原神 トワリン撃破トロフィーRTA (ハナホジン)
しおりを挟む

Part1 騎士団に入るまで

処女作がRTAなのか…(驚愕)





はい、よーいスタート 「イケメン美女しか生まれない原神世界RTA」はーじまーるよー。

 

まず、始める前にこのゲームの説明と目標を。

 

このゲームは「原神 〜あなただけの星座を〜」というゲームで、まあ簡単に言うと原神世界で自由にやってみよう~といったゲームです。まあ自由というのがあるとおり、めっちゃルートが多いんですよ。例えば、新しく神を作って八神となり世界に降臨するとか、天理の味方となったりとか、推しと結婚とか(こ↑こ↓が大事)、色々できるんですよね。まあそんなゲームで今回目指すのは「トワリンぶっ殺トロフィー」取得RTAです。その名のとおり、トワリンの撃破までの時間を測ります。ここでポイント、このゲーム主人公を旅人かオリキャラを選択することができますが、今回の走りはオリキャラの方で行きます。実はこのトロフィー、旅人が撃破したとしてももらえないんすよ(は?)、時間もかかるし、手間もあるから面倒くさい、だから走者が少ないんだよ(半ギレ)。

 

まあ他にも説明があるけど走りながらします。(なげやり)

 

それじゃ、タイマースタート。イクゾー、デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ

 

まず、キャラクリはランダムです、ランダムでもイケメンに生まれるでしょ(鼻ホジ)。そして、生まれる場所はもちろんモンド、(当たり前だよなぁ)。そして、時代ですがディルックやジンと同じぐらいのところに生まれます。モンド建国時代やヴァネッサ時代にも生まれることができますが、難易度がバカみたいに高いのでやりません(チキンプレイヤー)。ちなみに運がよかったら、主要人物と兄弟や親戚になれたりします、バーバラチャン。あとこのゲームパワプロみたいに攻撃力、スピード、スタミナ、技術、頭脳、元素力、メンタル、防御力のステータスがあります。パワプロが攻撃力なんてもんが出たら世紀末なみやで。んなことは置いておいて、スタミナとメンタルを中心にあげます、頭脳は少し上げて、他は最低まで下げておきましょうね。他にも天賦がありますがここでは上げることできないので初見さん勘違いすんなよ❤。名前はランダムで行きましょう、キラキラネームじゃありませんように(1敗)。それじゃ、幻想世界へイクゾー(割愛)。

 

始まりましたね。ムービーはスキップできませんのでムービーを背景に少し説明を、この世界に生まれるとステータスにボーナスが入ることがあります、ここで運ゲ、元素力と技術のボーナスを手にいれます。他のが出たら即リセです、マジで防御力しか出ないの切れそうになりゅ(5敗)。そして天賦が取得できて速さ系のが出てほしいですが、確率が相当低いので期待はしていません。出てもいいんだよ(血涙)。

 

さあ、生まれました。お名前は「ロイ・マスタング」、雨降ったら無能になりそう(小並感)、まあここは私が愛称をつけてホモ君と呼びましょう。よろしくな!ホモ!。さーて、今回のステータスは〜(サザエさん風)、選ばれたのはスタミナと元素力と技術でした。

やったぜ。 投稿者:変態糞走者 (8月16日(水)07時14分22秒)最高っすこのステータスは(倒置法)まあ技術の上がりが微妙ですが、まあまあええわ今回は許したる(寛大)運ゲに勝ったところでストーリー進めましょうか、といっても最初はBabyなのでママの父上をちゅーちゅーするしかないんで倍速、おいち〜⤴。

 

6歳ほどになりましたね。そしてここで得れた天賦は「無口」、言い忘れてましたけどこのゲームは好感度要素もあります、好感度が高いとアドバイスがもらえたり恋人になれたりします やっぱりホモバース…最高やな。逆に低いとイジメられたり、裏切られたりします やめてくれよ…(絶望)。今回の天賦は好感度が上がりにくいやつですがステがええからこのまま進めたるわ(上から目線)。

 

マンマに遊びに行くと伝えて遊びにいきましょう(うそだよ)。目指すはワーグナーの鍛冶屋、まだ若い頃の姿で鉄を打ってますね。さて、なんか武器が欲しいからよこせと言いましょう、6歳の子供が武器をねだるとか変人認定されてそう(小並感)。あ、好きに持っていけと言われましたね、ありがとナス!! もちろん使う武器は片手剣ですよね(あたりまえ体操なみにあたりまえ)。ちょっと持つのが苦労しますが、これを人目のつかないところまでもっていきます。このあたりなら少し危険ですけど囁きの森まで運びましょうかね、人があまり通らないし敵もスライムしか出ませんししばらくはここでスライムを狩ってステ上げをします。え?、ジン団長とかと触れ合わないのと思っているあなた、しばらくは会いません(は?)、RTA的にロスですしおすしこんな天賦ですから良く喋る子供たちといるとハブられてイジメられます(1敗)。なので、鍛えまくります(ムキムキ❤)。

 

 

13歳ほどになりました。成長速度がダンチやな さすが子供。結構ステも上がりましたし、あとは神の目が欲しいですね、神の目の取得はこれまでどのようなことをしてきたかで決まってきます、例えば、人に優しくしたり自分の才能に絶望したりしたらもらえるものも変わってきます、これまでの私の行いは人と喋らず森の奥深くでずっと訓練していました 神もヤベーやつと思ってそう。次は騎士団に入ります、15歳になったら入れるんでもう少しですね、てか中3で働くとか少年保護法が黙ってねーぞ!!(法律は知らん☆)。まあ騎士団に入る理由としては主要人物の技など盗んだり、ステの上がりもスライム狩るよりも上がるからですね。

さーて、本日も魔物を狩っていきます。もうスライムではホモ君の敵ではないのでヒルチャール共をバッタバッタとなぎ倒していきましょう。適当に歩いていけば集落があるのでそこででもヒルチャールをボコボコのボコにしていきましょうね〜^。パパパっとやって、終わり!はいじゃああとは戦利品を取っていきましょうね〜。

 

あれ?なんか人影がいますね、なんでしょうか。

ファッ!? エウルアさん!? なにやってんすか!! こんなところたどころさんで!!

んん〜、流石に無視したらタヒ亡するかもするかもしれないんで、起こしておきましょうか。

 

「んんん〜…、!!」髪が青い少女は目覚めた瞬間こちらを警戒して瞬時に離れた。

 

は? なんだこのメスガキ、助けてやったのによ、糞が。

まぁ、エウルアファンは多いのでここで冷たい態度を取ると視聴者にケツの穴が拡張されそうなのでやさしくしておきましょう。

 

あなたは回復薬を置いてゆっくりとその場を離れた。

 

「ちょっと!待ちなさい!」青髪の少女は貴方に声をかけた。

 

はい無視します、こんな無口陰キャ君を相手にしたら気まずくなるだけだよ(助言)、まあ後々確実に会うことになるんですけどね初見さん。話したところでRTA的に時間の無駄なんでスタコラサッサします。

 

貴方は全速力で走り、その場をあとにした。

 

まぁこれはちょっとしたイベントなんでね、基本的にどうでもいいイベントは無視します。ここから先も同じことの繰り返しなんでね、ちょっとキングクリムゾンします。

 

 

というわけで、来ました騎士団入団試験の日、何年も命懸けで訓練してきたんで合格することは絶対の理、つまり天理ですね(あたまからっぽ)。

まあまあ人がいますね、中には踏氷渡海真君やジン団長がいますが声をかけてはいけません、試験官らしき人に怒られて落ちます(1敗)。まじでここは切れそうになったよ〜(半ギレ)。そんな過去のことはクソといっしょにトイレに流しておいて、試験官からのお話が始まりましたね。まあ全部スキップ安定ですけど。さあ急に試験が始まりましたね、第一試験は筆記です、出る問題は騎士団の心得とかですが全部暗記してるんで余裕ね。

第二試験は障害物競走、またもや余裕だな。スタートは出遅れましたがあとは流れにそってパパパッとやって終わり。こんなもん移す価値もないわよ(編集サボり)

第三試験は対人戦です、全部で5回戦うことになります、モブ君と戦うことになればいいのですが運が悪いとジン団長とかとやり合うことになります、確率低いし大丈夫でしょ(フラグ)

 

 

1回戦目 コール

2回戦目 ダズ

3回戦目 フェイ

4回戦目 リズ

5回戦目 ジン

 

 

はい、フラグなんて建てないほうがいいよね、あああああああああああああああああああああ!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

ここまできて再走をきついんよ〜、まぁこれくらい誤差でしょ誤差、このまま走ることにしましょう。

試験試験では気絶させるようにしましょう、ホントは逝かせたいところさんですが殺したら即行ゲームオーバーなんでね、気をつけようね。モブ4人衆は光の速さで気絶させましょうポンポンポ~ンてな感じではい終わり。

んで次が問題です、ジンさんはマジで強いんでいつもの気絶させるのは今の私では難しいです、なんでボコボコにしていきます、おじさんを怒らせちゃったね!!ンヒ~ それじゃ試合開始〜〜!!と思ったらジンさんがなんか語りかけてきましたね、なになに?お前はなぜ騎士団を目指すか?と言われましたね。実際はステ上げのためですがここは強くなるためとでも言っておきましょうか。

 

彼女は怒りの形相をして、こちらに攻撃してきた。

 

なんで?(疑問) 特に怒らせる返答じゃないやん。ほんま近頃の子は意味わからんて〜。てかなにこの力、頭おかしいんちゃうん?明らかに子供が出せるパワーじゃないし、頭が狂っちゃ〜う^

 

まぁ、勝っちゃうんだけどね、ガキが(大人を)舐めてると潰すぞ。(有言実行)これで全ての試験が終わりました、私は余裕で主席です、なんか色々と偉い人が喋っていますがスキップです。

 

ジンがこちらを睨んでいる。

 

後ろから刺されて伊藤誠になりそうなんで偉い人の話が終わったら逃げます。たったた〜。

騎士団に入れたところで今回はここで一旦終わります。ご視聴ありがとうございました。

 




初めてだけど許せサスケ。
なんか助言くれ。らりるれろ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part2 教育(意味深)が始まるまで

あらすじ、最近の子供は強い(色々な意味で)

万葉が来ないよ、なんですぐ(原石が)死んでしまうん?


人生はゲームなRTA、続けていきます。

前回は無事騎士団に入ることができましたね。ここからが一番重要になっていきますのでケツノアナかっぽじって聞いてください、聞け(命令)。騎士団に入ると人とのコミュニケーションが超重要になってきます。人とコミュニケーションを取ることで微量ながら、好感度が上がります。そしたら、なんらかのいい情報やそのキャラしか持っていない技、剣技を教えてもらうことができます。ですが皆さんはお忘れでしょうが、このホモは天賦「無口」というコミュ症野郎になっています(ガチギレ)。私は思いっきり忘れていました。こんなんになるならリセすればよかったよ〜(懺悔)。

まぁ、泣いても怒ってもここまで来たんでやり直しせずに行きます、これが漢の象徴(ボロン)。

話を戻して騎士団に入ると所属を分けられます。

 

騎兵隊 隊長ディルック (旅人の時代はガイア)

 

調査隊 隊長モブ君 (旅人の時代はアルベド)

 

諜報隊 隊長モブ君(2)

 

第4中隊遊撃隊 隊長モブちゃん (ryはエウルア)

 

第6中隊後方部隊 隊長ヘルタ (結局はこいつもモブ)

 

第8小隊 隊長モブ君(3) (いちおーリサが次期隊長候補)

 

偵察小隊 隊長アンバーの祖父 (名前は知らん)

 

の中からどこに所属するかを決めますが、今回は遊撃隊に所属します。理由としては、情報が一番入ってくるからです、実は遊撃隊は後方部隊と調査隊、偵察小隊と強く繋がっており、敵が出てきたという情報がこの遊撃隊に多く入ってくるのです。そして、なによりたくさん戦えることですかね。さっきのとおり、敵が出てきたという情報が来たら、遊撃隊は速く行動して突撃しに行きます。相手が強かったりしたら騎馬隊が出てくるというシステムとなっております。なので一番接敵回数が多いんですよね。つまり接敵回数が多い→たくさん戦える→ステ上がる→つよい ということなんですよね(IQ6)。

 

あなたは第4中隊遊撃部隊に所属した。

 

はい、無事入りましたね。主席を取ってたから面接とか(ないです)。俺の人生も主席だったらな〜(意味不明☆)。入ったら先輩や同期に挨拶をするんですがこんな奴なんで、はい、好感度がもうかなり低いです。あああああああもうやだああああああ!!!!(デスボイス)

でもあたし、へこたれへん!!(語録無視)。結局は強くなればいいんですよ強く、だってRTAなんだしさ。通常プレイなら速攻自害する自信しかないけど。とりあえず、仕事がきたら他の人よりも速く移動しましょう、下手したら手柄という名の経験値が得られないのでね。そして、仕事の合間にディルック兄貴とファ!?ルカ団長に教えを請いにいきましょう。ディルック兄貴は大剣使いですが、天賦ノンストップをもらいたいんですよ。重撃のスタミナ消費−50%だから重撃ゴリ押しをしてタイムを短くしたいのです。ファ!?ルカ団長からは獅子奮迅という攻撃速度+20%と敵を倒すたびに通常威力+5%5重までというRTAに適した天賦をほじいいいいいいいから土下座してでもいきましょう。まぁもちろん断られますが、何度もやってれば相手が折れるんで余裕ですわ。それじゃ、こっからは仕事して教えてもらうことの繰り返しなんでカット(無慈悲)。

 

 

 

2年ほど経ちました。ちょくちょく死にかけたりしましたが順調です。ディルック兄貴の天賦は結構すぐに獲得できましたが、このホモ団長マジで厳しすぎる。死にかけた7割ぐらいこいつの訓練ですよ、クソが(口悪)。ハァ~~~……(クソデカため息)もうホント下見のときはこんなにかからんかったのになんでなん?(半ギレ)、とりあえず今日も行きましょうか。

 

ん?前からジンさんがきましたね。実は同期で入ったのにジンさんのほうが上の立場なんです。色々と命令無視して行動したりしてたら上に行ってましたね。ここは気分を損ねないように少し礼をして、通り過ぎましょう。

 

「おい、ちょっと待て」あなたはジンに話しかけられた。

 

なんやねんこいつ、RTAキラーか?めんどくさ。無視したいところですが流石にヤバいことになりそうなんで返事をしておきましょう。

 

「貴様、またファルカ団長のところにいくのか?」

 

そうだよ(肯定)

 

「では今日の夜どうせ暇だろう、9時ごろに訓練所に来い。拒否権はないからな」

 

は?(半ギレ)、は?(ガチギレ)、何だよもおおぉ!またかよぉ!こいつマジで俺のこと殺す気なん?タイムが伸びるんだが?落ち着こう、うんそうしよう、そういえばジンは天賦とかじゃない普通に剣技がお太いから、これをチャンスにしていこう。

 

「それでは、また後で」ジンはこちらに背を向けて歩き去って行った。

 

この反応だと好感度は低そうだし、なんなら海渡真君の方が好感度あるぞ。海渡真君とはたまに遊ぶ仲です。学校での友達が休みで話す相手がいなくて暇だったら話しかける程度の仲ですね(涙目)。んじゃあ、団長のところに今日も行きますよ~行きますよ~行く行く~、ヌッ!

 

 

 

「お前に最後の訓練をしてやる。これができればお前は騎士団の一員だ」ファルカ団長がしかめっ面で言う。

 

お?マジすか〜!?これで地獄みたいなやつがおわるんすね〜、やったぜry。それで最後は簡単やつだったはずです。たしか人の誕生日に上げるプレゼントはなにがいいかみたいなクッソ楽なものだゾ〜。

 

「俺を倒してみろ正々堂々とな」ファルカ団長は武器を手にし、腰を深く落とし構えた。

 

(タイムにダメージを受けて)痛いんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!(マジギレ)。

いやーもぅピネ(誰だよ)って奴ふざけんなよ!お前出て行けよ(原神世界から)ピネって奴よ!ふざけんなよ…(小声)。もうここまできたらやるしかないよ(諦め)。邪剣「夜」。

 

 

 

はい、負けました。けども結構善戦したんでなんかもういいやみたいな感じで合格もらいましたウレシイ…ウレシイ…。

天賦獅子奮迅をもらいましたんでもうお前に用はないよ(豹変)。もう、スタミナも体力も限界値なんでさっさと家に帰って寝ましょうか。ん?なんか忘れているような気がしますがまあええやろ。

 

 

 

おはようございます、今日も働く日となりました。休みなんてないよ騎士団だからね(ブラック企業の鏡)。

今日もブラック企業に出勤して仕事を確認しにいきましょうね〜。

 

遊撃隊のドアの前にジンが目を閉じ仁王立ちでいる。

 

もうやばいよこいつ(驚愕)、どれだけワシのこと殺したいねんや。ここはスルーして窓から入ることにしましょう。

 

「おい貴様、待て」ジンがこちらの肩を掴み呼ぶ。

 

ライダー助けて! 殺されちゃ〜う^。

 

「貴様、なぜ昨日来なかった。私は貴様に昨日言ったよな」ジンが睨みながら怒りを込めた声で言う。

 

あっそっかぁ(池沼)普通に忘れてたぞコレ。あの時は天賦を手に入れた喜びが強くて記憶が消去されていました、ワタシハダレ。謝っておきましょうか。

 

「…ふん、まぁいい。ここに来たのは貴様には新人育成として務めてほしいためだ」ジンから出ていた怒りのオーラが薄らいだ。

 

はえ~すっごい面倒くさい…、ここはやら(ないです)。RTAとしてはメリットも少ないですしおすし。断りますよ^〜。

 

「そうか、ではなぜやらないのだ?」ジンが手を組み質問してきた。

 

時間の無駄だからといえばぶん殴られるのでここでは自分じゃ訓練が難しすぎて途中で逃げてしまうからと適当に言っておきましょう(2敗)。

 

「…ふむ、そう思っているのなら直せばいいのではないのか?」

 

せやな(頭空っぽ)。まぁ善処はしてるよ、うん。

 

「お前はもう少し自分を客観的に見てみると良いのではないか?やはり貴様には教育者として新人を育成してもらおう。その方が相手の気持ちを考えるといった力が身につくと思うからな」ジンは納得したようにうなずきながら言い去って行った。

 

まずいですよ!!これじゃステ上げするのが難しくなっちまうよ。自分、リセいいっすか?こんなんじゃ世界取れないよ(絶望)。

いや、そういえばそろそろ編入試験としてエウルアさんと一般試験のアンバーちゃんが入って来るはず。ワンチャン二人のどっちかを教育(意味深)できれば、二人の好感度が上げれて極秘な情報を手に入れれたり、大剣ボーナスか弓ボーナスのどっちかもらえるのでそれにかけるしかないです。ちなみに説明してなかったとおもうんですが、ボーナスといっても少しその武器を使いやすくなるだけなんであってないようなものですね。ここで言う極秘情報はそのキャラの秘密にしていることとか騎士団から任された仕事とかですね。エウルアみたいに貴族絡みのクエストとかそういうそのキャラ専用クエストは経験値がおいしいからぜひとも全キャラの好感度を上げたい(儚い夢)。全てを利用して勝つ(RTA走者第1位に)、それがこの原神というゲームだ。

 

ということで区切りがいいのでここまでご視聴オリゴ糖でした。




3000文字って少ないんだなって
プロすげぇよ。

次回はRTA式じゃなくてキャラ視点です。

評価してくれるのなら感想をお願いする(任意)。

チュ❤


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

わたしの心情

遅くなって申し訳ナス…。

色々とモチベとか漫画全巻読み返していたら遅くなりました。


ジン視点です。どうぞ。


わたしは小さい頃から騎士にあこがれていた。家柄というのもあるかもしれないがそうだとしても、私は騎士になりたかった。

 

私の母も騎士道を重んじるひとだ。私が物心がついたころには騎士に相応しい身だしなみ、礼儀から、騎士の歴史、詩を学んでいた。

 

それだけではなく、母から剣術や戦法を体に叩き込まれた。周りの人からは子供にあのような厳しいことをさせるのは可哀想といった声も聞こえたが、私は騎士として成長を感じることが好きだったし楽しかった。

 

たしかに私は仲良く走り回っている同年代の子を見るとそれもそれで楽しそうだし羨ましかった。けども、私の先祖は昔からこういう子供が笑いながら遊べるという平和を作ったんだと思うと、私もこの平和を続けさせなければならないと責任を感じより一層訓練に気合を入れれるようになった。

 

私はこの家名や騎士道精神に誇りを持っている。

 

将来、騎士団に入る私だがそこで私と同じ考えを持つ人がいるだろうと思った。たしかにそのような者もいた。だが、この私の信念と相反する者がいた。それがロイ・マスタングだ。

 

モンド人としては珍しい黒髪、目には光がなく真っ黒な深淵を覗いているように感じるし、顔は滅多なことでは動かない。死体として倒れていてもなんら不自然ではないだろう。それほど奴の顔には生気が宿っていなかった。

 

奴のことは小さい頃から知っている。こちらが一方的に知っているだけだが、最初に会った、いや見かけたというのが正しいな。

 

あの日は珍しく訓練が休みということで体を休息させるため適当に街をぶらついていた時に、ワーグナーさんの鍛冶屋の前で子供が武器を手にしてるのを見た。

 

これが奴、ロイだった。武器を手にし代金も支払わずどこかに行ってしまうのを目撃し、私はワーグナーさんに盗人ではないかと報告した。

 

しかし、実際は適当ななまくらをただで差し上げたとのことだった。その時に聞いたのは、あいつの目にはなにかの強い意志が宿っているように感じたから無料であげたとのことらしい。剣を持つと城の外へ行ってしまうの見て、私は異様に彼のことが気になった。

 

そして私は彼に気づかれないようについていくことにした。私は彼のことは知らなかったし、話しかけると彼の目的を知ることができないかもしれなかったから、少し騎士道に反することかもしれないという罪悪感を抱きながら彼を尾行した。

 

彼は囁きの森までやたらと重そうな剣を背負って行った。城に近いとはいえここは魔物が出てくる、子供にとっては危険な場所だ。

 

そして彼は急に口笛を吹いた。こんなところで口笛を吹くとは愚かなことをしているな。ほらみろ、スライムがよってきた。武器を手に入れて調子に乗ったからだろう。

 

私は実戦経験をしたことがなかったが、別に彼よりかはマシだろうと思い隠れていた茂みから出ようとし、またすぐに隠れることになった。

 

私が目撃した彼はスライムと戦っていたのだ。よそから見たら子供が適当に剣を振り回しているだけだと思うほどの技術がないやり方だが、彼の顔は真剣だった。本当に命を懸けた戦いをしているように私は見えた。いや、本当に命を懸けているのかもしれないが。

 

 

 

そして、しばらくの月日は流れ、私は大人を倒せるほどに成長していた。

 

同年代の人から愛の告白らしきものをされたが、私はそんなものにうつつを抜かす時間がない。大人は倒せるが、唯一倒せなかった人、ディルック先輩に勝つためだ。

 

ファルカ団長などの隊長レベル以上の人とは戦っても勝てないことはわかっていたが、まさか隊長でもない人がここまで強いとは思わなかった。

 

話を聞くと、ディルック先輩は騎兵隊隊長候補であることを知った。そして、人にやさしく、騎士たる心を持っている彼を私は超えるための目標にした。

 

 

そして話はずれるが私以外に大きく成長した者が私の知っている中だと2人いる。

 

まず1人目は私の妹バーバラだ。

 

バーバラも私と同じく騎士になることを目指していた。しかしお世辞にも剣術の腕が良いだとか勉学が秀でているとも言えず、バーバラのやる気がどんどん落ちていっているの見て私は胸が苦しくなった。

 

自慢ではないが私は「一族の誇り」と称賛されており、姉の私と妹のバーバラはお互いに比較されるのもしょうがないだろう。だが、その度にバーバラは私が守ろうとしていた笑顔になる回数が少なくなっていった。

 

しかし、彼女は変わった。「戦闘が得意じゃないなら、後方支援に徹しよう!」と言ってから、彼女は父の元で怪我の治療方法を学び治療者になった。

 

急になりたい夢を変えるなんてなんらかのきっかけがないとそんな考えには至らないだろうと。私はバーバラに事情を聞いてみた。

 

するとバーバラは「えっとね、ある人の行動から学ばせてもらったんだよ」と。

 

一体それは誰だと思い名前を聞くと私は驚いた。

 

「たしか、ロイ・マスタングさんっていう人だったはずだよ」

 

あいつだ。名前を聞かなければ思い出さなかっただろう。それほどあやつのことは頭の中からすっかり抜け落ちていた。

 

「私ね、少し気持ちが落ち込んでいた日には外を良く散歩するんだ。その時にあの人が武器を振るっているところを見かけたんだ。最初は声をかけようとしたんだけど、なんだろう…なにか覇気みたいなすごい威圧のある雰囲気でやっていたから声をかけないでロイさんをしばらく見ていたの。ロイさんはね、ずっと訓練してたんだけど最初は大剣を振り回して、次に弓を使ったり、色々な武器を使って訓練していたんだよ。その時にこれは合わないなとボソッと言って武器を捨てて片手剣でずっと練習していたの」

 

「ロイさんを見て私は自分が得意じゃないやつをやるよりも自分が向いているものをやった方が良いんじゃないかと思ったの。私は騎士になることは向いていないから騎士になることは諦めて、みんなを助けたい別のやり方として治療者になることを決めたの!」 

 

普通なら自分には向いていないと知ったとしても諦めきれずに続けるだろう。なぜなら自分が積み立ててきたものを全て捨てることになるからだ。

 

バーバラは努力を惜しまない子だということは重々承知しているが、こんなにも頑張れる子はそうそういない。私の自慢できる唯一の大切な妹だ。

 

 

そして2人目にあいつ、ロイ・マスタングだ。

 

バーバラの話を聞いて私も彼のことが再び気になったため彼がいると思われる囁きの森に向かった。

 

その道中で爆発音が聞こえた。

 

そういえばここらの近くでヒルチャールの集落があるという話を聞いていたため、誰かが戦っているのではないかと思い囁きの森に行くことを後回しにし戦っている者への助太刀をするために集落へと走っていった。

 

近くまで来るとヒルチャールの断末魔が聞こえてきた。

 

しかも1体だけじゃない複数のヒルチャールの声だ。戦っている者は余程の腕がたつのかと思い現場に到着したら、そこでは踊りを踊っている者がいた。

 

いや、実際には踊ってはいないのだが、戦い方が踊っているように見えたのだ。

 

足さばきは軽やかに、剣捌きは私から見ても美しく風のように自由な戦い方だった。

 

ところどころ重い攻撃をして隙が出たりするが、それでも全体を見るとやはり美しかった。

 

その戦いに見惚れているといつの間にか戦いが終わっていた。その場にはヒルチャールがパッと見でも8、9体と、暴徒が倒れていた。

 

その腕前はディルック先輩と同格かそれ以上だろう。彼は騎士団に入るのだろうか?入ってくれるのなら彼は予想以上の成果をあげてくれるだろう。

 

私も彼を超えれるように訓練を続けなければ。

 

そして、騎士団入団試験の日がやってきた。

 

あたりを見渡すと緊張している者、祈りを捧げている者、私よりも年上の者、数多くの人がそこにいた。

 

試験官たちは私とガイアというディルック先輩の義兄弟の二人のどちらが主席を取るか楽しそうに話している。

 

ガイアは熱を出したり、色々とごたついたせいで入団するのが普通よりも遅れたらしい。

 

だから、ディルック先輩の同い年であるのに入団試験を今年受けるのがこの理由だかららしい。

 

だが主席がどうとかは私は気にしないが、やはりここで周りとの差をつけたほうが良いだろうと思い、自分自身に喝を心の中で入れた。

 

しかし、この試験での相手はガイアだけではない。

 

試験官たちは気づいていないがこの場にはロイというおそらくこの場での一番の強敵もいる。

 

ロイは会場の一番端っこで立ったままなにを考えているかわからない無表情でその場にいた。

 

最初は声をかけようともしたが、ここではお互いに対戦相手、声をかけたとしても無視か拒絶をされるだけだろう。

 

私は試験が始まる間、目を閉じ軽く瞑想をし時間を過ぎるのを待った。

 

そして始まった筆記試験、ここでは騎士になるとして当たり前なことを聞かれているのでここは難なく突破した。

 

第二試験は障害物を避けながらゴールに向かうという簡単な試験だ。

 

試験官が大きな声で始めと言った瞬間に私は風を置いてけぼりにした。しばらく走り後ろを見てみるとガイアと2人の試験相手が私の後ろで追いつこうと走っていた。

 

しかし、ロイがいない。

 

あやつほどの実力者となれば私についてくることは容易いだろうにそこにはいなかった。

 

なんかのトラブルがあったのかと思いながらそのまま走り続け、いざゴールと思ったが目の前に大きな影が横切り、ゴールをその影に取られてしまった。

 

その影の正体はロイだった。

 

走るコースを全て無視し、スタートとゴールの直線をそのまま突っ切って行ったのだ。このやり方には他の試験者は否を訴えたがルールでは特にコースによる制限はされていないのでロイは1位になった。

 

そして最後の試験、対人戦だ。

 

ここで私は5回戦目にロイと戦うことになった。これは幸運だ、以前から彼とは戦ってみたいと思っていたからここで叶えることができるとは。

 

1,2,3,4回戦目は特に苦戦を強いられたところもなく勝っていった。

 

そして彼と向き合い彼の目を見た。今でも変わらない真っ黒な目。彼と相対してわかる、今の私では勝てないだろう。その目がまるで私を闇の中に引きずり込もうとしているように感じる。

 

私は剣を構える前に彼に問うた。

 

貴様はなぜ騎士を目指すのかと。

 

彼はただ小さい細々とした声で

 

「強くなるため」

 

と言った。

 

私はその言葉を聞いて激怒した。騎士団はただ強くなるところではない、弱き民を守るためにあるのだ。たしかに守るためには力も必要だが、そんなことよりも助けたいという気持ちが重要なのだ。しかし彼はただ強くなるといった目的だけで入ろうとしている。そのような強さを持ってしてもまだ強くなろうとしている奴の貪欲ぶりにも心底腹が立った。

 

そして、試合が始まり私は怒りながら、しかし冷静に彼の懐に入り込み剣を奴の右脇腹に向かって振った。

 

がその剣筋は空を切った。どこへ行ったと思考している最中に後ろから殺気を感じとっさに剣を左に受けの態勢にしたら、左腕に岩がぶつかってきたような衝撃が走った。

 

その衝撃をそのまま受けてしまったことで私は衝撃を受けた左腕とは逆の方に飛んでいった。

 

転がりながらも態勢を整えると彼はすでに間近にまで接近していた。奴は剣を右に振ったため、剣を右構え受けるよりも受け流すようにした。そして受け流した隙をついて一発重い一撃を頭に振り下ろした。

 

だが奴はこれをさも当然かのように剣の腹で受けた。私の渾身の一撃をだ。

 

剣を跳ね返され私が態勢を崩したところに奴の剣をモロに腹に受けてしまった。

 

膝をついて攻撃を受けたところを抑えている時に奴の目をふと見ると、つまらなさそうな目があった。

 

なぜだ、なぜそのような目で見る。私は貴様にとってただの一般人なのか。私の剣技は貴様と相対するのにも届かないのか。貴様と戦う資格すらないと言うのか。

 

巫山戯るな!!!!

 

私は努力した。それほど血反吐を吐くような思いもした。貴様なんぞに負ける訳がないんだ!!

 

そこからの私はもう騎士ではなかった。ただの獣だ。剣を握り、奴のあらゆるところを攻撃した。奴の頭、ふくらはぎ、腕、手、股間、腹、胸、そこには騎士道を重んじる私はいなかった。

 

だが、それでも奴は躱すか剣で防御をする。彼に攻撃を当てることができなかった。

 

そして最後は奴の突きで私の鳩尾をやられ、無様に地に伏せた。

 

 

そして、気がつくと私は騎士団のベットの上にいた。

 

「気づいたか」声のした方に顔をやるとディルック先輩がそこにいた。

 

先輩、私は負けたんですね。絞り出した声でなんとか言うと、ディルック先輩は特に顔色を変えずに

 

「ああ、そうだ」

 

と言った。

 

わかっていた、わかっていたがやはりそう言われると落ち込んでしまう。

 

「もう怪我は大丈夫だろう、もう少しで閉会式が開かれる。早く行くと良い」

 

それだけ言うと先輩は席を立ち、後ろのドアから出ていった。

 

 

そして、始まった閉会式と合格発表。今年の主席は奴、ロイだ。全ての試験が満点での一番だったらしい。

 

2位が私だったが、私は嬉しいとも悲しいとも思わなかった。変な喪失感に囚われていた、そんな感じだった。

 

私は奴を睨んだ。私が敗者なのにバカみたいに恨み妬んだ。

 

今思えばこれはただ単に私の嫉妬だったのではないかと思う。私は他の者よりも強いと自覚してあった。

 

小さい頃から訓練をし、大人にも勝てるほどの腕を持った私が負けるわけがないと思いこんでいたんだ。愚かなのは私だったかもしれないな。

 

 

 

そして、騎士団に入り私は騎兵隊に所属した。理由としてはディルック先輩がいるからだ。

 

こう言うと私はディルック先輩に好意を抱いていると思われそうだが、そんなことはない。尊敬はしているが異性として好きではない。まぁ、先輩は私から見ても顔が整っているし、その人を選ばない性格から数多くの同性から好かれているのもわかる。

 

ところで、私が仕事をしていると奴の話が良く聞こえてくる。期待の新人だとかどうとか。

 

あいつは遊撃隊に入ったようだがなかなかの成果を出しているようだ。

 

そして心配もされている。普通ならばやる仕事の依頼は一日で3〜4件ほどだが、あいつは6〜9件もの仕事をこなしている。それに新人だからすぐに壊れてしまうと言われていたが、この調子であいつは1ヶ月、入ってから一度も休むことなく仕事をこなしていた。

 

私も負けじと仕事件数を増やしていたがそれでもあいつには追いつくことができなかった。

 

あいつはバケモノだ。精神も体力も剣技も全てがだ。

 

 

 

しばらく時間が経ち、私の立場は高くなった。あいつは今頃隊長でもやっているのだろうかと考えるが、色々と問題行動を起こすために立場は私よりも下だ。

 

上から休めと言われても無視して戦いに行くため、もはやあいつは死にたいんじゃないかと思ったりする人もいる。

 

さらにあいつはディルック先輩やファルカ団長に稽古をつけてもらっているらしい。初めにその話を聞いた時は嫉妬してまったが、稽古の様子を見ていると血反吐を吐き手の豆から血が出ていたり、顔が腫れて一見誰なのか検討もつかないほどに怪我をしていた。

 

ファルカ団長の稽古は特に厳しすぎた。常人ならば10分ほどで気絶するレベルの稽古を2時間ぶっ通しするのだ。私でも1時間、いや50分ほどが限界だろう。

 

ファルカ団長に話を聞く、とあのような厳しい訓練をさせるのはあいつしかいないと言っていた。でもなぜなのか、理由を聞くと、

 

「ロイ君の目には並々ならぬ強い志を感じた。いつもなら適当な訓練方法を教えたり、稽古をつけさせてくださいと言ってきても忙しいから無理だと適当な言い訳をつけるのだが、彼からのお願いは断れなかった。ハハハ…、なんでだろうね」

 

ファルカ団長は少し困りながら言いその場をあとにした。

 

もう嫉妬も湧かなくなってきた、奴はもう別次元の人間だ。多くの人は私のことを天才だと言うが、本当の天才はあのような者だと思った。

 

だが私もあの頃と比べ成長した。一度だけで良い、あいつを倒したい。そう思い、あいつに会いにいくために遊撃隊の部署を訪ねようとすると、前から奴が来た。

 

いつもの生気が宿っていない顔で礼をしてきた。こういうところはちゃんとできるのだなと思い、奴に挑戦状を出した。

 

断ろうとしていたがここで上司の権力を使うことにした。四の五の言わせずに要件だけを言い去った。

 

仕事が終わり、約束の場所で待っている。

 

が指定した時間になっても奴は来ない。

 

なにをしているんだと思った時に、

 

「あいつは来ないぜ、今帰って行ったんだからな」

 

ガイアが林檎を片手で投げては取って投げては取ってお手玉のようにして暇つぶしのように繰り返していた。

 

なに?

 

私のその一言に怒りが溢れていたんだろう、ガイアがお手玉らしきものをやめて私のそばに寄ろうとして、立ち止まった。

 

「俺はあいつの団長の訓練を見ていたがマジの戦いをしていたぜ、剣は刃がないやつだがな。勝ったのは団長だがいい勝負をしていたぜ、後で祝いの酒でも奢ってやろうかな。まぁ、それはともかくあいつは疲れて帰ったぜ」

 

私も少しその戦いを見てみたいと思ったが、それ以上に奴が約束を破ったことに腹が立った。

 

この苛立ちをガイアと戦うことで発散しようと思った。

 

私は今戦いたくて疼いているんだ、ガイア少しだけ私と手合わせしようか。

 

次の日、ガイアは全身筋肉痛になり、仕事が手につかなかったらしい。

 

 

 

この日は遊撃隊の部署の真ん前に陣取った。

 

あいつを逃さないためだ。まぁ今回は別の用事だがそれでもあいつは面倒くさがり逃げるだろう。この情報はガイアや同じ遊撃隊の人に聞いた。面倒くさがりとは結構以外だなと思っていたところに、あいつはやってきた。

 

奴が私を見ると無表情だが嫌な顔をして来た道を戻ろうとしたので、奴の肩を思いっきり掴んで、なぜ昨日来なかったのかと聞いた。

 

「すまない…」

 

たったそれだけだがこいつも素直に謝れるとは思いもしなかったため少し驚いた。

 

そして、奴に新人育成に参加してほしいと言った。

 

奴は短く、しかしいつもよりかは力強く、

 

「嫌だ」

 

と言った。

 

嫌だとは子供か。しかしその強さと対してそのような幼稚な発言をするとは、かわいいなと思いながらなぜ嫌なのかを聞いた。

 

「自分じゃ、相手が嫌になる」

 

確かにお前はそのなにを考えているかわからない顔をしている上に喋らないから苦手な者はとことん苦手だろう。

 

だがそのコミュニケーション能力を直せば良いんじゃないかと言うと、

 

「努力はしている」

 

と返ってきた。

 

努力してそれなのかと少し呆れたが、これもある種の訓練だと思い奴を新人育成に参加させることにした。

 

もちろん、拒否はさせない。

 

参加させると言うと奴は顔に絶望の表情を浮かべた。

 

あの仏頂面もこのような顔をするとは思いもしなかったため、少し面白かった。

 

だが私はお前を超えるぞ、精神も技術も全てをな。

 

だからお前も誰にも負けるなよ。いや、負けてもいいが諦めるなよ。

 

私もお前を超えるまでは諦めないからな。

 

 




深夜テンションで書いていたら、少し重くなっちゃいました…

少し見やすくなるかなと思って改行を多くしましたがどうですかね?


万葉ガチャですり抜けました。

うんち!!(せいかいのおと)

感想良ければくれ

レインボー清水


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part3 はじめてのぼす まで

小説書くの気持ち良すぎだろ!!


新人教育(意味深)ができるRTAはーじまーるよー。

 

前回は強制的に教育者として新人を育成しなきゃならなくなったのでそこからスタートです。

 

こんなところたどころさんで運ゲをしなきゃならないとか、やめたくなりますよ〜原神ン〜。

 

運ゲで引くのはエウルアさんかアンバーちゃんのどっちかですね。

 

二人のどちらかを引ければ続行、でなければザ・エンドってね。お疲れ様でした状態になるんで来てくれよ〜、頼むよ〜。

 

あなたは研修場所で待っていると遠くから話し声が聞こえてきた。

 

きたわね(KNN姉貴風)、当たるのか外れるのかどっちなんだい!!(NKYMKNNKN)

 

声のした方に顔を向けると、赤いウサギの耳のようなカチューシャをつけている女の子と青髪の長身の女の子が二人並んでこちらに歩いてきた。

 

うんち!!(せいかいのおと)、やりました、勝ちました勝者です、ウインナーです、しゃぶれよボロン、ホラホラホラホラ。

 

あれ? てか新人くんは一人のハズだけども…。まぁええか(寛大)。

 

「始めまして!!今日から騎士団の一員になりました、アンバーです!!所属場所は偵察部隊です!!よろしくお願いします!!」 うさ耳の子は元気よく屈託のない笑顔で言った。

 

あああ〜〜〜、おぢさんの魂が浄化されちゃうよ〜。ああ〜、ダメダメダメ、逝くぅ、逝っちゃうぅぅぅぅぅぎいぃぃぃぃぃぃぃ(音割れ)。

 

「エウルアよ、わざわざ自己紹介させるなんて、この恨み覚えておくわ」

 

きたよツンデレちゃん。こういうメスガキは礼儀というものを知らないからね、腹でも殴ったら主従関係ができるからみんなやろうね(1敗)。

 

あなたは軽く自己紹介をした。

あんまりよく思われなさそうだ。

 

そうだよ(不変の真理)、当たり前だよな〜、こんなコミュ症うんち君だからね多少はね。この空気のなかで訓練するとかもう、クゥーン(犬と化した先輩)。

 

てか、なんで二人なのか聞いてみましょう。少しでも良いから話して好感度を上げてもおきましょうね。

 

「貴方本気で言っているの? はあ、まあいいわ説明してあげる。私はローレンス家の者なの、ここまで言えばわかるでしょ? こんな私を指導するなんて嫌という理由で貴方のところに行くことになったの、しょうがなく貴方の元で受けてあげるわ」

 

しょうがなく、じゃねえよタコ!!こちとらただ面倒いだけなんじゃい!!なんでお前が上から目線で言うねん!!どげんばせんといかんと!!(母国語)。

 

もういいや(賢者タイム)。それじゃこの一ヶ月間はこの二人をむっちりバッチリ鍛えさせます。まあ一番重要視するのは好感度ですけどもね(ゲス顔)。俺もリアルでこんな簡単に好感度を上げれればな〜、俺もな〜。

 

アンバーちゃんには偵察騎士になるための訓練をさせますか。最初は弓の扱い方、偵察の仕方、尾行のやり方や囮の作り方を教えました。てか俺じゃなく偵察隊のやつらにやらせろよ。(騎士団は頭)冷えてるか〜?

 

エウルアさんは…、うん、教えることがないや。剣技もできるし、簡単な仕事もできるしもう君帰っていいよ(褒め言葉)。だけれども放置したらジンさんにクビ宣言されるので適当に打ち合いしたり筋トレをさせておきましょうか(3敗)。

 

 

アンバーちゃんの体気持ち良すぎだろ!! 弓を構える姿勢を治すために体を触っているとマジでプヨンプヨンしててエロい(直球)。まるでアングリーバードだぜ(ニセ語録)。

 

お触りしているとエウルアさんからヤバい目で見られていたんでそろそろやめときましょうか。下手すれば訴えられて死ゾ。

 

 

 

ついに来ましたディルックのお父さん(土方ボイス)の死亡事件とアンバーのおじいちゃん失踪事件です。

 

このゲームなら色々と現実改変ができますが、ここではしません。特にRTAには関係ないし、なんならこの事件が起こった方が色々と好都合なんです(ゲス顔)。

 

アンバーちゃんはこんな事件が起こってもめげずに毎日訓練頑張っているね、好き(直球)。

 

けども、やっぱり効率が下がってきていますね。ここはなんか適当に助言でも与えて好感度あげときましょうね。

 

穴は珍棒を入れるためにあるんだぞっと。あ〜ん、アンバーちゃんが泣き出してしまいましたね。感動でもしたのかな?(煽り)。

 

ここはさらなる好感度ポイントサルゲッチュのためにハグもしときましょう。もう気が狂うほど気持ちええんじゃ。

 

 

 

色々と面倒事が重なってこっちの仕事量も増えました。もうここで社畜の片鱗が見えているような…。

 

「ロイ、少し良いか」 後ろから声が聞こえ、振り向くとそこにはディルックがいた。

 

あ、騎士団抜けるディルックさんじゃないすか。どうしたんすか、どうせ辞めるよイエイみたいなことだろ知ってます知ってます。

 

「今日を以て、僕は騎士団を辞めることになった。自分からやめたんだ、できれば理由は聞かないでくれ」

 

(時間の無駄だから聞きたく)ないです。なんか急にベラベラ言ってくるじゃんこのイケメン野郎(血涙)。

 

「ところでだな、君から次の隊長を選んでほしいんだ。候補としてはジンかガイアなんだが君はどっちが良いと思うんだい?」

 

どうでもいい(語録無視)。けどやっぱり僕は王道を往くソープ系ですか(聞いていない)。ジンと言っておきましょう。

 

「やはり君もそう思うか、わかった協力感謝する」ディルックはそう言い、来た道を戻っていった。

 

本当はガイアさんなんですけどもここは適当に決めときました。遠征がありますし、結局は遅かれ早かれ隊長になります。

 

 

 

「これから君らには特別な任務を受けてもらう」ファルカ団長があなたとジンの二人に言ってきた。

 

な、なんの任務だよこれ…(畏怖)。こんなのチャートにないぞ…。

 

「これは極秘のものなんだが、ここの洞窟でアビスが動いているという情報があるんだ。最初は他の者に行かせたんだが連絡が取れなくなってしまったんだ。そこでだ、騎士団が誇る君たちに行ってもらいたいんだ」

 

誇るのはケツの締まりだけでいいんだよ(助言)。いや、まぁ最近ステの上がりが遅漏になってきているから良いんだけどさ、やっぱり未確認チャートだから、んにゃぴ やっぱり自分の方(チャート)が一番いいですよね。

 

「わかりました、では行くぞロイ。失礼しました」ジンが貴方の襟を掴み引っ張って連れて行かれた。

 

いや〜、(空気が)キツイっす。こんな嫌われているのにしかも二人っきりとか気まずい…、気まずくない?

 

「あれ、ロイさんとお姉ち、ジンさん達、どっか行くの?」バーバラが話かけてきた。

 

そうだよ(肯定)。これからな、おじさん達は危険なとk

 

ジンが貴方の頭を拳で叩いてきた。

 

いってぇなおい、バカじゃねぇ!?(煽り)、なんで急に叩くねんや!!

 

「貴様、話を聞いていなかったのか?これは極秘なんだ、そうやすやすと周りに言うんじゃない」ジンが小声であなたに言ってきた。

 

あっそっかぁ…、別に教えたところでモーマンタイな気がしますが。ところでバーバラちゃんはジンさんの事はお姉ちゃんとはもうよばなくなっちゃったんですね。かなしいなぁ…(届かぬ思い)。

 

あっ、そうだ(唐突)、ジンさん今イラついていますのでここでバーバラちゃんにお姉ちゃん❤って呼んでもらいましょうかね。そしたら少しは私に強いあたりは来ないと思うんで(策士)。

 

あなたはバーバラの近くに行き、少しかがみ彼女の耳に話しかけた。

 

「ロイさんどうしたの? ひゃ、く、くすぐったいよ〜」

 

女みたいな声してんな、お前なぁ。あかん!ジンさんが人を殺す目をしているぅ!

 

「貴様、私の目の前でしかもバーバラにやるとは本当に命知らずだな」ジンは剣を抜き貴方の元へ歩み寄る。

 

「待って!!お、お姉ちゃん!!」バーバラが貴方を庇うように手を大きく広げ、ジンの前に立つ。

 

カッコいいよ!!バンバラちゃん!!(語録無視)

 

「ロイさんは私達の為にその…、お、お姉ちゃんって言った方が良いんじゃないかって…」バーバラは顔を赤くしうつむきながら言った。

 

かわいい、ウッ(尊死)。

 

「バ、バーバラ、そうだったのか、すまなかった二人とも」ジンは剣を収め、二人に謝った。

 

あのジンが謝るところなんて初めてみたゾ(驚愕)。

 

もうちょっとだけ話してもらってストレス値を下げておきましょうね。

 

 

 

着きました、こちら任務の物件になっております。

おー、ええやん。(暴れても被害がなさそうだし)気に入ったわ。

(敵の数)ナンボなん、ここ?

 

こちら、14万3千円(体)になっております。

 

14万(体)!?

うせやろ?

いえ、本当です。

 

こんな…狭い部屋(洞窟)で14万(体)て…ぼったくりやろこれ!

いえ、位置的にも……モンド城から近い、というのがありまして……。

ハァ~~~……あ ほ く さ こんな物件(洞窟)当たりに一緒に(ジンと)来たんか。

 

ということで敵の数は14万ほどじゃないですがたくさんいるらしいです。さすがカーリー!やるやん。

 

「ここか…。では行くぞロイ、気を抜くなよ」ジンが真剣な顔で洞窟に進んで行った。

 

珍ポは抜いてもええんか?嘘ですちゃんとやります、オニイサン(視聴者)許し亭。

 

 

 

「おかしいな、しばらく進んだのに敵が一向に現れない。それどころか気配もしないぞ」ジンは警戒心を緩めずに言った。

 

そうすね、だけどそういうセリフって大体フラグだからやめた方が良いっすよ。

 

「ギギャァァァ!!」ヒルチャールが複数体出てきた。

 

うん、知ってた(賢者)。

 

「なに!!急に出てくるとは、ロイ気をつけろ!!」ジンは剣を構え、貴方に警告した。

 

まぁこれくらい余裕なんだよね〜、パッパッパッ〜。

 

「ギャァァ!!」ヒルチャールは断末魔を上げながら吹き飛んだり、斬り倒されたりした。

 

ヒルチャール如き余裕なんすわこれくらい(煽り)。

 

「ランランルー」その声が聞こえた瞬間貴方の背中に重い打撃をくらった。

 

「ロイ!!」ジンが叫びながら周りにいるヒルチャールをなぎ倒す。

 

この程度のダメージきかないよ(吐血)人間のクズがこの野郎…(静かなる怒り)オラァ!!(AKYS)

 

「ピギャ!!」アビスの魔術師のバリアを貫通し、体に突き刺さった。

 

この技は相当スタミナを使いますが便利なんでみんなも使おうね!!そうとう習得まで時間がかかりますがね。

 

さーて、遠くからピュンピュン弓打ってくるカス(口悪)をぶっ潰しに行きましょうか。

 

ホラホラホラホラ、ヒルチャール共は最初に剣を入れるとこう、すぅーと入ります(嘘)。

 

ついでにシャーマンも倒しておきましょうかね。

 

「ウギャャ!!」シャーマンは叫び倒れ伏した。

 

はい、おゆ^〜、ん? あれ、ジンさんがやられかけてますね。

 

しょうがねえなぁ(悟空)、俺が立たせてやるか。

 

貴方は敵を薙ぎ倒しながらジンに襲いかかろうとするヒルチャールを倒した。

 

ここで死なれたら困るのと普通に視聴者兄貴達から再走を強制されそうなんで助けておきます。

 

「ロ…ロイ…」 ジンは貴方に声をかけた。

 

なんか背中に矢が刺さってますね、オラァ(AKYS)

 

「うぐぅ!!」 あなたはジンの背中に刺さっていた矢を引き抜いた。

 

怪我は深くなさそうっすね、大丈夫だって安心しろよ(GOU様)

 

「ああ、ありがとう、また気合が入った」 ジンは少し笑いながら再び剣を構えた。

 

この人頭おかしい…(小声)、ヤサイ人かな?

 

 

 

 

 

 

結構大変でしたが無事終わりましたね(体力の6割ほど削れているけど)。

 

「はぁはぁ、だ、大丈夫かロイ」ジンは体を剣で支えて肩で息を吸っている。

 

ジンさんも結構ボロボロになっていますね。この任務二人でやるやつじゃないやん、あのピネタヒねよ!!

 

けども終わったんでこれで団長に報告したら経験値たくさんもらえるんでやったねたえちゃん!!

 

「人間にしてはなかなかやるようだな」聞き覚えのない声が聞こえた時、貴方は殺気を感じた。

 

あっぶえ!!

 

貴方は剣でなんとか打ち込んでこられた水を弾いた。

 

「ロイ!!」ジンは貴方を心配しているようだ。

 

ええ…(困惑)、なんでここでボスクラスのアビスの使徒・激流が出てくんのぉ〜。

 

そんなところで今回はここまでご視聴ありがとうございました。




RTAはいまいち戦闘シーンが書きにくいっすね

あと語録すくねぇな

みんなは夜ふかしすんなよ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part4 なんとか助かる まで

今日は調子が良かったからすぐ書けたデ(モグラ)

気分屋だから更新日は色々と変わる






「この神聖なる場に二匹の害虫が入りこんだようだな」アビスの使徒が身体中に水を纏いながら言った。

 

えぇ〜(困惑)、ボスクラスはレアだし倒したら経験値とか色々落としてくれるから良いんだけども、もう体力もスタミナもボロボロなんだけども。ワンチャン死ぬでこれ。

 

「はあ!!」ジンが使徒の背後に周り斬りかかった。

 

「ふん、神の目を持たない貴様らなぞ、敵ではないわ!!」使徒は身体に纏っていた水を四方八方に飛ばした。

 

あかん、ジンさんが死ぬぅ!!ジンさんの盾となって守りましょうか。

 

貴方はジンの前に素早く移動し、剣の腹で打ち込んできた水を防いだが、全てを防げず少し被弾してしまった。

 

ンアァァア!!(喘ぎ)、イグ、イグゥゥ!!

 

「ロイ!!」ジンが貴方に大声で叫んだ。

 

Foo↑気持ちぃ~、これくらいなんてことないんだよなぁ(痩せ我慢)。

 

ところで、あいつどうやりましょうかね。もう結構絶望的なんですよ(諦め気味)。

 

「ロイ、あいつを倒す作戦はあるか?」ジンが貴方の横に立ち剣を使徒に向かって構える。

 

いや、ステ上げる時特に頭脳ポイントに振ってないんで良い作戦もクソも出てきませんよ。まぁ、強いて言えば使徒の攻撃を躱して水による守りを猛攻撃で削るしかないですね。このMUR並の小さい脳みそで考えさせるな(頭爆発)。

 

「ふっ、なるほどな。良いなそれで行こう」ジンは少し笑い、清々しい顔でアビスに向かって行った。

 

ファ!?マジかよジン。お前も頭空っぽなのかい!!

 

あああああああああああもう知らねぇぇ!!(ヤケクソ)

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ジンは使徒の右側に行き、貴方はジンの反対側で、使徒による水の攻撃を剣で受け、身体を反らして躱しながら斬りつけた。

 

イクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイク!!!(イキスギラッシュ先輩)。

 

少し剣先が使徒の身体にあたり斬り傷できるようになった時、

 

「むう、人間にしてはやるようだな、だが!!」使徒は両手が鋭い剣先のようになり、二人の猛攻を防いだ。片方の手はジンの下から斬りかかる剣を、もう片方の手は振り下ろす貴方の剣を。

 

「先程も言っただろう、神の目を持たない貴様らなぞ、我が敵ではないわ!!」

その言葉とともに使徒に吹き飛ばされた貴方は。壁に埋まるほどの勢いで激突した。

 

ンアッー!!あー逝きそ逝きそ。壁に埋まるなんてギャグかなにかですか(煽り)。

 

「貴っ様ぁぁぁぁ!!」 ジンは怒りの形相で使徒に再度斬りかかろうとしたが、

 

「遅い」 使徒の重い蹴りを喰らい、なんとか防いだものの衝撃を全て吸収できずに吹き飛んだ。

 

あ、待ってホントに終わる。ワイの努力が水の泡になる。頑張れホモ!!お前が今立ち上がらなくて誰がRTA完走するんだよ!!視点が暗くなる待ってヤダ小生ヤダ!!気絶する〜しちゃうぅ〜。

 

 

 

 

遠くから、鉄を打つ音が聞こえる。

 

お?なんとか気絶から目が覚めましたね。だけどももう死にそうだし状況も最悪だから終わったかも…。クソが(負け犬)。

 

地面に伏して目を覚ました貴方は、ジンと使徒が戦っている様子を視界に捉えた。

 

ファ!?まだ戦ってたんすねジンさん。しかも、神の目もいつの間にか手にしちゃってるし。ワンチャンこのまま勝てるんじゃ…、ポッチャマ(儚い希望)。

 

使徒による攻撃でジンの剣が壊れてしまった。その隙を見逃さず使徒はジンの腹を斬りつけ、腹に深い傷が刻まれた。

 

…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!

 

ジンさんも負けて、ホモ君もボロボロ。もうむりぽ。

 

激しい戦いの衝撃によって、一部の壁が崩れそこから爆発樽の集まりがあった。

 

ん? もしかして…、ブッチッパ(閃いた音)。いける、いけるぞぉ〜!!これなら勝てる!!

 

まずは、近くに落ちてあったホモ君の剣を爆弾樽に向かって投げる!!

 

貴方が投げた武器がちょうど爆弾樽に当たり大爆発を起こした。

 

「なに!?、なんだ!?」使徒は困惑しているようだ。

 

今だ!!走れホモ!!そして押せ!!

 

貴方は自分の怪我も顧みず己に喝を入れて使徒に向かって走りだし、その顔を殴った。

 

「ぬぐ!!」使徒はよろけて、後退った。

 

「まだ生きておったか死に損ないめ!!安心しろ、今貴様もそいつも二人揃えて殺してやるわ!!」使徒は激怒し貴方に攻撃しようとしたが、上から落ちてきた岩に遮られた。

 

今のうちに逃げるんだよぉ〜、スモーキー!!

 

貴方はジンを背負いその場から走り去った。

 

「逃さぬ!!なに!!岩が!!ク、グワァァァァァ!!!」使徒は上から落ちてきた岩に押し潰された。

 

ザマァみやがれ、ダボがぁ!!(億泰風)。まぁ、こういうギリギリの演出もま、多少はね?みんな好きだルルォ?

 

 

 

 

洞窟の出口を求め歩いている時に、

 

「ロ、ロイ…」貴方に背負われているジンが今にも消えてしましそうな声で貴方を呼んだ。

 

お、起きましたが怪我大丈夫そうですね、血ドバァーって出てるけど応急処置もしましたしギリギリ間に合うでしょ。バーバラちゃんに見てもらいなさい(性母マリア風)。

 

「まだだ…、あいつはまだ…、生きている…」ジンは確信を持った顔でそう言ってきた。

 

んなわけないってwwwwwwもう終わったんやってwwww(フラグ)。

 

ドゴォォォォォォォン!!! 激しい音と一緒に後ろから土埃が舞った。

 

も、もう嫌だ、アイアンマン…。

 

「貴様らぁ…、舐めたマネをしやがってぇ…」後ろに使徒が肩で息を吸いながら現れた。

 

ゴキブリかなにかですかな、おめぇ。なぁ(喧嘩腰)、こんな頑張ったのに…バッドエンドになっちゃうんか?

 

貴方の足元に水色の石が落ちている。

 

ん?これは…赤ちゃん製造ミルク!!嘘です、哀切なアイスクリスタルが何故か落ちてます。なぜ、こんなところに…(驚愕)。

 

けどまぁ、これはチャンスです!!(運ゲーしなきゃですがこのワンチャンに賭けるしか)ないです。

 

実はアイスクリスタルとかのこの強化素材の奴って中にとてつもないほどの元素があるんですよこれを壊したらどうなると思いますか?

 

「ロイ、私を置いて逃げろ…、少しなら時間稼ぎにもなるだろう。それにお前なら私と違ってまだ動ける…」ジンは悔しそう顔で言ってきた。

 

ちょっと説明最後までさせてくださいよぉ〜。まぁ、普通ならそうですよね、流石騎士の心を持つ人だぁ〜。

 

だ が 断 る 。

 

貴方はジンを出口方面に投げ飛ばした。

 

「な!?、おい!! ロイ!!」ジンは驚いた顔で宙に飛び、地をに転がりながらなんとか貴方へ顔を向けた。

 

助けを呼んで下さいオナシャス!!センセンシャル!!

 

「クッ…、わかった!!死ぬなよ!!ロイ!!」ジンは片足を引きずりながら洞窟の出口に向かった。

 

「貴様を殺した後にあの女も殺してやる…、いずれモンドにいる全ての生物をも殺してやる!!」使徒は血を流しながら、その痛みに耐えるように叫ぶ。

 

イヤン、ママ、怖いィ()。だけども勝ちます、勝たなきゃ世界取れないんでね。

 

貴方は足元にある水色の石を拾い、それを手の力だけで壊した。

 

「哀切なアイスクリスタルだと!?一体どこから…!?」使徒は驚きながらも身体中に水元素を溜めている。

 

ここで勝たなきゃ終わり、氷元素が痛いのは分かってんだよオイオラァァァァァァ!!(激怒) YO!(日顕)。

 

貴方は砕いた石から氷元素が出てきたことを確認し、その元素を使徒に向かって飛ばした。

 

「なんという元素量!?こんなものぉぉぉぉぉ!!!」使徒は水元素を開放し、大きな津波のようにこちらへぶつけてきた。

 

最後の一発くれてやるよオラァ!てか水と氷なんて、エースと赤犬レベルなんだよなぁ(達観)。

 

氷元素と水元素がぶつかり合い、凍結反応を起こした。津波のような巨大な水元素の塊は氷元素によって固まり、そのまま使徒の方まで襲いかかっていった。

 

「ぬおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」使徒は大声を上げ、完全に氷漬けになった。

 

やったぜ。投稿者:変態糞走者 (8月16日(水)07時14分22秒)、勝った、勝ちました!!、第三部[完]!!

 

勝ったけども普通にこの寒さで死にそう。速く帰りましょうかね。

 

貴方は視界がふらついて地面に倒れた。

 

あかん!!頑張れホモダメダメダメダメ諦めたらもうちょっと頑張ってみろよ!!(太陽神)

 

瞼が重くなってきた、貴方はもう全身に力が入らなくなり気絶するように眠ってしまった。

 

ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ(駄々っ子)ああああああああ、神様どうか助けてぇ〜。

 

「君はまだ死なせないよ」

 

あえ?なんの声?叫んでたから聞こえなかったゾ。

 

 

 

 

 

貴方は目を覚ました。意識がまだ朦朧とするなか左手から温かみを感じた。

 

ウッソだろお前wwこの運ゲを勝ち取ったとかリアルで死にそうで怖いんだが。

 

左を向くとそこにはジンがベットに上体をのせて眠っている。

 

かわいい。無防備に寝顔を晒すとかこいつ、男をわかってやがる。ん?ノンケ? うだよ(肯定)、ノンケが一番で最強なんだよなぁ。

 

「ん、んんん〜」ジンが寝言を言っている。

 

……ドチューン(尊死爆発)、鼻血出ました。もう好き結婚しよ(童貞)。

 

「ん?ロイ…?起きたのか?よ…よかった…もう目覚めないかと…」ジンは安堵したのか優しい顔で貴方に語りかけてきた。

 

かわいい(天上天下唯我独尊)。

 

「な…、な…、急になにを言うんだぁぁ!!」ジンは顔を真っ赤に染め貴方を殴った。

 

え?ちょ、まっ

 

バキッィィ!! そんな音がモンド城全体に伝わったとか伝わらなかったとか。

 

え? 大丈夫だよな? 死んでないよな? これで死んだらクソゲーだデ(土竜)。

 

そんな訳で今回はここまでご視聴ありがとうございました。 





ジンはかわいい

異論は認めない

あとバーバラもリサも甘雨も雷電も七七もry




原神中毒者です(自虐)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の心

また遅くなって申し訳ない

許してください何でもしますから!!(なんでもするとは言っていない)


バーバラ視点です。





今の私がいるのは彼、ロイさんのおかげだ。

 

小さい頃の私はグンヒルド家の家訓によって騎士を目指していた。

 

毎日、私は頑張って慣れない剣を振ったり、身体を鍛えたりした。

 

けども、理想はとても遠かった。

 

私はお姉ちゃん、ジン・グンヒルドを目標にしていた。

 

お姉ちゃんは周りから「一族の誇り」とも言われていて、私と違ってとても飲み込みが早かった。

 

私が1歩進んだと思ったら、お姉ちゃんはいつも10歩先まで進んでいる。

 

周りからも私に対する陰口が聞こえたりして嫌な気持ちにもなったし、やる気がドンドン落ちこんだりもした。

 

お姉ちゃんは「周りのことなんか気にするな」と優しくしてくれてくれるけど、お姉ちゃんにはこの気持ちなんかわかりようないよ。

 

 

 

そして、ある日を境に私は変わった。

 

ロイさんと出会ったからだ。

 

あの日はとても暑かった。いつもの騎士になるための訓練が終わった後に、私は身体の疲れを癒やすため何気なくモンドの外をうろついていた。

 

外は魔物や宝盗団がいたりするのに、私は武器もなんにも持たないでいた。

 

今考えればなんて危ないことをしているんだろうとも思ったけど、あの時の私は死にたかったのかもしれない。

 

けど、そんな事をしても私は後悔はない。逆にそんな事をしなかったことを後悔したかもしれない。

 

あれは、囁きの森での出来事。

 

囁きの森で甲高い音が聞こえてきて、興味本位で森の中に入っていった。

 

近くなってきた音の先に大きな姿があった。私はそこで初めてロイさんを見た。

 

ロイさんは鉄の槍を持って、訓練していた。

 

彼も騎士団に入るのかなぁと思って声をかけようとしたけど、ロイさんから近寄りがたいオーラみたいなものが出ていた。

 

私はその場に立ちすくんだけど、ロイさんは私に気づかず槍で突の訓練を続けていた。

 

けど、すぐに槍を放り投げて次は弓を持ち訓練を始めた。

 

ロイさんの命中率は10本射って1本当たるかどうかの腕前だった。ちなみに私は2〜3本ぐらいは当たるよ。

 

矢を射ったロイさんはまた弓を捨てて、今度は大剣を振り回した。

 

けどもまたすぐにポイッと捨てて、また武器を変えた。

 

なにをやっているんだろうと思っていた時に彼がボソッと「合わないな」と言った。多分そう言ったと思う。

 

ロイさんの声は透き通る声でもなければ、曇りがかっている声でもない、いわゆる普通だった。馬鹿にしているわけじゃないよ!!

 

そして片手剣を持ってしばらく振っていたら、ロイさんは剣を見つめながら「合ってる」とたった一単語だけ言った。

 

この後はずっと片手剣で訓練をしていた。

 

 

 

 

ロイさんを見ていたらいつの間にか辺りは暗くなっていて、早く帰らなきゃとこの場を立ち去った。

 

あの人はまだ帰らないのかなと思いながら、少し小走りで帰った。

 

 

 

 

その日の夜、ベッドの上でボケーとしていたら、ふと近くにある机の上の本を気にした。

 

この本は私が最近ハマっている恋愛小説だ。

 

夜も深くなってきたがなぜか眠れず、目がずっと冴えていた。

 

読んでいたら眠くなるかなと思い、その本を開き読み始めた。

 

 

 

 

 

うううう〜、こんな事言われたらわたしぃ〜/// 主人公の女の子に幼なじみの男の子がす、す、好き…/// み、みたいなことを言ってちゅ、ちゅーしちゃうなんてぇ〜///

 

本に顔を押し付けて、真っ赤になっているであろう顔を本の中に埋めてやろうとした。なんでこんな事をしたんだろう、枕にすればよかったのに。自分でもわかんないや。

 

少し落ち着いた後にまた本を読み始めると、主人公が「自分に合わないことは無理しなくても良いんだよ」というセリフを言っていた。

 

その時に何故かロイさんの事を思い浮かべた。

 

そういえば、ロイさんも合うとか合わないとか言ってたけど、もしかしてコレのことを言っていたのかな。

 

ロイさんも色々の武器を試して最終的には片手剣にしていたけど、こういうことなのかな。

 

私はそんな事を思いながら本を読み続けた。

 

次の日、私は結局朝までずっと読んでいて寝不足で訓練に力が入らなかった。

 

 

 

 

そして、私は決心した。

 

この本のように、そしてロイさんのように自分が合っているものをやろうと思った。

 

騎士になるための訓練は今日を以てやめて、お父さんに怪我の治し方を教わったり医学の本を呼んで勉強した。

 

お母さんは特に私に言ってこなくて、ただ一言「決めたのなら最後まで頑張りなさい」と言って、お父さんにお願いをしたら少し目を瞑って「ああ、わかった」と言い教えてくれた。

 

二人は特に私に理由を聞かずに了承してくれた。

 

最初は私に幻滅したのかなと不安に思ったけど、教えてもらっている時は真剣に私と向き合っていたから、これは二人の優しさなのかなと思った。

 

お姉ちゃんには理由を聞かれたけど、特に隠すことのものでもないから言ったらお姉ちゃんはとてもびっくりしていた。

 

話し終わった後にお姉ちゃんが優しく、私の頭を撫でてくれた事が嬉しかった。えへへっ。

 

 

 

 

 

そして私は騎士団じゃなく、教会のシスターとなった。

 

これは人を癒すのに教会が一番良いといったものもあるけど、一番は人の笑顔を身近で見られるから。

 

私が初めて人の怪我を治したのは、遊んでいた子供が転んで膝を擦りむいた時。

 

その時にちょうど近くを通ったから、簡単な応急処置(消毒して絆創膏しただけだけど)をしたら、その子が笑顔で「ありがとう!!!」と言ってくれた。

 

私はそんな言葉を聞いて胸がいっぱいになった。

 

その時の笑顔をもっと見たい、もっと多くの人をお姉ちゃんとは違うやり方で助けたいと思ったから。

 

これが私に合っているものだよね。

 

 

 

 

 

しばらく、シスター活動をしていると大怪我をした患者が運ばれてきた。

 

ここでは多くのけが人や信仰をする人が来るけど大怪我をする人がくるなんて珍しい。

 

私は急いで包帯や薬の準備をしている時に患者さんが来た。

 

その人はロイさんだった。

 

とても辛そうな顔をしており、血が身体中にべったりと染み付いていて臭いで後退りしそうだったけど、他の先輩から大きな声で指示を出されたおかげで、慌てながらも的確に指示に従えた。

 

 

 

なんとかロイさんは一命を取り留めた。

 

こんな事は初めてではないが何度やっても慣れない。

 

私向いてないのかなと思ったら、先輩シスター ヴィクトリアさんが私を励ましてくれた。

 

「貴方は全てを背負いすぎ、もうちょっと人の事を信頼してあげたら良いんじゃないかな」

 

ヴィクトリアさんの言葉が私の心に刺さった。

 

確かに私はいままで、人の迷惑になっちゃうからという理由でできるだけ一人で物事に取り組んできた。

 

そんな行動が知らぬ間に自分の首を締めていたんだと思った。

 

ヴィクトリアさんからの言葉どおりに人にお願いを言ったら、みんな快く了承してくれた。

 

いいよって言ってくれた人達はみんな笑顔だった。

 

人は自分が頼られると嬉しくなるっていう内容の本を昔見たことがあったけど、このことなんだなと私も少し嬉しくなった。

 

そして、ロイさんの状態を見てきてとお願いされたからロイさんがいる病室に入ると、そこには人がいるとは思えないほどの薄い状態の毛布があった。

 

そして窓は全開で、いつの間にかロイさんの服も全てなくなっていた。

 

私は急いで他のシスター達に伝えたら、大慌てでロイさんの捜索が始まった。

 

最初は教会の近くにいる人や騎士団の人達に話を聞いたんだけど誰も見ていないって言われて、困った時にディルックさんに会ってロイさんの居場所を聞いたら、

 

「ロイか、彼は恐らく戦いに出てるだろう」

 

た、戦い!?私はびっくりして大きな声で反応しちゃったらディルックさんが少し驚いたようだった。

 

ご、ごめんなさい!!と謝ったら気にしなくていいと言ってくれた。

 

場所を聞こうとすると「危険だからやめた方がいい、それに彼は大丈夫だろう、強いからな」と言った。

 

ディルックさんに強いと言わせるなんてすごい人なんだなぁと思った。

 

 

 

 

そして太陽が沈みだし、空が赤くなってきた時にロイさんが外から帰ってきた。

 

シスターのみんなはロイさんを怒っていたけどロイさんは真顔で特に悪気のない様子でいた。

 

私はなんで戦いに行ったの?と聞くと「怪我治ったから」と言われた。

 

まだ怪我はあるし、糸で縫った切り傷はまだなまなましく、あと少しでも動いたら傷が開くほど危ない状態だ。

 

それでも戦いに行くなんて騎士の鑑だなぁとも思いながらとても怒った。

 

ロイさんは少し落ち込んでたようにも見えた。

 

次の日もロイさんは出かけようとしてたから無理やりベットに縛り付けて安静にさせた(これが安静というのかわからないけど)。

 

 

 

 

そして度々揉めていたそんなやり取りもある程度収まったある日、私は用事で騎士団本部に訪れていた。

 

本部にいる怪我人の状態を聞きに来たんだ。簡単に言うとメンタルケアに近いものだと思う。

 

患者さん達の状態が良好だと判断し、花瓶にある水を入れ替えて、患者さんに見送られながら部屋を出ていった。

 

そして出入口に近づくと団長室から出てくるロイさんとお姉ちゃんがいた。

 

何故かお姉ちゃんはロイさんの後ろの襟を掴んで引っ張っていた。

 

仲いいのかなと思いながら二人に話しかけた。

 

なにをしていたのかと二人に聞いたら、お姉ちゃんが急に説明しようとしたロイさんの頭をグーで叩いた。

 

ガツンッと人から出たらダメな音がなり、お姉ちゃんがロイさんの頭を掴み私に背を向けるようにしてなんか小声で話していた。

 

話が終わったのかお姉ちゃんはこっちに振り向いて、「ちょっとした報告を団長に言っていたんだ」と微笑んで言った。

 

ホントの事なのかなぁと怪しんでいると、ロイさんが私のそばに寄ってきて私の身長に合わせるために少し屈んで私の耳元で「姉と呼ばないのか」と言ってきた。

 

私はお姉ちゃんの事はジンさんと呼んでいる。

 

昔、よくお姉ちゃんと比較をされたことがあるから、できるだけ姉がいるということは隠したいからだ。

 

兄弟、姉妹はよく比較されてしまう。似ているからだ。外見が似ているとどっちが優れていてどっちが劣っているかを人は無意識で見てしまう。

 

10モラの人参と100モラの人参があると何故同じものなのに値段が違うのかと疑問に思うのと一緒だ。

 

だから、私とお姉ちゃんが姉妹だということを知っているのはモンドの中でも家族とヴィクトリアさんとロイさんだけだ。

 

隠したいことを知らないロイさんは私にそう尋ねるが、そんなことよりも耳に息がかかってくすぐったかった。

 

ついくすぐったいよと言うとロイさんは血の気が引いた顔になった。

 

私、なんか変だったのかと思ったら、ロイさんの視線はお姉ちゃんに向かっていた。

 

私もロイさんの視線を辿ると、そこには怒っているお姉ちゃんがいた。

 

子供が悪いことをしたから怒る顔じゃなかった。仇を見るような怒りの形相だった。

 

お姉ちゃんはあんまり人に怒らない優しい人だ。

 

けどもそんな人がこんな顔をするなんて私は驚いた。

 

するとお姉ちゃんは剣を抜いて、ロイさんに近寄った。

 

ほんとに斬るかもしれないと思い私はお姉ちゃんの前にロイさんを庇う形で出た。

 

お姉ちゃんは少し驚いていたけど、私はロイさんが言っていた事を正直に説明したら、お姉ちゃんの怒りのオーラがなくなり謝っていた。

 

そんなお姉ちゃんの謝っている様子を見て、ロイさんは目が点になるほど驚いていた。

 

そこからは、少しだけ三人で話しをした。

 

最近の様子はどうだとか、仕事はうまくいっているかとか他愛もない話をしていた。

 

けどそんな話がとても楽しかった。

 

 

 

 

夜になって教会でいつもの祈りを捧げていると急にバタン!!とドアの開ける音が教会内に響いた。音のした方へ振り返ると、血だらけのお姉ちゃんが騎士の二人に両肩を支えられていた。

 

つい大きな声でお姉ちゃんと叫んでしまったが、そんなことよりお姉ちゃんのことが大切だった。

 

急いで他のシスターも呼んで怪我を治そうとするが特にお腹にできた深い傷が治しずらい。

 

私の水元素の力は人を治す力を持っているけどそれでも完全に治すのには時間がかかる。

 

神の目を使って治している時にお姉ちゃんが声を発した。

 

なにかを喋ろうとしているが他のシスターが無理に喋らないでと言うと、

 

「ロイが…、まだだ…、まだ…戦っている…!」と悔しさを込めた声でそう言った。

 

ロイさんがまだ戦っているの!?と私は聞くと「バーバラ!!まずは目の前の患者を優先しなさい!!」とシスターが私に叱咤された。

 

私は我に返りまたその深い傷に集中していると、急に血だらけの手が私の手を掴んできた。

 

お姉ちゃんの手だ。その手の平は少し固くて血のせいで少しヌルヌルする。

 

「頼む…!あいつを…、助けてくれ…!!」 お姉ちゃんの目からキレイな水が目尻から出てきて頬をつたった。

 

咳で少し口から血を吐き出しながら、お姉ちゃんは「頼む…!頼む…!」と繰り返し言っていた。

 

私は傷の治療を一度止めて両手でお姉ちゃんの手を力強く包み込んだ。

 

私よりも大きな手、撫でられると嬉しかったこの手を私は思いっきり壊すぐらいに握った。

 

大丈夫!!ロイさんも貴方もどっちも助けるから!!!と説得力もなんにもない言葉だけどお姉ちゃんは安心したように微笑んで目を閉じた。

 

私が頑張らなきゃ、ふたりとも助ける!!と自分に何度も何度も言い聞かせ目の前の患者に集中した。

 

 

 

 

お姉ちゃんの治療が終わり、次はロイさんだと思い次の治療の準備をしていると、残酷な声が聞こえてきた。

 

「ロイは多分死んだんじゃないか」と。

 

そんなの嘘だ!!と思いながら話しているシスター達に詰め寄ると、

 

「二人が行った洞窟が完全に埋まってしまっているの!!ジンは戻ってきたけど、まだあそこにいるロイはもう…」

 

そんなことない!!ロイさんは絶対に生きている!!そう言って洞窟に向かおうとしたら、ヴィクトリアさんに「バーバラ!!!」と教会が揺れるんじゃないかと思うほどの大きな声量で止められた。

 

「貴方が行ったところでなにか変わるわけでもないわよ」と声量は普通だけど力強い言葉。

 

けど、こんなところで待ってても変わらないんだから少しでも人手が必要でしょ!!と私は反論した。

 

いつもの私はこんな大声を人に向けたことはないけど、その時の私はなぜか感情的になっていた。

 

「良い?貴方の仕事は人の怪我を治すことなの。人を癒す神の目は貴方しか持っていないの。あっちに行ったところで焼け石に水よ、自分の向いているもので戦いなさい」ヴィクトリアさんはそう私を説得した。

 

その時に私はロイさんとあの本の事を思い出した。

 

「自分に合わないことは無理しなくても良いんだよ」

 

「合ってる」 

 

その2つがあるから私は人を癒せる力を手に入れたし、お姉ちゃんの怪我も治せた。

 

結局あっちに行ったとしても場をかき乱して余計にロイさんを見つけることができなくなるだけだ。

 

私はそう考え、俯いてわかりましたと答えた。

 

ヴィクトリアさんは私の状態を見て「バーバラ、貴方今日はもう疲れたでしょ、ロイさんの治療のために今日はもう寝なさい。きっと戻ってくるから」と安心させるように私に言ってきた。

 

はい、と返して教会にあるシスターの寝所に行き、濡れたタオルで軽く身体を拭き、ベットの中に潜り込みうずくまった。

 

私もロイさんみたいに力があれば、お姉ちゃんみたいな騎士になれたらこんな事にはならなかったんじゃなかったんじゃないかと思うと、自分の力のなさに嫌気が差す。

 

ううううぅぅぅ…、この言いようのない怒りをシーツをシワができるぐらい力いっぱい握って発散しようとするが、そんなことをしてもただ私の心には虚しさが新しく溢れ出てくるだけだった。

 

私の目からはお姉ちゃんとは違い、濁った水が出てきた。

 

 

 

 

 

「誰か!!誰かいないか!!」大きな男性の声が私の耳に入った。

 

その瞬間私の頭は誰かに叩かれたように覚醒し、耳に入ってきた情報を即行で処理し、ベットから跳ね起きた。

 

前の日は着替えをせずに寝たから服はそのままだし、起てからのルーティンである朝食や歯磨き、走り込みを全部捨てて声がした方に走った。

 

 

 

大聖堂のドアを勢いよく開けて、いるであろう場所に目を移すと、やっぱりそこにはロイさんがいた。

 

両肩を二人に支えられているロイさんの様子が昨日のお姉ちゃんと酷似していた。

 

ただお姉ちゃんと違いロイさんの身体のいたるところに氷がついている状態で、少し辺りが寒くなっているような気する。

 

急いでこちらに運んでください!!私はロイさんを担いでいる二人を促して患者を治療する部屋に移動した。

 

昨日の準備のおかげで用意はできているし、あとは私の力量次第だ。

 

ロイさんが治療台に置かされ、運んできた二人には退出してもらった。

 

ここは私の戦場だ。

 

できれば誰にも邪魔されたくない。

 

患者の命がかかっているのにそんなことを言うなんてヴィクトリアさんに怒られそうだけど、それでも自分の大切な人は自分の手で守りたい。

 

それが騎士じゃなくてもだ。

 

ロイさんは身体中が震えていて、顔が真っ青になっている。

 

大丈夫だよ、私は優しく言ってロイさんの治療を始めた。

 

最初は怪我を塞ぐ。傷は氷のせいで少し壊死しかかっているから、身体を温めながら治療を行う。

 

そんなこんなで一時間ほどたった後、他のシスターが加勢しに来てくれた。

 

やっぱり一人でやるのは難しかったから助けが来てくれたのは嬉しかった。

 

なにか言われた気がしたがそんなことよりも目の前の人を助けることに集中していたから内容はわからなかった。

 

 

 

 

 

治療を始めた時は日が出かかっていたのが、終わった時はもう太陽が沈みかけていた。

 

ようやく危ないところは乗り越えることができた。

 

終わった時に私の体力はもう限界だったのか足に力が入らず後ろに倒れてしまった。

 

けども私の背中に当たったのは固い地面ではなく、柔らかいなにか。

 

最後の力を振り絞って上を向いたら、そこにはお姉ちゃんがいた。

 

まだ怪我は全快ではないはずなのになにしているの。と怒ろうとしたら、

 

「バーバラ、頑張ったな」そんな声が聞こえてきた。

 

優しい声、私の大好きな声。その声を聞いたら怒りなんかほっぽり出して私は安心して真っ暗闇に意識を離した。

 

 

 

 

 

 

次の日、私は目を覚ました。

 

まるまる一日寝ていたようでそれほど体力を使っていたんだと実感した。

 

だけど私はまだ心残りがあった。ロイさんのことだ。

 

もう目が覚めたのか、怪我の具合は大丈夫なのか、そんな心配をしながら私はロイさんがいる部屋に向かった。

 

ロイさんの部屋の前に来てドアを開けたら、そこには涼しげに眠っているロイさんと、お姉ちゃんがいた。

 

「バーバラ、もう大丈夫なのか」とお姉ちゃんは振り返り微笑んで言った。

 

それはそっちのセリフだよ〜!!私は柄にもなく大声を出してお姉ちゃんを叱った。

 

まだお姉ちゃんは怪我人なんだからベットで安静にする!!と怒ったら、「す、すまん…」と落ち込んだ。

 

「だ、だがな、私はじっとしているのは性に合わないんだよ、だから…!」と反論してきたので私は無理やりベットに連れて行って寝かしつけた。

 

怪我をしているのに無茶をするとかお姉ちゃんもロイさんみたいだねと思いながらお姉ちゃんにリンゴをウサギの形に切って渡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから一週間は経つ、それでもロイさんはまだ目が覚めない。

 

私の知識不足かもと思って博識のリサさんに見てもらったけど、

 

「まだ身体の中に氷元素が2割ほどあるから、それが完全になくなったら起きるんじゃないかしら」と大きい胸を腕で支えるようなポーズで言った。

 

最初は胸のほうに意識が向いちゃって話の3割は聞きそびれたけど、まだ時間がかかるということは認識した。

 

リサさんに胸を見ているとバレてしまって、「私のことも気になるの?」と魅惑的な声で揶揄われ、わたしは「ち、違いますぅ〜!!」と慌ててダッシュで部屋を出ていってしまった。

 

 

 

 

 

 

外での用事をある程度終えて、またロイさんの部屋向かっている最中、甲高い音がロイさんの部屋から響いた。

 

私は何事かと思い大急ぎで部屋へと向かいその扉を開けると、そこには右頬が凹んでいるロイさんと、顔を赤くして「そ、そんなストレートに言われても、私もまだそういう感情は…」とか言いながら目をグルグルさせて、両手で頬を抑えているお姉ちゃんがいた。

 

なにがあったのか詳しくはわからないけど大体はわかる。

 

おねえちゃーーーーーーーん!!!!!!

 

モンド中に響き渡るかと思うほどの声で、私はお姉ちゃんを叱った。

 

その日はモンド城での音の「変」奏曲と呼ばれる日になり、私はしばらく大声を出すことをやめた。




ち、チコリータ…(干からびたサボさん)

キャラ視点になると文字数がRTAのほうに比べて2倍近くなるんだよ

だから投稿頻度が遅いんだよ(脳内自己処理)


感想良ければ


導火線をどうかせんと(超激ウマギャグ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の心情

また待たせたな(蛇)

体勢が悪すぎて腰が痛い(おじいちゃん)




ジン視点です

どうぞ






最近私にはハマっているものがある。

 

それは恋愛小説だ。

 

最初はリサに「貴方も女心をいい加減に目覚めさせなさい」とか言われたり、「お姉ちゃんにオススメできる本だよ!」とバーバラに言われて無理やり渡されたから、しょうがなく見てみたら見事にハマってしまったのだ。

 

好きな思いをわかってくれない男をどうにかして振り向かせるといった内容だが、この男が気づかないところを見るたびに心にモヤモヤができる。

 

この主人公も主人公だ、もっとわかりやすく思いを伝えろと思うがこれのやり取りが好きで見ることがやめられない。

 

 

 

 

私としては珍しく少し夜ふかししてしまった。

 

あの本のせいだがやっぱりまだ続きが気になるため仕事が終わったらリサにあの本の続きを借りに行こう。

 

早速自分の机に向かい座り、仕事を終わらせようと紙束を処理しようとしたところに急に通達人がファルカ団長が呼んでいると言ってきた。

 

なにようだと思いながら座ったばかりの自分の席を立ち、団長室に向かった。

 

失礼します。 そう言い団長室のドアを開けると文字どうり山程になっているほどの書類が重なり合っていた。

 

「ああ、すまないね。 もう一人来るからもう少し待っててもらえるかい?」 ファルカ団長は書類を処理しながら私に言ってきた。

 

わかりました、と言おうとした瞬間にドアが急に開けられた。

 

入ってきた者はロイだった。

 

ノックをして失礼しますと言ってから入ってこい!! とロイに言ったが奴は思いっきり私の前で大きいため息をついたため一回殴ってやろうかと思ったが、「ジン、俺は大丈夫だから、そんなに怒らなくていいよ」とファルカ団長が私に言ってきた。

 

しかし、これでは他の者に示しがつかないでしょう!! とファルカ団長に言ったが、「確かに彼は素行は良くないがちゃんと仕事はこなしているし、なにより僕と同じくらいの強さだよ。 この強さでもう周りには示しはついているだろう、それに素行を強制させて仕事に支障をきたす方が問題だと俺は思っているよ。」と言ってきた。

 

確かにそうだが、やはり私は納得いかない。

 

不満を顔に表わしていると「まぁ、二人が揃ったから早速お願いしたいことがあるんだ」とファルカ団長は少し真面目な雰囲気で言ってきた。

 

 

 

 

 

話された内容は簡単に言うとある洞窟にいるアビスを倒してほしいという極秘の任務らしい、それにとても危険であまり周りに知られないようにしたいといった事で、私達二人に任されたらしい。

 

私は承諾して、部屋を出ていっていこうとしたがロイが不安な顔で俯いていたため団長の邪魔にならないように襟を引っ張って部屋を出ていった。

 

そういえば最近、こいつの雰囲気を感じ取れるようになったなと思った時に「あれ、ロイさんとお姉ち、ジンさん達、どっか行くの?」とバーバラが話かけてきた。

 

こんな場面はすでに多くの人に見られているが流石に妹の前ではやめておこうと思い、掴んでいた襟を離した。

 

奴はさっきのバーバラが言っていた事を答えようとしたため、私は咄嗟にやつの頭を叩いた。

 

流石にやりすぎてしまったかとも思ったが、極秘と言われたものをすぐに人に言おうするこいつが悪いと思いながら、奴の頭を掴みバーバラに背を向ける形で奴に

 

これは極秘のものだから軽々しく人に言うな、 と若干脅しをかけながら言うと奴はブンブンと首を縦に振った。

 

心が痛むがバーバラには誤魔化しておいて、詮索されないようにした。

 

すると、ロイのやつが急にバーバラに近づいて、私に聞こえないようにバーバラの耳になにかを言った。

 

「ひゃ、く、くすぐったいよ〜」とバーバラが可愛く言うと奴の口角が少し上がった。

 

 

何故か私の心に黒くドロッとしたものが溢れ出してきた。

 

こんな形でやつの笑っているのを初めて見るとは思わなかった、これが余計に私の中にグルグルしたものが加速を増した。

 

私の方が長い付き合いなのになぜそう簡単に笑顔を見せる?、しかもこの反応、もしやこの二人は付き合っているのか、そう思うと更にイライラとは程遠いなにかが増えた。

 

こいつはなぜ私にそういう目で見てこなかった、なぜ? なぜ? なぜ? なぜ?、更に私の妹にその顔をするのは心底気持ち悪い。

 

私はつい剣を抜いて奴の元に近寄った。

 

するとバーバラが奴を庇うように前に出て、二人で話していた内容を聞かせてくれた。

 

 

そうか、奴は私達の事を思って言ってくれたのだな。

 

だが、私にもあのような顔を見せてほしい、私にだけ見せてほしいと思ったがこれを言うのは少し引けるから私の心の中に閉まっておいた。

 

私が先程の行為に謝るとあいつは驚いていた。

 

なにを驚く必要があるのだと思いながらその後、少し世間話として三人で話した。

 

だが、私の心にできたあの感情はなんだろうか。

 

モヤモヤして気持ち悪いものだったが三人で話している時はそんなものは出ては来なかった。

 

 

 

 

 

 

そして、あの後バーバラと別れた後は二人で例の洞窟に来た。

 

道中は特に危険もなく来れたため体力は満タンだ。

 

この先で戦う事は恐らくこいつもわかっているから、気をつけろよ と言い洞窟の中に進んでいった。

 

 

 

しばらく中を進んでいく、木の箱や爆弾樽などがあり、なにかがいた形跡はあるがそこでは気配も何もしなかった。

 

私はその不気味なほどに静かなのが余計に警戒心を上がらせる。

 

すると突然甲高い声が聞こえてきて、急にヒルチャール共が現れてきた。

 

私はロイに気をつけろと言い、剣を構えた。

 

パッとみ、ヒルチャールは近接が8体、弓を持っている奴が3体でかなりの数だ。

 

これは普通の者ではすぐに倒されるだろう。

 

だがこの場にいるのは普通ではない、バケモノがいる。

 

ヒルチャール共は5体ロイの方に向かい、残りは私の方に来た。

 

私の方にきた奴らは来た順に剣で斬りつけ10秒もしないうちに倒した。

 

ロイの方は周りを囲むようにして突っ込み、持っているこん棒で叩こうとしたらしいがロイはただ剣を一振りだけした。

 

するとヒルチャールは吹き飛び転がった。

 

ヒルチャール共は起きようと首を上げた瞬間にロイは奴らの首と身体を離した。

 

痛みに苦しむ暇もなく、首が落ちる音だけが聞こえる。

 

それに恐れた他の弓持ちはロイに矢を放とうとしたがそこまで待ってあげるほど私は優しくない。

 

私はダッシュで奴らの元に行き、斬り伏せた。

 

別にこの程度、私達からしたら余裕だがこの油断が命取りになることをわかっていたから私は全力を尽くし奴らを切り、敵がいなくなっても私は警戒心を緩めなかった。

 

すると目の前に急に魔法陣が出てきて、そこからヒルチャール共が続々と出てきた。

 

しかも中には暴徒やシャーマンといった奴らも出てきたためこれは一筋縄ではいかないと思い、己に喝を入れた。

 

必要ないとは思うが一応ロイの安否を確認するために声をかけたが返事は帰ってこなかった。

 

その代わりにヒルチャール共の叫び声が帰ってきた。

 

声のした方を見るとすでにロイは奴らと戦っていた。

 

あの囲まれようでは大変だと思いすぐに救援に向かった。

 

もちろん、ヒルチャール共が私の事を邪魔するからそれを正面から突破しようと突っ込んだ。

 

一匹倒すともう一匹が出てくるの繰り返し、暴徒の重い一撃は他のヒルチャール共を巻き込んでくれるので受けずに躱す。

 

しかも、遠くから弓などが飛んでくるのでそれも躱すか防ぐをしないとならないから神経がだんだんとスリ減ってくる。

 

「ウグゥ!!」 人らしい声が聞こえたと思ったら、その声はとても痛々しい声だった。

 

ロイだ、顔は見えづらかったが恐らく険しい顔をしているだろう。

 

ロイのそばに行きたかったがヒルチャール共が邪魔してくる。

 

それに私は怒りを込めて剣を思いっきり振り奴らを吹き飛ばす。

 

敵を斬りつけながらロイのそばに近寄るとロイはアビスの魔術師と相対していた。

 

アビスは水のバリアを纏っているため、神の目を持っていない私達からすると強敵だ。

 

アビスは水を放出しロイに当てようとするがそれをロイは難なく横に躱す。

 

躱した後、ロイは腰を落とし剣を持っている右腕を後ろに引き、剣先をアビスの方に向くようにし、左手を剣先に少し支えるように触れた。

 

その後、ロイは足を一歩踏み出し、引いた腕を前に突き出したら、剣がアビスのバリアを貫通し本体に刺さった。

 

アビスは痛みに耐えきれず叫んだが、当たったところが急所だったからか、バリアがなくなりそこには剣が刺さったままでいるアビスだけがいた。

 

ロイは剣を思いっきり引き抜き、アビスの返り血を浴びるがそれを特に気にせずにまた目の前にいる敵共を蹴散らした。

 

私も負けていられないと思い、背後から襲ってきた暴徒の振り下ろしてきた大きな斧を躱し懐に入り込んだ。

 

そして腹に剣突き刺し、傷口が広がるように横になぎ払いと同じ感覚で剣を振った。

 

奴は馬鹿でかい声を上げたが私は確実に仕留めるためしゃがんできた奴の身体を踏み台にして奴の首もとまで登ったら、剣を思いっきり頭に突き刺した。

 

「ア…、アガァ…」 暴徒は細々しく言うと前に倒れ込んだ。

 

剣を引き抜き、ヒルチャール共を再び倒そうと思った時に後ろから鋭い痛みがやってきた。

 

背中に矢が当たったのだ、その隙を逃さないようにヒルチャール共が私に攻撃しようとしてきた。

 

不味いと思い、なんとか剣を振るがいつもの力が出せなくなっているため一撃で倒せなかった。

 

一撃をしのいだ一匹がこん棒を私の頭めがげて振ろうとした時、私はつい目を閉じてしまった。

 

しかし、来るのは衝撃や痛みなどは来なかった。

 

目を開けてみると、私に攻撃をしようとしたヒルチャールはおらず、いたのは大きい背中だった。

 

ロイだ、私はロイにお礼を言おうとし名前を呼んだ。

 

するとロイは私の背中に刺さっている矢を急に引き抜いてきた。

 

つい痛みで叫んでしまったがその後にロイが「大丈夫だな」と短く言ってきた。

 

傷はそこまで深くなかったがもう少し優しく抜いてくれても良いじゃないかと思った。

 

だが、私はハッした、私は戦場でたった数瞬だったが目の前の攻撃に恐れて目をつぶってしまった。

 

これは強者になればなるほど、このような事はしないと聞く。

 

そんな攻撃に恐れるとはお前も堕ちたものだなということを行動で示しているんだろう。

 

私はロイのその行為が私に気を入れるためだと思い、ロイにお礼をした。

 

私は再び剣を構えた。

 

後ろにはロイがいる、これだけで安心できる。

 

「ウガァァァァァァァァァ!!!!」 ヒルチャール共が一斉になって襲ってきたが、私は後ろの攻撃は気にしない。

 

前だけを向いて襲いかかってきた奴らを切り捨てる。

 

ロイ、お前がいてくれるから私はこんなことができるんだ。

 

他の者なら私の横に立つことができないだろう。

 

私の横にはお前さえいてくれればいい、それだけで私は万倍も強くなれる気がするから。

 

 

 

 

 

 

 

戦い続けて、30分ほど、私達はこの戦いに勝った。

 

辺りを見渡すとヒルチャール共の死体がそこら中で転がっていた。

 

数はおよそ50体ほどだろう、二人だけでこんな数を倒すことになるとは思わなかった。

 

ロイも流石に息をついていて身体中ボロボロだ。

 

まぁ、私のほうが重症だがな。

 

「人間としてはなかなかやるようだな」 そんな聞き覚えのない声が聞こえた。

 

その瞬間ロイは剣で急に飛んできた水を防いだ。

 

ロイ!! 大丈夫かと思い声をかけた。

 

「この神聖なる場に二匹の害虫が入りこんだようだな」 そいつは急に現れ、身体中に水を纏っているためアビスの仲間かと思い、すぐに奴の背後に移動し斬りかかろうとした。

 

「ふん、神の目を持たない貴様らなぞ、敵ではないわ!!」 奴は身体に纏っていた水を四方八方に飛ばしてきた。

 

これに当たると不味い事になると直感が働いたが水の動きが速く、防ぐことができない。

 

すると急にロイが前に出てきて、代わりに水を防いでくれたが少し被弾したらしい、「ウグ…」と小さく声を上げたため、ロイ!!と叫んでしまった。

 

少し奴と距離をとって、目線は奴に向けながらロイに奴を倒す作戦はないかを聞いた。

 

「躱して攻撃」 作戦なのかどうなのかはわからないがそれだけを言った。

 

だが私はロイを信頼している、確かに今のこの状況は絶望的だ。

 

そんな状況でもいけるんじゃないかと思うの私がおかしいのだろうか。

 

いや違う、お前がいてくれるからだ。

 

作戦を聞いた私は、それで行こう と言い奴の方に走っていった。

 

打ってくる攻撃を躱しながら、奴のそばまで来るとアビスの魔術師と同様にバリアを纏ってきた。

 

だがどんなに硬いものでもずっと攻撃を続けていればいつか壊れる。

 

私とロイは奴を二人の間に挟んで、剣で斬り続けた。

 

はああぁぁぁぁぁぁぁ!!!  雄叫びを上げながら、打たれてくる水を躱し被弾は最小限にして攻撃を続けた。

 

すると、だんだんとバリアが薄くなっていって、刃先が奴に届くようになっていった。

 

いける、このままならいける!! と思った時に急に攻撃が止められた。

 

奴の両手がブレードになっており、私とロイの猛攻を防いだのだ。

 

「先程も言っただろう、神の目を持たない貴様らなぞ、我が敵ではないわ!!」

 

そう言うとは奴はロイを吹き飛ばし壁に激突し埋まった。

 

貴っ様ぁぁぁぁ!! 私は怒り、奴を再度斬りかかろうとしたが

 

「遅い」 奴の重い蹴りを喰らってしまった、私はなんとか防いだが衝撃を全て吸収できずに吹き飛んでしまった。

 

ロイ!! 叫んでも奴は動いてくれないし、声を上げてくれない。

 

死んだ、 この言葉が脳裏によぎった。

 

いや、そんなことはない、あいつは死なない。

 

大丈夫だ、今は目の前のこいつを倒す。

 

「死にかけの獲物が一番怖いからな、先に貴様を処理しておくとしよう」 奴は私に向かって歩いてくる。

 

はああぁぁぁぁ!!! 私は奴に斬りかかる。

 

だが、防がれて攻撃し返される。

 

痛い、とても痛い。

 

だが、私は負けない!! ロイを倒すまでには私は絶対に負けられない!!

 

「弱い」 奴はそういうとすごい量の水を私に向かって放出してきた。

 

水に流されてしまい、壁に思いっきり頭を強打した。

 

頭がクラクラし、視界もままならないがそれでもなんとか無理やり立ち上がった。

 

「まだ、立つか」 奴は恐らくこう言い、また私の方に歩いてきた。

 

 

 

私は守れないのか。

 

 

 

騎士というのは戦う事が重要ではない、守ることだ。

 

小さい頃から親から聞かされていた言葉。

 

だから、初めてロイと会った時に私は怒ったのだ。

 

だが守るというのは戦うということにもなる。

 

私は弱い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家族を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

民衆を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モンドを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛する人を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の心にはそれが出てきた、色々な人の顔が、家訓が、

 

 

あの人の横顔の笑顔が。

 

 

その時に私の腰には爽やかな風が感じた。

 

我が故郷の風だ。

 

ありがとう、ヴァネッサ様、風神様、そしてみんな、

 

ロイ

 

 

 

ありがとう

 

 

 

「な、神の目だと!!」 奴は驚いている、そこが隙だ。

 

私は風元素を使い、素早く奴の元に移動すると足を斬りつけた。

 

「ヌグゥ!!」 その後に腹、

 

「ウゴァ!!」 次に胸、

 

「グッ、貴様ァァァァ!!」 奴は辺りをやたらめったら斬りつけた。

 

私はすぐに察知し、その場から離れた。

 

だが、奴はもう私が近くにいないのにそれでも斬りつける。

 

「フフッ、死ねぇぇぇぇ!!!」 奴から水の刃が出現してこちらに飛んできた。

 

当たるとただじゃ済まないだろう、だが私は変に冷静だった。

 

まずは右に避ける。

 

次は左。

 

次は右に受け流しながら左に。

 

私の目からは周りの色がなくなった、まるで夢を見ているようだ。

 

そして、周りがスローモーションになっている。

 

奴がなにをしたいか、なにをするかがすぐに分かる。 いや感じるに近い、直感が進化したような感じだ。

 

「な、なんだとぉぉぉぉ!!!! こんな小娘に…、ふ…、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 奴は先程のみずの刃を全て躱したことに怒りを露わにし、私に襲いかかってきた。

 

右から来る。

 

次に上。

 

右と左と右斜め。

 

全ての攻撃を防ぎ、着実と奴にダメージを負わせている。

 

「クソクソクソクソクソォ!!! 何故だぁぁ!! 何故当たらないのだぁ!!!」 奴は言い訳のようにただ叫びながら言って私に攻撃を続ける。

 

だが、貴様と私とでは背負っているものが違う。

 

私は奴の攻撃を跳ね返すと奴は身体のバランスを崩す。

 

立て直す間に私は腰を落とし剣を持っている右腕を後ろに引き、剣先を奴の方に向くようにし、左手を奴の方に目掛けて出した。

 

これはロイの技だ。

 

あいつにはいつも助けられているな そう思った。

 

ロイの技に付け足して、私の身体に吸い込まれるように風元素を発生させる。

 

奴はバランスを崩したまま私の方に突っ込んでくる。

 

「か、身体が!! だが、そんなもの意味などないわぁ!!!」 奴は不安定な状態のまま吸い込まれ、それをチャンスと思い私に攻撃しようとした。

 

その後、私は引いた腕を前に突き出し、剣を奴の身体を貫通させた。

 

「ウゴァァァァァァァ!!!!」 奴は叫び、刺したところから赤い血が吹き出てきた。

 

そして身体に吸い込んでいた風を開放し、奴を吹き飛ばした。

 

奴は地面に手を引っ掛けて、これ以上飛ばされないようにする。

 

これで終わりだ  私は淡々とこれだけ言うと立場が逆転したようにひれ伏している奴に向かって歩き出した。

 

「この…!、あの方のために、私は負けられないのだぁ!!!」 奴は怪我を水元素で蓋をするように無理やり固めて出血を止めた。

 

まだ、戦うか…、こいつもある程度のものも背負っているんだなと思い、奴に向かって突っ込んだ。

 

まずは突く、が防がれる。

 

では下から切り上げる、これは当たる。

 

左肩から切り下ろす、これも当たる。

 

右からの攻撃は防がれる。

 

奴に反撃の隙も与えないように攻撃を続けた。

 

終わりだ  そう言い、奴の首もとに剣を振った。

 

完全に入ったと思ったらギリギリのところで防がれた。

 

やるな  そう思い、振った剣を元に戻して再度別方向から斬ろうとしたら、剣が異様に軽かった。

 

なんだ  と思い剣を見てみると刃が砕かれていた。

 

「終わりなのはお前の方だったようだな」 奴はそう言い私の腹に深い一撃を食らわせてきた。

 

この一撃で私の集中が切れて、糸が切れたマリオネットのように地に伏してしまった。

 

「貴様もやるが、ここまでだ」 奴は私に止めを刺そうと少し長めの水の剣を作り出し私に刺そうとした。

 

ここまでか、ロイは大丈夫だろうか  そう疑問に思いながら私は死を受け入れてしまった。

 

その瞬間、大きな爆発が起こり、地面は揺れ壁や天井から岩が落ちてきた。

 

「なに!?、なんだ!?」奴は困惑している。

 

ロイが気絶から起きてこの爆発を起こしたんだろう。

 

この隙に逃げてくれるだろうと思った、だが私は奴の事を甘く見ていた。

 

ロイはこちらに走ってきて、奴の顔を殴ったのだ。

 

そうだ、ロイは絶対に見捨てないし諦めない、そういう男だった。

 

「ぬぐ!!」 急に奴はよろけて、今いた場所から少し右移動した。

 

「まだ生きておったか死に損ないめ!! 安心しろ、今貴様もそいつも二人揃えて殺してやるわ!!」奴は激怒しロイに攻撃しようとした。

 

危ない!!  と叫ぼうとしたが奴とロイの間にちょうどよく岩が落ちてきて、なんとか攻撃を防いだ。

 

ロイは私をなんとか背負いその場から走り去った。

 

「逃さぬ!!、なに!! 岩が!! ク、グワァァァァァ!!!」奴はそう言うと上から落ちてきた岩に押し潰された。

 

私はロイの背中に安心してつい目を閉じて意識を離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして目が覚めるとまだロイの背中に背負られているままだった。

 

自分の腹を見ると応急処置が施されている。

 

ロイがやってくれたんだろう。

 

奴は死んだのか? 嫌違う、奴はまだ生きているだろう。

 

奴はこんな簡単に死ぬ奴ではない。

 

その事をなんとかロイに伝えた、わたしの声が小さすぎて聞こえているかは心配だったが多分聞こえているだろう。

 

その瞬間、 ドゴォォォォォォォン!!! 激しい音と一緒に後ろから土埃が舞った。

 

クッ、やはりまだ生きていたか、そう己の予感が的中してしまい残念に思った。

 

「貴様らぁ…、舐めたマネをしやがってぇ…」 後ろで奴が肩で息を吸いながら現れた。

 

まずい、武器もないし体力もない、このままでは二人ともここで死んでしまう。

 

そう思った私はロイにあることを言った。

 

ロイ、私を置いて逃げろ…、少しなら時間稼ぎにもなるだろう、それにお前なら私と違ってまだ動ける…、  私は悔しかった。

 

もっと力をつけておけばわざわざロイも犠牲にならずにすんだだろうに、せめてここでの犠牲は私だけでなんとか。

 

そう思った時にロイは私を置いてくれるだろうと思った。

 

だが私の視界には天井が見えていた。

 

空を飛んでいたのだ。

 

ロイが私のことを投げ飛ばしたのだろう。

 

咄嗟に地面に当たる瞬間に受け身を取り、衝撃を緩和した。

 

そしてロイの方を見るとロイは奴と向き合っていた。

 

まて、その役目は私が担う!! だから…、  そう言おうとした時。

 

「ジン、助けを頼む」 私に顔を向けず、私に有無を言わせないほどの覇気のある背中を向けて言ってきた。

 

私は、ロイの覚悟を邪魔してはダメだと思い、すぐに助けを呼ぶから と伝え出口に向かって急いだ。

 

足をやられており、まともに歩けない。

 

だが、その言い訳でロイを助けれなかったら私はクズだ。

 

だから私は痛みなど無視して、無理やり走った。

 

 

 

 

 

 

 

外になんとか出るとあたりは赤く染まっていた。

 

急いでモンド城に行かなければ  私は自分に喝を入れてまた走った。

 

気がつくとモンド城の前についていて、あたりはもう真っ暗だ。

 

門番が私に気づいて近寄ってくると、私は速くロイを助けろ!! と叫んでしまった。

 

そしたら私の叫び声に反応したのか次はガイアがやってきた。

 

「ジン、お前は速くその怪我を見せてもらえ、ロイのことはこっちに任せろ」 そうガイアが言うと他の者になんらかの指示を出していた。

 

私はまたそこで意識がなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度、目を覚ましたところは周りにはたくさんの人が大慌てでなにかをしている。

 

私はまた、ロイがまだ戦っている  と伝えると左から私が出てきた、びっくりしたが良く見てみるとバーバラだった。

 

出血のし過ぎで目が良く見えないんだろう。

 

なにかをバーバラを慌てて言っているがなにかに気づいたようにすぐに私の腹にできた傷の治療を初めてしまった。

 

私はロイが見捨てられると思ってしまい、左手に力を込めてバーバラの治療をしている手を止めてしまった。

 

そして、お願いした。

 

どうかロイを助けてくれ、奴を見捨てないでくれ  と言い私は泣き出してしまった。

 

妹の前で涙を見せるなんて格好悪い、泣かないようにしようとしても目からは涙が出てくる。

 

するとバーバラが私の手を掴んで、なにかを言っていた。

 

なんと言っているかはわからなかったが、バーバラの必死な顔とそれでいて人を安心させる顔をしていたから、バーバラなら大丈夫だろうと思い、少し笑ってまた眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、目を覚ます。

 

最初に目に入ったのは真っ白いキレイな天井。

 

あれからどうなったのだろうと記憶を振り返ると私はバッと跳ね起きた。

 

ロイ!、ロイは!!  そう思いあたりを見回すとドアの向こうが騒がしい。

 

ベッドから降りて、ドアの方に移動し開けたら。

 

そこでは治療が行われていた。

 

あの後ろ姿は恐らくバーバラだろう、バーバラの向いている方を見るとロイの姿がいた。

 

今、バーバラがロイの事を治療しているんだなと思い邪魔にならないように部屋に戻ろうとした。

 

がその瞬間、バーバラが後ろに倒れてきた。

 

このままでは不味いと思い急いでバーバラの方に走っていった。

 

なんとか地面に当たる前にバーバラを支えることができた。

 

ホッとしているとバーバラがこちらを見てきた。

 

私はバーバラの顔を見て、疲弊しているのが目に見えてわかるので労いの言葉をかけてあげた。

 

するとバーバラは安心したような顔で眠りについた。

 

私はバーバラを他のシスターの者に託すと私はロイの状態がどうなのかを聞いた。

 

聞いたところ、山場は超えたらしい。

 

私も安心したから、私はそこにいるみんなにありがとうとお礼の言葉を言って、部屋に戻っていった。

 

戻る際にロイの顔をチラッと見たら、首のあたりに白いなにかがついていた。

 

最初は聞こうと思ったが私も疲れていたからすぐに寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の日、爽やかな風を肌で感じて起きた。

 

ふと右の方に寝返るとそこにはロイが眠っていた。

 

無事なようだなと安心したが私は何故かもっと近くで見たいという欲求に駆られた。

 

ベッドから降りて、近くの椅子をロイの寝ているそばに置いて座った。

 

優しい顔だ  そう思った、首の白い跡が痛々しいがそれでもこんな顔で寝れるということは支障はないんだろう。

 

つい私はロイのほっぺたを指でなぞった。

 

何故こんな事をしたのかはわからないが、可愛らしい寝顔から少し「ん…」という声が聞こえた。

 

騎士団最強に近しい男という称号を背負っているのにこんなにも無防備な声、顔を見ると愛らしいという感情が湧いてくる。

 

すると、後ろから気配を感じた。

 

恐らくバーバラだろうと思ったから、振り向いて大丈夫かどうかを聞いた。

 

するとバーバラは怒って、安静にしていなければダメだという事で私を無理やりベッドに寝かしてきた。

 

こんなに強く行動する子だっただろうかと思い、もう少しだけ自由にしていたいというと「それでもダメ!!、お姉ちゃんも怪我が大変なんだから!!」と言ってきた。

 

バーバラは近くのテーブルにあったリンゴを手慣れた手付きでウサギの形にしていく。

 

そういえば、ロイもちゃんとした料理を食っているのだろうかと思った。

 

起きたら聞いてみよう、もしあれだったら私が作ってあげてもいいかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから更に数日、私の怪我は完全とまではいかないが普通に書類処理がこなせる程度にまでは回復した。

 

仕事が終わると私は毎日、ロイのもとへと行く。

 

ロイはまだ目覚めてはいない。

 

他の者は昏睡状態でずっとあのままなんじゃないかという事を言ってくる奴もいるが私はずっと待っているしあいつは絶対に起きる。

 

大丈夫だ、あいつを信じるのは私だけでいい、私さえいればあいつも幸せだろう。

 

そして今日もロイが寝ている顔を見に行く。

 

部屋に入ると涼しい風が窓から入ってきた。

 

ドアも開けて換気をしておかなければなと思いドアを開けっ放しのまま、ロイのもとへと近づく。

 

テーブルに置かれている花瓶の中にはセシリアの花が添えられていた。

 

恐らくバーバラがやってくれたんだろう、美しい状態のままで保存されている。

 

椅子に座り今日もまたロイの顔をジッと見る。

 

いくら見ても飽きない、ずっと見ていたいしそばに置いておきたい。

 

これはもう見る麻薬だと言っても過言ではないだろう。

 

ファ〜…  長いあくびをしてしまった。

 

今日はあの恋愛小説の続きの作品を読んでいたから少し寝不足だ。

 

少しだけ寝ようとそう思い、ロイの手を両手で握り、その手に頭をのせた。

 

手から伝わってくる温かみを感じながら私は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、頭をのせていた手が少しだけ動いた。

 

私は目を覚めて、少しだけ唸ってから顔を上げた。

 

すると視線を感じ、そちらに顔をやるとロイの目と私の目があった。

 

この目だ、この深い闇を表したような目がわたしは好きだ。

 

私はロイに向かって起きてくれて安心したと伝えると

 

「かわいいな」  と優しく微笑んで言った。

 

その言葉が私の頭の中でずっとグルグル回っている、かわいい、かわいい、私の事か?。

 

そう思っていると私の胸が熱くなった。

 

このキュって縛られているような感覚、これは恋愛小説を読んでいる時にときどきなる現象だ。

 

これはなんだ。

 

恋、というものなのか。

 

私の顔は熱くなった、自分の顔は見れないが真っ赤になっていることはわかる。

 

ふと、ロイの顔を見ると先程と変わらず、微笑んでいる顔だった。

 

私は更に顔が熱くなり、この顔を見せたくないからつい思いっきりロイの顔を殴ってしまった。

 

そして、その場でしばらく頭の中に残った「かわいい」という文字が滞在しており、私は悶絶していた。

 

するとそこにバーバラがやってきて、ロイと私の事を見るとバーバラはすごい剣幕で怒ってきた。

 

コレに関しては本当にすまないと思っている。

 

 

 

 

だが、このさっき抱いたこの気持ちは恋なのか?

 

誰かに相談しようと思ったが、ガイアはバラすだろうし、リサは余計なちょっかいを出してきそうだし、ディルック先輩はどこか遠くに行ってしまったから無理だし、ファルカ団長はそういう事には無縁そうだからやめておいた。

 

しばらくこの悩みは自分で考えてみよう。

 

ロイは…、誰かに言うってことはなさそうだし言ってみようかな。

 

だが、あの様子じゃろくなアドバイスは来なさそうだし…。

 

自分で調べた方がいいな。

 

そう思い私は図書館に向かう。

 

そこでロイと会えたりしたら良いなぁと思いながら私は今日も生きる。

 

この愛するモンドで。

 

 




10000文字だぁぁぁぁぁぁ(発狂)

やべぇよ、やべぇよ(畏怖) 小説書くの楽しすぎだよ…

もう私生活に支障が出ちまう…(絶頂)


次はまたRTAに戻ります。

ワンチャン、仲良し組がでてくるかも



労いの言葉をくれ





味噌汁パンチ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part5 最悪の出会い まで

投稿遅れて申し訳ナス…

色々と忙しくて…ね

これからもしばらくは忙しくて投稿頻度はすっごく遅くなるかもだけどゆるしてヒヤシンス



それではどうぞ〜








運ゲーが多すぎたRTA、はーじまーるよー。

 

モウハジマッテル‼

 

前回は控えめに言って死にかけましたね。

 

もうあんなギャンブル嫌だよ(切実)

 

だけども、やっぱ…使徒君の…経験値を…最高やな!

 

 

 

あのジンさんの顔面崩壊パンチから数日経って、ようやっと自由に歩けるようになりました。

 

バーバラちゃんの介護が縄で縛って動けないようにするなんて…、亀甲縛りの方がよかった(ドM)

 

そして、今日はあの二人、うさ耳ちゃんとツンデレの卒業試験の日です。

 

あれからもう1ヶ月ぐらい経ってたんですねぇ〜。

 

ん? そういえばトワリンが来るまであと何年でしょうか、忘れちゃったよ(ダチョウ脳みそ)

 

「あ! ロイさーん! こっちこっち〜!」 アンバーが騎士団戦闘服の特別仕様の格好でこちらに手を振っている。

 

もう、かわいいなぁアンバー君(ねっとりボイス)

 

「おはよう、ロイさん!!、エウルアはあともうちょっとしたら来ると思うからもう少し待っててね!!」 アンバーの白い歯が煌めいて見える。

 

あぁ^〜、お持ち帰りしたい。

 

「ねぇロイさん、今日の私の特別なこの服どうかな?」 アンバーが両手を大きく広げて言った。

 

オルタ衣装ですか、これって胸元が空いてないからあんまりすきじゃないよ。あ、(好きじゃ)ないです(言い直し)

 

けども、ちゃんと褒めておきましょう、褒めなかったら闇落ちしちゃうんでね(1敗)

 

「えへへ〜、ありがとう!!」 アンバーは少し照れながらお礼を言った。

 

あぁ^〜、ノンケになっちゃう^〜。

 

「私のいないところでイチャイチャするなんて、この恨み覚えておくわ」 エウルアがこちらに不満そうな顔でやってきた。

 

覚えないでくれ、恥ずかしいわ(語録無視)

 

なんか、エウルアにも適当に褒めておきましょうか。

 

「ん…、まぁ、その褒め言葉は受け取ってあげるわ」 エウルアは右耳の前にある髪を弄りながら言った。

 

もう、少し素直になれよ…。

 

お! そうだ…、二人に年を聞いてみましょうか、そうすれば今がどれくらいかわかるんでね。

 

「は? キモ…、女性に年齢を聞くとかあんたクズね」 エウルアは貶すような目で言ってきた。

 

「私は今16歳!! エウルアは19歳だよ!!」 アンバーは笑顔で言ってきた。

 

「ちょ…! アンバー!! やめてよ!! そういうの!!」 エウルアが慌ててアンバーの口を塞ぐ。

 

あかん、メンタルが壊れちゃ〜う^。

 

変態ホモの兄ちゃん達は興奮するんでしょうが私はトラウマが…、ウッ(いなり男)

 

てか、16ですか…、たしか18歳頃くらいにトワリンがくるんであと2年ですか…。

 

まぁ、いけるでしょ!!(楽観的)、まだ神の目もらっていないですが…。

 

てなわけでさっさと卒業試験を終わらせてましょう、こんなん経験値もなんにも手に入らないんでね。

 

あなたはその場を静かに離れた。

 

「あ!! ちょっとロイさん!! 待ってよ〜」

 

「勝手に一人で行くんじゃないわよ!!」 アンバー、エウルアは急いでこちらに走ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

「君たちは特例で二人でできる任務についてもらう、ロイは試験官という事で二人を観察してくれ。 干渉は一切なしだ、危険な目、これ以上任務が実行できないと判断した時には介入してもいい。」 ジンがあなたとアンバー、エウルアに副団長の座に座りながら言った。

 

ジンさんはあの一件で副団長に昇格することになりました、ちなみに私も遊撃隊隊長になりました、やったわ☆(変態糞娘)

 

「なぜ、私達だけ特例なんですか?」 アンバーがジンにそう質問した。

 

「君たちはそもそも、一人の指導者に二人がつくという異例の自体だ、それに君たちは他と比べても強い。 そこでだ、少し新しい取り組みとしてペアを組んでチーム戦闘をしてもらうことにしたんだ」 ジンは説明口調で淡々と話した。

 

(こっちにメリットないから)興味ないね(FF)

 

「任務は二人でドラゴンスパインに行って、ヒルチャール・霧鎧の王の討伐をお願いする」 ジンは二人の目を見つめて言った。

 

「ま、待って!! 霧鎧の王って最低でも6人ほどの人数じゃなきゃすぐにやられちゃうほどの強さでしょ!? 流石に無理だと思うんだけど?」 エウルアはジンに言った。

 

エウルアとジンさんって同い年らしいすっね、さっき調べました。 はえ〜、だから敬語じゃないのか(納得)

 

「大丈夫だ、いざとなればロイが助けに来てくれるだろう。 だが、任せきりにならないように」 ジンは落ち着いた様子で言った。

 

「わ、わかったわ…」 エウルアが返答し、アンバーはうなずいた。

 

「ではロイ、頼んだぞ」 ジンはあなたを見て言った。

 

ん、おかのした。

 

あなたは二人を連れて団長室から出た。

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日の朝、あなたと二人はモンド城の橋で合流し、そのままドラゴンスパインに向かった。

 

「まさか、あんな任務を任せられるなんて私達凄いよね!!」 向かっている最中アンバーは嬉しそうな顔で言ってきた。

 

「ええ、けどもアンバー、貴方今気分が浮ついているわよ。 これから戦いに行くんだから、もう少し気合を入れなさい」 エウルアはアンバーにそう注意した。

 

このまま面倒だから逃げたら、騎士団にクビ宣言されるのでみんな、気をつけようね(ゆうさく音楽)

 

「今だ!! てめぇら!! やれ!!」 急に声が聞こえた瞬間、草むらパシュとした音が聞こえて矢が飛んできた。

 

やった!! 戦闘イベだ!!(サイヤ人)

 

貴方は咄嗟に二人の頭を掴み、しゃがんで打たれてきた矢を躱した。

 

「きゃ!」 「な、なに!?」 二人は襲撃で困惑しているようだ。

 

このまま敵を倒しに行くのも良いんですが、運が悪かったら多分二人とも死にます(残酷)

 

緊張すると力出ないからね。 優しい私は二人にアドバイスしてあげました(やさしい)

 

「わ、わかりました…!!」 「わかったわ」 二人は落ち着きを取り戻した顔で貴方にそう言った。

 

それじゃあ、いきますか。 邪剣「夜」

 

「な!、て、てめぇは!! グワァー!!」 口元を布で隠している男を峰打ちで倒した。

 

宝盗団ですか、殺したら血がドバーッ!!っと出てヨウツベに怒られるんで峰打ちで済ましておきましょうか。

 

貴方はドンドン敵を薙ぎ倒していく、時には頭に当てたり、鳩尾を殴ったりして敵共を気絶させていった。

 

ただの人が俺にかなうわけないんだよなぁ…(人外目線)

 

さーてさて、二人は大丈夫かな。

 

「はぁ!!」 「やぁ!!」 二人は善戦していた、エウルアは大剣での一振りで敵を5mほど飛ばしたり、アンバーの抜群の命中精度で敵を寄せ付けないでいた。

 

ふーん、え(自主規制)ちじゃん、たわわがもうプルンプルンしてて、もうやばい(意味深)。

 

(息子は)俺が立たせてやるか、ズキュゥゥゥン(効果音)

 

 

 

 

そしていつのまにか、敵は全てやられており、貴方が相対した者は気絶しており、二人が相対した者達の6割は絶命していた。

 

しかしその絶命の多くはエウルアによるものだった。

 

これは残酷な天使のガーゼですね、傷口に貼っておきましょうか(ジョークオブジョーク)

 

貴方は敵を縄で木に縛り付けているときにエウルアがこちらに寄ってきた。

 

「ねぇ、なんであいつらを生かしておいたの?」 エウルアが貴方に質問してきた。

 

え”? 理由なんてヨウツベさま怒られるからなんですけどこんな事言ったって切られるだけなんで、こっちを認知させて襲われるのを防ぐとか適当に言っておきましょう。

 

「ふーん、なるほどね」 エウルアが納得したように相槌をうった。

 

ん? ツンちゃんの頬に返り血がついていますね、ちょっと拭って好感度上げときましょう。

 

「ん? なに?」 貴方はエウルアに近づいて、自分の袖でエウルアの頬についている血を拭ってあげた。

 

「んにゅ…」 エウルアは目を瞑って、変な声を上げた。

 

なんか犬っぽくねえなぁ?なあ?なんか足んねえよなぁ?

 

貴方は更に頬をつっついた。 少し柔らかい。

 

「んんん〜…、クッ!!」 エウルアは頬をつっついた事をわざとだと感じたのか目を睨ませて、貴方の顎を思いっきりアッパーの要領で殴った。

 

オォン!、余計なダメージをくらったと思いますが、まぁ視聴者兄貴たちへのサービス!サービス!

 

「この…! この恨み覚えておくわ!!!」 エウルアが跪いた貴方に指を指し、怒った顔で言ってきた。

 

好感度上げが好感度下げになっちゃったよ…。

 

「こっちはもうお縄につけたけど、どうしたの? そんな大声を出して?」 アンバーが少し遠くからこちらに寄ってきて言ってきた。

 

「こいつが急に…!! や…、やっぱりなんでもないわ、気にしないで頂戴」 エウルアはなにかを言おうとしたことを止めた。

 

「て!! ロイさん!! 口から血が大丈夫!?」 アンバーがこちらの容態を心配してくれた。

 

やっぱり、アンバーちゃんの…、やさしさ…、最高やな!

 

てかさっきのアッパーで口の中が切れたんですか、しかも吐血レベルとかエグチ、容赦ないなあのツンちゃん。

 

「大丈夫よ、バカは怪我をすぐ治すとかいうことわざがあるんだから」 エウルアはそう言って、ドラゴンスパインに向かってあるき出した。

 

「もう!! それを言うならバカは風邪を引かないでしょ!! ロイさん、大丈夫?」 アンバーのツッコミが入った。

 

エウルアさんもボケるんすね(以外)

 

アンバーちゃんの優しさの嵐でもう気が狂っちゃいそう^〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラゴンスパインについた三人は登山許可証を入り口にいる人に見せ、任務の場所を再確認した。

 

「えーと、詳しい場所は書かれていないっぽいね、あとは自力で探さなきゃダメっぽい」 アンバーは任務書を見てそう言った。

 

「ふーん、面倒くさいわね」 エウルアがそう言って、ため息をついた。

 

ここからは私は出番ないんで、あとは二人に任せましょうかね。

 

貴方は二人に言い、先にドラゴンスパインの中に入っていった。

 

「いざとなったら、お願いしますね〜」 アンバーは笑顔でこちらに手を振った。

 

もうホモ共になにを言われようと俺はアンバーちゃんがもうとても好き(ストレート)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん? あたりを少し探索してたんですがなんか遠くになにかがおりますね。

 

貴方は遠くにいる人影に注目すると太っている人と長身で銃を持っている人を見つけた。

 

あれは、ファデュイですね。 ちょっと速くないっすかね、あれって本当はドラゴンスパインにいる邪龍の心臓をなんかどうとかこうとかするとか(適当)の目的でいるんですけど、1年ぐらい速いんですよ。

 

んん〜、まぁ、経験値ほしいし倒しにいきましょうかね。 

 

貴方は剣を抜き、ファデュイの二人の前に出た。

 

「お、お前は!! 遊撃隊隊長だ!!」 太っている人、重衛士・氷銃がそう言い、急にこちらに向かって氷の霧を吹きかけてきた。

 

急に襲ってくるとか最低ですね(ブーメラン)

 

貴方はその霧を当たらないように避けて、重衛士の右腕を切り落とした。

 

「あああああああああああああ‼‼‼」 重衛士は切られた断面をもう片方の手で抑え叫んでいる。

 

うっせんだよぉ!!!(思春期)

 

貴方はそのまま流れるように首を切り落とした。

 

ボトッ、と頭が雪の上に落ち断面から出る血が雪を赤く染めた。

 

「ダビル!!! お前ぇぇ!!!」 遊撃兵・炎銃が身体から火を出し、こちらに銃を向けてきた。

 

いいよこいよ!!胸にかけて、胸に!!

 

遊撃兵が引き金を引いた時に銃から燃えている玉が飛び出してきた。

 

居合!!!

 

貴方は玉を首を横にかしげるようにして躱した後に体勢を低くし、真っ直ぐ遊撃兵に突っ込んで行って殴った。

 

「グフッ!!」 遊撃兵が殴られた勢いで尻もちをついて仰向けに倒れ込んでしまう。

 

さぁ! 楽しい、パーティーの時間だよ!(夢の国の住民)

 

貴方は遊撃兵にまたがって座り、顔を思いっきり殴った。

 

「オボっ!!」 貴方は時間を与えず遊撃兵の顔を殴り続けた。

 

周りからは鈍い音だけが響いた。

 

 

 

 

 

 

しばらく経った後、遊撃兵を見てみるともう呼吸もしていない骸となっていた。

 

ふぅ〜、騎乗位気持ちよかったぁ^〜。

 

それではね、視聴者は忘れていると思うけどさっさと二人を見守りに行きましょうか。

 

あれ、場所どこだったっけ(ポンコツ)

 

 

 

 

 

 

 

 

この洞窟から色々な音が響いて聞こえてくる。

 

ここですね…、やっと見つけた…。チコリータ…

 

貴方は洞窟の中に入っていきしばらく進んだ後に大きな空間に出た。

 

下を覗き込んでみると、そこではアンバー、エウルアと戦っているヒルチャール・霧鎧の王がいた。

 

死んでなくてよかった…、よかった…。

 

「グゴォォォぉぉぉぉ!!!」 霧鎧が大きい叫び声が聞こえた時に霧鎧は倒れ込んだ。

 

やりますねぇ!! しかも二人ともそんなに怪我を負っていませんしこれは勲章ですよ…。

 

貴方は下に飛び降りて、二人の前に降り立った。

 

「あ!! ロイさん!! どうでしたか? 私達!!」 アンバーが弓を消して、こちらに寄ってきた。

 

良いんじゃないすか?(見ていない)

 

「じゃあ、合格という事ですね!?」 アンバーは鼻息を荒くして言ってきた。

 

俺も鼻息荒くなってきたよ(性的に)

 

「わーい!! やった〜!! エウルア、私達にちゃんとした騎士になれたんだよ!!」 アンバーは疲れて座り込んでいるエウルアに抱きついた。

 

「ちょっと、今私疲れてるの」 エウルアは迷惑そうに言うがアンバーはそれでも抱きついて頬ずりしている。

 

これが百合ですか、ちょっと混ざりに行こうかな。

 

嘘です、視聴者兄貴達に殺されてしまう()

 

貴方は二人に労いの言葉を伝え、そのまま二人で帰ることを勧めた。

 

「え? なんですか? 一緒に帰りましょうよ〜」 アンバーは駄々をこねるように言ってきた。

 

別の場所に霧鎧がもう一体いるんで狩りにいきたいんです、とか言ったら反対されると思うんで最後までが遠足理論で帰らせます。

 

「へ〜、わかりました!! では、ロイさん! 今日はありがとうございました!!」

 

「感謝はしておくわ」

 

アンバーとエウルアは霧鎧の戦利品を取って、貴方が来た道とは別の道から帰っていった。

 

さぁ〜て、私は早速経験値を取りに行きましょうかね。

 

 

 

「ねぇ」 

 

 

若そうな声が静かな洞窟の中で響く、貴方は妙な威圧を感じながら発生源のいる方に身体をゆっくりと向けるとそこには小さな女の子がいた。

 

ファッ!! 少女さん!? 不味いですよ!! 貴方こんなところには出ないし用事なんてないでしょう。

 

貴方はその少女に何者なのかを聞いた。

 

「ん? 私? んん〜、まぁ良いや、 私は少女、ファデュイ執行官だよ〜」 少女は微笑みながらのんびりとした声で喋る。

 

そんなことは知っているわ、用事はなんやねん、用事はよ(半ギレ)

 

「んん〜とね、簡単に言うと〜、あなたを排除しにきたの」 少女は目を開かずにずっと眠っているかのような目で貴方に言ってきた。

 

 

あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

 

なんでですか? なんで第3位の人に命狙われなければならないんですか(ガチギレ)

 

「わたし、はやく帰りたいから、あなたのことさっさと殺すね。 あ、大丈夫だよ、首を差し出してくれたら苦しませずに殺してあげるから」 少女は屈託のない笑顔で貴方に近づいてきた。

 

あたりの温度が急に下がっていくように感じる。

 

なんやねんこの糞ゲー、(頭が)丘ピーポー?

 

 

 

 

 

という訳で今回はここまでご視聴ありがとうございました。




少女がどういうキャラかわからないけど出してみました。

かわいいからね、しょうがないね。

戦闘方法はどんな感じにするかは悩んでおきます(適当)



ベホマラーでした。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part6 金髪っ子の髪をむしり取りたい まで

遅くなって申し訳ナス
    ↑
こいついつもおせぇな

許してくれたまえ(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ風)

ではどうぞ





「え〜い」 少女は楽しそうにこちらに向かって氷の槍を放ってきた。

 

こんなん躱す価値すらないんだよなぁ(達観)

 

貴方は剣を抜き、真正面に飛んできた氷の槍を縦に切った。

 

ドォン!ドォン!!ドォン!!! 後ろから大きな爆発音らしきものがした。

 

「ふ〜ん、躱すように誘ったのにわざわざ氷槍を斬るなんて、やっぱり君やるね」 少女は少し驚きながらも氷の槍が貴方のあたり一帯を取り囲むように出現した。

 

え? なんで正面から行ったんだって?   け、計画通り(ゲス顔) これくらい予知しなきゃRTA走者失格なんだよなぁ。

 

てか、なにこれ? これが絶望田所さんですか? 千本桜景厳(イケボ)かなんかですか?

 

「それじゃ今度こそバイバイ」 少女は腕を上げて一気に振り下ろした。

 

あかんシヌゥ!! な〜んちゃって(フグタボイス) ここで秘密で獲得した新しい技ぁ!!

 

氷の槍が四方八方から飛んできて逃げ場がない、そう思ってませんか?(キラーン)

 

ガギガギガギガギーン!!! 氷の槍がお互いにぶつかり合い鋭い音が響いた。

 

「…もう終わっちゃった…、つまんないの」 少女はため息をついてこの場から去ろうとしたが急に殺気を感じたのか、いつまにか少女の背後にいた貴方は斬りつけようとしたが槍を出現させて防がれた。

 

「一体どうやって…」 少女は疑問を含んでいる小言を放った。

 

オラァ!! どうだこの野郎…(静かなる怒り) この技はガイアさんの技を思いっきり伝授させました(強制)。

 

この瞬間移動に近い技はなんかトリックに近いらしい、まぁ詳しい内容はゲーム内では語られていないからね、しょうがないね。

 

貴方は一気にかたをつけようと力を腕に込めて押し出し、体勢を崩そうとしたが少女は動かなかった。

 

ファ!! なんやねんこいつ、こんな小柄なのに体重結構あんじゃねぇか…(オルガ)

 

「む…、失礼だよ!!!」 少女は貴方を逆に押し返して、後ろに飛ばされた。

 

「女の子にむかって体重なんて禁忌を言うなんて…!!」 少女は持っている槍を握って、怒りを込めた発言を貴方に向けた。

 

デブがよwwwwwww

 

「殺す」 少女は目を開け、目を見てみたらトーンがなくなっており、こちらに速攻をかけてきた。

 

ファ!! 速すぎぃ!! ンアァァァ!!!(絶頂)

 

貴方はなんとか剣で軌道をずらせたが少し当たってしまった。

 

「ほら、これが女の子を怒らせた末路だよ」 少女は槍の刃の先端を貴方に向け言った。

 

女怖い…、女怖い…(トラウマ)

 

貴方は少女の目を見つめ、再び剣を構えた。

 

トラウマとの戦いですか…、やってやろうじゃねぇかこの野郎!!!

 

貴方は少女に向かって突撃した。

 

少女は武器も構えず、棒立ちの状態で貴方のことを見つめていた。

 

普通に行ったらどうせやられると思うんで、こうじゃ。

 

貴方はその場から消えて少女の後ろに移動した、まるで瞬間移動のような移動をした。

 

くらえぇ!! 聖剣「月」

 

「やっぱりこんなもんだよね」 少女はこちらに振り向き槍を投擲のように投げ飛ばした。

 

あっぶえ!!

 

貴方はなんとか身体をよじって、投擲で頬に少し切り傷がつけられたが躱し、その槍は洞窟の天井に穴を開けてどこか遠くへ飛んでいってしまった。

 

ふぇぇ…、ご、ゴリラやんこんなん(恐怖)

 

「はぁ…、もう面倒くさいからさっさと終わらせるね」 少女はそう言い、また新たに生成した氷の槍で貴方に向かって突きをした。

 

こんなところで終わりたくなぁい!!(泣きっ面)

 

貴方はなんとか防ぐがまた別の方向から攻撃が迫ってくる。

 

まさに防戦一方、少女の激しい攻撃を掻い潜って攻撃することもできない。

 

ホンマに死ぬぅ!!!やだ!やだ!ねぇ小生やだ!

 

少女が槍の長さと少女の持っている圧倒的な力によって、あなたの剣を思いっきり弾き、空に飛ばされてしまった。

 

ライダー助けて!!(虚しい思い)

 

「バイバイ」 少女はそう言いいつの間にか槍を後ろに引いており、その引いた槍を目では捉えられないほどの速さで貴方に放ってきた。

 

剛力!!(羌瘣ボイス)

 

貴方は躱す事を諦め、両腕をバツのような形にし少女の槍攻撃を腕で受けてできるだけ受けるダメージを少ないようにした。

 

しかし、少女の突きは貴方の両腕を貫通し貴方の脇腹に少し刃が刺さった。

 

あははは…、もうダメにょ…、あはははははははははh(精神崩壊)

 

少女はゆっくりと槍を引き、貴方は痛みに耐えきれず床に土下座するように倒れ込んだ。

 

貫通した両腕からは血が溢れ出ており、血管の断面が見える。

 

ぐ、グロ過ぎるッピ…(アトピー星人)

 

「まぁ…、神の目がない人の中だったら君はとても強い方だと思うよ」 少女は慰めるように言い貴方の首筋に槍を構えた。

 

「あっちで歌でも歌って過ごしてね」 少女は優しく言い、貴方にトドメを刺そうとした。

 

貴方は覚悟を決め、眠るように目を閉ざした。

 

ということで今までありがとうございました。

 

いやー、なんかチャートがうまくハマんなくて凄いハードモードになったんですが見事に終わりましたね GG!!

 

再走はしません絶対に(断言)、こんな鬼畜でRTAとか無理なんだよなぁ。

 

それじゃ視聴者兄貴達、応援ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?、まだゲームオーバーになりませんね。

 

貴方はそっと目を開けて顔を上げた、するとそこには水色の髪の女性の背が貴方の目に入った。

 

え…、エウルアさん…、カッコいい…(メス落ち)

 

「諦めてんじゃないわよ…、まだ貴方に対しての恨みがあるんだから…!!」 エウルアは少女の突きを大剣の腹で受け止めながら言った。

 

「ん!」 少女はエウルアの前から消え、消えた場所から火の矢が出現した。

 

「エウルア早く!! こっち!!」 アンバーは二人に急かすように言い再び弓を構えた。

 

アヘ…、アヘ…(ガチイキ)

 

「ぼーっとしてないで、早く行くわよ!!」 エウルアは貴方を背負いアンバーのいる場所へと走った。

 

「もう〜、甘いなぁ〜、こんなんで私を止めれる訳ないじゃん」 少女はアンバーから繰り出される矢を躱し、再び槍を作りアンバーのいる方へ投げ飛ばした。

 

「へっ!? きゃあ!!」 アンバーのいる高台は雪崩のように崩れ落ちていった

 

「アンバー!!」 エウルアは大声で名前を叫んだ。

 

もうダメだ、おしまいだぁ(ブロリーmad)

 

「次は君だよ」 いつの間にか背後にいた少女に貴方とエウルアは驚き、回避しようとしたが少女のキックで貴方とエウルアは蹴り飛ばされた。

 

「うぐぅ…!! こんなところで…、終われないわよ!!」 エウルアは起き上がって大剣を出現させて少女に向かって構えた。

 

俺だけでも助けてくれ…(クズ)

 

「氷狼のように唸れ!!」 エウルアはそういうと背後に白い大剣のようなものを出現させて少女に向かって行き斬りつけた。

 

「そっちの方で攻撃しないんだ」 少女は槍の柄で大剣の頭上からの攻撃を防いだ。

 

「ハッ!! ハッ!! セイッ!!」 エウルアは何度も少女に攻撃を防がれようとも反撃の手を緩めない。

 

それで倒せたりしないかなぁ…(遠い目)

 

「もう、バカなのかなぁ、いい加減学習したら?」 少女は呆れるように言った。

 

「バカは貴方よ」 するとエウルアの背後にあった白い大剣がドンドン光が増し大きくなっていっている。

 

「ふん、だったら一気に貴方の心の臓を貫いて…、!?」 少女はエウルアに攻撃しようとしたがどこからか飛んできた炎の矢を躱すために半身を後ろにのけぞった。

 

「い、今のが当たらないなんて…」 アンバーは少しショックを受けたような顔をしていた。

 

「でもナイスよ、アンバー!! 喰らいなさいっ!!!」 白い大剣が地面に思いっきり当たり、当たった瞬間大剣が辺りに飛び散った、すると衝撃波が発生し、その衝撃波は少女に向かって行った。

 

「ふ〜ん、コレぐらい私の氷元素でね」 少女は自分の前に氷の壁を瞬時に作りエウルアの攻撃を防いだ、と思われた。

 

「え!?」 エウルアの攻撃は防がれることなく、少女が作った氷の壁を壊して、その勢いを衰えることなく少女に向かって行った。

 

ドガァァァァァァァン!!!  少女は攻撃をモロに受けたように見えた。

 

運ゲに勝った? 勝ったの?(疑心暗鬼)

 

やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!(喜びの舞)

 

「ふぅ〜、なんとかなったわね、油断してくれてありがたかったわ」 エウルアはそう言い、ため息をついた。

 

 

 

「なるほどね、一見氷元素で作った物だと思ってたんだけど、まさかの物理なんてね。 だから氷元素同士では混じり合う事のない氷砕き現象が起きたのね」 悪魔のような絶望のような声が聞こえてきた。

 

ゴボゴボゴボゴボゴボゴボ(溺死)

 

「まさか私が怪我を負うなんて、これじゃシニョーラに笑われちゃうね」 少女の姿が見えてくると、片腕の服が破れており少し血が滴っている。

 

「もう油断しないからこっからは本気」 少女は目を見開いた、その目は右目が赤色、左目が黒色といったオッドアイであった。

 

少女の周りに纏っていた氷元素がなくなり、身体の震えが収まった。

 

しかし、今度は息がしずらくなった。

 

球状の岩が少女を包むように出現し、少女の姿は完全に見えなくなった。

 

「ロイさん!! エウルア!! 速く逃げよう!!」 アンバーがいつの間にか貴方のそばにおり、貴方の肩を担いで出口らしきところに向かって行った。

 

助けて下さい!! オナシャス!センセンシャル!

 

「逃さない」 少女の声が聞こえると目の前の出口が地面から出てきた岩で塞がれた。

 

ズゴォォォォォォォン!!!  この洞窟が崩れてしまうんじゃないかと思えるほどの音が聞こえた。

 

音のした方へ顔を向けると、茶色の狂戦士の仮面を被り、首もとやヘソ、太ももや脇が思いっきりさらけ出している鎧のような物を着けて、髪や目、鎧も全体的に茶色で染め上がっている少女がいた。

 

「っ…!! ロイさん、ここで少し待っててね」 アンバーはそう言うと貴方を壁の近くに置き、弓を出現させて少女と向き合った。

 

「アンバー、行くわよ」

 

「任せて」 二人はそれだけを言い、少女に向かって突っ込んでいった。

 

あかんてホンマに終わるぅ!!、てかそれ死亡フラグやって!、ライダー助けて!!

 

 

 

 

 

 

 

貴方の心になにかが共鳴する。

 

ん? こぉ、こぉれは…!!(見開き)

 

「貴様のその熱意、しかと受け取った、お前も受け取るが良い、我が力を」 急に頭に誰かの声が響いた、その瞬間貴方の胸に熱い炎を感じた。

 

胸を見てみるとそこには炎の神の目があった。

 

やりました!! 第三部[完]!! コレは勝ったなこのギリギリの戦いで新しい力が手に入るとは勝ちフラグ以外何者でもないんだよなぁ(優越)

 

だけどもまぁ、この出血量では動けないんでどうしようもないんですけどね、初見さん()

 

 

 

せや! この名前だし、炎元素だし、やっちゃいますかぁ〜? やっちゃいましょうよ〜。

 

貴方は手に炎元素を纏わせて、わざと自分の腕に火傷をつけた。

 

アツゥイ! けどもまぁ、大丈夫でしょ、そのための精神力。

 

火傷をつけたところは赤く空気に触れるとヒリヒリする。

 

んじゃあこのままもう片腕とお腹をやっちゃいましょうね^〜。

 

貴方は4、5回気絶しかけたがそれでも意地でも意識を保ち出血を塞いだ。

 

それじゃ、イクゾオオオオオオ!!フラーッシュ!(爆散)

 

貴方はエウルアが少女と戦っているところに向かって走っていった。

 

戦いといっても少女の一方的な暴力が展開されているだけだった。

 

「ロイ!?」 エウルアが顔だけこちらを向いて驚きの顔をしている。

 

「へ〜、あの傷をどうしたのかはわからないけど武器もなしに来るなんてね」 少女は呆れたように言い、エウルアとの戦いを一時やめ、少女も貴方の方に向かって走った。

 

(動きが)硬くなってんぜ?

 

貴方は炎元素を右手に溜めて、少女の顔を殴ろうし、少女は槍を持たず篭手のような物で貴方の右手の握りこぶしを破壊しようとした。

 

カスが効かねえんだよ(無敵)

 

貴方の拳は破壊されることなく少女と拳を合わせあって張り合った。

 

岩元素と炎元素の反応で辺りには結晶が生成され、広がり落ちた。

 

「君、ホントに人間?」 少女は貴方にそう言い、今度は左手を握り、貴方に攻撃しようとした。

 

今はアドレナリンが全開でドバーッ!!っと吹き出してるから多少のダメージとか聞かないよ(最強)

 

貴方も少女に対抗するように拳で彼女の拳を防いだ。

 

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!!(チョココロネパッショーネ)

 

貴方は少女としばらく打ち合ったが次第に貴方の身体は限界を迎えていった。

 

真のRTA走者はその場でまた新しいチャートを作り出すことができるぅ(名言)

 

「ハッ!!」 エウルアは少女の背後から斬りつけようとし、アンバーはこれを逃さず火の矢で攻撃した。

 

「クッ…!」 少女は仮面をしており表情は分かりづらかったが恐らく渋い顔をして、貴方の正面から消えた。

 

逃がすわけないだろいい加減にしろ!(キレ気味)

 

貴方は瞬時に微かに見えた影を追うため地面を蹴った。

 

少女は壁に着地すると貴方の突っ込んでくる姿を認識したのが遅すぎたのかギリギリ躱したが貴方はその勢いのまま壁を殴ったためその破片が少し少女に当たった。

 

まだです、まだです(イキかけ)

 

貴方は壁にぶつかった後にまた少女に向かって飛んでいった。

 

「チッ…!!」 少女は舌打ちをし、地面に降り立ち腰を下げて構えた。

 

突っ込めって言ってんだよォ!(豹変)

 

貴方は少女を飛んだ勢いで殴り、更に地面に着地した瞬間にまた壁に飛び、少しでも壁に触れたら足に力を入れてまた少女に向かって飛んでいく。

 

貴方の飛んだ場所は小さなクレーターができている。

 

こんな人間を超えたやり方は炎元素以外ではできません。

 

足を爆発させて飛んでいるんすよ、ベネット君のスキルの3段目のやつとほぼ同じですね。

 

まぁこれ自傷行為なんでダメージ食らうんですけどね。

 

「うぎぃ…!」 少女は貴方の攻撃を防ぐがそれでもドンドンダメージが蓄積されていっている。

 

最後の一発くれてやるよオラァ!! ンアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!(ガチイキ)

 

貴方の最後の一撃は少女の顔面にキレイに入り、少女は飛んでいった。

 

なんとか足を踏ん張らせているが勢いは止まらず壁に激突した。

 

堕ちたな(確信)

 

貴方の体力は限界だったため、そのまま倒れてしまった。

 

「ロイさん!!」 アンバーは貴方のそばまで駆け寄り四つん這いの状態で貴方の顔を見た。

 

俺この戦いが終わったらアンバーちゃんと結婚するんだ(フラグ)

 

「大丈夫!? 意識をしっかり保って!!」 アンバーは涙目になりながら、貴方に声をかけた。

 

バキバキバキバキ!! 氷が割れるような音が聞こえ、目の前にはまだ少女の姿がそこにいた。

 

もう嫌だ…パパ…タチケテ。

 

ピキピキ…、パリーン

 

少女の被っている仮面が粉々に砕け散り、茶色の琥珀色の目がこちらを見ている。

 

少女の頬や鼻から血が出ており、手の甲で血を拭った。

 

「すごいね、こう見えても私もファデュイでは凄い方なんだけどね」 少女は氷のような感情が読み取れない顔で言い、こちらに歩いてきた。

 

「はぁ!!」 アンバーは矢を撃って、少女をこちらに近づけさせないようにしたが。

 

「邪魔」 少女は真顔で言い、アンバーの腹に一撃を入れた。

 

「う…うがぁ…」 アンバーは口から涎が出てきて腹を抑え倒れた。

 

アンバーちゃんが…、絶対許さないヌルヌル☆

 

「…………」 少女は貴方の目を見て無言で真顔で佇んでいる。

 

え、なに? 怖いんすけど…(畏怖)

 

ウィンウィンウィンウィン  急に機械音が聞こえ、少女がいつまにか手に持っていた四角いなにかから音が聞こえてくる。

 

「はい、なに?」 少女はその物に向かって声をかけた。

 

電話ですか、やっぱりフォンテーヌは近未来ですねぇ…(羨ま)

 

「少女よ、もうそっちは終わったか?」  物からは低く威厳のある男の声が聞こえてくる。

 

隊長さんですか…、この人マジで敵には容赦っていう文字知らないんかと思うほどガチで殺しにくるからトラウマです(白目)

 

「いや、まだだよ」 少女は貴方の目を見ながら言う。

 

「そうか、ではすぐに戻ってこい、任務は中止、急を要する案件だ」  男は淡々言い、ブツッと切れた音がした。

 

「だって、運が良かったね、それじゃあバイバイ」  少女は白いコートのような服に戻り、貴方に背を向けてどこかに行った。

 

え? 勝ち? マジ?

 

ジョボボボボ(嬉ション)

 

やったぜ、ということでなんとか少女を撃退? しました。

 

てか、どうしよう、もう身体も動かないんだよね。

 

「う、う〜ん」 目の前に倒れているアンバーが声を上げて、のそのそと身体を持ち上げる。

 

「あれ? 私…、そうだ!! ロイさん!!」  アンバーがなにかを思い出したように言い、こちらの心配をしてきた。

 

あ…、この感じ気絶しちまう…、気絶するの多い…多くない?

 

貴方はアンバーの顔を見ながら、瞼がだんだんと落ちていき、意識を離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、貴方は目を覚ました。

 

クゥ〜ン、こ↑こ↓は…。

 

「目が覚めたか、怪我は大丈夫かい?」 目を開けて声のした方をみると金髪の白衣を着ている少年がいた。

 

おや? アルベド君ですか…、こういう男の子を見ると曇らせたくなる…、ならない?

 

ちょっときりが悪いけども今回はここまでにします、ご視聴ありがとうございました。




ハガレンを見直してるんだけどやっぱりマスタング君はカッコいいよなぁ(惚れ顔)

RTAにしてはちょっと長めになったけどもまぁええやろ(自分に優しく人に厳しく精神)

次はキャラ視点だと思う 多分



カキフライ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の復讐心

これこのまま書いたら多分10000文字余裕で超えて待たせすぎてしまうから途中で切り上げてやったよ。

続きはいつか書く(適当)

エウルア視点です






昔、モンドには貴族という風神の代わりに統治をする選ばれた者がおりました。

 

その時代の貴族達は民から讃えられるほどに信頼を得ていました。

 

しかしその昆孫である貴族達は貴族のあるべき姿を無くし、民衆に酷い暴行や罵声、徴収を行い人々に地獄を見せておりました。

 

特に酷かったのがローレンス家。

 

気に入らない者がいたら即処刑や人を人として見ておらず物といった認識を持っていた最悪の貴族でした。

 

しかし、その貴族達を追い払おうとして立ち上がったのは貴族の奴隷であったヴァネッサであった。

 

人々はヴァネッサに感動し、我も私もといった風にドンドンヴァネッサに味方がつき、人々は貴族達を追い払う事に成功しました。

 

最初はローレンス家は処刑せよという声が多く上がっていたが、ヴァネッサは慈悲の心を持って人々を説得し追放という処分になった。

 

こうして貴族に長年支配されていた暗黒の時代がここで幕が下りたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この邪智暴虐といった事をしてきたローレンス家、この物語は今では絵本になって子供に読み聞かせをする親もいる。

 

良いことだとは思うが私は少しモヤッとする。

 

だってこの追放されるローレンス家は私と同じ血が入っているから。

 

 

 

 

私は小さい頃から他人に白い目で見られることが多かった。

 

外を歩くと陰口を言われ、物を買おうとすると正規の値段の2倍ほどで売られる事が多かった。

 

同い年の子供と遊ぼうとしても避けられるか、貴族は出ていけと言われ石を投げつけられた。

 

親に相談しようとしても四六時中酒を飲んでばかりいて生まれてこのかた、親らしきことはなんもされてこなかった。

 

私は恨んだ、私は何もやっていないのに、ただ遊びたいだけなのに、ただ笑顔で自由に生きていたかっただけなのに、どうしてローレンスという名を背負っただけでこんなにも辛くなるんだろう。

 

私は泣いた、けど泣いても誰も手を差し伸べてはくれない、大人も子供も親にも。

 

私はそのまま、モンド城の外に出た。

 

このまま魔物に襲われ死にたかった、こんなみんながクズみたいな世界なんていたくなかった。

 

私が外で泣きじゃくっていたら、近くの草むらからガサガサと葉と葉が擦れ合う音が聞こえた。

 

私は見えない恐怖に駆られてその場から逃げ出した。

 

死にたかった、確かに死にたかったのに急に恐怖なんて物が湧き出てくる。

 

逃げている最中に石に足がつまずいて転んだ。

 

膝から鈍い痛みが伝わってきて擦ったと思った、すると近くから足音が聞こえてきた。

 

誰だろうと思い顔を上げるとそこにはヒルチャールがいた。

 

私は怖くなって身体がガタガタと震えて失神してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体が揺れて、私は目を覚ました。

 

目を開けるとそこには黒髪の知らない少年がいた。

 

辺りを見回すとそこは全く知らない場所でその少年の背後にはヒルチャールが寝転がっていた。

 

私はこいつになにか乱暴なことをされるんじゃないかと思って後退りした。

 

しかし、彼は少し残念そうな顔をし、何やら変なものを置いてその場を立ち去った。

 

何もしないの? といった疑問が出てきて、私は彼に待ってと声をかけたが彼は私の声が聞こえなかったのかそのまま歩いて行ってしまった。

 

私はその場に置いてけぼりにされ、少し寂しかった。

 

彼の置いていった瓶状のものを見てみるとそれは塗り薬だった。

 

ズキッと右膝からあの時の痛みがまた蘇り、見てみるとやっぱり擦り傷ができていた。

 

私はその塗り薬を膝に塗って、怪我を治した。

 

薬が傷に染みて痛かったがそれよりも私は少し嬉しかった。

 

今まで人からなにかを貰えるという事はなかったしこの薬を貰えるということが優しさだと思った。

 

私は生まれて初めて人からの優しさを感じたと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから何年か経った、私は家の中で家事をすることが多くなっていった。

 

両親は酒の飲みすぎで他界し、叔父のところで暮らすことになった。

 

両親が死んだと知らされても私は特に悲しくはならなかった、親から与えられるはずの愛情というものを貰ったことがないし、なにかをされたこともなかった。

 

そして外に出るのはたまに買い物をすることぐらいだ。

 

腐っても元貴族、モラは山程ある、働かなくても大丈夫なほどだ。

 

だけども私の中にはある悩みがある。

 

あの人のことだ。

 

あの日から彼を見たことがなく、あれは私の頭が作り出した空想なんじゃないかと思うほど彼の姿を見ない。

 

一体彼は何者でどこでなにをしているのだろうか、そしてあの時の感謝をしたいという気持ちが更に高まっていった。

 

 

 

 

 

ある日、とある話が私の耳に入った。

 

騎士団のイかれ狂人の話だ。

 

話によると、今年騎士団に入ったある男は怪我をしていても、疲労が溜まっていても仕事に取り組んでいる男が今名前を上げているらしい。

 

死物狂いで仕事に取り組み休みを取らないことからそのような名前ができているらしい。

 

わざわざそのような名前を付ける必要があるかと思いながら私はいつものように値段が通常と違う物を買い、帰宅しようとした。

 

だが、どこからか生臭い臭いがした。

 

つい鼻を摘んでしまいそうなほど強烈な臭いだ。

 

その臭いを辿って見てみるとそこには、血だらけの男が歩いていた。

 

顔や髪、服にはベットリと洗っても落ちないんじゃないかと思うほどの血の量がついていて、何事もないかのようにそのまま歩いて騎士団本部に向かって行った。

 

私はびっくりした、別に血がついていたことじゃない、いやそれにも一応びっくりしたがそれではない、その男はなんとあの時、私を助けてくれたであろう少年だと思った。

 

黒髪で黒い目、モンドではそのような人は少なく一目見ればすぐに分かる人なのになぜ今まで私は見たことがなかったんだろうと思った。

 

その後、私は情報収集した。

 

彼はロイ・マスタングという名前で今騎士団の中で一番注目を集めている人らしい。

 

私は彼に礼を言おうか悩んだが、もうあれから結構時間が経っているし彼ももしかしたら忘れてしまっているんじゃないだろうかと思いやめておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、私は彼の事をずっと考えるようになった。

 

何を食べているのだろう、どんな事をしているのかなど今のままでは解決できそうにない疑問が浮かび上がってきた。

 

もっと彼のことを知ってみたい、そんな無粋な思いで私は騎士団に入ろうと思った。

 

中には私をバカにしていた人達を見返してやろうという思いもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから2年ほどが経って、私は騎士団の入団試験を受けた。

 

結果は不合格、理由は恐らく私だからだ。

 

筆記も大体合っているし、他の試験は全部1番を取った。

 

それでも私はこの忌々しい血のせいで落ちた。

 

最初は不敵な笑いをしていた試験官共をぶん殴ってやろうと思ったが、ここで殴ったら次の試験は受けれなくなるから我慢した。

 

まぁ次も不合格にしたら今度こそぶん殴ってやるけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また一年が経った、私は今19歳でこの入団試験は16歳から受けることができるため私は結構目立っていた。

 

「また来てやがる…」  試験官らしきクズが私を見て嫌味な態度でコソッと言っている。

 

それが聞こえていないと思っているのかと心の中で思い、私はもう少し人目がつかない試験場の端っこに行こうとした。

 

「ねぇ、これ落としたよ」  後ろから声が聞こえ、つい振り返るとそこには髪を赤いリボンで結びウサギの耳のような形にしている少女がいた。

 

その子は誰に言っているんだろうと思い周りを見渡すとそれらしき人はいなかったし、その少女の琥珀を帯びた美しい目が私の目と合っている。

 

「あなたのことだよ、はいこれ」  少女は私が周りを見ている様子を見て、少し笑いながら言い、私の髪留めを少女は手渡してきた。

 

私はこんな事されるなんて初めてで動揺をしていたら、

 

「あっ! あともうちょっとで試験が始まるみたいだよ! 行こう!!」  少女は元気良くそう言い私の手を掴んで引っ張った。

 

私はその少女に促されるまま試験官が説明しているところの近くに移動された。

 

そのまま少女は手を繋いだまま試験官の説明を聞いている。

 

別に私は去年聞いているから説明なんていらないんだけど、その場から離れることができなかった。

 

この手から離れるということが何故かできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆記試験は難なく突破した、でもあのクズ共がいるから満点を取っても落としてくると思う。

 

次は宝探しの試験、この広い森の中にあるフラッグを取って帰ってくる試験らしい。

 

この試験は2人か3人のチームで組むもので、組めない者は即刻不合格らしい。

 

あのゴミの気持ち悪い笑い顔が脳裏に出てくる。

 

私は嫌われているし私と組もうとしてくれる人はいないからこのまま落ちるのをあのゴミは計画したのだろう。

 

このままここを去る前にゴミを殴ってやろうと思い試験官のいる方へと歩くと

 

「ねぇ、私と一緒に組んでくれない?」  急に前からあの時の少女が横から出てきて私に言ってきた。

 

なんで私? と言うと

 

「私も組む人がいないから」  少女はニカッと笑顔で言ってきた。

 

こんな子が組む相手がいないなんておかしい、なんか裏があるんじゃないかと思ったけどこのまま落ちるよりかはまだマシと思い了承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験が始まり1時間程度、まだフラッグが見つけられていない。

 

整備もろくにされていない森での探索は流石に疲れてくる。

 

私はこの少女、アンバーに大丈夫かと聞くと

 

「うん、まだまだ行けるよ!!」  と疲れを見せないように元気よく言ってきた。

 

私は何故かアンバーの左側の垂れている髪を撫でてしまった。

 

ふわっとしていて同じ女の私からしてもいい匂いが漂ってきた。

 

「な、なに?」  アンバーはちょっとびっくりしたのような顔になって言ってきた。

 

なんでしたのかは私もわからないから適当に髪の毛食ってたよと言って少し早足で歩いた。

 

 

 

 

また先の方に進んでいくと白いものがチラリと目の端に写った。

 

そちらの方を見ていると白いフラッグがフラフラと揺れている。

 

「やった! やっと見つけたよ〜」  アンバーは小走りしフラッグのそばに行ってそれを取ろうとした。

 

すると近くの茂みから大きい猪が現れて、アンバーに向かって突撃しに行った。

 

アンバーは気づいてなさそうだったから私はアンバーの元へとダッシュしアンバーを抱きしめる形で飛び込んだ。

 

猪の突進はアンバーに当たらずにそのまま真っ直ぐどこかへと行ってしまった。

 

「あ…、ありがとうエウルア…」  アンバーからの声は私の胸の方から聞こえてきて、目を向けると少し頬が赤く染めているアンバーがいた。

 

上目使いで少しプルプル震えているのが小動物みたいで可愛かった。

 

つい私はアンバーをギュッと抱きしめてしまった。

 

こんな可愛い子、他の人も抱きしめたいと思うだろう、私は悪くない。

 

アンバーは「キュ…」と声にならない音を上げて、私にされるがままでいた。

 

3秒位抱きしめていたらアンバーから

 

「え…、エウルア…、そろそろ行こ」  という声がしたので私は名残惜しくもアンバーを腕の中から開放して起き上がった。

 

アンバーは私に背を向けて、チャームポイントを直している。

 

私も落ちたフラッグを拾って試験会場へと戻るために地図を開いた。

 

アンバーの感触や匂いや顔が私の脳裏にチラつく。

 

私の口角が何故か上へ上へと上がっていく、こんな気持ち悪い顔なんか見せられないと思い、おもいっきり自分の頬を叩いた。

 

アンバーからは大丈夫かと心配されたが大丈夫と返しておいた。

 

そこからは特に何事もなく試験は終わった。

 

ただ帰りはアンバーの顔を直視できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二試験が終わったら次は第三試験らしいが正直覚えていない。

 

いつの間にか第三試験が終わっていたのだ。

 

今年は同時に杭を壊すという試験だったがどうやって壊したのかはうろ覚えだ。

 

ボケーと考え込んでいたら、頭の中にはアンバーの笑顔が出てきてそれから格好、姿が出てきて、そして裸のアンバーが出てきて…。

 

 

うあああああああああああ不純不純不純不純不純んんん〜!!!!

 

 

なんでアンバーが出てくるの?  よりによってなんで私の頭はそんな格好にさせるの?。

 

私は待合広場で頭をグシャグシャとかき回した。

 

よそから見ればなにをしているのかと思うだろう。

 

「え、エウルア? どうしたの? 大丈夫?」  アンバーが私に声をかけてきた。

 

私は慌ててアンバーになんでもないということを伝えると

 

「そう? なにか悩みがあったら迷わずに言ってね」 アンバーは笑顔でそう言ってきた。

 

その笑顔と言葉に救われた気がした。

 

今までこう関わってくれる人はいなかったし、救いの手を差し伸べてくれる人もいなかったから。

 

私が騎士団に入ろうとしたのはあの人の事をもっと知りたいからだけど、今ではアンバーと一緒にいたい、アンバーの友人になりたいという思いが強まっていく。

 

そうしてアンバーの事を考えていたら、私達受験者の前に金髪の女性騎士が出てきた。

 

すると紙を持って「これから合格者の発表をする!!」 と全員に聞こえるように大きな声で言った。

 

アンバーは私の隣にいて呼吸の頻度が多くなっている。

 

私はアンバーにきっと受かるよと伝えたらアンバーはその場で深呼吸して「うん」 と一言だけ言い真剣な眼差しで発表中の試験官を見つめた。

 

多分私は落ちるからこの先アンバーと一緒にはいられないだろう。

 

アンバー、貴方だけは幸せになって。

 

そう思い、顔を俯いたら

 

「エウルア・ローレンス!!」

 

おかしな言葉が聞こえた。

 

合格? 私の聞き間違いなのではと思ったが

 

「すごい!! おめでとうエウルア!!」 とアンバーが目をキラキラさせて言った。

 

自分で言うのもなんだがおかしいと思う、私はローレンスの血を受け継いでいるからどうせ今回も落ちるだろうとおもっていたから。

 

頭の中でなぜ?という言葉がグルグル回っていると横からなにかに抱きしめられた。

 

一旦疑問を止めて、そちらの方を見てみるとアンバーの顔が私の目の前にあった。

 

「やったよ!! 良かった〜!!」 

 

どうやら受かったらしい、少し目に涙を溜めながら私の鼻先とアンバーの鼻先がくっつきそうなほど顔を近づかせる。

 

私は顔が熱くなって、慌ててアンバーを離れさせた。

 

「あ…!、ご、ごめん…」 アンバーが申し訳無さそうに言ってきたため私はこちらも悪かったと言って謝った。

 

「以上が合格者だ、みな良く今まで頑張った。 落ちた者達よ、残念だがこれも現実だ、しかし努力は必ず実を結ぶ!! 最後まで諦めずに夢を叶えるために力を磨き再びこの地に挑んでくれ!!  そして合格者達よ、ここに受かるまで沢山の努力をし、頑張っただろう、だがこれはゴールではない、新たなスタート地点に立ったのだ!! これからも君たちが持っている力を十二分に発揮するためにこのモンドの平和を守る騎士団で研鑽せよ!!」

 

女試験官は覇気のある言葉で私達の闘志を燃やした。

 

アンバーも「凄いなぁ…」 と遠い物の見るような目をしている。

 

私は思い出したようにアンバーに合格おめでとうと言うと「お互い様でしょ」 と微笑むように返してくれた。

 

素敵な笑顔、本当に不意にこの言葉が浮かび上がった。

 

そういえば、なんで私が受かったんだろうとそう思いアンバーに一言を入れてからあの試験官のところに向かった。

 

あの!! と後ろから声をかけるとその試験官はこちらに振り向いた。

 

美しい金色の長い髪を持っており、薄青色の目が私を見つめてきた。

 

「どうしたのかな?」 と少し微笑んで私に言ってくる。

 

なぜローレンスの血を引いている私を入れたんですか と聞くと

 

「なぜって、君はただ騎士団に入りたかったのだろう? 別にそこに血とか名前とか関係ない。 ただ君は他の受験者よりも優秀だった、ただそれだけだよ」 と当たり前のように言ってきた。

 

私は驚いた、今日は私を私として見てくれる人が2人もいるなんて思いもしなかったから。

 

この人もアンバーも外だけじゃなくて中身を見てくれる、そんな二人からしたら普通だと思っていそうな事をしてくれるのを私は嬉しかった。

 

私はそのままお礼を言うのもなんか恥ずかしいので この私も騎士団に入れるなんて、覚悟しておくことね!! と不敬にもそう言ってしまった。

 

まずい!! と思ったがその人は目を大きく開けてびっくりした様子でいて、その後に

 

「ふふふっ、そうか、わかった覚悟しておこう。 それではこの先も頑張ってくれエウルア」 と笑って、背を向けて行ってしまった。

 

私は少しその場に佇んで少し記憶を振り返った。

 

今日はアンバーに会って初めて友人という関係を感じれたし、受かるはずのなかった試験に合格するなんてと思い、試験官がちゃんと私を見てくれたという事実。

 

今日はとても濃い一日だなと思い私もその場を去った。

 

「あ、いたいた、エウルアー」  アンバーがこちらに手を振っているので私はアンバーのいる方へと近寄る。

 

「なにかあったの?」 とアンバーに聞かれたがただの相談よと言った。

 

「へ〜、結構真面目なんだね」 とアンバーは言ってくる。

 

今まで不真面目だと思っていたのかと思い私は、この恨み覚えておくわ と顔を少しそむけて言った。

 

するとアンバーは口をポカーンと開けて驚いている。

 

「そ、そんな感じの人だったんだね」 と驚きながら言ってくる。

 

これが本当の私よ と私は吹っ切れたように言った。

 

「アハハハ、そうなんだね、意外だったよ。 ねぇエウルア、合格祝いに鹿狩りで食べに行かない?」 とアンバーに提案された。

 

いつもの私だったらお店で食べるなんて積極的なことはしなかっただろう、だけど今はアンバーがいるから私は変われた。

 

あの試験官の人やロイっていう人のおかげでもあるかもしれない。

 

そうね、このモンドに復讐をするための腹ごしらえにしましょう と言い、アンバーと一緒に鹿狩りへと歩いていった。

 

この世界はもう夜で星が美しく写っている。

 

繁華街の光の強さは星の明るさを凌駕するほどの強さを放っている。

 

風が肌に染み渡り、自分の中には熱い血が巡りまわっている。

 

こんな事を感じる、思うことも今までなかった。

 

私は今までの自分を捨てて吹っ切れた。

 

あの頃のエウルア・ローレンスはもうここにはいない。

 

そして新たにエウルア・ローレンスという私が生まれたのだ。

 

私はエウルア・ローレンス。

 

このモンドで最高の復讐を成す者だ。




百合百合てぇてぇ

主人公君空気っすね…、まぁええやろ(寛大)

キャラ視点がこの先多めになると思う。

キャラ視点が面白いからね、しょうがないね。



かに味噌ビーム


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の復讐心 上

ワシ「毎度、お世話になります」
ワシ「作品が入りました(お届けに上がりました)」
ぽまえら「また君か壊れるなぁ…(困るなぁ)」
ワシ「すいません」
ぽまえら「あーあ。やっぱり文章おかしいじゃないか(憤怒)」
ワシ「すいません」
ぽまえら「使い物にならないじゃないか」
ワシ「すいません」
ぽまえら「君じゃ話になんないから、誰か責任者呼んできてくれよ」
ワシ「すいません、それだけは…」
ワシ「すいません許してください!何でもしますから!」
ぽまえら「ん?今何でもするって言ったよね?」





本当にすみませんでした。
色々忙しかったし、作品作ってたら間違えて書いていたやつが消えてメンタルショックを受けたりしてやばかったんです(言い訳)

これからはちゃんと頑張るんで許して(願望)


エウルアちゃんの続きです。





あれから私とアンバーは騎士団に入った。

 

騎士団に入ったことを叔父に伝えたら鬼の形相で私に怒鳴り散らしてきた。

 

お前はなにを考えているんだとか、こいつらの犬になるつもりかとかどうとか言ってきた。

 

もうこんな肥溜めみたいなところに1秒もいたくないから叔父のことを無視して私は縁を切ると伝えて出て行くことにした。

 

泊まる家がなくなった事をアンバーに相談したら、

 

「じゃあ、私のところにおいでよ! 私の家、今おじいちゃんと二人で暮らしているけどまだ空き部屋はあるし、一人増えたところでなんの問題もないよ」 とアンバーがキノコピザを頬張りながら言ってきた。

 

リスみたいで可愛いと思いながらアンバーのその案に甘えさせてもらった。

 

 

 

あの後、私はアンバーの家にお邪魔させてもらうことにした。

 

急に押しかけて申し訳ないという気持ちとなにか投げつけられたりするかもしれないという気持ちがごちゃまぜになっている頭でアンバーのおじいさんに「泊まりたいです」と言った。

 

しかしおじいさんは私を迫害するどころか笑顔で歓迎してくれた。

 

こんなに優しい人達と会えて、私は初めて幸せという事を感じれたのかもしれない。

 

「今日は新しい家族が増えるなぁ」と言って、おじいさんが持ってきてくれた晩ごはんはとても豪華なものだった。

 

そしてさり気なく、おじいさんが家族と言ってくれて、私はとても嬉しかった。

 

嬉しすぎて目から涙が零れ落ちそうになったけど、この暖かい空気を壊したくないから無理やり涙をムーンパイと一緒に飲み込んで、少ししょっぱいけれど甘い、サクサクした幸せを形にした物を噛みしめるようにしっかりと味わった。

 

心も身体も暖かいや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、今日は騎士団の新人研修の日だ。

 

アンバーと一緒に騎士団本部に向かい、それぞれ研修官のところへ向かう。

 

と思ったが私だけは例外だったらしい。 

 

私のところだけ研修官がいない、いや配属はされたらしいが逃げたらしい。

 

そこまで私と関わりたくないのかと思ったところにジンがこちらに寄ってきた。

 

「すまない、どうやら彼は風邪を引いたから君の指導はできないと言っていたよ」 ジンは申し訳無さそうに言ってきた。

 

この人はやっぱり優しいな、私に気を使っているんだろう。

 

「そこでだな、君はアンバーと仲が良いだろう? アンバーのところで一緒に訓練を受けてくれないか」 とジンは言ってきた。

 

私はその人も嫌がって逃げ出してしまうんじゃないかと言ったが

 

「大丈夫さ、彼は君を良くも悪くも人を差別しない、もうちょっと敬語とかを使ってほしいけどな…」 と最後のところはボソッと吐いた、この人も彼に対して苦労しているんだろうと思った。

 

それで、その彼は誰なのかしら? とジンに聞いたら

 

「あぁ、彼はロイ、ロイ・マスタングさ」 ジンは先程の疲れた顔から一変、少し明るくなって自慢をするように胸を張った。

 

なんでドヤ顔をしているんだろうと思ったり、あの人に指導してもらうのかという少しの不安と期待を抱いた。

 

「アンバー!! 少し良いかい?」 とジンは大きな声でアンバーを呼んだ。

 

「は、はい!! ジンさん!!」 とアンバーはこちらまで走ってきたら、ピシッと姿勢を正して緊張しながら言う。

 

「君のところの研修官に彼女を案内してほしい、君たちのところは特別に一対二でやってもらうから説明をお願いしてほしいな」 とジンじゃアンバーに説明した。

 

「わ、わかりました!! エウルア行こう!! し、失礼しました!!」 とアンバーは言い、私の手を引いてそのロイのいるところに連れて行った。

 

なんで緊張しているの? とアンバーに聞くと

 

「だって偉い人だし、もし私が失礼なことをして怒らせたら嫌だし…」 とアンバーは口をとんがらせて言った。

 

大丈夫よ、貴方は優しいから人を怒らせることなんてしない。 なんなら、いつもみたいに笑顔で元気良く喋ったほうが相手も嬉しい気持ちになるわよ とアンバーの肩に両手を置いて、諭すように言った。

 

「…うん、そうだよね…、わかった!! やってみる、ありがとうエウルア!」 とアンバーは笑顔を私に向けて言ってくれた。

 

初めて会った時もその笑顔で私は嬉しい気持ちになったんだからね と胸の中で呟いて、アンバーと一緒にロイのいるところへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

待合場所に進んでいくとそこに黒髪の男が佇んでいた。

 

ロイと確認し、彼のところへと近づいていくと彼はこちらに気づいたのか顔を向けてきた。

 

彼の生気が宿っていなさそうな顔と深淵のような目が私達に向けられている。

 

正直、私は恐ろしいと思った。

 

私に対して嫌悪感を抱いているのか歓迎しているのかわからない、ただただ無表情な顔が、目が私達二人の心を縛った。

 

「は、始めまして!!、今日から騎士団の一員になりました、アンバーです!!、所属場所は偵察部隊です!!、よろしくお願いします!!」 とアンバーは元気よく笑顔で言った、アンバーのおでこから冷や汗が出ている。

 

私もアンバーの自己紹介に続いて私も「エウルアよ、わざわざ自己紹介させるなんて、この恨み覚えておくわ」と強気に言った。

 

アンバーは目を大きくしてこちらに顔を向けた。

 

こんなところで弱気になってしまったらまた舐められてしまうから、私は勇気を出してわざと不敬な事を言った。

 

殴られてしまうだろうか、いや、大丈夫だ。 きっとあの時の事を覚えているだろう。

 

「ロイだ」 ロイは私達にそう一言だけ言った。

 

怒っているのか怒っていないのかはわからないが表情を変えずに言ってきた。

 

そこから少し静寂の時間が訪れた、気まずくてなにかを言おうとするが話題が出てこない。

 

アンバーの方を見てみるとアワアワと目を回して口がパクパクしている。

 

「なぜ、二人なんだ?」 とこの空気を壊すようにロイがこちらに言ってきた。

 

「貴方本気で言っているの? はあ、まあいいわ説明してあげる。私はローレンス家の者なの、ここまで言えばわかるでしょ? こんな私を指導するなんて嫌という理由で貴方のところに行くことになったの、しょうがなく貴方の元で受けてあげるわ」 この流れに乗っかるように私は言った。

 

「そうか」 ロイはどうでもよさそうにため息をついて言った。

 

ジンの言ったとおりだった、彼は確かに差別しない。

 

彼は全ての人をどうでもいいゴミとしか見ていないだろう、その目がその証拠だ。

 

当然私達もだ。

 

「やるぞ、持ち武器はなんだ?」 ロイは続けて言ってきた。

 

「え? ゆ、弓です!!」 アンバーは慌てて答えた。

 

「私は大剣よ」 私も続けて言った。

 

「…先に赤色、お前からやる、武器を持て」 ロイはそう言うと、近くに置いてあった的を拾い、今立っているこの場所から40mほど離れているところの三脚に的を置いた。

 

「まず10本打て」 ロイはこちらに歩いて寄ってきながらアンバーに言った。

 

「わ、わかりました!!」 アンバーは緊張しながらも弓を構える。

 

名前を教えたのに色で言うの? 本当にこいつ教える気があるのかしら、と思っていたらロイはその場におらず、辺りを見回すと武器が乱雑に置かれている武器置き場でガチャガチャと音をたてながらなにかを探していた。

 

「水色、お前は俺と打ち合え」 ロイは片手剣の木刀と刃の無い大剣を軽々と片手で持ち上げ、大剣の方を私に投げ渡してきた。

 

投げ渡された大剣をなんとかキャッチして、柄を握りロイの方に剣先を向けた、

 

「木刀で大丈夫なのかしら?」 と言ってみた。

 

明らかにただの木刀でこの鉄の大剣と比べたらひ弱な物だ。

 

しかしロイは「いいから来い」 と言い武器を軽く前に出して構える。

 

その立ち姿は腰を落としたりや腕に力が入っている訳でもなく、ただ脱力しており、自然体のままで立っている。

 

私はロイに向かって行き、斬りつけた。

 

いくら強いと言っても武器の性能でこっちが勝つと思っていた。

 

右からロイの腹に剣を当てようとしたら、当たらなかった。

 

詳しくいうと当たったが流されていた。

 

私はその勢いのまま今度は下から上に斬り上げる形で剣を振った。

 

しかしロイの木刀が私の大剣を止めた。

 

勢いが完全に乗る前に止めることで木刀の破壊や無駄なダメージを受けないようにするためだろう。

 

そう考えながら私は大剣を持ち上げようとした。

 

が剣は動かなかった、まだ木刀で抑えられている状態で上に上げようとしても少しも動かなかった。

 

「終わりだ」  するとロイは木刀を上げて、大剣を自由にした。

 

「武器を扱うための筋力、バランスが足りていない。 筋トレしておけ」 とロイは私に背を向けながら言い、そのままアンバーのところへと向かって行った。

 

簡単に言ってくれるわね、俺の力に対抗できるほどの筋力をつけろとか思っていそうだけど普通は無理。

 

大剣と片手剣、真っ向からぶつかったら絶対に大剣が勝つ。

 

しかし、彼の場合は別だ。

 

武器による性能差をものともしない彼のパワー、技術、あれを超えることなどできるのだろうか。

 

「赤色、引きの力がない、貫通できるまで力をつけろ」 ロイはアンバーに対して言った。

 

「わ、わかりました…」 アンバーは落ち込んでいるようだが10本中8本が的のド真ん中付近当たっているのだからそこは自信を持てばいいのに…。

 

こうして、私とアンバーとロイの1ヶ月の新人訓練が始まった。

 

ロイは全ての武器に精通しており、片手剣なのに弓、大剣に対するアドバイスは的確だった。

 

言葉が足りないから時折わからないところもあるが…。

 

ロイはアンバーに対しては色々の事を教えて言った、囮の作り方や尾行方法など。

 

アンバーは囮を爆弾化させて自慢していたのが可愛かった。

 

しかしロイは私には特にこれと言った事を教えてはくれなかった。

 

ちょくちょく技術的な面を教えてはくれるのだが、大体は筋トレか走り込みが多かった。

 

その筋トレとかのおかげで武器を自在に操れたり、さらなる破壊力が加わったのが少し腹立たしい。

 

更に訓練中、アンバーの弓の構え方を直している時にロイがアンバーの身体を触っているのも苛立った。

 

しょうがないとは思うし、ロイは性欲には無関心だと思うからそういう目で見たり、セクハラまがいの事はしないだろう。

 

私の視線に気づいたのかそっとアンバーから少し離れた。

 

やっぱりそういう感情を持っているのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのある日、私はエンジェルズシェアでお酒を嗜んでいた。

 

ここの店主は金さえ払ってくれれば特に嫌な顔もせずにお酒を作ってくれるから気に入っている。

 

下の階では他の客に変な目で見られるので、あまり人が来ない二階で飲んでいた。

 

「やぁ、店主、いつものを頼むぜ」 下からどこからか聞いた声が聞こえてきた。

 

確か騎馬隊副隊長の人だったかしら。

 

「…梨蘭酒(りらんしゅ)」 今度はいつも聞いているあの人の声が聞こえた。

 

ロイもお酒とか飲むのね…、そうボソッとつい口から出してしまった。

 

それに梨蘭酒(りらんしゅ)って、確か滅茶苦茶強いお酒じゃなかったっけ? どんな酒豪も一口飲んだら夢の中に飛んでしまう、別名夢酒(ゆめしゅ)とも言われているほどだ。

 

「お前本当にそれが好きだなぁ」 副隊長の口から少しの呆れているかのような感情が出てくるのを感じる。

 

「おまたせいたしました」 店主の声と同時にグラスが2つ、置かれた音が聞こえた。

 

「それじゃあ、お前のその変わらない顔に乾杯」 ふざけている声が聞こえ、2つのグラスが叩きあう音が響いた。

 

私もその音が聞こえた時に一口、口に含んだ。

 

「それでだなぁロイ、お前のところのあのローレンスについてだが、ちゃんと指導してあげているのか? 俺が何度も見ても一人で黙々と剣を振っている様子しか見たことないぞ」

 

最近感じる視線がこの人からのだったのか、この後はどうせ私の事をつまみに酒を飲むんでしょう、気持ち悪い。

 

私は酒が不味くなると思い、席を立ち出ていこうと下に降りようとしていたが

 

「あいつは天才だから教えることはない」 ロイのこの発言で私の足は止まった。

 

「アドバイスしても逆効果になる、あいつの型はほぼ完成している、だから更に力を底上げしているだけ」 ロイは酒の入ったガラスを口のところまで持っていきガラスを傾かせた。

 

ロイの発言からは嘘は微塵も感じ取れなかった、私が貴族だから適当にあしらっている訳ではないと知って安心した。

 

しかし…。

 

「お前、なんか文節が可笑しくないか?」 私もそう思った。

 

 

 

 

それは急に起こった。

 

アンバーのおじいさんが失踪したのだ。

 

手紙もなにも残さずに消えたのだ。

 

更に騎士団ではある人の死亡により混乱状態にいたのだ。

 

失踪したと聞かされたアンバーは動揺していて、目に涙が浮かんでいた。

 

けどもアンバーは泣き言を言わずに私に「訓練所に行こう」 と言いその場から立ち去った。

 

私はアンバーの小さい背中を見ることしかできなかった。

 

その後は訓練をしていたがアンバーは黙々とただ一人で弓を撃っていた。

 

私はアンバーに声をかけることができなかった。

 

怖かった、これで変な事を言って嫌われたらどうしようなど、私は自分保身のために友を見捨てようとしてしまった。

 

ロイは今日、訓練所には来れず、その場では剣の振る風切り音と矢が的に当たる音だけが響いた。

 

この日は時の経ちが異様に遅かった。

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、アンバーはそこにはいなかった。

 

もしかしてアンバーも、と思い慌ててリビングに行った、そこの机にはカツサンドと置き手紙が置かれていた。

 

手紙を見ると先に訓練所に行っているとの事だ。

 

私は黙って、目の前にある椅子を引いて座りカツサンドを口に含んだ。

 

私はなにをやっているんだろう、親友が苦しんでいるのに呑気に朝ごはんを食べている。

 

作ってくれた善意を捨てないため? ただ単にお腹が空いていたから?

 

違う、私が貴族だからだ。

 

人のことより自分の事、自分が幸せだったらなんでもいい、そんなクズだからだ。

 

嫌だ、そんなクズになりたくない。

 

私は無理やりカツサンドを全て口の中に詰め込んで服を着替えた。

 

私は何よりもアンバーの事が気になった、彼女は恐らく、いやきっと辛く全てを投げ出してしまう状態にいるだろう。

 

私はアンバーがいるであろう訓練所に向かった。

 

なんてアンバーに声をかけたら良いんだろうと考えながら走って行った。

 

訓練所についたら、驚きの光景があった。

 

そこには泣いているアンバーと優しい目をしてアンバーを両腕で包んでいる様子があった。

 

多分、ロイがアンバーを慰めて上げたんだろう。

 

ここで私が出ても迷惑なだけねと思いながらその場からゆっくりと離れた。

 

その夜のアンバーはまた笑顔に戻っていた。

 

前日と比べたらマシになっただけで、万全に戻った訳ではない。

 

私はアンバーに謝った、これまでの愚かな行為を。

 

アンバーは少し困りながらも許してくれた。

 

だけどこれで終わりじゃない、次は絶対に見捨てない、絶対に救うと思いながらその夜は過ごした。

 

…ありがとう、ロイ。

 

貴方のおかげで親友が救われた、本当は目の前で言うのが筋ってもんだと思うけど言ったって特になんとも思わなそうだから心の中で感謝しておくわ。

 

この恨み覚えておくわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイとジンが任務で死にかけたらしい、この事は騎士団中、いや、モンド城中に知れ渡った。

 

多くの人がジンのところにお見舞いに行ったが、ロイのところに行く人は少なかった。

 

まぁ、ジンは多くの人に優しく接するからみんなから好かれているんだろう。

 

だがロイはモンド城内での仕事はあまりせず、場外での戦闘、探索が多い、遊撃隊だからなのかもしれないが。

 

私とアンバーは一緒にロイのお見舞いに行った、ロイのいる部屋に入るとそこには、安らかな顔で眠っているロイがいた。

 

「ロイさーん…、大丈夫ですかー…」 アンバーがロイの顔の近くに寄って小さな声で言った。

 

近くにある机を見るとセシリアの花が花瓶の中で元気に輝いている。

 

ロイの顔を再び見ると首元に白い跡がついている。

 

私はその痛々しい跡を優しく撫でた。

 

この私に心配をかけさせたことを覚えておくわ。

 

だから、早く起きてまた教えなさいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから10日後、ロイは戻ってきた。

 

結局、首もとにある白い火傷のような跡は治らなかったらしい。

 

「別に気にしない」 大丈夫かと心配してあげたのに面倒くさそうに言ってきた、少しイラッと来た。

 

ロイがいない間はいつも通りの訓練をしていた、アンバーの弓術の腕は上がっていって動いている物にも軽々と当てられるようになり、私は我流の新しい技を覚えて、神の目を授かった。

 

神の目を手に入れた経緯はある悩みを解決したからだ。

 

今の私のままでいいのか、この私の中にあった悩みは貴族という血を受け継いでいる私だからこの悩みは一層重く私にのしかかった。

 

私はこの悩みの息苦しさから開放されたくてアンバーのおじいさんと話した、おじいさんは真剣な顔で私と話してくれた。

 

おじいさんに話すことで私の悩みはなくなり、私に酷いことをした連中に復讐すると誓ったらいつの間にか私の手の中にあった。

 

この事をアンバーに伝えると「ごめんね…、エウルアの事を私全然わかっていなくて…」 と神の目を手に入れた事を喜んでくれるのかなと思ったがまさか反省されるとは思わなかったから驚いた。

 

私はアンバーに「大丈夫、心配しなくていいわよ」と言うとアンバーは小さく頷いた。

 

アンバーの事を見ていると私が泣かせたように思えて罪悪感が胸の中で溢れて出てくる。

 

私はアンバーを慰めるように頭を撫でた、本当に気にしなくていいのに自分が悪いみたいな雰囲気にするから少し直してほしいところだと思った。

 

アンバーは今、走りながらや飛びながらでも打てるように練習している。

 

逆に私はロイと打ち合いをするようになった。

 

病み上がりなのに急に身体を動かして大丈夫なのかと思ったが杞憂だった。

 

前と変わらないほどのパワーと瞬発力、勿論私は何度も負けて勝つことはできなかった。

 

あれを超えなきゃいけないのかしらと思いながらも私はまたロイに挑む。

 

ところで、いつの間にかアンバーも神の目を持っていた。

 

アンバーに聞いたら「多分、あの時かな…」 と神の目を優しく撫でながら言った。

 

そのアンバーの目は嬉しさと悲しみの両方を宿した目をしていたような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に1ヶ月がたった。

 

この1ヶ月間で私とアンバーは新人では敵なし、既に入っている人でも大体の人を相手にしてでも倒せるほどの力をつけた。

 

ロイのおかげで私の事をバカにしていた奴らを見返す事ができた。

 

特別手合わせ訓練で、私にやられて歯軋りをしていた顔を思い出すといい気味と思えてくる。

 

そして今日は研修の卒業訓練だ。

 

訓練というか試験のようなものだ、この試験を合格できたら自分の希望する隊に入れることができる、できなくてもクビになりはしないが自分の入りたい隊に入れないことがある。

 

試験に対する不安にさいなまれながら夜を過ごしたせいで寝不足気味だ。

 

先にアンバーはロイとの待合場所に行ったらしいので私も急ぎながら身支度をした。

 

服は騎士団特注の戦闘服を着て行った。

 

この服、少し胸周りがキツイような気がするけど私太ったかしら。

 

 

 

 

 

 

約束の時間から10分ほど遅れた。

 

少し早足になりながらも二人が待っているであろう場所に行く。

 

その場所につくと二人が仲良く話している様子が見えた。

 

そこで私は驚いた、なんとあのロイが笑っているのだ。

 

あの仏頂面で見るもの全てゴミとしか思ってなさそうなあの顔が変わったのだ。

 

一緒に話しているアンバーも少し驚いた顔になったが、また笑顔に戻った。

 

その光景を見るとまるで二人がイチャイチャしているかのように見えて少し嫉妬してしまった。

 

一体どっちに? ロイに? アンバーに? 頭の中でどうでもいい疑問を抱きながらも二人のそばまで近寄って、「私のいないところでイチャイチャするなんて、この恨み覚えておくわ」と言ってやった。

 

アンバーが顔を真っ赤にさせてアワアワしているのと笑顔がなくなりいつもの顔に戻ったロイがこちらを見ている。

 

「お前も似合っているぞ」 とロイは真顔で言ってきた。

 

お前も、ということはアンバーにもなにか言ってあげたのね。 

 

私に対しては笑顔を向けてこなくて恨みを抱いたけど、私も褒められるとは思わなくて少し照れた。

 

というか何が似合っているのか言葉が足りないからわからない、貴方は国語を勉強した方が良いと思うのだけれども。

 

「お前たち、何歳だ?」 とロイは急に私達に向けて言ってきた。

 

急になに? と思ったが女性に対して歳を聞くとはこの人は本当に女心をわかっていない。

 

年齢を聞くのはタブー、これくらい普通の男性なら知っていると思うがこの人は普通ではないと自問自答した。

 

私は「は? キモ…、女性に年齢を聞くとかあんたクズね」 と貶した。

 

だってそうだろう、実際に急に歳いくつ? と聞かれたらこいつキモッと思うだろう。

 

まぁ、こいつに対しては言ってもいいがもうちょっとムードというものを…。

 

「私は今16歳!! エウルアは19歳だよ!!」 アンバーは笑顔で言った。

 

私は慌ててアンバーの口を塞いだが恐らく聞こえていただろう。

 

もうこういう所がアンバーのダメなところでもあり良いところでもあるが今回だけはやめてほしかった。

 

「ふむ、そうか」 ロイはそれだけを言い、親指と人差し指を顎を挟むようにして考え込んだ。

 

何よその反応、興味ないの? と思い恨みを覚えたがそれよりもまずはアンバーを叱った。

 

もっとプライバシーを大事にしなさい と。

 

アンバーは「別に聞かれて困るものでもないでしょー」 と笑いながら言ったため、私はアンバーと口論した。

 

そしてふとアンバーから視線を外すとそこにいるはずのロイが何故か既に遠い所にいた。

 

そのことにアンバーも気づいたのか 「あ!! ちょっとロイさん!! 待ってよ〜」 と言いながらロイのいる方向へと走っていった。

 

私も「勝手に一人で行くんじゃないわよ!!」 と文句を言いながらアンバーについていった。

 

 

 

 

 

 

 

ロイについていき、騎士団本部に入るとロイが立ち止まったのは団長室の前だった。

 

一体どんな試験が出されるんだろうと唾を飲み込んだ。

 

ロイは団長室のドアをノック…、するはずもなく、ドアノブに手をかけて何も言わずにドアを開けて中に入っていった。

 

「だからノックをしろと…、はぁ…まぁいいか」 とジンが頭を抱えながらため息をついた。

 

この人もこの人で苦労しているんだろう、特にロイに対して。

 

「あぁ、君たちも入ってきて良いぞ」 とジンが言ったため私とエウルアは失礼しますと常識人らしく振る舞い中に入った。

 

「それで、君たちにはな…」 と真面目な雰囲気にして私達に話してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジンから話された内容は霧鎧の王を討伐してこいとのことだった。

 

私は二人だけで討伐なんて無理だと言ったが、君たちは大丈夫だ的なことを言われ結局やらされることになった。

 

これで死んだりしたら恨むからと心の中で叫んだ、この話を聞いたロイはうんともすんとも言わずにただ頭を縦に振って肯定した。

 

その後はまたいつもの場所で訓練をし、珍しくこの日は寒帯気候の対策とかの勉強をした。

 

明日行く所はドラゴンスパインという寒い場所だから、そのためだろう。

 

まぁ、凄くわかりにくかったけど。

 

ロイは教師には向いていないなと私とアンバーは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、やってきた試験の日。

 

普通の人たちなら昨日試験だった所を私達のところだけは今日になった。

 

新人がドラゴンスパインという極地に行く異例のことだからジンはその準備のため今日にしてくれたんだろう。

 

私とアンバーはお互いに、昨日ロイに言われた道具の準備を確認した。

 

お互いに準備完了となり、一緒に家から出て待ち合わせ場所である橋に向かった。

 

その橋に向かっている途中、どこからか「あのまま凍死してくれねぇかなぁ」 とボソッと私を罵倒する声が聞こえた。

 

アンバーには聞こえていないみたいだし、ここで喧嘩を買ったら試験が不合格になると思い私は我慢し少し早足で向かって行った。

 

約束の場所にはもうロイがいて、私達が来たことを確認したら「行くぞ」といつものように一言だけ言い私達に背を向けて歩いていった。

 

「まさか、あんな任務を任せられるなんて私達凄いよね!!」 向かっている最中アンバーは嬉しそうな顔で言ってきたのを見て私は「ええ、けどもアンバー、貴方今気分が浮ついているわよ。 これから戦いに行くんだから、もう少し気合を入れなさい」 と肯定しながらも注意した。

 

そんな感じで仲良く話しながら歩いていると「今だ!! てめぇら!! やれ!!」 と急に知らない声が聞こえた。

 

その瞬間、私の頭に何かが当たって急に頭が重くなり地面に伏せた。

 

何事かと辺りを見るとロイが私とアンバーの頭を掴んでしゃがんだらしい。

 

そして、周りには質素な服を着て口元を布で隠している人たち、宝盗団がいた。

 

私達は襲われた、と頭の中に入ってきた情報を処理している間に「やるぞ、(りき)まずに対処しろ」とロイが剣を抜き言ってきた。

 

私とアンバーは返事をした瞬間にそこにロイはおらず、既に宝盗団がいた所から悲鳴が聞こえた。

 

流石ね、と思いながら私も武器を出現させてこちらに襲いかかってきた奴らを反撃した。

 

「オラァ!!」 と大柄でスコップを持っている男がスコップを振り回しながら突撃してきたので左脇腹が甘いと思いながら思いっきり切りつけてやった。

 

「アガァァァ!!」と血飛沫を出しながら叫んで倒れていった。

 

私はあの時の我慢を開放するかのようにあの時をこいつらで発散していった。

 

「オリャー!!」「タアァァァ!!」 今度は大柄な男と小柄な男が同時に突っ込んできた。

 

これぐらいなら別に…、私は剣を思いっきり横に振って奴らの下半身と上半身を分離させる気持ちで力を込めた。

 

一人は手に持っていた小型の剣が偶然にも私の剣に当たり切断ということは免れたがもう片方の男はキレイにお別れしていた。

 

「やべぇ…、あいつもバケモンだ…、グエッ!!」 どこかでカエルを潰したような声が聞こえてそちらに顔を向けると矢が首もとに刺さっている男が倒れていた。

 

多分、アンバーだろう。流石の命中率だ。

 

私はそのまま敵が4人固まっているところに突っ走っていきその固まりを崩しにいった。

 

「この野郎!!」 と怒りながら男がこちらに殴りかかってきたので奴の腕を切り落とし、その勢いのまま回転切りをした。

 

一人は腹を裂かれ、もうひとりは目を切られ、最後の一人は首が飛んだ。

 

私を中心に周りから断末魔が聞こえ、耳が痛むほどの声を私に向けて言ってきた。

 

その声のせいで私の後ろから襲ってくる新しい敵が来ることに気づかずに反応が遅れてしまった。

 

一発やられる、と思ったら目の前の奴は急に左の方に飛んでいった。

 

よく見ると頭に火のついた矢が貫通している。

 

打たれた方向を見ているとアンバーがそこに立っており、いつもの目の明るさがなくなっていた。

 

人を殺める事はこれが初めてじゃない、だけどやっぱりこの汚れ仕事は慣れない。

 

いや、もう慣れてしまったら人間じゃないのかもしれない。

 

そう思いつつ血で汚れた自分の手を見た。

 

これでも自分はあのクズ共と一緒じゃないといえるのだろうか。

 

「終わったか」 考えているとロイがこちらに寄ってきてローブを差し出してきた。

 

「生きている奴らは縛って拘束しろ」 とロイは言い気絶している人と血をドクドクと出している人を一緒に木に縛り上げた。

 

ー敵に容赦はするな 少し前にロイから習ったことだ、しかしロイが戦った奴らの多くは気絶だけで済んでいる。

 

私はロイに聞いてみた、何故生かすのか? と。

 

するとロイは「生かして、認知させて周りに広めてもらう、すると受ける被害が少なくなる」 と言ってきた。

 

私はただ自分の手を汚したくないからじゃないのかと思ったがあの久しぶりに会ったあの返り血のロイを思い出したらそんな感じではないかと納得した。

 

私はなるほどね、言ったらロイがこちらに寄ってきて私の目の前で止まった。

 

私は身長が高いほうだけどロイを見上げる形になった。

 

私はなんのようだ、と思っていると、ロイは袖を使って私の頬を拭った。

 

私はついびっくりして変な声を上げてしまった、少し恥ずかしい…。

 

多分返り血がついていたんだろう、そう思いつつロイにされるがままでいると頬を突かれたような気がした。

 

多分、偶然当たってしまったんだろうと思い特に気にしないでいると今度は明らかにはっきりと私の頬をツンツンした。

 

私は怒り、というよりも恥ずかしかったから、ロイの事を睨んで私の渾身の一撃を顎に食らわせてやった。

 

あいつは空を飛んで、地面に倒れた。

 

「この…! この恨み覚えておくわ!!!」 とロイの事を睨んでやった、しかし何故か私は頬を撫でられた行為を恥ずかしくもあり少し嬉しくもあった。

 

「こっちはもうお縄につけたけど、どうしたの? そんな大声を出して?」 アンバーが少し遠くからこちらに寄ってきて言ってきた。

 

「こいつが急に…!! や…、やっぱりなんでもないわ、気にしないで頂戴」 私はあることを思い出した。

 

確かある夜にアンバーが「ロイさんって好きな人とかいるのかなぁ〜」 と言っていたような気がする。

 

これ多分だけどアンバーはロイに気になっているのかもしれない。

 

さっきのことをロイに好意を寄せているアンバーに言ったら少し気まずくなってしまうかもしれないと思い、アンバーに真実をいうのを控えた。

 

「て!! ロイさん!! 口から血が大丈夫!?」 アンバーがロイを心配している、別にロイだから大丈夫だろうと思い、ロイの方を見ると結構血が口から出ていた。

 

少しやりすぎたかとも思ったが別にロイだから大丈夫だろうという考えが頭に湧いて出た。

 

「大丈夫よ、バカは怪我をすぐ治すとかいうことわざがあるんだから」 確かこんな感じのことわざがあったはずだから適当に言って私はドラゴンスパインに向かって歩き出した。

 

「もう!! それを言うならバカは風邪を引かないでしょ!!」あぁ、そっちだったわね。

 

 

 

 

 

 

 

遂にドラゴンスパインについた、まだ中に入っていないのにここの寒さが肌に染み渡る。

 

「えーと、詳しい場所は書かれていないっぽいね、あとは自力で探さなきゃダメっぽい」 アンバーは任務書を見てそう言った。

 

「ふーん、面倒くさいわね」 私はそう言い、ため息をついた。

 

できるだけこの寒い所にはいたくないからついそう言った。

 

速く温かいお湯に入りたいなと思っていたら、

 

「先に行っている」 とロイは私達に言い雪山に入っていった。

 

そうだ、今回はロイが近くに居てくれる訳じゃないからいざという時でも絶対に助けてくれる訳じゃないんだ。

 

私はその事を再確認して、自分に喝を入れた。

 

「いざとなったら、お願いしますね〜」 アンバーがロイに向かって手を振るがロイは特に答えずにそのまま進んでいった。

 

大丈夫よアンバー、ロイには悪いけど貴方の出番はないわ、私がアンバーを守るから。

 

「それじゃ、私達も行こう!!」 とアンバーがこちらに向いて言ってくる。

 

私はそうね、と言いながら雪山に進んでいった。

 

ロイの足跡を私の足で書き換えるかのように足跡にそって歩いていった。




この世界線では18歳からお酒が飲めるんで安心しろって〜(こじつけ)

色々ストーリーが変わってるって? 知らん☆(投げ捨て)
まぁそういう世界線なんだよ、うん。(適当)

1万文字書くのがキツイっすね…。

まぁ…、しょうがないか(楽観的)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の復讐心 下

「こいつをどうするか ボスあんたから言ってくれ 始末は俺達がする」

YOU「ボートを用意しろ 一人乗りでいい 水と食べ物を」

ME「投稿が遅いくらい…!!、まともなのは僕だけか……!?」「僕は……僕は悪くない!」

悪いです(極刑)

なんか謝ってばかりだな、この小説

失踪はしないんで安心してただ遅いだけなんだよ。

失踪する時は告知するんでオナシャスセンセンシャル!!



エウルア視点の続きです、多分これがラスト







この極寒の山、ドラゴンスパインでアンバーはしゃがみこんでおり、私はその近くに立ちっぱなしでいる。

 

アンバーの視線の先には大きな足跡が存在感を放っていた。

 

「この足跡…、霧鎧の足跡だよ、この霧鎧は珍しく他のヒルチャールを引き連れないタイプみたい」 とアンバーが大きな足跡を見てそう結論づけた。

 

「この先の木の枝が折れている所から大雑把な性格だと思う、そしてこの雪の踏みつけ具合は…、比較的新しく少し苛立っているみたい」 とアンバーは白い息を吐きながら周りの状況を見て言った。

 

ここまでわかるなんて流石偵察騎士ね、と言うと「エヘヘ〜、これくらいなら誰でもできるよ、後で教えてあげようか?」 と笑顔で言ってきたので私もアンバーに笑顔でお願いするわ、と返した。

 

「スンスン、この獣臭…多分この先の洞窟にいるよ」 アンバーは今度は空気を嗅いで目を開く、嗅いだ先には大きな洞窟があった。

 

ここね…、中から低い声のような反響音が聞こえて、更に冷える風が中から外に通過していく。

 

私はアンバーに行きましょうと伝え、私がアンバーの前に立ち進んでいった。

 

その後ろにアンバーが少し屈みながら私の後を追ってくる。

 

この洞窟は外と比べると暗いが壁や天井が氷になっているため、僅かな光が乱反射し洞窟の中でも明かりを付ける必要がない。

 

「結構幻想的だね」 アンバーが壁を触りながら言う。

 

私は「だから油断しないの」 とアンバーに注意をし辺りを警戒しながら更に奥に歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通の洞窟は魔物の巣窟となっているものが多いがここは魔物どころか動物でさえいない。

 

この先にいる標的が他の生き物を寄せ付けないほどのオーラを放っている強さなのかと思っていたら、少し広めの空間に出た。

 

その空間は半球で少し高さがある構造になっており、ここまでの道筋よりも明るい光を放っていた。

 

「エウルア、あれ…」 アンバーの顔が険しくなって、目つきが鋭くなった。

 

その視線の先には普通のヒルチャールの何十倍もあるほどの大きさの霧鎧の王がそこで座り込んでいた。

 

まるで置き人形かのようにじっとしている。

 

私はアンバーに打ちやすいような場所に移動してもらうように言った。

 

「わかった、あれで行くんでしょ、頑張ってね」 と言い、音をたてずに私から離れていった。

 

あれ、というのはここまでに来る際に軽く作戦をたてたのだ。

 

内容は簡単、私が正面から止めてアンバーが急所を突く、ただそれだけだ。

 

まぁ、いざとなればロイが助けに来てくれると思うとこの程度の作戦でいいだろうと相談して決めた。

 

アンバーがいるであろう場所に目を向けるとアンバーは配置についており弓を軽く構え私に目配せをする。

 

私は霧鎧のいる所へと歩む、霧鎧は私が来たことに気づいたのかゆっくりと立ち上がり、大きな白い息を吐き出した。

 

私は大剣を出現させ、腰を落とし構えた。

 

霧鎧が完全に立ち上がった後に身体を激しく揺さぶり「グオォォォォォォ!!!」 と洞窟内が壊れそうなほどの重音で叫び、身体からは冷気を放出し出した。

 

その次に身体を小さく丸めたかと思ったが、急にこちらに向かって飛んできた。

 

その速度はその巨体には似合わず速く、そして拳を大きく振り上げている。

 

だが、ロイと訓練していた時の方が速い。

 

私は落ち着いて振りかぶってきた拳を躱し、そのまま剣で腕を一発斬った。

 

奴が振りかぶった拳は地面に当たり、地面が蜘蛛の巣のように割れた。

 

もしこの攻撃をマトモに受けてしまったらただじゃおかないだろう。

 

それに奴の腕の切り傷からは血があまり出ておらず、奴の耐久力も中々らしい。

 

確か、氷元素を身体中に纏わせているから防御力が上がっている、とアンバーから聞いた。

 

奴はゆっくりと私の方に向かって歩いてくる。

 

私は再び構え直すと、奴の上から赤い流れ星が振っていくる。

 

奴は上を向いてその流れ星を確認したら腕で頭を守るように防いだ。

 

奴の当たった腕や肩、体には纏っていた氷元素は消滅していた。

 

この攻撃はアンバーだろうと思ったところで奴の顔にまた新しい赤い光がぶつかった。

 

「グガァァァァァ!!」 と顔を抑えて奴は叫んだ。

 

私とアンバーはその隙を見逃さず、アンバーは引き続き赤い光、炎元素を纏わせた矢を打ち込み、私は奴の懐に潜り込んでそのままの物理で斬ってやった。

 

奴は両手を上を持ち上げて私のいるところに振り下ろしてきた。

 

私は避けずに奴に攻撃を剣の腹を盾にするように防いだがやはりその攻撃力は中々のもので私の腕と足は悲鳴を上げた。

 

この鈍い痛みを我慢し、奴の腕を横に受け流したら奴は体勢を崩した。

 

私は「堅氷(けんぴょう)、怨を断つ!!」 と叫び、私の必殺技、氷狼(ひょうろう)光剣(こうけん)を奴の腕に向かって剣を振りかぶった。

 

奴の上腕骨から下の両腕を切断させると「ガァァァァァァァ!!!!!」と叫びながら立ち上がり切断面から血が噴水のように飛び散ってくる

 

私の後ろから8つほどの矢が風を切って来て、奴の両足に1本も外さずに当てた。

 

私が邪魔になっているのにキレイに私に当てず全てを当てるなんてやるなと思いながら、私は今持っている剣を放り投げて氷狼の光剣の特徴である、背後に出現した白い大剣を持ち奴の腹に突き刺した。

 

その後にその大剣は白い爆発をし奴の内蔵をグチャグチャにして奴の背中から白い破片が貫通する。

 

「グゴォォォぉぉぉぉ!!!」 と霧鎧が叫び、後ろに倒れ込んだ。

 

奴の身体は黒くなって消滅する、それを見て私は安堵感と疲れを感じて座り込んだ。

 

よかった、倒せたと思っていたら近くからスタッと小さな着地音が聞こえた。

 

音が聞こえた方に目をやるとそこには拳を赤く染めてあるロイがいた。

 

「あ!! ロイさん!! どうでしたか? 私達!!」 アンバーが喜びの感情を露わにしながらロイの方へと駆け寄る。

 

私の事の心配よりもロイの事なのねと心の中で嫉妬した。

 

「良かった」 とロイはおめでとうと思っていなさそうな声で言ってきた。

 

「じゃあ、合格という事ですね!?」 アンバーは鼻息を荒くして言っている。

 

ロイはうなずいて肯定した。

 

「わーい!! やった〜!! エウルア、私達にちゃんとした騎士になれたんだよ!!」 アンバーはそう言い、私に抱きついてきた。

 

私はアンバーに「ちょっと、今私疲れてるの」 と疲れている事を伝えてもアンバーはやめないで私に抱きつき頬張りしてくる。

 

私は少し迷惑そうにしながらも心の中では抱きつかれた事に対して嬉しいと思った。

 

「先に二人で帰れ」 とロイは急に私達に言ってきた

 

「え? なんですか? 一緒に帰りましょうよ〜」 アンバーは駄々をこねるように言っている。

 

するとロイは「最後までが任務だ」 と言った。

 

まぁ、確かにまだ任務は続いているしロイの言っていることは正しいが別に帰り道に危険も無いし大丈夫だろうにと思った。

 

「へ〜、わかりました!! では、ロイさん! 今日はありがとうございました!!」 とアンバーはロイにお礼を言ったため、私もそれに便乗するように「感謝はしておくわ」と言った。

 

私達は霧鎧の戦利品を取って、来た道を戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、エウルアのあの技凄かったね〜」 帰り道にアンバーは私に言ってきた。

 

私のあの技は自分で考えて作ったものだとアンバーに伝えたら「へ〜、流石エウルア!! 凄いね!!」 と褒めてくれた。

 

こうして仲良く話していると、後ろから大きな音が響いた。

 

「な、なに?」 アンバーは後ろを向いて驚いている。

 

音が発した所は私達がいたあの山だ。

 

私はなにか嫌な予感がした、気持ち悪い感覚が心の中でグルグルしている。

 

私はアンバーに戻るわよと伝えて来た道を走って戻っていった。

 

「ちょ、ちょっとエウルア!!」 アンバーが私になにか言っているがちゃんとついてきてくれるだろうと思いながらそのまま走り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまたあの洞窟に戻ってきた私達は目的地に近づけば近づくほど更に冷たい風が吹いてきて、聞こえてくる音も大きくなってきた。

 

あの霧鎧を倒したところに着くとそこは今までいた所とは違い、壁や地面はボコボコになっておりさっきまでの原型を留めていなかった。

 

そして中央には地面に伏せているロイとそのロイの首筋を狙って槍を構えている小さな女の子がいた。

 

ロイが殺されると思った私は頭で考えるよりも先に身体が動いており、ロイとその女の子の間に割り込んだ。

 

その女の子は槍を振り下ろしてきたため、私は剣を出現させてその槍を防いだ。

 

槍の攻撃を受けた瞬間私は驚いた、その華奢な身体からは想像もつかないほどの力が私の腕に伝わってくる。

 

私はロイを見た。

 

ロイの腕は血がドバドバと吹き出していて、見ている側からしてもとても痛そうであった。

 

そしてロイの顔は見えないがいつものロイなら死物狂いで相手に挑んでいくものだがこの状況では諦めているんだろう。

 

私はロイに「諦めてんじゃないわよ…、まだ貴方に対しての恨みがあるんだから…!!」 と言って励ました。

 

「ん!」 と女の子、いや敵は私の前から消えて、消えた場所から火の矢が出現した。

 

「エウルア早く!! こっち!!」 するといつの間にか高台の上にいたアンバーは私達を急かすように言い再び弓を構えた。

 

私はロイを見たが肩を上下に激しくさせて呼吸をしていて目は虚ろで焦点が定まっていなかった。

 

「ぼーっとしてないで、早く行くわよ!!」 私は無理やりロイを背負ってアンバーのいる場所へと走った。

 

あの強靭無敵、いや狂人無敵のロイをここまでするなんてあの敵は私達よりも遥かに格上だろう。

 

「もう〜、甘いなぁ〜、こんなんで私を止めれる訳ないじゃん」 敵はアンバーから繰り出される矢を余裕そうに躱し、手から氷でできた槍を作りアンバーのいる方へ投げ飛ばした。

 

その槍の速さは私の目で捉える事が難しく、残像が見える程度にしか見えなかった。

 

「へっ!? きゃあ!!」 槍がアンバーのいる高台に当たり、その高台は雪崩のように崩れ落ちていった

 

「アンバー!!」 私は大声で名前を叫んだ。

 

「次は君だよ」 いつの間にか背後にいた敵に私は驚き、横に飛んで回避しようとしたが敵の蹴りでロイと私は蹴り飛ばされた。

 

ロイは私に背負われていたが飛ばされた遠心力で離れてしまった、ロイのいる方を見ると私に背を向けて横向きに倒れており、一瞬死体だと勘違いしてしまった。

 

「うぐぅ…!! こんなところで…、終われないわよ!!」 私は起き上がって大剣を出現させて敵に向かって構えた。

 

が、剣を持ち上げたときに腕に痛みが走った。

 

もしかして、今の一撃で私の腕の骨がやられたというのか。

 

私はここで出し惜しみしていてはすぐにやられると思い、私は最初から全力で敵に向かって行った。

 

「氷狼のように唸れ!!」 私はそう言いと背後に氷狼の光剣を出現させて敵に向かって斬りつけた。

 

「そっちの方で攻撃しないんだ」 敵は槍の柄で私の大剣の頭上からの攻撃を防いだ。

 

まだこいつにはこの技の真骨頂を見せていない、油断している隙に速攻でその首を断ち切る。

 

「ハッ!! ハッ!! セイッ!!」 私は自分を鼓舞するように叫びながら何度も敵に攻撃をする。

 

勿論、私の攻撃はこの敵からしたら武芸をしているのと同じようなものだろう、全て弾き返されて遊ばれている、だがこれでいい。

 

「もう、バカなのかなぁ、いい加減学習したら?」 敵は呆れるように言った。

 

「バカは貴方よ」 私はあいてを挑発するように答えた、すると一瞬あいての顔が歪んで

 

「ふん、だったら一気に貴方の心の臓を貫いて…、!?」 敵は私に攻撃しようとしたがどこからか飛んできた炎の矢を躱すために半身を後ろにのけぞった。

 

流石にあの程度ですぐにやられるほど(やわ)い訓練はしていないわよね、と心の中で言った。

 

「い、今のが当たらないなんて…」 アンバーは少しショックを受けたような声で言っていたがしょうがない、相手がバケモノ過ぎるのだ。

 

「でもナイスよ、アンバー!! 喰らいなさいっ!!!」 私の背後にある白い大剣が勝手に動き地面に思いっきり突き刺さって、瞬間、大剣が辺りに破片のように飛び散った、すると衝撃波が発生しその衝撃波は敵に向かって行った。

 

これが私の全力、これまでの攻撃した分全てのダメージがこの衝撃波に乗る。

 

「ふ〜ん、コレぐらい私の氷元素でね」 敵は私の前に氷の壁を瞬時に作り攻撃を防ごうとしたが、それくらいの薄い壁なぞ無意味だ。

 

バキーーーーーン!!!!

 

「え!?」 私の攻撃は防がれることなく、敵が作った氷の壁を壊して、その勢いを衰えることなく敵に向かって行った。

 

ドガァァァァァァァン!!!  少女は攻撃をモロに受けたように見えた。

 

その敵がいたところは白い煙が上がっていて死亡確認ができないが恐らく倒せているだろう。 

 

「ふぅ〜、なんとかなったわね、油断してくれてありがたかったわ」 私は独り言のように言って、ため息をついた。

 

そうだわ、速くロイの怪我を見てあげなくちゃと思いロイの倒れているところへ行こうと思った時に

 

 

 

 

 

「なるほどね、一見氷元素で作った物だと思ってたんだけど、まさかの物理なんてね。 だから氷元素同士では混じり合う事のない氷砕き現象が起きたのね」 悪魔のような絶望のような声が私の耳に無理やり詰め込んできた。

 

「まさか私が怪我を負うなんて、これじゃシニョーラに笑われちゃうね」 敵の姿が見えてくると、片腕の服、コートが破れており少しの血が腕から出て、腕をつたって手に、手をつたって指まで血が滴ると重力に逆らえず、地面にポタポタと滴り落ちる。

 

「もう油断しないからこっからは本気」 敵は目を見開いた、その目は右目が赤色、左目が黒色といったオッドアイであった。

 

その目は何故かロイと同じ雰囲気を感じ取った。

 

少女の周りに纏っていた氷元素がなくなり、辺りは前と比べると寒さがマシになった。

 

しかし、今度は息がしずらくなった。

 

球状の岩が敵を包むように出現し、敵の姿は完全に見えなくなった。

 

コレは不味いと直感がそう私の頭に危険信号を送ってきた。

 

「ロイさん!! エウルア!! 速く逃げよう!!」 アンバーがいつの間にかロイのそばにおり、ロイの肩を担いで出口の方に向かって行った。

 

ここは本当に逃げなければ三人とも命がない、そう思い私もロイの肩を持って無理やり引っ張っていった。

 

「逃さない」 敵の低い声が聞こえると目の前の出口が地面から出てきた岩で塞がれた。

 

これを壊すか? いや、この元素力、しかも岩元素と来たもんだ。

 

今の私ではこれを壊すすべはない。

 

ズゴォォォォォォォン!!!  この洞窟が崩れてしまうんじゃないかと思えるほどの音が聞こえた。

 

音のした方へ顔を向けると、茶色の狂戦士の仮面を被り、首もとやヘソ、太ももや脇が思いっきりさらけ出している鎧のような物を着けて、髪や目、鎧も全体的に茶色で染め上がっている敵の姿がいた。

 

「っ…!! ロイさん、ここで少し待っててね」 アンバーはそう言うとロイを壁の近くに置き、弓を出現させて敵と向き合った。

 

アンバー、貴方はこんな絶望的な状況でも諦めないのね。

 

やっぱり私はアンバーには敵わない。

 

私も覚悟を決めて、敵に向き合った。

 

その迫力、覇気、衝撃、今すぐ地面に倒れてしまいそうだった。

 

だけども、アンバーが立つんだ。 アンバーが諦めないんだ。

 

だから私も諦めない。

 

「アンバー、行くわよ」

 

私はアンバーに言った、今までのお礼じゃない、この勝負に勝つという思いを込めて。

 

「任せて」 アンバーはそれだけを言い、弓を構えて突っ込んでいった。

 

私は先手を取られたと思いながら私も敵に立ち向かう。

 

「今更、あなた達の相手にはならないよ」 敵はそういうと両手に岩元素を集めた。

 

その岩元素で出来たものは篭手、手の甲から関節までキレイに包まれており全体的に茶色く、手の甲には親指ほどの大きさの琥珀色の石が埋め込まれていた。

 

篭手ということは超近接、相当近くまで来ないと攻撃を当てることは出来ない、そう思っていた。

 

アンバーが敵に向かって弓を放った、その矢は敵の頭にキレイに入ったと私達は安堵した。

 

だが、その安堵は勘違いだった、攻撃したはずの敵はもうすでにおらず、どこいったと思っていたら「ウグゥ!!」 と苦しそうな声が聞こえそちらに目をやるとなんとアンバーの首を掴んで空中に静止させている敵の姿があった。

 

「どんなに凄いコントロールしてもね、敵を認識出来なかったら意味ないんだよ」 と笑顔で言うと敵は頭を思いっきりアンバーの顔に目掛けて振った。

 

ギュチャ と気持ち悪い音がし、敵が頭をアンバーから離すと鼻から血をドバドバと出し口から血を吐き出し、目に涙を浮かべて「うぅ…、うぅ…」と唸っているアンバーがいた。

 

アンバーの血が敵の顔にかかるが敵はそんなもの興味無いと言った感じでアンバーをボロ雑巾のように投げ捨て、更にアンバーの方へ少しスキップのような感じで小走りした。

 

私は嫌な予感がし「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!」 と叫び敵の方へ走っていったが敵はその勢いのままアンバーの腹に重い蹴りを喰らわせた。

 

メキョォ 人からなってはいけないような音がアンバーから発され、「うげぇぇぇぇぇ!!!」 と最初に血を吐き、その次は吐瀉物がアンバーの口からでてきた。

 

「お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」  私はこれまで感じたことのない怒りが私の心の中で溢れ出てきて、奴を殺す、ただそれだけが今の私を動かす動力になっていた。

 

首を断ち切るために剣を横に振る、が篭手を盾にして軽々と受け止める。

 

その後は上から叩き下ろすように何度も何度も何度も何度も何度も剣を振った。

 

「はぁ…」 ため息が聞こえると振り下ろした剣が弾かれて、私の目の前に壁が迫ってきていた。

 

その壁に頬を殴られ、私は今いた場所から5mほど後ろに飛ばされた。

 

反射神経により後ろに少し飛んだことで受ける衝撃は抑えれたがそれでも打たれた所はとても痛かった。

 

私はすぐに敵のいる所へと顔を向けるがもう敵はおらず、手を伸ばせば届くほどの距離にいた。

 

私もすぐに剣を構え、振る。

 

が躱され、私の脇腹、胸、腕、太ももに奴の篭手による攻撃を受けてしまった。

 

それが何度も続く、私が攻撃してもそれは空を切るか受け止められるか。

 

そしてその後は5〜6発の私と同じ、それ以上のパワーで攻撃される。

 

痛い、痛い、痛い、痛い、いたい、イタイ

 

だが、アンバーやロイの事を考えるともっと痛い。

 

私は血反吐を吐き、身体の骨が折れても、剣を振った。

 

ドーーーーーーーン!!!!

 

急に私の耳に入ってきた音は私を我武者羅(がむしゃら)の精神から引っ張り出し、私を現実に戻らせた。

 

一体なんだと思い、目を向けるとそこには凄い勢いでこちらに走ってくるロイがいた。

 

あの怪我はどうしたんだ、と考えている隙に

 

「へ〜、あの傷をどうしたのかはわからないけど武器もなしに来るなんてね」 と敵は呆れたように言い、私のことを放っておいて敵もロイの方に向かって走った。

 

逃げて、ロイ!! と叫んだがその声は爆発音によってかき消された。

 

ロイの拳と敵の拳がお互いにぶつかり合い、その接触点からはカラフルな石が生まれて飛び散っている。

 

ロイの拳からは火が出ており胸には神の目があることを認識できた。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!」 とロイは獣のように叫び拳での打ち合いが始まった。

 

ロイは敵のように篭手はしておらず素手だ、それでは手が先にやられてしまうぞ。

 

私は身体中が悲鳴を上げているが自分に鞭を打って敵の方へと向かい背後に向かって剣を振り下ろした。

 

その時に横から矢が放たれていた。

 

アンバーが片膝を立ててしゃがんでいる体勢で矢を苦しそうな顔で撃っていた。

 

その矢と私の一振りは敵に当たる…、ということはなく、また敵は私の目の前で消えていった。

 

そしてそこにはロイもいなかった。

 

ドグォォォォォォン!!!!

 

すると後ろで聞こえてくる音、その音に振り返るとそこは天井に近い壁でクレーターが出来ていた。

 

ドグォォォォォォン!!!!

 

そして今度は横で聞こえる音、そこにもクレーターだけが出現していた。

 

ドグォォォォォォン!!!!

 

ドグォォォォォォン!!!!

 

ドグォォォォォォン!!!!

 

四方八方から聞こえる煙と爆発音、ここでは私達も被害を食らうと思いその場からゆっくりと少し離れた。

 

アンバーの元まで行くと、私は足がふらっとバランスが取れなくなりうつ伏せで倒れた。

 

アンバーが私になにか言っているがわからない、もう耳が…、なんにも…き…聞こえない……。

 

私は意識を離してしまった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「エウルア!!」 エウルアが私の目の前で倒れた。

 

死んじゃったんじゃないかと思うほどの重症で、エウルアは気絶しているけどとても苦しそうな顔だった。

 

私はエウルアの脇に両手をくぐらせ、エウルアの胸の前で手を合わせてそのまま引きずった。

 

ふと顔を上げるとそこには赤い糸が絡まり動いていた。

 

その糸はロイさんだと思うが私はその光景を見てキレイと見惚れてしまった。

 

死にかけるほどの戦場でこんな思いになってしまう私は異常なのだろうか。

 

私はエウルアを今ロイさんが戦っている所よりかは安全な所まで引っ張って寝かした。

 

私はエウルアの首筋に手を置いて脈を測った。

 

1…2…3…、1…2…3…、リズムは大丈夫、出血も酷い訳ではない。

 

私はエウルアの安否を確認したら、立ち上がって来た道を戻った。

 

必要かどうかわからないけど、私も騎士団の、ロイさんの弟子なんだ。

 

お腹が気持ち悪いと思いながらもロイさんのところへ走った。

 

 

 

 

 

 

近くまで来るとまだあの爆発音が聞こえる、まだ戦っているんだと気合を入れながらあの大きい空間へと出る。

 

そこではなんとロイさんがあの敵の圧倒していた。

 

敵は縦横無尽に駆け巡りながら殴るロイさんの攻撃をその場で防いでいるしかない状態でいた。

 

するとロイさんの動きが止まった、どうしたのかと思ったら身体を低くかがめて腕を後ろに引いてその腕に火が集まっているロイさんがいた。

 

そして、火が完全にロイさんの腕に集中したらその腕は赤く染まっていてマグマのような輝きをしている。

 

ロイさんの足元が急に爆発した。

 

故意なのか事故なのかわからないけどその爆発によってロイさんは敵のいる方へと飛んだ。

 

炎鳥(えんちょう) 嘴一閃(くちばしいっせん)!」

 

ロイさんは敵の前まで飛ぶとその赤く光った腕、拳を敵の顔目掛けて殴った。

 

敵の顔とロイさんの拳が接触するとその接触面で爆発が起こった。

 

これもロイさんの新たな技だろうかと私は見入っていた。

 

ロイさんの渾身の一撃により敵は後ろに飛んでいった。

 

敵は両足で踏ん張っており、その踏ん張り跡が深さ4cmほどになりキレイに直線になって飛んでいく。

 

ドガァァァァァァァァン!!!!

 

そして、耐えきれずに壁に凄い音を立てて激突する。

 

ロイさんは殴った勢いのまま前のめりに倒れ込んだ。

 

「ロイさん!!」 私はロイさんのそばまで駆け寄り四つん這いの状態でロイさんの状態を見た。

 

血を吐き、破れた服からは切り傷や殴打跡があり、なにより敵を殴ったその両腕が火傷で特に酷かった。

 

ロイさんの息がドンドン細くなっていって、瞼がだんだんと落ちていった。

 

「大丈夫!? 意識をしっかり保って!!」 私は必死になりながら、ロイさんに声をかけた。

 

ここで意識を離させてしまったらもう戻らないと思ったから。

 

バキバキバキバキ!! 氷が割れるような音が聞こえて、音のなったほうに顔を向けると目の前にはまだ立っている敵の姿があった。

 

あれを喰らってまだ立つの…、私は深い闇に落ちたように思えた。

 

ピキピキ…、パリーン

 

敵の被っている仮面が粉々に砕け散り、茶色の琥珀色の目が私達を見ている。

 

「グフッ…」 と敵は口から血を少しだけ吐き出した。

 

敵の頬や鼻から血が出ており、手の甲で血を拭った。

 

「すごいね、こう見えても私もファデュイでは凄い方なんだけどね」 敵は氷のような感情が読み取れない顔で言って、こちらに歩いてきた。

 

ダメ!! やらせない!!

 

「はぁ!!」 私はロイさんを守るため矢を撃って、敵をこちらに近づけさせないようにしたけども。

 

「邪魔」 敵はいつの間にか私の眼前におり、私の腹にまた一撃を入れた。

 

やだ、いやだ、気持ち悪い、痛い、助けて、ロイさん、エウルア、苦しい、

 

「う…うがぁ…」 私はもう吐瀉物がお腹の中には無く、出てくるのは酸っぱい胃酸と口の中から急激に分泌された涎だけだった。

 

私はこの気持ち悪さを感じながら気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、う〜ん」 私は気絶から目を覚まし、重い身体をなんとか持ち上げる。

 

「あれ? 私…、そうだ!! ロイさん!!」  私はなにか大事なことを思い出して、ロイさんの方に身体を寄せた。

 

この場所には敵の姿はおらず気配もしないため近くにはいないだろう。

 

ロイさんは私の顔を見た時、安心したように少し口角を上げて目を閉じた。

 

「ロイさん! ロイさん!!」 私はロイさんに大声で叫んだがロイさんは起きずにそのままでいた。

 

私はロイさんを起こすよりも先にエウルアとロイさんの状態をどうにかしなければと思った。

 

私はロイさんを背負った。

 

ロイさんと私の身長は10cm以上違いがあるし体重もロイさんの方があるから一歩歩くだけでそのロイさんの重さと私の重さ同時に私の足に伝わった。

 

私は歯を食いしばりながら、一歩一歩転ばないように慎重にエウルアのいるところへと歩いていった。

 

あの時助けてくれたことを今度は私が二人を助ける番だ。

 

 

 

 

 

 

 

エウルアのいる場所まで時間をかけて歩いた。

 

まずは二人の応急処置、それから救援を呼びに行かなきゃと頭の中で整理していたら、エウルアの近くで誰かがなにかをやっている。

 

私はロイさんをゆっくり音をたてずに置き、弓をそいつに構えた。

 

「動くな」 自分がこんな冷たく冷淡な声が出せるなんてと思いながらその人に向かって警告した。

 

「今、治療をやめてしまったらこの人は死んでしまうよ」 とアッシュ系のライトブラウンの髪を肩の下まで伸ばし、後ろで三つ編みのハーフポニーテールにまとめているそいつは手を止めずに、こちらに振り返りもせずに言ってきた。

 

私はそいつの肩越しからエウルアをチラリと見たら、身体中にきちんとした処置をされておりエウルアの顔つきも柔らかくなっている。

 

「さぁ、この人の治療はひとまず終わった。 次はその人、いやロイの番だよ」 とこちらに振り向いて虹彩に3つのドットがある明るいティール色の瞳と、色白の肌を持つ青年が言ってきた。

 

ロイさんはモンドでは有名で名を知らないものはほぼいないだろう、恐らくこの人もモンド人かと思いエウルアにしてくれた処置を思い出してロイさんを彼に差し出した。

 

私もそこまでの完璧な処置は出来ないから彼にお願いした。

 

彼は慣れた手付きでスルスルとロイさんに治療を施す。

 

「興味深い…」 と小さい声で独り言を言いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…ありがとう」 あれから私の事も治療してくれた、この人は敵じゃないと感じ彼に感謝した。

 

「いや、礼は良いよ」 と手をこちらに出して、気にするなという意味が込められてそうに振る舞った。

 

「それよりも、ここでは完全な回復は見込めない、一緒に行ってあげるからモンドまで二人を連れて行こう」 その少年は顎に手をつけ、少し悩んだ後に言ってきた。

 

「あの、お名前はなんですか? 私はアンバーというものです」 私は自己紹介していないなと思い、騎士道精神に従って名を聞いた。

 

「僕はアルベド、ただの錬金術師さ」 とクリーム色のした長い髪が風に煽られているその少年は言い慣れなさそうに名乗った。




アンバーちゃんのお腹がボコボコにしすぎて赤ちゃん産めなくなりそう

ごめんね、アンバーちゃん❤


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part7 今更だけどこのタイトル方式ネタバレになるくね? まで

1年以内に終われるんでしょうか…

無理ですね(自己完結)

それではどうぞ〜






原作開始までまだまだかかるRTAはーじまーるよー。

 

あとの必要チャートは2つだけなんだけど結構重いです(胃もたれ)

 

てなわけで今回も経験値を集めていきま

 

「ねぇ〜、そこの君〜」 貴方は後ろから声をかけられた。

 

なんやねん、今説明してるんだから空気を読んでほしいデ(土竜)

 

貴方は振り返るとそこにはクリーム色の髪色をしており目が明るい赤で染まっている女性がいた。

 

ファッ!!! クレーのママさん!! どうしたんすかこんな所田所さんで!

 

その女性は貴方の目をジッと見つめてきた。

 

なんやねん(半ギレ)

 

「君がロイ君ね、噂はかねがね聞いているわ」 その女性は関心したように頷き言ってきた。

 

「あ、紹介が遅れたわね、私はアリス、ただの放浪者よ」 アリスは貴方に礼をして言ってきた。

 

知ってます(天理の調停者)

 

「それでね、急にだけど君にお願いがあるの」 アリスは笑顔で言うとアリスの後ろから赤い帽子がひょっこり出てきた。

 

ま、まかさ…(デデドン)

 

「クレー、自己紹介してみて」 アリスは笑顔で足元にいる赤い帽子と大きい鞄を背負った少女に言った。

 

「私クレー!! 元気なクレーだよ!!」 クレーは貴方の前に立って貴方の見上げる形で元気よく言った。

 

偉いねぇクレーちゃん、じゃあオジサンと一緒に遊ぼうか(ニチャァ)

 

「もぉぉぉぉ!! 私のクレー!! 本当に可愛い!!」 アリスはクレーに膝立ちで抱きつきクレーに頬ずりをした。

 

親バカさんですね、まぁ美人だから絵になるだけでこれがブスだったら(自主規制音)

 

「あらら、ごめんなさいね、見苦しい所を見しちゃって」 アリスはホホホと笑いながらクレーを貴方の方に向ける。

 

かわいい(天下無双)

 

「それでね、この子を貴方の所で預かってほしいの」 アリスは真剣な眼差しに変わり貴方に言ってきた。

 

通常プレイなら喜ぶんですがこれはRTA、無理ですね。

 

なんで通常の時に来ないんだよぉぉ!!(藤原タツヤ)

 

貴方は断った。

 

「あら、どうしてかしら?」 アリスは膝立ちから立ち上がって貴方の近くまで近寄った。

 

アリスから出る威圧が肌に感じる。

 

怖いィィ…(ちいかわボイス)

 

ここも適当にお世話出来ないからとでも言っておきましょか。

 

「あぁ、そうだったわね…」 アリスからの威圧がなくなり、腕を組んで少し考え込んでしまった。

 

あくしろよ(短気)

 

「じゃあ、騎士団のお世話にしてもらいましょうか、ファルカにはあの時の礼がまだ残っているし、そうしましょうか」 アリスはそう言い笑顔でクレーの両脇に手を通して持ち上げた。

 

「それじゃあ、クレーをよろしくね❤」 アリスはクレーを貴方に差し出してきた。

 

え、それは…(畏怖)

 

「クレー、ママはちょっとお出かけしてくるからこの人と遊んでもらってね」 アリスはクレーに笑顔で言った。

 

「うん!! わかった!!」 クレーは笑顔で返した。

 

もう気が狂うほどかわええんじゃ(土方)

 

「はい、おねがいね❤」 貴方はアリスの強引さに負けてクレーを持たせられた。

 

「じゃあねぇ〜」 アリスは小走りでその場から去った。

 

こういう強引な女の人に手をひかれたい(願望)

 

貴方は去っていくアリスの背を見届けていくとふとクレーと目があった。

 

「よろしくね、おじちゃん!!」 クレーは貴方に悪気を持たずに笑顔で貴方に言った。

 

お↑じ↓さんだとふざけんじゃねぇオラァ!! お兄さんだろるぉぉ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ〜、大きい家だね!!」 クレーは貴方に肩車をさせてもらいながら騎士団の建物までやってきた。

 

クレーたんの太ももを感じながら早歩きで来ました。

 

もう息子がさっさと開放されたいと唸っておられます(ママァ~)

 

ファッ!?ルカに言ってこの子をどうするか聞いてきましょうかね〜。

 

「ん? おい、ロ…」 前の扉からジンが沢山の書類を持って出てきた。

 

あ、よくある街角でパンを加えた少女がぶつかりにくるみたいな展開じゃないすかこれ(オタク特有早口)

 

「…おい、貴様、その子は誰の子だ…」 ジンは手に持っていた書類を床に投げ捨て真っ黒な目で貴方を見てくる。

 

おやおやおや? これは嫉妬さんですか? ここはあえて無言を貫いてみましょう(野獣の眼光)

 

「ね、ねぇお兄ちゃん、この人怖いよ」 クレーが怯えて貴方の頭にしがみつく。

 

ムチムチしていて気持ちがいい(土方ボイス)

 

「…っ!!」 ジンは怒りに満ちた顔で貴方のそばに近寄ってきた。

 

あかん、これ殺されるぅ!! 死ぬぅ!!

 

「なんの騒ぎだい? おや、アリスのところのクレーちゃんじゃないか」 ファルカが団長室から出てきて言った。

 

「アリスの…?」 ジンはファルカの顔を見ながら疑問を浮かべた。

 

ジンに説明オナシャス、センセンシャル!!

 

 

 

 

 

 

 

「…て、訳なんだよ」 ファルカはジンに説得するように言った。

 

「そ…そうなんですか…」 ジンはどっと安心したように小さな声で言った。

 

そうだよ、勝手に勘違いとかやめてくれよな〜頼むよ〜。

 

「それで、クレーを預かって欲しいとね…、う〜ん」 ファルカは頭を抱えて悩んでいる。

 

判断が遅い(鱗滝)

 

「しかしあの時の礼が残っているし、いざとなればアルベド君に押し付けたらなんとかなる…か…」 ファルカはブツブツと呟いている。

 

ちなみに、あの少女さんオフ会をなんとか乗り切って数日、アルベド君が騎士団に入りました。

 

まぁ、私のチャートでは関わらないんですがアルベド君の錬金によるパワーは凄いんで有効活用してあげてください(親目線)

 

「それに断ったらなにをされるか…、よし! 今からクレーを騎士団員として加入させる!!」 ファルカは椅子から勢いよく立ち上がって大声で宣言した。

 

知ってた(全知全能) まぁ、チャートに反映されなければ別に加入でも除隊でもなんでもどうぞ。

 

「クレーきしだんに入れるの? やった〜!!」 クレーは騎士団という言葉自体をわかっていなさそうだが元気にその場でぴょんぴょんジャンプして喜んだ。

 

お持ち帰りしたい(性欲の権化)

 

「よかったな、クレー」 ジンは先程とは違う微笑んだ優しい顔でクレーに言った。

 

「うん、ありがとうお姉ちゃん!!」 クレーはジンに向かい合って笑顔を返した。

 

ママァ…(母性)

 

「そうだ!! はい、おじ…お兄ちゃん!! お礼だよ!!」 クレーは赤いプレゼントの箱を貴方に渡した。

 

ロイは世界を救うってはっきりわかんだね、ではではこの中は一体ナニかなぁ〜、ナニがいいな〜。

 

貴方はクレーからプレゼントを受け取って、箱を開けてみた。

 

すると中には白い丸い獣のようなものが入っていた。

 

あ…(察し)

 

するとそれは急に赤い光を放ち爆発を起こした。

 

 

 

 

 

 

 

団長室はしばらく使えなくなり、クレーはジンに怒られ様子を見に来たアリスもついでにとファルカに怒られた。

 

この出来事からクレーには火花騎士という抑制をするための勲章と反省室というクレー専用の部屋が与えられた。

 

 

 

 

 

 

なんか話がすっごくずれちゃったんで戻しますね(脱線事故)

 

なんの話をしていたかは説明ダルいんで確認のため戻ってどうぞ(不親切)

 

もう大体ステは揃ってるんですがトワリンを一撃で倒したいんでもっとパワーと素早さをつけます。

 

頭脳強化なんていらねぇんだよ(半ギレ)

 

そして〜、前話したチャートの中の一つを攻略していきたいと思いまーす。

 

その名も[エウルアさんの好感度クエスト&エウルアさん曇らせ]作戦です。

 

この前の卒業訓練みたいなやつでエウルアさんの好感度が一定値に達したためあの貴族関係のストーリーを攻略できます。

 

あれは経験値は山盛りってほどじゃないんですけど、そのストーリーではエウルアさんを曇らせできる唯一のチャンスがあるんです、ワァ!おっきぃ掘り出しもんダワ!。

 

その曇らせをして愉悦を感じるんでしたよね? じゃなくて私に依存させていい感じの駒として扱わせます(クズ)

 

RTAのためだからね、しょうがないね。

 

「ロイ、じゃなくて隊長、団長が貴方を呼んでいるわよ」 エウルアは机に座っている貴方に声をかけた。

 

エウルアさんは原作通り遊撃隊に入りました、特に言うことはない(編集サボり)

 

貴方は重い腰を上げてエウルアについてくるように言った。

 

「え? 私は呼ばれてないから行かないわよ」 エウルアは少し驚いた。

 

良いから来いよぉ!!(DV男)

 

「わ、わかったわよ」 エウルアは渋々、貴方の後ろについていった。

 

多分これはエウルアさんイベントだと思うんで先に連れて行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、なにも言わんぞ」 ジンが副団長の席で言った。

 

ノックなんて時間の無駄です、SGDsだぞ(違う)

 

「まぁ、もう慣れたしいいや、それでねロイ君。 君にはある任務を受けてもらうよ」 ファルカは少し苦笑いをしながら言った。

 

また、任務かぁ、壊れるなぁ。

 

「これはエウルア君、君にも関係のある話でね、君の叔父シューベルトという人がなにやら怪しい取引をしているというタレコミがあってね、ただのでまかせならいいのだが彼はこの騎士団に恨みを持っている、もし騎士団の機密情報をその取引相手に話されたらこちらに損害が走るだろう」 ファルカはエウルアの目を真剣な眼差しで見て言う。

 

「あの人が…、まぁしそうではあるわね」 エウルアは髪をたなびかせながら言った。

 

「そこで、ロイ君とエウルア君に彼の調査をお願いしたい、調査だけだ、無駄な接触は控えてくれよ」 ファルカは二人に注意をした。

 

おかのした(虚偽)

 

するわけねぇだろ、こちとら二人っきりじゃ意味ないんじゃい!! 場所はもう暗記しているんで突入して荒らして曇らせますよ〜、イクイク。

 

「わかりました、失礼します」 エウルアが礼をして扉から出ようとした時に貴方はエウルアの腰に手を回してエウルアを持ち上げた。

 

「え?」 エウルアは理解してなさそうに呆けた声で呟いた。

 

イクゾー!デッ!デッ!デデデデッ! カーン!

 

貴方はエウルアを持ちながらそのまま走っていった。

 

ファルカは口を開けてあんぐりとしている。

 

「…」 ジンは真剣な眼差しで二人が出ていった扉を見つめ続けた。




今回は結構短めになっちゃった、モチベがイマイチ上がらんねん

アンケートよろしこ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part8 好感度上げは気持ちいい まで

今回は特に言うことはない!!(断言)

ではどうぞ〜







今回は曇らせる予定のRTAはーじまーるデ(土竜)

 

前回の続きでエウルアのオ↑ジ↓サンが取引している場所に突撃取材してきます。

 

普通は色々と情報を集める必要があるけど取引場所は固定なんで余裕っす(王者の風格)

 

多分この時間帯はオ↑ジ↓サンもいると思うんでまとめて調理して連載終了(小松エンド)

 

それじゃ、いくゾ!! デデデカーン(省略)

 

貴方はエウルアを抱えたままある洞窟の前に到着した。

 

こ↑こ↓ですね、ほらいくどー(強者の余裕)。

 

「ちょ! ちょっと! 降ろしなさいよ!!」 エウルアが手足をバタバタさせながら暴れる。

 

貴方はエウルアを優しく降ろして、ついてくるように言い、洞窟の奥へと進んでいった。

 

「もう!! この恨み覚えておくんだから!!」 エウルアを怒りながら貴方に渋々ついていった。

 

この表情が曇るんやで? 最高や(絶頂)

 

 

 

 

 

 

 

 

「な!? 誰だお前た…ウゴォ!!」 貴方は大きな石の門の前にいたファデュイを峰打ちで気絶させた。

 

もうこのクソ雑魚うんち君達を倒してもロクの経験値にもならないから倒すだけ時間のロスです、このホモ君を余裕で倒せたファルカとか少女とかはいったい…、化け物かな?(畏怖)

 

「それで? この先に叔父さんがいるの?」 エウルアがファデュイの一人を気絶させたところで貴方に聞いてきた。

 

そうだよ(肯定)、だけどもこの門を開けるのは時間がかかるし手間もかかるし面倒くさい!(にんじんしりしり)

 

貴方は剣に炎元素を纏わせて門に向かって走った。

 

「え? ちょっと!!」 エウルアは貴方に呼び止めるように言うが貴方は無視して石門に突っ込んだ。

 

力こそパワー!! パワーイズジャスティス!! つまりNHKをぶっ壊す☆

 

貴方は走った勢いのまま石門に炎を纏った剣を振り下ろした。

 

その瞬間、剣と門が接触した部分から爆発音が聞こえ煙が吹き荒れた。

 

そして煙が少し晴れたあとそこには門の影も形もないほどキレイに破壊され、その先の景色が石で押しつぶされたファデュイや人ほどの大きさの岩がゴロゴロと転がっている情景が貴方の目に写った。

 

ふぅ〜⤴ 気持ちイィ〜。

 

貴方は瓦礫を踏み越えて、奥にある広い空間に向かって歩き出した。

 

「…」 エウルアは辺りを見回しながら貴方のそばについていく。

 

お? どうしました? 惚れちゃったカナ?(オジサン言語)

 

「なんの騒ぎだ!? お、お前たちは!!」 横の扉から一人の男とファデュイが出てくる。

 

「西風騎士団よ、あなた達大人しくお縄につきなさい」 エウルアが貴方の後ろから前に出てきて言った。

 

「な!? エウルア!? お前なんでここに」 そのエウルアの叔父らしき男がエウルアに言った。

 

てか、貴族の人もよく結婚出来ましたね、数も少ないのにね。

 

あれ? これって近親相姦? 捕まるぅ〜(アへ顔)

 

「叔父さん達がファデュイに騎士団の情報を売っているということを聞いてね、捕まえにきたの」 エウルアは淡々と叔父に向かって言う。

 

「なにぃ〜!? フッ…だがな!! 本当に私が売ったという証拠がないじゃないか!! 証拠もないのにこの被害はいったいどう落とし前をつけてくれるというのだ!!」 叔父は不敵な笑いを浮かべながら大声で喋った。

 

あ…、そっかぁ…(鶏頭)

 

まぁこれも計算の内、後は二人を殺して適当に怪我を負ったら曇るんで任務完了! パパッとやって終わり!!

 

「いや、証拠ならここにあるぞ」 貴方の後ろから聞き慣れた声が聞こえ振り向くとそこにはジンと2人の部下がそこにいた。

 

ファッ!? ジンさん!? お前ストーカーかよ(情緒不安定)

 

「見ろ、字や絵は幼稚なものだがこれは騎士団内部の構造と巡回経路だ。 ここまで詳しく乗っているのは隊長以上の権限を持つ者、それか貴族の者達にしか知らない情報だ。 お墨付きにシューベルト・ローレンスという署名も載せてな」 ジンは腰の辺りから紙を取り出し叔父に見せながら言った。

 

おぉ〜、ええやん(上から目線)

 

「く、くぅ〜」 シューベルトは言葉にならない声を出して、睨んだ。

 

「しょうがない…、これを使うか…」 シューベルトの隣にいたファデュイがズボンのポケットから爪楊枝サイズの機械を取り出した。

 

「ッ!! 総員!! 今すぐに奴らを捕らえよ!!」 ジンは剣を構えファデュイのいる方へと走り斬ろうとした。

 

「やっちまえ!!」 ファデュイはシューベルトを横に押し飛ばして手にした機械をジンに向かって投げ飛ばした。

 

キンッ!! ジンはその飛ばされた機械を剣で弾き飛ばしてファデュイを斬った。

 

「ウワァァァ!!」 ファデュイは腹を横に斬られ後ろに倒れた。

 

あ、待って、これじゃチャートが壊れちゃう〜(嘆き)

 

「ウッ!!」 突如エウルアから痛々しい声が放たれ、エウルアはダランと腕と頭を下げてその場で硬直した。

 

お? 来たかな来たかな(NHK風)

 

貴方はエウルアに近寄り触れようとしたところ、急に殺気を感じ瞬時に後ろにバックステップした。 

 

するとそこには大剣を振り切ったエウルアが立っており、顔が無表情で目に明かりが灯っていない状態であった。

 

やったぜ(割愛) これでチャート通りに進めれるぜ(計画通り)

 

エウルアがこちらに向かって斬りかかってきた。

 

「エウルア!! やめろ!!」 ジンがエウルアに向かって叫ぶがエウルアは見向きもしない。

 

貴方はエウルアの攻撃を防ぐが反撃することは出来なかった。

 

ここでエウルアのことを致命傷まで追い込むとリアル復讐されるのとジンさんに(社会的にも)殺されるんで極力ダメージを与えないようにして行きます(2敗)

 

貴方はエウルアの頭から振り下ろしてくる重い一撃を受け止めるが足にその重さが乗っかり足にダメージを負った。

 

思ったよりもダメージが大きいっすね、ちゃんと訓練してるんすねぇ(達観)

 

エウルアの氷元素による大剣の攻撃を炎元素で打ち消す。

 

エウルアに怪我させないように姫プしながら元素扱うのむずいっすね。

 

「貴様!! 一体なにをした!!」 ジンは斬られたファデュイの胸ぐらを掴み叫んだ。

 

「クククッ、あれは洗脳機器による力だ。 お前に投げたあの機械が偶然あいつにくっついたんだろう、今あいつにはここにいる奴らを皆殺しにしろという命令をしている。 そう簡単には機械も取れないぜ」 その男はニヤニヤとしながら血を吐き出して目を閉じた。

 

まぁ、知っています。 対処方はモロちんあります、元素をその機械に流したら取れます、俺のニキビをこれくらい簡単に取れたらなぁ〜俺もなぁ〜。

 

貴方はエウルアの薙ぎ払いをジャンプで躱し、エウルアの後ろに回るとエウルアの首筋に小さい黒い人工物がくっついているのを見つけた。

 

ありましたぁ〜、後は簡単流れ作業です。

 

てか洗脳って聞いてエッチに変換されるのは日本人の良いところですよね(脳死)

 

貴方は武器を横に投げ捨て、エウルアに抱きしめる形で拘束した。

 

この後滅茶苦茶エッチした(願望)

 

エウルアは暴れて貴方の髪や手を掴み引っ張った。

 

痛いんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!(マジギレ) こういうやつの方が痛いのわかる?

 

貴方はエウルアの首筋にある機械を摘んで炎元素を流した。

 

「ああああああああああ!!!」 エウルアは急に叫び出し更に暴れる力が強まった。

 

暴れんなよ、暴れんな…(ゥ、羽毛)

 

すると首筋にいる機械が緩んだため、貴方は思いっきり引き抜いた。

 

その機械は細長い円柱から六本の触手が生えていてウネウネと触手を動かしている。

 

高校生物で習うファージみたいな形しているなお前な(トラウマ再来)

 

貴方はその機械を握りつぶした。

 

「あ…」 エウルアはその場に膝をついた。

 

あ…、こ、壊しちゃった…(絶望)

 

「エウルアァァ!! この女を殺せぇぇ!!」 シューベルトはジンに首を掴まれており苦しそうに叫んだ。

 

「うわ!!」 シューベルトの首飾りが不気味に黒色に光り、ジンはその光に驚いてシューベルトを離してしまった。

 

するとエウルアが再び立ち上がって近くにあった短剣を持ってジンに向かって走り出した。

 

良かった、これでなんとかチャートを立ち直せるぜ(予知)

 

エウルアがジンの背中に短剣を突き刺そうとする。

 

ぴょ!!!(桃白白)

 

貴方は瞬時にエウルアとジンの間に挟まるように行き、エウルアの短剣を腹で受けた。

 

ンアァァァ!!!(絶頂)

 

「ロ、ロイ!!」 ジンは気づいたかのように後ろに振り向き声は発した。

 

「…え? ロ…ロイ…? な…なん…で? わた…し…?」 エウルアは正気に気づいたのか貴方に突き刺した短剣から手を離し、手についた血を目線が定まっていない目でまじまじと見た。

 

貴方は後ろに倒れるがジンが後ろから支えてきた。

 

「ロイ! ロイ!! 意識をはっきりしろ!! ロイ!!!」 ジンが貴方に向かって叫ぶ。

 

まぁ、この程度では死なないんですけどもね、あえて瀕死状態を演じます。 曇らせ気持ちぇ〜⤴

 

「わ…たし…が…、い…いや……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 エウルアはその血がついた手で顔を隠しながら叫んだ。

 

イキますよ〜イキます、イクイク、ヌッ!!(曇らせ絶頂)

 

それじゃ後は剣を抜いて更に曇らせ進行勧めましょうね〜(クズ)

 

貴方は短剣に手をかけ、思いっきり引き抜くと血が吹き出してきた。

 

「おい!! なにバカなことをしているんだ!!!」 ジンは貴方に怒りながら自分の服を脱いで傷口に抑えた。

 

ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌッ!!!!(連続絶頂)

 

「あ…」 エウルアの顔や髪に貴方の血がつくがエウルアはそれでも貴方のことを明かりのない目で見つめていた。

 

計画通り(キラフェイス) じゃけん後は適当に気絶しましょうね〜。

 

貴方は出血多量により意識を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

知らない天井だ(言いたかっただけ)

 

てかあれからまるまる2日も経ったみたいですね、まぁいい感じに熟れている時期ですね。

 

夜ですがそんなこと知りません、窓から外に出てエウルアさんのお迎えに行きましょうね〜。

 

怪我は特に重症でもないんで大丈夫だって安心しろよ〜(強者の風格)

 

ぴゅいぴゅい〜って建物の屋根を飛び移ってエウルアちゃんの家まで行きましょうね〜、あれ? オ↑ジ↓サンの家じゃないんですか…、じゃあアンバーちゃんの家にいるのかなぁ?(マジキチスマイル)

 

確かここがアンバーちゃんの家だけどもどこにいるかな? と思ったけど早速いましたね、エウルアさーん元気〜^^(煽り)

 

おや、窓の鍵してないんですね。 不用心ですねぇ〜(メガネクイッ)

 

貴方はエウルアの部屋の窓を開けてカーテンをめくった。

 

エウルアの部屋は灯りが全くなく真っ暗な世界が広がっていた。

 

い〜い感じに曇ってますね〜(ボンドルド風)

 

「ろい…?」 エウルアが髪がボサボサで目には相変わらず明かりが灯っておらず、服は青いパジャマでベットの上に膝を抱え込んだ形で座り込んでいた。

 

あぁ^~いいっすねぇ^~、これは白米が進みますよ〜。

 

「ろい…、ろい…」 エウルアがベットから降りて貴方の方によろよろと近寄ってくる。

 

貴方は近づいたエウルアを抱くようにしそのまま外へと連れ出した。

 

良い所に行こうか^^(ねっとりボイス)

 

貴方はエウルアを抱きながら屋根を飛び乗り続けていった。

 

「ろい、ろいぃ…、ごめん、ごめんなさい…、ごめんなさいぃ…」 エウルアは貴方の肩に頭をのせて涙を流しながら今にも消えてしまいそうな声で言った。

 

貴方は乗り継ぎながら城壁の上に着き、エウルアを降ろした。

 

あとは適当に良いことを言って好感度をバク上げにするだけですので簡単だね☆

 

貴方はエウルアの目を見て、気にしなくていいと心配してくれて嬉しいと伝えた。

 

「ウ…、ウワアァァァァァァァァ!!」 エウルアは思いっきり泣き出した。

 

「ウグッ…、ウウウウ…」目から溢れ出た涙を両手で拭うがそれでも涙が流れてくる。

 

貴方はエウルアを何も言わずにただ抱きしめた。

 

「ヒグッ…、ヒグゥ…」 エウルアは肩を上下させながら貴方の首に腕を回して泣いている。

 

これでエウルアさんの好感度はほぼマックスまでいったと思いますので勝ちました。

 

ということで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。




現在の好感度度合い

10:血も爪も全てが愛らしく一緒(物理的に)になりたいレベル

9:ずっとそばにいないと苦しくなるレベル
ジンさん、エウルアさん
8:結婚したいレベル
バーバラちゃん
7:恋人にしたいレベル
アンバーちゃん
6:好きレベル

5:普通レベル


的な感じになりました、もっとキャラを増やせるように頑張ります(白目)

白子美味しい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の悔いた心

エウルアの話のやつが多いなぁ、てめぇなぁ。

許す(自分には甘いカス)

またまたエウルア編です。


銅像。







最近、あいつが変にニヤニヤしている。

 

前と比べて感情が露わになったことは良いことだと思うがよそから見ると気色悪い笑みを浮かべている男だと思うだろう。

 

現に私も団員も同じ感情を抱いている。

 

そういえば最近、騎士団がとある子供を引き取ったと聞いた。

 

確か火花騎士という可愛らしい女の子が爆弾で団長室を爆破し、しばらく使えなくなったという事件が起こった。

 

ロイが気持ち悪いのはその女の子が来てからだ、これらと関係しているのだろうか?。

 

「エウルアさん、ちょっと良いですか?」 うちの団員の一人が声をかけてきた。

 

「団長からロイ隊長に今すぐ来てほしいと伝言を預かりまして、エウルアさんから隊長に言ってくれませんか?」 少し遠慮気味に言ってくる。

 

あの卒業試験から、私はロイのいる遊撃隊に入った。

 

特に行きたいところもなく、隊の中で1番向いているのがここだったからだ、あと面倒くさいルールがないからという理由もある。

 

そこで私は数々の功績を残して、いわゆるスピード出世をした。

 

今では入ってから3ヶ月で遊撃隊副隊長の座についている。

 

色々な人から賄賂だとかの嫉妬や妬みを受けたが恨みを覚えておくわと目を睨ませて言ったら、ビビって正面から言う人はいなくなり陰口が増えた。

 

結果も残せず、人を妬む人は集団でも弱いんだなと思った。

 

だけどもそれだけではない、中には私に憧れを持ってこの隊に入ってきた人もいる。

 

この人がそうだ、私に助けられた恩や強さを見て入ってきてくれたらしい。

 

この人に限らず隊のみんなも私に普通に話しかけてくれる、けど他の隊や住民は相変わらずだ。

 

「ええと、すぐそこにいるんだから言えばいいじゃない」 と彼に言うと彼は首を振って、「…今隊長の様子がかなり怖くて僕じゃ話に行くことすら厳しいです…」 と彼は顔を少し俯いて言った。

 

まぁ、今のロイは悪役が悪巧みをするような顔をしていて確かに少し怖いだろう。

 

それにこうなる前でも顔は真顔で本当に必要最低限のことしか喋らないから新人の子は怒らせたら殺されるかもしれない精神でいるからできるだけ近付きたくないのだろう。

 

ロイは全然怒らないし、というよりも今まで本気で怒った様子を私は見たことが無い。

 

もっと安心して関わって欲しいのだがやはり本人の無口を改善しないと意味がないのだろう。

 

「わかったわ、それじゃ自分の仕事に戻っていなさい、伝言ありがとう」 私が彼にお礼を言うと騎士団の敬礼をした。

 

その後、後ろに振り向いて自分のやるべきことをするために戻っていった。

 

私も席を立ち、ロイのいる隊長席に向かう。

 

「ロイ、じゃなくて隊長、団長が貴方を呼んでいるわよ」 一瞬間違えてロイと呼んでしまったがここでは流石に上下関係をはっきりするために隊長と呼んで訂正した。

 

ロイは重い腰をよっこらと上げて私に「エウルアも来い」 と言ってきた。

 

私は団長に呼ばれていないから行く必要はないと伝えると「いいから」 と少し低い声で言ってきた。

 

なにかあるのかと思い、私はロイの言葉を信じついていくことにした。

 

ズカズカと歩いて団長室に向かうロイ、途中で他の団員の人達からロイに挨拶をするけどロイはなにも言わずにそのまま通り過ぎていく。

 

冷たいと言われがちだが一応ロイは小さく「ん」 と本当に小さく言っているため無視はしていない、小さすぎてただ聞こえていないだけなんだろうが挨拶をした団員達は少し不安な顔になったりする。

 

そして団長室の前につくと勢いよくドアノブに手をかけて思いっきり押した。

 

バン!! とドアの開く音が響くがジンは「もう、なにも言わんぞ」 とため息を吐いてから言った。

 

「まぁ、もう慣れたしいいや、それでねロイ君。 君にはある任務を受けてもらうよ」 ファルカ団長が少し苦笑いをしながら言った。

 

そして付き添いしていた私の方を見てきた。

 

「これはエウルア君、君にも関係のある話でね、君の叔父シューベルトという人がなにやら怪しい取引をしているというタレコミがあってね、ただのでまかせならいいのだが彼はこの騎士団に恨みを持っている、もし騎士団の機密情報をその取引相手に話されたらこちらに損害が走るだろう」 ファルカ団長は私の目を真剣な眼差しで見て言う。

 

私は驚いた、叔父さんとはあれ以降顔も合わせたり耳にすらしないからすでに死んだのかと思っていたがこんなことをしていたのかと思った。

 

「あの人が…、まぁしそうではあるわね」 私は叔父さんの事を久しぶりに思い出しながら呟いた。

 

それよりもこんな身内の事をロイは知っていて私をここまで連れてきたのかしら、と私は疑問に思っていたらファルカ団長は「そこで、ロイ君とエウルア君に彼の調査をお願いしたい、調査だけだ、無駄な接触は控えてくれよ」 と言ってきた。

 

調査だけなら調査隊の人に任せればいいのに、最近凄腕の新人が調査隊に入ったらしいし丁度よいだろうと思いながらも「わかりました、失礼します」 と礼をして扉から出ようとした時にロイが急に後ろから私の腰に手を回して私を持ち上げた。

 

急に感じる身体の浮遊感に驚いて素っ頓狂な声を出したらロイはそのまま走ってドアを蹴飛ばして開けた。

 

ドアが壊れてしまうんじゃないかと思ったけどそれよりも今の私の状態を客観的に見たらとても恥ずかしくなった。

 

「は、離しなさいよ!!」 と言って暴れるがロイはそんな暴れをすんとも言わずにそのまま私を持って外に走った。

 

アンバーやリサにその様子を見られ、顔が熱くなりながらしばらく連れられていた。

 

 

 

 

 

 

 

モンド城の外に出てもしばらく走っていると洞窟の前でロイが止まった。

 

そこは人2倍ほどの大きさの洞窟で明らかに洞窟としては改良されている所だった。

 

真っ先にここに来るなんて最初からわかっていたんだろうかと思いながらロイにいい加減に下ろすように言った。

 

ロイは私を降ろして、「来い」 とだけ言いそのまま洞窟内へと入っていった。

 

「もう!! この恨み覚えておくんだから!!」 と雑に扱われて腹が立ったがそれでもしょうがなくロイについていった。

 

決して好きだからとかじゃなくて上官命令だからついていっただけだから。

 

 

 

 

洞窟の中は人工物で埋め尽くされており人のいる気配もする。

 

「なぁ、あいつって本当に大丈夫なのか?」 奥からなにやら話し声が聞こえる。

 

「さぁな、だがしょうがないだろ、あいつが1番の協力者なんだからよ」 覗いてみると大きな石門の前で男二人が話し合っている。

 

その男達はファデュイの格好をしており明らかに怪しい存在を醸し出していた。

 

なんの話をしているんだろうと聞き耳をたてていたら、隣で風が走った。

 

「な!? 誰だお前た…ウゴォ!!」 と一人の男が叫んで倒れた。

 

そこにはロイが倒れた男の前に立っており、先程の風はロイが走った事により起きたんだろう。

 

もうひとりの男がロイに気づいて変な瓶を取り出してきたため私もその男に向かって走りそいつを峰打ちで倒した。

 

というより、敵を倒すんじゃなくて情報を聞き出すことが目標なのに普通に斬るから団長の接触は控えてくれというお願いを思いっきり無視していると思った。

 

「それで? この先に叔父さんがいるの?」 とロイに聞いたら首を頷いた。

 

どこから得た情報なんだろうとロイを少し疑いながら思いながら石門の前まで歩いていった。

 

その門は大きく力技では開けることは不可能だろう。

 

どこかに開閉のスイッチがあるんだろう、速く探さなきゃこの騒ぎに気づいた奴らに逃げられてしまう。

 

そう思っていたら、後ろからパチパチと燃える音が聞こえてきた。

 

後ろに振り向いたらそこには剣を取り出していたロイが両手で柄を握って力み炎を生み出していた。

 

その炎はメラメラと更に大きく熱くなっていて離れている私にもその熱さが感じるほどだ。

 

「エウルア、どけ」 ロイはそういうと門に向かってゆっくりと助走をつけて走ってきた。

 

私は咄嗟に横に避け、ある程度門から離れるとロイは炎を纏わせた剣を門に叩きつけた。

 

普通なら剣は根本からポッキリと折れて壊れるだろうがロイの剣は爆発した。

 

凄い爆発音がして、煙がこちらの方に襲ってきた。

 

私は両手で顔の前を塞ぐようにして飛ばされないように腰を落として踏ん張った。

 

しばらくして目を開けてみたら、そこには門は無くただ縦長の丸い空洞がぽっかりと出来上がっていた。

 

ロイは剣を持ったまま中の方に入っていったから私も慌ててついて行った。

 

門があった場所をくぐると瓦礫が吹き飛んでおり、その瓦礫の下には下敷きになったであろうファデュイの下半身や頭だけが見えていた。

 

もう少し目を凝らしてみると唸りながら潰れた足を引きずって這いつくばっているファデュイが更に奥に見える大きな空洞に行こうとしている。

 

ロイはそのファデュイのそばまで近寄り足を大きく上げて、

 

踏み潰した。

 

そのファデュイの背中からボキボキと骨が折れる音が聞こえてそれと同時にファデュイの叫び声も聞こえてきた。

 

そしてファデュイは顔を地面に伏せて、完全に息をしない骸となった。

 

痛みによるショック死だろう、1番辛い死に方だ。

 

それを顔色一つも変えずに難なくこなすロイに私は恐怖した。

 

まさに破壊の化身、破壊の権化、ある種の神だと思った。

 

ロイは踏み潰した死骸を踏み越え奥へと進んだ。

 

「なんの騒ぎだ!? お、お前たちは!!」 その大きい空間にある小さな木製のドアから一人の男、叔父さんとファデュイが出てきた。

 

「西風騎士団よ、あなた達大人しくお縄につきなさい」 私はこの二人もロイが殺すんじゃないかと思ってロイの前に立ち言った。

 

「な!? エウルア!? お前なんでここに」 叔父さんは私を見た瞬間驚いた表情になった。

 

「叔父さん達がファデュイに騎士団の情報を売っているということを聞いてね、捕まえにきたの」 私は淡々と叔父さんに向かって言う。

 

流石に私でも血の繋がった人を目の前で殺されるのは嫌だ、自首してくれれば命までは取らないだろうと思いながら心の中では半分説得気味でいた。

 

「なにぃ〜!? フッ…だがな!! 本当に私が売ったという証拠がないじゃないか!! 証拠もないのにこの被害はいったいどう落とし前をつけてくれるというのだ!!」 叔父さんは不敵な笑いを浮かべながら大声で喋った。

 

ギュッ とロイの手から握り締める音が聞こえてきて不味いと思っていたら、

 

「いや、証拠ならここにあるぞ」 後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。

 

振り向くとそこにはジンとジンの2人の部下がそこにいた。

 

「見ろ、字や絵は幼稚なものだがこれは騎士団内部の構造と巡回経路だ。 ここまで詳しく乗っているのは隊長以上の権限を持つ者、それか貴族の者達にしか知らない情報だ。 お墨付きにシューベルト・ローレンスという署名も載せてな」 ジンは腰の辺りから紙を取り出し叔父さんに見せながら言った。

 

いつの間にいたんだろうと思いながら私はロイの横顔をチラリと見た。

 

その顔は後悔したような嬉しいようなどっちつかずの表情をしており、私はこれじゃ流石に殺しはしないだろうと思い叔父さんに向き合った。

 

「く、くぅ〜」 叔父さんは言葉にならない声を出して、ジンを睨んでいた。

 

「しょうがない…、これを使うか…」 叔父さんの隣にいたファデュイがボソッとなにかを言い、ズボンのポケットから爪楊枝サイズの銀色の物を取り出した。

 

「ッ!! 総員!! 今すぐに奴らを捕らえよ!!」 後ろからジンの声が響き、ジンが私の隣を通過して剣をファデュイへ目掛けて斬ろうとした。

 

「やっちまえ!!」 ファデュイは叔父さんを横に押し飛ばして手にした銀色のなにかをジンに向かって投げ飛ばした。

 

「ウゲッ!!」 叔父さんは押された衝撃で壁に頭を激突させて、カエルが潰れたような声を上げた。

 

キンッ!! ジンはその飛ばされた物を剣で弾き飛ばしてファデュイを斬った。

 

「ウワァァァ!!」 ファデュイは腹を横に斬られ後ろに倒れた。

 

流石副団長だ、行動も判断も速いと関心していた。

 

この関心は私が私を殺したい気分になった最悪の瞬間になった。

 

「ウッ!!」 突然首もとに激しい痛みが走った。

 

その痛みは何故か私の瞼を重くした。

 

堕ちるな、堕ちるなと思い意識を落とさせないようにしていたが私の意識は軽々と暗黒へと堕ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

夢の中なのだろうか、身体がフワフワと浮いている気分だ。

 

だが気持ち良くはなく、今すぐにでも吐きたいが吐けない気持ち悪い状態がずっと続いている。

 

身体にベトベトとしたなにかが纏わりついてくるのを感じてそれを取ろうと身体を振るがうまく身体が動かせない。

 

だんだん身体が地面に沈んでいきそうだ。

 

誰か助けてくれ。

 

私は今の状態に恐怖して叫んだ。

 

辺りは暗く一寸の光も見えない場所で何度も叫んだ。

 

助けてくれ。

 

助けて。

 

精神がどうにかなってしまいそうだ。

 

助けて。

 

すると目の前に手の形をしている眩しい光の集合体を目にした。

 

私はそれが救いの手だと思い、私の全力を右手に込めて腕を上げた。

 

黒いネバネバした物は私を離さないかのように力を強めてきた。

 

それでも私はあの手を掴むために右手に精一杯の力を込めた。

 

その手を掴んだ時に私は既視感を覚えた。

 

この大きい手、豆が出来ていて決してガサガサしていてさわり心地の良いとは言えない手。

 

その手は私の手をしっかりと壊しそうなくらい力を入れて握ってきて私を引っ張った。

 

私に纏っていた黒い物を置き去りにして私は引っ張られた。

 

するとその手の形をした光は大きく広がって私を抱きしめた。

 

この大きさや安心感に私は思い出した。

 

 

 

 

変わらない顔。

 

低い声。

 

言葉遣い。

 

強さ。

 

不器用。

 

優しさ。

 

笑顔。

 

私の友人。

 

私の上司。

 

私のヒーロー。

 

私の師。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の初恋の人。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

戻ったら感謝してあげても良いかもね。

 

ちゃんと面と向かって、恥ずかしいけれど「ありがとう」って言って。

 

プレゼントを渡すのも良いかも。

 

ロイはなにが好きなのかしら?

 

お酒? 新しい剣?

 

 

 

 

 

 

今、ちょっとだけ練習しておこうかしら。

 

 

 

 

「ありがとう」

 

ふふっ、やっぱり恥ずかしいわね。

 

 

 

 

 

 

 

目を開けると私の手は赤く、目の前にはロイが血を吹いて倒れていた。

 

 




まだだ…。

今はまだ前菜、しっかり味わってメインに備えるんだ…。

曇らせのフルコースウメェぇぇぇ!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の壊れた心

遅くなって申し訳ない。

バカでけぇレポートの作成で忙しかったんです、あのハゲ野郎…(静かなる怒り)

そして今度はバカでけぇテストが始まるんでまた投稿できなくなるかもしれません。

そこんところ了承してくれたまえ(ムスカ風)

それではどうぞ〜






「ロ…ロイ…?」 私は目の前に倒れているロイを見て、頭が真っ白になった。

 

ロイのお腹には短剣が刺さっており血がドクドクと溢れ出している。

 

「ロイ! ロイ!! 意識をはっきりしろ!! ロイ!!!」 ジンが必死にロイに向かって叫んでいた。

 

私はゆっくりと今の現状を理解していき、私がロイを刺したという事実が私を襲ってくる。

 

「わ…たし…が…、い…いや……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 私はその血がついた手で顔を隠しながら叫んだ。

 

この事実を認めたくないというわがままな感情が私の叫びとして出てきた。

 

どうして、なんで私が、ロイを、ロイを、ロイを、ロイを

 

私の頭の中はドロドロで吐き気を催す罪悪感に蝕まれ、どうにかなってしまいそうだ。

 

ブシャァァァァ!!!

 

噴水が上がったような音が聞こえた。

 

そうだ、これも夢なんだ。 そう、ただの悪い夢。 目を覚ましたら暖かい朝日が私に朝だと伝えに来て、その日光を目覚まし時計代わりとしてわたしを起こして、人肌で暖かくなった毛布を蹴飛ばして大きい欠伸をする。

 

そして、寝ぼけたままベットから降りて自分の部屋からリビングへ行くとアンバーが髪を下ろしエプロン姿でキッチンに向かっている姿を見て、アンバーは良いお嫁になるなと微笑む。

 

アンバーが私に気づいておはようと言って、温かい朝ご飯をテーブルに置く。

 

私も椅子に座ってご飯を食べようとしたら、急に玄関が開いてそこにはロイがカッコイイ私服姿で佇んでいる。

 

その対照的に私はシャツとパンツだけの姿でロイに見られた事を恥じて、「変態!!」 と罵る。

 

ロイは困った顔をして、アンバーは苦笑いになりながら私の服を持ってくる。

 

私はアンバーが持っていた服を奪うように持ち去り、自分の部屋で着替えた。

 

私は顔を真っ赤にしながら、二人の前へ再び現れて、何も言わずに席につく。

 

アンバーは私が席に座ったことを確認すると笑顔で両手をあわせて「いただきます!!」 と元気よく言い、それに連れられてロイは小さく「いただきます」 と合掌をしてご飯を食べ始めた。

 

私も小さく「いただきます…」 と言ってご飯に手をつけると、「元気ないな」 とロイが私に言ってきた。

 

私は貴方に私の身体を見られたから気が滅入っているんだから、あたかも自分はなにもやっていないと言いたそうな顔で言わないで。 と怒るとアンバーは「アハハハハハ!!」 と大声で笑いだした。

 

そんな、どこにでもある家庭を築いていくんだ。

 

そんな希望を胸にして、悪い夢から覚めようとし目を開けると。

 

生暖かい血が私の顔にベチャベチャと張り付いてきた。

 

私の夢が、希望が、願いが、全部打ち砕かれたような気がした。

 

私の心に大きなヒビが入った。

 

ジンがロイの傷口に服を押さえてなにかを叫んでいるが、聞こえない。

 

聞きたくない、見たくない、嗅ぎたくない、感じたくない、

 

 

 

 

 

 

 

 

死にたい

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にか私は気を失っていた。

 

そこは見慣れた天井で、天井にある大きなシミがここが私の部屋だということを示してくれた。

 

私はそこが自分の部屋だと安心すると、頭に鋭い痛みがやってきた。

 

その痛みがキッカケとなり、あの時の記憶が鮮明にはっきりと思い出す。

 

「あ…あああ…、ああああああああああああああああ!!!!」 私は頭を両手で押さえながら、ベットの上で転がり叫んだ。

 

「エウルア!!!」 遠くからドタドタドタと走る音が聞こえ、ドアがバンと開けられたらそこにはアンバーはびっくりした様子でいた。

 

私はロイの事を思い出すたびに頭を殴られたような痛みを感じ、叫ぶことを辞めることはできなかった。

 

「エウルア!!」 アンバーが私に抱きついて頭を撫でてくれた。

 

まだ痛いが撫でられてくれたことにより、少しは楽になった。

 

すると今度は痛みの代わりに涙が出てきた。

 

アンバーの背中に手を回して、抱きまくらのように私に寄せる。

 

「大丈夫だよ、大丈夫、エウルアは悪くないんだよ、大丈夫」 アンバーは私に優しく子供を慰めるように言った。

 

 

 

 

私は少しスッキリしたため、アンバーから離れた。

 

アンバーにありがとう、ごめんなさいと言うと、「辛かったら言ってね、私はエウルアの友達なんだから」と言ってくれた。

 

私は頷き、アンバーの服が私の涙や鼻水で汚れていることにまた謝る。

 

「大丈夫、気にしないで」 とアンバーは私の両手を優しく包み込んでくれた。

 

私はなぜかありがとうと言えなかった、なにを言っても肯定してくれるアンバーに負担をかけたくないからなのだろうか。

 

自分のことなのにわからない。

 

「ご飯…食べる?」 アンバーは私に聞くが私はいらないとアンバーの優しさを無下にした。

 

今なにか食べても、胃が受け付けないと思うから。

 

「…わかった、食べたかったら言ってね、ちょっと私出かけてくるから」 アンバーはそう言うと私の手を離して、ドアから出ていった。

 

私はベットの上で座り込んでいるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからどのくらい経ったんだろう。

 

私は一歩も外に出歩いていないし、歩くとしたらトイレくらい、汚いがお風呂にも入っていない。

 

騎士団もいまどうしているのかしら、隊のみんなは大丈夫かしら。

 

そんなことを考えるが身体が動かない。

 

底なし沼にハマってしまったかのようだ。

 

なんにもやる気が起きない。

 

 

 

 

 

ロイ…

 

 

 

こんな裏切り者だけど、穢れた血を受け継いでいる私だけど、

 

 

 

 

助けて

 

 

 

 

 

ふさぁ

 

私の身体になにかが触れた、顔を上げると窓が開いていて外の風が私の頬を撫でてきた。

 

そして、その窓には大きな人影が佇んでいた。

 

「ろい…?」 私はふとそんな言葉が口から飛び出る。

 

ロイが私を殺しにきたんだと思い、私は窓の方へ歩く。

 

殺されてもいい、私はそれほどの罰を受ける義務がある。

 

ただ、もう一度、もう一度だけあなたに触れたい。

 

その影の近くに行くとその影はあの時の夢のように私を抱きしめてくれた。

 

ああ…、ロイだ、私はそう確信した。

 

この大きさ、暖かさ、匂い、鼓動音、全部がロイのものだ。

 

するとロイは私を抱きしめながら外へと飛び出た。

 

久しぶりの外の空気を浴びるが私はロイに泣きつく。

 

謝って許してもらえる訳じゃないのはわかっている、わかっているけど、許してほしい。

 

そんな子供のような願いに私は祈った。

 

そして、しばらくロイに抱きついて謝っていたが、ロイは私を離した。

 

そこは城壁の上でここなら誰にも気づかれないだろう。

 

殺してくれてありがとう

 

そう言おうとしたら、ロイは私の目を見て

 

「エウルア、別に俺に刺したことなんてどうでもいい、ただ礼を言いたかっただけだ。 心配してくれてありがとう」 真っ黒な目が私を引きずり込む。

 

私はロイの不器用な優しさを感じるとまた目から水が流れてきた。

 

「ウ…、ウワアァァァァァァァァ!!」 私は思いっきり泣き出した。

 

「ウグッ…、ウウウウ…」目から溢れ出た涙を両手で拭うがそれでも涙が流れてくる。

 

ロイは私を何も言わずにただ抱きしめた。

 

「ヒグッ…、ヒグゥ…」 私は肩を上下させながらロイの首に腕を回して泣いた。

 

 

 

 

パリン

 

 

 

ヒビの入っていたなにかが完全に壊れるような音が聞こえた。

 

ロイ、貴方は悪い人よ。 私よりも極悪人。

 

この私を貴方のことしか考えられないように躾けたから。

 

貴方は最低の人よ。

 

この私に新しい希望を持たせたから。

 

 

 

私はエウルア、エウルア・ローレンス、このモンドで1番の大罪人(しあわせもの)よ。

 

 

 

 




ナヒーダちゃんの子宮の中に入ってそのバブ味を味わいたい。

わかるやつは至急メールくれや(至急と子宮を掛けた超おもしろギャグ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part9 拒否権の無いデート まで

前と比べたら少しは早く投稿できたぞ(自慢にもならない自慢)

なんかもう1万文字書く力が無くなっちゃいました…(弱体化)


それではどうぞ






最初に言う言葉が思いつかなくなったRTA、はーじまーるよー❤

 

エウルアさん曇らせ事件から更に月日が経って、ここからはあのゴミイベのコレイちゃん実験イベが始まります。

あのイベントはメンタルダメージもやばいし、特に経験値も貰えないしなにより色々と面倒くさいので逃げさせてきます。

てなわけで、ちょっとの間休暇を取ると団長に言ってきましょう。

 

貴方は団長室のドアを遠慮なく開けた。

 

「ん? ああロイ君か、なんかようかい」 ファルカ団長がペンを走らせていた手を止め、貴方に顔を向けた。

 

休むんだよ(申請)あくしろよ(ホモはせっかち)

 

「えっ”!!?? きゅ、休暇を取りたいぃ!???」 ファルカ団長は鳩が豆鉄砲を食ったような顔で言ってきた。

 

当たり前だよなぁ(連続出勤5年間)

 

「わ、わかった、それはこちらで手配しておこう…。 な、なんか変なものでも食べたか?」 ファルカは心配そうな顔で貴方に言う。

 

こいつホモ君をなんだと思ってるんねん(憤怒の悪魔)

 

 

 

 

 

さて、来ましたお休みタイム。 休暇一週間分ぶんどってきたんで家でずっと寝て時間を過ごします(ニートの鏡)

 

貴方は久し振りに我が家に帰ってきた。それは変わらずに佇んでおり、玄関にはマスタングと書かれた名札が少し掠れていながらも存在し、貴方を出迎えているように感じた。

 

ちょくちょくは帰ってきてましたけど(1年に1回か0回頻度)、いつもは騎士団で泊まっていたんでなんか感動して涙がで、出ますよ…。

 

貴方はドアノブに手を掛けて開けた。 ギギギイと錆びついた音が聞こえるが中からはいい匂いが貴方の鼻孔をくすぐり、外へと出かけた。

完全に開けて、中に入るとそこはランプが部屋全体を照らしており、少し奥には貴方の母親がキッチンに向かってリズムよく刃を下ろしている。

 

「ん? どなたかしら…って!! ロイ!! あんた、なんで帰ってきたの!?」 貴方の母は貴方の来訪に驚いて疑問を投げつけた。

 

お休みです(ブラック社員の目)

 

「え!!?? 休み取ったの!? あんたがまぁ…、なんか変なものでも食べたのかい?」 貴方はデジャブを感じた。

 

いじめかな?(トラウマ再来)

 

「もう!! 帰ってくるなら一言掛けてくれればいいのにさぁ! 全く、昔からあんたはそういう自分勝手な事をする!! 勝手にどっか行ったと思いきや怪我をして帰ってきたり、理由を聞いてもうんともすんとも言わないし」

 

すいませ〜ん、ホモですけど、ま〜だ時間かかりそうですかね~?(RTA走者の鏡)

 

 

 

 

 

 

はい、あの後は適当に話を受け流して寝ました。 母は強し(確信)

 

「お〜〜い! ロイ!! お客さんだよ!!」 母が大きな声で貴方を呼び起こす。

 

なんやねんマジでよぉ、クソが(寝起き最悪マン)

 

貴方は身体を起こして、自分の寝室のドアを開けた。

開けるとそこには母とジンが向かい合って話し合っている。 ジンがこちらに気づいたと思ったら急に顔を真っ赤にし始めた。

 

「ロ、ロイ!! あんたレディの前でなんて格好でいるんだい!!」 母もこちらに振り向いたと思いきや急に怒鳴ってきた。

 

貴方は自分の格好を見ると上半身裸のパンツ一枚でいた事に気づいた。

 

ホモ君の鍛え上げられた筋肉を見れて嬉しいダルルォ!?

 

「さっさと服を着な!! バカタレ!!」 母は貴方に怒鳴って、部屋へと押し込んだ。

 

おう、考えてやるよ(服を着るとは言ってない)

 

 

 

 

 

まぁ、流石に着ないと殺されてゲームオーバーになっちゃうと思うんで着ます(過激)

 

貴方は再度、自分の部屋を開けた。 すると今度はジンと母が向かい合って椅子に座っていた。

 

「やっと着たかい、ほら、ジンちゃんが話があるって」 母が貴方を椅子に座らせるように催促しながら言った。

 

さっさと終わってくんねぇかなぁ(願望)

 

「あ、ああ…、ロイ、おはよう…」 ジンは貴方から顔をそらして挨拶した。

「そうだ!! 私、これから大事な用事があるんだったわ!! ちょっとだけ出かけてくるから二人とも留守番よろしくね!!」 急に立ち上がったと思いきや出かけてくると言い玄関から出ていってしまった。

 

なんか、アリスさんみたいな人ですね…。

 

「えええ!!? あの待ってくださ…、い、行っちゃった」 ジンは玄関の方を見ながら少し残念そうに言って、再び振り返って、貴方に顔を向ける。

「ええとだな…、ロイ…、どうして急に休みを取ったんだ?」 ジンは貴方に言う。

 

(チャート的に)休みたいからです。

 

「そ、そうなのか…、なぁロイ、明日暇か?」 ジンは貴方に少し不安そうな顔で言う。

 

いちおー、寝るだけなんでどちらかというと暇なんじゃないんですか?(疑問文に疑問文で答える男)

 

「じゃあ、明日私とで、デー…、お出かけしてくれないか?」 両手の人差し指をくっつけてイジイジしているジンが顔を背けながら言う。

 

嫌です(即答)

 

バキッ!!

 

左から音が聞こえ、首を90度曲げるとそこには開いた窓から笑顔でいる母がいた。

顔と両手が窓下から出ており、その手は窓枠を掴んでいたと思われるが、その手には窓枠の残骸が見え隠れしていた。

母の笑顔と闇のオーラのギャップを見た貴方は死の危険を感じた。

 

うそです、行きます行かせてください。

 

「え? い、いいのか? あ…、ありがとう!! で、では明日の3時に広場の神像の前で待ち合わせよう!! それでは失礼した!!」 ジンは笑顔で貴方に言い、玄関から飛び出していった。

 

母親に死の危険を感じるとかホモの家系ヤバい奴らしかおらんやん、オーランド・ブルームかよ。(は?)

 

 

 

 

 

 

来ちゃいました、当日。 着るものが無いから仕事服でいいやと引きこもりニートの思考でいたらママにジャーマンスープレックスを決められました。

ママに服を買ってもらうという20歳のホモ君、見てられないよ…。

 

貴方は約束の時間通りに神像へ着いた。

そこではジンがいつもの服では無く、空色の薄めのロングコートで中には白い服が胸元までしか達しておらず、赤いスカートに白いタイツと青のヒールがよく似合っている姿があった。

髪を下ろしており、白いチョーカーが見え隠れする。

 

こういう彼女がほしいけど、RTA的には一番いらないです(血眼)

 

貴方はジンのところまで行き、声を掛けた。

ジンは貴方の声を聞いて飛び起きたかのように顔を急に上げた。

 

「あ、や、やぁロイ、おはよう、その、どうだ? 私の格好は…変じゃないか?」 ジンはモジモジしながら貴方に言う。

 

これ似合ってないというとママに殺されるんで嘘でも似合ってると言います。 てか、言わなきゃダメです。

 

「そ、そうか! 選んだかいがあったよ」 ジンは照れながら言う。

「お前も随分似合ってるぞ、お前にそんなファションセンスは無いから大方お母様が選んでくださったんだろう」 ジンは手を胸の辺りに当てて言った。

 

グサッ!! ホモはメンタルダメージ114514ダメージ喰らった。

 

「さぁ、早速行こう」 ジンは笑顔で貴方を誘う。

 

オデノカラダハボドボドダ!(瀕死)

 

 

 

 

 

「ほら、どうだロイ、これもお前に似合うんじゃないか?」 貴方は着せ替え人形の如く服を見繕われていた。

 

いいとおもいます(肯定ロボット)

 

 

 

 

 

「なぁ、ロイ、これお義母様のプレゼントにしたらどうだ? きっと喜ばれるぞ!」 ジンは木彫りの小さなアクセサリーを貴方に見せながら言う。

 

カンガエテオキマス(肯定ロボット)

あっ、そうだ(唐突) なんかジンさんに買ってあげなきゃ逆ギレしてきそうなんでなんか適当に買っておきましょうか。

 

貴方はふと横に目をやると、薄い青のミサンガがあった。

 

これにしとこ、安いし(クズ)

 

貴方はジンに隠れたままミサンガの会計を済ませた。

 

「これの方がいい印象を与えられるんじゃ…、いや、こっちも捨てがたいな…」 とボソボソ言っているジンに声を掛ける。

 

「ん? なんだロイ?」 ジンはこちらに振り向き首を傾げた。

 

ホラホラホラホラ(ホラホラダンス)

 

「え? い、良いのか?」 ジンは差し出されたミサンガと貴方の顔を何度も往復させて言う。

 

とぼけちゃってぇ・・・、欲しいんだろ? この卑しん坊め!!(キモおじ)

 

「あ、ありがとう…」 ジンは貴方のミサンガを手に取り、腕に通した。

 

「…………」 ジンは腕にあるミサンガを見て、じっと見つめている。

「ありがとう、大切にする」 ミサンガを大事そうに手で包んで優しい顔で感謝をした。

 

買ったな、風呂食ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう辺りが暗くなってきて酒場が賑わってくる時間帯になってきた。

「いらっしゃいませ!! ジンさんのご予約の席は用意していますのでどうぞ上まで!!」

鹿狩りのサラがジンの顔を見た時に笑顔で二階のバルコニーへと案内した。

 

ちなみに私は金を払っていません(紐クズ)

 

「ほら、ロイどうだ、星拾いの崖ほどじゃないがいい眺めだろう」 ジンが椅子に座って自慢してくる。

 

なんで(景色を)見る必要なんかあるんですか(正論)

 

貴方は雑に頷きながら、テーブルに置かれた料理に手をつけた。

 

「全く、もうちょっとそういう所は…、まぁ良いか」 ジンは呆れたように苦笑いをし、料理を口にした。

「うん、うまいな」 ジンは咀嚼しながらも味の感想を述べる。

 

うまい!! うまい!!(ケツ穴今日中郎)

 

 

 

 

 

 

 

貴方とジンは二人でモンドの城の横門から出て、シードル湖を見ていた。

湖から来る風がジンの髪を軽く浮かせる。

 

「なぁロイ、昔、お前と会った時のことを覚えているか?」 ジンは湖を見つめながら言う。

 

zzz…

 

「私はお前の事、目の敵にしていたんだ」 ジンは目線を下に向けて、自信を無くしたように言った。

「私はクズだな、騎士なんかじゃない、ただの嫉妬深い愚かな人間だ」 ジンは自分を貶すように言う。

 

あ〜、なんか闇堕ちしそうなんでフォローしときましょうか。 面倒くせぇ女だなオメェな(半ギレ)

 

貴方はジンの頭に手を置いて少し撫でた。

サラサラしていて、ずっと撫でていていたくなるような心地よさだった。

 

適当にちゃんとした騎士とかそんなことを言っときましょうか、なんかRTA感が足んねぇよなぁ?(逆ギレ)

 

「……そうか、うん! すまなかったな、折角のデートを台無しにしてしまって!!」 ジンはなにかが吹っ切れた様子で元気よく喋った。

 

うん? デート?(鈍感系主人公)

 

「…あ、……わ、忘れてくれ…」 ジンは自分の服を掴んで下に引っ張り、顔を林檎のように真っ赤にして掠れた声で言った。

 

まぁ、そういう雰囲気は感じ取ってました(強者の風格)

 

それでは、デートも終わったんで今回はこれまでご視聴ありがとうございましたぁ。

 

 




ホモ君のママは稲妻人であり、力が化け物級。
ホモ君のバケモノじみた力はママのものです(畏怖)
あと、メチャクチャ美人で絶世の美女レベルですが戦いが血みどろ過ぎて結婚は時間がかかったそう。
40を過ぎた今でも美しくバーバラちゃんとかジンさんとかと張り合えるレベル。

一応、パパもいますがこれは伏せておきます(焦らしマン)


蟹のパスタ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の初心

おひさしブリーフ

リアルが忙しかったんです。

同じ言い訳をするな? はい、ごめんなさい(素直)

こんな感じで不定期なんでよろしくおねがいします(ねこです)

てなわけで今回はまぁまぁ長めです。



どうぞ






あいつは馬鹿だ。

 

急になんだと思うだろうがあいつは狂っている。

 

常人は怪我をしたらその傷を完治させるために安静にしているものだろう。

 

だがあいつは腹に深い刺し傷があったとしても誰かのために。救いを求めているやつを助けに行く。

 

自分の事よりも相手のことを一番にして動くあいつを人は皆、聖人だとかヒーローとか言うだろうが私からしたら自分の状態を知らないバカだと考える。

 

「おい!! わかっているのか!!」私はベットで包まっているあいつ、ロイに叱る。だが、あいつは唸り声を返事代わりに使いベットの毛布を頭まで被る。

 

その毛布をこいつから剥ぎ取ってやりたいが、まだこいつは怪我人、激しい運動はしないようにと強く言われている。

 

それなのに、このバカは夜勝手に抜け出してエウルアの所へ行き、全治2週間が3週間まで延長するほど怪我が酷くなった。

 

その怪我を治療するたびにバーバラが辛そうな顔になるのが私にとっても辛いことだ。

そんなことも知らずにバカみたいな行動をするこいつをぶん殴りたくなる。

 

 

 

 

 

 

 

あの事件を解決した後、騎士団内は大忙しだった。

 

主に魔物を狩る遊撃隊のトップ二人がいなくなったのだ。

 

一人は怪我で寝込み、もう一人はひどいメンタルショックで休まざるを得なくなったからだ。

 

この穴を埋めるのは簡単なことではなく、騎士団は24時間ずっと稼働していなければならない状態に陥ったのだ。

 

 

そして、あの地獄から1週間が経ち一人は戻ってきた。

10人でなんとか仕上げていた仕事を彼女は当たり前かのようにこなしていき、団長も「私達は彼らに依存しすぎていたのかもしれない」と語った。

 

 

 

 

 

 

一ヶ月が経って、騎士団は元に戻った。

 

彼、ロイが戻ったからだ。

 

ロイとエウルアの二人が戻ったことによって溜まっていた仕事量は激減し、私も寝れる時間が確保できた。

 

しかし、私と団長は考えた。この現状をどうにかするにはどうしたら良いかと。

 

また、あのような事が起きてしまった場合、騎士団は仕事の処理をしきれずパンクしてしまう。

 

どうやって、この依存体制を変えるかと考えていた時に彼が帰ってきた。

 

あのモンド一の酒造家、ディルック先輩だ。

 

彼がモンドに戻ってきたと聞いた瞬間に団長は彼の家に行き、頭を下げてまた騎士団に入ってきてほしいとお願いした。

 

だが、ディルック先輩は勧誘を断り、「騎士団は無能の集まりなのか?」と批判して団長にメンタルダメージを与えて泣かせたらしい。

 

先輩が帰ってきたのは嬉しいが彼が騎士団に戻ってこないとはどうしたものかと再び頭をひねっていると「ロイ隊長が休暇を取ったらしい」という話が聞こえた。

 

あの仕事一筋、仕事が恋人、仕事をこなすために生まれてきた存在とも言われた男が休みを取るとは。

 

私はその真相を確かめるべく、団長に直接聞いてみたらどうやらホントらしい、「ロイくん、なにか変なものでも食べたのかなぁ…」と団長は独り言のように言うが声量が大きくて一瞬、私に話しかけているのかと思った。

 

しかしあいつが休むを取るなんておかしい、そう思い私は機会があったら聞いてみようと思いながら目の前にある書類を処理していった。

 

 

 

 

 

 

 

次の日、今日も同じように騎士団本部に行くと「ジンさん!」とアンバーから声をかけられた。

「ロイさんってなんで休んだんですか?」とアンバーが私の目の前に来て言ってくる。

 

「さぁ、わからない。団長に聞いてもわからないの一点張りだったし」とアンバーに言うと「それじゃあジンさん、ロイさん本人に聞いてみてくれませんか?私はやることがあるので出来ないんです」と返してきた。

 

まぁ、昼頃に仕事は一段落する予定だからその時に聞いてみようかと思っていたら「でも、ロイさんいつもの仮眠室にいないらしいので家に帰ったんじゃないんですかね?」とアンバーが首をひねって言う。

 

ロイはいつも仮眠室で寝泊まりしているため彼の家がどこにあるか知らないし、自分の事も語ろうとはしないため家族がいるのかどうかもわからない。

私は彼に家族やどんな生活を送っているのか気になったため彼の家に直接行こうと思った。

 

 

 

そして、仕事が一段落ついたので彼の家に行く。

住所は団長から聞いたから間違いないとして、一軒家に住んでいるとは一人暮らしではないんだろうかと思いながらマスタングと書かれた名札を確認してコンコンとノックした。

 

しばらくして、目の前の扉が開き「どなたかしら?」と女性の声が聞こえたのと同時に開いた隙間から顔をひょっこりと出すキレイな人がいた。

 

「はじめまして、私は騎士団副団長のジンという者です。こちらにロイ・マスタングがいるとお聞きになり、所用でまいった所存です」と片手を胸の前に置いて、少し礼をする騎士団の見本となるような完璧なお辞儀を見せた。

 

すると女性は扉を全開まで開けて「あらあら、そんな偉い人がわざわざ来てくださるなんて、ありがとうございます。ロイ〜!!お客さんだよ!!」と女性にしては凛々しい声でロイの部屋らしき扉に向かって喋る。

 

「ごめんなさいね、あの子中々起きない子なのよ。あ、自己紹介が遅れたわね。私はヒイナ・マスタング、ただの主婦よ」と黒髪が腰元まで伸びているヒイナさんは少し申し訳無さそうに言う。

 

「ここで立ち話もなんだし、どうぞ中に入って」ヒイナさんは私を中へと勧誘してきたからそれを無下にさせないために中に入ることにした。

 

「はい、どうぞ」流されるまま中に入り、席に座ると用意していたかのように紅茶を出された。

温かく紅茶特有のいい匂いがする、その茶を手に取って飲むと甘く、それでいて葉っぱの苦味も丁度よくマッチしており美味だった。

 

「それでそれで、(うち)の子とはどうなのかしら?」とヒイナさんは私の目の前に座り両肘を机につけて手を組みそこに頭を乗せてニコニコとしながら私に言ってくる。

 

「どう、とは?」私はヒイナさんの言っている事がわからず聞き返すと「あなたとロイ、ふたりとも付き合っているっていう話を風の噂で聞いたんだけど本当なのかな〜ってね」と笑顔で私に言ってきた。

 

 

 

え? 付き合っている? 私と? ロイが?

 

 

そんな事を言われたら私の顔は急に熱くなってきた、「いや!!決してそのような仲では…、いやでもそれに近い仲ではあるとは思いますが…、しかしそこまでではないような…」私の口はゴモってしまって自分でも何を言っているのかわからなくなってしまっている。

 

私が焦って弁論していてもヒイナさんはニコニコと穏やかに微笑んでいてその雰囲気はリサと似ているような気がした。

 

「あの子はね、あんまり感情を表に出さないんだけどちゃんと優しい子なの。あんな性格だから友達は少ないけどジンちゃんみたいな子がいてくれて嬉しいわ。ロイはちょっと不器用だからそこの部分の気持ちを汲み取って上げてちょうだい。」ヒイナさんはティーカップを両手で包み込むような感じで少し回して茶の波を見ながら私に言ってきた。

 

あいつも愛されているんだなぁとじかに感じていると、ドアの開音が聞こえそちらに目をやるとそこにはロイがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ///////

 

なんであいつは裸でいるんだ!!/////// バキバキに割れた腹筋と大根並に大きい腕と太もも、そしてあいつの黒い下穿きにある大きな膨らみ…あああああああああ///////

 

「ロ、ロイ!!あんたレディの前でなんて格好でいるんだい!!」 ヒイナさんが叫びたい私の代わりにロイに言って部屋へ押し返した。

 

「あのバカは…、ったく、ごめんなさいジンちゃん。あの子はあんな所も抜けててね」ヒイナさんは申し訳無さそうに言い席に座り直す。

 

「あ…、あぅ…だ、だいじょうぶれふ…」 私の呂律は回らなくなってボケーと空想の中に入ってしまっていた。

 

あのロイの胸筋が、乳嘴(にゅうし) が、あの局部の膨らみが私の脳裏にチラつく。

 

 

 

っ/////////

 

 

 

思い出しただけでわたしの顔はまた真っ赤に燃え盛る。

 

「いいわねぇ…、私もこんな時期があったわねぇ」ヒイナさんは昔を思い出すように頭を頷かせて言った。

 

ガチャっとまたドアの開く音が聞こえるが私は顔を伏せたままでいた。

 

今顔を上げても私が恥をかいてしまうだけだし。

 

「やっと着たかい、ほら、ジンちゃんが話があるって」ヒイナさんが言うとドンドンとこちらに近づいてきて椅子を引きずり、ドカッと雑に座る音が聞こえる。

 

なななな、なにか、何か言わないとな、こんな気まずい雰囲気の中を変えなければ。

 

私がここに来た理由を言えば大丈夫か、うん。

 

ええと、確かここに来たのはなんで休みを取ったのかって聞くことだったな。

 

流石に目を合わせて言わなきゃ失礼か…、そう思い顔を上げるとそこには髪に寝癖がついていて、目がショボショボと眠そうな姿のロイとその隣に私をじっと見つめているヒイナさんが座っていた。

 

「あ、ああ…、ロイ、おはよう…」私はとりあえず挨拶をしておいた。

 

「んんん…」眠そうに唸り声をあげて返事をした。

 

これを見てカワイイと思うのは私だけだろうか、どんな奴でも噛んでくる猛獣が眠たそうにしているのを見るとギャップを感じて愛でたくなる。私だけか?

 

「そうだ!!私、これから大事な用事があるんだったわ!!ちょっとだけ出かけてくるから二人とも留守番よろしくね!!」するとヒイナさんは急に立ち上がったと思いきや出かけてくると言い玄関から出ていってしまった。

 

「えええ!!?あの待ってくださ…、い、行っちゃった…」さっきのことが起きたのに二人っきりにさせるなんてあの人はわざとやっているのだろうか。

 

この気まずい雰囲気からさっさと逃げたい…、そう思ってロイに休んだ理由を聞いて早く帰ろうとする。 

 

「ええとだな…、ロイ…、どうして急に休みを取ったんだ?」急にこんな事を聞くなんておかしいとおもわれるだろうが、どう思われようがこの重たい空気からさっさと逃げたい。

 

「休みたいから」ロイはそれだけを言って、ヒイナさんのカップにまだ入っている紅茶を一気飲みする。

 

「そ、そうか…」私はボソッと言い、

 

なんかイラッとした。

 

ロイが休みたいだなんて適当な理由に苛ついた訳ではない、あいつはやりたくないことは有る事無い事言って断ろうとするからそれは別に慣れた。ただロイがヒイナさんが口をつけたコップを飲んだことに苛立った。

 

なぜだ、二人は親子、別にそこに疚しい気持ちなんてないだろう。ただ当たり前に間接キスをしただけだ。

 

どうして苛つく?なぜ、なぜ?

 

 

 

 

 

私もしてみたい。

 

私も当たり前のように間接キスをしてみたい、あいつの裸をいつものように見てみたい、あいつを私のモノにしたい。

 

まだ他がしてあげて無いことをしてあげたい。

 

そう思った私は自然と口が動いていた。

 

「なぁロイ、明日暇か?」 

 

デートに誘ってみよう。こいつのことだ、ろくにデートとかそういう恋人的な事をしてないだろう。

 

していたら殺すがな。

 

「暇かもしれない」ロイは紅茶を飲んでスッキリしたのか、目がしっかりと見開いており背もたれによりかかりながら言う。

 

かもってなんだ、かもって、休みなんだから暇に決まっているだろう。

 

「じゃあ、明日私とで、デー…、お出かけしてくれないか?」つい恥ずかしくて言い換えてしまった。流石に面と向かってデートの誘いは難しい…。だが、やることはデートだ、絶対にそこは変えない。

 

「い…」なにかを言いかけたのか、言葉が止まった。するとロイは右に首をやるとサアッっと顔色が暗くなり、こっちに首を戻すと。

 

「いいよ」と言ってくれた。

 

やった!!!、私は喜びを隠しきれず手を思いっきり力んでいた。

 

「あ…、ありがとう!!で、では明日の3時に広場の神像の前で待ち合わせよう!!それでは失礼した!!」私は咄嗟にいつどこで待ち合わせをするかを言った。この判断力は自分を褒めたいほどだ。

 

そして、私はさっさと今ある仕事を終わらせることと休暇を取るためにロイの家から飛び出た。

 

明日はどんな服で行こうか、どの店を予約しようか、どこでなにをしようか。

 

考えれば考えるほどロイの顔が浮かんでくる。

 

「ふふっ」私の口からは幸せを音にしたかのような声が出た。

 

 

 

 

 

 

そして仕事は全て終わらせ、なんなら次の日の仕事も全部終わらせた。

 

休暇もちゃんともらった。団長が驚いて顎を外していたがそんな事はどうでもいい。

 

「どの服で行こうか…」私は自分の部屋の壁に掛けた服を眺めながら呟いた。

 

仕事服は論外、あいつは普通に仕事服で来そうだが。

 

真面目に清楚系で行こうか?いやあえてギャップを感じさせるように露出度が高めの服で行こうか。

 

「お、姉ちゃん…?」するとドアから声が聞こえ、振り向くとそこには愛しのバーバラがいた。

 

「ご飯できたけど…、大丈夫?そんな目をギラつかせて」どうやら悩んでいる最中の私はそうとう真剣だったようだ。

 

「ああ、今行くよ」私は部屋の明かりを消して、バーバラの方へ向かい部屋を出た。

 

バーバラに意見を聞こうか?いやこれは私の戦いだ。助けをできるだけ借りずにやってみたい。

 

食事中も私はロイが好きそうな物を考えていたがその結論は決まることはなかった。

 

 

 

 

 

 

今は夜中の4時だがまだ私のやることがある。

 

鹿狩りも予約したし、服も決めた、デートルートも考えた。

 

しかしこれだけは一向に決まらない。

 

下着だ。

 

いやそういう意味ではなくてな、やはり人間中身なのであって外面だけを美しく見繕っても中身が汚かったらダメなのだ。決して、夜のオアソビの準備ではない、決して。

 

もしもロイが望んできたらの一応の保険をつけておくだけだ。何度も言うが疚しい気持ちではない。

 

激しめの紫の奴が良いだろうか、それとも奇麗なモノにしようか。

 

紐は…、やめておこう…。

 

 

 

ひたすら悩み、私が床についたのは朝の10時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私はロイとの待ち合わせ場所に来た。

 

待ち合わせ時間よりも一時間早いがすぐに時間は過ぎるだろう。

 

私は待っている間、今の服に変なところはないか、髪は崩れていないかを何度も確認した。

 

「ジン、来たぞ」するとロイの声がしたため私はバッと顔を上げてロイの姿を見た。

 

そこにはオレンジの服に青いシャツを着ていて、青いジーンズを履いているロイがいた。

 

髪も珍しくちゃんとセットしているし、あのロイとは考えられない。

 

おおよそ、ヒイナさんにやってもらったんだろう、ロイのことだからこんな事に気を使える人間とは思ってはいない。

 

「あ、や、やぁロイ、おはよう、その、どうだ? 私の格好は…変じゃないか?」私も珍しく本気を出した服だ、流石に少し恥ずかしい。

 

「似合っている」ロイは私のつま先から頭のてっぺんまで品定めして言ってくれた。

 

ロイが見ていると考えるとゾクゾクとなんかの気持ちよさが背筋を走る。

 

似合っていると言われた私は嬉しくなって、今すぐ体で嬉しさを表現したくなったがグッと我慢してその言葉を何度も咀嚼した。

 

「お前も随分似合ってるぞ、お前にそんなファションセンスは無いから大方お義母様が選んでくださったんだろう」とハッキリと言うと真実なのか、ロイの口から「ウッ…」と苦しそうな声が聞こえた。図星なんだな。 

 

私のモノになってしまえば、毎日似合う服を選んでやるというのにな。

 

「さぁ、早速行こう」時間は有限なのだから早く行こう、そういった意味でロイに言い、ルート通りに移動していった。

 

 

 

 

 

 

まず最初は服屋だ、こいつはプライベートの服を全然持っていないからな、私が選んでやろう。

 

「ほら、どうだロイ、これもお前に似合うんじゃないか?」黒をベースとした服、明るさを中心とした服などを何度も着させて、その度にカッコイイという言葉が口から出そうになる。

 

ロイはだんだんと辛そうな顔になっていったが気の所為だろう。

 

 

 

 

 

 

「なぁ、ロイ、これお義母様のプレゼントにしたらどうだ? きっと喜ばれるぞ!」その次はマージョリーさんの栄光の風でちょっとした買い物をした。

 

まぁ、メインはロイとロイのお義母様のプレゼントを買いに来ただけなんだがな。

 

お義母様の好感を上げるためにロイの意見を聞きたいが「知らん」と言うし…、まぁそういう所も好…き、気に入っているんだがな。

 

「これの方がいい印象を与えられるんじゃ…、いや、こっちも捨てがたいな…」とボソボソ独り言を言っているとロイが私の肩を軽く叩いてきた。

 

「ん? なんだロイ?」 なんのようかと思っていると。

 

「ん」ロイが手を差し出してきて、その手の中には青くて綺麗なミサンガがあった。

 

買ってくれ、という意味だろうか? と考えているとロイの後ろにいるマージョリーさんが元気づけるような顔で親指をサムズアップしてきた。

 

あのサインは頑張れというサインか?、それとももう買ったという意味かな。て待てよ、ということはこのミサンガは私への…、ぷ、プレゼントなのか?ロイからの?

 

「え? い、良いのか?」私は差し出されたミサンガとロイの顔を何度も往復させて言うと頷くだけで何も言わない。

 

「あ、ありがとう…」私はロイのミサンガを手に取り、腕に通す。

 

そのミサンガをじっと見ているとなぜだか心が温かくなっていく気がする。

 

「ありがとう、大切にする」私はそのミサンガを絶対に無くしたり壊したりしないと心に決めた。

 

それにしてもロイが私にこんなものをくれるなんて、あいつもどこかいい意味で変わったのかなと思いながら引き続き二人のプレゼントを選び続けた。

 

 

 

 

 

 

そしてようやっと買って外に出ると、もうあたりは暗くなりかけてきていた。

 

夕日もあと数分すれば沈むだろう、それくらい時間をかけていたのか。

 

「ロイ、次は鹿狩りに行くぞ、良い所を予約したんだ」 私はそう言って鹿狩りの方へ向かっていると隣にロイがズイッと入り込んできて、私の手を握った。

 

!!!!!??????/////// へ??/// いや、なんで/// これって偶然じゃないよな、絶対わざとだよな!!どうして急に!?!?///

 

ロイの手がしっかりと私の手を握っていて、ゴツゴツとしている職人のような手、その手がロイの手だと考えると心臓がドンドンと鼓動が激しくなっていく、顔も熱くなっていく、息がドンドンと荒くなっていく。

 

 

 

「なぁ…、あれって…」「いいねぇ…、美しいねぇ…」「お、お姉ちゃん…」「孫の顔を見れるのもうすぐかしらね♪」至るところから声が聞こえるが恥ずかしさよりも手を繋いでいたいという思いの方が強くて、その手を握ったまま、振り払うこともできずに鹿狩りへと向かっていった。

 

 

 

 

鹿狩りにつくと「いらっしゃいませ!!ジンさんのご予約の席は用意していますのでどうぞ上まで!!」とサラが私の顔を見た時に笑顔で二階のバルコニーへと案内した。

 

ここでは流石に手を離そうかと残念に思いながら大きい手を離す。

 

それでも、手に残った感触がなくなることはない、いや忘れないように脳裏に深く刻み込むことにしよう。

 

サラの指示通りに上に登っていくとそこにはバルコニーがあり、テーブルが一つしか無い完全に貸し切りの状態だ。

 

料理もすでに置いてあるのに温かい状態でいた。

 

「ほら、ロイどうだ、星拾いの崖ほどじゃないがいい眺めだろう」予約したのはまぁまぁ骨が折れたから少し自慢しながら奥の方の席に移動して座った。

 

「うん」ロイは雑に頷きながら座り、テーブルに置かれた料理に早速手をつけた。

 

「全く、もうちょっとそういう所は…、まぁ良いか」もう少しムードを気にしてほしいがこんなやつだったなと再確認する。

 

私も料理が冷める前に食べてしまおうと考え料理に口をつける。

 

「うん、うまいな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました〜」サラの感謝を背にしながら鹿狩りを去る。

 

このあとは普通に解散なんだが、もう少し一緒にいたいな。そんな考えを張り巡らしていると「暑いな…」とロイが小さな声で言う、それを私が聞き逃すはずもなく「そうか、それじゃあ涼める場所に行こう」と言い今度は私がロイの手を握って連れて行った。

 

私がロイの手を包んでいると握られている時には気づかなかった拳骨の硬さが私の手に伝わった。

 

ずっとこのままでいたいな、そう思いながらもゆっくりとシードル湖へと歩を進めた。

 

 

 

 

そしてモンド城から出て月が映っているシードル湖を眺めながら、風に当たり続けていた。

 

「なぁロイ、昔、お前と会った時のことを覚えているか?」涼しい風に頭が冷静になったのか、ふと昔の記憶が蘇りロイに聞いてみる。まぁ、こいつのことだから覚えていないんだろうがな。

 

「私はお前の事、目の敵にしていたんだ」私はあの時の本心を初めてロイに語った。 あの試験の時の戦いの事や昔からロイの事を知っていたということだったり。

 

「私はクズだな、騎士なんかじゃない、ただの嫉妬深い愚かな人間だ」昔を思い出すと自分に腹が立つ、今すぐ自分をグチャグチャに踏み潰してやりたいくらいだ。

 

そんな事を言うとロイは私の頭に手を置いて優しく撫でてきた。

 

「それのおかげで今のジンがいるんだ、気にすんな」とロイは私に諭してきた。

 

確かにそうかもしれない、あの時ロイに会えなかったら、あの時ロイにバカみたいなライバル心を抱かなかったら今の関係にまで来ていなかったのかもしれない。

 

「……そうか、うん! すまなかったな、折角のデートを台無しにしてしまって!!」私はロイに謝るとあの過去も今ではいい思い出へと変わり始めた。

 

ロイには感謝することがいっぱいだな、いつか絶対返してやろうと思っていると。

 

「デート?」とロイが首を傾げて言ってきた。

 

 

 

 

 

「…あ、……わ、忘れてくれ…///」つ、つい言ってしまった。せ、折角隠していたのに…。

 

 

 

 

 

そしてデートが終わり解散することにした。 

 

帰りは途中まで一緒に行くことにして帰り道に他愛のない話をしていると先に私の家についた。

 

「ああ、それじゃあ、また明日な」と言うとロイも自分から背を向けて手をヒラヒラと軽く振って、帰路についた。

 

ああ、楽しかった。こんなに楽しい事は生まれて初めてやったかもしれない、そう思えるほどに充実した日だった。

 

自分の家のドアノブに手をかけると、私の背筋はゾワッとなにかが這ったような気がしてバッと振り返ると別にそこにはなにもなくただ月の明かりで照らされた道と家が立ち並んでいただけだった。

 

冷えてきたかな、そう思い私はさっさとドアを開けて家へと帰った。

 

 

 

 

 

ドサッと私はベットへと背中から倒れるとふうっとため息をついた。

 

楽しかったけど疲れたな、そう思いながらふと右手首を自分の顔の目の前へと持ってくると、青いミサンガがそこにあった。

 

じっと見つめていると私は胸へと右手を持っていき左手でミサンガがある右手首を抑えた。

 

ミサンガに触れるとロイの顔が思い浮かんでくる。

 

もうこの気持ちを隠すことはできない、無理矢理隠そうとしても溢れ出てしまう。

 

隠さなくて良いんだ、押さえつけなくて良いんだ。

 

自分を開放してあげよう。

 

好きだ。

 

その目も手も声も考えも喋り方も。

 

全部が好きだ。

 

お前だから好きになったんだ。

 

他の人がやっても私はここまで惹かれなかっただろう。

 

ロイ、好きだぞ。

 

何度も好きと心の中で言って私は眠りについた。




ヤンデレなのか純愛なのかハッキリしろ(激怒)

もう少しだけ日常回出したいなぁ〜、RTAではダメだけどもね(自覚済み)



キムチ牛丼


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part10  ま た か よ  まで

RTAの方は短くしようと努力したんすけど無理でした。
オニイサンユルシテ

てなわけでどうぞ






時間を無駄にするという愚行を犯したRTAはーじまーるよー。

 

前回はなぜかジンさんとのデートになってしまいました、ふざけんな!!(ガチギレ)

だけどまだ世界一を目指せますのでこのまま続行していきます。

 

あのデートから大体一週間経ったのでコレイイベントはそろそろ終幕に向かっています。

 

今回は干渉しないと思ってんのか?(キレ気味)

アンバーとコレイちゃんが戦うファデュイのハゲジジイの経験値とキメラに変身できる特別な道具を取りに行きます。

まぁ二人が戦っている所をいい感じに手柄を横取りするんですけどね(ゲス)

 

てなわけで早速イクゾー! デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 

星拾いの崖へとやってきた貴方は目の前で紫の巨大な猛獣がアンバーと緑髪の女の子に襲っているのを発見した。

 

襲っている(直喩)

 

貴方は腰に携えた剣に手を添え、腰を落として構えた。

 

邪剣・夜 逝きましょうね。

 

貴方は地を蹴り、その猛獣の首筋へと一直線に飛んでいく。

そして間近まで来ると貴方は炎上した剣を振り払い、猛獣の首を切った。

一刀両断とまではいかなかったが明らかに生物が許容できるほどの軽い切り傷ではなかった。

 

「グワァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!」 その猛獣は獣の叫び声をあげず、人間そっくりな叫び声を放った。

 

貴方は切った後、瞬時に首の中にあった真っ黒に染められた邪眼らしきものを手に入れた。

 

はい手に入れましたね。これは簡単に言うと邪眼の物理犠牲型です。通常の邪眼は使った代わりに寿命を取られますがこれは寿命の代わりに腕とか足が壊死する奴です。実はこれめちゃ便利なんですけど何故かこいつしか持っていないという超激レアで14万3000円ほどの価値がある凄いものなんです(オタク特有早口)

 

「おおおおおおお!!! ち…ちからが…!! なくなっ…て…」 猛獣は黒すぎる煙を纏うと猛獣がいた場所から褐色肌の男が血を吐き出して出てきた。

 

経験値も例のブツも手に入れたことですしさっさと逃げます。ディルックさんももうちょっとしたら来ちゃうんでね。

 

貴方は手に入れた邪眼を右ポケットに入れると崖から飛び降りていった。

 

「ロ、ロイさん!!」後ろからアンバーの声が聞こえるが貴方は無視してそのまま止まらずにモンド城へと走っていった。

 

ホモ君が家でずっとグータラしてたというアリバイを作らないと(使命感)

 

 

 

 

 

 

貴方は家と帰ると早速黒い服を脱いで、私服へと着替える。

 

これで工事完了(アリバイ工作)です。この後はアンバーちゃんがホモ君にお礼を言いに来るんでそれまで寝て時間をスキップします。

無視してさっさと時間進めればいいだろ!!というホモの浅知恵も聞こえてきますがここではアンバーちゃんの好感度をグッと上げていこうと思います。

実はアンバーちゃん、他のキャラクターと違い好感度上げの壁が存在するんです(ダル)

例えばジンさんなら好感度は10ずつ上がっていっていずれ100になるという仕様なんですけども、アンバーちゃんはどんなに好感度を上げようとしても80くらいで一時停止するんですよ。

理由はわからん、ホ○バに聞いてくれ(投げ捨て)

この壁の取っ払い方法は簡単、優しい事を言えばベルリンの壁みたいに速攻で壊れます。

これだからチョロインは…(感動)

 

貴方はベットの中に転がり込むと早くも意識を離した。

 

 

 

コンコンとドアを叩く音が聞こえる。

 

来ましたね、まぁ流れ作業ですからパパパッとやって終わり!!更に今夜はママいませんので変な誤解をされずにできます。男と女が二人、何も起こらないはずもなく…(ゲス)

 

貴方はベットから降りて、玄関のドアへと向かうとそこには頭につけている赤いリボンをウサギの耳の形にしているアンバーがいた。

 

「あ、ロイさん、急にごめんなさい。ちょっと話したいことがあって…」アンバーが少しモジモジして貴方に言う。

 

そんな事してたら愛の告白だと考えちゃうからやめて、童貞には効く(血反吐)

 

「それとこの子も話があるって」アンバーの背後から緑髪のピンクの目をした女の子が出てきた。

 

コレイちゃん!?貴方との関わりのあるチャートって知らないんですけど…(畏怖)

 

貴方はとりあえず二人を中へと上がらせた。

二人に席に座るよう指示しキッチンへと向かい、おもてなしの紅茶を用意した。

 

アンバーちゃんの来る理由はわかるんですけど、コレイちゃんの来る理由ってなんですかね。

 

貴方は二人に紅茶を机に置いて提供し、二人の向かい側へと座った。

 

「ロイさん、ロイさんがやったんですよね。あのファデュイへの攻撃は」しばらく沈黙の空気が流れていたがその空気を壊したアンバーが貴方へと聞く。

 

ここではイエス・キリストと言っておきましょうか。

 

「やっぱりそうですか、ロイさんこの度は本当にありがとうございます、そこでですが」

 

ちょっと待って(関西弁)なんかアンバーちゃん元気なくない?それになんか全体的に暗いし敬語だし、こんなんじゃ好感度上げなんてできないよ〜。

 

貴方はアンバーが喋っているのを止め、いつものアンバーではないと言う。

 

「…ごめん…なさい……、ごめんなさい…」するとアンバーは下を向いて謝りながら涙をポロポロと流した。

 

アイエエエエ!キュウニナク?キュウニナクナンデ!?

 

「お前、死獣の邪眼を持っていったか?」貴方は焦っているとアンバーの隣にいる緑髪の女の子がいきなり言ってきた。

 

へー、あれってそんなカッコイイ名前してたんすねぇ(中二病)

 

「お前が持っていったあの邪眼は呪われているんだ。他の邪眼と違い、死獣の邪眼は神の目のように邪眼が持ち主を選ぶ、お前はその邪眼に選ばれたんだ」とその少女は重く、苦しそうに言う。

 

だからワ○ップでは必ず攻撃力を2500以上と元素力700くらいないと獲得できないといってたんですね、信じてませんでした(偏見)

 

「そしてその邪眼の持ち主は必ず最後に悲惨な目にあう。あるものは永遠の苦しみだったり、周りに人がいなくなるとか…」少女はだんだんと声が小さくなっていき、最後には喋っているのかすらわからなくなるほどの声量になった。

 

別にRTAクリアできればどんな目にあっても大丈夫っす(RTA走者の鏡)

けどもこれじゃあ好感度上げが難しいんで強行手段に出ますとしますか(強者の風格)

 

貴方は席を立ち二人の座っている椅子の後ろへと回り込んで左手をアンバーの左肩に置いて、右手を緑髪の子の右肩に置いてかがんだ。

そして、二人の肩をぐいっと自分に引き寄せた。

 

ここでいつもの名言を言っていく〜^

 

貴方はどんな目にあっても死なないと言った。

 

するとアンバーは貴方の首に両腕をまわしてギュッと力を入れて「うっ…うっ…うううぅ…」と泣きながら唸った。

緑髪の子はアンバーの泣く様子を見ながらしばらく呆けていると、何を思ったのか貴方の肩に頭を置いた。

 

コレイちゃんの好感度上げていないのになんでこんなことするんですかね?原神の仕様わからんわ(バカ)

それはそれとして、多分コレでアンバーちゃんの好感度は限界突破したと思うんで後は適当に帰しましょう。

 

貴方はしばらくアンバーと緑髪の子に肩を貸しているとアンバーからの唸り声が聞こえなくなり、代わりに寝息が聞こえてきた。

 

「その…、私はもう大丈夫だから…手を離してくれないか?」と今度は緑髪の子から声が聞こえた。

貴方は右腕を外回りでもとに戻し、緑髪の子は自由になって椅子に座り直した。

アンバーを確認するために少し頭を屈み、見るとアンバーは安心した顔つきで完全に寝入っている。

 

帰ってくれないやんこれ、コレイちゃんに無理矢理背負わせて帰そうかなと思ったんですけど流石に無慈悲だし好感度が下がりそうなんで上に屋上あんだけど、焼いてかない?

 

貴方は緑髪の子に泊まることを勧めた。

そしてアンバーにまわしていた左腕に力を入れ、右腕をアンバーの膝裏に通し、持ち上げて横抱きの状態で貴方の部屋へと運んだ。

 

「え? し…しかし…」緑髪の子は困惑している。

 

焼いてかない?(再確認)

 

「…わかった、今夜は世話になる」緑髪の子は貴方の背中を見ながら言った。

貴方は自分の部屋の中へ入り、毛布がぐちゃぐちゃになったベットに寝させるために足でその毛布を蹴飛ばしてシーツの上にそっとアンバーを置いた。

 

俺色に染め上げてやるぜ(使命感)

 

屈んで蹴飛ばした毛布を拾い上げ、バサッと毛布を上から下へと一気に下げてシワを無くそうとした。

そしてその毛布をアンバーにかけるとアンバーの前髪がふわっとすこし浮き元に戻った。

貴方はアンバーの頭にあるリボンをスルッと解き、額にあるゴーグルを横に動かしてアンバーの頭を通しゴーグルを手に入れた。それらをベットの頭近くにある小さな机にそっと置いた。

 

ホントは服も脱がしたいんですけどやったら既成事実ができて人生終わるんで自重しましょう(3敗)

 

貴方は自分の部屋を出て、片手でドアをそっと閉じた。

緑髪の子はまだ椅子に座ったままでいた。

「なぁ、私はどこで寝ると良い?」その子は貴方に問うてきた。

 

地面寝ろ、とか言うと寝首を掻っ切られると思うんで布団を用意してあげましょう。

 

貴方はしばらく悩んだ素振りを見せたのち、再び自分の部屋の扉を開いて中へ入る。

足音をたてないようにそっと移動して自分のクローゼットの前まで行くと、クローゼットの扉を開けた。

そこには3着の色々な服が掛けられており、下に視線を向けると分厚い布団が綺麗な状態のままでいた。

 

モンドなのに布団って、と思うホモ君はママの生まれ故郷を調べてどうぞ(適当)

 

貴方は布団を持ち上げてアンバーの寝ているベットの少し横に布団を置いた。

白い枕と藍色の毛布を配置し、緑髪の子を呼ぶ。

 

「私は緑じゃない、コレイだ」とその子、コレイは不満げに自分の名を言った。

 

今まで名前知るフラグ立ってなかったんすね、まぁ支障はないんでどうでもいいんすけどね(カス)

 

貴方は再度コレイと名前を呼び、ここに寝るよう言った。

 

「ここでか?わかった、ありがとう」コレイは感謝を伝え、布団の上に膝をたてた。毛布の柔らかさに驚いているようだ。

貴方はお休みと言って、部屋を出ていった。

 

二人共寝かせたところで今回はここまでご視聴ありがとうございました。

 

 

コンコン

 

ドアが叩かれる音が響く。

 

なんやねん今丁度良く終わろうかなぁって考えてんのによ、カスが(不良少年)

 

貴方は玄関へと向かいドアを開けるとそこには見知った姿があった。

 

あばばばばばばばばばばばば(トラウマ発症)

 

「ふふっ、久し振り…だね」そこには白いワンピースを着ており、赤と白が混ざった髪留めと低めのハイヒールを着ている少女がおり、目を閉じたまま貴方に微笑む。

 

貴方は少女という来訪者に驚きながらも立ったまま臨戦態勢へと入る。

 

「そんなに殺意をむき出しにしないで、今日は少しお話しに来ただけなの」少女は顔つきを変えずに貴方に話す。

「ねぇ、中に入れてくれない?」断ると首が飛ぶビジョンが一瞬見えた。

 

ホモ君もついに見聞色の覇気に目覚めちゃっ…タァ!!

ここは入れましょう殺されたくないんで、ホンマにこいつRTAキラーやろ、チャートが壊れちゃ〜^う

 

「ふふふっ、ありがとう」貴方は少女を不本意ながら中へと入れ、扉を閉める。

 

あああああああもうやだああああああ!!!!(後悔)

 

少女はコレイが座っていた席に上品に座る。

 

「紅茶を頂きたいわ、外にいたのだから熱々なのをお願いね」少女は机に向かいながら言う。

 

貴方は渋々、キッチンに行き手慣れた手付きで紅茶を作った。もちろん高温の状態にして。

ある程度温度が高まったと思った貴方は高級のカップと下皿を用意し組み合わせる。そして組み合わせたカップに紅茶を注ぐ、甘いいい匂いが漂ってくる。

 

こんな状況なのに匂い嗅ぐとかどんな神経しとんねんこいつ。

 

貴方は完成した紅茶を少女の元へと運び、零さないように慎重に少女の目の前に置いた。

 

「ありがと、それじゃ頂くわ」少女は笑みを絶やさずにカップと下皿を持ち口元まで運んだ。

カップを下皿から少し浮かし傾けると喉へ通る紅茶の嚥下音が聞こえる。

 

なんかえっち(変態パラダイス)

 

貴方は少女の向かい側の椅子へと座る。

 

「ふぅ、美味しいわ」少女はニコッと笑顔で礼を言い、カップと下皿を机の上に戻した。

 

忘れてたけどなんのようやねん(半ギレ)

 

貴方は少女にどういった要件で来たのかを聞いた。

 

「ふふっ、そんな警戒しないで、今夜はプライベートで貴方に会いに来たの」少女は子をあやすように優しく言い続けて貴方に言う。

「プライベートといっても少し仕事が入っているけどね。ねぇロイ、私の物になってくれない?」少女は目を少し開けて貴方に言う。緋色の目と深淵の目が貴方を貫く。

 

嫌です(即答)当たり前だよなぁ(MUR)

 

「物といっても私の部下になってほしいだけだよ、ちゃんと高待遇なものにするから」少女は言い換えるように言う。貴方をどうしても引き抜きたいようだ。

 

引き抜くのは大根(意味深)だけにしろ。

 

貴方は断った。

 

「ふ〜ん、ならいいや。別の機会にしようかな」少女はまた紅茶を飲み、椅子から立ち上がった。

「ほら、ちゃんとエスコートしてよ。紳士の国モンドなんでしょ?」少女は不敵な笑みで貴方に言った。

 

エスコートしたらあの世にエスコートされそう(KONAMI感) 

 

貴方も椅子から立ち、少女の横へと移動する。

 

少女は貴方に手の平を下向きに出し、貴方は少女の手を下からすくうように持ち玄関ドアへとエスコートする。

 

ここで抱き合ったらどうなると思う?死ぬしかないじゃない!!!(セルフツッコミ)

 

少女の手は冷たく、雪を触っているような柔らかさでこの手が自分を殺しかけたものだとは到底考えられなかった。

少女の手を取りながら玄関前へ行く、その距離は2歩3歩、歩けばすぐに着くほどの近さ。

そのため、貴方と少女の手を合わせた時間は7秒も経っていないがなぜかその時間がとても長く感じた。

 

感じる!!(エクスタシー)

 

玄関前へ着くと貴方は手を繋いでいない方の手でドアを開けた。

外は月がもうてっぺんにあり、肌寒い風が貴方の肌を走った。その寒さが風によるものなのか、畏怖している寒さなのかはわからなかった。

 

ホモ君のSAN値がゴリゴリ削られているよこれ、メンタルステ結構上げたはずなのにこんなふうになるなんて余程トラウマなんでしょうね。変なこと起きないでくれよ〜頼むよ〜。

 

「ありがと、それじゃ私は帰るから。また会う日まで」少女は手を離し外へと出る。更に寒くなったような気がした。

 

えがったえがった(田舎っぺ)それじゃこれで終わり!! 閉廷!! 解散!!

 

「あ、そうだ」少女は空に一言言ってこちらに戻ってきた。

 

もうやめて叩かないで!!(ひで)

 

少女は両手をこちらの顔付近にまで差し出し、貴方の顔を両手で軽く挟んだ。

すると貴方はグイッと顔を引き寄せられて、唇と唇がくっついた。

 

ファッ!!!(驚き)

 

一秒にも満たないただ合わせるだけの行為、しかし、とても柔らかく湿っている感触を忘れることができなかった。

少女が手を離すと貴方は腕で口を隠しながら後ずさりした。

「ふふふふっ、紅茶のお礼よ。バイバーイ」少女はさっきよりかは長い笑いを言って、貴方に背を向けて歩く。

そして貴方はしばらく少女の背中を見ていたら少女は急に消えた。

少し上を向くといつもの白いコートを着た少女が城壁の上に立っており、貴方を見下していた。

 

「ただいま〜、ロイ〜。なに〜?、お母さんのこと待っていたのぉ〜?」 7、8秒少女と見つめ合っていたら急に呑兵衛の声が聞こえそちらに目をやると母が千鳥足でこちらにやってくる。

 

ぷももえんぐえげぎぎおんもえちょっちょちゃっさっ!助けて)

 

貴方は再度少女がいた城壁を見るとそこには影も形もない、いつもの壁が存在しているだけだった。

「な〜にしてんの〜、ほらぁ。早くおねんねしましょうね〜」母がこちらに抱きついてくる、豊満な胸が貴方の固い胸に当たるがだらけきった顔と酒の匂いでそのような感情は一寸も出てくることはなかった。

 

くっせぇなこのやろうwww(KBTIT)

 

貴方は母の肩を持ちながら家へと入る。今夜は異様に寒い日であったことはモンドの皆が話すネタとなったらしい。

 

 

 

 

てな訳で今度こそ終わりです、終われ(願望)

 

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 




ちなホモ君の初キスが少女です。 NTR気持ちぇ〜。

これをあの人達が聞いたら、わ…ワァ…。

ホモ君はピュアボーイ、チェリーボーイでもあります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の恋心

「小説を書いて出す」「勉強する」 両方やらなくっちゃあならないってのが「学生」の辛いところだな
覚悟はいいか?

オレはできている



ジョジョ面白いからみんな見ようね!!(強制)



ではどうぞ






私はコレイが黒焔の犯人だとは思わなかった。

バドルドー祭では不満げでいたけど、少し嬉しそうで楽しそうと感じていると思った。

 

コレイはモンドにいる人みんな殺すって言ってたけど、コレイの目はとても辛くて悲しそうな目をしていた。

コレイはどうして自分を助けるのかと聞いた。仲間を殺そうとした自分を。

 

コレイは私の友達と同じ。優しいのに強がって悪いことを言っちゃうこととか一人で背負おうとするところが。

そういう人も助けるために西風騎士団に入った。

あの人だって絶対コレイを助けてくれる。私が助けたように。私を助けてくれたように。

 

 

 

 

「うぐぅ!!」巨大な猛獣へと变化したファデュイ、そいつの前足の振りが私に当たり宙に浮いた。

なんとか受け身を取り、顔を敵の方へ向ける。

すると、敵が無防備なコレイに攻撃しようとしている。

私はウサギのように足の筋肉を意識して飛ぶ。

コレイの前へ立ち、アルベド君からもらった特別な魔道具に炎元素を注入して炎でできた丸い球体の壁を作った。

 

「無能な輩め!!なぜ犯人を庇う!?」敵は私のバリアに鋭い爪を勢いよく振り切ってきた。

ゴンッという重い音が聞こえると同時に私の弓を持っている左手に痛みが走った。

バリアが壊れて、私達二人を守るほどの道具のキャパもない。

「アンバー…、その手…、なんで…」コレイが目尻に涙を貯めながら私の手を見て言う。

血が溢れ出し、弓を握るために力を入れると痛む。正直いって辛い。

だけど、決して力を緩めることはしない。怪我していたから、自分には力が無かったから、そんな言い訳で納得できるほどヤワな教育を受けていない。

 

「愚か者め、その感染者のことは諦めろ!!」そう言うと敵は前足で私達の事を潰そうとしてくる。

「お断りだよ!!絶対!!」私は弓を構えて矢をセットし弦を引きながらと同時に炎元素を矢先に集中させる。

そして手を離し、矢は振り下ろしてきた足に向かって当たり、腕を弾き返す。

「ヌグゥ!!なんという力か、まるで血濡れの堕騎士のようだ!」堕騎士とはロイさんのことだろうか。

この程度の力でロイさんと同等と言われるのは嬉しいという感情よりも怒りの感情が強まった。敵がロイさんのことを過小評価しすぎているからだ。

 

「雨のような、矢を!!」私は怒りに任せ、矢を空から振り下ろす必殺技を食らわせた。

一応、コレイに攻撃がいかないように炎元素のバリアを再度コレイだけに貼っていた。

これなら敵に致命傷を。そう思っていた。

 

キンキンッ!!金属同士がぶつかり合う音が聞こえる。

「弱いな、モンドの民よ!!」なんと奴はかすり傷を負うどころか無傷で平然としていた。

 

足元がフラッとして転びそうになってしまう。

出血が多い訳ではないのに。絶望しているのだろうか、この最悪の状況に。

「死んじゃう…」コレイが地面に伏しながら言う。

 

死ぬ?私もコレイも後悔の念を抱えたまま死ぬのだろうか。

誰にも気づかれず、知られずに。

 

否、違う!!あの人はこんな所で諦めない!!血みどろになりながら、泥水を啜ろうが、腕が引きちぎれようが絶対にあの人は負けない。最後まで死にものぐるいで戦う。

 

「顔を上げてコレイ、まだあんたから理由を聞けてないんだから」あの人の背中を想像する。

信頼できる、諦めない、カッコイイ姿。

 

「確かに、わたしたちは弱いよ」私もコレイもモンドの人たちもみんなみんな弱い。

「なんで…、なんで…アタシみたいなヤツを…」コレイは自分を蔑む。いや、助けた私のことを蔑んだのかもしれない。

 

「でも、弱くても!!自分の力で生きてるッ!!!」自分を鼓舞し再び敵に向かって弓を構える。

「やぁ!!」全力で弦を引き、弓がしなって壊れてしまいそうなくらいに引っ張る。

矢を放ち、敵の腕に二本だけ命中させてやった。

 

「バカなッ!!お前…ッ!!」敵は驚いているのか血が出ている傷跡を眺めて言う。

「モンドを舐めないでよね!!バーカッ!!」私は私をバカにしたこととモンド自体を貶した事をひっくるめてバーカと返してやった。

 

「下賤な虫けらが!死ねぇ!!」敵は怒りで拳をこちらに振ってきた。

私は咄嗟に弓を両手で持ち、攻撃を弓で守り飛ばされないように足に力をいれる。

 

ガキイィ!!なんとか防ぐが、ダメージはゼロではない。もう一度受けたらやられてしまう、そう思っていたら後ろから衝撃がきた。

 

なんだろうと思い、後ろに振り向くとそこにはバリアの中にいるはずのコレイが私に抱きついていた。

「コレイ…?」どうやってと聞こうとしたが手が血だらけの切り傷だらけだ。自分の力で無理矢理バリアを壊したのだろうか。

 

「あたしはいい、全力でやれ、信じているから」コレイは半泣きになりながらも少し微笑みながら私に言う。

最初の時と比べたら凄い変わったなと思った。

 

「ハッ、やっと諦める気になったか?」敵は不敵な笑みで私達に言ってくる。

こいつはわかっていない、人間の弱さを。この弱さからなる美しい新たな強さを。

 

「いや!!渡さない!!もう逃げない!!!」私達は一緒に弓を構え反撃の準備をする。ここからが本番だ!!

 

敵はこちらの気迫に圧倒されたのかすぐには突っ込んで来ず、一歩後退りした。

 

「馬鹿なや 」

 

ズバンッ!!!!

 

変な音が聞こえたと同時に敵の首が切断されかけていた。

そこからは血が噴水のように吹き出して敵は立ち上がった。

「グワァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!」手がないのに傷口を抑えようとする敵は叫んで前のめりに倒れた。

 

一体誰が、と思ったが頭のどこかではわかっていたのかもしれない。

こんな鋼鉄のような皮膚をもったバケモノの首を一刀両断しかけるほどのパワーを持っているのはあの人、ロイさんしかいない。

 

横を見ると黒いフードを被った長身の男が血が滴った剣を持ち、黒い神の目を見つめている。

するとその男、ロイさんは黒い神の目をポケットに雑に突っ込んで崖へと走った。

 

「ロ、ロイさん!!」行ってしまう前に声を掛けて引き留めようと思ったがロイさんは気づかなかったのかそのまま崖から飛び降りていった。

普通なら心配をするところだろうが、前にロイさんから崖の降り方を学んだから特に難なく下っているのだろうと考えた。

 

「う…ぐぐぐぐ…、なんだ…今のは…?」敵がいつの間にかさっきの獣の姿から肌黒い人間に変わっていた。

ロイさんが切った首はもう軽い切り傷ぐらいになっており、地面にうつ伏せの状態で苦しんでいた。

 

私はそのことを確認したら急に目眩がして、後ろに倒れながら意識を離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う…、うぅん…」目を開けるとボヤケながらも緑があることを認識し、目を擦ってピントを合わせる。

「アンバー!!」すると抱きつかれ、私も反射的に抱き返した。

声を聞いて、これがコレイだということがわかった。

心配させてしまっただろうか、あれからどうなったのか、どれほど時間が経ったのか。

コレイを安心させるために「大丈夫だよ」と言いコレイを離す。

 

コレイは「死んだかと…思った…」と力無く言い私の寝ているベットのシーツを手につかみ、クシャクシャにしていた。

心配させてしまったと思っていたら、「あらあら、子猫ちゃん。もう起きていたのね」とリサさんの声が聞こえ、そちらに目をやる。

いつものガイア先輩のような微笑みを浮かべて、私に近づいてくる。

 

「怪我は…、大丈夫なようね。深刻じゃなくてよかったわ」リサさんは私のお腹や足、腕をさすって怪我が無いことを確認した。

「コレイちゃんにお礼を言いなさいね。貴方のことつきっきりで看病していたんだから」とリサさんはコレイの頭を撫でて「偉い子ね」と言い本当に子猫をあやすような手付きで撫でる。

「や…やめろよ…」顔が真っ赤になりながらもされるがままにされるコレイ。私はついハハハハと笑ってしまった。

 

「わ…笑うなぁ!!」コレイは怒って私に手を出してくる。

ほっぺを軽くつねられて変な顔になってしまう。

あ、そういえば…

 

「リサさん!あの、ロイさんのことについて何かありましたか?」とほっぺたをつねっているコレイの手を離してリサさんに言うと目を開いて驚いた顔になった。

そしてしばらく黙った後、「まぁ、子猫ちゃんになら言ってもいいかしらね…」と小さな声で言い真剣な顔になる。

「ロイはね、今窃盗の罪で疑われているのよ」「え?」私の口からは間抜けな声が出た。

ロイさんが窃盗??なんで??敵からモンドを救った英雄なのに?

私は呆けたままなぜこうなったのか思考を張り巡らせていた。

 

「あの子が取ったと思われるモノを回収しろとファデュイの人達がうるさくてね、コレイちゃんが言ったロイが戦ったという情報を元にすると怪しいのがあの子しかいないのよ」とリサさんは説明口調で言ってくる。

コレイは驚きながらも恐ろしい物を見たかのような顔をして口を開けた。

「それは死獣の邪眼だ」コレイは覚悟を決めたような顔で喋った。

死獣の邪眼?それは普通の邪眼とは違うのかと思ったらコレイはなんて考えていたのかわかっていたかのように続けた。

「死獣は邪眼を作る過程で生まれた副産物と聞いた。普通の邪眼は知っている通り、元素を使う度にその代償として寿命が取られる。しかし死獣の邪眼は使う度に肉体が腐敗するという特徴があるんだ」コレイの説明は更に続き

「そしてその邪眼は呪われているんだ。誰も持ち主がいない場合はその邪眼の周りにいるものを呪って、死や怪我、重い病気に掛けたりする。持ち主がいたとしてもその持ち主の死に際、最後にはこの世のあらゆる痛みを越えるものが体を蝕んで、死んでもなお苦しむという最悪の邪眼だ」コレイは両手で自分の体を抱き、「父さん…」と小さな声でボソッと言う。

 

もしかして、ロイさんはこれをわかってて…。

「わかったわ、ありがとう子猫ちゃん、少し出かけてくるから」リサさんはこれを団長に報告するためだろうか、早歩きで歩きドアを通って行ってしまった。

私も確かめに行かなきゃ、そういった使命感で私はベットから降り、服を着替える。

「コレイ、ちょっと待ってて、確かめに行ってくるから」着替えながらコレイに言うと「わ…、私も行く」とコレイが言ってきた。

「わたしだって完全な部外者じゃないんだ、別に行ってもいいだろう?」とコレイが真剣な顔で言ってきたためダメだとも言えずに許可した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は…初めて来た…。リサさんからロイさんの住所を聞いて今、ロイさんの家の目の前にいる。

もう夜だし、寝ちゃってたりするかな…。そういう不安に駆られながらもドアをコンコンと拳骨で叩く。

 

ガチャっとドアが開けられて中からの明るい光で一瞬目を細めてしまう。

目をしっかり開けるとそこにはロイさんがラフな格好、シャツ一枚とダボダボなズボンでいる状態でいた。

いつもの西風騎士団のピシッとした格好じゃないからギャップを感じてしまい少し照れてしまう。

ちょっとカワイイ…。

 

来た理由を言おうとした時に「中入れ」とロイさんが言い中へと帰っていった。

コレイはオドオドと怯えているけど、「大丈夫だよ」と優しく言い、私もロイさんの後ろについていった。

 

「座れ」とロイさんは言い、奥へと消えていった。

とりあえず言われたとおりに2つ仲良く並んでいる椅子に座る。

座って、周りを見渡すとちゃんと生活している跡があり、小机にある写真にはロイさんと思わしき小さな男の子とモンド人じゃない女の人とモンド人と思わしき金髪の男の人がロイさんを挟んで笑顔でこちらを向いている。

相変わらずロイさんは無愛想な顔だ。

 

後ろの家はロイさんの家だろうか。そう思っていると「おい」と声が聞こえて体がビクッと跳ねてしまった。

「茶だ」と言ってロイさんは紅茶を私達の前に置く。

とりあえず飲んでおこうかと思い、カップに手をつけて飲む。

甘い良い匂いが口の中を通って鼻から出る。おいしい。

その美味しさで来た理由を思い出し、ロイさんへと顔を向ける。

 

「ロイさん、ロイさんがやったんですよね。あのファデュイへの攻撃は」私は早速真実を知るために聞いてみる。

するとロイさんは腕を組みながらしばらく黙る、そして「ああ」と肯定した。

 

「やっぱりそうですか、ロイさんこの度は本当にありがとうございます、そこでですが」とようやく本題に入ろうとしたら

「アンバー」とロイさんが喋った。

なんだろうと思ったら「元気が無いが大丈夫か?」と私を心配してくれた。

嗚呼、そうだった。この人は自分よりも人を優先する優しい人だ。

あの邪眼の正体も私が邪眼について聞くために来たのもこの人は全部わかっているんだ。

わかっているのに私に、いや、私達を心配させないように自分は知らないふりをしている。

私はこの人を殺してしまっているんじゃないかと思って胸がキリキリと締め付けられて涙が出てくる。

 

「…ごめん…なさい……、ごめんなさい…」私のせいで苦しんでいる、そう思うと謝らざるを得なくなる。

「あ、アンバー」ロイさんが慌てているそんな声が聞こえる。だけどもしばらくは自分の世界で自分を責めていたい。こうしなきゃ、好きになってしまうから。

 

私が自分を責めている時に左肩に何かが触れた大きい何かだ。すると急にその何かに押され、私は右に倒れかけたが私の右にはロイさんがいて支えてくれた。

 

するとロイさんは「大丈夫だ、俺は死なない。絶対に。約束だ」と言った。

 

私の少しヒビの入った水の心が少し漏れる程度で済んでいたが、もう全てが決壊した。

 

ロイさん…、ロイさん…、ロイさん、ロイ・マスタングさん…。

 

何度も何度も何度も繰り返す、咀嚼する、嚥下する、また口に戻して咀嚼する。

そんな事をしてもとても美味しい、甘く苦く酸っぱく。

 

ロイさんに抱きついて泣く、もう水の心が壊れてしまったから涙が溢れる。

 

もうひとりの私が言ってくる。

ダメ、好きになっちゃダメだよ、アンバー。もうあの苦しさを味わいたくないでしょ?、もう別れたくないでしょ?好きにならないほうが後々幸せだよ。

そうかもしれない、今の距離が一番良いのかもしれない。けど、けど。 

 

一番になりたい。

 

あの人の一番に。モンド一の飛行チャンピオンよりも、あの人の隣に立ってサポートしてあげたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」私の20m先には5本の矢が刺さっている的がある。

私は膝に手をつきながら、肩で呼吸し汗が額や肌からダラダラと流れている。

「まだ…、まだぁ!!」私は自分を元気づけるように叫んで再び弦を引く。

「痛っ!!」急に指から痛みを感じて、なんだろうと思って痛みを感じる所を見ると指の関節部分から血が流れていた。

そういえば、革手袋するの忘れてたなと自分をバカさを笑い、怪我をそのままでまた弓を引く。

 

 

 

「うううぅ!!」あれから1時間ほど、矢の命中精度が極端に下がって更に指がドンドン痛くなってくる。

痛みが酷くなって地面に土下座するように倒れる。

 

どうして、どうしてお爺ちゃん。どうして私を置いて行ってしまったの。

 

そんな考えてもわからない疑問を何度も頭の中で反復させながら自分のバカさ加減に苛ついた。

どうして!! なんで!!! なんで私はこんなに才能がないの!!! バカバカ!!! ゴミ野郎!!! クズ!!!

自分を才能の無さを恨む、「あああああああ!!!」叫びながら固い石の地面を殴る。

痛いけど、この地面を自分だと思えば痛みよりも殺してやるという感情が勝つ。

 

ガンッ!! ガンッ!!! リズム良く耳に響く低い音が心地良い。

 

もう一回と思ってまた地面を殴る。しかしその手に地面に当たる衝撃が伝わらなかった。

なにがあったんだろうと顔を上げると、そこにはロイさんが夕日を背にして私の手を掴んでいた。

 

私の手からは血がボタボタと落ちており叩いていた地面には血溜まりができていた。

「すみません、見苦しい所を」私は伏せの状態から立ち上げってロイさんに頭を下げる。

 

「アンバー」とロイさんが私に言ってきた。叱るつもりだろうか。

「お前は俺よりも弓の才能がある、風の翼の技術なんてお前の右に出るものはいない。自分の得意な土俵で戦え。 誇れ、お前は強い」とロイさんが言ってきた。

 

 

 

 

 

 

このことを聞いてお爺ちゃんの事を思い出した。

「アンバー、アンバーのその優しさはみんなを笑顔にしてくれる立派な武器なんだ」お爺ちゃんの膝の上に乗っている私に言ってきた。

「わざわざ偵察騎士を目指さなくても立派になれるんだぞ」お爺ちゃんは私に優しく言ってくれた。

「ちがうもん!! わたしはおじいちゃんとおなじになってみんなをもっとえがおにしたいんだもん!!」私は笑顔でそう答えた。

「ホッホッホッ、そうかそうか、お爺ちゃんも嬉しいぞ〜」お爺ちゃんはそう言い私の頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

 

ロイさんもお爺ちゃんと同じで私の頭を撫でてくる。

その手の大きさも撫で方も全然違うけどお爺ちゃんみたいに優しかった。

私はつい、泣き出してしまった。

あの頃の子供みたいに大泣きした。

目から手の痛みによる涙と励まされて嬉しいといった涙が混ざり合いながら出てくる。

ロイさんが私をそっと包み込んでくれた。とても温かくて寝入ってしまいそうな気持ちよさ。

 

 

 

 

 

 

私の心はあの頃からすでにロイさんに依存していたのかもしれない。

私の命を何回助けてもらったかわからないけどこれだけは言える。

 

私もロイさんに命を捧げる。

 

何度も何度も壊れて粉々になった心を何度も何度も直してくれたこの恩を返さなければならないだろう。

別にいいです。 大丈夫です。 幸せです。

貴方のものになれるなら、貴方が私のことを考えてくれたら、私の事を消耗品として使ってくれても構いません。

 

だから、

 

 

だから、

 

 

 

だから、

 

 

 

 

 

だからどうか、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捨てないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めるとそこは見知らぬ天井だった。

一体どこだろうと思い視線を横に持っていくとそこにはロイさんが私に顔を向けて横向きで寝ていた。

 

しかも肌着で。

 

ボンッとクレーちゃんの作った爆弾のような爆発が私の顔から出て、真っ赤になっていっているのは自分でもわかった。

さっきまで寝起きで脳みそが動いてなかったのにロイさんの格好を見ていると脳みそがフル回転で回ってしまっている。

そうだった、私はあれから寝てしまったんだった。

私は恩人にこれ以上迷惑を掛けないようにするためにベットから早く出ようと思った。

 

でも、なぜか体が動かなかった。

 

意中の匂いと感触と呼吸音と心拍音、それを聞く、嗅ぐ、触る、見ると心臓がドキドキと止まらなくなってそこから金縛りにあったかのように動けなくなる。

 

 

ここまで来ちゃったらもう良いよね…❤

 

 

もうここまで来たら私の精神は保てない、もう我慢してたけど一回だけ❤

 

そして私はロイさんの顔近くに近づいて意を決してチューした。

私の初めて、ロイさんに奪われちゃった///❤

みんな初めては痛いとか言っていたけど痛いどころか気持ちよかった。

もう一回しようかなと思ったけど、もうすぐ赤ちゃんはコウノトリに連れられて来ると思うし何回もしてたら家計とか色々と大変になっちゃう。

 

後はちゃんとロイさんが起きている時にやろうと思ったから。

 

そして私はロイさんの胸の付近にまで頭を近づけて、匂いを思いっきり吸う。

 

すうぅぅぅぅぅぅぅ…❤❤ はぁ…❤

 

もうずっと嗅いでいたい、ロイさんの犬になれたらどれだけ幸せか、そう考えながらロイさんの胸の中で二度寝した。

 

 

 

 

ロイさん、赤ちゃん来るんですから責任❤取ってくださいね❤

 

 

 

 

この後はコレイとロイさんと私、同じ屋根の下で寝ていたことをロイさんの御母様に知られて、色々とめんどくさいことになった。

 

お孫さんが見られるのはもうすぐですよ❤




いつもは健気で元気にしている子が裏では人並みに苦しんでいるシチュが大好きです(歪み)

アンバーちゃんの性知識はこんな感じです。
わからせたい(悪笑)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の殺心

特に言う事はない

タイトルを「私の〇〇心」で書こうとしているけどどうしても創作漢字になってまう…(知能指数3)


少女視点です

どうぞ






「少女よ、お主嬉しそうじゃのう。なにか嬉しいことでもあったのか?」プルチネラが何故かニコニコしながら私に言ってくる。

大きな大聖堂の通路の中心で私とプルチネラが二人で佇む。

私と相手の発生する音しか聞こえないほど静まった場所で。

 

「ふふふっ、そうね。任務先で好きな人ができちゃった」私は人差し指を立てて口元にやる、誰にも言わないでねみたいなポーズでプルチネラに言う。

 

「ほほう!! お主が恋心を抱くとはな。して、相手はどのような青年なのかね?」プルチネラは私に近づきながら耳をこちらに向ける。

「それはねぇ…」好きになった人を言おうとした瞬間、私は殺気を感じてそこから後ろに飛んだ。

 

「ファデュイに属している者が小娘みたいな感情を持っているとはな。クククッ…なんと愚かな事よ」私が立っていた場所は爆発していて、聖堂の窓ガラスは爆発の衝撃により粉々になり、一列に並んでいた窓から冷たい風が通り過ぎていく。

「おい!! ドットーレ!! 貴様、誰がこの場所を修理すると思っているのだ!!」雄鶏は壁にくっつきながら博士に向かって吠える。

「ああ…、それは申し訳ない。請求はあとで私の研究室にお願いするよ」

 

バキャ!!

 

私は飛んで、博士の右頬をぶん殴ろうとしたが目の前に氷の壁が出現したため、それに遮られた。

 

「おやおや、血の気が多いな」博士はニヤニヤと気味の悪い表情で私の目を見る。

「そっちからやってきたんでしょ」私は反論しながらも目の前にある壁をぶっ壊した。

 

「氷元素でできている壁を素手で壊すとはな、相変わらず馬鹿げた力だ」博士は私の拳を見ながら喋り続けた。

「それに今の私は戦闘用ではないのでな、ここでやり合うのはやめておこう」博士は私に背を向けて奥へと歩を進めようとした。

 

グチャァ!!!

 

私は博士の背に向かって拳を突き出し、体を貫通させて心臓を抜き取ってやる。

「ぎ…ぎさま…」博士は驚きながらも顔をこちらに向ける。血を吐き出しながら、恨んでいる表情が仮面越しでもわかった。

「何体もいるんでしょ、一個くらい壊れてもしょうがないよね」私は笑顔で心臓を握りつぶした。

博士の体が前のめりになって倒れる。

 

「ワシの仕事を増やさんでくれ…」プルチネラがため息をついて私の横で博士の死体を見ながら呟いた。

「ふふっ、ごめんね」私はプルチネラの長い鼻をツンと血まみれの人差し指で小突いて謝った。

「そっちの手で触るでない!!」プルチネラは鼻をハンカチでゴシゴシと拭きながら怒る。

 

 

 

 

 

話を戻すとあの人にあったキッカケはスネージナヤでいつものように任務を与えられた時が最初のキッカケだった。

あの日は珍しく晴天でいつも雪が振っているスネージナヤとは違って見えた。

 

手に持っている任務書をもう一度確認すると、モンドで炎鳥の末裔を殺せという内容だった。

「炎鳥ってなに?」て隊長に聞いてみると「貴様が知るべきことではない」と言われて濁された。

「殺すヤツの特徴が一切無いのにどうやれば良いの?」と言うと「貴様なら一目見ればわかるだろう」と淡々と言われてモンドへと送られた。

 

あれから二週間、色んな所でヒルチャールや宝盗団を皆殺しにしながらモンドへと到着した。

博士の魔竜討伐により、モンドでスネージナヤの拠点が立てられるようになったけど私は執行官という立場だから人目につきやすいモンド城内には入れないらしい。

だからってなんでこんな山を拠点にしなくちゃいけないの。

 

ここに来るまでに連れてきた部下を使ってその炎鳥の末裔を探した。

モンドの中やモンド郊外の場所も隅々と。けども炎鳥の末裔どころか炎鳥という情報自体発見することができなかった。

「なにが見たらわかるよ、私が動けないんだから意味ないじゃない」とテントの固いベットで愚痴を言った。

 

そして更に一週間が経ち、そろそろ帰ろうかなぁ〜と考えていたら、大きな爆発音が聞こえた。

霧鎧のヒルチャールでも暴れているのかなと思って、暇潰しのつもりで音がした方へと走っていった。

 

 

 

そして音がした所に到着した。そこは洞窟内でかなりの広さがあった。

目線を壁や地面から外し、その洞窟の中心へと見やるとそこには佇んでいる黒髪の男がいた。

すると私の直感が囁いた。ターゲットはアイツだと。

 

相手から発されるオーラが他の人間と違う、あれはまるで神のような…そんな感じがした。

 

私は歓喜した。今まで私が本気を出せたのは片手で数えるぐらい、神とも戦いたいとは思ってはいたがそんな機会は訪れず、ただひたすらに凡人を殺していた。

ただ、今日は違う。すごく面白そうな殺し合いになる、そんな気がした。

 

私はその男へと近づきながら殺気を発して話しかけてみる。

その男はさも普通かのように私の方へと向いて驚いた顔になる。

「お前は、何者だ」その男は私に聞いたため私は自己紹介をした。

「なんの用だ」普通に話しているように立ったまま私にまた言ってくる。

常人なら私が殺気を出すとビビって逃げるか気絶するかなんだけど、流石ターゲットになる人だ。この程度は特に問題がないのだろう。

私の闘争心がドンドンと湧き上がってくる。早く、速くやり合いたいと。

 

その質問に答えると相手は絶望に満ちた顔になった感じがした。ポーカーフェイスをやっているつもりだろうけど、その変化するオーラではハッキリとわかるよ。

 

「わたし、はやく帰りたいからあなたのことさっさと殺すね。あ、大丈夫だよ、首を差し出してくれたら苦しませずに殺してあげるから」と有る事無い事を言って相手の闘争心を駆り出させる。

実際私はすぐには殺しはしない、遊びながら殺す。

 

手加減を誤ったら殺しちゃうけど、その時は許してね。

 

 

 

 

 

最初はウキウキしていたけど案外面白くなかった。

変な小技で私を殺ろうとしていたけど別にそれくらいなら初見で見破れるし、力が全然無いし速さも無いし神の目も持っていないときた。

私はガッカリし、さっさと殺そうとして腕に氷槍を突き刺した。

 

それに女の子に向かってデブとか重いとか…、こんなクズ殺されて当然だよね。

と槍を相手の頭に目掛けて突き刺そうとすると目の前に剣が現れて防がれた。

新手か…、と私の心はすでに面倒くさがっていた。

 

 

適当に相手しているとその新手達は私に傷をつけた。

油断していたとはいえ、この私に傷をつけるとはなかなかやるねと思いながら私も本気を出してみた。

邪眼を使わない、私の神の目を使って。

 

 

そこからはもう戦いじゃないただの一方的な暴力、まず弓兵を痛めつけると大剣を持った女が怒って私に突っ込んでくるから私が怪我をしたお返しを4倍くらいにして返してやった。

 

このまま殺してやろうと思ったら爆発音が聞こえた、音がしたほうを見ると炎鳥の末裔がこちらに走ってくる。

あの貫いた腕をどうやったのか気になったがまた私の直感が囁いた。

私は大剣女を無視して末裔へと走る。

そして私の岩元素で作った篭手で相手を殴ろうとすると相手も私の拳目掛けて殴り返してきた。

普通ならば拳骨が粉々になるであろうが、相手は炎を纏いながら私の拳に対抗した。

 

「人間か?」と口から溢れてしまっていた。それはそうだ、岩を殴って壊せるか? 無理でしょ、私はできるけど。

 

そこからは殴り合った、さっきまでは圧倒的だったのに急に覚醒して私と張り合えるまで成長した彼を恐ろしくも、嬉しくもなった。

途中途中邪魔が入るが彼は逃げずに私に向き合ってくれた。とてつもないパワーを持って私を殴る。これだけで私は幸せな気持ちになった。

 

もっと、もっと殺り合いたいとそんな心で戦う。

しかし彼の体は限界だったのか私に強烈な一撃を食らわせたら倒れてしまった。

 

目の前の女が生意気にも私に矢を撃ってきたから、私は教育と称して体に圧倒的な力というものを教えてあげた。

 

そして夢中になりすぎて忘れていたけど任務通りに殺そうとした時、ある考えが私の頭をよぎった。

私の顔面に来た衝撃を思い出したんだ。

あの成長性、あのパワー、あのスピード。

まだ、熟していない実のように今はまだ食べ頃じゃないんじゃないかと思った。

殺して終わらせるか。生かして私の玩具にしようか。

 

悩んでいると携帯連絡用通信装置が音を鳴らしてきた。

 

起動すると任務は中止で早く帰ってこいといったものだった。

私はこれをカミが彼に下した運命だと思い、生かして帰ることした。

 

いい感じに実ったら収穫しに行こうと心に刻んでモンドを去った。

 

 

 

 

 

そしてスネージナヤに帰るや否や、私は情報を集めた。 あの黒髪の男について。

 

彼の名はロイ、モンドで僅か20歳で遊撃隊隊長を務めるという天才。

だが、彼は戦いにしか行かずモンド城内での活動はほぼしないという。

この話を聞いた時、私は彼にシンパシーを感じた。彼は私と同じ戦いに取り憑かれた者だと。

 

そしてそこからはずっとロイについての情報を集め続けた。

他の任務をこなしていても、人を拷問している時も命を奪っている時でもずっとロイの事を考えていた。

 

 

 

 

 

「少女、あんたしばらく休みなさい」淑女、シニョーラが私に言ってきた。

「え? なんで?」任務はちゃんとやっているし特に怒られることはしていないしなんだろうと思っていたら、

「あんた殺しすぎて、結構色んな所で目をつけられているのよ」とシニョーラは腕を組みながら私に言う。

ああ〜、たしかに今思ったら殺しの案件ばっかやっていたなぁと考えていると。

「それにあんた、最近変よ。上の空だし、何かあったの?」シニョーラは優しいから心配するように言ってきた。

「別に大丈夫だよ〜、じゃあ私休むからぁ〜」と言って私は部屋を出ていった。

 

でも休むと言っても特にやることないし、どうしようかなと考えていたらふとロイの事を思い出した。

久し振りに会ってみようかなと思い、いつもの仕事服のままモンドへと全力疾走で走った。

 

 

 

 

 

モンドにつくまで半日はかかったけど部下を連れて来なかったから何倍も速く来れた。

出発は朝方で到着が昼になったが特に問題はない、ちょっとだけ観光してロイに会いに行こうと思いモンド城内へ入ろうとすると「あのぉ〜」と門番に声をかけられた。

「一体どこから来たのかな? お嬢ちゃん」と馬鹿面の男は私をお嬢ちゃんとか言ってきた。

身長が小さいからそんな口調なのか? 身長だって私も気にしてるんだよ!!

私は怒りに任せその男の頭を潰そうと思ったら「あら? なにか問題かしら?」と後ろから女の声がした。

 

私は後ろを振り向くとそこには黒いワンピースに白のベルトが目立つ服装の黒髪の女性がいた。

 

その目と髪の色と彼女に纏わりついているオーラがロイと酷似していたため、私はすぐにこの人はロイの親族だと考えた。

「あ! ヒイナさん、一体どこに行っておられたのですか?」その門番は背後にいる女性に喋る。

「少し運動をね❤ それよりもその子はどうしたのかしら?」ヒイナと呼ばれている女性は私の事を見ながら言ってくる。

「ええ、この子は親もいないのにモンドに入ろうとしていたので迷子か何か問題にあったのではないかと思いまして…」その門番はまた私を子供扱いしてきた。

 

ここまで私をバカにするやつは初めて会った。

絶対後で殺す。

 

「ふんふん…」女性は少し頷いてから続けて「それなら大丈夫よ、この子は私の親戚だから」と私の両肩に両手を置き少し屈んで門番に言う。

「え? し、親戚ですか?」門番は驚いた様子で聞いた。

「ええ、少し遠くからの一人遠出でね。今日がその日だったのは思いっきり忘れていたわ」女性はホホホホと口を隠して笑っていた。

また子供扱いされたがこのままならうまくあやかれそうだったから不満だが何も言わずにされるがままでいた。

「ああ、なるほど、そういうことだったんですか。わかりました、それではどうぞ中に」門番は礼をして城の中へと促した。

 

「ありがとうね❤」女性は私の肩を押しながらモンドの中へと入る。

 

「あのありがとう、ございます」私は女性にお礼を言うと「良いのよ、困った時はお互い様ってこと。それにその格好だったら目立っちゃうわよ」女性はそう言って、私の手を取り思いっきり引っ張ってきた。

「一緒に服を選んであげるから、行きましょ!」

その力は私でも強いと思わせるほどで私を人形のようにどこかへと持っていかれた。

 

 

 

 

「んんん〜、似合うわね〜。まぁ元がカワイイから何でも似合うんだけどね」私は女性、ヒイナに着せ替え人形のように扱われた。

今の私はヒイナと同じ感じの白のワンピースの格好でジロジロと見られていて新鮮な感じを味わっていた。

「ごめんね〜、今手持ちがないからコレぐらいしか買えないのよ」ヒイナは少し困りながらも微笑みながら私に言う。

「いや、そこまでは…」「いいのよ〜、原石を磨かないでいるのは私のプライドの問題なのよ」私が言おうした言葉に被せて喋ってくる。

「すみませ〜ん、これ購入しま〜す」と私の意見を無視してヒイナは私が着ているワンピースを買った。

 

 

 

「なんか、凄い人だった」あの後は「それじゃ、私はお仕事があるからさよならよ。バイバ〜イ」と言ってヒイナはどこかへと去っていった。まるで台風のような激しい人だった。

 

いつの間にか辺りも暗くなってきているし今日はどこかに泊まろう。確かファデュイが仕切っている所があるはずだからそこで一夜明かそう。

そう思い歩きだすと「なぁ、ロイってどんな人なんだ?」と声が聞こえた。

ロイという言葉に敏感に反応して視線を聞こえた方へ向くと、そこには緑髪の子と茶髪のウサギのリボンを着けている子が手を繋いで歩いている。

 

「ロイさんはねぇ〜…」茶髪の子が何かを言っているが周りの騒音で聞き取ることができなかった。

私はロイの情報が無かったため、あの二人についていけばロイに会えるのではないかと考え二人の跡をついていくことにした。

 

 

 

 

二人のあとを追っかけるとそこには小さくもなく大きくもない少し古びた家が立っていた。

「中入れ」とそこにはシャツ姿のロイと二人の少女の背が見えた。

どれくらいの時が経ったかはわからないけどあの日よりも成長しているのがオーラでわかる。

するとロイと少女達は家の中へと入ってしまった。

私は何を話しているのか知りたいという欲に駆られてロイの家へと近づく。

そしてドアの前に立ち、聞き耳を立てる。ファデュイ執行官第三位の私がこんな事をしているなんて、笑いものねと自分を笑う。

 

「だい……だ…」声が掠れ掠れにしか聞こえないがなにやら話をしているようだ。

さて、私も中に入ろう、なにか面白い事にならないかなぁと思いドアから少し離れて軽くノックをする。

ノックをして数秒、ドアが軋みを上げて開かれた。

「ふふっ、久し振り…だね」私はロイに優しく言うとロイは驚き、天敵と会ったかのような警戒をビンビンに立たせた。

すると警戒からドンドン殺気に変わっていくのを感じた。

 

「そんなに殺意をむき出しにしないで、今日は少しお話しに来ただけなの」私は真実を言うがロイからの殺気がなくなることが無かった。

「ねぇ、中に入れてくれない?」私もお返しのように殺気を出してみる。木でできたドアからメシッっという軋みが聞こえた気がした。

 

するとロイは私に慄いたのか、殺気が少し和らぎ私を中へと誘った。

「ふふふっ、ありがとう」私は礼を言って中へと入る。

そこは温かく、一人暮らしではない風景が広がっていた。 

 

「紅茶を頂きたいわ、外にいたのだから熱々なのをお願いね」私はそう言い近くにあった椅子に座る、その椅子は生暖かくついさっきまで誰かがいた事を暗示していた。

そういえば、あの先に入った二人は何処へ行ったのかと思って、元素知覚を広げてみた。

すると一つのドアから炎元素のスジが見える、一緒に住んでいるとは思えないし泊めさせてあげたのかしらとロイにも性欲があるのかと考えた。

 

カチャっと音が聞こえ、視線を音の発生源へと向けると湯気を出している紅茶がそこにはあった。

ロイはカップを置くと私の向かい側へと座る。

「ありがと、それじゃ頂くわ」私はカップを手に取り口元へと運んで口にした。

味は優しく、甘いスイートフラワーが使われていることがわかった。

「ふぅ、美味しいわ」私はロイにいっぱいの笑顔でお礼を言った。

「なんの用だ」しかしロイは私の礼をうんともすんとも言わずに敵を見るかのような目で言ってきた。

「ふふっ、そんな警戒しないで、今夜はプライベートで貴方に会いに来たの」と言うとロイは疑問の目で私に訴える。

 

「プライベートといっても少し仕事が入っているけどね。ねぇロイ、私の物になってくれない?」と言ってみる。

本当はただ会いたかっただけだけど見た時に思った、やっぱりロイを私の物にしたかった。

私の手元で犬みたいにワンワンと吠えてくれれば私の心は満たされると思った。

毎日私と殺し合いして、毎日充実な毎日を送りたい、そう思った。

「断る」しかしロイは首を振った。

 

「物といっても私の部下になってほしいだけだよ、ちゃんと高待遇なものにするから」私は私の物にするために交渉してみるがそれでもロイは断り続ける。

 

無理矢理従わせてやっても良いけどそれだったらすぐ飽きちゃうし、なによりも華がない。

絶望して私にしか頼りどころがなくなるようにすればいい、そうすれば自ずと犬になりたいと言ってくるだろうと思った。

 

「ふ〜ん、ならいいや。別の機会にしようかな」私は紅茶をもう一度含む、美味しい。

そして私は帰ることにした。席を立ってロイの目を見ながら言う。

「ほら、ちゃんとエスコートしてよ。紳士の国モンドなんでしょ?」と。

 

するとロイは明らかに嫌な顔になり、渋々といった感じに席を立ち私の隣へと来た。

こう見るとロイの背も少し大きくなったかな、私の頭はロイの胸の位置にあるほどの身長差であった。

 

私はロイに手を差し出し、ロイも私の手を取る。

手が大きくてゴツゴツとしていてまるで岩みたい。

 

玄関へと着くとロイは私と繋いでいない方の手でドアを開ける。

もう外は完全に深夜であり風の音しか聞こえない。

「ありがと、それじゃ私は帰るから。また会う日まで」私はロイと手をもう少しだけ繋いでいたいと思っていたがロイの目がさっさと出ていけと言いたそうな目をしていたからしょうがなく手を離して外へと出る。

 

このまま帰ろうか、何処かで一晩泊まろうか考えていると私は一瞬ロイの顔が頭に浮かんだ。

ちょっとだけイタズラしてやろうと思い私は踵を返しロイの所へ再び行く。

そしてロイの顔を両手で押さえてこちらへ引き寄せて接吻した。

ロイの唇はプルプルとしていてずっとしゃぶっていたいと思えるほどだった。

 

「な…、お、お前…!!」ロイは口を腕で隠すようにして後ろへ下がった。

全然表情が変わらないロイがそんなに驚くなんて、ふふっ、良いものを見れた。

 

「ふふふふっ、紅茶のお礼よ。バイバーイ」私はそう言って、ロイに背を向けて城壁へとジャンプして登る。

いつもの服に瞬時に着替える装置を発動させてロイを見る。

嗚呼、やっぱり欲しい。別に強いヤツは他にいるし、他にももっと良いイケメンがいる。

ここまでロイに惹かれるのはやっぱり心の何処かで貴方の事を好きと思っているのかもしれない。

 

「ただいま〜、ロイ〜。なに〜?、お母さんのこと待っていたのぉ〜?」ロイと見つめ合っていると女性が足をガタガタさせながらロイの所へと行く、あれは…ヒイナ。

二人のオーラを今見比べるとやっぱり似ている、二人は親子の関係なのかと確認して私はモンドの外へと飛び降りた。

 

やっぱり今日は帰ろう、なにかでこの気持ちを発散しないと。

帰りにヒルチャールとかでもぶん殴ろうかな。

 

 

 

 

じゃあね、ロイ。

今度会う時は貴方を私の犬にしてあげるからね。




なんや、このサイヤ人…たまげたなぁ

ちなみにコレイちゃん視点は書きません、ちょっと内容が薄いしアンバーちゃんと同じ感じになってしまうのでね。
コレイ好き兄貴達、許してくださいなんでもしますから(なんでもするとは言っていない)

気が向いたら書くよ、いつかね


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part11 ようやく突入するかしないかくらい まで

やぁ

RTA長くね? まぁ楽しいから良いけどやっぱり普通の方が良い(どっちだよ)


ではどうぞぉ






ようやく原作に突入するRTA、はい、よーいスタート(棒読み)

 

てなわけでようやく騎士団が遠征に行きます。

しかし、ここではヤバいクソみたいな運ゲがあります。

みんな知っているよね(ゴミスマイル)、遠征に引き抜きされる運ゲーがあるんです。

確率は一般兵なら8割!!、隊長なら9割!!、クソすぎやろぼけ(不敬罪)

 

なので騎士団をやめます。普通に辞表を出しても却下されるんで問題行動起こして、終わり!!閉廷!!解散!!

 

ここでどんな問題行動をするかなんですけど、度が過ぎた行動は死ゾ(誇張)

つまり許せるけど許せない、そんな行動をすれば万事オーケーなんすわ(天才的発想)

 

「…よって、今回の遠征は過酷を極める。連れて行く者も全て私が選出するが、この中には連れて行かない者もいる。そこのところは知っておいてくれ、では会議は終了とする」

 

ファルカ団長はそう言って席を立って出ていった。

他の隊長達も続けて出ていく。

 

これですね、恐らくですが私は連れて行かれます。

なのでどうやって、辞めようかなぁと考えておきましょう。

この許せる、許せないの絶妙な判断がムズいんです、ここで何回死んだことか…(無限敗)

 

「なぁ、ロイ」

 

席に座ったままの貴方にジンが話しかける。

 

「お前は今の団長の判断をどう思う?」

「団長らしくないんだ、いつものあの人なら急に決めるのが普通なんだが、なにかがおかしいんだ」

 

ジンは貴方の席の近くまで近寄って、顎に手をやり考え込んでいる姿勢になった。

 

まぁ、あの人の歴史というかトラウマというか、因縁との勝負ですから考え込むのもしょうがないんじゃないんですかね?(適当)

 

貴方はジンに考えてもどうにもならないだろうと言った。

 

「そう…だな、あの人もたまにはあんな風になったりもするだろう」

 

ジンは自分を納得させるように言って、貴方の肩をガシッっと掴んだ。

 

「ところでだ、お前ノエルの訓練、やったのか?」

 

ジンが貴方の顔を覗き込んだ。その顔は笑顔だが額に血管が浮き出ているほど憤怒している様子だった。

 

これ載せてないんですけど、今度はノエルちゃんの教師になってしまいました。なんでやねん!! ワイ隊長やぞ!! ふざけんなッ!!(迫真)

 

そして私はノエルちゃんとの訓練はマーーーーージでメリットがお前らの精子並に無いんで逃げました(唐突なディス)

好感度? そんなのいらないよ(突然の告白)

まぁ、ここではちょっと逃げておきましょうかね。

 

貴方は席を立ってその場から離れようとした

が、急に肩に痛みが走った。ジンが手に力を入れたからだ。

 

痛い痛い痛いィ!!!(ガチ)

 

「逃がすわけがないだろう、な? 大人しくノエルの訓練に付き添え」

 

ジンは貴方の耳元に口を近づけ、脅すように言ってきた。

 

わ、わかりまちた…(敗北者)

 

貴方はジンの命令に大人しく従い、席を立って部屋から出ていく。

 

「ふん、ノエルは訓練所にいるはずだ。早く行ってあげろ」

「後、ちゃんとノエルに謝れよ」

 

ジンは出ていく貴方の背を見ながら言う。

 

ここで謝らなかったらノエルちゃんがジンさんにチクって死、を味わうかもしれないのでちゃんと謝りたいと思います(真面目君)

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方はノエルが待っていると思われる訓練所へと来た。

そこにはメイド服に甲冑を着けている女性がベンチに座って何かを縫っているのが見える。

貴方はその女性、ノエルに近づく。

 

「あ、ロイ様!!」

 

ノエルはこちらに気づいて縫っている物をベンチに優しく置き、貴方の元へと近寄ってくる。

 

ノエルちゃんは調教次第で最強格になる素質がある天才ちゃんです。

神に匹敵するほどの力を持っているノエルちゃんは一体何者なんすかね?(無知)

まぁ、今回のチャートには関わらないですけどね。ハハハハハ(なにわろてんねん)

 

「ロイ様、今日はご指導お願い致します!!」

 

ノエルは綺麗にお辞儀をし、大きな声で貴方に言った。

 

がわ゙い゙い゙な゙ぁ゙の゛え゛る゛ち゛ゃ゛ん゛

 

貴方はノエルに今縫っているものを終わらせてからにしようと言った。

 

「あ!! 申し訳ございません、今片付けてきます!!」

 

とノエルは慌てて来た道を戻り、ベンチに散らかっている色々な裁縫道具を片付ける。

 

ノエルちゃんは私の嫁、異論は認めん(クズ)

 

 

 

 

 

 

「おまたせいたしました、それでは今日はどのような訓練をしていただけますか?」

 

ノエルは笑顔で貴方に問うた。

 

訓練? そんなもん知らんわ、実践あるのみやねん!!

ていうのは建前で外での活動だったらいい感じな問題行動イベントが来るかもしれないんでイキますよ〜。

ちなみに安定するチャートでしたら、大怪我をするとかですが今のホモ君はバケモノじみているのでまた少女とかと戦うなど上位ボスクラスじゃなきゃ怪我しません。

 

アビス? そんなの余裕だよ(強者の風格)

 

貴方はノエルに外で実践訓練をすると伝える。

 

「え? そ、外でですか?」

 

ノエルは驚きながらもう一度確認してくる。

 

ここで行きません!!(スペちゃん)とか行ったら良いんすけどね〜(遠い眼差し)

 

「わ、わかりました!! 武器はちゃんと手入れしているので準備万端です!!」

 

ノエルはやる気に満ち溢れながら了承した。

 

 知 っ て た (全知全能)

 

 

 

 

 

 

 

貴方とノエルはモンド城外へ出てダダウパの谷へと来た。

 

ここでノエルちゃんには適当にヒルチャール相手に戦ってもらいましょうかね(ゴミ教師)

 

貴方はノエルにヒルチャールを連れてくるから好きに戦えと言った。

 

「は、はい!! わかりました!!」

 

声が所々裏返ったりしている、ノエルは緊張しているようだ。

 

ここは和ませることを言っておきましょう、緊張すると力出ないからね、ベスト出せるようにね(迫真)

 

「は、はい。 スゥ~…、ふぅ…」

 

ノエルは深呼吸して緊張を和ませようとしている。

 

貴方は先にヒルチャールの集落へと走る、木と木の間をくぐり抜けながらヒルチャールがいるであろう場所へ向かう。

 

「ギギャ!!」 「ギュギャ!!」 「ギュゴォ!!?」

 

そこには暴徒、通常、シャーマンなどが13ほどおり、全員こちらを見ている。

こちらを認知した時には武器を手に取って、攻撃しようとしてきた。

 

(敵の量が)溜まってんなぁオイ、少し削っておかなきゃノエルちゃんが大怪我するかもしれないんで10体ほど倒しておきましょう。

 

「ギャ!!」

 

こちらに飛んで棍棒を振ってきた一体のヒルチャールに剣を横ぶりに振って、胴と下半身を別れさせた。

 

「ギィィィ!!」 「ギャアガァァァァ!!!」

 

今度は二体のヒルチャール共がこちらに突っ込んでくる。

 

(動きが)硬くなってんぜ?

 

貴方は目に止まらぬ速さでヒルチャールの頭を裂き、もう一体は剣を顔にめり込ませた。

貴方は目の前にいる3体のヒルチャールに向かってまた剣を振ろうとするが剣をめり込ませたヒルチャールが取れないでいた。

 

こんなもの!!!(ガチギレ)

 

貴方は剣を捨て、ヒルチャールの顔面を殴る。

 

「ギャアァァァァ!!!」

 

仮面が粉々に割れて後ろに吹き飛ぶ。

 

「ゴォギャァ!!」

 

他のヒルチャールの攻撃が貴方に当たりそうになるが貴方は体を後ろへ反らし、棍棒を躱す。

 

きかねぇんだよ(最強)

 

貴方は膝蹴りでヒルチャールの腹を狙って蹴る。

 

「ウゲェェ!!!」

 

きたねぇな、お前なぁ(お前じゃい!)

 

仮面越しに吐瀉物を出すヒルチャールを回し蹴りでもう一体のヒルチャール目掛けて蹴り飛ばす。

 

「「ギャァァァァァ!!」」

 

二体のヒルチャールがぶつかり合ってお互いに叫び合う。

貴方はこちらに飛んできた矢を察して、しゃがんで躱す。

そこには3体の弓兵と2体の暴徒、通常が2体、こちらを警戒していた。

 

暴徒1体と通常2体残して、あとは処理しておきましょう。

 

貴方はヒルチャールの死体から剣を抜き取って血を拭きながら敵の方へ歩いていく。

 

「やぁ!!」

「ギャァ!!」

 

するとノエルが弓兵の背後にある草むらから出てきて、弓兵を大剣で押しつぶした。

 

ファッ!! ノエルちゃん!? 何やってんすか!!(驚愕)

 

貴方は足に力を入れて暴徒に向かって飛ぶ。

そして、剣を暴徒の首に突き刺し持ち手をドアを開けるように捻る。

 

グチグチグチグチッ!!

 

首に刺した跡は広がって首に丸い形状の穴がぽっかり空いた、そこから血が滝のように吹き出して貴方にかかる。

 

だいぶ(血が)溜まってんじゃんアゼルバイジャン。

 

「ゴオォォォ!!!」

 

貴方が剣を抜くと暴徒が首を押さえてもがき苦しんでいる。

 

「ていやぁ!!」

 

ノエルが大剣の一振りでヒルチャールを吹き飛ばす。

ノエルの背後を見てみれば、他のヒルチャールをすでに倒しているようだった。

 

「グオオォォォォ!!!」

 

もう一体の暴徒がノエルに向かって斧を振り下ろす。

 

次のセリフは「岩の重さは安心できます!!」と言う(ジョセフ・ジョースター)

 

「岩の重さは安心できます!!」

 

と言うとノエルの体中に岩元素のバリアが展開された。

 

ガキィィン!!

 

ノエルのバリアと暴徒の斧がぶつかり合って鈍い音が響く。

 

パキパキパキ

 

するとノエルのバリアから黄色の破片が落ちて、ヒビが入る。

 

ここでヒーローの如く助けに行きましょう。私が来た(シワ深スマイル)

 

貴方は暴徒の方へ走り飛んで、暴徒の肩へ着地した。

そして剣を暴徒の喉元の前に出し、剣を引く。

 

ブシャァァァ!!!

 

「ゴ…ゴォォ…!!」

 

暴徒が声にもならない音で唸る。

貴方は暴徒の喉元の切り傷に剣を突き刺し後ろに体重をかけた。

 

ズドォーン…!!

 

暴徒が後ろから倒れ、ただの骸となった。

剣をゆっくりと引き抜く、引き抜くとヒルチャールの体はボロボロと炭になって消えていった。

 

余裕なんすわこれくらい、暴徒なんてただのカ☆カ☆シ☆ですな。

 

「ロイ様!! 流石です!」

ノエルがバリアの解いて、こちらへ近寄ってくる。

しかし、貴方の目にはノエルを背後から狙っている弓兵ヒルチャールが見えた。

 

あかぁん!!(某芸人)

 

貴方はこちらに近寄ってくるノエルに向かって走り、体を包み込むようにノエルに抱きつき体の向きを変えた。

貴方の背中に痛みが走る、雑に作られた矢だが貴方の体の中にしっかりと埋め込まれた。

 

死ね♡

 

貴方はノエルを離し痛みに目もくれず、剣を投擲のように弓兵に向かって投げた。

 

「ギュギャ!!」

 

見事に当たりヒルチャールの体のど真ん中に突き刺さった。

 

ゴミが調子に乗ったからこんなんになるんだよ、しょうがないよね(自己完結)

 

「ロイ様!!」

ノエルが貴方に刺さった矢に気づいたのか、貴方の背中に触れる。

 

「も、申し訳ございません…。私が…わ…わたし…が…」

ノエルの目が黒く染まっていっているような気がした。

 

闇落ちやめて(切実)

 

嘘だよ

 

ここで矢を抜いてもらうように言いましょうかね(クソカスゴミ野郎)

 

貴方はその場に楽立膝で座ってノエルに矢を抜いてほしいと言った。

 

「え? で、ですが…」

 

大丈夫だって安心しろよ(GOU様)

 

貴方はノエルに大丈夫だと伝える。

 

「…わかりました」

ノエルは貴方の背にある矢を恐ろしくしながら掴んだ。

 

「い、いきます!!」

ノエルは大きな声で貴方に言い、矢を思いっきり引き抜く。

 

ウァァ!!オレモイッッチャウゥゥゥ!!!ウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウ!イィィイィィィイイイィイイイイイイイイイイイイ!!(汚い)

 

貴方は痛みに耐えきれずに少し唸り声を上げてしまった。

 

「ロイ様!! 死なないでください!! 嫌です!!」

ノエルは必死で貴方の肩を掴んで揺らす。

 

激しすぎぃ!! 普通死ぬレベルでそんなに振ったらガチ死するからみんなも気をつけようね(糞土方)

 

貴方はノエルに大丈夫だと言い、続けてイグサとトカゲの尻尾とミントをもってこいと言った。

 

「は、はい!! わかりました!!」

ノエルは急ぎで3つの物を探しに行った。

 

「おまたせいたしました!!」

ノエルは手元に指定した3つのものを持ち貴方の目の前にいる。

 

速すぎぃ!! お前ボルトになれるぞ。

 

貴方はミントの青い部分をむしり取り、イグサの蕾を優しく取る。

そして片手に材料を持ちもう片方の手で材料を押しつぶした。

そのまましばらくこねて、手を外してみると青いドロドロとしたものができた。

 

これは簡単にできる付け薬です、効果は全然発揮しませんがないよりはマシです。

 

貴方はその手を傷口に塗ろうとすると

 

「わ、私がします!! お任せください!!」

ノエルが貴方の手を取り、手についた泥状のものを掬い取る。

そして貴方の後ろへと周り、傷口に塗った。

少し滲みる。

 

なんかノエルちゃん積極的すぎません? 一体どこで変わったんですかね?(鈍感系主人公)

 

「塗り終わりました」

とノエルが言うと貴方はよっこらと立ち上がって次に行くぞと言う。

 

「ロイ様!! ダメです!! 怪我をしたんだから安静にしてなきゃ…」

ノエルが貴方の心配をしているようだ。

 

頭にきますよ!!(激怒) こんなんでやられるわけないんだよなぁ(達観)

それじゃノエルちゃん、守って♡

 

貴方はノエルに守ってほしいと言った。

 

「で、ですが…、わかりました。 メイド騎士ノエル、命を賭けてでも貴方に怪我一つ負わせません!!」

ノエルの目に熱い魂が宿ったような気迫と眼力で貴方に宣言する。

 

そんなもの賭けなくていいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方はノエルに技術を教えたり、敵と相対するなど時間を過ごしていたらすでに夜になっていた。

帰りのモンド城の橋の上で貴方とノエルは喋りながら歩いていた。

 

「ロイ様、ちゃんと怪我を治してくださいね。逃げたりしないでちゃんと安静にしてください」

ノエルは貴方と隣になって歩きながら警告する。

 

てかあの後からのノエルちゃん、エグい活躍していましたね。ファデュイのデットエージェントを3秒もしないでぶっ飛ばしていましたよ。

いったいどうなっとんねん(半ギレ)

 

「そういえば、ロイ様もう少しで遠征ですが準備は大丈夫なのですか?」

ノエルは首を傾げながら貴方に言う。

 

あ、

 

 

 

 

 

忘れてました。

 

アアアアアアアアアアアアアアアアアやばいて折角ここまで来たのに失敗なんてやだやだ小生やだ!!

なにか問題起こさないとダメだって!! ヤバいって!!

 

あなたとノエルはモンド城内へ入り、中心の噴水へ着いた。

 

「さぁ、早く教会へ言って治療してもらいましょう」

ノエルは貴方の手を取って先導する。

 

ここでなんか問題を起こさないとチャートが死ぬってワイの直感が言っているンゴ〜!!

 

「なぁ、あのローレンスのヤツどう思う?」

何処からか声が聞こえた。

 

ん?(直感)

 

「ああ、あのクズか」

一人の小太りな男が言う。

 

「ケッ、ハッキリ言ってあんなゴミの事なんかどうでもいいわ」

細身の男が瓶を口に持ってきて上を向く。

 

「オレ、あいつに触られたんだぜ? 可哀想とは思わないか?」

狐顔の男が酒を飲みながら言う。

 

これじゃね?(運命)

 

「ギャハハハハハ!! あの罪人に触られるなんてお前もゴミみたいな人生を歩むかもなぁ!」

「そういえばよ、あのイカれ野郎と罪人がデキてるって噂があるらしいぜ?」

「マジかよ!! ハハハハハハ! 丁度良いんじゃね? カス同士、良い付き合いになるぜ」

「ガハハハハハハハハハ!!」

三人の男共の汚い笑い声が貴方の耳につんざく。

周りの人も不快な目をしている。

 

「ロイ様…? 大丈夫です、あの方たちはロイ様の事を知らないだけです。気にしないでください」

ノエルは貴方の目を真っ直ぐ見ながら優しく言う。

 

優しいねノエルちゃん、けど今のワイは団長だから止まるんじゃねぇぞ…(なにやってんだよ団長ぉ!!)

 

「あのモンドの害獣共、死ねばいいのによぉ」

貴方は言葉にできない怒りを感じた。

 

これがチャンスです!! 勝負は今ここで決める!!

 

貴方は三人の男共の方へと歩いていった。

 

「お? おい、なんか来たぞ…」

一人の男がこちらに気づく。

 

やってやろうじゃねぇかよこの野郎!!(逆ギレ)

 

貴方はその気づいた一人の男の方へ走って、腕を後ろに引き前へ突き出した。

 

ボキィィ!!

 

男の顔に貴方の拳が当たり、鼻の骨が折れた音が聞こえた。

そして男は後ろへ吹き飛び樽が立てられている所へ飛んでいった。

 

ダカダカァン!!

 

ブランシュの店の隣の樽にぶつかって、何個も積み上げられた樽が崩れ落ちていく。

 

「は?」

小太りの男は何が起こったのか理解できていない表情で貴方の事を見つめていた。

 

腹減ったなぁ(腹が隙という意味)

 

貴方は小太りの男の腹目掛けて拳を下からねじり込ませた。

 

「ウエェェェ!!」

男は気色の悪い叫び声を吐きながらくの字で後ろに飛んで噴水に頭から入っていった。

 

ビッシャァァァァ!!

 

水が辺りに飛び散る。

 

「て、てめぇ…、い、イカれてやがる…!!」

狐顔の男が恐怖の顔をして後ろに下がりながら貴方を見つめる。

 

あいつもやったんだからさ(悪スマイル)

 

貴方はその男の首の襟を掴み、ぶん回して地面に叩きつける。

 

「カヒュ」

 

男の口から息がシュッと吹き出してくる。

 

ここで行き過ぎないように悪口、ダメ、ゼッタイ、と言って更に追撃を出しておきましょう、ストレス発散やで。

 

貴方は男の体に馬乗りになって顔を拳で殴る、殴る、殴り続けた。

 

「やべっ、や、やべて…」

男は痛がって泣きながら、止めるように懇願する。

 

お前(顔殴られるの)初めてかここ? 力抜けよ(優しい)

 

それでも貴方は殴り続ける。

拳に返り血がついても手加減をしない。

 

「ロイ様!! やめてください!!」

「おい、お前落ち着け!!」

「怒れる若人よ!! その身につけた怒りに染められた闇の拳を収めなさい!!」

ノエルとクリーム色の髪にゴーグルをつけた少年と紫のドレスに身を包んだ少女が貴方を止める。

ノエルは貴方の振りかぶった拳を止め、少年は貴方の腰を両腕で包むように掴み、紫の少女は貴方の胸に腕を回して止める。

 

ここで新キャラの不幸君と中二病ちゃんが来ましたね。 想定外ですがまぁ特に関わらないので大丈夫でしょ(無計画)

ですがいい加減にやめておきましょう、ワンチャン殺してしまうかもしれないのでね。

 

貴方は三人に止められ馬乗りをやめて立った。

 

ここで逃げます、少し逃げて時間を飛ばして時間省略です。

 

貴方はノエルにすまないと一言謝って、何処かへ走った。

ここではないどこかへ。

 

ホモ君は適当な場所で賢者モードになってもらいましょう、あーイクイク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は風立ちの地にある巨木の下で寝転んで目を瞑っている。

 

ここで一夜明かしておきましょうか、今帰っても面倒くさいことになりそうですしおすし。

 

「ロイ」

貴方は何処からか聞こえた、貴方を呼ぶ声に応えるように目を開いた。

 

またかよ、この世界RTAキラー多い…多くない?

 

そこにはいつもの青色のサラサラ髪をしているエウルアが寝ている貴方の隣に座った。

 

「聞いたわよ、私の悪口を言っている奴を殴ったんでしょ? まったく…、バカね貴方」

エウルアは呆れるように言う。

 

そうだよ(バカ)

 

「けど…、嬉しいと思ったわ。貴方が私のために怒るなんてね」

エウルアは寝るように背中から倒れて、横向きで貴方の顔を見る。

綺麗な目が貴方の目を貫く。

 

「ありがと、お礼と言ってはなんだけど私は復讐が成功したらこんなローレンスなんて名前をやめたいの」

エウルアは顔を空へと向けて少し赤く染める。

 

「だから名字を考えてくれないかしら、できれば貴方の姓を受け継ぎたいけど…

エウルアは小さな声で恥ずかしそうに言った。

 

もうこいつオレの事好きやろ(非モテ童貞感)

まぁいい感じの名前考えてやるよ、パンプキンでいいじゃね?(KONAMI感)

 

貴方はパンプキンと言う。

 

「…」

エウルアはジト目で貴方の頬を抓る。

 

痛い痛い痛いィ!!(知覚過敏)

 

「たくっ、もう怒った! 早速貴方に復讐するわ」

エウルアは寝転んだ体勢から起き上がって、立ち上がる。

 

「私とダンスしなさい、ちゃんと手ほどきはしてあげるから」

エウルアは手を貴方に差し出した。

 

嫌です、時間喰いたくないんで(RTA走者の鏡)

 

貴方はできないと言うと

 

「貴方に拒否権なんてないのよ! ほら、早く!!」

エウルアは貴方の手を掴み引っ張り上げる。

 

少女、ジン、エウルア、こいつらキラーなんで他の走者の方々は気をつけようね(蜂に気をつけよう音楽)

 

貴方は渋々起き上がって巨木にある七天神像の前まで連れてかれる。

 

「さぁ、やるわよ。まず、左手は私の腰に回して右手を私の手に絡めて」

貴方はされるがままにされると

 

「動くわよ、まずは右足を右に動かして、ほら!! もっと私を引き寄せて!!」

エウルアは文句を言いながら貴方に指図する。

 

もうやだこいつ(諦め)

 

「左足をついてこさせて、ちょっと! 右手下がってるってば!!」

「痛っ!! 足踏んでるってば!!」

「動きが固すぎよ!! もっと柔らかく自然体で!!」

「ンッ…!/// ち、ちょっと!!// どこ触れてるのよ!!///」

エウルアと貴方のダンスは長時間続き、夜が更けていった。

 

 

 

 

 

 

結構長くなったんでここまでご視聴ありがとうございました。




ノエルちゃんに謝りましたか?
     ↓
賢者モードになる時に謝っただろいい加減にしろ!!

ノエルちゃんの汗かいた脇とか足裏の匂いを嗅ぎたい


エウルアのツンデレ気持ち良すぎだろ!!

ありがとうございました(賢者モード)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

わたくしの奉仕心

ちょっと遅くなったな。
一万文字になっちゃったZE☆

長いと読みづらいとかあんのかな?


ノエルちゃん編です






私の夢は立派なメイド騎士になることです。

最初は他の子供達のように騎士団に憧れや理想を持っていましたが、今ではその現実に直面しております。

騎士になるには私が思っていたよりも万倍の苦労と万倍の努力を積まねばならなかったのです。

 

何度も何度も騎士選抜を受けますがいつも全敗、もう7回目です。

ですがこのような私を見かねた副団長様が私にお慈悲として教師様をつけてくれました。

それがロイ様です。

 

こんな私にロイ様がついてよろしいのかと何度も思いましたがそれほどジン様やファルカ様、他の騎士の皆様方が私を応援してくれているのだと思いました。

ロイ様の直々のお指導、呆れられないように気をつけないと、と思いながら私はモンドの皆様のお手伝いをいたしました。

 

そして今日がロイ様のご指導の日、期待と不安を胸に約束の訓練所で待ちます。

まだ朝日が出かかっていない空は薄くほんのちょっと雲が存在する淡い空。

少し肌寒いが体の火照りを鎮めるには丁度よい気温でありました。

 

「あのぉ〜…」

私の直ぐ側から若い子供のような声が聞こえ、ロイ様の声がこんな可愛らしい声なんてギャップを感じてしまいます、そして声のしたほうに振り向くとそこにはロイ様ではなく、黄金の髪色のミカ様がおられました。

 

ミカ・シュミット様は私の一つ下の16歳で測量士という凄い役職についている素晴らしいお方です。

遊撃隊、ロイ様の管轄下にいるミカ様の地道な勤勉な努力をしている姿は私もよくご覧になります。

ホフマン様の弟様と聞きますがあまりお二人が関わっている姿は見ません。

 

「え〜っと、ノエルさん」

ミカ様は私をジッと見つめておっしゃります。

「隊長が貴方に手紙を渡してくれと言って、これを」

と言って、ミカ様は私に丸まれた手紙を渡してきました。

 

「ありがとうございます!!」

私はミカ様に礼を言って、早速手紙を開いて読んで見る。

 

ノエルへ、

 

すまないが行けない。

任務を出す。

人々の困り事を解決しろ。

 

ロイより。

 

ロイ様の手紙は簡潔的に述べてあってそこには人々をいつものように手助けをしろと書いておりました。

 

「ご、ごめんなさい。隊長は優しくて凄い人なんですが約束を守れない人なんです」

ミカ様は申し訳無さそうにおっしゃりました。

 

「いえいえ!! ロイ様も多忙でありますししょうがありませんよ、お手紙のお届けありがとうございます!」

ロイ様の事情はわかっているのですが少し残念な気持ちに陥ってしまいます。

 

ですが、ロイ様は私に任務をお出しになりました。

私はそのロイ様の任務を遂行いたします。メイド騎士の名に賭けて!!

 

 

 

 

それから私は皆様のお手伝いをいたしました。

荷物を運んだり、お花をお世話をしたり、お料理を手伝ったり。

いつもどおりに皆様を手伝いましたがこれが私の成長になるのでしょうか?

 

 

 

ある日、私は珍しくフィッシュル様と共に秘境に挑むことになりました。

「白金のメイド、ノエルよ!! そなたの活躍を期待している!!」

「はい!! お任せください!!」

「ノエル様もお嬢様の言葉がわかるようになりましたね」

フィシュル様は時折、私もわからない事をおっしゃりますがお優しく、このように私を誘っていただいてくださいます。

オズ様もわからない時は教えて下さりますので有り難いです。

 

秘境の中に入るとそこにいるはずのアビスの魔術師がいませんでした。

フィッシュル様の情報によればいるはずですが、私達の目の前には生き物が虫一匹いない、逆に不気味な空間が広がっています。

 

「お、おかしいわね。まぁ、いないのならそれはそれで良いのだけれども」

フィッシュル様は幸運ねと言いながら広い空間の真ん中を突き進んでいきます。

ですが私には嫌な予感がします、このまま行ったら後悔してしまうかのような。

 

するとフィッシュル様の真上に黒い雲が出現し始めました。

こんな空間で雲ができるなんておかしい、私はそう思いフィッシュル様目掛けて走り出しました。

すると雲に雷が迸り、ゴロゴロと音を立て始めて紫の雷がフィッシュル様に向かって落とされました。

私は雷が落ちる前にフィッシュル様に飛び込んでなんとかその雷を躱しました。

 

「アビスより、参上。ゴミを払おう」

白と紫に包まれた神々しい男?が法器を浮かしながらくぐもった声を出し、雷が落ちた所から出てくる。

アビス、確かにあの人はそう言った。

ジン様やディルック様が「アビスと名乗る者に気をつけろ」と言っておられました。

この人は危険です。

 

「オズ!! 私の前に顕現しなさい!!」

「お任せを!!」

フィッシュル様は立ち上がりオズ様を呼んだ。

フィッシュル様は私が見たことのない気迫溢れる表情で敵と相対する。

私もフィッシュル様の手助けをと思い、立ち上がって白鉄の大剣を出現させます。

 

「愚かな…、せめて安らかに…」

そう言って、法器に雷元素を集めて

「聖なる恩顧を抱け」

この空間いっぱいに広がる雷雲を作り、雷を乱雑に落とす。

 

この雷に当たったらただじゃ済まない、そう思って私は岩元素を体に巻きつけてバリアを作る。

フィッシュル様は…、と思っていたら空間を広さいっぱいに走り回って雷の直撃を避けていました。

「オズ!!」

「承知いたしました!!」

フィッシュル様の合図でオズ様は飛び回りながら雷の弾丸を生成し敵に向かって放ちます。

私もこの機会を逃さないようにと敵に向かって走り、上からの振り下ろしで攻撃する。

 

「ふん、微弱な元素だ」

敵はオズ様の弾丸を片手で掴み、握り潰して私の大剣を瞬間移動して躱し、私の横腹に雷の大砲のような物をぶつけてきました。

ズザザザザッと転がりながら起きる。

バリアを張っていたから助かったもののもし生身だったら…、私は防いだのに痛む脇腹を押さえながら相手の動向を伺います。

 

「愚かな子らに見せてやろう、『素晴らしき真理』を」

敵は体を縮めるように寄せて、バッと体を開く。

すると敵を中心に雷の衝撃波が爆発する。

 

「ノエルお願い!!」

フィッシュル様は私の隣に来て、合図します。

私はその合図を汲み取って、「岩の重さは安心できます!!」と言い再びバリアを貼った。

幸い、この空間には雷元素が充満しているから雷結晶のバリアも重ねがけで防ぐ。

 

つもりだった。

 

「恩恵をその身に」

敵は私達の方へ向かって雷の攻撃をしてきた。

とても大きい、ヒルチャールの暴徒ほどの大きさの雷を。

 

「「キャァァァァァァァ!!」」

 

私達二人は声を上げた、バリア重ねなのに伝わる衝撃とビリビリと感じる元素を浴びて。

 

 

 

「王子よ、どうか愚かな命を送ってさしあ…、まだ生きていたのか」

敵は手を合わせて祈っていた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

私はなんとか立っていることができましたがフィッシュル様は私の後ろで倒れておりました。

 

「オ、オズ…」

フィッシュル様は嗄れた声でオズ様を呼びます。

「ノエルの…、手伝っ…て…」

フィッシュル様は息絶え絶えになってオズ様に伝えます。

オズ様は無言で頷きました。

「ノ…エル…、にげ…て」

と言ってフィッシュル様は気絶してしまいました。

 

「…ノエル様、私が時間を稼ぎますのでどうかお逃げください」

オズ様は翼を広げ敵のいるほうへ飛び立っていった。

 

少し前に「私とオズは一心同体、数十メートルほど離れてしまうと魂の繋がりが絶たれてしまいオズが維持できなくなるのよ!!」とフィッシュル様は手を片目へとやってポーズを決めてくれました。

私がフィッシュル様を連れて逃げ出してもすぐに敵は追いついてしまいます。

 

「オオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!」

 

オズ様は今まで聞いたことのない覇気のある咆哮で圧倒的な機動力で敵の周りを飛んで弾丸を放っています。

 

「邪魔だ、下賤な鴉め」

敵はオズ様へと接近しオズ様の羽を掴み、引き千切る。

それでもオズ様は嘴に雷元素の塊を作り、敵に向かって飛ばす。

敵は羽がなくなり地面に倒れたオズ様の体を踏み潰した。

 

「お嬢様…、申し訳ございません…」

オズ様は哀しむように言ってその場から消えた。

 

「後は、お前だけだな。弱き者よ」

敵は膝立ちになっている私の目の前に浮かびながら来て見下ろす。

立っていても大きかった敵が今は山のように大きく重く感じる。

 

このまま私は死ぬのでしょうか。

ここは二人の言うことを聞いて逃げますか?

今なら懇願すれば逃してくれそうです。

お二人の覚悟を無駄にしないように、逃げましょう。

 

 

 

 

「申し訳ございません」

 

私は大剣を出現させてそれに岩元素を集中いたします。

そしてその剣を敵目掛けて横振りで思いっきり振る。

 

「ヌグッ!!」

敵は横に飛んで壁に直撃する。パラパラと天井から砂や小石が降ってきます。

 

 

 

私は約束を破ってしまいました、メイドとしても騎士としても最悪です。

ごめんなさい、折角の命をドブに捨ててしまって。

 

私は後悔をしたくありませんでした、ここで逃げたら永遠に罪悪感が私の背中に乗ってきますから。

もし勝ったら、私は騎士団メイドをやめます。

こんな私は相応しくないから。

 

 

「ウガアアアァァ!!!」

敵は体に力を入れて雷元素を放ち周りの壁を壊す。

 

私は敵に一寸の休息を与えないように走り、敵の頭目掛けて剣を振る。

 

「フンッ!!」

敵はギリギリの所で私の攻撃に気づいて雷の小さい盾を空中に浮かせたままで防いだ。

 

「もう隙は見せぬ」

敵は落ち着くように息を吐いて、私に言いました。

表情もわからないその顔が更に暗く、深く沈んでいっているような気がしました。

 

「セイッ!!」

「ヤァ!!」

私はこの剣先が異様に伸びた大剣で牽制しながら相手を殴ります。

ですが相手は躱す、そして私の攻撃をした隙をついて雷元素を丸い玉をぶつける。

 

「アアアアアアアアアアア!!!!」

当たると感電して、髪の先からつま先まで電気が通った感覚に陥ります。

 

ぶつかった所の皮膚が焼けて、痛い、苦しい。

私は仇のように、仇を取るために剣を死に物狂いで振りました。

それでも剣が相手に届くことはありませんでした。

 

ガランッ

 

もう手に力が入らなくなって剣を固い地面に落としてしまいました。

ごめんなさい。

 

「よくぞ、ここまで戦った。敵ながら感動したぞ」

 

ごめんなさい

 

「いい目だ。絶望に染まった深淵のような黒い目が私を奮い立たせる。感謝しよう、お前と、王子様に」

敵は私のそばまでゆっくりと近づいて

 

手を振る。

 

私は目を閉じてしまいました

 

 

 

 

ごめんなさい

 

 

 

 

ここは天国でしょうか…? 私は痛みを感じずに暗闇の中を覗いていた。

その暗闇から目を逸らすために目を開けると

 

 

 

 

「お、お前は…ッ!!」

そこには大きな背中と赤と黒でできている剣、旅人の剣を腰に差してある黒髪の男。

ロイ様が敵の手を止めている。

 

「消えろ」

ロイ様は低く怒りを抱いている声で敵に向かって言う。

そして敵の顔目掛けて拳を振ります。

メシッメシッ…!!とリンゴを握ると出る音が敵の顔から発生する。

 

「ブガァァァァァァ!!!」

 

敵は斜め40度の角度で吹き飛び、天井に近い壁に激突する。

 

ロイ様が腰に携えた剣を抜くとその剣からは太陽のような明るい光が発されます。

元素知覚を意識せずとも見える圧倒的な元素量、私はまるで七神様を見ているような気がしました。

 

「炎鳥・飛空斬」

ロイ様は腕を横に伸ばし言いました。

言った瞬間にその腕は下から半円を書くように腕を伸ばしながら勢いよく回す。

すると剣から集中された炎元素が半月のように敵目掛けて飛んでいきました。

 

「この力…ッ!! か…」

 

ボガァァァァァァァァン!!!!!

 

敵は壁に埋まった状態であり身動きが取れずにロイ様の攻撃が当たる。

攻撃が当たる瞬間に何かを言っていたっぽいですが、音と発生する激しい風で聞き取れませんでした。

 

ロイ様をもう一度見てみると大股で剣を手に持ったままぶら下げていました。

剣から黒い煙がブスッブスッとキレの悪い音を出しながら上へと昇っていきます。

 

私は助けて頂いたロイ様に感謝を述べようとしましたが私の瞼が急に重くなって暗闇の底へと沈んでいきます。

でも、完全に沈む直前に温かいなにかが私に触れました。

安心できる温かいなにかが。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今、私とフィッシュル様とオズ様は助かりました。

ロイ様の助けとバーバラ様の治療によって怪我は完全に治り、いつもどおりの生活を送れるようになりました。

 

私はあの日からロイ様に直接感謝を述べたいと思い、ロイ様と会おうとするのですがいつも多忙なのか中々会えないでいます。

そのことをバーバラ様に相談してみたら

 

「う〜ん、ロイさんはジンさんみたいな仕事人だからなぁ〜。直接は難しいかも」

バーバラ様は人差し指を顎につけて首を傾げる。

 

「だったら何か贈り物をしたらどうかな? お花とか手作りの物とか」

バーバラ様は思い出したかのように言ってきた。

 

贈り物…、確かに贈り物でしたら直接は会えないけど感謝の気持ちは伝わるかもしれません。

手作りの方が伝わるでしょうか?

 

そして私はハンカチを作ることにしました。

白い生地を下地にしてその上から糸でセシリアの花を刺繍します。

丁寧に感謝を込めながら一本一本ずつ縫う。

時間はかかりますがそれでも空き時間ができたら絶対に縫うことにしています。

 

ありがとうございました。と考えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノエル、ちょっと良いか?」

私が騎士団本部でお料理しているとジン様から呼ばれました。

なんのようでしょうか?と思い蛇口で手を洗い、近くに掛けてあったタオルで水を拭き取る。

そしてジン様がいるところまで近寄ると「すまないな、ちょっと相談というか話があるんだ」

 

「お話ですか?」

私はなんの事でしょう?と疑問を抱きながら聞いてみると

 

「ロイがノエルにちゃんとした訓練をさせていないと聞いてな」

ジン様の目は心配と憤怒の感情が入り混じった目つきでいました。

チラチラとジン様は自分の腕についたミサンガを見たり見なかったりしながら私に言います。

 

「いえ!! 確かにロイ様は私と訓練してくれませんが、毎日お仕事で忙しいというのは承知しています!!」

私は少し声を荒らげて言って、ジン様に伝えます。

 

「そ…そうか…、あのバカッ… そうか、ロイは最近仕事が一段落してようやく時間が空くようだ。明日の訓練所で待ってくれないか? ロイを連れて行くからな」

ジン様は私に真っ直ぐな眼差しで私に言いました。

 

明日、ロイ様とやっと一緒に訓練できる!!と考えた私は心の中でジャンプして喜びます、これで感謝も伝えることができますし嬉しいです!!

 

「わかりました!! ありがとうございます!!」

私はジン様に90度腰を曲げて頭を下げた、騎士マニュアル通りの礼じゃありませんでしたけど私は嬉しいという感情が勝ってしまい反省する間もなくスキップでジン様から離れてしまいました。

今はちゃんと反省してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

待ちに待った今日、私は訓練所に置かれているベンチでハンカチを縫っていました。

縫い始めてから結構な時間が経ちましたけどそれでも6割ほどしか進んでいません。

まだ渡すのは先になりそうですね、と考えていたら足音が聞こえてきました。

目線をハンカチから自分の前方に向けるとそこには白を基調としたジャケットに朱色の線が入っている黒いズボンを着こなしているロイ様がこちらへ向かってくる様子でした。

ロイ様とエウルア様は結構似ている服装で付き合っていると言われてたりしますが、実際はただ同じ感じの服にしたほうがわかりやすいだろうという考えで提案したらしいです。

 

私は手に持っているハンカチを私の隣に優しく置いて、ベンチを飛んで降りてロイ様の元へと走る。

 

「ロイ様、今日はご指導お願い致します!!」

私はロイ様に礼をすると、

「今縫っているやつを終わらせてこい」

とおそらく私に後ろにあるベンチを見て言っています。

 

私はできるだけサプライズとして渡したいのと、まだ完全に出来上がっていない不格好だから急いでベンチの方へ帰りロイ様から隠すようにハンカチを片付けます。

 

そもそも私はなんでロイ様にハンカチを渡そうとしているのでしたっけ?

なんか作っていると心がホワホワと暖かくなって、ロイ様の事を考えるともっと体が気持ちよくなります。

 

私はハンカチを見ながら考えていましたがロイ様を待たせたら失礼とパッと出てきて思い出したかのようにまた片付け始めました。

 

 

 

「実践訓練だ」

ロイ様は低い声で今日の訓練メニューを言います。

まさか実践をやるとは思わなかったので少しびっくりしましたがロイ様の考えなら大丈夫という自信が湧き出てはいと頷いてしまいました。

ロイ様は空を向いて、少し後悔したかのような顔になった気がしました。

 

それでも訓練!! ロイ様に呆れられないように頑張ります!!

 

 

 

 

 

私はロイ様と共にダダウパの谷まで歩いてきました、来る道中は特になにも問題は起きず安堵していましたがロイ様はなぜかソワソワしていました。

「ノエル、敵を連れてくるから待ってろ」

ロイ様は首を回し、両手の指と指を交差させるように組んで腕を前にグッーと伸ばして言いました。

ロイ様からボキボキと骨が鳴り響く。

 

敵をロイ様が連れてきて、私が倒す。というのが大まかな訓練内容です。

敵と戦うなんて慣れているはずなんですがなぜか心臓がバクバク鳴って緊張してしまいます。

ロイ様に返事をしようとしたら声が裏返ったりしてしまいました、恥ずかしくて顔が炎のように熱くなってきているのを感じます。

 

「ノエル、落ち着け」

ロイ様は私が緊張しているというがわかったのか私を落ち着かせるように優しい声で言ってくれました。

私は鼻から息を吸い込んで肺の中で循環しているイメージを抱きながらフーッと口で息を吐く。

これを3回ほどすると少し気持ちが落ち着いてきて視界が広がったような気がした。

 

「なら先に行っているぞ」

ロイ様はそう言って森の中へと走り去っていった。

 

私はいつ来てもいいように武器を先に出しておいて準備します。

敵が襲ってきた時のシミュレーションを頭の中で繰り返す。

 

「ギィィィ!!」 「ギャアガァァァァ!!!」

ロイ様が行った方向からヒルチャールの叫び声が聞こえてきました。

今、ロイ様がヒルチャールをこちらに連れてきているのでしょう。

 

私はそこに居ても立っても居られずにロイ様の後を追いました。

ロイ様が怪我をしたりやられるわけがないとわかっていても、もしかしたら…とか考えて走っていってしまいました。

 

 

 

ヒルチャールの叫び声が近くなり腰を屈めて草むらの中から覗いてみると、目の前に茶色い肌をしたヒルチャールの背中がすぐそこにありました。

一瞬声が出そうになりましたが背後を取れていると知った私は自分を落ち着かせ静かに剣を構えます。

 

私は一気に草むらから飛び出して大剣をヒルチャールの後頭部目掛けて振り下ろします。

 

「ギャァ!!」

ヒルチャールは私の大剣の重みに耐えきれずに倒れました。

 

「グギギャア!?」

一体のヒルチャール・シャーマンは私に気づき、その持っている杖を空に掲げ草を出現させようとしています。

私は茨を出させないようにダッシュでシャーマンの元へ行こうとしましたが目の前にまたヒルチャールが躍り出てきたのです。

 

「ゲイヤァ!!」

そのヒルチャールは私に殴りかかってきたので、私は岩元素シールドを貼りました。

ヒルチャールは叫びながら私のバリアを殴り続けます。

私は大剣を下から振り上げてヒルチャールを真上に吹き飛ばします。

大剣を私を軸として回して落ちてきたヒルチャールに良いタイミングで大剣を命中させました。

 

「ギャアアアァァ!!!」

「ウッドサァ!!」

ヒルチャールを飛ばすとシャーマンが呪言を放ち、下から分厚い茨が湧き出てきました。

 

「はぁ!!」

茨を切る事は難しいと考えた私はその場でシャーマンのいる所へと特大ジャンプをします。

剣を下敷きにし私の全体重を加えてシャーマンへと落下します。

 

「ブギィ!!」

シャーマンは避けることができずに私の下敷きとなりました。

 

「ビギャァァァ!!」「キャァァァ!!」

今度は二体のヒルチャールが襲ってきましたが、私は剣をブンブンと回して敵が私を包囲するのを防ぎました。

 

「グゲッ! ゴっ! ガギャ! バァ! ディギ!」

ヒルチャールを吹き飛ばさずに、されども接近されない程度の力加減でヒルチャール達を剣で殴り続けます。

 

「ていやぁ!!」

そして最後に剣に力を入れて振り切るとヒルチャール達は叫び声をあげて吹き飛んでいき倒れました。

 

「グオオォォォォ!!!」

するといつの間にか私の近くにいた暴徒が私に巨大な斧を振り下ろそうとしています。

 

「岩の重さは安心できます!!」

私はバリアを再展開して、暴徒の攻撃を防ごうとしました。

 

ガキィィン!!

 

重い衝撃が上から伝わります。少しでも腕に力を入れていなかったら骨が折れてしまうのではないかと思うほどです。

 

パキパキパキ

 

するとバリアから黄色の破片が落ちて、ヒビが入ってきます。

また同じ威力で喰らったら今度は壊れてしまうと焦ったら、暴徒から血が吹き出しました。

いつの間にかロイ様が暴徒の肩に乗っていて剣を喉に突き刺して後ろに重心を倒して暴徒は背中から地面へ落ちました。

 

ロイ様が暴徒に突き刺さった剣を抜くと暴徒は体が炭のようになっていきボロボロと崩れていきました。

私はバリアを解いて、ロイ様の所へ行こうとするとロイ様も私に近づいてきました。

しかしその顔は迫真で勝手に動いた事を怒られてしまうのではと思いました。

 

ロイ様は私に抱きついて体をグルッと回してきました。

ロイ様の体は大きくて、綺麗すっぽりロイ様の体の中に入ってしまうほどでした。

 

「グッ!!」

ロイ様は苦虫を噛み潰したような顔になって苦しそうな声を出しました。

一体どうしたのでしょうか?と思っていたらロイ様は私を離し、背中を見せてきました。

その背中には矢が突き刺さっており、矢が刺さっている服に赤い血が滲んでいます。

 

ロイ様は剣を再び持ち、投擲の格好になって剣を持っている後ろの手を前に突き出し剣を押し出すように投げます。

 

「ギュギャ!!」

ヒルチャールの声が聞こえましたがロイ様の背中が邪魔になってどうなったのかはわかりませんでした。

それよりもロイ様の背中の矢はいつ刺さったのかが気になりました。

 

いえ、心の中ではすでにわかっていたのかもしれません。

私を助けてくれたあの時です。

 

私が不甲斐ないばかりに無能なばかりにロイ様は怪我をしてしまった。

 

私は急いで立ち上がってロイ様の元へと走って怪我の具合を見ます。

この痛々しい傷を私がつけてしまったのだと考えると気持ち悪くなって吐きそうになります。

 

するとロイ様は急にその場に座って

「矢を抜いてくれ」

と言ってきます。

 

そのまま抜いたら血が溢れ出て死んでしまうとそんなわけがないのにそう考えてしまい少し戸惑いました。

私はロイ様にこれ以上迷惑をかけたくないと思い、自分に喝を入れて了承します。

 

「い、いきます!!」

私は意を決してロイ様の矢を抜きます。

血生臭い匂いと滲んできている血が私の心をドンドンすり減らしているような気がします。

 

「ウッ!!」

完全に矢を抜ききるとロイ様はまた声をあげました。

 

「ロイ様!! 死なないでください!! 嫌です!!」

私は必死でロイ様の肩を掴んで揺らします、もしかしたらが本当になってしまうのではないかと思ってしまいましたから。

 

ロイ様は手の平を私に見せて大丈夫だとジェスチャーで伝えてきました。

 

「イグサとトカゲの尻尾とミントを持ってきてくれ」

ロイ様はため息のようなものをついて私に指示を出しました。

コレを聞いた瞬間、私は瞬時に脳内を駆け巡りました。

イグサは今丁度手持ちにある、トカゲの尻尾はここに来る道中にトカゲの生息していそうな暗い湿気のあるところを見つけた、ミントは辺りを見渡せばすぐに見つかると。

 

私は猪よりも速く移動し、指定品を調達いたしました。

その時間はおそらく5秒ほど、この5秒間ロイ様は痛がっていると思うと死にたい気持ちになります。

 

ロイ様は驚いた表情になって私が持ってきた品を手にとりミントの青い部分をむしり取り、イグサの蕾を優しく取る。

そして片手に材料を持ちもう片方の手で材料を押しつぶしました。

そのまましばらくこねていて、ロイ様の手が外れると青いドロドロとしたものができていました。

 

傷薬でしょうか?と考えているとロイ様はその青いドロにまみれた手を背中へと移動させます。

 

「わ、私がします!! お任せください!!」

私はロイ様の手を煩わせてしまうと思ってロイ様の手を取り、手についた泥状のものを掬い取る。

そしてロイ様の後ろへと周り、服を下からめくり痛々しい傷口に塗った。

 

「ふん…」

とロイ様は不機嫌そうに言い、私は罪悪感をドンドン背負いながらもなんとか手を動かします。

手が震えて目の前が真っ暗になったような気がします。

 

申し訳…ございません…。

 

 

 

 

「塗り終わりました」

そう言うとロイ様は重い腰を上げ、立ち上がりました。

 

「次、いくぞ」

ロイ様は肩を回しながら私に言ってきます。

ま、まだ動くのですか…、私はロイ様の怪我を心配して

 

「ロイ様!! ダメです!! 怪我をしたんだから安静にしてなきゃ…」

お体に障ります。と言おうとしたら

 

「ならノエル、お前が守ってくれ」

私の言いたかった事を予期して返事をくれたロイ様は真っ直ぐな目で私を見つめます。

真っ黒い目の中に熱い炎が見えた気がしました。

 

あんな失態をしてしまった私に信頼して下さるのですか。

もうあのような失態は犯しません、もう一度慈悲をくれたロイ様の恩に応えなければメイド失格、いえ人として駄作になってしまいます。

 

もう誰もご主人様(ロイ様)には指一本も触れさせない

 

触れたゴミ共の指をへし折ってこの世に生まれた事を後悔するまでぐちゃぐちゃになるまで

お掃除しなければなりませんから。

 

「メイド騎士ノエル、命を懸けてでも貴方に怪我一つ負わせません!!」

私はロイ様に、自分の魂に、命に、宣言します。

 

ご主人様に命を懸けてでも尽くすのはメイドとしても当然ですよね?

 

 

 

 

 

そこからはまたヒルチャールや宝盗団の人たちをぶちこ、

ではなく、倒して反省させました。

 

「貴様が血濡れの堕騎士か、貴様の命、頂戴する!!」

今度は変な格好をした仮面の男の人がロイ様と私の目の前に出てきました、出てきた時に命を頂くとか抜かしたことを言ったような気がしました。

 

「ハハハハハハ!!、死ねぇ!!!」

その人は私に、ではなく私の隣にいるロイ様目掛けて走り込んできていました。

 

お前如きがロイ様に近づくな

 

私はその前のめりになって走ってきている男の顔の横に剣をぶつけて真横に吹き飛ばした。

 

「グアァァァァァァ!!!!」

 

ドグワァァァァァァン!!

 

岩の壁にぶつかり頭から血をボタボタと垂らしながら足をガタガタさせてどうにかして立っている状態だった。

そんな貧弱な体でロイ様の美しい命を奪うなんて…、不敬極まりない事です。

 

私は大剣を引きずりながら敵の所へと近づく、

 

「ひ、ヒィ!!」

敵は畏怖しながらも短剣を構える。

 

死ね

私は剣を上に持ち上げて、思いっきり振りかぶる。

 

メキュッウ!!

人間からしてはならない音を出して敵は命を絶ってしまいました。

まぁ、神を殺そうとしたのですからしょうがありませんよね。

 

ロイ様は私を救ってくださり、失敗したとしても赦して下さるお優しい方です。

神同然と言っても過言ではないでしょう。

その神を殺そうとするなんて万死に値します。

ですがロイ様は慈愛の心が大きすぎて断罪するのは心苦しくなってしまうでしょう。

 

私がロイ様の代わりに処刑いたします。

ロイ様に仇なす者を、ロイ様を貶す者を、私がロイ様の代わりに断罪いたします。

 

私の、私だけの、ご主人様❤

 

 

 

 

 

 

 

 

辺りも暗くなって月もまだ出て間もない頃に私達はモンドへと帰りました。

 

「ロイ様、ちゃんと怪我を治してくださいね。逃げたりしないでちゃんと安静にしてください」

私はロイ様は怪我を治さないで動いてしまう人というのはご承知しておりますのでちゃんとロイ様に注意いたします。

 

ロイ様は頷きますがちゃんと私の言っている事がわかっているのか少し怪しい所です。

 

「そういえば、ロイ様もう少しで遠征ですが準備は大丈夫なのですか?」

私はロイ様がもう少ししたら遠征へ行ってしまう事を言うとロイ様は目を大きくさせて顔から血がスゥ~と引いてっています。

 

「だ、だ、だいじょうぶ、だ」

ロイ様は戸惑いながら言いますが嘘をついていることは明らかでした。

子供みたいでカワイイです❤

 

私は微笑んでロイ様と一緒にモンド城内へ入る。

中は人達の笑い声などが響き渡っていてとても賑やかです。

 

「さぁ、早く教会へ行って治療してもらいましょう」

私はロイ様の手を取って引っ張ろうとするとロイ様は岩のように動かなくなりました。

顔を見てみると他所を見ていて、私もロイ様の視線に合わせるとそこには三人の男の人たちが立って仲良くお話ししています。

 

ロイ様のお知り合いでしょうか?

 

しかしそのお話の内容は酷く、エウルア様の悪口を言っているようです。

しかもその中にはロイ様と思しき事を言っています。

 

一瞬殺意が湧き上がりましたが、ロイ様はお優しい方。

ここで殺ってしまってはロイ様から幻滅されてしまう、そう考えて私から溢れ出る負の感情に蓋をします。

 

「ロイ様…? 大丈夫です、あの方たちはロイ様の事を知らないだけです。気にしないでください」

後であの人達はしておくとして、私はロイ様のメンタルケアも行います。

 

「あのモンドの害獣共、死ねばいいのによぉ」

またあの男共がクソみたいな汚い声で喋るとロイ様の顔が憤怒で満ち溢れた表情になりました。

 

ロイ様は私の手を取り払って、男共の方へと走っていってしまいました。

するとロイ様はあの男共を殴っていきました。

殴ったり、吹き飛ばしたり、馬乗りになってボコボコにもしています。

 

私はこれを見て心が晴れ渡るような、面白いとも感じて気分がスッキリしました。

 

「やべっ、や、やべて…」

男は殴られ続けて、痛がって泣きながら止めるようにロイ様に懇願する。

それでもロイ様は一向に勢いを止めずに殴り続けています。

 

流石にこれ以上は不味い事になると察した私はロイ様を止めようと抱きつく。

 

「おい、お前落ち着け!!」

「怒れる若人よ!! その身につけた怒りに染められた闇の拳を収めなさい!!」

するとフィッシュル様とベネット様もいつの間にかロイ様を止めるために抑えていました。

 

ロイ様の服の中に隠れている収縮された筋肉が私の体全体で感じ取れます。

 

ロイ様は立ち上がって、私達を離れさせました。

しばらく顔が腫れに腫れている気絶した男を眺めているロイ様はボソッと

 

「すまない」

と言い、人混みをかき分けモンドの城門の方へと走っていってしまいました。

あの謝罪は私になのか、その男に対して言ったのかはわかりません。

 

「折角あの時の礼を言おうと思ったのに…」

フィッシュル様は小さく言ってロイ様の背中を眺めていました。

 

「なぁ!! 早く運ぶのを手伝ってくれよ!!」

ベネット様は殴られた人を背負っており、背負われている人は悪夢を見ているように唸っている。

私とフィッシュル様はベネット様を手伝うために本当は嫌ですけど自分を言い聞かせて、教会まで運びました。

 

ロイ様の後をついて行きたかったですが、ロイ様の背中がついて来るなと訴えているような気がしたので私は我慢して後を追うのをやめました。

大丈夫でしょうか…、私の心はずっとロイ様の事を心配に思っております。

 

例え、世界中がロイ様の敵になっても私は絶対にロイ様の元にいます。

だって、貴方のメイドですもの。

辛かったらいくらでも私を頼って下さい。

 

私はいくらでも貴方に費やしますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今、この場で。ロイ・マスタング隊長を退団させる!!」

 

私はこの憧れていた騎士団を壊そうと考えました。




ヤンデレ化にするの難しいよ〜!!

ちょっと今回は誤字脱字が多そうですが許して(自分では直さないクズ)

文才になりたいっす(願望)



お休み、クエッ!!(アヒル)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の愛人心

七星召喚での魔偶が弱体化されたから召喚物パーティーが弱くなりました。
これで人を苛つかせるの楽しかったのに…。
うんち!!(ヤケクソ)

今回は短めのエウルアちゃんです、オニイサンユルシテ。



ではどうぞ






「ね、ねぇ、一回だけ。一回だけで良いんだよ。一回謝罪するだけで良いんだから、頼むよ…」

ファルカ団長が涙目になりながら悲願している。

 

「やだ」

ロイはイントネーションを気にしない機械のように言う。

 

「謝罪だよ!?、ごめんとかすまないとかソレだけでいいから!! お願い!! お願いします!!」

団長はロイに土下座をし、団長の肩書を持っているとは思えない愚かな行動だった。

 

「やだ」

しかしロイは一切迷わずにただ淡々と言葉を告げる。

 

「団長、諦めましょう。こいつは一度決めたら意地でも貫き通す奴ですよ」

ジンが土下座した団長に向かって、土下座を止めるように言ったりせずにため息を吐きながら言う。

 

「どうしで…、どうじで…」

団長は暗いオーラを纏いながら舌を回さないで言う。

 

「ふん」

ロイは鼻息をたてて、勝ち誇ったかのように胸を張った。

 

「う…、うごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

団長は窓ガラスが揺れるほどの声量で叫び、

 

「今、この場で。ロイ・マスタング隊長を退団させる!!」

と完全に泣きながら、ロイの方を見やり手を広げ、ヤケクソ気味に叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

なぜこうなったのか、それは昨日の夜。

私は遊撃隊の隊長席でロイの上着を羽織って、仕事していた。

今日ロイは新人育成でいないと言って、なぜか私に仕事を押し付けてきたのだ。

 

「自分の仕事なんだからこれぐらいやりなさい!!」

と怒って言うと。

ロイはおもむろに上着を脱いで、私の頭に掛けてきた。

 

「服やるから許せ」

と置き手紙のようにいつの間にかロイは消えていた。

 

こんなものでやるほど、私はチョロくないわよ。

頭の服を引きずり下ろして顔の前にやると

 

すぅぅぅぅぅぅぅっっっ❤❤❤❤❤

 

思いっきり匂いを嗅いだ。

汗や体臭のニオイが私の鼻を通って脳みそに直接麻薬を注入してくる。

目の前がパチパチと白く発光している。

 

はぁ〜、臭いわね❤

 

ちゃんと風呂入っているのかしら?

たくっ…、家事もできないし掃除もできないし、教えることも下手だし言葉が足りないし戦闘以外全然ダメダメなんだから❤

 

私はもう一度ニオイを嗅ごうとすると、

 

「おはようございま…す」

と声が聞こえた。

私は慌てて服を背後へ隠して、振り向くとミカがドアから顔だけをひょっこりと出しながら驚きの表情をしていた。

 

「お、おはようミカ」

私は平常心で挨拶をすると

 

「は、はい…、おはようござい…ます」

顔をビクビクと恐怖の象徴を見るような顔で言って

「任務行ってきます!!」

とドアをバタンッと閉め走っていった。

 

「お、終わった…」

これから騎士団全員からそういう目で見られるんだ…、そう人生の終わりを悟りながらロイの服を嗅いだ。

 

すうぅぅぅっっ❤

 

 

 

 

ミカは私がロイの服を盗んでいたと勘違いしていたらしい。

あんな痴態を晒されるより窃盗の罪で良かったと私は安堵した。

 

 

 

話は戻って夜。

ロイの服を肩に羽織りながら、自分がロイ色に染められている実感を味わっていた。

人がいない、明かりも私の付近にしか付いていない密室でもうすぐ終わる書類手続きをしているとバンッ!!とドアが勢い良く開いた。

 

私は服を反射で剥ぎ取り机の下へと隠した。

 

「エウルアさん!! 隊長が…!!」

ミカが肩で上下に激しく動かしながら呼吸の頻度を上げていた。

 

「隊長が…!! 人を殴って…!!」

 

 

 

 

 

 

話を聞くとロイが私の暴言を言った連中にお灸を据えたらしい。

一人は地面に投げられて殴られて、頭蓋骨と背骨を折る重傷。

遠くに殴り飛ばされ体に重い荷物が乗っかかり全身複雑骨折。

胸骨が折れ、噴水に沈んで死にかけた。

 

これらがお灸を据える程度を超えているが私は心の底から嬉しいと思ってしまった。

別に暴言を言った奴が悲惨な目に会ったことに清々しているわけじゃない、ロイが私のために怒ってくれたことだ。

 

人から聞いた話だと鬼のような、憤怒の権化のような顔で怒ったという。

私はいても立っても居られず事件現場から去った。

彼に、ロイに会いたい。

ただ一心不乱にそう思って私は走った。

 

 

 

 

 

 

 

ロイはわかりやすく風立ちの地の巨木の近くにいた。

向かう最中、あの巨木の方へ風が吹いていて、完全に直感だけどこっちにロイがいると感じたから私は迷わずに寄り道せずに真っ直ぐ来れた。

 

ロイは巨木の下で地面に背をくっつけて目を瞑っていた。

あの上着を取った姿のまま、土が付くことも気にしていないように胸が上下に浅くゆっくりと動いていた。

私はロイのそばまで近寄って座ってみた。

ロイは最初から起きていたのか今起きたのかわからないが、目を開けて私の顔を見る。

 

ロイは目線を私から空へ向けて、無言で星空を眺めていた。

しばらくお互いに無言だったけど気まずい雰囲気ではなく、風と鳥の鳴き声と草の擦れ合う音が音楽となっていて落ち着く気持ちにさせる。

 

「聞いたわよ、私の悪口を言っている奴を殴ったんでしょ? まったく…、バカね貴方」

私は口を開いてみた、貶している気持ちは微塵もないけど罪人と自分の未来、どっちを大切にするかと聞かれれば前者を選ぶ異人、客観的に見れば馬鹿だと感じる人が多いだろう。

 

「けど…、嬉しいと思ったわ。貴方が私のために怒るなんてね」

私は伝えてみる。こんな私が素直に嬉しいとか感謝をするなんて、ロイに出会えて居なかったら私は今の私じゃなかった。

 

「ありがと、お礼と言ってはなんだけど私は復讐が成功したらこんなローレンスなんて名前をやめたいの」

ロイの隣に寝転んでロイの横顔を見ると私の心臓の鼓動数が増える。半分告白のような事を言って、ロイの凛々しい顔を見るというダブルコンボが重なって、ドンドン顔も熱くなってきている気がする。

夜風の冷たさが私の熱さを冷ますように顔を撫でる。

 

名字なんて私にはいらない物、ただの肩書なんだから。

でも、貴方の肩書はほしいの。貴方だと認識できる肩書が私の物になるなんてまるで運命共同体のような感じがするから。

 

エウルア・マスタング、いい響きじゃない。

 

「じゃあ、パンプキン」

ロイは思い付いたかのように口から音を出した。

 

ふざけているのかしらこのバカ。

このバカは貶している意味だ。

 

エウルア・パンプキン、ダサいし恥ずかしいし貴方の子供にパンプキンなんてふざけた名前をつけるの?

やっぱり名付けもダメなのね。

私はパンプキンと多分馬鹿にしたロイの頬を人差し指と親指で挟んで思いっきり引っ張った。

 

「…いへぇ」

頬を引っ張られているからマトモな言語も喋れないでいるロイを可愛いと思っていると良いことを思い付いた。

 

「たくっ、もう怒った! 早速貴方に復讐するわ」

寝転んだ体勢から腹筋に力を入れ、足を上に上げて勢いよく振り下ろして起き上がって、立ち上がる。

 

「私とダンスしなさい、ちゃんと手ほどきはしてあげるから」

私はロイと一緒にボールルームダンス、別名社交ダンスをしたいと思い、寝転んだままでいるロイに手を差し出した。

貴族の面倒くさい慣習や習い事、そのどれもが嫌いだったがその中でも私が一番好んでやっていたのがダンスだ。

キレイに踊れると楽しいし、まるで自分を中心に世界が回っている高揚感が湧き上がってきて興奮するからだ。

 

「できんぞ」

ロイは私の目を見ながら、面倒くさそうに言う。

 

「貴方に拒否権なんてないのよ! ほら、早く!!」

私はロイととにかく一緒に踊りたかった。

経験が無くても問題ないわ、貴方と密接になって世界を回したいから。

 

私はロイの気怠そうに重力に従っているロイの腕を掴み、引いて起き上がらせた。

そしてその勢いのままロイを神像の前まで引っ張る。

ロイは足元が覚束ない様子で足を運んでおり、私が手を離したらそのまま前のめりになって転んでしまいそうな感じだった。

 

「さぁ、やるわよ。まず、左手は私の腰に回して右手を私の手に絡めて」

ロイの息が、鼓動が、熱が直に伝わる。

ロイが私のそこを触っているなんて、自覚すると秘部がモゾモゾする感覚に陥る。

 

「動くわよ、まずは右足を右に動かして、ほら!! もっと私を引き寄せて!!」

私はロイをエスコートする。本来なら立場は逆だけど、経験はないらしいししょうが無いかと自分を納得させた。

 

 

 

 

 

しかしロイはダンスの才能も無かったらしい。

教えても動きが固くなるし、言ったとおりに足を動かさないしで散々なダンスだった。

 

「ど、どうすればいい?」

ロイは眉毛を八の字にさせて私に言う。

 

「ふふっ、アハハハハハハハハッ!!!」

私は困っているロイが子犬のように見えて笑いが出てきた。

涙が出るほどの面白さがロイの顔に浮き出ていた。

 

他所から見たらダンスとも呼べないお粗末で惨めで汚い物だっただろう。

でも私はこんなダンスが永遠に続けば良いのにと思えるほど輝かしくて美しくて、綺麗な物だと思った。

 

 

 

 

やっぱり私は貴方に惚れていたのね。

その目、声、髪、口、爪も血の内臓も心臓も脳も全てが愛おしい。

 

 

貴方と一緒になりたい。

色んな意味でね。




久しぶりの現在の好感度度合い

10:血も爪も全てが愛らしく一緒(物理的に)になりたいレベル
ジンさん エウルアちゃん 少女ちゃん

9:ずっとそばにいないと苦しくなるレベル
ノエルちゃん アンバーちゃん バーバラちゃん

8:結婚したいレベル

7:恋人にしたいレベル

6:好きレベル
コレイちゃん フィッシュルちゃん

5:普通レベル
リサさん


モンド壊れちゃ〜う^
勿論ガイアは10です(真顔)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part12 死ぬ?死ぬ? まで

遅れて申し訳ございませんでした(過去形)

リアルが忙しかったんです、ハイ。

てなわけで久しぶりな投稿なんで初投稿とほぼ同義。


ではどうぞ〜








ブラック企業から逃げることに成功したRTAはーじーまーるよー。

前回は騎士団を退団になりましたね、あんなブラック企業労働基準法で訴えてやろうか?(脅し)

まぁそんなことはマリアナ海溝にでも置いておいて、ブラックをやめたこの後は冒険者になります。

別に冒険者になる必要性はほぼないんですが無職という肩書を持つのは恥ずかしいのでやめておきまSHOW!!(モグラボイス)

 

ちなみに団長共はようやっと遠征に行きました、私が居なくなった騎士団は原作通りの配置になって真のブラックが出来上がりました(暗黒笑顔)

トワリンも破壊活動を始めたんで後もう少しで原作が始まります、やっと終われるやな…って(燃え尽きた顔)

 

「ではロイさん、この場所でのヒルチャール討伐をお願いします。星と深淵を目指せ!!」

キャサリンは貴方に応援するように言い、笑顔で送り出した。

 

え? 冒険者試験? 面倒くさいので飛ばしました(編集サボり)

別にただの試験なんでね、動画としては薄味ですし経験値としても薄味ポテトです。

それじゃさっさとデイリー任務を終わらせて時間スキップという名の睡眠でもしましょう。

早速、イクゾー!デッ!デッ!デデデデッ! カーン!

 

貴方はキャサリンに踵を返して、モンド城の門へと歩いていった。

 

 

 

 

 

 

移動もカットだし戦闘過程もほぼカットだ。

カットするのってRTAとしてダメだと思いますけど無編集の動画はサブチャンネルに上げているんで、どうぞ(勧誘)

 

「ゴ…グガガ…」

遺跡守衛が体から黒い煙を吹き出しながら倒れて爆発した。

 

「オルルルラァァ!!」

ヒルチャールが5体ほど貴方の周りを囲んでいて、飛びかかってきた。

貴方は拳に炎元素を纏いながら握り、地面を思いっきり殴った。

すると貴方の周りの地面から豪炎が吹き出し、周りを囲んでいたヒルチャール共は灰すら残らずに燃え尽きた。

 

これが新しい技、ゲイザーパンチです。

ゲイザーッ!!と言いながら地面を殴るとは…、100%状態なのかな?

 

貴方はため息をつきながら拳を地面から離し立ち上がった。

辺りは焦げ跡がつき、石の破片が飛び散っており、彫刻が彫られた石柱が倒れていたり燦々たる現場であった。

 

もうここまで来たらトワリン倒せることはできるとは思いますが如何せんまだ旅人が目覚めていないため、エンカウント確率はほぼゼロです。

ここでこの確率引けたらなぁ〜、オレもなぁ〜。

 

ビシッ

 

いつの間にか目の前に亀裂が入っていた。

その亀裂の中から黒く赤い箱がボロボロと溢れだしてきた。

 

ファッ!? もしかしてだけど…(恐怖)

 

目の前の亀裂がジワジワと開いていくと辺りの空気が重くなっていき、貴方でさえ動けないほどのプレッシャーを感じる。

完全に亀裂が開くとそこから白髪の白をメインとしたドレスを纏い琥珀色の目の色をした女性が現れた。

 

あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

は? キモ(直球) なんでラスボスの貴方様が出てくるん?? 死ね(ピネガキ)

 

その女は貴方のそばまで近寄って貴方の目を見つめる。

貴方は己はこいつには敵わないと本能で感じ取った、瞬きをすることもできない。

 

はーい、ここで終わりましたー。

因みに天理様がわざわざ来たということは手を出しに来た(意味深)ということなんで、ジ・エンド。

天理様が出向いてくるのはホモ君が天理様と同じレベルかそれよりもちょっと下レベルになったら、天理様は芽を摘むように殺してくるんですイヤーン。

 

その女は貴方よりも少し背が高く見上げる形になった。

すると女は貴方の左頬に手を優しく添えてきた。

 

このクソゲー二度とやらん(ブチギレ)

 

「雋エ譁ケ繧偵?√>縺壹l謇九↓蜈・繧後k」貴方を、いずれ手に入れる…

女は人語とは思えない声を発した、その女の目は光が宿っておらず更に貴方は恐怖した。

 

なんか怒らせることしましたかねぇ…(鈍感系主人公)

 

女は手を離し、空いた狭間へと足を運んだ。

完全に狭間の中へと入るとその狭間は瞬時に閉じて貴方の体に纏っていた重い空気が綺麗にスッキリなくなった気がした。

 

死にイベじゃなかった…、よかった…(安堵)

てかなんのようだったんだよ、ボケが(豹変)

 

「ロイさーん!!」

遠くから見知った声が聞こえた。

 

「とーう!!」

声がしたほうに目を向けるとそこにはアンバーが崖の上から飛び降りて風の翼を広げていた。

風に乗りながらアンバーはこちらへ近寄ってくる。

 

あ^〜、さっきの悪魔と比べたら全然天使^〜。

 

アンバーが風の翼を空中でしまい込んで、貴方のそばで華麗に着地する。

 

「えいっ!」

アンバーが意を決したように急にこちらへと抱きついてきた。

 

最近アンバーちゃんの距離がぶっ壊れてきて所構わず抱きついてくるようになっちゃいました。

多分コレ好感度最高になってますね(遠い目)

 

「ロイさん!! ここで何をしてるんですか?」

アンバーが貴方の胸に抱きついたまま上を向いて言ってきた。

顔いっぱいに笑顔を表しており幸せの頂点にいるような顔をしている。

 

ホワァァァァァァ(浄化音)

 

貴方は冒険者としての任務だと答えた。

 

「そうなんですね、そんな事しなくても私が養ってあげますよ」

アンバーは笑顔でいい続けた。

 

ちょっとヤンデレ化しすぎたかも〜

 

「グオオオオォォォォォォッッッ!!!」

 

急に空から咆哮が響いた。

その咆哮がまだ空気中に響いている時に黒い影が貴方とアンバーを完全に覆い尽くし、強い横殴りの風が貴方達を飛ばそうとする。

 

「わっ!!」

アンバーは髪をたなびかせたまま貴方にしっかりと抱きついている。

 

貴方は上空を見てみるとそこには青白い毛である腹の部分をこちらに見せている龍がモンド城へと飛んでいっている様子が見えた。

 

あっ!! ついに始まってきましたねぇ(ねっとり)

 

「あれは、風魔龍!! ロイさん大変!! 今度の風魔龍はモンドを襲うみたい!!」

アンバーは貴方から離れて龍が飛んでいった方向を見た。

 

ようやっとやで!! ようやっと原作が始まるんや!! ってなんでアンバーちゃんはここにいるの? 旅人は?

 

「ロイさん!! 速く行かないと!!」

アンバーは貴方を急かすように言ってきた。

 

まぁ最終的にはトワリンぶっ殺せば終わりなんでね、原作ブレイクいいよ!! こいよ!!

 

貴方はアンバーの正面に立ち塞がり、アンバーの両脇に腕を突っ込み抱きしめた。

 

「ふぇっ!!?? ろ、ロイしゃん!?」

アンバーはなぜか舌足らずになっているが貴方は気にせずにアンバーを抱きしめたまま走り出した。

 

今のロイ君ならモンドから璃月まで1時間も掛からずにつくことができるという化け物に完成したんでこの距離は余裕で追いつくことができます。

ちなこの世界の一般人がモンドから璃月へ走っても1週間はかかるんで、ロイくんの化け物を再確認して、どうぞ。

 

貴方は走り込んで、モンド城へと30秒もかからずに着くことができた。

 

「ぜぇ…ぜぇ…、ろ、ロイさん…、はぁ…はぁ…」

アンバーはなぜか息を切らしており汗もダラダラとかいていた。

 

まぁ人力スーパーカーみたいなもんですし、こうなるのが普通なんですよね(納得)

 

ブオオオオォォォォォォォッッ!!!

 

すごい勢いの暴風が貴方とアンバーに襲いかかってきた。

アンバーは飛ばされないように身を地面へと伏せて耐えていた。

更に追撃をかけるように台風が発生し、家の一部や小物が巻き込まれていったのが見えた。

 

本当はここでぶっ殺したいのですがなぜかトワリンは旅人が介入しないと倒せない仕組みになっているんです。

いや詳しく言うと倒せはするんですが私が狙っているトロフィーではなくて「眷属の処刑」トロフィーが取れちゃうんです。

だからここでは殺せません、恋みたいにもどかしいですね(苦い記憶)

 

貴方は地面に伏しているアンバーを横抱えで持ち風の影響を受けない建物の影へと避難した。

 

「あ、ありがとうございます」

貴方はアンバーの感謝を聞きながら地面へと降ろした。

 

「それにしても大丈夫でしょうかね、最近は風魔龍の影響もあって貿易や商人も来づらくなっていますし…」

アンバーは吹き荒れる暴風の音を聞きながら貴方に語りかけてくる。

 

アンバーちゃんのお話しを受け流しながらここからの説明を簡単にまとめます。

まずは旅人が来てトワリンと空中戦という名のシューティングゲームが始まりますがここで私が介入します。

旅人の邪魔をして一撃でトワリンを倒しておしまいってのが流れです。

まぁ失敗することなんてそうそうないですが、ちゃんと万全の状態で行っておきましょうね。

 

「あ! 風が収まったみたいですよ」

アンバーは上空に浮かんでいる黒い空を見て貴方に伝える。

 

はい、それじゃあ後はおうちに帰って寝て時間を飛ばして原作を始めさせます。

アンバーちゃんにさよならを言いましょうね〜。

 

貴方はアンバーに別れの言葉を伝えようとしたときにある声が聞こえた。

 

ん?

 

「家が倒壊したぞぉ〜!!」

その声が聞こえたとき貴方の脳内には嫌な予感がよぎった。

 

「ろ、ロイさん!?」

貴方はそこに居ても立っても居られず、建物の影から飛び出して自分の家へと向かった。

 

ま、まさか(フラグ回収の達人)

 

貴方は自分の家へと向かうとそこには見慣れた家が綺麗さっぱりなく、瓦礫の山が出来上がっていた。

貴方は中に母がいると予め知っていたためその瓦礫の山へと飛び込んだ。

 

あ(察し)

 

瓦礫を掻き分け、手に木片や鉄の釘が手を傷つけても躊躇う様子はなく作業を続けた。

そして瓦礫の下にいた、いつもの見知った寝ている母の姿が見える。

貴方は慎重に母を横抱きで掬い出し、ある箇所が目に入った。

 

そこには腕一本分の大きさの木片が脇腹に突き刺さっていたのだ。

傷口から血が出て、貴方の腕に滴ってくる。

貴方の感情からは怒り、悲しみ、愁い、絶望が溢れ出した。

その感情と血を洗い流すように空からは雨粒が落ちてきて、一瞬の間に大雨となりはじめる。

 

貴方の口からは獣のような叫びが腹の底から出てきた。

目からも雨が降り始めてきた。

 

ほ、ホモ君…。

そんなのどうでもいいからさっさと寝て時間飛ばして(無慈悲)

 

「あ、あうぅ…」

貴方は母から発せられた声が聞こえた。

 

貴方は瞬時に母を抱えたまま立ち上がって教会の方へ走っていった。

 

あのぉ、さっさと寝てくれませんか?(クズ)

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は教会へ着くや否や、バーバラを呼び出して縋り付いた。

バーバラは「大丈夫、絶対に死なせないから」と真剣な真っ直ぐな眼差しで貴方に伝えた。

 

それから暫く経ち、貴方は教会の中にある長椅子に座り祈っていた。

 

「ロイさん」

バーバラや他のシスター達がドアから出てきた。

 

貴方の心臓はバクバクと鳴っていて、死にかけた戦いとは違う心臓の鼓動の速度だった。

 

「ヒイナさんは一命を取り留めたよ、安心して」

バーバラは貴方に微笑みかけて言う。

 

貴方は体の力がふっと無くなり、長椅子へ再び倒れる。

そこから貴方は安堵したのか、大きなため息を吐き感謝を述べた。

 

バーバラは貴方の心配をしたのか何も言わずにただ黙って貴方の隣へ座った。

もう外は暗く、人も寝静まっている時間帯だ。

教会の中にも人は貴方とバーバラしかいない。

 

少しだけ、ほんの一言を言って貴方とバーバラはその場から離れた。

 

外は先程の暴風が吹き荒れているわけでもなく、綺麗な満月が夜の海に浮かんでいた。

 

貴方はそよ風を浴びて思い付いたかのように、泊まる場所が無くなったと言うとバーバラは「じゃあ、わ、私のところで寝る?」と言ってきたため貴方は甘える事にした。

 

 

 

 

なんか蚊帳の外にされてました…。

いじめかな?(トラウマ再来)

 

切りも良いので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。




よかったねホモ君…(ネチャァ)

ちなみにアンケートの過半数が嫌いに入っていたら普通に殺してました。
みんなちゃんと親に感謝しようね!!(注意喚起)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の嫉妬心

今回はなんか調子乗っちゃってイキスギました。

R17.9推奨です。


バーバラちゃん視点です。







ロイさんが騎士団を退団になって何日後、ファルカ団長が連れた遠征団が出発した。

モンド城門では私を含めた沢山の人達が遠征団達を見送ったけどその群衆の中にはロイさんの姿はなかった。

 

ジンさんはなんでこんな時にもいないんだ!!と怒っていたけど、お姉ちゃんはロイさんの事わかっていないんだね。

私は知っている、今多くの人は遠征団を見送るために出かけたりなどはせずモンド城内の中で過ごしている。

 

中には冒険者も騎士団の人たちもいる。

つまり、今モンド城内や城外の統治がめちゃくちゃになっているということ。

 

盗賊団はこれをチャンスと思い盗みを働き、魔物が村を襲っていても村人達を助けることができない。

だからロイさんは自分を犠牲にして、身を粉にして助けているんだ。

ロイさんがこういう祭り事などを苦手としているのはお姉ちゃんやガイアさんは知っているけど、本当はみんなが祭りやイベントを楽しめることがロイさんにとっての幸せで、ロイさんの苦労が下支えとなっているんだ。

 

私が一番の騎士は誰と聞かれたら、迷わずロイさんを挙げるだろう。

みんなが知らないことを私が知っているんだ、ロイさんのことを全部知っているんだ。

私が、私だけが、伴侶の私だけが癖も武器も洗い方も寝る仕草も排尿も全部、全部、全部、全部知っているんだ。

 

嗚呼、だけどまだ知らないことがあったや。

 

あの人の精液はどんな味がするんだろう❤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日は昼なのに暗い、どんよりとした雲が空一面に浮かんでいた日だった。

私はいつものように教会のお掃除とバルバトス様に祈りを捧げ、ちょっとの休憩でロイさんのことを監視、じゃなくて見守っていた。

 

見守るというよりも聴守る、かな? フォンテーヌの商人から買った盗聴器を使ってロイさんが今どんな事をしているのかを聞いていた。

 

盗聴器はロイさんの服に忍び込ませてある、どうやってかを聞かれるとちょっと言いにくい。

決してロイさんの家に侵入して服を物色したとかじゃないんだからね。

 

そんなことは置いておいて、ロイさんの盗聴器と繋がっているペンダントからの音に集中する。

ヒルチャールの叫ぶ音や爆発する音が聞こえる、ロイさんは退団した後でもモンドのために、私達のために戦っているんだと思った。

 

ザザザザザザザザザザザザザザザザ

すると急にペンダントから砂嵐が聞こえてきた。

今までこんな事なかったのに一体なにがと冷や汗をかいていたが、

 

「ロイさーん!!」

と誰かの声が聞こえてきた。

 

この声は…、アンバー? さっきの砂嵐とアンバーの声で原因が彼女によるものなのかと思っていたけどこの考えはすぐに吹き飛んでいってしまった。

 

「えいっ!」

とアンバーの言葉と同時にバサッと布に何かが当たったような音が聞こえる。

 

すると小さな声で

「いい匂い、好き…」

と小さな声で、だけれどもハッキリと聞こえる声が響いてきた。

 

この女、もしかしてロイさんに抱きついている?

しかも好き?? は?? お前みたいな負け犬が好意を抱いているのか??? 発情期か?????

 

私はそのペンダントを壊すところだった。

発情ウサギがロイさんに腰を振って、死ねよ、死ねクズ。

 

ロイさんは私の伴侶、そこらへんのゴミ共と一緒にいてはダメ、話してもダメ、同じ空気を吸ってはダメ。

ましてや、抱きついて匂いを嗅ぐなど処刑に値する。

 

私はこの雌にお灸を据えてやると思った時にまたペンダントから激しい音が聞こえた。

 

「グオオオオォォォォォォッッッ!!!」

人間とは思えない叫び声が聞こえ、今度はなんだと思っていたら

 

「あれは、風魔龍!! ロイさん大変!! 今度の風魔龍はモンドを襲うみたい!!」

雌の声が聞こえて今の状況をハッキリわかった。

 

「ヴィクトリアさん!! みんな!! たいへ」

ドドドドォォォォォォォォォン

 

教会が激しく揺れてガラスが割れそうな振動が教会中に伝わる。

 

「い、一体なにが!?」

ヴィクトリアさんはその場で両足を大きく開き、なんとかその場に立ちとどまっている。

 

私はなんとか教会の出入り口の方まで歩き続けてドアを引いて開けると風が中へとすごい勢いで入ってきた。

 

つい腕を顔の前に出して、目を細めた。

その僅かに見える景色には風魔龍のトワリンが翼を大きく羽ばたいていた姿が見えた。

 

これまで風魔龍はモンドに色々な被害を加えていたがここまで明らかにモンドに敵対するのは初めてのことだった。

すると風魔龍は何処かへと踵を返して飛んでいって、それと同時に暴風も収まってきた。

 

もしかしたら怪我人が来るかもしれないと思った私は教会の中へと戻り、治療場の整備と準備を始める。

すると今度は大雨がすごい勢いで降ってきて、これも風魔龍のせいなのかなと思ったりなにかもっと不吉なことが起こる前触れなのかなとも思った。

 

そういえば、あれからペンダントから音が聞こえなくなった。

ロイさんの方で何かがあったのかなと少し心配になりながら作業を続けた。

 

バンッ!!

 

すごい大きい開閉音が聞こえ、治療場のドアを開けて様子を確認しようとすると。

 

「バーバラァ!!! 助けてくれ!!」

と今まで聞いたことのない声が響き渡り、一体誰がどんな怪我をしたというのかという焦りが吹き出したのと同時に目の前にあったドアをその声に応えるように思いっきり開けた。

 

すると教会の出入り口にはロイさんらしき人とお腹に明らかに人工的な物が突き刺さっている女性がお姫様抱っこの状態でいた。

ロイさんらしき人は私の方へ女性を連れて歩み寄ってきた、小走りで抱えている物を大事そうに扱うように。

 

「バーバラ、頼む」

と私の目の前でロイさんは私に頼んだ。

あの叫び声は本当にロイさんのものだったのかと私は認識した。

 

「わかった、早くこっちに連れてきて!!」

私はロイさんにそのまま治療場へと運んだ来てもらい、ヒイナさんを治療台に置いてもらった。

 

ロイさんは不安な表情をしているから私はロイさんに「大丈夫、絶対に死なせないから」と伝えて少しでも気が和らぐように願う。

そこからはヒイナさんのお腹に刺さった木材を取り除きながら臓器を修復して怪我を治し続けた。

 

 

 

 

 

 

そして治療が終わり、ヒイナさんの呼吸が通常の速度に戻ってなんとか助けることができた。

治療場のドアを開けるとそこにはロイさんが長椅子に座って前のめりで両手を合わせて祈っているような姿があった。

 

「ロイさん」

声をかけるとロイさんは私に気づいて不安そうな表情で立ち上がって私の目を見つめていた。

 

「ヒイナさんは一命を取り留めたよ、安心して」

私はロイさんに優しい声で伝えるとロイさんはお尻から長椅子へ重力に従って落ちていきまたさっきの格好へと戻った。

少し違うのは手が神に祈る形じゃなくて顔を押さえるような格好をしていた。

 

「ありがとう」

ロイさんは顔を抑えながら私に感謝を述べてくれた。

私はロイさんの隣に座って慰めようとしたけどある考えが私の脳裏によぎった。

 

今のロイさんは珍しくメンタルが弱くなっている。

今ならロイさんを私に依存させることができるんじゃないかと考えた。

もし、ヒイナさんが仮に死んでいたら…。

 

「雨が…降ってきたな…」

するとロイさんがギシッと体を椅子の背もたれに体重をかけて真上を向いている時に私に言ってきた。

 

「もう、雨は降っていないよ…?」

ロイさんはついにショックで幻聴が聞こえるようになったのかなと思ったら

 

「いや、雨だよ…」

ロイさんが上を向きながら頬に水が垂れているのが見えた。

 

ロイさんのその水は安堵によるものなのか新たな恐怖によるものなのかは私には分からない。

それでもロイさんの涙を見たことは私にとっての初めてだった。

ロイさんの涙もどんな味なんだろう…、ふふっ。

 

「そうだね、早く帰ろう。ここは冷えるよ」

私はロイさんに言うとロイさんはゆっくりと立ち上がって出口の方へとフラフラと揺れながら歩いていく。

私もロイさんの後を追いかけていった。

 

 

 

外は真っ暗で月明かりが私達を照らしているメルヘンな雰囲気だった。

 

「あ」

とロイさんは思い付いたかのように一言言い、

 

「家ない」

とちょっと困ったかのように言った。

騎士団本部のいつものところでいいじゃんと思ったがそういえばロイさんはもう騎士団の人じゃないんだと思い出した。

 

だけどロイさんなら適当に外で寝たりして一夜を明かすかもしれない。

私はしょうがないなぁという気持ちでロイさんを我が家に誘おうとした時、

 

「ジンに泊めてもら「じゃあ、わ、私のところで寝る?」

私はロイさんの独り言を言い切る前に言葉を割り込ませた。

 

お姉ちゃんの名前が聞こえたけど、ダメ。

お姉ちゃんは料理は全然できないしお掃除もできないし仕事ばかりしている人なんだ。

そんな人よりも私のところの方が良い。そうだ、絶対こっちの方が良い。

 

「頼む」

ロイさんはお姉ちゃんじゃなくて私を選んでくれた。

ロイさんのヒロインは私なんだ。お姉ちゃんでもアンバーでも他の人でもない。

私が、私だけがロイさんの唯一のヒロインだ。

 

「じゃあ、早く帰ろ!!」

私はロイさんの手を取って、私の家へと引っ張っていってあげた。

 

 

 

 

 

 

今日の我が家にはお父さんは出かけてていない。

私とロイさんの二人だけ、たった二人だけ。

 

「じゃあ、先に浴びてくる」

ロイさんは私が用意したタオルを持って浴場へと歩いていった。

いまならチャンス、と思った私はロイさんが浴場へ入って1分後にロイさんの服が置いてある洗面所へと入った。

ロイさんが浴びているシャワーの音が私がたてる物音をかき消してくれた。

盗聴器が壊れてしまったからロイさんの服に再び盗聴器を仕込もうとする。

これでどんな雌と話しているかわかるし浮気をしていないかも確認できる。

 

ロイさんがいつも着ている服をゴソゴソと洗濯カゴの中から探していたら、あるものに目がついた。

 

漆黒色に染められた下着、秘部を隠す方の下着がいつの間にか私の手の中にあった。

私の息は犬のように荒くなり、目が大きく開いているのが自分でもわかる。

 

私はそのロイさんの下着をしばらく見つめて、そして意を決して顔へうずめる。

 

「おぎゅ❤ おっ❤おっ❤ひぐぅぅぅぅぅぅっっっ!!❤❤❤❤」

私の鼻孔を通って脳味噌へ直接匂いが直撃してきた。

目の前がチカチカと白く光って体がビクッと気持ちよくなる。

 

「あっ!!❤まっ❤❤まっで!❤❤❤❤ イグ!!❤❤ イッじゃう!!!!❤❤❤❤❤」

これ以上嗅いだらもう戻れないような、闇に落ちていってしまうかのような感覚に陥るがもうその麻薬から離れることができなかった。

 

「イっっっっっっっっ!!!❤❤❤❤❤❤❤」

私は立っていることができずに足が崩れて地面へと伏せた。

目の前が真っ白に染め上げられて口からよだれがダラダラと垂れて、鼻水も花粉症の人のように溢れ出ていた。

今の私の顔はどんなに惨めで汚い表情をしているのかは容易に想像できた。

 

 

 

私は気を失いそうになったが自分の脳味噌に念じてロイさんの下着を洗濯カゴへ戻して洗面所へ出てリビングへ戻った。

 

本当に危なかった。

もしあんな状況をロイさんに見られていたらどんな目を向けられるだろうか。

私は恐怖と高揚が同時に溢れ出ていた。

 

「バーバラ、いいぞ」

机に伏していたらロイさんの声が聞こえ、顔を上げるとそこには髪がまだ湿っているロイさんの姿があった。

 

「っ!!❤❤ う、うん。 じゃあ私も入るね…」

また幸せが襲ってきたがなんとか我慢してロイさんの隣を通って浴場へ行く。

隣を通る時、ロイさんの匂いが私の下腹部をキューと締め付けてきて痛かったが小走りで向かった。

 

 

 

そして浴場では3回くらい幸せの絶頂に達して自分を正常を戻しておいた。

 

浴場から出て洗面所でパジャマを着替えてロイさんがいるであろうリビングへ向かう。

リビングにはロイさんが寝ていて、机に腕を枕として使いスヤスヤと眠っている。

 

私はロイさんの方へ足音を立てずに歩いて行き、頭を撫でた。

髪はサラサラではなくちょっと硬い髪質。

だけどそれも心地が良い。

 

私はロイさんを私の部屋へと運んでベットに寝かせた。

小柄な私でも本気を出せば大人一人分くらいは運べる。

 

そして私もロイさんを起こさないようにベットに乗る。

ロイさんを起こさないようにズボンを下ろして、下着も取る。

そこには猛々しいモノが元気がない状態でへたり込んでいた。

私はまず口で元気を注入してみた。

 

ロイさんのやつは大きくて喉が圧迫されるようで苦しかったけどとても美味だった。

一回ミルクを飲んだ後は私はベットの上で立ち上がって私のショーツを脱いだ。

とても恥ずかしかったけどロイさんは人形のように胸を上下に動かしているだけど起きる気配はない。

 

 

 

そして私はロイさんのソレをしっかりと支えて腰を下ろした。

 

 

 

最初は痛くて血が出たりもしたけどしばらく慣れさせたら痛みよりも快楽、幸せな気持ちが上回った。

そしてトランポリンのように何回かバウンドすると…。

 

 

 

 

 

 

 

 

気づいたら朝だった。

気絶しちゃったなと少し後悔をしながらロイさんの胸に手を回して頭を擦り付けた。

マーキングという動作というのもあるし愛を感じたかったというのもある。

 

私はベットから起き上がって服を着替え直した。

ドロドロだったし、昨日のニオイがすごいプンプンと漂っているからすぐに水の中へと浸けておいた。

勿論ロイさんの服と一緒に。

 

ロイさんのために、妻のようにキッチンでお料理をする。

メインはハッシュドポテトで満足サラダとちっちゃなキノコピザを用意した。

飲み物としてアップルサイダーをグラスに注いでいたら、ロイさんがボサボサな頭を掻きながらこちらへ来ておはようと言ってくれた。

 

私は新婚のように笑顔で「おはよう」と言って注いだグラスを置く。

ロイさんは席に座って眠そうな目を擦る。

私もロイさんと向かい合う席に座って

 

「じゃあ、いただきますしよ?」

と言うとロイさんは

 

「いただきます」

と先に言って食べ始めた。

そんなに私の料理が食べたかったんだと思いながら私もいただきますをしてメインに手をつけた。

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうな」

我が家の玄関でロイさんは私に言った。

 

「また来ても良いんだからね」

私はそう言うとロイさんは軽く頷いて後ろを向いて歩いていった。

夜の生活、朝の生活、今のお見送りは正に夫婦のような生活。

私の望んでいた幸せな生活。

今は一日の生活だけれども、もう少ししたら永遠に続く生活に変わる。

 

まっててねロイさん❤

 

 

 

 

「バー、バラ?」

横から声が聞こえて向いてみるとそこにはお姉ちゃんは佇んでいた。

驚いたような顔と嫉妬のような顔が交わりあった表情だ。

 

「あれ〜? お姉ちゃんいたんだ〜」

私はお姉ちゃんを挑発するように言って近寄った。

 

「いまの…、ロイが…」

 

「あぁ、ロイさんは私と楽しい夜を過ごしたよ。 ねっとりとした、ジワッとした、とても幸せな一夜を過ごしたの」

そう言いながら私は下腹部を擦って、夢見心地の声で挑発する。

 

「…クッ!!」

お姉ちゃんは怒りの表情を表して手をギュッと力一杯に握って何処かへ早歩きで去っていった。

 

誰にも負けない、取らせない、最後に勝つのは私なんだ。

たとえお姉ちゃんにも私は容赦はしない。

 

だから、最後には私の所に来てね、ロイさん❤




大丈夫…大丈夫…、これは儀式…、ただの愛を確認するための儀式なんだ…(自己暗示)

ただちょっとこういうやつ書いてみたかったんです、ハイ(反省はしていない)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part13 トワリンぶん殴る まで

やっと原作に入るよ、前戯が長すぎる(遅漏)

ではどうぞ






バーバラちゃんと一緒にお泊りしたRTA、始まってしまいます(後悔)

前回はバーバラちゃんの家に泊まりましたね。

朝起きたら体力が減ってたんスけどなんですかね?(鈍感)

 

まぁあれからもう1週間が経って、ようやく旅人が来るフラグが立ちました。

本当は来る2ヶ月ぐらい前から出現はしていますが、パイモンちゃんと出会わないルートに入って自分がパイモンと化した先輩(迫真)状態になるんでオリチャーこわれちゃ^〜。

 

なのでアンバーちゃんがちゃんと道案内してくれたら原作ルートに入ります。

ちゃんとやってくれよ(願い)

 

ここでトワリン救出部隊になんとか入ろうとします。

そのためにジンさんとかディルックさんとかと交流してたんですよ(伏線回収)

実際入らなくても自力でやろうと思えばできますが、風龍廃墟には風のバリアが張られていて入れないんです。

運とバカみたいな経験値ぶん殴りのチャートで安定もクソもないので諦めましょう(2敗)

 

というか話がちょっと戻りますがなんかここ1週間意味不明な体力減少があるんですがみんな知ってる?(無知)

毒とかそういう状態異常があったら「吐き気がする」とか知らせてくれるんスけど「体がダルい」とだけ書いてあって、理不尽に体力の1割削れるんです。

キレそう(キレそう)

 

あ、そういえばエウルアさんは短い遠征に行きました。

行くときになぜか服を剥ぎ取られましたがロサリアさんみたいな盗賊堕ちしたかな?

摩訶不思議アドベンチャーだで(は?)

 

「よぉ、ロイ。調子はどうだ」

貴方がベンチに座ってカリカリチキンバーガーを頬張っていたら、隣にガイアがドサッと重力に従って座ってきた。

 

なんか久しぶりに見たような気がする踏氷渡海真君。

 

「最近、ジンの元気が無くなってきているんだ。お前が顔を出したらあいつも元気が出ると思うし行ってくれないか?」

ガイアが足を組んで背もたれにギシッと体重をかける。

 

別にジンさんは機械のように働いて良いと思うんスけど(ブラック上司のクズ)

だとしても一応YESと超えておきましょう、ぶん殴られたくないんで。

 

貴方はバーガーを頬張りながら適当に答えておいた。

 

「…ちゃんと頼むぞ」

ガイアは苦笑いを浮かべながら言った。

 

そんな時間がかかる無駄な事はしません、RTA舐めんな(ガチギレ)

 

「ああ…、そういえばだな。ディルックの奴が最近良い酒を作ったらしい」

ガイアがこちらに顔を向けて言い続ける。

 

「飲みたいんだけどアイツはオレにマトモな酒を出してくれないからよ。だからお前も一緒に行ってくれないか?」

「お前ならあいつはちゃんと酒を出すから、そのお零れをもらうぜ」

ガイアはまた前を向き始めて遠い目をしていた。

 

可愛そう(泣)この世界線のガイアもディルックさんに嫌われてるんだなぁ。

涙がで…出ますよ…。

 

「吟遊詩人にも酒をおごらせ…ん?」

ガイアは喋るのをやめて空を眺め始めた。

晴天な空が所変わって曇天になり、風がジワジワと強くなっていく。

 

お?これはついに来ましたわよぉ〜!!!(お嬢様ボイス)

 

すると何処からかトワリンが巨大な翼を羽ばたかせながら飛んできて、モンド城を囲むように飛行する。

今度は空中で滞空し、モンド城を見下すと空へ向けて咆哮を響かせた。

その咆哮に呼応するようにモンド内に風が回転を掛けて発生し、小さな竜巻を出現させた。

民衆達は恐怖のあまり叫びながら竜巻へと背を向けて逃げていっている。

 

キタキタキタキタ〜!!! 行くよぉ〜!!(喜多○代風ボイス)

 

貴方は食べかけていたバーガーをガイアへと投げ渡し、ベンチを勢い良く立ち上がってその場に屈んだ。

足の筋肉を収縮し、開放させて空へとロケットのように飛び出していった。

 

どっかのヒーローアカデミア出身のツンデレボンボンのように手の平と足の裏を爆発させて空中を移動してトワリンに攻撃します。

しかし、トドメまでは刺しません。

ていうか刺せません(半ギレ)

トドメを刺せるのは最後の戦いでしか決めることができないというシステムができちゃってるんです。クソが(豹変)

なので今回はちょっとだけダメージを与えて、本番の時の体力を少しでも削っておきます。

あ ほ く さ(キレ気味)こんなしょうもないシステムが無かったら短縮できんのによ(台パン不可避)

 

貴方は雲を突き抜け、太陽光が貴方を照らす。

眩しさに一瞬目を細めたが、すぐに体をぐるりと回して標的を探す。

するとそこにはトワリンの姿と、トワリンの後を追っている少女の姿が見えた。

 

今回の旅人は蛍ちゃんですか、まぁ確率としては五分ですしおすし、特にレアでもなんでもないRTAには関係ない事ですね(楽観視)

それよりもまずはトワリンをぶん殴りましょう(ヤンキー)

 

貴方は空中で再び体を縮め、足に炎元素による爆発を起こしてその衝撃でトワリンへと真っ直ぐ飛んでいった。

貴方はトワリンの飛行経路のど真ん中で急ブレーキをかけて陣取る。

トワリンは気に食わなかったのか、空に漂っている貴方に向かって嘴を尖らせ突撃してきた。

 

だれがそんなもん効くかよボケェ!!突っ込めって言ってんだよォ!(おじさん)

 

右腕を後ろへ下げて炎元素を纏わせる貴方は突撃してくるトワリンに向かって、タイミングよく右腕をムチのように撓らせて拳を直撃させる。

 

ボゴォォォォォォォォンンン!!!!

直撃させた所からは爆発音が弾け、トワリンの頭は急に左へとぶっ飛ばされた。

 

「グギョォアアアアアアアアアアアァァァ!!!!!」

トワリンは左へと頭から勢いよくズレていき、叫び散らかしながら更に青い空へと急上昇していき、目の届かない場所まで行ってしまった。

 

多分これで1、2割は削れたと思いますが自然回復して結局1割ぎりあるかないかくらいになりそうですね。

まぁまだ削れるチャンスはあるんでそこにかけてやろうと思います(真っ黒笑顔)

 

貴方はトワリンの行方を見届けながら、地上へと重力に引っ張られて落下していく。

 

別にホモ君はこの高さから落ちても、さっきの爆発移動でどうにかできます。

ホンマにこれ便利だから、みんなもやろう!!

自傷行為だから体力削れるけど、んなもん知らん!!

 

流されるがままに落下していっているとガクンと腕が重力に逆らってきた。

貴方は腕を見てみると、細長く白い腕を持つ少女が両手で貴方の服の袖を掴んでいる。

 

「うぎぎぎぎ…!! あ、諦めないで…!!」

少女は歯を食いしばりながら風の翼を精一杯広げている。

それでも貴方と少女の重みは風の翼一つでどうにかできるわけもなく、落下を続けていく。

 

優しい蛍ちゃん(微笑み)ワイのママになって❤(ナヒーダママの依代)

 

貴方は引っ張られている腕を振り切り、少女の体に腕を回した。

 

「え?」

少女は困惑しているようだ。

 

覚悟は良いか? オレはできてる…(ブチャボイス)

 

貴方は少女をお腹へと引き寄せて、体を真っ直ぐ地面に向かって急降下した。

 

「キャアアアアアアアアア!!!!」

少女は叫び声を上げているがそれでも勢いを弱める事はしない。

このまま行けば貴方と少女の地面肉花火が出来上がるでしょう。

 

ナレーションの表現グロすぎぃ!! もうちょっとマシな言い方ないんかこの機械は(憤り)

 

地面が見えてきたときに、貴方は少女に風の翼を開けとお願いした。

 

「え? う、うん!!」

少女は貴方の拘束を解き、翼を広げる。

貴方は便乗するように、少女のお腹へと抱きついた。

 

おひさまのにおいでばかになりそう(手遅れ)

 

「っ…!!やっぱり勢いが止められない!!」

少女は顔を渋くさせながら地面を睨みきっている。

 

おいにゃんにゃんにゃん!

 

貴方は再び少女の頭をお腹へと引き寄せて、地面へと転がりながら着地する。

背中が若干痛いが痩せ我慢をした。

 

「旅人!!とロイさん!?」

アンバーがこちらへと駆け寄ってきて貴方と少女に手を貸して起き上がらせる。

 

ちゃんと任務を遂行できたのか、褒美を取らそう(秦時代)

 

「二人とも、大丈夫?」

アンバーは二人の体をベタベタと触って、怪我をしていないか確認をしているようだ。

 

「私は大丈夫」

少女は言うと貴方も便乗した。

 

「あ、ありがとう助けてくれて。えっと…」

少女は貴方の目を見ながら、悩んでいるようだ。

 

「巨龍と戦えるほどの力を持っているとは…、我々の客人となるか、それとも新たな嵐となるか?」

ガイアが拍手をしながらこちらへと寄って来て、少女の瞳を見つめる。

 

出た、有名な巨乳ボイス。

私も巨乳と戦える力を持ってます(童貞パワー)

 

「ガイア先輩!!旅人!!ロイさん!!、ちょうどよかった、一緒に…」

「待て、アンバー。見たことのないヤツがいるんだが?」

アンバーの話を遮るようにガイアは喋り、旅人を奇怪の目で睨む。

 

可愛い子に裏表なんてないから…(真理)

 

「あっ…そうだった。こちらはガイア先輩、私達の騎兵隊長なの」

「そしてこちらはロイさん、凄腕冒険者だよ!!」

アンバーが貴方の話をする時に鼻息を荒くさせて旅人に迫る。

旅人は後ろに下がって苦笑いでアンバーと距離を置こうとする。

 

かわいい(純粋無垢)

 

「アンバー、落ち着け」

ガイアがアンバーを制する。

 

「あ…、ごめんなさい。えへへ…」

アンバーは頭を掻きながら照れているようだ。

 

なぁ〜んか時間掛かりそうですねぇ〜。

というわけで逃げて時間をキングクリムゾンしましょか。

 

貴方は三人にバレないように自然に溶け込んでその場から消えた。

 

 

 

こ↑こ↓で一気に時間を進めることにしましょう。

宿屋で泊まっていたら、ディルックさんがこちらに会ってきます。

ちなみに家はまだ壊されたままなんで宿屋に泊まっております、第二の我が家よ…(愁い)

 

コンコンッ

ドアからノック音が聞こえる。

 

来ましたわね(歓喜)

 

貴方はドアノブに手をやり、ドアを引いて開けるとそこには赤髪の童顔のディルックがいた。

 

「やぁ、ロイ。すまないが何も言わずに僕に付いてきてくれ」

ディルックは申し訳無さそうに言う。

 

ここはモロチン付いていきます、犬のように駆け巡るんだ!!

 

貴方は頷いて部屋から出て、鍵を閉めた。

 

「ありがとう、それじゃ付いてきてくれ」

ディルックは感謝を述べて、貴方に背を向けて歩き出した。

 

カット(無慈悲)

 

 

 

 

 

 

カランカランッとエンジェルズシェアのドアを開けると鈴がお出迎えしてくれた。

中はいつもの見知った光景だが、そこには緑のベレー帽を被った吟遊詩人とジンが貴方を見ていた。

 

「ロイ!?」

ジンは驚いて座っていた席から飛び上がった。

 

「呼んでくると言っただろう。なぜそんなに驚く?」

「あ、いえ…。ロイのやつはどうせ面倒くさがって来ないだろうと思っていたので…」

ディルックがジンに言うとジンの返答がどんどん小さくなっていった。

 

こんなに主要人物が集まっているなんて…、ヮ、ワァ…(感動)

 

「やぁやぁ、お初目にかかるかな?僕の名前はウェンティ、ただの凄腕吟遊詩人だ」

ウェンティの言葉には自慢気がなく、さもそれが当たり前かのように話す。

 

なんかうぜぇ…(ミニ切れ)

 

貴方も簡単な自己紹介をして、ウェンティに手を差し出した。

 

「うん、宜しくね」

ウェンティは快く受け取ってくれた。

 

カランカランッと再び鈴が鳴り出す。

音がした方を見てみると白い服の少女の旅人と空をプカプカと浮かんでいる生き物が入ってきた。

 

美味しそう(性的な意味で)

 

「君は…旅人?」

ジンは旅人の方を見て、つい口から出てしまったようだ。

 

「ジン? それにロイも」

旅人も辺りを見渡しながら言う。

 

話が長くなりそうで面倒くさいしRTAとして最悪なんで適当にバレないように寝て時間スキップしましょうか。

 

 

 

 

 

「それでは行ってくる」

ディルックは旅人達を連れて何処かへ行ってしまった。

 

あ、急に物語が進んでいたデwwww(なにわろとんねん)

 

「ああ、頑張ってくれ」

「宜しくね〜」

ジンはディルック達を見送り、ウェンティは手を振って酒を嗜んでいる。

 

「それでだ、ロイ」

三人が酒場のドアをバタンッと閉めた時にジンが貴方の方に振り向いてきた。

ジンから怒りのオーラを感じる。

 

え?寝てたのバレた?(畏怖)

 

ジンがこちらにドカドカと大股でこちらに来ると貴方の右腕を掴み空へ掲げた。

「なんだ、この傷は…!!」

貴方の手は痛々しい火傷を負っていた。

 

あ(察し)トワリンをぶん殴った爆発で火傷したようですね。こんな怪我をしたの久しぶりだよぉ〜(ねっとり)

ここは適当に料理してたら怪我しちゃったぁ〜(高音)とでも言いましょうか。

 

貴方は言い訳をすると

「そんなバカみたいな言い訳をするな!!」

ジンは酒場が揺れるほどの声量を出して、掴んでいる手の握力を強めてきた。

 

すいません許してください!何でもしますから!(なんでもするとは言っていない)

 

「…もう、そんな自分を犠牲にするような事はするな…」

ジンは手を離し、自分の右手首にあるミサンガを左手で包み込む。

 

「…」

ウェンティはこちらを向かずにカウンターをジッと見つめている。

 

気まずすぎぃ!!(絶頂)

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく経った後、ドアから鈴の音が聞こえてくる。

 

「お〜、おかえりなさい、僕のファン達」

ウェンティが帰ってきたディルック、旅人、パイモンを出迎えた。

 

あれからずっとここに気まずい雰囲気が漂っていて死にたくなりますよ〜(孤独)

ちなこっからの話は長いんで時間を早送りでもしましょうね(文明の力)

 

旅人が出したライアーに涙の雫の形をした美しい物を落とすと破損していたライアーは淡い青色に光って、白色に変化して修復された。

 

「よし、想像通りだ」

ウェンティは嬉しそうだ。

 

「なんだか…、どんどん若々しくなっていく感じがする」

ジンが手を顎に当てて、変わったライアーを見つめている。

 

「ジン団長も一緒にか?」

パイモンがジンに言うとジンは静かな怒りを出している。

 

草(フラグ)

 

ボグォ!!

ジンは貴方のお腹に拳をめり込ませ、鈍い音が響いた。

貴方は横に倒れてだんだんと意識が遠のいて行く。

意識が完全に落ちる前に見たのは目が真っ暗なジンの姿だった。

 

お兄さん許し亭、最後はジンが闇落ちしてロイを調理してRTA終了エンドでしたか…(真理)

 

 

 

てなわけで今回はここまでご視聴ありがとうございました。




ジン団長は闇落ちしてほしいぃ、あとこ↑こ↓伏線です(ハナホジ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の怒り心と私の謎心

ちょっと投稿遅くなって申し訳ない。
構成とか今一度考え直してたんです、はい(言い訳)

今回もR17.5推奨です。
多分今回でR指定はラストですので親御さんの前で見ている皆様、安心してください(トラボカスタム)

ジンさんと旅人視点です。

どうぞ






ファルカ団長達が遠征に行き、騎士団は大きく変わった。

団員の半数以上はいなくなり、私は代理団長となって仮の団長の席に座ることになった。

だが、私は納得していない。

アイツがバカをやらなければ今頃、アイツが団長の座にいただろう。

だけれども、私は責めることができないしアイツは正しいことをやったとは思う。

だが、もう少し大人の対応というものができないのだろうか。まったく…。

 

 

 

 

 

とある日の夜、私はアイツに跨った。比喩ではなく実際に。

バーバラがロイの初めてを奪ったと聞いた時、私はグチャグチャとした感情とすべてを壊してやりたいといった感情が湧いて出た。

その時のバーバラの表情は愚か者を見下すような顔をしていて、アイドルとして振る舞っている子とは到底思えなかった。

 

バーバラから逃げるように去った後はいつものように仕事に取り掛かる。

しかし何度も握っていた羽ペンが壊れるという災難、いや私の怒りを隠すことができなかった。

 

私はバーバラを家族として好きだ。

勿論喧嘩なんてしたくないしこれ以上家族という絆を壊したくなかった。

でもバーバラの話を聞いた時は殺してやろうという気持ち悪い汚れた感情が湧き出た。

好きな人が同じになった姉妹ではこうなるのもしょうがないだろう。

ロイが二人に分裂してくれればこんな歪み合いをしなくてもするのに。

 

姉ならば妹に譲って応援をするものだろう。

それでも、私はロイを貪りたかった。

だからした。それだけだ。

やるときは騎士としてどうなんだ?、人としてどうなんだ?ともうひとりの私が言ってきたが、そんなものどうでもいい。

今は代理団長としてのジンではなく、騎士としてのジンでもなく、ただのジンとして私は、ロイに初めてを捧げた。

 

ロイの唾液や分泌液はとても美味でついつい瓶の中に保存してしまったほどだ。

好きだ、ロイ。

好き、好き、好き、すき、すき、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きすきすき好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き

 

 

 

 

 

あれから何日か経った後、私は週1の頻度で何度もロイの所へ無断で通い、跨ぎ、心と心を通じ合った。

何度も通っているとロイは一度寝たら、朝になるまで絶対に起きないことがわかった。

激しく動いても、ちょっと痛がる行為でもスヤスヤと寝息を立てている。

 

今日もまたロイの服を優しく剥ぎ取り肌と肌を合わせる、すると不意にロイから別の女の匂いを感じた。

バーバラだけじゃない、他の知らない女の匂いもする。

私とバーバラの他にもロイを狙っている奴ら、ロイを性処理としてしか使っていないゴミクズがいるのか。そう思うと私はロイの首筋に口を近づけ、思いっきり吸った。

誰にも取られないようにマーキングするようにと思いながらキスマークを付けてやった。

 

首すじから口を離すと涎が糸を張って、私の口とロイの首筋が繋がっていたという証拠になる。

そこには私のつけた跡が付いていて健気に可愛く寝ているロイを見ると子宮の所がキュン❤と反応する。

私はロイへの感情を収めるためにもう一度、中にソレを入れた。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、ジン」

所変わって騎士団本部、あの夜を超え私は団長席で仕事を行っていた。

リサが客席で自分用の紅茶を用意しながら私に言ってくる。

 

「貴方最近詰めすぎじゃなくて?もうちょっと手を抜いたらどうかしら」

リサが私の心配をしているのか、代理団長として行ってはならない事を言ってきた。

「別にリサが思っているほど、私は自分の事をよくわかっている。心配しなくていい」

と山のように溜まった書類を一枚一枚ずつ丁寧に細部まで目を配り処理する。

 

「それじゃあなんでため息なんか吐いているのかしら」

そう言うとリサは茶を嚥下して、私を見つめる。

 

「……昨日のせいだな」

「ん?」

私はボソッと昨夜の幸せな出来事のせいにした。

気持ちよかったけど流石に3回もやると疲れる、けれどロイへの愛も溢れ止まない。

どうすれば良いんだろうと考えながら私に問い詰めるリサを宥める。

 

するとガタガタと窓が揺れ始めた。

私は目の前を書類を一回置いて窓を見やると、先程の晴天が雲泥に囲まれているではないか。

今度はドアがバンッと勢い良く開き

「大変です!! 風魔龍がモンドを襲撃してきました!!」

と騎士団の一人の青年が大声で伝えてきた。

 

「全団員に告ぐ!!すぐに本部を開放し怪我人や避難民を救護せよ!!」

私は青年に負けない声で伝えた。

青年も大声で「はい!!」と答え、回れ右をして走っていった。

 

「リサ」

「わかっているわよ」

私がリサの名を呼ぶとこの後に続く言葉がわかっていたかのように先に行動してくれた。

 

さて、私も早く皆のために動かないとな。

 

 

 

 

 

 

前のような家屋が崩れるといった被害はなく、暴風もすぐに去った。

少なくとも怪我人が出たという情報は聞かなかったため私達は安心する。

だが、市民に聞いた話には風魔龍と戦った二人の人物を見たという情報が私の耳に届いた。

一人は白い服を着た異邦人でもう一人はロイが勇敢に戦ったのだという。

 

ロイの事は周知しているがその風魔龍と戦えるほどの力を持つ異邦人が何者なのかを知るため、心の底にある悪意があるかどうかを調べるためにここまで連行することにした。

ガイアが連れてくるらしいがロイは多分面倒くさがって来ないだろうと予想する。

 

「ジン、焦りすぎよ」

リサが書斎の本を閉じて、ため息をつくように私に言ってくる。

私は自分でも気が付かないうちにそこらをうろちょろと動いていたようでリサに言われる。

 

「しかし風魔龍は城外でも活動している。一刻もはやく…」

と言うと

「焦る必要はないわ、わたくしも協力するから」

リサが手すりに肘をかけて体重をかけてくる、しかも胸を強調させて。

リサもすこし淑女ある行動をしろ、と言おうとするとドアがガチャと開かれた。

 

「代理団長様、連れてきたぞ」

ガイアとアンバーと見知らぬ異邦人と空中にいる変な生き物がドアをくぐって、私達の前に佇んだ。

 

 

 

 

「…ということだ」

ガイアが風魔龍が現れた経緯とこの旅人が風魔龍を撃退したということを話す。

「なるほど、モンドへようこそ風と共に訪れし旅人よ」

私はそう言って、風魔龍が最近我らに敵対している事と旅人の兄を探している事を話し合った。

旅人は私達に協力してくれるようで、放棄された四風守護の神殿に残った力がモンドを包む暴風を引き起こしている事を話す。

 

「ところで、ロイっていうやつはここにはいないのか?」

パイモンが辺りを見回すがここにはロイはいない。

「ガイア?」

私がガイアにロイがどうしたか聞いたら

「あぁ、あいつはいつの間にか消えていたんだよ。その場でパッとな」

とニヤケながら言う。

やっぱり私の予想は当たっていたかと頭の中で独り言を喋る。

 

「しょうがない、ロイを抜いて行動することにしよう」

私はこの場にいる者達に言って各神殿に行き問題を解決するように指示を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点は変わり、この世界の者ではない旅人へと移る。

 

 

 

「なぁアンバー、ジン団長に聞くの忘れてたけどロイってどんなやつなんだ?」

神殿の攻略中、パイモンがアンバーに聞き始める。

「ロイさん? そうだね〜、簡単に言うと強くて優しくて良い人だよ」

アンバーが笑顔で嬉しそうに言ってくる。

「昔のロイさんは騎士団に所属していてね、まだ大団長が遠征に行く前には遊撃隊の隊長を務めてた人なんだよ」

 

「大団長?」

パイモンがこだまのように聞き返すと、「ジン団長は詳しく言うと代理団長っていう立場なの、さっきも言った通りに大団長、ファルカ大団長は長い遠征に言っているからその代わりの団長という事でジンさんが選ばれたんだ」

アンバーはパイモンに詳しく語り、パイモンはへぇ〜と頷いている。

 

「話がズレてるけど」

私が言うとアンバーは慌ててロイの話へと戻る。

 

「ロイさんはちょっと無口だけど騎士として相応しい優しさを持っている人なんだよ。それにロイさんはすっごく強くて、ファルカ大団長と同じ、いやそれ以上の強さを備え持っているカッコいい人でもあるの!!」

アンバーが鼻息をフンフンと荒くして説明してくる。

 

たしか…、風魔龍と戦っていた時のロイの乱入で風魔龍が思いっきり殴られた時に私に喋っていた謎の声が「えええ〜〜〜〜〜〜!!!!! 殴ったぁぁ〜〜〜〜!!!???」と大声で驚いていたなぁと思い出した。

 

「じゃあ、なんでロイは騎士団をやめちゃったんだ?」

パイモンが言うとアンバーは少しの悲しみと嬉しさが入り混じった表情になってなんとも言えない空気が訪れる。

 

「あ、ご、ごめん…」

「い、いや、いいの!!気にしないで!!」

パイモンが聞いてはいけない事を聞いてしまったと思ったのかアンバーに謝り、アンバーは気にしないでと言い続きを話す。

「ロイさんはね、ある人がバカにされていた時にそのバカにしていた人を半殺しにして騎士団を退団されちゃったの」

「で、でもね!!友達のために行動してくれるって優しさはあるから、ただ敵だと思った相手に対しては容赦が無いだけで…!!」

アンバーが何とか弁明をしようとするがあまり効果はないようだ。

 

私もパイモンも心の中で「ロイは怒らせないでおこう…」とお互いに思った。

 

 

 

 

 

それからはリサ、アンバー、ガイア達と3つの神殿を攻略して、ジン団長がファデュイというスネージナヤの組織と言い争っていたり、変な吟遊詩人のウェンティと会い風魔龍がトワリンと呼ばれていたという事を知り、アビスという人類に敵対している集団がトワリンを堕としたという話を聞いて、ウェンティに唆されてモンドの至宝の天空のライアーを盗もうとしたが逆に盗まれて私達が犯人という冤罪をかけられて、ディルックに匿ってもらったなど、今日は色々と起こりすぎて大変な目にあった。

 

「明日、またここへ来てくれ。これからのことを話そう」

とディルックが言ってきたため、私達はエンジェルズシェアを離れて宿屋を探して一晩泊まることにした。

 

「あれ?あれってロイ?」

と宿屋の個室の鍵をもらって部屋へ向かおうとするとロイが自分の部屋と思わしき所へと入っている様子が見えた。

私がロイと名前を呼ぼうとするが、「な、なぁ…」とパイモンが私の袖を掴んで制止させる。

 

「ちょ、ちょっとやめておこうぜ!!お前も疲れているだろうし、さっさと部屋へ行って飯を食って寝よう!!」

とパイモンが何やら隠し事があるみたいな雰囲気で話してくる。

「パイモン、一体なにが嫌なの?」

私がパイモンに問い詰めるとパイモンはうぅ〜と唸って「なんかロイって…こ、怖いんだ…」とパイモンがおどろおどろしく小さな声で言ってきた。

 

確かにロイの目は生気がなくてちょっと怖い雰囲気が漂っているけど、そこまでなのかとちょっと驚いた。

 

私はパイモンのためにロイのいるだろう部屋の前を通り過ぎて二部屋分距離が空いている自分たちの部屋へと入ってそこで一晩を過ごした。

 

 

 

 

 

 

次の日の夜、私達はディルックに言われたとおりにエンジェルズシェアへと再び訪れた。

ドアを開けるとそこにはウェンティとディルックとジンとロイが座っていたり、立っていたりしていた。

 

「君は…旅人?」

ジンは私の方を見て、つい口から出てしまったようだ。

 

「ジン? それにロイも」

私も辺りを見渡しながら言う。

 

「こちらはただのジンだ、団長としてのジンではない。英雄の君でも、そうそう接触できない人物だろう」

ディルックはそう言って、ジンに天空のライアーを盗んだのはファデュイであることを説明した。

 

そしてここで話し合った作戦はこうだ。

 

まずは私とディルックで天空のライアーを取り戻す。

トワリンを天空のライアーで呼んで話し合う。

 

簡単にまとめるとこんな感じになる、ディルックは簡単な用意をして私達と一緒にファデュイの隠れ家へと向かっていった。

行くときにジンがロイに向かって睨んでいたような気がしたが喧嘩でもしたのかなと少し考えた。

 

 

 

 

 

 

視点は戻り、怒りに染められている乙女へと戻る。

 

 

 

 

「それでは行ってくる」

ディルック先輩は旅人達を連れてライアーを取り戻しに行った。

 

「ああ、頑張ってくれ」

「宜しくね〜」

私はディルック先輩達を見送って、ウェンティ殿は手を振って酒を嗜んでいる。

 

三人が酒場のドアをバタンッと閉めた時に私はロイの方へと振り向く。

「それでだ、ロイ」

私がロイの事を呼ぶと、ロイはゆっくりと目を開いて私へと向ける。

 

私はロイのところへと近づいて、ロイの右腕を掴み空へ掲げた。

「なんだ、この傷は…!!」

ロイの手は痛々しい火傷を負っている。

恐らくトワリンと戦ってできた傷だろう、ろくに治療もせずにそのまま放置して。

 

「…料理して…なった」

ロイは私の目を真っ直ぐ見ずに逸して子供が言うような言い訳をボソボソと言う。

私は危険を冒した子供を叱る母親のように「そんなバカみたいな言い訳をするな!!」と酒場が揺れるほどの声量を出して、掴んでいる手の握力を強めてしまった。

 

「気をつける…」

ロイはそう言うがこいつの事だ、また我が身を犠牲にして助けるだろう。

私にはこいつを責めることもできない、私がやっていることもこいつと同じ事だからだ。

 

「…もう、そんな自分を犠牲にするような事はするな…」

私は手を離し、自分の右手首にあるミサンガを左手で包み込む。

ふと目に入ったロイからもらったミサンガ、ロイを扱うように丁寧に扱い、ずっと肌身を離さずに持っている私の大切な宝物。

 

ずっと着けているから、ボロボロになって紐自体が細くなってすぐにでも千切れてしまいそうな宝物。

もしこの宝物のように千切れて、ボロボロになって、無惨な姿になって、消え去ってしまったら、私は自分がどうなるかわからない。

 

私は一番大切なものがなくなるという漠然とした恐怖を体で感じながら、思い続ける。

お前が壊れてしまって、消えて無くなってしまったら私も一緒に消える。

未来永劫一緒だ、死しても、骨になっても、名を忘れ去られたとしても。

私はお前を永遠に想い続ける。

 

お前も私の事を想い続けてくれ、一瞬でも逸れたなら…、その体に刻み込んでやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく経った後、ドアから鈴の音が聞こえてくる。

 

「お〜、おかえりなさい、僕のファン達」

ウェンティ殿が帰ってきたディルック先輩、旅人、パイモンを出迎えた。

勿論私達も。

 

「あ!それは天空のライアー! うまくいったみたいだね」

ウェンティ殿はそれとなく嬉しそうだ。

 

しかしその奪還してきたライアーの弦には風元素の濃度が全く足りておらず、これではトワリンを呼び出すことは無理らしい。

私の風元素ではどうかと思ったが、純粋な元素じゃなければ修復することは困難なのだと伝えられた。

 

「でも、旅人が回収してくれたトワリンの涙なら治すことはできるよ」

「旅人、その涙の結晶をライアーの上から落としてみて」

ウェンティ殿は旅人にトワリンの涙の結晶を出すように指示した。

取り出した結晶は前に見た時よりも綺麗になっており、汚れた力が見事に浄化されていた。

 

旅人が出したライアーに涙の雫の形をした美しい物を落とすと破損していたライアーは淡い青色に光って、白色に変化して修復される。

 

「よし、想像通りだ!」

 

「なんだか…、どんどん若々しくなっていく感じがする」

私は思ったことを率直に言ってみると

 

「ジン団長も一緒にか?」

とパイモンは悪気はなく言うが私は少しムッとした。

私はまだ22歳、3月の14日で早生まれだが歳を気にする年齢じゃない。

天空のライアーの話だ…と言おうとしたが

 

「ふっ…」

とロイが笑ったのだ。いや「鼻」で笑ったのだ。まるで人を馬鹿にするかのような貶すような、そんな笑い方をしたのだ。

私はいつの間にかロイの腹に拳をめり込ませていていた。

怒り、というより無意識による行動だと思う。なぜ自分がこんなことをしたのか分からなかったが昔、母が父と喧嘩をしていた時、父が

 

「三十路のババァが!!」

と言った時に母の後ろ回し蹴りが見事頬に当たり、父は鼻から口から血をぼたぼたと垂らして

「ご、ごめぇんなしゃい…」

と泣きながら土下座していたのを思い出した。

 

この年齢を対象とした笑いや暴言を許せないというグンヒルド家の血が暴れだしたのだろう。

無論、私も暴れだしたのだ。

 

「ぉ…おごぉ…」

ロイは唸り声をあげて横にバタンッと倒れこんだ。

ロイは目をゆっくりと閉じながら気絶する。

 

「ジ、ジン…」

ディルック先輩が私に驚きの目を向けるが

「申し訳ございません、ただこいつにお灸を据えてやっただけですので気にしないでください」

と言うがディルック先輩やウェンティ殿の目は驚愕を隠しきれないようだった。

 

パイモンは旅人の後ろに隠れてビクビクと震えている。

 

「その状態のライアーではまだ完全ではないのだろう?私達もすぐに涙の結晶の調査をしよう」

と話を逸らす。

 

「あ、そ、そうだね」

ウェンティ殿は思い出したかのように話をトワリンの方へと向ける。

 

ウェンティ殿が語っている間に私は気絶しているロイをチラリと見て、お仕置きとしてまた絞りきってやると意気込みながら何処に涙の結晶があるかを予測し始める。

 

次はバーバラと一緒にしても良いかもなと想いながら。




ジンさんは肉体による躾をして安心感を得そう(ド偏見)

物語通りにセリフ進めるの面倒くさいから詳しくストーリー知りたい人は原神の再走…しようか❤(義務)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part14 決勝のちょっと前 まで


ディシアボロクソに言われてて枕とパンツ濡らしました。


ではどうぞ。






クレーちゃんのお仕置きも腹パンRTA、はーじまーるよー。

前回はジンさんの怒涛の腹パンで死にました(過激)

 

「起きなさい、お寝坊さん」

貴方は誰かに肩を揺すられ、目を開けた。

そこには木組みで作られた天井と生気の無い白い肌を持ったシスターが貴方を覗いていている。

 

ロサリアさんじゃないすか、こんな所田所さんに一体なんのようですか!!(迫真)

 

貴方は横に倒れている体を起き上がらせて辺りを見回すと、そこは見知った酒場の二階だとわかった。

 

「なんでこんな所で寝てるのかしら?」

シスターは貴方の5つの椅子を並べて作った簡易ベッドの隣の席に座って酒が入ったグラスを軽く揺らしながら波打つ水面ならぬ、酒面を眺めていた。

 

ロサリアさんの髪ロングかと思ったんですけどショートなんですよ、コレ。

ロサリアさんの好感度上げたらロングになったりもしますけど、私はショートのままが好きです(真顔)

好感度が変な方向へ走ったら伊藤誠状態になるんで走者の皆様は気をつけましょう。

あと、別ルートでロサリアさんの幼少期を救ってあげたらめちゃくちゃ笑顔パワー少女に変身するんで見たい方は走って、どうぞ。

 

「聞いているのかしら?」

シスターは不満気のある表情をして、貴方の事を見つめる。

 

すいやせ〜ん、理由は前回の動画を見ろよ、見ろよ。ヌッ!!

 

貴方は寝てただけと伝えて、仮のベットとなっている丸椅子から立ち上がる。

「まぁ、深くは聞かない事にするわ。私は貴方のファンだしね」

シスターはグラスを口元へ運びグビッと大きな一口を嗜んでふぅと息を吐き出した。

 

ファ!?ン!?のびハザのネタのあの人よりもファンがいるなんて!?うれちい!!(バカ)

 

貴方はそうかと言い、少し乱れた服を直して下へと繋がる階段へと歩を進めた。

 

「ちょっと、介抱してあげたんだから一杯奢りなさい」

シスターはガラスを激しく揺らして、氷とガラスの衝突音が鳴る。

 

がめついなコイツ、あっそで終わらせたらブットバースでぶっ飛ばーされる(超高等ギャグ)と思うのでお金を上げて速くトワリン救出部隊の所へ行きましょう。

 

貴方は胸ポケットにあった財布を取り出して数千モラ、シスターの席の机に優しく置いた。

 

「まいどあり」

シスターは真顔で言い、机に置かれたモラを一つ親指と人差し指で挟んで自分の目線と同じ所まで上げてジッと眺める。

 

それでは、サラダバー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の救出部隊は星拾いの崖でトワリンを出現させていると思うので直行します、here we go(ネイティブ)

 

貴方は星拾いの崖へ向かっている最中、上空に巨龍が貴方の向かっている場所へと飛んでいっているのが見えた。

 

本気出せばすぐに着くことができると思いますがそんなにメリットないんでゆっくりと時速320km()で向かいましょう。

 

貴方が走って向かっている時、体の鳥肌がブワッと立つ事象に合う事になる。貴方は咄嗟に低空のジャンプをし膝を曲げる、地面に下腿が触れ摩擦を発生させながら前へとスライドしていく。

体を後ろへ逸して首を上を向けて滑る。

 

するといつの間にか目の前にあった氷の刃が通り過ぎて行き、後ろにあった小木が切られ倒されていく。

 

コォ、こぉの攻撃は!?(ジャンプ主人公)

 

「完全に死角を取ったはずだけど、躱すなんて流石モンド最強の騎士」

貴方がスライドしていた体勢から体を起き上がらせて膝立ちの状態になり、前を向くとそこにはいなかったはずの女性が佇んでいた。

 

ロザリンさん!?不味いですよ!?貴方と遭遇するチャートなんて立ててないんですけど?

 

その女性の足元からは冷気が溢れ出ており、一歩こちらへ歩んでくると氷の足跡ができる。

「あの龍に関わらせる訳には行かないわよ」

女は法器を出現させて、氷元素で作った氷柱をこちらへと突き刺そうと迫ってくる。

 

貴方に時間を割く暇はないので、ここは逃げさせていただきます。

逃げるんだよォ!!スモーキーーーーッ!!!

 

貴方は目の前に迫ってくる氷柱を回し蹴りで打ち砕き、氷の欠片がパラパラと空中に美しく舞う。

そして回した右足を振り子にして一回転する、足が地面に着いた時に前屈みになり足元を爆発させる。

 

最高速でぶち抜いたるッ!!(禪院家代表のクズ)

 

「ッ!!」

女は急速に迫ってくる貴方に警戒したのか、体を隠すように氷の器を足元から作り出し貴方の攻撃に耐えようとした。

だが、貴方は無視し氷の器の真隣を通ってそのまま止まらずに突き抜けた。

 

突き抜けました(意味深)あとはこのままトワリンのいる星拾いの崖まで直行してある程度ダメージを与えます。

 

貴方は星拾いの崖まで走るスピードを落とさずに駆ける。

貴方の足からは炎が湧き出ており、走ったあとが火の線となって貴方の軌道を描いている。

 

いましたトワリン君、今から君を殴る(豹変)

んあ?なんかトワリン君、口開けてヤバそうなの吐き出そうとしてない?

ゲロとかじゃなくて、波動砲みたいなやつ。

 

トワリンは目の前にいるジン達に向かって攻撃をするつもりだと察知した。

 

ホワイ?(ネイティブ)あかんこれ原作ブレイクからの攻撃ルートじゃないですか!?まずいですよ!!

 

貴方は走り幅跳びの要領で飛び上がった。

しかしその飛距離は通常の人間の10倍の距離をゆうに超えるほどだ。

貴方は3秒間ほど正面から来る空気を体に受けながら飛び続け、滞空するトワリンの目の前へと躍り出た。

そして貴方は手と手を組み、神に祈るかのようにその繋いだ手を空へと掲げる。

体をくの字にそらし、腰を前に突き出す。

そしてその祈った手を真っ直ぐ、前に振り下ろした。

 

ンアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!(絶頂)

 

バガンッ!!!

 

貴方の組んだ手はトワリンの鼻先に直撃し、上からの重さを乗せた攻撃でトワリンは勢い良く頭を下げた。

 

「ナニ!?おイ龍ヨ!!何をヤッテいル!?」

トワリンの横にいたアビスの魔術師が驚きながら無様に攻撃されたトワリンに声を荒げる。

 

お前(も)じゃい!!

 

貴方は手に慣れ親しんだ旅人の剣を出現させて、逆手にして柄を掴む。

剣を掴んだ右手を後ろに引いて器用に左足を上げる。

そして地上にいるかのような動作でピッチャーのように左足を下げ、右手を振り下げて手を離す。

手から離した剣は真っ直ぐアビスの方へと飛んでいき、

 

「ギュギャ!!!」

体に刺さった。

 

爆血!!!(手をギュ)

 

貴方は右手をギィチィと握り込むと、剣は真っ赤に光って爆発した。

 

ドォォォォォォォォォン!!!!

 

アビスは炭になり、消え失せた。

 

Foo↑気持ちぃ~。ちょっとオーバーキルな気がしますけどアビスだからセーフセーフ!

 

貴方は重力に従って落ちていき、地面にシュタッと着地した。

 

「ロイ!!」

声がし、振り向くと蛍を先頭にして、続いてジン、ウェンティ、ディルックが貴方のそばへ近寄る。

 

「大丈夫?怪我はない?」

蛍は貴方の様子を見ながら怪我が無いか聞く。

 

大丈夫っすよ、バッチェ冷えてますよ。

 

貴方は無いと答えると蛍、ジンは胸を撫で下ろした。

 

「いやぁ、それにしてもビックリしたよ。トワリンをまた撃退させちゃうなんてさぁ」

ウェンティが頭を掻きながら気まずそうに言う。

いつの間にかトワリンは何処かへ去っていったようだ。

 

「ロイはこのモンドの頂点に近い人物だ。君が団長なら、もっとマシになっていたんだろうな」

ディルックは嫌味を含ませた言動を出す。

 

そんなに褒めるなんて…、ホモ好きか?(極論)

 

「も、申し訳ない…」

ジンはその嫌味が自分に対することだと思ったのか顔を俯かせて謝った。

 

「なにも君のせいだけじゃない、君も他の無能共と比べれば全然いい方さ」

ディルックは褒めているのか貶しているのか心の底がわからない事を言う。

 

「そ、それはそうとしてだな、この先どうすんだ?」

いつの間にかいたパイモンが話を遮ってウェンティに対して質問する。

 

「ん?そうだね。もうこんな風にライアーが壊されたら…もう無理かもしれないね」

ウェンティの手には大事そうに抱えている破損したライアーを撫でながら悲しみを含んだ声で言う。

 

「それじゃあ、もう終わりなのかぁ!?」

パイモンは大声を上げて言う。

 

終わり…ってコト!?

 

「いや、奴らに罪の根源を断罪させなければ」

 

話が長いんでここはちょっと倍速と説明をば。

ここからは普通に救出部隊と一緒に行動して風龍廃墟に入ってトワリンを倒して終わり、というルートになります。

最初は風龍廃墟を囲っている風が無くなってから行こうかなぁとも考えていましたが、あれは正規方法のちゃんとした出入り口から入らないと無理らしいです。

あの時は風バリアが無くなったから行ける!!と思って行動したら全部終わってたというね(3敗)

なのでこっからは原作通りについていくことになるんで動画としてもRTAとしても面白くないからトワリンと最終決戦まで810倍速で行くデ。

 

 

 

 

 

な ん で 等 速 に 戻 す ん で す か 。

 

 

「あれ?アビスの魔術師を倒した後、何かエネルギーが散らばった…」

ウェンティが手を顎に当てて考えていると貴方は後ろからゾワッとした気配を感じた。

 

避けようとするがソレは貴方よりも速く貴方の腰、顔、足、手を拘束して後ろへ引っ張られた。

後ろをなんとか振り向くとそこには真っ黒な狭間が目の前にあって、そこから真っ黒な手が飛び出していて貴方を手招いているようだった

そして狭間の中へと誘拐される。

目の前にいる5人の姿が段々と遠くに行ってしまい、その狭間は小さくなっていき彼処の光が完全に途絶え、周りが真っ暗闇な所へと連れてかれた。

 

なんだよぉぉぉぉぉ!!!またかよぉぉぉぉ!!!(ガチギレ)

ホンマに自由度が高いゲームってこういうゴミイベが起こるからやだ(トラウマ)

ほんでもって来てほしいイベントが来ないのがRTA、宿命なのか…(悟り)

 

貴方を拘束していた手は貴方を放り投げる。

貴方は転がりながら体勢を整え、迎撃する準備を取った。

ここは何処かの遺跡のようだが目の前には禍々しい七天神像が鎖で結ばれていて、逆さの状態で真っ黒な闇を放出している。

 

な、なんでこんな名前もない有名な所に来ることになるんや…。名前あるんかな?知らね(ハナホジ)

 

「見たことあるかい?この景色を」

後ろから声が聞こえ貴方は剣を復元させて構えながら後ろを振り向く。

するとそこには金髪の見たこともない服装をしている男の子がいた。

 

ファッ!?空君さん!?

 

「いや、まだ記憶が戻っていないのか?もうそろそろ、君の中にあるソレが蘇ると思うんだが…」

少年は貴方の目の前まで歩いてきた。

貴方は警戒するが体が指一本動かせないでいた。それほど相手の実力が格上だと本能で知覚していた。

 

そりゃあそうでしょ、だって空君神をも超える力を持ってるんだよ?こんな一般通過ホモ君なんて負けるに決まってるでしょ(頭ポリポリ)

 

「…まだ、だな。君の協力を借りようとしたけど、まだ発現してないのなら帰すよ」

「お、お待ち下さい!!こいつは我らの同胞も」

何処からか現れたアビスの使徒が少年に言うが

 

「黙れ」

少年がただ一言、言うとビリビリとした威圧感が湧き出てきた。

 

こ、怖いぃ…(おもらし)

 

「お前は全く知らぬ敵に襲われたら抵抗しないのか?」

少年の目は真っ暗で貴方でさえも恐怖を覚えるほどだ。

 

「も、申し訳ございません!!」

使徒は膝立ちになり片手を地面につけて、頭を垂れて謝罪する。

 

「…ロイ、だったかな?君はまだ君の事をわかっていない。この先の戦いは君を更に成長させるだろう」

少年から出ていた威圧感は引っ込み、貴方の方へ向いて真剣な表情で言う。

 

空君が期待するなんてお前何者だよ(恐怖)

 

「君の力が開眼したら、その時はまた君を勧誘するとするよ」

すると貴方の足元に真っ暗闇の穴が出現し、貴方は為す術もなく下降していった。

 

「また逢う日まで」

そう言われながら地面が見えない深淵へと落ちていく。

 

ンアアアァァァァァァァァァァァァ…(落下先輩)

 

ドガン!!

 

貴方は背中に硬い何かが当たり、肺に入っていた空気が逆流してくる。

 

「ロイ!?」

受け身を取れずに痛みで藻掻いていたら聞き慣れた声が聞こえてきた。

貴方は目を薄っすら開けるとそこには心配そうな表情でいるジンがいる。

 

辺りを見渡すとそこは見事に開放的な吹き抜けがある遺跡のようだ。

天井の吹き抜けからは雲が多めの空が見える。

 

や っ た ぜ 。

風龍廃墟のギミックも解除しているっぽいしこれは予想外の時間短縮だぁ^〜(嬉しみ)

 

「一体何処から現れたんだ?お前は」

ジンが体や顔をベタベタと触りながら問うてきた。

 

本当の事を素直に言うと蛍ちゃんがヤンデレ妹ちゃんになって問い詰められちゃうんで嘘を行っておきましょ(虚偽)

 

貴方は倒れていた体を起き上がらせて、いつの間にかここにいたと少年と会った事をカットして伝える。

 

「…」

ジンが何も言わずに貴方の目をジッと見つめる。

 

ばれんなよ、ばれんな…(願い)

 

「…そうか、言いたくないなら良い。私はお前の意思を尊重するよ」

ジンは貴方の手を取って引っ張り起き上がらせる。

 

これバレてるけど主人公補正でどうにかできましたね、やったぜ(糞土方)

 

「さぁ!! ストーリーの主要人物達が揃ったし、早速行こうか。モンドを救いにね」

ウェンティが手をパンッと叩いて、笑顔で曇り空を見つめた。

 

「待て、行く前にロイにも作戦を伝えたほうが良いだろう」

ディルックがウェンティを静止させると「そうだね」と言って、あざとく舌を出してウインクした。

 

犯したい(男の娘)

 

「じゃあオイラが説明してやるぞ!!」

「ただ威張って説明したいだけでしょ」

パイモンが胸を張って言うと蛍がため息をつきながらパイモンを見る。

 

説明なんていらないよ(豹変)ただトワリンの体力を0にして勝ち!!終わり!!閉廷!!以上!!解散!!でエンドロール直行です(RTA思考)

なので非常食の説明はまるまるカットいたします(非情)

 

 

 

 

「それじゃあ、今度こそ行くよ」

パイモンの説明を聞き、天空の戦場に行くためにウェンティがハープを弾いて皆に風元素の祝福を宿す。

美しい音色が風と共に空気中に彷徨っており、正に神秘的な情景であった。

 

「これが…、神の力か…」

ディルックが体の周りに漂っている風元素を眺めながら呟く。

 

「特急で行くよ!!」

ウェンティがそう言うと足元から風が上昇気流として吹き上げ、そのまま穴に空いた天井に向かって空を飛んだ。

ウェンティを先頭に立って全員が連れてかれる。

 

マリオギャラクシーの飛び方で懐かしみを感じちゃう❤(平成生まれ)

 

 

 

 

「ねぇロイ」

飛んで向かっている最中に隣に蛍が一緒に並走してきた。

 

お?どうしました?(疑問)

 

「ちょっと私の名前を呼んでみて」

蛍は期待の目をして貴方の目を見つめる。

 

え、なんすか急に(驚愕)しょうがねぇなぁ(悟空ボイス)

 

貴方は蛍と言うと蛍は目をまん丸開かせて驚きの表情をしている。

「やっぱり…、デヘヘ…」

蛍の表情は所変わって顔を崩したようにグシャっと笑った。

 

オタクと同じ笑い方で好き、それにカワイイからもっと好き(性癖暴露)

 

「さあ、もうすぐ着くよ」

ウェンティの声が耳元で聞こえる、遥か先頭の方にいるが近くで喋っているみたいだ。

 

「ねぇ、ロイ」

蛍がまた名前を呼ぶ。

 

今度はなんやねんホンマにしつこい男は嫌われるデ(童貞)

 

「これが終わったらお兄ちゃんの事教えてね」

そう言うと蛍は前を向いて先頭の方へ行った。

 

え?なんでバレたんや、読心術の使い手か!?(ハリポタ術)

 

 

 

 

 

キリもいいので今回はここまで。

次は多分ラスボス退治、次で実況は終わります。悲しいなぁ…

 

ではご視聴ありがとうございました。




やっぱりヒロインは蛍ちゃんなんだよなぁ(真理)

次はまたRTA編になりそうです。
主観を期待していたみんなゴメンね❤



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part15 ホモ死す(デュエル・スタンバイ!!) まで

今回でラストと言ったな、あれは嘘だ(ウワアアアァァァ)

ちょっとラストまで書くと10000文字超えてRTA的には読みづらくなっちゃうんで途中で切り上げました。

次は絶対にラストだから、ぜってぇ見てくれよな(野沢ボイス)



てなわけでどうぞ〜






トワリンブッコロRTAはーじまーるよー。

 

前回は空君と会ったり、蛍ちゃんの笑顔に恋したりして大変でした(スマイル)

そして今回でようやっと終わるんやな…って(感動)

 

トワリンの討伐時間は10秒です、10秒で終わらせる(カッコいい)

実際は30分でも十分に世界一になれるんですが、やっぱり突き放すために目標は高く設定しなくちゃね(RTA走者の鏡)

 

貴方達は空中に漂っている造石の地面に着地する。

下を覗くと雲が台風の目のように周りを囲んでいる造石の中心に吸い込まれていっているのが見える。

見つめているとそこから風元素の塊が回転しながら突き上げてきて、急に角度を変えてこちらへ突っ込んできた。

 

この程度反撃する方が無駄というか体力の無駄なんで躱しましょうね。

ちゃんと体力、スタミナ管理もできるホモ君成長したなぁ(親目線)

 

貴方達はこちらに突っ込んできた弾を躱すが地面に当たった衝撃が風を発生させて後ろへとふっ飛ばされる。

体勢を整えると眼の前には台風が巻き起こっており、小石が巻き込まれ激しく風が拭き荒らげている。

そして台風が一気に破裂するとそこにはトワリンが滞空してこちらを睨んでいる。

 

主人公風に言うならこれで…終わりだ!!だな(確信)

カッチョいい…(自画自賛)

まぁ取り敢えずさっさと処します(豹変)

 

貴方は足を深く下げてかがみ、トワリンの方へと飛んでいく。

そしてその勢いのままトワリンのこめかみをぶん殴る。

トワリンは仰け反るが空中で足元を爆発させてその衝撃の勢いのまままた頭を狙って殴る。

 

後はこのまま殴り続ければ勝てるんで余裕だなこのゲーム(フラグ)

 

「グアァァァァァァァァ!!」

するとトワリンが体の方向を変えて、尾をこちらへとすごい速さで近づかせてきた。

貴方はその速さに対応できずに尾が体に当たり、後ろへと飛ばされる。

貴方は減速できずに造石の地面に背中から直撃する。

 

ファッ!?なんか強くね?前に走った時はこんなに強くなかったゾ(恐怖)

 

痛みを感じているとトワリンが貴方の方に向かって前足を下ろしてきた。

貴方は瞬時に起き上がって、前腕を盾にするように腕を頭の上に突き出してトワリンの攻撃を防ぐ。

が腕が悲鳴を上げ、足元に蜘蛛の巣の形をしたヒビがピシリッと入った。

 

ンアアァァァァ!!!強すぎぃ!! やっぱコイツ変な強化入ってるやん、どうしてくれんの?これ(ガチギレ)

 

「はあ!!」

するとディルックがトワリンの腕に炎を纏わせた大剣を横切りで攻撃した。トワリンの鱗が剥がれ落ち、少しの出血が確認できる。

 

「せい!!」

ウェンティの掛け声の後に風の上昇気流が貴方の腕らへんから発生して、トワリンの腕は上へと吹っ飛び、体勢が崩れた。

 

これじゃあ時間がかかりすぎるんであれ、消費しちゃいます。

皆さんは覚えてないと思うんでもう一回説明しときますか。

デレレレッデレ〜、じゃが〜ん(ドラえもん風)

はい、この死獣の邪眼?だっけ、まぁこれを使います。

これを使えば腕とか足とかランダムな場所が壊死しますけど、10秒間だけ圧倒的なパワーが手に入れることができます。

じゃあ最初に使えよって?使って失敗したら攻撃力半減するんでできるだけ使いたくなかったんです(チキン)

 

貴方は左胸ポケットの中にある邪眼を右腕で取り出し、元素の力を注入する。

すると邪眼は真っ黒な光を発光し始めて、右腕に途轍もない痛みが襲ってくる。

 

来ました、自らを生贄とした元素力の上限解除!!(夏油風)

これで攻撃力は114514倍!!買ったな(確信)

 

貴方は邪眼をサイドポケットに仕舞い、炎元素を右手のひらに集中させて圧縮させる。

 

純愛ビームッ!!!(迫真)

 

貴方は右腕をトワリンの方へ突き出し、手のひらにある炎元素を開放させた。

貴方の手からは豪炎が吹き出し、その大きさはトワリンが綺麗にスッポリと入るほどの円形の形と大きさだった。

 

「グギャアアアアァァァァァァァァ!!!!!」

トワリンは叫び声を上げながら炎に巻き込まれた。

 

はい終わり、THEENDってね、お疲れ様でした。

 

貴方の手から出る豪炎が段々と勢いが小さくなっていき収まる、すると貴方の右腕は真っ黒に染められていて指先からボロボロと炭のように崩れ去って消えていく。

 

ホモ君可愛そう…、嘘だよ(クズ)ほらさっさと終わって、ホラホラホラホラ(ダンス)

 

「ロイィ!!!」

ジンが貴方のそばへと駆けてくる、その目は今にも泣きそうな目だ。

 

「ガアアアアァァァァァァァァァ!!!」

すると咆哮が空気を振動し耳に鋭い痛みが伝わる。

 

は?(困惑)ま、まさか…(畏怖)

 

その声が聞こえたところを見ると、黒い煙が立ち上っている所が晴れて、炎に包まれたはずのトワリンが無傷の状態で佇んでいた。

 

あああああああもうやだああああああ!!!!(発狂)

あ、あが、あががががががががががが(壊れちゃっ…たぁ!!)

 

「そ、そんな…」

ジンが驚きの表情と額から汗をタラッと流してトワリンを見つめる。

するとトワリンの後ろの首筋にある深紫の鉱石らしきものが紫色に光る。

その光は紫の煙と化してトワリンの体を包み込む。

 

え?強化ルート入った? マジで?(困惑)

 

「なんか不味い気がするぞ…」

パイモンが体をぷるぷると震えながら縮こまっている。

 

ちょ非常食!!おま、フラグ立てんな!!(ブチギレ)

 

トワリンの体中に取り纏っている紫の煙がブワッと散るとそこには青を象徴とした美しい姿から濃紫の禍々しい姿へと変わってしまった。

 

終わった…(一護ボイス)

 

するとトワリンはこちらに口を開けて突っ込んでくる。

貴方は隣にいるジンを押し倒して少し左の方へ移動する。

 

ギャリン!!

 

すぐ真隣にトワリンがいて、貴方の神経が壊死した右腕は喰われたのか、無くなっていた。

 

ちょっとこれはチャート変更しなければなりませんね、作戦変更!!(迫真)

 

「あああぁぁぁぁぁ!!!ロイィィィ!!!!!」

ジンの目から涙が零れ落ちて、貴方の方へ手を伸ばしている。

貴方はジンの伸ばしている手を取って遠くに逃げる。

 

「グガアアアァァァァ!!!」

トワリンが元の体勢に戻って叫ぶと紫の弾が作られ、こちらへと飛んでくる。

 

あかん死ぬぅ!!ライダー助けて!(叫び)

 

「せい!!」

「フンッ!!」

蛍とディルックが貴方達の前に躍り出て、こちらに迫ってくる弾を変わりに防いでくれる。

 

ママぁ…(母性)

 

「クソっ、まだ来るのか!!」

ディルックがトワリンの背後にある弾を見つめながら、まだまだ沢山襲ってくる攻撃を対処する。

 

「風だぁ〜!!」

ウェンティが弓を構えて、矢に風元素を集中させるとそれを弾き飛ばす。

するとトワリンの方に向かっている最中に風元素が爆発し、爆発した起点から中へ吸い込まれる渦巻きが発生した。

その吸い込まれる力は正に神の如く、トワリンや紫球を吸い込んでいく。

 

「火炎よ─燃やし尽くせ!」

するとディルックが大剣を肩に担ぎ、炎元素が大剣に纏わりつく。

そして剣を大振りに振ると、剣から炎の鳥が出現し、渦巻きの中へと突っ込み爆発する。

 

「グゴオオオオオオオオオオオ!!!」

元素反応が起きたのか、トワリンはその爆発に巻き込まれる。

が重傷という訳でもなさそうだ。

 

やっぱこいつ変なバフかかってね? マジでカス(ブチギレ)

 

「やっぱり、あの憎しみの塊がトワリンに悪影響を与えているんだ」

ウェンティがトワリンを見つめながら、苦虫を潰したような顔をしている。

 

「あれを治す事はできないの?」

蛍が問うと

「旅人の力を使えばできるとは思うけど、そもそも近づかせてくれない。近づいたら蒲公英のように吹き飛ばされてしまうのがオチさ」

 

おい、待てぃ(江戸っ子)私の力を使うのが最短なんだよなぁ…。

てかさっさとやらないと時間がやばいンゴォ!!!

 

貴方は右腕の体重が消えたことにより、バランスが不安定な状態なままなんとか起き上がる。

そして皆に攻撃するからサポートしてくれと頼んだ。

 

「ダメだ!!!」

ジンが貴方のそばまで近寄って大声で叫ぶ。

「もういいだろう!!お前は十分に頑張った、もう自分を犠牲にするようなことはするなと言ったばかりだろう!!」

ジンが貴方に唾を飛ばしながら叫び散らかす。

 

なんやねんコイツうるせぇな(半ギレ)

愛ある体罰を食らわせてやるよ!!鞭痛いのはわかってんだよオイ!!オラァァァァ!! YO!!(日顕)

 

貴方はジンに向かって左手で平手打ちを喰らわせた。

本気の力ではないがそれでもパシンッと甲高い音が響いた。

ジンは叩かれた右頬を押さえながら困惑の表情で目を大きく見開いている。

 

痛い?生きてる証拠だよ(至言)

 

貴方はジンを尻目にかけて他の人達の所へ行く。

 

「やるんだな…?」

ディルックは覚悟を決めたような目で貴方に言う。

 

当たり前だよなぁ(納得)じゃあ、命を…捧げようか(説得)

 

「それじゃあ、一旦トワリンを落とさなきゃならないかな」

ウェンティが一歩前に出して、弓を構える。

 

「ゴギャアァァァァァァァァァ!!!」

トワリンがウェンティの構えを見た時に殺すぞと伝えるように咆哮を放った。

 

「今っ…!!君を自由にしてみせる!!」

ウェンティはそう言うと矢を放ち、その矢は途中で三本に分かれ一本、トワリンの目に命中した。

 

「ギィギャアアアァァァァァァ!!!」

トワリンは地面に両前足を突き刺して、落ちそうになる体を支える。

 

ボゴォォォォォォォ!!!!

 

するとトワリンの口からはどす黒い瘴気が吐き出され、その瘴気がぶつかるといったところに、

「風の神よ、我らを導きたまえ。」

声が聞こえ、周りに風元素で作られたフィールドが吐き出される瘴気を外へと掻き分けていた。

 

「すまない、ロイ。私らしからぬ事を言ってしまって。私はまたお前に救われてしまったな」

そう言うとジンは貴方に優しく微笑む。

 

おじさんねぇ! 君みたいな可愛いねぇ、子の笑顔になっている顔が大好きなんだよ!!(光堕ち)

ラブアンドピース!!(正義)

 

「逃げようなんて思わないでよね?」

ウェンティが再び弓に風元素を集めさせて、真上に向かって放つ。

そして破裂した矢が周りの纏わりつくような気色の悪い煙を吸い込む。

それをチャンスと思ったジン、ディルック、蛍はトワリンを支えている前脚へと向かった。

 

「はぁ!!!」

ディルックは左脚を炎の大剣で斬りつけ、

 

「セイッ!!」

「はーーッ!!」

ジンと蛍は右脚を同時に風元素で攻撃した。

 

「ゲギャアアアアアアアア!!!」

トワリンは痛みに耐えきれなかったのか足の力が弱まり、真上から頭が落ちてくる。

 

なんだこの王道のジャンプ漫画に有りそうな展開は…(困惑)

けれどもチャンスですよ〜これ〜(優越)

じゃあまた自虐のパワーでやってやろうじゃねぇかこの野郎!!!(ブチギレ)

 

貴方は再び邪眼の力を開放し、今度は左足に激痛が走った。

 

痛みなんて関係無いんだよぉオラァ!!(クズ)

 

貴方は左足を地面に突き刺し、簡単には取れないように踏ん張った。

そしてトワリンの頭が落ちてくる、攻撃が丁度良いタイミングで入れるためにギリギリまで引き付ける。

まだ、蹴らない。

これにすべてを掛ける思いで、死ぬ覚悟で自分の命を削る。

 

オ゛ロ゛レ゛ロ゛ル゛ラ゛ァ゛!!!!!!!!(薩摩ホグワーツ)

 

貴方は右足を振り上げて、トワリンの顎に直撃させる。

更に追い打ちとばかりに足を爆発させて、目の前に閃光が輝く。

 

「ガアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

頭が弾かれたように上にぶっ飛ばされて、トワリンの顎からは血が出ていて叫び散らかし、前脚の爪を立てるが力が入らずにズルズル滑っていき、雲の下に落ちていった。

 

や っ た ぜ 。 投稿者:変態糞走者 (8月16日(水)07時14分22秒)

じゃあ、みなさん長い間のご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は急に殺気、嫌な感覚を感じて、辺りを見やる。

 

んっ?(フラグ)

 

「ロイぃ〜〜!!」

蛍がこちらに笑顔で手を振りながら迫ってくる。

貴方はその殺気が上でも横でも背後でもない。

下なのだということ知った。

 

シュワッチッ!!!()

 

貴方はろくに動かなくなった左足を無理やりにでも動かして蛍の方へ走る。

そして蛍に飛びつくと貴方がいたところの地面が割れた。

その割れた所から濃紫色のトワリンが地面を破壊しながら現れた。

地面が傾き、これ以上居られないことを察知した貴方は蛍を抱いたまま壁となった地面を蹴って、隣にある新たな地面へと飛んだ。

 

ホンマにこいつしつこすぎんだろぉ!!!!!死ねよピネってやつよ!!!(誰だよ)

 

ズザアァァァと体を地面で擦って慣性を止める。

 

「う〜ん…、ってロイ!?」

蛍は腹ばいに倒れている貴方の腕の中から這い出て、貴方の事を見やるとある一箇所に目の焦点を置いた。

 

「…ッ!!!ロイの…足が…ッ!!」

貴方の左足はいつの間にか無くなっており、恐らく喰われたか灰となって無くなったのかのどちらかだ。

 

キュィィィィィンッ!!!

機械音のような音が聞こえ、音が発生した所を見るとそこには前と風貌も骨格も変わったトワリンが貴方に睨みを聞かせていた。

そしてトワリンが口を開くとそこから丸い球体の邪に染められた攻撃をこちらに放ってきた。

 

やばいって(相棒ボイス)これ蛍ちゃんも死ぬと実質的に討伐不可能になるんで身を削って助けましょう。

ホモ君死ぬなよ…、死ぬなよ…(儚い希望)

 

貴方は剣を構えてなんとか防ごうとしている蛍の腕を引っ張り、切腹の体勢で腹に蛍を閉じ込めた。

 

「待って!!ロイ!! これ以上やると…」

蛍は貴方の中で暴れるが貴方はしっかりと蛍を壊れそうなほどの力を入れて抱きしめた。

 

こんなオルガ・イツカの体勢してますが、大丈夫(フラグ)

プレイヤーのワタシがホモを信じなければ誰が信じるって言うんだ!!(迫真)

 

ブゴォォォォォォォォォォン!!!!

 

貴方の背中にはトワリンの攻撃が直撃する。

皮膚が焼け、切り傷も入り、血が吹き出す。

炎元素で簡素な盾を作っても焼け石に水、特にろくな防御効果などなかった。

それでも貴方は必死で、死ぬ気で抱きしめた。

 

体力が!!あかんホンマに死んじゃうってぇ!!(ガチ発狂)

 

辺りが静まり返った。

普通なら風で滲みる痛みを感じるが、貴方の背中の感覚は消え去っていた。

貴方は蛍を抱きしめる力を緩め、横に倒れる。

 

「そんな、ロイッ!! ロイッ!!!!」

蛍は四つん這いで貴方のそばまで近寄る、その顔は涙で溢れていて、とても美しかった。

 

んなフラグ立ててんじゃねぇよカスゥ!!(本性開示)

立て!!立つんだジョー!!(違う)

 

貴方は精一杯に微笑んで目を閉じ、静まっていく心音に耳を傾けた。

 

やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて(ガチ必死)

 

そして貴方を動かす歯車が今、完全に止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(ガチ発狂アンドガチ泣き)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つの命の灯火が吹き消えた。

しかしもうひとつの命の豪炎が盛りを上げて再び蘇る。

 

 

へ?(涙、涎、鼻水、お漏らしのオンパレード)

 

 

ドガガガガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンン!!!!!

爆発音が響く。

 

貴方は再び立ち上がった、目を開き自分の体を見てみるとそこにはなかったはずの右手と左足が炎の姿へと変えて存在している。

そして体中から溢れ出る圧倒的な炎。

貴方はこれが自分の力なのか他者から干渉された力なのかはわからなかった。

 

ギダアァァァァァァァァァァァァアアアアア!!!!(ガチ泣き)

これが!!ジャンプ主人公の王道!!!瀕死から蘇るヤツだぁ!!!!(マジ発狂)

ホモ大好き(突然の告白)

 

 

 

と覚醒した丁度いい感じなので今回はここまで、ジャンプの漫画でも覚醒ぐらいで休刊入るでしょ?(偏見)

ご視聴ありがとうございました。




ぬぉおぉぉぉぉぉぉ、カッコいい…(自画自賛)

やっぱ、こういう覚醒…、最高やな!!(原点回帰)

もしかしたら主観編に入るかも…(変更ガイジ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私の呼称心と僕の脆弱心

今回は主観になっちゃいました、えへへ(なにわろとんねん)

蛍ちゃんとウェンティ「ちゃん」です



ではどうぞぉ







「あああああああああああ!!!!ロイ!!!!ロイぃ!!!!!」

今、私の目の前で信頼できる人の命が消えた。

この世界で私の本当の名前を言ってくれる唯一の人が。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼と初めて会った時の事を説明しよう。

私がトワリンの竜巻に襲われて上空へ飛び出した後、謎の声が私の耳元で囁き私に風元素の力を与えてくれた。

そっからは風元素を弾のように飛ばしてトワリンを撃退しようと思っていたら、爆発音が聞こえて、トワリンは急に方向転換し始めた。

トワリンは叫び声を上げて何処かへ逃げ去って謎の声は驚嘆の叫びを上げている。私はそのトワリンが方向転換した場所を注視したら腕が炎に染められている男が浮かんでいた。

 

そこが私と彼の出会い。

ちょっと言い方に恋のドラマチックだと勘違いすると思うけどその時の私の目には、「急に現れた正体不明の強者」と映っていた。

 

「巨龍と戦えるほどの力を持っているとは…、我々の客人となるか、それとも新たな嵐となるか?」

トワリンを撃退した後はロイと一緒に地上へと戻っていった。

するとアンバーと眼帯の男、ガイアが現れて私を見つめてくる。

 

そして暫く軽い尋問を受けて、アンバーが思い出したかのようにロイとガイアの紹介し始める。

「あっ…そうだった。こちらはガイア先輩、私達の騎兵隊長なの」

「そしてこちらはロイさん、凄腕冒険者だよ!!」

この時のアンバーは鼻息を荒くして私に迫って言い始めた。

うさぎの耳をしているけどまるで犬みたいに無いはずの尻尾がブンブンと振っているのが見えた気がする

 

「私は「蛍」、よろしく」

私もすでに認知しているアンバーを除いた二人に自己紹介する。

 

「ふむ、モンドへようこそ旅人。しかしこんな最悪なタイミングで来るとはツイてないな…」

ガイアは私を慰めるようにしてもてなす。

私の名前は「蛍」だ。でもこの世界ではいくら私の名前を教えても旅人という固有名詞で名付けされる。

私自身、この世界の人間ではない。別の世界から漂流してきた、いわばバグと言われるものだ。

人はそのバグにいちいち名をつけない。だから私は全ての物事に使える旅人と言われるのだ。

 

ただこの世界の住民が認識できないだけで、私に敵意はないし親切心も感じられる。

だとしても、パイモンにもアンバーにも本当の私を呼んでくれないのは心にくる物がある。

 

「ロイさんも、旅人に自己紹介して」

アンバーがいつの間にか私の後ろにいたロイの腕を掴んで胸を寄せる。

「しただろう」

ロイはそう言うと「ちゃんと自分から言わないとダメだよ!!」

とアンバーが返した。

 

二人の仲を見てるとそういう仲なのかなと思うが、ガイアがため息をついた。

そのため息は面倒くさそうな事に巻き込まれそうといった様子を感じ取れた。

ロイもガイアと同じ感じのため息をつき

「ロイだ、よろしく蛍」

と言った。

 

え?

 

私は驚いた。人から出るはずのない言葉が出てきたのだから。

 

私はロイに尋ねるために声を発そうとしたのだがそこにはアンバーしかいなかった。

「あ…あれ?消えた?」

アンバーが辺りを見渡す。そこにいたはずのロイが私とアンバーの目の前で消えたからつい私もロイが何処に行ったのか探した。

 

「あいつ…俺の技を…」

ポーカーフェイスが得意なガイアが何やらショックを受けたような顔をしていた。

 

彼は一体何者なのか、アンバーやジンから話を聞いても生まれも育ちもこのモンドらしいし、怪しいと思うものはなかった。

でも、なぜパイモンがロイを恐れていたのかが謎に思う。

彼もこの世界の者ではない、私と同じトラベラーなのではないかとも思った。

 

 

 

 

 

「ねぇロイ」

場面は変わってトワリンを救う最終決戦の場へ向かって空を飛んでいる最中、私はもう一度確かめてみた。

 

「ちょっと私の名前を呼んでみて」

私はあの事が嘘なのではないかと、仮に偽だとしても傷つかないように自分の心を守護してロイに要求してみる。

 

「?、蛍」

ロイは一瞬、首を傾げておでこにシワを寄せたが私の本当の名前を言ってくれた。

あの事はやっぱり本当だったんだ。

お兄ちゃんぐらいにしか呼んでもらえなかった名前、この世界でお兄ちゃんの口以外から聞けるとは思いもしなかったから私は歓喜した。

 

つい変な笑い声が出てしまったけど多分気づいてないでしょ…、多分。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロイ〜〜!!」

そして私達はトワリンを倒した、トワリンは雲の底に落ちていったけど龍だし大丈夫でしょと思った私は右腕を無くしたロイへと近寄った。

ロイの右腕の事は残念だけど、あの一瞬で持った真っ黒な神の目から黒い汚濁が光として出た時にロイは圧倒的な力を手に入れた。

ロイが早めに腕を失う覚悟を決めたから皆死ななくてすんだ、私が言うべき事じゃないけど腕一本でモンドが救われたならまだ良い方だろう。

 

でも、もうあんな物は使わないでほしい。

今回は耐えられたけど今度同じ目に会ったら、私が壊れてしまいそうだから。

 

私がロイへ駆け寄るとロイもこちらへと駆け寄ってきてくれる。

でもその表情は全て終わった安堵し切った顔ではなく、まだトワリンと戦っている時の顔だった。

するとロイがこちらへと飛び込んできて私に抱きついたその瞬間、硬い物が割れる音が聞こえ地面が傾く。

驚嘆しながらロイの肩越しに後ろを見てみるとそこには濃紫の色をしたトワリンらしきものが上へと突き上がっていっているのが見えた。

 

まだ、終わってないのか…

 

すると私の体に衝撃が走り、摩擦音が聞こえる。

ロイが私を抱きしめたまま、地面を体で滑っていたのだ。

そのおかげで私は怪我もなにもしていない状態でいることができた。

 

私はロイに声を掛けながら、私の守りとなってくれた腕を這って抜け出る。

そしてロイの安否を確認するためロイに向かい合うとあったはずの足が血を出して消えていた。

今すぐロイの傷を止血しなくちゃと思いながら動くとキュィィィィィンッ!といった機械音のような音が聞こえ、音の出た方を見ると風貌も骨格も変わったトワリンが私達を睨んでいた。

 

するとトワリンは私達に向かってどす黒い弾を吐き出してくる。

私は逃げようにも後ろには動けないロイがいるからなんとか剣を取り出して守りの体勢になる。

足が竦みそうだけど、私はもう二度と負けないと決めたんだ。

 

すると私の腕を誰かが掴んできた。

そしてグイッって引っ張られるとロイは私をロイのお腹の中に寄せてスッポリと収める。

もしかしてロイは私のために死ぬつもりじゃ!!と思った私は「待って!!ロイ!!」と言いながら拘束から外れようとしたがロイの左腕は思ったよりも強く痛く抱きしめてくる。

 

そしてこちらへ迫ってきていた攻撃はロイの背中に触れて、

「ウガアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

とロイの痛々しい苦しい叫び声が私の脳味噌に刻み込むように耳に入って鼓膜を揺らす。

私はロイの声に何故か恐怖を感じてしまい、私はロイの胸に頭を押し込んで現実から逃げるように目を瞑った。

 

周りが静かになって私は目を開けた、開けなければならなかった。

すると目の前にはロイが横に倒れている姿があった。

ロイの背中は痛々しく血と真っ黒な炭みたいな物が粘り付いており、よく見ると肉の繊維が暴露してある。

私はもう我慢できずに目から涙が溢れ出た、ロイが何事もなく起き上がってこの地獄を終わらせてくれると叶いもしない願いを想いながら一心不乱にロイという大好きな名前を叫び続けた。

 

「ロイッ!! ロイッ!!!!」

そう叫ぶとロイは虚ろな目をして、私を見つめた。

そして私に屈託のない不器用な笑顔をして、私に生きるという呪いを掛ける。

ロイは目を閉じて、二度寝をして気持ちよさそうな顔になると私はいつの間にかロイの心臓の上に手を乗せていた。

その手から伝わる鼓動が段々と小さくなっていく、私の息も絶え絶えになって呼吸が速くなる。

手から伝わるソレが完全に止まると、私の体の筋肉が動かなくなった。

名前を呼んでくれた、ただそれだけなのに、私はこの人の事がとても愛おしくなっていたことに気づいた。

 

 

 

 

殺す。

 

 

 

 

あの悪を、殺す。

 

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

 

 

 

 

そして私はロイの亡骸を跨いで、地面ギリギリの端まで歩いていき、ロイのように飛んだ。

奴の背中に着地した後、剣を奴の背中に刺すがほんの少し剣先が入る程度だ。

しかもゆっくりとだが、体が治癒されていっている。

 

「グゴオオオオォォォォォォォォ!!」

奴は暴れて私を振り落とそうとしてくる、私は手を離さなかったが剣が傷跡から出てしまい空中へ放り出された。

そして目の前に奴の鋭い爪が迫ってくる。

私は死んでも死なない、絶対にお前を殺してやるという殺意を向けて死を受け入れた。

が私の体は後ろへ大きく飛ばされただけだった。

前に風元素が見えたためジンかウェンティのどっちかが助けてくれたんだろうと認知する。

飛ばされた私は地面にぶつかったと脳が処理した瞬間に受け身を取って、受けるダメージを軽減した。

 

「旅人…、ごめん…」

体勢を直し、再び奴に体と剣を向けるとウェンティが私に申し訳無さそうに言う。

 

「別に謝ってほしいんじゃない、ただアイツを殺す協力がほしい」

私の声は冷たく、低く、感情がない天理のような声が出た。

 

「ッ!!で、でも、トワリンが死んだら…」

「バルバトス様」

ウェンティが焦って言い訳をしようとするのをジンが止めた。

私と変わらない感情を持って。

 

「これ以上、犠牲を出さないためにも非情になるしか無いのです」

ジンの目には光が宿っておらず、手の平から血が出るほど握りしめている。

私の目も多分ジンと同じだろう。

 

「…、わ、わかっ…た…」

ウェンティはジンの目を見て恐怖したのか何も言えずにただ了承した。

 

「…では僕が先に先陣を切ろう」

ディルックも覚悟を決めた目をして前へ躍り出る。

この中で覚悟も決まってない、どっちつかずの腑抜け者はもう一人だけ。

なんで決められないお前が生きて、ロイが死ぬんだよ。

 

 

 

お前が死ねよ。

 

 

 

今この時だけ三人の心が一つになった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はどうすればいいんだろうか。

友人を救いたいけど、僕一人じゃ何もできない。

協力を得ると友人が死ぬ。

協力を断ると国が滅びる。

僕は最弱の神、自分をそう卑下してきたけどここまで自分の言ったことを痛感するなんて思ってもみなかった。

 

あの時、氷に染められた君を助けた事は気まぐれだったけど、今思うと助けずに見捨てればよかった。

こんな最悪な事になるなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガガガガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンン!!!!!

すると突然、爆発音が響く。

一体なんだと恨みを願っていた脳を変えて、状況を目で確認する。

するとロイが死んだ場所に煙が立ち上っていて、目を凝らすと中に炎が燃え盛っていた。

 

煙が晴れると、そこには死んだはずのロイが炎の腕と足をつけて立ち上がっているではないか。

そしてロイの体から湧き出ている炎、元素視覚で見てみても元素であると確認できない。

炎元素ではない炎、この時僕はある詩を思い出した。

 

 

 

 

 

まだこの世界がテイワットと呼ばれる前の話。

この世界には風神、岩神、雷神、草神、水神、炎神、氷神の代わりに七匹の竜王が7つの元素の頂点に立っていた。

その竜王らはそれぞれ一つの元素を持ち、住んでいる土地を支配し王国を作っていた。

 

王国と言ってもそれを崇拝する生き物はおらず、この世界に充満した濃すぎる元素は竜王以外、死に絶えてしまう。

生まれながらにして王、それが今を生きるヴィシャップ族の先祖である。

 

竜王が旧世界を統治していたそんなある日、突然天上から浮遊する永遠の王座が現れた。

王座を率いる原初のあの方、あるいはパネース。

翼を生やし、王冠をかぶり、卵から生まれ、雄と雌の区別がつかない。

パネースは自分の分身となる影を四体作り出し、旧世界の統治者である七名の竜王に戦いを挑んだ。

 

 

 

四十回の冬と四十回の夏が交互に来るほどの時間が経った時、パネースは七名の竜王を全て打ち倒した。

そして次にパネースは人類を迎え入れる準備として天地の創造を始めた。

 

四百年の歳月を掛けて、パネースは四体の分身とともに世界を作り出した。

パネースはこの世界にある元素を7つに分解し、命あるものが死に絶えない空気を作り出した。

一つの影は大地を草を木を森を作り、一つの影は海を川を水を作り出し、一つの影は鳥を獣を人類を作り出し、一つの影は火を光を炎を太陽を作り出した。

 

しかし、4つの影の中で一つ異質な影があった。

この影を「1」と呼ぶことにしよう。

「1」は他の影と違い、なぜか頭が2つあったのだ。

他の影は静かに、まるで機械のように主に命令された物を作り出していたが、「1」は仲良く話し合いながら火を作り出していた。

「1」は自分たちに名前をつけようと言った。

頭が大きい影が「カストール」、頭が小さい影が「ポリュデウケース」とお互いに決め、その名で呼びあった。

 

「1」が無謀にも太陽を作ろうとした時、不運な事故で「カストール」の頭が動かなくなり言葉を発さなくなった。

「ポリュデウケース」はそれを嘆いたり、憤怒することはなかった。

心に空いてしまったカラには感情という大事なものがなくなってしまったからだ。

しかしその事故のおかげで消える事の無い、永遠の炎が生まれたのだ。

 

今我らが生きるこの世界ではこの「1」を

 

「ディオスクーロイ

 

別名「パネースの息子たち」と呼ばれているというのを知っている者は少ない。

パネースが産んだ人類と契約を結んだ時、この世界の統治者はパネースとなり人類はゆとりのある繁栄を遂げ、文明は発展へ向かった。

 

しかしそんなある日、突然緊急事態が発生した。

天上から突如に第二の王座が出現したのだ。

それから第二の王座と原初の王座は大戦を繰り広げ、戦いはまるで創造の始まりを思い出させるような激しい戦闘となった。

大戦によってテイワットの空は傾き、大地が引き裂かれた。

海淵の民の先祖と、彼らが代々住んできた土地は暗い暗黒の底へと落ちて、今の淵下宮ができたのだ。

地下に堕ちた人類らは必死で天に救いを祈り続けたが、パネースと「三体の分身」はそれに応えなかった。

 

ではもう一体の分身は何処か。

話は遡り、まだ大戦が始まる前。

一度パネースは分身達に自分の影へと戻れと命じた。

三体の分身は命じられるがままに主の足元へと帰っていった。

 

だがそれを拒んだ影がいた。

それが「1」だ。

 

パネースはなぜ戻らないのかと問うた。

「1」は応えた。 

 

自由になりたい。

 

パネースは怒り、感情のままに扱うのではなくただ慈愛の目を「1」に向けた。

 

では好きにするといい。

最後に君の名を聞きたい。

 

パネースはそう言うと「1」は暫く黙り込んだ。

 

我はもう「カストール」でも「ポリュデウケース」でもない。

いつか会った時は「ポイニクス」とでも言ってほしい。

 

そう言うと「1」、いや「ポイニクス」は炎を体に纏い、炎の鳥へと变化して空へと飛び立った。 

「ポイニクス」またの名を「フェニックス」と呼ばれ、原初の炎として世界中の民に崇められた。

 

 

更に幾千年の時が経ち、「ポイニクス」は炎を体へ纏いながら悠々自適に空を飛んでいた。

第二の王座と原初の王座の大戦が起きても、我関せずの顔で舞っていたのだ。 

 

しかしある日、「ポイニクス」は今の自由に飽きた。

やることは全てやり、自由という名目の事は全てこなしてきた。 

ある時は襲いかかってきた龍を殺し、天理の調停者がこちらを新たな調停者として誘ってきた場合も時空の狭間へと逃げたりもした。

その逃げた場所はこの世界ではない場所、もうひとつの世界がそ[抹消]

 

ある時、「ポイニクス」はある女に目をつけた。

その女は異様に膨らんだ腹を優しく撫でて微笑んでいる。

 

「ポイニクス」はなにを思ったのかその女の腹目掛けて飛んだ。

女の目にも止まらぬ速さで飛んだ「ポイニクス」は段々と小さく萎んでいき、腹の中へと入っていった。

 

あ、今蹴ったわ。

 

「ポイニクス」は死んだ。

腹にいる赤子の心臓となって「ポイニクス」という存在は今消えたのだ。

 

そして「ポイニクス」を宿した赤子は大人になり、赤子を作り「ポイニクス」はその赤子へと再び宿った。

このサイクルを繰り返して何千年、いや何万年が経ち、今の宿す者へと繋がる。

 

何万年と経った炎は摩耗し萎んでいく。

だが、いつか再び炎が盛りを上げて豪炎の如く燃え盛る。

 

燃え盛る時、この者は成るであろう。

 

 

 

「神に」

 

 




現実の神話と原神ストーリーを絡ませて書くのはめちゃくちゃ面白かった(小並感)
ギリシア神話から引っ張ってきてるのでウィキペディアとかで見たらもっとわかりやすくなると思います(ハナホジ)

所々改変してるからちゃんと知りたい人はストーリー、知ろうね!!(義務)

ウェンティちゃんが可愛そう(暗黒微笑)
ちなウェンティは女の子()、はっきり和姦だね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Part16 The Endってね まで

覚醒は強い(バカ)のRTA、はーじまーるよー。

前回はホモ君が炎に包まれました(直喩)

 

それにしても、なんなんすかねこれ(無知)100回以上走りましたけどこんな現象始めてみましたよ(ビッくらポン)

 

貴方は体に逆巻く炎を暫く眺め、この炎が自分の意のままに操れると知った時にはその視線はすでにトワリンの方へと移っていた。

 

貴方、覚悟してきている人ですよね(ワザップ・ジョバーナ)

 

貴方は背面に炎を収束させ、自分の二倍はある炎の翼を生成させる。

すると、トワリンはこちらへ口を開けて漆黒の光線を吐き出してきた。

 

おまゴジラかよ、そんなダイナミックなゴジラ海外版でしか見たことないゾ(洋画好き)

ゴジラで思い出したけどもう少ししたら岡山ドバーランドで「進撃の糞」が上映されるらしいっすよ、行きてぇな〜(隙あらば自語り)

 

貴方はその攻撃を横へ並行飛行して躱す、貴方の立っていた足場は粉々に砕け散り、破片が貴方に当たるその時、破片は瞬時に溶けて蒸発した。

 

は?(現実逃避)蒸発ってエグいぐらいの沸点してるやん。ホモ、お前2ちゃんねらーかよ(煽り)

物質って、蒸発するの?(小声)

 

貴方は躱した速度のまま急旋回して、トワリンの方へ向かった。

飛んでいっている最中にも速度はドンドン速くなっていき、トワリンの直ぐ側に到着したその時に貴方は速度に重さを加えて、トワリンの右横腹に拳をぶつけた。

 

「グギィ!!」

トワリンは苦しみの声を上げて、くの字になって横へ飛んでいく。

肌に纏わりついていた黒い鱗がボロボロと落ちる。

 

貴方は飛ばされているトワリンを下から潜る形で反対側に移動し、こちらへ飛んでくるトワリンに対して構える。

炎となった右腕を後ろへ下げて左腕を前に出し、トワリンが目近にきた時に貴方の右腕の肘を爆発させた。

その爆進した速度で右腕は一瞬、ほんの一瞬、音速を超えたパンチを繰り出した。

 

天国から降りた時に、ホモの拳は、音を置き去りにした(迫真空手部)

 

バギィン!!!

 

熱い金属をハンマーで叩いたような音が響き、更に貴方の拳を爆発させる。

その爆発は前と比べると明らかに威力が上がっており、トワリンの体が丸ごと煙に包まれるほどの爆発が炸裂したが、貴方は炎のバリアに囲まれていて怪我はしなかった。

 

ひぇ…(恐怖)もうホモ君人間じゃないよ、お前(異端)

 

「ガアアアァァァァァァァァァァァ!!!」

トワリンは煙の中からこちらへ突撃してきて、嘴が貴方の腹を突く。

 

カスが効かねぇんだよ(圧倒的強者)

 

貴方はくの字のまま後ろへとトワリンに押されながら飛んでいく、先程まで居た天空の戦場は段々と小さくなっていく。

貴方は重心をズラしてトワリンの嘴を横へ促し、トワリンは貴方を置いて先へ飛んでいってしまう。

トワリンが奥へ行く最中に目に止まったトワリンの後ろ足を掴んだ。

風を受けながら足をよじ登って背中まで行くと目の前にある禍々しい結晶が異様な存在感を醸し出している。

 

ちょっと時間が無いんで壊すことにしますわ。旅人ちゃんが生きているので今結晶ぶっ壊しても大丈夫!!(無責任)

 

貴方は体全体に受ける強風と揺れる足場を堪えて、結晶へと一歩ずつ歩を進めた。

そして手を完全に伸ばさずとも届く距離まで来たら、貴方は結晶の先端を炎を纏わせた両手で掴み、振り落とされないようにする。

右足を後ろへ大きく振りかぶると膝の後面をブーストの起爆点として瞬間加速速度を上げる。

そして膝を立たせて、トワリンの結晶に当てると甲高い音とピシリっといった音が聞こえた。

 

「ギュギョォォアアアアアアアアアアアアァァッッ!!!」

トワリンは苦しそうに咆哮を上げ体を上下左右に振り回す。

 

暴れんなよ…暴れんな…(強姦(ドラゴン))

 

貴方は振り落とされないように結晶を掴んで体が強風に煽られる旗のように振り回されていた。

目を瞑り風が目に入らないようにしている時に一瞬、目を薄めで開けるとモンドではない建造物がズラリと並んでいるのが見えた。

 

璃月まで飛んでくるとかこの戦い発展しすぎィ!!(絶頂)ボクチャンのお嫁ちゃん元気かなぁ(ねっとり)

てかさっさと堕ちろ!!(キレ気味)

 

貴方は振り回されている体を縮こませて、足の裏を結晶へ向け足を勢いよく伸ばした。

パキパキパキッと更に亀裂が入ったような気がする。

トワリンは芸がないようにまた叫ぶと急に地面へ急降下し始めた。

この速さのままにしておくと目の前にある街の真ん中へ突っ込んで大きなクレーターができるだろうと予測した。

 

知らんす(最低)別に璃月が滅亡しても速くクリアをしたら正義なんでコレぐらいの犠牲は目を潰す(過激)

あ、ビュワァ〜(計算の効果音)

璃月が滅ぶ→嫁が悲しむ→ワイが死ぬ→RTAが終わる

QED証明終了

あ、そっかぁ…。じゃあ璃月を滅ぼさないルートを作らなきゃ!!(必死)

 

貴方は結晶に足を付けて、体重を後ろにかける。

するとトワリンの急降下は少しずつ上を向き始めていき、平行に近い飛行になる。

しかしもうトワリンの飛行ルートには大きな塔が存在している、このままならぶつかってしまうだろう。

塔に目を凝らすと窓に空髪に角を生やした女性が紙束を持ちながら目を大きくさせながらこちらを見ている。

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(ガチマジ本気)

 

貴方は結晶を掴んだまま左へ傾けて、トワリンを傾けさせた。

塔に体の一部が当たったが直撃は免れたようだ。

そしていくつかの建物を壊しながら飛び続けるトワリンに貴方は掴んでいた手が限界を超えて滑り落ちる。

 

危なかったぁ(安心)嫁を傷つけたら俺が死ぬところだったデ(ヲタクの鏡)

 

貴方は落下した所からゴロゴロと転がっていき止まる。

腹ばいになった貴方は息が途切れ途切れになりながらも一呼吸置く。

拳を握って地面を殴り、殴った反動で一気に足に力を入れて立ち上がる。

そこはこの街の広場ような場所であり、周りにいる人が貴方を見つめている。

 

あ、あ、あの、や、やめてください…、み、みないで…、と、トラウマが…、アバババババ(ピングのボッチちゃん)

 

「グゴオオオオオオォォォォォォォォ!!!!」

声が貴方の耳に響き、息を切らしながら声の発生源を見る。

すると紅紫色のトワリンがせせり立つ小山に鉤爪を立てながらこちらを見て、口からは視覚化された黒い吐息が湧き出ている。

 

こいつしぶとすぎるしなんかまた色変わってない?進化形態多すぎるッピ!!

 

貴方は体の奥底にある魂を更に激しく燃やして、体から湧き出る炎の熱度を上げた。

足元にある小さな人口池に溜まっている水が、泡を吹き出して沸騰している。

 

アツゥイ!!(言いたかっただけ)

それじゃあ、死のうか(提案)

 

貴方は再び背中に炎の翼を作り出し、羽ばたいて空中に浮く。

トワリンは腕の力をいれ、翼を大きく広げている。

そして小山を粉砕してこちらへと飛んできた。

その速度は大柄に似合わず、マッハを超えた速さで貴方へと突っ込む。

 

TWRN早くしろー(優しさ)そんなの止まって見えるんだよなぁ…(達観)しょうがねぇなぁ。領域、展開(手印)

 

貴方は手を前に出して、中指の腹同士とその他の第二関節の指同士を合わせた。

すると貴方の視界の右端から巨大な炎の腕が出現して、トワリンの顔が歪んで横へ飛んでいった。

 

お前のここ隙だったんだよ!!!(突然の告白)

 

貴方は飛んでいったトワリンの後を追うようにして飛んでいく。

トワリンは海空で殴られた勢いを翼を素早く動かして、ようやく止められることができ、飛んでくる貴方に黒い波動光線を吐き出してきた。

 

やっぱり僕は王道を征く、直球系です(性格が)

 

貴方は打たれた光線を躱さずにそのまま受けるが止まらずに光線を掻き分けて、トワリンのいる方へと直行していく。

そして掻き分けた後、トワリンの眼前に躍り出て再びまた手印を結ぶ。

貴方の視線外から再び炎の腕が出現しトワリンを上から踏み潰すように殴りつけた。

殴り飛ばされたトワリンは真下にある海に入り込んでいき、海が歪みを上げて変動する。

 

この衝撃で海の触手ちゃんの封印が解けたりしたら凝光ちゃん歪んじゃう(クズスマイル)

 

貴方は手印を解き、真下にいるであろう海に突っ込み拳をトワリンの背中にめり込ませる。

海の中では殴るスピードが低下するため、効いた感触が手に伝わらなかった。

貴方は手の平を炎で真っ赤にさせると、手から気泡が蒸発音を弾きながら生み出される。

それをトワリンの所々亀裂の入っている結晶に触れると手が光を発して大爆発した。

 

アイ・アム・アトミック(ねっとり)、それじゃあ、死のうか…(提案)

 

貴方は爆発の衝撃で海から上空に投げ出される。

炎の翼を再展開し、広げるとそこにはトワリンが死体のように上に跳ね飛ばされている姿と下を見れば大きな渦がドーナツ型のように膨らんでいる。

 

これ璃月津波に巻き込まれると思うんスけど…。

まぁ、大丈夫だ、多分巨乳真君が海を凍らせてくれるでしょ(楽観的思考)

それよりもタイムが!!タイムがシヌゥ!!

 

貴方はトワリンのいる方向に顔を向けるとそこにいたはずのトワリンが消えていた。

 

ファッ!?消えちゃったンゴ!!ドコドコドコドコ┏(^o^)┓(懐かしい)

 

貴方は辺りを見回すが何処にもおらず、耳にキーンといった耳鳴りが鳴るだけだ。

 

ん?耳鳴り?(フラグ)

 

その耳鳴りは徐々に大きくなっていく、すると貴方の腹に鋭い何かが当たり、皮膚を、肉を、内臓を貫いてきた。

貫かれたまま後ろへと押され、景色が巻き戻しのように瞬時に変わる。

晴天の青空がよどんだ重々しい雲へと変わった。

 

なんでこのタイミングで死にかけレベルの攻撃してくんねん!!氏ねぇ!!!(本性)

 

貴方は背中にガゴンッと重たい音と鈍い痛みが響く。

後ろを見ると先程までいた空に浮いたままの造石の足場、暴風廃墟の真上の戦場の足場だとわかった。

貴方は腹に刺さっている禍々しい真っ黒な巨大な矢らしい物を両手で掴み引き抜いた。

 

普通だった頃のホモ君なら死んでると思うのに、もう出血も無くなってるよこのバケモノ(豹変)

てかずっと思ってたけどこのホモ君から出てる炎なんだろうね?

元素っぽくも無いし…、まぁええわ。タイム縮めれたら別になんでもいいや(頭空っぽ)

 

貴方は抜いた物を下へ投げ捨て、空中に足を運んだ。

歩くようにゆっくりと空気を蹴り、上に上昇しながら貫かれた腹を抑える。

遠くから巨大な影がこちらへ接近してくるが、すぐにその影が邪悪な黒い気配を持っているトワリンのだとわかった。

トワリンが目の前にゆっくりと現れて、暫く貴方を睨みながら滞空している。

その姿はボロボロで鱗が剥げ、爪が折れ、翼も所々穴が空いている。

 

あ^〜、(本気)出しちゃっていいっスか?見とけよ見とけよ~。

 

貴方は心を落ち着かせ集中し、体の底から出る炎の量を増やす。

トワリンは口を開き、黒い線が渦状になって開けた口の前に収縮していく。

貴方は前屈みになって両手を後ろに下げ、手の平をまた爆発させるために熱量を上げる。

 

それじゃあ、死のうか…(覚悟)

 

貴方は手の平を爆発させ加速し、体をクルッと一回転して左足を畳み右足を前に突き出した。

 

「グゴガアアァァァァァァァァァ!!!」

トワリンは叫びながら口に溜めていた波動砲を捻れを巻きながら放ってくる。

貴方はその波動砲を右足で受けながら切り開いていく、足に炎のバリアを張っているが激痛が疾走る。

 

ツッコめって言ってんだYO!!(竹刀体罰)

 

貴方は更に背中を連続爆発させて、速度を上げまくる。

仮に邪魔になる波動砲が無ければ、その速度は雷神の抜刀の瞬間速度を超えるほどだろう。

 

つまりホモ君はおっぺぇソードを出せるってこと!?(極論)この(胸)中の中で!

ンアァァ!!(絶頂)

 

そして永遠に続くかと思っていた闇の穴をついに抜ける、するとそこにはトワリンだけがいる真新しい景色が広がっていた。

貴方は一気に標的を変え、トワリンからトワリンを乗っ取っている禍々しい結晶をへと目線を動かし、体を動かす。

そして、完全に結晶を捉える。

速度を抑えずにずっと背中を破裂させて加速させていたスピードを更に上げる。

そして右足が結晶に当たるとその瞬間、ピシリと亀裂が更に深く大きく入る。

 

見たけりゃ見せてやるよ、勝利ってやつをよぉ!!(カッコいい)

 

周りは炎を焚かせながら壁になり、貴方と濃紫の結晶の一対一のステージで向かい合う。

 

ピシピシピシピシッ

 

段々と結晶にヒビが走り、走り、走り、走り、疾走って。

 

パキィン

 

完全に砕け散った。

 

 

 

 

貴方は結晶を貫き、そのまま火が萎んでいって下へ落下していった。

トワリンも黒い煙を体から吹き出して貴方と同じように落ちていく。

貴方は体が燃え尽きるのを感じながら目を閉じ、深淵の底へと沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

[トロフィー獲得 風向きは変わるもの]

 

はい、ということで無事トロフィーゲットということで終わりました。

タイムは19時間19分8.10秒です。

なんだこのタイムはたまげたなぁ…、やはり運命は私に味方してくれているんですね(吉影ボイス)

世界記録も3時間も更新できましたし、これで世界一です(ドヤ顔)

 

完走した感想ですが…。

んにゃぴ…、やっぱりキツイですよね。

寝ずに19時間も画面に向かってやるなんてキチガイしかやらないよ(全RTA走者を敵に回す発言)

もう二度とRTAなんてやりたくないと思いました(小並感)

 

ん?ホモはどうなったのかだって?

知らんわ、多分死んだんじゃね?(ハナホジ)

別に生きてたとしてもRTAは終わったので興味ないね(クラウドボイス)

 

それでは長くなりましたがここで終わりです。

ご視聴ありがとうございました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

後日談

先に言っておきますが応援してくださってありがとうございます(感動)
一年以内に収めることができて良かったと安堵してるデ。

それじゃあ、どうぞ(促し)





モンドの龍災から時が経ち、モンドは変わった。

風魔龍と言われたトワリンの誤解を解消し、一人の青年がモンドから消えた。

否、消えたというよりも旅立ったという記述の方が正しいだろう。

 

彼はトワリンの戦いで無くした物の代わりを探すためにここではない、何処か遠くへと旅立った。

私は彼の手となり足となり支えてやると伝えたのだが、彼は私の優しさをオブラートに包まずに「やだ」と断って私から逃げた。

 

なぁ、ロイ聞いているのか?

もうすぐモンドでは風花祭(ウィンドブルームさい)が始まる。

そこでだな、もうお前も手足は治ったんだろう?だから…、今年の祭りには来てほしい。いや来い、これは強制だ。

来なかったら、お前を…。

フッ、冗談さ。まぁ、無理しないで来てほしい。

 

私はずっとお前を待っているからな。

 

 

 

 

 

 

 

ここは青々とした森が広がっているスメールという土地。

璃月からスメールへ行く時に必ずお世話になるという旅人達の休息地点、ガンダルヴァー村の少し外れた跡地、幼い子が宝玉を抱きしめる格好をしている七天神像の隣に黒髪の男が七天神像に片手を置き、太陽を見上げていた。

 

「ロイ〜!!」

その男の名が響く。

男、ロイは自分の名を呼んだ者を確認するために七天神像から手を離して、崖になっている地面ギリギリまで歩を進め、下を見下ろした。

 

「あ!!いたいた」

下には緑髪を独特な髪留めで留めている少女がロイに向かって手を振っている。

ロイは崖からジャンプし、重力に従い落ちる。

そして落ちながら足を広げて、大きながに股でドスンッと音を立てて地面へ着地する。

 

「なぁロイ、旅人がお前を呼んでるぞ」

ロイはコレイの前に立ち、見下ろす形になるがコレイは後退りするでも冷や汗を掻く訳でもなく、ただ笑顔でロイに要件を伝える。

他所から見たら、190近くある巨大な背格好と160の小さな小動物のような格好が相対しているのがまるで何らかの事件に巻き込まれるんじゃないかと思うほどだろう。

 

「ああ」

ロイはただ一言の肯定を放ち、舗装されていない獣道の流れに沿って歩き始めた。

 

「待てよ!!後な、師匠がお前の腕と足のめんてなんす?をするらしいから行くついでに寄って来いと言ってたぞ」

コレイがロイの背を追うように小走りでついていき、ロイの隣まで行くと小走りから徒歩に変わってロイの速度に並走していった。

 

「後で行く」

「そう言って、お前は何度も行かなかったろ!!」

コレイが怒りの感情も毛頭ない言い方でロイに言って、ロイの背中に飛び乗る。

腕を首に回して足が宙ぶらりんの状態でロイの首を無意識に締めている。

 

「…」

ロイは苦しかったのか面倒くさいのか鼻息をプスーと大きく吐き、背中に抱きついてきたコレイの宙ぶらりんの足を手で掬いおんぶの状態になる。

 

「えへへへ…」

コレイは笑顔で貴方の背中に顔をマーキングするように擦り付ける。

その姿はまるで家族のような、父と娘のような、明るいほんわかとした空気が溢れ出している。

 

 

 

 

 

 

「ようやく来たかい、バカロイ」

会ってそうそうに暴言を吐く、長い耳を持った少年ティナリは試験管を見つめ揺らしながらロイに言う。

 

「師匠!!レンジャー記録表を書いたよ」

コレイはロイの背中越しから本を見せびらかし、自慢している。

 

「あぁわかった、取り敢えずこのバカの点検を先にするから記録表はいつものところに置いといてくれ」

ティナリは試験管が集まっている専用の置き場に手に持っているそれを戻した。

そしてコレイはロイの背中から飛び降りて本を大事そうに机に上に持って行き、音を立てずに置いた。

 

「よし、じゃあ早速見るとしようか。はい、まずは腕ね」

ティナリはロイを椅子に座らせ、ロイに右腕の袖を捲るように言い、ロイはそれに従って袖を肩まで引っ張った。

そこには人間の体には本来ついていないはずの鋼の腕があり、それは腕と体の境目から下は全て鋼のソレである。

 

「うん、サビは無し。動作不順も無し、動かしにくさは無い?」

「無い」

ティナリが鋼の腕をベタベタと触って、舐め回すように見て、細部まで細かく観察している。

ロイに動かしにくさなどを聞くが全て、無いか大丈夫と答えるばかりだ。

 

「腕は問題無し、じゃあ次は足だ」

ティナリは座っているロイの前を通って左側に行く。

ロイは今度は左足の足裾を掴んで、上へと引っ張り上げる。

するとそこにも存在している、鋼の足。

足の指から太ももまで全て機械でできている。

 

「こっちも…、大丈夫かな?」

ティナリはまた同じ事をロイに聞くが、またも同じ返事をするばかりである。

 

「うん、1ヶ月ぶりのメンテだったけどサビも無いし、流石ロックベルさんだ」

ティナリの言うロックベルとは人物の名であり、このスメールで唯一の機械鎧技師(オートメイルエンジニア)だ。

ロイの腕と足は彼女に作ってもらい、4ヶ月に及ぶ製造、装着、調整によってできた命を吹き込んだ唯一の特注品。

およそ600万モラもかかるというボッタクリだが、供給できるのがこの人しかいないため言い値で好きに言うことができる。

それでもロイは特に使わなかった仕事で稼いだモラを注ぎ込み、手に入れることができたのだ。

 

「それにしてもだ、ロイ。ちゃんと毎日点検しろ!!動作不良になって死んでも遅いんだぞ!!」

とティナリはロイの顔の近くでビーチクパーチク怒って言いまくる。

だがロイは涼しげに他所を眺めて、意識を逸す。

 

 

 

 

 

 

「あ、いたいた。お〜いロイ〜」

スメールシティというスメールの代表街の地下に広がっているグランドバザールに行ったロイが待ち合わせの人物、パイモンと蛍に会う。

パイモンはタフチーンを美味しそうに笑顔で頬張りながら、蛍はナツメヤシキャンディを舐めながらロイが近くに来るのをじっと見つめている。

 

「久しぶり、ロイ」

ロイは蛍の座っている席の向かい側へ座り、蛍と目を合わせて何も言わずにコクリと顔を縦へ振った。

 

「ちょっと急にだけどさ、名前、呼んで?」

蛍はロイを真っ暗な瞳で見つめて要求してくる。

 

「蛍」

ロイは面倒くさそうに言うと

「へへへへっ、でへへへへ」

蛍は顔を崩して、両手で頬を押さえて客観的に見て気持ち悪い笑い方をする。

パイモンも目を細めて引いている。

 

「そうだ、はいこれジンさんからの」

そう言って蛍は何処からか取り出したのか、ロイに向かって手紙を差し出した。

ロイはその手紙を受け取ると、故郷の花の香りとなにか重苦しいオーラが見えた気がした。

 

「あ!!旅人とパイモンちゃん!!あとロイさんも!!」

蛍やパイモンではない女性の声が聞こえ、手紙を尻ポケットに突っ込み振り向いてみるとそこには露出の激しい踊り子の衣装を纏った少女のニィロウが笑顔でこちらへと近づいてくる。

 

「ニィロウじゃないか!!奇遇だな!!」

パイモンはタフチーンを食い終わったのかお腹がぽっこりと膨らんでおり、空に浮かんだままニィロウに手を振る。

そこからはただの女子会になった。途中からディシアやドニアザードが乱入してきたが、ロイは何も言えず言わずにただ目の前にあるナツメヤシキャンディを歯で砕きながら食うことしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、そうね。

わたくしにとってもイレギュラーな存在だったわ、最初に会ったのはまだ私が教令院に燃料として使われていた時。

私は夢の中でこの計画を止める手段を探していたわ。

その時だったの、急に夢が崩れていってまるで解いていたパズルを目の前でバラバラにされたかのようなそんな感じだったわ。

 

私は久しぶりに目を開けるという動作を行うと、目の前には大きな、駄獣よりも大きな影がいたの。

それがロイとの最初の出会い、彼は「機械鎧技師は何処だ」と威圧的に言ってきたわ、初対面の私によ!!

でも私は傀儡のように知っている知識を彼を教えると彼は炎に包まれて消えていった。

 

すると彼のいたところには大きな穴が空いていて、その穴はとても大きく、そうね…、希望のような光が差し込んできていたと思ったわ。

私を閉じ込めていた檻を、あの鉄壁を彼は壊すことができたんだと知って私は興味が湧いたの。

また私が檻に監禁された後、私は夢越しに世界樹の記憶を覗かせてもらった。

でもそれは大きなノイズが疾走っていて、見ることも解読することもできなかったわ。

まるで天理が自分の餌を隠す獣のように。

そんな雑で、けれども必死に、天理はなんで隠そうとするのかしら?

 

 

 

 

次会ったのが散兵との決戦の時、旅人と私は神となった彼に戦いを仕掛けようとしたその時に、何処からか火種が飛んできたの。

するとその火種がキノコンのようにゆったりと落下していき地面に付いた瞬間、火種は大きくなっていって炎になっていった。

その炎の中から人影が現れて、足がドンッって凄い勢いで出てきたと思ったら、黒髪のあの男ロイが首を気怠そうに回しながら歩いてきた。

 

「なんだお前は、凡人如きが僕に楯突くというのか?」

散兵は正機の神越しにロイに言うけど、ロイはそんなこと特に気にせずに真っ直ぐ散兵の方へ向かって歩き続ける。

 

「「ロイ!?」」

旅人とパイモンは同じリアクションをして、顔をズイッと前へと出してきた。

 

「身の程を弁えよ!!」

と散兵が言うと正機の神の長い腕を上へ持ち上げてロイの居る所へと振り下ろす。

凄い音と同時に振り下ろした腕は地面を蜘蛛の巣のように割った。

普通なら圧死してトマトケチャップが出来上がるのだけれども、ロイはそれを右腕だけで難なく防いでいた。

 

するとロイの手から炎が出て来て、正機の神の腕を燃やしながら凄い速さで散兵のいる心部へと駆け上がっていく。

最初は炎元素なのかと思ったのけれど、元素視覚で見てみても炎元素ではなかった。

この世界の炎ではない力を扱えるロイは一体何者なの?と私は知恵の神にも関わらず疑問を抱いていた。

 

「なに?なんだこれは!?」

散兵は驚嘆の嘆きを叫んで、正機の神の力である雷元素をその上がってくる炎へとぶつけ合わせようとする。

でも、その炎は過負荷反応を起こさずに駆け巡っていく。

そして在ろうことか、炎が雷元素を包んで燃やしていったの。

例えるならなんでも喰らう、暴食のパイモンのように食える物ではない物ですら食す化け物だと思ったわ。

 

「おいっ!!大人しく話聞いていたのになんでオイラをバカにするんだよ!!!」

「ふふっ、大マハマトラのようなジョークを言いたかっただけよ」

 

「クソっ!!なんだよこれ!!」

散兵は怒りを露わにして氷元素だったり、風元素、水元素とか全ての元素を使うけど全部無惨に暴食の炎に喰われていった。

するといつの間にかロイは正機の神の頭の上に乗っていて、右腕をさっきやられたように頭上に上げて、下に向けて勢いよく拳を下ろした。

 

すぐ隣に雷が落ちたような音と同時に正機の神は頭から地面に落ちていって顔が地面に埋まる。

そしてバチバチと遺跡ドレイクのように故障した音を発生させながら動かない骸と化した。

 

 

 

 

「あら、余計なことも話しちゃったわ。まぁここからの続きはわかるでしょ?」

ナヒーダが微笑みながら言うと、私は過去を回想した。

あれからロイは散兵の乗っていた機械の分厚いパイプを引き抜き、炎に包まれて消え去っていった。

彼の行動は私もパイモンもナヒーダも謎に思っていた。

後で聞いた話だとロイの義手義足の素材にするため取ったという、盗人過ぎて乾いた笑いしか出なかった。

 

確かにロイはこの世界の人間ではない事は断言できる、ロイにその力の事だったり出生だったり遠回しで聞いても知らんの一点張りだったし嘘を言っている様子でもなかった。

今の私じゃ不明だし、考えても無駄だと思う。お兄ちゃんに聞けばわかるかなと思ったりもした。

ダインは知っているかな?

 

「おお!!もちろんそのへんはちゃんと理解しているぞ!!」

パイモンはプカプカと浮きながら頷いている。

 

「そういえば、もう少しでモンドの風花祭(ウィンドブルームさい)が始まるらしいけど、パイモンどうする?」

私は話が終わりそうな雰囲気になったから話題を変えてみた。

 

「もうそんな時期なのか!!行くに決まっているだろ?だってモンドには美味しい食べ物が…デへへへ」

パイモンは涎を垂らしながらえへえへと気持ちよさそうにしている。

私も名前を呼ばれた時にこんな気持ち悪い笑い方をしていたのだろうかとちょっと恥ずかしくなった。

 

「それじゃあ行ってくると良いわ、もうスメールも本来の由緒正しい統治に変わったのだから安心していいわ」

ナヒーダがそう言うと、私達は久しぶりのモンドへ帰る事にした。

 

「行くならロイも一緒に連れて行ったほうが良いわ。彼もモンドへ行かなければならないからよ」

ナヒーダはスラサタンナ聖処を出ていこうとした私達にそう忠告してきた。

私はわかったとだけ伝えて重いドアを押して外へと繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

私達はロイを連れてスメールを出た、ロイは駄々をこねてヤダヤダと言うと思っていたが案外アッサリと承諾した。

スメールから璃月、そしてモンドの経路で行こうと璃月に訪れた際に丁度良く鍾離と会って、いつもの席でお茶を嗜みながら少し話すことになった。

 

「ふむ、スメールではそんな事が起こっていたのだな」

鍾離にスメールで起きたこと細かく説明すると茶を飲んで、息を漏らしながら少し遠い目をする。

 

「それでこの方が璃月を救ってくれた英雄か」

鍾離は仙跳牆を啜るように食べているロイを見つめる。

本当はロイがトワリンを連れてきたんだけど…、言ったら面倒になりそうだし別に良いか。

 

「ロイ殿、そなたの力は一体何処からの物なのだ?自慢では無いが俺もある程度博識だ、だがこの世界に置いて炎元素ではない炎を見たことが無いんだ」

鍾離はロイに聞くがロイは仙跳牆を持って、残った汁を一滴も残さずに飲んで一言「知らん」とだけ言いドンッと空になった鍋をテーブルに力いっぱいに置いた。

 

「やっと見つけました」

聞いたことがある声がして、上を向いてみると屋根の上に立っている麒麟の血を受け継いだ甘雨が見下ろす形でいた。

 

「ロイさん、旅人さん、天権様が群玉閣へお呼びです」

甘雨は昔の初対面の時のような言い方で私達を凝光がいる場所へと誘ってきた。

 

「蛍」

するとロイが私の方へ顔を向き、

 

「金、頼んだ」

そう言ってロイの背中から炎が出現して、その場から消えた。

消えたというよりも私がロイが空へ飛んだ事に認識できずにいたからであるが、ロイは逃げるように何処かへ飛んでいった。

 

「あちぃ!!あち…、?、熱くない?」

パイモンは小さい手足でバタバタと暴れるがロイから発された炎は周りに影響を一切与えずにいた。

 

「え、えぇ…」

「ふむ、興味深い現象だ。この炎はやはり元素として知覚できない。つまり元素ではない新しい物質として…」

甘雨は空を見ながら困惑しているようで、鍾離は手を顎に付けて考え込んでいるようだ。

 

 

 

あれからは私だけが群玉閣へ行き、ロイの事だったり世間話をして時間を潰した。

 

「彼と繋がりを持っていたいわね、その方が今の財力を4倍、いや10倍にまで跳ね上がりそうだし」

凝光と璃月千年というボードゲームをしながら凝光はそんなお金の話をずっとしていて私の耳にはタコが出来そうだった。

 

 

 

 

 

 

そして翌日、ロイと一緒に璃月を出ることにした。

昨夜、ロイは取っていた旅館ですでに寝ている状態でいた。

ベッドはそれしかなかったから、私とパイモンもロイのすでに取られているベッドに潜り込んでロイを挟む形で寝た。

ロイの匂いはとても甘くてすぐに寝入ってしまうほど心地の良いものだった。

 

そしてモンドへ向かう最中はロイが魈に攻撃されたが、ロイは一撃で魈に反撃して伸ばした。

その時の顔つきがすごい睨みを効かせていて、猫ちゃんみたいでカワイイなと思ってしまった。

まぁなんやかんやあって私達は無事にモンドへ帰ることができた。

 

モンドの領域に入ると懐かしの気持ちいい風と花の匂いが鼻孔を擽る。

するとロイは「慣れてくる」とだけ行って何処かに行ってしまった。

慣れてくるってモンドの空気感に?私はロイが何者かに見つかりたくないから逃げたように思えた。

 

「ほんとアイツは自由人だよなぁ」

パイモンもロイに対して同じ気持ちを抱いているらしい。

 

「旅人ぉ〜!!」

すると遠くから私を呼ぶ声が聞こえてきた。

声がした方に目線を向けるとこちらへと走ってくる、赤いウサギの耳のリボンをつけたアンバーがいた。

 

「はぁはぁ…、お、おかえり旅人、ロイさんは!?」

アンバーは息を切らしながら私の肩を両手で掴んでブンブンと振ってくる。

目が大きく開いていてちょっと狂信的な気がする。

 

「ろっ、ロイはっ!今さっき、どっか行っちゃったよ」

私は首を上下に振り回されながら言うと声がとぎれとぎれになる。

 

「そうなの!?わかったありがとう!!それじゃあ風花祭(ウィンドブルームさい)を楽しんで!!」

そう言ってアンバーは手を私の肩から離してロイの跡を追うように必死に走っていった。

 

「アンバー、あいつの事が好きなのかなぁ」

パイモンはアンバーの背を見ながらニヤニヤとニチャ付いてる。

 

「旅人もロイのことが好きなんだろ?お互い良いライバルだな!!」

とパイモンは今度は私に笑みを見せてくる。

そんなわけ無いのに…、そんな訳無い?

いやわからない、どうなんだろう。

ロイの事は特別だと思っているし大事な人でもある。

 

この感情が好きという名前なのかはわからない。

でもずっと目で追ったり、ロイの事を不意に考えちゃったりもする。

好き、好き、好き…か…。

 

そう考え込んだ時、いつの間にか私の足は動き始めていた。

ロイの跡を追うアンバー、の跡を更に追って私は走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

風立ちの地の七天神像を守るように佇んでいる巨大なオークの木の真下でロイは座り込んでいた。

ただ遠くをじっと見つめて、昔を思い出すような穏やかな表情でいた。

柔らかい風がロイの髪と頬と服とズボンを一方的に撫でる。

 

「ロイ」

懐かしの声が聞こえてそちらに顔を向けると、長い金色の髪を束ねている青い目をしたジンが珍しく胸元を首元までしっかりと閉めている姿があった。

 

「帰る時は手紙の一つでもよこせと言っただろう。たくっ、本当にお前はしょうがないやつだな」

ジンはそう言ってあなたのそばまで近寄り、すぐ隣に座った。

肌と肌が触れ合うほど近く、ジンの甘い匂いがロイの鼻孔を透き通る。

 

「ずっと私を放置していたんだ、しばらく私の言う事を聞いてくれ、聞け」

ジンは少し怒りを含んだ言葉をロイに発して、目を合わせる。

ジンの目はキレイな透き通った目をしており、その目からは嬉しさの感情も含んでいるように感じる。

 

「まず1つ目だ」

ジンは片手をロイの頬に触れて、何処にも行かないように固定する。

その手の力はロイの本気を持ってすれば、余裕で振り解けるがロイは抵抗したら本気で殺されると思い、なすがままでいる。

そしてジンは目を閉じ、顔が徐々に近づいてくる。

ジンの唇とロイの唇があと寸分で触れ合うという時にロイの頭が後ろへとグイッと引かれた。

 

後ろに引かれたロイの後頭部は柔らかい何かに触れ、また別の花の匂いと少し冷たい気温が感じる。

顔を上に上げると青髪の琥珀の目をしたロイの後輩、エウルアがロイを豊満な胸の上に乗せて両手を後ろから抱きつくように回している。

 

「代理団長様がこんな所でなにをしているのかしら?それに私のロイを盗もうとして…、恨むわよ」

エウルアは目のトーンを真っ暗に変えてジンを睨んでいる、ロイを大事そうに抱きつく力を強めてきた。

 

「は?悪いが私はちゃんと自分の仕事を終わらせて来たんだ。それにロイは私のだ。所有物の扱いをしているお前よりも私はロイの事をちゃんと考えているんだが?」

「チッ! 仕事ばっかりやっているあんたよりも、私がロイを幸せにできる。それに料理もできない掃除もできないあんたよりも家庭的な私の方が絶対に良い」

「わ、私だって料理はできるし私生活はちゃんとしている。それにあまり言いたくは無いがお前はモンドの民達に好かれてはいないだろう。そんな事になったらロイが可愛そうだ」

「他の人みたいに言うのは所詮貴方もその程度の人なのね。ロイは私をそんな偏見の目で見ない、本当の私を見てくれるし愛してくれる。そうやって固定観念に囚われた貴方にはロイを渡せないわね」

ジンとエウルアはロイを挟んで討論している、その時にロイの太ももに重い丸い何かが乗っかってきた。

 

目線を自分の下腹部へ向けると、目の部分を白いレースカーテンで隠している少女、コロンビーナがニコニコと目を瞑ったまま笑顔で貴方に顔を向ける。

 

「久しぶりロイ、また私と殺り合おうよぉ」

少女はロイの手を掴んで自分の手と掴み合う。

 

「「ヤリあう!?」」

ジンとエウルアの二人だけの討論が崩壊し、ロイと少女の方へ目線を向けてきた。

 

「あの時のロイの太い奴をまた、私にぶち込んでほしいなぁ」

「「ぶち込む!?」」

ジンとエウルアはとても驚いて目を大きくさせて大声を出す。

 

「おい!!バカ!!お前、私を差し置いて何をやっているんだ!!」

「それにこんなちっちゃい子とヤルなんて、貴方責任は取れるの!? 恨むわよ!!」

二人はロイの首を掴み合ってブンブンと頭を振る。

 

「…あれってなに?」

「さぁ?」

蛍とパイモンはその光景を見ながら不可思議な表情をしている。

 

「…ズルい…」

アンバーは指の爪を噛みながら、嫉妬の目で見つめている。

 

 

 

 

この時ロイは思った。

 

 

 

だから帰りたくなかったんだ。

 

 

〜完〜




これで多分本当に終わりです、完結!! やったぁ!!(嬉しみ)
なんてワイの事なんてどうでも良いんでしょ、知ってるよ(メンヘラ)



それじゃあオマ○ケの最終好感度度合い

10:血も爪も全てが愛らしく一緒(物理的に)になりたいレベル
ジンさん エウルアちゃん 少女ちゃん アンバーちゃん バーバラちゃん ノエルちゃん

9:ずっとそばにいないと苦しくなるレベル
コレイちゃん 蛍ちゃん

8:結婚したいレベル

7:恋人にしたいレベル

6:好きレベル
フィッシュルちゃん ナヒーダちゃん

5:普通レベル
リサさん ロサリアさん 凝光さん 甘雨さん その他もろもろ


モンド滅びるデ(迫真)


後日、一夫多妻制の家族が新しくできたんだとか…。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。