ラブライブ!~ゼロな二人~ (ぷよでっせMARK Ⅱ)
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設定 オリキャラ紹介 随時更新予定

ついに始まりました!過去編!


キャラ設定

主人公

左翔

 

現在編とは違い、幼くかわいい。いつも、姉の左風野の写真が内蔵されているペンダントを首に掛けている。

第一話では小学2年生。

内浦にいたときから、歳上の異性に好かれやすく、「姉殺し」という異名を持っていた。

おやっさんの幼なじみの南つばめから、南ことりと出会い、マネージャーへと、巻き込まれていく。

容姿としては進撃の巨人の幼少期エレンで紫色の目になっている。中性的な見た目であり、よく初対面では女性と間違われる。

 

CV:伊瀬茉莉也(想像キャラはハンターハンターのキルア)

 

 

 

 

変身するのは仮面ライダージョーカー。

所持メモリ ジョーカー (メタル) (トリガー)

 

左風野

この作品内では、第一話時点で高校1年生。学校の授業以外ではいつも左翔が写った写真をペンダントにいれている。

マネージャーを、するのが高校3年生なので、矢澤にこ、東條希、綾瀬絵里らと同級生である。

この作品内でも、ブラコン。

弟がμ'sのマネージャーを、していることを知ってから、絢瀬絵里と同時期にμ'sにマネージャーとして加入する。

容姿としては緑色の髪にリゼロのエミリアのような顔立ちに若干左目が前髪にかかっていて見えにくくなっていて、翔同様に中性的な見た目。

ちなみに(B 83)である。

 

変身するのは仮面ライダーサイクロン。

所持メモリ サイクロン (ヒート) (ルナ)

 

CV:田所あずさ(想像キャラはウマ娘のシンボリルドルフ)

 

 

 

 

メインヒロイン

西木野真姫 ヤンデレ

東條希

絢瀬絵里(風野)

 

準ヒロイン

南ことり

矢澤にこ(風野)

 

 

 

 

 

サブキャラ

 

鳴海壮吉

おやっさん。

二人が東京に来た翌日、ドーパントがショッピングモールに現れた際に仮面ライダースカルに変身し、正体を明かした。

昔、共に仮面ライダーであった幼なじみを一人亡くし、仮面ライダーは俺一人でいいという状態になっている。

他に、壮吉の幼なじみとして、南ことりの母、南つばめと西木野真姫の母、西木野夕夏梨(にしきのゆかり)がいる。

所持メモリ スカル ボム

 

 

鳴海華子

おばさん。

鳴海壮吉の妻で、家事を一人で行っている。翔が来てから翔も手伝うようになり、少し楽になったらしい。

仮面ライダーには変身しない。

出身は函館。

函館なので、華子の幼なじみと言えば………

 

CV:照井春佳(想像キャラは、けものフレンズのカバ)

 

 

 

黒澤道八

今作では出番は少ない黒澤ダイヤの父。

過去に鳴海壮吉に救われ、経済的にサポートしている。

度々事務所にも現れ、話している。

翔と、面識がある。

CV:前野智昭(想像キャラは転生したらスライムだった件のヴェルドラ・テンペスト)

 

 

風都イレギュラーズ

 

メンバーは現在、サンタとウォッチャマンのみだか、後々増えていく予定である。

 

サンタ

 

本名は非公開。

現在は、玩具店「サンタ~ランド」を営んでおり、過去に鳴海壮吉に助けられ、情報を提供するようになった。

事務所に来ると、毎回、風野と翔におもちゃを持ってくる。

 

 

 

ウォッチャマン

 

こちらも、本名は非公開。

カフェ、「ウォッチャー」を営んでおり、地域では、「かわいいおっさん」というあだ名で有名。

過去におやっさんに助けられ、情報を提供するようになった。

よく、町の至るところを写真にしており、警察官に職務質問される。

 

 

綺羅満春 (きらみはる)

 

綺羅つばさの、父。

大企業、Kira の社長であり、豪邸を持つ。

つばさと同じA-RISEのメンバーも泊まっている。

後に、翔と大きく関わることになる。

 

CV:置鮎龍太郎 (想像キャラはトリコのトリコ)

 

ティルル

 

ことりが働いていたメイドカフェの店員

赤髪でメイド服がよく似合う現在22歳

ことりの次の実力者でナンバー2、夏休み編では入院中だったがメイドカフェをやめたことが明らかになった。

得意料理はプリンとチョコとフルーツを使ったテリーヌ、そして茶碗蒸し

姿のイメージは遊戯王のドラゴンメイドティルル

ちなみに、初めて翔に好きだと純愛を伝えた人(翔は鈍感でわかっていないが…)

 

CV:雨宮天(想像キャラはマギアレコードの七海やちよ)

 

 

 

キタノエール

 

ことりが働いていたメイドカフェの店員で上司、そして元人気ナンバーワン。

現在28歳、アクアマリンのイヤリングをしていて紫の髪、目は少し細め

ことりが現れてナンバーワンになってから嫉妬心を抱きながらメイドカフェを退社。

ことりやメイドカフェに逆恨みで復讐をするためにガイアメモリ「シャドウ」を獲得、したが残念ながら翔と風野に破れ、逃げ帰る。

しかし現在は行方をくらましながら、テラードーパント・園咲琉兵衛に能力を気に入られて配下についた。

ガイアメモリ「シャドウ」は影になって背後から奇襲を仕掛けたり、影を移動したりと変則的なメモリでかなり強い実力者。

ちなみに得意料理はグラタン、マシュマロ。

 

CV:M・A・O(想像キャラは転生したらスライムだった件のシオン)

 

 

 

 

グレネード

 

財団Xテラー隊幹部の男。

元はカナダの傭兵であったが、仲間が眼の前で敵に殺されていくところを見て絶望。

なんとか生き残った戦いの後に、財団Xに「国ではなく、私達の舞台で戦わないか?」と直属的にスカウトされ、仲間とともに、守るためだけに戦うと契約。

愛銃はボルトアクションスナイパーライフルで、特殊改造をしており、普通のスナイパーライフルよりも連射に長けた性能をしており、それでいてグレネードが身につけた空間認識能力で素早く、より正確に射撃をすることができる。

使用ガイアメモリは「グレネード」

尚、水はあまり飲まなく、スポーツドリンクを愛用している。

(どれくらい好きかといえば、ご飯中もスポーツドリンクを飲むといえばわかるだろう)

 

CV:安元洋貴(想像キャラは盾の勇者の成り上がりのエルハルト)




過去編もよろしくお願いいたします!


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序章 仮面ライダーになりたい!
Tの町~始まりの予感~


過去編第一話です!

おやっさんの帽子がほしい!


「東京か……」

少年、翔は故郷内浦を去る車に乗りながら呟く。

 

「そうね…沢山思い出ができたわね」

姉、風野は内浦での思い出に浸っている。

 

「……悪かったな。急にこんなことにさせてしまって」

二人の新たな里親、鳴海壮吉は二人に軽く謝罪する。

 

「大丈夫!…東京ってどんな町なの?」

 

「どんな町…か。都会…だな」

 

「さすが首都ね」

風野は感心する。しかし、次の言葉で二人は、驚いてしまう。

 

「だか、物騒だな」

 

「「え?」」

 

二人は、同時に驚く。

 

「近頃、ドーパント絡みの事件が増えているんだ。だから少し物騒だな」

 

「そんなことが……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、二人が過ごす家に着いた。

 

 

 

「着いたぞ。降りろ」

 

二人は、車から出てきて腰を伸ばす。

 

「「ふぁぁ……」」

 

そして、風野から家に入る。

 

「お邪魔しまーす」

 

「お邪魔します!」

 

「いらっしゃい!えっと、左から風野、翔ね?よろしく!私は鳴海華子よ」

 

キッチンから鳴海壮吉の妻、鳴海華子が出迎えきた。

 

「ただいま、今帰った」

 

「おかえり、壮吉。今日はゆっくり休みなさい」

 

その日の夕食は、ハンバーグやオムライスなど、豪華なメニューだったという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日 

 

ショッピングモール内

 

 

「おりゃ~!」

二人は、ショッピングモールに来た。

いまは、太◯の達人を、二人プレイしている。

端から見れば地方の人だと思われているかも知れない。

 

そんなときだった。

 

ピロン!ピロン

 

鳴海壮吉のスマホに電話が来た。

 

「なんだ?……!」

 

壮吉は急いで出た。

「……ああ、…そこか。わかった。すぐに行く」

 

壮吉は、スマホをしまい、二人に少しいなくなることを言った。

 

そして壮吉がいなくなった後、

 

 

 

「やったー!ありがとう!お姉ちゃん!」

「どういたしまして♡」

 

風野はUFOキャッチャーをして、翔が欲しがっていた景品を取った。その景品を翔は大事そうに持っている。

 

そのときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォォン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

外から大きな爆発音が聞こえた。

 

 

 

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

 

 

回りの人は、ガヤガヤしている。

 

「な、何!?」

 

翔は回りを見る。

 

「外からじゃないの!?」

 

風野は店内の窓を見る。

 

「…….!壮吉さんが!危ない!」

 

翔と風野はダッシュで外に向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ショッピングモール 駐車場

 

 

「壮吉さん!どこ!?」

 

「返事してください!」

 

二人は、駐車場まで来た。車が沢山泊まっており、回りが見づらい。

 

 

そこにある人影が見えた。

 

「…あのーすみません」

風野がその人影に近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その人影は人間ではなかった。

 

 

 

 

 

ごつい体をしていて、狼を模した体。

 

 

ドーパントだった。

 

 

 

 

 

!?イヤァァ!

 

「お姉ちゃ……!ド、ドーパント!?」

 

「ハハッ!まさかあっちからくるとはな!やっちまうぞ!」

 

ドーパントは長い爪で風野を切り裂こうとする。

 

「!お姉ちゃん!逃げて!」

 

(終わった……)

 

風野がそう思い、目をつぶった瞬間だった。

 

 

 

BOMBマキシマムドライブ

 

 

バン!

 

「ぐぁ!」

後ろから銃声がなった。

その弾丸は、ドーパントの脇腹に炸裂した。

 

 

「!?生きてる…」

風野は驚き後ろを見る。

 

そこには、骸骨を模した仮面ライダー。

 

 

 

 

仮面ライダースカルがいた。

 

 

 

 

「…逃げろ」

 

スカルは二人に逃げろと後ろをさす。

 

「……ありがとうございます。逃げるわよ!」

 

風野は翔をもって逃げる。

しかしだった。

 

「……壮吉さん?」

 

翔はスカルを見て言う。

 

「なに言ってるのよ!はやく!」

 

「だって……

 

 

 

あの帽子、壮吉さんのじゃ?

 

 

 

そういい、風野はハッとしてスカルを見る。

確かにあの帽子は白い。壮吉の帽子だ。

 

 

「…後で教えてやる。とりあえず逃げろ」

 

二人はショッピングモール内に逃げ出した!

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~




おやっさんの帽子がほしい!(二回目)



ちなみに鳴海家は秋葉原という設定です。


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英雄Sは骸骨~仮面ライダーは一人でいい~

過去編第2話です。

一応この回で二人が仮面ライダーになる決意をします。


それにしても、かなり遅れてすみません!なるべく、一週間に一話は出すようにします!

それではどうぞ!


ショッピングモールで仮面ライダーのことがあり

仮面ライダースカル…こと鳴海壮吉は、家で話そうとしている。

 

鳴海家 リビング 夕食

 

「…さっきのことについて話さないとな」

 

鳴海壮吉が箸をおいてはなす。

 

「さっき二人が会ったのは仮面ライダースカル…俺だ」

 

二人は((やっぱり…))とうなずく。

 

「あの時の電話はドーパントが現れたから撃退しろってことの電話だ」

 

「…壮吉さんは、何時から仮面ライダーだったんですか?」

 

「いつから…か。…確か今から10年くらい前から…だったな」

 

「そんなに前から!?」

 

「すごい!」

 

「ま、まぁな。それと、俺が仮面ライダーだってのは秘密だ。誰にもばらすなよ」

 

壮吉は、二人の目の奥を見て忠告する。

威圧感が強く、場が一斉に静まる。

唯一、テレビの音が鳴っているのが救いだ。

 

 

 

「…そうだ。ドライバー見せてもらっていい?」

 

「ドライバーか?…いいぞ」

 

と、壮吉はドライバーを出す。

 

 

「これが、変身するドライバー…」

 

翔と風野は興味津々だ。

 

「ドライバーは着けるなよ。電撃が…っておい!外せ!」

 

翔はそんな忠告も知らず、ドライバーを着ける。

ドライバーには仮面ライダーの適合者じゃないと電撃が流れてしまう設計になっている。そんなものを小学生が着けるのだ。電撃が流れたら一溜りもない。

 

 

 

しかしだった。

 

 

 

「…え?」

 

電撃は流れなかった。

 

 

「…何?」

 

翔は壮吉をみて、キョトンとしている。

 

「まさか…翔、お前!」

 

 

 

「仮面ライダーになれるぞ」

 

 

 

 

「え?僕が…仮面ライダーに!?」

 

翔は目を見開いている。

 

 

「じゃあ!私も!」

 

と、次は風野がドライバーを着ける。

 

「っ!おい!今度は電撃が流れるぞ!」

 

しかし、また電撃は流れなかった。

 

 

 

 

 

「これって本当に電撃流れるの?」

 

「流れるはずだ」

 

 

 

その時、二人は思った。

 

…仮面ライダーになりたいと…

 

「「壮吉さん!俺達(私達)を仮面ライダーにしてください!」」

 

 

二人は目が飛び出るほど開けて、机に手を乗せて身を乗り出す。

しかし、帰ってきた言葉は………

 

 

「だめだ。絶対にやらせない」

 

と否定だった。

 

 

「何で?仮面ライダーになれるんだよ!?」

「どうして…」

 

「……仮面ライダーになるにはなぁ、自分の命を犠牲にしてまで守る覚悟が必要なんだ。風野はまだしも、翔にはわからないだろう」

 

「わかるよ!僕は、人の命を助けたい!」

 

「人の命を助けることがどんなに難しいかわかるのか!?」

 

「…それは」

 

そして、沈黙が続く。

 

「言いすぎたな。部屋に戻る」

 

「ちょっと!壮吉!」

 

華子は、呼び止めるも壮吉は無視をし部屋に戻った。

 

 

 

 

「…壮吉がごめんね」

 

華子はいなくなった壮吉の代わりに二人に謝る。

 

「華子さんは悪くないよ…」

 

翔は慰める。しかし、風野は壮吉のことが気になった。

 

「……壮吉さんって昔に何かあったんですか?」

 

すると華子は口を開く。

 

 

 

 

 

 

 

「壮吉はね、昔に相棒を亡くしたのよ」

 

「相棒を…」

「亡くした?」

二人は、交互に言った。

 

「壮吉には、中学からの友人がいてその人が相棒だったの。彼も仮面ライダーでね、二人で色々な事件を解決してたんだけどね…彼は3年前、戦いで亡くなったの」

 

「そんな…」

 

風野は絶句している。

 

「それから、壮吉はもう悲しむのは俺一人でいいってなっちゃって…今は…」

 

「そんなことが…」

 

翔も言葉を詰まらせる。

 

「……ねぇ、二人とも。お願いがあるの」

 

「お願い?」

 

 

 

 

 

 

 

「壮吉を助けて」

 

 

 

 

 

 

 

二人は、悩む。

壮吉を助けれるだろうか。それは限りなく無謀に近いものである。しかし、

 

「助けるよ」

翔は立ち上がった。

 

「翔がやるなら、私も!」

翔に釣られて風野も立ち上がる。さすがの姉弟愛である。

 

 

 

「二人とも!…ありがとう」

 

華子は二人に感謝して、抱き締める。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

鳴海家 翔と風野の部屋

 

 

ご飯を食べた二人は、部屋に集まり各々、買ってもらったゲームをしたり、本を読んでいる。

 

ゲームをしている翔は本を読む風野に話す。

 

「ねぇ、どうしたら壮吉さんに認められるかな?」

 

「認められる….ね。…強くなる?いや、とにかく体を鍛えるとか?」

 

「体を鍛える…か」

 

翔は方法を色々と考える。そのなかで思い付いたのは…」

 

「走ろう」

 

近所を走ることだ。

 

「は、走る?」

 

実は風野、運動は好きだか走るのは苦手なのだ。

 

「うん!それが一番だと思う!」

 

「…わかったわ。やってやろうじゃない!」

 

かくして、二人は朝早くから走ることにした。

 




次回、風野の新高校生活です。
風野の新しい高校とは……!?


…まあ、皆さんお気づきでしょう。

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行くぜ!K!~風野の新しい高校生活~

過去編第三話です!

ついに風野が高校に編入!
その場所とはまさかの…!


それではどうぞ!


仮面ライダーになると決めた日から約一週間。

 

 

 

 

「「行ってきます!」」

 

「行ってらっしゃい!」

 

風野と翔は学校に行くため、家を出た。

華子は二人を見送ったが、壮吉は探偵所の準備で見送れなかった。

 

 

 

そして翔の小学校と風野の高校で別れる道に来た。

 

「じゃ、行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい!」チュッ♡

 

風野は翔のデコにキスをした。翔は照れているが、満更ではない様子だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※風野視点

 

「ここが、新しい高校ね…」

 

風野は編入する高校に着いた。

内浦では、浦の星女学院に居たため、大きい校舎に驚いている。

 

「これが…

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂学院…」

 

 

 

 

風野の新たな高校は、音ノ木坂学院だった。

 

 

 

大体5日前、理事長と学校町に挨拶をして、一応下見にも来たが、やっぱりデカイ。

 

それに、壮吉さんがここの理事長と幼なじみだったのが驚きだ。

 

人も集まってきたので、入ることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二年教室

 

ザワザワザワザワ

 

朝のホームルーム前、風野は、教室のドアの横に隠れてスタンバっていた。

 

「うぅ…緊張する…」

 

そして、合図か出た。

 

「じゃ、編入生、入ってくれ」

 

「し、失礼しまーす」

 

風野は教室に入り、教室中の視線が風野に集まり、動きがコチコチになる。

まずは、教卓手を置く。

 

「じゃあ、自己紹介してくれ」

 

「はい。…えっと……左風野です。訳あって、静岡の浦の星女学院から編入してきました。…よろしくお願いします」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あー!緊張したー!」

 

緊張で疲れた風野は机にうつ伏せになり、体を伸ばす。

 

そのとき、風野は左の人が気になった。

彼女は金髪で、青目。外国人だろうか?

 

「…あのー!」

 

風野は気合いて、声をかける。

 

「……え?…何かしら?」

 

その金髪の女性が要件を尋ねた。

 

「えっと、名前は?見た感じ外国人みたいだけど…」

 

「私?綾瀬絵里よ」

 

「絵里…ね。一年間よろしく頼むわ!」

 

「え、えぇ…」

絵里は苦笑いしているのがわかる。

 

 

そこにだった。

 

「あれ?エリチ?…もう新しい人と話しとんの?」

 

聞こえてくる関西弁。そこに、紫色の髪の女性が来た。

言葉を聞くと、絵里の友達みたいだ。

 

「えっと…貴女は?」

 

「ウチは東條希。よろしくたのむな」

 

二人は軽く礼をして、挨拶をした。

 

 

 

 

 

そして、帰り道

 

「なぁ、三人でどっかによって帰らへん?」

 

希の提案で、三人は放課後の秋葉原に行くことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鳴海家 翔と風野の部屋

 

「どうだった!?高校!」

風呂から上がった風野に翔が質問する。

 

「そうね……やっぱりスケールが違いすぎるわ。でも、楽しかったわよ!友達もできたし!」

 

「さすがお姉ちゃん!」

風野はエッヘン!と鼻をたかくした。




というわけで過去編第三話でした!

次回、翔の新たな友達が登場します!
その人はAqoursメンバーの一人です!
…もうお分かりですよね?



更新遅れてすみません!

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友達R…~翔の一日~

過去編第四話です!

まだまだ変身には遠いです!一応、第十話以内には二人を変身させたいです!


そしてこの回で子供Aqoursメンバーが一人出ます。
…わかりますよね?(暗黒微笑)

では、どうぞ!


※翔視点  

切野坂小学校

 

 

ここは、翔が通う小学校。転校から約2ヶ月がたった。

 

「おはよう!梨子!」

 

「あっ!翔くん!おはよう!」

 

翔は隣の席の友達、桜内梨子に挨拶をして返ってきた。

 

桜内梨子とは転校初日からの仲であり、最近は、梨子の家で遊ぶほど仲よしだ。

 

「今日はどーする?」

 

「わたしの家でいい?」

 

「オッケー!」

 

そんな感じで、今日も梨子の家に行くことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梨子の家

 

「お邪魔しまーす!」

 

翔は梨子の家に入ると、いつものように梨子の部屋に入る。

 

「よっ!」

 

「きた!何する?」

 

梨子は自分の部屋にあるものを出す。

 

「とりあえず…これかな?」

 

翔が指したのは漫画。二人は、漫画を読むことにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…そうだ。翔君?前に住んでいたその…うちうら?だっけ?どういう町なの?」

 

梨子は内浦のことが気になったのか、聞いてくる。

 

「どういう町…か。とりあえず、明るい町かな?みんな優しいし!個性的な人も多いんだ!」

 

「すごいね!私もいつか行ってみたいな…」

 

「だったら、大きくなったら一緒に行かない?帰りたい気持ちはあるからさ!」

 

「本当!?」

 

梨子は喜んでいる。

 

「よーし!じゃあ。これだね!」

 

翔と梨子は相手の小指同士を握り、

 

「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます!」」

 

と、昔からある約束をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、家に帰った翔はお使いを頼まれ、近所のスーパーがある秋葉原にきた。

 

そこにだった。

 

 

「あっ!お姉ちゃん!」

 

風野は、友達の絵里と希の三人で歩いていた。

 

「あ!翔!どうしたの?買い物袋持って?」

 

「お使いだよ!…この人は?」

 

翔は絵里と希を指差し聞く。

 

「私は綾瀬絵里よ。よろしくね?風野の弟君?」

 

「うちは東條希。かっちゃんの友達!よろしく頼むな?かっちゃんJr.」

 

「お姉ちゃんがいつもありがとう!僕は左翔!よろしく!」

 

翔は笑顔を見せた。

その笑顔を見た二人は…

 

(あっ….これ可愛すぎてアカンやつやん!…鼻血が)

(ハラショー過ぎるわ…この子。家に持って帰っていいかしら?)

 

心を撃ち抜かれた。希に至っては鼻血が出ている。

 

さすがは年上殺しの異名だ。

 

「ちょっと!えっと、希ちゃん?だっけ…鼻血!……これ!」

 

翔は希をみてポケットからティッシュを出し風野に渡し治療をした。

 

その約3分後…

希の鼻血が止まる。そして、希は翔を抱き上げる。

 

「え!!ちょっと!?」

 

翔は戸惑っている。

 

「あら、希も翔の魅力に気づいたのね!さすがだわ!」

 

「お姉ちゃん助けて!魅力とかいいから!」

 

翔が言ったことで、風野は希から翔を取り返し、翔の頭に手を置く。

 

「…この子が風野の弟君か…確かに似てるわね」

 

絵里は翔を見て感心した。

 

「ねぇ?今からうちらと何か食べに行かへん?」

 

希は翔のほっぺたを撫でて言う。

 

「食べに?…でも、お金ないよ」

 

「お金くらいお姉ちゃんが出すわ!行きましょう!」

 

翔は三人に連れられてハンバーガーショップに行った。

 

 

「あれ?何か忘れてるような…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンバーガーショップ

 

「…へぇ、翔は親の顔がわからないのね」

 

絵里は可愛そうな目で翔を見る。

 

翔はチーズバーガーを食べながら話す。

 

「うん!確か、お姉ちゃんの話だともう一人お姉ちゃんがいたんでしょ?」

 

「そうよ。名前は左炎人。頼れる姉よ」

 

風野は炎人のことを尊敬していた。

風野とは約4歳違うらしく、昔、空手をやっていたらしい。

 

「頼れる姉か…会ってみたいな」

 

翔は今は亡き炎人の顔を想像して笑顔になる。

 

「…きめた!」

 

希はポテトを食べながら腕をポンッ!と、叩く。

 

「うち、この子の母親代わりになる!」

 

「希!?」

 

絵里は驚き希を凝視する。

 

「あはは…でも」

 

「翔は渡さないわよ?」

 

風野は怖いオーラを出している。

 

絵里は怖すぎて((( ;゚Д゚)))との顔になっている。

 

そして…

 

「怖い!エリチカ!おうち帰る!」

 

風野は食べかけのハンバーガーを忘れたまま急いで店から出ていく。

 

「え!?絵里ちゃん!?」

 

「いいのよ、翔。さあて、次はどこに行く?」

 

「次ね、うちは買い物あるからスーパーに…あれ?」

 

希はあることを思い出した。

 

「ねぇ、翔君?お使いに来たんじゃ…」

 

「あっ…」

 

そして急いでスーパーに行き遅れて華子に起こられたのは別のお話…

 

~ED 少年よ~




ということで過去編第四話でした!

ただの日常会です。
出てくる子供Aqoursメンバーとは桜内梨子でした!
わかったかな?←ウザッ

そして、皆さん見ましたか!?
幻日のヨハネのアニメ化!

知ったときは発狂してました!←近所迷惑ゥ!

なんか優木せつ菜の紅蓮の剣姫も出そうですね(小並感)


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特訓!Dを叶えるため~神社のあの人~

過去編第五話です!

最近日常回が多い!
頑張って早くバトルシーンを書きたいです!
…下手だけど

それではどうぞ!


「よし!今日もランニングだ!」

 

翔は朝早くに起きた。時間は大体午前4時だ。

 

「…お姉ちゃん、起きて?」

 

翔は一緒の布団で寝ていた風野を起こそうとするが、動かない。

 

「んぅー…翔ぅ…バク転してぇ…」

 

いや、どんな夢見てるんだよ…

 

ここ最近、風野はランニングをサボり出している。

まだ、壮吉がいつも行っている筋トレメニューを翔とやっているからまだ良いが…

 

「…しょーがない、一人で行くか!」

 

すぐに着替え、壮吉や華子を起こさないようにこっそりと家を出る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ランニングコース

 

 

翔がいつも走っているランニングコースは住宅街を通ってから公園を一周するという約3キロメートルのコースだ。

 

翔は道行く人に挨拶をしながら走っている。

 

「…よし、そろそろかな?」

 

時間も来たので公園から出て家に向かう。

しかし、

 

(たまには寄り道しても…いいよな?)

 

翔は遠回りをして、違う道から行く。

 

そこで5分程ランニングしていると…

 

「うわぁ、でっかい神社…」

 

でかい神社があった。 

 

その名も、《神田明神》

 

「…10円玉もあるし、行くか」

 

ポケットから非常用の10円をだし、階段を登る。

 

「意外ときついな」ハァハァ…

 

翔の息が切れてきた。登りきった翔は膝に手をつき、回りを見る。

 

…誰もいない。

 

「…やるかな?お賽銭…!」

 

賽銭箱に近付き、10円を投げて鐘を鳴らした。

 

チャリン! カランカラン!

 

手を叩いて願い事を心で伝える。

 

 

 

(お姉ちゃんを守れる仮面ライダーになれますように)

 

 

 

少し待ってから行こうとするとだった。

 

 

 

「僕?どうしたの?」

 

後ろから女性の声がした。

 

 

 

 

だか、どこかで聞き覚えがある。髪は紫で目は輝く緑色。そして、関西弁のような話し方…

 

たしか、この人は…!

 

「え?…」

 

「…ありゃ?」

 

 

「翔君!?」「希ちゃん!?」

 

 

「「あっ!」」

 

二人はそれぞれ相手の名前を同時に言ってしまい、笑い出す。

 

 

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「こんな朝早くからどうしたん?」

 

希と翔は階段に座り、話している。

 

「ちょっとランニング!毎日の日課だから!」

 

「日課か…すごいやん!」

 

希は感心したのか、翔の頭を撫でる。

 

「そうかな?…希ちゃんは何してたの?」

 

「うち?うちはね…ここでバイトしとるんよ」

 

「バイトか…楽しい?」

 

「楽しい!かな?」

 

希は笑顔になる。

 

「…そういや、さっきお参りしていたみたいやけど何を願ったん?」

 

「さっき?…お姉ちゃんを守れるようになりますようにって」

 

「…ははーん。これはかっちゃんがブラコンになる理由もわかるなー」

 

翔の顔を見てそれが真剣だと考えた希。

 

「だったら少し占ってみよか?」

 

希は着ている巫女服からタロットカードを出し、翔を占う。

 

「…ほほーん。これはおもしろい結果やん!」

 

「どうだったの!?」

 

「戦車の正位置や」

 

「…せんしゃのせいいち?」

 

タロットがわからない翔にはあまりわかっていないようだ。

 

「説明すると、真っ直ぐに進めば願いは叶うということやで!」

 

「真っ直ぐか…!ありがとう!」

 

「どういたしまして!…あ、ちょい待ち!もう一つ占ってみよか?」

 

「もう一つ?なんの占い?」

 

「翔君のこれから何が起こるかのの占いや!…さぁ、カードを引いて?」

 

「翔はいわれるがままにカードを引いた。

 

結果は…

 

「ほぇ~…女難の相やな」

 

「?…どういうこと?」

 

「捉え方としては二つ。まず、恋愛が上手く行かない。もう一つが…

 

 

 

色々な人からモテて困ってしまうこと…やな!」

 

「…つまり、恋が上手くならないってこと?」

 

「そんな感じやで。まぁ、女性には気を付けとき?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鳴海家

 

「「いただきまーす!」」

 

朝御飯となった。二人は朝食の目玉焼き、白米、イカの刺身、ワカメと昆布の味噌汁だ。

イカの刺身は、華子の出身が函館らしく、そこにいる親友から定期的に送られてくるらしい。

 

「…さっきね?希ちゃんと会ったんだ!」

 

「へぇ~神社で?」

 

「そうだよ!占いもしてもらったし!」

 

「占い!?どうだった?」

 

「たしか、せんしゃ?と女難の相がでた!」

 

「…なるほど、わからない」

 

風野も顔をポカーンとしている。

 

「ってか翔?恋してるの?」

 

「してない!…はず」

 

「はずって何よ!?」

 

おおっと!風野選手!ここでブラコンを発動した~!

翔選手!ここで困り顔だ~!

 

そんなこんなで翔と風野の一日が始まるのであった。




ということで第六話でした!
この回を書くためにタロットをググったのは秘密です(笑)

そして次回!虹ヶ咲のキャラが出てきます!
主人公の後輩として出します。今後にも関わってくるようになりますね。

良ければ、感想、好評価、お気に入り登録よろしくお願いします!


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助けたG=後輩!?~特訓の成果~

過去編第六話です!

今回、虹ヶ咲から一人子供のときのキャラが出ます!

誰でしょう!

ヒントは猫!


切野坂小学校

「よし!帰ろう!」

 

翔はランドセルにものを詰め、学校を出た。

ちなみに、いつも遊んでいる梨子は今日はピアノのレッスンがあるらしく、遊べない。

 

「…今学校に戻っても誰もいないから公園に行ってみようかな?」

 

まず翔は家を目指し歩き出す。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

近所の公園

「誰かいないかな?….」

 

お菓子やボールをバックにいれて、公園に着いた翔は回りに知人や遊びそうな人を探している。

しかし、いなさそうだ。

 

 

「いないし帰るかな?」

 

公園の出口を向いたときだった。

 

 

 

カサカサ!

 

 

 

と公衆トイレの裏側から物音がした。

 

「犬とかかな?」

 

せっかく来たんだし犬とかでも見ようと思い、公衆トイレの裏側に移動してみる。

しかし、

 

 

 

 

そこに犬はいなかった

 

 

変わりに、桃色の髪で黄色い目の翔より年下の少女が草むらに倒れていた。そして、それを見て笑う翔と同じ学校の先輩が3人。

 

 

「ちょっ!何してるの!?」

 

翔は三人に向かって叫ぶ。

 

「やっば!どうする!?」

取り巻きの一人が焦る。

 

「はぁ?こんなガキ一人になに焦ってるんだよ?」

 

リーダー格の少年は少女を蹴る。

 

「!?やめろ!」

 

翔はリーダー格の少年に腹パンを食らわせる。

リーダーの少年は吹っ飛び、木に頭をぶつける。

 

「っ!リーダーを殴ったな!?」

 

「違うよ。今彼をパンチしたのは僕の拳じゃない…

 

 

 

 

彼女の怒りだ」

 

 

 

 

「…お、覚えてろ!」

 

リーダーの少年は二人をおいて逃げ足す。

 

「リーダー!?」

 

 

「二人さん…話がある」

 

「「は、はい!」」ビクッ!

 

翔は怖さが出ているが笑って言う。

 

「リーダーの人に、次この子に手を出したら…って伝えてくれない?」

 

「「ヒィッ!わ、わかりました~!」」

 

二人の少年も逃げた。

 

そんなにビビるなら最初からこんなことやらなければいいのに…

 

そして逃げたのを確認したあと、翔は少女の目の前で手を差し伸べる。

 

「立てる?」

 

「う、うん…」

 

少女は翔の手を使ったが起き上がると、警戒しているのか距離をおいている。

 

「警戒しなくていいよ!…そうだ!これ」

 

翔はバックからショートケーキ味のアメを出し少女に与える。

 

「…いいの?」

 

「いいよ。じゃあ僕帰るから!」ダッダッダッダッ

 

「あっ、ちょっと待っ…」

 

少女の声は翔に聞こえず翔は公園を出た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰り道

 

テクテクテク

 

翔は帰り道を歩いている。

 

しかし、その後ろから、

 

テクテクテク

 

違う足音が聞こえてきた。

 

 

翔は振り向いた。そこには先程助けた少女がいた。

 

「…あれ?さっきの子…どうしたの?」

 

するとその少女は近づいてきて、

 

「…お礼、言ってない。ありがとう」

 

と無表情ながらもペコリと礼をした。

 

「どういたしまして。もしまたあんなことされたら言うんだよ?僕で良かったらよくこの公園にいるから!じゃあ!」

 

翔は家の方向に歩き出した。

すると、

 

「…何でついてくるの?」

 

少女はまたもや翔を尾行していた。

 

「家、こっちだから」

 

「…なるほど」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二人は話をしながら歩く。

少女の名は天王寺璃奈。話によれば翔と同じ学校だった。

 

「へーえ、感情を出すのが苦手かぁ…」

 

「そうなんだ。それが原因でさっきもあんな目にあわされた。」

 

「そっか…」

 

翔は何を思ったか、璃奈の頬をつねる。

 

「?何してるの?」

 

「いや、やっぱり笑った顔もかわいいなって…」

 

「…」ポッ

 

翔にかわいいと言われて璃奈は照れてしまい、頬を熱くした。

 

「よし!璃奈!来週またここに公園にこれる?」

 

何を思ったのか、翔は璃奈を来週また公園に誘う。

 

「?いいけどなにするの?」

 

「笑顔の練習!笑えるようになってあいつら見下そうぜ!」

 

「….いいの?」

 

「当たり前でしょ?困ってる人が目の前にいるのに助けない人がどこにいるって話だよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜 鳴海家 翔と風野の部屋

 

「へぇーさすが私の弟ね!」

 

翔は今日璃奈を助けたことを話し、頭を撫でられる。

 

「…そうだ!お姉ちゃん。宿題あったんじゃないの?」

 

「あ!忘れてた!翔ありがとね!」ワシャワシャ

 

風野はそこから10秒ほど撫でると勉強机に座り、宿題の美術の宿題を始める。

 

「…これって?」

 

「これはヤン・マイテンスの『家族の肖像』よ?この、オランダ黄金時代の他の作品を探すのが宿題よ?」

 

「ほぅ…」

 

翔は登場人物の顔を見る。

 

それは、笑っていた。

 

顔が璃奈の顔をつねって見たあの顔のように…

 

 

 

 

「これだ!」

 

 

 

 

翔はあることを思い付いた。

それは璃奈に対しても嬉しいことだ。

 

「お姉ちゃん!…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日 切野坂小学校

 

「璃奈!」

 

一年の教室に入り、

 

すぐさま、璃奈の机に向かった。

 

「おはよう。昨日はありがとう」

 

「どういたしまして!…これ!」

 

翔は脇に挟んでいたスケッチブックを渡す。

 

「…これは?」

 

璃奈はスケッチブックの表紙を裏返したりして見ている。

 

「うーん…『璃奈ちゃんボード』…どうだろう?」

 

「璃奈ちゃんボード…?」

 

「うん!絵が下手だからかなり時間かかったけど…璃奈って、感情を出しにくいんでしょ?だから絵に顔があるこれを使えば…!」

 

スケッチブックを一ページめくる。

それは笑っている璃奈を模した顔になった。

 

「…何で」

 

「え?」

 

「何で私のためなんかにこんなことするの?」

 

璃奈は翔の服の袖をつかむ。

 

「何でって…昨日言ったよ?困ってる人を助けるのってそんなに変?」

 

「僕は困っている人を見たくないんだ!だから、だよ!」

 

 

璃奈は翔に抱きついてきた。

 

「ありがとう」

 

「気にしないで」

 

そして、今爆弾発言が投下される。

 

 

 

「お兄ちゃん」

 

 

 

「…今なんて?」

 

「お兄ちゃん」

 

 

「…いや、僕たち家族じゃないよ!?それは…」

 

「私、お兄ちゃんが欲しかったの…だめ?」

 

璃奈は上目遣いで翔を見つめる。

 

 

かわえぇー!!   ヤベーイ!(効果音)

 

 

「もうなんとでも呼んで!だからその目やめて!」

 

その数日後、お兄ちゃんと呼ばれて、梨子にそんな趣味があると誤解された翔であった。

弁解にも数ヶ月かかった。

 

 

 

~ED 少年よ~




ということで第六話でした!

答え合わせ!正解は、天王寺璃奈でした!


そして、みんな大好き璃奈ちゃんボードは翔君が作ったという設定…ファンの皆さんごめんなさい。(土下座ァ…)


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一度きりのT~思いの強さ~

過去編第7話!

今回、二人がライダーの試験を受けます!

少し流血したりするシーンがあるので注意です!
それではどうぞ!


「「617.658.659.660!」」

 

 

翔と風野は自室で腹筋をしている。

最近はかなり、回数が増え、今では最初の数倍になっている。

 

 

「よし!これで終了!」

 

「疲れたー!」

 

 

風野は床にゴロゴロ転がりだし、翔は座りながら壁にもたれ掛かる。

 

だが、最近はかなりの体力が着いてきた。

 

ちょうどこの前の璃奈を助けた時に特訓の成果も発揮した。

 

 

「…翔。明日テスト受ける?」

 

「…え?そうだな、出たい!」

 

「わかったわ。後で二人で壮吉さんを説得するわよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だめだ」

 

夕食のサンマを食べながら返答した壮吉。

 

「何で!?強くなったよ!」

 

「私だってそうよ!」

 

やはり聞く耳を持たない。

 

万事休すとはこの事だと思っていると…!

 

 

 

 

「壮吉?やらせてあげればいいんじゃない?」

 

 

 

 

なんと、華子が翔達にやらせてもいいのでは?と反抗意見を出したのだ!

 

「華子さん…」

 

「だめだ。怪我なんてしたら…」

 

すると華子は…ため息をした。そして、言葉が壮吉を動かす。

 

「壮吉!いつまでもあの事を引きずっていたら変わらないわよ!」

 

…!

 

一瞬だが、ハッとしていた。

 

その結果…

 

 

 

「全く…今回だけだぞ。いいか、内容は明日伝えるわかったな」

 

「え?」

 

「「やったー!」

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日…

 

この日は天気は晴れのち曇り。

 

 

今は晴れているが、3時を過ぎると雨が降る。それまでには終わらせる。

そして、試験は….驚くべき内容だった。

 

それは…翔と風野二人でそれぞれ20キロメートルを60分で走れということだ。そして、片方がクリアしても失敗した方だけは仮面ライダーになれないという。

 

「「えぇ!?」」

二人がは驚いてしまう。普段翔は5キロメートル、だから、距離がかなり違う。

 

「それを1時間以内に終わらせろ!」

 

「そんな…」

 

翔は下を向いている。かなり落ち込んでいる様子だ。

 

「…翔」

 

風野は急に翔を抱き締める。

 

「お姉ちゃん?」

 

「諦めちゃだめよ?まだ始まってないんだから!」

 

「!そう、だよね!」

 

下を向いていたが翔は上の空を見上げた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よーい、スタート」

 

壮吉がタイマーと同時にスタートした二人、華子は心配そうに見ている。

 

作戦は特にない。

だが、人間はすぐ前に人がいると追い付きたくなる。その習性を利用する。

 

現在、風野が前を走っており翔が追っている状態だ。

 

ちょうど良い感じにキープできている。

 

風野は少し息をあげているが、順調そうだ。

 

 

その結果もあり、開始約15分で8キロメートルまで進んだ。

 

 

 

 

 

だが…

 

 

 

「….え?雨」

 

 

 

雨が降ってきた。

今はまだ小雨である。

しかし、そこから12キロメートル地点まで行くと雨は大きくなっていき、水溜まりができてきた。

 

 

 

「ヤバイわね…速くゴールした方が良さそうね」

 

 

 

風野と翔はスピードを早める。

 

 

 

そこで事件は起きた。

 

 

 

ズルッ

 

「!痛!」

 

翔が転倒し、膝からかなりの血が出てきた。

 

「翔!?」

 

風野は振り返り翔の元に駆け寄ろうとすると…

 

 

「姉ちゃん!来ないで!」

 

翔はこっちに来てはだめだと促す。

 

 

「何でよ!」

 

「この雨だよ!?お姉ちゃんが送れたらお姉ちゃんの夢叶わないでしょ!?だから!進んで!」

 

「翔!…っ!わかったわよ!絶対クリアするのよ!」ダッ

 

風野は再スタートダッシュを切り、翔と差がかなりできてあっという間に見えなくなった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

頑張らないと…

 

 

その思いが約30秒ほど休み、翔を走らせる。

だが雨が降っている。それもザアザアと…

雨に降れる度、からだの体温が冷たくなり体力も取られていく。

 

「速く…速く!」

 

翔は体力を振り絞り走る。

雨によって生まれた水溜まりの水が足に踏まれて跳び跳ねる。

翔は頑張っている。姉はゴール付近にいる。翔もあと4分の1でゴールだ。

 

そんなときにだった。

 

グラッ

 

(!?)

 

翔の体が傾き、地と体が徐々に近くなっていく。

ついに…

 

バダン

 

頭の血が流れて倒れる。

 

(え?どうして…起きてよ、起きてよ!僕の体!)

 

流血しているためか力が入らない。

さらには頭がボーッとしてきた。

 

(…ごめん、お姉ちゃん…もう無理だ)

 

眠気まで襲ってきて、翔は意識を手放した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※風野視点 ゴール地点

 

ゴール地点の、鳴海家ではすでにゴールした風野がいた。

走り終わり着かれたのかお茶を飲んでいる。

 

(私は終わった。後は翔だけ…)

 

翔なら大丈夫ね。

 

そう思われている翔が今、倒れていることは知る由がない…




ということで第七話でした!

次回予告

左風野「止んで!大雨!ここで死んじゃったら私と神社で願った願いはどうなっちゃうの!?時間はまだ残ってる。ここを頑張れば仮面ライダーになれるんだから!

次回、翔死す。

デュエルスタンバイ!」


左翔(…死なないよ!?)



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止まらないKの夢~道はすぐそこに~

過去編第八話です!

ついに仮面ライダー誕生!←やっとか

それはそうと、先日ラブライブスーパースターの一番くじを引いてきました。

やったぜラストワン!しかも推しメンの唐可可のクッションも!
大勝利!

そして、スーパースター一期見終わったぜ!

…誰得な話しすみません(ハイパー土下座)


それではどうぞ!


???

 

翔が目覚めると、そこは白い霧がかかった空間だった。

もちろん霧がかかっているので見えにくく、何より、どこからかあま~い臭いがする。

 

「…どこ?ここ」

 

立ち上がる。前が見えない。しかし、霧の先で誰かに見られている気配がある。

 

「….お姉ちゃん?お姉ちゃん!?いる!?」

 

翔が呼びかけるが反応がなく、その声はトンネルにいるかのようにむなしく声が響く。

 

「…いないの?」

 

不安そうな顔になり、今にも泣きそうだ。

 

 

すると

 

 

 

「翔くん!」

 

 

 

背後に千歌がいた。

千歌だけではない、曜に果南もいる。

 

千歌はリンゴがらのTシャツにスカート、曜は船がらの半袖にショートパンツ、果南は魚がプリントされた半袖に長ズボンである。

 

「…みんな!?どうして…」

 

「おはよう!翔くん!」

 

千歌のテンションは変わらないが、曜は手を振っていて、果南はじっと笑っている。

 

 

(何でだ?違和感がある…)

 

 

いつもとは違う感じがあり、少し警戒する。

 

「…ねぇ質問!」

 

「え?な、何?」

 

「翔君は仮面ライダーになって何をしたいの?」

 

千歌の質問に翔は戸惑う。

 

「なにって…お姉ちゃんを守る!それだけだよ」

 

自信をもって答える。これだけは分かっていた。

 

だが…

 

「それは本当なの?」

 

果南はいつの間にか翔の左に来ており囁く。

 

「本当は仮面ライダーになってちやほやされたい…」

 

曜もいつの間にか右に来ている。

 

「はたまた、風野さんに着いていきたいだけじゃないの?」

 

千歌も翔の真後ろにいた。

 

そんなことを言われて翔は思い出した。

何故仮面ライダーになると決めたのか…

 

それは鳴海華子、彼女の壮吉さんを救ってとの頼みであった。壮吉さんを過去という囚われから解放して欲しいとの頼み。

だが、仮にライダーになったとして、目標を達成できるのだろうか…姉を守るという目標、それは簡単そうに見えて極めて難しいかもしれない。

翔は迷ってしまう。

 

「ふふ…やっぱり、仮面ライダーなんか無理だよ?ねぇ、内浦に帰ってきて四人で暮らそう?」

 

(…ああ、悪魔の囁きが聞こえてきたよ、お姉ちゃんだったらどうするのかな?)

 

途端に過呼吸になっていく。

 

 

というかここはどこだ?

新たな疑問も生まれてきた。

 

(たしか僕は…テストされてt、そうだよ)

 

翔はある仮説をたてる。

 

そうだ、ここは夢なんだと。

だとするとあの三人は…!

 

「わかったよ、君たちの正体が」

 

「え?なに言ってるの?頭おかしくなった?一回休んだ方が…」

 

千歌は心配そうな目で見る。

 

「三人とも、偽物でしょ?」

 

「「「えぇ!?」」」

 

三人は口に手を当てて驚く。

 

「まず千歌、何でミカンじゃなくてリンゴの服を着ているの?」

 

「それは…」

 

「次に曜、であってもいつものヨーソロー!ってしてないの?」

 

「そんな日もあるよ?」

 

「ないよ、僕が長く見てた中でおはようとは言ってなかったもん。最後に果南」

 

すると、翔は両手を左右に伸ばした。

 

「…何してるの?」

かなんは混乱していた。

 

「やっぱり偽者さんか、果南ならこのポーズしたらハグしてくるし、むしろハグを忘れるなんて果南じゃないよ」

 

「……」

 

 

 

「あとさ」

 

自分の手首を見せる。そこには黒色のブレスレットが、

 

「あの約束忘れたでしょ?」

 

三人は何のことか分かっていない。

 

「また四人で会うときにブレスレットをするって約束だよ?やっぱりそうだよね?偽者さん?

 

三人は黙ってしまう。

 

「早く目覚めさせてよ?お姉ちゃんが待ってるんだ」

 

翔は目を強くして言う。

 

 

すると…

 

ガバッ!

 

「な、何!?」

 

いつの間にか倒され、三人に体を抑えられていた。

 

足、腕、肩を抑えられて身動きが取れない。

 

「行っちゃダメだヨ?」

 

「ここで一緒に暮らソ?」

 

曜と果南の悪魔の誘惑が囁かれる。

 

「い、一緒に?」

 

「そうだヨ?もうなにも心配はないヨ?」

 

千歌にまで言われ、完全に堕ちる手前まで来た。

 

 

もう考えるのは止めようか?現実には親がいない、そんな世界はいやダ…

 

「…わかったよ帰ら…」

 

『ない』といいかけたその時、

 

ピカッ

 

と翔のポケットが光った。

黒く光っている。まるで闇のオーラみたいだ。

その光りはどんどん大きくなっていき、一瞬で千歌、曜、果南の視界を奪った。

 

「ひゃぁ!」

 

三人は地面に転がってしまった。

 

 

「…これは?」

 

ポケットに手を突っ込むと何か長方形のものが入っていた。それは、地球の記憶が入っているUSBメモリに酷似した物…

 

 

 

ガイアメモリだった。

 

 

 

 

「ガイアメモリ?…じょおかあ?」

 

そのメモリとはジョーカー、切り札の記憶だった。

翔はメモリを起動させる。

 

『ジョーカー』

 

すると…

 

 

「お姉ちゃん…」

 

と翔は思い出したかのように呟いた。

そうだよ、戻らなければお姉ちゃんは孤独になってしまう。何て僕はバカなんだろう…

 

「…行かなきゃ」

 

翔は起き上がり服をはたくと進み出した。

 

「翔!?どこ行くの!?」

 

かなんはすぐに起き上がり止めようとバックハグをした。

 

 

「ごめんね?果南の偽者さん、僕は進まないと行けないんだ」

 

「そ、そんな…」

 

偽者さん三人は絶句する。すると、霧が一瞬深くなり、見えるようになると、三人は消えていた。

 

「…今度こそ行かないと」

 

翔は走り出す。

 

 

 

「待ってください!翔さん」

 

 

 

また、翔を呼ぶ声がした。

その声は聞いたことがある。

 

 

「…ダイヤさん、止めてください」

 

翔は姿を見なくてもわかった。だから振り向かない。

 

「翔さんこそ何でその道を選ぶんですか?」

 

「…僕はこの道が正解だと思うんだ」

 

「僕はお姉ちゃんを守りたい、孤独なのはいやなんだ」

 

先ほどよりもしっかりとまとまっていた。

 

「…ですが?貴方がもし亡くなってしまったら、風野さんはどう思うのでしょう?」

 

…そんなの決まってる、悲しむの一言だ。

 

「悲しむ、だろうね?」

 

「だったら「でも!」?」

 

「僕は死なないよ?お姉ちゃんがいる限り」

 

翔は風野のこと考えながら話す。

 

「それに、僕とお姉ちゃんは一心同体!お姉ちゃんが亡くなったら僕も亡くなるよ?」

 

ダイヤは考え込む。ついに…

 

 

「…さすがですわね?翔さん」

 

納得したようだ。

 

「風野さんを守る気持ち、わかりました。応援させてもらいます」

 

するとダイヤは翔をバックバグした。

 

「ダイヤさん…」

 

振り返る、しかしだった。

 

「あれ?」

 

ダイヤは翔が知っている姿ではなかった。

いまのダイヤは目と髪色髪型は変わらないが、印象、何より背が違う。大体高校生くらいだろう。そして…

 

 

「頑張るのですよ?翔さん」

 

 

そう言われると、意識がフェードアウトしていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

現実

 

 

 

ザァザァザァ

 

雨粒が頭に落ちてくる。体温が奪われるなか、目を覚ました。

 

「!行かないと!」

 

翔は起き上がり、自分の体に重いムチを叩くように進み出す。体は痛い、しかしそんなことは感じない。

ゴールするとの一心で走り出せる!

 

「僕は、もう惑わされない!だから!前に進むんだ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴール地点

 

雨が降るなか、ゴール地点の自宅の玄関の屋根に雨宿りしながら翔を待っている。ザァザァと鳴り響く雨、それと比例するように時間は過ぎていく。

残りは1分、

 

「ダメなようだな」

 

壮吉は呆れた顔をしている。

その一方でゴールした風野は諦めていなかった。

 

(大丈夫よ、焦らなくてもいいわ…まだ一分があるわ。帰ってきて)

 

絶対翔はゴールする。

 

 

 

 

 

願いは叶った

 

 

 

 

 

 

ハァハァハァハァ

 

 

 

「…嘘だろ?」

 

「き、来た!」

 

翔は前方に現れた。見える位置にいる。

 

「翔!もう少しよ!頑張って!」

 

風野はまだ残っていた力を使い、大きな声で応援する。

 

 

そして、

 

 

 

「やったぁ!やったぞ!」

 

ついにゴールした。

 

「タ、タイムは59分54秒」

 

しかも、ギリギリだがクリアだ!

 

 

「翔!」

 

風野は翔に走って抱き締める。その力はかなり強く、疲れた体に響く。

 

「痛!ちょ!痛いからやめて!」

 

「え!?痛いの?ごめんね?」

 

風野はすぐに離し、頭をよしよしと撫でた。

 

「お姉ちゃん…!」

翔は顔を赤くしながら喜んでいる。

 

 

 

 

「…なぁ、どうして諦めなかったんだ?」

 

「え?」

 

壮吉はこの状況を信じられないのか驚いた顔で聞く。

 

「諦めなかったからじゃないの?」

 

風野は翔の言うことがわかっている。長い間家族が二人だけだからだ。

 

「…そうなのか?」

 

「そうだよ。…でも、一回だけ諦めかけちゃったけどね?」

 

「…質問だ、仮面ライダーになって、世界を守るのか?」

 

翔の反応は…

 

 

「守らないかな?」

 

「は?」

 

まさかの回答に口をあんぐりさせた。

 

 

「あっ、訂正!お姉ちゃんがいないなら…だね」

 

「僕は一人じゃあ世界を守れないよ、でも!お姉ちゃんとなら!守れる!僕はお姉ちゃんを守るために戦う!」

 

「私だって!翔を守るため!翔も戦うなら!私も戦う!それで死ぬなら本望よ」

 

二人は見つめあって答えた。

 

 

「俺の敗けだな…完敗だよ」

 

壮吉は思い出す、あの日自分を信じて、ただ一人で財団Xの幹部に挑み死んでしまった友、ユニコーンのガイアメモリを使う友を…

 

回想ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おれは壮吉が戦うなら戦ってやる、だろ?」

 

「ああ!俺も同じだ、相棒」

 

 

これは俺が仮面ライダーになったとき、あいつ…、なつかしいな…

 

回想終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「一突(いつき)…」

 

「…誰?もしかして、亡くなった…」

 

「そうだ。あいつはすごいやつだ」

 

 

 

「お前らと同じくらいな」

 

 

 

「私達と同じくらい…」

 

「でも、お前らは良くやった。ありがとな、思い出させてもらって」

 

「ってことは!」

 

 

二人は息を飲む。

 

 

 

「認めよう、仮面ライダーとして」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後…

 

「ついにだね…」

 

「そうだね、お姉ちゃん、緊張してる?」

 

今日、二人は正式に仮面ライダーとなる日だ。

壮吉さんが国からロストドライバーとたくさんのガイアメモリを持ってきてその中から自分がこれだ!と言うメモリを取るらしい。

 

「ま、まさかぁ!楽しみよ!」ガクガクブルブル

 

「あ、足が、震えてるよ?」

 

「寒いのよ!」

 

談笑していると、

 

 

「帰ったぞ」

 

 

壮吉が帰ってきた。

 

「壮吉さん!」

 

 

 

 

~ED 少年よ~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まず、これだ」

 

壮吉はロストドライバーを二人分出して、二人はそれを受けとる。

 

「うおぉぉ!これがドライバー!」

 

翔は興奮している。

 

「はしゃぎすぎよ?…やったぁ!ついた!」

 

おいおい風野、あんたもはしゃぎすぎたろ?

 

「….いいか?次だ」コホン ガチャ

 

壮吉が咳き込むと、静かになり、銀色のアタッシュケース

を開封した。

そこには沢山のガイアメモリがあった。

しかし、所々メモリのアルファベット順だが消えていた。

 

「まず風野、自分と惹かれたメモリを選べ」

 

風野はメモリを一通り見る。選んだのは、

 

「これね、私だけの相棒」

 

サイクロン、風の記憶。明るい蛍光の緑色で風野が取るとメモリは強く緑に光り出した。

 

「適正してるな、そのメモリで決定でいいな?」

 

「もちろん!」

 

 

まず、風野はサイクロンメモリを選んだ。

 

「次だ、翔。選べ」

 

翔も、メモリを見る。

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

「あれ?どれもいまいち…」

 

「何だと?」

 

予想外の結果に壮吉は驚く。

 

 

しかし、翔にはどこかメモリと繋がっているのか少しずつ心臓の音が強くなっていくのがわかった。

 

 

「まぁ、とりあえず適当に持ってみろ」

 

「えぇー…じゃあこれ?」

 

手に取ったのは狼の記憶が入ったメモリ『ウルフ』だ。

 

だが、

 

 

それは白に光ってはいるが、風野と、比べると断然弱い、

 

「適正してないな?…これならどうだ?」

 

その後色々とメモリを見たが、どれも適正はしていなかった。

 

「何故だよ…何で反応しない?」

沢山メモリを持ったが、どれも適正しない。

 

そのとき、

 

「…裏?」ピクッ!

 

翔の脳内に声が響き渡り声を出してしまう。響いたのは女性の声だ。

 

翔はアタッシュケースを裏にして振りだした。

 

「おい?何してる!?」

 

壮吉はすぐに止めようとするしかし、

 

ガコン!メモリのケースが落ちた。

だが、新たな発見があった。

 

 

「やめ………こ、これは?」

 

アタッシュケースの裏にもう一本ガイアメモリがあった。

 

それはあの夢の中で出会った切札の記憶を持つメモリ…

 

 

ジョーカーだった。

 

 

「これだよ…これだ!」

 

翔はジョーカーを選ぶ。するとメモリは紫色に光り輝く。だが、その光りは風野とサイクロンメモリの比にならず、壮吉と風野のは目をつぶってしまった。

 

 

「こ、これは…過剰適合?」

 

壮吉は驚いた。

 

そして、メモリ選びも終わり、二人は正式に仮面ライダーとなった。




ということで第八話でした!

何か長くてすみません。


まず次回はμ'sメンバーが一人新登場します!

…え?ヒント?

ヒントは….『Bird』

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Mの少女との出会い~疑われることり~

過去編第九話です!

南ことり参戦!

ちなみにことりもだしたらもういっそのことμ's二年出しちゃえ!との謎の思考で最後の方で穂乃果、海未も出します!

それではどうぞ!


ライダーの試験が終わった日から約一ヶ月、翔は壮吉に連れられて壮吉の幼なじみの南つばめの家に向かっていた。

 

「もう少し?おやっさん」

 

おやっさん…

 

翔はあの日から壮吉のことをおやっさんと呼ぶことにした。

 

「もうすぐだ、見えてくるぞ?あれだ」

 

壮吉は指をさす。

それは見事にTHE金持ちが住んでいそうな大きな家だった。

 

 

「すっごーい!でかっ!」

 

あまりの大きさに驚く翔、

 

ピンポーン

 

 

「壮吉だ。来たぞ?」

 

インターホンに向かってしゃべる。すると少ししてからドアが開きだし二人は中にはいる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あら、いらっしゃい」

 

南宅に入ると、そこにはまず大きな玄関があった。何やら高そうな絵もあり、翔は緊張してしまう。

 

そんな中、南つばめが玄関にいて、リビングルームに連れていく。

 

 

リビングルーム

 

「貴方が翔君ね?私は南つばめよ。風野さんから話しは聞いているわ」

 

南つばめは翔を見つめる。翔は少し緊張しているのか冷や汗をかいている。

 

「……」(--;)

 

「…言われた通り可愛いわね♡」

 

「ふぇ?」

 

さすがは常時発動の歳上殺しだ。早速被害者が増えた。

 

 

そして、翔はおいてあった紅茶を飲む。

 

ズズッ

美味しい。普通に美味しい。ディスってるわけでわないが普通に美味しい。

 

その紅茶を飲んで翔は落ち着く。

 

すると…

 

 

 

「お母さん?あれ?この子って…」

 

つばめに似た少女がドアから出てきた。

 

「あら?ことり、この子が壮吉の養子の翔よ?」

 

「この子が…」

 

見つめられた翔は少し緊張している。

 

「えっと、僕は左翔。その…よろしく!」

 

翔は頭を上げながら礼をする。

 

お?ここで翔選手!歳上殺しを発動したー!

南選手、あぁ!効果はバツグンだー!顔が赤いぞ!

 

翔、お前許さん(多分みんなが思っていること)

翔、お前船降りろ。

 

どっかのル◯ィですねはい。

 

 

「壮吉さん、翔君私の部屋に連れてってもいいですか?」

 

「翔が良ければな。どうなんだ?」

 

「僕?僕はいいよ!」

 

その瞬間ことりに腕を捕まれて連行された。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ことりの部屋、

 

 

ことりの部屋に連行された翔は今、

 

 

 

「次はこれ!絶対似合うよ!」

 

 

ことりの着せかえ人形になっていた。

 

渡されたのは某巨人が出てくる◯撃の巨人の訓◯兵団の服だ。

 

 

「…これって、エ◯ン?」

 

「そうだけど、これをかぶって!」

 

服を着たあと、金髪のかつらも渡された。

 

「…これ!ラ◯ナーだ!」

 

ラ◯ナー!

あの銃◯ェチで有名なラ◯ナーだと!?

 

「たのむ、翔、ことりを殺してくれ!」

 

「ことりちゃん…時系列がバグるからちょっと控えてね?」

 

 

翔、お前もメタいこと言うなよ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後翔は色々なコスプレをされた。

 

先ほどのラ◯ナーに加え、警察官やナース、ついにはスト◯ートフ◯イターのリ◯ウのコスプレもした。

 

そして、コスプレに少し飽きてきたので、二人は外に出ることにした。

 

 

 

 

のだが…

 

 

 

秋葉原 服屋

 

「翔君、次はこれ」

 

またもやいつの間にか着せかえ人形になっていた。

ちなみに買う予定はさらさらない!

 

 

 

 

その帰り道

 

「…?何これ?」

 

.通りすがった店の展示スペースにあった金平糖を指差す翔。

 

 

「しらないの?金平糖だよ。甘くて美味しいんだよ?」

 

 

「ジュル」

 

少しだが翔のよだれが出る。

ちなみに翔、完全の甘党であり定期的に甘いものを食べないと頭痛がするらしい。

 

 

「一緒に食べる?」

 

「いいの!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公園

 

早く金平糖を食べたい二人は近くの公園に着た。

公園には数人の親子がいて、セミの音がなっており、気温は9月過ぎなこともあり涼しくなっている。

 

「「いただきます!」」

 

金平糖をベンチにおき二人はシェアをして食べる。

 

「うーん!やっぱり美味しい!」

 

 

ことりはほっぺを抑えるほど美味しいらしい。

翔は…

 

「…………」

 

 

 

「あれ?どうしたの?口にあわなかった?」

心配そうに見つめることり、だが、口似合わなかったわけではない。

 

 

 

 

「おいしーい!」

 

 

 

 

 

ことりは驚き、耳を塞ぐ。

例えで言ったら、仮面ライダーフォーゼの宇宙キター!ぐらいの大きさだ。

 

 

「…そんなに美味しかったの?」

 

「うん!これ!毎日食べても飽きないと思う!よし!明日買いに行こう!」

と意気込んだ翔。

 

そこに、

 

 

 

「あれ?お兄ちゃん?」

 

 

目の前を見ると、天王寺璃奈がいた。

 

 

「あ、璃奈。どうしたの?」.

 

「少し散歩に…この人がお姉ちゃん?」

 

「いや、おやっさんの知り合いの子供!….だよね?」

翔は不安になったのかことりを見る。

 

「そうだよ。性格には幼なじみの、だけど」

 

 

 

と話していると、

今、会ったら絶対ことりが引かれてしまう人が来てしまった。

 

 

 

「あれ?ことりちゃん?」

 

オレンジ色でサイドテール、青目の少女と青髪で黄土色の目の少女が現れた。

 

 

「うぇ!?穂乃果ちゃん!?海未ちゃん!?」

 

 

「…ことり?その子達は?」

 

「こ、これは…」

 

ことりは言葉をつまらせる。

この状況、どんなことを言っても通用しない可能性が高い。

 

「僕は左翔!えっと…ことりちゃんのお母さんの幼なじみの養子だよ!君たちは?」

 

「私は高坂穂乃果!それでこっちが友達の!」

 

「園田海未です。…あの翔さんは今、何を?」

 

「今?ことりちゃんと服を見に行ってたんだ!」

 

 

「翔くん!止めてぇ!」

 

…翔!今すぐ止めろ!ことりが変な趣味持ってると錯覚される!

 

「…それでこの子は?」

 

穂乃果という少女は璃奈と同じ目線にしゃがみ、話しやすくする。

 

しかし

 

「………」

 

やはり、緊張してしまっているのか喋れないようだ。

 

「えっと、この子は天王寺璃奈。僕の友達だよ?」

変わりに翔が説明をした。

 

 

「…ことり、明日話があります」

 

「待って!誤解だよ!」

 

「…また明日!じゃあね!」

 

穂乃果は若干引いてしまったのか苦笑いしながら帰っていった。

 

 

「待ってー!」

 

少しながらことりは涙を流していた。

かわいそう…

 

誤解を解消させるために次の日もことりと共に穂乃果の家に行ったのは別のお話…




ということで過去編第九話でした!

ちなみに私自身進撃の巨人は結構好きです。
漫画は買っていませんが…(ボソッ)
ライナーのコスプレにしたのも私がライナーが個人的に一番好きだからです。

そしてついに!序章が終わり!
次回からは本編です!次回は風野視点で話が進みます!

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原作第一章~伝説の始まり~
守れO~廃校の危機!~


過去編第十話です!

遂に本編です。
今回は風野メインで進みます。
翔の出番はないでしょう。


それではどうぞ!


桜が舞う季節、そう4月になった。

辺り一面が桜の木でいっぱいの通学路、ニュースでは最近ここ辺りでドーパントを利用した犯罪があったらしい。常人なら不安だが、風野は意気揚々と進級したことを胸に秘め登校していた。

朝は翔の作った料理を食べたのでいつもよりテンションが高い。頑張るぞと校門前に付き後ろから絵里と希も現れ、楽しげな会話をしながら教室に向かった。

 

 

 

 

これからあんな悲劇が起こることもしらずに…

 

 

 

 

※風野視点

皆さん!風野です!入学式から3日経ちました!

….そういえば私、生徒会の役員に選ばれたんです!

職は書記。友達の絵里と希も選ばれたし!何かハッピー!

なんだけど…今日緊急で全校集会になって…

私からしたら今季初の出番で嬉しいんだけど周りのクラスメイトは何かやっちゃったのかな?と不安そうにしている。その昼休み。

 

「…何かあったのかしらね?」

 

絵里は全校集会の内容について気になっているようだ。

ちなみに風野は絵里、希とクラスが離れてしまっている。

 

 

そして遂に全校集会になった!

 

 

「続きまして理事長先生のお話です。南理事長、お願いします」

 

講堂内にマイクを使っているので響き渡る希の声、

そんななか、南つばめは右の幕内から登場し、生徒の視線を一つにさせる。

 

 

「入学式から3日が経ちました。まだ一年生は緊張していますがなれてきている人がちらほらできてきました。では本題に入ります」

 

 

つばめは深呼吸をして放つ。

 

「この学校の生徒数はここ最近著しく低下しています。…残念なお知らせになりますが音ノ木坂は

 

 

 

 

 

廃校の危機に直面しています」

 

 

「「「え!?」」」

 

丁度他の人とは違い三人は講堂左の放送室にいたため声は聞こえていない。

 

だが急にそんなことをいわれた生徒達はざわめき始める。

 

「うそ?廃校?」「まじで!?そんなにやばかったの!?」「嘘だ、僕を騙そうとしている」

 

…一人だけ某最強医者ゲーマーが今したが無視しよう。

 

 

 

ドサッ

中には倒れた人もいたのだった……

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後…

放課後 生徒会室

 

 

「そんな…廃校だなんて」

絵里が呟く。

 

「…それもわかるかも」

 

「だって、今年の一年のクラス一つしかないんやし…」

三人は下を向いている。

 

 

「じゃあ、何か行動をとらないと!」

風野が一泊空けて立ち上がる。

 

「それもそうね。とりあえず理事長の娘さんに話を聞きに行きましょう」

三人は生徒会室を出てことりを探し出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

校庭 

※ことり視点

 

「…でも、来年このままだと2年と3年しかいなくなって」

 

「今の一年にも後輩ができませんね」

 

穂乃果がもりもりとパンを食べているなか、私と海未は少し落ち込んでいた。

何でこんなことに…

でも、わかるかもしれない。去年も定員の4分の3程の人数しか集まらなかった。だったらこうなるのも必然かもしれなかった。

 

そこにだった。

 

 

 

「ことりさん」

 

 

 

わたしは聞いたことのない声で呼ばれた。

いや、聞いたことはある。たしか、全校集会の時の…!

 

 

「絢瀬絵里先輩?」

 

 

その人は生徒会長の絢瀬絵里だった。

その横には副会長の東條希、そして翔君の姉の書記、左風野がいる。

 

 

 

「…ことりさんはこの話を理事長から聞かされた?」

 

「え、いやさっき聞いたばかりで」

 

絵里はため息をすると何かを考えた。

 

 

「そう、急に悪かったわね?それじゃあ」

 

「本っ当にごめん!」

 

「ほな?」

 

そう残すと生徒会メンバーは去っていこうとしたその時、

 

 

 

「学校、なくなるんですか?」

 

 

 

穂乃果が一言を放った。

 

「…今のところはね?でも私がそんなことさせないわ」

 

絵里は振り返らずに校内に入っていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※風野視点

 

生徒会室に戻ってきた私達。これからどうするかを考える。

 

「それで音ノ木坂の部活の活躍は?」

 

「どれもぱっとしたのはないんや、これは駄目や」

 

「部活が駄目ならボランティアは?」

 

「いるにはいるけど、人数はほんとに雀の涙ほどよ?」

三人は頭を抱える。正直活躍などが無さすぎて宣伝できない。

 

とりあえず、今日は帰ることにした。

三人は帰り道は同じなので一緒だ。

 

 

そしてこの日、絵里と希は風野に助けられることを知るよしもなかった。

 

 

 

 

 

「アイツだぁ…アイツらにしよう」ニチャァ

「だなぁ…ワクワクだな」ニチャァ

「早く使おうぜ?」ニチャァ

道に隠れていた男三人はガイアメモリを持っており起動した。。

 

Masquerade




ということで第十話でした!

最後に出てきたのはモブです。
次回、遂に戦闘です。仮面ライダーサイクロン。初の出番!

個人的な話をしてもいいでしょうか?
先日仮面ライダーコラボをしているコトダマンで仮面ライダーエターナルとアークゼロを満福にしました。
ガチャも先程リバイスが出ましたし…嬉しいです!(誰得?)

自慢みたいですみません(ハイパー土下座)

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守るC~バラには刺がある~

過去編第十一話です!

遂に初戦闘キターっ!
ダブルにはなれないのでロストドライバーですね?
ちなみにもう少しで翔の戦闘シーンも書きます!
それではどうぞ!


「…ねぇこの通りって最近ドーパント事件が起きてるところじゃ」

 

「しょうがないでしょ?私の家この通りなんだから…」

 

少しながら風が吹き、日差しが弱く天気は曇りになっている。何故だか気味が悪い。

風野は何かあったらと心配しているのか、二人にばれないように、服の腰に隠れているロストドライバーを右のポケットに入れ、サイクロンメモリを上着のポケットに入れておく。

 

直にその考えは良かったと言えるようになった。

 

 

 

「へい!姉ちゃん達?」

「俺ちゃん達とデートしない?」

 

黄土色のマッシュルームヘアをしているボス格をしていてあとの二人は黒色でツーブロック。いかにも陽キャを表している。

 

(((キモッ)))

三人は同じことを考えていた。

 

正直、ボス格の人は顔に沢山のニキビがあり、気持ちが悪い。

もう二人は、背は高いが鼻がブサイクで、もう片方はなんか…その、臭い。

 

「すみません、急いでるんで」

 

絵里は横切ろうと進むが、

 

 

「ありゃ~?これ、な~んだ?」

 

すると三人はあるものをちらつかせる。

それはUSB メモリに酷似したもの

 

 

ガイアメモリだ

 

 

「…そ、それ!」

 

希は指を指す。

 

「おおっと、叫んだら…わかるよな?」

 

背の高い男は希の口を抑え、しゃべれないようにする。

 

「~っ!んっ!」

「さぁ俺ちゃん達と遊ぼうぜ?」

 

男三人は笑い出す。

 

 

 

プチッ

 

 

 

風野の堪忍袋の緒が切れた。

次の瞬間、風野は強烈なキックを背の高い男に放った。

 

「痛っ!」

 

希は解放され、キックを食らった男は吹っ飛ばされ仲間のもとに戻る。

 

 

「…てめぇ、やりやがったな!やるぞ!」

「「おう!」」

 

リーダー格の男が指示すると、三人はメモリを起動した。

 

 

Masquerade

 

 

三人は骨のマスクを被った怪物、マスカレードドーパントに姿を変えた。

 

 

「不味いわよ!二人とも!逃げ…なにやってるのよ!風野!」

 

絵里と希が逃げようとするなか風野は立ち止まった。

 

そして

 

 

 

「ねぇ二人とも、今からやること秘密にしてくれる?」

 

「え?…いや、ええから逃げるんよ!」

「そうよ!はやく…そ、それって!」

 

風野はロストドライバーを装着し緑色のガイアメモリを起動する。

 

 

Cyclone

 

 

 

メモリを装填し手を顎にして考えるポーズをして、変身した。

 

 

「変身!」

 

 

 

風野の周りに竜巻ぐ現れ、それがアーマーとなりくっついた。

 

緑色で赤い目、風の記憶を纏った戦士がそこにいた。

 

 

「おまっ!仮面ライダー!?」

 

「そうよ?私は仮面ライダーサイクロン」

 

 

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

風野は決め台詞を言うとドーパントに向かってキックを繰り出し風の力で三人を飛ばした。

三人は落下するとかなりのダメージのようでゆっくりと立ち上がった。

 

「何でこんな強いんだよ…!」

 

「さあね?でも、美しいバラには刺があるって知らないの?」

 

挑発するように発言すると、釣られたのかもう一度一斉攻撃をする…が

 

「連携もできていない…これじゃ弱いわよ?」

 

風野はそれぞれパンチ、キックを繰り返し三人を吹っ飛ばす。

 

「「「うぎゃぁぁ!」」」

 

変身前とは想像もできない声をあげる男達。

それを絵里と希はすごい…と見ていた。

 

「これが風野なの…?」

「かっちゃん…」

二人は3対1の戦いで一人の風野が勝っていることに驚いているようだ。

 

「…歯応えないわね。これで決めるわよ」

風野はサイクロンメモリをマキシマムスロットに装填した。

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

風野が手を伸ばすと三人の周りに風の刃が周りだし逃げられないようにする。その上空に高く飛び立ちキックを決め、同時に刃が三体に刺さる。

 

「サイクロンキック!」

 

キックが決まると三人は吹っ飛びメモリが排出されパキッと割れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、警察が来て三人は捕まった。

そして風野はこの事を話すべく自宅の部屋に連れてきた。

 

「ただいま」

「「お邪魔しま~す…」」

 

部屋に入ると翔がゲームをしていた。

 

「おかえり!…あ、希ちゃんに絵里ちゃん!」

翔は希によっ!と返す。

実は翔、日課のランニング中に神社に行き希に会っている。そのためかなり仲が良い。

 

希と絵里は座り、風野から説明を聞いた。

それは今までの仮面ライダーのことや、ドーパントのことである。

 

「…そんなことが」

絵里は絶句した。

あまりにも過酷な特訓である。さらに、小学生が仮面ライダーだなんて日本政府でも派閥が別れていたようだ。最もいまは大丈夫だが

 

 

「翔くん…ちょっとおいで?」

 

 

希は翔を呼び翔は目の前に立った。

 

次の瞬間

 

 

ガバッ

 

 

希は翔を抱き締めていた。

「希ちゃん…?」

 

「苦しかったでしょ?…よくがんばれたな?偉いよ」

 

希はよしよしもしており、多分通りすがりの人が見たら親子と勘違いしているだろう。

 

 

その光景を絵里は微笑んでみていたが風野は少し不服そうだ。

 

 

 

「よし!この話しはおしまい!せっかくだし、廃校について考えましょう?」

 

次は廃校について考えるようだ。

その話し合いに翔も説明を聞いて参加したそうだ。




ということで第十一話でした!

一応仮面ライダーサイクロンの必殺の解説です!
《サイクロンキック》
威力25トン
風の力を纒い、相手の周りに無数の風の刃を作成することで逃げ道をなくし、上空から強烈なキックを放つ。

《サイクロンパンチ》
威力30トン
キックよりも威力げ高いが一人にしか当たらないためマンツーマンでの時に有効打となる。
まずは、風の刃を操作し、相手を怯ませてから手に風を纏わせて手刀にして相手を貫通させて切り裂く。

ちなみにこの技の使用後、仮面ライダーサイクロンの体力の回復量がかなり増えていく。


こういう感じです。
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交差する二人のM~折れてしまうのは…~

過去編第十二話です!
 
遂に始まった廃校阻止作戦!

ちなみにあのスーパーアイドルさんが登場されます!
…え?だれだって?
スーパーアイドルだよ(語彙力崩壊)
それではどうぞ!


夜 翔と風野の部屋

 

「…学校、廃校になるかもなんだね」

ご飯を食べる前まで希と絵里から廃校について聞いた翔が一言。

 

「そうなのよ…なにも案は浮かばないし」

翔も考えてみるがなかなか見つからない。

 

「…やっぱり難しいよ。でもそんな難しいことをするお姉ちゃんと希ちゃんと絵里ちゃんもすごいよ」

 

「そう?…」

 

この日はドーパントとの戦闘もあったので風野は早めに寝た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

 

「おはよ…」

 

風野は目を覚まし下にに降りてきた。風野は有名な高校を調べるために朝早くに他の高校のそとに行くようだ。

リビングには料理中の華子と翔がいた。

「おはよう…え?お姉ちゃん?」

翔は驚いている。

いつも翔が起こしているが今日は自分から起きていたのだ。

 

 

「大丈夫!?熱あるんじゃない?今日は学校休んだ方が…」

「翔の言うとおりよ!ほら、おでこ出しなさい」

 

「何でそんな心配されなきゃ行けないの?まぁありがとう」

 

そして、風野は椅子に座りテレビをみている。

すると、ある人達がCM写っていた。

それは耳に残る歌が、流れており最後に

三人の女性がなにかを話していた。

 

「…これだれ?」

 

「さあ…」

翔、風野は知らないようだ。

だが、

 

「多分この人達A-RISEじゃない?」

 

「「あ…らいず?」」

「そうよ、確かUTX高校のスクールアイドルってやつだっけ?」

 

「スクールアイドル…なにそれ、まぁ名前からわかるけど」

二人は知らないようだ。華子は知っている知識を教える。だが、素人並みの知識しか知らなかったため、A-RISEしかわからない。

 

風野はそのA-RISEの高校であるUTX高校に行く事にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

UTX前

 

風が強く吹いている。UTXの前には生徒以外の一般の人が見に来ていた。人が渋滞しており、前が見えないため上の方を見ている。

 

「「「UTX学院高校にようこそ!」」」

 

玄関にある大きなモニターから先程のテレビに出ていたA-RISE が出ていた。

 

 

「これがA-RISE …」

息を飲む風野。

するとだった。

 

「すごい…」

隣から声がした。

その人は風野と同じ服…そう、同じ学校の生徒だった。

その人はオレンジ色のサイドテールで青い目をしている。

 

「ねぇ…あなた音ノ木坂の生徒でしょ?」

「え?そうですが…あっ!もしかして生徒会書記の!?」

 

その生徒、高坂穂乃果は知っているようだ。

 

「そうよ、私は左風野、三年よ。あなた、ここで何してるの?」

 

「実は」

 

…話しによれば高坂穂乃果以外には南ことり、園田海未も廃校対策に協力しているらしく、その方法を探していたらしい。

 

「…へぇ、まさかもう動いている人がいるとはね」

風野は感心した。

 

「正確にはまだ何をするかは決まっていないけど。そうだ、この人達のことわかる?」

 

穂乃果はモニターを指差す。

「…知らないで来てたんだね。確かA-RISEって名前だったわ」

 

「A-RISE…」

 

「なにそれ?」

風野はおもいっきりこける。

 

「し、知らずに来たの…?」

 

「そうだよ?あのーすみません、この人達はどんな人なんですか?」

穂乃果は風野にまた聞くのは悪いと思ったのか隣にいたツインテールにサングラスをした怪しい女性に話しかける。

すると

 

 

「は、はぁぁ!?」

 

 

とキレられた。

 

 

「あんたそんなことも知らないの!?」

 

「え、はい」

 

 

「あれはね!スクールアイドルよ!まさか知らないでここの高校に来ている人がいるとは!」

 

 

穂乃果に大分キレているようだ。

 

しかし、そんなことを聞かずに二人は思ってしまった。

 

((これなら学校を救える!?))

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音ノ木坂高校 生徒会室

 

放課後になり、生徒会メンバーは話し合いをするため全員集合になった。

全員あわせて六人。

 

「では、案を思い付いた人は手を挙げてください」

 

………………

 

しかし、誰も手を挙げない。

(やっぱり難しいのね…)

 

絵里は心のなかでため息をした。

そのときだった。

一人、手を挙げた。

 

「はい、どうぞ」

挙げたのは会計の人だった。

 

彼女の答えは…

 

 

 

 

「この学校を救うのは不可能だと思います」

 

 

 

 

 

「「「…え?」」」

答えではなかった。それは夢を諦るほうが良いとのことであった。

 

 

 

「どうしてよ!」

絵里はキレぎみになる。

 

 

「考えてください…入学生が減っているいて、部活では目立った活動はない。さらには期限は一年もない。これは絶対無理ですよ」

 

 

「…」

絵里は弱いところを突かれたのか黙り込んでしまう。

「ちなみに彼女の言い分に賛成する人は…」

周りにいた希、風野、絵里以外の全員が手を挙げた。

 

「絵里さん、諦めましょう?」

「さすがに一年じゃ…」

「残りの一年を楽しんだほうが」

三人は絵里を説得しようとしたそのとき

 

 

 

バンッ!

 

 

 

絵里は机をおもいっきり叩いた。

「何でよ…まだわからないでしょ!音ノ木坂を救えるか!私は救ってみせるわよ!…みんなはどうしたいの!?」

 

「「「………」」」

三人は黙るとそれぞれ顔を見合わせて席を立ち上がり、

 

「「「失礼しました…」」」

と残し帰っていった。

 

「ちょっと!三人とも!」

風野は呼び掛けたが帰ってこなかった。そして遂に廊下から見えなくなった。

 

 

「…そんな」

希は絶望していた。この状況では生徒会さえ回らない。

 

 

「何でよ…グスン」

絵里はいつもとは考えられない微量だが涙を流していた。

 

 

「なんなのよあいつら…」

風野は怒っている。あの三人に

 

 

「…絵里、きにしちゃダメよ。この世に絶対なんて無いのよ。諦めることなんてしたら救えないわよ」

風野は慰めるように腰をトントンとたたく。

「風野…」

絵里は風野に抱きついている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして絵里は泣き止み、さっきとは切り替える…いや忘れたような顔をしていた。

「見苦しいところを見せちゃったわね」

「なんもよ」

「だけどあの三人は多分諦めているから私達だけで決めるしかない。いきなりだけど何か案はある?」

 

そこで風野は手を挙げた。

「実は…少し考えれたの」

 

「「えぇ!?」」

「そ、それは」

「な、何!?」

 

二人は息を飲んでいる。

 

「それはね、スクールアイドルって知ってる?」

 

 

「ス、スクールアイドル?」

「なんやそれ?」

二人は知らないようだ。なので風野はスマホで今日見てきたA-RISEの動画を見せる。

 

「すごい…これが本当に同じ学生なん?」

希はあまりのクオリティの高さに驚いている。

 

だが…

 

 

「え?これ本気で言ってるの?」

 

絵里は小バカにしたように見ている。

 

 

 

「本気よ。これしか方法はない、それにスクールアイドルは人気になればなるほど注目されるのよ、これなら…!」

風野は決心した。

 

だが、

「ダメね」

絵里は否定した。

 

「絵里ち?」

 

 

「私からしたらただのアイドルごっこにしか見えない。到底、これで学校を救えるとは思えないわ」

呆れた目をしている。

 

「そんなのやってみなくちゃわからないじゃない」

 

「わかるのよ、絶対これじゃあ救えないって」

その言葉に風野は反応した。

 

「さっきも言ったわよね。この世に絶対なんて言葉はない。あり得る確率もあるのよ」

 

「…私は認めないわ、そのやり方」

「どうして?」

絵里はプルプルと震えだした。

 

「そんなの…そんなのわかりきってることなのよ!そんなこと出来るんなら私だって今やっていたのよ!」

絵里は思いをぶつけている。

「「…」」

二人は黙ることしかできなかった。

 

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

公園

会議が終わったあと、風野は希と二人で公園に来ていた。

ここは、翔が璃奈と出会った公園だ。

 

 

「…かっちゃんはどうしたいの」

絵里に唯一の方法であるスクールアイドルを否定され、迷っている希が風野に聞く。

 

「どうする…か。無理やり押し通すしかないんじゃない?ほいっ」

風野は隣にあった自販機から二人分のジュースを買い、片方のオレンジジュースを希に軽くトスした。

 

「ありがとさん…エリちに歯向かうってこと?」

 

「…そうよね、私だって絵里を敵に回したくないわ。でも、一年のなかで出来そうなのはこれだけ」

 

「他の生徒会メンバーも、話し合いを拒絶するかならな…」

 

 

二人は考える、どうにか絵里を敵に回さずにスクールアイドルをする方法を。

 

 

 

その時、風野は今日会った高坂穂乃果を思い出した。

(あれ、たしかあの人もスクールアイドルを)

 

風野は思い付いた。作戦を…

 

「希、作戦を思い付いたわ」

 

「作戦?」

 

 

まず、今日会った穂乃果のことを話した。

 

「なるほど、その子を」

「スクールアイドルをさせるように誘導する」

「そして、エリちを私達二人も含めて勧誘させる…」

「どう?作戦としては上出来じゃない?」

「さすがやな!…でも、風野は踊らないの?」

 

「そうね、さすがに仮面ライダーをしながらスクールアイドルってのも難しいし、マネージャーみたいな感じで入るわ」

 

希はうなずいた。そして

 

「わかったその作戦に協力するで」

「本当!?」

風野は喜んでいる。

 

「なにせ、カードがうちに告げるんや。この作戦なら行けるって…!」

希はタロットカードを持っている。

いつの間にか占っていたようだ。

 

「じゃあ、始めるわよ」

「そうやな…やるで!」

こうして、二人による隠れ学校救済作戦が始まった。

風は涼しく、夕日がキラキラと照っていた。




ということで第十二話でした!
バラバラになってしまった生徒会
これからどうなるのか!?

次回は翔視点で主に進みます。


ちなみに今、家族で富良野に来ています!
富田ファームにも行きましたし先程気球にも乗り楽しかったです!
明日は青い池に行く予定です!
三年ぶりで函館では雨が降っているようで明日が不安ですが懸命に楽しみます!(日本語力皆無)

よければ、感想、好評価、お気に入り登録、指摘などよろしくお願いいします!


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出会う未来のL~翔、音ノ木坂行くってよ~

過去編第十三話です!

投稿完璧に遅れた…
ちなみにですが今日から約二、三週間ほど諸事情で、投稿が少なくなると思います。ごめんなさい(ますたー土下座)
軽くどんな内容か…
ついにμ'sメンバー全員登場!以上!
それではどうぞ!


※風野視点

隠れ学校救済作戦決定から一週間がたった。風野は布団に入っている。

 

ピピピッ!

体がかなり暑い。熱を測ると今は37.6があった。まだ頭はくらくらする。だが一昨日よりかは治まった。微熱だろう。三日前ドーパントと戦った風野。そのドーパントの力で熱にされてしまった。

 

「…これじゃダメね。学校まで届けるのわ」

一瞬だけ横においてあるプリントをチラ見した。

 

「にしてもあのホットドーパントとかいうやつ注意しないとね……」

 

風野はホットドーパントを恨んでいるようだ。

それもそうだ。対象者を熱に犯させるのだ。

それはそうと、このプリントは生徒会の大事な書類であり、記入をしたので一昨日持っていこうと思ったのだが熱が出てこのとおりだ。しかも提出期限は今日まで。

正直無理だろう。

風野はため息をした。

(さすがに熱だから許してくれるだろうけど他校も関わってるからヤバイかもしれないのよね…)

時間は三時半。そろそろ翔が帰ってくる。

と思っていると、

「ただいまー!」

翔が部屋に入ってきた。

 

「翔!おかえり!…ハクシュン!」

「お姉ちゃん大丈夫?」

翔は風野のおでこをさわる。風野は翔に触られるのがよっぽど嬉しいのか安心しきって顔がさらに赤くなりトロ目になる。

 

「はぅ…気持ちいいよ、翔ぅ」

 

おい変態(ド直球)

 

 

だってデコ触られただけでトロ目になるやつなんてそうそういないはずだ。

 

(翔が高校入っていたら人気がやばそうね…)

風野は翔のことをそう思っているとあることを思いついた。

 

(待って?これなら)

 

 

「ねぇ翔少しお願いがあるんだけど…」

「何?」

 

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「行ってきまーす」

「ごめんね?今度金平糖買ってあげるから」

ガチャ

翔はドアを閉めて高校に向かった。

バック持っているのはプリント、財布、そして、お腹がすいたときのための金平糖である。

先程、翔は風野にプリントを絵里に渡して帰りに薬局で解熱剤を頼まれて買いに行く。まずはプリントである。

 

音ノ木坂

 

「着いたけど…こういうのって普通に入って良いのかな?」

音ノ木坂は校庭が広く、翔が校庭に走っていってもばれて警察に通報されるだろう。

 

「どうしよう」

 

 

  →こんなの正面突破!

   とりあえず駐車場に行って先生を探す!

 

いや、

 

   こんなの正面突破!

  →とりあえず駐車場に行って先生を探す!

 

 

RPGかよ

 

とりあえず翔は駐車場に行くことにした。

 

 

駐車場

色々なカラーの車があるが余り残っていないのかスペースは半分も残っている。

 

キョロキョロと見渡すと、そこには髪をまとめていて、ジャージ姿の先生がいた。

 

 

(とりあえずこの人だな)

 

翔は先生に近づき話しかけた。

 

「あの~」

 

「ん?なんだ?少年」

先生はしゃがみ、翔と目線を同じにする。

 

「実は…」

 

翔は事情を話した。

 

「あぁ~風野の弟か」

「そう。生徒会のプリントを代わりに持ってきたんだ!」

 

プリントを見せるとその先生は本物だと確信した。

「わかった。けど私もこれから出張で時間が余り無いし、朝に放送器具が故障したんだ。だから、職員室までは行くから許可証をもらって一人で探せるか?」

 

「もちろん!」

翔の笑う顔を見て博子はかわいいと思ってしまい、顔が赤くなっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

職員室

 

教師である博子を知り、案内され職員室に来た翔。入校許可証を貰うため理事長に申請をして作成して貰っている。普通に理事長と知り合いだったため話せばすぐにわかってくれた。だが、運が悪く放送機器は故障、つばめはこれから会議があるらしく、博子はこれから出張だったため、案内するひとがいなく、一人で探すようだ。

 

「そういや、翔君理事長と知り合いだったけな」

「そうだよ。なんで知ってるの?」

「理事長から翔がかわいいって聞かされたからな….」

 

博子はクビを掻きながら答えた。

「僕がかわいい?まさか」

翔は信じていないのか笑っていた。

 

(ほんとだ、かわいい)

 

博子は翔を見て一人胸が暑くなっていた。

 

「じゃあ、ありがとうございました!」

「あっ!…気を付けるんだぞ!また会えたらな!」

翔は職員室から出ていき、その数分後に博子も出ていった。

 

「さて、たしか四階だから階段目指さないと!」

 

翔は階段を探しに行く。だが、

 

「だめだ…見つからない」

 

 

余りの広さに迷ってしまった。

 

「….そうだ、生徒さんに聞いたら」

翔は周りに生徒がいないので近くにあったドアを開け、仲に入った。

 

「すみませんー!」ガチャ

 

中は、たくさんの何かのグッズが置いてあり、テレビやパソコンまでもがある。

そして中には一人の生徒がいた。

 

 

「え!?…こ、子供?」

翔はその生徒を指さして言う。確かに身長は小さく、幼い印象である。

 

「失礼ね、高校生よ!てか、なんでここに小さい子が?」

 

少女は翔を見つめている。そして、首にぶら下げていた物を見つけてわかったようだ。

「ねぇ、ここは部室なの?」

そんな翔は少女に質問をした。まず、ここは何部なのかわからないようだ。

「…そうよ、スクールアイドル研究部よ」

「スクールアイドル…あれか」

翔は先日のことを思い出した。

「スクールアイドルを知ってるの!?名前は?」

「僕、左翔。よろしく!君は?」

私はね…」

翔は少女に名前を聞かれたの逆に質問を返した。すると、その少女は一泊開けて…

 

 

「にっこにっこにー!貴方のハートににこにこに~!笑顔届ける矢澤にこにこー!」

 

と特徴的な挨拶をした。

 

反応は…

 

 

「おおー!」

翔は拍手をした。

その時、にこは翔にバレないように少し涙を流してしまった。

 

「すごい!にこちゃん…であってる?アイドルやってるの!?」

 

「ま、まぁそんなところね。…んであんた何しに来たの?」

 

「実は階段を探してて、場所わかる?」

 

「階段ね、…わかったわ着いてきなさい」

翔は、にこに階段まで案内され、別れた後、四階を目指した。

 

 

 

「次は三階か…」

 

翔は二階に登ったので三階に登ろうと何やら走っている足音が聞こえてきた。

 

「遅いよー!かよちん!」

「チョットマッテヨー!走ったらぶつかるよ!」

 

 

(なんだなんだ?)

 

 

 

翔は思わず立ち止まってしまう。するとその声の人は階段前で急カーブをして、そのまま階段ジャンプ!

 

「うわぁぁ!」(OwO)

「え?にゃぁぁ!」

 

ドシン!

 

 

 

そのまま二人はぶつかってしまい翔は壁に激突した。

 

「痛って…だ、大丈夫?」

 

「ウーン目が回るにゃ…」

ぶつかったオレンジ色の髪の少女はすぐに立ち上がったがぶつかった衝撃で頭がクラクラなりまた倒れてしまった。

 

「凛ちゃん!大丈夫?…って、え?こ、子供?」

 

もう一人、先程の声で追いかけていたとわかる茶髪の少女はその凛という生徒の頭を軽くトントンと叩きながら翔を見る。

 

「そうだよ。…えっとこれ」

首に下げていた許可証を見せた。

 

「学校関係の人!?す、すみません!ほら、凛ちゃんも!」

「ご、ごめんなさいにゃ…」

二人は翔に謝っている。だが、翔は学校関係者ではない。

 

「いや僕学校関係者じゃないよ?」

「「え!?」」

 

「僕、お姉ちゃんの提出物を届けに来たんだ!」

「お姉ちゃん?えっと名前は?」

「僕は左翔!で、お姉ちゃんは左風野って言うんだ!」

二人はその名前を聞いてわかった。

「もしかして生徒会書記の風野先輩?」

 

「そうそう!お姉ちゃんが熱引いちゃったから来たんだ。二人は?」

 

翔は二人を交互に見て質問した。

 

「私はね星空凛!こっちがかよちん!」

 

「かよちんはあだ名だよ。私は小泉花陽って言うだよ?」

 

「えっと、凛ちゃんに花陽ちゃんか!覚えた!」

翔は手をポンッ!と叩き、わかったと表す動作をした。

 

「邪魔してごめんね!じゃ僕急いでるから!」

 

翔は急いで階段を登り、四階に着いた。

 

「えっと生徒会室は、あっちかな?」

 

周りにひとがいないので当てずっぽうで進む。さっきの二人に聞けばよかったと思った。

そんなこんなで歩くこと三分、生徒会室に到着した。

 

「よし…失礼します!」コンコン ガラッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

生徒会室

 

「はーい…翔君!?どうしたの?」

希と絵里は入ってきた翔に驚いている。

 

「これ!お姉ちゃんから!」

そういい、翔はバックからプリントを出した。

 

「あら?これ持ってきてくれたの?偉いわね」

絵里は翔の頭を撫でた。

 

「これは一家に一人翔くんが必要やな」

どうですか皆さん!今なら翔君がお値段なんと!…

 

ジャ◯ネットになってましたね?すみません。

 

「そうだ、廃校の対策って何かしてるの?」

 

「え…いやまだしてないわ」

「そうなの!?早く行動した方がいいよ!」

そして少し会話した後翔は生徒会室を出ていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一階廊下

「さて、次は薬を買いにいかないと!」.

翔は道を思い出し、廊下を歩いているととある音が聞こえた。

聞こえてきたのは三個先にある音楽室からだ。

 

翔はこっそりとドアを開けた。

そこには赤髪で紫色の目の生徒がいた。

その生徒は自分で作ったものらしき歌を歌っていた。

その声は心に残りやすく、透き通る美しい声。気づけば翔はその歌声に魅了されていた。

 

演奏が終わった。翔は無意識に拍手をしていた。

 

「ヴエェま、また!?」

その生徒は特徴的な驚き方をした。

 

「すごいよ!もしかして君、音楽大好きなの?」

 

「そ、そうよ…ん?子供?」

生徒は子供がいることに不信感を募らせている。そして、

「ねぇここ女子高よ?なんで子供がいるのよ?」

その生徒はスマホを見せて画面には電話番号の110と写されている。

(あれ?110ってたしか)

翔はやばいと思い、入校許可証を見せた。

「まって!大丈夫たから!これ見てよ!」

「…なんだ、違ったのね、ごめんなさい」

すると、生徒はもう一度ピアノ椅子に座り、ピアノを弾こうとする。

すると、

 

グーッ

 

生徒から何かの音が鳴った。

しかし、翔はなんの音かわかった。その音は何時も日常風景で風野がならしている音、

腹の音であった。

 

「お腹空いてるの?」

 

「べ、別に!そんなわけじゃ…」

その生徒は焦っているのか少し顔が赤くなっていた。

翔はその言葉を聞いておらずバックの中を探っている。そして、

 

「はい!これ」

翔は自分が大好きな金平糖を渡した。

 

「だから腹が減ってるわけじゃ」

「食べないと演奏できないよ」

 

「え?」

生徒は翔の言葉を聞き、困惑した。

 

「おばさんが言ってたんだ!お腹空いていたら出きることも出来ないって!しかも高校生だからせいちょーき?ってやつでからたくさん食べないと!」

すると

 

「フフフ!」

と生徒は可笑しげに笑い出した。

 

「なんかおかしいこと行った?」

「いや、あなた子供がなのにママみたいなこと言うのね?」

 

「そうかな…ま、とりあえず食べてよ」

「…じゃあ貰うわ」

金平糖を食べ始めた生徒、翔はその間にピアノを間近で見ている。

 

「ピアノ弾くって難しいの?」

「えぇ、あなたは何か楽器弾けるの?」

「強いて言えばギターを少し…かな?でも、楽譜無いと弾けない感じ」

一応翔は壮吉からギターを教わっており、多少出来るとのことだ。

 

「お礼になんだけど、一緒に演奏してくれない?」

「いいの!?だったらさ!まず名前、教えてよ!僕は左翔!」

翔は生徒に名前を聞いた。

「西木野真姫よ?じゃあ、あそこにギターあるから弾いて」

そして、窓際にあったギターをとり、演奏を始めた。

とおりすがった人曰く、その演奏は女神の声と等しいと言っていた。

 

そして、西木野真姫…彼女が翔に大きく関わることはまだ彼女自信も翔も誰も知る由がなかった。




祝福の刻
ついに絶対的圧倒的最高最善最大最強ヒロイン!
真姫ちゃん登場!マキチャン!マキチャン!
だいたいスクールアイドルパイセンが加入する頃にヤンデレにさせる予定です。

…ダブルな二人も早く作らないと(マッテマジヤバイ)

そして次回、翔君戦闘!伝説のスクールアイドル登場!


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助けたAは…~切り札の闘い~

過去編第十四話です!

天王寺栄さん!誤字の指摘ありがとうございます! 
もちろんこれから気を付けますが自分自身よく忘れてしまうことがあるのでまた、ご指摘いただければ幸いです!

それでは本編紹介です!
あの伝説のスクールアイドル登場!
翔、初戦闘!
それではどうぞ!


秋葉原

 

「よし!あとは帰るだけ!」

真姫との演奏の後、翔は頼まれた解熱剤を買い、家に帰る前に金平糖も買っていた。

時間はだいたい十七時ごろ、まだ春であることもあり、空は明るい。

翔はいつも金平糖を買っている店を出る。

するとだった。

 

「…~ーっ!」

 

路地裏の方から何かの声がした。

翔は好奇心で行ってみることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

路地裏

※???視点

 

なんでこんなことに…

私、綺羅ツバサは恐怖で足が動かなくなっている。それは同じ場所にいる二人、優木あんじゅと統堂英玲奈も膝が固まっていて動かない。その原因とは…

 

「お?反抗的な目だな…これ、見えてるのか?」

ツバサたち三人は見知らぬ男にナイフを見せられ硬直してしまっている。

 

「み、見えてるわよ!」

「目的はなんだ」

 

一人のメガネをした身長が大きい人が不快な笑みをしながら答える。

 

「お前らさぁA-RISEだろ?それならさぁ、お前らの家ってあのKiraの社長の家だろ?」

 

「お金…持ってるんでしょう?」

 

「!?そんなことが狙いで…!」

 

「どうする?今、ここで金払うなら見逃してやるよ」

「そんなの…!?」

左側にいる小柄の男はまたナイフをちらつかせた。

 

ツバサは思った。

(相手の目的は金…さらにナイフで殺すか、誘拐をしようともしている。待って、もし誘拐されたら事件があったからって、スクールアイドルの人気も!)

 

この事はあんじゅと英玲奈も思っていた。

「誰か…助けて…」

あんじゅは涙目になってしまった。

 

「ギャハハハ!この女!泣き出しやがったぞ!」

「かわいいでちゅね?お家はどこでちゅかね?…ギャハハハ!」

右側にいた最初の男とは違うメガネをしていてかっこよくないのにナルシストらしき男はあんじゅを煽っている。

「…よくもあんじゅを!」

英玲奈はついに怒りだした。

「あーあ、さっきナイフ見せたのに…しゃーね、使うか」

男三人はナイフ…ともう一つUSBメモリに酷似したもの、ガイアメモリを取り出して起動した。

 

Masquerade

 

男たち三人はマスカレードドーパントに変わり、A-RISE に襲いかかった。

 

「嫌、来ないで、嫌…

 

 

 

嫌~っ!」

 

 

ツバサは叫んだ。しかし、その場所は路地裏の奥だ。早々、幸運じゃないと助けは来ないだろう。

 

「ツバサ!しっかりしろ!」

英玲奈はツバサを安心させたいのか、あんじゅをツバサと一緒にさせて、二人の前に出て守るように右手を出した。

 

「やるぞ!絶対殺さないようにな!」

「「おう!」」

 

 

ドーパントはナイフを持って近づく、

絶体絶命のときだった。

そこに一筋の光が現れたのは…

それは運命が分岐する道だった。

 

 

「なにやってるの…?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※翔視点

 

翔は見てしまった、この状況を、

ドーパントが人を襲い凶器を持っている今、この時…

 

「ああ?んだよ、ガキは黙って帰ってろ!」

「帰れるわけないじゃん、この状況で帰れるやついる?」

 

その言葉はマスカレードドーパントの怒りに触れてしまった。

 

「なんだとお前!?これが最弱のドーパントだからってバカにしてるのか!?」

「バカにはしてないよ?それに俺も()()だからね…」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

周りの六人は訳がわからず困惑している。

 

 

「僕はね仮面ライダーなんだ。ただし、()()のね?」

 

翔はロストドライバーを装着してジョーカーメモリをポケットから取り出して起動する。

 

Joker

 

「そ、それ!?」

「ガイアメモリだと!?」

ツバサと英玲奈は驚き翔のメモリを指差す。

 

「そうだよ、僕は最弱のライダー…

仮面ライダージョーカーだ!」

ジョーカーメモリを装填し、翔は仮面ライダージョーカーに変身した。

 

「ガキが仮面ライダーだと!?」

「ありえねぇ…」

 

「んじゃ、やるよ!」

翔はドーパントにタックルをして軽く飛ばした。

ドンッ!

「何!?こいつ本とに最弱なのかよ!?」

驚きのあまり、ドーパントはナイフを落とした。

 

「そうだよ、僕のジョーカーはね、力が全部ライダーの中で最弱だよ?だけどね、それを受け入れれば強くなるんだ。君たちだって、自分自身と向き合えば強くなれるんじゃないの?」

 

「うるせぇ!黙れーっ!」

ドーパント三体は一斉攻撃をしたがジョーカーはなんなく躱す。

 

「ほっと!あっ、これ使える!」

ジョーカーは足元に鉄のパイプを見つけると、拾い武器として使う。

「おりゃ~!」

翔は無茶苦茶だがパイプを振り回し、ドーパントにダメージを与える。

 

「す、すごい…」

「こんな小さいのに」

翔の身長は大体145センチぐらいであり、仮面ライダーになったとしても少し身長が増えるだけであり160センチ、

大体小六の身長だ。

 

「…あれ、仮面ライダーだよね?」

あんじゅは落ち着いたのか、まだ目は赤いが確認した。

 

「そうみたいね…」

ツバサはジョーカーを凝視した。

 

 

「これで決めるか!」

ジョーカーメモリをメモリスロットに装填し、マキシマムドライブを発動した。

 

ジョーカー マキシマムドライブ

 

ジョーカーの右足に力が貯められ、ジャンプして一気にキックを三人に決める。

 

「ライダーキック!」

 

「とりゃぁ!」

ズドーン

 

「「「うわぁぁ!」」」

マスカレードドーパントは吹っ飛び、壁に打ち付けられると同時にメモリを排出、破壊され、元に戻った。

 

「終わった~!…あ、そこのかわいい人!警察呼んで!」

 

「え、あっ、わかったわ」

ツバサは急いで警察に電話した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、電話したことにより男三人は逮捕、事情聴取も終わりA-RISE と翔は少し話していた。

 

「大丈夫だった?怪我は?消毒と絆創膏とかあるけど…」

「大丈夫よ?…こんな小さな子が仮面ライダーね~」

「あ、いやっ、秘密にしてて!…お願い!」

翔は手を合わせて頭を下げる。

(((えっかわいい///)))

A-RISEは同時に顔が赤くなった。

そして二人は翔に聞こえない小さな声で話した。

 

「なぁ、お礼したいよな」

「そうね?何にする?」

「学校に連れていく?ここからすぐでお菓子もたくさんあるし…」

「「そうしましょう!」」

 

そう話して、あんじゅは翔に言葉を返した。

 

「そうね~、私達に着いてきてくれたら秘密にするよ?」

 

「本当?…わかった着いてく!」

翔は笑顔で答える。

 

…あ、あんじゅ倒れた。

 

 

そして…

 

UTX高校 スクールアイドル部

 

「さあ、好きなだけ食べて!」

ツバサ達は部室にある休憩時のお菓子を持ってきた。そこには翔の大好物、金平糖もあった。

 

「いいの!?って、あ!金平糖だ!」

翔はお菓子をハムスターみたいに頬張る。

 

(((あっ、やばい尊死っ!…)))

三人は翔を見て赤面して倒れかかった。

 

「えっと…翔君であってるか?」

「うん、君たちは?」

「さっき私達だけ自己紹介してなかったわね、私は優木あんじゅ、右にいるのが統堂英玲奈で」

「私は綺羅ツバサ。さっきは助かったわ!…でも質問していい?」

「質問?いいよ」

 

 

「なんで小学生が仮面ライダーしてるんだ?」

…ド正論!

まじでド正論っ!  ドンッ!(ワンピース感)

考えてくれ、小学生があんな怪人と闘うんだぞ?これは批判があるだろう。

 

翔は自分の過去と一時期政府で小学生が仮面ライダーをしていいのか分裂したことを話した。

 

 

「国でも会議が開かれたんだな…」

英玲奈はやはり…と感じる顔をした。

 

「待って…翔君の両親は本当に…」

「いないよ、お姉ちゃんの話しによれば僕が産まれてきた年に火事で死んじゃったって…」

 

あんじゅは同情したのか翔の頭を撫でた。

 

「まさか、私達と同じだったとはな…」

「そうね、私達の方がまだましだけれども…」

「?三人も親がいないの?」

 

「まぁ、そうね、ツバサを除いてな」

「ツバサちゃんはいるんだね」

「あぁ、パパがいる。」

「いま私と英玲奈はツバサの家で暮らしてるの」

 

「仲良いんだね!…あとさ、ここって何処?」

三人は少しこけた。

「知らずに来てたんだな…」

「うん」

「…ここはUTX学院だ」

 

ゆーてぃーえっくす?

 

「何処かで聞いたことあるな…たしか…」

翔は記憶を辿る。たしかそれは風野がドーパントと闘ったあの日の翌日…

 

「あ、もしかしてUTXってお姉ちゃんが行って…た…!?」

 

翔ははっとした。

もしかして、この人達!?

 

「ねぇ!三人ともA-RISEだよね!?」

「あら、ばれちゃったね」

「そうだ、私達はA-RISE「サインお願いします!」あっはい」

翔はバックからサインペンを取り出して三人にサインを持っていたバッグに書いてもらった。

 

「やった!ありがとう!」

翔はサインしてもらったバックを大事そうに抱える。

「どういたしまして!一応、今日私達と会った事は秘密ね?」

「うん!」

ツバサは唇前に人差し指を当てて小悪魔的な笑みを浮かべた。

 

そして三人は色々な会話をしながらお菓子を食べ、帰り際にはA-RISEが練習中のダンスを見学させてくれたりと正直、ファンからしたら夢のような時間だっただろう。

 

「よし!忘れ物無し!ありがとうね!」

「どういたしまして、暇なときあったらいつでも来て良いぞ」

英玲奈は翔の頭を撫でる。

「学校の先生には言っておくから、毎日来ても良いのよ?」

あんじゅは翔の頬をぷにぷにさせる。

「毎日はさすがに無理かな?」

あんじゅはそっか…と反応した。

 

「翔、困ったらいつでも連絡して良いぞ?これ、私の携帯の番号だ」

連絡先交換!?

ダニィ!?(ベ◯ータ感)

翔、お前許さん!

何やってんだお前!?

ベ◯ータとル◯ィ出てきちゃった☆ゆるして?

 

「いいの?」

「待って!私も!」

「私も渡すから少し待ってくれ!…たしかメモが、あった」

あんじゅと英玲奈は急いで連絡先を書く。

小学生に連絡先を渡す大人気アイドルグループの高校生三人…

 

わけがわからないよ(白い悪魔感(キ◯ゥべえ感))

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして翔は帰っていった。

もちろん、風野にはA-RISEのことを隠して、ドーパントを見つけて闘ったと説明した。

納得もしてもらえたようだった。

そして…

 

~ED 少年よ~

 

 

 

 

 

 

綺羅邸

※ツバサ視点

 

「本っ当に可愛かったわ…あの翔君!」

「そうよ!あの可愛さは反則級よ!」

「私達で育てたいな!」

私達は無事自宅に戻ってきたわ!

一応、今日の事はパパにも言ったわ。

そしたらパパ、

 

「お礼をしないとな、今度連れてこれそうなら連れてきてくれ」

だって!

こうなったら私の婿にしようかしら?←相手は小学生…犯罪です。

 

いいよね?←だから犯罪です。

 

やった!紹介しよう!←だから犯罪と言ってるだろうが!

 

「そうと決まれば翔と次会うときには大好きって言ってた金平糖買わなきゃ!…ん?そういえばツバサ、英玲奈?路地裏で助けてもらったときさ…」

あんじゅはあれ?と思い確認すると、ツバサと英玲奈は思い出した。翔が仮面ライダーになって警察を呼んでと言った時…

 

「かわいい人って…やだ、まるで夫婦じゃない」←は?

「あの子、A-RISEのマネージャーしてくれないかな?」

 

英玲奈が呟くと二人はそれだ!と指差して反応した。

 

 

翔君が私達A-RISEのマネージャーになって優勝しますように…!

 

 

三人の願いは一致していた。

今の時間帯は夜。きれいな星空が広がっていた。




第十四話でした!
改めて…

翔、お前船降りろ、
貴様だけは絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛!
笑止木っ端微塵にしてくれる!(ボイチェン女神)
トトロいたもん!

翔への怒りです。
…え?最後変なの混じってる?
ま、いっか←よくなくて草

まぁ、この先の展開、A-RISEとの出会いで翔の運命が大きく変わりますね。
ちなみに,A-RISEだったらあんじゅが好きですはい。
後、A-RISEって口調があまりわからん!もし口調を教えてくれるお方がいたらマジで感謝です。

良ければ感想、お気に入り登録、指摘点などお願いします!


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Hでの出会い~翔のアップルパイ美味しすぎだろ!~

過去編第十五話です!

ティーダの◯◯◯気持ちよすぎだろ!
ティーダの◯◯◯気持ちよすぎだろ!(迫真っ!)
大事なことなので二回言いました←は?
ちなみにFFやってませんすみません
あらすじっ!
翔、二年生組に再開!


A-RISEと会ってから数日、

翔は梨子や璃奈と遊ぶ日が多かったため、未だにA-RISE に会いには行っていない。

 

ちなみにだがA-RISEと会ったことは誰にも話していない。

 

そして時間帯は朝方で日曜日、鳴海家に一件の電話がきた。

 

チャリリリリリリン!

プツッ

 

「はい、こちら風都探偵事務所…あぁ、ことりか」

壮吉は電話に出た。相手は南ことりだ。

「…なるほどな、俺は別にいいと思うぞ…わかった。翔、電話だ。降りてこい」

二階にいた翔は下に降りてきた。

 

「はーい!電話?誰かな」

(梨子ちゃんかな?璃奈には電話番号教えてないし…)

翔は電話相手を考えながら壮吉から受話器を受けとり電話に話した。

 

『もしもし翔君?』

「もしもし、ことりちゃん?何かあったの?」

『今日の昼から友達の家に行くんだけどその友達が翔君に会いたいって言うから来れないかなって!』

翔は今日は暇である。もうすぐ日課の筋トレが終わるので、遊びには行けるだろう。

 

「わかった!行くよ!」

「本当!?ありがとう!じゃあ13時頃に迎えに行くね!また後で!」

「うん!また後で!」

ガチャ

 

電話が終了した。

翔は早めに持ち物を準備をする。その後、筋トレを再開させた。

 

ちなみに昨日から風野は希と二人きりでお泊まりしており華子は明日の夜まで勤めている会社の出張でいない。

もし風野がいたら絶対に行かせないようにしただろう。

 

筋トレも終わると翔はまだ時間があったため、家にあるリンゴを使ってアップルパイを持っていく用と壮吉さんの分も作った。

 

「よし、完成!おやっさん!」

「ん?なんだ」

リビングから近い扉を開けて探偵事務所に入った。客はいないようだ。

 

「アップルパイ作ったから食べて!」

おやっさんはおっ?と微笑んでアップルパイを食べ始める。

 

「いただきます。…これ、お世辞じゃないけど中々旨いじゃないか」

「本当!?やった!」

翔は喜んでいる。翔はこの家に来た時から華子の料理の手伝い、また華子がいないときはインスタント食品は体に悪いからと自分自身で料理していたので今では華子と同じくらいに手料理が美味しい。

 

「…よし、御馳走様。翔、お前料理人目指した方がいいと思うぞ」

「そうかな?まぁ、考えとくかな?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして約束の13時、

翔は簡単な昼食を二人分作り食べ終えて、ことりが迎えに来るまでテレビを見て時間を潰している。

テレビを見ていると…

 

「あっ、おやっさんだ!」

 

仮面ライダースカルが映っていた。昨日壮吉は依頼がが来ており、その依頼にドーパントが関わっていたらしく、その時の闘いが映っていた。

 

「…仮面ライダーは昨日、◯◯公園付近に現れたドーパント二体と交戦し、一体には逃げられたようですが片方は倒れました」

 

アナウンサーが伝えると、スカルが闘っている映像が流れた。

 

『スカル マキシマムドライブ』

 

「スカルキック…はぁ!」

 

映像でスカルは高く飛び、空中に現れた骸骨を蹴り、その力で敵のコックローチドーパントをメモリブレイクしていた。

 

「すっごー!僕もおやっさんみたいになりたいな…」

そう壮吉を憧れの目で見ていると…

 

ピンポーン

 

 

呼び鈴がなった。どうやらことりが来たみたいだ。

 

「はーい!ガチャ来た!ことりちゃん!」

「おはよう翔君!…あーっ!もう!かわいい!」

ことりは翔を見るとすぐに翔を抱き上げる。

 

「…ちょっと、イチャイチャするのは勝手だが、玄関前ではやめてくれないか?近所に変な噂が広まってしまう」

 

「あ!すみません!壮吉さん」

ことりは翔を下ろす。

そして翔はバッグと作ったアップルパイを持ってきた。

「じゃあ、行こう?」

「そうだね?壮吉さん、じゃあ翔君借りていきます!」

「ああ、18時には帰ってくるんだぞ?」

「はーい!行ってきます!」

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翔はことりの友達の家に行くため、二人で歩いている。

 

「いま思ったけど、いまから会うことりちゃんの友達ってどんな人?」

「前翔君も会ったことあるよ?ほら、私と初めて会ってから公園に行ったでしょ?覚えてる?」

「…あ、あの人かな?大体わかった!」

「たぶんその人!」

ことりもうんうんとうなずいた。

 

あれ?たしかもう一人いたような…まぁいいや!

 

 

そして、

 

和菓子屋 穂むら

 

目的の家へと着いた。時間的にはあまりかからなかった。

 

「…甘い匂いだ」

ことりの友人の家は和菓子屋を営んでいるので、その周りにはあんこの良い匂いがする。

 

「じゃあ入ろっか!お邪魔しまーす」

「お邪魔しまーす」

二人は中に入る。

 

「いらっしゃいませ!あら、ことりちゃんと…穂乃花が言ってた翔君であってる?」

友達のお母さんらしき人が店番をしていた。

 

 

「うん!左翔!」

「じゃあ彩希(ゆいり)さん、上に上がりますね?」

「どうぞ?和菓子あるから食べて良いわよ!」

「「はーい!」」

 

二人は階段を登り、ことりが扉の前で止まりドアを開けた。

 

 「二人とも来たよ!」

 

「「ことり(ちゃん)!」」

そこには以前あったことがある二人がいた。

 

「あ!本当に来た!」

「失礼ですよ!止めてください!」

 

オレンジ色のサイドテール少女は翔を指を指し、青髪の少女はサイドテール少女の指さしをやめさせようとしている。

 

「えっと、急に呼んじゃってごめんね?覚えてるかな?私は高坂穂乃果!」

「私は「待って!今思い出してるから!」…え?はい」

 

翔は思い出そうとするが中々出てこない。

待って…本当にわからない。ならば奥の手だ!

 

「ヒントちょうだい!名字は?」

「…なんかクイズに変わってません?まぁいいですが、名字は園田です」

 

園田…園田…っ!

 

「わかった!園田雪ちゃん!?」パンパカパーン!

「違いますよ!海未です!海・未!」

 

違った(笑)

しかもなんか惜しい(笑)

 

「雪…!wwだって?園田雪ちゃん!w」ホノー

「どうしたの!?雪ちゃん?(笑)体がプルプルしてるよ?風邪かな?ww」コトー

 

穂乃果とことりはそれをネタとしていじりだした。

 

 

「くっ…!なんでこんな目に…」カラダプルプル

 

「ご、ごめん。良かったらこれ作ってきたから食べて?」

翔は作ってきたアップルパイを出した。

 

「これ、アップルパイ!?」

「どうしたの!?これ」

「自分で作ったんだ!料理するの大好きだし!」

「そうなんですね…って穂乃果!ありがとうといただきます言ってください!」

穂乃果はすでに食べ始めていた。

 

「!美味しい!これをお母さんと!?」

「いや、一人で作ったんだ!」

「これを一人で?やっぱり翔君すごいよ!」

ことりは前から翔が料理好きで上手なのは知っていたがこれ程上手いとは想像していなかったらしく驚いている。

 

「ありがとう!…その弓ちゃん、さっきはごめんね?良かったらこれ沢山食べて!」

 

おい翔、名前!

 

 

「だから弓じゃなくて海未です!言ってるそばから間違えてますよ!」

ことりと穂乃果はアップルパイを口に含みながら爆笑した。

 

(まって、これなんかいじりたくなる)

翔は海未のことをいじりキャラとして認識してしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「御馳走様!」

四人はアップルパイを食べ終えた。

「これ、店開いたら絶対売れるよ!」

「なんでこんなに料理できるのですか?」

海未は気になったのか翔に聞く。

 

「僕いつもね、おばさんの料理手伝ってるんだ!おばさんがいなかったら一人でも作るんだよ!」

 

「そうなんですね…え?」

「「おばさん?」」

 

穂乃果と海未はお母さんではなくおばさんと呼んだ翔に疑問を抱いた。

 

「うん!」

「お母さんじゃなくて…?」

「あっ、二人とも、実は翔君って…」

 

ことりが訳を説明しする。

コトリチャンワケヲハナス。

 

 

「…そんな、実親の顔が分からないなんて」

「こんなの可哀想だよ…」

二人は翔の過去に絶句した。

親の顔がわからない、火事になって自分の家の原型も。

 

「「「……」」」

三人の間に沈黙が続く。

 

 

「よし、この話しはおしまい!皆笑わないと!」

翔は穂乃果の顔をいじり、笑顔を作った。

「翔君!?…ププッ!」

「「ふふっ!」」

三人は笑い出した。

「え?何かしちゃった?」

 

「いや、やっぱりかわいいなって」

 

「え?かわいい?そんなわけ無いじゃん!」

 

翔は首をブンブンと振る。

 

(((か、かわいい…)))

 

A-RISEと同じ反応をした三人、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よし、これ、開けよう!」

和菓子も食べ終わり、穂乃果は自室にある煎餅を開けようとした。だが

 

「ダメです!これも食べちゃったらスクールアイドル活動に支障を起こしちゃいますよ!」

 

「えぇー?ことりちゃん?」

「さすがにこれ以上は駄目じゃない?」

「そんなー!…」

 

(?何かあるのかな?)

 

「ねぇ、何かあったの?」

 

翔は気になったのか三人に聞いた。

 

「うん。実は私達ね、スクールアイドルってのをやってるんだ!」

 

「!?」

 

 

翔は驚いた。

まさかA-RISEと同じようにスクールアイドルが目の前にいたとは!

 

「そうなの!?」

「え?翔さん知ってるんですか?」

 

海未は翔に驚く。

…あっ、さすがにA-RISEのことはばれたら不味いな。

 

「う、うん。実はお姉ちゃんがスクールアイドルがなんちゃらって…」

 

「「お姉ちゃん?」」

 

「うん!僕のお姉ちゃんも音ノ木坂だよ?」

 

「待ってください、名字はなんと?」

「左」

 

「左って!生徒会書記の風野先輩!?」

 

「そう!知ってるんだ?」

 

「…知らないのは私だけ!?」

穂乃果は叫んだ。




ということで第十五話でした!

次回、翔戦闘!


ちなみに風野との共闘はμ'sが全員揃ってからになりそうです。

最後に一句

気持ちいい ティーダの◯◯◯ 最高だ 

心が汚れている人は…ねぇ?(語彙力崩壊)


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Sの逃走者~翔とμ's~

過去編第十六話です!
…話すことがないっ!
どうしよう)))汗
とりあえずあらすじ
翔、戦闘

ではどうぞ


穂むらで色々な話をする四人。

ことりの提案でスクールアイドルで練習している練習の曲を翔にみてもらってアドバイスをもらおう!とのことになり、近所の公園に向かった。

 

◯◯◯公園

 

「着い…た、あれ?なんだろう?」

公園に着くと、警察官が数人くらいいて、公園内に入る人に話しかけていた。

 

「君たち、昨日ここでドーパントが一体逃げたんだ!」

「「「えぇ!?」」」

 

「もし、見つかったら逃げて近くの警官に知らせてください」

「「「「は、はい」」」」

四人は返事をした。

 

「……」カサッ

翔はこっそりとロストドライバーをいつでも使えるように上着の裏に隠し、メモリがポケットに入っているかを確認した。

(うん。入ってる)

よし、とうなずいた。

 

 

そして、

 

♪︎~

 

翔は三人のダンスを見た。

やはり、A-RISEのダンスを見たからか、A-RISEのレベルが違っているとわかる。だが、中々の出来ではあった。

 

「どうだった?アドバイスはない?」

穂乃果はしゃがんで、翔と目線を同じにして聞いた。

 

「そうだな…まず、ダンスのスピードがバラビラかな?穂乃果ちゃんは早くて、ことりちゃんは少しだけど遅いかな?海未ちゃんに合わせれば良いんだけど海未ちゃんの動きが小さい気がするんだよね」

 

「……なるほど」

「わかりました、アドバイスありがとうございます」

穂乃果と海未は翔に言われたアドバイスを意識したのか軽く脳内でイメージしている。

 

「…」

そのとき、ことりはなにかを迷っていた。

「どうしたの?」

穂乃果は心配したのかことりの側による。

 

「…ねえ翔君?お願いがあるんだけど」

 

「ん?なぁに?」

 

 

「私達のマネージャーしてくれない?」

 

 

「「…………」」

 

 

「「えぇぇえぇえ!?」」

穂乃果と海未は驚きのあまりすごい顔をした。

うん、すごい顔、ただすごい顔だ(語彙力崩壊)

 

 

さて、翔の反応は………

 

「うん、いいよ」

 

と否定の言…え?

 

「いいの!?」

 

喜ぶことり、

 

…小学生がマネージャーのアイドルチーム、ただただ凄いとしか言いようがない。

 

 

確かにここで翔がマネージャーしないと物語がなぁ…

バリバリのメタ発言だなすんません。

 

「待ってください!小学生がマネージャーですか!?高校ですよ!?しかも女子高の!」

 

海未はそもそも男子小学生が女子高のスクールアイドルマネージャーをするのはおかしいのでは?と異議を唱える。

 

「…別にいいんじゃない?穂乃果はそう思うよ?」

「私は翔君に任せるよ?これで2対1だね!」

 

「翔さんは本当に良いんですか!?」

 

「僕はいいよ?面白そうだし」

海未は頭を抱える。

 

その時だった。

 

 

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ー!」

 

近くにいた大人が叫びだした。

 

「大丈夫ですか!?」

 

周りの人達はその男に確認をとる。

その男は髭を生やしており、丸い顔に丸形の眼鏡をしている。

 

 

「ウ゛ウ゛ウ゛!こ゛れ゛だ あ゛!」

 

男は狂っている。するとポケットからある禁じアイテムをだした。

 

 

ガイアメモリだ…

 

 

 

 

「…何!?」

 

 

seal

 

 

男は頭のこめかみ付近に現れた生体コネクタにメモリを挿し、シールドーパントに変貌した。

 

「ウ゛オ゛オ゛オ゛!」

 

「「キャー~!」」

「逃げろ~!」

周りの公園にいた人は一目散に逃げ出した。

 

「あれって!」

「ドーパントですか!?」

「逃げないと!」

三人は逃げようとするが、翔は違った。

 

「行かないと」

翔はただ一人走ってドーパントの元に向かった。

 

 

「翔君!?なにやってるの!?早く逃げるよ!」

「僕はいいから早く逃げて!」

「ダメだよ翔君!戻って!」

「…しょうがない、これをみて」

「…っ!ガイアメモリ!?」

翔はポケットからジョーカーメモリをチラ見させた。

「闘わないと、それが使命なんだから」

 

 

「待ってください!」

海未も呼び掛けるが聞かなかった。

 

「そんな…翔君が」

「…ドーパントなの?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よし、ねぇ君?」

「ク゛ワ゛ア゛ア゛!」

 

「自我はない…のかな?しょうがない、話しても通じなさそうだし!っ!よっと!」

ドーパントは暴れていて、翔に安定しないパンチを繰り出すが華麗に躱される。

 

「よし、やる「翔君!早まらないで!」ことりちゃん?」

 

「まってよ!警察に任せればいいんじゃないの!?」

「戻ってきてください!ドーパントになったらダメなんですよ!」

 

 

こりゃ翔がドーパントだと勘違いされてるな。

 

「三人とも!僕はっ、よっ!…ドーパントじゃないよ!次は右!…僕は、仮面ライダーだよ!」

 

攻撃を上手く避けながら説明をして、ロストドライバーを装着し、メモリを起動する。

 

Joker

 

 

「変身!」

仮面ライダージョーカーに変身した翔。

その様子をみて三人は

 

「嘘…翔君?」

「ドーパントじゃなくて…」

「仮面ライダーだったのですか!?」

 

 

「そうだよ。…っ、僕は最弱の仮面ライダージョーカー、ハァッ!」

ジョーカーはカウンターパンチを決め、ノックバックさせ、怯む隙に相手の正面に移動し、溜めてキックを放つ。

 

「ク゛ウ゛ウ゛…」

「よし、効いてる!この調子で!」

 

行けばいいのだが…

「ウ゛オ゛オ゛オ゛!」

 

ドーパントは雄叫びをあげると右手に平べったい物を生成した。

 

そして、ジョーカーにその物体をフリスビーのように投げる。

 

「くっ!…え?ちょっ!ええー!?」

その物体はジョーカーの頭にぶつかり、くっついてしまう。

物体とは粘着力が上がったシールであった。

「やばっ、前が……ウッ!」

視界が無くなり、攻撃が当たらなくなると同時にドーパントは攻撃を繰り返していき、ジョーカーにダメージわ与えていく。

 

「翔君!」

「海未ちゃん!翔君が!」

「わかってます!…えっとなにか使えるものは…」

 

(周りにあるのは…空き缶、バケツ、スコップに、かさ…弓があれば…!私も闘えるのに…!)

海未は後悔している。

その時、海未は遊具の方を見ていた。

ある物をみて閃いた

 

 

(水道…これなら!)

「穂乃果!ことり!水です!バケツに水を入れてシールを剥げば!」

 

「水…!?そうか!」

「はい!バケツ!」

ことりが少し大きいバケツを砂場から取る。

「私が囮になります!その隙にお願いします!」

「…わかった、危なくなったら逃げて」

その会話が終わると、穂乃果とことりの手に水が満杯まで入れられたバケツが一個ずつ握られていた。

 

そして…

「こっちです!ドーパント!」カンッ

海未は空き缶を投げて注意を引く。

ラッキーなことにドーパントは自我を失っていたため、海未を狙いとした。

 

「え?何してるの!?」

 

「翔君!じっとしてて!」

海未の作戦に困惑するジョーカー、穂乃果とことりはそのジョーカーの頭にバケツの水をぶっかける。

 

ザッパン!

 

「冷たっ!…何するの!」

「まだだよ!もう少し!」

すると粘着力が失われたシールは剥がれ、ジョーカーの視界は戻った。

 

「見える!…まさかそのために!?」

 

「そう!翔君、お願い!」

穂乃果はジョーカーに頼む。

「任された!よし、…うぉりゃあ!」

ジョーカーはタックルをして、ドーパントの狙いを自分にした。

「優衣ちゃんありがとう!後は任せて!」

「翔さん、お願いしm…だから海未です!」

 

また違えたなこいつ!

 

ジョーカーはアッパーをして、ドーパントが空中に浮かぶと地面に叩きつける。

 

「…これで決まりかな?」

ジョーカーはメモリを抜き、メモリスロットに装填した。

 

ジョーカー マキシマムドライブ

 

 

「ライダーキック!」

 

翔はドーパントに近づき、至近距離で片足キックを決めた。

 

「ア゛ア゛ア゛!」

ドーパントは吹っ飛び木にぶつかるとメモリが排出された。そして…

 

 

パキッ

 

 

メモリにヒビが入り、壊れてしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドーパントが撃破され、処理は付近にいた警察官が行った。犯人は、メモリの乱用で自我を失っていたらしい。

だったら、おかしくなっていたのも納得できる。

 

「ねぇ、翔君はいつから仮面ライダーだったの?」

 

帰り道カラスが鳴き、穂むらに向かう途中穂乃果は翔に質問する。

 

「大体去年からかな?」

三人は去年からか…と思っていた。

「小学生が仮面ライダー…か」

「なんか、あまり想像付かないね?」

「というか労働基準法はどうなってるんですか?」

 

TA★SI★KA★NI

 

普通にそれ、犯罪です。

国が犯罪おかしちゃったよ←パワーワード

海未って、的確なところ付くな…

 

「ろーどーきじゅんほー?なにそれ」

 

残念だか仮面ライダーに労働基準法は存在しない←なにそのパワーワード

 

 

「ねぇ、僕が仮面ライダーでも…その、マネージャーやってもいいの?」

 

翔は不安になったのか質問した。ドーパントと闘うマネージャーなんて、アイドルにも危害が及ぶ可能性が高い。

三人は…

 

「私はいいよ!仮面ライダーってカッコいいし!」

「私も賛成かな?海未ちゃんは?」

「翔さんがやりたいんであれば…」

 

「じゃあ決まりだね!」

 

 

「「「ようこそ!μ'sへ!」」」

「よろしく!」

 

かくして、翔はμ'sへと加入した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鳴海家 翔と風野の部屋

 

夜、布団に入っている二人、

「お姉ちゃん聞いて」

「どうしたの?」

二人は互いを抱きしめる形で眠っている。

「僕ね、スクールアイドルのマネージャーする事にした」

 

「…え!?」ガバッ

風野は驚きのあまり、布団を起こして起き上がる。

 

「…ど、どこの?」

「μ'sって知ってる?」

「μ's…!」

 

(μ's!?穂乃果ちゃん達の!?…でも、翔がいてくれたら安定しそうね…希にも言っておかないと、これは良いイレギュラーかしら?)

 

「そうなのね?翔がやりたいならいいんじゃない?」

「いいの!?お姉ちゃんのことだしダメだと思ってたよ」

「ちょっと待って、私のことなんだと思ってるの?」

「ヤバいブラコンお姉ちゃん」

「グハッ!」

 

風野は勢い強く布団に倒れる。

「ヤバいが余計よ!」

「でもブラコンでもお姉ちゃんは大好きだよ!家族だもん!」

 

「あ…ああ!」

ブシャ!

 

「ちょっと!なんか飛んだよ!…なんか赤い…もしかして鼻血!?」

その夜、翔に大好きと言われて鼻血が止まらない風野であった。

 

このブラコンめ!




ということで第十六話でした!

ついに念願のオリジナルドーパント…
シールドーパント登場です!

これからもオリジナルドーパント続々だしていきます!
もし「こんなドーパント考えたよ!」という読者様がいたらコメントしてください!
頑張って登場させます!

次回予告
翔、真姫との再開。始めてのマネージャー!


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Mをチャレンジ~作曲はどうなってるんだ作曲は!~

過去編第十七話です!

真姫ちゃん出ます!

フォウ!(作者現在興奮中)

なんか、ギャルゲーみたいになってるような…
ん?タイトル?
なんのことでしょう←すっとぼけ

それでは本編です!


マネージャーをする事にした昨日から翌日、今はまだ小学校の下校中だ。

 

「翔今日遊べる?」

梨子と翔は帰り道、手を繋ぎながら帰っている。

 

「ごめんね?ちょっと今日は無理かな?」

梨子は残念そうな顔でそっか…とだけ返事した。

 

「わかったわ…じゃあまた明日!」

「うん。バイバイ!」

下校時は梨子の家が先になる。なので翔はここからはいつも一人で鳴海家に帰るのだが…

 

今日からは違う。

翔はマネージャーとなった。

なので練習場所である神田明神に行かなければ行けない。

 

 

そして、翔は道に迷いながらも到着した。

「この階段の上だったよな」

翔は階段を上る、その階段は少し長いがよいトレーニングになると考え、メニューにいれようと考えた。

 

 

「あっ、来た!翔君!」

上には既に三人が準備体操をして待っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは、先ほど思い付いた階段ダッシュだ。

 

「じゃあ、とりあえず15周かな?自分のペースを忘れないように!半分で給水取るからね」

「じゅ…15周…」

穂乃果は少し絶望している。

 

「歩かなければ別にゆっくりでも良いよ?じゃあ行くよ!よーい、スタート!」

三人は一定のペースで走り出した。

 

 

とちゅうけーか~

 

穂乃果、現在6周でやばそう、最下位

ことり、現在7.5周で給水中、多分クリアできる

海未、現在給水からもう少しでスタート、一位

 

との感じだ。

 

 

「じゃあ海未ちゃん、あと二分でスタートね?」

「わかりました」

海未はまだ息をあげておらず、余裕みたいだ。

 

「はぁ、はぁ…疲れたよ~翔くぅん…」

ことりは膝に手を付けて休んでいる。

 

「水は飲んだ?息をゆっくり吸って?はい、吐いて」

一応、昨日マネージャーの仕事をネットを使って調べてきており、基礎知識だけは付けているようだ。

 

 

「ゴール!…疲れた!」

そしてついに穂乃果は半分地点に着いた。

 

「正確には半分だけどね?はい、水」

穂乃果は倒れており、息が尋常じゃないほどあがっている。 

「ハアッ…ハアッ…ありがとう、これ本当にまだ半分なの?」

「そうだよ?でも、まだじゃなくて()()半分だよ?穂乃果ちゃんなら行けるよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、三人は走りきった。

穂乃果は床に手をついて、汗が大洪水だ。

 

「お疲れ!はい、水とタオル!」

 

「ありが…とう…もう疲れた~」

穂乃果は顔を拭き、汗をとっている。

 

「えっと海未ちゃんとことりちゃんは大丈夫?」

先にゴールした二人、

 

「私は大丈夫ですよ?」

「私も大丈夫かな?でも結構疲れちゃった」

海未はまだピンピンしており、ことりは先程までは膝に手を付いていたが安定したのか普通に立っている。

 

「じ、じゃあ穂乃果ちゃんが回復したら次のダンス練習やるよ?」

 

「わかりました」

余裕しゃくしゃくな海未が反応した。

 

「じゃあ曲は…曲…ねえ海未ちゃん?曲は?」

 

「実は…」ゴニョゴニョ…

 

「…え?完成してないの!?」

「そうなんです…穂乃果が一年生の人に頼んだのらしいですがかれこれ二週間も過ぎて…どうすればいいか…多分一年の人は忘れてるのでは?と思いますがね」

「そうか…ことりちゃんは曲作れないの?」

 

「私は無理かな?穂乃果ちゃんも無理だよ?海未ちゃんは作詞だし…」

 

つまり、作曲者がいないと…

ふーん、えっt……じゃなくて、ピンチじゃん

「まって、二週間したらライブなんだよね?大丈夫なの?」

 

「「………」」

 

二人は黙り込んだ。

 

 

「しょうがない…やってみるよ?」

「え?翔さんが!?」

「作曲出来るの!?」

 

「わからない、だけどやってみなくちゃ分からないでしょ?やるよ」

すると、

 

「ねぇ、なんの話ししてるの?」

多少疲れが取れた穂乃果は話しに入ってきた。

「作曲、僕がやるかなって」

 

「か、翔君が!?」

穂乃果は口を開けて驚く。

「うん、とりあえず、家に帰ったらやるよ、穂乃果ちゃんも回復したからやるか、次はダンスの代わりに体幹トレーニング!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鳴海家

 

「あぁー終わらないよ」

翔はパソコンに向かって頭を抱えている。

壮吉にはマネージャーをすることは昨日話しており、先程作曲をするのに調べながらするのでパソコンを借りて基礎は最低限だが暗記した。

紙には出だしだけが書かれていた。

「ここからどうしよう…」

 

時間は20時過ぎ、ご飯を食べてから一時間半座りっばなしだ。しかも集中力も切れてきた。

 

「どこか使える場所は…」

翔は考える。楽器がたくさんあって小学生でも利用できる所…

 

「音ノ木坂の音楽室…」

翔は部屋を出て急いでことりに電話をかける。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日

 

「し、失礼します」

翔はことりに頼んでつばめさんに入校許可証をもらって音楽室に来た。今日は練習はなく、オフとなっている。

 

ポローン ポローン

 

ピアノの音がなっている。

そして、

 

 

「愛してるばんざーい、ここでよかった、わたしたちの今がここにある♪」

 

西木野真姫がピアノを弾きながら歌っていた。ピアノを弾いていたのは真姫だった。

 

 

「…真姫ちゃん?」

 

「…ヴェ゛!?…翔?」

真姫は翔のことを覚えてくれていたそうである。

 

「久しぶり!…ちょっと横良い?」

「ええ…いいわよ」

 

翔は真姫のとなりに座った。

「…何しに来たの?」

「ちょっとね?作曲しに来たんだ」

 

「作曲!?そんなこと出来るの!?」

「いいや、挑戦!僕ね、スクールアイドルのマネージャーしてて、曲作りしないとライブできないらしいし…」

 

「そういうこと…その…翔、ごめんなさい」

「え!?何も悪いことしてないよ!」

唐突に真姫は頭を下げてきた。そのため、翔は困惑している様子だ。

 

「実はね…私も頼まれてたのよ、その曲作り」

「そうだったの!?」

 

「迷惑かけちゃってごめんなさい!」

「謝らないでよ!分かるよ!難しいもん!作曲!」

少し困った様子の翔、

「でも…出だしとサビの部分が出来てないのよ!」

 

 

「……え?」

 

他は…出来てる…の?

 

「ねぇ、それ以外は出来てるってこと?」

「そうね、出来てるわよ」

少しだか希望が見えた。そして、音楽室に暖かい日差しが入ってきた。

 

「お願い!力を貸して!」

「え?力を?」

 

「うん、歌う前までは出来てるの!だからサビまでその音源見せてくれない!?」

 

「…いいわよ、ちょっと待ってて。確かここに、あったわ」

 

真姫は自分のバッグからノートを出した。

そのノートには曲の出だしとサビが書かれていない曲が書かれていた。

 

「まだ完成してないのよ。参考になるかは分からないけど…」

 

翔は自分が作った音源と真姫が作った音源を同時に見る。

すると、あることに気がついた。

 

 

「これ、出だしをもう少し音を高くしたら…!」

 

翔は考えながら音を書き直す、といっても五個の音符だけだが…

 

「できた、真姫ちゃん!お願い!」

 

「え?…あぁ、わかったわ」

翔は真姫に作った歌を弾いてもらった。

それは、パーフェクトハーモニーと呼べるものだった。

 

「す、すごい…」

「私達で作ったの?これを?」

サビはまだ作れてはいないがそれを聞けば話題に乗る歌になるのは二人とも確信していた。

 

「…後はサビだけ、真姫ちゃん!」

「私も手伝うわよ?こうなったら二人で最高の曲を作りましょう」

 

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キーンコーンカーンコーン

 

チャイムが鳴った18時、もう、生徒は帰る時間になった。

 

「これでどう?」

サビも出来上がり、真姫はその曲を試しに弾いていた。

 

「いいよ…めっちゃ良い!」

二人はハイタッチをする。まぁ、翔の背が小さいので真姫はピアノ椅子から降り、しゃがんでいるが…

 

「真姫ちゃんはスクールアイドルやらないの?」

「私?…そういうのはちょっと興味ないわ。でも、作曲なら私もやるわよ?だから、私はいつもここにいるから来てよね」

マジかよ翔、真姫って言う作曲の相棒作っちゃったよ…

 

 

 

シャキン!(作者がナイフを出す音)

 

 

…はっ!俺は何を?

翔に殺気が沸いてました。クソ茶番すみません、

 

 

 

「わかった!ありがとう真姫ちゃん」

「さて、帰るわよ?時間も遅いし、途中まで一緒に帰りましょ?」

 

うらやましい(かくして真姫と翔は道中の分かれ道に入るまで二人で帰った)

 

逆だなすみません




ということで第十七話でした!

翔…お前マジ…
翔に嫉妬する人それが私ぷよでっせです。

次回予告~
風野、二回目の戦闘!場所は…音ノ木坂!?

感想や質問など、ドシドシお待ちしています!


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奴はBである~猫少女と白米娘~

過去編第十八話です!

凛ちゃんと花陽ちゃんが登場!

オリジナルドーパントも出ます!
簡単なあらすじ
音ノ木坂で風野VSドーパント
それではどうぞ!



※風野視点

 

翔が曲を作り、真姫と仲良くなった翌日…

 

「え?最近音ノ木坂内に怪物を見るって?」

「そうらしいのよ、話しによれば、ベルみたいな物を手にしているって噂よ」

生徒会室で作業をしている三人、こんな噂を聞いてしまったようだ。

 

「それ、知ってるで!うちのとなりの席の子もそれを見たって」

 

三人は考え出す。

 

「ドーパント…」

風野は呟いた。

 

「だとしたら相当まずいんじゃ…」

「学校以外にも噂が広がったら…この学校は」

「間違いなく廃校ルートね」

 

その言葉に、三人は黙り込む。

 

ドーパントが音ノ木坂に出たなんて知られたら入学希望者は減るだろう。

 

「…私見回りしてくる」

風野は立ち上がると生徒会室のドアを開ける。

 

「待って、私も行く」

「うちも!かっちゃんだけに迷惑はかけたくないで」

 

絵里と希も立ち上がる。

「…分かったわ、じゃあもし見つけても隠れて私を呼んで、すぐに行くから」

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※絵里視点

 

「まさか怪物がこの学校に出るとは…」

 

絵里は今外の校庭にいる。

いたって平和だ。こんな場所にドーパントが出るとは思えない。

 

「実感わかないわね…まぁ、噂だからあまり信用したくはないけど…」

絵里はため息をする。

(噂ならいいな…)

 

空を見上げると少し雲がかかっていた。だが、すぐに晴れになるだろう。

 

 

 

 

「イヤーー!」

 

 

 

 

 

近くで叫び声がした。

 

「!?まさか」

絵里は急いで向かった。

 

場所はグラウンド、そこには二人の生徒と探していた怪人…ドーパントがいた。

 

「来ないでにゃ!かよちん!早く逃げて!」

「凛ちゃん!?ダメだよ!凛ちゃんが…」

 

…リボンを見る限り一年だ。

 

 

「風野来て!現れたわよ!グラウンドよ!」

急いで絵里は電話をかける。

『本当!?今行くわ!』

電話は切れ、身を隠した。

 

 

「へっ、小泉!お前はなぁ、今まで俺のことをさんざん無視したからこうなったんだよ!」

 

「…もしかして、中学のときの荒川君?」

 

教われていたのは小泉花陽と星空凛だった。

花陽は招待に気づくとドーパントは変身を解き、もとの姿に戻った

 

「そうだよ、荒川だよ!今までストーカーしてたのも、この学校に来てたのも!お前を怖がらせるためだよ!」

 

………え?

 

絵里は茂みに隠れている。だが、今聞き捨てならないことが聞こえた。

 

ストーカーしてた?怖がらせるために?

 

 

「にしても、この力、すごいや!人を怖がらせるのにピッタリだ!ハッハッハ!安心しろ、痛くはしないからな…その前に星空、お前が邪魔だ!」

荒川は凛に殴りかかった。

 

 

…許さない

堪忍袋の緒が切れた。

私ははいつの間にか絵里は茂みから姿を現して…

 

「ハアァァ!」ドゴッ!

 

荒川にタックルしていた。

 

 

「!貴方は!?」

「二人とも!早く逃げなさい!」

「え!?貴方は…」

「いいから、早く!」

 

「「はっ、はい!」」

二人は逃げ出した。

 

「お前…誰だか知らないが消えろ!」

荒川という男はガイアメモリを再度起動した。

 

 

bell

 

肩に現れたコネクタにメモリを刺し、ベルドーパントへと変わった。

 

 

「あらよっと!じゃあな」

ドーパントは腕を振りかぶる。

 

(逃げないと!)

絵里は逃げながらその後の攻撃を交わしていく。

 

「はぁ…はぁ…こいつ!」

(風野…早く!)

 

さすがの絵里でも息切れを起こしている。走る体力はもう微量しか残っていないだろう。

 

 

…そこに助けは来たのだ。

 

 

Cyclone

 

「変身!」

 

どこからか、絵里を守る戦士、仮面ライダーサイクロンこと、風野が変身する音が聞こえ、上空を見ると既にキックの構えをしていた。

 

回りには風が吹き、ドーパントは顔をおさえる。

 

「はぁぁ!」

 

サイクロンは上空からの不意打ちキックを決めた。

 

「あぁぁぁ!」

 

 

ドーパントは転がり、サイクロンはしっかり着地をした。

 

「待たせたわね、絵里。隠れてって言ったのに…まぁいいわ。早く逃げなさい」

「た…助かったわ…あとは頼んだわよ」

絵里は逃げて、先ほど助けた凛からこっち!と手招きされて木の後ろに隠れた。

 

「逃げたわね…さてと

 

 

お前の罪を数えろ!

 

風野が決め台詞を決め、ドーパントは立ち上がった。

 

「なんだよそれ…俺は犯罪者かよ!?」

ドーパントは怒ったのか普通に殴ってきた。そして、

 

「食らえよ!」

 

両手にある特大のベルを投げてサイクロンにダメージを与えた。そして、ベルは自動的にドーパントに帰っていく。

 

「グッ!……遠距離も近距離も対応しているのね」

さらに、

 

「あらよっと!」ガンガンガンガンガンガン!

ドーパントはベルを両手に戻すと腕を振り、耳が痛くなるほどの音を出す。

 

「う、うるさい…」

 

「なによこれ…」

サイクロンだけでなく隠れている絵里も耳を塞ぐ。

 

「ハッハッハ!愉快愉快!これで決まりだ!」

ドーパントはベルを投げた。

 

(まずい…!)

サイクロンは防御体制をとり、なんとか持ちこたえた。

 

「これで終わりだなぁ…さよならさん!」

ドーパントはベルを投げようとした。

 

そのときだった。

 

 

「やめるんやで!ドーパントさん!」

ドーパントの後ろに希がいた。だが、声はベルで聞こえていない。

 

「おりゃ~!」

希はベルの空洞に水バケツをぶっかけた。

 

「なっ!お前、いつの間に!?」

 

あーら不思議!ベルのうるさい音が鳴り止んだ。

その仕組みがサイクロンと絵里は分かった。

「…そうか!」

 

「水は音を変化させる…だから希は!」

 

「ありがとね……さて、これで決めるわよ」

 

風野はメモリを抜き、メモリスロットに装填する。

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

サイクロンの手が刀のように細くなり、回りに風を纏う。

 

「サイクロンパンチ!」

 

サイクロンのパンチはドーパントの体を貫き、そこからグググ…と鳴りながら腹部分をスパッ切り裂いた。

 

 

「あ゛あ゛あ゛!」

 

 

ドーパントは爆発し、メモリが排出され、荒川に戻った。

 

「…終わったわね」

荒川を確認したが今は動いていない、気絶しているようだ。

 

「あの~…」

サイクロンの元に、絵里が助けた花陽と凛、そしてご本人が来た。

サイクロンは振り向く。

「助けてくれてありがとうございます!」

花陽は礼をした。

「助かりました!」

凛も礼をした。

「どういたしましてよ!」

そのときだった。

 

「いたぞー!」

「すごい!仮面ライダーだ!」

「始めて見たよ!」

と人だかりが作られていたことに気がつき、中には写真をとっている人もいる。

 

「…あれって生徒会長じゃない!」

「何で!?一年もいるし!」

(ありゃーこりゃまずいな…)

大変よろしくない事態だろう。

 

「しょうがない、三人とも、捕まって」

 

「え?」

言われるがままに両手をそれぞれ掴む三人、

 

「誰か、通報お願いします!ガイアメモリには触らないように!じゃあ、さらば!」

 

サイクロンは、強烈な風を作り三人をつれて空を飛んだ。

 

「え!?と、飛んでる!?」

「高いにゃ~!」

「ダ…ダレカタスケテー!」

そして、100キロ程の早さで一目の付かないところまで来た。

 

その日から仮面ライダーサイクロンは音ノ木坂の守り神として、学校七不思議になった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よっと!到着!みんな大丈……夫?」

サイクロンが地に着いたときには絵里と花陽は青ざめており、凛はすぐに電柱に体を支え今にも吐きそうである。

 

「ちょっと…飛ばし……すぎよ…」

「うぅ…凛、もうダメかも……!オゥエェ…」

「凛ちゃん!」

ついに凛は吐いてしまった。

 

「…飛ばしすぎたわね、本当にごめん」

その言葉を機に、サイクロンの変身は解除され、風野に戻った。

 

 

「…えぇ!?風野先輩!?」

「書記さんが仮面ライダーだったにゃ!?」

驚く二人、

 

 

「そうよ、あまり正体は見せたくなかったけど…それはそうとして、貴方たちは大丈夫?…一人は無理そうだけど……」

 

「わ、私は大丈夫です…はわわわ…本物の仮面ライダーが…!」

花陽は先ほどまで青ざめていたがもう興奮しており、顔色が戻った。

 

「絵里は?どう」

 

「タカイノコワイ…タカイノコワイ…」

絵里はしゃがんでしたを向いている。

 

「まぁ、放っておけば元に戻るわね」

おい、仮面ライダー

なんかさぁ…ねぇのかよ

「ないわよ」

あっはい、

 

「ん?なにか言いました?」

「いえ、なにも」

花陽はそんなクソ茶番をしてくれた風野の言葉に反応してくれた。

天使だ………

 

「あっそうにゃ」

いつの間にか回復していた凛が起き上がった。

 

「風野先輩の弟ってかわいいですよね?」

 

 

「え?何で知ってるの?」

「前に凛ちゃんと会ったんですよ。学校で」

 

「学校で?……あーあ私が風邪の時ね」

 

風野はうなずき、それで?と聞いた。

 

「実は私、階段でジャンプしたら翔君とぶつかっちゃって…」

 

「私のかわいい弟になにするのよ!」

 

「「「ひぃぃぃ!」」」

風野は怒り叫び、三人は怯んでしまった。

 

「…でも翔君は許してくれて」

「私が許さないわよ!◯に変わってお仕置きよ!」

風野は凛の肩をブンブンと揺らす。

 

「貴方はセー◯ームーンかって!やめなさい」

絵里に注意され風野は少ししてからやめた。

「凛ちゃん…ごめんね?」

 

風野は軽く頭を下げた。

「気にし泣いてくださいにゃ!凛にも悪いところはあったし…!」

 

「…でも!……わかったわ、どっちもどっちってことでいい?」

凛はうなずき、見ていた花陽と絵里はほっと安堵した。

 

「全く、翔君のことになったら暴走するんだから…」

絵里は少しあきれていた。

 

「しょうがないでしょ?唯一の家族なんだから…」

 

「「……唯一?」」

花陽と凛はその言葉に反応した。

 

「どういうことですか?」

「……話した方がいいわね、私にはね家族が翔しかいないのよ。昔に家で火事が起きてお姉ちゃんとパパママはもういないの…しかも、翔は親の顔を知らないし…」

 

二人は息を飲んだ。

「じゃ…じゃあ今は」

「私達は養子としてここにいるわ。もう慣れたけどね」

 

 

「翔君にそんな過去が…可哀想だよ」

 

「そうよね、でも翔は今は明るく過ごしている。親代わりの私に出来るのは翔を助けることだけ、私はね、どんなことがあっても翔を見捨てたりしない」

風野は真っ直ぐな視線で話した。

 

 

その後、絵里は分かった学校に戻り、風野はバッグを持っていたので花陽と凛と帰ることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




悲報 風野キャラ崩壊する

まぁブラコンだったらこうですよね?←作者錯覚中

次回予告~
μ'sのライブ予告活動!


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チラシをDせよ~集まる人達~

過去編第十九話です!
投稿遅れちゃったぜ…マジですんません。

スプラ3にはまってたなんて言えねぇ…(小声)
ちなみに今はトライストリンガー使ってます!マジで強いっす!

それではどうぞ!


「さーて、配ろう!」

四人は秋葉原にやってきた。

手にあるのはそれぞれ40枚ほどのチラシ。

昨日、ことりと海未が作ったものだ。

 

「これを全部配るの!?」

「そうですよ、早く配ってダンスの練習をしないといけないんですよ?」

穂乃果は絶句している。

そんなこんなでチラシ配りが始まった。

内容は、来週のライブである。

翔がマネージャーをやる前から決まっていたのだが、来週にはライブがあり、そこでスクールアイドルの活動を決めるのだ。

 

「すみません!これ、お願いします!来週ライブやります!」

穂乃果は頑張ってチラシを配っている。

「すみませ~ん?これ、どうぞ!」

ことりも配っており、残り枚数は半分を切っている。

 

「どう?穂乃果ちゃん」

「まだまだかな?…そうだ、海未ちゃんと翔君は?」

二人はキョロキョロと回りを見始める。

 

「いた、海未ちゃん!なにして…るの?」

海未を見つけた二人、だが、肝心の海未は壁によたれ掛かっている。

「…無理です……私には無理です!」

 

「頑張って!海未ちゃんなら行けるよ!…翔君は見てない?」

海未は黙りながら首を横に降る。

 

「知らないか…」

「どこに行ったんだろう…」

穂乃果とことりは考える。

 

「もしかして…」

ことりには一つ心当たりがある。

「着いてきて!」

穂乃果は海未を引っ張りながら着いていく。

その場所とは…!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ありがとうございました~!」

「やった!また残ってて良かった!」

翔は店から出てきた。

「やっぱり疲れたらこれ!金平糖!」

そう、金平糖を買いに来た。

店とはよく翔が金平糖を買いに来ている店だった。

 

「いた~!」

開封するとそこに三人が来た。

 

「…あ、みんな!配り終わったの?」

「まだだけど…何してるの?」

「金平糖買ってたんだ!食べる?」

さっと金平糖を穂乃果に渡す。

 

「え?うん、…あ、美味しい」

「そうでしょ?はい、ことりちゃんも!」

「やったあ!いただきます!」

ことりにも金平糖を渡し、二人は食べる。

その様子を見て海未は翔に少し怒っていた。

 

「何やってるんですか!?チラシは配り終えたんですか?」

「うん、もう終わったよ」

「やっぱりそうd…え?」

「だから終わったよ」

「「「ええ~!?」」」

 

三人は開いた口が塞がらないようだ。

「だ、大丈夫?金平糖いる?」

「要りませんよ!も、もう終わったんですか!?」

「うん、五個の店に頼んで貼ってきた。後は全部配った」

「早すぎるよ…」

「…ねぇ、ちなみにだけどどんな人に上げたの?」

ことりはあれ?と思い質問した。

 

「どんな人かぁ…大体見んなと同じくらいかな?」

「なんかその人達って言ってた?」

 

「確か…かわいい!だったりなんかあと、着いてきて、とか言われた!」

「それ、誘拐しようとされてない?」

 

ことりは翔の肩を揺らして心配している。

翔はいまいち、三人が考えていることがわかっていない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音ノ木坂

 

「これで終わりかな?」

高校内に入った四人は二手に別れて各階にある掲示板にチラシを貼っている。

 

一階と二回には穂乃果とことり、三回と四回には翔と海未が行っている。

 

「そうですね、これでラストです」

身長がギリギリ低く、届かない翔は海未にチラシを渡して貼ってもらう。

 

きれいにぴったり貼れた。

色々と部活勧誘ポスターが貼ってあって情報量が混雑しているが多彩な色も使っているのでチラシは一目おかれるようになっている。

 

その時だった。

 

「あれ?翔君?」

聞き覚えのある声だ。

翔は振り返ると、そこには小泉花陽がいた。

 

「あっ、花陽ちゃん!」

「えっと…また風野さんのプリント?」

「いや、ライブの宣伝に来たんだ!」

「ラ、ライブ?」

「そう!知ってる?」

「知ってるけど…何で翔君が?」

「実は翔さん、私達のマネージャーしてくれてるんですよ」

海未の言葉に花陽は混乱する。

「えっと、今なんて…」

「僕ね、マネージャーしてるんだ!」

「………」

 

「えぇえ!?」

 

口に手を当てる動作をして驚いていた。

 

「まって…翔君は小学生…」

「だよ!でもさ、面白そうだからさ!」

翔は軽い笑顔を浮かべる。

 

「そうだ、よかったら見に来てよ!ライブ!」

翔は持っていたチラシを花陽に上げた。

 

「いいの?」

「うん!だから絶対来て!約束!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰り道

 

チラシを配り終え、四人は帰りになった。海未の家とは帰り道が同じため、二人で歩いている。

 

「にしても、翔さんって、異様にも年上に好かれませんか?」

 

「え?そうかな」

海未の素朴な質問に翔は考える。

 

「何で風野さんの友達ならまだしも、違う学年の人と仲が良いのです?」

「何でだろ…でもさ、友達は多い方がいいよ!」

 

「それはそうですけど…この子絶対将来垂らしになりそうですね」

「なに?たわし?」

「………」

海未は困り果ててしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※花陽視点

 

どうしよう…翔君からチラシもらっちゃった!

ライブには行く予定だったけど翔君もくるとは!

 

「これは絶対行かないと!」

自室のベッドに顔を埋めながら花陽は言葉した。

 

(にしてもやっぱり翔君かわいいな…なぜかいつも美味しそうな匂いがするし…)

 

なんなんだろうあの匂い…甘い匂いで…

 

分かった!白米だ!←違います

翔君も白米好きなのかな?←日本人で白米嫌いな人は早々    

居ないわ!

今度会ったらお気に入りの白米あげよっと!←だから違うって言ってんだろ!?

 

 

ライブの日を楽しみに待つ花陽であった。




はい、今回は比較的短めになりました。
一応、ラブライブキャラは翔派と風野派で分ける予定です。

翔派は、真姫、ことり、A-RISE
風野派は、絵里、凛、にこを決定してます!
勿論、他のメンバーも決めます!

次回予告ー!

ついに始まるライブ!
集まった人は…!
これが伝説の始まり!


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始まるM~伝説…それは~

過去編第二十話です!

ついに二十話か…正直飽きやすい自分がここまで続けれたことに驚きです!

一応この回とエピローグで第一章は終わりです。
第二章では一年生とスクールアイドルパイセン編になります!

それではどうぞ!


ピピピピッ!ピピピピッ!

 

朝の目覚まし時計が鳴る。

 

「……起きよ」

翔は布団からでる。

時間は朝の5時、辺りは少し明るくなっている。

 

「お姉ちゃん…起きて?」

翔は風野の寝ている体をさする。

 

「…むぅ?もう朝?」

いつも起きない風野は珍しく目を覚ました。

 

「おはよ。珍しいね早く起きるって」

「おはよ…別に珍しくなんてないわよ、ほら、考えて?」

「……寝てばっかじゃん」

「すみませんでした」

二人は少し笑い出す。

「さてと、ランニング行かないと!準備するよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてランニングが終わり、朝ごはんを食べると、二人は準備に取りかかる。

今日は大事なμ'sの初ライブである。土曜日なので、小学校は休みであり、音ノ木坂は部活紹介という行事として学校に登校する。

 

学校の先生には既に話しており、許可証があればマネージャーとして入ることが出きる。

 

その登校時…

「翔、その…ライブはどうなの?上手く行きそう?」

 

「振り付けは僕が見る限り完璧!かな?」

「じゃあ見に来る人も!」

「それな別…かな。来るかは分からない。だけど!一人行くって人がいたんだ!」

「へぇー良かったじゃない!」

だが…翔の顔は少し暗い。

もしライブに来てくれる人が一人…いや、もし来なかったら…

表情は暗くなる。

 

「なーに心配してるのよ!大丈夫よ!そんな暗い顔してたら幸せ逃げちゃうよ?」

風野は翔の頬を揉み、そこから抱き締めた。

 

「お姉ちゃん…そうだよね!よーし!笑顔笑顔!」

翔は少し作り笑いではあるがにっこりと笑う。

 

「やっぱり可愛い」

風野は顔を赤くする。

「可愛いじゃなくてカッコいいにしてよ!」

翔は顔を膨らませる。少しご立腹のようだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音ノ木坂

 

「じゃあ、私はこっちだから何かあったら呼ぶのよ」

「わかった!お姉ちゃんはたしか運営だっけ?」

「そうよ?それが何か?」

「ライブ、絶対見に来て!あと、希ちゃんと絵里ちゃんも!」

「……当たり前よ、絶対連れてくるから」

風野は顔だけ後ろを向きながら手を振った。

 

 

「じゃあ行かないと」

翔は前に進む。その時だ。

 

 

「へぇー…今のが風野先輩なのね」

聞き覚えのある声だ。

だが、翔にはすぐに分かった。

それは一緒に曲を作った時に聞いた…あの声…

 

「真姫ちゃん!?」

「おはよ」

真姫は無意識に翔の頭を撫でた。

「うん、おはよ!…何してるの?」

「頭を撫でてるのよ、見ればわかるでしょ?」

「そうだけど…まぁいいか」

翔は諦めたようだ。

実は翔、シスコン程ではないがお姉ちゃんになら撫でてもらえるのは嬉しい。

その撫でた所はお姉ちゃんだけのスペースだったのだ

 

「風野先輩っていつも家ではあんな感じなの?」

「そうだよ、いつもあんな感じ。だけど…家事が出来ないんだ」

「そうなの?意外ね」

「うん、前は洗濯で分量間違えて洗濯機壊したし料理はカップ麺でさえ失敗するんだよ?」

おい、

 

ヤバイだろ風野。

何で洗濯機壊した。

何故カップ麺失敗する。

こいつにだけは家事任せておけないな。

 

だが

 

「……」

真姫はその話を聞いていても黙っていた。

それは少し不満そうな顔だった。

 

「…ごめんね、自分の話しばっかりだったね。そっちはどう?」

 

「そうね…あ、そういえば一年だけテストあったのよ」

「そうなの?結果は?」

「勿論満点よ。ケアレスミスもなかったし」

「さすがだね!そういえばお姉ちゃんはね、二年前のテストで一年間全部満点だったんだよ!」

翔はまた風野のことを話した。

すると真姫は怒ったように……

 

 

「またその話し?」

 

「…え?」

「今は私と二人でいるのよ…やめてよ、他人の話をするの」

真姫の目は少し光がない。

 

「…真姫ちゃん?」

 

「…っ!?私…今」

真姫は自分の言ったことに気がついた。

 

「…ごめんね、僕のお姉ちゃんばっかりで」

「い、いえ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、真姫と翔は二人で講堂に入る。講堂内には誰一人としていないようだ。

 

「見てくれるの?」

「そうよ、でも秘密にしてもらえる?」

「秘密?何で」

 

「…何でもいいでしょ?頼んだわよ」

真姫はそういうと、椅子の影に隠れた。

 

「…まあ、いっか、じゃあ僕μ'sのところに行ってくるね」

 

翔は一度講堂を抜け、一つ後ろのドアから講堂準備室に入る。

 

 

トントンガチャ

「失礼しまーす」

翔は中に入る。そこには……

 

 

「あ゛あ゛あ゛!」

 

 

上半身を着替えており、顔を赤くして暴走した海未がいた。

「海未ちゃん!?」

「何で入ってるのですか!」

着替えを見られた暴走した海未は翔の顔を平手打ちストレートを放つ!

 

パチーン!

 

 

「痛っ!」

(なにこれ?え?あっ、なんか翼が生えた人が飛んでる~あと明るいな~)

 

「翔君!大丈夫!?」

急いでことりは倒れた翔のそばに駆け寄る。

 

 

「海未ちゃん落ち着いて!」

 

「イヤです!離してください!あ゛あ゛!」

穂乃果は今だ暴走している海未を抑えている。

 

 

その時、もう一度ドアが開いた。

 

 

「…なにやってるの?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「すみませんでした」

今、海未は翔の前で土下座をしている。

 

「いや、こっちも返事を待たずに開けたんだし!海未ちゃんだけが悪くないよ」

 

あのとき現れたのは…

 

「翔、本気で怒っていいのよ」

 

風野だった。

「というか何でお姉ちゃんはここに来たの?」

 

「翔がピンチ!って急に私の感が言ったからダッシュて来たのよ」

 

なんだこのブラコン…

もうこいつ怖いんだけど

 

「…まぁ一回この話しは置くとして…どう?コンディション」

 

 

「私はバッチリだよ!ことりちゃんもさっきいい感じって言ってたし!」

「海未ちゃんは?」

ことりは笑って海未に聞いた。土下座をやめて立っていた海未は

 

「私も大丈夫です。ただ…」

「?ただ何?」

 

 

「スカートが短すぎますっ!」

「「は、はぁ?」」

翔と風野は無意識に声が揃った。

 

「まさかそれで翔を平手打ちしたの?」

「そうです、我ながら恥ずかしいですが…ちょっ!風野先輩?やめてください!」

風野は全力で海未の肩を揺らし本人は倒れた。

 

「よし、ライブ終わったら校舎裏に来なさい。絞めてあげるわ」

 

「さすがにやめたげてよ!」

 

「やられたらやり返す、倍返しよ!」

半◯直樹みたいなこ とを言い、風野は帰っていった。

 

「…これって行った方がいいですかね?」

「行かなくていいと思うよ、だっておふざけだもんあれ」

 

そんなこんなで…

「…そろそろだね」

「うん、緊張するね」

「本当に歌えるでしょうか…」

三人はプレッシャーに押されている。

 

「緊張するよね…でも、緊張はね、使命感があるときにやってくるんだよ」

「?え、何?」

急な翔の発言に三人は困惑する。

 

「だからね、楽しむってことを考えれば緊張もほどけるし、きっとうまくいくよ!」

 

 

「楽しむ…そうだった。大切なことを忘れてたね」

 

「行きましょう」

海未がそう言うと、三人は奥の扉からステージに入った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三人を見送り講堂に戻った翔…そこには

 

「…嘘でしょ」

全くという程人がいなかった。

 

 

「真姫ちゃん…他には入ってきてないの?」

 

「え?あそこにいるわよ」

真姫が指差すところにはツインテールの人がいた。

 

「あれ?あの人どこかで…まぁいいか」

 

その時、

 

ガチャ

 

 

ドアが開く。

 

「あ」

「あ」

そこには絵里がいた。

 

「見にきてくれたの!?」

「…い、いや」

すると絵里はステージから見えにくいところにカメラを仕掛けた。

 

「動画、撮ってくれるの?」

 

「…秘密よ、彼女達には言わないで」

絵里は怖い顔をしており、翔は「うん」としか言えなかった。

「全く、エリチったら走っちゃうんだから」

「の、希ィ!」

そして約束通り、風野は二人を連れてきたようだ。翔はこっそりと風野にサムズアップをして、風野は可愛らしくウィンクした。

「それは言わない約束じゃ!」

「…それ、メモリ入ってないわよ」

「え?」

風野がメモリチップを出して見せる。

 

すると絵里は顔が赤くなりすぐさまカメラにメモリチップを入れた。

 

「これがぽんこつ…であってるの?」

「そうよ、絵里はよくこんなポンコツをするのよ」

「グッ!」

絵里は恥ずかしいのかしゃがみ、下を向いた。

しかし、次の一言で絵里は怒りになることになる。

 

「やっぱり()()()お姉ちゃんが言ってる通りだ!」

 

「…かぜーの!?」

「や、やめ、やめて!助けて翔…イヤー!」

絵里は風野野首を軽く絞めた。

「秘密って言ってたでしょ!?」

「すみませんでした!だがらやめて!」

 

「かくして、彼女の最後の姿を見たものは誰もいなかった」

「そうだね、希ちゃんナイス」

「勝手に殺さないでくれる!?」

不穏なナレーションをした希。

 

「まぁまぁ、もうすぐ始まるし、戻るよ」

翔は真姫の横に戻った。

 

「…ねぇ、その体制きつくないの?」

「大丈夫よ」

「…足、震えてるよ」

「気のせいよ」

「…わかった」

 

そして時間になった。

講堂にある時計が時間を指した。

 

(まだ集まってないよ!だから、もう少し!待ってくれ!)

しかし、現実とはかなり非情なものである。

 

 

ウィーン

 

 

 

ステージの幕は上がった。

三人が衣装姿で現れる。

その三人の発した言葉とは…

 

「なにこれ…」

ステージが空と言っていいほど誰もいない状態。

三人からは翔しか見えていなかった。

 

「……」

「「「………」」」

 

空気が鉄球みたいに重くなる。

 

「…しょうがないよ!人生そんな甘くない!」

穂乃果はそんなことを目を濡らしながら言った。

 

「穂乃果ちゃん…」

翔は自分の不甲斐なさに下を向くことしか出来なかった。

 

 

 

 

その時、救世主は現れた。

 

 

 

ガチャ

 

「まだライブやってますか!?」

現れた花陽、そして凛。

 

 

「二人とも…!?」

「間に合った…のかな?」

「良かったにゃ…」

花陽と凛は入口付近にある席に座った。

 

 

「…やろう、みんな」

「そうだね、歌おう!海未ちゃん!ことりちゃん!」

二人はうなずき、曲が始まった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…これが三人の力」

翔は終始歌声とダンスに魅力された。練習で何度も間違えたポイントも、キメポーズも、全てが本番で発揮された。

 

 

翔は拍手をすると、花陽と凛も拍手していることに気がついた。

そこに、絵里がステージ前に現れた。

 

「生徒会長…」

 

「これでわかったでしょ?こんなことをしてもなんにもならないって、人も集まっていない。そんなんで学校を救うことなんて出来ないわ」

「出来ます!次なら…絶対!」

「次なんてないわよ、これでこれは終わりなのよ」

絵里は呆れた顔をした。

 

「本当にそうなのかな?」

「翔?」

少し我慢が出来なくなった翔は絵里に近づく。

 

「絵里ちゃんみたいになにもしないよりかは抵抗しないと、その運命に。絵里ちゃんはね、その大事な運命を壊そうとしてるの。わかる?」

翔は絵里の目を見つめた。

「そんなこと…!」

「エリチ…」

「もうやめましょう」

希と風野は後ろから絵里の肩を叩いた。

 

「…今回は見逃しておくわ。次はないから」

絵里は去っていった。そして二人も付いていくように去る。去り際に二人はごめんね?と軽く三人に頭を下げていた。

 

ステージの幕は閉まり穂乃果達はから見えなくなった。

 

 

「翔君!」

花陽は凛を連れて翔のもとに来た。

「花陽ちゃん!どうだった?ライブ」

「本当に良かったよ!曲も…自分で作ったの!?」

「全部…ではないよ、真姫ちゃんに手伝ってもらったんだ!」

「真姫?誰?」

凛は、知らなそうな顔であった。

 

「真姫ちゃんはここにいるよ、出てきて!」

翔がそう言うと、顔をひょっこりだした。

 

 

「うわ!…あれ、西木野さん?」

「本当だにゃ!」

「なにか悪い!?」

 

「改めて…真姫ちゃんが曲作りを手伝ってくれたんだ!今後とも手伝ってくれるらしいし!」

 

「そうなんだね!」

花陽は興味津々に言った。

 

「いっそのことさ!花陽ちゃんも凛ちゃんも入ったら?スクールアイドル部!」

「え?私が!?」

「無理だよ~!私、女の子っぽくないし」

 

「女の子っぽくない?どこが?凛ちゃんはかわいい女の子でしょ」

その時だった。

 

「翔」

 

真姫が翔を呼んだ。その表情は怖いとクールの間くらいな顔をしていた。

「真姫…ちゃん?」

「私はかわいくないの?」

 

「え?…いや、十分に可愛いけど?」

「そう…っ!あれ、私、今なんて」

「真姫ちゃん?大丈夫?」

「え、えぇ大丈夫よ、変なこと聞いてごめんなさい」

「そう…わかった。もしやる気になったらいつでも待ってるから!見学にもよかったら来て!」

「ありがとうね!じゃあまた今度!」

「バイバイ!」

花陽と凛は手を振って講堂を出る。

 

「バイバイー!」

翔は見送る。

 

「ねぇ翔」

真姫は翔を呼んだ。

 

「もし、私がμ'sに入ったら翔は喜ぶ?」

「え?当たり前じゃん!人は多い方がいいし!むしろ大歓迎だよ!もしかして真姫ちゃん入ってくれるの!?」

「…少し考えさせて、じゃあまた曲を作るときにね」

「うん、バイバイ!」

真姫と翔は別れた。

翔は真姫の姿が見えなくなるまで動かなく、見えなくなると講堂準備室に入った。

 

 

 

~ED 少年よ~




後はエピローグだけだフォウ!

少し内容がツメツメになっちゃったのでわかりづらいと思います。すみません。

話を変えます!

スクールアイドルフェスティバル2!?
マジで嬉しいんだけど!

ラブライブにはまって僅か一年。にわかな自分からは嬉しいとしか言えません!
とりあえずA-RISEとSaint snowが出てくれれば嬉しいです!(統堂英玲奈役の人が引退したことは知ってますが…)

良ければ感想やお気に入り登録などをよろしくお願いします!


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エピローグ1-1~ライブのその後~

初のエピローグになります!
多分短めに作る予定です。
毎回、章の最後に作ります。
それではどうぞ!


エピローグ1

※穂乃果視点

穂むら

 

「じゃあライブ無事に終了したことを祝って!」

「「「かんぱーい!」」」

私の言葉で三人はグラスに入れたジュースを乾杯した。

 

「人は集まらなかったけど、生徒会長からも了承をもらえたから大勝利だよ!」

 

「貰ってはないんじゃない?あくまで一時期だと思うけど…」

 

「それでも、まだ活動できるんだよ?」

「これからも一層頑張らないと!」

 

四人は顔を見合わせた。

 

「じゃあ食べよっか!」

穂乃果は机にあるパンを食べた。

 

「うーん!今日もパンが美味い!」

「もう、太っちゃいますよ?」

「今日ぐらいいいじゃん!ね?ことりちゃん」

「そうだね、今日くらいは良いんじゃない?」

「え?翔は…」

「僕も今日は良いと思うよ?あ、団子貰うよ、ほらすみちゃんも早く食べないと!」

「…まぁ、今日ぐらいなら待ってください、また名前間違えましたよね!」

三人が既にものを食べているなか海未は翔にツッコミを入れてから遅れて和菓子を食べ始めた。

 

なんか翔君と海未ちゃんが漫才してるみたいだな…なかいいな、あの二人。

 

 

でもまさか、本当に成功するとは思わなかった!

後は二人くらい部員が来てくれたらな…

 

そう考えたとき、翔が団子を飲み込んで大事なことを言った。

それは今私が思っていたことだった。

 

「そうだ!実はね…スクールアイドルに興味がある人を見つけたんだ!」

 

「「え!?」」

私とことりは驚いた。

「そ、それは誰なのですか?」

「えっとね、一年の花陽ちゃんに真姫ちゃん!」

「二人も!?」

「さすが翔君!」

ことりは翔をハグした。

 

「…ちょっと待ってください」

海未は考えた。

「確か、五人揃ったら正式に部活になるのでは…!」

 

「あー!?」

穂乃果はビックリした。

「スクールアイドル部が…正式な部活に!?」

「…というか何で翔さんは小学生なのに女子高生の知り合いが多いんですか!?」

「海未ちゃん!それは言わないお約束だよ!」

「それ以上言っちゃダメ!」

ことりは海未の口を塞ぐ。

「作者がそういう設定にしてるからしょうがないでしょ?」

 

おい穂乃果、メタい発言やめろ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エピローグ2

※希視点

鳴海家 翔と風野の部屋

 

 

「さてと、これからどうやって動かすか考えていこうや」

私と風野はこれからどうやってμ'sを支えていくか話し合いをしている。

 

「やっぱり部員を増やすことかしら」

「そうしたら、やっぱり一年生やな」

「…でも、これに関しては私達ではなにも出来ないわね」

二人は深く考える。

どうすれば支えることが出来るか

 

「一応、入るかもしれない人はいるのにな…」

「そうやんね、今回は自力でやって貰うしかない…せいぜいうちらで出来るのはエリチの足止めくらい…」

「それでも、それが私達の役目なら」

「迷わずにやる、それしか方法がない」

二人は見合わせて意見を固めた。

 

「にしても、翔をマネージャーにしたのは我ながら良かったわ」

「そうやね、あの子達にはわからないと思うけど良い意味でうちらからしても、μ'sからしてもの切り札やね」

「切り札…ねぇ、これも運命なのかしら」

風野は顎に手を付け、考える。

「どういうことや?」

「前に話した通りね、翔も仮面ライダーなんだけど…翔の使うメモリの力はジョーカー…切り札の記憶なの」

「本当にそうやね、引かれあってるのかな?」

「そう考えるしかないわね、ジョーカー…実はそのメモリってね、一番最初に浄化状態で作られたガイアメモリらしいのよ」

 

「嘘…翔くんの力が」

「そう、なんだけどね、ジョーカーってね、人間全てに微量で適正してるから、なかなか本当の使用者が現れなかったのよ。ジョーカーは長い年月のなかで、選ばれなかったことが知られてスペースの邪魔になるってことになって隠されたんだけど、そこで翔っていうイレギュラーが出来たのよ」

 

「…翔自身も切り札って考えたら話が合うな」

風野はうなずき、机にあるジュースを飲む。

 

「じゃあ、引き続き風野は翔くんのサポートとアドバイス。うちはエリチの足止め」

「そこをしっかり担当。改めてよろしくね、希」

「こっちからも、かっちゃん」

二人は互いを見つめ合った。




ということでエピローグでした!

作者「左翔ゥ!君は何故女子高生に好かれるのか、何故君の姉がブラコンなのか、何故君がマネージャーをやっているのか!」

謎の声「それ以上言うな!」ダッダッダッ!


作者「その答えはただ一つ、左翔ゥ!」
作者「君が、この物語の主人公だからだ!」
翔「知 っ て た 」
作者「」


くそ茶番すみません。

次回予告~

花陽と凛と翔!
新たなるドーパントの影?

次章もよろしくお願いします!


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原作第二章 追加メンバー!?彼女達は…
彼女Hの思い~その思いは猫少女にも~


過去編第二十一話です!
ついに第二章!
勿論、これからもバトルシーンを入れていきますよ!
まぁ、今回はないですが…

それではどうぞ!


「1234.1234」

あのライブから約三日、四人は何事もないように練習をしている。

 

「…よし、全体的にオッケー!はい、水!」

翔も、マネージャーをするのに慣れてきたそうだ。

 

「ありがとう!」

 

時間はもう少しで五時半。

そろそろ終わりになっている。

 

「んで今から音ノ木坂に行くんだっけ?」

「うん、チラシを剥がさないといけないから」

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音ノ木坂

 

「かわいいー!」

チラシを外し終わった四人、翔は通りすがった所にアルパカ小屋があり、アルパカを見ている。

 

「音ノ木坂ってアルパカいるんだね!」

「そうだよ」

「まぁ、他の高校からしたらおかしな話だけど…」

確かに、高校にアルパカはおかしいな…

翔は考えたらおかしいことに気がついた。

 

「翔さん!危ないですから離れてください!」

海未は翔をアルパカから離そうとして、逆に振りほどかれる。

 

「何で?かわいいじゃん!」

「そういえばことりちゃんアルパカに前舐められたよね?」

「確かに…それでかな?」

「僕は大丈夫だよ!ほら、むいちゃんも早く!」

「だから海未です!いい加減名前覚えてください!」

海未はすね始めた。

 

その時

 

「フェ~」

アルパカは翔に懐いたのか翔の頭を舐めた。

 

「ヒャッ!な、舐められてる!?」

「ほら、言いましたよね!穂乃果!早く弓を!やつはやっぱり対処しなければいけません!」

「海未ちゃん落ち着いて!」

穂乃果は海未を止めようと腕を引っ張った。

「だれか、お願い!ことりちゃん!」

 

「えぇ!?…や、やめてください~!」

ことりはアルパカを静止させようとするが中々言うことを聞かない。

 

回りからみればカオスな状況だろう。

そんな状況のなか、助けが現れた。

 

「ストップ!」

現れたのは花陽だった。

その言葉を聞いたアルパカは舐めるのを止め、小屋の奥の方に留まった。

 

「助かった…ありがとう花陽ちゃん!」

「どういたしまして!」

翔は花陽に礼を言うと持っていたタオルで顔を拭いた。

 

「この人が花陽さん?」

「そうです!小泉花陽です!」

花陽は三人に挨拶をした。

 

「よろしくお願いします。花陽さんはアルパカと仲が良いんですか?」

「はい!飼育係をやっているので…翔君大丈夫だった?」

「うん、正直嬉しかったかな?」

「う、嬉しかった!?」

翔の返答にことりは驚く。

「そう!だって僕、動物によく嫌われたりするからさ!このアルパカと千歌ちゃんの家のしいたけくらいしか懐いてくれないんだ!」

「千歌ちゃん?…しいたけ?」

「しいたけって…」

内浦のことを知らない四人に説明をした。

 

「…つまり、しいたけは千歌っていう翔君の友達が飼っている犬ってことだね?」

「そうそう!それがかわいいんだよな…!」

花陽は興味があるのか強く頷いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「じゃあまた明日!」

四人はそれぞれ帰った。

海未は穂むらのお饅頭、通称ほむまんを買うとのことで翔とは帰らない。

だが、その方が良かっただろう。

彼女も話しやすいだろうし……

 

「花陽ちゃん」

花陽は翔を鳴海家まで送っていくので一緒に帰ることになった。

その道中、花陽を翔が呼んだ。

「スクールアイドルやらない?」

 

「私が?…いや、スクールアイドルは好きだけど無理だよ…」

花陽は自分のことを笑っている。だが、

「そんなの、やってみなくちゃわからないよ!やる前から決めつけるのはダメだよ!」

「決めつけるって……!」

花陽は思った。自分でも決めつけてるなって…

(私がスクールアイドルかぁ…面白そうだけどきっと続かないよ)

「大丈夫かな?私って諦めやすいから…」

「逃げたくなったら逃げても良いじゃん!だけどスクールアイドルをするのが花陽ちゃんの夢や目標だったら、きっと今やらないと後悔するよ?」

「そうだよね…でも、自信がわかないんだよね…」

 

「…そっか、それが原因みたいだにゃ」

 

「なるほどそういう……ファッ?」

「……」

「……」

今、にゃって語尾が…それに僕もそんなこと言ってないし…

 

そう、後ろにいつのまにか凛がいた。

 

 

「凛ちゃん!」

「どうしてここにいるの!?」

二人は驚き、話しかけた。

 

「暇だから散歩してたんだ!」

凛は制服姿ではなく、私服ではないラフな格好である。

 

「さっきの話、聞いたよ?」

「う、うん」

「翔君!あとは任せたよ!」

「えぇ!?」

翔は漫才のツッコミ役のようにこけた。

 

「いや、流れ的に凛ちゃんが何かするんじゃないの!?」

「そうかな?でも、凛はそういうのあまり考えたくないから!」

「それ笑って言うことなの!?確かに笑うのは良いことだけども!」

 

なんだこの漫才←お前が考えたんだよ「あっはい」

 

「…だったらさ!明日空いてる!?」

「明日?空いてるけど…」

翔は案を思い付いた。

「明日さあ、練習あるから見学に来てよ!」

「け、見学!?」

「うん!それが一番良いと思うよ!凛ちゃんも行くよね?」

「え?凛はいいよー…だってかわいい女の子じゃないもん」

「前も行ったよね?凛ちゃんはかわいいよ!人それぞれ感想は違うかもしれないけど僕から見たら凛ちゃんはかわいい女の子だよ!」

「…そんなわけ無いよ。じゃあ、私帰るね」

凛は走って帰った。

「あ、待って!」

呼び止めるが止まらなかった凛。ついに見えなくなった。

 

「ねぇ、花陽ちゃん。凛ちゃんは昔に何かあったの?」

「…話しても良いのかな」

「いいよ!秘密にするし!だってさ、せっかくスクールアイドルするなら凛ちゃんもさせたいんでしょ?」

「え?どうしてそれを!」

「だって二人とも仲良いじゃん!だからそうなのかな?って」

あちゃー…と右手を花陽は頭に置く。その動作の後、凛の過去を話した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして…

穂むら

 

翌日

 

「じゃあ行こっか!」

翔と花陽は手を繋いで歩いている。

一応、電話で穂乃果には伝えて貰ったのでことりと海未にも伝えられているだろう。

 

「こんにちは!」

「あら?翔君じゃない。いらっしゃい、穂乃果なら確か上にいるわよ。あら?この人は?」

穂乃果の母、高坂彩花さんが店番をしていて、花陽に視線がある。

「この人は花陽ちゃん!スクールアイドルをすることに見学したいって連れてきたんだ!」

「どうも…花陽です」

花陽は挨拶をして、彩花さんは「こちらこそ」と返した。

「じゃあ行こっか!花陽ちゃん!」

二人は奥の階段を登り、穂むらの二階に行く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「こっちかな?」

 

花陽は手前のドアノブに手を重ねる。

「あっ、違うよ。そっちは雪穂ちゃんの部屋だよ」

「雪穂?」

「うん、穂乃果ちゃんの妹、…あっそうだ。雪穂ちゃんにも用事があったんだ!」

翔はバッグから漫画を取り出した。

翔は前に雪穂から漫画を借りていたので返さないと!と思っていた」

「漫画返すんだ!ドアを空けてくれる?」

花陽は「うん…」と言い、ドアをこっそり開ける。

そこには…

 

 

「ふんぬぬ!もう少し…!」

 

 

雪穂がきつそうなズボンを無理矢理着ようとしていた。

 

 

 

「……」

「……」

二人は互いの目を見て、なにも見なかったことにしよう…と言わんばかりに目だけで会話をしてこっそりドアを閉めた。

 

 

 

「じゃあ本題だね」

「こっちが穂乃果ちゃんの部屋だよね?」

花陽はまたドアをゆっくりと開ける。そこには…

 

 

 

「ら~ララ、ララーララララー…じゃーん!ありがとー!」

 

と鏡の前で一人でいつもは見せないリアクションをして、先日ライブで踊った曲のSTART:DASH!!を楽しげに踊っている海未の姿だけがあった。

 

またもやこっそりとドアを閉める。

 

「…帰ろっか?」

「そうだね」

翔が提案し花陽と帰ろうと一歩歩く。すると…

 

「「見ました?」」バタン!

 

二人はこちらに気づいたようで、鬼の形相をしている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「なんだ、そういうことだったんだ」

その後、弁解のチャンスで雪穂に事情を説明した。

 

「そうだよ!別に覗きをしようとしてやったわけじゃないし…はい、返すね!」

雪穂に借りていた漫画を返した翔。雪穂は申し訳ないと思い軽く頭を下げている。

 

そんな中……

 

 

「……」

海未は自信を失ったかのように下を向き絶望している。そこに穂乃果は…

 

「大丈夫だよ!海未ちゃんの一面が知れたし!」

と励ましていた。

実は穂乃果とことりは飲み物を買いに行っていたようで偶然そのときに玄関には夏樹さんがいなかったそうで知らなかったようだ。

 

「…かし…す

「え?」

「恥ずかしいです!だって鏡の前で踊ってる所を見られたのですよ!?」

海未は恥ずかしさのあまり、穂乃果のベットに顔を埋める。

 

「…今日は休みにしよっか」

「そうだね」

翔の提案で、穂乃果とことりは海未の様子をみて、今日は急遽オフにした。

「じゃあ帰るね?るいちゃん、しっかり休むんだよ!」

「だから海未です!本当に名前覚えてください!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰り道

 

あれから本当に帰ることにした。時間は夕方、きれいな夕日が出ている。

 

「なんかごめんね…」

「大丈夫!また今度の練習で来るから」

「本当!?じゃあ今度凛ちゃんも誘ってきてよ!僕も真姫ちゃん連れてくるからさ!」

「凛ちゃんを?…でもわからないよ?入るかは…」

「それでも見てほしいんだよ!それにさ!

 

 

凛ちゃんとスクールアイドルやりたいんでしょ?」

「…っ!どうして?」

思っていたことを当てられた花陽は動揺している。

「何も動揺しなくていいよ!わかるもん!自分と仲がいい人や好きな人と同じことをやるのは僕も同じだもん!」

その言葉に花陽ははっとした。

 

「やっぱり翔君はすごいよ」

「え?いや、そんな…」

少し照れた翔。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ほぅ…小泉じゃねぇか…丁度いい」

 

その二人の様子を後ろから見ていた人がいる。

二人はこの後も男に気づかなかった…

「まずは住所を特定だな」

その男はガイアメモリを起動した。

Disc




モンストまどマギコラボ!

待ってましたよ!
ガブリエルに一目惚れしてラブライブコラボ後から初めて約一年、リゼロコラボでも、頑張りましたが始めたてなこともありレムだけ獲得できませんでしたが…

まどマギガチャフルコンプ!
☆5もラックMAX!
頑張ったぞ!
あとはほむら艦隊だ!←これ

では今回の話です。
雪穂ちゃんがついに登場!
亜里沙ちゃんも早めに出したいです!


次回予告~

迫るドーパント…
花陽「いや!来ないでください!」

西木野家へ…
真姫「あら?どうしたの翔」

ドーパントの正体は…
謎の男「お前のせいで!荒川は!」
Disc

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Dは友の敵を~いざ、西木野邸へ~

過去編第二十二話です!

スーパースター三期ですか…
待て、まだ二期見終わってないぞ?
早く見ないと…

それではどうぞ!


四日後…

 

翔は家でゴロゴロしていた。

今日は休日である。

「はぁ…なんか飽きたな…」

風野の勉強机を見る。

風野は希、絵里買い物に行っているため家にはいない。

いや、正確には、希は翔を誘ったのだが、絵里がいるため断った。翔は絵里が反対しているスクールアイドルのマネージャーをしているので翔なりに気を遣ったのだろう。

 

「やっぱり行けば良かったな…まぁ、昼過ぎから璃奈と遊ぶけどあと二時間何しよう…」

ベッドに寝転がり窓を見た。時間は朝と昼の間くらい、目の前の電柱で鳩が飛び回っている。

その時…

 

 

「翔~!ちょっと手伝って!」

 

 

 

と下から花子の声がした。

「は~い!」

急いで下に向かった。

 

「来たよ」

「これ、事務所に持っていってくれる?」

お盆の上にコーヒーを三つ乗せた。

「わかった!」

翔は慎重にお盆を運ぶ。

以前、風野がドジをお越し、依頼人に紅茶をぶちまけてしまったため、ゆっくりと運ぶ。

 

「いらっしゃいませ!」

玄関から事務所に繋がるドアを開けた。そこには…

 

「あら、(しょう)ちゃん!」

「ひっさしぶりー!」

情報屋のウォッチャマンにサンタがいた。

「あ!ウォッチャマン!サンタ!」

「お?持ってきてくれたか、ありがとな」

壮吉は翔からお盆を貰い、情報屋二人と自分の分を、それぞれ渡した。二人はコーヒーわ味わって飲む。すると…

「あ、そうだ、これ!」

何を思ったか、サンタは白い布の袋からクリスマスによくベッドにおかれている大きめの靴下を出した。靴下の中には何か入っているようだ。

「よかったらあげるよ~!」

「良いの?ありがとー!」

翔は目の前で中を見る。プレゼントの中は……

 

 

 

PON!CRASH!CRASH!PAPAPA!グルメスパ◯ザー!

 

 

 

そう、かの有名なプラゴm……グルメスパ◯ザーである。

 

「…なにこれ?」

まだ、この時代では国家予算レベルの値段は付けられていない。要するに、安定の特級呪物ということだ。

 

「あら、グルメスパ◯ザー?こんなものあったのね?」

ウォッチャマンは興味深い目で見ている。

「知ってるの?…えっと、お菓子のふりかけを作れる…か。面白そう!使ってみる! 」

翔はリビングに戻り、自分で作ったパンナコッタを出す。

 

「えっと…かけるのは…やっぱこれだな!」

 

出したのは安定の金平糖!

そのようすに気づいたのか花子は…

「あら?なにこれ?」

と聞いてきた。

「これね!お菓子のふりかけを作れるんだって!…じゃあやるぞ!」

金平糖を三個投入して砕いていく…!のだが…

 

思いっきり取っ手を押す!すると……

CRASH!

 

 

「…あれ?動かない」

 

こ わ れ た

 

 

あ゛あ゛!ゴミカス!

 

翔は急いで壊れたグルメスパ◯ザーを事務所に持っていく。

 

「どうした」

「壊れた!これ!」

「え?」

「何を砕こうとしたんだ?」

「金平糖!」

翔は金平糖を破壊されたグルメスパ◯ザーから取り出す。

するとウォッチャマンは言った。

 

「あーやっぱり噂通りプラゴミだね」

「「へ?」」

サンタと翔はその言葉を聞き目を丸くする。

 

「お二人ちゃん知らなかったの?結構有名な話だよ?なんでも、固いものを使ったらねぇ、CRASH!しちゃうって話」

 

「そんな…まぁいいか。ありがとうサンタ」

「今度はマシなの持ってくるからね?」

「わかった!」

翔は部屋に戻った。

 

「…じゃあその情報からね」

そして、三人は壮吉の仕事の話をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何しよ」

また暇になった翔。

 

「そういえば…前にサンタからあれ貰ったよな」

「翔は物置からあるものを出した」

「そうそう!これだ!あた◯んちの!」

翔が出したものとはあれである。

そう、あた◯んちグ◯グ◯ゲームだ。

翔、お前億万長者になれるぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後日……

 

「やっちゃったよ…」

翔は音ノ木坂に来た。

 

「今日オフじゃん!」

翔は休みであったことを忘れており、練習場所に来ても誰も来ないため翔が音ノ木坂にきて、二年の教室前にいる。

 

「どうしよ…真姫ちゃんとでも帰るかな」

 

翔は音楽室に向かった。

 

 

だが…

 

「え?誰もいない…」

 

偶然にも真姫はいなかった。

「どうしよ…お姉ちゃんは絵里ちゃんと買い物行くって言ってたし…」

とりあえず、翔は音楽室を出た。すると…

 

トテトテトテトテと花陽が現れた。

 

「翔くん!西木野さん見てない?」

「真姫ちゃん?多分帰ったよ。音楽室にいないし」

「そっか…」

花陽はため息をした。翔は何があったのか気になるようだ。

そのとき、花陽の右手に手帳が見えた。

「もしかして真姫ちゃん手帳忘れたの?」

「うん…どうしよう…家わからないのに」

 

 

困った二人、そんな二人に真姫の家を知る人が現れる。

 

「お?小泉に翔じゃねぇか」

 

「…あ、山田先生」

そう、山田先生こと山田博子である。

「実は…」

 

二人は訳を話した。

 

「…だから西木野の家を知りたいのか…わかった、職員室に来い、地図渡すから」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ありがとうございます!」

二人は地図を貰い頭を下げた。

「なんも礼は要らねぇよ。こっちが頭下げてぇよ」

「じゃあ!ありがとうございました!」

二人は出ていこうとすると…

「あっ、小泉。少し話があるから時間をくれないか?」

「え?私?…良いですけど」

「わかった、翔。玄関で待っててくれ」

「はい!じゃあ失礼しました!」

翔は職員室を出ていった。

 

 

※博子視点

 

「さてと、始めるか」

翔の足音がなくなったことを確認した。

「小泉、本当にスクールアイドルしなくて良いのか?」

「え?どうしてそれを…」

先生が花陽に言いたかったのはスクールアイドル関係のことであった。

 

「風野から話は聞いたぞ。今やらなければ一生後悔すると思うぞ」

「でも…」

「私だってな学生時代にこれやればな…なんて思ったこともざらじゃねぇよ、そんな思いをしてほしくないんだよ」

「………」

花陽はその深い言葉に黙り込んでしまう。

 

「それにお前、翔のこと好きなんだろ?」

「っ!?どうして…」

花陽は驚いた。私が翔に恋してる?とわかっていないようだ。

「実は今まで、お前が翔と校内で一緒にいた所を見ていたからな。そのときの反応見たらわかったぞ」

山田先生は花陽をつついている。

 

「翔がスクールアイドル部のメンバーを探していることは風野から聞いた。小泉はやる気ないのか?」

「私は……」

花陽は下を向いている。

まぁ、あくまで私はサポート。

風野に言われたことをするだけだもんな。

 

「やるかやらないかは自分で決めろ。じゃあな」

「はい…ありがとうございした…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※花陽視点

 

この気持ちがあることは前から気づいていた。だが、それはなんなのか正体は知らなかった。

翔を見ると胸が締め付けられ、愛おしい感情が現れる。

だが、先ほど聞いてわかった。いや確信した。

 

これはなんだ。

 

 

「あ、来た!」

いつの間にか玄関まで来ており、翔が待っていた。

 

「ごめんね遅れちゃって」

「全然!早く行こうよ!」

ドクンドクン!

 

(やっぱり…)

私は本当に恋をしている。

だって、翔君の手に触れたら、いや翔君を見ただけで胸が緊張する。

 

スクールアイドル始めたらそんな時間が増えるのかな…

花陽は翔を見つめる。

 

「……?何か顔についてる?」

翔は自分の顔を触り始めた。

 

うん、かわいい!

 

どうしようかな…好きな人が誘っているから…だとなファンから起こられちゃうし…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

西木野邸

 

※翔視点

 

二人は西木野邸に着いた。

「うわ…でっか」

 

あまりの豪邸に翔は声を挙げた。前に来たことりの家よりも大きい。

 

「緊張する…」

花陽は胸をおさえている。

「これだけでかい家だったたね。…よし、行くか」

翔は呼び鈴を鳴らした。

 

「はい、どちら様でしょうか?」

スピーカーから声がした。

真姫の声ではないため、親だろう。

「あっ、あっあの…真姫さんの同級生の小泉です…」

一泊空いて、

「あら、真姫の友達かしら?いまドアを空けるわ」

すると、自動でよく金持ちの家で見る横にスライドする鉄のドアが開いた。

 

「すごっ…」

二人は驚きながら庭に入り、家内に入るドアを開けた。

 

そこには広々とした空間が広がっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「わざわざあの子の落とし物を届けに来てくれたのね?」

「あっ…その…は、はい」

緊張で、挙動不審になる花陽、それもそうだ。西木野邸は一目でわかるお金持ちの家だ。なかなか広く、緊張しないのは無理がある。

「大丈夫だよ!落ち着いて!ゆっくり息を吐いて!」

いや、無理がない人がいた。翔…お前。

翔は花陽を落ち着かせようとした。

 

「えっと…左翔君だったわよね?」

「うん!そうたよ?」

「そう…左……左……」

そうして真姫の母、西木野夕夏梨は記憶を思い出させるように考えた。

 

「…まさか」

中を思ったのか、思い出したみたいだが、翔の顔を見ると首を横に振っていた。

そんな動作が翔はわからず、首をかしげた。

 

「まぁ、この話は置いといて、真姫は今本を買いにいって「ただいまー」…あら?お帰りなさい。真姫、客人が来てるわよ」

「客人?…あら?どうしたの、翔」

真姫はレジ袋に分厚い本を入れており、本とは参考書とか参考書とか参考書だろう。

 

「あ、あの…」

「ん?あ、小泉さん!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ではごゆっくり」

夕夏梨は紅茶を出すとリビングから出ていった。

 

 

「翔、こっちにおいで」

翔は真姫の方に座って良いのか一瞬悩むと花陽は大丈夫、と頷き、翔は真姫と同じソファーに座る。そして座った瞬間、真姫は翔の顎を撫でる。

 

「んで、翔はわかるけど何で貴女が」

「え、あの…実は…」

「何?」

「あ、あ、あの…これ…西木野さんの落とし物を拾って…」

「どうしてそれを!」

「え?その、すみません!」

「何で貴女が謝るのよ!…ありがとう」

真姫は花陽から手帳を受け取る。これにて、一件は落着だ。

だが、

 

「ねぇ、何回も聞いちゃうけど、スクールアイドルやらない?」

「私が?…翔が喜ぶなら…」

「ん?何?」

「何でもないわよ」

だが、花陽はこんなことを言った。

 

「あれ?でも西木野さん、スクールアイドルの紹チラシ見てたよね?」

「ええ!?…ひ、人違いじゃない?」

真姫焦っているようだ。翔は…

「これ、スクールアイドルのチラシじゃ…」

バックの横ポケットに入っていた紙を出した。それはμ'sで作ったチラシであった。

 

「ヴェ゛ェ゛!?」

真姫は立ち上がる。すると、

 

「うっ!痛っ!」

小指を机にぶつけてしまい飛び回る。

さらに、体制を崩したせいで、倒れていく。

 

「!危ない!」

翔は真姫の下に入る。そして…

ガンッ!

ソファーごと倒れ、二人はソファーに乗っていたため、同時に転げ落ちた。

 

…今の体制を教えよう。

真姫は翔を押し倒しているというイケない状況である。

 

 

さらに不幸は連鎖する。

 

ガチャ

「真姫ー、置かしあったわ、よ……」

夕夏梨さん(真姫ママ)がリビングにお菓子を持ってきてしまった。

 

「ま、真姫…貴方!」

「ち、違うから!ご、誤解よ!」

「…どういうこと?」

翔は小学生だ。この状況がわかっていない。

「…ま、まぁ、愛の形は人それぞれよね?」

真姫はあらぬ誤解を受けているようだ。だが、何故か嬉しそうにも見える。

花陽は若干押し倒した真姫に引いているようだ。

 

「よし翔君、真姫のお婿さんとして迎えてくれない?」

「…お婿さんってなに?」

 

「「「え」」」

あまりの鈍感発言に三人は開いた口が塞がっていない。

 

「…もう!イミワカンナイ!」

「ま、まぁ小学生だしね…」

花陽は翔を気遣っている。

「で?どういうこと?」

「…帰ったら風野先輩に聞いて」

「お姉ちゃんに?わかった」

しかし、その事を忘れたのか帰っても聞くことはなかった……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、場所を帰るため、三人は散歩に出た。

 

「…スクールアイドルか」

真姫はため息をしている。

 

「どう?やる気あったりする?」

「やる気か…そういえば小泉さんはどうするの?」

真姫は話を流した。だが、聞こえていないようだ。

「……」

「花陽ちゃん?」

 

「あっ、ごめん、聞いてなかった…」

花陽は少し頭を下げた。

そのとき、翔は見てしまった…

(汗かいてる?)

花陽は汗をかいていたのだ。

だが、今は全体的に涼しく、ジャージだといえ、太陽もさっきくら隠れることが多い。

 

「…何かあるの?」

「え?」

花陽は答えに困っているようだ。

すると…

 

「…っ!誰!?」

真姫は視線に気がついたのか後ろを振り向いた。

 

そこには……

 

 

「…バレたか」

謎の男がいた。

 

「…!仲田くん」

花陽はその人を知っているようだ、

「…友達?」

「い、いや、中学の同級生だよ」

翔は最悪のことを考え、花陽の前に立った。

 

「さて、正体がバレたなら……

 

 

 

潰してやるよ」

 

 

仲田はガイアメモリを右ポケットから出し、起動する。

 

 

disc

 

右手の甲に出現したコネクタにメモリを刺し、仲田はディスクドーパントに変貌した!

 

 

「…!どうして!?」

「お前にはわからないだろ!?凛に陸上で負けて、大事な夢、陸上選手になるという将来を奪われた俺の!気持ちが!そして、小泉!お前のせいで、お前のせいで!荒川は!」

 

ディスクドーパントは肩に装着されている円盤をフリスビーのように投げた。

 

「しゃがんで!」

翔の声で三人は一斉にしゃがみ、逃げ出す。

 

「ダ、ダレカタスケテー!」

「これどうするのよ!」

「真姫ちゃん!早く警察に電話して!」

翔は戦えるが内心、かなり不安である。

 

相手のメモリの相性が良すぎるのか、かなりのオーラがある。前回戦ったシールドーパントの数倍あるだろう。

 

 

真姫は走りながら警察に通報をした。

「でもどうするのよ!」

通報が終わり、まだ三人は走り続けている。花陽はそろそろ限界みたいだ。

 

そんな時…

 

「嘘…行き止まり」

先ほど左に曲がったのだが、運悪く行き止まりになってしまった。

 

「追い詰めたぞ…」

「いや!来ないでください!」

花陽は叫ぶがドーパントは聞いていない。

 

やるしかないか…

 

 

 

「これ以上は進まないで」

「何?」

「あくまで、これは忠告だけどね?」

「ガキが!舐めやがって!」

円盤が飛んでくる!だが。翔は冷静に躱す。そして、壁を足元にして走りだし、ドーパントにキックを放った。

 

「何だと?何者だ!?」

「僕は左翔。ただの…いや、最弱の仮面ライダーだよ」

ロストドライバーを装着し、メモリを起動した。

 

Joker

 

「変身!」

翔は変身した。

 

「か…翔?仮面ライダー…なの?」

「翔君も…仮面ライダーだったの!?」

見事に二人は驚いている。

 

「さてとやるよ!」

あくまで、応援が来るまで二人を守ること、それが目標だ。

翔はドーパントにダッシュパンチを決めた!




今回はこの辺で終わりです!

仲田…それが今回のドーパントです。ちなみに、なぜディスクドーパントにしたか…
まず、仲田は陸上選手で、凛に100メートルで過去に負けているので、高校では、スカウトが来なかったのです。作者は、100メートル以外でも活躍は出きるのでは?と考え、陸上競技の一つ、円盤を使ってみました。

良ければ、好評価、感想など、よろしくお願いします!


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Sが来た~守った先にあるもの~

過去編第二十三話です!

Sが来た…題名からライダーファンの方ならわかりますよね?(暗黒微笑)


ちなみに現在ダブルな二人でアンケートをしています!良ければご回答お願いします!

それではどうぞ!


「くっ!」

現在、翔はディスクドーパントから真姫と花陽を防衛中だ。

やや、翔が劣性と言えるだろう。

 

「オラッ!」

ドーパントは円盤をチャクラのように扱い、翔に大打撃を与える。

 

「うわああ!」

翔は二人の方に吹っ飛ばされ、壁にぶつかった。

 

(…これは推測だけどディスクメモリと仲田は最高適正なのか?だとしたらかなりヤバいな)

もちろん、翔も特訓しているとは言え、相手は高校生、さらに、ドーパントになると戦い方が本能的に使用者の精神に叩き込まれる。

 

それに比べ、仮面ライダーはアーマーを纏い、ドーパントの有効打となるマキシマムドライブを打てるようになるだけで、ドーパントのように精神に戦い方が叩き込まれないため、自分自身で戦い方を練る必要がある。

 

翔はそれに加え小学生。やはり体格差で不利となる。

さらに、ジョーカーメモリは近接攻撃しか攻撃手段がなく遠距離攻撃をしてくるディスクドーパントには相性が悪い。

 

「子供だからって手加減しねぇぜ?オラッ!」

ドーパントはまた円盤を投げ、翔にダメージが入ると同時に円盤で切り裂き攻撃をした。

 

「うわぁ!?」

 

ジョーカーのボディから火花が散り地面に転がってしまった。

 

「翔君!」

花陽はジョーカーのそばに寄り、揺らす。

 

「…やめなさいよ!」

すると、真姫は大ダメージを受けたジョーカーをかばうように前に出た。

 

「…さすがに知らない君は襲いたくないよ。さぁ、早くよけて」

シッシッと命令するが、真姫は敵意まさを持った鋭い目で睨み付け、動かない。

 

 

「……しょうがねぇなぁ!」

ドーパントは真姫の肩にパンチをした。

 

「痛っ!」

吹っ飛ばされ、真姫は肩に手を置きながら地面に座り込む。

 

「全く…退いていればよかったのに…」

ドーパントはやれやれと頭を抱え、ジョーカーを見た。

 

「真姫ちゃん!」

「私はいいから!…早く逃げなさい!」

 

…っ、逃げれら分けないだろ!

真姫ちゃんは僕をかばった。仮面ライダーなのに!

だったら俺は!

 

 

()()()を使うしか…!

 

 

ジョーカーは起き上がった。

 

「やるしかない…まだうまく使えないけど…!」

翔は手を強く握りしめた。

そして……

 

「うおおお!」

 

と雄叫びをした。

 

 

その瞬間…

 

ボッ!

とガスの音が鳴り、ジョーカーの両拳に紫炎が纏われた。

 

 

この現象は…名付けるとしたら『ガイアリミット』

 

 

仮面ライダーが過剰適合であるメモリを使用した際、任意のタイミングで発動できる超一時的なパワーアップ兼様々な奇跡を呼ぶ力を使用できる。

ただし、自分の潜在能力の数倍を越える力を発揮できが、その分効果時間が二分もないのと、タイムリミットを過ぎると全ステータスが下がってしまう。

 

そんな短期決戦の力をジョーカーは使用した。

ちなみにだが、鳴海壮吉が変身するスカル、風野が変身するサイクロンは過剰適合で無いため、使えるのは三人の中で現状、翔だけである。

 

ジョーカーが使うと、普段のスペックの20倍、さらに拳に紫炎を纏うことが可能である。

 

「こいつ…まだこんな力が!?」

「はあぁぁ!」

ジョーカーはもう一度最初に行った先制のダッシュパンチをした。

その早さは風野のサイクロンを一時的に上回る早さだった。さらに、数百tのパンチと紫炎のコラボパンチもあり、ドーパントには一撃で大ダメージが入る。

 

「ガァッ!」

ドーパントは守りの体制を取ろうとしたが間に合わなく、胸に一撃を受けた。

 

「うおお!はあぁぁ!」

さらにジョーカーは怯む隙にアッパーをした。

これもかなりのダメージとなり上に吹っ飛ばされた。

 

「すごい…」

花陽は呟いた。

 

「まだ…まだだ!」

と苦しそうに言ったそのときだった。

 

ブオオン!

とバイクがエンジン音を鳴らして現れた。

その持ち主とは…

 

「…これはひどい有り様だな」

白い帽子に渋い顔をした人、そして翔の親、師匠である人…

 

「!おやっ…さん」

「…壮吉さん!」

真姫は壮吉のことを知っているようだ。

「…え?知り合い?」

「そうよ、壮吉さんはママの幼なじみなの、そして壮吉さんも……」

 

「仮面ライダーよ!」

真姫がそう言うと壮吉はロストドライバーを装着し、ガイアメモリの一つ、スカルを起動する。

 

「正体をばらすな…全くまぁ、これからバレるがな」

 

Skull

 

「変身…」

壮吉はスカルメモリをロストドライバーに装填すると、被っていた帽子をはずし、スロットを動かし、変身した。

 

そこには、骸骨を意識したアーマーを装着した壮吉、

仮面ライダースカルがいた。

 

「俺の罪は二つ。一つは二人を不安にさせたこと…」

スカルは先ほど脱いだ帽子をかぶった。

 

「二つ目は翔の助けが遅れたことだ」

 

「俺は自分の罪を数えたぞ、さぁ

 

 

お前の罪を数えろ」

この決め台詞…風野も戦う際に言っている台詞だが、本来は壮吉の台詞である。

 

スカルはドーパントにパンチをして、怯んだ隙にジョーカーの前に立つ。

 

「全く…メモリリミットは危険だから実戦では使うなと言ったよな」

翔はそう言われるとガイアリミットを解いた。体はふらつきはじめた。

 

「だって…こうしないと守れないから…」

ジョーカーは下を向いている。

 

「…まぁ、いいだろう。今回はしょうがない」

 

スカルは自信の武器であるスカルマグナムを取り出した。

 

「翔、お前は二人を守れ、俺があいつの相手をする」

そう言い、スカルはトリガーを引き、ドーパントにダメージを与えていく。

 

「っ、舐めるなよ!」

ドーパントは起こったのか地面を蹴り、二枚の円盤を投げる…が

 

バンッ!バンッ!

 

とスカルマグナムで起動を変えられ地面に刺さった。

 

 

「…次はこれだ」

スカルはボムメモリを取り出し、マグナムに装填した。

 

ボムマキシマムドライブ

 

マグナムから赤い光が貯まっていき、トリガーを引き、発射することで、大型の弾薬となり、相手にぶつかると、爆発を起こす。

 

 

「グアァァ!」

ドーパントにとって、メモリブレイクまではいかなかったが致命傷のようだ。

 

「決まらなかったか…じゃあ、こっちもだな」

スカルはスカルメモリを抜き、マキシマムスロットに装填した。

 

スカルマキシマムドライブ

 

スカルは宙に高く飛び、空中に大きい骸骨の精神体が現れ、キックすることで実体化し、ドーパントに激突した。

 

ドーパントは倒れ、メモリが排出、ブレイクされた。

 

「…終わったか」

スカルはメモリを抜き、変身を解除した。

 

 

「なぜドーパントになったんだ」

 

「仕返しのためだよ…」

 

「仕返しか…わかっているのか?お前がやったことは犯罪なんだぞ」

「わかってるんだ!でも…あいつに負けたことが悔しくて…!」

「すごいよ」

すると、翔が一人称賛したのか変身を解除してふらつきながら近づいた。

 

「花陽ちゃんから聞いたけど、負けたのは半年以上も前なんでしょ?」

「…煽るなら帰れよ」

仲田はぶっきらぼうにそっぽを向いた。だが、翔は煽ったりはしない。

 

「違うよ、半年も悔しさを持てることに…だよ。人間はね、悔しさをポイントに伸びる!っておやっさんが言ってたんだ。それにさ!君の円盤投げ、本当にすごかったよ」

 

「へ?」

 

「絶対命中してたかさら!」

翔は笑っていた。

 

「すごい?俺が?」

「うん、すごかったよ!」

すると、男はなにかに解放されたかのように顔が明るくなり、地べたに寝転がる。

そして涙を流していた。

 

「すごいってか…こんな俺が」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そこから仲田は警察に捕まってしまったが、彼は希望の目をしていた。

 

「…ありがとな、仮面ライダーさん、絶対更正して走りじゃなくても陸上選手になるからな!」

と翔と熱い約束を交わした。

翔はそんな仲田の姿をパトカーに連れられて見えなくなるまで見つめていた。

 

「…これが翔のやり方か」

壮吉は感心した目で見ていた。

 

 

これは後にわかった話だが、仲田は凛に負けてから家族が一番以外許さなかいと言われ、家庭内で家族間のトラブルがあったらしく、先程翔が仲田を認めたら泣いたらしい。

 

 

そして数年後、更正して世界を驚かすことになることをまだ誰も知らない…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、壮吉はバイクを使って帰宅し、翔はまだ二人といると伝え残った。

 

「…ねぇ、翔は本当に仮面ライダーなの?」

「うん、これ、僕が使ってるメモリ」

翔はポケットからジョーカーメモリを取り、真姫に渡した。

 

「これがガイアメモリ…」

花陽も真姫の顔の横に顔を近づけ、見る。

 

「風野さんの時にも見たけど色が違うね」

花陽は興味深そうに見ている。

 

「風野さんの時?…どういうことよ」

真姫は花陽に質問した。

急に聞かれた+秘密にしていたことがバレてしまったことで花陽の声はつまる。

 

「えっ…あっ、その…」

 

「…実はね、お姉ちゃんも仮面ライダーなんだ!多分少し前にお姉ちゃんも学校で変身したらしいからその時見たのかな?」

 

「う、うん」

翔がフォローをして、花陽は心のなかで感謝した。

 

「ヴェ!?姉弟で仮面ライダーなの!?」

「そうだよ!…でもこれは秘密だよ」

「わかっててもそんなこと言えるわけ無いじゃない!」

真姫の心ではすごいと思っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

話しているうちに、またスクールアイドルの話しになった。

 

「…私は小泉さんなら出来ると思うわよ」

「無理だよ…それなら西木野さんの方が…」

さっきからそんなことばかり言っている。

翔は少しため息をしてこんな言葉を放った。

 

「だったら体験してみたらいいじゃん」

 

 

「体験?」

「うん、この前はさ、出来なかったし…真姫ちゃんもよかったら来てよ」

 

 

「そんなことしても、上手かなんてわからないよ?」

「そう決めつけちゃダメだって!何事にも挑戦しないと!」

「挑戦ね…」

真姫は夕焼けの空を見つめていた。

 

一方……

 

 

 

 

「…凛ちゃんはどうしたいの?」

「わ、私はアイドルなんか似合わないですよ!私、男の子っぽいって言われてるので…」

音ノ木坂では風野と凛が何かの話をしていた。

 

風野と凛、そして、翔と花陽と真姫。

 

今、二人がまきりんぱなの新たな記憶(メモリー)を作ろうとしていた。

 

明日、少女三人はどうするのか…それは、明日の風だけご知っているようだ。

 

 

ヒューッ!

 

「「「「「…強い風だね」」」」」

 

その一時的に強い風の向きは全員の前に向いていた。




ということで第二十三話!

次回は風野視点からの話になります!
もうすぐスクールアイドルパイセン回にもなります!
真姫ちゃんは予定よりも早くヤンデレ化してしまいましたが…

もっとヤンデレ化進行すればよくね?←アホの一つ覚え

てなわけで作者のせいでさらにヤンデレ化しますすみません

そして、先週にラブライブ虹の一番くじを引いてきました!
チャンスは小遣い的に6回!
結果は推しのせつなちゃんのイラボに、愛さん、かすみん、りなりーのイラボ!

虹では推しがせつなちゃんとランジュちゃんとときめきパイセンでしたが……

え?侑ちゃん人気ありすぎ!
全賞で売り切れ!なので、OとPではランジュを選びました!
話が脱線しましたねそれでは…。

次回予告~!

風野と凛!?
「風野…先輩」

凛の決心
「…貴方なら出来るはずよ!」

そして……
「かよちーん!」

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決意のR~まきりんぱな~

過去編第二十四話です!

今週は部活が今まで忙しかったため貯めていた仮面ライダーギーツを見ました!

…景和あぁぁ!
どうしてだよ!なんで景和が!?

…と、この頃叫んでいる不審者(学生)です。ちなみにギーツではタイクーンが好きです!


そして、今までで気づいた方もいるかもしれませんが、ダブルな二人、ゼロな二人ではよく原作からの流れ所々を変えたり、台詞の修整したりすることがあるのでご了承下さい。

それではどうぞ!


翔が真姫の家にいる一方の同時刻、音ノ木坂であった話だ。

※凛視点

 

「疲れたにゃ…」

放課後、委員会があって疲れたよ…かよちんも帰っちゃったし…一人か……

 

そんなことを言いながら教室を出て、廊下に入る。

 

すると、あるものに目がついた。

 

 

「ん?スクールアイドル…」

凛はそのチラシを見た。

 

これって穂乃果先輩達がやってる…

 

すると……

 

 

「あれ?凛ちゃん?…そのチラシ」

「あっ、これはその」

そこにいたのは翔の姉、または仮面ライダーサイクロンの……

 

「風野…先輩」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※風野視点

 

 

「はい、りんごジュースで良かった?」

「はい、ありがとうございます」

私はスクールアイドルのチラシを見ていた凛ちゃんを見つけた。

とりあえず、スクールアイドルについて話してみるため、絵里は既に帰宅したため、校庭のベンチに来て、ジュースを渡してベンチに座った。

 

 

「…直球に聞いちゃうわよ、スクールアイドルやらない?」

「スクールアイドルって、この前行動でライブしていたあれですよね?」

風野はうんとうなずいた。

「…凛ちゃんはどうしたいの?」

そして、沈黙が生まれ、からすの声が寂しくも鳴る。

 

「わ、私はアイドルなんか似合わないですよ!私、男の子っぽいって言われてるので…」

 

下を向き少しながら昔を思い出している表情を浮かべた凛。

 

「凛ちんはかわいい女の子でしょ?だって、私、翔が凛ちゃんに取られちゃわないか真剣に心配だもの!」

 

そんなブラコン性能MAXな風野の話を聞き、凛は口に含んでいたジュースを吹き出した。

 

「いやいや…私は取りませんよ!確かに翔君はかわいいけども」

安心したかのように深呼吸する風野←こいつどんだけブラコンだよ。

 

「まぁ、この話しは一旦置いといて…自分のかわいさに気づいていないの?」

風野は凛のほっぺを揉みはじめる。

 

「…私、昔にクラスの男子から男っぽいって言われたんです」

「…はぁ?男っぽい?まさか…」

風野はそんなことを嘲笑うように頭を押さえた。

 

「でも!…私ってやっぱり女の子じゃないってことですよね?」

凛は風野とは真逆に、真剣に聞いてきた。

風野の答えは……

 

「…まぁ、それは人それぞれなんじゃないの?」

「え?」

まさかのどちらでもない答え?だった。

 

「確かに、昔のクラスメイトは男っぽいって思ってるのかもしれないわね」

 

「やっぱりそうですよね…」

凛は立ち上がり、目を赤くしながらその場を去ろうとする…が

 

まだ話しは終わっていない。

 

 

「まぁ、待ちなさい、まだ話しは終わってないわ」

「まだ…なんですか」

凛は自分に諦めかけているようだ。だけど風野はそんなこと思ってはいない。

 

「貴方はね、一つ誤解しているわ」

 

「……誤解?」

「そうよ」

一泊を開けて説明をした。

 

「翔はさ、貴方になんて言ったの?」

「翔君…?」

凛は思い出している。

 

「確か…かわいい女の子だって…」

「翔はね、凛ちゃんのことをかわいいって言っているのよ。それに、今のクラスのみんなや、大事な花陽ちゃんだってそうじゃないの?」

 

「!?」

凛は心を突かれたようにはっとした。

まだ風野の話しは終わらない…

 

「これだけは忘れないで、他の人から見ても、確かに考え方や意見は違う。でも、きっと誰かかしら、正しいことをしているなら同じ人は出てくるはずよ」

 

「風野先輩……」

 

ポタッ

 

いつの間にか、凛の目からは涙が出ていた。その涙は凛が履いていたスカートに落ちた。

 

「それに、あなたスカート似合ってるわよ?自分が女の子だと思っていてスカートが似合う人は完全に女の子でしょ?」

その言葉で、涙の数が多くなる。

そして…

 

「風野先輩!」

凛は風野に甘えるように抱きついていた。

それはまるで親に甘える子猫のようだ。

 

「…今まで良く頑張ったわね、貴方は誰がなんと言おうと自分がそう思う限り女の子なのよ」

風野は凛の頭を撫でる。その行動はまるでいつもとは見違えるほどお姉ちゃんしていたのだ。

 

 

「ねぇ、凛ちゃん。お願いがあるの」

 

すると、風野は泣き止んだ凛に真剣な表情を向けた。

さらに、明るい夕日も重なり、凛から見ると、風野は輝いていた。

「スクールアイドルやってくれない?」

「スクールアイドル…」

凛は考え始めた。

「いや、強制って訳じゃないのよ?他の部活やりたいならそっちを尊重するし」

あくまで風野は強制させる気はないが勧誘をした。

 

「…あの、何で風野先輩がスクールアイドルの勧誘を?」

凛が質問をした。確かに、凛達から見れば風野は弟の翔がマネージャーをしているとは言え、部外者であることは間違いない。

「…実はね、これは作戦なのよ」

風野はこれが音ノ木坂を救う作戦であることを説明した。

「…そう言うことだったんですね」

凛は納得したようだ。

「わかってくれたようね?くれぐれもμ'sの人には話さないで」

 

うなずいた。

それを確認して風野はこんなことも…

 

「それに、花陽ちゃんが、スクールアイドルやりたいって言ってるんでしょ?」

「…そうですが」

「やっぱり、親友がいるとなんと言うか…心強いと思うの。それに……貴方なら出来るはずよ!だから、お願い!スクールアイドルやってくれない?」

風野は頭を下げた。

 

「…わかりました!」

「いいの…?」

凛は承諾したようで、風野は喜んでいる。

 

「かよちんがやりたいなら!迷ってたけど、やってみるにゃ!」

凛は気合いを貯めるようにガッツポーズをして夕焼けを見つめた。

そして、その時強い風が二人の背中を前に押し出すように流れた。それは今、住宅街にいる三人にも…!

 

「「「「「…強い風だね」」」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※花陽視点

 

次の日

 

…決めた。

次の日、私は決めた!

翔君にはスクールアイドルを体験してから考えてほしいって言われたけど…もう決めた!

 

スクールアイドル、やってみます!

 

お昼になり、花陽はお弁当(巨大おにぎり)を食べた。いつもよりでかい。

 

「かーよちん!……うわ…いつもよりでっかいおにぎりだにゃ」

一緒に食べている凛ちゃんはその弁当(おにぎり)を見て若干引いているようだ。

 

…そうかな?でもまぁ、いつもより()()()()()多かったかな?

 

「でも、お腹減るし…ん?」

その時、近くから視線がした。

 

「…!?」ササッ

 

西木野さんだ…

 

真姫は目線をそらしたがバレバレだ。

だが、真姫は花陽に近づいてきた。

 

「な、何ですか?」

「…その、放課後、校庭に来て!」

それだけ言うと、真姫は逃げるように弁当をもって廊下に逃げていった。

 

 

……え

 

「「え?」」

 

「ねぇ、今のって…告白?」

「まさか…もしかよちんにそんなことしたら凛が許さないにゃ!」

少し二人は笑みをこぼしたようだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

放課後

 

一応校庭に来たけどまだ来てないのかな…?

 

放課後になり、花陽はベンチに座った。

話って一体なんだろう…というかさ…

「……」ジーッ

 

 

凛ちゃん!上手く柱に隠れているつもりかもしれないけどバレバレだよ!?

 

そう、凛は一応スタンバってるらしいが…正直バレバレだ。足も出てるし、チラチラ見てるためすぐにばれてしまうだろう。

 

そして、

 

「待たせたわね」

真姫が現れた。

 

「西木野さん…」

花陽は唾を飲んだ。

 

 

「その前に、なんで星空さんは隠れてるの?」

バレた(笑)

 

「にゃ~!?どうしてわかったの!?」

凛は走って花陽の側に寄った。

 

「バレバレよ、頭隠して尻隠さずってこれのことね」

「ムッキー!腹立つにゃ!」

顔を赤くして地団駄をを踏み始めた凛。

「でも、かよちんは絶対渡さないからにゃ!」

凛はそんなことを言い出した。

真姫は……

 

 

「は?」

 

 

 

困惑していた。

 

 

「貴方達…なに言ってるの?」

「え、だってかよちんに告白するんじゃ…」

 

「は、はぁ?意味わかんない…」

真姫はあきれた顔で凛をみている。

 

「…違ったみたいだね。あ、あ、あの、じゃあ…な…な、何を……」

 

「スクールアイドルのことよ、どうするの?」

「どうするって…」

 

 

 

「私はね、入るわよ」

「…西木野さんが!?」

花陽は驚いているようだ。だがいまいち凛は話を理解していない。

 

「ちょっ、ちょっと待つにゃ!なんで西木野さんがそんなことを?」

真姫は昨日のことを話した。

勿論、仮面ライダーであることを除いて、

 

「つまり、翔君に体験したら?と言われた…か」

「そういうこと、…私はね、翔のことが好きなのだから翔ぎスクールアイドルやってほしいなら私は喜んでやるわ」

 

「西木野さん…」

花陽はそう呟くと考え始めた。

 

…でも、私は決めた。もう迷わないし、翔君目当てじゃなくて、スクールアイドルを心からしたい!一人のスクールアイドルファンとして!

 

 

「あ、あの…私も決めました。わ…わ、私は…スクールアイドルをやります!」

 

花陽はそう叫び、

「そう…」

と、真姫は自分の髪をいじった。

 

「…わかったにゃ!かよちんがやるなら凛も!」

「…凛ちゃんも!?でも陸上は」

「凛はかよちんと一緒にやりたいんだ!だからさ!私も入るにゃ!」

凛は踊っている。

 

「…ありがとう!」

花陽は踊る凛に抱きつき、それを受け止めた。

 

「…じゃあ、私は入部届け書いたから行くわ」

真姫はポケットから折り畳まれた入部届けを出した。

しっかりと印鑑もある。昨日のうちに、親に話してもらっていたようだ。

「待って!私達も書くから!」

広い青空の下、二人も印鑑の入った入部届けに名前を書き始めた。

 

 

そして……

 

 

「ようこそ!μ'sへ!」

 

 

~ED 少年よ~




ついに!μ'sに一年生が追加!

そして、風野のお姉ちゃんムーブ!
オネィチャァ…

…はっ、俺は一体何を←キモッ
一応、わかった方もいるかもしれませんが、
一年では花陽と真姫が翔派
凛ちゃんが風野派になります!

まぁ、もちろん花陽と凛は翔、風野のどちらにも仲良くさせますが…

ん?真姫ちゃん?…翔一択ですが何か?←怒っても可

他のメンバーも次回までにどちら派にするか最終決定させます!

次回予告~!(日常回)

再開!?内浦の…!
「…は?翔?」

風野、初めての料理!
「えっと、カレーには……マグロ入れていいかしら?」

もちろんカレーは…
「…あっヤバイ」


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Uからの訪問者~不味いカレー感謝感謝!

第二十五話です!

今回は日常回です!
あの人も登場!

……あの人?
さぁ誰でしょう←すっとぼけ


それではどうぞ!


μ'sが六人…翔を含めると7人になった日の週末…

 

「暇だ…」

 

日曜日の休み、昨日に部活があったため、オフとなっている。

大体昼ぐらい、昼ごはんは既に食べているため、腹は減っていない。

 

 

「とりあえずあれ、やるか」

翔はとある特急呪物を取り出した。

 

「お姉ちゃん!これやろう?」

暇すぎて逆立ちをしていた風野に声をかけた。

すると驚いた風野は大きくバランスを崩してしまい……

 

 

「ちょっ!…いてっ!」ドンッ!

尻餅を付いてしまった。

 

「あっ、ごめん、大丈夫?」

「心配…ないわ、これは?」

 

「あた◯んちグ◯グ◯ゲーム」

国 家 予 算 で 遊 ぶ な

 

止めて!これ売れば日本の借金返せるのよ!?

 

「じゃあ、私からね?」

そういい、闇のゲームが始まった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして一時間が経った。

勝敗は8-8で同点だ。

 

「これで決着を付けるわ!」

「挑むところ!」

二人が燃えていると…

 

 

 

「二人とも!少しこっちに来てくれないか?」

壮吉が事務所から家に繋がるドアを開けて叫んだ。

 

「なんだろ…」

二人はとりあえず行ってみることにした。

 

 

スーッ

「来たよ…え」

「…は?翔?」

ドアを開けると二人は顔を見合わせた。

知り合いだったようだ。

 

 

「…お、お前ら知り合いだったのか?」

壮吉はハードボイルドさを忘れない程度に驚いていた。

 

 

彼を紹介しよう。

 

黒澤道八、

黒澤ダイヤの父であり、翔とは過去にあった事件で面識がある。(もうすぐ現在編で投稿するのでお待ちください)

沼津にいた頃はよく孤寺院から抜け出して一緒に釣りをした仲だ。

 

 

「えっと…一年ぶりだな」

「そうだね…おやっさんと知り合いだったの?」

「ああ、過去にドーパントから助けられてな…」

翔は頷いた。

「なんか…」

「…そうだな」

 

 

「「世界って狭いな(ね)」」

唐突な二人のこんな発言に風野は笑ってしまった。

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、風野は挨拶をして自室に戻り、今は三人がいる。

 

 

「そうだ、ダイヤは元気?」

「ダイヤか…なんと言えば言いかな…」

道也は少し悩みだした。頭を抱えて考えている様子である。

 

「…何かあったの?」

「実は坊主がこっちに来てからおかしいんだよ」

 

「おかしい?」

翔は目を丸くして、コップに入ったレモネードを飲む。

 

「そうだ、坊主との写真見ながら自分の部屋であんたの名前言って独り言を言ってるんだよ」

 

「…なんで?」

 

「…まぁ、坊主にはわからんか。ひとまず、今は新しい友達も出来たし、大丈夫そうだ」

 

「よかった…おやっさん!今度会いに行きたい!」

翔は輝かしい目で見つめた。壮吉はコーヒーを飲みながら答えた。

 

熱い…ああ、いいだろう。その時は道也、お前の家借りてもいいか?」

交渉をしてみた…が

 

「だめだ」

と断られた。

それにはこんな理由があった。

 

「実はな…翔が東京に来たと知った日の夜な、ダイヤは一人でお金もって沼津駅に行ってたんだよ。あれで見つけられなかったらヤバかったが…それでもし翔が今ダイヤにあったら翔になにするかわからないんだ。だからすまんな」

 

ダイヤはこの時からヤンデレをキメていたんだろう。

 

「…とりあえず危ないんだね、わかった」

今一どういうことかわからない翔は困惑しながら了承したようだ。

 

「だから今翔とあった話はダイヤにはしないな…すまんな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、一時間後に道也は帰った。

 

時間は2時前。

すると風野はこんなことを言い出した。

 

「今日の晩御飯は私が作るカレーだから」

 

終 わ っ た

 

翔はとっさにそう思った。

前回、風野は一人で肉じゃかを作ろうとしたのだが、ジャガイモの芽は取れてなく、肉は赤い、何故か調味料にデスソースを使うのやらで食えたものではない。

 

 

「おばさん!辞めさせよう!あんなもの食えないよ!」

「あんな…ものっ!」

風野にはダメージのようだ。

華子は…

 

「今回は大丈夫よ、前回はまだ難しかったからだけどカレーよ?食えるものにはなるわよ」

 

「そうよ食えるものには…って味は!?遠回しにディスってない?」

風野はボケてるのか突っ込んでいる。

そんな風野に翔は一言。

 

「ディスってんだよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スーパー

 

 

風野視点

 

 

完全になめられてるわ!

私が料理下手ってこと!

 

…え?本当のことでは?……

 

 

 

Cyclone

 

 

 

ライダーキックするわよ?

 

 

まぁ、そんなこんなスーパーで具材を選んでいる。

お金はとりあえず8000円渡されている。

さあ、選ぶわよ!

 

 

最初にカレーブロックを買いに来た。

 

「…確か、これね、バー◯ントカレー」

カレーブロックをかごにいれた。

 

 

よし、最低限のうちのまず一つはゲットした。

次は……

 

 

魚エリア

 

おい

 

 

なにするんだよ風野!

 

いや、もしかしたらシーフードカレーってのもあるぞ?

頼むそうであってk

 

「マグロゲット!」

 

 

悲報 左風野 カレーで失敗する。

 

 

次に行ったのは…

肉コーナー

 

よし、まだわからない!ちゃんとした肉を買えば…

「高いやつ…あった、馬肉!」

 

確 定 演 出

 

絶対不味いやん…

頼む!これ以上は!

 

「野菜切るの面倒だから冷凍食品でいっか」

 

 

希望の花~

 

止まるんじゃねえぞ…

 

 

 

さらに…

 

「隠し味にはチョコって言うし…チョコ煎餅でいいかしら?美味しいし」

「コーヒーもいいのよね…あっ、これいいじゃない、コーヒー牛乳」

「やっぱり元気が大事よね!Mo◯ster!」

 

ヤメローシニタクナイ!シニタクナイ!

 

 

悪魔でも食えないだろ!?

そんなこんなで帰宅!そして料理!

 

「えっと最初にカレールーをいれて…」

「野菜をレンジでチン!」

「お肉も炙ったら…」

 

「完成!」

 

 

悪魔の風野カレー

 

 

 

見た目 紫 あとなんか顔がある

匂い  汗臭い

具材  マグロ 馬肉 冷凍食品の野菜 

隠し味 コーヒー牛乳 チョコ煎餅 エナドリ

 

 

これがついに食卓に並んだ…

 

 

「…ヤバイって」

翔はごみを見る目でカレー(暗黒物体)を見る。

 

 

「大丈夫よ!いただきます!」

風野はカレーをワクワクした表情で食べ始めた。

三人は風野の表情を見つめた。

味は……

 

「うん!美味しい!」

風野は美味しそうに食べ始めた。

「ならよかった…いただきます!」

翔は風野が食べ始めたので食べる。

 

 

すると…

 

「……!?

 

 

オ゛ゥ゛ェ゛ェ゛ェ゛!」

 

緊急事態ただいま画面が荒れております。落ちつくまでお待ちください~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後、翔は腹を痛くしてぐったりしていた。

壮吉と話をは翔の反応からインスタント食品を食べた。

ちなみに腹をいたくしているため翔は食べていない。

 

 

「ほんとにごめんね?次は美味しくするから!」

「天と地がひっくり返ってもあり得ないよ…牛乳でも飲んで味直しするかな」

風野は心にダメージを負い、翔はゆっくりと起き上がりコップに牛乳を入れた。

 

その時…

 

 

 

「風野、翔、いるか?」

とリビングに壮吉が入ってきた。

 

「うん、なに?」

 

「これ、お前らにやるよ」

と、壮吉は言うと、カメラとガイアメモリに似たものを2本とバカでかいスマホケースを渡した。

 

 

「カメラに…ガイアメモリ!?」

 

「スマホケースかしら?」

「ああ、今翔がもっているメモリは疑似メモリと言ってメモリロイドというのに変わるんだ。とりあえずスマホケースにスマホをまずはめてみてくれ」

 

風野はまず、スマホをはめるとぴったり収納出来た。

 

「お!入った!」

「じゃあ、メモリを入れてみろ」

 

風野は疑似メモリを起動した。

 

 

スタッグ

 

 

メモリを装填すると、スマホケースが変わってスタッグフォンに変わった。

 

 

「動いた!」

スタッグは空を飛びだし、新たな持ち主の風野の頭にちょこんと乗った。

 

 

「すごい!かわいい!」

風野は頭に乗ったスタッグを可愛がった。

 

 

「こっちも!」

翔もつられてカメラに疑似メモリを装填した。

 

 

Bat

 

 

カメラに翼が生え、コウモリのメモリロイド、バットショットだ。

 

バットは主人の翔の肩に着陸し、ほっぺたにすりすりさせてきた。

 

 

「かわいい…」

あまりのかわいさに翔は人差し指で撫でた。

 

 

「それぞれスタッグフォンにバットショットだ。風野にはスマホがあるからバットショット、翔はマネージャーやってるんだよな?だからバットショットだ。戦闘に呼び出せば共に戦ってくれるようになっているぞ」

「いいの?貰っちゃって?」

風野は質問した。

 

「ああ、だがまだ完全には仕上がってないんだ。だから、渡すのは大体二週間になりそうだな」

 

まだプログラム事態に完成していない機能があるからまだ時間がかかるとはいえ二人は嬉しそうだ。

 

 

 

 

 

一方次の日………

 

???

 

「……」

暗い部屋だ。

その部屋にはパソコンが光っており、そこにツインテールの女性?子供?が何やらパソコンに書き込んでいる。

それはμ'sのスタートダッシュが投稿されたコメント欄でで……

 

『アイドルを語るなんて10年早い!!!』

 

と早いタイピングで文字を打っていた。

 

 

まさかこの人もμ'sの大切な存在になることは自身でさえ誰も知らない…




風野のカレー食べたい人!

シーン…

ですよね、

この話を書いていると、中学で違う班がカレー作り失敗したことを思い出しました。
確かインスタントコーヒーをぶちまけたんだっけ…
正直食べたんですがトラウマになりかけました。

まぁ、風野カレーのほうがヤバイですが…

では、

次回予告~

朝練中に現れた謎の人
「あんた達、解散しなさい!」

まさかの大雨!?
「テンション上がるにゃー!」

真姫の暴走….
「ねぇ、どうして私だけをミテクレナイノ?」


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Lが降る~アンチが来たのだ~

過去編第二十六話です!

約二ヶ月前から部活で腰がいたくなり、病院に行ったところ、分離症らしいです…
治りにくいみたいなので上手く付き合います!

それではどうぞ!


悪魔の風野カレー事件から約二週間…

 

二人はメモリロイドの完成品を貰った。

風野は前のスマホケースにひびが入っていたため交換をして、翔はカメラをマネージャーの仕事として使用するためいつも携帯するようにしている。

 

そんなある日……

 

「おはよー!」

穂乃果は朝練のためにいつもの神田神宮に来て、そこには既に翔とことりがいた。

 

「おはよ!」

「おはよう!穂乃果ちゃん!」

すると穂乃果はあれ?とした顔で回りを見始めた。

「ねぇ、海未ちゃんは?」

「由里ちゃんは弓道部の方の朝練に行ったよ!」

「そうなんだ!…ってか名前間違えるの好きだよね」

「何だろう…すいちゃんっていじりたくなるんだよね…」

二人はその言葉を聞き笑いだした。

 

「いじりたくなるってw」

「まぁ、早く始めちゃお?もうすぐ一年も来ると思うし…」

そのときだった。

 

 

「………」

どこからか視線を感じる。もちろん三人は気づいてしまった。

 

 

「…誰かいるの?」

「まさか…じゃあ私階段の方に行ってくる!」

穂乃果は階段に向かった。

 

 

「じゃあ私はダンスをするから指摘とかおねが「うわっ!」!?穂乃果ちゃん!?」

急に穂乃果が悲鳴を上げた。多分ここの左だ。

 

「大丈…夫?」

穂乃果はデコを赤くして倒れていた。

そこには赤い縁のサングラスの不審者らしき女性がいた。

 

「…穂乃果ちゃんに何したの?」

翔は詰め寄りだした。

不審者らしき人は一瞬怯んだが、すぐに我に返ると…

 

 

 

 

「あんた達、とっとと解散しなさい!」

 

 

 

と、言うと走って逃げていった。

 

その早さは今のμ'sに匹敵するぐらいだろう。

そして、ヒューと風が吹く音がなると…

 

「…今の、誰?」

呆然としたことりが穂乃果を膝枕させながら呟いた。

 

 

(今の人…どこかで)

 

 

そんな中、翔は難しい顔で考えていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音ノ木坂 放課後

 

「じゃあ全員揃ったね!」

μ's六人と翔は二年教室前の三階に来た。

 

「じゃあ今日も練習頑張るにゃ!」

凛は気合いが入っている。

 

「だね。にしてもことりから聞いた、今日の朝の人は一体誰なんでしょうか」

花嫁は困った顔をしている。

 

真姫と翔は二人で話していた。

「今日は大丈夫そう?昨日はミスが多かったけど…」

 

「そ、それは…この前やったステップが格好悪くてあまりにも酷かったからで…!」

 

するとその話を聞いてしまった海未は突如として顔が暗くなり、髪をさわり始めた。

 

「あの…そのステップ考えたの…私なんですが……」

「ヴェ゛ェ゛?す、すみません…」

真姫は頭を下げた。

 

その様子にみんなは笑っていた。

 

「そうだ、今日もやろうよ!点呼!」

穂乃果が手を前に出した。

「何回目ですか?毎回やってますよね」

海未は少しあきれた表情をしながら渋々手を伸ばした。

「だってせっかく人数が増えたんだし…」

そして、

「1」

「2」

「3」

「4」

「5」

「6」

と次々メンバーが言う。

「……」

だが、翔だけは手を伸ばさず、黙ってみていた。

 

「…翔はやらないの?」

 

真姫はやってほしそうな顔……いや、この場にいる六人全員がそんな顔だった。

「ぼくも?…僕はマネージャーであって本当のμ'sではないよ」

翔は首を振った。悪魔でマネージャーだからμ'sではないと思っているらしい。

「どっ、どうして…私たちからみたら翔君は大切な仲間なんだよ?」

花陽は涙目になっていた。

「仲間…」

翔はそんな言葉を呟いた。

そして、他の教室や廊下から聞こえてくる他生徒の声が強く聞こえるようになった。

 

「…わかった、でも裏切っても知らないよ?」

 

と翔は少し冗談も要り混ぜて言った。た

「裏切るなんて…私たちがそんなことさせないよ!」

穂乃果は元気そうだ。

翔はそんな様子を見て微笑んだ。

「…じゃあ、7!」

みんなと同じく翔も手を出したことで、新生μ's全員の円陣が完成した!

 

のだが……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

屋上

 

「なんで雨が降ってるの…」

翔は残念そうな顔で空を見上げている。

練習のため、屋上を使おうとしたが結構雨が降っていた。さらに、水溜まりも所々大きいのや小さいのがあり、練習をするのは厳しい状況だろう。

 

「天気予報だったら晴れだったのにね」

「…残念だね、じゃあ今日は終わりかな?」

とことりと花陽も同じ表情をした。

だが、諦めない人が二人……

 

「大丈夫だよ!」

凛は走って外に出た。

「凛ちゃんの言うとおりだよ!ほら!」

穂乃果も凛と同じように外に出た。

「ふ、二人とも!風邪引きますよ!」

海未は連れ戻そうと呼び戻すが帰ってこない。

 

 

「んーっ!テンション上がるにゃ~!」

 

すると凛は、驚異の身体能力を発揮した。

 

そう、凛は二連続のバク転を決め、そのうえ、着地すると同時に回転をして水溜まりから水しぶきを上げた。

 

「おおっ!」

 

翔はすかさず拍手をしたのだが……

 

ドザーッ!

 

雨はさらに強くなってしまった。

「二人とも、今日は中止にしましょう、帰りますよ」

 

「えー!?帰っちゃうんですか!?」

「私たちバカみたいじゃん!」

二人はそんなことを言い、

「バカなんです」

と、海未は言った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秋葉原 ファストフード店

 

その後、七人はこれからの練習場所をどうするか考え始めた。

ファストフード店ではそれぞれがハンバーガーのセットなどを買った。翔は、毎月四千円までの小遣いがあるのでそのお金で買ったようだ。

 

雨はなりやむことなく降っている。

そんな中…

 

「パクパク」ムスッ

その怒りを食にぶつけていた穂乃果。

 

「穂乃果!イライラを食にぶつけたら太っちゃいますよ!」

 

海未は注意したが、穂乃果は聞いていないようだ…

「だって!これから雨の日が多くなるんでしょ!?練習できないじゃん!」

その場にいた翔、真姫、花陽は「まぁ…」という顔で考えていた。

 

その時だった…

 

 

ヒュッ!

 

 

と隣の机から手が出てきた。

 

……?

翔は見逃さなかったのだが、気のせいだと思った次の瞬間…!

 

「……?」

穂乃果はポテトの空箱を動かした。

すると

 

「海未ちゃん!私の食べたでしょ!?」

と唐突に海未にキレ出した。当の本人は呆れた顔で見ていた。

「なんでですか!?自分が食べたことも忘れたのですか!?全く…って、穂乃果も私の食べましたね!」

と次は海未のポテトもなくなった。当然、これは穂乃果だと思うだろう。

 

そんなとき…

 

「ん?何かあったの?」

とことりと凛が注文されたものを持ってきて座った。

 

「実は…」

と翔は訳を話すとことりは興味深そうに聞いた。

 

「…そんなに食べたいならさ、僕の上げるよ、はい!」

と説明を終えると翔は穂乃果にポテトをあげた。

 

「翔、さすがにそこまでは良いですよ!穂乃果も食べませ「うん、美味しい!」穂乃果!」

海未はついにキレたのか翔ぎあげたポテトを奪い取り、翔に返した。

「あのですね!ポテトが足りないからって小さい翔から貰ったポテトを食べるのですか!?」

「だって、翔君が良いっていったもん!」

二人はいつの間にか口論をしていた。

 

「…喧嘩するほど仲が良いんだね」

翔はことりに話した。ことりも「そうだよ」と小さい声で話し、二人は微笑んだ。

 

その時

 

 

「あっ!う◯ちだ!う◯ち!」

「静かにしなさい!」

と隣から聞こえたが、しっかりとは聞き取れなかった。

 

 

するとだ、真姫が…

「翔」

 

真姫が翔を呼んだ。しかしその気配は何か怖い、簡単に表したら…なんかドロッとしてるような…

 

「……な、なに?」

翔は怖じ気づき、恐る恐る右を見た。

 

 

「ナンデ、私以外の人にワラッタノ?」

「わ、笑った?」

真姫の目には輝きがなく、紫色のいつもは眩しい目が毒々しくなっていた。

穂乃果と海未も困惑にとられたかおで振り向いた。

「アナタはね…私だけに笑顔を見せればイイノ……わかった?」

翔はプレッシャーに圧され、頷いてしまった。

 

すると、真姫は翔を持ち上げて自分の膝の上に乗せると翔を座りながらバックハグをするようにして、ギュッと抱き締めた。

その異常行動に凛に花陽、ことりは勿論のこと、先程まで騒いでいた穂乃果と海未も泣く子も黙るほど黙っていた。

 

「…にしても、練習場所はどうするんですか?」

花陽は脱線した話を上手く戻し、その話となった。

 

 

「練習場所…誰か良いところを知っている人は…」

 

やはり、誰も心当たりがないようだ。辺りが静みかえるなか、他の人の話し声が聞こえてくる。

 

「はぁ…部の申請が出来れば練習出来るのになぁ…」

 

「まだ部は作れないの?」

翔は聞いた。

 

「うん、五人以上いないと申請できないらしくて…」

 

 

………五人?

 

違和感を感じた七人。

 

「え、だって私にことりちゃんに海未ちゃん…それに、真姫ちゃんに花陽ちゃんに凛ちゃん、あと翔くん」

「いや、僕高校生じゃないよ?…ってか」

 

 

 

「六人いるよね…」

 

 

 

ことりの言葉で少しの間、沈黙が生まれる。

そして…

 

 

「あっー!部の申請できるじゃん!」

 

穂乃果は叫ぶ。

 

 

 

「忘れてたんかーい!」

 

 

 

え、

 

 

今、ドア越しに穂乃果がツッコまれた。

 

そして、壁越しにいた人はやべっ、と思ったのか隠れた。

 

 

「…あの、五人で申請できるんですよね?」

 

「そうだよ!明日にでもやらないと!」

穂乃果はやる気に満ちていたが、真姫は呆れた顔をしていた。

 

「ほんとにこの人達大丈夫なの…?ねぇ翔」

翔はさぁ?と思い、首をかしげた。

 

「そうと決まれば早く食べな…?」

穂乃果がハンバーガーをとろうとすると…

 

スーッ…

 

 

壁の隙間から穂乃果のハンバーガーをとろうとしている腕が見えた。

やはり、翔が見えていた通りだった。

 

 

「……」スッ

 

気配に気づいたのかその腕はハンバーガーを戻し、ゆっくりと手を引っ込めていく……

 

「まてーい!」

穂乃果は立ち上がり、逃げていくハンバーガー泥棒を捕まえた。

 

「くっ!離しなさい!」

 

ハンバーガー泥棒は暴れるがなかなか穂乃果は離さない。

 

「あんた達!早く解散しなさい!」

 

…あれ?この人、朝の……

 

「解散って!まさかこの人が!?」

花陽はハンバーガー泥棒をみていた。

穂乃果は…

 

「そんなことより私のポテト返してよ!」

「そんなこと!?」

花陽は穂乃果にツッコミを入れた。

 

「はい、あーん!」

ハンバーガー泥棒は穂乃果を煽るように口を開けて見せた。

 

二人の喧嘩が続くなか、翔は思った。

 

(多分、この人は僕たちに足りない何かを知っているのかな…)

 

 

「ねぇ、ひとつ聞きたいけどさ…君は僕たちの足りないことを知ってるんだよね?」

 

「…そうよ!あんた達早く解「だったら教えてくれない!」は?」

 

「教えてよ!僕たち、治してみるからさ!」

翔は頭を下げ、六人の視線はハンバーガー泥棒に集まる。

 

 

「…うるさい!」

しかし、うるさいと翔は怒鳴られた。そして怒った顔で穂乃果を振りほどこうとしていた。

 

 

 

もし…このときに返答をしていたらこんなことにはなかったのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ドンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろから机が叩かれた。

真姫だ…

 

 

「貴方、今翔にナンテイッタノ?」

 

「え?」

混乱をしているハンバーガー泥棒。

 

 

 

「今翔にナンテイッタカ聞いてるのよ!」

 

 

 

「ヒイッ!」

真姫は大声で叫び首を掴んでいた。他のメンバーでさえ驚いている。

 

「もう一度イッテミナサイ…うるさいって言ったのは私の聞こえ間違いカシラ!?」

首を掴む力がかなり強くなっていき、睨み付けている。

 

まずいよ!

 

 

「やめてよ真姫ちゃん!」

「どうして!?こいつは貴方を侮辱したのよ!これぐらいしてやらないと!」

右手だけ掴んでいたが、左腕も掴むようになり、ハンバーガー泥棒の人の顔が徐々に青くなる。

 

 

「僕は気にしてないよ、だから、早く離してあげてよ!」

「…翔」

 

 

真姫は手を離し、ハンバーガー泥地面に膝をつき、激しい呼吸をする。

 

 

「ハァッ…ハァッ…なんなのよあんた達!」

ハンバーガー泥棒は走って逃げていった。




ということで第二十六話でした!
真姫ちゃんのヤンデレが進む…
いいぞもっとやれ←



そして前回までに、μ'sメンバーをどちら派にするか、ここに書くのを忘れていました!すみません!
一応こんな感じです!

翔派 真姫 ことり 希 海未 花陽

風野派 絵里 にこ 凛 穂乃果

になる予定です!
A-RISEは全員翔派です!
もし、誰々を◯◯派にしてほしいなどの要望があれば感想までお願いします!真姫と絵里、希、A-RISEは変えれませんが他のメンバーは取っ替えたりします!

よければ、感想や、好評価などお願いします!


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もう一度Uへ~伝説からの助言~

過去編第二十七話です!

久しぶりの登場になるキャラ達が出ます!

予想してみてください!

それではどうぞ!


約2日後…

 

翔は悩んでいた。公園でとある人を待っている間、

 

その時、

 

 

「おまたせ」

待っていた人が来た。璃奈である。

 

「璃奈ちゃん、来たね」

「うん」

腕には璃奈ちゃんボードが握られていることを確認できた。

「…ねぇ」

璃奈は翔の服をつまんだ。

「悩み事?」

え?

 

「どうしてわかったの?」

「難しそうな顔をしているから…」

翔は急いで笑顔を作る。

「悩み事と言えば違うけど…」

「?」

「とりあえず話すよ、昨日のこと」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回想

 

昨日…

翔が音ノ木坂に行くと、落ち込んでいるμ'sの姿かあった。

 

「…どうしたの?」

練習も始まる時間ではない+水なども用意がないため、練習関連ではないことがわかる。

 

「翔くん…来てたんだ」

穂乃果達が翔に気づいた。

 

「なに、浮かれない顔しちゃってるの?またあのポンコツ絵里ちゃんに言われたの?」

 

「…ポンコツ?」

凛はポンコツという部分に反応をした。そのため翔はせつめいをした。

 

「うん、お姉ちゃんと仲がいいからわかるけど、絵里ちゃんって結構賢くない行動が多いんだよね」

凛は想像をしたみたいだが、なかなか思い付かなかったのか途中で断念したようだ。

 

「…実はね絵里ちゃんではなくてね」

「他にもスクールアイドル部があるみたいなのよ…同じ部は増やせないらしくて…」

真姫の説明に翔はああ、と相づちを打つ。

 

スクールアイドル部がもうひとつか…あれ?確か行ったことが…!

 

そうだよ!お姉ちゃんのプリント届けた時に入った!

 

 

「みんな!行ったことあるよ!」

 

「「「「「「へ?」」」」」」

話が読めず、困惑していた。

首をかしげているメンバーもいる。

 

「だから、そのスクールアイドル部の部室に入ったことあるってこと!」

 

「「「「「「……えー!?」」」」」」

 

「ちょ…ちょっと待つにゃ!あ…あの部室の中に一人で?」

「うん」

「でも、何時行ったのですか?」

「確か…海未ちゃんと初めて学校であった時かな?真姫ちゃんと凛ちゃんと花陽ちゃんと穂乃果ちゃんも!」

 

六人は目を合わせている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そこからの話によれば、μ'sはそのただ一人の部員である部長、矢澤にこに追い出されたらしい。

 

「なるほど、翔がマネージャーをしていることは知っていたけどやっぱり難しそうだね、璃奈ちゃんボードぐるぐる」

璃奈はボードをめくり、目が回っている絵を出した。

 

 

「…うん、じゃあ始めよっか」

そうして、毎週やっているトレーニングを行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰り道

 

時間は四時半、まだまだ明るく、明日も晴れるもよう。

璃奈は帰り、翔は一人で金平糖を買いに秋葉原に来た。

 

「…買えた」

翔は三袋ほどの金平糖を抱えた。最近は店の店主ともなかがよくなり、先程サービスとしてジュースをもらった。

 

「どうしよう…矢澤にこ?だったよなあの人の名前。どうすればいいんだろう、アンチ?ってやつとのつきあい方…」

翔は散歩をした。家とは逆方向に進んでいる。すると、あるところについた。

 

 

「UTX…」

 

 

以前、翔がA-RISEに会ったときに連れてこられた彼女達が通う高校。まぁ、高校と言っていいのかわからない校舎だが…

 

 

「そうだ、A-RISEならアンチ?とのつきあい方がわかるかも!」

翔はUTX高校の部活棟に入るようだ。

 

確かあの時A-RISEが何時でも来てもいいって言ってたから入れる…はず!

 

翔は中に入った。

中は綺麗な施設であるが、内部に人はいなく、下駄箱と機械だけがあった

 

 

「…これ、駅で見るやつだ」

多分だが、学生証を通したら通れる仕組みなのだろう。

翔は諦めかけ、帰ろうとしたそのとき、あるボタンを見つけた。

 

 

赤いボタンで、外部の方はこれでご連絡くださいと上部にある看板に書かれいた。

 

 

 

「押してみよう、ポチっとな」

某ヤッ◯ーマンの敵キャラの台詞をいいポチる。すると、

 

 

「はーい、少々お待ちください」

とボタン越しからから声がした。

 

二分後…

 

 

「はい!こんにちは!もしかして僕、忘れ物を届けに来たの?」

と黒スーツの女性…多分学校の先生が来た。

多分、金平糖が入っている袋に生徒が忘れ物したものだと勘違いしたのだろう。

 

「いや、僕左翔っていうんだけど…!」

A-RISEの見学に来た…と言おうとすると!

 

「左翔…!?お待ちしておりました!どうぞお上がりください!」

名前は知られていたようだ。

先生は急いで改札口みたいな機械にカードをかざして翔は通った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学校の先生曰く、A-RISEは最上階で特訓をしているらしい。エレベーターを使わなければ行けないらしい。

 

なので、翔は先生に案内されてエレベーターに乗っている。

 

「翔様、A-RISEから話は聞いております、荒くれから三人を守っていただいたのですよね?」

 

「そうだよ」

すると先生は急に頭を九十度下げてきた。

 

「ありがとうございます、三人を助けていただいて」

「い、いや頭はあげてよ!それに、困っている人を助けるのは当たり前でしょ?」

翔は笑顔を作ったのだが、その笑顔に先生はやられたようだ。

 

(うっ…か、かわいい!)

 

 

 

そんなこんな、ついに最上階についた。

 

「この奥のところにいると思われます。それではごゆっくり」

「ありがとう!」

エレベーターは閉じていき、下に降りていった。

その音を確認して翔は奥の部屋に向かった。

 

 

「ここだな?じゃあ入るか」

翔は深呼吸と軽いジャンプをしてドアをノックした。

 

「どうぞ」

ツバサの声だ。翔は大きい扉を開けた。

 

 

「失礼しまーす」

中にはよくスタジオで見るデカイ鏡があり、三人は水を飲んでいて休憩中のようだ。

「え!?翔くん!?」

「よっ!久しぶり!」

「だな、多分大体二ヶ月くらいか?」

多分英玲奈の言う通り、それくらい経っている。

実際、今は6月初旬であり、梅雨の時期である。

 

「それで、今日は見学をしに来たのか?」

「いや、見学もしたいんだけど、少し相談があって…」

「相談か、わかった。それで、何を話したいんだ?」

 

「実は僕、お姉ちゃんが通っている高校のスクールアイドルのマネージャーをしてて…」

 

 

「「「え」」」

翔がマネージャーになったことを知らない三人は豆鉄砲を食らったような顔になった。

 

 

「え、ま、待ってくれ、私達とは違うグループのマネージャーをしているのか?」

 

「うん、知らないかな?μ'sっていうグループ」

「μ'sか…調べてみる必要があるな」

やはりμ'sは最近できたばかりなので名前は知られてないようだ。

 

「…それでなんだけど、最近ね、あんち?ってのが出てきて、それが同じ高校の人で先にスクールアイドル部を作ってたらしくて正式な部活になってないんだよね」

 

三人はその話を聞いてうーん…と考えた。

 

 

「そう…もちろんだが、私達にもアンチはいるぞ」

 

翔はやっぱり…と頷く。それに続いてあんじゅが

 

「だけど、私達はアンチを大体無視…言い方を変えればあまり相手にしたいないわ」

と答えた。

 

「相手にしていない…」

翔は言葉を繰り返した。

言われてみればそうかもしれない、相手にしない方が自分たちにとってやりやすいかもしれない…のだが翔にはそのやり方は性に合わない。

 

 

「だけど、本当にそれがあってるかはわからないな」

英玲奈は考えながら答える。

 

 

「私達にだって正解がわからないこともある。それが正攻法とは限らない。翔は翔なりのやり方ってのを見つけたらどうだ?」

「僕なりのやり方…」

 

翔はそう呟いた。

僕なりの考え方…それは、

 

 

「どう?何か思い付きそう?」

あんじゅは座っている翔と目を合わせるように、正面にしゃがんだ。

 

 

「…わかった!僕なりのやり方!」

翔はソファーから立ち上がり、自分の頬を軽くペチンと叩き、大きく体を伸ばした。

 

「僕は、アンチ?ってやつの話を聞いてみてどうしたらいいか聞いてみる!」

 

 

 

「…そうか、それが翔の考え方か」

ツバサは納得したように熱いまなざしで見つめた。

 

「…きれいごとみたいだな」

英玲奈もそう思っていたことを声に出す。

 

「いいじゃない英玲奈、まだ翔くんは子供なんだし」

あんじゅは翔の真剣な顔を見て説得をした。それに対し英玲奈は「だな」と笑顔で翔に返した。

 

 

 

「ありがとうみんな、少し悩みが吹っ飛んだよ!」

「そうか、それはよかった」

翔の甘い笑顔に三人の顔はトマトを越える赤さになった。

 

 

「…ねぇ、質問があるんだけど」

顔がもっとも赤く、目もトロ~ンとした状態のあんじゅが翔の頭を撫でながら聞いた。

 

「もし私達でよければ…A-RISEのマネージャーに変わってくれないかしら??」

 

 

「え?」

翔は唐突なあんじゅのスカウトに驚いた形相をしている。当たり前だ。今やA-RISEといえばテレビ出演やドラマ化、CMにもオファーが来ているのだ。そんなすごいチームのメンバーからスカウトされたのだ。

 

「もちろん、私達も歓迎しよう」

「どうしたいんだ?μ's…?というグループと私達A-RISEを取るか…」

 

英玲奈、ツバサも翔がマネージャーになることを願っている。答えは…

 

「…その、三人からのスカウトは嬉しいんだけど…僕にはμ'sっていう帰らなきゃならない場所があるんだ。だからごめん」

翔は直角九十度頭を下げた。

 

 

「…わかった。変なことを聞いてしまったな…」

そうか…と残念そうな表情を尻目に斜め天井を見たツバサ。

 

 

「それが翔の決めたことなら尊重する。だけど、これは忘れないでくれ」

 

 

「私達はチームが違えど、翔の味方だ。だからいつでも頼ってくれ」

三人は笑っていた。翔もうん!と笑い返した。

 

その後、四人のなかで各チームの現在の状態を話したりした。

 

 

A-RISEはドラマにまで登場するらしく、翔は尊敬のまなざしを抱いていた。

翔もμ'sや仮面ライダーのことの状況を明かした。

 

 

そして帰ることにした一時間後…

 

「せっかくだしさ、写真撮ってもいいかな?」

「写真か?別にいいけど、カメラは?」

とツバサは翔のバッグを見つめている。そのバッグの大きめの口から翔はバットショットのガジェット携帯を取り出した。

 

「ほら、これ使えば取れるよ?それにこれね」

他の三人が見つめるなか、ポケットから疑似メモリを起動し、装填した。

 

 

バット

 

 

バットショットは動きだし、ライブモードと言われる携帯に変わった。

 

 

「え、か、変わった?」

バットは翔の肩に着地し、頬をすりすりした。

 

ピカピカチュー(小声)

 

ちなみに麻痺にはならないのでご注意を←?

 

 

「か、かわいい…」

「これは、自分で作ったのか?」

「いや、おやっさんから貰った。これ、すごいんだよ!カメラとしても使えてドーパントと戦うときにはサポートまでしてくれるんだ!」

 

三人は興味が湧いたようだ。

「へぇ…少し触らせてくれない?」

あんじゅはバットに手を伸ばす。

するとバットはあんじゅの頭に飛び立ち、着地成功した。

 

「あら、かわいいじゃない!」

あんじゅはバットの翼をなで始めた。嬉しそうにバットは鳴いた。

「~♪」

すると他の二人も

 

「それもそうだけど、早く写真撮らないか?」

早く写真を撮りたくてうずうずしている英玲奈が促した。

 

おっとそうだった、話が脱線していた。

翔はバットショットのガジェットモードに切り替え、背が高い英玲奈に渡し、四人が同時に入るように自撮りを始めた。

 

「いくぞ、はい、チーズ」

 

カシャッ

 

カメラから音がなった。写真が取れたようだ。

 

 

「…よし、ぶれてない!ありがとう!」

「どういたしまして」

翔は笑顔を作った。

 

「…ねぇ、翔くん。一つお願いがあるんだけど…」

「…お願い?」

 

翔は写真を撮って貰ったため、無理難題じゃなければ受けようと思っている。

 

「その…もしμ'sが解散になったら私達A-RISEのマネージャーになってくれないかしら?」

 

「解散…したら」

…確かに、ないと思うが解散となったらやっても…

 

「わかった、そのときはやってあげるよ」

A-RISEはやった!と自身の手を握りしめ、嬉しそうな顔をした。

 

 

 

 

 

だが翔は知らなかった…その判断が後にμ'sを揺るがす大変な事態になることを…

 

~ED 少年よ~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方…

※風野視点

 

音ノ木坂学園

三年教室

 

風野は、翔がA-RISEに相談している一方で教室である人と話していた。

 

「にこ」

 

「…なによ」

相手はあのアンチである、矢澤にこだった。

実は風野の席はにこのお隣さんであった事実。さらに、希との会話でも出てきていたのだ。

実は、凛が昨日風野に相談した…

 

 

~回想~

 

凛の家

 

 

昨日の話だ。

風野は凛からμ'sの現在状況を教えて貰おうとしたため、凛ちゃんが「外で話しても緊張するだけだから!」とのわけで凛ちゃんの家に来た。

 

 

「…えっと、あなたが風野ちゃんね、凛から話しは聞いているわ」

 

「そうですか、わざわざ出迎えていただきありがとうございます」

驚いたことがある。凛ちゃんの家はお花屋さんをしていることだ。そして凛ちゃんの母、星空湊さんはかなりの美人であった。

凛ちゃんが将来美人さんになることがわかるだろう。

 

そして、風野は凛の部屋に入った。

 

 

 

「…それで、現在のμ'sの状態を教えてくれる?」

 

風野は湊さんから出された麦茶を一口飲んだ後に質問を始めた。

 

「最近はメンバー同士、仲は良いです!ただ…」

「?ただ?何かあったの?」

凛が言葉を曇らせたため、風野は何事があったのだろう…と心配そうな目をした。

 

 

「最近、μ'sを解散させようとしてくる人がいるんですよ」

 

 

「は?か、解散!?」

急に驚いたため、声のキーが高くなった。

 

「はい、風野さんはどうすれば良いと思いますか?」

 

「私…私ならなんで解散を願うのか聞いてみるかな?ちなみにだけど、その人の名前はわかる?」

 

 

 

「確か…三年の矢澤にこ?って人でした」

 

 

 

矢澤にこ?あれ、確か私のとなりの席の子だったよね!?

 

「ねぇ、その子ってツインテールだったりする?」

「はい、そうです!」

まじか…

そう思った風野は深い息を吐く。そして悩んだ表情を始めた。

 

「…わかったわ、矢澤にこって知人ではあるから私が注意でもしておくわ、ありがとう」

二人はその後、μ'sとの話しも終わったため、学校での話となった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなわけだ。

 

 

それで今はにことマンツーマンで話している。

 

次回、どんな話しになるのか…




ということで正解はりなりーとA-RISEでした!
最近ツナガルコネクトを聞きながら小説を書くことが癖になりました。
改めて聞いてみたらめっちゃはまりました!


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孤独…N~にこ襲来~

過去編第二十八話です!

今回の話しは結構短めの内容になります!

次回も短め…かな?


それではどうぞ!


音ノ木坂学園、今風野とにこは教室で話し合う…いや、風野が説得させていた。

 

 

夕方になっていた。

電気がついていないため、夕日だけが二人を照らす光となり、オレンジ色の光が窓から入ってくる。

 

 

 

 

「ねぇ、なんであの子達、翔とμ'sを認めないの?」

「!さっきもいった通りね!あんなやつがアイドルを汚してるのよ!…ったく、これだから素人は!」

 

にこは苛立っているようだ。貧乏ゆすりをしているのも伺える。

 

「…別に、素人でも良いじゃない」

「はぁ!?」

そこに、風野は火薬をぶちこんでしまった。回りの空気は最悪とも言える状態となる。

 

 

「だってさ、誰でもはじめは素人じゃない。はじめからプロがいるかっつーの」

 

だが、風野にもしっかりした理由はあった。

確かに、風野のいう通り、誰だってはじめはド素人だろう。素人からファンになるってのが筋みたいなものだろう。

 

にこはその言葉を聞いて一瞬黙ってしまう。

だがすぐに…

 

「ば……バカじゃないの!?そんな話が通用するわけ…」

でも、正論だと感じたのか言い返す言葉が出てこないようだ。

 

「認めなさいよ…確かに、あの子達は素人よ、だから、スクールアイドルを知ってる貴方が教えてあげてほしいの!」

 

「…知らないわよ!」

にこは席を立ち、教室から出ようとドアのグリップを握る。そのとき、風野はこんなことを言った。

 

それは、にこの今の状態を表していて…!

 

 

 

「…貴方の心、泣いてるのよ。わからないの?」

 

「っ!」

にこはその言葉を聞き、胸が痛くなったのかわからないが、目から水滴が落ちてきた。

 

 

「…わかっているわよ、去年に転校してきたあんたよりかは!」

 

 

 

 

バンッ!

 

 

 

そして、勢い良くドアを閉めた。

 

教室には虚しく風野一人がポツンと残ってしまった。

 

 

「にこ…」

ため息をすると、その雰囲気を煽るかのようにカラスの鳴き声がする。

 

 

「…どうしたら良いのよ」

誰もいないことを確認し、悩んでいる風野はサイクロンメモリを取り出した。

 

メモリは風野を心配するかのような反応…点滅をしていた。

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※にこ視点

 

みんなー!こーんにーちはー!

みんなの、にこに-だよ!

 

ごめん、ノリ変えるわ…

 

 

私は小さい頃からアイドルに憧れてた。

そんなある日、小学生の時に見たスクールアイドル…

 

私はそのとき小さい小学生ながらも高校生が踊る姿に感動した。だから、スクールアイドルが好きになったの。

 

 

…え?今も小さい?

ぶっとばすわよ!?

 

…まぁ、こんなところにしておくわ。

 

 

私には昔、大好きなパパがいた。

 

「ぱぱ!にこね!おっきくなったらスクールアイドルをやりたい!」

 

「そうか!良い夢だな!永遠に信じていれば絶対叶うぞ!」

私のパパ。

少し茶髪で母と同じ赤い目。背が小さいのもパパの遺伝なのかも…

 

 

 

実は、私のパパは仮面ライダーだった…。

 

 

 

だけど、帰ってこれるのは二週間に2日ぐらい…そもそもパパは一人で私が知らない土地で闘っていた。

確かに、パパとは思う存分遊べなかったけど楽しい日々だった。

 

 

だけど高校一年に上がったある日。

 

 

「パパ!目開けてよ!パパ!」

 

 

…パパは変身したまま死んでしまった。

白のボディに赤い炎のようなマークが入った腕。それがパパの変身するライダーだったらしい…が警察の話によれば、幹部クラスのドーパントと闘い、自分の血に染まってしまい、それは家族が見たら精神がおかしくなる状態らしい。

それに、パパが使用していたメモリはガイアメモリを開発している敵の組織に強奪されたらしい。

 

 

パパがいなくなった家…それはこの家にとって最悪の事態だった。

 

パパがいなくなることは一番嫌だ。だが、正直な話、矢澤家の家計を支えたのはパパであり、ママは一応会社で仕事をしているのだが、給料は安いため、一人じゃ私達を養うことは難しい。

 

さらに、その状況で起こってしまったこと

 

 

 

 

妊娠である。

 

 

 

 

 

ママは四人目となる子供を妊娠した。

 

私には双子の妹が二人いるのだが、それに加えてもう一人が生まれた。

 

私はがんばってスクールアイドル活動もしながら母の変わりに三人のご飯を作ったり、家事をしたりした。

 

その頃の私は日々のストレスもあり、ピリピリしていたのかもしれない。

そんなある日…

 

 

「もう、にことは着いていけない」

そう言われて机に出された四枚の紙。

 

 

 

退部届け

 

 

 

それでも私は諦めなかった。

スクールアイドルはやめたくないと!

私は何度もライブをした。

 

メンバーが私一人になっても!

でも…見に来る人はみるみる減っていき…

 

 

 

「…うそ」

 

 

 

ステージに響き渡るにこの虚しい声。

 

 

観客は誰もいなかった。

 

「…歌わないと!」

私は全力を出した。自分のなかでは一番のできだった。

けれども現実は非情なるもの…

 

 

私はその日からスクールアイドルをするという夢を諦めた。

失くなったパパとの約束を破ったのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2日後…

 

 

私はいつも通り部室に入る。

三年もすればただ一人の部活というのにも慣れてきた。

 

ガチャ

 

ただ一人虚しい部室ににこが入った。

 

 

「?」

しかし、何かの気配があった。

誰かに見られてる?

 

にこは一瞬怯みだすが、恐怖心もあるため電気を着けた。

 

パチッ

 

 

そこにいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「部長!おはようございます!」

 

 

「…は」

 

 

「はぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

μ'sだった…




次回、にこ 光落ち!


ということで第二章は次回とエピローグで終わりとなります!


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光よGして~諦めなければ…!~

過去編第二十九話です!

先週にポケモン発売しましたね!
私もクリスマスに買う予定です!
スカーレットでニャオハかな?


…ポリ2がいない!?

まぁDLで来るでしょう。

とりあえずレアコイル(名前 ちさと)は手持ちにします。


それでは第二章最終話どうぞ!


昨日…

 

 

「どうしよう…」

μ's七人は、部活を作るため、話し合いをしていた。

 

「物で釣るのは?」

 

「それだよ!ナイスアイデア!」

 

穂乃果は座っていたのだが翔の意見を聞いて素早く立ち上がり花陽の元に向かう。

 

 

「花陽ちゃんお願い!スクールアイドルのグッズちょうだい!」

そしてきれいな角度90°で頭を下げた。

花陽は「え、えぇ!?」と困っているようだ。

 

 

「…それはさすがにダメだよ。例えばさ…」

穂乃果を止めると、翔はバッグからとあるものを取り出した。

 

 

 

「これ!金平糖!」

金平糖は上手い!?だよな!?(洗脳済み)

 

そんな翔を見て他の五人は微笑ましい顔で見ている。

 

…五人?

 

 

「フフフ…翔ったら♡」

真姫だけは違った。真姫は翔に対していつもの光がない目になっており、翔がそれに気づくと投げキッスをされた。

もちろん翔は困惑した様子でそっぽを向いた。

他のメンバーも若干ながら引いているようだ。

 

 

「…とりあえず、さすがに物で釣るのはよくないと思います」

海未は真姫に違和感を感じ尻目しながらアイデアを否定した。

 

「そんな~…」

穂乃果はがっくりうなだれ、ことりと翔は苦笑いした。

 

 

その後も練習時間を割いて考えた……がアイデアは出てこない。

 

 

「……もう五時にゃ」

凛がスマホを見てみんなに伝えた。

 

「もうそんな時間…」

ちなみに言っておけば、今日はまだ一切練習をしていない。

 

「…どうすれば良いの」

穂乃果は頭を抱えていた。

他のメンバーも黙っていた。

 

「…諦めたらダメだよ」

そんなメンバーを励ますように翔はそんなことを言った。

 

「僕も仮面ライダーになれたのは諦めなかったからだよ?だから、諦めない限り道はあるよ」

 

「!?ちょ、ちょっと待つにゃ!…え、翔君も仮面ライダーだったの!?」

 

凛は驚いたようだ。

 

そういえば凛は翔が仮面ライダーであることを知らなかった。

そんな翔は証拠としてジョーカーメモリとロストドライバーを見せた。

 

「…本当だ。風野さんと同じなんだ」

 

ジョーカーメモリを取り、興味深そうな顔をしていた。

 

「え、まって、風野先輩も仮面ライダーなの!?」

凛とは逆に一年生組は風野が仮面ライダーであることを知らない。

 

「そうだよ、お姉ちゃんも仮面ライダーなんだ!」

二年生は驚いた顔をしている。まぁ、姉弟で仮面ライダーなんて驚かないのも無理があるはずだ。

 

「…それよりも、話を戻さないと、それで翔さん。さっきの話を続けてください」

翔は仮面ライダーの試練、そしてその道中で起こったことを話した。

 

 

「そんなに過酷なの…?」

花陽は少し試練の内容に引いていた。

 

「よくクリアできたね」

ことりは立てひざで翔と目線を会わせて話した。

 

「正直今でも驚いてるよ、でも、だからこそ諦めなければ叶うと思うよ」

 

翔は笑っていた。その笑顔に励まされ、元気をもらった六人…

 

「そうだよね、諦めたらダメだよ」

穂乃果は真っ直ぐな眼差しで翔や他のメンバーを見た。

 

「…でも、どうやって勧誘するんですか?」

真姫は髪をいじりながら問題点を出した。

 

 

「…実は、私思い付いたんだ!」

だが、穂乃果は思い付いていたようだ!

 

「!?どうするの?」

目を見開く六人。

 

「海未ちゃん、ことりちゃん、思い出してくれない?私達が始めて出会った時のこと!」

「?」

二人は思い出を馳せていた。

 

 

「なんのことにゃ?」

「さぁ…わかないかな」

「翔はわかる?」

「いや、僕が東京に来たのは去年だから…」

 

さすがに一年生組+翔は分からないため頭には「?」が浮かんでいる。その間、二年生組は思い出に浸っていた。

 

「懐かしいね…」

「あの時は、だって…!」

「まぁ、いいじゃん!」

 

そして話終わったようだ。

その時…

 

 

ガチャ

屋上から屋内に繋がる扉が開かれた。

 

 

 

 

 

「翔~!」

 

 

 

やべーやつ(風野)だった。

 

 

「お姉ちゃん!?」

風野は翔を見るや否、飛びかかってハグをした。

 

 

「むぅ…やっぱり落ち着く…♡」

そして翔の匂いを書き出した。

ここまで来るとどうしようもない変態である。

変態仮面なんて異名は軽すぎだろう。

 

 

「お姉…ちゃん!……離れ…て!」

呼吸困難になりかけているのか翔は暴れだし、真姫が止めにはいる。

 

「風野先輩!やめてください!私の翔が…!」

 

小さい声で翔は自分の物だといいながら止めにはいる真姫。

 

「…はっ!ごめん翔!」

「うぅ…息が」

翔はパタリと倒れた。

 

「翔君!」

近くにいた一年生組が翔を揺らし始め、起こした。

 

 

「…我が生涯に一片の悔いあり…」

「あるんかい!」

真姫が突っ込みをいれた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…さてと、落ち着いてきたようね」

翔もしっかり呼吸が出来るようになってきた。

 

「…ここに来た理由を話さないとね、あなた達が気になっている矢澤にこのことについて話に来たわ」

「!なにかわかったのかにゃ!?」

 

凛は風野と仲が良いため敬語は使っていない。というか先日風野に敬語を使うのはやめて欲しいと言われたのだ。

 

「…彼女はね、一年の中期から一人でアイドル研究部を守ってきたのよ」

「え、」

これは、風野がにこから聞き出したものである。

 

「当初、アイドル研究部には5人がいた。だけどにことの方向性が会わなかったのか四人ともやめちゃったの」

「…そんなことが…」

さすがに誰だって同情するだろう。

 

「だから、お願いがあるの、あの子、矢澤にこを救って欲しいの。あなた達μ'sしか出来ないの」

風野はいつもとでは考えれないほど律儀な態度で頭を下げた。

 

「お姉ちゃん…」

翔はそんな風野を見てうなずいた。

 

「僕からもお願い!お姉ちゃんの意見を!」

翔も風野と同じように頭を下げた。

 

「…当たり前です!私達に任せてください!」

穂乃果はサムズアップをして他のメンバーも笑って頷いた!

 

「ありがとう…!私もにこを救うための相談に乗れるわ」

「こちらこそ、でも考えたんです!にこを救う方法を!」

 

「っ!?それは!?」

 

 

 

「強引にやるんです!」

 

 

 

穂乃果が、そして海未、ことりが真面目な表情で言った。

 

 

「…強引に?」

一年組と左姉弟はわからないようだ。

 

「実は、私達三人が今こうやって仲が良いのは穂乃果が強引に私を遊びに入れたらからなんです」

 

「だからさ、にこ先輩を部長にして逆に私達がアイドル研究部に入るのはどうかな!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなことがあったのだ。

 

そして今、アイドル研究部にμ's6人と翔がいる。

 

 

「部長!お茶をお持ちしました!」

「部長!肩をお揉みますにゃ!」

穂乃果はお茶を持ってきて凛はにこの肩を揉みはじめた。

 

「な、何してるのよ!あんた達!」

にこは困惑しているのか、手が少し震えている。

まぁ、先日少し言い争いになった後輩+小学生マネージャーがいるのだ、無理がある。

「部長!これ見てもいいですか!?」

…と伝説のアイドル伝説、いわゆる伝伝伝を手にとって聞く花陽。

もちろん、にこは青ざめたようですぐに花陽から奪い取った。

 

「ちょっ!返しなさい!ダメに決まってるでしょ!」

にこはポケットからティッシュを出して伝伝伝を吹き始めた。

 

「にこちゃ…いや部長」

「何よ…か、翔」

次は翔。翔は金平糖を手に持っていた。

 

「あ、あげる」

「で、どうも…ってあんた……」

翔はにこにあげようとしたのだが拒否をした。

 

 

プルプル…

 

手がかなり震えていた。あげたくないのか顔まで涙をこらえていた。

 

「そこまでされたらもらえないでしょうが!」

にこは冷静なツッコミをして金平糖を尻目に他のメンバーを見た。

 

「…にこ先輩」

 

 

「な、なによ」

穂乃果がにこに真面目な顔で話しかけた。

 

 

 

 

「スクールアイドル教えてください!」

「「「「「「お願いします!」」」」」」

 

全員が頭を下げた。

 

 

 

その光景はかつてにこが見た光景と同じ……

にこは涙を流していた。

 

 

 

 

 

「…仕方ないわね」

 

 

 

~ED 少年よ~




今回のGは、集まるを意味にしてます!

あとはエピローグだけ、次章はセンター決め回とエリチカの話です!もうすぐ風野もマネージャーに…!

話を変えます。

先日仮面ライダーガイムを見終わり、ドライブを見ています。
正直ダブルと並ぶほど好きになりそうです!

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エピローグ2-1 七人のμ's

エピローグ2-1です!
2-2もやる予定です!
それではどうぞ!


※にこ視点

 

どうも貴方のハートに、にこにこにー!矢澤にこで~す!

 

にこに~は、色々なことがあって、μ'sへと入ることになりました~!

 

 

 

「じゃあ、これはここでいい?」

そして今、私達は新部室…まぁ、にこが前から使ってた部屋だけど、そこで新生μ's誕生会の準備をしてます!

 

穂乃果が脚立を使って部室の上の壁に飾りをしている。

 

「うん!気をつけてね、はい、次はこれ」

次はテープのついた風船を渡したことり。

そして凛と花陽はほうきとちりとりを使って回りの掃除をしている。

 

 

翔、海未、真姫はおかし等を回にコンビニに行ったよう……噂をすれば!

 

 

「ただいま!」

 

海未がドアを開けると翔ぎ一番先に部屋に入り物を置いた。

 

「おかえり!どうだった?」

「メモにあったものは買ってきましたが…これを全部食べるのですか?」

海未は翔が持っていたお菓子の袋と自分の袋を見合わせた。かなりの量である。ちなみに真姫の袋には飲み物がある。

 

「いや…余ったら持って帰ろう!って!」

 

すると、呆れた海未からチョップが繰り出された。

「買ったのは私なんですよ!?それにこんなに持ちかえったら太りますよ!」

「えぇ~…」

穂乃果は息を吐いた。時間は午後四時半、まだまだ明るく、空には雲が先ほどまであったのだが消えており、快晴に変わっていた。

 

 

 

 

そして、

 

 

「じゃあ、部室ができたこと、さらに新メンバー追加に、乾杯!」

 

「「「「「「「乾杯!」」」」」」」

穂乃果が挨拶をしたことでついに誕生会が始まった。

 

 

 

…まさか、またメンバーができることになるとはね…

 

まぁ、一人高校生ではないけど…

 

でも、多分左翔がいるから私は入れたのよね、

 

 

 

あの時…初めて私しかいなかった部室に入ってくれた。

それは階段への道を聞こうとしたからだけど…

 

あの時私がキメポーズをして笑顔ですごいって思ってくれた。

 

私がこの前にμ'sメンバーを傷つけたとしても翔は何がいけなかったのかしっかり考えていた。

 

 

あいつ…本当にマネージャーとして成り立ってるじゃない…

 

「翔くん!これ美味しいにゃ!」

「本当?じゃあ食べてみるよ!」

翔は右となりにいた凛にお菓子を勧められ食べ始めた。

 

翔…貴方はμ'sにとっては宝の持ち腐れみたいな存在なのよ、

 

気づいていないようだけど貴方には他人を引き寄せるカリスマがある。

だからこんなにもμ'sにメンバーが集まったのかしら…

 

 

いや、さすがに言いすぎね、

 

 

きっとこれからにこはみんなに迷惑をかけることになると思う、だから、今ここで言わないと

 

 

「みんな、私はこれからみんなぬ対して迷惑をするかもしれない、それでも…いいのかしら」

 

 

「………?」

他メンバーはそれぞれ互いに顔を見合わせると、顔は少し笑顔になった。

 

 

「当たり前でしょ?人間だれにだって迷惑をかけるよ、何を今さら…!」

 

このとき、私の今までの想いが込み上げた!




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エピローグ2-2  二つの影

エピローグ2-2です!

今回は絵里視点と???視点に分かれてます!

???視点のお話は仮面ライダーダブルを実際に見ている方ならオリジナルキャラ以外はわかるかと思います!



それではどうぞ!


※絵里視点

 

にこがμ'sに加入した日から二日後…

 

私達は生徒会室で作業をしていた。

 

 

「えっと…これはこっちの書類で…」

私は書き終わった書類を整理整頓していた。だいたい10~15枚くらいだろう。

それを承認、非承認の箱に仕分けしている。その作業は慣れたような手付きである。

 

 

 

「絵里、そっちは終わった?」

何かを描いている風野は絵里に声をかけた。

 

「ええ、これで今日の分は全部よ、風野は何をしているの?」

 

絵里は風野から見て右からひょっこりと首を出した。

「……え」

 

絵里はその内容を見て絶句した。

 

 

まずだがこの説明から、

 

音ノ木坂には生徒と生徒会員が手紙をするシステムがある。

玄関内にあるボックスに伝えたいことや話したい内容が書かれた紙を入れると一週間おきに生徒会メンバーの誰かが返答するというシステムである。

 

風野と数人はその担当である。

そしてその内容とは…

 

 

「生徒会メンバーの誰かへ

 

二年のフミコです!頑張って一ヶ月半後のテスト勉強を最近から始めました!

 

そういえばこんなニュースは聞いたでしょうか?

最近、μ'sに『矢澤にこ』という方が加入したらしいです!私は新しいμ'sの形が気になって仕方ありません!

生徒会の皆さんはどう思いますか?

 

二年 フミコより」

 

 

である。

 

 

「え…μ'sに新メンバー?」

「そうよ、もしかして絵里ち知らなかった?」

希は少し驚いたような言い方をしながら着々と書類を書いている。

 

「えぇ…まさか本当に入っちゃうとは」

この物語では語っていないが、矢澤にこの存在をμ'sに教えたのは原作同様、絵里本人である。

しかも、成功するとは思っていないよう…

 

 

「絵里、いい加減さぁ、μ'sを認めたらどう?」

風野が絵里の腰に暖かく触れた。

 

 

「無理よ、あの子達のレベルは低すぎるのよ!」

絵里は威張ったような口を叩く。

 

 

「…絵里ち、ひとつ質問してもいい?」

 

「?なによ、希」

希が口を開いた。

 

「じゃあ何であの子達にアイドル研究部の存在を教えたの?」

 

 

「そ、それは…」

絵里は希言葉に追い詰められたのか、目をそらした。

 

そんな生徒会室に窓から風が入ってきた。

 

 

「違うわよ、あの子達、μ'sを私は崩壊させたくて…」

 

「…嘘、ついてるわね」

 

風野はその理由が嘘だと悟った。風野には嘘をついてるかなんてすぐにわかる体質を持っているのだ。

 

「結果、にこちゃんはμ'sに加入したわ、それに、何でファーストライブの時にビデオを撮影したの?」

 

「…あの子達にこっそり現実の難しさを教えるためよ」

 

「だけど、意外と好評のようよ。それにさ、μ'sのマネージャーをしている私の愛しの翔にばれてるじゃない」

 

「…うるさい!」

絵里は声をあげた。その光景に二人は頭を押さえてため息をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※???視点

 

 

暗い空間…椅子が五つあるだけの部屋。その内の一つは金色に輝いていた。

その椅子に一人、座ると、他の四人は立ち上がった。

 

 

「ては、これより財団X、幹部会議を行います」

そして豪華な椅子に座っている人以外は頭を45度下げた。やはりこの人は偉い立場の人なんだろう。

 

 

 

…財団X?

 

そうだ。あの財団Xである。

 

 

簡単な説明を…

 

財団Xとは表向きには化学発明兼支援団体である…だがそれは表の顔であるのだ。

 

裏の顔…それはガイアメモリなどの危険物の開発兼販売をしている世界の脅威を作る団体となっている。

各国に支店が存在しており、潰すこととしても、拠点を移されるため、なかなか難しいといわれているのだ。

 

もちろん、仮面ライダー達は財団Xとは敵対関係にあり、ライダーが使うガイアメモリは調整が施されており、純化することでドーパントメモリと次世代型メモリと別れているのだ。

 

 

それでは話に戻ろう。

 

 

「…では余り時間がないので手短に」

と、白い髭を生やして目がどす黒く染まっている老人らしき人が言うと回りの四人は息を飲んだ。

 

 

「最近になってから仮面ライダーが強くなってきています」

 

「「「「………」」」」

四人は下を向いた。そのことを知っていたのか黙っているようだ。

 

 

「なにも、下を向くことでもありません、これは想定内です」

 

その言葉に四人は「!」と顔を上げた。つ

 

「さすがです、想定内ということは何か作戦が?」

 

怪しい笑みを浮かべているボスらしき人。

北東側の椅子に座っていた無表情の男は称賛をした。

 

「えぇ、仮面ライダーというのは戦うための機械…ではないですね。あくまで人間ですもの」

「だから、恐怖心をつけるのです。そのため、琉兵衛、あなたの必要が不可欠なのです」

 

と南西側に座るおやっさんと年が同じくらいが同じくらいに見え、ワインがらのサングラスをしている琉兵衛という男を向いた。

 

「私の出番か…いいだろう友よ」

高らかに声を出し笑い出す。

 

「…気を抜かないようにした方がよろしいかと」

と、となり(南東)にいた黒いスーツを着ていて、琉兵衛よりかは少し若そうに見える男性が注意を放った。

 

 

「だね、僕もまだ実戦には投下されてないけど気をつけてね」

 

そして北西に座っていた背の小さい…大体翔と同じくらいの小さい子が背中を押す発言をした。

 

 

「僕君も、忠告をありがとう。気を付けるよ」

そして琉兵衛はガイアメモリを膝の上に出した。

なにやら企みがあるような顔で笑っている。

 

「…ですが、今年までは待ちましょう。来年の一月、年明け位に計画をしてくれないだろうか」

ボスは琉兵衛に約束を話し、本人は優しくうなずいた。

 

「わかった、では早く一月になることを望もう」

 

ついに膝に乗せてあったガイアメモリを起動した。

メモリの色は最上階の金色、

肝心のガイアメモリの記憶は……

 

 

 

Terror

 

 

テラー 恐怖であった。

 

 

 

 




ということでエピローグでした。


???視点からは
テラードーパントこと園咲琉兵衛が出ました!
そして原作にもいた黒スーツのキャラは現在編で主人公と戦う予定です!
さらに無表情な彼…彼も現在編での戦闘なりそうです。

話的にはテラードーパントがμ's編の最大の敵だと考えてます!

次回からは章が変わります!
予告しておくと、次回は日常回として、翔と真姫ちゃんのデート回となります!

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第三章 センターは誰!?…そして生徒会長の秘密…
復活のG~愛シテル狂うホドニ~


第三十話です!

最近ポケモンを買いました。
とりあえずコイルを早く進化させたいです!


それではどうぞ!


※翔視点

 

にこがμ'sに加入して一週間…

 

「いい天気だな…」

空一面が晴れ渡っていた。雲一つない晴天…ではないが……

翔は一人で歩いている。目的の地へ

 

 

 

目的の地、公園へ

 

 

「ついた…まだ来てないか」

ベンチに座った。

 

まずだが、翔がなぜ公園に来たのかを説明しよう。

それは二日前…

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

回想

 

 

音ノ木坂て、スクールアイドルの練習が終わった。

夕方となっており、だいたいの生徒はすでに帰宅中である。

 

 

その時間帯だ。翔はマネージャーであるため練習後、一人で部室を掃除するのだ。

よく他のメンバーも「手伝う!」とはじめの頃は言っていたが、「みんなは練習で疲れてるから一人で大丈夫!」といつも言っていたため、他のメンバーはみんな帰っていく……のだが、

 

 

「こっちは終わったわよ」

真姫だけは違った。

 

部室が手に入った次の日、真姫は帰るふりをして掃除の中盤くらいに無理矢理参加しているのだ。

 

「…なんかいつもごめん」

 

「なんで翔が謝るのよ、私は好きでやっているだけ」

と真姫は机を拭いている。

「…そう」

翔は椅子を消毒しながら返事をした。

 

 

そして掃除が終わった、二人は途中まで同じ道を通る。

 

「…ねぇ」

翔は真姫に声をかけた。

 

「どうしたの?」

真姫はいつものように翔の頭を撫でた。翔もなれてしまったのか抵抗は一切ないようだ。

 

「いつも掃除してもらってるからさ…なんかお礼がしたくて…」

 

「…え?お、お礼?」

真姫は少し考える…そして、何を思い付いたのか目の色が抜けていった。

 

 

「…だったら翔」

 

 

 

 

「私のお婿さんになってくれない?」

 

 

「………え?」

そんなことを真姫は口にした。あたりが凍りついたように寒くなった。

 

 

「…あの、おむこさんって何?」

だが、翔はお婿さんの意味を知らないようで、真姫の服の袖をつかんで聞いた。

 

 

 

 

「要するに、私と結婚してほしいのよ♡」

 

 

 

 

真姫は高らかに笑みを浮かべた。

翔は困惑している。

当たり前だ。小学生なのにいきなり結婚を迫られているのだ。まぁ、大人になってもいきなり告白されても困惑するだろうが……

 

「…無理だよ」

「…え」

翔さやっぱり断り、真姫はさらに目の色が黒くなってきた。

 

「ナンデヨ…なんで!?どうして!?私は翔を愛してるのよ!?貴方のためなら欲しいものはなんでも買ってあげるし、働かなくても私が一生支えてあげるのよ!?」

 

真姫は声を荒らげた。そして、翔を持ち上げて見つめあわせた。

 

 

「真姫ちゃん…ごめん、僕は真姫ちゃんには釣り合わないよ…それに、小学生だし、あまりお金はないよ」

 

するとだった。

真姫は翔の体を引き寄せ、抱き締めた。

 

 

「!?////」

 

今の翔の体勢を教えよう。

翔は空中に浮いているのだが、頭は真姫の胸に当たっており、息苦しそうにしながら少し頬を赤くしていた。

 

 

おいガキ、そこ変われや(切実)

 

 

まぁ、そんなこと作者の言葉は虚しく響くのだ。

 

「貴方はね、いてくるれるだけでいいのよ?私が養ってあげるから、翔は私に愛を注いでくれれば…注ぎだけでいいの」

 

そんな真姫の小悪魔が誘惑するような言葉…

しかし翔はその言葉だけでなく、真姫の現在のオーラに恐怖を感じていた。

身震いをしてしまった。

 

「ねぇ、その…できればもう少し違うことない?さすがに結婚は…」

 

 

 

 

 

 

「ドウシテヨ!」

 

 

 

 

 

真姫は声をあらげた。もちろん、翔も驚いた。

 

 

 

「…ごめん、だったらさぁ……そのせめて…

 

 

 

デートってのにできないかな?」

最近、翔はデートという単語を覚えた。真姫は少し不満そうだが

 

「デート…まぁ、翔がそういうなら別に構わないわよ」

となり、翔は真姫とともにデートに行くことになった。

 

 

 

回想終わり

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなことがあったのだ。

 

 

少し待っているとだった。

 

「…あれ、お兄ちゃん」

 

とそこに現れたのは真姫ではなく、璃奈だった。

 

「璃奈!どうしたの?」

「散歩しに来た。家にいるだけじゃ不健康だから」

なんだこの天使、

健康の為とかめっちゃ大人のことじゃないか

 

「そうなんだ!」

と二人が話していると…

 

「ごめんね?送れちゃった♡」

と真姫が来た。

「あ、真姫ちゃん!」

「…翔のお姉ちゃん?」

璃奈は目を細めて真姫を見た。

 

「違うよ、僕の友達」

璃奈はふーん…と言うような顔で真姫を見た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして、璃奈と別れ、二人はデートとなった。

 

 

 

「…」

翔は真姫と手を繋いで歩いている。

まぁ、繋がされていると言った方が正しいのだが…

 

 

「翔!これやりましょう!」

二人は現在ゲームセンターに来ていた。

真姫はあまりこういったところには行かないのか、少しテンション高めだ。

 

「うん!わかった」

そういい、二人はアーケードゲーム、パーフェクトパズルを始めた。

 

いわゆる、パズルゲームだ。

 

 

他にも様々なゲームをした。

 

 

そして、二人はもう一度町に戻り歩いていると…だった。

 

 

「…あ」

翔は店頭でなにかを見つけたようだ。

 

「どうしたの?」

真姫はしゃがんでそれを見る。

その物体は…!あ

 

 

Pom!Krush!Krush!パッパッパ!

グルメスパ◯ザーであった。

 

翔はサンタから一度もらったのだがすぐに壊れてしまったのだ。

そんなプラゴm…おっと誰か来たようだ。

 

 

「…これは?」

「グルメスパイザー!っていう料理道具!」

あのスター◯ュンも認めた料理道具!…ではないからな!?料理出来ないし!

 

「ふーん…欲しいの?」

真姫は翔の目を見つめていた。

 

「え?欲しいかな?前に壊しちゃったし…」

…おい、もうそれを買うのは止めろ!

あんな惨状を繰り返してはならない!

だから!やめ…

 

 

 

 

「お買い上げありがとうございましたー」

 

 

買 っ た よ

 

 

 

 

朗報  左翔 二つ目のグルメスパイザー(プラゴミ)を入手

 

 

「ありがとう真姫ちゃん!」

翔はプラゴミを嬉しそうに抱えて出てきた。

 

「どういたしまして♡なにか欲しいものがあったら何でも買ってあげるわ♡」

と真姫のヤンデレ度はかなり上昇しているようだ。

 

 

そして、

 

 

夕方となった。

二人はそろそろ帰ることにした。

 

「楽しかったね!」

「そうね」

真姫は翔の頭を撫でた。

 

「ねぇ翔」

真姫は翔を呼んだ。

それはなにかが起こりそうな雰囲気で…

 

「?なに真姫ちゃ…んっ…!?」

真姫は翔を持ち上げてディープキスをした。

 

 

「んっ…チュハッ…ハァッ」

真姫の舌が翔の舌とぶつかり合い、急なディープキスに翔は混乱し、脳の思考はたちまち停止した。

そして一分が経過、ディープキスは終わった。

 

 

「ま、真姫…ちゃん?」

「おいしかったわ、翔の唾」

 

「へ?」

真姫は目の光を失っていた。翔の体は凍りついた。

 

 

「私のは…どうだったかしら♡」

真姫はペロッと舌を一部出し、翔を誘惑するような瞳でウィンクをした。不覚にも、翔はドキッとしてしまった。

 

 

正直、真姫ちゃんの舌は甘かった。出来るのならもう一度味わいたい…

それでも、翔には罪悪感が沸いてくる。

先日にこちゃんから「アイドルは恋愛禁止!」と教えられたため、出てきてしまった。

 

 

翔はこの気持ちで胸が押し潰されそうになりながら帰宅した。




ということで第二十九話でした。

まさかの二回目のグルメスパイザー登場でした(笑)

クリスマスにポケモン買うかグルメスパイザーを買うかで悩みました←マジ

では話が変わります。

サンシャインストーリーの件なのですが、年内に第二話投稿出来そうなので来週再来週に投稿します!


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作ろうB~ぴーぶいってなんだ?~

第三十一話です!

…三十話?パァ(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
ついに三十話です!

登下校中に小説を書くようにして約半年、ここまで来ました!これからもご愛読のことお願いします!

ダブルな二人で只今アンケートをしております!お参加お願いします!

それではどうぞ!

追記ーーーー

実際には三十一話でした、すみません(ハイパー土下座)


※風野視点

 

 

「いくよー!3.2.1.」

 

音ノ木坂。昼頃の話、

 

 

私はいま希と共に校庭にいる。μ's二年生と凛ちゃんと共に動画を作成している。

 

 

「これが音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sのリーダー、高坂穂乃果」

 

希はノリノリにナレーションをしている。

それに会わして穂乃果は様々なポーズをする。

 

「今日はその高坂穂乃果の一日に密着しよう」

私はアドリブで言葉を付け足して二人で笑いながら動画を閉じた。

 

 

「とりあえずOKやで」

希が確認して、よかったようだ。

 

 

「どうだった?ことりちゃん!」

「よかったよ!じゃあ次は海未ちゃんだね!」

 

私は希とカメラを交代して海未に標準を合わせる。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください!動画は…ちょっと」

 

「え~…じゃないとこれからの動画撮れないで?」

近々ある部活発表会の動画作成を引き受ける変わりにμ'sはカメラを自由に使わせてもらえることを要求したのだ。

 

二人はその要求を飲み、μ'sの取材をしている。

まぁ、絵里は反対したのだが…

 

 

「ちょっと海未ちゃん!じゃないと動画撮れないよ?」

 

「ど、動画なんて作らなくても…!」

「でも、そういうわけにはいかないんだ…」

「μ'sって三人の時のPVしかないからさ」

 

「…でもあの時の動画を撮っていた人って誰なんだろう……」

穂乃果は考えている。

 

 

絵里だよ!絵里!

エリガトウコウシタンダヨ!

 

風野は脳内で伝えようとするがやはりだめだ。

というか勝手に動画にしたら犯罪では……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※翔視点

 

 

音ノ木坂に来たよ!

 

まぁ、毎日のように来てるけど…

「あ、翔くん、こんにちは!」

 

廊下から向かっていると、フミコ ヒデコ、ミカと出会った。

 

「あ!ヒフミさんだ!こんにちは!」

音ノ木坂に来るようになってからヒフミトリオとも仲良くなった。さすが歳上殺しなだけある。

 

翔はトリオに頭を下げ、笑顔を作る。

 

(((か、かわい…!)))

 

ヒフミトリオの顔は赤く染まり、フミコに関しては頭を撫で始めた。

 

 

そんなこんなで部室に着いた。

 

 

 

「やっほー!」

「あ、翔君!」

部室内にはμ's二年生と凛、希と風野がいた。

 

 

「お姉ちゃん?何かあったの?」

翔はすぐに風野のそばに向かう。

 

「そうよ、ちょっと部活発表会の動画作るためにPV作るからカメラを貸し出ししてもらうって条件でやってるの」

 

 

風野は得意気に話し、翔を自信の膝元に座らせて翔の頭を自分の顎を乗せた。

 

その場にいる人は(いいなー…)と風野を羨ましがっていた。

 

「ぴーぶい?なにそれ金平糖の種類?」

 

おい、

さすがは金平糖が嫁なだけあるが、なんかさ、ボケるのにもっとあるだろ!?

 

そして、翔は金平糖を食べ始めた。

「旨い!」

 

よし、こいつは自由すぎる!絞めていいぞ。

 

「PVっていうのは、プロモーションビデオの略やで?曲の紹介とかに使うんやん」

 

希様は大天使…!こんな翔にもきちんと説明しているのだ!

 

 

「ふーん…金平糖じゃないんだ、がっかり」

 

 

 

マッテローヨ!

 

作者は信号アックス(仮面ライダーの武器)を怒りの形相で持った。

そしてシグナルチェイスを装填!

 

 

 

イッテイーヨ!

 

ぷよでっせ「逝っていい…ってさ」

 

 

クソ茶番すみませんでした。

 

 

 

「…そういえば真姫ちゃんと花陽ちゃんとにこちゃんは?」

翔がキョロキョロと回りを見る。

 

「たしか、かよちんはアルパカの世話があるらしいよ?真姫ちゃんはさっき翔君を探してくる!って言ってから出ていったよ」

 

 

なるほど…と翔は頷いた。

 

「にこ先輩は…私達はなにも聞いてません」

海未は首を横に降った。翔はそっか、と言うと風野の膝から降り、棚にあるスクールアイドルのグッズを見始めた。

 

 

 

(やっぱりA-RISE関係が多いな…!)

綺羅ツバサのアクリルスタンドを手に取った。

 

「…あれ?翔君もA-RISE好きなのかにゃ?」

凛は翔がA-RISEのグッズを手に取ったことに反応した。

 

 

「え!?…い、いやぁ、この人かわいいな!って思ったからさ!」

翔はとっさに言い訳をしてその場から逃げれた。

 

そして、ツバサのアクリルスタンドをあんじゅと英玲奈の間に置くと…

 

 

 

バンッ!

 

 

とドアが強く開けられた!

 

 

「あっ!にこ先輩!」

にこであった。

 

 

 

「あんた達…取材が来るって…本当?」ハァ…ハァ…

にこは息を切らしながら聞いた。

 

「もう来てるで」

 

 

希が笑って言うと、にこはすぐにはっとしてキャラを作り直した。

そして、笑顔で彼女の代名詞であるコーレスを披露した。

 

「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこに~♡の矢澤にこです♡」

翔は「おぉ!」と笑って反応して、強い拍手をした。

 

 

だが、希は

 

「いや、そういうのはいいんや…」

と、若干引いてるご様子だった。

 

「部活動の姿じゃなくてありのままの姿を探してて…

 

すると、にこはなにかを察したようだ。

 

 

 

「あ、あ~そういう形ね?ちょっと待って…」

にこはしゃがみ、何かしらの動作をした。髪をほどいたようだ。

 

髪を下ろしたにこ。肩についており、正直な話、こちらの方がかわいいという人も出てきそうな感じであり、翔は一瞬だがドキッとしてしまった。

破壊力抜群だ。

 

 

「これがいつものにこです、はい、そうです。アイドルじゃないにこはこうやっておしとやかにすごしているのです」

 

にこは声を変えながら話した。そして、にこから見て左にある壁に近づき、左を見る。その後すぐに目をつぶる。

 

 

すると翔以外のそこにいるメンバーはこっそりとドアから出た。

「え?ちょっと?どこ行くの?」

 

しかし、翔の言葉は取材モードのにこには届いていなかった。

 

「いつもは真面目に授業を受けたり、部活の時はキャラを作る…それがにこです」

 

にこはドアの前に振り返り、真ん中に立つ。

 

 

「あの~にこちゃんは…言いづらいんだけど」

 

「何?怒らないから言ってみなさい?」

いつもとは完全に気配が違う。

 

 

「もうみんないないよ?」

 

「何でやねーん!」

 

 

あっ戻った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後、二人は他のメンバーがそとに行ったらしいので向かうことにした。

 

 

「…ありがとね、翔」

にこは照れながらさっき唯一残って反応してくれた翔に礼をして、頭を撫でた。

 

「なんで?僕なにもしてないよ」

翔はわかっていないようだが、にこから撫でられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「イタ♡翔♡」

 

 

 

 

 

 

 

にこが撫で始めた瞬間、後ろから異様な気配がした。

それは愛情という感情が暴走していていまにも体がドキドキしてきそうな…

 

 

 

 

真姫だった。

 

 

 

「ま、真姫ちゃん……」

 

翔は体がビクッ!と震え、少しながら恐怖心が生まれた。

以前、翔は真姫とデートしたのだが、真姫から付き合ってもいないのに深いディープキスをされ、いまにも体が怖い。だがもう一度されたいという気もある。あの甘い禁断の果実のような…もしくは新大陸を見つけた人間のような興奮…

翔は息が荒くなっていた。

 

 

「ちょ、翔?どうしたのよ」

にこは不信に思いながら翔のデコをさわった。

 

 

 

 

「サワルナ!」

 

 

 

その言葉に二人はビクッ!と再び…

 

 

「あなたなんかの汚らわしい手でフレルナ!」

真姫はにこの手を降り叩き、すぐに翔を抱き上げる。

 

 

「大丈夫だった!?翔!あぁ…もう無事よ♡さぁ、私と行きましょ♡」

翔を強く抱き、翔はドキドキしてしまった。だが、すぐに抵抗する…しかし、真姫の胸に顔を当てられ、逃げ出そうとするが腕のホールドで抜け出せない。

 

 

「待つのよ!」

にこは嫌がる翔から真姫止めようと追いかける。少ししてから真姫は振り返った。

 

 

「なによ、今更…負け犬の遠吠えかしら…?」

真姫はにこを下と見なしているのか、煽りの発言をした。

 

「うるさいわね!…あのね、あんた達が翔のことを好きなのはよくわかったわ。だけどね!真姫、あなたアイドルでしょ!?アイドルに恋愛は禁止!!って前に…」

 

にこは真姫との顔を近くして怒る。間になっている翔はなにが起きているのかわからない状況であった。

次の一言でにこは絶望することになったのだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう…じゃあ私、μ's辞めるわ」

 

 

 

 

 

 

 

「「…え」」

二人は開いた口が塞がらないとはこのことであると体験した。

三人の間に沈黙の稲妻が走り、真姫はため息をしながら翔の頭を撫でると先に進んだ。

 

 

 

「ま、待ちなさいよ!アイドル辞める…って本当なの!?」

 

 

「えぇ本当よ、話すことは終わったわね、それじゃあ」

にこは去っていく真姫を尻目に涙を流していた。

 

 

(パパ…風野…どうすればいいの……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

校庭に着いた翔と真姫、

真姫は当初嫌がっていたのだが翔と一緒にという条件で録ることに。

 

「次に、一年生とμ'sの頼れるマネージャーを紹介します!」

穂乃果のアナウンスを聞き、凛ははしゃぎ、翔はカメラに手を振る。

 

 

その様子をにこはみていた…

風野と共に

 

 

 

 

※風野視点

 

 

「それで、μ'sはどう?」

「はっきり言って楽しいわ」

二人はそとの通路から身を出している。

 

「…ありがとね」

「に、にこ…?」

「一回だけよ!…多分風野…あんたと翔がいなかったら私はμ'sに入れなかったんだと思う。感謝してるのよ」

すると、

 

ピッ

 

 

と風野のスタッグフォンから音がした。

録音していたようだ。

 

 

「録音消しなさい!」

にこは奪い取るが、それには疑似メモリが装填されていたため、スタッグフォンはライブモードになり、宙に浮いた。

 

 

「え、えぇぇえ~!?」

光景ににこは目を大きく見開いた。

 

そしてスタッグは風野の手に着地し、ライブモードを終了した。

 

 

「なに!?今の?」

メモリガジェットよ、まぁ、ロボットみたいなもの。

 

スタッグを鞄にいれ、チャックをして、にこはふーん…と反応した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、練習を撮ることになった。

 

 

 

屋上

 

 

 

「1.2.3.4.1.2.3.4.」

ループしており、μ'sはそれぞれ踊っている。

 

「花陽ちゃん!少し遅れてるよ!凛ちゃんは速い!」

「はい…!」

「わかったにゃ!」

「穂乃果ちゃん!疲れた?」

「まだまだ!」

「ことりちゃん!今のを記憶に入れて!海未ちゃんはその調子!」

「はーい!」

「わかりました」

と的確に翔か指示しており、その光景に希と風野は感心していた。

 

「翔君…やるおるな?」

「当たり前てしょ?自慢の弟なんだから!」

 

そして二人は視線を戻す。

「真姫ちゃん良い調子!あともう少し踏ん張ろっか!」

「わかったわ♡」

だが真姫はずっと正面ではなく翔を見ていた。他の人はダンスで夢中、翔は全員の動きに集中していたため一切気づいていない。

 

「にこちゃん!このステップのミス三回目!次回から切り替えて!」

「わかってるわよ!」

 

 

そして練習は終わった。

 

「お疲れ様!はいこれ!」

翔はみんなに水を渡した。

ありがとう、と水を受け取っていくμ's。

 

「…もう完璧なマネージャーじゃないの」

「これは将来の職業決まったんちゃう?」

二人は微笑を浮かべてみていた。そして風野はカメラを確認した。しっかり録画されていた。

そしてその様子を翔が見に来る。

 

 

「どうだった!?お姉ちゃん!希ちゃん!」

「凄かったわ、練習の量が案外ハードすぎて」

「曲調も凄かったやん、穂乃果ちゃんは凄いなぁ」

 

 

二人は大の字に寝そべっている穂乃果を見た。ことりと海未と話している。

 

 

 

 

 

「え、曲は真姫ちゃんと僕で作ったんだよ?」

 

 

「「へ?」」

凝視をした二人。

 

「え、じゃあ歌詞は…?」

「海未ちゃんと僕!」

「衣装は…」

「ことりちゃんと僕だけど…」

「ダンスは?」

「凛ちゃん」

「そこ翔君やないんや」

いつの間にかノリツッコミをした希。

 

「ねぇ前から思ってたけど…なんで穂乃果ちゃんかリーダーなん?」

 

 

「え?」

希の質問に翔は口を閉ざした。いや、回答がわからなかった…と言った方が正しい。

確かに穂乃果ちゃんが勝手にリーダー!ということになっていた。

「………」

翔も不思議そうに思って穂乃果を見た。

穂乃果はその様子に一切気づいていなかった。




Twitter始めました!(11月に)

遅すぎなんだわボケェ!
リンクどうぞ!

https://twitter.com/UGaTsbxo66vIKn1?t=9JH-DpYFaPJiXNAPMZA9dA&s=09

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Lを決めろ~えっと、なんでみんな僕を…~

第三十二話です!


数日前に ダブルな二人、ゼロな二人のスーパースター編である、
ラブライブスーパースター!~奇跡の二人~
を作成しました!
ネタバレなどがありますが、それでも見てみたい!というかたはご覧ください!
リンクです!
https://syosetu.org/novel/305347/

それでは本編どうぞ!


「私達は!スクールアイドルをしていて、一つ大事な欠点があった!」

電気の付かない部室の中、にこは一人そう語る。ホワイトボードを出し、みんなの目線がホワイトボードに注目する。翔以外…翔は呑気に金平糖を食べている。

 

それもそうだ、昨日取材があったのだが、動画を取っていた希は翔に質問したのだ。

 

「なんで穂乃果ちゃんがリーダーなん?」

 

翔はその言葉をμ'sに話した結果、新しいリーダーを作ることになった。

 

 

「まずリーダーの条件は!メンバーの誰からも信頼が厚い人!さらに精神が強く、頼られる人!」

するとにこ以外のメンバーは一斉に翔を見た。

その翔は金平糖を優雅に食べていた。

 

 

「…えっと、なんでみんな僕を見てるの?」

翔は困惑していた。

 

 

「確かに翔君はなにかと頼りになるし…」

「みんなからの信頼も厚いにゃ」

 

花陽と凛は頷きあい、

「じゃあ翔君がリーダーでいいと思う人!」

穂乃果が挙手を求めると、にこ、翔以外のメンバーが手を上げた。

 

「じゃあ翔君に決定!」

 

「「まてーい!」」

 

にこと翔はおもいっきりツッコんだ。

 

 

「あのさ…その、マネージャーがリーダーってアイドルはは聞いたことないよ?…それに僕はリーダーをやりたくないし…」

「そうよ!翔の言う通りマネージャーがリーダーはちょっとおかしいわよ!?それに、もっとリーダーに向いてる人がいるでしょ!」

 

にこはアピールをして翔はなるほど!と察した。だが他のメンバーは…

 

「海未先輩かにゃ」

「なんでやねーん!」

にこのことは気にしていなかった。

 

海未は自分が指名されたことで少し焦っている。

確かに翔を覗けば一番に信頼があるのは海未であろう。

 

「私は…!翔がやった方がいいと思うわ!でしょ?翔♡」

 

真姫はいつも通り翔にデレッデレだ。そしていつの間にか翔をつかみ、自身の膝上に座らせた。

 

「い、いや…その僕はにこちゃんが」

 

「翔?」

真姫は怪しい笑みを浮かべ、翔の耳に息を吹き掛けた。

 

 

「ふーっ♡」

「ひゃうっ!?」

くすぐりなどに敏感な翔は強く反応し、体を反射的にそらしてしまった。

 

 

「ちょっと真姫!やめなさいよ!翔嫌がってるじゃない!」

にこは真姫が作り出した翔への愛に反発する。だが…

 

 

「へぇ~…この前私が言ったこと忘れたんだ……」

するとにこは(はっ…!)と思いだし、顔が青ざめていく。

 

 

「…わかったわよ、好きにしなさい」

「ちょっとにこちゃん!」

翔は暴れるが、真姫は脇をくすぐり責めして翔を落とした。

いつの間にかじっとするようになったのだ。

 

 

「…じゃあリーダーどうする?」

重い空気の中、穂乃果は声を出した。

 

「私は海未先輩がいいと思います…」

「わ、私はちょっと…」

海未は遠慮している様子。

だがにこは自分をアピールしていた。

 

「仕方ないわねー」

 

「一年にさせるわけにはね…」

ことりが呟き、真姫は意見した。

 

「私は断然翔よ、やりたいデショ?♡」

真姫は目が♡になりながら翔に聞いた。

 

「僕はやらないよ…それよりにこちゃんがやったほうが…」

「どうしよう…」

にこ以外は翔の意見を聞いていないようだ。

 

「仕方ないわねー…」

にこはまたみんなに語りかけている…

だが反応無し…

これがネタキャラの運命かっ…!

 

「ことり先輩は?」

凛の言葉でにこ以外がことりを見る。

 

「え?私?」

自分を指差して少し驚いた顔をした。

「ことりちゃんは…」

「副リーダー…じゃないかな?」

たしかにことりからはリーダーではなくどちらかといえば副リーダーであろう。

 

「SI☆KA☆TA☆NA☆I☆WA☆NE!……」

にこの言葉は翔以外から無視されるようだ。

 

 

「……やっぱり翔しかいないじゃない!ほら♡翔がやるのよ?」

 

「いや、でも!にこちゃんが!」

翔はにこを指差した。だが

 

「「「「「「うーん…」」」」」」

と全員はスルーしていた。

 

 

最 終 手 段

 

どこからか、にこは拡声器を取り出した。

 

 

「し~か~た~な~い~わ~ね~!」

 

部室内に響く声、さすがに気づくだろう…

 

 

 

 

 

 

「どうする?」

 

 

 

 

 

    μ's 野zyu…じゃなくて耳が遠い説

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

カラオケ

 

 

 

 

「こうなったら!実技で決着をつけるわよ!」

μ'sと翔はカラオケに来た。

にこは部長権限で歌とダンスその他…でリーダーを決めるらしい。

そんな重要な機会

 

だが…

 

 

 

「これ歌おうよ!」

「カラオケは初めてです…」

「これ美味しそうじゃない?」

などと呑気な発言をしている。

 

 

「ちょっとあんた達真面目なの!?」

にこは呆れながら怒る。

翔は…曲選択の画面をいじっていた。

 

「…なんだろうこれ」

 

 

適当に出てきた曲を再生してみた。

出てきたのは…

 

 

ヤらないか、HA!

 

 

 

やらないかだった。

 

海未、真姫、翔を除く全員が吹き出した。

 

 

「ちょっ!なんでそんな汚い曲をかけるのよ!」

にこはカラオケのパッドを奪い取り、演奏を中止した。

 

 

 

そんなこんなで始まったカラオケ…

 

 

「すごい!全員90点越えたよ!」

みんなは喜んでいるが、にこは項垂れていた。

 

「ど、どうして…点数が高い曲をリサーチしたのに…」

にこは呟いたが聞こえてはいなかった。

 

 

「せっかくだし翔君も一曲歌おうよ!」

「え?僕も?」

穂乃果はマイクを翔に渡し、マイクを不思議そうにいじる。

 

 

 

 

「しんぱいないさー!」

 

 

 

某D社のライオンの王の有名な台詞をシャウトした!

 

 

「びっくりしたにゃ!」

「ごめんごめんw」

翔は笑いながら席に座り、曲を選んだ。

 

 

「みんな、少し時系列バグるけど…いいよね?」

 

「「「へ?」」」

 

翔が選んだのは…

 

 

「帝京平成大学!帝京平成大学を知ってるか!?」

 

 

 

最近流行りのチ◯ッパー声の帝京平成大学の歌であったw

 

 

「「「「「「wwww」」」」」」

μ'sは笑いだす。たしかに翔の言う通り時系列がバグっていた。

 

 

「翔wwちょっ!メタいからやめなさい!」

にこは腹を抱えながら叫んだ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ゲームセンター

 

次はゲームセンターに来たようだ。

ダンス対決と言えば…

 

「歌で決着がつかないならダンスよ!」

 

だが、

 

「ことりちゃん!ここ!」

 

「うん!」

「何クレーンゲームしてるのよ!」

穂乃果、ことり、凛はクレーンゲームをしていた!

 

さらに…

 

 

「真姫ちゃん、次はこっちに来るよ!」

 

「ヴェェ?…あっ、やられたわ」

 

真姫と翔は Bang! Bang! シューティング!

をしている。真姫はゲームオーバーになったようだ。

 

 

「何やってるのよ!あんた達!」

にこは注意をする…が

 

「よし!ここで!」

翔は熱中しており話を聞いておらず、必殺技ボタンをおす!

 

「鉄棒殴り!」

敵を一時的に鉄の棒で殴り間を取らす技のようだ。

 

 

「話聞きなさい!」

にこは翔をチョップした!

「痛っ!」

そして…

 

バン!

 

黒い画面になり表れるGAME OVERの文字

 

失敗だ。

 

 

「ちょっとにこちゃん!クリア出来なかったじゃん!」

 

「遊びに来てるわけじゃないのよ!さ、早く戻るわ「あ!やったぁ高得点だにゃ!」は、はあぁ!?」

 

 

翔をつかみながら戻ろうとしているとプレイしていた凛が高得点を出したようだ、にこは心底深く、こいつらは化け物だと感じた…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しかしどっちにしても決着は付かなかった。

 

 

「こうなったら!チラシ配りで勝負よ!」

 

秋葉原にきた八人。それぞれ20枚ほどのチラシを持っていた。

 

「リーダーでも、歌やダンスは全く出来ない…けど人を集めることができる不思議な力がある人がよくいる!だから!その力で勝負よ!終わったメンバーからここに集合よ、それじゃあ、スタート」

始まったようだ。

 

 

「すみません、これをよかったらどうぞ!」

 

翔は順調そうだ。チラシも減ってきている。だがにこは…

 

 

 

 

「うそでしょ…?時代が変わったの?」

誰も立ち止まらないためにこは一人の男性の腕をつかんだ。しかしにこは知らない…この人はヤバイ人だと…

 

 

「…邪魔だぁぁ!」

白髪交じりの男性がにこを振りほどくと驚きのものを起動してしまった。

 

 

 

Gyro

 

 

メモリを刺した跡が肩に現れ、男はジャイロドーパントに変わった。

 

 

「いやぁぁぁぁ!」

にこは悲鳴を上げ、その声に大衆の人は振り向き、混乱した。

 

 

「危ない!伏せて!」

 

たが翔は冷静ににこに指示をし、それを聞いたにこはしゃがむ。

 

「とりぁあ!」

翔は生身で強いキックを食らわせ、一時ドーパントを怯ませた。

 

そしてすぐさまにこを救出し、逃げるように指示を出した。

 

 

「…さてと、よくもにこちゃんをやってくれたね」

翔はロストドライバーを装着した。

そのときの表情はいつものかおからは想像できないほどの怖い顔だったという…

一触即発の空気が今落とされた!




ということで第三十一話でした!
次回はついに久々の戦闘シーンとなります!


ついに今年もあと2日…ですか、
来年は沢山の小説を作り、様々な方に見てもらえるよう、精進することを目標にします!

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それでは皆さん!よいお年を!


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Gとの激昂~表したジョーカー~

第三十三話です!


明けましておめでとうございます!(二度目)
ゼロな二人の新年初投稿です!

最近念願のダブルドライバーを買いました!
学校卒業したらロストドライバーも買いたいですね…


今回の80%はバトルです!

それではどうぞ!


秋葉原

 

 

スクールアイドルショップの前…チラシ配りをしていたμ'sと翔の目の前にドーパントが現れた。

 

 

ジャイロドーパントである。

 

 

 

翔はすぐににこを救出し、今に至る。

 

翔はジョーカーに変身しており、カウンターを決める戦法だ。

 

 

 

ジャイロドーパントはジャイロの記憶を活用して、椅子などを飛ばして翔を妨害しながらじわじわとダメージを与える。

 

 

「近づけない…」

翔は椅子をパンチしてどかし、再度ドーパントに近づく…が

 

 

「風よ!吹け!」

 

 

ドーパントのジャイロになっている腕部分から風が生まれ、強風により翔は立つだけで精一杯。

ドーパントの正拳突きをかわすことに失敗し、飛ばされてしまう。

 

 

「ぐっ……!」

 

 

 

だめだ、むやみに攻撃しても逆にチャンスにされる…様子を見よう…

 

 

ジョーカーはドーパントと間を取り、両者とも少しずつ移動しながらチャンスをうかがう。

 

 

 

…最悪ガイアリミットなら突破できる。…約束は破ることになるけど、みんなを守るなら…!

 

ジョーカーは決心したように息をつく。深呼吸をしていると、ドーパントは間合いに入ってきてパンチをする!

 

 

「とりぁ!」

ジョーカーはそれを受け止め、ドーパントの腕をつかんでから人のいない方向に投げ飛ばした。

ドーパントは10メートル飛ばされ、怯む。

 

 

 

 

チャンスは今だ!

 

 

ジョーカーは自信の胸を叩き、奮い立たせる。そして、

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉお!」

 

 

 

ガイアリミットが発動した。

翔の拳に紫炎が纏い、肉体も強化され、ドーパントにジャンプしてから空中で勢いをつけながら地面に倒れているドーパントにパンチをする。

 

そしてパンチで炎が鉄の体を溶かし、もがき始めた。

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛!」

 

 

「まだ……まだダ!」

苦しみながらも翔は攻撃の手を休めない。

 

 

 

 

 

 

「翔!大丈夫なの!?」

 

遠くで真姫が物陰に隠れながら心配している。

μ's全員がそこにいた。

 

「ちょっと!翔は…仮面ライダーなの!?」

にこは開いた口が塞がらないようで、目も大きく見開いている。

 

 

「知ってたけど…なんか苦しそうだよ!?」

凛は翔が仮面ライダーであることは知っているが、変身した姿を見ることはにこ同様初なのである。

 

 

「たしか…ガイア…リミット?って力だったはず」

花陽はμ's加入前に翔に助けられた際に使用したガイアリミットについて、助けに来たおやっさんが話した単語を聞いていたのだ。

 

 

「…ガイアリミット?」

 

ことりは戦っている翔を尻目に花陽を見る。

 

「い、いや…その……詳しいことは…「ガイアリミットってのは、メモリと使用者が過剰適合のときに発動できる能力のことよ、だけど反動として攻撃的な戦いかたになる上、一定時間が過ぎると能力が下がるのよ」え…」

 

 

 

 

にこが、答えた。

知っている口調で詳しく説明したため、真姫を除く五人はにこを凝視した。ちなみに真姫はあっ気な表情だが翔から目を離していない。

 

 

「な、なんでにこ先輩が知ってるんですか…?」

 

 

「……後で話すわ」

にこが翔を再度見始めたため、他のメンバーはにこに怪しい気持ちを抱きながら翔を応援した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!」

 

ジョーカーの体力がガイアリミットで蝕ばまれていく。

 

体力もそろそろ限界を迎えている。一定時間までもう数えきれる秒数しかない。

 

 

 

「…もう…決メル!」

 

ドーパントにアイアンクローをしていたジョーカーは左足で前蹴りをして距離を一定に保つ。

 

 

「…に、逃げないと」

ドーパントは逃げ腰の姿勢をとる。

ジョーカーもまずいと思った…が、その気持ちはすぐに晴れた。

 

 

ドーパントは翔を後ろ越しに見ながら逃げる。

 

ジョーカーはマスクの中では任せた、と言わんばかりの表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

「動くな!」

 

 

 

警察だ。

 

 

4.5人で形成された警察隊だった。

 

三人が銃を装備しており、二人が盾を構える。

そして間髪いれずに強い音が鳴る。

ドーパントの腹部に直撃した。

 

 

アーマーが溶かされているため、ドーパントにはダメージが入り、転倒してしまい、腹部を押さえた。

 

 

 

「ナイス…これで!」

 

ジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填した。

 

 

 

 

ジョーカー マキシマムドライブ

 

ジョーカーが空中でキックの体勢をとり、スロットのボタンを押し、ライダーキックを放つ。

 

 

 

「ライダーキック!」

 

大ダメージを受け、ドーパントはメモリブレイク。

ジャイロメモリは粉々に破壊され、すぐに警察隊が犯人に手錠をかけた。

 

 

 

「5時20分 犯人逮捕!」

ジョーカーは敬礼をしてガイアリミットを解除してから変身を解く。

 

 

 

「あっ……」

力を使いすぎたのか、生まれたての小鹿のようにプルプル震える足。すぐに翔は倒れてしまった。

顔が地についているため冷たい。

 

 

「翔~!」

μ'sが翔の所に走って向かい、一番最初についた真姫が翔をお姫様抱っこした。

 

 

「みんな…」

翔はみんなを見上げる。安心したのか安堵するメンバーもいれば嬉し泣きをしているメンバーがいる。真姫はゆっくりと翔を抱き締めた。

 

 

「心配したじゃナイ…」

 

真姫から出た水の粒が翔の胸に当たる。

 

 

翔はみんなが自信の事を心配してくれていたことを感じ、嬉しいな…と微量ながら微笑んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

その後……

 

音ノ木坂に戻りながらにこは他のメンバーになんでガイアリミットに知っていたのかを話すことになった。

 

 

 

 

「にこにはね、パパが昔いたの、そのパパは

 

 

 

 

 

仮面ライダーなのよ」

 

 

 

 

 

「「「「え……え~!?」」」」

 

夕暮れ時なのですこし迷惑な家もあるが叫んでしまった。

現在翔は、足に力が入らないため真姫がまだお姫様抱っこしているが、驚きかを隠せず、落ちそうになる。

 

「名前はね、仮面ライダーエターナル、静岡の方を守っていたライダーよ」

 

 

「静岡か…」

静岡の沼津に翔はいたのだ。もしかしたら会ったことが…ないな。

 

 

翔は沼津にいる幼なじみ三人を思い浮かべた。

 

(三人とも…何してるのかな…)

夕焼け空の下、翔は空を見上げた。からすが数羽飛んでおり、きっと三人も同じ空を見てるのかな…?と微笑んだ。

 

 

 

 

 

「あれ?たしか翔君って静岡にいたんだよね」

ことりは翔はどこから来たのか思い出したのだ。

 

「うん、だけどエターナル?ってライダーとは会ってないなぁ…」

 

 

「そ、そうなのね….」

にこは期待の眼差しを向けていたがそっぽを向いた。

 

「…そうよね、にこのパパ、もう会えないし…」

 

 

「あ…気に触ることいってすみません…」

ことりこ頭を下げたが、にこは「いいのよ…」と止めた。

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして部室に帰ってきたμ's。

 

6時になったため、すぐに帰ることに…

 

 

「…何故西木野さんがついてくるんですか?たしかあっちの道なのでは」

翔は未だに足が動かないため真姫にお姫様抱っこされている。帰り道は海未と同じであり、真姫とは途中までの道なのだが何故か着いてきている。

 

 

 

「翔は私がいなきゃダメなんですよ?…ネ♡」

翔にウィンクをした。

もちろん、目に光がない。

その様子を海未は不審に見ていた。

 

 

「だめってわけじゃないけど…今は歩けそうにないよ…」

明日は病院だろうか…翔は溜め息をした。

 

 

「それでしたら、私が翔を抱っこした方が…」

 

沈黙の時間となる…からすの鳴き声が聞こえるなか、真姫は足を止めた。

 

 

 

「ソウイッテ園田先輩は翔を奪おうとしてるんですよね…」

 

二人は今の真姫の姿に、体が震えてしまった。

心も震えている翔は恐怖を感じ、息が荒くなる。

 

「さ、早くいきましょ?園田先輩」

真姫は軽やかな足取りで進む。

海未は一拍子遅れて気を取り戻して追いかけた。

 

 

 

 

(翔は…大丈夫でしょうか)

 

怯える翔を見て海未は真姫を一瞬睨んだ。

 

 

 

(…!?私は何を…)

自身の頬に軽いビンタをして二人の横に並んだ。




ということで第三十二話でした!


いずれか警察は出そう!と思っていたので出せてよかったです!
仮面ライダー世界の警察はクウガとドライブを覗いて無能な事実


現実の警察はちゃんとしてますから!いいですか?
現実の警察は大丈夫ですからね?(圧)
本当は警察には感謝しかありません!



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風野、Lを取るってよ~怪我をした翔~

第三十四話です!

おふざけ満載な題名です。
もうすぐで絵里チカ回に…!

それではどうぞ!


次の日…

 

 

翔は病院から帰ってきた。

昨日のドーパントとの戦いで足に力が入らなくなったらしい。

医者曰く、数日すれば治るとのことで安静にするため、明日まで学校は休むことに。

 

というか病院でこんなことが…

 

 

 

~OP 少年よ~

 

~回想~

翔が行ったのは西木野総合病院ではなく、一番近い位置にある「Kira総合病院」である。

 

Kira…そう、あのKiraである。

 

 

病院での診察が終わった翔は付添の華子が会計をしている間に待合室の椅子に座っていた。

 

 

「…松葉杖か」

溜め息をしながら膝に乗せている松葉杖を見つめる。

怪我の原因は、力を使いすぎたかららしくガイアリミットの説明として、力を前借りする仕組みになっているので、まだ体が子供である翔だとエネルギー不足らしいのであまり長時間は使えない。

 

回りでは静かに様々な人が座っている。

時間は大体昼の二時頃、外出は明日から出来るらしいのでμ'sの練習には行けない…

正直暇である。

 

その時…!

 

 

 

 

 

 

「あ、翔じゃないか」

 

 

 

 

翔は声の方を見上げた。

 

 

英玲奈だった。

 

「あ、英玲奈ちゃん」

 

「まさかここで出会うとはな…」

 

英玲奈は翔のとなりに座った。

 

 

「まさか骨折か…?」

英玲奈が松葉杖に触れ、かわいそうな表情で翔を見つめた。

 

「いや…骨折ではないけど力が入らなくなったんだ…」

海のように広がる空を羨ましそうな顔で見つめた翔を見て英玲奈の心臓はドキッとさはた。

 

 

(翔は…狙っているのか…?ヤバい、我慢できなさそう)

 

 

自身の制御が出来なくなってきた英玲奈は翔の頭を撫でながら息を荒くした。

受けになっている翔は、気にしている様子でなく悩んでいた。

 

 

 

(μ'sのみんなには何て説明しよう…お姉ちゃんが今日伝達してくれるらしいけど…)

 

きっとみんななら大丈夫…と思いたい。

 

 

「…あれ、英玲奈。今日の練習は?」

「あぁ、今日はお休みだ。病院には私の友人が入院しているから来たんだ」

 

翔はなるほど…とうなずきを示した。

 

~回想終了~

 

そんなことがあった。

 

 

家に帰ってきた翔は安静にするため布団に入っていた。

 

 

 

「暇だぁぁぁ」

項垂れながら翔は枕を抱き締めて横になっている。外の景色を見る限り夕方だ。まだ夕方になりはじめたばかりなのでμ'sはまだ部活中であろう。

 

(…早く明日にならないかな)

明日からは松葉杖ありだが外出出来る。

学校には行けないが…

 

 

「…なんか歌おうかな」

翔は一人で曲をこっそり作っていたのだ。

頭を軽く揺らしてリズムを取った。

 

 

 

「広がる、宇宙の中~Can youfeel~小さな星の話をしよう~」

翔が初めて作ったのは現実である仮面ライダー555(ファイズ)の主題歌である、justiφ'sである。

窓の近くにある木に小鳥達が集まってきた。

「今1人1人の胸の中 目を覚ませ The time to go 強くあるために~」

翔は少し熱中している。少し音が高いがそこはしょうがない…

「End justiΦ's the means~」

そして曲が終了する…と

 

 

 

 

 

 

 

パチパチパチパチ

 

 

と拍手がした。

 

 

「これ、全部一人で作ったの?」

真姫は翔のでこをいじり、可愛がる。

 

「うん…そうだよ!一人で作っt……」

 

 

翔は声を詰まらせた。

そう、μ'sがいたのだ。

 

「え、えぇぇ~!?」

「すみません…いきなり押しかけてしまって…穂乃果とことりが行きたい!って駄々こねるもので…」

「え、海未ちゃんの嘘つき!ノリノリだったくせに!」

海未は謝ろうとする姿勢を取るが、穂乃果の一言によって崩された。

 

「うっ…そ、それは翔さんが心配で…」

海未は弁解することが言えないのか、頬を赤く染まらせた。

その光景をことりは微笑ましく見ていた。

 

「具合はどう?よかったらこれ、みんなで出し合ったんだよ」

花陽は翔の頭付近に座り、仰向けになっている翔の表情を見てトロッとした顔になり、膝枕をした。

 

 

 

「いいの?ありがとう!」

翔は上半身だけを起き上がらせて物を確認した。

フルーツやお菓子、そして好物の金平糖があった。

 

 

「あっ!金平糖だ!」

 

バナナやリンゴに飛び付くことなく、金平糖に飛び付いた。

 

「ちょうど金平糖切らしてたんだ!」

金平糖を我が子のように大事に抱いて、笑顔になった。

 

 

 

「そうだ!翔君!リーダーのことなんだけどね…」

 

「!決まったの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

~もう一度回想ですごめんなさい~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室に集まったμ's

 

 

事前に風野から翔はいないと聞いてはいたため、真姫は少し気だるそうだ。

 

 

 

 

「…それで、どうするの?」

にこはホワイトボードの前に立っている。

ボードには昨日書いていた、リーダーとは!とデカデカと書かれていて、一層引き立っている。

 

 

 

「やっぱり海未先輩か翔君がやったほうが…」

 

「あんた達、ぶれないわね…」

にこは既に呆れている。ジト目でみんなを見た。

 

 

 

 

「カケル…はぁ…」

真姫もかなり重症なようだ。

目が据わっていながら光がない。

部室にある狼のぬいぐるみを翔のようにあやしていた。

その行動に、大体のメンバーは恐怖さえ感じた。

 

 

 

 

 

 

 

一人を除いて…

 

 

 

 

 

 

 

「あのさ…」

 

穂乃果である。何か考えがあるらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

「だったらさぁ、リーダーなんていらないんじゃない?」

 

 

 

 

 

「「「「…は、はぁ!?」」」」

全員が声をあげた。

 

 

「待ちなさい!リーダーがいないチームなんて前代未聞よ!」

 

「あまりにもそれは…」

 

「でもさ…いないなら作っちゃえばいいじゃん!だれも試したことがないことってなんか!わくわくしない?」

にこと海未の言葉を乗り切った。

 

 

 

だれもいないなら作っちゃえばいい

 

 

 

 

その言葉にみんなは引かれたようだ。

 

 

 

 

 

「…私は賛成だよ」

ことりは意見を尊重していた。さらに…

 

 

「翔だったら面白そうっていいそうだし、私も賛成」

真姫は翔の思考を想像して賛成にした。

 

 

 

 

 

「じゃあ決定でいい?」

花陽と凛も頷き、海未とにこの方に目線が集まる。

 

 

 

「…私は構いませんが、矢澤先輩は…」

 

 

 

 

 

 

 

(翔なら………か、確証はないけど翔ならそう言うかもね…孤独から助けられたし私が出来ることは…!)

「…全く、それなら私がセンターの時はかっこよくしなさいよ?」

 

 

にこも賛成なようだ!

翔への感謝はツンデレなのか隠しているが…

 

 

 

 

「じゃあ決まったね」

穂乃果がみんなを見る。決心したかのように笑っているみんな。

その顔をみた穂乃果は自然と心が熱くなる。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、私帰るわ」

真姫はバッグを持って立ち上がる。

 

 

「?用事かにゃ」

体を伸ばしながら凛は真姫の右手を掴んで聞いた。

 

 

「翔が怪我したんだからお見舞いに行かなイト…♡」

翔に会いに行くことを想像したのだろうか…真姫の目は先程よりも光を失っていた。

 

 

「お見舞い?だったらみんなで行こうよ!」

穂乃果が急いで立ち上がり、バッグを持つ。

~回想終了~

 

ということがあったらしい。

まぁ、真姫は反対したらしいが…

 

 

 

 

「…なるほど、リーダー無しか」

「どうかな…」

穂乃果は翔の頭に顔を近づけた。

翔は近い…と思いながら答えた。

 

 

「面白そうじゃん!賛成!」

予想した通りだった。翔は笑って頷き、μ'sはやった!とはしゃぐ。

 

 

 

その時…

 

 

 

ガチャ

 

 

風野が帰ってきた。

しかもハイテンションモードだ!

 

 

 

「ヒャッホー!免許受かったフォォォー!夜は焼き肉じゃぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

「「「「………………………」」」」

みんなが冷たいめで見ている。

風野はキメ顔でバク転したのだが、すぐに顔の表情がひきつり、こっそりと忍び足でみんなを向きながら部屋を出てドアをこっそり閉めた。

 

 

これは恥ずかしかったのだr…

 

 

 

バンッ!

「心配ないさー!」

 

 

 

 

 

 

朗報  左風野氏  羞恥心を失う

 

 

翔がカラオケで歌った曲と同じ歌を歌った風野。

 

 

某D社のネズミ様…すみませんでした。(ハイパー土下座)

今度ディ◯ニーラ◯ド行くんで許してください…(マジ)

 

 

「お姉ちゃん…」

翔は冷たい目で風野を見つめた。

 

 

 

「翔ぅ!」

風野はあまりの反応に膝に頭を乗せてきた。しかも本泣きだ。

 

 

「…やっぱり姉弟だね」

ことりは笑みを作りながら二人を見ていた。

 

 

「翔…私にもヤッテヨ♡」

真姫は翔を躊躇なく押し倒した!

 

 

「ちょっ!やめ~い!」

風野と真姫の取っつきあいが始まった!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「「すみませんでした」」

きれいな土下座を華子にした真姫と風野。

部屋で二人が暴れたため、家が揺れたのだ。

真姫以外のメンバーと翔は恐怖さえ感じた。

 

 

「全く…元気なのはいいけど外ではしゃぎなさいね?」

 

 

 

そして華子は部屋から出ていった。

 

 

 

「…そういえば風野さんはなんの免許を取ったのかにゃ?」

風野は「あっ、そうね」と小声で言い、白い財布から免許を取った。それはバイクの免許であったのだ。

 

 

 

「バイクの免許よ、これなら移動とかも楽かな?って」

 

「移動…?まぁおめでとう」

にこは風野が仮面ライダーであることを知らないためあまりわからないようだ。

 

 

 

そして帰宅時間となった。

それぞれのメンバーが帰っていく。

真姫は翔の腕にしがみつき、帰りたくない!とアピールしたみたいだがブラコン女王風野の前では通用しなかった。

 

 

 

 

 

「…面白いわね、μ'sって」

時間は変わり就寝時間、二人は布団に入っている。

 

「だよ、みんなといたら毎日飽きないしさ!」

風野は翔が熱中していると聞き、笑っていた。

 

 

 

 

「翔がこんなに熱中するなんて珍しいわね、あっちにいた時は千歌ちゃんや曜ちゃんに果南ちゃんに誘われて飽きっぽい翔が…成長したわね」

頭を撫で回した。

翔自身も、風野のことは一番信用している。

二人は互いに大切なパートナーであると同時に家族であるのだ。

 

 

 

「お姉ちゃんはやらないの?μ's」

 

翔はあくびをしながら聞いた。

 

「私か…」

風野もマネージャーはしたいのだ。だが、絵里の本心をわかっている以上、そんなことは出来ない。

 

 

「…今は無理かしら、だけどやってみたいわね」

翔はそう!と喜んだ。

 

 

さぁ、明日はいったい何があるのだろうか

 




次回はライブです!

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七人のP~これからのSomeday~

第三十五話です!

冬休みも終わったシーズンですかね?

冬休み中に盾の勇者の成り上がりにハマってしまい自室で「エアストシールド!」
と叫んでいると妹に目撃されました(泣き)

今度妹にはエクスプロージョンを打ち込みます(このすば)

それではどうぞ!


リーダーというものはない方針に決まったスクールアイドルμ's。

 

 

 

二年生しかいなかった時の曲、START:DASH!!しかないので新たなPVを作ることになっている。

 

 

 

現在μ'sは屋上に集まってダンスの確認をしている。

 

 

 

 

 

「1.2.3.4.1.2.3.4」

 

いつも通り翔がリズムを取りながら他のメンバーが合わせて踊っている。

 

いきなりにはなるが…すでにラストシーンであり、すぐに最後のパートのキメポーズになった。

 

「…はい!終了!今まで中で一番いい感じだよ!」

 

 

 

翔は松葉杖でうまく体制を取りながら拍手し、上を見た。翔が見上げる上…屋上の出入口の屋根に風野が座って様子を見ていた。

 

 

 

あれから、風野は生徒会が暇な時に見に来ているのだ。

 

購買で買ったのか知らないがパンを頬張りながらサムズアップをして翔を見ている…あっ、胸叩いてる、蒸せたのかな?水めっちゃ飲んでるし…

 

 

 

 

 

そんな風野に苦笑いをしながら尻目にして皆を見る。

 

疲れたようで床に座り込んでいる。

 

 

 

「翔君…水……」

 

 

 

「あっ、ごめん!えっと……はい水!」

 

 

 

翔は松葉杖を置き、スクイーズボトルを手に取ると、軽症で済んだ左足だけで飛ぶようにスキップをしてμ'sに渡して汗拭きタオルを用意した。

 

 

 

マネージャーの仕事も手慣れてきているのかすぐに渡せる位置にあった。

 

 

翔はμ'sのメンガーから「松葉杖なんだしさすがに翔君は見てるだけでいいよ!」と言われているが、仕事がないと翔は暇になる+なぜここにいる?となってしまうため、意見を押し切ってサポートをしている。

 

 

「よっと!」

 

風野はパンを咥えながら着地し体を伸ばした。

 

 

 

「風野さんは…何かあったんですか?」

 

穂乃果が汗を拭きながら聞いた。

 

 

 

風野は困ったように顔を少し「へ」の字にして答える。

 

「何もないわよ、生徒会は休みだから来ただけ」

 

 

 

「生徒会ってどんなことしてるのかな?」

 

翔は生徒会というものがわからないらしい。

 

あ、ちなみに作者が小学のときは生徒会ではなく、児童会というものでした。

 

 

 

「へあっ!?」

 

焦ったのか分からない…が風野は冷や汗を垂らしながらそっぽを向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ!?生徒会ってなにやってるの!?私何も知らないわよ!)

 

 

 

とっさに今までのしてきたことを思い出すが…思いつかない。

 

 

 

「お姉ちゃん?」

 

「まって!えっとね生徒会がやってるのは学校の治安を守ったり環境を守ったり整備をしたり…」

 

頑張って得意げの話しているつ・も・り・……だが他の人からはバレバレのようだ。

 

 

 

 

 

「学校の点検してるだけ…?」

 

 

 

「……」

 

風野は恥ずかしくなったのか肌色の頬を赤く染めた。

 

 

 

 

 

 

 

その時、風野から見るとこの恥ずかしさが回っている空気の状況を打破する三人が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔くーん!場所の確保出来たよー!」

 

ヒフミトリオだった。

 

走ってきたのか知らないがトリオは息を揚げていた。

 

 

 

 

 

「あー!ありがとう!」

 

翔は手を振り、トリオは笑顔で手を振り返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔~♡」

 

その時、真姫はダークオーラを出しながら翔の無防備な後ろから抱きつき、手から松葉杖が離れてしまったが真姬は翔を抱きしめたまま床に倒れ込む。恍惚とした表情を浮かべた真姬は翔の頭を撫で回す。

 

もちろん胸も翔の首付近に当たっている……いや、真姬自身が故意的に当てているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「私も頑張ったのよ?だからさ…その、ご褒美じゃないけど…」

 

 

 

「…後で金平糖あげるからさ、もう少し頑張ろ?」

 

 

 

 

 

すると真姫は不服に思ったのか、不満そうな顔を浮かべると同時にイイコトを思い付いた。

 

 

 

 

 

 

 

「フゥー♡」

 

 

 

 

 

翔の耳に柔らかな風、真姫自身の息を優しく、さらに包み込むように吹きかけた。

 

翔は以前からこの息を受けてから心がどぎまぎしている。

 

何回でも受けたい感覚に襲われ、ましてや止めさせないと…!と血迷う二つの心。やじろべえのようにいつも揺れてしまうが、時間が立つと水平に保つようにそんな心忘れてしまうのだが。

 

 

 

 

 

 

 

「あんたねぇ!私のかわいい弟に何してんのよ!」

 

 

 

真姫が翔を誘惑する行動に、風野は真姫との距離を詰めて指をポキポキさせている。

 

 

 

 

 

「左先輩?弟の翔君のお相手は翔自身で決めますのよ?」

 

 

 

 

 

二人の間に見えない停戦ラインの気配…!

 

 

 

 

 

翔は二人が言い争っている内容に困惑をしているが、μ'sメンバーは恐怖が浮かび上がり、少しだが足がガクついている。

 

 

 

 

 

「ま、まぁまぁ西木野さんも左先輩も落ち着きましょうよ」

 

ミカが二人をなだめようと点線ラインに割って入った。二人が放った言葉は…

 

「「一般人は(関係ないあなたは)関わらないでください」」

 

 

 

 

 

「…上等よぉぉぉぉ!私だって翔くんとつきあいたいわよぉぉぉ!」

 

 

 

WAO!何という大胆発言、翔…恐ろしい子

 

 

 

 

「作者が制限しなければ今頃猛アピールしているのよぉぉ!」

 

 

 

メタ発言すんなやぁぁぁ!

お前は…ミカはないと信じてたのに!

 

頼む、ヒデコ!フミコ!ミカを止め…

 

「ミカの言うとおりよぉぉ!」

「私も翔くんからご褒美もらいたいわよぉぉ!作者!マジでブッ殺!」

 

お前らもかぁぁぁ!

 

 

え待って、ワイ狙われてる?…狙われてるよね!?逃げるぞ!南極まで逃げてやる!(意味不明)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翌日

 

 

 

ヒフミトリオと風野、真姬が翔の愛の暴走を引き起こした、翔大決戦から十年、我が国はまぐろ、サーモン、わさびナスの3つに別れ、混沌を極めていませんでしたクソ茶番になり申し訳ございません。

 

 

まぁ、暴走して残りのμ’sメンバーが止めたというのはれっきとした事実である。

 

 

そして今日、μ'sの新たなるPVの作成日

 

昨日の前述のとおり、放課後に取ることになっており、急いで音ノ木坂に向かう。

 

 

(PVを取ったら今日の部活は終わり。終わったら璃奈との約束があるから急がないと…!)

 

毎週欠けることなく璃奈との約束には必ず出向いているようだ。

翔自身、約束は守り果たす主義である。

 

 

そして、いつものランドセルのまま音ノ木坂に到着した。

 

松葉杖をついているためか、予定より少しオーバーしてしまっている。

 

すぐに入校許可証を警備員に見せて、急ぐように松葉杖を早く床に突きながら移動する。

 

ヒフミトリオ以外にも顔見知りが増えた翔は、通行く人に「どうしたの!?」「大丈夫?」と聞かれる。

そのたび翔は止まって簡単に怪我を説明した。

 

そして部室に着く頃には予定より20分ほど遅れてしまった。

 

 

 

「ごめん!遅れちゃった!」

 

翔は急いで部室のドアを開けた。

 

「おそいわよ!」

にこは翔にジト目をしながら見つめている。

 

「ごめんごめん!松葉杖にまだ慣れなくて…」

みんなの衣装を見ようと部室にいるメンバーを見渡した。

 

穂乃果と真姬はピンクのドレスに小さめの黒いハットの衣装

花陽とにこは白い衣装に黄色い柄が入った白黄色二色、アクセサリーとしてカチューシャとリボン、

凛は紫色の衣装に黄色のホットパンツ、そして凛の代名詞、猫耳をしている。

ことりは水色を基調としたメイド服風の衣装だ。

 

 

 

海未は…海未は………あれ?

 

 

「海未ちゃんは…?」

翔は海未を探してみる。

 

「海未ちゃん…翔君が呼んでるよ?」

ことりは長机にしゃがんで呼び掛けた。

隠れているのだろう。

 

「ですが!こんな衣装破廉恥です!」

恥ずかしい服装…どんなだろう、翔は罪悪感が沸いているが気になりながらしゃがむ。

 

 

海未ちゃんは……

 

 

 

 

 

 

 

バニー服を着ていた。

 

 

 

作者「エッッッッッッ!(((((殴」

 

 

「み、見ないで下さい!」

海未は顔を赤く染めながら顔をそらした。

 

 

「…?」

翔はバニーの衣装がエッチぃという概念がない。

なのでなんで恥ずかしがってるんだろ…

と頭にクエスチョンが浮かんでいる。

 

 

「ま、まぁ遅れてきた身ではあるけど…早く撮ろっか」

 

 

「そうね♡」

 

すると真姫は翔をお姫様抱っこして松葉杖も持ちながら歩きだした。

 

「ま、待ってよ!」

穂乃果はカメラを取ってから走り出した。

 

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして新PV これからのSomeday が取り終わった。

 

学校中を使ったというだけあり、かなり規模は壮大になっているはずだ。

衣装も大成功だった!

というかことりがバニー服を作ったらしいが、いざ踊るとなると海未は慣れたような顔になっており、経験者は語る…みたいな空気になっていた(笑)

 

そんなこんなで部下か終わるとすぐに家に帰り、ランドセルを下ろしてから公園に向かった。

 

 

「ごめん遅れた!」

 

公園にはすでに璃奈がいた。野良猫を膝にのせて可愛がっていた。

「大丈夫、今着たところだから」

翔はベンチに松葉杖をかけて座る。

途中、璃奈に何かあったのか聞かれた結果、うまくはぐらかすことに成功はした。

 

だがいつの日にかは真実を話さないといけないのかもしれない…

 

そう考えると緊張が胸を押し潰してくる。

 

「…心配事?」

「いや、ちょっとね」

翔は空を見上げる。人間、上には何もないが、悩んだりしたら上を見るものだ。

 

 

 

「…じゃあ、いつも通り始めるか」

璃奈はその言葉でベンチから立ち上がり、翔に対して今できる一生懸命の笑顔をした。

あまり変わっていないように見えるが、翔から見たら成長が見れているため、強く微笑んだ。

成長してくれるというのは教える側からしても嬉しいことでもあるし、幸せを分かち合える。そんなものだ。




ということで第三十三話でした!

原作第六話はここで終わりとなります。
次回からはエリーチカの話です!
多分風野の出番もかなり増えます!

冬休み中には盾の勇者以外にも、ありふれた職業で世界最強を見ました。
両作品ともお金をためたら小説を買おうと考えています!
盾の勇者では尚文推し、
ありふれた職業ではシア推しですかね…?

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開催L!~救え、私達で~

第三十六話です!

最近仮面ライダーギーツを見ていて暴走フォームがあるのかな…?と考えている毎日、
ネタバレになりますが、デサイアドライバーの誤作動の限り、「ブーストMARK Ⅱ」みたいなのが暴走だと思いますが…


そして、新作ラブライブのゲーム、Link! Like!ラブライブが4月に来ますね!楽しみです!石川県にもいずれか行きたいと思います


それではどうぞ!


これからのSomedayのPVが投稿されてから一週間、いつも通り部室に集まろうとしていた。

 

翔は音ノ木坂の一回に来ていた。

玄関を通ると…

 

「おはよう♡」ギュゥ…

真姫がいた。まだ制服なのでこれから着替えるのだろう。

 

 

「真姫ちゃん、おはよう」

「おはよう♡」

おはよう…と呼べる時間ではないが挨拶はした。

翔は未だに足が治っておらず、恐らく来週で治ると思われている。松葉杖も慣れてきた。

家での家事や翔の手助けはバットショットが行っており、書ける自身もかなり重宝している。

 

 

「そうだ、今日はみんなに見せたいものがあったんだ」

まだμ'sにはバットショットを見せていなかったよな…とりあえず早く見せてあげよ!

 

「何かしら?もしかして私との婚姻届?」

 

平常運転の真姫、翔は婚姻届というものがわからず首を傾げていた。

その時

 

 

 

 

 

「ああああ!」

 

花陽が走って現れた!だが、急いでいる…?いや、興奮しているのかわからないがブレーキがかからずに二人と大激突してしまう。

 

「いてっ!」

 

「翔!無事!?」

真姫は気づいてはいないがオーバーに翔の安否を確認し、本人は首を少し回しながら立ち上がった。

 

ぶつかってきた花陽は驚異の身体力で倒れることはなく、「ごめんなさい!」とあやまる。

 

「急いでどうしたの?なにかやらかしたの?」

翔は花陽に尋ねるが足踏みをして先に進もうとする花陽は…

 

「ああああ!早く部室に来てください!」

 

荒ぶりながらそんな事を言うと走って部室に進んだ。

 

 

「ちょっ!待ちなさい!翔の話に答えないさい!」

と真姫は呼び戻そうとするが時すでに遅し、もう花陽の姿はそこになかった。

 

 

「…とりあえず行ってみよっか」

 

「そうね…あいつ、絶対ユルサナイ…

 

「?ごめん、最後の方聞き取れなかった」

あまりにも小声で言ったため翔には聞こえなかった、いや鈍感だからどっちにしろ同じか。

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして部室にやってきた二人、現在いるメンバーである、二年生組と凛に挨拶しておくと花陽がパソコンを大急ぎで使っていることに視線が集まった。

 

 

 

「花陽ちゃん、どうしたの?」

 

穂乃果がパソコンを覗こうとすると、凛と真姫以外がパソコンを見た。

 

 

 

「ラブライブです!」

 

 

 

 

「「ラブライブ?」」

 

穂乃果と翔は偶然言葉がハモっている。二人はなんだかわかっていないようだ。

 

 

「はい!ラブライブといえば全国のトップ人気のあるスクールアイドルの祭典!人気ランキングトップ20までが参加できる大会で前回王者のA-RISEはもちろん、様々な人気のグループが集まって!あああー!今回のチケット特典は?どうなんでしょうか!絶対倍率が!」

 

 

若干キャラ崩壊を起こしている花陽、

 

 

「花陽ちゃんすごいね…ラブライブってそんなすごい大会なんだ」

穂乃果が翔を見ながらわからない同士で話していると、

 

「すごいって言葉じゃ表せないです!あああ!いまからチケットの予約を…!」

 

若干どころではなくなったキャラ崩壊を起こしたようだ。

「…花陽ちゃんってこんなキャラだったっけ?」

ことりが的確にそこを突いたが凛は

 

 

「凛はこっちのかよちんも好きだよ!」

 

 

とこの花陽を知っているような話をした。そういえば花陽と凛は幼なじみだもんな…(千歌とかは今何をしているのかな…)と思いを馳せた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして練習時間となり、屋上に集まった。

 

 

PVは先日出したため、今日は主に簡単なダンスをする。

動画サイトに上がっている他グループの練習ダンスだ。

 

 

「そういえばにこちゃんは?」

翔はにこがいないことに疑問を浮かべていた。

 

「確か矢澤先輩は…」

行方を知っているのであろう海未が口を開いた瞬間…

 

 

「皆!大ニュースよ!」

とドアを強く開けてご本人が現れた。

 

ニュースとは何なのか…穂乃果は言った。

「ん?何ですか?まさか、アン◯ールズ◯中さんが結婚したことですか!?」

 

「違うわ!いや、めでたいけども!」

◯中さん、ご結婚おめでとうございます!

 

次にわかったにゃ!と凛が手を叩き、答えた。

 

「ぷよでっせ(作者)がディ◯ニーランドの貸し切りに行くことですよね!」

 

 

「メタいメタい!やめなさいそんな話!」

 

ガチです(マジ)

2月3日に行きますwなのでスーパースターのコラボカフェにも後日行きますw

 

 

「いい!みんな!ラブライブが開催されるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

知 っ て る

 

 

 

 

 

て か さ っ き 話 し て た

 

 

 

 

「…もう皆知ってるよ」

 

 

 

 

翔の一言でにこは恥ずかしかった(恥ずかしいに決まっている)みたいで、少し赤面した後に「に、にこっ!」と無邪気に笑顔で返す、少しだが重い空気になってしまった。

 

 

 

「…♪」

そこに救世主が現れた。

羽が生えており青いボディの飛行体ロボット…

 

「あ、バットショット」

 

翔が所持使役しているメモリロイド、バットショットだった。

 

どうやら翔の指示無しで動いており、練習風景を写真にしていたらしく、翔の手に着地すると見せつけるかのように画面を見せた。その画面内には皆のダンス中にあった笑顔やミスなどの指摘点の写真だった。

 

 

「すごい!ありがとう!」

翔は(成長してるのかな…?)と考えながらバットの耳を撫でる。

その様子、詳しくはバットを知らないμ'sメンバーは首をかしげてみていた。

 

「これは?」

凛が触れようと手を伸ばす…だが

 

 

 

ペチッ

 

 

バットは嫌だったのか翼で叩き、指を引っ込めさせた。

 

 

「え!?」

 

「翔の言うことしか聞かないんじゃない?」

真姫は嫉妬を抱いたのかバットに人間に送る強い怒りを感じる視線を送り、バットは驚いたようなリアクションをしながら翔ね頭の後ろに隠れた。

 

 

「あれ、あんじゅちゃんには懐いたんだけどな…」

 

「あんじゅ?」

 

翔はやべっ!と急いで言葉を考えて訂正する。

 

 

「いや、あんじゅってのは僕の友人だよ?もちろん小学生の」

 

危ない…まぁ僕がA-RISEと友人なのは流石にバレないと思うけど念には念を入れて…

 

 

 

「あれ?私にも懐かない…」

花陽が翔に近づいた。後ろにいるバットは怖かったのか、ライブモードを強制解除し、翔の肩で切断した。

 

 

(おかしいな…動物に好かれやすい花陽が拒絶されてる…?)

 

まぁ深くは考えなかった。好みってものがあるのであろう。

 

 

「あ、おつかれ」

そう言い、翔はみんなに写真を見せた。

 

「これが踊っているときのスイちゃんの写真か」

「海未です!あと名前間違って呼ぶのに間が空きすぎです!何ヶ月空いたんですか!?もう最後いつかわかりませんよ!」

 

メタいこと言うなぁぁぁぁぁぁ!

 

 

「ちょっと!」

そこに穂乃果が注意した。

 

穂乃果!ガツン!と言ってやれ!

 

 

 

 

 

 

 

「最近作者のメタいネタが尽きてるから程々にしてって作者直伝にこの前言ってたじゃん!」

 

 

 

お前ぇぇぇぇぇぇぇ!

 

 

もうメタ発言するな!いいか!絶対だぞ!?

 

 

 

 

 

そしてその話から離れ、バットが取った写真をみんなに見せている翔。

 

ある程度勧めていると、ハプニングが写ってしまう。

 

 

 

「えっと、次はこれだな」

次の写真に移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、以前A-RISEから助言をもらった際に撮った三人だけの画像であった。かけるがうつっているツーショットではない。

 

 

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

μ'sは驚いたかのように凝視をするが、焦った翔はすぐに電源を消した。

 

 

「え…今のって」

 

 

 

「A-RISEよね」

 

 

「い、いや!これは違!違くて…「翔!」はいっ!」

 

やばいバレたかもしれない…待って、詰んだ?

 

 

冷や汗をかきながら目線が勝手に右を向いてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたもA-RISEのファンだったのね!」

 

 

「へ?」

 

予想外のにこからの言葉、花陽も「うんうん」とうなずいている。

 

これは助かったかもしれない、とりあえず話を合わせよう。

 

 

「そ、そうだよ?実は最近A-RISEのCDも買った(本人からもらった)し…」

 

それは本当である。

A-RISEのCDを本人から貰っている。

紛うことなき真実、翔は安心したような顔で話した。

 

「そうなの!?最新のCDが本当に人気で買えないんだよね…」

「そうよ…ものか売ってレベルじゃないわよ!」

今有名なセリフが出たと思ったが無視しよう

 

 

(えまって、それってやばいほど人気なものだったんじゃ)

 

「ねぇ、僕そのCD持ってるよ」

 

二人が驚いた形相で羨ましそうな目をしている。

 

「あと、A-RISE FANBOX 幻SP版ってのも持ってるよ」

 

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(へぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ)!?」」

え、それもまたやばいもの?

 

大切に僕の机の棚にしまっているけど…

 

 

「それってにこ先輩が持っているあの伝伝伝よりレア度が高くて世界にたった60個しかなくてプレミアで軽く百万を超えるというあの幻のAAA!?」

 

 

なにそれ

 

 

「なんであんたが持っているのよ!あのAAAよ!?」

 

 

 

 

 

…言っておきますが某グループのAAA(ト◯プルエー)ではありません。

 

 

「……実は、この前、UFOキャッチャーで取ったんだ!」

 

「ま、まさかUFOキャッチャーの景品にするなんて、そのお店、罰当たりな…!」

 

とりあえず、感想だけでも言っておこう。

「す、すごかったよ。本人の直筆サインやら色々特典あ「今なんて」え?」

 

 

 

「いや、直筆サインやら色んなものが「「直筆サイン!?」」

 

 

あれ?直筆サインって本来はないものなの?

まずったな。

 

 

 

 

「ちょっとまって!直筆サインって60個の中のうちの5個しかないっていうあの!?」

 

「…そ、そうなんだ」

 

 

「よし!翔!いまからあんたの家に行くわよ!」

 

 

「それはだめ!というかいきなりこんな大人数迷惑だよ!」

 

 

翔はA-RISEからすごいものをもらっていたようです。

猫に小判とはこのことみたいだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そして練習が一旦終わり、ラブライブに向けて話すことになった。

なんと!これからのSamdayのPVか急上昇しており、ピックアップされている。そのため、人気がかなり増えており、もしかしたら…ラブライブに出場できる可能性があるのだ。

 

 

だが一つ、大きな鬼門が…

それは必ず潜らないと行けない穴で

 

 

 

 

「…」

 

生徒会室前に来たμ'sと翔。

緊迫した雰囲気の中、穂乃果は深呼吸をして中に入ろうとする…だが

 

 

「どう考えても答えは決まってるんじゃないの?」

 

真姫はそれを止めた。たしかに真姫の言う通り、答えは見えている。

 

 

「学校の許可ァ?認められないわぁ」

 

凛ちゃんのモノマネガあまりに上手すぎたため、翔は少し笑ってしまった。

 

「…今回ので成功したらたくさん人が入ると思うんだけどな」

なかなかノックをしない穂乃果に公報にあるドアから出てきたにこが一言。

 

 

「そんなの、あの生徒会長には関係ないでしょ?私らのことを目の敵にしてるんだから」

 

 

 

「ど、どうして私達ばかり…」

花陽は不安な表情をしている。たしかにどうしてμ'sばかり活動させないのか、わけがわからない。

 

 

「それは…」

 

 

にこが言葉を考えている…だが翔には気になっていることがあった。

 

 

 

 

 

「ねえ、なんでみんなはスクールアイドルをやっているの?」

 

そう、翔は音ノ木坂の廃校を救うためにスクールアイドルをしていることを知らないのだ。

あの日、たしかに言っていなかった。

 

二年生組は、伝い忘れていたことを思い出し伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、スクールアイドルで人気がある高校には生徒が入りやすいって効果があってやってるんだね」

 

「そういうこと」

翔は遅すぎたが今になって理解した。

 

 

 

 

 

 

「そうか!わかったわよ!生徒会長がにこたちに意地悪してくる理由!」

 

「本当!?」

 

みんながにこを見つめる中、翔は期待の眼差しを向けた。

 

 

 

「それは、生徒会長が構内の人気を私に奪われるのが怖くて「それはないわ」ツッコミはやっ!」

すぐにドアをこっそりと締めた真姫。

にこの声はドア越しでよく聞こえないようになっている。

ナイス真姫!

 

 

 

「でもどうするの?学校の許可なくエントリーすることは禁止だし…」

 

みんなが頭を悩ます中、真姫には得策があるようだった。

「それなら、いい方法があるわ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

理事長室前

 

 

 

 

 

 

「たしかに、部の要望は原則生徒会を通して…とありますが直接理事長にいくってのは」

 

 

 

「でも、これが一番いいルートなんじゃない?それに、ここには大事な娘だっているし」

と翔の発言により、みんなの視線がことりに集まる。

 

 

 

 

「じゃあ行くよ」

穂乃果がドアをノックしようとしたその時!

 

 

 

 

 

「どういうことですか!?音ノ木坂が本当に廃校に!?」

 

 

奥のドア越しから聞こえてきた絵里の声、理事長室の中には生徒会長もいるようで、数人はめんどくさそうな顔をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…失礼します」

 

すると、そこに絵里と希、風野が鉢合わせてしまった。

何という悪いタイミングだ。

 

 

 

「あなた達、一体何を」

絵里はμ'sを睨みつけて質問した。

 

「…理事長にラブライブにエントリーする許可を貰いに来ました」

声を出したのは穂乃果ではなく真姫。

 

持ち前の度胸で絵里の本当のことを話したようだ。

 

「許可はしません、それに理事長ではなく、原則は生徒会に反しを通すということになっていますが」

 

 

「その生徒会が機能していないってどうなの?」

 

「!」

今の言葉は絵里の頭に聞いてしまったようだ。

 

 

「それだったらさ、今ある可能性にかけてみようとは「うるさい!」え?」

 

大きな声でかけるの話を遮り、希と風野に「ちょっと…」と注意される。

 

 

「活動できるなら私だって動いているわよ!だけど、あれからメンバーが誰も来てないの!だから、動けないのよ!」

 

 

今の生徒会の現状である。未だに帰ってこないほかの生徒会メンバー、絵里には苛立ちが登っており、二人はそれをなだめようとしている。

 

「だいたいどうして貴方みたいな小学生なんかが関わってくるのよ!なんでマネージャーをしているの!貴方のことを信じていたのに…!」

 

絵里の信じていた…という言葉。今のμ'sメンバーにはわからないだろうが翔は去年、風の戸の関わりがあった絵里や希ともつるんでいたのだ。

絵里は翔のことをかなり信用しており、互いに頼り合う仲であった。

それは去年までの話であり、今は少し対立をしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉で、絵里は後悔をすることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫の回りに漂うオーラ…

それは恐怖とも言えるものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方に翔のどこがワカルノヨ!?どこが信用シテイタノヨ!?翔はね!私をスクッテクレタノヨ!?マネージャーをしていなかったらワタシハ!?アヤマリナサイヨ!翔に!頭を下げて!アヤマレ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫は強い表情で真姫を睨み付けた。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ!

 

 

 

 

 

 

 

絵里の首に手を伸ばした。

あと数センチ…数ミリと近づくなか、翔はまずい!と思い、動かない足を根性で動かし、真姫を押し倒した。

 

 

 

「ダメ~っ!」

 

 

 

 

ドサッ

 

 

絵里に被害が及ぶことなく無事ではすまなかった。

 

前述の通り、絵里に被害はない、だが…

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛!゛」

治っていない足を動かしたため、激痛が体全体に走りだし、下になっている真姫の上から起き上がれなくなっている。

 

 

「翔!?」

風野はすぐに翔を抱き抱え、安否を確認した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、翔は一時的に保健室に連れられ休んだ。

 

 

 

「真姫は危ない」と感じたメンバーは、真姫を一度翔と離させるために海未と花陽が部室に連れていき、話を聞いているようだ。

 

 

「…ごめん、迷惑かけちゃって」

白いベッドに安静に寝ている翔がこの体制で頭は下げれないものの、謝った。

 

 

「…翔は悪くないのよ?むしろ、感謝しているの」

絵里は翔の頭を優しく撫でた。

疲れているためか、抵抗はなかった。

 

 

 

「…ごめんなさい、さっきはあんなことを言って」

「気にしないで、僕は大丈夫だから」

 

 

 

静まり返るその場、

 

今ここにいる穂乃果、ことり、凛、にこ、希、絵里、風野は翔を見ていた。

窓からは夕日が照らされており、ちょうど絵里に当たっている。

 

 

「…どうして生徒会長は私達の活動を認めないんですか」

穂乃果が思い雰囲気の中、話した。

 

 

「…言えないわ。今は言えない」

 

絵里はそれだけを返していた。

この質問をした人が翔でかつ、真姫がこの場にいたら激昂していたのだろう。

 

 

 

そんな雰囲気の中

 

 

「翔君!」

とドアが開いた。

 

そこには理事長、南ひばりがいた。

 

 

「大丈夫なの!?」

ひばりは翔のベッドの手すりに触れた。

 

「あはは…大丈夫です…」

安心したかのように呼吸を深く吐いたようだ。

 

 

 

ここが一番のチャンスだ。

絵里がいるとはいえ、チャンスには違いない。

 

 

「お母さん!お願いがあるの!」

 

「何かしら?」

ことりはラブライブにエントリーしたいと表明し、絵里は「やめなさい」と横に入ろうとするが、翔が腕を掴み、首を横に振った。

 

 

 

「ラブライブにエントリーですか…わかりました。私が許可します」

 

「やったにゃ!」

μ'sが喜ぶ正反対に、絵里は不満そうである。

希と風野は顔に感情はまだ出していない。

 

 

「ですが!条件として、次回のテストで全員が赤点を回避したら良いでしょう!」

 

と条件があるようだ。

 

赤点…?

と翔はわかっていないが、単語からしてダメな点数だと察した。

 

(さすがに大丈夫…)

と思っている……………

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わった…」

「詰んだにゃ…」

「に、ニコぉ…」

 

 

 

 

 

 

 

悲報 ラブライブに出れない可能性が浮上している件について




メタとシリアスのコラボで腹がおかしいそこのあなた!

すみませんでした(土下座)

色々と話の重さが渋滞してこうなってしまいました…


そして本文で話した通り、2月3日からディズニーランドの貸し切りにいきます!
秋葉原にも行ったり、原宿にコラボカフェに行ったりもするので楽しみです!


Twitterの方に様子などを載せていこうと思います。
リンクはこちらhttps://syosetu.org/?mode=url_jump&url=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2FUGaTsbxo66vIKn1%3Ft%3D9JH-DpYFaPJiXNAPMZA9dA%26amp%3Bs%3D09



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Tへ猛勉強~そうだ、弓道部に行ってみよう~

第三十七話です!

先日東京に行ってまいりました!

Twitterの方に様子を上げておりますのでそちらをご覧ください!

そして、pixivの方でも最近になってダブルな二人の話を投稿していく予定です。
ハーメルンでの追っかけにはなりますが少しづつ上げていくのと同時に、不定期ではありますがpixiv限定で翔風野の日常会を書いていこうと思っております、期待しないでお待ち下さい(((?

それではどうぞ!


 

一度部室に戻ったμ's、そして翔。

前回…いや、先程ラブライブにエントリーするには今度のテストで赤点を全員が回避すればよいことになった…

だが穂乃果、凛、にこは「終わった…」と読むことが出来る反応をしていた。

 

だが、問題があるのは三人だけでない。

勉強面が心配な人物ではなく……

 

 

真姫だ

 

 

 

 

「翔…」

 

真姫は先程自分が絵里の首を絞めようとした…だが翔が庇い、負傷していた足に激痛が走ってしまったのだ。

 

あれから、真姫は翔をぬいぐるみのように抱き締めており、何度も何度も

 

 

「ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…」

と謝り続けている。

 

端から見れば気味が悪い。

 

「…大丈夫だよ、気にしないで。真姫ちゃんは僕の代わりに怒ってくれたんでしょ?たしかに過激だったけど…ありがとう」

 

翔は少し勘違いしているようだが今の真姫には「ありがとう」と言う言葉はかなり気が軽くなった。

 

 

「翔…♡翔♡」

二度と離さんとばかりに翔の肩に顎を置き、涙を流していた。だが目には光が灯っていない。

 

 

「…イチャイチャしてる二人は置いておいて、この状況はかなり不味いと思います」

 

「イチャイチャ…?」

海未がそんな二人を尻目に他のメンバーに話した。翔は「イチャイチャ」の意味がわかっていないため脳内で模索している…があまり見つからない。

 

「とりあえず三人の苦手な教科は…」

「凛は英語!なんで日本人なのに英語話さなきゃいけないの!?かよちんもそう思うよね!」

 

たしかに言いたいことも一理ある。

というか作者自身共感できる

 

 

世界よ、何故言語を統一しない?

…これ以上言ったら惨めなんでやめておきます(((?

 

花陽は困ったような反応をしながら咄嗟に「う、うん…」と頷いている。

 

「それで、穂乃果はちゃんは…」

「私は数学!数式とか、もう分けわからないよ!掛け算とかもわからないし…」

穂乃果はため息をしながら机にがっくりと項垂れている。

翔は一度問題を出してみることにした。

 

「えっと…ちなみにSign30度は?」

 

「…え?わからないよ……90度?」

その答えから、海未はすでに数学の教科書を手にしていた。

海未が口を開こうとした途端…

 

「ちがうよ、0度だよ」

 

 

と翔の年齢なら習っていないはずの答えを言った。

 

 

 

 

「なんで翔くんがわかるの?」

 

まだ習っていない単元である凛が不思議そうな目で翔を凝視する。

 

「僕ね、おやっさんから高校一年までの勉強を教えられているんだ!まぁ、結構難しいけど…」

そこでおやっさんのことを知らない穂乃果、海未、凛、にこはこう思った。

 

 

 

((((おやっさんって一体何物!?))))

 

「…もう翔が穂乃果の代わりにテストをしたほうがいい気がしてきました」

 

海未ちゃん!やめたげて!穂乃果ちゃんのライフはもう0よ!

 

 

 

「…さすがに7×4はわかるよね?」

風野がかけ算の問題をとりあえず出してみた。

「しちし…にじゅうろく……」

指で数えながら答えたがまさかの間違い…

五人は一層険しい表情を迎えた。

 

「…それで、にこちゃんは」

次はにこのようだ。

にこはパソコンの前に座って教科書を読んでいた!

 

 

 

 

 

 

 

…上下逆さまで

 

 

 

 

「あ、当たり前じゃない!この私をなんだと思っているのよ!」

「にこ先輩…」

真姫、翔は哀れな表情でみつめて、にこは「うるさい!」とごまかすように叫んだ。

 

 

「でも、穂乃果先輩は海未先輩とことり先輩、凛ちゃんは私と真姫ちゃんで教えるとするとにこ先輩は…」

現在部室内にいるのは九人、にこは三年、所属しているメンバーは一、二年が三人しかしかいないのだ。

 

 

 

…ん?

計算が合わない、翔は含めてるはずだ…

一体誰だ…

 

 

 

「よっ!」

 

 

「え!?風野先輩!」

 

 

風野ぉぉ!お前かぁぁぁ!

 

風野だった、だが少し格好がおかしい。

 

「風野さん…この服装は一体」

凛は風野が着用しているヒラヒラしたスカートの裾を掴んだ。

 

 

「わからない?魔◯少女ま◯か☆マ◯カのま◯かのコスプレよ!」

学校で何してんだコイツ…

しかもご丁寧に弓までついているしソ◯ルジェムだってある。

 

 

「…これさ、どこで買ったの?」

「え?去年のコミケ」

 

いつもの暴走…いや平常運転の風野は置いておこう。

 

だが、風野は三年生、にこと同じクラスであるのだ。

 

 

「わたしがにこに教えるわ、こう見えて、家庭科以外は評価高いのよ?」

事実である。風野は行動はバカだが頭は学年一と言っても過言ではないほどいい、さらに、教員になるわけではないが教員試験を受けるらしい。

 

「家庭科以外…?」

翔はわかっている、

風野の料理が以下のまずいかを

まずいというレベルではない、もはや凶器になりうる。

思い出しただけで翔の顔が青ざめていき苦笑いをしている。

 

「にしてもどうしてかしらね、家庭科だけ評価が低いのは」

 

えっ…

 

 

 

まさかの無自覚?

 

あんな料理を作っておいてか!?

たしかに風野は美味しく食べていた…もうこいつは手遅れだ、

 

 

「ま、まぁそこは置いておくとしてお姉ちゃんも手伝ってくれるんだよね!」

「そうよ、翔が困っているなら姉としてなんでもやってあげないと」

さすがの姉弟愛だ。

 

「じゃあ明日から頑張ろう!」

「今日からです」

穂乃果は明日からにずらそうとしたが失敗に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日…

風野視点

 

 

「はい、じゃあここの問題は?」

風野はにこをつれてハンバーガーショップで勉強させていた。

希は絵里を一人にさせないようにするためいない。

 

「えっと、この問題は…」

店内の明るいムードが漂う中、にこには重い空気が流れている。

 

「この問題は?」

煽るかのように風野はにこの言葉を繰り返している。

 

 

「これは…これを代入して…」

 

「代入して…?」

じっ…とにこの答えを見つめている風野、その顔は気味が悪いほどにニヤニヤと笑っていた。

 

 

 

「に、にっこにっこにー」

遂ににこは諦めたのか、自身のコーレスを行う。

風野はニヤニヤという笑いを強め、気色悪い笑いをする。

そして…次の瞬間、断末魔の声がした。

 

 

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲!」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

ものすごいスピードで中指と人差し指を突進させ、狙いは目、つまり目潰しをしたのだ。

 

 

「いい?ふざけないの、次やったら希から伝承したわしわしMax~perfect cycloneVERSION~やるわよ?」

「何よその無駄にかっこいい名前!」

あんな卑猥物にカッコいい名前なんて、現物を見たら色々と突っ込みたくなってしまうだろう。

 

「簡単な話よ、サイクロンは日本語で風、もうおわかり?」

にこはまだ目が痛いのか(当たり前)目を抑えながらこう思った。

 

 

 

(こいつ!誰よりも狂ってる!)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翔視点

 

「いい?ここの問題はここをこうしてこうするのよ」

音ノ木坂の」部室では真姫が翔を膝に乗せながら凛に教えていた。穂乃果達もいる

ちなみに翔はすでにおやっさんからその単元を教わっているためわかっている。

もうイミワカンナイ!

 

「全くわからないにゃ!かよち〜ん!」

横にいた花陽に助けを求めたのだが真姫が机を叩き、集中させる。

 

「あのね!助けを呼ばない!翔でさえわかるのよ?まぁ、さすがはダーリン♡

呑気に翔は金平糖を食べている。真姫はそんな翔の脇に手を回しながら勉強を教えている。

ちなみに翔は金平糖をあげれば言うことは全部と言っていいほど聞く。

なので真姫は翔に金平糖を渡しているのだ。最近になっては金平糖を大量に仕入れている模様…

 

 

 

「ねぇ真姫ちゃん、次翔くんを貸して?」

羨ましそうに真姫を見つめている。なお、金平糖は持っていない

「だめよ、金平糖を持ってないなら翔は渡さないわ。まぁ、持っていたら翔を束縛するだけだけど…」

 

もう真姫のヤンデレには突っ込まないようにしよう。

というかもうそろ翔の身が危なくなってきているような…

 

一方穂乃果の方は…

 

「もうわかんないよ〜!」

机の上に置かれた辞書を枕に眠ろうとしていた。

 

「あなたのせいで出場できなくなったらどうするんですか!?さぁ、つぎはこれです!」

スパルタな海未に鞭を打たれていた。

分厚い辞書がズン!と積み上がっており、慈悲などはない…

 

「これで本当に大丈夫なの?」

翔は心配になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一時間後…

 

 

「ことり、穂乃果を頼みます、私は弓道部に顔を出さなければならないので」

海未は旧道の方に顔を出すために早退した。

「まかせて、また明日」

ことりはうなずき、穂乃果に勉強を教え始めた。

 

「てか海未って兼部してたんだね」

翔はそのことを今知り、花陽はうなずいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…よし)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未視点

 

 

静かな風が吹いている、爽やかでもある風が肌に当たる中海未は弓を引いた。

草が揺られている中、的に集中。

和風な壁には雀が数匹止まっており、小さくも鳴き声がする。

 

 

ヒュン

 

 

ついに弓を放出した。

勢いよく射された矢は風に抗うように進み、的に刺さった。

 

 

真ん中だ。

刺さった瞬間に壁にいた雀は驚いた様子で飛び去っていった。

 

 

「流石だね!富士ちゃん!」

そして静かな空間に広がる翔の声

 

 

 

 

 

 

 

「…どうして翔がいるんですか!?あと海未です!いい加減名前覚えてください!」

なんと翔がいた、しかも周りには他の弓道部の生徒がいる、いや甘やかしているように見える。

 

「ねぇ海未ちゃん、この子連れて帰っていいかしら?」

「は〜い、これどうぞ」

「もうこれは今日のご飯(意味深)に決定ね」

 

三人が周りに集まってしっかりホールドしている。

 

「連れて帰っちゃだめです、それに先程金平糖を食べましたのd、ちょっと待って下さい最後の人警察呼びますよ!」

 

一人犯罪者がいたようだがごまかしきれたようだ。

 

 

「えっと翔、スクールアイドルの方は…」

 

弓道着に身を包んだ海未が聞いてきた。

 

 

「バックレてきた」

「戻ってください」

というか翔はどこでそんな言葉を覚えてきたのだろうか…

まぁ、風野と思うのが妥当だろう。

 

「冗談冗談、留美ちゃんが気になってこっちに来たんだ」

「だから海未です!ふざけないでください!」

その二人の様子を弓道部員たちは微笑ましく見ていた。

「なんか二人って姉妹みたいだね」

どこからかそんな声も聞こえてくる。

 

 

「ですが、西木野さんにはどう説明したのですか?あの西木野さんは絶対拒否すると思うのですが…」

海未には真姫がヤンデレであるということがわかっている。だが、答えは簡単なことであった。

 

「なんかな、今度でえと?するから弓道部に行ってもいい?って言ったら今回だけって許してくれたよ」

「いや、アイドルは恋愛禁止だと思うのですが…」

ツッコミが追いつかなくなっているようだ。




ということで第三十六話でした

次回はついに絵里の妹が登場する予定でございます、
亜里沙様はまじで大天使だと思っております。後に翔との関わりが深くなるかと…
ちなみに雪穂は風野になると今の所思われます。

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Eの妹~金平糖とおでん缶~

第三十八話です!



風野を良い意味で頭を狂わせるにはどうすればいいのか、最近考えております。
とりあえず今は頭のネジが全て外れているという方針て進めていきます!

それではどうぞ!


弓道部が終わり、アイドル部は活動しているがもう帰ることにした二人、海未と翔。

 

海未がスマホで穂乃果達に連絡したらしい。

 

 

「じゃあ、西木野さんが来たら少しめんどくさいことになりますから帰りましょうか」

 

海未の想像ではもうすぐ真姫が来る頃なのだろう…

きっと真姫が出てくるとうるさいことになりそうと感じたらしく、校門付近に行く。

 

そして校門を出た。

 

 

その時、歌が聞こえた。

 

 

それは海未が歌った曲、μ'sの始まりにして翔にも思い入れがある曲…

 

START:DASH!!だった。

 

 

 

二人は歌が聞こえる方向を振り向く。

そこにはポータブルプレーヤーを使いイヤホンで聞いているクリーム色の少女がいた。ただ、制服は音ノ木坂、UTXではない。

 

 

二人はその少女を見つめている。

その目線に気づいてしまったのだろう。

少女は二人に気づき、海未の方を見た。

 

 

「もしかしてμ'sの園田海未さん?」

 

「え、いや違…」

焦ったのだろう、否定したのだが、その少女は残念そうな表情を浮かべ、翔は海未の左足を松葉杖で小突き、「本当のことを話してあげて」と視線を送る。

 

 

「…そうです、園田海未です」

 

「やっぱり!」

 

その少女は喜んでおり、キラキラした目線を海未に向けている。

 

 

「え、えっと…」

海未が困っていると、次の標的は翔に移る。

 

 

「えっと、僕は園田海未さんの弟?」

 

「ち、違うよ!μ'sのマネージャーだよ!」

 

「マネージャー!?ハラショー…」

「は、はらしょぉ?」

翔も混乱しているようだ。

どこか風野に似た破天荒さを感じる。

 

 

 

 

その時…

「亜里沙、帰るわよ」

 

校門の少し手前から声がした。

 

 

 

絵里だ。

 

 

 

 

「絵里ちゃん?」

 

 

「翔?それにあなた…」

二人は何となく察したようだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「やはり妹さんでしたんですね」

 

翔がよくいる公園のベンチの三人は座っている、亜里沙は現在飲み物を買いに行っている。

亜里沙は絵里の妹であるらしい。

二人はそのことを聞くと、たしかに似ている。

顔のパーツとか似ている気がしてきた。

髪色は少し違うが…まぁそんなこと言ったら僕の髪色は黒でお姉ちゃんの髪色は緑と全然違っている。

 

 

「…なんで絵里ちゃんはμ'sの活動を許可してくれないの?」

 

翔が口を開いた、海未は「翔!だめですよ!」と注意するが、絵里は答えようと「いいわ、この際翔には教えてあげる」とその気になったようだ。

 

 

 

「貴方達のダンスが…素人にしか見えないの」

 

 

 

「素人にしか…」

「見えない…?」

 

その言葉に二人は驚き、ムッと頭にきた。

 

「どういうこと、素人にしか見えないって」

 

「そのまんまの意味よ、風野と希から聞く限り、頑張って入るのでしょうけどね」

 

海未は怒りを抑えているのか握り拳を震わせている。

夕方の寒い風が吹いたその瞬間、絵里はさらにこんな発言をした。

 

 

「そもそも、小学生がマネージャーのチーム自体がおかしいのよ、けれど翔は一流のマネージャーと同等くらいにセンスがあるわ、あなた達じゃ宝の持ち腐れよ」

 

 

「!?」

瞼がピクピクとしてきた、怒りのゲージが溢れそうだ。

 

ぎりぎり耐えれたのだが、翔はこんなことを口にした。

 

 

「絵里ちゃん、僕の帰る場所はトップアイドルじゃないよ。まして、A-RISEでもなくてμ'sだよ、誰がなんと言おうと、僕はμ’sに帰ってくる」

そんなことを口にした、夕日は翔の目に照らされていた、だが、本当の怒りを隠せなかったのだろう、表情は少し絵里を睨みつけているようにも見える。

 

 

「…好きにしなさい」

と絵里が立ち上がる…その時走って亜里沙が戻ってきた。

 

 

「お姉ちゃん、これ」

三人に飲み物を買ってきたようだ。買ってきたものは…

 

 

おでん缶

 

 

「親切にありがとうございます、?これって…」

海未はおでん缶を凝視している。おでん缶とは秋葉原の名物の一つだ。

 

 

「美味しい!」

翔はすでに食べ始めていた。卵を頬張っている。

 

「亜里沙、これは飲み物じゃないの。違うもの買ってきてくれる?」

 

「わかった!」

そういい、もう一度飲み物を買いに行った。

 

「ごめんなさいね…最近日本に来たばかりで」

 

 

「へぇ…」

 

おでん缶を覗いている、このとき、あることが翔の脳裏をよぎった。

 

 

 

「金平糖召喚!」

 

「「!!!!!??????」」

 

おでん缶の中に金平糖を投入したのだ!

「やめてください!食べ物を粗末にしているだけですよ!」

海未は金平糖を急いで取り上げた。だが時すでに遅し、20粒ほどおでんの中にDIVE!!してしまった。

 

 

「海未ちゃん、いい!?金平糖ってサラダにも合うし(嘘)ラーメンにもハンバーグにも合うんだよ!(嘘)何ならふりかけにして最近は食べてるし、おにぎりの具材にもなるんだ!(バカ)それに、疲れたときは糖分チャージでリラックスできるし、何より砂糖の代わりに料理できるし!最高の食べ物なんだよ!金平糖は!」

 

 

恐るべき翔の金平糖愛…この勢いなら一日は金平糖のことを語れることだろう。

 

もう翔の結婚相手はこいつでいいだろう((((?

 

 

「よし!いただきます!」

海未がおでんの中ですでに飽和してる金平糖をみて引いているような表情を浮かべた。

翔が一口食べてみる。

胸焼けするような甘さ、ガリっと硬い金平糖に柔らかい牛すじや、味が染み込んでいる大根。

 

 

 

 

「美味い!」

 

 

美味かったらしい…甘党でも流石にドン引きするような甘さであった。

作者からこれだけ、

 

 

 

 

絶対に真似しないでください!

 

 

 

 

いいですか!絶対ですよ!あれは翔だからこそ食べれる料理です!

 

 

 

 

「は、ハラショー…」

あっけにとられた絵里、

 

 

そして亜里沙が戻ってくると、二人は質問攻めされたようだった。

 

 

 

 

 

そして約二十分…

 

 

「亜里沙、そろそろ帰りましょう?夕日も沈む頃だし…」

海未はスマホの電源を付け、18時を過ぎたことを確認した。

 

 

カラスが濁った声で鳴く中、亜里沙は名残惜しそうな表情をしながら「はーい」とベンチから立ち上がった。

 

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

「i got you…」

 

後ろから声がした。

外国語だ。

 

四人は声がした左を見た。

 

 

茶髪の女性だ。

亜里沙の制服と同じリボン、クラスメートだろう。

だが見た感じ、外人であることがわかる

 

 

「I would have been popular without you!」

 

「え…今」

海未と絵里には聞き取れたようだ。

 

 

その女性はガイアメモリを起動した。

 

 

BOX

 

 

「箱」の記憶が内臓されたドーパント、ボックスドーパントに彼女は変貌を遂げた。

 

 

「ユリアちゃん!?」

それが彼女の名だろう、亜里沙は悲痛な叫びをしたがドーパントは関係なく亜里沙を襲おうとタックルをしてきた。

 

「危ない!」

翔は松葉杖で亜里沙を押し、絵里が上手く亜里沙は抱えて攻撃を交わした。

 

 

「三人とも!逃げるよ!」

 

急いで翔は松葉杖を突きながら逃げ出し、それに続いて海未も、絵里は亜里沙を抱き抱えたまま走り出した。

 

 

だご、松葉杖なこともあり、翔は少しづつスピードが遅くなっていく。

 

 

「ま、まってぇ…!」

「掴まってください!」

海未は翔に手を差し伸べ、松葉杖の片方を足止めにするため投げて怯ませた隙に二人は全力で疾走し始める…

 

 

 

 

 

 

だがドーパントを舐めてはいけない…

 

 

「Don't let」

 

ドーパントの指示で逃げた先に巨大なボックスが道を塞ぐように現れた。

 

つまり、逃げ場がなくなった、こうなったら袋のネズミ同然である。

 

 

亜里沙と海未が絶望の表情を浮かべているなか、絵里は…

 

「翔、戦えないの!?怪我してるのはわかるけど…!」

と海未に抱き抱えられている翔の肩を揺らしている。

 

 

「無理だよ…ドライバーは今没収されてて…」

壮吉が危ない目に会わせないように…と療養期間はドライバーを没収しているため、変身不可である。

それにバットショットを出す暇はないため、万事休すの状態…

 

 

 

「風野なら…」

この状況を打破するには風野を呼んだ方が早く対処出来るだろう。

 

 

 

「助けてお姉ち「ゴラァァァ!」!?」

翔が叫ぼうとした瞬間、風野はバイクに乗りながら現れ、ドーパントを轢いた。

 

「え、早すぎませんか…?」

確かに現れるのは早すぎる、というか呼んでいる最中であった。

 

 

「当たり前よ!弟の声が聞こえたからよ!」

 

このブラコンめっ!と言いたいところだが今回は本当に助かった。

 

 

「Lt's cowardly to run over with a motorcycle!」

 

ドーパントは怒っている、バイクで轢くなんて卑怯みたいなことを言っている。

 

 

「あら、知らないの?バイクは急に止まれないのよ、それにあんた!私のかわいい弟に手ぇ出しやがったわね!?地獄に送ってやるわ!!!」

 

前半の言葉は某オンドゥルライダーからだ。

だが後半からわかるように、風野はかなり以上の怒りを持っている。

 

 

「ヒイッ…!」

ドーパントは風野の迫力に押されて怖じけついている。

風野の顔は遊◯王並の作画崩壊と言える程に出来上がっている。

 

 

 

そしてバイクから降り、ロストドライバーを既につけていたため、ガイアメモリを起動した。

 

 

 

Cyclone

 

 

 

「変身… 」

 

 

ガイアメモリを装填し、スロットを倒して風野は仮面ライダーサイクロンに変身を遂げた。

 

 

 

「今の私はちょっとばかしキレてるわよ…でも、こんな時こそ冷静に…ブッ殺してやる!

 

 

どっちだよ…

 

 

自身のデコの部分を軽く叩いたのち、ドーパントに左手で中YUBIを立てた。

 

 

 

 

嫉妬VS狂人(笑)の戦いが始まった。




次回、嫉妬VS狂人(笑)VSダークライ


という感じですw

はやくスーパースターのストーリーも作成しなければならないので頑張ります!


先日からエマのEver greenのダンスを夜中に一人で練習しています。

練習風景を撮影したところ、私が下手すぎてネタにしか見えなくなりました…

3月までには覚えるように頑張ります…!←はよ小説つくれや


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Bへと彼女は〜嫉妬VS狂愛(笑)〜

第三十九話です!


最近投稿がギリギリになっている…

もしかしたら毎週一話投稿が難しくなってきています…

3月まではとりあえずそれを目標にがんばります!



それではどうぞ!


Cyclone

 

「変身」

 

 

あたりに強い風が吹き荒れ、その風をコーティングするように風野の体にコーティングされ、アーマーへと姿を変える。

 

そして現在、風野こと仮面ライダーサイクロンは絵里の妹である絢瀬亜里沙の同級生が変貌したドーパントと退治している。

 

 

 

「Disturb! be heard」

 

 

日本語に翻訳するとドーパントは「邪魔だ!どけ!」と言っているのである。

 

 

「邪魔って、なんでよ?そんなに邪魔ならこんなことしないで自分の実力とか成績で差をつければいいじゃない!」

怒り狂っているのか知らないが、ドーパントはむちゃくちゃのように風野の周りに様々な箱を生成していく。視界を塞ごうと、プレゼントのようなリボンが付いた箱、荷物を発送する際に使うダンボール、さらにはおもちゃなどを入れるアルミの缶も巨大化されて設置されてしまっている。

 

 

ドーパントは箱の中を自由に行き来できる能力も兼ね揃えているらしく、さながらびっくり箱のように箱から箱へと移動をし、側面から一撃一撃を風野に食らわせていく。

 

 

「さすがに、早すぎて対処できないわね…」

 

サイクロンは速さが売りのライダー。

そのため、瞬間移動や自身より素早いライダーには機転が利かない。

これはまずい対面である。

 

 

続いて、風野の目の前に光が灯され、じっと身構えるもそこから出てきたのはなんとピエロの形をしたバネ人形であり、ぶつかったサイクロンは真逆の方向にあるボックスに体を打ちつけられた。

 

「ああっ!」

 

 

「お姉ちゃん!」

翔が足を動かそうとするが海未に止められた。

 

 

「だめです!怪我してるうえにドライバーがないんじゃ、仮面ライダーになれませんよ!」

「なれる!仮面ライダーはただ単にアーマーを着て戦う人じゃない!勇気を持って、危険な状況でも戦いに行く人なんだ!」

 

強く海未の心に語りかけ、

 

「貸して!」

 

海未が部活帰りであるために持っていた弓と矢を数本奪い、うまく道端にあるポストを活用して、ボックスの

上部に乗り、怪我で震える足の中弓を構える。

 

 

 

だが、初心者同然の翔はやり方がわからない…

 

風野を助ける気持ちが焦りへと変わっており、絵里と亜里沙が不安そうな表情で見つめる夕暮れ時の中、海未は翔が放った言葉と葛藤していた。。

 

 

(仮面ライダーはただ単にアーマーを着て戦う人じゃない!勇気を持って、危険な状況でも戦いに行く人なんだ!)

 

 

「仮面ライダー…」

 

 

 

(こんな私でも、人を救うことができる…)

そう考えてから実行に移るのは遅くなかった。

 

 

「翔!」

 

同じ方法で、翔がいる箱の上部に立ち上がり、海未が少し腰を下げながら共に弓を引く。

 

 

 

「こうです!よく狙って…」

瞬間移動する地点の一つに標準を合わせる。

 

二人の耳にはギリギリ…と弓を引く音が鳴っている。

 

二回ほど瞬間移動した後…!

 

 

 

「行きますよ!」

「うん!」

合図が出されると同時に矢はサイクロンが作り出した風をくぐり抜けるようにグイグイ進み、ドーパントの左肩部分に刺し、怯みが出来た。

 

 

「今…!」

一瞬の隙を見逃さず、風野は自身の高速攻撃を繰り出し、反撃の時間を与えないように間髪いれずにラッシュを繰り返す。

 

 

「A゛a゛a゛a゛a゛!」

 

 

かなりのダメージだろう。

転げ回っており攻撃を食らったお腹部分を抑えている。

 

「あのね…高校生がドーパントになんかなったら常人の数倍の効力が働くから副作用が大きいのよ…!」

 

 

「I,dont know! 」

 

知らない!とドーパントは一言。

呆れた風野はサイクロンメモリをマキシマムスロットにメモリを装填した。

 

 

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

 

 

その瞬間姿が消えたサイクロン…

 

 

 

いや違う、高速で移動しているだけでかすかな姿が見える…が戦闘経験がない人からしたら一切合切見えないのである。

 

 

 

「where?」

 

 

焦りながら周りも見渡し姿を確認しようとするボックスドーパント。

 

 

 

そして息をしようとすると、後ろからサイクロンの姿が…

 

 

「You are late」

 

 

訳「あなたは遅い」と言うと素早くドーパントに蹴りを入れ、上空に飛ばすと同時に風の刃をを生成し、操るよう一度に数十本あった刃を変貌した身体の各部に差し入れ、自身も風の気流で上昇し、足に大きなの刃を生み胸部分に刺した。

 

 

「サイクロンキック」

 

数秒間刺したままにし、その時間が経過してから激しく抜き去り、空中で気流を作り、浮遊しながら落下していくドーパントを見つめている。

 

「a゛a゛a゛a゛a゛…」

 

 

 

途中、メモリが排出されてしまい、空中にいるドーパントの変貌が戻ってしまった。

 

(まずい…!)

と思ったサイクロンは落下することが予測される地点に風のベッドを生成し、落下での人体への怪我を防いだ。

 

 

 

一段落ついた風野は先程排出され、砕けたメモリを見ながら地に着いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「大丈夫だった?翔」

風野は翔を抱き抱えながら歩いている。

その横には海未や絵里亜里沙も…

 

「うん、なんとか」

抱き抱えてる理由…

先程ドーパントから守るために翔は松葉杖を犠牲に逃げる隙を作ったのだからである。

 

松葉杖がない今、風野が翔を抱いている。

 

 

 

 

「かっこよかったです、海未さん!」

その右隣では亜里沙が海未を憧れのような眼差しで見つめていた。

どうも、先程二人で放った弓を引く海未と翔の二人が亜里沙にはかっこよく見えたらしく、翔にもその視線を送っている。

 

 

「い、いえ…私は……」

困っているのか海未は翔に助けを求めるがその様子を翔は笑って見ていた。

 

 

「それに、海未ちゃんがいなかったら私だってピンチだったわよ、あの時弓が引っ張っていなかったら正直勝てたかわからなかった…」

「あの…私は翔に言われて……」

言いずらそうな雰囲気だ。だが、手助けしたことには代わりない。

 

 

「言われてでも助けてくれたのには代わりないわ。本当に感謝しかないわ」

 

 

「海未さん、翔さん、ありがとうございます!」

 

「あ…あはは……」

「どういたしまして」

海未はまだ納得していないのかぎこちない笑いを浮かべ、翔は首を縦に振って喜んでいた。

 

 

だが

 

 

 

 

 

「………」

 

絵里は先程から一言も話さない…

それも、少し怒っているように見える…

 

「お姉ちゃん!ありがとうは?助けてもらったんだよ?」

 

 

「え?…あ、ありがとう…」

そっけない表情で返した絵里。

 

 

 

 

「…絵里、いい加減許してあげたら?」

 

 

その一言で、絵里は黙り込んだ。

 

 

 

まるで「話しかけるな」と言わんばかりに…

 

 

 

それからドーパントのこと…

 

「亜里沙ちゃんに嫉妬か…」

事情聴取でわかったのだが、そのクラスには外国人は彼女だけであったが、亜里沙が引っ越してきたことにより亜里沙が注目され始め、亜里沙へと嫉妬心が浮かんでいきガイアメモリに手を染めた…らしい

 

 

「嫉妬って、誰にでもあることよ、彼女はその感情をコントロール出来なかっただけ。まぁ、彼女のせいでもあるけどしょうがないわよ…」

 

 

 

 

今日は解散となった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次の日…

 

 

 

※海未視点

 

 

 

 

何気ない日常…

 

 

いつも通り何気なくμ'sの練習が終わり、帰り道についていた海未。

 

 

翔は通院のため休んでいる。

 

なので一人で帰宅している。

 

 

「…寄っていきますか」

 

通りすがった神田明神。

せっかくなので寄っていくことにした。

 

 

 

 

 

階段を登りお賽銭を入れて願い事を想像して階段を下る…

 

その時…

 

 

 

 

「あれ、園田はん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声の主は希であった。

 

 

海未は絵里がμ'sを認めない理由を聞こうと階段で立っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど、えりちが何でμ'sを嫌うか…か」

 

 

「はい、勿論私達は初心者ですが…なんであれほどまで」

 

 

 

そうやな…と希はスマホをいじり出した。

 

 

 

 

「これ、見ればわかると思うんよ」

 

 

 

 

「…!?これは……」

 

 

海未が見た物とは…!

 

~ED 少年よ~




三十八話でした!


先日私、ぷよでっせは誕生日を迎えました!
親からは侑ちゃんの寝そべりを買ってもらいます!

最近侑ちゃん推しになりかけております!


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悩みのU〜一人じゃわからない気持ち〜

第四十話です!

相変わらずのギリギリ投稿…
この事はさておき、
先日友人とカラオケに行きました。

ラブライバーはいないためあまりラブライブの曲はできませんでしたが二、三曲は出来ました!
その一つ、ダイアモンドで…



「L.O.V.E『本名』!いきますよー?せーのっ!」


「……………」
と仲間からコーレスされずに後に「やるかバーカ!w」
と笑われました(笑)

今度は一人で行ってみたいです



それではどうぞ!


昼休み 屋上

 

 

風野視点

 

風野は屋上の出入り口の上に座っている。

辺りからは神保町、秋葉原、御茶ノ水の景色が広がっている。

 

そんな風通りの良い場所で昼寝をしようと寝そべった風野。

 

 

風が気持ちいい…

 

サイクロンメモリを使用してからというもの、風を肌で感じることが多くなった。

メモリの副作用なのだろうか?

まぁ涼しくなるのは正直夏には嬉しい能力だ。

風に耳を済ませる中こんな声が…

 

 

 

 

「よし、誰もいないね?」

 

 

 

屋上の下から聞こえる穂乃果の声。

 

 

 

「ん?」

寝ていた風野は目を擦りながらゆっくりと上半身を起こし、状況を見てみる。

 

 

 

 

「本当にバレてないわよね?」

 

「凛、もう疲れたにゃ〜…」

 

 

μ's三馬鹿トリオである。

 

 

あ、サボってるわね。

今日のにこの勉強は交代で希に頼んでいるし…

 

 

 

「よし、早速抜け出したんだし何する?」

 

「凛は鬼ごっこがいいです!」

 

これは面白いことになりそうね…(笑)

 

風のは怪しい鬼のような笑みを浮かべながらロストドライバーを装着してメモリを取り出した。

 

 

 

「じゃあ決定ね!あなた達サンドバック!」

 

 

 

 

「「「え」」」

 

 

 

 

風野のドS発言、更に風野がいたと気づいていなかった三馬鹿は唖然とした表情である。

 

 

 

 

Cyclon

 

 

 

「変身」

 

 

 

サイクロンメモリを起動し、装填すると同時に空高くジャンプ!

空中でスロットを倒し、体にアーマーがコーティングされ、着地と同時に風野は仮面ライダーサイクロンに変身した。

 

 

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

 

「「「いやぁぁぁぁぁぁ!」」」

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませんでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唐突に風野は綺麗なDOGEZAをしていた。

 

風野がサイクロンに変身した後、みねうちを与えようと追いかけていたらしいが、三馬鹿の断末魔の声を聞いて他のμ'sメンバーと希が追いかけてきたらしくカオスな状況になりながらも他のメンバーがなんとか体を張って変身を解除させて今に至る。

 

 

 

 

「なんで無駄に変身をかっこよくするんですか!?心臓バクバクだったにゃ!」

 

「それにそれにサボったくらいで仮面ライダーになってお仕置きは反則よ!」

 

 

 

その時、希がにこの後ろに気配を隠しながら歩み…必殺!

 

 

 

 

「わしわしMAX」

 

 

 

とにこのレンガのかb…ゲフンゲフン

にこの胸をいやらしい手付きで揉みはじめた。

 

 

 

「んぅっ!」

 

 

 

数秒してから解放されたにこはがっくりと床にうなだれていた。

 

 

 

「へっ!」

 

見下している風野、ゲスの極みとも言える表情だ。

 

 

 

ヤっちゃえ!希!

 

 

 

 

「あんたもわしわしMAX」

 

 

 

「どうしてよぉぉ~!」

 

 

 

風野も無様にわしわしMAXを食らった。

 

 

「さすがに仮面ライダーに変身をするのはにこっちと同じでやりすぎやと思うで?まぁお互い様やな、さて…と」

 

 

 

ゆっくりと希が後ろを振り返る。その目は笑っている…

 

 

 

「穂乃果ちゃんと凛ちゃんにもやるで~」

 

 

「逃げるよ!凛ちゃん」

 

 

「にゃぁぁ~!」

 

二人は校内に逃げていった。

 

 

「待て~!」

その後を追って希を校内に入り、追いかけていった。

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

そんな中海未は一人浮かない表情であった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

「よっ!」

 

 

スクールアイドル部のドアを強い音がなるように開けた翔。

珍しく風野と希もいた。

 

 

 

「あ、こんにちはー」

 

他のメンバーが挨拶をしている中、空いてある椅子に翔が座った。

 

 

「どうだった?怪我の調子は」

 

穂乃果の視線が翔の足を向いている。

 

 

「だいぶいい感じ!この調子なら数日で治るって!」

 

つまり仮面ライダージョーカー復活である。

 

よかった!とμ'sメンバーが全員安堵している。

 

 

「勉強の方はどう?捗ってる?」

 

 

机に置いてある様々な年次、教科の教科書。

復習の跡があるノートも数冊と並んでいて頑張っている様子が見受けられている。

 

「凛はもう疲れたにゃ…翔くん、変わって欲しいなー」

 

 

「僕が変わりに?それは自分のためにならないんじゃ…」

苦笑いをしながらせめて教えてはあげようと凛の隣の席に移動し、教え始める。

 

 

 

「…もう翔って高校生でいいんじゃないかしら」

 

 

真姫が翔の頭をこっそりと撫でながらそんな事を言った。

 

 

 

まぁ気持ちはわかる。

 

 

「…海未ちゃんこの問題どうやって解くの?」

凛に負けていられないと思い穂乃果も対抗して勉強をし始めた。

だが…

 

「…」

 

海未はどこか険しい表情で何か考え事をしていた。

目線の先にあるのは部室の窓、青空が広がっている。

 

「海未ちゃん?ねぇ海未ちゃん!」

穂乃果は海未の肩を揺らして意識を戻させた。

 

「あ、えっ?は、はい。この問題は…」

 

 

(疲れてるのかな?やっぱりもう少し休みの日を増やしたほうが…)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そして今日の勉強が終わり、屋上での練習の時間になった。

 

 

いつもどおりの課題曲をやっており現在、海未とことりが交代で穂乃果、真姫が花陽と交代しながら凛に勉強を教えながら新しい曲の作詞、衣装、作曲をしている。

今回は主に翔が主体となっており、今現在製作中であるのだ。

 

 

 

「1,2,3,1,2,3,1,2,3」

 

 

手拍子のリズムに合わせてダンスを練習している。

 

最近はミスなど指摘点も減ってきていることから、上達していることが感じ取れるだろう。

 

 

「はい終了!水分補給しっかりね!」

 

全員にマネージャーとしての仕事の一つ、健康管理家はわからないが水分補給をさせることとして水を配り、飲ませた。

 

ちなみに、風野と希は生徒会に戻っている。

 

 

「どうかな?私達上達しているかな?」

 

「してるしてる!目立ったミスも殆どなかったし今までで一番良かった出来だと思う!」

 

 

自身の思った感想を伝え、それを喜んでいる彼女たち…

ただ一人を除いて…

 

 

 

 

 

 

「だめです、こんなんじゃ」

 

 

「海未ちゃん?」

ことりは海未の顔に気がついた。

何かを悩んでいる顔、それに、顔が暗く見えている。

 

 

「穂乃果は最初の動きが小さすぎます。ことりはステップのミスに気がついて一瞬直しまたよね」

 

 

 

「う、うん」

 

「そ、それが…?」

 

 

 

「そのミスが命取りになるんですよ!翔もしっかり動きを観察してください!皆さん考え方が甘いんですよ!」

 

 

 

「…ごめん、次から気を付けるよ…でも、今のいつものついちゃんらしくないよ」

 

 

 

「…」

 

いつもなら海未です!と突っ込むはずであるがそうはいっていない。

何かあったのだろうということが確認できた

 

 

「なにか悩んでいるんでしょ?相談してよ、一人で悩んでいても仕方ないんじゃない?」

 

汗をかきながらも険しい表情をしている海未、

 

口を開こうとした。

その瞬間、もう一度考え直したのか口を閉ざした。

 

 

 

「…すみません、誠に勝手ながら今日は早退させていただきます」

 

 

 

「ちょっと!」

扉が強く締められた。翔が松葉杖で追おうとするが真姫に腕をガシッと掴まれた。

 

 

 

 

「放してよ、海未ちゃんと話をしないと」

 

 

「無駄よ、あんなやつ放っておけばいいじゃない、それに、今私は翔からダンスを教わりたいの♡」

 

 

真姫の目が妖しく光だし、翔を見つめている。

 

 

 

「…ごめん、早退する理由ができた、また明日!」

真姫の腕を振り払い、「ごめん」と軽く頭を下げて早く松葉杖を突きながら抜け出した。

 

 

 

 

「どこ行くの!?待っテ!」

全速力で走り出し、校内の階段で転ぶことを恐れずに減速することなく加速、追跡を逃れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「いない…」

あの後、玄関に海未の靴がないことを確認し、近くを回って彼女を探している。

μ'sのみんなも見ていないことから追いかけていないのだろう。

 

 

色々なところを探し回り結構疲れてきた。

 

なにせ、松葉杖で走るには慣れているにしてもかなりのスタミナを消費するのだ。

 

 

 

 

「…やっぱり家なのかな、でも場所がわからないし…」

 

 

自分の家から近いのは知っている。だが一軒一軒回るとしたら迷惑にもなり得るし時間も非効率である。

 

 

 

こんなときに穂乃果とことりが居てくれれば…とため息をしている。

 

 

「どうしよう、もどって二人に聞くわけには行かないし…何より気まずくなるだけ」

 

 

道端で道路を背に向けて頭を抱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん?」

 

 

 

 

後ろから声がした。

いつも翔のことをお兄ちゃんと呼ぶのは…

 

 

 

 

「璃奈…」

 

 

彼女しかいないだろう。

以前翔が作った璃奈ちゃんボードを左手に持っており、右手で翔が来ている服の裾を掴んでいる。

 

 

 

「どうしたの、難しい顔して」

「まぁちょっと色々とね…」

 

 

璃奈は翔がマネージャーをしていることを知らない、

やはり明かした方がいいのだろうか…

 

 

マネージャーをしていることを知るのは家族くらいしかいないのである。

 

だが、教えてはいい気がする。何か本能的なものがそう語りかけている(((?

 

 

 

「実はね、家族以外には秘密にしているんだけど僕ね、スクールアイドルのマネージャーやってるんだ」

 

 

「スクールアイドル?」

璃奈は詳しくは知らないが、「スクールアイドル」との言葉は知ってはいるようだ。

翔は璃奈歩みながら、今悩んでいることを話す。

 

 

 

 

 

「そういうことだったんだ、喧嘩してるんだ」

 

「喧嘩…まぁ似たようなものかな?」

 

二人の間には微笑ましいオーラらしきもの漂っているように見える。

その後二人は夕日が登ろうとしている中、スクールアイドルのマネージャーを経験した今までの話で盛り上がった。

 

そしていつの間にか遠くまで来ていた。そこはよくμ'sが練習に使う神社、神田明神にたどり着いていた。

 

 

「ってあああ!海未ちゃん探すの忘れてた!」

 

 

「え、あ目的ってそうだったね…ごめん、話をそらしちゃって」

璃奈があやまっているが、目的を忘れていた翔にも悪いという部分がある。

 

そんな中、二人はせっかくだから…と神社に入った。

 

 

というか、希ちゃんってここで働いていたよな…

 

 

そんなことを璃奈に話した。

 

「そういえば、この神社にはお姉ちゃんの友達が働いてるんだ」

 

「そうなんだ、あ、おみくじしたい」

璃奈は上目遣いで翔を見ている。

 

(あっ…かわゆい)

てうてかったのか、次の瞬間には赤く顔面を染めた翔がいた。

 

 

「わ、わかった、じゃあやろっか」

 

二人はおみくじを引いた。

 

 

「あ、私大吉だ」

璃奈は大吉だったようだ。

全体的に見てもかなり評価が高い、

 

 

 

「え…凶」

翔は凶であった…

璃奈とは正反対であり少し落ち込んでいる。

だが、怪我は早く治るとだけいい評価で書かれている。

 

 

「凹むな…」

溜め息をしている翔、回りではカラスの声がしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほほぅ…凶だったんやな、これは残念」

 

 

「へ?の、希ちゃん」

広がっているおみくじの台紙を後ろから見つめている人物…希であった。

巫女服を着用しているため、バイト中だ。

 

 

その時希は目線を璃奈にするが、緊張しているのか翔の後ろに回り、隠れている。

 

 

「この子は璃奈ちゃん、僕の友達」

服を掴む手が強くなっているのを感じる。

 

「よろしゅうなー、そうだ、ここに来たということは、何かあったん?」

 

読まれていたようだ、何故かお姉ちゃんとは違う気配を感じた。

お姉ちゃんはただ単にブラコンなだけだが希ちゃんは全て知っていたような…

 

 

 

「うん、海未ちゃんとちょっとね…」

「そっか…!それなら」

希はほうきを持っておみくじを引いた建物の内部に入った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「海未ちゃんの家は右って告げてるな」

建物に入ってから数分後、制服に着替えたらしくバイトを終えた希は二人を連れてカードが告げている海未ちゃんの家を目指していた。

 

 

 

「ねぇ、本当について行って良いの?」

 

耳打ちするようにこっそりと璃奈が聞いた。

まぁ、カードが占った方向についていくなんて信じるのも難しいだろう。

 

 

「大丈夫、希ちゃんは占いが得意だからさ」

 

安心している翔は雲ひとつない表情でついていっている。

璃奈はそんな駆を信用してついていっている。

 

 

 

 

「そうやで、自分で言うのもなんかもしれんけど…うちは占いが得意なんよ?試しに占ってみよか?」

 

 

 

 

聞こえていたようだ。二人はビクッと体を震わせている。

 

さらに、歳ほどみたいな状況…サッと擬音がつくように翔の後ろに隠れた。

だが、コクッと頷いている。

 

 

その反応を確認した希はカードを取り出して占いを始めた。

 

 

出てきたカードは魔術師の逆位置であった。

 

 

「…面白い結果が出たやん、これは魔術師の逆位置、何事にも中途半端になってしまうって解釈やな」

 

 

「そんな…」

悲しげな表情が出てきた、占いとはいえど当たるものは当たることが多い。

 

だが、

 

「待つんやな、まだ確定したわけじゃくてなぁ、このカードが一瞬正位置に戻ろうとしたんや、もしかしたらここから成長して変わる可能性だってあるんよ?」

 

 

 

「成長…」

璃奈はカードに手を伸ばし、気づいた希はそのカードを差し出した。

 

「よかったらそのカード、持っててくれや。きっと璃奈ちゃんの助けになると思う」

 

 

「…ありがとう、ございます」

少しだが希に慣れたようだ。

可愛いと思いながらニッコリと笑っている希、

 

 

 

 

「さて、カードが告げるにはここが海未ちゃんの家やで」

 

三人は立ち止まって一度その家を見渡す。

大きめな家だ。

海未ちゃんのい家だとするのなら弓道だけでなく剣道なども習っていると聞いているためピッタリの家かもしれない…

 

 

 

「ほな、うちの出番はここまでや、あとはがんばりーや」

「うん、ありがとう!」

二人は例をした。希は夕日に照らされながら背中を向けて去っていく。

 

 

 

「…璃奈は帰らないの?」

 

 

「私は、その…お兄ちゃんがやってるマネージャーのメンバーを見てみたい、璃奈ちゃんボード[ワクワク]」

今日初のボードを使った。

ちなみに、普段学校生活でも愛用して翔が作ったボードを使っているのは作成者である翔もご存知である。

 

 

 

「わかった、じゃあ早く終わらせて帰ろっか」

 

二人は庭に入って呼び鈴を押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方帰宅中の希はこんなことを…

 

 

 

 

「璃奈ちゃんって子は未来のμ'sがピンチのときに助けになる存在…か




第三十九話でした!

序盤の風野は完全な作者のノリです(笑)

そして後半の璃奈ちゃんについて何ですが、後に希、そして翔と共に行った海未ちゃんの所…他にもことり、真姫と出会っているようにμ'sのメンバーとも何らかの関わりを持ちます!
というか、璃奈ちゃんがいなければ二期で詰むような展開になります、はい



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作られたW~ぶつけてみれば…~

第四十一話です!

現在仮面ライダーブレイドを視聴中です。今週中に見終わると思われますので次回にでも感想をこの場で話そうと思います!

そして今話ですが、海未ちゃんがヒロインとなります。
最後の場面では海未ちゃんが…


それではどうぞ!


夕方

 

 

太陽が少しずつ沈んで行くなか、とある大きな家の前に立ちすくんでいた二人。

 

翔、そして璃奈。

 

二人は立ちすくんでいる家の呼び鈴をならした。

 

 

 

「はーい」

間もなくして声がした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「ここが海未の部屋です」

出てきたのは海未の母親だった。

事情を説明すると中にいれてくれ、海未の部屋前に案内された。

 

 

二人は海未の母親にお辞儀をするとドアを二回ノックし、中に入る。

 

「ゆりちゃん」

 

 

「か、翔!?」

驚いている海未、後ずさっている姿勢をとっている。

 

 

 

「…失礼するよ」

翔は壁に寄りかかり、璃奈は海未に軽く礼をして翔の隣に座った。]

 

 

 

「…ゆりじゃなくて海未です…あと、この方はたしか…」

 

「この子は璃奈ちゃん、ほら、初めて僕と出会ったときにいたでしょ?」

 

 

少し思い出すように時間が空き、少ししてから思い出した様子で目を見開いた。

 

 

「あのときの方…ですか」

「…」

初対面ではない…があれはあったと言えるほどの時間ではなかったため璃奈は緊張している。無理もない。

 

 

間もなくして空気が悪くなり、三人の部屋は静かになる

 

 

だがこのチャンスでしか海未に聞くことはできない。

少し緊張で胸がどきどきしながらも翔は声を出す。

 

 

 

「あのさ…」

 

 

…やはり言葉が詰まる。

いつもとは立場が違うりながかけるの服の袖を掴み、「頑張って」と頷きを示し、もぅ一度喉に力を入れようとする…が

 

 

 

「見てしまったんです…とあるものを」

海未から口を開いた。

とあるもの…?

 

一体何を…

翔は頭で探るがわからない…そもそも何故あんなことになったのかもわからない…

 

 

「…わからない、教えてくれない?」

 

「………貴方のお姉さんに聞いてください、きっとわかると思います」

 

 

「お姉ちゃんが…?」

良からぬことを企んでるの…?

と考えるが実際は違う。

 

 

 

 

「……あの」

璃奈が恐る恐る声を出す。緊張しながらも深呼吸をして声を出す。

 

 

「海未さんとお兄ちゃんは相談出来ない程仲が悪いんですか?」

 

「「え?」」

二人は困惑した声を出し、それに怒った!と早とちりしてしまった璃奈は「す、すみません…」と璃奈ちゃんボード『シクシク』を出し顔を隠している。

 

 

「怒ってるわけでは…翔とは仲がいいのてすが…」

「…本当?」

海未は下を向きながら頷いた。

 

 

 

……なんか違うよな

 

その瞬間翔は松葉杖を使いながら立ち上がり、座っている海未の前に立つ。

 

 

「何かありましたか?」

 

「笑え~!」

「へぁっ!ちょっとやめてください!」

翔は海未の頬を握り、少々笑える笑顔を作る。

 

「んっ…!何するんですか!」

怒った様子だ。

 

「やっぱ笑ってる顔はいつもと違うよな…」

 

「…はい?し、失礼ですね」

 

ご立腹のようだ。

 

「なんかさ、いつものふみちゃんじゃないからさぁ少し不安で…」

 

「…」

 

名前をわざと間違えたのに気づいて入るがそれに対して言い直してはいない海未。

 

 

「友達ってさ、どこからがそう定めれるのかな?」

 

翔は話した。璃奈との出会い。

 

 

璃奈とは今から約一年前、に巡り合った。

公園で上級生に絡まれていたところを翔が救い、そこから璃奈が苦手なことである「感情を表すトレーニング」を翔が考案したり、など璃奈ちゃんボードという存在も作ったことを話した。

ボードのときにはわかりやすく璃奈はそのボードを使用していた。

 

 

「穂乃果ちゃんとことりちゃんもさ、出会いがあったんでしょ?思い出してみてよ…」

 

海未は自身の記憶に思いを馳せた…

 

 

 

 

 

 

 

〜回想〜

 

 

海未視点

 

 

 

 

 

 

「次、穂乃果ちゃんが鬼〜!」

 

「えぇ〜!まってー!」

二人の少女が遊んでいる。仲のいい二人、あれは紛れも無く昔の穂乃果とことり…

その時の私といえば…

 

 

 

「…」

モジモジと木陰から二人が遊んでいるところを見ている。

 

 

そうだ、私は…あのあとに

 

 

 

その時小さい私は驚いたように木陰から出てしまった。

地面に無視がいたからだ。

 

 

「ヒィッ!」

尻餅をついてしまい二人に自身の姿を表した。

 

 

「あっ君!」

 

遊んでいるのが羨ましかった二人に話しかけられ、顔がひきつってしまっている。

 

 

「私達と遊ぼうよ!穂乃果が鬼ね!」

「え…え?」

困惑した表情を浮かべている海未。

そんな海未に逃げのことりは腕を掴んで「逃げよ!」と話しかけてともに逃げる。

 

 

 

 

そうだ。

私は、この日から二人と友だちになったんだ。最も今は親友と呼べる間柄だが…

 

 

〜回想終わり〜

 

翔視点

 

 

「僕ね、友達ってのは話が弾んだりしたらもうそれだ!って認めてるんだよね」

海未は記憶の懐かしさのあまり微笑んでいた。

 

「だからこそさ、友達って悲しいことも嬉しいことも分かち合う存在だと思うんだ、だからさ、うちちゃんが辛いって思ってること、相談してくれないかな?」

 

 

友達…

その言葉に海未は圧倒されていた。

そして、ついに折れた、いやこの場合、心が動かされたとの表現のほうがよろしいだろう

 

「名前、また間違えましたよね…?」

 

翔は笑顔でうなずいた。

その様子に優しくいつものような笑いを浮かべた。

 

「今回はいいですよ、じゃあ、その…友達としても相談しても…」

 

「もちろん!」

元の位置に翔は座り直した。

そして話が始まる。

 

 

 

「では相談させていただきます。副会長からこの前、ある動画を見たんです。それは、生徒会長さんの過去の動画で…」

 

 

 

 

 

簡潔にまとめる。

 

 

 

 

海未が先日観た動画、絵里の過去のものだ。

ロシアで育った絵里は幼少期、バレエを行っていた。

その時のコンクールの動画を見たのだ。

海未曰く、μ'sと戦うとすれば、μ'sは圧倒的な完敗となるとのこと。

それほどすごいものであることがわかった。

だがそれでも絵里はコンクールの入賞しなかった。

 

 

改めて知った海と翔。

 

 

この世界は厳しいものだと…

 

 

「そんなことが…」

真剣な表情で翔は言葉をつまらせた。

 

「…その生徒会長ってどんな人なの?」

璃奈も話には参加しているのだが絵里基、生徒会長について知らない。

 

 

「生徒会長は…少し怖い方ですかね」

 

「だね、だけど絵里ちゃんは何か引っかかるところがあるんだよね…」

 

 

「引っかかること…?」

 

翔は思っていることを口に出した。

 

 

「だってさ、絵里ちゃんだってこの廃校になる状況を変えたいんでしょ?だったら今はμ'sを認めたほうが廃校を救える可能性を少しでも下げれるんだと思うんだけど…なんか理にかなってないから案があるんじゃないのか?って思うんだけど生徒会はお姉ちゃんと希ちゃんしか動いていないし…」

 

 

たしかに…と希は考え込む。

その後、今日は話の進歩がなくなり日も沈んだため一度帰ることにした。

 

 

 

 

 

 

帰り道

 

 

 

 

「なんかありがとうね、璃奈がいなかったらふきちゃんとあの調子だったと思う」

 

「うん、あとお兄ちゃん、海未さんね」

 

翔は、少し笑みを浮かべながら「うん」と小さい声を出して星星を見上げた。

8つの星が見えた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

左家

 

 

 

「ねぇお姉ちゃん」

 

風呂を済ませてご飯を食べ終わり、日々の特訓としている体幹トレーニングも終わったため部屋で先程のことから絵里のことを考えている翔に趣味のお絵描きをしている風野。

翔は、風野に質問をした。

 

 

 

「どしたの?浮かない顔をして」

 

絵に集中しながら風野は話しており、翔の顔を見て話していないためぎょっと翔は反応した。

 

 

「いま、驚いてるでしょ?何となく雰囲気でわかるわよ、あと匂いで」

 

 

作者から風野に一言

作者「最後の発言キモい」

 

…あっやべっ、風野から殺される前に逃げよ←

 

 

 

クソ茶番すみません。

 

 

 

「そ、そう…ちょっと、絵里ちゃんについて聞きたいんだけど」

若干作者と同じように引いている翔だが、いまは絵里のことについて気になっている。

 

そして、海未が絵里の過去の動画を見たことについて話した。

 

そのことを聞くと、風野は何故か不敵に笑っていたのである。

 

 

だが、その表情は翔に見えていなかった。

すると、突如にして絵を書く手を止めた風野。座りながら翔に背を向けてスマートフォンをいじりだし、何かの画面に止めて翔に「ほいっ、これ見なさい」と自身のスマホをパスした。

空中に浮かぶスマホ、突如のことで焦った翔だったがクッションで旨くキャッチして表示されている動画を見る。

 

 

 

「…うそ」

そこにいたのは幼少期の絵里、

話の内容からそうと読み取れるし容姿から今の絵里と一致するところが所々目視できた。

 

 

翔は絵里のバレエの迫力に終始圧倒されていた。

 

 

「これが…絵里ちゃん」

小さきながらその実力はプロ並み、これは海未の言うとおりμ'sは惨敗するだろう。

 

 

「……わかった?」

「うん…」

絵里の言いたい気持ちもわかった。

いや、わかりすぎるものだ。

 

「……」

言葉が出なくなっていた。

 

その時…

 

「なーに落ち込んでんのよ?」

と絵を描くことをやめない風野が話す。

同時進行で進んでいる。

 

 

「悩んだって仕方ないことじゃない?翔が出きるのはあくまでサポートでしょ、絵里のことは私達に任せて自由に自由にやりなさい」

 

風野は絵を止めた。完成したようで翔に見せつけた。

 

その絵は翔であった。

金平糖を食べている。

風野は趣味が絵描きなのだが絵描きと言えるレベルを完全に超越している。

 

プロ顔負けだ。

もはや写真を現像したような色使い。

 

 

翔はあまりのすごさに声をあげた。

「すごっ…」

 

「でしょ?結構力作よ、あと私のサイン付きよ」

 

最後のサインを除けば120点だ。

 

サイン…か

 

翔は自室にあるA-RISEのサイン付きビデオ『AAA』を取り出した。

 

A-RISE三人のサインがある。

 

そういえば最後に三人と出会ったのはいつだっただろうか…

 

英玲奈はこの前病院で出会った。

ツバサとあんじゅはにこが加入する前頃のUTXでだろう。

 

 

どんな事を話してたっけ…たしかアンチとうまく付き合うには質問をして自分なりの答えを見つけたはずだ。

 

 

 

 

 

たしか…僕はあのときに「アンチ?ってやつの話を聞いてみてどうしたらいいか聞いてみる」と言った。

 

聞いてみる…?

 

 

 

 

 

 

 

それだ!

 

聞いてみる!それだったらこうすればよかったんだ!

 

 

 

 

 

「ありがとう!今から海未ちゃんの所に行ってくる!」

 

 

「は?今から!?」

翔は、家を飛び出し、おやっさんが「え?どこ行くんだ?」と聞くも聞こえていなかった翔。

帰宅したら怒られることも知らずに…

 

夜のひんやりとした風が外を包み込む中翔は、松葉杖で転ぶことを知らないような勢いで走り出した。

夜の星星は光り輝いていた。

 

璃奈といたときは輝いていたのは8つ、今輝いているのは11個の星星だ。

だが、一つは少し薄くなりかけてきている…

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔します!」

翔は、海未の母親に事情を説明して海未の部屋に入る。

 

 

 

 

「ゆいちゃん!」

 

「だから海未でs…え、翔!?」

ツッコミの最中に翔がいることに驚きを隠せなかった海未。

 

 

「思いついたんだ!絵里ちゃんとの壁をどうすればいいか!」

 

 

海未は心底驚いた表情を取った。すぐにその表情はいつもの真剣な顔に戻るが…

 

「本当ですか…!?」

 

 

 

「うん、絵里ちゃんをμ'sのコーチにしてもらおうよ!」

 

この方法がμ'sを動かすことに鳴ることをまだ二人は知らない…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

海未視点

 

 

いつ頃からだろう…翔と話していると時々胸が締め付けられるような感覚に襲われる。

 

たしか翔が怪我をした日の帰り道から現れたあの感覚…深く考えみよう。

 

 

 

 

彼と出会ったのは約一年前だが本来は最近の約一、二ヶ月ほど前。

 

 

 

 

絵里のことについての提案ののち、少し翔と話をしている。

軽い雑談のようなものでしょう…

 

 

 

「そうなんだw大変だね」

「そうですよ、いつもいつも穂乃果は宿題をやってこないんで…」

談笑をしている二人、

このときも海未の心は締め付けられている。

 

 

この感情は…一体何なのでしょう

 

 

自身でも味わったことのない気持ち…

 

 

 

 

 

 

 

 

恋…?

 

 

 

まさか…

 

 

そう考えながら首を横に振った。

 

 

 

 

「?どしたの、何も質問とかしてないのに」

翔がきょとんとした顔で海未の表情を見つめている。

 

 

 

「い、いえ…気にしないでください、少し眠いだけで…」

 

眠いということでごまかした。

真っ赤なウソである。

今になってから胸が締め付けられるだけでなく、火がついたマッチが擦りついてくるように心が徐々に熱くなっていく。

 

これが恋…なのでしょうか

 

 

「…やっぱりなんか変だよ?笑ってるし」

 

 

…いけない!

 

そう思い、急いで微笑みを解いていつもの表情に戻る。

もう我慢できないのかもしれない…

日々鍛錬を欠かさずしている私が我慢できなくなってきていた。

 

 

だが告白するのは今じゃなくても…

 

きっと翔は恋愛事情や色恋沙汰にはまだまだ無縁な年頃、さらに小学生と高校生という年の差もある。

彼がもう少し成長してからこの気持ちを伝えよう…

 

 

「…そろそろ帰るね、これ以上いたら家の人にも迷惑になるだろうし」

 

「い、いえそんなことは…!今日は泊まっていっても…!」

自分でもこんな発言をしたことに驚きを隠せない。

 

それほど彼への気持ちが溢れ出ているのかもしれない。

 

 

「泊まるって言ったって僕も明日や学校があるし…また今度ってことにしようよ!」

 

翔の笑顔を見た。

海未から見ると、空より眩しく光より輝かしい上にどこか健気さも備わっている。

 

一瞬にして心を奪われた。

 

 

この日はもう帰ることにした翔。

おやっさんに怒られたのはまた別のお話…

 

 

 

そして次回、ついにテストの決戦となる…!




ということで第四十一話でした!

海未ちゃんが翔に恋心を抱くという…

多分ですが翔アンチも読者内で出てきそうな予感です。


次回は第三章終幕となり、エピローグと次回だけとなります!

次章でμ'sが揃います!

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R…テスト〜みんなで打ち上げ!〜

第四十二話です!

第三章ラストになります!
残すところはエピローグだけ…


今回の話は前半ギャグ要素強め、後半からは少しシリアス?みたいな感じです。
というか少しギャグ描写で過激にしてしまっている部分があるので運営から削除されないか不安であります…
ですが書いてしまったものには仕方ないので投稿します!

あとがきでは自身の仮面ライダーブレイドの感想を話します!
なるべくネタバレ無しで話します!

それではどうぞ!


海未とのことがあってから約二週間…

 

 

翔はすでにアイドル研究部の部室にいる。あとは穂乃果だけ…という状況だ。

 

 

「遅いわね…」

緊張している表情のにこが机の肘をかけながら行った。

緊張するのも無理はない、スクールアイドルアイドルの祭典「ラブライブ」にエントリーするため生徒会長ではなくことりの母である南ひばり理事長から条件付きでエントリーすることを約束した。

 

その条件というものが小学生の翔を除く七人がもうじき始まるというテストで赤点を全員回避することだった。

 

赤点の恐れがある三人のうちの二人、にこと凛は回避することに成功した。

 

 

「…まさか赤点を取って補習しているんじゃ!」

最悪の結末これであろう。

海未はハッと「まさか」とあらわすをしている

だが、

 

「それはないんじゃないかな、あれだけ頑張ったんだもの、結果が裏切るにも無理があるんじゃないかな?…あっ、ここ間違えてる」

翔は穂乃果を信じるようだ、

 

…?ペンを握って何かの問題に答えている。

 

 

 

「えっと…か、翔くんは何を…?」

 

花陽は翔の頭の右側からひょっこり顔を出し、気になった真姫は上、凛は左からそれぞれ顔を出す。

 

 

「えっとね、さっきお母さんに頼んでさっきテストの問題をもらったらしいんだって」

ここに来る前、理事長からテストの問題をもらっていたらしい、解いているのは数学だ。

なぜ翔が高2のテストを解けているのか…

説明しよう、まずだがおやっさんに高1の途中まで教わっているが、今回の学習会で穂乃果とともに勉強を教えてもらっていたのである。

 

 

「…わからないにゃぁ、もう数字を見るのはコリゴリ…」

 

勉強に疲れたのだろう、凛は頭を抑えている、それほど頑張った証拠だろう。

 

 

 

「よっし、終わった」

 

問題が終わったようだ。

最後の二問だけはわからなかったのだろう、空欄だ。

 

 

 

「お疲れ様、じゃあ採点するね」

ことりは問題用紙を受け取り、答えを丸付けしていく。

 

 

 

大体裏面に差し掛かろうとしたとき…

 

 

「ごめん!遅れちゃった!」

ついにやってきた結果発表!

 

ことりも手の動きを止めた。

 

 

「穂乃果!」

 

「あんた、私達の努力を無駄にはしないわよね!」

 

気になる点数…

ラブライブ出場への第一歩目は…!

 

 

「大丈夫だよ!ほら!」

穂乃果は高々とテストを出した。

点数は55点

一般的に赤点というのは30点未満。つまり……!

 

 

 

 

「55点って!」

 

 

「やったよ!まぁ、もう少し頑張ったら解けそうな問題もあったけど…」

 

 

 

「それでも!回避したんでしょ!」

 

これでラブライブ出場への第一歩が歩んだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば翔くんのテストってどうなったんですか?」

喜びを噛み締め、みんなが嬉しそうにしている数分後、凛はことりに質問をした。

 

 

「そうだった!丸付け進めるね!」

再度ことりは丸付けを始める。

その結果は…

 

 

「え、76点」

 

 

 

 

 

穂乃果に勝ってしまった。

 

 

 

「え!?」

 

「か、翔くんに負けた…?」

床に頭を置いており、勉強で小学生に負けたことがショックなのだろう。

 

 

「ま、待ってよ!僕も足し算間違ってるし!ここ11+3=14なのに見間違えて10+3=13にしてるもん!」

 

そんなことが効くことなかった。

やめて!穂乃果のライフはもう0よ!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」

 

祝賀会が始まった、

それぞれ飲み物やお菓子を持ってきたようだ。

 

 

色々とアイドルの語っているにこと花陽、凛と穂乃果とことりはゲームをしている。

 

そんな片隅…海未と真姫と翔は窓際の方で何やら話をしている。

 

 

「全く…部活中にみんなしてパーティーってどうなのかしら…」

真姫はいつもの癖で髪をいじっている。

呆れ顔をしながらいつものツリ目が少し緩んでいるようだ。

 

 

「別にいいんじゃない?たまにはこうやって友情を深めることも大切だと思うけどね…うん、やっぱりこれこれ!」ガリッ

 

金平糖の袋を手に持って食べている。最近、μ’sの影響(真姫がいつも持ってくる)もあり、毎日金平糖を食べている。金平糖中毒街道まっしぐらだ。

いや、既に中毒であるだろう。

 

 

「ま、まぁ翔が言うならそうよね♡」

真姫は翔の頭を撫でる。

 

 

(…やっぱり)

海未はその光景に嫉妬を抱いていた。

胸が苦しくなっている。

深呼吸をして真姫に言葉を放つ。

 

 

「西木野さん、翔が嫌がってます。やめてあげてください」

 

 

勇気を放って放った一言。

 

翔は衝撃を受けた。

 

 

海未ちゃんが…今!

 

 

「ヴッ…ヴェエ!?」

真姫も少々驚いている。

まさか海未に注意されるとは思っていなかったのだろう。

 

 

「翔も嫌なら嫌って言うべきです」

 

 

「あ、は、はい」

 

圧倒されている翔。

海未の表情は少し嫉妬しているように見えるのだが鈍感な翔は気づいていない。

 

 

「…園田先輩が言うことじゃないですよね!?これは私と(ダーリン)の問題なんですよ!」

 

 

他のメンバーの騒音で真姫の声は他のメンバーには届いていなかった。

 

 

「翔が好きなのはわかってます、ですが貴方は迷惑をかけすぎだと思うのですが」

 

 

「貴方なんかに何がわかるのよ!私は翔に救われたのよ!だから私は…私は!」

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地獄からの使者、カゼノダーマっ!」

どこからか某BGMが聞こえてきそうな台詞とともにスパ◯ダーマンのお面を被った風野が窓から侵入してきた。そして部室に入るとスパ◯ダーマンのポーズをした。

 

 

 

 

「か、風野先輩!?」

「違う!今の私はカゼノダーマっ!間違えるんじゃない!」

困惑しながら発言した穂乃果のデコを軽く突いた。

 

 

μ'sと翔全員は開いた口が塞がらず、状況を把握できていない。

 

 

「えっと、風野先ぱ…カゼノダーマさん、何か…?」

 

 

 

「パーティーが見えたから来てやったのよ!いい!?私が来たからには盛り上がるわよ!」

 

乱入しておいてなかなかの図々しいことをしている風野。

 

 

 

「…どうすんのよ?風野、かわいそうだから入れる?」

 

「にこ先輩…やっぱりそうですよね、最も風野先輩がいなかったらにこ先輩だってかなりピンチでしたし……」

 

 

そして風野もパーティーに入ることが決まった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「負けたー!」

ゲームをしている四人、風野、穂乃果、ことり、凛、

マ◯オカートをしているようだ。

状況的には風野が二位で付近に一位の穂乃果がいる。

ちなみに二連キ◯ー持ちである。

 

 

そして最後のアイテムを取った。

風野は二連◯ラーを持っているためゲットはない。

ついに決着が…!

 

 

 

 

「ぶっ飛ばすぜベイベー!」

某おにぎり頭覚醒の引き金となる台詞を叫ぶ風野。

キラ丸を発動した。

 

そのアイテムでどんどんと前に進んでいく。

 

 

「穂乃果!逃げ切りなさい!どうにかして!」

 

「無理ですよにこ先輩!もうアイテムはないんです!」

現在穂乃果が持っているのは緑甲羅にコイン、彼はかなりのピンチだ。

 

 

 

「必殺!日大丸ックル!」

 

「それ言っちゃ駄目だにゃぁぁ!」

 

 

 

 

凛が風野のアウトな発言に突っ込む中、風野のキ丸ーは穂乃果に激しくぶつかった。

そして穂乃果がふっ飛ばされ風野がトップとなってしまった。

 

 

 

「勝てる勝てる!おりゃぁぁぁぁ!」

最後の直進!その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

部室の棚にある一枚のCDが落ちてきた。

それが風野の頭にクリーンヒットだった。

綺麗な音がなり、見事な漫才のようなフォームで食らった風野。

見ているこっちが気持ち良すぎだろ!となってしまった。

 

 

 

「あだっ!」

コントローラーを投げ捨てて勢い良く頭を抑えながら床に転がり回る風野、相当痛かったのがうかがえる。

 

 

 

そのせいか…

 

 

ヒューッ…

 

 

コースアウトしてしまった風野、

だが…

 

 

 

「ああぁ!CDが!」

にこと花陽はCDを心配している、ヒビや傷がないことを確認して思わず「よかった…」と深呼吸をした。

 

 

 

「わ、私の心配は…悲しいんだけど(泣)」

風野は涙目になっていた、可哀想に…

 

そして結果は三位だった凛が優勝ということになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…

 

 

 

 

「楽しそうですね」

三人組、海未、真姫、翔は笑ってその様子を見ていた。

 

 

「翔」

一瞬、海未から呼ばれた、翔に目線を向けている。

その目線に翔は何かを察したようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうこうなりゃ飲んでやる!」

 

 

 

風野は狂っている、それはμ'sもこの作品を見ている皆さんが知っていることだろう。

だが、これはかなり狂っている行動をする。

 

 

 

 

 

 

「え?お姉ちゃん、これって」

 

「え?スト◯ング0、略してス◯ゼロよ」

 

 

 

 

 

 

 

酒だァァァァァァァァァァァ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大事なことなのでもう一度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酒だァァァァァァァァァァァ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、なんで学校に酒なんて持ってきてんのよ!そもそもあんた未成年でしょうが!こんなことしたらこの作品自体がハーメルン運営から削除されてしまうわよ!」

 

メタ発言やめい!

 

 

…でも案外メタ発言するのは久しぶりなんだよな

 

許そう←

 

そしてにこは風野が隠し持っていた酒を取り上げた。

 

「ええ!?返しなさい!それはわたしのよ!」

 

風野はにこの膝にしがみつき、必死に転ばせようとする。

 

 

 

 

 

 

 

その時、あいつが入ってきた…

 

 

 

 

 

 

 

「かっちゃん〜いる?」

 

 

 

 

 

 

希だ。

ドアから部室内に入ってきた。

 

 

 

 

 

一応状況を確認していおくと、にこが風野が持っているお酒を取り上げているので、何も知らない希からしたらにこが酒を持ってきていると認知されるだろう。

 

 

 

 

 

 

「にこっち…」

軽蔑する表情で希はにこをただ見つめる…

 

 

 

 

「ち、違うわよ!これは風野が持ってきたもので!」

 

 

「何言ってるのよ、これは貴方が「翔、今日は寝かさないニコッ♡」って翔に飲ませようとしたものでしょ」

 

 

「あんた何嘘言ってるのよぉぉぉぉぉ!」

風野はにこの膝にしがみつきながら勝ち誇った笑みを浮かべた。

 

 

 

(こいつ、後で絞め丸してやるぅう!)

にこ、こいつ殺っていいぞ。

 

 

 

 

 

 

 

「にこっち、職員室行こっか☆」

 

「え、待ちなさい!待って…ぬわぁんでよぉぉぉ!」

 

 

 

 

ドアが閉められ、希はにこを職員室に連れて行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「うちのお姉ちゃんがご迷惑おかけしました」

にこが帰ってきて翔は現在、土下座をしている。

 

 

翔たちがなんとか真実を伝え、本当のことを知った先生と希。

希もにこに謝罪をして、問題の風野は反省文十枚という処罰になった。

スト◯ング0は家にあったのを持ってきたらしい。

 

 

「別にあんたに謝られても翔は関係ないでしょ!悪いのはあっちよ!」

とにこが風野を指差す。

当の本人はむしゃくしゃしているのか、翔の金平糖をガリガリとフードファイターも驚きのスピードで平らげている。

 

 

 

 

「あぁ!僕の金平糖が!」

 

翔が猛スピードで風野が食べている金平糖を奪い返そうとするがすでに殻になっていた。

 

 

 

「返せよ!僕の金平糖返してよ!」

必死に風野にしがみつくが済ました顔を風野。

某カブトに出てきたあのシーンを再現されているみたいだ。

 

 

 

 

「もう食べちゃったわよ、まだ家に金平糖の備蓄あるじゃない」

 

 

「ぐぬぬ…」

確かに言い返せない…

家にはダンボール一個まるまるに金平糖が入っている。

それに翔のお小遣いの七割は大体金平糖の代金となっている

それでも翔の生きがいである金平糖を食べられたのだ。

若干怒りを堪えているようだ。

 

 

「しょうがないわね、はい♡」

 

真姫は自身のバックを漁る。

その中からは金平糖が出てきた。

そしてその金平糖を翔に差し出した。

 

 

 

「いいの!?」

「ええ♡家にまだたくさん金平糖があるから…ねっ♡」

真姫は翔にウィンクをする。

羨ましそうな表情の翔。

 

 

空気で胸焼けしそうだ。

今に始まったことではないが真姫の翔に対しての愛が強すぎる。

 

 

 

「…今日はもう帰ろっか、時間も結構過ぎちゃったし」

 

 

長針、短針がそれぞれ指しているのは12と6。

現在は午後の18時、風野のことがあったためあまりパーティーは出来なかったがまぁ楽しかったとは言える。

被害者の一人を除いて…

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

玄関

 

 

 

玄関についたμ’s

穂乃果と花陽はすでに靴を履いており、いつでも帰れる体制だ。

ちなみに風野は現在おやっさんを召喚されており学校に残って説教になっている。

 

 

凛、ことり、にこが靴を履いている中、花陽はあることに気づいた。

 

 

 

 

 

 

「あ、あれ?翔くんと園田先輩と真姫ちゃんがいない?」

 

他のメンバーも辺りを見渡す。りんは履いていた靴を立ちながら脱ぎ、廊下を見る。

人の姿はない。

 

 

 

 

「いないにゃ…」

 

 

穂乃果が履いた靴を脱ごうとした瞬間、彼女のスマホが振動した。

 

 

海未からだった。

 

 

 

 

 

『少し用事を思い出したので先に帰っててください、翔はいつもどおり私が送ります』

 

 

 

 

 

 

「よかった、翔くんと海未ちゃん、一緒にいるって」

 

だがここで新たな疑問が生まれる。

 

 

じゃあ真姫ちゃんは…?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

生徒会室前

 

 

 

翔と海未は深呼吸をした。

 

先ほど、風野が部室に来る前に海未は翔に目線を送ったのを覚えているだろうか。

 

絵里にμ'sのコーチを頼もうとしたことを、

 

 

海未が視線を送ったことで翔は察したようだ。

 

 

二人は顔を見合わせてドアをノックするために手を近づける。

あと数センチ…目と鼻の先…

 

 

 

 

「みーつけた♡」

翔の後ろに柔らかい衝撃が発生した。

後ろから誰かが抱きついたようだ。

 

 

「ひゃうっ!?ま、真姫ちゃん!?」

焦りなから声が裏返り、跳び跳ねた翔。

 

「もう、反応しすぎよ♡…二人して何かあったの?」

 

(これは真姫ちゃんに話した方がいいのだろうか…悩みどころだ)

一度真姫の表情に集中してみる。

その表情は翔に対して怪しい笑みを浮かべており、回りのオーラから海未からでさえも♡マークが見えている。

 

 

「…話しましょうか、私達二人だけじゃ不便なこともありますし」

一度生徒会室から離れ、説明をして戻る。

早めに帰らなければ行けないため説明から質問はない。

 

 

 

「行くよ…」

コンコン…

「失礼します」

 

三人がついに入った。

窓越しにあふれる夕日、その席には黙々と一人で作業をしている絵里がいた。

 

 

 

「はい、あっ…」

何かを言いたそうにしたがうまく話せない、いや話していい雰囲気なのかわからない絵里。

 

 

 

「…座るね」

翔が反対側の席に座り、海未と真姫もそれぞれ右左に座る。

 

 

 

 

「…」

話すことは決まっている、だが言葉が出ない。

恐れているのだろう、きっと絵里、が断るはずだ。

 

 

空気が重い中、先に声を出したのは絵里だった。

「風野が迷惑かけてしまった本当にごめんなさい」

 

風野は絵里と同じ生徒会メンバーである。μ’sとは敵対しているとはいえかなりの迷惑をかけた。

絵里の強い責任感で謝らないとと思ったのだろう。

 

 

 

「い、いえ、気にしないでください…翔もしっかりと説教するようですし…」

うんうんと頷く翔。頭を下げていた絵里は申し訳無さそうな表情で顔を上げた。

 

 

「僕達はね、謝られに来たんじゃなくてその…お、お願いがあって…」

 

 

 

「お願い?」

「うん…」

 

 

 

また声が出ない、緊張のはずだ、胸を思いっきり叩くが言葉が頭で生まれない。

絵里はいつになく真剣な表情だ。風野の行為の代わりにお願いを受理するつもりである、こんなチャンスは二度とこないだろう。

 

 

 

(どうして、なんで声がっ!)

力を入れるも声が出ない、握りこぶしを強く握り、過呼吸になる。

絵里は心配そうな表情で「だ、大丈夫なの…?」と不安そうな声を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スッ…

 

 

 

翔の左肩に手が触れられた。

右の肩…真姫だ。

 

 

 

 

 

「私達、μ’sにダンスを教えて下さい!」

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

目元がキリッとしていて若干睨みつけているようにも見えるが真姫なりの翔への思いやり。

真姫の言葉に絵里は少しキョトンとした表情である。

だが、すぐにその表情は元に戻る。

 

 

 

「ありがとうございます、西木野さん。…翔と私は風野先輩と東條先輩から貴方の過去について知りました」

 

 

 

「…」

 

 

「それでね、僕思ったんだ。きっとμ’sの本気を知ったら絵里ちゃんだってわかってくれるって、お願い、絵里ちゃんにしか頼めないことなの!それに、あのダンスを見て穂乃果ちゃんたちには悪いけどμ’sは負けていると思ってる。だからラブライブに優勝して音ノ木坂を救うためにも、手を貸してくれない?」

 

今伝えられることを伝えきった。

うまく伝わらなかったのかもしれない、絵里は黙っている。

 

 

すでに頭を下げている三人、緊張で翔の眉間が揺れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかったわ」




ということで第四十二話、第三章ラストでした!
残るのはエピローグだけです!
頑張って今週中に投稿したいと考えてます!

それでは、仮面ライダーブレイドを最後まで完走した感想です。



まずですが、ブレイドを見ている中で多く注目が集まると思われるのはやはり剣崎一真(ブレイド)や相川始(カリス)だと思われますが、僕がブレイドの中で一番好みだったのは上城睦月(レンゲル)です、
ブレイド、ギャレン、カリスを含めた四ライダーの中で最も人間らしいライダーだと考えていて、特に印象に残っているのは中盤ころの戦う理由がなくてブレイド、ギャレンには戦う理由があるのに俺にはないとのシーンで、たしかに人間は何かしらの動機がないと動きづらい生き物であると感じ取れました。
睦月は最後には己の役割を全うして戦っていておそらく個人主観では人間味が一番溢れているキャラだったと思います。
コンビニノクセニ……フザケルナ!!(このシーンは少し笑いました)
ブレイド自体、オンドゥル語で度々ネタにされていますが本編はしっかりとしていますし、たしかに序盤はグダグダですが中盤にかけて盛り上がっていくため、本当に面白いと思います!
ちなみに現在は555と響鬼を視聴中です。



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エピローグ3-1 絵里の光

エピローグです!

もう一話エピローグがあります!

今回は一人、絵里視点となります、文字もかなり少なめでギリギリ投稿できる文字数となります。

エピローグじたいは軽く作る形となる為許していただけると幸いです!
それではどうぞ!


※絵里視点

 

 

 

 

「そんな!どうにか出来ないんですか!?」

理事長に問いかける。

帰ってきたのは………絶望

 

「ごめんなさい…もうこうするしかなかったんです……」

理事長室で聞かされた学校のこれから…

 

ありふれた悲しみの果て、私は涙を流す。

 

そして理事長室から退出し、生徒会室から荷物を取って帰宅する。

 

「…ただいま」

 

「お帰り!お姉ちゃん!」

 

家には妹の亜里沙がいる。

私のかわいい自慢の妹だ。

 

 

 

絵里は簡単な料理をしてご飯を済ませた後、部屋のベッドに寝転がっている。

 

 

 

「…どうすれば」

顔の目から肌を伝ってシーツに水滴が落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

今度の学校説明会で評価があまり良くなかった場合、廃校が確定になるのだ。

 

 

先日、亜里沙と高坂さんの妹、雪穂さんが説明会の練習を聞きに来た。

 

 

感想は…

 

 

~回想~

 

 

 

「…以上が音ノ木坂の歴史となります」

私は練習の原稿を持ちながら二人に説明をする。

 

…あ、雪穂ちゃん寝ちゃってる……

 

きっと疲れているのだろう。

そう思っている、そして準備した説明は終了した。

 

 

「…どうかしら、感想などがあったら遠慮しないで言ってちょうだい」

 

今は何でもいいから意見や感想が欲しいところ。それが否定的な意見であっても…

 

 

「私は良かったと思ってます、音ノ木坂の歴史も知れましたし」

雪穂は終盤あたりで目を覚ました。この感想を悪く言ってしまえばよくありがちな感想、特に言いたいことがないのかもしれない…

 

だが亜里沙は違った。

 

 

 

 

「亜里沙は、面白くなかった」

 

「お姉ちゃんが言いたいことってつまりどんなことなの?」

 

 

「ちょっと亜里沙!」

雪穂は亜里沙になにか言おうとするが遮られた。

 

「…何も面白くない」

 

 

〜回想終わり〜

 

 

 

 

 

面白みがない…どうすればいいのよ…

 

机がある方に寝返りを打つ、机の上に飾られている写真が目に入る。

 

それは去年風野、希、翔と撮った写真だ。

よく風野の弟の翔も連れて遊んでいた…

 

 

その時隣の部屋から歌が聞こえてきた。

 

それはμ’sは先日出したばかりの曲、これからのSomedayである。

亜里沙が聞いているのだろう、つまり風呂から上がったのであろう。

 

だが今は風呂に入る気がしない…

 

ひたすらに写真の翔を見つめていた。

その表情はμ'sといるときのように絶えのない笑顔だ。

 

 

「…私も入れたのかな」

そんなことを心なくポツリと言う。

 

 

きっとμ'sに入ったら、入れたら今頃…

 

 

 

 

 

 

 

彼女は羨ましいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「…お祖母様の大切な音ノ木を守るには…」

 

 

 

 

 

 

絵里はお祖母様の高校を守るために一人でも頑張っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

途方も無い中、絵里は暗闇を歩き続いている…

 

きっと光があると信じ、願って…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いというものは「そのまま」か、「形が変わっても届くもの」であるのだ。




というわけでエピローグでした!


少し時系列がバグっていますが、これからもこのようなことが多くなるかと思います。

さて、次回のエピローグは翔、風野視点で進んでいきます!


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エピローグ3−2 二人、流れ着く先

エピローグです!


ついに本当の第三章終幕です!

次章ではμ'sの完成となり、ワンダーゾーンのお話になります!


それではどうぞ!


※翔視点

 

 

 

 

海未、真姫とともに絵里と話し合い、帰宅した翔。

 

ご飯、お風呂を済まして現在は布団の中で考え事をしている。

 

 

「…来週から…か」

 

 

決まったのだ。

 

 

絵里がμ'sのコーチになることが決まった。

まだ三人以外は誰も知らない。

 

風野は翔から話したため知っている。

 

このことは今日、海未と真姫が電話でメンバーに伝えるらしい…

 

「やっぱり、絵里ちゃんもμ'sに入ってくれないかな…でもにこちゃんとかが許してくれなさそう…」

 

たしかに翔の言う通り、絵里が加入してくれれば即戦力だけでなくそれはμ'sに取ってのエースになり得る可能性大だ。

だがにこ達がそれを許すか…そこが鬼門である。

 

 

 

 

 

 

「……考えてても仕方ない!なるようになれだ!さて、明日の準備だ!」

 

明日、翔は梨子の家にお泊まりするのだ。

だから明日はしっかりと羽を休める。

 

翔はゲーム機を充電しようとした…

 

 

「あれ?充電器がない…お姉ちゃ…あっ、外行くって言ってたな」

 

翔は風野に聞くために外に行くのは少しめんどくさいらしく、一人で探すことにした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

※風野視点

 

 

 

私は翔とおばさんに外に出ると伝えて、軽い防寒具を着用して公園に向かう。

 

 

「…ごめんね、遅れちゃった」

公園にいたのは希。

待ち合わせをしていたのだ。

 

「気にしないでええんやでー、はい」

希はホットのココアを風野に渡し、、少し体が震えている風野は「サンキュ」と軽く振ってから飲み始める。

 

 

四分の一を飲んだ。

二人は空を見上げている。

 

 

 

「綺麗な星やね」

「うん…」

夏の大三角が見える。

だが一つの星座の光が薄い。

 

 

 

「……絵里がμ'sのコーチをするって」

 

 

「…本当なん!?」

 

風野は今日翔が言ったことを話した。

 

「えぇ、翔が言っていたわ」

 

 

 

「これなら作戦もスムーズに行きそうやない?」

 

 

「そうね、これでμ'sは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分が経った。

 

 

 

 

希は占いをしている。

 

 

 

 

「…うん、きっと上手くいく」

カードを閉じる。

 

希の占いは当たるものだ。

だからこそ信用がある。

希自身もかなりの自信があるのだ。

 

 

「そうだ、翔のことも占ってくれない?」

 

 

「翔君ね、ちょいまってや……」

 

 

占いを始めた。大体三十秒、希は冷凍庫に入った魚のように固まった。

 

 

 

公園に咲く花々、赤いバラが風に吹かれて揺れている。

強い風だ。

 

 

 

 

「……悪い結果?」

 

 

 

 

風野の言葉に反応し、体を少し震わせた。

 

 

 

そして恐る恐る口を開く。

 

 

 

「翔君に……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来月大変なことが起きる………」

 

 

 

 

 

「大変なこと…!?どういうことよ!?」

 

焦る風野は希の肩を掴み、怒りの形相で息を荒くする。

 

 

 

「…わからない、占いでも出てこない…」

 

 

風野は力なく砂のある地面の上に座り込む。

 

 

 

「…でもまだわからない、ウチだって外れることはあるはず…だから信じるしかない」

 

 

 

 

 

絵里は…

翔は…どうなるのだろう。

 

人生とは様々な選択がある。

 

彼ら彼女らはどこに流され、抗うか、受け入れるか…

 

 

 

 

 

それはまだ誰も知らない運命……




ということでエピローグでした!


翔起こる大変なこととは…
もしかしたら今回の中で伏線があるかも…!



ということで次回です!
次回は日常回、翔が梨子ちゃんの家にお泊りします!
梨子ちゃんが出るのが実はかなり久しぶりという…
おそらくμ'sメンバーは誰も出て来ないと思われます。



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第四章 μ's完成
Jは休む〜翔と梨子のお泊り会〜


第四十三話です!

第四章開幕の一発目は前回同様に日常回からです!

おそらく章の初めの回は日常回になることが多いかと思われます!



それではどうぞ!


「お邪魔しまーす!」

 

 

「来たね!」

翔は梨子の家にやってきた。

 

今日、翔は梨子の家でお泊りをする約束をしているのだ。

 

 

「翔がお世話になります」

 

「いえいえ、梨子も前々から一緒に泊まりたいと言っていましたし」

華子と梨子の母、が互いに礼を下げている。

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「じゃあピアノひこうよ!」

 

華子が翔を預けて家に戻った。

 

翔は梨子の部屋でピアノを弾いている。

μ'sの曲を作るうちに自分の曲を作ったりとピアノを弾けるだけでなく様々な楽器を演奏できるようになった翔。

 

 

現在弾いている曲は翔が好きなアニメ兼好きな曲である魔法少女ま〇かマ〇カの劇場版、C〇ariSが歌う「カラフル」という曲だ。

 

 

μ'sの活動をしている中で、楽器だけでなく、曲の練習をしてきた翔。まだ練習中である曲のため、ところどころつまづきがあるが、中々の出来であった。

 

 

 

「触れた心は輝いた、鮮やかな色になって、羽ばたくよ、希望乗せてー」

 

歌いながらのピアノ、梨子はそんな翔に尊敬の眼差しを向けていた。

 

 

「…まだ、誰も知らない、明日へと」

ピアノが終わると梨子は拍手をしてくれた。

 

 

「すごいね、これなんて曲なの?」

 

「これはね、カラフルって曲で、魔法少女ま〇かマ〇カの歌なんだ」

 

 

「ま〇かマ〇カ…今度見てみようかな?」

まどマギと言えば鬱アニメの一つである。

なぜ小学生の翔が知っているかは置いておき、おそらく梨子はプリキュアとかそんな類いだろうと勘違いしているのだろう

 

 

「今度…ね、実はここにそのDVDがあるんだ!」

バッグに入っていたま〇マギのDVDボックス。唯一劇場版が抜けているがテレビ本編だけでも中々の大きさになっているのだ。

 

 

 

「すごい!じゃあ見よう!」

二人はリビングに行き、ま〇マギを視聴した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そしてお昼になった。

 

昼食は梨子の母である桜内鈴子(さくらうちりんご)が作ったカレーライスだ。

 

 

「!甘さがはっきりしていて美味しい!」

 

「よかった、口にあって」

 

「…それにしても衝撃だったな、マミさんが死んじゃうなんて」

現在ま〇マギの第六話まで視聴した。

魔法少女とは一体何なのかも語られる回である。

梨子はま〇マギのシリアスにハマったらしく、夢中のようだった。

 

「そうだよね〜それに魔法少女があんなのになる運命なんてまじでキュゥべぇ嫌いになりそう…」

 

「今思えば第一話でキュゥべぇが出てきたときに翔がテレビに殴りかかろうとした気持ちもよく分かる…」

 

 

テレビに殴りかかろうとした翔…

 

 

 

 

 

いいぞテレビ殴ったれ←

 

 

 

 

キュゥべぇは全人類の敵だ!ぶっ潰してやる!

 

と作者の暴走はここまでにしておこう

 

 

 

ちなみに昼食後に第八話まで見てからは夜に二人が部屋でポータブルDVDプレイヤーを借りて見る予定だ。

 

そして昼食が終わり第八話まで視聴した。

一度外に出て遊ぼうと二人は外に出た。

 

ちなみに足の方は治ってきたため松葉杖は無く、現在リハビリ中だ。

 

 

 

公園についた翔と梨子、二人は公園でサッカーをすることにした。

 

 

「よっし!これで四点目!」

 

「翔、強すぎるよ…」

 

 

梨子は疲れているのか地面に座り込んでいる。

 

 

「ごめんごめん…もう少し手加減するからさぁ…」

 

翔は靴紐を結んでいる。その時だった。

 

 

 

「あ、翔さん!」

 

亜里沙であった。そこには穂乃果の妹である雪穂もいる。

 

 

 

「亜里沙ちゃんに雪穂ちゃん!」

二人は体を動かそうとしているのか、中学のジャージである。

 

 

「…翔、この人達は?」

梨子が知るはずもない、というか亜里沙にかんしてはμ'sでは穂乃果はわからないが、翔と海未以外知らないと思われる。

 

 

「そうか、梨子ちゃんは知らないもんね。お姉ちゃんの後輩と同級生との妹!」

 

「高坂雪穂です、梨子ちゃんかな?よろしくね」

 

「亜里沙です!よろしく!」

二人も軽く自己紹介をして、梨子は「ど、どうも…」と軽く礼をした。

 

 

 

「二人でサッカーやってるの?」

一度、二人が今日お泊りをしていて今はサッカーをしていることを話した。

 

 

 

 

「亜里沙、四人でサッカーしたい!」

 

「サッカー?ごめん、嫌じゃなかったら私達も入っていいかな?」

亜里沙は笑顔であり、雪穂は申し訳無さそうである。

「いい?梨子ちゃん」

「…うん、私はいいよ」

ということで2:2の対決となった、ゴールネットがあるため、キーパー無しでの戦いとなる。

 

 

 

「じゃあ亜里沙は翔さんと組む!」

 

「そう…じゃあよろしくね、梨子ちゃん」

 

 

 

チームは亜里沙、翔VS雪穂、梨子となった。

 

先に三点先取で勝利だ。

 

 

 

先行のボールは梨子チームからだ。

 

 

「えっと…はいっ!」

梨子は慣れない様子で雪穂にパスを出した。上手く通ったようだ。

 

 

「ナイスパス!」

そしてドリブルで亜里沙を抜かし、シュートの体制に入る。

 

 

「よし!」

ボールに力が入ったシュートが解き放たれた。

中々のスピードである。

 

 

「止める!」

翔はボディを張ったディフェンスを繰り出し、ボールを弾き飛ばした。

 

そのボールは亜里沙の元に転がり、翔チームの攻撃に移った。

 

 

「ナイス翔さん!攻めるよ!」

二人は上がっていき、前線に入る。

亜里沙が雪穂との対決になると心を通わせたかのように翔は亜里沙の後ろを通り、気づいた亜里沙がヒールパスをして翔が受け取ると「ゴールに行って!」と指示を出して亜里沙が進む。

 

翔は二人を相手することになり、先に仕掛けたのが梨子、梨子は突進するような勢いで進むが、翔はヒラリと躱し、スタートを切る。

雪穂はパスを出させない!言わんばかりにと翔の前に立っている。

 

 

「よし、返してもらうよ!」

 

少しづつ近づく雪穂、翔は後ずさりながら考える…

 

 

(空中にあげてもこの距離なら対処されるしパスはできない。もうじき梨子も戻ってくる…)

頭を巡らせる。

この時、あることを思い付いた。

 

 

 

 

 

空がダメなら陸だ!

 

 

 

 

 

「とりゃぁ!」

地面をボールを蹴り、雪穂の股の間を通し、亜里沙にパスが入った。

 

 

「嘘!やられた!」

 

「ありがとう!じゃあこれで決めます!」

 

次の瞬間、驚きの出来事が…

 

 

 

 

 

 

 

 

ボールを空中に上げると天高く舞う亜里沙。そして回転しながら足には炎が付きボールをキックした!

 

 

 

まさかこれは!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファイ〇トルネード!」

 

 

 

 

 

「「ええぇぇぇ!?」」

イ〇ズマイ〇ブンの豪〇寺の必殺、ファイ〇トルネードであった。

梨子と雪穂は驚きの声を上げているが、

 

 

「すっげ!」

翔は生での必殺技で興奮していた。

 

シュートはゴールネットに突き刺さり、最初に一点を先取したのは翔チーム。

 

 

「やったね!」

二人はハイタッチをしている。

 

「にしても、どうやって出せたの!?」

 

雪穂は現実逃避しようと顔を引きつらせている。

 

 

 

「え?なんかだせ!って思ったら出せたよ」

 

 

 

 

まるで意味がわからんゾォ!

 

 

 

 

もしかしたら亜里沙は風野の生まれ変わりではないのだろうか

いや勝手に殺すなという話だ←

 

 

 

 

そして二回目、ルール上梨子チームからの攻撃だ。

 

 

雪穂にパスをした梨子、

そして雪穂はシュートの体制に入った。

 

 

「私だってイ〇ズマイ〇ブン見てたからできるはず!」

そして体を捻り足に力をグッ…!と貯める。

この構え、染〇竜吾のドラゴンク〇ッシュだ。

 

 

 

 

「ドラゴンク〇ッシュ!」

 

 

勢いよく足を振りかざす!すごいスピードで足がボールに近づく!

 

 

 

 

 

 

スカッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

雪穂のシュートは空振りに終わる。

反動で倒れてしまった雪穂、ここがチャンスだとありさはボールを奪い翔にパスをした。

 

 

 

「翔さん!」

 

「おっけ!」

 

 

「イリュー〇ョンボール!」

 

 

ディフェンスに入った梨子に翔はいくつかのわかる技の一つ、鬼〇有人のイリュー〇ョンボールを繰り出す!

ボールが3つに分裂し、梨子を切り抜けた。

 

「ええぇ!?」

梨子はもう困惑を超えた表情をしている。

 

 

「あんまり初代イ〇ズマイ〇ブンはあまり知らないけど…これなら!」

 

 

翔はボールを膝で回し、辺りに氷が漂う。

 

「寒っ!?あれってまさか!」

 

ボールに氷が固まり、翔は低空中で回転しながらキックをした。

 

あの技である。

 

 

 

 

 

 

 

 

「吹き荒れろ!」

 

「エターナルブリ〇ード!」

 

 

 

 

ゴールがネットに勢いよく入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注 一応言っておきますが、これはラブライブと仮面ライダーの作品です。

 

 

 

 

 

 

その後なんやかんやあり…

 

 

 

 

 

33−4

 

 

なんでや阪神関係ないやろ!

 

すみませんでした、本当は4−0で翔チームの勝利となった。

 

カオスすぎましたね、すみません

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そして帰宅した翔。

 

「いてててて…」

「大丈夫だったの?足怪我してるけど…」

リハビリとはいえ少しやりすぎた。サッカーで軽く走るならまだしもイ〇ズマイ〇ブンの技を使ったのだ←意味不明。

 

「大丈夫大丈夫、案外こういうのには慣れてるし何より楽しかったもん!」

 

 

 

「ま、まぁそうだよね…」

 

 

梨子は今日の亜里沙と翔の様子を思い出す…

 

 

 

 

 

「デスソード!」

亜里沙「疾風ダッシュ!」

「そよかぜステップ!」

亜里沙「RCシュート!」

「シュートコマンド07!」

亜里沙「エクスカリバー!」

 

 

 

 

…うんカオス

 

 

私達はイ〇ズマイ〇ブンで混沌を極めてい…ゲフンゲフン

 

某ビルドのナレーションが入ってしまいました←

 

そして風呂に入りご飯も済ませたため、ピアノをしてからついにお待ちかね?のま〇マギ鑑賞だ。

 

 

「キュゥべぇ嫌だな…」

「ほんと、それ!」

そして第九話から最終話までを見た…

 

 

 

 

「…すごい」

終始梨子は圧巻されていたようだ。

「だよね!もう結末が予測できなくてさ!」

「これって私達小学生がみても良かったのかな?」

「いいんじゃない?だって作者曰く「小学で野〇先輩知っている人がいる!みたいだし」」

梨子は「それはそうね」と論破されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前ら淫〇厨かよぉぉぉぉぉぉぉ!

 

 

 

 

注、ちなみにまだこの二人は野〇先輩という名前を知っているだけでどんなことをしたかは知りません!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次に何をしたか、時間帯は八時半。

梨子の父の部屋に来た。

 

 

 

 

「パソコン借りるって言ったからなんか面白そうなの探そう?」

「おっけ!じゃあ検索「ま〇マギ」「おもしろ画像」」

 

 

そして様々なま〇マギのコラ画像を閲覧していく。

 

 

 

 

 

 

そして少し時間が経った頃、事件は起きた…

 

 

 

 

 

「ごめん、トイレ行ってくる」

翔はトイレに入った。梨子は待っている間、一人で様々な画像を検索している。

 

その時、こんな検索予想があった

 

 

 

 

 

ま〇マギ 同人誌

 

 

 

 

 

 

同人誌?なんだろう…

 

 

 

画像のタブを開きながら手を伸ばす。

 

 

 

だめだ梨子!このボタンを押したら君はもう戻れなくなる!やめてくれ!やめろぉぉぉぉ!

 

 

 

ポチッ

 

 

 

 

 

 

 

 

オワタ

 

 

 

 

 

「っ!///////」

顔を赤くしながら画像を見つめる。

 

何とは言わないが刺激が強いものだ。

 

 

 

何とは言わないが!!

 

 

 

 

 

ただひたすらにその話題を見ていく、サイトに入ろうとしたその瞬間…

 

 

 

ガラガラ…

 

 

 

トイレが流れる音がなった。

 

はっと意識を取り戻し、急いで元の検索画面に戻る。

 

 

 

 

「ごめん!待ったでしょ?」

 

 

 

「い、いいいいいいや?ぜ、全然っ!待ってないよ!」

 

 

「?どうかしたの」

翔がこのことに気づくことはなかったが完全に後の梨子の趣味を発掘させてしまった瞬間だったのである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして就寝時刻になった。

 

 

 

「…翔はさ、もし魔法少女になって願いを叶えられるんだったらどうしたい?もちろん、キュゥべぇを潰す以外で」

 

 

 

 

「僕…か」

 

二人は夜の部屋で別々の布団、ベッドに寝ながら話している。

 

 

 

 

「僕は…お姉ちゃんと大切な物を守れる力かな?」

 

 

「守る力?」

梨子はベッドに入りながら興味深そうな表情を浮かべた。

 

「…前にも言ったけどね、僕は家族でお姉ちゃん以外の顔を知らないことはわかるでしょ?」

 

 

「う、うん」

「もし僕が赤ちゃんだったときにでも力があったら少しでも家族を助けれてお姉ちゃんに苦しい思いをさせてないのにな…って」

 

 

 

話しておこう、なぜ風野がブラコンであるのか

 

 

 

 

たしかにあの日、風野と翔以外の家族は消えた。

 

もう出会えないはず!だからこそ、風野は唯一血縁関係の翔を守ることを誓ったのだ。

だが当時まだ小学生の頃だった彼女はどうすればいいかわからないまま愛を注いだ。

結果として、風野は翔に対して異常なほどの愛を持っている。

一度話を戻そう。

 

翔だってたった一人しかいない家族を死なせるのは嫌だ。だからこそ力を望むのである。

 

 

 

 

 

「すごいね、そこまで考えているなんて…」

「ありがとう、梨子ちゃんはなにかあるの?」

 

 

 

窓から夜の光が打ち込む中、頭を悩ませた梨子。

叶えたい願い…それは

 

 

 

「私は、ピアノをすることかな?…」

 

「ピアノ?現在進行系で習っているんじゃないの?」

 

 

たしかにそうである。

ピアノは現在やっていることである。

 

 

 

「ちがうちがう!えっと、なんて言えばいいのかな…ずっとピアノをやっていたいな!って」

 

 

「…あーなるほど、たしかに、梨子ちゃんのピアノ、僕もずっと聞いていたいな」

 

「!?/////」

ここでも翔は鈍感な発言をした。

 

 

そして数分の間が開く。

 

「ごほんっ、ねぇ翔くん」

 

「うん?」

眠りそうな翔だったが文句一句言わずに目を擦っておもりを軽く外す感覚で少し体を起こす。

 

 

 

「…その、もし翔くんが力を手に入れたらさ…私のことも守ってくれるかな?

梨子は胸を叩きながら高揚する気持ちを抑えてゆっくりと話した。

 

 

「…んぅぇ?ごめん、眠くて聞こえなかった、もう一回言える?」

 

 

 

 

おい翔

 

 

 

まぁ寝起きなのでしょうがない部分はあるが…

 

 

 

 

「…やっぱりなんでもないや、ごめんね、起こしちゃって」

 

「うん…」

そして翔は眠りについた。

 

 

 

 

 

※梨子視点

 

 

翔君の願いはお姉ちゃん、大切のものを守る力、

客観的に見ちゃうけどそれはきっと大変なこと…

それに聞いちゃった、「私もその力で守ってくれるのか」翔には聞こえていなかった…けどわかる。

 

 

 

翔なら、私も守ってくれる気がする。

私だけじゃないみんなも…

 

 

いつの間にか翔の布団の前に立っていた。

寝顔を見てみる。

バターを溶かしたような甘じょっぱい顔…

 

 

 

…ごめんね

 

 

 

梨子は翔の布団の中に入った。

 

暖かい

 

それが最初の感想だ。

 

 

そして眠りについた。

 

 

 

これからも仲良くしてね、翔。

 

 

 

 

 

 

Good Night…




ということで第四十三話でした!



最後のシーンなのですが…




意味有り気にしましたが健全です!何もやましいことは一切していませんから!


それにしてもかなりのカオス回でしたね…


簡単にまとめると翔と梨子がお泊り会をしてまどマギを見た後に雪穂亜里沙とサッカーという名のイナズマイレブンをするという中々のカオスを極めています…


これ以上のカオス回はおそらくないでしょう…


そして次回は本編となります!

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Cが決まる?〜動きだす歯車〜

第四十四話です!

最近ラブライブ関連のニュースが多いですね、

楠木ともりさん、今まで優木せつ菜役を演じていただき、ありがとうございました!
そして林鼓子さん、これからよろしくお願いします!


それではどうぞ!


風野視点

 

 

 

「そんな…」

 

風野と希は衝撃を受けていた。朝早く生徒会室に来た二人と絵里、絵里からの衝撃に尽きる一言だった。

 

 

 

「…今度の学校紹介で評価があまり良くなかったら廃校が確定してしまうらしいのよ…」

 

 

下を向いている二人、これはもうμ's、彼女らに託すしかない。

だが風野と希は心内では落ち着いている。

それほど自身があるのだ。

 

占いの結果にもあるのである。

 

だが、過信してはいけない。占いだって外れるものなのである。

 

 

「…」

絵里も黙っているのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

 

「えぇ!?廃校になっちゃうの!?」

放課後になった、翔が音ノ木坂にたどり着き、部室前でμ'sと話している。

 

 

 

「まだ確定しちゃったわけではないけど、今度の学校紹介で評価があまり良くなかったらみたい…」

 

 

 

「…」

どこか悲しそうな表情をしている翔。

 

 

「とりあえず、今日の練習です。皆さん、わかってますよね?」

 

 

海未が声を上げた。もうすでに練習時間であったようだ。

 

 

 

 

「生徒会長…なんだよね」

ポツリと穂乃果が呟いた。

前章でのとおり、今日から絵里がコーチとなる。

海未から聞いた話によれば、にこは反対だったがことりの意見で承諾したとのことだ。

 

「大丈夫だよ、みんなならきっと納得させれるはず」

 

 

確証や証明なんてない…だけど、今のμ’sならできる、そんな自信がある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果視点

 

 

ついに始まった練習、

 

 

 

「今日からよろしくおねがいします!」

「「「「「「お願いします!」」」」」

μ'sが礼をした。

 

 

 

絵里がついにコーチとなった。

その言葉に絵里は殺法に返した。

 

 

 

「わかってるかもしれないけど着いてこられないならすぐに辞めさせてもらうわ。やってるだけ時間が無駄だもの…」

 

 

そんな空気が悪い中で始まった。

 

 

 

 

まずは柔軟だ。

 

 

 

「ほっ!」

ことりに注目が集まる。柔らかいようであり、体を伸ばしているストレッチで、床に上半身がついている。

 

 

「ことりちゃんすごい!」

私だけでなく他のメンバーも声を出し、「えへへ…」と本人は照れている様子だ。

 

 

 

「感心している場合じゃないわよ、あなた達はできるの?」

だが絵里は違った、呆れた様子で絵里は他のメンバーを見る、そして凛の背中を押した。

だが、ピクリとも動かなかったのだ。

 

「にゃっ!?」

すぐに起き上がると同時に腰をさすっているご様子…

 

 

「全然駄目、こんなのでよく活動できるわね、これを今度のライブまでの全員が床につくようにしてもらうから」

 

 

「「「「「「ええぇ!?」」」」」」

 

できていることりを除く全員が声を出した。

 

「当然のことよ、さ、次の練習行くわよ」

 

そして次は片足立ちで体感を鍛える練習だ。

だが、中々のハードなもので、浮いている足に手を添えなければならないのだ。

 

 

 

「…あああっ!」

花陽は長時間耐えていたのだが倒れてしまった。

 

 

「かよちん!?」

凛は中断して彼女のもとに立ち寄る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういいわ、今日の練習は終わり」

絵里はため息をしながら苛ついたご様子で屋上から出ようとした…が

 

 

「待ってください!」

 

 

穂乃果はあと一歩のところで呼び止めた。

振り返るとそこには起こった様子のμ's…ではなく真剣な表情で絵里を見つめている彼女たち。

 

 

「今日はありがとうございました!明日もよろしくおねがいします!」

「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 

穂乃果を筆頭にお礼をしたμ's。

 

 

 

「…」

一瞬心を動かされたかのように止まってしまったが我に戻ると一瞬で屋上から出た。

 

 

 

 

「…だめだったね」

落ち込んだ様子でことりが呟いた。

 

 

 

「しょうがないよ、また明日があるよ!」

 

「…そういえば翔くんは」

花陽は出入りする部屋の裏側を見てみるが翔の姿はなかった。

 

 

 

 

 

「翔は今図書室で大事な作業をしているらしいわ」

真姫が答えた。すこし行きたそうにうずうずしている…

 

 

「?何してるんですかね」

その場にはただ涼しい風が流れていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

図書室

 

 

 

「どうしようかな」

翔は頭を悩ませていた。

 

 

図書室にいる机の上には様々な図鑑などがある。

 

 

人は翔以外だれもいない。

 

静かな空気が流れている。

 

 

 

「なぁ相棒、どうしたい?」

ポケットから相棒であるジョーカーメモリを取り出す。

ジョーカーは意思疎通しているのか、悩んでいるかのように少し光が薄い。

 

 

「…やっぱりほら、武器型が欲しいのかな?」

武器…

 

簡単に説明しよう。

 

 

 

仮面ライダーには必ずガイアメモリが各二本以上の所持が義務とされているが、高校生、ましてや小学生の子供である二人はそれが適応されていなかったのだが、今回の翔の怪我から壮吉が国に直談判をして許可を取ったため、新たなメモリの力を考えている…のであるが

 

 

中々思いつかないのだ。

 

 

 

「…武器といったらやっぱり剣かな…いや、雪ちゃん(海未ちゃん)みたい弓?…だめだ、僕に向いてる武器が無いよ…」

 

翔は頭を悩ませている。

自身が簡単に扱える武器…

考えるほど出てこない…

 

 

その時だった。

 

 

『てってっててて、ててててれれーれてってっててて』

 

 

あのお馴染み「ひょっ◯りはん」のbgmが流れ出した。

 

時系列とかどうなってるのかという質問は置いておくとしてこんなことをするのはあいつしかいない。

 

 

 

みんなー!大きな声で呼んで見よう!←?

 

せーのっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいっ!ひょっこりはん!」

 

 

 

 

 

風野だぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

 

翔はすこし苦笑いしながらみている。

 

 

 

「…何しに来たの?」

「ちょっくら息抜きに散歩、この子に連れられてね」

と風野は自身の頭に乗っているロボットを指差した。

 

ロボット…ではなくメモリガジェットだ。

 

 

 

マンティスギア

 

 

 

 

ライブモードではおやっさんが使っているバイク、    を複製、改造してから色も風野が変身するサイクロンと翔の変身するジョーカーの緑黒の二色となっているバイク、ハードボイルダーへと変わる。

 

 

一応もう一度言っておきますが、この世界は読者のいる世界と違い、高校生になってから普通のバイク免許が取得できる世界です

 

 

 

話を戻そう、そして起動していない場合、小型ロボ、マンティスギアとなり、カマキリの見た目で主人をサポート出来るようになっており、メモリを刺さなくても自動で動く仕組みとなっている。

 

 

風野は普段、ペットとして飼っているのだ。

 

現状風野のもつガジェットはマンティスギアとスタッグフォンの二つだ。

 

 

「メモリのこと?時間はあるんだし、じっくり考えなさいね」

「?お姉ちゃんは考えたの?」

風野は頷き、バックからノートを出す。そこにはガイアメモリの形があり、様々な能力が書かれていた。

 

 

 

 

名前は「Heat(ヒート)」

 

 

 

 

「私が考えたのはヒートってメモリ、サイクロンだとたまに火力不足になるから攻撃のメモリが欲しいと思ってね」

 

しっかり風野も考えていたようだ。サイクロンは連続での攻撃を主体とするため、単発での力は弱い、そこで火力が高い炎を足して戦いやすくするようだ。

 

 

 

「ヒート…炎の力か」

 

翔は椅子に背中をかけてだらっと天井を見る。

 

 

 

…自分の弱点……火力は正直ある。問題ではないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

しかし思い付かない

 

 

自分の弱点を探すことは一筋縄ではないのかも知れない。

 

 

 

 

「…今日は無理だ」

すぐに立ち上がり、μ'sの練習に戻ろうと図鑑をあった場所に片付ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次の日

 

翔が音ノ木坂の屋上に着くとすでに練習が始まっていた。

 

「治ったぞー!」

翔はスライディングしながら到着した。

 

 

 

遅刻した理由…病院での検査だ。

 

足が治ったのである。

 

 

はしゃぎながら側転をした。

 

「本当!?良かったじゃない!」

 

真姫は翔を強く抱き締めた。

 

 

そのいつもの風景…は絵里からしたら重いものだった。

 

 

 

 

「…貴方達そんな仲なの?」

真姫を睨み付けている。

 

まぁ、翔は小学生だ。

端から見ると少し誤解されてしまうかもしれない…いや、誤解ではなく事実真姫が異様な愛を注いでいるだけなのだが…

 

 

 

「あら?もしかして生徒会長も翔を…?渡しませんから」

挑発するように嘲笑っている。

 

 

 

 

「!ふざけないで」

絵里は反応してしまった。

悪いムードにある。

 

 

 

「西木野さん、貴方やる気あるのかしら!?…もう帰ります」

絵里は怒ってしまった。

たしかに、真姫の態度に問題がある。

 

「ちょっと待ってください!」

その後、穂乃果が何とかして謝った。

だが絵里の目付きは真姫にだけ特別鋭くなっていた。

 

 

 

 

 

そして次、体幹トレーニングだ。

 

 

「昨日の言われたことできてないじゃない!」

 

「き、昨日…?」

翔はわからない、まぁ昨日はいなかったため無理がある。

 

 

「…もういいわ」

絵里は去っていった。

「…ありがとうございました!」

そして、みんなも礼をした。

 

 

だが、翔は絵里に違和感を感じていた…

 

 

 

絵里ちゃんの気持ちが違うような…

 

 

「ごめん、ちょっと席を外す!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

翔は生徒会室に来た。

 

…緊張に包まれながらドアを開ける。

 

 

 

「あ、翔くん?」

絵里もいるのだが希がいた。

 

 

「失礼します、…絵里ちゃん、ちょっとお話いいかな、二人で」

「…二人で?え、えぇ」

 

翔の態度に警戒しながら絵里は席を外し空き教室に入る。

 

 

 

 

「…絵里ちゃんはさ、μ'sのこと、どう思ってるの?」

 

 

「…………」

黙ってしまう絵里、無理もない質問だ。

 

 

「…急にいやな質問してごめんね、これで機嫌直せないかな?」

取り出したのは金平糖だ。

色は水色が多めだ。

 

 

「…こ、金平糖?はらしょー…」

せっかくもらった物であるため食べ始めた。

 

すこし笑顔が戻っている。

 

 

 

「…やっぱりさ、僕ってμ'sにいたら邪魔だよね、高校生でもないのにさ」

 

自身の体を見つめ出した。

身長は小学生なため絵里より低い。

 

 

「!そんなことないわよ、私だってμ'sだってマネージャーの貴方は必要……あっ」

まずいと思ったが時すでに遅し、翔も聞いていたようで目を見開いている。

 

「μ'sを…認めてくれてるの?」

 

「そ、それは…」

焦りから両目を泳がせている。

話は続きそうにない…

 

 

「……聞こえ間違いだったよね、変なこと言ってごめん」

 

「え…?」

絵里は今の状況に困惑気味だ。

 

 

 

「…絵里ちゃんにはさ、プライドがあるんでしょ?だからそのプライドを無くしちゃだめだよ、でも一人で考えたり動くより、みんなで行動する方が楽しいし、早く進めれると思う」

 

 

「翔…」

「…僕はこの辺で、変な話に付き合わせちゃってごめんね、それじゃ」

 

「ちょっ、ちょっと待って!」

だが、ドアを閉められていたため、去った翔は聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

私自身のプライド…




ということで第四十四話でした!

はい、また更新ギリギリです←

理由は……はい


最近ペルソナ4を買ってやり混んでましたすみません

今中盤くらいなのですか…

かなりムズい

マジです、ノーマルモードでも普通にゲームオーバーになります
まぁ、私自身ゲーム苦手ということもありますが…

そして次回、ついにのぞえりかぜ加入です!

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決意するP~エリーチカ~

第四十五話です!

のぞえりかぜ加入回です!

そして安定のギリギリ更新…



いや違うんです!
このところ休み期間中なのに毎日部活があったんですよ!

今日は試合でして現在持病のヘルニアが悪化して激痛が走ってます。

この話は一回おいておきましょう。



少し詰め詰めになってしまっと思いますがご了承ください!


それではそうぞ!


あれから数日…

 

 

「翔、ちょっといいかしら」

家の部屋で風野は話しかける。

 

 

 

「…なに?」

翔は自分の机の椅子に座りながら自由帳に考え事を考えている。

もう一本のガイアメモリのことであった。

 

風野は一度翔の考えている内容を変えた。

 

 

 

 

 

「絵里についてなんだけど…」

 

「絵里ちゃんのこと?」

風野は「うん…」と頷くと自分の机に飾ってある写真を見つめる。

口を開くが何かと葛藤している様子である。

 

 

 

(本当に翔に頼んでいいのだろうか、これ以上翔に迷惑はかけたくない…なら)

 

 

「ごめん…やっぱり良かったわ」

 

 

「ちょっ!気になるよ!教えてよ」

「はいはい、もう夜遅いし寝なさい!さもないと翔の金平糖を売りさばくわよ?」

「zzz…」

金平糖のことになると何でも条件を飲む。それが左翔だ←

 

 

 

…本当に寝たようだ。

 

 

 

風野は窓から器用に家の天井に登り、電話をかける。

 

 

 

まずはμ'sに加入する自信がついたきっかけの一人、星空凛だ。

 

 

 

「もしもし?」

「もしもし、風野先輩!」

 

 

もうすぐ日付けが変わろうとしている時間だが元気いっぱいのようだ。

 

 

 

「今時間いいかしら?」

「もちろんだにゃ!」

風野は一安心したようで息を吐いた。

 

 

 

 

「…その、ね。生徒会長がコーチしてることについてなんだけど……正直どう?勿論絵里には伝えたりしないわ」

 

 

「正直に…」

凛は言葉を考えているようだ。

 

 

 

「凛は、その…練習はきついなぁ…って」

「ま、そうよね」

風野は空に広がる砂浜のような星空を見上げた。

 

息を吐きながら次のように問う。

 

「前に学校を救うための話をしたでしょ?実はね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里をμ'sに加入させたいの」

 

 

 

 

 

「に、にゃぁぁ!?」

 

ガコンっ!と音がスピーカーから鳴る。

落としたようで「だ、大丈夫?」と少し不安になる。

 

 

「…せ、生徒会長がμ'sに加入する…!?」

 

「まだ決まった訳じゃないわ、あくまで私の理想よ」

 

 

「………」

凛は黙り込む。まぁ無理もない話だ。

今まで散々な妨害をされた相手をμ'sの一員にして欲しいと頼んでいるようなものだ。

 

 

風野は言葉を止めなかった。

 

 

 

「絵里はね、真面目すぎるのよ」

 

「…?」

唐突な風野の話に凛はスマホ越しにはてなマークを浮かべた。。

 

 

「たしかに絵里は真面目なのが長所だけど逆に短所でもある。それが原因で貴方達μ'sが中途半端と感じてあんなことをしたのかもしれない…けど、絵里の心はもう傷だらけなの。だから…お願い」

 

 

 

 

「絵里、彼女を救って…!貴方達にしか頼めないの」

 

 

 

 

 

「私達だけ…」

スマホ越しでも考えていることがわかる。

数分してから口を開いた。

 

 

 

 

「凛は…生徒会長と一緒に踊ってみたいにゃ」

 

 

 

「!本当!?」

 

「凛だけじゃなかったにゃ、小鳥ちゃんだって一緒に踊ってみたいってこの前…!」

 

 

たった一言、されど一言

 

その一言で風野は深く安堵した。

 

 

「ありがとう…!ありがとう…!」

少しながら涙ぐんでいる。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後、希にも電話をかけた。眠そうな声だったが真剣に話を聞いてくれた。

希曰く、全く同じことを考えていたらしい、きっと私達は似た者同士なのかもしれない。

そう考えるとひどく安心が座る。

 

 

 

そして次の日となった。

 

 

あくまで動けるのはμ’sと翔だけ…

だけど何もしないわけには行かない。一応見張りとしてスタッグを向かわせた。というより、また翔を頼ってしまっている。我ながら恥ずかしいことである。プライドなんてものはどこに?と自分に問いただすレベルだ。

 

 

 

 

放課後になり、私は部活に行く前の凛に会っておいた。

 

 

「お願い、これを使ってくれないかしら」

 

「?クワガタ?」

使い方を説明すると納得したようで早速疑似メモリを装填した凛。

目が子供のように輝きを帯びているのだ。

 

一応作戦として、現在凛のスマホカバーとなったスタックフォンから風野のスマホに営巣がライブ中継される。

何かあったときや絵里が抜けようとしたときに風野と希が作戦を実行するみたいだ。

 

 

 

そして凛は屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

(凛ちゃん、いまはあなたが頼りなの!だから…!)

風野の思いは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

届くのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

※凛視点

 

 

 

…決めたにゃ!

凛は風野さんを信じてみる!

 

なんかスタッグフォン?ってやつを渡されちゃった。

 

もう後戻りはできない、

ことり先輩だって生徒会長と一緒に踊ってみたいって言っていたにゃ。

 

μ'sも信じる。

 

この一心で凛は屋上に走る。

 

そして最後の階段を登ろうとした時だった…!

 

 

 

 

 

「………」

屋上に行くための階段の一番上からドア越しに外を見る人が…!

 

 

 

「生徒会長…?」

 

 

 

「え…?」

呆気に取られた顔をしている。

 

 

「…!早く練習行きましょ!」

「ちょっ、押さないで!」

そしてドアが開かれ、絵里は無理やり入ることになってしまった。

 

「あ、生徒会長!」

そこにはすでに凛以外のメンバーが揃っていた。

 

 

 

「今日もよろしくお願いします!」

「「「「「「「お願いします!」」」」」」」

 

 

 

全員が礼をした。

凛はその隙にこっそり疑似メモリを装填した。

 

 

スタッグ

 

 

 

メモリの音がなる所を発音口を手で何とか塞ぐ。

音は漏れなかったのか誰も不思議そうな顔は浮かべていなかった。

バレてない。

 

 

 

スタッグは音を立てずにこっそりと凛の頭の後ろに隠れ、ライブを風野達に送った。

 

 

 

 

「どうして…」

 

 

 

絵里はうつむいている、次の瞬間。

 

 

 

 

「どうしてあんな事をした相手にお礼なんか言えるの!?ねぇ!どうして!?」

 

 

「そ、それは…」

翔は言葉を詰まらせた。だが穂乃果たちは違った。

 

 

 

「学校を救いたいからです」

自身を持って答えた。

眼差しも輝きを放っていた。

 

 

 

「私達は音ノ木坂が大好きなんです。その気持は生徒会長にも負けません、だからこそ!なんです」

 

 

 

 

 

 

 

「…意味が…わからないわ」

 

 

その時、雫が落ちた。

近くにいた凛とスタッグ越しから中継を見ている二人だけが気づいた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

『…意味が…わからないわ』

 

「…ごめん、今まで気付けなくて」

 

 

 

生徒会室、絵里を画面越しから見ている風野、希。

重い空気が漂うが、頭に浮かぶ感情は自身への反省…

 

絵里への心に寄り添えなかった自分らが醜く感じてしまうほどだ。

 

 

「…今からでも、間に合うんよね…」

力なく希が語りかける。

 

 

「ええ…」

 

それしか言えない。

 

 

でも、変われる、そんな気がする。

 

 

 

 

 

時は巡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「!えりちが」

 

 

 

画面を見るとすでに絵里の姿はなかった。

 

 

 

 

どこにいった…?

 

 

 

もう自分の不甲斐なさが目立ち、心に手錠がつこうとしたその時…

 

 

 

『ほんと、どこに行ったのかにゃ〜?まさか下に戻ったんじゃ〜』

 

 

 

凛ちゃん…

 

 

 

そうだ、まだ終わってはいない。やり直せる、時間は何度だって関係を変える。けど、龍に連れて中の強さは強くなる、何があろうと…

 

 

 

 

 

「ありがとう、凛ちゃん。そうよね、まだ終わっていない。いきましょ、希」

 

「了解、うちらができる最後のことや」

 

二人は走り出した!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おっ!凛ちゃん柔らかくなってきてるよ!」

 

「本当!?嬉しいにゃ〜!」

屋上、翔は凛の柔軟の手伝いをしていた。

 

その時、後ろから気配がした。

 

 

「…浮気?」

真姫だ。

翔の首を優しく掴み、耳元で囁いた。

 

 

「う、うわ…なにそれ」

 

困惑をしている翔。浮気という言葉を知らないようだ。

 

 

そのときだった。

 

 

 

 

 

 

バンッ!

 

 

 

ドアが開かれた。

 

 

 

「ちょっといいかしら」

 

 

風野だった。

 

 

 

「お姉ちゃん?」

風野は穂乃果のところに歩む。

 

 

「お願い、大事な話なの」

 

 

「は、はい」

 

いつもなら登場するたびにおふざけ性能満開で出てくる風野が真剣な表情をしているので凛を除く全員が不安げになっている。

 

 

 

 

「…あんまり時間がないの、絵里を救ってほしいの」

 

珍しく風野が頭を下げた。

 

みんなは呆気にとられたような表情を浮かべている。

まるで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知っていたかのように…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…知ってますよ、凛ちゃんから話は聞きました」

 

 

 

 

 

「へ?」

逆に風野が呆気に取られてしまった。

そんな風野に凛は頭を下げた。

 

「ごめんなさい!やっぱり凛一人だとむずかしくて…」

 

申し訳無さそうだ。

 

 

 

少しの沈黙が続く。

 

 

風が語りかけるように優しく風野の横を通り過ぎる中、

いつの間にか風野は笑っていた。

 

 

 

「あはは…やっぱり無理なのかな…」

 

 

 

「どういうこと?無理って」

真姫に未だに優しく首を掴まれている翔は疑問を浮かべている。

 

 

 

 

 

「…いつもさ、翔に頼ってばかりだよね、私。だからこそ、絵里との問題は私自身で終わらせよう!って考えたんだけど…そもそも最初から凛ちゃんの手も借りちゃってるから私って、一人だと何もできないのかな…」

 

 

 

「…何言ってるのよ」

 

 

 

にこが語りだす。

 

 

 

 

「風野、あんたね、一つ勘違いしてるわよ」

 

 

「か、勘違い?どういうこと」

 

 

 

「…私がμ’sに入るきっかけをくれたのは確かに二人よ、だけど風野、あんたがいなかったらきっと私は決心がつかなかったと思う。あんたたち姉弟は私から見たら二人で一人なのよ」

 

 

「二人で一人…」

 

風野は翔を見つめている。

翔はうなずいた。

 

 

 

「そうだよ!仮面ライダーの目標と同じでしょ?二人で支えて助け合う。忘れたとは言わせたくないよ!」

 

 

いつの間にか翔はジョーカーメモリを取り出した。

 

 

 

「…そうよね」

 

風野もサイクロンメモリを出し、起動だけをする。

 

 

 

Joker

 

Cyclone

 

 

「にこ、ありがとね、じゃあ翔、というかみんな、もう一つお願いがあるの!」

 

 

「「「「「「まかせてください!」」」」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少ししてから、翔と風野は急いで校内を走り回る。

 

走るというよりかは人探し、もちろん絵里を探すのだ。

 

 

 

「よ…なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!!!

 

 

 

 

絵里の声がした、このまま真っすぐに曲がっての右だ。

 

 

 

「…急ごう」

「うん」

 

 

そこには希もいた。

「私だって、好きなことだけやってどうにかなるならそうしたいわよ!」

 

 

希は圧巻された表情だった。

絵里の空のような美しい瞳には小雨が生まれていた。

 

 

 

「不器用なのはわかってる…でも!…今更アイドルしようなんて言えると思う…?」

絵里は希から逃げようとしたその時だった。

 

 

 

 

「できるのよ」

 

 

二人が姿を表した。二人は手を繋いでいる。

 

 

「やりたいことを始めるのに遅いも早いも、敵だったにしてもすることはできるのよ!」

 

 

「そうだよ!たしかに絵里ちゃんのプライドがあるのかもしれない!でもさ、絵里ちゃんもやりたいことをやっていいんだよ…!プライドがあったにしても変わらないはずだよ!それにさ、好きなことや好奇心って我慢できないはずなんだよ!」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

 

「だからさ…正直になりなさいよ…!絵里!」

 

 

 

 

 

「…正直に…やりたいこと…」

 

 

小雨が雨に変わる瞬間、

それは一瞬なのである。

そう、感情もすべて同じ原理だ。

 

 

 

 

 

 

 

「絵里先輩!」

 

 

絵里が振り向く、そこにいたのは穂乃果達μ’sだった。

 

 

 

「μ’sに入ってください!一緒にμ'sで歌ってほしいです!スクールアイドルとして!」

穂乃果は満面の笑みだった。

戸惑いの表情の本人、そこに最大の理解者の彼女、希が一言を放つ。

 

 

 

「やってみればいいやん、特に理由なんてなにもない。やりたいからやってみる、本当にやりたいことってそんなかんじで始まるんやない?」

 

 

その言葉は絵里の閉ざされてた鉄の心を押し開けた。

 

 

そして穂乃果が手を差し伸べる。

 

 

 

 

 

 

 

「…ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

絵里は左手で雨粒を拭き取りながら逆の手で穂乃果の手を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵里さん…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場の全員が喜びを表した。

 

 

 

 

 

 

 

「これで八人、いや、翔くんもいれて九人だね!「違うで」え?」

 

 

 

 

 

風野は深呼吸をしながら希と息を合わせて言う。

 

 

 

 

 

 

「私と希、二人を合わせて」

 

「十一人やで!」

 

 

 

「え?」

「希先輩も…」

 

 

「占いで出てたんや、このグループは九人で歌って一人ががサポートするとき、未来が開けるって。だから付けたん、九人の歌の女神と一人の支える神、μ'sって」

 

 

 

「「「ええっ!?」」」

風野と本人を除くみんなが驚いた。

 

 

 

「じゃ、じゃあμ’sって名前をつけてくれたのって希先輩だったんですか!?」

 

 

「うふふ…!」

優しい笑みを浮かべた希、

 

 

 

 

「…で、でも、マネージャーって翔くんと風野先輩の二人じゃ…」

 

花陽の言うとおりだ。

たしかに希の先程の説明では「一人」と言っていた。

 

 

「ま、まぁ翔くんがマネージャーをするのは中々のイレギュラーだったものやったんや」

 

「え、じゃあ僕マネージャーやめたほうが「それはだめ!」あ。はい」

 

真姫はすぐに呼び止めた。

 

「翔がいないμ’sなんて、私は認めないわ、だって、私は翔がいたからこそμ'sに入ったんだもの♡」

 

真姫はやはり平常運転だった。

他のメンバーも苦笑いしている。

 

 

「…でも、さっきにこ先輩が言ったことが当たったんじゃないんですか?翔と風野先輩は二人で一人だって…」

屋上での会話を引用した海。

 

 

「…そうだね、すごいよ、にこちゃん!」

 

「にこったらたまにはやるわね?」

 

「たまって…にこにーはいつもこうニコッ!」

笑顔を作るにこ、そんな彼女に凛は…

 

 

「ちょっと寒くないかにゃ〜?」

 

 

「ぬわぁんでよぉ!」

 

 

 

 

 

 

窓から写る雲ひとつない空の中、みんなの笑い声が響く。

 

 

 

 

 

 

運命のオープンキャンパスへ…!

 

 

~ED 少年よ~




ということで第四十五話でした!


もうすぐで仮面ライダーとしての戦闘も入ってくるかと思います!
次回ではないですが…



とりあえずこれだけ、


祝!μ's結成!



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姉弟…K〜二人で一人〜

第四十六話です!

今日、スクフェス2とリンクラが配信となりますね!

リンクラの今現在の推しは藤島慈さんです!

そして、以前にpixivの方で星峰海人さんと第二弾コラボを行うことになりました!
星峰さんが投稿次第、リンクを貼ります!

それではどうぞ!



μ’sが十人と翔を足して十一人になった。

 

 

希、風野が加入しただけでなく、絵里が加入したことによってみんなの士気なども上がり続けている。

 

 

「はい、今の所もう一回行くわよ!」

 

主にダンスの練習サポートは風野が行い、水分や体調などの管理、ライブの小道具、衣装、曲の準備は翔が行うことが決定した。

 

みんながダンスの練習をする中、翔は衣装、を作製していた。

 

 

ライブのお披露目であるオープンスクールまで残り約一週間、練習の終わりから少しの時間、ことりも衣装の作成を手伝ったりしている。そのおかげで残り二人分の衣装、完成の光が見えてきている。

 

 

「ここを縫って…あ、バット、まち針使うから準備して」

 

「〜!」

メモリガジェット、バットショットを上手く活用しているようだ。

バットショットは頭でまち針が刺さった針山を抱えて持ってくる、

 

 

「ありがとう!じゃあここにまち針を刺してっと、よし」

 

 

黙々と作業を進めている。

バットは翔の指示を待つために彼の頭の上に着地して「じっ…」と待つ。

 

 

 

 

(お姉ちゃんたちが加入してからやっぱり絵里ちゃん変わったなー!前より優しそうだし、なによりなんか心強いな)

 

 

翔はダンスの練習をしている九人のうち、絵里を見つめている。

 

 

そして見つめていること数分、

 

 

 

「はい、今日の練習はここまでにしましょうか」

 

練習が終わった。

あっという間だった。

 

 

 

「えっと、翔?さっきから視線があったんだけど何かあったかしら…?」

 

「あっ、その、ごめん。ちょっとダンスの方が気になっちゃって…」

 

絵里は「そ、そう…」と軽く苦笑いをしている。

 

 

「でもやっぱり翔くんも長時間同じ作業していたら飽きてまうのも仕方のないことちゃうん?」

実際のところそのことも否めないが少しダンスに見惚れていたということもあるのだ。

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

すると、先程とは逆のような状況に変わる。

翔は視線を感じた。

 

 

 

「…真姫ちゃん?」

 

 

「ついてきて」

 

 

「へ?いやちょっ!」

真姫からはなにかドロドロとした怖いオーラが感じられる。

力強く引っ張られ、翔は学校内の置き教室まで連行されていく。

 

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

「〜!」

風野とバットショットが追おうとする…が

 

 

 

 

 

 

「来るな!」

 

 

 

 

 

真姫は叫んだ。強制的…といえるほど全員の視線が集まる。

 

「ま、真姫ちゃん…ど、どうして怒ってるの…?」

 

 

 

「花陽には関係のないことよ!いきましょ、翔♡」

強くドアが閉められ、バンッ!と音がなる中、二人の姿は校内へと消えていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

風野視点

 

 

 

「なぁ、真姫ちゃんと翔っていつもこんな調子なん?」

希が加入する前からいるメンバー七人に質問した。

 

 

「…いつもというより、西木野さんがμ’sに入る前くらいからでした。おそらく翔自身は、その……鈍感…だと思われるので彼女の好意自体には気づいていませんが、いつも翔になにもなかったか、ハラハラする次第でして…」

 

海未の方向からあふれる不安気な風が風野を包み込む。

 

 

(この風…何か危ないような…)

生ぬるいような温度の風、まるで人の体温のようだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翔視点

 

 

音楽室に連れてこられた翔。

 

まだ太陽が出ているということもあり、電気をつけなくても周りが明るいのだ。

翔はピアノの椅子に座らせられており、真姫はその一つしかない椅子の半分に座っている。

 

「…ごめん、何か気に触ることをしちゃったんだよね…」

 

 

「翔…♡翔…♡ハァハァ…♡」

 

 

真姫は息を荒げながら頬を赤らめている。

翔の方に顔が向いているため息が翔の頭に当たっており、翔もちょぴっとながら顔が赤い。

 

そして真姫は何かを触るような手付きで動かす。

 

触ったのは翔の胸であった。

 

「へ?な、何?」

翔は胸、そして腹を触られている。困惑しながら体温が急上昇していく。

 

「ウフフ…♡もう我慢できないみたい♡翔の体、今まで我慢してきたけど触らせてもらうわ♡」

 

 

次の瞬間、真姫は翔を持ち上げ、抵抗させるまもなく自身の膝の上に顔が対面するような形で乗せた。

 

「ひっ…!いやっ!」

離れようとするが真姫に抱きつかれた。肩をぽんぽんとゆすられて力が抜けていく。

 

 

「大丈夫よ…じっとしていれば痛いことはしないカラ…♡」

意識が遠のくなんてことはないが、翔自身困惑している様子だ。

 

 

「どうして…」

翔が呟いた。

 

「こんなことをするのかって?そんなの決まってるじゃない」

質問の内容をクイズ王のように見事当て答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔は私のものダカラヨ…♡」

 

一瞬にして翔の背筋が凍った。

凍ったというよりかは氷河期に取り残されたかのような感覚。

冷や汗がたれていく。

 

 

 

「真姫ちゃんの…モノ……?」

心内ではうつむいている。

 

違うよ、僕は誰のものでもない、僕自身だ。

 

うまく言葉がまとまらないが、似たようなことをなんとか働きにくい頭で伝えた。

 

 

 

「…あらそう、つまり、あなたはμ’sに毒されてるのね!いいわ、こうなったら!!」

 

 

 

まずい、

 

 

 

青ざめてしまった、

今の真姫ちゃんが怖い、

 

そんな気持ちで顔がひきつってしまった。

 

 

 

「アハハ…♡この顔が見たかったのよ♡翔の怯えているこの顔♡」

自身に気がつくと、体が震えていた。

吐息も大きく上がっており、一度落ち着こうと深呼吸したその時…!

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゅっ…♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唇に違和感が…

 

 

 

 

柔らくて生暖かい感触

 

 

 

 

 

 

そう

 

 

 

 

 

唇が重なったのだ。

 

 

 

 

 

「!?~~っ!」

翔は混乱して暴れようとしたが更に巻きの強い抱擁が襲う。

 

 

その状態が数十秒続いた。

開放される頃には翔の顔が青ざめていた。

 

「フフ…♡美味しかったわ」

 

「……」ガクガクブルブル

 

 

翔の体は先程以上に震え上がっている。

顔も恐怖で上手く動かない。

 

 

「さて、そろそろ戻らないと心配されてしまうから戻りましょ?」

 

「……」

恐怖で言葉を発する事ができない翔はジェスチャーで頷きを示した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

帰り道

 

 

 

 

「…翔、一体何があったの?」

風のが加わってからは姉弟で帰宅をしている。

前までは海未が行っていたのだが交代という形になった。

 

 

「な、何が…?」

 

「真姫とよ、話は聞いたけど、真姫から変なことされてたりしない?」

 

「変なこと…」

言えない、

言っちゃいけない気がする。

 

確かに翔は真姫に強引的にキスをされた。

だがそんな事を言ってしまえばきっと風野と真姫の間柄はギクシャクする。

そう考えたのだ。

 

 

 

「な、何もされてないよ?ちょっと真姫ちゃん自身が実力を知りたいって言うから一緒にいただけで…」

 

 

「…言う気はないみたいね」

「え?」

 

バレているようだ。

冷や汗が止まらなくなっていた。

足裏も手のひらも汗でびっしょり濡れている。

 

 

 

「…わかったわ、翔がその気なら何も追ったりはしないわ」

 

 

翔の脳裏に浮かんだ感情はまず1つ、

 

安堵

 

 

心内では息をついていた。

 

 

だけど話はまだ終わっていない。

「でも、何か変なことが起きたらすぐに言いなさい、事故が起きてからじゃもう遅いのよ」

 

 

「…わかった、そうする」

風野は強くうなずいた、だが不安そうな表情も一部読み取れた。

 

 

「肝に銘じておきなさい、それに、私達は二人で一人でしょ?本当は隠し事なんてしてほしくないけど、秘密は誰にだってあるし今回は見なかったことにしておくわ」

 

 

 

あたりに風が吹く。

先程よりかは不安が解れた風だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風とは一瞬にして流れがガラッと変わるものだ。

 

 

 

 

 

 

ピロリ、ピロリ、ピロリ、ピロリ

突如としてどこからか某人気ハンバーガーショップ、マ〇ドナ〇ドの音がなる。

 

 

 

 

 

「あ、電話ね」

 

「どうやってその音源入手したの!?」

思いっきりツッコむ。

まぁ翔、こいつにツッコミなんてものを入れたらキリがないことは知っているだろ?

 

風野のスマホがポケットから振動する。

ゆっくりとスマホの画面をつける。

絵里からだった。

 

 

 

「もしも「もしもし風野!?助けて!!」へ?」

 

「ドーパントよ!近くに現れたの!」

 

「なんですって!?今行くわ!絵里の帰り道ね!」

急いで電話を切り、バックからマンティスギアを取り出し、疑似メモリを装填する。

 

 

 

マンティス

 

 

ハードボイルダーに形が変形した。

すぐにヘルメットを装着してバイクのまたがる。

 

「ドーパント?僕も行く!」

翔も予備としてバイクにかけられていたヘルメットをかけようとする…が風野はそれを奪った。

 

 

 

 

「だめよ、まだ治ったばかりでしょ?でいくら動けるとは言え悪化したら困るわ、私が行く」

アクセルを切って発進させた。

 

「ちょっとまってよ!あ…行っちゃった…」

翔は残念そうな顔をした。

翔自体、ここ最近は風野に守られてばかりである。

今度こそ守る側になりたいがだめだった。

 

 

…顔を暗くして握りこぶしを掴んだ。




ということで第四十六話でした!

真姫ちゃんと翔がついに…!

の回でしたね、

次回は戦闘描写となります。
ダブルな二人も最新話、近日公開です!

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信じろC〜もう、一人じゃない〜

第四十七話てす!

スクフェス2、リンクラキターっ!
スクフェスの最初のキャラは真姫ちゃんにしました!
今度、自身のスクフェス2プロフィールをTwitterで流す予定てす!


それではどうぞ!


「ただいま…」

風野が帰宅した。

 

 

 

「おかえり…もしかして」

風野は落ち込んでいるようだ。

ため息を付いた風野。

 

「ドーパントは逃しちゃったわ。まぁ、絵里とか周りの人は無事だったけど」

「…」

 

翔は何かを言いたさそうに口に力が入っている。

拳を握りしめると、疲れた風野が横切った。

 

 

「あ、そういや今日の晩御飯は?久しぶりにカレー食べたいな!」

 

「え…!?あっ、今日はカレーうどんだって」

 

「カレーうどんね…!了解!風呂先入らせてもらうわよ」

そして風野は洗面所に向かい、鼻歌を歌いながらドアを開ける。

 

 

 

「…僕だって守りたいのに……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ご飯を食べ終わった二人。

 

翔は勉強机に座っている。

 

 

(力があれば…僕も守れるのかな……)

手を見つめる。

その手は小学生なだけあって風野より小さい。

 

 

 

「…どしたの」

風野は翔を後ろから抱き締めた。

 

「んっ、お姉ちゃん…」

言葉がでない、

翔は怖いのかもしれない。

唯一の家族である風野から否定されることを考えるだけで武者震いする。

 

 

 

「…場所、変えましょうか」

風野は部屋のドアを開けた。

 

「どこいくの…?」

 

風野はいたずららしく笑う。

 

 

「ちょっとお散歩行きましょ?」

「お散歩?…わかった」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

二人はおやっさんから許可を取り、散歩している。

二人が持つメモリガジェット、バットショット、スタックフォン、マンティスギアは人がいないことを良いことに後ろに連れ歩きしている。

 

「…なんなの?言いたいことって」

「…怖い」

翔は服の裾をつかんでいる。体も小刻みに震えている。

 

「こんなこと聞いて、何て返ってくるか……怖いんだ」

 

「怖い?こんなことで怖がってたらこの先もっと怖いことに出くわしちゃったらどうするの?」

 

「そ、それは…」

少し涙目になっている翔。

 

そこに風野は翔の頭にそっと触れた。

 

「ごめんね、ちょっといい方がきつかったわね」

 

 

「そ、そんなことないよ…」

 

少し沈黙が続く。

 

 

 

…風野は星を見上げた。

 

夏が近づいているため、ベガ、デネブ、アルタイルの正座の集まり、夏の大三角が見える。

それは雲一つ無いため明るさが際立っている。

 

 

「翔、上を見てみなさい」

翔がその言葉を聞き入れ、空を見ると風野は翔を抱き抱えて一緒に上を見る。

 

 

「綺麗…」

「そうね、もうすぐ翔も星に関して習うんじゃないかしら」

 

「そうなんだ…」

 

ただひたすらに見つめ続けている。

だが心は落ち着いた。

安らかな気持ちになった翔。

きっとこれも風野の作戦だったのだろう。

 

 

 

「辛いこととか、悩みがあれば何時でも上を見なさい。私だってこの空の下に生きているから、心は同じ、繋がっているわ」

 

翔は強く頷いた。

 

少し間があいてから、悩みを口にしようと決心をした。

 

 

 

「…お姉ちゃん」

「大丈夫よ」

「僕って弱いのかな…」

 

 

「よ、弱い…?なんで急にそんなこと」

まだ翔を抱きかかえている風野と目が合う。

「だってさ…よく特訓としてお姉ちゃんと戦ってるけど勝てないし、ドーパントとではガイアリミットを使わないと苦戦するし、怪我をしてお姉ちゃんに迷惑かけるし」

翔は言えなかった思いをぶつけることに成功はした。

 

「…そういうことだったのね、その、今日の戦いの前に翔を置いていったからそう感じたのよね」

 

 

 

「……」

正解であっても言いづらいことだ。

風野は自分自身に呆れたように軽く額を叩く。

 

 

 

「私のせいね…それに、思ったのよ、今日戦ったドーパント、翔もいたら勝てたって」

「翔、あなたは決して弱くわないわ。たしかに、特訓ではいつも私に負けているかもしれないけど、いざとなった時、心が強いのはあなた。紛れもなく強いのよ」

 

「…そうなのかな、ぼくはさ、お姉ちゃんがいなかったら戦えないよ…」

 

風野の服の肩を左手で掴んだ。

その手に風野は同じ左手で重ねた。

 

 

「大丈夫よ、だって翔は私の弟でしょ?それに、ジョーカーメモリだって過剰なほどの力であなたを選んだ。今なら加えてμ’sのみんなだっている。私も同じよ、あの日、私達は誓ったわよね、仮面ライダーになって何を守るのか」

 

あの日、今から約一年ほど前の話、大雨の中二人は試練に臨み、ハプニングこそあったが晴れて二人は仮面ライダーとなった。

二人の誓い、目標は「風野(翔)を守るため」

である。

 

 

 

「私ね、μ’sと出会ってから考え方が変わったの。翔はもちろん守るけど、μ’sっていう大切な仲間も守りたいって!」

風野もμ’sのことが好きなのだ。だからこそ、彼女たちを守りたいのだろう。

一度風野はスタックフォンを呼び、スマホの待ち受け画面を見せた。

そこにはμ’sと翔、十一人の姿があった。

「…そうだね、決めた!僕も目標を変える」

 

 

「僕も、お姉ちゃんだけじゃなくてμ’sのみんなも守ってみせる!」

 

 

 

二人の目標が再び一つになった。

 

風野との強い絆を感じた。

 

 

 

「なんかこう…今日のカレーうどんみたいね」

「へ?か、カレーうどん?」

何を言っているのかわからず、声が裏返る。

 

 

「えっとさ、カレーうどんってカレーとうどんが合わさってできた一つのものじゃない。カレーとうどんは一つで成り立っているし、二人で一人とも話は合うでしょ?」

 

 

「…なるほど!」

理解できたようだ。

 

 

グ-ッ

 

 

風野の腹の音がなった。

 

「…腹減っちゃったわ、コンビニ行きましょ?翔もなんか買いなさい?」

「やった!ありがとう!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

帰り道

「……いろいろありがとう。悩み聞いてくれたり物買ってくれたりさ」

 

「その悩みの原因の一つが私だからこそ聞けて正解だったわ」

 

二人は手を繋いで星空を見上げた。

先程の夏の大三角が更に輝いている。

 

 

風野と翔の体温が混ざり合い、肌寒い夜でもずっといれそうな暖かさになる。

 

 

「…暖かいね」

「そうね、もうちょっと散歩しよう?行きたい場所があるの」

 

「行きたい場所か…わかった」

 

 

 

向かった先は…

 

 

 

 

神田明神

 

 

 

 

 

夜なこともあり、人は全くいない

「…願い事しよう?」

 

「わかった」

風野が十円を投げ、二人がお願いする。

 

 

 

風野(翔とμ'sが一緒にいれますように)

翔(お姉ちゃん含めたμ'sが一緒にいれますように)

 

 

 

 

 

神社のマナーとしてニ礼二拍手一例をしたのち、先に翔が鈴をならし、風野もそれに続いた。

 

 

 

 

 

 

「あ、風野」

「翔くんまでいるやん」

声がした。

神社の神とかではなさそうだ。

 

 

 

 

絵里と希だった。

 

 

「…絵里?」

「希ちゃんだよね?」

夜であり、離れているため顔が見れないことから声で予測した。

 

 

「正解や♡」

希は翔を抱き締めた。

 

 

「うわちょっ…!」

急なことだったため動揺してしまう。

 

 

 

「よし希、お金発生するわよ」

 

「へ?いや待って、今現金の持ち合わせは…」

風野は目を金にしており、満面の笑みを浮かべながら指の関節をポキポキと鳴らす。

 

「問答無用!逆ワシワシMAX!」

 

「ひいやぁぁ!」

本来、希が繰り出す技、ワシワシ攻撃を逆に風野が繰り出した。

顔が赤く染まっている希。

だが翔が見ることはなかった。

 

 

「え?なになに?何が起こってるの?」

 

「いい!?純粋な翔は見たらだめよ!」

絵里は急いで翔の目を手で隠した。

 

「…わかった、なんか見ちゃいけない気がしてきた」

 

 

そして数十秒、解放された希、ぐったりとして風野は勝ち誇ったような顔を浮かべた。

それと同時に絵里は翔の目を隠していた手を取り、風野の元に向かう。

 

「風野!あなたね!小学生いる前でこんなことするのはやめなさいよ!」

「え?もしかして絵里も食らいたいの?」

一瞬絵里の背筋が凍ったが首を横に降りすぐさま否定する。

 

 

 

「…わしわしまっくすだっけ?何したの?」

「ちょっ、翔!?いい!?そんな話しやめなさ「希、やりなさい」へ?」

 

いつの間にか希は起き上がっていた!

 

「ついに翔くんをわしわし出きる日が…!」

 

「まずい!逃げて!」

 

絵里は叫んだ。

 

 

「ふぁっ!?…よっと!」

 

なんとかスライディングして希のわしわしを交わした。

 

「逃がさへんで!」

希は追いかけるが釣り合うように二人のいたちごっこが始まる。

追い付かれそうになれば翔が全力で走って感覚を開け、希は逆に感覚を積めようと全力だ。

 

 

「…お姉ちゃん助けてよ!なんかいやな予感がするんだ!」

助けを求めてみる…が

 

 

「あー聞こえない」

と目の形ををアニメ風の直線にし、耳を抑えている風野。

 

 

「おねえちゃん!」

焦りながら風野の足を揺らした!だが風野はそんなこと気にせずにコンビニで買ったおにぎりを食べている。

 

 

 

「いい加減にしなさい!」

 

ついに絵里が怒った!

 

 

絵里の拳が風野、希を襲う!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「…痛いんだけど」

風野は頭のたんこぶの痛みを和らげようと両手で抑えている。

 

先述の通り、風野は希と共に絵里の拳の餌食となった。

 

 

 

「自業自得じゃない、あんなこと翔の前でやる方がどうかと思うわ。ね?希?」

かつてにないほど絵里は希に激しく闇のような怖いオーラを醸し出している。

 

「そ、そう思います…申し訳ございませんでした」

希は頭を下げた。反省しているようだ。

その反応から絵里は「よろしい」と声を出した。

 

翔の姉は絵里なのではないかと思われる始末だ。

 

 

 

ちなみに翔は絵里から守られるように背後にいる。

 

「もうここらへんにしておこうよ、僕はあまり気にしてないし」

 

「翔くん、本当にいいの?」

「さすが私の弟ね!」

二人はほっと安堵しているが…

 

 

「あっ、お姉ちゃんは土下座で待機ね」

と悪魔の笑顔をした翔。風野の背中に魔王のような風が吹く。

 

 

 

「いや、風野だけ冷たくない?」

絵里は即座にツッコむが風野は間髪なんてものを入れずに綺麗なDOGEZAをした。

 

 

流石は最強のブラコン

プライドなんてどこに置いてきたのだろうと思う←

 

 

 

 

 

「…そういや、うちらはランニングしに来たんやけど翔くんらは何かあったん?」

 

「ちょっとね、悩みって言うか相談」

「翔も悩むことってあるのね…」

絵里は翔に対してどんなイメージを抱いているのか気になる。

 

 

「当たり前でしょ?生きてる人間なんだし悩みくらいあるよ」

 

「…そうよね、というか風野はいつ解放してあげるの?」

 

三人の視点がDOGEZAをしている風野に集中する。

そうだな…と翔は考え、出した結論…!

 

 

 

「家にいるとうるさかったりするからずっとこのままでいいや」

「ちょっっ!!!???」

 

聞いたこともない風野の甲高い声が聞こえた。

顔を上げてあたふたしながら絵里に助けを求める顔をした。

 

 

 

 

「…もうなんなのこの姉弟」

 

絵里と希はこの出来事に苦笑いを浮かべながら楽しそうにしていた。

 

 

 

 

辺りに暖かな風が吹いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして数日後…

 

 

 

 

ついにライブ当日となった。

土曜日であるため、翔も行くことができた。

 

 

 

衣装もダンスの振り付けも完成した。

 

あとは予定通りに始まるだけだ。

 

 

 

「来たよ!」

ライブをする会場のグラウンドに集合したμ'sと翔。

 

 

「…じゃあこの前言った通りやってみようよ!あれ!」

穂乃果が言う「あれ」…

 

 

「あれね!やりましょうか!」

風野も乗り気だ。

 

 

 

 

「1!」

「2!」

「3!」

「4!」

「5!」

「6!」

「7!」

「8!」

「9!」

「10!」

風野が10番目に掛け声をした…が

 

「………」

と翔はなにも言わない。

 

「…翔くん?出番だよ?」

右隣にいた花陽が呼ぶ。

 

「えっ…?僕もやるの?」

「当たり前じゃない!翔だってμ'sの一員でしょ!?なんで今更こんなこと言わなきゃ…」

にこが呆れたかのようにため息をした。

翔は申し訳ない…と思いすぐに次で最後の数字を言う。

 

 

「…11!」

 

そして最後の掛け声はリーダーの穂乃果が…!

 

 

「μ's…ミュージックスター『いやぁぁぁぁぁ!』!?」

 

 

 

突如として大きな声がした。

学校の外だ。

 

 

 

「…なんだろう」

全員はライブ衣装のまま走り出して外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…嘘!?」

音ノ木坂の途中の通学路にいた…

 

 

 

 

 

ドーパント

 

 

 

 

 

 

 

「逃げて!」

翔と風野はμ'sを守るようにして構え、メンバーは音ノ木坂に戻った。

 

 

 

 

「…お姉ちゃん、やるよ」

「わかったわ、無理はしないで。あとあのドーパントは恐らく私が倒し損ねたやつよ。物をすごいスピードで投げたり動かしたりするわ」

 

 

ドーパントの特徴として、壊れたキャリーカーのような物を彷彿とさせるデザインで、足にはローラースケートがついている。

 

 

 

 

「了解!…二人で戦うの、初じゃない?」

「確かにそうね…でも話している暇はないわ」

ドーパントからキャリーカーが生成され、100キロを越える速さで射出されるか二人は華麗に回避しながらドライバーを装置し、ガイアメモリを起動した。

 

 

 

 

Cyclone

Joker

 

それぞれ顔を見合わせてドライバーに装填し、変身した。

 

 

「翔…行くわよ!」

「突撃…!」

戦いに火花が切られた…!

 

 

 




ということ第四十七話でした!

次回、ついに仮面ライダーサイクロンと仮面ライダージョーカーの共闘です!

実は二人の共闘は、μ'sが完成してから!と、当初から決めており、ついにここまでこれました!


これからはダブルな二人でも仮面ライダーサイクロンと仮面ライダージョーカーの単体二人の共闘もいずれかあります!



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信頼のTマキシマム~僕らのLIVE 君とのLIFE~

第四十八話です!


初の共闘シーンのはずが…

まぁその様々なネタ込みですはい……
今回も風野は寄行をします!

では、色々とアウトに近い四十八話をどうぞ!


音ノ木坂通学路

 

 

本校から近い場所にある場で、仮面ライダーサイクロン、ジョーカーこと左風野と左翔は、もうすぐ始まる学校説明会を守るために戦っている。

初の共闘ながらかなり息の合っている動きだ。

さすが、長い間二人で過ごしたことだ。

 

 

「こいつら…!」

「やっぱり二人だと戦いやすいわね。あの時の私に叱ってやりたいわ…」

 

自分の過去を嘲笑う時間などない、戦いとは命の奪い合いでもある。

 

「危ない!」

 

油断していた風野の横からドーパントの個体能力である物を動かす力で飛ばされた郵便ポストが飛んできた。

 

咄嗟の機転で翔がなんとかうまくポストにドロップキックをして、下に重心を動かしたことで空中に上がる。

 

 

「助かったわ…!」

「油断禁物だよ!ポスト、上手く使える?」

 

サイクロンは小さく頷き上空に漂う風を操って宙に舞う。

翔三人分くらいの高さになると停泊し、狙いを定める。

 

 

「お届け物ですよぉぉ!」

勢いよくポストを蹴り飛ばす!

 

 

 

「!?」

 

ドーパントがあたふたしているうちに腹へと直撃し、抑え込んだドーパント。

 

急いで自身の能力でポストを元に戻して立ち上がってしまう。

 

 

 

「連携かよ…くだらねぇ」

次の瞬間ドーパントはジョーカーに殴りかかる。

早い勢いだ。時速約160キロメートルと、「大〇翔平」並のスピードで間合いを詰められる。

 

 

 

「うちの弟に近づくんじゃねえぇぇぇぇ!」

 

しかし背後の風野に気付けなかったのが運の尽き、すぐさま足をかけて転倒させ、サイクロンが生成した風の刃で足にダメージを追わせた。

 

 

「追撃行っくよー!」

無邪気な声でジョーカーはサイクロンから風の刃を受け取ると同時に追加でサイクロンが風の足場を作り、ジョーカーがそれに乗って空中から床に転んでいるドーパントの左足を串刺しにした。

 

 

 

先程とは違う断末魔の声が再度した。

かなりの深手を負っているようで足はよろめくが、ドーパントの足から血が出てしまい、すぐに膝をつく。

 

 

 

「もう終わりみたいね、さすが私の弟!」

サイクロンは翔をナデナデし、完全に勝利モードに入っている。

 

 

 

「こいつら…!舐めやがって!」

ドーパントは地面を激しく殴る、その時だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りにある椅子やベンチ、そして先程のポストなど様々なものが張り付いていく。

これもキャリードーパントの能力みたいだ。

 

 

「…………はぁ!?」

「え…これって」

 

 

 

 

 

張り付いたものはドーパントの身体に纏わりつき、色や形が変形する…

 

 

 

それはゴリラのような機械の…!

 

 

 

 

 

「ゴォォォォ!」

 

 

 

「スマ◯ラのガレ◯ムだよね!?」

 

 

あのス◯ブラのWii版のボスキャラ、ガ◯オムだった。

 

一応名前を隠さずにガレオムドーパントとでも名付けておこう。

大きさ的には本家より小さいがそれでも仮面ライダー二人分の大きさがある。

 

 

ドーパントは激しくドラミングしながら蒸気を上げる。

圧倒されている二人。そこにドーパントの形が更に変形し、戦車形態となり突進を仕掛けてくる…!

 

 

 

 

「やばい迫ってるって…!」

「いやぁぁぁぁぁ!来るな!」

 

サイクロンは叫ぶと同時に慌てたかのように仮面ライダージョーカーの腕を掴む。

 

 

「へ?…なんかいやな予感なんだけど…!?」

 

 

 

予感的中

 

 

 

 

「北◯鮮ミサイル攻撃!」

 

 

 

「やめろぉぉぉぉ!」

 

 

色々とアウトな攻撃!

サイクロンはジョーカーをドーパントに向けて思いっきり投げる!

時速なんと200キロ!

 

◯谷を越えやがった…!

 

 

「ぶ、ぶつかるぅぅぅぅ!」

 

 

ゴチン!

 

 

 

 

ジョーカーの頭部とガレオムの機体が激しくぶつかる!

ジョーカーも激しく飛ばされ、よろめきながら仰向けになる。

 

だがガレオムの戦車モードは破壊され、機体にダメージを受けて狂ったのかはわからないが大きな音を鳴らしながらドラミングして体を赤く染め始めていく。

 

 

 

「翔!?…あんたよくも私のかわいい弟を…!!!」

 

「お姉ちゃんがやったんでしょうがっ!」

 

起き上がる翔。怒っている様子だ。

まぁあんなことをされて怒らないやつなどいないに等しいだろう。

 

 

だが、そんな話をしている時間など命取りだ。

 

 

「…まずい」

ガレオムはパンチの体制に入った。すぐさまジョーカーをお姫様抱っこし、サイクロンは颯爽と交わし、背後に回る。

 

 

「やるわよ、来てっ!」

 

ジョーカーを降ろし、サイクロンは風の刃3本を生成し、二人を見失うガレオムにぶつけた。

 

 

 

キンッ!

 

 

 

 

だがガレオムの機体はかなりの合金。

普通の大きさの刃じゃダメージは入らなかった。

 

 

「固いわね…」

ダメージどころでなく傷一つない。

風だとやはり金属には勝てないのだろうか。

 

 

「風がダメなら…!」

 

ジョーカーは力を思いっきり貯め、稲妻のスピードでパンチを繰り出す。

 

 

バキッ!

 

 

ダメージが入った!

拳の方が強いのだ!

 

 

「よっし!」

ジョーカーはガッツポーズをした。

この事からサイクロンは一つの作戦を考えることができた。

「翔!私が注意を引くから貴方は殴りなさい!」

「オッケー!任せて!」

 

サイクロンは縦横無尽にヘイトを集める。

あえてガレオムの目の前で飛んだり風の刃で翔を見えなくしたりと完璧な囮だ。

 

 

「…せっかくなら」

サイクロンはあるものを取り出した。

それはマンティスギア。

 

疑似メモリを装填してハードボイルダーに変形する。

 

 

 

マンティス

 

 

 

「さて…やるわよ!」

ハードボイルダーを発進させ、ガレオムの機体にタイヤで突撃し、アクセルを強くかけることでタイヤが早く回転し、ガレオム機体に擦れることで火花が出る。

 

 

 

 

大きくぐらついたガレオムは膝に手をつき、顔を上げる。

そこには目の前でジョーカーが空中でパンチの体制を取っている姿があった。

 

 

 

 

「ファル◯ン•パンチ!」

 

 

 

スマ◯ラネタを使いやがったこいつ!!!

 

 

まぁ某醤油ムースさんの技をしたが、結果的にかなりのダメージが入ったから結果オーライ←

 

 

ガレオムの頭には大きくヒビが入り、怯んだように倒れこませた。

 

 

 

 

「よっしゃあ!」

 

ジョーカーはガッツポーズをしたが…

 

 

グラッ…

 

一瞬、ふらついてしまった。

もうすぐ体力が限界のようだ。

 

 

 

「翔!?」

「もう決めないとヤバそう…ごめん」

 

気にしないで、とサイクロンが声をかけ、ジョーカーは立ち上がる。

 

 

 

「でも、僕一人じゃ倒せそうにないよ…」

 

 

 

「じゃあ私が決めれるわけ…」

サイクロンの火力はジョーカーよりも少ない。

ならば万事休すだ。

 

 

 

 

二人は打破策を考える。

 

 

 

(やっぱりガイアリミットを使うか…?)

(考えなさい…考えなさい左風野…!なにかヒントは…!)

 

翔が決心しようと少しの間深呼吸をする。

 

だが風野は諦めない。

 

 

 

(二人で一人なんだからあの時の会話に何か…………二人で一人……?そうよ!!)

 

思い付いたようだ!すぐさまサイクロンはジョーカーを呼ぶ。

 

「翔!カレーうどんよ!」

 

 

「……は!?」

先日のご飯のカレーうどんが必殺技!?

と頭の中ワンダーランドのように困惑をしている翔。

 

 

「二人でライダーキックよ!二人ならいけるはずよ…!」

「二人で…!そうか、わかった」

 

まだガレオムは倒れている。

 

 

二人は横にならび、それぞれメモリと顔を見せ合う。

 

 

「行くわよ!」

 

 

 

 

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

 

ジョーカー マキシマムドライブ

 

 

 

 

 

 

二人は空高く飛び上がり、強い風が辺りに吹き出し、キックをする各々の左、右足にオーラが溜まっていく。

 

 

 

 

 

 

ライダーツインマキシマム!」

 

 

 

 

 

 

 

マキシマムドライブは風により強く押されて着弾時の衝撃が増す。

ガレオムの体から煙が出始め、さらに威力が強くなる。

 

 

 

 

 

ズザッ!

 

 

 

 

そしてガレオムの機体を貫通して地面に足が滑りながら着地をした。

 

 

次の瞬間…

 

 

 

 

 

ドォォォォン!

 

 

と激しく振動する音が鳴る。

 

 

 

ガシャン!

と金属が崩れ落ちていき、元のポストなどに戻り、ドーパントも人間に退化した。

 

 

 

Carry…

メモリも排出されて地に着いた瞬間に破壊された。

 

 

二人の勝利だ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「急ぐわよ!」

 

あれから警察が来て、軽く事情聴取されて急いで音ノ木坂に戻るために走っている。

 

 

 

「はぁっ…はあっ…や、やばい……」

翔はもうヘトヘトだ。

治ったばかりで無理をしたのだろう。

 

 

「大丈夫…?しょうがない、掴まるのよ」

風野はポケットからマンティスギアを取り出して疑似メモリを装填し、ハードボイルダーを呼ぶ。

 

 

 

マンティス

 

 

 

ハードボイルダーに股がり、風野は翔にヘルメットを渡す。

 

 

「飛ばすわよ」

アクセルを切った。

翔は風野に抱きつくようにお腹に手を回している。

 

 

 

大体200メートル程しかない道。

やはり早く着いた。

 

「ありがとマンティス」と降りてからすぐにメモリを抜き、マンティスギアをポケットに回収する。

 

 

急ぎ足で風野が翔を抱っこしながらグラウンドに走る。

 

途中ヒフミトリオに「何かあったんですか?」と翔の様子を見て心配されたりしたが風野が軽く「足捻っただけ」と返して持ち前の足で振り切った。

 

 

そしてグラウンドに着き、ステージ裏に戻る。

 

 

「ごめん、ちょっと遅れちゃった!」

なんとか合流できた。みんなの視線は翔に釘付けになる。

 

 

 

 

「翔!?どうしたの!?」ガバッ

 

 

真姫が風野から翔を奪い、強く抱き締めた。

 

「だ…大丈夫…ちょっと疲れちゃっただけ…」

μ'sは真姫の回りに集まり翔を心配する。

 

「…さ、翔も無事なんだし貴方達も自分のことに集中しなさい!さ、やるわよ!もう一回!」

 

真姫は翔を降ろし、十一人は円陣を組む。

 

 

 

 

「1!」

一人目、リーダーの彼女はこのμ'sを作る発端となった。

このグルーブの太陽な存在

 

 

 

「2!」

二人目、彼女はリーダーの親友の間柄。何かとリーダーから頼りにされて嬉しそうな彼女

 

 

 

 

「3!」

三人目の彼女は二人目同様、リーダーの親友。

いつもは冷静ながら客観的からも見れるμ'sの大和撫子。

 

 

 

「4!」

四人目の彼女は異様、重い愛を十一人目の彼に持つ。

小中と孤高であったが彼優しく手を取ってくれたことからμ'sに入りたいと願った。

 

 

 

 

「5!」

五人目の彼女は女の子らしくないというコンプレックスを抱えていた。だがそれは違った、十人目の彼女がそれを否定してくれて、いまここに立っている。

 

 

 

 

 

 

「6!」

六人目の彼女はいつも自信がなくおどおどしていたがスクールアイドルが好きなことは人一倍負けない。十一人目の彼に誘われてやることを決意した。

 

 

 

 

「7!」

七人目の彼女は誰よりも早くスクールアイドルをやっていた。強く高みを目指す姿勢が以前のメンバーと合わず、個人で活動していたがμ'sと出会い、救われた。

 

 

 

 

「8!」

八人目の彼女はμ'sを名付けた本人、これから言う十人目のマネージャーである彼女とともに九人目の悩みを救ったμ'sにとっていなくては成り立たなかった存在。

 

 

 

 

「9!」

九人目の彼女は当初、他のみんなが羨ましかった。ただそれだけでμ'sのみんなを否定してきた。

だが否定ではなかった。学校を救うという志は同じもので逆に今は救われ、同じμ'sのメンバーとしてステージに立とうとしている。

 

 

 

 

「10!」

十人目の彼女は〜幼い時に弟以外の家族を火事で失い、数年してから東京に養子として拾われ、弟である十一人目を守るために仮面ライダーになった。今ではμ'sのみんなも守るためであるが。誰よりも弟のことを大切に思うと同時に学校を救うために八人目の彼女を救うために立ち上がり、現在はマネージャーになって踊る立場でなく支える立場である。

 

 

 

 

 

「…11!」

十一人目の彼はμ'sがまだ三人だった頃からのマネージャー、誰よりも人の心に溶け込むことができ、まるで「ジョーカー」そのもの。彼も仮面ライダーであり先日、十人目である彼女とともに仮面ライダーとしての目標を改め、二人で一人として戦うことを決めた。マネージャーとして戦うことも決め、みんなと顔を合わせる。

 

 

 

 

「μ's…!」

 

「「「「「「「「「「「ミュージックスタート!」」」」」」」」」」」

 

 

~ED 僕らのLIVE 君とのLIFE~




ということで第四十八話でした!

先日リエラの三期生が発表されましたね!
鬼塚冬毬…まさかのオニナッツの妹!

オニナッツ、あんた妹いたんやな…


最近更新してませんがもちろん奇跡の二人の方でも出します!

それでは次回、ことりのワンダーゾーンの回となります!

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メイドK~秋葉で鬼ごっこ!?~

第四十九話です!

今回は本編をやるに当たっての前座です!

璃奈ちゃんが大きく関わってきます!

そして先日、pixivの方で、星峰海斗様と二回目のコラボをしました!

リンクを張っておきます!
https://www.pixiv.net/novel/series/8252520
最新話の第61話です!

それでは本編どうぞ!


学校説明会が終わった次の日…

 

 

日曜日だ。

 

 

「…どう?お兄ちゃん」

 

公園にいる璃奈と翔。

翔は璃奈の感情を表す練習に付き合っていた。

 

 

「…うん、良い感じじゃないかな」

 

…?

 

他人から見たら全く変わっていないように見える。

だが、約一年以上練習に付き合った翔からは成長を感じられていた。

 

 

「やった。じゃあ…」

 

 

「じゃあ……行くか!」

 

 

二人は空を見上げながら手を繋いだ。

 

 

 

「「秋葉原!」」

 

OP ドキピポ☆エモーション(一時期OP変更)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

秋葉原に来た二人。

日曜日のこともあり、なかなか混んでいる。

 

 

 

二人はとりあえずゲームセンターに入る。

 

 

 

秋葉原でも有名なGI◯O3号館だ。

 

「いつものこれやろっか」

璃奈に言われて二人でいつもやっているシューティングゲーム、Bang Bang shooting をプレイする。

 

この頃、毎週日曜日はμ'sの練習がオフなのでよく璃奈との遊び、兼仮面ライダーとしての息抜きに来るのだ。

 

 

 

とりあえず二人プレイでレベルは5段階の内のレベル4エキスパートモードだ。

 

 

「よし…来るよ!」

 

二人は無我夢中に銃を打つ。

 

 

計画はちゃんとあり、それぞれが担当するサイドの敵は自分達で倒すとのこと。

 

 

二人のエイムは中々のものだった。

 

結果…

 

 

 

 

「やった!クリア!」

二人はハイタッチをして喜ぶ。

回りの観衆から称賛の声が上がる。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

その後、秋葉原を散策する二人。

手を繋いでおり、通りすがりの人は兄妹を思っていながら微笑ましく歩いている。

 

 

「…それでさ!お姉ちゃんがまど◯ギのDVDを本当に買ってきたんだよ!ビックリしたな…!」

 

 

「お兄ちゃんのお姉さんってすごい…」

風野の話に璃奈はすこし驚いている。

 

他愛ない話をしながらも楽しそうだ。

 

 

 

 

「…」

すると、璃奈が途中で足を止めた。

目の前でメイド服の女性がチラシを配っていた。

 

 

メイドカフェだ。

「…メイドカフェ行きたいの?」

璃奈はコクッと頷く。その様子に気づいたチラシを配るメイド。

 

 

 

「よかったら、今なら子供半額ですよ!ご主人様!」

チラシをもらった。

 

そこには「秋葉人気ナンバー1!ミナリンスキー!」と書かれたネズミ色のトサカで、どこか見覚えがある人がでかでかと写っていた。

 

 

 

「この人、秋葉で最近人気が出始めたメイドさん、会ってみたい、璃奈ちゃんボード『ワクワク』」

 

璃奈は右目だけを隠さずに上目遣いで翔を見上げる。

だが…

 

 

 

「…この人、どこかで………」

疑視感がある。

というか毎日見ているような……

 

 

顔を強くしてチラシを見つめており、璃奈は気づいてほしいため、翔の服の裾を掴む。

 

 

 

「お兄ちゃん…?」

「あっ…ごめん、ちょっとね…」

と軽く謝る…と

 

 

ウィーン…

 

 

メイドカフェのドアが開いた。

出てきたのは噂通りのミナリンスキーだ。

辺りを不安そうにキョロキョロしながら歩んでいる。

 

 

 

「あっ…ミナリンスキーさん」

こちらにはまだ気づいていないよう。

翔はミナリンスキーを生で見て仰天した。

 

 

 

やっぱり……!!

 

 

 

 

こっそりと後ろに歩きミナリンスキーという彼女の手を掴む。

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃんだよね…?」

 

 

 

「へ…?」

鳩に豆鉄砲を食らった顔で翔を見つめ、沈黙が続く。

 

 

 

 

 

「えっと…知り合い?」

様子がわからない璃奈は二人の顔を見合わせていて口をポカンと開いている。

 

 

 

 

しばらくしてことり?は口を開いた。

 

 

 

「コトリ!?ワッツ!?チガイマース!」

 

 

「は…はい!?」

 

「ゴキゲンヨウ!ミナノシューウ…さらばっ!」

外人っぽい(笑)な話し方で油断した隙に逃走を開始した!

 

 

 

「ちょっ、待って!璃奈追いかけるよ!」

「え…うん」

璃奈の手を引きながら走る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

二分経った。

 

少しだが間は詰まった…が大体二メートルくらい離れている。

 

 

 

ソーシャルディスタンスきっちり守ってて偉い!←

 

おふざけは置いておく。

結構走っていたためか、璃奈の息は切れている。

 

 

 

「…はぁ…はぁ…ちょっと…やばい」

 

ぐったりしている。

何とか翔が手を繋いでいるため走れている。

 

 

「…しょうがない、あまり使いたくないけど…!」

 

翔は片手にカメラ形態のバットショットと疑似メモリを持ち、両手で璃奈をお姫様抱っこした。

 

 

「お…お兄ちゃん…?////」

顔を赤く染めて胸が熱くなる璃奈。

 

 

「このメモリ、カメラと合体させて!」

走りながら説明をした。

風を切り裂くような勢い、

だが璃奈を抱っこしているためことり?と若干差が開く。

 

「う、うん////」

少し興奮しながら璃奈は言われたとおりに擬似メモリ、バットをバットショットの装填し、バットショットがライブモードに変換され、二人の真横を滑空する。

 

前方を見ながら翔はバットショットに対し、ことりの背後に目線を送って「足止めをして」と意思疎通する。

 

バットは急いでことりの頭上を飛び、突如として頭から現れ、フラッシュ撮影を始める。

 

 

 

「ひゃっ!?な、何〜!?」

あまりにも突然のことに、ことりは尻餅をついた。

その瞬間を見逃さず、翔は距離を一気に詰めて手を伸ばす。

 

 

 

ガシッ!

 

 

肩を掴んだ。

 

 

 

 

 

ことり?確保!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「…じゃあ秋葉原で有名なメイドのミナリンスキーがことりちゃんなの!?」

 

三人はミナリンスキーこと、南ことりが働いているメイドカフェの店内にいる。

 

 

「そ、そうなんだ…秘密にしててごめん!お願いだから他のみんなと壮吉さん、お母さんには言わないで!」

ことりは頭を下げたが翔は「ま、まぁまぁ…」と宥めている。

 

「…」

その時、翔の服が引っ張られた。

 

「…?璃奈」

「…どこかで会ったこと…ある」

ことりを見ながらそう言った。

二人は記憶を巡らせる…

 

そう、璃奈は約一年前、大体翔と出会った頃にことりとも出会っているのだ。

 

 

「あー…そうだったね」

たしかあの日、翔が金平糖と出会ったのだ。

その事を思い出し、急に金平糖禁断症状が出てきたため、ポケットこらパックに入った金平糖を食べる。

 

 

「一応自己紹介しておくね?私は南ことり、翔ぎマネージャーをしているスクールアイドルのメンバーなんだ~」

 

「スクールアイドル…」

その言葉に璃奈は呼応したかのように大きく目を見開いた。

 

「たしか…海未さんが言ってた…」

「え!?海未ちゃんを知ってるの!?」

「ま、まぁ…ちょっとなり行きから…ね」

あの時というのは絵里がμ'sに加入する前、偶然道に通りかかった璃奈と共に海未の家に向かったのだ。

璃奈はそこで翔がμ'sのマネージャーであることを知ったのだ。

 

 

「お待たせしました~!当店限定、秋葉ラブ♡オムライスです!」

 

ウエイトレスのメイドが料理を運んだ。

さすがに従業員のことりがいるとはいえ、店に入った以上何か注文したようだ。

 

「ありがとう!じゃあ食べよっか」

璃奈と二人でオムライスを食べ始めた。

 

 

二人が食べる様子にことりは優しく微笑みながら見つめている。

 

半分まで食べ進めると、ことりの後ろに影が…!

 

 

「お疲れ様、南さん」

赤いメガネをかけていてもじゃもじゃ頭の男性が話しかける。

 

「あ、店長!お疲れ様です!」

店長だったようだ。

 

「えっと…弟と妹さんかな…?」

 

 

やはり先述の通りに思われているようだ。

端から見たら兄妹、無理もなかった。

 

 

「ち、違います!全員血は繋がってませんよ!」

「え」

 

目をぎょっと見開いて驚いた顔で三人を見る。

 

 

「…南さん、あなたそんな趣味が…」

「店長ちがいますよ!ロリコンとかではないですよ!」

 

「ろ、ろりこん…?」

翔は純粋である。

なので言葉の意味がわからない、

よって言葉の意味を教えるのはことり…ではなく

 

 

 

 

 

 

 

 

「私のような小さい女の子が好きな人のこと、璃奈ちゃんボード『ハラハラ』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかの璃奈だ。

 

 

 

 

 

「ちょっ、この子なんてこと知ってるの!?」

店長はますますことりに対して距離を取り出した。

もうことりは泣くことしかできないっ!

 

 

 

「ネットサーフィン、調べたら検索に出てきた」

 

 

 

ネットって恐ろしい…

 

 

 

そんな事はさておき、店長も話に加わった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「…そういえば南さん、あの人の件、まだあるの?」

 

 

「は、はい…今日も行きにその視線が」

 

翔と璃奈はご飯が完全に食べ終えた直後にその話題に移った。

 

「あの人?誰のこと?穂乃果ちゃん?」

違ったようでことりは「ううん」と首を振る。

 

「ちょっとね、最近誰かに見られているような気がして…」

 

「ストーカーってこと?」

 

「うん…それが怖くて……」

メイド服のひらひらした部分に握りこぶしを抑え込む。

 

「…わかった、守ればいいの?」

 

「で、でも翔くんに頼るわけには…」

いくら翔とはいえ、小学生。

もし危険なことになったとして、そんな事に巻き込ませてしまうのが嫌なようだ。

 

 

「あのね、ことりちゃん、僕が今更仮面ライダーなのにそんなに巻き揉ませることは嫌なの?最低でも、守れるだけの力は少なくともあるよ」

 

「へ?」

「ちょ、僕君?今なんて」

 

「あ、やべっ」と口を滑らせたことに気がついた。

仮面ライダーであることはあまり言いたくはないのだ。

 

 

「ひ、秘密ね!言ったら怒るから!」

顔を赤くして威嚇している。

 

 

かわいい

 

 

 

三人はそう感じた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そして帰り道、

 

 

 

 

「お兄ちゃんが仮面ライダーだったんだね…」

璃奈と手を繋いで歩いている。ことりに関しては、先に二人で家まで送ったのだ。

 

 

「隠しててごめんね、でもあまり色んな人に話すわけにはいかないんだ…」

「μ's?だったっけ?そのメンバーには話しているのに?璃奈ちゃんボード『プンプン』」

頬を膨らませたかのようなボードの絵で少しの怒りをあらわにしている。

 

「本当に悪かったって!ほら、今度またミナリンスキーさんのところに行こう?お金なら僕が払うからさ!」

 

「…わかった」

璃奈はうなずいた。

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

がばっ

 

 

 

 

 

 

璃奈はいつの間にか速いスピードで翔の腕に抱きついていた。

 

 

 

「温かい、璃奈ちゃんボード、『ホカホカ』」

「恥ずかしいんだけど…まぁいいか。今日だけ…だよ」

 

 

二人は体温を暖かくしてそのまま家に帰っていった。




ということで第四十九話でした!

璃奈ともついに歯車が動き出す…!


今回は、璃奈がヒロインの回でした!

店長役のイメージ図はスパイファミリーのフランキーを想像してください!

そして次回はアニメ通りの話となります!

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救われたC~あれ、この店犯罪じゃ(((殴~

第五十話です!

ついに五十話!
もうすぐ6月に入り、ダブルな二人、ゼロな二人ともに一周年を迎えようとしています!

この話は今度、本番にしましょう。

最近ニジガクで果林さんの株が上がりつつあります!
そもそも虹ってキャラデザも優秀だと思うんですよ!
あと栞子を八重歯にした方は天才です。



それではどうぞ!


※風野視点

 

 

左風野です!

久しぶりの私視点から…!

 

え?作者がメタい発言やめろって?

いやです(切実)

 

 

こんな茶番置いておこう。

 

 

放課後になった。

私は一足先に部室に到着し、自腹で買って置いているコーヒーサイフォンから名前の通り、コーヒーを作っている。

 

あたりにコーヒー独特の匂いが現れる。

 

 

「いい匂い、さ=てと」

 

カップにコーヒーを注ぎ、椅子に座って優雅に飲み始める。

 

 

至福の時間…

口いっぱいに苦味が広がっていく。だがそれがコーヒーの醍醐味…だがなにか足りない、いつもコーヒーにいれている大事なもの…

 

 

「あっあれだわ」

ガムシロップであった。

 

サイフォンがある机に置いてある角砂糖とガムシロップが入っている2つの入れ物、気分によってガムシトップを、角砂糖、またはその両方と入れるか、また何も入れないか、四通りの中から選択する。

 

「やっぱり今日はこれにしましょうかっと!」

選ばれたのは角砂糖でした。

 

蓋を開け、甘い匂いは立ち込む中、トングで砂糖を掴む。

一つを着水させ、トングを戻して蓋を閉める。

その頃には砂糖も溶けており、ティースプーンでゆっくりと混ぜる。

 

 

この手間こそ個人によるコーヒーを輝かせる下準備なのだ。

 

 

さぁいただきま…!

 

 

 

 

「何あんた孤独のグ〇メみたいにナレーションしてんのよ」

 

背後から声がした、この口調…!

 

 

「あ、にこじゃない、飲む?」

矢澤にこだった。

呆れた顔でため息をしながら話しかける。

 

「風野、あんた孤独のグ〇メのナレーションでも目指してるのかしら?あ、私にむたま作って」

 

となりににこも座る。

風野は「はいはい…」と再び立ち上がり、サイフォンを稼働する。

 

「…てかあんた、コーヒー作れたのね」

 

「当たり前じゃない!料理だって得意なのよ!?」

………え

 

 

 

嘘つけ

 

 

 

 

 

あの悪魔の風野カレーを思い出してくれ。

https://syosetu.org/novel/289747/27.html

(このリンクは風野カレーが登場した回に繋がってます)

 

 

 

 

 

 

 

 

上記の話を見た方ならわかると思うが、風野は料理音痴…というレベル、次元を遥かに超えるほど、もしくは凌駕するほど料理の下手さが革命的なのだ。

 

 

「最近壮吉さんから教わったのよ、翔は案外これは美味しいと言ってくれたし!」

 

「ふ〜ん…」

 

にこは空返事をした。

そんな中コーヒーが完成した。

にこは甘いものが好物であるため、それを読んで砂糖、ガムシロップマシマシだ。

 

 

コトッ

 

 

 

「ありがと」とお礼をし、カップを口につける。

口に運ばれていき、コーヒーを飲む。

 

 

 

「あ、おいしいじゃないの!」

 

 

 

へ?

 

 

 

 

風野の作った料理が美味い…だと!?

 

 

あの不明物オンステージの料理が…!?

 

 

 

…もしかしたら風野はコーヒーだけは得意なのかもしれない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そして部活の時間となった…のだが

 

 

 

 

風野のもとに一件の電話が入ってきた。

翔からだ。

公衆電話を使ってかけているようだ。

 

 

内容としては、用事ができたから休むということだ。

風野も手伝うと言ったが断られたそう。

 

 

そして全員が集合した。

 

 

いや、ちがう、ことりも休みだ。

幼馴染みの穂乃果曰く、ことりも用事らしい。

 

 

…なにか怪しい

 

そんな風が風野の体を包み込む。

 

だが、今は目の前にあることを喜ぼう。

 

 

 

 

目の前の幸福…そう

 

 

 

 

 

「廃校決定までの期限が伸ばせたなんて、夢みたいだよ!」

穂乃果は嬉しさのあまり舞っている。

そして部室中にある出入り口から見て左側にある部屋を開ける。

 

部室が増えた。

 

 

「ウオー!広いよ!海未ちゃん!」

盛り上がっている穂乃果は増設された部室の中に入り、大きな長椅子に仰向けになった。

 

 

「人気も出ているようだし、このまま行ったらラブライブにきっと出れるよ!」

確証もないことだ、だが各章から本当に変わることだってありうる。

 

だが大きな自信は時に狂わせることだってあるのだ。

 

 

「まだ決まったわけじゃないでしょ?期限まであと二週間、ここからが大きく大事なのよ」

絵里がひと声かけた。

 

その言葉に海未は肩を震わせている。

 

「?海未ちゃん、なにか「感動しました!」へ、へぇ?」

 

輝いた目で絵里を見つめていて、絵里は困った表情で口を開けている。

 

 

「今までこんなことを言ってくれる人が私しかいなくて…!」

 

まじもんの「泣き」だった。

「…えっと、それは良かったわね」

 

風野は海未の肩をポンポンと叩く。

 

 

「…たしかに絵里のいう通り、今日から二週間はラブライブ出場の運命がかかっているわ、ライブを増やすグループも多いと思うし、私達も負けてられないわ!」

 

息を燃やすにこ。

にこだけでない、

この波に乗らなければチャンスは来ない!

 

今 ここにいる9人はそう感じている。

 

 

 

「…そういえば、ことり先輩は休むって聞いたけれど、翔は…?」

真姫はそわそわしながら訪ねてみる。

 

 

「あっ、翔は用事で休む「じゃ、私帰ります」はい!?」

真姫はバッグを持って部室から出ようとした…が、近くにいた希に手を掴まれた。

 

「翔君だって、今は真姫ちゃんにスクールアイドルをやってほしいと思っているはずやんよ?翔君が好きなら、今日は我慢しとくのはどうやん?」

完全に理解している。

真姫の翔に対しての好意をうまく利用した。

 

「…今日だけよ」

真姫は若干目が虚ろになりながらも残ることを決めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「人気アイドルたるもの!回りに姿を眩ませる!」

 

突然だが、今私達は秋葉原都市街にいる。

9人のメンバーがいる…のだが

 

 

 

「…あの、この格好は……」

花陽が声を上げた。

 

今、風野を含める全員の服装は赤い縁の黒メガネにマフラー、黒っぽい服にマスクという完っ全に不審者レベル120の格好だ。

 

 

「アイドルたるもの、溢れ出るオーラを隠して回りに溶け込むのは当たり前よ!」

 

「これじゃ逆に目立ってるような気がするのですが…」

海未は回りを見渡しているが、異色な目を向けられている。

怪しまれる一方だ。

 

 

…やってらんねー

 

風野はメガネとマスク、マフラーを勢いよく外す。

 

 

「ちょっあんたなにしてんのよ!」

「こっちの台詞よ、熱中症なっちゃうわよ!それならこんな服がいいわよ!」

 

「な、なによ…。これよりもいい服装があるっていうの?」

にこは言葉をつまらせながら反応する。

風野はバッグからとある衣装を出した。

 

それは…!

 

 

 

 

「やっぱりこれよね!サッちゃんの服!」

 

金色に輝く舞台一個を使うほどのサイズ感を小さくまとめており、頭にある王冠のような豪華な飾り、そして金色の翼。

 

 

 

 

 

 

あの紅白にも出場した小林〇子さんの衣装だった。

 

 

 

 

「どこからそんな衣装出したにゃ!?」

凛が突っ込みたくなる気持ちもよ〜くわかる。

 

だが、これが左風野なのだ。

 

 

おかげで周りの視線が釘付け。

 

 

ざわざわ…とカ〇ジのような群衆のざわめきが聞こえてくる。

 

 

「凛ちゃん、この世界は、知らないほうがいいことだって少なからずあるのよ」

 

風野が暗いオーラを出しながら凛の肩をポンッと叩く。

凛は驚いたかのように高く飛び上がり、睨み付けるように「シャァァァ!!」と鳴き声を上げた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、にこを除く全員があの不審者服を脱ぎ、秋葉原の中を歩き出した。

 

実は先程の部室内で、路上ライブをすることを決め、その場所を探すことになったのだ。

やはり秋葉原だと人が多いためか、なかなかスペースがなさそうだ。

 

途方に暮れたメンバー。

 

その時、穂乃果がとある店に視線を向けていた。

 

 

「…ねぇ、この店ってなんだろう」

穂乃果が入るに連れ、全員が入る。

 

 

「まさかあんた、知らないの!?スクールアイドルショップよ!秋葉にはまだ数店舗しかないけどスクールアイドルのグッズを揃えているのよ!」

 

 

にこの言う通り、店内にはスクールアイドルのグッズがズラっと並んでおり、小さい店内であるためでも、足場が少ない、それほどこだわっているようだ。

 

 

「あああ…!あ、A-RISEのグッズがあぁぁあぁぁああ!」

 

花陽は飾ってある商品であるA-RISEのクリアファイルを羨ましそうに眺めている。

 

 

「こんなにスクールアイドルがいるのね…」

今やスクールアイドルは数えきれないほどいる。

 

絵里は関心したかのようにグッズを見回る。

 

 

風野らも店内を歩く。

すると凛が話しかけてきた。

 

 

「見て見て!この子、かよちんそっくり!」

 

缶バッチを持った凛。

缶バッチのプリントには茶髪で薄いラベンダー色の目の女性が写っている。

 

 

「…ん?」

風野は目をぱちくりさせながら近くに来た花陽とそのグッズを見比べる。

 

 

 

 

結果……

 

 

 

「……これっ!本人じゃないの!?」

 

「ひ、ひぇぇぇ~!?」

 

花陽自身も驚かないわけがない。

自身のグッズが売られていたのだ。

 

三人は目をギョツ!としながら立ちずさむ。

まだ衝撃は終わらない……

 

 

すぐの話だ。

次に話しかけてきたのは希。

希も驚いた顔で話しかける。

 

 

「…かっちゃん!大変や!早く!」

「何!?まさかドーパント!?」

ベルトを装置した…がドーパントではなかった。

 

 

 

連れていかれた先、そこにはなんと!μ'sの特設コーナーがあったのだ!!

 

 

すでに他のメンバーもいる。

 

「ううう海未ちゃん!?ここここれって!」

「おおお落ち着いてください穂乃果!」

二年生二人組は焦っていて、にこはそんな二人をどかしながら自分のグッズを探していた。

 

 

 

 

クンクン…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お金の予感!

 

 

 

 

風野の目が$マークに変わっていた。

 

 

「…左先輩?」

花陽が目があった。

花陽はすこし怖がっている。

 

 

 

「この店、著作権って知っているのかしら…?$$$」

 

 

「え…!?」

「た、たたたしかに…!これって違法なんじゃ…!?」

海未は自分のグッズを手に持ちながら頷く。

それに関しては他のメンバーも同意のようだ。

 

 

 

「…ヒャッホー儲け儲け!!」

 

 

 

「風野!?」

走ってレジに行こうとした風野を絵里はしっかり首を掴んだ。

 

 

「放しなさい絵里!これはれっきとした犯罪よ!脅して金儲け金儲け!」

「何言ってるのよ!?確かにそうかもしれないけど金なんて大袈裟な…」

こいつ本当に仮面ライダーなんだよな…?

こんなやつが仮面ライダーとか終わってるよ…

 

 

「金欠脱出!さぁ!殴り込みよ!」

「だめだにゃ!目を覚ましてくれにゃ!」

肩を揺らした…が目はまだ$だ。

もう誰も手をつけられない…

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

「あの!ここに私の生写真があるって聞いたんですけど!」

 

「その写真、ダメみたいなの!だから帰してください!」

店の外からの声。

 

見覚えがある二人…いや、二人とも、今日は部活を休んでいるはずの二人…!




ということで、第五十話でした。

ちなみに、次回は再度璃奈ちゃんが出ます!

原作第八話の範囲は璃奈も多く登場させますのでお待ちください!


今回の内容なのですが、私が初見で見たとき、勝手にグッズが販売されていたため現実でやったらヤベーイ!と思っていました。今回はその事をネタにさせていただきました。


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kを追え~璃奈との出会い~

第五十一話です!

前回の後書きの通り、ついにりなりーがμ's全員と会うことになります!

というか…今回はかなりのパロディがヤバい回です

某お台場テレビ局で有名なあの企画があったり…
休載×休載が出てきたり…
カオスを極めております!
それではどうぞ!


「あの!ここに私の生写真があるって聞いたんですけど!」

 

 

 

「その写真、ダメみたいなの!だから返してください!」

 

μ'sの練習を休んだ二人。

二人はなにやら訳あってスクールアイドルを休んだわけだが最悪な事態が起きた…いや、起きてしまった。

 

 

 

「ことりちゃん…?」

「翔…♡見つけたワ♡」

 

 

まさか、練習しているはずのμ'sと出会ってしまったのだ。

 

 

「あっ…」

 

「…あ〜!ふたりともサボってるにゃ!?」

 

 

(積んだ…)

 

翔は諦めかけた…が

 

 

ことりは翔の右手を握った。

そして…

 

 

 

 

 

「コトリ!?ワッツ!?チガイマース!」

 

 

ことりは手を話しと同時に近くにあったガチャの空きカプセルを使って両目を隠した。

 

 

「…イエース!ワイ!ソノザキライト!ライトクンボード『ウンウン』」

 

翔は便乗するようにポケットに入っていたチラシを広げて顔を隠した。

璃奈をパクりやがったこのガキッ!

 

 

「「「は、はい?」」」

 

「ゴキゲンヨウ!ミナノシューウ…さらばっ!」

 

二人は走って逃げた!

 

 

 

 

Run For Money

 

逃〇中!

 

 

 

今回のエリアは秋葉原全土、東京ドームおよそ17個分(マジの計算)

今回逃走するのはμ’sの一人、南ことりとマネージャー、左翔。

目標地点のメイドカフェまでおよそ800メートル!

そして襲いかかるハンターはなんと九体!

果たして無事に生還して秘密を守り切ることはできるのか…!?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

逃走者、南ことりに聞いてみた

 

 

 

 

Q.逃げ切ることができたら…?

 

 

 

「逃げ切れたらですか?嬉しいばかりですね、なんとか誤魔化すことはできると思うので、翔君は?」

 

 

 

二人目の逃走者、左翔に聞いてみた。

 

 

 

 

 

Q.今回のハンターで気をつけたいのは誰?

 

 

 

 

 

「ん〜…お姉ちゃんかな?やっぱり足が速いし、仮面ライダーだし」

 

 

二人は緊張しているようだ。

 

 

 

 

 

 

そこに忍び込む、黒い影…

 

 

「ったく、あの二人どこに行ったのよ」

「こんな時うちのカードがあったらな…部室に置いてきてしもうたし…」

 

にこと希だ。

壁の後ろにいたため、会話は聞けていた。

 

 

「…路地裏進もうか」

「うん」

 

二人は路地裏に進む。

そこは以前、翔が仮面ライダージョーカーに変身してA−RISEを救った場であった。

 

 

懐かしいな…そう思いながら二人は姿を隠す。

 

「…もうっ!あの二人練習サボって!」

「見つけたら二人共わしわし決定や」

 

ことりの背筋が凍った。

足が震えているがなんとか声は上げずに隠しきった。

 

 

数分してから周りを見渡してみる。

 

 

「いなくなったよ!」

翔がひょっこり顔を出して後ろにいることりに言った。

 

「よかった…あと希先輩がカード持ってなくて」

 

ことりの言うとおり、希がカードを所持していた場合、速攻で見つかるだろう。

 

そして二人は警戒を怠らないようにしながら進む。

 

 

 

次に出たのはラジオ会館前

 

二人は休むように自販機で飲み物を買って近くで飲んでいる。

 

 

「暑いよぉ…」

ことりはメイド服なのである、正直この格好なら見つかるのもすぐな気がする。

 

「頑張って!もうすぐ到着するからさ」

 

残り地点まで、もうまもなく!

落ち着いていけばいける…!

 

 

 

 

 

が、現実はそう甘くなかったようだぁ…

 

 

 

 

「あっ!見つけたにゃ!」

「え!?花陽ちゃんに凛ちゃん!?」

 

二人はダッシュで逃げる!それを追うようには走る凛。

花陽はすぐに息を上げて「ま、まってよー(半角)」と息を切らす。

 

 

「なにかないか!?使えそうなものは!」

「そ、そんなものあるわけ…」

 

バッグをしているとはいえ、翔が持っているのはバットショットとハンカチティッシュに飲みかけのペットボトル、そして金平糖。

 

 

 

「…これだ!」

持ったのはまだ飲料が半分入ったペットボトル。

それを床に置いてサッカーするようにボールを取られないようにする。

 

サッカー…

 

あの時を思い出してほしい。

 

 

 

梨子と亜里沙、雪穂の四人でサッカーをしたあの狂った回を……

 

 

 

 

あそこにUFO!

 

 

き、決まったぁぁぁぁ!

 

 

イ◯ズマイ◯ブンGO!の伝説、あそこにUFOだぁぁ!

 

いや、あれは宇宙人だから引っ掛かったことでさすがに凛には…

 

 

 

 

「えっ!?どこにゃ!?もっと右かな!?」

 

 

 

かかったぁぁ!

 

 

さすが、μ's三バカの一人だ。

 

 

そのうちにそそくさと逃げる二人。

 

 

「ちょっと凛ちゃん!騙されてるよ!」

 

「にゃ…にゃぁぁぁ!?騙されたよ!」

 

 

遠耳にそんな声が聞こえたがもう遅い。

ハンターから逃げきったようだ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…逃げきったは良いけど………」

 

 

「なんでまた見つかるのぉぉぉぉ!?」

ことりが叫んだ。

そう、違う二人に見つかったのだ。

 

 

 

「ことりちゃん!なんで逃げるの!?友達でしょ!?」

「ことり…あなたがそんなショタコンだとは思ってませんでした!翔のためにも返して貰います!」

 

もうどこにいるかの感覚を失った。

 

「やばいって!ペットボトルで穂乃果は騙せるかもだけど留美ちゃんを騙せるとは思えないし…」

 

「だから海未です!」

 

そんないつものボケをかましつつも、海未はスピードを早めた。

 

二年生の中なら一番体力があり、スピードも早いのは海未。

 

ことりは二番目と言えど結構な体力の差があり、翔は仮面ライダーであるがだいたい海未と互角程度、

万事休すな状態だ。

 

 

…しょうがない!秘密兵器の準備だ!

 

 

翔は急いでバットショットを取り出し、疑似メモリを装填する。

 

 

バット

 

 

 

ライブモードに変わったバットは海未の近くを飛び回り、隙を作らせるようにフラッシュ撮影を始めた。

 

 

「〜!」

 

機械音声が鳴りながら周りが何度もピカッと光る。

 

海未と穂乃果は目を瞑りながら立ち止まった!

「ちょっと!?なんですか!?」

「眩しっ!なになに!?」

 

 

「今のうちだ!バット!後で絶対合流するよ!」

フラッシュをしながらバットはうなずくような態度を見せ、二人は走り去る。

 

 

 

「に、逃げ切った…」

 

息を切らしながら二人は立ち止まった。

完全に巻いたようで気配はない。

 

だが場所がわからない、

完全に迷子かもしれない。

 

 

「どうしよう、バットショットも使い切っちゃったし…」

もしバットが残っていた場合、空中から写真を取ってもらい、場所を把握することができたのかもしれない。

 

 

 

「…聞いてみるしかないよね、ここに入ってみよっか」

ことりは目の前にあるミリタリーショップを指さした。

 

変に、コンビニなどに移動してその最中に見つかるよりマシだろう。

 

二人は店内に入った。

 

 

ミリタリーショップ

 

 

 

 

 

「…らっしゃい」

無愛想で口ひげをはやしたいかにも強面なおじさんが店番をしている。

全体的に暗く、電灯が少ない。

店内にはミリタリーを凝視している女性が一人いる。…

 

 

「…ねぇ、これって」

 

「だよね、これさ…」

二人はあるところで立ち止まった。

銃のコーナーのようだ。

だが木製で引っ張れば何かが出てくるよう。

 

 

 

 

 

それは今、μ’sが行っている某テレビ番組逃〇中のアイテム

 

 

 

 

網鉄砲だった。

 

しかも二丁売っている。

 

 

「…買ってみよっか」

「う、うん」

衝撃すぎて、これはなにかのミッションではないか?と思うほどだ。

 

 

 

持ってみると本物のようだ。

 

 

レジに持っていき、ことりは(秘密がバレるくらいなら…!)との心情でお金を払う。

中古品のようで型が古いためとの理由もあり、二千円で購入することができた。

そして店番をしているおじさんにマップを教えてもらい、ことりが網鉄砲を装備した。

そして小さな店内から出ようと、人一人しか通れなさそうな通路を通ろうとしたその時、

 

 

 

 

 

「うわっと!」

「ひゃっ!」

 

翔とさきほどミリタリーを凝視していた特徴的なアクアマリン色のイヤリングをつけていて紫髪の女性がぶつかった。

 

「す、すみません!」

「い、いえ…こちらこそ……」

 

申し訳なさそうに見つめあっている。

だが彼女の視界にことりが入ると否や、目を逸らした。

 

翔は一度ことりの顔を見上げる…と口をアワアワさせていた。

 

 

 

 

 

「…キタノエール先輩ですよね?」

「……ばれちゃった、久しぶりね、ミナリンスキー」

 

どうやら同じメイドさん?らしい。

 

「えっと…こt…ミナリンスキーがお世話になってます、μ'sのマネージャー左翔です!」

 

一応翔も挨拶をして、「そうかそうか…よろしく」手を握られた、

 

 

「ミナリンスキーはどうしてここに…?」

 

「…その、ちょっと色々とありまして」

「…まぁ深くは聞かないわ、あと、もう少ししたらカフェに顔出し行くから」

「本当ですか!?楽しみです!」

ことりは笑顔で話していた。

キタノエールと名乗ることりのバイト先輩も笑っていた。

がどこか翔には寒気を感じた。

 

あっ…窓が開いていた。

 

 

 

兎に角、二人はその後店から出て、すぐにバットショットと再開して逃走再開となった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

地図通りに進む二人。

 

その時、電話がぁ…

 

 

plplplplpl…

 

 

「やばい!穂乃果ちゃんから電話きてる!」

「早く通知切って!」

しかも逃〇中のコール音だった。

何という偶然…

 

とりあえず通知を切ることには成功した…が

 

 

 

「見つけたわ!」

絵里と風野だ。

だが、風野の様子が変だ。

 

なにやら、覇気のない目でただひたすらに目の近くにある拳を見つめている。

 

 

 

「…いや、お姉ちゃん?完全にハ〇ターハ〇ターのゴ〇だよね!?」

 

「ことりちゃん、じゃんけんよ…私が買ったらあなたをピー(放送規制言葉)するわ」

 

 

「え、えぇ〜…」

 

「最初はグー…」

勝て!ことり!

負けるなことり!

果たして結果は……!

 

「「ポンッ!」」

 

ことりはパー、風野はグーを出した。

ことりの勝利だ!

 

 

 

「やったね!早く逃げるよ!翔君!」

 

「ちょっ…!風野!早く追うわよ!って…何してるの?空に拳突き上げて」

 

 

済ました表情で目の輝きを取り戻した風野が言った一言…!

 

 

 

 

「我が生涯に…一片の悔い無し!」

 

 

 

「色々とネタが渋滞していてもう訳がわからないわよ!」

絵里、ナイスツッコミ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして色々と錯乱させ、ついにメイドカフェまでもう目と鼻の先…!

 

 

「な、長かった…」

「でも、もうつくよ!」

そして一歩を踏み出した…その瞬間の出来事だ

 

 

 

「ピーッピーッ!」

 

機械音がした。

振り向くとそこには風野のスタッグフォンがいた。

 

 

「ヒィッ!な、何…!?」

「……!まずい、逃げるよ!話ながら説明するから!」

翔はことりの手を引っ張って走る!

 

 

 

一度十字街を曲がってから振り向く。

まだついてきている。

 

 

「網鉄砲!早く!」

「う、うん!」

ことりが網鉄砲を引き、スタッグフォンに命中し、昨日が停止した。

 

 

その隙に翔はバットショットを起動し、上空に飛ばせる。

そして十数秒してから降りてきて写真を見せる。

 

 

「…まずい、こっちの方ににこちゃんと希ちゃんが向かってきてる、うわ、後ろからは凛ちゃんと花陽ちゃんまで……」

「…ねぇもしかして」

ことりは感づいたようだ。

そのまさか、スタッグフォンは逃走中に表す、通報部隊である。

 

「そのまさかだと思う…ことりちゃん以外のμ'sみんなのスマホに位置情報がいったはずかも」

 

「…しょうがない、安全策を取ろう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

μ's(ハンター)視点

 

 

「だめだ…!いないよ……」

あれから目的地を徘徊しているメンバー九人。

 

翔ことりは、その場を離れ、どこかに隠れているのはわかる。

だがどこにいる…

通報を受けた場所にはおそらくもういない…

 

「…そこまでして秘密にすることってなんやろう」

希が呟いた。

彼女は最近になってからμ'sに加入したのだが時間など関係なく、仲良くなりたいのだ。

絵里も残念そうな顔だ。

 

 

「…まさか」

辺りに強風が吹き荒れる。

何を考えたのか海未の顔がどんどん青ざめて足がふらつき始める。

そして倒れる寸前に穂乃果が受け止めた。

 

 

「…!?何?わかったの!?ゆっくりでいいから教えて!」

 

回りの視線が自動的に海未に集まる。

風野が海未の腰をさすり、落ち着かせる。

深呼吸をしたところで海未は口を開いた。

 

 

 

「…風野先輩の通報部隊のスマホに網鉄砲がありましたよね、だから何かしら武器を持っていると考えて、ことりは翔のことが好き………その…………

 

 

 

 

 

心中するのではないかって…悪い妄想かもしれませんが………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「し、心中!?」」」

その場の全員が声を出してしまった。

 

 

「や…やばいわよ!?早く見つけないと!!!」

「あわわわわわ……えええ…えっとこここ、この状況はけ、警察ですよね!?早く119番を…!」

「違うよかよちん!!110番だよ!」

かなりヤバい状況になってきた。

 

「みんな落ち着いて…!こんなときこそ深呼吸よ、被害妄想したってなにも変わらないわ!真姫を見習い…え?」

 

こんなとき、一番騒ぐのは翔へ以上な愛をもつ真姫だろう…だが真姫は地面にしゃがんでなにか作業をしている。

 

 

 

「…ま、真姫ちゃん?」

 

「思い付いたわ、翔を見つける方法を」

 

 

真姫は自信のバッグから翔の好きな金平糖を出した。

そしてそれを開封し、地面に置く。

 

 

「早く隠れて…!ハヤク!」

「えっ……うん」

穂乃果を筆頭に路地裏に姿を隠す。

すると、あ~ら不思議、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘い匂いだね~」

「あっ!金平糖だぁ!」

 

 

 

 

 

なんじゃそれぇぇぇ!

 

開いた口が塞がらない真姫以外。真姫は急いで走り……

 

 

 

「見つけたワァ…♡」

と翔を確保した。

 

 

 

 

 

左翔 確保 残り1人

 

 

 

 

 

「翔君…!?」

 

「ことり先輩が逃げちゃうわよ!?捕まえなさい!」

「あっ…そうだよ!」

全員がことりを追いかける。

すでにスタミナがキレかけていることりは加速をしたのだが案の定長い時間持つはずがなくすぐに減速し、足が一番早い凛ちゃんに確保された。

 

 

 

 

南ことり 確保 残り0人

 

 

 

Game over

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「いや、ほんっとうにすみませんでした」

翔、ことりは働いているメイドカフェに連れていくことになり、バックヤードの椅子に座りながら頭を下げた。

 

 

 

「な、なにも秘密にすることなかったじゃない、バイトくらい別にいいんじゃ…」

絵里の言うとおり、何をしようが自由のはずだ。

 

「…にしても驚いたわよ、まさか、ことりが秋葉のカリスマメイド、ミナリンスキーさんだったなんて」

にこはメイド服のことりを見つめる。

似合ってるし着こなしている。。それ以上の褒め言葉などとこの世界に存在しないとしか言いようがない。

 

 

 

「ひどいよことりちゃん!教えてくれたらただでジュース飲みに行ったのに!」

「え、えぇえ!?そっち!?」

穂乃果の言葉に花陽はツッコミをいれている。

 

 

その時、

 

 

 

「…お兄ちゃん」

璃奈が来た。

「璃奈!?ご飯は食べたの?」

璃奈は小さく頷き他のμ'sメンバーを見る。

だが人見知りであるのか、翔の後ろにすぐに隠れた。

 

「あれ、この子どこかで」

真姫は璃奈を見ようとするが、じっと隠れたままだ。しかも用心深く璃奈ちゃんボードで顔を隠している。

 

 

 

「…天王寺さんでしたよね」

海未は気づいたようだ。

あの日、翔と海未が小さないさかいを起こした時に出会っていた。

というか希だって知っているはずだ。穂乃果は一分も満たないほどの時間、さらに去年の出来事であるから覚えていなさそうだったが……

 

数分後…

 

 

 

 

「かわいいにゃ~」

「う、うん…」

「くっ…悔しいけど翔と同じくらいかわいい…!」

凛は頭を撫でていて風野は拳を握りしめている。

μ'sみんなぎ璃奈と知り合いになった。

 

 

~ED 眠れる森に行きたいな(天王寺璃奈)~




ということで第五十一話でした!

次回、ついに事件となります!
出したいとあるキャラもいますし…

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起きるI〜駄メイド風野〜

第五十二話です!

先日、ダブルな二人が一周年を迎えました!
ゼロな二人もあと3日程で一周年を迎えます。

ここまで来れたのは読者様が応援していただいたり、読んでくれたおかげです!

これからもよろしくお願いします!

そういえば、pixivの方で、星峰海人さんと2度に渡ってコラボしていましたが、先日「海人の部屋」という星峰さんの作品にこちらから、左翔が出演しました!


https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19966338
さらに、次回のコラボが決まり、私ことぷよでっせがストーリーを作ります!
まさかのあのゲストが、出演…?


それではどうぞ!


次の日…

 

 

オフの日である今日

 

昨日はことりがメイドカフェでバイトをしていることがバレてしまったのだ。

 

そして今日、

 

 

翔と風野、そしてμ’s二年生組はそのメイドカフェに来ている。

 

「これがメイド服ね!」

風野はスカートをヒラヒラさせながら自身の格好を見る。

ん、なぜメイド服を着ているのかって?

実はμ's全員でメイドカフェでバイトすることになったんだ!

 

穂乃果も嬉しそうに着替えており、海未は「破廉恥です!!」と騒ぎながら着替えさせていた。

 

 

ここまでは順調…

 

「うん、海未似合ってるわよ!」

「そ、そんな…こんな格好……」

頬を赤く染めて悶絶している。

ことりは風野にあわせて頷きをする。

 

厨房からはお客さんが見えている。

かなり入ってきているようだ。

 

 

「…そういえば、翔君は?」

たしかにいない。

穂乃果の一言でことりは回りを見渡す。

すると机の下にしゃがんで隠れている翔の姿を見つけた。

 

「…!みーつけた!はい、翔君、準備すr………えぇ!?」

 

「み、見ないでぇ!///」

なんと!翔もメイド服に着替えていたのだ!

 

「翔…ごめんね?あなたのそんな趣味に早く気づけなくて…!私、お姉ちゃん失格だわ……」

「違うから!誤解だよ!店長さんに強制されただけなの!」

 

海未以上に顔を赤くしている。

「…ま、まぁ翔君のレアな姿も見れたしこれはこれで…」

「納得しないでよ穂乃果ちゃん!…ってお姉ちゃん!写真消して!」

だがもう時すでに遅し、

 

「あっ、ごめん手が滑っちゃった笑」

μ'sのグループチャットに送りやがった!

「いや~~~~!!!」

翔はついに泣き出した!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして本格的にバイトが始まった。

 

「お…お待たせ…しました///」

翔はウエイトレスをしている。

だが翔はことり経由で、店長から料理が一般家庭レベルを軽く越えていることを聞き、もう少ししたら料理班に移る。

 

「きゃあっ♡かわいい♡お名前は?あと写真お願い!」

「えっ……は、はい、ジャックです…」

緊張と羞恥心の波が押し寄せているため、璃奈にも負けないほど無表情に固まっている。

 

カシャッ!

 

「やった!ありがとね?」

女性のお客さんは意気揚々と席に座った。

 

そして次の料理の準備が出きるまで、厨房で待つ。

その時、翔はとある人に話しかける。

 

 

「ねぇ、僕って本当に男何だよね…」

「えぇ、そうね…まぁこの格好してたら……中性的みたい」

メイド服に赤い髪の彼女はティルル。

名前はメイド名だが翔が特に久しい従業員の一人だ。

ことりがメイドカフェでバイトしていることを知ったあの日に知り合い、今では敬語なしで話している。

バイトするに当たって、付きっきりでサポートしてもらっている。

 

 

「…どーしよ、こんな姿おやっさんに見せたくないよ……」

「ま、まぁジャック君も大変ね、もうすぐ休憩だし、頑張りましょ?金平糖持ってきたわよ」

「いらっしゃいませ、ご主人様」

変わり身早っ!?

やはり金平糖が絡んでくるとマジになるようだ。

 

 

「…あっ、ジャック君、4番テーブルの注文お願い」

「了解、ティルルちゃん」

翔は先程とは比べ物にならない笑顔でにこやかに注文に入る。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

「ええ…あれ?」

相手は茶髪でサングラスをしている。

芸能人だろうか…だが、どこかで見たことがある。

 

「…翔君?」

「なっ…!?どうして」

やはり知人のようだ。

彼女は翔の腕をガシッと掴み、耳にこっそり話しかける。

 

「あんじゅよ、優木あんじゅ!」

「え…あっ……」

翔は絶望した。

A-RISEに見られてしまったこの姿…

 

 

~OP ドキピポ☆エモーション~

 

「な、何があったの」

「こ、これは…そのっ!」

正直に言うしかなさそうだ。

 

 

「実は…」

 

「………なるほどね、マネージャーとしてメイドカフェのバイトに参加したはずが何故かメイド服を着る羽目になった…と」

 

「そういうかんじ」

 

 

「へぇ~」とあんじゅは翔のメイド服姿を見つめる。

 

 

 

「…ねぇ、私達の屋敷のメイドやってみない?」

「い、いやそんな大げさな…というか、あんじゅちゃんはどうしてメイドカフェに来たの?」

 

あんじゅの横に躊躇なく座る。

だが彼女も嫌ではなさそうで、むしろ喜んでいる様子に見受けられた。

 

「そうね…大きく分けて理由は2つね、一つは新しいアイデアを見つけるため、2つ目はね、ミナリンスキーって方が気になってね」

 

「ミナリンスキーってそんなに有名なんだね…」

感心している。

頷きながら厨房の方を見る。

いま他の四人は厨房で作業をしていて、もうすぐ入れ替えとなる。

 

 

「翔くんはなにか作るの?」

「ま、まぁ、もうすぐしたらスペシャルメニューってのを今回担当するみたいなんだ」

「じゃあ、それを一つ、あと写真撮影いいかしら?」

「わかったけど…その、AーRISEの二人には見せないでね…色々と心に来るし……何より恥ずかしいからさぁ」

 

「…わかったわ、じゃあ撮るわよ〜」

 

カシャ

カシャ

カシャカシャ

 

 

 

 

 

 

 

結構な枚数取られた気がする…

なんならポーズなど何種類も撮らされた。

まぁ、見せないのなら別にどうってことない。

 

 

 

 

あれ?いまフラグ立てちゃったよね…?

どうしよ!まって!フラグ立てるのはやばいよ!

 

と厨房に戻りながら考えていると…

 

 

 

ガシャン!

と食器が割れる音向かっている厨房からした。

 

「ちょっとファントちゃん!これで何枚割るの!?」

 

「えっと、14枚かな?」

「数えなくていいからさ!どうしてくれるの!?」

 

まさかのお姉ちゃん(風野)だった。

怒っている相手はことりの先輩であるすでにやめたメイドの一人、キタノエールさんだ。

 

…そういえばお姉ちゃん、家事が一切できないけど大丈夫なのだろうか、一応店長に「料理は絶対にさせないで!」と口酸っぱく言っているため大丈夫だと思うが…

 

 

まぁ、今はそんなこと気にしてても無駄無駄!

さ、厨房に入ってあんじゅちゃんの料理作らないと!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

風野視点

 

 

 

バイトってこんなにむずかったのね…

ことりちゃんを普通に尊敬するわ…

 

一旦休憩に入れた(強制に入れられた)んだけどどうしたらお皿割らないのかしら。

キタノエールって人からは「なにかこの子から見えない力が働いている気がする…」なんて言われたわ。

 

 

え?私って、超能力者だったの!?(すっとぼけ)

よし、今からでも遅くない!Mr.マ〇ックさんのとこに弟子入りしてくる!(やめろ)

 

そんな事を考えていると海未ちゃんが入ってきた。

 

 

「えっと…おくすり、おくすり」

?何かあったのかしら。

 

 

「海未ちゃん、くすり探してるみたいだけど何かあったの?」

すると海未は驚いた目、さらに人間ではないなにかを見つめる目で語りだした。

 

「え!?あ、あの…わからないんですか!?先輩の料理を食べた店長さんがお腹壊したんですよ!?

 

 

風野何やってんだお前ぇぇぇぇ!

 

「え、いやだって翔が店長に「私に料理作らせるなって」言ったらしいけど、一応食べてみたいって言うから…」

店長も店長な気がしてきた。

 

だがどうしたらこんな凶悪な料理が作れるのだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翔視点

 

 

 

「…よし完成」

翔は通右房でスペシャルメニューを完成させた。

 

「君さ、本当に小学生なんだよね」

ティルルが聞いてくる。翔は無難に「うん」と返した。

 

「あの…ね、私が小学生のころなんて、まして小学四年の時は料理なんてまだ失敗しかなかったのよ」

「そうなの?料理が美味いティルルちゃんが?」

「そうよ、というか君さぁもう料理だけで食っていけるわよ、なんなら…その……」

 

「?」

ティルルは顔を赤面させている。

翔は首を傾げながらポケットからハンカチを出す。

「だ、大丈夫?ハンカチ濡らすから拭いた方がいいよ!」

 

と翔はハンカチを取り出して濡らし、手渡す。

 

「え…あっありがとう」

ティルルは頭に当て、顔の色が少しずつ戻っていく。

 

「…難しい話しちゃうけど君さ、垂らしって言われない?」

 

「垂らし?何それ、たわしのこと?」

ティルルは(期待通り知らないか…)と思いながら翔の頭を撫でる。そして勇気を出して思いを伝えた。

 

「…言っちゃうわよ、君と結婚したいな…って」

 

「へ、け、けけ……結婚!?」

驚いて声が裏返ってしまった。

というかこの世界にはショタコンが多すぎやしないか?どうなってんだ作者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ジャック君!君の友人が来たらしいよ!」

少し時間が経過した。

友人というのはおそらく璃奈のことであろう。

最近、メイドカフェに通いつつあるのだ。

なんなら…実は…

 

 

 

「どう?お兄ちゃん」

 

璃奈までメイド服みたいだ。

先日、ことりがメイドとして働いている姿を見てやってみたいと思ったらしい。

「似合ってるよ、可愛いと思う!」

「やったぁ、璃奈ちゃんボード「どきどき」」

そんな様子をμ’sのメンバー全員が微笑ましく思っている。

μ’sのメンバー…

 

 

ご察しのとおり、前回璃奈と出会ったμ's、用事があって遅れたのだ。風野以外の三年、一年組は璃奈の家に迎えに行って連れてきたようだ。

 

 

 

「…というかなんで翔君が私より似合ってるのか不思議だにゃ」

ジトッとして目で翔を見つめる凛。

羨ましさが勝っているようで360度回転している。

 

「そんな…凛ちゃんのほうが似合ってるよ」

凛もメイド服を着用している。

というかここにいるμ's全員が着用しているのだ。

 

 

「…翔、似合ってる?」

真姫が翔を持ち上げ、膝の上にのせてきた。

「…うん、似合ってると思うよ。そういえばさ、真姫ちゃんって料理とか出来るの?」

 

「ま、まぁトマト使う料理なら…」

と二人が話していると…

 

 

「…暇、早く帰ってみ◯きん食べたいわ」

と風野が声を出した。

風野はあくびをしながら体を上に伸ばす。

 

「いや、働きなさいよ!というかみ◯きん見つけたの!?……じゃなくて、何か出来ることはないの!?」

 

「…店長曰く、皿がこれ以上減ったら経営が厳しくなるし働かないでくれ、だって」

 

「いや、どれだけ皿割ったのよ」

「わ、私もお皿割っちゃいそう…」

と、にこはツッコミをいれ、花陽は自信を失くしそうだ。

 

だがそんな彼女に最強のメイドが励ましを入れる。

「大丈夫だよ、私だって皿割ったくらいあるし。まぁ風野先輩程じゃないけど……」

「よし、ことり、表でなさい」

「いや、どこにキレる要素あるのよ!?ことりが正論よ!」

絵里はなんとか風野(駄メイド)抑えた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして数分、

 

風野は何とか呼び込みという仕事を見つけて、絵里希、璃奈と共に外で呼び込みをした。

 

 

※ことり視点

 

 

 

 

「えっと…ことり!お砂糖が足りません!」

 

「今翔君とティルルさんが買いに行ってるはずだよ!もう少し待ってて!あと真姫ちゃん、翔君がいなくなったからってサボらないで」

 

「…わかったわ」

メイド長のような見事な立ち回りを見せている。

 

 

「ことり先輩!イチゴミルク、二個注文!」

「わかった!にこ先輩、頼めます?」

「この秋場の見習い大型メイド、にこにーに任せなさい!」

なんとか経営は回っている。

 

というか、キタノエール先輩と店長はどこに…?

まぁ、頑張ってたし、休憩中かな?

と考えていると、裏のメイド用入り口から呼び込みをしていた四人か帰ってきた。

 

 

 

「チラシ、配り終わったで~」

「璃奈ちゃんに助けられたわ、ありがとうね」

と絵里は璃奈の頭を撫で、璃奈は嫌ではなさそうに受けている。

 

「チラシはまだある?」

「ないです。次は外の掃き掃除をお願いします!」

「わかったわ!行くわよ!」

と風野が張り切ったかのように唯一の仕事、外での作業に一番乗りし、それに続いて三人も動く。

 

 

 

まだいける…!

みんなすごい!

 

 

 

 

ことりは感心していた…………

 

 

 

 

 

 

 

事件は起こる。

 

 

 

 

 

 

バンッ!

扉が強く叩かれ、開く。

 

「希先輩?」

 

「大変よ!店長が…店長が!!!」

「店長がどうかしたんですか!?」

ことりはその場に穂乃果、にこ、海未、花陽を残し、凛と真姫を連れて外に向かう。

 

 

 

そこにいたのは絵里、璃奈の目を隠すように手で覆う風野、路地裏の入り口には買い物に行った翔とティルル、そして先程いた茶髪のお客さんの姿。

 

 

 

「店長?」

この先で、ことりは絶望の一つを目撃してしまった。

 

 

 

店長は…

 

 

 

 

 

 

ナイフを刺されて倒れていたのだ。




ということで第五十二話でした、

約一周年なのに今回は暗い終わり方という…

次回、犯人探しとなり、風野が動きます!


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Mを解け〜名探偵風野〜

第五十三話です!

今回は短めです…

次回、バトルとなります!

それではどうぞ!


事件が発生した。

 

 

 

 

店長が殺されていた。

 

 

警察が出向き、今は事情聴取されている。

 

 

 

第一発見者は三人、

 

翔とティルル、そして茶髪のお客さん(優木あんじゅ)

 

 

主に三人が話を聞かれている。

 

 

というのも、三人が疑われているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不運なことに、お目当ての砂糖がなかったため、反対側のスーパーに向かうため、手ぶらで帰ってきていたところに死体を見つけたのだ。

あんじゅとはスーパーに向かうその途中に会ったのだという。

 

 

 

 

「…だから!ナイフなんて持ってませんよ!第一、仮面ライダーがそんなことしたら…!」

 

死体には刺し傷があった。

打撲傷もあったのだが、要因としては刺し傷だろう。

 

 

だが打撲傷もあった…

 

 

ということは、翔が使う仮面ライダージョーカーのことが疑われているのだ。

このことから、ティルルに仮面ライダーであることがバレてしまった。

 

 

 

 

 

 

「…しょうがないですね、一度所で話をしたほうが…」

と奥の方で話し声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「だから!翔はそんなことやるような子じゃないっていってるじゃないデスカ!」

「まぁまぁ、あなた達から聞いてもね…たしかに、少年がやりそうにないとは思えますが…あの子は武器を持っていたんですよ、仮面ライダーという」

 

仮面ライダーであることがやはり裏目に出てしまった。

上記の真姫が説得するだけでなく、μ's全員が警察官に説得している…が話を聞いてもらえていない。

 

 

 

 

こんな時はおやっさんを呼べばいいだろう…と思っているであろうそこの貴方、実は不運ながら壮吉は他県にいって依頼をこなしており、不在であるのだ。

万事休すとはこのようなことだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

μ'sは一度メイドカフェの店内に入った。

 

だが、翔はまだ警察と話している。

 

 

「どうしよう!翔くんが捕まっちゃう!」

穂乃果があたふたした様子でいる。

店内はメイド以外入れないようになっており、もちろんお客さんもいない。

 

 

 

「…捕まるって言っても、証拠はないはずよ。翔はやっていないからこそ、なにかアリバイを握れれば…」

 

と、絵里の一言の後、違和感を感じた。

風野がいない。

 

 

 

「あいつ、どこいったのよ!」

にこは店内の机の下を探す。

その時

 

 

 

 

 

 

 

(某名探偵のテーマ〜)

 

 

 

 

「っえ、これ」

店内放送で名〇偵コ〇ンのテーマが流れ出した。

 

やっぱり美味しい生レバー

 

特製のタレで食べればー

 

疲れも飛んでくforever

 

ユッケー

 

 

 

 

「…私は高校生探偵左風野、ある日、μ’sのみんなとメイドカフェのバイトに行ったとき、死体を見てしまい、弟が疑われてしまった!」

 

とナレーションをしながら、コ〇ンのコスプレをしながらモデルのように優雅に歩いて登場した。

 

 

「何やってるにゃ?」

と凛は苦笑いをしながらその服装を見る。

 

「翔のアリバイを見つけるのよ!さぁ、真実はいつも一つ!」

風野、それやめろ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

とりあえず、最初に向かったのはキッチン。

ナイフを探してみる。

 

 

 

「…うん、全部あるね」

全部残っている。

それに、もし仮にナイフが盗まれていたとすると、目の前で血のついたナイフを洗うのは不可能だろうし、メイド服にはナイフを入れれるほどのポケットはない。

さすれば、捨てる確率が高い。

 

つまり、この証明が通れば犯人はメイドカフェ関係者とは限らなくなってくる。

 

だが、翔が仮面ライダーに変身していないアリバイがない、

というか、成立が難しいだろう。

 

 

「…あのティルルって人は違うわね、これであと翔」

 

「そういえば、あの茶髪の人って誰なんでしょうか?」

「…たしかお客さん、さっき翔くんが料理運んでた」

 

「…多分犯人じゃないわね、風がそう言っているわ」

人差し指を出す。サイクロンメモリを使用しているせいか、風野にはわかる。

 

 

「…信用するわよ、そうしたら、犯人は他のお客さんかしら」

 

「可能性としてはね、次よ、ことりちゃん、お願いがあるの」

「え?私ですか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

風野はことり、にこ、花陽を連れてスーパーに行った。

 

 

 

「…うん、バッチリね、こうすればアリバイ完成よ」

スーパーのカメラを使い、一応連れてきた警察官に手渡す。

 

「ご協力感謝します、では本部まで先に戻りますね」

警察官は走って戻っていった。

 

 

「…ひとまず、これで安心ね」

と後ろにいる三人を見つめる。

 

 

 

その時、ことりはぽかーんと口を大きく開けて、右斜めのお店を見ていた。

 

 

 

「…あ、あの〜ことり先輩?」

「急にどうしたのよ、ミリタリーショップなんか見て」

 

ことりが目線を向けている先にあるのは以前、逃走中もどきをした際に二人が網でっぽうを購入した店だった。

 

 

「……この前、翔くんと逃げているときにこのミリタリーショップで網でっぽうを勝ったんだけど、そこで…キタノエール先輩に会ったの」

 

「キタノエール…あっ、ことり先輩の先輩の!?」

花陽は驚いたかのように、口を小さく手で隠す。

 

 

「ミリタリーショップって…まさか」

にこと風野は頷きあう。

「花陽ちゃんとにこは警察を連れてきて、ことりと私で入るわよ」

「わかったわ、任せたわよ風野」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ミリタリーショップに入った二人、

風野コ〇ンのコスプレのため警戒に歩くが、ことりは横幅が大きいメイド服を商品に当てないようにゆっくりと歩いていく。

 

「あの、すみません。先日網でっぽうを購入したものなんですけど…」

 

店主は暗い顔をしながら「あ、あぁ…」と返した。

 

 

「その時に紫髪の人、いましたよね?」

 

「…それが?」

と無愛想に返される。

 

 

……風を感じる。

 

 

それもとびっきりわかりやすいくらいの風、

 

警戒されている。

 

 

それが風のからみた第一印象

 

 

「…その時の防犯カメラなんてありませんでしたか?」

 

「防犯ねぇ…ちょっと待っておけ」

と店主が言い、バックヤードに入る。

 

 

そして数分してから、警察数人も到着し、店主の様子を待つ。

更にそこから数分、戻ってきた。

 

 

 

「…あいにく残念だが、その日はカメラが故障していてな…?け、警察…?」

 

店主が青ざめたような顔で警察官数人の顔を見ている。

 

 

 

「はい、刑事の…というものです、事情を聞かせてもよろしいですか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

メイドカフェに戻ってきた。

 

警察官の話によると、監視カメラがないから証拠にはならないらしい。

 

 

だが、嬉しいことがあった。

 

 

 

翔の冤罪が認められた!

 

まずだが、翔自体仮面ライダーであるが、子供であるがゆえ、パワーを調節できないらしい。

つまり一般人に変身状態で殴った場合、もっと傷が出きる…とのこと。

 

 

 

 

「…とりあえず翔は助かったわね」

μ'sは安堵しながらお茶を飲んでいる。

だがすでに六時を回っている。

帰宅時間だ。

 

 

 

「…もう遅いし、今日は色々とハプニングがあったけど帰りましょう?」

と絵里が言い、帰ることになった…のだが………

 

 

 

「……………」

風野は何か考えことをしていた。

 

 

 

「…お姉ちゃん?」

 

 

翔は不安そうな表情で風野の顔を見つめる。

 

それは何か閃いたようで確信を持った顔であった。

 

 

 

「…証拠、あるかも…!」

 

「…!何何!?どういうこと…?」

 

 

 

風野が閃いた証拠とは…?

 

 

次回、真相が明らかに…!




ということで第五十三話でした!

今週末から、私、ぷよでっせは部活の合宿で、もしかしたら疲れで来週投稿は無理そうかもしれません。

なので来週投稿をしななかった場合、疲れたんだな…
と暖かい目で見てやってください


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推理のS~守るものと護るもの~

第五十四話です!

先日、ついにゼロな二人が一周年を迎えました!

諦め癖がある私からしたら、嬉しいことです

そして、ここまでこれたのは皆様に閲覧していたいてもらったことです!

これからもよろしくお願いします!



では今回のお話、推理の答えとバトルシーンとなります!



それではどうぞ!


メイドカフェ付近で店長が殺害された次の日、

 

 

学校へ登校中の二人、風野は高校へ、翔は小学校に向かっている。

 

 

「…謎、解けたんだよね」

 

風野は「えぇ」と頷いて返す。

 

 

 

「…でも、実際に現場を見ないとわからないわ。だから、壮吉さんには悪いけど鳴海荘吉という名前を使わせてもらうわ」

 

 

「勝手にって…それダメなんじゃ」

「だってそうでもしないと現場に入れないじゃない、それに壮吉さんは名の知れた探偵だから大丈夫なはずよ」

 

翔は不安げに溜め息をした。昨日のことで疲れているのだろう。

昨日、翔はメイド仲間のティルル、お客さんとして正体を隠してきた優木あんじゅの二人と共に疑われてしまったのだがなんとか風野がアリバイを証明して免れた。

 

小学生が疑われたのだ、着かれても仕方がない。

 

 

 

 

「あっ、翔くんおはよう」

背後から梨子が来た。

「あっうん、おはよう…」

元気無さそうだ。

「梨子ちゃん、ちょっと翔、訳あって疲れちゃってるのよ…だから、なにかあったら頼むわよ」

梨子は力強く「はい」と頷く。

 

「…さてと、じゃあ私行くから二人とも頑張るのよ!」

 

切野坂小学の校門前に着いた。

音ノ木坂の道の途中なのだ。

風野は風のようなスピードで走り去っていく。

 

 

「じゃ、いこっか」

「だね…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そして学校が終わり、翔は璃奈を連れてメイドカフェに行く。

そこにはすでにμ’sのメンバー、ティルル、キタノエール、警察官が数人いた。

 

 

「…どうだったの?お姉ちゃん」

風野は勝ち誇った顔でVサインを作った。

 

 

「この完璧で!優しい!料理上手で!天っ才のお姉ちゃんにかかれば余裕だったわ」

 

「クレイジー、強欲、メシマズ、アホの間違いじゃないの?」

その瞬間、風野は翔を抱きしめて骨が折れそうなほどの力でプレスする。

 

 

 

「あら〜、なにか行ったかしら????うん???」

「すみませんでした」

 

翔の言う通り、なのだろっ(((((殴

 

 

いま、風野に殴られたが話を続ける。

 

実は風野、昼で学校を早退して事件現場に行ったのだ。

それほど、事件を解きたかったのだろう、だが高校生で事件を解決するのはなかなかすごいことだと思う。

 

 

「…ということで、私、左風野が鳴海荘吉に変わって推理するわ、月に変わってお仕置きよ!」

美少女戦士カーゼームーン(第一話で爆死)

 

 

「まず、これだけ…」

 

 

先程とは違って緊迫する周りの空気。

風野は一体何を言うのだ…!?

 

 

 

 

 

「犯人は、この中にいる!」

 

 

 

「「「「「「「「「「当たり前じゃぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」」」」」」

 

 

μ’sと翔の全員から総ツッコミを食らう。

 

「いや、風野!?今ふざけてる場合!?」

「そんな犯人はこの中にいる!って言われてもみんなそんなことぐらいわかるわよ!」

絵里とにこが思いっきりチョップを入れる、だが、そんな攻撃風野には通じなかった。

 

 

「…本当に犯人はわかったんですよね?」

海未は真剣な表情で風野を見つめる。

 

「えぇ、ここからはおふざけ無しで行くわよ!!覚悟なさい!」

ことりを見ながらウィンクをする。

ことりは自分に目線が向けられたからか、きょとんとした顔で力が入ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずなんだけど、犯人は先程のとおり、ここにいる従業員の誰か、そしてまずなんだけど監視カメラの中にいた人たちは容疑者から外れるわ」

 

まずここで犯人から外れるのはことり、凛、にこ、穂乃果、海未、真姫、花陽。

 

 

安堵して7人が息を吐く。

 

 

「…そして、外にいた他の人達。疑われていたあの人は違うと証明できたから次、ティルルさんと翔なんだけど、包丁が持ち運ばれた形跡がない+翔とスーパーにちゃんと行ってることからさらに外れるわ、次に私と希、絵里、璃奈ちゃん。まず璃奈ちゃんはナイフを使うとするなら子供であるがため、もっと傷口が広くなるはず、または切れないのどちらか。希、絵里は、現場から離れていて、私から見える距離にいたため不可能。そして残った線は他のメイド」

 

 

全員が唾を飲み込む。 

 

 

犯人は…汗をかいている。

 

 

 

 

 

 

「…これが死体の写真よ」

 

風野は死体の写真を出す。

だが、翔と璃奈には教育上、見せたくないためティルルと希が見せないように目を隠す。

 

 

「…それがなによ!?」

メイドの一人が声を出す。風野は「まぁまぁ、最後まで」と宥めて、また話し出す。

 

 

「刺された跡を見なさい」

見てみると、そこには中心に鋭利な部分が当たっているようだった。

 

「…どういうことですか」

ことりが代表して聞いた。

 

風野は勝ち誇ったようににやけ、写真を持ち、全体に見える場所にあげる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい?包丁は上の方に刃が集まってるけどナイフは中心に鋭利な部分があるから包丁の跡ではないのよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!?」

 

 

納得したようだ、犯人はまたまた冷や汗を流す。

 

 

 

 

「最後にこれは情報を手に入れたのだけど、キタノエールさん、貴方この間なんでミリタリーショップなんかにいたの?」

 

 

 

 

「え?わ、私!?」

きょとんとした顔で風野を見つめる。

 

 

額に水が流れている。

 

 

 

 

 

 

 

「しゃーないわね、言い方変えるわよ。どうして()()()()()()を購入したの?」

 

 

 

 

「そ、それは…」

キタノエールは言葉を詰まらせる。

これは決まったみたいだ。

 

 

 

 

 

「…ああっ、クソッ!これだから!」

 

怒り狂いながら取り出したとあるもの、

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイアメモリ

 

 

 

 

 

 

 

Shadow

 

 

 

 

 

紫色のガイアメモリを起動し、キタノエールはシャドウドーパントに変貌した。

 

 

「まずい!逃げて!」

 

翔と風野が前にでて、メイドとμ'sを外に逃がす。

 

 

 

 

「…逃げたところでムダァ!」

ドーパントは手裏剣を生成し、背中を見せていることりめがけて投げる。

 

 

「ことりちゃん!しゃがんで!」

「えっ……」

急なため、対応しきれなかった。

逃げれない…手裏剣が迫る。

走馬灯が光かける……その時

 

 

 

 

「危ない!」

 

ティルルがことりを庇った。

 

 

 

「ティルルさん!?」

「うっ……逃げて……」

 

 

背中から血がダラダラと流れる。

 

 

遅れながら、警察数人がピストルを発砲するが通常の弾丸であるため、効果は0に等しい。

 

 

 

「ティルルちゃん!捕まって!」

翔は小さい体でティルルを持ち、「時間稼ぎ頼むよ!」と言いながらμ'sも連れて外に出る。

 

 

「わかったわ、さて私もやりますか!」

 

 

 

Cyclone

 

 

 

 

「変身!」

風野は仮面ライダーサイクロンに変身し、警察を守るように風の壁を生成する。

 

 

 

「貴方達は回りの民間人の避難を!時間稼ぎは任せなさい!」

 

警察数人は「わ、わかりました…!」と逃げ腰ですぐさま避難し、サイクロンは風の刃を生成し、投げてくる手裏剣をアニメのように刃で切り、無傷で強者感を出して歩み出す。

 

 

「ティルルさんにあまり縁はないけど、翔と仲が良い人なの。敵よ」

 

 

サイクロンはシャドウドーパントの血からと同じように、風の手裏剣を6個ほど生成し、風で操るように動かしてダメージを入れる。

 

 

 

「私の計画を…邪魔するやつは……!ゆるさ…ない!」

 

「許されないのはあんたの方よ!ね…翔!」

 

 

風野がそう言うと、出入り口のドアが開かれ、翔ぎ現れる。

 

 

「いや、なんでわかったの………?」

「私の翔センサーが働いたのよ。愛する弟くらい判別出来るわ!」

 

「…キモチワルイ」

一瞬翔が真姫みたいになった。

そんなことを思いながら翔もメモリを起動し、変身する。

 

 

 

Joker

 

 

 

 

「変身」

 

 

仮面ライダージョーカーは同時にドーパントにキックをして、サイクロンが追撃で回し蹴りをする。

 

 

「どいつもこいつもぉぉぉ!」

 

ドーパントは荒ぶり、地団駄を踏む。

 

次の瞬間…

 

 

 

 

「き、消え…た?」

 

 

ドーパントは消えていた。

一瞬の時間だった。

 

 

 

「どけぇ!」

 

ジョーカーの背後からシャドウドーパントが姿を表し、クナイで攻撃されてしまう!

 

 

「いっっ!どこから!?」

あたりを見渡すがまた消えていた。

目線を凝らして見るがいない…

構えはまだ解いていないが、次にサイクロンの後ろから…

 

 

 

「はぁぁぁ!」

サイクロンはキックをされた、

転がってしまい、体を机に強打する。

ジョーカーが「お姉ちゃん!」と駆け寄る。

 

 

 

「…わかったわ、あのドーパントは影を移動している、でもなにか引っかかるのよね…」

 

違和感を感じながらシャドウドーパントはどこから現れのか、警戒を怠らずに戦闘の構えをしている…のだが

 

 

 

 

 

 

 

「いやーーーーー!」

外から大きな声がした、

急いでドアを開けると、そこには警察官の一人が車道ドーパントに首を掴まれていた。

 

 

 

「離れなさい!」

風のナイフを飛ばし、ドーパントの手首にあたり、一瞬の怯んだ間にジョーカーがドーパントめがけてパンチをする。

警察官は開放され、逃げていく。

 

 

「…よくも関係のない人を!」

「お前は関係あるんだよぉ!」

完全にドーパントは正気じゃない、そして影の中に消えていった。

 

 

 

 

「くそ…お姉ちゃん!」

「わかってるわ!」

風野は考えるの、どうやって影から移動しているのか…

影…もしかして

 

 

 

 

「翔、付いて来なさい!」

「ってことは!」

 

風野に言われたままついていく、そこはメイドカフェの食材を調達するスーパーであった。

 

 

 

「…ねぇ、お姉ちゃんの料理でっ…!あの毒料理で倒そうとかじゃないよね!?」

ドーパントの攻撃を交わしながら聞いてみる。風野の毒料理に勝るものはないのだ。

 

 

 

「左風野の三分クッキング!まずは砂糖と玉ねぎ、わさびを混ぜまして…って、何やらさてんのよ!」

風野、お前が始めた物語だろ?(エレン風)

 

 

 

 

 

「うるさい!ふざけるな!!」

ドーパントが声を上げる!その時!

 

 

 

 

ウィィィン!

 

自動ドアが空いた。

 

ロシア?(もしや?の空耳)

 

 

「そこね!」

風野は左足に風をまとわせて威力を増したキックを放つ。

 

 

それはゴッ!と鈍い音を鳴らして食らった。

 

 

 

「今よ!マキシマムドライブしなさい!」

「え、うん!」

 

 

 

ジョーカー マキシマムドライブ

 

 

 

「ライダーキック!」

 

 

 

人がいないことを確認して空高く舞い上がり、ジョーカーはマキシマムドライブを使用する。

 

 

 

「ギャぁぁォぁぁぁぁ!」

 

 

 

メモリブレイクされ、ドーパントは元の人間に戻る。メモリも破壊てきた。

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃ!…でもなんでわかったの!?」

サイクロンのところに駆け寄る、

「簡単な話、もしシャドウドーパントが影に消えたんじゃなくて色を変えたんだとして透明になっていたらと仮定したらセンサーに反応すると考えたのよ」

 

 

 

「……そうか、自動ドアは人の体に感知するから…!」

 

納得したようで、「うんうん」と頷く。

 

 

 

 

 

「クソッ…クソッ!」

キタノエールは地面をただひたすら、自身の負の感情に流されるまま殴っている。

 

 

 

「あの小娘が憎かっただけなのに…!おい!聞いてるんでしょ!?暗殺野郎!」

 

 

 

暗殺野郎…?

 

二人は首をかしげて顔を会わせている。

 

すると

 

 

 

 

 

 

「っ、危ない!」

ジョーカーの体に剣が飛んできた。

サイクロンは風の軌道をを変えて上手く交わさせた。

 

 

 

 

「…増援!?」

 

剣が放たれた先にいたのは…

 

 

ドーパントだった!

 

 

 

 

 

「…逃がせば良いんだな?」

 

黒い甲冑を纏い、歪んだ傷跡が目に焼き付けられるスタイル。

 

 

 

それは騎士を彷彿とさせている。

そのドーパントは剣を変化させ、槍に変える。

 

 

「不味いわね、翔。むやみに攻撃は避けなさい、相手の武器を破壊できるまで体力温存して一気に閉めるわよ」

「了解!」

 

 

「…俺の仕事はこいつを護るだけ、騎士の重みにかけて………」

 

槍を構え、サイクロンは風の鎌を生成し、激突する!




ということで、第五十四話でした!


次回も戦闘シーンは続きます、

戦闘が終わり次第、日常の形になります!


前回の通り、私ぷよでっせは合宿から帰還しました。


二日目にぎっくり腰とヘルニア悪化になり、見学となりましたが、正直もう味わいたくないです…トラウマです。
なんならまだ怪我は治ってません…


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風の刃、Nの槍、〜切り札の弓〜

第五十五話です!



今週はたくさんのラブライブ関連ニュースが発表されましたね

まず、ニジガクOVA公開&映画三部作決定おめでとう!

正直映画は一回にまとめて欲しかったけどニジガクはまだ終わらない!



そして、光る!鳴る!DX璃奈ちゃんボード!


まさかの発売でこちらも嬉しいです!

欲しい!のだが金が……



それではどうぞ!


シャドウドーパントが現れ、翔と風野が撃破したのだが、突如として横槍として剣が飛んできて騎士のような格好をした謎のドーパントが現れた。

 

 

「暗殺野郎」

そう呼ばれたドーパントは依頼人?を守るために今も槍を振るっている。

 

 

 

「なんなの?こいつ!」

サイクロンは風の刃で槍と渡り合っている、

互角のようだがほんの少しドーパントがリーチ的なものもあって押している。

 

 

「…」

無言のドーパント、サイクロン次の瞬間に押し返され、槍で攻撃される。

 

 

「お姉ちゃん!」

 

ジョーカーは背後からドーパントの槍を掴み、動かさないようにホールドする。

 

 

だが変身者の翔は小学生、数秒後にはホールドが解けていて、逆に攻撃されてしまった。

 

 

「こいつ、子供なのか…まぁ任務は任務だ」

 

歯を噛み締め。若干抵抗がありながらも無慈悲に槍が通る。

 

「翔から離れろ!」

 

サイクロンは風でなんとか障壁を作り、槍を弾き返した。

 

 

 

「っ!…やっぱり体力使っちゃうわね、あまり控えないと…」

 

 

刃などを作成するのは小さい為簡単なのだが、障壁となると面積が多いため、それ相応の体力を消耗する。

槍を作成すれば良いのだが、あいにく風野は槍での戦い方は知らない。

かろうじてナイフなどは知っているのだが、あまりにもリーチの距離からして不利である。

 

 

「…しょうがない、翔、分が悪すぎるわ、あれ、使ってもいいわよ!だけど危なくない程度にね!」

 

 

「わかった、万が一何かあったら頼むよ!」

 

翔は気力を貯める、そして腕に紫炎が付与され、雄叫びを上げる!

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ガイアっ…リミット!!!」

 

 

 

一時的な翔の強化技、無意識のうちにドーパントに接近し、強化されたパンチを打つ。

 

 

 

「カハッ…こいつ、子供なのか…?」

致命傷とまでは行かなかったがなかなかダメージが入ったようだ。

 

 

 

 

「お姉ちゃん…!武器をよこせ…!早く!!」

 

 

 

「え、えぇ!」

風の刃を地面に擦るように転がし、受け取ったジョーカーは目にも止まらに速さでドーパントを切り刻む。

 

 

「こいつ…!」

 

 

 

ジョーカーが押している、ただ、少し苦しそうだ。

 

 

 

「お姉ちゃんは…俺が守る!」

 

いつもと比べて口調が荒くなっている、これもガイアリミットの影響、力を得るには何かしらの代償を受けるのだ。

 

 

 

そしてドーパントが反撃しようとやりで一突きしようと槍で突いた瞬間

 

「くっ…!」

と、うめき声を上げながらジャンプをした、槍の上にバランスよく着地し、回し蹴りを放った。

 

 

 

 

「ぐあああっ!」

 

ドーパントは地面に膝をついた。

 

翔はうまく離れたところに着地をする…のだが

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁっ!」

 

骨に激しい痛みが走る。

「翔!すぐ解除して!」

 

サイクロンがそばに駆け寄り、膝枕をした。

 

 

 

「うっ…うんっ」

 

 

紫炎が消え、ガイアリミットは解除された。

だが、かなり体力を消耗したようで血に右手と膝をついた。

 

 

 

「…お疲れ様あとは任せなさい、でも、これ」

とドーパントがゆっくりと起き上がる中、風の刃を返還してもらい、風で何かを生成して変身を保ったままのジョーカーに渡す。

 

 

「無視、するんじゃない!騎士道にかけて許さん!」

 

騎士道がナンチャラカンチャラと、怒ったように槍と剣を持ったドーパント。

 

そんなドーパントにサイクロンが

 

 

 

 

「騎士道?そんなもん知らないわよ、ナイトドーパントさん?それに、騎士なら武器は一つにしなさいよ」

と呆れたように放った。

 

 

風野は戦闘スタイルから確信したようだ。

 

 

 

おそらくあのドーパントは騎士の記憶を宿したNのガイアメモリを使用した「ナイトドーパント」

 

メモリの名前を予想から当てられ、苦しそうに声を上げながらサイクロンに接近してくる。

 

 

「無計画に突撃するなんて二流、いや三流ね、残念だけど」

 

 

剣と槍が振られ、絶体絶命…!?

 

と思われたがそこにサイクロンはいなかった。

 

 

 

 

「騎士でも、闇に落ちたらそれはただの怪物よ」

 

 

背後に回った風野は風の刃をもう一本生成し、二刀流ナイフで背中を切り刻む。

 

 

「そこかっ!」

痛みを我慢しながらリーチの長い槍を背後に体を向けて振るがそこにもサイクロンはいない。

 

 

 

 

 

 

 

「翔!やりなさい!」

 

「おっけ…いっけぇ!」

 

膝を地につけながら振り向いたドーパントの正面に翔がいて、先程サイクロンが生成したもの、風の弓を放ちドーパントの足に刺さる。

 

グシャッ!

 

 

 

 

鈍い音がなり、ドーパントは足を抑える。

 

 

 

「お姉ちゃん!チャンスだよ!」

 

 

「ええ!喰らいなさい!」

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

 

 

 

「サイクロンパンチ!」

 

 

サイクロンの手が手刀のように長細く鋭利になり、ナイトドーパントの鎧、体を貫き、勢いよく引き抜く。

 

 

 

 

 

ドーパントは悲鳴を上げながら元の人間に戻った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ナイトドーパントの正体はなんとミリタリーショップの人であった。

たしかに、ガイアメモリをキタノエールが手に入れるとすると、手段はここしかないと思われる。

 

 

 

 

 

ミリタリーショップの人は逮捕されたのだが、

 

 

 

 

キタノエールには逃げられた。

 

ガイアリミットを使用し終わり、風野がナイトドーパントと戦ったのだが、動けない翔がキタノエールを追うことができず、逃げられたのだ。

 

だが、ナイトドーパントの彼はガイアメモリの販売業者であったことが判明した!

これで、少しの間は秋葉原でのガイアメモリ流通は収まるだろう。

 

 

 

 

 

「ティルルちゃん!」

メイドカフェ前に戻った翔はティルルが救急車で運ばれようとしている姿を見た。

 

 

 

「翔くん…!勝ったんだね」

 

「うん、でも逃げられちゃった…ごめんね、守れなくて」

 

翔は責任を感じているようだがティルルは首を振った。

 

 

「ううん、ありがとね、翔くんのおかげで周りに人の怪我は私だけですんだし、何より、軽症みたいだから!」

 

 

「…ありがとう、絶対帰ってきてね」

ティルルは力なく微笑んで救急車によって運ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…本当だったんだね、仮面ライダー」

 

璃奈が翔の服の裾を掴んでいる。

 

「そうだよ、前にも言ったけど、このことは秘密だよ」

 

「うん、わかった、それに、かっこよかった」

「かっ…かっこよ!?い、いやぁ照れるな〜///」

珍しく翔は頬を赤くしている。

年端が近いからか嬉しいようだ。

 

 

「…あの二人、ほんと仲いいわね」

にこはその様子を他のメンバーとともに見つめていた。

 

ちなみに希は…

「真姫ちゃん、二人の雰囲気を邪魔したらいかんで?」

と真姫の服の襟首を取り、行かせまい…と抑えている。

 

 

 

「離して!翔が…!翔が!私を呼んでるのよ!おんなメスガキに翔は渡さないワ!」

 

「いや、ガキって…高校生だってまだ子供じゃない」

風野が珍しくツッコミを入れた。

お…?今日は暴走しな…「にしても璃奈って子、翔に近すぎよ、真姫、イッテイーヨ!」

 

 

 

 

璃奈ァァァァァ!逃げろォォォォォ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

また逃走中が始まったがすぐに捕まり、その後はメイドカフェにやって来た。

 

 

 

 

「…経営者変わるんだね」

ことりがこれからのことを説明した。

店長が殺害されてしまったため、メイドカフェの経営上、店長が変わることになる。

店長をする人物は数日後、明らかになるようだ。

 

 

 

そして次の日…

 

 

 

 

 

「ここで店内ライブをしようと思うわ」

 

絵里が提案した。

元々から計画していたらしく、店長が亡くなる日のうちに許可を取っていたらしい。

 

 

「おおお!!」

翔は声を上げた。

璃奈は璃奈ちゃんボード「ワクワク」を出している。

 

 

 

「それで、今回の作詞なんだけど、いつもは海未が行っているのだけど、ここはアキバを一番知っていることりに任せようと思うわ」

 

 

「え!?わ、私ですか!?」

ことりは驚きの形相をしながら周りを見る。

メンバーも意見は一致しているようだ。

そんなこんなでことりが作詞を担当することになったのだが…

 

 

 

 

 

 

数日後、音ノ木坂二年教室、放課後

 

「…チョコレートパフェ、美味しい」

と歌詞案の紙に書いていく。

 

 

 

 

へ?ちょ、チョコレートパフェ?

 

 

 

 

「生地がパリパリのクレープ…食べたい」

 

 

 

クレープ…

 

クレープはバナナチョコが美味い(((((ツッコめよ

 

 

 

 

「ハチワレの猫…かわいい」

 

 

 

ペンギンのケンタッキーって気になるよね(動物愛護団体に怒られろ)

 

 

 

 

「五本指ソックス…気持ちいい」

 

 

 

 

ティーダの〇〇ポ、気持ち良すぎだろ!!!

 

そういえば、お〇わっか流行してからもう一年だよな…

 

 

 

 

って、何話してんだよ作者

 

 

 

 

 

 

 

「苦戦してるね…」

翔がランドセルを背負いながら近くの椅子に座った。

 

 

 

「…翔くん、おはよう!」

 

翔が「うん!」と頷き、ポケットから金平糖を取り出して食べ始める。

 

 

「…作詞って、どうすればいいのかな」

 

「作詞かぁ…」

翔は頭を悩ませる。

翔だってまだ海未のサポートとして作詞をしているが、慣れないのだ。

 

 

 

「…思ったこととか、伝えたいことを書くこと、かな?例えばさ」

 

 

ランドセルからノートを取り出した。

ノートの表紙には「作曲、作詞ノート!」と大きくフェルトペンで書かれている。

 

 

 

「これの…あった、この曲」

 

ノートを開いて、指しているのは「僕らは今のなかで」であった。

 

 

 

「ちょっと前にこの曲一人で作ったんだ、ラブライブの予選にでも使ってほしいなって。この曲はね、僕達は好きなことを全力でしよう!って思いから作ったんだ。ことりちゃんはみんなに伝えたいことってある?」

 

 

 

「伝えたいこと…」

 

翔から眼差しを受けているのだが、なかなか思いつかない…

 

 

 

「ま、まぁしょうがないよ。僕だってなかなか浮かばなかったし「できないよ…」え?」

 

 

 

ことりは下を向いて放った。

 

 

 

「私は…海未ちゃんや穂乃果ちゃんと違って何もないんだよ」

 

窓から風が入ってきた。

肌寒い空気が襲う。

 

 

 

「そ、そんなわけ無いでしょ?何もない人間なんているはずが「じゃあ私にはなにかあるの!?」ことりちゃんには…」

 

 

「料理ができるよ!」

 

 

「それは海未ちゃんだってできるよ!私は…私は…!何も…ないんだよ……?」

 

 

 

ことりは涙を流していた。

翔はその様子にただ座っているだけで、それ以上のことは何もできなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「どうしたらいいのかな…」

 

 

 

 

 

帰り道、翔は海未、穂乃果、絵里、風野とともに帰宅中である。

 

 

翔は今日あったことを話した。

 

 

深刻そうに翔が悩む中、穂乃果は笑っていた。

 

「なーんだ、ことりちゃん、そんなことで悩んでたんだ」

 

「へ?」

翔は呆気ない顔で穂乃果を見つめている。

 

すると絵里が口を開いた。

 

「翔、誰も自分が優れてるなんて思っていないはずよ…」

「…………」

 

翔は考え込んでいる。

 

「そうよ、私だって勉強は出きるけど優れてるなんて思わないわ、翔だってそうじゃないの?」

 

「………………」

 

 

「ことりがこんなことで悩んでいたんですね…明日にでも教えてあげ「違うと思う」翔?」

 

 

翔は否定をした。

考え込んだ翔は自身なりの思ったことを言った。

 

 

「みんなにだって優れた所はあるよ、穂乃果ちゃんはみんなを引っ張るポジティブさ、海未ちゃんは回りをまとめる努力家、絵里ちゃんは誰もが認めるダンス力、お姉ちゃんは…お姉ちゃんは………なんだろ」

 

「よし、愛しの弟だからって容赦無しよ、決闘するわよ」

 

 

Cyclone

 

 

風野がガイアメモリを起動したが、すぐに絵里に頭をチョップされ、メモリを奪われた。

 

 

「………!そうだよ、お姉ちゃんは何があっても対応出来る頭の柔軟さ!」

 

 

 

「よし、許すわ」

 

ナイス翔、危ない風野の手には疑似メモリが入ったマンティスギアがいた。言えなかったら「気を付けよう、バイクは急に止まれない!」になっていたかもしれない…

 

 

翔はまだμ'sメンバーの優れた所を言っていく。

「希ちゃんは僕とお姉ちゃんとは違う影から支えてくれる副リーダー、凜ちゃんは化け物クラスの体力、花陽ちゃんはアイドルに対しての知識、にこちゃんはアイドルとしてのプライドと責任、真姫ちゃんはクールで仲間思い。ことりちゃんだって裁縫とかいろんな所が優れてると僕は思うんだ」

 

 

翔は熱心に説明し、四人は真姫のとこだけ「……え?」となったが全部聞いてから風野は笑いだした。

 

 

 

「…え?な、なんかおかしなこと言っちゃった!?」

おどおどしなきら翔ぎ訪ねた。

 

 

「い……いや笑、翔が成長したなって…!」

「…どういうこと」

 

風野はうれしそうに語り始めた。

 

 

風野、ハザードオン

 

 

 

 

「だってあの天使の申し子、ガブリエル翔についに反抗期がきたのよ!?親代わりの姉として嬉しいわよ!あぁ…今日はお祝いで私が腕をよりをかけて赤飯かしら!?ちょっと隠し味の国産和牛買ってくるわ!今夜は焼き肉っしょー!」

 

 

「赤飯か焼き肉かどっちかにしなさいよ!」

絵里のツッコミ!

だが風野はすでに走ってスーパーに向かっていて姿が見えない。

 

 

「…ガブリエル翔って何?」

「さぁ?」

穂乃果は疑問に思いながら風野の走った跡の土煙を眺めていた。

 

 

「ま、まぁとりあえずことりちゃんは僕に任せて、マネージャーとしての仕事だし、それに僕がさらに傷つけてしまってるのかもしれないし」

 

三人は頷き、穂乃果は「じゃあ任せてみるよ!」と翔の手を情熱的に握った。

 

 

これにて話は一度落ち着いた。

 

 

「…そうです、翔。話が変わりますがもしよければ翔が引っ越す前の翔を聞きたいです」

 

 

海未が聞いてきた。

そう言えば少し前に海未ちゃんには内浦に住んでいた頃の僕を軽く話してたよな、二人は知らないようだし教えるか!

 

 

「いいよ、僕ね昔は引っ込み思案で中々主張とかしてなかったんだ、だけど、高海千歌って友だちに会ってから千歌ちゃんの姿に影響されて…………」

と翔も風野に負けないように説明し始める。

三人はそれを熱心に聞いていき、穂乃果と絵里は昔と今の翔では正確が変わっていることに驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが翔は後ろにいた赤い髪の彼女の気配に気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………へぇ、昔の翔…会ってみたいわ♡♡♡」

黒いオーラに紫色の目のハイライトが消えた彼女は耳に盗聴機の受信機を耳に当て、翔の後ろ姿をカメラで撮っている。

 

「…ノルマ達成♡あっ、そろそろSDが切れちゃうわね、現像しにいかないといけないわね、あはっ♡またコレクションが増えたわぁ♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

彼女はカメラに写る翔を虚ろなハート目で拝見しながら高揚していた。

 

 

 

 

「それなのに…あのメス(コバエ)ども邪魔よ!!!!!私と(ダーリン)に仲を壊そうとするなら…!………まぁ、それももうすぐしたら彼は私だけのモノになるんだけどね……♡♡♡♡」

 

 

 

次の瞬間、狂ったかのように笑い続け、路地裏の出入口付近にいるためか、近くにいた野良猫が怖がって硬直していた。

 

 

 

「だから、それまでは他の女の所に行ったらダメよ……♡♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(私だけのマイダーリン)♡♡♡♡♡♡♡♡」




ということで、第五十五話でした!


おや?真姫ちゃんの様子が…?


尚、次章ついに真姫ちゃんのヤンデレが……!!



さらに、次章はなんと合宿編と夏休み編で、合宿編は一週間真姫ちゃんの別荘で合宿するのですが、そこの大体のストーリーは、私が独自て作ります!
あ、枕投げはもちろん原作通りになる予定…




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メイドのW〜一つの悩み〜

第五十六話です!



スクスタよ、ありがとう

なぜかスクスタのガチャを回すと璃奈かエマさんURが出るこの私、
最後に出てきたのはしずくでした。


今回の話は短めとなっています


それではどうぞ!


次の日になった。

 

 

翔は小学校から音ノ木坂に向かっている。

 

 

いつも通りの道、時間、持ち物。

どが一ついつもと違うことがある。

 

 

 

 

「お兄ちゃん、音ノ木坂ってどんなところなの?」

 

 

 

 

璃奈が着いてきた。

正確には、スクールアイドルに興味を示した璃奈が翔に頼んだのだ。

きっとμ'sのメンバーも歓迎するだろう。

 

「僕もあまり練習以外で使わないから詳しくはわからないけどすごく広いよ!」

 

 

 

翔は公衆電話から風野の電話に繋げ、事情を説明して入校許可証を作ってもらった。

 

風野と絵里が璃奈を出迎えて二人は案内される。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここが部室よ、さぁ遠慮しないで入ってね」

 

 

璃奈を部室に連れてきて璃奈は棚の上にある伝伝伝を見ている。

 

「…すごい、伝伝伝だ」

「璃奈ちゃん!知ってるの!?」

 

花陽は喜ばしい表情で見つめ、璃奈は頷く。

 

 

 

「最近、調べてみたんだ。実物がここにあるなんて…」

 

 

他の物も見ている。ミナリンスキーのサインやA-RISEのグッズ、かなりスクールアイドルにハマったようで目をキラキラさせていて、その様子にスクールアイドルオタクのにこと花陽は涙しながら「あんた、認めるわ!」と背中に手を置いた。

もしかしたら璃奈も年上キラーを持っているのかもしれない。

 

 

 

 

「…あれ、ことりちゃんは?」

「確か教室で作詞をしてるはずです、翔、わかってます」

 

海未が説明し、案じさせる中、翔は察して「ごめん!ちょっと落とし物したから探してくる!」とみんなに伝え、穂乃果、絵里、風野も続いて察した。

そんななか…

 

 

 

 

「………………」

 

璃奈は翔の目から視線を離さなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

二年教室

 

 

 

「ふわふわしたものかわいいな、はいっ!あとはマカロンたっくさん並べたら、カラフルでしあわせ~!ルルル…」

 

 

「ヤッパリムリダヨ~!!」

ことりは作詞にまだ苦戦しているようで机に上半身を乗せてだらっとなっている。

太陽の光がことりに当たっていなく、彼女しかいない教室内は少々重い空気だ。

 

 

「…穂乃果ちゃんならどうするのかな」

 

ことりは呟いた。

帰ってくるはずがない質問。

溜め息をして手にしているシャープペンシルの芯をひたすら出し続け、無心に見つめている。

 

 

 

「わかんないな…僕は穂乃果ちゃんじゃあるまいし」

 

翔の声がした。

ことりが一瞬頷くが、ハッとして起き上がり、後ろを振り向くと、そこには翔がいた。

 

 

 

「やっほー、こっそり入っちゃった」

「翔くん!?」

 

翔はことりの机にもたれ掛かり、あくびをした。

 

 

「その…昨日はごめん!ちょっと疲れてて…」

「気にしないでよ、あっ、さっきの歌詞ねぇ、金平糖くれたら、みんなには、だまるよ~ルルル…」

 

「なんか信用できないんだけど!?あと聞いてたの!?」

「ウタウマエカライルヨ-!」

 

ことりはガックリと肩をおろし頭を抱える。

 

 

「ごめんね、ちょっといじりたくなっちゃった」

 

翔は軽く笑いながらそう話し、ことりは溜め息をしながら首を少し縦に振る。

 

 

「…作詞はね、昨日も言ったけど自分の伝えたいことを書けばいいんだよ、ことりちゃんの伝えたいことを、考えれた?」

 

「…わかんないよ、私は海未ちゃんみたいに作詞かが出来るわけじゃないし、穂乃果ちゃんみたいに「そりゃそうだよ」」

 

会話が止まり、翔は話しかける。

「同じ人間なんて存在するはずないし考えることはわかんないよ。だからこそ、ことりちゃんらしさを出してみたらどうかな…?それにさ、海未ちゃんは作詞に優れてるかもしれないけど、誰だって才能は努力すれば付けられるんだよ、おやっさんにそう言われたんだ」

 

 

ふと、ことりの顔を見ると、頬は赤くなって、目元から雫が流れ落ちている。

 

 

 

「どうして…」

呟いたと思ったその瞬間、ことりが大きな声を放った。

 

 

 

 

 

「翔くんは小学生でしょ!?私の心なんてわかるはずが…!」

 

一瞬キョドってしまったが翔はケロッとした表情である。

すると、翔はそんな涙目のことりの後ろに回り、机の上に乗っかかることりの頭に手を置いた。

 

 

 

「人の心なんて、小学生でも、高校生でも、ましてや神様でも、それはわからないと思う。でもね、こうやって人に寄り添って助け合う。こんな事はできるんだよ」

 

 

ことりはハッと目を見開き、頭を起こして後ろを振り向く。

翔は慈愛に満ちた女神のような顔で微笑んでいた。

 

 

 

「翔くん…」

ことりの目蓋から水がさらに溢れ堕ちる。

それは先程とは違い、心地よい涙。

 

 

「…泣いていいんだよ、おもいっきり泣いて、人は成長するんだ、僕だってそれで仮面ライダーに成長したんだ!」

 

翔は母のようにことりを慈愛に満たし、ことりは翔の胸に顔を重ねる。

回りに日が当たり始め、ことりにもついに日が当たる。

 

スポットライトに当たったようにことりが輝いて見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お兄ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

感動的なタイミングで璃奈が入ってきてしまった。

いや、場面をしらないだろう彼女は誤解を招くかもしれない。

 

 

 

 

 

「あ、璃奈。どうしたの?」

ことりは違和感を感じながら反応が遅れてしまい、二、三秒してから翔から離れる。

翔は気づいていない。璃奈は恐る恐る口を開いた。

 

 

 

 

「その……お兄ちゃんとことりちゃんて」

「違うよ!違うから!!」

 

ことりは全力で否定に入った。だが…

 

 

「?何々?どういうこと」

翔は首をかしげて璃奈は問いかけ、ことりは青ざめながら璃奈は察したようだ。

 

 

「まさか…幼気な子を襲う趣味が……お兄ちゃん逃げよう」

「待って!誤解してるよ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、何とか誤解は解けたのだが翔は璃奈と先に部室に戻ることに。

 

 

ことりはもう少し歌詞を考えると教室に残ったのだが…

 

 

 

 

 

ことり視点

 

 

「………」

 

 

胸がドキドキする。

さっきから込み上げてくるこの気持は何なのだろう。

 

胸いっぱいに甘さが広がって優しい匂いがことりを包む。

 

穂乃果ちゃんとは違ったドキドキ感、

 

 

 

 

 

 

 

翔君?

 

 

 

初めて出会ったときからなんとなくこの気持ちは感じていたけど段々と強くなってきた。

 

胸が焼けそうなほど熱く、それでも心地よい

 

 

 

あれ、もしかして…

 

 

翔の顔を想像する。

その瞬間、ブワッと温かい気持ちになる。

ことりの頬は薄赤く染まり、左手を胸に重ねる。

 

 

 

 

 

 

恋……

 

 

 

 

 

 

 

紛れもない恋心、一度深呼吸をして窓を見る。

 

 

翔のあの空のような異材に満ちた優しさ。

 

「空」ということりに飛べる環境をくれた。

 

 

 

 

「ありがとう、翔君。わかったよ」

机に向かい合い、ペンを握るとそのペンは止まることなく歩み続ける。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~ED 眠れる森に行きたいな(天王寺璃奈)~

 

 

 

部室に向かっている途中…

 

 

 

「お願いがあるの」

璃奈は翔の服の裾を引っ張って呼び止め、秘密にしたいことがあるのか近くの教室に連れてきた。

 

 

 

 

「どうしたの、急に。まぁ僕にできることなら…」

 

すると璃奈は改まった態度でとあることを頼み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「え…ええぇ!?り、璃奈が…!?……わかった僕にできることなら何でも言って!応援するよ!」

翔は一瞬驚いたが璃奈の本気さに押されて手伝うことにした。

 

一体璃奈は何を頼んだのであろう。

 

それはまた次回のお話で…

 

 




ということで第五十六話でした!


ことりがついに攻略(((((殴


左翔の無意識攻略済み女性(ゼロな二人まで)
真姫、希、花陽、海未、ことり、A-RISEの面々、ティルル、志満姉、


これ以上は増えない…と思います。

そして最後のりなりーの意味深シーン…



次回、衝撃展開が…!?

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ワンダーなZ~テレテレパシー〜

第五十八話です!


今週の金曜から昨日は学校祭でした!



Twitterでも投稿したように私は女装してシンデレラのママ役で登場しました(笑)
去年はプリキュアをしたんでもしかして来年も…!?


では話を小説に戻します。

…タイトル?さぁ、なんのことでしょう(すっとぼけ)
ですが、サプライズがあります!


それではどうぞ!


「よし、今日はここまでにしましょうか」

 

屋上にいるμ'sと風野。

 

 

 

 

あれから曲は完成し、衣装はメイド服で歌うことが決定した。

ライブ決行日は4日後の土曜日だ。

 

「疲れた…」

 

穂乃果は床に寝そべって夕日を見上げる。

ダンスはしないのだが、音楽室が使用されているらしく、使用できないのだ。

 

「…じゃ、私帰るわね」

真姫はバッグを持って帰宅しようとしている。

 

いつもなら翔のところに行くのに…

 

 

 

 

実はここ最近、翔は部活に姿を表していないのだ。

 

風野にそう伝えたらしいが一切風野にも理由は語っていないらしい。

まぁ風野がマネージャーとしているため翔はいなくても練習はできるのだが、μ’sのみんなも不思議に思っているよう。

 

 

 

「にしてもあいつ、最近どこいってるのよ」

にこは呆れた口調で風野に問うが、風野は首を横に振った。

「わかんないわ、こっちが知りたいわよ。希、占いとかできないかしら」

希はすでにカードを出していた…が嫌々そうに占い始める。

 

「正直プライベートは占いたくないんやけどな…んってあれ、いる!」

 

「いるってどこ?とっちめたいんだ「音ノ木のどこかにいる!」は、はぁぁぁ!?」

衝撃に事実に開いた口が塞がらない。

風野はすぐさま屋上を出て翔を探しに校舎内に入った。

 

 

「私達も探しましょう、穂乃果!早く起きてください!」

「待ってよ…もうフラフラ…」

穂乃果は海未に起こされながら歩き、先に凛、ことり、花陽、三年生三人組が入り、二人も急いで追いつくように入る。

 

 

~OP ドキピポ☆エモーション~

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二回まで降りてきた。

翔の姿はまだなく、風野は他のメンバーと合流して血眼になりながら捜索している。

 

「だめです…見つかりません……」

花陽は弱音を吐いて息を上げている。

「占いは本当なんでしょうね?」

「ええ、うちの占いが外れたことはない」

希は自信満々に語るがそろそろ雲行きが怪しくなってきた。

 

 

数人が諦めかけたその瞬間…!

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、こんなに揃ってどうしたのかしら」

横から理事長、南つばめが現れた。

 

「理事長!左君を見てませんか?」

絵里が問うと、理事長は首を立ての振ったのだ。

 

「え?えぇ。さっきまで音楽室にいたわよ、でももう帰ったわね、鍵も返却してもらったし」

「そんな…」

風野は撃沈したように床に倒れ込むように座った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

鳴海家

翔と風野の部屋

 

 

 

部活が終わり、翔は一人の部屋でとある衣装の手芸をしている。

 

セーラー服のような白と黒を貴重としてピンクも強調させ猫服を彷彿とさせた衣装だ。

 

 

 

「よっし、この調子なら明後日までには…!」

夜10時、もうすぐ寝る時間が迫っている。

翔は作成中の衣装をロッカーのハンガーに掛けて、他の自身の服で隠すように後ろに設置した。

 

そして机から立ち上がる…と

 

 

 

 

グウゥゥゥ…

 

 

腹の虫が呻き声を上げている。

晩飯を食べたとは言え、その後に仮面ライダーと衣装作成をしたらお腹が空いたようだ。

 

 

 

「…しょうがない、ちょっくら料理でも」

部屋を出てリビングのキッチン、冷蔵庫の中を見る。

 

「…あ、カプレーゼ作るか」

 

カプレーゼ、

トマトと生ハム、モッツァレラチーズを花のように置いていき、オリーブオイルとバジルをかけるイタリアの料理。

おつまみやサラダにもなるのだ。

ちなみに作者(ぷよでっせ)の好物の一つである。

 

 

翔はそれとたまごかけご飯も作り、夜食としては十分だ。

 

 

 

「いただきまーす!」

少なめのカプレーゼに手をつけようとした時…!

 

 

「お米食べろ!」

某熱血テニス選手の真似、コスプレをした風野が背後のドアから風野が現れ、たまごかけご飯ご入った茶碗んを取り、カプレーゼにぶっかけた。

 

 

 

「え、!?ちょ何してんの!?」

 

「完成!風野特性、カプエッグライス!」

 

「悪魔の風野カレーを思い出すからやめて」

翔の顔は一気に青ざめた。

あんなゲテモノご飯を食うなんてただの拷問の一種、またはそれ以上のことである。

翔はなんとか味を少々変えながらせめて食えるほどの味に調味料などをわんさか使って調整していき、何口かまずい状態の風野料理を食べたことにより少々気持ちが悪くなってしまった。

 

 

だがそんなこと構わずに風野は味付けで調整したご飯を少しずつ食べている翔に質問をする。

 

 

 

「そういや翔、最近μ’sに顔だしてないけど何かあったの?」

「!?」

食べ進めていた手が止まる。

体に瞬間接着剤をかけられたように息も止めている。

 

「どうなの?隠し事はしないってこの前約束したばかりじゃない?今日は音ノ木坂の音楽室にいた話を聞いたけど…」

 

翔にはわかる、

風野は笑顔を作っているが本当の心情はちょっとばかり怒っていると…

 

「えっ…とね、実は」

言葉が詰まる、ここで「あんなこと」を言えるわけがない。

頭をかき巡らせて出した結論は…!

 

 

「…そう!μ’sの曲を作るのに色々な楽器は弾けたほうがいいと思ったからこっそり練習してたんだ!……あっ、他のみんなには内緒にしてて!」

翔はなんとかバレないようにうまい表情で演技をする。

 

風野の顔を見上げると…!

 

 

「はぁ…全く」

と困ったようにため息をしていた。

 

「わかったわ、μ’sのみんなには言わないでおくわ、練習するからにはしっかり学習しなさいよ、こっちでなんとかごまかしておくわ」

風野は翔にグータッチをしようと拳を突き出し、翔も「うん、ありがとう!」と突き出した。

双方の拳が触れようとした瞬間、風野の拳はパーになり、翔の小さい拳を包み込んだ。

翔は一瞬バレたかのように心が汗をかいたが風野が「ごめんごめん、ちょっとからかってみたくて…」といったため、ホッとした心を取り戻した。

 

それから翔はいそいであまり美味しくない(不味い部類に該当する)風野か改造し、調整を施したご飯を食べ、飲み込むように平らげた。

 

「それじゃ、もう遅いし歯磨きして寝るよ、おやすみ!」

風野の「ええ、おやすみ」を聞き、翔はドアを締めて洗面所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どうして、翔は約束を守ってくれないのよ……」

風野は翔が出ていったドアに寂しげな目線を向けながらポツリと呟いた。

翔には聞こえているはずがなく、嘘がバレているとは知りもしない様子でウキウキとしながら歯を磨いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして4日語、ついに本番の日だ。

μ’s全員と翔、璃奈はメイドカフェに集まり、今日の路上ライブを宣伝のチラシを一人一人のノルマを設定して配っている。

 

 

一番最初に終わったのはやはりことりであり、それに続いて風野、翔も終わったようで店内に戻ってきた。

 

「あっ、翔ちゃんに風ちゃん!お疲れぇ〜!」

 

 

店内にはスーツ姿のウォッチャマンがいた。

 

スーツ姿のウォッチャマン……

 

 

感の良い読者の方なら気づいているのかもしれない。

以前紹介したとおり、店長が変わったのだ。

 

 

 

 

そう、これなら大半の読者が気づいたであろう、メイドカフェの新店長はウォッチャマンなのだ。

 

 

「ほんと、助かるよぉ〜集客効果もバッチリみたいだし、それに」

店内の方に視線を向ける。

満席に近い状態でこの調子ならすぐに店内は埋まるだろう。

 

「お互いwin-winだね〜!」

珍しい光景なのか?はたまた新店長に就任してから初めて見るのか、カメラを取り出してその光景を撮影しだした。

 

 

「それは良かったです、そういえばウォッチャマンさんと二人は知り合いなんですよね?」

ことりは休憩中で、マカロンを食べながら質問する。

 

「そうそう、壮ちゃんに助けられてねぇ〜そこから知り合ったってわ・け」

鳴海壮吉とは昔からの付き合いであるというウォッチャマン、サンタも同様のようだ。

 

 

そして時間は巡ってきた。

「…みんな、準備はいいね!」

穂乃果の一言、

バックヤードで全員は準備をしている…のだが

 

 

 

「待ちなさい、翔がいないわ」

翔の姿がなかった。

「また!?というかさっきから姿も見てないし…」

真姫や海未、花陽が呼びに行こうとするがそこにウォッチャマンが現れた。

 

 

「時間だよぉ〜!ステージ満員超えてもうっ、ウェクストゥリィィ〜ム!ほら、お客さん待ってるから急いで!」

みんなが黙り込んだ。

 

「…全くしょうがない、どれだけ迷惑かけるのやら……私が探しておくからみんなはステージに集中しなさい」

風野は手を叩き、そのパチン!という音で意識を集中させる。

 

 

 

「でも、私は翔に見てほしいんです!悪いですけど翔がいないなら…」

真姫は服を脱ごうとヘッドカチューシャを外そうとしたが風野はなんとか止めた。

 

 

 

「待って待って!…よしわかったわ、それなら今度翔の手料理くすねてくるから!それでいい!?」

「みんな、早く行くわよ!」

完っ全に切り替えが早くなっている。

真姫はステージへと爆進し、その様子を他のメンバーは苦笑いしながら追いかけた。

 

 

 

「…さてと、翔はどこかしらね〜」

風野は逆方向に捜索に出かけた。

 

 

 

 

 

 

 

そのころ翔は…

 

「どう?似合ってるかな…」

璃奈が来ている衣装、数日前まで翔が作っていた服を最終チェックとして身だしなみを整えている。

 

「うん、似合ってると思う!サイズ合ってよかった…」

ここは…!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

メイドカフェ路上

 

 

 

 

「「「「「ワァァァァァァァァァ!」」」」」

 

 

 

 

歓声を送る観客。

μ’s全員が登場した。

だが風野の姿はなく、翔も当然居ない。

 

 

 

 

「皆さんこんにちは!私達は音ノ木坂学院、スクールアイドル、アイドル研究部の」

 

「「「「「「「「μ'sです!!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

遠巻きからは翔がその声を聞いていた。

だが、扉の後ろからでμ'sからは見えないのだ。

 

そしてついに音楽が流れ始めた。

 

 

 

「…すごいね、これがμ'sなんだよ」

翔は後ろにいる璃奈を見る。

 

 

 

「…」

だが様子がおかしいのか、衣装を着たまま、璃奈は固まっていた。

 

 

緊張しているのかな?

そう思った翔は座っている璃奈の横に座る。

 

 

「大丈夫だよ、たしかに人は多いけどたっくさん練習したじゃん、それにさ、観客なんて金平糖と同じだ!って思えば歌えるはずだよ」

璃奈の手を握る。

よく見ると、璃奈の顔が若干赤面しているのがわかった。

 

 

「…お願い」

璃奈はそう言うと、急に翔に抱きついてきて、離さまい…と抱きしめた。

 

 

 

「始まるまで、一緒にいて」

甘えてきた璃奈に一瞬戸惑った翔だったが、特技である慈愛で無抵抗で微笑んだ。

「…始まるまでじゃないよ、繋がってるよ、どこまでも。心はみんな一つしかないからこそ、璃奈はひとりじゃない。僕だって、μ'sだって、みんながいる。だから、安心して」

 

翔の一言、それを聞いた璃奈は安堵したように息をつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬微笑んだ気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしている内にサビの後半までやってきた。

 

 

「…来たよ、出番」

「うん」

緊張は取れたようで深呼吸をしている。

まだ手は握っているがもうすぐ離すのである。

 

 

 

 

「…!ありがとうございました!!」

「「「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」」」

ことりの号令で全員が頭を下げて微笑んだ。

 

 

 

 

 

「いくよ、璃奈!」

「いこう、お兄ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッ!

 

 

 

 

 

 

 

今、運命の扉が開いた………!!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

μ's視点

 

 

 

 

ライブは終わった、

だが翔の姿はないままだった。

 

「「「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」」」

 

 

礼をして、私達がステージを去ろうとしたその時…

 

 

 

 

「ちょっと待って!」

 

 

私達から見たら横(左)の方から

 

そこのいたのは翔、そして璃奈。

 

 

 

「ふたりとも!?」

翔を探そうとしていたが諦めたのか、ライブを見ていた風野は驚いて声を上げる。

 

 

「…みんなにお願いがあります!」

翔は璃奈の肩をトントン…と叩き、前に歩ませる。

 

 

「……天王寺璃奈です…」

「この子はスクールアイドルμ'sからスクールアイドルに憧れ、目指そうとしています!だからこそ、お願いです!」

 

翔は深呼吸をして、前にいる璃奈の後ろ姿を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「璃奈に歌わせてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「えぇぇぇえぇえ!?」」」」」」」」」

 

 

全員が驚いた顔で二人を見る。

風野も口に手を当てて、驚いている。

 

 

「で、でも曲は…」

「僕が作った、お願いです!一度で良いんです!」

 

 

 

 

 

「……わかった」

 

 

 

一言を放ったのはことりであった。

 

 

「…私も璃奈ちゃんのステージ、気になる!」

穂乃果も頷き、二人がステージから避けると、それに続いて他のメンバーも避けていく。

 

「璃奈ちゃん、頑張るんやで~!」

「私達が譲ったんだから失態したら許さないわよ!」

 

希とにこが璃奈とすれ違うときに、応援を送り、ステージに着く時には、μ's全員から応援を受けていた。

 

 

 

「………スーハー…」

緊張で深呼吸をするなか、サポートの翔は後ろのスピーカーをいじり、作成した音楽のディスクを入れる。

 

 

(始めるよ)

璃奈後ろから視線を送った翔は璃奈と目が合い、観客の方を向いた。

 

 

 

そしてが翔が作曲した璃奈の歌、「テレテレパシー」が鳴り始める。

 

 

 

 

 

もう一度深呼吸をして、ついに歌い出し…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………!」

 

 

 

 

 

 

歌は流れている。

だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉が出なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

※璃奈視点

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前の出来事…

 

 

「…私、スクールアイドルやってみたい、だから今度のμ'sのライブで私も歌いたい」

 

「え…ええぇ!?り、璃奈が…!?……わかった僕にできることなら何でも言って!応援するよ!」

 

 

 

私、璃奈が始めてお兄ちゃんがマネージャーをしているスクールアイドルμ'sの学校に行った日、私はやってみたいと伝え、お兄ちゃんと協力の元始まった秘密の練習。

 

 

 

「…どう?いいかな、これで良かったら…!」

「……うん、いい曲。ありがとう」

 

無表情な私

 

 

 

どれだけ頑張っても感情が出ない。

 

今は違うが、小学に入ったばかりの頃は同級生に虐められた。

けど、お兄ちゃんが私を救ってくれた…あ、あのころはまだ翔くん…だったはず。

 

 

 

それからお兄ちゃんは毎週1日、私と感情を出す練習をしてくれた。

しかもμ'sのマネージャーとしての仕事があったと言うのに…

 

 

 

そんな私はお兄ちゃんと同じように、よく話している言葉、「スクールアイドル」を知ろうと思い、μ'sを知った。

 

私も出きるかな…

 

そう考えていたが………本心は違う。

 

 

 

 

それは「お兄ちゃんへの恩返し」

 

 

お兄ちゃんはスクールアイドルが好き、だから私が一足二足早くにスクールアイドルをやりたいと思った。

 

たしかにお兄ちゃんには迷惑かもしれない…けど今出きる感謝はこれだけ…。

 

 

 

 

 

 

けど……

 

 

 

 

 

~~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

声が出ない。

回りの人に見られて緊張しているのかもしれない。

 

 

 

 

汗が流れてきて、それは目からも…

 

 

 

悔しい

 

 

 

 

そんな感情が溢れだし、

スカートを強く握る。

 

 

 

(こんな出来の悪くて…何もできない妹で……ごめん………)

 

璃奈は涙を流し、ついに曲はサビに入ってしまう…

 

「璃奈ちゃん…」

 

ことり達は不安そうな表情を浮かべる。

 

 

 

回りの人も残念そうにしていてため息をついていた。

観客が帰ろうとしているその時…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダッ…!

 

 

 

マイクを持った翔は機材そっちのけで璃奈のところに走り出した…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…想いよ届けこの距離繋いで~」

 

 

 

 

 

 

 

歌声がした。

 

 

 

 

これは…紛れもないお兄ちゃんの声…?

 

 

 

 

後ろを向くと、マイクを取った翔が歌っていた。

 

 

「何度も何度も伝えたメッセージ~」

 

翔は一歩ずつ歩み、璃奈の横に並ぶとマイクを持っていない右手で璃奈の左手を繋ぐ。

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんの鼓動が聞こえてくる…

 

 

 

 

 

あっ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんも緊張……してるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そっか…………緊張するのも、怖いのも私だけじゃない…そうだよ、お兄ちゃんがいる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

璃奈の目が輝きだした、

 

 

「「想いよ届け笑顔を繋いで何度も何度も届くよメッセージ~」」

 

 

 

二人の声が重なった!

璃奈は本心を振り絞り、翔と共に歌い始めた!

翔は嬉しそうに笑いながら歌う!

 

会場にもボルテージが入り、観客だけでなくμ's、そして窓越しから店内のお客さんやウォッチャマンまで手拍子を送っている!

 

 

 

「「みんなのヒカリが導くんだ~テレテレパシーテレテレパシー届けよう~!」」

 

 

 

 

そして、曲は止まりライブは終了し、会場からはアンコールの声がなる。

 

 

 

 

 

「一緒に歌おう!璃奈!」

「うん、お兄ちゃんと一緒なら不思議と歌える」

 

マイクからその言葉が鳴り、観客が歓声を上げる。

すると璃奈は何を思ったのか、地の足を蹴って翔に抱きつく。

翔は困りながら璃奈を持つ。

 

その二人を見て観客達は微笑ましく笑う。

 

 

 

その傍ら…

 

「…なぁ、まさか璃奈ちゃんも翔くんのこと好きなんかな…」

 

「…負けた…!(ダーリン)に抱っこしてもらうのは私ダッタノニ…!!!!」

 

「嘘でしょ!?ライバル多すぎるよ~……」

 

「天王寺璃奈…ちょっと気を付けなければなりませんね…」

 

「さ、さすが…璃奈ちゃん、でもことりも負けない!」

 

「ちょっと待って…!え、今翔と璃奈が兄妹みたいにこの人達思ってない!?天王寺!あんた絶対ブッ◯◯(放送規制)!」

 

 

あら~μ'sの翔派の皆様方、そして風野。今日は璃奈に大敗北…!?

 

 

 

 

だがそれも知らずに二人はまた歌い出した!

 

 

 

 

目と目が合った瞬間~!」(翔)

世界が代わり出した~」(璃奈)

 

 

 

「「想いよ届けこの距離繋いで~、何度も何度も伝えたメッセージ~!」」

 

 

 

 

幸せそうに歌う二人。

 

 

 

 

後日、新聞で有名になったのはまたエピローグにでも…

 

 

 

~ED テレテレパシー(左翔&天王寺璃奈)~




ということで、第五十八話でした!


サプライズとしてまさか、璃奈と翔がテレテレパシーを歌うという…

これからも璃奈は登場しますし、以前希が言った通り後の展開でいないと詰みになりますし…
二期でのキーマンははっきり言って璃奈です。


次回はエピローグです!
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エピローグ4-1 璃奈、伝えたいキモチ

エピローグ4−1です!


次回の4−2で第四章は終わりになります!

先日、SAO(ソードアート・オンライン)を一期まで見終わりました!
クライン推しの私からしたら、最終回でクラインが出たときは真面目に涙出そうになりました。

二期も見るのですが、同時進行で、次はスラムダンクを見ていこうと思っています!


それではエピローグどうぞ!


「すごいです!本当に翔君と璃奈ちゃんが新聞に…!」

 

μ'sのライブ、そしてハプニングとして璃奈(翔と共に歌ったが…)のライブがあってからの二日後、部室に集まったμ's、翔、そして璃奈。

 

 

 

新聞の記事には小さいが、『謎のスクールアイドル!?ピンク髪の少女と黒髪の少女!』と見出しに書かれていて、二人の写真もあった。

 

「…ねぇ、僕って本当に男なんだよね?なんか間違われてるんだけど…」

 

「ま、まぁまぁ、凛だってよく間違われるにゃ…」

 

意気投合したのか、二人して手を握りあっている。

その光景に、真姫は鋭い視線で凛を睨み、

 

 

「チッ…」

 

と舌打ちして翔を奪い、自身の膝の上に乗せる。

 

 

 

「…とりあえず、この話は置いておきましょう。μ'sのこれからの活動を話し合いましょう?」

 

絵里の後ろにカレンダーがあり、次の週のます目には「夏休み!」と赤い文字で大きく書かれていた。

 

 

「…夏休み、何かすることはないのかな……」

 

 

 

 

夏休み

 

 

 

 

学生にとっての大きな癒しのひとつ。

 

 

旅行に行く人もいれば、家でゴロゴロする人もいるだろう。

部活で忙しいものだってもしかしたら…(作者)

 

 

「とりあえず今出ている夏休みの実行案は、翔が言った『レクリエーション』風野の言った…………言った……『よ、夜の学校…でお泊まり』」

最後の言葉から、絵里の足はガクついていた。

 

 

「…それで、他の人は何か考えたん?」

 

希は他のメンバーを見ると、穂乃果が手を上げて「はいはい!」と元気よく上げていることに気が付き、指名した。

 

 

 

 

 

「私、みんなで合宿したい!!!」

 

 

 

 

 

「「合宿?」」

 

 

ことり、海未が声を合わせて相槌を返す。

合宿といえば、部活などで泊まり込みで練習をし、仲間たちとの絆をく噛めると同時に、思い出にもなるというあの合宿だ。

 

 

 

 

「で、でも合宿場所は…」

花陽がそう聞こうとすると、穂乃果は知っていたかのように「そうなんだよね〜…」と考え込む。

 

 

だがそう簡単に見つかるはずがないだろう。

合宿場所なんて…

 

 

 

「…ねぇ、真姫ちゃんの家って広いけど合宿なんて無理かな?」

 

翔は上を見上げ、他のみんなの視線も真姫に向く。

 

 

 

「この人数はちょっと…でも翔のお願いなら、私も頼んでみるわ。ちょっと抜けるわ」

と真姫はスマホ片手に部室を出る。

 

 

 

翔を引きずって。

 

 

 

 

「え、ええなんで僕まで!?」

「当たり前じゃない、さ、付いて来なさい♡」

真姫の目は歪んでいると同時に、ハートマークが浮かんでいる。

 

 

そして数分後…

 

 

 

 

 

「オッケーだって!ただ真姫ちゃんの別荘みたいだけど」

 

別荘でならオッケー!という扱いになった。

 

他のメンバーも喜んでいる。

 

 

 

「じゃあ、翔が私達より遅く夏休みに入るから、翔からみて夏休み初日から一週間合宿しましょう!」

 

 

合宿が決まった!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

帰り道

 

 

 

翔、風野、海未、穂乃果、絵里は璃奈を連れて帰っている。

 

 

「………」

全員は後ろで隠れてストーカーをしている真姫には気づいていないが…

 

 

 

「…今日はありがとう、合宿までは参加する気はないかな…」

 

璃奈はあくまでもμ'sではないため、自身は合宿には参加しないらしい。

 

 

 

「そっか…いつでも遊びに来てね!璃奈ちゃんなら大歓迎だよ!」

 

穂乃果は璃奈の頭を撫でながらそう言った。

 

 

すると、璃奈は何かを言いたそうに翔を見つめた。

 

 

 

「…どうしたの?なんか服についてる?」

 

自身のズボンなどを触って目視で確認するなか、璃奈は首を横に振って、翔の左手を掴んだ。

 

 

 

「…二人で、話したいこと…あるの」

 

翔は頭にクエスチョンマークを浮かべるなか、海未、絵里、風野は察したようで海未は焦りだした。

 

 

「い、いえいえ璃奈さん!もう遅い時間ですしまた今度というときでは…!」

海未は信じられないほどの早口になっている。

 

そこに風野が割り込んで二人の前に立つ。

 

 

 

「…わかったわ、とりあえず日が落ちる前には帰ってきなさいよ?私達は先に帰っているから」

 

 

風野は海未を引っ張りながら帰宅路に着いた。

それを背景に絵里、穂乃果も翔に手を振って帰っていく。

 

 

 

 

 

 

 

璃奈の部屋

 

 

 

 

 

 

 

「…じゃあ、伝えたいことって何?」

 

 

翔は璃奈の部屋のベッドに座りくつろいでいる。

 

璃奈も電気をつけた後に翔の横に座る。

 

 

「…ありがとう、お兄ちゃんがいたから、あの日、歌えた」

 

ボードを抱きしめながら頭を翔の肩に乗せた。

少し「んっ」と声を上げながら璃奈の方を見る。

 

「お礼なんていらないよ、僕だって、ライブしてみたいって気持ちはあったからさ。面白かったね、二人でのライブ」

 

すると、翔は気がついた。

 

璃奈の勉強机のうえに先日ライブをしたときの衣装があったことに

 

 

 

 

「…お兄ちゃんはさ、私のこと、どう思ってるの」

 

「え?」

璃奈の衣装をもう一度近場で見ようと立ち上がった瞬間、質問された。答えを考えながら、もう一度ベッドに座り、寝転がる。

 

「…大切な妹かな、血は繋がっていなくてもさ、璃奈は璃奈、僕の大切な妹、璃奈だってそう思ってくれてるのかな?」

と体を横に倒して璃奈の方を向く。

 

「…うん」

少し悲しそうに頷き、翔のいる方向に体を倒し、向かい合うような体制の二人。

 

 

 

「あれ?な、なんか失礼なことしちゃった!?」

と聞くも璃奈は「ううん」と横に首を振っている。

 

 

「じゃぁ、これだけ」

 

璃奈は起き上がると寝転がる翔の前に立ち、倒れ込むように翔の胸に顔を入れる。

 

 

 

「…大好き、妹じゃない気持ちで」

 

顔を赤らめて告白をした。

そしてホールドするように後ろに手を回して、離れないように抱きしめた。

 

 

 

「璃奈…僕も好きだよ」

 

 

 

 

 

 

 

あれ?ゼロな二人完結!?

 

 

最終回、暴走した翔を璃奈が調理するEND!?

 

 

 

待ってやばいって!

これじゃあダブルな二人に繋がらな…

 

 

 

 

 

「兄としてじゃなく、友達として!」

 

 

 

 

 

 

あっ…

 

 

 

 

 

 

 

よかった、最終回じゃないようです、続行です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、えぇ…」

 

璃奈は若干困惑したようだがそれでも抱きしめるのをやめなかった。

 

 

 

 

 

(いつか、お兄ちゃんとずっと一緒に入られる日が来るように…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

義妹、璃奈の表情は相変わらず硬いが、翔には感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

璃奈もライブ、喜んでくれたんだな…と




エピローグ4−1でした!


はい、嘘つきました。


璃奈を攻略した翔。
ゼロな二人は本当に、これ以上攻略は無いだろうと思います。


次のエピローグは真姫と???視点から進みます!


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エピローグ4-2 闇と(シャドウ)の動き

エピローグ4-2です!


次章は夏休み回!

合宿は大体ネタ回になる予定で、あのプラゴミも再登場!?



それでは第四章ラスト、どうぞ!


「じゃあ、また明日ね」

 

 

明日は学校である。

日が沈む前に翔は璃奈の家を去り、璃奈は手を降って見送りをした。

 

 

夕方もいいところで、黒い闇鳥(カラス)も鳴き始めている。

 

 

「…今日も疲れたな、早く家に帰って特訓しないと!」

 

肩を回し、張り切って一歩一歩を歩む。

 

 

 

「…!誰」

 

 

 

後ろから視線を感じた。

 

 

翔は後ろを振り向く。…が誰もいない。

 

代わりに、

 

 

 

 

「にゃ~お…」

と黒猫が泣きながら十字路の壁から姿を表した。

 

「…あっ、猫だ。かわいいな…!」

とそっと歩みより、猫の目の前で立ち止まる。

 

 

「えっと…あった、金平糖」

数粒を取りだし、地面に置くと猫はお腹を空かせてていたようで食べ始めた。

 

 

「…撫でてもいいのかな?」

と猫の頭を撫でようとすると…

 

 

 

「ニャッ!」ガブッ!

 

 

 

と、指を噛まれた。

 

 

 

「痛っ!!」

 

指を引っ込め、確認する。

血は出ていなかったが歯形が着いていて、唾液もねちょっとへばりついている。

 

 

 

「やっぱり動物からよく噛まれたりするんだよな…僕」

翔はなぜか動物から噛まれたりされやすいのだ。

唯一噛まないのは千歌が飼っている「しいたけ」と音ノ木坂のアルパカ二体くらいだ。

そんなことを考えながら翔は持っていたペットボトルの水で指を洗い、ハンカチで拭いた。

 

 

すると、猫がギョッ!とした形相で翔の方向を向いていた。

 

 

 

 

「…?どうしたの」

と話しかけるとすぐさまに猫は逃げていった。

 

 

 

「…なんだなんだ」

溜め息をして立ち上がり、振り返ると…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジットシテナサイ…♡♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫がいた。

 

 

 

 

 

 

 

ガブッ!♡♡♡

 

 

 

 

 

 

真姫は翔の指を噛み、逃げないように翔をホールドするように押し倒した。

あいにく、人目がないというより人がいない道なので、叫んでも誰も来ないだろう。

そして指先から血が溢れてきて、真姫は口腔にそれを含め、飲むように舐めていく。

 

 

 

 

「ヒィッ…!!」

翔は怖がって離れようとしたいが先程述べている通り、ホールドが邪魔しているのだ。

 

そして指を舐められ、ようやく終わったか…と思うと大間違い。

 

 

 

 

サラァッ…

 

 

「スンスン…はぁぁ…♡♡翔の甘い匂い…♡」

髪の毛を掴み、ゼロ距離で嗅ぎ始めた。

もう翔は諦めたのか無抵抗のようだ。

力が抜けていき翔は荒い息で周りに使えるものがないか探す。

 

 

 

…………ない。

 

 

 

 

 

 

計算し尽くされたかのように、周りにあるのは道端に生えた雑草だけ。

 

 

翔はなす統べなく真姫の思いどおりに好き勝手な目に遭わされた。

 

 

 

 

そして数分が経った。

 

 

「はぁ〜っ♡やっぱり翔は美味しいわ…♡」

 

 

 

 

恍惚とした表情で青ざめている翔を見つめる。

 

 

 

「ま、真姫ちゃん…?」

 

 

「これも全部貴方が悪いのよ?、私をほったらかしにして、ここ数日、私と話もしなかったし。まぁ、ここで味わえてからいいケド…♡」

 

 

ようやくとしてホールドが解除された。

 

 

翔は後ずさって真姫と距離を取る。

その表情からは恐怖を感じられている。

 

 

 

 

「真姫ちゃん、最近なにか変だよ…何かあったの…?」

 

 

 

 

「貴方が私と関わってくれないからデショ♡」

 

 

 

怯えるように顔がひきつり、更に息が上がる。

 

 

 

「いやだ…嫌だ!!」

 

翔は力が抜けた足をなんとか疲れた体に鞭を打つように動かし、走って逃げる。だが、真姫は追ってこなかった。

だが、こんなことお姉ちゃんに言えるわけがない。

 

どうすればいいかわからない感情に押し潰される中、翔は迷走を始め、一人、不快で不可思議な気持ちに侵された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

真姫視点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疾走、迷走する(愛するダーリン♡)を見ている私。

 

 

 

舌なめずりをしながら手に残った微かな(甘いマスクでメロメロな私の夫♡)の匂いをかぎ続ける。

「〜〜〜はぁ〜〜〜♡もう、私の酸素はこれでいいんじゃないかしら♡」

 

 

 

 

 

 

(私だけのマイダーリン♡)は最近妹分のあの子(メスガキ女狐)と一緒にいたらしい。

 

ほんと、(浮気症のダーリン♡)って私をほったらかすわよね…

 

 

 

今にもあのガキンチョの顔を思い出そうとしただけで拳から血が出てくるわ!!!!!

 

 

 

 

だからこそ、私は(入院することにしたマイダーリン♡)から(μ'sや風野)を消毒させなきゃならない。

 

 

 

 

 

早いとこ実行したい…

 

 

けど、μ'sのメンバーらには一応義理はあるし…何より、くっつけた理由の一つだから…

 

 

 

 

合宿期間までは待ってあげるわ。

ホントは今にでも(毒に侵された可哀想なダーリン♡)を追いかけて消毒してあげたいぐらい。

 

 

でも、こっちは入院させる手続きやら準備やらをしなければならない。

 

それに私が開発したあの(切り札という名の特効薬)の見直しだってしなければならない。

 

 

 

 

私は自宅の帰路につきながら、今日も今日とて彼を写した世界に一つだけのプロマイドを眺めていく。

 

「…チッ!これは消さないと」

 

その写真には翔だけでなく隣りにいた海未までいる。

 

 

 

「あのメスなんかがいたら私の(愛しのマイダーリン♡)コレクションが汚れてしまうわ」

 

人間を疑うスピードでその写真をSDから削除する。

 

強い息を吐き、スマホを除いていると、不意にカメラのアプリを開いてしまいレンズが開く。

 

すぐの戻そうとすると、目の前にあるポストの下に先程の黒猫が怯えて隠れているのが見えた。

 

 

 

 

 

「うふふ…♡」

真姫は猫の目の前にしゃがみ、猫はギョッとしたように体を震わせる。

きっと何かやられる!

そう思ったのであろうがそれは違った。

真姫はバッグから金平糖を出し、翔と同じように猫に与える。

 

 

 

「さっきは時間を稼いでくれてありがとうね、おかげで気分スッキリよ」

頭を撫で始めた。

翔とは違い、懐くようにすり寄ってきた黒猫。

 

 

 

そして数十秒してから猫と別れ、真姫は家に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休み、何かが起こるのか…?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

 

 

 

 

 

 

「連れてきました」

 

 

 

私、シャドウドーパントことキタノエール(本名:北沢魅声(きたざわみせ))はあの仮面ライダー二人に負けてから隠れて過ごしていたが、黒服を着た謎の男二人に連れていかれ、今長いシルバー色のリムジンに乗せられた。

もちろん抵抗したが、彼らも私同様ガイアメモリを所持していた。

ランクはまぁまぁ低いものだがそれでも二体相手はきついであろう。

 

「よくやった、北沢魅声さんかな…?ほれ、向かいに座るがいい」

 

リムジンの奥には、白髪で少し頭部の毛が薄く、丸サングラスをしたワインレッドスーツの人がワイングラスを片手に持ちながら優雅に座っていた。

 

 

 

 

「…誰よあんた」

無礼?なにそれ美味しいの?という態度で座り、黒服から銃口を向けられる。

 

 

「貴様っ…!この琉兵衛様になんと!」

 

もう、どうでもよかった。

 

正直私はもう外には出歩けないのだ。

 

 

 

「まぁ待ちなさい、私は彼女に興味があって呼び出したのだ」

と『銃口を下ろすように』と指をしたに向けた姿を見た黒服は悔しそうな顔をしながら銃を下ろした。

 

 

 

 

「…なんですか、あーいうことならしませんよ、どうせ、指名手配されてしまったからこそ私を売り飛ばそうと…!」

と怒りの視線を向けた…が琉兵衛はその反応に笑いだした。

 

 

 

 

「ハハハハ!違うよ、魅声くん。私が興味を持つのはこれさ」

 

琉兵衛は懐からガイアメモリを取り出した。

それは財団X幹部しか持つことのできないゴールドメモリ、「テラー」であった。

 

 

「聞くところをよれば、君のシャドウメモリというもの、姿を消せるみたいではないか」

 

 

 

「…それが」

 

「その能力こそ、私が探していた力なのだよ。テラーは見た人を恐怖に陥れ、戦意喪失させる。だが、その力が効かない者もおってな、長々困っていたのだよ。そこで君に良い話がある」

 

 

 

「聞かせてください」

現状況、困っている私。乗らない手はあまり考えられない。

 

 

 

 

「素直でよろしい…」

と悪い笑みをしながら琉兵衛はうなずいた。

 

 

 

 

 

「君さえよければ、私の部下になって欲しいのだ。勿論、指名手配されてる以上、家は私が用意するし金銭面も特別に高額支払おう」

 

 

 

 

「…なるほど」

 

 

かなりの高待遇、不意に鳩に豆鉄砲を食らった顔になってしまった。

 

 

 

「そして、ドーパントとして戦うために私と同じガイアドライバーだ。これがあればガイアメモリの毒素無しで変身が出来る。後は、財団に頼んで君の特訓などもさせてもらう。どうかな…?」

 

 

 

「…わかりました、よろしくお願いします」

 

 

と私は頭を下げた。

だが琉兵衛は「結構結構」と笑いながら立ち上がる。

 

 

 

 

「…ですが、もうひとつお願いです」

 

私はひとつ強欲を働いてみた。

 

 

 

 

「何かね…?」

 

「実は…」

 

 

 

 

 

 

北沢魅声はどうなるのだろうか…




ということで、エピローグでした!


これだけ……



猫に金平糖は与えないでください!
小説の中だからネタで書いていますが、調べたところ猫は金平糖を食せないらしく、最悪の場合死に至る…とのことです。


いいか?お兄さんとの約束だぞっ!(何言ってんだ俺…キモッ)


そして、キタノエールはどうなるのか…
キタノエールは次章出ません!
いつ、再登場するのでしょうか…!




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第五章 波乱と恐怖の夏休み
合宿S~夏、始まる~


第五十九話です!


始まりました夏休み編!
現実とも同じタイミングで始まるという…なんと、いう奇跡っ!


最近ウマ娘熱が再燃、アニメが再放送されてるので、ゲームしかしていなかった私は見ています。

スーパークリークは最高です、


それではどうぞ!


「明日から合宿だね、準備は出来た?」

 

 

夜、7月も後半に入り蒸し暑い毎日が続く東京。

明日からはμ'sの夏合宿が始まる。そのため、翔と風野は準備をしている。

 

 

もう遅い時間なのだが、風野はまだ準備をしている。

 

 

「待って!……あぁもうっ!どうして終わらないのよ!」

未だにバッグに物を入れていなかった。

翔は呆れた目をしながら蒸し暑い部屋の中で団扇を自身に仰ぎながら「自業自得じゃん…」と言い放った。

 

 

 

「まず僕は今日で終業式だったのにお姉ちゃんは数日前から夏休みだったじゃん!何してたの?」

 

 

「…え?そうね…ゲームのRTAだったり仮面ライダーの変身ポーズを見直してたり…」

 

 

「ホントに何してたの!?てか変身ポーズなんて練習しなくても良いしあとRTAってなんのゲーム!?」

すると風野は机の上にあるゲームカセットを指差して答えた。

 

 

 

「メジ◯ー、パーフ◯クトクローザーよ」

「いや、それクソゲーじゃないの!?」

あの某クソゲーハンターか○すまAチャンネルさんが以前に行ったクソゲーの一つ

 

「いや〜何度も何度もフリーズしたりバグったりするから疲れたわよ」

 

 

 

もうツッコミをすることに疲れてきた。

翔はあくびをしながらベッドの準備をしている…と

 

 

 

「あ、そういやスーパー戦隊は録画予約したの?」

「あっ、忘れてた」

翔は小学生、

実は戦隊などの特撮か好きなのであり、翔が月にもらうお小遣いの金平糖分と通帳への貯金以外は大体戦隊の変身グッズに使っている。

孤児院にいた時はそんなものは買えなかったためかなり嬉しいのだ。

その証拠に、ゴセイジャーの変身アイテムを勉強机に飾ってあるのだ。

 

 

まぁそんなこんなで一回に降り、風野も下に準備するものがある、とリビングに向かう。

 

 

 

 

 

「おやっさん、リモコン貸して!」

 

「あぁ…だが明日は朝早いんだろ?早く寝ろ」

と夜であろうともいつもと変わらない威厳を持った目で翔を見ながら手渡した。

 

 

 

「……よし、予約完了!!」

 

「こっちも見つけたわ、モバイルバッテリー」

とボールを手のひらで軽く投げて浮かせるようにしている風野が翔に言う。

 

 

 

「よし、じゃあ僕は先に寝るね、おやす「ちょっと待て」ん?何?」

目を擦りながら振り返る。

 

「マネージャーだからといってサボることはするな、仮面ライダーとしての特訓、あと自分のための特訓もすることだ」

 

「…はい。わかった。じゃあ……」

眠そうに階段を登って先に眠りについた。

 

 

 

 

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

「海だ~!」

 

 

 

真姫の別荘がある駅に着いた。

穂乃果ははしゃぐように海に入り、それに続いて凛、ことりも海に突入する。

 

 

 

「…海未は私ですが」

「紛らわしいわねそれ」

風野は少し笑いながらあくびをする。

長旅で少しお疲れのようだ。

 

 

「…三人とも戻ってきてください!」

海未は連れ戻そうと叫ぶが、希に止められた。

 

 

「まぁまぁ、今日くらい良いんちゃう?合宿は一週間あるんやし!」

 

希も海に向かい、絵里も「面白そう!」と言いながら追いかける。

 

 

 

「さ、海未ちゃん行くわよ」

 

すると海未は一枚の紙、特訓メニューが書かれた物を握りながらプルプルと震えていた。

 

 

 

「…どれ………へっ?いやハードすぎない?」

 

 

「…そうでしょうか」

風野はうーん…と考えながら数秒、何か思い付いたのか、バッグから何かを準備している翔に耳打ちをうち紙を丸めて上空に上げる。

 

 

翔はニヤッとした表情を浮かべ、それを見た海未は怯えたのか、怯んでいる。

 

 

 

「あの…!やめてくれませんか?……いや、なにかこう…胸に嫌な予感がするんですよ…!」

 

だが二人は言うことを聞かない!そっぽを向いた!(ポケモン風)

 

 

 

そして二人は足に炎を纏わせ、回転しながら上空に舞う。

 

 

 

「…へぁっ!?」

聞いたことのない叫びを上げている。

 

丸めた紙を二人でタイミングを合わせて思いっきり蹴り上げる!

 

 

 

「「ファイ◯トルネードDD!!」」

 

 

 

 

二人は急にイ◯ズマイ◯ブンを始めた!

ファイアトルネードを二人で使うこの技、丸めた紙は燃え盛りながらとある方向に向かっていく。

 

 

 

それは砂浜…

 

 

 

 

「…もう、日差し強すぎるわよ……」

にこだぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

砂浜でビーチパラソルの中に入り、涼んでいるにこに向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァン!

 

 

 

 

「ニコォォォォ!?」

 

 

にこの顔面に炎が直撃し、うずくまりながら砂浜に転がるにこ。

今のにこの状態をアニメみたいな形で言えば、頭がアフロになっている。

 

 

 

 

「あっ………(察し)」

 

 

 

「…よっしゃぁぁ!ナイスシュート!」

顔をひきつらせている翔、その真逆の風野はガッツポーズでキメ顔をしている。

 

 

 

「あんたら……!!」

 

 

にこは怒りの形相でゆっくりと立ち上がる。

 

 

 

 

「危ないじゃないのぉぉぉ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

にこにしばかれた二人、

 

 

 

 

数分が経ち、風野は砂浜に絵を描きながら休んでいる。

 

そして真姫、ことりが休みに戻ってきた。

 

 

「あっ、お疲れ~これ飲んでしっかり休みや~」

ビーチパラソルの中には希がいて、クーラーボックスから飲み物を取り出して二人に手渡した。

 

 

 

 

 

「…翔がいない」

真姫がポツリと呟き、辺りを見渡す。

その目は曇っている。

 

 

 

「えっ…?海におらんかったん?ちょっと探してくる」

と希が立ち上がろうとすると、

 

「大丈夫です!!翔は私が見つけますから!!アナタナンカニヤラナイ…

 

 

と翔の分の飲み物もクーラーボックスから出し、疾走して探しに行った。

 

 

 

「…私達も探しに行きませんか?」

「そうやね、かっちゃん、ここ任せても良い?」

 

風野は絵に夢中なのか、手で◯を作って反応した。

 

 

 

 

「…じゃ行こっか」

 

 

 

二人は探しに向かった。

 

 

 

 

同時刻、沖…

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

 

沖の海岸には潮風が吹いている。

 

そこに、クーラーボックスを置き、背もたれの無い小さめのアウトドアチェアに座って海面に着かないギリギリの高さで足をぷらん…と下ろして釣りをしている男の子がいた。

 

 

 

それは真姫、希、ことりが探している翔であった。

 

 

 

 

「…警戒されたのかなぁ」

 

クーラーボックスには採った魚、アジなどが冷凍されて入っている。

着いてからというもの、釣りバカ日誌のように釣りをし続けている。

 

「…というか懐かしいな、よくダイヤちゃんのお父さんと内浦で釣りしてたっけ…」

 

ひょんなことからダイヤの父、黒澤道八と意気投合し、少し前におやっさんと彼が知り合いであったことも知った。

釣りは意気投合し、テクニックを教えてもらったのだ。

 

 

懐かしさに浸っていると、後ろに柔らかいものが当たる感触が…

 

 

「釣り?」

やはり、真姫だった。

まさに真姫、まさか真姫。

 

 

 

 

そんなわけで真姫、かなり露出高めの水着で翔の最中に胸を当てるように抱擁してくる。

 

 

「真姫ちゃんか、ビックリした…ってキテるぅ!」

急に立ち上がり、翔は急いでリールを巻く。

真姫に驚いてヒットしたことに気づいていなかったのだ。

 

 

(うお)ぉぉぉぉ!」

 

 

(さかな)(うお)をかけた渾身のだじゃれを披露しながら魚とのバトルが……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とったど~!」

 

 

 

戦いを制したのは翔だ!

 

魚はかなり大物のサバで、旨味がたくさん詰まってそうだ。

 

 

 

 

「流石翔ね♡」

と真姫がサバそっちのけで翔を押し倒して抱き締める。

 

 

 

「!!!!」

翔の血が引いてきた。蒼白に染まる顔面。

 

先日のことを思い出して翔は思いっきり真姫を押し返し、息を荒くしながら立ち上がる。

 

 

 

「!!…ご、ごめん!」

「…嘘よ」

と真姫はどこか壊れた目をしながら翔…の後ろ、何もない場所を見つめる。

よく見ると、焦点も合っていない気がする。

 

空気が悪くなってしまった。

どうすればいいか沈黙が続いたその時

 

 

 

 

 

「あ、見つけた!」

遠くから希とことりの姿が見えた。

 

 

ことりは走って翔のところに行き、対象的に希はゆっくりと歩いてくる。

 

 

一応、二人によってこの場が悪くなることは免れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凛ちゃん、いっくよ〜!」

穂乃果は水鉄砲で凛を撃ち、驚いた凛は「にゃあぁぁっ!?」と体を震わせた。

 

「ならこっちもお返しです…!にゃ!」

 

水をかけあって遊んでいる。

 

花陽は浮き輪を使って浮かんでいたり、絵里はシュノーケルを使ってダイビングをしている。

 

 

 

「海未ちゃん!海未ちゃんも遊ぼうよ!ほら早く!」

 

「…………」

穂乃果は海未も遊ぼう!と誘うが、恐る恐る彼女は顔を蒼白にしながら振り返る。

 

 

 

 

「…………た………大変………です」

 

 

「………へ?」

 

「海未、水着はどうしたの!?」

絵里は海未の背後に海中から上がってきて驚いたようにシュノーケルを外しながら赤く赤面しながら胸を見る。

 

 

 

海未の上の水着が消えていたのだ。

 

 

「ドドド、どうしましょう穂乃果!わわわ、私の水着が…!」

 

「落ち着いて海未ちゃん!えっと、あ!私のバッグの中に予備の水着があるからついてきて!」

 

「かよちん、海未先輩を守るにゃ!」

 

「う、うん!」

 

穂乃果を筆頭に、海未を隠すように周りを囲んで移動を始める。

 

陸につくと、風野とにこに訳を説明し、穂乃果のかわりの水着を海未が使い、なんとかしのいだ。

 

 

 

 

 

 

「…そういえば、さっきから翔の姿が海にないけど知らない?」

絵里はもう一度海の方を見るが、誰もいなかった。

 

「あ〜、たしか釣りに行ってるはずよ、あっちの方じゃないかしら」

 

 

「せっかくだし翔くんも海に連れてこうよ!楽しそうだし!」

と熱い砂浜を走ろうと穂乃果は探しに行こうとするが、風野に止められた。

 

「待ちなさい、その…翔はありえないほどカナヅチなの。泳ぐことも、ましてや浮き輪でも溺れるし」

 

穂乃果は「え〜…」と残念そうに立ち止まり、説得を試るが、「駄目だ」と風野は言っている。

 

 

「あ、でも翔くんの釣り姿は少し気になるかも…」

花陽はつぶやき、「それならみんなで探しに行こうよ!」と凛が一足先に走って探しに行く。

 

 

「ちょっと待ちなさいよ!ったく、ここの見守りはどうするってのよ」

にこは呆れた目で走っていく凛を見る。

だが、そんなに娘には頭に違和感があった。

重いような…

 

 

 

「って、何よこれ」

 

頭にいた、いや乗っていたのはカマキリ型のメモリガジェット、以前風野がバイクの免許を取ったときに鳴海荘吉から作成してもらったのだ。

メモリを指すことのよってハードボイルダーに変形し、メモリを指していない場合は、勝手に自立して、サポートロイドになるのだ。

 

 

 

「メモリはジェットに任せておきましょう、生憎、翔のもバッグにあるはずだし」

 

 

翔のバッグを漁り、バットショットと疑似メモリを取り出して起動、装填させ二台にここを守ってと指示をした。

 

 

 

「さて、私達は凛ちゃんを追いかけるわよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

 

 

 

「…魚、釣れなくなったな」

 

ため息をしながら、翔はまだ釣りしていた。

 

「…えっと、何匹釣るつもりなん?」

希はクーラーボックスを開けた、そこには5匹のサバがいる。

 

 

「あと1匹かな、正直5匹を釣ったのはすごいけど、全員2等分して食べれる分はほしいよ、今日のご飯に使うからさ」

 

深いあくびをしながら青空を見上げる。

 

 

 

その時、

 

 

「あっ、見つけたにゃ!」

一足先に走っていった凛が翔を見つけたようで、沖に走っていく。

 

「釣りの調子はどう?」

「ぼちぼちかな…でも時間が時間だし、釣れなくなってきたよ…」

 

と言ったその時、

 

 

 

「うん…?あっ!かかった!」

たちまち元気になった翔は魚との格闘が始まり、竿を動かしたりしてはリールを巻く…などと色々な動きで魚を翻弄する。

 

 

 

「翔くん、釣り方からして上手そうだね、釣りって壮吉さんから教わったの?」

ことりの素朴な質問に翔は一言返す。

それは某名探偵でも有名な言葉に似せた言葉で…!

 

 

「静岡の友達の親父に教わったんだよ」

黒沢道八のことだ、

次の瞬間、大きくかけるは振りかぶり、リールを巻くスピードを早める。

 

 

 

そして魚は釣れた!

 

 

 

 

 

…のだが

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃぁぁぁ!って、あれ、なんか付いてる」

 

 

 

 

連れたのは超特大!といっていいサイズのサバ!

大きく水しぶきを上げながら姿を表した!のだが、何か、サバの尾に着いているものがあった。

 

「布?え待ってこれって」

 

「か、翔…?」

真姫もあまりの驚きのあまり、声が裏返っている。

 

 

「…これってさぁ」

「ことりちゃん、言いたいことは同じやね」

 

 

 

 

 

そう、その布とは、女性が海に入るときに必要不可欠な物の!

 

 

 

水着であった。

 

 

白色の上部分の水着を実質釣ってしまった翔、

焦った顔をして口が震えだしてきた。

 

 

「あ、え、その、これどうしたら」

と翔は四人を見ると、ふと、凛の目が(終わった…)となっていることに気がついた。

 

 

 

 

 

そう、これは先程なくした海未の水着であった。

 

 

「…ご、ごめんね翔くん!そんな趣味があったなんて知らなかったよ!ことりの水着で良かったらいつでも見せてあげ…」

「ちょちょちょい!、なんか誤解されてるよね!?僕、変態じゃないよ!?」

 

 

翔は必死に弁明している、希はその様子に笑っており、凛は先程と相変わらずのご様子…おい真姫、お前も水着脱ごうとするな、翔にそんな趣味はないぞ。

 

 

 

そんな最悪のタイミングの中…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女らがやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

「翔くん…?」

 

 

 

穂乃果の声がした。

振り向くと、そこには他のメンバー全員が揃っていた。

 

 

「あ、あんた、そんなエロガキだったの…?」

 

 

「は、はい…?あ、いや。こ、これは」

 

 

 

 

「破廉恥です!!!!!!!!」

 

 

海未は叫びながら翔のもとに走っていく!

そして!

 

 

 

 

 

ドゴォォォッ!

 

 

 

 

 

 

き、決まった~!なんと!理不尽な暴力が海未に力を貸し、翔を襲った!

ラリアットだぁぁぁ!

 

 

 

 

「あべし!…ってうわぁぁぁぁ!」

 

 

 

沖際でのラリアットをクリーンヒットされた翔、耐性を崩しそのまま海に落下!

 

 

ザブン!

 

 

 

 

ここで思い出して欲しい、翔は重度のカナヅチである。

それも、浮き輪で溺れる程の…

 

つまり

 

 

 

 

 

 

「ちょっあばばばば…!だ、だれかおぼぼぼぼ…!」

 

じたばた暴れ溺れてしまっている。

 

 

 

「「「翔(くん)!?」」」

 

 

希、ことり、真姫が驚き、焦っていると風野が三人の目の前に現れ、海を見つめる。

 

 

 

 

「お、おねぇちゃごボボボボ…た、助け……!」

 

 

 

「海の中に、翔がいる…助けに、行こう」

 

 

某アニメのボ◯ちゃんの非公式の台詞を言い出し、助けるのか…!?翔の近くにDIVE!する。

 

 

 

 

 

左風野

 

 

それは悪ふざけの悪魔、

こんなヤバイ雰囲気をぶち壊す、

 

 

 

それが彼女の使命(笑)なのだ!

 

 

 

「あっ…この海っ!深いっ!」

 

 

 

 

 

風野は翔の目の前で溺れるふりを始めた!

 

 

 

「ボボボボ!絵里ちゃん!凛ちゃん!」

 

「ちょっと!早く翔を助けなさいよ!」

「風野ちゃん!翔くん苦しそうだよ!」

怒鳴るように促す二人、だがジムバッチが無いため風野は言うことを聞かない!(謎のポケモン)

 

 

 

「ボボボボ!美渡!宗吉ぃ!」

 

 

「美渡って誰!?」

にこはすかさずツッコミを入れる。

 

 

 

 

「彩希!かのん!」

「ちょっ!なんで私のママの名前知ってるんですか!?」

彩希とは穂乃果のママの名前である。

実は初登場の15話から今回まで一切出なかったため、覚えている人は恐らくいないだろう。

それもそうだが後者もかなり問題だ。

 

 

「てか、かのんってリエラのよね!?まだ時間軸違うしメタ発言過ぎるわよ!」

にこ先輩、ツッコミキレキレですね笑

 

 

 

 

 

 

……一応この後は急いで先ほどの三人が二人を引き上げ、翔は燃え尽きたようにパラソルで休んだそう

 

 

 

 

 

夏休み編

翔をたくさんいじめ(笑)てやるから覚悟しとけよ…?




第五十九話でした!

先日星峰さんとのコラボ小説第一話をダブルな二人で投稿しました。
まだ見てないよ!という方は見てくれると嬉しいです!
星峰さんのpixivの方でも第一話のアレンジが投稿されたらしいのでそちらもどうぞ!


そして重要なお知らせです!


アンケートを実施します!


合宿編の約一週間(七泊八日)のうち、初日と最終日を除く六日日に様々なレクリエーションをします。
そこでとある日にメタ発言あり!仮面ライダークイズ!をするのですが、参加者は四人いて、翔、風野、真姫は決定していますが、他の一人が決まっていません。

なのでアンケートで誰が良いか調査します!
ちなみに、μ's八人は仮面ライダークイズではないもう二つの企画でちゃんと出番があります!


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Uの覚醒~先輩禁止!?~

第六十話です!


去年から私、ぷよでっせはスポーツ系の部活をしていて腰に違和感を覚え、ヘルニアと診断されましたが、実は去年から腰を骨折していたと先日違う整形外科で伝えられました。
しかも悪化がかなり進んでいてこれ以上悪化したら一生分離障、さらにスポーツはもちろん出来なくなり、腰痛がずっと続くらしいです。

整形外科の人からはよくスポーツが出来たな、不思議だ。

といわれ、先日から今日を通した3ヶ月、スポーツ禁止、長時間立つ、座る、歩くのも禁止らしいです。
しゃがむのも痛いので靴を履くときはきついです。




重い話ばかりしてすみません、
本編どうぞ!


「……………」

 

わけあって翔は海に溺れてしまった。

体力を休めるためにパラソルの中で今は休んでいる。

 

 

「…大丈夫?」

花陽が翔の上を向く視線にヒョコっと顔を出した。

 

「…ちょっと気持ちが悪いな……まぁ魚は全員分採れたからいいけど」

夕食に使おうと思っていたサバ。

なんとか六匹、サバカレーにしようと釣りをしたのだが、サバと同時に海未の水着まで釣ってしまい、ラリアットを食らって溺れてしまったのだ。

 

 

「…水いる?」

花陽は翔を見つめ、翔は首を縦に振って水をもらった。

今は花陽が看病しているが、最初は真姫が翔の看病をしたいと申し出たのだが、風野は二人きりにするのはまずい…と感じて真姫を海に連れていき、(連行して)今の状況がある。

 

 

 

「か…翔くんは…その……なんで私に…や、優しくしてくれたの…?」

 

花陽は声を詰まらせながら話した。

翔は素朴に「え?」と反応して考えた。

 

「…人に優しくするのってさ、なんか心がこうっ!ブワッ!って暖かくなるんだよね。でも、最初はやっぱり緊張したな」

 

ビーチパラソルから静岡の方角を見て疎遠になった友達、千歌に想いを馳せた。

 

「…暖かくか…」

花陽は優しく笑いかけ、翔の頭を軽くもって膝枕を始めた。

 

「…ヒーロー、みたいだね」

「そんな……ぼくはまだまだだよ」

笑い会いながら見つめ合う二人。

 

 

「…というか、そろそろ起きないと晩飯が間に合わないよな……よし」

翔は起き上がると、花陽は残念そうな顔をしながら、翔がいた自身の膝を手で撫でる。

 

「ご飯作ってくるよ、今日はカレーだからって伝えておいて!時間使わせちゃってごめん!」

走って持参した鍋などをもって机に向かう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

まずはサバの皮を剥ぐ作業から…

 

 

 

 

「…懐かしいな」

よく沼津、内浦にいた頃は千歌や曜、果南と魚を卸したりしたものだ。

果南が大人顔負けなほど上手で腰を抜かしたよ…

でも、今となったら良い思い出だな…!いつか、μ'sのみんなと帰りたいな…!

 

それに翔はひとつやり残したことがある。

 

 

 

黒澤ダイヤ

 

 

 

彼女にお別れの挨拶を出来なかったのだ。

道八さんとはおやっさんが知り合いだったから会えたけどなんか様子がおかしいって聞くし……

 

 

「…ま、過ぎたことを考えてもしょうがない!」

 

魚をさばき終わり、翔はカレーの用意を始めた。

 

「…あっ、隠し味に金平糖を入れよっと」

翔はバッグからあの禁断のプラゴミ、「グルメスパイザー」を取り出す。

だが、グルメスパイザーは何か変だ。

 

いや金平糖を料理に使うのも変だけどな………

 

「やるぞ!グルメスパイザーMARK Ⅱ!」

 

…………は?

 

 

グルメスパイザーMARK Ⅱ…?

 

 

 

 

実は翔、真姫からもらったグルメスパイザーを以前壊れた別のグルメスパイザーの破片などを使用して改造したのだ。

 

多少ごつい見た目に改造されたグルメスパイザー。

 

翔は当然の如く金平糖を入れて…!

 

 

「いくぞ!ほりゃっ!」

 

 

PON! CRASH! CRASH! CRASH!

 

 

 

 

順調そうにCRASH!出来ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそれは束の間………

 

 

 

バギッ!

 

 

 

 

 

「………………壊れた」

 

 

 

 

あ~!ゴミカス!

 

 

 

 

 

 

翔は残骸を地面の砂浜に投げて怒りを露にする。

 

 

 

 

「………使えないんだけど!?これ!」

普段からは想像できない罵倒。

 

 

だが、翔は一つ思ったことがあった。

 

 

 

 

 

(…あれ、でも今回は何回か耐えたぞ)

 

すぐさま破片を拾い直し、じろっとパーツを見る。

 

 

 

「…改造、できるかも」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご飯だよ~!」

グルメスパイザーのことから約小二時間、海に入っている十人を大声で呼ぶ。そして海水をタオルで拭かせ、全員が簡易的な食卓を囲む。

 

「じゃあ、手を会わせて…」

「「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」」」

 

風野の挨拶から、全員が食べ始める。

 

 

「…!お母さんのカレーと違って美味しい!」

穂乃果は腹をすかせていたのか、早いスピードで食べ始める。

 

「あぁ、よくあるわよね、人によって料理の味付けが変わること」

風野はそういいながら、とある粉をシェイカーに入れ、水と一緒に混ぜながらなにかを作っている。

 

 

 

「やくぶ~つはやめろ!」

「違うわよ、これはプロテインよ」

久しぶりの翔ボケの風野ツッコミ。

 

「…プロテインってどんな味するの?」

「色んな味があるから美味しく飲めるわ。案外カレーにも会うんじゃないかしら…?」

 

 

………あるぇ?なんか雲行きが怪しく…

 

 

 

「ピッチャー第一球!プロテインをおおきく振りかぶって投げた!」

「ナレーションするな!」

にこによる激しいツッコミ…が虚しく、プロテインはカレーに入っていった。

 

 

第二弾 悪魔の風野カレー

 

 

「…これ、どうするのよ」

絵里が呆れた表情で風野を見つめる。

翔は前のことが余程恐ろしいのか、武者震いをしている。

 

「…うん、旨いわ。プロテインのバニラが良い味してるわね」

 

「…ちょっともらうわよ」

信じられないのか、にこは風野カレーをスプーンに取り、口に入れる。

翔が止めようとしたが時すでに遅し。

 

 

味は…?

 

 

 

 

「…………!」

 

 

 

 

 

 

 

「おぅえ……ペッ!ウェッ…」

 

 

 

 

 

 

 

ただいま画面が荒れております、しばらくお待ちください

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「…にこちゃん、ごめん。水いる……?」

翔は申し訳なさそうににこの介護をしていた。

つまりそういうことだ。

 

「…一瞬三途の川が見えたわよ……もうこりごり」

にこの顔は紫色に染まっており、風野カレーをゴミ以下の目で見下している。

にこは水を飲み、口を治している。

 

 

そんな中…

 

 

 

「おかわりです!」

 

 

 

花陽はものすごいスピードでカレーを平らげている。

 

 

たくさんあったカレー…

もう底が見えそうだ。

 

 

「は、花陽ちゃんすごい…何杯目?」

ことりはゆっくり食べながら聞くと。花陽は「八杯目です!」と即答した。

 

 

鍋のサイズはかなり大きめで、目標は一人おかわり一回。

余れば別荘の冷蔵庫に入れて明日のご飯にも回そうと考えたがまだおかわりしてないメンバーもいるため、無理だろう。

 

 

「たくさん食べるんだよ!…まぁにこちゃんは後で食べやすいのなんか作るから…」

 

先ほどよりかはにこの様子は落ち着いたがまだ苦しそうだ。

 

 

おい風野、目剃らすな。

 

 

 

 

そして全員がおかわりをして、最後はやはり花陽。

 

だが真姫もかなりの量を食べていた。

食べながら「フフ…♡翔の手料理♡」と目が病んでいるが…

 

 

「…それはそうとして、みんな。今回の合宿から、一つ決まりを作りたいと思うわ」

絵里の提案にみんなが視線を集める。

 

「今回の合宿から今後、先輩を禁止にしようと思うわ」

 

「えぇえ!?先輩を…」

「禁止!?」

穂乃果と凛が交互に驚いた。

 

「そうや、これは三年生四人で話し合ったんやけど、先輩後輩を意識していたら溝が出来て上達が遠ざかるかも知れないから、この意見を考えたんや」

 

「…どうかしら、というよりみんな翔を見習って欲しいけど」

次に翔に視線が集まる。

まぁ本人はにこの介護で気づいていないが…

 

 

 

「…みんな!やってみようよ!ね!風野()()()()!」

凛は少し前から、風野のことをちゃん付けで呼んでいたため、抵抗はあまり無さそうだ。

 

 

「…それもそうですね、私も賛成です」

海未も賛成し、続々と賛成の意見が挙がった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「すごい!お金持ちの家でよく見るやつ!」

 

 

 

夕食の後、μ'sと翔は真姫の別荘にやってきた。

穂乃果がその別荘の豪邸さにはしゃいでいる。

 

 

「穂乃果、はしゃぎすぎですよ!」

と海未が注意する…その時

 

 

 

 

ガサゴソ…

 

 

風野が暖炉の近くで自身のバッグを漁って何かを探していた。

 

 

 

「…風野、何してるの?」

絵里はまたもや嫌な予感がしたのか、風野の肩に手を置き、口を引き着かせて質問した。

 

 

「ん?焼き芋よ。……なによ、やらないわよ!十一個しかないもの!」

 

「……どこからツッコミしていいか分からないわよ…とりあえず、人の家で焼き芋やめなさい!マッチもしまう!てか…全員分焼き芋あるじゃない!……あと焼き芋今時期じゃないでしょ!?」

 

 

 

 

WAO…絵里はすべてツッコミ切った。

だがマッチは離さず…

 

 

シュッ…!

 

 

 

 

火が付いてしまった!

このままだと暖炉が……

 

 

 

 

だがストッパーが動いた。

 

 

「なにしてんの…」

 

バシャッ!

 

 

どこからか水が入ったペットボトルを出して開封して風野の頭の上に投げる。

水は風野の頭だけでなく、マッチにもかかり火が消えた。

 

 

 

 

「やめてくれない…?」

真姫は呆れた目をしながら髪を弄る。

 

 

 

「あのね…暖炉には()()()()()が来るのよ、だからサンタが通りやすいように火は付けちゃだめよ」

 

翔も「うんうん!」とうなずきあっている。

 

 

 

 

(…あれ、真姫ちゃんって……サンタさんのこと)

 

 

風野はそう思うと笑顔を作り、夢を守ろうと動く。

 

 

「…そうよね、ごめんね真姫」

風野は謝り、それに絵里も続き、演技するように風野を小突く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「真姫…あんたwサンタって…ww」

にこが笑いを堪えだしている。。

これまた嫌な予感が頭をよぎる…

 

 

「いい…?wサンタさんってのは…」

にこぉぉ!

それ以上言うな!

宝条絵夢ゥ!

 

 

「だめだよにこちゃん!」

凛はなんとか禁断の真実を語る前ににこの口を塞ぎ、それ以上は喋らせまい…と手に力を入れる。

 

 

 

「それ以上は言うのは重罪だよ!特に翔君は…!」

 

三人がわちゃわちゃとするなか、翔と真姫は首をかしげながら見つめあった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

夜11時

 

 

カラスが鳴いていた時間も束の間。

夜になるとセミの音が活発に聞こえてきて五月蝿く、夏の醍醐味が鳴り響く。

 

 

 

「じゃあ夜も遅いし、寝ましょうか」

部屋の電気を消そうと風野が立ち上がった瞬間

「え、ちょっと待って」

 

 

 

 

 

翔は鳩に豆鉄砲をくらいながら他のメンバーに言う。

 

 

「い、いや僕の寝る部屋は…」

「…?ここで寝ればいいんじゃないの?」

 

風野は「なにいってんだこいつ…」と言わんばかりの顔で他のメンバーを見る。

 

 

「翔、私の隣で寝なさい♡」

「いやだから…僕一応男だよ…?まぁ梨子ちゃんとは一緒に寝たことあったけどさ……」

「うちは構わんよ、なぁ花陽ちゃん?」

「そうだよ…!翔くん、隣空いてるよ!」

「ことりの方も…がら空きだよ♡」

 

翔が女子高生と添い寝しそうな件について…

 

 

 

「…お姉ちゃん、一緒に寝よう」

「了解!」

「「「「あっ!逃げた!」」」」

 

翔はいつも通り風野と寝るようだ。

これに対し、真姫、希、花陽、ことりが抗議しようとするが翔は風野の後ろに隠れて無視をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして電気が消され、就寝時間となった。 

 

 

 

 

(…寝れない)

 

 

 

 

 

いつもより小さな布団、しかも風野は翔を抱き締めているため、寝相を変えることができない。

 

しょうがない、いつものやるか。

翔は妄想を始めた。

 

 

 

 

 

翔がいるのは草原の小さな牧場。

 

回りには小屋があり、翔は回りにいるとある動物?を数えだした。

それは、牛の大きさと対して変わらない…

 

 

 

 

 

 

「コンペイ!コンペイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

金平糖だ

 

 

 

 

 

何故…

 

 

 

 

 

 

 

「金平糖だぁぁぁぁ!♡♡」

翔はよだれを滴しながら数えられない数の金平糖を追う。

 

 

まるで意味が分からんぞ!?

 

 

 

「金平糖が一匹、金平糖が二匹…」

ツッコミに疲れてきた…

 

金平糖を数える度に「コンペイ!」と金平糖が鳴いて策には言っていくカオスな状況。

 

 

 

 

「えへへ…金平糖♡」

 

…こんな夢、クソ食らえ

 

 

こんな謎シーン書いて作者がクスリやってないか心配される気がしてきた…

 

 

 

 

 

だがその夢は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

ボコッ!

 

 

 

 

 

顔に何か柔らかいものが突撃した。

現実からだ。

 

 

 

「…!?金平糖!」

目が覚めたようで叫ぶ翔。

辺りを見ると電気が付いていて枕投げをしているμ'sのメンバー。

だが海未は寝ているようだ。

 

 

 

「翔…起きなさい!やられるわよ!戦わなければ生き残れない!」

 

「……へ?いや、寝たいんだけ…ゲフッ!」

次の瞬間、翔の頭にまたもや枕が飛んできた。

希から食らったのだ!

 

「やったね…!お姉ちゃん!参戦するよ!」

「そう来なくっちゃ!行くわよ!」

 

風野は空中に枕を投げ、回転するように足に火を纏わせて枕を蹴る!

翔は足で枕を回転、氷を枕に纏わせて蹴る!

 

 

「ファイ◯トルネード!」

 

「エターナルブリ◯ード!」

 

 

 

前回からイ◯ズマイレブンの技が多すぎる件

 

 

 

その枕にこは希の方に向かう…が上手く外れて

 

 

 

 

ドゴッ!

 

 

「にこぉぉ!?ぬわぁんでまた私なのよ!」

 

 

にこにまたもやクリーンヒット!

そしてにこはカウンターで枕を投げる!

 

 

「危ないわ!」

 

 

突然として翔を守るように真姫が飛んできた枕をキャッチし、翔に渡した。

 

 

「真姫ちゃん…!?」

(ダーリン)は…私が守るわ♡♡」

 

真姫がウィンクをし、翔に飛んでくる枕を次々キャッチして投げ返す。

 

 

「…真姫ちゃん………つよい」

花陽や穂乃果、絵里や凛にもぶつかっていく。

 

 

 

「こうなったら!いっけぇぇぇ!」

凛は肩をおおきく振りかぶって枕を投げる!

 

 

 

だが狙いの風野から大きく離れ…

 

 

 

 

 

ゴンッ!

 

 

 

「…っ!」

 

 

 

寝ている海未にぶつかってしまった!

その瞬間、穂乃果、ことりは顔が青ざめた。

 

 

「…ま、ままままずいよことりちゃん!」

「ど、どうしよう!」

「…?なにを慌ててるにゃ?」

重大のようだが凛は気づいていない。

 

 

 

 

海未はどす黒いオーラを放ちなから、ゲームのラスボスのような威圧感ー放ちながらゆっくりと布団から起き上がる。

 

 

 

 

「…るさいです」

 

海未は見えないスピードで枕を投げる。

 

 

 

 

「ぬわぁんでよぉ!どうして私ばっかり!?」

枕はにこに直撃し、気絶するように倒れた。

 

 

 

「海未ちゃんは…!」

「海未ちゃんは寝ているところを邪魔したら手につけられないんだよ!」

 

 

 

 

どうやら私たちは眠れる獅子を起こしてしまったようだ!

 

 

 

 

「ラブアローシュート!(怒)」

またもや見えない早さで凛、花陽、絵里、希、穂乃果、ことりが気絶していく。

 

そして枕は翔にも…!

 

 

 

 

 

「させないわ!…きゃぁっ!」

真姫か翔をなんとか庇った!だが真姫も気絶してしまった。

 

 

 

「真姫ちゃん…!………お姉ちゃん、やるよ!」

「わかったわ!」

 

 

「ファイ◯トルネード!」

 

「エターナルブリ◯ード!」

 

 

二人の技が海未の方向に向かう!

 

 

 

 

 

がそこに海未はいなかった。

 

 

 

 

 

 

「……!」

「あ゛」

 

 

 

風野は海未にみねうちをぶつけられた。

 

 

気絶した風野。

残るは、翔ただ一人…

 

 

 

 

「…しょうがない」

翔はロストドライバーを装着し、ジョーカーメモリを起動しようとしたその時…

 

 

 

「…ニブイノデスネ」

海未はいつの間にか翔の後ろにいて、びびってしまったのかジョーカーメモリを落としてしまった。

 

 

 

 

ゴンッ!

 

 

 

 

 

海未のみねうちが入った。

「…コンペイ!」

謎の奇声をあげながら翔は仰向けに倒れていく。

 

 

 

WINNER 園田海未

 

 

 

 

「………」

すると海未…倒れるように翔の体を抱き枕にして眠り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

 

 

 

日が差してきた。

だがまだ薄暗く、早朝すぎる時間。

 

 

 

 

 

「…んぅ」

翔は一足先に目を覚ました。

これからご飯を作る上に、日課のランメニューもこなさなくてはならない。

 

 

 

モニュッ…

 

 

 

 

目がぼやけてあまり見えない中起き上がろうとするが、重りに押されているように起きれない。

さらに両方の頬からは柔らかく、それでいて一部固い感触に包まれる。

 

 

 

 

「…へ」

 

目がはっきりしてくると翔は絶句した。

 

 

 

 

 

顔が海未の胸の中にすっぽり入っていたのだ。

 

 

 

「…やばいって」

起き上がれないこの状況、翔は冷や汗をかきながら口が引き連る。

 

 

 

 

(どうすれば海未ちゃんに気づかれずに脱出出きるか、まず押し返すほどの力はない、さらに抜けだそうものならかなりの確率でバレる、声をかけて起こすなんてしたら恐らく海未ちゃんに誤解されて………)

 

 

 

翔は悩んだ末…

 

 

 

 

 

 

サボることにした。

 

 

 

 

「…もういいや、諦めが肝心だ」

翔は目を閉じようとあくびをしてリラックスすると…

 

 

 

 

「………ぅぇ?」

 

 

海未は起きてしまった。

 

 

 

 

「「………あっ」」

 

 

目があった。

翔は体が震えてしまい、目がしっかり覚めてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

「…なにやってるんですか!?破廉恥です!!」

 

 

 

 

 

バチィィィィン!

 

 

 

 

 

理不尽な暴力が翔を襲った!




第六十話でした!

次回はとあるサンシャインシリーズから小説未登場ゲストが登場!?


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奇跡の再開T~沼津への思いを~

第六十一話です!



ようやくウマ娘で温泉イベント!
初の相手はタキオン!
推しでは無いものの、好きな愛馬の一人!(人?)


こうなったらノリでウマ娘のヤンデレ小説書いてやるかな?(笑)


それはさておき、今回はサンシャインから一人、未登場のキャラが登場!

それではどうぞ!


「…痛いんだけど」

 

朝のランニング前、翔は頬を抑えながら海未をジトッとした目で見る。

 

 

 

「だから…本当にすみませんでしたって…」

海未に理不尽にもビンタされたのだ。

しっかりと赤い手形が残っており、濡れたタオルで痛みながらも肌を吹いている。

 

 

物音以上の物事で起きたのか、メンバーほぼ全員が翔を看病している。

 

 

 

 

 

 

彼女を除いて…

 

 

 

 

 

 

 

 

「…グガーッ………グゴォーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

風野は弟お構いなしにいびきをかいて寝ている。

それも耳障りなほど…

 

 

 

 

「…起こす?もう時間だし」

時間はもうすぐ七時、ランニング前なのもあり、起こさなければならないが、絵里と希は首を横に振る。

 

 

「起こせないわよ…よく私たち三人でお泊まりしてるけどいつも起こしても起こしても目覚めないし…」

 

 

絵里は困ったように風野を見ている、が翔はすぐに風野の元に寄り、勢いよく布団を引く!

 

 

 

「お姉ちゃん!起きて!朝だよ~!」

「Zzz………」

 

 

 

まだ寝ている。

 

 

 

 

「…やるしかないか」

翔は風野の枕元にあるスタッグフォン、そして風野のバッグから疑似メモリ、「スタッグ」を取り出して起動する。

 

 

 

 

スタッグ

 

 

 

 

スタッグフォンがライブモードに変形すると、翔はスタッグの胴体を逆手持ちのように持つ。

 

 

 

 

「「「「「「…!?」」」」」」

全員が何をするか察したようだ。

 

 

 

 

「起きろ~!」

 

 

 

グサッ!

 

 

 

スタッグの角二本が風野の鼻に刺さり挟まれた!!

そして挟まった鼻は捕まれて風野に激痛が走る…!

 

 

 

 

「あ゛ぃ゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!゛痛゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!゛」

 

 

「やっと起きた…朝だよ」

「…翔くんって案外鬼畜なの…?」

その場にいた大体のメンバーが翔をぎょっとした目で見ていたが、真姫だけは「そんな翔もステキ♡」との目であった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そしてランニング、朝食が終わり、練習時間となる。

 

 

…だが

 

 

 

 

「…買い出しか」

あまり材料を持ってきていなかったため、1日で食材が切れた。

スーパーも遠くにしかないためかなり時間がかかる。

真姫を筆頭にことり、花陽、希が当初着いていこうとしたが、まずもって彼女らμ'sのメンバーは練習、風野だと昨日の「第二弾 悪魔の風野カレー」のことから絶対変な材料しか買ってこないと思われ、一人で翔が行くことになった。

 

 

「いや、スタッグフォンもいるからとは言え寂しいな…」

スタッグフォンもとい、風野のスマホを貸してもらっており、電源を着けて時間を確認する。

 

 

午前9時半

 

 

「…まぁ頑張るか、これもみんなのため…!」

心を決め、強く拳を握ると、突風が吹いた。

 

 

「!…強い風だな」

目の前の海の景色を見る。ギラギラと灼熱に光る海。

見惚れたようにただひたすらと見つめ続ける。

 

 

まんま沼津だな。帰りたいよ…

 

 

と寂しげな表情も浮かべたその時………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ」

 

背後から声がした…

 

 

 

声……過去に何度か聞いたことがある。

 

 

 

海に見惚れていた翔はすぐに我に返ると振り返る。

 

 

 

そこにいた声の主…

 

 

 

 

「…千歌のお母さん…!?」

 

 

千歌のお母さん……高海優香(たかみゆか)だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

高海優香…

 

彼女は昔から沼津でと付き合いがあり、孤児院時代からの知り合い。友達だった高海千歌の母であり、翔風野からするとよく千歌の家、十千万旅館に遊びに行っていてお泊まりもしていたため、翔から思うに、翔の死去してしまった母が本当の母とすると、第一の母が華子、そして第二の母が優香なのだ。

 

 

 

 

 

 

「…そっか!三人とも元気そうでよかった…」

優香から今の幼なじみ三人である千歌、曜、果南が元気そうであることを聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

「ええ、まぁ東京での仕事のせいでまだ翔君と別れてから千歌達とはまだ一回しか会えてないけど…」

 

 

それはしょうがない。

優香は東京で旅館関係の仕事をしている。

だが東京と言っても翔がいる秋葉原との距離はなかなか離れていて会いには行けないらしいが…

 

 

「それで翔君はここに住んでるの?」

翔はこれまでのことを話した。

秋葉原の鳴海壮吉家に引き取られ、仮面ライダーとして活躍、さらにμ'sのマネージャーをしていることなど…

 

 

 

「…え?翔君と風野ちゃんが仮面ライダー!?」

いつの間にか翔は車に乗っていた。

優香が運転している車でスーパーまで案内してくれるようだ。

 

「そうなんだ!まぁまだ雑魚中の雑魚。お姉ちゃんがいないと戦いなんて出来ないし…あっ!今の話しは秘密ね!千歌ちゃんには自分で話したいし、絶対沼津には帰ってくるからさ!」

 

優香は運転しながら「うふふ…」と笑って快く承諾した。

そして赤信号になると一時停車し、優香がこんな話を…

 

 

「ところで、あのときの話しは考えてる……?」

 

 

 

???

 

 

 

あの時……?

 

 

 

 

翔は一瞬口を開け、思い出すように記憶を巡らせる…がわからない。

 

 

 

 

「ほら、あの時よ…!うちの志満をもらってくれないか?って…」

 

 

「……あーね」

翔は思い出し、手をポンッ!と叩く。

 

「よく電話で志満の話を美渡から聞くけど、まだ翔がいなくなったことから立ち直ってないらしいわ」

 

翔は「え、えぇ…」と困惑した様子を見せている。

 

 

 

「ほんと、私からしたら早く娘の志満と結婚して欲しいんだけど…あっ、そういうことね!もちろん千歌も、望むなら美渡も…」

「あのさ、もっと娘を大事にしようよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

買い物が終わると荷物を荷台に積み、まだ予定より時間があるため付近のカフェで少し話をすることに

 

 

 

 

「…それでさ、お姉ちゃんが学校にお酒持ってきたりさぁ…!」

「風野ちゃんも相変わらず変わらないわね…浦女にいたときは調理実習で作った料理を先生が食べて病院送りにしたみたいだし。あとは…そうそう!中学時代にボランティアで翔君と千歌、曜ちゃんと果南ちゃんがいた幼稚園に訪問したんだけどサプライズでスーパー戦隊のショーをして風野ちゃんが盛り上がりすぎて敵約の幼稚園の先生にファイ◯トルネード打ち込んだりドロップキックしたり色々してたのよ」

 

 

中学時代から風野はイ◯ズマイ◯ブンの世界にいたようだ笑

 

というか実際に料理で風野、人殺めかけてしまってんじゃねえか。

そろそろこの料理が某ミサイルの国の攻撃並みに人為的被害を及ぼさないか心配になってきた。

 

 

 

「お姉ちゃん…」

翔は苦笑いしながらその話を聞いている。

なんならボランティアの件は翔も実際に覚えている。

確かに回りは「豪◯寺だ!」「ファイ◯トルネードかっけぇぇぇ!」「栗松、帰国の準備をしろ」などいっていたようn…ってちょいまて、最後のやつ出てこい、まぼろしドリブルで痛め付けてやる(殺傷力皆無)

 

 

みんなすごいでやんす!

 

強さにこそ意味があるでやんすよ

 

 

 

うるさい栗松、ブゥゥゥゥン!の準備をしろ

 

 

 

 

 

とまぁ、こんなクソ茶番はさておき、ついに別れの時間になった。

 

 

 

 

「まさか、ここで翔君に会えるなんて思ってもいなかったわ」

「僕も!千歌ちゃん達に『僕は元気にやってるよ!』って伝えて!」

優香は頷き、翔は帰路の途中で降りる。

 

「本当にここでいいの?まだ全然目的地まで送るけど……」

「大丈夫大丈夫!……じゃあまた会えたら」

車のドアを閉め、荷物を持ち直す。

翔が座っていた座席の窓が開き、優香は手を振った。

 

 

「バイバイ、翔君。沼津帰ってきたらいつでも遊びにいで、なんなら十千万に住んでほしいのだけど…」

 

そう言われ、翔は十千万に住む自分を想像した。

 

 

 

(……十千万に住んだら千歌ちゃんと遊び放題じゃん!)

そう想像し、笑顔になる。

 

「…いつか、絶対に帰ってくるから!」

ゆったりと笑顔で優香は返し、車は発進した。

 

翔は嬉声を出しながら手を振り、いつしかそれは車が見えなくなるまで…





千歌の母が参戦!
いずれダブルな二人にも登場しますし、先行登場です!



第六十二話投稿、次回で投票を締め切ります!
次回から様々なゲーム企画をします!

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Kは絶対~王は誰だ~

第六十二話です!

先日オープンキャンパスの帰りに中古屋に寄り、仮面ライダーのくじガチャを引いたところ、なんとA賞を見事に引き、仮面ライダーカリバー変身セットを獲得しました!
これを機にライドブックを集めていきたいと思います!

そして今回はレク回!

レク回毎度は台本形式で書いていきます!


それではどうぞ!


翔が高海千歌の母、高海優香と出会った。

 

 

風野に伝えるとかなり驚いた様子だった。

その日の夜…

 

 

 

 

 

「それでは!第一回!μ's合宿レク一日目を始めます!」

 

 

風野司会でレクが始まった。

 

 

「今回、一日目は王様ゲーム!ルールを説明します!十一本の割りばしが入った箱から掛け声と同時に全員が引きます。その割りばしの先端が赤い人が王様、番号の人は市民。王様の命令で罰ゲームた番号をいくつか選択し、当たった人はその罰ゲームをやる!ちなみにお金絡みは禁止!これがルールです!」

 

 

盛り上がっている場。

それでは行ってみよう!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野「…じゃあ行くわよ!」

 

 

全員「王様だ~れだ!」

 

 

 

真姫「…あっ、私!」

最初に引いたのは真姫!

 

真姫「…じゃあ翔と私がキッs……花陽「ストップ!」」

 

花陽「真姫ちゃんだめだよ!番号で指定するんだから…」

 

 

真姫「…えぇ………」

真姫は、ハイライトが消えた目で翔を見る。

翔は頷いていた。

 

 

真姫「…仕方ないわね、じゃあ三番と六番の人は明日のスイカ割りでスイカを持ってくる係ね」

 

 

海未「それなら私と…」

 

ことり「あっ、海未ちゃんも!仲間だ~!」

 

最初の罰ゲームは軽め、だがいきなり難しいのを出されてもこの後の繋ぎが難しくなるだけだから正解だろう。

 

 

それでは次!

 

 

 

全員「王様だーれだ!」

 

 

 

凛「…あっ!やったにゃ!」

凛だった。

跳び跳ねて喜んでいる。

 

凛「じゃあ凛の罰ゲーム…三回罰ゲームする間、八番の人は語尾が『~でやんす』になるにゃ!」

 

 

翔、風野、穂乃果、希「wwwww」

 

 

絵里「ちょっ……w毎回イ◯ズマイ◯ブンネタ挟むのやめなさいよwwそれで…w八番は…」

 

 

にこ「…ぬわぁんでよ!」

 

にこだった!

 

 

凛「…よし、じゃあにこちゃん!いつもの自己紹介やって!」

 

にこ「ええ…!?……に、にっこにっこに~でやんす…///あなたのハートをにっこにっこに~笑顔届ける矢澤にこでやんす…/にこに~って覚えてやんす……///」

 

 

 

 

 

 

全員「wwwwwwwwwwww」

 

 

 

希「ちょっwにこっちww」

 

 

にこ「うるさいわn……やんす!」

 

 

 

 

 

にこキャラ崩壊…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

全員「王様だーれだ!」

 

 

 

 

ことり「…あっ私だ!」

 

 

次の王様はことり。ことりの罰ゲームは…?

 

 

 

ことり「四番と十一番の人は今からコスプレするよ!」

 

とことりがパンパンに入ったバッグを持つ。

選ばれたのは…

 

 

花陽「えっと…四番私です」

風野「お、コスプレならいけそうかしら…」

花陽と風野。

二人は別室に行き、コスプレし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり「出来たよ!さぁみんな!注目!」

 

着替え終わったようで全員の視線が移る。

 

 

 

ことり「それでは…まずは花陽ちゃんです!どうぞ!」

 

 

ドアが開かれると、そこから出てきたのはポ◯モンのセレナの格好をした花陽。

 

 

凛「かよちん似合ってるにゃ!」

花陽「そ、そうかな…///」

照れながら赤い防止を顔に深くかぶり始めた。

 

 

 

ことり「次は風野ちゃん!どうぞ!」

次に出てきたのは風野…

 

 

 

風野のコスプレは…

黒髪だが髪の先端が緑、ツインテールの……!

 

 

 

 

 

 

 

風野「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」

 

 

 

 

 

まさかの高咲侑であった。

 

 

 

 

 

全員「おい」

 

 

 

絵里「いや…え?」

 

翔「まずいよお姉ちゃん!それこの作品でやるとメタすぎて色々ヤバイって!」

 

にこ「風野!早く脱ぐでやんす!」

 

風野「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」

 

 

全員「だまれぇぇぇぇ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

あの後、風野はメタ的にコスプレを脱いだが、花陽はまだセ◯ナのコスプレを着ている。

 

 

 

 

全員「王様だーれだ!」

 

 

 

次の王様は…!

 

 

希「…あ、うちやな」

 

 

 

希だ。

 

 

…希が王様になると罰ゲームの適任をしっかり当てそうで怖い。

 

 

 

希「せやな…!一番と十番の人は目の前でキッスや!」

 

 

 

にこ「うわ、出たでやんす!王様ゲーム恒例、盛り上がるけど人選間違えたら重い空気になるやつ!」

 

 

 

…完全ににこが栗◯鉄平にしか見えない。

だがこれも罰ゲームだ←?

 

 

 

さて選ばれたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「…あっ僕だ」

 

全員「!!?!!!!!??!?」

 

 

 

全員が血眼になりながら番号を確認する。

 

 

 

 

 

 

 

風野「…やったわね!大当たりよ!」

風野が一番の割りばしを出した。つまり…

 

 

 

 

翔「…え?いやまって姉弟でそれはいろいろと「やるわよ!」え!?助けて!穂乃果ちゃん!」

 

 

翔は助けを求める…が

 

穂乃果「…ごめん、これがルールなんだ。だから翔くん…!ファイトだよっ!」

 

翔「こんなファイトだよ聞きたくない!」

 

 

 

 

悪魔はすぐそこまで迫っている…!

 

 

 

 

風野「ど~ん!」

 

風野は可愛げな声を出しながら翔を押し倒し、色々とまずい形になる。

 

 

風野「…私だけの翔でいて……」

 

 

だから侑ネタやめろぉぉぉ!

 

 

 

 

翔「!~~~っ!」

 

風野「~~~♡」

 

 

 

 

海未「…私達、何を見せられてるんでしょうか」

 

海未はポツリ呟いた。

 

あっ…真姫と希の目が据わっている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

にこ「やったわ!語尾が戻ったにこ!」

いつもの変な語尾(((殴 に戻ったにこ。

嬉しそうに息を吐いた。

 

 

 

 

 

作者(にこにーいじめっていいよね…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「王様だーれだ!」

 

 

 

 

 

翔「…あっ!僕だ!」

 

選ばれたのはついに翔。

 

 

 

希「翔くんは罰ゲーム、何するか想像出来へんな………」

 

にこ「どうせ大したことしないでしょ?何が来ても余裕よ!(フラグ)」

 

 

そのフラグ、綺麗に拾ってやる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「ラッキーセブン!七番の人はいまから砂浜ダッシュ10本!」

 

 

 

 

にこ「ぬわぁんでよ~~!」

 

部屋に煙を起こすように走っていき、外にでたフラグマン、矢澤にこ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

帰宅したにこ

 

にこ「…ゼェゼェ」

 

 

 

翔「あっおかえり、どうだった?」

 

 

にこ「あんた…案外鬼ね………ゼェゼェ」

そしてにこか帰ってきたことにより、再開!

 

 

 

全員「王様だーれだ!」

 

 

 

 

穂乃果「あっ!やったよ!私だ!」

 

選ばれた穂乃果。

 

そんな中…

 

にこ「もう、負ける気がしないわ…!絶対合格してやるぜぇぇ!」

またもや綺麗にかのCM、ゼッ◯会のかの有名なフラグを立てるにこ。

さぁ…にこの運命はもちろん…!

 

 

 

 

 

 

穂乃果「二番の人!いまからダッシュでコーラ買って来て!」

 

 

にこ「ぬわぁんでよ!」

にこは走り出した!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

にこ「…ゼェゼェゼェゼェ」

 

 

 

コーラを持って帰ってきた。

他のメンバーは楽しそうにトランプをしていた。

 

 

にこ「買ってきたわよ…ゼェゼェ…まさかまた砂浜一週するなんて……ゼェゼェゼェ」

 

穂乃果「あっ、お帰り。じゃあコーラ開けて机に置いて」

トランプの手札から目を離さないで穂乃果が言う。

にこは反論する元気がなく、ふたを開ける。

 

 

 

 

 

プシュッ!

 

 

 

炭酸の強い音が鳴る。

そして泡のようになったコーラは登っていき…!

 

 

 

 

ドバァァァァッ!

 

 

 

 

思いっきりにこの顔面にコーラが噴射された!

にこの顔面からコーラの甘い香りが漂い、ベトベトになる。

 

 

 

 

にこ「…もうっ!なんなのよ !!」

 

膝元にある自身の枕を地面に叩きつけた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

風野「…えっと、じゃあ仕方ないからこれがラストよ」

 

にこが風野に頼み込み、嫌々ながらもラストゲームとなった。

まぁあんな目に遭わされたのだからラストゲームくらいは…

 

 

 

 

にこ「…やったわ!にこが王様よ!」

 

 

 

恵んでやろう!

にこは自信満々に赤い先端の王様のしるしである割りばしを見せる。

 

 

 

これまで語尾がイ◯ズマイ◯ブンの栗◯鉄平になったり、砂浜ダッシュ10本を一人でしてきたり、砂浜ダッシュすぐに砂浜奥の自販機からコーラを買ってきて、そのコーラが吹き出して顔面にかかったにこ。

さぁ…!罰ゲームは…!

 

 

 

 

にこ「十一番!十一番の人は今日の夜中から朝までここにあるホラー映画を個別の部屋でノンストップで見る!」

 

 

 

うわ…ここにきてマジの罰ゲーム持ってきたよ……

 

さ、選ばれたのは…!

 

 

 

翔「…え?ぼ……僕?」

 

 

真姫、希、ことり「矢澤ァァァァァッ!」

 

 

三人からコテンパンに叫ばれる。

 

 

 

真姫「にこちゃん!翔は小学生よ!さすがにそれは鬼畜よ!」

希「にこっち…」

ことり「さすがに翔くんが可愛そうだよ!」

と必死に説得されるが…

 

 

にこ「うるさい!私は寒い中砂浜ダッシュ10本を翔にさせられたのよ!それくらい…!」

 

わからなくもない…

いや、めちゃわかる。

 

 

だが三人以外にも許さない……奴がいる。

 

 

 

 

 

 

 

風野「爆◯ストームG5!

 

 

 

風野が空中に舞い、炎の魔神が現れてボール(枕)を蹴ると同時に魔神は殴るように枕を蹴り、炎の枕(パワーワード)がにこに直撃する。

 

 

にこ「にこぉぉぉ!」

 

 

にこの髪型はアフロヘアに変わる。

 

 

にこ「ファイ◯トルネードの進化技打つんじゃないわよ!てか究極奥義が完全進化してるし…!」

 

 

風野「…そうね、次は爆熱◯クリューかしら」

 

 

にこ「王様ゲームのルールじゃない!金銭に関わること以外はオッケーだって!」

 

翔「お姉ちゃん!」

 

枕で必殺技を再度打とうとした風野を翔が説得し始める。

 

 

 

翔「僕は大丈夫だから!ルールだもん!」

 

 

 

 

風野「…わかったわ、じゃあグランドファイアで許すわ」

にこ「いや、進化してるじゃない!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そしてゲームは終わり、就寝時間。

翔はホラー映画を一人別室で見る。

 

 

 

「…翔、本当にやるのね」

「だいじょぶ!じゃあおやすみ!」

 

 

ドアを閉め、翔は鍵を閉める。

 

 

 

 

「…さて、見るぞ」

暗い部屋の中、翔は見始めた。

 

 

「スタート!」

 

 

 

スタートした!

 

数十分後……

 

 

 

 

「だ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」

 

 

 

 

「でたぁぁぁぁぁぁ!来ないで!ああっ!ぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

おばけが現れたり、色々とまずい描写があり、翔は完全に怖がって奇声を発していた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六時前になると、風野、真姫、花陽、ことり、希、海未は翔が気になり、別室のドア前でスタンバイしている。

 

 

 

ピピピピッ!ピピピピッ!

 

 

 

アラームが鳴り、勢いよくドアをノックした。

 

 

「翔!開けて!お姉ちゃんよ!朝になったわ!」

 

 

 

…反応がない。

 

 

 

 

「翔君!?……気絶してるんじゃ……!」

 

焦った真姫はドアを無理やりこじ開け、部屋に入る! 

そこにいたのは…

 

 

 

 

「…ぁ、お…姉ちゃ……ん………?」

目に生気を失い、布団を被り、負のオーラを出している翔がそこにはいた。

 

「翔!お姉ちゃんよ!大丈夫?」

 

 

翔は風野に抱き締められ、安堵したかのように微笑む。

他の仲間も翔の頭に手を置いたり、落ち着かせる。

 

 

 

「…よし、あの矢澤のやつ一発きついのかましてくるわ、希、介護おねが「いや…」……へ?」

風野が翔の抱きしめをやめ、にこに必殺技を発動するため部屋から出ようと立ち上がると、翔に手を捕まれた。

 

 

 

「…もう…怖い………お姉ちゃん……一緒が……いい…………」

 

 

……翔は心に大きな傷を負った。




第六十二話でした!

次回はスイカ割りをする回を書く予定です!

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Vを信じろ~スイカを割れ!~

第六十三話です!

先日の腰骨折の通院で、かなりヤバイ状況になりました。

第五腰椎が折れていたのですが、悪化しすぎたためか骨が消えて粉々になっているようで、腰の骨は完全にくっつかなくなりました。
唯一、痛みを軽減するには腹筋を付ければいいらしいのでダイエット、ギリギリまで絞るプラン、やってやります!


それではどうぞ!


「………」

 

「ねぇ、ほんとに翔くんは大丈夫なの…?」

穂乃果はうつむきながら目のハイライトが消えた翔の目線を見るようにしゃがむ。

先日の罰ゲームで見たホラー映画がかなりトラウマになっているようで、マネージャーでありながら今は精神的に休んでいる。

 

 

 

「…うん……大丈夫…ありがとう、穂乃果お姉ちゃん……」

 

 

「無理はしないd…え?お、お姉ちゃん!?」

穂乃果は衝撃を受けたように目を見開く。

そんな穂乃果に風野はポンポン…と肩を叩く。

 

「穂乃果ちゃん、お願い。今の翔はあの映画がトラウマになりすぎて倫理観が崩壊して幼児退行しちゃってるのよ…その…乗ってあげてくれないかしら…?」

 

穂乃果は翔を見つめると、翔は安堵したかのように、二カッと笑う。

 

 

「…!?風野ちゃんわかったよ!私達は今日はお姉ちゃんになる!(パワーワード)」

風野は申し訳無い…と頭を下げ、風野に何をされたか知らないが翔にあんな罰ゲームを与えたにこに疾風〇ッシュでタックルをした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ほ〜ら、ことりお姉ちゃんだよ〜」

休憩時間、翔はμ’sの練習中にずっとパラソルの中に入って精神を落ち着かせていたのだが、まだ収まらなく、休憩になると同時にμ’sの様々なメンバーがパラソル内に押しかけてくる。

 

「凛もお姉ちゃんとよばれたいにゃ!」

「凛お姉ちゃん…」

 

 

翔は完全に病んでしまっているようだ。

おまけに体が未だに震えている。

 

「…えっと、水……いる?」

 

「うん…ありがとう花陽お姉ちゃん」

 

いつもはマネージメントをしている翔が逆にメンバーからマネージメントをされるというハプニング。

庇護欲が湧いているのだろうか、何故かメンバーからは母性が溢れかえっている。

 

そんな中…

 

 

 

 

 

「休むな矢澤!洞休憩なんにまだ遠いぞ!あと砂浜ダッシュ5本!」

「ぬ、ぬわぁんでよぉ…!」

 

にこは一人だけ風野にしごかれていた。

汗水を垂らしながらついににこは座り込んでしまう…!

 

 

 

 

 

「ファイ〇トルネード医療法!」

 

空中からファイアトルネードが飛んできていつもの如くにこに直撃する…がなんとかにこは手を突き出してキャッチしようとするが手には収まらない勢いであった為押し出されてしまった。

 

 

「立てよド三流!オレたちとお前との格の違いってやつを見せてやる!」

「か、感のいいガキは嫌いよ…」

 

 

某錬金術師のセリフを吐き合っているが会話になっていない。

 

 

 

それではパラソルに戻ってみよう。

 

 

 

 

「…」

翔は眠っていた。

 

 

 

「寝顔、かわいいね」

花陽は膝枕をしている。

真姫、ことりは羨ましそうに見ている。

 

 

 

 

 

 

すると、絵里が奇行に走る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よし、鬼は外!」

翔の大好物の金平糖を豆まきのように投げ始めた。

「エリチ!?」

希は開いた口が塞がらないほど驚いたようで、大きく目を見開いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「金平糖!!!!」

 

 

 

その瞬間、翔は飛び上がり、空中に浮かんでいる金平糖を食べるように垂直に飛び、全ての金平糖を食した。

 

 

「…なんですかこれは」

状況の理解に追いつかない海未、そんな中、穂乃果は先程の機構に問い詰める。

 

 

「絵里ちゃん?さっきなんで金平糖を…」

 

 

「え、だって風野はいつもこういう寄行をするから翔の姉ならこうなのかと…」

 

 

 

絵里は久しぶりにポンコツを発症した!

希に「それは違う」とツッコまれた絵里。そして翔は空中から着地し、お腹を満足そうに擦った。

 

 

「いや〜美味かった〜!食った食った!」

 

「だ、大丈夫なの?ことりお姉ちゃんが、膝枕する?」

とことりが聞いてきたが翔は首をかしげた。

 

 

 

 

「へ?膝枕?いやなんで急に…てか僕のお姉ちゃんは風野お姉ちゃんだけだよ…?」

翔は少し引いたようなリアクションだ。

 

「…多分だけど……あれだよね」

 

ことりが絵里が持っている空の金平糖の袋を見つめる。

 

 

 

どうやら金平糖を食べると調子が戻るようだ。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「…じゃあ始めましょうか」

 

海未とことりが先日の罰ゲームからスイカを持ってきた。

波がさざめく砂浜にビニールシートをひいてスイカを置く。

 

 

 

「スイカ割りか…内浦のときを思い出すよ…」

夏場はよく内浦の海岸で毎日のように遊んで、スイカを食べていたりした。

まぁ、翔は泳げないからずっと砂浜で砂遊びしたりだったが…

 

 

「ほんと、あのときはアホみたいに遊んだものね。思い出すわ…海に翔を放り投げて溺れさせたこと」

何という鬼畜。

というかどうやって翔は生還できたのだろうか。

 

「…まだ恨んでるからね、あのときのこと」

風野が「悪かったって…!」と頭を下げるが、翔は華麗にスルーをしてスイカ割りの木の棒を持った。

 

 

「さぁ、始めよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑い砂浜で足が焼けていく中、始まったスイカ割り。

 

トップバッターはやはりμ’sの発起人、穂乃果。

 

 

「穂乃果ちゃん!右だよ!」

「そう!そのまま真っすぐ!」

「違うわよ!穂乃果ちゃん!左左!」

目隠しをして全員が指示を出す。

その通りに向かっていく穂乃果だったが…

 

 

 

スカッ

 

 

 

 

 

見事に空振り、しかも近くにスイカはなかった。

 

 

 

 

 

「…!あ〜惜しかったな、じゃあ任せたよ!凛ちゃん!」

 

 

次は凛ちゃん!

 

 

 

 

「よし!やるぞ〜!」

 

凛は張り切りながら目隠しを装着して木の棒を構える。

 

 

「凛ちゃん!そのまま真っすぐ!」

 

周りの声を聞きながらついにスイカの目の前までたどり着いた!

 

 

「にゃぁぁぁぁ!」

 

木の棒でスイカを叩けた!

だが、割れなく、ヒビは入った。

 

 

「やったにゃ!次にこちゃん!」

 

 

凛はにこを指名した。

その瞬間、風野の目がキラリと光った。

何かを企んだのか…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「見てなさい!部長であるにこが絶対割ってやるから!」

先ほどからの鬱憤を晴らすかのように気合い満タンであるにこ。

手に木の棒を持ちながら肩をブンブンと回している。

 

自信満々に目隠しをつけ、不適に笑う。

 

 

それは風野も同じ。

 

「お姉ちゃん、もしかしてだけど…」

 

「大丈夫よ、ああ見えてにこちゃんは頑丈だから」

 

 

 

大丈夫とは何なのだろう。

そしてにこは棒を構えた。

 

 

「右!右だよ!」

「そうよ!そのままそのまま!」

指示されたとおりに二個は動き、凛と同じくスイカの前にたどり着いた。

 

 

「ここね!行くわよ!」

 

木の棒を上に持ち上げ、振りかざそうとした瞬間…!

 

 

 

 

風野が動いた。

 

 

 

風野は丸い何かを持ちながら砂浜でスライディングし、隼の如くスイカと丸い何かを取っ替えた。

 

 

ガキン!

 

 

 

 

金属音がして、反動で手が震えながらにこは何が起こったのか確かめるのに目隠しを取った。

 

 

 

 

丸い何か…

 

 

それは爆弾だった。

 

 

 

 

 

「フェイク〇ンバー!」

 

 

 

安定のイ〇ズマイ〇ブンネタ

 

 

そして間髪入れずに爆弾は爆発し、にこは上空にふっとばされた。

 

 

 

「にこ!?」

襟は驚きの声を上げて、にこは真っ逆さまに落ちていき地上、砂浜に頭から突き刺さるように埋もれてしまった。

 

 

 

 

「ちょ!?何してるのよ!?危ないじゃないの!」

 

 

砂浜の中から喋っているためかうまく声がたまにかすれているにこ。

 

というより、まず危ないだろう。

それと風野はどうやって爆弾を持ってきたのか

 

 

 

まぁ、細かいことは気にしたら負けだ!

 

「気にしなさいよ!」

砂浜から顔を戻したにこがツッコんだ!

 

あっ、にこの髪型、アフロになってる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「おりゃぁぁぁ!」

何回か回って、風野の出番になった。

 

風野が構えると、仮面ライダーだからか気迫が全然違った。

 

 

 

気迫…いや、風野はこんなことのために仮面ライダーサイクロンに変身していた!

 

メンバーからこんなことのために仮面ライダーになるな!ともちろんのこと怒られた。

一応、周りには誰もいないことだったため、セーフではある。

 

緊迫の表情の中、スイカは直撃したのだが…

 

 

 

 

 

 

スイカはもちろん、力を制御しなかったのか、砂浜まで真っ二つに渓谷のような穴ができてしまった。

 

仮面ライダーって恐ろしい…

 

 

そんなことはさておき、スイカが割れたため、一同はスイカを食べている。

 

 

 

「いけ凛!タネマシンガン!」

「了解にゃ!」ププププププ!

 

 

ポケ◯ンバトルなのだろうか、絵里に向かって凛はタネマシンガンをした。

絵里は驚いてスイカを食べながらむせてしまった。

 

一方翔は…

 

 

「は〜い、あ〜ん」

 

「しないよ!自分で食べれるからやめてよ!ほんとに」

 

ことりや真姫、花陽に囲まれてスイカを食べていたのだが…ここのところ最近、ことりにかなり愛を持たれて困っているのだ。

 

 

「さっきまで私に甘えてたじゃないの…♡ほら、真姫お姉ちゃん…いやお姉ちゃん兼お嫁さんよ♡」

「さっきの翔くん、かわいかったな~…あっ、翔くんが大好きなこっ…金平糖持ってきたんだあげる変わりに合宿期間だけでいいから花陽お姉ちゃんって言って欲しいな…」

 

 

「お姉……ちゃん………ぐぬぬぬぬぬ……!よし、背に腹はかえられない!…えっと…」

すこしだが間が空き、花陽が金平糖を一袋渡した次の瞬間、花陽は昇天することになる。

 

 

 

「は、花陽…お姉たん(噛んだ)…あっ」

「~~っ!♡」

そのまま笑顔で花陽は倒れ、笑顔は絶えない。

翔は噛んだことで赤面した。

 

「…翔、こっちは金平糖三袋よ♡ほら、今日から私の隣で寝るノヨ♡」

 

「翔くん…♡二袋あげるからさ…今日のご飯は全部、ことりがあ~んさせるね…♡」

 

勿論翔は花陽の分も含めて合計6つの金平糖をもらい、満足そうな翔。

こうなったら両者ともWin-Winの関係になる。

というより、翔付近の空間がケーキよりも甘い空間に変わっていて、他のメンバーは近づけない…

 

 

 

「…あっ、そう言えば翔。最終日どうしたい?」

 

 

「最終日?…あぁ、考えてなかったな」

「「「「?」」」」

 

 

 

翔は理解したのか考え込むが、他のメンバーは頭に?が浮かんでいる。

 

 

「…あちゃー、説明して無かったわね。翔には言ったんだけどあくまでスケジュールを作っているのは私達。それで練習ばかりするのは、それはそれでどうかな?って思ってさ。それで最終日はみんな、好きなように過ごさせたいって思ってたんだけどなかなか私達の間で決まらなくてね…」

 

「好きなようにって、つまり…!?」

穂乃果や凛のような数人のメンバーが期待をする…!

 

 

「そう、自由時間よ」

 

「「やった!(にゃ!)」」

 

 

期待していたメンバーが喜声を挙げる。

 

 

 

 

 

 

そして、始まるドラフト会議…

 

 

 

「じゃ、翔は私がもらうわね♡」

「…へ?」

真姫が名乗りを挙げ、他のメンバーも名乗りを挙げる。

 

 

 

 

真姫ジャイ◯ンツ、 第一希望選手 左翔 切ノ坂小学校

ことりマ◯ーンズ、 第一希望選手 左翔 切ノ坂小学校

小泉ライ◯ンズ、  第一希望選手 左翔 切ノ坂小学校

希ファイ◯ーズ、  第一希望選手 左翔 切ノ坂小学校

園田ベ◯スターズ、 第一希望選手 左翔 切ノ坂小学校

 

 

いかにも大きなスクリーンからリボビタンDの広告が流れてきそうな状況…

 

 

翔は困りきっていた。

 

 

「あのさ…僕最終日は一人で釣りがしたいんだけど「「「「「………(五人の無言の圧)」」」」」あっはい…」

 

翔は折れたようだ。

翔は誰を選ぶのか…それは最終日までおたのしみに…!

 

 

 

 

 

 

「…それもだけど、明日から……ね」

 

スイカを掃除機のように貪り食し、種を口からタネマシンガンさせた風野がその後にそう言葉を放った。

 

 

 

 

 

 

急だが風野は明日から一度μ'sを離れて仮面ライダーの特訓として一人修行に行く。

 

これは鳴海壮吉と話したことで、二人はこの合宿でμ'sのマネージャーだけでなく、自身の仮面ライダーとしての弱点を見つけ、それの改善を図れと言っていた。

 

明日は風野、明後日は翔だ。

 

「明日から風野ちゃんはいない…か寂しくなるにゃ…」

凛は残念そうに空を見上げ、雲のさらに上を見るように凝視している。

 

 

「…大丈夫だよ、お姉ちゃんがいない分、僕が盛り上げるから!明日のレクはクイズ大会第一弾だけど…!」

 

全員が「おぉ…!」と騒ぐなか……

 

 

 

 

 

 

 

「グルルルル…」

 

 

森の中では獣の体毛に包まれたとある動物が怪しく目を光らせていた。

それはまるで獲物を見るかのように……




第六十三話でした!

次回のレク回ではかの私がよく小説内で出している鬱アニメの筆頭、某魔法少女作品をμ's全員で見てからコスプレしてヒーローショーという中々に狂った回です。


…え?毎回狂ってる?


今更かよ←イッテイーヨ!


そして、次回の次回の次回、まぁまど◯ギレク回の次のレクはクイズ大会。なんのクイズかはお楽しみに…!


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鬱なるM~魔法少女カケル☆マギカ~

第六十四話です!

最初に…作者はま◯マギがめちゃ好きです。
なんなら、最近ま◯マギのゲーム、マギ◯レコードを始めました。


ちなみに作者の推しは巴マミと百江なぎさです←誰得状況


それでは、ま◯マギカオス回どうぞ!


スイカ割りが終わり、一同は全員、真姫の別荘に戻ってきた。

三日目のレク。

事前にご飯を作っていた翔は全員分の夕食をお皿に注いでいた。

他のメンバーはことりを覗いてテレビに集中している。

 

「…翔くん、ことりも手伝うね♡」

「あ、いやことりちゃんはテレビ見てレクに参加した方が…」

翔は戻るように行ったがことりは首を横に振った。

 

「だってことり、このアニメ見たことあるもん!というか一緒に見たでしょ?」

 

 

アニメ…翔が大好きなアニメ…

 

 

 

 

 

魔法少女ま◯か☆マ◯カ

 

 

鬱アニメの一角のこの作品、ちなみに、翔の推しは巴◯ミ、理由は風野とは違うお姉ちゃん感があるかららしい。

 

 

「じゃあ…僕も早く見たいから手伝ってもらうよ、注いだやつテーブルにお願い」

 

「わかった……それと………」

ことりは何かを言おうとしたが、口が止まってしまった。

 

「どうしたの?」

 

「…ううん、また後で!今は大丈夫かな?」

「え?…うん」

翔は疑問を抱きながらことりが何をしだすのか、料理を皿に注ぎながら予想を始めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…さ〇かちゃん」

 

ま〇マギを見ながらの夕食。

全員は最初は少しあまり集中はしていなかったが物語が進むに連れて、ま〇マギの真価に気が付き夢中になっていた。

 

現在第八話が終了した。

翔は立ち上がってバッグからDVDの五巻を取り出し、ブルーレイ機器からDVDを入れ替える。

 

 

 

「…なんか色々とすごいわね」

絵里は予想していたのと作品のイメージと大きく違っていたことから目を見開いて最初から集中していた。

 

「というか、小学生にこれを見せていいの?」

穂乃果の肝心なツッコミ、まぁ梨子とのお泊まり会のときもいったがおそらく大丈夫だろう。

 

「さぁ…どうなんでしょう。なんとなくま〇マギは鬱アニメとは前から聞いていたけど…」

花陽はスマホをいじり、全員にまどマギのレビューを見せた。

 

そして五巻がスタートした

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「…終わったの?」

 

ついにまどマギ最終巻を見終わった。

まだ映画は残っているが…

にこの一言で全員が我に返って話す。

 

 

「…これ、本当にアニメなんですよね?展開が…」

展開に絶望した海未が鳩に豆鉄砲に顔をしている。

 

「これが…あのま◯マギ………!」

花陽はま◯マギを知ってはいたのか、結末を見て涙を流していた。

 

 

「…コスプレ、あるよ」

ことりが急にバッグからま◯マギ主要人物のコスプレ衣裳を取り出した。

 

 

 

 

 

…というか、前回引き続きことりのバッグからコスプレ道具が出た。

彼女のバッグはどうなっているのだろうか。

 

 

「コスプレ…!?せっかくだし着てみようよ!」

凛は乗り気で挙手をした。

そしてコスプレをすることになったのだが、枚数はそれぞれのキャラ六人分。

じゃんけんで決まったのだが…

 

 

 

 

 

「終わったよ〜!」

女性陣が着替えている部屋から全員が出てきた。

 

「どうかな…?」

 

凛は佐倉〇子のコスプレをして最初に姿を表し、そこから他の四人が出てくる。

 

 

 

巴〇ミにコスプレした希、

美樹さ〇かにコスプレした海未、

暁美〇むらにコスプレした真姫、

そして…

 

 

 

 

 

 

 

「ワケガワカラナイヨ」

 

 

キュ〇べぇにコスプレをした風野。

 

 

 

「キュ◯べぇwww」

にこは吹き出し、風野はキュ◯べぇの耳を動かしながらノリノリであの魔法少女(生きる屍)への勧誘をする。

 

 

 

「矢澤にこ、君からは魔法少女への才能を感じるよ、坂、今こそ契約を!」

 

「するわけないじゃないwww」

煽るようににこがそう言い笑いが起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ〜て、主役の出番よ、出てきなさい!ま〇か!」

 

 

風野がそう言うと、全員の視線が違う部屋に移る。

 

 

 

「ねぇ!?ま〇マギは好きだけどコスプレはちょっと…!」

 

恥じらいの声がドア越しに聞こえてくるが、風野はそんなこと関係なくドアを思いっきり開ける。

 

 

 

「オープンザ・プライス!」

 

「えっ!?いやっ!見ないで!」

 

ドアを勢いよく開けると、そこには鹿目ま〇かの魔法少女衣装を着た翔が赤く顔を染めながら立っていた。

 

 

スカートを恥ずかしそうに抑えており、オドオドと怯えている。

 

 

 

 

 

ブシャッ…!

 

 

 

 

その翔の様子を見た風野、真姫、ことりが鼻血を吹き出した。

 

 

 

「か、かわい…」

 

 

「ちょっ!?はぁぁ!?」

 

翔は恥じらいながら顔を腕で隠した!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「…あの、脱いでいいですかね!?」

 

「だめ!今写真取ってるから!!」

ことり、風野、真姫がスマホで写真を撮影する。

 

翔はいやいやながら笑顔を作ったり、Vサインを作ったりとしている。

 

 

 

「翔君!次はま〇かの決めポーズやって!」

 

「それならことりちゃんがやればいいじゃん…だってほら、僕男だよ……」

「翔、いい?男の娘ってのは需要があるのよ?」

 

 

男の娘というのがそのまま男の子と解釈している翔は頭にはてなマークを浮かべながらため息をして渋々と決めポーズをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分が経過した。

 

 

「これから、レク三日目、特別企画

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てアドリブ!魔法少女ま◯か☆マギカショーを始めます!」

 

 

 

 

 

????????????

 

 

 

 

 

 

読者の皆様はクレ◯ンしん◯ゃんの、野◯ひろしが「???」となっているあの画像のようになっているだろう。

 

 

 

「司会MCは、私、高坂穂乃果がお送りします!」

 

拍手が起こり、本当に始まってしまった。

 

 

 

「…おおっと!?なんだ!?あっ!魔女を見つけた!」

 

いや、ポケ◯ンみたいに言うなよ…

モン◯ターボール投げちゃうだろ……

そして、その魔女役は……

 

 

 

 

*%#/^$#_^-$^"15$##%%"')*]:%<"#!!!(理解不能な魔女語)(訳:どうも~!左風野で~す!新薬のバイトに…!)」

 

 

 

風野だった。

 

きゅ◯べぇのコスプレは脱ぎ、今は私服でバク転しながら登場した。

 

 

「…ま、まて~!」

そこに現れたのは鹿目ま◯かこと、鹿目翔(笑)

さらに、佐倉凛、美樹海未、巴希、暁美真姫(ループ前の眼鏡版)が魔女を鹿目翔を筆頭にやってきた。

 

 

「会場のみんな!無事!?」

ノリノリで希は合わせ、ヒーローショーのノリになる。

 

「わ…私たちが来たからには……もう、無事です……あっ!無事だよ……」

なれない口調で剣を構える海未。

海未の友だち口調は重要←(こ↑こ↓重要)

 

 

「よーし!行くよさ◯か!」

凛のこのタメ口調もかなり珍しい。

しかもさ◯かと絡んでいるのに、かなりこだわりを感じる…

しかも凛は海未と肩を組んでいる。

 

「翔は…私が守ルワ!!」

真姫はコスプレのハンドガンを手にしており、その翔(ま◯か)への愛は本家再現…いや再現というよりかは彼女がなるべくしてほ◯ら役になったのだろう。

 

 

 

「……じゃあ、キメポーズ……!」

緊張の汗が走るなか、キメポーズをしようとする……が

 

 

 

「「「「???」」」」

 

 

「ぴ、ピュエラマギ…ホーリクインテット!!」

 

翔は一人でポーズを決め、辺りの空地が黙る。

 

 

「………あっ…………これ映画でしかやってないやつじゃん……!!」

 

 

 

 

 

翔は恥ずかしさのあまり、後ろに倒れ、虫の息さえ吐かないようにピクピク震える。

 

 

 

 

 

「…ことりちゃん」

「うん!もちろん撮ってるよ!」

ことりのスマホで翔一人の決めポーズを撮られていた…

そしてグループの連絡先にその写真が送られることになった。

 

 

 

 

 

 

「…え、オチって……これが?」

にこは困った顔で風野を見る。

 

 

 

「…しゃーないわね、作者のネタ切れで……読者の皆さんすみません、ほなED~」

風野は自身の胸元から「危険!」「押すな!」「死ぬぞ!」「兵庫県の郷土鍋料理!」と札が張ってある、ドクロマークのボタンを取り出し、ケースを開帳し、台パンするように押し込む。

 

 

ポチッ…!

 

 

 

 

その夜、合宿地で断末魔の声と激しい爆発音が聞こえたそうだ…

 

 

~ED 少年よ~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野は一人荷造りをしていた。

 

 

 

明日から風野は一度μ'sを離れ、森の中に合宿に行く。

 

風野は持ち物として、着替え、スマホ、マッチ、飲み水のペットボトル、疑似メモリとガジェット、ドライバーとサイクロンメモリをバッグに入れる。

 

 

「…明日ね、風野がいなくなるの」

パジャマ姿の絵里が風野のとなりに座る。

 

 

「いなくなる…ってあたかも私が死ぬみたいにはならないわよ…!」

 

リュックのバックルをはめ、確認するとリュックを外し、倒れるように仰向けになる。

 

 

 

 

「…風野、一つお礼をしたいの」

 

 

「?何よ改まっちゃって。あっ、もしかして私のありがたさに気がついた!?それならそうと呼べば「風野ってたまにナルシストになるわよね」…よし、表出なさい、きついのかましてやるわ!」

 

威嚇をしているが、いつものことで慣れているのか、絵里は微笑んでいた。

 

 

 

「…私をμ'sに誘ってくれて…ありがとう」

 

 

 

「…そういうことね」

 

絵里も風野と同じように仰向けになり、体をベッドに乗せた。

 

 

 

 

 

「絵里、でもね。貴方は私が誘って入ったんじゃない。自分の意思で加入したはずよ」

 

 

「…そうかもだけど、私は多分風野や希、翔がいなかったらμ'sには入っていなかったわ」

 

「ははっ…、まぁあの頭がPKEなエリーチカだものねw」

 

 

「PKE……?」

 

 

 

「P(ポンコツ)K(かわいい)E(エリーチカ)」

 

 

「だからっ!…やめてよそれ…!」

 

絵里は困り顔をしながら起き上がり、風野はその様子を見てただ可笑しく笑っていた。




第六十四話でした!


まさかの爆発オチ…
爆発オチはしない!…と誓ってたのに…………


ちなみに、この話を書くにあたり、ゼロな二人のこれまでの話ににOPとEDがどこで入るかを設定しました。

よければ、探していただけると嬉しいです。
ちなみにとある回はOP.EDが一時期変更しているかも…?


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極めるC~黒風の女騎士~

第六十五話です!


今回はなんと、特別ゲストとして仮面ライダーシリーズからとあるキャラが登場します!
風を使う仮面ライダー…予想してみてください!

それではどうぞ!


心地のよい朝

 

 

他のメンバーが睡眠中の中、マネージャー左翔は料理を作っていた。

 

 

ジュ~!

 

朝から揚げ物をしているようだ。

 

 

揚げ物はさすがに重いが、今日は大事な日なのである。

風野が仮面ライダーとしての修行をするために好物の一つ、カツ丼を作っているのだ。

 

 

「〜〜」

鼻歌交じりでフライパンの中に卵を入れた。

歌っているのはA-RISEのPrivate wars

 

卵のいい匂いがしながら上げたとんかつを卵に綴じた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「いただきます!」

 

 

朝食の時間

並んだのはカツ丼

風野は大喜びだが、他のメンバーは少し困ったような顔を見せていた。

 

「…朝からカツ丼って…胃もたれするにゃ……」

「ゲン担ぎだよ。ほら、敵に勝つ!っていうじゃん、お姉ちゃんは今日自分自身に勝つ特訓をするから作ったんだ」

 

数人のメンバーは重く箸を進めていく…が

 

 

 

「おかわりです!」

花陽はいつもどおりの平常運転。

というか、丼物は白米が多いというわけかいつもより喜んでいるように見える。

 

 

「肉は昼にとっておいてるからないけどね…」

 

そのことをきいたことりは重いものが苦手なのか少し嫌そうな顔をした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、風野と一日の間別れる時間になった。

 

 

 

「よし、みんなも頑張ってスキルアップ目指すのよ!あと翔、マネージャー頼んだわよ」

風野がリュックを肩に下げながら翔の頭を撫でた。

 

 

「…寝袋とかはないんですか?」

「えぇ、もし何か襲ってきたらすぐに動けるように。最悪の場合木の上で寝るし」

 

流石は野生児、どんなときでも頭のネジが一本外れた回答をする。

 

「…んじゃ、行ってくるわね」

「「「「行ってらっしゃい!」」」」」

 

全員が風野を見送り、見えなくなった。

 

 

…よし、じゃあ僕たちも始めるか!」

翔がそう言い、全員が真姫の別荘に戻り、準備を始める。

 

 

「「「ふふ…♡」」」

真姫、ことり、希の目が妖しく光る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

風野視点

 

 

「さて…まずは体操してから…っと!」

準備体操を念入りにし、まずやることは……!

 

 

 

 

 

風野はまず川にやってきた。

サンダルを履き、川に着水する。

 

 

 

「…よし、目標、500m!」

 

深呼吸をして、川の流れに逆らうように足を出して走り出す。

バシャッ!バシャッ!と強く水しぶきが鳴る。

 

 

 

 

(私に足りないのは火力と風と一体化すること、だから足腰の力を水の流れで強化する…!)

全力ダッシュで走り、250m地点でUターン。

戻ると同時に水の流れに乗りながらバランスを取って走ることもできる。

 

 

「よし!あと十本!追い込むわよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翔視点

 

 

 

「みんな休憩〜!」

 

砂浜で練習しているμ's。

砂浜ダッシュを軽くして体幹トレーニングを軽くしていたのだが

 

 

 

 

「「「「「…」」」」」

 

大体のメンバーの様子がおかしい。

 

ことり、希、真姫はなんだか先程から僕をずっと見ている気がするし、穂乃果はぐったりシートの上で倒れており、今僕が休ませている。

花陽、凛はどこか上の空のようだ。

絵里と海未も若干疲れている形相だ。

だが一人、ピンピンしている人がいる。

 

 

「みんな、早く始めるわよ!」

にこだ。どこか張り切っている気がする。

 

 

 

「にこちゃん、どうしたの?いつもと違うみたいだけど…」

 

 

ぐったりとした穂乃果に膝枕して団扇で扇ぎながら言う。

 

 

「今日は風野がいないからファイ〇トルネードは飛んでこないのよ!誰にも負ける気がしないわ!」

 

自信満々かつ意気揚々に腕を組んでいるにこ。

 

 

 

 

「…どうする?エターナルブリ〇ード食らう?」

 

冗談交じりに翔がそんな事を吹き、にこ「やめて!ほんとにあれ痛いの!!」と全力で止めさせようとしている様子を見て、少しの間場は和んだがまだ疲れというのが残っているみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

…しょうがない

 

 

 

 

 

 

「希ちゃん、今何時かわかる?」

 

「えっとね…大体十一時くらいやね」

 

 

 

十一時、もう一時間したら昼飯休憩だ。

 

 

だが、こんな状態で昼からしっかりとした練習はできるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、ちょっと昼からの練習を変えようと思う」

 

 

 

 

 

ブルーシートから立ち上がり、砂浜の上に立つ。

 

熱っ!熱っ!と足が焼かれてステップするように砂を踏むが、なんとかサンダルを履いて収める。

 

 

 

 

 

「練習を変える…ですか?」

海未が繰り返すように聞いてくる。

「うん、こんな状況で練習して怪我しちゃったら困るし、だから昼ごはんのあとからはお姉ちゃんもいないしみんな自由時間!特訓も禁止!」

 

 

 

「「「「えぇぇぇええ!?」」」」

全員が驚きの声を上げた。

 

 

 

「れ、練習禁止!?」

「それって自由時間ってこと!?」

 

翔は頷き、数人のメンバーが喜ぶが、海未は一人反対した。

 

 

「待ってください!自由時間だったら最終日にも取ってるはずですよね!?」

「海未ちゃんが言いたいこともわかるよ、休みならあるじゃん、それにお姉ちゃんだっていま特訓中。だからこそ今休んでたら失礼だって言いたいんでしょ?お姉ちゃんはそんなこと気にする人間じゃないよ、しかも、昼から練習を続けて怪我をしたら休む以前に元も子もないよ」

 

「うっ…たしかにそうですが……」

 

海未は心の内では納得してしまったのか言い返せずにため息を付いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

風野視点

 

 

 

 

 

「腹減ったわね〜」

 

川での修業を終えた風野、お腹をすかせた様子で森の中を歩いている。

 

 

「…おっ、キノコ生えてるじゃない、料理にでも使いましょうっと」

 

あっ……

 

 

 

 

 

風野は森に生えていたキノコをバッグに入れる。

 

 

 

森の中に生えていたもの…

 

 

つまり、毒キノコだ。

 

 

To be a continue

 

 

 

 

 

 

「あとはきのみでも集めて……ん?何この美味しそうな匂い」

 

花の中に入ってくるかすかなこってりした香り。

 

 

 

風野は無意識に臭いのする方向に歩んでいく。

しばらくして、草むらから白い湯気が見えた。

 

 

 

「…へいっ!ラーメン一丁!」

「……は?」

 

 

 

風野が草むらを掻き分けると、そこには一人の男性がいた。

 

 

 

「…え、いやお前誰!?」

男性が風野を指差すが、暴走は止まらない風野。

 

 

「あ、このラーメン貰うわね!えっと…緑風の豚?」

 

「ちょっ、ラーメン返せよ!」

男性は手に持っていたラーメンを地に置くと、目にも見えない速さで奪い合えそうと風野の死角に入る…が

 

 

「あーもうっ!紅しょうがないじゃない!…まいいわ」

 

 

 

 

風野はそんなこと気にせずにカップラーメンを開ける。

 

 

 

「この、泥棒野郎!!」

死角から男性はものすごい速さで突撃を仕掛ける。

 

 

 

 

 

「ちょっと、邪魔よ」

 

 

 

 

 

だが風野は余裕綽々にバク転をして交わし、着々と同時にラーメンの火薬を入れた。

 

 

 

「…こいつ」

男性は驚いた目で風野を見ていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…左風野ちゃんね」

 

 

ラーメンを貰う(強奪)した風野は強奪の被害者の男性とラーメンを食べている。

 

 

「えぇ、それで貴方が()()()…であってるかしら」

 

 

 

彼、緋道蓮は頷いた

 

 

 

「…にしてもさっきの動き、中々やるね」

蓮は先ほど風野が交わしに使った余裕のバク転に関心していた。

 

「いや、あれくらい出来ないと守れるものも守れないわ…」

 

 

その言葉に蓮は「ふ~ん」と軽く頷いた。

 

 

「…気に入った」

 

「……いや、なによ」

蓮は風野の顔を見つめた。

 

 

「僕もお前の特訓に付き合うよ、僕自身も修行の一貫としてこの森に来たんだし」

「…いや、特訓って言ったって並の一般人はもちろん、鍛えている人だってかなり難しいわよ」

 

ラーメンを食べながら反応はあまりしなかったが蓮は驚きの行動に出た。

 

 

「これでも?」

木を地面のようにして走り、数歩走った先でジャンプで木の枝に捕まった。

 

 

「…うぉっ、いいわ、なかなかやるじゃない。認めざるを得ない!」

 

驚いたのかラーメンを口に運ぶのを止め、微笑んで許可をした。

 

 

「…味足りないわね」

 

風野はバッグから何かを取り出そうといじっている。

 

「紅生姜…食べろy……え?きのこ??」

 

蓮は嫌な予感がしたのか、青ざめてきた。

 

 

 

「…ねぇ、流石に違うと信じてるけど、このきのこどこで…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?こ↑こ↓」ポチャッ(きのこがスープに落ちる音)

 

 

「ぁぁぁぁぁ!そんな物食うな!」

 

命の危険を感じたのか、蓮はラーメンを奪ぽうと突進するが、デジャヴ。逆に上に飛んだ風野に翻弄された。

風野は木の上でラーメンを水擦りながらチャーシューのように毒キノコを頬張る。

 

 

「…うんっ!ピリピリして美味しいわ!」

 

 

「…いや、吐き出せよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「じゃ、始めましょうか」

 

 

毒キノコラーメンを食べ終えた風野、

毒は一切効かないのか、ピンピンしており、逆に回復したようにも見える。

 

やってきたのは、先程と同じような景色の周りが木しかない場所。

 

私の課題その2、サイクロンメモリを使いこなせていないこと

 

 

確かにサイクロンメモリを使って武器生成や防御などにも扱うことができている。

だけど、威力的にはまだまだ弱くたとえ必殺技を使えるようになったとしてもこれから先、もし財団X直属のドーパントなんかが現れたら戦力にはならない。

だからこそ、サイクロンメモリとの適合率をさらに上げるため、風と一体化しながら走ろうと考えたのだ。

 

そこで私が考えた特訓法は、木の枝を伝って走ること。

私は木の幹をキックして枝部分に立ち上がる。

反対側の木には蓮も乗っている。

 

「…んじゃ、スタートよ」

二人は同時に走り出し、うまく木の枝を次々と渡る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

 

 

背景お姉ちゃんへ

 

 

 

 

 

 

「りんちゃんこっちこっち!」

「見つけたにゃ!にゃ~!」

 

 

波の音が若干不規則に聞こえるなか、お姉ちゃんはどうお過ごしでしょうか

 

 

 

 

 

 

「絵里!行くわ…よっ!」

「にこって…っ!案外バレーも上手いのね!」

 

やはり特訓でしょうか仮面ライダーとしての技術向上を願ってます。

さて、本題に移りましょう。

 

 

 

 

「海未ちゃん…?そんなとこで踊ってるけど何かあったの?」

「…見ました…………?」ゴゴゴゴ…

 

 

結論から存じ上げると

助けてください

 

 

 

「かけるくぅ〜ん」

「…ねぇ離してくれない?釣り行きたいんだけど」

「だめやで、今日は自由行動で翔君を軟禁するで」

「…風野がいない今がチャンスなのよ」

 

 

 

 

暴走した三人に困っています!

どうしたらいいでしょうか!!

 

 

「…釣った魚、全部料理にするから行かせて」

「だめ」

「ご飯多めにしてあげるからさ…」

「だめやで」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

「ふふ…」

 

最近、真姫だけでなく、ことりちゃんや希ちゃんも少しめんどくさくなってきてます…

そう考えると花陽ちゃんって天使だよな…

 

 

「うん?じゃぁことりたちは堕天使とでも言いたいのかな?」

「いや、急に人の心読まないでよ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

風野視点

 

 

 

 

森の中での特訓中の風野、そして先程出会った蓮。

ターザンのように木の枝を伝って走っていく。

 

走り方は忍者走り。二人とも速さは互角、勝負しているのか互いに威嚇しあっている。

 

 

「なかなかね!」

「そりゃ僕、忍者の末裔だもんね!」

そこで蓮は挑発するようにあえて足を外し、落ちると同時に手を突き出し、木の枝にぶら下がると同時に鉄棒の逆上がりのように反動をつけすぐさま追いつく。

 

 

「…やってやろうじゃない!その喧嘩!買った!」

風野も真似するようにあえて足を外す…!

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁァァァァァァ!く、来るなァァァァァァl!」

 

 

 

 

 

迫真の顔、充血した目、今まで感じたことのない危機感、という状態でなにかから追いかけられている風野。

 

「風野ちゃん!走って!やつらに追いつかれたら…!」

 

急かすように呼び掛ける蓮。

風野が追いかけられているのは…

 

 

 

 

 

 

ブンブンハローY◯uTube

 

 

 

 

 

 

毒の針を持つ虫、スズメバチであった。

 

 

 

…え?伏せ字が意味ないって…?

知~らない!(やけくそ)

 

 

 

 

なぜスズメバチに追いかけられてるのか…

 

 

蓮の挑発に乗った風野が蓮と同じことをすると、運悪く、蜂の巣があり、蹴ってしまったことで蜂の巣が破壊。

興奮したスズメバチに追いかけられているのだ。

 

 

 

「……どうして!?ねぇどうして私いつも不運な目に遭うの!?」

「日頃の行いが悪いからでしょ」

風野は「うるさいわね!」と悔しそうな顔をしながら走っている…

 

 

 

 

学校にお酒を持ってきたりする人にはまだまだ、不運が起こるだろう…

 

 

 

 

ツルッ!

「あっ………」

 

 

 

足を完全に踏み外した。

風野はそのまま落下し、地面に倒れてしまった。

 

 

 

「風野ちゃん…!?」

蓮が止まって飛び降りると、もう風野の周りにはスズメバチが周りを囲むように構えていた…

 

 

 

しかし風野は起き上がった。

風野………いや

 

 

 

 

 

仮面ライダーサイクロンが………!

 

 

 

 

 

「…は?」

 

 

「あんたら!やってくれたわね!倍返しよ!」

 

 

 

サイクロンに変身した風野はアーマーを防護服のように使い、どこからか殺虫剤を取り出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

「翔くぅん……♡」

翔はパラソルの中で仰向けになっている。

そんな中、ことりは翔のお腹に抱きつくようにホールドしており、真姫は膝枕をしながら希は翔の胸に頭を埋めている。

 

 

 

「…あのさ、三人は遊ばなくて「「「翔くんとあそんでるよ(で)」」」…もうどうツッコめばいいんだろ」

 

 

パラソルの中にいるとはいえ、三人と肌が触れ合っている。

正直めちゃくちゃ暑い。

もしかすると外の気温より暑いかもしれない。

 

 

(どうにかしてここから抜け出したい、それに釣りにも行って晩御飯に魚でもゲットしたいし…)

 

 

「じゃあ…うちらな、一個やりたいことがあるんよ」

 

 

「…あのさ、三人はメンタリストなの?え、それともポ〇モンでいうエスパータイプなの?」

翔から見ると、三人はただただ笑っているだけで怖く見える。

だが、開放してくれると言うならここは乗るしかないだろう。

 

「…わかった、それで、何をすればいいの?」

ひとまず開放され、真姫はバッグからとある物を出した。

それは耳栓であった。

 

 

 

「翔、これを耳にしてカメラに笑顔でピースしているだけでいいわ。あっ、もちろん私は抱きつくけど」

「…耳栓いる?」

「…それは教育に悪いからやで」

 

翔の頭に?マークが浮かんでいるが、ちゃんすはここしかない。

 

 

 

「…あと五秒前だよ!」

カメラを脚立にセットし、撮影のカウントダウンが始まっている。

耳栓をした翔の背後に真姫、左に希、右にことりが抱きつく。

 

 

3.2.1…!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

風野視点

 

 

夕方になった。

 

あのあと、山の上に来た二人は山の中間地点くらいから景色を見渡していた。

 

そこからは少しだが、合宿所である真姫の別荘が見える。

 

 

 

 

「風野ちゃんが仮面ライダーか…」

先程の変身に驚いた蓮はずっとそのことについて呟いてる。

 

「ごめんね、秘密にしてて。私は仮面ライダーとしては弱弱だからこうやって特訓をしたくてここに来たのよ」

岩に体を落として蓮は風野の話を聞いている。

 

「…だったら、教えてあげようかな。僕の力」

 

 

「え?忍者の力?」

風野は繰り返すようにそう言い、頷く蓮。

 

 

「あくまで、僕の忍者としての戦闘スタイルなんだけどね。けどあまり実用はないし、特別。…よっと」

 

起き上がり、ニカッ!と笑う。

 

 

 

 

 

「じゃぁ、そうさせてもらうかしら…けど時間が時間でもう五時くらいだし先に今日の泊まれる場所を…ん?希からメール?」

 

希からメール、いや、動画が送られていた。

せっかくだし蓮にも見せようとスタッグフォンを横にして送られてきた動画を再生すると、そこには右からことり、真姫、希の順番に中央にいる翔に抱きついており、翔は作り笑顔でピースをしていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

動画の内容

 

希「うぇ〜い!かっちゃん見てる〜?」

真姫「翔ってほんとかわいいわ♡早く遅いタイワ♡♡」

ことり「てなわけで、今日私達は翔くんと暑い夜を過ごしま〜す♡(嘘松)」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

水着で翔を誘惑するように、わざとボディタッチなどがされていた。

 

 

 

「…ねぇ、この人達は………って風野ちゃん!?」

 

 

蓮は風野の顔を見た。

その顔は鬼と表すには弱すぎる顔。

まるで魔神のような…

 

 

 

 

 

「あいつらぁぁぁぁぁ!絶対許さんわぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

周りは炎が燃えている。

雰囲気が完全に変わった風野は腹に力を入れる。

 

 

 

 

「炎魔◯ザード!!!」

 

 

 

イ◯ズマイ◯ブンの化身だぁぁぁ!

 

風野がよく使う技、ファイ◯トルネードが代表のキャラ「豪◯寺修也」のイ◯ナマイ◯ブンG◯(またもや伏せ字が仕事してない)の化身を召喚した風野!

怒り狂って目元が見えず、赤くマグマのように光っている。

 

 

「…え、これってイ◯ズマイ◯ブンの………」

話を遮るように風野は自身の身長の半分くらいある岩と共に高く飛び上がり、とある方向に岩を蹴る!

 

 

 

 

 

 

「爆◯ストーム……!(怒)」

 

 

本家以上の威力だろう。

 

岩を蹴ると勢いと急な風圧により周りでは震度三の地震が発生し、崖から少量の地の岩が崩れ落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

「…いや、ドーパントにこの技使えよ」

ナイスツッコミ、蓮

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方その頃、

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

 

「疲れた~!」

穂乃果は体を伸ばしながら歩く。

合宿所に戻るμ'sと翔。

 

 

 

「………希、というか、三人とも。翔から離れなさい」

風野がいないため、絵里が代わりに忠告するが、あの三人はまだ翔に引っ付いている。

あのあと翔は釣りに行ったのだが、確かに解放はされた…が、なんと三人はメイドのように翔について回っていた。

 

ストーカー並の三人に翔はもう疲れていた。まぁ魚が沢山連れたからかよかったような顔だが…

 

 

 

 

「…じゃ、釣った魚は塩焼きにして…!今日の晩御飯は焼きそばと魚の塩焼きだよ!」

 

献立を決め、全員が真姫の別荘に入る…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、遠くから何かが迫っていた。

 

 

 

 

 

炎をまとった岩。

 

 

 

化身シュートを放った風野からの一撃!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーレレレレレレテーレレレテレーレレーレ

 

 

 

~ED ギャラクティックノヴァ、爆発(星のカ◯ビィ)~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になった。

風野と蓮は洞窟を見つけ、そこで寝泊まりをすることにした。

 

 

 

「…それで…こう!」

現在、蓮から緋道家直伝の忍術を教わっている。

 

「こうっ…!?」

暗闇の中、何かの忍術をしているが、暗すぎるためか、遠くからだと目視は難しい。

唯一見れるのは蓮だけ…

 

 

「そうそう!次は僕の戦い方を…(ガサガサッ!)?」

 

 

 

草むらから何かの音がした。

 

 

「…グルアッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

熊だ。

 

 

爪を立ててきたが、二人はなんとか交わし、すぐさまスタッグフォンに疑似メモリを装填して注意を引かせる。

 

 

 

「風野ちゃん!速く倒した方が…」

「だめよ!動物なんか死なせちゃったら動物愛護団体に作者が怒られちゃうわ!」

 

 

よく業界ではめんどくさい…といわれる動物愛護団体。

というか久しぶりなメタ発言な気がする。

 

 

 

「…しょうがない、ごめん!」

蓮は手裏剣を投げた。

その手裏剣には何かの液体が混ざっており、首元に刺さった。

 

 

「……!」

熊は急に倒れ、蓮はガッツポーズをする。

 

 

 

 

「よっしゃ、効いたみたい!これ!」

蓮が取り出したのは、瓶には行っていた薬品。麻酔だった。

 

 

 

「…風野ちゃん、今日はこの辺にして物を持って寝床を変えよっか」

「…そうね、ほんっと最悪。ご飯まだだったのに」

 

岩の上に置いていた食器をバッグに入れる。

だが蓮は思った。

 

 

 

 

(…いや、風野ちゃんの料理。絶対不味そうだから最悪じゃないような………)




第六十五話でした!


スペシャルゲスト、第一段は仮面ライダーセイバーから仮面ライダー剣斬、緋道蓮が登場しました!
風双剣疾風が欲しいこの頃…

そして最近、某D社がプレミアムバンダイさんで仮面ライダー風のベルトを販売…


果たしてこれはパクりなのか…?


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クイズとA~風野王決定戦!~

第六十六話です!


今回はクイズ形式です!
これまでの回で書かれていたことを問題にしたり、今回初めて作った問題があります!
読者の皆さんも一緒に考えたり思い出してみてください!

それではどうぞ!


夜の合宿所、真姫の別荘。

 

風野がいない夜。

今日の夜開かれるレクはクイズ…

だがそのクイズはとある特殊なクイズで…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

リビングに作られた簡易的なステージ

あまりにも簡易的で椅子と机が五つ、そのうち一つは四つとは違う場所にあり、司会席みたいだ。

四つの席にはクイズ番組でよく見るボタンがある。

最後に大きめなテレビ

 

 

 

「沼津に行きたいか~!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「お姉ちゃんのことは好きか~!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「風野王になりたいか~!」

 

「「「「それはいいや」」」」

 

 

ズルッ!とこけた翔。

そんな翔は司会のようで司会席にたっており、赤白の不快ハットを被っている。

 

 

 

 

「…で、ではこれより、レク四日目企画!風野(お姉ちゃん)を知り尽くしているのはだれだ!?風野王決定戦を初めます!ルールは風野(お姉ちゃん)に纏わるクイズを出題し、その問題に、マルバツ、早押し、一斉のこの三つからランダムで選ばれるルールで回答してください!そして、最後の問題で一番高いポイントを持っていた人が風野王任命!優勝者には…え………?お姉ちゃんのサイン付きのTシャツをプレゼント……?」

 

……なんだよ最後、するとにこが立ち上がる。

 

 

「…いや、いらなっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッシャァァァン!

 

 

 

 

 

 

窓ガラスが割れ、炎を纏ったサッカーボールがにこに突撃する。

 

 

 

 

「ニコォォォォォォッ!」

 

 

吹っ飛ばされたにこは某戦闘民族アニメに登場するヤ◯チャのように倒れた。

 

 

 

「…お姉ちゃんぬファイ◯トルネードだ。あーあっ、お姉ちゃんを怒らせちゃった」

「…いや………なんで…飛んでくるのよ…………」

 

 

 

…さぁ始めよう!

 

 

~OP 僕らはいまのなかで~

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※ここからは台本方式で進めます!

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、参加者は先ほどのにこを含め四人。

 

 

 

矢澤にこ

絢瀬絵里

高坂穂乃果

星空凛

 

 

 

 

このメンバーで翔が司会。

 

 

 

 

 

 

さぁ一問目!

 

 

翔「第一問目!マルバツクイズ!

 

 

お姉ちゃんの使うガイアメモリは皆さんご存知サイクロン、ではサイクロンを英語にしたときのスペルはCyclaneである」

 

 

 

考え始める四人

 

凛「英語は苦手だにゃ…」

穂乃果「…えっとたしか」

にこ「いきなり勉強力って…」

絵里「英語なら得意ね」

 

 

翔「…それじゃあ決まったみたいだね。じゃあ答えをオープン!」

 

 

◯ 凛

 

✕ 穂乃果 にこ 絵里

 

 

 

 

 

凛「…あっ(察し)」

 

 

 

 

翔「おっと!凛ちゃんが〇一人!それでは、答え!正解は…」

 

 

 

 

Cyclone

 

 

 

 

翔「答えは✕!ということで、正解者の凛ちゃん以外三人にポイントが加算されます!」

 

 

 

 

 

 

では二問目だ!

 

 

 

 

 

翔「第二問!僕が初めて音ノ木坂に訪れたのはドーパントの力によって熱になったお姉ちゃんのプリントを届けるためだったけど、お姉ちゃんが熱をひくきっかけになったドーパントの名前はフレアドーパントである!◯か✕か!」

 

 

 

にこ「……はぁぁ!?そんな投稿が一年以上経ってる話なんて知らないわよ!」

 

絵里「フレアドーパント…どうだったかしら……」

 

凛「ここはどうしても当てたいにゃ…!」

 

長考する四人、

 

 

 

時間がやってきた!

 

翔「タイムアップ!それでは回答をオープン!」

 

 

 

◯ にこ 絵里

✕ 穂乃果 凛

 

 

 

翔「回答がちょうど良く対比しました!ちなみに穂乃果ちゃん、そう考えた理由は…?」

 

穂乃果「え?…一年前の作者のことだからこんな強そうなドーパントの名前、考えられないはずって思ったから!」

 

 

 

 

 

作者「…何も言い返せない(マジ)」

 

 

 

翔「あ、アハハ…じゃ、じゃあ答えは…!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第十三話、「出会う未来のL」より

 

 

 

 

三日前ドーパントと戦った風野。そのドーパントの力で熱にされてしまった。

 

 

 

「…これじゃダメね。学校まで届けるのわ」

 

一瞬だけ横においてあるプリントをチラ見した。

 

 

 

「にしてもあのホットドーパントとかいうやつ注意しないとね……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翔「ということで、答えはまたもや✕!穂乃果ちゃんと凛ちゃんに一ポイント加算!」

 

穂乃果が二ポイント、凛が一ポイントに上がり、トップは穂乃果。

 

 

 

翔「じゃあ三問目!ここからは一斉にクイズ!ホワイトボードに答えを書いてください!それでは行きます!問題!お姉ちゃんの好物といえば…?」

 

 

クイズ参加者「「「「…!分かった!」」」」

 

四人はすぐさまペンを書き始める。

時間が来る前に書き終わっていた。

 

翔「…じゃ、良いみたいだし回答をどうぞ!」

 

 

 

 

絵里『KATUDAN』

 

にこ『カツドン』

 

穂乃果 『かつどん』

 

凛 『カツ丼』

 

 

 

翔「おーっ!?回答が…絵里ちゃん……?カツダン……?」

 

絵里「…あっ……(ポンコツ)」

 

 

 

解除に笑いが起こり、希は笑いこけている。

 

希「か、カツダンて……www」

絵里「う、うるさい!」

 

 

 

翔「ま、まぁまぁこの辺にして……答えはこちら!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第六十五話 「極めるC」より…

 

 

 

 

他のメンバーが睡眠中の中、マネージャー左翔は料理を作っていた。

 

 

 

 

 

ジュ~!

 

 

 

朝から揚げ物をしているようだ。

 

 

 

 

 

揚げ物はさすがに重いが、今日は大事な日なのである。

 

風野が仮面ライダーとしての修行をするために好物の一つ、カツ丼を作っているのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翔「ということで、答えはカツ丼!さぁ、感想をどうぞ!カツダンさん!」

 

絵里「いやぁぁぁ!/////」

顔を手で隠して赤面するカツダン絵里。

 

 

 

絵里いじめはここら辺にして…

 

 

 

 

 

翔「第四問!お姉ちゃんが僕を除いたμ'sのメンバーで一番かわいいと思ってるのは誰?」

 

 

絵里「わ、私はかわいいって柄じゃないし…」

凛「凛、かわいくはないよ……」

穂乃果「…ん~っ、かわいさなら…やっぱりことりちゃんかな…?」

 

三人は長考してると、にこは「フッフッフッ…」と怪しく笑いながらホワイトボードを見せて回答する。

 

にこ「やっぱり~♡かわいいって言ったらこの…に♡こ♡に♡いー♡でs「はい、不正解」ぬわぁんでよ!」

 

 

 

 

やはりにこはネタに使いやすい←最低だ作者

 

そして三人の回答はこちらになった!

 

 

絵里『花陽?』

 

凛『かよちん!』

 

穂乃果「ことりちゃん!」

 

 

 

花陽二票に、ことりが一票。

μ'sのかわいさ担当二人だ!

 

 

 

 

…あれ?誰か一人いるような(((にこに殴られる作者

 

 

 

翔「じゃ、回答は…ビデオから!」

 

翔がリモコンを起動し、テレビが写る。

テレビの中には今はいないはずの風野が写っていた!

 

 

絵里「…風野!?」

翔「あ~これはDVDに録画しただけの映像だから気にせずに…!」

再生ボタンを押し、風野が喋りだした。

 

 

 

『第四問の答えは…そうね、やっぱり凛ちゃんね!自分じゃ気づけないかもしれないけどμ'sのなかじゃ個人的には凛ちゃんがいちばんかわいいと思うわ!…まぁ一番は翔ね』

 

 

…ビデオが切れた。

 

 

 

翔「というわけ!答えは凛ちゃんで、正解者0!ポイント変動はなーしっ!」

 

凛「え、えぇぇぇえ~!?り、凛がかわいい!?私なんかかわいくないよ…かよちんの方がもっともっと…!」

赤面しながら凛は自分を指差して首を振る。

 

 

そこに、一人効果抜群な人がいた…

 

 

 

にこ「り、凛……やめなさい…その言葉は私に聞くわ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「第五問!お姉ちゃんはポ◯モンが大好き!じゃあポ◯ットモンスターに出てくるゴキブr…ヒー◯ランのお姉ちゃんが作ったニックネームは?」

 

 

 

 

その瞬間、全員がペンー書き、すぐさま答えを出した。

 

 

絵里 『ゴキブロス』

 

にこ 『ゴキブロス』

 

穂乃果 『ゴキブロス』

 

凛 『ゴキブロス』

 

 

 

 

翔「ワオ…!正解!」

 

 

ゲームの図鑑説明ではgkbrみたいに書かれた挙げ句、アニメでは一般モブトレーナーにゲットされてるゴキブロス…カワイソス(´・ω・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「第六問!お姉ちゃんが今まで使ったイ◯ズマイ◯ブン技で一番多いのはファイ◯トルネード!ではこの中の内、お姉ちゃんが使ったことがある技は…?①爆◯スクリュー、②フェ◯クボンバー、③イリュージョンボール、④マキシ◯ムファイヤ」

 

 

にこ「イ◯ズマイ◯ブンかいっ!」

 

穂乃果「…というか夏合宿編、イ◯ズマイ◯ブンネタが毎回あるけど大丈夫なの?作者」

 

 

 

作者「ネタ切れです…すみません(土下座)」

 

 

 

翔「…ま、まぁそれは置いておくとして…回答をどうぞ!」

 

 

絵里 ③

 

にこ ②

 

穂乃果 ④

 

凛 ①

 

 

 

翔「おぉ!?全員が割れた!」

 

 

 

 

絵里、穂乃果、凛「あっ…」

 

 

にこ「…この問題だけは一瞬だったわ。何回も食らってるもの」

 

 

経験者は語る…みたいに言い出した。

たしかに毎回イ◯ズマイ◯ブンの技を食らっているのはにこ。

さすればにこからしたら簡単のか文字以上に簡単であるのかもしれない

 

 

 

翔「…じゃ答え!回答は…!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

第六十三話 「Vを信じろ」より…

 

 

 

 

風野が動いた。

 

 

 

 

 

 

 

風野は丸い何かを持ちながら砂浜でスライディングし、隼の如くスイカと丸い何かを取っ替えた。

 

 

 

 

 

ガキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金属音がして、反動で手が震えながらにこは何が起こったのか確かめるのに目隠しを取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸い何か…

 

 

 

 

 

それは爆弾だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フェイク〇ンバー!」

 

 

 

 

 

 

 

安定のイ〇ズマイ〇ブンネタ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翔「答えは②!フェイクボンバーでした!」

 

にこ「ふっ…当然よ!何回にこが技を食らったと思ってるのよ」

すこし威張るような態度のにこ。

 

 

 

 

「…そんなに誇れることなの?」

「うるさい外野!」

 

 

 

 

 

 

 

翔「第七問!早押し問題!回答権は一回!「Uからの訪問」にて初登場した悪魔の風野カレーっ…!おぅえ……!」

 

 

翔の胃に急に吐き気が襲った。

これも風野カレーの効果なのだろう。

 

穂乃果「…あの時食べなくてよかった……というかにこちゃんも大丈夫!?」

 

よく見るとにこも顔色が悪くなっていた。

 

 翔は希と真姫に背中をトントンされているが、何とか吐き気が少し収まったのか、二人に軽く礼をして問題文の続きを読む。

 

 

 

翔「……ごめん…で、その風野カレー。その隠し味を3つ答えてください!」

 

 

 

 

 

 

 

回答者「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」

 

 

凛「あ、あんなゲテモノの隠し味を当てるの!?」

絵里「は、ハラショー…」

穂乃果「こんなのサモン◯イド並のクソゲーじゃん!」

 

渋々考え出す四人。

 

 

 

ピンポン!

 

 

最初の回答者は凛

 

 

凛「も、もう自棄糞でいくにゃ!塩ラーメン、醤油ラーメン、担々麺!」

 

翔「…それって凛ちゃんの好物だよね!?…でも、液体という線では二つかすってるよ!」

 

 

ピンポン!

 

次は穂乃果だ!

穂乃果「…だったら!コーヒー、牛乳、チョコレート!」

翔「…液体はめちゃくちゃ惜しいしチョコレートはもう一つ踏ん張って!!というかほぼ正解!」

 

ピンポン!

 

三番目は絵里、回答は…?

 

 

 

 

 

絵里「わかんないチカ!」ドヤッ!

翔「じゃあボタン押すな!」

 

 

 

 

 

ポンコツエリーチカ発動!

 

 

 

 

 

 

ピンポン!

 

最後はにこ…!頼む!

 

 

にこ「…コーヒー牛乳………エナジードリンク…………チョコバナナ?」

 

 

 

翔「…あぁっ!惜しい!コーヒー牛乳とエナジードリンクは正解!」

 

 

 

にこ「………おぅえっ…ペッ!」

 

 

 

 

 

ついににこは味を思い出したのか吐いてしまった。

 

 

 

 

とりあえず回答…風野カレーの状態含めて…

 

 

 

 

答え

 

紫 あとなんか顔がある

匂い  汗臭い

具材  マグロ 馬肉 冷凍食品の野菜 

隠し味 コーヒー牛乳 チョコ煎餅 エナドリ

 

 

わかるかこんなの!!!←おまいう

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「第八問!お姉ちゃんの…ばすと……?のサイズを答えてください!」

 

 

 

 

絵里「風野ゴルァ!(怒)あんた弟になんて問題出してんだゴルァ!」

 

にこ「煽ってるようにしか見えないわ…」

 

にこが握りこぶしを握りながら渋々考える。

 

 

 

 

ピンポン!

 

 

 

最初は穂乃果

 

 

穂乃果「…80?」

 

翔「…違うみたい、ばすとって何なの?」

絵里「翔!いい!?間違えてもその言葉を検索しないように…!あなたにはまだ早いわ!」

 

翔は「え…?う、うん……」と困惑しながら頷き、絵里は一安心な様子…

 

 

凛「…85」

凛は絶望しながら答える。

該当するコンプレックスを持つ人なら地味に効く問題。

ちなみに85でない

 

 

ピンポン!

にこ「死ね巨乳!71!」

こいつ…!自分より低いサイズを答えやがった!

もちろん不正解…!

 

 

 

翔「きょにゅう…?……あっ、ばすとって…もしかして………///」

翔は巨乳と言う意味からわかってしまったのか、顔を赤らめる。

それを見た絵里…!

 

 

 

絵里「にこぉぉぉ貴方ぁぁぁ!」

 

 

 

Eri マキシマムドライブ

 

 

 

絵里はにこ仮面ライダー一号のようなライダーキックを放つ!

 

 

 

 

ちなみに答えはこちら!

 

キャラ紹介から…!

 

 

 

 

 

容姿としては緑色の髪にリゼロのエミリアのような顔立ちに若干左目が前髪にかかっていて見えにくくなっていて、翔同様に中性的な見た目。

 

ちなみに(B 83)である。

 

 

 

 

 

答えはB83!絵里も外してしまい全員不正解!

案外大きめの設定なのだ

やはりにこにーは貧にゅ(((殴

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

ついに最終問題!

 

これまでのポイントは…!

 

 

最下位 絵里 2P

 

同率二位 凛 穂乃果 3P

 

一位 にこ 5P

 

 

 

にこが若干独走状態。

最下位が絵里…とヒロインにあってはならないあるまじき展開。

 

 

 

意気消沈している絵里だったが…ここである知らせが…?

 

 

翔「…ん?あれ、お姉ちゃんから手紙……?」

問題が書いてあるノート内から一枚の手紙が現れた。

それを読む翔。

そこには驚きの言葉が…!

 

 

翔「えっと…『翔、もといμ'sのみんなへ。クイズ楽しんでるかしら?私が作ったクソクイズに皆さんさぞ盛り上がっていることでしょう』」

 

 

凛「あ~っ!自分でクソクイズって認めたにゃ!」

 

翔「『…さて、皆様に本題です』」

 

 

穂乃果「…なんだろう」

 

 

翔「…えっ!?………お、オホン…『今回のクイズ、優勝者には作者と相談のもと、風野ヒロインに昇格致します』!?」

 

 

参加者「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」

 

 

 

翔「『すでに作者には相談済み!さぁ!運命の切り札をつかみ取りなさい!最終問題はポイントが10000ポイント!ps.M•O•E。負けたら大恥エリーチカ!』……です」

 

 

 

絵里「…え、じゃあ勝たなきゃ私、ヒロイン降格……?」

 

にこ「…なんか嬉しくないわね………」

 

凛「10000って…これまでのクイズの意味はどこにゃ…?」

 

穂乃果「私、翔派なんだけどどうしたら…」

 

 

色々と数人はメタい発言をしている…まぁ次次回の翔クイズの時もこうなるからいいや(なげやり)

 

 

 

 

翔「……じゃあ!最終問題!お姉ちゃんが一番好きなスーパー戦隊を答えてください!」

 

 

全員「「「「知らんがな!」」」」

 

風野も実は翔同様にスーパー戦隊は好きなのだ。

翔が仮面ライダーとしてもらっている給料で購入するスーパー戦隊の変身アイテムで今も翔と一緒に遊んだりしているのだ。

 

 

 

 

スーパー戦隊はあまり詳しくないメンバー

 

そして回答権が一回ということで全員が長考となる。

 

 

「…亜里沙なら詳しいのに……こうなったら!」

絵里はスマホを取り出した!

 

 

 

 

 

 

 

絵里「…もしもし亜里沙?」

 

 

 

 

電話(カンニング)だぁぁ!

 

亜里沙『もしもしお姉ちゃん?どうしたの?』(亜里沙の声は絵里にしか聞こえてません)

 

絵里「亜里沙、スーパー戦隊詳しいわよね!風野さんが好きそうなスーパー戦隊教えて欲しいんだけど…!」

 

にこ「いや、反則よ!ヒロイン降格かかってるからってそれはまずいわよ!」

 

 

亜里沙『えっと…今はニンニンジャーが放送されてて翔君は前にゴセイジャーが一番好きだと言ってたから…案外ゴーオンジャーとか好きそう!』

 

 

絵里「わかったわ!ありがとね亜里沙!」ピッ!

絵里はスマホをしまい、何事もなかったかのように澄ました顔で回答ボタンを押そうとする。

 

 

 

翔「はいっ!退場!即退場!」

 

観客席の真姫と希が絵里を運んで観客席に連れていく。

 

 

絵里「希、真姫!離しなさい!早く!じゃないとヒロインの座が…!」

 

真姫「…みっともない」

希「えりち…カンニングはいかんで……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里が退場になった。

 

残るのは三人。

 

 

穂乃果「…ヒントない?」

 

数分が経過し、難航していた。

 

他の二人もヒントが欲しいと意見していたため、ヒントを出すことに。

 

 

 

 

ヒント 正義の道

 

 

 

凛「…正義の道」

 

 

 

穂乃果「だめだ、全然わからないよ……」

 

 

 

二人はもう既に諦めムード

 

 

だがにこは違った。

 

 

 

にこ「うわぁぁ…何だっけ………聞いたことあるわよ…!」

 

 

穂乃果「え?にこちゃん、スーパー戦隊わかるの?」

 

にこ「あ、当たり前じゃない!アイドルたるもの、色々なジャンルは知らないといけないし…!」

 

 

 

 

ピンポン!

 

 

凛は諦めた表情でボタンを押した。

 

 

 

 

凛「わからないにゃ…適当にゴーカイジャー」

 

翔「不正解…残り二人」

凛は倒れるように悔しがり、手を地に置く。

 

 

 

 

 

 

その時凛のスマホがポケットから落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

スマホ……

 

 

 

 

 

 

 

にこ「……そうよ!凛、助かったわ!」

 

自身を持ってにこはボタンを押し、翔も「お!?」と期待をする!

 

 

 

 

にこ「正義の道は…つまり正義の(ロード)、そしてスマホ…いや、携帯電話を使う戦隊…!炎神戦隊ゴーオンジャー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「大正解!10000P!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「うぅっ…泣」

「…どんまい、えりち…また復帰出来るはずやで」

 

 

優勝はにこになり、にこが風野のヒロインに昇格!

絵里は体育座りをしながら涙を流している。

 

 

「…でもカンニングはダメだよ………ま、相談くらいはいつでも乗るからさ…」

翔も慰めているとその時

 

 

 

ピンポン

 

 

 

 

今度はチャイムがなった。

 

 

 

「行ってくるわ」

 

 

真姫は玄関に向かう…

 

 

 

 

 

 

 

「…いない?………あ、手紙ね」

手紙がポストにあり、そこには左翔へ、と書いてあった。

 

 

 

真姫はリビングに戻り、その手紙を翔に渡した。

 

 

 

「…誰だ?………あっ、作者からだ。どれどれ…?」(メタ)

 

 

 

 

 

『翔、μ'sへ

 

ゲームおつ~

 

にこ、優勝おめ~次回は風野にイ◯ズマイ◯ブンの技打たせないように言っとくから

あと、ヒロインに昇格!

がんばれ~

 

 

 

 

 

 

 

風野ヒロイン二人!

By.ぷよでっせ ps.夏休み編にはまだまだ仮面ライダーのキャラが出てくるZE☆』

 

 

 

「…え?風野ヒロイン二人……?」

「それって…」

「もしかしてですが……!」

 

 

「「「「絵里ちゃんも続行!」」」」

 

 

「ハラショォォォォ!」

 

 

絵里は立ち上がり、ハイパー無敵状態のように虹色に光る!

 

次回からにこもヒロインに!

 

〜ED 少年よ〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

※風野視点

 

 

 

 

夜中

 

 

風野はいまだに特訓をしていた。

日付が変わろうとしている時間、蓮も教えるのに熱中している。

 

 

 

「…そう!刀で素早く切り裂き続けて……!良くなってるじゃん!」

 

 

「よっし!完成…かしらね?あの技」

仮面ライダーに変身している風野もとい、サイクロンは変身を解除し、肩を伸ばす。

 

 

 

 

風野は???を覚えた!




第六十六話でした!

今日(9月10日)まどマギの新映画、ワルプルギスの廻天の情報が公開!

推しのマミさんがいて一安心…だけどさやかお前どうした!?
ほむらもまどかも意味深なセリフ吐いて…
これは冬公開に見に行くぞ!


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修業J〜森の鬼、森のクマさん〜

第六十七話です!

先日、腰椎と腰の経過検査に行き、着実と回復していることがわかりました。
でも修学旅行には間に合わなそう…
大阪京都や某ネズミの国、ラブライブ縁の場所お台場、秋葉原に今行く予定なので楽しみですがおそらく腰が…


そんな話はさておき今回の話に移ります。

衝撃の仮面ライダーゲストキャラクター第二弾!
平成ライダーのとある方が登場!
おそらく題名で察する方も多いと思います。

それではどうぞ!


「…もうそろそろかしらね」

 

 

μ'sと翔は修業から帰ってくる風野を待っている。

今日からは翔が交代で修行に行く。

 

 

予定では九時くらいに風野が来るはずなのだがまだ来ない…

 

 

「…ねぇ、ちょっとやばい気がしてきたんだけど」

 

「風野…」

にこも少し不安そうな表情で待っている。

 

 

 

 

 

「うぇぇぇぇぇぇい!」

 

 

 

 

 

 

 

森の奥から声がする。

 

 

 

 

「…!何か来てる!」

翔はとっさに構え、バットショットを起動する。

 

 

 

 

 

 

「アーアーアアアー!」(ターザンの雄叫び)

 

 

 

 

 

 

木の蔦を伝って接近してくる!それはもちろん風野であった。

 

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

 

「帰ってきたわよ!」

 

風野はうまく着地し、全員が風野のそばに近寄る。

 

 

 

「風野ちゃん!どうだったにゃ!?」

 

「ぼちぼちって感じ!新技もいろ磯取得できたし!」

Vサインをしてぜんいんはおおおお!と声を挙げた。

 

 

 

「せっかく出し、見せますか!」

 

 

Cyclon

 

風野は仮面ライダーサイクロンに変身し、風の刃を作り出した。

 

 

 

サイクロンはみんなを背に木の前に立ち、剣を特殊な構えで構える。

 

風野が当たららしく習得した技…

 

 

それは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スターバーストストリーム!」

 

 

SA〇の桐〇谷〇人のソードスキル、スターバーストストリームであった!

 

 

 

 

 

「「「「「ファッ!?」」」」」

 

全員が腰を抜かしたような表情で剣筋を見つめる。

 

綺麗な切り裂きで連激を入れる!

 

そして16連激目でストップ。

同時にサイクロンはメモリを抜き、変身を解除した。

 

 

 

 

ドサッ!

 

 

 

木が倒れた。

かなりの威力だったのか、木の幹が十六等分になっている。

 

 

 

 

「す、すごいわ…」

絵里は驚きながら風野の作った剣を触る…

 

ここで翔は違和感を覚えた。

 

 

 

「…あれ?変身解除したから剣は消えるはずじゃ…」

 

「あぁ…風と一体化したことによって通常状態でも多少なら軽い武器を作ったり変身解除してからも維持が可能になったのよ!」

風の剣を絵里から取り、取っ手を掴んでブーメランのようにして投げる。

先ほどと違う木に当たり、切りながら貫通し、またもや木が倒れた。

 

 

 

新たな技を覚え、サイクロンメモリの適正力を上げた風野。

次は翔の番!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真姫ちゃん離して!」

「ダメよ!危ないわ!それに…翔がいないト…!」

真姫が中々翔を離してくれない。

 

 

「大丈夫だよ真姫ちゃん!翔くんは強いんだもん!きっと無事に帰ってくるって!」

「そうだよ…!凛ちゃんの言う通り、翔くんを信じてあげようよ!」

凛、花陽が呼び掛けるが中々手を離さない。

 

 

「マーキノッ!」

風野が某芸能人のような芸をする。

そしてマキノならぬ真姫にコブラツイストをする。

 

 

 

「アダダダダッ!か、翔~!」

「翔、行きなさい!こいつは私に任せて!あ、あと成功祈願としてこのヘアゴムのリボン持っていきなさい!」

 

「お姉ちゃん……!ありがとう、絶対に戻ってくるから!」

「翔~!!!」

 

翔がリボンをポケットに入れ、真姫が叫びを挙げるなか翔は走って森の中に入っていった。ことりや希は「頑張って~!」と応援の声を残す。

 

翔、彼はどこへ向かうのか…?

 

 

「…ねぇこれ最終回とかじゃないわよね!?」

にこはこの場の空気にツッコンだ。

 

 

 

 

〜OP 輝(今回だけ変更)〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

翔視点

 

 

 

翔は森の深くまでやってきた。

 

軽く体操をして所持品を確認する。

 

 

ロストドライバーにジョーカーメモリ、バットショットに使い捨ての紙皿、簡単な低用量調理具、ごみ袋、釣竿、飲み水、ライター、様々な工具、動物を見たときのスケッチセット、そして外せない金平糖。

 

 

「…よっし!まずは」

 

 

まず僕に足りていない力、それは持久力。

現状、僕が使うジョーカーメモリでのパワーアップとして扱えるのはガイアリミットのみ。

ジョーカーは使用者の感情や気持ちによって能力が横に動くのだけど、僕の場合、まだ小学生ということもあって体の期間がまだまだ発達していないことからかなり弱い。だからこそ、ガイアリミットでカバーをしていきたいんだけどガイアリミットは使用するのにかなりの体力を要するし、一回きりの使用で持ち時間は今の体力だと以前使用したときよりは鍛えれているからだいたい三分弱。それでもドーパントを倒すために気軽に使用できるようにするにはま今のまま鍛えていてもかなりの時間がかかると思う。

そしてジョーカーメモリの感情や気持ちによって能力が大幅に上がることもうまく使えるようになりたい。そこで集中力を高めようと考えている。

なのでやることは特訓をしながら学校の宿題である自由研究、何かをものづくりしようという形でやっていこうと思う。

 

 

 

「行くぞ!走り込みから!」

勢いよく走り出した!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

 

そんな翔をじっと苦しそうに見ている黒い影、草むらには黒い体毛の動物が…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

μ's視点

 

 

 

「……」

 

 

九時半から始まっているμ'sの練習

 

十一時頃になると休憩時間になるのだ。

 

 

 

 

だが真姫の様子がおかしい

いや、おかしいというのは愚問なのかもしれない。

 

「カケル…カケル…」

先程から虚ろな目をして翔の名前を読んでいる。

 

 

 

「…真姫、いい加減に諦めなさい。昨日翔が今日の私達の晩ごはん作ってくれたんでしょ、それがあるから我慢我慢!」

「無理に決まってるじゃないですか!!貴方は…!貴方は翔の何なのでスカ!?」

情緒が完全に消し飛んでいるように見える。

真姫は風野の首を掴み、脅しているようにも見えるがそれに一向に動じない風野。

 

「翔の何?そんなのたった一人の家族に決まってるじゃない」

慌てたメンバーが二人の仲裁に入る。

 

 

 

「真姫、落ち着いてください、たしかに翔の不安な気持ちも、練習を見ててほしい気もわかりますが翔のためでもあるのです。だから、考えてあげてください」

「…」

真姫は風野に睨みを効かせた。

 

 

 

「…さて、問題の昼ごはんね、買い出し行ってくるから」

「「「「えっ…?」」」」

 

 

真姫以外全員が声を出した。

 

 

「ま、まって、風野ちゃんがりょ、料理をするの…?」

「はい?いや、そうに決まってるじゃない」

ことりの質問に対しての風野の返答に全員の血の気が引き、顔面が青白くなる。

 

 

 

「風野!料理だけはやめて!いや、頼むから調理の仕事には一切触れないで!!」

にこは風野の腕を掴みなんとか辞めさせようにするが、不満そうである。

 

「別にいいじゃない!今日なんて料理日和じゃない!」

「まず料理日和って何!?」

絵里も欠かさずツッコむ。

とりあえず、風野の料理を食った暁には以前耐えたにこ以外の命はほぼないものと考えて間違いない。

 

 

なんとか阻止しなくてはならない。

そんな使命感に駆られ、幾度となく全メンバーが説得に走る。

 

 

結果的に昼は各コンビニ飯となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「蓮はわたしと同時に街の方に帰っちゃったし翔は一人での修行。たしかに真姫の言うとおり不安なのはわかるけど……あれ?なにか忘れているような」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

翔は岩の上に座って何かを作って…

 

 

 

 

いや改造をしている。

 

 

 

様々な鉄の部品などを加工してはめていく。

 

 

 

 

 

それは合宿初日に壊れたグルメスパ〇ザーであった。

 

「壊れたグルメスパ〇ザーマーク2を更に改造して作って…」

かなり集中しており時間がコツコツと経過…ついに完成した。

見た目の色が完全に変わり、金属使っているからか、ネズミ色に変わっている。

翔は達成感のあまり新型グルメスパ◯ザー(命名グルメスパ◯ザーⅨ)を様々な角度で見つめる。

 

 

 

 

ガサゴソ…

 

 

 

 

足音がした。

 

 

 

 

 

「?なんだろう」

岩から立ち上がり足音の方向を向く。

 

 

 

 

 

 

 

ゴソッ!

 

 

 

 

 

草むらから出てきた。

 

 

 

 

 

「お?何だ、少年か?」

 

 

 

 

その男、赤いジャンバーを着用しており白黒のリュックサックを持っている。

年齢的には30歳前半くらいだろう。

ガタイの良さが服の上からにじみ出ている。

 

 

「ん?あなたは」

両者とも、こんな森に人などいないと思っていたのか少し驚いた表情だ。

 

 

 

「俺か?名乗るものじゃねぇ。…なんだこれ」

その男は翔が改造しているグルメスパ〇ザーを手に取ると感心したように何度も頷いた。

 

 

 

「へぇ〜、なかなかいい腕じゃん。少年の将来は設計士か?」

 

「設計士?い、いや夢なんてまだ決めてなくて…」

 

その男は翔の顔を見ながらグルメスパ〇ザーを返す。

 

 

 

「そうだよね、少年は見た感じまだ小学生みたいだし、あっ、迷子だったりするのか?」

「いや、僕は修行しに来たんだ!」

「おぉ!まだ小さくて若いのに関心だ。オレと同じだったとは。吉見で教えてあげよう、ここらへんの森一体は熊がいるから気をつけろよじゃあな!シュッ!」

忠告とともに、特徴的なポーズをしてさろうと背中を見せた男。

 

 

「…!!待って!お願い!」

翔は何を思ったのか、その男を呼び止めた。

 

「僕も、修行に突き合わせてくれませんか!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「まさか危ないのを承知で一緒に同行させてくれなんて、ほんとに尊敬しちゃうよ、少年」

「少年じゃなくて、翔!」

「…翔というのか、いい名前だな。俺は…ヒビキ」

 

「ヒビキさん!お願いします!」

ヒビキは翔の先頭に立ちながら振り返ってほほえむ。

 

 

 

 

まずたどり着いたのは草が生い茂る湿気の多い地帯。

 

「じゃ、ちょっと簡単なことから行くか。腕立て伏せ100回」

 

翔は頷き、すぐさまヒビキのカウントと共に腕立てを行う。

 

 

いつも100回を家で行っている翔。

だが、いつもよりおかしい。

息切れがいつもより強い気がする。

 

 

修行があるのかもしれない…

腕立ては下を向いて行うため、手が目線に入る。その手には泥が付いていた。

 

 

翔はその泥から察してしまった。

 

 

「翔、君が腕立てやらをするとき、家で行っているだろ?」

「そう。だけど、ここは湿気が多く…地面が少し泥っぽい」

「よくわかってるじゃないか。つまり、滑りやすい泥でバランスが取りにくいため、余計に体力を消費するんだ」

 

翔は肩の筋肉の悲鳴に耐えながらなんとかやりきり、尻餅をつくように座り込み息を上げる。

 

 

「君、なかなかいい体力じゃないか」

「はぁ…はぁ…アハハ、ありがとう…ございます…」

空を見上げると、青空が広立っており、雲がちょこちょこと小さく三箇所ある。

その蜘蛛は風に寄って合体したような形になり、三つ巴のマークに変わる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後二人は食材を探しに海にでかけた。

翔が釣り竿を持っていたため釣りを行って魚を釣った。

昼間の時間帯はなかなか魚は釣れないのだが豪運を発揮したのか、五匹ものアジを釣り上げ、ヒビキがいるベースキャンプで魚を焼こうと戻っている最中。

 

 

「おっ、この木の実味付けの使えそう!」

しっかり軽いパッチテストをし確認したことで袋に入れる。

 

 

 

ガサゴソ…

 

 

また草むらから音がした。

「……!」

 

二人の考えることは同じだった。

 

 

 

((……まさか、熊……!?))

 

 

とっさにファイティングポーズを構える。

いつ出てくるかわからないなか、先頭体制を取る…!

 

 

 

ガバッ!

 

 

 

「グオォォォ!」

 

 

やはり、正体は熊であった。

気だるそうな目で二人に襲い掛かる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドサッ!

 

 

 

 

熊は二人の目の前で倒れてしまった。

 

 

 

「「…ゑ?」」

 

 

 

顔を見合わせた二人はすぐさま熊に駆け寄り、状態を確かめる。

 

 

「…!手裏剣!?」

 

首元に手裏剣が刺さっていた。

急いでヒビキが抜き、翔が熊の体を揺する。

 

「ねぇ!大丈夫!?」

「…麻酔か……それに、この熊はかなり歳をとっている…もうこの熊は長くは……」

言いずらそうにヒビキが険しい表情でそう話す。

そんな様子に翔は顔を少し絶望しながら怯えたような、かつ悲しそうに指一本分の口を開けた。

 

「…そんな」

 

熊の頭にゆっくりとかわいそうに手を当てる。

 

 

すると熊は弱々しく目を開け、回りを確認するとうつ伏せから立ち上がり、のそのそと四足歩行になりながらゆっくりと歩いていく。

翔はどこか悲壮感を覚え、着いていこうとする。

 

 

 

 

 

ガシッ

 

 

 

「だめだ」

ヒビキに腕を捕まれた。

 

 

 

「なんで!?この熊さん、倒れそうだよ!」

「…いいか、人間と熊は違うんだ。人間は人間、熊は熊。それぞれ必要以上に関わったらいけない」

 

翔は追おうとするが、ヒビキは許さないように手を強くつかむ。

 

 

 

「…しょうがない、バット!」

つかまれていない左手で疑似メモリ、バットを起動し、ポケットにあるバットショットに装填する。

 

 

 

バット

 

 

 

バットショットが飛び出し、ヒビキにフラッシュを炊き、怯んだすきに翔は手を引き抜き、熊を追いかける。

 

 

 

「おい!危ない!」

ヒビキもすかさず追いかけた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

あれから数分、ヒビキは何度も追い付くが七転び八起きでバットショットが幾度とヒビキの注意を引き、ついに諦めた様子で着いていく。

 

 

「…あれ」

 

熊は洞窟の中に入っていった。

 

「……」

ヒビキを見つめ、ヒビキふ呆れた様子で共に暗闇を確認しに行く。

 

 

 

 

 

くぅ…ん

 

 

 

置くの方から先ほどの熊とは違う熊の泣き声がした。

 

 

 

「……しょうがない」

ヒビキは翔に太鼓のバチを渡した。

 

 

「自分の身は自分で守ってくれ」

「うん…!」

 

ヒビキはランプを付け、洞窟の中に歩んでいく。

 

 

そこで見たもの…!

 

 

 

 

 

「…!子供!?」

 

熊の子供であった。

生まれたばかりか、毛は生えているが横長で表すと30センチもないようで大体25センチくらい。

少し痩せ細っており、急いでヒビキは白黒のバッグからなにかを探すが先に動いたのは翔。

袋からアジを一匹出し、二頭の熊の前に出した。

 

「ヒビキさん!熊にアジは…!」

「大丈夫だ、ほら食べるんだ」

ヒビキがさらに前にアジを出し、小熊は親熊に確認し、熊が首を縦に振り、食べ始めた。

 

「…かわいい……!」

小熊をかわいいと思っていると、翔は何を考えたのか、外に向かう。

 

「ヒビキさん!ちょっと木の枝集めてくる!」

「お、おう、気を付けてな」

外に出た翔は付近で少し大きめの木の枝を集め、バットショットと共に運ぶ。

 

洞窟内にもってくると直ぐ様木の枝を焚き火のようにし、四本を残しておく。

 

 

「…あとは」

 

ライターに火をつけ、焚き火の枝を着火させる。

弱火から中火の暖かさに変わり、余らせておいた四本の枝を魚の口から刺し、日で炙るように焼く。

 

 

 

「…美味しそうな匂いだな」

ヒビキと熊二頭が匂いに釣られてやってくる。

翔は気にせずに次の行程に移る。

 

 

次は簡単な味付け、先ほど採ってきた木の実、そして金平糖、最後に…

 

 

 

「テッテレーグルメスパ◯ザーⅨ」

 

ド◯えもんの効果音を口にしながら先程改造し終えたグルメスパ◯ザーⅨも出した。

 

 

翔はさまざまな機能をグルメスパ◯ザーに入れたのだ。

一部を説明しながら料理の様子を見ていこう。

 

 

「まずは…木の実を軽く砕く」

木の実を全て、大体10個程入れ、ピストンでCRASH!

5回ほどで止め、次はピストンの持ち手のグリップを回し、液状にさせる。

これが改造して得た力その1、液体生成

 

 

そして次に使う機能、力その2、便利味見機能

 

味見として液体、または物体を小皿の底がギリギリ見えなくなる量、また一口サイズだけだし、量を丁度よく、調整!

 

翔はその機能で軽く味見をする。

 

 

 

「…金平糖追加!」

金平糖を四つほど砕き、さらに追加、そして液体に混ぜ合わせる。

金平糖は砂糖。つまり代用が出来るのだ。

 

 

…ベストタイミングで魚も焼けてきた。

紙皿を出して、魚を枝がついたまま乗せ、配分をピッタリにしながらグルメスパ◯ザーⅨにある特性ドレッシングをかける。

 

 

「……!これは!」

ヒビキは目を見開いて完成した料理を見ており、小熊はよだれが垂れていた。

 

 

「完成!アジの木の実ドレッシング焼き~海と山~」

どこかのおフランスな料理店にありそうな名前…(笑)

肝心の味は……!

 

「…!旨いぞこれ!」

ヒビキが感激しながら魚を食べていく。

熊二頭も美味しそうに平らげていく。

 

「よかった…木の実が合うか不安だったけどこれなら…!」

翔はスケッチセットで木の実のデザインを思い出しながら書き、同時にご飯を食べる。

 

 

 

 

 

 

 

「…修行に戻ろう、次は懸垂だ。そうだな……この木で良いだろう」

ヒビキはジャンプで木の太い枝を掴み、懸垂の礼を見せた。

 

 

翔はジャンプで届かないため、少し木に登ってから枝に飛び移る。

仲良くなったのか、熊が見つめている。

 

「…!掴みづらい」

湿っていたのか、これもまた握力が入りずらいと同時にパワーバランスを操るのが容易でない。

だがヒビキはそれを黙々とこなしていき、「負けてられない…!」と翔も努力で追いかける!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!」

一瞬親熊がふらついたように見えた小熊。

だが心配するな。と言うように首を振り、二人を指差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は様々な特訓をした。

途中から小熊と一緒に山菜を取りに行ったり共に走ったりして楽しく翔は修行を行った。

そして夜ご飯…

 

ヒビキがベースキャンプから油や調味料を持ってきて一同は山菜を天ぷらにして食べ始めた。

 

 

「…!山菜もいける!」

「だろ?よくキャンプで作る飯さ」

ヒビキが器用に焼きながら話している。

多少のおかわりの分を作り終わるとヒビキも食べ始めた。

 

 

「…うんうん、これこれ!」

美味しそうに天ぷらを食べていく。

ちなみに小熊は翔に人懐っこいかつかなり翔に懐いたのか分からないが、翔の膝の上で食べている。

 

「…翔、君は将来料理人になった方が言いと思うぞ」

「料理人?…まぁ面白そうだけど趣味でしかやってないから…」

「……それ、自分の料理の味を知っていってるのか?君の料理、今の段階でも店に並んでいておかしくないぞ」

翔は誉められたのが嬉しかったのか、微笑んで少しだけ頬を赤らめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後…完全に修行が終わり、寝泊まりはキャンプでなく洞窟ですることにした。

日付が変わろうとしており、全員が眠りに就いたなか…親熊が動き、よろめく足で洞窟を出ていく…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌朝

 

 

 

 

 

 

 

「…?」

一番最初に目が覚めたのは小熊。

翔と抱き合いながら眠るなか、自分の親を探す。

 

 

 

 

 

 

 

……いない。

 

 

 

 

 

おかしいと思った熊は翔から離れて探しに出ようと歩き出した。

 

 

 

 

 

「…?どうしたの」

 

 

最近はμ'sの料理も作るため、翔は早起きになっており、小熊の足音で目が覚めた。

小熊は右前足で親熊が眠っていた所を指差す。

 

 

「…あれ?いない……ヒビキさん………」

 

翔はヒビキを揺すり、起こさせた。

 

 

「なんだ…?翔……まだ早くないか……?」

目を擦りながらヒビキは上半身を上げて翔を見る。

 

 

「朝起きたら熊の親がいないの…」

 

「親熊がいない……?………………まさか」

ヒビキの眠気が一気に覚め、ジャンバーを取って翔と小熊を連れ出す。

 

「…もしかしたら………親熊は小熊を悲しませないために……!」

翔は昨日、親熊が老化していることをその言葉で思い出した。

 

 

「…そんな……じゃあ…!」

すると熊の足跡を見つけた。

「…遠い…か」

走り、数歩したその時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………嘘」

 

 

 

 

 

 

 

黒いものが倒れていた。

 

 

ヒビキは首元を確認する。

怪我の跡があった。

 

 

 

「…間に合わなかったか………もう…この熊は…………」

 

 

 

 

 

 

小熊は脱け殻の親熊に歩み、右手で揺する………動くはずはない………

 

 

 

 

 

「(小熊の泣き声)」

 

 

 

 

 

 

「…ヒビキさん」

「翔……これは、この小熊の問題だ……」

 

小熊は天に向かって泣いていた。

その光景を翔とヒビキは見ていることしか出来なかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…これで良かったんだよね」

 

 

 

あの後、ヒビキが先程の洞窟の前に熊の亡骸を担いで持ってきて、翔、小熊と共に埋葬をした。

埋葬中も小熊は泣いていた。

翔はそんな小熊を抱き抱えながら優しく撫でることしか出来なかった…

 

 

「…あぁ、本来は野生動物に手出しはしちゃいけないがこれくらいは…」

ヒビキは翔を見ることなく大きめの岩を埋葬した場所に起き、手を合わせた。

翔も小熊を降ろし、手を合わせる。

小熊は二人が何をしているのか分からず、涙を流しながら墓石の上に立った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…お別れだな」

ヒビキが持っていた缶詰めで朝ご飯を食べ、ついに別れの時間…

 

ベースキャンプに戻っている二人、小熊からそっと離れ今に至る。

 

 

「…翔、君はなんで修行をしているんだ?」

「…お姉ちゃんを守れる男、戦士になるため!」

「そうか、理由が決まってるのならこれだけ、人を助けることに俺は一生懸命になれる。人を助けてまた一生懸命生きる。俺はこうして生きていきたい。少年はきっと、守れる男になれる。約束だ」

ヒビキは小指を出して、翔はその小指を結びつけた。

 

 

「「指切りげんまん嘘就いたら針千本飲ます!」」

 

翔は笑顔になりながら歩み出そうとしたとき、足が少しくすぐったく感じた。

 

 

 

 

 

「…あ、小熊ちゃん………」

 

小熊だった、

離れてほしくないのか足にすり寄っている。

 

 

 

「…ヒビキさん」

「判断はお前に任せる…」

 

翔は困ってように子熊を抱きかかえ、閃いたかのようにポケットに入っている風野からもらったリボンを取り出した。

 

 

「…ごめんね、こんなことしかできないや」

子熊の左前腕にリボンのヘアゴムを付け、そっと子熊を降ろした。

 

 

「…君が生きる世界は僕と違う…この森だ。だから……ごめんね」

 

 

翔は急いで走ってその場から離れ、子熊は追おうとするが小さい体だと見えないのか、草むらの前で止まってしまった。

 

 

 

 

(ごめん…ごめん…)

心で泣きながら不安定な足場を駆けていく。

 

 

 

 

「翔…」

 

同情心を湧きながら、ヒビキは切ない気持ちに襲われながらキャンプを片付ける。

 

 

〜ED 少年よ〜




ということで第六十七話でした!


少し重めの話になりました…
この熊はいずれ再登場するのでしょうか…?


そして衝撃のゲスト第二弾!
仮面ライダー響鬼から主人公ヒビキこと日高仁志が参戦!

最近は仮面ライダー響鬼を視聴しているということと、修行といえばこの人だな!という勝手な理由から登場させました!
まだまだ仮面ライダーのゲストは登場するのでご期待ください!

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Qとアンサー〜翔王決定戦!〜

第六十八話です!


風野クイズと同じように本文に書かれていない問題も出ます!

ちなみに今回もメタ発言あり!


それではどうぞ!


「さぁ始まりました!レク五日目!我が愛しの弟、翔を一番知り尽くしているのは誰だ!翔王決定戦!」

 

「「「いぇーい!」」」

 

昨日作られ、風野王決定戦が行われたこの決戦の地で、次は翔王が決定しようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

 

だが少し不満げな人が一人…それは真姫だった。

 

 

 

「…しょうがないわよ真姫、くじだったんだし」

絵里は参加できなかった真姫を慰めている。

クイズ自体くじ引きで参加者を決め、三つの大会に一人一回参加される。

真姫は翔王決定戦に選ばれなく、明日のクイズの参加者になっている。

翔が作り置きしていたご飯を食べたとはいえ、不機嫌そうである。

 

 

「だからって…翔は私だけのモノナンダシ…」

今日は真姫の病みが常時発動しているようで全員が疲れた反応を示していた。

 

 

「…こうなったら、真姫、良い案があるわ」

絵里が考えた作戦、それは………!

 

 

 

 

 

OP~ぼくらはいまのなかで~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

風野「それでは始めます!参加者登壇!」

 

ステージに希、海未、ことり、花陽が登場する。

 

 

 

 

風野「翔王決定戦!最初の問題形式は一斉回答式!第一問、翔の好きな料理は?」

 

 

 

希「…翔君の好きな料理か………」

海未「いつも金平糖を食べてますけどあれはお菓子なんで…」

ことり「…ふふ~ん!」

花陽「うぅ…わからないよぉ………」

 

 

 

一応全員が書き終わった。

 

 

風野「それでは、回答をどうぞ!」

 

回答がオープン!

 

 

 

希「たこ焼き」

海未「チャーハン」

ことり「シーザーサラダ」

花陽「オムライス」

 

 

風野「おっ?いきなり回答が全員割れた!」

 

希「…いきなりハードな問題やったね」

 

「そうね、じゃぁ回t…あれ真姫?」

 

真姫は自信満々に白いボードを上に上げている。

 

そのボードにはことりと同じ回答の「シーザーサラダ」と書かれている。

 

 

「…なるほど、そうやって回答だけに参加するのね。まぁ、翔王にはなれないけど…」

 

案を考えた絵里はサムズアップをしている。

 

 

風野「正解は…こちらのVTRからどうぞ!」

 

 

風野が司会席からテレビに向かってリモコンを操作し、VTRを再生した。

 

 

「…みんな!クイズはどう?」

テレビに翔が映り、観客席にいる真姫は目が据わっている。

 

 

「第一問の、僕が好きな料理、食べ物は金平糖だけど、料理は…!シーザーサラダ!よくレストランに行ったら食べるんだ!あのドレッシングとサクサクのクルトンが本当に好き!みんなもよかったら食べてね!」

 

 

 

 

VTRが切れた。

 

 

 

 

風野「ということで、正解はことりちゃん!」

 

 

ことり「えっへん!」

 

 

ことりは知っていたかのように口角を上に上げた。

 

 

 

 

それでは第2問!

「第2問!翔が以前音ノ木坂で行われた数学IIのテストを受けた際、何点だった?」

 

 

 

 

海未「…あまり覚えていませんけどたしか」

 

凛「もうテストは懲り懲りにゃ…」

そう言うと、希はワシワシをする構えを取っており、ギクッ!と凛は冷や汗が出た。

 

 

 

真姫とことりは分かりきっているようにすぐに答えを書き終わった。

 

 

そして少し苦戦しながら答えを書き終わった。

 

 

 

 

風野「それでは、回答をどうぞ!」

 

 

 

希「68点」

 

海未「76点」

 

ことり「76点」

 

花陽「82点」

 

 

 

風野「お?海未とことりが同じ!そして真姫の回答は…!」

 

 

 

真姫「76点」

 

 

風野「真姫も同じく76点!これは決まったか?それでは解答どうぞ!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第四十二話「R…テスト」より

 

 

 

 

 

「そういえば翔くんのテストってどうなったんですか?」

 

喜びを噛み締め、みんなが嬉しそうにしている数分後、凛はことりに質問をした。

 

 

 

 

 

「そうだった!丸付け進めるね!」

 

再度ことりは丸付けを始める。

 

その結果は…

 

 

 

 

 

「え、76点」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野「ということで、答えは76点でした!」

 

海未「あの時は本当に驚きましたよ…穂乃果よりも点数が高かったので…」

 

花陽「…多分だけど翔君なら東◯大学とか行けるんじゃ…」

 

風野「さぁね…?でも穂乃果よりも頭が良いことは確かよ」

 

観客席にいる穂乃果はその言葉を聞いてがっくりとうなだれている。

 

 

希「まぁ、かっちゃん自体、頭が良いからね。学年首席やし」

 

 

風野は実は、頭がめっちゃ良いのだ。

それこそ、担任曰くあの天才が集まる東◯大学にも簡単に入れると言う。

 

 

どっちかと言えばあの卒業式が仮装大会になっている京◯大学の方が風野の方が似合うが…

 

 

 

じゃあ次!

 

 

 

 

風野「第三問!まるばつクイズ!翔はイ◯ズマイ◯ブンの技でデ◯ドロップを使ったことがある、◯か✕か!」

 

 

 

希「…あれ?どうだったっけ」

花陽「た、たしか…絵里ちゃんの妹さんと穂乃果さんの妹さん、あと梨子ちゃん、翔くんの四人でサッカーをし回で…」

海未「…技が多すぎてわかりません…」

 

息を挙げている三人だがことり、真姫は余裕そうだ。

真姫に至っては優雅に紅茶を飲んでいる。

 

 

 

 

風野「…じゃあここまで!回答、どうぞ!」

 

 

 

◯ 海未、花陽、

✕ 希、ことり (真姫)

 

 

風野「割れた!」

 

海未「あ、真姫があっちってことは…」

花陽「…また不正解だ……」

 

 

風野「……はい、花陽ちゃんの言う通り不正解。一応解答シーンどうぞ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第四十三話、「Jは休む」より

 

 

梨子は今日の亜里沙と翔の様子を思い出す…

 

 

 

 

 

「デスソード!」

亜里沙「疾風ダッシュ!」

「そよかぜステップ!」

亜里沙「RCシュート!」

「シュートコマンド07!」

亜里沙「エクスカリバー!」

 

 

 

 

…うんカオス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

希「この回改めてみて思ったけど、亜里沙ちゃんって必殺技使えるんやな」

 

 

 

そのツッコミに絵里が

絵里「私もびっくりしたくわよ、公園に遊びに行くから来て!って結構前に亜里沙が言うから付いてきたら普通にファイ◯トルネード打って公衆トイレぶっ壊したからもう口が開かなかったわ…」

 

 

 

こわいな亜里沙…

 

もしかしたら風野とも話が合いそう←?

 

 

 

 

風野「第四問!翔が好きなまどマギのキャラは佐倉◯子である!◯か✕か?」

 

 

 

 

 

ことり「最近のだ!簡単簡単!」

海未「これはわかります!」

 

全員簡単そうに答えを書き終わり、解答に移る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野「それでは回答はこちら!」

 

 

◯ 該当者無し

✕ 全員(真姫)

 

 

 

 

風野「…これは………決まったわね、一応解答…!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第六十四話、「鬱なるM」より

 

 

 

 

 

 

「だってことり、このアニメ見たことあるもん!というか一緒に見たでしょ?」

 

 

 

 

 

アニメ…翔が大好きなアニメ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女ま◯か☆マ◯カ

 

 

 

 

 

鬱アニメの一角のこの作品、ちなみに、翔の推しは巴◯ミ、理由は風野とは違うお姉ちゃん感があるかららしい。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

風野「ということで答えは✕!全員正解!」

 

 

花陽「翔くんが巴◯ミさんが好きだったなんて意外で驚きましたよ…」

 

希「…うちはあのとき◯ミのコスプレをしたんや。つまり、翔の推し=うちやね!」

 

ことり「はやとちりはよしてよ…!翔くんが好きな人は…ことりなんだから!」

 

 

真姫、希「……は?(怒)」

 

 

 

風野「ま、まぁ落ち着いて……!………次ね」

 

 

次の問題だ。

 

 

 

風野「次の問題!また一斉回答!……」

 

 

 

次の問題、ことりが荒ぶることになることをまだ知る由もないメンバー。

 

 

 

 

 

 

風野「翔が私を除くμ'sのメンバーでかわいいと思っているのは誰…!?」

 

 

ことり「はい…♡もう決まったよね!解答早く!翔くぅん…♡翔王になって早く迎えに行くからね♡」

 

ことりは確信したように不適な笑みを浮かべながら他の参加者を挑発する。

さらには、目が♡になっており、真姫ほどではないが、ヤンデレを

発祥しているのかもしれない。

 

 

 

 

真姫「…バカミタイ」

その様子にメンバーは困惑しながら、真姫は一人観客席でため息をついた。

 

 

 

風野「…ひと悶着あったけど、回答終わったみたいね、じゃあ回答オープン!」

 

 

 

希「穂乃果ちゃん」

海未「穂乃果」

ことり「私しかいない♡」

花陽「真姫ちゃん」

 

 

風野「…ことりがなんか最近変態に思えてきたのは私だけかしら」

 

ことり「ちがうもん!翔君のお嫁さんだm希、真姫「翔の嫁は私よ!………はぁ?」」

 

やばい、翔を取り合って場が荒れてる…!

 

左翔、恐ろしい子…

 

 

風野「えっと…まぁ真姫のは見なくても回答は…え?……答え「にこちゃん」って……あら、どうしたの一体!?」

 

 

真姫「…私は翔の全てを知ってるんデスヨ?それに私、かわいいって柄じゃないし…」

髪を弄りながら真姫はそう答え、その場がざわめき始めた。

 

 

 

風野「…これまで全問正解だった二人がついに割れた!さぁ解答は…?VTRどうぞ!」

 

 

風野はまたVTRを着けた。

 

 

 

 

翔「…じゃあ、みんな!答え発表!かわいいと思ってるのは……にこちゃんかな?」

 

 

にこ「え?……えぇっ!?」

にこは鳩に豆鉄砲を食らったような顔でCTRに目線を向けている。

 

 

翔「にこちゃんがかわいくなる努力をしていることは知ってるし、そういうところ含めてにこちゃん!」

 

 

ことり「…………ドンッ!」(ことりが台パンする音)

真姫「正解…当たり前ね♡」

 

 

すると、VTR内で質問役の風野がこんなことを聞いた。

 

 

 

VTRの風野「…ちなみに、μ's以外の友だちを含めてもにこちゃん?」

 

 

翔「そうだね……本当は良い勝負で個人的には璃奈が一番だね、なんというか……優しいし、妹みたいだし…!」

 

 

 

ことり「よし、今から璃奈ちゃんに妹キャラの弟子入りしてくる!」

 

 

 

花陽「で、でも私もわかるかな…璃奈ちゃんは小動物っぽくて愛くるしい感じがしてるし…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

風野「…じゃあ、第六問!μ'sのリーダーを決める回で行ったカラオケ。翔が適当にかけた替え歌の元曲は?」

 

 

 

花陽「…たしか汚い歌だったような」

海未「…あれって結局なんなのですか?」

希「…海未ちゃんは知らん方がええで」

 

 

 

 

風野「…それでは回答どうぞ!」

 

 

希「バラライカ」

ことり「バラライカ」

海未「かなしみの向こうへ」

花陽「バラライカ」

 

 

 

ことり「海未ちゃん!Sch◯◯l Daysは色々とまずいって!」

 

希「おい作者!伏せ字ちゃんと隠すんやで!」

 

 

作者「いいじゃんいいじゃんすげーじゃん!」

花陽「は?」ゴゴゴゴ…(いつもからは感じられない圧)

 

 

作者「……さーせんした」

 

 

 

 

風野「…まぁ無視するとして、もちろん真姫も…「バラライカ」では解答!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第三十二話、「Lを決めろ」より…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ歌おうよ!」

「カラオケは初めてです…」

「これ美味しそうじゃない?」

などと呑気な発言をしている。

 

 

「ちょっとあんた達真面目なの!?」

にこは呆れながら怒る。

翔は…曲選択の画面をいじっていた。

 

「…なんだろうこれ」

 

 

適当に出てきた曲を再生してみた。

出てきたのは…

 

 

ヤらないか、HA!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

風野「ということで正解は…!『ヤらないか』こと『バラライカ』でした!」

 

 

希「…いや、それは良いんやけど…かっちゃん……?」

 

 

風野はいつの間にか阿部さんのマスクを被っており、観客席のにこは爆発寸前だ…!

 

 

 

風野「…ヤらないか?」

 

希「だめや!これ以上この回をカオスにしたらこの小説の原作名がボーボボになっちまうで!」

ことり「…いや、もうほぼこの作品は終わっているようなものだし良いんじゃない?」

 

希「……TA☆SI☆KA☆NI」

 

 

作者(納得するなよ…)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野「第七問!翔と私の初共闘で私はキャリードーパント(ガレオムドーパント)に翔を使って何かをしたけど、翔を何のように扱った?」

 

 

 

 

花陽「…あの、この回は本当に大丈夫だったんですか?色々これもヤバイかった覚えがあったんだけど……」

 

風野「…作者に聞いた方がいいわよ、で、どうなの作者」

 

 

作者「リアルの友達に聞いたところ、こんな危険人物(作者)生かしておいたら日本が世紀末迎えるって言われた…」

 

 

 

全員「だろうね」

 

 

 

 

そんなわけでメンバーの回答!

 

 

 

希「ティ〇フィナーレ?」

 

海未「ポ〇モンのメガ〇ンカ」

 

ことり「北〇鮮ミサイル」

 

花陽「某北の国のミサイル」

 

真姫「ミサイル」

 

 

 

風野「…いや知ってたけど、かなり絵面がシュールね」

 

希「これもぷよでっせってやつの仕業なんだ…!」

 

それでは解答!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第四十八話、「信頼のTマキシマム」より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やばい迫ってるって…!」

 

「いやぁぁぁぁぁ!来るな!」

 

 

 

サイクロンは叫ぶと同時に慌てたかのように仮面ライダージョーカーの腕を掴む。

 

 

 

 

 

「へ?…なんかいやな予感なんだけど…!?」

 

 

 

 

 

 

 

予感的中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「北◯鮮ミサイル攻撃!」

 

 

 

 

 

 

 

「やめろぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

色々とアウトな攻撃!

 

サイクロンはジョーカーをドーパントに向けて思いっきり投げる!

 

時速なんと200キロ!

 

 

 

◯谷を越えやがった…!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野「それでは最終問題…!の前に、これまでのポイント確認!順位はこちら!」

 

 

 

 

 

 

希 3ポイント

 

海未 2ポイント

 

ことり 6ポイント

 

花陽 3ポイント

 

(真姫 全問正解)

 

 

 

1位 ことり (不参加の真姫)

2位 希、花陽

3位 海未

 

 

 

 

 

風野「という感じで、点差が開いているので風野クイズと同じように!最終問題は一問百点!」

 

 

ことり「このまま…!このまま行けば!」

 

 

希「…この問題が勝負どころやな…!」

 

花陽「ふ、不安です……」

 

海未「…ラストチャンス」

 

全員が緊迫している。

 

 

 

 

 

 

 

風野「あ、そうそう。優勝者には明日、翔が作る晩御飯の指定券、つまり明日夜の晩御飯を決めれるわ!」

 

 

 

四人「「「「えぇえええぇぇゑ!?」」」」

 

 

希「じゃ、じゃあ国産黒木和牛の焼き肉とか…!」

ことり「マカロン食べ放題……!?よっしゃよっしゃわっしょい!」

海未「一瞬私達の後輩出ましたよね!」

 

花陽「これは…!負けられない!」

三人に闘志が宿り、目が燃えている!

 

気合い十分!さぁ最終問題!

 

 

 

 

風野「最終問題!早押しクイズ。翔の好きな果物は!?」

 

 

希「…最後に難しい問題……当たり前っちゃ当たり前やけど……」

海未「…フルーツですか」

 

 

全員が考え込んでおり、ことりの手が止まっている。

しかし、真姫のペンは動いており、ドヤ顔をして四人を煽っていた。

 

 

 

 

ピンポン!

 

 

最初は海未だった。

 

 

海未「…分かりません、だから適当にドラゴンフルーツ…?」

 

 

風野「………違います!」

 

ドラゴンフルーツではないようだ。

 

 

ことり「へへっ♡あてちゃうぞ~!」

 

ことりは自信満々はそうに答えた!

 

ピンポン!

 

 

 

ことり「メロン!」

 

 

風野「………違う!まさかのことら、が外した!」

 

 

 

ことり「えぇっ!?ち、違うの?」

真姫はことりにまだまだね…と見ている。

 

 

次、希と連打対決をして勝利した花陽!

 

花陽は自信満々に答えた!

 

 

花陽「バナナ!」

 

 

 

風野「………」

 

風野が黙り込んだ!さぁどっちなんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野「正解!」

 

 

 

優勝はまさかの花陽!

 

 

 

 

しかし、真姫は花陽より、さきにボードに答えており、しかも同じ答えとなっており、実質翔王は真姫だったという……

 

 

花陽「これで明日の晩御飯は白米、寿司、チャーハン、オムライス、カツ丼!」

 

 

風野「どんだけ白米好きなのよ!?」

 

 

 

明日の晩御飯は白米フルコースに決定!

 

泣く泣く作る翔であった………

 

 

ED~少年よ~




第六十八話でした!


クイズ案外作るの難しいですね…
そのせいで最後はあまり面白くなくなってしまいました…時間がなかったので許してください………!


次回は翔が帰ってきます!


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Dへの準備~合宿最後の練習~

第六十九話でした!



どうも、璃奈ちゃんボード予約開始を永遠に待つものです!

これからの夏休み編(10月)は合宿の後に、サプライズ回、璃奈回、梨子回、そして合宿以外のメイン回の構成となっています!
毎回の話しに仮面ライダーのゲストが出演します!


そして今回の毎回ではないですご後書きからゼロな二人のオリキャラ達の小ネタを紹介していきます!


それではどうぞ!



「…あっ!翔君だ!」

花陽の言葉で全員が後ろを振り向いた。

 

 

「…ただいま」

疲れたよう、かつ悲しそうな顔をして翔は草むらから出てきて、全員が集まる。

 

 

「大丈夫…!?」

真姫は翔を心配して手を握りながら目を見つめる。

 

 

「大丈夫…!だけど…その……」

 

翔はあのこと、小熊のことを言おうかしていたが、先ずは汚れを落とそうと、先に風呂に入ることにした。

 

 

 

OP 僕らは今のなかで

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

風呂から上がり、軽く休んでからμ'sのメンバーがいる砂浜に向かうと、全員が一生懸命に練習に打ち込んでいた。

 

 

 

「…あっ♡」

 

真姫はいち早く気づき、体幹そっちのけで翔を押し倒して抱き締めた。

 

 

 

「ちょっ…!やめて!」

「スゥゥゥ-ハァァァァッ♡いい匂い♡」

髪の匂いを嗅がれて暴れるが、全身が筋肉痛の翔が振りほどくことは難しく、真姫にされるがままの状態だ。

 

 

「…そんなにいい匂いなのかしら………?」

風野が鬼の形相で真姫を掴むが、翔に抱きついてホールドしたまま真姫は離れない。

 

 

 

 

 

「……ファイアトルネード!

 

 

風野は怒り出し、ファイアトルネードを出した。

真姫!危ない!

 

 

 

 

 

 

ビーストフ〇ングG5

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「え」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫の背後に獣のような化身が現れ、ファイ〇トルネードをらくらく止めた。

 

 

 

 

 

「…え?いやいやいや!ちょっと待って!真姫ちゃんも使えたの!?」

 

 

 

 

真姫はビーストフ〇ングを使えたようだ。

しかも最終形態まで進化している状態で…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

衝撃の事実が発覚してから数時間、いつも通りの合宿の昼ごはんを作り、ご飯を食べながら翔は修行での出来事を話した。

 

 

 

「熊を手なずけた!?」

「いや、やることが想像出来なかった……」

「うん!お姉ちゃんからもらったヘアゴムを着けて目印にしたんだ!」

 

「…ねぇ、さらっと意図的に物失くした発言したわね!」

 

風野が何か言っているがまぁ無視しよう。

 

「あとこれも……!」

翔はバッグからグルメスパイザーⅨを取りだし、みんなに見せた。

 

 

 

「グルメスパイザーⅨ!自由研究の宿題で改造してみたんだ!」

 

「…あのグルメスパイザーを?」

にこが驚いたように質問し、翔は頷きグルメスパイザーⅨを手渡す。

 

 

 

すると風野が…

「ねぇ、これって仮面ライダーギー…」

「ストップ!それ以上はだめ!決して作者が仮面ライダーギーツが好きになったなんて!」

作者「翔ぅぅぅぅ!だまれぇぇぇぇ!(怒)」

 

 

 

 

 

 

「…まぁそんなことは置いておくとして、一つ決めなきゃいけないことがあるよね…?」

ことりがそう言うと、ことり、真姫、希が翔を見つめる。

 

 

 

 

「…翔くんは明日のお休み、誰と行動するん?」

「え?お姉ちゃんと釣りに行きt「「「は?」」」ヒィッ!」

 

三人か一気に禍々しい気迫をだし、翔はビビってしまい体が震える。

 

 

 

「…翔、私とじゃなくて他の人と行きなさい。メンバー内での交流が最優先だし、あっ凛、絵里、にこ、私達は四人で行かない?」

三人は乗ったようで、風野グループは完成した。

 

 

 

「…全員一緒がいいと思う」

「鈍感もいい加減にして」

「…鈍感って何?いやその……悪いことしたなら謝るし……」

 

その言葉に、先程の三人に加えて花陽、海未もため息をつく。

 

 

 

 

 

「…え?穂乃果はみんなで行ったらいいと思うけど…!」

穂乃果の一言。

疾風のように翔は穂乃果の手を握り、うんうん!と激しく頷いた。

 

 

 

「ほら!穂乃果ちゃんがそう言ってるし、僕賛成!」

「「「反対!」」」

 

 

速攻で最初の三人が返す。

 

 

「…ちなみにさ、僕と行きたい人って………」

三人がすぐに挙手をしてから海未と花陽も手を挙げた。

 

 

「…一人て行きた「「「は?」」」…すみませんでした忘れください…!」

 

翔は釣りをしたいだけである。

不憫な思いをしながら翔は誰と行けばいいのか考えることならなった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「……」

 

翔は先に真姫の別荘に戻り、夜ご飯を作っている。

今日のご飯はカツカレーとポテトサラダ。そしてデザートにフルーツ寒天。

 

「はぁ…お姉ちゃんならどうするんだろう」

もちろん料理のことではない。

あんなやつに料理を頼んだら凶器の料理が完成してしまう(確定)

デザートのフルーツ寒天を作るのに、火を加熱させてで寒天を作り、火を見ながら考え事をしている。

 

 

 

 

 

 

 

plplplplplpl…!

 

 

 

 

着信音がなった。

別荘の電話だ。

 

 

 

一応確認しようと、火を少し弱めて電話を取りに行く。

 

 

 

「はい、もしもし」

 

受話器を取り、すぐさま火を元に強くしながらをしながら話す。

 

 

「もしもし。その声からして翔かしら」

「…もしかしてことりのお母さん?」

 

電話の主はことりのお母さんであった。

 

 

 

「急で悪いのだけど、ことりは居ないかしら?」

「あぁ〜今はいないんだよね…あくまで僕はご飯を作りに来てるだけだし」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「あら、そんな事があったのね…!」

翔はその後、観点を容器に移し替えて、冷やした後、

 

軽く二人は電話越しに談笑をしている。

翔の声が誰もいない大きなリビングに響く。

 

 

「そうそう!僕一人で釣りに行きたいのに何人かが何か怒ってきて…」

 

つばめは電話越しから笑っており、少し話し声が漏れている。

 

 

 

 

 

「…ことりのお母さんならどうする?」

 

 

「どうするって何を?」

「誰を選ぶか、どういう基準で選べばいいかもわからないし、僕からしたらみんな大切だからこそみんなで一緒に行動したいけど許してくれないし…」

 

「そうね…」

少し相談的な内容に変わった。

つばめも考えてくれているようで。「うーん…」と考え声をしている。

 

 

「…基準なんて人それぞれなのじゃない?翔君はみんなが同じくらい好きなのは分かっているし、一緒に行って面白そうな人とか…?かしらね」

 

 

翔は頭の中で考える。

 

 

(一緒に行って楽しい人…僕は………)

勢いよくベッドに寝そべり、天井に回るシーリングファンを見つめる。

 

 

 

「……ハハッ、やっぱり難しいや」

自身を嘲笑うように笑う。

その言葉を聞いたつばめは慰めるように話す。

 

「それは……しょうがないわよ…まだ翔君は小学生でしょ?」

 

確かにそうだが、翔自身仲間の思いや質問には答えたい。

だからこそ質問をしたのだ。

その事を話すと、つばめは関心しているよう。

 

 

「…楽しいって何なのかな」

哲学的な質問をした。

 

少し間が空いてからつばめはこう答えた。

 

 

 

 

「…楽しい…ね、胸が熱くなる……そんな人じゃないかしら、私だって娘のことりといる時は胸が熱くなって楽しいし、穂乃果ちゃんや園田さんも同じように…ね」

 

 

「熱くなる………」

翔は頭の中で一緒にいて胸が熱くなるメンバーを当てはめる。

 

やはりお姉ちゃんが強い…けど………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かったかも…ありがとう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後、ことりの件は後日つばめが自身の口から合宿後に話すと決め、電話は切れた。

 

 

 

 

 

そして夜ご飯の時間…

 

 

「はい、あ〜ん♡」

「やめてよ希ちゃん!一人で食べれるからさぁ!」

やはりいつもの三人(これからは「ラブ翔三人衆(ラブかけトリオ)と呼ぶ)

 

 

そのラブ翔三人衆は当たり前のごとく翔を囲むように座っており、右に希、左に真姫、そして真姫のさらに左に不満そうなことり。

 

 

 

「…明日、どうしよっか」

穂乃果がそんなことを言い、風野含める風野派グループ(にこ、絵里、凛)が穂乃果の口を塞いだ。

しかし、翔の答えは決めている。

 

 

「大丈夫!もう誰と行くかは決めたし…!」

 

 

「「「へぇ~…♡」」」

ラブ翔三人衆の目が完全に♡になっており、さらにくっ付く。

 

 

「…………」

翔は色々と抵抗につかれたのか、完全に無視をしてカツカレーを食べ進める。

 

 

「…それは勿論私ヨネ♡」

「…ゑ?」

「真姫ちゃん?なに勘違いしとるん?うちに決まってるで♡」

「あ、いやその……」

「二人とも分からず屋!翔君はことりと行くんだよ!だって分かってるもん!」

 

(…なんだろう、カツカレーに勝手にソースかけられて胸焼けしそう)

 

 

 

「「「じゃあマヨネーズいる?」」」

 

「………あのさ、どうやったら人の心読めるの?普通に知りたいんだけど」

そんなことを話したが、三人は読心術など教えることなく互いにいがみ合っている。

ラブ翔三人衆の熱気のせいでサウナのように部屋が暑くなっており、他の人のカツカレーわ食べる手が止まっている。

 

 

 

しかし、例外はいる。

 

 

「翔くん、おかわりある?」

 

 

それは白米ブラックホール娘、花陽であった。

「…よく食べれるよね、炊飯器にまだたくさんあるから…!」

 

花陽はスキップしながら白米を大量に詰め、カレーをかけていく。

 

 

花陽曰く、翔の炊くごはんが一番美味しいらしい。

その証拠に、ご満悦な表情で席に座ると美味しそうにカレーを平らげていく。

そんな様子に翔はほっこりとしており、疲れを癒している…が

 

 

 

「はいっ♡翔、あ~ん♡♡♡」

「真姫ちゃんも止めてよ!」

癒しポイントが見つかってもラブ翔三人衆のせいで少し疲れがたまっている。

 

 

 

 

 

「…じゃっ、翔くん。ことりは明日のデートの準備してくるから…!ご馳走さま!」

ことりはさっそうと去っていき、結局誰と行くのか伝えるのは明日の朝となった…。

翔は誰を選ぶのか…?

 

それは次次回にて!




第六十九話でした!

モンストが東リベコラボ、二十連まわして、マイキーゲット!
強い人曰く、メチャクチャ強いらしいですが、どうなんでしょうか?
それはさておき、始めます!


ゼロな二人、小ネタ集!
第一回 左翔のカレー


翔は料理ならなんでも作れ、今回作ったのは花陽リクエストのカツカレー。
だが翔曰く、無水カレーの方が得意らしい!


との感じです!

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Kクイズ!~衝撃の参加者…!?~

第七十話です!


やばい!投稿ギリギリ!

ということで前書きなし!



それではどうぞ!


穂乃果「これより!合宿最後のレクを始めます!」

 

 

 

翔は目を覚ました。

どうやらクイズ席で寝ていたようだ。

 

今日行うクイズはたしか…ラブライブの歴史クイズ…!のはず!

今日に向けて時間を見つけてスクールアイドルの歴史を調べてきた!負ける気はしない!

もう!何も怖くない!(フラグ)

 

 

 

 

 

穂乃果「題名!仮面ライダークイズ!!」

 

 

翔「…ファッ!?」

 

今何と言ったのだろうか…

仮面ライダークイズ!?冗談じゃない!メタすぎるよそんなの!

 

 

 

 

…まって真姫ちゃんとお姉ちゃんは普通に楽しそうな反応だ!

え?僕がおかしいだけ!?

 

 

困惑し始めた翔。

もう何がなんだか分からず、目が回っている。

 

 

穂乃果「…早速始めたいのですが……皆さん、今のところの参加者は三人、いつもなら四人が参加していたのですが、参加者が足りません!なので、作者が投票を設け、読者の皆様が選んだとあるキャラが登場します!

 

 

 

翔「おっ?無作為に選んだキャラね…誰だろう」

 

翔の予想としては梨子、璃奈、又はティルルの三人のうちの誰か…

 

 

 

 

 

穂乃果「それでは、登壇ください!」

 

 

 

選ばれたのは〜!

 

 

 

 

 

 

「翔っ〜〜〜!ひっさしぶりぃぃぃ!」

 

 

 

 

 

 

「ちょっ!?志満姉!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

選ばれたのは、綾たk……ゲフンゲフンッ!

高海志満でした。

 

 

 

 

一応ダブルな二人を見ていない人に補足、

原作にも登場しているこの志満。真姫程ではないが翔が同仕様もなく好きなのだ!

 

 

 

翔「待って待って待って!メタ的に出てきたら出目でしょ!?まだダブルな二人じゃないよ!?」

志満「大丈夫よ!作者がメタ覚悟で登場させているから!」

翔「…いやまぁ確かにここまでのクイズ回、全部メタ回ばっかだったけどさ」

翔は困った顔で机に顔を伏せた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

穂乃果「それでは始めます!第一問!」

 

 

ついにこのカオスなクイズが始まってしまった…

 

 

しょうがない!もう僕もメタ発言してやる!

 

 

 

 

 

穂乃果「マルバツ問題!仮面ライダーセイバーに出てきた仮面ライダーセイバー最終フォームクロスセイバー。そのクロスセイバーのフォームでハイブリッドセイバーは本編に出てきた?」

 

 

 

真姫「ハイブリッド…?」

 

風野「たしかクリムゾンセイバーがあの三冊で………」

 

 

 

四人は考えて答えを出した!

回答はこちら!

 

 

◯ 該当者無し

✕ 全員

 

 

 

 

穂乃果「おっと?全員✕!志満さんはなぜそう思ったの?」

 

志満「そうね、翔を狙う女の感…かしら?」

翔「…助けてくれない!?真姫ちゃんといい志満姉まで……なんなら最近は希ちゃんとことりちゃんからもなんか邪な気持ちを感じるし…!」

 

 

 

すまんな翔、全部(作者)のせいだぁぁぁwww

 

 

 

 

どっかに私の趣味だ博士がいたような気がしたがまぁ無視でいいだろう。

 

 

 

穂乃果「じゃあ、正解発表!正解は………」

 

全員「ゴクリ……」

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「✕!よって全員正解!」

 

 

全員「やったー!」

 

全員正解のようだが…風野は某クイズ番組コロンビアのポーズをしている。

少し怪しさを感じるが……次!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「第二問、初代仮面ライダーに出てきた怪人で第五話に出てきたの怪人サラセニアンである。◯か✕か?」

 

 

 

志満「昭和ライダーの問題ね……ん?風野、翔?」

 

志満が右を振り向くと一番奥と風野の左にいる翔が頭を抱えていた。

 

 

 

 

 

二人は重い顔をして考えていた。

 

 

 

真姫「…どうしたの?翔」

 

 

翔「だってさぁ!初代仮面ライダーと言ったら大先輩だよ!?大先輩!」

風野「もし間違えたりしたら私達仮面ライダー失格よ!?クイズ負けてもいいからこの問題だけは当てないと!」

 

かなりメタいことになってる…まぁ(作者)がメタを許可しましたけど…え?この言葉もメタい!?

もうどーにでもな~れ!?(なげやり)

 

 

 

そしてまだみんなは知らない…!この作者がこれからなにをやらかすのか…!

 

 

 

穂乃果「しゃあ、回答オープン!」

 

◯ 風野、志満

✕ 翔、真姫

 

 

風野、翔「あっ………」

 

絵里「ちょっと待って!?ここでどっちかが間違えるからこの作品のコンセプトが終わるじゃない!!」

観客席の絵里が大声で声を上げ、二人は終わった…と絶望した顔になる。

 

 

 

 

 

絶望の中の解答…!

 

穂乃果「…答えは✕、怪人はカマキリ男!ということで風野ちゃんはもうすぐ消えます!」

 

 

 

 

 

真姫「次回、新番組ラブライブ!(ダーリン♡)、完璧美貌のお金持ち真姫と付き合うってよを放送開始♡」

風野「勝手に話進めないで!絶対死なないから!止まるんじゃねぇぞ!」

どっかの鉄華団団長みたいなセリフを吐いた風野、みんなの妄想は止まらない。

 

 

 

ことり「転生したら翔のお嫁さんだった件」

希「魔法少女カケル☆マギカ」

海未「…カケットモンスター?」

花陽「翔のグルメ」(涎じゅるり…)

絵里「カケ娘・プリティーダービー」

凛「翔の子!」

穂乃果「翔滅の刃!」

にこ「翔の☆プリンスさまっ」

志満「KAO(カケル・アート・オンライン)

 

 

 

 

風野「だぁぁぁぁ!うるさい!!!」

風野は髪を掻きむしり目が充血し始める。

 

 

 

穂乃果「っと、ここで作者が呼んだスペシャルゲストです!どうぞ!」

 

穂乃果がドアの方を振り向く。

 

赤い目にバッタの頭、そこには改造人間のライダーがいた。

二人

 

 

凛「えぇえ!?嘘にゃ!」

花陽「初代仮面ライダー、本郷猛さんに一文字隼人さん!?」

 

あたりに仮面ライダーの変身音、キュイィィィイン!という音が鳴り響く。

 

 

 

 

風野「あばばばばば…」

珍しく青い顔をしながら据わっている足が震えている。

 

 

 

 

 

翔「…あれ?なんかおかしいような……?」

翔はライダー二人の姿をじっくり見る。

 

 

 

手袋とマフラーの色が黄色だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野「…あ~っ!こいつショッカーライダーよ!ショッカーライダー!」

 

 

 

全員「えぇぇえぇ!?」

 

 

 

 

 

なんと!一号二号ではなく、ショッカーライダーだった!

気付かれるや否や、ショッカーライダーは戦闘態勢になり、翔と風野はロストドライバーを装着し、仮面ライダージョーカー、仮面ライダーサイクロンに変身する。

 

 

 

 

バトル、スタート!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

結果は圧倒でした。

 

 

風野が新技という名のパクリ技、スターバーストストリームでショッカーライダーを切り裂き、トドメに翔が森での特訓で進化した強化ライダーパンチで撃破。

 

正直二人からしたら軽すぎたようで、翔はあくびをしている。

 

 

あ、もちろん戦いながら外に連れ出した。

 

 

 

 

 

 

何事もなかったかのように第三問!

 

 

 

 

穂乃果「一斉回答問題!第三問、仮面ライダー剣に出てきたレンゲルが使うラウズカード、リモートの番号は?」

 

 

志満「たしかリモートって…ラウズカードのアンデッドを操るあれよね…?」

 

 

風野「…ちょっと作者難しい問題多すぎない!?」

真姫「オッペケテンムッキー!」

翔「コンビニノクセニ…フザケルナ!」

 

 

 

オンドゥル語がしたがまぁ放っておこう。

リモートといえば本編で洗脳状態のレンゲル等が使用し、終盤でも活躍を見せた一枚。

ちなみに作者が一番好きなブレイドライダーはレンゲルである。

 

 

 

 

穂乃果「じゃあ、回答オープン!」

 

 

 

風野「9」

 

真姫「8」

 

志満「10」

 

翔「10」

 

 

志満「………」ジーッ…

真姫「………」ジーッ…

風野「………」ジーッ…

 

翔「ナズェミテルンデス!」

 

 

作者「何だこのクソ茶番」

 

 

 

 

 

そんなことで解答!

 

 

 

 

 

解答 リモートの番号は10!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

穂乃果「さて作者がどんなクイズを出そうか悩みに悩んだ末に3時間ほど経過して部活中に考えた第四問!」

 

 

 

 

穂乃果「この中で本編での登場回数が一番少ない仮面ライダーのフォーム数は?1,仮面ライダーギーツアームドウォーター。2,仮面ライダーウィザードオールドラゴン。3、仮面ライダー龍玄キウイアームズ。4,仮面ライダーブレイドジャックフォーム」

 

 

風野「これまた難しい問題ね…」

志満「作者がマニアックな問題作るのは得意だからね」

 

 

 

 

 

それでは回答!

 

 

 

風野「1」

 

志満「2」

 

真姫「4」

 

翔「3」

 

 

 

 

穂乃果「おおっと!全員きれいに分かれた!」

 

 

 

 

風野「…個人的に不遇な仮面ライダーはG3マイルドだと思うわ」

真姫「たしかにそれは同じくわかるわ、あんな低スペックでどう戦うって話よね」

志満「…二人は知らないようね、本当の不遇を言うのを…」

風野、真姫「え?」

翔「…シロー」

二人「あっ…」

 

 

 

あの

変身してわずか数十分で死亡したライダー仮面ライダーシロー。

これもアローの呪いなのだろうか?

 

 

DGP(デザイアグランプリ)に参加しているみなさん!アローバックルには注意しましょう(白目)

 

 

穂乃果「そんなこんなで答えは…!」

 

 

1、2回

2、1回

3、2回

4、8回

 

 

 

穂乃果「正解は2番!」

 

真姫「案外ブレイドジャックフォームって結構多いのね…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

穂乃果「さぁ、最終問題!その前に途中経k…」

風野「へ?早すぎない!?」

穂乃果「だってしょうがないよ!先車の問題のネタがもう尽きてるし、何より、今このシーンを書いてるのは投稿期限前回から異習慣の最終日、ましてや約一時間前のギリギリなんだから!」

 

 

 

作者「いや、ほんっとすみません!マイクラにハマってたんですよ…」

風野「あ゛ぁ゛?゛」

 

 

 

 

この跡作者は締められました。

とりあえず、これまでの成績。

 

 

一位 志満 2ポイント

   真姫 2ポイント

   翔  3ポイント

 

二位 風野 1ポイント

 

 

 

穂乃果「それでは、いつものごとく、最終問題はポイント一万点!そして、今回の優勝者のプレゼントは…?」

全員「ゴクリ…」

 

 

優勝賞品…それは………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「翔くんの自由使用権!一日の間だけカケルくんを所有物にできる権利です!」

 

 

 

翔「ファッ!!??」

 

 

三人「え?」

 

 

 

風野「…私に関しては毎日一緒に住んでるから何も感じないけど……」

風野は横を見た。

 

 

 

真姫と志満のオーラがピンク色の輝いていた。

 

 

 

 

志満「自由…ねぇ、へぇ〜…」

真姫「まず一緒に昼寝と添い寝、お風呂にご飯中はあ〜んして食べさせる…他には寝ている翔にあんなことや、こんなこと…♡……うへへぇ〜…///」

 

 

 

脳内ピンク色の二人は完全に妄想力を膨らませていた。

だがこの条件、翔にだけ利点がないのだ。

 

 

 

 

翔「おかしいでしょぉぉぉ!僕が勝っても何もないじゃないか!!」

 

 

 

穂乃果「…あっ、ちなみに翔君が勝利した場合、今度翔がスーパー戦隊になる!という話を投稿するみたいだよ!」

 

 

翔「…よっしゃ燃えてきた!どんな問題でも来い!」

 

 

 

 

作者「…フッw(乾いた笑い声)ちょろいなw(暗黒微笑)」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

それでは問題に行こう!

 

 

 

 

穂乃果「最終問題!早押し問題、仮面ライダーガイムに出てくる仮面ライダーブラードリアンアームズの武器の名前は?」

 

 

 

風野「…なんだろう、マニアックな問題、やめてもらっていいですか?」

翔「突然なひ〇ゆき!?」

志満「おしゃべりひ〇ゆき、面白いわよ」

 

突如として宣伝をしだした志満。

 

 

そんなことはさておき、仮面ライダーブラーボ。

 

 

仮面ライダーガイムという重い作品の中で、中盤以降から和みポイントとなったキャラ。

正直作者自身、

ガイムという作品には彼はいなければ成り立たなかったと考えている。

 

 

 

 

 

 

ピンポン!

 

 

 

先に回答したのは風野。

風野の回答は…?

 

 

 

 

 

風野「ゼクトマイザー」

 

 

 

 

 

 

 

ブッブーデスワ!

 

 

 

 

穂乃果「ゼクトマイザーってwwあれは不遇武器だよ!www」

 

 

 

 

 

解説しよう!(作者)

 

ゼクトマイザーとら仮面ライダーカブトに登場する不遇武器で、なんと仮面ライダーが8体と平成一期にしては多いのに関わらず、まさかの使用回数が三回。

挙げ句の果てには使われたのは二人でなぜか二号ライダーであるガタックが使ってないという不遇な扱い…ファンからはゼクトマイザーを文字って、ゼクトマイナーなんて言われているのだ。

 

 

 

 

翔「絶対お姉ちゃんわからないから笑い取りに行ったでしょ」

その言葉に風野はてへぺろ♡とウィンクして返した。

その反応に翔は嘔吐しそうになった(笑)

 

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

真姫「…!」

志満「……!」

 

 

 

 

二人とも、同時に答えがわかったようだ。

連打しながら、壊れるか!?と言わんばかりの力で叩く。

 

 

 

ピンポン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選ばれたのは、志満でした。

 

 

 

 

真姫「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛」

真姫はキングオージャー、リタのように発狂した。

 

 

 

志満「…勝ったわね、ドリノコ」

志満は優雅に答えた。

 

 

 

 

 

ピンポンピンポン!

 

 

 

 

穂乃果「正解!ということで、一位は志満さん!優勝賞品、翔くんです!」

 

 

 

翔「あっ………(絶望した顔)」

 

 

 

志満「…ウフフ♡ねぇ翔くぅ~ん♡二人で沼津に帰るわよ♡」

 

穂乃果「ということで次回から新番組!『志満、翔とラブラブ生活(一方的)を送るってよ』を放送開始!」

 

 

風野「だめ~っ!さっきの真姫のもそうだけど、絶対深夜アニメで子供は見ちゃいけないやつよね!?」

翔「おねーちゃーーーん!(助けの声)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバッ!

 

 

 

 

「……あれ?」

 

 

 

 

気付いたら布団の上だった。

 

 

 

なぜか長い夢を見ていた気がする。

 

 

朝4時

 

 

 

 

今日は一緒にいて心が熱くなる彼女と一緒にデートだ。

二人分の少し多めのお弁当を作るとしたら今からでも間に合う。

翔は眠い瞳を擦りながらキッチンに歩みだした。

 

 

 

 

 

「にしても不思議な夢だったな~…元気かな、志満姉に美渡姉、それに千歌ちゃん」

沼津から来てだいぶ日が流れた。

千歌以外にも曜や果南、先に引き取り親が見つかって静岡から離れた彼やダイヤちゃまで、元気なのかな…?




第七十話でした!



ゼロな二人の小ネタ集

第二回 風野の小学生の時の夢


小さい時の夢は学校の先生。
弟の翔を自分で養って一緒に過ごすためみたいだ。
しかし東京にいる壮吉に拾われてからは翔に縛られないで自分がしたい本当の夢を探すようにした。ちなみにまだ見つけていない。


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Hとデートを~剣と拳~

第七十一話です!


合宿編ラスト!


璃奈ちゃんボード販売日程来ましたね!
これは買うしかない…!

そして作者は明日から修学旅行に行ってきます!

なので来週は投稿しません!


それではどうぞ!


ガラガラ

 

 

「おはようー!」

「Good Morning! I am Taichi sa◯goku!」

 

 

 

寝起きの穂乃果と風野。

穂乃果はあくびをしながら朝食の机に座るが問題は風野。

 

イナズマイレブンGOのクソザコブロッコリーこと三国〇一の試合コスプレをしてグローブをカッコつけながら嵌めて料理中の翔に走りながら…!

 

 

 

「バーニングキ◯ッチ!」

と拳に炎を纏わせながら朝食に作ってるスクランブルエッグを掴もうとする。

 

 

「ちょっ!?」

翔はフライパンごと交わそうとしたが反応が遅れ、掴まれてしまった。

 

 

 

「おつまみ!酒じゃ!」

「…いやおつまみって酒の方!?」

絵里は希と共に翔の料理を作っていて、レタスをちぎりながらツッコミを入れた。

 

そんな、いつもの日常(笑)も明日で終わり。

明日は昼過ぎの電車に乗って帰るのだ。

そのため夜と明日の朝は使った部屋の掃除や点検など、色々と仕事がある。

 

なので今日の夕方までは自由時間。

遊びに行ってもよし!ゲームしてもよし!な時間!

だが翔は五人程からデートに誘われているのだ。

もちろんただ釣りがしたい翔からしたらデートは嫌だが、風野に促された(本当はラブ翔三人衆の圧に負けた)ため誰か一人を選ばなくなったのだ。

 

 

翔だって一人を選ぶのは辛かった。

だが誰を選べばいいのか、ことりの母である南つばめにヒントを教えてもらい選ぶべき人を決めることができた。

 

 

 

 

 

朝食の時間。

ごはんは先ほどの通り、絵里と希にも手伝ってもらったため少し品数が多い。

理由として、まだ使いきっていない食材があるのだ。

明日朝までに使いきらないと処理に大変なのだ。

正確には明日の電車内で食べる軽い弁当も含めないといけないのだが……

 

 

 

 

 

 

「…ウフフ…♡翔くん、食べ終わったから先に準備してるから♡♡早く来てね♡」

ことりはこの日のために用意していたのか、白を貴重としたワンピースを着ており、すこし肌部分の露出が多いような気がする。

 

 

「何言ってるノ?翔は私を選ぶんだから…♡」

真姫も負けじとハイライトを曇らせていく。

こんな朝から胃もたれする展開…

 

 

 

二人は食事を早く済ませて準備に移る。

「あの〜…」と翔は何かを言いたそうにしていたが何も聞こえていなかった。

 

 

 

 

「…その反応からして翔くんはあの二人を選ばないんやな?」

希が翔の横に寄ってきて尋ねる。

あの二人に若干疲れを感じていた翔は、小さく頷き白米を口にした。

 

 

 

「…じゃあうちを選んだんやな♡この甘甘えん坊さんめ〜♡」

 

 

「っ!!!???」

 

 

 

 

もう疲労困憊の翔。

あまりの妄想に驚いたのか食べていた白米を喉に詰まらせてしまいました、直ぐに味噌汁を飲む。

 

 

「…熱っ!」

実は翔、猫舌であるが為か熱々に弱い!

舌がジュッ!と焼けてしまい、「水〜!水〜!」と走ってキッチンの水道に向かった。

 

 

 

「…え?」

希は察してしまったようだ。

うちじゃない…?

 

 

 

 

 

 

 

猫舌から帰ってきた翔。

下に違和感があるがなんとかご飯を食べ進める。

 

 

 

 

 

「…それであんた、一体誰を選ぶのよ」

ご飯を全員が食べ終わり、口をペーパーで拭いている翔ににこが聞いた。

 

 

 

「…正直、迷ったんだけどね、二人」

翔は体を伸ばして一緒にいく彼女を見る。

 

 

 

翔が選んだのは…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「花陽ちゃん、一緒に行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花陽だった。

 

 

 

翔は花陽といると心が暖かくなるのだ。

それに、花陽は話しやすく一緒にいて面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え」

 

 

 

 

「わ、私ぃぃぃ!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…わ、わ、私が…選ばれ…」

 

 

「…その、もしかして、僕と行きたくなかった?ごめん……」

翔は謝るが、若干ズレている。

「あ、いや……!翔くんと行きたいよ…!で、でででも…私を選んでくれるなんて……」

花陽は顔が赤くなっており、翔はかわいい…と思いながら話している。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…花陽………あなたは私達の逆鱗に触れタワ…… 」

「ねぇ…どうやって翔を奪えるかな… 」

「今だけは協力やな…!翔くんをNTRしてやるで…!」

 

 

 

 

 

背後からする小さな話し声…ラブ翔三人衆だ。

二人にその声は聞こえておらず、木の影に隠れており、真姫は木を掴んでいるが、あまりの怒りに木にヒビが入っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うわ………なんか近づきたくない雰囲気だにゃ……」

 

そのまた背後には風野、にこ、絵里、凛が尾行していた。

 

 

翔を尾行して、その尾行する人を尾行するという狂った現象…

 

 

「…あんな希、見たことないわ……ハラショー………」

「…絵里、あんたその使い方合ってるの?」

にこが禁句を言い、絵里はにこにヘッドロックを決めながら風野の話を聞く。

 

 

「…いい?あの三人はようやく翔が選んだ花陽とのお出かけを邪魔するわ。我が愛する弟の為にもあの三人から守るわよ!」

 

 

「…たしかに、今の真姫ちゃんなら何をしても不思議じゃないにゃ」

 

そんなこんなで始まったチーム風野VSチームラブ翔三人衆。

 

 

 

 

まず翔は森を抜けて砂浜にやってきた。

 

二人は砂のお城を作っており、そのふたりに近づく黒い影…

 

 

 

 

 

「…これを投げたら…!」

 

水風船を持っている真姫、しかし、それは普通の水風船ではない。

 

 

 

 

少し赤く水が濁っている。

 

 

 

「デスソース入り水風船を花陽ちゃんの顔に!」

 

 

 

 

二昔前によくようつべのチャンネルなどが行っていたデスソース。

顔に食らったらタダなんかじゃ済まされないだろう。

 

 

 

 

「まずっ!」

即座に反応した風野、

そしてヒュン!と真姫がそれを放り投げた!

 

 

 

 

「しょうがない!必殺のにこシュート!」

 

 

ポ〇モンのZ技のようなモーションをとり、にこの足を掴んで水風船と交わる位置に投げた!

 

 

 

「ちょっ!?ニコぉぉぉぉぉぉっ!」

 

 

 

 

 

パァン!

 

 

 

 

 

 

破裂音が鳴り、にこの顔面にかかるデスソース液。

 

 

 

「あぁぁぁぁ!目が目が目が目が!」

「バルス!」

「あんたはム〇カ大佐か!」

 

にこがデスソースまみれになってしまったがとりあえず第一陣は守り切ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二陣  翔と花陽は疲れたのかパラソルの中で寝ている。

 

 

そこに現れる影…シャドウ!

 

 

 

 

「花陽ちゃん、ごめんね~、翔くんは渡せないんだ〜!」

寝ている花陽に向けて三人はサッカーボールを蹴って必殺技を使う!

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ザ・〇ャラクシー!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人は宇宙まで飛び、一度にボールを蹴り、花陽に勢いよく射出される。

 

 

 

 

 

 

「…!まずいにゃ!!かよちーん!」

というか何回合宿編にイ〇ズマイ〇ブンをしたら気が済むのか…

 

 

 

 

 

そんな脅威が近づいても、二人は優雅にまだ寝ているようだ。

 

 

「…にこ!凛!やるわよ!動き合わせて!」

 

 

三人は翔たちを守りように仁王立ちし、中央の風野が力を込める!

 

 

 

 

「「「無〇の壁!!」」」

 

 

 

 

 

シュートとキーパー技が激しくぶつかる!

 

 

 

 

メキッ!メキッ!

 

 

 

壁にヒビが入っていく…!

 

 

 

 

しかし!

 

 

 

 

「おりゃぁぁぁぁ!」

 

なんとか気合で押し返した!

 

 

 

ミッションコンプリート

 

 

 

 

 

「そんな…」

落胆するラブ翔三人衆。

そんな裏腹に絵里を入れた四人(通称、かけぱな守護隊)

 

 

 

「にしても、風野。なんでこの二人を選んだの?」

絵里の唐突な疑問。

風野が二人を選んだ理由はいかに…?

 

 

 

 

 

 

 

「理由ね…それはあなた達二人が貧乳だからよ」

 

 

「「は?」」

 

 

「ほら!貧乳キャラってよく壁!ってバカにされるじゃない!だからこのにこと凛を選ん「幻滅したにゃ!」「あんたぶっ〇すわよ!」ドガッ!バキッ!」

 

 

風野は思いっきり二人に殴られた!

絵里はその様子を見て傍観者を気取っているように笑っている。

 

 

「まぁまぁおちついてw個人差ってものがあるんだし…」

「じゃぁその胸囲よこせやァァァァァ!」

「頭きたニャァァァァ!!」

 

野生動物のように風野と絵里に襲いかかった!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ翔はすでに起き上がって海岸に来ていた。

 

 

 

「…涼しいね」

翔は海に釣り竿を垂らしながら釣りをしている。

そんな花陽の言葉に翔は「そうだね〜」と返し、二人は海を眺めている。

 

 

花陽は二人でしたいことがなく、翔のお願いで釣りに来たのだ。

 

 

 

「…花陽ちゃんも釣りしてみたら?案外面白いよ?」

「わ、私は大丈夫かな…あまり集中力ないし…」

 

 

会話をしながら時間が過ぎていく。

昼頃になり、二人は弁当を食べ始める。

 

花陽の大好物の米を詰め、他の弁当箱におかづを詰めた翔特製お弁当。

 

 

 

 

 

「ん〜!おいしいな〜やっぱり翔くんのご飯は…!」

花陽は喜びに満ちた顔でご飯を食べており、翔もその顔を見て癒やされている。

合宿の疲れが取れていく…あぁ……天使花陽様…!

 

 

そう思いながら食べていると、あっという間に弁当が食べ終わった。

満足そうな感じで、再び釣りを進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「横、いいかな?」

 

 

 

そんな二人に、とある男性が話しかけてきた。

 

 

黒いジャンパーを羽織り、群青色のTシャツを着用した男性。

センター分け風の髪型で釣り竿を持っている。

 

 

 

 

 

「え!?あ、どうぞ」

 

 

少し間を空けてその弾性は座って釣りを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

((なんだろう、ちょっと見覚えがあるんだよな))

 

 

 

 

その男性と翔はそう思いながら互いにチラチラと横目で見ている。

 

 

 

 

先に口を開いたのは男性だった。

 

 

 

「あの〜君、どこかで…」

 

「偶然だね、僕もそう感じていたんだ」

互いに顔を見る、見覚えがある顔。

しかし誰かわからないのだ。

 

 

「え?え??」

花陽もこの状況に困惑の様子を見せ、翔の肩に手を置いた。

 

 

 

 

その時不思議なことが起こった!

 

 

 

 

 

 

「お〜い!一真!」

 

 

 

 

一人のお男が一真という男性の方に向かってくる。

その男は赤と黒ぼコートを着用しており、手を振りながら歩いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔はこの人のことを知っている!

 

 

 

 

 

「あ!ザック!」

 

 

ザックと男性。

ザックも翔の顔を見て指を指して驚いたように走ってくる。

 

 

 

「翔!?どうして?」

翔はザックに訳を話し、マネージャーとして合宿に同行していることを話しする。

 

 

「…そういうことか、それで君がそのμ’sっていうグループのメンバーさんって解釈であっている?」

 

 

「あ、ああ…は、はい!ミュ、μ'sの…小泉……花陽です…」

恥ずかしそうに翔の背後に隠れ、翔も「そういうこと」と話す。

 

 

 

「花陽ちゃんね…あ、そうそう、翔君、一応オレももう一度自己紹介しておくよ、俺は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣崎一真」

 

 

 

 

 

 

 

彼の名は剣崎一真。

 

一応二人について解説。

 

読者から見たら「は?なんでいるの?」と思われるかもしれないが、あくまで各々の仮面ライダーブレイド、ガイムの世界線ではないということだけ…

 

この世界の剣崎は仮面ライダーをしている翔や風野が使うロストドライバーを開発したり、仮面ライダーに出動任務を課す国家任命組織、人類基盤組織BOARDの社員で、翔は一度、BOARDの研究所に行った際に会っているという設定。

現在はザックとともに大型休暇をもらって世界各地を旅しているのだ。

 

 

そしてザック、同じくBOARDに所属しており、BOARDの技術顧問として日本警察の超常課犯罪捜査課に手を貸していて、対ドーパントの武器開発などに携わっている人物。同じく、翔とも面識があり、BOARD内の人物ならおそらく彼が一番仲が良いだろう。

 

 

 

「…BOARDって、あのBOARDですか!?」

「あぁ、俺たちは長期休暇をもらったから日本各地を旅しているんだ」

「ま、去年休みを使い切らなくて、だから所長から強制的に休まされただけなんだけど…」

 

苦笑いをしていると、ザックも釣り糸を垂らして釣りを始める。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

その後、魚を数匹釣ることに成功した四人。

翔が釣った魚は一真らに渡し、わかれる時間になった。

 

 

 

「…あ、そうそう。翔君、風野ちゃんに教えて欲しいんだけど…臨時所長のあの人から呼ばれてるみたいなんだ」

ザックがそう説明し、翔は驚いた様子だ。

 

 

「…もしかしてお姉ちゃん何かやらかしたの………?」

「あ、いやいや、普通に用事があるだけみたい。詳しくは俺たちにもわからないけど…とりあえずそこをよろしく頼むよ」

次は剣崎が事情をを話し、翔は一安心する。

風野なら何かやらかしたのではないか…?といつも不安なのだ。

 

 

 

「…じゃあまたいつか…!変身道具のメンテナンス日忘れるなよ~!」

「うん!ばいば~い!」

ザックと剣崎は手を出して微笑みながら去っていき、翔は大きく手を振るが対照的に花陽は小さく手を振った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

こうして次の日、合宿は終わったのであった。

 

 

帰りの電車内

 

 

 

閑古鳥が鳴くように人がいない電車にμ'sと翔は座りながら話している。

 

 

 

話している内容は合宿の思い出…

 

 

 

「楽しかったにゃ~!」

凛は無邪気に身体を伸ばしながらそう言った。

隣にいる花陽も頷いている。

 

 

「…いいなぁ………花陽ちゃん」

ことりは凛の向かいにおり、嫉妬心が涌き出ていた。

翔に選ばれなかったからだろう。

 

 

 

「仕方ないですよ…まぁ私はなんとなくわかってましたが……」

心内では悔しそうな海未。

 

「…私は色々と疲れたわ……ファイ◯トルネード食らいまくるし、Z技をされるし、挙げ句の果てには罰ゲームで夜中に砂浜ダッシュするし………」

にこは疲れたような表情で膝に腕を置いて、ため息をする。

 

「…あ、そういえばイ◯ズマイ◯ブンのゲーム、出るらしいわね」

 

 

おい風野、色々と世界観狂うからその発言はやめてくれ!

いやまぁたしかに新作は楽しみだけど…!

 

 

 

 

 

そんな会話をしている後ろの席では…

 

 

「翔~♡」

真姫の膝の上に乗る(乗らされている)翔が何とか真姫から逃げようと案を考えていた。

 

「…あのさぁ、危ないし普通に座りたいんだけど……」

 

「そうやで真姫ちゃん!次はうちの番や!」

「話し聞いてた!?」

絵里はそんな希なツッコミを入れた。

 

 

「…また生きたいね、μ'sで合宿」

 

穂乃果は一人、景色の方の海を見ながらそう呟いた。

 

 

 

「…行けるわよ、私達μ'sなら」

風野は違う座席班からそう言った。

 

 

「……!?」

 

 

翔が窓を眺めていると、山に入った。

その山の麓くらいにリボンを左前腕に着けた何かを黒い動物を発見した。

 

それをじっと翔らが乗っている電車を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

(……また、会えるよね……μ'sなら)

 

ED ~少年よ~




ということで七十一話でした!



今回出てきたキャラクターなのですが、一期での出番はここで終了ですが、二期では準レギュラー?的な形で登場します!
ちなみに今後も仮面ライダーのキャラで準レギュラーとして出てくるキャラクターも…!



そして前書きの通り、来週から作者は修学旅行に入ります!
なので次回、来週の投稿はお休みいたします。

ちなみに次回はエピローグからです!合宿編が終わってもまだまだ夏休み編は続く予定です!

というわけでこちらのコーナー




ゼロな二人の小ネタ集


第三回 風野×ウマ娘


もし風野がトレセン学園に就職し、ウマ娘のトレーナーになる場合、風野の担当はおそらくゴールドシップかテイエムオペラオー、又はウォッカ

ちなみに風野の推し(愛バ)はエアグルーヴ





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エピローグ5-1 動き出す翼

エピローグ5−1です!


お久しぶりです!修学旅行から帰ってきました!

正直な感想を言います。






めっっっちゃ班員がクソでした!

ここからは完全な愚痴となってしまうので私のつまらない愚痴を聞きたい!という人以外はすぐに本文に入ることを推奨します。


まずなんですけどね、自主研修で電車が遅延していたけど、予定より早く自主研修が始まったのでとりあえず目的地に行こうとしたんですが、二人の班員(自己中オタク)が駅の本屋にこもって「予定より早く出発できたからその時間まで電車に乗らなければいいじゃないか!」と言ってきたり、行く場所も調べないくせにその場所に直前になって文句を言ったり、一本バスを間違えて「金返せや!」とつっかかってきたりとほんっとにもう頭が痛くなりました。

更に、大阪城に行くはずだったのが、その二人の班員が、大阪城に行かないではよゲーセンに連れていけ!よ怒って大阪城にいけなくなったりと、もうストレスしかない東京、大阪自主研修でした。(しかものちの夢の国でも…)



長い愚痴に付き合わせてしまい申し訳ございません。
ですが、おもしろいことだってありました!
夢の国のアトラクションだったり、秋葉原でとあるネットの友人とあったり、いい思い出だってありました。


それではどうぞ!


※翔視点

 

 

 

合宿から帰ってきた翔と風野。

 

風野は抜かりなしに宿題をしているが、集中力が切れたのか椅子でバランスを取りながら漫画をみている。

 

 

 

「…ねぇ翔。合宿…どうだった?」

 

「面白かった!たくさん料理も出来たし、みんなと居るの、面白かったし!……あっでも初日の釣りはもうこりごり…かも」

 

 

「あぁ~ww,あったわね、そんなことwww」

風野は笑いながら漫画を閉じる。

 

「…そういうお姉ちゃんは?」

風野はその言葉を待っていました!と言いたそうな表情で話し出す。

 

 

「にこにファイ◯トルネードを浴びせれて満足よ」

「鬼か…?いや、お姉ちゃんは悪魔か…」

 

無言で風野は笑顔をしながら翔にヘッドロックをしてメシメシ…と頭から音が鳴る。

 

 

「…まぁほんとは希に頼んで撮ってもらったビデオ映像の風野王決定戦ね」

レク回は毎回メタ回だったという衝撃…

 

 

「…あっ、そうだ、たまっていたスーパー戦隊を見ないと…!」

翔がリビングに向かい、テレビを着け、ソファーに座ると、封筒を見つけ、それを見ると綺麗な字で左翔様と書かれていてとりあえず見ることを決めた。

 

 

「どれどれ…梨子ちゃんから?」

手紙はいつ見てもドキドキする。そんな感情の中中身を見る。

その中には一枚のチケットと予想どおりの手紙が

 

 

 

「…ピアノ発表会のチケット?あぁ~そういえば梨子ちゃんピアノやってたよな…じゃあこっちは…」

梨子からの手紙の文章を見る。

 

 

「翔くんへ、

もうすぐピアノの発表会があります、良かったら来てください。私の発表曲はま〇マギのコネクトです

桜内梨子より」

 

 

 

 

「…えぇ!?コネクト!?日にちは…4日後か、梨子ちゃんとも久しぶりに会いたいし行こう!」

翔は決心をしてチケットを見つめる。

そこに、少し小さく、赤黒い文字で「当日にはスペシャルゲストが登場します、と書かれていて、気づいた翔は誰なんだろう…と考えたんだとか

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり視点

 

 

 

 

 

 

 

緊迫した雰囲気の中、ことりはリビングの椅子に座った。

翔から話は聞いている。

何か重要な話であるということだけだが…

 

 

「…ねぇあ母さん、話って」

息を吐きながらつばめはとある紙を取り出した。

 

ことりはそれが何なのだろう…と思い、一通り目を通すと、次の瞬間驚いたかのようにその紙の文章を凝視していた

 

 

「こ、これって…!?」

 

「そうよことり」

微笑みながらつばめはその髪を見る。

 

「お母さん、頑張っちゃった!…それで、どうするの?」

「え?どうするって…?」

ここからは誰も聞けないことりの話…

 

 

彼女はどうなってしまうのか、話の内容とは……




エピローグ5−1でした!


そういえば前書きには書いていませんでしたが、璃奈ちゃんボード、販売来ましたね!
買いたい!けど値段がバグり散らかしている…
欲しいけどおそらく今回はスルー…しかないですかね。
正直めちゃくちゃ欲しいですが…


それではこちらのコーナー


ゼロな二人の小ネタ集


第四回 翔✕ウマ娘

翔がトレセン学園のトレーナーになり、ウマ娘を担当するとしたら担当するのはおそらくライスシャワー、マンハッタンカフェ、サトノダイヤモンド、又はメジロマックイーン。
担当に栄養たっぷりの弁当を届けしたり、メジロマックイーンにの場合に関しては、手作り低脂肪スイーツを作ったりするだろう。

ちなみに推し(愛バ)はサイレンススズカ


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Bの開発〜ドングリ&ドリアン、レモンを添えて〜

第七十二話です!

最近ウマ娘熱が…!
ども、最近スズカ推しに変わったぷよでっせです

一期二期を今更見終わって一人感動してます!
沖スズは神、正義。異論は認めん



ということで今回は、題名のようにあのキャラら、そしてライダー界屈指のネタキャラも……!?


それではどうぞ!


夏合宿最終日に旅をしている剣崎一真、ザックと出会い、仮面ライダー開発研究所BOARDから風野が呼ばれたことを聞いた二人。

何やら家に帰ると、ベルトとメモリのメンテナンス。

さらに新しいベルトの実験に協力してほしいと、壮吉とともに呼ばれていたらしいということが発覚。

 

ボードに行くには国政府が用意した車に乗っていかなければいけなく、目隠しをして移動される。

 

 

家を出発して何分?何十分?経った頃、ついに車は完全に停止し、とある場所に連れてこられた。

 

 

「どうぞ」

黒服の運転手がドアを次々と開け、すぐ横に車椅子が置かれ、遠くから2つの足音がする。

 

「この方々を研究所まで」

車椅子が動き出し、色々とエレベーターや何やらの動きの末に「取っていいぞ」とと言われ、三人は目隠しを取り、車椅子から立ち上がる。

 

 

長い間目からの景色が暗かったためか、少し目が痛い。

ぼやけてみているが、数秒してから鮮明に景色が映る。

 

白い壁が長方形に連なっており、数え切れない程のドア。

白衣を着た研究員らが廊下を移動している光景。

 

 

「一番奥の部屋に向かってください」

黒服にそう言われ、壮吉、風野が先頭を行く中、翔は後ろを振り向いて「ありがとう黒服さん!」と手を振った。

 

 

 

OP ~僕らはいまのなかで~

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

コンコン

壮吉がノックして、目的地の所長室に入る。

 

 

「どうぞ」

 

 

扉の奥からそう声がして三人は入る。

 

 

 

「失礼します…」

 

 

 

「よく来てくれた、壮吉さん、風野さん、翔君」

 

 

少し大きめで赤いカーペットがひときわ目立つ部屋にある社長机、その椅子に座っているのは黒いジャケットと銀のネックレスを賭けた男性、BOARD所長代理「橘朔也」

 

 

 

「あ!朔也!」

壮吉が翔の頭を軽く掴み、「橘さん…だろ」と軽く起こるが橘は「まぁまぁ…」と宥めた。

 

「そういうのはあまり気にしない主義なのでね、翔君はそのままの心でいてくれ」

 

「!はいっ!」

元気にそう言うと、翔が微笑んだ。

 

 

「…さて、今回君たち三人を読んだ要件は知っているだろう、とりあえずベルトとメモリは今ここに来るスタッフに預けてくれ」

 

 

 

橘が指パッチンをすると、ぞろぞろとスタッフが三人「失礼します」と入ってきて、一式をもらい退出をする。

 

「失礼しました」

 

ガチャッ

 

 

スタッフが去り、再度四人の場になる。

 

 

「…さて、我々も移動しなければならない、今開発している新型ドライバープロジェクトの開発状況も君たちに見せようと思う」

橘は机から立ち上がり、三人を先導するために先頭に立って案内をする。

 

 

 

次に連れて来られたのは研究室内、

 

研究員に頼んで新型ドライバーの企画データを見せてもらっている。

 

 

「まずはプロジェクト1、YOROI」

朔也がパソコンを弄り、三人に見せる。

 

そこには刀を装着し、南京錠の掛け口があるドライバーのデータがあった。

 

「これがプロジェクト1、戦極ドライバー。今は出張中のBOARDの天才科学者MAD、戦極凌馬が作成した新型ドライバー。ロックシードという特殊な鍵を使って変身をする新型の仮面ライダーに変身するための機器。ロックシードには様々な果実を武器化させた遺伝子が組み込まれており、様々な武器に変化することができる。そして、これが今製作段階のロックシードというアイテムだ」

 

厳重な箱を出され、二組のドライバーと四つのロックシードが現れた。

 

 

「…ほぅ」

「…どんぐり?」

「こっちはドリアン…」

 

箱の中に入っていたのはドングリ、ドリアン、パイン、マンゴーのロックシード。

 

 

「このドングリ、ドリアンのロックシードをベースに変身を予定しており、パワーアップ兼フォームチェンジにパイン、マンゴーを予定している。他にも幾つかロックシードを展開していく予定だ」

スタッフがドライバーとロックシードの箱に鍵を閉め元の場所に戻した。

 

 

「…そしてプロジェクト2、YOROI'」

パソコンの画面が変わる。

だが一見ドライバーのパーツは同じだ。

 

 

 

「このドライバーは先ほどの戦極ドライバーの機能を単純化して今の段階では量産が可能なマツボックリロックシードだけが対応しているような設計だ。完成次第続々と各地の警察管らに届けていく予定だ」

 

 

そして次

 

 

 

「次はプロジェクト3、GAIA」

 

パソコンの画面をみて壮吉は驚愕した。

 

 

「これは…財団Xの……!?」

「あぁ、我々がスパイを送り、財団Xが持つガイアドライバーをコピーしたもの。ガイアドライバー(ツヴァイ)。ガイアドライバーの説明も一応しておこう。ガイアドライバーは仮面ライダーがもつガイアメモリでない種類、ドーパントになる際に使われるメモリを使い、ドライバーから変身するためガイアメモリ直々の毒素を0にして使えるドライバー。これを我々が押収、発掘したメモリを合わせて志願者に送る予定だ。勿論、力という点からかなりの特訓を重ねたものにしか渡さないが…だが一つ欠点がある」

 

 

「…?欠点…ね……」

 

風野がオウム返しをして考える。

「かなりのコストがかかると予想され、年内どころかおそらく作成量産には10年弱かかることが懸念されている」

 

 

「ガイアドライバー…か、これは難しい難しいことになるな…」

壮吉が防止を抑えながら溜め息を吐いた。

 

 

そして最後のプロジェクト4…それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後。プロジェクト4、W」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

開発状況の報告が終わり、次は風野、壮吉らの出番になる。

 

 

三人は待合室で休んでおり、調整が終わったドライバーとガイアメモリを届けに橘が来る。

 

 

 

 

 

「調整は全て終わった、さてあと二十分ほどしたら実験に移りたいのだが、まず紹介したい人がいる」

 

橘が後ろを振り向くと、ドアから二人の人が入ってきた。

 

 

 

 

「し、失礼します」

「どうも、Merci〜!」

 

メガネをした茶髪の男性、そして黒い羽織着にオレンジ色のズボンを履いた特徴的な人。

 

 

 

「こちら、新型プロジェクト1変身者、城乃内秀保、凰蓮・ピエール・アルフォンゾだ」

 

「よろしくお願いします!」

「よろしく!!」

「…」

二人が頭を下げる中、惣吉は城之内、凰蓮の目を見る。

数秒して認めたかのように帽子を外して軽く会釈をした。

 

 

「…にしても小学生があんな怪物と戦ってるなんて信じられない話だな」

城之内は翔と目線を合わせながら話しかけた。

 

「そうかな?僕はお姉ちゃんを守るために仮面ライダーになっただけだし…」

「守るものがあるだけ偉いじゃない僕!ドングリのこの子は目的なんて何もないんだし!」

知り合いのようで、城之内は「うるさい凰蓮さん!」とちょっと怒りを見せながら落ち込みを見せた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

その後、宗吉と風野は別々の場所に連れていかれ、身体に何かのチップを嵌められ、回りには白い空間が広がっており、戦うには十分なスペースが広がっている。

これより、第三R制によるバトルが始まろうとしている!

 

 

壮吉視点

 

 

 

 

 

 

白い防止を被り、落ち着いた様子で向かいの白いドアを見る。

 

そこから出てきたのは凰蓮、どんな仮面ライダーなのだろうか…

 

 

 

「ライダー骸骨、あなたを倒して見せるわ!」

「…やれるものならな、俺だってあいつらの親だ、血は繋がってなくとも、恥ずかしくないようにしなければ…な」

宗吉はスカルメモリを取り出し、ドライバーを装着した。

 

 

 

 

Skull

 

 

「…変身」

 

宗吉は仮面ライダースカルに変身し、再度防止を被る。

 

 

 

 

「…威圧感……中々。一流ね…でも」

凰蓮は戦極ドライバーを装着すると、左側のプレートに絵が入る。

そしてロックシードドリアンを解錠し、ベルトに装填、ロックする。

 

 

ドリアンロックオン

 

 

 

ロックシードから不思議な煙が発生し、上空に特大サイズのドリアンが出現、

ギターの待機音が鳴りながらカッティングブレードでドリアンを切り、現れたアーマーにドリアンがくっつき、仮面ライダーブラーボドリアンアームズに変身する!

 

 

 

ドリアンアームズ!ミスターデンジャラス!

 

 

 

ブラーボは手にアームズウェポン、ドリノコを掴み、構える。

 

 

「フランスで傭兵をしたワタクシに敵うかしら?」

 

 

スカルは「フッ…」と挑発を無視しており、いまここで戦いの火蓋が開かれた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野視点

 

 

 

 

「…何してるの?」

対戦相手の城ノ内は風野の様子に狂わされている。

 

 

 

 

「ふっ…パーフェクト城之内様だZE」

「それ別の城之内!!」

 

風野は顎をシャクレさせており、いつの間にかデュエルディスクを腕に装備してり、完璧にデュエリストだ。

 

 

 

「…なんか気が狂うな……ま、でもやってやるよ!」

 

秀保の方の城之内が戦極ドライバーを装着すると、ブラーボ同様左側のプレートに違う絵が入る。

 

 

 

ドングリ!

 

 

 

 

ドングリロックシードを解錠し、ロックシードから煙が現れる。

その煙の中から薄っすらと巨大なドングリが出現し、ドライバーにセットし、鍵を閉める。

 

 

ロックオン!

 

 

 

西洋風な待機音が鳴りながら、姿をきっぱり現した巨大ドングリ。

カッティングブレードでドングリロックシードを切り、頭にドングリが装着されると、アーマーが展開されていく。

 

 

 

カモン!ドングリアームズ!ネバーギブアップ!

 

 

 

変身音が流れ終わると同時にアームズウェポン、ドンカチを構える。

 

仮面ライダーグリドン

 

 

 

 

 

 

 

「…倒してみせる!」

ドンカチ片手に指を指した。

その反応に風野は燃えていた。

 

 

「私は安々負ける気はないわ、変身!」

 

Cyclone

 

風野は仮面ライダーサイクロンに変身し、辺りにグリドンに向かって向かい風が吹く。

 

 

「デュエル開始の宣言をしろ!磯野!!」

 

磯野「は、はいっ!デュエル開始ィィィ!」

 

 

サイクロンの声と同時に突如としてどこからか現れたのかわからない黒服…いや、この人あの人だ。

最初の方に翔が手を振ったあの黒服の磯野さん!

 

 

 

 

「いや、お前誰!?」

あまりのカオスさにグリドンは頭を抱えた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

数分後、翔は違う部屋で朔也と画面越しにバトルを見ていた。

 

「…やはり、ブラーボを凰蓮にしたのは正解だな。スカルは変則的な行動に加えて遠距離を持っている。しかし、互角に持ち込むとは…」

スカルとブラーボは互角に戦っている。

 

ブラーボはドリノコを駆使して間を詰めてくるが、スカルはそれに対してキックなどで怯ませることで逆に間を空けてスカルマグナムで遠距離に持ち込んでいる。

 

 

「そしてグリドン…やはり当たりにくいか」

 

続いて見ているのはグリドンとサイクロン。

グリドンはドンカチを振って攻撃を当てようとするが、素早さに特化したサイクロンはすべて見切り、挙句の果てにはμ'sの僕らのLIVE 君とのLIFEを踊りながら遊ぶように交わしている。

 

「な、なんだよそれ!遊ぶなよ!」

「…んじゃ、ちょっくら本気出しますか!」

 

サイクロンの周りの風が更に強くなる。

小さい木枯らしが出るほどで、右足には風が張り付くように力が貯まる。

 

 

グリドンは(やってやる…!)と思い込みをしながらドンカチに力を入れる。

 

 

ピュンッ!

 

 

 

 

空高く飛び上がるサイクロン。

風でサッカーボールを作り出して右足を思いっきりボールに振りかざす。

その時、巨大な剣が現れて大根切りのようにサッカーボールを押し出す!

 

 

 

 

「エ〇スカリバー!!」

 

 

 

「ちょっ!?」

風野が使った技は、イ〇ズマイ〇ブンの世界編に登場するエ〇ガー・バルチナスの技、エ〇スカリバー。

グリドンはあっけにとられながらも構えは解かない!

そして…ドンカチをバットのようにして……

 

 

 

 

「やるしかない!満月大根斬り!」

 

 

ドラ〇ースだぁぁぁぁぁ!

 

 

なんとイ〇ズマイ〇ブンの技に対してドラ〇ースの技で対抗!

 

 

 

「いっけぇぇぇ!」

「負けねぇぇぇ!俺はコ〇コロ読者なんだよぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

あ〜もうカオスだよ

 

 

 

 

 

 

「…なんかすごいことになってるな」

「だね、混ぜるな危険って感じ」

朔也と翔はサイクロンらの方を少し笑いながら見ていた。

朔也が「これからはグリドンに俊敏性の特訓を…」といったその時、

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

後ろの扉が開いた。

 

 

二人は振り返ると、そこには白い白衣(だが短パン)を着て一部髪を白色に染めている男性が出てきた。

いかにもMAD科学者な格好の人物で、翔は(うわ、よくアニメとかで見る人だ)と感じている。

 

 

 

「ただいま朔也。今帰ったよ」

「凌馬か、それでベルトのパーツは」

おそらく、BOARD内に関するお話し、馬真という男性は指パッチンをしながらモニターに近づき、手で丸サインを作って「問題ない」と伝えた。

そして涼馬はモニターを凝視してブラーボ、グリドンを見ている。

 

 

「うん…うん〜!見た感じ、バランス面が取れているようだね。でも…少し防御面では改良が必要…ってところかな」

一瞬にして自身の頭で解析し、「勝つのはやはりサイクロン、スカルだろうね」と呟いた。

 

 

 

「…あ、あの、この人は」

翔はずっと髪の白い部分を凝視していて、一瞬だけこの質問をするに当たって顔を見た。

 

 

「おっと、私は戦極凌馬。あの戦極ドライバーの開発者さ、君は…朔也の親族さんかな?」

「いや、スカルの…だ」

 

その言葉を聞くやいなや、凌馬は驚いたように翔との距離を詰め、「うんうん…」と興味深そうかつ気味が悪い笑みを浮かべ、深く頷いた。

 

「へぇ〜君が噂の翔くんね、一度見たいと思ってたんだ。数少ないガイアメモリの過剰適合者を…ね」

「ひっ…!」

流石の距離感に怖がった翔。

朔也はそんな凌馬に呆れながら軽く頭をチョップした。

 

「凌馬、怖がってるだろ。やめるんだ」

 

「…そうだね、これは失礼。お詫びに……」

朔也から注意を受け、凌馬は何を思ったのかポケットからとある物を取り出した。

 

 

 

「…飴?」

飴ちゃんだった。しかもレモン味の

 

 

 

「レモン飴だ、いいだろう?私の趣味だ」

ニカッ!と笑いながらレモンの飴を二粒ほど手渡した。

 

 

 

(…僕、甘党なんだけどな………)

 

まぁせっかくのご厚意として食べることにした。

 

 

…うまい

 

 

 

 

「…そういえば朔也。あの件のこと、翔単独に話したのかい?」

「……そうだったな、危うく忘れるところだった。翔くん、着いてきてくれ」

「…?うん」

言われるがままに部屋を出て先程、新型ドライバーの説明を受けた部屋に来た。

 

 

 

 

「…翔くん、これは重要な話だ。心して聞いてくれ」

「………」ゴクリ

 

 

 

翔は唾を飲み込んで真剣な表情で二人を見る。

 

 

 

 

 

「…先程、紹介したプロジェクト「W」は覚えているかな?」

 

「…たしか、二人の仮面ライダーが一人になって戦うためのベルトだよね」

凌馬は頷き、パソコンからベルトの作成データを見せた。まぁ翔はまだ理解が出来ずに首をかしげたが…

 

 

「そのとおりだ。しかしWの使用者は二人…二人の仲が一定に良くて、なおかつ信用をしていなければ弊害を起こしてしまう。それに、メモリの相性だってある、そこで私達が注目したのは、君が持つガイアメモリだ」

 

 

 

「…ジョーカー?」

翔がジョーカーメモリを出すと、「…ああ」と朔也が言って凌馬はパソコンを再度弄り、「W」のボディを見せた。

 

 

 

「君が持つジョーカーメモリ、その特性はまだ解明はされていないがかなりの適応力を誇っていて、どんなメモリと組んでも相当な活躍が見込める。しかしジョーカーは君以外の使用者だと変身はできない。そこで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君をWの優先候補者にしたいんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、サイクロンたちのバトルも終わり、帰宅することになった翔たち。

一応バトルには全て勝ったらしい。

 

 

疲れから風野は音速の速さで寝てしまって、翔はベランダを登って屋根から夜空を眺めていた。

 

 

 

 

 

「どうしたらいいと思う?相棒」

ジョーカーメモリを星が照らす夜空に重ねながらそう問う。

 

 

 

メモリは少し光り輝いた。

 

(翔の思うがままに…)

そう言われている気がした。

 

 

ED ~少年よ~




第七十二話でした!

これからも凰蓮、城ノ内、凌馬、朔也は準レギュラーで登場します!(主に最初の二人)

それでは…ゼロな二人小ネタ集


第5回 翔、風野の合宿中の睡眠事情

合宿中の二人、翔はμ'sメンバー全員と毎日寝ていて、右には真姫がいて端っこに寝ていた。
風野は、翔を入れたらメンバーが十一人いるためかお誕生日席であり、寝る間際に頭の方にいる穂乃果、凛とおしゃべりをしていた。



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奏でるM~運命なる狂想曲~

第七十三話です!


阪神優勝おめでとう!
正直道頓堀川の飛び込みを見たいがために応援してましたw

そして今回も仮面ライダーシリーズからとあるキャラクターが…


それではどうぞ!


「…え?今日翔くん休みなの?」

 

 

ことりが少し困ったように言う。

 

音ノ木坂 屋上

 

 

合宿休みが終わり、ネタ合宿から4日が経った。

 

 

休み明けということもあり、軽い練習から始まる。

しかし、今日の練習、翔は休みなのである。

 

 

「…私、帰るわね」

「待て待て待て!休み中に来たんだしやるわよ!とはいっても…ホントの軽くだけど」

 

真姫が息を吐いて落胆した様子でドアから帰ろうとしたが風野がつなげるように腕を掴んで無理やり引っ張る。

何故か真姫が呆れながら再度ため息を吐いて不機嫌そうに髪をいじる。

とりあえず練習はできそうだ。

 

 

 

「…あっ、もしかしていないわけってあの子じゃないですか?あの…天王寺さんっていう」

納得した様子で言ったが風野は「違うわ」と一言まず返す。

 

 

「たしかに璃奈ちゃんとこんどゲームの大会に行く?的な話はしていたけど今日じゃないわ。今日はなんか中のいい同級生のピアノ発表会に行くって…」

 

「…ねぇ、その中のいい同級生って男の子やんな?」

「…ノーコメント」

「ねぇ風野、あいつ同性の友達っているのかしら?」

にこが深刻そうな顔で聞き、他のメンバーも真剣である。

 

 

一応、沼津にいた頃に中のいいメガネの男友達がいたということだけは話しておいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

OP ~Supernova(仮面ライダーキバ)~

翔視点

 

 

 

 

 

 

「…眠い」

 

発表会午前の部が終了した。

翔は以前梨子からの手紙で知った発表会を見に来ていた。

出番は午後の部の最後の方。というかケツから二番目。そしてその最後にスペシャルゲストの演奏があるという…

かなり重要な立ち位置である。

 

 

あくびをしながら拍手をして眼の前のステージカーテンが閉まっていく。

 

 

「…ごめんなさいね、クラッシックばかりで退屈でしょ?」

そう隣の席から話しかけるのは梨子の母、桜内鈴子(りんご)

翔はやべっ!と感じ、すぐに訂正を試みる。

 

「いやっ!いつもクラッシックとか聞かないからいい曲で眠くなってきて…」

「…うふふ」

鈴子は笑みながら立ち上がる。

「別に、無理しなくてもいいのよ、さぁ梨子のところに行かない?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「梨子〜!」

「あっ!翔君!」

関係者用のフロアに入ると、梨子がすでに衣装に着替えて自分の楽屋の扉の前に背を傾けてただ突っ立っていた。

 

 

「…すごいね、似合ってる!」

梨子が弾く発表曲は翔が好きなアニメの一つ、というより生涯一番好きなアニメ、魔法少女ま〇かマ〇カのアニメOP「コネクト」

そして発表会ということは衣装もある。

 

梨子が着る衣装、それは…

 

 

 

 

「そ、そうかな…一番好きな佐倉〇子のコスプレだけど………」

 

ま◯マギの佐倉◯子。

梨子の髪は赤に近いからかかなり似合っており、ま◯マギの世界観にぴったりだろう。

 

 

(…僕のま◯かコスプレより似合ってる…まぁ女子だししょうがないか)

 

そう思いながら翔はバッグを弄る。

 

 

「さすが梨子だよ!はい、差し入れ!」

翔は金平糖を一袋渡す。

カラフルで美味しそうである…

すると、その匂いに釣られたのか…一人の男がやってきた…

 

 

 

 

 

 

「…飯……腹減った…………」

 

 

 

 

 

 

いや、今にも飯を求めてか………

 

 

スーツ姿で少し大人びている男。

翔達の目の前を通り過ぎようとした際、ドサッ!と倒れてしまい綺麗に鉄火団、オ◯ガ•イツカのようなポーズを決めていた。

 

 

 

「「え!?」」

「だ、大丈夫!?」

 

翔が問いかけるが返事はなく、梨子の母はスタッフを呼ぼうとスタッフを探しに行った。

 

 

 

 

 

 

「…ご飯………あの、よかったら……」

梨子は翔からもらった金平糖を床に置き、それに気づいた男性は見ず簿らしさの欠片もないほど食べ進め、一瞬にして食べ終えた。

 

 

「…うめぇ……マジ感謝…デート代擦られて危うく死にかけ…っ!」

 

男性は梨子を見上げた。

梨子はよかった…と息を吐き、笑顔になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天使だ…」

 

「「へ?」」

 

 

 

男性は力強く起き上がると梨子に頭を下げて目の前に手を付き出した!

 

 

 

 

「紅音也23歳、趣味はバイオリンでバイオニストです!あなたの笑顔と慈悲に惚れました!付き合ってくださいっ……!」

 

 

「「…は?」」

 

 

 

「私だけのMy…Angel…!」

 

突如として音也という男性は梨子を抱きしめようと腕を大きく広げて…

 

 

 

 

 

「いやっ!キモい!」

 

しかし梨子の防衛ビンタが音也を襲う!

バシィィィィィン!

 

 

 

 

 

K・O!

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「いや、ほんっと申し訳ございません」

 

 

翔達は鈴子を加えて紅音也の楽屋で話を聞いていた。

全力で頭を下げている梨子。

怖がっているのか母である鈴子の後ろに隠れている。

 

 

 

「…それで、ほんとにお金がないんですか?」

「あぁ、ちょっと訳あってな」

「何したの?」

 

 

 

「いや、昨日可愛い女性に声をかけられて、舞い上がってついていったらそれが犯罪クラブで…その、全額使っちゃいました」

 

「犯罪クラブ?」

梨子と翔は頭が「?」になっているが、鈴子はその理由を聞いて頭を抱えた。

 

「あなたですね…本当にスペシャルゲストなんですよね?」

 

 

 

 

そう、何を隠そうこの人今回発表会のスペシャルゲストである。

不安そうな声で「はい…」と呟く。

 

 

「…そうだ、鈴子さん。いや

 

 

 

 

 

お義母さん、おたくの娘さん、いや、天使さんをください!」

「は?(ドス黒い声)」

 

 

 

鈴子の怒りのビンタが再度音也を襲う!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そんなこんなで休憩時間が終わり、一悶着あったがついに梨子の出番が来た。

 

 

 

 

「それではプログラム番号〇〇番、桜内梨子さんです。発表局はコネクト、アニメ魔法少女ま〇かマ〇カのオープニング曲で知られる歌。ティーダのチ〇ポ気持ち良すぎだろ!、それではどうぞ」

 

 

 

(いや、下品なナレーションだな…)

 

 

 

 

作者「おと〇っかは永遠に不滅だァァァァ!」

 

そんなくそボケをかます中、ついに梨子が登壇した。

 

 

 

 

最初に観客に向かってお辞儀をしてからピアノの席につく。

 

 

 

 

 

 

 

「〜♪」

 

 

歌が鳴り出すと共に梨子の優しく、せせらぎのような演奏が会場を包み込んだ!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

88888888888888

 

 

演奏が終了した。

 

ステージの壁演出にま〇マギの映像が流れたりして会場はピアノ発表会のくせしてかなり熱狂の渦に包まれていた。

なんならペンライトを持って「最高だー!梨子ちゃーん!」と我々がよく旧えっ〇す(Tw〇tter)にて見かけるであろう二重顎でメガネをしているおっさんがいた。

なんでや!

 

 

それでは翔の反応は…

 

 

 

「…うん、キュゥべぇブッ殺す!」

なんでやキュウべぇ関係n…いや、あるわ。キュゥべぇくたばれぇ!

 

 

「…あと阪神タ〇ガース日本一おめでとう!」

 

なんでや阪神関係ないやろ!(33−4)

 

作者「阪神優勝おめでとう!」

鈴子「作者さんは出てこないでください!」

 

 

そんなこんなで梨子の出番が終わった。

拍手喝采の中お辞儀をして、ステージから去った。

そして次は…

 

 

 

 

 

「それではこれより最終プログラム、スペシャルゲストによる演奏会が始まります。スペシャルゲストはこの方!紅音也さん!」

紅音也が梨子と変わって登壇してくる。

肩にはバイオリンを担いで先程とは見違えるほどの存在感、そして威圧感。

鈴子と翔は驚きを隠せない様子で見ていた。

 

 

会場はかなり声援が上がっており、それほど人気だということがわかる。

 

 

 

「音也さんって、有名人なんですか?」

「えぇ、音楽が好きだという人なら誰もが知っている人。名門である紅家の息子にして若くして才能が神がかっているという伝説のバイオリスト、そう言われているみたいね」

 

一瞬ゾッとした。

てことは、結構金持ち?梨子案外やばいことしたんじゃ…

 

 

 

そう思っているとステージにいる音也は語りかけた。

 

 

 

 

 

「どうも、ご紹介いただきました紅音也です、わたしは先程、一人に可愛い天使に助けられました」

 

 

 

「「あっ…」」

翔と鈴子の背筋が凍る。

やっちまったかもしれない、金持ちを敵に回してしまったかもしれない…と。

 

 

しかし、予想は外れたのである。

 

 

「私を助けてくれた天使ちゃんに今宵、曲を奏でます、愛の喜び」

 

 

あたりが一斉に静かとなり、視線が音也に集まった!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おつかれ梨子!」

 

全プログラムが終了した。

 

音也の演奏、それは会場の誰もを虜にする演奏であった。

翔も圧倒され、眠っていた人もさぞ起きるほどの迫力。

ちなみに、梨子なのだが入賞したのだ。

表彰されたときは喜んでおり、その証拠に翔に賞状を見せている。

 

 

「すごいよ、入賞するなんて!」

「ありがとう!」

二人が話しており、鈴子は遠くから暖かく二人を見守っている。

 

 

 

 

 

 

 

「おめでとうございます、マイエンジェル(良イントネーション)」

 

そこに現れた愛の不審者(紅音也)

音也は梨子に花を渡す。

 

「入賞すると最初から信じてました、だから、私と付き合っt「うるさいロリコン!」へぶしゅっ!」

 

 

梨子の言論攻撃!

その言葉は大ダメージだった。

 

「ロリコンって…そんな」

「梨子は小学生だけど」

 

 

「…お願いします、変な噂だけは流さないでください!」

音也はプライドなしに土下座をした。

 

「…何だこの人」

翔はそう呟いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

そして帰ることになった。

梨子の家によってからは歩きで帰宅することに。

 

 

疲れたのか体を伸ばしながら歩いている…その時

 

 

 

 

 

「うっし、ひさしぶりだな、ここに来るの」

 

 

 

 

不審者(音也)がいた。

どこかのカフェに入ろうとしており、気づいた翔は駆け寄ることにした。

 

 

 

「あの」

 

「…おん?あっ、おま、さっきの少年」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内に案内されて入ることにした。

 

カフェ・マル・ダムール

 

 

メガネをした少し顔に足輪がある店主が立っており、音也は「よっ、マスター」といいながら入る。

 

 

 

 

「…金平糖、ほんとはお前のだったみたいだな。これは礼だ、好きなもん頼め」

と音也は茶色い封筒にはいった大量のお金を数えながらそう言った。

 

 

 

「じゃ、じゃあ…」

翔はコーヒーとパンのセットを注文した。音也はコーヒーとオムライス。

 

 

「…そうかそうか、かっこよかったか!」

「はい!なんというか…その、憧れました!」

嬉しそうに音也は笑い、バイオリンのケースを持つ。

 

 

「君と話せて面白かったよ、それと、一つ聞きたいことがあるんだけど、あの梨子って少女、何が好きなんだ?」

「梨子ちゃん?…たしかゆで卵と卵サンドイッチだったような」

音也は納得して、何かを企んでいる顔で笑みをこぼしていた。

 

 

 

「…なんかやるんでしょ」

「い、いやぁ?君には関係のないことだ」

翔は「嘘だな」と察して目を細めた。

 

「ちょっとそんな目で見ないでくれよ、悲しくなっちゃうだろ?」

「うるさいロリコン」

「あべしっ!」

あっ、効いた。

この呪文覚えておこう!「うるさいロリコン!」っと…

 

 

 

「…そうだ、音也さん、僕スクールアイドルのマネージャーをしてるんです!その、よければ僕が作ったノート見てくれませんか?」

 

「スクールアイドルのマネージャーか、面白そうだな、女の子がたくs…ゲフンゲフン!」

またもや一瞬黒い部分が見えたが突っ込まないでおこう。

 

翔はいつも持ち歩いている作曲のノートを見せる。

 

「どれどれ…なかなかいいじゃねえか。これはお前一人で?」

 

「いや、真姫ちゃんと!」

μ’sの曲はすべて二人が局長を作っており、歌詞は海未が企画してるのだ。

感心したように息を吐いてノートを戻した。

 

 

「…文句なしだな、君なら間違いなく有名な音楽家になれるかもしれない。それに…」

「それに?」

オウム返し、

音也の口から衝撃の一言が…

 

 

「エンジェル、梨子ちゃんを変わりに頼んだ、君なら、幸せにできるよ」

 

「幸せにって…梨子ちゃんとは友達だよ」

いつものことを言おうと口を開いて発すると、

 

 

「うるせぇ!男同士の約束だ!それにあいつだって同じことを…とにかく!梨子を頼んだぞ!」

困惑しながらも翔はグータッチをした。

 

 

ED ユメ語るよりユメ歌おう(桜内梨子SoloVer.)




第七十三話でした!


紅音也、参戦!

口調は知らん!(煉獄さん風)

梨子=ピアノ
ピアノ=音楽
音楽ライダー=仮面ライダーキバ
ということで個人的に好きなダークライダーがダークキバなので選びました。


ということで…


ゼロな二人小ネタ集

第六回 おにぎり


日本のご飯といえばおにぎり!
風野の好きな具材はいくら
翔はツナマヨ




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璃奈、Gで戦う~天才ゲーマー襲来!?~

第七十四話です!


今回もライダーキャラが二人登場!
ヒントはゲーム!

それではどうぞ!


ワァァァァァァ!

 

 

会場に歓声が響き渡る。

翔は真ん中…いやステージの外れでその光景を見ている。

「…頑張れ…いける!」

誰かを応援している。

翔は熱いまなざしで彼女を見ている。

 

 

 

ステージで対戦しているのは天才ゲーマーRと天才ゲーマー……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

OP ~EXCITE~

 

 

 

 

 

数日前、厳密に言えば梨子の発表会前日…

 

 

「…え?璃奈ゲームの大会に出るの!?」

公園のベンチ、明後日に璃奈がゲームの大会に出ることを知らされた翔は驚いた様子で璃奈を凝視している。

 

「うん…」

「さすがだよ…!僕あまりゲーム得意じゃないし…」

 

 

「そんなことないよ、最近はなかなか勝てない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そんなことで遂にやってきた大会の日…

 

 

 

会場に着いた二人。

 

 

「…まさか応援に行くなんて」

 

 

「来てほしかった…ダメ?」

「…!いやいや!別に気にしてないよ!」

上目使いで翔を見つめる璃奈。

 

翔自身、璃奈には弱いためか若干顔が赤くなっている。

 

 

 

 

会場は熱気に包めれており、様々な人や外国人、コスプレイヤーなど、こう見るとゲームは世界を繋いでいるんだなとしみじみと翔は感じた。

 

 

 

「…あっ、あの人伊〇誠のコスプレ」

「よし、包丁持ってこよう!」

 

かなーしみのー

 

 

「そのみぎにはキュ〇べぇもいるね」

「氏ね!キュ〇べぇ!くたばれゴラァ!〇〇〇〇(ピ〜!)(放送規制音)」

 

翔はキュゥべぇが絡むとキャラ崩壊するのだ←new!

 

 

「…その更に右にはSA〇のオべ〇ロンも」

「エクスキ〇リバー!」

 

作者「SA〇なら一番クラインが好きなんだけど同士いませんか!?」

 

 

璃奈「…クズキャラ三銃士を連れてきたよ」

翔「クズキャラ三銃士?」

璃奈「ALOの支配者にしてキ〇トの正妻ア〇ナを奪おうとした妖精王オベ〇ロン」

オベ〇ロン「楽しいパーティーといこうか!!」

璃奈「魔法少女に希望を持たせて絶望させるクソ狐、キュ〇べぇ」

キュ〇べぇ「わけがわからないよ」

璃奈「アニメ界のクズ、クズの中のクズ、クズofクズとは彼のこと、伊〇誠〜」

伊〇誠「なんで子供なんて作ったんだよ!」

 

 

 

作者「なんだこれ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

その後も会場のコスプレキャラを見たり、バットショットで写真を取ってもらったりした。

 

 

「…あ〜!巴〇ミだ!」

 

そこには翔の推しもいた。

意気揚々と写真(ツーショット)を取ってもらい、〇ミのコスプレイヤーは翔を珍しげに見て少し遊んでもくれた。

その光景に璃奈はやきもちを焼いたようで翔の服の袖を引っ張ったが…

 

 

 

 

 

「…あ、あそこに進〇の巨人のハ〇ジさんとモ〇リットいるね」

「本当だ!…行こっか!」

璃奈は頷き、写真を取ってもらおうと近づく。

 

 

 

 

 

(…?あれなんかこの空気、どこかで感じたような)

 

 

 

ハ〇ジのコスプレイヤーの空気、それはどこかでよく嗅いでいるものだった。

どこだったかわからない、けど結構最近だった気がする。

 

まぁいいか!

 

その気持ちで写真を取ろうと声をかける!

 

 

 

「あの〜ハ〇ジとモ〇リットのコスプレイヤーさん!写真とかって大丈夫ですか?」

 

「お?大丈夫だぜ!」

モ〇リットのコスプレイヤーは原作とはぜんぜん違う、恐らくその人の口調で話す。

 

 

 

「……え?」

 

しかし、ハ〇ジのコスプレイヤーは驚いたような反応を示した。

 

 

 

「翔くん!?」

 

 

(うわ〜やっぱりな)

と思い、翔は誰だか当てるように考える。

 

 

 

 

「…もしかして朴〇美さん!?」

「ちがうわ!それ声優さん!俺だよ俺!

 

 

 

 

 

城乃内秀保!!」

 

 

 

 

 

 

まさかの城乃内秀保(グリドン)だった!

 

まぁ、二人の関係を知るよしもないから璃奈は困惑しているのだが…

 

 

 

「…このモ〇リットのコスプレしてる人は?」

「俺か?俺は初瀬亮二!BOARDのYOROI’被験者その1で、超常犯罪課の警察官。そしてこいつ(秀保)の旧友だ」

 

彼は初瀬亮二。

警察官でありながら、今後全警察隊に配布される予定の量産型戦極ドライバーの被験者みたいだ。城ノ内とも仲がいいようで…

今日はお二方とも有給を使って来ているらしい。

 

 

「…お兄ちゃん、この人たちは?」

コスプレをしているからか、あまり緊張していない…いや、それよりも一個問題が……

「お兄ちゃん!?いや、翔くん妹いたの!?」

まずい!前々から思っていたけど璃奈がいつも言う「お兄ちゃん」。僕の知り合いと初めて合うとき、璃奈が言ったら色々と誤解されるかもしれない!

梨子だけには避けないと…

 

 

そう思いながら、とりあえず訳を説明してから璃奈にも彼らを説明した。

 

 

 

「BOARD…たしかお父さんが色んな機械を提供してるところだ」

 

「お父さんが…?会社じゃなくて……」

 

「あれ?」…そう思いながら城ノ内は思考を寄せる。

 

そして次の瞬間、目を大きく見開いて…

 

 

 

「…まさかと思うけどあそこの副社長さん、天王寺ちゃんの………」

 

「うん、私のお父さん…飛電製作所の」

 

 

 

それがわかった瞬間、城之内は青ざめた顔をした頭を下げた。

 

「いつもお世話になってます!…おい、初瀬頭下げろ!お偉いさんの娘さんだぞ!」

しかし初瀬はキョトンとしながら頭に?を浮かべるばかり。

「へ?」と素っ頓狂な声を出した。そのうえあくびをしている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

あの後、二人は初瀬らと別れ、璃奈がゲームの大会に参戦することを話した。

二人も応援に来るそうだ。

そしてゲーム大会の会場についた。

エントリーはすでにしてあるため、あとは対戦相手の決定だけ…

 

 

「そういえばなんのゲームなの?ドレミファビート?爆走バイク?それとも、本命のサモン〇イド?」

最後のはダメだろ!

仮面ライダーシリーズ随一のクソゲーでカノクソゲーハンターをも唸らせたあのクソゲー!

 

 

「いや、ゲキトツロボッツ」

 

 

そのことはさておき、気になる璃奈の初戦相手は…

初戦 アラン(璃奈)VSその辺の雑魚

 

 

どうやら本名でなく、登録名はニックネームのようだ。

その辺の雑魚ってニックネーム…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず翔は笑ってしまった。

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

ドンッ

 

 

 

 

「あっ、ごめん」

「こっちこそすみません!」

 

青い帽子に赤いジャージ、ヘッドホンに奇抜なバッグとゲーマー風の女性にぶつかった翔。

 

その女性はさっそうと去っていき、翔が見えないところにたどり着いたのだった。

 

 

 

彼女は天才ゲーマー…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そしてゲーム大会がついに開幕ゥ!

 

璃奈はAブロック、12枠中9番

大体が大人という無差別級大会の中で唯一の子供(小学生)という大穴

 

 

知識面では不利かもしれないが突発性なら璃奈のほうが優れている可能性もある。

可能性は捨てたものじゃない。

 

 

そんなこんなで璃奈は準備があると言って別れ、翔は他の試合を見ることに

 

階段を登った上にある席で、ゲーム映像がよく見える。

そこに一番人気がない後ろ側に腰を下ろして座る。

 

 

 

「ワァァァァァァ!」と歓声がわく中、真ん中のステージから参加者が入場してきて、最初の試合から熱気のベールに包まれる。

 

 

 

「Aブロック第一回戦!コスプレはクズ界のクズ!ゲスにして外道!伊〇誠のコスプレをした選手!チェスナットパインゥゥッ!対するのは、普段は学校先生、しかし裏の顔は最強のドラゴナイトハンターランクカンスト勢!アストロ田中ァァァァァァ!」

 

チェス「ども、チェスでやんす」

田中「本名は早乙女です」

 

何だこのカオス

 

 

「それではァ!キャラ選択ゥゥ!」

 

「サ〇ス」(ス〇ブラのあの人の声で)

「ロッ〇マン」(以下同文)

 

 

いや、スマブラかよ!

 

 

「それでは、バトル開始ィィ!」

 

ゲームのカウントダウンに合わせて始める瞬間にゴングが鳴った!

 

 

 

 

 

 

「…すげえ、なんかレベルが違いすぎる」

 

翔は驚いた様子で感染している。

傍観者としての意見「格の違いを見せつけられた」

 

前に璃奈とゲームで戦ったことがあるがそれ並みに実力は上。

まぁ僕自体格闘ゲームは苦手なんだけどね。

 

恐らくこの人たちなら璃奈と良い勝負になりそう!

そう考えていたときだった。

 

 

 

 

「…よっと、」

近くに女性の人が座った。

 

 

さっきのぶつかった人だ。

 

 

「「あっ…」」

ふと視線があった。

色々な声が鳴り響く会場で

 

 

「…さっきはごめんね、大丈夫だった?」

「うん、気にしてないよ」

少し気まずい空気になった。

 

ここは金平糖の出番だ。

 

 

 

「…これ、あげる」

翔は金平糖を彼女の手に袋から出した。

 

「あっ、ありがとう」

金平糖を食べ進める彼女、

頷いてから、三泊ほど空いて彼女は話しかけた。

 

 

「どっちが勝つと思う?」

「え?…そりゃいま体力が多いパインさんだと」

翔は恐る恐る頭の中で考えながら言った。

選んだのはパイン選手。

その答えを聞いて彼女は「ふーん」と鼻声混じりに言い、逆に自身の予想を…

「…あの田中ってやつ、まだ実力を隠してる。それに対してあのパインはこれで全力みたいな感じ、だから」

 

その瞬間っ!

 

 

 

「オットぉぉ!?形勢逆転!隙を見て繰り出した投げからコンボ!コンボ!これは!!」

 

バキィィンッ!

 

 

「マジ!?」

「やっぱりね」

彼女はクールに口角を上に上げて微笑する。

つまり!

 

「即死コンボだァァァァ!勝者!アストロ田中ァァァァァァ!」

田中「あなたもロッ〇マン最高と言いなさい」

 

 

勝者は彼女の予想通りアストロ田中。そんな彼にインタビューが始める。

 

 

 

「この大会、優勝したら二百万円もらえますが、アストロ田中さんは何に使うんですか?」

先程から喉がおかしいんじゃねぇか!?のいうほど喋る司会者がアストロ田中に質問する。

 

「このお金で学校の職員室用の殺虫スプレーを無限に購入します」

 

こいつも頭おかしいんじゃねぇか!?

 

もうわけがわからない。

 

 

 

 

「そして次の質問です!この大会には天才ゲーマーNが参加しているようですが、勝機は…」

 

 

 

 

 

 

「天才ゲーマーN?」

翔は先程の女性に向かって質問する。しかし彼女は答えることなく帽子を深く被って顔を下げている。

 

 

 

 

「…まさかと思うけど、君が」

場の空気からして察した。

ため息をしながら彼女は小さく立てに頷く。

 

 

 

 

 

「天才だろうと構いません!やれるだけ爆進!徹底抗戦だZEイェイ」

 

歓声の声と翔の声が重なるまで3・2・1!

 

 

 

 

「天才ゲーマーエヌゥゥゥゥ!!!???」

「ワァァァァァァァァァァ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そして遂に璃奈の出番がやってきた。

 

 

 

 

 

「頑張って、璃奈!」

璃奈はステージ裏で翔に応援をもらっている。

ゲームのBGMが会場には鳴り響いておりステージ裏からは微かに聞こえるのだ。

 

 

「ありがとう…行ってくる」

璃奈は翔を放さまい…と言わんばかりに翔に右に抱きついていたが名残惜しそうに離れてステージに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

璃奈、初戦入場!

 

 

 

 

 

 

「それではアアア!第五回戦ゥ!この無差別試合唯一の子供参戦者ァ!かわいい見た目と裏腹にかなりの実力者!?舞い降りた小さき天使ィ!アランゥゥ!」

 

 

「「「ワァァァァッ!」」」

 

 

会場から歓声が上がる。

璃奈への応援が強いようだ。

というよりめちゃくちゃ人気がヤバい。この五試合までの中で一番声が大きい。

そして璃奈はそんな観客に向かってお辞儀をしたことでボルテージにさらに灯が…!

中には鼻血を垂らした者もいるようで…

 

 

 

 

 

「そして対するのはァ!雑魚!雑魚オブ雑魚!ゲキトツロボットのク◯ボー!その辺の雑魚ォォ!」

 

司会がそういった瞬間…!

 

 

 

ブォンブォンブォン!

 

 

 

 

エンジン音が鳴り響く!

バイクに乗って相手、その辺の雑魚選手が登場!

なんと北◯の拳の雑魚のようなコスプレ!

 

「…璃奈の教育に悪いよ……」

翔のツッコム所はそこじゃないがまぁ確かに…

 

 

そして互いにキャラ選択を終えた。

璃奈が選んだのは猫のようなロボットのキャラ。

決してド◯えもんではない。

 

 

しかしここで事件が発生した!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

その辺の雑魚、退場!

 

 

なんとステージにバイクで登場したことで大会運営側が危険行為と判断し戦うことなく失格!

不戦勝で璃奈がコマを進める。

 

 

 

 

そして、次の試合さらに次の試合も璃奈は連勝を重ねて…いつの間にか璃奈はAブロック代表になっていた。

 

ほんとにいつの間にか過ぎる。

 

 

「ということでアランさんにインタビュゥゥ!ズバリ…!この大会の勝機は…!」

 

 

「…あっ………その…………」

突然マイクを向けられて緊張で喋れなくなる。

会場に緊迫、空白の15秒が経ってから彼がステージに立った!

翔だ。

 

 

「大丈夫…!り…アランなら勝てる!きっと……!」

マイク無しで大きな声を出した。

 

 

「…あなた誰ですか!?」

司会が質問した。

会場は重い空気が漂うが翔は息を吐いて…!

 

 

「僕はアランの兄です!」

 

 

 

 

 

「「「「お兄ちゃん………!?!?!?」」」」

会場かざわつき始める。

 

 

「…あっ、お兄ちゃんと言っても…その……そう言われてるだけで本当の家族じゃ…「いや…」え?」

突然璃奈は翔が持つマイクに顔を近づけて話す。

 

 

 

「…私の………自慢の…お兄ちゃん……♡」

 

 

 

「「「「「「ワァァァァァァ!」」」」」」

 

 

会場のボルテージが上がり続けている!

暖かい眼差しで二人を見る観客が大勢。

だがしかし、「どけ!俺がお兄ちゃんだぞ!」「全力てお兄ちゃんを遂行する!」と翔を恨むような大きなお友だちも出現…

 

カオスとはこの事だ…!

 

 

 

 

「え…えー、それではアランさん。今大会の優勝者に送られる、二百万円は何の使い道に……?」

 

 

「………ゲームを作る費用……お兄ちゃんとプレイして楽しみたい………」

 

 

 

 

 

完全に退路を阻まれた!

正直終わったかもしれない!

 

「なんと兄思いな妹さん!さぁアランさんのお兄さん。彼女にメッセージを…!」

 

 

「……頑張って欲しいです(もう諦めが肝心だ、やーめた!)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ステージ裏に二人で戻る。

完全に璃奈は攻めており、退場の時も翔の腕に抱きついていた。

 

 

この光景に黄色い歓声が挙がる!

翔は色々と疲れた表情だ。

もしかするとゲームをする璃奈より疲れているかもしれない。

 

「あのさぁ璃奈、嘘つくのやめよ?」

「…お兄ちゃんとずっと一緒にいたいから」

「だからって…恥ずかしすぎるよあれは!」

若干翔の顔は青くなりかけているその時

 

 

 

「…だめ?(上目遣い)」

 

璃奈の上目遣いが翔を襲う!

 

 

翔「グハァッ!」

 

大ダメージ!急所に当たった!

 

 

「…あの、夫婦喧嘩中良い?」

 

 

その時、背後からやってきたのは天才ゲーマーNだった。

申し訳なさそうに話に入る。

 

「アラン、私は絶対勝ってやる!天才ゲーマーNの名にかけて!」

Nは璃奈に指を指して放った。

 

 

 

宣戦布告…喧嘩を売られた言葉に璃奈はダークオーラを放つ!

 

 

「…お兄ちゃんは………渡さない」

 

 

…あの……メンチ切ってない?大丈夫?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あの後のBブロック

 

Bブロック2番は天才ゲーマーN。

簡単に対戦者を蹴散らして容易くBブロック代表に

 

 

 

そして…準決勝

 

 

 

 

 

「アラン」VS「N」

 

宣戦布告通りの戦いが実現した。

試合前、璃奈の目は少し黒くなっており、翔が一応目薬などを差してあげた。

その光景を見ていた大会スタッフは微笑ましくなっていたようだ。

 

 

一方のNは…

 

 

 

 

ある白衣を着て、髪を一部白に染めた男性の写真を見ながら胸に手を当てていた。

 

 

 

「…大我、見ててね」

 

 

 

 

 

いざ、対決!

 

 

 

 

両者が入場する。

 

 

 

 

 

「さぁ始まります今大会の女性対決ゥゥ!!まさか準決勝で起こるとは…!さぁAブロックからは彼女!かわいさの天使!ロリロリ神降臨!愛する兄のために戦う!新たな本人任命の二つ名!天才ゲーマーR!アランゥゥゥ…アーンドゥ!アランブラザァァァ!」

 

 

もうこの司会の癖にもなれた。

というか、璃奈と一緒に僕までちゃっきり入場してるし…あと大会スタッフさんが椅子も出してくれてるし…

 

二人は共に入場すると、次に始めるのは対戦者、天才ゲーマーNの……

 

 

 

 

「それではBブロックからは!やはり彼女!今大会一番人気!優勝したゲームの大会は数知れず…最強を目指して戦う天才ゲーマーN!」

 

 

 

Nの視線は完全に璃奈に向いている。

ポケットに手を入れながら入場。

会場の人はざわついた声でひそひそと話している。

当の翔たちには聞こえてないが…

 

 

 

 

「みろよ…あれ本気だぜ?いつも決勝戦で見せるルーティーン…」

「だよな…アランは勝てるのか…?」

 

 

 

 

 

本気の天才ゲーマーN…それでは、

 

 

 

 

「バトル開始ィィィ!」

 

 

 

 

 

 

 

先制したのはN。

いきなりカウンターしてダメージを跳ね返すと、空中蹴り、かかと落とし…とコンボを重ねるがすぐに璃奈は拘束を解除し、抜け出すと同時に技をためてミサイルを放つ。空中に着地した際一瞬の硬直が入り、ミサイルが命中。

しかしダメージは互角。

両者ともかなり厳しい戦い。

 

 

 

 

 

応援席では応援に着た城ノ内と初瀬が解説をしながら見ている。

 

 

「経験的にはあっちの方が有利。だけど璃奈、彼女の今まで対戦相手へのコンボは必中。即死コンボは流石に躱されてるけどそれでもかなりダメージは削る。だからこの勝負はわからない…だけどキャラで見たら遠距離ミサイルが使える璃奈が有利。だけど詰め寄られたら強いのはN」

 

 

「どうした急に」

「つまり、これは相手のプレイミスが出るまで状況は変わらない。わかるか?」

「話が長すぎてわからねぇ、あとお前はウ◯娘二期から出てくるメガネの男(ますお)か?」

 

 

 

作者「実際意識しました。ウ◯娘最高!」

 

 

 

 

そんなこんなでゲーム画面に集中。

 

 

 

体力ゲージは両者残り八割ほど、差はあまりない。

 

そんな中先に仕掛けたのは璃奈。

 

 

 

璃奈は必殺技を放つ。

 

「…決める」

 

 

カットインが入り、巨大ミサイルがNが操作するキャラを襲う!

 

 

 

 

ダァァァァン!

 

 

 

 

 

かなりのダメージ。

ミサイルは急所に命中したようでこれは璃奈のチャンス!

 

「…いける」

璃奈が通常ミサイルをさらに溜めて放つ。

 

しかしそれを階段のようにしてNは踏み倒し、空中キックを放とうとする…しかし失敗に終わり璃奈がカウンター。

もう一割もHPがない。

 

 

 

 

「これは行った…!」

「行ける…行けるぞ!」

 

 

 

そう城ノ内らが言った時…隣から声が

 

 

 

 

 

 

 

 

「…いや、勝つのは……Nだ」

 

黒髪だが一部白く染まっている男性。

 

その言葉に疑問を浮かべる顔で二人は隣にいる男を見る。

 

 

「…お前は?」

初瀬が無礼無しで聞いた。

溜め息するように彼は吐き出す。

 

 

 

 

「…花家大我」

 

 

 

 

 

 

 

「あいつは…ニコは追い詰められてからが本領発揮する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逆転劇が始まる。

 

 

まずは璃奈は一心不乱にミサイルを放つがすべて見きる。

 

 

そして接近して近距離攻撃で体力を減らす。

 

 

「……まずい」

すぐに璃奈は緊急回避を繰り出そうとしたが抜け出せない…即死コンボだ!

 

 

 

 

「…決める!」

キメワザ!

 

 

 

 

Nが操作しているキャラが璃奈ねは体力ゲージ4割を切ったところで必殺技!

 

 

 

 

 

 

シャキィィィィン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームセット!

 

 

ED~私はマグネット~

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、決勝ではNがしっかりと勝ち優勝。

璃奈は敗北してしまったが大会運営から優秀選手として推薦されてトロフィーを貰った。

 

 

 

 

「…惜しかったね」

「…………うん」

翔には残念そうにしているのが見える。

 

共に会場の入り口に戻ろうとすると城ノ内らに止められ「会いたい人がいるんだとよ…」と連れられる。

 

 

そこにいたのはNだった。

 

椅子に座るよう促される二人。

 

 

 

「ナイスゲーム」

 

「…うん……ナイスゲーム」

悔しそうに俯く璃奈。

その時、机にバン!と叩く音がした!

 

 

 

「…これ、あげる。大会のスタッフさんには話してあるから」

 

 

それは景品二百万円の権利書だった。

 

 

 

 

「……え、でも………」

璃奈は困ったようにキョドる。

 

 

 

「その代わり…完成したゲーム、私にやらせて貰う!いい?」

 

 

 

 

「……うん、ありがとう」

 

かくして二百万円は璃奈の手に渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ほんとに良かったのか?」

 

大我は夕日の帰り道、ニコに質問する。

「うん、彼女の腕前からわかった。きっと面白いゲームを作るって…だから、先行投資!」

そんなニコに大我は「抜け目ねぇな…」と呆れた声で話した。

 

 




第七十四話でした!




来週なんですけど…実は修学旅行は先月終わったのですが再度東京に旅行するため投稿を休みます!
おそらく再来週に次回投稿します!



それではこちら



ゼロな二人~小ネタ集~



第七回 ス◯ブラ


風野がス◯ブラで使うキャラはシ◯ク、イ◯クリング、カ◯ビィと軽量級。
翔が使うのはガ◯ガエン、ガノンドロフ、ホ◯ラ&ヒ◯リと重量級。ちなみにペ◯ソナのジョ◯カーは軽量級だけどまだ使える方である。
そしてMiiファイターで風野が使うのは自作「ア◯トニオ◯木」、翔が使うのは風野に作って貰った「巴◯ミ」




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エピローグ5−2 始まりの黒愛

エピローグ5−2です!

お久しぶりです皆さん!


え?先週の投稿はどうしたのかって?


理亞誕生日編が終わらなかったんだよぉぉぉぉ!
一応もうこの話がが投稿しているときには完成されているけれども!

正直話が進まない!もしかしたら毎週投稿がこれ方きつくなるかもしれません!

なので不定期投稿という形に行こうとなるかも…



あ、東京の感想はあとがきにて

良ければ今日の日付が変わる時間に投稿する鹿角理亞誕生日編も見ていただけると嬉しいです!


それではどうぞ!


翔視点

 

 

 

 

「明日はゆっくり休もっと」

ゲーム大会、そして梨子の発表会が終わり、帰宅した翔。

 

明日はμ’sの練習はオフ。色々とメンバーの親が帰省したりしているため集まるメンバーが穂乃果、海未、真姫、絵里しかいないのだ。しばらく(恐らく3日ほど)はこの状態だ。

 

「…宿題はあと自由研究と…毎日一行日記か。あっ、自由研究にはグルメスパ〇ザーXI出せばいいか。じゃあほぼ終わったじゃん!」

 

勉強机にいたがそのことを知ってからすぐに翔はベッド用意をして早く布団に入る。

とりあえず今日はつかれた。

眠りに就こうとしたその時、彼女が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一話ぶりの私、登場!」

「へぶしっ!」

風野が走りながらドアを破壊し、その勢いで翔を突き飛ばす!

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

翔は窓を破壊してパジャマ姿で外に放り出された!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「危ないよ!これ小説だから死んでないけど現実でこんなことしたら確実に帰らぬ人だよ!」

あれからよくあるコメディ漫画パワーで翔は何事もなかったかのように生存し帰宅。

 

え?壮吉には見つからなかったのかって?

そこはお約束だろう

 

 

 

「正直私、最近影が薄いと思うのよ」

「いやいまので十分濃くなったと思うよ」

翔の言うとおりである。今に行動で確実に色が濃くなった。

 

「だからね、私今からラーメン食べるわ。にんにくラーメン!」

風野は物理法則を無視してポケットから手作りラーメンを取り出した!

 

しかしそれはラーメンとは言えないものだった。

 

 

「あのさ、どこからツッコめばいいか分からないんだけど、この麺、ラーメンじゃないよね?」

「そうよ、麺が売り切れだったから代用してうどんの麺」

「…チャーシューは?メンマは?」

「肉は焼くのが面倒だから河豚の刺身よ、多分毒入ってるけど。あとメンマは一パック使ったら多いから色と形が同じという理由で短冊型のキャラメルチョコ。まぁ溶けてるけど」

「…ねぇ待って、いま真ん中の前ぐらいにやばい発言してなかった?」

「そして卵とナルト。知育菓子で代用したわ」

「もうね〇ねるねるねでも食っとけ」

「あっ、ちなみにスープはこってり味噌よ。味噌はおばさんが作った味噌汁をぶっかけて、この世のにんにくをすべて使ったわ、証拠にほら見なさい」

 

 

風野はスタッグフォンを見せてきた。

ニュース画面のようで、そこには「悲報 地球上からにんにくが消える」と大きく書かれていた。

 

 

 

「規模が頭おかしいわ!成金かって!」

「あっ、ちなみにこのことをμ’sのみんなに言ったらことりは喜んでたわ、にんにく嫌いだからラッキーって」

「ことりちゃん…(泣)」

 

「あっ、あと隠し味にりんごとはちみつとコーヒー、あとお酢」

「それ、カレーの隠し味じゃん!」

もうそろそろツッコミに疲れてきた。

翔の息もだいぶ上がっている。

 

 

「…んじゃ、いただきまーす」

 

 

風野はおいしそうにラーメンを平らげている。

 

いまの時刻は午後九時、晩飯もすでに食べているがこの時刻だと本来のラーメンは飯テロ。本来…なら

 

「なんだろう、このラーメン見てると不思議と気持ち悪くなってくるんだ」

 

 

逆効果!

翔は青い顔をして顔をうつむかせる。

匂いもまぁまぁきつい。

「…あ、食べたあとブ〇スケアしないと、口が加齢臭と濡れた犬のような匂いね」

もっと簡単に言うと、野原〇ろしの靴下と同格の匂いかもしれない。

いや、多分靴下のほうが強いと思うが…

 

そんな地獄の空間で寝泊まりする翔。

中々寝付けなかったのは言うまでもないだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

 

 

 

「合宿から結構な時間が立ったわね…みんながいない今が実行どきかしら」

 

 

 

 

真姫だ。窓がない部屋(恐らく自分の地下室)に姿を出してベッドに寝転がっている。

 

 

「…ふふ♡もう少し、もうすこしで彼が手に入るわ♡♡」

 

彼女は狂ったように笑っており、その彼女、のものであろう机にはいくつかの道具が置かれていた。

 

手錠、謎の白い粉、鞭そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金平糖




ということでエピローグでした!


次回、なにかが起こる…?

ということで東京に行ってきました!改めてただいま!!!

妹がなにわ男子の推しが出る演劇に当選し、ついていくという形で一人お台場聖地巡りをしていました!
現地で中の良いネッ友と合流したり、スクスタカフェに行ったりしました!
お、ちなみに注文したのは絵里と真姫のドリンク一杯ずつと璃奈のフード(りんごパフェ)を食べました。
まぁお値段はコタボカフェということもあって…
そしてネッ友と一緒に回したウマ娘のラバストガチャ
なんと自分が三連続でメジロドーベルを出して涙目になるという事件笑
しかもその前にお手洗いのため寄ったコンビニで購入したウマ娘のマグネットでもドーベルという…www

まぁ他にも上げたらきりがないのでここまで!



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今日はNな日?〜街を歩けば〜

第七十五話です!

ついに事件が…


そういえば異次元フェスでスノハレやったみたいですけど、あれめっちゃ驚いてツイッター四度くらい更新したんですよ笑

しかもアイマスの方でやるという粋な計らい、
異次元フェス行きたかった〜ww


それではどうぞ!


「…臭い」

 

 

 

目が覚めた。

 

 

 

眠気よりも部屋の臭さが残っている。

これも昨日風野が食べたラーメンのせいだ。

地球上すべてのにんにくを集めて作ったラーメン(知育菓子、お菓子使用)

あの強烈な匂いが集まって頭痛をしながら意識が戻る。

あとそれと同等に

 

 

 

「…グオォォォ!グガガガガァァァ!」

 

 

 

 

「いびきうるさっ!」

風野のいびきがうるさいのだ。

いまにもいびきで部屋が揺れそうだ。

というか揺れたのか?翔の机の上にあるま〇マギのフィギュアが落ちていた。

 

生憎しっかり歯磨きをしてあのラーメンを食べた講習が残っていなかったことが救いか…

 

 

 

完全に覚めた目で時計を見る。

 

朝の五時前

いつもの起床だ。

 

翔はあくびをしながら出していた服に着替え、髪を洗ってランニングに出た後、一時間後の六時、帰宅。

六時半からは朝食の準備、

風野は未だ気持ちよさそうないびきで眠っている。

 

 

ちなみに今日はおやっさんとおばさんはいない。

おやっさんは東京以外での張り込み捜査、おばさんは仕事で地元の北海道の方に戻っているらしい。

 

お土産を心待ちに待っている二人。

 

 

とりあえず目玉焼きトーストと最近ハマっているシリアル、そして数日前から作っていた自家製ヨーグルト、最後におやっさんのマネをしてよく飲んでいるコーヒー(まだ飲めない)を作る。

 

「…ベーコンないや。ま、ウィンナーで代用するか」

ベーコンを切らしていたため冷蔵庫からウインナーを取り出し、1・5センチ幅で切っていき、軽く炒めたあと、トーストしたパンの上に置き、ケチャップ、マヨネーズを混ぜたオーロラソースをなじませてそのままチン。

同時並行でお湯も沸かしながら目玉焼きも作成。

一応だが、パンも含めて全部風野の分まで作っている。

そんなこんなで完成した翔特製洋風朝食

 

 

最後に目玉焼きトーストの上にパセリも置いたら色味も良くなり、食欲も湧いてきた。

 

「…お姉ちゃんも疲れてるだろうしまだ寝かしておくか」

一人で朝食を食べることに、

「いただきます」

手を合唱し、まずはパンにがぶり付いた。

 

「…もうちょっと塩コショウは多めの方が良いかな?いやでもこれ以上足したら健康的にも悪そうだし…」

 

 

と考えながらも味は美味しかった。

ここ最近はおばさんと一日交代で朝食を作っているのだ。

これもおばさんの体が弱いからで、負担をかけさせないための翔なりの工夫である。

その成果最近は他人に料理を振る舞うと「美味しい!」とお世辞無しに言われるようになっていた。

というか何人かは将来は料理人になったほうが稼げるという始末だし…

 

 

 

「…苦っ!」

コーヒーに口をつけたがやはり苦い、まだ翔には早いようだ。

渋々と砂糖、牛乳の順で入れてなんとか飲む、ブラックはまだ飲めないみたいだ。

 

 

 

 

そして八時前、

すでにご飯を食べ終えた翔はリビングでゴロゴロとテレビを見ていた後、もうそろそろ風野を起こすことに

 

 

 

「…おねえちゃ〜ん朝だよ〜!」

 

 

 

「…んぅ………武田信玄が98円」

「どんな夢だよ」

 

そんな簡単に戦国時代、最強の騎馬隊を持っていたという偉人を売るなって話だ。しかも98円って100円出してもお釣りが来るだろう。

 

 

「…消費税込で105円……ぐぅ」

「消費税取んのかよ!」

ちなみにこの世界は現在2015年という設定である(仮面ライダーで言ったらゴースト、スーパー戦隊で言ったらニンニンジャー、アニメで言ったらお〇松さんが流行った年、なお作者の推しカプは一松と十四松)

 

 

 

「もう!おきろ〜〜〜!」

翔は思いっきり風野の布団を剥がした。

 

 

「…はっ!スタミナ定食!」

どんな目覚めだ!と突っ込もうとした瞬間!翔は布団にいる風野を掴まれて抱きしめられた。

 

 

 

「ちょっ!離して!!」

「グッモーニングっ!私のかわいい弟♡」

「…待って、服にんにく臭っ!やめて!花が服に埋まって臭い臭い臭い臭い!!!!」

 

朝から散々な目にあった(ドンマイ、切り替えてこ)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「…うぅ、鼻がひん曲がる」

「大丈夫?おっぱい揉む?」

「下ネタ出すな!!作者がにじみコマンド出してギリギリセーフだけれども!!」

翔の顔は赤くなっている、少し下ネタが苦手なのだ。

そんな翔に風野は「おっ?興奮してるのか〜?」と煽るように頬をツンツンする。

 

「…で、今日はお姉ちゃんどうするの?」

「…あ〜たしか私、二年のひふみトリオ+穂乃果+海未と女子会する約束あるのよ」

 

「そっか、じゃあ璃奈ちゃんと遊ぶ…!って言いたいけど疲れてるだろうしやめとこっと」

風野がご飯を食べる横で、翔が地面に仰向けになって体を伸ばす。

 

「梨子ちゃんは家族旅行中だし、友達もみんな熱中症でダウンしてるみたいだし、なんか暇だな〜……ん?何?その手」

 

考え事をしながらふと、目を開ける。風野がヨーグルトのスプーンを加えながら翔に「何かください!」という手をしていた。

 

 

 

 

 

「女子会、準備で遅刻しそうだから手料理持参だから何か作って☆」

「……うん」

 

(だよな、というかお姉ちゃんを寝坊させて正解だった、じゃないと集団食事テロ(食中毒)が起こるところだった……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

あの後、適当にヘルシーなマドレーヌを作り、鍵と一緒に風野に持たせて女子会に行かせた。

 

 

 

 

…持たせたけど移動中に「全部食った!」とか気づいたら風野が持っただけで毒がついた!とかないよな………?

 

 

不安になりながらも翔はエプロン姿でリビングを掃除をしていた。

掃除機の激しい音がなる中、翔は一つのチラシを発見した。

 

 

シャルモン夏の新メニュー!

 

 

 

「…あ、これって凰蓮と城乃内の」

 

掃除機を切って少し考えた後。今日の予定が決まった。

 

 

「…さ、早く掃除終わらせないと」

バンダナをキュッと強く結んで再度掃除機を切って、自部屋に掃除機を持っていく。

 

 

 

 

 

 

 

数十分後、家の家事が終わって翔は家を出た。

 

ここのところ部活があまりなく、お金を使う暇がなかったので、結構な額はある。

 

持ち物は財布(3000円程)バットショット、ロストドライバー、ジョーカーメモリ、ハンカチ、ティッシュや消毒液、家の鍵。

 

ジョーカーメモリはいつもどおり服のポケットに常備して他の物はショルダーバッグに詰めておいた。

 

 

「…暑い、アイスが恋しいよ……」

かなりの高気温である、太陽がギンギラに輝いており、目元の汗を拭いた。

これは熱中症になる理由もわかるかもしれない。

先にどこかの施設に入ろう。そう決めて目の前にあった以前ことりと共に引き起こした事件の場所であるメイドカフェにやってきた。

 

 

 

カランカラン…

「お帰りなさいませ!ご主人様!」

 

ベルの音がしてメイドの決まり台詞。

そう言えばあの事件から一度も来てないんだよな…と思いながらメイドに案内されて席に着く。

 

 

 

 

 

「…やっぱり冷たい物かな」

ドリンクメニューに目を映す。

 

 

 

 

 

 

「…あれ?(しょう)ちゃん…!?」

 

 

翔のことを「しょうちゃん」と呼ぶのは彼しかいない。

 

 

 

(もしや…)と思いながら声の先を振り向く。

 

 

 

「あら~どうしたの~?やっぱり翔ちゃん!」

 

 

 

「ウォッチャマン!?」

 

風都探偵事務所をサポートする風都イレギュラーズの一員、ウォッチャマンだ。

前にも話していたが、ウォッチャマンが新しい店長なのだ。

というかよくみるとサンタまでいた。

スーツ姿で会計をしている。

バイトだろうか

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「え!?ティルルさん辞めたの!?」

 

 

「そうなの~…退院してからバイトを辞めるって話が来てね……」

 

もうティルルには会えないだろう…と思うと溜め息が出てきた。

また会えるといいけどな……

 

 

 

「…そうだ、あの事件の犯人って捕まったの?」

ウォッチャマンは首を横に振った。

 

 

「指名手配してるらしいんだけど…中々見つからないみたいで…最近は懸賞金も上がったらしいけどね」

 

注文した冷たいポタージュスープを飲みながらティルルに想いを馳せるように窓越しに空を見る。

 

 

 

 

そして店を出た後、遂にシャルモンに到着した。

 

 

 

店はかなり盛況しているようで、翔も入るのに1時間程並んだ。

途中、「お母さんに?偉いわね~♡」と他の並ぶ人に歳上殺しを発動したが…

とりあえず入店!

 

 

 

 

「いらっしゃいまs……あれ?もしかしてこの子…」

男性の店員が翔を見つめると、思い出すように口を顎にやる。

数秒してから翔ぎ「あ、あの…」と声を出すと店員は「あ、申し訳ありません!こちらにどうぞ!」

と席に通された。

壁側でソファーがある二人用の席で、案内されると店員は急いで厨房に向かった。

 

 

 

 

「…あったあった、夏限定のケーキ!」

セットメニューから見つけ、使っているものは夏が旬のフルーツであるトロピカルフルーツとマンゴー、メロンを使っているようで、飲み物をコーヒー牛乳に決めてベルを鳴らす。

 

 

 

 

「Ça fait un moment !久しぶりね!翔!」

 

 

 

出てきたのはシャルモン店長兼仮面ライダーブラーボの凰蓮ピエールアルフォンゾ。

 

 

 

「あ、凰蓮!久しぶり!お店すごいね、大繁盛じゃん!」

「まぁ、フランスで修行をしたワテクシにかかればこんなものよ!最近テレビにも出たし…!」

凰蓮が見る先には、三種類のサイン色紙があった。

おそらく芸能人だ。

 

 

 

「すごい…そうだ、コーヒー牛乳と夏のケーキ一つ!」

「了解!楽しんでね、au revoir!」

そう言って凰蓮は厨房に戻って、数分した後、城ノ内が注文品を持ってきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「おもしろかったな~今日も!」

 

 

 

夕方になって帰路に着いている。

あくびをしながらゆっくりあるいている翔。

風野ももう帰っている頃かな…?と思いながら軽い足取りで進む。

 

 

からすの濁った鳴き声が響き渡り、近くの木々から他のからすも飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見~つけた♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十字路の後ろ

 

翔が振り向くと、そこには〇〇がいた。

 

 

 

 

 

「…ん、どうしたの?」

 

「実はね最近高級な金平糖を買ったんだけど、食べていかない?」

 

 

その言葉に目をキラキラと輝かせて翔は涎が垂れ出した。

 

「高級な金平糖!!??食べる食べる!!!」

 

 

翔はその人の家についていった。

 

時刻17時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜!ごめんね、遅れちゃった!!」

 

風野が自宅に戻ってきた。

鍵を自分で開けたがすでに夜八時、いつもはこの時間、防犯対策ですでに鍵をつけているのだ。

 

 

 

 

「…?寝てるのかしら」

 

 

まぁ、ここ最近は色々あったから疲れてるんだろうと考え、二階にある二人の部屋に上がる。

 

ドアの前に立つとどうやって出ていこうか考える。

 

 

 

 

(とりあえず大〇府警のどっちがヤクザかわからないやつで行こましょうか!)

 

 

 

 

ドンドンドン!!!!

 

 

 

「風野府警や!はよ開けんかいゴラァ!!!」

 

 

何度もノックを鳴らす、しか返事はない。

 

 

 

 

「…熟睡してるわねあいつ」

風野は部屋のドアを起こさないようにゆっくりと開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし翔の姿はない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…いない」

 

 

 

 

風野は呟いてからリビングに戻る。

フライパンを見ると何も料理がない。

 

前におやっさんやおばさんがいないときに翔が同級生の家に泊まりに行く際は絶対料理をしに戻ってくるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪い予感の風が吹く。

 

 

 

 

 

「もしや」

 

 

 

 

風野は女子会に持っていったバッグをそのまま担いで家を出た。

 

 

 

 

 

「翔〜!!!返事して!!かけるぅぅぅぅ!!!!」

 

 

 

夜八時十分、女性の叫び声と走る音がが住宅街の一角で聞こえたらしい。




ということで第七十五話でした!


最後の犯人は一体…




まぁ、彼女しかいないでしょうが笑



それではこちらのコーナー



ゼロな二人〜小ネタ集〜


第八回 ご飯!


実は風野と翔、結構な大食いである。

翔は毎晩白米3杯、風野は4杯食べており、これも仮面ライダーとしての体を作る食の基本なのである。
だが、それでも花陽には及ばない模様…しかし、風野はそこからさらに夜食で変な料理(別名:物体X)を作っている、いい例で言ったら前回エピローグのラーメン…



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迷走…k~行方不明を探せ~

第七十六話です!

あけおめです!
どうも、最近小説かなかなか進まなくなってきた屋根裏のゴミ(笑)です!


今回からついに事件…翔行方不明が始まります!




犯人は一体…?(スットボケ)
それではどうぞ!


 

 

 

 

 

「翔が消えたわ」

 

 

部活はオフにしていたはずなのだが、集まれるメンバーは全員部室に集合した。

 

風野を除いて集まったのは穂乃果、海未、真姫、絵里。計五人

 

 

「…昨日、どこに行くかは聞いたの?」

 

「聞いてなかったわ、翔も行く場所を決めていたようじゃなかったし」

 

「翔君が行きそうな場所は…?」

 

「だいたい探したわ、穂乃果ちゃんの家にもいないわよね?」

質問をした穂乃果は逆に質問をされて首を横に振った。

 

「ちなみに警察とか育ての親には…」

「警察にはまだ通報してない、けど壮吉さんとおばさんには話したわ、おばさんは帰るのに時間がかかるけど、壮吉さんはもう事件が片付いたからさっき今から急いで向かうって連絡が入ったわ」

風野は落ち込みながら真姫の様子を見た。

 

 

 

 

「…カケル……」

 

「!!!???」

 

驚いた形相だ。

 

 

(犯人は真姫ちゃんじゃない…?第一候補が外れたわよ……)

 

風野は部室の窓を眺める。

翔は…どこに………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフ…」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

風野は四人と別れた後に、公園にやってきた。

 

 

 

「…いた」

 

この公園はよく翔がいるのだ。

昨日の夜にも行ったがもちろん、今日も翔の姿は見えない。

しかし、もうひとりの探している人が…

 

 

 

「璃奈ちゃん!」

 

 

「…風野さん」

 

 

たしか今日は水曜日、いつも璃奈ちゃんとここで遊んでいるみたいだから、話さないと

 

 

 

 

「翔知らない!?」

 

「お、お兄ちゃん…?いや…しらない」

 

その言葉を聞いた風野は落ち込むように膝に手をついた。

 

 

「…なにか、お兄ちゃん…その……あったの?」

 

「翔が行方不明になって姿を消したの。色んな場所を探しているけど見つからなくて」

 

「そんな…」

 

璃奈は俯いてじっと動かなくなる。

 

 

「…私も探す」

璃奈は立ち上がって何かをひらめいたのか急いで公衆電話に行く。

 

「…私は別の人と探すわ、気を付けて」

風野は璃奈を見送って少し付近を探してから公園を出た。

 

 

 

 

 

 

 

「…さて、もうすぐ来る頃…かしら」

次に風野は秋葉原メイドカフェにやってきた。

 

 

 

「…え~!?翔ちゃんが行方不明!?」

「風ちゃんそれほんとなの!?」

ウォッチゃマンとサンタに話をした。

「それで、翔を見てませんか!?」

「…あ、昨日ここいた!」

「!?そこからは…?」

ウォッチャマンサンタは互いの顔を見るが「うーん……」と再考している…が

 

 

「…いやぁ、そこまでは聞いてないかな」

「…じゃあ誰かといたとかは」

「それもいなかったわね…」

 

「そっか…ありがとうございます」

風野は礼をしてメイドカフェを去った。

 

 

 

「…どこにいるのよ………」

風野は唇を噛み締めながら不安そうに一歩一歩歩き出した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「…ただいま」

 

風野じゃない…

彼女は自宅に来たくすると、再度自身が購入したレジ袋の中にある商品を確認する。

 

 

「…これで良いわよね」

彼女は不敵に笑うと洗面所に着き、袋を貴重そうに置いた後、石鹸を手に着けて念入りに手を洗う。

汚れと石鹸を取った後に袋を持って家の階段を下る。

 

 

コツッ…コツッ…

 

 

下る音が無機質に響く。

冷やかな風が肌に触れているが彼女はびくともしなずにあるきつづけるその表情…

 

 

恍惚

 

 

 

 

そして立ち止まった先は一つのドア。

 

そこには「〇〇の部屋」と書かれており、持っていた鍵を出してドアを開けるとすぐに中に入って鍵をする。

 

 

入った部屋の奥側の右、そこには金属製のドアがあった。

少し劣化しているのか、そのドアはドアノブをひねると簡単に開いた。

 

 

 

 

 

 

「ねぇ!!なんで閉じ込めるの!!お姉ちゃんが心配してるから帰してよ!!!!」

 

 

 

そこにいたのはそう、今や大捜索中の左翔。

ピンク色の縁のベッドに仰向けになって手足を拘束されており、彼女を睨みつけたまま歯を食い縛る。。

 

 

 

「……だ〜めっ♡何回も言ってるでしょ?あなたはもう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシダケノモノナンダカラ…♡」

 

 

彼女は狂ったように笑ったのち、翔を上から抱き締めて、顔と顔がゼロな距離から息を吸い込む。

 

 

「~~~////はぁぁぁ…♡」

 

 

「っ!離して!気持ち悪いよ!!」

 

翔は彼女に対して必死に抵抗をした。

体を揺らしたり、頭で体当たりしたり…しかしすべて彼女な押され返されてしまった。

 

 

すると…

 

 

 

 

 

「へぇ~…自分の状況がわかってないのね………いいわ、教えてアゲル♡」

彼女は翔の服を少しずつハサミで裂いていき、翔が上裸になると興奮しながらもベッドの右にある机の上にあった鞭で翔をビシッと叩いた。

 

 

「痛っ!」

 

痛さに叫んだ。

服を切られたため、肌の部分のヒリヒリが増して、さらに痛みに繋がる。

 

「まだまだイクワヨ♡」

パシンッ!

 

 

「~~っ!!」

 

狂ったように暴れるが、さらに痛みが広がる。

完全に目が据わりそうな翔。

痛みから目のしずくが一滴。

 

 

 

「ねぇ!なんでこんなことするの!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真姫ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女こそは真姫だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

真姫視点

 

 

そう、昨日翔を誘拐したのは私。

 

つまり翔がいるのは私の家、しかも私の部屋♡

 

バレないために地下の方に最近部屋を変えて物を移動させたり、あとは翔を油断させるために金平糖も買ったわね…♡

 

 

 

 

 

 

~回想~

 

「…久しぶりだな、真姫ちゃんの家に来るの」

 

翔は真姫の家に着いた。

 

リビングのソファーにグダッと座ると、天井を見上げた。

 

 

よくお金持ちの家で見るあの扇風機みたいなものがある。

「…涼しいな」

よく見たらクーラーがガンガンに聞いていた。

鳴海家にはクーラーがないため正直羨ましい、まぁ翔自身扇風機だけでも大丈夫なのだが…

 

 

 

 

「…はい、これよ」

真姫が金平糖を持ってくると、翔の目線はその高級金平糖に釘つけになっている。

 

 

「うぉぉぉっ!眩しい!さすがは…高級品っ!」

目をキラキラさせながら金平糖が入っている袋の回りを見る。

 

 

「…それと、これも」

真姫は麦茶を併設されているキッチンから注いで持ってきた。

 

 

「いいの?やったぁ!いただきます!」

 

 

翔は深呼吸をしながら、興奮で震える手で金平糖と麦茶を交互に食べ始めた。

 

 

真姫が怪しい笑みを浮かべていると知らずに…

 

 

 

 

 

 

「…あれ、なんか……眠くなって…………きた…」

目の力が抜けていく。

 

「あら?疲れてるのね、ほら、こっちに来て♡」

「うん?…う~んぅ………」

判断力が鈍り出しており、言われるがままに真姫の横に座り、真姫が自身の膝を叩く。

 

「…はい♡枕よ♡」

「……うん」

真姫の膝枕、翔はいまにも眠りへの糸が千切れそうで抵抗さえも出来ない。いや、すでに脳から消えている。

 

我慢なんて水の泡…無意味であった。

 

 

 

 

 

 

「…Zzz……………」

 

「フフッ…♡やーっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツカマエタ♡

 

 

 

 

~回想終了~

 

 

 

翔のお仕置きから二時間がたった。

三十分ほどで鞭は終わった。

あれから一時間半の間は真姫がベッドに入ってきて添い寝する形になった。

 

 

 

「……」

翔は怖がっているためか寝つけれない。

それどころかバッチリ開眼状態である。

 

なんとか寝付けようとする翔の横にいる真姫はただひたすら翔の上半身に触れながら邪な眼で見つめていた。

 

 

 

 

 

 

今ごろ風野達は(ダーリン)を探している頃ね、

 

ウフフ…翔は私の物になったと言うのに哀れな人たち…

 

 

にしても我ながらいい演技だったわ

 

 

まずは勘が鋭い風野を欺けたことは成功ね、というかそれが一番の危険な通過点、これでもう私を狙わなくなるはず。

仮にもしまだ疑われてたにしても、この部屋は地下室。

声はバレるはずはないし、一応、前の自室にもベッドやら何やらが残ってる。

 

 

「…勝ったわ♡」

そう呟くと翔を抱き締めながら唇同士でキスを強制する。

 

 

クチュックチャッ♡

「…っ!」

真姫の舌が翔の口内に侵入し、激しく一方的なディープキスに早変わり。

翔は暴れるも肢体を拘束されてるためもはや無意味。

されるがままに耐えるしかない。

 

 

(どうして…こんなことに……………)

 

少年()は青い空に想いを馳せながら絶望の感情を味わった。




第七十六話でした!


犯人は真姫


です!
ついに起こった監禁…
まぁ本編だけでなく誕生日編でも匂わせていましたが…
次回、翔はどうなるのか?

それではこちらのコーナー


ゼロな二人 ~小ネタ集~

第九回 トランプ


実は翔、ババ抜きが最弱であり、負けたことしかない。
というより、はじめから最後までジョーカーが憑いているのだ。
しかしジョーカーが強いゲーム(大富豪やブラックジャックなど)ではめっぽう強い。
ちなみに風野は何かをかけたら翔程ではないが弱くなる。
賭けをしなければまぁまぁ強い。


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非日常なK~翔大捜査線~

第七十七話です!


ついに77、ラッキーセブン!な回…ですが、なんと翔君が不在という……

まぁ今回もギャグ寄りな話となります!


それではどうぞ!


次の日…

 

 

 

「…んぅ……あっ、やばっ、もう朝!」

 

 

鳴海家の朝

 

といっても二日前から翔は行方不明…なので風野一人である。

目が覚めると翔がいないことに違和感を覚えたが、一瞬にして昨日のことを思い出して悲しそうな顔を浮かべて一人布団から出た。

 

 

「…早く飯食わないと」

 

風野は卵を出してフライパンに中身を敷き、料理を始めた。

 

 

 

風野の料理(ポイズン•クッキング)開始

 

 

恐らく作るのは目玉焼き…だがまぁ用意してある材料が当たり前かのようにおかしい。

 

煮卵 ピーナッツバター ツナマヨ お酢 プロテイン

 

 

 

「…できたわ、美味しそうじゃない!」

 

もちろんゲテモノ!モザイクかけてやる!!

 

 

一応どんな形かを大まかに…

 

 

 

白身部分は紫色で黄身が虹色 腐卵臭と牛乳雑巾の匂い 味としては風のは普通に食べるが恐らく人間が食ったら生きが途絶える

 

 

 

「……まぁまぁって出来かしら」

 

どこがだよ(迫真)

 

 

食べ終わって食器を台所に持ってきた風野、

しかし、どこか寂しそうな表情で窓ガラスを見つめている。

 

 

 

 

「…翔の料理が食べたい」

 

いつも食べてたから分からなかったけど、翔の料理ってこんない美味しかったのね…

 

 

{幸せとは失って築くことが多い}

そんな言葉を今実感し、ため息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

チャイムが鳴った。

 

 

 

 

「っ!翔!!」

風野は急いで玄関に向かってドアを開けた。

そこにいたのは…

 

 

 

 

 

 

「…翔じゃなくて悪い」

「っ、壮吉さん…おかえり…なさい……」

 

 

 

下にうつむいた風野、そにお様子を見て風野の状態を察した壮吉はそっと風野の頭に手を置いた。

 

 

 

「辛かっただろう、一人でいて…安心しろ、翔は俺が見つけて見せる……全くあいつは血縁の姉を心配させやがって…」

壮吉は家に上がって洗面所に向かった後、自室に戻った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野は自室に戻り、μ'sの仲間とのグループメールを見ている。

 

何か翔の手がかりになりそうな情報を聞くも誰もしらないと言う。

 

 

そんな時、凛から一本の電話が…

 

 

prprprpr…!

 

 

 

 

「凛ちゃん?……『もしもし』」

 

「もしもし風野ちゃん!?翔くんは!?」

「…見つからないの」

 

凛は「…そっか……」と落ち込んだような声である。

 

電話越しの凛の声のバックからは車の音が聞こえている。

 

 

「今ね!凛だけ早く家に帰ってきて翔くんを探しに来てるの!かよちんも明日には早めに帰ってくるみたいで!だから私も探すの手伝うから今から二時間後に音ノ木坂前に集まれる?」

「え…わざわざ早めに帰ってきたの!?しかも花陽ちゃんまで……本当にありがとう…帰ったら翔に怒ってやるわよ!」

 

 

電話はここで終わり、風野は先に探そうと準備をして家を出た。

 

 

 

 

しかし

「…いないわよ………」

 

 

 

やはりいない、

 

 

 

神隠しにでもあったのか…そう考えている内に神田明神にやってきた。

 

 

「…希もいないもの、どうするべきかしら………」

 

 

 

(翔は…どこに………?)

 

 

 

 

 

 

一方その頃、翔はというと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ぃよっしゃぁぁぁ!喰らえ青甲羅!」

 

 

 

「あぁっ!一位だったのに…」

 

 

 

何故か監禁場所でマリ◯カートをしていたぁぁぁ!

 

 

一体何があったのか…

 

 

 

 

 

 

真姫の家 地下

 

 

 

 

 

「…暇だぁぁぁ」

拘束されてから二日目、いまだベッドに拘束されているため、暇な状態である翔。

あくびをしながら天井にあるシミを数えている。

 

 

 

 

「暇?アラ、私がいるじゃない♡♡」

真姫は当たり前のごとく翔と同じ布団に入っていて、24時間顔の頬が高揚している。

 

 

 

「…というか、お腹空いた」

「?さっき食べたじゃない」

「いや、食べたよ…!でもさ、なんなの?なんで真姫ちゃんの口からご飯を食べなきゃならないの?普通のご飯を食べたいんだけど!」

「…へぇ………」

 

真姫の目が濁り始めた。

不味いと危険予知をしたのか、翔は「ご、ごめん!」とすぐに謝った。

 

 

「いや、全然不味いとかじゃないよ!むしろ美味しい!でも、自分で料理したものを食べたいなって…!」

「…そう」

 

 

なんとか切り抜けたようで、翔は一安心した。

 

 

 

「…そういえばさ、真姫ちゃんは何かゲームとかしてるの?」

「ゲーム?……あまりやらないけど、昔パパからWi◯ Uをもらったことがあるわ」

「本当!?じゃあさ…

 

 

 

 

 

 

マリ◯カートしたい!」

 

 

 

 

 

何言ってるんだこいつぅぅぅぅ!

 

 

 

 

 

何故監禁をした張本人とマリ◯カートするんだ!?

まるで意味がわからんぞ!?

 

 

 

 

「…いいわよ、まぁ翔の頼みなら……ね♡」

 

 

 

は?真姫?

 

 

 

 

 

 

そして今に至る…

 

 

 

 

 

ピュ~ッ!(ゴール音)

 

 

 

「勝ったぁぁぁ!」

「…二位ね」

 

結果、翔が一位で勝利した。

これは監禁なのだろうか、というか、ゲームするために手枷は外れているし…

 

 

 

そんなこんな、ゲームを一時間半程…

カオスな状況にも、つかの間の休息…

 

 

 

「はい、お菓子持ってきたわよ」

お皿に積まれた様々なお菓子、そこにはもちろん金平糖まであり、飲み物はお茶と牛乳だ。

 

 

 

「…薬入ってないよね?」

「安心して、翔ぎ反抗的なことをしない限りは使わないから」

 

(…安心できないよ)

翔は心の中でため息をした。

 

 

「あら、でも今の態度なら使わないわ」

「ありがたいけど人の心読むのやめてくれない!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

風野視点

 

 

 

 

「いたにゃ~!」

風野は音ノ木坂前で待っていると、凛が走ってやってきた。時刻は昼の一時前、暑くなってきており、二人友半袖を着用している。

 

 

 

「ごめん…!翔見つけたら絶対謝らせるから!」

「違うよ、私は謝られたくないし、こうやって風野ちゃんと会えるのが楽しいからだにゃ!それに、翔くんだって大切なμ'sの仲間だし…」

 

「…ありがと、さぁ、まずは駅とかで聞き込みするわよ!」

二人はまず、駅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…そうか、感謝する」

 

一方の壮吉は御茶ノ水駅内におり、翔を探しながら電話をしていた。

 

電話を切り帽子を深く被ると、幼なじみである夕夏梨に話を聞こうと病院に向けてまた歩き出した。

 

 

 

「…?あれは」

 

壮吉が見かけたのは白髪頭で黒い丸サングラスを着けた老人のような人

 

 

 

 

 

「…まさか……!待て!」

走ってその男に走るが、人混みの中…

 

 

死角に行かれ、死角まで追い付くとすでにその姿はなかった。

 

 

 

「…くそっ………逃げられたか」

 

しかし、さらに追いかけはしなかった。

冷静になった壮吉

 

 

(…だめだ、今追って戦闘になったら駅内にいる人が危険だ…それに先に翔だ……)

 

 

視線をずらすために違う方を向き、小さく悔しそうにシワが出たところ…

 

 

 

 

「あれ?壮吉さん?」

 

左を見ると、そこには四人…

 

 

「…秀保、凰蓮…と二人は?」

 

 

「初瀬亮二!超常課犯罪の警察官です!」

駅内に大声で響いた声、何人かの人がヒソヒソと初瀬に笑い声を立てはじめ、城ノ内は「音量考えろ馬鹿」と軽く小突き、「馬鹿ってなんだよ!馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ!」と怒りだし、凰蓮は完全にあきれた様子で頭を抱えて息を吐いた。

 

 

 

「…そ、そうか…それで、この子は…」

壮吉の視線は小さいピンク髪の少女に…

 

 

彼女は、翔の大切な人の一人でもある人物…翔の義妹的存在…

 

 

 

「…て………天王寺………璃奈…………」

近くの壁の後ろにそっぽを向いて話した。

 

 

実は昨日、風野と別れた後に璃奈はシャルモンに行き、この前ゲーム大会の前に知り合った城ノ内からシャルモンにいることを聞いていたため、そこに向かって翔の捜索を手伝って貰っていたのだ。

昨日ね内に城ノ内が初瀬に連絡し、警察内部に極秘で手伝い、今日からシャルモンは三日間のお盆休みとなるため今日からは凰蓮も仲間に加わったのだ。

 

 

 

 

「天王寺…そうか、翔から話は聞いていた。まさかこんな大がかりで捜索とは…」

 

翔に呆れを感じつつ、壮吉はビートルフォンを触り、時間を確認する。

時間は三時頃

 

「…凰蓮、翔についての情報でわかったことはないか?」

「分かったこと…一昨日、いなくなる前?にシャルモンにいたくらいしか…」

「シャルモンにいたのか?…それ以外はなさそうだな」

 

今回の過酷さをこの情報から悟り、何か嫌な胸騒ぎが心の奥深くで始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

翔視点

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!よっしゃ!撃破!」

 

 

 

ガ◯ンドロフのスマッシュ!

 

 

マリ◯カートの次はス◯ブラを始めた翔と真姫。

 

 

翔が押している状況で真姫は防戦一方…

 

 

いや、何で解説してるんだよ

 

 

 

 

まぁそんなこんなで決着がつき、翔が勝利した。

 

 

 

 

「疲れた~けど面白かった!」

翔はコントローラーを目の前の机に奥と、ベッドに寝転がり、あくびをした。

 

 

「案外ゲームも悪くないわね、でも一回休みましょうか」

 

翔は真姫が注いできた安全な紅茶を飲んで、「熱っ!」と舌をやけどしてしまい、それを見た真姫は「かわいい…♡」と萌えを感じながら黒い顔で見ていた。

 

 

 

 

「…ね、真姫ちゃんはさぁ、なんで始めてあったばかりの僕とμ'sの曲を作ってくれたの?」

「…そうね、まぁ私も作曲を頼まれてたってこともあるけど、貴方を見たから…ね」

 

「…僕を?」

翔はきょとんとした顔で真姫を見た。

真姫はそんな翔の頭を撫でながら微笑みを浮かべて話を続ける。

 

 

 

「小学の時から、私は孤独だったの」

「…そうだったんだ」

 

「小さいときから私はピアノでの入賞に加えて、勉学もテストで毎回一位…だからか、誰からも話されなくて…どこか……その………寂しいって感じてた」

 

「………」

 

 

真姫は思い出すよう話し、一部恥ずかしかったのか数秒の間だけ頬を赤らめた。

 

 

「…そんな時…いやあの日、貴方は話しかけてくれた」

 

 

「私…それが嬉しかったの……!初めて私と同じ、曲を一緒に演奏できて…優しくしてくれて……」

 

「真姫ちゃん……」

 

 

 

翔は何か思う顔をしながら真剣な瞳で真姫を見つめ続ける。

 

 

「だから…私、大切なの……貴方のことが…!翔…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…好きよ、こんなことをするまで…♡」

 

「………」

翔は黙ったまま…拳を握った。

 

 

「…ごめん、僕は…どうしたら……なんて言えば……」

悔しそうな顔でさらに強く拳を握りしめた。

 

 

 

 

ファサッ…

 

 

 

拳に暖かい感触…

 

真姫の手が翔の手を包み込んだ。

 

 

 

 

「…大丈夫よ、ここにいるからには、私に夢中になっちゃうはず♡だから…もう考えなくていいのよ♡」

 

「真姫ちゃん…」

 

 

真姫ちゃんのことが少し分かった気がする。




第七十七話でした!

はい、今回もカオスぅ…ですかね

監禁した犯人と翔がマリ◯カートをするというカオス…

実は監禁するに当たって何をするか…にて最初に決めていた展開で、ゲームをするというものだったんで、実現できてまぁ…よかったです(笑)

そして中盤のおやっさんの意味深な行動…あれは誰なのか……
そこで今後、本編とは別に、おやっさんの過去の話を書こうと考えています!
もちろんゼロな二人ともリンクしてる予定です!

ちなみに次回はおやっさん回です!




ゼロな二人~小ネタ集~

十一回 タロット


もし、ペルソナシリーズ(3~5)のように、コープ、タロットの種類があるとしたら…

風野 愚者

翔 魔術師

穂乃果 太陽

海未 女教皇

ことり 星

凛 戦車

花陽 正義

真姫 恋愛

にこ 悪魔

希 運命

絵里 搭

璃奈 隠者

壮吉 法王

シャルモン 皇帝

梨子 節制

ツバサ 月

あんじゅ 剛殺

英玲奈 女帝

雪穂 信念

研究所(橘、凌馬、磯野) 死神

風都イレギュラーズ 刑死者


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Sの決別~手を組む骸骨、風忍者~

第七十八話です!


はい、作者、熱を出しました。
37.8℃です

多分インフルエンサーだと思います。

というか今日(投稿日)に仮面ライダーの映画を観に行って…
どうしてだよぉぉぉ!

来週投稿できるか分からないので無理だったら察してください。
それではどうぞ!


「見つからないにゃ…」

 

 

19時前になった。

 

風野と凛は秋葉原から離れた舞浜駅に来ており、バス停前の椅子に座っている。

 

「…今日見つからない…じゃあ、もう東京とか千葉、それ以上なのかしら…」

と風野が……

 

 

 

 

 

 

棒ネズミの国のカチューシャを付け、バ◯ラ◯トイヤーのポップコーンバケットを肩に掛けて話した。

 

 

 

 

 

「…ねぇ!なんで途中から夢ノ国に行ったにゃ!?しかも満喫してるし……」

 

「そういう凛にプレゼント、ほいっ」

凛に某ネズミの袋からネズミリーダーの彼女を形としたカチューシャを凛につけさせ、写真を取った。

 

 

「猫なのにネズミになるって、なんか不本意だにゃー!」

 

 

「ハハッ!さぁ行こう!現実の国へ!!」

「それ言っちゃだめニャァァァァァ!!!!!」


 

 

 

 

そして二人は東京に戻り、流石に家に帰ろうと駅を出て家に向かっている。

 

 

 

「…そういえば、凛ちゃんの家に人っていないんだよね?」

「あっ、そうだったにゃ、忘れて普通にただいま〜!って家に入るところだった…」

 

風野があくびをしながら信号機を押して立ち止まる。

 

 

 

「だったら、泊まってかない?今は翔もいないし、一応私の服もあるし」

 

「いいの!?風野ちゃんの家、楽しみだにゃ〜!」

凛は鳴海家に泊まる事になった。

 

 

 

 

「おじゃましま〜す!」

「ただいま」

ガラガラッと家の扉が空いた。

 

 

「帰ってきたか、ん?友達か?」

リビングに入ると、壮吉は何かの手帳を持ってそれを一心不乱に読んでいた。

 

「うん、翔を一緒に探してくれてるの」

「こ、こんばんは!」

「…」

壮吉は凛を見つめて頭を下げた。

 

 

「本当に済まない、翔のために探してもらうなんて、ご飯食べたか?」

「い、いえいえ!気にしないでくださいにゃ、ご飯も買ってきたし」

「…そ、そうか」

語尾に驚きながらも壮吉は頷き、凛は少し申し訳なさそうに風野の部屋に入った。

 

 

 

 

 

 

風野と翔の部屋

 

 

 

 

二人は風野の部屋に入り、凛はカップラーメンの完成を待ちながら体幹トレーニングのつもりか、ブリッジをしている。

その横で風野はブレイクダンスをしている。

 

いや、凛はわかるけど風野は何をしてるんだよ。

いや,元からこういうキャラだったか

 

 

「…よし、そろそろ食べ頃にゃ」

「え?まだ2分半よ」

「もう待てないにゃ!というか知ってる?カップラーメンは2分半が一番うまいんだにゃ!」

風野もへぇ〜と頷いて、ブレイクダンスをピタリと止めてカップラーメンにありつく。

 

 

 

「ズズズッ…!ん~やっぱり夜に食べるラーメンはたまらない!」

「インスタントを夜に食うのは太るわよ…まぁ、私も人の頃言えないけど」

 

風野は以前、合宿の修行で出会った緋道蓮から強奪したもらった緑風の豚と緑のた〇き

凛は弟味噌ラーメンと赤いき〇ねを食べている。

 

「美味しいにゃ…!きょうは歩き続けたからお腹ペコペコ…」

「そう?まぁ腹減ってるから私もそれは同感、あっ、お揚げもらうわね」

ひょいっと風野は凛の赤いき〇ねのお揚げを盗み、それは美味しそうにパクリと…

 

 

「なにするにゃぁぁぁ!凛のお揚げ!返すにゃぁぁ!お揚げさんのためにおうどん食べてるんだよ!」

必死に悪魔(風野)の肩を揺らすが時すでに遅し…

 

 

「ゲェっ…美味かったわ、ごちそうさん」

お前はおっさんか?というようなゲップを吐いてお揚げさんは胃の中に…

 

 

 

 

「こ、こいつ…!もういいにゃ!かくなる上は!」

狙い変更!

ターゲット 風野の緑のた〇きの天ぷら!

 

凛の橋がスローモーションのような演出でターゲット目掛けて…ついにもう蕎麦の出汁まで届こうとしているその瞬間!

 

 

 

 

「ぺっ!!」

 

 

 

風野は盗まれまい…!とつばを吐いた!

 

 

それに気づいた凛は油面に届くスレスレでとんぼ返りのごとく箸を引っ込め、起こった軽装で風野を睨みつけている。

 

 

「っ!汚い!!こいつこれでも先輩にゃ!?」

 

「へっへ〜!ぶいっ!」

 

 

世界一汚い「ぶいっ!」だろう

 

 

「うえぇぇぇぇん…凛のお揚げ……」

 

「ま、許してくれない?明日の朝、御飯作ってあげるからさ?」

「それだけはやめてほしいです」

 

「なんで!?こいつ後輩のくせにナマイキなァァァ!」

二人の取っ組み合いが始まった!

風野は凛の耳を掴んで逆に凛は風野の口に親指を入れて互いにつかみ合う!

 

 

 

 

 

「…おい」

 

壮吉が聞こえた。一応ノックはしていたのだが二人の喧嘩音で聞こえていなかったのだ。

 

 

「仲良いのはわかるが、もう夜遅いし迷惑だけはするなよ。俺は今から風呂に入ってくる、一応、入ってからはもう一度洗っておくがお湯は自分たちで溜めてくれよ」

 

思春期の二人を少し考えたようで、そのような判断をした壮吉。

部屋の中からは総基地が階段を下って風呂場に向かう足音が聞こえていた。

 

 

「…うぅ、凛のお揚げさん……」

この世の終わりのような顔をした凛はカップ麺の横でがっくりと項垂れていた。

その横で風野は凛のラーメンにグラノーラを少しずつ…

 

 

 

この悪魔め

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「……」

「いや、ほんとごめんって。たしかにラーメンにグラノーラ入れたのはまずかったわよ」

「……まず人のお揚げさんを盗むことがおかしいよ」

 

風野は「え、そうかしら?」と素っ頓狂な顔をしてあくびをした。

 

 

 

 

なぜなら、風野

こいつはインスタント麺を作ると、毎回必ず翔がよく食べているインスタント麺の白い力持ちうどんの持ち部分を毎回盗んでいるのだ。

というかきつねうどんのきつねだけならまだきつねの出汁が染みているが、力もちに関してはただのうどんになる。

 

 

「…ま、これあげるから許して☆」

 

謎にウィンクを決めると、風野が取り出し、凛の目の前に置いたのは…

 

 

 

 

 

「チュ〜ルチュ〜〇チャオチ〇〜ル」

よくCMでも紹介されている猫用キャットフードであった。

 

「今度という今度はあったま来たニャァァァァァ!」

凛はついに切れた!

逆鱗な顔で引っ掻き攻撃をする!がしかし全てかわされて歯ぎしりをしながら「グルルル…!」と吠えている。

 

 

 

「…というのは冗談で☆はいこれ」

 

 

渡したのは棒高級チョコレート店の…

 

 

 

 

「ああぁぁ!GOD◯VAだ!GOD◯VAのチョコだにゃ!」

 

「ほな、バレンタイン」

「早すぎない?でも…いただきます!」

凛はチョコを幸せそうに頬張った。

 

 

「ん~!甘くてとろけるにゃぁ…!」

顔が笑顔100%となり、さらにもう一個口に入れると…

 

 

「フフフ…」

風野は怪しく笑った。

 

 

 

 

 

 

 

「星空リンゥ!何故君がスクールアイドルなのかァ!何故語尾ににゃ!が付くかァ!何故猫なのにチョコを食えるのかァ!その答えはただ一つゥ!」

 

作者「それ以上言うなぁぁ!」

 

「星空リンゥ!」

 

作者「やめろぉぉぉ!」

 

「君が本当は猫じゃなくてェ、人間だからだアア!」

 

 

凛「っ……!」

 

 

 


 

 

 

それから…

 

 

 

 

「千葉にもいないとなると…もう関東圏にはいないのかな……」

 

 

翔の行方について話し合うことにした。

 

 

 

「…真姫ちゃんは?なんかさ、真姫ちゃんが誘拐したとかありそうだけど………」

「その線も考えたけど、あり得そうになかったわ。真姫も心配してたし、もし本当に誘拐したら来ないと思うしね」

 

「たしかに…」

 

二人は悩み、凛は翔の本棚を見た。

 

 

「…そうだ、壮吉さん!壮吉さんなら何か知ってるんじゃない!?探偵なら…何か情報は無くてもどうするべきとか…!」

 

「ナイス凛ちゃん!しかもいま壮吉さんはお風呂中!そうと決まれば行くわよ!」

二人はこっそり部屋から出て壮吉の部屋に向かった。

 

 

 

 

「ガチャッ…失礼します……」

ゆっくりとドアを開けて、ギギギ…と古い木の音が響く。

 

 

中を見ると二人が思ったことは同じ

 

 

ビンゴ…!

 

誰もいない。

 

 

凛は大きな机に、風野は本棚に手を付け始め、二ヶ所を漁る。

 

 

 

「…あっ!手帳あったよ!」

凛は壮吉の手帳を見つけ、二人は中を確認した。

 

 

「…え!?シャルモンに行ってたの!?」

「シャルモンって…あの有名スイーツ店の!?」

 

二人は驚いたが、風野はきっと(城ノ内と凰蓮に会いに行ったんだろう)と考え、次のページを捲る。

 

 

分かったのは…

 

「誰かと二人で歩いている姿を見た」

 

「お茶の水駅に降りた」

 

という、合計3つだけ。

 

 

 

「…これだけじゃ難しいよ……」

凛は苦言を発したが風野は「よし…」と気合いに満ちた顔でスマホの手帳アプリに情報を打ち込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何してるんだ」

 

 

 

 

油断大敵とはこのこと

 

 

壮吉が戻ってきてしまった。

 

 

 

「っ……」

 

 

「人ってのは目標のことをしてる時が一番のチャンスだ。言え」

 

 

壮吉は二人…特に風野を仇を見るかのような目で睨むように怖く話しかける。

凛は震えてしまったが風野は怯まない。

苦しい顔を一瞬浮かべたがすぐに持ち直して真面目に話す。

 

 

 

「私は、(あいつ)の姉よ。私にだってあいつを探したり、情報を聞くくらいは…!」

「だからなんだ」

 

「なんだって…!貴方家族がいなくなってどうおm「俺に家族はいない」…え」

 

 

壮吉は下を俯いた。

 

反応から風野は察したご、凛は先ほどの風野な続いて語り掛けた。

 

 

「じゃあ、奥さんは!?壮吉さんの奥さんは!?」

「……そうだったな、あくまで小さい時…か」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな…」

 

風野は絶句した。

 

 

鳴海壮吉の過去を知って、凛もさっきの発言、(なんてことをしたんだろう…)といまにも謝りたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

鳴海壮吉は捨て子だった。

 

過去、自我を持った頃は段ボールの中…

 

 

しかし、そこでとある人物にであって住みかを共有され、数年後、中学校まで通った。

そんなある日、中学時代の友人らと共に事件に巻き込まれ、仮面ライダーとして覚醒。

 

そこから、中学を過ぎてから以前から許嫁であったとある人物の姪っ子である華子と結婚をしたのだ。

 

だが、華子は体に病気を抱えており、子供を産めないのだ。

あれから壮吉は様々なドーパント事件を解決するに連れて人が変わってしまった。

 

ある、一人の(旧友)を追いかける道のりの中…

 

 

 

「…ごめんなさい……凛達、何も知らなくて………」

「気にするな、話していなかった俺が悪いんだ」

「…でも、一つ質問良いですか?」

「…あぁ」

風野はいつもと違い、至って真剣だ。

ただひたすら、壮吉に疑問をもちながら自信の手のひらを見つめた。

 

 

 

「どうして、私達を選んだんですか?」

「………」

「なんで、私と翔を養子に引き入れてくれたんですか?」

 

 

「それは…」

凛はハッとした顔で、反面壮吉は痛い顔を付かれたような反応て口を苦しめている。

 

 

 

 

蝉のうるさい音…

 

仲介にはいるのかそうでないのか分からない音が回りを包む。

 

 

 

 

「…どうなんですか!?」

 

 

 

 

 

 

風野が叫ぶと、蝉の鳴き声は止み、他の虫達の声もしなくなった。

 

 

聞こえるのは風の音だけ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…風野、二つ約束だ。この話しは、お前を苦しめるかもしれない。そして、翔には絶対に言うな。それを、守れるか?」

 

「…ここまで来て聞かないとか無い!」

「風野ちゃん……」

凛が風野に抱きついた。

 

風野は「大丈夫よ、安心して…」と凛の頭を撫でた。

 

 

語られる…理由………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風野の親、そして姉の炎人を殺した犯人は…財団Xなんだ」

 

 

 

 

「財団X…!?」

 

 

風野は「えっ…」と目のハイライトが消えた。

 

「財団…X……?」

「星空は分からないよな。財団X、表向きは科学支援団体…しかし裏の顔はガイアメモリ犯罪の組織。ガイアメモリを流通させていて…風野!」

 

 

説明の途中で壮吉の目に入ったのは、座りながらガクッ…と体を落とし、絶望した風野。

目から涙が流れていて、拳を握りしめていた。

 

 

 

「…なんで…なんでなんでなんで!パパとママが…ホム姉が…」

 

 

 

「…お前の両親は、元財団Xの職員だった」

「………」

 

「しかし、ガイアメモリの存在を知った二人は、財団Xを辞社し、逃げることにした。だが、奴らが逃がすはずもなく…家に……」

 

 

 

「………パパぁ……ママぁ………お姉……ちゃん…………………」

 

 

 

涙が止まらない。

血の涙まで出てきた。

 

 

 

 

 

ビュゥゥゥゥッ!

 

 

 

 

 

部屋の窓ガラスが揺れる。

風野の思いに呼応するように…風が強く、激しく…飲み込むように。

 

 

 

 

「…それに、風野の母は仮面ライダーとしての適正もあったんだ…知っているか」

 

「…………仮面ライダー……………」

苦しながらも、声が掠れても、風野は聞き続ける。

 

 

 

 

「…あいつらは、仮面ライダーを消すなら容赦ない、だから…奴らが………」

 

 

 

 

「…風野ちゃん」

凛が風野の肩に手を置く。

しかし、無反応である。

 

 

 

「…パパは……ママは……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔くんは?」

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

 

 

 

 

凛は思い雰囲気の中、自信の覚悟を決めて話し出した。

 

 

 

 

「翔くんは…風野ちゃんは翔くんが好きじゃないの……?」

 

 

 

 

そうよ…

 

 

 

 

なんで、こんな大切なこと、忘れてたんだろう………

 

 

 

 

 

 

ごめんね翔…私、お姉ちゃん失格よ………

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ありがとう…凛」

風野は目のハイライトを戻した。

 

 

すかさず、凛は風野の寂しそうな手を握り、「一人じゃないにゃ…!」と目で語りかける。

 

 

 

 

 

「…風野、どうするんだ。こんなことを知っても、お前は仮面ライダーを続けるのか?」

 

 

 

 

「そんなの決まってる…」

真剣な空気の中、いつもからは考えられない風野の表情。しかし、不安もある。

けど、それは凛が受け止めている。

 

翔だけじゃない…凛ちゃんもいる。

 

もう、迷わない!

 

 

 

「それでも…続ける!復讐じゃなくて、私は翔や凛、皆を守るために戦う!失ったものより、守れるものを考えるわ!」

 

 

「……ぶれないんだな」

 

呆れたように壮吉は笑い、立ち上がると帽子掛けにある帽子のほこりを落とした。

 

 

 

「…多分だが、翔は誘拐された。だから明日は遠くに出る。早いからお前らも早く寝ろ」

 

「それって…」

「もしかするとにゃ!?」

 

 

「…手伝わしてやる」

「「やったぁぁぁ!」」

 

 

 

 

 

壮吉との絆が深まった気がする。

 

ED ~NOBODY's PERFECT~




第七十八話でした!


作者「熱出す前に本編書けててよかった…(小声)」

とりあえずゼロな二人小ネタ集です


ゼロな二人小ネタ集



凛ちゃんにおふざけのためにチャオちゅーるを買った際ペットショップの人から「どんなペットを買ってるんですか?」と聞かれ、「英語が苦手でラーメンは大好きな子です」と言って、店員さんを混乱させた。
そしてGOD◯VAのチョコは翔のおこづかいを勝手に使った。


感想など、おねがいします(頭痛い)


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感動のRへ~探偵の心得~

第七十九話です!


X(旧Twitter)にて投稿した通り、コロナ陽性でした!

今週金曜まで自粛で、体力が落ちてきたため昨日からランニングをして軽くリハビリもどき中です!

あ、ちなみに今味覚と嗅覚はないですw
しかも食欲はあるのに、腹が減っているのかわからないという…

そういえば、期間中に、スラムダンクのアニメを半分程視聴しました!
いや、うん、マジでおもろい
木暮推しです!

それでは今回なのですが…R-17.9みたいな感じとなってます!

それでは、どうぞ!


夜 23時

 

 

 

 

監禁場所である真姫の家。

 

 

肌色の壁が広がる部屋のベッドの上にて二人は就寝している。

 

最初はいやがっていた翔も、すでに真姫を受け入れたのか普通に眠っており、真姫は幸せそうな顔で眠っている。

 

 

 

 

 

「……ぅぁ?」

真姫が目を覚ました。

目の先にいるのは翔、

 

 

「アハハッ…♡かわいい♡」

真姫は眠る翔の耳に息を吹き、ぞくぞくしたのか股をおさえた。

 

 

「…我慢…できないわ♡明日にでも始めようかしら♡」

 

確かに、翔は私のことをわかってくれた。

けど監禁がバレるのも時間の問題。

だから、もう手を打たなきゃならない。

明日、翔に聞いてから…ね♡

 

 

 

翔が非常に危険な状態であることを、まだ誰も知ることはない…

 

 

 

OP ~僕らはいまのなかで~

 

 


 

 

 

 

 

 

朝9時

 

 

 

 

「新幹線の席、取れたぞ」

 

今日はこれから宮城の方に行く風野たち。

椅子に座って待っていた風野、凛は壮吉から新幹線の切符をもらった。

 

 

 

「お盆も終盤だからか人、思ったよりいるな…それに時間もある。」

 

 

「…あ!じゃあ凛、ラーメン食べたい!」

「ラーメンか?朝から重たいもの食うな…」

凛は恥ずかしそうに「えへへ…」としており、壮吉は腕時計を見て考える。

 

 

「今から行くとするとラーメンストリートか?…しょうがない、奢ってやる。風野もいいな?」

「ありがとうございます!」

 

三人は新幹線発車の時間までラーメンストリートで腹ごしらえすることになった。

 

 

 


 

 

 

 

一方の翔は…

 

 

 

 

「お風呂、湧いたわよ」

 

もう自室のように監禁部屋でゴロゴロと金平糖を食べていた。

 

 

 

「えぇ…うん」

 

翔は少し悩みながら返事をした。

 

 

 

「早く入りなさいよ、早くしないとお母さん買い物に行ったんだから返ってくるのよ」

 

 

渋々と翔は重い足乗りで風呂場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザバァッ!

 

 

 

風呂場の椅子に座っている。

自分でオケに入ったお湯を体に流し、温まっている。

 

一応、監禁されているということは真姫の父にも、夕夏梨は知られていない。

ご飯だって真姫がこっそり作っているものだ。

なんか…髪の毛が結構混じってたり、鉄の味が若干するけど…まぁ別にうまいからいいいか←

睡眠はまず防音の二重構造になっているため、部屋の外に届くということは絶対にない。

まぁ風呂に関しては少し問題があるが…二個ほど

 

1つ目は入る時間。

監禁されている身なので入れる時間は不規則、しかも入れるかどうかもわからない。

何なら昨日は1日中真姫の両親がいたからか、入れていない。

寝るときは少し匂いがした。

だが、そんな翔を真姫は喜んで「はぁはぁ…」と息を荒くして寝ながら嗅いでいたが。

もちろんキモイと思った翔。

 

 

そして2つ目は…

 

 

 

 

 

ガチャッ!

「入るわね〜」

 

 

KOREDA

 

 

 

 

風呂に入っている最中なのに、普通に鍵をこじ開けて入ってくるのだ。

プライバシーなんてありゃしない。

 

 

 

「ねぇ!三回目だよ三回目!!入ってこないでよ!!」

 

急いで背を向いた翔は目を閉じた。

 

 

「?どうして?」

「目のやり場に困るんだよ!色々と!」

とっさに翔は自身の股間に手を置いた。

 

「…フフ…かわいいわ♡」

恍惚とした表情な真姫は翔の方に首を置いて、耳元で誘惑するようにささやく。

 

 

「見ても…イイノヨ?」

「!!!」

 

すぐに頬が熱くなった。

もちろん翔の、

 

 

「…もう上がる!」

湯船に浸かることなく、体を洗っただけで帰ろうとした翔。

 

 

 

「だ〜めっ!湯船に浸かりなさい!」

真姫がそんな翔の腕を掴むと

 

 

 

 

ツルッ!

 

 

掴む力が強すぎたのか、翔は倒れてしまった。

 

 

 

 

ドシャッ!!

 

 

 

「いててて…」

「大丈夫!?」

 

今の体制は真姫が翔を押し倒すような格好だった。

 

 

 

「うん大丈…あっ」

 

あっ…との声だけ高く裏返ってしまった。

 

 

 

翔の目に映ったのは、真姫のありのままの姿。

 

 

 

「っ!!!ごめん!!!」

すぐに、稲妻のスピードで目を閉じて、更に目で隠した。

 

 

 

「み〜ちゃった♡」

 

真姫はその体制のまま体を下に下ろして翔を抱きしめた。

 

 

「ねぇ?どう聞こえる?私の鼓動」

「…うん」

 

もう、どう返せば良いのか分からなくなっていた。

 

 

「…あら?」

 

真姫お腹のした部分にあたった感触。

 

これは…

 

 

 

「…興奮してるのね♡」

 

真姫は翔を話すと、シャワーを浴びてから、興奮して目の前が赤くなっている翔を再度抱きかかえて湯船に入る。

 

 

「ヤバい…我慢よ…ヤバいわ、もう色々と我慢が…♡」

 

 

翔!逃げろ!!!


 

 

 

 

 

 

 

一応、俺から襲われる前に翔はすぐに風呂から上がった。

 

しかし、あれからというもの、真姫を見るとドキドキするのだ。

 

 

「…はい、牛乳持ってきたわよ」

 

お盆を持って真姫が入ってきた。

赤くて美しい髪からは湯気が出ており、風呂上がりのいい匂いが部屋を包み込む。

翔は布団に包まって、体ごとそっぽを向いた。

 

 

「反抗期かしら?」

 

「違うもん…」

完全に真姫の方を向けない。

 

 

そんな翔を横目に真姫はテーブルに飲み物を置くと同じベッドに座る。

 

 

 

真姫(あ〜やばいっ♡昨日からずっと変な感じ。翔を押し倒したいぃぃぃ♡)

 

 

おいぃぃぃぃぃぃ!!!

 

真姫!それだけはあかん!

それやったら小説がR-18になってワイが書けなくなる!(現在高2)

 

 

「…翔って、なかなかすごい筋肉持ってるわよね♡」

「え?…うん、まぁ仮面ライダーとして、いつ戦うかわからないし、ある程度の強さは持っていないと危ないからね」

 

「…見せて」

「はい?」

 

 

「翔、今ここで上を脱ぎなさい!」ドンッ!

 

 

「ワン〇ースの名言みたいなフォント出すな!…ってか真姫ちゃん変態なの!?いやまぁ風呂の時からなんとなく築いたけど、真姫ちゃん変態じゃん!」

「違うわ、私はフェミニストよ」

何だこの夫婦漫才

「翔♡いいから脱げ〜!」

「ちょっ!離して!やめて!乱暴する気でしょ!?エ〇同人みたいに!」

翔もそのセリフやめろぉぉぉぉ!

 

 

 

 


 

風野視点

 

 

「うまいにゃ〜!」ズルズルっ!

 

 

 

凛は注文した醤油ラーメンをすすって食べている。

凛的にも満足な店のようだ。

 

「や、やるわね、ニンニクマシマシ油多め」

 

「星空はどんなラーメンの店にいくんだ?」

 

「えっと、神田の…あっ、レベルの高いオールウェイズな店だにゃ(キリッ)」

 

「二郎系!?さ、流石だわ…」

 

あまりの凛のラーメン愛に仰天な二人。

 

「…壮吉さんはラーメンとかは?」

 

「俺か…ラーメンよりかはうどん派だな」

すると、壮吉の前にラーメンが支給された。

塩ラーメンだった。

 

「へ〜…あっ、きたきた」

続いては風野注文の味噌バタ〜コーンラーメン。

 

「…美味しそうね」

せっかくなので一枚写真に収めた風野。

その時

 

 

 

「…!忘れてた」

壮吉は何かを思い出したのか、ポケットから小さい本を取り出した。

 

 

 

「?まさか…財布忘れたから会計は自分たちで!?」

「にゃっ!?凛、お金ないよ!!」

「違う、探偵としての流儀さ」

 

壮吉はその本を風野に渡した。

 

 

 

「…?これは」

 

「俺の探偵としての流儀だ。もしかしたら張り込み捜査とか、聞き込みもやることになる、その時のためのマニュアルみたいなものだ」

年季の入っていて、表紙、内容のページ共に少しボロくなっている。

行儀が悪いと思いながらも凛と風野は隣り合わせにそれを見始めた。

 

内容としては、たしかに言っているとおり、結構大切な知識などが書かれていて、感心する二人。

しかし、この本の存在が事件解決への手がかりになるのだった。

 

 

 

「…いいじゃない、ためおじにもこの本見せたいわ」

「ためになるよ!!これさ!「疑い抜いて、信じ抜け」とかさ!」

 

だいぶ戻りつつある風野のテンションに翻弄されながら、凛はツッコミを入れた。

 

 

 

 

「疑い抜いて…ね」

 

 

風野はあれ?と違和感を感じた。

 

 

「疑い抜いて…」

 

 

 

 

「あっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風野の頭に電流が走った。

 

 

 

 

私、真姫ちゃんのこと、すぐ信用しちゃってるじゃない!!!

 

 

 

 

「壮吉さぁぁぁぁぁん!」

 

 

「静かに食え、なんだ」

 

「真姫ですよ!私、真姫が怪しいと思ってたんです!」

 

 

「…は?」

壮吉は話についていけないのか、頭で整理しようとして食べる手を止めた。

 

 

 

「真姫って、西木野?」

「そうにゃ!真姫ちゃんは、翔くんのことが異様に好きなの!めちゃくちゃ愛が重いというか!その!なんて言ったら」

 

凛と風野がが伝えようと言葉を考えながら話す中、嫌な気配を感じ取った一人、壮吉。

 

 

 

「…くそ、行くぞ。先に真姫の方に向かう!」

「え?ちょっ!お客さん!」

「ツケといてくれ!西木野家まで電車で走るぞ!」

事件解決はもう少し…!

 

 

 


 

 

 

 

翔視点

あれから数十分

 

 

「ねぇ!真姫ちゃん!やめてよ!」

 

真姫は翔をベッドの上に縛って上の服を取った。

 

 

 

「はぁぁぁっ♡良い筋肉♡」

真姫は荒い息をしながら翔の持ち前の筋肉を舐める。

 

 

「ぅぅぅッ!!やめて!」

くすぐったかったのか、翔は小刻みに震えだした。

そっれに気付いた真姫は更に敏感に攻めを繰り返し、翔はくすぐったさに耐えるように顔をしかめている。

 

 

 

「…あなた最高よ♡もっと、もっと激しく行くワヨ♡」

 

クチャッ、クチュッ♡

 

 

「んひゃっ!ひゃ、やめて!!!」

「辞めてって言われたらやりたくなるわね♡」

更に舐めるスピードを早くした。

 

 

 

「…あぁ、だめ!もう我慢できない!」

ついに真姫は翔のズボンに手をかけた!

 

 

「えぇ!?何してるのぉぉおぉぉ!?」

「翔!初めて…もらうわよぉぉぉ!」

 

ついに、真姫が暴走した…

 

翔を今にも食べそうな、貪欲な表情で翔を食べようと…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真姫ちゃん!」ドガッ!!!!

 

 

 

 

 

扉が開いた。

 

 

 

出てきたのは間一髪で気付いた、壮吉、凛、風野、そして夕夏梨!

 

 

 

 

「あっ…」

今の光景、翔をぶち犯そうと真姫が翔のズボンを下ろそうとしている瞬間だった!

 

 

 

 

 

「おいこらァァァっ!私の可愛い弟に何してんじゃタコォォォォ!!!」

猪突猛進!

風野は真姫にタックルをした後、キン肉バスターを放った!

 

 

 

翔!発見!




ということで、第七十九話でした!


ついに翔君が発見!
次回で監禁編はラストになります。
夏休み編ももう少しで終わりです!
…え?今冬?

はい、半年の夏休みとなってしまいました←
監禁編が終わると、二話だけ学校お泊まり編とラストのエピローグに入ります!
もう、仮面ライダーからのゲストは出ませんが、お泊まり編に、未来の◯◯が…!?



ということで、こちら!

ゼロな二人~小ネタ集~


翔、風野共に、アニメが好きで、ソードアート・オンラインももちろん見ている。

翔の推しはシノン(理由は、実際に後のトリガーメモリを作るきっかけになったから)

風野の推しはキリト…に見せかけて本当はアスナ(理由はアスナの作る飯が美味しそうと思っているから)




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生まれたB〜話し合いの中で〜

第八十話です!

今回は真姫と翔の対話回隣、後半には仮面ライダーとしてのとある強化アイテムが…!

そういえば、ペルソナ3リロードが発売しましたね
いや〜作者も欲しいんですけど、お金を貯金しているのとプレステ持っていないのに加えて、使っているパソコンは学校で買ったやつだから、設定でスチームが使えないという欠陥品…

ちなみに、ペルソナ3〜5でのそれぞれの推しは
P3 アイギス
P4 キャベツ刑事
P5 御船千早、明智五郎
ですかね?
まぁペルソナ3はやってないのでわかりませんが…
そういえば、2月に入って、作者は下旬頃に誕生日となります。
誕生日に現金もらって、それも全部今年の冬休みの東京一人旅行に使う予定です!
現在貯金額 32000円
恐らく、夏くらいには部活引退となってバイトも始めると思います!

あ、多分ですがどういう系の部活なのか…というのはガチガチの運動系ということだけ。
とはいっても、腰の怪我で本当はもう全力でスポーツはあまりできないんですけどね(笑)


それではどうぞ!


ついに、翔が見つかった。

 

 

あのあと、新幹線を捨てて真姫の家の行くという大胆な行動によって、ギリギリのところで翔が真姫に性的な方で襲われそうになっているところを阻止することに成功した。

 

 

 

そして今、西木野家リビングでは壮吉、風野、凛、翔、真姫、真姫の父、夕夏梨の七人で話し合いになっていた。

 

 

 

 

 

ドンッ!

 

 

 

夕夏梨が机にを叩き、何かを置いた。

 

それは注射器で、中には怪しい液体(一般的に言う媚薬)が入っていて、それをみた真姫はビクッ!と震えた。

 

 

「調べたら、病院の倉庫から媚薬、そして睡眠薬と注射器が一つずつ消えていた。真姫」

 

 

恐る恐る、真姫は顔を上げて目を見開く。

目を開けると、顔を赤く染め、頭に血が上った真姫の父がいた。

 

 

「一体何をしたかわかってるのか!!!」

 

 

「………」

苦しそうに真姫はうつむいた。

そんな様子に翔は何かを言いたそうにしたが、風野に「静かに」と口を抑えられた。

 

 

 

 

「薬ってのは、分量を間違ったりしたら命に関わるんだぞ!?」

 

「真姫、言いなさい!なんで彼に薬を売って監禁したの!あなた、立派な犯罪者なのよ!!」

 

「…翔と、一緒に……いたくて」

 

真実を話すしかないと、もうすべてを洗いざらい吐くことにした。

 

 

 

「だって、翔…色んな人と一緒にいて…私でない誰かと一緒になることが嫌で嫌で…!」

 

「だからって、それは違うだろ!!」

「っっ!!ごめんなさい!」

 

 

真姫から流れる雫…

自身の哀れさにやっと気づいたようだ。

 

 

「…あの〜」

 

「…左君、そして、壮吉さん、風野さん、星空さん。本当に娘が申し訳ございませんでした!!」

 

真姫の父は地べたに座って土下座をした。

 

「!?い、いや、そこまでしなくても!というか僕は気にしてないからさ!!」

「いや!薬の分量を間違えていたら死んでいた可能性だってあるんだ!それに、監禁なんて犯罪だ。本当に申し訳ございませんでした!!」

 

更に強く、顔を付けてしまった。

翔、風野、凛は戸惑う中、壮吉はため息を付いた。

 

 

「…はぁ、本人も気にしてないし、許してるんだ。とりあえず、顔を上げてくれ」

「は、はい!」

真姫の父はメガネを外してそのまま星座で地面に座った状態で話す。

 

 

「…翔くん、君は真姫になにかされなかったかい?例えば、身の危険とか…」

「え?い、いや、一緒に寝てくれたし…」

「「一緒に寝た!?」」

 

西木野夫妻はぎょっとした様子で翔と真姫を見合わせた。

 

 

「…あ、でもなんか一緒に風呂にも入らされたっけ?」

「「一緒にお風呂!!??」」

 

二人は完全に青い顔をして真姫に問い詰めを始めた。

 

 

 

「真姫!まさかと思うが!!」

「し、してないわ!」

「してないにしても見てたわよ!!真姫あなた、彼のズボンに手をかけて何をしようとしたの!?」

「…!そ、それは……」

 

真姫もあんな事をしようとしているところを目撃されていたら言い逃れはできない。

 

 

「待って!」

 

 

翔がたちあがって、西木野夫妻の方を見た。

 

 

「…その…怒んないであげて?悲しむ顔なんて見たくないし…何より、さっきも言ったけど僕は気にしてないからさ」

 

「…けど」

「うん!ほら、もう解決!しれでいいでしょ?警察沙汰とかなっても僕も面倒だし」

 

「…本当に、良いんですか?」

「うん、ということで、もうこの話はお〜わり!解散!!」

全員、困惑しながらもその場は解散となった。

 


 

 

 

あのあと、換金されていた部屋を掃除しようと翔と真姫は真姫の部屋に戻って片付けをすることに。

 

 

 

 

「…ごめんなさい」

真姫は部屋に入ると、頭を下げだした。

 

「もういいよ、気にしてないからさ。だって真姫ちゃん、友達が欲しかったんでしょ?」

「え?えぇまぁ…」

 

あの日、監禁生活二日目に真姫から聞いた話。

彼女は孤独で、小さいときから寂しさを感じていたのだ。

 

「確かに、今回のことは世間的にも許されっることじゃない。でもさ、欲しかったんでしょ?友達が」

 

少し間を開けて真姫が頷く。

「……うん」

 

「いるよ、もうそばに」

翔は真姫の手を取った。

「え?」との反応をした真姫はキョトンとした顔で翔を見つめた。

 

 

「友達でしょ?音楽室で出会ったあの日から。それだけじゃないよ、みんな、μ’sのみんなだって全員友達じゃない?」

 

「…翔」

 

 

 

 

真姫は翔を抱きしめた。

 

それは狂愛ではなく…純愛

 

 

 

「ごめん…!私…私!」

 

「もうごめんはいいって!それよりさ、謝る言葉より、感謝の言葉のほうが好きだな、僕は」

 

 

「うん…ありがとう…!」

 

真姫が涙を流して翔の体に顔を埋めた。

翔は嫌がる様子もなく、受け止めている。

 

 


 

 

 

リビング

 

 

 

 

「感謝する、星空」

 

外では翔を待つ三人と真姫の父、夕夏梨がソファーに座っていた。

 

 

「い、いや、凛は何もしてないにゃ!ただラーメンを奢ってもらっただけだし!」

 

困ったような顔で風野を見つめる凛、

凛はもう少し事件が難航すると思っていたのだ。

 

「…鳴海さん。彼、本当にすみませんでした」

再度真姫の父が頭を下げたが、壮吉はそれをあしらった。

 

 

「さっきも言っただろ、本人は気にしていないんだ。だからこの話は水に流そう」

「…はい」

その場に重い空気が流れるも、夕夏梨がその場の仲介にお茶を持って介入してくれた。

 

「まぁまぁ、さすがにあんな迷惑かけてしまって、こっちも何か謝礼として何かをしないと、気持ちが済まないのよ」

 

「そんなこと言ったってな…」

創吉も困った様子でため息をつく様子。

 

 

 

 

「…なら、もし探偵として困ったときに、情報とかをくれないか」

 

「情報?情報屋ってところ?」

 

「まぁ、そんなところだ」

 

夕夏梨と真姫の父は互いを見る。

 

 

「…本当にそんなのでいいのか?」

「あぁ、どうしても現情報屋が二人しかいないからか、なかなか難しい状況だからな」

 

「…わかりました、鳴海さん、よろしくお願いします」

「あぁ、頼む」

 

一応、この場として、真姫の父と夕夏梨は情報屋となることで話は丸く収まった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして、真姫の部屋が片付いて四人は帰宅することになった。

 

凛は明日に親が返ってくるので今日までお泊りするみたいだ。

 

風野の個人メールを見ると、「翔大丈夫!?」などと心配の声が上がっていたが、風野は「元気でピンピンしてる」と返しておいた。

壮吉も電話で探してくれたメンバー(イレギュラーズ&シャルモン)に電話で「解決した」と伝えたようだ。

 

 

そして帰宅。

 

 

 

 

「…疲れた〜!」

翔は安心した顔をしてソファーにダイブして安堵をついた。

 

「…ねぇ、本当に変なことされてないのよね?」

「変なことって言われても…例えば?」

 

「えっ…た、例えばって…」

完全に風野はこまり始めた。

そんな知識を教えていいのか、完全に悩んでいて今日一番頭を抱える。

 

 

「…じゃぁ翔くん、その…真姫ちゃんに体とか見せた?」

 

「…まぁそれは、風呂も入った(入ってきた)…」

 

 

凛はそうだった…と考えて唖然とした様子なのだが…

 

 

 

「…フッ…w」

 

何かを思いついたのか、風野は良くない笑みを浮かべて、隣りにいた凛をドン引きさせる。

 

 

 

 

 

「ねぇ、翔。真姫ちゃんと一緒に風呂に入ったなら、私とも入れるわよね?」

 

「…へ?いや、ちょっと待って!なんか誤解されてる気がするよ!?そもそも風呂場には真姫ちゃんが勝手に鍵をこじ開けて入ってきたし、それになるべく真姫ちゃんの体を見ないように頑張ったし!」

「頑張ったねぇ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミタノ?」

 

 

 

 

 

 

 

風野はどす黒く、色欲にまとわれたオーラで二人を震えさせる。

 

 

 

 

 

「……はい、見ちゃいました………」

 

翔 敗北 風野という色欲の悪魔に迫られて敗北

 

 

 

 

「…よし翔、お風呂一緒に入るわよ」

「いや!お風呂は温泉じゃない限り一人がいい!…まて、いやほんとに待ってくださいズルズル引っ張らないで、ねぇねぇ!」

 

凛はそれを青ざめた顔で見ていることしかできなかった。

反面の風野は満面の笑み。そして脱衣所に連れて行かれて…

 

 

 

 

 

風野「ンァーっ!」

翔「おいまて、誤解招くような発言するなァァァっ!!」

風野「イキスギィ!」

翔「野〇先輩やめろゴラァァァァっ!!」

 

 

サザ〇さんEDのように脱衣所が揺れた。

凛も呆れながら顔を引きつらせていた。


 

 

 

その後、色々あったが結局は風呂には入らなかった。

午後五時、夕食時になると華子も帰ってきて、翔を心配した後に夕食を作り始めた。

 

三人が部屋で休んでいると…

 

 

「風野、お前宛に荷物だ」

壮吉が部屋をノックして入ってきた。

茶色い個包封筒を持っており、部屋に置いていくと壮吉は去っていった。

 

 

「なにかしら、あっ、U〇Jの懸賞あたったのかしら?」

「いつの間にやってたの?」

風野はウキウキしながらその封筒を開封する。

 

「…ん?懸賞じゃない……あっ!来たのね!」

風野は目を輝かせて取り出した物を見つめる。

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒートメモリ

 

 

 

 

 

 

「ガイアメモリじゃない!新しいの来たのね!」

ヒートメモリの全体を不思議そうに見つめ、サイクロンメモリと比べあった。

 

 

 

 

「…あっ、ちょっと前に言ってたやつだよね!新しいガイアメモリ!」

 

以前…といっても大体、希と絵里と風野がμ'sに加入する前あたりだ。

一応、原則として仮面ライダーは二本ほどガイアメモリを与えられるのだが、翔と風野の場合、まだ子供ということもあって変身用のメモリしか渡されていなかった。

しかし少し前にガイアメモリを自身のイメージで伝え、それを再現させてもらうことになったのだ。

風野はヒート、一撃一撃の火力不足という弱点を補うために火力特化のメモリを作成したのだが…

 

 

 

「…そういや翔、あんたあれから考えたの?」

「…いやぁ、まだなんとなくしか…」

翔はまだ何も浮かんでいないようで、なにかヒントは浮かばないかと漫画を頼りに読み始めた。

「何読んでるにゃ?」

「ん?カ〇ジ」

「なんでカ〇ジ選ぶにゃ!?バトルシーンないよ!」

 

凛はツッコんだが翔はひたすら読み侑める。

 

 

「…焼き土下座」

「どうやって土下座させるつもり!?」

さっきから凛のツッコミが激化している。

いつもはツッコミの翔だが、ボケるときはボケるのだ。

 

 

 

 

「…そういえばさ、ガイアメモリを郵送で運ぶってどうなの?絶対危ないよね」

「まぁそうよね、でも細かいことは気にしない!あの仮面ライダーブレ〇ドは中間、終盤の強化アイテムを普通に郵便で渡したからそのリスペクト!」

「なんでそんな変なこともリスペクトしてるのこの作品!?」




ということで第八十話でした!

ついに翔くんが開放!
真姫ちゃんの想い!
そして仮面ライダーブレイドオマージュの郵送での強化アイテム!

色々あった今回、次回は学校お泊り編!
前回も言った通り、とあるゲストが…!

それでは最後にこちらのコーナー


ゼロな二人〜小ネタ集〜


何故、風野は火力として炎のガイアメモリを選んだのか、その理由としては2つ
一つは風野はイ〇イレのファイ〇トルネードを使うため
もう一つは、というよりこっちが全体の6割を占める理由なのだが、風野の火事で死んでしまった姉、左炎人の名前部分の「炎」から来ている。



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年齢C!?〜合宿事件簿その1〜

第八十一話です!


今回は以前から言っていたゲストが最後の方に出てきます!

誰でしょうか?

そしてヒートメモリの初出番!
それではどうぞ!


真姫との事件から3日が経った。

 

真姫も正常に戻って翔にも日常は戻ってきたのだが…

 

 

「…もう!全然学習してないじゃん!!!」

翔は呆れたように怒った。

風野は勉強机に向かって大急ぎでペンを走らせている。

 

 

夏休みの学生の一番の宿敵、「夏休みの課題」

 

風野は実は宿題を一切していなかったのだ。

まぁいそがしかったのもあるが、十分にする時間もあったし、もっと言えば三年生で受験も近いため、家庭学習が主体ということで宿題はあまり出されていないのだが、一日で終わらせるには苦戦するとも言える量だった。

 

 

「だって!宿題少ないって聞いたから安心してたのよ!」

「でもなんで今まで手を付けなかったの?」

「ダハッ…!」

風野の傷がえぐられた。

しかしペンのスピードは止まらない。

 

 

「sin60で…この問題がCosα90……アハハ!簡単よ簡単!一学期期末テスト首席の実力を舐めないでほしいわぁぁぁ!!」

 

なんだこいつ

 

そう思いながら冷たく目を細めて翔は明日の準備の確認をしようとリビングに戻った。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

完全に晴れた空。

翔は風野と共に音ノ木坂についた。

 

 

終盤とはいえ、夏休み期間。

中にいる生徒数は減っており、部活動の人しかいない。

 

二人はマネージャーとして、会場などの準備があるため、まずは体育館で準備を始めた。

 

 

 

「…やってるわね」

 

 

体育館の扉が開いた。

声の主は南ことり…ではなく南つばめ。

つまりことりの母兼、理事長だった。

 

今回のお泊りレクはつばめに相談を行って結構したものであり、日をまたいでμ'sに付きっきりで共に行動するのだ。

つばめには正直感謝しかない

 

 

 

「あ、ことりちゃんのお母さん!」

「おはようございます、理事長さん」

「…おはよう、風野もそう硬くなくてもいいわ、バスケの準備?」

「うん!あ、ことりちゃんのお母さんもやる?」

翔は無邪気そう且つ、キラキラした目でつばめを見つめ、あまりの眩しさにつばめは目を塞いだ!

 

 

「えぇ!?祖、そうね、私は遠慮しておくわ…こっちも仕事があるし」

つばめは「ごめんね〜」と謝って理事長室に逃げた。

 

 

 

「…翔、だからあんた監禁されるのよ」

「ほぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

そして三十分後、

 

 

「全員揃ったわね、じゃあこれからスクールアイドル研究部、レク合宿を始めます!」

 

全員が揃い、お祭りムードになった。

 

そんな中、にこは風野の服について話した。

「…ねぇ風野、その服は?」

風野が着ていたのは、黒をベースとして肩部分は赤いジャージの…

 

 

 

 

 

「いやそれ、ス〇ムダンクの湘〇のジャージですよね!?」

 

 

「えぇそうよ、最近作者がス〇ムダンクにハマっているから。あ、ちなみに作者は中学校のときにバスケ部だったのよ」

 

 

穂乃果「そうなの!?」

 

「えぇ、入学から三ヶ月だけ」

 

 

作者「やめろ風野!ワイの古傷をえぐるな!!」

 

ことり「やめたげてよぉ!作者のライフはもうゼロよ!」

 

 

 

ココだけの話 作者はバスケ部時代(二ヶ月経過後)ルールがわからず、相手と体で接触するスポーツが苦手で、早く帰りたかったので練習中に{一時間〜二時間}もの間、トイレに籠って歌ってました(マジ)

 


 

 

 

 

バスケをやった後、色々とバレーや卓球なども行った。

ちなみにサッカーもやったのだが、風野と翔のイ〇ズマイ〇ブンのシュート合戦になってしまったのは言うまでもないだろう。

 

 

昼飯はそれぞれ弁当を持ってきており、そのまま午後へ

午後は研究部に集まってまずはトランプ。

 

 

「…負けたァァァァァ!!!」

 

翔 敗北!

 

いつものごとく、最初からのジョーカー!

これがジョーカーに愛された男なのだ!

 

一応、下から二位は海未。

まぁ言わずもがな顔で速攻バレるのだ。

「わ、私が二位…」

落ち込んだ様子で下をうつむく。

 

あ、ちなみに一位は希でした。

なんか、カードを引くたびに占いをしていて、もはや一人でトランプRTAをしていた。

 

そんな中…

 

「………」

 

 

真姫は一人、憂鬱そうな顔で椅子に座りながら窓を眺めていた。

 

 

 

「?(真姫ちゃん……)」

みんなが楽しむ中、翔は真姫に気づいたが、どこか違う空気がして話しかけることができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音ノ木坂 校庭

 

 

 

 

 

昼からの部活はなく、中にいるのはつばめとμ'sメンバーと翔だけという状況。

 

 

 

 

夕方のカラスの鳴き声、

飛翔するカラスの黒い影が地面に映る中、一つの足が現れた。

 

 

足から判明する体、

 

片眼鏡をした一人の若者

 

 

「…ここにするとしますか」

音ノ木坂の校庭前にて一人の男が侵入した。

塀を軽々とジャンプで登り、着地すると同時に、顔を上げ、片眼鏡のクイッと上げた。

 

 

「…ここでしたらバレないでしょう、あまり学校に人がいるとは思えませんし、校庭には誰もいない今が好機」

 

物陰や木の背後に身を隠しながら進んでいく。

すると、動物小屋で立ち止まった。

 

 

「ビンゴです」

彼がそう言うと小屋の中にいる動物の一体、オスの白いアルパカは「ふぇぇ〜?」と可愛らしい声を出した。

 

 

 

 

 

 

 

Change

 

 

 

 

無機質な機械ボイスとともに取り出したのはガイアメモリ

そして四角い謎の機械を取り出してアルパカの首に当てると、突如としてアルパカが苦しそうに暴れ始めた。

 

 

 

「ブモォッ!」

メスの茶色いアルパカは隣で寝ていたのだが、異変息づいて目を覚まし、男に威嚇し始めた。

 

 

「…逃げるとしますか、それでは」

男は数歩離れると、ダーツのようにメモリを投げて、メモリは生体コネクタに命中し、吸い込まれていった。

 

 

 

 

「…やはり適正しましたか」

 

 

そう言って男は音ノ木坂を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…もうそろそろご飯作ろっか」

17時半となった、

まだ外は明るいが、もうそろそろお腹も減ってきた。

花陽はずっと持参してきたおにぎり食べてるけど「お腹すいた」と言っている。

この子の胃袋は本当にどうなっているんだ?

そう考えながら風野はワクワクしながらμ’sとともに家庭科室に向かう。

 

「…風野、あなたは今回見学よ」

「は?なんで!?」

「あんなの食ったら溜まったものじゃないにゃ!」

「別な意味で飯テロだし…ちょっとにこちゃんが吐いてる!」

風野に料理をさせてはいけない。

というか夏合宿のときに風野の料理を食べたにこは吐いたし…

 

KAZENO〜奴に料理されたら終わり〜

 

 

その場にいる本人以外がそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パギャァァァァ!!!!」

 

 

 

 

叫び声がした。

異形なる声。

 

驚いた全員は声の方を振り向いた。

 

 

「…アルパカ?」

「アルパカはこんな声ではいつも鳴かないけど…」

花陽はアルパカの飼育をしているからか、そう判断したが不安なものである。

じゃあ一体…

 

 

 

「行ってみるわよ」

風野を筆頭に声がした屋上に向かった。

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

息切れているはなよを連れ、μ's全員は屋上のドアにたどり着いた。

 

 

「…なにかいる」

翔と風野が耳を澄ませている。

息を揃え、合図を出して扉を開けようと目線で訴えた。

 

 

「3で行くよ、1,2」

 

 

 

「3!」

 

 

 

バンッ!

 

力強くドアが開いた。

 

 

 

「…グガッ?ウゥ…

 

 

歪んだ目、交互に何度も曲がり狂った矢印の肩パッド。

赤と黒の崩れ落ちそうなボディな怪物

「!!逃げて!!」

 

すぐに反応した風野、二人は飛び出すと翔がすぐにドアを締めて隔離。

風野に飛び出したチャンジドーパント。

素早く回し蹴りをしてカウンターを決めるが、さほどダメージはなく一秒ひるませた程度、だがそれだけあれば十分。

翔の方に逃げ、二人はドライバーを装着してガイアメモリを…

 

 

 

 

ピカッ!

 

 

 

右側の矢印が光った。

 

 

 

 

 

「なになに!?」

「わからない、でも!」

二人は目をつぶる、しかし風野は手にあるメモリを起動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョーカー

 

 

 

「…え!?相棒!?」

翔ば真っ先に自身のメモリを見て驚いた。

 

そう、風野が起動したのはジョーカーメモリ、翔が持っていたのはサイクロンメモリ。

 

メモリが逆になっていたのだ。

 

 

「どういうこと!?メモリが入れ替わってる!?」

驚く暇も与えないスピードで二人に突進するドーパント。

 

翔は左方向に急いで逃げ、風野は屋上をつなぐドアの部屋の壁をキックで上に登る。

 

 

「…しょうがない、こっちよ!」

風野は右腕にとあるものを嵌めた。

それはマキシマムドライブ時につかうメモリスロット。

 

生身での人間の場合、ガイアスロットというものだ。

 

 

ヒート

 

 

メモリを装填した瞬間、「コネクト」という機械音声がなり、風野が手をかざすと火の玉が現れてそれを狙うように意識をドーパントに集中させて放つ。

 

 

「ボルカドロー」

 

 

 

そう言い放ち、放たれた玉はドーパントに直撃。

ノックバックされてその間に翔と風野は互いのメモリを戻して構える。

 

 

「すごい、今のなに!?」

「ヒートメモリを使った応用よ、炎を生成して使えるわ。けど、結構体力消費が激しいわね、さすがに変身時のシステムだけはあるわね」

 

互いに顔を見合わせてメモリを出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔!風野!これ使って!!」

 

 

そこに、にこ 真姫 凛の三人がおそらく億条前の物置にあった剣道の木刀二本と木の机を持ってきた。

背後からは「やめなさい!にげて!」と恐らく三人に言う絵里と海未の声。

しかしそれは絶好の鴨、

 

 

 

「危ない!」

ドーパントは三人に向かって突撃をしてきた。

 

翔は急いで真姫から木刀を奪ってバットのようにして振る。

ビビってしまったのか三人は尻餅をつき、にこと凛は互いに手を握り合っている。

 

 

バコッ!

鈍い音がして潰れたバット、なんとか守れた。

 

 

「戻って!早く!」

にこと凛、真姫はその言葉に翔の焦りを感じて早く戻ろうと立ち上がった。

 

 

「あっ」

 

真姫が走りながら転んだ。

好機、と言わんばかりにドーパントの左側の矢印が光った。

 

 

 

 

 

それは光線のように真姫と置かれた机の2つに向かった。

 

 

 

「!危ない!」

翔は真姫を庇うように前に出た。

すると、光線は狙いを変えて翔と巻の方向へと二本が一本、一つの極太に…

 

 

 

「…ごめんなさい

真姫は青ざめて、翔を背後から抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

貫通し、二人は蠢くように地に倒れ、爆発音がなって辺りに白い煙が…

 

 

 

 

「翔!!!」

風野は叫んだ。

ヒートの消耗で体が素早く動けなかった。

降りてきた頃には光線が二人にあたった後。

 

絶望の表情を浮かべる中、ドーパントは屋上から飛び降りて去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「…翔…?ねぇ、ねぇって!」

辺りの煙が晴れていく、しかし風野はそこで衝撃を見ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「かけ…って真姫ちゃん!?」

先に見えたのは真姫。

しかし明らかに背が縮んでいる、それに年齢も若返っているような…

すやすやと可愛いく眠っていた。

 

 

 

 

「…真姫ちゃんが、小さく……って、翔は!?」

急いで翔の安否を確認する。

手探りで地面を触ると、人肌の感触が

 

 

 

「翔!無事かし…ぇ……誰」

 

困惑した表情で翔を座りながらのお姫様抱っこで見つめた。

 

 

しかしそれは170CM後半と風野より大きい身長で、黒い帽子を被った男。

今の翔とは似つかない顔立ちの人物。

 

しかし、首元には風野と同じ方の色違いであるペンダントを…

 

 

 

 

 

「…ん?姉ちゃん」

 

彼は目を覚ました。

風野を翔と同じく「姉」と呼んでいるが、翔は「()姉ちゃん」と呼ぶはずだ。

 

 

 

「…ありゃ?姉ちゃんが若返った…?てかここ音ノ木坂じゃ………え?おい、大丈夫か!?」

彼は倒れた真姫?を心配してさすった。

 

 

 

「…ん?……だれ?おにいさん」

真姫?は目を擦って上半身を起き上げた。

 

 

「俺か?俺は

 

 

 

 

 

 

 

左翔だ」

 

 

 

 

 

「…は?」

風野はすっとんきょうな声を出し、ドアを開けてみているμ'sメンバーも驚いていた。

 

 

 

「うん、翔おにいさんありがとう!私は

 

 

 

 

西木野真姫!よろしくおねがいします!」

真姫?は可愛らしく笑い、はにかんだ。

 

 

 

 

「…ねえ、かっちゃん」

「これって…」

希とことりが出てきて、次に凛、花陽が来て最後にその他のメンバー。

全員信じられないという顔だ。

 

 

「真姫ちゃんと翔君が…」

 

 

 

 

「入れ替わってるぅぅぅ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

OP ~Realize(Re:ゼロから始める異世界生活 二期1クールOP)~




第八十一話でした!


左翔(未来)参戦!
西木野真姫(幼少期)参戦!


ということで、ゲストは幼少期の真姫と、Aqours編の翔でした!
設定として、Aqours翔は記憶を取り戻してからある程度経過しているという設定です!

そして、中盤頃に出てきた謎の影…
その正体は二期で明かされます!


ということでこちら!


ゼロな二人~小ネタ集~


メモリスロットとガイアメモリ


メモリスロットとは、本来変身時のマキシマムドライブで使用しますが、風野が持っていたのは改造して腕に装着できる携帯版。

メモリによって様々な変化があり、ヒートの場合は簡単な火の操作や多少の生成が可能で技として「ボルカドロー」を使用可能で、うまく使えばこれだけで撃破も可能だが、体力消耗は激しめ。
サイクロンの場合はヒート同様の風版、ジョーカーの場合は単に身体強化が入り、物理攻撃全てにメモリ浄化後からが働くようになる。



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交換A〜隠された力、未来への道しるべ その2〜

第八十二話です!


す゛み゛ま゛せ゛ん゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!゛

期゛末゛テ゛ス゛ト゛で゛遅゛れ゛ま゛し゛た゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!゛



それではどうぞ!


「お、お茶です…」

「何も、気なんて使わなくてもいいのに、まぁサンキュ」

 

部室内

 

 

海未は訪れた未来の翔と、先ほどの事件を話して出てきた南つばめ。過去の真姫にお茶とオレンジジュースを出した。

 

「え〜、私みかん嫌い」

「そ、そんな…」

真姫が出されたオレンジジュースにムッと頬を膨らませた。

いつもの真姫とは信じられないほど精神が幼くなっている。

 

「…しゃーねぇ、なんか果物とかないか?」

「果物?…あ、そういえばことりちゃん、おばあちゃんの家からフルーツもらってきたんだよね?」

「え、う、うん。たしかりんごとか色々…」

「なら丁度いい、家庭科室となんか一つ、借りるぞ」

翔はことりとつばめを連れて家庭科室に行った。

 

 

 

 

 

 

「…ねぇ、本当に翔くんなんだよね?」

「あぁ、じゃなかったらそれ以外の何者なんだ?」

「…まだ信じられないわ。なにか、これから起こることを教えてもらえないかしら?」

つばめの発言に翔は困った発言をした。

「い、いや、未来のことを言ったりしたら、それこそタイムパラドックスとかが起きて未来が変わっちゃいますよ」

「タイムパラドックス…たしかに、じゃあどうやって確かめたら…」

 

「それを今から簡単な料理で証明しますよ、そのためにことりを連れてきたんですから」

 

 

親子二人は「?」となりながら、家庭科室に入る。

 

 

 

「…よし、冷蔵庫…だったか?」

つばめは「えぇ」と言い、翔はゆっくりと冷蔵庫を開けた。

 

 

「…あー…りんご、あとぶどうか………お?トマトじゃないか」

 

翔は色々な果実に目を重ねたが、最終的に取ったのはトマト。

 

 

「予定変更、こっちにするか。あ~でもりんご食うかな?」

翔はトマトとりんごを取りだし、二つを目の前で洗うまずはヘタを取ったトマトをボウルに入れ、擂り潰して液状にすると、一人用の鍋にそれを流し込み、火を着火した。

 

 

 

 

「…今だな」

翔が取り出したのは「金平糖」

これを見たことりは、はっとした顔で察した。

 

 

「お母さん、彼…本当に翔くんだ」

「…え?なんで?」

「メイドカフェで働いてたからわかるの、翔は金平糖を入れて料理するの!だから本物だよ!」

 

翔は手作業をしながらその様子を聞いて、ニヤッと笑う。

 

そして火に注意を起きながら平皿に器用にカットしたうさぎりんごを乗せていき、完成した。

 

 

 

「…12人分、全員分だ」

 

このりんごは翔だという証拠の決定打となる。

「…あの器用さ!間違いない!翔くぅん♡」

包丁をしまった翔にことりは抱きついた。

 

「ちょっ…!おい!」

包丁が無いとは言え、料理中は危ない行為だ。

何とか倒れそうになる体をこらえ、ことりのおてごに軽くデコピンをした。

 

 

「ヒィ…!♡」

「なんで喜んでんだよ!おいつばめさん、貴方の娘変態じゃないですか?」

深刻な顔をしながら翔はつばめに聞いた。

 

 

「…そうかも、こんなこと翔くんにしかやらないもの」

「親公認かよ…」

 

 


 

 

 

 

 

「…うん、美味しい!」

トマトジュース、そしてカットうさぎりんごを作った翔は部室に戻り、りんごを食べながら話をしている。

ちなみに真姫は嬉しそうで、翔に懐いたのか翔の膝の上に乗っている。

 

 

 

「…なるほどね、そう考えたら風野が言った通りに真姫と翔の年齢が入れ替わった…いや、吸われた分の年齢が行き来したのかも」

「…俺は16才だ。真姫、何歳か分かるか?」

「ん?9才!」

「ってことはビンゴね」

風野は分かったことを書き記していった。

 

 

「…やつは物や人を違う物体に変える力を持っているみたいね」

 

「だとしたらかなり面倒だな…戦うとしたら校庭のグラウンドか…」

「?なんで?」

穂乃果はいまいち訳が分からないのか、質問をした。

 

 

「…考えろ、一個でも物があったら何かに変えられて、相手のアドバンテージになる。それどころか場合によっては年齢を変えられる可能性だってある。恐らく、姉ちゃんが言ってた通り、左の矢印が光ったら年齢変化、さっきのが当たってたら真姫と机の年齢が変わっていたかもしれない」

「………なるほど?」

 

多分理解してないな…と思いながら翔と風野は諦めている。

 

 

 

「…というか、理事長の判断として合宿は続行でいいんですか?」

「別に、解散した方がいいと思ってるけど、言ったところで貴方達はそれを聞いて帰るとでも?」

「確かに…」

 

合宿は続行だ。

とりあえず、ドーパントに会っても戦えるように翔(調理)班と風野班で分かれることになった。

先に翔達の調理班メンバー、翔、花陽、にこ、希、ことり、つばめが温泉に向かうことに。

 

 

 

「未来の翔くんねぇ…」

午後六時半、かすかなる夕暮れの中、希は歩きながら翔をじんまりと観察している。

 

「…あんまり覗かないでくれないか?つばめさんもなんか言ってくれよ」

「ウフフ…」

つばめはその様子を微笑んでみていた。

 

 

 

「…じゃなきゃお前の年齢をここで叫ぶ」

「やめなさい(ガチトーン)」

 

思いっきり背後からアイアンクローを食らった。

鉄拳制裁!

 

 

 

「…未来か、未来では私達はどうなってるの?ってあ、言えないんだっけ」

「あぁ、これで歴史が変わったりしたら今の俺だって消滅するかもしれない、けどこれだけは言えるな。自分の意志から逃げるなって」

「……!」

 

何かを思ったかのようにことりは息を呑んだ。

その様子をつばめは先程とは違う真剣な眼差しで見ていた。

 

 

「…なに暗い顔してんのよ」

にこはことりの背中をやさしく叩く。

 

 

 

「伝えないといけないことがあるんなら、早めに言ったほうがいいわよ。私だって私だって…それが」

 

 

 

「にこちゃん…?」

花陽が先に、そこから全員が気づいた。

にこが涙を流していることに

 

 

 

「…パパに、伝えたいことがあったけど……言えなくて…」

 

「にこっち…」

 

 

にこは過去に仮面ライダーであった父を失っている。

しかも遠方、翔が過去に在住していた沼津。

 

 

「…何落ち込んでんだよ」

翔は立ち止まって、にこと並ぶと彼女の頭をを軽くチョップした。

 

 

「にこ、アイドルは笑顔だろ?笑えよ」

無理矢理にでもと翔は手でにこの頰をもみ、強制的に笑顔を作らせた。

 

 

「ちょっ!何すんのよこの変態!」

にこのキック!

下から上に勢いよく蹴り上げる足は翔の…!

 

 

 

 

 

「コチーン!」

 

 

 

 

金的ヒット!

 

 

 

 

 

「だぁぁぁっっ!痛ったぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

「何いい感じに私の肌触ってんのよ!天罰よ天罰!」

 

男性の読者なら金的がどれだけ痛いかご存知のはずだろう、

翔はお約束のよう、地面に転げ回り股間を押さえている。

 

 

 

 

「…やられたらやり返す、倍返しや!わしわしMAX」

 

敵討ちかのように希がわしわしMAXを悪魔的な笑いを見せながらにこに繰り出した。

 

「ひやっ…!」

 

効果は抜群だ!

 

 

「…ねぇ翔くん、私もワシワシしたいな……」

「なんでだよ」

いやいやそうなツッコミ

 

 

 

「わ、わたしは……翔くんだったら………その…わしわしされても……」

 

「花陽も何とち狂ってんだ!?ここには変態しかいないのかよ」

 

可哀想、そして若干引き気味な目で助けを出してもらおうとつばめを見る。

 

 

 

 

「……♪」

 

 

 

つばめはのぞみのようにわしわしの体制を取って翔に近づいてきた。

 

 

 

 

「…使えね〜!にこ、逃げるぞ!」

翔はにこを希から引き剥がし、お姫様抱っこをして銭湯まで走る!

 

 

「か、翔!?」

「あ〜!にこっち翔を寝取った!ヤルで〜みんな!!」

 

「「「はい!」」」

 

 

「ぬわぁんでよぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 


 

 

 

 

 

 

なんやかんやあって銭湯から帰ってきた翔班。

 

音ノ木坂に戻ってドーパントに注意を起きながら料理をしているのだが…

 

 

 

 

「…す、すごい」

 

 

翔は料理の腕は小学時代より更に拍車がかかって進化しており、無駄な手間がなく、それでいてかつ慣れた動きでどんな工程ももこなしていた。

 

 

「まぁ、相変わらず姉ちゃんの料理は進化しないしな、てかなんとなく酷くなっている気がするし…」

 

数名がその風野の料理を想像する中、にこは夏の事件があったからか、思いっきり吐いた。

 

 

 

そして完成。

 

唐揚げ定食&つけそば(冷)

 

 

 

「…あの、翔くんって飲食業界から声とかかかったりするの?」

 

「ん〜、まぁあるっちゃあるけど断ってる、香港の結構有名な企業と、静岡にある有名なホテルからな。まぁ俺が得意なのはあくまでも家庭料理だからな、一応高級料理も作れはするけど」

 

「…就職先は飲食関係かしらね」

「しないっすよつばめさん。俺の夢は決めてるんで」

「夢?」

「…ま、それは未来の俺を見ていけ」

あとはラップをしてエプロンをはずすだけ。

 

ラップを全部かけたその時…!

 

 

 

 

 

 

 

「うぎゃぁぁっらぁぁぁぁぅ!」

 

 

 

 

またもや屋上で声がした。

 

 

 

「…きたか、まぁ一人のほうが殺るとしたら戦いやすいな。行ってくる」

「……気をつけなさいよ」

にこの言葉に翔は後ろを向きながらサムズアップをして家庭科室から出た。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャドンッ!

 

 

屋上への扉がひらた。

目の前には先程と同じドーパントが

 

 

「…まずは様子を見るか」

 

 

 

翔が取り出したのは

 

 

 

メタルメモリ

 

 

メモリを風野同様に巻いてある左腕のガイアスロットの装填し、メタルの効果を得た。

 

 

 

メタル コネクト

 

 

先制を取るのにメタルメモリの効果で鉄を生成しそれを加工、スローイングナイフを獲得するとすぐさまそれをドーパントめがけて投げ、命中すると次は、タクティカルナイフを生成して首に斬りかかる。

 

 

 

ザシュッ!

命中、良いダメージが入った。

メタルメモリで作成した武器はドーパントに対して、人間以上にダメージが入るような効果を付与しているため、生身での戦い時にもかなり重宝するのだ。

 

 

 

「…動くな」

翔はドーパントの背後に近づき、左腕で首を絞めると右手にあるナイフで胸にナイフを当てる。。

 

 

怯ませるため、蹴り技で転がせようとした瞬間!

 

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!

 

 

 

 

銃撃

 

 

 

 

 

 

「っ…」

銃の音が聞こえた瞬間、すぐに体制を解き、距離を取る。

 

 

 

牽制として、地面に打たれたようだ。

距離からして大体右一キロの大きなビルの屋上。

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、ここだとまだいるもんな…

 

 

 

 

 

 

 

 

グレネード」

 

 

 

 

 

「…」

翔が気配に気づき、すぐに見つけると彼と目線があった。

 

彼こそ、アルパカをドーパントに変貌させた張本人。

 

 

 

 

 

 

 

財団X テラー隊第二隊長、迅雷のグレネード

 

 

 

グレネードは防弾チョッキやコンバットジャケットを身に着けており、手に持つ武器はボルトアクションスナイパーライフル。

 

グレネードは悪そうな笑みを受かべるとその場を去っていった。

 

 

「…逃げたか」

「グラァァァ!」

 

 

 

ドーパントが隙をついて校庭に逃げ出すため、身を投げた。

「…まずい」

 

スローイングナイフを生成した後、ドライバーを装着し、ガイアメモリを装填しながら身を投げる。

 

 

 

「変身」

 

 

ジョーカー

 

 

空中で仮面ライダージョーカーに変身すると、スローイングナイフでドーパントの足を狙い、体制を崩させる。

 

自分だけはきれいに着地し、ドーパントは倒れるように落ち、結構ダメージになっている。

 

 

 

 

 

「…さぁ、お前の罪を数えろ」

ジョーカーはメタルメモリを外し、接近戦で戦う。

 

 

 

 

ボゴッ!バキッ!

 

 

 

拳のぶつかり合い。

ドーパントは次にキック主体で攻めていき、ジョーカーの先手を取るが素早く対処

 

足をつかんで投技で上空に飛ばした。

 

だがそれをわかっていたのか、ドーパントの能力が発動。

近くにあったベンチをいれかえて上空からうまいこと着地。

しかもジョーカーの背後を取った。

 

 

 

「まずっ…!」

身構えることが出来ない…!

ジョーカーの腰にパンチが入る。

クリティカルのようで、前に吹っ飛ばされて転がってしまう。

 

「…クソ!」

拳で自身の胸を殴って奮い立たせながら立ち上がる。

 

 

 

 

 

 

 

「ホ◯イトボールっ!」

 

 

そこに火の玉がW文字を描きながら飛来し、ドーパントに衝突した。

 

こんなの出来るのは彼女しかいない。

 

 

 

「…帰ったか、姉ちゃん」

「ゲームセット!私のド◯ベース見たか!」

「懐かしいな…それw」

風野だ。

フロアがりのため、頭にタオルを巻いており肩をブンブン回している。

 

 

「ダダダダァァァ!」

 

「……おー、キレたキレた。共闘…するか?」

「えぇ、頼むわよ、私の弟!」

 

 

サイクロン

 

 

 

「変身!」

 

仮面ライダーサイクロン。

 

風と未来の切り札。

二人の共闘が始まる!

 

 

 

「…姉ちゃん、今回俺は本気では戦わない」

「は?翔、あんた本気で…「こいつは、姉ちゃんでも倒せる」へ?」

「…なんなら、さっき助けなくても瞬殺は行けた。特訓だ、俺はサポートに回る」

 

「こいつイキってない…?まぁいいわ。バックダンサー翔!」

「…言っとけ」

まずはジョーカーがパンチなどの打撃を躱しながら左足を蹴り、体制を崩させる。

 

「…ハァッ!」

サイクロンは手刀で右腕に攻撃して切り裂くように打ち込んだ後、腹部にキックを押し込んだ。

 

 

「…これで!」

サイクロンは上空からパンチを繰り出そうと、体制を取る。

 

 

 

ピカッ!

 

 

ドーパントが危険を感じて矢印を光らせた。

先ほどのベンチと場所が入れ替わり、サイクロンはそのままベンチにパンチを繰り出した。

 

 

「…!やっぱり物の場所をを変える能力みたいね、うざったいわ…!」

サイクロンは怒りを込めたため息をすると、ジョーカーがそこに駆け寄る。

 

 

「姉ちゃん…

 

 

 

 

 

 

力、隠してるだろ?」

 

 

「………うん」

 

何か心当たりがあるのか、ジョーカーか問い詰めてサイクロンが頷いた。

 

 

 

「見せてやれ、姉ちゃんの切り札を!」

 

「……仕方ないわね、みんなも見てるみたいだし」

 

 

学校の3階の窓からは温泉組と合流したμ's全員とつばめが心配そうに二人を見ていた。

 

 

 

 

「やっちまえ!」

 

「えぇ!合宿で身につけたもう一つの力…!緋道、風野流

 

 

 

 

 

 

 

分身の術!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回りに竜巻が起こり、風野が包まれる。

 

 

 

「…!これだよこれ」

 

ジョーカーはサイクロンが起こした風の強さに顔を腕で押さえていて、風の強さを肌で感じていた。

 

 

 

「さて」

 

 

 

次の瞬間…サイクロンは……

 

 

 

 

 

「「「行くわよ!」」」

 

 

 

 

三人に分身していた。

 

 

 

 

 

「!?風野が増えた…」

窓から覗いていたうちの一人、にこは真姫をだっこしながら口をパクパクして驚いていた。

幼児化した真姫は「おぉ~」と驚いて無邪気に笑っている。

 

 

 

「フンギャロォォッ!」

 

 

ドーパントが分身したサイクロンズに飛びかかるが、軽々とサイクロンズは躱し、サイクロンABが空中、サイクロンCが陸上からヒートメモリで作成した火の玉を放つ。

しかし、仮面ライダーに変身をした状態のためかなり巨大化しており、人一人分の大きさだ。

 

 

 

「ボルカニック•ランス」

「ボルカニック•アロー」

「ボルカニック•アレイ」

 

火で作った槍、弓矢を空中から。

モーニングスターを陸から攻撃し、ドーパントに途轍もないダメージを与える。

 

 

「…なるほどな」

 

ジョーカーは何かを理解したのか、思った後にすぐサポートをまた入る。

 

 

「姉ちゃん!空中に浮かせるから決めろ!」

「…了解!」

 

サイクロンの分身が消え、一人となったサイクロンはジョーカーがアッパーでドーパントを空中に浮かせた所を狙い、ギリギリまでにサイクロン、ヒートで二刀流を作り出し、サイクロンメモリをメモリスロットに装填した。

 

 

 

 

サイクロン マキシマムドライブ

 

 

 

スタァァ!バーストストリームゥゥ!CH!!!」

 

 

 

風と火の二刀流でのスターバーストストリーム。

切れ味のあるサイクロンでの剣が切った跡に炎の物理火力が高い剣が入り、大ダメージとなる必殺技!

 

 

 

 

「ホルビィィィ!」

 

 

 

ドーパントがメモリブレイクを食らった。

空中に倒れてからメモリが排出され、元の姿に…

 

 

 

「…!アルパカ!?」

 

正体であったアルパカに衝撃を隠せなかった風野。

μ'sらも驚いた様子だ。花陽に至っては卒倒しそうで…

 

 

 

シュゥゥゥゥ……

 

 

破壊されたチェンジメモリから細やかな光の粒が現れた。

それはジョーカーと真姫に飛んでいき、互いの体に入っていった。

 

 

 

 

「んぉっ!?」

「綺麗………っ!?」

 

 

突如として真姫は苦しみ始め、にこの腕の中で暴れてしまい、地面に倒れる。

 

 

 

「真姫!?」

にこがすぐに真姫を呼び掛け、回りもそれに加わる。

 

 

 

「……?ねぇ、おっきくなってない!?」

 

 

真姫の体が大きくなってきた。

身長が伸びていき、大体160cmとなると止まり始め、1cmほど増えて元通りになると真姫が目を覚ました。

 

 

 

「…あれ?何が」

 

 

「あ!戻りました!」

海未が嬉しそうに泣き出し、ことりは「そんな大袈裟な…」と返す。

 

 

「…えっと、何があったのかしら」

「真姫ちゃんが幼児退行したんだよ!」

「はぁ!?」

真姫はあり得ないと言わんばかりの表情で回りを見た。

 

 

 

「…で、でもちっちゃい頃の真姫ちゃんも…可愛かったよ?」

花陽は真姫を気にかける発言をしたが、逆効果だったようで、逆に真姫に辱しめを与えてしまい、頬を赤く染めた真姫は勢い良く立ち上がって「モウシラナイ!」と地団駄を踏んで部室に戻っていった。

 

 


 

部室内

 

 

 

真姫達が戻った後に左姉弟も合流。

翔の姿に驚く真姫だった。

 

 

 

「…つまり、多分翔はライダーになっていたからまだ戻れない…と?」

「恐らくな、けど1日しない間には戻りそうだ」

「…?なんで」

「何となくさ、それに少しずつ記憶があやふやになってる。まぁお前らの記憶はまだあるが…」

 

 

その言葉を聞くか否や、となりに座っていたことり、希が距離を積めてきた。

 

 

「…なんだよ」

「さっきから思ってたけど、この翔くんも有りだなって…♡」

「かわいいよりかっこよくなっとる、真姫ちゃんもそう思うやろ?」

「…え?…えぇうん……」

 

真姫はボーッとしていたのか、空返事だ。

それに気づいた翔は、何か疑問に思ったのか風野達に質問をした。

 

 

「なぁ、今日って何日か?」

「え?…2015年8月28よ」

「そうか…なるほど」

翔は立ち上がると、真姫の目の前に立ち連れ出した。

 

 

「先に飯食っといてくれ、かけそばはレモンがおすすめだ」

「ま、真姫ちゃん!?」

「!?」

驚くメンバーを横に、お姫様のように抱かれた真姫は頬を赤くしながら混乱していた。

 

「…真姫、借りるぞ」

勢い良く走り去り、希とことりが急いで着いていこうと部室を出たが、すでに翔達の姿はなかった。

 

 

 

「…私達もやってほしかったな……」

ことりは残念そうに膝に手を着いた。

 


 

 

 

音楽室

 

 

「奇跡それは~今さここなんだ~」

音楽室で鳴るピアノ。

翔はピアノを弾いていて、それを聴くように真姫はピアノから離れた席で聴いていた。

 

 

 

 

演奏と歌が終わると、翔は座りながら真姫の方を見た。

 

 

「…上手ね」

「そりゃどうも」

翔はピアノから離れて真姫の近くの席に座ろうとその方向に向かう。

 

 

「…」

真姫は少し苦しそうな顔をして席を離れようと立ち上がる。

 

それを阻止するように翔は真姫の手を掴んだ。

 

 

 

「気にしてんだろ、監禁」

「…………」

真姫は黙ったままで、翔は真姫を再度向かい合うように座らせた。

 

 

「信じろよ、俺を」

翔は被っていた帽子を取った。

 

 

 

「……でも私」

「あのとき、俺は許しただろ?」

「でも!…許せないの私……あなたにあんなことをさせて……」

「…そうか」

翔は帽子に息を吹き掛けると真姫に被せた。

 

 

「俺はな、お前を一度も迷惑と感じたことはない」

 

「……嘘よ、あんなこと」

「嘘じゃねぇ、じゃなきゃこんなこと言わん。それどころか嬉しかった」

 

「嬉し…?」

真姫はまだ認められないのか、首を振って「違う」とサインを出した。

 

 

「俺をこんなに思ってくれるからだ。俺に母と父はいない、それは知ってるよな?」

「…うん」

 

 

 

「確かに姉ちゃんからの愛は、有り余るほどもらってる。けどあれは恐らく風野の本心じゃない」

「…?」

「姉ちゃんは俺を失うのが怖いんだ。だから過保護みたいな様子なんだと思ってる。でも真姫は、俺といたかったから監禁した…俺も本心は真姫と一緒にいたい、まぁそれはみんなに限らずだが……」

 

「翔…」

 

「もう、落ち込むのは止めだ。笑った顔、見せてくれ」

 

もう真姫の心には涙が貯まっていた。

それが一気に崩壊し、真姫は翔を抱き締めた。

 

 

「…ありがとう………!」

涙を流しながら、真姫は泣き崩れ、翔は真姫が被っている自身の帽子を取って頭を撫でた。

 

 

 

「…いい笑顔だ、真姫」

 

 

あれから数分し、真姫が泣き止むと、翔は真姫を抱き離した。

 

 

 

「…ねぇ、この曲は貴方が作ったの?」

 

「?あぁ、なんなら今の俺の歌詞ノートにもあるぞ」

「…教えて、何て言う曲か」

「……わかった、kirakira sensation.って曲だ」

「…なるほどね、せっかくだし聴いていってほしいわ。私の曲も」

真姫はピアノ椅子に座り、演奏を始めた。

 

 

 

 

「さぁ~夢を~叶えるのはみんなの勇気~」

 

 

 

「…!」

翔の脳内に何か、白黒の景色が写る。

 

μ's全員が踊っており、それを茶色と紫がかった髪で、髪のような女性と見ている景色…

 

 

 

 

「…僕たちの季節~………え?翔?」

 

演奏が終わり、真姫はやりきった顔を翔に見せると、翔は涙を流していた。

 

 

 

「…あっ…悪い……何でだ……?あれ?」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「翔…あーんして♡」

「…はぁ?全くしゃあねえな……あーん」

 

涙のあと、なにもなかったかのように家庭科室に行き、みんなと食事をしている二人。

真姫は完全に吹っ切れたのか、前々のような甘い関係になっている。

まぁ、ヤンデレは恐らく治っているのだが…

 

 

「…へぇ〜やっぱり未来の翔くんも垂らしなんだ〜」

ことりが怒ったような口調で話しかけた。

しかし当の本人は首を傾げるばかり。

 

「……まぁまぁ、翔がそういう知識を覚えるのって死んでも無理だと思うわよ」

にこはことりの怒りをなだめるように後ろから抱きついたなだめた。

 

 

「ちょっと混て、さすがにわかるぞ。もうどうやったら子供を作るのかもわかるし」

「そういう問題じゃないにゃ!」

凛にも切れられて、希と海未は少し青い目で翔を見つめた。

 

「…なんだよそれ、もうわかんねぇ」

諦めた様子で翔も自身の唐揚げを食べ始めた。

 

 


 

 

部室にベッドが敷かれて完全に寝静まった。

風野はいびきをかいて寝ていた。

隣には翔。

翔は別室で寝ようとしたが、一部のメンバーがそれを頑固拒否してしまい、さらに全員、翔なら一緒に寝ても良いと言い出したためこうなった。

 

 

 

「…グガガガガ……グゴゴゴゴ…チョン………んぅ?」

風野が目を覚ました。

パジャマがないため、私服姿である翔が起こした。

 

 

 

「話したいことがある、着いてこい」

 

「……うん」

眠い目を擦りながら回りを起こさないようにゆっくり立ち上がって部室を出た。

 

 

 

 

屋上

 

 

 

 

 

 

「…涼しいな」

「そうね、内浦にいたころを思い出すわ」

笑い合いながら二人は景色を眺める。

 

 

 

「姉ちゃんは、どう思ってる?俺のこと」

「……なによ急に…wもしかして未来の翔ってさみしがり屋さん?」

「んなっ…!ちげーよ!そういうことじゃねえ!」

翔は焦りを出したのか、顔を赤く染めて否定した。

そんな翔を見た姉風野は笑って翔を鑑賞している。

 

 

 

「フフッ…wそういうとこ、やっぱり翔ね。私の大事な弟…!」

風野は翔の頭を撫でた。

 

 

「…なるほどな」

翔は何かを理解したように頷いた。

 

 

「じゃあ…………

 

 

 

 

ここからは大事な話だ」

 

 

 

 

声のトーンが下がった。

大事な話となったようで風野も姿勢を入れ換えた。

 

 

 

 

「…姉ちゃん、ここから先は様々な地獄、苦しみを味わうことになる。それでもただ、ひたすらに前を向いてと戦い続けれるか?」

 

「…地獄」

風野は想像する。

この景色がもし地獄になり…μ'sのみんながバラバラに、翔がいなくなったら…と

 

 

 

「……貴方がそういうってことは、私だけは…無事なんでしょ?」

「……さあな」

風野は考えながら景色を見つめる。

 

 

 

 

「…なら、私は悪魔ね」

風野は翔がいる左を振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

(悪魔)と相乗りする勇気、貴方にはあるかしら?」

 

 

 

「っ!おまっ…」

何かを言いたそうにしたが、堪えて話に戻した。

 

 

「…あぁもちろん、なにせ姉ちゃんは悪魔だろうがなんだろうが家族…そうだろ?」

その言葉に、風野は今日一番の笑顔を見せた!

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

「もう遅いわよ…寝なさい」

 

 

 

そこにつばめが眠そうにやってきた。

 

 

 

「…あぁ、そうさせてもらいます。じゃあ行くか」

翔と風野はスッキリした顔をしながら出ようとしたその時、翔の肩をつばめが掴んだ。

 

「翔くん、貴方にお願いがあるの」

 

「…?」


 

 

 

 

「…あのですね」

「言いたいことは分かってるわよ、ほんとにごめんなさいね…」

 

理事長室

ノーパソで夜遅くまで作業をしているつばめ。

彼女は翔にコーヒーを頼んだのだ。

なにせ、睡魔がヤバイらしい。

 

 

「…未来の私って、どうなってるのかしら」

「教えれません…でも娘に若さは負けてませんよ」

「あら?それはどうも」

つばめは嬉しそうにカタカタとタイピングをしている。

 

 

「……そうか、そういうことか」

数分後翔は何かを思い付き、、要らない紙をもらって何かを書き始めた。

 

 

 

30分後

 

 

 

「…つばめさん、これを」

 

翔が渡したのは手紙だ。

 

 

 

「…さっき姉ちゃんにも言ったんですが、これからμ's全員に様々な災厄が起こります……うん、1月の冬休み明けにこれを渡してください」

 

「…それは避けられないことなのかしら」

「はい…けどこの手紙が、導いてくれると信じて」


 

 

 

 

あの後、つばめの仕事を手伝った翔がそのままつばめと理事長室で寝落ちして朝を向かえたハプニングを覗いて、合宿は終幕を向かえていた。

 

 

 

 

「…もうすぐか」

 

 

体育館

 

 

全員が物をまとめており、修了式前。

翔の体が光始めた。恐らくもとに戻る合図だ。

 

 

 

「ありがとな…みんな」

「こっちこそ、助かったわ」

絵里が頭を下げた。

「風邪とか気を付けろよ?あと楽しむんだ、今を」

「もちろんだにゃ!」

「…!」

話の最後、翔は見守っているつばめに「頼んだぞ…」と視線を向け、それにつばめは微笑んだ。

 

 

 

「…お母さん………?翔くんに何か吹き込んだの……?」

「!?ち、違うわ!そういうことじゃないわ!ね、かけ…え?」

 

 

話の最中に光が強まって…翔が元に戻った。

 

 

 

「…あれ?なにが」

 

「最悪のタイミングね…!お帰りなさい!!!」

起こったような口調のつばめ。

あの後困惑する翔の横で、娘のことりにボコボコにされるつばめであった…

 

 

 

ED〜きみは帰る場所(けものフレンズ2ED)〜





第八十二話でした!

もう今週投稿に遅刻したんで、あきらめて色々話します(すみません)

テスト勉強中、休みの時間でついにSAOをすべて見終わりました!
エギルクラインカッコよすぎかよ…
そしてアリシゼーションのエイジ…
はっきり言って神ですわ。

あと、あれはヒロインユージオですわ。

そんなことでSAO最高でした!
次は呪術とガンダム見ようと考えてますが、何かオススメのアニメあったら何でも教えてください!



そして本編の内容…
結構、伏線とか盛りました。
なるべく回収していきますが…
ちなみにラブライブ初代だと、μ'sよりことりママの方が好きなんですよね←???
EDの曲なのですが、一応脳内再生としてカンザシフウチョウ=翔、カタカケフウチョウ=真姫
という形です。
これを気に、翔くんと風野の声優さん誰にするかも考えてみようと思います!
恐らく明日までには出来上がっているかと…

次に、今回風野が使った技です!
必殺技 スターバーストストリームCH

サイクロン、ヒートで作った剣を使う二属性スターバーストストリーム。

現風野の場合は最高火力となる。




最後にこちら!

ゼロな二人 小ネタ集



バレンタイン



現実ではテスト期間にあったバレンタイン、
作者は一応三つ義理で貰いました。

ちなみに翔は去年(μ's加入前)には梨子、璃奈、希、絵里、ことり、クラスの数人から貰っていて、風野からも貰ったが風野のだけは食べるふりをして残飯に捨てた。


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エピローグ5−3

エピローグ5−3です!


ついに夏休み編が終了!

だいたい7月から始まって2月に終わる夏休みって一体…

それではどうぞ!


合宿が終わり、夏休み最終日となった。

翔は現在、ね〇ね〇ね〇ねを作って食べている。

 

 

その横で風野は未だに宿題をしていて…

 

 

 

「…ねぇ翔〜、宿題手伝って」

「絶対にIYADA!というか終わらなかったんだ…ま、明日叱られるでしょ」

 

「ねぇ〜私のも手伝って〜!」

さらに、穂乃果と凛、にこもいる。

 

μ's三馬鹿が揃った。

全員焦りを出しながら柄ペンのスピードが止まらない。

 

「自分でやって!というか希ちゃんとか呼ぶ?」

「やめて、ワシワシだけは喰らいたくない!」

にこは怯えた目で翔に訴えかけた。

 

 

「…ねぇお腹すいた〜、ラーメンない〜?」

 

「勉強終わってから!…というかみんな終わってない課題は?」

 

穂乃果、にこ=数学

凛=英語

風野=全教科

 

 

「……お姉ちゃん詰んだじゃん」

 

「大丈夫よ!全教科って言ってるけどあと全教科って二ページくらいで終わるから!」

「…はぁ、どうなってるんだこのアイドル…」

呆れた様子で翔はため息を吐いた。


 

 

 

 

????

 

 

 

 

暗い室内に様々なモニター、パソコン。

 

「X」と刺繍の入った研究服、コポコポと鳴る水が蒸発する音。

その音がする先にあるのは「S」と書かれたガイアメモリ。

それは以前、翔と風野が戦ったドーパントの紫色ガイアメモリ「シャドウ」

 

だが、徐々に色のメッキが剥がれている。

 

 

新たな色は「シルバー」

 

 

「…なるほど、チェンジメモリの開発は中止…」

丸サングラスをして、指揮官が座る椅子に座る男「テラー・園咲琉兵衛」は、防弾ジャケットを着用している「グレネード」に話をしている。

 

「そういうことだ、すまなかったねぇ、なにせチェンジメモリは下等メモリとはいえ、かなり強力なようで自我を失いやすい、そんなメモリは量産化できないので」

「仕方のないことですね、でも一つ収穫はありました」

「…ほほう、それは」

 

 

「私が実験で試した音ノ木坂という高校内に、一人の「M」と書かれた鋼色の純系ガイアメモリを使う男の大人?がいました」

「…仮面ライダーだね」

 

テラーは「よくやったよ」と呟き、東京一体が写っているマップのうちに秋葉原をマッピングした。

 

 

「そうだね…11月、11月のはじめに目標を変更しよう」

「ということは、彼女は」

嬉しそうにテラーは怪しい笑みを浮かべる。

「えぇ、もうそろそろ返ってくる頃でしょう」

 

 

ガチャッ

 

 

白い光が入る。

そこから出てきたのはぼろぼろになったメイド服を着て痩せ細った体、割れたメガネをしている女性。

 

キタノエールだった。

 

 

 

「…おかえりなさい、溢れる闘魂に満ちているよ」

「はい、あの二人を完膚なきまでぶちのめすためです」

 

その言葉を聞いたテラーは狂ったように笑いだし、その間に装置に入ったシャドウメモリをグレネードが取り出して手渡した。

 

「ほらよ」

「…ただいま」

メモリを握りしめ、もう一度テラーを見つめる。

 

「……さて、面白くなってきたことだ、君の実力を見せてもらうことにするよ。一週間後、キタノくんはあの二人と戦ってみなさい、別に倒せとは言わない。無理だと判断した場合は即座に逃げるんだ」

「大丈夫です、私は勝つんで」

そういい捨ててキタノエールは割れたメガネを投げ捨てて、この空間を出ていった。




エピローグ5−3でした!

次章、ついに無印一基のあの事件が…
そして一期のラスボスも出ます!
ヒントを上げるとするならばもう出ていますね!唯一のドーパントが!


そういえば、少し前ですがリエラ三期が発表されましたね、作者のリエラの推しは今のところはナッツですが、正直キャラデザで一番好きなのはマルガレーテで、三期の内容によっては推し変するんですよね…もしくは冬毬にも?

ー追記ー
ちょっとした小ネタ回を思いついたのでアンケート募集します!3月末までにします!

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第六章 崩壊 試される絆
Rを見ろ〜キタノ少女〜


第八十三話です!

ついにμ's一期最終章スタート!


今回はキタノエールに注目を置く回となっています!

それではどうぞ!


夏休み明け

 

 

部室

 

 

夏休みが明け、二学期が始まった。

 

 

「19位!?」

 

翔が驚いた声を出した。

 

翔が部室に突くと、花陽にパソコンを見せられて開いた口が塞がらないご様子だ。

 

 

「うん!もうびっくりだよ!花陽ちゃんが焦った様子で部室にいたし!というか、夏休み期間中に、ラブライブ本戦の出場が確定したみたいだし」

穂乃果は嬉しそうにその時の様子を翔に話した。

 

「…喜んでる場合じゃないですよ、これから当たるのは名のある優勝校相手、そして1週間後にはオープンキャンパスのライブもありますし」

「海未の言うとおりよ、特に、オープンキャンパスで大きく指示を得られれば、ラブライブでのの応援率も上がるし、廃校になるかがかかってるんだから」

絵里と海未は真剣な表情。

浮かれているメンバーに喝を入れる。

 

 

「よし、じゃあ始めよっか」

希は立ち上がり、屋上に向かおうと部室のドアを開ける。

 

「まって、お姉ちゃんは?」

「あ、言ってなかったわね、風野は生徒会の引き継ぎ作業があるから今日は来れないわ、だからいつもの仕事は翔に任せるって」

「生徒会の引き継ぎ?…もしかして絵里ちゃんと希ちゃんもこれからいなくなるの?」

「あ、かっちゃんだけやで、今までかっちゃんはそういう面倒事してこなかったツケがまわってきた様子や」

 

翔(なんだろう、生徒会室でお姉ちゃんが泣きながら作業している姿が見える…)

 

一方の風野は…

 

 

 

 

 

 

「グガガガガ……グゴゴゴゴォ……ZZZZ」

 

 

のんきに眠っていた。

しかも机には引き継ぎのプリントなどなく、お菓子や放課後に食べる用のお弁当のあり働く気0である。

 

 

 

 

 

 

OP ぼくらは今のなかで

 


 

 

17時20分

 

「…ハイ!ここで終わり!」

翔は絵里借りたスマホを見て終了の指示を出した。

 

「え?もう終わるの!?」

穂乃果は息を荒げながら翔に質問を

 

 

「うん、だってみんな、合宿の疲れが残っているし早めに切り上げたほうがいいかn「まだできるよ!」え?」

いつもとは違うテンションの穂乃果に驚く全員。

 

「ほ、穂乃果?」

真姫は困惑した顔をしており、花陽は穂乃果のおでこを触った。

何も様子はないようで首を横に振った。

 

 

「…わかった、みんなは?」

「翔くん!?」

花陽は「ちょっと待って!?」と言いたそうな顔だが、みんなの反応を見て「あっ、いや、まだいけます!」と自身を奮い立たせた。

 

 

 

 

 

 

17:45

 

 

「さすがにここまでで終了!」

本当に今日の練習が終了した。

穂乃果は何故かまだやりたそうな表情だったが…

 

「さて、帰るわよ」

それぞれが帰路についた。そんな中。絵里と希と翔、海未は風野がいる生徒会室に行くことにした。

絵里と希は同じ生徒会仲間、海未は帰り道が一緒だからである。

 

「風野、真面目にやってるかしら」

「流石にやってるんじゃない?期限までもう少しなんやから」

「…サボってるビジョンしか見えないんですが……」

「お姉ちゃんを信じてよ!……いや信じれないや、夏休みの宿題も機能まで終わってなかったし」

 

完全に評価が地の底に近い値だ。

一行は生徒会室に向かう廊下でとある音を聞いた。

 

 

 

 

 

 

「グガガガ…グゥゴォゴゴ……ZZZ」

 

 

 

 

 

「…ねぇ、なんか嫌な予感がするのはうちだけ?」

「私もです、奇遇ですね」

「「もしや…」」

 

急いで足音を立てずに生徒会室に向かう。

そこには

 

 

 

 

 

 

 

お菓子出しっぱなしで寝ている風野がいた!

 

 

 

 

 

「「「「おい」」」」

 

 

黒い声でこの世のゴミを見るような目で風野を見つめる。

 

 

 

 

「…どうする?埋める?」

「いっそのこと燃やしてもいい気がします」

「というか、かっちゃんの料理は危ないから、今ここで始末したほうが人類のためやと思うで」

風野に人権がなくなった瞬間(笑)であった。

 

 

 

「…ぼく、お菓子の〇女のマミらせるに一票」

ついに弟にも見放された、いや、元からか

 

結果的に四人で一斉にライダーキックすることに決まった。

 

 

 

 


 

 

 

 

マンションの一室

 

 

 

 

 

カパッ

 

 

 

 

お風呂のドアが開いた。

 

バスローブ姿で湯気を出している紫の髪の女性、

キタノエール。

 

 

最近購入したばかりなのか、その室内のは余り物はなく、備え付けのベッドと簡単な一人用ソファー、そして質素な家電が置かれた部屋で、ドライヤーを使って髪を乾かしている。

 

 

 

「…もう少しで、野望が果たされる」

 

 

髪を後ろに回してにやりと、笑うと次の瞬間、涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十年前

 

 

 

 

 

 

 

私は東北地方の小さな町で育てられた。

 

生まれてすぐに母は病死し、父の手一本で育てられた。

 

父は街一番の漁師で、一番を取るといつも喜んでくれた。

 

 

ある日、私はどんな仕事をしたいのかを決めるために、職種の本を購入した。

そこで見つけたのは、メイドという仕事。

家事はだいたい得意だし、料理するのも好きだ。

私はメイドを目指すために父にその話を話し、快く了承を得てくれた。

 

そして高校を卒業した後に上京し、手始めにまずメイドカフェで経験を積むことに。

毎月、定期的に父には連絡を入れていた。

ご飯は食べてる?とか、ちゃんと寝れてる?とかそういう健康面の話が多かったけど…

 

だけど、毎回話していることがあった。

「最近、メイドカフェはどうなんだ?」と

 

その時は営業成績などを話しており、最初の頃は下から数えたほうが早かった順位、けど、三、四年もしたらトップに近い成績に躍り出た。

その事を話したら父は褒めてくれた。

 

「ずっと1番でいろ」

その言葉を父から聞き、何かが弾けた気がしたの。

けどそんなある日

 

 

 

 

 

父が死んだ。

 

理由としては、仮面ライダーとドーパントの戦いに巻き込まれて、その街の仮面ライダーが父を見捨てて逃げたらしく、そのせいでドーパントに襲われて死んだ。

 

私はこのことを聞いて、父が死んで絶望するのと同時に腹立たしく思った。

 

何が仮面ライダーだ…

 

そこからは、父から聞いた最後の言葉通り一番を目指していた。

もうそろそろ、本当のメイドのなろうと思ったが、父が言ったとおりそこでもメイドの一番になれるのか、そしてメイドカフェから君がいてほしい!と頼まれたこともあってそのままいることを決めた。

 

しかし、年齢ももうすぐ三十路ときつくなってきた頃、南ことり、「ミナリンスキー」という人に営業トップを奪われた。

 

私はすぐに取り返そうと努力した。

けど、5月、トップを奪れた次の月も私は敗北してしまった。

それも大差をつけて…

 

悔しかった

 

みんなあの子をチヤホヤしている。

たしかにあの子はすごい、けど私のほうが料理だって何もかもが全て上のはず!

 

そう言い聞かせて次の日に向かうと…バックヤードから他のメイドの話し声がした。

 

 

 

 

「正直、キタノさんキモいよね」

「わかる〜なんか上から見下してるようで、私達に教えるときも怒りっぽい声出しまじわかる!」

「それな、早くここから消えてほしい。ほんっと迷惑っしょあのおばさん」

「もうキタノババアって呼ばね?」

「いいじゃんそれ!」

 

私はそれを聞いて、扉の後ろから拳を握りしめた。

そしていつの間にか、カフェから逃げていった。

 

「…?キタノ先輩!?」

走る後ろからミナリンスキーとティルルの声がした。

 

 

 

(黙れ黙れ黙れ!お前も、私のことを馬鹿にしてんだろ!ふざけるなガキが!)

 

ミナリンスキーから逃げるように走って消えた。

そこからは早かった。

すぐにメイドカフェを辞めてしまった。

辞表を握りしめて店長の場所に向かう道すがら、小馬鹿にする用に周りの店員がくすくすと隠れて笑っている。

 

 

そして辞表を渡した。

 

あっさりしていた。

「あぁ、お疲れ様」としか言われなかった。

 

店長だけは信じていた。

何かあったのか?と聞いてくれると思った。

だってトップのときは「君はこのカフェに必要なんだ!」とか言ってたくせに…!

 

そして怒りが爆発しそうになるギリギリで店長の下から去った。

 

 

「キタノ先輩!」

 

後ろからミナリンスキーとティルルの声がした。

 

 

 

「…短い間でしたが、教えていただきありがとうございました!」

 

 

 

 

(…るさい)

 

 

 

 

 

(うるさい!!!!)

 

 

 

怒りを隠しながら私はカフェを出ていた。

 

 

 

 

街を途方もなく歩く。

何処かでびとでもして食費を稼ぐしかない。

あいにくメイドカフェでためていたお金は1000万円を超えていたからかだいぶ余裕はある。

そんなとき

 

 

 

 

「おや?何かありましたかな?」

 

 

 

 

道行く謎の老人に話しかけられて、私は近くの公園に連れて行かれた。

 

 

 

 

彼は

 

 

 

 

 

 

ガイアメモリの商人だった。

 

「…復習、手を貸しますよ」

悩みを打ち明け、彼に優しい言葉を賭けられて私はそう決意した。

 

まずは店長だ。

この腐りきったカフェを終わらせてやる!

そして私はん異百万という大金をはたいてガイアメモリと生態コネクタを入手し、アフターサービスで私が負けそうになった場合、証人の人が手を貸してくれる。

なのに、それなのに…

 

 

 

 

ガキの二人組仮面ライダーにやられてしまった。

 

店長だけでも殺せたが、他のメイドたちを殺すことは阻止されてしまった。

 

 

許さない

 

 

あのガキライダーは、私が殺す!そしてティルル、ミナリンスキーを私の、この手で!!!

 

 

 

 

 

殺す!!!

 

 

 

 

 

 




第八十四話でした!


…キタノエールの過去ということで、少し重くなりました。
最終回ではどうなるんでしょうか?

そして作者は先日、小説活動を初めて二回目の誕生日を迎えました!
晩飯はマック、ケンタッキー、手巻き寿司というデブコンボに加えてケーキというデブトティラコンボ!
これはカロリーの化け物ですわ…
ということでカロリー大好きぷよでっせ(17)でございます。

あと、現在、新アンケートとしてまどマギのキャラがμ'sメンバーの誰かor風野と入れ替わるという番外編を作ろうと思っているので投票お願いします!

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外れたL〜引きつる声〜

第八十四話です!

ポケモン、最新作情報きましたね
まさかのXYでレジェンズだなんて…


あれ?BWは?

ちなみに作者は「BWキッズ」の初心者です!
だが、ポケモンを始めたのはXYという…

一応、XY以降の台パンリメイク以外は全部やっていて、それぞれ最初の御三家は
XY フォッコ
ORAS キモリ
SM、USUM アシマリ
剣盾 メッソン
SV ニャオハ
とかわいいポケモンをなるべく使っています!


そして今回のお話…
μ's屈指の面白シーンであるあのシーンがやってきます!


それではどうぞ!


次の日…

 

スクールアイドル研究部部室に集まったμ'sと翔。

 

 

 

「…じゃあ、行きましょうか」

全員が部室を出た。

 

向かった先は生徒会室。

 

 

「…頼むわよ、にこ」

「わ、私を誰だと思ってるの!?絶対講堂の使用権を引いてやるんだから!」

意気込むようににこが、それはそれはすんごい形相でふくびきの前に立つ。

 

ここ、生徒会室で行われているのは、今度のオープンキャンパスで行う部活動紹介での講堂の使用権の抽選だ。

つまり、ここで講堂を引くことができれば部活紹介やラブライブ関連でもかなりの有利を取ることができる。

 

ここは、にこが講堂許可を引くことができるかできないかが掛かっている…!

 

 

 

 

あれ?にこで大丈夫か?

 

風野「大丈夫だ、問題ない」

翔「問題しかないんじゃない?」

絵里「やばいわよ、にこが進んだわよ!」

希「にこっちがふくびきに行くのを発見!」

花陽、凛、真姫「だめだ!」

 

「あんたらうるさい!」

にこは緊張しているのか、見たこともないほどの裏声でメンバーに切れかかった。

 

 

「…え〜次、スクールアイドル研究部〜」

 

「あ?」

 

係の人が案内する声を出すと、にこは半ばぎゃう切れするような形で反応をして、あまりの怖さにかかりに人はビビっている。

 

 

「えっ…え〜……そ、それではどうぞ…」

若干引き気味な声でのGOサイン。

 

 

にこは大事そうにふくびきの持ち手部分を握り、ゆっくりと回していく。

 

 

 

ガラガラ…

 

 

 

希は髪に祈るように手を合わせており、絵里はにこをじっと見つめる。風野はどこからともなく十字架を持って神に救いを…

 

 

「あぁ、神様仏様、浮世英寿様」

 

おい、創生の神いたよな!?見逃さなかったぞ!

 

 

「葛葉紘汰様…」

 

そいつは始まりの男や!いや、神やけども!

 

 

「檀黎斗神…」

 

そいつは神違いやァァァァァ

 

 

 

風野「ヴェハハハ!!ブゥン!」

 

 

 

係の人が風野を可哀想な人を見る目で見つめている。

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

次に花陽、凛、真姫、翔。

 

 

花陽と凛は真姫の左右の肩に抱きついており、翔は真姫に抱っこされながら心配そうに見つめる。

 

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

最後に穂乃果、ことり、海未。

 

穂乃果は、結果がよほど気になるのかにこと同じ場所でふくびきをじっと見つめており、海未は離れた場所でじっと…

 

 

ことりは隅の方でくじには集中していなく、なにか悩んでいる様子であった。

 

 

 

 

 

ガラガラ…

 

 

スローモーションの用に感じるときが遅い。

 

3週ほどして、玉が出た。

 

 

 

 

ガラガラ…

 

 

 

 

 

 

たまが出るシルエットが見えた瞬間、穂乃果とにこは多胚の顔をくっつけ合いながら目力を強めて押し合いながらギリギリまで寄ってたまを確認しようと…

 

 

 

 

コロン

 

 

 

 

 

 

 

 

出てきたの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念!アイドル研究部、講堂使用ならず!」

虚しく室内に響く声。

 

 

 

やりやがった!!マジかよあの野郎ッやりやがった!!矢澤にこすげえッ!


 

 

 

 

 

 

「どーしよーーっ!!」

 

晴れ渡る空の下、屋上で穂乃果は困ったように叫んだ。

 

 

「ま、まさか…ここで終わりだなんて………」

花陽は目から米粒のような涙を流しながら壁に手をおいてうなだれている。

 

 

 

「…にこっち、うち、信じてたんよ……」

希は残念そうにしゃがみながら悲しげな顔を浮かべる。

 

 

「きょ、今日はたまたま運が悪かったのよ!それにこのにこに引かせるほうが」

「あぁ!開き直ったにゃ!」

「うるさい!」

またもやキャラ崩壊のような声を上げたにこ。

その横で翔、真姫は…

 

 

 

 

真姫(アカペラ)「キボウノハナーツナイダキズナヲー」

翔「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。」

 

ガ〇ダム 鉄血のオ〇フェンズのあの有名なオルガ死亡シーンを真似していた。

 

そして風野は…

 

 

「取り消せよ………!!!ハァ…今の言葉……!!!」

いつの間にか、ガイアスロットにヒートメモリを装填して拳から火が出ており、あのワ〇ピースの先の時代の敗北者のバカ息子のセリフを言っていた。

 

「かっちゃん!乗れ!かっちゃん!」

 

 

「いい加減にしなさい…怒」

あまりのカオスさに絵里がついにキレた。

 

 

「…もう、こうなったらしょうがないわ、それならここ、屋上はまだ空いてるみたいだからここを使うわよ」

「屋上空いてたの!?よかった~!」

穂乃果は安心したのか、床に寝そべって空を見上げながら体を伸ばし、すぐに立ち上がった。

 

 

「よし!じゃあ練習始めよっか!」

 

全員が練習の準備をするために部室に戻っていった。

「…ねぇ翔くん」

「?なに?」

全員が屋上を出る中、ことりは翔を呼び止めた。

 

 

 

「実は……っ!」

 

 

 

音が出ない。

 

ことりはすぐに異変に気づいた。

 

 

(声が…出ない……!?)

 

あの日、決心したのに声が出ない…

 

「ことりちゃん?」

 

「っ!…ううん、なんでもない、ごめんね呼び止めちゃって」

逃げるようにことりは部室に戻っていき、翔はことりの様子に疑問を持つばかりであった。

 

 


 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

今日は職員会議があるためオフになった。

 

水曜日

 

翔は璃奈と公園にいた。

 

 

 

「…どう……かな」

公園のベンチに座りながら、璃奈は笑顔を作ろうと練習している。

 

 

「ん〜、やっぱりまだ固いかな…でもやっぱり着実に良くなってる気がするよ」

「ほんと?璃奈ちゃんボード「ハッピー!」」

璃奈はボードを出して翔の膝に頭を載せた。

 

 

 

「…あれ?翔くんじゃん!」

 

 

 

そこに、穂乃果たち二年組の同級生、そして友達のヒフミトリオが着た。

 

 

「あっ!加〇一二三!」

「そっちじゃない!ヒフミトリオ!私がヒフミの「ヒ!」ヒデコ!」

 

「そして「フ!」フm「藤井〇太の、将棋トレーニングw」んだっ、違うよ!フミコ!」

 

「それで、わたしが「ミ!」担当のミカ!」

 

三人の簡潔な自己紹介、そこに璃奈が更にその場をカオスにする発言を…

「…三人揃って、特命戦隊ゴー〇スターズ」

 

「バ〇ターズ、レディー…しないよ!?」

 

ミカのノリツッコミ。

 

 

「…翔くんの友達かな?」

フミコが座っている璃奈と視線を合わせて質問をする。

 

 

 

 

 

「……お兄ちゃんの妹…です」

こいつ、ガチトーンで言いやがった!

 

「へ!?お兄ちゃんって翔くん、妹いたの!?」

「ちがうちがうちがう!それは毎回璃奈が勝手に言ってるだけで!…いやまぁ妹分みたいなものだからあながち間違いではないけど!!」

毎回お約束になりつつある弁解。

 

璃奈の内心(ミッション、コンプリート)

 

 

 

 

 

「…ことりちゃんの様子?」

 

「うん、最近なにか学校であった?」

「いや〜わからないかな…ミカとフミコは?」

ヒフミが二人にも聞いたが首を横に振った。

 

 

「そっか、昨日ことりちゃんの様子がおかしかったんだ。みんなと少し離れていたし、帰りに呼び止められたけど、なんかやっぱり大丈夫!って言われて帰ったし」

「でも、変わった様子なんてなかったよ?」

「きっと疲れてるんじゃないの?ほら、ことりバイトしてるってこの前穂乃果が話してたし」

「まって、それ話したの?」

 

たしか、それ秘密にしていて!ってみんなに言ってたような…まぁいっか

 

 

 


 

 

 

2日後…

 

 

 

明日はオープンキャンパス。

 

だが、翔にはやることがあるため練習は風野が翔の役割も行っている。

 

 

 

「…穂乃果、ちょっとペースが早いわ、程々にしなさいよ」

「わかってるって!」

今日は外周ラン、いつもより大幅に速いペースで走っている穂乃果に注意をした。

 

結果、ライブ前日に軽く体を動かすどころか、穂乃果はいつもより速いタイムを出した。

 

 

「穂乃果、ちょっと頑張りすぎよ」

「これくらい大丈夫だよ!だって明日はライブなんだよ!ワクワクしてるの!」

穂乃果は休憩を全然しないまま、次は腕立て伏せを開始し、みんなに止められそうになるが、穂乃果はそのまま続行していた。

 

 

 

 

 

一方の翔は…

 

 

 

 

 

「…う〜ん……」

 

図書室にて、様々な本と一冊のノートとにらめっこをしていた。

 

 

翔は自身のサブガイアメモリを考えているのだ。

もうそろそろ考えなければ戦力的にも厳しくなるし、仮面ライダーとしての活動を認めないというのだ。

 

 

「…とは言われてもな………」

図書室にあったバトル系漫画や、バトル系ライトノベルの挿絵を見て武器を考えるが、ちっとも思いつかない。

 

「剣はお姉ちゃんが使うし、ハンマーだとうまく防御が取れない。弓矢?でも、戦闘スタイルは近接系だからね…」

あくびをしながら本を読み勧めていくが、いまいち見つからない。

 

「…武器、ぜーんぶ使えたら面白いのにな……武器って英語でなんて言うんだっけ?…ウェポン?……でも流石に却下されそうだよな、武器をそのまま使えるなんて、ただのチートだし……」

翔は少しお腹が空いたのか、金平糖と、飴を取り出した

金平糖をいつものように、袋の半分ほど食し、飴を食べた。

 

 

(…んぉっ?味が変わった、ぶどう味だ、上手く加工されてるのかな……ん?加工?)

 

あれ?と翔は顔をしかめ、もう一度、本を呼び勧めた。

題名は西遊記。

翔は西遊記の挿し絵を見ながらノートに武器の原案を書き始めた。ペンのスピードは止まらない…

 

 

 

そこで、見つけた翔の武器とは…!

 

 

 


 

 

 

 

 

武器を考えた後、翔は仲間と合流して練習のサポートに就いたのだが…

 

 

 

やっぱりことりの様子がおかしい。

 

翔は練習後に話しかけたが、珍しくことりに避けられてしまった。

 

 

そして疑問を感じながら家に…

 

 

 

 

「…やっぱりさ、ことりちゃんの様子変じゃない?」

「…言われてみれば、あんまり見んなと会話してなかったかも。でも、私は穂乃果ちゃんの方がおかしいと思うけどね…」

「……そっか」

翔も、穂乃果の様子もおかしいということに何となく気づいていた。

 

 

「…まぁ、マネージャーの私達が笑わないと、みんなも緊張しちゃうわ、だから笑顔よ、明日いっぱい、笑うわよ!」

「…うん!」

 

そんな明日に向けた会話…自室にて風野はカキピーを食べながら明日に向けてライブのステージの予定表を確認している。

 

「…あ、カキピー切れた。……ちょいコンビニまで買ってくるわ」

「あ、ぼく金平糖とシュークリーム!」

「さりげなく頼むわねあんた…ま、いいわ」

風野は窓を見た。

雨が降っている。しかし、案外コンビニは近い位置にあるのでこれくらい、傘をしていけば大丈夫だろう。

 

 

そんな中、風野はジャンバーを着込んで傘をさしながらコンビニに向かう。

…風が少しずつ強くなってきた。

なんとか向かい風に抗って進む。

サイクロンメモリの影響か、以前と比べて少しだが風の中、歩くスピードの減少は少なくなっており、着実にサイクロンの熟練度を上げているのがわかる。

 

そしてコンビニに入って柿ピー、金平糖、シュークリームを購入。

更に、カツ丼が目に入ってしまったことで拍車がかかってお腹が減ってしまい、カツ丼、そして翔も食べるだろうと、サラダもカゴに入れて購入。

ホクホクと嬉しそうな顔をして出てきたその時…

 

 

風野はとある人物を見つけた。

 

 

 

 

 

 

「…?穂乃果!?」

 

 

穂乃果が走っていた。

恐らくランニングのつもりなのだろうが、明らかに様子がおかしい。

 

 

「…………////]

 

 

顔が赤く染まっていて、足もふらついていた。

目も虚ろな形に変わっており、今にも倒れそうだ。

 

 

「穂乃果!何やってるの!?」

風野は急いで傘をささずに穂乃果の元に走った。

 

 

「…風野……ちゃん……?…ぅっ……」

 

穂乃果が風野に気づいた瞬間、その場で崩れるように倒れた。

 

 

「穂乃果!…っ!すごい熱…」

 

ギリギリで地に付く前に抱きかかえ、穂乃果のおでこにふれると、そこからカイロのような熱さが手に広がった。

 

 

「…あなた、何してたの!」

「このままじゃ…私が……引っ張らないと……!」

「あなた、バカじゃないの!?今すぐ帰るわよ!」

 

 

マンティス

 

 

 

疑似メモリ、マンティスをマンティスギアに装填してハードボイルダーに変形させ、穂乃果をバイクの前座席に座らせて、体で抱きかかえながらバイクを運転して、急いで鳴海家に向かった。

 

 

 

 

 




第八十四話でした!

次回が不穏な雲行きになってきました…
ついに次回、μ's一期最大の事件が起こります!
恐らく、次回からネタは少なくなるかな…?と思います。

ということでこちらのコーナー!

ゼロな二人 〜小ネタ集〜



ポケモン




翔、風野ともに、もちろんポケモンは毎回タイトルを買っていて、それぞれバージョンは別。
例を出すと、SMだと、翔はムーン、風野はサン

それぞれの推しポケは

翔  グレイシア ニャオハ

風野 メガガルーラ ドーベル
となっている。


あれ?風野の推しポケって……!?



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倒れるH〜悲劇の始まり〜

第八十五話です!

現在、魔法少女に憧れてを見ながら前書きを書いています。

いや、あのさ、「まほあこ」問題作すぎるわ。
なんだよ、強制赤ちゃんプ〇イってw

もうこの作品、色んな意味でSUGEEEw(だが普通に面白いしこういうアニメ好き)

あと、前田佳織里さんの演技力が高ぇ!
ちなみに、作者が好きな声優はかおりんと細谷佳正です



そして今回の話!

今回からついに歯車が…!?

それではどうぞ!


「……んっ……

 

 

 高坂穂乃果は目を覚ました。

 目覚めると見慣れない天井、しかし、どこかで見たことがある。

 

 

「……? あれ、私」

 布団から起き上がって、周りを見る。

 ここは確か……翔くんと風野ちゃんの部屋……? 

 

 

(……うまく頭が回らない……あれ?)

 

 穂乃果は立ち上がって、ふらつきながら部屋からで夜用としたが、不意に体制を崩してしまい、本棚に倒れてしまった。

 

 

「……ぇ」

 

幸い、本は倒れてこなかったが、頭は混乱し始め視界がぐるぐると回る。

 

なんで、今……

 

 ガラガラ……

「……! 穂乃果!」

 

 風野が入ってきた。

 

 

「……風野ちゃん」

「大丈夫? 翔がご飯作ってるけど食べれそう? 食べれそうならいま翔にご飯を持ってくるように言うから」

 穂乃果は小さく頷き、風野はスタッグフォンへ、翔がご飯を持ってくるように指示をさせて穂乃果の看病をする。

 

 

「……ごめんなさい」

「謝ったって変わらないわ、今日のライブ、無理して出るまでもないわ。穂乃果は一日休んでなさい」

「! それだけは嫌です!」

「だめよ、今そんな体で踊れるとは思えないわ、それにもし踊りきったにしても危ない状況には変わりない、だから、今日は一日、ここでじっとしてなさい。翔が今日一日看病に付き合ってくれるみたいだから、あ、穂乃果の家には連絡してるから安心して」

 

 

「……」

 穂乃果は黙り込んで俯いたまま暗い表情を浮かべた。

 

 


 

 

 

 

 

 音ノ木坂 部室

 

 

 

 

 

 

「……そうですか」

 

 部室に集まった穂乃果以外のμ'sメンバー。

 仲間たちに穂乃果は来れないことを話し、翔も穂乃果の看病のために休むことを話した。

 このことを聞いて、海未はなにか負い目を感じているのか、後悔をしているように反応した。

 

「じゃあ、今日は穂乃果無しでライブってことね。代役もいないし、センター不在……」

 

 穂乃果はμ'sのセンターなのだ。

 センター不在という穴はでかいことである。

 

「……風野さんは踊れないんですか?」

「最初は私が出ようと考えていたわ、けど服のサイズが穂乃果とは違うし、振り付けを考えているのは私とはいえ合わせたこともないからほとんど失敗するのは確実」

 

「…………そうやね」

 

 希は落ち込んでいる。

 希だけじゃない、全員、落ち込んでいるのだ。

 

 

 

「……穂乃香ちゃん…………」

 

 ことりは雨が降る外をただ見つめていた。

 

 

 

 

 

「……大丈夫よ! それならこの最強銀河アイドルのにこにーがセンターを……! ……センターを……」

 にこは場を盛り上げようとしたが、場の空気に耐えきれずに言葉をつまらせてしまった。

 

 

 

「……みんな、今日のライブは正直かなりのプレッシャーだと思うわ、けど逆に言ったらここで失敗したらμ'sは穂乃果に頼りすぎていたってことになる。でも、成功させようとは思わないで、楽しみなさい」

 

 風野の一言。

 

 凛は自身の頬を叩いて、気合を入れて部室のドアを開ける。

 

 

「そうだにゃ! 早くステージの下見に行こう! きっとやる気が出るはずだから!!」

 

「……うん」

 花陽、真姫が率先してついていき、なんとかこの場は刺々しさが残りつつも丸まった。


 

 

 

 

 

 

 

 

 鳴海家

 

 

 

 

 

 鳴海家には翔と穂乃果がいる。

 

 壮吉は探偵として外での張り込み仕事。

 華子は出勤と、二人きりな状況。

 

 

「……そろそろタオル変えるか」

 翔は穂乃果の頭においてあげている冷えたタオルを変えようと、新しいタオルを水に浸して絞る。

 

 

「っと、行くか」

マスクを付けて、穂乃香がいる部屋に向かった。

しかし、様子が変だ。

 

 

 

気配を感じない。

 

それになんの音もしないのだ。

 

 

 

(…妙だな、まさか……!いや、さすがに穂乃香ちゃんといえど歩けるほどの体力は!)

 

翔は深呼吸をして、数秒した後にドアノブを回した。

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

「…うそーん」

 

 

 

部屋はもぬけの殻。

急いで玄関に向かうと、すでに靴は見当たらなかった。

 

 

「……まずい!お姉ちゃんの電話番号…ってぁ、知らないし…しょうがない!」

合羽を着て、急いで長靴を履く

ライブ開催時刻まで数センチも時間がない中、外へと走り出した。

 

 

 


 

 

 

一方の音ノ木坂では、ライブ場所である屋上の下見に来ているμ's。

 

雨が降っている。

ステージには水たまりが溜まっており、危険な状態である。

 

 

「…」

そんな状況を見て絶句するメンバーたち。

しかし絵里は違った。

 

 

「私達で呼び込むしかないわね」

決意に満ちた表情。

絵里の、このライブに掛ける想いは人一倍強い。

なにせ学校存続がかかっているのだ。生徒会長としてここは絶対に逃せない。

 

 

「…よし、呼び込み行ってくるわ」

気合を入れるように風野が自身の頬を赤くなるまで叩き、「よし!」と意気込む。

 

「みんなは体力を温存するのに部室で休んでて、私が一人でも多くの人を呼びかけてくる。」

「…わかったわ、行きましょう」

風野は先に下に向かい、呼び込みを開始した。

 

そして部室に戻ってきたμ's。

ガチャ…

 

 

ドアを開ける。

するとそこにはありえない光景が…

 

 

 

 

 

「!?穂乃果!!」

 

海未が驚いて駆け寄った。

 

 

「み、みんな…ごめん、遅刻しちゃった」

「遅刻って…熱があるんじゃ」

「熱?ないない…!元気だからさ、ただの寝坊だよ!」

「でも、かっちゃんが…」

 

真姫と希が心配の声を上げるが「全然大丈夫!」とから元気で乗り切ろうする穂乃果。

 

 

「…風野ちゃんから?…多分冗談じゃないかな?いつも風野ちゃん、冗談言うからさ…!」

 

 

「「「「「…」」」」」

 

たしかに…と全員が思ってしまった。

風野のいつもの行動が裏目に出てしまったこの瞬間。

全員が何も言い返せないまま納得をしたのだった。

 

 

 

 

 

そして近づいてきたライブ開催時刻。

 

 

 

風野は部室に戻ってきた。

予定の部室到着まで少し遅れてしまった。

部室のドアを開けると、そこには誰もいなかった。

 

「…あれ?」

完全にフリーズした。

数分の間、状況を整理しようと考え、恐らく先にライブ会場に行っているのだと思った。

しかしそう思った頃にはもうライブが始まっている時間であった。

 

 

「…いくk「お姉ちゃん!」……!?翔」

翔も間に合ったようだ。絶望した表情で風野にあのことを話す。

 

「「穂乃果の面倒は!?」大変なの!!穂乃果ちゃんが…穂乃果ちゃんが逃げ出した!!」

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果!!」

 

勢いよく屋上のドアを開けた。

観客が驚いた表情で二人を見る

ステージでは、音が鳴り響いたままでメンバーがとある人物を介抱していた。

 

 

 

 

穂乃果であった。

 

 

 

「嘘……」

 

「風野ちゃん………」

「…ごめんなさい」

 


 

 

 

 

 

部室

 

「…穂乃果ちゃん…………」

 

全員が穂乃果に心配しながらも帰宅をしたなか、ことりは一人部室に留まっていた。

 

 

 

 

 

「…まだいたんですか?」

 

前言撤回。

 

海未がドアを開けて入ってきた。

 

 

「海未ちゃん…」

 

「……私の責任でもあります。ことりだけ責任を感じないでください」

「けど」

「起きたことは変えられないんです。だからこれからを考えましょう」

「…うん」

 

 

 

 

「ねぇ海未ちゃん…もう遅いかもしれないんだけど…今回のことでもう決めた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相談があるの」

 

 

 

ことりはもう逃げないと決意をした眼差しで、海未を見つめた。




第八十五話でした!


そういえば、仮面ライダーゲンムが新フォーム来ましたね
ほんと、自称神はいつになったら強化が終わるんでしょうw
というより、ゲンムの今までのフォームを数えたらエグゼイドより多いという…(レベル0含めて)


そして次回のお話…!
次回は一度原作から外れて、戦闘シーンとなります。
ついに、彼らがダブルな二人に実戦投入!?
さらに原作にはなかったフォームも!


最後はこちらのコーナー!

ゼロな二人 小ネタ集


もし、翔がポケモンの世界に行ってパーティーを作るとしたら…

 

※人間の相棒二人(サトシのようにジムリーダー含む)

ポケモン6体(2体は御三家、伝説固定)

 

 

相棒 フウロ グラジオ

ポケモン ガオガエン マニューラ ブリムオン(キョダイマックス) ドクロッグ アブソル(メガシンカ) イベルタル

エースはマニューラ

 

そして、OPはXY&Z



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復讐のS〜果物出撃!〜

第八十六話です!

今回は前回の後半にあったとおり、一度原作から外れる回となります。


そういえば、ウマ娘の新シナリオ、神だと思うんですよ(唐突)
ゲームが下手な自分でも初UEに到達したことに加え、トレーニング失敗演出も可愛いし、新曲のU.M.A.NEW WOULD!!がウマ娘の曲の中でも上位に入るほど好きなんです!

あ、ちなみに作者の推しはサイレンススズカとダイタクヘリオス、スーパークリークとマルゼンスキーです。



それではどうぞ!


穂乃果が学園祭で倒れて2日が経った。

日曜日

 

穂乃果の妹である雪穂から亜里沙、亜里沙から姉である絵里を介して「穂乃果の熱が下がってきた」とのことが伝わってμ'sメンバーと翔で穂乃果のお見舞いに来た。

 

しかし、前回のライブで決まったこと、いや、決まってしまった頃がある。

 

 

 

 

μ'sの今大会ラブライブの出場取り消し。

 

 

 

 

穂乃果がライブ中に倒れ、そのことについて言及を問われてしまった。

結果、今回のラブライブへの参加は取りやめが決定。

今回はそのことを伝えに穂乃果の家に行ったのだ。

 

そして全員で穂乃果に知らずの間に無理をさせていたことを穂乃果の母である高坂彩希に謝罪したが、全然気にしていないと笑っていた。

 

そしてその帰り道だった。

 

 

 

 

「…出場、取りやめか」

翔は空を見上げて、名残惜しそうに放った。

 

 

「そうね…でも今回ばかりは私達の責任でもあるから仕方ないと思う。第一、私達は穂乃果にプレッシャーを知らずのうちに出してたんだと思う」

「……」

絵里の的確な一言でメンバーが暗い顔をしてうつむき始めた。

 

 

 

「…よし、今から少しハンバーガー食べに行くわよ。気分転換よ、いつまでもグズグズしてられない!」

「…そうやね、ラブライブに出れなくったってまだ廃校を止める手段はある。ひとまずはかっちゃんの言う通り気分を変えようや」

 


 

 

 

ワクドナルド 

 

 

 

 

ハンバーガーショップで食事中の一行。

μ'sのこれからを話し合った後に今日はこの場で解散となった。

 

最後に店を出てきたのは翔と風野と絵里と真姫。

 

 

「…そういえば、ことりと海未は珍しく今日は来なかったわね、何かあったのかしら」

「そうね…何か嫌な予感がするのだけど…」

 

疑問に思う風野と真姫を横に、強い風が拭き始めた。

あまりに強い突風で、絵里のスカートが捲れそうになって慌てて抑えた。

 

 

 

 

「…これもなにかの前兆かs「ひぃゃぁぁぁぁぁ!」っ、言ってるそばから!」

四人は叫び声がする方向に走り出した。

人が逃げるように翔達がいる方向に走ってくるが、はぐれ内容四人で手を繋いで流れを逆らいながら進む。

 

 

秋葉原 ゲーマーズ前

 

 

 

 

周辺になると、すでに人影はなくスムーズに移動できた。

 

しかし、どこか強い威圧感に沿われる。

 

 

 

なにかやばいのがいる

 

 

 

そう感じた二人は、すぐに絵里と真姫を先に帰るように指示をして残った二人。

 

 

「…いた」

 

壁に張り付きながら敵の様子を見る。

 

 

 

 

 

 

それは、以前メイドカフェの時に戦闘をした現在指名手配中のキタノエール、シャドウドーパントであった。

 

 

 

「見つけた…あのクソガキ!」

 

「あなたにクソガキ呼ばわりされる筋合いはないわ。なに、復讐にでも?」

シャドウドーパントは風野を睨みつけて叫び声を上げた。

 

 

「ウォォォォォォォ!!」

 

 

「!来るわよ!」

 

Cyclone

joker

 

「「変身!」」

 

シャドウが高速で攻撃を仕掛けてくる前に二人は、サイクロン、ジョーカーに変身することに成功し、防御を取ることに成功した。

 

「ぐっ…!とりゃあっ!」

ジョーカーが防御をしながら後ろに押されていくが、カウンターで正拳突きをして隙だらけになった体を掴んでサイクロンにパス。

そのサイクロンが頭突きをして突き飛ばし、連携プレイを見せつけたのだ。

 

 

「ンチッ…仮面ライダーは全員クソだ!ガキが!潰してやる!」

 

シャドウドーパントは特殊能力で姿を影に隠してどこかにに消えた。

 

 

「奇襲くるわよ!気をつけて!」

「わかった!」

 

二人は後ろを向け合って影を隠し、その間にサイクロンは風で剣を作成。

 

臨戦態勢を取っていると、近くにあった看板の影、サイクロンの右にシャドウドーパントがお出ましし、切り裂きを行うが剣で防御。

だが

 

 

ズザザッ!キンッ!

 

 

剣が外れてしまい、サイクロンは攻撃を食らってしまい、飛ばされてしまった。

 

「お姉ちゃん!っ!おりゃぁぁぁぁ!」

ジョーカーが的確に足を攻めていくが全てかわされる。

 

そして先程とは逆にカウンターを決められてしまい、サイクロンと同じ方向に吹っ飛んでしまった。

 

「うわぁぁっ!」

大ダメージで、二人がぶつかった瞬間にアーマーから火花が飛ぶ。

しかし、なんとか起き上がり、まだ諦めない。

 

 

「これが復讐よ!死になさい」

二人の背後にあった花壇の影から出現し、不意を疲れた二人は戦闘不能なダメージを。

 

「「だぁぁぁっ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

シュゥゥッ…

 

 

変身が解除されてしまった。

 

「これで終わり。このガキライダーがぁぁぁっ!」

 

((そんな…))

絶望の中、風野は翔を守るように的に背中を向けて体を張って守ろうと…

 

 

 

 

 

 

 

ブォン

 

 

 

 

 

 

 

 

何かが飛んできた。

それに驚いたシャドウは急いでバックステップを取り、回避した。

飛んできたのはマンホールであった。

 

 

 

 

「大丈夫!?翔の坊や!?風野ちゃん!?」

 

 

二人を間一髪で助けたのは凰蓮であった。

 

「凰蓮さん!」

「俺達もいるぜ!」

 

そこに、警察の白バイクに乗った城之内と初瀬も登場し、二人の前に立った。

 

 

 

「ここは任せて、行くよ、初瀬ちゃん!凰蓮さん!」

 

三人は戦極ドライバー(初瀬は量産型)を装着し、ロックシードを起動する。

 

 

 

ドリアン!

ドングリ!

マツボックリ!

 

 

ロックオン!

 

 

「「「変身!」」」

 

 

(エレキギターのカット音)

カモン!

ソイヤッ!

 

 

三人の体のアーマーが現れ、頭にそれぞれの果実が落下。

それが新たなアーマーとなって変身が完了した。

 

 

ドリアンアームズ ミスターデンジャラス!

ドングリアームズ ネバーギブアップ!

マツボックリアームズ 一撃・イン・ザ・シャドウ!

 

「何!?何だその仮面ライダー!?」

驚きを隠せない様子のシャドウ。

 

「そのベルト…!」

「ベルトの開発は終了したわ。これからは私達も戦える!」

三人は武器を取り出してシャドウドーパントを囲む。

 

 

「ヤッ!」

最初に仕掛けたのはグリドンで、ドンカチを持って殴りかかろうと飛び上がる。

シャドウは攻撃を交わしたが、その先で黒影の影松に刺され、勢いよく抜くとすかさずにブラーボがドリノコで叩き、まずいと感じたシャドウはすぐさま影に身を隠して隠れた。

 

「消えた!?」

「あいつは影に姿を隠す能力を持ってるの!!なるべく影を作らないで!」

 

風野が忠告をすると、ブラーボは少しの間何かを考えてあることに気づくとあたりを見渡した。

 

「…ないわね、しょうがない、プランBよ!三角形を作って!そしてそれぞれの違う人の方を向く!」

「三角形!?」

 

言われるがままに三角形を作った三人。

 

すると、グリドンを狙っていたシャドウがグリドンの影から攻撃を仕掛けてきた。

だが、それを見ていたブラーボがqシャドウに攻撃をして影から引きずり出した。

 

そう、これが狙いなのだ。

三角形という形を作って、互いが互いの場所を見ながら仲間の影から出てきたら即座に引きずり出す。もし仮に違う場所から見ているため、別の場所からの襲撃でもすぐに聞ける。

これが作戦、ここでは「トライアングル・ディフェンス」と名乗っておこう。

 

 

「…クソっ!」

このままじゃ負ける…逃げなきゃ!

 

司令を思い出して逃げる体制を取り、走り出す。

 

「逃がさなくてよ!」

ブラーボはそんなシャドウを見てロックシードは外して違うロックシードを起動した。

 

 

 

パイン

 

 

ロックオン!

(エレキギターの音)

 

 

パインアームズ 粉砕デストロイ!

 

 

ブラーボのアーマーが、ドリアンからパインに変わる。

武器もドリノコからパインアイアンという鎖のモーニングスターに変化。

 

 

「武器が変わった!?」

翔は驚きを上げる中、その効果について黒影は説明を始めた。

 

「アームズチェンジだ、ブラーボ、そしてグリドンはロックシードを帰ることでアーマーと武器の種類が変わるんだ」

 

「それって、ロックシードの数によっては戦い方も増えるってことか」

グリドンが「そういうこと」と言う最中、ブラーボのパインアイアンの鎖でシャドウドーパントを拘束した。

掴まれているためか影に身を隠すこともできない。

これは絶好のチャンス!

しかし…

 

 

 

 

 

 

 

「………?」

 

 

 

ブラーボはなにかの気配を察した。

 

 

 

 

「…どこ!?」

それは風野にも気づかれていたようだ。

 

 

 

 

 

それは一体…

 

 

 

 

「城之内!いっけぇぇ!」

「了解!はぁぁっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オノデンビル屋上

 

 

 

 

 

「…ひぃ、ふぅ、みぃねぇ……あと逃げ遅れた一般人二人?かな」

 

 

その気配とは「グレネード」

以前、チェンジドーパントによって年齢が高校二年になった翔の戦いに一本の横槍を入れた彼。

 

今回も大型の銃、ボルトアクションスナイパーライフルを持って見つめる先はシャドウドーパント。

 

 

「まったく、ボスは逃げろと命じたはずなのに…な」

 

標準を合わせた先にあるのは、鎖によって拘束されたシャドウドーパントに攻撃を仕掛けようと飛びかかるグリドン。

 

 

 

 

 

「ここかな」

 

バンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!危ない!」

ブラーボがグレネードに気づき、グリドンに言うがもう回避できる場所ではない!

 

当たるギリギリまで数メートル…

 

 

 

 

 

「間に合え!!」

風野は弾丸が射出される前にヒートのコネクトで火の玉を生成しており、ブラーボの背後に出した。

 

 

 

キンッ!

 

 

 

 

 

弾丸はその火の玉に命中し、お腹部分に命中するはずであった弾丸は軌道を変えて、ドンカチに命中する羽目になった。

 

「っ!」

 

「お姉ちゃん!?」

「伏せて!」

風野は翔を守るように押し倒し、肉壁の体制を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…残念、けど」

 

 

グレネードの視線の先にあったのはパインアイアン。

 

 

ドンカチが鎖に当たったことで鎖が破損。

拘束を開放されたシャドウは一目散に姿を消して逃げていった。

 

 

 

「…ミッション達成」

 

口角を上げてグレネードは走り去っていった。

 

 

 

「お…凰蓮さん……?」

 

「Dangereux!周りの気配はしっかり感じなさい!危なかったじゃない!!」

「す、すみません!」

 

グレネード、そしてシャドウともに消えたことを確認した後に凰蓮は今のことについて怒った。

初瀬も空気で頭を下げていて、それぞれ変身を解除した。

 

 

「…?これって」

頭を上げるタイミングで何か、光っているものを見つけて目を細めながらその場所に進む初瀬。

きれいなハンカチにそれを包み込むと、わかったもの。

それは先程の弾丸だった。

 

 

「12.7の99mm?…まず日本じゃ銃は持てない、じゃあ今撃ってきたのは」

全員考えることは一緒だった。

恐らく、財団Xには海外の凄腕スナイパーがいる…!

 


 

 

 

「壮吉さんには連絡しておいたから、明日は休んだ方がいいわ」

「…はい」

あの後、シャルモンにて凰蓮が二人に軽い処置を行って、今回の敵について軽く相談をすることにした。

 

 

「とりあえず、二人とも軽く足を痛めているからシップね。なるべく寝るまでは冷やしておきなさい」

「ありがとう!」

翔が頭を下げたが、凰蓮は「いいのよ!」と返した。

 

 

 

「一応、能力はわかっていたんですが……以前戦ったときより強くなってて…」

「…なるほどね」

 

凰蓮は軽い処置をし終わると二人ぎ座る椅子の向かいに椅子を出して座る。

 

 

「シャドウは、財団の専用ベルトをしていたから財団直属だと思うわ」

 

「ですよね…」

 

(キタノエール…彼女はまたぶつかる運命なのかしら…)

 


 

 

 

 

 

 

 

 

廃ビル内

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ………」

 

逃げ込んだキタノエール。

息をあげながら、ホコリまみれの天井を見上げた。

 

 

「…ひゃっ!」

右の頬から冷たい感触が…

それは冷えたスポーツドリンクであった。

 

「……グレネード」

「飲め、話しはそれからだ」

 

キタノエールは嫌そうな顔をしながら、グレネードからスポーツドリンクを受け取った。

 

 

「…ボスは言ったはずだよな、無理だと感じたら逃げろと」

「わかってるわよ!それくr「何もわかってない!」!?」

 

グレネード渾身の怒鳴り声がビル内を包む。

 

 

「…三倍も多い人数と殺り合うなんて、ただの自殺行為だ!それもただ一人だなんて……!」

「うるさい!あなたに私の何が……ぇ、ちょ、あんた…?」

 

逆ギレ気味に言葉を返したキタノエールだったが、グレネードの異変に気づいた。

 

涙を流しながら心配するように涙をポタポタと落としながら、拳を握りしめていた。

 

 

 

「なんで…泣いてるのよ」

「泣くに決まってんだろ…!仲間が死にそうだったんだぞ……私は昔、カナダの軍隊にいた時、仲間が次々死んでいくのをまぬ当たりにしたんだ…嫌なんだ、これ以上仲間が死ぬのは……だから、仲間を保護するという条件で仲間と共に財団Xに入ったんだ…もう、私達の地獄はこりごりだ…!」

「あんた…」

言葉を失い、息も戻ると下をうつむいた。

 

 

 

 

 

「ごめんなさい…」

 

その言葉が不意に出た。




第八十六話でした!

今回からセリフが出てきた新キャラ「グレネード」!
もちろんこのキャラもキャラ紹介の方に更新しておきます!

そしていつものこちらのコーナー!

ゼロな二人 小ネタ集


もし、風野がポケモンの世界に行ってパーティーを作るとしたら…

 

 

 

相棒 サナ ペパー

ポケモン メガニウム カエンジシ レアコイル ジュラルドン(キョダイマックス) ガルーダ(メガシンカ) レジギガス

エースはカエンジシ

 

OPは1・2・3

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救われたO~衝撃~

第八十七話です!


先日、ウマ娘にて約半年ほどとなるウマ娘レジェンドレースでサイレンススズカを開放しました。
そして先程サイレンススズカ全冠を達成!
Twitter(旧X)にてポストしました。


…いや違うんです、もう完成してたのにサイレンススズカ全冠を取るまで投稿を忘れてたとかじゃないんです(大嘘)



それではどうぞ!


シャドウの出来事から二日が経った。

 

 

体調不良でライブ中に倒れた穂乃果がついに帰ってきた。

 

 

 

三年教室

「…失礼します」

穂乃果がきれいにノックをして入ってきた。

 

礼儀よくドアを閉めると、風野の席に直行した。

風野の席の周りには本人に加えて、絵里と希、にこがおり、驚いたように「穂乃果…?」とにこが驚いたような声を出した。

 

「すみませんでした!」

穂乃果が勢いよく、頭を下げ、て重い顔をしている。

 

 

「…顔上げて」

風野がそう言い、穂乃果は申し訳無さそうに少しづつ顔を上げると…

 

 

 

 

 

「いっくで〜!」

希が穂乃果の背後に回っており、思いっきりわしわしを決めた。

 

 

「ひっ!希ちゃん!!?」

「希!十万ボルト!」

「わしわし!」

「そこら辺にしてあげなさい」

 

絵里とにこが、希、風野の頭部に軽くチョップをし、少し間をおいてからワシワシをやめた。

 

 

 

 

「…ほんと、迷惑かけるんだから」

 

 

「っ……ごめ「でも、私達の責任でもあるわ」…え」

 

にこの言葉、穂乃果はキョトンとした表情でにこを見つめる。

 

 

「穂乃果ちゃん、あまり責任を抱え込まないことやで」

「風野を見習いなさい!何をしても謝らないし、頭おかs「ワシワシMAX!」にこぉぉぉぉっ!!」

 

にこは返り討ちを狙われたように、風野の希直伝であるワシワシMAXを喰らい、瀕死のように倒れ込む。

 

「…ほい、げんきのかけら」

某ポ〇モンの回復アイテムを二個に投げつけ、なんとかにこは起き上がって「あんたね〜!!」と怒り始めた。

 

 

 

 

「…ま、そういうことだから私達は気にしてないわ。凛や花陽、真姫も私達と同じだし」

 

「…そっか」


 

 

 

それから放課後、

いつも通りμ'sが集まったのだが…

 

 

「おつかれ〜」

 

「来た!翔くん…あ、璃奈ちゃんも」

 

部室に翔と璃奈が来た。

梨奈が来るのは久しぶりだろう。

 

「こ、こんにちは…」

若干、まだ緊張気味なのだろうか、梨奈の声は少し震えていた。

 

「こんにちは、梨奈ちゃん。ゆっくりしていってね、って言っても今日は練習じゃないんだけど…」

 

 

「……え?」

翔の素っ頓狂な声。

恐らく、練習する気満々で来たのだろう。

まぁ、どちらかといえばサポートする方なのだが…

 

 

「学校、廃校から免れたのよ」

 

 

 

「……マジ?」

「マジよ」

 

真姫の言葉に一瞬フリーズしながらも反応した。

 

 

「?待って、廃校って、音ノ木坂そんなにピンチだったの?」

「…あ、璃奈ちゃんが知るわけもないもんね。璃奈ちゃん、実はこの学校最近まで廃校になるかもしれなかったんだけど…これ!」

風野は一枚のプリントを取り出して二人に見せた。

そのプリントを翔が受け取って、璃奈とともに読む。

 

 

「……なんて書いてるの?」

 

「璃奈はまだ小2までの漢字しかわからないもんね。っと、要約したら、この前のオープンキャンパスが結構好評だったようで、入学希望者も規定人数に満ちたみたいだから来年度も入学希望希望者も受け付けるみたい」

「そういうことよ、だから今日は簡単な打ち上げ!さぁ、飲むわよ〜!」

 

そう言って風野はとある飲み物をバッグから取り出した。

 

 

とある飲み物…

 

 

 

 

 

アサヒィィスゥ〇ァァァドゥラァァィ!

 

 

 

 

「「「「「「「酒持ってくんなーーーー!!!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

あのあと怒られたw

 

 

 

そして打ち上げが始まったのだが、風野は唯一正座で腹切りのような気配を出しながらただただ無になっており、絵里は本当に焦ったのか青白い汗を書いていた。

 

μ's内でこの内容はもみ消すことに決定した。

 

うん、何も見てない。何もしてない!

 

平然を装いながら絵里以外の数人も焦っていた。

 

そんな中、ことりと海未は何やら互いの顔を見合わせており、何かを言い出そうにしていた。

 

 

 

「…なぁ、翔くん、かっちゃんって家でお酒とか、本当に飲んでいないんやな?」

「多分…というかあのお酒、おばさんが前に買ってたやつだし」

「とりあえずあんたの家、お酒は隠してたほうが身のためだと思うわよ」

そうにこが忠告している最中、風野は反省し終わったのか、立ち上がってこっそりバッグを取り戻した。

 

そ〜っ…

 

gと擬音が聞こえそうだが聞こえない空気の中、再度お酒を取り出そうと…

 

 

 

 

 

ガシッ!

 

凛「何してるにゃ〜?」

 

 

 

ガシッ!

 

にこ「まさか、まさかよね?」

 

 

 

ガシッ!

 

花陽「風野ちゃん…?」

 

 

三人が見たこともないドス黒いオーラを放ちながら左右の肩と頭をつかんで、力をズズズ…と込めていく。

 

 

 

「いや〜ちょっとのどが渇いて〜水あるかなって思ったら酒でして〜」

 

 

「「「は?」」」グシュ!ボキボキボキッ!

 

 

「いだぁぁぁぁぁ!!鳴った!今鳴っちゃいけない音鳴った!絶対折れた!折れたわよ!」

「…自業自得ね」

「真姫ちゃんの言う通りだよ、とりあえずお姉ちゃんのご飯、明日から一品減らそ」

「WTF」

 

風野はぐったりした様子でぶっ倒れ、ガ〇ダムオ〇ガのポーズをしながら絶望し始めた。

璃奈はそんな風野を見かねたのか、璃奈ちゃんボードの角で頭をツンツン叩く。

 

 

 

そんか楽しげな様子は…

 

 

 

終わりを迎えようとしていた。

 

 

 

「…みなさん、お話があります」

 

「……」

 

 

突如として重い空気の片鱗が見えだした。

手を挙げたのは海未とことり。

 

ことりはもう決心をした表情で覚悟を決めており、穂乃果の真剣な目線を送っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ことりは、もうすぐ留学に行きます。来週には日本を発ちます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「……ぇ?」」」」

 

 

 

 

全員が固まった。

その直後の感情は

 

 

 

 

 

 

 

絶望

 

 

 


 

 

 

 

 

穂乃果がライブで倒れた帰り…

 

 

 

公園にて二人は飲み物を握りながら話をしている。

 

 

 

「ことり、お話ってなんですか?」

 

 

 

 

 

「…私達って……昔から三人だったよね」

 

昔を思い出しているのだが、少しなにかに怖がっている声で話をし始めた。

 

 

 

 

 

「そうですね、まあ、昔からと言っても、仲間の輪に入れなかったことりと穂乃果が私を入れてくれたのですが」

 

海未も思い出に浸って話している。

 

そんな中、生ぬるい風が吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

「…わ、私、留学……するの…」

 

 

 

 

 

「…留学!?」

 

海未も一瞬フリーズして驚いた様子であった。

 

一拍おいてからことりは留学を説明しだした。

 

 

 

「私ね、デザイナーになろうと思ってたら、お母さんが留学をとりつけてくれて、けどみんなに言えなくて…それに、本当に行っていいのか…」

 

「ことり…」

急だったようで、海未もどう返せばわからない。

 

「穂乃果ちゃんにも言いたかったけど、怖くて…翔くんにも相談しようとしても声が出なくて…」

 

 

「………」


 

 

 

 

 

「…なんで、なんでそんな急に」

 

「何回も穂乃果ちゃんと翔くんに説明しようとしたんだよ…けど、本当に今言っていいのかって…大事な時期なのに……」

 

その言葉を聞いて、穂乃果は怒りながらうつむいた姿勢でことりに駆け寄った。

 

 

「だったら相談してよ!私達友達でしょ!?」

「だからだよ!!」

「!?」

 

ことりはベンチから立ち上がり、それまでうつむいていた顔を見せた。

その顔は、泣いていた。

 

 

 

 

 

 

「友達だからこそ…言えないこともあるんだよ……!」

そう言った瞬間、ことりは涙を流しながら部室のドアを破って消えていった。

 

 

 

「ことりちゃん!?」

 

翔が叫んだ。

他のメンバーもどうすればいいのか、ただ見ているばかり。

璃奈に至っては、何が起こっているのかわからない様子であった。

 

 

 

 

 

 

運命が…狂い始める




第八十七話でした!


次回から運命が狂い始めます。

ラブライブ無地類のトラウマ回ということで、次回もかなり重くなっています。
ついにあの最低!シーンも!

あと、次回でアンケートを締め切ります。
同点で終わった場合はもう一度同点ズでの投票、それでも同点だったらTwitterにてルーレットアプリを用いての結果を投稿します!




そして、先日、ニジガクの映画が公開されましたね。
沖縄…ついに西日本にもラブライブ聖地が!?
実は作者、出身は北海道なのですが、本当の生まれは九州なんですよね。
友達からは「西郷隆盛」に似ていると言われていることから中学は「〇〇(作者の名字)隆盛」と言われて…
あ、ちなみに作者の好きな日本の偉人は中岡慎太郎と徳川綱吉です。




それではこちら!


ゼロな二人小ネタ集



μ'sで一番怖いのは…

μ'sで度々話題になるのだが、誰が一番起こったら怖いのか
それはまさかの「翔」である。


風野曰く、沼津にいたとき、友達がいじめられている姿を見て一度もいじめっ子にガチギレしたらしく、殴り合いで怪我をさせた。
キレたら一番怖いのは翔と言われている。


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M崩壊〜ともだち〜

第八十八話です!


昨日夜

「次回分、もう少しで終わるから作っちゃお!」



「…zzz………あっ…深夜2時」

ってことがあって遅れました(バカ)
部活の練習試合があって昨日疲れたんです…

今回もかなりの鬱展開です!それではどうぞ!


絶望

 

 

それは一体何なのだろうか

 

 

希望が変わるとき

 

 

なにかに打ちひしがれるとき

 

 

 

はたまた何かが消えた?

 

 

裏切り?

 

 

喧嘩?

 

 

 

 

それとも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お別れ…?

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「………」

「なんかごめんね、あんな空気になるかもなのに誘っちゃって」

 

「…お兄ちゃんは悪くないよ…でも…」

 

璃奈も思っていることは同じのようだ。

現在、翔は家での帰り道で璃奈を送る為に翔が少し遠い道に回っている。

夕暮れ時…

 

不幸なことを煽るように、カラスたちが電線に並びながら、耳が取れそうなほどの声で合唱をしている。

 

 

「ことりさん、留学しちゃうんだね」

少々残念な気持ちであることを感じた。

 

「……私、μ'sとメイドカフェで会ってから毎日、今までのPV見直してるの」

「そうなの?」

意外なことに、翔は驚いた様子で口を丸めている。

 

 

「…九人……いや、十一人。μ'sは十一人で成り立ってる。だから、一人でも欠けたら…μ'sじゃない」

 

 

「…けど、ことりちゃんの将来だって…」

「…そうだよね」

 

二人は悩みながらキロを歩き、璃奈の家に付き、どうすればいいのか、トボトボと歩きながら考える翔であった。

 

 

そして璃奈の家の前の到着し、翔が去ろうとしたその時…

 

「お兄ちゃん…!」

 

家に入る前の璃奈に呼び止められた。

 

「どうかしたの?なにか忘れ物?」

「違うの…その……」

再び翔は璃奈の横に戻り、背中を軽く叩いてあげた。

「大丈夫だよ、何を言っても引いたりしないし、我慢ばっかりってのも体に悪いよ?」

「…うん……私、決めた………

 

 

 

 

 

 

 

手伝ってほしいことがあるの、家に泊まって」

 

 

 

 

 

 

その頃、風野は先に家に着き、リビングにて絵里に電話をしていた。

 

「…ほんと、私何してたんだろ」

「風野…違うわ、あなただけの責任じゃない。私も気付けなかったわ…穂乃果のことも直近であったばかりなのに、私達…」

 

絵里はだまりこむ。

次の瞬間、風野のスマホから涙の音がした。

 

 

 

「絵里」

「ごめん…私…学校を守ることばっかりの頭になってて……みんなのこと…!」

「…もう過ぎたことよ、こうなった以上、私達はことりちゃんを応援することくらいしかできない」

 

「…」

 

あの後、2分ほどの沈黙が続いたが、二人の体感は3時間も経っていたような気がした…

 

 

 

 

そして通話終了後に壮吉から電話が入り、翔は璃奈の家に泊まることを聞いて、どこか寂しげな様子だったのである。

 

 

 

 

 

 


 

 

翌日…

 

 

 

 

放課後

 

 

3時40分

 

 

「集まったわね」

 

 

翔とことりを除く、九人が集まった。

ことりには知らせていなく、翔は小学校から向かってくる途中だ。

 

 

「…昨日、考えたの。ことりとの最後のライブを4日後に開こうって」

「穂乃果ちゃん、どうや?と言ってももう講堂の使用許可は取っとるけど」

 

「穂乃果ちゃん…」

絵里、希、花陽が穂乃果をみつめる。

 

しかし、穂乃果の様子がおかしい。

何か、悩んでいるような。

何処か、やさぐれたような…

 

 

 

 

闇にオチタような

 

 

 

「…やらない」

 

 

「「「え?」」」

 

 

静寂な空気が流れる。

疑問に思うメンバー

 

 

「…本当にやらないの?」

風野は穂乃果の肩を掴む。

 

 

「やらない…」

 

「なんで?多分、ことりとできる、最後のライブなのよ」

風野は心配したのか、穂乃果の頭を軽く撫でたが、穂乃果は風野の腕を振り落とし、俯いたまま話す。

 

 

 

「学校の存続は回避した…だったら、もうスクールアイドルをする意味なんて…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…本気で言ってる?」

 

 

 

にこはそんな穂乃果の返答に、拳を握り、今にも穂乃果に殴りかかろうと突進しようと!

だが、身を挺して真姫がそれを未然に防いだ。

 

 

 

「にこちゃん…!」

花陽も泣いていた。

真姫は、暴れるにこを必死に止めながら「やめなさい!」と叫んでいた。

 

 

 

「私はっ…!あんたたちが本気でやってるから!それに最後を賭けようって!!なのに…なのに穂乃果!あんんたは!!」

 

「…もう、終わったことだよ」

穂乃果は下を向きながら屋上を出ようとドアの方に向かう。

 

 

「「穂乃果!」」

「ちょっと待つにゃ!」

絵里、希、凛が呼び止めるが聞く耳を持たず、足を止めない。

 

 

 

 

ガシッ

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな穂乃果の腕を海未が掴んだ。

次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果の左頬が赤く染まった。

 

 

 

海未は怒りの形相、そして泣き顔で穂乃果を思いっきりビンタした。

 

 

 

 

 

 

「あなたがそんな人だとは思いませんでした…最低です…あなたは…

 

 

 

 

 

 

あなたは最低です!」

 

 

 

 

「っ!」

 

いつもとは見違える、海未の怒号。

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果数秒立ち尽くした後、穂乃果の後ろから声がした。

 

その様子に、風野らは絶望した表情を浮かべた。

 

 

 

 

 

「………ぇ」

 

「何、したの……?」

 

 

 


 

 

 

 

 

「緊張するね」

「…うん」

 

 

一方のその頃、翔は璃奈と共に屋上に向かっていた。

 

 

「…喜んで……くれるのかな」

「きっと大丈夫だよ、頑張ったんだもん。それに味見もしたけど、美味しかったでしょ?」

 

璃奈は、白い箱を持っている。

その中に入っているのは、4合のケーキ。

チョコプレートに、白いチョコペンで「ことりちゃんの本心は?」と、チョコペンに慣れないためか、少し見づらく、しかし頑張った痕跡のある文字が書かれていた。

 

 

一歩一歩、慎重にケーキの箱を運び出す璃奈、よく見ると、手が震えており、気づいた翔も少しケーキの台座に手を添えるように支えながら歩く。

 

 

「…ありがとう」

屋上にたどり着いた。

あとはドアを開ければみんながいるはず!

 

 

そう思うながら翔はドアを開けた。

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

もう、崩壊まで時間はない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたがそんな人だとは思いませんでした…最低です…あなたは最低です!」

 

 

 

 

 

 

 

最悪なタイミングだけを目撃してしまった。

 

 

海未が穂乃果をビンタした。

他のメンバーも穂乃果を助けようとはしなかった。

 

 

 

 

 

 

ボトッ…

 

 

 

 

 

 

グチャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃に、ケーキを落としてしまった璃奈。

しかし、そんなケーキに目もくれず、困惑した様子であった。

 

 

 

 

 

「………ぇ」

 

 

「何、したの……?」

 

 

 

 

 

 

「っ、翔」

 

 

 

 

 

「今穂乃果ちゃんに何したの!??」

 

翔が初めてキレた。

 

 

拳を強く握り、今にも血が溢れそうな色が広まる。

 

 

風野曰く、キレたらμ's含めても一番怖い

 

 

 

 

「…っ!行こう、穂乃果

 

 

 

翔は穂乃果の腕を引っ張りながら走り去り、泣いている穂乃果を慰めるためその場から去った。

 

 

 

 

「……」

璃奈は他のメンバーをじっと見た後に、翔を追いかけていった。

 

 

その時も璃奈の様子は、いつも気持ちがわからなくとも、今回は視線で理解できた。

 

 

まるで鼠を見るような冷たい視線…

 

 

 

全員、呼び止めることなど出来はしなかった。

 

 

 

 

 

 

「こんなの…あんまりよ」

 

 

 

絵里の虚しい言葉が屋上にいるみんなの心に小さく響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

崩壊

 

 

 

 

もう元通りにはならないのだろうか。

 

 

 

 

 

μ's崩壊

 

 

 

 

 

僕の親愛なる友達へ

 

 

 

 

ともだちって

 

 

 

 

ナンダロウ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

あのあと、穂乃果を励まそうと公園に来たのだが、穂乃果はよほど落ち込んでいたのか、今度にでも話そうと家まで送り届けた。

 

 

 

「…ごめんなさい、穂乃果ちゃんのことについて、気づいてなくて」

翔は穂乃果の母、彩希に頭を下げると、翔の後ろに隠れている璃奈も真似をして頭を軽く下げた。

 

「な〜に言ってるの!まだ子供なんだし、わからないのも当然よ!…でも、あの子たちにもなにか理由があったと私は思うけど」

「?なんで?」

「昔からあの子、色々と喧嘩とかはしてたから。でも、平手打ちされたってのは初ね。だから穂乃果も何かしらの迷惑をかけたんだと思ってるわ」

「…そっか」

 

(…早とちり、しちゃったのかな…?謝らないと)

 

少し、不安になってきた。

早とちりで今大変なことになってないだろうか。

そう考えていると、後ろにいた璃奈が翔の服の裾を軽く握って振り向かせた。

 

 

「…大丈夫、きっとみんなわかってくれるはず」

 

 

「……だよね、ありがとう」

ここで不安になっていられない、急いで音ノ木坂に戻らなきゃ。

二人は一礼をして穂むらを出た。

 

 

 

 

しかし、音ノ木坂には誰もいなかった。

 

 

そして璃奈を家に送り、そのまま帰宅。

 

 

 

 

「…ただいま」

 

「あっ……」

「ど、どうも…」

家に戻ると、風野と絵里、希とにこがいた。

 

四人とも、悩んでいるようで、絵里はベッドに腰を掛けており、希は体育座りをしながら下を向いており、にこは机にだらっと体を被せており、風野は器用に頭で逆立ちをしながら翔を見た。

 

「おかえり。…その」

「ごめん、多分僕が早とちりしたんだよね」

翔は四人に頭を下げた。

しかし、その場の空気は重いまま…翔は頭を上げたが、何もできないまま立ち尽くすしかできなかった。

 

 

 

「…翔………ごめん」

にこが少し俯き、目線をそらしながら謝る。

 

「穂乃果に言いすぎた…これじゃ…私……なにも…!」

にこは涙を流していた。

 

 

 

変わっていない…

 

 

まるで、一年の時に回りに理想を押し付けたときから……

 

 

 

 

 

 

「…泣いてるよ……」

「…るさいわね……だ…だって……!」

 

 

 

「…泣いちゃうよね……人間だもん……それに、僕のせいでもあるから」

 

「……っ、違うわ!にこは泣かないのよ!アイドルだから…!」

急いで涙を拭き、急いで笑顔を作る。

 

その涙を見て、翔は胸を痛めてしまい、翔は一つ決心をした。

「…お姉ちゃん、今から海未ちゃんの家に行ってくる」

翔は走って家を飛び出した。

 

 

 

「っ待って!」

風野の静止の声が聞こえず、外に飛び出した。

 

 

風野の落胆した様子を見て希が肩を軽く叩く。

しかし、希も悔しそうな顔を浮かべていた。

 

 

 

 

「…言えないもんね

 

 

 

 

 

 

本当にμ'sは解散するって」

 


 

 

 

 

 

 

「本当にすみませんでした、早とちりしていました」

 

 

園田家に到着した翔は、海未の部屋にたどり着き、今回の事件の背景などを理解した瞬間すぐさま土下座を取った。

 

 

「い、いえ、顔を上げてください!旗から見たらあれは…」

海未も、先程穂乃果にビンタしたことを公開しているようだった。

 

「……どうしたらいいんでしょう」

 

いつになく弱音を吐いている。

 

「……」

翔もどう答えればいいのかわからずに黙るだけ…

 

 

 

「…穂乃果とことりは、昔から喧嘩なんてなかったんです、だからこそ、二人がどう考えているのか……」

 

「わからないよなぁ…」

 

 

「翔は風野と喧嘩をしたことはないんですか?」

「喧嘩?…特になかったかな。まぁ、沼津にいた頃は施設とか学校で何度か巻き込まれての喧嘩はあったけど…」

 

「…そうなんですか、その…翔も喧嘩したことがあるなんて意外です」

 

海未の意外なる反応に翔は「そう?」と疑問を持っていた。

人間、誰だって喧嘩をするものだ。

 

 

その時、海未のスマホから電話の着信音がなった。

 

 

絵里からだった。

 

二人は、何事だ?と疑問に思いながら電話をスピーカーにして話をする。

 

「もしもし…」

 

「もしもし、海未。そっちに翔は居るかしら」

海未が、居ますが…と返すと絵里はため息をした。

その時、電話の方から希の声がした。

 

「…どっちにしても、話すことやし変わらないんちゃう?」

希がそう優しく話したつもりなのだが、どこか声のトーンが少し低くなっている気がする。

 

 

 

「そうね…二人とも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日を持って…μ'sは解散するわ」

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、二人の脳内に話は一切入ってこなかった。

 

唯一、入ってきたことは、あくまでμ'sの九人(十一人体制)が終わるだけで、メンバーの絵里、希、真姫、風野が脱退するということだった。

にこは続けるらしい。

一年にも全員連絡はしたらしく、凛と花陽はまだ続けるということ。

 

 

 

 

「…二人は……どうしたいの……?」

 

 

にこが涙ながらに声を出していた。

 

 

「…私は(僕は)」

 

 

 

 

 

「「…続けれない」」

 

 

 

「…どうして」

 

 

画面越しにも伝わる悔し涙。

 

 

「…穂乃果をあんなにさせてしまったのは私……だからこそ、もう続けれないんです」

 

「……僕も、こんなことが起きる前に防げなかった。そんな僕に、μ'sのマネージャーを続けれる気がしないんだ……ごめん」

 

 

 

 

「…………そう」

 

数十秒、黙った後、二個はさらに涙を流していた。

 

 

 

 

「…ちょっと、帰るのおくれるね」

 

そう言って翔は立ち上がり、海未の家を出た。

 

 

 

「…待ってください」

 

海未が呼びかけた。

上着を着て、外に行くようだ。

 

 

 

「…私も、一緒に行ってもいいですか」

 

「…ごめん、今は一人がいいかな」

 

 

その瞬間、翔は

「翔」

「ごめん」

 

 

翔はそれ以上聞かないように、走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、翔はどこに向かうという目標を立てずに走り続けていた。

 

 

どこでもいい、そんな思いでたどり着いた秋葉原の路地裏。

そこは以前、翔が仮面ライダーとして変身し、マスカレードドーパントと戦闘をした場所。

 

 

 

路地裏で立ち止まると。息を荒げながら右にある壁を叩いた。

 

 

 

「っ!」クソっ!クソクソクソッ!

 

 

 

いつもの翔と違う声、

より一層低くなり、ポツポツとふる涙の中、手が赤く染まっていく。

 

 

「何も、変わらないなぁぁぁっ!小さいときから、何も!救えなくて!!」

 

 

もし、沼津で生まれた頃、家が焼けるときにもっと大きかったらパパでもママでも、炎人姉ちゃんでも誰か救えたのかもしれないのに、俺はお荷物。

あの時から、何一つ変わっちゃいねぇ!!

 

 

なんでだよ…

 

 

 

 

「また、救えなかった…僕は……俺は!!」

 

 

 

 

 

「救ってるよ」

 

 

 

後ろから誰かの声がする。

 

 

 

「翔、貴方はここで私を救ってる、いいや、私達を!」

 

振り向いたが、涙ぐんで誰だかわからない。

けど、聞いたことのある声であったのは確かだ。

 

 

 

その人は翔を抱きしめ、翔を黒いリムジンカーに案内した。

 

「…何が、あったの?」

 

そのリムジンカーには、他にも二人がいた。

 

計三人の女性。

 

 

 

「…翔、何があったんだ?話してくれないか?」

一人の女性が翔の隣に座り、気持ちを落ち着かせるように頭を軽く撫でる。

 

 

 

「…守れなかった、みんなを…」

 

「「「……」」」

三人は親身に話を聞き始めた。




ということで、八十八話でした!

次回…翔がN◯Rれる…!?

そういえばば、にじよん2来ましたね、
カオスすぎんだろ…!
いや、しずくのあの画像で放送前から察してたけど…!


まぁ、楽しめたんでOKです!


それでは、こちら!

ゼロな二人、小ネタ集!

風野から見た花陽


・緑の悪魔(カービィから文字って)
・なんかいつでも食ってる
・心の芯は強い

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Eの生活~それぞれの日常~

第八十九話です!


早めに投稿しておきます!

そういえば、アウトサイダーの仮面ライダー03、作者はアンク説だと思ってます。
なにせ、写真でバーニングファルコンのアイテムを持ってるんでね…

それではどうぞ!




もう、後戻りはできない。

 

 

それぞれの異なる日常。

 

離れ離れとなる仲間。

 

すれ違う思い。

 

それでも、諦めない者たち。

 

そして、

 

 

 

 

裏切るもの。

 

 

 

希望は、あるのか

 

 

 

 

今始まる、一期最終章。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

5日が経った。

 

 

 

μ'sのメンバーが大幅に抜け、それぞれ別の生活を送ることになった。

 

 

 

「朝だよ〜〜〜!!」

 

朝 鳴海家

 

 

翔と風野の部屋では、翔がフライパンとお玉を叩いて未だに布団に眠る風野を起こしに来た。

 

 

「zzz…」

しかし起きる気配はなく、幸せな寝顔で寝る風野。

 

 

「学校っ!遅れるぞぉぉ!」

翔はお玉を机の上において、風野目掛けて右手に持つフライパンを思いっきり…!

 

 

バシィィン!

 

 

 

「フランシスコザビエ〜ル!!」

叩いた笑

 

風野は頭にたんこぶができ、泣きながら起きた。

 

 

 

「朝だよ!ご飯できてるから!」

 

「もうちょっと起こし方どうにかなんないの!?」

「なるわけ無いでしょ?この前はお姉ちゃんの耳元で叫んだのに、一切効果がないから」

「…ぐうの音も出ない」

 

重い体を起こして風野は布団を畳む。

 

あくびをしながら翔のに袖を引っ張られて下の階に向かう。

 

 


 

 

 

朝食後、エプロンパジャマ姿から着替えを終えた翔はランドセルを背負って玄関のドアを開けようと、ドアノブに手をかけた。

 

「行ってきます」

そう言って翔は家を先に出た。

 

その数分後、風野も遅刻ギリギリにならない時間帯に出た。

 

 

「風野、ちょっといいか」

「?えぇ」

 

その様子に荘吉は、なにか違和感を感じたようで、コーヒーを飲みながら風野に尋ねる。

 

「…なにかあったのか?最近、一緒に登下校してないようだが…」

 

「…えぇ、まぁ色々と」

 

荘吉は「そうか…」と呟くと新聞紙を読み始めた。

 

 

 

「…何があったかは模索しない。けど、後悔だけは、しないようにな」

 

「…はい」

 

そう言われ、風野は悩んだ顔をしながら家を出た。

 

「行ってきます」

 

その言葉は、どこか寂しさを感じさせていた。

 

 

 

 

その言葉を聞いた荘吉。

 

新聞を戻し、なにか思い出すような感覚に浸る中、再度コーヒーを口にする。

 

 

「ズズッ…」

 

 

「…やっぱり不味いな」

 

 


 

 

 

 

速く鳴る足音。

走りながら、朝のチャイム時間ギリギリを攻めて走り抜く。

そのスピードは風を切るような速さであり、同じ道を歩く人々は「まただよ…」「あの子、いつも早すぎないか?」とヒソヒソと呟いているのだ。

 

それに加え、風野が朝に注目される理由に一つ。

朝食に加えた食事

登校にパンを加える…のではなく、トンカツを加えて走るという奇行。

もちろんソースもかかっていることは言わないお約束。

 

サクサクと良い食感の音が鳴りながら足を緩めない。

 

 

 

そして曲がり角…

風野の強いターン!

 

 

ドシンッ!!

 

 

誰かとぶつかった。

 

 

「痛っ!!」

「あギャスっ!」

 

風野はふらつきながらも立ち上がって目を開けた。

そこには今にもひよこが頭上に回りそうな姿の穂乃果がいた。

 

 

「…あ、穂乃果」

「あっ…」

穂乃果はバツが悪そうな顔をしながら「お、おはよう…」と苦笑いしながら立ち上がった。

 

 

若干悪い空気が流れる中、穂乃果はスマホを着け、待ち受けにある時間を確認する。

 

 

「…あ!まずい!遅刻になっちゃう!」

「え?…走ったら間に合……って言っても穂乃果は仮面ライダーみたいに鍛えてないか。よし、任せなさい」

風野は学校バッグからマンティスギアを取りだし、疑似メモリを装填した。

 

 

 

Mマンティス

 

 

 

白いハードボイルダーに変形し、風野はそれに乗り込むと穂乃果にも一つヘルメットを渡した。

 

 

「…え?」

「遅れるわよ、勉学だけは頑張りなさい」

「………」

言葉を失いながら、穂乃果は少しの間立ち尽くしたのちにバイクに乗った。

 

 

 

「…そういえば、この学校ってバイク通学して良いんですね」

「敬語になってるわよ…あ、バイク通学はダメよ」

 

「………は?」

一瞬顔がフリーズした穂乃果。

 

 

「大丈夫大丈夫!ばれなきゃ犯罪じゃないのよ!」

風野はさらに強くアクセルを踏んだ!

 

 

 


 

 

 

 

「お前らなぁ…」

「「すみませんでした」」

 

 

職員室。

登校に間に合った二人だが、お約束のようにバイク通学の姿を見られたのか、穂乃果の担任である山田先生から怒られている。

 

 

「…いや、あのさ…………

 

 

 

 

 

 

なんで敷地内に入って、一昔前のヤンキーみたいに釘バット振り回してんだ」

 

 

 

何してんだ風野。

 

「ツッパることが男の立った一つの勲章だって「あ゛?゛」いやすんません、魔が差しました」

 

そのことを聞いた山田先生はため息を差しながら二人を解放した。

 

「…あ、高坂、左」

 

「はい」

「なに?山ちゃん」

 

「…その…スクールアイドルは」

「あ、アハハ…ちょっと色々あって」

「そうか…高坂も風野も何か部活に入るか、バイトする方が将来有利だぞ」

「あぁ…はい…!」

穂乃果は風野は、見ないように急ぎ足で教室に去った。

 

 

「左…」

「色々あったんです、山ちゃんもあまり模索はしないで」

「…お前は諦めてないんだろ?」

 

 

 

 

「もちろん、私はあいつら、μ'sのライブが好きだから、更々諦められない」

「…だよな、だってお前

 

 

 

 

真っ直ぐな目…だぞ」

 

 

~OP 僕らは今のなかで~

 

 

 

 

放課後

 

 

 

風野は生徒会室で書類をまとめる作業をしている。

あくびをしながら書類に目を通した後に、他のメンバーを見た。

 

 

絵里希は真面目に働いていた。

そして…

 

 

 

「絵里、これおねがい」

 

 

バラバラになった生徒会メンバーが揃った。

廃校が無くなったからのようで、その件についても謝罪された。「生徒会でありながら申し訳なかった」と。

 

私達は許す方面でいたし、水に流そうと思う。

…まぁ、残りは引き継ぎ作業だけなのだが

 

 

 

「…暇ね」

「ちゃんと働くんやで~それに、次の生徒会メンバーも探さなきゃならないし」

風野はプリントを置き、体を伸ばすと立ち上がった。

 

 

「…ちょっと見回り行ってくる」

「はい…サボらないようにね」

風野は絵里の注意に「は~い」と返し、生徒会室を出た。

向かう先は校庭。

詳しく言えば…校庭の裏庭。

 

あまり人気がなく、風野がよくサボりスペースとして利用している場所。

その証拠に、屋根のしたにひっそりと開封されていないお菓子があるのだ。

 

 

外に出ると、風野はにこを目撃した。

 

 

 

「…よし」

何かを思い付いたかのように、こっそり素早くにこの背後に近づいて…!

 

「ワシワシMAX!」

 

 

 

 

「っ!ニコォォォ!」

驚いたにこは後ろに肘が出て、それは風野の目に…!

 

 

ドゥクシ!

 

 

 

「だぁぁっ!メガァァァァ!」

 

「あぁっ!」

「にこちゃん!?…って風野ちゃん!」

 

その横には花陽と凛がいた。


 

 

 

 

 

 

 

 

「…続ける気……やっぱり無いのね」

 

 

学校を抜け出し、四人が着いたのは神田明神。

練習場所として使用していた階段に座りながら、四人はこれからを話し合っている。

 

 

「さぁ?どうでしょうね」

「!あんた」

にこは何かに気づいたような反応を見せたが、すぐに冷静を取り戻す。

 

 

「…でも、可能なわけ?穂乃果や海未はともかく、ことりもだなんて」

「わからない、それに加えて翔も…あいつ、勘違いでみんなにキレたこと、よほど気にしてるようで」

「翔くん…」

四人の空気が沈む。

 

 

 

「…でも、人間。無謀ってわかってても挑戦したくなるわよね」ガサゴソ…

 

 

「…ん?風野ちゃん?」

凛は風野が取り出したアイテムを見た。

 

 

賽3つと茶碗だ。

 

 

「…ほい」

チンチロを始め、風野はサイコロを振った。

 

 

カランカラン

 

 

茶碗の音が響き、賽が踊る…

 

 

出目は

 

 

 

3

1

2

 

 

 

「…一二三だにゃ」

「……ねぇ幸先心配しかないんだけど!?」

にこは風野の襟首をつかみ、花陽はそれを止めるように中間に入った。

 

 

「…まぁまぁニコイジくん、やってみなって…!」

「にことカイジ混ぜないでくれない!?」

そうツッコミながら渋々にこは渡された賽を振る。

 

 

 

 

2

3

1

 

またもや一二三!

 

 

 

「……安西◯生、諦めていいですか?」

「ダメェェェェ!」

班長、◯槻のような声を出しながら風野はにこが振った賽をまた手渡した。

 

「見なさい」

 

 

「見なさいって言ったって!言ったっt……え?」

「ん?……えっ!?これ」

 

 

 

 

 

「全部、123しか出目がないにゃ!?」

 

「フッフッフッ…略して、一二三賽!」

「絶対456賽の方が強いですよ!」

「こんなの、ほぼ負け確定じゃない!」

にこはため息を着くが、風野はまだ話し続ける。

 

 

「人生なんて大体がうまく行かない。この一二三賽のように、けど…」

風野はまた、賽を振った。

 

 

カランカラン

 

 

 

「だからこそ、上手く行ったときの達成感ってのがすごいの。無理難題に近いかもしれない…けど私は最後まで抗うわ。今年最大の賭けよ」

 

 

 

出目は

 

 

1

 

 

 

1

 

 

 

1

 

 

 

 

ピンゾロ…

風野は凛の言葉にどや顔をしながら立ち上がり、その場を去った。

 

 


 

 

その頃…秋葉原

 

 

 

放課後の4時頃、なんの目的もなく秋葉原に来た真姫。

 

 

秋葉原の町並みを見ながら今まで、μ'sの時を思い出す。

 

 

 

…最初は翔に言われて、翔と一緒にいれるなら…って気持ちで始めたけど、いつの間にか大切な一ページに変わっていた。

例えば夏合宿をしたり、みんなでハンバーガーを食べたり、風野がお酒を持ってきたり、翔の提案でま◯マギを見たり…色々あったわね。

 

 

真姫が何も考えずに止まった場所は翔がよく行く金平糖を売る店。

 

 

練習中に翔を餌付けするためによく買いに来たっけ…

 

 

そう思いながら店内を見ると…

 

 

「…!いた」

 

翔がいた。

ランドセルを背負いながら、購入した金平糖を大事そうに抱きしめ、他の購入したお菓子を袋に詰めていく。

 

 

「…よし!ありがとー店長~!」

「ほい!まいど!…あっ、おまけもほいっ!」

かわいらしい雰囲気の店内に、ミスマッチであるゴリマッチョなムキムキ店長がキリッ!とした笑顔で、翔におまけのキャンディーを渡して見送りをした。

 

 

ウィーン

 

 

 

「「あっ…」」

 

二人の目が合うのは、ドアが開いてからだった。

 

 

 

「真姫ちゃん?何かあったの?」

「…気分転換によ」

翔は「ふーん」と頷くと、どこかに向かおうと足を運んだ。

 

 

「…ね、ねぇ、ちょっと……時間いい?」

「時間?……ごめん、ちょっと今日は用事があるから…それじゃ!」

 

翔は走って駅の方角に向かった。

「あっ…」

真姫はそんな翔の様子を、ただ見つめることしかできなかった。

 

 

 

「?あれ、西木野さん!?お久だな」

「…ど、どうも…」

店長は真姫の顔も覚えていたようで、真姫を店内に案内すると、お茶を出した。

 

 

「…翔くんとは知り合いなの?」

「まぁ…」

「ちょっとね、翔くん、最近様子がおかしいんだ。前までは金平糖しか購入しなかったのに、最近はいろんなお菓子買ってるし」

「…帰ります」

なにかに気づいたのか、はたまたちょっと怒ったのか真姫はその場を立ち去った。

「あぁちょっと!!プロテインあるよ〜!」

「いりません!」


 

 

 

 

 

翔は駅の方面に向かっている。

向かう先は秋葉原駅電気街付近にある

 

 

 

 

UTX学園

 

 

 

裏口にある、来賓用のドアから入り、特殊な器械に入稿許可証をかざすと、ゲートが開かれた。

 

 

…もう、後戻りってできないのかな。

やっぱり思うんだ。僕なんかがμ'sのみんなといるなんて間違いだったのかなって

μ'sにはお姉ちゃんが居る。

もし、僕がμ'sにいなくて、お姉ちゃんが全員を見ていたら、こんなことは回避できたんじゃないかって

だから、もう僕はみんなに合う資格なんてない。

真姫ちゃんにだって…さっき不本意に合ってしまったけど…

 

だから…僕は

 

 

エレベーターに乗り込み、向かうのは最上階。

その間、様々な人が出入りしている。

 

 

 

 

僕は

 

 

 

最上階に着いた。

翔はドアを開けた。

 

ガチャ…

 

 

 

「お?きたようだな翔」

 

絵玲奈が微笑んだ。

 

 

「じゃあ、今日もよろしくね〜」

あんじゅが投げキッスをして翔を誘惑する。

 

 

「よろしく、翔…いや

 

 

 

マネージャー」

 

 

 

僕は

 

 

 

 

A-RISEのマネージャーだ

 

 

 

あの日、μ'sの大半が解散を決めた直後、僕はA-RISEに出会った。

 

μ'sでのことを話すと、三人は親身になって聞いてくれた。

すると帰り際に、ツバサからA-RISEのマネージャーをしないかというスカウトをもらった。

最初は断ったが、次の日に練習を見に来てくれと言われた。

約束をしてしまったため、一応UTXに行ったのだが、その時翔はA-RISEの練習のインパクトに心を打たれた。

μ'sとは違うダンスの強さ、そして迫力。

どれを取っても一級品。

気づけば無心で拍手をしていた。

それからもう一度、A-RISEからのスカウトが入り、断ろうと声を出したその時、あんじゅに…

 

「…私達は、翔くんを苦しめたり、悩ませたくはないわ。悔いの無いように考えて。私達と一緒に戦うか、もう、スクールアイドルと関わらないか」

と耳打ちされた。

悩んだ末、僕は選んでしまった。

μ'sを守れなかったのに…次はA-RISEとして………

 

諦めきれないんだ、誰かがてっぺんで輝くのを見届けるまで…

 

 

 

 

翔のA-RISEマネージャーとしての業務は大して以前と変わらない。

いや、というより、A-RISE自体、スクールアイドルのトップということもあって衣装担当、振り付け担当という専属さんがいるみたいで、翔はA-RISEと共に作曲と客観的的に見たダンスの工夫。

そして休憩のおつかいとして帰り際にお金を渡されていつも金平糖を買いに行っている店に行って様々なお菓子を少しづつ購入している。

 

これが翔の業務である。

 

 

 

 

やっぱり僕って

 

 

 

 

 

 

 

 

クズだな




第八十九話でした!


次回、風野が動く…!
風野は最後の希望となりましたね、そして一期の最終決戦に近づいてきました。

スラムダンク本編、見終わりました!
もう少ししたら旧映画も見終わるので終わり次第感想をツイートします!

ということでこちらのコーナー!

ゼロな二人 小ネタ集

翔から見た花陽の印象

・美味しそうに食べてくれるのが好き
・将来、フードファイターやってそう
・今度、いっぱい料理を作ってあげたい


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最後のH〜ミッション・風野〜

第九十話です!


最近、pixivの方でウマ娘の小説を執筆しています。
まだまだ完成までは遠いかもしれませんが、息抜き程度にやっていって投稿するつもりです。

それではどうぞ!


それぞれの日常

 

きっとそれはもう一つの幸せ。

 

しかし、何かが違う。

 

一人の少女が抗い、手に入れた可能性、いや

 

 

 

 

修復の絆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

質素な部屋の一室。

キタノエールの部屋だ。

彼女はベッドに身を包みながら天井を見上げた。

 

 

「…一番ってなんだろう、お父さん」

 

話しかけているのは天国へといなくなった父親。

 

涙ぐんだ目をしており、毛布に一滴の水滴が染みる。

 

 

私は一体どうすればいいの。

 

あいつらにまた負けた。

そしてグレネードの過去…

あいつは正直嫌なやつだと思ってたけど、実際は本当にいいやつだった。

けど、私はそれ以上に負けたことが悔しい。

もい一度、次は真剣勝負であのガキライダーらと戦って潰す。

けど、もし負けたりしたらあいつが悲しむ。

 

 

「…一番……てっぺん、頂上……あれ?」

 

 

なんで私、あいつが悲しむだなんて…そっか。

 

 

 

 

惚れたみたい、あいつに。

 

 

 

 

「…だったら、あいつの邪魔者は絶対に排除してやる」

そう決心し、キタノエールはシャドウメモリを手にとって家を出た。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「風野っ!!」

 

 

 

生徒会室に絵里の怒号が響く。

風野は反省していない様子を見せており、あくびをしながら胡座をかいている。

 

 

 

「なんでっ!!

 

 

 

 

 

学校に出前呼んでるのよ!!」

 

 

「別にいいじゃない、腹減ったんだし」

 

風野の横に机に置かれているのは、出〇館にて注文したカツ丼とピザ。

ホクホクとした湯気を出しており、風野はそれを横目で見ながらよだれを垂らしている。

 

「…何してんの風野ちゃんw」

その様子を、他の生徒会メンバーが話しかけてきた。

 

「いつものことやで、かっちゃんは想像の斜め上のことをするんだ」

「ハ〇ケリスト?」

「…まぁ、そういうもんやな、だって作者曰く、風野のモチーフはゴー〇ドシップ、ボ〇ボボ、ア〇ア(こ〇すば)らしいから」

「希は希でメタ発言しないでくれる!?もう一人じゃ収束付かないのよ!この状況!」

 

風野のカオスさに振り回される仲間たち。

そんないつもの光景の中、一人の生徒会会計がこんなことを…

 

 

「…そういえば、」μ'sの方はどうなんですか?私、結構応援してて」

「「……」」

絵里と希は少し顔を落として黙り込んだ。

 

「それ言っちゃだめでしょ!まさか知らないの!?」

 

「…え、うん」

 

キョトンとした顔で周りを見る会計。

 

「…ごめん、ちょっと私トイレ行ってくる」

「あっ…」

 

風野と同じ役割の書記が声を上げたが、そのまま風野は生徒会室から退出した。

 

 

 

 

 

放課後、

 

 

生徒会室から抜け出し、向かった先は屋上。

屋上の出入り口の屋根に登り、仰向けになって空を見上げた。

 

もう8月も後半。

セミのうるさい声は相変わらずだが、風の冷たさを一筋ながら感じる。

 

そんな時間を前に、風野の表情は若干曇っていた。

 

 

 

「…後悔ねぇ……」

一人寂しく、ポツリと呟く。

先日、翔と風野の違和感に気づいた荘吉が風野に言った言葉であった。

 

 

後悔なんて、昔からしてる。なんで私があのとき無事だったのか。

もし、炎人姉だったら、父も母も、私無全員救えたんじゃないかって。

 

それに、私は翔の姉だけど姉らしいことは何もできていない。

ふざけて笑わせたりするけど、本当は何もできないから構ってほしくてやってるだけ。

 

 

「…せめて守らないと、翔の大事な居場所、μ'sを」

 

風野は体を伸ばして立ち上がった。

 

それに、μ'sは私の居場所でもあるもの、居場所はたまたそれは、親友をも上回る…っ

 

 

日差しが強くなり、スタッと屋根から屋上のタイルに移る。

「…そうと決まれば、行動あるのみ!まずは…!まずは……どうしよ」

 

ノープランだった。

ひとまず、静かな図書室に行って何かを考えることにした。

 

 

 


 

 

空白のノートに何かを書き詰める。

そこには〇日目、〇〇などと、作戦案を書いている。

 

しかし、

 

 

「……威勢よくは言ったものの、やっぱり難しいわね」

少しづつ頭が詰まってきた。

かなりの難件であり、一人で考えるにはかなりの創造力を有する。

やはり、絵里がμ'sに加入したときのときのように、希と凛のような協力者が必要なのだろうか。

 

(一回、だれか協力してくれそうな人を思い当たる縁で探してみましょうか…)

 

まず、μ's以外だと璃奈ちゃんとメンバーの親御さん。私が知る限りなのは凛と穂乃果とことりのお母さん、他は…あ、メイドカフェのティルルさん、だけど今彼女はメイドカフェを辞めて別のところに働いている。他だと…生徒会メンバー?けど仕事忙しそうだものね…それに、私は璃奈ちゃんがよくいる場所とか家がわからないからコンタクトを取れない。…誰もいないわね…

 

 

ため息をして図書室のドアの窓から廊下を見つめる。

 

 

「ミカ〜今日クレープ行くよね?」

「賛成!フミコも行くよね?」

「行く行く!」

 

何処かで見たことのある三人の姿があった。

 

 

(…あっ、確か穂乃果のクラスメイトだったっけ?そういえば翔の手伝いもしてたような……ちょっと手伝ってもらいますか!)

 

 

風野はバッグに物を背負って図書室を静かに出ると、ドアを締めた途端に足を加速させて二人の背後に回る。

 

 

今だ!

 

 

壁をキックして三人の前に立ち、三人は唐突なことにビビった様子で風野を見た。

 

そして、目と目が合うのである。

 

 

「目と目が合ったらチンチロバトル!」

チンチロバトル、開始!!(カイジ風ナレーター)

 

 

てってっ、てれてってっててっててれてってって!(ポ〇モンXYのトレーナー戦闘BGM)

 

賭博高校生 風野が勝負を仕掛けてきた!

 

 

風野のはサイコロを振った。

 

カランカラン

 

 

 

 

 

ヒフミだ!

 

風野は自爆した!

 

 

ヒフミトリオは勝負に勝った!

 

「いや、なになになになに!?」

バトルが終わった途端、困惑した形相のヒデコが風野にツッコんだ。

 

 

「っと、冗談はここまでにして、ちょっとお願い!クレープでもなんでも奢るから!」

「「「?」」」

 

 


 

 

原宿 竹下通り クレープ屋

 

 

「チョコバナナクレープとバニラアイスクレープ、キャラメルチョコクレープと…トンカツクレープを一つずつ!」

「はい、合計3800円です!」

風野が財布から軽々と万札を出した。

その光景にヒフミトリオは驚いていた。

 

「…あの、風野さんってバイトしてるんですか?」

「敬語なんて使わなくていいわよ。…まぁそういうとこかしらね。あんまりおすすめはしないけど」

 

(仮面ライダーっては言えないし、かと言ってバイトというわけでもないものね)

 

この女、高校生にして仮面ライダー!

 

(今思えば、小学生で仮面ライダーの翔もなかなかおかしいと思うけど)

 

そう考えながらクレープとお釣りを受け取り、四人は竹下通りを進みながらクレープを食べる。

 

 

パクっ!

「ん〜!美味しい!」

フミコはあまりの美味しさに目をキラキラさせてクレープを食べながら足を進める。

三人が可愛らしい擬音でクレープを食べるが、風野は…

 

 

サクッ!

 

 

トンカツクレープ!

 

 

サクッとした肉厚に、ジュージーな衣。

そしてトンカツだけでなく、キャベツも包まれているというシャキシャキ食感。

味付けにソース、そしてキャベツ部分にマヨネーズ。

クレープ要素どこいった?と疑問になる。

だが、まだ終わらない!風野のトッピング!生クリーム!

甘いクリームにしょっぱいソースとサクサクな肉!

さて、風野の感想は…!?

 

 

 

「旨い!」

美味しかったらしい。

 

 

*注:風野の舌は馬鹿舌です。

 

 

 

「…さて、お話、いいかしら」

原宿駅にたどり着き、駅の自販機の横の壁に背中を置く。

 

三人はクレープを食べながら話を聞きながら頷く。

 

 

「お願いがあるの、μ'sを復活させるために」

 

 

なかなか穂乃果との接触が取れない。

別に穂乃果の家に行けばいいわけだが、少々圧迫させているようでプレッシャーを与えかねない。

そこで、私がいくというより、ことり、海未の次に仲が良いヒフミトリオに任せるという作戦だ。

 

「それで、どう?手伝ってくれないかしら」

「もちろん!手伝わせて!」

 

よし!

風野が心のなかでガッツポーズを決めたその時…

 

 

「あの…」

 

とある人物が四人に声をかけた。

 

「え?なんでここに!?」


 

 

 

次の日、

 

 

 

今日は生徒会休み!

早速取り掛かるわよ!

 

 

空は青く澄み渡っている。

今日が作戦日より、期限まではあと3日。

 

海未とことりから聞いた際、期限は来週まで。

来週と言っても来週の3日後ということで、あと2日。

 

今日までに色々なことをしないと跡がない。

とりあえず穂乃果は三人と、あいつに任せている。

まずはバイク使ってあそこに向かわないと。

 

 

音ノ木坂を出て、近くからすぐにバイクを使う。

なるべく急ぎで向かい、制服姿でたどり着いた先は…

 

 

 

 

 

神田明神 階段前

 

 

「…いた」

 

風野はバックから、自販機で買ってきたスポーツドリンク四本をバックから取り出し、とある人物等の前に顔を出した。

 

 

 

 

黒い布を目に巻き、白いカツラを装着して

 

 

 

 

「おつかれサマンサー!」

「いや五〇先生やないかい!」

「ぶんしんフ〇イント!」

「そっちはイ〇ズマイ〇ブンの五〇!」

 

キレキレのツッコミ。

それを行えるのは彼女しかいない。

 

 

「…んで、何しに来たのよ」

「あっ、風野ちゃん!」

「あ、ど、どうも…」

 

にこりんぱなだった。

 

 

 

 

 

 

「…はぁぁ!?穂乃果とライブしろって!?」

にこの大声が神田明神全体に響いた。

三人は休憩していて、風野が差し入れとして持ってきたスポーツドリンクを飲みながら話ている。

 

「えぇ、お願い、凛ちゃんと花陽ちゃんにも協力してほしいの!」

「…いいよ」

「わ、わたしもです」

「本当!?」

風野の言葉にまず、凛と花陽が賛成意見を出した。

しかし、にこは…

 

 

 

「…少し、時間をくれないかしら」

賛成とはいかないみたいだ。。

 

「それは…難しいわね、悪いけど、あまり時間は割けないの。今、決めてほしいわ」

「……」

しかし、にこは黙る一方。

 

にこだって、中途半端にμ'sをやめた穂乃果に苛立っているはずだ。

それに三年のにこはラストチャンス。

もう、スクールアイドルとしての祭典、ラブライブには参加できない。

 

 

「…しょうがない、ちょっとにこ借りるわね」

 

「え?ちょっ!どこ連れて行くのよ!っいや〜ん!こんなかわいいにこに〜をどこに連れていくの〜!?みんなのアイドルにこに〜困っちゃう〜!」

「…フッw(乾いた笑い声+馬鹿にする顔)」

「あんた今笑ったわね!?」

 

風野はにこを連れていき、バイクの乗車させた。

 

 

「行ってらっしゃいにゃ〜!」

 

「あんたたち助けなs「アクセル全開!」ニコォォォッ!?」

 

 

エンジン全開!150km!法定速度?ナニソレオイシイノ?

 


 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと…ここどこ……?」

 

 

「ここ?そうね、強いて言うなら…私が生まれ育った場所…

 

 

 

 

 

 

 

内浦…ね」

 

 

 

 

 

「生まれ育ったって…!?え!?じゃあここって!!」

 

 

 

 

 

「静岡」

 

 

何食わぬ顔で話した風野。

そんな風野ににこは思いっきり!

 

「あんた!なぁに考えてんおよぉぉぉ!!!」

バキッ!

 

 

 

ドロップキィィック!

 

 

「あばっ!」

内浦の海に沈んだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…それで、何しに連れてきたのよ」

「まぁ、いろいろとね、昔の話」

すると、風野はとある場所の前で泊まった。

 

 

 

そこは、左家跡地。

何もなく、更地となったそこに風野は立ち、夕暮れの空を見上げた。

 

 

「…ここ、私の家だったの」

 

「……え」

 

「翔からも聞いてるでしょ?私達の家は火事で焼けてなくなったって」

「それは…そうだけど」

「…今となっては、懐かしいけど……思い出すわ、家族で暮らした日常。まぁ、翔はあまりこの家にはいなかったけど……」

 

「…」

「けど、それは、あの日に失われた。

 

 

財団Xによって」

 

 

 

 

 

「財団X…!?」

にこの顔が一層険しくなった。

 

 

「…最近知った事実なの、翔には絶対言わないでね。私の親は財団Xの表職員だったの。だけど、裏側を知って、恐怖を感じて色々あった両親は、財団Xから逃げてきたの」

 

「風野…あんた」

「わかってるわよ…もう、これ以上家族を失わせたくない」

 

 

「翔も…それにね私思うのよ」

「……?」

 

 

 

「家族の定義ってなんだろうって」

「そっか、風野の今の親は血が繋がっていないものね」

風野は小さくうなづき、海の砂浜に座り、にこと夕日を眺める

 

 

 

「…私と翔からしたら、μ'sは家族なの」

「家族ってのは、ともに笑いあえて、苦楽をともにして、ともに生きる存在。μ'sこそ、紛れもないそんな存在なの」

 

 

 

「家族…」

 

 

にこはなにか感じるものがあったのか、考えるような瞳をして、水面に石を投げた。

 

そしてしばらくして、再度にこが口を開く

「ねぇ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も風野の…家族なの?」

 

 

恐る恐る、少し怖い何かを見るよう風野に問う。

風野は微笑を浮かべた後、立ち上がって答えた。

 

 

 

 

「当たり前じゃない!私からしたら、双子の妹のような存在よ!!」

 

「…!」

 

風野が差し伸べた手を、にこが掴んで立ち上がる。

 

 

 

「…さぁ、帰りましょうか。今から帰ったら…20時すぎね」

 

 

「おっそ!…まぁ、今日くらいは許してあげるわ。さ、飛ばして飛ばして!!」

「OK!…あっ、ちょっと待って」

 

風野はバイクを出すと、後ろを見つめた。

その視線の先にあったのは、十千万。

風野の旧友である、「高海美渡」が勉強している姿が窓越しに見え、風野は小さく手を振って美渡に気づかれないうちにバイクを発進させた。

 

 

次に帰るのは、翔と一緒に。

願わくば、μ'sと一緒に沼津や内浦で生活したいわね…

 

 

少し悲しい表情をして、走り去るハードボイルダー。

風野のそんな顔を見たにこは、風野のポケットにこっそりハンカチを入れ、後ろに座りながら風野を抱きしめた。




第九十話
でした!

恐らく、一期終了まであと3話+エピローグの3.5話くらいです。
なので、もうすぐ二期編が始まるのですが…少し重大?なお知らせです!


二期からは、文章を台本形式にして、題名は、ダブル原作のようにアルファベットを入れる方針を外して、普通な題名にして進めようと思います。

なので、キャラクターの様子を表す文章が少し減るかと思います。

そして二期は全体的に一期の「数倍」展開が重くなることが予想されるので、注意です(語彙力)
それに、一度原作から離れてしまうストーリーも作ることになるので…



それとなのですが、来週の投稿で、アンケートを締め切ります。
正確には来週の投稿から次の日の夜21時頃になると思います。

ということでこちらのコーナー!


ゼロな二人小ネタ集



風野から見た矢澤にこ

・いじりやすい
・サッカーしようぜ!お前ボールな!!
・上記のことを言っているけど、本当は妹のような存在でもある。


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サンシャインストーリー~名探偵翔VS謎のドーパント~
船への招待状


サンシャインコラボストーリーです!
ついに始まりました!サンシャインストーリー!


ダブルな二人の方で行ったアンケートで決まった通りです!

ちなみに、ゼロな二人のネタバレや今後の展開なども入っているため、知りたくないかたは今後見ることをおすすめいたします!







一応出てくる疑存キャラクターを、紹介します。

主人公 左翔(中学一年)

ヒロイン 西木野真姫(大学一年)
     小原鞠莉(中学二年)

サブヒロイン A-RISE (アイドルグループ)


OP変更 素晴らしきSekai
ED変更 君の瞳を巡る冒険(小原鞠莉Solo Ver.)



それではどうぞ!


μ'sがラブライブで優勝してから約三年……

翔は中学一年になった。

μ'sメンバーは大学生、

 

ちなみに風野は大学ではなく、探偵として働くことを決めたため、現在は壮吉に弟子入りして日々精進している。

さらに、学園祭で風野は歌を作って歌い、クラスメイトから、アイドルやれる!と、様々な称賛があり、少しだが活動もしている。

今は、翔も入ってFlatsという名前からfan Junkという名前に変わった。

 

それぞれ、みんなが新しい未来に向かう中、西木野邸では……

 

 

 

真姫視点

 

 

「どうしようママ」

「…こうなったらパーティは辞退するしかないかもね…」

真姫は寂しそうな表情で「そんな…」とわかる顔をした。その手にはよくお高いホテルで見るカードが握られていた。

 

その時だった…

 

ブルブル

 

 

真姫のスマホに通知が入った。

μ'sのグループラインだった。

 

 

相手は…

 凛『陸上の大会で優勝したよ!』

 

凛だった。

 花陽「本当!?おめでとう!」

 海未「やりましたね、おめでとうございます」

などとメンバーから、返信がきていた。

 

すると、真姫の目にある人が写った。

 

翔「おめでとう!次は来月だっけ?応援でもいくわ!」

 

 

翔………そうよ、翔なら!

「ママ!翔だったら…!」

この時、真姫は翔を連れていったことがパーティー会場のたくさんの人の命を救うことを知らない……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後…

 

※翔視点

 

「何だろうね、真姫からの話って」

風野は翔を見て言った。

場所は鳴海家、今日は休みの日だ。

 

「わかんねぇな…でもなんか妙な胸騒ぎがするんだ。姉ちゃんは感じるか?」

「胸騒ぎ…微かになら」

二人は考えている。

 

すると、

 

コトッ

 

華子は二人がいた机に飲み物を置いた。

「考えすぎじゃないの?別に今予想しても外れるかもだし、聞いてからでも考えれば間に合うと思うわよ」

 

…そうだな。

二人はそう思い、少し緊張していたが、その言葉で緊張はほどかれた。

 

気持ちを落ち着かせようと、華子から出された紅茶を飲む。

 

「…うん、上手い」

その後翔は真姫が来るので、一人でコーヒーを作っておいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして一時間すると、真姫がやってきた。

正確には、真姫と夕夏梨…だが。

 

 

「…まずなんだけど、私と二人で話し合ってほしいの」

真姫は翔とマンツーマンで話したいようだ。

なので、別室に二人は移動して話し合うようだ。

 

 

「それで、なんだ?話って」

翔はドアを開け、空き部屋に入り、さきほど自分が作ったコーヒーを二つ机に置いた。

 

「その…翔って…

 

 

 

船上パーティーとか行ったことある?」

 

 

「せ、船上パーティー?」

翔はいきなりすぎた発言に開いた口が塞がらないようだ。そして、まさか…と察したようだ。

 

「ないけど…!おま、まさか」

「そうよ」

 

「来てほしいの、私の相手として」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれから真姫からの説明があった。

船上パーティーには三人以上、また男性と女性を一組につき最低一人ずつはいなければならないのだが、急遽真姫の父が出張が入ってしまったらしく、変わりに代理人として俺をつれていきたいらしい…

 

その船上パーティーとは、日本の中でもトップの各種類の企業が集まるらしく、三年に一度開かれるらしい。

真姫の場合、医療として呼ばれたらしい。他にも、食品会社や家具会社など、様々な会社の社長などが出席するみたいだ。

 

 

「…いや、俺は別にいいんだが金持ちのマナーなんてわからんぞ?」

「大丈夫よ、期間まであと一ヶ月あるし、私の家でや·さ·し·く、教えてあげるわ」

 

「…言い方!なんか変なことしないよな!」

翔は身構えた。

 

「冗談よ、まぁ翔を見ると今にも襲いそうになるのは事実だけど」

 

「…今さらってヤバイこと言ったよな!」

「言ってない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後…

 

ゲームセンター

 

バンバンバン!

 

 

現在、翔はとある人物とゲームセンターにある巨体ゲーム、Bang! Bang!シューティングをしていた。

 

「なぁ、今話していいか?」

「?何ですか?」

そう、彼女は中須かすみ

現在は小学五年生だ。

 

「実はな、知り合いの船上パーティーに行くことになった」

 

「そうなんですか……は?

 

 

 

船上パーティー!?」

 

 

 

かすみは驚き、銃を撃つのをやめてしまい…

 

 

ガリッ!ガリッ!

とゲージが削れていき、左にいたかすみの画面にGameOver…と映された。

 

「あ゛あ゛あ゛!」

「かすかす?あっ…なんかごめん」

 

「かすかすじゃなくてかすみんです!反省してませんよね!?」

翔は悪いと思いながらはいはいと受け流した。

 

 

ちなみになぜ現在シューティングゲームをしているか、それは一つの特訓である。

 

翔は新たなガイアメモリ、トリガーを作成中である。

トリガーはその名の通り銃、もしドーパントにはずしたりしたら大惨事になる可能性もあり得る。だから翔はゲーセンのシューティングゲームのレベルMasterをしている。

ちなみに、かすみも最近やり始めて、まだまだ翔には及ばないがかなりの強さになっている。

 

(あとはプログラムを作るだけ…二週間あれば作れる!)

 

 

 

そして約束の日…




かすみんを先行登場させました!

そして、翔君(仮面ライダージョーカー)の現在の情報です。


左翔/ 中学一年で仮面ライダーをしている。戦闘スキルもかなり磨かれ、並みのドーパントは普通にごり押しで倒せるほど。金平糖中毒なのは相変わらず、中学生になったからか少し大人びた。現在微量だが中二病発症中?らしい。
ガイアメモリはμ's編で入手した二本、ジョーカーとメタルを持ち、この話からトリガーメモリを使用するようになる。

第二話は来年?になると思います多分、それほどゆっくり進んでいきます。


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船出

サンシャインストーリー二話です!

最近、ポケモンを買いました。
レアコイルが強いっっっ!(迫真)

早くポリ2実装カモンぬ!

それではどうぞ!


あれから一ヶ月…

 

一ヶ月たったということはついに船上パーティーの実施日である。

今日から夏休みになっており、翔からするとこのパーティーが夏休み一の思い出だろう。

 

大体昼方…

有名企業が運営するパーティーの会場である船は港に止まっており、回りには数組の乗る人がいる。

 

 

「…じゃあ行ってくる」

翔は鳴海家の三人にいってきますと伝え、真姫の元に向かった。

その時、三人が見えなくなったと確信した翔はリュックから壮吉から勝手に奪った帽子を取り出し、頭にフィットさせる。まだ大きいようだ。

 

 

「やっぱりスーツには帽子だよな…憧れるぜ」

翔は決め顔をして口笛を出した。

現在の服装はスーツを着用しているようだ。

 

その時…

 

 

 

「おい」

と後ろから声がした。

 

 

「げっ…おやっさん」

壮吉だった。

壮吉はコツン翔の頭にチョップをして帽子を取り上げた。意外と痛かったらしく、翔は頭を抱えた。

 

 

「前にも言ったよな、帽子は一人前の男が被るものだと」

 

「でもよ…前言ってたよな、少し帽子が似合うようになったなって」

 

確かに言ってはいた。μ'sがまだ活動していた時の一月。財団X幹部との戦いで壮吉と風野がいないなか一人で戦った翔はドーパントとに吸い込まれたおやっさんから直前に帽子を受け取っており、見事に救いだした後にそう言われたのだ。

だが、壮吉はあのときはあのとき…と思っているらしい。

 

「ダメなものはダメだ、ほら、真姫が待っているんじゃないのか?」

 

「はい、わかった、じゃあ行ってきます」

翔は帽子を取り上げられたことを不本に思いながらも壮吉に後ろ向きで手を振り、真姫の元に向かった。

 

 

しかし、壮吉には妙な胸騒ぎがあったのだ。

 

 

(……なんだこの気配は、まさか事件!?…さすがにな…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~OP~

 

 

 

※真姫視点

 

「…良い景色ね、真姫」

港にある巨大客船入り口、真姫は夕夏梨と共に港を眺めていた。

 

「だいたい三年ぶりよね」

「そうね、にしても毎回船を改装し直しているって聞くけどいったいそんなお金はどこから来るのかしらね」

 

確かに、パーティーの運営である小原家は私の家よりお金持ちだと聞いてるわね…まぁ、ホテル業界ってのもその理由だと思うけど…

 

 

って、もう少しで翔も来るはずね!

 

……え、なんでわかったのかって?

女の感よ。

 

 

そんなヤンデレみたいなことを言った真姫、

 

感は当たっていた。

 

 

 

 

 

「よっ」

真姫視点から右側に翔が来た。

 

「翔!」

私はすぐさま翔の前で立ち止まり、同時に抱きついた。

 

 

「お、おい…一目あるんだぞ、やめてくれよ」

翔は多少嫌がっているようだが真姫はやめる気配を一行に示さない。

 

「本当、貴方たちを見てると夫婦みたいに見えてくるわ」

と、そんなことを夕夏梨は二人に言った。

 

「ママ、私達はもう結婚をする約束をしてるのよ?だからこれくらい普通よ」

 

 

「おまっ!勝手なこと言うな!結婚はしねえよ!それに、真姫と俺じゃ、俺が釣り合わないだろ!」

真姫が真剣な顔で結婚すると言う嘘を言うが、翔は焦ったのかすぐに否定して止めさせた。

 

「…翔は私と釣り合うのよ…誰もがそう思ってるのに」

 

「…すまん、聞き取れなかった。何か言ったか?」

「…知らない!」

と真姫は拗ねてしまったよう。

その様子を夕夏梨は微笑ましく思っていた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

船内に入った翔達、パーティーは四日間あるため部屋に向かっている最中……

 

「次は右だな?」

「そうよ、207、8号室よ」

翔は頷いて右を向いた。

 

 

もしこの時もう少し早く向いていたら…

 

 

 

 

 

「タ~ンレフト~!」

 

「へ?…あだっ!」

 

ゴチン!

左からきた謎の女性。二人の頭がぶつかった。

翔はフラフラと後ろに弱ったような足取りで倒れていく。

 

 

 

「翔!?」

真姫は急いで翔の頭を撫でる。ヒビも入ってはいないようでハアッ…っと息を吐いて安堵した。

 

「俺は大丈夫だ…それよりも」

翔はすぐに起き上がり、ぶつかった女性のもとに急いで駆け寄った。

 

「おい、大丈夫か?」

 

ぶつかった女性の安否を確認した。

その人は金髪で頭に特徴的な輪っかがある。それに紫色の露出が多いドレスを着用していて、かなりの美人である。

 

「いててて…ん?マリーはノープロブレムで~す!」

 

翔はよかった…と息を吐いた。

 

「ここでは走らない方が良いぞ?じゃあまた会えたらな」

翔はマリー?という女性に振り返りながら「んじゃ」と指をスナップさせながら元の進路に進んだ。

 

 

 

「翔、待ってよ!」

真姫は急いで翔の横に並んだ。

 

 

「……ごめんなさいね?」

と夕夏梨は謝った。

 

 

 

「…あの子、どこかで見たことがあるような」

夕夏梨は翔のあとを追いながら考える。

見覚えがあるようだ。しかしなかなか思い出せない…

 

「……まぁいいわ、楽しまないと!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

※マリー?視点

 

 

イエーイ!マリーで~す!

 

さっきね、紳士的な男の子にあっちゃった!

私より年上よね…?

船にいるならまた会えるはず!探さないと!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※翔視点

 

部屋に着いた翔…なのだが

 

 

 

「何で真姫と同じ部屋なんだよ!」

二部屋あると聞いていた。翔は夕夏梨と真姫が同室だと思っていたのだが、真姫と翔が同室であったのだ。

 

「いいじゃない////何回も私と寝たなかでしょ?」

「それはお前が監禁したからだろ」

真姫は痛いところをつかれたのかうっ…と声を上げた。

 

「あのな、俺は昔と違って年頃なんだよ…」

「だから何?私は翔になら襲われてもいいのよ?なんなら私がいま襲いたいくらいよ//」

「おい」

 

あぁああ!調子狂う!

 

こいつヤバいって!俺の理性保つのか!?

実際真姫は俺が監禁された時に一緒に風呂に入ろうと一度服を脱いだからたしかに両者とも互いのありのままの姿は見てるんだよ!

しかも真姫は大学生にクラスアップしたんだぞ!?見たいに決まってるじゃん!襲っていいなら襲いたいよ!でもそれは結婚してからするって心の中に決めているんだよ!

 

おい翔、キャラ崩壊してるぞ!?

 

 

翔は頭を抱えて部屋の椅子に座る。

 

すると真姫は頬を赤面させて…

 

「襲っちゃうわよ、ダーリン♡」

 

と耳元で囁いた。

 

 

姉ちゃん…ごめんなさい、僕はこの旅で大人になるかもしれません…

 

え、頑張れ?わかった、頑張って抵抗してくる。

 

翔はメタいことを思いながら頑張って理性に抵抗するようだ。

 

 

 

そして、翔は部屋にあった紅茶をいれてまずは落ち着き、部屋を見ることにした。

 

 

まずはリビング、

大体ホテルみたいな感じだ。窓も大きいし景色は最高だ。

ただ問題なのが…ベッドが一つだけなことだ。それ以外は完璧以上の部屋であるのだ。

 

つまり、夜は真姫と同じ布団で寝なければならないのだ。

一応大きめで四.五人は入りそうだが…

…もう考えるのはやめた。次だ次!

 

 

次は手洗い場。

 

手洗い場は、蛇口式の西洋を彷彿させるような形になっている。手で触れると温度が伝わり、ひんやりとした冷気が体に入る。

そして風呂場は…ない。

そもそも、大型の温泉があるためそこに入らなければいけない。

 

 

最後に玄関。

 

玄関の右側には服を収納するクローゼットがある。

洗濯は無料ランドリーがあるためそこですればいい。

ドアはルームキー方式になっている。

キーをかざすと鍵が開き、ドアノブを回して入る感じだ。

 

 

「こんな感じだな」

 

一通りの紹介は終了。

翔は椅子にまた座り、窓越しから景色を眺めている。

 

 

「…えっと?プールに売店、カラオケ室にトレーニング室もあるらしいわよ」

 

「トレーニング室か…終わったら風呂入ればいいからちょい行ってくる」

翔はバッグからスティックのプロテインを取り出してシェイカーでふりはじめた。

 

「…久しぶりね、μ'sの時はやってたはよね、久しぶりにやろうかしら?」

真姫は手を上にし、体を伸ばす。

 

「いいじゃねえか、んじゃあ行くか」

 

だが、二人は知らなかった、トレーニング室に、翔にとって大切な人がいることを…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

トレーニング室に着いた。

 

 

 

室内には、ベンチプレスやサドル、ルームランナーなどとさまざまなトレーニング機械があった。

 

 

二人は中に入った。

 

 

「失礼します」

 

翔は一礼をして中に入る。

そこには三人の女性がいた。

 

 

あるぇ~?どこかで見覚えが…?

 

「え、か…翔!?」

 

 

なんと、A-RISEがいました。




ということでサンシャインストーリー第二話でした!

A-RISE参戦!
出ましたね奴らが、
キャラ紹介でいた、綺羅満春も先行登場します!

そして先日、ラブライブサンシャイン!の聖地の一つ、菊泉さんに行ってきました!詳細は本編で話します!

もしよければ、感想、お気に入り登録、好評価などお願いします!


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巡り会い

サンシャインストーリー第三話です!


最近日本全体に強い寒波が来ましたね。
私の友人が下校中に手が真黄色になりビビりました…

寒さ対策しっかりしましょう(((上から目線すみません


それではどうぞ!


部屋に戻ってきた翔と真姫、

汗をかいているため、先に風呂に入ることにした。

今はその準備を自室でしていた。

 

「まさかA-RISEと会うとはね…」

「だな、なんか騒がしくなりそうだ」

二人はほほえみ合う顔を見合わせた。A−RISEは何かしら縁があるのかもしれない。翔がドーパントからA-RISEを守ったことが発端であり、そこから交流の機会が増えて、翔はA−RISEの…ここから先は話さないでおこう。

 

翔自体、ツバサの父である「綺羅満春」から娘をもらってほしいとも頼まれている。訳あって本編に絡む事情で話せないが、翔は美春から料理の腕とコミュニケーション力を強く買われているのである。というか、ツバサは以前「私と結婚すればあんじゅと英玲奈までついてきてお買い得よ!さぁ婚姻届もここにあるわ!」だとよ…お買い得ってさぁ、買い物じゃあるまいしA−RISE(あいつら)は真姫とは少し違うヤンデレ気質があるんだよな…そもそも俺は心に決めた相手じゃないと結婚はしたくないんだよ…まぁ、真姫とは少し考えているけど。

 

 

作者「嫁を選びやがって!ぜってー許さん」

 

翔「彼女0は黙ってろ」

作者「お前もな」

翔「…」

作者「…」

翔「これ以上は互いの心にくる、やめにしよう」

作者「だな…」

 

二人は心に傷を受けてしまった。

 

まぁ一旦この話は置いておこう。

 

 

そして翔は風呂に来た…。

服を脱ぐと、他のかごの中に他人の服が二着ほどあった。恐らく既に入っているのだろう。

風呂といえば、船内には屋内外のプールがあるらしい。さすが成金の金持ちというだけのことだ。唯一金持ちじゃないのは俺だけのことだろう…

やっぱり浮いていないかな…と心底心配になり始めてきた。だが来てしまったものはしょうがない、最後までやりきらないといけない!

翔は深呼吸をして風呂場に入った。

そこにいた人とは…

 

 

 

 

「か、翔じゃないか」

 

「え…満春さん?」

先程の話にも出てきたツバサの父である綺羅美春であった。

まぁ、A−RISEも参加しているなら当然いるよな…

最近は会っていなかったため二人は久々の再開となる。

そして美春の右隣には白髪の老人がいた。そのきっともきっと社長なのだろう。

 

「えっと、綺羅さんのご友人でしょうかね?」

翔は「はい」と言うと体を流してからお風呂に入浴した。

「左翔です、えっと…西木野総合病院の代表として参加しています」

老人は「そうか…」と優しく微笑みかけて自己紹介を始めた。

 

「わたくしは油島彰英(ゆじまあきひで)、油島食品会社の五代目社長である。満春とは古い付き合いでな、以後、よろしく頼みますね」

 

「こちらこそ」

がんばって、普段使っていない敬語を使って話しているため、少し方にいつもとは違うという違和感が漂っている。

 

「…左様は西木野真姬様の配偶者なのでしょうか?」

この爺さん、そこを突いてくるのかよ…まぁ名字が違うから一番気になってくるとは思うだろうけど。

ちょっと自分からは話しづらいよな…

言葉に困る翔。

すると満春は翔に助け船を出した。

 

 

「いや、翔と真姫様は付き合ってもいないぞ」

 

満春さん…マジイケメン…っすわ!助けて頂けるなんて!

 

 

 

 

 

「翔は私の娘と結婚するんだ」

 

 

 

 

 

よし、髪を焼き潰してやる。そのパツキン失くしてやる!

 

「しねーよ!さすがに俺なんかが釣り合うわけないだろ」

 

「えっ…」

満春はまじか…という表情で翔を見つめた。

 

 

 

その様子を見て油島は高笑いしながら二人を見ている。

「まさか、満春様がそこまで気に入っているお方とは…翔様は一体どのようにして気に入られたのか気になりますな」

 

 

 

満春は得意気に翔の長所を話し始めた。

「翔はまず、家庭的なことが全部できるのだ。あのとき食べた庶民料理は今でも忘れられない味だよ、それにコミュニケーション力をずば抜けていて、何よりだれにも、当家のメイドにも優しくて次期社長にふさわしいと私が見込んでいる男なのだ」

 

 

「…照れるからやめてくれませんか///」

少し照れ始めた様子である。

 

 

「それほどまで評価しておるとは…全く、わしの息子は何をしているのか…」

息子を思っているのか、油島はため息をしながら窓越しに見える太陽を見つめた。

 

「…失礼ですが、息子さんは一体何を…」

翔が尋ねると、油島は浸かっていたお湯から手を出してデコを拭きながら話した。

 

「息子か…あいつはとんでもない問題児でな…よく高校でクラス仲間を脅して転入したり…最近はコンビニで万引きをしてな…警察にはわしの企業の名前を出したり…もうとんでもないやつじゃの……だからお金は一切預けておらん」

再度、深いため息をしてそんなことを話した。

 

「あのバカ息子が左様だったらのう…」

翔はどう返せばいいのかわからなく、「あはは…」とだけ返した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

風呂に入った後、翔は真姫が来ない内にパーティードレスに身支度をした。

 

そしてほこりがつかないようにそっとベッドに仰向けになり、左の内ポケットにこっそりいれている相棒、ジョーカーメモリを出し、電灯に照らし合わせる。

メモリは翔の思いと呼応するように小さく光輝いた。

 

 

「…」

こいつと出会ってからいろんな事があったよな。

 

一度、緊張を振りほどくためにこれまでのことを思い出すことにした。

 

 

 

ジョーカーと出会ったのはあの日……

 

 

話をしよう。

あれは今から36万…いや、1万4千年前だったか、まぁいい。(((((((殴

 

 

 

ふざけませんごめんなさい。

 

 

出会ったのは俺が東京に来てからおやっさんの試練を合格した数日後であった。

試験の日、翔は一度夢の中でジョーカーメモリに助けられ、ジョーカーが俺を選び、俺もジョーカーを選んだのである。

 

こいつにはいつもお世話になった。

 

あるときには相談してみたり

 

意味もなく決めポーズを寝るために変身を繰り返したり矢印何やってるんだよ

 

そしてあの日、絶対に取り戻す!という気持ちに呼応したかのようにパワーアップしてみんなを助けたが俺は…だけど、それすらも助けてくれたのはジョーカー、あいつのおかげなんだ。俺が適合した(選んだ)メモリがジョーカーではなくおやっさんにあのとき進められたウルフメモリや他のメモリだったら…俺はともかく、真姫やおやっさんも、A−RISEや、満春さんもいまここにはいなかっただろう。

 

 

そんなに俺とは深い思い出があるのが俺のジョーカーメモリ(相棒)だ。

いつも学校にいるときも、料理をしているときも、寝るときも、風呂に入るとき以外はいつも身肌離さず持っていた。

 

相棒にはいつも感謝しかない。俺はこのメモリに選ばれたと言っても過言ではない…と考えているが、少し妄想が過ぎたか…

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 

真姫が帰ってきたようだ。髪は乾かしたようで首周りにはタオルが巻いてあった。

そして自身の胸を見せつけるかのように上に羽織っていたジャンバーとパジャマのスボンを脱ぐと、それは露出が高すぎる服に変わった。

少し動いただけで巻の成長した胸があらわになりそうなセーター、そして誘っているかのようなホットパンツを履いて自ら美脚を見せつけてくる真姫。

 

 

「…まさかこの服装で行くのか?」

 

「そんなわけ無いでしょ、見てわからないの?じゃあなんで私が着てるか考えてみなさい」

 

 

 

…だめだ、真姫ちゃんのエッッッッッ!な妄想しか浮かんでこない。それも、真姫が胸を大胆に強調、誘っているかのように足を故意的に開いて見せてくるため、他のことを考えろ!とは到底無理な所業である。

 

 

 

「……いつも家で着ている私服か?」

 

不安気な表情でかけるは恐る恐る答えた。

その答えは違ったようで、深い溜め息をついた真姫。

 

 

 

「しょうがないわね…;」

すると真姫は、

 

 

 

 

 

 

 

翔をベッドに押し倒した。

 

 

 

 

 

 

「!?真姫?」

 

「あなたを誘惑するためよ、ダーリン♡」

悪魔的なウィンクをすると翔を抱きしめてからしっかりとその手を2度と離さないようにホールドした。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

真姫が暴走し、翔はパーティーの時間が来るまでベッドから出れなかったらしい。ちなみにこれだけ、

 

 

 

 

二人はやましいことはしておりません!

 

 

 

 

繰り返します、

お二人はベッドに横になっていただけであり、決して運動会(意味深)は一切していません!

 

大事なことなので二回言いました。

 

 

そしてそろそろ時間となり、二人は着替えを始めた。

真姫はなんも躊躇わずにその場で服を脱ぎ、着替え始めたため、翔は急いで真姫から目を離すようにして先程の温泉で着替えて先に行くことにした。

 

 

「うへぇ、やっぱり慣れない……」

蝶ネクタイなんて初めて付けるため鏡の自分に違和感を感じている。

(…誰もいないな)

 

翔は周りに誰もいないことを確認し、連れてきたメモリロイド、スタッグフォンを起動した。ちなみにバットショットはお部屋で待機している。ちなみに盗撮はしていない。そしてスパイダーウォッチはまだ所持してはいない。

 

 

 

スタッグ

 

 

 

起動するとスタッグは宙に舞い、翔に話しかけるように見つめた。

 

「スタッグ、ちょっと…格好合わないよな」

スタッグは斜めに傾くと何かに気づいたように翔の胸ポケットをいじった。中に入っていたハンカチが出ていた。

「うぉっ!危ね…サンキューな」

スタッグは喜んだのか翔の手の甲に着地し、じっとは慣れない。

 

「早く戻らないといけないんだけど…ま、少しならいいか」

 

 

 

 

 

そして五分後、部屋に戻り、真姫、夕夏梨と合流して会場にやってきた。

 

 

 

「…すげえ」

回りには様々な人がおり、豪華な料理がテーブルに山ほど置いていた。

 

 

 

 

 

 

「…!金平糖だ!」

 

 

 

 

     何      故       ?  

 

 

 

 

 

 

何故金平糖があるのだ?まぁ、細かいことは気にしない。

 

 

Q.こんな料理で大丈夫か?

A大丈夫だ、問題な(((((殴

 

 

 

こんな茶番置いておく、

少し奥にはA-RISEと満春がいた。

 

 

 

翔が金平糖をじっと見つめていると…

 

 

「WAO!金平糖が好きなのね!」

 

と後ろから誰かに言われた、翔は振りかえようとしたその瞬間…

 

「シャイニー!」

 

バックハグされた。

今日は抱かれやすい日なのだろう(((?

 

後ろから当たる豊満なバスト、だが、匂いや背丈からして真姫ではない。

 

 

 

こいつ、ただのの変態か?

 

 

 

周りでは翔にすべての視線が集まっており、夕夏梨はわけが分からず呆気にとられた顔をしており、真姫はメラメラと嫉妬を浮かべていた。

 

 

「おい、マリーだったか誰だか知らないがやめてくれないか?俺はお前と違って変態じゃねえぞ」

 

 

「「「!?」」」

会場の全員がザワザワと騒ぎ始めた。

 

 

「こいつ、あの小原様に向かってタメ口…正気か?」

 

「しかも小原様の連れでもない…おの企業、終わったな」

 

 

あれ?なんかまずった?小原?誰だよそれ

 

 

困って真姫の方を見ると、

 

 

 

「翔は私の旦那さんよ!?」

 

と彼女に謎の対抗心を燃やしていた。

 

 

 

まって、この状況で今の真姫の発言は色々とやばい気がしてきた。

 

 

 

「嘘…二股?」

 

「あいつ、一体どんな人生を歩んでいるんだ…」

 

 

うわー…周りからの視線がまるでゴミのようだA☆HA☆HA☆HA

 

 

…誰か助けてくれ、もう居場所がない気がしてきた。

 

 

 

 

 

 

「…随分困ったことになっていたようね」

 

 

そこに離れていたところからA-RISEがあらわれ…え待って、今くるな!お願いだからこれ以上誤解を招く発言は「全く、困ったやつね♡」ウィンクすなぁぁぁ!

 

 

 

「三…いや五股…?」

 

「誰か、あいつをつまみ出せ!」

 

「あいつここをペ◯ソナ5の世界だと間違えてやがる!」

 

 

待ってやばい!つまみ出されるって!あと最後のやつは一回怪盗団に改心されろ!TAKE YOUR HEART!

 

 

 

 

その光景から夕夏梨は状況を把握、さらにまずいと思ったのか夕夏梨は会場の人を説得し、満春も続いて説明した。

 

 

一応、二人のおかげで翔の潔白は証明されたのだが…

 

 

 

「あの、降りてくれないか?」

マリーはあれから翔の体にしがみついている。

離れたくまいと言わんばかりに腕力を強めている。

 

 

「…あなたね!さっきは翔にぶつかるし、私の特等席を取るってどういうことよ!」

真姫は怒りをあらわにしてマリーを翔から剥ぎ取ろうと引っ張る。

 

「と、特等席?どういう意味だ?」

まさかのここで鈍感を発動した翔は真姫に質問するのだが、呆れ+マリーへの対処で勝手に手が追われているため質問には答えなかった。

 

 

その様子を英玲奈が静止しようと割って中には行ったその時…

 

 

 

 

「鞠莉、何をしてるんだ!」

 

 

目の前に黒髪の男性がいた。どこか、マリーに似ている。

 

「パパ!私、彼と結婚するの!」

 

「は、はぁ…?」

 

突然のマリー?の結婚宣言、

そのせいで、真姫の瞳は嫉妬fireしている。

 

 

「えっと…娘が迷惑かけてすみません、ほら、鞠莉も」

とマリーのパパ?は頭を下げた。

 

 

「あ、あぁいや、大丈夫です、気にしてはないんで…」

真っ赤な嘘である。

正直めっちゃ迷惑であった。

まぁ、目上の相手にそんなことは言えないため今回は心の中でしまっておこう…

 

 

一応マリーは翔に謝ろうとしたが真姫の目線が怖すぎたためか怖じけ付いて「すみませんでした」とだけ言うと隠れるようにして逃げた。

 

 

 

 

そして時間が過ぎていく。大体パーティーの中盤に差し掛かったころ…

 

 

 

 

 

「…」

挙動不審に回りを怖がっている油島を翔が見つけた。

 

 

「…どうしたんですか」

翔はすかさず、話しかけるとビクッ!と油島の肩が動いた。

 

 

「あ、あぁ左様でしたか、少し料理を探していて…」

翔は彼の顔を見つめる。

 

 

 

 

嘘だ。

 

 

 

 

そんなことがわかった。

 

 

「嘘ですね」

 

 

「!」

驚いたように目を見開いた。

 

 

「本当のことを話してください、出会った時間は少ないですけど、相談なら出来る」

 

嫌な予感が浮かぶなか少しいつもの話し方に崩しつつある翔は再度聞いた。

 

 

「…場所を変えさせていただけないでしょうか」

本当のことを話すようだ。翔は頷き、隅っこの方に着いてきた。

 

 

「…これです」

油島が胸のポケットから出したのは一枚の紙…紙にしては少し奇抜だが…

 

書かれていたのは…

 

 

 

油島彰英殿 

 

 

貴方を明日に殺害し、正義の執行である貴様のオタカラを盗み出す

 

                心の怪盗団

 

 

 

 

 

おい、

 

犯人さんよ、ペ◯ソナを使ってるではないか

 

 

ちなみにペ◯ソナでは明智くんが一番好きです!

クロウ最高!

 

一旦黙っておきましょう。

 

「これは…ペ◯ソナじゃないか」

だからそのはなしから離れろや!

 

「まぁ、私にはわかりませんが、不安でして…」

 

 

顔を少し下に下げて険しい顔をする。

 

 

「…なぁ、俺にその犯人を探させてくれないか」

真剣な表情で翔はみつめた。

 

「?べつにいいですが、どうやって」

 

 

「俺の義父は探偵だ。推理とかは近くで見てきた、だから多少の犯人探しならできる」

 

 

 

 

「…わかりました、お願いします」

油島は頭を下げた。

 

「あのバカ息子に会社は任せておけない、目を離せばあんなことをするし…」

目線の先にいたのは油島の息子である油島凌牙。

彼は現在優木あんじゅを口説いているようだが、相手にされていなく、あんじゅは遠ざかるように逃げている様子。

 

その様子で油島はため息を上げた。

 

 

 

 

その時、

 

 

 

「i LOVE YOU〜!」

 

後ろから特徴的な声がした。

 

 

 

まさか…

 

 

 

 

「マリー、離れろ」

「嫌で〜す!離しまセン!」

 

またも張り付いたようだ。翔はトホホ…となりながらうつむいた。

 

 

 

「…そういえば私の名前を言っていませんでした!私は小原鞠莉!前と変わらずマリー!って呼んで?」

 

「これはどうも、俺は左翔だ」

 

翔は少しぶっきらぼうに答えた。

 

〜ED〜




ということでサンシャインストーリー第三話でした!

オリキャラも出ましたし、ゼロな二人のキャラ紹介にいた謎の人物、綺羅満春も出ました。

想像図はまだあまり考えていませんが、とりあえず即興でイナズマイレブンのミスターkを彷彿させてください。
次回はついに事件発生となります!

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事件発生

サンシャインコラボストーリー第四話です!

久しぶりのサンシャインストーリー…まさかの3、4ヶ月ほど間が開くとは…

そういえば先日、進撃の巨人を完結編前編までを見ました。
早く後編見たくてしかたありませぬ。
ハンジさんの勇姿にもう涙腺が崩壊、さらに次の話での立体起動を使うライナーにもう感動しかありませんでした。

とりあえずライナー、君はもう休みなさい。


…え?ガ◯山先生?あっ…



というわけでどうぞ!


 

 

「…」

翔は考えている。

 

深夜…というわけではないが夜も遅くなってきている時間。

海に浮かんでいる船にいるからか、肌寒い。

 

軽く体が震えたが問題ない。

少しの間だけ布団に入ろうと体を動かした。

 

ふかぁっ…

 

 

さすがは船上パーティーをする大企業。

ふかふかだ。

もうずっとこの場にいたいと思えるほどの心地よさ。

 

リラックスをしていると、肩に違和感を覚えた。

誰かに掴まれているようだ。

捕まれ…いや違う、なんとなく抱きつかれているようだ。

その掴んでいる手は右に伸びている。

手の方をすかさず見てみる。

 

いたのはやはり真姫であった。

 

 

「疲れちゃったの?」

 

「い、いや、ちょっとな」

顔の距離が近い、それは目と鼻の先、吐息が当たる約一センチ。

 

「…離れろ、近い」

「だめよ♡それにベットが一つしかないし」

真姫が夕夏梨の部屋に移れば済む話だ。

もしくは少しの物理的な距離を取るだけの話。

 

 

翔はため息をしてベッドから上半身を起こした。

 

 

「…犯行予告が来たんだ」

「!?」

沈黙が続く。

 

「…犯行予告って、よくドラマであるあの?」

 

「ああ、ただ届いたのは俺じゃない、油島さんだ」

「油島さんって、たしか油島食品会社社長の…」

 

「ああ、風呂で知り合ったんだ。犯行予定時刻はわからない、だから一応、スタッグフォンのギアだけ渡して起動しておいた。何かあったら守ってくれるはずだ」

 

だがあくまで撃退が臨めるだけであり、もしかしたら…と言うこともあり得る。だから過信は出来ない。

 

顔が難しくなっていく。

 

…やっぱり部屋の前に立っておくべきだったか?

それなら確実だったかもしれない…いやでも犯人が現れるとは限らない…

あぁもう!正解がわからねえ!

 

 

「…くそっ!」

普段なら壁を思いっきり叩くのだが、今いるのは豪華な船。

弁償での金額は恐らく開いた口が塞がらない額であることが予想できる。

なので拳を思いっきり握りしめる。そのせいか、手が赤く染まってきた。

 

 

「…ほんと、これが翔の悪い癖よね」

そんな翔に対し、真姫は一言。真姫も起き上がり、そっと翔の右肩に触れる。

 

「いつも一人で悩んで、押し込めて、それで何か怪我をする。翔の昔からの悪い癖」

 

たしかにそうだ。翔はいつも迷惑をかけまい…と一人で行動し、そのせいで何かを失ったり大変なことが起きたり…

「…当たり前だろ、危険な目に合わせたくないからな」

 

「…相変わらず頑固ね、まぁそれが翔なりの優しさなのは私は理解しているけど…でも」

真姫はベッドから立ち上がり、どこへ向かうのかと思うと翔の目の前に立った。

次の瞬間…!

 

 

 

 

ぎゅっ…

真姫が抱擁をした。

そのまま押し倒される。

 

「ま、真姫…?」

 

「頼りなさいよ…もう、あんなことにはなってほしくないのよ…あんなこと………」

真姫の目が虚ろになっており、額に水滴も落ちてきた。

それほど嫌な記憶だ。

翔自身、もうあんなことは二度とごめんだ。

だが、守るためならしょうがなかったのかもしれないという気持ちも反面…

だが、悲しませてしまっては元も子もないかもしれない。

 

 

 

「…わかった、信じるぞ。でも危なくなったり身に危険が迫ったら関わるのはやめろ」

 

真姫は声を出しながら「うん」と頷いた。

 

心底翔は心配もあったが少し心が軽くなった。

頼れる人が増えることは正直嬉しいばかりだ。

 

 

「…でも、今はスタッグを信じましょう?もし襲われるにしても、この時間帯には来ないはずよ」

 

「………そうか」

この船内には夜中に危険なもの察知したら船内の設備を介して警察に即通報が行くようになっている。

そういうことを考えると犯人は昼間に行動する可能性が高い。決めつけは良くないがそう思っている。

とりあえず、今日はしっかりと休み、明日は主に油島さんの警護に回ってみよう。

 

 

 

 

 

「…なぁこの体制、いつまでやってるんだ?その…なに、するんだ?さっきから俺の背筋が怖いって悲鳴を上げてるんだが…」

 

「フフ…♡さぁ?何をするのかしらね〜」

 

 

 

 

 

…頑張れ、翔

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日…

 

 

 

朝食を済まし、売店で新聞を購入した翔。

 

 

そこにはドーパントの事件やスポーツニュースなど、様々な分野が画かれている。

 

「…ほぇ~、いや、日◯ムのユニフォームの主張強すぎだろ」

わからんでもない

 

日本◯ムファ◯ターズの黒、赤のユニフォーム、絶対あれは野球をする格好じゃない。

 

そんなことを考えながら次のページに。

 

次ページはドーパント事件だった。

 

 

 

「…先週、浅草でドーパントが出現して、通行人一人が…」

許せない。

 

そんな気持ちが翔を包み込む。

遺体には様々な切り傷があったらしく、刃物を使うドーパントなのだろう。

 

「…こんな日でもドーパント事件に夢中」

その時、着替えた真姫が隣にくっついてきた。

 

「構って…くれないのね」

真姫は腕に抱きつく。

 

「…夜構ってやる。だから放してくれ、」

なんとか振り切った。

今日からは油島を守るために警備しなければならない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ではよろしく頼む」

ついに始まった警護。

 

やることは探偵のように尾行…ではなく

 

 

 

「な、なぁ、こういうのって尾行したほうがいいんじゃ」

 

 

横に並んで平行しながら移動している。

 

 

「…だって………恥ずかしいだろう」

油島さんは顔を赤面させた。

 

 

「おい、お前がそんな発言しても心に来るものはないぞ」

 

辛辣な発言ながら的確すぎる。

このじいさん、もしかしたら風野と同類なのだろうか。

いや、風野の方が上か。

 

 

そんなこんなで二人は歩きながら船のバルコニーのベンチに座る。

 

 

「…一応失礼ながら聞いておきたい。最近変なことは?」

「変なこと…ですか……」

考え始めたようだ。

 

 

「…最近、何者かに会社の通帳から何百万の資金が盗まれたことが……通帳の資産を開けるには会社の上層部と私と秘書の妻しか知らないはずなのですが…」

 

なるほど…と声を出しながら考え込む。

ここから考えられること…

 

犯人は油島の遺産を狙っていること…

 

あくまで一つだが、まだまだ謎があるはずだ。

今はその捜索をしなければ。

 

 

顔が難しくなる。

油島は信頼の眼差しで見ている…そんな時、

 

 

「油島か」

と声がした。

そこにいたのは青い髪で目付きが悪い猫背の男。

 

「…あぁ、三鷹か」

三鷹と言う男性。

誰なのだろうか。

 

 

「…この人は?」

「三鷹逆大(さかた)、前まで私の会社にいた社員だ」

 

ニヤッと笑う三鷹。

性格が悪そう…という第一印象。

 

「おいおい、その話はやめてくれよ?

 

 

 

 

おちこぼれさんよぉ?」

 

 

 

 

 

「っ!このガキ!」

油島は拳をなんとか抑え、睨みつける。

 

 

第二印象、生意気

 

 

 

 

「…おい」

我慢の限界か、翔は声を出した。

 

 

「誰だか知らねえが、お前が犯人として見ていいのか?」

 

勝負に出た。

油島はハッとして強く視線をギロリとする。

 

 

「…犯人?さあな、なんのことだかさっぱり」

わからなかった。まぁ、俺が犯人だ!というやつなんてただのバカ、こんなとこにはいないだろう。

 

 

だが、一応容疑者Aは浮かんだ。

まずまずだ。

 

「…というか君、油島の息子ではないだろう」

「ああ、俺は左翔、とある企業の代理できているただの平民だ」

 

「ほう…ははっw」

翔の姿を見て急に笑いだした。

 

「んだよ、なにかおかしいか?」

 

「いやいやとんでもないwただ…

 

 

 

油島もここまで落ちたか…ってなw」

 

「!!それはお主が企業秘密を盗んだからであろう!!」

険悪なムードだ。

一応ここからの話を説明しておこう。

 

 

油島の会社で働いていた三鷹は企業の秘密を盗み、会社を設立、そして盗んだ技術で会社を飛躍させてここまで来たらしい。

実際、呼ばれた業種は油島と同じ「食品」ではなく、「レストラン」みたいだが…

似ている業種として蹴落としたいという動機にも繋がってくる。

そうなると、今一番怪しいと思われるのは三鷹、まぁまだ三鷹としか話していないが、それでも一人固まってはきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昼食

 

 

 

 

昼食の時間になった、

油島は食事に毒なんて盛られたら無理だ!

と言い、自室にて売店で購入した乾パンを食べるらしい。

 

だから、一人での昼食となる。

真姫を呼ぼうとしたのだがスマホが繋がらないため断念。

「…ぼっち飯か」

 

昼食は大勢がいるなか、ダイニングでのフランス料理と翔には全く無縁かつ、よっぽどの機会がないと食べない料理だ。

 

一口ずつ味わって食べ進める。

テーブルマナーなどは真姫から教わってマスターしているため心配はない…が

 

 

 

(美味いのかさっぱりわっかんねぇ…)

 

 

庶民の味しか食べてこなかった翔には別世界の味。

微妙な表情で食べ進める。

 

「…あら?真姫はいないの?」

カウンター席はないため、三人がけのテーブル席に座っていた、が一人が座った。

夕夏梨だった。

 

 

「…あぁ電話が繋がらなくて」

夕夏梨は「そう…」と呟き、一口ずつ食べ始める。

衝撃の一言が翔を襲う!

 

 

 

「そういえば貴方、真姫と一緒の部屋にしたけど娘の味はどうだった?」

 

 

「ガハッ!…は、はぁ!?」

むせてしまった。

というかこの親、なに考えてんだ!?

娘を譲るとか正気かよ!?

 

 

「おまっ!こんなとこで変な発言すんな!」

周りに聞かれてはなかったようだが普通に問題発言だった。

 

「あら…真姫ったらまだためらってるのね…」

「あの?まず俺、中学生ですよ?この前小学校卒業したばっかの中学一年ですよ?」

調子狂うな…なんかもう船降りたくなってきた。

 

…え?作者?お前が降りたらもうすぐ起こる事件が解決できないって?メタ発言やめーや、降りねえから

 

 

風野がいなくても狂い始めているのはなぜだろうか

 

まぁそんな事はさておき、少し恥じらいを感じながら翔は再度食べ始める。

 

 

 

だがこの時間、なかなか飯を食べさせてくれないようだ。

 

 

 

「翔〜!」

後ろからの柔らかい感触、希にも負けない…ゲフンゲフン!

 

「鞠莉か、ご飯中は静かにしてくれないか」

「Heyコック!ここまでお願いシマ〜ス!」

「おい、話聞け」

やばいって、なんか姉ちゃんみたいなやつだな!?絶対まぜるな危険だこいつ…

そしていつの間にかコックが料理を持ってきて三人がけのテーブルに座った。

 

 

「イタダキマース!」

鞠莉もご飯を食べ始めた。

マナーがしっかりしていてやはり船上パーティーを仕切る会社の令嬢と言える。

 

「…そういや、マリーは中学生か?」

「yes!まだピチピチ中学二年!」

ピチピチの使い方が間違っているような…

あっ、夕夏梨さんの顔に怒筋マークが…

 

「…てことは一個先輩か」

先程翔が述べたように、翔は中一である。

だが、鞠莉は驚いたように目をぱちくりさせた。

 

「えぇ!?大人っぽいから歳上だと思ってたわ!…言われてみれば…ベリーCute♡」

「あ、あはは…」

テンション狂う…

風野とは違う狂いかただ…

 

だが案外休息にはなる…のだが休息はあまり与えられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃぃゃぁぁぁぁっ!!!!」

 

叫び声がした。

宿泊棟からだ。

その声はダイニングにいる大半に届いた。

 

 

「…まさか!」

嫌な予感がした。

寒気が背筋を走る。

気がつけば風のように走っていた。

 

 

そこに待ち受けていた光景…

 

 

 

 

 

 

 

派手な衣装をきた女性が尻餅をついて、青い顔をしながら「あわわわ…」と部屋の外に倒れている。

目線を追うと、そこには乾パンを散らかして倒れている男の姿が…

 

 

 

 

「…嘘……だろ………?」

 

それは先程まで警護していた男、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

油島だった。




サンシャインコラボストーリー第四話でした!


ということで次回から推理と共にドーパントも出現します!

最近、虹にてDiverDivaのEternal Lightを再生していくうちに、愛さんの歌声にもときめきました!

あれ…?虹って最強なんじゃ←今更
まぁSaint snow は殿堂入りなんですが

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