宇宙戦艦ヤマト外伝 "BLACK BAD BUTCH" (箕理 田米李)
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第1話「新生BBB戦隊」

ヤマトの小説書くのは初めてで、至らない点があるかもしれませんがどうか温かい目でお願いします。


無限に広がる大宇宙、この無数の星々の煌きの中に、様々な生命の営みがある。西暦2203年。辛うじて「ガトランティス戦役」に勝利した地球連邦であったが、多くの艦船と将兵を失い疲弊し切っていた。そんな地球の事情を宇宙は知ってから知らぬか...脅威が差し迫りつつあったのだ。

 

地球圏外縁 第11番惑星宙域

第99特殊戦略戦術機動打撃群

パスファインダー級早期警戒管制艦 CRS-85 ペネムエル

CIC(戦闘情報センター)

レーダー手「現在、レーダー半径に敵影認められず。」

戦術行動士官「通信、早期警戒機と僚艦のプロケルからは❓」

通信手「両者とも異常なしとの報告です。」

戦術行動士官「艦長、こちらCIC戦術。こちらのレーダー半径並びに展開中の早期警戒機と僚艦プロケルの監視状態問題なし。」

艦橋

艦長「分かった。引き続き監視させろ。通信、我らが艦隊旗艦にご報告だ。」

通信手「はっ。」

 

早期警戒管制 ペネムエル達より少し離れた宙域

同艦隊 旗艦 アンドロメダ改級戦略指揮戦闘航宙母艦

ACVBC-99 デア・エクス・マキナ

艦橋 

通信手:栗梶 花充(くりかし はなみつ)「司令、早期警戒艦 ペネムエルより入電、「本艦並びに僚艦プロケル及び早期警戒機は警戒/監査続行中。現在異常なし」との事です。」

副長:金田 明雅(かねだ あきまさ)「今の所"凪いだ海"の様ですな。」

艦長兼艦隊司令:多田部 拓郎(おおたべ たくろう)「静か過ぎますね。今頃土星圏じゃ艦隊総旗艦"アルデバラン"率いる総旗艦艦隊が出張って「雷王作戦」が始まろうとしているのに。」

眼前に広がる漆黒の宇宙に点々と点在するカラクルム級の動きも物も言わぬ残骸を見つめながら土星圏の地球連邦防衛軍総旗艦艦隊の活発な動きとは対象な静か過ぎて何も起きなさ過ぎなこの第11番惑星を見てボヤく多田部艦長兼司令。

金田「ははは、それにしても脇役とはいえ我々まで出撃とは。」

多田部「ガトランティス戦役が終わってから人手不足にさらに拍車が掛かりましたもんね。私ら本来"研究開発実験艦隊"の名目で成り立ってますけど、側(はた)から見たら立派な独立機動艦隊ですから。それに「"黒いモルモット"さん達にとっては良いデータ収集の場でもあるだろ❓」的な事思われたんでしょうね〜。」

砲術長:烈禍 剛(れっか つよし)「それって俺達バカにされてねぇか司令ッ⁉️」

戦術長:高佐田 修斗(こうさだ しゅうと)「落ち着け烈禍。お前も分かってのことだろ❓」

技術長:手邦 薫(てくに かおる)「まぁ、我々新生BBB戦隊、正式名称「第99特殊戦略戦術機動打撃群」はアンドロメダブラック級の略称であった「BLACK BERSERK BATTALION:黒色狂戦士大隊」から「BLACK BAD BUTCH::黒色不良艦隊)」と名称されましたが、「人が制御する無人艦隊」の研究開発部隊という性質上、不本意ながら"モルモット扱い"も当然ではと...。」

烈禍「おいガリ勉❗️そこは否定しろよ‼️」

手邦「いや、私はその...。」

金田「やめないか❗️作戦中だぞッ❗️」

「モルモット扱い」について口論する部下を制する副長 金田。

多田部「ストップ❗️皆の気持ちは分かるけど喧嘩はやめてちょうだい。その手の扱いしてる奴のことなんかほっとけよ言わしときゃ良いから。我々が艦に髑髏(どくろ)を刻んでるのはなぜだった⁉️」

皆「「骨にになっても戦い❗️艦(ふね)は残骸になっても戦う‼️」」

新生BBB戦隊所属の艦は全て黒色に塗られ所々にオレンジが塗られており、そこに白い髑髏(どくろ)がマーキングされている。皆が言ったように髑髏は「どんな戦いで傷付こうとと戦い続ける」という意志が篭っているのだ。

多田部「俺達は華やかな表舞台に出ることないが、我々の姿を見た者はこの黒い艦隊とそこに刻まれた髑髏を忘れることはないだろう。その事を頭か心に入れて忘れないでください。」

そう多田部が言うと皆鎮まり返り、喧嘩していた2人も各々の席に座る。

金田「ありがとうございました司令。今のは名演説でしたよ。」

多田部「よしてくださいよ金田さん。それに司令じゃなく艦長でお願いします。それは性に合わないんで。」

金田「ははは、了解しました艦長。」

ピピーッピピーッ❗️

栗梶「おっと、通信が入りました。」

多田部「作戦始まったか❓」

栗梶「その様です。」

多田部「さぁてさてさて、今日の勝利の女神はどちらに微笑んでチューしどちらに雷の矢をブッ刺すのかな❓」

 

同宙域

戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ所属航空隊

コスモタイガーⅡ/早期警戒管制機型

コールサイン"シャドーアイ3"

レーダー担当手(後部座席)「ん❓」

パイロット(前部座席)「どうした❓」

レーダー担当手「いや、今一瞬カラクルムの残骸から熱反応が...。」

パイロット「おいおい、こいつらはもう死んでるんだろ❓そんなバ○オのゾンビみたいに...。ッ❗️」

「冗談はよせ」と言いかけた時、一瞬キラッと光るのが見えた。

パイロット「舌噛むなよッ❗️」

パイロットは急にロールして回避運動する。緑色のビームだった。

パイロット「まさか❗️おい、急いで付近のパト艦に伝えろ‼️」

レーダー担当手「は、はい❗️こちら"シャドーアイ3"❗️攻撃を受けた❗️カラクルム級の残骸が突然撃ってきた‼️」

 

付近宙域

早期警戒管制艦 ペネムエル

艦橋

"シャドーアイ3"「繰り返す❗️カラクルムの残骸が生きています❗️」

艦長「聞き間違いじゃないのか⁉️」

通信手「いえ、ハッキリと「カラクルムが攻撃してきた」と。」

艦長「信じられん...ヤマトが沈黙させた筈なのにどういうことだ...❓」

艦長が"シャドーアイ3"の報告を不思議がっていると左舷前方で艦尾を上げて斜めに傾いた状態で浮かぶカラクルム級の残骸がペネムエルに向かって発砲する。ペネムエルは反応が遅れ艦首波動砲と第一主砲の間を削られる。

艦長「くっ...❗️損害報告ッ❗️」

ダメコン員(艦内通信)「艦首付近に被弾❗️ダメコンに入ります❗️」

攻撃した奴に続き、周りにいたカラクルム級が次々とペネムエルに向かって攻撃を始める。

レーダー手「艦長❗️カラクルム級が次々とこちらにッ❗️」

艦長「機関後進一杯❗️波動防壁を展開しつつ後退しながら応戦‼️」

艦首の姿勢制御スラスターを逆噴射させ急制動し一気に後進をかけるペネムエル。第1第2主砲のMK.12 127㎜速射衝撃破砲とMK.32 324㎜三連装魚雷発射管 計12門が一斉に火を噴き弾幕を張る。

艦長「通信❗️旗艦マキナに打電しろ❗️」

通信手「は、はいッ‼️」

 

旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

艦橋

栗梶「警戒艦 ペネムエルより入電❗️「カラクルム級残骸群、活動再開。突如攻撃を開始、現在応戦中」❗️」

金田「艦長❗️」

多田部「えぇ、航海長❗️針路セット、ペネムエルの救援に向かう❗️」

航海長:鷹乃目 宙(たかのめ そら)「了解、すぐ向かいます。」

多田部「機関長❗️エンジンは大丈夫ですか⁉️」

機関長:呉賀 優(くれが すぐる)「えぇ、全速発揮も全力応射も波動砲もいつでも可能ですよ艦長❗️」

多田部「よろしいわ。全艦に達する。これより僚艦の救援に向かう。最大戦速❗️」




まずはヤマトの伝統である「冒頭の即宇宙と即戦闘開始または開始前」をしつつ展開とキャラ紹介もさらっとやりました。この物語は私が作ってる模型の世界観を「旧作とそのゲーム版とリメイクの要素+オリジナル設定と世界観」で仕上げています。登場している艦は模型として作ったあるいはこれから作るかもしれない奴です。艦の設定を詳しく知りたい方はTwitterの#新生BBB戦隊と#ターベワールドのヤマト世界と艦船をご覧ください。


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第2話「雷王作戦」

冒頭から第11番惑星で始まり、「ガトランティスが生きていたから備えてる」的な感じで前回話をしました。今回は「なぜ生き残ったのか❓」とPS2版「宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶」で行われた対ガトランティス残党作戦、「雷王作戦」をリメイク版準拠で構築してみました。それではどうぞ。


「ガトランティスが生きていた」、これを聞いた防衛軍とガミラスの関係者は耳を疑ったし信じたくもなかっただろう。「ガトランティス戦役」の終盤、ヤマトとガミラス艦隊の奮闘によりガトランティス人を滅ぼす安全装置「ゴレム」を発動させる事に成功しこれにより彼らは全滅したと思われていた。

しかしガミラスが収容所惑星で捕虜にしたガトランティス人達はゴレムが発動したにも関わらず死亡しなかったのだ。後に戦役中に回収したガトランティス人の遺体と比較した結果、遺伝子構造に違いがある事が判明したのだ。ガトランティス人は「クローニングで世代を重ねる」のが特徴で生体遺伝子構造的にも数回のクローニングで遺伝子の劣化を抑えれるよう遺伝子操作されていたが、収容所惑星で捕虜となっているガトランティス人の遺伝子構造には人為的な操作が加えられた形跡がない"自然体"だったのだ。

要約すると「遺伝子構造に改良を加え、クローニングで世代を重ねた者達」がゴレムで死に絶え、「人類と同じ自然な生殖によって世代を重ねた者達」が生き残ったという訳だ。後に防衛軍とガミラスの関係者達は彼等をそれぞれ前者を「クローンガトラン」後者を「ナチュルガトラン」と呼称する事となった。

戦役終結後、この「ナチュルガトラン」率いるガトランティス残存艦隊は地球圏のアステロイド帯等に身を潜め、集まって残党となり力を蓄えつつ反抗の時を耐えて待った。

地球・ガミラス側は身を潜めるガトランティス残党軍の動向を監視しつつ「土星沖に集結する」との情報を掴み、それを撃滅する事を決定する。

 

土星宙域(土星本星なし)

地球連邦防衛軍 第1艦隊(総旗艦艦隊)"ブループルミエ(青の一番)"

艦隊総旗艦 アンドロメダ級前衛武装航宙艦

AAA-02 アルデバラン

艦橋

副長「艦長、前衛ピケット艦及びAWACS(早期警戒管制機)群の配置完了とのこと。」

艦長:谷 鋼三(たに こうぞう)「うん。ガトランティス残党軍機動部隊は必ずいる筈だ。早期発見と包囲、先制攻撃で敵旗艦を撃沈し敵の混乱に乗じて一気に無力化する。まずは敵を早く見つける事だ。「雷王作戦」の成否はそこにある。」

副長「はっ❗️」

地球防衛軍 総旗艦艦隊 総旗艦 アルデバラン艦長の谷は「敵の早期発見」を徹底するよう副長に伝える。

土星は先の戦役で彗星都市帝国の通過により消滅してしまい今や縦長に伸びた茶色の渦の様な姿となってしまっている。しかし土星の衛星"エンケラドゥス"は被害を免れたため守備隊は健在であり、戦役中に受けた損害を回復させこの「雷王作戦」に臨んでいる。

 

コスモタイガーⅡ/早期警戒管制型(A級戦闘空母 アンタレス所属機)

コールサイン"スコルプ・アイ6"

レーダー担当手「あ❗️」

パイロット「いたかッ⁉️」

レーダー担当手「3時の方向に反応❗️この波長はガトランティスです❗️」

アンドロメダ級戦闘空母アンタレスの所属の1機が遂に身を隠す大きな星もない宙域にいるガトランティス残党機動部隊を発見する。

 

第1艦隊 旗艦 アルデバラン

艦橋

通信手「艦長❗️アンタレス所属の"エリントタイガー"が敵機動部隊を捕捉。艦隊より1時の方向。距離2500宇宙キロ。」

谷「編成は❓」

通信手「ナスカ級10、ゴストーク級18、ラスコー級通常型と雷撃型含む24、ククルカン級32、計84隻。」

谷「(先の戦役での物量に慣れてしまってか数が少ないように思えてしまうが、隻数でも我が第1〜6艦隊とエンケラドゥス守備隊を合わせても多いな...。)」

第1〜6艦隊は一個艦隊6隻編成でエンケラドゥス守備隊は36隻と計72隻だ。

谷「(だが、数は多くても航空戦力はこちらが上。それを活かせば数的不利は覆せるはず)第3〜5艦隊は直ちに攻撃隊発艦させ敵機動部隊航空隊を誘引❗️第2及び第6艦隊とエンケラドゥス守備隊は本艦隊に合流後、突撃隊を編成し待機だ❗️」

 

谷がそう言うと、各艦隊がそれぞれ所定の行動に移り始め慌ただしくなった。空母艦隊は自身の航空隊を発艦させなければならないし、打撃艦隊は総旗艦艦隊に速やかに合流しなければならない。

 

第3艦隊"ポイズンテール(毒の尾)"

旗艦 アンドロメダ級前衛武装艦(空母型)

AAA-05 アンタレス

艦橋

通信手「艦長❗️総旗艦 アルデバランより攻撃命令来ました❗️」

艦長:富山 繁(とみやま しげる)「よし、"スコルプ・クロウ"、"ポイズン・ベクター"、"ダーク・ハイディング"隊発艦だ❗️」

 

第4艦隊"コールドウォー(冷戦)"

旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦

ACV-65 エンタープライズ(旧CCC級 CCC-01 ノイ・バルグレイ)

艦橋

艦長:エメラルダ・イシカワ「"ウォーウルフ"、"ヘルダイバー"、"ジェリコ"各隊、発艦用意(エンゲージ)❗️」

 

副旗艦 同級戦闘航宙母艦

ACV-63 アドミラル・クズネツォフ(旧CCC級CCC-02 ノイ・シュデルグ)

艦橋

艦長:ユリィーシュ・アンドロポフ「"アクーラ"、"バラライカ"、"スチェッキン"隊、発艦開始してください❗️」

 

第5艦隊"キングス&ケーニヒ"

旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦

ACV-91 アークロイヤル(旧CCC級 CCC-03 ノイ・ランベア)

艦橋

艦長:キャメラ・レーアド「"スクアー"、"バラクーダ"、"ガーネット"隊、発艦早くなさい❗️」

 

副旗艦 同級戦闘航宙母艦

ACV-101 グラーフ・ツェッペリン(CCC級 CCC-04 ノイ・ダロルド)

艦橋

艦長:サオリナ・D・ヴェルケ「"シュミット"、"フォッカー"、"ミステル"各隊発艦遅れるな❗️」

 

各A級戦闘空母の艦橋から大きくはみ出た"航空艤装ユニット"の艦載機発艦口が開き三個飛行中隊(一個飛行中隊6機、三個で18機)が次々と飛び出していく。他にも艦隊中央部両舷のバルジや艦底部の発艦口も合わせれば同時に180機の艦載機を一気に戦場に展開させる事が可能だ。しかし今回はまず敵空母の艦載機隊を誘引しつつ敵艦隊の戦力を削るので第二次攻撃隊も用意しなければならないし、それでも敵戦力を減殺させれなければ第三、四次攻撃もあり得るので全機発艦は行わない。

第3艦隊旗艦で戦役の生き残りでベテランのアンタレスは手慣れたもので一番早く三個飛行中隊全てを発艦させ終えたが、ガミラスがライセンス生産で建造したCCC級の内装を防衛軍規格に戻し乗員も一新したACV(アンドロメダ改級戦闘航宙母艦の艦略記号。アンタレスも後日更新予定。)級群は遅れは取ったもののなんとか発艦を終えた。艦を運用するクルーはまだ未熟だが、艦に属する空母航空団は戦役でほとんど消耗せず生き残ったベテラン達のお陰である(「ガトランティス戦役」では空母が主の「機動部隊戦」ではなく戦艦が主の「航宙打撃戦」がほとんどだった)。

 

第2艦隊"ファスト・ライトニング(速い稲妻)"

旗艦 アンドロメダ級前衛武装航宙艦 AAA-04 アキレス

艦長:仁科 鷲雄(にしな わしお)「始まったな、総旗艦艦隊に合流する❗️稲妻の様に瞬時にやれ‼️」

 

第6艦隊"重桜(じゅうおう)"

旗艦 アンドロメダ級前衛武装航宙艦 AAA-19 アマギ

艦長:沢城 美希(さわしろ みき)「さぁさぁ皆さん、早く移動しますよ❗️」

 

エンケラドゥス守備隊

ドレッドノート級主力航宙戦艦(前期生産型/旧艦名"E24") DBB-24 えぞ

艦橋

艦長兼守備隊司令:尾崎 徹太郎(おざき てつたろう)「総旗艦艦隊に合流する❗️両側前進強速、方位0-1-4❗️」

 

戦艦を主力とした第2、6艦隊及びエンケラドゥス守備隊は空母群から次々と放たれる艦載機群を見ながらアルデバラン率いる総旗艦艦隊に合流すべく動き始める。1番早く動いたのは第2艦隊のアキレスだった。さすがは「極初期型」アンドロメダ級の4番艦。戦役中は常に前線にあり続けるたものの姉妹艦のアルデバランやアンタレスよりも損傷が軽微で、二艦と違い応急処置を施し戦線に復帰しアルデバランに代わって地球艦隊総旗艦代理を見事に務めた。 

アンドロメダ級"19番艦"アマギ"も「初期型」の数少ない生き残りの幸運艦だが、ACV級群と同じく乗員が一新されている為まだ練度が伴ってない。防衛軍の人員不足の弊害と言えるだろう。

エンケラドゥス守備隊の尾崎司令は先の戦役の前哨戦であり、まさにここで行われた「土星沖会戦」での雪辱を果たすべく修理を終え艦名を改められたドレッドノート級主力戦艦"えぞ(旧艦名"E24")と回復した艦隊戦力を持って作戦に挑む。

 

一方のガトランティス残党機動部隊側...

ナスカ級打撃型航宙母艦(前期生産型/左舷艦橋艦)"アギカ"

艦橋

レーダー手「甲殻電子警戒機"エラッテデーター(早期警戒型デスバテーター)より敵航空隊接近❗️総数90‼️」

副長「司令❗️奴らが来ました❗️」

ナグモー・チュイチー(艦隊司令兼"アギカ"艦長)「向こうのが数が多いか...全機発艦させよ❗️直掩機も出して全力で応戦だ‼️」

残党軍機動部隊を指揮する「颶風(ぐふう)のナグモー」の異名を持つナグモー ナスカ級10隻を含む大機動部隊であるが、ナスカ級自体の艦載機搭載数は24機と少なく10隻合わせても全艦載機数は240機で地球艦隊はA級戦闘空母だけに限っても5隻で合計920機と差は歴然としている。長期戦になれば不利なのは避けられない。

しかし艦載機数や自身が艦長を務める良く言えば「歴戦」、悪く言えば「旧式」な老朽のナスカ級前期生産型"アギカ"でもナグモーの表情に「この戦力差でやれるのか❓」と不安に思う気持ちがほんのりと出ていても「負ける」とは思っていなかった。

 

第11番惑星外縁

???「まだ完成しないか⁉️」

ガトラン兵「はっ❗️今暫しお待ちを❗️」

???「ナグモー司令が土星沖敵を抑えている❗️この艦を譲って頂いたのは地球艦隊に一矢報いる為だ、早急に完成させるのだ❗️戦闘に不要な部分は省いて構わん‼️」

ガトラン兵「はっ❗️直ちに‼️」

 

土星沖での戦いが始まる中、第11番惑星外縁に新たな不穏な動きがあった...。




2話目で自分で書いといてなんですが、早くもネタ祭りと化してますw.
一個一個やると長くなるので一部だけ紹介し後はまた設定を書いて載せます。
ヤマトは「旧作」「リメイク」「ゲーム版」「没設定」「独自考察/解釈」は言うまでもなく、「史実」「実在武器/兵器名」「艦これ」「マクロス」「沈黙の艦隊」「ストライクウィッチーズ」「アズールレーン」「エースコンバット」「声優」とあらゆるネタを詰め込みました(読者の皆さんはどれくらい分かったかな❓)。
まず「ガトランティス人」についてですが、ファンの間でも「星巡る」のダガーム達と「2202」のズォーダー達は同じガトランティス人でも違う人種のでは❓度々議論されていましたので、ここでは「クローンガトラン(「2202」のクローン世代交代種)」と「ナチュルガトラン(「2199」「星巡る」」と解釈しています。
続いてアンドロメダ級祭りですが、艦隊にニックネームをつけましたが、これはアルデバランの総旗艦艦隊をメカコレで作ろうと計画しててその時に思いつきそれ以外の艦隊にもあった方がいいかな❓と思ってそれっぽいものを考えました。
CCC級は「2205」で登場せずバーガーも乗艦を変えてたので「戦役終結でライセンス契約が切れた」のと「ガミラスの運用形態に合わなかった」と解釈して「防衛軍式の改装を施された上で地球艦隊に戻った」としています。艦種/艦略記号も「アンドロメダ改級戦闘航宙母艦:ACV」と「2205」方式に改められてます。しかもそれぞれ日本、アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツの艦名と所属であります。ヤマトファンの皆さんはもうお気づきですよね❓そうです。「Ⅲ」で護衛戦艦たちを建造する国々です。「後にこの艦の運用データが護衛戦艦の建造に活かされた」としています。艦長の名前もその艦名に由来のあるネタで名付けましたので、また人物紹介で解説します。
アンドロメダ級19番艦"アマギ"は「2205」に登場した同級21番艦"アルフェラッツ"同様、戦役を生き残った「初期型」アンドロメダ級です。2隻を「初期型」とするならアルデバランやアキレス、アンタレスは「極初期型」に当たるかな❓と設定しました(ドイツ軍のティーガーⅠ的な)。
エンケラドゥス守備隊も登場です。イーターⅠの猛攻にやられた尾崎司令が帰ってきました。ドレッドノート級"E24"は修理の上"えぞ"と艦名を与えられました。この艦名はPS2「イスカンダルへの追憶」で「雷王作戦」に参加した同名の主力戦艦級からの引用です。アルファベットにすると「E」から始まるのでちょうどいいと思いつけました。
「ナグモー」は旧作で「超大型空母(リメイクで言うアポカリクス級)」を指揮する人物として設定されたけど没になったキャラクターで、本作では「ガトランティス残党軍機動部隊の司令官で前期型で旧式のナスカ級"アギカ"に乗艦し「颶風のナグモー」の異名を持つ司令官」とフルネームと異名(「星巡る」準拠)付きで設定しました。
ナスカ級"アギカ"は前期生産型で、旧作のナスカ級が左舷艦橋でしたがリメイクでは右舷艦橋になっているのを逆手に取って「最初の生産型は左舷艦橋だったのでは❓」と考察してそうしました。左舷にある艦橋と艦名と乗艦してる人の名前、太平洋戦争史に詳しい人には言わずとも元ネタ分かりますねw.
コスモタイガーⅡもそうですが、デスバテーターにも早期警戒管制型がいるので「エラッテ・データー」と名を付けました(「エリント」をガトランティス語風にもじったもの)。「2199」〜「2202」まで結局ガトラン側の艦載機はデスバテーター一択でつまらなかったですしなにより地球側にしか警戒機がいないのは不自然ですからね。
さてお次の話は新生BBB戦隊に話が戻ると思います。最後に出てきたキャラが何者か❓彼らは遭遇します。ヤマトファンの皆さんが良く知り「結局どうなったのこの人❓」な人物ですよ。


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第3話「11番惑星の激闘と潜んでいた脅威」

前回は土星本隊の話でしたが、今回は新生BBB戦隊側に話が戻ります。突如復活したカラクルム級群に襲撃されたパトロール艦2隻の救援に旗艦 マキナ達は間に合うのか❓


第11番惑星 

第99特殊戦略戦術機動打撃群

旗艦 戦略指揮戦闘空母デア・エクス・マキナ所属

戦闘攻撃飛行隊"シャドウ・バンガード"

飛行隊長:ザビネル・シャルマーニュ(コールサイン:"SVリーダー")「"SVリーダー"よりSV隊及びDT(ダーク・タイガー)隊各機、まもなく交戦宙域に入る。パトロール艦"ペネムエル"の救助が優先だ。突如活動を再開したカラクルム級が群がってるらしい。そいつらを排除してペネムエルを救うぞ。」

セシリア・ローナ(コールサイン:SV2)「早く向かいませんと❗️あれから時間が経ち過ぎてるわ‼️」

シブキ・アノウナ(コールサイン:SV3)「そうだな、相手はあのカラクルムだしな。」

 

新生BBB戦隊総旗艦"デア・エクス・マキナ"に属する航空隊"シャドウ・バンガード"と"ダーク・タイガー"の計12機のコスモタイガーⅡは艦隊に先んじて味方パトロール艦の救援に向かっている。「カラクルム級、突如活動を再開❗️」の報を受けてから時間が経っておりその安否が心配な所だ。

 

ザビネル「ッ❗️いたぞ❗️2時の方向下方だ❗️」

 

隊長のザビネルが言った方向に目を向ける他の機のパイロット達。そこにはカラクルム級数十隻からの攻撃を受け艦首の波動砲口や第二主砲塔、魚雷発射管の一部が抉られ、左舷(正面から見て)のコスモレーダーアンテナが欠損し船体各所に大小様々な穴が空きながらも残った第一/第三主砲や前甲板のVLSで応戦するペネムエルの姿があった。

 

ザビネル「仕掛けるぞ❗️先に我が隊が先頭のをやる❗️DT(ダーク・タイガー)隊は後方から攻撃しろ❗️続けッ‼️」

 

そう言うとザビネルの"シャドウ・バンガード"隊は一番槍に飛び出しカラクルム級に猛禽の如く襲い掛かった。

 

新生BBB戦隊

旗艦:戦略指揮戦闘空母"デア・エクス・マキナ"

CIC(戦闘情報センター)

 

栗梶「艦長、"SV"及び"DT"両隊がペネムエルを発見、交戦開始しました。」

多田部「そうか、間に合った様だね。」

 

その頃、旗艦マキナでは多田部艦長たち艦橋クルーがCICに移り戦闘の経過をパネルで見ていた。

 

金田「しかし、あれだけ攻撃を受けてよく持ち堪えましたなペネムエルは。」

多田部「波動防壁を常時展開せず直撃しそうなのだけに展開して消費を抑え当たっても航行に支障出ない所は展開せずに節約していたんでしょう。でなければあの数であの攻撃を受ければ10分と保たなかった筈です。」

 

アンドロメダ級やクラスD(ドレッドノート級)の戦艦クラスならともかく巡洋艦/パトロール艦そして護衛艦/駆逐艦の様な小さな艦艇ではそれに比例して波動エンジンも小型で出力が低く波動防壁の展開時間も戦艦クラスに比して短い。それ故に常時艦体の周囲に展開し続けさらに攻撃を受け続ければあっという間に飽和状態に陥り防壁は消失してしまう。それを防ぐ為の芸当をやってのけ生き延びているのはペネムエルの艦長の経験の豊かさの証明だ。

 

多田部「プロケルの方に向かった"バイオレット・バンガード"隊は❓」

 

多田部がペネムエルと同じパトロール艦のプロケルの方に救援に向かった航空隊の様子を尋ねたのと同じくしてピピーッ❗️ピピーッ❗️と通信が入る。

 

パトロール艦"プロケル"がいると思われる宙域

同艦所属

戦闘攻撃飛行隊"バイオレット・バンガード"

飛行隊長:ドレルス・ローナ「旗艦マキナへ、こちら"VV(ブイツー)リーダー"。プロケルの現場に到着した。しかし...。」

 

多田部「ダメだったか❓」

 

ドレルス「...はい。」

 

VV隊が到着した時には既に遅し、プロケルは艦体が真っ二つに割れ艦首部と艦橋らのある艦体の主要部分に別れてバラバラに宙域を漂っていた。

 

多田部「生存者がいるかもしれない。宙域に留まって捜索してください。"ガブリエル"を向かわせる。」

 

ドレルス「了解。」

 

艦隊に続いていた"ガブリエル"はプロケルとVV隊の方へと針路を取り離脱する。"ガブリエル"はパスファインダー級のベースとなった「ガーランド級航宙巡洋艦」の「軽巡仕様(type-A)」だ。主砲や雷装等はパスファインダー級と同型の物を搭載している。本艦隊にはもう一隻"MK.16 三連装8inch衝撃破速射砲"を主砲とする「重巡仕様(type-B)」の"グシオン"がいる。

 

多田部「栗梶、カラクルム級の動きは❓」

栗梶「プロケルと戦闘を行ったと思われる"カラクルム級A群"は現在ペネムエルと交戦中の"カラクルム級B群"に合流しようとしています。」

 

通信手だけではくレーダー手も兼務する栗梶はパネルの映像を分けて情報を提示し多田部の問いに答える。

 

多田部「"ベリアル"01〜03の到着は❓」

栗梶「まもなくです。」

金田「プロケルの方に回した"バフォメット"01〜03はどうします❓」

多田部「小ワープですぐペネムエルの方に回します。なんとしてでもペネムエルを救います。」

 

プロケルはダメだったが、ペネムエルはそうはさせまいと伝える多田部に金田は「さすがです」と微笑む。

 

金田「それにしてもなぜ急に動き出したのでしょうね❓」

手邦「あぁ〜その事なんですが...。」

多田部「どうしました技術長❓」

 

カラクルム級の突然の活動再開に疑問を口にする金田副長に手邦が何か分かったらしく意見を言おうとする。何かこの事態を解決することができるかもしれないと多田部は何が分かったのか❓と質問する。

 

手邦「この宙域を進んでいて分かったんですが、活動していないカラクルム級の中に艦体表面が茶色に変色している個体が複数あったんです。」

金田「艦体が変色を❓」

手邦「えぇ、それにシワが寄っていてまるで植物が枯れたみたいな感じになっているんです。」

烈禍「おい❗️周りくどい言い方してねぇで早く言えよ‼️」

多田部「静かに砲術長❗️」

高佐田「黙って静かに話聞いて仕事しろ。」

烈禍「ちっ、悪かったよ。」ボソッ

手邦「ヤマトが得た情報によればカラクルム級は"ガイゼンガン兵器群"と呼ばれる特殊な兵器群で、艦がまるで植物の様に"生えてくる"というのは艦長もご存じと思います。これはあくまで私の仮説ですが、カラクルム級には何らかの方法で別のカラクルム級から養分らしき物を抽出しそれで活動を再開できる特性があるのではないか❓という事です。」

多田部「なるほど、茶色く萎れたやつはその"絞りカス"ってわけか。」

金田「しかしもしそうなら、養分を吸われていない奴はなぜ動かないのでしょう❓」

手邦「さぁ、そこまでは。あくまで仮説ですから。」

 

「ガイゼンガン兵器群」、それはガトランティスがテレザート星発見以後に確立された「生体技術を用いた兵器の製造」で生まれた兵器達の総称である。その代表格であるカラクルム級戦闘艦は地球・ガミラス連合艦隊が「浮遊大陸奪還戦」に於いて初めて確認、交戦した艦種だ。

しかし分かっているのはそれだけでありそれを用いていたガトランティス(クローンガトラン)がゴレムで全滅してしまったが故にその製造工程や正確な資料を得る機会を完全に失ってしまった為、その全容は永久に謎に包まれたままとなったのである。

手邦が言った仮説も「ホントにホントにホントにホントにラ○オンだ❗️」くらいにあくまであるだけの情報で立てた仮説でしかないのだ。

 

多田部「敵の技術を奪って使うが取り柄のガトランティスの事だからブラックボックス染みた物でも兵器だけに気にせず平気で使ったんでしょうよ。中身や仕組みなんて連中には使えればどうでも良いのさ。」

 

ジョークを交えつつ皮肉めいた事を言う多田部、CICに集う艦橋クルーはそれに笑みを浮かべる。

 

多田部「さてさて私の言いたい事はこれくらいにして、このまま合流されると4隻の増援じゃ防げないな...SV隊もそろそろ弾やミサイルを使い切るだろうし。」

 

多田部はカラクルム級両群が合流し僚艦のペネムエルを沈めずに帰す方法を模索する。そして...。

 

多田部「"バルバトス"01〜03に拡散波動砲発射体制を指示❗️栗梶、SV隊に帰投命令とペネムエルにこちらのタイミングで退避しくよろと伝えてください。」

栗梶「了解❗️」

多田部「手邦、うまく"マリオネット"してペネムエルを守りこちらに引きつけてくださいよ。」

手邦「はい❗️お任せ。」

烈禍「おい艦長❗️俺の出番ないのかよ⁉️」

高佐田「文句言うな、黙って従ってろ。」

多田部「砲術長、撃たせる機会はやる時はやるから待っててちょうだい。」

 

出番がなくブー垂れる砲術長 烈禍を宥める艦長 多田部と戦術長 高佐田。

 

"シャドウ・バンガード"隊

ザビネル「クッ...❗️一向に数が減らん❗️」

 

一方のSV隊はペネムエルに群がるカラクルム級を撃ち減らしているのだが、なにぶん数が多く沈めはいても数が減ってる気がしなかった。そして頑丈な艦である為に沈めるにもそれなりの数の対艦ミサイルが必要で消費量も馬鹿にならない。

 

セシリア「ザビネル❗️そろそろ残弾が...ひゃあッ⁉️」

シブキ「セシリアッ❗️クソッ❗️もう十分湧いて出たろ❗️出てけよッ‼️」

 

戦闘が思った程長引き搭載してる機銃とミサイルも枯渇寸前だ。「このままでは突破されペネムエルが❗️」と誰もが脳裏に浮かべる。

 

ザビネル「増援はまだかッ❗️んっ⁉️来たかッ⁉️」

 

ザビネルが気付いた方向に目を向けるとペネムエルの後方両舷からカラクルム級群の間に割って入る様に漆黒に包まれた3隻の艦が飛び込みペネムエルを前方を塞ぐ様に一隻が上、もう一隻がその真ん中、最後の一隻が下になって壁を作る。その艦は"アンドロメダ・ブラック級"通称「BBB級」と称される無人艦だ。

 

パトロール艦 ペネムエル

艦橋

 

副長「艦長❗️」

艦長「あぁ味方の無人艦だ❗️多田部司令達が来てくれたんだ❗️」

 

 

旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

CIC

 

手邦「"ベリアル"01、02.、03現場に到着。砲戦開始させます。戦略指揮システム"オルケストラ"正常に稼働中❗️」

多田部「戦術長❗️砲術長❗️撃ち込みだ❗️弾幕❗️弾幕で❗️ペネムエルを守れ❗️もうすぐ"バフォメット"の3隻も来る❗️そっちも頼むぞ‼️」

高佐田/烈禍「了解❗️/へっ❗️待ってました❗️ぶっ放(ぱ)でいくぜぇ‼️」

 

これこそ新生BBB戦隊旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナの真骨頂。「無人艦の複数隻同時遠隔操作」だ。

以前のBBB級はAI(人工知能)により稼働する自立無人戦闘艦であったが、AI自体が未熟であった為にガトランティス戦役中はその性能を存分に生かす事が出来なかった。その光景を間近で見ていた多田部は「ただのカカシですな、あれなら敵から見たら瞬きする間にパチン!(指パッチン)全艦沈められる。間違いないな。」と思わずにはいられなかった。多田部はかの有名なBBY-01 宇宙戦艦ヤマト副長の真田志郎(さなだ しろう)の著書「血の一滴も通わないメカニズム」に感銘を受けた同氏と同書のファンであった事もあり益々(ますます)どうにかしなければと思った。

戦役後、多田部は同志を集め「AI搭載型無人艦の限界」と「戦略指揮艦による無人艦制御艦隊構想」を防衛軍会議に提出した。それが防衛軍幕僚と真田志郎の目に留まり早速計画が開始された。こうして"新生BBB戦隊"こと「第99特殊戦略戦術機動打撃群」とその旗艦 戦略指揮戦闘空母 "デア・エクス・マキナ(「機械仕掛けの女神」)が生まれた。

ガトランティス戦役中、※20数隻(※戦役中の混乱により正確な建造数不明)の初期型アンドロメダ級の建造後、後期型が建造される予定であったがガトランティスの電光石火の進撃速度に対し時間断層AIはBBB級とクラスD(無人艦型)の建造を優先し後期型アンドロメダ級の建造は中止され半ば放棄された艦や一部はBBB級に転用されるに至ったのもある。後にデア・エクス・マキナとなる艦はその前者に当たる放棄艦の一隻だった。戦役終結後にそれを改修し戦略指揮システム"オルケストラ"を搭載した無人艦及び艦隊戦略指揮艦として彼女は生まれ変わったのだ。"オルケストラ(オーケストラの意)"の指揮者の如く有人無人問わず艦を指揮する姿こそ、旗艦 マキナ本来の姿なのだ。

現在の新生BBB戦隊にはそれぞれ"ベリアル"、"バフォメット"、バルバトス"と悪魔の名をコールサインに持つBBB級が3隻(一個艦隊)ずつの計9隻とエスコート/フォレスター級航宙護衛艦の同一船体バリエーション艦である「ハヴォック級航宙駆逐艦」の無人艦仕様、コールサイン"ハルバード"、"ハスタ"、"ホルカンカ"の槍の名のコールサインを持つ9隻の合計18隻の無人艦が所属し全て旗艦 マキナが管制/制御している。

 

栗梶「"バフォメット"01、02、03が到着、防御態勢良し砲戦開始します❗️」

 

さらに3隻が増援がワープアウトして到着しペネムエルの壁となり弾幕射撃を始める。カラクルムA群とB群が合流し数が倍以上になって攻撃がさらに激しさを増すが、こいつらを罠に嵌(はめ)て一網打尽にすべくさりげなく迎撃ポイントへと誘導していく。

 

栗梶「カラクルム級群A、B合流しました❗️まもなくキルポイント❗️」

多田部「上手く乗ってくれましたか❗️BBB級3隻の拡散波動砲はッ⁉️」

手邦「いつでも良いですよ❗️」

多田部「よろしい❗️高佐田❗️拡散波動砲のトリガーを頂け❗️」

手邦「BBB級3隻の拡散波動砲トリガー、戦術長に回します❗️」

高佐田「戦術長頂いた❗️」

多田部「カウント10秒前だ❗️そこまで来てる、頼むぞ❗️」

高佐田「仰せのままにお任せを❗️」

 

手邦からBBB級3隻の拡散波動砲発射管制を引き継いだ高佐田の座席のデスクから波動砲のトリガーが回転し飛び出してくる。その間にもペネムエルとそれを守るBBB級3隻が目標位置(キルポイント)に迫ってくるのがレーダーに表示され続けている。

 

高佐田「9...8...7...6...5...4...3...2...1...❗️拡散波動砲❗️てぇッ‼️」カチッ

 

波動砲のトリガーを引く高佐田、それと同じくしてペネムエルと盾となっているBBB級6隻がマキナ達本隊の前から散開すると後ろから青い閃光が6つ走った。それは本隊に付いているBBB級、コールサイン"バルバトス"の3隻から放たれた拡散波動砲の光だ。その6つの閃光は真っ直ぐ進みカラクルム級群の手前まで迫ると複数の細い帯の形に炸裂する。その帯状の光がカラクルム級群を包み込み襲い飲み込む。「これが拡散波動砲だ❗️」と改めて新生BBB戦隊所属の艦艇群は思い知らされる。

 

栗梶「カラクルム級群A及びB、殲滅を確認。やりましたよ❗️」

烈禍「やったな、修斗❗️」

高佐田「ふ、当然❗️」

多田部「よくやった、ペネムエルは⁉️」

 

(通信)"ペネムエル"艦長「こちら"ペネムエル"、ありがとうよく来てくれました❗️」

 

多田部「こちら"マキナ"。いえ、プロケルは救えませんでした。私の対応が早ければ...。」

 

(通信)"ペネムエル"艦長「司令に非はありません。彼らも全力を尽くしました。その想いだけで充分ですよ。」

 

多田部「恐縮です。」

 

「僚艦一隻とその乗員を救えず、部下に気を遣わせてしまった」と残念に浮かない表情で通信を切る多田部。だが、いつまでも悔いていられないとして気持ちを切り替える。

 

多田部「副長、"これで"終わりだとお思いで❓」

金田「分かりません。いきなり動きだしたんです。このまま再び素直に眠りにつくものとも思えますまいが...そうであって欲しいと思うのが本音です。」

烈禍「ちぇっ❗️なんだ出番なしかよッ❗️もっと来いやぁッ‼️」

高佐田「おい、本当にきたらどうすんだよ❗️」

 

「このままなにも起きずに終わって欲しい」と願わずにはいられない新生BBB戦隊の面々(例外者1名)だが... ...。

 

手邦「艦長、少しよろしいですか❓」

多田部「どうした❓」

手邦「この辺りのカラクルム級、茶色に変色してるのが多くありませんか❓」

 

手邦に言われ多田部は外の景色を見る。手邦の言う通り何かしらの養分的な何かを吸われ萎びて茶色になったカラクルム級の数が異常に多い事に気づく。

 

多田部「言われてみれば...さっき通ってきた所よりも多い気が...。」

栗梶「ッ❗️熱源❗️急に反応が‼️」

多田部「うぇっ⁉️」

 

突如「熱源の反応あり❗️」と叫ぶ栗梶に驚く多田部とマキナのクルー達。

 

高佐田「烈禍❗️お前が呼んだなッ⁉️」

烈禍「俺のせいかよッ⁉️」

金田「喧嘩は後にしろッ❗️」

多田部「またカラクルさんかッ⁉️」

栗梶「いえ❗️大きい❗️もっと大きな奴ですッ‼️」

 

いつになく驚く栗梶に「カラクルムじゃなきゃ何が来たってんだよッ⁉️」となるマキナのクルー達。今まで反応が表れなかったデカブツ・オブ・デカブツ、「なぜだ❓」と考える間もなくそれは彼らの頭上に現れる。

 

金田「こ、こいつは⁉️」

多田部「まさかこんなのがまだいたのかッ⁉️」

 

その圧倒的としか形容しようのないスケールの巨体を多田部は忘れたことはない。先の戦いで全て戦没したと思われていた艦に生き残りがいたとは素直に信じられないでいた。

 

手邦「敵艦ワープ態勢に入ります❗️」

多田部「なんだつてッ⁉️」

金田「まさか、土星に⁉️」

多田部「迎撃は⁉️」

手邦「間に合いません❗️すぐ行ってしまいます‼️」

 

巨大艦はガトランティス艦特有の何十の青い三角形を展開させるワープを行い消えた。そしてそれと同時にどこから湧いて出たのか、再びカラクルム級が新生BBB戦隊に襲い掛かる。

 

多田部「またですかッ❗️土星の本隊に連絡ッ❗️「"逃がした魚は大きい"❗️備えられたし‼️」ってね‼️」




冒頭から登場した新生BBB戦隊 旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ所属の航空隊の名前とパイロットの元ネタは「機動戦士ガンダムF91」です。クロスボーン・バンガードは劇中連邦軍から「海賊」扱いされてたので髑髏をシンボルマークとする新生BBB戦隊にピッタリと思いそうしました。
パトロール艦"ペネムエル"は賢い戦い方でなんとか生き延びましたが、僚艦と同じパト艦の"プロケル"は残念ながら戦没してしまいました。
「ガイゼンガン兵器群」は「2202」に劇中ではその内容が多く語られる事がなかったので、「植物みたく生えてくる有機体兵器ならこんな設定でも良いよな❓」と思いそのブラックボックスさを利用させていただきました。「2205」で「アンドロメダ級21番艦"アルフェラッツ"が監視任務に就いていたのはこういう事象があったから」というのを勝手に理由付けた感じですが、納得していただけたら幸いですw.
マキナの真骨頂である「無人艦複数隻の同時管制」がここで披露されます。マキナは後に建造される「アンドロメダ改級戦略指揮航宙戦艦"しゅんらん"のテストベッド艦」という設定であり、搭載する指揮管制システム"オルケストラ"も試作品です。「ガトランティス戦役」で無人艦の限界を目の当たりにした多田部がある意味「僕が考えた最強のアンドロメダ」という形で生み出された彼女の活躍がここで光る訳です。
「血の一滴も通わないメカニズムの結晶」は旧作の「2」に於いて真田さんがアンドロメダを表現した言葉でヤマトで私が好きなセリフの一つなんですが、残念ながら(❓)リメイクである「2202」では登場しなかったのでここでは「真田さんが書いた本のタイトル」という形で登場させました。「2202」でもアンドロメダは大幅に省人化した戦艦ではありましたが、銀河は AIによる効率かつ冷徹な判断をする艦で「リメイクだとこの言葉に当てはまるのはアンドロメダじゃなく銀河ではないか❓」と個人的には思っています。
ペネムエルを救い出しカラクルム級群を殲滅できましたが、最後の最後に大きなとんでもないモノを流してしまった新生BBB戦隊。土星本隊と彼らの運命はいかに⁉️


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第4話「ガトランティスの反撃❗️雷王作戦クライマックス‼️」

味方のパトロール艦1隻をなんとか救助し突如動き出したカラクルム級を撃滅する事に成功した新生BBB戦隊だが、巨大な艦影を捕捉し取り逃してしまう。「雷王作戦」いよいよクライマックスです❗️


土星沖 ガトランティス残党軍 機動部隊側の宙域

 

スコルプ・クロウ3「いいぞそのままやっちまえ❗️」

ウォーウルフ1「ジェリコ2❗️ケツに着かれてる‼️」

スチェッキン6「ダメだ❗️振り切れない‼️」

バラクーダ4「対空砲火激し過ぎッ❗️照準ブレるッ‼️」

フォッカー2「誰かあの※"サボテン(※ゴストーク級の事)"を殺れるかッ⁉️」

ダーク・ハイディング5「クッソォッ❗️仕留め損なった‼️」

ヘルダイバー7「どっちが旅立っちまうか分からんな❗️」

バラライカ8「ガーネット5❗️持ち堪えて❗️今行くわ‼️」

 

土星沖は無数の閃光がちらついては消えちらついては消えを繰り返す。アンドロメダ級戦闘空母型5隻の航空隊がガトランティス残党軍 機動部隊に攻撃を開始して数時間が経ったが、艦隊の20%程の敵艦を沈めただけで空母等の主力艦には未だ決定的なダメージを与えられないでいた。ガトランティス艦特有の主砲「速射輪胴砲塔」は対艦/対空に優れた両用砲であり、砲塔をガトリング砲の如く回転し撃ちまくり濃密とも言える弾幕を張っている。さらにガトランティス主力艦載機 デスバテーターの迎撃隊の抵抗も激しくその防空網の厚さに防衛軍パイロット達は舌を巻き、経験不足なパイロットは窮地に陥ったり攻撃が失敗やそれどころじゃない者も多かった。

 

地球連邦防衛軍

第1艦隊"ブループルミエ(青の一番)"

旗艦:アンドロメダ級前衛航宙武装艦 アルデバラン

CIC(戦闘指揮所)

 

副長「かなり粘りますねガトさん。」

谷「そうだな。少しずつではあるが戦力は削れてる。だが...。」

副長「どうされました艦長❓」

通信手「第2艦隊 旗艦 アキレスより入電、「突撃はまだか❓」。」

谷「待てと伝えろ。今飛び込んだら最悪同士討ちになる。」

 

「雷王作戦」本隊を指揮する総旗艦艦隊の旗艦 アルデバラン艦長の谷と艦橋(ブリッジ)クルーは第1艦橋下方のCICに移り戦闘の様子をディスプレイで見守る。粘り強く抵抗する敵だが、戦力は少しずつ消耗している。その事実が現在進行形でいるのだが、谷は表情を曇らせている。

 

谷「妙...だと思ってな。」

副長「敵が...という事ですか❓」

谷「そうだ副長。君も私の隣であの戦いを見てきたから分かっていると思うが、ガトランティスらしくないとは思わんか❓」

副長「確かに、あの電光石火の様な攻撃を得意とするガトランティスが防戦一方とは...いくらこちらの航空戦力が圧倒的だからといってもそんな状況も構う事なく攻めに回る。それが本来の彼らの戦い方のはず。」

 

「機動型攻撃一辺倒」と評しても微塵(みじん)も間違いでないガトランティスの戦術を先の戦いで目の当たりにし続けてきた谷にはその攻撃的な姿勢が見受けられないどころか真逆の「防御一辺倒」な戦闘に違和感を感じずにはいられないのだ。

 

谷「(まるで何かを待っている様な...。嫌な予感がするな。)」

通信手「艦長❗️"デア・エクス・マキナ"より入電が❗️」

副長「"デア・エクス・マキナ"⁉️11番惑星にいる新生BBB戦隊の旗艦から⁉️」

谷「読み上げろ。」

通信手「「"逃がした魚は大きい"備えられたし」と。」

副長「"逃がした魚"...❓どういう意味でしょうか❓」

 

副長は艦長に尋ねる。だが答えはすぐ向こうから目の前にやって来た。

 

レーダー手「ワープアウト反応❗️巨大です‼️」

谷/副長「なにッ⁉️」

 

フワワワン❗️フワワワン❗️とガトランティス艦特有のワープアウトが不気味に響いてアルデバラン達防衛軍艦隊の頭上に現れる。その巨体は影を作り艦影に見覚えのある者ない者問わず唖然とさせられ思わず息を呑む。

 

エンケラドゥス守備隊

旗艦 ドレッドノート級航宙戦艦 えぞ

CIC

副長「艦長ッ❗️」

尾崎「ま、まさかこいつはぁッ⁉️」

 

エンケラドゥス守備隊司令 尾崎の脳裏に土星沖の戦いが蘇る。その艦影を初めて見たのは紛れもない自分と自身の指揮する守備隊の者達であり、その艦の攻撃で多くの艦と仲間を失ったのだ忘れようがない。その白く巨大な平たい艦体をした「イングリッシュマフィン」と誰かが称したその艦を。

 

ガトランティス残党軍艦隊 総旗艦

"ガイゼンガン兵器群"アポカリクス級航宙母艦"ナグモー"

艦橋

 

レーダー手「艦長❗️地球艦隊の上方につけました‼️」

 

レーダー手からの報告に静かに頷く艦長。背後にいる副長が静かに側による。

 

キチェ・トールギン("ナグモー"副長)「遂にこの時が来ましたな、パラカス殿。」

イスラ・パラカス("ナグモー"艦長)「うむ、よく間に合った。ナグモー司令の艦隊もよく耐えてくれた。それに報いる為に地球艦隊大将の素っ首、我らの手で上げようぞ❗️」

副長以下艦橋クルー「オォォォォッ‼️」

 

艦長のパラカスと副長のトールギン、かつて"グダバ遠征群"で"キスカ遊撃隊"同隊旗艦 ナスカ級打撃型航宙母艦「キスカ」の艦長兼指揮官と副長だ。イスカンダルから地球への帰路にある「ヤマト」を襲撃し、後に地球艦とガミラス艦隊初の共闘戦となり「ヤマト」の経験した戦いでも最も奇妙かつ名高い「シャンブロウ会戦」でガミラス側の旗艦 ゲルバデス級戦闘空母「ミランガル」所属のツヴァルケの急降下爆撃を受け「キスカ」は戦闘不能となったが、撃沈は免れなんとか戦線を離脱することに成功した。

それから月日が経ち「ガトランティス戦役」では修理した「キスカ」に再び乗艦し遊撃隊も戦力を補充され冥王星での陽動作戦を指揮した。幸いナチュルガトランであったパラカスと彼の指揮する艦隊の者達はゴレムの発動で死なずに済んだものの、都市帝国の崩壊とガトランティスの滅亡の報を聞き驚愕した。

帰るべき所を失ったパラカスは地球への復讐を誓い生き残ったガトランティス人(ナチュルガトラン)の同胞を集めて力を蓄える事にした。その中でかつて自身の機動部隊戦術の師であったナグモーと再会した。ナグモーは建造途中だった自身の名を持つアポカリクス級4番艦"ナグモー"を密かに回収し、地球沖で撃沈波された同級1〜3番艦と多数のカラクルム級からパーツをかき集め共食い整備を施しながら完成させようとしていた。しかし「自身はもう老いぼれでこれからは若いお前がこの艦を駆って指揮を取れ」と艦をパラカスに譲り渡したのだ。

 

パラカス「攻撃開始❗️雨を降らせろッ‼️」

 

パラカスがそう言うとアポカリクス級の長大も長大な飛行甲板上の搭載火器が一斉に下方にいる地球艦隊に向け緑の雨を降らせる。虚を突かれ反応が遅れた何隻かは攻撃をまともに食らって損傷または爆沈する。

 

「やましろ被弾❗️」

「アイル・オブ・スカイ、損傷❗️」

「みょうこう、轟沈❗️」

「ホーキンス、大破❗️」

「イェットミンスター、戦列を離れるッ❗️」

「バトラーがやられた❗️」

 

各艦隊から次々と被害報告の無線が飛び交うアルデバランの艦橋。艦長の谷はハッと我に返って指揮を再開する。

 

第1艦隊 旗艦 前衛武装航宙艦 アルデバラン

CIC

 

谷「各艦回避運動しながら応戦しろ❗️航空隊をすぐ呼び戻せ‼️」

レーダー手「艦長❗️ワープアウト反応❗️艦隊下方です‼️」

谷「なにっ⁉️」

 

今度は地球艦隊の下方からガトランティス艦隊が出現する。それはさっきまで航空隊と激しい戦闘を繰り広げていたナグモー率いる機動部隊だった。

 

ガトランティス残党軍 機動部隊

旗艦 ナスカ級打撃型空母 アギカ

艦橋

 

ナグモー「ようやく来たかパラカス。待っておったぞ。上手く敵の頭を抑えた、さすが我が弟子。攻撃開始だ❗️上下で挟み撃ちにしてしまえ‼️」

 

地球艦隊の下方に陣取ったナグモー機動部隊が地球艦隊の下っ腹に向けて火線を放つ。上と下で完全にサンドイッチされ、また艦底部に殆ど武装を施していない地球艦隊は圧倒的に不利であった。これでは上にも下にも行けず左右のどちらに行ったとしても逃げきれない。

そんな状況を察した第4艦隊"コールドウォー"旗艦のアンドロメダ改級戦闘空母 エンタープライズの艦長 エメラルダは操舵手にこう言い放つ。

 

第4艦隊"コールドウォー"

旗艦 アンドロメダ改級戦闘空母 エンタープライズ

※CDC(※戦闘指揮センター、空母版CICでCICに航空管制能力を付与したもの。アンタレスとマキナは空母型であるがアンドロメダ級の初期生産型に属する為、まだCICなのである)

 

エメラルダ「ッ❗️操舵手❗️艦体上下反転180°❗️ひっくり返るんだ‼️」

操舵手「は、はいッ❗️」

副長「艦長ッ⁉️」

エメラルダ「こっちは下に武装はほとんどない❗️なら上と下を逆にすればいい❗️それにこの艦の艦橋構造物の大きさなら盾になるだろッ‼️他の空母型や皆にも今何をすべきか我が艦が行動で伝えるんだ急げッ‼️」

副長「は、はいッ‼️」

 

エメラルダの指示の下、エンタープライズは艦体の姿勢制御スラスターを噴かし敵艦隊から見れば上下逆さまの体勢になってショックカノンをバキュルバキュルと撃ちまくる。第4艦隊に属する全ての艦も旗艦の行動にならい艦体を上下反転させる。

 

第3艦隊"ポイズンテール"

旗艦 アンドロメダ級戦闘空母 アンタレス

CIC

 

副長「艦長❗️エンタープライズと艦隊の僚艦が上下逆さまに‼️」

富山「なるほど考えたな。若いながら柔軟な発想をする。我々も続くぞ❗️」

副長「はい❗️」

富山「第5艦隊は総旗艦艦隊及び第2、第6艦隊の"傘"となれと伝えろ❗️」

 

第5艦隊"キングス&ケーニヒ"

旗艦 アンドロメダ改級戦闘空母 アークロイヤル

CDC

 

キャメラ「なるほど、確かに雨には傘がないとな。よしやるぞ❗️」

 

副旗艦 同級 グラーフ・ツェッペリン

CDC

 

サオリナ「※雨が降っても傘は差さない国出身の私が傘になれとは。まぁいいだろう。しっかり差してやろうではないか❗️」

 

※ドイツでは雨が降ってもすぐ止むので人々は傘を持ち歩く事はないらしい。

 

エンタープライズに続いて各A級空母群が動き始める。一部は艦隊下方、一部は艦隊情報にそれぞれ展開し防御態勢を取る。

しかし一時的に過ぎず今は凌げるかもしれないが長くは保たない事は明白だとアルデバラン艦長 谷は思わずにはいられなかった。「なんとかこの窮地を打破しなければ❗️だがどうやって❓」と自問自答している時だった。

 

第1艦隊 旗艦 前衛武装航宙艦 アルデバラン

CIC

 

通信手「艦長❗️マキナより入電です❗️作戦内容とかッ‼️」

谷「なに⁉️よし、こっちに回してくれ。」

 

谷は新生BBB戦隊旗艦 マキナから送られてきた作戦内容を艦長席のディスプレイに移す様言うと目を右往左往させて読む。こちらの状況を聞き急いで逆転の一手を考えたものらしい。

 

谷「重力子スプレッド弾、発射用意❗️」

副長「え⁉️」

谷「重力子スプレッド弾だ❗️"黒い不良たち"に考えがあるようだ。それに賭ける❗️全アンドロメダ級にも伝えッ‼️」

副長「はっ❗️」

 

アンドロメダ級の波動砲口上下に装備する「重力子スプレッド発射機」の射撃準備を整えるよう言う谷艦長。着弾すると重力フィールドを発生させるエネルギー弾を放つこの発射機は攻撃に使えば小惑星群を一瞬で消滅させ、防御に使えばシールドとして機能する。これに向けて収束波動砲を撃てばさらに強大な威力の波動砲にする事ができるという攻防一体の兵器だ。先のガトランティス戦役の土星沖会戦での使用した際の活躍が記憶に新しい(❓)読者の諸君もいる事だろう。まだ観てない人は今すぐ「2202」をレンタルか円盤を買うとイイだろう❗️

おっとと話が少しそれかけましたが、アンドロメダ級全艦が重力子スプレッド弾の発射用意を進める中、そんなのお構いなく防衛軍艦隊の上下からビームのシャワーを浴びせて浴びせて浴びせまくってらっしゃるガトランティス残党軍の背後からワープアウトする艦影が三つあった。新生BBB戦隊所属のハヴォック級航宙駆逐艦の無人艦仕様、コールサイン"ハルバード"の01〜03だ。しかもただ3隻がワープアウトしただけではない、艦体に"小判鮫(こばんざめ)"の如く張り付いてきた乗客を乗せてだ。

 

新生BBB戦隊 旗艦 デア・エクス・マキナ

戦闘攻撃飛行隊"クレイジー・スカル"

飛行隊長 ロイ・カミヤ(コールサイン:CSリーダー)「"戦術DE"完了❗️全機散らばれ❗️"特急列車"が突っ込むぞッ‼️ミサイルを全弾発射した後、上空へ退避だッ‼️」

無人ハヴォック級"ハルバード"に同乗していた航空隊"クレイジー・スカル"隊は機体をハヴォック級から離して散開する。無人ハヴォック級3隻はそのままガトランティス残党軍旗艦 アポカリクス級"ナグモー"に向かって突っ込み、一隻は艦橋下部に後二隻は両舷それぞれのエンジンに向かって突き刺さった。それと同時にクレイジー・スカル隊のコスモタイガーⅡ4機が装備する対艦ミサイルを全弾放つ。「傷口に塩を塗る」を読んで字の如く表現するかのように鮮やかにやった。

 

ガトランティス残党軍 旗艦 アポカリクス級航宙母艦"ナグモー"

艦橋

 

パラカス「何事だッ⁉️」

トールギン「後方から空間跳躍した艦が艦尾に衝突したようです❗️それに艦載機からミサイルがッ❗️」

オペレーター「艦長❗️真上と真下にも空間跳躍の反応ッ‼️」

パラカス「なにッ⁉️」

 

同じ無人ハヴォック級の"ハスタ"が真上から"ホルカンカ"が真下から同じくコスモタイガーⅡを4機貼り付けた状態でワープアウトしクレイジー・スカル隊と同じ手順で攻撃して散開、無人駆逐艦はそのままナグモーの艦体に突き刺さり皆それぞれ自爆プログラムに従い自爆する。

ガミラスの「瞬間物質移送機」を使った奇襲戦術「デスラー戦法」を参考に※ワープ機能を持たない航空機(※コスモタイガーⅡのオプション装備として往復2回分のワープが行える使い捨て装備の"ワープブースター"があるが、単機にしか装備できない)を艦艇に磁力で吸着してそのままワープする。そして艦艇と航空機によるダブルパンチを持って一撃離脱の奇襲を敢行する。これを無人仕様の駆逐艦で行い艦はそのまま敵艦に体当たりして自爆する。これが「戦術DE」、"デストロイヤー・エクスプレス(駆逐艦特急)"だ。

 

ダメコンオペレーター「パラカス殿❗️艦体上下部が中破❗️メインエンジンが損傷し攻撃航行共停止しましたッ‼️」

パラカス「ぐぬぬ...目の前の敵に注意が向き過ぎたか❗️」

レーダー手「後方よりさらに空間跳躍の反応❗️」

トールギン「まだ来るのかッ⁉️」

 

第1艦隊 旗艦 アルデバラン

CIC

 

副長「艦長❗️新生BBB戦隊がきましたッ❗️」

谷「アンドロメダ級全艦、重力子スプレッド弾発射ッ❗️」

 

無人駆逐艦の自爆後、空母ナグモーの背後に新生BBB戦隊本隊がワープアウトする。それを確認した防衛軍艦隊のアンドロメダ級全艦が装備する重力子スプレッド弾を前方に放ち防御膜を展開させる。クラスD2隻を両舷に連結させワープブースターにさせてやって来た旗艦 デア・エクス・マキナとその指揮管制下にあるBBB級は拡散波動砲発射態勢を取っている。艦長兼司令の多田部の「発射ッ❗️」の指令と同時にそれが炸裂する。それは瞬く間にガトランティス残党軍艦隊を飲み込み、機動部隊とそれをナスカ級空母 アギカで指揮していたナグモー司令は断末魔の叫びを上げる暇(いとま)もなく乗艦ごと蒸発する。一方新生BBB戦隊の正対する位置にいる地球艦隊は重力子スプレッド弾の防御膜に守られているお陰で全艦無傷であった。

死の閃光の尾が切れた後に残ったのは無数のガトランティス艦の残骸と無数の弾痕と黒煙を上げ今にも爆沈しそうなアポカリクス級ナグモーだけだった。

 

谷「通信手、敵艦と交信できるか❓」

通信手「え❓あ、はい可能ですが。」

副長「艦長❓」

谷「もう戦いは終わったも同然だ。降伏を呼びかける。」

副長「しかし相手は...❗️」

谷「彼らは"あの手(クローンガトラン)"のガトランティスとは違うのだろう❓メンタリティが同じなら話が通じる筈だ。」

 

そう副長を諭(さと)すと通信手に映像通信を繋ぐよう言う。どうやら答えたらしく映像がメインパネルに映される。

 

パラカス(映像通信)「当艦ナグモー艦長の"疾風"のイスラ・パラカスである。」

谷「地球連邦防衛軍 総旗艦 アルデバラン艦長の谷だ。もはや残党軍の艦は損傷した貴艦しか残っていない。降伏したまえ、その様な状態ではもはや戦えまい。兵の事を考えるならば...。」

パラカス(映像通信)「なぜ私の首を取らぬッ❗️ここまで追い詰めた貴官らにその資格あり❗️なぜ最後まで戦わぬのだッ⁉️」

 

降伏勧告を受けるか受けないかの答えの前に「そちらの方が上手(うわて)だったのだ、瀕死の相手とて遠慮なく首を取れ❗️」と一喝(いっかつ)するパラカス。その気迫に少し押され表情がピリッとする谷。

 

谷「しかしそれは...」

パラカス(映像通信)「くどいッ❗️我らは既に故郷を無くした身❗️戦いで散る覚悟はとうにできている❗️そちらも軍人いや"戦士"ならば遠慮は無用❗️最後までこちらと一戦交えてもらうぞッ‼️」

 

そう言って通信を切るパラカス。その後突如に新生BBB戦隊の無人駆逐艦の突撃で破壊した筈の空母 ナグモーの機関部が再起動し動き始めた。

 

新生BBB戦隊 旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

CIC

 

烈禍「おい❗️アイツまだ動いてるぜ❗️」

多田部「破壊が内部にまで至らなかったのか⁉️」

栗梶「いえ、先程敵艦のレーダー反射率の変化を確認してんですが数値がマイナス方向に変動していました。」

多田部「なんだつてぇ❓」

手邦「こっちも微(かす)かですが機関部に反応がありました。この反応の後、機関が再起動しています。」

金田「まさか、"自動修復機構"があるのか❓」

手邦「はい、そうとしか...。」

多田部「考えられますね。"生体兵器"染みたガイゼンガン兵器群なら。なんと厄介な。それならまだ戦意を失ってないのと頷(うなず)けます。」

金田「いかがされますか艦長❓」

多田部「機関が直っただけでなく艦体と艤装も直されちゃさらにヤバいです。その前に全力で撃ち込みます❗️向こうがまだ戦うなら存分にやってやろうじゃないですか、どうやら遠慮はいらないと言ってる事ですしね。」

金田「その返事をお待ちしてましたよ。戦術,砲術全力応射だ❗️」

 

防衛軍本隊と新生BBB戦隊は前と後ろで挟み撃ちする形でアポカリクス級にショックカノンと魚雷とミサイルとありったけの武装で撃ちまくる。対する空母 ナグモーも損傷を免れた武装で応戦するが、その手数は全力発揮よりも劣ってたかが知れており火力の差は歴然であった。

 

新生BBB戦隊 旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

CIC

 

多田部「機関長、波動砲を撃った後だけど機関は平気で⁉️」

呉賀「えぇ❗️まだまだ暴れ足りないと言ってますよ❗️」

多田部「そりゃ大変結構❗️どんどん唸(うな)らせてやっちゃって❗️」

栗梶「地球艦隊本隊の航空隊をレーダーで確認、戻って来たようです❗️」

多田部「よし❗️こっちも出せる隊は全部出してください❗️とどめで仕上げです‼️」

 

第2艦隊"ファスト・ライトニング"

旗艦 前衛武装航宙艦 アキレス

CIC

 

仁科「もうすぐ航空隊の奴らが来る❗️それでも撃ちまくれ❗️本艦が仕留める‼️」

 

第6艦隊"重桜"

旗艦 前衛武装航宙艦 アマギ

CIC

 

沢城「怯(ひる)まず撃ち込みなさい❗️じゃなきゃやられますよ‼️」

 

エンケラドゥス守備隊

旗艦 主力戦艦 えぞ

CIC

 

尾崎「雪辱戦だ❗️ここで散った仲間の手向けにするぞ‼️」

 

地球艦隊本隊のアンドロメダ級空母群から発艦した航空隊がやっと戻った。ほとんど装備を使い切った機や損傷した機も多いが、それでも彼らは自分達の家である艦が心配で急いで急行し瀕死のナグモーを喰ってかかろうと躍起(やっき)になっている。新生BBB戦隊も負けじと旗艦 マキナから稼働機を全機出して支援するよう多田部が命じる。空母ナグモーは前後を挟まれただけでなく制空権も完全に失いもはや逃げ道はなく残りは死への真っしぐらロードだけだ。ナグモーはなにぶん全長が1㎞もある巨体なのでめちゃんこ攻撃されてるが中々沈まないもののダメージは確実に蓄積されていく。それは遂に艦橋にも及び爆発と火の手が上がり次々と死傷者が出る。残ってるのはもうパラカスとトールギンの2名のみだ。

 

ガトランティス残党軍艦隊 旗艦 アポカリクス級空母 ナグモー

艦橋

 

パラカス「トールギン。」

トールギン「はっ。」

パラカス「ここまでついて来た事...礼を言うぞ。」

トールギン「ふっ、当然です。艦が変わっても私は貴方の副長ですよパラカス殿。」

パラカス「よしでは副長❗️最後の戦(いくさ)、存分に味わい向かおうぞ❗️」

トールギン「ウラァァァァァッ‼️」

 

パラカスはこれまで自分に付き従ってくれたトールギンに感謝を述べるとナグモーを加速させ地球艦隊に突撃していく。もはや被弾による損傷が大きく自動修復も間に合わない。被弾に被弾を重ね遂に使用できる火器も尽きた。被害はナグモーはもうもうと大きく広がる炎に包まれていき、そしてそれへパラカスとトールギンの2人も遂に飲み込み強烈で巨大な閃光となって暗闇の宇宙に一筋に現れ消えた。




「星巡る」に登場した空母キスカのパラカスとトールギンがここで再登場です。「2199」で監督だった出渕裕氏のお気に入りで次回作に登場させる余地の為わざと明確な撃沈死亡描写が描かれなかったパラカスですが、結局次作の「2202」ではファンの期待も虚しく残念ながら登場することはありませんでした。劇中「土星沖海戦」の前にガトランティスが冥王星や海王星など太陽系の各惑星で陽動作戦を展開していたと語られていたので「パラカスもその内のどこかにいて指揮ってたんじゃないかな❓」と誰もが考察したと思います。
しかし乗艦はキスカではなくアポカリクス級航宙母艦"ナグモー"です。アポカリクス級もとい旧作における「彗星帝国超大型空母」は「さらば」ではバルゼーが「2」ではゲルンがそれぞれ乗っていた艦ですが、原案では「ナグモーの乗艦」という設定があります。アポカリクス級は「2202」の終盤で3隻が登場しましたが、「ガイゼンガン兵器群の大量スピード建造であんなデカい空母が最終的に3隻になったんだから4番艦くらいいても良いよな❓」と思い「建造中にガトランティスは滅亡したけどなんとか艦は回収できて同型艦やカラクルムなパーツぶん獲りして作った」という事にしました。その艦影から「ハンバーガー空母」と呼ばれていますが、そのまんまだと面白くないしなによりハンバーガーは白くないので「イングリッシュマフィン」、冒頭でパイロットが前期ゴストーク級を「サボテン」と勝手にあだ名を付けさせていただきましたw.
最後はパラカスとトールギンそしてナグモーは戦死してしまいますが、彼らの関係性とドラマが少し垣間見えるよう書いたつもりです。特にパラカスが降伏勧告を受けて「勧告をしてきた事」に怒ったのではなく「殺すのになにを躊躇ってる❗️」とキレた所と「トールギンにここまで付いてきてくれてありがとう」と感謝を述べるシーンはパラカスの武人らしさを表現できたかと思います。
変わって防衛軍側ですが、本隊も新生BBB戦隊も「どう戦うか❓」という事で戦術面を強く意識して書きました。 A改級戦闘空母 エンタープライズ艦長のエメラルダの機転で上下に挟まれながらも地球艦の「下部に武装がない」という弱点をカバーする事に成功しました。空母型アンドロメダのあの頭デッカちを活かさない手はないでしょうw.
新生BBB戦隊の戦術DE(デストロイヤー・エクスプレス:駆逐艦特急)は「無人艦の特性を活かした戦術」を考えてるうちに思いついたもので、地球側には瞬間物質移送機なんて便利な物はないですしかといってワープブースターでは割に合わないので「無人艦に航空機を貼り付けて一緒にワープする」という形になりました。新生BBB戦隊こと第99特殊戦略戦術機動打撃群はただ試作艦や装備の試験のみならず艦隊名にある通り非正規な戦略と戦術を研究し実践する部隊でもあるという面がここで披露されたわけです。彼らは部隊章として髑髏を掲げてるのは「残骸になっても戦う」のと「海賊の様にルール無用」という意味合いもあります。
これで「雷王作戦」も終了となります。原作ゲーム版の「ヤマトを中心とした戦艦戦隊と宙雷戦隊による包囲殲滅戦」ではなく「空母を中心とした機動部隊戦」となりましたが、「2202」ではあまり発生しなかったというか映らなかった空母同士の対決(「2」のフェーベ沖はついぞリメイクされず)や原作ゲーム版のネタ(攻撃された艦の名前など)も盛り込み個人的には満足いく形になりました。読んでくださる方もそう思っていただけたら幸いです。次回でエピローグとなり、「対ガトランティス残党編」は終了となります。お楽しみに。


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第5話「Taking off❗️」

「雷王作戦」後のエピローグです。あくまでその後を描いてるので戦闘パートではありませんが、次の物語の展開の伏線や"大物"のご登場など楽しめる要素は詰めたつもりです


ナレーション(多田部)「「雷王作戦」が辛くも防衛軍の勝利で終わって数ヶ月が経った。あの戦いでガトランティス残党軍は主戦力のほとんどを失い、例え残存戦力がいたとしても組織的な抵抗ができないと防衛軍本部は判断した。ガトランティス残党軍がどれほどの規模の組織なのかは戦役中の混乱もあってか正確な数は分かっていないが、少なくとも旗艦と思われるアポカリクス級を失ったことで大きく士気を低下させる事には成功した筈だ。

しかし「備えあれば憂いなし」と星間航宙路を通る輸送船団が襲撃される可能性もある為、防衛軍は護衛戦力の強化と所謂(いわゆる)"残党狩り部隊"の編成が行われる事が決定した。その中には我々新生BBB戦隊の第11番惑星での戦闘レポートにより、「カラクルム級の再活性化の可能性」を懸念して修理中のアンドロメダ級初期型21番艦"アルフェラッツ"は修理完了後に二個パトロール戦隊(一個戦隊:パスファンダー級2、エスコート/フォレスター級4)を付けた臨時編成の特務艦隊(通称"ファントム・スイープ")が編成されることが決まったという。

 

地球 地下工廠エリア 修理ドック

新生BBB戦隊 旗艦 戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

艦橋

 

多田部「副長、全艦の修理終わりました❓」

金田「はい、元々本艦は損傷が軽微でしたし他の艦も大した被害では無かったですからね。ただパトロール艦一隻を失ったのは痛いですな。」

多田部「ですね。彼らの"再就職先"の方は❓」

金田「あちらで整備しております。」

 

金田の手で指した左手の方を見る多田部。マキナが腰を据えているドックの隣の隣のドックにその艦は鎮座している。見た目は「クラスD」こと「ドレッドノート級主力航宙戦艦」だが、艦橋トップ、艦橋部連装パルスレーザー砲、艦底部エアインテーク部にレーダーが新造/増設されている。

 

金田「ドレッドノート改級早期警戒管制艦 試作第一号艦 DPR-71"ダンタリオン"、クラスDをパスファインダー級の様な早期警戒任務に就かせれるよう改装した艦ですね。」

多田部「そ、戦役中も戦後もバンバカ優先で作られまくった無人型クラスDの一隻。本来艦隊の目となったり地球圏早期警戒網を構築しなければならないパトロール艦が不足も不足で大不足してる訳だから、「だったら有り余ってるクラスDを改装すればいい」と思って設計したんだ。」

 

早期警戒型クラスDは多田部が提案し設計した艦だ。多田部は戦役後に艦の設計について学び、新生BBB戦隊旗艦 デア・エクス・マキナの設計もした。しかしそれだけに留まらずこうして防衛軍の再建計画に必要であろう艦の設計も行っており、この早期警戒型クラスDも彼の設計案のほんの一つに過ぎず彼の頭の中には様々な艦の設計/改装案が巡り巡って湯水の如く溢れている。

 

金田「まさに「発想の転換」ですね。お見事です。」

多田部「ありがとう副長。ですがまだあの艦は試作第一号艦とある様にまだまだ改善の余地ばかりです。単にクラスDにレーダーを貼り付けただけなんですからね。まだ最適化には至ってません。」

金田「ハハハ、いやでも立派なものですよ。」

 

そんな話を交えながら新生BBB戦隊の全艦艇は修理に入っている。完了次第次の任務の事もあるからだ。そして、その日が来た。

艦隊所属の全艦艇の修理と補給を終えた新生BBB戦隊は発進準備を整えていた。旗艦 デア・エクス・マキナでは艦長兼司令の多田部が艦橋に上がり艦橋要員から敬礼を受けて応えて腰を掛ける。副長 金田から「全艦発進準備完了」との報告を受け「新生BBB戦隊、全艦発進せよ❗️」の号令の下、マキナを始めに漆黒の艦(ふね)達は次々とドックから離れて上昇していく。だが、そこに華やかな見送りをする人々の姿はない。

 

新生BBB戦隊

戦略指揮戦闘空母 デア・エクス・マキナ

艦橋

 

鷹乃目「大気圏離脱、操舵コントロールをオートからマニュアルに戻します。」

栗梶「全艦の大気圏離脱を確認。レーダー及び通信機器問題なし。」

呉賀「機関、内圧に異常なし。」

高佐田「火器管制も問題ない。オールオッケーだ。」

金田「全システム良好です艦長。」

多田部「よろしいです。え〜っと副長、今後の我々の予定を再確認したいんだけどよろしくて❓」

金田「今回の航海の主な目的は「クラスD改装型早期警戒艦 ダンタリオンの試験とそれを交えた演習」と「地球・ガミラス・ガトランティス艦問わずの残骸(デブリ)回収」です。損傷の少ない艦は回収後に工廠で修理するとのことです。」

多田部「「新型艦の試験かつ演習」と「廃品回収」ね。これからあの改装クラスDも必要になってくるだろうからね。残骸(デブリ)も地球や各惑星にもあっちこっち散らばってるから大変だな。それと艦と資源の再利用って事か、まぁ必要ですわな。」

烈禍「ったく、なぁ艦長ひでぇ話と思わねぇか❓任務の事はともかくよぉ、俺達を見送る連中が1人もいねぇなんてよぉ❗️」

多田部「無理もないよ砲術長。なんせ私達は秘密の実験部隊だ。正規軍を"表の光"とするなら我々は"裏の影"さ。華々しさとは無縁だけど、うちらは存在してない訳じゃないさ生きてここにいるのだから。それを忘れなければ良いんだよ。」

 

不満をこぼす烈禍を諭す多田部。艦隊が出撃する際には大なり小なり見送りがあるものだが、新生BBB戦隊は「バリバリの実戦部隊」ではなく「秘密の独立実験部隊」だ。それゆえ例え家族や友人であってもその存在は秘匿しなければならない。それに先の戦役が終わり疲弊した今の地球人類は「しばらく戦争関連のものなんか見たくない」という感情もあるだろうからと思っている。

 

多田部「それに見送りがなかったのは他に用事があるからだと思うよ。」

烈禍「え、なんだよそれって❓」

 

なんの話か分からない烈禍だったが、艦隊後方から黄色い眩しい光が現れて照らしてきた。「おいおいなんの光だよ⁉️」とざわつく新生BBB戦隊所属の全艦艇だが、多田部や副長 金田はなんのことだか理由は分かっているので特に驚かない。ただ「帰ってきた様ですな」「そうみたいですね、やっぱり"あちら"が光で"我々"は影ですな」と2人が会話を交わす。

 

西暦2203年 12月31日 宇宙戦艦ヤマト 古代 進・森雪の両名を乗せ高次元宇宙から帰還する。

 

オカエリナサイ

 

多田部「通信長。ヤマトに電文を頼む。」

栗梶「え❓は、はい。」

 

 

ヤマト型宇宙戦艦 BBY-01 ヤマト

艦橋

 

ピピーッ❗️ピピーッ❗️(電子音)

通信長:相原 義一(あいはら よしかず)「これは...❓副長、通信が。」

副長:真田 志郎(さなだ しろう)「ん❓前にいる銀河からか❓」

相原「いえ、別の艦からです。読み上げます。「ヤマトの帰還、我々は影からお祝い申し上げる。ヤマトはやはり光、そのまま地球人類を希望で照らされたし。今後ともヤマトの行く道に幸のあらんことを、第99特殊戦略戦術機動打撃群 旗艦 デア・エクス・マキナ」。」

真田「ッ❗️」

相原「聞いたことのない部隊ですね。真田さん、知っていますか❓」

真田「いや、私もよくは...な。」

 

そういう真田であったが、「そうか、あの部隊のあの指揮官からか...」と内心微笑んだ。

 

 

戻って新生BBB戦隊 デア・エクス・マキナ

 

金田「なかなか詩人ですね艦長。」

多田部「いやいやそんな事ないですよw. ありのままを書いたつもりです。さて、私らはひたすら影に徹して進んでいきましょう。音楽(ミュージック)スタート❗️」

 

そう言うと多田部は艦長席のデスクの音楽機能をONにして艦隊全艦艇に繋がる様にした。流れる曲のタイトルは「Taking off❗️」だ。

 

金田「艦長、作品を間違えてないでしょうか❓」

多田部「えぇ❓良いでしょう❓これは軍艦で銀河○道じゃないけど同じ関係者の作品なんだから、それに我々の新たな航海にピッタリでしょうさ❗️」

金田「それもそうですねw.」

多田部「さぁ気を取り直して歌いますよぉ❗️」

 

細かい事(メタ的な)は気にしない多田部に「相変わらず自由ですな」と思う金田であった。前奏が一通り流れ、歌い出しが来る。

 

多田部「♪明日の汽笛が君にも 聴こえるだろう〜」

金田「♪汗ばむ夢の切符を 握りしめ〜ろ〜」

栗梶「♪年老〜いた〜」

鷹乃目「♪大地を〜」

手邦「♪思いっきり〜」

烈禍「♪蹴って〜」

高佐田「♪星たちの〜」

呉賀「♪彼方へ〜」

マキナ艦橋クルー全員「♪さぁ飛〜び〜立〜て〜 ♪I'm leaving I'm flying I'm taking off to the unknown(私は旅立つ 私は飛び立つ 私は未知の世界へ旅立つ)〜 ♪新しい〜星を〜探す〜んだ TAKING OFF〜TAKING OFF〜 ♪誰も行かない未来へ〜」

 

声高らかに歌い漆黒の闇広がる宇宙へと向かう新生BBB戦隊であった。

 




ナレーションで語られた様に本話は「雷王作戦」後の話となっています。「2205」にて登場し第11番惑星でカラクルム級の再活性化を監視する事になるアンドロメダ級初期型21番艦"アルフェラッツ"の名前がここに登場です。「この艦がこの任務に就く事になった過程」はこれまでの話で個人的に丁寧に書けたとは思います。ただTwitterでフォロワーさんと話した時に「いくら強力なアンドロメダ級でも一隻だけなのはおかしくない❓」との事で二個パトロール戦隊を編成に入れました。「「2205」の劇中では映ってなかっただけでいた」という事にしておけば辻褄が合いますからねw.名称の"ファントム・スイープ"は「機動戦士ガンダム戦記(PS3版)」とそれを原作とする漫画「機動戦士ガンダム戦記U.C.0081-水天の涙-」に登場する連邦側主人公ユーグ・クーロ大尉率いる対ジオン残党遊撃部隊の名前から取りました。同じく「残党を狩る部隊」ですからピッタリと思いましてねw.
新生BBB戦隊は新たな任務に向け旅立っていきます。新型とクラスD改装艦はTwitterの#新生BBB戦隊で見てもらえれば分かります。
ヤマトが高次元宇宙から帰還してきましたね。本話で正確な時系列が判明した訳です。実は匂わせ程度で登場させないしキャラも喋らせないつもりでしたが、「表のヤマト、裏のマキナ」という形で我が新生BBB戦隊の立ち位置を表現するにはこれくらい出させないとダメかなと思い急遽書きました。「オカエリナサイ」は「トップをねらえ!」最終話のオマージュです。
最後に新生BBB戦隊の皆が歌っているのは劇場版「銀河鉄道999」の挿入歌です。今年の一月に"ドルビーシネマ版"を観に行ってそこで大きく影響を受けたのと同じ松本零士先生関係の作品だから入れてみました。
本話をもって「対ガトランティス残党編」は終了となり次は「2205」にて絶賛盛り上がり中の「デザリアム戦役編」ですが、まだ自分が後章を観てない(コロナで劇場に足を運べなかった)のと「3199」の情報を待ちシナリオを整理したいのと模型の方で世界観を広げてから本格的に書き始めたいと思います。ただ「リメイクの設定を取り入れつつも話の大筋はゲーム版の「暗黒星団三部作」で進めていく」のでここからリメイクアニメ版と異なる"本作独自のパラレルワールド"になっていく事をご理解くださいという事は言っておきます。この話の次は「登場人物」と「メカニック」のそれぞれを紹介するので、気長にお待ちいただけると幸いです。では、また会いましょう。


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登場人物紹介

タイトル通り出てきた人物達を紹介します。こちらもめちゃんこネタ満載なので楽しんでいただけたら幸いです。ではどうぞ↓


第99特殊戦略戦術機動打撃群(新生BBB戦隊)

 

多田部 拓郎(おおたべ たくろう)

通称"タクロー"。新生BBB戦隊司令兼旗艦デア・エクス・マキナ艦長。24歳。「ガトランティス戦役」を経験後に新生BBB戦隊を設立させる。艦隊指揮のみならず艦の設計も行う自称「この艦隊の色と同じく腹も真っ暗な変わり者」。通称の元ネタは松本零士作品の常連キャラである"トチロー"から。同作者の小説作品「艦これ Modern Record」に登場する多田部 拓海(おおたべ たくみ)の子孫と思われるが❓モデルは作者本人。

 

金田 明雅(かねだ あきまさ)

マキナ副長兼船務長。36歳。司令兼艦長の多田部を冷静にサポートする頼れる父親的存在。元ネタは「STAR WARS」シリーズでジャンゴ・フェット、クローン・トルーパーの日本語吹き替えを担当している金田 明夫さん。

 

栗梶 花充(くりかし はなみつ)

マキナ通信手兼レーダー手。21歳。通信にレーダーに忙しくよく喋る。元ネタは「STAR WARS」のスピンオフアニメ作品「CLONE WARS」に登場するクローン・トルーパーのエコー。

 

烈禍 剛(れっか つよし)

マキナ砲術長。21歳。考えるよりも行動が先で短気で豪快な性格。たまに技術長の手邦に強く当たる時があるが嫌っているわけではない。元ネタは上記と同じクローン・トルーパーのレッカー。

 

高佐田 修斗(こうさだ しゅうと)

マキナ戦術長。21歳。砲術長の烈禍と違い寡黙で冷静で彼のストッパー役。「弾幕を張って撃ちまくる」やり方の烈禍と違い「的確に狙って確実に撃破する」を戦いの心情とするスナイパー気質。元ネタは上記と同じクローン・トルーパーのクロスヘア。

 

鷹乃目 宙(たかのめ そら)

マキナ航海長兼操舵手。21歳。艦だけでなくパイロットもやれる飛ばし屋。元ネタは上記と同じくクローン・パイロットのホーク。

 

手邦 薫(てくに かおる)

マキナ技術長。21歳。マキナの艦内システムに精通する技術屋。無人艦管制システム「オルケストラ」の操作チェックも担当している。オタク気質で時折解説が長くなり過ぎる。元ネタは上記と同じクローン・トルーパーとテック。

 

ザビネル・シャルマーニュ

マキナ航空隊「シャドウ・バンガード」隊隊長。24歳。フランス系。眼帯をしているが、これはガトランティス戦役中の負傷による物だという。コールサインは"SVリーダー"。元ネタは「機動戦士ガンダムF91」のザビーネ・シャル。

 

セシリア・ローナ

同航空隊 コールサイン"SV2"。21歳。ドイツ系。良いとこのお嬢な美しい容姿や気品を持ち合わせているが実家はパン屋。「常に前線にあって戦い高貴な精神を示す」という強い志を胸にパイロットの道を選んだ。元ネタは「F91」のセシリー・フェアチャイルドと本名ベラ・ロナの合作ともじり。

 

シブキ・アノウナ

同航空隊 コールサイン"SV3"。日系人。21歳。機械に強く元は整備工として軍に入ったが、パイロットとしての腕を見込まれてパイロットになった。元ネタは「F91」のシーブック・アノーと偽名のキンケドゥ・ナウの合作。

 

ドレルス・ローナ

「バイオレット・バンガード」隊隊長。コールサインは"VVリーダー"。23歳。ザビネルに対抗心を燃やしている。セシリアとは兄妹の関係。元ネタは「F91」のドレル・ロナ。

 

ロイ・カミヤ

「クレイジー・スカル」隊隊長。コールサインは"CSリーダー"。日系アメリカ人。26歳。酒好きで女好きの豪快な性格の持ち主だが腕は一流。元ネタは「超時空要塞マクロス」のロイ・フォッカーと声を担当した神谷明さん。

 

地球連邦防衛軍

 

谷 鋼三(たに こうぞう)

現防衛軍総旗艦 アンドロメダ級 アルデバラン艦長兼第1艦隊"ブルー・プルミエ(青の一番)"司令。

 

仁科 鷲尾(にしな わしお)

アンドロメダ級 アキレス艦長兼第2艦隊"ファスト・ライトニング(速い稲妻)"司令。

 

富山 繁(とみやま しげる)

アンドロメダ級空母型 アンタレス艦長兼第3艦隊"ポイズン・テール(毒の尾)"司令。

 

尾崎 徹太郎

エンケラドゥス守備隊司令兼ドレッドノート級 DBB-24 えぞ艦長。

 

エメラルダ・イシカワ

第4艦隊"コールド・ウォー(冷戦)"旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦 ACVB-65 エンタープライズ艦長兼艦隊司令。日系アメリカ人。24歳。元ネタは「アズールレーン」でエンタープライズ(但し艦番号は同名の原子力空母から)と「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」でエメラルダ・ズービンを演じた石川由依さん。

 

ユリィーシュ・アンドロポフ

同上艦隊 副旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦 ACVB-63 アドミラル・クズネツォフ艦長。ロシア系。24歳。元ネタは「沈黙の艦隊」のソ連海軍太平洋艦隊司令 ユーリ・アンドロポフ。

 

キャメラ・レーアド

第5艦隊"キングス&ケーニヒ" 旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦 ACVB-91アーク・ロイヤル艦長兼艦隊司令。イギリス人。24歳。元ネタは空母アーク・ロイヤル(初代)を建造したキャメル・レアード社。

 

サオリナ・D・ヴェルケ

同上艦隊 副旗艦 アンドロメダ改級戦闘航宙母艦 ACVB-101 グラーフ・ツェッペリン艦長。ドイツ人。24歳。元ネタは空母 グラーフ・ツェッペリンを建造したドイチェヴェルケと「艦これ」で同空母艦娘を演じた早見沙織さん。

 

沢城 美希(さわしろ みき)

第6艦隊"重桜(じゅうおう)"旗艦 アンドロメダ級 AAA-19 アマギ艦長兼艦隊司令。24歳。元ネタは「アズールレーン」で重桜のKAN-SEN 天城を演じた沢城みゆきさん。

 

真田 志郎

BBY-01 ヤマト副長。本作では無人艦の可能性と危険性を指摘した「血の一滴も通わないメカニズム」の著者。以上ッ❗️

 

相原 義一

BBY-01 ヤマト 通信長。こちらも以上ッ❗️

 

ガトランティス残党軍

 

イスラ・パラカス

元グダバ遠征群 ナスカ級空母"キスカ"艦長。「シャンブロウ会戦」後に生還しナチュルガトランだったお陰で「ガトランティス戦役」も生き残った。残党軍を纏め上げナグモーからアポカリクス級"ナグモー"を譲り受け地球艦隊に雪辱戦を挑む。

 

キチェ・トールギン

同上遠征群 同艦 副長。

 

ナグモー・チュイチー

ナスカ級空母"アギカ"で残党軍を指揮する提督。57歳相当。元ネタは原案で超大型空母(リメイクでいうアポカリクス級)の乗艦する筈だったキャラクターのナグモー(「ヤマト2」第1話では名前だけ呼ばれており実在は示唆されているが、登場はなく容姿不明)とそのさらに元となったであろう大日本帝国海軍の南雲忠一中将から。




本家のキャラクターは少なめで本作オリジナルキャラが多めとなりました。マキナ乗員や旧CCC級艦長ズは自身の趣味ネタを落とし入れてぶち込みまくりましたw.「ヤマトの地球側キャラは日本人ばかりで外国人が居なさ過ぎて不自然」というのはよく聞く話で私もそう思うので、旧CCC級艦長ズやマキナ航空隊のパイロット達を登場させました。主人公である多田部と旧CCC級艦長ズとアマギ艦長は年齢が同じの同期とか設定しましたが、年齢設定は物語の進行上あんまり関係ない(そんなのなくても物語は進めれるから)ので割と適当ですw.あんまりガチガチに設定し過ぎると後で融通が利かなくなるのでね。


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登場艦船/メカ紹介 その1

「登場人物」に続き「登場艦船/メカ紹介」です。
「本アニメ」「ゲーム版」「没設定」「他作品クロスオーバー/オマージュ」「オリジナル考察/解釈」が織り混ざった解説となっています。ファンなら思わずニヤりとする様な所を多く詰めましたので、この作品の世界観にいる艦とメカがどういう風に存在しているのかを楽しんで頂ければ幸いです。ではどうぞ↓


第99特殊戦略戦術機動打撃群

 

艦船

アンドロメダ改級戦略指揮戦闘航宙母艦

ACVBC-99 デア・エクス・マキナ

新生BBB戦隊旗艦。ガトランティス戦役中にBBB級と無人型クラスDの建造が優先され、放棄されていたアンドロメダ級の一隻を戦後に改修して建造された。

空母型だがアポロノームやアンタレスと違い、前甲板にアングルドデッキ型の飛行甲板を持つ。

艦隊及び無人艦を多数管制下に置く事ができる戦略指揮システム「オルケストラ」を搭載し、戦場の情報を速やかに分析して有人艦を指揮し無人艦を手足のように操る事ができる。

新生BBB戦隊司令であり本艦を設計した多田部曰く「ガミラスのゲルバデス級の偏愛により生まれた艦」「自身の理想のアンドロメダ」「嫁みたいな存在」と称し大変気に入っている。 

名前の由来は「機械仕掛けの女神」から。

 

アンドロメダ・ブラック級自立無人戦闘艦

ガトランティス戦役中に大量に建造された指揮AI搭載型の無人型アンドロメダ。戦役中に指揮AIの未熟さ故に大した活躍ができず、戦後この反省を活かし新生BBB戦隊に配属された本艦は「指揮AI搭載の自立無人艦」から「戦略指揮艦による遠隔操作艦」に改造された。ただし外見上の大きな変化はない。

元が有人の艦を無人化した為、「遠隔操作で運用する無人艦」としての出来には新生BBB戦隊司令 多田部は満足しておらず本級をベースにし遠隔操作にさらに対応及び最適化した艦を計画している。

新生BBB戦隊所属艦には悪魔の名をコールサインに持つ。

 

同型艦

ベリアルⅠ、Ⅱ、Ⅲ

バフォメットⅠ、Ⅱ、Ⅲ

バルバトスⅠ、Ⅱ、Ⅲ

 

ドレッドノート改級早期警戒管制艦

クラスDをベースにした早期警戒管制型。ガトランティス戦役中、BBB級及びクラスD(有人/無人両型)の建造が優先され、艦隊のレーダー・ピケット及び地球圏早期警戒網の構築に必須なパスファインダー級早期警戒航宙軽巡洋艦(後述)の不足を補うべく計画された。

艦橋トップのレーダーを大型化、同連装対空パルスレーザー砲を小型のレーダーに換装、艦底部に大型三面レーダーが増設されている。

設計した新生BBB戦隊司令 多田部曰く「ただ単にレーダーを増設しただけでまだまだ改良の余地ばかり」と評している。

同型艦

DPR-71 ダンタリオン(試作第一号艦)

 

航空機

1式空間早期警戒管制機 エリントタイガー

コスモタイガーⅡの早期警戒管制機型。ガトランティス戦役中に生み出された「彗星探査機型」を艦隊早期警戒任務向けに再設計した機種。

機首に十手(じゅって)型のレーダー、機体上下部にレドーム、両翼下にECM(電子戦)ポッドを搭載している。

先行試作機が新生BBB戦隊に配備され、そのデータを元にした先行量産型が地球軌道艦隊と地球圏外縁の惑星基地及び外洋機動部隊を優先に配備が進んでいる。

元ネタはPS2「宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊」に登場する同機の早期警戒型で、ペットネーム(愛称)は「超時空要塞マクロス/愛おぼえていますか」に登場するVE-1 エリントシーカーから。

 

地球連邦防衛軍

 

艦船

ヤマト型超弩級宇宙戦艦

BBY-01 ヤマト

 

言わずとしたしれた地球をガミラス、ガトランティスから救った英雄の艦(ふね)。

 

アンドロメダ級前衛武装航宙艦

通称「クラスA」。「波動砲艦隊構想」の頂点に君臨する戦艦。※「極初期型」の5隻の内、ネームシップのアンドロメダ、3番艦(空母型)アポロノームの2隻がガトランティス戦役中に戦没したが、残る3隻は大小それぞれ損傷を受けるも残存した。「初期型」も少数ながら生き残り防衛軍の戦力の要として現在も大きな期待と人気を博している。

(※「初期型」の発出は「2205」だが「極初期型」の区別は本作オリジナルでドイツの重戦車 ティーガーⅠをモチーフにしている。)

 

同型艦

AAA-2 アルデバラン(二代目防衛軍総旗艦)

AAA-4 アキレス

AAA-5 アンタレス

AAA-19 アマギ

AAA-21 アルフェラッツ

 

アンドロメダ改級戦闘航宙母艦

アンドロメダ級をガミラスがライセンス生産した元CCC級。戦役後、「ライセンス契約が切れた」事と「運用形態が合わない(元々地球製航宙機の運用を想定して設計されていた為、ガミラス製の機体のほとんどが甲板に露天駐機されていた)」との理由で返還され、防衛軍式の内装に戻された(艦橋のガミラス式航空管制用電子装備は残された)上で正規軍に復帰した。

 

同型艦

ACVB-65 エンタープライズ(旧CCC-01 ノイ・バルグレイ)

ACVB-63 アドミラル・クズネツォフ(旧CCC-02 ノイ・シュデルグ)

ACVB-91 アーク・ロイヤル(旧CCC-03 ノイ・ランベア)

ACVB-101 グラーフ・ツェッペリン(旧CCC-04 ノイ・ダロルド)

 

ドレッドノート級主力航宙戦艦

通称「クラスD」。ガトランティス戦役中は「前衛航宙艦」という艦種名だっが、戦役後には「主力航宙戦艦(艦略記号:DBB、(M)をつける場合もある。Mは「Main:主力」と「Multipurpose:多用途」を兼ねた意。)」と改められている。アンドロメダ級についても艦種名の変更が予定されている)。

戦役中から戦後の時間断層の消失にかけて大量に建造された為、上記の早期警戒管制艦を含め様々なバリエーションへの改装が計画されている。

 

同型艦

DBB-24 えぞ(エンケラドゥス守備隊旗艦 旧艦名 E24(前期生産型))

やましろ(同上)

アイル・オブ・スカイ(後期生産型)

 

ガーランド級航宙巡洋艦

通称「クラスG」。パスファインダー級のベースとなった巡洋艦。時間断層AIの初期の計画にてパスファインダー級と同様の規模で建造される予定だったが、「カラクルムショック(第11番惑星での250万隻のカラクルム級の出現)」と金剛改型の「改ニ化(第二次改装)」によって変更され戦役中は初期に建造された少数のみが実戦に投入された。戦役後半に金剛改/改ニ型及び村雨改型の二線級任務への格下げなどによって需要が増えた事により、戦役後には細々と建造が再開した。

主砲が5inch(127㎜)連装型の「type-A 軽巡型」と8inch三連装型の「type-B 重巡型」がある。

 

同型艦

(type-A 軽巡型)

みょうこう(前期生産型、❌戦没)

CLS-29 ガブリエル(後期生産型、新生BBB戦隊所属艦)

 

 

(type-B 重巡型)

CAS-40 グシオン(後期生産型、新生BBB戦隊所属艦)

ホーキンス(同上生産型)

 

パスファインダー級早期警戒航宙軽巡洋艦

通称「クラスP」。上記のガーランド級をベースにタキオンレーダーとパトランプ(簪(かんざし))型の次元振動検出機を増設した哨戒巡洋艦(パトロール艦)。

「波動砲艦隊構想」の一環として原型艦を差し置いて多く建造された。長期的な単独航海任務が可能で、その優秀な索敵電子装備は「土星沖会戦」に於いても発揮された。

ガトランティス戦役末期はBBB級や無人型クラスDの建造が優先された為、それよりかは建造/配備数が少なくなってしまい現在では貴重な艦種となっている。地球圏早期警戒網の構築と艦隊戦力の再建が急務の為、防衛軍主力艦隊や地球圏外縁部の基地等に優先的に配備されている。

 

同型艦

CLRS-84 プロケル(前期生産型、新生BBB戦隊所属艦(❌戦没))

CLRS-85 ペネムエル(後期生産型、同上所属)

イェットミンスター(同上生産型)

 

ハヴォック級航宙駆逐艦

通称「クラスH」。エスコート/フォレスター級航宙護衛艦とは共通の船体設計を持つ駆逐艦。地球連邦防衛軍随一の速力を誇る「韋駄天(いだてん)」。

ガーランド級同様「カラクルムショック」を受けた時間断層AIにより建造計画縮小の煽りを受けたが、初期生産分が実戦に参加した事が記録されている。

新生BBB戦隊所属艦は無人艦に改装された上、槍の名前をコールサインに持つ。

 

同型艦

ハルバードⅠ、Ⅱ、Ⅲ(敵艦に突撃、自爆により戦没)

ハスタⅠ、Ⅱ、Ⅲ(同上)

ホルカンカⅠ、Ⅱ、Ⅲ(同上)

バトラー(後期生産型、❌戦没)

 

航空機

1式空間戦闘攻撃機 コスモタイガーⅡ

コスモファルコンの後継機。「波動砲艦隊構想」の一環である「次期主力艦載戦術戦闘攻撃機計画(CT計画)」に於ける競争試作第Ⅱ案として開発され、正式採用された機体。

基本型の「単座型」「複座型」「雷撃型」そして上記の「早期警戒型」と発展性に余裕がある為、今後も更なる派生型が誕生すると思われる。

 

ガトランティス残党軍

 

艦船

アポカリクス級航宙母艦

ガトランティス戦役で地球侵攻に合わせて建造された「ガイゼンガン兵器群」に属する新型航宙母艦。全長1240メートルに及ぶ巨艦で、運用は「空母」というよりかは「移動橋頭堡」という役割を持つ。

「土星沖会戦」並びに「火星戦線」にて活躍した第七機動艦隊 旗艦 バルゼーが有名で、後にさらに2隻(ゲルン、イーロク)が完成し地球軌道上にて地球・ガミラス連合軍との激戦を繰り広げたが「ゴレム」の発動により乗艦は死亡し制御を失って爆沈した。「雷王作戦」で確認されたのは戦役中に建造中だった4番艦と思われ、密かに回収し戦没した同型艦のパーツを用い完成させ投入された。

防衛軍側からのあだ名は「イングリッシュマフィン」。

 

同型艦

ナグモー

 

ナスカ級打撃型航宙母艦

ガトランティスの主力空母。分類上「軽空母」と思われるが、巡洋艦並みの武装を持つ。

ナグモーが乗艦としていたアギカは「前期生産型」に位置する艦で、※艦橋が左舷にあるのが特徴。現運用艦は艦橋が右舷にある「後期生産型」で前者は旧式に位置し現役艦は少ない。

(※旧作版設定の考察及び活用)

 

同型艦

アギカ(前期生産型)

 

前期ゴストーク級ミサイル戦艦

ハリネズミと如くミサイルを艦一杯に装備した大型戦艦。ゴーランド提督座乗のゴーランドが有名。防衛軍側からのあだ名は「サボテン」。

 

ラスコー級突撃型巡洋艦

ガトランティスの主力巡洋艦。バランスの取れた性能を持ち、艦隊の中核を成している。「雷王作戦」では派生型の「雷撃型」も確認された。

 

ククルカン級襲撃型駆逐艦

ガトランティスの主力駆逐艦。ガトランティス艦一の快速でそのスピードを活かし艦型の如く敵を襲撃し、速射輪胴砲塔で弾幕のシャワーを浴びせる。

 

カラクルム級戦闘艦

「ガイゼンガン兵器群」として最初に確認された大型戦闘艦。その圧倒的な物量で地球・ガミラス連合軍を圧倒した。

「ガトランティス艦で最も謎が多い艦種」として知られ「雷王作戦」での第11番惑星での突然の活性化など、その全容はガトランティスの滅亡もあって永遠の謎となった。

 

航空機

甲殻攻撃機 デスバテーター

ガトランティスの主力艦載機。防衛軍側からのあだ名は「カブトガニ」。

 

甲殻電子警戒機 エラッテデーター

デスバテーターの早期警戒管制機型。機体色は青を基調とされ、機体上部にレドームが装備されているのが特徴。エラッテはガトランティス語で「エリント(電子情報)」の意。

元ネタは「さらば」「ヤマト2」に登場する大型長距離艦上戦略偵察機。




いかがだったでしょうか❓
「新旧入り乱れ他作品オマージュとファン考察過多にオリジナルぶっかけアレンジソース」な解説となりましたw.
新生BBB戦隊所属艦はTwitterにて同名のハッシュタグを付けてメカコレで紹介してますのでそちらを見ていただければ良いとして、他は全部取り上げるとキリがないので一部抜粋で話しますと、旧CCC級が防衛軍に戻ってきたというね。「2205」に登場しなかったのは「制作側の事情」だとかなんとかではなく自分なりに真剣に考察してみた結果、やはり「元が地球艦なのでガミラスの運用形態に合わなかった」というのが1番しっくりくるかなと思いそうしました。それぞれ艦名が改められて、アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツに由来する名を与えられました。これが何を意味するのか❓ファンなら言うまでもありませんよねw.
クラスDは「前衛航宙艦」から「主力航宙戦艦」に艦種が改められています。カッコいい名称ではありますが、「シンプルに戦艦なら戦艦とすればいい」と思い「戦役後に変わった」という事にしました。
リメイクでも登場したパトロール艦と護衛艦もそうですが、登場しなかった巡洋艦と駆逐艦には艦級名を独自につけました。それぞれ「クラス○」と付く様に調整しています。そのアルファベットと頭文字で艦名が付けられるのはクラスDと同じですが、「戦役後にはその基準は無くなった」としました。
ガトランティス側に移しますと、アポカリクス級のバルゼー以外の艦名不明艦2隻に艦名をつけました。ゲルンは「ヤマト2」で超大型空母を旗艦とする機動部隊を率い「フェーベ沖会戦」でヤマト率いる機動部隊にやられてしまった提督の名前からとイーロクは大戦艦の艦隊を率いるはずだった司令の没案から来ています。名前の元ネタ的に帝国海軍の山本五十六だと思われますので、「空母の優位性を説いていた人が空母の指揮官じゃないのは変(まぁ一説には空母もそうだが、戦艦にも信頼を寄せていたとする話もあったとか)」と思いそうしました。
ラスコー級は「雷撃型」の存在が示唆されていたにも関わらず「2202」に於いて登場する事もなく終わってしまったので、ここで活かす事にしました。
数自体は少ないはずなのに一話書くくらいの分量になってしまいましたが、楽しんでいただけましたでしょうか❓「小説も模型も表現力で勝負ですよ❓でもヨォ、設定はぜってェ大事なんだって❗️(「岸辺露伴は動かない」志士十五(ししじゅうご)風)」をモットーというかなんというかしてるのでどうしてもこうなっちゃいます(汗)。それでも最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。次は「用語解説」となりますので、そちらもお楽しみに。ではまたバイバイ。


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「用語解説」その1

お次は用語解説です。ここでも本編では語られなかった設定が読者さんを楽しませてくれることでしょう。ではどうぞ↓


「新生BBB戦隊」

正式名称「第99特殊戦略戦術機動打撃群」。アンドロメダ改級戦略指揮戦闘航宙母艦 ACVBC-99 デア・エクス・マキナを旗艦とする独立実験開発部隊。「戦略指揮艦管制型無人艦隊の研究/開発」「特殊装備による戦略と戦術の研究」「防衛軍次世代艦/兵器/装備の試験」などを主に担当している。

略称の「BBB(BLACK BERSERK BATTALION(黒色狂戦士大隊)」はこの部隊では「BLACK BAD BUTCH(黒色不良艦隊)」と改名されている。

BBB級の特徴的なマーキングであった髑髏(どくろ)を艦隊章として引き継いでおり「骨になっても戦い、艦(ふね)は残骸になっても戦う」という意味合いが込められている(多田部曰く「ナチスドイツの親衛隊の紋章だったトーテンコップ(ドイツの髑髏のシンボル)から引用したという)。

その任務と艦隊章から「バッド・バッチ(不良)」「黒いモルモットたち」「ブラックパイレーツ」などと揶揄されている。

 

「雷王作戦(オペレーション・ゼウス)」

ガトランティス戦役を生き延び、アステロイドベルト帯に逃げ延びたナチュルガトラン率いるガトランティス残党軍が土星沖に集結するとの情報を得て立てられた作戦。

3個空母打撃群からなる航空隊による奇襲と制空権の確保、敵戦力の漸減(ぜんげん)の後に2個打撃艦隊が敵艦隊直前にワープアウトし敵旗艦に火力を集中して撃沈するという手筈だったが、突然のアポカリクス級の出現により作戦は頓挫したものの第11番惑星で哨戒任務に付いていた別働隊の新生BBB戦隊の救援もあり防衛軍本体の被害は最小限に留められた。この戦いで旗艦と戦力のほとんどを失ったガトランティス残党軍は、事実上瓦解したとされ「これ以上は組織的な作戦行動はできないであろう」と判断された。

 

「オルケストラ」

新生BBB戦隊 旗艦 デア・エクス・マキナに搭載されている戦略指揮システム。従来のアンドロメダ級に備わっていた「艦隊の戦略/戦術規模の指揮」に「無人艦隊の指揮管制」を加えたもの。それまでの「指揮AIによる自立無人戦闘艦」から「戦略指揮艦による指揮管制」を念頭にしたこのシステムにより、先のガトランティス戦役に於ける無人艦の脆弱性は大幅に改善された。

マキナに搭載された物はまだ試作品に過ぎない為、データの収集は新生BBB戦隊にとって最重要課題である。このシステムで得られた蓄積データを元にさらに発展/改良させたものを搭載した「第二世代型戦略指揮艦」の建造が予定されている。

 

「血の一滴も通わないメカニズム」

ヤマト副長兼技師長の真田志郎が執筆した書籍。「AI搭載型無人艦隊の可能性と脆弱性」について彼なりの推測と論理が書かれており、この本を読みガトランティス戦役でそれを目の当たりにし実感した多田部が新生BBB戦隊を創設するきっかけを作った本。

元ネタは「宇宙戦艦ヤマト2」に於ける同氏がアンドロメダについて語ったセリフから。

 

「クローンガトラン/ナチュルガトラン」

"クローニングで世代を重ねる者"と"人為的な遺伝子構造の変更をせず、自然の摂理に従って繁殖する者"を指す地球・ガミラス側のガトランティス人それぞれの通称。"作られし命を死に追いやる制御装置"である「ゴレム」の発動で死亡したのは前者の「クローンガトラン」であり、自然の状態にある「ナチュルガトラン」は生き残った事が戦役後の調査で判明した。

 

「波動砲艦隊構想」

ガミラス戦争後に地球連邦が進めた軍拡路線の中核を成す計画。その名の通り多数の波動砲搭載艦によって、強大な火力を有する艦隊を編成するもの。

旧ヤマトクルーらや内外からの反発・疑問視する声が大きく、ガトランティス戦役中に構想の限界が露呈し時間断層も失った事で本計画は凍結及び見直されることになった。

 

「ガトランティス戦役」

西暦2203年 5月8日〜6月某日まで行われた地球・ガミラス連合と帝星ガトランティスとの戦争。

 

「ガイゼンガン兵器群」

ガトランティスがテレザート星発見後に確立し生体技術を利用した兵器群の総称。その全容と詳細はガトランティスの滅亡により永遠の謎となってしまった。

 

「カラクルムショック」

第11番惑星に出現した250万隻のカラクルム級の大群を確認した防衛軍がガトランティスの軍事力を知り、防衛計画を根本から覆させられる事になった事件。これにより巡洋艦、パトロール艦、駆逐艦、護衛艦の建造計画は大幅に縮小され、アンドロメダ級簡易量産型自立無人戦闘艦のBBB級及び「最小の拡散波動砲搭載艦」であるクラスDの建造が最優先となった。

敵艦隊の撃破効率は高かったが、この極端な艦隊編成が「艦隊運用の柔軟性を欠いたピーキーなものであった」という評価が下されている。

 

「時間断層」

別名「リバース・シンドローム」。コスモ・リバース・システム(CRS)による副作用で地下空間の時間が地上の10倍の速度で進む"特異点"。

ここに大規模軍事工廠を作り「波動砲艦隊構想」と「地球の復興政策」植民星と資源を見返りに時間断層の所有権を得たガミラスの軍事力増強、「G計画(地球脱出兼地球人類存続を目的)」の準備が可能となった。

ガトランティス戦役後、高次元世界から古代進、森雪両名を救う為、時間断層は消滅した。しかしそれはあくまで「時間の経過が地上の10倍」という事情が消滅しただけでその巨大な工廠設備自体は健在であり、現在も稼働し続けている。

 

「第11番惑星」

元はガミラスが地球侵攻作戦(地球側呼称:ガミラス戦争)中に開拓した地球圏最外縁部に位置する惑星。地球との和平後は連邦政府が管理する事になったが、ガトランティスの襲撃により都市と駐留していた「外洋防衛師団」は壊滅し住民の9割は虐殺され、ガミラスが設置した人工太陽もヤマトの波動砲により機能が停止してしまう。

ガトランティス戦役後には復興計画が立てられたが、地球は自身の復興、ガミラスは移民計画がそれぞれ優先され遅々として進んでいない。それだけでなく未だ宙域に浮かぶ250万隻のカラクルム級の残骸が復興計画の妨げとなっている事もある。

 

「土星沖海戦」

西暦2203年 5月8日にエンケラドゥス守備隊とガトランティス軍 第七機動艦艦隊が激突し、後に防衛軍総旗艦 アンドロメダ率いる主力艦隊が到着。有利に戦闘を進めるも突如ワープアウトした白色彗星の撃退に失敗し、ガトランティス側の勝利で終わった。

 

「シャンブロウ海戦」

西暦2199年 8月某日に古代アケーリアス文明の遺跡にしてジレル人の聖地である恒星間播種船「シャンブロウ(ガトランティス側呼称「静謐(せいひつ)の星」)」周辺で行われたヤマトとガミラス第8警務艦隊の連合部隊と帝星ガトランティス グダバ遠征群との戦闘。

第8警務艦隊はほぼ全滅したが、奮闘もあってグダバ遠征群も壊滅的打撃を被りヤマト・ガミラス連合の勝利で終わった。「ヤマト(地球艦)とガミラスが共闘した初めての例」として知られ、戦史ファンの間では「ガミラス戦争中、最も奇妙な戦い」と称されている。

 

「第1艦隊"ブルー・プルミエ(青の一番)"」

現防衛軍総旗艦 アンドロメダ級2番艦 アルデバランが率いる主力艦隊の一つ。「総旗艦艦隊」とも呼ばれる。艦隊所属艦が青色に統一されているのが特徴。艦隊司令は谷 鋼三(たに こうぞう)。艦隊のニックネームである"ブルー・プルミエ"は「ストライクウィッチーズ」の登場人物であるペリーヌ・クロステルマンの通称から。

 

「第2艦隊"ファスト・ライトニング(速き稲妻)"」

アンドロメダ級4番艦 アキレスが旗艦を務める艦隊。艦隊のニックネームにある通り機動力に於いては「防衛軍No.1」とされており、「雷王作戦」では突撃部隊の先鋒を務める筈だった。艦隊司令は仁科鷲雄(にしな わしお)。

 

「第3艦隊"ポイズン・テール(毒の尾)"」

アンドロメダ級5番艦 アンタレス(空母型)が率いる艦隊。アンタレスは正座のさそり座であり、「サソリの尻尾に毒がある」事に由来して艦隊所属艦のエンジンノズルは紫色に塗装されているのが特徴。艦隊司令は富山繁(とみやま しげる)。

 

「第4艦隊"コールド・ウォー(冷戦)"」

アンドロメダ改級戦闘航宙母艦(旧CCC級) エンタープライズを旗艦、同級アドミラル・クズネツォフを副旗艦とする艦隊。ニックネームに由来して所属艦はアメリカ、ロシアに所縁のある艦名が付けられている艦で構成されているのが特徴。決して艦隊間の中が冷戦(コールド・ウォー)しているわけではない。

艦隊司令はエメラルダ・イシカワ、副司令はユリィーシュ・アンドロポフ。

 

「第5艦隊"キングス&ケーニヒ"」

上記と同じくA改級戦闘空母(旧CCC級) アーク・ロイヤルを旗艦、同級グラーフ・ツェッペリンを副旗艦とする艦隊。艦隊のニックネームは英語とドイツ語でそれぞれ「王」という意味。イギリスとドイツに所縁のある艦名が付けられた艦が多く所属している。

艦隊司令をキャメラ・レーアド、副司令をサオリナ・D・ヴェルケが務める。

 

「第6艦隊"重桜(じゅうおう)"」

アンドロメダ級19番艦 アマギが旗艦を務める艦隊。日本の所縁のある艦名が付けられている艦が多く所属している。艦隊司令は沢城 美希(さわしろ みき)が務める。

 

「エンケラドゥス守備隊」

土星の衛星であるエンケラドゥスに駐留する戦闘艦40隻からなる部隊。ガトランティス戦役の「土星沖海戦」ではバルゼー率いる第七機動艦隊により壊滅的打撃を受けたものの、戦役後にはその戦略のほとんどが回復している。守備隊司令は 尾崎 徹太郎(おざき てつたろう)。

 

「ファントム・スイープ」

アンドロメダ級21番艦 アルフェラッツを旗艦に二個パトロール戦隊(一個戦隊:パトロール艦2隻と護衛艦4隻)を付けた特務艦隊の名称。「雷王作戦」の最中に起きた第11番惑星のカラクルム級の再活性化を監視すべく特別に編成された"亡霊狩り部隊"。




いかがだったでしょうか❓オリジナルや「旧作シリーズ」に他のヤマトファンの考察を含め「2199」と「2202」の設定もおさらいという形でここに書いています。「あれってどういうのだっけ❓」とか「あれどうだったっけか❓」や「「2205」から見始めたんだけど、前作と前々作ってどんなでした❓」や「実はこの小説が初ヤマトです←ってさすがにそれはないかw.」って人向けに用意しておきました。
第1〜6艦隊のニックネームは旗艦の艦名に因んだ物をできるだけ用意して設定し、既存の設定には本作オリジナル要素と自身の考察とヤマトファンの皆さんの考察の混合トリプルで仕上げました。「2205」では前作の「2202」の事があまり語られてないのが寂しいというか、「まぁ本筋に関係ないから触れてないんだろうけれども」で済ませたくなかったのでこちらで色々勝手に書かせていただきました。それでも楽しんで頂けたら幸いです。
さて次はいよいよ「2205」そして次作の「3199」で期待大の絶賛盛り上がり中の「デザリアム戦役編」となります。ですが私コロナの影響で「後章」が観に行けなかったのでまだ観ておらずですし、ストーリーはほぼできたんですが「世界観がまだ狭い」と思い模型や設定についてまだ作り考えたい所があるので、間が空くと思います。その間はTwitterで#新生BBB戦隊や#ターベワールドのヤマト世界と艦船、#宇宙戦艦ヤマト外伝BLACKBADBUTCHで模型作品を展開していますのでそちらをご覧くださいませ。
尚、本作の「デザリアム戦役編」はPS2版「暗黒星団三部作」の内容を基にリメイクの設定と世界観を入れていくので「リメイクアニメ」とはパラレルワールド的な物になっていく事をご了承ください。それでも楽しみと思ってくださる方がいましたら、ごゆっくりお付き合いとお待ちくださいませ。ではさらば。


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第6話「新生BBB戦隊の新たなる航海(たびだち)の最中に起こる波乱 Part.1」

「2205」後章も観た(DVD待ち勢)ので書く事にしました。
本話から「デザリアム戦役編の前日譚」ということで「2205」の裏側を前後編に分けて書いていきたいと思います。恐らく自身が書いた中でも最も長い話になったと思いますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。


無限に広がる大宇宙 この無数の星々の煌めきの中に 様々な生命の営みがある

 

「愛」「希望」「野心」「戦い」それは 地球人類の営みと なんら変わることはない

 

ガトランティス残党を弱体化させる「雷王作戦」が終わって2年の月日が流れた

 

時に西暦2205年 地球は時間断層を捨て復興に向けての再出発 ガミラスはガルマン星への大移住計画と それぞれ新たな一歩を歩み始めていた

 

 

地球圏外縁部

第99特殊戦略戦術機動打撃群(新生BBB戦隊)

旗艦:戦略指揮戦闘空母≪デア・エクス・マキナ≫

 

艦橋

 

多田部「旗艦≪マキナ≫より、新生BBB戦隊に所属する全艦と乗員に達する。諸君らも先程の報せを聞き驚いている事だろうが、今は落ち着いて私の話を聞いて欲しい。

先程、防衛軍司令部から我が艦隊に新たな任務が与えられた。これより我が新生BBB戦隊は現在の新乗員訓練航海を中止し、ガミラス第28移民船団護衛任務に就く。全艦、ワープ準備にかかれ。」

 

西暦2205年、その驚愕の報(しらせ)は突然もたらされた。「ガミラス本星が謎の敵から襲撃を受け消滅」、これをすぐに理解し事実を認め受け取れる脳みそを持ってる人間は地球人にもガミラス人にも居なかった。

こういうのを「青天の霹靂(へきれき)」と言うのだろうと多田部を含む新生BBB戦隊の面々は思うのだったが、今は自分達に与えられた任務に集中すべきと気持ちを切り替える。

 

多田部「ハーガワネン大尉。データ収集が足りないかもしれなくてすまないが、ここで一旦ストップさせてください。」

ミホノラ・ヴラディレタ・ハーガワネン(技術科員/戦略指揮システム「オルケストラ」新任担当オペレーター)「は、はい。了解しました。」

 

新任下士官で戦略指揮システム「オルケストラ」担当オペレーターのミホノラ・ヴラディレタ・ハーガワネンは少しオドつきながらも返事を返して無人艦の制御及び戦闘データを記録していた。

 

多田部「焦らんくていいよ。火星での演習の時よりも練度は良くなったるから。」

ミホノラ「は、はい❗️ありがとうございます❗️」

 

まだ新米だけあってシステムの実戦を想定した訓練操作はまだ不慣れな彼女だが、出航当初よりかは確実に練度が向上しているのは多田部も感じているところであったため「できてきてますから、焦らずでやってください」と声を掛けてやる。

 

ピピーッ❗️ピピーッ❗️(通信の電子音)

 

エドワード・クロンナウア(通信手兼レーダー手交代要員)「艦長、第26戦隊 旗艦≪うらぬす≫からグーーーーーーーーーッモーニング・マキナァーッ‼️が来てますよ。」

ゴルド・ガルシア(操舵手交代要員)「Suprime tu voz americana(声抑えろやアメリカ人)❗️」

多田部「メキシコの言葉が喋りたきゃ、メキシコの艦に乗ってください。言っと来ますがこの艦は艦名は洋だが艦長の私は日本人です。」

ゴルド「そんなにキレんでくださいよ艦長❗️あんたの日本語は⁉️そっちは良くて俺のスペイン語はダメですかッ⁉️」

多田部「この艦は何割が日本人でしたっけ副長⁉️」

金田「6〜7割でしたかと。」

多田部「だってさ、だから日本語喋ってんです。"武器"になるって教えてください。」

金田「"言葉は武器"ですよガルシア操舵手。今は集中を。」

ゴルド「けっ❗️アイサーですよ。」

多田部「気を取り直して繋いでクロッち。」

クロンナウア「あいよ艦長❗️どうぞぉ〜‼️」

 

栗梶と同じ通信手兼レーダー手で交代要員の陽気なアメリカ人 クロンナウアの大声に「耳が痛ぇ❗️」と怒る操舵手の鷹乃目の交代要員のメキシコ人のガルシアが腹を立てて母国語を喋るのを制止させ、クロンナウアは仕事に戻らせてメインパネルに映像を送らせる。先程まで新生BBB戦隊と演習を繰り広げていた地球連邦防衛軍 第26戦隊 旗艦 ドレッドノート級主力航宙戦艦 DBB-261≪うらぬす≫艦長兼戦隊司令の西 麻沙美(にし あさみ)が映し出される。

 

西 麻沙美(映像通信)「多田部殿、我々も貴艦隊に同行するよう命令を承りました。ワープをご一緒させていただきたく思います。」

多田部「それはありがたいです。人助けするに人が多いに越した事はないですからね。」

西「全くその通りです。同盟国ガミラスの危機、これ見捨てれば両国の関係に歪(ひず)みが生ず。ですよ。せっかく仲良くなったんです。この絆、保たなくては損でしょう。」

多田部「ははは、上手い詩です。では参りますか。」

 

両艦長兼司令の話が終わり、両艦隊はワープに突入する。

 

 

オリオン座a(アルファ)星宙域"ベテルギウス"

 

新生BBB戦隊

旗艦:戦略指揮戦闘空母≪デア・エクス・マキナ≫

 

艦橋

 

ガルシア「ワープ終了。」

クロンナウア「現在位置、太陽系から約550光年の位置、オリオン座a星・ベテルギウスです。ベリベリホットヒットハット、フゥッ❗️」

 

オリオン座a星、別名"ベテルギウス"はおおいぬ座の"シリウス"とこいぬ座の"プロキオン"と共に「冬の大三角形」を構成する星の一つとして星に詳しい者達には知られている。遠くから見れば綺麗な三角形を形成する星座だが、近くで見る"ベテルギウス"は太陽の如くメラメラと活発にうごめく恒星だ。

 

ピュイーン❗️ピュイーン❗️(レーダーの反射音)

 

クロンナウア「おっと❗️」

多田部「どうしましたクロロン❓」

クロンナウア「我々の反対側の位置、前方に見える恒星の向こう側に反応ありですよ❗️」

多田部「ウチ(防衛軍)か❓ガミさんか❓警戒艦≪べんてん≫から映像を中継、拡大/鮮明化させてこっちに送るよう言って。」

クロンナウア「サー❗️」

 

≪べんてん≫から送られてきた映像がメインパネルに投影される。そこに映し出されたのは黒を基調として赤いラインの入った円盤状の軍艦で構成された艦隊だった。

 

多田部「あれが、ガミラスを消した艦隊の...❓」

金田「えぇ恐らく。報告にあったのと外見が酷似します。」

手邦(CICからの通信)「それだけじゃないですよ❗️」

多田部「おっと❗️手邦、何か分かったの❓」

 

メインパネルの隅っこに手邦の顔が映し出される。彼は今、艦橋下部のCIC(戦闘指揮所)から通信している。

 

≪マキナ≫CIC(戦闘指揮所)

 

手邦「敵艦隊の放射エネルギーパターンが完全に一致してるんです。我々が使う波動エネルギーとは違う"ドス黒く重い"波長ですよ。」

 

≪マキナ≫艦橋

 

多田部「待った、なんでそこまで分かるんだ❓まだ詳細は分かってないはずだぞ❓」

手邦(CICからの通信)「あぁ、デスラー艦隊の戦闘記録を様々なガミラスのネットワークを経由してハッキングしたんですw.」

多田部「うえぇッ⁉️」

金田「手邦お前という奴は...(呆れ)。」

多田部「まぁこの際良いですか、今は地球もガミラスも混乱してますしハッキングの一つや二つやっても誰も気づかんだろうし敵の情報は必要です。無くて挑んでこっちがおっ死(ち)んだら元も子もないしね。」

 

手邦は技術屋であると同時にハッカーとしての能力も高くこの手の事は朝飯前どころではないチョチョイのチョイと松茸なのだ。本来なら軍関係のハッキングは処罰される案件だろうが、「こんな状況だから臨機応変にしましたって言えば良いだろう」と多田部はそう言って手邦を咎める事はせずで済ませた。

 

金田「それにしてもマゼラン星系のみならずこんな地球圏の近くまで来ているとは...敵の勢力は我々の想像していたよりも広いのかもしれませんな。」

多田部「そうですね、何しに来たのか偵察か❓」

金田「でしたら下手に手を出して戦闘をする必要はありませんな。ガミラス移民船団護衛に向かうのに貴重な時間をロスするわけには。」

手邦(CICからの通信)「いえ、そうはいかないかもですよ。」

 

そう言うと手邦は艦橋のディスプレイのサブパネルに何かのデータを転送する。

 

多田部「これは❓」

手邦(映像通信)「恒星と敵艦隊近くに大きなエネルギー反応があるんですが、このエネルギー体に向かって恒星の持つエネルギーが引き寄せられていってるんです。」

多田部「えっと、つまり...それはエネルギー吸収装置か何かって事か❓」

手邦(映像通信)「はい、恐らくは。だとしたら大変な事ですよ。

仮にこのままエネルギーを吸い出され続けると、あの恒星は何万年も早く超新星化してしまいます。それもただの超新星爆発じゃありません。"ハイパー・ノヴァ"です。」

多田部「ハイパー・ノヴァ❓」

ミホノラ「確か20世紀の終盤に初めて観測されて定義された星の爆発...でしたよね❓」

多田部「おぉ、詳しいね。グリフィンドールに10点❗️」

ミホノラ「あ、ありがとうございます❓(困惑)」

多田部「あぁ、手邦お話続けてちょうだい。」

手邦(映像通信)「はい。通常恒星は寿命が尽きると超新星爆発を起こして星間ガスへと還ります。

しかし、太陽の30倍以上の大きさを持つ恒星は爆発すれば桁違いの被害を周囲にもたらすことが分かったんです。それが"超・超新星爆発"ことハイパー・ノヴァです。

天文学者の計算によれば地球から3000光年以内でハイパー・ノヴァが起こった場合、地球は壊滅的な被害を被る事になるという結果が出たんです。

ベテルギウスの場合は地球からは経ったの500光年くらいしか離れていません。直径が太陽の500倍以上で、比重が軽いですが質量比でも優に数十倍はあります。

すなわち、ベテルギウスはハイパー・ノヴァを充分に起こし得る超巨星なんです。」

多田部「❗️なんてこったでパンナコッタだな❗️」

持月アンナ(新任砲術長)「でも艦長、要はそいつららをぶっ倒せばそのはいぱー・のゔぁ❓ってのは起きないんでしょ❓だったらやっちゃいましょうよ❗️」

高佐田「おい❗️簡単に言うな❗️艦長へのタメ語も慎め❗️ったく、なんで砲術長関連は血の気の多いやつばかりなんだよ。」

多田部「フフ、良いよ戦術長。持月の言う事も一理ある。だけど不用意に仕掛けちゃダメよ。」

持月「ちぇ〜。」

 

長々と会話が続いたが、要するに「ベテルギウスがエネルギー吸い込まれ続けていくとハイパー・ノヴァばばんばんが起きて約550年後の地球がべーからどげんかせんといかん」という事である。「じゃあ、ピンチはパンチでねじ伏せる❗️(セリフ/演技指導 川上 姫路(かわかみ ひめじ)←誰ヤネーン❗️)で行けば良くね❓とハーガワネン大尉と同期の新任砲術長の持月が言うのだが、「それも悪くないけど慎重にね❓」と多田部は却下する。

そこで多田部はこの見過ごす事ができない危機をどう対処してしんぜようかと頭を回転させる。

 

多田部「・・・・・クロ助、無駄かもしれんけど敵艦隊に忠告文を打って貰えますか❓」

クロンナウア「え❓構いませんが...。」

金田「何をお考えで艦長❓」

多田部「宣戦布告もしてないししてきてない相手をいきなり奇襲したらアレだからね。一応ポーズ取りをしてやるんです。」

金田「なるほど、だいじな事ですな。」

多田部「ハーガワネン大尉。」

ミホノラ「は、はい❗️」

多田部「実戦における君の初仕事が遂にやってきたようですわいえ。新型も含む無人艦達で良いメロディを奏でてほしい。頼めますか❓」

ミホノラ「わ、私に任せると言うんですか⁉️」

多田部「これまでの訓練で君の資質は計れた。手邦にだって負けない"識者"だってね。だいじょぶだいじょぶ、君をサポートする人員はたくさんいる。思う存分やってくれ。さぁ復唱して。」

ミホノラ「りょ、了解しました❗️ハーガワネン、無人艦隊指揮の任を承ります‼️」

 

そう言うとハーガワネンは早速準備を始める。彼女だけだなく今回操作する無人艦の中には「戦略指揮艦操作対応の新型無人艦」が2種にとっても初陣である。「大丈夫、訓練はやってきた。やれる❗️私ならやれるはず❗️」と自分に言い聞かせて事に挑もうとしていた。

 

多田部「では、とりま頑張って始めていきまっしょい❗️」

 

 

デザリアム

第XXⅣ師団 第Ⅰ旅団

 

プレアデス級艦隊指揮型戦艦

≪エルダータ≫

 

艦橋

 

通信手「突如宙域に現れた謎の艦隊より電文を受信。言語解析開始。完了まであと65メラ(地球の単位でいう「秒」)。」

デザリアム側の旗艦 エルダータは新生BBB戦隊から送信された電文を解析し始める。

 

旅団長「うむ、続けろ。」

 

同師団の旅団長の役職を持つデザリアム人の男が解析を続けるよう言う。無視するかと思ったが、意外に聞く気はあるようである。

 

オペレーター「プラント稼働32パセラー(地球の単位で言う「%」)に到達。熱核エネルギーから暗黒物質"ウラリウム"へのエネルギー変換は順調。」 

旅団長「これだけエネルギー変換効率の良い恒星は久しぶりだな。わざわざこんな時空間のこんな辺境に出向いた甲斐があったというものだ。

後はメルダーズ閣下と麾下のデーダー司令の第Ⅰ艦隊が"忌むべき星"イスカンダルを略取すれば、我ら「デザリアム千年の夢」の実現に大きく近づく。」

通信手「電文の言語解析完了です。旅団長。」

旅団長「読み上げよ。」

通信手「「貴艦隊は星系の平穏を脅かしている。採掘を続行すればハイパー・ノヴァの可能性が大。

即時エネルギー採掘作業の中止することを求む。尚、武力を以て貴艦隊を排除することはこちらの本望にあらず。熟慮されたし。」以上です。」

旅団長「ふ、舐められたものよ。我らデザリアムの調律に示された行動に水を差すつもりらしい。ククク...面白い採掘任務ばかりやらされていたからな。退屈しのぎに少し遊んでやろう。我らデザリアムの力を以て制してやればその舐めた口と態度を改めよう。レーダー妨害開始❗️」

 

 

新生BBB戦隊

旗艦≪デア・エクス・マキナ≫

 

艦橋

 

クロンナウア「わぉッ❗️艦長❗️敵さんジャミングをジャラジャラさせてきましたよ‼️」

金田「どうやらこれがあちらの出した"答え"のようですな。」

多田部「まぁ警告を素直にうんうんはいはいカクカクシカジカ聞くような相手じゃないのは分かりきってましたけど、まぁとりあえず体裁は整えたワケだからこれで容赦なくやっていいって向こうが言った様なものですし。きっと向こうは自信過剰も甚(はなはだ)しい態度して私達のこと笑ってんだ。そうでしょ大尉❓」

ミホノラ「えっ⁉️そ、そうなんでしょうかね〜(汗)。」

 

急に話を振られて動揺して答えるミホノラ。彼女自身はこういう話の振りに慣れてない。

 

多田部「そうだよ大尉。笑ってやがんだよデザリアムという奴らはさ。ガミラスの星と臣民の皆さんを消し飛ばしてさぞ気持ちがいいこったろうなしてやがんだよしてるぅ〜。つまり向こうは腐ったゴ○ブリ野郎だ❗️ゴ○ブリが目の前に出てきたらどうする大尉❓」

ミホノラ「え〜っと、雑誌か何かを使って叩き殺します。ですかね❓」

多田部「そっか君はそっち派か、それも方法だが違う❗️答えは踏み殺すだろぉッ⁉️今から君の方法でそれを殺っちまえよ殺れ❗️してくださいな。」

ミホノラ「りょ、了解しましたサー(この人怖い...汗)」

金田「はい、全艦の配置完了しています。」

多田部「クロッポ❗️全艦戦闘開始だ❗️戦術WS発動‼️」

 

第26戦隊

旗艦:主力戦艦≪うらぬす≫

艦橋

 

通信手「≪マキナ≫より作戦開始の合図来ました❗️」

西「よし❗️いよいよ合戦だ。皆、敵の懐(ふところ)へいざ吶喊(とっかん)だ‼️」

艦橋クルー全員「おぉーッ‼️」

 

マキナからの作戦開始の合図を受け、第26戦隊は新生BBB戦隊から離れていく。これから彼らの大立ち回り大暴れ祭りが始まるのだ。

一方のデザリアム 第XXⅣ師団側の旅団長は余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)の表情で迎撃体制を整えていたのだが、それを突き崩すかの如くそれは突然やってきた。

第XXⅣ師団上方より第26戦隊旗艦≪うらぬす≫が戦隊の僚艦を引き連れワープアウトし急降下して襲い掛かってきたのだ。

 

第26戦隊

旗艦 主力戦艦≪うらぬす≫

艦橋

 

西「吶喊❗️吶喊❗️吶喊❗️すれ違い様にばら撒くだけ弾をばら撒けッ‼️」

 

同戦隊所属 ガーランド級巡洋艦 CLS-262≪しちは≫

艦橋

 

艦長:玉田 円(たまだ まどか)「魚雷全力投射❗️1発も撃ち漏らすなよ‼️」

 

同戦隊 同級 CAS-263≪きゅちは≫

艦橋

 

艦長:細見 亜深(ほそみ あみ)「細見隊も遅れを取るなッ‼️」

 

同戦隊 ハヴォック級駆逐艦 DDS-269 ≪はご≫

艦橋

 

艦長:福田 直美(ふくだ なおみ)「先輩方に続くであります❗️前進前進‼️」

 

そう言ってショックカノン、魚雷、パルスレーザーを四方八方にばら撒き撃ちする。突然の出来事でデザリアム側は「修正」という単語を用いて冷静に対処しようとする。旅団長も「まぐれだ。それにまだ対処可能だ。」と先手を撃たれた事に若干動揺(❓)してんのかしてないのか分かんないや❗️←それで済むかッ‼️(怒)ベシッ!だけどもだっけどで指揮に戻る。

だが、ワープアウトはそれだけに止まらず前後に左右に斜めとありとあらゆる方向から次々にお出まししてきた。その中には「時間断層が生み出した異端児」とも言える艦の姿もあった。

 

アンドロメダ改級強襲型突撃戦艦

ABBAS-6≪アマテラス≫

 

艦橋

艦長:天伝雷 諏訪(あまでら すわ)「アッハハハハハハッ❗️これよこの感覚ぅ❗️ガトランティス戦役以来よぉ❗️ゾクゾクしてイッちゃいそう‼️

私の愛する主様は私の扱い方を誰よりも知っているわぁッ‼️アッハハハハハハ‼️」

 

発狂な狂喜乱舞(きょうきらんぶ)をしているのは先の戦役で中破するも回収され、改装の上で新生BBB戦隊に配属されたアンドロメダ級6番艦≪アマテラス≫艦長の天伝雷だ。

新生BBB戦隊司令の多田部を「主様(あるじさま)」と呼び絶対の信頼と忠誠を誓う和風美女。年齢経歴共に不明で、「アマテラスの魂が人の形を得たのでは❓」という荒唐無稽(こうとうむけい)な話もある。

≪アマテラス≫は全十門の主砲を全方位に向け無数にばら撒いていき、その牙にデザリアムの艦艇は次々と火球と化す。

 

レーダー手兼通信手「前方に敵艦ッ❗️」

アマテラス「アマテラスが通るのよ❗️おどきなさいッ‼️」

 

レーダー手兼通信手がそう叫ぶ間もなく天伝雷はアマテラスの衝角(ラム)に波動防壁を纏い敵艦に体当たりして粉砕しいく。これもアマテラス本来の運用法だ。そんなアマテラスの後続にはBBB級と無人型ハヴォック級、そしてBBB級とクラスDそれぞれをベースにし、より「戦略指揮艦の制御に適した無人戦闘艦」であるハンマーヘッド級≪ハンマーヘッドⅠ~Ⅲ≫とデリンジャー級≪デリンジャーⅠ~Ⅲ≫がハーガワネン大尉の指揮制御の下に全方位火力投射を行っていき更に被害が拡大していくデザリアム側。

正確無比なワープに「ジャミングしてるのになぜ⁉️」と思っている旅団長だが、このデザリアム的に言う「ノイズ」の正体はまだ掴めてない。

ではその「ノイズ」側に場所と話を移そうか読者諸君。

 

新生BBB戦隊とデザリアム第XXⅣ師団それぞれの立ち位置の中間の宙域で僅かにデザリアム寄りな所

 

新生BBB戦隊所属

パスファインダー級早期警戒航宙軽巡洋艦

CLRS-10≪べんてん≫

艦橋

 

通信手兼レーダー手「戦術WSは順調。宙域観測データを≪ラジエル≫に転送します。」

戦術長「いいな〜、あたしらもド派手にドンパチしたいですよ〜。ねぇ〜艦長〜❓」

 

艦長:宗谷 知冴(むなたに ちさ)「そういうなら司令に言えよ。今のあたしらの位置情報のデータ収集だ。大人しく飯食っとけ。」

 

戦術長「は〜い。」

 

同宙域 同所属 同級 CLRS-169≪エゾーケン≫

艦橋

 

艦長:浅草 さいり「いや〜、にしても派手に撹乱してるね〜金森君(双眼鏡で様子を見ながら)。」

 

副長:金森 むつみ「落ち着いてるように見えますが、敵さんも慌ててると見えます。"瞬間物質移送機の戦術の真似事"ですが、司令もやりますね。」

 

戦術長:水崎 みさと「え❓それどういう事なの金森さん❓」

 

パトロール艦≪エゾーケン≫の艦長の浅草、副長の金森、戦術長の水崎が会話しつつ観測と観戦をしている。金森の意見に対し水崎は質問する。

 

金森「司令は敵への通告文を送り相手がそれを読んでる間に我々に敵艦隊の状況とその周辺のデータを観測するよう言いました。

つまりは司令は初めから敵が通告文をガン無視することを見越してジャミングされる前にこの戦術を展開する下準備を整えたいたというワケです。」

水崎「なるほど、予めデータ取っとけばジャミングしても意味ないね。すごいじゃんウチの司令❗️」

浅草「うむ、中々に参考になる人物だ。よし❗️後で司令をモデルにした人物の設定を書こう❗️」

金森「その前にちゃんと今の仕事してくださいよ。」

 

同宙域 同所属

ドレッドノート改級早期警戒管制艦

DPR-213≪ラジエル≫(旧 ラボラトリー・エピメテウス)

艦橋

 

オペレーター「≪ペネムエル≫≪べんてん≫≪エゾーケン≫≪ダンタリオン≫から観測データ受領。最適ワープ座標位置の計算、「E.R.I.K.A」に送ります。」

 

新生BBB戦隊所属の全ての警戒担当艦が送ってきたデータを集めているのはドレッドノート改級早期警戒管制艦の≪ラジエル≫だ。

 

艦長:本城 ヒトミ「あぁ〜おつかれ〜。ちゃちゃっと計算よろぴくね"エリカたん"。」

 

≪ラジエル≫は表向きは早期警戒管制艦であるが高度情報処理特化型AI「E.R.I.K.A」を搭載した解析艦であり、かつて時間断層の制御を担当していた≪ラボラトリー・エピメテウス≫なのだ。艦長である本城はエピメテウス時代からの艦長で時間断層でAIの研究を波動実験艦≪銀河≫とは違うアプローチで行っていた。時間断層破棄後は艦共々職を失ってしまったが、新生BBB戦隊にスカウトされ今に至る。

「戦術WS」、"ワープ・スポッター"はパトロール艦複数隻を展開して特定宙域を観測。そのデータを高度な分析AI搭載の警戒艦兼解析艦≪ラジエル≫が宙域データを精査し攻撃を仕掛ける艦に最適なワープ位置を提示するというもので「雷王作戦」で見せた「戦術DE(デストロイヤー・エクスプレス)」とは異なるがこれもガミラスの「瞬間物質移送機による奇襲戦術」の地球版と言える戦術だ。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫

艦橋

 

クロンナウア「敵艦隊混乱中❗️まるで株価が大暴落した時のウォール街みたいですよ‼️」

多田部「とりま成功だね。大尉、よくやりましたね。アマテラスも背中を預けてるという事は安心して信頼してるって事だと思うよ。引き続きそのままよろしく。」

ミホノラ「は、はい❗️ありがとうございます‼️」

金田「まもなく第2群が陽動に入ります。」

多田部「よしよし、思いっきし引きつけてもらいましょう。もう一隻の元"時の住人"にも伝えて。そろそろ出番でっせと。」

 

新生BBB戦隊 第2群

旗艦:アンドロメダ改Ⅱ級超弩級戦略指揮航宙戦艦 ABBSC-49≪ネメシス≫

艦橋

 

艦長:冬月 元夢(ふゆつき もとむ)「やれやれ私の様な老人の出番は無いかと思ったが、ここで来たか。では派手に行くとしよう。」

 

ガトランティス戦役後に新生BBB戦隊は増強され第2群(第2艦隊)を編成するまでに至った。その旗艦を務めるのがアンドロメダ改Ⅱ級の≪ネメシス≫だ。新生BBB戦隊旗艦≪デア・エクス・マキナ≫と同様、次世代艦のテストベッドの任を帯びたアンドロメダ級の改良型である。

艦長は冬月 元夢。まもなく還暦を迎える自身を「老人」と揶揄(やゆ)しているが、年相応の落ち着きがある為信用され第2群の司令も務めている。今回の陽動も彼のその冷静かつ敵に悟られぬよう指揮できるという点から選ばれたのだ。

 

デザリアム

第XXⅣ師団

旗艦≪エルダータ≫

艦橋

 

レーダー手「我が方の被害拡大中。敵艦隊に新たな動きあり、我が方の正面からワープアウトしてきました。」

旅団長「ぐぬぬ...トドメを刺しに来たという訳か。小癪(こしゃく)な❗️返り討ちにしろ‼️」

 

旅団長は感情に流されそれが陽動だとも知らず新生BBB戦隊第2群に艦隊を向けてしまう。まず正面から撃ち合いしゆっくりと右舷を晒して全砲門を向けて撃ちつつ第XXⅣ師団をエネルギープラントから引き剥がしていく。そして...。

 

レーダー手「我が方の後方に新たなワープアウト反応検知、隻数3。」

旅団長「なに⁉️たったの3隻だとッ⁉️」

 

デザリアム 第XXⅣ師団後方より現れたのは新生BBB戦隊所属の3隻のクラスD。2隻は通常の戦艦型≪ディアボロス≫と≪ダエーワ≫だが、その二艦をワープブースターにして挟まれるように間にいる一隻は黒とオレンジと縞模様(ストライプ)の塗装が施された特異な艦であった。

 

ドレッドノート改級早期警戒管制艦

DPR-963≪ザフキエル≫(旧ラボラトリー・プロメテウス)

艦橋

 

艦長:刻崎 アサミ「きっひひひ❗️ダァァァメですわよ後方の警戒を疎かにしては、そのエネルギー変換装置とやらがガラ空きではありませんの‼️」

 

独特な笑い声を発しながら艦長の刻崎は「やっと出番が回ったきましたわ❗️」と嬉しそうな笑みを浮かべる。

彼女が指揮する≪ザフキエル≫はかつて「時間断層の番人」と呼ばれた制御艦≪ラボラトリー・プロメテウス≫その艦である。先程紹介した≪ラジエル≫こと旧≪ラボラトリー・エピメテウス≫と同じく時間断層の消失により職を失った所を新生BBB戦隊のスカウトを受けその艦体を黒く染めた。

艦長 刻崎アサミは波動実験艦≪銀河≫艦長の藤堂早紀(とうどう さき)から引き継ぎ《ラボラトリー・プロメテウス》の艦長に就任し時間断層の制御の任を引き継いだが、「有意義な場所であり、退屈な場所だった」とどこか矛盾した言動を取っているもよう。

 

刻崎「さぁ、始めますわよ❗️時空逆行弾<バイツァ・ダスト>、発射ですわ。」

 

第二主砲塔基部の両舷にある多目的ランチャーの右舷一門からミサイルが1発発射される。放たれたそれは弾頭を開き灰色っぽい空間を展開させる。そして少し時間が経過すると、デザリアムが設置したエネルギープラントがゆっくりとその姿を消していく。

 

デザリアム

第XXⅣ師団

艦隊指揮型戦艦<エルダータ≫

艦橋

 

旅団長「な、何が起きたッ⁉️」

オペレーター「エネルギープラントが消失、反応ゼロ。」

 

突然の事に驚きを隠せない旅団長。「なぜプラントが消えたのか❓」思考を巡らせても答えが出ない。後方の敵艦から何かが発射されたのは確認していたが、それが発射されて数秒後にプラントの反応が消えた。無関係とは思えなかった。

 

旅団長「消えた...❓いや、"消し去った"、というのか⁉️」

 

クラスD改級早期警戒艦≪ザフキエル≫

艦橋

 

刻崎「きひひひ❗️違いますわよ。"時間を戻して無かった事にした"だけですわ。」

 

時間断層での任務をこなしつつ彼女はある研究をしていた。「時空研究」だ。

「通常空間よりも10倍の速度で時間が経過するという特異な空間である時間断層の特性を何か別の方法で使えないか❓」という発想の元に生み出されたのが先程使用した「時空逆行弾」通称<バイツァ・ダスト>の様な「時空兵器」だ。空間を漂う「タキオニウム=「時流」とも言う。時の流れを司る物質」を縮退してエネルギーを抽出し生み出されたこの兵器はその名の通り「時空間に影響をもたらす兵器」だ。例えばこの逆行弾では「展開した空間の時間を戻す」という作用を持つ物で、時間を長く調整すればただ戻すだけでなく「存在そのものを無かった事にする」という恐ろしい代物なのだ。この逆行弾だけでなく他にも数種類の時空弾が存在するらしい。

 

刻崎「ではデザリアムの皆さん。これにて失礼、ごきげんよう。」

 

デザリアム 第XXⅣ師団

艦隊指揮型戦艦≪エルダータ≫

艦橋

 

レーダー手「敵艦ワープで離脱したもよう。」

オペレーター「艦隊損耗率68パセラーです。」

旅団長「バ、バカな❗️我々の戦力とプラントをこうも容易く...⁉️」

 

プラントの消失を確認しザフキエルはワープブースターとなっている2隻のクラスDを使ってワープして戦線から離脱した。最重要防衛目標であったエネルギープラントが消失し驚きと悔しさを禁じ得ないデザリアム第XXⅣ師団。もはや早くこの宙域から撤退すべきであろうが、徹底抗戦の姿勢を取るべきが悩んでいる時だった。

 

通信手「ッ❗️旅団長、敵艦隊旗艦から通信。」

旅団長「なに⁉️降伏でもしろと言うのか⁉️」

通信手「「そちらの優先防御目標は消滅した。これ以上の戦闘はこちらの望むところではない。直ちに現宙域より退避されたし。

追伸:また次に来て性懲りも無く同じ事をした時は大穴が空く事になる。それは貴艦か中の乗員かもしれない。」以上です。」

 

降伏の勧めではなかったものの、屈辱的な物言いであった。だが、守るべき物も既になくここでイタズラに戦力を消耗させるのは賢明な判断ではないのも事実であった。数刻の考える間を持ち、旅団長は命じる。

 

旅団長「... ... 全艦に通達せよ。」

 

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫

艦橋

 

クロンナウア「ッ❗️敵さんワープで撤退を開始したもよう。」

多田部「退いてくれましたか、艦隊全艦に通達。攻撃中止、逃げる奴は逃してやって。」

ミホノラ「ッ⁉️あの...艦長❓」

多田部「どうしました大尉❓」

ミホノラ「追わなくてよろしいんですか❓」

持月「そうだぜ、アタシ結局一発も撃ってねぇんだぜ❗️」

高佐田「お前はただ撃ちたいだけだろうが❗️」

 

ハーガワネンと持月は「ここまで来てみすみす敵を見逃すとは、ましてやガミラスを容赦なく消し飛ばした相手を」と思うのは無理なかった。

 

多田部「あぁいいよいいよ。ハイパー・ノヴァを起こす要因を消すのが目的だったんだ。別に殲滅なんかしなくて良いんだよ。

それに向かうさんあれ以上戦ってたらさらに戦力を消耗していたし、こちらの意志と実力を充分に伝わったろう。敵が思ったよりお利口さんで助かったわ。殲滅しちゃったら相手に伝わらないしね。」

ミホノラ「はぁ...理由は分かりましたが、体制を立て直して再戦を挑んでくる可能性も。」

多田部「そうだな〜、じゃあこうが良かったかな〜❓「3つ数える間に俺たちの前から消えろ❗️この引っ越し中の相手しか殺れない下○太郎がッ❗️テメェらみたいな腰抜けの真っ黒○スケにもう用はねぇ❗️とっとと出て失せろッ‼️(※一人芝居中)」って言い放って逃げる相手に向かって笑いながらショックカノンを乱射した挙句に「血だらけのメリークリスマスだ❗️良い年が来るゼェ‼️」と吐き捨てる。そんなのお望みだった大尉❓」

ミホノラ「い、いえ...そこまで私は...(汗)」

 

多田部のエキセントリックで情け容赦ない一人語りに困惑するハーガワネン。

多田部が「エキセントリック」と言われる所以(ゆえん)の一つである「タクロー節」が今日も快調に炸裂している。

 

多田部「なんてね、冗談だよ冗談。マジでマイケルかトーセンなジョーダンだからさ。君から「相手を逃さずもっと叩くべきだった」って言う好戦的な意見が出るとは思ってなかったから驚いたんだよ。」

ミホノラ「は、はぁ...。」

多田部「確かに戻って来て「レッツ・再見(ツァイツェン:中国語で「また会おう」という意味)❗️」だのなんだの言ってやってくる事もあるだろうけど、その時はその時だ。また返り討ちにしてやれば良い。大切なのは相手を必要以上に追い詰めて"死に物狂い"にさせない事なんだ。そうなった相手は何をしでかすか分かったもんじゃないからね。

新生BBB戦隊(うち)は"殺し合い"はやらないの、やるとしたら"一方的な殺し"だ。捨て身の突撃が必要な場合もあるだろうけどそれは訓練に訓練を重ねたテクニックで覚えた時にしかやっちゃダメだ。あぁこれ全部自分のかつての上官の受け売りなんだけどね。

それにこれ以上戦闘して本来の任務である移民船団護衛で貴重な戦力を消費するのは得策じゃない。向こうで補給が確実に受け取れるという保証はないからね。」

ミホノラ「ッ❗️」

 

多田部はハーガワネンになぜ追撃しないのかを説明する。先程のエキセントリックなタクロー節と打って変わって真剣でしっかりとした戦略/戦術眼にいつしか言い返す言葉を失っていた。

 

多田部「というわけです。もちづっきーも聞き分けてくださいな。大丈夫大丈夫またまた撃つ機会くらいあるでしょうよなんて。」

持月「ちぇ〜、分かったよ艦長。」

西(映像通信)「多田部殿。」

多田部「あぁ、西艦長。作戦ご苦労でした。」

 

作戦を終えた第26戦隊の西から映像通信が入る。

 

西(映像通信)「いえいえなんの。本来の我々の本領を発揮できる一撃離脱戦法をさせていただいて大満足でありますとも❗️」

多田部「艦隊の損害はどうですか❓」

西(映像通信)「戦没艦は0でしたが、少なからぬ損傷と弾薬の欠乏でどうやら我々はこれまでの様です。」

多田部「そうですか、ここでお別れとは残念です。」

西(映像通信)「こちらもです。貴艦隊の任務成功を祈ります❗️」

多田部「こちらこそ、無事な帰還を。」

 

そう言って二人は敬礼して通信を終えた。

 

多田部「では本来の任務に戻りましょう。針路再設定❗️」

金田「アイアイサー❗️針路再設定❗️」

 

第26戦隊

旗艦 主力戦艦≪うらぬす≫

艦橋

 

西「艦隊、針路変更❗️地球へ帰還する❗️」

 

多田部と西がそれぞれそう言うと各々の艦隊は針路を変え第26戦隊は反転し地球への帰路に、新生BBB戦隊は再びガミラス移民船団護衛任務に向け船足を上げるのだった。

 

♪「Zzz(ズズズ)」≪日常 ED/TV放送及び心の声ツッコミ訳版≫

 

♪・・・朝起きて 歯を磨いて あっという間 午後10時

 

♪今日もたくさん (敵を)笑ったな たくさんときめいたなぁ(主に天伝雷艦長と刻崎艦長が)

 

♪友達(敵=デザリアム)とバカみたいに 騒いでる(ドンパチ)時にも

 

♪チラチラって目が合う(「2199」のカレル163戦の時の沖田艦長とドメル将軍的な) 偶然、だよね。

 

♪×初恋(⚪︎初陣=ハーガワネン大尉他新乗組員)なんていえない キャラじゃないんだもん(←※そうかどうかは個人差があります)

 

♪ねぇ 明日も会えるよね(※できれば二度とも会いたくないのが地球とガミラスの本音です。てか自分達の住む星を吹っ飛ばされたガミラスがそんな奴らともう一度会いたい訳ないじゃないですかバ○ですね(呆れ)❗️)

 

♪まぶたを 閉じると キラキラ(爆発の閃光と化す) キミ(デザリアム艦)だらけ

 

♪今日も楽しかったね(怖っ) あー恋してんだな(❓)

 

♪うれしいな うれしいな はじめまして 恋心(この感情、まさしく愛だ❗️←❓)

 

♪明日また 会えるね(だから会いたくねぇって言ってるだろうがバ○か❗️(怒)) おやすみなさい

 

♪夢ですぐ 会えるね・・・(しつこいわ❗️夢でも会いたくねぇよ‼️(怒))

おやすみなさい・・・

 

銀河方面 某所

デザリアム 第XXⅣ師団

≪???≫

艦橋

 

師団長:???「バカ者ッ❗️それでノコノコと逃げ帰ってきおったのかッ⁉️」

 

銀河のとある場所でデザリアム 第XXⅣ師団の師団長と思われる気の強い女性の上官にお叱りを受け苦い顔をしてそれを聞いている旅団長の姿があった。

 

副師団長:???「まぁ本来ならか〜な〜り〜の厳しい罰が下される所なんだけど、戦力を保持して撤退を選んだのは結果だけど良かったんじゃないかな〜❓」

師団長:???「ふんッ❗️しょせん"無知"な男のやる事、相手のやり口にハマり後手に回ってしまっているのでは話にならん‼️」

 

少し幼さのある声と話し方で副師団長(こちらも女性)は旅団長の失敗をフォローするが、師団長のお怒りは鎮まらず叱責も止まないようだ。

 

師団長:???「まぁ、プラントを失ったのは痛いがその後の戦闘で戦力の消費をさせなかったその判断は認めてやるとしよう。」

旅団長「ははぁ❗️恐縮であります❗️」

師団長:???「して、お前が相手をしたのは黒い艦隊だと言ったな❓」

旅団長「はっ❗️こちらでございます...。」

 

旅団長から送られてきた映像を端末で確認する師団長は様々なアングルで撮られたその艦隊の画像を見て眉間にシワを寄せる。

 

副師団長:???「どうしたの〜、そんなに眉間にシワ寄せちゃって❓」

師団長:???「いや、メルダーズ閣下とデーダー司令も"大喪失"に類する存在にイスカンダル略取作戦の妨害を受けたと先程報告があった。恐らくは旅団長が遭遇したこの艦隊も同じ存在だろう。」

 

不思議そうにする副師団長にも画像を飛ばして見せる師団長。

 

副師団長:???「へぇ〜、私達と同じく真っ黒い艦だね〜。」

師団長:???「(イスカンダルでの事と言いこの邂逅は記録になかった筈...。彼らは何者だ❓それにこの艦隊色、なぜ我らデザリアムと同じ色をしているのだ❓この時空間には"まだ"我々は存在していない筈だが...。)」

 

師団長は難しく考え込む。「記録に存在しない者たちとの邂逅」をした事に。デザリアムの言う「大喪失」のせいで彼らの事は分からない事だらけであった。

 

師団長:???「とりあえずお前の処分については後で報告する。今は下がれ。」

旅団長「はっ❗️」

 

これ以上考え込み過ぎても答えは出ないのでしょうがないと思い、とりあえず旅団長の処分は後にして下がらせる師団長。

 

副師団長:???「でどうするの〜❓またプラント置きに行く❓」

師団長:???「いや。アレは意外と高価な代物だ。上もおいそれと出せる代物でもない。かといってデザリアム・ハンマーも使えん。あれは死にゆく星にこそ効果を発揮する物で恒星には使えん。

それに旅団の戦力の立て直しが先だ。現地にもう敵がいないという保証もない。あの恒星からエネルギーが取れないのは惜しいが、なにこの時空間にはまだまだ抽出しがいのある星などいくらでもある。修正は容易だ、焦ることもないだろう。

(この黒い艦隊...旅団長が油断していた事もあったが、ほぼ一方的にこちらに攻撃を加えて向こうはほぼ無傷。いや完封勝ちと言っても差し支えない戦果だ。それにエネルギープラントの無力化をした後はこちらを追撃せず「退去せよ」との通告をした。ふっ「不用意な殺生を好まぬ」ということか。面白い敵だ。この艦隊にはまた相見える予感がするな。)」

副師団長:???「どうしたの❓どうしたの❓師団長が笑みを浮かべるなんて久しぶりだね〜❓」

師団長:???「いやなに、興味深い相手だと思っただけだ。それに、我らデザリアムを差し置いて黒づくめをしているとは生意気な奴だともな。

今度出会った時には教えてやろう。「宇宙に黒い艦隊は二つもいらん❗️」とな。」

 

デザリアム 第XXⅣ師団 師団長は厳ついながらもどこか楽しそうな笑みも微かに浮かべて新生BBB戦隊との再戦を願うのだった。




まずは読了ありがとうお疲れ様でした。15,000字越えという過去最大の文字数と新旧ゲームのヤマトのみならず「86/エイティシックス」「ウマ娘」「声優」「史実」「ガルパン」「グッドモーニング・ベトナム」「フューリー 」「ジブリ」「ジョジョ」「ハリー・ポッター」「けものフレンズ」「小島よしお」「チャーリーとチョコレート工場」「プラトーン」「ホーム・アローン2」「スパイダーマン(東映版)」「暴走特急」「よしもと新喜劇」「政治家」「遊戯王ZEXAL」「艦これ」「ハイスクール・フリート」「ガンダム0083」「映像研には手を出すな!」「デート・ア・ライブ」「エヴァ」「ガンダム00」「空母いぶき」「沈黙の艦隊」「日常」「ヨルムンガンド」「クイーン・エメラルダス(OVA版)」「美味しんぼ」など名前やセリフにフレーズ、表現に至るまでのありとあらゆるネタを片っ端からぶっ込みました。皆さんはどれだけ分かりましたか❓
本話は「2205」の裏側で起きた新生BBB戦隊(とお付きの第26戦隊)とデザリアム 第XXⅣ師団との戦いを描きました。ガミラス第28移民船団護衛に向かう道中で遭遇戦でペテルギウスが爆発したらヤバイのでそれを阻止する戦いでした。元ネタはps2「イスカンダルへの追憶」です。
新キャラ、新メカを「これでもか❗️」と自分で言うのもあれですが「正義の大盤振る舞い❗️(これも遊戯王ZEXALネタ、因みに余談ですが私は「遊戯王DM」〜「5D"s」まで世代ですが、「ARC-Ⅴ」まで観てた人です。)したので一応解説はいれましたが、長くなるのでちょこっとしか紹介してないのもあるのでそこはまた今後の話で描写を入れたり解説文で紹介したりするので御了承くださいますようお願いします 
デザリアム側の描写は「ps2」版のを元に「2205」の設定や雰囲気を取り入れて描きました。最後の方に出てきた師団長は中々に有能そうな方のようです。それこそps2版に出てきたミヨーズみたいな。しかも旧作にも現時点でのリメイク版にも出ていない女性士官とは、「デザリアム戦役編」本編での登場でその正体が明らかになるのか⁉️
今回出てきた新生BBB戦隊の新艦艇≪ネメシス≫≪ザフキエル≫≪ラジエル≫は模型の方で鋭意製作中なので気長にお待ちくださいますようお願いします。
次回はガミラス移民船団護衛作戦の回となります。また間が空きますが、それまでTwitterで模型や考察等のつぶやきで世界観を語ったらしてくのでそれもよろしくです。ではまたバイビーなの〜(「のんのんびより」のれんちょん風)。


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第7話「新生BBB戦隊の新たなる航海(たびだち)の最中に起こる波乱 Part.2」

ガミラス移民船団の護衛に向かう道中でデザリアムの一部隊を蹴散らした新生BBB戦隊。共闘して事に当たった第26戦隊は戦没艦は無かったものの損傷艦の修理と補給が必要となり道中でリタイアとなった。
という感じで新生BBB戦隊は引き続き移民船団に合流すべく針路を進みます。果たして何事もなく守り切れるのでしょうか❓ではスタートです↓


新乗組員の訓練の最中(さなか)、突如ガミラス星消滅の報を受け新生BBB戦隊は訓練を中止しガミラス第28移民船団の護衛任務に就くこととなった。

道中、オリオン座a星系・ベテルギウスにてガミラスを襲った敵「デザリアム」がベテルギウスから熱核エネルギーを吸収しエネルギー資源を採掘しようとしていた。このまま恒星からエネルギーを吸い出し続ければ「ハイパー・ノヴァ」と呼ばれる超新星爆発が起き何百年後の地球に壊滅的な被害を受けると分かった新生BBB戦隊は同航していた防衛軍 第26戦隊と共にこれを阻止しデザリアム 第XXⅣ師団 第Ⅰ旅団の撃退とハイパー・ノヴァの阻止に成功した。

第26戦隊は所属艦の多少の被害と弾薬の欠乏で地球への帰路に就いたが、新生BBB戦隊は引き続きガミラス移民船団護衛任務に向け舵を切った。

 

新生BBB戦隊

旗艦:戦略指揮戦闘空母≪デア、エクス・マキナ≫

放送室

♪〜(軽快なノリのBGM)

クロンナウア「グーーーーーーーーーッモーニング・マキナァーッ‼️これはマイクのテストじゃないぜ、ロックンロールのオープニングだぁ❗️太陽系からマゼラン星雲までエヴリバディ・ロックンロール❗️こんなの昔の映画にもなかったっけ❓"逃げる奴は敵さんだ、逃げない奴はよく訓練された敵さんだ"❗️ってさぁッ❗️えぇ⁉️こんなハイテンションで話すには早過ぎるって⁉️そんな事ないぜ、えぇ〜っと今何時だ(腕時計を確認する)❓0800(マルハチマルマル)時か、ホントだ早いな❗️」

 

新しい一日の始まりはクロンナウアがMCを務めるラジオ放送「グッドモーニング・マキナ」での元気の良過ぎるハイテンショントークから始まった。

 

艦橋

多田部「始まりましたね。クロッチのラジオ。」

金田「えぇ、相変わらずのハイテンションさですなw.」

多田部「こんな時こそ明るさが必要ですよ。今のガミラスの人達には特に。」

金田「同感です。少し上げ過ぎな気もしますがね(汗)。」

 

母なる星を失って少し時間が経ち落ち着いて事実を飲み込む事ができつつあったガミラス移民船団の人々だが、それを少しでも励まそうとこの新生BBB戦隊で流れるラジオを船団とそれを護衛する地球・ガミラス艦隊にも繋げて聞かせる事にしたのだ。

 

ピピーッ❗️ピピーッ❗️(通信音)

 

栗梶「艦長、ガミラス第1DSS空間装甲師団 第22戦隊 旗艦≪イェグズバイム≫から入電です。」

多田部「28船団護衛のガミラス側旗艦からか、確か艦長の名前はルクツィア・マーイヤでしたね。お繋ぎしてくりかっしー。」

 

ガミラス総統 アベルト・デスラーに忠誠を誓いその身を守るデスラー親衛隊(通称:DSS)に属する第1DSS空間装甲師団「LSSAD(ライベルシュタルダルベク・SS・アベルト・デスラー/地球語訳:SS・アベルト・デスラー身辺護衛連隊)」は第一次アベルト・デスラー政権発足後から存在し、設立当初こそデスラー個人の護衛部隊であったがデスラー親衛隊が組織を拡大していく中でエリート集団である「DSS空間装甲師団」へと発展しその中でも最精鋭の師団である。

その大部分の戦力は現在デスラー総統の座乗する特一等航宙戦闘母艦≪デウスーラⅢ世≫を旗艦とする「デスラー艦隊」の一翼を担っているが、一部の戦力をガルマン星防衛の予備戦力として温存していた。しかしガミラス星消滅の報を聞きその防衛に当たっていた「ディッツ艦隊」のガル・ディッツ提督は急遽第22戦隊を移民船団護衛に派遣したのだ。

 

第1DSS空間装甲師団「LSSAD」

第22戦隊 旗艦

メルトリア級航宙巡洋戦艦≪イェグズバイム≫

艦橋

(通信中)

<艦長兼戦隊司令>ルクツィア・マーイヤ「こちら≪イェグズバイム≫のマーイヤ。多田部艦長。我がガミラス移民船団の護衛任務を引き受けてくれたこと、そしてこのラジオ放送に対し第1DSS空間装甲師団を代表し感謝を述べたい。」

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫

艦橋

(通信中)

多田部「いえいえ、たまたま地球圏の端っこにいただけですから。お役に立てて光栄ですよ。それにお礼を言うなら私達だけでなく。ここに来られなかった第26戦隊や来てくれた第440艦隊に言ってあげてください。」

 

≪イェグズバイム≫

艦橋

(通信中)

ルクツィア「はっ❗️お気遣い感謝致します❗️ガミラス式敬礼)」

 

第28船団の護衛戦力は国防軍やかつて各植民惑星に駐留していた艦隊の寄せ集めで数も少なく市民も戦力の少なさに不安がっていたが、第22戦隊の派遣はそれを少なからず払拭する事はできた。デスラー親衛隊の傍若無人(ぼうじゃくぶじん)振りを知っている者達にとっては恐怖の対象でしかない存在ではあるが第一次アベルト・デスラー政権崩壊とその後の混乱、親衛隊内部の「デスラー派」と「ギムレー派」の抗争(元親衛隊長官 ハイドム・ギムレーは後に逮捕)、そして「ガトランティス戦役」後に帰還したデスラー総統の計らいもあってその暴虐ぶりは鳴りを潜めた。しかし確かに「総統の私兵」「ガミラスの暴力装置」と揶揄された彼らであるが、親衛隊に属する者全てが冷酷で冷徹で冷淡で残忍で残虐で残酷で見苦しくて最高や❗️という人達ばかりではなくこのルクツィア艦長の様な良識なある人物もいる。さらに宝○スターの様なルックスを持つ麗人である彼女は「LSSADのアイドル」としての側面も持っており、ガミラス臣民の中には熱狂的なファンも存在しディッツ提督もそれを知って「彼女なら受け入れてくれるだろう」と彼女の率いる戦隊を派遣したのだ。

 

ルクツィア「そういえばここに来る前に"デザリアム"の艦隊と交戦したとお聞きしましたが、本当なのですか❓」

 

多田部「はい本当ですよ。地球圏外縁でコソコソと恒星からエネルギーを吸い出していた腐ったゴ○ブリ野郎だ❗️でしたよ(ケロッとした顔)。」

 

突然声を上げた多田部に「ビクッ❗️」となるルクツィア。いきなりでビクついてしまったようだ。

 

多田部「ガミラスを襲った相手と聞きどんな相手かと思いましたが、要するに汚いウ○虫野郎でペテン師の集まりです。泥棒、人間の屑(ク○)、チ○ピラ、ゴ○ツキ、犯罪者です❗️引っ越しの最中を襲うだけでは飽き足らず土足で人様の宙域に入った挙句に甘い蜜をくまの○ーさんよろしく吸うだけ吸ってブクブク太りやがろうとしたので、その贅肉(ぜいにく)だらけの腹に思いっきり蹴飛ばして背骨をへし折って地獄に送ってやりましたよ(ニコり顔)。」

 

ルクツィア「そ、そうでしたか...(汗)」

 

親衛隊に務めてそれなりであるルクツィアだが、親衛隊はおろか国防軍の知り合いにもここまでノンストップで敵をユーモアを交えて笑いながら口汚く罵る事ができる人を初めて見てただ驚くだけではリアクションが足りないと思ってしまうくらいに多田部という地球人に圧倒された。しかしそれと同時に自分達ガミラスの事も配慮して仇を取ってくれたのだとも思い感謝の念も心に浮かんでいた。

 

多田部「もしこの船団をも襲ってくるような事態が起きましたら、その時は協力して返り討ち...いや足りませんね。「逆血祭り」にするんです。二度と目の前に現れないよう恐怖を植え付けてやりましょう。」

 

ルクツィア「は、はぁ...(汗)」

 

「この人はガトランティスよりも悪魔かも知れない」とルクツィアは後に語ったという。ルクツィア本人は地球に行ったことはなく地球人との交流もない彼女は、「地球人って怖っ」とどう返答を返すべきか困っている。

 

多田部「あぁそうだ。艦長はゴ○ブリは踏み殺す派ですか❓それとも叩き殺す派ですか❓ガミラスにゴ○ブリがいるかどうか知りませんが、もし宜しかったら後で教えてくださいね❓(ニコニコ顔)」

 

ルクツィア「は、はい。少し考えてみますね(汗)」

 

「ではまた」と通信を終える多田部。「す、すごい艦長でしたね❓(汗)」と≪イェグズバイム≫副長に「え、えぇ。"防衛軍一のエキセントリッカー"と呼ばれる所以(ゆえん)が分かった気がするわ(汗)」と終始汗をかきっぱなしだった。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫

艦橋

 

多田部「親衛隊の人って言うからおっかない人かなと思ったけど、思ったより良い人でしたね。」

金田「えぇ、ギムレーが逮捕された事により彼の派閥も勢力も事実上瓦解しました。ギムレーの指揮下で戦争犯罪を犯した部下達は彼と同じく軒並み逮捕、勾留され後は生粋のデスラー派のみが残ったと言う訳です。」

多田部「民主化したのに親衛隊が健在で名称の変更なし。随分な好待遇処置ですよね。」

金田「それもデスラー総統の働きかけとマーイヤ艦長の様な親衛隊員が頭角を表してきたからだと思われます。」

多田部「まぁとりあえず腑(はらわた)にいた寄生虫は取り除いたって所ですか。なんにせよ、あの人みたいな人達がいる親衛隊なら悪くないと思えますよ。」

金田「同感です。」

 

ピピーッ❗️ピピーッ❗️(通信音)

栗梶「おっと、艦長。今度は第440艦隊旗艦≪ザドキエル≫から通信ですよ。」

ゴルド「艦長ひっきりなしじゃないですか、モテモテっすね。」

持月「だねだね。」

高佐田「コラ2人とも❗️タメ語は禁止つったろ❗️」

多田部「あはは、良いよ良いよコウサン。お繋ぎしてテック。」

 

栗梶に通信を繋いでもらいメインパネルに映し出されたのは小柄で愛くるしい容姿(だがちゃんとした大人である)を持つ第440独立機動防衛艦隊 旗艦≪ザドキエル≫艦長 四糸乃 いおりだ。

 

第440独立機動防衛艦隊「シールド・オブ・アース」

旗艦:アンドロメダ改級戦略指揮航宙戦艦(丙型/Type-C)

ABBSC-440≪ザドキエル≫

 

艦長:四糸乃いおり「あ、あの...多田部さん。来てくれてありがとうござい...ます。」

副長:野水よしのり「やっはー❗️久しぶりだね〜タクロー君。」

 

辿々(たどたど)で弱々しくだが、新生BBB戦隊が護衛任務に参加してくれた事に感謝を述べる四糸乃艦長とフランクに接するややお調子者でおしゃべりな野水副長。

 

多田部「いやいやこちらこそ。あ、タクローと呼んでくださってよろしいですよ。26戦隊が弾切れ起こしちゃったもので我が隊の他にも移民船団護衛に向かっている防衛軍艦隊がいることは知っていましたが、まさか君がこの艦隊の指揮官に任命されてその艦の艦長になっていたとは。」

 

四糸乃「は、はい。選ばれたよう...です。」

 

四糸乃は多田部の後輩に当たる。気弱で積極性に欠け「おおよそ軍人には向かない気質で性格の持ち主」と評されたものの「誰かの為に役に立ちたい❗️」「守りたい❗️」という気持ちは人一倍強い彼女にピッタリな艦に収まったなと多田部は思った。

 

多田部「亜空間ゲートまであと一回のワープです。ここまで順調ですからお互い最後まで気を抜かず行きましょう。」

 

四糸乃「は、はい。よろしく...お願いします。」

野水「そだね〜、今の調子を続けていけばきっと上手くいくよ。頑張ろ四糸乃❗️」

四糸乃「う、うん❗️」

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫ 食堂

 

ミホノラ「はぁ...。」

 

≪マキナ≫の食堂で朝食を摂っているミホノラは手に持ったスプーンで料理の盛った皿を突きながらため息をついている。

 

???「あら、らしくないため息ですねミホ。」

ミホノラ「あ、エレン先輩。」

 

ミホノラが声をする方向を見やると、そこにはミホノラの先輩に当たるエレン・S・伊藤が朝食の乗ったトレーを持ってる姿があった。「相席良いかしら❓」とエレンが言い「どうぞ」とミホノラが返すと向かいの席に座る。

 

エレン「ため息をつくほどの何があったというのですか❓」

ミホノラ「あの〜先輩は多田部艦長についてどう思いますか❓」

エレン「タクローの事ですか❓」

ミホノラ「(あ、あだ名でしかも呼び捨て⁉️)は、はい。先輩は私よりも艦長と付き合いが長いとお聞きしましたから、何かご存じなんじゃないかと。」

エレン「なるほど、彼の人柄をどう捉えれてどう付き合っていけばいいか困ってる訳ですか。」

ミホノラ「あはは、先輩にはお見通しですね。つまりそういうことなんです。」

エレン「そうですね。彼とはガミラス戦争以来からの付き合いですが、最初に会った時からあぁでしたよ。私も当時も今も時々あのエキセントリックさに参ってしまいますが、決して悪い人ではありませんよ。なんでもタクローは人の顔と言動で大体相手がどんな人なのか分かるそうなので、貴女をデザリアムとの戦いで戦わせたのも信頼を置ける存在だと思ったからだと思います。」

ミホノラ「そ、そうですか...。」

???「まだ安心し切ってる様子ではなさそうだよエレン。」

エレン「アイク。」

 

2人の会話に入ってきたのはエレンと同期のアイザック・O・クシュナーダだった。親しい人には「アイク」の愛称で呼ばれる。

 

アイザック「初めましてかなハーガワネン大尉。アイザック・O・クシュナーダだ。」

そう挨拶するアイザックに「は、初めまして❗️」と元気よく挨拶し握手を交わす2人。

 

アイザック「タクローの事を話していたのだったね❓ほとんどエレンの話した通りだが、それだけではないよ。彼はとてもユニークだ。私がこの艦隊に入ったのも彼が"同志"であるからなんだ。」

ミホノラ「"同志"...ですか。」

アイザック「私も彼と同じく自立型の無人戦闘艦には反対でね。その点に見事意見が一致し協力してこの艦隊を立ち上げた。いわば私とエレンはこの新生BBB戦隊と旗艦≪デア・エクス・マキナ≫の創設及び建造立ち会いメンバーという訳だ。タクローと私達の理想がこの艦と艦隊にあると言っても良い。

そして「戦略指揮艦による無人艦の管制」の正しさを証明した。君の活躍も含めてね。」.

 

ミホノラはアイザックから語られた新生BBB戦隊の成り立ちを聞き、改めて艦長の多田部を「変わってるけど、先輩と同僚のこの2人が言うくらいだから凄い人なんだな」というのを理解したのだった。

 

ミホノラ「お話、ありがとうございました。」

アイザック「構わないさ。あとは君がタクローとどう接するかだが、なぁに心配はいらないさ。部下を無碍(むげ)に扱う様な事は彼はしないからね。長く付き合えれば、の話でもあるかな。」

ミホノラ「え❓」

エレン「アイク、私の後輩を心配させる様な事を言わないでください。」

アイザック「ははは、冗談だよ冗談。」

 

ピロピロピロピロ プウィーン❗️ピロピロピロピロ プウィーン❗️(戦闘配置のサイレン音)

 

ミホノラ、エレン、アイザック「ッ⁉️」

 

突然の戦闘配置のアラームに驚く食堂にいる乗員たち。

 

ミホノラ「わ、私は艦橋に戻りませんと❗️お二人ともありがとうございました❗️私はこれで‼️」

 

そういうとミホノラはさらに残ったサンドイッチ一切れを手に持って艦橋へ駆け出して行った。

 

アイザック「可愛くて面白い後輩ができたようだねエレン❓」

エレン「えぇ、自慢の後輩です。」

アイザック「ふふっ、彼女の成長が楽しみだよ。」

エレン「全くです。」

 

≪マキナ≫艦橋

 

多田部「どったの⁉️」

栗梶「軽空母≪コリブリ≫所属のエリントタイガーが次元反応を検知。近くに次元潜航艦がいるもよう❗️現在、護衛戦闘艦≪ブラックオター≫他4隻が対処交戦中。」

金田「次元潜航艦が・・・❓」

多田部「といえばガミさんだが、あの4隻はデスラー艦隊で今はデザさんとドンパチってるから違うな。」

栗梶「≪イェグズバイム≫のマーイヤ艦長です。繋ぎます。」

 

ルクツィア(通信)「多田部艦長。」

 

多田部「相手が誰か分かるんですね❓」

 

ルクツィア(通信)「えぇ、恐らくボラー連邦です。」

 

試製ナスカ改級鹵獲改装型航宙母艦 CVLS-96≪コリブリ≫所属のエリントタイガー(コスモタイガーⅡ早期警戒管制/電子戦機仕様)の一機が船団近くに次元反応を検知した。近くにいたドレッドノート改級汎用護衛戦闘艦 DDEM-333≪ブラックオター≫とエスコート/フォレスター級航宙護衛艦≪フレイ≫≪フレイヤ≫が急行し、≪ブラックオター≫は後部の飛行甲板から直ちに「空間対潜哨戒機SC97B ハンターシーガル(対次元潜航艦哨戒機仕様)」が発艦し、亜空間ソノブイを投下して網を張る。さっそく反応があり、亜空間から通常空間へ向けて魚雷が4発飛び出してくる。狙いは移民船であった。存在がバレて焦っての一撃だろうか❓移民船に被害を出すわけにはいかないと試製ラスコー級鹵獲改装型航宙巡洋艦 CAS-61≪ジャベリン≫と試製ククルカン級鹵獲改装型航宙駆逐艦 DDS-42≪ダガー≫が移民船の盾となって防衛軍式に改められた対空火器を用いて弾幕を張り見事魚雷を全弾迎撃してみせた。その間に≪ブラックオター≫は次元ソナーを「パッシブモード」から「アクティブモード」にスイッチして捜索を始める。敵次元潜航艦の反応を次元ソナーが捉える。反応は一隻のみ、艦長の指示の下艦首両側にある亜空間魚雷発射管の扉を開け両舷一基ずつ計2発を発射する。一定の距離を進むと魚雷は亜空間に入り込む。推進機関をロケット推進から亜空間推進に切り替えて次元空間を進んでいく2発の亜空間魚雷。敵艦に近づき近接信管が作動し爆発。その様子を≪ブラックオター≫のソナー手と哨戒機ハンター・シーガル(コールサイン「オター1」)が垂らした亜空間ディッピング・ソナー(吊下式ソナー)で聞き耳を立ててるソナー手も確認したが、効果はあったものの撃沈を確認する事はできなかった。

 

≪マキナ≫艦橋

 

栗梶「≪ブラックオター≫、敵次元潜航艦を攻撃するも効果はあれど撃沈は未確認。」

金田「仕留めたかどうかは不明ですが、無傷ではないでしょうね。」

多田部「恐らくはですが、あと亜空間魚雷が艦首発射管からしか発射できないのは問題だな。ランチャー型で発射できるよう設計しよう。」

 

ルクツィア(通信)「あ、あの〜多田部艦長❓」

 

多田部「あぁすいません。見つかっちゃいましたかね我々❓」

 

ルクツィア(通信)「恐らく。ボラーがもう次元潜航艦を実戦配備できる所まで言っていたとは驚きでしたよ。」

 

ガミラス諜報部にいるルクツィア艦長の友人から聞いた話によると、第一次デスラー政権崩壊のどさくさに紛れてボラー連邦がガミラスの科学者や技術を誘拐/盗んだという話があり次元潜航艦の技術もそれで得たのではないかと言うのだ。

だが、次元潜航艦特有の推進機関である≪ゲシュ=ヴァール機関≫はその特異性から模倣(コピー)は容易ではなく同じくガミラスの科学者達を「科学奴隷」と称して<瞬間物質位相機>や<反射衛星砲>及びセット運用の<反射衛星>を技術転用と完コピして作らさせたガトランティスでさえ作れなかった或いは不完全な形での実現、所謂(いわゆる)"デッドコピー"という形で開発し、ガトランティス戦役中の地球・ガミラス連合艦隊の戦闘詳報にはそれらしき艦からの攻撃を受けたという報告が少数だが上がっていた。

それに今でこそ4隻が就役しているが、それまでに何度も行方不明事件を起こし「異次元の棺桶」と揶揄されてきた艦をガミラスと並ぶ大国だが工業/技術力は低いとされるボラー連邦がそこまで持ち込めたのかは未だににわかには信じ難い事なのだが実際問題攻撃を受けてるのは事実of事実である。

長々と話して読者の皆様にも申し訳ないが、とりまそのボラー次元潜航艦が船団の位置を味方に通報してるかもしれないっつう事でどげんかせんとな〜ということを理解していただければおけでおなしゃすです❗️

 

第28移民船団と同じ宙域近郊

 

ボラー連邦

第116機甲旅団(正規軍)

旗艦:ボラーヅェ・ラ・バスード(Ⅱ)級艦隊指揮装甲航宙艦

≪ヴォルホミェンゴ≫艦橋

 

艦長「近くにガミラスの船団が❓」

通信手「はい、哨戒中の我が軍の次元潜航艦が捉えたと。位置を報告した後に通信が途絶えました。現在安否不明につき所在確認中。」

副長「いかがいたしますか❓」

艦長「ふむ、明確な宣戦布告は無かったにせよ我らボラーの衛星国であったガルマン星を奪われたのだ。本国からも「ガミラスに属する艦船/船舶に対する攻撃を許可する」とのお達しだ。針路をガミラス船団に向けよ❗️襲撃の準備だ‼️」

 

ガミラス第28移民船団のいる宙域の近郊を哨戒中だったボラー連邦正規軍 第116旅団は次元潜航艦の発信を受け、艦長は旅団所属の全艦艇に襲撃すべく針路を変えるよう指示を出した。

その様子を≪マキナ≫所属のエリントタイガー(コスモタイガーⅡ早期警戒管制型)<シャドー・アイ6>が発見、艦隊に通報する。

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「艦隊総数約140隻の艦隊に見つかっちゃうとは、これでも少ない方なんですよねマーイヤ艦長❓」

 

ルクツィア(通信)「えぇ、主力艦隊レベルはさらに倍以上の数を有しています。小回りの利く旅団規模の艦隊なだけ幾分かは、しかしそれでも現状の我々の護衛戦力を大きく上回っている事に変わりありません。」

 

第28移民船団の護衛戦力はガミラス 第1DSS空間装甲師団 第22戦隊と各方面艦隊の寄せ集め、防衛軍 第99特殊戦略戦術機動打撃群(新生BBB戦隊)、第440独立機動防衛艦隊の計3個艦隊だが、対するボラー連邦 第116独立機甲旅団とざっと比較しても約3倍の戦力の開きがある。しかも護衛戦力の何倍もの規模の移民船団を抱えての防衛戦となると厳しい戦いを強いられる事は明白であった。

 

四糸乃(通信)「ど、どうしましょう・・・。」

 

刻崎(通信)「あらあら、どうやらまた私の出番が来たようですわねタクローさん❓」

 

多田部「その声はアサミっちか⁉️」

 

そう通信してきたのは早期警戒管制艦兼解析艦≪ザフキエル≫艦長の刻崎アサミだった。≪ザフキエル≫はボラー第116旅団の前方にワープアウトする。

 

≪ザフキエル≫艦橋

刻崎「時空停止弾【ザ・ワールド】❗️」

 

≪ザフキエル≫艦中央両舷にある多目的ランチャーの内、右舷の一門からご自慢の「時空弾」の一発が発射される。ボラー第116旅団に向かって真っ直ぐ向かっていく「時空弾」、弾頭が開き灰色の空間がボラーの旅団を包み込むとその動きが止めた。

 

≪イェグズバイム≫艦橋

ルクツィア「敵が・・・止まった・・・❓」

 

≪ザドキエル≫

四糸乃「す、すごい・・・です。」

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「これが停止弾【ザ・ワールド】か、実戦で使うとこうなるんだね。」

 

≪ザフキエル≫艦橋

刻崎「きひひひひ❗️えぇ、その通りですわ。えぇ❗️えぇ❗️その通りですわ‼️最も敵方にとっては止まってる感覚はありません。彼らからしたら「無自覚にゆっくりな動きになってる」としか感じていませんわ。」

 

ルクツィア艦長は瞬間物質移送機や次元潜航艦など我々(ガミラス)の技術力の高さを自負し誇りに思っている節があったが、地球の技術力の飛躍的な向上に驚きを隠さず息を呑む。後に彼女は「彼らが味方で良かった。でなければ我々は手のひらで踊らされるじゃすまない目に遭っていただろう」と語ったという。

 

≪ザフキエル≫艦橋

刻崎「ですがタクローさん。お忘れではないと思いますが、「時空弾」は乱発すれば波動砲を乱射するのと同じく"宇宙を引き裂く"危険性を持っていますわ。特にこの停止弾はより多くのタキオニウムを使っていますから尚の事、改めてご使用の命令を下す際はご注意を。」

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「了解、肝に銘じますよ。確か止められる時間も限度があるんでしたよね❓」

 

≪ザフキエル≫艦橋

刻崎「えぇ今の艦の状態で放射できる共鳴波装置と発射した弾頭の容量から、約1時間行くか行かないかといったところでしょうか❓そのデータを既に≪ラジエル≫に転送してその時間でどれくらいの移民船がワープできるかどうかを計算してもらってますわ。ですわよね❓ヒトミさん❓」

 

本条(通信)「はいはーい♪こっからは私のターンドロォッ❗️だねあさみん❗️」

 

≪マキナ≫のサブパネルに≪ラジエル≫艦長の本条の顔が表示される。

 

≪ラジエル≫艦橋

本条「今エリカたんに計算させたよ❗️結果、停止弾の効力と我々と敵との距離諸々(もろもろ)を加味すると船団の約6〜7割がワープに入れるって感じだね〜。」

 

半数以上はワープして亜空間ゲートを目指せるが、残りの3〜4割をどうにかして守らないといけないらしい。

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「計算ありがとう"ヒトミン"。さてさて約1時間で船団を守りつつボラーを"ボラーレ・ヴィーア(イタリア語で「飛んでいきな」の意味)"❗️しなきゃいけなくなった訳ですが、なんとか追っ払って差し上げましょう。このメンツでも色々と嫌がらせする方法を思いついてますからね。」

 

多田部が少し悪い顔になってるのを見てルクツィア、四糸乃は「うわ、何この人怖い」と思う反面、新生BBB戦隊の面々は「お、出た出た艦長の容赦ない悪巧み」と笑みを浮かべた。

しばらく時間が経って・・・

 

≪ザフキエル≫艦橋

刻崎「そろそろ限界時間が来ます。カウントダウン始めますわよ。10秒前...9...8...7...6...5...4...3...2...1...」

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「作戦スターーートッ‼️」

 

刻崎のカウントダウンが終わり多田部が作戦開始を告げると同時に停止弾【ザ・ワールド】の効力が切れる。そしてボラー第116旅団は突如目の前に現れた魚雷・ミサイル群の攻撃を受け混乱する。これは停止弾が消滅する前に≪ザフキエル≫と停止弾の効力が切れた後にワープで離脱するためのブースター役として送られてきた2隻のデリンジャー級無人戦闘艦が搭載数をありったけ放ったものである。そしてその混乱の様子を見届けた後、≪ザフキエル≫はデリンジャー級2隻を両舷に接舷してワープしていった。

レーダーに何も反応せずにいきなりミサイルと魚雷のシャワーを浴びた事に驚くボラー第116旅団の全艦艇。それだけではない、旅団旗艦の≪ヴォルホミェンゴ≫のレーダーは捉えていたガミラス移民船団の船舶数が減っている事に気付く。「どうなっているのだ⁉️突如ミサイル攻撃を受けたかと思えば、ガミラス移民船団の船の数が減ってるし。まるで私達の時が止まっていたかの様だ」と思わずにはいられなかった。まさに正解ジャストミート❗️な訳だがまさか本当に時を止められていたとは夢にも思っていない。

ビュビューッ❗️ビューッ❗️ドドォンッ‼️と間髪入れずに今度は旅団右舷から攻撃を受けた。ガミラス第1DSS空間装甲師団 第22戦隊率いるガミラス艦隊が砲戦を始めたのだ。続いて上方からは新生BBB戦隊所属のコスモタイガーⅡと新たに開発された「試製空間戦闘攻撃機<コスモパイソン>」の合同航空隊が猛禽の如く襲い掛かる。さらにさらに左舷にも新生BBB戦隊 第二群旗艦の≪ネメシス≫と≪アマテラス≫が少数の艦を引き連れ砲戦に参加している。混乱する旅団に「狼狽えるな❗️敵の護衛戦力は少ない❗️一隻も沈めずにこのまま(船団を)逃してなるか‼️」とまともに相手をせずビームとミサイルによる弾幕を張りながらも船団へ向かう。ワープで次々と現宙域を離れていく移民船に対しワープで追いかけようとするも「ワープできません❗️原因不明‼️」とオペレーターに言われまたも「ドユコトッ⁉️」と混乱する≪ヴォルホミェンゴ≫艦長兼旅団長。「ならば近づいて仕留めろ❗️」と旅団の一部を向かわせ攻撃を掛ける。しかし「そうは問屋が卸さないぜ❗️」と巨大な雪の結晶の形を取った波動防壁が移民船を守った。≪ザドキエル≫率いる第440独立機動防衛艦隊だ。

 

第440独立機動防衛艦隊

旗艦≪ザドキエル≫艦橋

四糸乃「ここから先は、通しま...せん❗️」

野水「ふっふふ〜、まさに「私を倒してから行くといい❗️」なんてね。」

 

第440独立機動防衛艦隊は旗艦≪ザドキエル≫と麾下のドレッドノート改級(丙型)にはガトランティスのカラクルム級が装備していた「雷撃ビット」を参考に艦体から分離して波動防壁を展開する「波動防壁展開ビット」が装備されている。これにより更に広範囲に向けて波動防壁を展開する事が可能になっており、艦からの共鳴波装置を照射し続ければ長時間の展開も可能となる。さらに極めつけはガミラスの「臣民の盾」と同じワープ阻害機能もあり、今の様に宙域から離脱する移民船を追撃しようとするボラー艦隊のワープを阻止することができるまさに「鉄壁の布陣」なのだ。

次々とボラー艦のビーム、ミサイルを防ぎ船団を守る第440艦隊。しかし幾ら共鳴波装置があるとはいえ通常の波動防壁と同様に被弾し続ければいずれ消滅してしまう。「守ってばかりでは勝てない❗️」と同じく船団の守りに付いていた新生BBB戦隊旗艦≪マキナ≫の多田部は思う。そして・・・。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫艦橋

多田部「四糸乃艦長❗️そのビットのコントロールを少し貸してくれ‼️」

 

突然に提案に戸惑う四糸乃艦長に「ビットの応用で追っ払います❗️すぐ返しますよ❗️よぉく見て覚えておいてちょッ‼️」と考えを持って言う多田部を信じ麾下のクラスD丙型≪マトリエル≫と≪しゅうう≫の波動防壁展開ビットのコントロールを≪マキナ≫に移してもらう。

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「大尉❗️今から私が言う通りにビットを動かしてちょうだいな❗️」

ミホノラ「え⁉️は、はい‼️」

 

ミホノラはビットのコントロールを頂き操作を始める。多田部がそれを確認すると「壁ドンッ❗️」と叫び、ミホノラはビットを波動防壁を展開させたままボラー艦にぶつけ押し潰され2隻が轟沈する。後ろにいた2隻に向かって今度はビットを水平にしてカッター状にし「そぉれ首切り包丁❗️」と多田部が叫びボラー艦の艦橋をすっ飛ばす。そのまた後ろにいた別のボラー艦からミサイルが飽和攻撃をしてくる。「防壁をブレード状に展開させ回転、全艦そこにショックカノンを斉射だ❗️」と多田部が指示する。雪の結晶状からブレード状に変形した防壁はプロペラの様にグルグルと回してそこに新生BBB戦隊と第440艦隊の艦がショックカノンを撃ちまくる。そうするとショックカノンを当てられた防壁から水飛沫(みずしぶき)の様にビームが拡散しミサイルが次々と撃沈される。

 

ミホノラ「す、すごい❗️あれだけのミサイルを❗️」

多田部「名付けて"ウェーブ・コンフューズ"よ❗️まだまだやるよ❗️ビットを今ミサイルを撃ってきたボラー艦の上方に❗️」

ミホノラ「りょ、了解‼️」

 

感心する間も無く次の操作に入るミホノラ。今度は敵艦の上方にビットを向けさせる。そして防壁を再びカッター状にして一気に敵艦の真上から落とす。

 

多田部「"波動ギロチン"だ❗️」

 

カッター状に展開する防壁を受け、まるで包丁で切られた野菜の様にスパッと切断されるボラー艦。まさにギロチンの名に相応しいというか恐ろしい技だ。

 

第440独立艦隊

≪ザドキエル≫艦橋

四糸乃「す、すごいです。」

野水「いや〜なんとも容赦ないね〜。」

 

四糸乃艦長は多田部の波動防壁展開ビットの応用術を見て驚愕と恐れを抱くものの「皆を守る為には自分はまだまだ技量が足りない」と己自身の未熟さも痛感するのだった。

 

新生BBB戦隊

≪マキナ≫艦橋

多田部「お疲れ大尉。よくやってくれましたよ❗️」

ミホノラ「は、はい。お、お見事でした艦長。あんな使い方をするなんて。」

多田部「あぁあれね、実はあのビットと第440艦隊は私が開発と創設に携わったからなんだ。」

ミホノラ「え⁉️そうだったんですか⁉️だからこちらからコントロールしてあんな戦い方を❓」

多田部「ままソユコト、こっちからいつでも操作できる様にね。でもコードさえ知ってれば同じ戦略指揮システムを搭載している他のアンドロメダ級でも操作できるさ。(ドォン❗️(爆発と揺れ))おっと⁉️」

 

話に水を差す様に艦を揺さぶる衝撃が走る。ボラー艦隊の反撃だった。ボラー艦の特徴でご自慢の高収束エネルギー速射砲、通称「ボラー砲」の連続斉射による弾幕だった。

 

ガミラス 第1DSS空間装甲師団 第22戦隊

≪イェグズバイム≫艦橋

ルクツィア「多田部艦長❗️」

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「マーイヤ艦長ですかッ⁉️」

ルクツィア(通信)「申し訳ない❗️奇襲は上手くいったが、敵はすぐに体勢を立て直して猛反撃を受けてしまった。こちらの被害が増えて敵を抑えることがッ❗️」

 

無理に沈めようとせず手負いを増やし続ければ無事な艦は損傷艦を守る動きに手一杯となり撤退すると踏んでいた多田部とルクツィアだったが、互いにボラーとは初対戦と交戦経験の不足でその考えは甘かった事を実感する。

ボラー連邦の常套戦術はガトランティス程ではないものの物量に物を言わせ横隊を左右に上下に目一杯広げてのひたすら攻撃という「スペース・ローラー戦術」が基本だ。それは例え僚艦が損傷しても陣形を崩さない為に無視してひたすら前進して撃ち続けるという「味方の損傷など最初から構うつもりはない」というものなのだ。さらにボラー艦隊は戦艦クラスで纏められている為に総じて※火力が高く装甲も厚い。攻撃の手数も防衛軍のクラスDと同等かそれ以上であり一斉射されると脅威だ。

(※ガルマン星のボラー艦隊が奇襲を許したとはいえ、一方的にやられてしまったのはガルマン本星で建造された本仕様艦よりも性能を落とした廉価版(モンキーモデル)であるからとされているが詳細不明)

奇襲から態勢を立て直し反撃して両翼のガミラス・防衛軍艦隊を蹴散らしボラー砲を船団とそれを守る新生BBB戦隊と第440艦隊に向け浴びせる。ボラー砲自体は波動砲よりも威力は大きく劣るもののショックカノンや陽電子ビーム砲よりも射程が長く高威力であり加えてボラー製対艦ミサイルも同様に射程も威力もあるものを飽和攻撃も良いとこな感じでありったけぶち込んでくるのでいくら波動防壁があっても受け続ければ長くは保たない。遂に≪マキナ≫の波動防壁に限界が訪れ被弾する。まず受けたのは艦首の飛行甲板だった。

 

≪マキナ≫艦橋

ダメコン要員(ダメージ・コントロール室からの通信)「飛行甲板に被弾❗️格納庫損傷ッ‼️」

金田「直ちに隔壁を閉鎖❗️栗梶❗️帰投する航空隊は船団後方の≪コリブリ≫か≪ウルヴァリン≫(クラスD改装軽空母)など近くの軽空母に着艦するよう伝えろ‼️」

栗梶「りょ、了解❗️」

高佐田「こっちが撃てないのを良い事にバカスカ撃ちやがるな。」

持月「艦長❗️拡散波動砲撃とうぜ‼️」

多田部「ダメです❗️準備してる間に木っ端ですよ‼️」

 

≪ザドキエル≫艦橋

野水「艦長❗️このままじゃ≪マキナ≫がやられちゃうよ‼️」

四糸乃「タ、タクローさん❗️共鳴波を≪マキナ≫に...ひゃあッ⁉️」

 

≪マキナ≫に波動共鳴波を放射し機関を活性化させて再び波動防壁を展開させようと試みるもボラー艦の猛攻の前に放射どころか前に進む事すら叶わない。

 

≪マキナ≫艦橋

多田部「≪ラジエル≫❗️本城艦長❗️移民船団のワープはッ⁉️」

 

本城(通信)「89%が終わったよタクロッち❗️今の所は船団に被害は無いよ❗️そっちは大丈夫⁉️」

 

多田部「素直に大丈夫とは言い難いがまだ生きてまっせ❗️おわってぇッ⁉️」

 

≪マキナ≫に更なる衝撃が走る。艦橋、艦体各所に多数被弾したのだ。

 

ミホノラ「ひゃあっ❗️オ、オルケストラが‼️」

 

≪マキナ≫の肝である無人艦管制システム「オルケストラ」が艦橋の被弾により機能を停止してしまい、ハーガワネンが操作するコンソールに火花が走る。それに伴い作戦行動中で制御下にある無人艦の機能が停止する。

 

多田部「無人艦の一部の管制を≪ネメシス≫に移譲❗️一部は自律モードに切り替えて戦闘続行❗️主砲は引き続き三式弾を連続発射❗️波動防壁弾の展開慎重に❗️重力子スプレッド及び対空ミサイルも絶えず撃ち続けろ‼️大尉❗️「M.E.T.I.S」は生きているか⁉️」

ミホノラ「はい❗️こっちのシステムはまだ健在です❗️」

多田部「よし、すぐ切り替えて指揮戦闘続行です❗️」

 

無人艦管制能力が無くなったがアンドロメダ級が本来持つ戦略戦術指揮システム「M.E.T.I.S」はまだ健在であった為、そちらに切り替えて損傷あるもまだ指揮を続行する気概でいる多田部。しかし「無人艦管制システム破損/機能停止」「飛行甲板被弾につき使用不能/格納庫中破」「艦体各所に多数被弾」と状況は芳しくなかった。

 

新生BBB戦隊 別働隊

アンドロメダ改級戦略指揮航宙戦艦

≪ネメシス≫艦橋

冬月「≪ネメシス≫了解、無人艦管制を一部引き継ぐ。こちらも立て直し引き続き砲戦再開する。」

通信手兼レーダー手「艦長❗️アマテラスが‼️」

冬月「ッ⁉️」

 

≪アマテラス≫艦橋

天伝雷「主様の艦になんて事するのよッッッ‼️‼️」

 

≪アマテラス≫は≪ネメシス≫率いる別働隊から離れ、単艦でボラー艦隊に突っ込んでいく。艦首にある波動触角に防壁を集中しつつ全方位に向けて撃ちまくる。道中の敵を手当たり次第に体当たりで悉(ことごと)く砕き押し潰しぶっ壊す。主様と慕う多田部とその乗艦≪マキナ≫の危機に怒りを顕(あらわ)にする天伝雷艦長、こうなった彼女は破壊し尽くすまで止まらない。

 

ボラー第116独立機甲旅団

旗艦≪ヴォルホミェンゴ≫艦橋

レーダー手兼通信手「敵艦一隻、真っ直ぐこちらに❗️あぁッ‼️」

 

≪アマテラス≫艦橋

天伝雷「死んで償いなさぁぁぁぁァァいッッッッ‼️‼️‼️」

 

「ひいぃッ⁉️」と恐怖を感じ震えた後、≪ヴォルホミェンゴ≫は≪アマテラス≫に殴り飛ばされる様な形で押し出され潰された後、爆発した。

「主様に立ちはだかる者は消すわよ」と天伝雷は鬼の様な怒りの形相を浮かべる。

旗艦を失って多少の動揺があったもののボラー艦隊はすぐさま指揮権を次席指揮官の乗る艦に移し交戦を継続する。態勢と統制を立て直した艦隊の弾幕は尚厚く、その中の一撃が≪マキナ≫の第一主砲塔と飛行甲板と格納庫を盛大に吹っ飛ばした。≪マキナ≫が就役して以降、ここまで大きく損傷した事はなかった。過去最大と言っても良い被害とピンチが訪れる。旗艦のピンチに僚艦が盾になって弾幕を張ろうとするもそれさえもさせてもらえず援護に回って即被弾する。「敵の事甘く見ちまったな、あともう少しだってのに❗️」と漏らす多田部。ヤバイヤバイと流石に焦る。

 

ガミラス第1DSS空間装甲師団 第22戦隊

旗艦≪イェグズバイム≫艦橋

ルクツィア「何をやってるッ⁉️地球の艦が我々の臣民に対しあれだけ戦ってるくれてるんだぞ‼️負けずに撃ち返せッ‼️」

オペレーターA「しかし❗️こちらもそこまで戦力の余裕が...。」

ルクツィア「くっ・・・❗️まだか❗️・・・まだなのかッ⁉️」

 

ピュインヨーン(ガミラス艦特有の電子音)

 

オペレーター「ッ❗️少佐❗️」

ルクツィア「ッ❗️来てくれたか‼️」

 

ルクツィアが待っていたのはガルマン星の守備についていたディッツ艦隊からの救援だった。ボラーと先端を開く前に連絡を付けておりガミラス本星消滅による混乱もあって届くかどうか不安だったのだが、今その到着の報せが来たのだ。

 

ガミラス 第8独立空間機動旅団

旗艦:ゲルバデス級航宙戦闘母艦≪ネレディウズ≫

艦橋

ネレディア・リッケ(艦長)「ようやく着いたか❗️全艦対艦戦闘、蹴散らせッ‼️」

 

次々とワープアウトする応援のガミラス艦達。艦隊の先頭に立つ航宙戦闘母艦≪ネレディウズ≫は長大な艦首飛行甲板を裏表ラバーズして戦闘甲板を開きご自慢の砲火力をボラーへの挨拶がわりに浴びせる。艦長は「シャンブロウ会戦」に参加したネレディア・リッケ大佐。同会戦後、彼女を含み指揮する第8警務艦隊の一部の軍人達が生き残ったが艦隊自体は戦闘で消耗し壊滅してしまった。しかし同会戦に於ける艦隊の功績を認められ第8警務艦隊は「第8独立空間機動旅団」へと改名/再編されリッケ大佐も同旅団の司令官に就くこととなったのだ。現在の第8独立空間機動旅団はガルマン星を守る「ディッツ艦隊」の一部に組み込まれており、第28移民船団襲撃の報を受けたディッツ提督は「信頼できる部隊」として彼女の艦隊を送ったのだ。その期待に応えるかの様にガミラスお得意の電撃戦が炸裂し、ボラー第116旅団はパニクって次々と撃沈され火球と化していく。その光景を目の当たりにするボロボロになった新生BBB戦隊旗艦≪マキナ≫の艦橋クルー達、救援の来訪にべらぼう正直にホッと胸を撫で下ろす。

この救援で勝負は決まった。物量によるゴリ押しが得意なボラーも流石に不利を悟ったか引き上げていった。地球・ガミラス側は消耗していた事と移民船を一隻も失わず守り切った事で追撃は不要とした。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ≫艦橋

多田部「損傷箇所のチェックと負傷者の処置は済みました❓」

金田「えぇ、ダブルチェック済みです。派手にやられましたな今回は。」

多田部「えぇ、私の判断ミスでした。ボラーの戦い方を分かっていなかった。

金田「そうご自身をお責めにならないように。よくやりましたよ。本艦を含め他にも損傷艦はありましたが、一隻も失わずに船団を守り切れたんです。」

多田部「ありがとう副長。」

クロンナウア「艦長、≪ネレディウズ≫のリッケ大佐からです。」

多田部「お繋ぎしてちょ。」

 

ネレディア(映像通信)「ガミラスを代表して感謝を申し上げます。移民船を一隻も失わせずよく守り切ってくださいました。」

 

多田部「いえいえ、私らだけでやったのではありません。マーイヤ艦長の22戦隊や四糸乃艦長の第440艦隊にも言ってあげてください。

それと本艦はご覧の通りボロになってしまいましたが、応急修理と負傷者治療の部品や備品の提供感謝いたします。」

 

ネレディア(映像通信)「お安い御用ですよ。"船団の守護者"には足りないくらいかもしれませんが...。」

 

「地球・ガミラス安全保障条約」締結から5年が経ち、地球とガミラスが共有できる艦船等の兵器の部品や艦の運用に必要な備品も共有化が進んでいる。その為、中破した≪マキナ≫もこうやって現地での応急処置等ができているというわけだ。締結前〜後から色々言われてきた安保条約であったが、しっかりとメリットがここで出ている。

 

ネレディア(映像通信)「そちらはこれからどうします❓」

 

多田部「そうですね。派手にやられたもんですから応急処置して着いて行っても足手まといです。指揮を≪ネメシス≫に移譲し本艦を含む損傷の大きい艦は護衛数隻と共に地球への帰路に着く事にします。」

 

その後≪マキナ≫を含む数隻の損傷艦達は四糸乃艦長の計らいで第440艦隊所属艦の内の数隻を護衛に付けてもらい、地球への帰路に着いていた。

 

≪マキナ≫艦内通路

ミホノラ「(オルケストラシステムのプログラム整理手間取っちゃったな〜、やっぱりまだまだ先輩みたいには行かないな〜。)」

 

夜遅くまで損傷した「オルケストラ」のチェックをしていたハーガワネンは仕事を終え自室に戻ろうとしていた所だった。資料室の側を通ると明かりが付いている事に気付きそっと中を覗く。そこにはテーブル一杯に資料を広げ考えに耽(ふけ)っている艦長 多田部の姿があった。

 

多田部「う〜〜〜〜〜ん・・・。」

エレン「根を詰めすぎですよタクロー。」

ミホノラ「(先輩❓あ、クシュナーダさんもいる。)」

アイク「相変わらずこの手の事には熱心だねタクロー。ところで何の資料なんだこれは❓」

多田部「あぁこれ❓これは旧ソ連の戦闘ドクトリンとガミラスの対ボラー戦の戦闘記録。ボラーの戦い方は旧ソ連の戦い方に非常に良く似ている事に気づいてマーイヤ艦長から送ってもらったボラー戦の記録と照らし合わせて何か弱点を見つけれないかと思ってな。こっちは我が艦隊の戦闘記録から出た問題点をまとめた書類、艦隊全体と個艦別にね。それと本艦≪マキナ≫の改装案、まだ大まかだけどさらっと書いてみた。」

エレン「こ、こんなにたくさん...❗️」

アイク「ほぉ〜、中々魅力的な艦容じゃないか。」

多田部「まぁね、≪マキナ≫の改装は皆とまだ詰めるとこあるけどざっとこんなもんよ。今回も勝ったけど艦をズタズタにされた、大勢死なせちゃった、けど次はそうは行かない。あとまたデザリアムの記録も精査しないといけないし、ボラーも含めてまた会わないとも限らんしそれまでに色々やることは山積みよ。」

ミホノラ「(艦長、、、ただ明るくて変わってるってだけの人じゃなかったんだ。)」

 

普段と明るいエキセントリッカーと戦ってる時の姿からは想像できない「睡眠時間を削ってでも物事に熱中し打ち込み次の糧とする姿に驚くミホノラ。エレンとアイクはそんな多田部の様子を心配しながらもどこか楽しそうに見ている。

 

ミホノラ「(まだまだ艦長のことよく分からないけど、あれだけ打ち込んで葛藤できる人だ。もっと食いついていけばエレン先輩みたいき理解できるかも❗️)」

 

と思いながらその場を後にしミホノラは今日一日を終えるため一人部屋へ向かうのだった。




前話と同じく色んな要素をぶっ込みまくったらまたまた文字数記録を更新してしまいました(汗)。
「2205」本編にて登場した第28移民船団の護衛に我らが新生BBB戦隊が就く事になりました。明言はされてませんが恐らく最後のガミラス移民船団ではないかな❓と思いまして護衛のガミラス艦隊は必死です。
「2199」から度々出てきた「デスラー親衛隊」なんですが、「「2205」でもまだ存続してる理由」と「一括りにされてるけどもっと細かく部隊が編成されてるんじゃないの❓」と思い独自に考察して仕上げました。特に部隊名の「第1DSS空間装甲師団"LSSAD"」と所属する第22戦隊のルクツィア・マーイヤはそれぞれナチスドイツの武装親衛隊「第1SS装甲師団LSSAH(ライプシュタンダルテ・SS・アドルフ・ヒトラー)」と「パンツァー・マイヤー」の異名で知られたクルト・マイヤーSS少将がそれぞれの元ネタです(ルクツィアは「ガンダムW」に登場するルクレツィア・ノインから)。
第26戦隊に代わり登場し一緒にガミラス移民船団の護衛をする事になった第440独立機動防衛艦隊は「ガトランティス戦役」での反省から誕生した「機動防御」に特化した艦隊編成となっておりPS2版「暗黒星団三部作」に登場した<主力戦艦丙型>をリメイク版準拠にしアンドロメダにもその設定を逆輸入して≪ザドキエル≫を作りました(模型方でも再現したのでTwitterで検索を)。
デザリアムのお次の相手はまさかのボラー連邦でした。「2205」本編だと前章の冒頭にしか登場しなかったリメイク版ボラーですが、ヤマト率いる第65護衛隊が亜空間ゲートに迫った際のブリーフィングにて山南司令が「ボラーの襲撃に備え、各ゲートには警備のガミラス艦隊が常駐している」と語られていましたから既にボラーが動いていてもおかしくないと思い出演させました。登場させた艦隊は旧ソ連の戦車T-34のカラーリングとマーキングが書かれてる本から適当に取ってそれっぽく名付けました。旗艦の<ヴォルホミェンゴ>もといボラーヅェ・ラ・バスード級は旧作でいう「ラジェンドラ号」の私的リメイクです。第116旅団はこの<ヴォルホミェンゴ>を旗艦としリメイク版<戦艦A>及び<戦艦B>で構成されています。まだ名前の発表が公式からまだなのと個人的に考えてるのがまだ纏まらないので今回は明記はしませんでした。
ボラー型次元潜航艦の存在も語られましたが、「第一次アベルト・デスラー政権崩壊後の混乱に乗じてガトランティスとは違ったやり方で技術者を拉致ったりしてたのでは❓」という史実でいう「ペーパー・クリップ作戦」的な感じの設定にしました(作戦自体はアメリカのですが当時のソ連も似たような事をやっていたとか)。艦名とかはまだ全然考えてないので敢えて書かずにいきました。対処した新生BBB戦隊の新艦と新メカはまたメカ紹介でやります。
ボラーの戦い方は完全に元ネタのソ連軍を意識しています。倒しても倒しても怯まず攻撃してくるボラー艦隊に初めて新生BBB戦隊と旗艦≪マキナ≫が窮地に立たされ大きく損傷してしまいました。最後の方で大改装の話が出てたのでどう生まれ変わるのかお楽しみに。
ネレディア艦長が救援に駆け付けてきてくれました。「2205」本編だと中の人がヤーブの嫁のバルナ役で出演していた為か登場せずでした。「でも実力者なのは間違いないし「2202」でもちょこっと出てたしでディッツ提督の艦隊にいたのでは❓」と思い出演させました。駆け付けてきた時のセリフは「2205」でバーガーがイスカンダルに追いついた時のセリフをオマージュしています。
てな感じで今回も色んな要素を詰め合わせた回、いかがだったでしょうか❓これでとりあえず「「2205」の裏話」を前後編に分けて書き切った訳ですが、自分でもまさかこんなに長い話になるとは思いませんでした(汗)。でも楽しんでいただけたのなら幸いです。次回からは「デザリアム戦役編」が本格的にスタートします❗️どうぞよろしくお願い致します。


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第8話「暗黒(デザリアム)の襲来」

お待たせしました「デザリアム戦役編」本編の始まり始まりですよ。「2205」が終わってしばらく、「3199」を楽しみにされてるファンも多い事でしょうが、「公式が情報を出さない」と嘆いているファンもいる事でしょう(汗)。「3199」は旧作の「永遠に」のリメイクとして本格的にデザリアム(旧名称:暗黒星団帝国)と対峙する事になるんでしょうが、本作では「3199」の公開を待たずにゲーム版「暗黒星団帝国の逆襲」及び「二重銀河の崩壊」を話のベースにしつつリメイク版と本作オリジナル設定をぶっ込んでいき本編以降は本作オリジナルの展開になっていく事を予めご了承頂きたく存じます。もしこの「デザリアム戦役編」を執筆中に「3199」が始まったらその時はそちらの設定も入れるかもしれません。
とりあえずよろしくお願いします。それではどうぞ↓


無限に広がる大宇宙 この無数の星々のきらめきの中に さまざまな生命の営みがある

 

「愛」「希望」「野心」「戦い」それは 地球人類の営みと なんら変わることはない

 

そして今 この大宇宙の中で一つの戦いが終わった

 

突如襲来した謎の敵「デザリアム」によってガミラス本星は消滅 そして彼らは双子星であるイスカンダルを持ち去ろう画策する

 

ガミラスのデスラー艦隊と地球のヤマト率いる第65護衛隊の活躍 そしてイスカンダルによる犠牲を以て「デザリアム」を撃退することに成功した

 

その裏で ガミラス第28移民船団をボラー連邦の襲撃から守ろうと奮戦した新生BBB戦隊がいた

 

ガミラスと防衛軍の護衛戦力と共に船団を守り切った新生BBB戦隊だったが 旗艦≪デア・エクス・マキナ≫が中破という深手を負ってしまうもなんとか生還した

 

時に西暦2207年 「サレザー事変」から2年が経ち 落ち着いた地球とガミラスであったが デザリアムの魔の手が迫ろうとしていたことをこの時はまだ知らなかった

 

※ここからは♪「若き翼たち」を聴きながらお読みくださいまし

 

地球圏外縁 第11番惑星 近傍宙域

 

新生BBB戦隊 旗艦≪マキナ改≫所属航空隊

<シャドウ・バンガード>

ザビネル「SVリーダーより各機、これより対艦戦を行う。敵さんは堅いぞ、油断するな❗️」

セシリア「なんとかして弱点を早く見つけないとね。」

シブキ「そうだな、敵の防御範囲を予想しとかなくちゃ。」

 

同航空隊<クレイジー・スカル>

ロイ「ハッハハ❗️そう堅くなさんな。俺達までカチンコチンしててもしょうがねぇぜ❗️気楽に行こうぜ❗️行くぞフォーメーション❗️BF(戦闘体系)9❗️」

奨(しょう)・マクシミリアン「CS2了解❗️」

一条 有洋(いちじょう ありひろ)「CS3了解❗️」

柿崎 勝美(かきざき かつみ)「CS4了解❗️」

 

旗艦:アンドロメダ改級戦略指揮戦闘航宙母艦

ACVBSC-991≪デア・エクス・マキナ改≫

艦橋

栗梶「<SV>及び<CS>両隊、まもなく敵と接触します。」

多田部「よろしい、さあてどれだけできるようになったかな〜❓」

金田「ははっ、見ものですな。」

 

第440独立機動防衛艦隊

旗艦:アンドロメダ改級戦略指揮戦艦

ABBSC-440≪ザドキエル≫

艦橋

レーダー手「敵編隊捕捉❗️二個中隊が来ます‼️」

四糸乃「き、来た❗️た、対空戦闘❗️防壁展開ビット、用意‼️」

野水「さぁ〜ウチらの鉄壁の布陣をどう破るのかなぁ〜❓」

 

新生BBB戦隊と第440艦隊は第11番惑星での演習を行なっていた。※アグレッサー(侵略側/仮想敵国)役を新生BBB戦隊が請け負い(※司令の多田部曰く「艦と装備の実験部隊だけでなく新生BBB戦隊はその特異さ故にこういう役が適しているというかそういった一面もある。なんせウチは真っ黒な海賊だし悪役にピッタリ。」と語っている)、第440艦隊の練度向上を目指しているのだ。「第28移民船団護衛戦」での「積極性に欠けた防御」と「波動防壁展開ビットの応用性の無さ」という課題を克服すべくこの点に重点を置いた訓練を実施している。

演習の初っ端は第440艦隊の対空砲火が火を噴いたところから始まった。<SV>及び<CS>両隊は弾幕を掻い潜りながら対艦ミサイルを放つ。それをA級とクラスD丙型それぞれが装備する波動防壁展開ビットがミサイルを一つ残らず防御する。

 

≪ザドキエル≫艦橋

レーダー手「ッ❗️反応ッ❗️真下からッ‼️」

四糸乃と野水「ッ⁉️」

野水「おんや〜、コスモパイソン編成の別働隊がいたんだね〜。やるね〜タクロッチ。」

 

≪マキナ改≫所属航空隊

<ダーク・ホース>隊

金舟 瞳(こがぶね ひとみ)/コールサイン:<DH1>「おいおいおい❗️あたしらのこと忘れちまってんなコイツら❗️」

沙織・M・マックイーン/コールサイン:<DH-2>「それは作戦なのと私達の乗るコスモパイソンがコスモタイガーよりもステルス性が高いからですのよ。」

米浴 舞菜香(まいよく まなか)/コールサイン:<DH-3>「そ、そうだよね。舞菜香たちが忘れられちゃった訳じゃないよね(汗)」

金舟「おっと、それもそうだったな。うっしゃ❗️いっちょやるか❗️いっくぞ〜ッ‼️」

 

<ダーク・ホース>隊のコスモパイソンが第440艦隊の真下から攻撃を掛けようとしている。同隊は2年前の「ガミラス第28移民船団護衛戦」でボラー連邦艦隊に対する攻撃で活躍したが、隊長である金舟、副隊長のマックイーン、3番機を務める米浴以外の隊員達は同戦が初陣の者も多かった為に奇襲成功以後はボラーの立ち直りの早さと弾幕に圧倒され練度不足が顕著に現れたのだった。コスモパイソンはマックイーン曰くコスモタイガーⅡに比べてステルス性能が高くそれを利用してレーダーに察知されずに接近していたのだ。各部がユニット化され任意のモードに変形する機能を持っており水平飛行から翼を少し後退させてから機首をグリっと曲げて垂直上昇飛行するなんて芸当も可能なのだ。対艦ミサイルを放ち決まったかに思えたが、防壁ビットがすかさず防御に入った。どうやら<ザドキエル>の隣にいたクラスD改/丙型の<スコール>が防護したのだ。

 

≪マキナ改≫艦橋

多田部「お、今の防いだか❗️」

金田「やりますな。」

多田部「後輩が成長してるのを見るのって良いもんですね。」

金田「えぇ、本当に。」

 

ピュイーン! ピュイーン!(レーダー音)

 

栗梶「おっと❗️お客さんです‼️」

エレン「無人艦全艦、コントロールスタンバイ❗️」

ミホノラ「は、はい❗️」

エレン「遅い❗️ぶつける気でやりなさい❗️できる筈です貴女なら‼️」

ミホノラ「はい先輩❗️」

 

それからさらに数時間の共同戦闘訓練を繰り返した新生BBB戦隊と第440艦隊。2年前の戦いとはうって違い「防御は最大の攻撃」を積極的かつ実践的に行った第440艦隊の成長ぶりに新生BBB戦隊司令の多田部は素直に喜ぶ。

 

≪マキナ改≫艦橋

多田部「長時間の演習お疲れ様でした四糸乃艦長。」

 

≪ザドキエル≫艦橋

四糸乃「は、はい。お疲れ様、でした。」

野水「どうだった❓よしのり達の戦い振り❓」

 

≪マキナ改≫艦橋

多田部「あぁ、見違えるほどに良くなったよ。途中≪いわたに≫(クラスD丙型)、≪ラフタリア≫(クラスG(ガーランド級)/軽巡型)、≪フィーロ≫(クラスH(ハヴォック級))の3艦の連携プレーには参りましたよ。危うく一本取られる所だったわw.」

 

≪ザドキエル≫艦橋

四糸乃「は、はい。タクローさんの艦隊も、有人艦もそうですが無人艦が立ちはだかって来て、攻撃しづらかった、です。」

野水「ん〜、攻撃の方はまだまだねウチは。」

 

互いの奮闘振りを讃え合い、このまま演習を終えようとした時だった。

 

≪マキナ改≫艦橋

栗梶「ッ⁉️ワープアウト反応複数ぅッ‼️しかも巨大ぃッ❗️説明不要ッ‼️」

多田部を含む艦橋クルー全員「ッ‼️」

 

※ここからは♪「ゴルバ、その姿」を掛けながらお読みください。

 

≪ザドキエル≫艦橋

四糸乃「ひゃあッ⁉️」

野水「なになになになんなのさーッ⁉️何がおでまししてきたのぉーッ‼️⁉️」

 

新生BBB戦隊、第440艦隊の皆が「何が来やがったでいやがりますかぁッ⁉️(デアラの真那節)」な反応をしその答えが姿を現す。巨大な黒い物が黒い艦隊を引き連れワープアウトする。それは2年前にガミラスとイスカンダルを襲った者達だった。

 

≪マキナ改≫艦橋

栗梶「識別確認ッ❗️コイツら"デザリアム"です‼️」

烈禍「おいおいおい❗️ゴルバまで来たんじゃねぇかッ‼️」

多田部「いや❗️コイツは2年前にガミラスとイスカンダルに現れた奴よりもデカいぞ⁉️」

栗梶「ッ⁉️艦長❗️まだまだ来ます‼️ワープアウトまたッ‼️」

 

栗梶はさらにワープアウト反応を報告する。「どんだけ出てくんだよ❗️」と艦橋クルー皆がそう思った。そしてその規模が半端じゃない事を知る。

 

栗梶「敵ゴルバ型要塞、反応が2...3...4...5...6...7...計7基と艦隊多数ッ‼️」

烈禍「あのバケモノが7基もいんのかよッ⁉️なにしに来やがったんだ⁉️」

 

イスカンダルを運び去ろうとし、ヤマト率いる第65護衛隊とガミラスのデスラー艦隊を圧倒的な力で翻弄した<自動惑星ゴルバ>が倍近くあろう巨体を有して7基も現れると圧倒と驚愕を同時に与えられる。そのタダでさえバケモノサイズのゴルバが何かを抱えている様に見えたが確認する暇もなくゴルバを取り巻くデザリアム艦隊から激しい砲火を受ける。

 

≪マキナ改≫艦橋

烈禍「どうする艦長ッ⁉️やりあうのかッ‼️⁉️」

多田部「ダメだ❗️明らかに多勢に無勢過ぎる‼️栗梶❗️防衛軍司令部に通信できるかッ⁉️」

栗梶「ダメです❗️ワープによる電波障害が酷くて繋げれません❗️」

 

敵の数が多過ぎる上、襲撃の報も送れない。事態は良くなかった。このまま戦っても勝てる見込みがないのは誰の目にも明らかだった。

 

多田部「ワープするぞ❗️」

金田「行き先は⁉️」

多田部「この宙域の外縁、"オールトの雲"だ❗️急げ‼️」

呉賀 優(くれが すぐる):≪マキナ改≫機関長「了解❗️波動エンジン、ワープのシークエンスに入る❗️」

多田部「四糸乃艦長、すまないが防御を頼みたい❗️」

 

(通信)四糸乃「りょ、了解❗️」

(同上)野水「はいよ〜よしのり達にまっかせてよぉ〜❗️」

 

第440艦隊は各艦がワープに移行しつつも新生BBB戦隊のワープを援護すべく波動防壁と共鳴波放射を全力で行う。

440艦隊の≪ザドキエル≫と数隻のクラスD丙型が防御陣を張り、≪マキナ改≫は強化された前方火力で弾幕を≪アマテラス≫以下数隻の戦艦級と共に形成する。航空設備も強化された≪マキナ改≫だが、この戦闘では出番は無さうそだし詳しい解説は後にするよ同志(今読んでる読者の事)。だから同志どうしたんだい同志❓(艦これ タシュケントのセリフネタ)にはしない様にしますから後でねよろしく〜。

 

新生BBB戦隊 第二群旗艦≪ネメシス≫

艦橋

冬月「全艦、所定の手順でワープを実施せよ。急げよ。」

 

ワープの指揮を取るのは新生BBB戦隊 第2群旗艦の≪ネメシス≫だ。ガトランティス戦役後半で多用された「ワープ・ブースター法」で大型艦が中型艦に中型艦は小型艦に両舷から挟まれてワープに入る。これにより多くの艦を多く素早くワープさせることができるのだ。戦闘の方は撃沈または中〜大破に追い込む事はできるが、数が劣っている現状では敵には悪足掻きに見えている事だろう。「ここに≪ザフキエル≫が居てくれたら」と思わず思ってしまう多田部。現在クラスD早期警戒艦≪ザフキエル≫は同型艦≪ラジエル≫を護衛に連れ現在は艦隊を離れている。「時空弾」の製造に欠かせない<タキオニウム>を収集する為だ。それまで「時間断層」の異常な時間(とき)の流れが起こる特異空間でそれを行なっていたが、断層の消失に伴い<タキオニウム>の収集も行えなくなってしまった。しかしヤマトがテレザート星への航海途上で偶然発見した時間断層と同じく時間が異常増進する宇宙気流「時空乱流」の存在が明らかとなり、そこに大量の<タキオニウム>の存在も確認されたのだ。もはや「時空弾」の製造は絶望的と思われたが、これを知った刻崎艦長は「きひ...きひ...きっひひひひひひひひひッ❗️」と狂気的な笑みを浮かべたという。

話が大きくそれて申し訳ない読者の諸君、まぁとにかく≪ザフキエル≫と≪ラジエル≫は留守だよ。休暇取ってベガスに行ってる(大ウソ←「BLACK LAGOON」ネタ)。

「///べ、別に頼りきりというかそういうんじゃないからねっ❗️///(←謎のツンデレ)」って訳です。居てくれたら頼もしいとつい思ってしまうのだ。そんな考えが頭をよぎった時、つい攻撃を受けそうになった所をエレンとハーガワネンが管制下に置いてる無人艦が防御する。「助かった2人とも❗️」と多田部は例を述べる。

 

多田部「エレン、ミホホン。いざとなったら無人艦はここに置いてっていい。有人艦のワープを優先させる。君達の仕事が少し減ってすまないが。」

エレン「気にしないでください艦長。ですが、簡単には潰させはしませんよ、ではければこの艦と「オルケストラ」の意味がないでしょう❓そうよねミホ⁉️」

ミホノラ「はい先輩ッ❗️」

 

ハーガワネンは元気よく返事を返し滑らかな指揮管制で無人艦を操ってみせる。2年前の戦闘の時よりも頼もしく堂々としている。これも先輩であるエレンの指導の賜物(たまもの)であろう。

艦隊とワープ完了が93%完了し始めた所で、≪マキナ改≫と≪ザドキエル≫そして両旗艦に付き添い攻撃を行っていた僚艦達もワープに入り始める。「させん❗️」と言わんばかりに攻撃の手を緩めないデザリアムだが、多田部が※「フラッシュッ❗️」と叫ぶと烈禍が「サンダー❗️」と応えると艦首速射魚雷発射管から4発魚雷が放たれる。だがただの魚雷ではない。2発が閃光弾(フラッシュバン)であと2発がチャフ入りの弾頭だ。敵艦隊の手前で爆発し強烈な閃光とチャフの吹雪に覆われる。デザリアム側がこちらをハッキリと認識できない内に≪マキナ改≫と≪ザドキエル≫以下、残ってる艦は先にワープした艦達と同じくワープブースター(逆向き=艦尾が連結対象の艦の艦首側に位置してる)して現宙域を離脱した。

 

※第二次大戦の「ノルマンディー上陸作戦」でドイツ軍陣地後方に空挺降下したアメリカ陸軍 第101空挺師団"スクリーミング・イーグルス"の隊員達が同士討ちを避ける為に用いた合言葉。よく分からない人は映画「プライベート・ライアン」かドラマ「バンド・オブ・ブラザース」を観てください❗️(←ここはVガンのシャクティ風)

 

第11番惑星外縁部 "オールトの雲"

 

≪マキナ改≫艦橋

鷹乃目「ワープ終了。離脱完了しました。」

栗梶「ふぅ、なんとか逃げ切れたな。」

多田部「まだ油断できんよ。ここに敵が居ないとも限らんからね。副長、うちも含む全艦隊の艦艇の点呼と警戒態勢を取る様に。」

金田「はっ、直ちに。」

 

ピピッー! ピピッー!(通信音)

 

栗梶「第440艦隊旗艦≪ザドキエル≫より映像通信が入ってます。」

多田部「お繋ぎして。」

 

≪ザドキエル≫からの通信が入る。どうやらちゃんと離脱できた様で多田部は内心で安心する。

 

(映像通信)

四糸乃「あ、あの、拓郎さんも、無事離脱、できたんですね。」

 

多田部「えぇ、えぇ、お互いにね。声が聞けて嬉しいよ四糸乃艦長。」

 

(同上)

四糸乃「あ、あの、これから私達どうすれば、、、❓」

 

多田部「一刻も早く地球に連絡をつけて事態を知らせないといけません。そちらで連絡はつきませんか❓」

 

(同)

野水「それがダメなんだよタクロッち〜、さっきからなんどもウチの通信長が試してるんだけどもね〜。ノイズが霧の様に晴れないんだよ〜。」

 

多田部「栗助、やっぱりこっちもダメ❓」

栗梶「えぇ、手邦の案でガミラス式のシングルや地球とガミラスの共同周波数帯で送ってもダメです。」

 

先の戦闘でデザリアムが明らかに地球への侵攻を意図してる事は明白、事は一刻を争う事態なのは皆百も承知であり早急に伝えるべきなのだが肝心の通信機能が全く持って役に立たなかった。地球との連絡手段がダメな今、多田部率いる新生BBB戦隊と四糸乃率いる第440艦隊は孤立し臨機応変な独自の判断を求められる状況となってしまった。だが、、、

 

≪マキナ改≫艦橋

烈禍「どうすんだ艦長❓」

多田部「まぁ慌てないでれっかん。なにも考えなしに"ここ(オールトの雲)"に来たわけじゃない。」

烈禍「じゃあなんでだ❓」

多田部「オールト雲には地球とガミラスが共同で使用できる無人の補給基地があるんだ。とりあえず今はそこを目指す。よろしいね四糸乃艦長❓」

 

(映像通信)

四糸乃「は、はい、分かりました。」

 

何が起きてるのか、これから何が起こるのかさっぱり分からない状況ではあるが、今はとりあえず補給と艦と乗員を休ませる場所へと向かうべきと新生BBB戦隊と第440艦隊は別名「彗星の巣」と呼ばれるオールト雲の中へと艦を進めるのだった。

 




とりあえず「デザリアム戦役編」本編の最初のお話はここで終了です。「「3199」は「2205」から2年後の2207年から始まる」という公式からの発表に基づき西暦2207年からスタートです。前回大きく損傷した新生BBB戦隊旗艦のマキナは「マキナ改」としてパワーアップして登場(模型の方は現在製作中)、し前話に登場したアンドロメダ級丙型≪ザドキエル≫率いる第440独立機動防衛艦隊と演習をしています。前回で「受け身すぎる防御姿勢と防壁展開ビットの応用性の低さ」の弱点を克服すべく新生BBB戦隊がアグレッサーとしての任務に就いています。新生BBB戦隊は実験部隊であると部隊としての特異性( 艦や装備が正規軍の使用する物と異なる物が多く「未知の敵」を演じるにはうってつけ)故にこういう訓練での敵役を務める事もあります。前回から2年も月日が流れた為か440艦隊も練度が向上したのが確認できますね。
440艦隊への対艦攻撃を実施した<ダーク・ホース>隊は前回では名前の登場はありませんでしたが、「ガミラス第28移民船団護衛戦」でボラーへの攻撃を実施した航空部隊です。隊長の金舟と沙織、米浴の3名以外は新米パイロットが多数を占めていた事もあり奇襲には成功したもののボラー艦隊の立ち直りの早さと厚い弾幕に遮られ、以降は目立った活躍ができませんでした。この演習でそれを反省し彼らも練度を上げようとしているようです。
演習が終わったのも束の間、突如としてデザリアムが襲来しました。しかも「永遠に」に登場したデカい方と思われるゴルバが原作通り7基(でも地球侵攻の時ではない)も登場というヤバ展開(しかも何かデカいのを抱いてる❓←勘のいい人はこれが何か分かるはず)、新生BBB戦隊と第440艦隊は突然の襲来と数に圧倒され逃げるのがやっとでした。逃げた後に補給へと向かう所はドラマ「ザ・ラストシップ」シーズン1 第1話を参考にしています。
地球とも連絡が付かず孤立したも同然な両艦隊は果たして今後どうしていくのか❓続きをお楽しみに。


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第9話「地球の占領、多田部の決断」

さてさて前回突然のデザリアムの襲来により逃げるしかなかった新生BBB戦隊と第440艦隊の面々ですが、なんとか地球圏外縁に逃げ延びたようです。
今回はそこから物語がスタートしますが、まぁ旧作を観た事ある人にはわざわざ説明する必要もないことが話される訳ですが見たことないって人もいるでしょうからどうかお付き合いくださいまし。それではいきましょーッ‼️


"オールトの雲"、それは地球圏の最辺境に位置する第11番惑星の外縁部にある別名「彗星の巣」と呼ばれる宙域だ。ここには大小様々な大きさと形をした氷塊が無数に混在している。通常彗星は太陽に近ければ近いほど重力に引かれて尾を発生させて進むが、ここオールト雲にある氷塊は彗星であることに間違いはないが太陽から遠いので尾は引いていない。しかもこの彗星の組成は氷塊なので当然ほとんど氷であるが、中に微量の金属原子がありそれが昇華してレーダーに反応してしまうのだ。その為この宙域での操艦は困難を極めるので多くの船乗り達は「できれば通りたくない」と誰もが思う所だ。しかしその宙域の複雑さは一種のカモフラージュとして利用でき新生BBB戦隊司令 多田部はそれを逆手を取ってここを退避場所に選び補給基地が建設されたのもここが「味方もそうだが敵にとっても捜索しづらい厄介な場所」とされたからだ。デザリアムの突然の襲来からなんとかここに逃げおおせた新生BBB戦隊と第440艦隊の艦艇群はドックに腰を据え整備と補給に入る。旗艦級艦艇、損傷艦、補給担当艦(空母を含む)が優先的にドック入りし残りは基地周辺の警戒を行っている。

 

地球圏 第11番惑星外縁部"オールトの雲"

無人補給基地

艦艇ドックエリア

 

新生BBB戦隊 旗艦≪デア・エクス・マキナ改≫

艦橋

 

多田部「金森さん、補給と整備は順調❓」

金森「えぇまぁ、あぁ川上さんそれは向こうの護衛艦の方に回してください。」

川上 姫路(かわかみ ひめじ)「分かりましたでございますわーッ❗️」シュタタタッ!

金森「失礼、無人とはいえキチンと整理されていたので装備も部品/備品、OMCIS(有機物リサイクル式食料製造/供給システム)をフル回転させても平気な程の十分な量の水と有機物はありますので長居することになっても大丈夫そうです。」

多田部「そっか、ガミラス戦争の時にガミラス側が作った基地らしいからそれなりに年数は経ってるみたいだけど安保条約が結ばれてからは防衛軍も使う事を考慮して少し改良を加えてるし補給のついでにくる清掃業者のガミロイドやアナライザー型ユニットのお陰で綺麗に保たれてるんだね。」

 

多田部は補給と整備の事でパトロール艦≪エゾーケン≫の副長である金森 むつみと話をしていた。多田部曰く「この2つに関しては彼女の力が大いに助かっている」とのこと。

 

多田部「そういえば金森さんは自分の艦の事は良かったんですか❓まぁこちらとしては補給の維持管理できるベストな人材である君の力が今まさに現在進行形で必要なんだけどもだっけど。」

金森「あぁ〜良いんですよ。あの2人(艦長の浅草と戦術長の水崎)と違って私が好きなのは航海じゃなくこういった後方任務ですから。周辺警戒が任務ですと告げたら喜んで飛んでいきましたよ。「冒険だ❗️冒険❗️」と言ってね。普段立ち寄れない所ですから尚更です。」

多田部「そっかそっか、まぁ本人達が楽しんやってくれてるなら良いよ。浅草艦長は確か退役したらアニメの監督になるのが夢って言ってたね。」

金森「えぇ、防衛軍に志願したのもその為のネタ探し的意味合いもあります。「遠い宙域へも足を伸ばせて色々観測できる」という事でパトロール艦勤務を志願したらほんとに叶って挙句艦長にまでなるんですから何が起こるか分からないものですよほんと。」

多田部「アハハハハ(汗)」

 

淡々に自身と艦と乗員達について色々と話してくれる金森に多田部は苦笑いも交えつつ「ほんと色んな人がいるな〜」と思うのだった。

そこにピピーッ!ピピーッ!と突然多田部が身に付けてるヘッドセットから通信音が入る。

 

多田部「はい多田部、どちらサンジョルジョマジョーレ❓」

(通信)クロンナウア「CIC(戦闘情報センター)通信からクロンナウアがお送り致します❗️至急ブリッジへお越し願います艦長殿❗️」

 

※多田部、移動中、、、

 

≪マキナ改≫艦橋

 

金田「艦長上がられます。」

多田部「なんだった❓」

クロンナウア「やっと地球との通信が繋がったと思ったらこんなのが来ましたね。見てくださいびっくらこきますよ❗️」

 

そう多田部を呼び出したクロンナウアは艦橋のメインパネルに地球からの映像を流す。そこには青い肌にスキンヘッドをした人物が大きくアップで映し出されていた。だがその男はどうやらガミラス人ではないようだ。

 

(地球 防衛軍司令部からの放送)

デザリアム 地球攻略特別編成派遣軍

総司令長官 カザン「私がデザリアム地球攻略特別編成派遣軍 総司令長官のカザンである。」

 

地球の防衛軍司令部からの放送に映るカザンと名乗る男はデザリアム人だという。多田部はそれを見るや否や「クロロン、この放送を艦隊全艦に」と言いクロンナウアも「了解❗️」と言って直ちに新生BBB戦隊と第440艦隊全艦に放送を流す。

 

カザン「本日、我がデザリアム軍が地球全土を完全に占領した事をここに宣言する......。もし我らデザリアムに反抗する者が1人でも居ようものなら地球の各地域に撃ち込んだ"重核子爆弾"を直ちに爆発させる。」

 

「なんだそれ❓」とザワつく捕虜にされた防衛軍司令部の軍人達と放送を見る新生BBB戦隊と第440艦隊の面々。不思議そうな反応をする地球人達に「見るがいい」と司令部のメインパネルに映像が流される。それは防衛軍司令部のある日本(【極東管区】)や【北米管区】【欧州管区】【中東管区】【アフリカ管区】【中南米管区】【中央アジア管区】それぞれの地域に黒く巨大な物体がそびえ立っている映像だった。これが重核子爆弾というものらしい。

地球占領という事実もそうだが、画面に映るその馬鹿デカい爆弾の存在にも驚いて圧倒される。

 

カザン「我らデザリアムの文明の粋を極めた大量破壊兵器だ。最も諸君ら地球人の定義による大量破壊兵器とは少し違うがな。」

 

「どういうことなんだ❓」と疑問に思い各々顔を合わせて不思議がる防衛軍司令部の捕虜にされた軍人達はザワつくが、直様(すぐさま)カザンが説明する。

 

カザン「この爆弾が一度起爆すれば、地球の自然には何ら影響を与える事なく一瞬の内に諸君ら地球人類の脳細胞のみを破壊し絶滅させる事が出来るのだ。」

捕虜にされた防衛軍官僚と軍人達、新生BBB戦隊と第440艦隊の面々は動揺を隠さずにさらにざわつき始める。

 

カザン「この脅威に晒されたくなければ無用な抵抗を示さず、我らの要求を呑むことだ。」

 

「重核子爆弾というヤバめな代物を突きつけられた状態でするような要求とは一体なんなのであろうか⁉️」とまたまたザワつき始める。「静かに聞くんだ❗️」とデザリアム兵が言う。

 

カザン「2年前に我らデザリアムの調律を妨害した悪魔の船、、、そう、"宇宙戦艦ヤマト"の所在を明らかにせよ。」

防衛軍官僚A「ヤマトッ⁉️

同B「ヤマトだってッ⁉️」

 

「ヤマトはどこだ❓」という質問にま〜たまたまた動揺する官僚達。「ヤマトになんのようだ⁉️」「なぜ探してる⁉️」との声も聞こえてくる。

 

≪マキナ改≫艦橋

 

多田部「ッ⁉️(ヤマトの所在❓なぜそんな事を❓そういえば「サレザー事変」以降ヤマトを含む第65護衛隊は再編成されたとは聞いていたが、その後詳しい所在については機密となっていたっけ、、、。)」

 

ヤマトがイスカンダルでデザリアムと戦った後、旗艦を務める第65護衛隊は艦隊戦力の増強、人員の補充、装備拡張等の再編成が行われたのは防衛軍関係者は知る所であるが、その後の65護衛隊の所在は何故か機密扱いされており知る者は少ない。

 

???「ヤマトの所在を知ってどうすると言うのだ。」

???「長官❗️」

カザン「ほぉ...。」

 

そう口を開いたのは地球連邦防衛軍の統括司令長官の藤堂平九郎(とうどう へいくろう)だった。それに驚いて次に口を開いたのは副司令の芹沢虎徹(せりざわ こてつ)だ。

 

カザン「そういえざ貴君らは地球軍のNo.1と2だったな。なら知っておろう。答えろ、ヤマトはどこだ❓」

芹沢「ちょ、長官...。」

藤堂長官「ヤマトの所在を知ってどうしようと言うのだ❓」

芹沢「ッ⁉️」

 

「質問を質問で返す」某奇妙な冒険する漫画だったら絶対に怒られるパターンであるがここはヤマトなので気にせずに読んでくださいましw.

 

カザン「質問は許されない。貴君はこの爆弾の威力そして軌道上に配備した7基のゴルバ型浮遊要塞の存在を知った上ですぐに地球人類を抹殺するとは思わないのか❓」

藤堂長官「ふん、恐ろしいのだろう❓ヤマトが。」

カザン「なに❓」

藤堂長官「でなければとっくにやっているだろう❓ガミラスをそうしたように、違うか❓」

 

藤堂長官は怖気づくどころか堂々かつ毅然とした態度で冷静にデザリアム側の行動を分析して論じ始める。

 

藤堂長官「たかだか宇宙戦艦一隻に何をそんなに怯えているのだ❓」

カザン「我々が...デザリアムが...ヤマトを恐れているだと❓」

芹沢「長官、もうその辺で...。」

藤堂長官「そうだ。お前達が恐れているヤマトは我々の希望だ。それだけじゃない、地球にはまだまだ戦える力が残っているぞ。ヤマト一隻に対しそれだけの戦力を繰り出して挙句に我々を人質にとらなければ戦えないとは、想像してたよりもちっぽけなものなのだな。お前達デザリアムは。」

カザン「き...貴様ァ...(恐)」

藤堂長官「ヤマトを倒したければ自分達で探すが良い❗️そしてお前達にはかつての親友の言葉でこう言おう。「バカめ❗️」とな‼️」

防衛軍官僚A「そうだ❗️俺達はお前らなんかには従わないぞ‼️」

同B「人質取らなきゃ喧嘩もできねぇ卑怯者野郎がよ‼️」

同C「そんなに凄い爆弾ならやれよこの野郎ッ❗️早くやれッ❗️オモチャかあれ⁉️」

 

藤堂長官の相手を恐れぬ反論にデザリアムに圧倒され沈黙していた防衛軍官僚達に火を付けた。

 

カザン「この愚か者共めェ...えぇいこの者達を全員黙らせて引っ捕らえろ❗️見せしめに処刑してやれぇッ‼️」

 

先程までの紳士的な対応と打って変わって図星をつかれたのか、声を荒げて「死刑にしてやる(激おこ)」と怒鳴り上げるカザン。そしてそこで放送が途切れる。

その後少し沈黙の間が続いた。地球が占領されたこと、重核子爆弾とゴルバの存在、藤堂長官の反論、放送を聞いた皆の頭はまだ状況全てを落ち着いて飲み込む事ができないでいる。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ改≫艦橋

 

多田部「クロロール、艦内マイクを。」

クロンナウア「え❓は、はいよ。」

 

多田部はクロンナウアに「艦内放送をするから準備してちょ」という。クロンナウアがマイクにスイッチを入れる。

 

多田部(艦内放送)「皆、地球の放送は見たよね❓地球はデザリアムに占領された。残念ながらこれは事実らしい。だが藤堂長官のあの態度を見た事だろう。ガミラスに滅亡されかけた時もガトランティスに地球を占領されかけた時もあんな風に決して諦めず希望も捨てないでいた。なら我々もそうしなければならないようだ。ヤマトに依存するつもりじゃないが、我々にだってできる事があるはず。長官が示した気概に負けない様に、我らもデザリアムに反抗する海賊となろう❗️」

 

「ウオォォォォォォォォッ❗️」と新生BBB戦隊の全艦全乗員が声を上げた。

 

金田「素晴らしい演説でした艦長。」

多田部「いやいやらしくないですよほんとw.それに、長官があぁ言ってくれなかったらどうなってたか。」

アイク「どうやら士気は高まった様だねタクロー❓」

多田部「アイク。うんそうだね。」

 

四糸乃(映像通信)「多田部さん。」

 

多田部「お、四糸乃艦長。」

 

四糸乃「わ、私も、一緒に、戦い、ます❗️」

野水「ヒュ〜、あんな演説聞いちゃやる気にならない訳ないよタクロッち〜。よしのり達もこのまま黙って占領を受け入れるのは承伏しかねるからね〜。」

 

多田部「ありがとう2人とも。実はこれからどうするかもう考えてあるんだ。四糸乃艦長にも是非バリクソ協力したもらいたい。」

 

野水「オーケーオーケ〜、よしのり達がやれることならなんだってやるよ〜。ねぇ四糸乃❓」

四糸乃「が、頑張り、ます❗️」

 

多田部「それとアイク。参謀の君にも手伝って欲しいんだ。知恵を借りたくて。」

アイク「ほぉ、何をするつもりなんだ❓」

多田部「今からこの宙域をホームア○ーンばりの拷問宙域にしてやるのさ。フフフフフフフフ(悪い顔)」

ミホノラ「(ま、また艦長が悪い顔してる、、、。)」

 

2年も経てば流石に見慣れてきたハーガワネンであるが、やはり多田部の悪巧み顔は恐ろしいと思ってしまうも「戦略/戦術家として学ぶべきことは多い」とも思っている。

 

多田部「っとその前に、こんな状況にこそピッタリな曲があったなぁ❗️ミホホンッ❗️」

ミホノラ「は、はい⁉️」

多田部「君の出身は確かフィンランドだったよねぇッ⁉️」

ミホノラ「は、はいそうですが、、、。」

多田部「なら尚のことピツタシだ❗️ほれっ❗️」

 

多田部がハーガワネンに投げ渡したのはフィンランドの撥弦(はつげん)楽器であるカンテレだった。「うおっと⁉️え❓カンテレ⁉️なんでぇ⁉️」とハーガワネンが驚く間も無く音楽が流れる。それは彼女にとって懐かしい故郷のイントロだった。

 

多田部「さぁ音色のお奏でしくよろよぉッ❗️ビート鳴らせぇッ‼️」

ミホノラ「は、はい❗️(ええい、こうなったらヤケって奴です❗️)」

 

ミホノラは生まれ故郷のフィンランドの民謡である「Sakkijarven polkka」を弾き始める。"サッキヤルヴィ"と呼ばれるフィンランドの都市が第二次大戦中の継続戦争に於いてソ連に占領され、その土地を奪われたフィンランド人達の哀愁を込めてこの曲が作られたという。今まさに地球を占領されたが、藤堂長官の言葉に奮起し「(地球を)占領されても挫けない❗️」という意を込めて流し新生BBB戦隊と第440艦隊の面々は歌うのだった。




第5話以来の戦闘のない回となりました。第11番惑星の外縁にある「オールトの雲」と呼ばれる宙域はPS2「暗黒星団帝国の逆襲」に登場した場所です。リメイク風に「ガミラス戦争時にガミラスが基地作ってて、それを防衛軍も使い始めた」という事にしました。「無人基地だから物資の搬入とか清掃とかどうする❓」という点はフォロワーさん達と意見を交えながら決めました。
カザン率いるデザリアム[地球攻略特別編成派遣軍]の名称についてはそのまま[地球侵攻軍]だとまんま過ぎて面白くないのでナウシカのクシャナ殿下率いるトルメキア帝国辺境派遣軍の名称をモチーフにしつつ「デザリアムには本来ないし作るつもりもなかった軍だから2年の歳月を掛けて編成した特別部隊」という感じにしました。
カザンは旧作(ゲーム版)同様に最初は落ち着いた態度で話始めるわけですが、藤堂長官に図星を突かれて最終的にキレてしまいましたねwww.藤堂長官が沖田艦長の台詞である「バカめ❗️」と言わせた所は個人的に気に入ってる演出です(自画自賛)。
そんな長官の姿を見て多田部達も奮起する事になりサッキヤルヴィン歌って士気上げてますね。デザリアムに対し一体どんな嫌がらせを考えているのか❓次回をお楽しみに。


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第10話「海賊はじめました❗️」

前回は地球が占領されたものの新生BBB戦隊らは藤堂長官の言葉により徹底交戦に出る為「海賊になる❗️」と宣言したところで終わった。今回の話はさっそく海賊らしく戦う回です。それではどうぞ↓

※本話から新生BBB戦隊司令兼≪マキナ改≫艦長:多田部の名前の表記が「多田部」から通称の「タクロー」に「オルケストラ改」担当オペレーターのハーガワネンもファーストネームの「ミホノラ」に変更していますのでよろしくお願い致します。


地球圏最外縁部"オールトの雲"

無人補給基地 艦艇ドック

 

≪マキナ改≫通路

 

ミホノラ「艦長どこに行ったのでしょう❓艦橋から降りたと思ったら。」

 

ミホノラは≪マキナ改≫の通路を歩きながら呟いている。どうやら艦長であるタクローこと多田部を探している様だ。先輩であるエレンやアイクに聞いたが、「彼はどこにでも現れてどこにでもいない。つまり神出鬼没です。」と言われてしまい歩きながら会う人会う人に尋ねて回っているのだ。

 

ミホノラ「(この先デザリアムに対しどう戦うのか具体的には聞いてませんでした。色々聞いておかなければ。)」

 

タクローがデザリアムの地球占領の報を聞いても尚、抵抗を続けると宣言して数日。まだこれといった動きを見せていないことを不思議に思っているミホノラ。作戦会議に出席できる階級ではない為、余計に気になるのだ。

 

ミホノラ「あ❗️いた❗️えぇッ⁉️」

 

ようやくミホノラはタクローを見つけたが、そこにいたのは牧師さんの格好をして参拝に来てる人達の悩みを聞いている艦長の姿があった。

 

乗員A「大勢の前で話すのは躊躇いがあるけど、、、自分の、、、母の事を是非話したくて、、、今アイオワ(州)のどこかにいるはず、、、神様、どうか母をお守りください❗️」

タクロー「お母さんの名前は❓」

乗員A「バネッサ、、、バネッサ・ミラルスです❗️これが母です❗️」

 

乗員Aはポケットに忍ばせた写真を皆に見えるように見せる。

 

乗員B「、、、恋人の為に祈りを捧げたいんです❗️名前はミッキー、本名はモーリスですが、彼、、、写真を撮られるのが好きじゃなかったら、これしかあまりせん。これ彼の写真です。」

 

乗員Bは恋人の数少ない手持ち写真をスマホから出して皆に見せる。

 

乗員C「自分の親父です。兄弟のネットとロニエル(こちらもスマホを使って家族の写真を見せる)。連絡がつけれないのでどうしているか、心配です。でも今、彼らを救えるのは、自分達しか居ないと信じて頑張ります❗️自分達がここにいるのは決して偶然じゃない、神のご意志だと信じます。」

タクロー「共に祈ろう。」

全員「アーメン。」

ミホノラ「「あの〜艦長❓」

タクロー「ん❓あぁこれはこれは大尉殿。今終わった所だよ。待ってて着替えるから。」

ミホノラ「は、はぁ、、、。」

 

祈りが終わって着替え終わったタクローとしばらく通路を歩くミホノラ。少しの間があった後、ミホノラが尋ねる。

 

ミホノラ「艦長❓なんでさっきは牧師さんの格好を❓」

タクロー「あぁあれ❓いや〜うちの艦隊さ牧師さんやシスターさん雇えなかったから他にやれる人がいなくてね。こうやって手が空いてる時は俺がやってる。地球占領の報を聞いて皆不安がってるからね、こうして悩みや不安を打ち明ける場が必要さ。」

 

本来艦長の役目ではないことを考え実行に移す。ミホノラがタクローから本当に学びたいのは戦略と戦術だが、「この様な事態への対処も考えなくてはならないのか」と思った。次の瞬間に警報が鳴り響き始める。「おっと、行かんくちゃ」とタクローが言い艦橋へ向け走り出すと「はい❗️」と言ってミホノラも同じく走り出した。

 

≪マキナ改≫艦橋

 

タクロー「ごめん遅れた❗️」

ミホノラ「遅れました❗️」

タクロー「状況はどない❓」

栗梶「≪エルコンドルパサー≫所属のCSP(Combat Space Patrol=戦闘航宙哨戒)機がデザリアムの艦隊を捕捉。編成から輸送船団のもよう。」

 

ホワイトスカウト級(ナスカ級鹵獲艦正式採用型)の≪エルコンドルパサー≫(所属のエリントタイガー(早期警戒/電子戦機型コスモタイガーⅡ)がデザリアムの輸送船団を捕捉したという。

 

金田「地球にいる占領軍への補給でしょう。それにしても数が多いですな。」

 

まだ正確な数は判明してないが100隻近くはいる。その内約半数が輸送船といったところだ。

 

タクロー「そうはいかのなんとかよ❗️皆ァ❗️こっちも本気だってとこ見せてやりますよ、輸送船団を潰してデザリアムに嫌がらせするぞぉ〜決定ーいっ❗️」

皆「おぉッ‼️」

 

デザリアムの輸送船団はここ「オールトの雲」に新生BBB戦隊と第440艦隊の二個の防衛軍艦隊がいるなど思いもしていない。なにせもう勝った気でいるからだ。後は地球の反乱分子を一掃するだけの楽な任務に必要な物資を届けるだけの簡単な作業だと思っている。プレアデス級輸送型戦艦50隻を囲む様にプレアデス級艦隊指揮型を旗艦とした護衛艦隊、堂々たる余裕綽々の航行だ。

 

デザリアム 輸送船団

プレアデス級艦隊指揮型戦艦(旗艦)

艦橋

 

艦長「やっと地球圏外縁か、それにしてもこの宙域はワープで越えれないのがネックだな。」

 

「オールトの雲」は彗星が無数に存在する関係でワープ航法装置がそれら障害物の多い宙域の前に強制的にワープアウトしてしまうのだ。ただでさえ動きにくいしレーダーばかり当てにならない宙域だからさっさと過ぎ去って行きたいと思っている。だが、そんなことさせやしないという目をして潜む者たちの存在にまだ気づいていない。

そして事は起こった。突然右舷から攻撃を受ける。ビームとミサイルだ。相手の数をすかさず確認するようレーダー手に伝える旗艦のプレアデス級艦長。「敵戦力、推定我が方の倍以上」との報に驚く。しかも輸送型プレアデスのみを的確に狙っている。我が方のハイバリュー・ユニット(最重要物)である輸送船がやられてしまっては例え護衛戦力が残っていても意味はない。どうしたものかと思考を働かせていた時、レーダー手から「左舷にアステロイド群あり、艦隊と船団を隠せる規模」との報を受けそこに退避するよう命じる。

 

新生BBB戦隊 第二群

【志摩戦隊(譲渡ガミラス艦防衛軍式改装艦編成部隊)】

ゲルバデス級航宙戦闘母艦(防衛軍譲渡改装仕様)

CVBS-87≪リリー・マルレーン≫

艦橋

 

≪リリー・マルレーン≫副長

掛川 郎夫(かけがわ ろうふ)「志摩サマ、奴らアステロイド群に逃げていきますぜ❗️」

 

とデザリアム側の動きを確認し、艦長に伝える防衛軍式に改められたゲルバデス級の≪リリー・マルレーン≫副長の掛川。

 

≪リリー・マルレーン≫艦長

我羅波 志摩(がらは しま)「ハッハハハハハハ❗️面白い具合にハマってくれたじゃないのさ❗️それにしても長官の言う通り、強気で出てきた割には受けに回ると脆い連中なんだねぇ。」

 

志摩艦長率いる【志摩戦隊】は旗艦のゲルバデス級≪リリー・マルレーン≫をはじめ重巡のデストリア級、軽巡のケルカピア級、駆逐艦のクリピテラ級と全てガミラス艦で構成されている。しかしただそのまま運用しているわけではない。艤装や艦を構成する部品や艦内の備品等が防衛軍式に改められている。要するに規格合わせなのだが、地球とガミラスが安保条約で同盟関係である故の処置であるので当然といえば当然である。特にこの【志摩戦隊】の主力を占めるガミラス主力艦の三羽烏(さんばがらす)であるデストリア級/ケルカピア級/クリピテラ級は元は時間断層で建造された艦達で最初期の「地・ガミ艦艇群統合運用整備計画」適用実施艦達である。

 

レーダー手「ホントっすね姐さん❗️奴ら勢子(せこ:狩猟で獲物を追い立てる役)に驚いた鹿の飛び跳ねっぷりみたいに逃げていきましたよ‼️」

艦橋の皆「ハッハハハハハハッ‼️ヘッヘヘヘヘヘヘ‼️」

志摩「全くだねぇ、こっちの艦隊の数が"ダミー"だって事にも気づかないなんてさぁ。」

 

敵が案外攻められると弱いのとこちらの数が多いと逃げるのと拍子抜け過ぎて思わず笑ってしまう≪リリー・マルレーン≫の乗員たち。かといって油断しているわけではない。志摩艦長の言う"ダミー"の意味はもうすぐ明らかになるのでまぁまぁ待ちたまえよ読者諸君。

アステロイド帯に逃げ込んだデザリアム輸送船団。探知されないよう無線やIFF(敵味方識別装置)等を切る電波管制を行い身を潜めている。攻撃してきた相手がなぜか追撃してこないのを不思議がるが、今はその敵さんが来ないことを祈りたい。だがそれもすぐに終わりを告げた。アステロイドに隠れるデザリアム輸送船団をミサイルと魚雷の応酬が襲う。【志摩戦隊】の別働隊のガミラス艦と新生BBB戦隊 第二群所属の金剛改三型宇宙戦艦、村雨改二型宇宙巡洋艦、第二群旗艦≪ネメシス≫が管制する金剛改型/無人戦闘艦型と磯風改型/無人戦闘艦型、"スカウト"、"ランサー"、"パイカー"の各【ホワイト級】がデザリアム輸送船団を取り囲んで攻撃を加える。デザリアム側はアステロイドに隠れているから平気とタカを括っていたが、突如岩影に隠れてる一隻のヒアデス級が爆発した。ミサイルがアステロイドに当たって共に消滅したのだ。

 

プレアデス級艦隊指揮型戦艦

艦橋

 

レーダー手「味方ヒアデス級一(いち)、アステロイドと共に爆発。」

艦長「なにっ⁉️」

通信手「同様の被害報告多数。」

艦長「しまった❗️このアステロイドは"ダミー"だ‼️」

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ改≫艦橋

 

ミホノラ「すごい...❗️」

 

そうミホノラは素直に声に出した。これほどスムーズに行った包囲戦など演習でしか起きないと思うくらいのスムーズさとピタリさだからだ。

 

金田「見事にハマりましたな。」

タクロー「えぇ、えぇ。見事過ぎ。皆の実力もそうだけど、相手がどれだけ油断してるか見える様だよw.」

ミホノラ「何をしたんですか艦長❓」

タクロー「なに、二群の【志摩戦隊】の周りを[戦術FF(フェイク・フリート)]でダミーバルーンで囲んで艦隊総数を欺瞞したのさ、そして[戦術DM(ダミー・メテオ)]で展開させたダミーの隕石群の方に誘導させ隠れて安心し切った所を襲ったってわけさ。」

クロンナウア「スゲェ、まるで"こうすりゃこうなる"って分かってたみたいじゃないですか❗️」

ゴルド「ホントだな、なんでなんだ❓」

手邦「デザリアムが電子情報に対し信頼を大いに寄せてるからだ。」

タクロー「そゆこと、補足ありがとうねッ❗️」

ミホノラ「どういうことですか❓」

タクロー「2年前にヤマト達65護衛隊が持ち帰ったイスカンダルでの戦闘データを解析したところ、デザリアムはかなりの偏重的な電子兵装/情報至上主義であることが分かったんだ。」

手邦「デザリアム艦隊の電波や通信頻度の異常な数と回数に加えて航空隊の戦闘記録でも「チャフやECM(電子的妨害装置)のせいか敵艦や敵機の動きが鈍った」との報告もあったんだ。つまり奴らは幾らでも誤魔化しが効くレーダーに頼り切りだということだ。」

ミホノラ「ッ❗️だから艦隊やアステロイドがダミーだと気付かなかったんですね。」

タクロー「そゆこった❗️自分の目で近づいてよ〜く見ないと分からないくらいに精巧に作ってあるダミーバルーンさ。訓練用の奴を流用して弄ったから作るのは簡単だったよ。

さぁ諸君仕上げに入るよ❗️第一群、突撃開始‼️」

呉賀「機関出力いっぱーっい‼️」

ゴルド「全速前進了解❗️」

 

作戦の仕上げにと新生BBB戦隊 旗艦≪マキナ改≫率いる第一群がデザリアム輸送船団に引導を渡す為、艦隊を進める。

一方のデザリアム側は新生BBB戦隊の特殊戦術の組み合わせにより身動きが取れずにいた。アステロイドはダミーで隠れることはもはや無意味だし、前後に左右に斜めにと四方八方囲まれて身動きができないし、またワープで逃げようにもA改級≪ザドキエル≫率いる第440艦隊の持つ[波動防壁展開ビット]によってそれも封じられている。デザリアム側はそのことを知らない為なぜワープできないのか疑問を解決できず、隕石のダミーバルーンの中に仕込まれたチャフにより電波撹拌されすぐ側にいる僚艦との通信もままならない混乱状態であった。そこに本隊である≪マキナ改≫率いる新生BBB戦隊/第一群らが殺到してきたのを確認する。空母を含む本隊であるとすぐに理解した旗艦のプレアデス級艦長は迎撃のため艦首艦載機発着艦口から地球とガミラス側が「芋虫型戦闘機」と呼称する<襲撃戦闘機カタピラス>を緊急発艦(スクランブル)させるが、「今更遅いぜ❗️」と言わんばかりに≪マキナ改≫の強化された空母能力がここで力を発揮する。A級3番艦空母型のアポロノーム(又は5番艦アンタレス)譲りの飛行甲板の上下段発艦口のリニアカタパルトから漆黒の艦載機達が次々と勢いよく飛び出していく。射出された編隊は瞬く間にカタピラス達をこんがりロースト上手に焼けました出来上がりーっ♪としてついでにプレアデス級の艦載機発進口に「その汚ねぇ口を閉じてろ、そして良いから座ってろッ‼️」とミサイルを突っ込んでやった。これで艦載機はもう出せないがこれにキレたか「舐めるな❗️」言わんばかりに旗艦の艦隊指揮型プレアデス級から反撃の一撃が≪マキナ改≫の左舷補助エンジン部を掠め、舷側主砲4番砲塔に直撃した。

 

≪マキナ改≫艦橋

 

タクロー「おっと❗️隔壁閉鎖❗️ダメコンチーム急いでッ‼️」

持月「艦長❗️舷側4番砲塔大破❗️後は大丈夫だ❗️」

タクロー「機関は⁉️」

呉賀「掠めただけですが、異常が起こるかもしれないので急ぎチェックします。」

タクロー「了解、ちょっと追い詰め過ぎたかな❓(自分的にはそんなつもりじゃなかったんだけどなぁ〜)よし。」

 

補助エンジンと砲塔と一部をやられてしまい「追い込み過ぎはやっぱやっちゃダメだな」と思い作戦を改めるため知略を巡らせる。

 

タクロー「440艦隊に連絡、防壁ビットの包囲陣に若干隙間を作るよう言ってくれます❓」

栗梶「え❓は、はい。」

タクロー「あ、"さりげなく"と付け加えておいて。」

ミホノラ「艦長、やはり...。」

タクロー「大尉の思ってる通りだよ。逃してやるのさ、ただし「輸送船全滅付き」で、ね。」

ミホノラ「ッ❗️...はい。」ニャァ

 

2年前の彼女なら「なぜですか⁉️」と突っかかっていたところだが、「慣れたものだな〜」と艦橋の皆の誰もが思った。「艦長にある意味毒されたな大尉(汗)」とも心の中でも思う艦橋クルーの皆である。

タクローの指示通り第440艦隊は包囲陣にさりげなく隙間を作り始め新生BBB戦隊はデザリアム輸送船を確実に全艦撃沈へと追いやっていくと同時に包囲を狭めていき、無人艦隊を指揮するミホノラがさりげなく開けていく包囲陣の隙間にさりげなく誘導すべく攻撃の圧を掛けていった。

 

デザリアム輸送船団

プレアデス級艦隊指揮型

艦橋

 

レーダー手「最後の輸送船、撃沈されました。」

オペレーターA「輸送船隊全滅。護衛戦力、損耗率54パセラー(%)。」

艦長「く、や、やられた...❗️」

 

新生BBB戦隊の仕掛けた罠の数々に対して後手後手(ごてごて)に周りまくりまともな反撃も出来ずに護るべき輸送船団を全て失ってしまった。「このまま自分達も狩られてしまうのでは❓」という考えが頭をよぎる。しかしオペレーターの1人が「包囲陣に僅かな隙間あり、艦隊退避可能」との報告に「よし急げ❗️包囲が固まる前に‼️」と命じ、艦隊の残存戦力をまとめ離脱を図った。包囲する新生BBB戦隊と第440艦隊は敵を中〜大破させつつさりげな〜く包囲陣の隙間へと誘導していく。その誘導は上手く行き、旗艦の艦隊指揮型プレアデス級を最後にデザリアム全艦がワープし宙域を離れていった。

戦闘からしばらくして≪マキナ改≫はドックに入渠した。タクローは修理状況の確認と戦闘報告を受ける。一見ワンサイドゲームに見えるが≪マキナ改≫も含めてデザリアムの反撃にあった艦は複数隻いたが、どれも軽傷で済んだようだ。

 

≪マキナ改≫艦内通路

ミホノラ「(はぁ、結局艦長にまた聞きそびれちゃったな〜。)」んっ⁉️」

 

ハーガワネンが残念な思いをしながら歩いていると[中央作戦室]と書かれた部屋の側に来ていた。会議の声が聞こえてくる。

 

中央作戦室

 

タクロー「今回撃退したデザリアムの輸送船団だけど。こちらの意図と意思表示は伝わったとは思うが、無論あれだけで諦める様な相手じゃないよね。」

アイク「そうだねタクロー。懲りずにここをまた通るか、あるいは大きく迂回してでも地球への物資輸送を強行するだろうが、そうはさせる気はないんだろう❓」

タクロー「もちのロンダルキアの悪魔たちよ、我が新生BBB戦隊と第440艦隊の面々を持って全力で容赦なく阻止してやるさ。

まず手始めにこの基地周辺に機雷をばら撒いてまたここを通ろうするのを封じる。次にここの氷塊にカメラや砲台、氷塊を模したダミーバルーンを配置して要塞化したり...」

 

今後ともさらに来るであろうデザリアム輸送船団に対しありとあらゆる手段を持って参謀達と話し合うタクローに「すごい、あんなに作戦をポンポンと」と正直に驚くミホノラはレベルの違いを認識している。

 

エレン「ッ⁉️何者ですッ❗️」ヒュッンッ!

ドスッ!

ミホノラ「ひぃッ‼️⁉️」

エレン「ッ❗️ミホ、貴女でしたか。」

ミホノラ「いきなり投げナイフをしないでください先輩❗️」

 

聞き耳を立てていたミホノラを不審な輩だと誤解したエレンはつい太ももに隠している投げナイフ用のナイフを投げてしまった。幸い壁に刺さったのでミホノラは怪我をしていない(※ただしめっさ近くに刺さった)。

 

アイク「おやおや、もう少しズレてたら君の可愛い後輩が串刺しになったところだったねエレン❓」

エレン「不覚でした。申し訳ありませんミホ。」

ミホノラ「い、いえ。こちらこそ盗み聞きするつもりはなかったのですが...。」

タクロー「もしかして大尉殿は作戦会議に参加したいのかな❓」

ミホノラ「え❓あ、あの私は... ...私の立場ではここには立ち入れませんし艦長の艦隊の方針に口を挟む権利はありません。しかしやはりその、気になってしまって。すみません、出過ぎてるってことくらい(汗)」

エレン「ミホ...。」

アイク「タクロー❓」

タクロー「そうだね。良いよ大尉。丁度今からどう防衛計画しようか検討するとこがあるんだけど、君ならどうするかやってみてほしい。頼めるかな❓」

ミホノラ「え⁉️」

アイク「良いんじゃないか、なぁエレン❓」

エレン「えぇ、ミホは作戦立案の面でも才能があると私も思います。さぁミホ。」

 

戸惑いながらもミホノラは部屋の中央へと歩みを進める。「自分が気になるって突っ込んだんだ。こうなったらやるしかない❗️」と気持ちを切り替え顔をキリッとピシッとさせてホログラムで表示される宙域図を見やる。「やるぞ❗️」という顔になったのを見て微笑む3人。この後4人で意見をそれぞれ出し合い防衛及び通商破壊作戦はさらに煮詰まっていった。




というわけで新生BBB戦隊の海賊業最初の1日目でした。タクローが牧師さんの格好して乗員達の悩みを聞くシーンはドラマ「ザ・ラストシップ」シーズン1第2話のオマージュです。新生BBB戦隊は最新式の兵器(の試作品)を優先的に与えられたりと割と優遇されていますが、一部の人材に関しては不足や未配属がいたりで兼任しなければならない人事が多いです。タクローの場合はたぶんそれもありますが、単に暇だったからというのもあるでしょうw.
またまた新たなキャラクターの登場や新要素と新単語と新艦艇がポンポン出てきてますが、それはまた紹介と模型でやります。
ミホノラが2年でそれなりに新生BBB戦隊に馴染んできてますよね。この「デザリアム戦役編」は彼女の成長の話の要素も含んでいます。一応彼女は土門達38期生と同期(ただし訓練を受けていた学校は違う)で映してはいませんが、きっと土門達もヤマトにこんな風に慣れてるんじゃないでしょうか❓
さて気になっていた対デザリアム戦の作戦会議に参加できるようになったミホノラですが、タクロー達とどんな作戦を思いついたのでしょうか❓次回のお楽しみです。ではまた。


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第11話「我、貴艦隊に希望を託す❗️」

前回「第1回海賊大会」が成功し、幸先の良いスタートとなりました。ですがまだ序の口でこれからもっと増えると事を予見し更なる罠を張ってデザリアムに嫌がらせする様です。さてさてどんないやらしい罠を仕掛けたのでしょう❓ではご覧ください↓


地球圏の最辺境に位置する第11番惑星外縁の「オールトの雲」に逃げ延び、デザリアムへの徹底交戦の為この宙域を通るデザリアム輸送船団に対し海賊行為的に通商破壊戦を行うことを決めたタクロー達。とりあえず第一回目は特殊戦術を多用した包囲戦にて見事勝利を納めた。

その後タクローは参謀と途中参加したミホノラと共に「オールトの雲」を某クリスマスに一人で留守番し泥棒退治するコメディ映画に由来する「ホーム・メニー作戦」を実施する拷問宙域へと変えるべくありとあらゆる策を講じ配置し待ち伏せた。

 

宙域中央部

 

新生BBB戦隊【第3早期警戒分隊】

パトロール艦≪ペネムエル≫&ホワイトパイカー級無人電子哨戒駆逐艦≪ウエイターズ≫のペア

 

≪ペネムエル≫艦橋

ピピッ!ピョピョッ!(レーダーの電子音)

 

レーダー手「デザリアム艦隊、宙域中央の機雷群に触雷。効果アリ。」

艦長「引っかかったな。偵察か掃宙(掃海の宇宙版)に来たんだろうが、簡単にはいかんぞ。」

 

デザリアム艦の動きを監視しているのはパトロール艦≪ペネムエル≫と無人化されたホワイトパイカー級(ククルカン級鹵獲改装艦正式採用型)のレーダー・ピケット艦仕様≪ウエイターズ≫の二隻で編成された【第3早期警戒分隊】(臨時編成)だ。デザリアム艦が敷設した空間機雷に触雷したのを確認する。混乱しているようでどうやらこれ以上侵攻はしてこないようだ。

 

≪ペネムエル≫通信員「艦長、【第8早期警戒分隊】(パトロール艦≪プルート≫&ホワイトランサー級無人電子哨戒巡洋艦(ラスコー級鹵獲改装艦正式採用型無人艦仕様)≪ファラリカ≫)より入電、「交代されたし」。」

艦長「了解と伝えろ。よし戻って我々と艦は飯(メシ)だ。」

 

脅威は迫ってこないことと交代を確認し≪ペネムエル≫は僚艦≪ウエイターズ≫と共に後方に艦を進めた。

 

「オールトの雲」無人補給基地 近傍宙域

 

新生BBB戦隊旗艦

≪デア・エクス・マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

クロンナウア「敵さん触雷しました。また一隻仕留めましたよ❗️あぁそれと第3、第8と警戒任務代わります。」

 

新生BBB戦隊旗艦≪マキナ改≫のCDCでは、「オールトの雲」の広大な宙域マップに多く点在する【早期警戒分隊(Early Warning Squad:EWS】の動きを艦長タクロー達艦橋クルーが目で追っていた。

 

ピピッ!(電子音)

栗梶「【第13EWS】が警戒宙域に中規模のデザリアム輸送船団の侵入を捕捉、氷塊砲台がこれを迎撃中。付近にいる【ツェルベルス戦隊】が迎撃に向かっています。」

 

ピピッ!(電子音)

クロンナウア「【第7EWS】デザリアムの空母を含む中規模機動部隊のブービートラップの接触を確認。近辺の第440艦隊と新生BBB戦隊の一部に機動防御戦を依頼。対処開始です❗️」

 

タクロー「いいねいいね〜上手いことハマってるよミッホ大尉❓」

ミホノラ「は、はい❗️その様ですね❗️」

 

「オールトの雲」の宙域のありとあらゆる所に配置した砲台やダミー、ブービートラップの数々、そしてそれと共に待ち伏せて監視する臨時編成のEWS(早期警戒分隊)。この分隊は有人と無人のレーダー・ピケット艦それぞれ1隻ずつの計2隻で編成され「有人の監視」と「無人の監視」のそれぞれの長所と短所を組み合わせて欠点を減らした即席の監視部隊であり、ミホノラの無人艦操作による経験と知識により出た提案だ。無人ピケット艦の管制は本艦≪マキナ改≫と一部を新生BBB戦隊第二群旗艦≪ネメシス≫が請け負っている。それぞれ警戒する宙域はバラバラで離れていても強化された無人艦管制システムには余裕だ。

 

タクロー「このまま監視と迎撃を続行。戦闘を行った艦は各々最寄りのキュア・ポイント(補給・整備艦隊が待機するエリア)に移動せよ。」

 

では反応があったそれぞれの宙域の様子を見てみよう。パトロール艦≪パトローナス≫と磯風改型無人戦闘艦/早期警戒仕様≪リリンⅡ≫の【第13早期警戒分隊】は氷塊に設置した砲台(退役または改三型改装時に下ろされた36センチ三連装陽電子衝撃砲や同様の理由で下された村雨改型の20センチ連装陽電子衝撃砲の流用)からの攻撃に混乱するデザリアム輸送船団の様子を観測していた。見たところ護衛艦の中にはデータにない新型艦も混じっているようだ。

 

デザリアム輸送船団 旗艦 

プレアデス級艦隊指揮型戦艦

艦橋 

 

レーダー手「ヒアデス級≪モラデス≫、≪グアデス≫轟沈、ケラエノ級(ヒアデス級と同型の船体を持つ姉妹艦。ヒアデス級に比べミサイルや魚雷の装備が多い駆逐艦)≪ワリエノ≫、≪モラリノ≫大破。」

オペレーター「反撃しますか❓」

艦長「ダメだ❗️不用意に攻撃すれば電子機器が混乱する❗️」

 

艦長の言う通り、いくら攻撃が鬱陶しいからと言って不用意に反撃して砲台を破壊しようとすれば氷塊ごと破壊してしまい氷塊内にある金属粒子が拡散してレーダー等の電子機器に悪影響を与えるのが分かっているからだ。「接近する反応アリ、増援のもよう」との報告がレーダー手から挙がる。村雨改ニ型≪ドイッチュラント≫を旗艦とし≪アドミラル・シュペー≫、≪アドミラル・シェーア≫で編成された【※ツェルベルス戦隊】(※「ケルベロス」を意味するドイツ語)がデザリアム輸送船団に飛びつき血に飢えた猛獣の如く襲い掛かる。なす術がないデザリアム輸送船団はプレアデス級輸送型戦艦と護衛の艦艇数隻の損失を受け撤退した。またもや輸送船団を撃退することに成功したようだ。

 

一方【第7早期警戒分隊】の方はこちらも初めて観測されたデザリアム空母を中心とする機動部隊を探知した。クラスD早期警戒艦≪スティール・レイン≫(第440艦隊所属)と村雨改型早期警戒管制艦/無人艦仕様≪マルティマⅢ≫がデザリアム機動部隊のマイア級主力航宙母艦(新たに確認)を中心に護衛のプレアデス級、ヒアデス級、そして空母と同じくこちらも新型の巡洋艦型タイゲタ級とその情報処理能力向上型のプレイオネ級がガッツリ固められている。2年前の戦闘では確認されていなかった艦種を携えてやってきたデザリアム式空母機動部隊。地球占領での制空権強化の為だろうか、だがそんなことさせやしないという気でいるは我ら新生BBB戦隊と第440艦隊である。氷塊の群れの中を進んでいくデザリアム機動部隊の様子を見ている【第7EWS】の2隻、「そろそろ例のポイントだ」とその例のポイントを通るまで仕掛けないつもりだ。それは氷塊と氷塊を結ぶありとあらゆる所に赤外線センサーが配置されており、先頭にいたヒアデス級の一隻がそれに引っ掛かり氷塊に隠してあった波動防壁ビットが一直線に波動エネルギーの線を結びヒアデス級の艦橋をスパッと首チョンパする。慌てた後続艦が回避運動を取ろうとするもまたセンサーに引っ掛かり今度は氷塊に仕掛けられた対艦ミサイル発射機の攻撃を受ける。またある艦はガトランティスの人型無人機動兵器<ニードル・スレイブ>の出す赤いニードルが弾頭にたっぷり詰められたミサイルが手前で炸裂し何隻かが針串刺しの刑になる。またまたある艦は網目状に結ばれた波動防壁ビットによってサイコロステーキとなった。下手に動きが取れなくなった所を第440艦隊と新生BBB戦隊の有人/無人艦が群がってきた。クラスD丙型≪いわたに≫、≪スコール≫、同汎用護衛戦闘艦type-B(大口径連装砲搭載型)≪ヘイズル≫、金剛改三型≪マッケンゼン≫、≪ヨルク≫、同改無人艦型≪キルケーⅠ≫、磯風型改二型突撃駆逐艦≪レイヴン≫、同改型無人戦闘艦型≪マリスボラスⅠ≫、≪同Ⅱ≫、≪同Ⅲ≫がショックカノンとミサイルと魚雷をシャワーの如く無数に浴びせる。空母は航空機を発艦することも護衛艦は迎撃機の姿勢を見せる暇も与えられず一方的に次々と一方的に撃破されていった。

 

新生BBB戦隊

旗艦:戦略指揮戦闘空母≪マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

クロンナウア「デザリアム機動部隊、撤退するみたいですよ❗️」

金田「また退けましたね。」

タクロー「うん、航空隊を出すまでもなかったですね。」

ミホノラ「す、スゴいです...「宙域の特徴を上手く使いトラップを多用しての機動防御戦」完璧です。」

タクロー「「いやいや、こちらに"地の利"がある事とミホ大尉の【EWS:早期警戒分隊】あってこそさ。有人艦ばかりに見張りやらせると疲れるし、かといって無人艦だけにするとそれはそれでね。それを有人/無人のペアにして交代制度にするのは良い戦術だよ。脅威次第で対処可能かどうか人と無人艦では判断が違うだろうからさ。そして戦いは基本的に「攻め側」よりも「守り側」の方が有利だ。ましてや我々は地球連邦防衛軍、「防御は最大の攻撃」を地で行ってなきゃ話にならんよ。その点ではたぶんガミラスさんよりも上手いと思うよウチら。」

 

「これも自分と艦長の経験の差なのだろう」というのを痛感したミホノラだった。もっと戦場となる場所の特徴を掴んでそれを武器にしなければならないのだと学んだ。

後にこれらの戦術は「艦隊早期警戒網展開論法」と「航宙艦隊遊撃戦」の手本としてマニュアル化され防衛軍では必須の講義となるのはまた別の話である。

 

ピピッ!(電子音)

栗梶「ッ❗️艦長、宙域六時の方角にワープアウト反応です‼️」

タクロー「六時❓地球の方向だな。」

 

突如地球の方角からのワープアウト反応を捉えた事を伝える栗梶と応じるタクロー。まず第一に考えられるのはデザリアムの艦だろう。今は地球は奴らの占領下だから当然だろう。が、その予想はどうやら外れた様だと栗梶からの報告で分かる。

 

栗梶「識別反応該当あり、これは友軍です❗️」

タクロー「なに⁉️」

栗梶「これは...≪ヤマト≫です❗️」

タクロー「ッ❗️生き延びてたか、≪ヤマト≫。」

 

それは我らが「地球の英雄」宇宙戦艦ヤマトの反応であった。デザリアムが恐怖し血眼になって探しているあの≪ヤマト≫だ。だが反応はそれだけではなかった。

 

栗梶「ワープアウト、さらに続きます。」

 

レーダーに≪ヤマト≫に続いてワープアウトする反応を伝える栗梶。ワープし終えるとレーダーに識別表記が載る。

 

クロンナウア「アンドロメダ級戦略指揮航宙戦艦 ABBSC-14≪アマクサ≫、クラスD改型軽空母 DCVL-01≪ヒュウガ≫、DCVL-02≪イセ≫、同補給母艦 DAOE-01≪アスカ≫、パスファインダー級パトロール艦 CLRS-54≪ヤハギ≫、CLRS-182≪ミライ≫、エスコート級護衛艦(フォレスター級の波動砲非搭載型)FFS-501≪スズツキ≫、FFS-333≪フユヅキ≫、こりゃビッグパレードだ❗️」

 

艦隊は≪ヤマト≫を含め全9隻の編成だ。ヤマトが旗艦を務める【第65護衛隊】は2年前の2205年に設立され、同年の「サレザー事変」で活躍した後、艦隊編成を大きく見直され【第65護衛機動群】へと再編成された。

当初≪ヤマト≫を含め3隻編成で始まり、旗艦宇宙戦艦≪ヤマト≫、軽空母の≪ヒュウガ≫、補給母艦≪アスカ≫と戦艦と母艦クラス2隻で非常にコンパクトな自己完結型艦隊であったもののイスカンダルへの遠洋航海の中行われた戦闘訓練及び「サレザー事変」内の一連の戦闘で※「護衛の汎用艦の必要性」や「艦隊運用の柔軟性の低さ」「有事の指揮系統移譲への問題」が露呈し事件の後の再編成は急務であった。

(※そもそも戦艦と空母を含む機動部隊に護衛を務める筈の巡洋艦や駆逐艦がいないのは現実的に見ても不自然であり大型主力艦が護衛も伴わずに艦隊運用することは本来なら愚行である。戦艦ならまだしも空母を単艦、あるいは空母のみの編成で作戦行動を取るなど非常識である。例えるなら「VIPがボディガードをつけずに犯罪が横行する無法地帯を歩いている」様なものなのだ。)

「砲戦火力」及び「艦隊指揮能力」、「艦隊航空戦力」向上の為、アンドロメダ級とクラスD改型軽空母をそれぞれ1隻ずつ増やし、レーダー・ピケット担当のパトロール艦2隻、多用途任務担当の護衛艦2隻ずつと非常にバランスの取れた編成で「航宙空母戦闘群」と称されるほどの規模となった。

 

金田「無事だったんですな。それにしてもよくデザリアムに見つからなかったものです。」

タクロー「えぇ(地球を離れてここまで...ただここに来たんじゃないよな、≪ヤマト≫❓)」

 

デザリアムの支配する地球を離れ遠路はるばる≪ヤマト≫が、あの≪ヤマト≫が新たなメンバーを従えてこの地球圏の最果てである「オールトの雲」に来た。ガミラスからも、ガトランティスからも、幾度も地球の危機を救ってきたあのヤマトが、なんの考えもなしにこんな所に来る筈がない。そう思わずにはいられないタクローや≪マキナ改≫クルー。だが、そこからさらに深く考える余地を与えまいとする存在が、今まさに≪ヤマト≫たち「第65護衛機動群」の背後に現れる。

 

栗梶「ワープアウト❗️ヤマト艦隊後方に多数ッ‼️」

≪マキナ改≫クルーたち「ッ⁉️」

 

※♪「ゴルバ、その姿」を流してお読みください

 

≪ヤマト≫らの後方にデザリアムの艦隊が次々とワープアウトしてくる。十中八九≪ヤマト≫を追ったきたのだろう。なんせ「≪ヤマト≫を寄越せつってんだろこの野郎❗️」って言って地球に突撃となりの晩御飯してきたのだから当然だろう。現にワープしてくるなり攻撃を始めるデザリアム艦隊は他の艦のことなど目もくれず≪ヤマト≫ばかりを攻撃している。

 

栗梶「デザリアム艦隊、65機動群に攻撃を開始❗️≪ヤマト≫に攻撃が集中‼️」

タクロー「さすが≪ヤマト≫人気者だな。」

クロンナウア「それだけ≪ヤマト≫のケツ(艦尾)がいいってことでしょうね艦長w.⁉️」

タクロー「かもな。デザリアムにも≪ヤマト≫のおケツの魅力が分かるらしい。」

 

艦尾ジョークに会話の花を咲かせるタクローとクロンナウア。因みにタクローが好きな艦の艦尾はもちろんこの≪マキナ改≫のベースとなったアンドロメダ級だ。

 

ミホノラ「艦長❗️冗談言ってる場合じゃ‼️」

タクロー「もちよミホ助ここまでん❗️近くにいるのはッ⁉️」

 

第65護衛機動群

旗艦:ヤマト型宇宙戦艦 BBY-01≪ヤマト≫

艦橋

艦長:古代 進(こだい すすむ)「くっ...❗️」

船務長/主任レーダー手:西条未来(さいじょう みき)「デザリアム艦隊、ワープアウト後もなお本艦を攻撃中❗️」

戦術長:北野哲也(きたのてつや)「砲雷長❗️さばききれますかッ⁉️」

砲雷長:仁科春夫(にしな はるお)「ムズいな❗️向こうのが数が多いしこっちは防御で手一杯だ‼️」

機関長」山崎 奨(やまざき すすむ)「エネルギーも波動防壁とショックカノンに回すのに手一杯だ❗️僚艦がなんとか反撃してるがいつまで保つか‼️」

 

現状なんとか防げてはいるがいくら≪ヤマト≫でもこの状況はマズい。僚艦も反撃しているし当たれば沈めれるのはイスカンダルでの戦いで承知だが、なんせ背後から撃たれながであるため効果的な反撃できてるとは言い難かった。

しかしそこに思わぬ相手からの救いの手が差し伸べられた。攻撃を受けている≪ヤマト≫の周りを自艦が纏うよりも大きな波動防壁が上から覆ったのだ。

 

古代「こ、これは⁉️≪アスカ≫の❓」

西条「違います❗️これは、波動防壁展開ビットです❗️」

 

それは第440艦隊旗艦 A改級≪ザドキエル≫の波動防壁展開ビットだった。だが救いの手は防御手段の補助だけではない。突如ヤマトの横をビュンッ!と凄まじい勢いで一瞬で駆け抜けた存在がいた。

 

副長/航海長:島 大介(しま だいすけ)「ぐおっ⁉️」

古代「なんだ⁉️」

西条「し、識別目標該当あり❗️これは❗️アンドロメダ級6番艦≪アマテラス≫‼️」

古代「ッ⁉️」

 

それは「漆黒の太陽神」こと≪アマテラス≫であった。≪ヤマト≫達の艦隊のど真ん中を突き抜け≪ヤマト≫を横切り、第65機動群とデザリアム艦隊の中間くらいに位置した。

 

新生BBB戦隊

アンドロメダ改級強襲突撃型戦艦 ABBAS-06≪アマテラス≫

艦橋

 

天伝雷「アッハハハハ❗️ダァァメじゃないですかそんなにぞろぞろと集まって寄ってたかってしては❗️だって私には敵わないんですものッ‼️」

 

艦長と天伝雷がそう言うと≪アマテラス≫が全砲門とミサイル、魚雷各種発射管を全て開き一斉射する。その「百花繚乱」と称しても良い華やかに咲くショックカノンの青い閃光とミサイル/魚雷の弾幕の華が40隻近くのデザリアム艦を葬った。

 

仁科「す、スゲェや...。」

 

ピーンッ!ピーンッ!ププッ!(レーダーの電子音)

 

西条「ッ❗️前方より更なる増援確認❗️」

 

≪アマテラス≫に続き旗艦ゲルバデス級≪リリー・マルレーン≫率いる第二群【志摩戦隊】がヤマト艦隊の救援に馳せ参じた来た。

 

新生BBB戦隊 第二群 【志摩戦隊】

旗艦:戦闘空母≪リリー・マルレーン≫

艦橋

 

志摩「なにしてんだい❗️さっさと砲戦甲板開きな‼️ヤマトに近づけさせんじゃないよ❗️」

オペレーターA「おっしゃ❗️砲戦甲板展開‼️」

 

ゲルバデス級特有の「遮蔽式砲戦甲板」がくるんと回ってワォ❗️して飛行甲板上に現れる。ゲルバデス級の「戦艦」としての面が顔を出した。「どっちつかずの中途半端な失敗艦」と揶揄された本級だったが、「シャンブロウ会戦」での≪ミランガル≫の奮闘振りが伝わった事により現在は再評価されている。単艦でガトランティス艦を複数隻仕留めたという≪ミランガル≫と同じ艦、同じ火力で迫るデザリアム艦を圧倒する≪リリー・マルレーン≫と僚艦の地球式改装のガミラス艦たち。

 

≪ヤマト≫

艦橋

 

古代「黒い...ガミラス艦❓」

通信長:市川 純(いちかわ じゅん)「ッ❗️通信文が届きました❗️第99特殊戦略戦術機動打撃群 旗艦からです‼️r

古代「ッ❗️読んでくれ❗️」

市川「「ヤマト、地球を離れた目的は何か❓」です。」

 

「最もな質問が来た」という感じだった。少し間を置いて古代は「返信」と口を開く。

 

新生BBB戦隊 旗艦≪マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

栗梶「≪ヤマト≫より返信❗️」

タクロー「読んで。」

栗梶「「我、デザリアム本星の捜索を行うべく航海に就く、現有戦力での地球占領軍の攻略と地球の解放は困難なり」。」

ミホノラ「どういう事でしょう❓それがなぜ敵本星に向かうことに繋がるんです❓」

タクロー「もしかしたら"重核子爆弾"のことかもな。」

ミホノラ「え❓」

タクロー「仮にあの戦力で、まぁ幾らヤマト達でもちょっと無理ゲーかもだけどデザリアムの占領軍を倒したとしても重核子爆弾を起爆されたら人類はオジャンだ。不用意に地球に近づくのは得策じゃない。それに爆弾の起爆スイッチがどうなってるか分からないのもある。」

金田「それはどういう❓」

タクロー「あの爆弾の機能と目的からして起爆・制御装置云々は地球上には置かないと思います。しかし、軌道上にいるゴルバ型浮遊要塞や艦隊から行うのもたぶん違うだろう。」

アイク「なるほど、地上に置けばいるかどうかは分からないが防衛軍の残存地上戦力に、軌道上なら生き残りの防衛軍艦隊にやられるかもしれないからね。」

タクロー「その通り補足ありがとアイク。それならじゃあどこなんだ❓ってなった時、俺達地球人が決して手を出せない場所、いや出せるわけがないと思ってる場所。そうデザリアムの本星にそれはあるんじゃないかという結論に至ったんだろう。」

ミホノラ「そ、そんな遥か彼方から操作を...⁉️」

タクロー「あくまで推測だ。けどデザリアムの電子技術の高さをもってすれば可能かもしれん。ヤマトはその可能性に賭けて敢えて敵本陣に行く道を選んだんだろう。

手邦、例のデータをヤマト以下65護衛隊の全艦に送ってくれないか❓」

手邦「は、"空間歪曲のエコー"の奴ですね。了解です❗️」

 

第65護衛機動群 旗艦≪ヤマト≫

艦橋

 

ピピッ!(電子音)

市川「ッ❗️≪マキナ改≫よりデータ受領❗️」

古代「ッ⁉️」

市川「情報、技術長に回します。」

技術長:新見 薫(にいみ かおる)「いただきました。これは、"空間歪曲のエコー"のデータ⁉️」

古代「なんなんですそれは❓」

 

聞き慣れない単語に疑問を抱く古代に「古代❗️」と声が艦橋に響く。クラスD改型軽空母≪ヒュウガ≫の艦長 真田志郎だ。

 

古代「真田さん、このデータは一体❓」

真田(映像通信)「うん、"空間歪曲のエコー"だな。大きな質量を持つ物体、例えば戦艦などがワープアウトをした際にその進行ベクトル前方に波紋状の空間歪曲のエコーが放出されるんだ。かなり微弱なもので前方からしか観測できない。そしてそのエコー形状はワープの距離によって左右される。

つまりこのデータがあればデザリアムが来た方向だけでなくどれくらいの距離を飛んできたかも分かるという事だ。」

 

ここ「オールトの雲」でゲリラ戦を展開してデザリアムを迎え撃っていた新生BBB戦隊と第440艦隊だからこそ取れた敵の本拠地の所在を掴めるかもしれない貴重なデータだ。

 

古代「分かりました。すぐ解析して次のワープをぐっ...⁉️」

 

そう話している間にも追手のデザリアム艦隊の攻撃と増援のワープアウトが続く。

 

市川「艦長❗️≪マキナ改≫より再び通信❗️「我、貴艦の作戦行動を支援する。敵艦隊は我々が引き受ける、ワープで宙域を離脱されたし、我ら、貴艦隊に希望を託す❗️」」

 

「ここは任せて先に行け❗️」とのカッコいい(けどベタで少しクサい)返信を受けた≪ヤマト≫。艦長の古代は「巻き込んでしまったのに」と相手を任せるのに気後れしている。

 

 

真田「古代❗️ここは彼らの言う通りだ❗️我々は先に進もう❗️」

 

クラスD改型補給母艦 DAOE-01≪アスカ≫

艦長:森雪(映像通信)「私も賛成よ古代艦長❗️任せて進むべきよ‼️」

 

≪ヒュウガ≫艦長の真田と≪アスカ≫艦長の森にそう言われる。急ぎの用だし敵の数も多い、ここで時間をロスする訳にはいかない。分かってはいるが...

 

志摩(音声通信)「なにやってんだい≪ヤマト≫❗️モタついてんじゃないさ早く行きな‼️」

天伝雷(音声通信)「あらあら、迷っちゃって可愛い。でも私達は大丈夫でしてよ❗️主様の言う通り先に行ってくださいまし‼️」

 

援護に来てくれた新生BBB戦隊側からの通信もあり古代はようやく意を決して命令する。

 

古代「これより65護衛隊はデザリアム追撃艦隊を味方に任せワープに入る❗️本艦と≪アマクサ≫が殿(しんがり)を務める。残りの艦は準備が完了した艦から順次ワープに入れ‼️市川、新生BBB戦隊旗艦に返信を❗️」

市川「は、はい❗️」

 

ようやくワープの態勢に入ったヤマト艦隊。「ようやくか」とこちらを信頼してくれたことに安堵したタクロー達新生BBB戦隊側。

 

新生BBB戦隊 旗艦≪マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

クロンナウア「艦長❗️≪ヤマト≫達がやっと動きましたぜ❗️」

栗梶「≪ヤマト≫より返信❗️「援護感謝する、我ら期待に応えんとす」です。」

タクロー「ふぅ、やっとその気になってくれましたか。」

金田「えぇ、また彼らが地球を救うのでしょうね。」

タクロー「えぇ、さすが"主役"ですよ。それを護るのが我ら"脇役"、これも大役でしょう。」

金田「ふっ、確かに。」

 

副長 金田と言葉を交わした後、多田部は「ヤマト艦隊の航海の無事を祈って、敬礼❗️」と言いCDCと艦橋のクルーはヤマト達の全艦のワープを見守りつつ敬礼を送った。

 

タクロー「よし❗️本艦も戦闘に加わる❗️最大戦そーっく‼️」

鷹乃目「了解❗️最大戦速アイッ‼️」

 

距離を置いた所から一連の状況を見て指揮していた≪マキナ改≫が側に控えていた無人艦複数隻と共に≪アマテラス≫、第440艦隊と【志摩戦隊】の一部が戦う戦列に加わるべく前進する。

デザリアム側も≪ヤマト≫追撃に意固地になってるのか、全く退く気がなかった。それどころか...。

 

第440独立機動防衛艦隊

旗艦≪ザドキエル≫

艦橋

 

四糸乃「行かせません❗️あっ...⁉️」

野水「抜かれたよ四糸乃❗️」

 

さすがの敵の数の多さと戦列にいる防壁ビット持ちの艦が少ないこともあって、440艦隊お得意な「波動防御陣」は範囲と効果が薄かった。そこを突かれヒアデス級の一隻に突破を許してしまう。そこをすかさず対処し沈めたのは≪アマテラス≫だった。

 

四糸乃「あ、ありがとうございます。天伝雷...艦長❗️」

野水「ナイスフォロー助かったよぉ〜。」

 

≪アマテラス≫

 

天伝雷「うふふ、"テラス"で良いわよ四糸乃ちゃん、よしのりちゃん。お安い御用よ♪」

 

一方【志摩戦隊】は旗艦 ゲルバデス級≪リリー・マルレーン≫が※アルカディア撃ち(※各砲塔左右に指向及び砲身バラバラ撃ちのこと、詳しくは「銀河鉄道999(劇場版)」を観ると分かりやすい。ガミラスでは同型艦≪ミランガル≫が同様の砲戦を披露したことから「ミランガル撃ち」と呼ばれている。)をお披露目して次々と迫るデザリアム艦を屠っている。が... ...。

 

≪リリー・マルレーン≫

艦橋

 

オペレーターA「≪ニーベルング≫轟沈❗️」

同B「≪ケンプテン≫、≪マックス・シュルツ≫、戦列を離れる❗️」

 

敵の猛攻で僚艦の防衛軍式改装を施されたガミラス艦が次々と撃破されていく。

 

掛川「艦長❗️」

志摩「怯むんじゃないさ❗️落とせない敵じゃない、こっちよりも先に敵の被害を増やせば良い話さね‼️」

 

≪マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

タクロー「うひぃ❗️敵さんよっぽど≪ヤマト≫が好きらしいや❗️そんなに追っかけたいんかい❗️まるでパパラッチだね‼️」

 

敵の執念深いとも言えるヤマト追撃に感心❓してるかは分からないが軽口を漏らすタクロー。そう言ってる間に≪マキナ改≫の側を守っていた無人艦が被弾し爆発する。直撃だ。

 

エレン「≪スピアヘッドⅡ≫、≪トーキングヘッドⅣ≫、≪パイソンⅢ≫、被弾直撃❗️オフライン❗️≪ツインヘッドⅥ≫、≪ベルグマンⅤ≫、≪ストライク・ウォーリアⅡ≫被弾損傷❗️されど戦闘継続可。ミホ❗️管制制御モード、スイッチ変更‼️」

ミホノラ「了解❗️」

 

新生BBB戦隊ご自慢のハンマーヘッド級とデリンジャー級が敵も沈めると同時に次々と被弾していく。それの対応に追われるミホノラ。以前なら慌てていたが、今では落ち着いて処理できており立派な戦士となったようだ。

 

タクロー「(こんなにもしつこいとはなぁ、、、どうする❓これ以上損害は出せんよな。)」

 

ヤマトらがワープし終えたのにも関わらず予想以上に食い下がるデザリアム追撃艦隊の執念深さ。抑え込めない数じゃないと思って真面目に戦闘したり「流石に諦めるだろう」と思っていたがら今や「あやや(汗)」となっているタクロー。これ以上被害が出すのは得策ではない、なんとか打開の手を打たねばと思考を巡らせていた時だった。ピピッ!とタクローの手元のコンソールになにやら情報が送られてきた。それを見て「これなら打開できるかも❗️」と思い戦闘参加の全艦艇に「一気に片付ける策が来るぞ❗️備えろ‼️」と通告する。

 

タクロー「≪ザドキエル≫❗️四糸乃艦長‼️」

 

四糸乃「は、はい❗️」

 

タクロー「今からすんごい一撃が来る。俺達を丸ごと囲めるデッカい防壁を頼む❗️」

 

四糸乃「え❓あの、は、はい‼️頑張り...ます‼️」

 

タクローの言う「すんごい一撃」を放つ艦は「ワープ・ブースター法」を使って両舷にブースター役艦を引っ提げてワープアウトしてきた。

 

新生BBB戦隊 第二群 旗艦≪ネメシス≫

艦橋

 

冬月「【三連装クラスター波動砲】、拡散モード。発射用意❗️」

戦術長兼砲術長「艦長❗️射線上に味方がいますが‼️」

冬月「構わん❗️司令には話してある❗️「対応可能だド派手にやってくれ❗️」とな❗️」

 

≪ネメシス≫の波動砲の砲門が開き、青く眩しい閃光が顔を覗かせる。しかもそれはアンドロメダ級特有の二門ではない。そう≪ネメシス≫にはもう一門、計三門の波動砲が装備されている特異なアンドロメダなのだ。

 

冬月「拡散波動砲❗️発射ァッ‼️」

 

艦長の冬月号令の下、青き三つの閃光が放たれる。それは敵にとって死と破滅を意味する一撃だった。三本の光の筋が敵に向かって一直線に進み敵の手前で炸裂、拡散した。拡散波動砲なのだから当然なのだが、違うのはその威力と範囲だ。たった一門増えただけなのだがその加害範囲は約1.5倍に増えただけなのだが、凄まじい破壊力を誇りデザリアム艦隊を全て飲み込み消滅させてみせた。

 

レーダー手「艦長、僚艦は...❓」

 

≪ネメシス≫レーダー手の心配する通り、その射線上にはさっきまで奮戦していた新生BBB戦隊旗艦≪マキナ改≫等や第440艦隊の面々もいた筈だった。しかし艦長の冬月は「案ずるな」と言わんばかりに心配する顔も素振りも部下には見せていなかった。なぜならば、彼らがどうなったかの答え合わせが眼前にあるからだった。

第440艦隊旗艦≪ザドキエル≫他クラスD丙型の持つ波動防壁展開ビットを四方八方に展開してそれを線と線を繋ぎ合わせ面にしてバリアを形成し自身だけでなく≪マキナ改≫以下の新生BBB戦隊の面々を守っていたのだ。

 

新生BBB戦隊旗艦≪マキナ改≫

CDC(戦闘指揮センター)

 

タクロー「ふぃ〜危なかった〜。自分の提案とはいえやっぱり賭け事は性に合わないな(汗)」

金田「確かに、艦長にしては今日は一段と大胆でしたな。」

第440艦隊旗艦≪ザドキエル≫

艦橋

 

四糸乃「あ、あの...皆さん、無事...ですか❓」

 

新生BBB戦隊 第二群【志摩戦隊】

≪リリー・マルレーン≫

艦橋

 

志摩「≪リリー・マルレーン≫無事だよ。やるじゃないさね。」

 

同戦隊≪アマテラス≫

艦橋

 

天伝雷「私も大丈夫よ。うふふ、助かったわ四糸乃ちゃん。」

 

四糸乃「は、はい。お役に立てて嬉しい、です。」(超絶スマイル)

 

天伝雷「(やぁぁぁ〜ん、カワイイぃ〜〜〜❗️)」

 

タクロー「こちらは全艦無事ですよ。ありがとうございます冬月艦長。」

 

冬月「いえいえ、無事で何よりですよ。三連装波動砲へのエネルギー供給がコア一基なので出力は予定値に満たない78%でしたから撃ち漏らしが出てしまうかどうかは少し不安はありましたがね。」

 

タクロー「それでも十分な破壊力でしたよ。お陰で助かりました。よし戦闘配置から警戒態勢に移行。損傷艦は我に続き基地に帰投する❗️」

 

まだ敵が襲来してくる可能性を考慮しそうタクローが言うと、艦隊は陣形を組み直してそれぞれの持ち場等に舵を切った。

 

地球圏外縁部 「オールトの雲」より手前の宙域

 

デザリアム 地球攻略特別編成派遣軍 第Ⅱ特務艦隊

旗艦:プレアデス改級攻勢型戦艦≪グレート・ガリアデス≫

艦橋

 

オペレーターA「ワープした味方艦隊からの連絡途絶。」

オペレーターB「途絶前に我が方に電文の送信あり、「≪ヤマト≫及びその麾下艦隊、ワープアウトし宙域を離脱」です。」

 

ミヨーズ(≪グレート・ガリアデス≫艦長兼第Ⅱ特務艦隊司令)「そうか、仲間の手を借りて見事このミヨーズの艦隊から逃げおおせてみせたか...ふふふふふ...≪ヤマト≫か、さすがメルダーズ閣下とデーダー司令を破った艦だけの事はある。噂通りやりおるわ。

まぁこの程度の事を容易く乗り切れなければこのミヨーズの相手は務まらんわ。」

 

デザリアム 第Ⅱ特務艦隊司令のミヨーズは部下からの報告を冷静に聞き感想を口にする。話からしてミヨーズという男はどうやら≪ヤマト≫とその艦隊を敵としてそれなりか或いは高く評価している節がある。

 

オペレーターA「あの...司令...❓」

ミヨーズ「なんだ❓いちいち命令されなければ次の行動の判断がつけれない様な鍛え方をしたつもりはないが❓」

オペレーターA「い、いえ...それはもちろん...。」

ミヨーズ「ふん、≪ヤマト≫をこのまま行かせて良かったのか❓と聞きたいのだろう❓案ずるな、≪ヤマト≫とその艦隊がどこへ向かうかは針路を見るからして察しが付いている。大きく迂回するハメになるが、先回りして網を張れば良い事だ。貴様が気にすることではない。」

オペレーターA「申し訳ございません。」

オペレーターC「司令、万が一の可能性の話でありますが...仮に≪ヤマト≫が我々の罠を掻い潜り、このまま我らが母星へと向かう針路を進み続けたとすれば、ここより20万光年先には我らの中間補給基地がございます。

基地に打電し援軍を派遣するよう進言してはいかがかと。」

ミヨーズ「ほぉ、中々面白い提案をするではないか。貴様は我が艦隊がヤマトとその艦隊に負ける思っているほど自信がないというのか❓」

オペレーターC「そ、そんなことは...❗️決して...❗️」

ミヨーズ「ふっ、まぁいい今の発言は不問に付してやる。中間基地か、司令官は確かグノンの奴だったな...。」

 

ミヨーズは瞼(まぶた)を閉じて沈黙し思考を巡らせる。

 

ミヨーズ「連絡は不要だ。基地の事は放っておけ。手出し無用だ。」

副長兼副司令「しかし艦長...。」

ミヨーズ「副司令、良いかよく聞け。ヤマトは...私の獲物なのだ...分かったな❓(静かな威圧)」

副長兼副司令「は、はい。了解致しました...(汗)。」

ミヨーズ「何をやっている。命令は聞こえただろう❗️さっさと動け‼️」

部下達「は、はい‼️」

ミヨーズ「全くいつまで経っても使えん部下どもだ。」

 

その後デザリアム 地球派遣軍 第Ⅱ特務艦隊はミヨーズの指揮の下、現宙域を静かにゆっくりと離れていった。




呼んでくださってる方お久しぶりです。そしてお待たせ致しました。いや〜筆が進まなかった訳じゃないんですが、遅くなってしまって申し訳ないですはい(汗)
今回は前回よりもさらに用意周到にありとあらゆる罠を仕掛けてデザリアムを待ち伏せてます。新生BBB戦隊と第440艦隊はまたもや見事な連携を見せましたね。作戦会議に参加し自身の戦術の正しさを証明し、それでもまだタクローには遠く及ばないと感じてます。デザリアム側も艦隊数を増やしたり新型艦(ゲーム版から引用、艦級名はプレアデス星団の星から)を投入したりでなんとしてでも物資の輸送や艦隊戦力の強化を行うとしてますが、悉く阻止されてしまいましたね。これが後からジワジワと地球侵攻軍に効いてくると思いますw.
さてさてヤマト達が来ましたね。「2205」から2年後が舞台らしい「3199」。まだまだ全然情報がない中での勝手な妄想をしています。「イスカンダルへの遠洋航海」の中で劇中ではあまり明言や描写がありませんでしたが、「運用面においては色々問題があったのではないか❓」と思い艦隊編成を大きく変えました。ついでに「もう"護衛隊"という名称も相応しくない」と思いこれも勝手に変えさせていただきましたのでご了承くださいますようお願いします(汗)。
ヤマト達の意図を知りそれに協力する形でデザリアムとの戦闘に割って入った新生BBB戦隊と第440艦隊。多少の損害を受けながらもなんとか敵の撃退に成功しました。これが後々響いてこないか心配ですね。
さてさて最後の最後でゲーム版オリジナルキャラであるミヨーズとその艦隊が登場しましたね。原作ゲーム版と同じくヤマトを追っかけてるようです。ミヨーズは原作だと「普段部下には"使えん部下"とか言ってめちゃんこ厳しい」ですが、知ってる人は「それは部下思いの裏返しだった」というのを知ってるのでそれを少しばかり出してマイルドな感じにしました。
さてさて色んな要素を性懲りも無くまたまた出しまくった回となりましたが、いかがでしたでしょうか❓次話は更なるビックゲスト達が登場しますのでお楽しみに。ではまた。


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第12話「激闘❗️「シリウス宙域会戦」前編」

前回、ヤマト艦隊のデザリアム本星への遠征を援護した新生BBB戦隊。地球最後の希望たるヤマト達を敵の追ってから守り切る事に成功したところで終わりました。ヤマト達に本丸を討つ事を託し新生BBB戦隊は自身のやれる事をするため通商破壊を続けています。今回もヤマトに次ぐファンが喜ぶ新たなゲストがご登場します。ではどうぞ↓


地球

デザリアム地球侵攻派遣軍司令部(旧地球連邦防衛軍司令本部ビル)

 

(映像通信)

???「して、地球の完全なる占領は未だなし得てないと❓」

 

カザン「は、はい。未だ防衛軍の生き残り連中が<パルチザン>を組織し抵抗を続けております。」

 

新生BBB戦隊と第440艦隊が海賊的通商破壊作戦をしたり≪ヤマト≫率いる「第65護衛機動群」を手助けし道を切り拓いていた頃、地球ではデザリアムの地球占領軍が防衛軍の残党を中心に組織された抵抗組織<パルチザン>に対し苦戦を強いられていた。

 

カザン「敵は予想外にも纏った組織を形成しており、地形を利用したゲリラ戦を各地で展開しています。」

 

(映像通信)

???「ならば圧倒的戦力を動員し揉み潰せばよかろう❓」

 

カザン「は、しかし奴らは頑強な抵抗を見せておりまして...更に予定されていた補給物資の70%近くが届かずにおり、補給と整備が追いつかず疲弊しているのが現状です。」

 

ここに来て新生BBB戦隊と第440艦隊の通商破壊戦の効果が現れている。地の利は地球人側にあるため地形を利用したゲリラ戦によりただでさえ慣れないよその星での戦いは彼らデザリアム軍兵士にも苦しいようだった。殲滅多脚戦車やさらに大型の殲滅制圧多脚戦車も対策が立てられつつあり損害も増えている。しかし人員の補充も兵器の整備、補給も通商破壊によって予定数が届いていないせいで戦力の立て直しが困難になっている。

 

(映像通信)

???「その件については報告は受けている。かなり厄介な"ノイズ"だそうだな。こちらで対応する。お前は引き続き地球の制圧に全力を尽くせ。」

 

カザン「はっ❗️」

 

そう言うと???は通信を切りまた通信を切り替えスイッチを押す。

 

???「XXⅣ師団のルーギラを呼び出してください。」

 

数分後...

 

(映像通信)

ルーギラ(第XXⅣ師団 師団長)「お呼びですか❓」

 

???「我らデザリアムの地球侵攻の戯曲にノイズを混じらせる者達がいるのは知っているな❓」

 

(映像通信)

ルーギラ「はっ、2年前我々が遭遇した例の【髑髏艦隊】ですね。」

 

???「そやつらの"除去"を命じる。できるなルーギラ❓」

 

(映像通信)

ルーギラ「は❗️直ちに向かいます閣下。」

 

そう言い通信を終えるルーギラに違うところから映像通信が入る。

 

(映像通信)

クーギラ「通信なんだったのお姉ちゃん❓」

 

ルーギラ「今は作戦中だ副師団長。それと"師団長"もしくは"姉上"と呼びなさい。」

 

(映像通信)

クーギラ「はぁ〜い。でぇでぇ何よ何よ本星の聖総統からだったんでしょ❓」

 

ルーギラ「我らの地球占領の調律を乱す者共の討伐を命じられたのだ。覚えているか❓2年前に遭遇した...」

 

(映像通信)

クーギラ「あぁ〜あの私達と同じ黒くて髑髏マークの付いた艦隊でしょ❓あれからどーなったのかな〜❓って思ってたけど、やっと会えるんだね。楽しみぃ〜♪」

 

ルーギラ「遊びに行くのではないぞ妹よ❗️"例の装置"の曳航準備をしろ。ファグリフォの部隊も呼べ。」

 

(映像通信)

クーギラ「ファグリフォお姉さんのXXⅨ狙撃大隊も❓あの装置を持ってくなら分かるけどそこまでやるの〜❓」

 

ルーギラ「師団の一部とはいえ我々を破った相手だ。用心に越した事はない。直ちにかかれ。」

 

(映像通信)

クーギラ「はぁ〜い♪≪グレート・エルクーギラ≫❗️」

 

ルーギラ「≪グレート・エルギーラ≫❗️」

 

ルーギラ/クーギラ「前進せよッ‼️」

 

地球 某海域 海中

金剛型宇宙戦艦 BBS-555≪キリシマ≫

艦橋

 

藤堂平九郎「どうか❓」

通信員「はい、各国各地域で同胞達が抵抗運動を続けています。敵は補給が充分ではなく満足な対応ができずにいるとのこと。」

芹沢「敵が弱体化していると❓どういうことでしょう長官。」

 

一方、地球のどこぞの海域の海中では現在では退役し記念艦となった【国連宇宙海軍最期の生き残り】こと金剛型宇宙戦艦≪キリシマ≫が潜航していた。なんとかしてデザリアムの捕虜から脱した藤堂長官は芹沢副司令ら複数人と共に<パルチザン>に合流しその海中司令船となった≪キリシマ≫に拾われ今に至り指揮を執っている。

デザリアムは【波動機関】には敏感であり反撃もしくは停泊していた波動機関搭載艦艇は片っ端から破壊していったが、旧来の【核融合推進機関】搭載の≪キリシマ≫は眼中にはなくそのまま放置されていたのを司令船として再び機関に火が灯されたのだ。全くのノーマークかつまさか<パルチザン>の司令部が海中にいるなんてデザリアム側は思いもしていないだろう。

 

藤堂平九郎「生き延びて抵抗を続けているのは我々だけではないということだ。」

芹沢「❗️」

藤堂平九郎「そういえば先程収容した負傷者達はどうなっている❓」

専任兵曹「は、既に医療区画に。」

 

藤堂長官は艦橋での指揮を芹沢に任せて席を外し医療区画へと足を運んだ。いくつものベッドに横たわる負傷者たち。既に手当が済んだ者、手当を待っている者、既に息を引き取った者、様々だった。

 

加藤 真琴(かとう まこと)【元ヤマト衛生科員】「あ、長官(敬礼)。」

藤堂平九郎「あぁ、はら...いや加藤君。ご苦労、敬礼は結構だよ。」

真琴「あ、すみませんつい軍にいた時の癖が...(汗)。」

藤堂平九郎「いやいや構わんよ。それよりすまないな。既に軍を退いてる身であるのに。」

真琴「いえいえ、それは私だけではないですから❗️私も含めて民間人も混ざってますから言いっこはなしだと思います。それに衛生士の私がこういう場面で役に立ちませんと。」

藤堂平九郎「そうか、ありがとう。」

 

元ヤマト乗組員で「ガトランティス戦役」で戦死した夫の加藤三郎の妻、加藤 真琴(旧姓:原田)も息子の翼と共にこの≪キリシマ≫に収容され医療スタッフとして働いている。既に軍を退いて8年になるも、衛生士としての腕は衰えていない。息子の翼もまだ7歳ながらも命のやり取りを行う母を時折手伝っている。

 

真琴「あの、もうすぐ処置が済むのでこのあと私ここを空けてよろしいですか❓翼の所に行ってあげたくて。次郎(島大介の弟)君やミリィちゃんら他の子達とも遊んでますが...。」

藤堂平九郎「あ、あぁ行ってあげたまえ。子供には母親がついていなければな。」

真琴「ありがとうございます。」

藤堂平九郎「(我々と同じ様に宇宙でも戦ってる者達がいる。なんとしてでも彼らと接触し、反抗作戦の足並みを揃えれるようにしたいものだな...。)」

 

自身がデザリアムに言い放った事を行動で示す者達が地球上だけでなく宇宙にもいる。それに希望を見出して天を見上げた。

 

一方その頃、第11番惑星外縁「オールトの雲」で通商破壊を続ける新生BBB戦隊と第440艦隊は今日も今日とてデザリアムに対し嫌がらせを繰り返していた。

 

新生BBB戦隊旗艦≪マキナ改≫

艦橋

 

クロンナウア「艦長❗️またやりましたぜ❗️これで通算63回の【デザリアム】艦隊の撃退ですよ‼️」

タクロー「うん、お見事でした。伝えてください。」

金田「彼女ら(四糸乃艦長の第440艦隊)もだいぶ慣れてきましたな。」

タクロー「えぇ、もう心配いらないくらいに成長しました。エレン、ミホッホ、無人艦の損害は❓」

エレン「0...ですよ。」

ミホノラ「艦長、酷使し過ぎなのか反応が遅れる艦が出てきました。」

タクロー「そっか〜、まぁ長く作ってるし連戦続きだしね。そろそろ"共食い(整備)"行きかな〜。作戦行動に支障は❓」

エレン、ミホノラ「まだ出ないと思います。」

タクロー「アイク❓」

アイク「ここに来た時よりは物資は減り、損害も積もりつつあるが微小だ。まだやれるさ。」

タクロー「(ここに留まってそれなりに時間が経ったな...。確認しようがないが俺達の行動の効果は現れてきてんだろうけど流石に消耗してきたな〜。地球圏内縁に偵察を出してるが未だ勢力的には向かうのが多い。まだまだ崩さないとダメなのか❓いやでもこのまま行くと...。)」

 

タクローは微々たるものの表面化してきた戦闘による消耗と補給の問題を「出てきたか、なんとかしなければ」と思考を巡らせていた時だった...。

 

ピピッ!(レーダーの電子音)

 

クロンナウア「おっ⁉️艦長、ワープアウト反応でっせ❗️」

タクロー「またデザさんでして❓」

クロンナウア「いえ❗️このパラメーターは防衛軍のコードですよ‼️」

タクロー「おっととまさかのお仲間か...。」

 

ハヴォック級航宙駆逐艦 DDS-467≪はれかぜ≫

艦橋

 

≪はれかぜ≫艦長:岬しいな「こちら第7艦隊【ギャラクシー・エクスペディション】所属 航宙駆逐艦≪はれかぜ≫艦長 岬です❗️救援を呼ぶよう言われて来ました❗️艦隊が危ないんです❗️助けてください‼️」

 

タクロー「第7艦隊...といえば副長❓」

金田「えぇ、≪シュンラン≫を旗艦とする今年に創設されたばかりの遠征打撃艦隊です。≪シュンラン≫竣工直後に編成され、新型波動エンジンのテスト兼長期遠征航海に出たと記憶しています。」

タクロー「そういやあの式典派手でしたよね。≪アルデバラン≫他3隻が竣工した時のと同じくらいに。ってそんなことは置いといてこっちに接舷するよう言ってちょうだい。」

 

しばらくして...

 

≪マキナ改≫中央作戦室

タクロー「で、シリウス宙域を航海中に突如デザさんの攻撃を受けたんだね岬艦長❓」

岬「は、はい。」

 

≪マキナ改≫に接舷した≪はれかぜ≫は艦の応急処置と乗員の手当を受けた。岬艦長は中央作戦室に呼ばれ事情聴取を受けている。

 

岬「敵の攻撃と通信妨害によって連絡手段を断たれてしまって、救援を呼ぶ為にワープをしろと言われてここまできました。」

タクロー「なるほどね、でこれが敵さんの戦力ですか...。」

アイク「うん。観測結果が不完全ではあるが、空母を中心とした機動部隊であることは間違いないようだね。」

 

中央作戦室の立体ホログラフに宙域マップとデザリアム艦隊のデータが映し出される。大規模な機動部隊のようだ。

 

タクロー「... ... ...。」

アイク「艦長。こちらが消耗してることは...。」

タクロー「分かってる。でも防衛軍のモットーは...」

アイク「「目の前で溺れている人間を見捨てない」忘れてはいないさ、そう言ってくれると思ったよ。」

タクロー「よろしいよ。アイク、直ぐに救助作戦の立案を。」

アイク「直ちにやろう。」

タクロー「副長、動かせるのと留まらせる艦のリストアップを。そして440艦隊にも協力の要請を。」

金田「了解。」

タクロー「岬艦長。君達≪はれかぜ≫のが状況に詳しい。また戦場に戻ることになるが、構わないか❓」

岬「はい❗️」

タクロー「良い返事です。我が新生BBB戦隊は第7艦隊救助作戦を開始する❗️」

 

大犬座a星・シリウス宙域 アステロイド帯

 

地球連邦防衛軍 第7艦隊【ギャラクシー・エクスペディション】

総旗艦:アンドロメダ改II級超弩級戦略指揮航宙戦艦 ABBSC-777≪シュンラン≫

艦橋

 

オペレーターA「主力戦艦≪ネヴァダ≫戦列を離れる❗️」

同B「駆逐艦≪ズールー≫戦線離脱❗️」

 

第7艦隊旗艦≪シュンラン≫の艦橋内で次々と挙がってくる損害報告。艦長をはじめクルー達に焦りの顔が嫌でも浮かぶ。

 

副長「艦長❗️」

山南 修(やまなみ おさむ):第7艦隊司令兼≪シュンラン≫艦長「くぅ...運がないな。こんなところで敵に出くわすとは...。」

第7艦隊司令兼総旗艦≪シュンラン≫艦長である山南は苦渋の表情を浮かべる。≪シュンラン≫の処女及び試験運用航海も兼ねる本遠征は「次世代型艦艇編成艦隊のテスト」並びに「防衛軍の外宙域活動領域の拡大」を目指した極めて重要な任務であるが、2年前に行われたヤマト艦隊の「イスカンダルへの表敬訪問」(「サレザー事変」により中止となった)の様にお偉方を乗艦させてない為に少し気が楽な任務の筈だったのだが、よりにもよって2年前にヤマト達がドンパチした相手とこんな形で山南たちは初対面してしまったのだ。

 

山南「(しかし妙だな...向こうのが数では勝ってる筈なのになぜ本格的に攻めてこない❓まるで何かを待っている様な...❓)」

 

山南はデザリアム側の動きを不思議に感じるも攻撃を受け続けている今、深く考えてる暇はなかった。

山南の言う通りデザリアムは第7艦隊とは距離を置き不動の姿勢で砲撃を続けていた。

 

デザリアム【第XXⅣ師団】

プレアデス改級攻勢型戦艦≪グレート・エルギーラ≫

艦橋

 

ルーギラ(第XXⅣ師団師団長兼≪グレート・エルギーラ≫艦長)「無理に沈めようとするな❗️手負わせるだけでいい‼️」

オペレーターA「数ではこちらが有利です。一気に仕留めてしまえばいいのでは❓」

ルーギラ「無知が❗️我らの目的は眼前の敵ではない❗️忘れるな❗️奴らは餌に過ぎん❗️2年前に我らに屈辱を与えた黒髑髏の艦隊が我らの狙いだ‼️」

オペレーターA「し、失礼しました。」

ルーギラ「ふん❗️これだから男というのは...❗️」

オペレーターB「司令、≪グレート・エルクーギラ≫から通信。「退屈ぅ〜いつまでチマやってるのぉ〜お姉ちゃぁ〜ん❗️」と。」

ルーギラ「こらえなさいと言いなさい❗️それと"司令"と呼びなさいと付け加えろ‼️」

オペレーターC「艦長、XXⅨ大隊のファグリフォ司令から。「出番はまだか❓」と。」

ルーギラ「「まだだ、待機せよ」と伝えろ❗️」

 

「皆堪え性がない」と内心で怒気って毒づく第XXⅣ師団長 ルーギラ。これだけ味方を痛めつければあの髑髏艦隊がすぐさま救援に駆け付けてくると思っていたが、意外にもまだ来ない。全艦沈めてしまっては元も子もないのですごく加減して攻撃するよう部下に指示している。

 

ピューンッ!(電子音)

オペレーターA「交戦中の地球艦隊後方にワープアウト反応。」

ルーギラ「ふっ、ようやく来たか...❓」

 

第7艦隊の後方に氷塊がいくつも現れ砕け散り"漆黒の艦隊"が姿を現す。それは総旗艦の≪シュンラン≫でも捉えていた。

 

≪シュンラン≫

艦橋

 

通信手兼レーダー手「艦長❗️後方にワープアウト反応。識別信号該当あり、これは友軍です❗️」

山南「ッ⁉️」

副長「おぉ❗️」

 

※ここからは「♪運命の時」を流しながらお読みください

 

≪マキナ改≫

艦橋

 

タクロー「こちら第99特戦群 旗艦≪マキナ改≫の多田部 拓郎。第440艦隊と共にこれより貴艦隊を援護する❗️」

 

≪マキナ改≫率いる新生BBB戦隊は空母を中心とする機動部隊編成で第440艦隊の一部を伴って第7艦隊とデザリアム艦隊の前に姿を現す。

 

タクロー「各空母は艦載機即発艦❗️制空権を奪い返してお返し差し上げろ‼️」

 

タクローの号令の下、乗艦の≪マキナ改≫とクラスD改型空母(正規空母型と軽空母型)から艦載機が次々と発艦していく。久々の出撃もとい出番である為かここでは書ききれないほどパイロットの皆が大興奮でやる気にまた溢れた雰囲気と台詞が飛び交っている。航空隊は瞬く間に第7艦隊の制空権を脅かしていたデザリアムの芋虫型戦闘機"カタピラス"を蹴散らし、空母には金舟らコスモパイソン組らが攻撃を仕掛けている。あまりの手際の良さに≪シュンラン≫を含む第7艦隊の面々は≪ザドキエル≫率いる第440艦隊が形成した波動防壁陣の中で波動共鳴波を受けて機関の応急処置を受けながら呆然としていた。

 

通信手兼レーダー手「駆逐艦≪はれかぜ≫より入電。「救援のアテが付いた。遅れたことを謝罪する」です。」

≪シュンラン≫副長「い、いやそれよりも、すごい瞬く間に制空権を奪った。」

山南「あれが第99特戦群、"新生BBB戦隊"か...。噂以上の実力だな。」

 

冬月(映像通信)「そうだ。久々だね山南❓」

 

山南「ッ❗️冬月艦長⁉️まさか貴方が新生BBB戦隊に❓」

 

冬月(映像通信)「あぁ、君が第7艦隊と≪シュンラン≫を預かりたいと言ってからここにお世話になっている。なんの因果か≪シュンラン≫のプロトタイプの艦長に落ち着いたよ。」

 

≪ネメシス≫艦長の冬月は山南の先輩で現防衛軍総旗艦≪アルデバラン≫艦長兼第1艦隊[ブルー・プルミエ]司令の谷鋼三と同期だ。冬月の言う通り第7艦隊と

旗艦≪シュンラン≫は本来、冬月が司令と艦長を兼任/就任する筈だったのだがヤマト率いる第65護衛隊(2205年当時)が「サレザー事変」の際にイスカンダルへ司令部の許可なしに救援に向かっていったのを見守った(というより丁重にご退艦させられた)のを機に「護衛隊の司令なんかより、俺はやはり艦長がしっくり来るな」とヤマトと艦長 古代達の姿に感化され新設される第7艦隊とその旗艦への司令兼艦長に立候補したのだ。それを聞いた冬月は彼の心情を察し艦長の席を後輩に譲る形で自ら辞退を申し出て以降は互いに任務に勤しんでいた為に連絡を取り合っていなかった。

 

冬月(映像通信)「おっと、今は再会を喜ぶ暇はなかったな。応急処置できる艦はこちらで施そう。損傷の大きい艦はワープで宙域の離脱を第440艦隊と共に援護する。良いか❓」

 

山南「は、了解しました。」

 

【デザリアム】第XXⅣ師団

総旗艦≪グレート・エルギーラ≫

 

ルーギラ「待ちかねの相手が来た❗️「デザリアム・フィールド・ジャマー(D.F.J)」起動させよ❗️」

オペレーターA「了解。」

オペレーターB「ジャマーⅠ号からⅣ号までエネルギー駆動開始。」

 

お目当てのご登場を待ちかねて遂に目の前に現れたの確認したルーギラは部下に艦隊後方にある四基の巨大な装置がなにやら特殊な波長のエネルギー波を放出し始める。それは防衛軍側の新生BBB戦隊と第7艦隊も確認していた。

 

新生BBB戦隊

旗艦≪マキナ改≫艦橋

 

クロンナウア「おっとと❗️なんだなんだぁ⁉️カンチョーさん❗️敵艦隊の後方からなんやら異様なエネルギー波長を検知しましたぜぇ‼️」

タクロー「エネルギー波❓」

クロンナウア「えぇ、なんやらもわわ〜んのフワフワしたなんかおかしな感じのが❗️」

 

「何を始めようってんだ❓何が狙いだデザリアム❓」とタクローら≪マキナ改≫クルーと≪シュンラン≫の山南は思った。




読了ありがとうございます 今回は久々に「地球」の様子を書きました。新生BBB戦隊側は直に見てないので分かりませんが、通商破壊が効いて来ているようで地球で抵抗運動をしている<パルチザン>に苦戦しているようです。一方で補給や整備の問題も出始めてきた少し怪しくなってきましたね。どうなってしまうのか危うし新生BBB戦隊と第440艦隊❗️です。【デザリアム】は補給が届かない原因である新生BBB戦隊を叩くべく第6話に登場した第XXⅣ師団を派遣する事を聖総統スカルダートらしき人物が決めたようです。ルーギラとクーギラというデザリアムの女性指揮官が登場しました。リメイクで女性が増えたガミラスはともかくガトランティスに至っては女性が変わらずサーベラーぐらいしか出てこなくて【デザリアム】もメルダーズに話しかけた「声」だけという「ガミラス以降の敵勢力女性陣少な過ぎ問題」があるので出したキャラです。二人の紹介についてはもう一人語られたデザリアム女性キャラと共に次回さらっと後書きで紹介します。
<パルチザン>の司令部兼活動拠点として「2202」でヤマトクルーが叛乱の際に運用した金剛型≪キリシマ≫が活躍しています。このアイデアは「デザリアム戦役編」を始める前から考えていたもので、「どうせデザリアムは波動機関搭載艦にしか興味ないだろうしまた活躍させる機会があったら面白いよな」という事で登場させました。潜水艦のように水中に潜む司令部は「ターミネーター4」モチーフです。藤堂長官や芹沢副司令のみならず加藤真琴(旧姓:はらだ)や息子の翼、島の弟の次郎、「2202」と「2205」に登場したガミラスの少女ミリィ、などの民間人も多数乗り込んだりと旧作同様に軍民の寄り合い所帯となっています。
さてさていよいよお待ちかね❗️ゲーム版屈指の人気艦≪シュンラン(春藍)≫のご登場ですよ‼️艦長は山南さんにしてもらってます(原作ゲームでもそうだし)。「2205」での「ヤマト達の行動に感化されて艦長職に戻った」と勝手な妄想。山南さんの性格ならありえるかもと思ってそうしました。原作ゲーム版同様初登場が敵に押され気味での登場という最新鋭艦なのにちょっと情けない(って言っちゃいけないんだけども)かつデザリアムが新生BBB戦隊を誘い出す為のエサに利用されてしましいました。しかし安心してください❗️次回からは大活躍しますよぉ❗️それでは次の「後編」をお楽しみに‼️


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