敵狩りは普通科の雄英1年生 (arc5)
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プロローグ
俺は敵を狩る
ただ、東方の方でも書いてるので不定期です。
パイプが張り巡らされ、室外機が音を立てる暗いこの場所。
路地裏がいくつもに交差してできた裏街では猫を見かけたときくらいしか笑みはこぼれない。
なぜなら大半は敵狩り……違うな。己の戦いたいという欲求に従っているためだ。気付けばここにきている。
そして今日も……
「てめぇがちまたで噂のガキか。ちと雑魚より強ェからって調子に乗んじゃねェよ!」
個性によって強化された拳をこちらに突き出す。だが、単調すぎて躱す当たれと言われた方が難しそうだ。いや、一般の人からすると躱す方が難しいのだろうか。
だが俺は違う。幼いころから何度もこういうことをしてきた。
「な!?躱すなんて生意気なことしやがって!!」
俺は今中学三年生だ。学校にはちゃんと通っているから、周囲にはただの友達がいない子という認識になっているはずだ。
そうこう回想しながら俺は軽々と相手の大柄な男を殴り飛ばす。
周りでこそこそ見ていた輩も初見の奴は恐怖で逃げていき、何度も見てきた奴はやっぱりなという表情で酒を飲んでいる。そして………
「やあ、やっぱり君は強いねェ。いやァその個性嫉妬しちゃうよ」
「……またアンタか。何度も言わせるなよ」
「分かってるさ。君が敵側になりたくない気持ちはもう十分に分かったつもりだよ」
「じゃあ一体なんのためにやってきたんだ。会うのも嫌だから金輪際対面NGで頼むぞ」
俺の背後にいきなり現れたそいつは、平和の象徴がオールマイトならば、敵の象徴はコイツだ。
「おお、やっぱり君は良いよ。ぜひその個性欲しいね」
オールフォーワン。まさに悪の帝王、象徴、オールマイトが倒しきれなかった敵。そんな奴がいきなり現れたんだから周りの奴らはその威圧で圧倒されて身動きもできていない。
こんな気持ち悪いオッサンのどこが怖いのか分からないが。
「そんな君に朗報なんだけどね?今女の子が表に出るところで囲まれてるよ」
「俺はそういうのには興味ないんでな。助けたいとかそういうのダルいし」
「まあそういうなって、そこの子に聞くとね?どうにもヒーローの子だから賠償金が高く貰えるだろうとさらおうとしてるらしいんだけど、どうもその子あの雄英に推薦で入れる子だそうで」
「……まさか俺に手伝えとかいうんじゃないだろうな」
「いやいやそんなことは言わないよ。君ここから一番近い帰路ってその道だから帰れるのかなーとね」
……確かに家にすぐ帰れないのは困る。一人暮らしだから心配をかけてしまうなんて理由ではないけれど。
今ちなみに学校が終わって放課後の夜10時くらいである。しかも平日なので明日に響くのはさすがにヤバい。
「はぁ、、、ヒーローとか嫌いなんだけどな」
俺はその場所に向かったのだった。
えと、文字数がぎっりぎりです
文才が欲しい、、、
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