今のあなたは、本当に幸せなんですか? (一時キリカ)
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Episode00 【Casual passer by・ただの通りすがり】
「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も全然有りなので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
舞台は新興都市、『神浜市』...
何かに導かれ、魔法少女と魔女がこの町に集う。
〔⊿£ポーッ!!〕
ガッ!
「うっ!?..まだっ!!」
バシュンッ!!
今戦っているのは、ピンクのラインが入った白いケープを纏う魔法少女。クロスボウを武器にし、体当たりして来た魔女の使い魔に反撃に出る。
〔ボッ▲€!?〕
〔ポポッ◎☆Σ!!〕ダッ!
「―――ッ!? そんな、こっちからも...!?」
ドッ!
「ぅぅうっ!」
ズザーッ!!
――――使い魔は一体だけではない。
奴らは群れを成して、人間達に牙を剥く。少女が一撃を入れる度に、使い魔達は確実に隙を突いてくる。少女は使い魔の体当たりを再び受け、小柄な体を吹き飛ばされては地面に叩きつけられる。
連戦によって白いケープはボロボロになり、彼女の状態を分かりやすく表しているだろう。
「はぁ...はぁ...はぁ....」
((だめ...1回戻らないと...))
〔◇₪₫ポーッ!〕
「あっ...」
本来ならここで少女は気を失い、キミ達の知る"物語(マギアレコード)"になる筈だ。
だが....1つの行動が、展開を変えられるかも知れない。
「たす...けて...」
――――!!
「え?」
『 It's hero time!! −変身−(シフト・チェンジ)!!』
ピカッ!
『"ジャンヌ・ダルク"! さあ、参ります!!』
緑色の閃光と共に現れたのは、旗を掲げ紺色の服に鎧を重ねた金髪の女性。身長は少女と同じくらいだが、自身の倍以上の大きな旗を軽々に振り回す。
〔∆¶ポーッ!〕
〔〔◑∇℘▣ポッポーッ!〕〕
「はぁっ!」
バキィッ!
ガッ!
ベキッ!!
〔ボォ₶₨₩₪ッ⁉〕
シュゥゥ...
次々と使い魔を打ち倒し、少女を囲っていた群れは着実に減っている。
しかし、身を潜めて少女に近付く影が....
〔ポォッ!!〕ダッ!
バチィンッ!!
『絡め手で襲うのは賢明ですが...私を前にして、叶うとは思わないことです』
「あっ...あの....!!」フラッ..
『あらっ!』
タッタッタッ!
少女は、助けに来てくれた女性に弱々しく手を伸ばす。その声に気付いた彼女は、小走りで少女に近付いて手を取る。
『よく耐え抜きましたね...あとのことは私に任せて、ゆっくり休んでください』
ギュッ!
「あっ....」
ここで少女は気を失い、1つのIF(もしも)が確率された。"2度"のフラグを作り出した少女は、新たな物語へと歩み出すことになる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う....うーん...ここは..?」
一人部屋にしては大きく、部屋の半分だけピンク一色の寝室で目を覚める。ここは...
「私の部屋...?」
何処から見ても少女自身の部屋だ。
「もしかして...さっきまでの事は、夢だった..のかな?」
−−−−−−− −−− −−−−−−−ーーー
『あとのことは私に任せて、ゆっくり休んでください』
−−−−−−− −−− −−−−ーーーーーーー
「ううん、あれは....」
そして私は今日も、"また"神浜市に行くこととなる。
―――このモヤモヤした気持ちの答えを求めて
―――――私を助けてくれた、誰かを知ろうとして
−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーー
「...うぅん....あれ?」
さっきまで自分の寝室だった場所は、有るはずもない大きな青白いステンドグラスが目に映った。
『あらぁ、起きたのね♪』
『おっ? やっとお目覚めか!』
「アナタ達は....?」
『アタシは"ももこ"。で、こっちが調整屋の』
『"八雲(Yakumo) みたま"って、言うのよ?。お客様として来るのなら、今後ともご贔屓してちょうだいねぇ』
「えっ、あっ、はい..! "環(Tamaki) いろは"です」
燕尾服のような魔法少女服、そして間延びした口調で話すみたまさん。ソファーに座って、メロンソーダのジュース缶を口にするももこさんが私が起きるまで待っていたみたいだった...
でも...そこには、私を助けてくれた女性の姿は無い。
「―――すみません、私を助けてくれた金髪の女性は...」
「金髪? さっきいろはちゃんを運んで来た人は、黒髪の人だったよ」
「んー。ももこは知らないと思うけどぉ、あの人って色んな姿に変わる魔法が使えるみたいよ?」
「え、レナみたいに変身する魔法が使えんのかよ?」
「それもちょっと違ってぇ...」
私を助けてくれた人はどうやら、さっき来たという黒髪の女性で合ってるのかも知れない。今から出ればきっと、お礼くらいは言えそうだと思う。それからは私の行動は早く、ベッドから起き上がって、あの人に会いに行こうと小走りしました。
それに、あの人から....
「ベッドを借りさせて貰って、ありがとうございます。ちょっとあの人にお礼だけでも言いに行って来ます!!」
「え、いろはちゃん!? まだ外に出ちゃ...」
「失礼しました!」
バタンッ!
「今出たら、絶対アイツに捕まるぞ...って、もう聞こえないか」
「大丈夫ぅ、どうせ嫌でも会いに来るわよ?」
「どっちが先に会えるやらか....」
忠告を聞かずに出て行ったいろはに、ももこは頭を抱える。みたまは特に心配する様子もなく、励みにもならない言葉をももこに送る。
さて、いろはというと....
『今から心置きなく、あなたを町から追い出せる』
「あの...私、何かしましたか?」
青い魔法少女の槍が、いろはに突きつけられていた。
3話からあまり読まれなくなったので、リメイクの為に0話以外消そうとしたら....間違えて全部消えてしまったという(2敗)
今までお気に入りにしてくれた読者様、大変申し訳無いです....
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Episode01【Save point/例え忘れられても】
「注意事項です。この小説では、二人の視点を交代して話を進む事が頻繁に起こります」
「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
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はぁ...はぁ....!!
((どこに居るの....?))
私は....深夜になった人気のない道を駆ける。
同じ魔法少女と助け合うことも、その逆である敵対することだって珍しくない。助けて貰ったからって、今も尚走る少女(いろは)のように、必死に恩人を探しに行ったりはしない。
((見つけないと....確かめないと....!!))
これはあくまでも、ただの"予感"。あの人なら、何度も夢で見た女の子を知っていると思った。
私がこの町に来たのは、夢の真相を知る為。何度も夢を見るようになったのも、旅行でこの町に来た時からだった。夢に出る女の子は、他人に思えない感情を抑えきれなくなって....
だから、この町に来たんだから....!!
――――待ちなさい
「――――!? ごめんなさい、いま急いでるんです!!」
私の通る先には、青髪の女性が立っていた。私を助けてくれた人は黒髪の女性で、この青髪の女性から感じる雰囲気も全く違っていた。待てって言われたけど、私は手がかりを失うのが嫌で、謝罪だけを残して走り抜けました。
ヒュン
ガッ!
「きゃっ!?」
―――私は"待ちなさい"と、言ったはずよ。
あの人がやったのか、私の目の前に立ち塞がるよう槍が突き刺さり、驚きの余り尻もちを着いた。そんな私を見下すように睨む青髪の女性が、私にゆっくり近付いて来た。
「何するんですか、やめてください!? 一体何なんですか、初対面相手に!!」
「あるわよ? 魔女の結界で無様にやられていた魔法少女がお人好しに助けられて、目の前で懲りもせずに町から出て行こうともしないもの」
「まさか....あの時の視線は、使い魔じゃなくて....」
「あら、まだ意識があったのね。なら、話が早いわね」
【変身:魔法少女】
カッ!
「出て行く気が無いのなら、私を倒してからにしなさい」
ダッ!
「!!」
ツー
いろはの左頬に掠り傷、顔の横には鈍く光る刃。
魔法少女となった青髪の女性は、すぐさまいろはに槍を突き出していた。一瞬感じ取った敵意から、掠り傷程度で済む。もはや話し合いで通じる相手ではないことは、今ので理解した。
【変身:魔法少女】
ダッ!
「戦いたくないのなら、自分の町に帰りなさい」
「嫌です! 目的があって、この町に来たんです....だから」
「"だから"どうしたの? 目的も果たせずに、今度こそ死にたいの?」
「それでも...!!」
「....そう」
ジャキッ! ジャキッ!
キンッ!
ジャキッ!
私に向けたプレッシャーは、明確に"敵意"に変わる。青髪の魔法少女の周囲には、水槍の数々が自分に向けられていた。
私はその威圧感と光景に足が震える.....
((今の私じゃあ、あの人に勝てない))
「行くわよ」
バシュンッ!
「うわぁっ!?」
「一本なら避けれるのね、なら....増やしていくわよ?」
バッ! バシュンッ!
ガッ!
「っ...このっ!!」
ガガガガガッッ!!
放たれる槍を避けながらも、クロスボウから矢をマシンガンのように撃つことで、その反動も加えて回避距離を稼ぐ。避けた先には、建物の壁だ。自分が撃った矢の雨は、槍の壁で防がれてしまう。期待してなかったとはいえ、こうも効果がないと頭が痛くなる。
「逃げるだけなら、誰だってできるわよ」
((挑発に乗っちゃ駄目。今の私にできるのは、"逃げる"か"助けを呼ぶ"以外なんてない...!!))
「このまま隠れているつもりなら、嫌でも炙り出してあげる」
バッ!
グイッ!!
「嘘でしょ!?」バッ
キィンッ!
「う"っ!?」
放たれた槍は一本だけだが、常識では考えられないような軌道を大きく変えて、自分に向かって来た。とっさにクロスボウを盾にすることで、大きな傷を受けることは無かったが...それでも、左手首の関節が外れてしまう。
((逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!?))
「あら、その腕....すぐに使えそうにないわね」
「来ないで...!!」
体が震える、相手は魔女なんかじゃない。今までなら、距離を取ればどうにかなっていた。魔法少女同士が戦うなんて話に聞くだけで、経験したことなんてない。
頭の中は、恐怖で真っ白になっていた。もう手詰まりの一歩手前、このまま距離を狭まると.....
「う、うわぁぁあああああ!!」
「やけになってるわね」
スカッ...
ドガッッ!
「あ...が..っ!?」
ドサッ!!
まだ使える右手で、目の前の魔法少女に殴りにかかる。しかし簡単に避けられ、空振ったその隙に膝蹴りを受けてしまい、私は痛みのあまりに膝を着く。
激痛で声を出せず、嗚咽するように過呼吸で今の状況を正しく認識出来なくなっていた。そんな私を、相手は待ってくれやしない。
「そんなザマで....」
ドガ!
「うぐっ!?」
ドサッ...
「この町で生き残れるわけないでしょ!!」
グギィッ...!!
「〜〜〜ッッ」
諦めずによろけながらも立とうとする自分に、今度は大きく振り上げては私を蹴り上げ。無防備に倒れた所を、関節の外れた左手首を強く踏みにじる。
心が折れそうになる....
―――いや、折れているのかもしれない。
だから自然と、口にしてしまう....
「助....けて.....」
――――キミが望むなら!!
キィンッ!!
「!?」
月明かりのない道で、オーロラが二人の魔法少女を分断する。その輝きは槍を通そうとせず、弾き返される。
シュタッ!
「だ、...だ..れ....?」
『今から手当をするから、動かないで』
いろはを抱きかかえるのは、白と黄緑の露出の目立つ服装を着た黒髪の女性。"手当"と言うが、その方法が予想外の内容だった。あろうことか自身の手首を腰にぶら下がるダガーで切り、そこから出血する血を少女に飲ませたのだ。 だが、不思議なことに...少女の傷口から煙が発し、最終的には傷跡の残らぬ状態にまで癒える。
「...ようやく...会えた....」
『私に何か用があるみたいだけど、今は彼女を待たせている。キミはこの結界内で待って欲しい、すぐに迎えに戻ってくるよ』
疲労とダメージにより霞んでいた環いろはの視界も多少回復するが、超自然治癒により体力は更に減って動けない状態になっていた。
私はただ、2度も彼女に助けられた事を嬉しく思った。
「.....随分と遅い登場ね....偽善者!!」
『――――"偽善者"か』
−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーー−−−−−−−
「ねえ、拓未」
彼女の憎悪に満ちた視線が、オレに向ける。
『どうしたの、やちよ?』
別に、彼女に恨まれるようなことはしていない
「フフ、呼んだだけよ♪」
『何だよ...それ』ムスッ
でも、確かなのは。
「最初は...あんなに嫌いだった、不思議ね」
彼女にも、"助け(支え)"が必要なんだ
「助けてくれないからって、八つ当たりしてたのに...」
−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ああ、偽善者でも構わない。私は...この手が振り払われても、それでも助けたいんだ』
「だったら....そんな手なんか、切り落としてあげる!!」
【ディストピア・レイク】
魔女と比べ、魔法少女がギリギリで再現できる固有結界(せかい)。限られた魔力ではその世界は小さく、故に互いに逃げ場はない。暗い海が広がる世界で、二人は水面の上に立つ。いろはは、オーロラの結界により巻き込まれずこの世界には居ない。
「私の
『違う、私がキミをこの
「私のことをたいして知らないくせに、知ってるかのように言うなッ!!」
ザパァッッ!
海から無数の槍が、オレに向けて襲う。海は更に荒れ、視界も安定しない。こんな大技は、元より使えない机上の空論と言っても言い存在だ。だけど..."様々な要因"が、彼女を蝕みながら実現に至った。
ここからは"時間"との戦い、互いに命を落とすことなく倒さなければいけない――――――
『――――知ってるよ。 教えてくれたのは、キミ自身だから....さあ、ヒーロータイムだ!!』
【−変身−(シフト・チェンジ)】
槍の雨が当たる直前、黄緑の閃光が嵐吹き荒れる暗い海を照らす。この光が、暗雲を退ける力にあらんことを...
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Episode02【Hope for Escape/今度こそ手を...】
「注意事項です。この小説では、二人の視点を交代して話を進む事が頻繁に起こります」
「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
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【−変身−(シフト・チェンジ)】
カッ!
キィンッッ!!
青い魔法少女"七海 やちよ"から放たれた無数の槍、突如現れた謎の女性に遅いかかる瞬間に黄緑の閃光が走る。その閃光に視界を奪われるが、槍の雨が直撃するまで目と鼻の先。
――――タダでは済まないハズ。
だが....その直後に連続で鳴り響く金属音を始めに、リズムに乗って奏でる。閃光で潰された視界も徐々に回復するが、やちよは衝撃の光景を目にする。銀色の軌跡が自由自在に海上を巡り、あれほど放たれた槍の雨も黒い何かが全てを切り落とす。そこでようやく、"彼女"の姿がハッキリと目に映った。
『快楽のアルターエゴ、"メルトリリス"。さあ、溶けるように踊りましょう』
「((全く違う姿...!?))」
不敵に笑うのは青みのある紫色の長髪、ぶかぶかな黒いカスタム・ロングコートに青いリボン、変身前とは真逆の小柄で控えめな胸。ここまでならまだ魔法少女だと認識できる、そこから下半身へと目を向ける。あの前張りは正気を疑う、下着姿にしか見えない魔法少女は見たことがあるけど、いくら肉体美を感じさせるとはいえ...
あれでは"
でも...問題は更に下を向けた先にある、鋭利な具足。ハイヒールのような
「とんだ痴女、よくそんな姿で魔法少女やっていけたわね?」
『言っておくけど...私は魔法少女でもなければ、痴女でもないわ。本人いわく、"あざとい脂肪を一切廃して極限の造形美を追求した身体"というのを理解して貰いたいわね』
「どうでもいいわよ、そんな造形美とやらの面影が残らないように斬り付けるもの。
だから最後に、あなたの名前を聞かせてちょうだい? 墓石に名前が無いのは可哀想でしょう?」
『今の私なら共感できるけど、良い趣味してるわね。それで、名前が聞きたいの?
―――――私に勝ってから聞きなさい
どの道アナタには、キツぅイお仕置きが待っているわ』
手をも覆い隠す袖をぶら下げた右手で、ビシッと私に向ける。自分の
心の底から溢れるのは、正当性のない"殺意"だった。
「....まずはその物騒な足、使い物にならないようにしてあげる」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
キィンッッ!!
ぶつかり合う
....しかして、長くは続かない。
私はこの姿でいる限り続く
『あら、そう。私の
「キズモノにすれば安くなるでしょ?」
『フフッ...買うつもりなら残念だけど、
「(来る..!!)私の結界で、好き勝手にはさせない」
【フォール・シュトローム】
メルトリリス(■■)は、海上(ステージ)を駆け抜ける。相手からいくつもの障害(大渦)を張り巡らせようと、バレリーナのように乗り越え(舞い)、借りた名の通りに"誇り"と"美しさ"を欠けることなく目前まで距離を縮めた。
――――狙うは...
「『((ここよ!!))』」
【臓腑を灼くセイレーン】
【アブソリュート・レイン】
ポタッ...
『....』
「....」
互いの技は外れることなく直撃、致命傷ではないが無視できない傷を負った。七海やちよは右肩を棘に貫かれ、メルトリリスはロングコートが切り破られたことで露わになった左横腹を抉られていることが確認できる。
激痛に顔を歪めるやちよ、表情を崩さないが口から溢れる血が状態を物語るメルトリリス。この緊迫した状況で最初に口を開いたのは、憎悪に満ちた顔でありながらも涙を零す七海やちよからだった。
「あなたを殺しに来てるというのに、"手加減"なんて...どれだけ私を惨めにすれば、気が済むのッ!?
私が...」
『被害妄想もいい加減にして!!』
「被害...妄..想..?」
やちよのソウルジェムは、この時点で本来の色よりも黒く濁り切る一歩手前だ。このまま放っておけば、人として戻ってこれなくなるかもしれない....
『考えてみなさい、そもそも私は初対面から"殺意"を持って襲われたのよ? 元々は追い返すだけだったのに、ある時から突然殺害未遂にまで手をかけることが多くなった』
「それはあなただけ...!!」
『果たしてそうかしら?』
−−−−−−−−−−−−−−−−−
『あの青い魔法少女、どうして魔法少女狩りなんて...』
「もしかしたら、やちよさんの過去に関わっているかもしれないわねぇ」
『何か知ってるの、みたまちゃん?』
「普通ならお客様の個人情報なんてバラしちゃいけないけどぉ、今のやちよさんは見てられないわ...」
私は事情をある程度知りながらも、知らないフリして調整屋の彼女に聞き出す。最初は罪悪感のような抵抗感があったが、ようやくみたまの口から七海やちよの過去を語りだした。
「だいぶ前にソウルジェムの調整した時に見たの、眼の前で死んだ"魔法少女達"を――――」
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『本当は"もう誰も死んでほしくない"から、追い返してたハズよ』
「あなた...なんで知って..!?」
『それだけじゃない、最近になって"意識が遠のく"ことが頻繁になってきている。私の時は意識があるみたいだけど、他の魔法少女の時は...』
「嘘よ...そんなはず..」
やちよはメルトリリスの指摘に否定的ではあるが、心当たりはあった。気付けば知らない場所へ、気付けば自宅のベッド、気付けば"逃げ出す魔法少女の後ろ姿"が...
普段なら違和感に気付くはずが、まるで当たり前だと思い込まされたかのように生活を送っていた。何が原因でメルトリリスに殺意を持ったか、何が原因であの桃色の魔法少女を必要以上に痛めつけたか?
――――弱いから奪うのよ
「え...?」
頭に響くのは、私と同じ声。
でも、とても冷たく冷徹な声。
『((出てきたわね。
「誰よ...私の中から出ていきなさい!!」
――――何を言ってるの? 私は
「何を言って...」
――でも、あなたは弱い。とても心が弱いわ。
――――だから"奪われる"
――――――弱いから"何もできない"
――――――――弱いから"私はあなたになるの"
ズズズズ....
左足を始めに、両腕も別の"ナニカ"に侵食されていく感覚がやちよに恐怖を与える。自分が自分でなくなる....
それを象徴するかのように、不気味な白い仮面が覆いかぶさった。
――――あなたを見ていると、悲しくなるわね
「い、いや...っ!!?」
――――――さようなら、ようやく
『引っ込んでなさい、用があるのはアナタじゃないわ』
侵食が進み、異形と化していくやちよ。寸前のところで、侵食が止まる。そこから逆再生していくかのように、元のやちよの姿へと戻っていく。それに伴ってメルトリリスの傷が癒えて行く様はまるで吸収(ドレイン)するかのようだ。
――――ど...どこに抵抗するだけの力が...!?
『"メルトウィルス"、メルトリリス特性の毒よ。この毒は対象の内側から精神と肉体を溶かしていき、快楽のうちに生きたまま液状化させる。
もっとも、相手のステータスの一部だけ吸いだすくらいには応用が効くわ。それで、私が吸い出してるのは"穢れ"ね。
その意味、アナタなら分かるでしょ?』
――――ふざけるな...
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナァァッッ!!
震えだす七海やちよ、いや...モギリのドッペルは怒りのままにメルトリリスに吐露する。もはや先程のような余裕もなく、誰かを弱者だと見下す存在にも成りえない存在へと成れ果てる。
『滑稽ね、思わずゾクゾクしちゃうわ♡』
――――――アナタだけは殺す! いつの日か、オマエを..
プツン!
「あっ...」
「ちょっと!?」
ピカッ!
やちよの顔を覆い隠していた白い仮面は消え、ようやく自由となったやちよは脱力のまま倒れる。驚いたメルトリリスは受け止めようと動くが、彼女から赤い光を発し二人を包み込む。
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「((お願い...無事でいてください...))」
少女は祈る、恩人である彼女の安否を――――
魔女結界のように浮かぶゲートが、不吉にも黒く濁っていくばかり。それはきっと二人が殺し合いへと発展し、私が想像する以上に傷付けあってるんだと思う。
「心が...苦しいよ....」
会ったばかりなのに、あの二人が戦うことに心が締め付けられるような痛みがズキズキと感じる。私を襲った青い魔法少女も、出来るのなら争いたくない、傷付けあいたくない....
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「やめてよ! 魔法少女同士で争う必要なんてない!!」
《だったら私達全員、人間に戻してよ!?それが出来ないんだったら、私達の為に死んで!!》
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「いやぁ...っ!?」
知らない光景が流れてくる、モノクロのローブを纏って襲って来る魔法少女達と、あの二人を含めた私と知らない魔法少女達と一緒に血を流しながら抵抗するノイズ混じりのイメージが頭の中に流れてくる。
でも、どうして....
ヒュン
「...これって」
未だに残っている、あの人が張ったオーロラの結界。そこから"記録(レコード)"が漏れ出てることに気付くのは、時間はかからなかった。
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パキパキ!!
剥がれ落ちる、黒くて暗い海。メルトリリスだった彼女は、やちよを抱き抱えて日の出から照らされる。
「私が...間違っていたの?」
私は彼女の顔を見つめて問いかける。あの得体の知れない存在に体を取られていたとはいえ、今までこの町に来た魔法少女に恐怖を植え付けていたのは変わらない。
だから答えてほしかった、私を罰(ひてい)してほしい。
「ねえ、答えなさいよ...あなたも思っているんでしょ...? 私が...」
ギュッ!
抱きかかえていたのを、今度は私を少し強く抱きしめてくる。
『もういい、もう...強がらなくていいんだ』
「.....もういいの?」
本当は誰かに見られたくないのに、私は彼女に本当の自分を見せても良いと思ってしまった。
「もう嫌なの....一人でいることが...」
今まで拒み続けていたのに"それでも!"と、やっと私の手を掴んでくれる人に出会えた。
『大丈夫、オレは絶対に死なない。これ以上、誰かを死なせない。
だから、オレのことを信じてくれないか?』
「...ん」
私は彼女ならきっと、私の魔法では死なない。私はそっと目を閉じて、一度頷いた。
でも、これだけは聞かないといけない...
「お願い、教えて。あなたの名前....」
『私の名前かい? 私は――――』
――――――"一時 拓未(Hitotoki Hiromi)"
「拓未...」
こうして私は、拓未と共に行動することになったわ。
未だに彼女は危なっかしいことばかりするけど、そんな人が私の大切な
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Episode03【Perchance to Dream/夢であって欲しい】
「注意事項です。この小説では、二人の視点を交代して話を進む事が頻繁に起こります」
「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
ズズズ...
人目の付かない裏道に、ポツンと浮かぶ結界。そこから出てくるのは、やちよに肩を貸す拓未。そして"最後の客がようやく帰った"と言わんばかりに、結界は渦を小さくして最終的に消滅した。
『ふぅ...ようやく陸地だ。何も考えずに船旅するのは、しばらくやりたくないね。七海、色々と戻ってきた感想あるかい?』
「....一人で動けるから、離してちょうだい。仮にも、さっきまであなたを殺そうと襲ったのよ? 本来なら、信用して肩を貸す相手ではないわ」
S
「ねえ、聞いてるの!?」
『はいはい、素直じゃないんだから。子供は大人に甘えて良いんだよ、面倒事の八割は大人がやるからさ』
「子供扱いしないで!」
――――ノルマ未達成かな?
やちよは思ってた以上に、元気いっぱいに噛み付いてくる。定期的にドッペルに意識を取られていたからか、他の魔法少女と比べて立ち直りが早い...気がする。
それはそれとして、いろはちゃんはどこで休ませたかな? 最後の最後で結界の出口がブレたし、多少は離れた場所に出てしまっても不思議じゃない。
カン! カン! カン!
『こんな夜中に工事でもしているのか? 治安ゴッサムシティの神浜市なら、クレームに包丁一突きされかねないと思うんだけど...』
「ゴッサムシティが何かは知らないけど...そうね、この町の住民ならならやりかねないわ」
『((そこは否定して欲しい))』
町中で銃を使ってもあまり驚かず、逆にその人間を止めようと行動したらドン引きされる。私がこの町で一番最初に驚いたのは、日本なのにここまで治安が悪過ぎることだ。
ドリャー!
『ん..? この声って』
「――――ごめんなさい、用事を思い出してたわ」スッ
ドゴォ!
どこか聞いたことのある声がしたと思うと、やちよが片腕を大きく振りかぶって魔力を一点集中、私のお腹にクリティカル判定で腹パンしてきた。
『や..ちよ...お...まえ..!?』
「ごめんなさい、今は会うわけにはいかないの」
ダッ!
ギリッ...タン!
やちよは一応謝罪したが、すぐさまその場から離れる。壁蹴りをこなして去っていく様は、どこぞの青いロボットと彷彿させる。この件が終わったら、アイツの家に凸って来ようかな?(激怒)
色々と損な役回りになったが、そこは割り切って大声のする方に歩く。あまり考えたくはないが、流石にあの娘も脳筋な訳が....
「いろはちゃん、待ってて! 直ぐに助けるから...!!」
グググッ
【固有魔法:激励】
『
「ていやー!!」ブンッ
声の主は"十咎ももこ"で、やちよの件で心配していろはちゃんを追いかけて来たんだろう。一応本来の世界線でもあったイベントで、偶然にも"魂と記憶の盾"で守られている所に接触したのは分かった。
|But aside from that,What is she doing?《それはそれとして、あのチャージゴリラは何をしようとしている?》
防御無視に弱い(ぐらいしか欠点のない)結界に、角度的にもいろはちゃんごとKILLしかねない大剣を振りかざしてる...
『少しは考えろぉぉおおおおっっ!!』
「いったぁ!?」
十咎の手に加減無しで蹴りを入れたことで、大剣を持つだけの力を保てなくなり手から離れる。明らかに人の事言えないだろうが、私怨もあったし反省もしてない。
アイツは右手を痛そうに振るが、すぐに私を睨み付ける。
「誰だよアンタ? 人が助けようって時に横から邪魔するなんて...まさかいろはちゃんを襲ったのはやちよさんじゃなくて、アンタか!?」
『結界を張ったのは私だけd「覚悟しろ!」あっぶねぇ!?』
人が説明してる時に、大剣をすぐに拾って一振り。私は右半身を後ろへ引いて避けたけど、固有魔法のバフがかかった状態で変身してない相手を切りにかかるとか正気か?
『みたまに聞か...いや、聞く耳を持たないんだったか?
【−変身−(シフト・チェンジ)】
ピカッ!
「うわっ、眩しっ!?」
今日だけで何度発したか分からない、黄緑色の閃光が走る。腕で目を守る十咎、彼女がそうしている間に"Over-Type(上書き)"が完了する。
丈の長い青いスカート、白いエプロン。月夜を照らす銀色の髪に、透き通った青色の瞳がももこに向けられた。
「あの格好、まだ魔法少女になってなかったのか!? っていうか、見た目が全然違う...」
『――――"十六夜咲夜"。さて...人の話を聞かない娘がどうなるか、丁寧に教えてあげるわ』
「(あの服装で、まだ魔法少女に変身してなかったのか...?)やれるもんなら、やってみろよ!」
『遠慮なく』
シュンッ!
「はっ..消えt『こっちよ』
ドガッ!
「うわっ!?」
一瞬にして消えた拓未に、ももこは背後から回し蹴りを受ける。だがももこは受け身を取っており、直ぐに体勢を整え相手に向かって飛び込む。横へと振り払う大剣には、先程とは違った魔力の質を帯びていた。
「一発くらえ! 最近覚えたばかりの技だ!!」
【ソニックフォース="ホーミング"】
バシュッ!
『(青...あれは一度切り方向転換可能な、斬撃波だったわね)』
青色の斬撃波を飛ばすももこ、あの技は燃費が悪いものの高威力かつ初見殺し。魔女相手にも通用するもので、過去に自分を助けてくれた青い魔法少女の技からヒントを得て獲得した必殺技(マギア)。(固有魔法と組み合わせることで、防御に特化した相手でも威力軽減されないオマケ付き)
私が
『スペルカード発動、時符!』
【時符「咲夜特製ストップウォッチ」】
カチッ カチッカチッ
カチッカチッ
カチッカチッ カチッカチッカチッ
カチッ
ジジジジ..
「なっ、アタシの攻撃が止まった!?」
『違うわね、遅くしただけよ』
"時符「咲夜特製ストップウォッチ」"、6方向に時計を模した時間停止(遅延状態を付与するに調整)の魔法陣を展開。そのうちの1つに斬撃波が触れたことで停止に近い遅延状態になった。その状態で拓未を追尾するはずが、許容限界以上の角度まで移動したことで魔法構築情報がバグってゆっくりと消滅した。
魔法少女達が日常的使ってる魔法は、意図していないだろうが高度に構築されたプログラムと同等のもの。自分達が使ってる魔法と特徴が違い、比較的に科学に近い性質を持つ。この話は今後いろはちゃんにも説明するので、ここで話を切り上げておこう。
「アンタの魔法は、"速度を遅くする"魔法なのか...?」
『違うわ、今は"時間を操る程度の能力"よ。それで続けるの?』
スチャッ!
『続けるのなら、死なない程度に容赦しないわ』
「(時間ね...)分かったよ、降参だ」
自分の周囲にナイフが宙に浮きながら待機していて、相手の機嫌次第で串刺しになるのなら、いくら猪突猛進なももこでも青ざめる。
悔しいけど、今のアタシじゃあいろはちゃんを助けられそうにない...あとはレナとかえでが来るまで待つしかない。
――――ももこぉ〜!!
『あら?』
「今の声...来るな、調整屋ぁっ!!」
「どうしたのももこ、大声なんてあげてぇ...あらぁ、拓未さん」
『みたま、遅かったわね。もう躾が終わったところよ』
「....」ジー
かなり遅れてやって来た、燕尾服の少女"八雲 みたま"。変身した拓未を間違うことなく看破し、更には親しそうに話す二人に困惑を隠せないももこ。傍から見たら窮地に陥ってるももこを相手に、ニコニコとじっくり観察する。余りの気まずさから、ももこは堪らず口を開いた。
「な、なんだよ...?知り合いだったのかよ?」
「ふふふ、そうねぇ。何ならももこも、さっき会ってたじゃない♪」
「さっき...まさか、さっきの金髪の姉さん!?」
『ついでに言えば、初めてじゃないわよ』
【−再変身−(クイック・シフト)】
カッ!
「うわっ!?」
「きゃっ♡」
再び黄緑色の閃光を発し、先程とは大きく違うシルエットが浮かび上がる。トリコロールカラーの装甲、金と白それぞれ2本ずつ角を生やした髪飾り(ティアラ)。自身と同じ大きさの大剣"GNソードⅡロング"、緑色の瞳を持つ白短髪の女性へと姿が変わっていた。
「あ、あ〜〜〜っっ!? あの時の...!!」
『俺の能力は"変身"...ただし、能力も再現できる変身だ』
「とっても便利よね、お陰で私も儲かってるけどぉ」
『ならもう少し報酬を上げてくれ、明らかに労働に対して報酬が釣り合わない』
「うーん...ダ〜メ♡」
ももこを置いて、じゃれ合う二人。再変身の時点でナイフの束は消えたが、今日一日は早とちりで踏んだり蹴ったりな日となった十咎ももこ。
それ以上に嫌な役回りで疲れた、顔を手で覆う一時拓未。
日々退屈の無い日常を満喫する、笑う八雲みたま。
思いがけない出来事と記録を知った、眠り姫のように目覚めない環いろは。少女達は夜明けを迎え、照らされる街道を歩む。
−−−−−−−−−−−−−−−−−ー−−−−−−−
これにて序章は終わり。
次章は、"二人の主人公が災厄に振り回され、絆を育む序盤の物語"。
はてはて、彼女達はどのように魅せてくれるかな?
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〔んぅふふふ♪〕
「楽しそうだね、ςΓψ§ζσ。僕の手伝いをしてくれるんじゃなかったのかな?」
〔ああ、そうだった!! 面白そうなのが歩いてたから、つい没頭しちまったぜ。あんないい感じに"不平等さ"を見たら..〕
「おや、キミが興味を示すのは珍しい。どんな物語(じんぶつ)だったか聞かせて欲しい」
眼鏡をかけた少女が、チグハグな彼女に聞く。白髪で青色のメッシュが特徴の長髪の少女、とてもじゃないが近付きたくない雰囲気を漂わせ、支離滅裂な言葉で相手を困惑させる。
それは当然だ、
彼女の存在は"混ぜられた"者なのだから...
−−−−−−−−−−−−−−
『次回、マギアレコードは?』
「え"っ...お母さん、海外に行くの!?」
「あららぁ..?」
『取り敢えずは、あの結界で探してみようか』
「今回は仕方なくだから..!!」
「何だよあの魔女、インチキにも程があるだろ!?」
「((お願い...力を貸して))」
『「CONNECT!」』
「これが私の...新しい力!!」
Episode04
【Charmed,I'm Sure/私ではない私へ】
――――It's HERO time!!
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