面へ飛び立っていった。

その時だった。

 

「む……?」

 

神社辺りを暗闇が覆った。

光も何も無い空間。

そこに声が響く。

 

「お前は食べてもいい奴かー?」

 

「誰だ貴様は」

 

「ルーミア、今からお前を食べる妖怪なのだーわはー」

 

「ほう、ではこの暗闇は貴様の仕業と言うことか」

 

「これでお前は何も見えない、いくら強くたって見えなければ問題ない。ここで終わりなのだー」

 

「やれるもんならやってみるんだな、本当にオレに勝てるならな」

 

「強がりはカッコ悪いぞー?じゃあ暗闇に堕ちろ!」

 

ルーミアは鎌の様な武器で首を刈らんと接近して振るう。

しかし、それはピッコロには当たらなかった。

 

「なっ!?避けた!?」

 

「どうした、未だオレの首は飛んでいないが」

 

「まぐれに決まってる!死ね!!」

 

ルーミアが鎌を振るう、それをピッコロは余裕で避けていく。

 

「なんで……なんで当たらない!」

 

「お前は目で追っていると思っている、それが間違いだ」

 

「それ以外何が……!」

 

「風の動き、音、そして気。目で見えなくとも他で感じ取ることが出来る」

 

「そんな事出来るの!?」

 

「茶番は終わりだ」

 

「なっ」

 

ピッコロは腕を伸ばし、ルーミアを掴むとそのまま地面に叩きつけると怪電波を放った。

 

「ぎゃあああああああ!!!」

 

ルーミアは大きなダメージを受けて暗闇が晴れていく。

 

「ぐ……ぐふっ……」

 

「漸く姿を現したな、お前が常闇の妖怪だな?」

 

「そうよ…殺すなら殺しなさい……」

 

「お前の事は殺さん、さっさと消え失せるんだな。またオレに挑むのなら止めはせん」

 

「変わったヤツね……姿と変わらず」

 

フラフラと立ち上がると、ルーミアは去っていった。

ピッコロの背後から八雲紫が意外そうな顔をして立っていた。

 

「随分優しいのね?敵ならば女子供問わず殺すものだと思っていたのだけれど」

 

「ふん、奴に感化されたからかもしれんな。それに妖怪退治は霊夢の仕事だろう」

 

「ふふ、それもそうね」

 

「それより何しに来た、紫。オレと奴の闘いを見に来ただけではあるまい」

 

「……妖怪の山に、科学者と名乗る老人が現れたわ。妙な脳と共にね」

 

「何?」

 

「カッパの技術も取り込んで何か企んでいるみたいなの、嫌な予感がするわ」

 

ピッコロはまた過去の敵が現れたかと考えていた。

かつてオレや悟飯、クリリンそして孫に敗れた悪の科学者……

 

奴が復活したとなれば、かなりの被害が出るだろう。

奴の狙いは変わらず世界征服と強い体を持つ者。

 

となれば、オレ以外を除くと鬼や大妖怪と言った所か。

動き出す前に手を打たねばならんな。

 

「おい、妖怪の山はどの方面だ」

 

「ここを飛んでいけば大きな山に当たるわ、神社が目印になると思うわ」

 

「よし、行ってくるか」

 

「気をつけて行ってらっしゃい、私はここで霊夢を待つわ」

 

 





おっす!オラ悟空!
妖怪の山に現れた謎の科学者!
河童達ととんでもねぇもんを企んでるみてぇだ!
んー、オラあいつどっかで見たことある気がすんだけんどなぁ?
お?なんだなんだ!?辺りが突然寒くなってきたぞ!?
いってぇどうなってんだ!?

次回ドラゴンボールZ!
「幻想郷最強!?氷の妖精チルノ!」
ぜってぇ見てくれよな!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。