クソみたいな本を書いたら英霊になってた件 (ユフたんマン)
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クソみたいな本を書いたら英霊になってた件

続くかは未定、思いついたので息抜きで執筆


タイムスリップした。もう一度言おう、タイムスリップした。

目を覚ましたら江戸にいたでござる。将軍の名は徳川慶喜、幕末とかいう物騒な時代である。

 

過去に来たなら現代知識無双!!ということも凡才な自分には出来ず、ばあちゃんに教えてもらった知恵袋を頼りにチキンな俺は農村でひっそりと生きることを選んだ。

田畑を耕し飯を喰らう。苗字を迂闊に名乗ったせいでどこかの落ちぶれた元お偉いさんだとか思われていたものの、何とか順応し今まで生活していた。

 

そしてある日、蚊帳を張り、布団を床に敷いた時にふと思い立った。

 

 

何か本を書いて後世に名を残そう

 

 

思いついた次の日にはすぐ行動に移していた。

街に出て少しお高めの紙を購入し、家でクッソ下手糞な字で筆を走らせる。

 

どんな本を書こうか、そんなものはとっくに決まっていた。自身の武勇伝と称してなろうによくありそうなラノベを書いたのだ。ただただ書くだけでは歴史の波に飲み込まれてしまうと考えた俺は、自身の名を江呂杉珍々丸とした。

小学生という生き物は下ネタが大好きな生き物である。中学生も同様だ(偏見)

こんな下ネタみたいな名前に飛びつかないわけなかろう?

何?中学生は違う?少なくとも俺の周りじゃエロマンガ島で大騒ぎしてたぞ。

ラノベにした理由?書きやすいし難しい本とか書けないからに決まってんだろ!!

 

スラスラと執筆する。珍々丸の装備はビームサーベル。腰には魔獣を収めるボールが六つ付けられており、中には宇宙を創造したという魔獣、数多の群衆に選定され運命(公式)に抗った絡繰りの魔獣、炎を司る忌み群衆に嫌われた炎猿、世界で三本の指に入ると言われる電気鼠、レー島と呼ばれる島の守り神、運命(公式)に愛された親子愛の化け物が入っている。

幽波紋と呼ばれる精神エネルギーを操ることが出来、その能力は時をも凌駕し山をも砕く。軽くジャンプしただけで山を越え、本気を出せば成層圏まで跳べるという圧倒的跳躍力を持つ。

 

「巨大ロボットに乗って…」

 

クソを汚物で混ぜ込んだような酷過ぎる設定をどんどんと追加していく。今思うとこの時の俺はちょっと頭がいかれてたのかもしれない。

どこぞの宇宙戦争のように、ラスボスは自分の親だった展開、そして激闘の末に勝利した珍々丸はヒロインと共に平和に過ごすというハッピーエンドで幕を閉じた。

 

そしてここからが本番である。

最後にこれを読んでいる者に予言を伝えるという凶行に出た。気分はノストラダムスだ。

 

適当に覚えていることを書いていく。これから起こるであろう戦争の勝敗、世界恐慌、バブル経済、兵庫県議員号泣会見、新型ウイルスの蔓延等々。

そこで俺は思った。面白くねえな…と。予言とはノストラダムスの大予言のようにぶっ飛んだ内容の方が面白いし話題になるのだ。

2016年としっかり記載し予言する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空白の一年間、世界の命運は一人の少年に全て委ねられる。その時にはこの珍々丸が協力しに馳せ参じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冗談半分でそう綴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

 

 

 

 

「セイバー、江呂杉珍々丸ッ!!!!予言通りに馳せ参じたッ!!!貴様が人類最後のマスターかッ!!!!」

 

「先輩!英霊の召喚に成功しました!」

 

周りを見渡す。あちらこちらで町が燃え盛り、骸骨がカタカタと蠢いている。

目の前には嬉しそうに目を輝かせながら俺を見つめる盾を持つ少女と白髪ロングの気の強そうな少女、そして黒髪の少年が驚いたようにポカンと口を開けている。

 

 

 

ここ型月ワールドかよォォォオオオオオオオッ!!!!!!!




因みに本にはカタカナとか擬音語とか普通に大量に書かれてる。


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2話

まさか赤になるとは思わなんだ…一応続き書いたけど話は進みません。申し訳ねえ、これは行き当たりばったりというか何というかタイトル通りクソ適当に考えた作品なのでこの先続くかも知れないいし続くかもしれない。


江呂杉珍々丸。

小学生や中学生が作成する地歴新聞には必ずと言ってもいいほどに登場する。

まずは名前のインパクトだ。下ネタ満載の名前は本人の予想通り子供たちの心を鷲掴みにした。

珍々丸の本が発見され、ニュースでずっと放送されていた時期にはお前のあだ名珍々丸な!といった悪口が流行していた。どの学校にも珍々丸というあだ名を持った子供が1人は存在していたのである。

酷い学校では学校より『珍々禁止令』が出た程である。

 

中学生は、珍々丸を好きな奴は子供という風潮が流れ始める。地歴新聞なんかで珍々丸を書いた暁にはまだ大人になりきれていないガキという扱いである。

 

大人になれば、名前ではなくその物語に目が行く。その時代に似つかわないビームサーベルに機動兵器、さらに宇宙にまで広がる超スケール。これが近代のものであればそこまで広がるどころかネットに埋もれる程度の代物だったが、これが幕末の頃辺りで書かれたものであるとなると扱いは大きく変わる。

何故その時代にそんなものを書けているのか、もしや未来人がタイムスリップして書いたのではないか(正解)という説まで浮上している。

 

そして最近世間を賑わせているのが、彼の書物の最後に語られる予言だ。

戦争の勝敗、日清、日露、第二次世界大戦の全てが的中している。

更にはバブル時代、そしてその崩壊、明治からの元号の流れ、震災等の予言は全て的中している。

海外ではアメリカの同時多発テロや、初の黒人大統領当選まで記載されていた。

 

しかしこれまで取り上げてきた予言には一切何年に起こる出来事かと記載されていなかった。だがその中に1つだけ、異質にも断定されているものがある。

それが2016年、人理焼却である。焼却とは何か、長年研究者や専門家が考察するも、唯一のヒントは空白という言葉だけであり、未だ考察の域を超えていない。

それに1人の謎の少年。彼が誰の事を指しているのかと未だ議論が絶えない。彼が人類存続の鍵と思う人も多く、血眼になり探す組織もあるぐらいだ。

 

そして『協力しに馳せ参じる』というこの言葉。どう見ても彼が現代に蘇ることが仄めかされている。どう蘇るのか、余りにも非科学的要素に頭を悩ませるのは専門家達だ。

作中には様々な兵器や能力が登場する。そのためこの話はフィクションであるという説が濃厚なのだが、如何せん、予言が全て当たっているためこの説もにわかに信じがたくなっている。作中に登場する兵器の中には平行世界に移動するモノ、星をも破壊するモノ、穿ったモノを元素にまで戻すモノなども存在しているため、コールドスリープや時を超える代物があってもおかしくは無い。そもそも時を超越しているという描写があるため、タイムスリップが出来るのでは無いかと言われている。そのため冒頭にある未来から来た説はかなり有力になってきており、今やこの物語がフィクションであるという説を上回りつつある。

人間は未来からとつけば、機動兵器などのオーバーテクノロジーも納得できるのである。

 

 

 

そして世界中が待ち続けた2016年が…今始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

ありのまま今起こったことを話すぜ!!俺は適当に色々書いたのに最後に適当に書いた予言のせいでそれが全て本当にあった出来事として認識され何故か英霊になって冬木の特異点に召喚されてしまったぜ!!まさかFGOの世界に転移してタイムスリップしていたとは全く思ってなかったぜ!!人理焼却って書いてたしよくゲーティア達に妨害されなかったな…ビックリだぜ!!

…とそう言えば適当に書いた遠方からは直接珍々丸を視認できないという設定が千里眼等を弾いているのかもしれない。さらには俺の事を近くで直接見ない限り未来過去問わず干渉されないという効果もつけてたのが功を奏したぜ!!

 

「あなたはまさかあの江呂杉珍々丸さんですか!?予言というのもまさかこのことを見通して!?」

「これが人理焼却…ってことかしら…しかし、カルデアでも召喚を何度も試して失敗していたと言うのに…まさか貴方があの少年だったとはね…藤丸立香」

「え、ええ!?ま、まって、俺が予言の子!?俺に世界の命運が握られるってこと!?」

「そういうこったな、よろしく頼むぜマスターッ!!俺の事は適当に珍々でも珍々丸でも好きに呼んでくれッ!!」

「はいッ!よろしくお願いします珍々さん!!」

「待ってマシュ、一旦落ち着こうか」

 

マシュの言葉に立香が顔を赤くさせながら止めに入る。じゅ、純粋無垢な子、恐ろしい…

とも思ったが珍々がわかるのって日本人だけか…?大体英語じゃペニスだし日本人に言われなきゃ分からないよな多分。可愛い子がチンチン言うのもなんか興奮するし別に言わなくていいんじゃない…?

 

 

 

 

 

 

 

クッソォォォオオオオオッ!!!昔の俺ぶっ殺ッシャァァァアアアッ!!(コマンドー)

は、恥ずかしい、なんだよ江呂杉珍々丸って!!卑猥以前に恥ずかしすぎるだろこれ!さっき勢いで珍々でもいいって言っちゃったけどダメだろそんなの!!日本鯖の前でマシュにそんな事言われたら「あいつマシュに卑猥な事言わせてやがる…」って粛清されかねん…。特にあの自称風紀委員長…

そんなこんなで悶えていると立香は話題を変えようと俺に話を振ってくる。流石コミュ力EX。

 

「すっ、すごいですねそのビームサーベル!!本当に存在してたんだぁ!!」

「珍々さん、とても長くて太いです…!」

「マシュさん!?」

 

 



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最終章 決着

話は進まない。短い。最後の方は何も考えてない。

マテリアルは次回か次々回。流石に戦闘シーンもないままマテリアルはどうかと思ったので。多分マテリアルも適当になるかも。


地はうねるように震え、海は荒れ、大きな津波となり村を、町を、国を、星を呑み込み、火山は至る所で噴火し、火山灰が空を包み込む。

人は悲鳴を上げる間もなく消えていく。

何をするまでもなく消えていく。

抵抗することは出来ない自然の脅威。

まさにそれは天変地異であった。

 

「どうだ珍々丸よ…今、世界は生まれ変わる!!」

「星が…地球が…何故こんなことを…!!」

 

そんな地上の遥か上空、成層圏を超えた先、絶対零度の宇宙空間。

そこで二人の男が向かい合っていた。

 

「何故?愚問だな…私は新世界を創造したいだけ、しかし今の地上には新世界に相応しくない塵ばかり。

『浄化』だよ。この世界には不要なものが多すぎる。無からだ。1度、地球全てを無に返しッ!!

私が望む新世界ッ!『御珍々蘭土』を創造するッ!!」

 

男は血を吐きながら、愉悦の篭った声色で叫ぶ。

男の腹にはビームサーベル、精霊剣・天牙が突き刺さっており、既に息絶える寸前、それなのに彼は笑みを浮かべながら、自らの腹を天牙で貫く男、珍々丸に話し掛ける。

 

「私は死なないッ!!新世界が創造されれば私は神として昇格し蘇るッ!!私は選ばれし人間なのだッ!!」

 

ニヤリとより一層薄気味悪い笑みを浮かべる。

 

「私と共に来い、珍々丸。私の息子であるお前にはその資格がある…!」

 

その言葉を言い終わると男、江呂杉蘭光は絶命した。灰のように体がボロボロと崩れ去っていく。

宇宙空間に1人残された珍々丸。目の前には終わりゆく地球の姿。

珍々丸は自身の胸に手のひらを当て呟く。

 

「決して…この世界を終わらせはしない…新世界が何だ…神がなんだ…そんなもののために、今まで紡いだ掛け替えのない世界を終わらせる訳にはいかない…ッ!!」

 

決意と共に珍々丸の身体が輝き始める。

 

「世界を『復元』する…ッ!!」

 

全てを放出する。魔力、精神力、記憶、能力、ありとあらゆるものを使い世界を復元する。

すると、荒れ果てる直前だった地球はその動きを止める。そして巻き戻るように全てが動き出す。

地球は荒れた姿から時間が経つ事に、美しかった地球へと姿を激変していく。

 

「グフッ…!!」

 

しかしその代償は大きい。珍々丸の指先からドンドン崩れ去っていく。意識は朦朧とし、身体はまるで鉛が付いているように重い。あらゆる記憶や能力を使っている影響で、身体が負荷に耐えられず崩壊を始めていたのだ。

 

だがそれでも辞めない。愛すべき我が故郷を守るため、愛すべき人を守る為、全身全霊全てを使い果たす。

 

 

次の瞬間、珍々丸の身体を何かが包み込む。

 

「お前は…超運駒零式!?」

 

それは珍々丸が愛用していた機動兵器超運駒零式だった。既に珍々丸の父、江呂杉蘭光との戦いで大破し起動不可能の状態になっていたはずだった。主である珍々丸を助けるために、操者の意思ではなく、彼と共に戦場を駆け巡った超運駒零式自身の意思でここまで来たのだ。

 

「力を貸してくれるのか…?」

 

答えるかのように珍々丸の治療を始める。普段よりも回復の効きが早い。機体の全てを治療に回しているようだ。ボロボロに崩れた体も蘇っていく。

 

「こりゃいい、俺の身体は任せたぜ相棒」

 

身体の心配はもうしなくていい。珍々丸は超運駒零式を信じ、叫ぶ。吠える。

 

「うおおおおぉぉぉおおおおッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

世界が再び廻り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして珍々丸はこの世界を救った。全ての能力と相棒である超運駒零式を犠牲にして。

 

 

友よ、ありがとう

 

父よ、さようなら

 

そして、再び動き始めた世界に

 

 

 

おめでとう




御珍々蘭土閉園


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天をも牙剥く

アルセウスたのちい


地球の何処か、現世とは異なる隔離した世界。名は幻想郷。

そこには現世で失われていた神秘が今も存在する。

その中で1番強い力を持っているのが精霊達だった。

ある日、その幻想郷の王が命を落とした。

そのため、次の王を決めるために、精霊達の中でも特に強大な力を持つ、四大精霊による話し合いが行われた。

 

「アナタガオウニナッテヨ!」

「イヤヨメンドクサイ!アナタガシナサイヨ!」

 

話し合い…というよりは押し付け合いという方が正しかった。王となれば様々な責任や責務が課せられることになる。と言ってもほんの些細なことに限りないが。

精霊達は自由を縛られるのが嫌いだった。だからこそ束縛される王というモノに誰も成りたがらなかったのだ。

 

押し付け合いは平行線を辿り、数百年が経った頃、幻想郷が魔の森に侵食され始めた。

魔の森とは、そこにある生態系を蝕み、全てを取り込み破壊し増殖するカビのようなものだ。それに取り込まれると精霊達とて無事では済まない。

それに抗う精霊達だが、時が経つにつれて均衡は崩れ、幻想郷はみるみると侵されていく。

 

そんな時、たまたま幻想郷に迷い込んだ人間がいた。

その男の名は珍々丸、後の世に世界を救う事になる人間だった。

人間は鉄の剣や兵器を使い魔の森を次々と焼き、切り払っていく。精霊達も人間に力を貸し、最後は幻想郷に伝わる精霊剣の力を持って魔の森は跡形もなく消滅した。

 

精霊達は珍々丸を讃え、大きな宴を始めると共に、

「アナタ、ゲンソウキョウノオウニナラナイ?」

四大精霊の内の一体、水の精が尋ねた。

 

「ソウダソウダ、ソレガイイ!」

 

精霊達は色めき立ちながらそれに賛成する。

珍々丸は困惑しながらも、俺でいいのか、人間でいいのかと問うたが、四大精霊はこう返した。

 

風の精は「タノシケレバイイ!!」

土の精は「…ダレデモイイ」

水の精は「サワガシクナケレバイイ」

火の精は「ツヨケレバイイ」

 

ということで、酒の勢いもあり、乗り気になった珍々丸は幾つかの条件の元、王になることを了承した。

1つ目は成すべきことがあるため、ここにはいられない。

2つ目は魔の森を祓った時のように力を貸して欲しい。

 

それに対して精霊達も了承し、代わりにこの幻想郷が何らかの危機にさらされた場合はこれからずっと助けて欲しい。と珍々丸に頼んだ。珍々丸はそれに了承した。

 

王の仕事は幻想郷を守ること。王になる契約により、死後も危機の際に呼び出される事を彼は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

カルデアの藤丸立香に召喚された珍々丸は、キャスタークーフーリンと合流し、聖杯の眠る大空洞に乗り込み、番人として待ち構えるアーサー王との激戦を繰り広げていた。

 

「”風よ、思うがままに吹き荒れろ“」

 

珍々丸を中心に激しい突風が吹き荒れる。それは生半可な攻撃を跳ね返し、逸らし、状態異常を全て無効化する風の防壁。風を纏うように、突風を活かしながら変則的な動きでアーサー王を翻弄する。

 

「小賢しい、“風王鉄槌(ストライク・エア)”!」

 

アーサー王の持つ聖剣から、圧縮された風が解放され、暴風が珍々丸に襲いかかる。だがそれは悪手だった。

珍々丸が今、使っているのは風の精の力である。風を司る風の精にはその程度、ただの威力増加の養分でしかない。

珍々丸を纏う風圧がより一層強化され、動きが格段に速くなる。

 

「フンッ!!」

「チッ!!」

 

珍々丸の振り落とす一撃。それをアーサー王は聖剣で受け止める。

 

「”荒ぶる大地の如き力を示せ“」

 

地響きと共に、土の精から受けた加護により、身体能力、主に力が格段に強化される。それにより拮抗していた鍔迫り合いが、一気に珍々丸の優勢に傾く。アーサー王の足元には罅が割れ、徐々に剣の位置が低くなってきている。

 

「舐めるなァ!!」

 

アーサー王は何とか珍々丸を押し返し、聖剣に魔力を込める。そして溢れ出す極光、それを振り下ろし、魔力は光の奔流となって珍々丸に襲いかかる。

 

「”心技に宿るは水の奔流“」

 

水の流れに身を任せたように脱力した珍々丸は剣を振り抜く。それはまさに無の境地。水の精の力が更に奥へと意識を沈ませる。無の境地から繰り出された剣は極光に触れ、そこからアーサー王の極光を難なく斬り裂いた。

 

「何ッ!?」

「”紅蓮の炎よ敵を焼き尽くせ“」

 

極光を放った際に出来た硬直を利用し珍々丸は特攻を仕掛ける。剣には炎の精の力が宿り、アーサー王に烈火の如く襲いかかる。

その技はアーサー王の鎧を砕くのに充分なもの。一撃一撃がまさに必殺。それを体を無理やりに動かし、直感に従い聖剣を振るう。

一太刀交わう事に甲高い音を大空洞に響かせる。紅蓮の炎と漆黒の極光が交差する。

 

「やるな…ッ!!」

「貴様こそ…ッ!」

 

鍔迫り合いの中、アーサー王の繰り出した蹴りが珍々丸の腹部に当たり、後方に吹き飛ばす。

無の境地に達しているため、ダメージこそ無いが1度珍々丸も距離を取る。

 

「”卑王鉄槌、旭光は反転する“」

 

アーサー王の聖剣が妖しく輝く。その輝きは漆黒となり全てを呑み干さんと魔力が周囲を荒れ狂う。

 

「マスター!!宝具が来るぞッ!!!」

 

珍々丸の焦った声。現実離れした戦いに惚けていた藤丸も、気を取り戻し高らかに叫ぶ。

 

「マシュッ!!一緒に戦おう!!

「了解しました!!宝具!!展開します!!」

 

「“光を飲め『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』“!!」

 

竜が吠える。聖剣から放たれるはどす黒い闇の奔流。それは全てを呑み込むモノ、それは全てを薙ぎ払うモノ。

聖剣から放たれし極光は先程までとは比べ物にならない膨大な魔力、破滅へと導く王の鉄槌。

 

それを阻むは1人の少女、人理の盾。

 

「”仮想宝具・疑似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)”!!」

 

マシュの前に現れたのは天文台の名を刻んだ不朽の城壁。何者も通さぬ人理の盾。

 

「ぐぅ…ぐうぅ…!!」

 

押される。どれだけの強度を誇ろうと、どれだけの思いを込めようと、それを上回る圧倒的な力には敵わない。そう示すようにアーサー王の圧倒的な暴力がマシュの宝具を蹂躙する。

マシュの宝具は次々と崩れ落ち、闇に呑み込まれていく。

 

「マシュッ!!」

「ちょっとッ!!藤丸立香!!止まりなさい!!」

 

藤丸は駆け出した。オルガマリーの静止を振り切り、マシュの元へと駆ける。

 

「マ、マスターッ!?」

「マシュ!!一緒に戦おうッ!!」

 

藤丸は必死に腕を伸ばし、マシュの背中に触れる。それと同時にマシュの中に熱い何かが、魔力と共に途轍もなく熱い何かが流れ込むような感覚に陥る。

 

「マシューーーーッ!!!」

「ぅぉおおおおおおおおッ!!!」

 

藤丸の手の甲にある令呪が消えた。それと同時にマシュの盾は形を取り戻し、さらに魔力は増大する。

それは全てを阻む白亜の城。まだ誰も知覚出来ない不完全な状態。だがそれはアーサー王の宝具を防ぐには十分すぎる効果を発揮した。

 

「よくぞ防いだ2人ともッ!!」

 

宝具が防がれ驚愕に顔を歪ませるアーサー王に、珍々丸は魔力を込めながら宝具を解放する。

 

「“風よ宿れ、大地よ宿れ、水よ宿れ、炎よ宿れ。我が剣は天をも牙剥く精霊剣。四大精霊の加護の元に精霊王の力を今此処に示さん“」

 

珍々丸の精霊剣に四大精霊の力が宿る。風は吹き荒れ、大地は震え、水は激流となり、炎を敵を焼き尽くす業火となる。

 

「”真名解放、万象を穿つは… 『天牙(TEN・GA)』“」

 

剣が振り下ろされると共に、精霊達の力が解放される。風は竜巻を起こし、大地は割れ、激流は津波となって、業火は周囲丸ごと焼き尽くす。

四つの属性が重なり合ったことで新たなる自然エネルギーが誕生、爆発、それは時空を超越し万象を穿つ斬撃と化す。

 

そのエネルギーは全てアーサー王ただ1人に向けられた。自然という名の理不尽な暴力。まさに天災がアーサー王へと襲いかかる。

 

結果は言うまでもない。宝具解放後の硬直もあり、反撃を許さず膨大な量の自然エネルギーがアーサー王を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

「本当にいいのか?マスター。この力があれば、この人理焼却も、レフ・ライノールの企みも全て無かったことに出来る。彼女は助からないが、それだけで犠牲は無くなる…」

「助ける…!!誰一人として失わないッ!!だって…所長は助けを求めていたからッ!!」

「フフッ…野暮な質問だったなマスターッ!!流石は予言の子だッ!!

 

“顕現せしは創造神、願いたるは1つの生命。今この時を持って契約を果たさん”」

 

珍々丸の腰にある魔獣球が金色に輝き、神々しい光輪が背後に出現する。

 

『これは…!?英霊でも…ましてや神霊でもない…ッ!!?おいおい嘘だろう!!?藤丸くん!そこにいるのは正しく神!!珍々丸伝にてほんの一瞬示唆されていた創造神深奥だッ!!』

 

光輪の周囲に様々な色のプレートが浮かび上がる。それは1枚1枚が属性の概念を持つ神の代物。

それが1つに凝縮され丸みを帯びた白い水晶のような形に姿を変える。

 

「“『命の宝玉』”」

 

その宝玉はカルデアスに呑み込まれる直前のオルガマリーに射出される。そしてオルガマリーの胸へ沈み込み、身体を虹色に発光させる。

次の瞬間オルガマリーはカルデアスから弾き出され、元いた藤丸たちの元へと戻された。

 

「え、えぇ…これって…た、助かった…の…?」

「所長!!」

 

わっとマシュと藤丸がオルガマリーに走り寄る。

揉みくちゃにされているオルガマリーを尻目に、珍々丸の手の中で1つの魔獣球が黒く塗り潰されたように真っ黒となり、虚空へと姿を消した。

これは世界を救う際にした契約。世界を救うことが出来れば1つだけ願いを叶えるといったもの。

こいつ契約しすぎだろ。

 

「おのれおのれおのれおのれおのれぇ!!何故貴様が存在するッ!!歴史上に、人類史に貴様は存在しないはずッ!!それなのに何故ッ!!」

「昔から隠れるのが得意でなッ!!父上から逃れる為に母上が死に際に遺してくれた最後の贈り物だッ!!」

「観測出来なかったのはそのギフト…おのれおのれ忌まわしい、下劣、下品、汚らわし……」

 

斬ッ!!

 

「なっ…んだ…と!?」

 

狂気を含め憤怒を露わにするレフ・ライノールに、珍々丸は一瞬にして距離を詰め一閃。レフ・ライノールの身体は2つに断たれる。

 

「悪即斬ってなあッ!!貴様らの目的は分かっている…

それは…」

 

藤丸が叫んだ。

 

「世界を滅ぼしてから新しい世界を創造する…つまりお前の目的は御珍々蘭土だッ!!」

「チガァァァァアアアアアゥゥゥウッッッッ!!」

 

レフ・ライノールの断末魔が響き渡った。




IFルートは江呂杉蘭光が出現。そこから蘭光軍VSゲーティアVSカルデアVSダークライ。
量産化起動兵器と魔人柱が縺れ合う地獄絵図。そして漁夫の利を狙うカルデアと巻き込まれるダークライ。


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マテリアルとセリフ集+α

クラス:セイバー

 

真名:江呂杉珍々丸

 

【スキル】

 

四大精霊の加護:EX

 

精霊王へとなった際の契約がスキルに昇華されたもの。

四大精霊達の力を身に纏い、風は悪を阻み、大地は震え剛力を与え、水は流れ明鏡止水へ導き、炎は技に宿り焼き尽くす。

精霊達との親和性を上げれば上げるほど、珍々丸の存在は精霊に近いモノへと書き換えられていく。力が強力な故に、スケールダウンする英霊の身では、親和性を高めたとしても変化することは無い。

 

(ゲーム内効果)

 

 自身に弱体無効を付与(3ターン)&攻撃力をアップ(3ターン/30~50%)&クリティカル威力をアップ(3ターン/50~100%)&自身に回避を付与 (3回)

 

 

 

精霊王の大予言:A++

 

珍々丸が生前に遺した未来への遺産。本人曰く夢で見たモノを書き残した模様。当たるとは思っていなかったらしい。

未だに未回収の予言は数多く、これらが的中する度に能力は強化されていく。

 

(ゲーム内効果)

 

 味方全体に無敵を付与(1ターン)&味方全体の防御力をアップ(3ターン/20~30%)&敵全体の強化を解除&ガッツ付与 (1回・3ターン)

 

 

 

精霊の守り人:EX

 

精霊王になる際の契約が昇華されスキルとなった。

いついかなる時も、精霊、または妖精の危機が訪れれば必ず招集される。その際には助けを求める精霊達の魔力のバックアップを受け、通常の召喚とは桁違いの力を振るう。

 

(ゲーム内効果)

 

 自身のNPをチャージ(20~30%)&バスター性能アップ(1ターン/30~50%)&スター獲得 (10~30個)

 

【クラススキル】

 

対魔力[A]

自身の弱体耐性をアップ

 

騎乗[B]

自身のQuickカードの性能をアップ

 

気配遮断[A]

自身のスター発生率をアップ

 

幻想郷の支配者[EX]

自身に毎ターンNP獲得を付与&自身の宝具威力アップ

 

 

 

【宝具】

 

『天牙』

 

ランク:EX

種類:Buster

種別:対人宝具

効果:自身の宝具威力をアップ(1ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉&無敵貫通を付与(1ターン)&敵単体に超強力な防御力無視攻撃

 

 

 

【コマンドカード】

 

アーツ1 クイック1 バスター3

 

 

 

【キャラクター詳細】

 

珍々丸伝と呼ばれる書物、推測では幕末のモノとなっているが真偽は不明。本人曰く、父親のこともありそこまで覚えていないとの事。

幼い頃から自然に囲まれて過ごした為、かなり野性的な一面が見られる。それ故に自然との親和性も高く、彼が精霊達から気に入られてしまったのもそれが原因。

 

 

【パラメーター】

 

 筋力:A+ 耐久:A+

 敏捷:B+  魔力:C

 幸運:A  宝具:EX

 

 

【プロフィール1】

 

 身長/体重:183cm・75kg

 出典:珍々丸伝

 地域:日本

 属性:中立・善 性別:男性

 「予言の子よッ!予言通り我ら精霊達共々力を貸そうッ!!」

 

 

【プロフィール2】

 

未来への祈り:EX

それは珍々丸の母が、父の蘭光の手から逃れられるように命を懸けて付与した加護。蘭光は現世を見渡せる眼を持っている為、それに対抗すべく、魔眼では珍々丸のことを認識出来なくさせる力が働いており、例えそれが千里眼だったとしても、彼を認識することは出来ない。さらには如何なる魔眼の効果も受け付けない。

これは何者にも干渉されず自由に生きて欲しいという母の愛である。

 

 

 

【プロフィール3】

 

『天牙』

 

ランク:EX 

 

精霊達の楽園、日本の何処かにあると言われる幻想郷に存在する精霊王だけが持つことを許される精霊剣。

その剣は万象を穿ち時空を超越する。

真名を解放すると、振るうだけで空間ごと断裂し、時間をも凌駕し断裂する。即ち、過去に『そこにいた』という事実があれば、そこに剣を振るうだけで時間を超えた斬撃となり、対象へと襲いかかる。

珍々丸は空間との相性が特に良く、天牙を持つことで擬似的な瞬間移動を行うことが出来る。

 

 

【プロフィール4】

彼の最後は28歳とかなり短命であるとされている。

彼の執筆した珍々丸伝には最後のページには無くなる直前の様子が書かれている。死因とされているのは父との最終戦の後の力の使いすぎによると明記されている。

珍々丸は最後まで笑顔だった。自身を慕う周囲の人々と死ぬ間際まで語り尽くし、安らかに目を閉じた。

珍々丸は未来に、新しい命に意志を託した。

2016年、その意志を受け継ぐ者が何者なのか、希望を胸に人理焼却へ抗うべく馳せ参じる。

 

 

 

 

【セリフ集】

 

『開始』

「さあ行くぞッ!気持ちは分かるが先走るなよッ!!」

「精霊王の力、今ここに示そうッ!!」

 

『スキル』

「風は吹き荒れ大地は揺らぎ、心に流れを剣に焔をッ!!」

「今こそ解き放すッ!!」

 

『コマンドカード』

「行くッ!」

「出るッ!」

「宿れ…!!」

 

『宝具カード』

「精霊達よ…集えッ!!」

「未来を変えようッ!!」

 

『アタック』

「貫くッ!」

「発射ッ!」

「精霊達よ、俺に力をッ!!」

 

『エクストラアタック』

「貴様に耐えられるか?」

 

『宝具』

「風よ宿れ、大地よ宿れ、水よ宿れ、炎よ宿れ。我が剣は天をも牙剥く精霊剣。四大精霊の加護の元に精霊王の力を今此処に示さん。真名解放、万象を穿つは… 『天牙(TEN・GA)』」

 

「イクヨミンナ!」「……ン」「チカラヲアワセテ…」「ワレラガオウニササゲヨッ!!」「「「「『天牙(TEN・GA)』」」」」(レア演出)

 

 

『ダメージ』

「ウッ…」

「フゥ…ッ!」

 

『戦闘不能』

「精霊の力が…消えていく…」

「後は…任せたぞ…予言の子よ…!」

 

『勝利』

「戦闘終了ッ!お疲れさんマスターッ!!」

「あ?ご褒美?…マスター、すまないが精霊達に菓子でも準備してくれないか?」

 

『レベルアップ』

「力が溢れる…魔力が高まる…!!」

 

『霊基再臨1』(鎧に精霊の紋様が浮かび上がる)

「精霊達との親和性が格段に上がったぞッ!これでまた、よりマスターの力になれるだろうッ!!」

 

『霊基再臨2』

「精霊達が俺に干渉する機会が多くなった。不完全な俺では偶に制御出来なくなるかもしれない。だからあまり近づかないようにしてくれ……ッてコラ!いった傍から近づくんじゃないッ!」

 

『霊基再臨3』(髪は腰辺りまで伸び、髪色は黒から緑の混じった白へ。ゴーレムのような岩で形成されたガントレットが左腕を包み込み、右腕には魚の鱗のようなモノが現れ、深紅の瞳は金色に変わり、龍のような赤い尾が生え神々しいオーラを放っている)

「フゥ…ひとまずは抑え込むことが出来た…人間性は薄れてしまったがなッ!!フハハハハハッ!!心配するな予言の子よッ!見た目は変わったが中身は殆ど同じだッ!気にするなッ!!」

 

『霊基再臨4』(通常の姿で四大精霊達と共に木陰で昼寝)

「予言の子よ。いや、マスター。お前の運命、それは過酷な道筋となるだろう。だが安心しろッ!俺がいるッ!予言通り俺が来るッ!諦めてもいい、折れてもいいッ!だが進むのを止めるなッ!足掻いてでも醜くても進み続けろッ!然らば先に希望があるだろうッ!俺がマスターの剣となり、遮る闇を切り開こうぞッ!!」

 

『絆Lv.1』

「予言の子よ、そう身構えるでない。予言に対して重圧を感じているのは分かる。だが安心しろッ!俺の予言は本来『江呂杉珍々丸』が居なくてもなしえた偉業だッ!俺はその手助けに来ただけだ。つまりは普段通り、自身の考えで動くといいッ!…例えばあれだ、白米は白米で完結しているだろう?そこに更に俺という沢庵を付けるみたいなものだッ!……気にするなッ!!」

 

『絆Lv.2』

「口調が時々変わっている?…そうさな、俺は他の英霊と比べて少し特殊でな。存在そのものがあやふやなんだ。精霊やらでも色々あってな。死んだのに2016年に生き返る、精霊の防衛機構に組み込まれてる。こんな無茶苦茶な経歴がありゃ、人格のブレくらい些細なもんさ」(オリ主のせいでキャラがブレブレになっているだけ)

 

『絆Lv.3』

「深奥?いや、それに関しては俺も殆ど知らんッ!世界を救ったら願いを叶えてやるって言われたが、夢ってもんは自分の力で叶えてなんぼだろ?というわけでマスター用に権利だけ貰ってたってわけだッ!というか奴は善神じゃなくて邪神よりの存在だぞ?気まぐれで人間を翻弄するギリシャ神話の神と似たようなものさ」

 

『絆Lv.4』

「母さんか…俺を生まれてすぐに父さんから逃がすために命を落としたらしい。まあマスターなら知っているか。あまり実感はないが…俺の心には母さんの力が残っている。意思が受け継がれている。だから俺は母さんにいつ会っても顔向け出来るような男になるために日々過ごしている」

 

『絆Lv.5』

「ふぅ…いやはやマスターには驚かされてばかりだ。その決して折れない信念、胆力、そして絶望を振り払う希望。やはり私の…俺の予言は間違っていなかった…。君は予言の子足りえる器だ。世界を救う器だ。俺は酷い人間だ。君一人にこんなに大きな重荷を背負わせようとしている…。すまないマスター。だが君にしか世界は救えない。これは俺の我儘だ。この美しき星を、君の手で取り戻してほしい。…ありがとう、マスター。例え俺が消滅しようとも全てを出し尽くしてサポートする。だから共に、世界を救おうッ!」

 

『会話1』

「酒の席で契約の話を持ち出す奴らってどう思う?しかもかなり重要なものだ。……だよなぁ……だってさ」「……」

 

『会話2』

「マスター。精霊と妖精には気を付けろよ?あいつらは良くも悪くも純粋だ。価値観も全く違う。幻想郷の奴らは制御出来るが他はわからん。まあ奴らの性質を一言で表すと…屑」「ケイヤクノコトマダオコッテル?」「怒ってる」

 

『会話3』

「俺は父さんと戦った。そして自らの手で殺した。しかしそれらに未練はあれど後悔はない。マスターも後悔無きよう進むといい」

 

『モルガン所持』

「彼女はあの時の………いや…気のせい…か?何処かで彼女に会った…共に戦ったような気がするのだが…」

 

『オベロン所持』

「彼が妖精王オベロン…俺と同じ存在の王…なるほど…■■の■か…まあ今は問題ないだろう。もし何かカルデアでしようものなら……うん?気にするなッ!!」

 

『パラケルスス所持』

「そいえばパラケルススに聞いたのだが、四大精霊はニンフ、シルフ、ピグミー、サラマンダーとも呼ばれているらしいッ!四大精霊を研究していただけに彼との会話は新しい発見がありとても有意義な時間だッ!四大精霊はどうしたのかって?パラケルススが研究材料として貸してほしいと言ってきたのでな、貸してしまったぞッ!俺は彼と話せる、彼は精霊を調べることが出来る、まさにWINWINな関係だなッ!…嫌な予感がする?」

 

『土方歳三所持』

「これからトッシーと沢庵パーティーだッ!マスターもどうだッ!?…トッシーとは誰か…か?かの新選組鬼の副長、土方歳三殿に決まってるだろうッ!彼とは趣味嗜好全てが合うッ!特に沢庵ッ!彼と俺は沢友というやつだッ!樽一杯の沢庵を貪りつくすのだッ!クゥッ、想像するだけでたまらんッ!!さあマスターも一緒に…遠慮する…?」

 

『好きなこと』

「うぬ…恥ずかしいが皆と食卓を囲むことが好きだ。幼い頃はずっと一人で暮らしてきたが故にな…。フハハハハハッ!気を使いよってからにッ!よし、こうなれば共に行かん、食堂へッ!!」

 

『嫌いなこと』

「努力するものや必死になって何かを成さんとしている人間を嘲笑うことだな。そういう輩に限って大抵はもう前に進む気力もなく、下だけを見て馬鹿にする愚か者ばかりだ。反吐が出る」

 

『聖杯について』

「必要ない。マスターの好きに使って貰って構わない。その代わりに沢庵をもらうぞッ!フハハハハハッ!!」

 

『イベント開催中』

「マスターッ!祭りだッ!宴だッ!皆の目も輝いているッ!!早速行こうぞマスターッ!!」

 

『誕生日』

「誕生日おめでとうッ!では誕生日を迎えたマスターには大量の沢庵をッ……いらないか…なら代わりと言っては何だがマスターに精霊の加護を与えよう。何、無事、マスターの旅路が希望溢れるもので終われるようにというただの願い事さ」

 

 

 

 

 

 

【CM風嘘予告】

 

「今ここに…御珍々蘭土を開園するッ!!」

 

ドンッ!(迫真の効果音)

 

「せ、拙僧の界曼荼羅が…侵食さrれれれれれれれ!!?」

 

「予言の者か…藤丸立香…すまないがここがカルデアの終着点だ…!」

 

「何故あなたが…ッ!?」

 

「奴は父、江呂杉蘭光の手を取った珍々丸だ…」

 

「ハッハー!取り放題だぜぇ!」

 

「行くぜ旦那ァ!!黄金合体ッ!ゴォールデンッ!!運駒ォォオオッ!!」

 

「今此処に私が予言する」

 

『Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt

    創造回帰新世界 御珍々蘭土     』

 

「僕は世界を『復元』する…!」

 

 

 

 

 

 

 




因みに四大精霊の見た目
風の精が羽を生やした幼い女の子。
水の精は人魚。
土の精はゴーレムと融合したような姿の中性的な子。
火の精は羽の生えたヒトカゲ。
皆ピカチュウサイズで方に乗るくらいの大きさ。



珍々丸はセイバーだと「俺」、ライダーだと「僕」、キャスターだと「私」になる。
ユニバースにも登場し、未来から来た説、宇宙人説からフォーリナーとして登場。因みにライダーは冠位持ち。

セイバーは精霊剣(タイマン)、ライダーは超運駒零式(全体宝具&NP100%&行動後強制オダチェン)、キャスターは魔獣と幽波紋(耐久パ適正)、フォーリナーは様々な近未来の兵器(クリ殴り特化)を使い戦う。

バーサーカーが六章で登場。察しの通り妖精共の防衛機構として送り込まれた例外。妖精からのバックアップで超強化状態。カルデアと戦う際には、自らに狂化をかけることによってスキルを封印し大幅弱体化。カルデアに討たれる。


書いてて思ったけどタイマンがヘラクレスに並んで最強キャラになってしまったかもしれない…
第五次聖杯戦争に召喚されると、丁度珍々丸が時の人なため、知名度補正は本場でのヘラクレスと同等かそれ以上。ギルとヘラクレスとゲイ・ボルグとルールブレイカーに気を付ければ基本負けない。魔眼ガンメタお兄さん、メデューサは泣いていい。
というかオリ主をこんなにしても勝てるか分からないのホント魔境。


くぅ~疲れましたwこれにてひとまず完結です!
反応が良ければ嘘CMの話もやってみようかな…って考えてる感じです!時系列は道満を倒した直後です。

こんな駄作ですが見続けていただいた読者の皆さん!ありがとうございました!


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