ワールドトリガーの世界に転生してその特典に仮面ライダーシリーズの怪人になる能力を持って後悔する話。 (怪物怪人怪獣さん)
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第1話神様。今日も俺は子どもに嫌われています。

暇潰しよう。深く考えず見てね。


仮面ライダー……国民的なテレビ番組でも

あり、世の子供達に夢を与えてくれた…

…悪い怪人と激しいバトルで子供達は喜び

ライダーは最後は必ず勝つ!!

 

神様「突然だが…………貴様は死んだ。」

この世の終わりのような暗黒の空に

燃える火山が幾つもあり今も噴火し

続ける光景に現実逃避をして仮面ライダー

の事を考えていた青年に禍々しい悪魔の

外見をした恐ろしい存在が白い服を着た

青年に声を掛ける。

「死因は?トラックに跳ねられた?」

神様「嫌、黒くてネバネバしたエイリアン

に共生が失敗したようだ。」

「変な奴らに拉致された挙げ句カールトン

ドレイクだかの変な耳に良いけど中身ゼロ

の言葉の嵐にヘキヘキして挑戦した結果が

これか……まだワールドトリガーの最終回

を見てないのに!?」

慟哭する青年に神様は……

神様「ついでに言うとそのドレイクとやら

は、エディと言うフリージャーナリストと

君を殺したヴェノムがロケットを爆発させ

て爆炎に飲みこまれたぞ。焼死確定だ。」

青年「そうか!?よし!!良くやった?

俺を殺した奴が俺を殺す原因を作った奴を

倒してくれて何か素直に喜べないけど、

もう俺死んだし、…………どうしよう。」

 

神様「フム。貴様。口は悪いが、根は

美しい心を持っているな。どうだ?」

青年は身構える。

神様「まずここは天界に非ず混沌と終焉の

地……そして我は…混沌を司る神カオス。

最近の転生を担当する神々がテキトーに

特典を付けて転生先を滅茶苦茶にする被害

が出ている。」

神は指パッチンと共に被害の様子を見せる

神様「力を持つと、人は傲慢になり、私欲

の為に動く。人の命を下らないゴミ同然に

して、」

青年「それは……酷いけど、俺にどうしろ

と?」

余りの酷い映像に吐き気を覚える青年に、

神様「……お前のプロフィールは軽く見た

人間性は勿論、日頃の行いも、転生者を

狩る狩人を……捕食者を作ろう。掃除屋を

…………貴様は仮面ライダーが好きなのか

?」

話を聞いていると突然そんな話が出て来た

青年「好きですよ。」

神様「ならば、再び生まれ変わるチャンス

をやろう。仮面ライダーシリーズの全仮面

ライダーの力を貴様に授けて、これから

生まれ変わる世界に現れる転生者達を一人

残らず狩りをして貰おう。」

 

青年「えっ?全ライダーの力?」

神様「不満か?仮面ライダーシリーズが

好きなんだろ?」

青年「仮面ライダーシリーズは好きです

けど、俺が好きなのはそれに出て来る悪の

怪人達です。デザインとかモチーフとか

ライダーの引き立て役だのやられ役だの

言われてますけど、俺は特典に貰えるなら

仮面ライダーシリーズの全怪人が力が良い

です。闘い方や作戦の立ち回りによっては、

昭和の強豪達は平成や令和に負けていない

はずです。」

今思えば、自分は興奮状態だった……

神様の存在、転生の話、特典の話。

異世界転生作品のアルアルをその身に受け

て傲慢になるは無くても、少し馬鹿……

かなり良く考えるべきだった……

日本人なのに治安が悪いサンフラン

シスコに暮らしていて、毎日ギャング同士

の抗争。両親は抗争に巻き込まれて死んで

警察官のおじさん夫婦に幸せに育てられて

仮面ライダーや日本の漫画の

ワールドトリガーを読んで、将来は人の為

に役に立つ仕事をしよう……と考えてた

矢先に死んだのは痛い。

 

自信満々に怪人について暑く神様に語る

変なオタクの俺。

 

神様「わかった。お前に全仮面ライダー

シリーズの怪人の力を授けよう。

ホンダラヘッタラドナリカ~~ホンダラ

ヘッタラドナリカ~~」

神様は怪しげな呪文を唱えた

 

すると俺の身体が輝き出して、怪人。

トカゲロンに変身した。

青いトカゲのショッカー怪人で、

「よし!?変身完了。…………神様。

これっ怪人に見えますか?」

神様「……どちらかと言うと怪獣?

もしくはスパイダーマンのリザードじゃね

。」

 

「確かに……これ他にどう変身したら、

トカゲロンだけ?」

神様「馬鹿言うな。ちゃんと他の怪人に

も変身出来る。具体的にイメージしろ。」

「了解。…………なりました。」

トカゲロンからジンドグマの怪人コマ

サンダーに変身した青年。

コマをモチーフにした怪人だ。

神様「…………戦隊ヒーローの怪人は

省いたはずなのだが、」

「いや、これもライダー怪人です。気持ち

は分かりますけど、」

そう言いドグマ怪人のファイヤーコング

に姿を変える。ゴリラの怪人になって、

ドラミングをする青年。

 

神様「そうか。これはこれから赴任する

お前の戸籍と基本情報だ。目を通せよ

。」

 

青年「はい。あれ?」

俺はある怪人をイメージしたが、何故か

その姿になれず、きょとんとする。

神様「言っておくが、全怪人にはなれない

ぞ。」

神様曰く……①変身出来るのは、男性怪人

のみで、女性怪人の姿にはなれない事、

②首領タイプ……組織の頂点系統も駄目、

当然、キングダークや創世王やら、岩石

大首領とかもNG……オーバーロードの

バロンにはなれたけど、デストロンの首領

には変身できなかった。テレビゲームだと

無類の強さを誇るのに……

③特撮番組限定の存在の為、小説設定やら

漫画版やらゲームやらの滅茶苦茶凄い能力

はない。

これは、蜘蛛男がPS仮面ライダーで滅茶

苦茶派手に動けるとかゲームだとこんな

能力あったんだ!!が出来ない。

余りにコア過ぎるからだ。

④素顔晒した幹部の人間態にはなれない。

ゾル大佐を始めとした魔人提督。

逆に怪人の鮮血怪人 狼男にはなれる。

魔人提督はNGで、暗闇大使ってサザン

クロスって怪人になれたんだ。

「…………限定的な能力ですね。」

神様「違う特典にするか?」

神様が色々と凄そうな物をチラ見せる。

「ゼロ大帝にもなれないのか……まっ

あの人只の中田博久さんだしな……」

 

「よし。お願いします。」

神様「連絡用のコンピューターガント

レットだ。」

 

「【プレデター】の?」

神様「プレデターの。」

「……連絡はスマートフォンでお願い

します。」

デザインは格好良いけど目立ち過ぎるわ。

プレデターの装備一式貰ったら喜ぶけど

神様「そして転生先は、」

「どこですか?」

神様「【ワールドトリガー】の世界アース

2347だ。」

「えっ?」

ワールドトリガーは知っているけどアース

2347は知らないぞ。

その時、足元に突然穴が現れて……

神様「さぁ、転生者を狩る狩人よ。捕食者

として三門市に蔓延る私欲に満ちた愚か者

達に、死の宣告を与えたまえ。処刑人。」

 

「全部説明して下さい~~~~~~」

叫び声と共に…………俺は穴の中に消えて

言った……

 

 

俺がいなくなった場所で、神様は独り呟く

神様「アース2347……傲慢な転生者

達をテキトーに放り入れる魔窟……

全転生者達の特典は……仮面ライダー……」

 

 

……そして19年の歳月が流れた……

舞台は深夜の三門市……

 

転生者1「糞!?何なんだ!?野郎!?

何処にいる!?」

立ち入り禁止の警戒区域にて、

金色のクワガタのような角を生やし

緑色の生体鎧で上半身を覆うソレは、

全神経を使い自分を追う存在を探す。

 

緑色の昆虫の複眼が、沢山の景色を写し

耳は数多の音を拾う。

 

とある足音を拾い、転生者1は視界を

向ける。

「仮面ライダークウガ……超古代の戦士

。」

「ペガサスフォームで探すのは面倒だろ

。」

足音と共に転生者は姿を捉えると共に、

攻撃する。

「もう……終わった……」

転生者……仮面ライダークウガの特典を

貰い私欲に走ろうとした男は、

 

怪人ドラゴンオルフェノクに攻撃した為

全身が一瞬で灰と化する。

 

触れた物を灰とする凄まじい竜を模した

オルフェノクは、スネークオルフェノク

に姿を変えて、スマートフォンに連絡する

 

「もしもし。神様。狩りの後始末をお願い

します。」

神様《うむ。今回の獲物はどうだった?》

「どうも何もペガサスフォームでボーダー

の女子更衣室覗き魔で、戦いらしい戦いは

してないよ。痕跡は残さず消してくれ。」

神様《わかった。それより……》

「どうしましたか?」

神様《恋人は出来たか?》

「…………この特典貰って凄く後悔して

いるよ。車に轢かれそうになった子どもを

モグラ獣人で助けたら子どもに泣かれて、

周りは悲鳴の雨だし、銀行強盗を、ウルフ

オルフェノクで気絶させたら、悲鳴の雨。

更に同じ大学に通っている友達に怪物やら

化け物呼ばわりされて……俺のメンタルは

死にかけだ。」

恋人……いないよ。時間がない。

怪人……悪役であり、子どもに怖い思いを

させた連中、

転生してまず確認した事は……まず

この世界に仮面ライダー

シリーズがないのだ!?

新仮面ライダーとか、異世界の仮面

ライダーとか期待したけど欠片もない。

変身ヒーローはいるけどメタルヒーロー

が主体で、人造人間キカイダー99って

何?キカイダーにそんな奴いないよ!?

ロボット刑事Zとかイナズマンタロウとか

石ノ森作品に仮面ライダーはいない。

代わりにスカルマンシリーズがある。

ハードな世界観で、対象年齢が高校生

くらい奴が見る番組がある。

 

 

 

 

そんな世界で怪人の力を特典に貰っても

俺スゲーにならない。毎週2ダース分の

転生者を探しては殺して、神様に魂を運ぶ

死神の仕事をしている。

神様曰くやり直しのチャンスを大切に

しない奴に今日を生きる資格はない。

 

警察は俺を見て捕獲または射殺しようと

する。悪い汚職刑事以外は殺さない。

 

問題は、

弓場「往生しろやーーあァ!?」

夜の警戒区域に響くオッカナイインテリ

ヤクザの声に、俺はげんなりした顔で

大好きなワールドトリガーのボーダー皆様

からも俺は敵に認定されているって事だ。

流石にこれにはふて寝する。

スネークオルフェノクは弓場の銃手型

トリガーを素早く身体を横転させて回避。

「とっちゃん。今日はメンタルブレイク

しているんだ。このままそっとしておく

れよ。」

弓場「誰がとっちゃんだ!?ナメるなよ

あァ!?」

素早く銃撃をする弓場さん。

スネークオルフェノクは面倒臭い気持ち

を全身から溢れだして

「この前、あなたの隊のオペレーターを

助けたじゃないですか。」

何も変わりない。

俺は怪人の力を手に入れたが、世界を

どうとか女の子にモテモテになりたいは

ない。……まずモテる努力する暇がない

。私利私欲に走る愚か者達を狩る使命が

あるからだ。

 

弓場「その時は本当に助かった!?

ありがとうな!?」

弓場さんのオペレーターは藤丸さん。

体育会系の姉御だ。

 

転生者達5人組に浚われて警察やボーダー

と逃走カーチェイスしてのを、狩人として

乱入、藤丸さんの目の前で仮面ライダー

五人組が、ホースオルフェノクの魔剣に

よって灰になる姿を見て化け物呼ばわり

された。

 

その後太刀川隊と那須隊と弓場隊からの

五人組のグループの仲間と勝手に因縁を

つけられて、ボーダーと遭遇したらこんな

感じにバトルになっている。

 

米屋「隙あり!?」

スマホで神様と後始末の処理を連絡して

いると三輪隊の攻撃手にも遭遇。

神様の転生者の後始末は、

死体の回収。特典の回収。戦闘の痕跡を

抹消、世界中の情報資料から転生者の

情報を削除。

 

尚、全身の生皮を剥ぎ三門市に晒し、

他の転生者達に恐怖を植え付ける案も

あったが、流石に三門市の景観を損なわれ

るのは俺にとっても嫌だから断った。

 

但し記憶には居た形跡は敢えて残す。

これにより、記憶に存在しても戸籍を始め

全部の情報が綺麗に消えている為、

行方不明者扱いになるだけだ。

 

 

スネークオルフェノクに変身して後ろから

弓場隊長と三輪隊の攻撃手が追いかけて

いる。

「…………」

三輪「……」

追尾してくる弾丸。このトリオンの弾丸は

!?

加古「ごめんなさいね。1ヶ月前に双葉

ちゃんと私を助けてくれた恩人にこんな

事をして、大人しく捕まってくれない?」

満面な笑顔でトリオンの弾を放つ。

(加古隊。)

黄色い光がスネークオルフェノクに迫る

俺は逃げる手段を決めて、

黒江「なっ!?」

攻撃手の黒江双葉が韋駄天を使い弧月を

振るが、

「俺は貴方達と戦う理由はない。悪いが

もう夜遅いから俺は帰らせてもらう。明日

バイトなんだ。」

ショッカーのエリート怪人ザンジオーの

姿になり、足元に白い泡を出現させて、

「…………ボーダーの諸君。

また会う日まで~~」

泡の中にその身を沈み込ませてボーダー

隊員達の前から姿を消す。

 

 

三輪「逃げられたか!?古寺。奈良坂。」

奈良坂《駄目です。警戒区域にはもう

いません。》

古寺《こっちもです。》

加古「これで彼に10回もフラれたわね。」

黒江「戦いたかった……」

ふてくされた顔をする加古隊。

 

弓場「帯島。外岡。もういい。奴に

逃げられた。」

帯島《えっー。飛んで来てませんよ。》

外岡《地面に潜られたんですか?》

本来の作戦では三輪と弓場、加古達三人が

射撃して対象を空中に飛ばせて、

ソレを各狙撃手が撃ち落として無力化させ

る作戦の筈だったが、まさか泡を使って

移動するなんて

弓場「…泡を出して地中に移動した任務

失敗だ。」

米屋「チキショー。アイツ絶対に強いのに

なんで俺らと戦わないんだ。」

三輪「城戸司令。申し訳ありません。」

城戸《こちらからも見た。やはり厄介だな

。奴は、》

城戸《……警察が逮捕しようにも、捕まえ

られない。ボーダーならと期待されている

ようだが、》

 

得体のしれない奴が三門市を中心に活動

している。しかも2人だ。

一人はさっきの怪人。

もう一人は、赤いコスチュームを着た

カーボーイだ。

 

 

 

 

 

 

三門市の外れた老朽化した怪しい洋館にて

テレビで映画を見てポップコーンを食べる

少年。

首から足の爪先まで赤い射撃特化した特殊

戦闘服を見に纏い。青いバイザーに赤い

フルフェイスのマスクを側に置く。

西部劇のカーボーイの意匠を所々にちり

ばめた少年が映画を最後まで見ると、

身体を軽くならして、ベットに入り寝る

準備をする。

 

??「ZZZZzzZZZ」

少年の名前は剣持夢想。

三門市ではコセイダー・ウェブスリンガー

又の名前をレッドマン・ガンマン。

ボーダーB級正隊員で、所属は弓場隊。

 

 

 

 

 

「毎日。毎日ろくな転生者がいない。」

愚痴を溢す青年の名前は、

甲斐馬隼人19歳。大学生。

 

天界の神様が放置した転生者を狩る狩人。

三門市での渾名はモンスター。

ボーダーに所属していないバイトに明け

暮れる三門市市民。

 

この物語は、強大な存在と戦うヒーローの

物語ではない。

 

怪人がヒーローを倒す。

そんなつまらない日常である。




別の世界のレッドマンもいるよ。
ガンマンのレッドマンが……


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第2話神様。今日。大学の講義に遅刻して教授に怒られました。

ボーダーの皆と関わらせたい。(切実)


麗らかな朝……俺はボーダーの看板や広告

を見てたまに思う……ボーダーに入隊する

のはありだな~~っと、だが現実は違う。

「「隼人!!!」」

耳に聞こえて視界を真っ直ぐ見ると店長

がいる!!

ピザ屋の店長だ。

甲斐馬「ヤベッ!!」

運転して来た中古のスクーターを急停止

させ店長を轢かずに安心する俺、

店長「今日も遅刻だ!?隼人。何して

いた。」

甲斐馬「すいません店長。騒ぎが近くで

起きていて、」

店長「騒ぎ!?何時もお前がシフトがある

日は騒ぎがあるな!?21分前にボーダー

本部にて8枚のマルゲリータピザの注文が

あった……」

白い紙で作ったピザ箱の束を甲斐馬の前に

並べて、紐でしっかりと縛り

店長「ウチは注文があったら29分いない

届けるのが決まりだ。」

店長「時間通りに届けないと、代金がタダ

になる。それ以上にお客様に店の信頼が

失われる。」

 

甲斐馬「はい。わかっています。」

店長「隼人。お前は良い奴だが頼りに

ならない。これがラストチャンスだ。後7

分で届けろ!?さぁ、行ってこい。」

 

店長の激が店内に聞こえて俺は、

スクーターで市街地を走る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この時間は、市街地は通勤ラッシュに

かかりスクーターで自動車の隙間を

気を付けながら運転する。

運転手「気を付けろ!?」

甲斐馬「すいません。」

行き交う車の群れを急いで進む隼人。

 

転生者達に動く時間は関係ない。

明朝から深夜まで狩人は大忙しだ。

だが俺個人にも生活がある。

 

俺甲斐馬隼人は普通の家に生まれて

三門市で育った。当然ワールドトリガー

の世界に来て旧ボーダーに参加しよう

と思ったが、旧ボーダーメンバーを狙った

転生者達が、既に存在していて、

俺は物心付く前から、特典の怪人の力と

能力を使って転生者達を狩り人知れず、

活動していた。

信号が変わり急いでスクーターで進む。

 

 

正直、ワールドトリガーの世界は守る対象

が三門市の外もある。その時はクロック

アップが出来るワームの力で北海道やら

京都やら関西やら往復して、

ボーダー隊員になる人達と交友する時間

がぜんぜんなかった。

 

第一次大規模侵攻が始まり、火事場泥棒

ような事をする沢山の転生者をトリオン兵

ごと皆殺しにして。

転生者達を狩る事に集中していた余り、

両親をトリオン兵に殺される。

 

両親を失い親戚に預けられるが、前の

世界とは違いあちこちたらい回しにされ、

俺は自立出来る歳になった為、一人立ち

をする。

 

近くの時計を確認して残り時間を見る。

甲斐馬「まずい。」

慌てた俺は……

ピザ箱を片手に持って路地裏に急いで走る。

 

 

迅「陽太郎。今日の昼飯は何が良い?」

陽太郎「そうだな~~うん?」

歩道を歩き昼間のご飯について話をする

と、

路地裏に入る甲斐馬を目撃する。

そして再び路地裏から現れる存在に、

迅と陽太郎はびっくりする。

蜂の外見をした怪物が青年が持っていた

ピザ箱を持って空高く飛ぶのだ。

メ・バヂス・バ「…………」

陽太郎「ピザどろぼうだ!?」

 

警戒区域をスムーズに途中まで進むと、

ショッカー怪人の死神カメレオンに姿を

変えて透明になりボーダー本部に近く

まで隠密移動して、本部に入る。

 

ボーダー本部の受付「……」

受付口に何食わぬ顔にピザ箱を持って

来る甲斐馬。

甲斐馬「ピザをお届けに参りました。」

営業スマイルを見せて

ボーダー本部の受付「貴方、いつの間に?」

受付は驚く。

彼女は入り口をずっと見ていてピザ屋さん

が来るのを待っていたのだ。

甲斐馬「……普通に入りましたよ。」

そして何気なく答えるピザ屋。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さっきの一連の出来事は緊急時の対応だ。

 

甲斐馬は大学生でバイトしながら勉強を

している。

その大学に向かっているが、転生者の

気配を察知して、

甲斐馬「教授。本当にすいません。」

目的地の大学から離れて、

 

銀行強盗をしているのは仮面ライダー

バースの特典を貰った転生者だ。

 

転生者「ヒャッハー!!有り金を全部

寄越せ!!」

警官達が、発砲しているが効果なし、

このままだと被害者が増えるばかりだ。

 

「おい。マヌケ。」

俺は声を掛ける。

転生者「あぁん。」

バースは、こっちを向くと指パッチン

を鳴らして注意を銀行にいる人達や警察

から俺に向けさせる。

あちこちにフィンガースナップを鳴らし

バースは俺を探す。

転生者「何処だ!?姿を見せろ!?」

「狩人が獲物に姿を見せる時は……」

背後から音も鳴く出現して……

「獲物がくたばるのを確認してからだ。」

その姿はまさに竜か?怪獣か?否、

『一番凶暴な宇宙怪獣』と言われて

スカイライダーと死闘を展開した存在。

瞬間移動能力と飛行能力を持つ

銀河王の忠実なる僕、サドンダス。

四本の腕がバースを捕まえて、

鋭い牙がバースの喉笛を噛み千切る!?

転生者1「ぎゃあっ……」

転生者2「どうした?」

仮面ライダーオーズタトバコンボが仲間

の悲鳴に姿を現す。

甲斐馬(妙に余裕なのはそういう訳か

……)

モードが多彩な奴は厄介だがベルトが

あって変えるアイテムがあって初めて

成立する。

転生者2「ちっ!」

クワガタとカマキリのメダルに交換しよう

するが、

「させるかよ……」

スカラベアンデットに姿を変えて一定範囲

の時間を止めてメダルとオーズのベルトを

奪う。

このアンデットは時間停止能力を持つが

本体に直接攻撃は出来ない為、

変身解除したタイミングを計算して、

手持ちの武器スローイングカッターを投擲

して停止を解除。

時間は動き。

変身解除されて生身を晒した転生者に、

投擲武器のスローイングカッターを頭部に

突き刺さり。死亡確認。

再び周囲の時間を停止させて、

神様に獲物の報告をする。

甲斐馬「仮面ライダーオーズとバースの

転生者の後始末をお願いします。」

神様《この時間は大学で講義を参加して

いるのでは?あっ(゜ロ゜;》

何かに気づく神様。

「…………じゃあ、また。」

俺は死体を眺めながら言う。

「今日を真面目に生きている火野さんと

伊達さんに謝れ。転生したのに、よりに

よってその特典で銀行強盗なんて…

…悪趣味にも程がある。」

死体も消えて、バースの武器。オーズの

ベルトもコアメダルも俺の手から消える

特典を回収作業が完了して戦闘の形跡も

消える。

「大学に急ごう……」

 

結局大学の講義には間に合わず、

俺は一人。教授に叱られるのだった。

 

世界観に不向きの特典を貰い。

世界観に関わろうと願うも周りがそれすら

も許さない。

だが生活がある現実で、前の世界とは違い

大いなる力を手に入れた……

この力で、世界を支配とかも多分出来る

かも知れない。

でもそんな事を望んでこの力を貰った訳

ではない。

 

俺が転生者達をどうにかしないと、

奴ら三門市の人達を傷つけやがてボーダー

の皆を酷い事をするかも知れない。

 

辞める資格等ない。

『大いなる力には大いなる責任が伴う。』

ボーダーの皆の安全を守る。

影のヒーロー……嫌、怪人だ。

今日の夜のバイトに向かう甲斐馬。

「やっぱり、怪人の力を特典して後悔して

来た。もっとワールドトリガーに合った

特典にすればよかった……」

夜のバイトはウーバーイーツだ。愛すべき

中古のスクーター。名前はバギブソンか?

ブラッドファングか?ストーム

ダガーか?ヘルシューターか?

決めあぐねている。

 

だが今日も俺は愛車のスクーターに乗り

夜の三門市を走る。

「……今俺、ある意味ロンリーライダー

だな。」

 

 




ウーバーイーツから始まる出会いはあるか!?


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第3話神様。今日も小南さんは俺を捕まえられなかったみたいです。

こんな手抜き小説の方が皆見てる事実に
ショックの作者です。
レッドマンの方はモチーフがマイナー
ばっかりだし、内容も重い話なの問題です
けど、これくらい日常
で一度は想像する内容だよね。



突然だが、俺が戦う転生者は当然男性も

居れば女性の転生者もいる……

男性がワールドトリガーの世界に転生

して俺強えーーーをしてハーレム狙いが

多いが、大抵は邪な気配をボーダーの女性

は察知して距離を置くし、自分の思い通り

にならないとイライラして周りに迷惑と

言う名前の破壊行為をする。

 

これは、俺凄い、俺強いのタイプは

基本前の世界で周りに注目されないまま

人生を終えた人間で、

女性にちゃんとした交際をした事がない

男性の良くある奴だ。どちらも三門市の

人間には堪った物ではないが、

 

……個人的に言うと俺……この世界では

甲斐馬 隼人も、サンフランシスコの

ダウンタウンで生きて拉致された死ぬ

まで、周りに持ち上げられた事も無く

女性とも友達止まりで終わった……

良くある人間だ。

今の人生では、せいぜい公用語の英語が

上手い事を学校の先生方に褒められた

レベルで、将来は外交官を目指したら

どうだ?っと海外の大学を勧められた

くらいだ。

 

残念だが、丁寧にお断りして三門市の

大学で日本の生活を自分なりに満喫して

いる……

 

話がかなり脱線した……女性転生者も仮面

ライダーの力を特典に貰っているのが

殆どで、厄介さは男性より女性である。

好きなワールドトリガーのボーダーの登場

人物の多くは男性だ。

彼らは目の前の女性が自分を罠に掛ける

危険人物と知らずホイホイ罠にかかる。

あの迅さんですら、既に2桁の女性転生者

に狙われたレベルである。

女性は男性の隙を逃さず、懐に入りやすい

……迅さんは、未来予知を逆手に取られて

毎回ピーチ姫みたく俺が助けている。

 

 

無敵の予知も回避も防御も出来ないと詰み

である。

A級B級ボーダー隊員とその隊長を毎回女性

の搦め手で捕まるボーダー隊員に……

あっ、俺はマリオだったのか……と自問

自答する日々、配管工の仕事よりキノコと

亀ドラゴンを倒す腕ばかり磨きが掛かる。

 

さて今俺は何をしているんでしょう。

迅「助けて~~モンスター~~」

涙を流して声を高らかに上げるS級隊員。

 

ピーチ姫を助けに今日も警戒区域を移動

しています。

 

仮面ライダージャンヌの特典を持つ女性

転生者に抱えられて捕まっている男の

絵図を見て、

 

俺は、ゴルゴム怪人のコウモリ怪人に

なって空中から追いかける。

神様《ジャンヌの特典は、状況に合わせて

バイスタンプで武器を変えられる事だ。》

 

「そのようですね。うおっ!!」

飛来する砲弾を避けずに直撃させ、俺は

爆発。

女性転生者「さぁ、迅さん。邪魔者は

消えたわ。私と愛を語り合いましょう~」

 

迅「えっ?モンスター!!!!」

頼みの綱があっさりと千切れて絶望する

表情をする。

歪んだ愛を向けられて、

迅「俺は少し普通の女性が良いなぁ~~」

女性転生者「私の愛を受け取れないの!?

迅「ヒィー!!ヤンデレとガチギレのコラボ

!!」

「「走れー!?稲妻ー!?」」

晴天の空を曇天に変えて仮面ライダー

ジャンヌの頭上に落雷を叩き落とす!?

女性転生者「ぎゃあああああ!?」

頭から爪先に高圧電流が流れる。

とある民家の屋根の上に、高く左腕の鋭い

武器を伸ばして、稲妻大電流を仮面

ライダーに放つ。

エイの怪人

稲妻怪人エイキング。

 

「迅 悠一。無事か?」

迅「咄嗟に感電死する未来が見えたわ!!

殺す気か!?」

「女性にセクハラをして神様が天罰を与え

た思うと、あり得る話だが……」

 

女性転生者「私の邪魔をするな!!」

空手で殴り掛かる女性転生者。

「まともに戦う暇はない。」

そして俺は、仮面ライダーフォーゼの

ペルセウス・ゾディアーツに姿を変えて、

手持ちのメデューサの左手をジャンヌに

向けて、

「迅。当たるなよ。」

左手のメデューサの両目から赤い光線が

発射されて、ジャンヌに直撃。

女性転生者「こんな物痛くも痒く……ヒィ

っ!?私の身体が石に……………」

俺は右手に握り締めた大剣『オラクル』

で一閃!

石化した仮面ライダージャンヌを粉々に

砕く。

迅はその姿を見て、

迅「何時も思うがやり過ぎじゃないか?」

 

「…小南を誘拐しようとした美術教師にも

同じ事を言うつもりか?」

黙される事の多い小南 桐絵を彫刻の

モデルにしたいっと言って連続殺人犯の

転生者に拐われた出来事を思い出して、

迅は表情を険しくする。

迅「それは……」

「もし、俺が彼女を助けられなかったら、

あの子が帰らず殺されていたら、俺は

自分を一生許さないし、未来予知がある

のに助けるのを諦めていたあんたを一生

憎んでいただろう……」

迅「それは……本当にすまない。」

俺に謝る迅に、

「だが助けられた。俺だけの力じゃ小南

さんは助けられなかった。ボーダーの力

と俺の力が彼女の未来を守れたんだ。」

 

小南さん通うのは伝統ある女子高で、

そこいた転生者は、前の世界でかつて

自分の芸術の為に何人もの女性を殺害

して死刑判決で死んだ女の転生者だ。

テーマは死や滅びへの儚さを美のモチーフ

にする正真正銘のイカれた転生者の一人だ

前の世界で警察に捕まった経験から、

仮面ライダーウィザードの白の魔法使い

女性バージョンで、自身への証拠もアリバイ

完璧にして警察とボーダー達を撹乱、

 

ボーダーの女性達を狙っており、

嵐山隊の木虎さんや那須隊の那須さん。

柿崎隊の照屋さんも死体にして蝋人形と

して飾る犯行計画も経てていた。

 

俺が小南さんを無傷で助けれたのは、

猫舌に一時的になるウルフオルフェノク

になり、小南さん私物から匂いを辿り、

ブレンロイミュードになって犯人の思考を

プロファイリングして、何人かのボーダー

隊員に頼んでトリオン体を小南さん

そっくりにして貰い市街地を歩かせて

複数の目撃者を作らせて犯人を焦らせる。

知らない間に逃げだしていると揺さぶりを

かけて、

隙が生まれた瞬間。ライダーに変身する

前に仮面ライダーアギトのスコーピオン

ロード レイウルス・アクティアになり、

毒針を転生者の首に刺して、24時間に

凍死させた。

 

だが即死ではない為ヤケになった白い

魔法使いが小南を殺そうとして、

やむなく、仮面ライダーRXの怪魔ロボット

デスガロンとなり、白い魔法使いを怪魔

界に飛ばして、そこでガチギレのデス

ガロンと死闘を展開。

最後は、ライダーでもないのに、空中反転

三段蹴りを女性転生者の顔面に食らわせて

 

『誰もいないこの怪魔界で思う存分芸術を

堪能すれば良い……24時間後には、

どうせ凍死するのだからな……』と告げて

小南さんを仲間や友達の元に送り届けた。

 

女性転生者は、無事に神様によって死亡が

確認されて、この事件は終了。

 

俺はワールドトリガーの皆が大好きだ。

それぞれがボーダーに入隊した訳も勿論

だが、この人達の人となりが良い人だから

だ。

 

だからその幸せや彼ら彼女らの日常を壊す

転生者達に容赦も遠慮もない。

 

「俺です。回収をお願いします。」

俺は神様に連絡してバラバラになった

石の仮面ライダージャンヌの破片を回収

して貰う。

迅「何時も思うけど、それの行き先は?」

「答えは詮索するな。」

目の前で光に包まれて消える様子を見て、

 

「さて、俺はドロンとするか。」

その時、何処からロープが飛んで来て

ペルセウス・ゾディアーツを拘束する。

小南「やっと捕まえたわよ!?モンスター

!?さぁっ!?神妙にお縄につきなさい

!!」

 

俺はロープの先を見るとトリオン体に

換装したさっき軽く思い出していた当人

と再会する。

「俺の記憶違いか?こんな光るロープ

のトリガーなんて貴女は、持ってました?」

この子は江戸時代は岡っ引きだったのかな

……弓場隊のッスと叫ぶ彼女の岡っ引きの

素質はあるけどと……何処か変な感想を

心の中に述べる。甲斐馬隼人。

元気良く彼女は叫ぶ。

小南「あんたを捕まえる為にミカエルの

奴に三徹させて作らせた試作品よ。

訓練用のバムスターを捕まえられる触れ

込みなんだから!?」

 

「そうですか。凄いですね。」

普通に凄い。三徹させたカナダの人は、

この世界の人ではないだろう。

現にペルセウス・ゾディアーツの姿で

力を入れてもビクとしない。

小南「さぁっ!?年貢の納め時よ。

あんたは、このまま玉狛支部に連行して

まずあたしのカツカレーを食べて貰おう

じゃないの!?」

迅「うん。実はこの未来が見えたから

安心してあの空手女子に近づいたん

だよ。」

反省の顔も無く満面の笑顔で答える

迅。

それにはちょっとムカつくが、

小南「レイジさん。鳥丸!?捕まえる

わよ。」

まるでタイムボカンの悪人みたいに

ぞくぞく現れるボーダー最強部隊。

「烏丸さん。皆は元気か?」

モサモサしたイケメンの烏丸さんが、

ひょっこり姿を現して、

烏丸「すいません。小南先輩が、どうして

もお礼を言いたいって聞かないて、後、

悪い金融機関から家族を守ってくれて

その件で家の家族もあなたを食事に誘って

欲しいって母さんから言われまして、

大人しく同行してくれませんか。」

 

 

 

 

 

悪い金融機関とは転生者達の連中である

仮面ライダーシザースと仮面ライダーガイ

仮面ライダーインペラーの三人だ。

ミラーワールドのモンスターを複数持つ

連中で、弱い人や貧しい人をターゲットに

活動、

烏丸さん家族をターゲットにして動こうと

するが、赤いポンチョを纏ったカウボーイ

の謎の存在(ここ重要)コセイダー・ウェブ

スリンガーが事務所に殴り込み、

ミラーワールドのモンスターを圧倒する。

このウェブスリンガーと言う男。

謎が多い。

まず神様に確認した結果彼は転生者では

ない。

だが俺の知っているワールドトリガーに

こんな赤いカウボーイマスクヒーローは

知らない。

そして普通に転生者をボコボコに出来る

実力がある。

まさか仮面ライダーガイのファイナル

ベントのヘビープレッシャーを正面から

迎撃して逆にガイのカードケースを粉々

に正拳突きで砕くなんて、

転生者と結構戦って始めて見た。

契約のカードケースを壊された事により

仮面ライダーガイの転生者は自分のミラー

モンスターに生きたまま食べられて、

死亡。メタルゲラスを蜘蛛糸を出す二丁

拳銃で戦闘した後、両手を交差して、

「「レッドサンダー!!!!」」

叫びと赤い必殺光線でメタルゲラスを爆発

して倒す。

シザースはデストロンの幹部怪人

カニレーザーになって戦闘。

ファイナルベントを使う前に、GODの怪人

マッハアキレスの斬撃によってシザース

の首を両断。

仮面ライダーインペラーは手下を使い

ミラーワールドに逃げ込むが、

俺は、ミラーモンスターのギガゼールの

一匹に姿を変えてワールドに侵入。

ミラーワールドにてインペラーはギガ

ゼールの姿を見て安心した隙を付きイン

ペラーのカードケースを破壊。

そのまま生身になった転生者は、ミラー

ワールドの制約により身体が粒子となる。

他者を食い物にして裕福な暮らしをする

……それは悪か普通か?

只、俺に向かって言った転生者の。

『人の希望を奪う人殺し!?』と叫ぶ

転生者に対して、

『先に皆の幸せを踏みにじるお前が、それ

を言う資格はない……』

 

奴を置いて奴ら事務所に戻った時は、

蜘蛛糸に一枚のメモを見て俺はウェブ

スリンガーに興味を持つ。

【三門市の親愛なる保安官より】

彼も俺と同じボーダーと警察に追われる

側だ。

だが彼は俺と違い市民に受け入れられて

いる。

 

小南「さぁっ大人しく同行して頂戴。」

軽く思い出していると、連行秒読みだ。

「悪いが、お断りだ。」

俺はペルセウスの姿から赤いオーバー

ロードのデェムシュに姿を変えて、

身体を赤黒い霧に形を変えて試作ロープ

から脱出。

小南「のわっ!?」

「またな。ボーダーの諸君。」

霧状の身体のまま移動してボーダーの追跡

から離脱。

 

木崎「やっぱりこうなったか。迅。

実は知っていたんじゃないか?」

小南「悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい」

だだっ子のようにだだをこねる小南をよそ

に迅に訪ねる木崎。

迅「あはははっ、いや~~流石に、手札が

多い彼は中々強いね。」

呑気に揚げせんを食べる迅。

烏丸「弟達もガッカリするな。会わせて

やるって言ってしまったし、はぁ~」

 

小南「今度は絶対に捕まえるんだから

~~!?」

小南の大声が警戒区域に響くのだった。




コセイダー・ウェブスリンガー。
【狙った獲物は必ず仕留める真紅の
ガンマン。】
異次元のレッドマンの一人。
剣持夢想が、死にかけのレッドマンに
力を貰ったが、40㍍の巨人サイズの
トリオンを切っ掛けに、銃手に転向。
弓場隊長に弟子入りして銃の腕を磨く。
好きな映画は特撮ではなく西部劇。
レッドマンになって地球で活動している
が、一度も怪獣と戦った事はない。
毎日、親愛なる三門市の保安官として
悪党退治をしている。
現在彼女募集中の正義のヒーロー。


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第4話神様。今日買い物に行ったらスクーターがガス欠になりました。ガソリンスタンドまで遠いです。

転生者は全員悪い人ばかりではない。
普通に生きている転生者もいる。


…………どうも、皆さん。甲斐馬隼人だ。

今俺は、仮面ライダードライブのブレン

ロイミュードの姿になって、自宅で大学

の提出するレポートを書いている。

この幹部怪人は、参謀ポジションにいた

非常に頭が良い怪人だ。

実際、勉強内容がすんなりと頭に入る。

時折、ハンカチを欲しくなる欠点はある

けど、猫舌よりはマシだ。

…………一番の欠点は、情報が沢山入る

数が多くて慣れるの少し時間が掛かる事

だ。

機械生命体ではない人間だからも勿論

理由だ。お試しにハートに変身した時は、

デッドヒートになっても止めてくれる

仲間がいない為、警戒区域にて爆発!?

ボーダー隊員達が出動する始末となった

ハートロイミュード使用禁止の理由である

……カッコいいのになぁ……

自宅は木造の築年数が結構あるおんぼろ

のアパートだ。

アパートだから当然俺以外も住んでいる。

右の部屋は人が良さそうな人物で冒険家

。現在エベレストに挑戦しているらしい

2022の技を持つ男と名刺を貰った

……2000の技じゃないのか?

逆に反対の部屋は接点がない。

大家曰く腕の良い医者らしいが、何処か

達観した目をしている20代後半男性だ。

時折自分の右腕を見る癖があるとの事、

………………しまった。冷蔵庫の中にある

食材ない。

「はぁ~~買い物に行こう……」

ブレンロイミュードだと騒ぎになる。

本来の姿に戻り甲斐馬隼人は、買い物

用のリュックを持ってスクーターに乗り

ヘルメットを被りスーパーに向かう。

 

とある病院にて……

手術室の前に患者の親族達が待っている

時間が進む時計を眺めて祈る彼ら、

成功する確率が低い手術の結果を死刑を

待つ気分で待ち続ける親族達。

やがて手術室のランプが消えて、扉が開く

と親族達は執刀した医師に駆け寄る。

親族「先生。息子は!?」

先生「もう大丈夫です。安心して

下さい。手術は成功です!」

家族を安心させるように優しく言うのだ

親族「ありがとうございます。ありがとう

ございます。本当にありがとうございます

!?」

 

病院の屋上にて……缶コーヒーを自動

販売機から購入した先生は、新聞を読む

。その一面にはこう記載されて、

達観した目で、記事に書かれた内容を

見て……

先生「『恐怖の仮面ライダー。彼らは

何処から来たのか!?』…………馬鹿馬鹿

しい……」写真ない存在に呆れるが、

仮面ライダーは実在する。

男はかつて前の世界で、唯一の存在に

なろうもがき、だがそれが間違いと気付き

最後は仲間と共に超越生命体を倒し、

仲間の真島浩二が医者を目指すと目標を

決めたのを見て、静かに息を引き取る。

 

その後、神が生まれ変われる人生をやり

直すチャンスを貰い。アギトの力を貰う

と同時に、この世界に来た。

唯一のアギトを目指した彼がこの世界に

来て始めて思った事は、また医師を

目指そうと決めた事、そして……転生者

が仮面ライダーの力を悪用する現状に、

素直にショックを覚える……

彼らの良い分は……力を持った子ども

その物で、何をしても良いと思っている

……

今の医師は、仮面ライダーアナザーアギト

の力を使わず、普通の何処にでもいる人

として三門市で暮らしている。

医師は医師免許を取るまで、大変の連続で

前の世界まで培った知識と技術も10年

経つと変化する。新しい病名も増えて

治療方法も増える。覚える事は沢山だ。

さっきの手術もここしばらく患者の体力

と相談してギリギリ迄、苦戦した

からだ。

前の世界だと優秀な闇医者の自分もここ

では少し腕の良いだけの医者だ。

前の経験が邪魔をする癖を何とかしない

と、

先生(津上や芦原のようなそれこそあの

刑事さん達のような青年がむしろ珍しい

のかも知れない……)

真っ直ぐな心を持った彼らは、今も元気に

しているだろうか……

 

先生(そういえば、最近自宅に帰ってない

な。仮眠室で寝て食堂で食事をして近くの

コインランドリーで洗濯して乾くまで近く

の銭湯に向かってそれからずっと勉強と

仕事……)

先生は、新聞を見る。

その写真には自分が倒した超越生命体

フィッシュロード・ピスキス・セラトゥス

の姿が写っている。

『モンスター。仮面ライダーとの関係性は

……』

モンスター。三門市に出没する怪人で、

任意に姿を変えては仮面ライダーを殺害

している存在。

仮面ライダーは人に迷惑を掛けている

この世界で、悪い事をしている奴の前に

現れては狩りをしているらしい。

警察関係者を盗み聞きした時も、

ボーダーと言う少年少女達を助けている

事から根っからの悪人ではないようだ。

 

只……市民達からの評価は最悪だが、

子ども達が泣く。悪い子にしてるとモン

スターが食べにくるだので、

子ども達から仮面ライダーと同じく恐怖の

象徴らしい。

 

ボーダー……俺がいた世界にはそんな組織

はなかった。

モンスターは仮面ライダーとボーダーに

詳しい人物だと俺は考える。

 

何を考えて頭の悪い子ども達と戦うのかは

知らないが、

先生(勝手にしてくれ……俺に関わるな。)

 

…………アギトは素晴らしい物と思って

いた。

…………それは今も変わらない。

だがそれ以上に……悪い奴らが増えて、

アギトの力は、只の暴力なのではないか

と疑う自分がいる。

勝手に素晴らしいと思っているだけで、

本当は何の価値もない人を傷つける力で

しかないのか。

 

この世界の三門市の取り巻く悪の精神を

持った連中がアギトの力で悪事を働こう

とすると、そう思ってしまう。

 

先生は疲れてしまったんだ。自分の理想と

現実に……

だから傍観する一般人の道を選んだ。

二度目の人生を大事にする為に……

先生「戻るか……」

缶コーヒーを飲み終えてゴミ箱に入れる

今の自分は決められたスケジュールで

患者の命を助ける医者だ。白い白衣を

身に付けたからには、医者の本文を全う

するだけだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーダー本部。ラウンジ。

国近「さて、第19回。モンスター捕獲

作戦を始めよう~~皆集まれ~~」

クリアボードにモンスターとデカデカと

書かれた物を見せて

A級1位のオペレーターの号令で、

わらわらと集まるボーダー隊員達、

太刀川「やっぱり攻撃手を主体にした

陣形で、正面からバトって力尽くで捕獲

するのはどうだ。」

菊地原が手を挙げて、

国近「はい。菊地原君。」

菊地原「まず、報告。玉狛が5回目の

捕獲に失敗したよ。」

辺りは軽くざわつく。

東「皆、静粛に、菊地原。その情報元は?」

菊地原は指を指して、

菊地原「あのテーブルに真っ白になって燃え

尽きた二人。」

小南「モンスターのばか~~(涙)」

宇佐美「3日徹夜した試作ロープがあんな

簡単に……眼鏡が曇って何も見えないよ~

~~およよ~~」

烏丸も流石にこの状態の小南に冗談は

言わず、

烏丸「モンスターは身体を霧状にして

脱出。運用はお蔵入りです。」

村上「まっ、可能性はあった。」

東隊の東がクリアボードに身体を霧状に

なると記入する。

『モンスターを捕獲または倒したB級部隊は

A級に昇格する』と言う城戸司令が用意した

甘い報酬にB級部隊は喜び。こぞって参加

だが確かにこれ程実績が付けられる物も

なくB級部隊は二宮隊、影浦隊を除き

モンスターを挑むも返り討ちに合う始末

だ。

小荒井「そもそもモンスター。俺達対策が

えげつないですよ。」

そうボーダーのA級、B級の部隊の各

ポジションに詳しいのだ。

弓場「迅の予知を完封して逃げる奴が相手

だ。むしろ気合いが入るもんだろう!?」

剣持「へいっお頭。」

〔推奨BGMヤクザのテーマ〕

帯島「剣持さん。弓場隊長を盗賊の親方

にしないで下さいッス。」

ノリツッコミを出す帯島先輩(年下)

弓場「おいっ!?剣持。お前もモンスター

捕獲作戦に参加しろ。」

剣持は真顔で、

剣持「怖いから勘弁して下さい。

社長!?」

藤丸「…お前本当にビビりだな。気合い

入れるぞ!?怖さもぶっ飛ばすぞ。」

 

剣持「勘弁して下さい!?お母さん!?」

藤丸「誰がお母さんだ!?まだこちとら

大学生だ!?」

軽く頭を叩こうとしたら剣持はトリオン体

でないのに、跳躍して距離を取る。

藤丸「……相変わらず、ボーダーで1番

身体能力とトリオン能力が高いな。」

弓場「あれを利用しない手はない。剣持。

剣持「へいっ!?」

弓場「今度のモンスター捕獲作戦には隊長

権限でお前を参加させる。これは隊長命令

だ。拒否権はない。」

剣持「えぇ~~勘弁して下さいよ。アイツ

たまに凄く骸骨まみれの姿になるのに、」

弓場「気合いで克服しろ。」

剣持「そんな~~モンスターに挑むなら

二宮さん1ダース分と戦った方がまだマシ

だ。」

藤丸「……それで無事なの多分お前だけ

だろ……あんなの12人もいてたまるか。」

外岡「まっ、神田さんが、弓場隊を離れる

前紹介して貰ったから頑張らないとね。」

剣持の肩を優しく叩き、外岡が満面な笑み

を見せる。

剣持「外岡先輩~~。」

弓場隊のいつもの寸劇を見て、

東は冷静に考える。

東「まず、モンスターがボーダーに詳しい

のも謎だけど、モンスターが姿を変える奴

らの姿が一番の謎かな?」

 

始めて市民に目撃された姿は蜘蛛の怪物で

次に蝙蝠、蠍、更に植物の怪物になり、

旧ボーダーと邂逅した時は蟷螂から

カメレオンに変わり、コブラ等と外見を

変えて4年間三門市を自由に移動している

まずボーダー関係者。そしてその家族と

友人の前に姿を現す事が多く。

バリエーションも様々だ。

百足と虎を混ぜた怪物の姿になったら、

牛と大砲……機械が混ざった姿にもなる。

ザリガニの姿で『甲羅崩し~~』叫んで、

甲羅を破片に変えて投げつけると言う変な

行動をしている時もあったが、

東個人から見ても感心するディテールを

していた神話の幻獣をモチーフした怪物の

姿も印象的だ。

 

諏訪「でもたまにモンスターの奴変な姿に

なるよな。尻尾が長過ぎた蛇の怪物とか、

滅茶苦茶移動しにくい奴とか?」

 

小佐野「ワニの奴ですよ。腰に負担かかり

そうな移動してノシノシ移動してました。」

来馬「なる記述がわからないのあるよね。

赤いモグラの怪物に良くなる傾向がある

けど……」

別役「でもアイツ。隊長のアクアリウム

の金魚が全滅した事を話して隊長を放心

状態にして逃げた事もありましたよね。」

村上「金魚を全滅させたのは太一だろ。」

村上はサイドエフェクトで学習している

が、

今「誰がモンスターかわかった?」

村上「ボーダーに詳しいですけど、俺達

の事で詳し過ぎて……それこそ、部隊の

誰にも話していないような事も知っている

のが、凄く気になりますね。」

柿崎「でもたまに滅茶苦茶強い姿になる

よな。銀色の鎧を纏った緑色の複眼の

怪物に、」

照屋「あれは本当に強かったです。手も足

も出ず仮面ライダーがボコボコにされて

ました。」

巴「カッコいい外見もあるなら何時も、

あの姿で現れると良いのに、あの姿なら

ボーダーの敵ってイメージが無くなるよ

。」

香取「私は、もう二度と戦いたくない。」

三浦「ヨーコちゃん。」

香取「触れた瞬間、緊急停止なんて、

何よ。あの灰色ドラゴン。」

若村「あれはお前が考えずに挑むから

だろ。まっお前が離脱した後、仮面

ライダーが触れた瞬間灰その物になった

のを見て、触れた物を灰化させる能力だと

わかったからポイントは貰えたじゃん。」

生駒「時間停止とか狡くない。てか滅茶

ヤバいわ。何してもし放題やん。」

水上「でも、孔雀の追尾する羽も厄介で

すよ。ヘラクレスオオカブトの姿は、

普通に村上隊員並み攻守バランス良いし

、」

志岐「この前、本部に向かう途中の公園

で一人寂しく赤鬼の怪人の姿でブランコに

座っていたよ。」

染井「それ、私も見たわ。凄く哀愁がある

背中だったから良く覚えているわ。」

志岐「ちょっと話掛けようと思った自分に

びっくりした。あれが本当の泣いた赤鬼ね

。」

 

対策会議でもない。捕獲作戦について

それぞれがアイディアを出す

交流の場だ。

腕試しとか本気で挑んでもモンスターは

逃げに撤する為、話の内容は倒すより

、沢山の姿になる相手をどう捕まえるか

の話になる。

 

参加も自由。

モンスターはイベント扱いだ。

 

そしてその主人公は、

「ガス欠!?マジかよ!?」

買い物を入れたリュックを背負い

スクーターを必死に両手で押して目指す

ガソリンスタンドへ。




短い中身が薄い話だな。誰か仮面ライダー
アナザーアギトのその後に詳しい人が
いたら教えて下さい。


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第5話神様。今夜は、他の転生者とは違う雰囲気のバナナに会いました。シャドウゲームで負けそうなったです。

一話の文字を限定にすれば毎日話を作れる
現実にショックの作者です。
後もうすぐ。レッドマンが追い越される
現実に、あっ滅茶苦茶泣けて来た~~。
…………転生しても性根は変わらない。
真面目な話、生まれ代わりが現実に体験
した際に前世の記憶と知識は必要か無し
なら、作者は無しでお願いします。
記憶と知識が有利に使えるならともかく
あっても誤差なら一から勉強した方が
まだマシです。
作者としては、例えば90年生きて、
死んでまた人生続けるのは結構キツイ。

後、生まれ変わっても元の性根とか、
軸がしっかりしてないと、やっぱり
駄目ですね。軸はやっぱり大事です。

つまり転生したいを羨ましいと思うのは
結局、その人の生き方に魅いられるだけ
で、下積み時代の苦労を見ない人は、
何度生まれ変わっても結末は悲惨です。
以上!!



 

『お前は一度死んだ人間だ。生き返った

お前が悪いんだよ。』

耳に残る言葉を吐かれた

あの激しい雨が降る日……一人の青年が、

慟哭の叫びを上げ、自分の親戚の従兄弟の

前で異形の姿となってから……青年の運命

は変わった……普通の人から人ではない者

に……それから色々な悲惨な運命が青年を

付きまとう。恋人だった彼女の本性、

その彼女の兄の出来事、始めて出会った

仲間達、そして親友と呼べば良いのか

わからないが、衝突しては和解して、

一緒にピザ屋で働いて、

???「……さん?……さん!?」

人と人でない者達への共存の夢を目指して

いたが、心ない人間達によって仲間の一人

殺されて、夢破れ………異形の者達の道を

選んだ。

でも…………あいつは、乾巧は……俺と

同じ存在なのに、迷い悩みながらも、

自分の道を選んだ。

彼と俺……何が違っていたんだろう。

 

小佐野「木馬さん!?防衛任務の時間

ですよ!?」

木馬「あっ、はい!?」

自分が所属する部隊のオペレーターに

起こされて意識を覚醒させる青年。

諏訪「大丈夫か?木馬。」

隊長の諏訪さんがトリオン体に換装して

こちらに来る。

鼓「今日は東側の防衛だ。守りは任せた

よ。木馬君。」

木馬「はい。任せて下さい。」

笹森「木馬さん。今日も頑張りましょう。」

 

信じられない話だろうが、また僕は生まれ

変わった……神様によって、

僕の行いは赦される物をではないと、神の

前で贖罪の言葉を全部出して地獄に行く

つもりだったのに、

神は、3度目のチャンスを掴んで見てから

答えを教えて下さいと述べて、転生

特典にファイズギアと身に覚えのない

オーガギアのアタッシュケースを渡して

この三門市に転生した。

僕には荷が重いと思ってアタッシュケース

2つを山に埋めたり川に投げ捨てたりした

が、気が付くと一人でに戻ってくる2つに

諦めを感じる。

試しに変身しようとした事もあった。

けど……

【error】

ベルトは僕の身体から弾け外れる結果だ。

考えて見たら簡単の事だ。

前の世界でベルトを使えた人達には共通点

にオルフェノクかまたはその記号を持つ

人間だ。オルフェノクじゃない今の僕は、

ベルトがあっても使えないのだ。

 

そんな時、同じ大学にいる諏訪さんに

ボーダーに入らないか?っと勧められた

、テレビのコマーシャルやCMで出て来る

彼らを見て最初はスマートブレインか!?

と軽く疑念を抱いていたが、

僕はその誘いに乗り、ボーダーに入隊。

調べて見ると、スマートブレインとは

違う防衛機関と言う物で、前の世界には

ない物に興味を抱いたのが動機だ。

入隊してC級、武器はレイガスト。これは

盾になるモードがあり、使う人は少ない

けど、俺としては前の世界の培られた実戦

経験のお陰か、速くにB級に昇格、左手に

レイガスト。右手には可変が自由の

スコーピオンをメインに入れて諏訪隊に

所属する。

転生特典は使えないけど、これなら僕の

戦い方にあってるから、

只……ボーダーのB級ランク戦は皆の

レベルが高くて苦戦する。………………

一応勝ててはいるんだ。戦術を考えて

戦うのは意外に勉強にもなるし楽しい。

でも前の世界の実戦経験でもカバー

出来ない実力主義の場で、微妙な順位に

なったりして悔しい日常。

 

 

木馬「トリガー・起動。」

諏訪隊の隊服に変わり、東側に向かう僕達

……

笹森「そう言えば、」

小佐野《どうしたの?》

笹森「モンスター。今回は灰色の馬の怪物

に姿を変えて三門市警察署を襲った仮面

ライダーを倒したらしいですよ。」

 

木馬「えっ??」

諏訪「どうした。木馬?」

移動する足を止めた木馬に首を傾げる諏訪

木馬「日佐人君。その話詳しく。」

モンスター。三門市の生きた都市伝説の

一つで、姿を次々と変えては、ボーダー

の関係者を狙う仮面ライダーから守って

いるとの怪物。

 

笹森「青と銀色の装甲を着た仮面ライダー

が、警察署を襲撃。パトカーを複数手持ち

の武器で破壊。モンスターは馬の灰色の

騎士みたいな怪物に姿を変えて下半身を

馬のそうあれはまさに……」

木馬「ケンタウロス?」

笹森「そうです!!そのまま

仮面ライダーをすれ違い様に右の手元から

不意討ちに剣を出して倒したんですよ。」

 

諏訪「でもその後警察に追われていた

はずだろ。」

諏訪さんもその話を知っているようだ。

鼓「でも逮捕したならニュースになる筈

だから、逃げられたみたいですね。」

担当する区域に移動する皆。そして

小佐野《!!そろそろ皆、集中して、》

諏訪隊「「了解!?」」

全員、それぞれの得物を出現させ、

黒い門が風景から出現して、

諏訪「やるぞ!?お前ら!?木馬!?

守りは任せた。」

煙草を火を付けて一服する隊長。

木馬「了解!?」

俺達の今の敵は異次元から来る侵略者。

奴らから三門市を守るのが木馬 勇騎

(もくば ゆうき)の仕事だ。

諏訪「行くぞ!?お前ら!?」

笹森、鼓、木馬「了解!?」

今夜も僕は戦う……、

…………正直に言うとモンスターと会って

話がしたい。どんな気持ちで戦うのか?

何故ボーダーの皆を守るのか?

僕は興味がある。

仮面ライダーとは何なのか?ファイズ達と

関係がある存在なのか?

でも今は、僕はオルフェノクじゃない。

普通の何処にでもいる人間だ。前と違い

人の人生を失いオルフェノクとして死ぬ

までどちらの境界線に、迷う必要がない

僕は今は人間だ。オルフェノクじゃない。

だから、人間として人生を全うする。

 

 

 

 

後、前の世界の教訓に……自動車運転には

安全第一に気を付けている。

交通事故はダメ絶対。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やぁ皆、この物語の主人公の甲斐馬だ。

今何やっているって、

転生者「ホアッタ!!」

俺は絶賛戦闘中だ。ブルースリーのジャージ

の格好した頭おかしいカンフー映画のオタク

だ。

コッチは生身で相手をしている。

転生者の言い分は、ボーダーに入隊した

のに些細な事で、A級のオペレーターを

殴ろうとしたら、偶然にも本部長達に上層

部に見られてボーダーを辞めさせられた

らしい。その為、上層部に逆恨みをして

その家族に暴力を振るところに、俺と遭遇

神様《典型的な暴力で皆を従わせる

タイプだな。》

スマホ片手にその転生者の中国拳法を

避ける俺。

「人間性に問題あり、協調性にも

問題あり、思考も短絡的な暴力人間。

……神様。そのオペレーターは無事か?」

相手の素早い蹴りを全部避けながら神様に

訪ねる甲斐馬。

 

神様《うむ。殴られる前にB級 王子隊の

万能手の王子隊長が付けた渾名……バロン

が、そのオペレーターを助けて彼女は無事

だ。》

「それは良かった。さて、狩りの時間だ。」

スマホをしまい。

姿をバイオレンスドーパントに変わり、

反撃開始する。

転生者「貴様モンスターか!?丁度良い。

貴様を倒してボーダーにその首を渡せば

、俺は再びボーダーに返り咲ける!!」

転生者は仮面ライダーメテオの姿に変身

する。

「やって見ろ。お前のような奴は、この

三門市に生きる皆の笑顔を守る資格なんて

ない!?さぁ、お前の罪を数えろ!?」

 

俺は挑発の言葉を吐き。

仮面ライダーメテオと格闘戦を移行する。

素早く立ち回るメテオの連続攻撃に対して

バイオレンスドーパントはカウンターで

左の鉄球で殴り飛ばす!?

転生者「ぐぎゃっ!?」

「覚えて置け!?人を傷付けて良いのは

自分が傷付く覚悟がある奴だけだ!?

一方通行が間借り通る程、世の中は優しく

ない!?」

転生者「騙れ!?俺は強い!?」

【ジュピター】

右腕のガントレットのボタンを押して。

木星型の巨大なエネルギーの拳ジュピター

ハンマーを出現させて殴りつけるが、

俺はバイオレンスドーパントであっさり

回避!?

転生者「何避けてんだよ!?この野郎

!?」

勝手に逆ギレする転生者に、

「テレビの深夜アニメや特撮のお約束を

守る義理はこの現実にはない。ほれっ。

鉄球投げだ。」

ドラゴン・ゾディアーツになって鉄球を

投げる。

投擲させた沢山の鉄球にメテオは避けら

れず全部直撃。

 

転生者「クタバレ~~!!」

怒り狂ったように、癇癪を起こした子ども

みたいに向かって来るメテオは

【マーズ】

火星のように赤熱と化した拳をドラゴン・

ゾディアーツにぶつける。

すると、ドラゴン・ゾディアーツの超金属

の覆われた身体が、赤熱した熱を吸収して

転生者「何っ!?」

「燃えよ。ドラゴンパンチ。」

ドラゴン・ゾディアーツは腰を低くして

の両拳を引き抜き一気に赤熱と化した両拳

で突き出し。

転生者「ぎゃああああああ!!!!」

一気に吹き飛ばされる転生者の両足を掴み

そのまま抱き締めて一気に力を入れる。

「……はい。俺の勝ち。」

トドメは仮面ライダーメテオをサバ折り

して仕留める。

 

「……お前……本物に比べて道具に頼り

過ぎているよ。あっもう…死んでるか?」

仮面ライダーメテオは変身者の朔田流星の

血を滲むような毎日鍛練して身に付けた。

星心大輪拳の格闘センスをそんじゃそこら

の転生者に真似されて堪るか。

親友を救う為に仮面ライダーの道を進んだ

奴と比べて、コイツの拳には、……何も

なかったな。

 

「神様。回収をお願いします。」

神様《うむ。それより好きな女は出来たか

?》

「切りますね。」

スマホで報告を終えると仮面ライダー

メテオの転生者の死体は光に包まれて

消える。

「さて……お前は、何者だ?」

実は俺がここで転生者と戦闘している

所で、別の仮面ライダーが屋上から俺達の

戦闘の一部始終を目撃していた。

 

俺はショッカーの幹部怪人。狼男に姿を

変えて跳躍。

別の仮面ライダーのいる屋上に着地して

仮面ライダーは無言でこちらを振り返える

その姿は……赤と白の騎士の外見に果物の

バナナを模した重装甲の西洋鎧を身に

付けた存在。

「仮面ライダーバロンか?また妙な特典を

持った奴だな。」

 

仮面ライダーバロンは自分の名前を言い当

てた怪物に向かって、

仮面ライダーバロン「お前は……沢芽市の

人間か?まさか?お前初瀬か?」

 

「いやいや違います。チームレイド

ワイルドのリーダーじゃないよ。」

俺は左右の両手で×を作り

仮面ライダーバロン「それもそうだな。

アイツなら戦い方はもっとシンプルだ。」

どうやら勝手に納得したらしく。

こちらに背を向ける。

「俺に挑まないのか?さっきの奴みたい

に……」

仮面ライダーバロン「下らない挑発は

辞めろ。それともお前は無抵抗の奴を

一方的に殺す奴なのか?」

「だとしたら……」

無言でホースオルフェノクになり魔剣を

出現させる。

仮面ライダーバロン「……限界まで足掻か

せて貰おう。」

バナスピアーを持ち向き合う両者。

その間に一迅の風が舞う。

「…………」

仮面ライダーバロン「…………」

両者構えて一歩動かず、

目に見えない影の読み合いで戦う。

バロン(奴の右足を狙うが奴は剣で素早く

防ぐ。だが……)

(うわっ、肩まで届きやがるぞ。あの重

装甲で蹴りやがるなんて、姿を…否、)

バロン(やはり、あの剣はネックだ。

マンゴーを…否!)

(このままバナスピアーを掴む……ぐへ

っアイツ簡単に顔面殴りやがった。)

バロン(武器に気を取りすぎて顔が隙

だらけだぞコイツ。ぐほっ!!)

(ドっ腹にニードロップ!?続いて

顔面パンチ!?あっ掴まれた!?)

バロン(コイツ俺とは違うが中々筋が

良い……だが捕まえたぞ。)

(どうする!?魔剣で攻撃か?)

バロン(その姿だと余りにも蹴るのに

不便なようだな。ふん!?)

(ごはっ!?普通に痛いぞ!?)

影の読み合いは終わり……

 

「お前は悪人か?」

仮面ライダーバロン「………俺には

新しい目的がある。そこらの小悪党の

アーマードライダーと一緒にするな。」

「ボーダーの皆や三門市の皆を傷付け

たら俺はお前を必ず殺す。」

ホースオルフェノク激情態に姿を変えて

仮面ライダーバロンを睨む。

 

仮面ライダーバロン「……お前が独り、

奴らと戦う理由はわかった。」

仮面ライダーバロンは屋上から飛び降り

て、俺は屋上から下を覗く。

市街地の沢山の人が通る道に、姿を消した

仮面ライダーバロン。

人混みの中に紛れた為探すのは困難だ。

俺は……屋上を後にする。

 

加門一騎(かもん いっき)は、人混みの

中から屋上を後にしたモンスターを見る

加門(俺の望み……弱者が強者に踏みにじら

ない世界。その世界を俺はこの世界で創る

。)

神の言葉に耳を傾けてこの世界に転生した

男は、第一次大規模侵攻で、両親とその

職場である町工場を失い。住んでいた家族

との思い出が詰まった家は、ボーダー本部

建設の為、取り壊された。

加門(世界は残酷だ。それは何処も

変わらない……だが俺は、何度でも言おう

!?俺は誰にも屈しない……俺を滅ぼす

運命さえも……)

 

ボーダーに入隊して瞬く間にB級昇格。

そして……単独で部隊で作り、A級まで

登り詰める!!

現在は、防衛任務と同時に、自分の基準

を満たした転生者を探してスカウトを

しているが、当たりが見つかるのは、

まだ先そうだ。

加門(eスポーツ感覚にランキング1位

等を取る連中に興味はない。

仮面ライダーバロンを軸に、動けるホン

モノ……本物の生き死を経験した連中が

必要だ。そうすれば、いつか来る本物の

敵に対抗出来る……)

 

モンスターは場数は多いが、まだ本物の

敵と戦闘した事はないのは、さっきの

読み合いでわかった……。

これまで転生した連中は、私利私欲に走る

小物ばかり、さっき仕留められた奴も、

俺が相手をする予定だった奴だ。

ポケットに入れたバナナロックシードを

握り締めて、

加門(もう前みたいなオーバーロードには

なれない。代わりの力がいる…絶対なる力

が……)

 

 




主人公に交友関係を増やしたいな~~
19歳の皆さん。気づいて上げて~~


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第6話神様。今日俺はようやくボーダーの人と接点が出来ました。

甲斐馬隼人。怪人の力で仮面ライダーと
戦う転生者。特典は滅茶苦茶後悔しているが
でも心は人間としてしっかりするつもり……
たまにフザケてしまうのはお愛嬌。


私の名前は熊谷友子。界境防衛機関ボーダー

のB級の那須隊に所属する攻撃手。

実は……最近、変な奴が私に絡む。

まっセクハラばかりする迅さんとはまた

別のタイプで、聞いてて恥ずかしくなる

ような愛が籠った口説き言葉を私に語り

かけるの。

 

問題は、見境なしに会う女性を口説くのよ

。ソイツは……

親友の玲は勿論。茜も口説くし、学年は

問わず否!そもそも教師とか人の奥さん

とか、女性に声をかけまくる!!

勿論本気になる私ではないし、他の皆も

真に受けはしない。

でも、少しドキッするし!?

真正面から正々堂々と女性に本気で愛の

言葉を放つソイツ。

……さて、私は放課後の屋上で友達と

昼ご飯を食べてソイツの事を頭の片隅に

飛ばそうと思ったら

「♪~~♪~~♪~~♪」

風と一緒に聞こえて来るバイオリンの音色

音楽に疎い生徒や教師もこの僅かな時間

だけは皆そのバイオリンの演奏に耳を

傾ける。

そして私は……この演奏に耳を傾ける度に

こう思う。

熊谷(神様って…どんな人間にも特技を

授けて上げるのね……)

美しい音色を奏でられて短い時間だが、

この高校の名物になりかけている。

???「ありがとう!皆本当ありがとう!

100年に一度の天才。愛雄 望の演奏を

全ての女性に捧げます!!お~~い。

友子!?」

屋上にいる私に向けて子どもみたいに

手を振る青年に私は軽く手を振り

熊谷(…はぁ……)

ため息を心の中で吐く私の最近の悩み。

それは……あのお調子者が、私の幼馴染

なのだ……

愛賀 望。私の同じ高校で同じ年でクラス

も同じ。席は違う。

私の家の近くにある洋風の家。代々続く

バイオリン職人の家で、有名なバイオリ

ニストも訪れる店の一人息子。

性格は典型的なお調子者の癖に、

バイオリンの腕は世界レベルで……

テレビで見たことある有名人達が、

良く彼と一緒に演奏している姿を

昔から良く見たことがある。

『全ての女性のタイプに対応出来る男』と

自称しておりボーダーの女性の敵として

あの迅と同じくピックアップされている。

まぁ、こっちは軽く一発お見舞いすれば

大人しく……

愛賀「へい!そこのお嬢さん。俺とデート

でもどうですか?」

 

………………さて、私の本当の悩みは……

屋上を離れ、アイツの元に向かい、

孤月お仕置きハリセンを片手に、

「人の迷惑掛けているんじゃないわよ!?」

勢い良く風を切ったハリセンが男の頭に直撃

してハリセンの良い音が今日も私の高校に

響く。

熊谷(こいつを叩く役割……別に私で

なくても良くね?)

尚……熊谷は気付いていないのだが、結構、

彼は女性達に袋叩きにされているのだ。

でもコイツは懲りない!!

何故なら彼は、自分に正直な男だからだ……

米屋「また、叩かれているよ。アイツ。」

出水「懲りねぇな……」

呆れて見るボーダーの皆さん。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やぁ!?良い子の皆。皆の怪人。

モンスターだ!?おっと今は甲斐馬だ。

さて今日の俺は何をしているかな~~

クイズだよ~~仮面ライダーと戦っている

かな~~バイトをしているかな~~答えは

~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤丸「さぁ!?白状して貰おうか!?」

…………只今美人の女性に絶賛…………

胸ぐらを掴まれ持ち上げられています……

そう例えると仮面ライダーギルスに持ち上

げられている仮面ライダーアギトみたいな

…………

(美人って怒った顔も綺麗って言われて

いるけど…………本当だな………藤丸さん

って普通に綺麗だな)

 

あれっ?どうして……どうして……

こうなってしまったんだろう……

そうあれは1時間前に遡る……

 

1時間前━━━━━━━━━━━━━━

 

今日はバイトは休みで、大学の講義を問題

なく出れて、ラッキーと思っていた俺。

普段顔も知らない仮面ライダー達と日々

激しく戦うから今日くらい自分のご褒美が

欲しいと思って、駅前の喫茶店に行く事に

したんだっけ……

スクランブル交差点を進み。時計台がある

場所近くまで歩くと、

藤丸『しつけいぞっ!?お前ら!?』

この人が如何にものチャラチャラした人達

にナンパされているのを目撃したんだ。

転生者1「そんな事より俺らと遊ぼうぜっ

!?」

転生者2「そうそう。俺らの言う事は聞い

た方が身の為だぜ…」

男の一人が折り畳みのナイフを取り出して

藤丸さんに向ける。

藤丸「!?」

ワールドトリガーで知っている姉御キャラ

の藤丸さんの表情が青ざめる。

 

周り人達も警察を呼ぼうしたり動いている

が、既に止めようとした人達がいたのか?

近くで倒れていた。

 

この時、俺の中の何かが…………切れた。

転生者1「はい。悪い子にはお仕置きです

よアハハハハ!!」

狂ったように藤丸さんに向かってナイフを

振り降ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………ふと何気なく考えてみた事がある

……そんな深い物ではない。

自分は、仮面ライダーの登場人物の理想な

生き方を出来るだろうか……

 

目標……いや、憧れは海藤直也だ。彼は

スネークオルフェノクに変身するが、

生き方は迷い悩むが、自分は見失いは

しない。目的の為なら平気で土下座もする

そういう意味では仮面ライダー電王の

野上良太郎のイマジン達もそれぞれの

個性はあるが、力を合わせて電王と共に

戦った愛すべきもう一人の主役達だ。

 

でも憧れは所詮憧れ……現実は違う。

三門市で転生者達と日夜死闘を繰り広げて

いる俺の生き方……

 

ボーダーの人達と皆と関わりたい……

でも彼ら彼女らに集中する余り、他の事が

疎かになる……それは本末転倒だ。

 

藤丸「えっ…………?」

俺は転生者が持っているナイフの刃を素手

で掴み彼女を守った……

転生者1「あぁん!?また正義のヒーロー

が登場したのか!?」

バカにした言い方だ。全てに……自分は

周りよりも優れていると、

素手で刃物を掴んだ為、俺の右手から血が

流れる……

「おい。」

転生者1「あぁん!?何だてめぇ!?」

自分は海藤直也やモモタロスにはなれない

……。

「お前ら……」

自分でもここまで低い声が出るなんて

思わなかった……

今の俺に最も近いのは、木場勇治……

「このナイフで何をしようとした……」

彼が一番、今の俺の生き方に近い人物だ

俺は怪人の特典を持った存在だ。

仮面ライダー555のオルフェノクは2つ

方法で怪人になる。1つは、使徒再生と

いう物。そしてもう1つは……望まずに

怪人になってしまうオリジナルと言う存在

……

転生者1「俺らに楯突く気か!?」

俺は望んだ。その特典を……だが世界で

この特典を持つのは俺だけ、

藤丸「おいっ!?逃げろ!?」

「……ヒーローじゃない。」

何度も後悔した……今も後悔している

。転生して迅さんが俺をスカウトして

くれるとか変な夢も見た。

転生者2「この野郎!?」

素早く殴りかかるチャラ男の拳を避ける

(ボクシングか……)

転生者1「余所見してぐへっ!?」

代わりにナイフを持った奴を殴る。

「通りすがりの真面目な阿保だよ。」

転生者1「へっ!謝るなら今の内出せ。

コイツはボクサーだったんだ!?」

鼻血を流しながら言うナイフの男の攻撃を

避けて

転生者2「サンドバックにしてやるぜへ

へへへ!?」

「……だったって事は不祥事か何かで、

ボクシングを辞めた元ボクサー今は只の

ナンパしているチャラ男って所か……」

転生者2「(`Δ´)ほざけっ!?」

逆鱗に触れたのか動きが更に速くなる。

只、その分動きが単調になった。

その為、

「阿保以下……」

無防備の両足を甲斐馬はおもいっきりに

踏んで、

転生者2「ぎゃああああああ!!」

悲鳴を上げる転生者。

「……コイツは試合じゃない。喧嘩だ。」

相手の金的をフルパワーで右ストレートで

殴り、

転生者2「◆◎○■◎▲△◎◆■!!!!」

股間を両手で押さえて悶絶する転生者に

「世の中、世界を自分中心で回ってないん

だよ。」

顔面をヤクザ蹴りで蹴り飛ばす!!

転生者2「ぎゃあっ!?」

転生者1「てめぇ!?神様に選ばれた俺ら

に何してくれてんだよ!!!」

「お前、自分が人を傷つけようとして

傷付かないと思っているのか?だとしたら

……よっぽど自分の都合で世界を生きてい

るつもりなのか?」

だとしたら……自分に酔いしれている

ナルシストより質が悪い……

転生者1「黙れ!?俺らは神に選ばれたん

だ。其処らの阿保の能無しとは訳が違うん

だよ!?何をしても俺らの自由だ!?」

 

俺は無意識に藤丸さんの前に立ち。盾に

なれる立ち位置に、

「神とは、愛ある物に宿る物……例え神の

選ばれた存在だろうと……自分の力を罪も

ない人達に振り回すの行動を俺は許すつも

りは絶対にない!?」

 

……木場勇治は、オルフェノクであり

ながら人として生きようとした……心は

人だから、

俺は、自分の心は人かモンスターか曖昧に

なる。

怪人の特典を使うからか……

元々がヤバい奴だったかはもうわからない

……でも、神から貰った物を自分の力と見や

謝る事は……しない!!

 

俺にも、貫き続ける信念を持つくらい良い

だろう。

ボーダーの皆の大切な物を守ると言う。

怪人でも、持って良いだろう!!

転生者達はそれぞれベルトを腰に付ける。

そして青い色なフルボトルを振る。

(仮面ライダークローズに仮面ライダー

ローグ……)

「お前ら遊びたかっていたな。良いよ。

彼女の代わりに遊んでやるよ。」

「但し……」

俺は素早く両手を突き出し転生者達の首を

掴み。

「命がけの遊びになるから覚悟しろよ

!?」

人だかりから……藤丸さんから距離を

離す!!

 

人二人首を掴んだまま風の如くその場から

移動する。

(こうして見ると……俺はモンスターと

呼ばれても仕方ないかも知れない……)

 

目的地は路地裏。人目が少なく、

こっちの特典を思う存分に使えるからだ。

藤丸「おい!?待ってくれ!?」

彼女の声が遠退き、

素早く人だかりを避けて移動する。

転生者達が攻撃する前に、首に力を入れて

動きを封じる。

 

幾つかの通りを通って、歩道橋も使い移動

して路地裏の壁に二人を叩き付ける。

【ウェイクアップ!クローズドラゴン!

Are you ready!】

転生者2「くそっ!?変身!!」

【Wake up burning!Get CROOS-Z DRAGON!

Yeah!】

転生者は仮面ライダークローズに変身する

俺は冷静に構え……まず優先すべきは、

もう一人がベルトを使い変身しようとする

前に、ローズオルフェノクに姿を変えて、

手刀でモツ抜きをして仕留める。

転生者2「てめえ!?モンスター!!」

俺の姿を変わったのを見たクローズが驚く

俺は外見をファントムのフェニックスに

姿を変えて身体を刺し貫いたナイフを

持った転生者をナイフごと火葬させる。

 

そして俺は赤いファントムのバハムート

に姿を変えて、黄色の両目で相手を睨み

こう言った……

「サンドバックになる覚悟は出来ている

だろうな……」

転生者「神に選ばれたこの特典をナメる

なよ!?」

両者、戦闘開始!?

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

藤丸「たく。……あいつら何処に言った?

すいません。この辺りで、人を二人抱えて

走った人を見掛けませんでしたか?」

あの後駅員達がお巡りさんと一緒に私の所

に来た。

散々な日だ。前に変な連中に車に入れられ

てカーチェイスに巻き込まれた時に、

馬の怪物が蹄で車体を止めて、目の前で私

を拐った奴らが、ことごとく灰と化した。

 

それから気分転換に友達と買い物を行こう

と誘われたら妙な力を持って有頂天になる

馬鹿丸出しの男達二人に絡まれて、

正直……凄く怖かった……

どうしてこんな目になるんだろうって

神様や周りを憎んだ。

でも…………

アイツが助けに来てくれた。

白馬の王子様なんて正直信じていない。

そんな奴は存在しないって分かるけど、

アイツは……凄く格好良いって思った。

立ち位置から私の前に立ち、私を庇う気

満々で、倒れている人達と相手の位置を

見て、私達からあの馬鹿二人を引き離して

何処か別の所に向かった!?

私は今、アイツを探している。

藤丸「すいません。この辺りで……」

必死に走って、

転生者2「ぎゃあああああああああああ

ああああああ!!!!!! 」

この辺りに響き渡る断末魔とも聞こえる

声が道を歩く皆に聞こえる。

藤丸「!!」

私は声のある方向に走る。さっきの声は

私にナンパしていた男の声だ。

私はある路地裏に到着。

薄暗く。何かヤバいのがいると自然と

身構える。

藤丸(よし!!ビビるな!!私!?)

いざ路地裏に向かおうと足を前に進もうと

すると……

「何してるんだ?こんな所で!?」

突然後ろから声を掛けられて

藤丸「きゃあああああああああ!?」

私は振り返って確認せずに回れ右で正拳

突きを放つ!!

「ぐほっ!?」

藤丸「あっ!?」

どって腹にクリーンヒットして、

「ナ…ナイスミドル……ガク……」

藤丸「ちょっ悪い!?そんなつもり

じゃなくて!! 」

 

 

家族向け飲食店。

向かい合う二人の男女。

藤丸「……悪い。ケガはないか?」

俺はケガした右手をハンカチで巻いており

その右手を彼女に見せるように手を上げて

「すいません。カレーライス。1人前。」

藤丸「おいっ!?聞けよ!?」

「落ち着け。俺はあんたに危害は加えない

。」

藤丸「……あの二人はどうなった?」

「……遊び疲れて逃げ帰ったよ……やれ

やれだらしない奴らだ。」

藤丸「そうだ。お礼の「否!結構です!?

」私のお礼を受け取れないのか!?」

「落ち着け!?お礼を受け取るような奴

じゃない。」

藤丸「……わかったよ。私は藤丸のの。」

「えっ?」

藤丸「私の名前だよ!!文句あっか!?」

「下の名前がとても可愛いですね。」

藤丸「////だからフルネームは嫌

なんだよ。////私が名乗ったから

てめぇも名乗れ!?」

あの体育会系の姉御キャラが顔を赤くして

いる……可愛いなぁ。

「甲斐馬隼人。隼人で良い。」

藤丸「そうか。隼人か!?格好良い名前

じゃないか。」

餌を見つけて喜ぶイタズラっ子みたいな

表情をする。さっきの名前のやり取りの

仕返しのつもりだろ。実にイキイキした

表情だ。

「名前負けしている気がしますけどね。」

藤丸「そんな事ないぜ。私のより似合って

るぜ絶対!?」

「気にし過ぎですよ。ジャイアン。」

藤丸「じゃあ、お礼の話にって何で

ジャイアン!?「それは

駄目です!?」何でだよ!?自然に話

出来てただろ!?」ノリツッコミを出す

彼女。

店員「ご注文のカレーライスをお持ち

しました。」

「ありがとうございます。」

注文したカレーライスを食べる甲斐馬。

藤丸「お前って、マイペースだな。」

「それよりどうしてあんな路地裏に?」

藤丸「あぁ。あの馬鹿の悲鳴が聞こえて

な。」

「怖い奴が居たらどうしたんですか?」

藤丸「それは……そっちこそ、」

「俺は危ない目に馴れていますから、

そう都合良く何度も助けられるとは思わ

ないで下さい。」

藤丸「あぁ。そいつは悪かったよ。……

…………おい。」

「何ですか?ジャイアン。」

藤丸「誰がジャイアンだコラっ!?って

違う違う!!

……何で何度もって思った。私達

初対面だろ?私が過去にあんな奴に絡まれ

たなんて何で知っているんだ?」

藤丸は感じていた。目の前にいる甲斐馬。

コイツは何か他の奴とは違う。さっきの

チャラ男も妙な物を感じてはいたが、

コイツはそんな物と比べられない何かを…

……

「成る程。前に絡まれたですね。似た

ような奴に。カマかけてしまいました。」

何だ……杞憂か……嫌、これは嘘だ。

藤丸「お前……私に会った事あるのか?」

「それは……」

その時、俺のスマホが鳴る。

俺は彼女の目の前で電話に出る。

「はい。はい。はい。わかりました。」

俺は電話を切って急いでカレーを食べる。

神様からの狩猟要請だ。

藤丸「おい。どうした!?」

「用事が出来ました。」

藤丸「待て、せめて白状して貰おうか

!?私のどの辺がジャイアンだ!?」

「ではお先に……」

俺は食事を終えてお会計を済ませて店を

出る。

そして人の目のない場所に藤丸「待てコラ

っ!?」……

そして、今に至る。

藤丸「私のどの辺がジャイアンだコラっ

!?」

胸ぐらを掴まれて持ち上げられる。

「その性格……」

藤丸「そりゃあ、ちょっと周りの女子と

比べられたら体育会系って言われてるけど

ジャイアンはないぞジャイアンは!?私

だってまだ乙女だぞ。」

「はい。誠にすいません。」

自分が原因とは言え、守るべきボーダーの

登場人物に首締めを

あれやこれやがあって今度ちゃんとお礼を

する為、電話番号とメールアドレスをそれ

ぞれ交換した。そして人生で一番謝った。

藤丸「……よし!?アドレスゲット!?」

藤丸さんは満足そうな笑みがやけに印象に

残っている。

 

その後……

転生者3「俺にひれ伏せ愚民ども!?」

「スティール!!」

雄々しく伸びた二本の鋼鉄の水牛の角が

目印の鋼鉄参謀の姿で、鉄球片手に、

仮面ライダーG3マイルドに挑む。

1分半で仕留めました。




最初、弓場隊のオペレーター見た感想は
あっ女ジャイアンだ。


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第7話神様。今日は森で彼らと出会いました。そして何故か戦うはめになりました。

邂逅する。自分に正直に生きる男達(?)


やぁ皆。モンスターだ。今は色々早送りで

説明するね。

ヘルヘイムの森に太刀川隊の唯我さんと

国近さんが連れ去られて現在捜索中!!

以上!?

 

あれっ?何でヘルヘイムの森があるって?

思っているね皆。

答えは簡単。このヘルヘイムの森は

仮面ライダー鎧武の奴だけど本編の奴では

なく俺の上司の神様の果樹園の一つで違い

にしてはゴルゴメスの実もある場所なんだ

 

ゴルゴメスの実はゴルゴム怪人が食べる

食料さ。俺は別に食べる必要ないけどね

今回の救助活動は転生者の仕業なんだ!

 

切っ掛けはネットアップされた一つの

実況動画だ。

男がこのヘルヘイムの森を何日もさまよい

そしてお腹が減ってヘルヘイムの果実を

食べる様子を動画サイトにアップされた。

勿論、果実を食べるとインベスになります

その様子の一部始終がネットに流れて凄い

視聴回数を叩き込まれていた。

 

ボーダーの人達も当然見ており、警察は

動画をupした人物に会おうとするが見つ

からず、逆にヘルヘイムの森に連れ込まれ

ている。

『森からの脱出サバイバルデスゲーム』

そう呼ばれたこの動画は、視聴する人達

が盛り上がる。サイトは動画を停止したり

アカウントを消しても直ぐ別の名前で、

別のサイトで現れて最早いたちごっこ。

自らをGMゲームマスターと名乗り、

警察もターゲットにして世の中を混乱させ

ている。

愉快犯って奴だ。さぁ待って居てよ。

太刀川隊の皆!!

荒ワシ師団長が空を飛ぶ!?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーダー本部にてA級加門隊の部屋。

 

加門「……」

タブレットからヘルヘイムの森を真剣な

表情で見る部隊長の加門。

そして部屋の扉が開き。

加門「どうだった?」

自分の部隊のオペレーターに視線を変えず

尋ねる

皆見「太刀川さん達の証言だと突然、何の

前ぶれもなく空間にチャックが現れたって

……」

加門「やはりか。実際しない場所を血眼に

警察は探しているが、見つかるはずがない

。」

皆見「どう?二人は?」

加門は実況生放送の動画を見せる。

加門「国近がお菓子を持っていて何とか

果実は口にしてはいない。だが……それも

気休めだ。」

皆見「残酷な奴がいる物ね。人を見せ物に

して……」嫌悪感を隠さず答える彼女。

加門「一応、森を観察しているが、俺達が

知っているヘルヘイムではないな。これを

見ろ。」

タブレットを彼女に渡して、

ゴルゴメスの実を見せる。

皆見「何かしらこれ?」

ヘルヘイムの森は悪意無い災害だ。

森が土壌を飲み込み。普通の環境を変える

それなのに……

皆見「どうしてこの実はヘルヘイムの環境

でも問題無く実っているの?」

加門「…普通の実じゃないって訳だろ。

食べた奴が吐いていた。インベスもいるし

皆見「あっ、一輝の言う通り、アーマード

ライダーの姿が二人を連れ去ったわ。」

加門「そいつがゲームマスターだろう。

外見は?」

皆見「レモンロックシードで変身する

アーマードライダーデューク。」

加門は彼女と向き合い。

加門「ゲネシスドライバーではない?」

皆見「えぇ。昔の戦極凌馬が変身していた

奴ね。」

加門「奴の仕業だと思うか?」

皆見「どうかしら、彼にしてはやり方が、

違い過ぎるし、それで本題だけど、」

加門「うん?」

皆見「助けに行くの?」

映像を見て

加門「まさか?確かめに行くんだ。黄金の

果実があるかどうかを……」

薔薇の錠前をポケットから取り出して、

テーブルに置く。

皆見「私も同行しようかしら?」

桃の錠前を隣に置き、

加門「……嫌、留守を頼む。…………奴の

お人好しは葛葉並みだ。手合わせもして

くる。」

そう言い彼は自分の隊室から出る。

その後ろ姿は前の世界の時と何も変わら

ない孤高の存在。

あの時のままだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ロックビークル【ローズアタッカー】を

変形させてヘルヘイムの森に向かう加門。

一定速度で走ると空間に裂け目を発生させ

ヘルヘイムの森に突っ込む!!

 

懐かしさすら感じる森に到着した加門が

目にしたのは大量のインベスの群れ。

加門「……罠か。」

足元に大量のヘルヘイムの果実を置いて

ある。しかも意図的に……

加門「丁度良い……ロックシード集めを

する予定だったんだ!」

相手の罠に掛かっても焦りはしない!?

バナナの錠前を押してベルトに差し込む

【バナナアームズ!ナイト オブ

スピアー!!】

ラッパが高らかに鳴りインベス達にバロン

が迫る!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

唯我「出口は何処だ~~」

力なく歩き回る太刀川隊のお荷物。

国近「ちょっと休憩~~」

近くの切り株に座る国近。

唯我「はぁはぁ。」

国近「大丈夫?」

唯我「結構、歩いたよね。僕ら……」

森の景色を見て、事態の始まりを思い出す

 

 

転生者『森の端にあるゴールを目指す

単純な脱出ゲームさ。』

 

国近「ゴールなんて本当にあるのかな~

唯我「さぁ、トリガーを置いて来たから

トリオン体にもなれないのは痛いなぁ」

国近「私、実況生放送でこの森をさまよう

人達の結末を見ているんだ。」

唯我「ゴールした人がいない奴では?」

国近「そう。」

視線を森を闊歩するインベスに視線を

移して、

唯我「あれって近界民?」

国近「否、私が見た事ない奴ばかりだし

多分違うよ。」

ヤギやライオンに近いのを目撃しているが

二足歩行だし色合いも知っている奴より

赤や青とか派手派手な生物。聞いた事も

ない。

唯我「隊長達は何しているんだ。速く助け

に来てくれ~~」

国近「来るかな~~」

二人は少し休憩をして体力を回復してから

ゴールを探す。

 

 

 

 

最初からゴールなんて存在しないのに……

偽りの希望にすがる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて我らの愛賀 望は、

「♪~~♪~~♪~~♪」

実は彼も太刀川隊の二人より前に

ヘルヘイムの森に連れ去られていたが、

バイオリンを演奏してインベス達と仲良く

なっていた。

前の世界でキャッスルドランの眠りの地に

続く迷い森でキングに向かって演奏した

ように……彼も通常運転だ。

そして気分屋なのだ。

愛賀「……帰るか。うん?どうしたお前ら」

インベス達は愛賀の手を引っ張りある所に

案内する。

 

愛賀「わかった。引っ張るな。服が伸びる

。」

仕方なくついて行くと黄金に輝く光が辺り

を照らすそしてその光の発生源は林檎だ。

愛賀「随分と変な……林檎だな。」

近くに歩き眺める愛賀。

黄金の林檎。

愛賀「これ見せたかったのか?」

足元にいるインベスに話かけるとソイツは

首を縦に振る。

 

愛賀「ごめんな。実は俺は梨派なんだ。

後コレ食べたら腹壊しそうだ。遠慮して

おくよ。それに、何かこの森の大事な物

らしいし、」

神様「どれ?林檎は良い具合に育ったか?」

いつの間にか隣に現れた神様。

愛賀「否、あんた誰?」

神様「神様だ。転生者を処刑する転生者の

転生を司るな……」

愛賀「……これあんたの?」

神様「そうじゃ。ここは木星の十倍の

広さを持つ我の持つ果樹園の一つだ。主に

ここは神々に捧げる果物を作る奴だ。」

愛賀「あ~~病院に入院するとお見舞いに

皆果物が入ったバケットを持ってくるアレ

な。」

神様「そうそんな感じだ。お主帰りたい

のか?」

愛賀「流石に森と自然ばっかで飽きた。」

神様に一切の敬語を出さず本音を言う望。

神様「フム。良いだろ。黄金の果実を前に

さっきの対応。では報酬は三門市に帰るに

して我の頼みを一つ聞いてくれるか?」

愛賀「え~~!?ヤダ!?」

まさかの拒否。

神様「そこを何とか。木星の十倍の広さだ

と我が放った処刑人も探し人達を探すのに

時間が掛かる。お願いじゃ。」

愛賀「しょうがないな。言ってごらん。」

神様「かくかくしかじかで……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

辺りに突然霧が出て来る……

国近「何!?」

唯我「うん!?」

 

別の場所でも、

インベスの死骸の山の上に立つバナナの

アーマードライダーは濃霧に視界を封じら

れる。

仮面ライダーバロン「この霧……妙だな。」

 

そして転生者も……

転生者「これでは動画にならない!?」

 

 

神様《首尾はどうだ?パニッシャー。》

「気休め程度ですけど、これで太刀川隊の

二人は立ち往生です。」

東洋の意匠を取り入れた怪人

ウェザードーパントの姿で連絡をする。

「ですがインベス達は、問題なく活動して

います。転生者の現在位置を捕捉しないと

……状況は好転しません。」

ウェザードーパントは取って置きの怪人の

一つだ。天候の記憶……それは、戦闘に

置いても多種多様に使える代物で、

この状況で無駄にボーダーの体力を消耗

させない為にこの姿になった。

濃霧を起こして敵味方を孤立させる。

 

後は……

「隠れんぼを鬼ごっこにするだけだ。」

神様《転生者が動き出した。進行方向に

太刀川隊の二人。》

神様のレーダーは転生者に特化している。

後は……

「もう1つの取って置きを使います。」

姿を雄々しきカブトムシの怪人の姿になる

神様《良いのか?それは本来、こんな所で

使うべき物では……》

「今使わずいつ使うんですか?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

濃霧の中霧が晴れるのを待っている二人だ

が二人の元に足音が聞こえて来た。

唯我、国近「!!」

唯我は国近の後ろに隠れる。

国近「ちょっと!?」

濃霧が晴れて姿を表したのは……

 

加門「……お前らか。」

 

唯我「えっ?加門隊長。」

国近「どうして此処に?」

ボーダー本部にて孤立気味の男が二人の

前に姿を現す。

加門「……用事のついでだ。出口まで案内

する。ついてこい。」

国近「本当にゴールがわかったんですか

!?」

唯我「僕達助かったんだ!?」

「「やった~~」」

両手を上げて喜びを現す二人。

加門「さっさとついてこい。」

 

転生者「ゲームの邪魔はしないで

くれないか?」

三人の後ろ姿を現すと唯我に

レモンレイピアを突き付ける。

加門「……現れたか。」

転生者「実況生放送の最中なんだ。邪魔を

するな!?僕のゲームに!?」

唯我「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」

国近「唯我君!?」

加門「ふん。下らんゲームだ!?」

転生者「何だと!?」

馬鹿にされ怒る転生者。

国近「どういう事?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーダー本部並びに全支部に全隊員達に

上層部を初めとした関係者

並びに動画サイトで動画を見ている皆は

加門の登場に驚いていた。

上層部にて

鬼怒田「どうして奴が二人のいる場所に

いる。」

根付「静かにしてくれ、」

忍田「……」

城戸「……」

二大派閥が黙って見ている。

それもそうだ自分達が全力で探して現在

位置すら特定出来なかったんだ。

思う事があるのだ。

ラウンジにてB級隊員達も動画サイトで

動画を見ていて突然現れた加門に驚いて

いる。

影浦「何で奴がいるんだ!?」

北添「どうなってるの!?」

生駒「てか良く二人の居場所がわかった

な。」

剣持「イコ先輩。静かにして下さい。」

剣持は恐怖で震えていた。

太刀川隊の隊長と射手が動画を無言で

見ている状況に勝手に盛り上がる生駒

さんに。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

加門「端から貴様が言ったゴールなんて

存在してなかったそうだろう。」

国近「えっ?」

唯我「嘘!?」

驚く二人。

転生者「どうしてそう思うんだ?ゴール

はちゃんとあるさ。」

加門「俺はある物を使ってこの森に来た

。帰りもそれを使って帰るつもりだ。

だが俺が持っているロックビークルが

ないなら……

もしクラックが自然発生しないなら……

この森に連れ去られた連中はここの生き物

であるインベスに殺されるかソイツらの

仲間になる二択しかない。つまり端から

生かして返すつもりなんて最初からなか

った。」

国近「!?」

国近は仮面ライダーデュークの方を見る。

加門「大方、サバイバルでもなく脱出

ゲームでもない。人がインベスに恐怖して

逃げ回る様子や、空腹の余り禁断の果実を

食べて化け物になる様子をメインした

デスゲーム。これを下らんゲームじゃない

なら何て言う!?」

怒りの表情で転生者に向けて言う

転生者「何を言う最高のゲームだろ。広大

な森に打ちのめされて、死んでいく~~

見る人達はこう思うだろう。次の

プレイヤーならきっと……そしてこの

ゲームは伝説となる。」

国近「只のクソゲーじゃん!?」

ゲーム大好きの国近さんもガチキレ!!

転生者「黙れ!?」

唯我「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ママアアアアアア

!!」

レイピアを喉元に突き付けられて悲鳴を

高らかに上げる。

 

 

ヘルヘイムの大森林のとある大樹の頂上

にて緑色の瞳をしたカブトムシの怪人が

スマホを片手に、

「……見つけた。神様。」

神様《頼むぞ。果樹園を荒らす害虫を

駆除してくれ。》

カブトムシの怪人の瞳は青くなり

「わかった。」

高く素早く跳躍して彼らの元に向かう。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生者「残念だよ。今回のプレイヤーも

脱落か」

唯我「助けて~~」

「♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪」

転生者「!!」

突然森に聞こえ始めるバイオリンの音色

転生者「誰だ!?」

国近「この曲……この演奏」

たまに歩いていると口説きに来る妙な人

が良く演奏する奴だ。

愛賀「やぁやぁ。皆!?100年に一度

の天才。愛賀 望だ。」

木の上に格好良く立ってバイオリンを

演奏している男が乱入してきた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

熊谷「ブゥ!!」

スポーツドリンクを口から勢い良く

吹き出し近くにいた那須にぶっかかる。

 

三輪「アイツ何でいるんだ?」

米屋「えっ!?どうやってこの場所に」

出水「てか状況がカオス過ぎるだろう。」

 

水上「変な事になって来てますやん。」

愛賀の出現にシリアスな雰囲気が壊れる

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

加門「誰だ!?貴様は!?この馬鹿の

仲間か!?」

愛賀「お前こそ誰だ!?俺は糸コンニャク

と俺に楯突く男が大嫌いなんだよ!?」

転生者「俺を無視するな!?」

愛賀「黙らっしゃい!?レモン騎士が!?

レモンの香りと成分たっぷりCCレモン

!!!」

バイオリンをバイオリンケースにしまい

金色のナックルダスターのような物を

取りだして、

電磁ナックルウェポンを打ち飛ばし、

転生者「ぐはっ!?」

仮面ライダーデュークを吹き飛ばす。

加門「生きているか?」

唯我「助かった……」

電磁ナックルが直撃する前に加門が唯我

を助ける。

愛賀「計算通り!?」

キメ顔を作り。

唯我「嘘付け!?」

加門は素早く戦極ドライバーを腰にセット

して、

愛賀は加門の隣に立ち、

愛賀「これであの馬鹿の仲間じゃないって

わかったか?」

加門「……お前は何者だ。」

ポケットからバナナの錠前を出して鍵を

押す

愛賀「なぁ~~に。只の全ての音楽と女を

こよなく愛する男さ。」掌の平にイクサ

ナックルを押し当てて。

初代ライダーの変身ポーズして

【バナナアームズ!!】

【レ・ジ・イ】

愛賀「あっ、ベルトベルトっ!?」

腰にイクサベルトを巻いて。

加門「変身!?」

愛賀「変身。」

両者それぞれ腰のベルトにセットする

【フィ・ス・ト・オ・ン】電子コールが

聞こえ出して。

空からメタルチックなバナナが降ってきて

国近「えっ?えっ?バナナ!?」

加門「バナナじゃない!?」

頭にセットされて!

加門「バロンだ!?」

加門は仮面ライダーバロンに変身する。

仮面ライダーイクサセーブモードに

変身してから、

愛賀「チョウリキショーライ!!」

そして頭部の金色の十字架……

クロスシールドが開放。

赤い複眼が特徴のイクサバーストモード

になる。

 

二人の戦士が姿を現す。

仮面ライダーイクサ「22年版も悪く

ない。中々の着心地。快感……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「「ええええぇぇぇーーーーー!?」」

ボーダーは驚きの声を上げる!?

一人はオペレーターを始める女性を次々

と口説くので有名な奴。

もう一人は短期化で単独のA級まで昇格

した自分の信念を持った男。

そのボーダーでも有名な人が仮面ライダー

に変身したのだ。

熊谷「なっ!?」

親しい人も流石に驚く。

 

 

仮面ライダーイクサ「行くぞ!?」

仮面ライダーバロン「貴様、やはり俺と

同じ……」

仮面ライダーイクサは仮面ライダー

デュークと殴りかかり戦闘を開始。

転生者「己!?俺のゲームを滅茶苦茶

にしやがって、」

レモンレイピアを素早く振りイクサは

その攻撃を回避して逆に相手に掴み

かかり連続パンチをお見舞いする。

転生者「くそ!?」

火花が散らす激しい戦い。

イクサ「試してみるか。」

横のホルダーから自分の時代にはなかった

物を選びボタンを押してベルトに差し込む

【イ・ク・サ・カ・リ・バ・ア・

ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ】

イクサ「ほうほう。ソード&ガンか。

良いデザインだなっと!?」

イクサカリバーを右手に装備してレイピア

に応戦する。

だが、

イクサ「あっやべ!?」

素手が基本スタイルの為かいざ武器を持っ

たら逆に追い込まれるのだ。

転生者「終わりだ!?」

バロン「俺を忘れるとは間抜けだぞ!」

勢いを付けた仮面ライダーデュークの

腹部に向かってバナスピアーが直撃して

転生者「グギャああ!!」

大量の火花をを飛ばして吹き飛ぶ。

仮面ライダーバロンのバナスピアーが

、追い込まれたイクサを助ける。

バロン「何て駄目な戦い方だ。」

仮面越しに呆れた声出す。

イクサ「うっさいわい!?」

イクサは剣を乱暴に降って、その隙間を

バロンが仕方なくサポートする。

バロン「お前は素手で殴れ!?」

イクサ「命令すんな!?」

イクサはイクサカリバーを投擲して

そのまま空中ジャンプ。

空中から急降下キックを転生者に浴びせ

バロン「コイツは大した実力はない雑魚

だ。」

バロンはバナスピアーで薙ぎ払う!!

連携のれの無いが、交互に攻撃を入れ替え

唯我「凄い……」

 

イクサ、バロン「ふん!?」

同時攻撃を転生者に浴びせる!!

イクサ「勝負あったな。」

バロン「貴様の処分は、処刑人が引き受け

る。」

国近「処刑人?」

仮面ライダーデュークは隙をついて

イクサ達から離れて国近に迫る。

イクサ「逃げろ国近ちゃん!?」

国近「!!」

転生者「俺のゲームを壊すな!?」

「…………当にゲームオーバーだよ。

お前の第2の人生はな。」

「「!!!!」」

仮面ライダーデュークの頭を何かが

掴む。

金色の瞳をしたカブトムシの怪人。

ゴ・ガトル・バ電撃態。

「……ふん!」

仮面ライダーデュークの首をねじって

引きちぎる。

国近「!!」

目の前で首を引きちじられる様子を間近

で見た彼女はそのまま気を失い。

ゴ・ガトル・バは格闘態になる。

「……また会ったな。仮面ライダーバロン

。そして始めまして仮面ライダーイクサ。」

イクサ「てめぇ!?何で殺した!?」

バナスピアーをモンスターに向けて、

「奴のせいで多くの罪のない人がこの森

の一部になった。」

イクサ「だから殺したのか!?」

「そうだ。」

バロン「おい。お前。」

「何だ?」

バロン「この森について何を知っている

。」

バロンは近くに実るゴルゴメスの実を指

を指して聞く。

「ここは俺の上司の持つ果樹園の一つ。

上司の許可なくこの森を荒らす存在を

今回駆除しただけだ。」

バロン「……害虫って訳か……俺達は

。」

「去れ。そうすれば見逃してやる。

彼女ら彼らを守ってくれたからな。」

無言でバナスピアーを構えて、

バロン「手合わせと願おう。」

イクサ「お前、ぶっ飛ばしてやる!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゴ・ガトル・バと二人の仮面ライダーが

戦う。

格闘で戦うイクサだがモンスターと両手

を組み!!力比べをして全力で肩の力を

使っているのに、相手は腕の力を一切

使わず手だけでイクサを持ち上げ、

腹に向かって蹴りを入れる!!

イクサ「ぐはっ!!!」

イクサ(ダークキバに匹敵しやがるぞ!!

)

イクサは吹き飛びヘルヘイムの森の木々を

破壊して変身解除される。

唯我「愛賀君!?」国近の肩を組んで

愛賀の元に駆け寄る。

変身解除された愛賀はあちこち怪我をして

愛賀「くそ。なんつう強さだよ。」

駆け寄って来た唯我の目の前で気絶する

バロン「くっ!?」

バロンはバナスピアーを素早く振り回し

ゴ・ガトル・バを攻撃するが、

怯みもしないモンスターに自分と相手の

実力差を嫌でも感じ取る。

バロン「アアアア!!」

右ストレートをまとも喰らい木に叩き

つけられる。あちこち火花が出るが

まだ立ち上がり!

バロン「ナメるな!!」

【バナナスカッシュ!!】

バナスピアーにバナナのオーラを纏わせ

バロンは必殺技のスピアビクトリーを

ゴ・ガトル・バに向かって放つ!!

モンスターは防御せず回避せず

ただ両の目を青くする。

腹にバナスピアーを深く刺して貫ら抜こう

とするが、勢いを止められて逆に、

「……小癪な。」

バロンの顔面を殴り付ける。

そして、

バロン「何!?」

バナスピアーが禍々しい槍に形を変えて

ゆっくりと腹に引き抜かれる。

兜の角をイメージした槍が現れて、

バロンはモンスターの槍をまともに

直撃する。

倒れこみながらもバロンはマンゴー

ロックシードを出して、

【マンゴーアームズ】

【ファイト・オブ・ハンマァー!!】

マンゴーアームズに形態を変えて

鈍器マンゴーパニッシャーでモンスターに

挑む。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マンゴーアームズとなったバロンと

ゴ・ガトル・バ俊敏態が展開する戦い

バロン(さっきに比べてジャンプやスピード

が上がっているが、攻撃力は下がっている

。それを補う槍か?)

マンゴーパニッシャーで槍を防ぐ。

攻撃を食らう度に一歩下がるが、

逆に言えば、それ以上の攻撃は防げる

と言う意味だ。

マンゴーパニッシャーでゴ・ガトル・バ

の槍を弾き落として、

バロン「お前の負けだ!?モンスター!」

マンゴーパニッシャーを振り上げる。

紫色の両目に色を変えて、

胸の装飾品の一つを外して分厚い剣に形

を変えて、

「お前の負けだ。」

今度はマンゴーパニッシャーを弾き落とし

無防備のバロンを唐竹割りを決める!!

バロン「ぐっ!!」

バロン(青色の瞳は素早さ、紫はパワー

と防御力が上がるのか!?)

ダメージが蓄積したのか変身解除されて

唯我「加門君。」

二人を運びながら加門に駆け寄る。

すると外と繋がるクラックが開き、外の

景色を見て安堵する唯我。

「出口は用意した。さぁ帰れ。」

加門「くそ!!……」

素手で殴りかかろうとするが、痛みで

気絶する。

唯我「加門君!!」

「早く医者に見せないと死ぬかもしれない

ぞ。」

唯我は3人を抱えてクラックを通る。

クラックは閉じて

その一部始終を見たモンスターは、

フロッグファンガイアに姿を変えて

「神様。死体の回収と特典の回収、

転生者の記録を全部消して

下さい。」

神様《わかっているよ。全くロクな

奴がおらん!!o(*`ω´*)oぷんすか!》

インベスになった彼らの方を見て、

「助けられなくてご免なさい。」

俺は只謝るしか出来なかった。

 

全ての人を守れ力はない。そう実感

させられた出来事だ。

 

動画は全て削除されあの転生者の記録は

世界から抹消させられた。

しかし記憶には残る為、人々は改めて

仮面ライダーとモンスターの脅威を知る

のだ。




少し話と文字数が長くなってしまった。
これじゃレッドマンと変わらない。今後
気をつけよう。


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第8話神様。今日も迅さんは拐われました。記念すべき20回目です。

息抜き用。


やぁ。皆。モンスターだ。皆は昆虫の蜘蛛

を知っているかい。そう!?仮面ライダー

の記念すべき怪人第1号で、作品を越えて

幾つも出てくる怖い怪人だ。

蜘蛛は昆虫の中でも何を考えているか

わからない。未知への恐怖を駆り立てる。

日本の古典妖怪の土ぐもや、RPGのゲーム

すら蜘蛛は得体の知れない存在として、

そのまんまの姿で登場する。

さて……今、俺は何をしているかって?

答えは簡単。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅「ほんぎゃあああ~~助けて~~~~

モンスター~~!!!!」

「待ってろ!?ピー…迅 悠一!!」

愛車の中古のスクーターを特典の力で偽

新サイクロン号に変身させて、

颯爽と跨がり転生者を追いかけている。

そう!?サイ怪人でね!?

えっ?何で蜘蛛の話をしたのにサイの怪人

の姿でバイクに乗っているんだって?

おいおい……サイ怪人は仮面ライダー

BLACKのメジャーな奴なんだよ。

まっ…………見た目はリアルなまんまの犀

の姿だから……BLACKの怪人はこれまでの

ライダーシリーズの今までの怪人達の中

で、造形に力をある意味入れ過ぎた……

モチーフをリアルにだから、昔の子供は

さぞや怖かっただろうね。

 

サイ怪人は、ゲームや映画やBLACKの怪人

としてゲスト出演は多い。

でもね。ゴルゴム怪人がショッカー

ライダーが乗っていたバイク跨がる姿は、

凄くシュールだ。

 

子供の絵本とかで、動物が車とか乗る奴

があるけど……………凄くシュールだ。

サイ怪人だってな!!自分の足じゃなくて

たまには何かの乗り物で自分の足を休め

たいんだ。昨日の夜はまた転生者の奴が

ボーダー本部を襲撃しようとしたから、

先に迎撃したら、小南さんとエンカウント

!!

メタルなブロブ宜しく。逃げに徹ししたら

、まさかの影浦隊と東隊と遭遇!!

壮絶な逃走中をしたんだから!!

特に小南さんはしつこい!!

だが、…………俺は逃げ切ったぞ。

涙目でこちらを睨んでいた小南さんには

翌日、お歳暮を贈ってご機嫌取りをした。

 

陽太郎君にオモチャの打診を迫られた為、

お菓子で買収した。チョロいぜ!?

笑顔で喜びの《一世風靡》で舞い上がる。

 

そして今、市街地にて仮面ライダー裁鬼の

転生者(男)が愛の為に迅さんを拐い。

現在俺はバイクで追跡中。

幸いにも、相手はジャンプ移動だ。

まぁ仮面ライダー響鬼のバイクって、剴火

や竜巻……四輪自動車だと雷神と不知火と

いった市販のと変わらないのを移動手段に

しているから……裁鬼のバイクなんて物が

ないのかも知れないけど……

さて、滅茶苦茶早いバイクで仮面ライダー

を追いかける怪人……てか普通逆じゃね?

テレビでみると仮面ライダーが専用マシン

に乗って空を飛ぶ怪人や速く走る怪人を

追いかけるのに………………なんで真逆な

事しているんだ?俺?

 

転生者「迅さん迅さん迅さん迅さん迅さん

迅さん迅さん迅さん迅さん迅さん迅さん迅

さん迅さん迅さん迅さん迅さん迅さん迅

さん迅さん迅さん迅さん迅さん……」

迅「ちょっ!!ヘルプ~~ミ~~~~」

涙目と涙声を高らかに上げて叫ぶS級隊員

「…………ヤバイな、」

素で恐怖を覚えるモンスター。

女性を助ける方が頑張る気持ち……

必死のモチベーションが必要だが、流石に

迅さんに何か会ったら、ワールドトリガー

が詰む……

しかし、

子供「見て~~犀がバイクなんて乗ってる

よ。変なの~~」

「( ^∀^)ワハハハハハハハハハハハ」

三門市の心無き声で俺のモチベーションは

ガタガタだ。

迅「頑張れ~~モンスター~~!!!!」

しかしめげる事なく頑張るモンスター。

応援してくれるのは迅さんを含めた一部の

人達だけ!!

めげるな!!負けるな!!ファイトだ!!

「うん?」

ふと後ろ振り返ると、

警察「そこのバイクを運転する犀!?

今直ぐ止まれ!?」

警察がパトカーで追いかけて来たしかも

こち亀みたく沢山。

拡声器を片手に警察は高らかに叫ぶ。

警察「三門市の善良な市民と世界中の犀に

代わって言う!?その前足を上げて観念

しろ!?」

「断る!?」

今この状況で警察に取り押さえられるのは

ボーダーのS級隊員の救出失敗を意味する。

転生者「じゃあね~~モンスターちゃ~~

ん!?」

迅「マリオ!?俺を助けてくれ~~」

「……今度から星のマークが入った盾を

持ち歩いたらどうだ?ピーチ姫様。」

スクーターの欠点は色々あるが、

専用マシンは道路が基本の為、屋根から

屋根を移動する相手を追跡するのは不便

なのだ。

「こんな事なら、駐車場に置いておくべき

だった……」

跳躍力がある怪人に変身すればもっと楽

だったが、

迅「ヤメロクルナ!!」

「落ち着け。何時も調子で頼む。俺を信じ

ろ。ボーダーの皆は俺が守る!?」

迅「やだ……何かドキドキしたぞ今の言葉

。」

「…………ねぇ、本当に何時も通り戻って

くれ。後さっきの言葉、こんな場合に

使わず……もっと考えて発言すれば良かっ

た……」

転生者(男)「恋仇!!」

「……勘弁してくれ。俺はノーマルだ。」

迅「おい!?何処に向かっている!?」

「仕方ないだろ!?車道と歩道だと色々

制限があるんだよ。パトカー達を撒いて

るから少し時間を稼いでくれ。」

まさかの別々に移動する。

「後で合流しよう!!キャプテン!!」

迅「この薄情者~~~~~~」

颯爽と偽新サイクロン号を運転して

こち亀のパトカーの大群を相手に、

モンスターはクライシス帝国の機甲隊長

ガテゾーンに姿を変えてバイクも

軍用バイクストームダガーに変えて、

「殺しはしない。……しかし始末書は

書いて貰うぞ。」

ホルダーから素早く銃を抜き。

パトカーのタイヤをターゲットにして

撃ち抜く!!

【パァン!】

ガテゾーンは射撃に特化した戦い方を

する

パンクするパトカーは、ガードレールに

激突して停車。

《ー死亡者ゼロー》

「次。」

パトカーの先頭車両をターゲットに、

壁がわりにして進行を停止させる。

【パァン。パァン。パァン。パァン。】

無言で銃をスピンしてホルダーにしまい。

「今行くぞ。迅!?」

ウルフアンデットに姿を変えて、

バイクをターンすると同時にブラッド

ファングに変えて、

走る去るモンスター。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生者「さぁ。邪魔者はいなくなったわ

~~」

迅「勘弁して下さい!!」

まさにピンチ!!

コセイダー「もしもし。お取り込み中?

赤いポンチョを身に付けた保安官が、

手足壁に張り付かせて転生者を見る。

転生者「誰だ?お前は!!」

新手の存在に苛立ちを隠せない転生者に

対して、

コセイダー・ウェブスリンガー「僕を

知らないの?YouTubeとかで動画配信も

しているのに?」

迅「コセイダー!!」

迅は歓喜の涙を流した!?

コセイダー「そっ。三門市を守る親愛なる

保安官さ。」

転生者(男)「私達の愛を邪魔するな!!」

迅の元に着地するコセイダーに対して、

ギター型の武器を振り回す。

コセイダー「うぇ~~三門市は世界で一番

治安が悪いって言われているけど、これ

じゃ実感してしまうよ!!」

 

素早く身を低くして回避して逆にフル

パワーで殴り返す。レッドマンの身体能力

で放つ拳の一撃は転生者の腹に直撃。

転生者(男)「ぐぎゃ!?」

あっさりと転生者は壁にめり込み気絶する

コセイダー「もう終わった?これなら、

僕が出なくても問題なかったな。」

迅「助かったよ。」

《ホールドベント》

何かの音声が近くに聞こえて

掛け寄ろうとする迅に対して、

【ーーーーッ!!】

コセイダーは迅を抱き上げてその場を飛ぶ

!?

 

迅「ひっ!?どうした!?」

コセイダー「僕の超感覚が、危険を教えて

いる。目に写らないが、何かいる!?」

???「ほぅ~~避けたか、」

声が何処からか聞こえて来た。

迅「何だ?」

コセイダー「カメレオンみたく周りの景色

と一体にしているのか?」

???「何。これはほんの挨拶がわりさ。」

コセイダー「奇襲や騙し討ちが好きそうな

声だ。君、結構好戦的で野心家な人間だな

。」

コセイダーは冷静に声だけの存在を観察

していた。

???「精々鏡に気を付けろよ。俺は、

獲物を狩るのが大好きなハンターだ。」

「ほぅ……奇遇だな。だが気を付けろよ

。狩る事に集中し過ぎて自分が狩られる

側になる場合をな。」

モンスターも迅の元に合流する。

迅「モンスター。」

冷静にモンスターは相手の転生特典を

考える

「仮面ライダーベルデか。」

迅「知っているのか?」

「……ある程度だ。」

???「モンスター。メインイベントの

方から来るとはな。」

「ボーダーの人間を餌にして俺を誘き寄せ

るのが目的か?」

???「獲物がどういうの調べるのは狩り

の基本だ。近々、三門市で楽しいイベント

を作ろう。ではまた……」

「待て!?」

声の雰囲気でわかる。コイツは他の雑魚

転生者達とは違う!!

???「俺にかまけて大丈夫か?」

転生者「迅さん~~!!」

仮面ライダー裁鬼が音撃斬 閻魔を振り、

俺達に襲い来る!?

「ちっ!?まだ生きていたのか!?」

モンスターはミイラ男の怪人。

マミーレジェンドルガに姿を変えて包帯

を転生者の身体で拘束させて、身動きを

完全に封じてそのまま爆死させる。

コセイダー「うひゃ、容赦ないね。」

モンスター「コセイダー。あのカメレオン

の仮面ライダーに気を付けろよ。奴は、

搦め手を得意とする。」

コセイダー「ご忠告どうも、それより君は

大丈夫なの?」

モンスター「…………わからない。」

迅「二人共に、ボーダー本部に一緒に来て

くれない?」

モンスター「悪いがもうすぐバイトだ。」

モンスターはナスカドーパントに姿を

変えて空中に飛ぶ。

迅はニコニコとコセイダーの方を見て、

コセイダー「悪いが僕も用事があるんだ

。」

剣持(主に分身がボロだしていないか

だけど……)

現在、探知能力にて確認した結果

自分が所属している弓場隊に荒船隊、

柿崎隊と嵐山隊と風間隊がモンスターを

捕らえようとしているけど、

(分身がモンスターを誘導しているけど

……やっぱり空中に飛ぶ奴に、銃手は

分が悪いな……取り逃しちゃった。)

 

コセイダーはしょんぼりして迅の元から

去る……

 

 

剣持(弓場隊長と帯島先輩で連携コンビネ

ーションの訓練確定だな……)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

とある病院。そしてとある病室に入院して

いる二人。

加門「何でお前と同じ病室なんだ……」

愛賀「こっちの台詞だよ。バナナ。」

転生者達は、入院していた。



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第9話神様。今日は俺の出番は少ないですね。

自分に正直な男達のバラード。


清楚な雰囲気のあるとある病室……そこには

とある事情で入院してる二人の男達がいた。

愛賀「あぁ~~暇だ。」

ため息を吐き暇を持て余す男。愛賀 望。

加門「…………」

自分を圧倒したモンスターについて考えて

いるボーダー隊員。加門。

愛賀「なぁバナナ。何か面白い小話を言って

くれ。」

加門「唐突に何だ?YouTubeでも見てろ。」

加門は隣の男を無視しようとするが、

隣の奴はお喋りなのか、しつこく話掛けてくる

 

この男達はヘルヘイムの森でモンスターと戦い

負けたのだ……

 

愛賀「……好きな看護婦の話でもしようか?」

加門「…誰でも良いから病室を変えてくれ。

せめてコイツとは別々にしてくれ……」

流石のバロンも隣のお喋りに苛立ちを隠せ

ない。

愛賀「好きなボーダーの女性オペレーターの

話でもするか?」

加門「窓の向こうの小鳥にでも話していろ。

それか目に見えない存在と会話してろ。」

この二人……単純に相性最悪である。

愛賀「好きなボーダーの女性隊員の話でも

するか。」

加門「うるさい。少し静かにしろ。そして

静かにしろ。」

愛賀「ボーダー女性隊長で好きなのは誰だ

?俺は……」

加門「頼むから黙ってろ。何が悲しくて

コイツと病室が一緒なんだ。」

流石にからかいが過ぎたのか愛賀も静かに

なる。

その時、病室が開き、二人の男女が病室に入って

来る。

愛賀「あっ、父さん。母さん。」

彼らは望の両親で怪我で入院している息子の

見舞いに来たのだ。

愛賀の父さん「大丈夫か?望。」

愛賀「あ~~ゴメンよ。父さん。せっかく

のバイオリンの製作をサボって。」

罰悪そうな顔をする愛賀。

愛賀の父さん「いいさ。それより怪我は?」

愛賀「医者は3日後には退院出来るって、

入院費用は、ちゃんとバイトして返すから

心配しないで。」

愛賀の母さん「心配しないさ。なんたって

バイオリン職人の我が家の家系始まって

以来の音楽が好きな息子

だからね。速く元気になりなよ。あっ

お見舞いのジャンプ。」

愛賀「えっ?果物は?」

どうやらお見舞いの品を果物の奴と思っていた

と勝手に勘違いした息子に母親は笑顔で答える

愛賀の母さん「こっちの方があんた喜ぶ

でしょ。」

愛賀「うん。あっ【スペーストリガー】アニメ

化されるんだ。」

愛賀の父さん「望も友達と仲良くな。」

加門「えっ?」

何処をどう見たら友達に見えるのだろうか

愛賀「母さん。父さん。コイツは友達じゃ

ないよ。只の隣人だ!?」

愛賀は必死に否定の言葉を両親に言うが、その

両親はニコニコして加門の方を見て、

愛賀の母さん「家の息子がお世話になって

います。」

母親が加門に丁寧にお辞儀をして、

加門「あっ、はい。」

加門はぎこちなく返事をする。

愛賀「誤解だろ!?俺達友達じゃないだろ

。そうだろ!?バナナ!?」

愛賀の父さん「じゃあ。私達は、仕事場に戻る

よ。また来るからな~~」

愛賀「取り敢えず、コイツとは友達じゃない

誤解を解かせてくれ~~母さん。父さん。」

嵐のように去って行く両親に愛賀は呆れる

のだった。

静かになった病室のベッドに愛賀は全身を

押し付けて、面倒くさい表情で加門を一度見て

そして白い天井を無言で眺める二人。

加門「良い両親じゃないか……」

ふと加門の方から愛賀に話掛けるのは、

心境の変化でもなく、感想を述べただけ

。深い意味は加門にはない。

愛賀「…………速いうちに俺は今の両親に

告白したんだ。前の俺について……」

その時、互いの境遇を薄々と感じて愛賀は

懐かしむ表情で語る。

愛賀「真摯に俺の話を聞いてくれて……

そして……こう言われた。」

『前がどうであれ、今はうちの息子でしょ。

それともうちは嫌いか?』

加門「……………………」

愛賀「普通は、信じる方がおかしいのに、あの

二人は真剣にさっきの言葉を言い。

俺はうちが大好きって返しちまった……

素直に生きて、自由に生きて、そして望む

結末を自分なりに迎えたつもりなのに……

あの二人を見ていると、何か?何か……

自分の調子が変になる……これって何かの

精神疾患かな?」

加門「知るか?自分で納得する答えを見つ

けろ。…………只、一つ言うなら、お前は………

…俺なんかよりずっと恵まれている。」

加門は前の自分の両親を思い出す。

優しい家族。温かい家庭。普通の幸せ……

皆がある意味気付きもしない幸福。

その幸せはユグドラシルに奪われて、

酒に溺れ暴力を振るう父。その父に殴られ

続けてこの世を去った母。そして母を

殺したショックで自殺した父……

 

何度過去を戻せて、ユグドラシル以上の力が

有ればと思った事か……

 

現実を見ろと父さんの知り合い達は言う。

俺はムカつく世界を目を逸らさず見た。

力がいる!?弱者が強者に虐げられない世界

それを俺は創る!!どんな手を使っても!

………………

愛賀「険しい顔しているな。皺になるぞ。」

加門「うるさい。」

愛賀「お前の両親……こないな。」

愛賀「そんな辛気臭い顔していると

お見舞いに来る両親に失礼だぞ。」

愛賀なりに両親についての話題を出す。

加門「……来る筈がない。俺の両親は

もうこの世にはいないからな。」

愛賀「どういう事だ?」

険しい顔をする愛賀。

加門「近界民による最初の大規模侵攻に

よって俺の両親は俺と近くの避難所に

向かう途中、交通事故で転倒した幼稚園の

バスに乗っていた20人の園児を助けに

行った……」

愛賀「……」

加門「園児達は無事に全員助けたが、途中

に現れた巨大なトリオン兵から俺と園児達

を助ける為、囮となって……俺の目の前で

殺された……」

ボーダーに入隊してわかった事は殺した

トリオン兵はモールモッドという奴で、

捕獲用ではないとの事……

そして……その時、俺は両親を守る力が有り

ながら使わなかった事……

 

最初、この世界に転生した時、ヘルヘイム

の森やインベス。俺の知っている物が何も

ない世界の為、孤独その物だった……

意味もなく学校に通い、大した理由もなく

弱い者を虐げようとする不良との喧嘩に

明け暮れていた。

 

『もう黄金の果実もない。』

『ヘルヘイムの森もない……』

『俺はオーバーロードにもなれない……』

自分が知っている物は無く、自分が持って

いた力は失われ、手に入れるべき物も

存在しない。信念が揺らぎ……あっさりと一度

は脆く崩れた……

大規模侵攻前日……権力を傘にした男から

女を守る為に、俺は男達をボコボコにした

……

親が偉い奴の息子で、呉島貴虎と呉島光実

何かと比べる価値もない奴だ。

息子は親に報告して、親は権力を使って

息子の悪事を揉み消す……

 

今の両親は良い人だったと思う……だが、

俺の生き方にはかなり隔たりを生きていて

感じた。

普通の生き方……それを憧れた事すら

なかった……

『助けを求めている相手を無視したら、

それは加害者と何も変わらない!!』

その日の夜、前の世界の事と今の人生の

色々が重なり

両親の前で自分の溜まっていた何かが爆発

して感情的になった!?

大規模侵攻の日、何もなければ俺は両親と付き

添いで殴った奴らに謝りに行く予定だった……

 

 

だがその日に大規模侵攻は起こり、俺の両親は

前日の俺の言葉に感化されたのか幼稚園バスに

出られない園児達の救助に向かった……

 

そして俺の目の前で死んだ……

結局、俺は実の両親に転生者の事を何も話

さなかった。

そしてあの大規模侵攻で殴った相手とその

両親達も瓦礫に潰れて死んでいたらしい。

その事実を聞いて……何も感じなかった…

怒りも憎しみも苛立ちすらも……

加門「………あの両親。大事にしろよ。」

愛賀「うっさいよ!」

暫く無言になる二人……

愛賀「あのモンスターだっけ?滅茶苦茶

強いな……」

加門「……強いだけじゃない。絶対に

ボーダーの皆を守ると言う信念と迷いなき

アーマードライダー達を狩ると言う意志が

奴にはある。」

愛賀「信念と意志ね~~まっレモン騎士に

比べて滅茶苦茶本気を感じていたな。」

加門「今度は勝つ。」

愛賀「なら少しは相手を観察しろ。お前は

遊び心がまるでない。そんなんじゃ、

あっさり不意討ちで殺られるぞ。」

愛賀は、加門の性格を大体把握したのだ。

昔会った名護と言う青年に似てる所がある

。妙にほっとけないのだ。

加門「年中、女をふざけて口説く奴がソレを言うか。」

愛賀「はぁ。違いねぇな。リベンジするなら

俺も誘え。」

加門「…………勝手にしろ。」

まだ互いに理解するには時間が必要だ。

けど両者、それぞれ人となりは知れたと思う。

その時、

【コンコンコン】

病室の扉が叩かれる。

愛賀「どんぞ!」

扉が開くと、ボーダーのA級、三輪隊とB級

の那須隊が姿を表す。

愛賀「(  ̄ー ̄)ノ皆。元気か?オイッス!」

米屋「オイッス!?何だ。結構ボコボコに

されたかと思ったらピンピンしてるじゃん

。」

同級生達が見舞いに来る……何も不思議では

ない光景だ。だが来た目的は二人とも予想して

いた。それでも愛賀なりに普段通りに接するの

は、今回の出来事はボーダーが悩ませている

仮面ライダー達の問題を解決する糸口になる

かもと予想していたのだ。

三輪「元気だ。愛賀。早速だが、出掛け

られるか?」

加門「安静にしろと医者に言われている

コイツも俺も本部に出頭は出来ない。」

愛賀「何で……お前が答えるんだよ。

バナナ。」ジト目になる愛賀。

那須「これ。皆で買って来たお見舞いの

果物。良かったら食べてね。」

日浦「怪我は大丈夫ですか?モンスターに

おもいっきり蹴り飛ばされてましたけど、」

愛賀「う~~ん玲さん。今日も美しいです

ね。茜ちゃんも今日も可愛いね~~」

日浦「////照れますね~~」

可愛いと言われて素直に照れる日浦隊員。

女性達がお見舞いに来てくれたのか愛賀の

テンションが高くなっている。

そして熊谷さんハリセンが愛賀に綺麗に直撃

する!?

愛賀「ぐへっ!?」

熊谷「取り敢えず元気だけはあるみたい

ね?安心したわ。」

愛賀「安心しているかを確認する為に

普通叩くか?」

加門「痴話喧嘩は余所でやれ。そんなの事より

お前達の要件はコレだろ?」

加門はポケットからバナナとマンゴー

そしてキウイの錠前を皆の目の前に置く

日浦「へぇ~~実際に見るとこんなに

なっているんですか?触って良いですか。」

加門「…………錠前の鍵を締めないならな。」

加門は日浦達にロックシードを渡す。

那須「マンゴーにキウイ、色々な果物の錠前

を持っているのね。林檎もある?」

加門「今はない……」

米屋「錠前の鍵を締めるとどうなるんだ。」

間近に錠前を眺めるボーダー皆に、注目されて

いる加門に対して

愛賀「あぁ~~俺はついでか(棒)」

白々しい棒読みをして

愛賀も加門に見習いイクサのベルトと

イクサナックルを置く。

熊谷「望!?あんた。何で黙っていたの

!?」

隠された事に驚いていたのか食ってかかる熊谷

の言葉を華麗に受け流す。

愛賀「良い男には秘密が沢山ある物さ。

女性にも幾つ物の顔があるのと同じで、

後、ぶっちゃけ今まで聞いてこなかった

だろ。」

日浦「え?それってズルくないですか?」

愛賀「男はな……狡い生き物なんだよ。」

那須は無言で三輪隊長達を見るそして

那須「確かに……一理あるわ。」

米屋「ちょっ!?濡れ衣だよ!?」

熊谷「大体何で二人ともコレを持っている

の?」

加門「無意味な質問だな。貴様は太陽に

向かって、お前は太陽か?っと聞くか。」

日浦「何で仮面ライダーに変身出来るん

ですか?」

愛賀「それも無意味な質問だな。眩しく

輝く太陽に向かって、何故貴方は光って

いるのか?って聞くか。」

熊谷「…………望。そのベルトで私達も変身 出来る?」

那須「熊ちゃん?」

愛賀「可能だ。」

キッパリと答える愛賀。

日浦「え?本当ですか?じゃあ。」

試しにベルトを腰に巻く日浦。

愛賀「前の俺が使っていた奴に比べて

性能は段違いだし、苦痛もない……」

日浦「え?苦痛?」

何やら物騒な単語が聞こえて来て

愛賀「前の変身して暫くしたら身体がバラ

バラになる痛みがあったんだ。死ぬ程痛く

て本当に……いっそ殺してくれ~~と

叫ぶ位で……後ユリいわく

一時的に記憶喪失にもなったらしいし、

でっ使う?」

イクサナックルをチラ見せて、

「「それ聞いて使う人いる!?」」

日浦「これ返します!!」

ビビって腰に巻いたベルトを外して愛賀の元に

戻す。

愛賀「大丈夫大丈夫大丈夫。コレは前の

バージョンアップ版だから、」

加門「俺のは、初めて使用した人間以外

他の人間は使用出来ないようになって

いる……盗んでも無駄だ。」

愛賀「へぇ~~防犯機能もあるのか。ソレ

。」

加門「……お前にはないんだな?」

愛賀「こんなベルト一つをボーダーの隊員達

で回して使うなんて非効率だろ。

って事でこの話をおいといて……」

三輪「残念だが、そうはいかない。」

ノートパソコンを持参した三輪が二人に

向けて電源を点ける。

加門「オンライン会議か……」

画面が点きボーダー上層部の人達が姿を

表す。

愛賀「あっテレビで見るキツネの人だ。」

熊谷「……メディア対策室長の根付さん

よ。」

城戸《まずは始めまして。ボーダー本部

の総司令の城戸だ。》

愛賀「愛賀 望だ。…………要件はコレか

?」

上層部にイクサナックルとベルトを見せ

城戸《三輪……》

三輪「加門のは使用出来ないと言って

いますが、」

鬼怒田《ふん!?そんな物解析すれば

どうとでもなる!?》

開発室長の鬼怒田室長がお怒りの表情を見せる

加門はため息を吐き、

戦極ドライバーの裏側を見せて、

加門「この裏側……装着者の背部に当たる

部分をパーミッションユニットと言う。」

皆は加門の説明を無言で聞く。

加門「装着した人間の生体データ登録と認証を

行うセンサーユニットだ。

最初に登録した人間の生体情報が自動的に登録

される為、他の奴らが俺のベルトを盗んでも

使用は出来ない。」

戦極ドライバーの左を上層部に向けて、

加門「バロンの変身認証を表す表示板だ

。解析するのは勝手だが、ボーダーの戦力

としては諦めて貰う。」

米屋「マジか?槍の仮面ライダーだったから

てっきり変身するチャンスがあるかと思ったの

にな~~」

愛賀「俺のは使用は可能だ。使いこなせる

かは個人の力量によるけどな。」

加門が上層部に対して対等感を出す為、

愛賀はマイペースにけど出来る限り、

城戸司令達に合わせて話す。

こんな事なら、先にイクサの話をすれば

良かった。

 

城戸《それは力だ。それもボーダーを圧倒

出来るな……》

加門「力も使い方による。」

愛賀「私欲に暴れる奴も入れば、人を守る

為に使う奴もいる。…………司令さん。

聞きたいの色々あるけど、今聞きたいのは

コレだろ。どうしてこんな物を持っている

のか?誰に貰ったか?」

忍田《話してくれるのか?》

愛賀「………………口で簡単に説明するのを

普通に難しいな……コレ。三門市のみに

現れる仮面ライダー達、そしてモンスター…

…んで俺達、多分この3つには共通点が

あるんだと思う。」

「???」

突然皆に向かってなぞなぞのような事を言い

始めた。

忍田《共通点?》

愛賀「そっ。トリオンと言う言葉一つに、

近界民、トリガー、ボーダーの3つの共通点

があるように、俺達とモンスターと仮面

ライダーにも無視できない共通点がある。

コレ結構発想を妄想やら空想やら混ぜない

たどり着けない答えだぜ。」

加門はギョッとした目で愛賀を見る。

加門「おい。優男。まさかお前……」

愛賀「俺はあの時、感情的になってバトル

して負けたけど、今考えたら、多分、

バナナや俺と同じようにモンスターも

狙う獲物を見極めて活動しているんだ。

レモン騎士はボーダーの人間を傷つけよう

とした……ソレを容赦ないやり方で阻止

した……」

加門「上司って、奴は言っていたな。

となると命令……指令を出す存在がいて

アイツは、俺達と同じような存在って

言いたいのか?」

愛賀「俺達にコイツをくれた奴とモンスタ

ーの上司は多分別人……でも、俺の予想

通りなら……アイツは俺達と友達になれる

な。」

鬼怒田《さっきからお前達は一体何の話を

しているんだ!!》

開発室長が怒りの表情を見せる。

愛賀「落ち着いてくれ。タヌキのおっさん

。興奮し過ぎは身体に悪いぜ。もっと

落ち着いて……深呼吸。ひぃっひぃっふぅー

。」

熊谷「それ深呼吸じゃない呼吸の奴よ。」

 

加門「説明が難しい話だ。普通の人間の

発想を捨てないと、この正解にたどり着け

ない……」

城戸《モンスターと仮面ライダー、そして

君たちの共通点は……》

愛賀「……司令さんに一つ確実に言えるの

は、モンスターは近界民じゃないって事、

後、共通点は……他の馬鹿仮面ライダーを

捕獲して拷問なり尋問なりして吐かせた方

が良い。」

加門「俺達が答えを言っても、多分信じる事は

ないし多分出来ない………顔も名前も知れない

奴らから答えをもらった方が上層部の貴様達は

納得する筈だ。」

鬼怒田《なんて口の聞き方だ!?加門!!》

愛賀「まっ、これ以上は平行線だな。さて」

熊谷「何する気よ!?」

時折り変なマジックとか披露する癖のある

幼馴染に警戒する熊谷。しかし

愛賀「ほれっ友子ちゃん。コレ貸すぜ。調べる

なり好きにしてくれ。」

イクサナックルとベルトとあっさりと熊谷に

投げ渡す。

熊谷「ちょっと良いの!?これ。」

驚く熊谷達

加門は愛賀を睨む

愛賀「手ぶらは流石に皆可哀想だろ。

いつもボーダーの女性に迷惑掛けているから

その詫びだ。でも貸すだけだから調べ

終わったりしたら返してくれよ。借りパクは

ダメだからな。」

加門「後モンスターに殺された仮面ライダー

は使用した武器やベルトも何処かに消えて

いる。死体剥ぎは無理そうだ。」

日浦「死体剥ぎって……」

那須「本当に良いの?愛賀君。これ大事な物

なんでしょ。」

愛賀「世界一治安の悪い都市なんて不名誉な渾名

が付けられた街だからな。あぁ~~

心配するな。防犯グッズは購入しているよ。

じゃあ、俺からは以上で、俺は寝るわ。」

ベッドに入って眠る愛賀。

加門「…………城戸司令。」

城戸《何だ?》

加門「……これは俺の力だ。俺だけのな

。貴様達にはやらん。懐柔も無駄だ。」

城戸司令は静かに目を閉じて、

城戸《三輪……もういい。》

三輪「ですが、まだ加門のを回収出来て

いません。」

城戸《一つ回収……否、借りれただけで

意味はあった……加門君。愛賀君に伝えて

くれ。ボーダーの関係者を助けに来てくれ

て上層部は感謝しているとね。》

そう言うとモニター画面が閉じる。

加門「……俺も横になる。もうお前らも

帰れ。」

米屋「……皆、帰ろうぜ。」

三輪「あぁ。」

那須「お大事に……」

日浦「早く元気になって下さいね。」

皆が病室を去る扉が閉まる音が聞こえて

加門「……防犯グッズとはなんだ?」

愛賀「ベルト以外も貰ったんだよ……

こんなのとかな……」

ベッドの中で組み立てたファンガイア

スレイヤーを加門に見せる。

愛賀「鞭にも使えるし短剣としても戦える

代物だ。」

加門「そんなの俺にはなかったぞ。」

愛賀「まっ、良い男は色々と秘密を抱える

物だよ。バナナ君。」

加門「…………言えているな。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

藤丸「お前私と同じ大学生だったのか?

学科は?」

「ちょっ近い近い……」

我らの主人公は、壁ドンされていました?

普通逆じゃね?




ボーダーには壁ドン出来る女性が結構いる。


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第10話神様。今夜は凄く疲れました。報われないこの仕事をいつまで続ければ良いですか?

今は溜め時………


人間蒸発……昭和の一時に聞こえたこの言葉……

令和の現代でも、毎年何千万人も行方不明になる

俺が転生してもう19年の歳月が流れた……

神の命令とはいえ、数を数えるのも忘れたくらい

転生者達を結構……狩った。

三門市の総人口は約28万人。

その28万人の中、ボーダーのスポンサーや

その関係者を含め全支部と本部の人数を合わせ

ボーダーの人間は28万人の1割にも満たない。

この1割が俺、甲斐馬隼人が守る優先対象だ。

勿論、残りの三門市の市民も守る対象だが、

その中に今も我が物顔で混じっているのが、

獲物の転生者達だ。只の馬鹿も厄介だが、頭が

回る馬鹿の搦め手を警戒しないと面倒だからな。

教授「……であるからにして。」

(おっと、今は講義に集中しないと。)

俺は今、自分が通う大学の教授の講義を受けて

いる。

講義の内容をしっかりと理解しないといけない

 

……講義が終わり、俺は教科書と筆記用具を

持って移動する。

普通の時間は希少だ。甲斐馬隼人の時間は特に

……モンスターと皆に呼ばれている俺だが、

最初は名前を考えていた。でも幾つ物怪人に

替わる俺にオリジナルの名前は無く、

良くて『ネームレスマン』ぐらいしか思い浮かば

なかった……

大学は色々な人が通う。勉学に励む人。就職の際

の学歴に箔をつける為に通う人。友達と思い出

作りって言う人。コネで裏口入学した連中。

本当に色々な人だ。

 

辺りを見れば皆も俺も普通の人なのに、俺は、

怪人の特典を持った転生者で、周りと色々と

違う……その目に見えない境界線がやけに

はっきりしていた。

藤丸「おっ。」

「あっ、すいません。」

色々考えたら、誰かとぶつかったようだ。

互いに教科書やら資料やら落として一緒に拾う

前方不注意は良くないな。

落とした人のノートに記載された名前を見て、

『藤丸のの』

自然と相手の顔を見る。

「あっ(゜ロ゜;?」

藤丸「おめぇ、何でここに……?」

互いに顔を見合わせて

「……通ってるんです。ここに……」

また遭遇するとは思わなかった……色々と、

確率がある。

ワールドトリガーで大学生の隊員やオペレーター

は割といる。問題は高校生や中学生とメンバーと

違い、学校名が明確な高校生達と違い大学生は、

大学生括りで、○○○大学とか書いてない事だ。

 

自分が何気なく通っている大学にボーダーの

登場人物が通っているなんて想定はしても確率

があるだろ!?どんな天文学的な確率だ!?

 

たまにある映画のCMに力入れ過ぎて本編見たら

只のクソ映画だったか!?

 

俺は手早く彼女が落とした物を先に拾い彼女の

手に渡して、自分の拾い。

「では……」

神風の如く迅速にこの場を緊急脱出する!!

藤丸「おいっ!?待てよ……」

緊急脱出に不具合発生!!通り過ぎようと

したら肩を掴まれた。

藤丸「……ちょっとツラ貸せよ。」

「はい……」

笑顔で、彼女はそれはそれは姉御の笑顔で

だが肩に置いた手の力は凄まじく。

俺を緊急脱出させないようにした……

女性には弱い男。甲斐馬隼人。

だが逃げるのが俺だ!?

藤丸「なぁ、お前私と同じ大学生だったのか?

学科は!?」

俺が逃走すると分かっていたのか、クラッチン

グスタートして追いかける藤丸さん。

そして……あっさり追い付かれる俺。

「ちょっ近い近い!?」

だが壁側に直ぐに追い込まれ壁ドンさせられる

(やだ!?ボーダーの男よりずっと漢前……)

変なトキメキを覚えるが、顔近っ!?良い香り

がする!?ってヤベー!?追い込まれた!?

藤丸「取り敢えず一緒にメシ食うぞ。」

「あっはい……」

もう一度言う。女性に弱い男。甲斐馬隼人。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大学の食堂。

藤丸「まさかおめぇもここに通っているなんてな

。意外だぜ。」

向かい合う二人。

テーブルにはカレーうどんがあり、

互いに食事をしている。

「俺もですよ。」

驚きの表情を心の中にしてポーカーフェイスを

何とか維持する隼人。

突っ込みタイ事が多過ぎる。あのボーダーの

登場人物と一緒に飯食ってるよ!?俺、

サインして下さいって声にだして言いたいよ。

一緒に写真撮って下さいって言いたいよ!?

ってか俺キモ!?何ボーダーの登場人物前に

テンション爆上がりしているんだよ!?

落ち着け俺!?落ち着きを取り戻せ!?愛は

良いから!?そこら辺にしまって!?あっ、

愛がどっか行った!?取り敢えず落ち着け!?

前の世界の父さんを思い出せ

!?クールになれ??モチツケ!?

藤丸「私の顔に何かついているか?」

藤丸の顔を凝視していたからか彼女は怪訝な

顔つきをする。

「相変わらず姉御ですね。」

藤丸「よし!?その喧嘩買ってやるや!?」

藤丸は素早く箸を動かして、

「あ~~俺の油揚げが!?」

甲斐馬のカレーうどんの油揚げを掠め取る。

藤丸「早い者勝ちだよ!?頂くぜ!?」

う~んジャイアン感があるな~~

「……味わって下さいよ。藤丸さん。」

何か……信じられないな。俺の目の前で、

テレビや漫画で見た人がいる事実に……

勿論、これまで沢山のボーダーを助けた事は

ある。

でも基本はモンスターの怪人としての姿でだ

。普段の俺の姿なんて目の前のこの人くらい

しか見せていない。

藤丸「ここの油揚げはやっぱり旨い。」

見てて幸せになる笑顔だ。

 

「カレーが頬っぺたについていますよ。」

(やっぱり笑顔が素敵ですね、姉御。)

心の声は口には出さず、俺は別の言葉を言う

藤丸「あっ、ホントだ。」

こんな風にボーダーの皆が、転生者の毒牙に

掛からないように狩り人は奴らを狩るんだ。

この笑顔を守りたいから、皆愛し合いながら

この世界を生きているんだから、

 

転生者はやはりこの世界に取って不要の存在

なのか……異物は所詮異物でしかない。

俺もその一人だ。

藤丸「さて……」

カレーうどんを食べ終えた彼女は、俺と向き

合い

藤丸「色々とあんたに聞きたい事がある。」

真剣な雰囲気になる両者、

うどんの麺が延びる前に食べ終えよう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分で言うのも何だが、目の前のコイツは謎だ?

私を見る視線は普通と下心がある奴のが基本だ。

コイツに下心や邪な物は感じない……女性として

は好感を持てる紳士って奴だ。

だったら普通か?…………それでもない……

コイツが私を見る目は、まるで嵐山隊を見て応援

するファンのソレに近い。

緊張しているのか少しソワソワしているのも

有名人にあった人特有の奴だ……謎過ぎる。

自分達、弓場隊はテレビの広報担当じゃない。

だから私がボーダーの人間とは知らない筈なのに

…………それに雰囲気がやっぱり何か周りとは

違う。

邪な奴とかじゃない。例えるなら、

藤丸「取り敢えず、前は助けてくれて本当に

ありがとう。」

前回、相手のペースに乗せられてお礼の言葉

を伝え忘れたからな。

「市民としての当然の義務です。」

藤丸「??でも相手は二人がかりで、良く立ち

回りできたな。しかも凶器を持ってたし、」

会話して分かる事は、甲斐馬はクールぶってる

けど熱い奴って事だ。

「……ああいう連中に後れは取らないくらいに

身体は鍛えてますから……」

藤丸「……何かスポーツでも、」

「いえ、喧嘩慣れしているだけですよ。」

藤丸(何かある。ソレが何かわからないが、)

女の勘がコイツの抱える秘密に反応している

藤丸「ところで……」

「はい?」

藤丸「お前の好きな物は何だ?私は炭酸飲料

とチョコレートに漫画。」

相手の事を知るならまず自分の事を話す事、

フレンドリーに自分の好きな物を話して

会話を弾ませる。友達作りの基本だ。

「……すいません。」

藤丸「どうした?」

「コレと言った物、好きな物がないんです。」

そう笑う隼人の顔はやけに寂しい印象を見せて

私は失言した事実に気付く。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生して転生者を狩る人生……ボーダー本部や

玉狛支部に入隊したい願望も、ボーダーの登場

人物と会話を楽しく弾ませたいささやかな願い

すらも、許されない。

 

だから今日貴方とこうして会話出来るだけで、

俺は幸せなんだって満足しないと……

これ以上は、転生者の下衆野郎と変わらなく

なる。

中学生の時、転生者と戦い同級生を巻き込み

死なせた事がある。

数少ない友人で、俺と同じ特撮オタクだった。

モンスターの変身する仮面ライダーの怪人の

デザインに強い興味を持ち、

彼を驚かせる為、モモタロスの姿で彼と対話を

しようとした…………

そんな時、転生者が俺の通う中学に現れて、

俺は友達を屋上に待たせて、迎撃に向かう。

転生者は大した実力はなく、問題ないかと

思ったが、襲撃の被害と校舎が老朽化していた為

屋上が崩壊。屋上にいた友人は4階の高さから

落ちてこの世を去った……

 

「ご馳走です。」

カレーうどんを食べ終えてその容器を片付ける

「今日は本当に楽しかったです。」

一生分の幸運を使ったと錯覚する。

「では、さようなら。」

狩り人は狩りの獲物と狩り場の事だけ考えて

おけばいい。

余計な事を考えておけば、また失う事になる

ぞ。大切な者を……

戒めろ!?

お前は、普通の人達とは違う……

お前は……彼らが恐れるモンスターなのだから

……

俺は藤丸さんの元を離れる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

離れて行った甲斐馬の後ろ姿を見て、

藤丸「……」

何か……距離感を見誤ったな。

アイツもアイツで色々抱えているのに、

普段の自分のペースでグイグイ行き過ぎたな。

藤丸「……テンション上がっていたのか?

私が!?」

自分の中でアイツとこの大学で再会した事に

どれだけ喜んでいたんだよ。恥ずかしいわ。

 

藤丸「…今度…謝らないとな……」

相手のペースを警戒して自分ペースでグイグイ

はヘタすれば押し付けだ。

藤丸「……何で私、緊張していたんだろう。

単に助けてくれたお礼の言葉を伝えて、

アイツの事を知りたかっただけなのに……」

 

彼女も彼女で緊張していた事実を隼人は知らない

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨OP仮面ライダーアマゾンズシーズン1〕

 

夜の三門市にて、

銀の仮面ライダーと黄色と黒の怪人が宙を跳ぶ

仮面ライダーアマゾンシグマの特典を持つ転生者

とトラアマゾンに姿を変えたモンスターが、

血を流す!?

ビルとビルを移動して真っ赤な赤い血がシャワー

となり三門市のあちこちに降り注ぐ!?

「糞!?」

防御無視の攻撃で止まらない!?

この転生者には痛覚を遮断しているから、

生はんかの攻撃じゃ、こっちがヤバい!!

遠距離戦闘をする前に距離を詰められる!?

鋭い爪が胸を斬り裂き血が噴水のように飛ぶ

!!

「アマゾンには!?アマゾンだ!?」

尋常じゃない空腹が凄まじい空腹が発生する!?

アマゾン素体に姿を変えたモンスターは、

シグマの転生者と文字通り死闘を展開する!?

吹き出す赤い鮮血!?舞う血飛沫!?

ビルから暗い路地裏に両者は落ちて、

鋭い爪が互いの皮膚と肉を斬る!?

倒れ込み近くの鏡がバラバラに砕ける!?

「クタバレ!!」

そこに何時もの冷静な自分はいない。

致命傷を避けて相手の懐に入る!?

両腕の刺をシグマの両目に突き刺し眼球を斬り

裂く!?

転生者「!!!!!!」

既に理性が壊れた転生者に対して、

「選んだ特典を誤ったな!?」

転生者の頭蓋骨を縦に引き裂き!?

首無し死体となり肉体が崩壊する。

モンスターは、ショッカーの幹部怪人のイカ

デビルに姿を変えて地面に倒れ込む…………

「…………いつまで奴らを狩れば良い……」

地面に落ちたアマゾンシグマのベルトを睨み

付けて、

甲斐馬は終わりの無い戦いに疲労を感じるの

だ。

ふと元の姿に戻り、神様に連絡して特典を始め

とした回収連絡を終えた時、

 

割れた鏡に映る自分は……別人のように

嗤っていた。

「!!!!!!」

鏡を無視して隼人は歩き出す……

 

もう一人の狩り人が鏡から現れる。




転生特典をもらって後悔する話って本当に
難しい……


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第11話神様。熱々出来立てアマゾンズピザまさかの前編デース!?

迅さんは未来予知でこの出来事を
予知しましたが、しかし僅かに読み間違いまして
戦線を離脱しました。現在ムキムキパラダイス病院
泌尿器科に入院しています。ムキムキした看護婦と
医師達に囲まれてパラダイスです??


大学で藤丸さんと再会してあれから数日……

色々と自分自身に疑問を浮かべ考える日々を

俺は送っている。

転生者だろうと無かろうと働いてお金を稼ぐ

必要はある。日々の糧を得る労働だ。

俺のバイト先のピザ屋は注文から29分以内に

届けるのが、決まりだ。

今日は大学に行く日ではなく。バイトをする

日だ。

ピザ屋の店長「隼人。早速だが星輪女学院に

行ってくれよ。」

「分かりましょう。店長。」

意外に近場だ。最近は頼りなる後輩のバイト

が増えたから配達も大分余裕が生まれた。

勿論、先輩として色々と指導もするけどね。

さて……星輪女学院……名門のお嬢様学校で、

何回か。配達した事もある場所だ。

ここの理事長達はここのピザが大好きらしく。

 

仕事をする際、結構な常連客として大事にする

 

さて仕事に行こう!?

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生者1「この女学院は我々が占拠した!?人質

の身の安全が欲しかったら、身代金と逃走用の

車を用意しろ~~!?」

 

(うん。アレレェ…………お前ら何してるんだよ~~!!!?)

口をあんぐりさせて驚愕な表情を出すけど仕方ないよな。

複数の馬鹿な転生者達が仮面ライダーに変身

して星輪女学院を占拠しやがった!?

 

(はい。アウト!?)

転生者1「ボーダー本部との連絡を取って

貰おうか!?人質の身の安全が欲しかったら

な!?」

 

「もしもし……店長。配達先が仮面ライダーに

占拠されて配達出来ません。店に戻って良い

ですか?」

報告連絡相談を基本です。

店長「配達相手は死んでいるのか?」

「ここからじゃ良くわかりません。」

校舎の窓は遠い。窓の向こうの幾つも空き教室

になっているのを見て生徒達を1ヶ所に集めて

いるかもしれない。

店長「ウチの店のモットーは分かっているか?」

「29分以内にお客様に熱々出来立ての

美味しいピザを届ける事ですね。」

店長「…仮面ライダーに見つからないように、

客にピザを配達してこい。」

この店長ピザに対して商売魂がホントに凄い。

「これって労災入りますか?」

店長「勿論労災に入るぞ。そしてボーナスを

つけよう。」

「……仮面ライダー保険なんて入るんじゃ

なかった。」

《仮面ライダー保険》とは仮面ライダーによる

被害が発生した場合に発生する保険の事である

三門市限定で、お店や会社とかにも適応する。

 

「了解。店長。」

顔を人に見せないようにひょっと男のお面を

被る主人公。

【♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪】

その時、仮面ライダーキバの紅音也のバイオリン

テーマが聞こえてきた。

「このメロディーは、」

俺はバイオリンのメロディーが鳴る場所に

向かう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

体育館に集まった星輪女学院の中等部と高等部の

生徒と教師達、

突然現れた緑色の目と銀と赤のクワガタの仮面

ライダーにこの学院が占拠され、人質を取られた

為、在学しているボーダー隊員は手を出せない。

人質のこめかみにハンドガンを押し付けられて

悲鳴が体育館に響く。

転生者「人質の身の安全が欲しかったら、

大人しくしろ!?」

和風の仮面ライダーの槍が、気絶した人質に

向けられては、

ボーダーの隊員達は大人しくするしかない。

その時、突然放送室から知らない声が聞こえる

《聞こえるか?ザ・ひょっと子マン。応答せよ

。》

小南「???」

生徒達は首を傾げる。そして暫くして、

《おい。パニッシャー?お~~い。ひょっと男

マン!?》

《……神様?神様か?》

体育館の外から拡声器の声が聞こえた。

転生者「??」

《おおう。ひょっと男マン。そして、神の運命か

、必然か出会ってしまったお馬鹿達よ。》

加門《誰がお馬鹿だ!?》

校内全校舎に響く知ってる声だ。

小南「加門さん?」

ボーダーでボッチの加門隊長の声だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

近くの選挙活動する人から予備の拡声器を貸して

貰い。放送室に向かって返事をする主人公。

「神の様。取り敢えず静かにしていて、おいっ

そこのバイオリンを演奏する人。犯人を刺激するな

。」

そして目の前バイオリンを演奏する男に注意を促す。

愛賀「おいおい。何だ~?お前は……」

声からして相手の姿を見て驚愕しているのか

「……見て分かるだろ。三門市のピザ屋。

アマゾンズピザ屋の配達のバイトだ。」

愛賀「いや、何でピザ屋のバイトがひょっと男の

お面を付けているんだよ。」

「俺はこの世アレルギーなんだ。だからマスクを

着用しているんだよ。」

愛賀「聞いた事ないアレルギーだな。」

70億人に一人の確率のアレルギーだからな。」

加門「だいだい貴様は何者だ?」

「そっちこそ、何者だ?」

加門「ボーダーA級加門隊の隊長だ。銀のクワガタ

の仮面ライダーの姿を見かけて追跡していたら、

見失ったが、奴が乗っていたバイクを見つけた

からここに来た。お前は?」

「ピザ屋のバイトが配達に来たら配達先が仮面

ライダーに占拠された……ところでその制服、

三門第一高等学校のだろ。今、お昼休みの時間

だからって学校から出たのか?」

愛賀「まぁね。」悪びれもなく答える。

加門「警察の連中はどうした?」

「奴ら先に警察署を襲撃したのか大混乱みたい

だ。…………今回の連中は武器商人に雇われた

ゴロツキ連中って事だろうな。」

「ボーダーの連中は何してるんだ?とっとと

人質達を救出すれば良いのに、」

加門「大方、そうする予定が崩れて膠着状態

なんだろ。」

「はい。もしもし。…………分かりました。

敵は5人。アーマードライダーがその内4人で

グリドン、黒影、ブラーボ、ナックル……

そして、ギャレンか。少し厄介だな……」

転生特典にしては当たりな奴がいる。

加門「何故そんな事が分かる…」

愛賀「誰から連絡?」

「協力者。」

俺はスマホをしまい状況を考える。

屋上に2人校舎を巡回に1人体育館に2人

愛賀「ピザ食べて良い?」

「駄目!!コレはここの教頭と理事長の奴昼

ご飯なの!?」

だが何時までもこの膠着状態が長続きすれば

、犯人達が人質に危害を加える可能性もある。

愛賀「…………しゃあない。助っ人を連れて

助けに行こう。」

そう言い愛賀はスマホで誰か連絡して呼ぶ。

3分後、色々な人達が星輪女学院に集まる。

愛賀「やぁやぁ、皆良く来てくれたね。紹介

しよう俺の【素晴らしきオムライスの会】の

メンバーさ。先ずは一人目、後8分後彼女に

別れ話を切り出される大学生。」

後8分後彼女に別れ話を切り出される男

「(-_-;)まずい!?……デートに遅刻する。

今度遅刻したら別れましょうって釘刺されてる

のに……」

「そんな人を呼びつけるな!?これで人質全員

無事に救出しても後味凄く悪いだろ!?星輪女

学院の生徒達が二人の仲を引き裂いたみたいで

気まずくなるだろ。」

加門「人は知らず知らずに恨みを抱かれる物だ。」

愛賀「オプションで暫く学院に通う人達を涙を

流しながら睨む大学生の姿が見られるよ。さて

2人目は両腕を複雑骨折したアームレスリング

チャンピオン!!わざわざ病院から来てくれた

んだ!?」

両腕を複雑骨折したアームレスリング

チャンピオン「(・∀・)vイエイ!?」

包帯を両腕に所狭しと巻いたダンディーな男性

「病院に戻して上げろ!?怪我した人を呼んで

もらって罪悪感が半端ないわ!?」

愛賀「彼は凄く強いんだ。両腕を複雑骨折してい

なかったら猛獣を瞬殺する実力の持ち主なんだよ。

複雑骨折していると、アサリの貝柱程度の

強ささ。」

「へぇ~~そりゃあホントに凄い~~って、

現在もれなく両腕複雑骨折してるよ!?

完治してないよ!?

加門「ならアサリの貝柱程度の強さだろ。」

両腕を複雑骨折したアームレスリング

チャンピオン「両腕が痛いデース。」

愛賀「三人目は、定年間近のハローワークの

職員さん。」

定年間近のハローワークの職員さん「孫の誕生日

プレゼントを予約しないといけないのです。」

「行かせてやれよ!?これで学院の人達助けても

何か切ないよチキショー!」

愛賀「4人目は、週刊雑誌の人気漫画の作者、」

週刊雑誌の人気漫画の作者「締め切りが明後日

までなのにアイデアが出ない!?」

赤のベレー帽を被る古き良き漫画家。

「仕事場に返してやれ!?」

愛賀「5人目は背筋が凄い人。」

背筋が凄い人「鍛えてます!!」

「うおっ、スゲッ!?って何で背筋が凄い人呼ん

だの?」

愛賀「6人目はホームレスのおじいさん。」

世捨て人の浮浪者「ホホホ。気にするなよ。

あれは半年前、とある大企業の連中に人体

実験の名目で捕まり、脳ミソ

の半分を奴らに取られた事が始まりじゃった。」

「ごめんね。こんな事に呼んじゃってさ。後、

三門市って仮面ライダーとか近界民関係無く闇

深いわ!?」

世捨て人の浮浪者「相棒の田中は、中古のカート

と合体させらて、のう~田中。」

相棒の田中「気にするなよ。中田の旦那。

一緒にこの糞ッタレな地獄の鬼や悪魔も逃げ出す

三門市を生き抜こうぜ。」

カートに両目と口がついた存在がポジティブに

答える。

愛賀「さぁ。人質を救出しようぜ!?」

ノリノリに答える愛賀に、

素晴らしきオムライスの会のメンバー達もノリ

ノリに答える。

「「おおーーう!?」」

「いや、無理!?この突っ込み満載のメンバー

での立ち回りが想像出来ない。」

迅「やれやれ、俺の出番か!?」

見知った声に一度は声の方向に注目する。

星の入ったフリスビー型の盾を持ち

サングラスを掛けたS級ボーダー隊員が姿を

現わす。

迅「待たせたな。諸君。素晴らしきオムライス

会の真打ち、ボーダー玉狛支部の実力派エリート

であり会員No.7このキャプテン・じ」

その時、真横から猛スピードで車が突っ込んで

行きキャプテン・じ をピンポイントに

轢いたのだった……轢き逃げである。

定年間近のハローワークの職員さん「

キャプテン・じーーー!!?」

慌てて加門以外が駆け寄る。

世捨て人の浮浪者「キャプテン・じ しっかりする

んじゃ、」

後8分後彼女に別れ話を切り出される男「

今すぐ近くの病院に運ぼう!?」

迅「やれやれ、盾を持ってこなかったら即死して

いたぜ。」

背筋が凄い人「キャプテン・じ 近くの病院。

ムキムキパラダイス病院に行こう!?」

迅「えっ?ちょっと、この怪我は流石に入院

案件だろ。後その病院、普通に何を治療して

貰うんだ?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

星輪女学院の体育館内では神様の力で外のやり

取りを全て生徒達に聞かせていた。妙な人達の

やり取りで不安な声もあったが、ボーダーの

実力派エリートの出現に一同安心するが、

その直後、車に跳ねられた音を聞いて更に

オムライスの会のメンバー達の慌てた様子を見て

事態は暗雲とかす。

愛賀《大変だ!?迅の迅がエライ事に!?》

《おいっ!?キャプテン。自分の自分が大変な

事になって白い泡を口から出す暇ないぞ!?》

背筋の凄い人《俺達が彼を病院に運ぶ。ムキムキ

パラダイス病院に任せてくれ。》

照屋「迅さんの迅さんって何の事でしょう?」

那須「ムキムキパラダイス病院……」

疑問をつきない謎ワードを残して足音が去る。

迅が病院に運ばれたんだろう……

暫くすると、

《警察もボーダーも足止め状態…………

俺達で彼女達を助けるしかない。》

真剣な雰囲気の声が聞こえ始めて

後8分後彼女に別れ話を切り出される男《

援護するよ。》

《ありがとう。……田中さんと中田さんは、》

世捨て人の浮浪者「ふん。老い先短い命に花道を

上げるのも人生の醍醐味じゃ。力を合わせよう。

若人達……》

加門《足手纏いはゴメンだ。》

愛賀《ボーダーの女性達にはお世話になってからな

~~此処等で俺の格好良い所を見せますか。》

中古のカート《燃えて来たぜ~~》

《…………この面子で、ホントに大丈夫

かな~~凄く不安だ。てかキャプテン。何しに

来たんだ?》

果たして甲斐馬隼人は星輪女学院を占領した

仮面ライダー達から皆を守れるか?そして

お客様に熱々の出来立てアマゾンズピザを

届けられるか?




まさかの前編後編!!


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第12話神様。熱々出来立て出来立てアマゾンズピザ後編ダァー!

暫く休載します。自分の書いたギャグ描写が全然面白くなくなるのと、楽しくなくなったので、でも暇見て書きます。YouTubeにある動画あはれ 名作くんは面白いです!!満を持して主人公の特典にサービス助っ人参戦。


世界一イカれた街 三門市にて、見た目はこの世で

最悪、味は最高のアマゾンズピザ屋の配達の

バイトをしている青年。甲斐馬 隼人。

彼のもう一つの姿。モンスターと言う名前の別の

存在として転生者達を狩る仕事が会った。

「校門前で、ウダウダしても仕方ない。ピザを

配達してここの生徒と教師達を馬鹿な奴らから

助けよう。」

我らのワーカーホリック。甲斐馬 隼人。最近

登場人物の藤丸さんと昼ご飯して会話したせい

で、ワールドトリガーの世界の自分の存在に

疑問を覚えた人。

加門「作戦も無しに突撃は馬鹿がやる事だ。」

元ビートライダーズ。チームバロンのリーダー

元オーバーロード、現在はボーダーA級部隊の

隊長。完璧万能手。……但し友達はいない

ボッチ。トリガーのレパートリーの少なさに

苛立ちを覚えている。

愛賀「この人数でも大した特技とかでカバーは

難しいぜ。皆ちょっと持ち物あるもん出せ。」

学生服の中にあるファンガイアスレイヤーを

皆の前に置き、ポケットに使える物を出す。

 

100年に一人の天才。元素晴らしき青空の会

の会員。現素晴らしきオムライスの会の会長。

見た目に似合わず隠し芸が多い。

 

後8分後彼女に別れ話切り出される男「紙やすり

があります。」

世捨て人の浮浪者「爆竹を巻いた不死身の鳩が

あるぞ。」

中古のカート「廃品回収業者に渡す予定ゴミと

ゴミ箱から回収した今日の昼ご飯。腐った

玉ネギだ。」

 

 

愛賀「三人は待機しろ。後君、彼女との

デートに何で紙やすりを持って行くんだ?何に

使う気だ?何を擦るつもりだ?」

 

この役に立つ……絶対に役に立たないと確信出来るゴミ

から目を背けて、

「ラチが明かない!?多数決で決めよう

強硬突破は無理なら各個撃破に切り替えるの

賛成な人は手を挙げて。」

俺は右手を挙げてそれに続き加門と中田と

田中は手を挙げる。

「……仮面ライダーは全員武器を持っている。

……それ奪うか。」

現実的な答えを言う。

愛賀「人質は無視するのか?」

加門「お前達は校舎を通り人質達を助けろ。

屋上のは俺がバロンで囮になる。」

戦極ドライバーを腰にセットしてロックシードの

錠前を起動させる

「それは!?」

甲斐馬 隼人は驚く!!加門がポケットから取り

出したそれは、仮面ライダー鎧武のライバルの

ロックシード。

【バナナアームズ!?】

加門「変身!?」

ベルトにロックシードをセットしてカッティング

ブレードでロックシードをカットする

空からメタリックなバナナが降ってきて

加門は頭にキャッチ。そしてメタリックなバナナ

は変形してバナナの騎士が高らかに姿を現す。

西洋のラッパが高らかに鳴り、

【ナイト オブ スピアー!!】

仮面ライダーバロンに変身完了する。

「あんたが仮面ライダーバロンだったのか!?」

ヘルヘイムの森の動画を見てないのか酷く驚く

ピザ屋に呆れる戒斗。

仮面ライダーバロン「お前……」

「イカンイカン。こっからは、時間との

勝負だ。コードネームはバナナは戒斗。」

気持ちを切り替えて動く甲斐馬。

仮面ライダーバロン「!?貴様、後で色々と

聞くぞひょっと男マン。」

そう言うと仮面ライダーバロンは屋上まで跳び、

屋上にいる仮面ライダーナックルとグリドンと

間に立つ。戦闘を開始する!?

転生者2「お前も転生者か!?」

仮面ライダーナックルが襲いかかるが、素早く

その攻撃をカウンターで返して、

仮面ライダーバロン「ザックでもない奴がソレを

使うな!?目障りだ!?」

バナナの皮を向いたように見える伸縮機能付き槍

バナスピアーで刺突する!!

回し蹴りをしてグリドンを蹴散らしてナックルと

対峙する。

仮面ライダーバロン「かかって来い!?」

敵を離れた位置からバナスピアーで穿つ!!

転生者4「ぎゃああああ!!」

火花が血の如く舞う!!

転生者2「このバナナが!!」

仮面ライダーバロン「行くぞ!?」

屋上で激しく火花と火花が飛ぶ中、

愛賀「俺は?」

「あんたはツッパリ三世だ。」

一瞬、愛賀の表情が強張るが直ぐに戻り

愛賀「……何その名前?もっと格好良いのが

良い!?」

「とっとと行くぞ!?」

ボロを沢山と口に出しながらも、

俺達は……校門を華麗にジャンプして着地。

ヒャッハー×3「兄貴達に続け!?

ヒャッハー!!」

……俺達の後ろに着いてくる世紀末のモヒカン

三人衆。上半身裸に革のベストを着用して刺付き

肩パッドを装備した男達を見て、

「いやっ!?どなたですか?何処の無法者だ!?

途中で立ち止まりモヒカン三人衆を2度見する

ひょっと男マン!!

ヒャッハー「俺達はチームバロンの臨時隊員だ!?」

「戒斗!!お前は世紀末覇者にでもなるつもり

か!!この世紀末とは程遠い現代で!?」

ユワーショック!!

仮面ライダーバロン「だから臨時隊員だ。暫く

したらこっちから解散させる!!」

愛賀「成る程~~でこのモヒカンズの強さは?」

仮面ライダーバロン「勿論、A級レベルだ。」

間髪入れずに答える戒斗!!

てかこいつらがA級のボーダー隊員の事実に驚きだよ!!えええっ??二宮さん達より上なの!!

こんなのが!!

ボーダーの上層部は何故注意しない!!

こんな無法者達ワールドトリガーに出てないだろ!!

世界観を考えろよ!!

ヒャッハー1「俺達がボーダーのトップになった

暁には手始めにボーダー本部含め全支部の職員

達全員ノースリーブにして自由にするぜ!?

そしてっ!?」

しかも何かヤバい事考えているぜ!?

 

ヒャッハー2「ボーダー隊員や職員達のブロマイド写真カード付きのお菓子を駄菓子屋や全国の

スーパーマーケットに発売して……」

うん???

ヒャッハー3「その収益で得たお金を恵まれない児童施設や孤児院に寄付するぜ!!ヒャッハー」

「良い人だ!!この人達、見た目と違って滅茶苦茶良い人だ!?」

そしてワールドトリガーの隊員や職員のカード付きのお菓子は俺も欲しい!!!!

ヒャッハー1「季節限定やプレミアムなラッキー

カードも勿論ある!!」

ヒャッハー2「そしてカードを40枚集めて

プレイヤー同士でカードゲームをするぜ!?

どうだ!?恐ろしいだろ~~!!」

遊☆戯☆王!?…………なんて恐ろしい奴らだ。

レアカードの奪い合いで友情を崩壊させる

ヒャッハー1「ヨロシク!!」

ジャックナイフを舌舐めずりする。

ボーダーのモヒカン達!!

仮にそのカードにランクがあるなら、ボーダー

と同じS級、A級、B級、C級だろうな。

開発室のエンジニア達や通信関係のオペレーター

達はどのランクに入るかわからないが!!

滅茶苦茶そのカード欲しい!!

イケメンだの美少女のボーダー隊員達は人気

でるのは確定として、逆に人気のないボーダー

の奴が気になるぜ!!

ヒャッハー2「このジャックナイフ型の飴を

ボーダーで販売してやがるぜ!?ヒャッハー

!!」

 

…………馬鹿らしい。

俺は仕事用の靴のまま廊下を走る。

愛賀「来客用スリッパに履かないのか?」

律儀に靴を履き替えている愛賀。

「時間が惜しい!!」

愛賀「モヒカンズ。撹乱を頼む。」

ヒャッハー1「ヒャッハー!!廊下は走る

なよ。」

ヒャッハー3「ここの生徒に迷惑掛けるなよ

。」

愛賀「ヒャッハー!?待ってよ。ひょっと男

マン。」

体育館の通路を探して最短距離で走る甲斐馬

愛賀「せっかちだな。もっと余裕を持てよ。」

後ろから聞こえる声に耳を傾けながら、

「っち、」

転生者3「死ね~~!!」

アーマードライダー黒影の死角から不意討ちの

攻撃をすんでに回避する。

「二人がかりで倒すぞ!?」

愛賀「頑張れ~~ひょっと男マン!?」

「ちょっとは手伝えよ!?」

二人の位置から離れた所で応援するツッパリ三世

素早くアーマードライダー黒影の槍 影松が、

俺に迫る!

「この野郎!?」

その連続攻撃を何とか避ける!?

(黒影はスペック的にそんなに高くない。普段

なら問題ないが、他の奴がいる前で特典の能力

はおいそれと使えない!?)

食らった瞬間感電するやら燃えるやら凍る等なく

斬る槍では無く刺す事に特化しているお陰か、

致命の攻撃は避けているが、決定打を封じられて

いる!?

(相手も長槍を持った戦いが得意ではない

ようだ。)

中距離の長物を振るのに力を入れているせいで、

疲れ始めている

転生者3「この野郎!?」

(動きに隙が生まれた!?今だ!?)

大振りで振る影松の先端が隼人の頬を過りかすり

傷を作りながら、相手の懐に入る。

転生者3「なっ!?」

「寄越せ!?」

(…………ボーダーの皆には好きな物がある…)

黒影の両手を素早く払い相手の槍を間髪入れず

奪い取り黒影の走り去る

(……藤丸さん。貴方は曇りない笑顔で自分の

好きな物を言えた……きっと他のボーダーの

皆それぞれも悩む事なく自分の好きな物を

言えるだろ……)

転生者3「俺の槍を返しやがれ!?」

走り去る隼人の後を追おうとする黒影。

しかし無防備の背中に銀の蛇腹剣が直撃する。

転生者3「痛っ!!」

痛みで後ろを振り返えると、

愛賀「アイツのピザ配達の仕事の邪魔するな。」

携帯武器のファンガイアスレイヤーを持って

愛賀が挑む。

(…………俺には……)

(…………好きな物が無い……空っぽなんだ。)

【ウィーーーンウィーーーンウィーーーン】

甲斐馬は気付く事ないが、窓ガラスに映るもう

一人の自分が、黒い龍の仮面ライダーの姿に

変わる……そして本人が気付く事なく現実世界

にソイツは現れた……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数千回に一回、鏡に割れる瞬間に伝わる喪われた

鏡の中の世界から……もう一人の狩り人が現実

世界に現れる。

 

これは2000年代にこの三門市に噂された

もう一人の自分。そのもう一人は自分の代わりに

自分の願いを叶えてくれると言う…………

星輪女学院の鏡と言う鏡から映る黒い東洋龍…

鏡像の甲斐馬隼人「変身……」

黒い龍の紋章が書かれたカードケースを

Vバックルにセットする。

【キィーーーンキィーーーンキィーーーン】

黒い龍の仮面ライダー……その名は……

仮面ライダーリュウガ。

漆黒の龍騎士は、転生者を探す……彼の望みを

叶える為、本当の彼の願いを叶える為、

空に暗雲が立ち込める。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

体育館の扉を勢い良く蹴り飛ばして隼人は、

間髪入れずに言う!!

生徒達は安堵する……助けが来たと……

「毎度ありがとうございます。アマゾンズピザ

です。サインか判子をお願いします!!」

そして生徒達はズッコケる。

照屋「こんな所までピザ配達する精神を持ってる

なんて凄い……」

仮面ライダーが怖くないのか?とボーダーに所属

する女性隊員は疑問に覚える。

理事長「こっちだ。ひょっと男マン!?」

教頭「ピザプリーズ。」

那須「理事長……」

感心するか呆れるか微妙に反応が困る。

隼人は最短距離で走る。

(後5分で代金がタダになってしまう!!)

影松を持って理事長達がいる講堂に走る。

 

転生者1「直行で送ってやるよ!?あの世にな

!?ピザ屋!!」

ドリアンアームズのアーマードライダーブラーボ

が隼人に襲い来る!?

影松で相手の奇襲を受け流して、逆にカウンター

ブラーボに食らわせる隼人。

転生者1「ぐっ、」

小南(死角からの奇襲を受け流してからの

カウンター……動きに一切の無駄が無い……

あのひょっと男。滅茶苦茶戦い慣れている…)

この女学院では《いちオペレーター》とネコを

被る小南から見ても敵の武器の長物の特性を

使いこなすピザ屋に驚く!!

「そのアーマードライダーはオカマのパティシエしか

使いこなせないぜ。」

 

敵の攻撃を防ぎながら、隼人は近くにいた柿崎隊

の照屋さんに向かってピザ用の保温バックを彼女

の両手に手渡す。

照屋「えっ?」きょとんとする照屋さん。

「コイツの相手しているから、ちょっと理事長

達に届けて下さい!!」

 

照屋「あっ、はい!?」

全速力で理事長達がいる講堂に走る照屋さん。

転生者1「勝手に動くな!ボーダー!?うごっ

!」

「お前の相手は俺だろ!!」

照屋「配達完了しました!?」

講堂に無事ピザを届けた彼女の声が聞こえて、

「ありがとうございました。またのご利用を

お待ちしておりマス!!」

二本の鋸剣ドリノコを捌き連続攻撃で、

ブラーボを圧倒する隼人。

木虎、小南、那須、照屋「強い……あのひょっと

男……」

ボーダーに所属して日々近界民と戦う彼女達

から見ても……異次元の強さを見せていた。

転生者1「ちっ!こんな筈では、」

悪態を着く転生者に対して、ひょっと男マンは、

追撃をしようするが、

転生者1「潮時か……」

【ドリアンオーレ】

「ヤバっ!!」

咄嗟にその機械音声に影松を捨てて、

「全員伏せろ!!」

力の限り叫ぶ!!

転生者1「もう遅い!!」

2本のドリノコからドリアン型のエネルギー弾

放つ!!

「うわぁあああああああ!!」

生徒達は一斉に伏せたからエネルギー弾は

直撃は外れたが、俺は余波で体育館の壁に叩き

付けられて気を失う……

気を失う前に、

玉狛支部の小南さんが、必死な顔でこっちに

駆け寄る姿を見るが、俺はそこで意識を手放す

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ピザ屋がピザを配達完了と同時刻……

屋上、

転生者4「辞めて、痛い!助け、ぐへっ、

ごはっ!?」

連続刺突攻撃を防ぐ事出来ずグリドンの転生者は

まともに攻撃出来ずグロッキー状態になる。

転生者2「俺ら二人がかりなのにコイツ強ええ

!?ぎゃあ!?」

ナックルの連続攻撃をバナスピアーを盾に代わり

にして顔面を殴られる!!更にバナスピアーに

急所を的確に殴打されて二人共薙ぎ払われる。

仮面ライダーバロン「大した覚悟も信念も無い

貴様らに負ける俺ではない!!」

確かな信念を持ってバロンの特典を使う戒斗!?

逆に劣勢なる転生者達。

仮面ライダーバロン「これで終わりだ!?」

カッティングブレードでバナナロックシードを

カットして

【バナナスカッシュ!!】

槍にバナナのオーラを纏わせバナスピアーで

斬り裂く!?

転生者4「ほぎゃっ!!」

転生者2「何だ!?これっ出られねぇ!?」

斬りつけた相手をバナナのオーラで閉じ込めて

仮面ライダーバロン「弱い奴は目障りだ!!」

二人の転生者の攻撃を連続で防ぎ相手を圧倒し、

バナスピアーで仮面ライダーナックルとグリドン

を火花を撒き散らして戦闘不能にする!!

スピアビクトリーでトドメを刺す!!

倒れた転生者達を放り次の相手を探そうと動こう

とする時、

仮面ライダーバロン「うん!?くっ!?」

突如飛来する弾丸をバナスピアーで防ぐ。

弾丸を防ぎ、撃ってきた奴の姿を見る。

転生者5「やるな。あんた。」

仮面ライダーギャレンがバロンに迫る。

仮面ライダーバロン「探す手間が省けた。」

仮面ライダーギャレンは倒れている二人の方を

軽く見てでは

転生者5「その二人。ネットで探して今回の

計画の下見に参加させたのに……つまらない

事してくれるね。お兄さん……」

仮面ライダーバロン「計画の下見だと?」

何やら意味深の単語を聞くバロン。

転生者5「まっ、実力はあるみたいだけど、

ねぇ、お兄さん。あんたもこの世界を変えたいと

思わない?」

仮面ライダーバロン「どういう事だ。」

転生者5「今、色々とお兄さんみたいな強い奴を

人知れず集めているんだ。この下らない世界を

変えるのに僕らには力がある。だけど僕らだけじゃ

世界は変わらない……」

転生者5「だから皆に僕らに似た力を配るんだよ。

それだけで世界は大きく変わる……」

楽しそうに話す転生者に対して

仮面ライダーバロンは無言で槍を向ける。

仮面ライダーバロン「……俺の邪魔をする奴は

全て倒す。それだけだ。」

転生者5「しゃあない。…………」

仮面ライダーギャレンは自前の銃からカードを

一枚取り出し銃に読み込ませる。

《バレットアルマジロ》

【バレット】

機械音声が屋上に鳴る。

ギャレンの銃から連続の弾丸が飛ぶ。

仮面ライダーバロン「!!」

接近しよう迫るバロンだか銃撃に阻まれる。

転生者5「あんたのアドバンテージはその槍で

の攻撃だろ。このまま、嵌め殺して上げるよ。

お兄さん。」

《アッパーフロッグ》

【アッパー】

機械音声が再び聞こえてバロンに接近して

ギャレンはアッパーカットを決める!?

仮面ライダーバロン「ぐおっ!?」

加門(コイツ!?わざと遠距離専門と口に出して

接近しないと思いこませてからの近距離攻撃…

…使いこなしている。自分の特典を……)

屋上の柵に叩き付けられて、

バロンはマンゴーアームズを起動させる。

【マンゴーアームズ!!】

バナナと交換してカッティングブレードで

マンゴーをカットする。

【ファイト オブ ハンマー!!】

マンゴーパニッシャーを装備して、

転生者5「へぇ、別の姿にもなれるんだソレ。」

ギャレンもカードを2枚取り出して、読み込ませる

【バレット】

【ファイヤー】

加門(さっきのとは違う!!だが!?)

転生者5「おらっ!!」

さっきの銃弾に炎を纏わせてバロンを攻撃するが、

マンゴーアームズはバナナアームズより防御力が

上がっている為、無傷でギャレンに接近する。

マンゴーパニッシャーでギャレンの銃を叩き

落として、

転生者5「ちっ!?」

銃を拾う前に、バロンの一撃は早い!!

仮面ライダーバロン「特典は使いこなしているが、

実戦経験はそんなにないようだな。」

フルスイングでギャレンを吹き飛ばす!!

転生者5「ぐっ!!」

壁に叩きつけられてダメージを負う転生者!

だが諦めずギャレンラウザーを拾い!!

【ドロップ】

【ファイヤー】

【ジェミニ】

【バーニングディバイド】

ギャレンの必殺コンボを決めようと構える

転生者5「行くよ!!」

本気の構えをして高く跳ぶ!!

仮面ライダーバロン「来い!?」

【マンゴースカッシュ】

【ウィーンウィーンウィーンウィーン】

屋上に……星輪女学院全体に聞こえる音。

【アドベント】

こもった機械音声が屋上に鳴る。

転生者5「何だ!?ひっ、」

仮面ライダーバロン「インベス?」

ドラグブラッカー「ギャオオオオン!!!!」

黒いメタリックな東洋龍がギャレンの真横から

出現して腹に噛み付かれ、火花が飛び散る

ギャレンを捕まえたまま校庭に引き摺る黒の

東洋龍。土まみれになりながらギャレンの装甲

がボロボロに凹む姿を屋上から見るバロン。

転生者5「僕はこんなとこで終わる奴じゃ、

ぎゃあああああああああ!!」

仮面の右側が割れて、素顔を見せる転生者は

黒い東洋龍によって上半身と下半身を食い

千切られる。

人体の中身を星輪女学院の校庭に撒き散らして

……仮面ライダーギャレンは死ぬ。

 

仮面ライダーバロン「新手か!?」

身構えるバロン。だが黒い東洋龍は、バロンを

無視して体育館の方に向かう。

仮面ライダーバロン「不味い!!」

その後を追うバロン。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM 仮面ライダーリュウガ 〕

外の太陽が雲に隠れ、暗雲が立ち込める中

 

小南「大丈夫ですか!?」

必死に気絶した隼人を揺さぶる小南。

転生者1「形勢逆転だな。ピザ屋。」

トドメを刺す為ゆっくりと近付く転生者。

小南は転生者と気絶したひょっと男の仮面を

交互に見て…………覚悟を決める。

小南(……仕方ない……この人は見ず知らずの

私達の為に身体張って助けに来てくれたんだ。

…………人の命には変えられないでしょ。

小南 桐絵!!)

懐にしまっているトリガーを起動しようする。

その時、

ボーダーは愚か、この学院にいる全ての者が

感じる得体の知れない気配を一斉に感じる

【カン…カン…カン…カン…カン…カン…カン…】

足音だ。その足音はゆっくりとこっちに近付いて

来る。

小南はトリガーを起動する事を忘れ足音の方向を

凝視する。

体育館の扉からソレは姿を表した。

黒い仮面ライダーだ。

頭から足の爪先まで黒い甲冑を身に纏ったソレ

の左腕に黒い龍を模した籠手のような物を装備

しており、特徴的な頭部は剣道部が付ける面の

ようにも見えた。

暗雲の空にソレはこれまで記憶にあるどの仮面

ライダーよりも邪悪な仮面ライダーに見えた。

今までの仮面ライダーはボーダーや三門市を

騒がす愉快犯やチンピラやゴロツキのイメージ

があった……見た瞬間に感じる!?

今まで見たどんな奴らも目じゃない!!コレは

…………ホンモノだ!!

 

ブラーボの姿を確認し獲物を見つけて喜びに

打ち震える黒い仮面ライダーの黒い剣道の面に

似たバイザーから赤く吊り上がった両目が

発光する。

仮面ライダーリュウガ「…………」

転生者1「何だ?お前は……」

転生者も仮面ライダーが来た事に驚いているが、

無言のソレは、

右手を無言で差し出す!!まるで見せつける

ように……血塗れのソレを……

私も見て……思考が停止した。

転生者1「てめぇ!!」

生徒「きゃあああああああああああああああ!」

誰の悲鳴が体育館に響き、一つの悲鳴が、伝染

して星輪女学院の一部を除き、悲鳴の

オーケストラが生まれる。

ソレは人の生首で私達は知らないがアーマード

ライダー黒影の変身者の生首だ。無理やり引き

千切られたようで、

恐怖に包まれた表情を虚空の両目と共に皆に

見せつける。

【グシャグシャ!!】

林檎や果物を潰すように黒い仮面ライダーは

人の生首を簡単に握り潰した。

体育館に赤い血が流れ落ちる……

そして、無言でドリアンの仮面ライダーに攻撃

して来る。

2本の鋸剣を振り降ろすが、その前に、両腕を

掴まれて、ドリアンの仮面ライダーは相手の握力

に負けて得物を両手から離してしまう。

素手になるもドリアン仮面ライダーは攻撃を

するが全て捌かれて逆に、黒い仮面ライダーの

猛攻を回避も防御も出来ず

無言で無駄も無く黒い仮面ライダーは速く強い

連続パンチをドリアンの仮面ライダーに浴びせ

更に連続回し蹴りで頭部を攻撃、無言のアッパー

カットで怯み仰け反るドリアン仮面ライダー。

転生者1「何だよ!!お前は!?何なんだよ!」

恐怖の悲鳴を上げる仮面ライダーブラーボを無視

して、

ベルトのカードケースから一枚のカードを取り

出し、

左腕の黒い龍を模した籠手にセットする。

【ファイナルベント】

こもった機械音声が体育館に響き、

黒い仮面ライダーの周り円を描くように黒い

メタリック東洋龍が現れる。

 

黒い仮面ライダーの身体は重力を無視した用に

身体をゆっくりと宙に浮かび、飛び蹴りの構え

た直後に黒い東洋龍の口から黒い火炎を吐く!!

転生者1「ぎゃああああああああ!!何だコレ!

動けない!!」

炎をまともに直撃して下半身が石化したかのよう

にその場で動かなくなり、黒い仮面ライダー

からは逃げられない!!

邪悪な業火炎をその身に纏った黒い仮面ライダー

は凄まじい勢いで対象にキックを命中させる!!

転生者1「お母ちゃ~~ん!!!!」

黒い爆炎で転生者は物言わぬ骸となる。

木虎(炎で相手の身動きを封じて回避も防御も

出来ないようにしてからの急降下からのキック

!!確実に……相手を殺す為に特化した能力を

持っているの……)

無言で黒い仮面ライダーは来た道を戻り、星輪女

学院の前から姿を消す。

慌てた様子で愛賀とモヒカン三人衆と

仮面ライダーバロンが体育館に入る!?

愛賀「皆!?怪我はないか?…………ひょっと男

!!」

ヒャッハー1「生きてるか!?おい!?しっかり

しろ!?」

仮面ライダーバロン「あのドラゴンは何処に行った

!?……!!」

バロンはドラグブラッカーを追いかけて行ったが

、そこで動かない骸と化した転生者を見つける。

バロンは小南達の方を見て、

バロン「お前達が仮面ライダーを倒したのか?」

小南は首を無言で左右に振り、

小南「黒い仮面ライダーが……」

バロン「黒い仮面ライダー?」

愛賀「……そんなの居たか?」

愛賀は隼人を向かわせた後、奮戦空しくも黒影に

気絶させられて気がついた時には黒影の姿が無く

隼人達の後を慌てて追ったのだ。

「ぐはっ」

ひょっと男は意識を回復させて辺りを見回す。

「あのドリアンの仮面ライダーは!?」

バロン「あれを見ろ……」

 

バロンは死体となった転生者達を見て驚く

「戒斗が倒したのか!?」

バロンは変身を解除して、

加門「その様子だとお前が殺した訳ではなさ

そうだ……」

(人の死体を見ても動揺しない……このひょっと

男。)

加門「警察もそろそろ来るか……ずらかるぞ

お前ら、」

サイレンが聞こえ始めて……

愛賀「……おう!兄貴!?」

モヒカン三人衆「ヒャッハー!!ずらかる

ぜぇ!」

嵐のように去る一同の中、ひょっと男は、

照屋からピザの代金を貰い、

照屋「貴方は何者?」

身のこなし、立ち回り、普通の人とは違う

ソレに女学院の生徒達は興味を持つ。

「…………何者でもない。今君達の目の前に

あるのが俺の今の素顔だ。」

ピザ配達保温バックを持ち、

「……只のひょっと男のお面を付けたピザ屋

の配達のアルバイトだ。」

 

そう彼は言いこの場を去る……

警察が到着する直前、転生者達の死体と特典

は神様によって回収されて、痕跡も記録も綺麗

に全て消えるのだ。

まるで始めから何もなかったみたいに……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

隼人の木造アパートの隼人の部屋にて

「…………」

隼人はブラーボを倒した謎の存在を警戒していた

「誰が、奴を倒したんだ……」

得体の知れない恐怖を隼人は感じる。

 



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第13話神様。今日は何時もと変わらない普通の日常です。

あはれ!名作くん達の参戦。

甲斐馬 隼人の好きな物は本当は仮面ライダー。
だけどこの世界だと仮面ライダーは最低な物として扱われているのと番組が存在しないから、現在好きな物は存在しない……名作くん達が、三雲君に見せた反応は本当は甲斐馬がしたい反応だが、自分が漫画やアニメの世界に転生した為に線引きをしているのだ。隠れオタク。
会ってもいないワールドトリガーのキャラクターのプロフィールや好きな物を知って罪悪感を募らせている。
仮面ライダーリュウガが現れたのも19年に及ぶ心の中で目を背けていた自分の願いが溢れ出た為……


やぁ。皆。モンスターだよ。最近仮面ライダーの姿が記録されているんだ。

主に仮面ライダーバロンと仮面ライダーイクサの二人だけどね。今まで俺が倒して来た連中と違ってあの二人の仮面ライダーの片方の正体はわかった。加門一騎。

公式サイトにも載っているA級の部隊の隊長だ。俺は彼の事を知らない。

ワールドトリガーについて知っているのは、作者の解説とかモテるボーダー隊員ランキングとか色々だが結局、

俺は彼ら彼女らを漫画のキャラクターとしてしか見て

いない。

それが……自分でもわかっているが、真剣にこの現実世界と向き合いもしない俺は……なんて醜いんだ……

今日は日曜日。世間が休みでも俺はバイトをする。

アマゾンズピザ屋の配達のバイトを……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

松田名作「やぁ皆、僕の名前は松田名作。立派な名作になる為に今日も頑張っ……何か知らない場所にいる!!ここ何処!?」

青いオーバーオールを着用した少年が三門市のとある番地に叫ぶ!?

ボルト「ヒョッホイまんねん!!」

ノキオ「フォオ~~知らない街だ!?」

緑色の二足歩行して喋る亀と段ボールを纏った黄色い髪の色をして赤い三角帽子を被っている少年が

テンション高く喜びを上げる!!

松田名作「ストップ!!テンション高い!!周りの人が注目しているじゃないか!?」

ボルトを凝視する三門市の市民達……

ノキオ「ふっ、何処に行っても美しい俺は皆の注目の的さ。そう。それがこの美しいロボのノキオ!!」

決めポーズと共に自分に酔うノキオ。

松田名作「いや、皆、どう見てもボルトに注目している

だろ。後ノキオは人間だろ!」

ボルト「……どうして、俺を珍獣みたいに見るまんねん。…………そうか!!今日は浦島太郎にあやかり、

釣り人の格好をしてるからまんねん!!」

ボルトはいぶかしむ。

松田名作「亀がムキムキで二足歩行して喋るのが、

おかしいんだよ!?てか、僕らの竜宮町でもおかしい

けどさ。」

名作(思い出したぞ。僕らは、また勝手に僕の家に遊びに来たむすびとスウィーツ達を集めた五人で…)

ここに来た経緯を頭の中で思い出そうとすると

ボルト「名作の家にある気持ち悪いヤツ(ワープゲート

)で此処に来たまんねん。」

松田名作「それ僕の台詞!!後、人の頭の中の会話を

覗かない!!後……」

ボルト「どうしたまんねん?」

松田名作「僕ら何か絵柄変わってない?」

ボルト「何言っているまんねん?」

ノキオ「何時も通りの美しい俺だろ。嫉妬は良くないぜ。」

松田名作「嫌、何時は丸っこい絵柄なのに……何か、

別の人が書いた感じになってるよ。」

ボルト「何言ってるまんねん。作画監督は……変わっているまんねん!!」驚愕な表情をするボルト!!

ノキオ「誰だ!!俺の知らないヤツだ。でもこの人が書いた俺も美しい……」まんざらでもない反応をするノキオ。

松田名作「自画自賛すな。……これからどうする?」

ノキオ「取り敢えず、ここはイセカイ王国でもないから

情報収集したスウィーツとムスビと合流しようぜ。」

松田名作「あぁ。二人共に別行動してたのか?目印は

この街の中心にあるあの白い四角い城みたいなヤツだね

。さっそくレッツゴー!!」

ボーダー本部の方を見て、

ノキオ「さぁ。いくぞ!!」

 

 

 

一方その頃、別の場所で、とある大学にて

 

加古「ごめんなさいね。私の部隊はイニシャルがKの人

じゃないと駄目なの!?」

ピンク桃の被り物をしたピンクの和服の少年が満面な

笑みで、

スウィーツ「ももも。問題ありません。僕の名前は、

御尻川スウィーツと言います。イニシャルはOです。

加古「全然大丈夫じゃないわね。後あなた空気読めない

でしょ。」笑顔で言う加古隊長。

スウィーツ「ももも。好きな食べ物は黍団子とカレーと

シュークリームと蜂蜜デスから!?」

加古「あら。炒飯は?」

スウィーツ「炒飯?何ソレ?」

きょとんとするスウィーツ。その表情を見て優しい顔つきになる加古さん。

加古「あら知らないの。丁度良いわ。さっきスーパーに

買い物で沢山買ったから貴方も知らない料理を知るチャンスよ。」

完全な善意である。

スウィーツ「炒飯って回らない寿司より美味しいんですか?」

加古「勿論。」

スウィーツ「取り敢えず、友達の証として黍団子と5万5000円で足りるかな?」

サクッとお金を出すスウィーツ。

加古「あら、ありがとう。でも友達になるのにお金はいらないわ。部隊は入れさせて上げないけど、美味しい炒飯を沢山ご馳走するわ。」

完全な善意二回目。

スウィーツ「頂きます!!」

加古「ところで、黍団子にピンクの桃の被り物…

貴方は桃太郎にゆかりのある人なの?」

スウィーツ「憧れてこの格好をしてます!!」

スウィーツが加古炒飯と遭遇する一時間前……

 

更に別の場所では……

むすび「皆、何で僕を二度見するのかな~~」

むすびはこの街が何処なのか街を歩きながら、調べているが、道行く人に驚かれている事に気になるのだった。

雨取「あの。おにぎりさん?」

むすび「ムッキー!!僕はおむすびです!!」

後ろから声を掛けられたむすびは振り返ると、

座敷わらしみたいな女の子に遭遇する。

雨取「ごめんなさい。むすび……さん。」

むすび(?この子。何処かで見た事ある。)

彼女の姿を見た時、むすびは何か重要な事を思い出

そうとするが、

雨取は口元から涎をたらして、むすびに近付く。

むすび「では失礼します!!」

むすびは走る。全速力で!!

雨取「ニガサナイ!!」

エヴァンゲリオン初号機の顔つきになった雨取は

全速力でむすびを追いかける!!

むすび「おむすび食いだ!!」

慌てて後ろを振り返ると、涎を口から止めと無く

飛ばして走る雨取を見て……

雨取「アハハハハハマッテ~~おむすびサン~~私トオ話ヲシヨウ~~~~」

世界陸上選手顔負けのスピードで走る雨取に、

むすびは、自らの三角形の身体を利用して、

スポーツカーの速度を出して三門市を爆走する。

 

むすび「間違いない!!この世界は!!この世界は……!!」

確信を持ってむすびは走る!!仲間達と合流する為に

雨取「捕~~マエタ……」

 

 

 

名作「三門?あっミカドか?…………ここの地名かな

。」

ノキオ、ボルト「うん?」

二人は足を止めて空を見る。

名作「どうしたの?ノキオ。」

ノキオ「ボルトも感じたか?」

ボルト「あぁ。間違いない……」

ノキオ、ボルト「むすびの小宇宙が空に帰った……

」車田泣きをする二人。

段ボール聖衣おにぎり座 のむすび、

獣のようにむすびの身体を生きたまま食べる彼女。

雨取「美味シ~~イ!!!!」

満面の白米を口に含み幸せな表情を見せるのだった……

 

三人は無言で歩くと、

その時、近くの電気屋のテレビに嵐山隊のボーダーの

宣伝CMが流れ始める。

バムスターやモールモッド達を鮮やかに倒す嵐山隊メンバーを見て……

ノキオ、ボルト「ワートリ(だ)まんねん!!」

名作「びっくりした!!」

突然テンション高くなる二人。

 

松田名作「突然、往来でテンション高くすな!」

ノキオ「違うぜ。名作。この世界についてわかったんだよ。どうやら俺達、名作の家にある気持ち悪いヤツで、

ワールドトリガーの世界に来ちまったらしい。」

名作「えっ!?何それ?」

ボルト「知らないのかまんねん。ジャンプに名作の一つワールドトリガーを!!」

ノキオ「三雲修つぅ。ボーダー1弱い眼鏡が、異次元から来訪者の空閑ユウマと出会って、負けて、負けて、倒れて、病院に入院したりして涙あり感動ありのSF漫画の名作だ!!」

名作「説明ヘタだな。」

ノキオ「そもそもワールドトリガーを知らないなんて

名作の方が失礼だろ。」

 

「すいません。ピザをお届けに上がりました。」

諏訪「おう!サンキュー。」

近くでピザ屋のバイクを見て……

【ぐぅ~~】

ボルト「名作。お腹が減ったまんねん。」

名作「嫌、僕じゃないよ。ノキオだろ。」

ノキオ「はっ!?俺はロボだし、腹減らないし、

それに俺が腹減っても人間の食事なんか受け付けない

し、オイルがぶ飲みするし!!」

名作「早口止めろ。でも少し小腹が空いたな。

むすびとスウィーツを探して何処かのファミレスで何か

食べようか?」

 

むすび「探しましたよ!!」

スウィーツ「探したよ!!」

名作「うわっ!!びっくりした!!」

むすび「僕らが大変な目に合っているのに、呑気に昼御飯のお話しですか!?」キレ気味のむすび。

ノキオ「何があった?身体が滅茶苦茶小さくなっている

じゃんか。」

むすび「恐怖の大魔王から逃げる為、身体の殆どを犠牲にしました。」

スウィーツ「滅茶苦茶美味しい炒飯をご馳走になったから皆もおいでよ。」満面な笑みのスウィーツ。

ノキオ「それ何処の中華料理店のだ?」

スウィーツ「ボーダーの加古隊の隊長さんが、作ってくれた手作り料理だよ!!」

満面の笑み。

ボルト、むすび、ノキオ「何故生きている!!スウィーツ。」

スウィーツ「えっ!?」

驚愕な表情のオンパレードをする4人。

名作「ハハハ。炒飯で大袈裟過ぎだよ。」

ノキオ「お前はワールドトリガーを知らないからそんな

楽観的な事を言えるんだよ。」

ボルト「ボーダー本部所属、A級加古隊の加古隊長の炒飯は料理なんておこがましい程の破壊兵器!!」

むすび「ベテランボーダー隊長や隊員達を生と死の間に何度も行かせる危険な物なんですよ!!」

スウィーツ「何だって~~」

名作「嫌、知らないで食べたんかい!!」

スウィーツ「フォアグラと匹敵するくらい美味しかった

んだけどな。」

名作「比べる対象が高いよ。」

近くで爆発が起きる!!

松田名作「何だ!?」

ボルト「行って見るまんねん!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生者「ボーダー共!!出て来い!!俺様が遊んで殺るぜ!!」

むすび、ノキオ、スウィーツ、ボルト「仮面ライダーだと~~~~」

仮面ライダーデモンズの特典を貰った転生者が、

我が物顔で、建物を破壊して回る。

名作「あれ?何か特撮のヒーローぽいのがいるけど

あれもワールドトリガーの?」

ノキオ「違うわい!!仮面ライダーリバイスの

だよ!!」

ボルト「どうなってんじゃい!!」

スウィーツ「世界観が滅茶苦茶だぁ!!」

むすび「それデメリット凄いヤツだぞ!!」

名作「そうなの。……皆詳しいな~~後ボルト口癖のまんねんが抜けているよ。」

 

三雲「君達。ここは危険だ!?こっち来て!!」

眼鏡を掛けた少年が僕らに駆け寄り、

ノキオ、ボルト、スウィーツ、むすび「三雲だ~~」

テンションを上げて滅茶苦茶喜ぶ四人。

名作「アイドルに喜ぶファンか!?」

ボルト「ボーダー1弱い三雲だ!?」

ノキオ「そしてボーダー1ヤバい眼鏡だ!?」

スウィーツ「ボーダー1カップリングに悩まれている眼鏡だ~~」

むすび「根付さんと鬼怒田さんをヒヤヒヤさせる眼鏡の

三雲だ~~ファンです!!」

名作「初対面の人になんつう悪口言っているんだ。」

むすび「サイン下さい!?団栗林むすびで!!後、写真もお願いします!!」

何処から取り出したのか色紙とカメラを見せて、

三雲「えっ!?サイン?僕。そんなに何か凄い事もやってないのに?」

色紙に取り敢えずサインをぎこちなく書く三雲修。

ノキオ「狡いぞむすび!!」

ボルト「卑怯者!?」

スウィーツ「はい。肩組んで。はい。ピー…スウィーツ!!」

名作「アレンジすな。」

三雲と一緒に写真を取るむすび。

むすび「ありがとうございます。三雲君これで……高く売れるぜ……へへへ」

金の匂いを嗅ぎ悪どい顔になるむすび。

そうこのおむすび。金がめつく汚いのだ!?

三雲「君達、???」

二足歩行する亀に喋るおむすび。段ボールの服を着た目と口が四角い少年に桃の被り物をした和服の少年。

そして突っ込みまくる青い帽子に青いオーバーオールに

赤い蝶ネクタイに白いシャツ。青い帽子には丸い黄色い

バッチが留めてあり、M.Mと掛かれている。

三雲(何か変な人達に絡まれた!!でも!?)

 

三雲「取り敢えず、移動しよう!!」

市民「あっ!?モンスターが現れたぞ!?」

市民の野次馬の声に名作達は視線を向けるとバッタヤミーの姿になって転生者と戦い始める!?

仮面ライダーデモンズの連続パンチを受け流してモンスターは肘打ちに膝蹴りを直撃させて立ち回る転生者の

水平蹴りを華麗に避けて逆にターンキックを直撃させて

距離を一旦離してバッタの跳躍力を生かした蹴りを転生者に直撃させてる!!

ノキオ「ますますワールドトリガーから離れてカオスに

なってくな。」

ボルト「世界観を守れまんねん!?」

【バッタ!ゲノミクス!】

両足をバッタのように変化させた転生者は、バッタヤミーと激しいビルとビルを激しく移動させながら戦う!!

【モグラ!ゲノミクス!】

片腕をモグラバイスタンプのドリルに変えてモンスターを攻撃!!まともに喰らい吹き飛び追い込まれるモンスター。

「たまには、蜘蛛を使って見ますか?」

外見を蜘蛛の怪人に姿を変えて、スパイダーイマジンで

応戦するモンスター。

蜘蛛糸を飛ばして転生者の動きを止めて、

最後は、すれ違い様にオクラオルフェノクでトドメを刺す!!空中爆発!!

ノキオ「もうワケわからん!!」

むすび「何なんすか?この世界!!仮面ライダーが怪人に負けて、市民達は安心してますよ!?」

オクラオルフェノクは走って退散する。

ボルト「此処じゃコレが珍しくないまんねん。」

三雲「そうだね。僕も始めてモンスターが戦っているのを見た……強いね。彼?」

スウィーツ「でも……ひとりぼっちだよ。モンスター。」

 

ノキオ「あっ!?」

名作「どうしたの!?ノキオ。」

ノキオ「名作の家にある気持ち悪いヤツに戻ろう。」

スウィーツ「はっ!!」

ボルト「どうしたまんねん。」

スウィーツ「名作の家にある気持ち悪いヤツに戻ろう。」

名作「人の家の異世界に繋がるゲートを気持ち悪いヤツって言うな。そうだね。妹のメイも心配だし、」

長くいると皆の家族が心配するから帰る事に賛成する

名作。

ノキオ、ボルト、スウィーツ、むすび、「じゃあな。

三雲!!また会う日まで!!」

三雲「あっうん?またね。」

三雲君と別れてから、

名作「でも僕ら何処からこっちに来たんだ?」

スウィーツ「勿論。三雲修の家にある気持ち悪いヤツからさ!!」

名作「さっき別れたばかりなのに!!」

結局あれかれ三雲君のお家に行って無事に竜宮町に帰りましたとさ。めでたしめでたし




名作くん達はこの小説の準レギュラーです!!(キッパリ)


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第14話 白いアーマードライダー。黒い仮面ライダー。

タイトルがほんわかから離れて来たな……不味い。
日常物が、ギャグがシリアスに……


最近……鏡を見る事が増えた気がする……身だしなみも勿論だが…これはどちらかと言うと確認だ。

自分の姿が鏡に映るかの……

「ははっバカらし。城戸真司じゃあるまいし、」

俺は鏡に映る自分を見て、大学に行く準備を進める

今日は理工学部に通う日だ。遅刻は許されない。

「いってきます。」

ふと考える事がある。自分の特典は強力だ。自惚れはないが使いこなしていると思う…今日まで倒して来た転生者達がその証拠だ。だが……だが……俺より遥かに強い

特典を使いこなす仮面ライダーの転生者達が現れた時、

俺は勝てるだろうか……

俺はいつか来るその存在にどう戦えるだろうか?

その答え合わせは……思いの他、早かった……

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本企業 戦極工学と言う大企業。

その会社は三門市にあり、ボーダーのスポンサー

の一つである。若き社長 白馬凌牙が会社経営を

して三門市を中心に電化製品を販売している。

 

その戦極工学の来客室にて……

仮面ライダー達は集まっていた。

髑髏のマスクを付けた凄腕の殺し屋は無言で赤い返り血が掛かった白い帽子を被りカーテン越しから三門市の中心にあるボーダー本部を見る……

仮面ライダースカル「デモンズが予定の日から連絡が取れないようならモンスターに殺されたか。」

その声は感情が酷く薄く。窓からボーダー本部を見て、

他のライダー達に視線を向ける。

北欧の海賊バイキングの特徴とサクランボを合わせた

仮面ライダーが来客室のソファーに身体を押し付ける

アーマードライダーシグルド「まっ、アイツ腕は問題ないが性格は問題ありだったからな。」

ロックシードを並べて、近くにいる仮面ライダー達も

死んだデモンズとそれを倒したモンスターについて話す

悪魔のような仮面が特徴のドラゴンフルーツのライダー

は新聞に載るモンスターを憎しみが籠った目で見る。

アーマードライダータイラント「モンスター……」

仮面ライダーナイト「それだけじゃない。兵隊の連中を減らされて計画の変更を余儀なくされているんだぞ。」

???「計画の最終目標は変わらない。」

突然聞こえた声と共に風景が一部歪み、何人か身構えるが、

メロンの鎧を纏った白いアーマードライダーは冷静に首を少し動かして、

アーマードライダー斬月「首尾はどうだ。ベルデ?」

透明を解いたカメレオンの仮面ライダーは壁に背中を当てて腕を組み

仮面ライダーベルデ「なかなか、スカウトしがいのある

連中が三門市にいるな。最近ボーダーで噂になっている

らしいぜ。『緑色の風と共に現れる辻斬りの仮面ライダー』の他に色々とな。」

 

仮面ライダーエビル「……モンスター…邪魔だな。」

黒い蝙蝠の仮面ライダーが新聞に載るモンスターを見て

言う。

仮面ライダーベルデ「ヤツは強い。甘く見ていると、

デモンズやギャレンの後を追うはめになるぞ。」

白馬凌牙「皆、私のオフィスで勝手にアポ無しで来ないでくれないか?」

仮面ライダーエビル「よっ。社長さん。ボーダー本部の構造は調べられそうか?」

白馬凌牙「まぁね。貴重なこの世界に詳しい友人がいるからね。ねぇ。信彦。」

アーマードライダー斬月「………前の無駄な知識がこんな事に役に立つとはな……」

仮面ライダーエビル「ワールドトリガーだっけ?良くも

まぁ、こんな漫画かアニメの世界に俺らに第2の人生なんてくれた殊勝な神様なんているんだな。」

仮面ライダースカル「……下らない神の都合など俺には関係ない。」

仮面ライダーナイト「何処に行く!?」

退室しようとする骸骨に蝙蝠の仮面ライダーは止める。

仮面ライダースカル「今日は忍田本部長を暗殺する日だろ。生きていると厄介なヤツは殺すまでだ。」

白馬凌牙「まっ正論だね。さぁて、今日皆に集まってくれたのは、他の仮面ライダー君を我々の協力者にさせて上げるのと、何人かのスカウトをお願い

するよ。ギャレン君は良い子だったのに本当に残念だ。入りたまえ。」

白馬が手元の鈴を鳴らすと来客用の扉が一人でに開き

白虎の仮面ライダー達が来客室に入室する。

仮面ライダータイガ「……どうも?」

仮面ライダーケタロス「……」

仮面ライダーコーカサス「……」

仮面ライダーアビス「……………」

 

仮面ライダースカル「使い物になるのか?コイツら」

【clock up】

金のカブトムシの仮面ライダーの姿が消え何人か驚く

アーマードライダー斬月「……」

スカルの前にメロンの大盾メロンディフェンダー

を無言に差出して、コーカサスの拳を止めてからの

無双セイバーを抜刀!?

clock upをしたコーカサスに斬撃を食らわして、

再びスカルを狙うが、再び盾に攻撃を防がれて逆に攻撃

を浴びせられる。

アーマードライダー斬月「ソイツは私の貴重な友人だ。これ以上戦うなら…………本気になるぞ。」

仮面ライダースカル「ありがとう。マイフレンド。」

白馬凌牙「やれやれ、私は非常に悲しいよ。」

オーバーリアクションで哀しむ白馬に対して、

仮面ライダーエビル「嘘付け。お前友達出来ないタイプだろ。」

白馬「君達もだろ?」

ケロッとして元に戻る。

仮面ライダーナイト「話を脱線させない!!」

仮面ライダーシグルド「何でコイツらを呼んだんだ?アーマードライダーデューク?」

白馬はゲネシスドライバーを腰に着けて、ポケットにあるレモンエナジーアームズを取り出して錠前を押す。

【レモンエナジーアームズ!!】

そして赤いベルトに装着させて、左右のレバーを押し付ける。

【ソーダ!!】

クラックが開きレモンの鎧が出現して装着変身完了する

 

 

アーマードライダーデューク「新人の顔見せさ。シド。」

スカルはタイガを見て……

仮面ライダースカル「コイツは今回の忍田の暗殺に使わせて貰う。」

仮面ライダータイガ「ちょっと?勝手に」

仮面ライダースカルは仮面ライダータイガを連れて退室

 

仮面ライダーナイト「良いんですか?」

アーマードライダー斬月「……目的は暗殺を成功させる

訳ではない。」

アーマードライダータイラント「妙な噂がある……それが真実か?どうかですか?」

仮面ライダーナイト「『黒い仮面ライダー』……か。」

モンスター以外に俺達の仲間の仮面ライダーを倒している存在がいる。

アーマードライダーシグルド「撒き餌か?嫌だね~~

流石元特殊部隊の殺し屋さん。髑髏の仮面ライダーに

相応しいよ。」

始めから失敗を前提にした任務をするとは、

アーマードライダーデューク「さぁ、皆も仕事仕事

仮面ライダーナイト「なら俺は、例のボーダー隊員を辻斬りをする仮面ライダーに会ってきます。」

仮面ライダーエビル「俺は今日は気分じゃないからパス

。」

変身解除してマイペースに退室するエビル。

アーマードライダーシグルド「じゃ。俺もスカウトして

来るよプロフェッサー。」

アーマードライダーデューク「出来れば、私達に協調してくれそうな人を頼むよ。シド。」

シグルドが変身解除して黒い帽子を被り直して退室する

続々とそれぞれの役割で部屋を退室する中、

最後に残ったのはアーマードライダーデュークと

アーマードライダー斬月の二人。

デューク「何を考えている?信彦。」

アーマードライダー斬月「……モンスターに会って来る

。」

静かに変身解除して椅子から立ち上がる。

南信彦「……ヤツを確かめて来る。俺達の計画。ボーダー本部壊滅計画の脅威になるかどうか……」

アーマードライダーデューク「脅威にならないなら、どうするつもりだい?」

南信彦「手足の骨を折り、病院で大人しくボーダー本部が壊滅する所を眺めさせてやるだけだ。」

アーマードライダーデューク「おお。怖い。脅威になる

ならどうする?」

南信彦「勿論。計画の邪魔になるなら殺すまでだ。」

そう言い彼は、今度こそ退室して。

 

アーマードライダーデューク「う~~ん。冷酷冷徹冷血の斬月……貴虎以上に強いし、彼なら私の夢も叶えてくれるから、色々と楽しみだ。」

マスターインテリジェントシステムでモンスターになる

人間を見て……笑う。

アーマードライダーデューク「そうは思わないか?

甲斐馬 隼人君?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大学の講義は終わり無事に今日を終えようとする日

藤丸「お~い。隼人。探したぞ。」

無言で逃げる甲斐馬、しかし周り込まれた。おっふ

!?

藤丸「よし。一緒に買い物しよう!?」

「突然過ぎです。」

藤丸「今日は気分が良いんだ。私のな、」

「唐突過ぎです。」

藤丸「喜べ。隼人。沢山の知り合いから男避けの男にお前が選ばれた事だ。」

「近い近い近い色々と!?」

藤丸「それとも私と一緒にいて楽しくないか?」

やや悲しい口調に代わり、

「楽しいです。」

間髪入れずに答える。隼人。

ニコッて笑顔になる藤丸ののさん。

藤丸「なら遊びに行くぞ。」

二人は大学を走り去る。

その大学の建物の上にひょっと男のお面を被った

ピザ屋がタイマーウォッチを片手に甲斐馬隼人を

眺めていた。

9分00秒になると、タイマーウォッチが鳴り、

ピザ屋は鏡の中に戻る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

誰かと最後に買い物をしたのは、4年ぶりだ。

第一次大規模侵攻で両親が死んでからは、ずっと

一人で出かけていた。

一人に慣れていたからだ。

それが女性と一緒に買い物するなんて、そんな普通の人みたいな事をしている自分が不思議な感じだ。

 

思えば俺は皆を一方的にしか知らない?

ワールドトリガーオフィシャルデータブックに載る皆の

事しか知らない。

皆が普段どんな生活しているのか?

皆が普段どんな勉強をしているのか?

皆と関わらないとわからない事ばかりだ。

 

だから、藤丸さんが好きな物は知っていても、その具体的な物は何も知らない。

本屋にて

藤丸「あっ、新刊出ているな。この漫画。」

(藤丸さんはこういう漫画を読むんだ。意外だ。)

結局、俺はにわかなんだ。……ボーダーの皆を知ったフリをする。日本の生活を勉強する空閑やヒュースの方が

ずっと立派だ。

藤丸「お前も何か好きな漫画でも買ったらどうだ?高い画集とかじゃないなら一冊くらい買ってやるよ。」

「……ありがとう。その気持ちで充分です。」

 

香取「夢想。また西部劇の奴?」

剣持「葉子こそ、イケメン沢山のアイドル雑誌じゃないか?」

香取「この人烏丸先輩に似てるのよ。」

剣持「烏丸先輩にアタックしたら?」

香取「何よ~~人が気にしているのをモギャアア

アア」

【バチン!?】

染井「本屋に迷惑掛けないの。」

剣持、香取「すいませんでした。」

 

(香取隊の人達が見える。……仲良さそうだ。)

藤丸「何見てんだ?あっ、剣持。」

藤丸さんも香取隊……嫌、その横の少年に声をかけ

剣持「あっ、おか……藤丸さん。」

2分後

藤丸「さて欲しい物は買ったし次行くぞ。次。」

「あれ良いの?」

香取「生きてる!?夢想。」

慌てて駆け寄る香取。

剣持「フルで飛んで来た……ガク。」

頬っぺた紅葉を作った剣持。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

俺と藤丸さんは音楽ショップに立ち寄り、

藤丸「新曲出てたんだ。このアーティスト。」

ヘッドホンで音楽を嬉しそうに聴いている藤丸さん

は素直な感想を述べる。

「……音楽か……」

仮面ライダーは昭和、平成、令和に名曲を出す。

前の世界でおじさんに買ってもらったんだよな。

平成ライダーの曲が詰まったCD

今となれば最早、元の世界にでも戻らない限り

聞けない失われた曲だ。

ふと視線を見ると、藤丸さんがジト目でこちらを見ている。

「どうかしましたか?」

藤丸「楽しくないか?」

「いえ、楽しいです。少なくとも俺は藤丸さんの

人となりは知れますし、」

俺は素直な感想を言う。

藤丸「……そうか。次行こうぜ。」

「えっ?CDは?」

藤丸「それは今度だ。ゲーセン行くぞ!?」

彼女は俺の手を掴み引っ張る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゲームセンターで、レースゲームをする二人。

藤丸「ちょっ!?」

「お先に失礼します。」

互いに始めてやるゲームで、先に操作を覚えた

藤丸が赤い車で爆走するが、操作を覚えた隼人

に追い抜かれる。

【ゴール!?】

先にゴールしたのは甲斐馬の青い車だ。

藤丸「もう一回!?」

「良いですとも!?」

【ゴール!?】

藤丸「よっしゃ!?」

2回目を何とか藤丸がギリギリの勝利をする。

藤丸「接戦したな。」

「そうですね。」

藤丸「次エアホッケーやるぞ!?」

「今度は俺が出します!?」

互いに白いスマッシャーを持ち、盤上にて白いプラスチックの円盤を激しく打ち合う!!

藤丸「このゲームは度胸と気合いでカバー出来るのが

醍醐味だァ!せいやっ!」

「ちょっ速!?」

藤丸「ふふふ。こりゃ結構得意なんだよ!?オラッ!?」

「ナメるな!?こっちだって火薬を入れた試験管を氷で固めた円盤にして熱々のホットプレートでお好み焼きの

ヘラでエアホッケーした経験があるんだ!?」

(前の世界で、)

藤丸「もういっちょう!?」

「くそ!?卑怯な。」

(このゲームは不利だ。藤丸さんと向き合うし滅茶揺れますよ。藤丸さんのが、揺れてますよ!!集中力が削れる!?滅茶苦茶藤丸さん楽しんでいるなぁ~~~エアホッケーで本人楽しんでるから、もう負けても……こんな理由で負けたら、死んだ親に合わせる顔がない!?獣や鬼がビビるくらい喰らい付くまでだ!?)

藤丸「うおっ!?」

甲斐馬の背後から目に見えない炎のオーラが阿修羅のような姿となって藤丸に宣戦布告する!?

藤丸(何か凄い物が見える気がするけど、勝利するのは私だ!?)

藤丸「負けるか!?」

「勝つのは俺だ!?」

藤丸「隼人!」「藤丸!」藤丸「隼人!!」「藤丸!!」

藤丸「隼人!!!」「藤丸!!!」

藤丸「隼人!!!!」「藤丸!!!!」

互いに名前を叫び!?両者の熱量が上がる

藤丸と甲斐馬!?ガチに本気となりその壮絶なエアホッケーはさながら鬼滅の刃 遊郭編の最終決戦みたいになり!!作画も滅茶苦茶ぬるぬる激しく動き!?衝撃音と

衝撃波が盤上に飛び、両者、得物のスマッシャーを両手に持ち!?激しく円盤をぶつけ合う!?

もうこれエアホッケーじゃないよね。只の鬼滅だよ

藤丸「ウガアアアアアアアアアアアアアアア!!」

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

ゲームセンターで藤丸をナンパしようした男達は、

上弦の陸の妓夫太郎の凄い顔芸になった藤丸と音柱の天元の極限の顔芸になった甲斐馬の壮絶なエアホッケーゲームに、ナンパする事諦めたのさ……ちょっと店員さん?二人を止めた方が良いよ!?

 

数分後、

藤丸「へぇへぇへぇへぇ」

「はぁ、はぁ、はぁ、」

藤丸、甲斐馬「…やるじゃん。/お前こそな。」

同点で盤上と円盤が耐えられない為、お店側がストップ

されるのだ

藤丸「次はこのままバッティングセンター行こうぜ!?」

「はい。」

嬉しそうに答える甲斐馬。だが、

その時、甲斐馬のスマホが鳴り始める。

だが俺は神様の連絡を無視しようとした。本当は

間違っているって気付いているのに……

藤丸さんと一緒にいる時間が夢みたいで、覚めて欲しくなくて……でもボーダーの誰かといる間に転生者が悪さをしていると思うと心から楽しめなくて……

自分の時間を優先にすると、その間、転生者達が悪さを

する。わかっているのに……

藤丸「……出ないで良いのか?」

彼女は鳴り続ける甲斐馬のスマホを見て、

「もう少しだけ……もう少しだけ……」

この時間を大切にしたい……と口に出したかったが、

俺はスマホに出る。

「はい。はい。はい。分かりました。直ぐに…」

藤丸「家族からか?門限とか?」

甲斐馬は無言で首を振り

「俺の両親は近界民の第一次大規模侵攻で亡くなりました。」

藤丸「悪い!?そんなつもりじゃなかったんだ。」

罰が悪そうな顔をする藤丸さん。

「いいですよ。もう四年も経っているんですから……」

俺は15年も一緒に暮らしてこの世界の両親について知ろうしない薄情な息子だ。

前の世界の実の両親ばかり考えてこの世界の両親について周りの人達に慕われていたとしか知らない。

さぞや不気味な息子だっただろう……隠し事をして、

秘密ばかり抱えて、普通の何処にでもいる息子ならどれだけあの両親は喜んだのか?

 

転生しなければ、こんな特典なんて貰わなければ、

ボーダーに入隊して皆と仲良くしたかった……

「せっかくのご好意すいませんが、緊急の用事です。バッティングセンターはまたにしませんか?」

藤丸「あぁ…」

甲斐馬の雰囲気が変わる。

藤丸(A級部隊隊長の三輪……嫌、それ以上の別人みたいな雰囲気になった……)

目の前にいるのに、自分の知らない一面を見せる隼人に

藤丸は、自分の勘は正しい事を知る。

甲斐馬は藤丸から一度離れて、振り返り、

「……夜は暗い道を一人で出歩かないで、それと今日は

本当に楽しかったです。」

笑顔で必死に手を振る甲斐馬に、藤丸は笑顔で、

藤丸「私も今日は楽しかったぜ!?」

 

両者はそれぞれの道に行く。

藤丸「(〃▽〃)もっとお前と話したかったな…」

耳まで赤くした彼女は友達の橘高羽矢に会いに

足を運ぶ……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

加門はアマゾンズピザ屋に来ていた。

加門「だからその日、星輪女学院にピザを配達し

た男について教えてくれ!?」

ピザの店長「おいおい。家の従業員の個人情報だ

。諦めてくれ。お兄さん。こればかりはアイツに申し訳ないよ。」

加門は店から追い出される。

加門「くっ!?ここの店に間違いない。身長は190㎝の男性で、あの日、あの場所にいたんだ。」

自分の前の世界の下の名前を知っている男に聞きたい事がある。

奴も愛賀と同じ転生者なのか?アーマードライダーの名前に詳しいのもあるし……

道を歩き、ボーダー本部に戻る。

小南達は顔を見ていないようだった。

だが奴は俺の前の世界について知っているそれは間違いない。

加門「!?」

ふと上を見ると、白いアーマードライダーの姿を見る。

加門「奴は!?」

白いアーマードライダーは自分に気付かずに移動して

加門は急いで追いかける。

加門「アイツも転生者として生まれ変わったのか!?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夜の三門市

モンスターは虎のグロンギ。メ・ガドラ・ダに姿を変えて、転生者を探す。

「何処だ?…………!!」

神様に連絡が合った廃墟にモンスターは行くと、

一人の仮面ライダー……アーマードライダーが居た

静かに此方に向かって歩くソレは、果物のメロンの鎧を纏った白いスーツのアーマードライダー……名前は斬月。

 

仮面ライダー鎧武の主人公達を苦しめたライダーだ

 

 

アーマードライダー斬月「!!」

「!!」

俺は左手に巻いたチェーンを投げて斬月を捉えようとするが、一瞬ですれ違い様にチェーンは愚か俺の身体を

無双セイバーで斬る!

ホースオルフェノクに姿を変えて魔剣と盾を出現させて

、接近戦を挑むが、斬月は冷静にメロンディフェンダーで迫る魔剣を防ぎ逆にこっちの盾等意味のないように無双セイバーで連続攻撃を直撃させて火花を飛ばす。

斬月の攻撃は速く、正確無比に俺の身体を傷付ける!!

バットオルフェノクに姿を変えて二丁拳銃で遠距離から

射撃。

だが斬月は無言でメロンディフェンダーを掲げて、

ソレを防ぎ、無双セイバーで拳銃を叩き落とす!?

「あっ!?」

その隙を逃がさず斬り上げて、俺の身体は宙に飛び、

道路に落下する。

アーマードライダー斬月「……もう終わりか?モンスター……」

「!?」

イーグルアンデッドになり空中から遠距離で羽手裏剣を飛ばして急襲するが、盾を利用してのシールドバッシュ

に壁に押し付けられて、身動きを封じられたまま何度も何度も斬月に斬られる!!

(強い!!?)

痛みが、全身を蝕む中でも、両腕前後に装着した大きな

鉤爪を振るが盾で防がれて胸と背中を斬り払われる。

ウルフアンデッドになってスピードで翻弄して両手の爪で攻撃するが、回避されて腰を蹴られて怯む俺の背中を

再び斬る!!モンスターは更にスピードを上げようと銀のスコルピオワームになってクロックアップする!!

だが直撃する前に、見切られて驚愕するモンスター。

 

アーマードライダー斬月「……手札が多い割に使いこなせていないな。フンっ!?」

(俺の能力を知り尽くしている!!)

見切られただけでなく、クロックアップしたワームに何度も攻撃を加えている。こっちの方がずっと速いのに!?

アーマードライダー斬月「甘い!?」

スピードが駄目なら圧倒的に防御が高いキャンサー・ゾディアーツになる。だが、斬月の攻撃には意味のない

壁に過ぎない。

左手のハサミをメロンディフェンダーを破壊しようするが、破壊出来ず、甲羅の隙間を攻撃されて深手を追う。

「ぎゃああああああああ!!」

廃墟の建物の壁を壊して倒れるモンスター。

アーマードライダー斬月「弱いな……」

たった一言……そのたった一言に失望も込めらたその

言葉は自分自身にずっと思ってきた気持ちを他人にしかも敵に言われたのだ。

アーマードライダー斬月「力を持ってその程度なら、貴様は自分の命すら守れない。目障りだ。」

無防備の倒れているモンスターの背中を何度も何度も何度も容赦なく攻撃する斬月。

「あああああぁ!!」口から悲鳴が上がる!?

始めて感じる恐怖に甲斐馬は震えていたんだ。

死の恐怖に……これまで戦ってきたどのライダーとも

違う!!ホンモノの殺気を纏った敵に!?全身に襲う激しい痛みにこれが現実だと嫌でも向き合わさせられる

ゴ・ガトル・バ格闘態になり逃げるモンスター。

恐怖心を植え付けられたモンスターの背後を

ガンモードにした無双セイバーで射つ!?

背中を攻撃されても逃げるモンスターに、

アーマードライダー斬月「脅威にならないなら

手足の骨を折り病院に長期入院して貰おう…」

(あぁ~~これが現実なんだ。どんだけ凄い力を

神様にもらっても結局、これが俺なんだ……人の役に立つ事を願っても、自分より凄い力にあっさりと消されて……結局俺は……生まれ変わっても……弱い奴のまんまなんだ……)

甘い気持ちはなかったと転生者達倒す……否殺す道を歩んだ少年は、心は結局、神様のお願いで戦いに関わって

しまった一般人。

【イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン】

【メロンチャージ!】

【メロンスカッシュ!】

アーマードライダー斬月「終わりだ……モンスター。」

「誰か……助け……て……」

藤丸『私も今日は楽しかったぜ!?』

脳裏に過った彼女の笑顔に、

(ごめんなさい。約束守れませんでした……)

【バナナスカッシュ!】

アーマードライダー斬月「!!」

突然聞こえた別の音声に斬月は警戒する!

アーマードライダーバロン「喰らえ!!」

上から声が聞こえて斬月は上を見ると、廃墟の屋上から

バナスピアーを構えて急降下に落下するバロンに気付き

!?

スピアビクトリーが斬月に襲い掛かるが、メロンディフェンダーで防がれて、メロンチャージで貯めた無双斬を

バロンの懐に直撃させて火花を散らして変身を解除させる。

加門「ぐっ!?死にたくないならついてこい!!」

「戒斗……」

倒れる直前に受け身を取り、ショッカー戦闘員に姿を変えたモンスターの肩を組み、廃墟から離脱する!!

 

アーマードライダー斬月「仲間が居たのか?だが大人しくしていた方が苦しまずにすんだのに……愚かな奴らだ。」

斬月は逃げる二人を追わず戦極工学に戻る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夜のトンネル下……

加門「お前がモンスターだったのか?」

元の甲斐馬隼人の姿になった彼に対してそう言う

。だが反応がない…………

「………………」

震えているのだ。恐怖に……

加門「家まで送ろう……」

普通はこんな事はしない。だが状況が状況でコイツは貴重な情報原だ。このまま放置する訳には行かず、

加門は隼人を引っ張り上げてアマゾンズピザ屋に向かう。あの店の店長ならコイツの住所が分かる筈だ。

 

加門「何で俺がこんな事を……」

うんざりするさんざんな日だが我慢する。

 

あのアーマードライダーは自分に匹敵 否それ以上に強い!!?戦ったら今の戦力じゃ負けるかも知れない。

だからこそコイツにも戦って貰う必要があるんだ。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーダー本部 忍田本部長が運転する車の頭上に仮面ライダータイガが落下する!?

忍田「!!仮面ライダー!?」

驚愕な表情を見せて

仮面ライダータイガ「ごめんなさい。貴方は良い人だけど邪魔なんだ。」

カードケースからカード一枚取り出して青いバトルアックス型の召還機にセットする。

【アドベント】

忍田は瞬時に運転席から脱出すると同時に、自分が乗っていた乗用車が二足歩行するメタリックな白虎の怪物に破壊され爆発する!?

仮面ライダータイガ「僕はボーダーの皆に詳しいけど、

トリガーを独占するのは良くないよ。」

忍田「狙いはボーダーのトリガーか!?」

仮面ライダータイガ「これから死ぬ貴方に関係ある?」

【ソードベント】

仮面ライダータイガ「!!?」

忍田とタイガの間にソレは現れた。

忍田「『黒い仮面ライダー』……」

黒い剣道の面のような顔をした特徴の仮面ライダー

那須隊に柿崎隊や嵐山隊の木虎隊員、玉狛支部の小南隊員が目撃した仮面ライダー。

仮面ライダータイガ「ボーダーの人間?何で仮面ライダーリュウガが!?」

仮面ライダータイガは仮面ライダー龍騎を知っている為現れたソイツの名前がリュウガと知る忍田本部長。

忍田「リュウガ……」

禍々しい雰囲気の仮面ライダーだ。

仮面ライダーリュウガ「……」

ソレは右手に黒い青龍刀を持ち仮面ライダータイガに襲い掛かる。

バトルアックスのデストバイザーで応戦するタイガ。

無駄のない鋭い剣捌きで、タイガを圧倒する。

仮面ライダーリュウガ「!!」

真横から来たデストワイルダーの攻撃を避けて逆に斬り飛ばす!!だがデストワイルダーは立ち上がりリュウガに襲い掛かる。

仮面ライダータイガ「卑怯とか言わないでよ。」

だが二人がかりでもリュウガはタイガを集中して狙い

素早いブラックドラグセイバーでタイガに連続攻撃を直撃させる。

火花を撒き散らされながら、

仮面ライダータイガは隙を見て、

カードを召還機に入れる。

【ストライクベント】

契約したデストワイルダーがリュウガを抑えている間に

仮面ライダータイガの主力武器を装着して二人がかりで

襲い掛かるが、

リュウガはタイガとデストワイルダーを連続パンチで怯ませて両者を吹き飛ばす!!そしてカードケースからカードを取り出してブラックドラグバイザーにセット。

【ファイナルベント】

こもった機械音声が聞こえて近くの鏡から黒い東洋龍が

出現!!

仮面ライダータイガ「待ってたぞ!?」

【フリーズベント】

リュウガに合流するドラグブラッガーの動きは凍り付けられたかのように止まり

仮面ライダータイガ「終わりだ。」

【ファイナルベント】

デストワイルダーがリュウガに襲い掛かるが、

慌てないリュウガは別カードを入れる。

【アドベント】

オレンジ色の蟹型のミラーモンスターのボルキャンサー

を出現させてデストワイルダーの動きを抑えて、

仮面ライダータイガ「何で!?お前がそのカードを持っているんだよ!?」

驚愕な声を出す。

【アドベント】

レイヨウ型のミラーモンスターのギガゼールが複数の鏡から出現してタイガとデストワイルダーを翻弄する。

仮面ライダータイガ「シザースだけじゃなくインペラーのカードまで、お前何者だよ!?」

仮面ライダーリュウガは無言でタイガに接近する。

龍と虎……日本人には馴染みのある組み合わせだ。

それは両者の力が互角の場合による。

【スピンベント】

インペラーのカードを召還機にセットして。

ガゼルスタッブを右腕に装着したリュウガが至近距離からタイガを貫く!!

仮面ライダータイガ「!!!!」

マスクの中から吐血して、自分の血で溺れる。誰が見ても致命所だと分かる重傷だ!!

仮面ライダータイガ(これって……まるでインペラーがタイガにやられた奴じゃないか。)

テレビに放送していた仮面ライダー龍騎のワンシーンを

死にかけの中……思い出す。

無言でリュウガは黒いドラグバイザーにカードを入れる

【ファイナルベント】

複数のギガゼールがタイガに向かって突進。すれ違い様に無数のギガゼールが攻撃してリュウガもギガゼールに追って突進!?トドメのリュウガの飛び膝蹴りを放ち

仮面ライダータイガは爆発する!!

契約者が死に野良になるデストワイルダーに

リュウガはカードケースから一枚のカードを取り出して

デストワイルダーに向ける。

仮面ライダーリュウガ「……僕となれ。」

【コントラクト】

辺りが光に包まれて忍田は目を瞑る。

気が付くと仮面ライダーリュウガも怪物達も姿を消して

いた。

 

 

 

忍田本部長が辺りを見渡している場所から警戒区域の

屋上にて仮面ライダーリュウガはデストワイルダーが

描かれたカードを眺める。

仮面ライダーリュウガ「まだ足りない……」

鏡の中に戻るリュウガ。

その姿を髑髏の仮面ライダーは見ていたが、

仮面ライダースカル「武者ぶるいか……あるいは

楽しい街だよ。ここは……」

黒い仮面ライダーの存在に喜んでいた。

喪われた世界の為、ミラーモンスターにエネルギーは

いらないが、代わりに現実世界じゃないとミラーモンスターは活動出来ない。

リュウガ以外のミラーモンスターは石像のように動きを

止めているのだ。

 

 

 

幾つ者出来事がこの夜に会った……

モンスターが白いアーマードライダーに遭遇して

死にかけた事、黒い仮面ライダーがボーダー本部の

前に出現した事、大きな戦いは既に目に見えない所で

波紋のように始まっていた。

甲斐馬隼人の運命も……分岐点に委ねられる。




盛り上がってないな~~もっと上げて落とそう。


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第15話雨に打たれる者達……

しばらくギャグから離れて不定期更新が続きます。
当初の予定から変わり結構、モンスターが迷走してます。当初は転生者を狩る役割を駆紋戒斗にレモンエナジーアームズを渡して一般人として生きよう考えますが、
そんな物渡しても戒斗は応じる訳ないから辞めました。
本当に融通が効かない人だな~~この話は多分つまらないです。


我らの主人公が廃墟の建物でアーマードライダー斬月にボロボロにされている間。

 

ボーダー本部では、上層部一同の元、一人の隊員が訓練室で一人立っていた。その隊員の腰には愛賀が渡したイクサベルトが巻いてあった。

太刀川「変身。」

起動キーになるイクサナックルを押して 【レ・ジ・ィ】そのイクサナックルをベルトに装着。

【フィ・ス・ト・オ・ン】

電子コールが鳴ると太刀川隊長はイクサに変身する。

仮面ライダーイクサ太刀川バージョンの誕生だ。

顔面部の金の十字架型のクロスシールドが開き赤い両目を見せる。このモード仮にバーストモードと呼び

約30分間この状態になると中の人間の負担が危険な状態になる。

逆に顔面部分の十字架が閉じた状態でも活動は可能だが

性能は下がる為、セーブモードと仮称する。

30分近く装着して冬島隊長が軽く入院する嵌めになったが、現在は退院している。

鬼怒田《では始めよう。訓練用モールモッドを用意。》

イクサ「こっちはいつでも良いぜ。」

目の前に現れたモールモッドに対して、太刀川は訓練用

トリオン兵と格闘を開始。

モールモッドと力比べをして壁に追い込んでいる。

鬼怒田「相変わらず、凄いパワードスーツだ。」

開発室のエンジニア総出でイクサの性能をチェック。

唐沢「これでA級部隊の隊長達は殆どイクサに変身しましたね。次はB級の二宮隊か影浦隊に装着させて見ますか?」

鬼怒田「太刀川。左腰の銀のフエを押してベルトに差し込め、」

観戦でモールモッドの攻撃がビクともしないイクサはA級最強の攻撃手1位は言われた通り左の銀のフエを取り出してボタンを押す。

【イ・ク・サ・ナ・ッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ】の電子コールの音が聞こえて、

ベルトの差し込み口に差し込む。

太刀川「その後どうするんだ?殴りゃあいいのか?」

鬼怒田《違う!?腰のイクサナックルを外してモールモッドに向けて打ち込め!?》

訓練室に鬼怒田開発室長の声が響く。

城戸「取り扱い説明書をちゃんと目を通しておけ、」

太刀川「了解!?おりゃ~~」

気の抜けた声が訓練室に響くが、それはともかく

イクサナックルをモールモッドに直撃させると、5億ボルトの電流がモールモッドの全身を通り粉々になる。

太刀川「こりゃあスゲー。」

普通にビックリした表情をマスク越しにする太刀川。

 

城戸《訓練終了。》

仮面ライダーイクサの性能は忍田本部長を始め、風間や三輪、加古、太刀川隊、嵐山隊、玉狛支部の皆も装着して試したから分かる。これはトリガーと別で凄まじい技術で作られている。

城戸「イクサの解析状況は?鬼怒田室長。」

鬼怒田「7割終わったな……否、やはり残りの3割が謎

だ。…………」

愛賀くんが貸し出しの名目でイクサベルトを解析、装着

、性能を試してはいるが、全てを解析出来ている訳では

ない。

城戸「唐沢部長。報告を…」

唐沢部長「愛賀君にあって軽く話をしてわかった事は、本人も自分が使っているシステムの把握はしていないみたいです。現に彼が言うにはフエは銀のフエしか使わずこの前初めて金のフエを使って剣を出したと言ってました。持ち主の本人もわからないなら手詰まりですね。」

 

鬼怒田「青のフエ、緑のフエ、紫のフエ……ボタンを押してベルトに差し込んでも何か変化するか武器が出るか

わからなかったが、待ってても何もなかった……」

 

鬼怒田「使えるのは左側のフエだけ、愛賀にベルトを返すのも一つの手か?」

林藤「でも久しぶりに戦闘訓練なんかやったな~~

パワードスーツを装着してバムスターを殴り飛ばしてここ数年デスクワークばっかりだったから普通に楽しかったぜ。」

玉狛支部の林藤支部長もイクサに変身したのだ。

城戸「あれが黒トリガーではない事はわかった。」

鬼怒田「そう。あれは、トリオン兵や近界民とは別の存在を想定して設計開発された装備だ。それは間違いない

。」

ファンガイアのいない世界で迎撃の戦士イクサは、ボーダーの手に渡った……これは幸福かあるいは不幸か?

それは誰にもわからない。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

翌朝、激しい戦いが人知れず始まりそして終わり三門市

の夕方、

ナレーション「前回のあはれ名作くんは……

トニーの両親は事故ではなくキャプテンの友人に殺されて怒りに燃えるトニーだがキャプテンとその友人の猛攻に負けてキャプテンの盾を置き土産に二人を逃がしてしまう。失意に苛まれるトニーは……」

名作「全然違う話だよ!!一体何の話だ!?トニーって誰!?」

ノリツッコミが三門市の人通りに響く。

ノキオ「何って前回の《ワー怪》の話だよ。」

ボルト「また三門市に来たまんねん。」

スウィーツ「ヤッホイ!?」

名作「またって、今日は公園でサッカーで遊ぶ予定だっただろ。」

ボルト「でも工事してて公園は遊べないから、」

ムスビ「近くの名作くんの家の名作くんのウチにある気持ち悪い奴《ワープゲート》で三門市の公園に遊びに来たんですよ。」

名作「僕ん家で宿題するって手もあっただろう。後、人の家の気持ち悪い奴とか言うな。」

ノキオ「そう言うな。公園でサッカーやっていたらボーダー隊員に遭遇しても自然に会話出来るだろ。」

名作「打算ありまくりじゃん。」

色紙を沢山持ち、

ムスビ「そうです。ボーダーの彼らと貴重な会話が出来るなんて人生の宝ですよ。」

名作「じゃあ、その色紙はしまっておけよ。」

ノキオ「すいません。一緒サッカーやりませんか?」

ボルト「俺達5人で、人数が足りないまんねん。」

名作「ちょっと、言ってる側から!?」

 

村上「別に構わないぞ。」

別役「応。」

来馬「サッカーか。お手柔らかにね。」

鈴鳴第一のメンバーが参加。

数分後……

ボルト「40対0まんねん……」

ノキオ「ロボの俺が遅人間ごときに遅れを取るとは恐ろしいぜ。」

ムスビ「いや、ノキオは人間でしょ。」

真っ白に燃え尽きた名作達、そして太一。

名作「大体チームが偏っているんだよ。」

名作チーム。名作。スウィーツ。太一。ノキオ。

村上チーム。村上。ボルト。来馬。ムスビ。

来馬「中々運動神経あるね。君?」

ボルト「鍛えているまんねん。」

来馬は二足歩行して喋る亀と二足歩行して喋る

おむすびに不安を覚えたが、滅茶苦茶運動能力が高いので安心した。

ムスビ「名作くん。太一君は、この世界の真の邪悪と呼ばれている体質なのです。」

ボルト「偏っているの何もきちんと不正無しのクジで決めた事まんねん。」

スウィーツ「ねぇ。50万円上げるから何点か頂戴?」

さらっと来馬先輩にお金を見せて、

名作「直ぐお金を使うな。」

ムスビ「そうですね。ハンデで10対20にしましょう

。」

名作「そしてさらっと目をお金のマークすな。」

来馬「それは駄目だよ。スウィーツ君。スポーツマンシップに乗っ取り正々堂々の勝負だろ。」

ボルト「じゃあ、20対20で、」

名作「40対0!僕らがゴールを決めようとすると、仲間でボールの奪い合いして1点も決められなかったじゃん。」

来馬「必殺技は決めてたのにね。」

村上「スカイラブハリケーンを実際にやって成功させた

の生まれて始めて見ましたけど、」

来馬、村上「全部、太一がハンドでボールを掴んで無しなったからな。」

名作、スウィーツ、ノキオ「太一~~」

一斉にチームメイトを睨む三人。

別役「すいません。やっぱり、俺、来馬先輩の部下なんです。」

来馬「////太一////」

顔を赤くする来馬隊長。

別役「////隊長////」

両者の顔は赤くなり、近付く二人。辺りに桃色の空間が生まれる

今「やめて、カオスにカオスを混ぜないで!?」

ベンチに座るオペレーターの今さんの激が飛ぶ。

ノキオ「仲が良い部隊ですね。鈴鳴第一は……」

今「イヤ、仲が良いって、」

村上「俺がサッカーをやってこれっぽっちの点数しか点を取れないなんて意外に凄いな……」

ノキオ「もう一回やろうぜ!?」

スウィーツ「ももも。今こそダストクロスシュートの出番だ。」

しかしそこはギャグアニメのキャラクター達、へこたれないのだ。

名作「雑巾シュートはやめてくれ。」

村上「じゃあ、いよいよ。誰にも見せずサッカーを離れた俺の必殺奥義のスラスターシュートと勝負だ。」

スウィーツ「望む所だ!?」

名作「こっちも皆ノリノリだ。」

ノキオ「よし。ルールを変えよう。」

村上「どんなルールだ?」

ボルト「歌とミュージカルをしながらサッカーをするまんねん。」

名作「向こうが出来ないこっちの有利なルールにすな。すいません。ウチの馬鹿達が、」鈴鳴の皆に謝る名作。

来馬「太一♪僕~らに勝てるかな~~♪」

別役「受~け~て立ちます~よ♪隊長♪」

村上「ダン♪ダンダン♪ダンダン♪ダンダン♪この俺に

勝って~~見よ♪」フラメンコの動きをする村上さん。

名作「上手い!?そしてそのルールでやるんだ。」

驚愕な表情をする名作。

ノキオ「減ら~~ず口を♪叩くなよ♪」

ムスビ「僕達の♪歌と踊り~~の凄さ♪見せてやる♪

フォー♪」

村上「負けても♪知らないぜ♪」

リズムカルに歌い踊る両者。

スウィーツ「西~~村上大納言。東~~名作大明神。」

名作「スウィーツ。」

スウィーツ「何~~名作。」

名作「とりあえず。キーパーは僕やるから、後、スウィーツのそれはミュージカルじゃなくて相撲の行事の人。」

こうして彼らは、ボーダーの皆と愉快に楽しく遊んでいました。

 

そして、試合結果は……

村上「何故だ!?何故負けた!?」

ボルト「悔しいまんねん。」

ムスビ「チキショー!?」

名作「……まさかの逆転勝利するとは、」

別役、スウィーツ「ヤッホイ!!」

ハイタッチする名作チームのメンバー達。

45対46で名作チームの勝利。

来馬「僕達の方が歌もダンスも上手いのに!?」

今、名作「イヤそれが負けた理由だよ!?試合の最中ロミオとジュリエットしたらそりゃあ負けるよ!!」

 

夕方の空に名作達のツッコミがコダマする。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夕方 木造アパート。

甲斐馬 隼人の部屋。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」

自室にて体育座りをして怯えている男がいた。

全身の震えは一向に収まる気配もなく、一度植え付けられた恐怖は簡単には消えない。

今日はバイトがある日で大学もある日だったのに、青年はとてもじゃないが心に余裕のない状態だ。

周りの何気ない音の一つに全身が震える。

自分がどうやって助かったのかすらわからない。

でも……確かな事は、あのアーマードライダー斬月は、

俺が転生者達を狩るように、俺を殺しに来た事……

「!!?」

爪が両膝に食い込ませて落ち着かせようと自分を鼓舞する!!でも……でも!!……でも!!!!

怖いんだ!?どうしようもなく震えが止まらない!?

全身に流れる冷や汗、頭にこびりつく殺意の塊。

加門「おい。」

「!?」

目の前に人がいるのに気付かなかった。

玄関が開く音にすら気付かないなんて、

「駆紋戒斗……」

俺はゆっくりと相手の顔を見て名前を言う。

加門「………近くのコンビニで昼飯を買った。何か食べないといざと言う時に力が出ないぞ。……モンスター。」そう言って加門は勝手に自分の椅子に座り、遅めの昼飯を食べる。

俺は震えながらも貰ったツナサンドと卵サンドを食べて

ゆっくりと咀嚼する。

加門「何故、お前がアーマードライダーや仮面ライダー

と戦っているか、何故俺の事を始め色々と知っているか

話して貰うぞ。」

「………………………………………………」

沈黙が両者に漂う中、加門は再び口を開く。

ここに来た理由の一つだ。

加門「あの白いアーマードライダーは呉島貴虎なのか?」

「!!!!」

全身が震えてサンドイッチの食べかけが口から落ちる。

「わからない……」

戦い方が攻防一体の斬月に違い見つけようとするが、

「ぐっ!?」

身体に受けた傷が痛みを訴える。

クロックアップも効かない。自分が今日まで戦ったどの

転生者達何かと比べられないくらいの強さを持っていた

あのアーマードライダーに、隼人は恐怖を感じていた。

死の恐怖だ。それも明確な程の圧倒的な死が……

これから転生者と戦う中確実に奴と再戦闘すると考えたら震えが止まらない!?

(俺には荷が重い義務だったのか……)

転生者を狩る処刑人。神様に与えられた使命に隼人は疑問を覚える。

じっと俺は加門……駆紋戒斗の方を見る。

加門「どうした?」

「…………ある男の話を聞いてくれませんか?」

正直もう色々と限界だった……

俺は目の前の自分の揺るがない信念を持つ人に、向き合う強さを、挑み続ける強さを学んだ筈だった……

加門「…………言って見ろ……」

俺は仮面ライダー鎧武の物語を知っている事を、そして

この世界の事を……自分の事を全て話した……何もかも

全てだ……

加門は只黙って聞いてくれて夕方が夜になる時間になる

まで話を真剣に聞いてくれた。

それが正しいか間違っているかその判断力すら今の俺にはない。

 

加門「…そうか。」

一言だけそう言い。加門は立ち上がり、玄関の方に向かう。

狂人の戯言だと思っているのだろう。

普通はそう思う。

加門「昨日の貴様は神とやらの力が有りながら奴に負けた……」

加門はゆっくりと振り返り、俺を見る

加門「力とは強さの証に立てる物。貴様に足りないのは

その覚悟だ。」

加門「全てを誰かに与えられたから負けたのはこんな力を渡した奴と責任から逃げるつもりか。」

加門「俺は違う!?貴様に何度も挑み敗れようとも、俺が屈しない限り、貴様が勝った訳ではない!?」

そう言い彼はバナナアームズをポケットから取り出す!

加門「貴様のその弱い心を砕いてやる!?」

戦極ドライバーを腰にセットして、

【バナナアームズ!】

「!?」

まさか俺の部屋で!?

加門「表に出ろ!?」

俺に選択権は無さそうだ。無理やりヨロヨロと立ち上がり加門に引き摺られてアパートから出る隼人。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

誰にも気付かれずに、

夜の三門市の隼人が住んでいるアパート近くの

建物と建物の路地裏にてホースオルフェノクに姿を

変えた隼人に仮面ライダーバロンが襲いくる!?

互いに攻守を変えて立ち回りを変えてゴミ箱を倒しながらホースオルフェノクはバロンに殴り掛かるも避けられてバロンのバナスピアーがカウンターに炸裂する!?

「!!」

仮面ライダーバロン「どうした!?前のカブトムシの

怪物になったらどうだ!?」

容赦なくバナスピアーを振りホースオルフェノクを攻撃

して火花が飛び散る。持ち手を交互に入れ替えて槍を正確無比にホースオルフェノクに直撃させる!?

「その必要はない!?」

火花が舞い散る中、必死に喰らいつこうとするが、

仮面ライダーバロン「そんな物か!?」

薙ぎ払うバナスピアーを回避してから接近するモンスターは恐怖で足がすくみながら応戦しようとするが、魔剣も出さず素手で殴りかかるが、あっさりバロンに見切られて逆に裏拳で殴り飛ばされる。バロンは更に連続パンチをモンスターの胴体に直撃させて中距離になった為にバナスピアーで連続攻撃をする。火花が舞い散る!?

仮面ライダーバロン「どうした!?この程度か……モンスター。」

目の前でバロンは自分の槍を落として素手で構えて接近してきたモンスターを攻撃する。完全に舐めている。

「舐めるな!?ぐっ!?がっ!」

ラリアットをバロンに向けて放つが、それを避けられて

重装甲のアーマードライダーの分類に入るバロンは最小限の動きでホースオルフェノクの胴体を肘打ちしてから

顔面右ストレート。更に続けてアッパーカットからの

ハイキック!怒涛の連続攻撃を浴びせる!?

「あぐっ!?」

追い込まれながらもホースオルフェノクはバロンに突進するがバロンは両手で受け止めて無防備な腹を膝蹴りをして殴り飛ばす。

前回と違いバロンが完全に優勢になっている。反撃も意味をなさないしバロンがさせない。

「ぐほっ!?」

おもいっきり殴られて壁に追い込まれて倒れ込むモンスター。立ち上がろうとするが足に力が入らない。

(強い……違う。駆紋戒斗には揺るがない信念があるんだ。実力差を無視する程の意志の強さが……)

【ポツ。ポツ。ポツ。】

空に雨雲が集まり雨が降り始めてアスファルトを始め両者を濡らす。

 

仮面ライダーバロン「これがお前の全てか?」

鉄仮面の騎士は馬の騎士と向かい合い言う。

雨が降る中……保っていた小さな物が壊れた音が心の何処かから聞こえた気がする。

「そうだよ……これが、本当の俺だよ……」

自傷気味に、自虐的に答える。

外見を幾ら変えても俺は何も変わっていない。弱いまま

だ。昔も今もそれは変わらない……これが……これが…

俺なんだ……

 

「…………もう勝手にしてくれ。」

何もかも上手くいかない。嫌になる。仕事も講義もギリギリで……周りに秘密にしないといけないのに……いつも皆に助けて貰って、でも強い奴に殺されかけて……もうどうでも良くなった。

脳裏に浮かぶ斬月の姿がバロンと重なる。

仮面ライダーバロンは無言でバナスピアーを拾いホースオルフェノクに矛先を向ける。

仮面ライダーバロン「……お前は今、自分の無力差に打ちひしがられているだけだ。」

無言で変身を解除して雨に打たれる加門。

加門「……今のお前は倒す価値もない。死にたいなら、勝手に誰にも迷惑を掛けず一人で死ね。」

そう言い加門はモンスターに背を向けて路地裏を去る。

 

ホースオルフェノクから隼人の姿に戻り、

「…………ううん。うあああああああああああああああん!!!!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。」

誰にも聞こえない雨の中、助かった事実にバロン負けた事実に心がぐちゃぐちゃになってどうしたら良いかわからないまま隼人は感情の赴くまま泣き叫ぶ!!

斬月に負けた事実に悔しくて、バロンに手加減された事に悔しくてでもそれ以上に、それ以上に弱い自分が

嫌で嫌でたまらない!!

死ぬのは怖い!!死ぬのは嫌だ!!そしてそれ以上に、

あの白いアーマードライダーがボーダーの皆を傷付ける

と思うと、自分が殺されるかも知れない怖さより、怖い!?

 

 

 

 

 

 

「どうすれば良い……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雨の中、加門はボーダー本部に呼び出される。

いつもなら無視したい気分だが、灰色の馬の騎士の姿がやけに死を連想させるのに嫌な気持ちになり、

加門はしぶしぶボーダー本部に来る。

 

本部の上層部の呼び出し先の会議室に向かう途中。

迅「おっ、加門。揚げせん食べる?」

加門「いらん。迅。お前もボーダーに呼び出しか?」

駆紋戒斗はこの男が苦手だった。

未来予知の能力を持ってると聞いてはいるが、胡散臭い

の一言で片付けられない。

自分にひょっと男マンについて調べた方が良いと俺に話し掛けたのはコイツのせいだ。

確かにひょっと男が気になる言葉やアーマードライダーの名前を知っている事に気になってはいたが、いざ調査して見ると、白いアーマードライダーと遭遇した本人と

なし崩しに遭遇。

しかも力を持った只の一般人だ。正直かなりがっかりしているんだ。

迅「まぁね。実力派エリートは忙しいよ。所でひょっと男マンについて何かわかったかい?」

探るように、確かめるように尋ねる迅に、加門は苛立つ

表情をして、

加門「…何処にでもいる只の馬鹿だ。ボーダーが目を止める必要もない。」

そう。自分の恐怖と向き合えない奴に、戒斗は優しくない。

迅「そうかな。加門。お前って結構つまんない嘘につくよね。」

ドヤ顔で答える迅に、

加門「……どちらにしろ。ひょっと男マンに期待するだけ無駄だ。奴がボーダーに入隊する未来でも見えたか?」

迅「……その未来の可能性も低いけどあるね。けど高い可能性は、ひょっと男マンが加門を仮面ライダーから助けに来る未来かな?」

加門は鼻で笑い。

加門「それこそ、あり得ないな。アイツにそんな勇気は

ない。あってもそれは、無謀な自殺行為 だ。」

 

迅を無視して加門は先に向かう。

迅(そしてそれ以上に可能性が高い未来は君が愛賀とひょっと男マンの三人でメロンの甲冑を来た仮面ライダーに挑んでいる未来だ。)

 

ボーダーは防衛組織で近界民に恨みを持つ人達も入れば

街を守りたい人達、近界民と仲良くなろうとする人達も

いる。その中で、加門一騎ははっきり言って、異端だ。

近界民に家族を殺されたが、城戸派の三輪のような復讐で動いている訳ではない。街を守りたい訳ではない。

《力が欲しい。全てを捩じ伏せる圧倒的な力、絶対なる

力が!?》

C級の訓練隊員の頃からたぐいまれなる戦闘センスを持っており、更にB級部隊のランク戦でも、トリオン数値を実力差を無視して、たった一人で二宮隊と影浦隊を下す等、実戦経験も異様に豊富だ。小南が本気で挑んで、

仕留めるイメージが出来ない等、謎が多い……

迅(レイガストやスコーピオンが出来ても、露骨に不満な顔をするし…攻撃手トリガーで結構便利なのに…

冗談で黒トリガーの話をしても興味なし所か、苛立ちを

隠さない表情をしていたし、…………絶対なる力ね……

……)

城戸派と違うが結構危険な思想を持っている加門に、

賛同する者はいない。だが、飽くなき強さを追い求める強硬の姿勢は、ある種の人を引っ張るカリスマ性も持っていて、東さんとは別方向で戦略と戦術を結構持っている。…………ボッチ部隊の隊長なのにな。

作戦らしい作戦を持っているが、部隊に入隊する基準が

高過ぎて誰も入隊出来ていない。

 

迅「でも悪い奴じゃないんだよな。」

言動と態度で誤解されがちだが、本人曰く『強くなろう

とする意思のある奴は嫌いじゃない。』との事、卑怯な

戦法は嫌いな為、来るべき未来ではめっちゃ頼りになる

のだ。城戸派の思想は分かるが、やり方が気に食わない

……

迅「さて俺も向かうか。」

夜な夜な蝙蝠の仮面ライダーが市街地にて人を襲っている報告を林藤支部長に教えて貰った。

恐らく本部も仮面ライダー対策にバロンとイクサを使用するつもりだろ……その為に呼び出されたんだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

愛賀の家。古い二階建ての洋風の建物の一室にて

【♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪~~♪】

愛賀「イマイチだな……」

雨が降る夜にバイオリンを演奏するが、やはりこのバイオリンが自分と真夜が一緒に力と想いを合わせて製作した《ブラッディーローズ》に匹敵するバイオリンでもない為か……

 

愛賀「……やはり芸術家に同じ物は作れないように、

何か違う物を製作する必要があるな。」

今の人生に不満がないなら嘘になる。

だが前の自分の住所があった場所には知らない建物が建っていたし、何よりファンガイアがいない。キバの鎧を

受け継いだ愛する息子の渡のその後が気になるが、自分なりバイオリンの演奏する人間や職人を調べて紅渡やそれに関係していた《素晴らしき青空の会》もない。

つまり、未来は未来でも自分の世界とは違う世界らしい

愛賀「今夜は駄目だな。もう寝よう。」

考えても仕方ないから愛賀は寝室に寝る。

 

 

「……仮面ライダーバロンが戦う理由……仮面ライダーイクサが戦う理由……」

隼人は傷ついた身体でアパートに戻り、布団を敷いて考える。

「俺の戦う理由は……」

雨に濡れた身体のまま隼人は考える。

テレビで活躍する仮面ライダーの戦う理由と、現実で一人転生者と戦う理由を……その答えは……出ない……

出る筈がない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

仮面ライダーリュウガは雨に打たれる中、白い仮面ライダーの転生者と対峙する。

仮面ライダーファムの転生特典を貰った女性転生者だ。

【ソードベント】

【ソードベント】

互いに得物を持ち、市街地にて戦闘を続ける!?

無言でリュウガは転生者の攻撃を受け流して黒いドラグセイバーで攻撃する。

転生者「強い!?」

自身のナギナタ状の武器をウィングスラッシャーを振るが、機械のように無言で迫るリュウガはそれらを全て防ぎ自分のペースで相手を追い詰める。

転生者「距離を取らないと、!!」

リュウガから離れた瞬間、一気に踏み込んだリュウガは

距離を詰めて黒いドラグセイバーで転生者を斬り上げる!!

転生者「きゃあああああ!?」

火花が飛び、吹き飛ばされる転生者の片足をリュウガは空いた片手で掴み持ち上げる。

転生者を片手でそのまま捕まえたまま、建物の壁や柱に叩き付ける……一切の情け容赦なく何度も、壁や柱を壊しながら、

転生者「ぐほっ!?がはっ!?ごほっ!?」

更にグロッキーと化した転生者に向かって黒い青龍刀は

容赦なく転生者の身体を斬り裂く!!

転生者「殺される!?コイツに殺される!?」

恐怖に震える転生者。

【ガードベント】

自身の契約したミラーモンスターのブランウィング

の翼を模した盾を召還して、無数の白い羽根が転生者の

周囲に舞い散るが、リュウガは惑わされない。

転生者「何でよ!?」

特典を使いこなせていない女性転生者に対してリュウガ

はフルパワーでファムを殴り飛ばし、盾を意味を成さない破壊力のある拳によってファムを建物の壁を幾つも破壊させて吹き飛ばす。

リュウガは無言でデストワイルダーが描かれたカードを

自身の召還機にセット。

【アドベント】

転生者「!?」

白虎型のミラーモンスターが鏡から出現して、ファムを

鋭い爪で刺し捕まえて、アスファルトに無理やり引き摺る!!何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

【ストライクベント】

黒い東洋龍の頭部を模した打撃武器のドラグクローを

右手に装備して構えてから左手で手招きするリュウガ。

契約したミラーモンスターのデストワイルダーは、

ファムをリュウガがいる方向に引き摺りながら接近。

ドラグブラッカーが口から黒い火球を放とうとするが、

雨が降る夜で気付かなかったリュウガ。

赤い特殊戦闘服を着用した親愛なる保安官の存在を、

赤い光が発光してデストワイルダーが真後ろから勢い良く蹴り飛ばされて待機していたドラグブラッカーに激突する。

仮面ライダーリュウガ「!!?」

コセイダー・ウェブスリンガー「仮面ライダー同士の仲間割れか?にしてもやり過ぎじゃないか?」

青いバイザーから黄色い丸い目が発光して、

リュウガも赤い吊り上がった両目を発光させる。

リュウガは素早くベルトからカードを引き出そうとする

が。それよりも早くコセイダーは両腰のホルダーから白い二丁拳銃を抜き放ち蜘蛛糸の弾丸がドラグバイザーと

カードケースを捉える。

【ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダン】

絶えず放たれた蜘蛛糸によってリュウガの全身はミノムシのように大量の糸で身動きを封じられて、

コセイダー「あんたが報告にあったリュウガ?戦うのはまた後で、今は彼女を保護させてもらうよ。」

倒れているファムを抱えて、リュウガの前から姿を消す

仮面ライダーリュウガ「!!!!!!!」

姿を消した雨に野晒しに打たれるリュウガは無理やり糸を剥がして拘束から脱出する。

そして雨に打たれる中、無言で拳を握り締める。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

転生者「助けてくれたの……」

変身が自然に解けた女性転生者の姿を見てコセイダーは

驚く。

コセイダー「君は!?C級隊員の……」

何度か那須隊長にアドバイスを貰っていた訓練隊員の女の子だ。那須隊の部屋に出入りしているのを見た事がある。

転生者「あっ、そっか……貴方もボーダーの人なんだ……ねぇ。お願いがあるの。」

既に彼女は虫の息で青白い顔でコセイダーの方を見る。

転生者「那須隊長に会って私は……諸事情でボーダーを

辞めないと行けなくなったて伝えてくれない?」

コセイダー「!!」

転生者「憧れだったんだ。那須隊に入隊したくて、那須隊に足りない火力と防御のあるポジションになって、茜ちゃんを引っ越しさせないようにするため……上位に食い込ませようと必死に夜遅くまで訓練もしたのに……」

口から吐血して目から涙を流して、

転生者「皆の力になりたかった……ボーダーの皆の力に

でも……ここまで……みたい。」

コセイダー「しっかりしろ。おい!おい!」

転生者「戦極工学に……仮面ライダーが集まって……いる……スパイの真似をしようとする前に、」

コセイダー「戦極工学!?」

ボーダー本部は勿論。三門市の殆どの電化製品は戦極工学のを使っているのに!?

転生者「このカードケースは……燃やして……』

最後の力で転生特典のファムのカードケースをコセイダーに手渡して彼女は息を引き取る。

背後から気配と足音がする。

レッドマンから貰った超感覚が敵意に反応する。

 

黒い仮面ライダーと向き合いコセイダー。

仮面ライダーリュウガ「……それを渡せ。」

コセイダーは全身を赤く発光させて、赤い雷が空中放電するコセイダー「渡さない!!」

両者、構え全力で戦闘開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨が降る夜の三門市……

【コントラスト】

白鳥のブランウィングを契約させてリュウガはその場から去ろうとする。

コセイダー「待て……」

泥だらけになった赤いポンチョやテンガロンハットが濡れながらも、コセイダーはリュウガの足を掴む。

コセイダー「!!」

そのまま勢いを良く飛び蹴りを放つがリュウガは首を動かしてそれを回避、逆に片手てコセイダーのマスクを掴み無理やりコセイダーを壁にめり込ませてこう言う。

仮面ライダーリュウガ「2度目はない。」

コセイダーのマスクを殴り飛ばして、めり込んだ壁は亀裂が走り破壊されてコセイダーは瓦礫に沈む。

リュウガはそのまま近くの水溜まりに映る水鏡に入り姿を消す。

瓦礫の崩落からコセイダーは脱出して辺りを探すが、

息を引き取った転生者の彼女以外何もない事実に、

コセイダーは守れなかった事実に悔しさを覚えるのだ。

 

 

 

コセイダー「ウオオオオオオオオオオオオ!?」

雨が激しく濡らす。素顔を隠した者達を……




さてそろそろモンスターを拗らせず立ち上げますか。
宜しくお願いします。ボーダー19歳組の皆さん!?


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第16話仮面ライダーエビル対仮面ライダーイクサ。モンスターは変身しないよ。

ごめんなさい。ボーダー19歳組の皆さん。普通の出会いを用意させてます。


【ぐぅ~~】

「…………」

人間というのは、故人が死んで悲しい時や仕事で疲れ果てた辛い時でも貧しい時でも、お腹が鳴る生き物のようだ。それが何か……安心している自分がいる。

「腹へったな。何か食べよう……」

前の世界で仮面ライダーの2号編の始めの辺りでFBIの捜査官の滝さんが、子ども達の為にうどんをつくる場面を思い出した。後、オーレンジャーの緑の人が餃子を作るシーン。メガレンジャーの初回の焼き肉のシーン。

「……外食しよう。」

俺が沢山バイトをしている理由は勿論生活の為だが、

ふと視線を向ける自分の記憶で絵描いた仮面ライダーの

サイクロン号。白と赤のデザインがカッコいいバイクだ

。地味な色の初代ライダーをより強調させてくれたものだ。色合いを考えた人達は既にこの世の物ではないだろう……

今の中古のスクーターより良いバイクを購入する為だ。

その為に、俺は頑張っている。

「まずは……バイト先に謝罪の電話をしよう。」

アマゾンズピザの店に電話して、店長に激しく叱られる

……

「……俺はクビですか?」

店長「…………いつ出れる?」

「えっ?」

まさかの催促、てっきりクビだって言うかと……

「あっ、明日から大丈夫です。」

俺はカレンダーを確認して答える。

店長「お前はいい奴だが頼りない……でもお前は俺の店の為に頑張ってくれているんだ。お腹空いてるか?」

「あっはい。」

店長の声が優しくなり、

「従業員割り引きだ。今すぐ家の店のピザを食べに来い。29分以内だ。」

「はい!?」

俺は間髪入れずに答えて電話は切れた。

急いで隼人は準備して家を出る。

日差しは容赦なく、外にいる人達を照らす。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三門市の日陰がある廃墟の工場の中、カップ焼きそばを

食べながらソイツはランチを楽しんでいた。

ソイツはシリアルキラー。連続殺人の罪で逮捕されて留置場にいる自分以外を全て殺し警察官を90人殺した男機動隊等を出して何とか再び逮捕出来たが、刑務所で死刑宣告されたのに、刑務所にいる職員を皆殺しをして脱走、最終的に警察官との銃撃戦との後に射殺された……

 

ソイツは転生した。さぁ、殺しを楽しもう。

日差しが遮る日陰の場所で、誰かが自分を探している。

そのとある場所の鏡から蝙蝠の仮面ライダーが俺の元に

現れた。

仮面ライダーナイト「探したぞ。」

コイツは真面目な騎士ちゃんだ。ボーダーのトリガーの

独占に反対なアンチボーダーの人間だ。アメリカの銃社会よろしく、トリガーを民間に販売すべきと考えている

。トリガー犯罪でも作るつもりなのだろうか?

???「……何かようか?」

仮面ライダーナイト「またゴロツキ共を殺したのか?

指名手配されているからって殺し過ぎだ。」

【バット!】

【Conflrmed!】

「変身……」

幾つ物の蝙蝠達が俺を包み込み姿を変える。

【Eeny,meeny,miny,moe…!】

【Eeny,meeny,miny,moe…!】

【バーサスアップ!】

【Madness!Hopeless!Darkness!バット!(Hehe)!】

【仮面ライダーエビル!(Yeah!Heha!)】

 

黒い仮面ライダー、蝙蝠と蝙蝠が向き合う。

仮面ライダーナイト「ボーダーの連中がお前を探している。」

どうやら俺の暇潰しを嗅ぎ付けてボーダーの連中が動いているようだ。

仮面ライダーエビル「安否確認か?ご苦労なこったな。

仮面ライダーナイト「貴様の実力は買っているんだ。協調性の無さは目を瞑ってな」

ボロボロのシングルソファーに座り、

仮面ライダーエビル「素直な感想ありがとう。ナイト。」

現在、逃走中の犯罪者だが、前の世界と大した違いはない。違いは前に愛用していたカランビットナイフの代わりにジャックナイフになった事、そして……転生した時の特典くらいな物だ。

大量の返り血が着いた白いホッケーマスクを弄り、

そして床に落として足で破壊する。マスクは割れて

辺りにマスクが割れる音だけが静かに響く。

仮面ライダーエビル「…………聞こえたか?」

仮面ライダーナイト「あぁ。」

互いに武器を構えて外の様子を確認する。

仮面ライダーエビル「要件は?」

仮面ライダーナイト「ボーダーの連中がお前が潜伏しているこの辺りに警察の連中と向かっている。それを教えに来たんだ。」

仮面ライダーエビル「……そのようだな。」

仮面ライダーのマスクは視覚聴覚が強化されているのだ

パトカーのサイレンを遠くから聞こえて、ボーダーの連中の姿を確認する。

仮面ライダーナイト「どうする?中央にいる白い仮面ライダー。奴も転生者か?」

仮面ライダーエビル「捕まると面倒そうだ。ナイト。お前はこのまま撤退しろ。俺は少し遊んでくる。」

仮面ライダーナイトは鏡の元に戻り一度エビルの方向に振り返り伝言を伝える。

仮面ライダーナイト「スカルからの伝言だ。左腕に装備した黒い東洋龍の手甲の黒い仮面ライダーは無視しろだとよ…………」

仮面ライダーエビル「ご忠告どうも、仲間集め宜しく。」

ナイトはそのまま来た鏡の中に入り姿を消す。

気配が消えてからエビルは身体を軽く慣らして、

仮面ライダーエビル「さぁ、ゲームの始まりだ。」

左手首に木製の数珠を腕に巻く。この数珠の一つの玉の色は白赤の二種類に色分けして外側が白く内側が赤くなっている。

殺して奪ったストップウォッチに48時間の時間制限を

タイマーにセットして、殺す対象を36人。

仮面ライダーエビルは建物から出る!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボーダーは警察と連携して仮面ライダーエビルの目撃された場所に向かっていた。

風間「こちら風間。」

菊地原「うん?………」

三上《!?風間さん。対象が移動を開始。》

オペレーターの連絡を受けて

歌川「気付かれたのか菊地原?」

オプショントリガーのカメレオンを起動させて風景と一体化させている三人。

菊地原「わざわざベルトを奪って捕まえる前提なんて警察も大変だね。」

一緒に参加した警察を見て菊地原は毒舌を言う。そして

視線を仮面ライダー相手の囮を担当する玉狛支部の連中と三輪隊の方を見る。

烏丸「迅さん。大丈夫ですか?」

仮面ライダーイクサ(迅)「大丈夫。問題無い。」

変身ヒーローそしてパワードスーツを装着して結構喜んでいる迅。

木崎「結局、腰の右側の三色のフエは使えず本当に大丈夫か?」

小南「ちょっと!?何時ものトリガーじゃなくて大丈夫

なの?」

迅「うん。それが正直不安だ。」

そして不安を隠さず言うのだ。

仮面ライダーエビル「さて狩るか。」

仮面ライダーイクサの真横に音も無く現れて

「「!?」」

全員が反応するより仮面ライダーエビルは身体を回して勢い良く回し蹴りを放ち近くにいた木崎と烏丸に直撃させて蹴り飛ばす。ガソリンが入ったドラム缶に突っ込み引火爆発!?

小南「鳥丸!?レイジさん!?」

仮面ライダーエビル「へぇ~少しはゲームを楽しめそうだ。」

耳元に聞こえた声に一斉に構えるボーダーと警察官達。

 

仮面ライダーエビル「遊ぼうか。仮面ライダー。」

武器のL字型のツーサイドウェポンのエビルブレードをイクサに向ける。

イクサ(迅)「ここは男同士、素手で勝負しないか?」

相手に提案をしながらトリオン体だから二人は無事。エビルは軽く周りを見て、

エビル「…………やだ。」武器を構えてイクサに斬り掛かる!未来予知で右に回避してエビルに向かって蹴りを放つが距離をジャンプして取るエビル。

 

イクサ(迅)「それは残念だ。」

木崎《緑川や風間さんみたいな戦闘スタイルのようだ。

烏丸《トラッピングも出来るみたいです。》

素手で殴るフリをして金のフエ。カリバーフエッスルのボタンを押してベルトにセットと同士にマスクもセーブモードからバーストモードに変形させる。

【イ・ク・サ・カ・リ・バ・ア・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ】

何処からかホルスターも無く出現した銃と剣の二種類使えるマルチウェポンを持ち、エビルと戦う。

素早く動くエビルの動きを迅の持つ未来予知を読みながら斬り合うが、エビルは迅のカリバーモードの攻撃に反応して回避する。

イクサ(迅)「うおっ!?速っ!?」

エビルブレードとイクサカリバーが交差して火花が舞う

斬り合う両者、エビルブレードでカリバーを押さえつけて手刀を素早くイクサの顎を捉えて打ち込みボディを連続パンチで殴り付ける!?だが負けじとイクサも、相手の軸足を蹴りエビル転倒させて迅は真上からイクサカリバーを振り下ろすが、エビルは素早くエビルブレードで刃を食い止めながらエビルはイクサに問いかける。

エビル「なぁ、仮面ライダー。」

イクサ(迅)「うん?どうした?」

エビル「何故、自らの力をこんな事に使っている。その力は神が与えた素晴らしい力だ。もっと己の為に使え……」

イクサ(迅)「悪魔の誘惑結構!?この力は、あんたみたいなヤバい奴らを止める為、使わして貰うよ。」

エビル「……なら、止めてみろ!?」

イクサの顔面を殴り起き上がり前転宙返りしながらエビルブレードでイクサの装甲ボディを斬り火花を飛ばす。

イクサ(迅)「逃走中の連続殺人犯のスキルじゃないだろ。」

真下からのイクサの攻撃を短くジャンプして回避、

エビルは着地してイクサを両手で持ち上げて投げ飛ばす。

小南「はい。キャッチ!?」

投げ飛ばされたイクサを近くにいた小南が助けて

イクサ(迅)「サンキュー。」

小南「イクサに使われてるわよ。変身解除したら?」

どうも何時もの戦い方を迅と比べたらまぁまぁぎこちない……

イクサ(迅)「うん。俺もそう思ってきた……でもあの殺人犯を目の前で解除したら何か普通にヤバいから今は何とか使いこなして見せるよ。」

訓練用のモールモッドと大違いだから素早い緑川とかと

模擬戦もしたのに、予知より速いのは厄介だ、

小南「カバーするわ。」

小南は双月を振り下ろしエビルはその攻撃を全て回避、回避した先に、イクサが攻撃する戦法だ。

エビル「ちっ!?」

エビルのボディにイクサカリバーでついた斬り傷を見て

舌打ちしながら小南とイクサを相手にするエビル。

エビルブレードを避けてイクサはエビルに接近、

エビルのブレードを持った手首を掴みイクサはカリバーで連続で斬り付ける。

エビル「やるねぇ!?」

両足でイクサ首を挟み全身を使って地面に倒して、

エビルは跳躍、イクサも跳躍して、同時に空中飛び蹴りを放ち同時に直撃してイクサは空中からそのまま落下、

エビルは受け身を取り追撃しようと接近するが、小南の

双月でぶつかり合い。火花が散る。イクサが体勢を立て直して二人がかりで戦闘を続行する。

流石に無傷とはいかないがエビルは、致命傷を食らわず

野獣のようにアクロバットに動きエビルはイクサと小南の攻撃を回避して近くいた三輪隊に襲いかかる。

元々自分の力を解放するしか興味のないシリアルキラーは、相手の強い弱いは関係ない獲物を狩るだけだ。

そして槍バカはそんな事関係無く迫る仮面ライダーと戦いたいだけだ。

米屋「待ってました!?」

三輪「どけ!?米屋。」

すかさずハンドガン型トリガーを発砲。それらを回避して米屋に近づき、迫る槍を横で避けようとするが、

エビル「!!」

避けるの途中で辞めて米屋が持つ槍を掴み、

エビル「……何か仕掛けあるな。その槍……」

米屋「!!何の事かな、ってうおっ!?」

米屋の槍を持ったまま後ろから斬り掛かる三輪に槍を横に通す!?

三輪「ちっ!?」

三輪のトリオン体に斬り傷が出来て、

エビル「軽く曲がる東洋刀の要領の槍か……」

エビルはその場で身体を回転させて遠方からの狙撃を2発回避。

エビル「面倒だな……」

エビル(あの仮面ライダー。回避は上手いし反応も良いけど自分の特典を使いこなせていないな。)

三輪と米屋の間に移動して後ろから迫る孤月の水平斬りをエビルは片腕で米屋の槍を掴み防ぐそれから交互に膝蹴りと肘打ちの連続打撃を与えて、米屋の顎を蹴り上げる。

米屋「蹴ったな!?秀次にも蹴られた事ないのに……」

三輪はすかさず銃型トリガーを発砲、エビルは米屋を盾にして、オプショントリガーの鉛弾の餌食となる。

米屋「おおい!?普通は躊躇するもんじゃないのか!?」

身体のあちこちに重石を生やして隊長に抗議の言葉を言う!?

エビル「重い……」

そして躊躇無く三輪に向かって米屋を投げる。

米屋「俺を受け止めてクレ~~~~~~~~」

涙をチョチョ切れながらもボーダーの仲間を信じる米屋だが……現実は厳しいのだ。

投擲された米屋は誰も掴まえず工場の壁に激突して壁に

尻を突き出した間抜けな格好を晒す。

エビル(やっぱり、倒せないか……でも不死身って訳じゃない。)三輪のトリオン体の傷を見て、

このシリアルキラー。既にボーダーと何度か戦っている

…だがトリオン体の構造やトリガーを知らない為、

ゲームの対象から外しているのだ。

イクサ(迅)「小南!?京介、レイジさん。警官を守れ。」

敵が警察官の方を見てボーダーを無視して狩りを始める

。ボーダーの銃を回避しながら遂に警官隊に接近

警察官「撃て撃て!?」

無数に聞こえる発砲音、しかし警察官の拳銃の弾では、仮面ライダーのボディを傷付ける事が出来ない。

イクサがエビルを止めようとするが、

エビル「俺がナイフしか取り柄の奴だと思ったら大間違いだよ!?」

エビルはイクサに飛びかかり勢い良く飛び蹴りを放つと同時にエビルブレードで回転斬りをすると同時に得物の武器を近くの警察官に向かって投擲して刺殺させてイクサの片腕を捕まえてそこから関節技の腕十字固めで、イクサの動きを抑えて、そのまま持ち上げて壁に叩き付ける!?

イクサ(迅)「ぐっ!?」

壁が壊れて壁の向こうに消えたイクサを無視して、

警察官達を自慢のジャックナイフで赤く染める!!

警察官「ぎゃああ~~」

大量の血が白いパトカーに巻き散らして、血塗れになった警官がパトカーに倒れる。

ジャックナイフを振るいエビルのボディに赤い返り血が飛び散る。更に近くにいた警官の頭を掴み目潰しをして、何も見えない状況でナイフで喉を斬り裂く

警官隊「グギャああああ~~」

息の根を強制的に止めて次々と警官隊を殺害する!?

小南と三輪が同時攻撃をするが、エビルは回し蹴りで、

三輪の孤月の刀身を破壊して素早く斬り掛かる小南の双

月をエビルブレードで受け流して睨む小南に向かって

エビル「止めてみろよ。ボーダー」

小南「!!!」

小南は怒りを現にしそうとなるが、ぐっとこらえて

シリアルキラーは挑発する言葉を言い警察官の包囲網から脱出しようとするが、バナナの槍がエビルの顔面すれすれを掠り、火花を散らす、

仮面ライダーバロン「遅くなったな。」

小南「何処行ってたのよ!?加門!?」

三輪「連携して倒すぞ。加門!?」

仮面ライダーバロンは槍の持ち手を掴み、そのまま迅が装着したイクサに攻撃を開始する。

イクサ(迅)「ちょっと!?加門!?敵はあっち!?ぐおっ!?」バナスピアーに腹部を連続攻撃されてそのまま薙ぎ払われる!?

イクサは火花を飛ばして小南と三輪の所に転がる。

三輪「何している加門!?」

烏丸と木崎が米屋を連れて戻ってくる。

烏丸「風間さん。出番です。」

風間《そのようだ。……少し待て!?》

何かに気付いたように通信が切れる。

仮面ライダーバロンはボーダーに襲いかかる!?

突如仲間割れを始めて警官隊を9人殺し終えて左手首に巻いた数珠の白い玉を一つ裏返して赤い玉にする。

仮面ライダーエビル「後27人……」

エビルは廃車確定となったパトカーの上に登り、バロンを見て……

エビル「そういう事か?ベルデ。」

仮面ライダーバロンと米屋が槍でつばぜり合いをしながらバロンの姿が変わり緑色のカメレオンの仮面ライダーが姿を現す。

三輪「加門じゃない…」

米屋「なっ!?」

突然知らない仮面ライダーになった為、動きが鈍る米屋

と三輪に向かってカメレオンの怪物が真横から突然現れて三輪隊を襲う。

風間隊が不意討ちに三方向からスコーピオンを振るが、

ベルデのボディーにスコーピオンの刃が欠ける。

風間「菊地原…」

菊地原「西洋甲冑の装甲はやっぱり駄目ですね。

狙うなら、腹部、両太もも、二の腕の黒い部分です。」

歌川「騎士の外見から見てさっきの加門の仮面ライダーの姿と言い搦め手が得意なタイプですね。」

菊地原「あのカメレオンの怪物も厄介です。周囲の風景に一体化して三輪隊長相手に優位に立ってます。」

三輪《こっちの加勢は不要だ。菊地原。それより迅!》

イクサ(迅)「分かってる。未来が悪い方向に行っているよ。」焦りの声がボーダーに聞こえて気を引き締める各員。

仮面ライダーベルデ「さて……」

イクサを見てベルデは風間隊を無視して、カードデッキからアドベントカードを引き抜きイクサに向かって走り出す!?引き出したクリップ型のカードキャッチャーにカードを挟み自動でバイオバイザーに引き込まれてカードはカードスロットに装填され読み込まれる。

【ホールドベント】

何処からかヨーヨー型の武器バイオワイルダーが出現して、イクサに向かって飛ばすが、狙いはイクサでは無く

背後に追いかけてきた風間隊の三人。

菊地原「無駄だよ。」

三人はそのヨーヨーを素早く回避してそのままベルデの背後から攻撃を加えるが、

【クリアーベント】

ベルデの姿が消えて風間隊はイクサ(迅)と合流する。

歌川「菊地原。」

菊地原「聞こえます。」

透明になった相手の動きを聞き分けて相手が何処にいるか聞く。

風間「迅。」

イクサ(迅)「……コイツの狙いは戦闘じゃないな。」

予知でこれ以上の戦闘はないと確定する。

仮面ライダーベルデ「迎えに来たぞ。エビル。」

仮面ライダーエビル「心配性め、」

エビルは警察官の死体を蹴り飛ばしてパトカーの1台に接近、真新しいパトカーを片手で持ち上げて警官隊に向かって投げ飛ばすが、

木崎と烏丸の銃撃と遠方から来た狙撃でパトカーを破壊されて警官隊は助かるが、エビルはエビルブレードで警官隊の何人かとすれ違い様に喉をかっ切る!?

血が噴水のように吹き、エビルを赤く染めて、

仮面ライダーエビル「じゃあな。ボーダーの皆?」

エビルは素早い身のこなしで、包囲網から脱出する。

仮面ライダーベルデ「またな。前菜達……」

カメレオンの怪物バイオフリーザが、ベルデの真横に着地して、

小南「ちょっと、加門はどうしたのよ!?」

玉狛第一がベルデに向かって加門について質問する。

ベルデ「バナナの騎士の奴か?アイツは今頃、俺の仲間の足止めを食らっているだろう。」

そう言いベルデは昨夜の雨で出来た水溜まりに姿を消す。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

赤いマントと鎧、黒い山羊をイメージした双角を

頭に生やした黒いマスクのアーマードライダーが

嵐山隊達を圧倒する。

アーマードライダータイラント「了解。…………

モンスターが向こうに現れなかったみたいだね。

アーマードライダーバロン。」

加門「……」

変身解除され傷ついた加門を盾にしながら嵐山隊を

牽制するタイラントは、加門を落として

嵐山隊を1人で足止めしてタイラントはその場から撤退する。

連携を基本とするボーダーと戦極ドライバーを装備したバロンに対してゲネシスドライバーとランクSのドラゴンフルーツエナジーアームズを装備したアーマードライダーにバロンは手も足も出ず敗北した……

アーマードライダータイラント「では皆さん。」

木虎と時枝の銃型トリガーの攻撃を無視して建物から建物に飛び移るタイラントは狙撃手の狙撃も気にしない。

加門「ぐっ!?」

予定ではバロンとイクサでエビルを倒す予定が、

突然飛来したソニックアローの矢をまともに喰らいタイラントと戦闘開始、力任せの斬撃にバロンは性能面から追い込まれて負けるだった……

 

モンスターが現れないから周囲に被害も発生してメディア室長の根付さんと三門市警察が頭を悩ませるのだが、

モンスターは悪魔でも特典を持つ一般市民。

義務や使命から逃げても仕方ないのだ。

 

 

 

エビルはその後、残りの時間以内に23人の人間

を殺害に成功する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

それから数日立ち、甲斐馬 隼人は外に出かけて

ふと大型電工掲示板に目を向けると、

ボーダーと三門市警が仮面ライダーと戦い逃した

事実を知る……

最初は全身冷や汗で苦しむが、今の俺が現れたってと

虚しい気持ちが出てそこから逃げるように去ろうとする

が、背後から誰かに触れられて慌てて振り向く。

「!?」

藤丸「よっ、」

私服姿の藤丸さんと再会した甲斐馬。

藤丸「ちょっと飯に付き合ってくれ…前のファミレスで良いからさ。」

笑顔は無く寂しそうな表情をする彼女に隼人は放っておけなかった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ファミレスで互いにコーヒーを頼み静かに藤丸さんから喋るのを待つ。

藤丸「悪いな。付き合わせて……」

「いえ、…………何か会ったんですか?」

何時もの雰囲気と違うのが気になって……それが嫌な予感がして、

藤丸「……大学の友達の1人にさ。警察官の父親を持つ奴がいるんだ。」

甲斐馬の全身が酷く冷える錯覚を覚える……

藤丸「何度か私も会った事あって親バカの人でさ。……

……昨日……その人の葬式が終わったんだ……」

「!!!?」

藤丸さんはゆっくりとコーヒーを飲んで、カップを空にする。

藤丸「……私、ボーダーに務めているんだ。オペレーターだけどさ。」

ポツリポツリと彼女は俯き、甲斐馬にぶちまける。

藤丸「人の日常が、結構脆く儚いなんて分かっていた筈なのに……仮面ライダーって何なんだよ!?」

ファミレスに彼女の大声が周りに聞こえて数人の客が、

こちらの方を見るが、甲斐馬は彼女の悲しい…泣きそうな表情を見て自分を責めるしか出来なかった……自分がしっかりとモンスターとして仮面ライダーと戦っていたら彼女の友達の父親は殺される事はなかった!?

前の世界で父親と母親をギャングの抗争に巻き込まれて

殺された時、俺はおじさんを…警察を…責めたみたいに

隼人は自分が責められる側にたった事知っていたのに、

自分の事で精一杯で、彼女の友達の父親を……三門市警の警察官達を見殺しにした事実を知る……

ファミレスの備え付けられたテレビにボーダー本部のメディア室長の根付さんと嵐山隊一同、警察関係者が遺族の方々に謝罪と御悔やみの言葉を言っている。

 

藤丸「悪いな。予定とかあったのに……でもこんな事、部隊の連中に言えなくてさ。」

彼女はそれから話し始めた……

私利私欲で自分の友達の親が殺されて殺した存在に逃げられて藤丸を始めボーダーに所属する人達は遺族の連中に責められたのだ。彼女の友達も父親が死んで大学を辞めて三門市を引っ越すはめになり、絶交を言い渡されたらしい……

 

「……藤丸さんは何も悪くありませんよ。勿論、ボーダーの皆さんは出来る限りの事をして……この結果だっただけです。悪いのは……」

俺は正直な事実を言う……彼女の所属する部隊はその仮面ライダーとの戦いに参加してない。只ボーダーに所属しているだけで、責められる言われはない。ボーダーは

防衛組織だが、それは異次元からの侵略者………近界民が専門で、それ以外の仮面ライダーのノウハウなんて、

仮面ライダーに詳しい奴でも無いなら後手に回るしかないのだから……

藤丸さんは悲しそうな表情をして、俺は何とかしたくて

そして思い付く。彼女が気分転換に成るかも知れない事を……

「藤丸さん。海行きませんか?」

藤丸「えっ!?」悲しい表情の彼女が隼人と向き合い。

 

 

正直に言うとスクーターに二人乗りするとカッコいいとかそういうのはない。只……格好悪いの一言に尽きる。

(せめてしっかりしたバイク購入するまで海に向かうのは待ちたかったが、背に腹は帰られない!?)

彼女に予備のバイクヘルメットを被せて、後ろに乗せる

「!?」

(しまった!?当たり前の事に気付かなかったが、これって何か底はかとなく不味いのでは?)

背後の奴は全て無視して安全第一に運転する。

藤丸「どうした?」

「いえ行きましょう!?」

(今後格好良いバイクヘルメット購入も必須だな。中古のスクーターに二人乗りで海に行くって、かなりシュールだな……)

藤丸「あっ(゜ロ゜;!?」

彼女は何かに気付き頬を赤くして背中に密着する!?

(なっ滅茶苦茶柔らかい~~だが、運転に集中しろ!?)

「どうしましたか!?」

藤丸「とっとと海に行くぞ!?」悲しい表情より恥ずかしい表情を見せる彼女は真っ赤にしながら催促する。

「了解!?」

スクーターは道路を走る。

途中一瞬だが、王子隊のオペレーターの人と弓場隊の万能手の人と目があった気がするが、藤丸さんは私服姿だし、俺はそもそも怪人でもないから問題無いだろう。

 

 

 

王子隊オペレーター改めて橘高羽矢「……見た?帯島ちゃん。」

弓場隊の万能手改めて帯島ユカリ「見ちゃいました。どうしましょう。」

橘高「……漫画のネタになるから後日、本人に詳しく聞くとして…………ののってあんな表情になるんだ。」

仲の良い友達の意外の一面を見て結構ビックリしている

彼女。

帯島「あのスクーターを運転手はボーダーの人ですかね?」

橘高「さぁ~」

藤丸は必死に顔を甲斐馬の背中に隠れていたが、二人にはバッチリと見えていたのだ。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三門市をスクーターで離れ国道を次々と変える。

途中の自動販売機でオレンジジュースを購入して

互いに普段とは違う景色を眺める。

二人は簡素なベンチに座り込みジュースを飲みながら、

ふと藤丸は尋ねる。

藤丸「……何で突然海に行く事にしたんだ?」

「昔、中学の時、俺の親が友達を事故亡くして塞ぎ込んだ俺を励ます為に連れて行ってくれたんだ。」

藤丸「泳ぎに?私、水着はないぞ。」

「違う。普通に海を眺めにだ。でも俺は……三門市を離れたくなくて……心から海を眺めていなかった……常に自分がここに居る間何か悪い事が起きないか心配していた。不安だったんだ……」

藤丸「そうか……良い友達だったか?」

「あぁ。古今東西のクリーチャーデザインが好きな奴で、ゲームの悪役やらモンスターやら特撮やアニメの敵のデザインが好きな変わり者で、漫画とかにも詳しくて、教師や同級生や先輩にも慕われている文武両道の容姿端麗の人気者だったよ。」

藤丸「クリーチャーデザインね……」

隼人はオレンジジュースを飲み終わり、ゴミ箱に入れて

「アイツは……モンスターのファンだった……」

藤丸は気付く。悲しい表情をする隼人に、

「モンスターの変幻自在に姿を次々と変える能力もバラバラの姿には何かしらのモチーフがあり、その造形は只恐ろしいではなく見る人にこれは何のモチーフかって分かるあの姿を考えて創造した人達がいると確信していたんだ。」

藤丸「モチーフ?創造した人達?」

「藤丸さんは、平行世界とか並列世界とかマルチバースに詳しい?」

藤丸「いや。そんなには……」

藤丸が読む沢山の漫画にたまに出る設定だ。

「例えば……さっき飲んでいたオレンジジュースを購入しない世界とか、藤丸さんが先に飲み終えた世界とか、

藤丸さんが男の人になっている世界とか、ボーダーに入隊してない世界とか、ボーダーや近界民が存在しない世界とか、藤丸さんの友達の父親が殺されない世界とか……」

(仮面ライダーがテレビ番組としてある世界とか……)

藤丸「もしもの世界……アナザーワールドだろ。樹の根みたいに枝分かれしている世界にキリがないもしもの世界だ。」ドラえもんのもしもボックスで度々話のネタにされている話題だ。

「俺の亡くなった友人は、モンスターの変幻自在の姿の

数々はそのもしもの世界にある住民をモチーフにしたんじゃないかと考えていたらしい……」

藤丸「……どうしてその友人はそう思ったんだ?」

「個体によるけどベルトのエンブレムが同一の存在を目撃されたり、灰色で有りながら馬や蝙蝠、蜥蜴、蟹、象と共通点があったり、身体にローマ字で名前のような模様があったり、造形から色々と調べてそう考えた方が自然とおもったらしい……」

藤丸「灰色の馬ね……」彼女の脳裏を過るホースオルフェノクの姿、自分を助けてくれたが、人を灰にする姿を

見て恐怖を覚える。

「乗るよ。」中古のスクーターに跨がり

藤丸「なぁ。」

「う?」

藤丸「海を眺めれば、私は元気になるのかな?」

「気分が沈んだ時はどうすれば、元気になる?」

これは彼女の気持ちを汲んだ確認だ。

藤丸「隼人は?」

彼女は尋ねる。

「俺は…………自分の気を引き締める為に海を眺めるかな……」

藤丸「自分の気を引き締める為に……」

「その友達の父親も藤丸さんがずっと沈んで欲しい訳じゃないよ。さぁ、乗って。」

藤丸はスクーターの隼人の後ろに乗る。

スクーターは海を目指す。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

潮の香りが辺りに感じてスクーターを海岸に止める。

藤丸「へぇ~~」

「足元を気を付けてね。」

藤丸「まだ春頃だから、人が一人もいないな。」

スクーターから降りて藤丸は靴下と靴を脱ぎ捨て海に向かって走り出す。

「転ぶよ。」

藤丸「転ぶかよ。あっ!?」

砂浜に足を取られて転びそうになるのを隼人が手を繋ぎ防ぐ。

「言わんこっちゃない。子供か?」

藤丸「////うっさいやい。////」

カモメが青い空と青い海の境界線を自由に飛ぶ姿を見て

ゆっくりと足を海に入れて、

藤丸「冷たっ!?うおおお、楽しい~~」

すっかり海に魅了させて元の元気な姿を取り戻す藤丸。

「目の保養になる。」

藤丸「悪いかよ!?これでも喰らえ!?」海水を両手ですくって隼人に向かって発射する。

「ヘルメットバリア!!」

藤丸「残念。バリア破壊!!」

「子供か……うわっしょっぱい!?」海水を直撃して潮の味を堪能するはめになる。

藤丸「( ´∀`)ははは。私の勝ちだぜ!?」

ニコニコと笑う藤丸さん。

「…………藤丸さん。」

藤丸「何だ?」

「前の俺は海に来ても心から楽しめなかった親不孝者だったんです!?」

藤丸「……」彼女は笑顔を辞めて俺と向き合う。

藤丸「今も心から楽しめないか?」

「だって俺は……俺は……」

藤丸「自分の気を引き締めるばっかりやっていると、いつか千切れちまうよ。おらよ!?」

彼女は再び海水を隼人に向かってかける!?

「ちょっと!?シリアスに真面目な話しをするつもりだったのに……しょっぱっ!?」

藤丸「あははは、ははは。悔しいなら私に海水をかけてみな!?」

「勘弁して下さい。貴方の所属する部隊にタコ殴りされてしまいます!!」間髪入れずに答える隼人。

藤丸「…………男友達と二人っきりで海に行くとは思わなかった……」

「全身海水まみれです。どうしてくれるんですか?」

藤丸「……海水に滴る良い男……ぶっ!?」

軽く吹き出して笑う藤丸。

二人は砂浜に腰を下ろして海を眺める。

互いに暫く無言になり波の音やカモメ達の鳴き声が聞こえる

「俺、最近怖い目に合いました。」

ふと自分の身体に刻み込んだ出来事を口に出した。

藤丸「怖い目……」

「何時もは何とかなるでどうにかしていたのに、本物と遭遇して自分が如何に無力な人間かと思い知らされたんです。殺されるかと思いました。」

アーマードライダー斬月の姿を思い出して震える隼人。

藤丸「大丈夫か?」

震えた隼人を心配そうに見る藤丸。

「…知り合い…否顔見知りと意見をぶつかり、正論を言われてみっともなく大声で泣いたんです。」

藤丸「みっともなくね…そんなに怖い目に会ったなら何で相談してくれなかった。少し悲しいよ。」

「すいません。」

素直に謝るが、斬月のメロンディフェンダーは物理攻撃とエネルギー攻撃を吸収して電磁シールドにする鉄壁の盾。ボーダーのトリガーをそれこそ黒トリガーすらも防ぎ確実に無双セイバーで攻撃する為、ボーダーと相性最悪なのだ。

藤丸「なぁ、隼人。これだけは言わせてくれ、」

互いに至近距離に顔を近づき

藤丸「お前は無力な人間じゃないよ。」

「でも俺は……」

藤丸「現に悪漢から私を助けてくれたじゃないか。度胸とか気合いとかじゃない。お前には無謀じゃない立派な

勇気をもう持っているよ。…………怖い事が悪い事じゃない。私だって怖い事は沢山ある。だから……怖いという気持ちに只震えるんじゃなくて怖さを知って向き合うしか私達は前に進むしか出来ないんだよ。」

「前に進む……」

藤丸「ボーダーの連中は負けない為に皆頑張ってるんだ。大切な奴らの日常を守る為に……」

海をじっと眺める二人。

「波の満ち引きと同じなのかな~~」

藤丸「人生なんて山あり谷ありだ。そして結構谷ばかりだよ。でもだからこそ山になるタイミングは逃しちゃいけないよ。」

「山に…」

藤丸さんは俺の背中をバシバシ叩いて

藤丸「ごちゃごちゃ言ってないで元気出せよ!?いつまでも沈んでいると、もう一回海水まみれにするぞ!?」

これ以上海水まみれなったら塩が出来てしまう。

藤丸「私はお前の恐怖の存在を知らない……でもさ。

私はお前なら乗り越えられる気がするよ。」

「それ確信無しで言ってますよね。」

藤丸「うっさい。戦いは気合いと気合いのぶつかり合いだ。技術と経験が9割の!?」

「それ気合い1割って暗に言っているじゃないですか!?」

藤丸「何か怖くならない術とか思いつかないのか?」

「………そんな物あるなら苦労しないですよ……」

だが不思議と元気が出て来た……気がする。

「帰りますか?」

藤丸「えっ~~どうせなら漫画かアニメのシーンの真似しないか?二人だけ出し」

ここで藤丸さんが言う。

「でも俺、漫画やアニメのシーンに詳しくありませんよ。」

ワールドトリガーで海をモチーフにしたシーンなんてあったかな?

藤丸「そうだな……無難な奴にするか。」

「おっ国民的アニメのシーンですか!?」

甲斐馬隼人……アニメと漫画に詳しくかと聞かれたら詳しくないと答える方。

藤丸「ある意味有名なシーンだ。良いか?まず……」

数分後……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔あのBGMでお願いします。〕

砂浜にて二人は無難な漫画のシーンの真似をする

「なぁ、ドモンよ……わしはお前に教えられたよ……」

「人類もまた自然の一部。それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ……」

「儂はまた……同じ過ちを繰り返すところであった……」

藤丸「師匠……」

「儂をまだ……師匠と呼んでくれるのか……?」

藤丸「俺は、今の今になって、初めて師匠の哀しみを知った……」

藤丸「なのに俺は……あんたと張り合う事だけ考えていた、話を聞こうともしなかった!」

藤丸「なのにあんたは最後まで……俺のことを……」

「何を言う。所詮儂は大罪人よ」

「だがな……見てくれ、儂の身体は一片たりともデビルガンダム細胞には侵されておらん……」

藤丸(////うわっ細マッチョだ。滅茶苦茶鍛え上げてるじゃん。////)

藤丸「わかっていた……わかっていたのに!」

「ドモン。お前と新宿に出逢わなければ……」

「お前がガンダムファイターなどにならなければ……」

「こんな事にならなんだのに……」

夕陽が辺りを照らし、

「……美しいな……」

藤丸「はい……とても美しゅうございます……」

「ならば……!」

「流派!」

藤丸「東方不敗は!」

藤丸「王者の風よ!」劇中を思い出してガチ泣きする藤丸さん。

「全新!」こんな国民的アニメでこんなシーンあったかなとする表情をする隼人。

藤丸「系列!」

甲斐馬/藤丸「天破侠乱!」

仲良く声を合わせて

甲斐馬/藤丸「見よ!東方は、赤く燃えている!!」

「うぅ……」ガクっ

藤丸「師匠……師匠~~~~~~!!!?」

藤丸は隼人を強く抱き締めるそして……

タイミング良く波渋きの音が鳴り、

シーンの物真似は終わるのだ…………

後日、藤丸はあれっ?これって思っていた以上に恥ずかしい事してたんじゃねっと顔を赤くボーとしている姿を、ボーダー本部のあちこちに目撃されたのだ。

 

「帰りますか?」

藤丸「そうだな。」

スクーターに乗って二人は三門市に帰る。

そして……自分達の日常に戻るのだ。

一連の物真似のおかげさまで隼人の全身を張り詰めた物は程好く解れた。

 

 

アーマードライダー斬月との再戦が近い!?




東方不敗のネタは、ガンダム知ってないとわからないよね。


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第17話神様。漸く自分なりに前に進む事に決めました。俺にも師匠が出来たんです。紅生姜マシマシの豚骨ラーメンが好きな師匠が、

コセイダー。円谷作品の一つ恐竜三部作のラスト
『恐竜戦隊コセイドン』に登場する主人公
トキ・ゴウが装着変身する真っ赤な白兵戦専用スーツ
……宇宙刑事の先人みたいな外見で、スターウォーズ影響を受けた作風のためレーザーサーベルとか使う。
作者が書いている別作品のレッドマンにも登場予定であり本作品も別作品も剣持夢想がデザイン、製作した真っ赤なコスチュームスーツにスパイダーマンの蜘蛛糸発射機能と物質に接着する機能付きグローブとブーツを使用して三門市限定に活躍するヒーロー。
別作品だとオリジナルヴィラン達と戦闘予定。

作者はワールドトリガーの原作を知っているのに、
やれ原作沿いから離れたオリジナル展開にしたり、
別作品だとC級期間のままにしたり、ランク戦は書かない等不満はありますが、はっきり良います。周りが上手すぎて……自分は無理だなと思いました。アフトクラトル戦やら黒トリガー争奪戦やらB級ランク戦やら皆凄過ぎて……もうこりゃやめた方が良いと思いました。
よって作者の作品に原作沿いは期待しないで下さい。
Bランク戦は作者の技量じゃ書けません。
そこを了承してこの作品をお楽しみにして下さい。



仮面ライダー斬月「俺達の計画について、皆に改めて知って貰う。」

大企業『戦極工学』のオフィスの普通の社員達の誰も知らない化学兵器部門の研究室にて、新たに仲間になった仮面ライダーエスパーダ、仮面ライダーバスター、仮面ライダースラッシュ、仮面ライダーデュランダル、仮面ライダーブレイズ、そのメンバーに計画の目的を説明している中で部屋の片隅に静かに腕を組んで仮面ライダーファルシオンと仮面ライダーカリバーの二人は無言で集まっているメンバーをまるで品定めするように見ている。

仮面ライダーカリバー「…ハズレだな。」

カリバーは転生者達が天狗になっている事実を知る。

剣士はワンダーブックと剣の日々の鍛練で強くなるのに…あのメロンの奴以外は…………

仮面ライダーファルシオン「只の時間稼ぎの捨て駒だ。」

不死鳥と虚無を表したオレンジ色の剣士は、ふと何処に

視線を向ける。

カリバー「どうした?デザスト。」

ファルシオン「…………良い匂いだ。決意と闘志に満ちた人成らざる者の異形の匂い……少し遊びに行くか。」

ファルシオンは変身を解除して黒い和服に赤いスカーフを首に巻いた赤い髑髏の仮面の青年の姿になる。

デザスト「腹も減ったし、ラーメンでも食べに行くぞ。

カリバー。」

彼は第2人生を転生者達と違い、意味のある人生を送ろうと思っている。その為、ボーダー本部の連中と戦うが殺さない方向にしたいのだ。本の魔物としての経験がその方がずっと面白そうなのだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

甲斐馬は朝のバイトのピザ配達を今もしている。

中古のスクーターで今日もボーダー本部に向か

っている。

今回は余裕のある配達だ。毎回空飛ぶ怪人になってピザ配達は目立つ。

受付「ありがとうございました。」

「またのご利用をお待ちしております。」

一仕事終えて隼人はお店に向かう。

 

お店に到着して報告を終わり次の配達に向かう。

そのサイクルの繰り返しだ。

 

そしてバイトが終わり警戒区域の場所で、甲斐馬は秘密の特訓を始めようとした!?

アーマードライダー斬月を模した人形を前に……

その時、神様の連絡用のスマホが音を鳴る!

「もしもし、」

神様《うむ。どうやら暫くそっとしといて正解だったようじゃ。》

「どうして仮面ライダーエビル達の事を教えてくれなかったんですか……」

第2の人生を与えてくれた神様に対して口の聞き方が悪いが俺は言うしかなかった!!

神様《斬月に負けたお前が、エビルなら勝てると思ったのか?》

「……」

正論を言われて黙る俺に神様は言う……

神様《お前が望むなら、特典の力を引き抜いて普通の人間に戻す事も可能じゃ。》

「……!?」

神様《散々、その特典で人生が思い通りにならなかったんじゃ、流石に初めてのケースだったから、メンタルケアを怠った我にも責任はある。》

「普通の人生……」

神様《直ぐに答えは出ないだろ。考える時間をやろう。》

 

そう言い終えて連絡は切れる。

普通の人生……ワールドトリガーの世界で三門市にいる皆と同じ……当たり前の普通の人生……

「……………………そうだよ。世の中に専門家に任せた方が、プロに任せた方が良いに決まっているんだ。」

(気持ちで気合いで度胸で……)

(どうにもならないなら……いっそ、諦めて……)

 

【ぐぅ~~】

「適当に何か食べるか……」

腹の音が鳴り隼人はしぶしぶその場から移動する。

警戒区域を出て市街地を歩くと近くにオープンしたばかりのラーメン屋があった。

ラーメン屋さん「へい。らっしゃい!?」

お客は疎らに居て…………そのうちの数人が何処かで見た事あるような……ってイコさん!?

生駒「…………」

こちらを生駒隊の隊長がじ~っと見ている。何故

だがじ~っとだ…………

店員「カウンター席へどうぞ。」

「あっはい。」

迅、柿崎、嵐山、弓場、生駒……の隣に案内された。

生駒「じー。」

視線を感じる真横から……何故俺はこの人にじーと見られているんだ。

生駒「なぁ、お兄さん。」

声を掛けられた!?

「なっ何でしょう……」

生駒「お兄さん……俺と何処かで会った事ないか……」

「ないですね」

間髪入れずに答えた……

モンスターとしてボーダーの人達には度々遭遇しているが、今の俺は只のワーカーホリックだ。

生駒「本当か……良く思い出して見てくれ!俺の活躍を

!?」

うわっイコさんと対面して話しているよ俺!!

サイン書いて貰おうかな。嫌やめておこう。

弓場「いやイコ。嵐山や柿崎ならともかくお前の部隊は広報担当した事ないだろ……」隣にいたインテリ眼鏡ヤンキーの弓場さんが助けてくれた。

生駒「いや、知らないうちに近界民に襲われている所を俺の生駒旋空で助けたとかあるかも知れないじゃん!?」

弓場「本人が会った事がないって言っているなら会った事ないんだろ。」

うん。弓場さんの情報は簡単に知っているが、ボーダーにいる人達の中でもやっぱ色々と変わっているよ。弓場さんは……

どうみてもボーダーに登場する人のタイプじゃないんだもん。佇まいがどっかの組の若頭のイメージが……龍が如くの世界に登場する方が違和感ないもん。

まっ変わった外見の開発室長や21歳で子供も間違えられるA級の隊長やツッコミ沢山な人達がいるのがワートリなんだけど、転生者達は良くこんな変わり者達を襲うな………

店員「ご注文は…」

「醤油ラーメンで、後……餃子2人前で……」

店員「わかりました。」

ラーメンが出来上がるまで、待ち時間を考えていると、

俺の隣に別のお客様が座る。

「豚骨ラーメン。紅生姜マシマシで、」

黒い和服に赤いスカーフを首に巻いた男だ。

迅「……」

この和服の男が椅子に座った瞬間ボーダーの皆は無言でそれぞれのトリガーを握り締め和服の男を見る。

そして男も袖口から無銘剣虚無を見せる。

「お前……」

隼人は先の男の発言と改めて男が着る和服の装飾に狼とハンミョウと骨のデザインを見て驚愕の表情をする。

和服の男「……お前達と会ってみたかったぜ。闘志と決意が揺らいで迷いが生まれそうな苦味のある匂いだ。だが飯の時くらいゆっくりさせて貰うぜ。」

弓場「てめぇ……どういうつもりだ。」

和服の男「……飯屋で喧嘩は御法度だ。やるなら互いに心起きなく暴れる場所で暴れるのが筋だ。」

店員「ご注文の醤油ラーメンと餃子2人前です。」

店員2「豚骨ラーメン。紅生姜マシマシです。」

和風の男「待ってました。いただきます。」

男は剣をしまい旨そう豚骨ラーメンを食べる。

嵐山と柿崎はボーダーに連絡しようとするが、

和服の男「俺のそこらのチンピラの阿保共と一緒にするな……心配しなくてもお前ら全員後で切り捨て御免をしてやるから……ところで何か食いたい奴あるか?」

メニュー表をちらつかせてボーダーの皆に見せる。

弓場「結構だ!?」

迅「じゃあ、俺は餃子を…」

柿崎「おい。迅。コイツは敵だぞ。」

迅「無防備な隙を晒していたのにコイツは攻撃をしてこなかった……取り敢えず店の人達に被害が出る事はないしここは相手の財布を減らす作戦に切り替えよう。」

和服の男「この茶髪の兄ちゃん。大人げなく格好悪いな……てかやってる事はみみっちい……」失望した声を出す

生駒「同感や。」

弓場「恥ずかしい……」

迅「イコさん。俺だって泣くぞ!?」

涙目になる迅に対して柿崎は優しく迅さんをフォローして

柿崎「おーよしよし。ごめんな。俺らに挟まれたせいで…」俺の方を気に掛けてくれる。

「あっ大丈夫です。気にしないで下さい。」

柿崎「俺は柿崎。ボーダーの人間だ。でっ、こっちは」

弓場「弓場だ。宜しくな。」

生駒「生駒や。皆にはイコさん、もしくは素敵なイコ様と呼ばれているな。」

和服の男「嘘の匂いがプンプンするぜ。」

迅「俺もそう思う。……君はピザ配達しに来る人だよね。」

何人かは本部でピザを配達しに来た俺の顔を知っているようだ。

嵐山「……」

「嵐山さんですよね。テレビで見ていた事あります。」

和服の男「……あぁ。俺も見た……謝罪と遺族の記者会見のテレビ……」

空気が冷えた……ような感じがする。

和服の男「あの馬鹿共がお前らに執着する理由が良く分からん……まっボーダーよりも用があるのはお前だ。」

彼は俺に箸を向けて言う。

「俺?」

戸惑いを覚える。目の前の奴は、転生者にしては邪な気配を……私利私欲に走る気配がまるでない。

この人は現状に不満もなくある程度の満足を感じるのだ。

和服の男「コッチは最近、俺に縁がある力を手に入れた馬鹿達で軽くイライラしているんだ。お前、俺に付き合え……」

豚骨ラーメンを美味しそうに食べる男は、俺が注文した

餃子を勝手に箸で食べる。

「あっ俺の餃子!?」

男は俺の肉餃子を美味しそうに食べて

和服の男「南信彦に勝ちたいなら……アイツの持ち味が意味をなさないやり方をしろ……」

「!?」

和服の男「頭を使え……見た目に惑わされて手札を生かさないんて宝の持ち腐れだ……」

そう言い更に餃子は減る……ってイコさん。

生駒「なんや、あんた良い奴なのか?」

和服の男「そう感じるかはあんたの勝手だ。…………で、あんた名前は……俺は」

「デザスト。俺は……甲斐馬だ。」

数多のソードオブロゴスの剣士を倒した本の魔物の名前を口に出した時、男は嬉しそうな表情をして、

和服の男「宜しく甲斐馬。……良い匂いだ。興味に不安…そして期待に満ちた匂い。……まずは腹を満たそうぜ。麺が伸びちまう。」

和服の男はそう言い終えてラーメンを味わう。

迅「!!?」

柿崎「どうした迅。」

弓場「……何か見えたのか?」

和服の男「お前達、今日はボーダー本部にいるのか?」

生駒「応。今日の夜は防衛任務さかい生駒隊、柿崎隊、嵐山隊、弓場隊は夜にはいるよ。」

和服の男「ならその夜にメロンの鎧武者ライダーとやらと髑髏に白いマフラーと帽子を付けたライダーがボーダー本部に攻めて来るぞ。じゃあ、ご馳走さまでした。」

柿崎、生駒、弓場、嵐山「!!」

「!?」

俺達は一斉に和服の男を見る!?

和服の男は既にレジにてお会計を済ませて、

俺も急いで醤油ラーメンと餃子を食べて、

「失礼します!?」

和服の男を追う。

弓場「!?」

甲斐馬が和服の男を追いかけるのに愛車の中古スクーターの駐車場から出して乗るのを弓場は見る……

問題はその車種と色が自分の部隊の帯島が言っていたのと同じなのだ……

オペレーターの藤丸が顔赤く染めて後ろに乗っていたスクーターと…

弓場「アイツが!?」

柿崎「どうした!?弓場。」

生駒「ひゃあっ!?」

弓場のただならぬ青い炎のオーラが生駒達には見えて、

迅「……御愁傷様……」

去った甲斐馬に合掌をする迅だった……

果たして甲斐馬はこの後どうなるのか?そして弓場さんと甲斐馬の再会した瞬間何が発生するのか!?

 

その答えは非常に気になるが……それは置いといて……

とある橋の下で

和服の男「ここならボーダーの連中を巻き込まないで良いだろう。モンスター。」

「デザスト。貴方が言った南信彦とは……」

デザストは赤く髑髏の仮面を着けて言う。

「俺を楽しませたら答えてやる。俺をメロンの鎧武者と思って戦え……」

「……その前に答えてくれ。」

デザスト「あっ?」

「生まれ変われて人間として普通の人生を送れるかも知れなかったのに……どうしてファルシオンの力を貰ったんだ?」

デザスト「……迷っているな……神様の力を行使して与えられた役割を続けるか……神様の力を全てを捨てて普通の人生を送るか……」

「……うん。」

デザスト「世の中には運動神経抜群でスポーツ

万能なのにその道を生かした人生を歩まない奴を

居れば、笑いの才能もないのにお笑い芸人を

続ける奴らもいる。…………死に物狂いで努力して学者になった連中も居れば、努力せず親のコネで勝ち組になった馬鹿がいる……」

「違いない……」

全て真実だ。生まれ、環境、親、経験、人格、友達、全てが繋がり一人の人間が作る……

袖口から無銘剣虚無を引き抜いて俺に向ける。

デザスト「俺は………意味のある人生を送りたいだ。

戦う理由とか、仲間とか、色々と充実した人生を歩みたいんだ。」

「君は……俺の出会った転生者の中で、一番マシな奴だよ。」

目の前にいる彼の心は俺の予想以上に綺麗な者だった…

デザスト「どうも、てめぇの背中を見た瞬間、戦いたかったぜ。たまには深く考えず己の限界を試すか。」

「……」

デザスト「……お前が普通の人生を送っても、馬鹿共は大人しくならないぜ。むしろお前がいなくなって、より死人が出る……」

「……!?」

デザスト「今度はお前の知っている知り合いが死ぬかも知れないぜ。」

「デザスト……」

デザスト「……俺は事実を言っただけだ。馬鹿達にお前の大切な居場所を壊されたくないなら…………」

俺は姿を変える赤い髑髏の顔に黒いハンミョウの昆虫人間の身体、両肩は北欧神話のフェンリル……赤いマフラーが風に靡く。

デザスト「……今ある大切な者を守る為に……これから

出会う連中の為に、戦え!?」

デザストは覇剣ブレードドライバーを腰に巻き自分の持ち物の一つワンダーライドブックを開く

【エターナルフェニックス!】

デザスト「変身!?」

【虚無!漆黒の剣が、無に帰す!】

本をドライバーにセットして姿を炎が包む!?

漆黒にオレンジカラーの不死鳥を象る剣士が炎と共に現れる。

仮面ライダーファルシオン「さぁ、戦おうぜ!?心ゆくまでな!?」

 

 

何処からかファルシオンはプラスチックのゴミ箱の蓋を大盾代わりにして、攻撃を少なめにしてメギドのデザストの姿となったモンスターを押さえつける。

「ふざけてるのか!?」

俺は怒りの声を口に出す!?

ファルシオン「馬鹿か?お前は……この特典を知っているなら、決着が付かないのも知っているだろう。それにてめぇの利き手は俺の片足で壁に押さえつけて、お前は黙ってゴミ箱の蓋に押さえつけられている……さぁどうこの状況を打破する。モンスター。」

盾を持った相手と戦闘経験なんてオレンジ蟹のシザースくらいしかない。しかもそのシザースは滅茶苦茶弱くて盾を使いこなしてもいなかった。

元、盾持ちの仮面ライダーは龍騎で数人いるだけで、

殆どは盾無しだだから、

ファルシオン「判断が遅い!?」

ゴミ箱の蓋が後頭部を叩かれてモンスターを襲う!?

「痛っ!?後……生ゴミの匂いが臭い……」

ファルシオン「えっ?マジ?……臭っ!?」

自分で匂いを嗅いで悶えるファルシオンの隙を逃がさず

「隙有り!?」

素早く斬り掛かるがデザストは頭を切り替えて

ファルシオン「ゴミ箱シールド!?」

相手の視界に大盾を掲げて

無銘剣虚無でデザストの剣

それでもデザストはファルシオンの姿でモンスターに攻撃を加える!?

ファルシオン「正面が無敵の相手ならどう立ち回るべきだ!?」

「右、左、真後ろ!?真上に真下……」

剣と剣がぶつかりデザストはゴミ箱シールドを顔に押し付ける。

「ぐおおお……」

ファルシオン「正解だ!?だが判断は遅い!?臨機応変に動け立ち回れ!?お前が勝つ相手は、こんな玩具の盾よりも硬く強力な盾で剣の使い手なんだぞ!?真剣に戦え!?」

無銘剣がモンスターのボディを水平斬りを決めて

更に連続斬撃を直撃させながら、彼は言う!?

ファルシオン「敵のペースに乗せられるな!?お前は日頃から自前の武器の扱いがなってない。お前の剣の動きにはキレがないんだよ!?」

「!!」

ファルシオンはモンスターを追い詰める

互いの刃と刃がぶつかり合い火花が生まれ飛び散る!?

デザスト「相手の腹の中を読め、お前をどう斬るか、何処を斬るか……お前の攻撃をどう防ぐか、常に思考を休ませるな。」

剣と剣の力比べをして押し合いはファルシオンが有利になりデザストの姿となったモンスターを少しずつ地面に押さえ込む!?

デザスト「戦いの流れを掴め……相手は本気でお前の大切な物を狙う!?常に臨機応変に対応し相手の力を利用しな!?」

ファルシオンわざと無銘剣の押し出す力を弱らせてモンスターはファルシオンの懐に入り込み斬り上げようとするが、

デザストは簡単に攻撃を払う。

ファルシオン「……お前さ。俺の動きを真似しようにも俺じゃないんだから俺の動きのフリでしかない。その戦い方で俺は倒せないぞ。」

「俺なりの敬意を現しているんだ。」

ファルシオン「……ならお前に本物を見せてやる!?」

動きが斬月の動きからデザスト本来の戦い方に変わった事でスピードが増して一瞬でモンスターの後ろに回る

(速い!?)

「ぐっ!?がっ!?ごっ!?あがっ!?」

ファルシオン「背中ががら空きだ。」

咄嗟に振り返ると同時に斬り入れるが、そのままファルシオンは剣身の平たい部分をモンスターの各部に打ち込まれ地面に倒れそうなるがぐっとこらえて

デザスト「俺の剣技を防いでみろ!?モンスター!?」

全身から更に打撃音が鳴り痛みに狂いそうになるが

最後は持ち手で顔面を殴打され悶絶するモンスター。

デザスト「人生初めての人間としての一回だけの人生。俺は今日まで無駄にした事はない。」

かつて自分が愛用していた剣を……グラッジデントを持って手に馴染ませ自分の肩に剣を置きファルシオンは言う。

ファルシオン「ふっ、どうだ本物のメギドの剣技の味は……」

モンスターは元の隼人の姿に戻り地面に倒れる。

ファルシオン「ふっ、確かに斬月の奴の言う通り脅威にはならなかったな……」

 

ファルシオンは無言で変身を解き、この場を後にしようとするが、

「まだだ……」

ゆっくりと振り返るデザストは隼人と目を向き合い言う。

デザスト「大人しく休んでいろ。お前は弱くない。只、普通の人生を……普通の幸せって奴を望んでいる事は悪い事じゃない。」

ぼろぼろになりながら甲斐馬は立ち上がる。

「貴方が出会ったどの剣士よりも俺が弱いのはわかっている……そんなの自分が一番わかっているんだ!?」

軽くふらついてもしっかりと地面に足を踏み前に進む。

デザスト「そこまで自分の弱い事を知っているなら何故自ら傷付く?どうして死ぬかもしれない相手に挑もうとする。お前……怖くないのか?」

デザストは、沢山の剣士と対峙した剣士達は皆、自らの

意志でソードオブロゴスの道を歩み、師から弟子へ親から子へ祖父から孫へ聖剣を紡いできた。

「怖いよ!?でも俺は……自分が死ぬより怖い事がある!!」

「この世界で、……俺の小さくても大切な物があるそれを……戦って守りたい!?」

 

『ハッ……マジ、ないわ……』

デザスト脳裏に過る自分が弱いと分かりながら認めながも自分に挑んだ風の男を思い出す……

緑色のマフラーが風と共に靡き、奴は自分より経験も強さもある俺に勝った……そのままの強さで……

 

「だから!?」

デザストは構える。

「俺を弟子にして下さい!?」

デザスト「はっ?」

 

 

予想外の言葉にデザストの頭の中が真っ白になった……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

元弓場隊 銃手 神田忠臣通称カンタダ

弓場隊の指揮官ポジションで弓場隊長に絶大な信頼を持った彼は……現在、九州の大学受験の為に勉強中……

その神田の自宅の自室にて、

神田「随分とコスチュームがボロボロだね。カウボーイ。」

剣持「あの黒い仮面ライダー……マシンみたく正確無比で強かったです。金属の構成を変えてメタルススーツの

出番かも知れません。」物理学と機械工学の専門書を読みながら剣持は言う。

神田「コセイダーをパワーアップするなら教えてくれよ。俺はコセイダーの椅子の人だから……」

剣持「予算が高校生レベルだからね。勘弁して下さいよ。」

コスチュームの修理に結構お金が掛かる。タイツの伸縮性の素材ではなく色々としっかりした素材でピストルやハンドガンやショットガンじゃビクともしない奴でコスチュームを作っている。

剣持(分身)「修理完了。新品同様だ。」

剣持「助かったよ。分身。」

神田「便利だね~分身。」

剣持(分身)「そうでもない。一人を二人にしてもメリットよりデメリットの方が大きい。」

 

剣持「同じ性格の人間が二人になると喧嘩が始まるんですよ。」

剣持(分身)「じゃあな。」

そう言い終えて分身の剣持は姿を消す。

神田「……メタルススーツは完成しそう?」

完成予定の設計図を見て神田は視線を変えて言う。

自分の部屋のベッドにはメタリックなカウボーイの服が寝ていてその側で色々と回路を組み入れながら剣持は答える。

剣持「勿論。ほぼ9割完成したし残りもこのペースだと2週間くらいで、」

神田「それは楽しみだ。色々電子工学や図書館で借りてきた甲斐があったよ。」

剣持「後は細かい配線や回路を繋げる最終段階。体重が増えた分、防衛力と戦闘力は増しているし、色々とシステムがあるタイプだから。」

神田「いっその事パワードスーツは?」

剣持「今度、お金があったらね。また僕はグラノーラ生活だ。」はんだごて片手に慎重に回路を組み合わせている剣持に神田は言う。

神田「製作できるのは否定しないんだ。……君やっぱり

ボーダー隊員より開発室のエンジニアが天職では?」

剣持「まさか?メカニック止まりが良い所ですよ。」

神田「それでもトニースターク並みに実は凄いのでは?」

その時、剣持が持参したノートパソコンから機械音声が聞こえる。

レム『へい!?マスター。自宅に香取さん達が接近して

います。悪い事言わないでとっとと帰還した方が良いでござる!?ウルトラヤバいです。接近するまで10分!?』

神田「………………自律稼働するAIも製作しちゃうし。口調は変だけど、声は三森すずこだけど……」

剣持「コイツが一番おかしい……只のランク戦の仮想シュミレーション用AIなのにウルトロン並みに成長している。その内地球を守る為、人類を消す手段を取らないか心配だ。」

レム『とっとと帰ってこい。馬鹿チンが!?』

剣持「……これ多分ボーダーに所属する女性を参考にした人格をモチーフにしていると思うけど、口が悪そうな候補が結構居てよく分からない……ホントに謎だ。」

神田「何処となく影浦隊の光さんにも見えるね。」

剣持は私物をリュックサックにしまいスマホから

レム『帰還しろ。マヌケ。』の声を聞き

剣持「では失礼します。ワープ。」

剣持は全身を赤く発光させて神田の前から姿を消す。

 

神田「アメイジング……」

 

神田忠臣は受験勉強に戻る。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

デザスト「離せ!?この野郎」

「離さない!?」

デザストの足にしがみつきながら隼人は答える。

デザスト「お前にプライドはないのか?プライドは!?だいたい俺はお前の敵で、それにメギドの弟子入りなんて聞いた事ないぜ!!」

「風の剣士に強さの果てとかカッコいい言葉を言う癖に

……」

デザスト「ふざけるな!?アイツはお前より努力しているよ!?だいたいなぁ。直ぐに剣士の技を覚えられると思っているのか!?離せ馬鹿!?」

「でも、俺にはこうするしか……こうでもしないと強くなれないんだ。」

デザスト「だったら元々素質がなかったんだ!?大人しく有象無象の仲間に入りやがれ!?」

デザストは隼人の無防備の顔面蹴り飛ばす!?

「これが!?これが俺の戦い方だ!?文句あるか!」

血が流れてもボロボロになってもデザストの片足を離さない隼人に苛立ちとは違う感情がデザストに生まれようとしていた。

デザスト(コイツは剣士じゃない……だが、それでも守りたい物の為に……コイツは、)

デザスト「くっ!?」

互いに疲れ初めて……その時、デザストは何かの気配を感じて……足に必死にすがり付く隼人に言う。

デザスト「……良いだろう。お前を弟子入りを考えてやる。」

「本当か師匠……」

デザスト「師匠は速い!?………………弟子入りの条件はこれからボーダー本部に来る仮面ライダー二人組を退けさせろ。……それが出来たらメギドの……デザストの剣を教えてやる。」

 

「師匠。」

その時、スマホが鳴る。

「すいません。師匠……」

デザスト「あぁ。」

神様《答えを聞こう……》

「俺は…………」

その時、デザストは隼人の背後から無銘剣を抜刀して、

背中から振り下ろす!?

だが、隼人の姿はクロコダイルオルフェノクの姿となり

ノーモーションでデザストの斬撃を止める!?

デザスト「!?」

驚愕な表情をしたデザストの隙を逃がさず、荒ワシ団長の姿に変わり手斧を喉元に向ける……

「まだまだ未熟で情けない所もあるけど、俺に、俺に…大切な者達がいるこの三門市を守らせて下さい!?神様!?」

神様《なら、先のお前を苦しめた奴がボーダー本部に向かっている。倒すのが難しいのなら撃退しろ……》

「はい。」

スマホは切れる。

デザスト「手を抜いていた訳じゃないな……」

「師匠が言ったでしょ。常に思考を休ませるな。

臨機応変に対応しろと……」

デザスト「ハハハハハハハハハハハハハハハ」

デザストは荒ワシ団長の手斧が喉元に向けられた

状態で大笑いをしている。

デザスト「……気に入った!?真正面が無敵の奴

が相手なら正面以外で戦うか……」

「無敵を引き剥がす。」

デザスト「まっ及第点だな。行ってこい!?馬鹿弟子!?」

「はい!?」

荒ワシ団長は背中から赤い翼を生やして空を高く飛ぶ

 

 

 

デザスト「いつまでいる?カリバー。」

仮面ライダーカリバー「……お前を知っている奴が見たら皆驚くな………お前に弟子だなんて……」

デザスト「うっせい。俺は俺の剣技を受け継げる弟子がいたら、何か意味のある物を残せるなんて思っていないよ。」

仮面ライダーカリバー「フフフ…お前も変わった

な……デザスト。」笑うカリバーを軽く睨むデザストに、真剣な声を聞こえる。

仮面ライダーカリバー「白馬達と戦う気か?」

デザスト「俺が束縛が嫌いなのは知っているだろう。

俺は単純に自由に面白い方に味方する……」

夜……満月が昇る今夜に……無数の刃が、ボーダー本部に舞う。アーマードライダー斬月、仮面ライダースカル

襲撃!?




漸く斬月とモンスターの再戦が書ける……変幻自在のモンスターの戦いをご覧あれ~~バロンもイクサもコセイダーも皆活躍させますよ。


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第18話神様。この三門市。嫌いじゃないわ!?

初めの落雷の攻撃はエイキングではなくウェザー
ドーパントです。そしてグダグダです。滅茶苦茶です。


夜……ボーダー本部の各警戒区域にて爆発と爆音

が鳴る!?

迅「来たよ。皆……」

爆炎と共に一人なアーマードライダーが姿を表す

斬月「……予知したか。迅 悠一。」

メロンの鎧と兜を着けた剣士は、正面から正々

堂々とボーダー本部に襲撃しに来たのだ。

迅「まぁね……」

余裕のある顔を見せて、迅は両手からスコーピオン

を出す。

斬月「何故風刃を使わない……」

その声は怒りとも取れるしがっかりにも聞こえた声だった……

迅「まぁまぁ、コイツの方がアンタを楽しませられると思ってさ。」

迅《各狙撃手……狙撃ポイントに着いた?》

佐鳥《こちら嵐山隊の佐鳥、ポイント到着。》

隠岐《こちらは生駒隊の隠岐、現在トノさんと

ポイントに急行してます。》

複数の足音が斬月の周りに聞こえて……

斬月はゆっくりと辺りを見る。

自分を中心にボーダーの精鋭部隊が囲っているのだ。

斬月「嵐山隊に生駒隊、柿崎隊に弓場隊……そうそうたるメンバーだが……俺を相手にするなら太刀川隊達も誘えば良かったんじゃなかったのか?」

 

迅「いや、アンタ程度に太刀川さん達が出る幕はない………」

迅《どうだった?》

嵐山《忍田さんと風間さんに囲まれて大学のレポートを

やってる最中だったよ。》

弓場《たくっ、締まらない攻撃手1位だ。》

生駒《見たらオーラで分かる……コイツは太刀川より剣の腕強いぞ……》

南沢《メロン食べたくなってきた。》

生駒《ワイもや。高級メロン。今度皆でお金出し合って買おうな。》

水上《集中して下さいよ二人とも……コンビニのメロン味のアイスで我慢して下さい。パッと見、鈴鳴の村上隊員と同じ戦闘スタイルみたいだけど……》

生駒《あぁ……メロン食べたいよ。メロンの最後に食べたのいつだろうか……あの味が……》

南沢《はいはい!?自分も食べたいです!?》

水上《ちょっと二人とも、マジメに……俺も食べたくなってきたさかい。終わったらコンビニに行こう。》

細井《ちょっと、本当に集中してや。あちこちの

トリオン兵の連中を全部、加門隊長に押し付けて一斉にここに集結しちゃったんだから……》

隠岐《それについては後日皆で頭下げるで話し合いしたでしょう。》

生駒《……でもあのメロン武者、めっさ隙がないで?》

祖父から居合いの剣を学んだ生駒だからわかる。

目の前の敵がこれまで現れた仮面ライダー何かと雰囲気が違う……本物の剣豪と対峙している感覚だ。

柿崎《柿崎隊はいつも通りの連携で攻撃して良いか?》

迅《あぁ。》

アーマードライダー斬月「作戦会議は終わったか?」

弓場は斬月に近づきメンチを切る。

剣持「ちょっ隊長。」

弓場「正々堂々でここに来た事は褒めてやる。」

斬月も弓場に近づきメンチを切る…………

斬月「負けても文句言うなよ……」

弓場「言ってろォ!?メロンをカチ割るぞ。」

そう軽口を叩き互いに離れる。

剣持「持ち場を離れないで下さい。組長。」

帯島《ぷっ!?すいません。不意討ちの奴が……》

弓場「オイ!?剣持。今まで出会った連中と思うなよ……あれはガチで強ェぞ。」

剣持「でしょうね……」

剣持(俺の探知能力で滅茶苦茶危険って教えて

くれてるし……)

帯島《どうします?》

弓場《敵は一人……滅茶苦茶強い、しかも戦いがまだわからねぇ…》

剣持《バリバリ接近戦に特化した近接が得意な感じですよ…只……》

全員《あの盾が曲者過ぎる……》

メロンの左手に装備した大盾がかなり怪しさを持つが、

そんな事を無視するように、

アーマードライダー斬月「始めるか……何処からでも掛かってコイ。ボーダー。」

迅「それじゃあ……やりますか。」

狙撃の音が鳴る……一発の銃弾を斬月は無双セイバーを瞬時に抜刀して斬り裂く……

外岡《すいません。斬撃に狙撃が負けました……》

弓場《落ち着け……元よりヤバいのが更にヤバいってわかっただけだ。》

斬月「開戦の狼煙だ」

斬月が一歩踏み込むと同時に無双セイバーが嵐山隊の方に狙いを定めて狙う!?

嵐山「!?」

突撃銃型のトリガーからトリオンの弾が飛び正面

堂々と斬月はメロンディフェンダーを前に出して

トリオンの攻撃を防ぐ。

時枝と木虎も嵐山をフォローして柿崎隊も全員移動して

嵐山隊から合わせての十字砲火。

左手のメロンディフェンダーが絶妙な立ち位置になり、

水上《これで立ち往生、そして……右側が剥き出しや。》

素早く戦う戦闘スタイルの隊員が一斉に自分の

武器を使う

弓場、生駒《旋空 孤月/俺の間合いだ。メロン》

斬月「……」

居合いの構えからのオプショントリガーの発動、

弓場の両腰のホルダーから二丁拳銃を抜き素早く

発砲。

孤月の生駒旋空と弓場の早撃ちが、斬月を捉える

斬月「…………舐められた物だ……」

斬月は左側を盾で防ぎ右側を己の得物である無双

セイバーを横に振り回して……衝撃波が発生!?

剣持「どひゃああ~~~~」

無双セイバーの衝撃波をモロ直撃して情けない声

が空高く消えて

帯島「剣持さん~~~」

後輩の安否を確認しながら後から飛びそうになる

人の手を掴み衝撃波が止むのも待つ。

水上「ちょっと、そんなのアリか?」

咄嗟に帯島の手を掴みながら斬撃で衝撃波を発生

させた斬月に驚き、

迅「すげ~~」

南沢と生駒の前に迅が出したエスクードを壁の

代わりにして後ろに回り込もうとしたらその前に

衝撃波に壁に押し付けられて変顔になっている

迅を見る二人。

生駒(まるでアニメか漫画のキャラクターや。)

南沢(見た目がメロンの癖に凄いっす。)

右手の無双セイバーから放たれた剣圧と衝撃波で

剣持が突風に吹き飛ばされて、帯島は咄嗟に壁に

孤月を突き刺して踏ん張り空高く飛ぶ剣持を眺め

ながら同じく吹き飛んで来た生駒隊の水上の手を

掴み助ける。

生駒の旋空孤月を衝撃波に混じった斬撃で簡単に

砕き、弓場の銃弾が目標から大きく外れて、柿崎

達にフレンドリーファイアする。

 

弓場「ちっ、でたらめな奴め、」

地面に転がりながら相手を睨み、斬月はその容量

で左側にも斬撃による衝撃波を発生させて

嵐山隊と柿崎隊の攻撃を止める。

弓場《柿崎っ!?無事か?》

柿崎《照屋と俺は無事だが、虎太郎の方は右腕が

穴だらけだ……》

弓場《すまん、巴!?》

巴《いえ、誰も相手があんな方法で右側をカバーする

とは思っていませんよ。自分を責めないで下さい。》

帯島《隊長。剣持隊員が高く飛びました。》

弓場《藤丸!?》

藤丸《問題ない!?反応はある!?コラッ剣持

!?とっとと隊長達をカバーしろ。》

剣持《……あれは彗星かな?違うな。彗星はもっとこう……。》

帯島《剣持さん。カミーユさんみたく悟らないで

合流お願いします。》

 

帯島は剣持と通信しつつ相手に目を外さず……

瞬きと共にメロン剣士は私の前から姿を消す。

帯島《いない。》

咄嗟に片手に射手型トリガーの追尾弾を準備

しようと、

弓場《帯島!?》

隊長の必死の声が聞こえて

藤丸《対象は真上!?斬撃警戒》

帯島の頭上に無双セイバーが唐竹割りが繰り出さ

れる!

帯島「!?」

刃と刃がぶつかり、火花が舞う。

アーマードライダー斬月「…良い反応だ……」

帯島「どうもッス。」

互いに顔を近づき向き合いながら、素早く両者は

刃を振る、

咄嗟に帯島は孤月で斬撃を受け止めるが、力の

押し合いになり帯島が徐々に押し負ける……

自分のトリオン体の身体能力が全く有利に役立た

ない……

弓場「てめえ!?俺らを忘れるな!?」

メロンに向かって飛来するトリオン銃弾は大盾で

防がれて、効果なし。

必死の表情をする帯島は、力を抜いて相手から

離れて、追尾弾を斬月に向かって放つ……

飛来する幾つものトリオンの追尾弾は斬月の右手

に持つ無双セイバーであっさりと斬り払われて、

一気に間合いを詰めて首を斬り落とそうと相手は

横に刃を振るのを、

弓場《帯島!?》

帯島(間に合わない…)

斬撃が帯島の喉を通る寸前に、それぞれ別の方向

から来た孤月がメロンの攻撃を受け止める。

生駒「手合わせ願おうか。メロン。」

南沢「メロン覚悟して貰うよ!?」

斬月「……良いだろう…ゴーグル。」

生駒と南沢の二人とメロンの斬り合いが始まる。

帯島《助かりました。生駒隊長。》

細井《ちょっ、コイツ反応が速っ、カバーした

って海!?》

南沢《ホイホイ!?》

生駒《戦って嫌でもわかる。強者感が半端ないで

。》

二人の攻撃手相手に圧倒する剣術で応戦する

メロンの背後から迅が迫る!?

斬月「……」

軽く足払いをさて近くの生駒をずっこけさせて、背後から来た迅とつばぜり合いをする斬月。

斬月「お前に俺は倒せない。」

迅「この人数相手にそんな事言うなんてよっぽど

の自信があると見える。」

同時に離れ、同時に左右から別方向から斬撃を振

る。

火花が舞い、南沢も迅のフォローをしようと孤月

を持ってグラスホッパーをあちこちに配置させて

機動戦に持ち込む。

正面から二刀流のスコーピオンを振るう迅の連続

攻撃を正面から受け流し斬り払い逆にカウンター

の斬撃を抜き放ち、迅はすんでの所で回避する

迅《どうしよう……普通に予知が意味の無い

タイプだ。》

帯島《どういう事ですか?》

弓場《説明しろ。》

近くいた隊員が内部通信で連絡する。

全員メロンから目を離さずに連絡する

迅《何パターンある予知がコイツには少な過ぎる。

確実にこちらが有利になる予知が悉くコイツの前

では盾で防御するか剣で防御するか回避の3択

しかない。》

巴《ジャンケンですね。》

迅《立ちの悪いな。》

斬月の背後のグラスホッパーを踏み込み南沢が

無防備な背中を狙うが斬月は南沢の剣を見ずに

回避して、

無双セイバーと孤月をぶつからせてから互いに

左右から片一文字斬りをしてから刃と刃がぶつか

り火花が生まれる。軽くつばぜり合いをした直後に

直ぐに南沢はグラスホッパーで

斬月の真向斬りから離れて距離を置く

南沢《完全に死角から斬り込んだのに……》

水上《兎に角遊撃してや。こっちも遊撃に徹して

いるから》

遠距離から変化弾を飛ばすが、メロンディフェン

ダーに全て防がれて、

水上《今や、海。》

南沢《了解!?》ノリの良い返事をしてグラス

ホッパーを踏み込み斬月に目掛けて孤月を構えて

斬月「……」

南沢《また防がれた!?》

水上《なら離れてや。射手と銃手の攻撃が来るで》

右から来た南沢の遊撃をメロンディフェンダーで

あっさりと防ぎ、盾にグラスホッパーを出して

その場を離れて斬月は弓場と帯島、水上と嵐山隊と

柿崎隊達の波状攻撃をメロンディフェンダーで

防御する。

南沢はその隙を逃さず、再度遊撃する為に連続に

グラスホッパーを踏み斬月の死角から攻撃をする

が、

斬月「ふん。」

南沢「アゴ!?」

斬月は盾を右手に持ち変えて左拳を裏拳にして

南沢の顎を打ち込み壁に叩きつけ吹き飛ばして

メロンは盾を左手に持ち直して接近する迅と対峙

。スコーピオンを素早く振るい斬月にダメージを

与えようと動くが、メロンの達人レベルの剣術に

劣勢になる。

生駒「海の仇!?」

生駒も孤月を振り上げて袈裟斬りを放つが、

メロンは少ない立ち回りで生駒の攻撃を防ぎ、

南沢「さっきは良くもやったな!?」

二人から三人になって迅は臨機応変にモールクロー

を地面から出すが、斬月は素早く立ち位置を変えて

南沢に迅のモールクローを食らわせる。

南沢「あっ痛!?」

迅「あっごめん。」

斬月は無双セイバーをしまい右手にメロン

ディフェンダーを持ち打撃のみで生駒達を追い

込む。盾は鈍器のような扱いをして迅と生駒を

殴打させて膝蹴りと右アッパーに左ストレート

生駒「剣持たなくても強いぞコイツ……」

メロンディフェンダーに殴り飛ばされて地面に

カメラ目線で転がる生駒。

南沢「これでも喰らえ!?」

斬月「うん?」

グラスホッパーを相手に踏ませて、斬月を高く

打ち上げる。

生駒《ダブル旋空スペシャルだ!?》

南沢《その前にマリオさん。隠岐さん達に連絡!

?》

細井《もうやってるよ。気張れや!?》

オペレーターの激が飛び

二人同時に旋空を構えて真下で待機。

生駒《外すなよ隠岐。普段イケメンならこんな

時は更に格好良さが2倍になる隠岐君。》

隠岐《了解。隊長。》

ボーダー本部から無数の狙撃が斬月に向かって

放たれるが、

水上(空中なら逃げ場ないやろ。)

メロンは飛来する狙撃を全て無双セイバーのみ

で弾丸を打ち消す!?

迅《生駒っち。出番だ。》

生駒《ダブル旋空!?》

南沢《了解っ!?》

同時に旋空孤月を放つ!?

斬月(リーチが長い生駒の斬撃の後に通常の斬撃

を飛ばして俺を斬るつもりか、)

メロンディフェンダーを投げて生駒旋空を相殺

させて盾を掴み急降下と共に生駒達を盾に押し

潰す!?その寸前南沢はグラスホッパーでその

場から離脱。

生駒《このメロンの盾……滅茶苦茶硬いわ……》

地面に首だけ状態になったそう生駒は報告する。

南沢《隊長~~~~》

着地してから斬月は全身から緑色の光を発光させ、

照屋「シールド!?」

巴「消えた……!!」

嵐山隊、柿崎隊をレーダーで捉えられない速さと

共に無数の斬撃をボーダー隊員達に浴びせる。

「「うわぁあああ~~」」

巴と照屋は咄嗟に自分の柿崎隊長を庇い迎撃し

ようとするも緑色の光が自分達を通過した瞬間

緊急脱出させられる。

柿崎「虎太郎。照屋!?」

時枝「来る。」

木虎「なっ韋駄天!?」

加古隊の黒江隊員が使っている試作トリガーと似

たその力によってボーダー隊員全員にダメージを

浴びせて

気付いた時には巴虎太郎と照屋を緊急脱出させて

夜のボーダー本部に2つ光が高く登る。

木虎と時枝の間に斬月は立ち両者に向かって連続

袈裟斬りを決めてからの追撃の横一文字斬り決め

て斬月は呆れた声と共に言う。

斬月「はしゃぎ過ぎだ。」

木虎はスコーピオンを斬月に斬り込むが、斬月は

全て避けて逆に木虎を真向斬りから逆袈裟斬りを

して離れてハンドガン型銃トリガーで攻撃するも

メロンディフェンダーで防がれて、連続斬撃を逆

に木虎にトドメを刺す。

【緊急脱出】

弓場達の近くに着地した斬月は、近くにいた帯島

を狙いに無双セイバーを振り上げる。

帯島「!?」

火花が舞いギリギリ帯島は孤月で応戦して直ぐに

距離を離して、相手と自分の実力差を知る。

帯島(勝てない……単純に実力が違い過ぎる。)

応戦するのを帯島は辞めて、水上達と合流する

帯島《隊長!?》

弓場《良く耐えた!?帯島ァ!?》

至近距離から弓場が銃型トリガーを連射、

メロンはメロンディフェンダーを投擲!?

弓場「なっ!?」

ブーメランのように風を切り近くにあった南沢の

グラスホッパーを踏み距離を離すが、追尾機能が

あるのか正確に弓場の顔面にモロ直撃して弓場は

建物を幾つも破壊して倒れる

帯島「隊長!?」

斬月「人の心配をしている場合か。」

背後に立つ斬月は無双セイバーを構えて、

帯島「!?」相手の動きに気付き慌てて振り返る

が、

剣持「俺を忘れて困るぞ!?」

帯島に向かってが無双セイバーを振り降ろすが

上空から斬月と帯島の間に着地して

剣持が二丁拳銃両手に持ったままガードして

帯島を守る。

帯島「剣持さん。」頼りになる後輩が来て安堵

する帯島。

剣持「遅れてゴメン。帯島先輩。」

斬月と剣持が向き合い剣持は二丁拳銃を構えなが

ら接近する。

斬月「誰だ?貴様は……」

剣持「お前の敵だ!?」

剣持は斬月に接近して渾身の回し蹴りを放つ。

自分の知らないボーダー隊員が現れて初動が、

遅れた斬月は無双セイバーを盾代わりにして剣持

の蹴りをガードするが、予想を遥かに越えた一撃

に両者の地面に足がめり込み、衝撃で、斬月は壁

に叩きつけられる!?近くの廃墟の壁に亀裂が走

り粉々に壁が崩れる斬月は片膝を地面に着く。

斬月「!!馬鹿な!?戦極ドライバーのアーマー

ドライダーシステムがトリオン体ごときに遅れを

取るとは……」

剣持は蹴った片足を必死に撫でて痛みを忘れる

帯島「凄いです。剣持さん。」

剣持の回し蹴りで周辺に轟音と衝撃波が飛び

近くの人が住んでいない民家の窓に亀裂が走る

その破壊力に帯島はビックリしながら剣持に接近

する。

剣持「不意討ちが……思いの他クリティカル

ヒットしただけだ。寮長。」

弓場「隊長ダァ。」メロンディフェンダーを

持って弓場が戦線に戻ってきた。

剣持「2撃目は対応されるかも?」

藤丸《ビビるなァ、剣持!?漢ならタイマンで

あのメロンくらいぶっ倒して見ろ!?》

体育会系のオペレーターの激が飛ぶ。

嵐山達も予想外の攻撃でメロンにダメージを与え

た剣持を主軸に連携を考えているが、

剣持《いや、相性は悪いですよ。》

弓場《隊長命令だ。敵に抱き付き身動きを封じろ

。生駒と王子を道連れにしたフォーメーションで

決めるぞ。》

帯島《了解ッス。剣持さんの得意の神風戦法です

ね。》

藤丸《二宮と東隊長を仕留めた戦術だ。剣持直ぐ

に準備しろ。》

剣持《騙されないで帯島先輩!?頭領も無茶苦茶

な!?それ只のトリオン使ったランク戦専用の自

爆特攻!!他の戦術を考えましょう!?こっちに

戻る前に三つ光が本部の方に行きましたよ。》

弓場「隊長だァっ!?コラっ!?頭領とか山賊か

よ!?」

時枝《木虎がやられた。》

柿崎《照屋と虎太郎もだ。あのメロンこっちな

動きを色々と正確に読んでやがる……》

剣持《恐らくあのマスク。トリオン体より性能が

良い聴覚や視覚保護機能があると考えた方が良い

ですね。》

弓場《なんだ!?》

迅《どうしたの弓場さん。》

弓場《メロンの盾が勝手に動く!?》

弓場が持っていたメロンディフェンダーが独りで

に斬月の左手に戻る。

剣持《便利な機能は多いな。投げた武器を自動で

手元に戻るなんて……助っ人の出番かな?》

嵐山《助っ人?》

剣持《吹き飛ばされた場所が偶然にも知ってる人

の近くでしたから事情を話して加勢に来て貰い

ました。》

【バナナアームズ!】

加門「変身!?」

【ナイトオブスピアー!】

複数のラッパの音が高らかに聞こえて、

アーマードライダーバロンが斬月に迫る!?

 

騎士と武者が再び対峙する。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

愛賀は今日も普段通りだ。バイオリンを好きな時

に演奏して女の人を口説く。

そして彼は世間のルールに縛られない……

そう愛賀はボーダーが指定した警戒区域に侵入

したのだ。しかも無断で、

『そろそろイクサ返してくれないかな~~』っと

自分勝手に!?

こういうのはボーダー側から返却する物なのだが

愛賀にそんな事は関係ない。

 

神様「うん。君はいつぞやの。」

愛賀「うん。あんたはいつかの爺さんじゃんか。」

警戒区域にてまさかの神に遭遇する愛賀。

神様「我はちょっと、散歩を少しな……」

その時、無数の影が自分達がいる近くを過る……

神様「!?これは不味いな……」

剣士達の姿を目撃した二人は警戒する

愛賀「何だ奴らは……」

愛賀は遠くから聞こえる爆音や爆発を見て……

愛賀「何かヤバい感じだな……」

神様「これを使え、望よ。」

神様は両手を光らせて手元にイクサベルトと

イクサナックルを持って来る。

愛賀「えっ!?どうしてイクサのベルトが

ここに?」

神様「まさにミステリー~~」

愛賀「まぁ……良いか?変身。」

細かい事は気にしないのが愛賀である。

【レ・ジ・ィ】

【フ・ィ・ス・ト・オ・ン】

仮面ライダーイクサに変身して、戦闘がある場所

に向かう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夜の三門市の警戒区域にて火花が舞う。

斬月の無双セイバーがバロンの装甲を斬り上げて

バロンは怯みながらも果敢に挑む。

バロン「くそ。」

バナスピアーを横薙ぎしてからの突き刺し攻撃を

斬月は冷静に対応してボーダー達を圧倒する。

立ち位置を交互に変えてバロンは攻める。

斬月は守りに徹してからのカウンターの斬撃で

バロンに着々とダメージを蓄積させる。

無双セイバーとバナスピアーがぶつかり、同時に

攻撃を放つが、斬月はメロンディフェンダーで刺

突を防ぎ逆にバロンに無双セイバーで袈裟斬りを

してからボーダー隊員達に接近して、

【メロンスカッシュ!】

無双セイバーに緑色の光を纏わせた斬撃が

嵐山隊の時枝隊員を片手一文字斬りで緊急脱出

させバロンのバナスピアーをメロンディフェンダー

でガードする。

盾に槍を押し付けながら両者睨み合い

斬月「貴様、ボーダーの人間だったのか。」

バロン「お前には関係ない!?」

両者離れてバロンの背後に移動した銃手達の攻撃

を斬月はガードする。

生駒《ヤバいで、海!?雷の呼吸の霹靂一閃とか

使えんか!?》

無双セイバーでボーダー隊員達を斬り捨てる奴の

動きを地面に首だけの状態の生駒が言う。

南沢《迅さんは風の呼吸とは使えないんですか?》

迅《生駒っちは、音柱みたくメロンの動きが分か

る楽譜は作れないんですか?》

生駒《無茶言うなよ。呼吸法なんて体得してたら

とっくにA級に昇格してるわ。》

鬼滅アルアルを通信で話していると、

細井《皆、レーダーに幾つか怪しい反応アリ!?

新手が来るで!?》

水上《隠岐。見えるか。》

隠岐《カラフルな連中が皆がいる所に向かって

きます。》

嵐山《佐鳥。狙撃して牽制出来るかやって見て

くれ。》

佐鳥《了解!?ツインスナイプの出番だな。》

???「見つけたぞマヌケな覗き魔。」

佐鳥《えっ?なっ骸骨!?》

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

???はボーダー本部の屋上にいた佐鳥を真横か

ら手持ちマグナムであっさりと脳天をぶち抜き

緊急脱出させる。

通信機から悲鳴が聞こえて、

嵐山「どうした。佐鳥!?」

ボーダー本部の屋上に光が昇る。

それは嵐山隊の佐鳥のだった。

弓場《外岡!?移動しろ!?》

位置の近い仲間に連絡する弓場。

???「遅いぞ。カタツムリの覗き魔め。」

白いマフラーが夜の三門市の風に靡き、弓場隊

狙撃手の外岡の前に着地して

外岡「グラスホッパーより高い跳躍力を持って

いるね。」イーグレットを発砲するが、あっさり

と手持ちのハイテクマグナムでガードされて、逆

に弓場に匹敵する早撃ちで外岡の両腕が穴だらけ

になる。

外岡《隊長、敵の特徴は白いマフラーに白い帽子

、あばら骨をイメージしたボディに頭蓋骨を

イメージした仮面。……スカルマンの親戚みたい

な奴です。》

剣持「俺がフォローに向かいます。」

剣持は二丁拳銃を斬月を向けながら連射。

斬月「無駄だ。アイツが来た時点でお前の仲間は

、敗北する。」

弓場「てめぇ!?」

素早く二丁の拳銃を発砲させて斬月に攻撃するが

無双セイバーで斬り払われて、メロンディフェン

ダーで殴り飛ばされる。

殴り飛ばされ地面に倒れる弓場に追撃をする斬月

を迅とバロンが弓場の前に立ちカバーする。

???「俺の楽しみは、殺しが終わった後に飲む

コーヒーだ。1から焙煎して作り終えたコーヒー

の黒さは、この世の奴らの醜い欲望を混ぜたよう

な闇色で味は格別だ。だからクタバレ。」

外岡「そんな。自分勝手な……」

???「俺の職業は殺し屋だ。前も今も……」

屋上に数発の銃声が鳴る。

藤丸《…トノの奴がやられた……》

外岡《すいません。隊長。殺し屋が参戦して

来ました。》

迅のスコーピオンを斬月は盾でガードしてバロン

の槍を斬り返し袈裟斬りに片手一文字斬りに連続

斬りをして火花が舞う。

ボーダー隊員達の前に風が通り、それは着地する

斬月「遅いぞ。翔吉。」

仮面ライダースカル「こういうのはとっとと殺す

に限る。」

黒いスカルマグナムが、弓場と生駒目掛けて発砲

剣持が巨大なトリオンシールドを出してフルガー

ドする。

通常のマグナムより破壊力が強化された弾丸を全て

剣持は防ぎ、弓場と帯島と柿崎達が射撃する。

スカル「シールドが異常に硬いしデカイな。あれが

雨取か?」

剣持「?」

斬月「いや、俺の知らない奴だ。神田でもない…

アイツは誰だ?」

スカル「悪いが、俺のポリシーは無駄な事はせず

に最短で目標を暗殺する事だ。」

剣持《帯島先輩。弓場隊長のサポートお願い

します。》

帯島《剣持さんは?》

剣持《炸裂弾をフルで使うと皆を巻き込む可能性

があるから、格闘戦でメロンを引き付けてメテオラ

を使います。》

水上《こっちは了解。生駒隊は骸骨を狙うさかい

あの二人、絶対コンビにしたらアカンから

頑張ってくれや。》

生駒《何てカッコいい仮面ライダー達や、》

細井《感心してる場合か!?》

迅「狙いは開発室長かい。」

仮面ライダースカル「いや、まず未来予知をする

お前、そしてメディア室長と営業部長、そして前

に妙な黒い奴に邪魔されたが本部長の暗殺だ。

首を落とさず手足を切れば、」

斬月「自然と首は落ちる。」

迅は冷静な目でスカルと斬月を見比べてバロンに

視線を向けて

迅「厄介な連中だな。モンスターを応援に呼ぶか

?」

バロン「奴は来ない。」

呆れた声と共にバナスピアーを構えて迎撃態勢を

取るバロンは言う。

迅「どうして?」

バロン「所詮は力を持った只の阿保だ。雑魚

ばかり倒して本物に手も足も出ず負けた奴だ。」

身も蓋もない言い方をするが、バロンなりに甲斐

馬を判断した。

迅「警戒心が強いね。加門さんは、」

迅は話しながら喉元に迫った斬月の無双セイバー

を回避してスコーピオンを素早く斜めに振る。

斬月に迫るスコーピオンの刃を、スカルが素手で

掴み攻撃の勢いを完全に止め右ストレートで迅を

殴り上げるが、迅は身体を後ろに仰け反らせて

しのぎスカルの攻撃を回避してから袈裟斬りを

スカルに斬り付けるもバックステップで距離を

取られ腰にしまったスカルマグナムを取り出し

連射。

迅「エスクード。」足元から壁を生やしてスカル

の攻撃を防ぎながらモールクローを地面に刺して

相手の背後を狙うも斬月の盾で火花と共に反らさ

れて互いの後ろをカバーする。

迅「だったら」

二刀流のスコーピオンを振るいスカルの喉元を

狙うもスカルはその同時攻撃を両腕で防ぎ逆に

距離を詰める。

迅はその場を離れて、その離れた隙間からバナ

スピアーがスカルの胸目掛け勢い良く放たれて

衝撃音とダメージでスカルは軽く火花と共に後ろ

に吹き飛び片膝を地面に着くもバロンの追撃を

片手で弾きバロンに殴り返してから顔をピンポイ

ントに蹴りつけて迅の不意討ちを一歩を下がって

直撃を防ぎ迅を蹴りつけるも回避、迅は片手を

地面に置きモールクローを再度放つがスカルの足

は傷つかない。

迅「あれ?」

南沢も孤月を持ってスカルの元に接近する。

スカル「性能不足だ。そうしょげるな。」

軽口を叩きながらハイキックを放つが、バロンが

バナスピアーで迅の前に立ちハイキックを防いで

から消耗を少なくした攻撃でスカルを狙うが、

片腕往なしてバロンの装甲に重い拳打を叩き込み

火花を出しながらもバロンは、スカルに近接戦闘

を仕掛けるがバナスピアーを肘で受け流して南沢

の孤月を手の甲で弾き連続ラッシュを繰り出して

三人を圧倒する。

剣持は南沢が置いたグラスホッパーを利用して

斬月に急接近して至近距離から斬月のマスクを殴

り飛ばし追撃のメテオラを放とうとするも。

スカル「邪魔。」

剣持の無防備の背中をスカルはハイキックを放ち

吹き飛ばされる。

だが身体を丸めて受け身を取りスカルマグナムの

追撃を全て回避、走りながら斬月に膝蹴りを叩き

込もうとするが、斬月は左手で剣持の片足を掴み

持ち上げられてその逆さま状態から剣持は拳銃型

トリガーを素早く発砲。斬月は怯みながらも、

右手の無双セイバーを抜刀、柿崎と嵐山がその隙

を逃さず連射、

斬月「!?」

直ぐ様剣持を離して連射してきた攻撃を対象する

剣持は転がりながら帯島先輩の傍に合流、

帯島「勝てそうですか?」

剣持「剣と盾のシンプルで強いぞ。あのメロン。

判断も早いし、通常攻撃が必殺技みたいな物かも

知れない……」

弓場《メロンの盾と剣を引き剥がせそうか?》

剣持《盾は戻って来るから……剣だけでも引き

剥がせれば、だいぶこっちの有利になる…でも

メロンは盾だけでも強いですよ。後……》

弓場《どうした?》

弓場隊に迫る斬月の一閃を三人は回避して

三方向から遠距離攻撃をする弓場、帯島、剣持

剣持《あのメロン。俺の動きを観察して見て

います。》

帯島《どうゆう事ッスか?》

帯島は孤月を真後ろから振るも斬月に避けられて

無双セイバーが胴に吸い込まれるように迫るも、

弓場と剣持がシールドを展開して、無双セイバー

の動きを止めて帯島は離れて移動途中に置いた

置き弾が斬月を狙う。更に水上も変化弾で援護、

トリオンの弾を無双セイバーを振るい衝撃波を

発生されて置き弾は帯島の方向に飛び散り、

帯島は咄嗟に姿勢を低くして回避、自分の後ろが

爆発した事実と共に、水上の変化弾もメロン

ディフェンダーで止められる。

剣持《惜しかった!?》

帯島《悔しいッス!?》

弓場《助かったぜ。水上。》

弓場はカバーしてくれた生駒隊に礼の言葉を言う

水上《どういたしまして、隠岐?生きてるか?》

隠岐《生きてるけど、移動しながら狙撃しても

あの骸骨に当たらんよ。》

 

乱戦は混沌と化していた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

生駒《またヤバい奴が増えたな。待ってろ皆、》

生駒は必死に地面から這い出ようとするが、

スカル「そこにいろ。」

生駒「ぐへっ。」

乱戦に対応しながら片足が生駒の頭部を踏み再び

地面に埋まる旋空孤月の達人……そして埋まる瞬

間もカメラ目線。

水上「あかん。射線に攻撃手がいて攻撃出来ん。

弓場は近距離から射撃を決行して銃が射つが、

斬月がメロンディフェンダーで防御して接近、

弓場の顔面を盾で殴打して追撃しようとするが、

嵐山が加勢して斬月は一旦離れる。

斬月「お前ら相手は、奴らがする、」

細井《新手接近中、数5。》

弓場「ちっ。団体さんがくるぞ。」

 

バロンは姿勢が崩れてスカルのローキックをまと

もに喰らい膝を着く。南沢がスカルに真向斬りを

放つもスカルは南沢の両腕を掴み勢いを殺して、

流れるような肘打ちで南沢を吹き飛ばして、

バロンと向き合い言う。

スカル「素人ではないが、お前は軍人じゃないな。

ストリート育ちか?」

バロン「!?黙れ!!!」

無理やり立ち上がりバナスピアーを持ち直して

感情と共に

バロンの脳裏に前世の過去が流星群のように

流れる。

バロンは普段とは違い粗がある攻撃を繰り出す

が、スカルは焦らず

スカル「まだまだ青いな。」

そう言い終えるとバナスピアーを拳で弾き上げて

渾身の一撃をバロンに食らわせて、反撃する

バロンの攻撃を全て両腕で防ぎ懐に接近して、

バロン「!?」

スカル「殺し屋と戦うのは初めか?心配するな

俺は特殊部隊に所属したれっきとした軍人だ。」

至近距離からスカルマグナムを押し付けられて、

スカルは引き金を引き連射。バロンから大量の

火花が吹き上がりバロン倒れる。

 

スカル「信彦、とっとと行くぞ。」

斬月「雑魚は任せた。俺達はボーダー本部に行く」

 

その時、斬月の背後から複数の仮面ライダー達が

ボーダー隊員達の前に着地して、

斬月「やれ。」

斬月はエスパーダやブレイズに命令する。

転生者1「おらっ!?」

本物のソードオブロゴスの剣士達が見たら

ショックを受けるであろう私利私欲に剣を振るう

剣士クズレ達を、ボーダー隊員達は迎撃する。

仮面ライダーデュランダルの刻の剣士の能力を、

使いボーダー隊員達を翻弄して、南沢海を緊急

脱出させる。

生駒「海!?」

柿崎「くっ!?邪魔するな。」

突撃銃型トリガーを仮面ライダースラッシュと

バスターに向かって連射するが、バスターは重

装甲で物ともせずに柿崎に迫る。

その時、誰が走る音と共に電子コール音が鳴る

【ナ・ッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ】

仮面ライダーイクサ「まず一人。」

転生者2「!!?」

仮面ライダーデュランダルの真横から5億ボルト

イクサナックルを打ち込み殴り飛ばす。

転生者2「グギャアアアアア!!?」

感電すると同時に仮面ライダーデュランダルを

爆発させて倒す者が現れる。

続いてスカルにイクサナックルを打ち込もうと

するがスカルはイクサの右腕を掴み顔を反らして

放たれたブロウクンファングを回避してスカル

マグナムを連射。

仮面ライダーイクサ「うおおおおお危なっ!?

バナナ。無事か?」

遮蔽物にバロンと迅を引っ張り隠れる三人。

迅「えっ!?イクサ。だってイクサベルトは

開発室に……」

驚く迅。

イクサ「何か色々あって……」

スカル「余所見するとは余裕だな。」

弓場「バカっ!?集中しろ!?」

遮蔽物をスカルマグナムで破壊して接近、

迅とバロンは左右に別れてその場を離脱して

イクサはスカルに戦いを挑むが、元より少し

青空の会で実戦経験はあるが愛賀は一般人。

対して仮面ライダースカルは熟練の殺し屋。

単純に戦闘技術が両者の差を作り

スカルの訓練された近接格闘術の前にイクサも

蹴り飛ばされて吹き飛びそのまま柿崎と嵐山に

激突する

イクサ「あぶっ!?」

柿崎「こりゃ、ヤバいね。」

嵐山「まだ戦えるかい。」

イクサ「あたぼうよ!?」

イクサは立ち上がり近くにいた仮面ライダー

エスパーダと対峙。

斬月とスカルを剣持がボーダー本部に向かわせな

いよう奮闘するも、斬月のすれ違い様の斬撃と、

スカルの脅威の戦闘術にボコボコにされて、

【スカル!マキシマムドライブ!】

【メロンスカッシュ!】

ボディから髑髏をイメージした紫のエネルギー弾

を生成して剣持に向かって蹴り飛ばす。

弓場「剣持!?」

剣持《すいません。緊急脱出します。うん?

あれは……》

通信に何かに気付いた感じの連絡と共に……

剣持(こりゃ、コセイダーに変身必要だな……)

斬月の緑色のエネルギーを込めた無双斬と

紫の髑髏のエネルギー弾に剣持は挟まれて空中

爆発。ボーダー本部に向かって光が立ち昇る……

剣持は緊急脱出する。

スカル「……行くぞ。」

斬月「おう。」

二人の仮面ライダーはボーダーに向かうを足を

進めようとした瞬間、その時、夜空に曇天が立ち

込めて、

???「走れ!?稲妻~~!?」

迅「!?全員散開!?空から落雷が来るぞ!?」

生駒「えっ!?ちょっ!?きゃあ~~きゃあ~~

嫌~~~誰か助けてぇえええええ~~」絹を引き

裂く女の悲鳴に匹敵する程地面に首だけ状態で

助けを呼ぶ生駒。真横から大量の稲妻が落ちて

生きた心地を奪う

迅は知っている。この技を、

数秒の後巨大な落雷が落ちて仮面ライダー

ブレイズに直撃!?

転生者3「アバババババ!?」

はっきりと骨が見える感電図をボーダー隊員達は

目撃して、

バロン「今だ!?」

【バナナスカッシュ!】

その隙を逃さずバロンのバナスピアーに巨大な

バナナのオーラを纏わせてスピアービクトリーを

ブレイズの背中から刺し貫き仮面ライダーブレイズ

を倒す。

 

斬月とスカルも落雷が自分達を狙っている為、

落雷を放つ存在を探す。

 

そんな中、帯島と水上は近く民家の路地に移動し

て落雷から身を守っていた。数分後雷はきっぱり

と止み空を見る二人。

帯島「今日は雷注意報とは知らなかったッス。」

水上「いや、これは人為的やら、あっ、すいませ

ん。前を向いていなかったんです怪我はありませ

んか?」帯島にツッコミながら誰かとぶつかり、

水上は視線を前に向けて謝罪の言葉と気持ちを伝

えようとするが、

水上「?」

『モンスター参上!?』とデカデカと書かれた

看板が宙に浮いている。

水上は何ない所に手を伸ばすと何かの手触りを

感じて何かいる事を知る。

水上「…………………………モンスター?」

ネオショッカーの怪人のガメレオジンの姿が、

二人の前に姿を現す。

「誰か俺の攻撃で退場してなかったか?」

水上「こっちは大丈夫。むしろ敵を一人に命中

したくらいかな?」

帯島「こんな所に何ひっそりとしているん

ですか?そんな看板持って……」

「相手がどんな戦法が有効か確認してたんだ。

外岡さんや変な奴を助けられなくてすまん。」

水上「まっ、こっちも予想の斜め上をずっと行く

二人組に手間取ってるのは確かや……加勢してく

れるか?」

「勿論、だかな~~」

壁に背中を預けて、不貞腐れるモンスター。

帯島「どうしたッスか?」

「あのメロンに手も足も出ずに負けたんだよ。

戦い方で呉島の兄じゃないのはわかったから

良かったけど強いのに違いないから、勝てるか

どうか……」

水上「敵の狙いはボーダー上層部と予知が出来る

迅さんだ。イクサが加勢してるけど、連携は期待

は出来んし……」

「あの盾……メロンディフェンダーは物理攻撃と

エネルギー攻撃を吸収して電磁シールドで対象を

完全に守るチートシールドだ。斬月に挑むなら盾

を封じ込めて挑むしかない。ボーダーのトリガー

と相性最悪だ。」

水上「物理攻撃とエネルギー攻撃を……」

帯島「吸収……」

あのメロンの盾にそんな機能がついていたとは知

らなかった。

「でもアイツの盾は大盾だが、全身を覆う程の

範囲はない。」

帯島「でも射手型トリガーは効かないんですよ。」

モンスターは立ち上がり、デザストがわざわざ、

ゴミ箱の蓋で勝負してくれたのを思い出す。

「音……」

水上「音?」

「攻撃手段……まだある。あの盾がエネルギーを

吸収可能でも斬月本人にダメージを与える方法が

……」

二人の前にとある怪人の姿になる。

水上「その姿でどうにかなるのか?」

「やって見る価値はある。取り敢えず、邪魔な

連中を先に倒すよ。」

山羊を模したギターを激しくかき鳴らし警戒区域

にメロディが鳴る。

「俺の魂の限界をあのメロンと骸骨に見せてやる

(・∀・)v!?」

 

コセイダー・ウェブスリンガー「おもしろい話

だな。」

三人は戦闘態勢を取り、背後の存在を見る。

ウェブスリンガー「俺も混ぜてくれよ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

迅「うん?」

生駒「どうした迅。」

アフロヘアになった生駒が、迅に訪ねる。

迅「未来が確定した。勝つぞ!?みんな」

【ポロン。ピン。ポン。プン。ペン。ペン。】

そして戦場に響き渡るぎこちないギターの音色。

「しまった!?コイツはギタリスト特化の奴か!

?」

帯島「えええええ!?ギター弾けないんッスか

!?」

山羊座のホロスコープス。カプリコーンが、

必死にギターと入門書片手に現れる。

水上「作戦失敗だ。」

イコさんを見るような目でモンスターを見て、

カプリコーンは自分のギターを放り投げて、

「ギターなんて辞めてやるよ!?」

山羊を模したギターを打ち壊して逆ギレする

モンスター

斬月「何しに来た。借り物の力に胡座をかく弱い奴……」

無双セイバーを向けて斬月は言う。

「お前にリベンジを申し込む!?」

帯島「他に得意な楽器は?」

「無いよ。カラオケボックスで一人カラオケして

部屋の広さに寂しさを覚える始末だ。」

 

その時、仮面ライダースカルの白い帽子を風と共

に現れた赤いカウボーイがスカルの白い帽子を奪い

高い建物に綺麗に着地する。

仮面ライダースカル「何のようだ。保安官。」

ウェブスリンガー「坊主頭のスカルマン。コレを

返して欲しかったら此処までおいで。」

すかさずスカルはスカルマグナムを引き抜く

白いハイテク蜘蛛糸銃を撃ち。スカルの両腕に

白い糸が絡まる。

ウェブスリンガー「あんたの名前は?ヒットマン?

それとも怪奇筋骨マン?あぁ。わかった!

ザ・ホネホネザウルスだ。」

仮面ライダースカル「………………信彦。すまん。

ちょっと、ぶち殺して来る。」

両腕の蜘蛛糸を引き裂き、スカルマグナムを発砲

ウェブスリンガー「此処までおいで。ザ・怪奇

ホネホネットマン。」

素早くその銃弾を避けてスパイダーマンばりに

激しく跳躍して手首から装備したウェブシュー

ターから蜘蛛糸を発射して移動する。

水上《これでガンマンがヒットマンを引き剥がし

てくれた。》

迅《あっ、無事だったんだ。》落雷に巻き込まれアフロヘアーになった迅。

帯島《隊長!?何でアフロになっているん

ですか?》

弓場《ちょっと色々あったんだよ。柿崎もアフロ

になっているよ天然パーマでもないのに……》

嵐山はアフロにならず、冷静に集まるボーダー達

生駒《ちょっと!?誰か手を貸してくれ。》

 

 

斬月「二度とその口叩けないように引導をくれて

やる。》

生駒(インドカレーが食べたい……)

「紅音也。」

イクサ「うん?」

バスターが持つ土豪剣激土を脇で勢いを止めて

ブロウクンファングをバスターに叩き込み転生者

を爆発させてイクサがモンスターと目を合わせて、

「あんたは、カウボーイを追ってくれ、」

イクサ「やだ。」

「えっ~~~~!?」

まさか拒否に

バロン「おい。」

【メロンスカッシュ】

斬月は直ぐ様放たれた無双斬が三人を襲う!?

三人がいた場所は爆発して、ボーダー隊員達の所

に無様に転がる。

「おい!?分断からの各個撃破作戦が台無しだろ

!?」

イクサ「うるさい!?俺に命令するな!?俺は

男と糸こんにゃくが嫌いなんだよ!?」

バロン「だいたい何で貴様が来た!?」

「せっかく助けに来たのに何て態度だ。」

バロン「弱虫の臆病者の貴様に助けは求めん!?」

「何だよ!?だいたいお前は人を褒めるのがヘタ

なんだよ。素直にありがとうとか言えないのか!」

イクサ「ちょっと。」

口論する二人。

バロン「アイツは俺の敵だ。邪魔するな。」

「アイツに因縁があるのは俺も同じだ。だいたい

あんた最後、葛葉に負けただろ!?」

バロン「負けていない!?あれは自分の剣身が

折られた事に驚愕して対応が遅れただけだ。」

「だいたい騎士外見してる癖にガードする盾とか

持ってないんだよ。何処の魔戒騎士だ。活動時間

99.9秒ですか?」

バロン「あんな金ぴかと一緒にするな!?フル

CGで頼ってばっかの連中に……」

「俺達の強みは何だ!?莫大な予算と

ハリウッドの撮影機材とスタントマンとフルCG

を使って豪華俳優人達を使うのか!?違うだろう

!?俺達の強みは低予算で赤土土の岩場でトラン

ポリンとか活用して体当たりのアクションだろ!

?」

バロン「そうだ!?」

イクサ「何の話!?あんたら一体何の話している

んだよ!?」

「だいたい仮面ライダーの名前ある癖にバイク

アクションを年々減らすは愚かバイクに跨がる

事なく仮面ライダー名乗るのが許さん!?」

バロン「同感だ!?」

イクサ「だから何の話!?あんたら本当に喧嘩

しているのか!?」

斬月が今も襲いかかるが、モンスターはネオ

ショッカーのグランバザーミーに姿を変えて言う

「今大事な話の最中だ!?後にしろメロン!?」

斬月「だったらあの世で好きなだけ話をしていろ

!?」

素早く来る斬撃を右腕の鋏で止めて左拳で斬月を

殴りつける。だが、左の盾で攻撃をガードして、

片手一文字斬りで斬り付けるも、モンスターは痛

みに耐えて反撃する。

 

「兎に角、この場にいる皆の力を合わせないと

撃退出来ない力を貸して!?」

素早く互いに移動しながら斬り合う両者!?

アスファルトを豆腐のように破壊するグラン

バザーミーの右腕の鋏が、空気を切り裂き、

斬月と激しく肉眼で捕捉出来ない速さで、

次々と応戦する。

弓場《どうする?迅。》

柿崎《嵐山、こっちはどう動く。》

迅は斬月とモンスターの戦いを見る。

メロンディフェンダーに殴りつけられても踏ん

張り斬月に向かって右腕の鋏で斬り上げて火花を

作る。

無双セイバーがモンスターの胴体を狙うも、身体

を低くして回避からの顎に目掛けてアッパー

カット打ち込むも左拳で止められてモンスターは

低空からの足払いで、斬月はモンスターから距離

を離す。

「こいや!?このメロンが!?」

斬月「コイツ……」

迅達はモンスターのこれまでにない闘志と言うか

気迫を感じ取る。

それだけモンスターは本気であのメロンに挑んで

いるんだ。

「キリマンジャロのハサミムシを舐めるなよ!?」

脅威のスピードで、真っ正面から斬月とぶつかり、

互いの武器を思う存分に振るい火花が両者を照ら

す!?首だけだした生駒隊長の真上で、

生駒「ちょっ!?離れや!?何で真上にバトル

漫画の戦いを展開しているんや!?」

イコの叫びが夜空にコダマする。

身体を捻らせて迫る無双セイバーを回避からの

水平蹴りを打ち込むが盾で弾かれて両足を地面に

擦らせながら後退してノーモーションから来た斬

撃を鋏で止めるてモンスターは斬月と睨み合う!

その覚悟を……周りに伝わり……やがて……

バロン「おい、愛賀!?」

イクサ「バナナ!?」

バロン「ムカつくがモンスターの案に乗るぞ!?」

イクサ「はっ!?」

イクサが斬月に向かって飛び蹴りを放つもメロン

ディフェンダーで止められて弾き返されて壁に

ぶつかる。

 

モンスター「兎に角、ボーダーの皆さんも協力

して下さい。グランファイア~~」

口から火炎を出して斬月は盾を前に出すも、

真横からスコーピオンが斬月のボディを斬り付け

斬月「!?」

迅「了解、モンスター。共闘と行こうか!?」

メロンディフェンダーが全てを防御出来ない為、

グランファイアーがジリジリと斬月にダメージを

与える。

 

斬月「雑魚が!?」

無双セイバーをガンモードにして発射、

「!?」

これにモンスターは、グランバザーミーから別の

姿になる。

クロコダイルオルフェノク格闘態となり、

発射された攻撃を両腕の鰐の口を模した

バックラーで弾き返して、

「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

絶叫の叫び声を上げて

「ぶちのめす!?」

モンスターは僅かな貯めと共に斬月に突っ込む、

ガントレットと盾がぶつかり金属音が鳴り響き

斬月と向かい合い。

斬月「……!?」

無双セイバーを振るより速くクロコダイル

オルフェノクの拳が斬月を捉えて、連続で攻撃を

放つ!?

メロンディフェンダーで打撃をガードして斬月は

右手の無双セイバーを振るうもモンスターは

両腕のバックラーで防ぎ、攻防一体の攻撃をする。

両腕をぶつけて、モンスターは容赦無く斬月に

頭突きを叩き込み、

右ストレートを斬月の鎧に叩き込む。

斬月は、全身を緑色に発光してクロコダイル

オルフェノクを斬り裂くが、ワニの特性を持った

硬い皮膚が、天然の鎧となり斬月の刃を止める。

「…………今度は特典を使いこなしているぞ。」

互いに真剣に見て……流れるように、攻撃の動作

を進め、斬月の一閃を片腕のバックラーで防ぎ、

3㌧の破壊力のある豪腕を斬月の腹に打ち込む!

斬月の身体が軽く宙に浮かび、その隙を逃さず

モンスターは豪腕を振るい斬月の顔面をぶちのめ

す。更に両手を組み斬月の腹を殴打させる。

斬月「貴様!?」

まともにモンスターの攻撃を食らい初めて、

「どうした?動揺しているな。」

余りある腕力で斬月を相手にゴリ押し戦法で、

叩き込む!?

 

水上《もうモンスター1人で片付けてしまうの

では……》

力比べでクロコダイルオルフェノク剛強態に姿を

変わり、斬月を追い込む!?

バロン「叩ける打ちに叩く!?」

 

斬月もやられてばかりではない。

クロコダイルオルフェノクの更に硬くなった皮膚

を攻略すべく無双斬を放つも、剛強態のワニの顎

をのような形のファキールス・ホーンでガード

、両腕のバックラーは無くなった分、攻撃の速さ

は増す。手数で斬月を追い込もうとするが、斬月

は両手の無双セイバーとメロンディフェンダーを

地面に捨て連続ラッシュでモンスターを吹き飛ば

す!?

(やはり強い!?コイツ……)

受け身と共にウルフオルフェノクに姿を変えて、

斬月を見る。

(…相手は特典を使いこなしている。通常攻撃が

実質必殺技の奴……)

無双セイバーと盾を拾い、相手は俺を見て構える

(探り合いは終わった…………………ここからは

本気の戦闘だ。)

斬月「…………行くぞ。」

「来い!?」

モンスターも構える!?

弓場「俺達を忘れないで貰おうか?」

後ろから声が聞こえて振り向くと、ボーダー隊員

達がいた。

柿崎「二人の借りを返して貰う。」

嵐山「室長達には指一本も触れさせない!?」

迅「さて、メロンの剣士。ボーダーを甘く見るな

!?」

斬月「…………」

弓場「俺達が援護してやる。モンスター。だから

あのメロンをぶちのめせ!?」

「とっちゃん!?感謝する!?

同時に走り出す。

 

更にスピードを上げ喉に迫る斬月の刀の一撃を身体を引いて避ける!?

オオカミの特性を利用して次々と俺達に迫る連続

斬撃を全て回避して接近、素早く殴り掛かるモン

スターの攻撃を斬月は盾で防ぎ殴りつける。

殴られながらも蹴り顔面に叩き込み、一矢報いる

が、斬撃がハイスピードで迫りモンスターは

両腕でガードして後退、追撃に警戒しても

地面を削りながら態勢を戻して再接近、周囲の壁

や遮蔽物を利用して膝蹴りや飛びかかりをして、

回し蹴りにハイキックからの両手のオオカミの爪

を突き立てるも、斬月は大盾を突き出してガード

盾には傷一つも付かず、バク転

からオーバーヘッドキックを繰り出すも、斬月は

首を捻らせ回避、無双セイバーの逆袈裟斬りを、

身を引いて回避と同時にヤクザ蹴りを相手の右肩

当てて、火花を出して片手を地面に着けてから

全身を伸ばして低空キックを斬月の腹に直撃させ

斬月「!?」

火花が両者に舞うも斬月の袈裟斬りからの片

一文字斬りをモンスターは直撃して逆手に持ち

変えた逆袈裟斬りを喰らう!?

「ぐっ!?」

凄まじい連続攻撃と連続回避の応酬、その場は

まさに仮面ライダーの戦闘シーンその物だ。

バロン「おい!?俺を忘れているのか?」

吹き飛ばされたモンスターの片手を掴み引っ張り

上げて鋭く迫るバロンの槍を斬月はガードして

バロンを睨み見る

斬月「邪魔をするな。」

バロン「断る。」

三人は立ち位置を変えて、斬月の剣技をバナ

スピアーで防ぎ、モンスターが両手の鋭い突起を

メリケンサックのように使い殴りつけるも斬月は

ガードする。

 

 

三人は火花を次々と発生させてバナスピアーを

斬月とモンスターに叩きつけて、壁に押し付ける

モンスターは直撃した状態で驚愕な表情をして、

「ええええええっ!?俺も攻撃対象!?」

バロン「いや、完全に近すぎだ。すまん。」

【ガシッ!?】

「そんな言葉は聞きたくない!?」

バロンを斬月に向かって投げる!?

斬月「お前らは馬鹿か?」

当然、斬月はバロンを斬り上げられてモンスター

を袈裟斬りで火花が飛ぶ!?

敵に馬鹿にされる始末だ。

バロン「どうする!?」

「俺が遊撃!?バナナは前衛でメロンに接近して

槍突きぃ!!!?」

モンスターはウルフオルフェノクからショッカー

怪人のドグガンダー(成虫)に姿を変えて、

両手からミサイルを発射する!?

イコ「ちょっ!?たんま!?」

斬月「!?」

【ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ】

イコ「きゃあああああああああああ~~~~」

蛾の怪人からミサイルが発射されて驚くもメロン

ディフェンダーでガード、

弓場達も援護射撃をする。

そしてそのミサイルの余波で生駒は脱出、

生駒「行くぞ!?メロン!?」

生駒は斬月の両足を掴み斬月の身動きを封じて

斬月「!?」

バロン「そのまま押さえてろ!」

【バナナスカッシュ!】

スピアビクトリーを叩きつけようとするが!?

転生者4、5「俺達を忘れるな!?」

仮面ライダースラッシュがエスパーダと共に

バロンとモンスターに襲いかかる。

バロン「邪魔だ!?」

不意討ちから来る雷の剣士の必殺読破とスピア

ビクトリーを相殺させて、バロンは苛立ちを隠さ

ず応戦!?斬月も参戦して乱戦状態に変わる

「コイツを使うか!?」

モンスターの姿はドグガンダーから

ショッカーの怪人ミミズ男に姿を変えて、

左手の鞭のようなお手てで攻撃、更に得意の

ミミズを模した殺人リングを投擲!

二人の剣士の首に巻かれて、じわりじわりと締め

付ける。

必死に引きちぎろうとするも、ライダーパワーを

プラスして漸く初代ライダーが外したソレは、

二人の仮面ライダーの息の根を止める。

 

モンスターはゴルゴムのイカ怪人に姿を変えて

両肩の口から破壊光線を発射、

斬月はメロンディフェンダーを前に出して防御

する動作をした瞬間、バロンがバナスピアーで

どっ腹を横殴りからな凪ぎ払い斬月に直撃させて

確実にダメージを与えて、刺し貫く!?

イカ怪人の両肩の口から黒い墨を発射、バロンと

斬月、そしてイコを真っ黒にする。

バロン「何だ!?この攻撃は、」

「只の目眩まし……」

申し訳なく答えるモンスター。

斬月「ふん!?」

無双セイバーを振り真下にいるイコを狙う。

イコ「きゃあ~~」

モンスターはイカ怪人の白い長い8本の触手を

伸ばしてイコを助ける。

イコ「なにするんや!?」真っ黒になったガキの

使いのホウセイのような状態で、怒るイコを無視

して追撃の構えをする。

そしてデストロン怪人の蛇とマシンガンの機械

合成怪人マシンガンスネークとなり、右腕を変え

て3つの銃口のマシンガンを斬月に向けて、

「ファイア。」

【ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ】

バロンは斬月のメロンディフェンダーを奪い自身

守り、盾を奪われた斬月はマシンガンスネークの

マシンガンの餌食になる。

火花が全身から吹き出し、焼けた薬莢がモンスタ

ーの足元に次々と落ちる。

斬月に接近してカミソリヒトデの姿になる。

「おりゃ!」

右腕のカミソリを斬月の鎧に次々と斬り込み、

斬月「遊びの時間はおしまいだ!?」

怒りを現にした斬月にカミソリの刃を掴まれ、

左手でへし折られて、右手の無双セイバーで連続

で叩き斬られる!?

斬月「舐めるな!?大した望みも無く力を得た

弱い奴に俺は負けん!?」

鬼神の如く斬月は無双セイバーでバロンと

モンスターを斬り捨て盾を取り返す!?

斬月「お前は所詮、不相応な夢を見たに過ぎな

い!?」

容赦ない斬月の猛攻にバロンとモンスターは、

圧倒される。

斬月「大人しくして居れば痛み目を見ずに済む

物を!?」

「うわぁアアアアアアアアア」

何度も何度も追い討ちを掛ける斬月。

バロンの攻撃をあっさりと防ぎ斬り返す!!

バロン「ちっ!?」

火花を飛ばしながらも耐えるバロン。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

向こうが激しいならこっちはこじんまりしていた

……無数の銃声と火花が小さく照らし立ち回る

3人。

走り出して蹴りを避けられても接近してから

イクサは連続ラッシュで攻撃するもそのラッシュ

攻撃を両手で捌き余裕を見せるスカル。

格闘する合間に肘打ちを顎に打ち込みと

同時に片手でスカルマグナムを連射して射撃戦も

平行して行い

白い二丁拳銃で応戦するのは、真っ赤な保安官の

常人の40倍の反射神経と危険察知能力を使い

仮面ライダースカルの攻撃を回避する。

コセイダー・ウェブスリンガー

ウェブレーザーを連射してスカルを攻撃するが

スカルは回避して射撃する。

銃弾を避けつつも敵の事を考える剣持。

剣持(あのマグナムも除けば、近接格闘の立ち

回りが得意なだけの悪党だ。でも!?)

イクサの攻撃を全て格闘で対象して殴り倒す

実力は普通にやっかいだ!

レッドマンのマッハ5のスピードはこの警戒区域

だと被害が大きい。壁や天井に張りついて、

不意討ちを繰り出すしかない。

イクサはスカルに喧嘩戦法を繰り出すも、

両腕を組み力比べをして、頭突き合戦をしている

イクサ「当たれ!?」

スカル「下ががら空きだ。」

股間に膝蹴りを叩き込みイクサを気絶させて

スカル(信彦の奴は、そろそろ苛立つな……敵は

俺の足止めが基本か、なら、とっとと仕留める。)

コセイダー「!?」

両手から蜘蛛糸を発射してスカルの両足を接着さ

せて

スカル「うん?あっ、」

コセイダーは両腕で思い切り引っ張りスカルを

地面に転ばす。

そして全身を使ったボディプレスを叩き込むが、

事前に両膝を前に上げて、自分から来たコセイダ

ーを串刺しにする。

コセイダー「おう!?」

スカル「帽子は返して貰うぞ……坊や。」

白い帽子を被りコセイダーにアッパーカットとし

てスカルは起き上がり、

コセイダーもファイティングポーズをして、

防御無視の殴り合いをする。

でも互いに回避からのカウンターは忘れない。

スカル「君何か格闘技は?」

コセイダー「特に何も…」

スカル「そっ、勿体ない……」

コセイダー「隙有り!?」

スカル「それは釣りだ。」

カウンターをコセイダーにぶちこむ!?

スカル「うん?」

コセイダー「知ってるよ!?」

身体の全身を使った重い蹴りをスカルに叩き込み

怯ませる。

スカル「……あばら骨が数本イッたぞ。」

コセイダー「御愁傷様。」

イクサ「俺を忘れ」

後ろを振り向かず回転して両足を叩き込み

イクサをぶっ飛ばし、

イクサ「コイツ強いぞ!?」

コセイダー「同感だ!?」互いに走り出す

2対1で数の強さが意味をなさない男が目の前に

いる。

スカル「人生経験が違うぞ。坊や。」蹴りの構え

をして同時にローキックを繰り出す。

ぶつかる音と衝撃が両者を通り過ぎて

コセイダー「へぇ、防いだか。」

スカル「少しは楽しめそうだ。」

互いに何度も何度も左右の足を変えてローキック

合戦を開始。

イクサ「俺にも混ぜろ。」

スカル「君にはまだ早いステージだ。」

ローキックをイクサは避けて自慢の拳を使う。

偶然にもスカルのボディに直撃して、火花が舞い

落ちるそして連続にその場所ばかり殴るイクサ。

スカル「ぐっ!?」

スカル(さっきの保安官に折られた所をコイツ…)

イクサ「卑怯とは言うなよ。弱点を狙うのは戦い

の基本だ。」

フルパワーでその場所を叩きつけようと、

スカルは咄嗟に両腕でその場所をガードするが、

イクサ「顔ががら空きだ。」

スカル「!?ぐおっ!?」

イクサはさっきの仕返しと言わんばかりにスカル

の顔面に重い拳打の一撃を与えてスカルを壁に

叩きつける。

コセイダー「やるね。」

イクサ「心配するな。キングワルダー。

こっちも人生経験なら負けてないさ。」

スカル「ちっ!?」舌打ちと共にコセイダーと

イクサから距離を離してから走る。

イクサ「待てコラっ!?」

コセイダー「逃がすものか!?」

素早く跳躍してスカルを挟み込む二人。両者を

見合わせて、スカルは後ろから来たイクサの拳を

避けてから蹴りで顔面を直撃させて、その動きを

して直ぐにコセイダーに前蹴りをしてからの

イクサに横蹴りを直撃させてコセイダーに払い

蹴りをして地面に倒す。

スカル「ふん。」

倒れた二人を鼻で笑い帽子を整える。同時に起き

上がりファイティングポーズをして追撃を回避

してコセイダーはイクサに言う。

コセイダー「このままじゃホネホネマンに殺られ

る!?二人で挑むよ!?貴方は好きに動いて!?」

イクサ「お前は!?」

防戦に一方になりながらもスカルに攻撃を耐える

イクサは聞く。

コセイダー「合わせる。」

イクサ「よし、わかった!?」

威勢良く返事をしてイクサは派手な動きをして

アスファルトを蹴り空中回転からの右パンチを

スカルにかすらせて、背後に着地、

スカル「甘い!?」

【シュッ!?】

スカルは振り返り殴る動作をしようと腕を振り

上げると肘に蜘蛛糸がくっ付き、攻撃動作を

ストップさせて、

スカル「!?」

スカルは空中バク転してイクサの攻撃を回避

更に後ろにいたコセイダーを近くの廃車に叩き

つける。

イクサ「惜しい!?」

スカル「確かにな。」

コセイダーの首を両腕で締め上げ持ち上げる

スカル。

スカル「三門市の親愛なる保安官の最後だな。」

コセイダー「それはどうかな……」

スカル「減らず口め。」

コセイダー「そういう性分なんだ。」

両手首の蜘蛛糸を発射させて、壊れた自販機と

イクサのボディに蜘蛛糸がくっつき、

イクサ「えっ?」

(・_・)とするイクサ。

コセイダー「ほいっ!?」

両腕を同時引っ張ると自販機とイクサがスカルの

元に飛び。

スカルは先に迫った自販機を左右に引き千切り

次の物に対応しようと来た物を見ると、

イクサ「スーパーマン~~パンーチ!?」

右腕を掲げて某宇宙から来たヒーローみたいな

ポーズをしてスカル殴り飛ばして廃車に激突させ

ガソリンが残っていたの引火爆発させる。

コセイダー「ナイスパンーチ。」

イクサ「だろ。」

スカル「こりゃ面倒だな。」

自分のスカルメモリをベルトの

横にセットする。

【スカル! マキシマムドライブ!】

イクサ「下がってろ。保安官。」

腰の右側のホルダーにある銀のフエを押して

ベルトにセット。

【ナ・ッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ】

互いに機械音声が鳴り、必殺技の構えをする。

スカル「ライダースカルキック(自称)」

イクサ「イクサパーンチ!?(自称)」

コセイダー「二人共ネーミングセンスは互角

だよ。」

急降下回転キックと急降下回転パンチが交差

して巨大な爆発が発生して、両者無様に着地と

言うなの落下をする二人

車田落ちする仮面ライダースカルと背中から

落ちるイクサ。

スカルがゆっくりと起き上がり二人を軽く見て

こう言う。

スカル「や~めた。」

プスプスと所々焦げた匂いを立ち込めたスカルは

飽きたのか?コセイダー達を無視してその場を去

る。

イクサは変身解除されて愛賀の姿に戻る。

愛賀「格好つけ……め……ガク。」

 

こうしてスカルは警戒区域から離脱。

戦いは斬月とモンスター達に集中する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

圧倒的な斬月の斬撃はモンスターを圧倒する。

迅《そろそろ作戦開始だ!?》

嵐山《配置についた》

柿崎《モンスターがメロンを怒らせた。これで

集中力が散漫的になる。》

生駒《えっ!?何の話?》

キョロキョロする生駒は、バロンと指定の位置に

する。

水上《予め作戦を用意したんですよメロンを倒す

作戦を……》

弓場《ここで問題ないか?水上。》

水上《丁度良い。合図を出すよ!!》

水上「花道!?あっ!?オンステージ!?」

変化弾を空に打ち出す。

「!?」

斬月はモンスターを壁に追い込み無双セイバーで

攻撃する!?

「ここからは俺達のステージだ!?」

合図を聞き、姿をとある幹部怪人に変える

カプリコーン・ゾディアーツ!!

エレキギター……『ウルク』をメロン

ディフェンダーに押し付けて!?

「スラムで鍛えた!?ギターテクニックを見せて

やる!?」

〔平成仮面ライダーopメドレー〕

この世界では最早存在しない曲。ゴミ捨て場に

あるエレキギターで脳内に刻んだ仮面ライダーの

BGMを人知れず練習していたんだ!?

ギター限定だが、この怪人の能力はギターを弾く

と、対象を破壊する衝撃波を発生させ更に、

音符を爆弾にしたり五線譜で敵の動きを封じる事

ができる。

〔推薦挿入歌 時の華〕

「この曲、良い曲何だよな~~」

最早敵と戦うとかどうとかでは無く自分の中の

鬱憤を音楽を流す!?

カプリコーン・ゾディアーツの力を持った

ギターがかき鳴らし斬月はメロンディフェンダー

を前に出すも、音は盾を愚か斬月の肉体その物に

通す!?至近距離から来た音の攻撃は最早は、

鬼の仮面ライダーが使う音撃と同じだ。

「音撃斬!? 雷電激震!?」

斬月「ぐおっ!?」

全身から火花が血のように吹き出して、

カプリコーンからルナドーパントに変身。

金色の身体をくねくねしながらも、

「いらっしゃい~~いらっしゃい~~」

身体をくねくねしながらも両腕の鞭で叩く!?

斬月は呆気を取るボーダーの皆も、

弓場《……これ作戦か?》

帯島《作戦ッス……………………多分!?》

無双セイバーを没収するルナドーパント。

「男前じゃない~こっちだわよ~~」

迅《モンスターがオネェになってるよ。》

水上《大丈夫か?》

流石に心配になって来たモンスター。

斬月は素手で応戦するも身体が柔らかいのか、

ぐにゃぐにゃに攻撃を受け流して鞭を伸ばして

振るう。打撃は斬月に地味に効いていた。

「天まで届け!?やった?当たった!?」

生駒《意外に強いぞ。オカマ。》

柿崎《オカマは強いぞ!?》

斬月「ふざけた奴!?」

「閉店よ~~帰ってちょうだい~~帰って

ちょうだい。」

(恐るべきルナドーパントのデメリット。言いたい

言葉が変なオネェ言葉に変換させるとは…)

斬月の肘打ちや膝蹴りを放つも軟体動物の特性で、

衝撃を殺す。

ルナドーパントは意外に斬月相手に善戦していた

。ボーダーに誤解を作りながら、

 

 

神様「( ´∀`)ハハハハハハハハハお腹痛い。」

遠くから眺める神様は爆笑していた。

「そろそろ決着をつけるぞ……」

斬月「そのふざけた姿は貴様の覚悟の無さの表れ

だ!?」

ルナドーパントからゴ・ガドル・バ格闘態に姿を

変えて

「確かに前は逃げたが、今度は逃げない。逃げる

のは貴様だ!?」

グロンギの破壊カリスマの姿で逃げた自分を恥じ

て、

斬月が殴りつけた拳を掴み、ゆっくりと腕を捻ら

せて言う。斬月は苦痛に耐えながらも、モンスター

の顔面を……ガドルの顔面を何度も何度も殴る

斬月「借り物の力で本物気取りか!?貴様は所詮

紛い物!?偽物だ!?本物ではないし、本物には

なれない!?」

「借り物の力はお前も同じだ。例え俺が本物で無か

ろうとお前に勝って見せる!?俺に…俺に………」

 

初めてワールドトリガーの漫画を読んだ時、両親

が死んで狭い世界にいた俺の世界を……俺の心を

救ってくれた……ボーダーの皆が頑張る姿を見て

俺の中の世界に白黒の世界を色とりどりの世界に

変えてくれた。

モンスター越しでボーダーの隊員と出会った。

バイトしている時、下校途中の雨取さんと三雲君

を見かけた。

転生者達に連れ去れたボーダー隊員やオペレータ

ーを助ける為に、デメリットがとても危険な怪人

にもなった。

 

彼ら彼女らの何気ない日常……俺の知らない事、

好きな皆をますます好きになった。

皆の日常と笑顔を守りたい。例え俺が追われる

側で、ボーダーに攻撃される事が当たり前に

なっても…………転生者達に好き放題にされる為

に三門市もそこに生きる彼らがいる訳ではない。

その為に生まれた訳じゃない!?

この特典は今でも後悔している。激しく後悔して

いる!?でも……ボーダーの皆の大切な者を転生

者に奪われたりしたら…………もっと後悔する!

だから……だから……だから!!

「三門市の皆を……ボーダーの皆も守る資格が俺

にあるのなら!?俺は戦う!?お前達と!?」

(今使わず、いつこの力を使う!?俺はモンスター

だ!?転生者達を倒す怪物だ!?)

迸る黄色い電撃がガドルの姿を包み

ゴ・ガドル・バ電撃体に姿を変える!?

電撃を込めた正拳を斬月にぶちこみ。

斬月を吹き飛ばず踏ん張るもモンスターはノーモ

ーションからの蹴りで斬月はメロンディフェンダ

ーを戻してガードするも、盾を避けて腹に前蹴り

を叩き込み。

モンスターは無双セイバーを掴みゴ・ガドル・バ

の剛力態の剣を形成する。

ボーダーに合図の言葉を送る!?

「天下御免!!」

モンスターから合図が来て嵐山は気付く。

嵐山《ボーダー総攻撃!?》

弓場《帯島ァ!?トリオンが無くなるまで射ち尽

くしてやる!?倍返しだ!?》

帯島《了解ッス!?》

まるで玉狛支部の木崎レイジの全武装を

起動させる雰囲気を見せる弓場と帯島。

生駒「旋空 孤月!?」

迅「続くよ。生駒っち!?エスクード。」

モンスターのボーダーを思う気持ちに知り

全方位から銃型トリガーと射手型トリガーが火を

吹く。

攻撃手も動く。

斬月「!?」

遠距離から放たれた伸びる斬撃が通称生駒旋空が

斬月の腹を捉える。

モンスターも自らの剣を両手に握り締めて、

横一文字斬りを斬月の鎧に叩き込み直ぐに持ち手

を逆手に変えて逆一文字斬りを返す。

火花が舞いメロンの鎧に斬り傷を作る。

そしてエスクードで勢い良くジャンプした迅は

すれ違い身体を回転させてスコーピオンの枝刀

(ブランチブレード)を両肘から生やして、

斬月の背中を斬る。

頼みの剣を奪われた斬月に、モンスターは兜虫の

剣を地面に捨てて斬月から距離を下げる。

両足に黄色い電撃を集中させて、地面を走る。

「俺は俺らしく!?この力と向き合いながら前に

進む!?お前達は全て俺が狩る!?」

迸る黄色い雷が全てモンスターに集まる。

「三門市の人間を舐めるな!?」

ボーダー((ここ出身なんだ……モンスター))

金の瞳が斬月を捉え、駆け出し!?飛ぶ!?

斬月は本能的にメロンディフェンダーを突き出し

踏ん張りの態勢をする。

「遅い…ゼンゲビ・ビブブ!!!!!」

だが電撃体はガドルの全形態の能力を併せている

……勿論俊敏体の俊敏さも、斬月がディフェンダ

ーを突き出すより早く電撃キックは斬月に直撃し

今度は斬月が吹き飛ぶ側だ。

斬月「俺が負けるなんて……」

その時、スカルボイルダーに乗った髑髏が、警戒

区域を爆走して友達の元に急行する。

ボーダーは気付くが、彼らが攻撃する前に

斬月とモンスターの間に停まり。

スカル「余りうちの友達を苛めるのは感心しない

な。」

斬月「翔吉。」

スカル「面倒くさいが逃げるぞ。生きていれば

次があるよ。」

斬月「!?」

スカル「まっ、コイツは脅威になるって事で、

退散!?」

煙幕をスカルボイルダーから巻き、

弓場「ちっ!?」

帯島「何も見えないッス!?」

生駒「ゴホゴホ。これ小麦粉だ。」

「えっ?」

ボーダー「「あっ。」」

【バチっ】

モンスターのガドルの電撃で引火爆発!?

ボーダーは殆んどトリオン体だから問題ないが、

スカル「またな~~モンスターとボーダーの諸君」

 

こうして斬月との戦いは一旦終わった……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

モンスターはボーダー達と別れて一人高い建物の

屋上から夜空を眺めていた。

コセイダー「皆、モンスターに感謝しているよ。」

赤いポンチョを来た西部のヒーローが傍に着地し

フレンドリーに話しかける。

「そうかよ。なぁ保安官。」

コセイダー「うん。」

「この街はこれから大きな戦いが起きる。」

あの仮面ライダー達を見て組織的な犯行を確信

を覚えるモンスター。

コセイダー「あぁ。」

コセイダーの目は戦極工学を見据えて

「この街の星空は綺麗だな。」

コセイダー「僕も良く眺めているよ。クライム

パトロールの合間にね。」

「これから先、互いに何かあろうと三門市の皆を

守ってくれるか?」

コセイダー。「親愛なる保安官の名に掛けてね。…………うん?」

 

ふとコセイダーが周りを見るとモンスターは既に

そこにはいなかった……

コセイダー「お疲れ様。モンスター。」

コセイダーは夜空を眺めてから自宅に帰る。

モンスターは隼人の姿となって帰路に向かう。

「…………滅茶苦茶な戦い方だがやっぱり、本物

の仮面ライダーには遅れを取るな。」

今回の転生者の戦いは其ほどまでに自分の経験の

無さと実力の無さが浮き彫りになった戦いだ。

「自分を少しずつでも鍛えよう。…守りたい物を

守れるように……」

 

デザストは遠くから隼人を眺めて、

デザスト「まっ、信彦を追い込んだ実力はあるが

……ぼちぼち指導するか。俺なりのやり方で、」

 

デザストの評価は厳しい物だった……それは歴代

の剣士の強さを標準にしている為である。

だが同じ転生者達でも今夜死んだ剣士クズレ達に

比べれば随分とマシな物だった。

デザスト「まっ出会った頃の炎の剣士レベルだな

……モンスターの実力は……」

 

こうして戦いは新たな局面に迎えるのだ。




しばらく不定期になります。ご了承して下さい。


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第19話 神様。仮面ライダーが牛泥棒してます。

巴虎太郎ってパっとしない。


……それは三門市の何気ない日常の一つ。

空に暗雲が立ち込めて男達は体重計を確認して

膝を崩して絶望の声を上げる。

奥寺、小荒井「たっ、体重が増えてる……」

学校の帰りとかにハンバーガーとかラーメン屋と

買い食いを繰り返した結果である。

ちょっとお腹がプニッとしてると周りに言われて

久しぶりに体重計に乗った結果である。

小荒井、奥寺「「ダイエットだ!?」」

 

 

そして此処にも絶望している男がいた。

柿崎隊の銃手。巴虎太郎。14歳。中学校に通う

中学生だ。

巴「俺ってそんなに個性的じゃない……」

「まず、ボーダーは目立ってなんぼのアメリカの

ベースボールと違うからな。」

巴「信じられるか!?そんなの!?」

巴虎太郎は熱く反論する。

「落ち着け、確かにボーダーはNARUTOの中忍試験

編並みに個性的な部隊は多い。柿崎隊の売りは

派手な動きはない変わりに部隊全員で一致団結で

連携して堅実に作戦をこなす所だろ。

それに君だって実力派部隊の一員で銃手であり

ながら刀も使いこなす事が出来るし、年上を敬う

性格でリアルで充実な人間関係を持っている

だろう……一体何に不満なんだ?」

巴「それは確かにそうだけど、ノミの姿で言われ

たくない言葉だよ。」

 

モンスターはゴルゴムのノミ怪人の姿で巴の人生

相談に付き合っていた。

「ノミのジャンプ力をナメるなよ。意外に凄いん

だからな。」

巴「ノミの話はもう言いよ。俺は強みが欲しいん

だ!?」

「身体でも鍛えたら?」

巴「もっと真剣に考えてくれよ。モンスターの

癖に!?」

「クモナポレオンになった俺にコテンパンに

された奴がよう言うよ。」

 

巴「隊長や照屋さんの力になりたいんだよ~~」

「柿崎隊でピックアップされるのはいつもその

二人とオペレーターの宇井さんだもんな。」

 

巴は自分の両腕を地面に強く叩き、泣き崩れる。

そんな巴の肩をモンスターは優しく叩く。

怪奇 蜘蛛男で、

「ドンマイ。生きていれば何か良い事もあるよ。」

巴は泣くのをやめて、

巴「その姿もやめてくれ。顔ドアップは怖い。」

「┐(´∀`)┌やれやれ注文の多い奴だな。」

 

巴「悪かったよ。こんな事、同じ部隊の皆に相談

しても君は部隊で影が薄いって3人は言わない

からさ。」

「OFIにでも個性を貰ったら?」

巴「誰がいつ僕ヒロの話をしてた?後貰ったら、

ヤバい感じになるから断る。」

 

「でも俺、ボーダーの連中に特殊能力増えても

対応出来るように訓練してるつもりだよ。」

巴「二宮さんをモノホンの魔王にでもする

つもりか?」

 

「射撃の王様なら、弾種類がダムダム弾や焼夷弾

に増やすとか?」

巴「もう誰も勝てなくなるから考えないように

するよ。」

 

取り敢えず生身を鍛えればトリオン体にも効果あ

るから…………

 

デザスト「何だ?このちっこいのは…説明しろ

隼人。」

ひのきの棒を片手にデザストは隼人に話かける

俺の師匠の元に巴虎太郎を連れて来た。

デザストは巴虎太郎を見て、

「かくかくしかじかで……」

デザスト「個性欲しさに俺の修行にくるな。

オールマイトの髪の毛でも探せ。」

巴「お願いします!?俺を鍛えて下さい。」

デザスト「ふぅん。利き手はどっちだ?」

巴「えっ?」

デザスト「利き手だ。右か左か?」

巴「普通に右ですけど。」

デザスト「わかった。」

虎太郎の頭に和風の鉄製の兜を被せて、

棍棒を手渡して、

デザスト「修行開始。」

ひのきの棒が左から振り兜に吸い込まれるように

巴「へっ?」

直撃して鈍い音が鳴る。

デザスト「俺は実戦形式だ。強くなりたいなら

生身で俺に勝って見ろ。説明は以上だ。」

 

巴「えっ?」

「走れ、向こうは本気で撲殺も辞さないぞ。」

巴「Σ(Д゚;/)/ええええええええええええ」

それはさながらライオンに追いかけられるシマ

ウマのイメージが可愛く、最早プレデターに

追いかけられる獲物その物で、

 

巴虎太郎の初日の修業は夜になるまで、三門市

を走り足を鍛えて体力を増やす修業はこうして

終了した。

 

巴も流石に甘く見すぎていたと思い決意を胸に

再びデザストの元に赴くと、

デザストが巨大なスイカを持って来て、

デザスト「今日のお前の修業は、スイカを運ぶ

修業だ。」

その日は三門市の人々に巨大なスイカを背負った

中学生が目撃されたらしい。

デザスト「戦国BASARAの爆弾兵の特訓は、体力

作り有るのみ。」

犬「わんわん。わんわん。」

巴「うわ~~ん!?」

野良犬や野良猫達が更に烏達が、新鮮な巨大な

スイカ欲しさに、襲い掛かるが、撃退出来ない。

予めデザストが、スイカを規定の時間まで地面

に落とさない事、傷つかないようにしてくれと

命令されているのだ。

 

更に……

ホームレス「スイカだ!?それを寄越せ!?」

ホームレス「スイカなんて何年ぶりだ!?」

ホームレス「スイカを寄越せ!?ガキ!?」

ホームレス「ガキを殺してスイカを奪え!?」

飢えた獣同然のホームレスの集団も巴に襲い

掛かる!?

巴「うわあああ~~ん!?」

まさに戦国BASARAの明智光秀の爆弾兵顔負けの

叫び声を上げて、巴虎太郎は逃げ続けた。

 

「……流石にやり過ぎでは師匠?」

デザスト「心配するな。今度はアイツが喜びそう

な修業にするから、」

高い建物の屋上から走る巴虎太郎を眺める。

 

こうして巴の2日目の修業は終わった……

今のままで良いかな~~と思い初めてそれでも

柿崎隊の力になりたいからと、夜早く寝て朝早く

起きてジャージ姿になって早朝のランニングを

する。

朝の公園を走って景色を見て楽しんでいると

剣持「左失礼。」

後ろから物凄い速さで虎太郎を追い抜きラン

ニングする人を見て巴はビックリする。彼は

弓場隊の銃手の剣持夢想で、今の弓場隊の奇抜な

作戦を考えたりする人間だ。

本人曰く。出来る条件が揃ってるから実行してる

だけらしい。

その剣持の走り去る背中をぼんやりと虎太郎は

眺める。

 

デザスト「今回は実戦形式だ。俺に一撃当てる。

そんで修業終了だ。」

 

巴「でも俺、本業は銃を使った戦い方で…」

デザスト「心配するな。」

BB弾とBB弾用の銃を虎太郎の方に渡して、

デザスト「40秒たったら始めるぜ。1、2、3

……」

巴「えっ?あっはい!?」

慌てて虎太郎は銃と弾を拾い上げて装填する。

 

デザスト「30、31、32、33、34、35、

36、37、38、39、40!!」

巴「ちょっ!?カウント速っ!?」

一陣の風が吹き巴の背後に立つデザストは、

デザスト「遅い!?」

後ろから木刀が迫る。

虎太郎は身体を右側に転がしてその一撃を回避

すかさずBB弾を射つが、デザストにはかすりも

せずに虎太郎に斬り掛かる。

虎太郎「回避力凄っ!?」

デザスト「当たり前だ。前と違い……こっちは

生身だ。一撃一つでも致命的になるから回避や

防御を上げる訓練くらいしているよ。ほら次。」

巴「ちょっ動きが目で追えない!?」

その日は勝負にすらならなかった……

むしろこの人スゲーの一点張りだ。

モンスターに師匠呼ばわりされるだけはある。

巴「モンスターの師匠は鱗滝さん?」

「……只の実戦経験豊富の戦闘狂な人だよ。」

等々変なやり取りをして、

巴の3日目の修業は終える。

 

剣持「左失礼。」

朝の走り込みをしているとまた後ろから来た凄い

速さで虎太郎を追い抜いて走り去る剣持の背中を

見て。

虎太郎はため息を吐くのだ。

 

デザスト「ふん!?」

素早くBB弾を撃ち相手との距離を離す。銃手の

有利な点は……接近せずに対象を攻撃出来る事…

巴(すばしっこいな。)

デザスト「悪くはないが、単純だな。」

巴「BB弾は真っ直ぐにしか飛ばないから仕方ない

ですよ。」

デザストは獲物を見て構える。

巴「あっヤバい……」

デザストは素で壁を走り虎太郎に迫る。

巴「うぎゃああ~~」

 

デザスト「逃げるな。」

天井下を走って巴虎太郎を追いかける。

バイオのリッカー顔負けの動きに虎太郎は恐怖を

覚える。

巴「ほぎゃあああ~~」

「師匠。俺も鍛えて下さい……」

真横からデザストに向かって木刀を振るモンスタ

ー。それを振り向く事なく木刀を受け止める。

デザスト「レイリー並みに強くなったらな。

ウソップ。」

「なら師匠は黄猿?アダッ!」

木刀と木刀が良い音を鳴らして交差する両者。

デザスト「へぇ。反応速度が上がっているじゃん

。偉い偉い。」

相手の木刀を受け流して第2の攻撃をしようと

するモンスターの顔面を躊躇なく師匠デザストは

殴る。

「ちょっ。拳アリって聞いてないですよ。」

デザスト「ここじゃ俺がルールだ。木刀に気を

取られ過ぎだぞ。次足!?」

虎太郎の後ろからモンスターが蹴り飛ばされて

修行の過酷差をビックリする虎太郎。

巴「ちょっ大丈夫?」

デザスト「人の心配してる場合か?」

背後から聞こえた音にノーアクションで発砲する

虎太郎だが、

デザスト「これも銃口をずらすと弾は別の目標に

向かう弊害だな。……当たり前だが、」

銃の先端を木刀でずらして命中を防ぐ。

デザスト「だんだん銃使いの対象方法がわかって

来たぞ。」

 

4回目の修行終了。

朝の走り込みにて

剣持「左失礼。」

巴「はいはい。左ね。」

左にずれて剣持が横を追い抜く。

 

デザスト「ほい。木刀。」

巴「あっすいません。」

この日の修行は俺のスタイルに合わせてくれた。

遠距離からBB弾を発射してデザストの前に弾幕を

はる虎太郎。

いつの間にかモンスターは虎の怪物に姿を変えて

「ドグマ地獄谷5人衆のクレイジータイガーだ!」

槍を持って師匠に挑むも

デザスト「でもお前…前にバダンの虎の方が強い

とか言わなかったけ?」

「!?」

モンスターはあっさりと動揺してデザストに斬り

上げられて、火花を散らして

「テラーマクロ!?」

と謎の叫び声を上げる!?

 

 

その日も散々な目になったが、屋台のラーメン屋

で三人でラーメンを食べた。

巴「俺って弱いですね。」

デザスト「沢山経験したら良い。まっ、後は自主

練な。」

「身体を壊さない程度に身体を鍛えますよ。」

軽口を叩き合いながらデザストとモンスターは巴

の笑ってラーメンにチャーシューを載せる。

巴「どうも。」

巴「……」

「どうした?」

ショッカーマスク戦闘員の姿でラーメンを食べる

モンスターをじっと見る。

「聞きたい事はあるのか?」

巴「どうしてモンスターは俺達の為に戦っている

んですか?」

純粋な質問だ。

デザスト「それは俺も気になっていた。何でお前

は……命を掛けて奴らと戦うんだ。」

デザストも質問する。

「……」

ショッカーマスク戦闘員は、ふと目を閉じて、

「……三門市が好きだから……」

デザスト「それだけか?」

「……それだけで何処までも頑張れる物だよ。」

デザスト「俺には良くわからないよ。」

 

その時、三門市の市民が大声で叫ぶ!?

市民「大変だ~~!?牛泥棒が現れたぞ!?」

巴とデザストはモンスターの方に顔を向き、

巴「出番ですよ。」

デザスト「出番だぜ。」

「その前に色々ツッコミさせて!?あの金髪碧眼

の少年誰?アメリカカラーの服とか!?ここ日本

だよね。」

デザスト「アントニーオを知らないのか?」

「誰だよ。アントニーオって、」

巴「何か事件があると人が多い所まで走って事件

の概要を説明する少年ですよ。」

「そうか。でもああいうのは、コセイダーの仕事

で俺案件じゃないな。」

そう言いラーメンを食べる隼人。

アントニーオは周りに聞こえるように叫ぶ!?

アントニーオ「大変だ~~!?牛泥棒は仮面

ライダーだぞ!?」

デザスト、巴「……出番だぞ……」

甲斐馬は肩をガクっと落として、

「仮面ライダーが牛泥棒なんかするじゃない!?

何処の西部劇の悪党だ!?」

タイガーオルフェノクに姿を変えて走るモンスタ

ー。

デザスト「頑張れよ~~」

「チキショー!?」

巴「早く二人の力になりたい!?」

デザスト「お前は、そのままの少しずつ強く

なれば良い……」

巴「……はい。」

巴は返事をする。

 

 




こんな話ですいません。レッドマンの方に集中したいから手抜きになりました。……でも柿崎隊でピックアップされるのは、いつも隊長と照屋さん達なのは本当です。


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第20話神様。俺は今SUMOU大会に参加して負けました……

このSUMOU大会編を書きたかった……電王のイマジンがワールドトリガーのキャラクターに憑依するならで皆さん誰を思い浮かびますか?


どうして……どうして……こうなってしまったの

だろう……っと言う言葉がある。

この言葉は主に今の状況を受け入れられない人の

心の心情を説明した言葉で………数多のアニメや

小説やドラマや漫画にも使われているメジャーな

言葉だ。

 

さて……俺こと甲斐馬隼人は今何をしているかと

言うと……

藤丸?「ふん!?」

顔見知りが凄く別人みたくなり力士の構えをして

一瞬で接近してきた藤丸さんは俺の顔面に張り手

をぶちかまして、熊の一撃を連想させるその技で

俺は土俵の外に転がり落ちる。

名作「大丈夫ですか~~」

慌てて俺に駆け寄る青い服装をした少年を横に

(どうして……どうして……こうなってしまった

のだろう。)

黄色と黒の縞模様の和風の着物を着て普段の藤丸

さんの違い髪の一部が黄色く染まり両の瞳の色は

黄色になっている彼女を見上げながら隼人は数時

間前の出来事を思い出す……

 

 

 

 

数時間前……

「少~林~♪少~林~~♪」

巴虎太郎を巻き込みデザストの元に修行する俺は

SASUKE顔負けのアスレチックトレーニングをして

いた。

巴「あぁ~~~~」

巴はプールに落ちて水びたしになる。

デザスト「合流して本領発揮するなら危険な位置

から仲間を助けに素早く行く必要がある。」

巴「だからって少林寺三十六房を真似する必要あ

ります!?」

ずぶ濡れになった虎太郎が吠えるが、

デザスト「もっと過酷なトレーニング法は沢山あ

ったが、お前レベルに合わせてマシなのにしたん

だよ。これでもまだ優しい方だ。飢えたベンガル

トラの群れの檻に閉じ込めるのはやめてやったん

だ。感謝しろ。……後……真似じゃない。家は少

林寺の系列だぞ。」

巴「ちょっと、おぶっ!?」

デザストは巴が通る門を瞬時に扉を閉めて指先を

立て掛けた看板を指して、言う。

デザスト「服が乾くまで、寺に入る事を禁ずる。」

巴「えっ!?じゃあ俺どうしたら?」

「早く服が乾く事を願うだな。」

虎太郎は上着を脱ぎ必死に両手で服を絞り脱水を

する様子を見て……

デザスト「家は寺だが洗濯機はある……だが修行

の為、一般人以外は使用禁止だ。」

巴「それって横暴じゃん。」

デザスト「あれ見てそれを言うか……」

デザストは視線を隼人の方に向けて巴もその後に

続くと……

「ハイヤー!?」

勢いを付けて飛び蹴りの構えをして

メラメラと燃え上がる火の輪の中にある壺を正確

に蹴り壺を破壊する隼人。

火の輪は大きいのから足がギリギリのサイズの

小さな火の輪までまばらにあり常に動く。

熱い熱気に苛まれて汗をかきながらも隼人は、

次の壺を割る為に蹴りを放つ。

デザスト「一歩間違えば、文字通り火傷するし

壺の破片で血管を怪我する危険もある修行だ。

だが隙が大きく動作もある蹴り技の隙を少なく

する為には、あれくらいのレベルの修行で緊張

感を高めて貰う必要がある。」

「熱っ!?」

中くらいの火の輪の中の壺を割ろうと足を伸ばし

たら火の輪に足を掠めたらしい……

痛がりながらも隼人は構えを戻して火の輪の壺を

狙う。

その一部始終を見る巴は

デザスト「とっととお前も服を乾かしな。」

デザストに言われて服を絞り脱水を続ける……

 

【デデデデ~デデデーン♪デデデデ~デデデーン

♪】

?????『泣けるでぇ~~』

?????『離せよ!?クマ野郎!?あっ、落ち

る~~』

?????『ちょっと先輩!?引っ張らないで、

落ちるのは先輩だけ、あっ!?』

『『ああ~~』』

巴はふと上の空の方から音楽が聞こえて上を見る

雲一つも無い青空に突然線路が出現して赤と白い

電車が出現して電車は再び何も無い空に走り消え

た姿の一部始終を目撃した巴はびっくりして

巴「モンスター~~!?」

慌てて上半身裸でモンスターの元に走る巴虎太郎

その姿に悲鳴を上げる隼人!?

「キャアアア~~変態~~!?」

華麗なる飛び蹴りが巴虎太郎に直撃する。

巴「嘘だと言ってよ!?バーニィー~~!?」

隼人の蹴りで綺麗に飛ばされる巴はその後気絶し

た。

 

デザスト「蹴り技は問題なく会得出来そうだな…

…」

 

この時、デザストとモンスターが虎太郎を気絶

させず話を聞いていたら数時間後のカオスな状況

を何とかなったかも知れない……

 

その日の修行は終わり……バイトもなくぶらぶら

歩いていると生駒さんと遭遇。俺をじーっと見る

視線を気にせず軽く世間話をしていると、

「B級グルメ大会?」

生駒「そや。全国のB級グルメが集まってワイワイ

やる楽しい祭りや。良かったら来てちょうだい。」

特に断る理由もなく甲斐馬はパンフを貰い大会に

参加してる地方の有名店の名前を眺めて……

「塩茹でしたもやし屋って何?……てか相撲大会

?塩茹でしたもやし屋の裏でこじんまりと相撲大

会!?」

生駒「なっ。やっぱりおかしいやろ!?いつもの

面子でその大会に参加する予定なんだ。強力な助

っ人達を引き連れてな。」

太刀川「イコ。相撲大会に参加しに行くぞ!?」

ふとイコさんの向こうにいる強力な助っ人を見て

軽く絶句する隼人。

攻撃手第1位の太刀川さんを始め、風間さん、

村上君、影浦君……ガチガチのボーダー武闘派が

相撲大会に参加するのだ。

生駒「じゃあな!?隼人。」

 

ボーダーの皆さんが、移動したのを見て……

「天下一武闘会でも始まるのか!?」

俺は興味本位で後を追う。

俺はこの時知らなかった……自分がB級グルメ大会

に向かう間、弓場隊にカラフルなお客様が憑依し

た事を……そして、更にその相撲大会が只の相撲

ではなかった事を……SUMOU……それは……

宇宙誕生と同時に生まれた存在。

俺はそれを知らなかった……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名作「やぁ。僕の名前は松田名作。何処にでもい

る只の16歳だ。ある日僕らは三門市と呼ばれる

別世界にやって来てしまった……」

ボルト「この焼き鳥美味しい~~」

B級グルメ大会に出ている出店の一つに僕らは集

まり食い倒れを満喫している。

ノキオ「いや~~昨日は寝られないくらい楽しみ

だったぜグルメ大会!?」焼きとうもろこしを

噛みながら喋るノキオ。

名作「食べながら喋らない!?とうもろこしの奴

が散らばってる散らばってる!?」

名作(ノキオはやっぱり人間なんだな……)

ムスビ「でもたまには、こういうイベントも楽し

いですね。」

笑顔で焼きおにぎりを食べるムスビ。

名作(共食い?)

名作「確かにね。いつも僕らが三門市に来ると、

毎回何かしらトラブルに巻き込まれているからね

。」

3日前は香取隊に遭遇して、香取さんにパシられ

たりしたけど、2日前は柿崎隊の巴隊員の修行に

巻き込まれて皆にお経のような物を読まされたけ

ど、お経のような物でそもそもお経じゃないから

時間の無駄だった。

ムスビ「ほとんどホニョホニョとしか書いてなか

ったです。」

ボルト「あの時途中で、お勧めの名作の朗読会に

なってたまんねん!?」

ノキオ「でも縛りに蝋燭を100本を置いて話を

するたびに火を消すから心なしか修行した錯覚は

あったな。」

金田カネ太郎「いや!?わいに気付けよ!?」

名作の昔話の金太郎の格好をした少年が声を張り

上げる。

スウィーツ「あっ金田カネ太郎。」

ボルト「何しに来た!?」

突然現れた(結構前から見切れて近くにいた)知り

合いに声を上げる僕ら、

金田カネ太郎「フフフ。前回の相撲大会では勝負

は出来なかったなぁボルト~」

名作(知らない人に説明しよう。彼の名前は、

金田カネ太郎。金太郎に憧れた僕らのクラスメイ

トだ。そして何よりお金が大好きな人間で、喋る

話もお金ばかり、金の事以外信用は出来ずその為

なら平気で盗みもする。過去に人の茶釜も盗んで

売ろうとしたり他にも僕らは金田が2年掛けて準

備した主催の竜宮小大相撲冬場所の相撲大会で、

勝負…………しなかった……参加したのはスウィ

ーツとボルトと何故か参加していた年末のタイキ

ックの人。トーナメントで勝負とか言ってたのに

、第2回戦で、カネ太郎は賄賂で相手に負けて、

僕らと勝負せず相撲大会はタイキックの人が優勝

した。)

ノキオ「カネ太郎。性懲りもなくまた俺達に勝負

を挑むのか!?」自信満々に答えるノキオ。

名作「参加して勝ったみたいな台詞言うな。」

カネ太郎「いや、わいが愛用のマサカリを泉の精

霊に奪われて暫くたったからそろそろ新しいマサ

カリを必要になって……第2回SUMOU絶命ト

ーナメントの開催を決めたんやさかい。」

 

名作「自分で金の鉞って嘘を言ったからだろう。」

カネ太郎「反省して名作の家にある気持ち悪い奴

でこの三門市について気付いたんや。わい。」

カネ太郎「金の匂いがぎょうさんするわ。」

目をお金のマークになりながら言うカネ太郎。

ボルト「何一つ反省してないないぞコイツ!?」

ムスビ「結局お金の話じゃないですか!?」

名作「ムスビもお金の目になってるよ。」

 

カネ太郎「前回負けたのは年末のタイキックする

人が参加したからだ。」

名作「そもそもあの相撲大会。選手の人達変な闘

いする人達ばっかりだったでしょ。」

試合の最中に落とし穴とか使うとか普通の決まり

手皆一切使わないし、普通の決まり手使って勝ち

進んだのは亀のボルトとタイキックの人だけじゃ

ん。

カネ太郎「うるさい!?今回はこの三門市で選び

抜かれた凄い奴らを用意したぜ!?お前達もこっ

ちに来ているなら全員強制参加だ!?」

カネ太郎は名作達を自分が催すSUMOU大会に

参加させるつもりだ。

カネ太郎「フフフたかが超人強度が90万たらず

にわいが土下座して集めた凄い連中に勝てるかな

?」

名作「土下座して集めたんだ。参加してくれたそ

の人達凄く優しいな。」ジト目で呆れた口調で言

う名作。

金太郎の服装した見知らぬ人に土下座して大会参

加をお願いされたら普通に悩むだろうに……

カネ太郎「いやっ流石にスポンサー集めは前回の

相撲大会がノウハウを学んだからさ。今回は北海

道やら関西やら地方の凄い奴にお願いして、この

B級グルメ大会のお食事券2000円分を賄賂に

参加してくれたんや。」

名作「いや?お食事券って!?」

カネ太郎「この大会ドリンク、デザートで使える

券が違うからな一人に付きドリンク券1000円

デザート券2000円。お食事券2900円の奴

を配りまくったわ。」

スウィーツ「ももも。お食事券が2000円をオ

ーバーしてるの面白い……」

名作「いや、どう考えても大赤字だよ。」

カネ太郎はどんよりした感じになり答える。

カネ太郎「出店によっては、税別に書かれている

奴もあるから……後最初にスカウトした人が、2

000円でOKしてくれなかったから……」

カネ太郎「だからせめてこな大会でお前達を倒す

くらいしか俺の心を晴らす手段はない!?」

涙目で名作達を見る

スウィーツ「何か凄く哀しみを背負ってるよ

!?」

買えんサイダー「やれやれ子どもはとっとと家に

帰って自室に戻って自習学習でもしときな。」

スウィーツ「あっ買えんサイダーだ!?」

買えんサイダー……僕らの世界の人気の特撮変身

ヒーローで戦法はとにかく見た目のヒロイックに

似合わず精神的な嫌がらせを駆使した狡猾卑怯汚

い闘いをする。

 

ボルト「何!?」

ムスビ「聞きずてならないな!?」

買えんサイダーにバカにされ怒る皆。

ノキオ「止めるな名作!?これは俺達の名誉の問

題なんだ!?」

名作「止めてないよ……落ち着こう。カネ太郎は

ボルトと勝負したいんだよ。」

スウィーツ「あなたも参加するんですか?」

買えんサイダー「いや彼が滅茶苦茶しつこく付き

まとって……真夜中の寝室で金太郎の金の部分が

光った時は素直にビビったよ。それより段取りは

俺があんたにわざと負けるって事で良いか?」

カネ太郎「あぁ。」

名作「人が行き交う往来の前で堂々と汚い会話

すな。僕らもグルメ大会を素直に楽しもう……」

カネ太郎「あっ。大会参加したらお食事券290

0円を配るで?」

名作を除いた皆「「参加します!?」」

間髪入れずに言うスウィーツ、ボルト、ノキオ、

ムスビの四人の手のひら返しにびっくりしながら

名作「目の前で堂々と賄賂を渡すな!?」

名作のツッコミが炸裂する。

 

【名作♪名作♪】

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どうも皆、甲斐馬隼人だ。俺は今……

弓場「俺!?参上!?」

テンション高い声と共に決めポーズをする弓場隊

長?と対面していた。

「………………大丈夫ですか?」

弓場「おう!?丁度良い。お前クマを見なかっ

たか?」

弓場さん。ワールドトリガーの世界でなんだかん

だ接点がある人だが……今日は何か色々おかしい

そうおかしいのだ……色々と……こんな格好する

タイプの人じゃないんだが、

……まず服装は赤い一色のTシャツはまぁおかし

くはない……髪型だ……トリオン体じゃないから

スマートな感じになっている弓場さんの髪型は、

鬼のように怒髪な髪型になっていて、特徴的な…

いつもの眼鏡を掛けていないのだ。更に両の瞳が

赤く……こうなんて言うか……テンションが変。

ヤンキー風で『ビビってるのかあァ!?』とか

『シャキッとしろォ!?』とか言動に荒いけど、

筋はしっかりと通す……不運と踊っちまってそう

な人だが……これでは人の良いチンピラかゴロツ

キだ。

それに……こんな感じの人に俺は既視感を覚える

……それはまるで……

 

「モモタロス?」

弓場?「……お前、俺の名前を知っているのか?」

数分間の静寂の後、

「マジでえええええええぇ!?」

俺の叫びが天に木霊する……

SUMOU大会編開幕……




次回……帯島さんがこう言った……お前を蝋人形にしてやろうか……あれ?彼女だが別件の変なのに憑依されているんだけど……


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第21話神様。藤丸さんが俺が知らない間にイメチェンしました。

ゴールドマン達の正体は何者なのか?


ナレーション「前回のあらすじ……」

「えっ相撲大会?」

生駒「そやっ。SUMOU大会や。」

三門市のB級グルメ大会の側にひっそりと開催さ

れるその大会は、

ムスビ「お前は金田カネ太郎!?」

名作「どうしてここにいる!?」

カネ太郎「貴様達を倒す為にわいは各地から強豪

の選手を呼んできた!?」

異次元の地にて宿敵との再開???

弓場?「俺、参上!?」

弓場の謎のイメチェン。

「いやっ弓場さん。貴方憑かれているのよ。」

 

どうなる三門市!!

SUMOU大会編第2章開幕。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名作(どうしてこうなってしまったかと言うと……

)

ボルト「名作が火の丸相撲見て相撲大会に出たい

と駄々をこねたまんねん。」

名作「そう……違う!?」目をぎょっとさせてツ

ッコミの声を出す。

名作(どうして僕らが相撲大会に参加したかと言う

と……)

ノキオ「名作が力士に憧れて三度の飯より相撲大

会が好きだからだろ。特に太った力士が大好き。」

名作「ごっつぁんです!?ってやらすな!?」

力士の物真似をしてからのノリツッコミ

ムスビ「僕らが相撲大会に参加した理由はスウィ

ーツが桃太郎と金太郎。どっちの太郎が強いか勝

負するためです。」

名作「それも違うよ。」

必死に皆のボケをただそうと奔走する名作。

スウィーツ「そうだよ。」

淡々と答えるスウィーツ。

名作「いや。そうなの!?」

びっくりした表情をする名作。

スウィーツ「同じ太郎同士。古今東西何故太郎の

次は次郎なのか。それを今考える!?」

名作「いや!それは今考えなくて大丈夫だよ!?」

ノキオ「桃一郎なんて、ゴロが微妙だから桃太郎

なんだろ?」

ボルト「そうまんねん。そう例え浦島太郎が浦島

次郎になっても……………そんなに悪くないまん

ねん。」

想像して税に浸るボルト。

スウィーツ「あっ、名字を利用した下の名前の影

響を少なくしたな!?卑怯者!?」

ボルト「おや~~そこの桃太郎に憧れる君の名作

には名字はないまんねん。」CV小野賢章の声で

嫌味ったらしい言い方をするボルト。

ノキオ「何て嫌味たらっしい声だ!?」

ムスビ「ムカツク!?」

スウィーツ「そして無駄に声が良い!?」

三人はボルトに抗議の言葉を出す?

ボルト「小野賢章の声にひれ伏すまんねん!?」

名作「中の人ネタすな!?いい。僕らがこの大会に

参加するはめになったのはカネ太郎に四人がお食

事券で買収されたからでしょう。」

ノキオ「お好み焼きかげうらのお好み焼きは最高

だぜ~~」

ムスビ「カステラ最高~~」

ボルト「カレーライス最高まんねん!?」

スウィーツ「水でお茶を薄めたお茶っぽいの美味

しい~~」

グルメ番組みたいにグルメを楽しむ皆。

名作「聞いてないなもぅ~~後スウィーツのは、

B級でもないよ。」

彼らボケに翻弄されながらも名作達は大会会場を

見て……

「「普通だな~~」」

と感想を述べる。

続々とSUMOU大会参加者が集まるSUMOU

会場。

ノキオ「見ろ。名作。あの人両腕が金属製だぞ。」

ボルト「見ろ。名作。あの人両腕がドリルまんね

ん。」

名作「いや。とんでもない大会に参加してしまっ

た!?どうすんの。僕らルールの初歩的な事しか

知らないし誰一人相撲の技とか稽古とか相撲の得

意なメンバーはいないよ!?」

現状を叫ぶ名作。

滅茶苦茶こっちが不利だ。

スウィーツ「見て見て皆。お相撲さんがいるよ。」

ノキオ「強そうだ……」

ボルト「恰幅が良いまんねん。」

参加者の近くに恰幅がなかなか良い二人の力士が

来て、

名作「あれがカネ太郎が呼んだ強豪選手か。あん

な本家本元が参加したら一人勝ちだよ。」

ノキオ「それだけカネ太郎も本気って事だな。」

ボルト「燃えてきたまんねん。」

本元の力士と勝負出来るかもとボルトも燃える。

スウィーツ「勝負になるの?」

ムスビ「参加者の受付に近付いてきました。」

5人はゴクリと喉を鳴らしてじっと見る。

恰幅の良い力士の二人組は参加者受付から離れて

客席に座る。

名作「いや。只のお客さんかい!?」

盛大なノリツッコミをして、

ボルト「紛らわしいまんねん。」

スウィーツ「見て、皆凄い人がいるよ。」

スウィーツの一言で一同見ると、

サングラスを掛けた黒人の逞しい肉体を持った黒

い革ジャケットを着こなした男性が参加者受付に

近付く。

ボルト「あれは格闘技で鍛えた肉体まんねん。」

名作「まさかあれがカネ太郎が呼んだ強豪か?」

ノキオ「まさかプロレスラーか?」

名作「そんなのアリ!?」

ボルト「アリまんねん。日本プロレスの伝説。力

道山もプロレスラーに転向する前はお相撲さんだ

ったまんねん。」

亀のボルトは格闘技やスポーツ関係に詳しい。

特に詳しいのはブルース・リー……亀なのに……

その人物は受付と何やら話して観客席に向かい、

お相撲さんと楽しそうに会話する。

名作「いや!?また只のお客さんかい!?」

再びノリツッコミをする名作。

スウィーツ「見て、皆、超人が来たよ。」

名作「スウィーツ。流石にそれはないよ。」

ノキオ「キン肉マンの黄金のマスクを被った悪

魔六騎士だ~!!」

名作「えええええええ~~」ビックリした表情で

受付を見ると

見るとゴールドマンのマスクを被った黒いコート

を纏った人物達がズラズラと参加受付に並ぶ。

名作「いやどう見ても6人以上いるよ。てかっ何

で悪魔六騎士が相撲大会に参加するの!?」

複数のゴールドマンが大会に参加するようだ。

カネ太郎「来たさかい。この大会の優勝候補達。」

ムスビ「あっカネ太郎。」

何時の間にか傍にいる今回の黒幕。

カネ太郎「これで、俺の勝ちは決まったな。」

数分後、

生駒「参加します。」

ボルト「イコさんだ!?ワールドトリガーのイコ

さんまんねん!?」

喜ぶボルト。

数分後

ガリ勉「大会に参加します。」

名作「大丈夫かな?あの人参加する物間違えてな

い?」

数分後

影浦「相撲大会に参加するぜ!?」

ノキオ「よし!?カゲが参加する!?これで勝て

る!?」

影浦隊参戦。

数分後

村上「鈴鳴第一の村上だ。大会に参加します。」

鈴鳴第一参戦。

スウィーツ「よし!?鋼さんが参戦してくれる。

これで百人力だ!?」

カネ太郎「あれ?(´□`; 三 ;´□`)」

焦り出すカネ太郎。

数分後

風間「大会に参加します。」

風間参戦。更に数分後、

太刀川「面白いから俺も相撲大会に参加するぜ。」

攻撃手第1位参戦。

剣持「同じく。参加する。」

弓場隊の人も参戦。

名作「何か実力派の人達が参加しているなぁ。」

カネ太郎「ヤバい…………」流石に参加するメン

ツに恐怖を覚える

「すいません~~俺達も参加します。」

弓場「行くぜ!行くぜ!行くぜ!」

弓場?と甲斐馬隼人も参戦!?

 

カネ太郎「参加受付終了~~!!」

大声で参加終了を告げる……

SUMOU大会にガチで強い連中も参加してどう

なる相撲大会。

(何処にいるキンタロス!?)

相撲が大好きのイマジンの姿を探す我らが主人公

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数分前。甲斐馬と弓場(モモタロス)は、近くのB級

グルメ牛丼を食べながら情報交換をする。

「イマジンを追って?」

弓場?「あぁ。俺達は凶悪な野良イマジン達を追

いかけて西へ東へ過去へ未来へと渡りライナーチ

ェイスをしていたが、イマジンの奴らはここに逃

げ込みクマ公の奴がソイツらを追いかける為デン

ライナーから落ちて俺を含めた仲間もここに落ちた

んだ。」

「そのイマジンって人間の願いを強引に叶える奴

だろう。」

凶悪な野良イマジン達は三門市の何処かにいるの

か?

弓場?「亀の奴は外岡って奴に憑依してイマジン

の目撃者を集めている。」

「外岡さんに?大丈夫?」

ウラタロスの性格を知っている甲斐馬は、心配に

なる。

弓場?「そこでクマ公が騒動を起こす前に捕まえ

るんだ。」

「街にイマジンが暴れたら困るから手伝うけど、

何か当てはあるの?」

弓場?「これだ!?」

弓場?はカネ太郎が開催するSUMOU大会のポ

スターを見せる。

『泣ける試合がそこにある。泣けるでぇ』のキャ

ッチコピーのポスターを見て、

「ってコレもう参加締め切りが間近だぞ!?」

弓場?「こうしちゃおれねぇ!?」

牛丼を掻き込み水を飲む弓場?食べ終わり。

弓場?「急げ急げ急げ!?」

「ちょっと待ってよ!?弓場タロス!?」

走り出し会場に向かう弓場?を追いかける甲斐馬

も牛丼を急いで食べる。

「キンタロスが誰に憑依しているか分かるの!?」

弓場?「黄色いと黒縞模様の和服の着物って着流

しを着て番傘を持ってる奴だ。」

俺達はSUMOU大会会場に急ぐ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その同じ頃。

一人の人の前に砂で出来たその存在はこう言う。

レオイマジン「お前の願いを言え。どんな望みも

叶えてやる。お前が払う代償。それは……」

甲斐馬やモモタロス、名作達がSUMOU大会に

集中している中、その存在は一人の人の願いを曲

解して叶える為に行動する。

《叶える願い。ゲネシスドライバーが欲しい》

契約者……加門一騎。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

SUMOU大会名作選手控え室。

 

名作「取り敢えず相撲のルールの基本を振り替え

よう。え~と」スマホで検索して。

ボルトは余裕なのかヨガをしている。

他の三人は慌てても仕方ないのか普段通りだ。

ムスビ「土俵の外に出ない事、」

ノキオ「土俵に倒れない事、この2つを守れば、

後は反則はしない事だ……」

スウィーツ「反則?」ルールに詳しくないスウィ

ーツ。

名作「拳で殴るは駄目、肘打ちも反則みたい」

ボルト「相手の足は払うなり引っかけたりするの

はありだが胸や腹を蹴るのは反則まんねん。」

 

ノキオ「頭突きや目や喉と言った急所の攻撃も反

則だ。まっ俺はロボだから問題ないけどな。」

名作「さて……試合はトーナメント式らしい。」

ボルト「ふっ、決勝で会おうまんねん。」

ムスビ「僕らは仲間だけどライバルです。」

スウィーツ「もっもっもっ。スポーツマンシップ

に正々堂々と勝負しようね。」

名作「よーし。こうなったらやるからには全力で

頑張ろう~~」

「「おお~~」」

試合に望む決心をして、皆はハイタッチする。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

帯島?「お前を蝋人形にしてやろうか~~」

「この子だけ全然イマジンじゃない存在に取り付

かれてない!?」

弓場?「そうか?」

目の前にいる日焼けした帯島ちゃんは、もはや

その可愛らしい面影はなくあの閣下そっくりな姿

になっている。

帯島?「我は相撲が大好きだ。この大会で素晴ら

しい相撲を見せてくれたら成仏するぞ。」

弓場?「おぅ。任せろ。参加したからには全力で

戦うぜ。」闘志充分な発言をする弓場タロス。

「言っておきますけど、手の平で相手を土俵の外

に押し出すのが基本ですよ。喧嘩はご法度です。」

弓場?「わかっているよ。それより誰がクマ公か

わかったか?」

「気配は?」

弓場?「ある。確実にこの会場に参加しているぞ

。」

帯島?「気晴らしに我の聖飢魔IIを聞くか?」

何処からか閣下が愛用のマイクが現れて、

「ゴメン。少し静かに観戦してくれない。黄色い

着物の着流しを着た人なんて見えなかったし、」

帯島?「???其奴なら控え室で居眠りをしてぞ

。」

 

「え?マジで?」

帯島?「気になるなら見せてやろう。我について

こい。」

俺は帯島閣下の後ろを追いかけてその人がいる控

え室の名前を見て頭が真っ白になる。

『藤丸のの』

「???」

帯島閣下が勝手に扉を開けると、

藤丸?「ZZZZzzZzz……」

自分の知っている彼女の髪の一部が黄色く染まり

黄色いと黒の縞模様の和服の着流しを着用した、

体育会系の姉御が豪快にイビキをかいて寝ていた。

 

「マジか…………」

突き付けられた真実に軽く放心状態になる隼人。

どうなるSUMOU大会!?




電王はたまに見ると泣けるでぇ……


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第22話神様。SUMOU大会はKIを使って怪光線を出してもアリみたいです。

SUMOU大会はRIKISI達がKIを使い戦う国技である。


前回のあらすじ

ピーターはトニーを目標に頑張ろうと努力するも危険な武器商人の捕まえて手柄を取って自分を認めて貰おうと一人独断行動するも逆に一般市民達を危険にさらしてトニーに叱られると同時にスーツを没収される。しかしなんとか危険武器商人のボスはピーターが大好きなリズのパパだった!?……どうするピーター!?

名作「長いよ!?嘘のあらすじが長いよ!?ピーターって誰!?何で続きが気になる所でやめるかな~」

ボルト「前回のあらすじは……特に無しまんねん!?」

ノキオ「それよりも試合が始まるぜ。」

ムスビ「スウィーツ頑張るです!?」

全員で土俵に向かう名作達、

会場に行くと観客は疎らだがあちこちにいた。

スウィーツは構えてカネ太郎が呼んだゴールドマンの一人も構える。

名作「流石に前の相撲大会みたいな事にはないよね。」

前回の相撲大会では、スウィーツは自分から土俵に降りるのをルールだとカネ太郎に教えられた為負けたのだ。

第1試合

御尻川スウィーツ対ミステリアンゴールドマンその1

行司「構えて!?」

スウィーツ「行くぞ!?」

ミステリアンゴールドマン「ふふふっ返り討ちにして上げよう~~」

名作「さっきからどうしたんだよ?ボルト。」

名作は会場をあちこち見ているボルトに注意する。

ボルト「イコさん達が見えないまんねん。」

そう。ボーダーの攻撃手達の姿が見えないのだ。

名作「あれ?言われてみたら確かに……てっきり観戦してるかと思っていたのに、」

行司「はっけよい!?」

ついにSUMOUの試合の合図が鳴り、両者動く!?

スウィーツ「先手必勝だ!?」

相手に張り手をする為接近するスウィーツ。

ミステリアンゴールドマン国近「ほい!?」

ゴールドマンは両手を上げて、手の平から怪光線

を発射。光線は真っ直ぐにスウィーツに向かい。

スウィーツ「Σ(Д゚;/)/ええぇぇぇぇぇ!?」

びっくりした表情のしたスウィーツに直撃して爆発。スウィーツは土俵の外に倒れる!?

行司「勝負あり!?」

行司はミステリアンゴールドマン国近を勝者に第1試合は終りょ

名作「イヤ無しでしょ!?」

名作の突っ込みがキレイに飛ぶ。

ボルト「組んでもないまんねん!?」

ノキオ「大丈夫か!?スウィーツ!?」

ムスビと共に焦げた桃の被り物を被ったスウィーツに駆け寄る二人。

自分達の相撲とは明らかに違う勝敗の決し方に抗議の声を上げるも、

カネ太郎「これは相撲大会ではない!?SUMOU大会は宙を飛び!?飛び交う光線。RIKISI達がKIを使い相手を倒す……何処からどう見ても立派なSUMOUの試合や!?」

名作達「SUMOU大会~~!?相撲大会じゃないの!?」ここで漸く何か普通の大会と違うかな~~の疑問が解消される。

ノキオ「KIって何だよ!?ドラゴンボールとか北斗の拳とか格闘バトル漫画のアレか!?」

カネ太郎「ふふふ……KIと言うのはな……」

カネ太郎は笑い……KIの説明をしようとすると、

カネ太郎「わいもよう知らんのや。」

素面で答える。

名作達「「知らんのかい!?」」

カネ太郎「次の試合は?」

ムスビ「ボーダーの風間さんの試合です。

第2試合

風間蒼也対ミステリアンゴールドマン三上

既に第2のミステリアンゴールドマンが土俵に立つが、

試合開始時間が過ぎても風間さんは現れず。

第2試合はミステリアンゴールドマン三上が不戦勝となる。

名作「どうして風間さんは土俵に現れなかったんだ。」

ボルト「次の試合が始まるまんねん。

第3試合

甲斐馬隼人対藤丸のの?

両者土俵に上がり……

行司「構えて!?」

明らかに素人と分かる動きをする隼人に対して熟練者のような動きで構える藤丸のの?

黒と黄色い縞模様の着流しが達人の雰囲気を出して、

行司「はっけよい!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数分前

藤丸さんの控え室にてキンタロスに憑依された藤丸さんを目撃して、OTLの態勢になる隼人……

意外に見た目の違和感が少ないけど、それはそれでアリに感じる気がするけど、キンタロスに出ていって貰おうと近付くと……

藤丸さん?の目が開き隼人を見つめる。

藤丸?「誰や?」

「あっ初めまして甲斐馬隼人と言います。」

相手は電王の1、2を争うパワータイプだ。転生特典で怪我はしなくても藤丸さん本人を怪我させる訳にはいかない。穏便に話し合いで何とかなるならそれに越した事はない。

 

藤丸?「隼人か?よろしゅうな。」

着物着た藤丸さんは、凄く似合っていた。隼人は見とれていた。

「////ごほん!?」

落ち着け……状況を整理するんだ。

「三門市に来た経緯はモモタロスに聞きました。」

藤丸?「おう。モモの字に会ったのか?」

「誠に申し訳ありませんが、その藤丸さんから出てくれませんか?」

藤丸?「それ言うても~誰かに憑いてないと、目的の連中を追いかける事も出来ないんだし、」

「それは……」

イマジンが実体化するには、願いを実行させる契約のパターンと目の前の藤丸さんみたいに憑依していないと、活躍は難しい……でも藤丸さんがリスクを負う必要は無いんだ。

「俺に……憑いても良いよ。」

消去法だがこれで藤丸さんの安全は確保出来る筈

藤丸?「ええんのか?……おおきに。」

そう言うとキンタロスは藤丸さんから出て行き甲斐馬に憑依する。

藤丸「はっ!?」

意識はしっかりと覚醒して自分の格好を見る。そして目の前にいる隼人に気付く。

藤丸「わっ!?隼人。こっち見んな!?」

隼人?「何か座り心地悪いな~~」

身体を軽く動かして四股を踏む隼人?

その声で藤丸はびっくりする。目の前にいるのは隼人だが声は隼人のソレとは別人で自分に憑依した怪しい存在が今は隼人に憑依している事を知る。

藤丸「おい!?テメェ!?隼人から出て行け!?」

自分の知り合いが怪しい存在に憑依されて黙っているような事はしない。

それが藤丸ののだ。

隼人?「せやかて……あんたに憑依されているとコイツが怒るんや。コイツあんたの彼氏か?」

その言葉に藤丸は耳まで真っ赤に染めて、

藤丸「バカ!?////違えぇよ!?おい!?そもそもお前は何で私をここに連れて来た!?」

露骨に話題を反らす藤丸。

隼人?「いや。相撲大会が開催されたから参加したんや!?」

藤丸「おい!?歯は食い縛れ!?」

躊躇なく隼人?の顔面を殴るつける。

隼人?「ふご!?」

藤丸「ちょっと待ってろ!?帯島いるんだろう。」

帯島(悪魔の王)「我に用か?藤丸よ。」

ひょっこりとアノ顔を藤丸に見せて藤丸が完全に怒る!?

藤丸「お前らの変な事に私の周りを巻き込むなァ!?」

隼人?に連続張り手からの合掌捻りを繰り出す藤丸。

隼人?「待って!?アレは完全に別件や!?わいらは無関係だ!?」

藤丸「嘘つけ!?ウチの可愛いユカリをデスメタルな化粧させやがって!?おらっ!?」

気合いの入った体育会系の藤丸の一撃はイマジンに憑依された隼人を吹き飛ばす。

帯島(悪魔の王)「落ち着け!?藤丸よ。」

藤丸「止めるなァ!?帯島ァ!?」

ボロボロになった隼人の前に庇うように立つ悪魔の王。

 

帯島(悪魔の王)「二人共。我の話を聞いてくれ。我は田舎に生まれ都会でミュージシャンデビューをしようと路上ライブを繰り返して……」

藤丸、隼人?「勝手に語り出したぞコイツ…」

帯島(悪魔の王)「アノ閣下に憧れて、藤丸「ちょっと待った!?お前あの閣下本人じゃないのかよ!?」………勝手にあの閣下を殺すな。」

藤丸「あっ、確かに生きてるな。あの人……ってか他人の空似かよォ!?紛らわしいぞ!?コイツ。」

帯島(悪魔の王)「とにかく……我には未練があるのだ。その未練を晴らすまでは成仏が出来ん!?」

隼人?「なんや!?あんさんの未練って……」

帯島(悪魔の王)「それは……相撲大会の解説をせずに成仏出来んのだ!?」驚愕の事実を口に出す帯島?

藤丸、隼人?「何だってええぇぇぇぇぇ!?」

藤丸「ミュージシャン関係ないぞ。」

突っ込みを入れる藤丸!?

帯島(悪魔の王)「いや、アノ閣下の物真似でいつか相撲大会の解説仕事が来るかな~~そんな理由で音楽活動をしていたんだ。」

藤丸「……何て周りくどい事を……」

呆れて怒る気も失せる藤丸。

隼人?「わかった!?あんさんの為に!?このわいが立派な試合を見せてやる!?」

帯島(悪魔の王の物真似)「ありがとう。」

互いに握手する二人。

隼人?「そな。さいならな。」

二人は控え室から出ようとすると

藤丸「待てコラ!?何良い話で終わるつもりだ。」

隼人?「何か?」

藤丸「隼人から出てけよ。」

隼人?「だからこのあんさんは、あんたの為を思って……」

藤丸「私に取り憑け!?」

真剣な表情で隼人?と向き合う藤丸。

隼人?「え?」

藤丸「帯島は私の大事な後輩だ。そしてコイツは……隼人は……私の友達だ。」

途中で言い淀むも答える藤丸。

藤丸「せっかくの相撲大会だ。どうせもう参加したなら優勝するくらいの意気込みでぶつかり合うだけだ。」

気合いの入った漢気ある表情をする藤丸。

彼女は帯島と隼人の為にSUMOU大会に参加するようだ。

隼人?「あんさん。男より女性にモテへん?」

藤丸「うっさい。少し待ってろ!?」

自分に憑依したら隼人は心配してまた自分から怪しい存在を憑依するかも知れないからメモに事情を記入して、

藤丸「取り敢えず、これで説明はよし。」

隼人?「ホンマにエエんかい。」

藤丸「試合開始まで時間がないんだ。ととっと憑依しろ!?」

数分後

「はっ!?」

甲斐馬は意識を覚醒して周りを見る。

藤丸?「ほいっ。」

ボブカットの髪の一部を黄色に染めた藤丸?は隼人にメモを渡す。

藤丸『隼人へ。色々と巻き込んですまないな。事情は良くわからないが、私はこれから自分の意志でお前に憑依している怪しい存在を憑依する。取り敢えずまずは帯島に憑依している変な奴を成仏させる為に相撲大会に参加するつもりだ。お前ももし参加しているなら容赦はしないぜ。お互いやるべき事にベストを尽くそう……藤丸ののより……』

(…………可愛い字だ。)

「俺のやるべき事は……」

悪いイマジンが三門市に潜伏してる。

キンタロスを探すモモタロス。

悪いイマジン達をほっといて相撲大会に反応してしまったキンタロス。

モモタロスの元に連れ戻す必要があるのに、帯島ユカリに憑依した閣下が相撲大会の解説をしないと帯島から離れるつもりはない。

藤丸?「悪いなあんさん。でもこのお嬢さんの為なんや。」

第1試合の観戦に二人は向かう。

 

帯島(悪魔の王の物真似)「どうも解説の帯島です。」

第1試合のKIの怪光線を目撃した一同……

帯島(悪魔の王の物真似)「ミステリアンゴールドマンのKIの怪光線が決まり手になりました。」

藤丸?隼人「いや!?この大会変過ぎだろう~~!?」

目を限界まで見開いて( ゚д゚)ポカーンした表情をする帯島ユカリ……

 

藤丸?「わしの最初の対戦相手はあんさんみたいや。」

トーナメント表を確認して、

「えっマジ。」

(正直、特典で勝負したらキンタロス以上のパワータイプの怪人は沢山いるけど……藤丸さん本人を傷つける訳にはいかない。)

真剣な表情でトーナメント表を見る隼人。

(互いの力を同等にして組み合って藤丸さんには悪いけど土俵外に倒れて貰おう。これなら……帯島さんに憑依した閣下も解説しても問題ない。普通の決まり手で相手を倒す。よし!?)

隼人は隼人なり考えて行動した。

 

そして肝心の藤丸?対隼人の試合は……

藤丸?「ふん!?」

「え?」

高速に一直線の張り手の熊の一撃に匹敵する攻撃をくらい土俵の外に転がる隼人。

転がる瞬間張り手の衝撃は隼人の背中を見事に貫通して隼人に致命の一撃を食らわす。

そうキンタロスも単時間にKIの使い方を理解したのだ。

意識を失う直前……藤丸のメモのP.S.の文字を思い出す。

藤丸『P.S.私の今の格好をじろじろ見るなよ。』

(……似合い過ぎでしょ。藤丸さん。)

隼人の意識は失った……

 

同時刻 僻地のとある男子トイレにて

生駒「試合もう始まってるな。」

トイレの個室の天井を眺める生駒。

影浦「話掛けるなイコ。紙が無くてイライラしているんだ!?」

太刀川「おい。だれかポケットティッシュ持ってないか?」

 

男達は相撲大会とは別の死闘が展開されていた。

 




次回はボーダー攻撃手達の知らず知らず死闘が展開されます。省いて結構です。


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第23話神様。家を出る時はハンカチとポケットティッシュは持参しないとアナザーディメンションに閉じ込められるよ。そして小宇宙が燃えるよ。

この話は得に見る必要はない話です。


ナレーション杉田智和。

我らがワーカーホリックの甲斐馬隼人がキンタロスに憑依された藤丸に瞬殺されていた頃から少し時間を戻してB級グルメ祭りの僻地の男子トイレにて……

トイレの外、

北添「いた?」

絵馬「ううん。でもこれだけ探しても見つからないなら影先輩は、会場に戻ったんじゃない。」

『ゾエ~~絵馬~!?』

北添「う~ん。そうだね。僕らも会場に戻ろう。」

『待てコラっ!?』

絵馬「にしても本当に影さん何処に行ったのやら、」

そう言い二人は僻地のトイレから離れて行く。

 

その影浦は……トイレットペーパーの切れ端を片手に叫ぶ。

影浦「はっ、えっウソ!?マジで、あり得ないだろ!?銀魂じゃないんだろ。」

影浦「紙が!?神が俺を見捨てたんだ!?俺はまだここにいるんだ~~~~~~」

個室トイレに慟哭の叫びがコダマする。

何気ない個室の扉に頭をぶつけながら、恐ろしい程静かになった男子トイレで、頭を抱えて思考する影浦。

影浦(マジかよ!?こんな事あるのか!?控え室で大人しくしていたら、オペレーターの光が応援に現れて差し入れにスポーツドリンクを渡されて……)

影浦「あっ(`Δ´)!?」

この時、いつも以上に凶悪な面をした影浦がいつも以上にドスが効いた声で理解した。

オペレーターの仁礼光は、応援に来た訳ではない。理由はわからないが俺に妨害工作をしたのだ。苦楽を共にした仲間からのまさかの裏切り…

影浦「己……オノレ……己っ!!!!!!!」

…影浦は怒りの余りユワーショックっでのパワーで上半身の服が弾け飛ぶ!?顔が北斗の拳の顔になりながらも

上半身裸になって闘気をみなぎらせる。

影浦「ぐう……糞がっ!?」

そして影浦の腹痛も悪化する。腹痛に耐えながらも思考はにするのは流石は元A級

影浦(落ち着け……状況は整理しろ。個室は全部で7つ俺は左から二番目、紙を失った個室を選んだだけで、残りには紙が間違いなく個室がある……と過程する。銀魂のあの迷トイレ回じゃあるまいし……個室は多い分確率も上がる。それに掃除用具には予備のトイレットペーパーが備えられている物だ。問題ない。)

考えてみたら銀魂のは極限のギャグエピソードであって現実的に考えたらあり得ないの連続だ。

【グゥ~~】

影浦「ぐっ!?」

影浦(だがこの尋常ではない腹痛では個室の確認する為の移動も困難……雅人。頭を使え。サイドエフェクトで気配は感じるぞ。いる……確実に…………俺以外の奴が……この個室トイレに……)

影浦「あの!?すいません。自分、個室にトイレットペーパーの紙が無いんですけど、もしよろしかったら、その!?紙を分けてくれませんか!?」

気配はするが距離がある……移動も困難で中にいるのが子供か大人かお年寄りかもわからない影浦は大声でSOSを叫ぶ。

そして…………

影浦「何だ!?あの攻撃的な気配は……まるで炎の不死鳥を表した気配が一番右端の個室から感じる!?まさか……!!」

身動きが取れない個室に座っている影浦の元に幾つ金属の羽のような物が突き刺さる。

影浦「これは!?鳳凰座(フェニックス)の!?」

??「ふっ、貴様をあの世に贈る駄賃代わりだ……遠慮はいらん。取って置け……」

??「まぁ所詮この世に紙も仏も有りはしない……」

影浦「何者だ!?名を名乗れ!?」事実上全裸でトリガーを持つ影浦。端から見たら凄い絵面である。

??「B級部隊生駒隊隊長。生駒達人。」

影浦(お前かよ~~~~~~~~!?)

影浦「何フェニックス一輝の物真似しているんだ!?イコ!?」

凄い顔芸をする影浦。まさかの知り合いだった。

自己修復能力付きのフェニックスの聖衣を身に付けたイコ。

生駒「いや、今朝消費期限が切れた生八ツ橋を沢山食べてな。トイレで死と再生を繰り返して聖衣もあら不思議?最終聖衣まで進化してもうた……」

影浦「ふざけるな!?イコ!?お前の方にも紙はないのか?ふざけるなよ~~~~!?」

希望が絶たれた叫び声……絶望の叫びを上げる影浦。

生駒「?そりゃ、影。紙を少し分けてくれないか。」

影浦「こっちもねぇよ……」知り合いとわかって何時も口調に戻る。

生駒「なんやて?影。何時の間に俺に鳳凰幻魔拳を食らわしたんだ。」

影浦「………………………………………………」

狂暴な影浦の目が死んだ魚の目になって行く……その目に光はなく只……虚空を見つめるのみ

生駒「あの?影浦さん!?何で黙っているの!?ちょっと恐いよ!?諦めてしまうなんて元A級の隊長らしくないのよ!?」

影浦「何オネェ口調しているんだよ。馬鹿。お前絶対、格好良い台詞と掛け合いしてアッサリ退場するヤムチャポジションだろ。パワーインフレに乗り遅れていつの間にかボーダー辞めてるタイプだろ。」

生駒「なんやて!?進撃の巨人の登場人物の散り様は泣けるやろ!?皆、ほとんど物理的に泣いてるけど……」

影浦「あの皆殺しの富野だって、名前あるキャラクターを死なす事で物語を劇的にしてるんだよ。サンライズあるあるだ。ミハルとカイの奴が分かりやすいだろ。何あのレバー発射装置とミサイルの距離……あれ、乗り物構造上の欠陥で無理にでもミハルをこの世から退場させる悪意に満ちた舞台装置……遠くから手動レバーにロープ付きフックを引っ掛けてでもしない限り近くでレバー引っ張った人確実にこの世からゲットアウトしちゃうじゃねぇか。」

 

生駒「でも富野さんの作品キャラクターがバタバタ安易に退場させてまとまった作品もあるよ。」

影浦「イデオンは参考にするな。あれは死なす事すら救いではない。あの監督に火の鳥任せたら原作よりヤバい事になるぞ。」

 

生駒「とにかく、何処かに紙はあるはずや。探そうや。」

何とか横の個室を登ってペーパーがあるか確認しようとすると…………誰かそこにいた……

太刀川「紙をくれ~~~~」

全身を震え上がらせて悲鳴やうめき声にも聞こえたその声は最早この世の物と思えぬ亡者のような魂の叫びを上げていた。

生駒「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!お化け~~~~~~」

恐怖の姿と叫びに怯え自分の個室に戻る生駒。

距離に離れた影浦は大人しくスマホを使い部下に紙を貰おうと服やズボンのポケットを探すも、

影浦(!?控え室に置きっぱだ!?救助を呼ぶ外部との連絡を絶たれた……)

影浦「……どうした?」

生駒「何か!?妖怪?お化け!?ゲゲゲの鬼太郎とかで見る亡者がいた。あれはもしかしたら……」

影浦「あぁ。間違いない。」

二人は確信して言う。

生駒、影浦「イデの光を受けた/シャカの六道輪廻を食らったんや。はぁっ?」

太刀川「おぉ~~う~~あああああああ」

一人個室のトイレに苦しみ悶える太刀川。

 

生駒「何でイデオンや?あれ絶対、シャカの技を食らったんや。」

影浦「亡者になってこの世の個室トイレに未練を残すような技をバルゴのシャカが使う筈ないだろ。良くてデスマスクの積尸気冥界波を食らったならまだしも、」

生駒「あの技って今でも強力かわからないんけど……」

影浦「薔薇を飛ばすとか、黄金の連中は変な技奴らもいるし……」

生駒「でもこのままだと俺達も助けがこないとあの顎ヒゲ亡者みたいなっちまうよ。」

影浦「どうせ、個室で用をたしてるからズボンは履いていないんだ。上も脱いでビックフットって言ってここに来た奴に紙を貰ったらどうだ?」

生駒「誰がそんな事するんだよ。」

影浦「待て!?足音が聞こえて来たぞ!?」

二人は静かになり個室トイレに足音が近付いて来ている。

そして静かに扉が開く音が聞こえて……影浦と生駒は静かに様子を見る。

太刀川「あの……ビックフットだけど、紙かポケットティッシュとかトイレットペーパー持っている?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風間「…………………………何しているんだ?太刀川。」

三人の耳に聞きなれた声が男子トイレに聞こえて……

静かに扉が閉まる音が聞こえて

太刀川「もうっ!?成功しないじゃないの!?心の纏う聖衣を脱いだのに!?」

影浦「馬鹿だろ。あんた。宇宙一馬鹿だろ。ってかアホだろ!?ドラゴン紫龍より脱ぐなよ!?」怒りの声を上げる。

生駒「えっ?太刀川さんだったの俺の隣?黄泉比良坂に送られた人じゃなくて?」

 

 

風間「お前ら揃いも揃って何しているんだ?もうすぐ相撲の試合が始まるぞ。」

風間「っと俺も用を済ませるか……」

【グゥ~~~~】

扉の外に聞こえた音。

影浦「あの風間さん?」

風間「何だ?」

影浦「控え室でオペレーターに飲み物でも貰いましたか?」

風間「あぁ。三上にな。さっきから腹の調子が悪いんだ。」

隣の個室トイレの扉が開く音がして閉まる音が聞こえた。

劇画チックな表情をする影浦(殺られた!!風間さんも殺られた!?)

たかが相撲大会に参加しただけなのに予想外のアクシデントに見舞われたボーダー攻撃手達!?

 

そして…………時間は隼人が敗れた時に進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生駒「ふっ!?まさかあの太刀川さんもこんな体たらくとはな。だがもうあんたの時代はもう終わりだ!?攻撃手1位の座はこの生駒達人が貰う!?」

フェニックス一輝の口調を真似して言う攻撃手6位。

 

太刀川「ふっ!?何を世迷い言を、お前ら如きがこの俺に勝てるとでも、笑わせるな!?手も足も出せず、敗れるのだ……断言しよう……」

水瓶座の聖衣を纏ってノリノリにいう攻撃手1位。

 

影浦「状況が見えてないな。太刀川さん。あんたはもう挟み撃ちで実質詰んでいるんだぜ。」

上半身の服をチクチクと裁縫で縫い直している攻撃手5位。

 

風間「そう焦らなくても直ぐにお前達を地獄に叩きのめしてやる。だがその前に俺達にはやるべき事がある……」

天闘士の天衣(グローリー)を纏い言う攻撃手2位。

 

 

四人「誰か~~紙をくれ~~~~~~!!!!」

バラバラの四人の心が一つとなった瞬間である。

影浦「ふざけるなよ!?ちょっとした地域のイベントに参加して何でアナザーディメンションで身動き封じられなきゃならないんだ!?」

頭を抱える影浦。

生駒「誰かポケットティッシュとか持ってない?」

太刀川「この聖域(サンクチュアリ)から出て行くには紙がいる。」

風間「少しお腹の調子が楽になった…………あっ、まだ悪くなって来た……」

顔色が良くなりまた悪くなる風間。

 

影浦「僻地故に滅多に人がこない。俺のスマホは此処にはない……」

風間「もう俺が出る試合時間は過ぎている。」

生駒「わいも控え室だ。」

太刀川「俺は自宅に置いていった……」

風間「充電切れだ。」画面の映らないスマホを見てため息を吐く。

外部から助けはこない。

生駒「何で人間に両手があるか知っているか……それはな……」

血走った目と切羽が詰まった声で自分の両手を見る生駒。

影浦「早まるな!?イコ。希望を捨てるな。」

太刀川「……………………」

風間「おい。太刀川。こんな所で寝るな。せめて普通の場所で休んでくれ……」

 

影浦「自分達で何とかするしかないのか……」

太刀川「何とか出来るのか?移動も金色の乱れ髪ゴールデンデスヘアーに封じられている状態なんだぞ。」

影浦「それで封じられているのはあんただけだよ。ボーダーで各部隊の隊長しているしエースもやっているんだ。隊長四人揃えば文殊の知恵で何とかなるだろ。」

風間「こんな小学生でも掛からない罠に掛かった俺達をエースと言えるのか?」

改ためて思い出すと……凄い恥ずかしい……

太刀川「自分を卑下するな。人間身だしなみと品性は大事だ。何事も揺るがない高潔な精神を持って挑めば、大抵何とかなる……」

生駒「凄い言い言葉言っている攻撃手1位ですけど、その1位の人も俺達と同じくズボンを下ろして丸出しで言っているから全然心に響かない……」

太刀川「取り敢えず……全員の知恵を合わせてこの危機を乗り越えよう。大丈夫。聖闘士星矢の何時もメンバーも12時間でちゃんとアテナは救えたし何とかなるよ。」

生駒「これから相撲試合をする敵と組めと?」

余裕な表情をするイコ。

太刀川「後、イコ。お前色々臭い……こっちに臭いが来るんだけど、勘弁してくれ。」

風間「このまま此処にいるのは得策ではない。取り敢えず皆、紙の代わりになるような出す物出してくれ。」

イコ「オゴゴゴ……」小宇宙を燃やして見る生駒。

風間「誰がソレを捻り出せと言った……持ち物だよ。」

生駒「限界まで燃えろ!?俺の小宇宙!?このまま第7感を会得しそうだ。」増大する小宇宙が不死鳥を表す。

影浦「そんなセブンセンシズはいらないよ。何処の黄金聖闘士に挑むつもりだ?便座の黄金聖闘士か?どのみち動けないだろ。」

個室で座りっぱの四人。

影浦(風間さんの奴。そんな物があるならとっくに、ここから脱出しているよ。)

財布から一万円札を見つける影浦。

影浦(コイツは最終手段だ……)

風間(一見この状況、同じ目的で協力状態を表しているが、実は違う。)

服のポケットをまさぐりながら

生駒(チラシとかはパンフレットは控え室に置いてしもうたし、財布には小銭のみ。)

太刀川(あっ大学のレポート用紙……でもな……)

これを紙代わりに使ったら、忍田さんを初めとした人達に叱られるのを火を見るより結果が明らかだ。

 

風間(誰も出し抜く事は考えてはいないが、それぞれがそれぞれの性格故に協力は恐らく難しい……我がある訳ではない……この案件がボーダー本部に伝わって解決方法によっては、ボーダー本部内の評価に影響が起きる!?)

 

影浦(お金をトイレットペーパー代わりに使ったなんて何かの拍子に言ったら、影浦君。お尻を拭くのに一万円札を使ったんだって……何て今以上に変な扱いを受ける!?)

 

銀魂とは違い部隊は違うも同じ組織に所属している者達……だが、このトイレの案件、解決方法をしっかりしないと、後々の人生の黒歴史の汚点が増えるかも知れない。

 

四人は気付いた……

真剣に……真面目に……ふざける事なくこの事態を解決しなければならないと……ボーダーにつつかれると、

影浦「こっちには何もないぜ。」

風間「こちらもだ。」

太刀川「こっちも、」

影浦(さぁ、どう動く……)

三人は生駒の言葉を待つ……

 

その時、

スウィーツ「あ~~散々だった~」

ムスビ「もう~一人でトイレにいけないって子供ですか?」

四人「!!?」

新たな、嵐がトイレに吹き荒れる。

 



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第24話。神様。紙を下さい~~(号泣)

次でトイレの話は終わるよ。???の正体は黒ずくめのアイツ。


さてどうも、藤丸さんに完膚なきまで叩きのめされたモンスターです。数分間気絶していて、気がついたら、

名作「土俵で戦え~~~~!?」

緑色の光を発光させながら激しく空中で激しく組み合っている二足歩行の筋肉ムキムキの亀と、どう見てもこんなSUMOU大会に参加するようなタイプに見えないガリ勉の浪人が空中で…………戦っていた。

「へっ?」

(・_・)とした顔をする主人公を他所に試合は白熱していた。

ボルト「まんねん!?」

ガリ勉「トウ大!?」

組み合った二人はそのまま上空に高く高く高く上昇して行き、

……10分後、

帯島?「え~~、試合の勝敗は、」

解説の人も解説する選手両方の姿が宇宙に消えて少し気まずくなるも、無効を宣言しよう行司と軽く話していたら、

ガリ勉「ドへっ~~~~」

泣き叫んだガリ勉が、土俵の外に落下してきて

ボルト「勝ったまんねん!?」

山羊座の黄金聖衣を何故か纏ったボルトが笑顔で宇宙から帰ってくる、

行司「ボルトの勝ち~~」

観客「「遅いわ!?」」

観客は一斉に座布団を投げる。

 

名作「その黄金の鎧何!?何処に行っていたの!?」

今日もキレッキレのツッコミをかます名作。

ボルト「ちょっとギリシャ経由で大気圏までガリ勉とドスコイしていただけまんねん。」

何故自分が怒られたのか良くわかっていないボルトは、

丸みの帯びた山羊座のヘルメットで遊び、

黄金の鎧がバラバラになり山羊の形をしたオブジェに姿が変わり、独りで何処かに飛んで行った……

ボルト「さようならまんねん~~」

空中浮遊する黄金の山羊に手を振るボルト。

名作「滅茶苦茶だ!?」

ボルト「さて、次は鈴鳴の鋼さんが出る試合まんねん。」

ノキオ「見ようぜ。名作。」

行司「東~~村上の釜。」

村上「釜って何処から来ましたか?」

知り合いが参加して応援する名作達。

行司「西~~太った小荒井~~」

ゴールドマン小荒井「ちょっと!?せっかく顔隠したのに名前隠す意味ないじゃないか!?」

 

ゴールドマン小荒井は憤怒の表情を見せるも黄金のマスクで顔が隠れている為分からない?

村上「………………太ったんだ。小荒井。……確か最近心なしか恰幅が増えた気がしたけど……」

ゴールドマン小荒井「やめろこら!?ちょっと言葉の暴力という精神攻撃は反則だぜ。」

行司「構えて構えて!?見合って見合って。はっけよい!?」

双方構えて行司の合図にぶつかり合う!?

ボーダーの攻撃手同士が熱く互いにまわしを掴み、

相手を持ち上げて、接戦を繰り広げる。

ゴールドマン小荒井「ボーダーでの試合では負けが多いけどこっちなら俺もあんたも初心者だ!?」

村上「喋るな。舌を噛むぞ。」

観戦席では……

 

名作「負けるな!?鋼さん!?」

必死に声を大きく出して応援する名作。

ノキオ「負けるなノキオ坂!?」

ボルト「ノキオ坂を打ち破れボルト山!?」

……その横で自分達を模した紙力士を作り紙相撲をする二人。

名作「試合を見ろ!?何で相撲の試合会場で紙相撲してるだよ。」

二人の方に突っ込みの言葉を叫ぶ名作。

解説の帯島?《決まり手、村上の釜の寄り切り。》

名作「あ~~決着見損ねた!?」

名作が慌てて土俵を見ると、

何故か土俵が白く氷着いており、ゴールドマンのマスクが左右に割れて小荒井(少し体重が増えたバージョン)の素顔が表わになり

小荒井「見事……」

そう言い倒れ伏す。

名作「いや、どう見ても寄り切りで決着ついたとは状態じゃないよ!?」

※寄り切りとは相撲の技の一つ。

四つ身で相手に自分の体を密着させ、前、横に進んで土俵の外へ出す。

村上「KIで土俵を凍らせなければ負けていたのは俺だったかも知れない……」

波乱のSUMOU大会は尚も続く。

 

しかし、そのSUMOU大会より嵐が起きていたのは、

僻地のとある男子トイレだった……

 

《カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ》

 

男子トイレにて……男達は紙が状況に困惑して迷走していた時、二人の子供の声を聞こえて来て仏がくれた蜘蛛の糸にすがる悪党カンタダの気分を味わっていた。

スウィーツ「もう駄目だ!?個室が全部鍵が掛かってる漏れる……」

風間(個室に全部鍵?)

子供の発言に疑問を覚える風間。

ムスビ「いえ、その個室が空いてますよ。」

スウィーツ「わぁ、本当だ!?じゃあ、そこで待ってて?」

 

ムスビ「仕方ないですね~~」

一人は個室に入り、もう一人は個室に残った。

影浦(コイツはまたと無いチャンスだ。絶対絶命の時でも真の勇気と希望を持つと必ず現れる黄金聖衣のように!?)

スウィーツ「ねぇ?ムスビ。」

ムスビ「どうしましたか?スウイーツ。」

スウィーツ「このトイレって何かの配線が左右の個室に繋がっているよ。」

生駒「???」

生駒は自分の座っている便器にカラフルな配線が巻かれているのに漸く気付く。

ムスビ「気にし過ぎですよ。ととっと終わらせて下さい。僕にはまだ試合があるんですから。」

スウィーツ「ねぇ?ムスビ。」

ムスビ「話聞いてましたか?」

スウィーツ「隣の個室にカチカチって変な音が聞こえるよ。」

ムスビ「時計の音でしょ……」

スウィーツ「ねぇ?ムスビ。」

ムスビ「何ですか?スウィーツ。」

スウィーツ「呼んだだけ。」

ムスビ「帰りますよ!?」

怒れるおムスビ!?

四人「「待ってくれ!?」」

スウィーツ、ムスビ「うわっ!?誰!?」

突然の左右から聞こえた声にビックリする二人。

太刀川「驚かせて悪かった。俺達は……」

太刀川は普段と違いこんな時に限って気付く。

ここで自分がボーダーの人間と答えて自分の今の事情を説明して相手が素直に助けてくれるか?

子供によっては、散々こっちの事情を笑い飛ばして友達にそしてその親に……伝えて、その親が更に近隣の人達に噂話に伝える事を……ゆくゆくはボーダーの各部隊の隊員の耳に入る……負の連鎖だ。

太刀川「愉快な仲良し……新世紀中学生さ。」

とんでもないホラを吹くのは攻撃手1位。

影浦、風間、生駒(新世紀中学生って何だ~~~~)

三人は太刀川の謎の言葉に心のツッコミを叩き込み。

風間(!?そういう事か……)

風間は直ぐさま、太刀川が自分達の事情を説明しない理由に気付く。

風間(ならば、俺がやるべき事は……)

風間(明るい少年の声)「そうだよ♪俺達は愉快で仲良しの新世紀中学生さ。」

顔が見えない個室トイレを利用した声だけでムスビに話かける。

ムスビ、スウィーツ「新世紀中学生って……」

影浦(流石に無理があり過ぎるだろ!?大学生ども!?)

ムスビ、スウィーツ「カッコいい~~」

影浦、(ウッソ。信じたよ!?この二人!?バカだ!?)

失礼な事を言っている影浦。

スウィーツ「大変だぁ~~ムスビ!?」

突然の悲鳴が個室に響き渡り、

ムスビ「何ですか!?こんな時に……」

スウィーツ「このトイレ。トイレットペーパーが無いよ。」

四人(ようこそ、アナザーディメンションへ。)

教皇に成り代わった双子座の黄金聖闘士(悪)が高笑いを見せる。

四人に仲間が出来た。心なしか仲間が出来て喜びの笑顔になるボーダーの隊長達……コイツら……

スウィーツ「仕方ない……この一万円札を使うか。」

風間(明るい少年の声)「駄目だよ!?そんな勿体いない事を!?」

とんでもない言葉を聞いて待ったと叫ぶ風間隊長。

スウィーツ「ムスビ。」

ムスビ「ほいな。」

スウィーツ「これで近くドラッグストアー行ってトイレットペーパーの奴購入して来て……なるべく沢山ある奴」

四人(救世主(メシア)よ!?)

まさかの救いの神の出現に安堵を覚える四人。

ムスビ「えっ?面倒くさいです!?」

面倒くさい声を出すムスビ。実際に面倒くさい。

四人(このおにぎり!?冥界に落ちろ!?)

 

ムスビ「確かスウィーツのポケットにポケットティッシュは持ってましたよね?」

スウィーツ「あっ、本当だ。」

あっさりとポケットからティッシュを取り出したスウィーツ。その彼の言葉にこの個室にいる新世紀中学生達は

四人(紙よ!?)と心の中で叫ぶ。そしてそれぞれの脳内には女神アテナの姿が現れる。

女神アテナ(新世紀中学生よ。少年から紙を分けて貰うのです。)

四人(わかりましたアテナ!?)

スウィーツ「いや~~一時はどうなるかと思った。」

太刀川「少年。」

取り敢えず、オブラートに紙を分けて貰う為声を掛ける太刀川。

スウィーツ、ムスビ「はい?」

太刀川「あっ個室に入っている方ね。」

スウィーツ「何ですか?」

太刀川「もし良かったら……」

《カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ》

生駒「なぁ、」

影浦「おい!?今、大事な交渉の最中だ。静かにしてくれ……」

生駒「何か俺の方にもカチカチ聞こえて来たんだけど、後、この音タイマーの時計の音か?」

スウィーツ「ムスビ。」

トイレが流れる音が聞こえて、スウイーツがあっさりと個室から出てくる。

ムスビ「もうトイレから出たなら会場に戻りますよ。」

四人(流れるように終わらせたぞ!?)

四人「待ってくれ!?」

スウィーツ「はい!?」

影浦「か…」

スウィーツ「か?」

ムスビ「か?」

ムスビとスウィーツの二人は個室にトイレットペーパーがない為、次の人が入って困らない為補充しようと掃除用具室の扉を開けて見ると……

スウィーツ「無いね。」

ムスビ「トイレットペーパーがないですね。」

掃除用具室に予備のトイレットペーパーはなかった。

その事実に個室にこもった……男達は絶望の表情をしていた。

そして……男達が黙っていると……

???「ふっ、トイレットペーパーもないこの状況、確かに絶望的だ。」

四人(???)

知らない声が聞こえて来た為静かになる四人。

???「だが、絶望の中にこそ希望がある。受け取れ……」

影浦「嘘だろ!?信じられない……まさか……まさか……紙……」

個室の隙間から来た救援物資(紙)に喜びの表情を隠さない影浦。

???「紙やすりだ。」

GTOの内山田教頭の顔になる四人。

まさかまさかの紙やすりの出現、銀魂の迷トイレ回まっしぐらだ。

生駒『ふざけるな!?俺達は紙やすりが欲しいんじゃない。紙が欲しいんだ!?誰がそんな物使うか!?』(と……普段なら言うが、この状況では……)

影浦(紙という名前は良いけどヤスリが後ろについているんだ。惑わされるな。アナザーディメンションから出て巨蟹宮を目指すんだ。)

双子座の黄金聖闘士サガ(悪)(ハハハハハハハハハハハハ……)

生駒、影浦(ポケットティッシュやトイレットペーパーが無いこの非情なる状況では救いの手に見える。)

紙やすり(我を讃えよ。我を崇めよ。)

生駒、影浦(はは……)

頭を垂れて後光で眩しく輝く紙やすりに敬意を表す二人。

???「これで全員に渡ったな……使うかどうかは本人が決める物だ。お勧めはしないがな。」

太刀川「そもそもあんたは誰だ?」

???「フフフ……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

スウィーツ「この個室から音が聞こえるよ。」

ムスビ「何でしょう。」

二人はドアの開かない個室を肩車して覗いてみる。

《ピ。ピ。ピ。ピ。ピ。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムスビ、スウィーツ「ばっ、爆弾だ!?」

四人「へっ!?」

二人が目撃したとはカラフルな配線でダイナマイトが幾つも用意された残り時間を告げるタイマーが稼働する時限爆弾だ。

 

四人「ちょっと!?こんな状況で爆弾って……マジか?」

スウィーツ「嘘じゃないよ!?」

ムスビ「とっととトイレから出て下さい。この個室トイレに爆弾があるんです。」

太刀川「いや、トイレに出たいんだけど……出られないんだ。…………ねぇ。皆、俺の座っている便器巻き付いているカラフルな配線って……もしかして……」

声に勢いが亡くなり冷や汗をかき始める太刀川。

風間「小型の爆弾が便器の後ろ側にあるな……」

スウィーツ「何で皆トイレに出ないの!?」

ムスビ「このトイレにいると爆発に巻き込まれるんですよ!?」

 

まさかの時限爆弾の登場、渡された紙やすり。今まで何も言わなかった???。急いでトイレに出ないと大変な事になるのにトイレに出られないボーダーの四人。

さぁ、どうなる!?




次辺り、バロン達仮面ライダーの戦いを書きますからね。電王、モンスター、バロン、騎士ライダー達の激しい戦闘は書く予定です。……本当はもっとトイレ回を面白くしたかったんですが、やっぱり想像したのを文章で表すのは難しい……


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第25話神様。 紙とトイレの話が今回で最後と言ったな……あれは前言撤回させて貰うぜ……

お久しぶりです……激しい戦いも書けないし、トイレの奴も引き延ばして申し訳ありません。


やぁ、皆、モンスター事、知り合いの女性に相撲で瞬殺された甲斐馬隼人だよ(号泣)さて、今俺は……

アスファルトを走り高く跳躍して一陣の風が舞い火花が交差し、両者の得物が互いの身体をかすり、着地する。

そして両者は相手と向き合い得物を持ち再接近する!?

黒い蝙蝠と西洋の騎士を混ぜた仮面ライダーと黄色いバナナと西洋の甲冑を混ぜた仮面ライダーがにらみ合いも、その両者の間に死神の大鎌が振り下ろされて、両者は一旦互いに離れる。

死神の鎌を持ったソイツは強行する男爵を止める為、彼に近づくも、男爵の槍は容赦なく死神に迫る。

仮面ライダーバロン「俺の邪魔をするな!?モンスター!?」

「なら関係ない人達を巻き込むな!?戒斗!?」

激しく火花が舞う中、バナスピアーと、火炎を帯びた死神が持つような鎌がぶつかり、互いに視線もぶつけながらも距離を離して再びぶつかる両者。

現在この場所は乱戦となっていた。

蝙蝠の騎士は侵入者を排除しようと動くも真横から放たれた金色のトゲ付き鉄球のロッドが直撃して騎士は、アスファルトに転がる。

追い打ちの鉄球ロッドがアスファルトを砕き騎士を狙うも、レイピア型のダークバイザーのグリップ部分のナックルガードでその追い打ちの一撃を防ぎ逆に起き上がりの不意討ちの斬撃を獅子の怪人の腹に食らわして、相手を半歩下がらせた間に立ち上がり構える蝙蝠の騎士。

獅子の怪人には大した効果もなくその頑丈さを見せてつける。

 

レオイマジン「ゲネシスドライバーを探せ、レオソルジャー。」

獅子の怪人は何処からか現れた自らの僕を集めて命令する。

仮面ライダーナイト「!?」

敵の増援に警戒心を上げるナイト。

ここは三門市の戦極工業本社の地下駐車場……

 

俺は仮面ライダーXのGOD神話怪人 死神クロノスの姿で、大鎌を振り回して仮面ライダーバロンの強行を止める……事になってしまった……

 

仮面ライダーナイト「招かれざる奴らめ、ここは通さん。」

蝙蝠の騎士は、レオイマジンにぶつかり、鉄球のロッドを巧み使いこなし、仮面ライダーナイトを追い込む。

レオイマジン「コイツは、俺が引き受けた。お前達はゲネシスドライバーを探しだし、俺の元に届けるのだ。」

レオソルジャー達「!?」

青みの混ぜた金の金属の防具とマスクを着けた戦闘員達が、駐車場から戦極工業本社に侵入する。

 

 

社長室にて……白馬凌牙は地下駐車場の戦闘をリアルタイムで記録しており、

仮面ライダーナイト「すまん。白馬社長。何人か妙な連中を社内に侵入された。俺の現在位置は地下駐車場。」

白馬《了解。なら、ガードマンの…おや、君が出るのかい。》

社長席の前にいた暗黒の剣を持った剣士が静かに立ち上がり、何も無い空間に暗闇の門を開き、白馬の方に振り向き

闇黒剣の剣士「相手は斬月を退けた噂の怪物か……なら少し果たし合いをさせて貰う。」

白馬は嬉しそうな笑みを浮かべて、

白馬「なら、先に社内に侵入した連中を片付けてからね。」

闇黒剣の剣士「わかった……変身。」

そう答えて剣士は静かに社長室から姿を消す。

白馬は、別のカメラに映るレオソルジャーに同情を覚える。

 

まるで最初から目的地を知っているかのようにスムーズに通路を走る金色の獅子の僕の前に、突然通路の電灯が消えて辺りは暗闇となり、静かに銀の仮面に赤い横二つバイザーの光がレオソルジャー達の前に姿を表す。

左右非対称で右肩の黒い邪悪の竜を象るパーツを着け黒いコートに紫のボディ、そして腰に帯刀した禍々しい剣を持つ仮面ライダーが、レオソルジャー達の前に立ち、

仮面ライダーカリバー「本来貴様達に用はない。命が惜しいなら、直ぐ様ここから立ち去れ。」

白馬《ちょっと~カリバー君。何か武人みたいな事言ってるけど良いの!?彼ら侵入者だよ。》

レオソルジャーはそれぞれが持つ武器を取り出してカリバーにむけて……

カリバー「問題ない……」

カリバーが一歩足を前に踏み込んだ瞬間!?紫の光の一閃がレオソルジャー達の身体を走り、

仮面ライダーカリバー「既に奴らは、俺の剣の間合いにいた。その状況で、戦う意思を見せたんだ。」

レオソルジャー達が肉片と血霧に変わる。

白馬《………………終わったら掃除してくれよ。》

カリバー「勿論……」

 

仮面ライダーカリバー

彼も勿論転生者。だが、何かデザストと馬が合う真面目な……ガン極まった特典を使いこなすガン極まった修行や特訓や訓練をして己を鍛え上げた化け物。

(聖闘士星矢の星座の聖衣を手に入れる為に、危険な修行地で修行するアレである。100人中10人しか生還しなかった奴)

 

ワールドトリガーのボーダーの訓練模様を仲間に聞き、

生ぬるい……真のボーダー隊員なら、生身で地雷原を走り抜けるくらい見せて見ろと無茶苦茶な考えを持った修行に取り憑かれた転生者。

尚前世の死因は修行地の極寒の地にて上半身裸で飢えた狼の群れに素手で挑み、最後の一匹を仕留めた直後、出血死した。………………何か書いててそら死んでて仕方ないよと思う。

 

転生は特に考えてはなかった。只ランダムで貰った転生特典を仮面ライダーセイバーの本家の剣士並み使いこなす。目標は仮面ライダーカリバーの変身者達を超える事だが、実はもう既に本家のカリバー達を超えている。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

幾つ物金属がぶつかる音と火花が舞い

駐車場のアスファルトに大鎌の刃が突き刺さる。

「あっヤバい!?」

バロン「寝ていろ。」バナスピアーで凪ぎ払われて、クロノスの身体に火花が走るも、追撃が来るより速く、

モンスターは姿を替えてデストロンの機械合成怪人のレンズアリになり、左腕の万力でバナスピアーを受け止める。突然勢いを完全に止められて驚愕の表情を仮面の中でする戒斗。

バロン「厄介な!?」

「頭を冷やせよ。あっ。」

両目の大きなレンズから5000度の熱線が発射されて

バロンは経験上、これが遠距離攻撃と判断して頭を下げて回避する。

そして5000度の熱線はレオイマジンや仮面ライダーナイトに直撃する。

ナイト「うごっ!?」

レオイマジン「ぐあっ!?」

バロン「おいその姿を止めろ!?お前本当に俺を止めるつもりあるのか?」キレぎみに叫びレンズアリの顎にアッパーを放つバロン。

「注文の多い奴だ。」

ナイフアルマジロに姿を替えて右腕に装備されたナイフでバナスピアーとぶつける。身体を限界まで引きその槍の一撃を避けて、続くバロンの攻撃を右腕のナイフで弾き素早くバロンの周りに走りバロンの動きを止める

素早く動きモンスターはバロンを落ち着かせようとする。

バロン「ええい!?邪魔だ!?」

「人の迷惑な事はやめなさい!?」

ナイト「お前が言うな!?」

まさかの予想外の人からのお叱りで、モンスターの足は止まり、バロンに殴り飛ばされる。

「のおっ!?」

ナイト「ええい!?」

【トリックベント】

レオイマジン「ぬっ!」

仮面ライダーナイトはトリックベントを使い8人の分身を作りだして、侵入者達を個別に斬り掛かる。

レオイマジンに4人の仮面ライダーナイトが相手にして、バロンとモンスターに二人ずつ襲い掛かる。

「ちょっと!?こっちはナイフ一本にそれ狡いぞ!?」

ナイフアルマジロは二人の仮面ライダーナイトの相手に苦戦を強いられるも、相手の腹を殴り距離を離す。

(仮面ライダーバロンは他の転生者の奴らとは違う……俺が止めないと。)

【ソードベント】

ナイト「終わりだ!?モンスター!?」

仮面ライダーナイトはダークバイザーにカードをセットして巨大な槍型の武器ウイングランサーを召喚、

モンスターのボディに向かってその槍が迫る。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さて時間を幾つか戻して見よう。

それぞれがなしてこげな場所で戦こうてるのか…………

まずは仮面ライダーバロン。彼は強敵の仮面ライダースカルと仮面ライダー斬月の戦いで、自分の思った以上に戦えていない事実に苛立ちを募らせていた。仮面ライダータイラントにも敗北して仮面ライダーベルデに自身の姿をコピーさせられボーダー達を襲ったのもある。

仮面ライダーバロンは……加門一騎は弱くはない。沢芽市でのビートライダーズからアーマードライダーの黄金の果実を巡る戦い。インベスや他のアーマードライダー

達の死闘は負けも勝ちも含めて全てが加門の経験となった。オーバーロードのデェムシュとも圧倒されても次の戦いでは追い詰める事が出来た。

 

だからこそ…その過去の勝利は戦いを経験しているからこそ…今の転生特典だけでは彼は不満なのである。

 

絶対なる力……オーバーロードバロンにまでなった男が、アーマードライダーシステムで満足出来る筈もない。

戦極工業……既に加門一騎はこの会社関係で仮面ライダーを複数目撃していた。

本当は相手が使っているゲネシスドライバーを奪うつもりで、威力偵察に向かう時、妙な黄色い光る玉が自身の身体に入り、砂まみれの獅子の怪物と対面、『願いを言え』のやり取りで、もしこの戦極工業が仮面ライダー関係に何かあるとするなら、怪物を囮に使えると思い、地下駐車場から本社に潜入しようした。

 

 

モンスターは……相変わらず、神様から連絡が来てバロンがイマジンと組んで人がいる所で暴れているとの内容を聞き、戒斗を止める為SUMOU大会会場に離れ、ショッカーの石怪人ユニコルノスの瞬間移動の能力で現場に急行したのだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

仮面ライダーナイトのウイングランサーが直撃する寸前

モンスターは仮面ライダーウィザードのファントムのガーゴイルの石化能力で仮面ライダーナイトの攻撃を防御する。

火花と共に防がれて仮面ライダーナイトは軽く動揺するも、

「隙有り!?」

ホースオルフェノクの姿に変わると同時に右手から不意討ちの魔剣を出現させて仮面ライダーナイトの分身の一人を仕留める。

もう一人の仮面ライダーナイトの攻撃を魔剣で右に受け流して顔面を殴り相手との距離を維持しつつも装甲がない部分を重点的に師匠デザストの戦い方で、仮面ライダーナイトの分身に連続攻撃を放ち、身軽に動き回り相手を翻弄させつつも分身の首に魔剣を当てて一気に引き抜き倒す。

(少しは出来るようになったかな……)

デザストの元で修行してそんなに日数は経っていないものも、相手との動きや呼吸を読むコツがわかってきた。

 

(とりあえず……まずは戒斗を止めるのを優先だ。)

次の行動に移そうと考えるモンスターだが、何も無い空間から突然、闇黒剣の剣士が前触れも無くモンスター達の前に現れる。

仮面ライダーカリバー「……ナイト。」

ナイト「カリバーか?」

バロン「また新手か!?どいつもこいつも俺の邪魔ばかりしやがって!?」

仮面ライダーカリバーは、バロンとモンスターの方を向いて、闇黒剣月闇を両手に持ち、走り出す!?

バロンは無意識に下がる事はせずに、バナスピアーを持ち二人の仮面ライダーナイトの分身を前に突飛ばして、

紫色の斬撃を防ぐ。分身の仮面ライダーナイトがバラバラに斬り裂かれた様子を確認して、

バロン(恐ろしい程の剣の速さと正確無比な斬撃……只の雑魚じゃない。あのメロンの奴や骸骨に匹敵するアーマードライダーだ。)

相手からの威圧感を肌に感じながらもバロンとカリバーはそれぞれの得物をぶつけて睨む。

カリバー「勇猛なる騎士よ。相まみえるのを楽しみにしていたぞ。」

バロン「貴様何かお呼びじゃない!?さっさとここから失せろ!?転生者!?」

【バナナスカッシュ!!】

カリバー「ふん。」

同時に互いの得物を離れて全身の力を使い。得物を数回交差させて火花を幾つも出現させて、バロンはスピアビクトリーをカリバーに放つも、カリバーは正確無比にバナスピアーの先端を闇黒剣で軌道をずらしてバロンの必殺技を回避して、カウンターの横一文字斬りをバロンの胴体に食らわせる。

バロンは宙に高く吹き飛ばされ、その僅かな滞空時間に

カリバーは闇黒剣月闇を両手に持ち剣道の突きの構えをして、空中に吹き飛ばされたバロンの喉に一撃を食らわせようとする。

剣道の突きがバロンに直撃する直前、モンスターは既に

仮面ライダーアギトのトータスロード テストゥード・オケアヌスの姿に変わり背中の強固な甲羅でカリバーの突きを弾き返してた。

カリバー「ほぅ…………防いだか。この剣の一撃を……」

意外な声を出してバロンを守ったモンスターにカリバーは興味を持つ。

バロン「邪魔をするな。モンスター。」

「相手と自分の力量くらいは分かる筈だろ。戒斗。」

銀色の海亀に似た超越生命体がバロンを守るように立ち回る様子を見て、カリバーは闇黒剣を持ちモンスターに斬り掛かる。

「ここは、撤退した方が良さそうだよ。」

モンスターはカマキリ奇械人に姿を変えて右腕に巨大な鎌を装備させてカリバーの剣の攻撃を防ぎ、応戦する。

カリバー「そうつれない事を言うな。貴様に一騎討ちを申し込みに来たのに、」

「生憎、そういうのは受け付けてございません。」

右腕の巨大な鎌でカリバーを斬り掛かるもカリバーはほんの数手で見切り、対応する。

(あっ、この人あの斬月に匹敵するマジモンの転生者だ。)

まだ斬月をボーダーの協力と連携で何とか撃退でなったのに、まだこんな強力な仮面ライダーが現れるなんて、

三門市のボーダーの皆は前世はベルセルクのゴッドハンド並みに人を苦しめた事があるんじゃないかと疑ってしまう。

こんな転生者達に狙われるボーダーに素直に同情を覚える。

【ナスカ】

姿をカマキリ奇械人から青の異形のナスカの騎士のナスカドーパントに変えて、カリバーと尚も斬り合う。

カリバー(……少しはデザストに剣を教えてもらっているみたいだな。だが!?まだ俺に匹敵する強さはない!?)

両者、周囲の自動車同士の僅かの隙間から、剣の打ち込みを繰り返す。駐車場の柱に姿を隠して不意討ちの一撃を互いに放つも、両者その不意討ちを防ぐ。

(単純に剣の腕が足りない……今は何とか、今持ってる物を全て使って食らい付いているが、仮面ライダーカリバー……仮面ライダーセイバーの最初の強敵だ。こっちもメギドになれるが、ズオスやストリウスにレジエルになれても、本人達と違って本人の戦い方を完全にトレース出来る訳じゃない。もっと速くもっと強く!?)

火花が両者を照らす。

カリバー(若いな。気持ちが籠った熱がある良い一撃だ。だが……嫌いじゃないな。)

剣士として剣をまみえると分かる。このモンスターは、

デザストが弟子にするだけの光る物はあるらしい。

だが……

カリバー(デザストの弟子でも手加減はしない。)

カリバーの剣のスピードと威力が上がる。

(!?)

突如カリバーの剣が上がりナスカドーパントの剣で打ち込む暇が無くなりモンスターは防御に徹するはめになる。

(どんどん打ち込むスピードが上がって行く。スピードだけじゃない……威力も上がってる!?)

だんだんモンスターが劣勢に追い込まれている状況で、

??「皆楽しい事してるよね?僕も混ぜてよ。」CV鈴村健一

カリバー、ナイト、レオイマジン、バロン「!?」

聞き慣れない無邪気な子供のような声が地下駐車場に響き、楽しそうにステップを鳴らしてこちらに近付いてくる一人の青年。

ナイト「何者だ?貴様……」

その青年は帽子にヘッドホンを頭に着けたDJ風の格好しており、楽しくステップを踏みその場で踊り出す。

??「僕?僕は野上良太郎。」

無邪気に笑い指パッチンを鳴らす。

何処からか音楽が流れる。

すると戦極工業の会社員やOLが何処からか集まり、

突然、野上良太郎をセンターに踊り出す。

ナイト「何で勝手に踊っているんだ!?」

突然の意味不明の行動に大声で注意する仮面ライダーナイト。

レオイマジン「貴様……」

バロン「奴を知っているのか?」

レオイマジンはその男の出現に、警戒していた。

R良太郎「お前達、倒しても良いよね?答えは聞いてない!」

(不味い……)

野上良太郎はデンオウベルトを腰に巻き、

バロン「貴様も……仮面ライダーなのか」

自分のナスカドーパントの外見と、現れたその人物の性格を知っているモンスター事隼人は……まさかのまさかの野上良太郎の出現にどうリアクションをしたら良いかわからなかった……

R良太郎「変身。」

紫色のボタンを押して

【ガンフォーム】

ライダーパスをベルトの中心のターミナルバックルに触れさせて変身する。

 

仮面ライダー電王 白い素体のプラットホームに変身すると身体の各所からレールと共に赤いビブレストプレートが開き紫のワーシッププレートを展開させて装着。

そして龍を模した電車が頭部のレールを走り変形、

電仮面を着けた仮面ライダー電王 ガンフォームがバロン達の前で姿を現す。

そして左右のデンガッシャーを組み合わせてガンモードにしてステップを踏みながら発砲。

その弾丸は……モンスターに直撃する。

(知ってましたよ~~~~~~)

不意討ちに撃たれて柱を盾にして隠れる。

そして電王は、バロン、ナイト、カリバー、レオイマジンにランダムで発砲。

楽しそうに動きまわりナイトやレオイマジンに接近して至近距離から発砲する。

レオイマジン「しつこい奴だ!?」

電王「そうだよ。」

無邪気にトゲ着き鉄球ロッドをアクロバットな動きで避けながらナイトとレオイマジンとモンスターとバロンとカリバーを撃ちまくる。

バロンは咄嗟に駐車場の柱に隠れてモンスターと目が合う。

バロン「奴は何者だ?モンスター。」

「子供のような無邪気と残虐な性格を持つ仮面ライダーだよ。」

顔を出して様子を見ようとしたら何発か柱に直撃して、慌てて顔を引っ込める。

電王「かくれんぼ?僕も混ぜてよ。」

バロン「仮面ライダーとはおかしな奴らの集まりか!?」

「どの口が言う!?」

銃声があちこちに、鳴り響きながら……状況が混沌としてきた為モンスターは頭を抱えて、どうすべきか模索するモンスター。心強い援軍かと思ったら只の山賊に遭遇した気分だ。

「頭が痛い……」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

僻地のトイレにて、

ムスビ「ちょっと!?この時計中国製ですよ!?」

生駒「どうしてそう思うんや?」

ムスビ「だって、数字が滅茶苦茶で残り時間もわからないんです!?」びっくりした表情をするおにぎり。

ボーダー「「えぇ~~!?」」

太刀川「嫌、希望を捨てるな!?意外と結構残り時間があったりして……」

スウィーツ「でも逆に時間がない場合もあるんじゃ……」

沈黙がトイレの個室内を支配する。

風間「もしこの状態で個室のトイレが全て爆発したら……」

影浦「爆発したら……」

ボーダーの太刀川達はその未来予想をする。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ニュースキャスター《三門市から少し離れた僻地のトイレが謎の爆発を起こして、爆発現場には、お尻を丸出しをした界境防衛機関ボーダーの隊長達の焼死体が発見されました。何故彼らはお尻を丸出しだったのでしょうか?》

■水《どうしてそんな所に……隊長!?》

○近《すいません。馬鹿だとは思ってはいましたが流石にお尻を丸出しで亡くなるとは思ってもみなかったです。》

△地原《尊敬する隊長でした。それが何故こんな事に……》涙を流す。

◆川《ご家族に本当に……申し訳ないです。》

 

◎馬《はい。隊長には本当にお世話になりました。それがお尻を丸出しで……すいません。もう良いですか?》

▲添《隊長~~何でお尻丸出しだったんですか!?隊長~~隊長~~!!》

恰幅の良い体格の青年が泣き喚く。

 

◎駒隊《まぁ……いつかはこうなると思ってみました……》

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そんな未来想像図をありありと想像したボーダー隊長達は、ランク戦やガチの戦闘をする気迫を表して、目の前に渡された紙ヤスリ(両面しかも荒いの)を持ち必ずや、この危機を乗り越える事を誓う。

風間「さて、一応の紙はこうして皆の手に渡ったが……その前に一言良いか?」

影浦「構わないぜ。」

太刀川「良いぜ。」

生駒「わいもそう思ったぜ。」

風間「「両面の滅茶苦茶荒いヤスリでどう尻を拭けと言うんだ~~!!!!」」

男達の魂の叫びが天をコダマする!?

 




調べて驚く事……仮面ライダーカリバーは必殺技は設定されているのに、劇中未使用のままで、セイバー達を苦戦させたんだって……


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第26話 神様。世の中最後は勝ったモン勝ちです。

今年最後の投稿。水木一郎の兄貴がこの世を去り、安部元首相も去り、アントニオ猪木も去り、次元大介の声優さんもSLAM DUNKのゴリの人も去り、今年も色々と知っている著名人がこの世を去った年になりました。

PSアジト2の超人タガメンダー(怪人タガメ男)や巨大ヒーローのプリズムファイターやアイアングリーンの声を当ててくれた小林清志さん。デビルマン対マジンガーZの魔将軍ザンニンの声とか当ててくれてありがとうございました。今年も本当に……皆さん……お疲れ様でした。良いお年を……

後、この作品とか別作品とか読んで、この作者ワールドトリガーのキャラクターや作風をガン無視してますけど作者の腕のせいで描写がヘタくそですが、作者はワールドトリガーが大好きです。もう大好き!?


前回のあらすじ……

仮面ライダー電王が乱入。仮面ライダーバロンを止める為に、モンスターが仮面ライダー龍騎の城戸真司並みに頑張るも、仮面ライダーナイトやら何か滅茶苦茶強そうな仮面ライダーカリバーの登場で、どんどん混沌と化す……そして(アナザーディメンション)男子トイレに身動きを封じ込められたボーダーの男達も命の危機と尊厳の危機に絶体絶命のピンチを向かえていた……

 

スウィーツ「爆弾が仕掛けられた男子トイレにムスビとスウィーツと新世紀中学生達が閉じ込められた~~~~!!」恐怖に震える桃の被り物を被る少年。

生駒「めっちゃ説明的な台詞だな!?ありがとう!?何も知らないグダグダの状況を説明してくれて。」

亀仙人「スウィーツよ。諦めなければ道は開けるぞ。」

スウィーツ「はい!!武天老師様!?」

太刀川「それ武天老師じゃない!?その人、武天老師のコスプレした山本重国……元柳斎の方のおじいちゃん。」

亀の重りを背負った謎の老人がスウィーツ達の脳内で姿を表すも、何かジャンプはジャンプだけど別人だ。

 

生駒「てか、本当にこれで何とかするしかないのかい!?」

滅茶苦茶粗い紙やすりを凝視する生駒。

影浦「…………」

影浦(こんな物で尻を拭いたら、どんなに加減して拭いても、大怪我するぞ……血が流れるぞ、洒落にならないレベルだよ。)

【ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ】

影浦「えっ!?何この音、おい!?誰だ!?命知らずの馬鹿な真似をしているのは、こんな紙やすりなんか使った日には、椅子に一生座れない危険性もあるぞ!?」

風間「……そんなに悪くないぞ……」

影浦(使ってるぅ~~!!A級の隊長が使ってるよ!!)

風間の個室から聞こえる紙やすりの音に戦慄を覚える影浦。

???「ひひひっこの時限爆弾のカウントダウンが0になった時……ボン…だ!?」

影浦「あっ、犯人いた!?犯人だぞ!?」トイレの個室越しに叫び合う男達。

太刀川「完全にコイツが犯人だろ!?てか何で爆弾仕掛けて犯人がここにいる!?」

生駒「悪役の鏡のような台詞を言うやんや。」

ムスビ「いや彼は犯人じゃないですよ。」

ムスビが異議ありと叫ぶ!?

太刀川「犯人じゃない?」

太刀川は個室から姿を確認すると名探偵のアニメとかにでる黒づくめ男の頭が見えるのだ。

ムスビ「彼は貴方達と同じくこの男子トイレで紙がない為に出られなくなった。被害者の一人です。」

影浦「紛らわしいわぁ!?見た目も言動も全部!?」

風間(影浦も第一印象で誤解されるタイプだろ。)

無言でトイレの個室の床を紙ヤスリで擦りながら意見を心の中に出す風間。

被害者の人「へへへ。俺も被害者の一人なのだ!?」

堂々と答える被害者の人。

太刀川「分かり難いんだよ!?お前!?絶対お前CV蒼井翔太だろ!?」

被害者の人「へへへ……」

被害者の人は嬉しそうにこの状況でも犯人見たく笑いそして……

被害者の人「……助けてくれ~~」

自分勝手に涙を流して命ごいの声を出すのだ……

スウィーツ「じゃあ、ちょっと黙ってくれる。爆弾を解除しようとして上げているんだから……」流石のスウィーツも白い目で個室ドアの向こうの被害者の人に注意を呼び掛ける。

爆弾が入っている個室トイレには鍵が掛かっており、

やり方はわからないが、内側のトイレの鍵を動かせば良いのだが、ムスビとスウィーツが交互に肩車をしても、

個室の上には届かない……

ランダムのカウントが反ってここにいる男達な変な緊張感を作りだす。

スウィーツ「駄目だよ。届かないよ……」

亀仙人(山本重国)「諦めるな。スウィーツよ。知恵が駄目なら今こそ魔法の呪文を唱えるのだ。」

スウィーツ「はい!?武天老師様!?」

生駒「さっきから何この亀仙人のサングラス掛けてアロハシャツ着た十字斎!!あんさんユーバッハに斬られたんじゃないの!?」

亀仙人(山本重国)「ドラゴンボールで帰って来たんじゃよ。ヤムチャ。」

生駒「嫌、ヤムチャじゃないし!?BLEACHの死生感を真っ向から喧嘩売るんじゃないよ!?」

亀仙人(山本重国)「死神を千年やって飽きた……次は、天下一武闘会で優勝するつもりじゃ。」

太刀川「自由だな……」

亀仙人(山本重国)「実は皆に黙っていたんじゃが、わしの子どもの頃の夢は、茶道の茶人になる事じゃったんじゃ。」

影浦「これ以上、俺達のあんたイメージを壊させないでくれ。聞きたくなかったよ。うんな事、」

戦国時代の千利休のイメージが脳裏に過るも、違和感が少なくて少しビビる影浦。

 

ムスビ「ちょっと降りて下さい。スウィーツ重いです。」

スウィーツ「はい。」

二人は腕を組みして意見を出して考える。

スウィーツ「どうやってこの個室のドアを開けよう?」

ムスビ「脱出ゲームなら、ヒントとかあれこれで開けれるのに、」

生駒「暢気やな~~あっ、」

影浦「どうした?」

生駒「オナラが出そう……」

影浦「勝手に出してやがれぇ~~」キレる影浦

【プッ!!】

影浦「滅茶苦茶臭いぞ!?イコ。」

生駒「否、幾ら出そうって言った側から直ぐに出さんへんよ。」

太刀川「俺様だ。」ドヤ顔。

影浦「最悪だぁ~~ユズル、ゾエ、俺はここだ~~」

被害者「良いぞ。良いぞ!?争え!?この醜い様こそ人間の本性、助けて~~」

生駒、太刀川、影浦「頼むから少しは静かにしろ!!?」

三人がガチキレる。

スウィーツ「もももももも……落ち着こうよ。皆、こういう時は……」

影浦「それ?もしかしたら笑っているのか?」

ムスビ「もしかしてもスウィーツは大爆笑してますよ。」

影浦「どんな笑い方だよ。ももももって、」

生駒「今ツッコむ所そこ?」

スウィーツ「一応あれやって見るか……」

影浦「あれ?」

スウィーツ「開け!?ゴマ。」

爆弾がある個室ドアの前に両手をかざして合言葉を言うスウィーツ。

【……特に何も反応はない……】

辺りは静かになるボーダー隊長達も無言になり、

スウィーツ「やっぱり駄目か……」

影浦「今の何?えっ?ゴマ?ドアの向こうで何が起きてるんだ?」

生駒「いや何?今の言葉……」

風間「ゴマって食べ物のゴマ?」

太刀川「怖い怖い怖い怖い……」

スウィーツ「コレ思った以上に心が痛い……」

自分の胸を押さえるスウィーツ。

スウィーツ「いやこういうのがあるんだよ。もうっ!?名作の馬鹿!?やっぱり駄目じゃないか!?」

ムスビ「アリババと40人のうっかりハチベイに出る合言葉です。」

太刀川「うっかりハチベイ?誰だそりゃ……ってか40人のうっかりハチベイが気になったわ。」

風間「水戸黄門の登場人物じゃないか?」

全員の脳裏に満面の笑みを浮かべるうっかりハチベイとお茶をしている茶人の格好する亀仙人(山本重国)が浮かぶ。

影浦「だからあんたは、BLEACHの人間だろ!?何っ大河ドラマのベテラン俳優使った名脇役見たく実写化してるんだ!」

スウィーツ「『アリババと40人の盗賊』で出てきた洞窟の扉を開く呪文が【開け!?ゴマ】なんだよ。…………いつもコレって名作が言う事じゃない?」

太刀川「へぇ……そうなんだ。始めてしったぜ。」

生駒「ゴマを開く理由は何なんだ?」

影浦「ドアを開けよ……」

ボーダーの隊長達はジト目でドアの向こうにいるスウィーツに正論を言う。

スウィーツ「理由は……僕も知らない。」

ムスビ「まぁ、スウィーツは僕らの中で一番頭悪いですよ。」

静かにツッコミを言うムスビ。

太刀川「じゃあ、駄目元で俺らもやって見るか?」

ムスビ「そうですね……こうして画面の右上にタイムリミットのカウントダウンも出てきたし、」

生駒「滅茶苦茶やな。数字も展開も……」

ムスビ「開け!?アジ!?」

風間「開け!?店!?」

スウィーツ「開け!?悟り!?」

影浦「開け!?傷口!?」

太刀川「開け!?異次元の門よ!?」

生駒「インスタンス・ドミネーション!!」

【それぞれがそれぞれの言葉を呟くも、扉は一向に開く気配すらなかった】

全員「「駄目だ!?開かない!?」」

ムスビ「こんなんで無駄な時間を使ってしまった。」

頭を抱えるムスビ。

被害者の人「ヒヒヒ……無駄無駄!?言葉でこのトイレの個室のドアは開かないぜ!?」

悪の笑いを個室に響き渡らせる被害者の人。

影浦「コイツ本当に犯人じゃないんだよな!?関係あるなしに問わずぶっ飛ばしたい!?」

【その時!!不思議な事が起こった!?】

太刀川隊長の何気ない合言葉が切っ掛けにスウィーツとムスビの目の前に異次元の門が開き始めて……中から何と……赤いパワードスーツとフルフェイスマスクを着けたヒーローと白い軍服を着た褐色の肌に赤い目をした少年の二人組だ。

コセイダー「あれ?ここ何処だ?」

怪獣優生思想のシズム「……どうやら目的の場所を間違えたみたいだね。皆の所に戻ろう。」

太刀川「へっ?何が起きてるの?ねぇ?」

風間「おい?誰の声だ。」

ナレーション『何と別の次元のコセイダーがこっちに姿を現すのだ。』

スウィーツ「待って下さい!?」

シズム「どうしたの?」

ムスビ「この個室のドアが開かないんです!?」

シズム「コセイダー。お願い。」

コセイダー「わかったよ。レッドナイフ!!」

片手から瞬時に赤い持ち手のナイフを出現させて、鍵の部分を切断して、

コセイダー「戻ろう。シズム。ガウマ達が心配するぞ。急がないと俺の家のお菓子が女子達に食われる。棚に隠してたチュロスが1日であのムジナに全滅させられる。」

シズム「……じゃあね。」

二人は異次元の門をくぐり抜けて門はそのまま消える。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

生駒「待て!?爆弾をヘタに触ると爆発するぞ!?」

影浦「じゃあ、このまま黙ってら良いって言うのか!?」

生駒「そうじゃないけど……」

太刀川「解除だ解除!?」

爆弾と対面した二人に爆弾の状態を見てムスビとスウィーツが爆弾を解除できないと知ってボーダーの皆は、思い思いの言葉を言う。

被害者の人「ははは……もめろもめろ。仲間割れ!?そして絶望!?これこそが俺が見たかった姿よ!?」

影浦「おい!?コイツ黙らせろ!?」

ムスビ「カウントダウンは不明ですが、爆弾を止めるには赤か青かのコードを切るです。」

太刀川「正解を切ればストップ。外せば、その場で……」

被害者の人「ボンっさ。」笑顔で言う。

風間(太刀川のあの被害者の人、実は仲いいのでは?)

風間は自分の個室の壁に紙ヤスリで擦りながら思った……

太刀川「コードを切るハサミはあるのか?」

ムスビ「ハサミは無いですが、」

スウィーツ「鬼退治をする日本刀はある!?」

抜刀するスウィーツ。

影浦「色々ツッコミたいけど時間がない!?展開を巻きで進めるぞ!?」

スウィーツ「大変だ!?」

驚愕な声を出すスウィーツ。

生駒「どうした?」

スウィーツ「そして……赤と青でもなくきったない色のコードしかない!?何この色!?何色!?」

風間「少年。任せたぞ。」

ムスビ「スウィーツに掛けるです。」

太刀川「例え外れを切っても俺たちは誰もお前を恨みはしない。……来世は許さないけどな……」

生駒「気張ればええで……」

影浦「勝ちコミ上等だ!?こちとら泣く子も黙るボーダーだぜ……」

スウィーツの周りに声援が贈られる。

スウィーツ「皆……」

スウィーツは感動して振り返ってムスビの方を見ると、

ムスビはトイレの入り口に立っていた、ついでに言うとボーダーの隊長達も個室の中で端に移動しようとしていた。

スウィーツ「嫌、全然信用されてないな!?」

ムスビ「スウィーツ。信用しているよ。」

生駒「あぁ。」

スウィーツ「ならもっと近くに寄ってよ!?薄情者!?」

気持ちを改めて、時限爆弾と向き合うスウィーツ。

スウィーツ「くそっ!?一体どっちのコードを切れば良いんだ!?……あれ?」

 

太刀川「どうした?」

スウィーツ「何か知らない間にタイムリミットのカウントが正確になってるよ。残り30秒。」

被害者の人「へへへ……迷え迷え……恐怖に満ちた表情をもっと見せろ!?そして!?助けてくれ~~」

勝手に一人盛り上がって勝手に泣く被害者の人。

影浦「何なんだよ!?お前は、ホント!?」

太刀川「もう時間がないぞ!?」

スウィーツ「えぇい!?こっちだ!?」

スウィーツは選んだ色のコードに目掛けて己の刀を振り下ろす!?

【ザシュ】

スウィーツ「止まった……止まった止まったぞ!!」

太刀川「これで助かった……」

被害者の人「良かった~~!!」

まるでサッカーの試合で逆転のゴールを決めた選手のように泣いてる被害者の人。

生駒「君、ホントに被害者だったんだね。」

そして危機を脱したスウィーツとムスビはトイレを去り……

ボーダー男達の手には紙ヤスリが残り、男達は……決断する……

(もう命助かったし紙ヤスリでも良いっか……)っと

市街地から離れた僻地の男子トイレに無数の断末魔の叫びと赤い水が個室にペンキのようにぶちまけられて、後に恐怖の怪談伝説が誕生した。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その頃、我らのモンスターは、ナスカドーパントから

「仮面ライダー!?この俺のスーパー磁石を受けてみろ!?シャシャシャア!?」

仮面ライダー達「???」

【特に何も効果は無いようだ……】

デストロンのジシャクイノシシは仮面ライダーの電子頭脳を狂わす事が出来る(昭和や機械全般モチーフ限定)

平成ライダーは改造人間がかなり限られる為、この怪人の能力が不発になる。

無言でスーパー磁石で、駐車場の車を動かして仮面ライダー達を狙うも、仮面ライダーカリバーは、車の上に乗り移りモンスターに斬り掛かる。

カリバー「フン!?」

ジシャクイノシシの姿でラリアットを放つも簡単に見切られて無防備の背中を切られる。

乱射する電王の銃弾を柱でガードしながら、バロンはモンスターに言われた通り旗色の悪さに悪態を付くも、仮面ライダーナイトが、レオイマジンと電王をぶつけて共倒れを狙うのに気付き、退く事を選ぶ。

バロン「おい。ライオン。退くぞ!?」

レオイマジン「ちっ、」

二人は駐車場を離れる……

モンスターは怪魔獣人ガイナギスカンに姿を変えて槍でカリバーに挑む。振り下ろす槍の一撃カリバーは寸で回避し、凪ぎ払う槍の刃と剣の刃が火花を作り出す。

「相手の間合いを読め!?」

槍の間合いでカリバーの剣を斬り合いをするもやはり、カリバーは……この転生者は強かった。

カリバー「どうした?手品はおしまいか?」

(槍で……否、どの得物での勝負ならアイツに勝てない…………それなら、)

デザスト『生まれ持った手足も立派な武器だ。戦闘は愚か日常生活では無くてはならない代物だ。四肢も当然鍛えさせてやる。格闘も使え。お前は剣士その物じゃない。剣士も手段の一つと忘れるなよ。モンスター。』

(なら、モンスターらしく……戦う!!)

槍を突きの構えをしてカリバーに向かって走り出すモンスター。

カリバー「こい!?」

迎え討つ構えをするカリバー。

槍が間合い入る直前、両手槍を寸でで手離すモンスター。

カリバー「!?」

僅かだがカリバーの意識が逸れて空いた右手でカリバーの喉元を掴みカリバーを持ち上げる。

(生憎、俺は対等の戦いを好む誇り高きガイナギスカンその物じゃない。)

モンスターは渾身の左拳をカリバーの腹に叩き付ける

カリバー「!!!?」

怪魔獣人のパンチをまともに喰らい背中から衝撃が走りカリバーが吹き飛ばされ柱に激突して柱の一部が砕ける

カリバーが起き上がろうとする前に、モンスターはカリバーの闇黒剣月闇を蹴り飛ばして、回し蹴りを決めて、

カリバーを横に吹き飛ばし相手との距離を取る。

カリバー「貴様……」

「悪いが、転生者達が相手だと、手段に拘るのは無しにしないといけないから……悪く思うなよ。」

デザスト『敵はいつもこっちのベストの状態を待ってはくれない。殴られる前に殴らせる隙を与えるな。』

(何かボクサーのアドバイスぽいのは気になるけど、一理はある……)

カリバーは殴り掛かるも、走りながらガイナギスカンの姿から放電怪人ナマズギラーの姿に変わり、顔の左右に生えたヒゲを引き抜き10万Vの電撃を放つ電磁鞭をカリバーの首に巻き付けて、カリバーの身体を感電させる。

(改造人間じゃないなら、昭和怪人の能力はかなり効果がある筈だ。ましてや昭和怪人の知識もない初見は能力すら判別が難しい……)

仮面ライダーの怪人に詳しくない転生者に良く効く戦法だ。

カリバー「ギャアアアアアアアアアアアアア」

ナイト「なっ、カリバー!?」

カリバーは黒焦げに成り倒れる。電磁鞭を戻してモンスターは電王と向き合い。

「退くなら今だな……トゥッ!?」

ナマズギラーは、ゲルショッカー怪人のガニコウモルになり駐車場から退避する

電王は姿を変幻自在に変えたモンスターに興味を持ち、

仮面ライダーナイトをそっちのけにして駐車場を後にする

ナイトは慌ててカリバーに駆け寄る。

仮面ライダーナイト「しっかりしろ!?カリバー。」

カリバー「ぐっ!?俺はまだ大丈夫だ……」

ナイト「なっ!?」

ナイト(カリバーから凄い闘志を感じる。怒りといった物ではない。否、今はそれよりも……)

ナイト「直ぐに救急車に連絡するから大人しくしろ!?」ナイトは慌てて変身を解除して白馬社長に連絡をする

カリバー(あれが、デザストの弟子か……剣士の弟子だから戦法も剣士の技と先入観を持っていた俺の不覚だ……あの斬月を退かせたんだ。弱い筈がない……)

カリバーは心踊っていた……この世界で、本当の敵と言う存在に出会えた事実に心が喜びに溢れていた。

カリバー「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ……」

より高みに登れる。より強くなれる。カリバーの心は、踊った……




仮面ライダー電王に興味を持たれてしまったモンスター。何故バロンはイマジンと契約してしまったのか、それは……電王のお話の根幹の『過去の時間を飛ぶ』と言うモンスターやバロンやボーダー隊員達がある意味向き合う必要が『あの日』に集結させて行く。
「戒斗……君は、ご両親の事を……」
戒斗「違う!?俺は、ゲネシスドライバーが、力が欲しいだけだ!?」

音也「なぁ、書き換えたい記憶があるなら、お前なら何が欲しい?」
迅「俺にその質問をしちゃうのか?未来予知で、選択しまくった俺に……」
剣持「もし今、染井さん家族が生きて居たら、今の染井さんの生き方を否定するのかな?」
若村「…………そんなの俺たちに答えられる訳ないだろ、自分の人生を決めるのは、結局、自分なんだから……」


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第27話神様。俺は今憧れのパイセンライダーの電王様と会話出来てテンションMAXです。

久しぶりです………今回はモンスターもライダーも変身しません。只の日常会話がメインの回です。
いつもこんな良くわからない話を見てくれてありがとうございます。正直、この小説はドンブラザーズやダイレンジャー見たいに明確なラスボスがいない為、トゥルーエンド確定だったんですけど………仮面ライダーギーツのジャマトライダーならこの小説の主人公はバッファのようなデメリット無しで変身出来るのでは?と仮面ライダーギーツのデザイアグランプリに歴代のレジェンドライダー達が参加したら面白くなるのでは?龍騎とかは参加したけどバッファとバロンやギーツと音也イクサが邂逅したらどんな会話するとか、仮面ライダーギーツの第1話のあの三人ライダー以外どういう人達が何の理想の世界を持っていたのか想像が尽きません。

今回は電王のテーマの奴ですし、カラフル剤はレジェンドライダーとの出会いと共闘するお話がメインです。
ごちゃごちゃしてると疲れてしまいます。
足りない部分は読者の想像力で補って下さい。


 

奥寺「先手必勝!?」

ゴールドマン仁礼「キャアっ!?変態っ!?ちょっと男子!?女の子に何しようとしているの!?皆見た!?この男子勝手に女子の身体に触ろうとしてるわよ。」

三上「最低~~」

国近「変態~~」

香取「そんなんだからモテないのよ~~」

女子達「ねぇ~~」

奥寺「ぐほっ!?ごほっ!?うがっ!?」

土俵の外野女子達に寄るの容赦ない口撃に胸を抑え苦しむ奥寺。

奥寺「イヤっ!?こんなのアリ!?行司さん!?」影浦隊オペレーターの仁礼光の恐るべき反則戦法に審判に声を張り上げる東隊の少し太った奥寺。

行司「アリだよ!?残った!?残った!?」

奥寺「えぇえぇ……」

ゴールドマン仁礼「馬鹿め!?今は悪魔が微笑む時代なんだよ!?」バッファローマンみたいな顔芸になった仁礼は悪人染みた台詞を言う。

名作「竜宮小のトイレ個室の花子さん3人組を思い出してきた……」

嫌な思い出を思い出す名作。

ゴールドマン仁礼「はいよ!?加速っ!?」

KIの能力で肉眼で捕捉出来ない速さでクロックアップ顔負けの動きをして奥寺さんを翻弄して、無数の張り手の連打を食らわして、

奥寺「ドヒャア~~」

ゴールドマン仁礼「ソイヤッサ!?」

白熱する?試合をするSUMOU大会?奥寺は仁礼に敗れる。

ゴールドマン仁礼「ちょっと皆っ!?この男子私のスカートの中を覗こうとしてるわよ。」

三上「警察に通報しましょう~~」

国近「変態~~」

香取「モテないからって女子のスカートの中を覗こうなんて最低~~」

奥寺「警察は勘弁して下さい!?」土俵の上で土下座する奥寺。

名作「ボーダーの女子って怖い……」

見ていて悲しくなる試合を終えて、いよいよ名作君対北添さんとの試合。

 

名作「燃えやがれ!?眠っている僕のKI!?」

SUMOU大会会場では遂に名作くんが、影浦隊のゾエ相手にマワシを掴み持ち上げようと踏ん張っていた。

名作「燃えろ~~!?」

北添「……」

名作「燃えろぉぉおおお!?」

北添「……」

名作「燃えろおおおおお!?」

凄い顔芸になる名作。

土俵は凄い盛り上がるが土俵の外は……

ボルト「…………全然上がらないまんねん。」

ノキオ「名作の顔ばかり凄い事になっているな……」

スウィーツ「もももも。面白い顔……」

カネ太郎「ほんまさかい。夢に出てきそうや。アカン。笑いのツボにガッチリ入ってしもうた。」お腹を抑えて必死に堪えるカネ太郎。

ムスビ「体格差があり過ぎますよ……」

 

 

名作「皆!?僕を応援してよ!?さっきから何か人の顔を見て大笑いしすぎ。」

ノキオ「馬鹿野郎!?名作。俺達はちゃんと応援はしているぜ。…………心の中でな」

名作「声に出せ!?」相手を持ち上げながらもツッコミは欠かさないのが松田名作の凄い所。

ボルト「名作。俺達は親友まんねん。必死に頑張っているお前を応援するのは当たり前だろ。」

名作「ボルト……」感動の声を出す名作君。

ボルト「だがこのSUMOU大会で親友であると同時にライバル。そしてこの試合結果でライバルが減る……最高まんねん!?」

名作「ちょっとは感動した僕の優しさを返せ。」

スウィーツ「いけ~~名作~~」

そんな中、スウィーツは名作を応援する。

名作「スウィーツ……」

ムスビ「スウィーツ。この試合は僕は北添さんに賭けているのです。」

名作「ムスビ!?こんな時なのにお金の話は辞・め・て

……」

スウィーツ「じゃあ、僕、北添さんに5000万円を賭けるよ。」

名作「スウィーツ~~」

北添「ほいっ!?」

名作「あっ!?」

北添に綺麗に投げ飛ばされる名作。

四人「あぁ~~名作が負けた~~」

 

 

控え室にて……交友関係のある二人は待ち時間の間軽く世間話をしていた。

剣持「会場がやけに盛り上がってるなぁ……」

若村「次の試合大丈夫か?」

剣持「まっ、相手は買えんサイダーとか言う変な奴だけど頑張るよ。にしてもさ……」

若村「どうした?」

剣持「大規模侵攻から4年があっという間に過ぎたと思ってな……」

物思いにふける剣持夢想。

若村「4年なんて……人によってはあっという間の時間だよ……」

剣持「違いない……何かさ。こういうB級グルメ大会とかさSUMOU大会とか4年前の僕は足を運ぶは愚か参加するとも思わなかったからさ……」

若村「俺も葉子のお兄さんの紹介があったとはいえボーダーに入隊するとも思わなかったよ。」

剣持「いつも親友の葉子のワガママに付き合ってスマン。」

剣持は若村に頭を下げる

若村「いいよ。気にするなって、俺も入隊する理由があるからさ。でも まっ、香取隊に入隊する予定だったお前が弓場隊に入隊して葉子が滅茶苦茶不機嫌になった時は驚いたよ……」

剣持は頭を上げて用意されたパイプ椅子に座り、

剣持「……アイツとは仲良い親友として共に戦うより…………男として……好敵手として戦いたいんだ……

若村「本当か?……」

剣持「嘘は言っていないよ。実際、ぶつかる時は接近する時の香取のスコーピオンは一撃も直撃する事なく西部劇のガンマンの銃撃戦なみに銃撃してるだろ。」

 

若村「あの回避率と身体能力おかしいだろ。」

剣持「戦いに綺麗も汚いもないの……それに、」

若村「それに……何だ?」

 

剣持「……また話すよ。じゃあジャクソン先輩。楽しんで大会観戦してくれ。」

剣持は控え室を後にする。

 

廊下を歩きながら剣持は戦極工業について考える……

剣持(三門市に現れる仮面ライダー達、その個人の仮面ライダーが戦極工業でボーダーに関する事で集まる。

……これは、潜入する必要があるな。)

剣持夢想のボーダーの知り合いに隠しているもう1つ姿と名はコセイダー・ウェブスリンガー

親愛なる三門市の保安官。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

甲斐馬隼人と加門一騎……そして、野上良太郎の三人はグルメ大会で屋台の焼そばを食べながら会話していた。

「俺、実は電王の大ファンなんです!?握手して下さい!?」

野上「どうも、野上……良太郎と言います。」

互いに握手して自己紹介する両者。

加門「………何故俺の邪魔をしたモンスター?」

不機嫌な顔をして話す仮面ライダーバロンこと戒斗は隼人の行動に不満を覚えている。

「ちょっと?俺にも甲斐馬隼人って名前があるんだよ。その呼ばれ方は気に入っていなんだからさ……」

「それに……あのまま俺が来ていなかったら、君はあの会社に侵入して中で働いている人達に危害を加えると思ったから行動したんだよ。」

加門「……そんな理由で俺の行動を妨害したのか?呆れたな……お人好しにも程がある……お前はお前の正しい

と思って行動したんだろうがイカれた科学者が経営する会社を守ってもお前はソイツらに感謝される処か恐れられるのがわからないのか?」

「それでも…………それでも……あの会社にいる全ての人が悪い人達の訳じゃない。あの戦極工学は大規模侵攻が起きた後の三門市の被害を受けた人達に電化製品を無償で提供して仕事を失ってしまった人達の働き口になってくれた………普通の企業じゃ出来ない事だよ。」

加門「あの戦極 凌馬がそんな良い人間に思っているなら、貴様との関係もここまでだ!?」

前の世界にて散々、自分達を実験動物扱いは愚か自分の目的の為なら周りにどれだけ迷惑を掛けても構わないと思っているイカれた科学者だ。

『自ら発明したドライバーで人間を超越する』など大人の癖に子供みたいな変なプライドを持ったおかしな奴だ。

「………やっぱり、あの会社、アーマードライダーデュークのプロフェッサー凌馬の人が経営している会社なんだね………」

甲斐馬隼人は三門市に19年も住んでワールドトリガーで見に覚えのない大企業を知り、企業名から仮面ライダー鎧武の戦極凌馬に関係があるんじゃないかと思ってはいた。そして………今日、バロンがあの会社に侵入しようした事で隼人の中の疑問は確信に変わる。

加門「……次、邪魔するなら容赦はしない。」

彼は立ち上がり隼人達から離れようとする。

「他に方法はないのか?その人にお願いするとか……」

加門「………お前もあの男を知っているなら、どういう人間か分かる筈だ………」

「それはそうだけどさ………強引な手段で、そもそも戒斗は戦極ドライバーをもう持っているし、ヘルヘイムの森にも行けてロックシードも入手出来る。この世界では充分過ぎる力を持っているんじゃないか!?イマジンとも契約して!?」

加門はその充分過ぎる力のバナナアームズを見詰めて、

加門「この力だけじゃ足りないんだ………奴らと渡り合えるには、こんな力だけじゃ………俺の願いは叶わない………」

野上「あの~~二人共落ち着いて下さい。」

焼きそばをゆっくり食べていた野上良太郎が右手を上げて二人落ち着かせる。

野上「………二人の事情は良くわからないけど、君が契約したイマジンは強引な願いの叶え方して時間の改変をする悪い連中なんだ。だから僕が……ううん。モモタロス達と一緒に時の流れを守る為に、この世界に来た…」

野上は簡潔にここに来た理由を教える。

加門………戒斗と契約したレオイマジンを含めた時間改変を狙う一味を倒す為に三門市に来たと………

加門「………俺はそこらの奴らとは違う。俺があのライオンを逆に利用してやる。」

「もう!?先輩ライダーの偉大なる電王様こと良太郎パイセンがせっかく忠告してくれているんだぞ!?後輩らしく先輩ライダーの忠告やアドバイスは聞きなさい~~!?」(名護さん風に喋る)

加門「お前、大丈夫か?気持ち悪いぞ……」残念そうに見る戒斗。

「すいませんねぇ。良太郎パイセン。コイツ見ての通りひねくれて友達もいないんですよ。」

加門「大きなお世話だ!?大体お前はどうなんだ?何時も単独行動じゃないか?大学に通っているのに勉強ばかりで友達もいないお前に言われたくないぞ!?」

「お前、よくも言ったな!?俺の密やかに気にしている事を!?」

藤丸さんは…………友達と呼べるには恐れ大きい………ボーダー、ひいてはワールドトリガーの登場人物と仲良くなるのは、俺にはまだレベルが高いし……まだ認定して貰っていない!?

作者《転生者達との戦いにありふれる余り、友達を資格認定するもと捉える悲しき青年の姿である………》

加門「ふん……ボッチが!?」

「上等だぁっ!?ゴラあっ!?表出ろやぁ!?」

友達関係になると弓場さん以上に怖くなる男………それが甲斐馬隼人。

野上「ちょっと~~喧嘩しないでよ~~あっ、あああああ~~」

二人が喧嘩を始めて野上が止めようとするも、何故か野上は足を滑らせ勢い良く近くに生えている高い木にスキーのジャンプの要領でジャンプして……降りられなくなる…………そして隼人の焼きそばが野上良太郎の頭に降りかかり、焼きそばまみれになる。

「流石パイセン。ギネス級の不運体質!?」

加門「感心している場合か!?助けるぞ俺を肩車しろ。」

野上「助けて~~」

 

迅「やぁやぁ、(  ̄ー ̄)ノおやっ?そこにいるのはまさかの加門じゃないか?お友達とB級グルメ大会で遊んでいるなんて、………………ちゃんと友達がいたんだな………ちょっと、迅さん。感心しちゃうよ。それに甲斐馬君だっけ?」

未来予知のサイドエフェクトを持つ迅悠一がグルメ大会に出現する。

「「友達じゃない!?」」

戒斗と隼人の二人は大声で口をハモらせる。

野上、迅「この二人……本当は仲良いのかな?」

「ファイト~~~~」甲斐馬は野上を助ける為に加門を肩に乗せて持ち上げる。

加門「一発~~~~って何言わせてるんだ!?」

迅「こんなノリの良い加門を見られるとは運が良いな………本当に……」しみじみとその光景を見て言う迅……普段の彼はボーダー本部では二宮さん並みに秘密主義とあの態度故に周りから誤解されている……そのしみじみとした暖かい目で見られている戒斗は無視しながら目の前の人を助ける。

加門「……おいっ!?もう少し持ち上げられないのか?」助けるにはギリギリ届かないようだ

「無理言うな!?人間は梯子みたいに伸びないんだよ!?」

加門「両肩を外せば腕が伸びるだろ!?」

「お前っ!?鬼だろ!?てか怪人ライダーだろ!?」

迅「あの~~」

「あっすいません。今取り込み中で、」

迅「祭りの関係者から梯子を借りて来たんだ………」

「「早く言ってくれよ!?」」

 

無事、梯子を使い野上パイセンを救出した加門と隼人。

迅「俺にはこうなる未来が見えていたからさ。事前に借りておいたんだ。」

ドヤ顔する実力派エリート。

「………」

言いたい事は沢山あるけど疲れて口に出せない甲斐馬隼人19歳。

加門はゆっくりと立ち上がり三人の元から去る………

加門「忠告は聞いておく………先輩。」

そう野上良太郎に向かって言い彼は迅達の前からいなくなった……

野上(あの人も……何か過去の事で願いを持ち苦しんでいるんだ………)

他人の幸福や不幸に人一倍敏感な野上良太郎は少ない加門と隼人の会話で、駆紋戒斗が根っからの悪人じゃない事に気付いていた。

イマジンと契約してまで彼は叶えたい強い願いがある。

沢山イマジンと契約した人見ていた中であそこまで揺るがぬ信念を持っていた人はそんなに多くない………

 

迅「で君はどちら様で?」

野上「あっ、愛と正義のタイムパトロール………なんちゃって?」

「俺の先輩ですよ。今日こっちでこの祭りがあるからせっかくだし色々と積もる話をしに来てくれたんです。」

迅さんには未来予知があるから意味はないけど過去だの未来だの時間改変のSFネタは口で説明するのは難しいから簡潔に捏造設定を作る。

外岡(?)「あっ、見つけたよ。良太郎~~じゃあ、子猫ちゃん達またね。」無数の女性に囲まれた外岡(?)が野上パイセンを見つけて女性達と離れてこっちに合流する。

そして……更に弓場隊の狙撃手の外岡さん……いや、弓場隊イマジン憑依の被害受け過ぎだろ……その内請求書が来そうだ。

 

迅「嘘!?外岡が滅茶苦茶モテてる!?」

野上「あはははははははは……ウラタロス。」

外岡の中から青い光が離れて野上に憑依する。

黒髪の一部を青いメッシュが現れ髪型も七三分けに変わり瞳の色は青色に変わる。知的なイメージで口が上手く黒いセルフレームの眼鏡を掛けて

U良太郎「やっぱり………ここが落ち着くよ。さて先輩達がいるSUMOU大会に行きますか……」隼人を素通りして

「ちょっと、ここに来た目的のイマジン一味は!?」

U良太郎「まだ釣り上げるタイミングじゃない。慌てて釣り上げても獲物は釣り針に引っ掛かりはしないからね。あっ、財布は借りるよ。」

U良太郎は隼人に財布をチラ見せて、歩くU良太郎。

「それ俺の財布だよ!?返せ~~」慌てて追いかける隼人。

U良太郎「じゃあ僕に着いてきてくれよ。………後輩…。」

その様子を見て嬉しそうにU良太郎は笑うのだった……

外岡「あれ?俺は一体……」正気にかえる外岡さん。

迅「説明は後、追いかけるよ。外岡君。」

事態がわからないけど、今回の騒ぎの鍵を握る二人を追う迅……




本当は戒斗と隼人が喧嘩、野上が止める、SUMOU大会に参加した奥寺、小荒井、北添も激しい喧嘩を止める為に参加する砂埃で一旦全員の姿が見えなくなる。砂埃が消えると全裸のゾエが現れる等、ガキ使の運動会の出川ネタをやりたかったが……三門市を守るボーダー隊員が公衆の面前でソレは警察沙汰だし何よりも根付さん達に迷惑を掛けると思ってカットしました。


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第28話神様。取り敢えず仲間集めから初めます。

暇な時に暇な話を書く………デザストが遂にライダーになってしまったよ…少しショックです。


 

隼人はU良太郎はSUMOU会場に戻るとSUMOU大会では剣持夢想対買えんサイダーの試合が既に始まっていた。

買えんサイダー「なっ、」

SUMOU大会では謎の緊張感が生まれていた。

買えんサイダーが先手必勝に張り手とすかさずマスク隙間から放つ含み針を、無言で回避する剣持。

とにかく買えんサイダーは両手を高速に回して連続張り手を放つも剣持夢想は回避に徹する。

剣持(とにかく、この先のゴールドマン軍団を相手にするにはペース配分を考えないと、その為には、相手に無駄な動きをさせて疲れさせないと)

剣持に張り手と狡猾で卑怯な戦法を全て回避された焦る買えんサイダー。

買えんサイダー「この野郎っ!?」

体力とスタミナを考えずとにかく攻撃する買えんサイダーは、徐々にスタミナ不足に陥って行き。攻撃と動きに無駄と隙が生まれて行く。

剣持(……)

買えんサイダー「せいっ!?」土俵の土を掴み飛ばす。

ボルト「流石買えんサイダー。惚れ惚れする汚い戦い方だ。」嬉しそうに言う亀のボルト

ノキオ「それを憧れるし、」お目めをキラキラさせて言うノキオ。

名作「痺れないよ!?躊躇無く反則するな~買えんサイダー。」

買えんサイダー「買えんサイダー分身!!」

買えんサイダーは剣持の前で複数に分かれる。

剣持「なっ!?」

(コイツも分身が使えるのか!?)

剣持も特殊能力で分身可能。でも必要以外は使わない。

 

名作「土俵で分身するな!?ってか行司の人、どう見ても反則しているのになんで止めないの!?」ツッコミもヒートアップ!!

行司「技あり!?」

行司は真面目な様子で止めるつもりは無いようだ。

ムスビ「滅茶苦茶だな……」

買えんサイダーを唯一応援しないムスビ。

買えんサイダー達は土俵にぎゅうぎゅう詰めで数の力で剣持を攻撃する。

スウィーツ「行け!?買えんサイダー!!」

名作「こんな戦い方するヒーローを応援すな。戦隊ヒーローより多くて、ホラーだよ。」

??「少年!?負けるな~~!?」

名作「ほらっ、何だかんだ言ってもあのボーダー隊員を応援してくれる人達もいるんだから、」

名作は買えんサイダーに挑むボーダー隊員を応援する人達の方に視線を向けると、

プロペラ丸太ガム(再生)「負けるな!?少年っ!?買えんサイダーに勝ってくれ!?」

名作「嫌、あんたかよ!?隣のボーダーの人もビックリしているよ。」

ムスビ「嵐山隊のオペレーターの綾辻遥さんですね。隣のプロペラ丸太ガムを含めた怪人達の声援にビックリしています。」

ナレーション『プロペラ丸太ガムとは名前の通り3つの要素を合成した買えんサイダーと敵対する悪の怪人。過去に好きな人が前に誰と付き合ったと言う人によっては聞きたくない買えんサイダーの陰湿な攻撃で、敗れた事がある。」

名作「他の悪の組織の怪人達もボーダー隊員の人を応援しているよ。」

ムスビ「勝った者は負けた者の怨みを貰うって言いますからね。」

綾辻「負けないで~~夢想~」怪人達に負けず大きく口を開き応援する綾辻に、

ボルト、スウィーツ、ノキオ「下の名前に呼び捨てだと~~買えんサイダー!!勝ってくれ~~あの嵐山隊のマドンナが応援するボーダー隊員に天誅を!?」血走った目で叫ぶ名作の友達達。

名作「モテない男達の嫉妬が怖い!?」

買えんサイダー「喰らえ!?サイダー黒歴史!?」

ボルト「出た!?買えんサイダーの必殺技の相手の黒歴史を暴露が炸裂するまんねん!?」滅茶苦茶嬉しい声と表情で解説するボルト

名作「必殺技も普通に嫌な技だな。対戦相手のボーダー隊員が可哀想だよ。」

ジト目で試合を見る名作。

スウィーツ「あっ、対戦相手のボーダー隊員が、滅茶苦茶顔色悪くなっている。」

名作「暴露されたくない黒歴史なんて誰にでもあるからやめてあげて~」悲鳴の叫びを上げる名作君

沢山の買えんサイダーは、剣持を囲みタコ張り手と含み針の雨を降らせる。

若村「おい、剣持!?」

知り合いが集団リンチに合っているように見えて若村は不安な表情で試合を見る。

沢山の買えんサイダーの行動によって土煙が発生して土俵が見えなくなる。

買えんサイダー「サイダーローキック!?」

観客達が土煙で土俵が見えない中、土俵では買えんサイダーの容赦ない攻撃の数々が輪の中心に放たれていた。

 

土俵から土煙が消えて観客達は剣持を見ると、

ボロボロになっていた買えんサイダー本人が分身達に攻撃をされて倒れていた。

買えんサイダーの分身達は剣持を探すものの、人間の目に終えない速さで剣持は動き買えんサイダーの分身達を一瞬で全員土俵の外に叩き落とす。

 

買えんサイダー「やるな!?買えんサイダー!!ゴールドフォームチェ~ンジ!!」

剣持(何!?強化フォームだと!?)

買えんサイダーの両腕だけ金色になり…………………

買えんサイダー「行くぞ!?」

剣持「イヤっ腕だけかよ!?全身じゃないのかよ!?」思わずツッコミの叫び声を上げる剣持。

買えんサイダー「喰らえ!?サイダー消しゴム投げ!?」

名作「そして使う技はもの凄く狡辛(こすかっらい)本当に彼はヒーローなのかな………」

サイダー消しゴム投げは名作自身が過去にくらった事がある。素直に嫌な攻撃だった…

剣持「今度は俺の技を受けて見よ。必殺、怖い人がガチ切れした時の顔真似……」

買えんサイダー「ヒィっ!?」ガチな恐怖の悲鳴を上げ

買えんサイダーのみに見せた顔真似によって、買えんサイダーは自ら土俵の外に逃げる。

行司「勝負あり!?」

ムスビ「行司の人も試合も滅茶苦茶ですね。」

名作「数の暴力とか含み針とか汚い戦いを散々やって負けたよ。あのヒーロー。」

ノキオ「モブボーダー隊員の癖に生意気だぞ!?」

ドラえもんのスネ夫の言い方をするノキオ。

スウィーツ「そうだそうだ!?」

名作「苦戦しながらも試合に何とか勝った人をモブとか言うなよ。むしろ褒める所だろ。」名作のツッコミが冴え渡る。

ボルト「負けた~~買えんサイダーが負けた~~!!そんな嘘だああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!」小野ボイスの絹を引き裂く叫びが会場に響き渡る。

名作「すんごい悲鳴!!」

ムスビ「ボルトがこの世の終わりみたいな顔をしていますよ。」

名作「凄い絶望の顔!?やめてよ周りが怖がっているよ。」

ノキオ「行司!?試合のやり直しを要求する!?」

名作「誰がどう見ても買えんサイダーの方が反則しまくりだからね!?」

ボルト「嘘だああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!」白目になって叫ぶ亀に怯える観客達。

ムスビ「((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル……ボルトが壊れています。」ドン引きするムスビと名作。

名作「戻ってこいボルト。戻ってこいボルト」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

剣持の控え室にて

剣持「あっ~~しんどい。」

香取「お疲れ、最後の誰の顔真似したの。」タオルを剣持の後ろに投げて振り向く事なくキャッチして

剣持「ボーダーで怒ったら滅茶苦茶怖い人の顔になる人の真似しただけ、」

香取「所で本題だけどさ。」

剣持「何、」

香取「嵐山隊の綾辻さんといつ知り合ったの?」とても良い笑顔でそれはもうとても良い笑顔で剣持に徐々に近づく香取。

剣持「えっ香取さん?怒ってませんか?」

香取「次の試合時間まで時間があるからゆっくりと聞かせて貰おうかしら?」

香取は無言で控え室の扉を閉め、

剣持「「あああああああああああああああ」」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「実際どうするつもりなんですか?良太郎さんは、戒斗が契約者って、わかっているなら、無理してでもあのライオンを倒すべきだったのでは、」

U良太郎は甲斐馬隼人の財布の中身を勝手に見ながら答える。

U良太郎「今回の三門市にいるイマジンは、僕らを除くとあのライオンを含めて11人。」

「なっ、10人以上も三門市に逃げ込んでいるのですか!?」

U良太郎「その通り、既に彼とは別の契約者と強引な契約をして、強引な願いを叶えられて、過去の時代に向かう事が出来るのに誰もしていない。まるで誰かが来るのを待っているかのように………君と僕らだけじゃ手が足りないのが現状だ。」

 

弓場タロス「オラオラっ!?」

試合会場を見ると、弓場タロスが金太郎の格好をした少年と試合するつもりのようだ。

U良太郎「だから、僕らはまず頼れる人達を集めないといけない。」

青い瞳の野上良太郎は赤い瞳の怒髪天の弓場拓磨を見据えて、

U良太郎「はい。財布。」

「あっどうも、」

U良太郎「僕らがまずやるべきは仲間集めだ。」

「はぁ~」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三門市にて

デザスト「うん?」

道を無言で歩いていると、ある匂いがした、沖縄で食べた事のある蛇の匂いだ。

??「よう。お前、」

声を掛けられて無言でデザストは振り向く

??「お前、ライダーか?」

目の前の男を見て、デザストはエターナルフェニックスワンダーライドブックを取り出して言う。

デザスト「こりゃあ、また面倒な転生者が現れたな?」

男は無言で金色のコブラが刻まれた紫のカードデッキをデザストに見せて、

??「変身。」

デザストは目の前の男がナイトやベルデと同じタイプのライダーと知り、

デザスト「……変身。」

デザスト自身、自分と目の前の奴どっちが強いか知りたくなりファルシオンに変身して、無銘剣虚無を片手に持ち、

デザスト「かかってこい。」

紫のライダーはコブラの杖……ベノバイザーに一枚のカードを装填し読み込ませる

【ソードベント】

近くの鏡から突撃剣が現れて紫のライダーは片手で掴み。

??「さぁ、祭りの始まりだ!?」

紫のライダーはデザストに向かって走り出す。

デザストも目の前のライダーに向かって走りだして、同時に剣を打ち込む、互いの身体に火花が飛び散り、互いに防御等せず、剣術等関係ない剣を使った何でもありの容赦ない戦いが展開する。走りながら互いの剣がぶつかり、紫のライダーは自身の剣をファルシオンに向かって投擲する。

デザストは投擲され迫る剣を上に打ち飛ばし、紫のライダーは、蛇のようにデザストに接近して、喧嘩の拳で、デザストを殴り落下して来た自身の剣を片手で掴み、デザストの足に突き刺す!!

デザスト「ぐっ!?」

片足に容赦ない痛みが去るも、紫のライダーは執拗に、ファルシオンを殴り続けて膝蹴りもぶちこむ。

デザスト(コイツっ其処らの素人の転生者じゃない。特典とか関係ない単純な戦闘経験で俺に食らい付いていやがる。)

ファルシオンは空いた左手で紫のライダーの剣を抜き、

かつて激闘を繰り広げた風の剣士と同じ二刀流の戦い方で紫のライダーの身体を連続で斬り着ける。

【アドベント】

自身に迫るファルシオンに対して冷静にベノバイザーにカードを入れて読み込ませ、

鏡の中から紫の巨大なコブラが出現して地を這う動きで巨体をくねらせながらファルシオンに接近してベノスネーカーは口から強力な毒液を吐き出して、

デザスト「っ!?」

正面の毒液を右に横転して避けるが、ベノスネーカーは

頸部の左右にある8本の黄色い刃を使い右に移動したファルシオンの身体を斬り着け火花が飛び散り、ファルシオンは吹き飛ぶ。

その間に紫のライダーはファルシオンを蹴り上げて、自身の剣を取り戻して袈裟斬りをする。

デザスト「やるじゃん!?」

そこらライダーにはないラフな戦い方からミラーモンスターを利用した幅広い戦術。戦闘センスがずば抜けている相手にデザストは興奮を隠せない。

袈裟斬りをされた返しに紫のライダーに向かって逆袈裟斬りをして紫のライダーを建物の壁に叩き付けて

??「楽しいぜ!?」

両者同時に走り出ち数度剣を交わして、ファルシオンは横蹴りを放ちライダーから距離を離して、

??「オラッどうした?もうおしまいか!?」

空いた左拳をファルシオンの顔に打ち込み、膝蹴り腹に入れて、紫のライダーは執拗にファルシオンの右足首を何度もベノサーベルで攻撃する。

デザスト「コイツっ!?」

右足を集中的に攻撃してファルシオンは膝を崩し紫のライダーの攻撃を無銘剣虚無で防ぎ、

デザスト「執念深さも考え物だぜ、時には引き際を心得るのも肝心だ。」

??「!?」

無銘剣虚無をブレードライバーに戻し、トリガーを一回引いてから抜刀、

【必殺読破!……抜刀!不死鳥無双斬り!】

紫のライダーの胸の装甲を左足で勢い良く蹴り飛ばしてから燃える不死鳥を模した斬撃を放つファルシオン、

紫のライダーの周りは立ち上る爆炎を上げて、

炎をベノスネーカーが払った時には、ファルシオンの姿は既に何処にもいなかった。

王蛇「イライラさせてくれるなぁ!?」

相手の勝手な撤退に拳を握りイライラを露にする紫のライダーを"鏡の向こう側"にいる黒い龍を持つひょっと男の仮面を着けた男は静かに見ていた。

 

 

時の列車が追ってきたイマジン達。イマジン達を追ってきた電王達、そして出会ったモンスター。

そして弓場タロス対カネ太郎の試合。

弓場タロス「やる気かっ!?この野郎!?」

普段の弓場さんにモモタロスも合わさった凄みに、

カネ太郎は覚悟の顔を決め勇ましく雄叫びを上げて、

 

 

 

 

対戦相手の弓場に恐怖を覚え自ら土俵の外側に飛び込むのだ。

名作「そりゃそうだろうね。凄みが違うもん。」

ノキオ「いつもの弓場さんが日頃の鬱憤した不満とイライラで覚醒した。」

ボルト「"スーパー弓場サン"だまんねん。」

そしてSUMOU大会第2回戦に突入する。

名作「あんだけ豪語して結局僕らの誰とも戦わずカネ太郎敗退したよ。」

カネ太郎「だって、凄く怖かったんだもん!?」

涙目で言うカネ太郎。

どうなる三門市にSUMOU大会!?




次からは話を進めるか。


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第29話神様。この世界にロクなライダーは現れませんの何とかなりませんか?

悪のイマジン達、電王、バロン、イクサ、モンスター、さてこの料理にSUMOU大会にあはれ名作くんのメンバーにワールドトリガーのボーダーの皆様。どう良い話で終わらせられるか……


やぁ、皆、甲斐馬隼人だ。さて俺は現在、転生特典の一つのとある怪人に変身して、ウラタロスが話していたイマジン達を遥か上空から探していた。

緑色の両の目が三門市の市街地から警戒区域、並びにボーダーの本部を始め各支部を見回す。

 

梟の性質を持つゴ・ブウロ・グの姿で狙撃手のように、

獲物を探して見つける。

「……いた。」

静かに言うと胸の装飾品の一つを外して吹き矢にして、事前に体内で生成したペリットを吹き矢の矢代わりにして発射。

二人一組のイマジンに向かって狙撃する。

バットイマジン(再生)「!?」

スコーピオンイマジン(再生)「どうした?こんな所に立ち止まって、」

バットイマジン「何かこっちに来る。」

上空の方に振り返った瞬間、高速に発射されたペリットが直撃してバットイマジンが火花を出して吹き飛ぶ。

スコーピオンイマジン(再生)「なっ、」

バットイマジン「糞っ、って汚ねぇ!?」

直撃して吹き飛んだ物の常人より強いイマジンにはゴ・ブウロ・グの吹き矢攻撃に耐えて起きやがる。そして、自分に何が直撃したかと確認したら鳥のペリットだから別の意味で驚く。

「トゥッ!?」

特撮の仮面ライダー特有のジャンプ音と共に二人のイマジンの前にモンスターは着地する。

スコーピオンイマジン(再生)「なっ、ホッパーイマジン!?」

「違うわ!?ショッカーライダーNo.1だ!?」

栄光の初代ライダーの変身ポーズをしながら黄色いマフラーと黄色い手袋とブーツが特徴のゲルショッカーの怪人に分類されるショッカーライダーに姿を変えたモンスター。

バットイマジン(再生)「貴様は電王の仲間か!?」

「フフフ。イマジン共。例え貴様達何度再生しようと、お前達の望みは何一つ叶わない……」

バットイマジン(再生)「ふざけるな!?」

スコーピオンイマジン(再生)「ぶっ飛ばしてやるよ。」

バットイマジンは両翼の翼をはためかせ衝撃波を起こし

スコーピオンイマジンはハサミ状の左手から光弾を放ち

モンスターはショッカーライダーNo.1の追加武装の指先から小型ミサイルを発射するが、

イマジン達の方が圧倒的に遠距離攻撃の威力も範囲も上だった。

「そりゃそうだ。昭和の特撮ギミックと平成のCGの合成技術じゃ、勝負にもならないぜ!?どひゃあああああ」

悲鳴を上げて爆音と爆炎に包まれるショッカーライダー。

スコーピオンイマジン(再生)「口程にもない奴だった……」

バットイマジン(再生)「とっとと仲間と合流するぞ。」

モンスターを倒して後にしようとすると、

「待ちな。」

赤鬼のイマジンがすれ違い様にスコーピオンとバット達の間を斬り、バット達の横腹に一撃が入る。

「この三門市に悪さを働く奴らは、」

更にモンスターは赤い鬼のイマジンから青い亀のイマジンの姿に変わり両端に亀の甲羅がついたウラタロッドで凪ぎ払い、二人のイマジンを吹き飛ばして、

「許さないんだ。」

スコーピオンイマジン(再生)「この野郎!?」

片手斧をモンスターに向かって振り降ろすが、モンスターは黄色いの熊のイマジンに姿を変えて同じく斧で防ぎ

「ドスコイ!?」

渾身の力を込めた張り手の一撃をスコーピオンイマジンに放ちスコーピオンイマジンはバットイマジンにぶつかり二人は倒れて行く。

「さて、トドメと行こうか?」

その時、隼人のスマホが鳴り出して隼人は攻撃をやめてスマホに応答する。

「もしもし?神様?」

神様「厄介な転生者が現れた。場所を言うぞ。」

「嫌、今取り込み中………えっ?」

神様からもらった情報にモンスターの様子が変わる。

「仮面ライダー王蛇が現れた?」

その隙にイマジン達はモンスターから素早く逃げる。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

SUMOU大会会場の裏側にて

その男は戦いを楽しんでいた。戦っている間はイライラが消えて、ずっと戦い続けたいとすら思った……

だが、何度も何度も何度も戦いと言う祭りを続けていた男に、遠慮なく終わりはやってきた………

その男は、怖いとか強いとかの次元を越えた存在。

正しく悪その物であった……

 

王蛇「あっ?」

ずっと戦いを望む男にとってもこの世界は楽しい祭りの場所なのかも知れない。

U良太郎「うわっ~~悪人ずらの悪党って感じ、否ゴメンゴメン。バーサーカーさん?」

【ロッドフォーム】

U良太郎「変身。」

仮面ライダー電王ロッドフォームに変身した存在を見て

紫のライダーは喜ぶ。

王蛇「楽しい祭りの始まりだぁ!?」

【ソードベント】

鏡からベノサーベルを取り出して、目の前のライダーに向かって走り出す。

「アポロショット!!」

紫のライダーの背後から躊躇無く攻撃するモンスター。

電王「遅いよ。後輩。」

「人にイマジンの気配を曖昧に伝えて勝手にSUMOU試合を観戦していた先輩がそれ言いますか?こっちはフクロウのグロンギの能力まで使って捜索したのに!!」

電王「君が勝手に焦ってスタンドプレーをした結果だろ?待つ事も大事な事さ。心配しなくても獲物はしっかりと餌を用意しておいたから……」

「三門市の人達の安全とかあるからつい……」

太陽と赤い騎士を模した兜と黒い服に白いマントを着け左手には日輪型の盾のガイストカッターを持ち、右手には連装銃アポロショットを持ったGODの殺人マシーンの異名を持つアポロガイストは躊躇無く紫のライダーをとにかく撃つ。卑怯、汚い、結構!!悪を持って悪を征す!!

王蛇「邪魔するな!?」王蛇はアポロショットを幾つも直撃しながらアポロガイスト事モンスターに斬り掛かる。

「お主、やっぱりって言うかもしかしなくても浅倉威さん?」

王蛇「それがどうした!?」

ガイストカッターでベノサーベルを防ぎながら話し掛ける。

王蛇の容赦ない猛攻にアポロガイストでも追い詰められて行く

電王ロッドフォームもモンスターに加勢するが、王蛇は二対一でも応戦して電王に一撃入れる。だが、変幻自在に槍を振り王蛇のベノサーベルの一撃を押さえて、モンスターはガイストカッターで王蛇のマスクを殴り着け至近距離からアポロショットを発射。

王蛇「!?」

寸前に連装銃の先を蹴りでずらして王蛇は回避して両者仕切り直す

電王「僕がサポートするから攻撃のメインは頼むよ。後輩。」

「そうしますよ先輩!?」

王蛇は走り出してベノサーベルを振るうも電王がロッドモードのデンガッシャーを器用に振りモンスターの接近を防ぐ。

電王「ほいっ。」

槍の先端を王蛇の胸の装甲に突きの一撃を入れて凪ぎ払う。

電王の中距離のデンガッシャーロッドモードの連続攻撃を食らって火花が次々と貰う王蛇だが、アポロショットは何度も食らうのを不味いと思ったのか回避に撤っする。

王蛇「もっと楽しもうぜ!?」

凶悪な声をマスクごしに言いモンスターは嫌な気持ちになる。

(この世界、本当に……ロクなライダーが現れないな。イマジン達を何とかしないといけないのは確かだけど、カリバーだの、斬月だの、スカルだの、王蛇だの、こっちも仲間が本当に必要だな……)

強い転生者は能力や特典が良くても内面の本質によってはワールドトリガーの世界では危険過ぎる人達がいる。

紅音也や駆文戒斗とは良い奴だけど自己中心的で、我が強い………そろそろ本当に、戦友がいる。

浅倉威ならライダーバトルでの実戦経験は勿論あるし、不意討ちのトドメとかもする。そこらの転生者よりも史上最凶のライダーなのは伊達じゃない。現に北岡ゾルダとの戦闘経験があるせいで、もうアポロショットを見切っていやがる。

デストロンのギロチンザウルスに姿を変えて右腕のギロチンを振るう。

王蛇「面白いな!?お前!?」

「うへっ、一番言われたくない人に一番言われて欲しいポジティブの言葉を言われた。」

口から高熱火炎を放射して王蛇を狙うが、王蛇は素早くスライディング移動からの火炎を回避しつつ接近して下段の斬り上げを放ちモンスターは姿を変える暇もなく倒れ込む。

「やっぱりこの人は強い……ぐがっあがっ!?」

王蛇「おらっ!?!もうおしまいか!?おらっ!?おらっおらっおらっおらっ!!」

倒れ込んだモンスターの背中を躊躇無くベノサーベルを振るい追い打ち攻撃する王蛇。

モンスターはゴルゴムのイワガメ怪人に姿を変えて背中を守り続けてタイミングを見計らい。

「………これであんたはおしまいだよ!?」

コブラの超越生命体スネークロードアングィス・マスクルスに姿を変えて頭の光の輪から『審判の杖』を召還して王蛇の足首に一撃当てる。

『審判の杖』には打った相手の神経を麻痺させる力がある。

王蛇「!?」

王蛇の身体の動きが目に見えて鈍くなり

何よりこのアンノウンは、高所を利用せずに対象を吸い込み遥か上空へと移動させる次元断層を生み出せる能力を持っている。

「落ちろ。冷たい地獄の底まで……」

王蛇「てめぇ…」

次元断層に王蛇を吸い込ませる。

 

こうして王蛇は、遥か上空………南極の上空に追放した……

(奴が生きて此処に戻ってくる確率はかなり低い筈だ……)

「疲れた……」

モンスターは元の姿に戻り、疲れ果てた顔して地面に倒れ込み。

電王「そろそろ第二試合に出場した選手達が戦っているけどSUMOU試合でも見る?」

「……見る。」

何とか立ち上がった良太郎に肩を組んで隼人は歩く。

 




本当に、平成怪人って何で負けたって言う能力とか持っているのが多いですね。まぁそれ以上に平成ライダーがチート集団なんですけどね。


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第30話神様。……そろそろ事態が動くようです。

色々と執筆する作品が多くて長らくお待たせしました。失踪する気はないんです。モチベーションは維持しつつも優先順位を決めていたらこんな遅くなりました。誠に申し訳ありません。取り敢えず続きです。盛り上がりませんからスルーまたはブラウザバックをお願いします。この小説バトル、バトル無し、バトル、バトル無しを交互に入れ替えないと話が成り立ち難いのは作者の力量不足です。すいません。


ゴールドマン国近「おりゃ~~」

特徴的な声と共に背中から紫の光のロボットアニメとかで見る角ばった天使の十二の翼をばかり生やして空を飛ぶ国近。

ゴールドマン国近「張り手光線~~」

ゴールドマン三上「突っ張りブラスト!!」

両手から放つ国近に対して突っ張りとは名ばかりの腹部から強力な破壊光線を放つ三上。

名作「普通に戦え!!」

SUMOU大会は白熱していたKIを使って互いに無数の怪光線を発射して遠距離戦をしてそしてドアップの松田名作の顔面とツッコミの叫びが、観客席から響く。

ノキオ「イヤぁ~~白熱しているな。」

ボルト「良い勝負まんねん!!」

名作「何で土俵の上で、アニメや漫画みたいな光線の撃ち合いになってんの!!おかしいの僕だけ!!」

この状況に順応する友達が凄いのか置いてかれている名作少年が、おかしいのか……それは作者もわからない。

ゴールドマン国近「国近バ~リヤ~~」

妙に気が抜ける言い方をして両手を前に突き出して、ゴールドマン三上の怪光線をKIで軽くガードする。

ノキオ「出た~~!!」

ボルト「バ~リヤ~~だまんねん。」

お目めキラキラで異様に盛り上がる名作の友達達

名作「そしてこっちは、光線が出る以上に喜んでるし、」

ゴールドマン国近「説明しよう。この国近バ~リヤ~~は、学校の成績が悪い事を指摘されると時に使われる心の防御技なのだ。」

ノキオ「すげっ!?何て便利な技だ。」キラキラした目で感心するノキオ達に

名作「小学生か勉強しろっ!?そんな技持っていたって、成績が上がる訳じゃないんだぞ!!」

名作のツッコミの嵐が飛ぶ

ゴールドマン国近「(|| ゜Д゜)!!?」

名作の一言でゴールドマン国近はまるで膝カックンされたように、体勢が崩れて、ゴールドマン三上の突っ張りブラストが当たるより早く落ち込み土俵を大の字に倒れる。

帯島閣下?「おっとっ!?ゴールドマン国近!?サレンダーしました。」

名作「サレンダーって何!?そんなルールあったの?」

帯島閣下?「行司がサレンダーかどうか確認して……あっセカンドの出水隊員がタオルを投げています。サレンダーが成立しました。」

名作「セカンドってプロレスかボクシング?もうSUMOUの真似すらないよ。」

黒いTシャツに白い文字で千発百中と書かれたシャツを着たボーダー射手1位の出水隊員が無駄に再現率が高いアントニオ猪木の顔真似をしながら滅茶苦茶長いタオルを投げる。

ゴールドマン国近「悔しいよ!?出水君!?」

キン肉マンの黄金のマスクから涙を流して悔しさを露にする国近。

出水「来年頑張ろう……」

観客達はその光景に何故か涙を流して喝采の拍手をする

名作「滅茶苦茶……」

白けた目で会場を見ていた名作だった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「何コレ~?」武藤遊戯のような言葉を思わず口にする

甲斐馬隼人もこのSUMOU大会の試合模様に何とも言えない感想を溢す。もっとちゃんとした感想を言いたいのにこんな言葉しかでないのは、

U良太郎「結構面白いね。この大会。先輩達が参加してもおかしくないよ。」

隣のウラタロスが憑依した野上良太郎先輩は、良い暇潰しを見るように試合を観戦する。

「あっ、次はののタロスの試合ですよ。」

甲斐馬は自分を瞬殺した藤丸ののに憑依したキンタロスを見て……何だかんだ大会を楽しんでるなキンタロス………と物思いにふける。

藤丸?「どっせい~~!?」

ボルト「まんねん!!」

互いに組み合い押し出しの凄い名勝負をしていた。

カネ太郎「ボーダー!!ボルトの奴をぶっ倒せ!!」

名作「負けるな~~ボルト!!」

ノキオ「そんなワールドトリガーで主役回も貰えないオペレーターなんかに負けるな~」

ムスビ「行け~~藤丸さん~~」

スウィーツ「ボルトの筋肉が圧されている……行け~~藤丸さん~~」

名作「否、友達を応援して上げようよ。」

藤丸?「やるやないあんさん。」

嬉しそうに笑う藤丸?

ボルト「!!俺は負けないまんねん!!」

名作達の中で一番背が高いがそれでも大学生の藤丸とでは体格差的に徐々に追い込まれて行くボルト。

ボルト「突っ張りまんねん!!」

藤丸?「うごっ!!良い突っ張りだ!!お返しの張り手!!」

試合会場では無駄の無い正統派の力士の動きで、ってか草野球に本物の野球選手の人が混ざった感じに相手を圧倒する様子を見る。だが対戦相手のボルト(何で筋肉ムキムキの亀が藤丸さんと相撲をしているのだろう……)と言う疑問が生まれるも僕よりも接戦していた。

ノキオ「あの俺たちの中で一番強いボルトが圧倒され初めている……」

名作「あっ逃げ場がない……」

藤丸?「どっせい~~!!」ボルトの廻しを掴み放り投げる

ボルト「KIの力は俺も使えるまんねん!!」

放り投げられて……土俵に……何故か…スローモーションに倒れる……………………………………………………

観客「否、長いわ!!」余りのゆっくりでツッコミを出す観客達

するとゆっくりと倒れるのに不自然に途中で態勢を整えてボルトは土俵に両の足を……四股を踏む。

藤丸?「えっ?嘘だろ?」

ムスビ「どうやったんですか!?今の倒れる態勢から……」

ボルト「KIを使ったまんねん……」

堂々と答えになってない答えを口にするボルト。

名作「だからそのKIがわからないんだよ……誰か説明してよ。」

藤丸?「ほい寄り切り。」

ボルト「あっ、」

ポンっボルトは片手で土俵の外側に押し出された

「やっぱり、相撲が特技のキンタロス相手じゃ他の選手は負けても不思議じゃないな……」

試合は当然と言えば、当然だが藤丸さんの勝利だ。

ボルト「負けたまんねん~~!!」

藤丸?「いやいやお前もさ。良く頑張ったよ。」

心の底から嬉しそうに笑う藤丸さん?が此方に気付き手を振る。

U良太郎と俺達もそれに気付き手を振り返す。

U良太郎「………彼女と付き合っているの?」

「っ!?」

当たり障りのない会話の切欠を口にする先輩ライダーに、一瞬、俺はビックリするも首を小さく左右に振る

「……付き合ってませんよ。大学が最近同じって気付いてそれから、色々と縁があるだけなだけです……」

「一緒にいて楽しくないのかい?」

何気ないて彼女と過ごした時間を思い出して俺は言う。

「……楽しいですよ……そりゃ……楽しいに決まっている……でも…」

俺は仮面ライダー達と同じ転生者で、怪人……モンスターなんですよ……っと口に出そうとしたのを慌てて引っ込めた。

「……僕にも色々とあるんですよ。簡単に解決しない難しい悩みが沢山……」

小さな目標だが、今は仲間集めもしなきゃいけないし、強くなる為に身体を鍛えないといけない。それに………

凶悪仮面ライダー達を倒さないといけないと……簡単に解決しない問題が山積みなんだ。

誰かと何気なく会話する暇なんて俺には……ない………

今なら力を求める戒斗の気持ちがわかる。

弱いと本当に大切な何気ない日常すら守れない…………弱いと大切な人達を守れない。

力……強い力がいる……あんな奴らからボーダーを守る為の圧倒的な力が……

「っ!?」

次の瞬間、脳裏に過るのは、底知れぬ暗闇の中、無数の合わせ鏡の世界に静かに此方を見据える黒い仮面ライダー龍騎……否、リュウガの姿だ。

奴は俺に視線を合わせ赤い鋭角なバイザーの光を灯させる。

U良太郎「大丈夫かい?後輩……凄く顔色が真っ青だよ……震えているし……」

無意識に全身から震え冷や汗を出す俺の姿に良太郎とウラタロスが心配する。

「だっ大丈夫です……」

あの時……路地裏な割れた鏡に写った自分とは別の表情をした自分を無意識に思い出すも、直ぐに頭からソレを捨てようとする。

(あんなの疲れていて時に見た何かの見間違いだ。)

そう自分に言い聞かせるも……本能が俺に言う……尚も心の中の警鐘の鐘は鳴りやまず……

 

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三門市の病院のある病室にて……

愛賀「……」

病室の窓から外の様子を眺めるのは、紅 音也改めて愛賀 望は病衣を着てベッドを退屈そうに寝ていた。

熊谷「あんたまた入院してるなんてね。今度は何したの?それとも何かの病気?」呆れながらも見舞いに来てくれた辺り優しいと分かる那須隊の攻撃手の熊谷は、愛賀に軽く事情を聞く。

愛賀「只の怪我だよ…ムカつく髑髏の野郎とちょっとバトってな。それより那須さん。今日もとても美しいですね。良かったら今度…」

那須「あらありがとう。」

熊谷「息吐くように玲を口説くな!?」

ハリセンで軽く愛賀の頭を叩く熊谷。

日浦「早く元気になって下さいね。」

愛賀「あぁ。茜ちゃんも見舞いに来てくれてありがとう。」

熊谷「残念だけど私達の本命は玲の付き添いなんだからね。はい。これ林檎2個。」

愛賀「えっ?そうなの?」

キョトンする顔をして熊谷に林檎2個を直接手渡され……少し悲しい声を出す愛賀。

日浦「でも、病院で入院してるって聞いて熊先輩心配していたんですよ。」

熊谷「ちっ、違うわよ。コイツが入院してる間は、三門市の女性とボーダーの女性は口説かれずに済むから楽出来て嬉しいと思っていただけよ。」

愛賀「酷い…何て心にもない事………君に人の心は無いのか……」

熊谷「会う女性会う女性皆ナンパするあんたが被害者ぶるな……まっ、身体に気を付けなよ。」

愛賀「那須隊の皆がナース服で看病してくれたら、俺は直ぐ元気になるぞ。」

熊谷「おっさんか!?フン!?」

再びハリセンで愛賀を叩く熊谷。

愛賀「アウっ!!………さっきに比べて芯を捉えた正確な一撃……流石はボーダー攻撃手……強い。」

熊谷「何変な分析しているの……あんたは……」

 

那須「熊ちゃん。行くわよ。」

熊谷「今行くわよ。玲。じゃあ、次は学校でね…」

 

愛賀「おう。」

那須隊達に互いに別れの挨拶をして再びベッドで退屈そうに眠る愛賀…

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愛賀の病室……その上の階の愛賀の病室と同じ位置に………

アーマードライダー斬月こと南信彦と仮面ライダースカルの翔吉は入院していた……

翔吉「うへっ!?このインスタントコーヒー滅茶苦茶マジぃな~~」

南「…………」

余りジョークとか言わない真面目な友人に、隣の翔吉は言う。

翔吉「おい……アイツらに負けたのがそんなに悔しいのか?」

南「……お前こそあばら骨は大丈夫か?」

視線を横に寝ている殺し屋に向ける信彦。

翔吉「否、あのコセイダーにやられた所は結構効いてるぞ。前も今もこれ程の打撃を食らった事はない……最新の戦車の砲撃を余裕で耐えられるスカルの肉体でここまでの一撃を貰うなんて……あのイクサとか言う奴も見た目に似合わず食えない奴だし……」

南「……あのカブトムシの蹴り……脅威その物だった……」

ゴ・ガトル・バ電撃体のゼンゲビ・ビブブを食らう直前自分の無意識に信彦は距離を後退して致命傷は避ける事は成功した物も……自分が後退した事実に……見下していた弱い相手の闘気に呑み込まれた事実……信彦は一番ショックを受けていた。

南「ぐっ……」

そして信彦は自身を恥じた……相手を弱いと勝手に思い込み脅威にならないからと決めて、その結果がこれと言うのに……

翔吉「……まっ、傷が治るまで大人しくしてこうや……ありゃ?」

南「どうした?」

翔吉「否、俺の戦極工業の社員証が見当たらないんだよ……どっかの荷物に紛れたのかな?」

 

彼らは知らない……この部屋には病室ベッドが4つあり

入院患者も四人……そしてさっきまで姿の見えない"5人"目の人物がいた事を……

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病院の屋上の死角にて……

透明な姿をやめて緑色のカメレオンの怪物が姿を見せる。

加門「……」

冷静に怪物の姿を見ても彼は驚く素振りを見せず

レオイマジン「首尾はどうだ?」

加門の隣に立つイマジンが同族に聞く。

カメレオンイマジン「ブツはゲットした……」翔吉の社員証を加門達に仲間の一人に見せて、加門は視線を別のイマジンに向けて首を動かして指示し……通信機を手渡す。それを二人は受け取り

スパイダーイマジン「じゃあ、盗りに行くぞ。」

二人のイマジンが戦極工学に潜入する。

レオイマジン「良くわかったな……奴ら入院している病院が……」

加門「……馬鹿の見舞いに行った際、偶然奴らと同じ声の人間達を受付で見掛けたからな……もしやと思ったが……これでゲネシスドライバーが手に入る……」

レオイマジン「色々な契約者が色々なイマジンに色々な願いを強引に叶えさせたが……お前程、イマジンを力と恐怖で従わせて従順にした契約者はそうはいない……」

加門「ふんっ。人を下に見ていた報いをイマジンの奴らが受けただけだ。」

そう……加門事、駆紋戒斗は…レオイマジンと共に一時離脱して……モンスターが別の紫のコブラの仮面ライダーと対峙している間に、ゲネシスドライバーを確実に入手出来る能力を持ったイマジンの二人を仮面ライダーバロンで襲撃して力づくで従わせて、戦極工学にリベンジする……

 

加門「……奴は葛葉並みにお人好しだ。モンスターの囮にスコーピオンとバットの連中を使って正解だな……」

レオイマジン「ならお前の願いが叶えるのも時間の問題だな……」

加門「そうだな……」

イマジンと共に加門は移動する。

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戦極工学の通風口から潜入するスパイダーイマジン。

正面からビルを清掃する清掃員に紛れて透明となったカメレオンイマジン。

スパイダーイマジンは、監視カメラの映像が集まる警備室に音と気配を殺して複数の蜘蛛の目でゲネシスドライバーがある部屋を見つけ人間のいない場所に移動してか

それをカメレオンに保管場所の位置を報告する。

スパイダーイマジン「電王の奴らに気付かれる前に……ブツをゲットしろよ……」

カメレオンイマジン《わかっている。そっちも……しくじるなよ。》

スパイダーイマジン「言っていろ。」

スパイダーイマジンは戦極工学の配電盤を探して、蜘蛛糸を口から出して一斉に戦極工学本社の電源のブレーカーを全て落とす。

【ブッツン】

全てのシステムが一斉に停止して透明能力を持つカメレオンが保管場所に潜入して、

カメレオン《間違いない……奴の言っていた本物のゲネシスドライバーだ……》

加門『戦極 凌馬の奴は、偽物や紛い物をわざと保管場所に置いてある可能性もある。……狙うは未使用で奴がこちらの世界で開発したドライバーだ。他のゲネシスドライバーだとパーミッションユニットに装着者の生体データが登録されていて俺が持っていても使えないからな……』

予備電源が付くまでの短い時間にカメレオンイマジンはゲネシスドライバーを回収して、戦極工学を後にする…

 

白馬《せっかくこっちで開発したゲネシスドライバーを搦め手で盗むなんてね……少し君を見くびっていたよ。駆紋戒斗君……》

カメレオンイマジンがいた保管場所にアーマードライダーデュークが光学迷彩を解いてがっかりした声で言う。

白馬《まっ、盗まれた物は仕方がない……向こうはこっちの性格を知っている点でも……私がドライバーの開発研究をすると確定して狙っていたようだし……》

白馬《でもこの借りは必ず返させるからね?バロン。》

公爵は男爵が今回する事に傍観する事に決めた……それは、近い内、自分達が大きい事をする為の準備期間でもあり、出来るだけこっちの被害は少ない方が良い………

白馬《信彦に匹敵する……隼人君……君なら私が開発したドライバーで人間を越える資格があるか……見極めさせて貰おう……》

不敵に笑うのは、前の世界で数多の人間の人生を翻弄させたマッド・サイエンティスト……

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弓場?「!?イマジンの気配だ。」

剣持「ジョン・レノンの?」

弓場?「否、そっちビートルズの方じゃないよ……」

 

U良太郎「魚達が餌に食い付き始めたね……行こう。後輩。」

「はい。先輩!?」

甲斐馬隼人は戦いの気配を感じていた……

迅「ちょっと待った~~」

そこで二人に声を掛けてストップを言うのは実力派エリートの迅。

迅は二人に何を話そうと言うのか……



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第31話神様。イモリとヤモリの違いって何すか?

暇が出来たらふと頭に浮かんだ【勇者帯島の冒険】でも書こうかな……


前回のあらすじ……ムキムキ二足歩行する亀(種類不明)と女子大学生に憑依した熊の怪人が相撲をとっているおかしな状況の合間にバナナが自分の願いを叶えるまで秒読みとなってナンパする亀の先輩と一緒に阻止しようと行動していたら実力派エリート(セクハラの常習犯)に話し掛けられると言う良く考えなくてもカオスな状況である……隼人は思った……あっ、俺は今日疲れてるんだ……帰って浅漬けかみかみしながら、中辛のレトルトカレーでも食べよう……あっ~~焼き芋が食べたい~~

迅「いや現実逃避しないでよ。大事な話だし、俺達や加門の奴についての話なんだ……」

U良太郎「貴方は確か迅さんだっけ?」

「正確には広報の人と顔が似ているけど女性に人気がまるで無い駄目な方の人……」

甲斐馬隼人は迅の自己紹介にならない自己紹介をする……

迅「こらっ、何滅茶苦茶気にして心に的確にグサッてくる事を知っているの!?」鋭い一言に自身の胸を抑える迅。

外岡、U良太郎(気にしているんだ……)

「女性の何処が好き?」

迅「騙されないぞ!?」

外岡、U良太郎(一体何があったんだ……)

ゴホンっと軽く咳払いして、真剣な感じの表情をする実力派エリート。

迅「俺は未来を予知出来る……」

「そっすか……行きましょう。良太郎パイセン。」

(知ってるよ。)さらっと流す隼人。

U良太郎「またね。実力派エリートさん。」

迅「いや本当だよ!?嘘じゃないよ!?」

「信じてる信じてる。へぇ~~凄いね~~」

迅「スッゲー人を信じてる顔じゃないよ!?」

「仮に未来を予知出来るなら、この後俺が言う言葉がわかる筈だ……」

迅「いや、未来予知は見るだけだから文字とかなら兎も角言葉なんてデストロン!!…………てっトランスフォーマーの?」

「先輩。話だけ聞いて上げやしょう。」

迅「いやっ、何でっ!?君に取ってデストロンって言葉に何の意味合いが!?」

外岡「迅さん。明日のこの人らに起きる出来事を説明すれば信じて貰えたんたじゃ……まぁ、いっか……」

 

迅「君達が妙な電車に乗っているのが見えてね。」

「銀河鉄道999ですよ……」隼人は間髪言わずに藤丸さんに教えて貰った作品の名前を言う。

迅「えっ、あの近未来感ある車両内999の!?もっとレトロな感じかと……じゃなくてさ……」

迅(信じられないんだが……彼らの姿が……4年前の大規模侵攻で今の服装で動き回る姿がある……)

そう。彼らは何故か4年前の過去の時間に存在しているのだ……それを未来予知のサイドエフェクトで見た迅はどうやって過去に行ったかは知らないが……過去の彼らの行動結果で未来が滅茶苦茶に変わってしまっている……

迅(秀二や米谷、弓場さんや太刀川さんに菊地原も柿崎や佐鳥といったボーダー隊員が入隊していないんだ……他には冬島さんや鼓隊員も……そして小南がボーダーを辞めている……)

表情を百面相になる程コロコロと未来予知で過去の歴史が変わる光景に真っ青に青ざめる実力派エリート。

自分が存在しない光景も見えるから本当に厄介極まっている。

「…………加門が未来からやって来た奴らを利用して自分の願いを叶えようとしているんだ。時の流れを滅茶苦茶される代わりにね。」

隼人は迅が言うべき事はある程度理解する……彼が自分達の前に姿を現すこと自体が危機的状況なのだから……

迅「ボーダーに…「今回はボーダーの案件じゃないよ。」」

迅はボーダーに報告した詳しい事を聞こうするがウラタロスは止める。

U良太郎「貴方は未来予知とやらで現在が滅茶苦茶に変わる光景が見えたんだね。」

迅「そうだ…………当たり前の今が、まるで最初から存在しないように……」

4年前の大規模侵攻で生きているボーダー隊員達が亡くなっている過去の光景が見えている迅は未来予知のサイドエフェクトを持っていても過去を移動する事は出来ない……だが予知の中で過去の三門市に今と全く変わっていない彼らの姿が見えたから、問題解決の鍵を握っているのは、彼らと確信して接触を図った。

U良太郎「……僕らはそれを止めに来た……僕らは敵じゃない。君達の味方だ……」

「加門の事……何か心辺りがあるなら教えてくれませんか?」隼人は外岡と迅に訪ねる。

迅はSUMOU大会を見ながら話始める。

迅「…………俺が最初に見た彼は、何時も"此処にはない力や強さに渇望していた"周りが驚き、評価して、憧れも畏怖も貰っても、周りの事何かどうでも良いと思っているそんな孤高の人間だった……それに誰にでも警戒心を解いていないのが孤高さを引き立てたのもあるかも……」

外岡「彼の両親は、4年前の大規模侵攻で亡くなっていて……でも近界民を憎んでいる訳でも、三門市を守る訳でもないって弓場隊長と話しているのを前に偶然聞きました。」

外岡も加門について知っている事を話す。

外岡「それでも加門隊長は弱い人間を嫌っていました……そして迅さんの言う通り力と強さを求めて弱さと折り合うつもりのない……妥協がない人間と弓場隊長は評価していました。」

「弱い人間……」

U良太郎「見た目に似合わず一途なんだね……力と強さに飽くなき恋する情熱家だ……」

人間とは、大なり小なり妥協する生き物だ……全知全能な人間や完璧な人間はいない。猿から進化した人類の歴史から集団行動や団体行動はある。それでも彼は孤高にも自らの目的の為ならボーダーすらトリガーすら利用する近界民達すら……【弱者が踏みにじらせない世界】と言う理想の世界を目指す為に……

 

「只の頑固な愚かな男だよ……きっと……俺達の計りに計ってくれて欲しくない……加門なりの本心ってのがあるんだよ……」

(生まれ変わっても妥協もせずに性根は変わらないのは、転生者らしさといえば転生者らしさなのかも知れないけど……)

戦いから離れて普通の幸せな人生すら掴む事すら出来たのだろう……でも彼はそうとせず、"この世界の弱い者が理不尽に踏みにじらせないように"立ち上がった。

駆紋戒斗の人間性は、平凡で幸せな自分の居場所を理不尽な力に奪われた過去の経験からだろう……そして多分似た経験をこの三門市でも経験したんだ……

迅「力を求める以外の生き方をしていない困った奴だな……」

「でも」

迅「?」

「加門のその本心の中にあるのは、自分の為じゃない……自分じゃない誰かの為に動いているも思う……俺はまだ彼について余り知らないけど……そう思うんだ……」

U良太郎「……後輩……だったら尚更止めに行こう。時の流れを無理やり変える事は、許されないから……」

「はい。先輩。」

 

迅「俺達に何か出来る事は?」

「全部終わったら加門と一緒に飯食べに言ってください。旨い所の中華とかがお薦めです。」

外岡「わかりました。」

隼人とU良太郎は、加門のいる所に目指し走る。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三門市の人が基本立ち入り禁止の警戒区域……

加門「……」

彼の目の前には無数のイマジン達が並んでいた。

レオイマジン「契約完了だ……」

加門にゲネシスドライバーを手渡そうとレオイマジンは近づくと一発の銃声と銃弾がレオイマジンの右手に直撃し、ゲネシスドライバーがレオイマジンの足元に落ちる。そして愉快な子供のような声が辺りに響き渡る。

??「バンバンバン♪」

紫の仮面ライダーが拳銃型のガジェットをガンスピンさせつつ喜びの声を上げる。

仮面ライダー電王ガンフォーム「大当たり~~!?」

そしてゲネシスドライバーに何処からか飛来したヤモリの尻尾の武器ヤモリムチが絡まりイマジン達の元から離れ行く。

ネオショッカーの幹部ゼネラルモンスターの変身態ヤモリジンの姿をしたモンスターがゲネシスドライバーをゲットする。

「スッゲー命中力。流石は銃が得意なリュウタロス……といけないいけない。」

スコーピオンイマジン「何者だ!?」

「お前達の仲間のヤモリイマジンだ!?」

人気のない高い建物の屋上から堂々と姿を見せるモンスター。

(これ一回言ってみたかったんだよな。)

ゲッコーイマジン「嘘つくな!?」

ニュートイマジン「お前自分の顔を鏡で見て見ろ!?」

イモリとヤモリの見分けが難しい二体のイマジンに心にも元ない事に言われる。

更に言うとモチーフの物語【井守の怪】のゲッコーイマジンはヤモリがモチーフなのだが、ニュートイマジンと同時並行に製作して作ってしまって名前を逆にして東映に送ったらしい。正確に言うとニュートはイモリ、ヤモリはゲッコーである……蛾と蝶の違い並みに解りにくい……【井守の怪】に出る井の 井守とは守宮……ヤモリを指す言葉の為、ニュートイマジンが出るのは、おかしい……

「黙っらしゃい!?ヤモリ爆弾!?」

ヤモリジンは頭部の触角を外して下にいる躊躇なくイマジン連中に向かって触角を投げる。警戒区域に爆発が起きる。

こうして戦いの火蓋は切られる!?

レオイマジン「己、ちょこざいな!?行くぞ者共!?」

イマジン達「「応~~~~」」

ヤモリジンは真上から爆撃を繰り返して

「何処からでもかかってらっしゃい~~♪貴様らごときがこのヤモリジンに勝てるとおもっているのか!?」

途中で楽しくなってきたのか触角のヤモリ爆弾を兎に角投下する。なんて野郎だ……まさにこいつはモンスター!!

仮面ライダー電王ガンフォーム「わぁーい!?」

周囲に爆炎が上がる中、悠々自適に的に向かって銃撃をする仮面ライダー電王ガンフォーム。

弓場(中身モモタロス)「俺達を忘れてるんじゃねぇ~~!?」

藤丸(中身キンタロス)「とっとと優勝して合流せなあかんな!?」

イマジンの気配を感じるも状況が状況のため忘れられる二人……そんな二人の元にあの男が接近する……どうなる三門市。どうなる時の流れ。どうなるSUMOU大会!?




次回デンライナーが漸く登場……


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第32話 神様。時を越えて燃えるハートに電車がGO!! モモタロス「メーテル~~!?」デネブ「鉄郎っ!?」

久しぶりです。今回の話は少し長いです。もっと短く上手い話が書けるようになりたいです。


やぁ皆、始めましての方は始めまして……久しぶりの方は久しぶり……皆の主人公の隼人だよ。さて今僕は……

「いやああああああああああああああーーーーっ!!?あひゃあああああああっーーーーー!!!!どひゃああああああああああああ~~!!?」

警戒区域に聞こえる絹を引き裂く叫び声、爆走する足音と無数の跳躍音。叫び声の正体はそう俺モンスターこと甲斐馬隼人の叫び声だ。そして攻撃しつつも必死に逃げる俺。

ヤモリジンな変身して高い所から空爆或いはヤモリ爆弾を使い爆撃をしていたのに……イマジンの持つ身体能力によって地形の有利差などとっくに無くなり撤退しつつ引き撃ちをしていた。

スコーピオンイマジン「待てこりゃっーーー!!イテコマシタル!!」

バットイマジン「さっきはよくもやってくれたな!!ごらっ!!何処の組だっ!?」

「きゃあああああああ~~~!?馬鹿~~!?やめてぇえええええ~~乱暴はやめて~!!俺は何処にでもいるサンフランシスコのダウンタウン出身の日系アメリカ人だ。そして地元のダウンタウンで日本人より日本が詳しくなったのが小さな自慢なんだ……」まるで何処かの脳ミソロイミュードのような言い方をしつつ。廃ビルの階段をアクション映画の要領で一階まで降りて下にいるイマジン軍団と駆紋戒斗と戦闘を開始するはめになる。

そしてゲネシスドライバーを手に入れる直前に奪い取られた戒斗は……普通に……モンスターを敵認定する。

加門「……」

目に見えて不機嫌100%の表情で戦極ドライバーをセットしてバナナの錠前ロックシードの錠を動かして鳴らす。

【バナナアームズ!!】

セットして変身ポーズの構えをして

加門「変身!?」

【ナイト・オブ・スピアー!!】

加門はアーマードライダーバロンに変身して槍型アーマードウェポンのバナスピアーを引き撃ちしながら全速力で走るヤモリジンに向けて叫ぶ。

バロン「何訳わからない事を言っている!!邪魔したら容赦しないといった筈だ!!」

バナスピアー片手にヤモリジンの前に現れて槍で凪ぎ払う。

「のひょううううう~~」

躊躇なく完全にキレた戒斗の容赦無い追撃がモンスターを襲う。次々と迫るイマジン達の攻撃を掻い潜り走るモンスター。

「あひゃああああああ~~酷いわ!?俺達。共通の目的の為に一緒に協力した仲じゃない。俺達のめくるめくる青春の日々を忘れたのかい!?戒斗っ!?」 涙をちょちょ切らせながら走るヤモリジン。途中でヨーロッパのユニコルンの怪人……ショッカーの石怪人ユニコルノスに変身して口から白い霧を吐く。

バロン「下がれ!?」

スコーピオンイマジン「ぐへっ、」

接近しようとするイマジン軍団の動きを止める為アーマードライダーバロンはイマジン軍団を無理やり遮蔽物に押し付けて白い霧を効果をみる。セメントやモルタルのように遮蔽物が白く硬化していく。

バロン(あの白い霧に触れた物は化石になるのか……)

バロン「何処にそんな過去があった!?馬の合わなさは勿論の事、どっかの小悪党みたくここぞと言う時に足を引っ張りやがって!?もう絶対に容赦しないぞ!?」

ユニコルノスは瞬間移動能力でバロンの真横に出現して

「そんな!?こんな下らなくも、割と深刻な事態で僕らは仲間割れをするなんて……酷いわぁ。あんまりよ!?訴えてやる!?」何処からか取り出した白い綺麗なシルクのハンカチをキーと噛みながらモンスターは答える。

バロン「キャラ崩壊もしているし滅茶苦茶だぞ!?」

裏拳を真横に現れたモンスターに叩き付けて接近戦闘をするモンスターは再びヤモリジンに姿を変えてバロンに応戦する。連続蹴りを放つもバナスピアーに防がれて逆に槍の絶え間ない連続攻撃を貰う始末だ。

「少しは……本当に……少しくらいは躊躇しろっ!?いや躊躇して下さい!?本当に優しくして!?俺毎日バイトしつつ転生者倒しつつ大学勉強しつつのノルマをしてあんまり過ぎるこの仕打ち!?」

(戒斗の奴!?いつの間に槍の特訓なんてしているんだよ。)

バロンのバナスピアーの素早く放たれた突きの一撃を貰い後ろの遮蔽物に叩きつけられて遮蔽物の壁ごと壊れ倒れ込むモンスター。

バロン「貴様には、色々と借りがあったな!?全てまとめて返してやる!?」槍を喉元に向けて色々の気持ちを込めた言葉を言うバロン。

現れる強敵に対して飽くなき強さを求めるバロンは、ヘルヘイムの森でインベス達を相手に己を鍛え上げ続けた……少しでも強敵達に追い付く為に……絶対なる力を求める為に

「………………会ったけ?俺が君に借りなんて……」

【バナナチャージ】

無言に必殺技を準備するバロン。

「待てヽ(♯`Д´)ノコリャーッ今必死にお前との借りを思い出しているのに必殺技アクションの準備するとか平成ライダーの草加雅人かよ……おりゃあ!?」

必殺技のスピアビクトリーをさせないようにヤモリムチを使い咄嗟にバロンのアームズウェポンのバナスピアーを奪い取る!?

バロン「誰だソイツは!?あっ俺の槍を返せ!?」

バロンはヤモリジンに迫り連続膝蹴りに連続ラッシュ攻撃をする。

「取り戻したら必殺技を放つのが確定している物を誰が返すか!?後草加雅人とはお前のある意味の先輩だよ!?ありょうううううう!!」

遠慮がまるでないバロンの猛攻に遂にバナスピアーを手放すモンスター。

バロン「覚悟しやがれ!?」

「……此処まで激しくブチキレた戒斗は多分鎧武でも誰も見た事ないんじゃないか……」

【バナナスカッシュ!!】

軽く現実逃避するもバロンは華麗に真正面から渾身の力を込めたバナスピアーを振り俺に向かって一気に突き刺す。咄嗟にドグマ怪人ライギョンに姿を変えてバナスピアーが躊躇なしに俺の腹を貫通して俺の身体はバナナのエネルギーの謎の爆発する。

「無念~~」

バロン「っ!?効いてないだと!?」

バナナスカッシュをまともに直撃して爆発したのに原形を留めたライギョンはその場で無様な仰向けに倒れる。

「馬鹿め!?ライギョンは…………コイツの能力自体は…………割と普通の人が火傷するレベルだよな。」

仰向け状態から冷静にこの怪人の能力を思い出す隼人。

 

ドグマ怪人ライギョン。多分マイナーを通り越して唯一無二の雷魚のモチーフの怪人。本編だと変身前の俳優さんアクションが凄過ぎて変身して弱体化した怪人である。見た目と能力が明らかに弱い……

「くらえ!?あっ、やめて口を閉じさせないで……攻撃させて……」弱々しく抵抗する。

バロン「何かする前に叩くのは、基本だろ!?特に貴様はな!?」

片膝でモンスターの腹を押しつけて身動きを封じながらバナスピアーで追い打ちをするバロン。

「仰る通り!?」

仰向けから能力を使用する前にバロンはライギョンの巨大な牙だらけの口を閉じされる。そしてその間に、他のイマジン達もこぞってこっちにくる。

 

「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい……」

仰向けの状態でバロンに押さえつけられたモンスターはピンチ。

「ヌルヌル~~」

だがそんな時だからこそ転生特典が光る。モンスターは自身の姿をジンドグマ怪人 シャボヌルンに姿を変えて、石鹸の怪人の石鹸の性質を利用してバロンの追い打ち攻撃を滑らせて、一旦距離を離す。

「ヌルヌル~」

泡だらけになるも、再びライギョンの姿に戻り……

「受けよ!?ライギョン火花電流!?」

怪人の巨大の口から火花の雨をバロンに向けて放つ。

バロン「そんな攻撃にやられてたまるか!?」

離された距離を詰めながらも勇敢に真正面から堂々とライギョンに接近してバナスピアーを振り上げてライギョンに何度も叩き付ける。その攻撃は全てライギョンの身体に直撃して身体に無数の火花が舞うもグっと耐えてから

「真剣白刃取り!!」

すかさず脳天を狙った一撃をモンスターは、両手を使って白刃取りをして、バナスピアーの勢いを止める。

バロン「何!?」

「ふ。いつまでも俺を甘く見るなよ!?こちとら師匠の剣の鍛練と言う実戦形式のしごきに耐えて防御力をちゃく!?」

バナスピアーを両手で受け止めているモンスターの顔に向かって躊躇なしのバロンの怒涛の右ストレートと左アッパーが抉り込むように連続に炸裂してモンスターはダウンする。

バロン「槍だけが俺の全てではない……」

するとライギョンの腹が突然不自然に大きく膨らみ始めて……

「成る程……確かに、此方は少しお前を甘く見過ぎていたようだ……だが俺はどうかな?」

バロン「!?」

ライギョン腹を内側から突き破り出現した体液にまみれた右腕の鉤爪が両腕で防御するより速くバロンの胸に直撃してその予想よりずっとある破壊力にバロンは勢い良く吹き飛ばされる。

 

吹き飛ばされたバロンは警戒区域の廃ビルの壁に突っ込み、壁を壊して瓦礫に飲まれて倒れ込む。その間雷魚の体内に住み着いた寄生虫ジストマをモチーフの怪人がライギョンの身体を抜け殻のようにその姿を露にする。

「このギョストマが相手だ。アーマードライダーバロン。さぁ第2ラウンドといこう。」

雷魚の体内から現れた別のモンスターの姿に倒れ込んだバロンは起き上がる。

バロン「何だ?その姿……ミミズ?」

瓦礫をはね除けて何とか起き上がるセメントまみれのバロン。

「寄生虫ジストマ。雷魚の体内にいる寄生虫をモチーフにした怪人だ。行くぞ。バロン」

ギョストマはライギョンにはない高く跳躍して左手でバロンの顔を掴み廃ビルの壁に叩き付ける。

その破壊力でバロンの後ろの壁は粉々に砕かれて右の鍵爪でバロンに怒涛の連続攻撃を叩き込むモンスター。

「肉眼で見えない寄生虫に殴られるのはどんな気分かなバナナよ。」

バロン「図に乗るな!?サナダムシがっ!?」

負けじとバロンも両手でバナスピアーを持ち回転させて暴れ乱れる竜巻の如く連続攻撃をする。ギョストマは左手でライギョンの脱け殻を掴み次々と連続して迫るバナスピアーの突きの一撃をライギョンの脱け殻を盾の代わりにして槍の勢いを止める。

バロン「!?」

バロン(さっきに比べて動きその物が素早くなっている!?)

バロンは直ぐに刺さったライギョンの脱け殻から槍を抜き素早く風を払うが如くバナスピアーを振るうも、其れよりも早くギョストマは動き中国拳法のような構えをして中国拳法でバロンの全身を無数の拳の雨が襲い掛かる

 

拳法攻撃を幾つもくらいながらバロンも殴り掛かるが、ギョストマは既にバナナアームズのバロンの戦いを見切って攻撃は全て防がれる。

「貴様の戦い方はこのギョストマが見切っている……無駄な足掻きだぞ。……後サナダムシじゃなくてジストマ……アッタ!」

(う~む~。出来ればマンゴーアームズまで出させたかったが、背に腹は変えられない。)

迫るバロンの右ストレートを簡単に往なしてバロンの横腹に重い横蹴りを叩き込むモンスター。

予定より速くギョストマになる必要があったのは、それだけ駆紋戒斗の戦闘センスが高いと言う意味で…割と切羽詰まっているのは、両方である。

コブライマジン「俺らがいるのを忘れるな!?」

ワスプイマジン「俺達の邪魔をするな!?」

「俺達の邪魔を邪魔させてもらいます!!」

バロンの追撃をインターセプトさせる刺突剣の一撃とコブライマジンの稲妻状の剣の一撃を、モンスターは素早く回避して、ワスプイマジンとコブライマジンを見詰める。ワスプイマジンは直ぐに額から針状の弾を発射してモンスター距離を離して不平不満を口にする

「またコブラかよ!?そしてやはり多人数戦闘は面倒くさい。」

コブライマジンはその隙に接近して応戦するモンスター

自分の首筋を狙った斬撃を一歩下がって回避してからギョストマは右腕の鉤爪でコブライマジンの稲妻状の剣を受け止めて左拳で殴り掛かるも、コブラはその拳を掴み動きを止めて、すかさずワスプイマジンが刺突剣による連続攻撃をモンスターに浴びせる。

「ぐおおおおおお!!」

その身に火花を散らすも必死に耐えて二人のイマジンに向かってモンスターはギョストマのもう1つの能力を使う。

「ギョストマ幻魔光線!!」

両目から赤い怪光線を放射して二人のイマジンを操ろうとするが、

電王ガンフォーム「バンバン!?」

「あべしっ!?」

何と仲間である仮面ライダー電王のフレンドリーファイアに巻き込まれる。

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その頃、SUMOU大会では……観客として松田名作達は試合を見ていた。対戦カードは仁礼と北添の二人だ。

ムスビ「よし。ボーダーの弓場さんが勝ったぞ。」

名作「僕ら全然勝てなかったね。」

スウィーツ「ボーダーのオペレーターが強過ぎるんだよ。何あの怪光線。」腕を組み初戦の敗退を思い出すスウィーツ。

ノキオ「攻撃手の人達も全然参加してなかったし……」

ボルト「ノキオは参加すらしてないまんねん。」

ノキオ「いやだって、オレはロボだぜ。ロボがSUMOU大会参加したら、勝負にならないだろ。」

名作「冷や汗凄い。」

帯島閣下《おっと、仁礼選手。背中から光の翼を生やして残像すら残さない高速四股をして翻弄しております!!)

ボルト「知っているかい。キャベツにはキャベツ一つ分の栄養素があるまんねん。」

名作「いや突然何!?」

ノキオ「ならコレ知っているかい。名作は家では兄だが三門市じゃ"姉"なんだ……」

スウィーツ「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」

ムスビ「本当なんですか!?」

名作「その前にボクは男だよ!?何だよ!?家では兄で三門市で姉って……」

カネ太郎「何で勝負する前に負けたんやー!?」

ドアップになる今回の主催者……カネ太郎。

ムスビ「ボーダーの人達が僕らより強かった話ですよ。」正論を口にするおにぎり。

ノキオ「見たか!?これが俺達の絆の強さだ!?」

さも自分達の手柄みたいな感じに言うノキオ。

名作「ノキオは試合すらしていないだろ。」

スウィーツ「見たか!?竜宮小で成績が偏り過ぎた5人の学力を!?」

名作「うん。褒めてないね。」

ボルト「見たまんねん!?昨日の朝ごはんはカブトムシ!!」

名作「何の話だよ!?ってか昨日虫食ったの!?亀は雑食でも流石にそれはないだろ!?」

目をぎょっとさせたりジト目になったり忙しくツッコミをする名作。

帯島閣下《おっと!?北添選手。クリボー、ルイーズ、ガイアを生け贄に混沌の戦士を召喚してカオスフィールドを展開。仁礼選手の高速四股移動を封じています。》

「「「「「……て言うか。試合をしろ!?」」」」」

激しく無数のKIのビームが飛び交う試合の様子を見て一同ツッコミを入れる。

 

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電王ガンフォーム「楽しい楽しい射的大会だ~~♪バキュン!」

紫の竜をイメージしたイマジンリュウタロスが憑依した良太郎が変身する仮面ライダー電王 ガンフォームは基本4フォームの中でもスペックは総合的に高く銃撃戦闘を得意とするフォームだ。しかし憑依しているリュウタロスは基本自由奔放の子供みたいな性格の為に、普通の狙った攻撃よりも命中率がまるでない乱射を基本とした攻撃をする為、連携に向いていない……

電王ガンフォーム「バン!?バンバン!!バンババン!!」

楽しくステップを踏み踊るように自由に攻撃するガンフォーム。

自分に接近するイマジン軍団を相手にも自分のペースは一切崩さない。

スパイダーイマジン「糞が!?」

ニュートイマジン「ぐへっ!?」

二人のイマジンはデンガッシャー ガンモードの乱射銃撃の前で接近出来ずに撃たれ続ける。

電王ガンフォーム「おっと!?」

正面の二人のイマジンを集中攻撃していた電王は突然その場から全く関係ない方向に向かってクルクルと身体を回転させて発砲する。

カメレオンイマジン「ぐおおお!!」

死角から奇襲をしようと透明で接近していたら空中から跳躍している途中で攻撃されて空中から落下する。

電王ガンフォーム「あはははは……楽しい~~!?」

倒れているカメレオンイマジンに向かって子供のように笑いながら撃ちまくる。

リズム感覚で敵との距離を詰めて、相手の足を引っ掛けて倒れた背中に向かって至近距離から連続撃ちをする。

レオイマジン「お遊びは此処までだ!?ふん!」

電王ガンフォーム「ホラホラ。こっちこっち。」

空中から奇襲を仕掛けるレオイマジンの一撃を避けつつ相手に一歩も引かないで応戦する辺り自由奔放である。

ライギョンのお腹を突き破り姿見せる体液まみれのギョストマを事モンスターを見て……

電王ガンフォーム「気持ち悪っ!?バンバンバン。」

神様(同感じゃな。夢に出てきそうじゃ。【エイリアン】の親戚かのう。)

今回ばかりは転生させた神様もそう思う……

「アダっ!?ちょっと待て!?こんな外見だけど俺は一応仲間なんだよ!?あだっ!?」

ワスプイマジンとコブライマジン達相手に何とか奮戦するモンスター相手に容赦ない銃弾が放たれる。

電王ガンフォーム「嘘だ~~」

「嫌マジで、あだっ!!いて!」

モンスターは敵に囲まれてタコ殴りにされる。背中から仲間である筈の電王から撃たれるしもう本当に散々だよ。チキショー!

バロン「くっ、そいつは俺の獲物だ!?」

「獲物じゃねぇ!!」

(だがこの数の多さに多種の能力に分けられた敵との戦闘は結構しんどい……かくなる上は……あのロイミュードになるしかない!!)なるのを禁止した怪人の姿を連想しながら声高らかに叫ぶ!?

「良太郎パイセン!!」

電王ガンフォーム「どうした!どうした!」

「俺は今からある怪物になります!!その時、俺の能力をコントロール不可能……制御不能になったら、遠慮せずにフルチャージを使った必殺技『ワイルドショット』を使って無理やりでも止めて下さい。」

電王ガンフォーム「良くわかんない!?」

間髪入れずにリュウタロスの返事が返ってくる。

「答えは聞いてない!!とにかく滅茶苦茶俺が熱くなったら倒してくれ!?」

電王ガンフォーム「それならオッケー!」

レオイマジンのトゲ付き鉄球ロッドを避けながらサムズアップで答える電王。

バロン「尚をするか知らないが、させるか!!」

イマジン軍団の猛攻をギョストマは掻い潜り空中に跳び広い場所に着地する。

バロン「モンスタァーーー!!?」

「……!?」

電王とモンスターの会話を聞いたバロンは勢い良くアスファルトを砕き跳躍してモンスターの至近距離に着地と同時に視線と視線をぶつけ合い両者無言で己の得物を構え相対する。

ギョストマの右腕の鋭い鉤爪がバロンのバナスピアーが同時に放たれて同時に激突し火花が飛び散り両者の顔と仮面に火花が照らされ、気合いの込めた武器と右腕を高速に振るう。両者……アーマードライダー斬月と仮面ライダースカルとの戦いで何とか撃退は出来たが、自分達の力の無さに……だからこそ、両者手段は違うも強くなる為に己を鍛え上げた。直ぐには強くなる事はなくても、簡単にはやられないように……ギョストマは素早く腕を振るい風を斬る鋭い鉤爪がバロンの喉元に迫るが、バロンは左腕で火花と共に受け流して、バナスピアーで刺突の連続攻撃を放つ。モンスターはその全ての連続攻撃を鉤爪で弾き、凪ぎ払うように蹴りをバロンの腹に打ち込み追撃の左肘を打ち放つ。

バロン「甘い!?」

モンスターの蹴りは直撃するも追撃の肘の一撃は空いた手で受け止めてカウンターに接近して頭突きをモンスターに叩きつけて、バロンは相手との距離を離して一気に勝負を付ける。

【マンゴーアームズ!ファイト・オブ・ハンマー!】

仮面ライダーバロンはマンゴーアームズにロックシードを変えてギョストマに向かって重量級メイス マンゴーパニッシャーを持ち一気に接近、

「来い!?」

バロンはモンスターの脳天目掛けてメイスを叩き付けようと振り上げて落とす。

重く鈍い音が警戒区域に広まる中で、イマジン達は突然殴り飛ばされて周囲の建物の壁や乗り手のいない車に激突する。

バロン「!!」

マンゴーパニッシャーを赤い筋肉の筋のような片腕に受け止められる。

「この姿で真っ向勝負なんて始めてだ……前に転生者の奴に使った時はワンサイドゲームで虐めているかと感じる程つまらなかったからな……」

先ほどの寄生虫とは違う姿……赤い異形のハートを象る怪物がバロンの目の前に姿を表す。

「戒斗。遠慮なく貸し借り無しにしようぜ!?」

身に纏う雰囲気が一瞬で変わりバロンの胴に重い拳の一撃を叩き付けて一気に空中に高く吹き飛ばす。

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バロン「!!」

抉り込む破壊力の拳をまともに食らっても前回と違い気絶しなかったのは人知れずヘルヘイムの森でインベス達を相手に防御や受け身の特訓をしていたおかげで吹き飛ばされるも、途中で踏ん張り耐える。モンスターに向き合う。

バロン(カブトムシの時もさっきの寄生虫もそうだが……コイツの転生特典が厄介過ぎる。)

状況に応じてロックシードを変えるアーマードライダーと同じでも既存の生物ではない外見になる為、能力がわからない。しかも既存生物がモチーフでもその生物がない武装等も持っている為に全メイントリガーとオプショントリガーを使えるのと同じような物だ。

「……ハートロイミュード。」

バロン「?」

突然相手は何かの名前らしい物を呟き……

「この怪物のモチーフ元は心臓……そしてエンジンだ。」

バロン「自分から手の内をさらけ出すのは、感心しないな。ナメているのか?」

成る程……奴の赤い姿を胸の中央に確かに金属製の心臓のような物がある。

「そうじゃない……今の戒斗の手持ちのロックシードでは倒せないって言う話だ。」

バロン「面白い!」

バロン(奴はあの姿を使いこなせてはいない。瞬間火力に特化している可能性は高いな……逆に言えば継戦能力が弱点……)

一気にモンスターは飛び掛かりバロンに向かってストレートパンチをお見舞いする。直撃前に横転して回避するも、道路がそのストレートパンチの余波で削られてしまう。粉々に砕けたアスファルトの破片がイマジン軍団とバロンに降り注ぐ。

「この姿になったら優しく手加減は出来ないぜ!?うおおおおおおおお!!デェェェェェッゥゥゥトオオオオォォォヒィィィィトオオオオォォォ!!!?」

高らかに咆哮を上げて白い高温の蒸気がまんべんなく異形のハートの怪物から噴出した状態で猪突猛進にイマジン軍団に突っ込む、

ハートの怪物は片腕を振っただけで、イマジン軍団が3階より高く吹き飛ばされる。

バロン「!?」

咄嗟に踏ん張りの態勢をして後からきた衝撃波に耐えるバロン達。

バロン「ライオン!?手を貸せ!?」

「っ!」

一気に踏み込みバロンの真正面に現れるモンスターの顔に躊躇なく渾身の力を込めたマンゴーパニッシャーを叩き付ける。レオイマジンのトゲ付き鉄球ロッドもモンスターに直撃するも、モンスターは笑みを浮かべ。すかさず左右の腕でさっきのお返しとばかりバロンとレオイマジン芯を捉えて簡単に殴り飛ばす。

バロン(意識がっ!?…………フザケルな!!)

バロン「うおおおおおおおお!!」

【マンゴーチャージ】

余りの威力に意識が一瞬飛ぶも、脅威の精神力で耐えてマンゴーパニッシャーを持ちモンスターの金属製の心臓目掛けて叩き込むも、それより早くモンスターに左拳に腹部殴り飛ばされて衝撃が背中を通り過ぎ更に右拳のアッパーカットで、空中に火花と共に打ち上げられる。

ニュートイマジン「この野郎!?」

「!!」

斬りかかるイモリのニュートイマジンに対してハートロイミュードは頭を掴み簡単に持ち上げて、武器のようにイマジンを振り回す。

ニュートイマジンは頭が万力に掴まれ身体を必死にバタバタさせるもハートロイミュードは離さない。

次々と迫るイマジン軍団をニュートイマジンを武器として凪ぎ払い振り回す。イマジンの三半規管が人間と同じかどうかは知らないがすっかりグロッキーな状態になり、仕上げに両足を地面に付けて溜めて空中高く飛び上がり地面に向かって叩き付ける。

ニュートイマジン「あべこべっ!?」

叩き付けられた衝撃と威力にアスファルトは砕けてニュートイマジンは断末魔の叫びと共に爆発する。

「次は誰から殺されたい。お前か?それとも貴様か?」

赤いハートの怪物はイマジン軍団を見て内燃機関の能力を限界以上に解放する……自分でも制御不可能の『デッドゾーン』形態である。

かつてこの能力を使って転生者を倒した時、止めてくれる人間がいなかった為、ボーダーが出動する騒ぎになったが、今回は前回とは違う。

【フルチャージ!フルチャージ!フルチャージ!】

(あれ?何か何時もよりチャージしてない?)

冷や汗は蒸気と共に消える中で後ろを振り返ると

電王ガンフォーム「ドカーン!」

愉快な一言と共に放たれた電撃ビームがハートロイミュードに直撃して衝撃と共に爆発!!

その爆発音と爆発の衝撃波で気絶していたバロンは目を覚ます。

バロン「っ!?気絶していたのか!?」

窮地のデッドゾーンを切り抜けたモンスターはハートロイミュードの姿で

「ありがと~~」

何故かホエールイマジンのような間延び声でモンスターは電王にお礼の言葉を言う。

その時線路が突然ハートロイミュード事、モンスターの前に

【テレレレ~テレレレ~ン♪】

弓場(モモタロス)「見つけたぞ!?イマジンどもが!?」

藤丸(キンタロス)「良太郎~~助けに来たぞ~~」

「あっ見たことあ!!?」

モンスターは時の列車デンライナーの車輪に全力で轢かれてるのだ。

 

バロン「あっ、」

ふと視線を向けると足元に乱戦でモンスターが落としたゲネシスドライバーを見つけて拾う戒斗。

レオイマジン「契約完了だ。」

レオイマジンはそう言いバロンの「現在のその人間像を作った最も強い時間」にタイムスリップする。

バットイマジン「俺達も向かうぞ!?」

イマジン軍団もそれぞれの契約者がいる所に向かう為に散らばる

電王ガンフォーム「あっ、しまった!?」

弓場(モモタロス)「俺達も追いかけるぞ!?」

藤丸(キンタロス)「何か途中で轢いた気がするんやけど……」藤丸はデンライナーの車輪の下を覗き見る。

その時、何処からともなく現れた無数の植物の蔓が電王とデンライナーの身動きを封じる。

アイビーイマジン「残念だが、此処がお前達の終点だ!?」

藤丸(キンタロス)「おい。しゃれにならないぞ。」

簀巻きにされて転がる藤丸。

弓場(モモタロス)「チキショー!おいっ!?リュウタ!?何とかしろ!?」

身動きを完全に封じられて簀巻き状態の弓場タロスは叫ぶ。

電王ガンフォーム「動けないよ~~」

だが電王も身動きを封じ込められて動けそうにない。

弓場(モモタロス)「コラっ!!この蔓ほどきやがれ!?」

バロン「ぐっ、俺とした事が……」

余りに一瞬の出来事で対応し切れなかったバロンは、ゲネシスドライバーを無事に手に入れてしまった……

藤丸(キンタロス)「うん?ちょっと身体貸してくれさかい。」

唯一縛られずにいたアーマードライダーバロンに向かってキンタロスは光の玉に姿を変えて移動する。

弓場(モモタロス)「あっ、狡いぞクマ!?」

モモタロスも弓場から出て来てバロンに憑依する。

藤丸「う~ん?あっ、此処は何処だ!?大会はどうなった!?(・A・)えっ?」

自分の意識を回復させた藤丸は簀巻きで地面に転がる状態で電車の下にいる甲斐馬隼人と目と目が合い……

藤丸、甲斐馬「「何してるんだ?こんな所で……」」

何処からともなく電車の音が聞こえて

藤丸、甲斐馬「「??」」

二人は視線を向けると、緑色の水牛の顔がついた列車が空間を開き線路と共にデンライナーの隣に……藤丸が転がっている位置に線路が敷かれて音を立てて接近する

藤丸「ぎゃああああああああ~~!!」

身の危険が物理的に感じて転がる藤丸の目前に迫る列車が停まる為に咄嗟に隼人が簀巻き藤丸を引っ張り抱き寄せる。

「生きてる?死んでる?」

茫然としている藤丸の頬っぺたを軽く叩いて質問する隼人。

叩かれて正気を取り戻して目を見開き涙を流して叫ぶ。

藤丸「生きてるよ!?怖い事言うなよ!?何だ!?FF8のグシャラボラスか!?それとも999か!?」

デネブ「鉄郎っ~~」

「あっ、何か何処かで聞いた事ある声が……」

モモタロス「メーテル~~!!」

藤丸「おい。本当にどういう状況だ!?」

 

一方アーマードライダーバロンに憑依したイマジン二人はアイビーイマジンと戦っていた。

バロン(キンタロス)「おっ、コレ結構使い安いわ!?ふん!せい!」

マンゴーパニッシャーを持ったマンゴーアームズを使いこなすキンタロス。

アイビーイマジン「ぐへっ!オノレ!?」

力任せに重量級メイスを振り回しアイビーイマジンを叩きのめし。一撃一撃が重い腕力が込められた張り手がアイビーイマジンを襲う。

豪快に相手に猛攻を加えるバロン(キンタロス)に向かってアイビーイマジンは柄の両端に刃がついた鎌で果敢にも斬りかかる。

バロン(キンタロス)「泣けるでぇ。」

回避はせず真っ向から攻撃を左腕で受け止めてマンゴーパニッシャーで反撃する様子を見る電王は遊べなくてふてくされる。

電王(リュウタロス)「つまらない!つまらない!ボクも混ぜてよ!?」

電王(ウラタロス)「残念だけど、リュウタ。交代だ。」

全身縛られた状態でデンオウベルトの左側の四色のカラフルなボタンの内にある青いボタンのポチっと押して……

電王(ウラタロス)「ちょっと誰か?僕ら持っているパスでセタッチ(セット&タッチ)してくれない!?」

激しい打撃

バロン(キンタロス)「うん?何やこの小さいバナナ。食べれへんのか?」

【ガゴン。】

マスクごしにバナナロックシードを齧ろうとする。その拍子に錠前がスライドして音が鳴る。

【バナナアームズ!!】

バロン(キンタロス)「うわっ!?何か鳴りだした。どうなっているんや!?」

バロン(モモタロス)「おい。クマ交代しろ!?」

バロン(キンタロス)「ZZzzZzz……」

立ったまま冬眠するキンタロス。

バロン(モモタロス)「おい。嘘だろ!?誰か!?助けて~~」

アイビーイマジン「もうお前は用済みだ!?死ねぇええええええ!!」

突然立ったまま動かなくなったバロンに向かってアイビーイマジンは飛び掛かる。

デネブ「待ってろ~~今行くぞ!?」

だが武蔵坊弁慶と烏天狗を混ぜた格好をしたイマジンがアイビーイマジンを背中から動きを封じる。

アイビーイマジン「己!?邪魔をするな!?」

デネブ「侑斗~~」

烏天狗のイマジンが誰かの名前を呼ぶ。

??「たく。見てられないな。」

茶髪の同じくらいの年齢の青年が電王の近くまで走りライダーパスをデンオウベルトにセタッチする。

【ロッドフォーム】

電王(ウラタロス)「助かったよ。」

??「ととっとやっつけて来い。」

電王ガンフォームにデンレールに電仮面とアーマーケロンが通り装着してロッドフォームに変身すると全身を拘束する植物の蔓が引きちぎれる。

電王ロッドフォーム「さて……反撃といこう。」

デンガッシャーをガンモードからロッドモードに切り替える。

??「これでよし。おい。あんた大丈夫か?」

弓場「うん。あぁ…」

青年は身動きが取れず倒れた弓場を助け上げて……

??「ここは危ないから安全な場所に移動しろ。」

弓場「待て。俺の知り合いがまだ。」

青年はデンライナーの下にいる隼人と藤丸に近づき

「もしかして……いやもしかしなくても……桜井侑斗さん?」

桜井「?俺君にどっかで会ったか?」

間近に桜井侑斗と遭遇する隼人は普通に驚きの声を上げる。

桜井「とにかく、そこは危ない……こっちに出ろ。」

動けない藤丸さんを二人で引っ張り出して、拘束を取る

 

「あっ、モモタロス。そのバナナの錠前を腰のベルト中央に……装填……とにかくセットしてくれ。」

バロン(モモタロス)「いや。動けねぇんだよ!?」

桜井「たく。世話の掛かる奴らだよ。」

桜井は二人から離れてバナナの錠前をバロンの戦極ドライバーにセットする。

バロン(モモタロス)「…………何も起こらないぞ!?」

桜井「どうするんだ!?」

「ベルトの右側の小さな黄色い刀みたいな奴でバナナの錠前に押し下げて!!」

桜井「これか!?」

カッティングブレードをバナナロックシードに押し下げるとマンゴーの鎧が消えて頭上からクラックが開き金属のバナナが出現する。

バロン(モモタロス)「おい頭の上から何か降ってきた!?おいどうするんだよ!?どうすりゃあいいんだよ!?」

突然の連続にたじろぐバロン(モモタロス)。

頭上にすっぽりと入り……

バナナアームズは変形して重装甲の鎧となり装着される。

【ナイト・オブ・スピアー!!】

何処かラッパによるファンファーレが聞こえて来て。

バロン(モモタロス)「うるせい音楽だな……あっ、身体が自由に動けるぜぇ!?」

バロン(モモタロス)は憑依している身体を軽くほぐして

バロン(モモタロス)「俺っ参上!!」

ノリノリに何時も電王のポーズをバロンの状態で決めて……バナスピアーを持ちヤクザのようにアイビーイマジンに向かって走る。

電王ロッドフォーム「先輩。登場が遅いんですよ!?」

バロン(モモタロス)「ウォーミングアップに丁度良いぜ!?せいやっ!?」

バロンバナナアームズは電王ロッドフォームの隣に並んで同時にそれぞれが持つ槍型の武器を左右半時計回りに凪ぎ払い伏兵の二体のイマジンを火花と共に吹き飛ばす。

スパイダーイマジン「うぎゃあ!?」

カメレオンイマジン「ちっ!?どうして位置がバレた!?」

バロン(モモタロス)「俺達はイマジンの気配って奴には敏感なんだよ。」

電王ロッドフォーム「お前達……僕らに釣られて見る?」

バロン(モモタロス)「行くぜ行くぜ!?」

バロンはヤクザ蹴りを叩き付けカメレオンイマジンに追撃の喧嘩戦法でバナスピアーを叩きつける。

カメレオンイマジン「!?」

姿を透明化させて得意の鞭を振るうカメレオンイマジン。しかし臨機応変に鞭を振るうもバロンのバナナアームズの鎧で威力を殺されてしまうしモモタロスも相手のヒット&ウェイの戦法にイライラを募らせる。

バロン(モモタロス)「コラっ!?消えるな!?ってこの鎧重いが頑丈じゃねえか!?アイタっ!?尻を叩くな!?」

周囲を見回りながら相手の位置を探るモモタロス。

 

一方電王ロッドフォームは長物の棍を利用してアイビーイマジンとスパイダーイマジンを同時攻撃を防ぎカウンターの凪ぎ払いからそれぞれに鋭い突きの一撃を決める。迫るアイビーイマジンを蹴りの一撃で横倒しして次

に来るスパイダーイマジンの波状の剣の一撃を弾き冷静に二体の動きを観察する電王ロッドフォーム。

桜井「加勢しようか?」

電王「心配しなくてもそこで寛いでくれ。もう終わる。」

華麗な槍さばきでアイビーイマジンとスパイダーイマジンを翻弄して弱らせる。

 

バロン(モモタロス)「オラオラオラ。」

透明化するカメレオンイマジンを逃がさず膝蹴りに肘打ちにバナスピアーの猛攻を叩き付けるバロンに憑依しているモモタロス。

バロン(モモタロス)「おっしゃっ!?捕まえたぞ!?もう何度も尻を叩かせないぞコラっ!?」

相手の鞭を掴み位置特定するバロン。

カメレオンイマジン「これでもくらいやがれ!!」

イマジンは口から火炎吐き出すも、その炎をもろともせずに突っ走りバナスピアーで唐竹割りを決めるモモタロス。更に追撃の斬り上げてカメレオンイマジンを切り上げる。

カメレオンイマジン「ぐぎゃぁあああああ!!」

火花と共にそれぞれ吹き飛ばされる敵イマジン達

電王ロッドフォーム「そろそろ決めますよ。先輩。」

バロン(モモタロス)「おう!ってコレどうやって俺様の技を出すんだ!?」

【フルチャージ。】

電王ロッドフォームはライダーパスをセタッチして、デンガッシャーロッドモードを投擲してアイビーイマジンに突き刺して拘束する【ソリッドアタック】から一気にその拘束状態の相手に向かって跳躍して空中前回転と共に破壊力20㌧の飛び蹴りを叩き込む【デンライダーキック】を決める電王ロッドフォーム。華麗に着地する電王の後ろに

アイビーイマジン「!?」

アイビーイマジンが仰向けに倒れると同時に爆発する。

バロン(モモタロス)「そうだっ!?さっきの黄色い刀を押し下げて!?」

【バナナチャージ】

バロン(モモタロス)「うおぅ!?良い感じだ!?」

【……………………………………】

バロン(モモタロス)「だから何で何も起こらねぇんだよ!!?あぁ……もう!?俺の必殺技パート出張版!!」流石に使え慣れてない装備の使い方で勝手にキレたモモタロスは持っているバナスピアーで、スパイダーイマジンとカメレオンイマジンを重ねて突き刺す。

だが偶然なのかスピアビクトリーの条件を満たしており、黄色いバナナのオーラが二体のイマジンを包んでバナナの香りと共に無数のオーラバナナのミサイルが発射して攻撃する。ミサイルがイマジンに直撃すると同時に爆発して

バロン(モモタロス)「何か出たぁ~~~!!」

叫び声を上げつつも、何か決まった感じのポーズを電王の隣で決めるバロン。

 

バロン(モモタロス)「おっしゃっ!?お前らととっと残りの連中を追い掛けるぞ。」

電王(良太郎)「その前にモモタロス。その人から出て来たら?」

バロン(モモタロス)「あっ、忘れてたぜ。おいクマ。こいや!?」

モモタロスはキンタロスを連れてバロンから出て行く。

バロン「!?」

再び正気に戻ったバロン。ふと視線を隼人の方に向けると

「ニヤリ……」

バロンに向けて暖かい目で見守る隼人の姿があった。

バロン「!?……」

バロンは複雑な心境で両の拳を握り締める。

桜井「此処に来る前に奴が集まる時間がわかった俺達は先にそこに向かう。」

電王とバロンは無言で変身解除して良太郎は落ちていたゲネシスドライバーを加門に手渡す。

野上「これ……」

加門「……」

無言でゲネシスドライバーを受け取る加門。そして野上は彼に向けて1枚のカードを向ける。カードにはレオイマジンのイラストと……"ある年号と日時"が浮かび上がる。

野上「……" "年の" "月" "日に何か心当たりはありませんか?」

弓場、藤丸、加門、隼人「!!?」

野上の口から出た年号と日時に隼人を含めた四人は顔色を変える。

(戒斗……お前はやっぱり……心の奥底に何よりも求めていたのは……)

俺自身……正直に言うと転生者は自分を含めて好きになれない……この世界で本来存在しないし、後出しじゃんけんよろしく。ロクな考えを持った人間に合わない人ばかり、ワールドトリガーの登場人物を自分の私利私欲目的で狙う奴らを倒しまくっている自分が言うのだから相当だ……でも、目の前の人間の人となりは全部はわからないけど少しくらいは分かる……色々と言われているし彼も余りフレンドリーじゃないけど……心の奥底にある本心は偽れない……ブレのなさは最早愛嬌だ。だから…だから……信じられる。

「加門……少しでも良いから……腹を割って話そう……」

俺も色眼鏡を掛けずに向き合おう……目の前に今を生きる人間を……駆紋戒斗を……

 



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