ハイキュー!!〜超強力なバネを持つ烏の戦士〜 (ただの麺)
しおりを挟む

第一話 VS北川第一

「おーい!!和杜!!」

「どうした〜!!翔陽〜!!」

俺の名は『大狼和杜』雪ヶ丘中学校3年生だ!!

今日…ようやくバレーの大会に出場する事ができた俺達は、今会場にいる。

「やっとこれたな!!」

「あぁ!!」

影山と戦える!!

原作(ハイキュー!!)の世界って知って嬉しかった!!だから嫌いな勉強もサッカーも頑張ってきたんだ!!(理由は後の回で)

「俺らの初回の相手って北川第一だよな」

「あぁ、そうだな」

「強豪だな」

「えっ!?そうなの!?」

「そうなの!!ちゃんと調べろ!!」

俺は前世から知ってるから調べてないけどね

「どんな所なんだ?」

「んーと、『コート上の王様』って呼ばれてるセッターがいるらしい。まぁ蔑称だけどな」

「どういう事だ?」

「いや〜な意味でつけたって意味」

「いやそういう意味じゃなくて」

「違う?んじゃあ、彼奴の無茶苦茶トスについてこれないって怒ってるメンバーからつけられた。」

「ひっでぇなぁ」

「どっちもな」

「つけた方じゃなくてか?」

「それはお前が同情してるだけだ。本当にひでぇのは、自分の仲間も信じられないのときちんと相手の事を知ろうともしない王様と、独裁者に文句すら言えない庶民だな。王様は文句言えてるだけマシだ」

「そういうもんなのか?」

「あぁ。同情ってのは、相手からしたら最も屈辱的な行為だ。絶対にするなよ翔陽」

「わかった。絶対にしない。」

「まぁ日向なら、自分の正しいって思った方向に進めばいい」

例えば、初練習試合の影山への一言。

例えば、強さに貪欲になった時の事。

やりたい事をやればやるほど、翔陽は強くなるからな

「よくわからないけど…わかった!!」

「あぁ、今はわからなくていい」

 

 

 

 

 

「…よし」

「おぉ!!エアーサロンパスの匂い!!」

「ハハハ!!なんだそれww」

「笑うなよ!!」

「クククww」

「クッ…行くぞ!!和杜!!」

「あぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ試合が始まるな」

「そうだな」

「皆!!準備できてる?」

『おう!!』

「皆いくぞ!!」

『オー!!』

そしてサーブは雪ヶ丘中、最初のサーブは俺!!

ネタバレすれば、翔陽にもスパイクサーブは打てるようにしてるから、俺がミスっても安心…まぁ決めにいくけど

『和杜!!』

名前を呼ばれたタイミングでサーブトスする。

『ファイ!!』

このタイミングでジャンプして…

「オラァ!!」

打つ。

ピッ!!

『シャァ!!』

俺の必殺サーブ、スパイクサーブこと『ダンクサーブ』が決まり、ノータッチエースで点を捕る

…次はジャンフロやるか…

ピッ!!

『和杜!!』

『ファイ!!』

「オラァ!!」

次のサーブは『ジャンプフローターサーブ』無回転という強みを利用して誰もいない場所に打つ。すると何人か近づいてきたところで、軌道が変わり、誰も触れない。2連続ノータッチエースだ。

そして次から警戒される。ならば

ピッ!!

『和杜!!』

『ファイ!!』

「オラァ!!」

次も『ダンクサーブ』…よし、腕に当たった!!初見じゃコレは…

「捕えられない…チャンスボール!!俺が押し込む!!」

2つ目の必殺『ダンクスパイク(バックアタック)』因みにコレはテニプリの跡部の『破滅への輪舞曲(ロンド)』をイメージしてる。

サーブで崩し、スパイクで決める流れが正にソレ。まぁスパイクはダンクスマッシュだけど。

3点目…そろそろ捕られるか?

「お前ら!!警戒を怠るなよ!!」

『おう!!』

ピッ!!

『和杜!!』

『ファイ!!』

「オラァ!!」

ダンクサーブ…やっぱり捕られた!!

「翔陽!!ブロックいくぞ!!」

「おう!!」

「ハァ!!」

ピッ!!

上手く避けられた…相手の点だ。

サーブは…影山か…

『サッコーイ!!』

(勝負だ!!大狼!!)

ピッ!!

「影山ナイスサーブ!!」

サーブトス…跳んだ…

「オラァ!!」

狙いは…俺か!!

「オラァ!!…シャァ!!」

「ナイスレシーブ!!」

「おう!!」

ダンクじゃなくていい…狙うは…

身体の向きを変える…そして、

(影山!!)

影山へ打つ

影山がレシーブする事で影山のトスはない!!

「…ンな!!別のセッター!!」

そんなのいたのか!!…だったら!!

「止める!!」

「ハァ!!」

翔陽の腕に当たる

上に上がる

「だったら!!」

スパイクの姿勢になり、ツーアタック…と見せかけて翔陽にトス

スパイクが入る

『翔陽ナイスキー!!』

 

 

 

 

一方その頃観客席

「ハァ!!なんだアレ!!」

「アレが中学生かよ…」

「…ねぇ雪ヶ丘の2番、名前は?」

「えぇっと…『オオカミ』…なんだコレ?」

「知り合いっすか?潔子さん」

「ううん、一方的に知ってるだけ。2年前、陸上短距離のタイムが中3を超えて全体1位だった…文字通り」

「ハァ!!高校生の間違えじゃねえの!?」

「まぁ、自分のタイムに興味なかったのか、いつも誰かと電話してすぐ帰ってたから、多分タイムは知らないと思う。」

「まさかバレーやる為だったりしてな!!」

「そんな訳ねぇべ」

「だべな〜」

そしてコート

「ハックシュ!!ズズズ…誰か俺の噂した?」

「どうした?」

「いや?風の噂が…」

「いやどういう意味だよ。」

今の点数は4|1だ。

…今はリードしてる。だったら!!

「突き放せ!!翔陽!!」

『翔陽(日向)!!』

『ファイ!!』

「オォ!!」

翔陽のジャンプサーブもとい『ソニックサーブ』で点を捕る。

「シャァ!!」

「ナイスサーブ翔陽!!」

「おう!!」

ここから見ると影山の楽しそうな顔が見える…

 

 

 

影山side

彼奴ら見てるとブルッってする…なんというか、早く次のサーブ打ってくれって思う。あの2番(大狼)のサーブの多彩さもすげぇし、あの1番(日向)のサーブやダッシュの速さ、そして2人に共通してるジャンプの高さ…サーブもスパイクも止めてみてぇ…俺がファーストタッチやる訳にはいかねぇけど、ブロックでいいから止めてみてぇ!!サッサと次やらせろ!!

審判!!

ピッ!!

「サッコーイ!!」

 

 

 

翔陽side

王様(影山)からすげぇデカい声が聞こえてくる…でも俺のサーブは…避けるサーブだ!!

『翔陽!!』

『ファイ!!』

「オォ!!」

よし!!コレなら!!

「オラァ!!」

 

 

 

和杜side

ンな!!彼奴(影山)翔陽のサーブを2回で見切りやがった!!けど…彼奴はファーストタッチ!!そして…

捕る時の姿勢が悪かったから帰ってくる!!

「チャンスボール!!」

ココは堅実にレシーブ!!

「翔ちゃん!!」

「ハァ!!」

だがブロックに阻まれる

ピッ!!

4|2

まだまだ勝負はこれからだ!!

 

 

 

次回、VS北川第一② 最強のスパイク・最速のスパイク



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

VS北川第一②最速のスパイクと最強のスパイク

4|2…まだまだ点差はある。次は相手のサーブだ…

「ごめん!!2回目で捕られた!!」

「ドンマイドンマイ!!気にすんな!!今のは相手が凄かった!!2回目で捕ってくるとは思わなかった!!」

「サンキュー」

「次、切りかえていくぞ!!」

「あぁ!!」

「サッコーイ!!」

ピッ!!

…!!俺に来た!!堅実にレシーブで上げる。

「俺にくれ!!」

「和杜!!」

「バックアタック!!止めろ!!」

アタックの姿勢…だが彼奴らは気づいてない…俺が…俺の手が握られていることに!!

「オォラァ!!」

ボールを殴り飛ばす

変則的なフェイントに相手はついてこれない。

ピッ!!

『シャァ!!』

ピー!!

ん?タイムアウトか?

みたいだな

「皆来てくれ!!」

「あぁ!!」

「翔陽!!次のサーブは彼奴を狙うな。…いや、狙うなら、彼奴の足元…捕れそうで捕れないギリギリを狙うなら狙え。俺のドライブサーブは慣れられたら終わり…暫くスパイクサーブとジャンフロでいく。皆は肩の力を抜いて、いつも通りやってほしい。固くなってたら全力を出せないからな。」

『はい!!』

『おう!!』

「んじゃ、いくか!!」

『おう!!』

 

 

 

観客席…

「彼奴らすげぇな…」

「あぁ!!北川第一にタイムアウト取らせたぞ…」

「雪ヶ丘って強豪だっけ?」

「いや、俺らが知る中で今回初出場だろ…」

 

 

 

 

再びコート

時は飛んでセット終盤

23|24

「相手のセットポイント!!ブレイクするぞ!!」

『おう!!』

「雪ヶ丘!!ファイ!!」

『オォ!!』

次は…

「1本ナイスサーブ!!」

『コージー!!』

『ファイ!!』

「おう!!」

「皆声出せ!!気合い出ねぇぞ!!」

『はい!!』

影山のトス…

「2人共合わせろ!!…せーの!!」

よし!!当たった!!

「ワンタッチ!!」

「おう!!」

「ナイスレシーブ!!」

「翔陽!!スーー…ハーースイッチいくぞ!!」

「おう!!」

((スイッチ?))

和杜と翔陽が交差し、跳ぶ…そしてスパイクを決めるココは確実に決めたいから速いのを…頼むぞ、翔陽。

ピッ!!

『シャァ!!』

 

 

 

 

観客席

「ハァ!?何あの速さ!!大会最速だろ!!」

「あぁ、アレを越せる方が凄いよな…」

「烏野に欲しい…けど、他の高校も狙うよな…」

「あぁ、できれば2人共欲しいけどな…いや、北川第一のセッター入れて3人か。」

「うん、それに、多分アレ、まだ本気じゃないよ」

『!!』

「本当か!!清水!!」

「うん、陸上やってた人なら誰でもわかる…アレはどう考えても本気じゃない」

「手を抜いてるのか?」

「多分それも違う…温存してるんだと思う」

「温存?」

「彼は短距離選手。多分長期戦は苦手」

「だからか。」

「最も、あのサーブは本気で打ってそうだけど」

「確かに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和杜side

よしよし、スイッチは捕えられなかったか。

だったら…

「ナイスキー!!翔陽!!」

勝てる

24|24

『泉!!』

『ファイ!!』

「ハァ!!」

ジャンプはしないが、原作より力強いサーブ…勿論軽々しく捕られるが…

「ブロックいくぞ!!…せーの!!」

を合図に、敵のスパイクを止める

ピッ!!

『シャァ!!』

俺のサーブ…ダンクサーブで決める!!

『和杜!!』

『ファイ!!』

「オラァ!!」

チッ!!真上に上がったか…

「ブロックいくぞ!!…せーの!!」

トン…と、軽くボールを触り、フェイントを決められる。

24|25…危ないな…

それに…

「ハァハァ…」

「スーーハーー」

…体力がもう…

「皆!!疲れても集中は切らすなよ!!」

『おう!!』

ピッ!!

『影山ナイスサーブ!!』

「…オラァ!!」

コージー!!だったら!!

「ハァ!!」

俺がカバーする!!

「イズミン!!頼む!!翔陽!!スーハー…スイッチいくぞ!!」

「おう!!」

(((くる!!)))

走る…そして交代…はせずに、交わる所でブレーキして、出した足と逆方向に走る。

「オラァ!!」

今度はパワー重視の俺のスパイク!!…入った!!

ピッ!!

25|25

よし、とりあえず同点!!やり返す…

 

 

 

得点係…

「すげぇな雪ヶ丘…っていうかあの1番と2番…」

「あぁ、強豪の北川第一に対して同点だもんな…」

「正直、手も足も出ずに負けるかと思ってた…」

「だよな…」

 

 

 

観客席…

「ンな!!交代しないパターンもあんのかよ!!」

「しかも視線もサインもないぞ!!」

「あぁ!!どうやってんだ!!」

「でも1番の方、攻撃前に、2番の方見てなかった?」

「2番はそれを無視してる感じだけどな」

「いや、もし1番が見た時になにかサインを出してるとしたら…?」

「…すげぇな」

 

 

 

コート

「翔陽、とりあえずサインには気づかれてないな」

「みたいだな。」

まぁ、誰も思わないだろう。俺が深呼吸の長さでサインを出してるなんて…まぁ、『俺がサイン出してる』くらいは気づく人はいるだろう。それは仕方がない。

「次は翔陽のサーブだ…いったれ!!」

「おう!!」

ピッ!!

『翔陽!!』

『ファイ!!』

「オォ!!」

よし、ソニックサーブを喰らえ!!

ピッ!!

『シャァ!!』

最初のはマグレ…と考えているか…

「ナイスキー翔陽!!」

「サンキュー!!」

26|25

「セットポイント!!丁寧にいこう!!」

『おう!!』

「次は捕らせるな!!」

『おう!!』

ピッ!!

『翔陽!!』

『ファイ!!』

「オォ!!」

捕られた!!…だが、レシーブをミスし、ネットに当たる…しかし、敵はそれをカバーする。

「押し込め!!イズミン!!」

「おう!!」

「させるか!!」

ヤベッ…フォロー!!

「コージー!!トス頼む!!できるだけ高く!!」

「おう!!」

バックアタック…大事なのは…威力!!

「オラァ!!」

しかし、ブロックに阻まれる。

相手は吹っ飛ぶが、ボールが俺達のコートに落ちる

「クッソォ!!わりぃ!!丁寧にって言ったのに焦った!!」

「ドンマイ!!」

「アレは仕方ねぇ!!次は気ぃつけろ!!」

「サンキュー!!」

26|26

まだまだ反撃の余地はある…ならば!!

「コージー、ちょっといいか?」

「いいけど…」

「ゴニョゴニョ…」

「OK」

「何話してるんだ?」

「なんでもない」

「捕るぞ!!」

『おう!!』

「捕らせるな!!」

『おう!!』

ピッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が流れる…

1セット目…北川第一が30|32で捕り、2セット目

24|25…影山のサーブだ

「影山ナイスサーブ!!」

ピッ!!

「…オラァ!!」

コージー!!

「クッ!!」

「チャンスボール!!」

ツーアタック!!金田一(らっきょ頭)!!

「上がった!!イズミン!!後ろ気をつけろよ!!」

「わかってる!!」

「スーー…ハーー翔陽!!スイッチいくぞ!!」

「おう!!」

((またか!!))

交代し、俺がダンクスパイクを決める…ただし、ブロックに遮られる。

ピッ!!

24|26…勝者は…北川第一!!

『オッシャァァァァァァァァァァァァァ!!』

相手は勝ちの喜びを分かち合っている…

「済まない!!皆!!」

「いや、むしろ強豪相手に粘ったものだよ」

「そうか…」

と、話していると階段から

「キャァ!!」

という悲鳴と

「潔子さん!!」

と焦る声が聞こえてきた

「翔陽!!カバン頼む!!」

「エッ!?あぁ!!おう!!」

優しく…巻き込まれる様に、抱きとめ、倒れかけるタイミングで、後ろにした足に力を込める。…よし。

階段が近かったのが幸いして、スグに落ちてきた人を助けることができた…って、さっきの声の人達って…

それにこの人って…

「烏野?」

「大丈夫か!?和杜!!」

「おう!!それよりもこの人だろ!!」

「あっ!!そうだった!!大丈夫ですか!?」

「うん、大丈夫。助けてくれてありがと」

「どういたしまして…そろそろ立ってくれません?目立つのと階段で睨んでいるのが気になるので…」

「うん、わかった」

「大丈夫ですか!?潔子さん!!」

「うん、この子が助けてくれたから」

「ありがとね!!うちのマネージャーを助けてくれて。」

「いえいえ、よく見ると俺達が行こうとしてる烏野の方達だったんで、助けられて良かったです。」

「…!!うちに来てくれるのか!?」

「うちの馬鹿が煩いので」

「誰が馬鹿だ!!馬鹿って言った方が馬鹿なんだぞ!!」

「まぁ、コイツが『小さな巨人』のファンで、それで俺も烏野に来いって…それに、そろそろ戻ってくるらしいじゃないですか。名将鵜飼」

「…あぁ、誰が流した噂かわからないけどな」

「なので行きます。かつて名将と呼ばれた人の練習をしてみたいので」

「あぁ、是非来てくれ!!お前らを歓迎するよ!!」

「はい!!では、俺はこれで」

「あぁ、ありがとな!!」

「はい!!行くぞ、翔陽」

「おう!!」

「待て!!」

「…北一のセッター」

「お前らに聞きたいことがある」

「なんだ?」

「お前ら、この3年間何してた?」

「お前!!」

「普通にバレーしてたさ。人数集めて、練習して、試合出て…普通の部活動さ。」

「…」

「勘違いしてると思うから言っとくが、俺は勝つ為にココにいるんじゃない。バレーやる為にココにいる。」

「ンダト!!「俺達は!!」アッ!?」

「俺達は今年まで大会に出られなかった」

「…」

「勝ちたかったけど…出られただけで満足だよ」

「…そうか」

「あぁ、またな」

「あぁ!!」

 

 

 

 

 

次回、烏野高校排球部



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

烏野高校排球部

遂に来たぞ…烏野高校!!

「ふぅ、入試、簡単だったな!!翔陽!!」

「おう!!勉強教えて貰ってて良かったよ!!ホント」

「おう!!クラスは別になるけど、週末の勉強会は毎週やるからな!!」

「いいよ!!っていうか無いとか落ち着かないし!!」

「ハハハ!!そうかそうか!!でも、授業で寝るなよ。」

「フフフ…去年の秋から授業で寝てないぜ!!」

「なら安心だな。」

「おう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

色々終わって

「おーい!!和杜!!」

「遅いぞ!!翔陽!!」

「ゴメンゴメン…じゃぁ行こう!!」

「おう!!」

 

 

 

 

体育館

「たのもー!!」

「道場破りかよ!!」

「ってあぁ!!お前は!!北一の!!」

ジャンプサーブを打ちかけて、翔陽の声のせいでミスした影山がいた

「お前ら…なんでココにいる!?」

「ハハハ!!あの時と一緒じゃねぇか!!…あの時と一緒だ!!バレーがしたいからココにいる!!」

「…そうか」

「んで、お前はなんでココにいるんだよ」

「…白鳥沢受けて…落ちた」

「ブフォwwプププ」

「笑うな!!」

「マァマァ、影山、俺のサーブ…捕ってくれよ」

「…なんでだ?」

「俺より強いサーブを打つヤツは沢山いる。なら、少しでも強いサーブをお前が止められるようになる為」

「…わかった…打ってこい」

「いくぜ!!」

「和杜!!…ファイ!!」

「オラァ!!」

「クッ…」

宙に上がるそしてこっちのコートに落ちる

「まだまだだね」

「オォ!!やってるなぁ!!」

「久しぶりだな!!」

「お久しぶりです!!」

「知り合いか?」

「ん?あぁ、バレー部の先輩だよ。前にココに来るって宣言したから受からない訳にはいかないから頑張った」

「ふーん」

「あっ、えっと」ガサゴソ

鞄から1枚の紙を出す

「入部届けです。」

「俺も!!」

「俺もです。」

「おぉ、ちゃんと入ってくれるのか」

「いや…まぁ、そりゃぁねぇ」

「入るって言ったからな」

「そもそもバレー以外の選択肢あんのかよ」

「「ないです」」

「仲良いなお前ら」

「あざっす!!」

「そうだ!!影山!!トス上げてくれ!!」

「おう!!」

「んじゃ、俺も…」

「なぁ」

「はい?」

「お前の名前の呼び方って…」

「あぁ、難しいっすよね。俺は『大狼和杜(おおがみやまと)』です。改めて、よろしくお願いします」

「おう。んで、この前、ウチのマネージャーを助けてくれただろ?」

「あぁはい、そっすね」

「それで、お前に御礼をしたいから、部活の後に来いって」

「因みに拒否権は…」

「『逃げる様なら捕まえろ』だとよ」

「あぁ、わかりました。」

「まぁ、彼奴からしたら命救われてんだから、少しくらい御礼されとけ」

「…そこまで言うなら」

「お前ホント御礼されたくないのな」

「…なんというか…ただ御礼をしたいって思ってるなら、次からあんな事をないようにするのが1番って思ってしまうんですよ」

「なるほどな」

「それに…」

「うん?」

「これからマネージャーとしてサポートして貰うんです。それで足りると思いませんか?」

「お前も、誰かに恩を返したいって思ったらわかるよ」

「そういうもんですかね?」

「俺はそういうもんだと思う」

「…」

「まぁ、お前も何時かわかるよ」

「…はい、まぁ、素直に受け取る気は無いんですけどね。」

「そうか…」

そう話していると、後ろから足音が聞こえてくる

「…やっぱり来てた」

「こんにちは!!」

「ねぇ、えっと…」

「『おおがみやまと』です」

「うん、大狼、ちょっといい?」

「はい、なんでしょう」

「助けてくれた御礼、何がいい?」

「別にいらないですよ。強いて言うなら次から足元気をつけるのと、マネージャーの仕事をしっかりしてくれたら」

「ふーん…でも、それじゃあこっちの気が済まないから、今度の休み、何か奢ってあげる」

「えぇ…だから、いらないです」

「テーピング用のテープ買うから、荷物持ちお願い」

「…ハア、わかりましたよ」

俺の高校生活はどうも…波乱万丈のようだ

 

 

 

 

 

次回、決闘 IN 烏野



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。