急募・重い感情に対する対処法 (狼黒)
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別編
久々だったよ、あんなに強かった相手は


『彼岸花の、愛は重い』という神作品を書いてらっしゃるジュピターさんとのコラボです

世界線の説明をしておくと

・『彼岸花の、愛は重い』のIFルート
・この世界では記憶を失っていない
・『クランプス』と『454カスールカスタムオートマチックツヴァイ』は入手済み
・『リコリコ』所属ではないが、千束達との面識はあり

こんなところです
この世界線だと、たきな、フキ、クルミからヤンデレ感情を向けられる設定です
まぁ今回は名前すら出てきませんけどね


あと評価下げて頂戴♡


「こ、このクソリコリスが…」

 

「じゃあかしい黙れい、元はと言えばお前らが襲ってきたんだろうが」

 

両足や両手を吹き飛ばされて地面を張っているリリベルにそう告げる

全く、何でこうも任務終わりに襲撃されなきゃならんのだ

疲れてるこちらの身にもなってほしいで候

 

「さて、私は帰るけど君たちは回収部隊にでも回収してもらいなさい、まぁ出血多量で死ぬことはないでしょ…多分」

 

正直な話どれくらいで死ぬのか皆目見当もつかんしな

ましてや私を襲ってきた連中を治療するほど私人は良くないし

リコリスを助けてる件についても、あくまで自分の手が届くところまでだからね

そりゃ見えない範囲で殺されてるリコリスなんて助けられないよ

そんなことを考えながら帰ろうかと振り向いた

 

 

目の前に足が迫ってきていた

 

 

 

「うぉぉぉぉぉっ!?」

 

そんな叫び声をあげながら辛うじて間に合った両手でガードするけど、流石に威力は殺しきれなくて両腕が折れて、そのまま吹き飛ばされる

空中で体勢を立て直して着地すると、今度は拳が顔面に迫ってきていた

修復したばかりの両腕でガードしたおかげで顔面は何とか防げたけど、代わりに両腕から再び骨が折れる音が響く

そのまま吹き飛ばされる勢いで距離を取って、改めて下手人を視界にとらえ、十四年式拳銃を構える

この体の体質に感謝だね、何で修復されるのかは皆目見当つかないけど

 

「凄いなアンタ、リーパー4の崩拳と俺の蹴りを食らってピンピンしてるなんて」

 

そう言いながら手の中で拳銃を回しているのは黒い制服を着た男

隣には同じく黒い制服を着ている男が立っている

というかこいつら一体何者?

そう思っていると、ふと男たちの後ろに転がっているリリベル連中が目に入る

全員ピクリとも動いていない…そして頭から血が流れていて…

あぁ、成程

 

「噂で聞いたことがある、リリベルには処刑専用の極秘部隊がいるって」

 

「へぇ、噂にはなってるんだ」

 

確かリコリスやリリベルだけじゃなくて、現場を目撃した一般人も消してるとかだっけ…名前が確か…

 

 

 

「思い出せねぇ」

 

「まじかよアンタ」

 

 

 

呟いた言葉にそうツッコんでくる蹴りくれたリリベル

痛かったんだぞこの野郎…後で倍返しにしてくれる

 

「それになんだその銃、見たことないんだが」

 

「十四年式拳銃、1925年に採用された大日本帝国陸軍の拳銃、全長23㎝、重量890g、8×22㎜弾、装弾数8発…まぁ骨董品の拳銃だね」

 

「なんでまたそんなものを」

 

「…ロマン?」

 

そう言うとマジかこいつというような目で見てくる鏡とかいうリリベル

というか今気づいたけど眼帯してるのな

まぁそれはどうでもいいとして

 

「で、私を襲撃してきたってことは…つまり殺すということでOK?」

 

「ま、その認識で間違ってないよ…早くやるよ、リーパー5」

 

「オーライ」

 

そう言うと近接戦の構えを取るリリベル二人

見た感じ近接戦闘特化か…そこら辺のリリベルならともかく結構な腕らしいしな…

それに崩拳って確か中国辺りの武術の奴じゃないっけ…初見殺しもいい加減にしろよこの野郎

それにもう一人の男の蹴りも厄介だ、蹴りだけで吹き飛ばされるとかさては化け物だなオメー

ま、取り敢えず

 

「距離取って戦った方がよさそうだ」

 

そう言って十四年式をリリベル二人に向かって発砲する

ま、元から当たらない上に弾の軌道でも見えてるのかひょいひょいと避けていく

そしてリーパー4と呼ばれたリリベルが懐に入り込んできて私の腹めがけて拳を放とうとしてくる

咄嗟に持っていた十四年式を盾に使ったから何とか防げたけど、十四年式は折れ曲がって使い物にならなくなった

けど、これでいい

 

「掛かったねぇ!」

 

そう言って役に立たなくなった十四年式を放り投げる

それと同時に袖口に仕込んでいたAF2011をもう片方の手に持つと、腕に照準を合わせる

いくら私の射撃の腕が壊滅的と言っても、1mも離れてない相手ぐらいなら流石に当てられr

 

「あれ?」

 

そんな言葉と共に視界に映ったのは、明らかにおかしな方向へ曲がった腕と、手から離れていくAF2011

何事かと視線を巡らせれば、足を振り切ったと思われるリリベルがいた

成程、資格から私の腕を銃ごと蹴り飛ばしたと

というか待て、銃身曲がっとるやないか!

あの銃結構気に入ってたのに!

 

「…ふっ!」

 

「がほっ!?」

 

そんなことを考えていると、腹部に衝撃が走る

思いっきり拳を入れられたのだと気づくと同時に、視界に映ったのはさらに構えを取るリリベル

そして

 

ドオンッ!!

 

銃を撃たれたわけでもないのにそんな音が響き渡り、そのまま壁に吹き飛ばされて激突する

一応衝撃を殺せるように最低限の構えはとっていたけど、全部じゃないから暫く起き上がれない

というか何だあの技、この前テレビでやってた技そっくりなんだけど

そしてさっきまでの衝撃と今の衝撃で腕に仕込んでたマチェットがぽっきりと折れた

残るはコンバットナイフ

ドッペルグロックとキャリコⅯ100はさっきのわけわからん技のせいで壊れた、糞が

そんなことを考えながらなんとか立ち上がろうとすr「パァン!」…マジかよ

 

「立ち上がろうとした両腕両足ぶち抜いてくるとは酷いねぇ」

 

「悪いな、けどこれ以上抵抗されても困るんだ」

 

そう言いながらデザートイーグルを私に向けるリーパー4とかいうリリベル

というか中々回復が進まんな…まぁ私の体調次第で変化するみたいなんだけど

 

「一つ聞きたいんだけど…何でそんな組織に所属してんの?」

 

正直な話、処刑専門部隊じゃなくても普通のリリベルとして十分活躍できると思うんだけど

 

「何でと聞かれても…ある時誘われて断ったら消されるから入ったって感じかな」

 

「俺も似たようなもんだしな」

 

両手を頭の後ろに組んでいるもう一人のリリベルもそう言う

何だそのやべー組織、知った時点でアウトって事か

リリベル自体がリコリス処刑部隊だけどそこまでとはねぇ

 

「じゃあ望んで入ったわけではないと」

 

「いや?そういうわけでもないよ?案外楽しいし」

 

「楽しい?」

 

そう聞くとにやりと口元を浮かべ

 

「誰かの時間を奪うって、楽しいからさ」

 

まるで息をするかのようにそう言い切った

…成程ねぇ

 

「後ろのリリベル君もそんな感じ?」

 

「まぁ殆ど同じだな、あと俺もこいつも純粋に人殺しが楽しいってこともあるな」

 

…あれまぁ、こりゃ凄いわ

 

「じゃ、そういうわけでね」

 

そう言うと頭に狙いを定めて引き金に手をかけるリリベル

 

「最後に聞かせて…今まで殺してきたリコリスたちの顔を見てどう思った?」

 

「別に?強いて言うなら」

 

 

「楽しいなぁ、って事ぐらいかな」

 

 

こともなげに笑顔でそう言い切った

 

「そうかい…」

 

「じゃあ、バイb」

 

 

 

「じゃあ、ここで死ね」

 

 

 

 

鏡視点

 

 

何が起きたのかよくわからない

ただ目の前で起きてる光景は、宙を舞っている拳銃を握った手

それが俺の手だと気づいた瞬間に、あの時以上の激痛が走った

あまりの痛さに悲声をあげそうになったけど

 

「下がれ!リーパー4!」

 

その言葉と同時に飛び下がると、発砲音が9発、リーパー5が撃ったものだ

何故か煙が上がっているけど、影が見えるから移動はしてない筈

殺った、そう思った瞬間、聞いたこともない発砲音が9回したと同時に風圧が髪を撫でる

何事かと通り過ぎていった方向を見れば

 

 

リーパー5の腕が文字通り吹き飛んでいた

 

 

「が、あぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「山下!」

 

最早コールサインで呼ぶことも忘れて駆け寄る

その際失った手に痛みが走るも、無理やり我慢する

 

「く、くそ…一体何が…」

 

「落ち着け!今止血するから!」

 

そう言って止血を試みるも、腕を吹き飛ばされるいう事態になっている為混乱する

一先ず傷口を縛るなどして応急処置をする

そしてリコリスがいた場所に視線を向ければ、そこには一人のリコリスが立っていた

間違いなく追い詰めたはずの相手、しかし今やその傷口は塞がって両手には見たことのない銃を握っている

おかしい、山下が撃った弾は全部当たった筈…まさか撃ち落としたのか?

残った手の方で構えを取りながら警戒していると、リコリスが口を開く

 

「よくもやってくれたもんだ、この銃使うつもりはなかったんだがな」

 

おかしい、ターゲットのリコリスはこんな口調だったか?

そう疑問に思いながら警戒していると、その銃のリロードしながら口を開くリコリス

 

「『454カスールカスタムオートマチックツヴァイ』」

 

「全長33.5㎝、重量4㎏、口径454カスール…454カスール改造13㎜爆裂徹甲弾」

 

そうして言い終わったかと同時に、視界からリコリスが消える

そして次の瞬間、鈍い音がしたかと思うと山下が壁に激突していた

何かと考えたのも束の間、次の瞬間顔に衝撃が走ったかと思うと、山下と同じように壁に激突する

激突した衝撃で揺れる頭を押さえながら視線を向ければ、腕を振り切ったリコリスの姿

それでようやく殴られたのだと気づいた

まさか、手加減していたのか?

 

「どうしたほら、一発殴ってはいおしまいって訳にはいかないんだよ」

 

「まだ片腕がもげてるだけだろ?そこらへんに転がってる腕くっつけてかかってこいよ、見ていた感じ寿命と引き換えに身体能力あげたんだろう?」

 

そんなことを考えていると口元を緩めながらそう言ってくるリコリス

それは…とても人間がするような目ではなかった

しかも何故そんなことが分かった、見ていただけでは分からない情報のはず…

あまりの不気味さに思わず手が震える

だが、逃げるなんてことはできない

俺たち死神は上からの指示に従うのみ

 

「山下、行けるか?」

 

「あぁ…まだ痛むけどな」

 

いつの間にか隣に並んでいた山下の言葉に頷くと、リコリスめがけて駆けだす

その行動に銃を向けてくるが、生憎動きは見切っている

そうしてとんでもない威力を秘めた弾をよけながら懐に入り込むと、体めがけて発勁を放つ

痛みが走るとはいえど威力が衰えることはない

その後ろでは山下が首めがけて蹴りを放とうとしていた

 

(きまxt…は?)

 

勝利を確信した俺の視界に入ってきたのは、何故か上半身と下半身が分かれている山下の姿

あまりの出来事に一瞬放心する俺、その隙がいけなかったのだろう

 

「がはっ!?」

 

衝撃が走ったかと思えば、俺の腹にめり込んでいるリコリスの足

内臓がぐちゃぐちゃになる音と、骨が折れる感触がして、そのまま壁に吹き飛ばされる

痛さのあまり意識が飛んでいくのを必死にこらえながら立ち上がろうとすると、手に妙な感触が走る

その正体を探ろうと視線を向ければ、下半身が分かれたことにより内臓が飛び出している山下の死体だった

動揺する心を必死に抑えつつ奴に視界を向ければ、もう片方の手にも銃を握っていた

何だ…あの、銃は…?

そう思っていると、リコリスが口を開く

 

「純銀製マケドニウム加工弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9、弾頭は水銀弾頭」

 

何を言っているのかさっぱりだがこれだけは分かる

あのリコリスはやばい

 

「全長39㎝、重量18㎏、装弾数8発、13㎜炸裂鉄鋼専用弾」

 

「これこそが、対テロリスト及びリリベル戦闘用13㎜拳銃、『クランプス』、なかなかのオーバースペックだろう?」

 

「はは…なんだよ、それ…」

 

乾いた笑みが口からこぼれる

13㎜?そんなものを人間が扱えるわけがない…

だが、今目の前にいるのは狙っていたリコリスなのか?

そんなことを考えていると、やがて手に力が入らなくなりそのまま地面に倒れこむ

どうやらここまでらしい…今までの報いか…

まぁ人を殺す感触を楽しんでいた奴にはある意味ふさわしい最期ともいえる

あぁ、でも…

 

「最期にあいつに会いたかったなぁ」

 

そう呟くと同時に頭に冷たい感触が走る

 

「任務ご苦労『グリムリーパー』の『リーパー4』、さようなら」

 

撃ち抜かれる衝撃が走り、俺の意識は途絶えていく

途絶えていく意識の中、あいつの笑顔が最期に映った光景だった




さぁ評価が下がるでしょうきっと


ジュピターさん、コラボしてくださりありがとうございました
他にもコラボしてくださる方募集してますので遠慮なくメールをください、待ってます
というより多分もうコラボしかネタがないと思うよ、うん


目次 感想へのリンク しおりを挟む


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この後二人でラーメン食べてたら千束が突撃してきた(コラボ回)

コラボ回でございやす

15連勤など仕事が忙しくて投稿するのが遅くなって申し訳ないです…
許してください


「やぁフキっち、元気かい?」

 

「フキっちって呼ぶな」

 

「あぁそう?じゃあこの前バストアップの方法を試してた春川フキさん、お元気かしら?」

 

「気持ち悪いからやめろ!あとなんでそのこと知ってる!?」

 

知られていないと思ってたのか、顔を真っ赤にしながら驚いているフキ

私も知らなかったんだけどねぇ…この前バストアップの方法試てたの見たから

 

「ま、安心しなってフキノトウよ」

 

「誰が野菜だ!」

 

そんなツッコミを受けながらもフキの肩に手を置く

そして

 

「多分無意味だろうしこれ以上育つことないだろうけど希望はあるって!」

 

パァン!

 

次の瞬間、フキっちが見たことを無い速さで拳銃を取り出して私の頭に狙いをつけて発砲してきた

 

「うおっ!危なっ!何すんだよ!死んじゃうでしょうが!」

 

「うるせぇ!とっとと死にやがれ!」

 

そう叫びながら私に銃を向けてくるフキっち

因みに実弾入りだ…あー楽し

そんなことを考えながら実弾をぶっ放してくるフキっちから逃げ出した

因みに他のセカンドやサードの子はいつもの事かとスルーしてた

さぁ、鬼ごっこだ

 

 

 

 

 

「この馬鹿者!」

 

「へぶしっ!」

 

楠木のげんこつが私の頭にめり込んだせいで変な声が出る

あの後、鬼ごっこを楽しんでたら呼び出しがあって、名残惜しくもフキっちと別れて指令室に来たら拳骨を落とされたってわけだ

因みにフキっちはタキナエル…じゃなかった、たきなが連れてった

凄く暴れてたけど大丈夫かな

 

「いてて…これパワハラですぞ、労基に訴えてやろうかな」

 

「馬鹿なことを言ってないで反省しろ」

 

痛みはしてない頭をさすりながらそう溢すと冷たく返す楠木、酷いなぁ

 

「それで?まさか説教だけで呼び出したわけじゃないでしょ?」

 

「その通りでございます、病百合様」

 

その声がした方向に声を向けると、全身コートに包んでいる不審者

帽子を目深にかぶっている為、顔も分からず、声からして初老の男性と判断するしかない

まぁその声も恐らく機械か何かで変声してるんだろうけど

だけど、私や楠木にとっては顔見知りだ

 

「あら来てたんだ、久しぶりだね」

 

「病百合様もお変わりないようで何より」

 

そう言うと恭しく一礼する

この人物の正体は、私専属の武器商人、名前はWらしい、偽名だろうけど

私が愛用している十四年式拳銃やドッペルグロック、AFやキャリコM100を調達、弾の調達、そして整備などをやってくれるありがたい存在だ

十四年式の弾は自作しているらしい…凄いなおい

まぁ専属とは言ったけど、他にも何人かのファーストの銃を作ったり調達してる

あくまで私の頻度が多いってだけで

 

「というよりまた侵入しただろう、いつも言っているが無断侵入してくるな」

 

「おっとそれは失礼、何分見られたら見られたで面倒ですからな」

 

「…この前渡したIDカードはどうした」

 

「燃えるごみと一緒に間違えて処分しました、ハイ」

 

その言葉に頭を抱える楠木

というかこれで何回目だっけな…軽く二桁はいってる気がする

 

「まぁそれはそれとして、病百合様、例の物、仕上がっております」

 

「…へぇ?」

 

その言葉と共にWが持っていたスーツケース二個を机の上に置いて、まず片方を開く

中にあったのは、白銀の輝きを放つ銃

 

「まずはこちらから

 

 『454カスールカスタムオートマチックアイン』、全長33.5㎝、重量4.8kg、装弾数9発

 

 使用弾は454カスール改造、13㎜爆裂徹甲弾

 

 ゴム弾頭、拡張弾頭、散弾頭、焼夷弾頭、タングステン、エクスプローダー、R.I.P 、劣化ウラン弾

 

それに最新の追尾弾頭もご用意しております」

 

そんな説明を聞きながら試しに持ってみる

ふむ、ちょうどいい、流石いい仕事をするもんだ

しかし一カ月前に仕事を振ったというのにもう完成するとは驚きだねぇ

 

「ん、なかなかいい仕事するね…それとこっちに入ってるのは?」

 

「今から説明しようと思っていたところですが…」

 

そう聞きながらスーツケースを開けてみれば、中にあったのは黒光りする銃

正直に言おう、滅茶苦茶かっこいい

 

「へぇ…これは…」

 

「『対テロリスト及びリリベル戦闘用13㎜拳銃「フォルネウス」』

 

 先程の454カスール改造弾ではなく、こちらは専用弾使用銃です

 

 全長39㎝、重量17㎏、装弾数7発 DA内でも恐らく扱えるのは貴女だけでしょう」

 

そんな事を聞きながらも銃を持ったり構えたりしながら、疑問に思ったことを聞いていく

 

「専用弾は?」

 

「13㎜炸裂徹鋼弾」

 

「弾殻」

 

「純銀製 マケドニウム加工弾殻」

 

「弾頭は?まさか一つだけじゃないでしょ?」

 

「通常弾頭の他にゴム弾頭、拡張弾頭、散弾頭、タングステン、エクスプローダー、R.I.P.、劣化ウラン弾をご用意しております」

 

私の疑問にすらすらと答えていくW

こいつさては疑問に思うであろうこと全て予想してたな…

まぁそれはいいとして

 

「パーフェクトだW、最高の仕事だよ」

 

「感謝の極み」

 

私の言葉に恭しく一礼するW

そのやり取りを黙ってみていた楠木に振り向く

 

「ありがとね司令殿、お陰様で最高の銃が手に入ったわ」

 

「全くだ、あんな無茶苦茶なお願いをされたせいでとんでもない請求されたんだからな」

 

「武器商人としては当然の事です故に」

 

苦々しく見る楠木におどけるように言うW

相変わらず人を馬鹿にするような性格してるな…

 

「お前が言うな」

 

「心を読むな」

 

怖いんだよ

 

「まぁ取り敢えずなくした銃の変わりくれてありがと」

 

「…『ナンバーズ』に取られたからな」

 

 

『ナンバーズ』

 

 

■■■■■社とかいう会社が育てている、少年兵の中の際立つエリート

化け物レベルの強さを誇り、リリベルの部隊が文字通り全滅させられたとも

一人一人がファーストかそれ以上ともいわれる実力者

その中でもこれを作らせた理由なのが、『13番』

何時ぞやの事だったか、人が護衛している相手に襲撃をかけてきたメンバーの中にいた

因みに護衛対象はフキに任して、無事だったみたいだけど

まぁ他の連中はそこまで強くなかったから舐めプしてたけど、奴さんは私の銃取り上げてくれただけじゃなくて、マチェットを刺した隙をついて心臓に銀の燭台叩き込んでくれやがった

そのせいかどうかわかんないけど回復が遅くなって、5時間ぐらいかかった

因みに筋肉の隙間を縫うように刺したから多分無事ではないと思う

フキっちが見舞いに来てくれた、優しかったね

まぁぶっちゃけ近接だけでも良かったけど、どうせならオーダーメイドの銃持ちたいなって思い立ったわけ

前の銃結構気に入ってたんだけど、こっちもかっこいいわ

近々制圧作戦やるみたいだから間に合ってよかった

 

「じゃ、これからちょっと撃ってくるよ」

 

「あぁ…後始末書も書けよ」

 

「…はぁい」

 

フキっちとの鬼ごっこで割れた電灯などの始末書を書かせるなんて…やっぱ鬼畜だわ!

 

「自業自得だ」

 

心を読むんじゃない

 

 

 

 

「派手にやってくれたもんだ…ねぇ?」

 

「ふんっ…さっさと殺せ」

 

「あ、じゃあ遠慮なく」

 

サプッ!

 

そんな音とともに首を掻っ捌くと、目の光が失われて床に倒れこむ

確か資料には『23番』とか書いてあったな…ナンバーズの一人だ

他のリコリス達が苦戦してるところを私が見つけて、両腕両足吹き飛ばしたって感じ

相変わらず13㎜は凄いね、通常弾頭なんだけども

情報いただこうと思って軽く尋問してみたけど無駄だった、口が堅いねぇ

因みにこの作戦での私の役割は『遊撃』、あちこち走り回って苦戦しているところに救援に行くという感じだ

それにしてもまぁ凄いもんだ、一人を相手にファーストは腕の骨を折られ、セカンドやサードの子達に至っては複数個所から出血してたり骨折してたりする

 

「大丈夫?かなり派手にやられてたけど」

 

「は、はい、何とか…ありがとうございます、貴女が来てなかったらどうなっていたか…」

 

同じファーストなんだから敬語なんて使わなくてもいいと思うけどねぇ

それはそうと、なんか変な音がするな…嫌な予感がする

 

「とりあえずここから離れるよ、嫌な予感しかしない」

 

そう言いながらファーストの子に肩を貸す

セカンドやサードたちも比較的怪我が軽い子たちがそれぞれ肩を貸して離れていく

と、次の瞬間

 

ドォォォン!

 

「っ!」

 

咄嗟にファーストの子を庇うも、死体の骨が体に突き刺さる

他の子達はと見れば、奇跡というべきかなんというべきか、巻き込まれた子はいなかった

しかしまさか体の中に爆弾を仕込んでいるとは…正直予想外だった

 

「大丈夫?」

 

「は、はい…でも貴女が…」

 

「ん?あぁ問題ないよ」

 

そう言いながら背中に突き刺さった骨か何かを抜く

たちまちのうちに傷口が塞がっていって、数秒後には完治

ファーストの子がびっくりしてるけど、私も原理分からないから安心して

と、その時無線に通信が入る

 

『病百合、聞こえるか』

 

「感度良好で明瞭ばっちり、でどうしたの?」

 

『今すぐビル五階に向かえ、お前でしか対処できん案件だ』

 

「そんなやばいの?確かファーストが何人か向かってなかった?」

 

『「ナンバース」の殆どが集結しているせいで太刀打ちできん』

 

「…了解、すぐに向かいまーす…あぁそれとここに医療班お願いね」

 

『わかった』

 

その言葉と共に通信が切れる

さて、まぁ取り敢えず…

 

「降りるか」

 

そう言って近くにあった窓を割って飛び降りる

階段いちいち探すよりこっちの方が早い

そして落下していく途中で懐からとっておき二丁とワイヤーショットを取り出して、外壁に撃つ

当たったワイヤーフックが揺れる勢いのまま、窓を突き破った

 

「口に入った!ぺっ!」

 

破片を口から吐き出しつつ立ち上がると、視界にとらえたのは敵味方唖然としている光景

まぁそりゃそうか、いきなり窓突き破ってきたら誰だってそうなるわ

と、あれは…ファーストの子…

道理でなんかセカンドやサードの子達が動揺してるわけか

けど…私がもっと早く来てたら助かってたのかな…

そんな考えがよぎったのも一瞬、すぐに切り替える

 

「やぁナンバーズとやら諸君こんにちは、見た感じほとんどいる感じ?」

 

「は、はい、少なくとも確認されているメンバーは全員…」

 

私の言葉にそう返すセカンドの子

成程ねぇ…ばらばらに逃げられたら面倒くさいからある意味では助かったかな

と、そんなことを思っていると何やら言い合っているような声がした

 

「ファーストか…俺がやる」

 

「ま、待て!」

 

その方向を向けば視界に映ったのは何人かで襲い掛かってくる姿

ファーストをやれば指揮系統に混乱が生じるとでも考えたんだろうね

 

だけど

 

 

 

ドガァン!ドガァン!

 

 

ドガァン!ドガァン!

 

 

ドガァン!ドガァン!

 

 

ドガァン!ドガァン!

 

 

 

ベチャッ!

 

 

グチャッ!

 

 

ドチャッ!

 

 

ベチョッ!

 

 

 

「はい外れ、残念でした」

 

その言葉を言い終わると同時に壁に激突していた死体が床に落ちる

どれも体が原形をとどめていない、まぁ13㎜の、それもR.I.P、エクスプローダーをそれぞれ二発ずつ喰らえば当然か

 

「対テロリスト及びリリベル戦闘用13㎜拳銃『ファルネウス』、『454カスールカスタムオートマチックアイン』、13㎜R.I.P、13㎜エクスプローダー弾装填だ、まともに食らったらそうなるさ」

 

そして驚愕している『ナンバーズ』に向けて十字に構える

 

「さぁ選べ、ここで死ぬか、それとも大人しく捕まるか」

 

仮に後者をとっても無力化するのに撃つのは変わらないけども

そしてどうやら、彼らが取ったのは前者らしい

分散して逃げていくナンバーズのメンバー

取り敢えず『13番』以外は殺してもOKだったよな

じゃ

 

 

「鬼ごっこか、全員捕まえるぞー」

 

 

 

「ば、化け物が…!」

 

 

ドガァン!

 

「っと、これで何人目だっけな…」

 

周りを見渡しながらそう呟く

少し離れたところには『ナンバーズ』の死体が転がっている

もっと全部顔がつぶれてるから誰が誰か分からないけど

五人は潰したけど後の連中には逃げられたかなぁ…まぁ別にいいや

あ、でも『13番』は逃がしたらいかんな

 

「まぁ何処に行ったのやら…うん?」

 

リロードしながらそんなことを考えていると発砲音がした

何事かと思って音がした方向へ歩みを進めると…

…案外すぐ近くにいるもんだね、こういう時って

ま、取り敢えず

 

 

ドガァン!ドガァン!

 

 

「っ!?」

 

いきなりの事で驚いたのか、驚愕の表情を浮かべる『13番』

それでも近くにあったリコリス達の死体で防ぐ辺りは流石というべきなのか

だけどいくら通常弾とはいえ勢いが殺しきれてなくて後ずさりするその隙をついてリロードする

何せあのリコリスの前じゃあまり人は殺したくないからね

そして盾にしていたリコリスの死体を放り投げると銃口をこちらに向けようとする13番

だがもう遅い

 

ドガァン!ドガァン!

 

「がっ!」

 

その銃と消防斧を手から弾き飛ばしてそのまま急接近する

ゴム弾とはいえ13㎜をまともに食らってなお蹴りを入れようとしてくるのには敬意を表するが、遅い

 

ドガァン!ドガァン!

 

蹴ろうとしていた足と一緒にもう片方の足を撃つと、途端に体勢が崩れる

そして一瞬空中に浮かんだ隙をついて、全弾叩き込む

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

ドガァン!

 

「か…は…っ」

 

合計14発、それをまともに食らった13番は壁に吹き飛んでそのまま激突する

ゴム弾とはいえ13㎜を食らっては堪らなかったのか、そのまま床に落ちると起き上がらなかった

 

「久しぶりだね千束、かなり派手にやられてたけど」

 

「う、うん…というかその銃何?」

 

「あぁ、そう言えばお前さんに見せるのは初めてだったか」

 

そもそも千束と会うこと自体久しぶりだからなぁ

まぁその説明はさておいて

 

「ま、それはいいとして…久しぶりだねぇ、『13番』?」

 

「え、知り合い?」

 

「まぁそれはそれは、お互い殺しあった仲ですとも…そうだよね?」

 

「…」

 

あれ?なんか返答がない

不思議に思いながら近づいて顔に手を近づけると

 

 

呼吸をしていなかった

 

 

 

「え、ちょ、マズイ!呼吸止まってる!」

 

「ちょ、噓でしょ!?」

 

「まじでやばい!楠木にどやされる!千束手伝って!」

 

「う、うん!」

 

この後急いできてくれた医療班のおかげもあって何とか生き返った

 

 

 

「あれからもう数年たつのか…」

 

そう言いながら手元にある銃の確認をする

あれから『13番』には会っていない、噂によるとなんか扱き使われてるとは聞いたけど

今日のお仕事は麻薬の密売の制圧、一人も生かすなって言われてる

なんか協力者と一緒に仕事するって聞いたけど…誰なんだろ

そんなことを考えていると集合地点に誰かが来る

時間的にも多分協力者だろう、そうじゃなかったら頭切り飛ばすけど

 

「おー、あんたが協力者さん?」

 

「あぁ、そうだけ…ど…」

 

何で途中で声が小さくなったのかと思って改めて協力者を見る

…成程

 

「楠木司令、わざと教えなかったな…!何でこいつと一緒なんだよ…!」

 

なんかぶつぶつ言ってるけど取り敢えずあいさつしとくか

 

「宜しくねー、『13番』さん?」

 

「…その呼び方やめてくれ」

 

「えー、じゃあどう呼べばいいのよ」

 

「天だ、藤宮天、好きな方で呼べ」

 

「んー、じゃあ天ぷらって呼ぶ!」

 

「揚げ物じゃねえんだよ俺は!」

 

あのころと違ってずいぶんと人間味が増してるなぁ…扱き使われてるおかげか?

そんなことを考えながら揶揄ったり世間話をしていると、開始時間となった

 

「ま、取り敢えず行こうか、天?」

 

「…へいへい、りょーかい」

 

世の中には偶然が重なるもんだということだねぇ




これでよろしかったでしょうか

布団は友達さんが記憶を失った後の話を書いてくださったので、天くんがDAに捕縛された時と、病百合と再会する場面を書かせていただきました
文句などがありましたら遠慮なく言っていただいて構いません
あと執筆予定の原作ルートの病百合はこういうキャラで行くのでご了承ください

改めまして布団は友達さん、コラボしていただきありがとうございました
期待通りの出来になっているかどうかわかりませんが楽しんでいただけると幸いです
また機会があったらコラボしてくださると幸いです


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本編
え?恋人?どういうこと?


「う…」

 

目を覚ませばコンクリートか何かに横たわっている私

体を起こしてみれば髪の毛から水滴が垂れる、どうやら濡れているらしい

その事を認識しながら体を見下ろせば、そこら辺の学生が着ているであろう制服を身に着けていた

何故か所々破れていて、しかも血が滲んではいたが

辺りを見渡せばどうやら海の近くらしい、遠くに明かりが見えるから多分港の近くなのだろう

一体なぜこんなことになっているのか、なぜこんなところにいるのかと記憶を辿ろうとする、が

 

「何で…こうなってんだっけ…?」

 

全く思い出せない、自分が何者なのか、何をしていたのか、そしてなぜこんな姿になっているのか

全く思い出せずに混乱していると、ふと手に何かが当たる感触があった

その方向を見れば、コンバットナイフと拳銃、恐らく私の物なのだろう

となると私は殺し屋か傭兵仕事でもしていたのだろう、あくまで予想だが

少なくとも民間人ではなかったのだろう、第一民間人がこんな物騒なものを持っていたらそれこそ驚きだ

というより見た感じ平和そうに見える町で何故記憶を失う前の私はこんなものを持っていたのだろうか

 

「…取り敢えず…動くか…」

 

ここに居ても何も始まらないとわかった以上、移動するほかない

そう考えた私は、とりあえず自分の物であろうコンバットナイフと拳銃をもって立ち上がった

 

 

 

■月〇日

 

今日から日記をつけることにした

道端で拾った日記に書いているがまぁ問題ないだろう

目が覚めてから数日たったわけだけど、相変わらず自分の事について思い出す気配はない

まぁそれは地道に思い出していくことにする

 

□月■日

 

面倒なことが発覚した

この姿、目立つ

まぁ血が滲んでたりあちこち破れたりしてる制服を着てるから当然と言えば当然なのかもしれないが

早急に対策を考えなければならない

 

¥月◇日

 

私の体についていくつか分かったことがある

まず、どういうわけか傷の治りが速い

チンピラにナイフで刺されたんだけど瞬時に塞がったし、そう言う体質なのだろうか

次、痛みを感じない

どうやら痛覚が死んでいるらしい、記憶を失う前の私は一体何をやっていたのか

因みにそのチンピラは両腕と両足の筋を斬っておいた、コンバットナイフなんて初めて使うのになぜか手に馴染んだ、凄いね

 

△月□日

 

おなかすいた

 

●月▽日

 

昨日は空腹が凄すぎて書けなかったから昨日の分まで書こうと思う

あまりの空腹でふらふらしてた時になんか良い匂いがしたからその方向へ向かえば、ホームレスの人たちがやってた炊き出しに遭遇した

その時貰ったおにぎりとみそ汁の味はこれがまぁ美味かった

何でも定期的にここで炊き出しをしているんだとか

で、事情を説明したらしばらくここで暮らしていいと言われた、貴方が神様か

だけどお嬢ちゃん扱いはやめてほしい、まぁあのおじさんたちから見たらお嬢ちゃんなんだろうけど

 

▽月●日

 

今日は町を散策した

服に関してはホームレスの人から貰った服があるから目立つことはないと思う

あちこち探索したけどやはり思い出せなかった

そう言えばなんか視線を感じた気がしたけど…気のせいかな

因みにその日発電機が壊れた

修理したら何でできるのか不思議がられた、私の方が知りたい

 

〇月□日

 

今日も進展なし

なんかボブカットに切り分けられた黄色ががった髪で赤色の制服を着た女の子と黒髪ロングの黒い制服を着た女の子が信じられないかのような目でこちらを見てたけど…私の後ろに何かいるのだろうか

今日はホームレスの人たちの服を縫った、将来いいお嫁さんになるよと言われた

そもそも相手がいないことには触れないでおこう

 

▼月◎日

 

進展なし

けどなんか最近何時ぞやに見た二人を見かけることが多くなったような気がする

なんか瞳が濁っていたような気がしなくもないけど

それと何か最近あの二人と同じ年齢くらいの男子高校生が多くなったきがす(筆跡が乱れている)

 

◎月□日

 

昨日は日記が途中で終わってしまった

何があったのかというといきなり襲われた、サプレッサー付きの拳銃を持った男子高校生に

咄嗟に足を腕に絡ませて折ったけど、残った片腕でナイフ突き出してきたからコンバットナイフで両腕斬り飛ばした後に、何故か腕に仕込まれていたマチェットで足も斬り飛ばした

で、外に出てみたらアサルトライフルを持った男子高校生たちがこちらに撃ってきた

ホームレスのおじさんたちに当てないのは流石というべきなのか、少なくとも高校生じゃないということだけは分かった

取り敢えず何とか逃げ出しては来れたもののあそこにはもう帰れない

ごめんね、おじさんたち

 

△月◎日

 

取り敢えず廃ビルに潜伏

訳が分からないけどひとまず誰かに狙われているということだけは分かった

この町から離れるべきなのかもしれない

 

◎月〇日

 

この町を離れることにした

取り敢えず西に向かおうと思う、理由は廃ビルにあった棒を倒したら西に倒れたから

さらばこの町、こんにちは新しいま(日記が紙媒体なのにローマ字で書きかけは無い)

 

 

 

 

知らない部屋にいた

何が起きたんだと思うが私も分かっていない

分かっているのは、日記を書いてる途中に後ろから衝撃が走って気絶させられたこと、ここが何処なのかわからない事、そして完全に武装が解除されている事だけだ

拳銃とコンバットナイフ、更にはマチェットまで取り上げられていて、目を覚ましたらベットに寝かされている

少なくとも地下なのだろう、その証拠に窓などが見当たらないし

一体ここは何処なのだろうか、そんなことを考えていると扉が開く音がした

その方向を向けば何時ぞやの黄色ががった髪色をしている女の子と、黒髪ロングの女の子がいた

ひょっとしてあの男子高校生もどきの仲間なのだろうか

 

「あ、起きてるね、大丈夫?」

 

そんなことを考えていると話しかけてくるボブカットの女の子

ずいぶん親し気だなと思うな…何で?

 

「ちょっと千束、いきなりすぎて混乱してますよ」

 

そう言いながら衝撃が走ったところをさすりながら「大丈夫ですか?」と聞いてくる黒髪ロングの女の子

その言葉に頷くと、「良かったです」と言ってくるが、さするのをやめない…というか撫でてない?

 

「あーたきなズルい!私も撫でるー!」

 

そう言って千束と呼ばれた少女も頭を撫でてくる…

 

「…誰?というか何が目的?」

 

少なくともあの男子高校生モドキ連中の仲間だったらぶっちゃけ詰んでる気がするけど

さっきから隙を窺ってるけど一向に隙という隙がない、何者だこの二人

 

「ひょっとして…覚えてない?」

 

千束と呼ばれていた女の子がそう聞いてきたから頷く

するとショックを受けたような顔をしたのも束の間、たきなと呼ばれていた女の子が引っ張って何かを話し合っている

何を話しているのかは聞こえない、耳を澄ましてみたが断片的にすら聞こえない

と、そうしているうちに話し終わったのか近づいてくる二人、一体何を話していたのだろうか

 

「じゃあ改めて自己紹介しよう!この私の名前は!錦木千束様だ!」

 

やけに元気だなこの女の子、いつもこうなのだろうか

 

「私が井ノ上たきなです…今の貴女にとっては初めましてですね、京見病百合さん」

 

「…それ私の名前?」

 

「そうです、全く貴女と来たら…」

 

そう言って首を横に振るたきな…さん?

というか私京見病百合って名前なのか…誰だこんな名前つけた奴

何なんだ病百合って…どうやったらそんな名前になるんだ

まぁ名前が分かったのはいいんだけど…じゃあ目の前の二人とどういう関係な

 

「恋人である私たちを放って勝手に街を散策してるんですから」

 

「そうだよねー、あんなことがあったにせよねー」

 

は?恋人?二人と?私が?

困惑しながら二人の顔を見てみれば、二人の赤い瞳と黒い瞳は…底が見えないくらい黒かった




好評だったら続き書く
オリ主の詳しい設定は出せたら出す


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駄目だ、当たらん

続いた
なんか予想以上に評価が高くて怖い

期待しないでくれ、お願いだから


△月〇日

 

3週間ぐらい時間が空いた

まぁこれからまた適当に書いていこうと思う

それと持っていたものは返してもらえたけど、どうも拳銃だけは私のものではなかったらしい

今度たきなが持ってきてくれるとか、あの拳銃は誰のだったのだろうか

それと呼び捨てでいいって言われたから、二人の事は千束、たきなと呼ぶことにした

 

〇月□日

 

今の私の状況を整理しよう

まず私の名前は京見病百合、年齢は17歳で千束と同じらしい、たきなは16歳だとか

で、ここからが本題だけど私は『リコリス』という存在らしい

詳しくたきなから聞いた話をまとめれば

 

・『リコリス』というのは『DA』(正式名称は『Direct Attack』らしいけど長いし二人も「DA」って呼んでたから以後こう書くことにする)と呼ばれる組織のエージェントで、高校生ぐらいの少女で構成されている

 

・全員が孤児であり、戸籍を持たない為活動は日本国内のみ

 

・犯罪を犯す可能性がある人物を秘密裏に抹殺することが仕事

 

・世間には認知されておらず、徹底的な秘密主義

 

・基本的にファースト、セカンド、サードと別れており、それぞれ赤、紺、ベージュの色をした制服を着用している

因みに私はファーストだったらしい

 

・基本的に戦闘技術や身体能力は勿論、語学や車の運転技術も叩き込まれているから車の運転もできるらしい、未成年で戸籍がないから無免許運転らしい

 

大体こんな感じでいいのではないだろうか…物騒な組織だなおいと思ったのはここだけの話

道理で拳銃だのコンバットナイフだのマチェットだの物騒なもの持ってたわけか

因みに初めは千束が説明してたんだけど、何言ってるかさっぱりわからんからたきなに頼んだ

で、何で目が覚めた時あんな所にいたのかというと、どうもあの男子高校生もどき…『リリベル』っていう男子版リコリスみたいな連中が、私が潜んでた廃ビルの部屋を壁ごと爆弾で吹っ飛ばしたらしい

で、そいつらが私の部屋に突入する寸前に、駆け付けた千束とたきながそいつらを無力化してここへ連れてきたんだとか…怖いな

何でそんな狙われてるのか聞いたら、私はリリベル全員に恨まれているらしい

記憶を失う前の私は何をしたのだろうか…

千束曰く、「逆恨みみたいなもん」らしいけど

 

●月◎日

 

今日から二人と一緒に住むことになった

元々私は二人とは別のところに住んでたらしいけど、あの男子高校生もどきに吹っ飛ばされたらしい

まぁ美少女二人と住むのは嬉しいことだけどね

 

◎月◎日

 

暇だ

 

▽月◇日

 

今日から『喫茶・リコリコ』という喫茶店で働くこととなった

千束曰く「もともとここで働いてたからね」らしい

表向きは喫茶店だけど、実はDAの支部らしい

支部と言っても本部から請け負う形であり、普段は町の手伝いのようなことをしているんだとか

店長のミカって人はかっこよかった、それに優しい

それと店員の中原ミズキって人は美人…なんだけど昼間から酒飲んでた

だらしないけどあれでも一応元DA所属の情報員なんだとか…

酔っぱらいながら「今すぐアタシにいい男を紹介しなさーい!」とか言ってた…取り敢えず雑に扱ってもいい残念美人

クルミってのはいろいろ事情があって、今はここに匿っている天才ハッカーらしい…見た目凄く幼いけど本当なのだろうか

まぁ人を見かけで判断したら駄目だ、あの男子高校生もどきとかいるしね

それと全員私を見た瞬間に、目を見開いて信じられないといったような目をしていた…どうやら私と面識はあったらしい

後死んだって思われてたんだとか…いったい何があったんだ

まぁ暇をつぶせるし楽しそうだからいっか

 

◆月〇日

 

つかれた

あとたきながわたしのけんじゅうもってきてくれるっていって(寝落ちしたのか涎のようなものが日記についている)

 

▲月▼日

 

起きたら千束とたきなが隣で寝ててびっくりした

後日記に涎がついてたから一日かけて乾かした

まぁそれはさておき今日はそんなに疲れなかった

あの時は多分初めてだったからあんなに疲れたんだろう、慣れてきたらそこまででもなくなった

それと記憶を失う前の私が使っていた拳銃をたきなが持ってきてくれた

『十四年式拳銃』って名前らしい…これ大分古い拳銃じゃないのか

たきな曰く「約一世紀前の拳銃です」らしい…100年前の拳銃ってことか

何で私この拳銃使ってたんだろ

他にも『キャリコM100』、『ドッペルグロック』、『AF2011-A-1』という拳銃も私の物らしい…いや二つはどうやって撃つんだこれ

千束曰く、記憶を失う前の私は『リコリス支給の銃より私はこっちの方がいい、どうせ当たらないから好きなのでいいでしょ』って言ってたらしい

だけど持ってみたら全部不思議と手に馴染んだ、私は毎回あれを使っていたのだろうか

 

■月●日

 

リコリコの地下にある射撃場で結構大変なんじゃないかってことが発覚した

私、射撃が滅茶苦茶下手だ

1m先の的に掠りすらしない

よくこんなんでエージェントやってたな、記憶失う前の私は

千束曰く、記憶失う前の私は近接だけでファーストになったらしい

まぁ近接戦闘に関しては体が覚えてるみたいだから大丈夫だろう

それと射撃に関しては千束とたきなが教えてくれることになった、当てられるよう頑張る

それと千束とたきなと「人を殺さない」っていう約束をした

今日は千束が布団に潜り込んできた

 

▼月◇日

 

ちさととたきなこわい

ちょっとみせにきたおきゃくさんとはなしてただけでといつめられた、なんのかんじょうもやどってなくてめにひかりがやどってなかった

そのあとずっとはなれてくれない、いまもものすごいちからでうでつk(途中で途切れている)

 

■月□日

 

起きたら二人とも元通りだった

…けどまたあんな顔で詰め寄られるのは怖いから今後は気を付けようと思う

今日は二人

 

▲月▲日

 

ミカ(本人が呼び捨てでいいらしい)に相談したら

『あの二人は君が大好きなんだよ』って言われた

いやそれは私に対する普段の態度でなんとなくわかるんだけど…なんかこう、重いと思う

その事を言ったらミカは苦笑してた

それといつの間にか後ろにいた千束に抱き着かれたことはびっくりした

『私たち二人以外と親しげに話さないで』って言ってたけど、ミカはセーフらしかった、よかった

今日はたきな

 

△月●日

 

またきやがった

うでとあしとせなかうたれた

 

▲月◎日

 

昨日は本当に大変だった

買出しに出かけて帰る途中に、あの男子高校生もどきに後ろから銃突きつけられた

取り敢えず足で蹴って、怯んだ瞬間にマチェットで腕と足の筋斬ったけど

そしたら今度は別の男子高校生もどきが鞄に隠した銃でこっち撃ってきたから、近くに落ちてた小石を投げつけて気絶させた

結構一般人いたのによく当たらなかったなとは思う、銃弾も小石も

まぁまだいるみたいだったから取り敢えずダッシュでリコリコに戻った

腕と足と背中撃たれたせいで服が血まみれだったから裏口から入ったら、たまたま休憩だったのか千束にばったり遭遇して詰め寄られた

その騒ぎを聞きつけてたきなまでもがやってきたから大騒ぎになった

取り敢えずあいつら許すまじ、今度会ったら全裸にして街灯に括り付けてやる

今日は二人

 

■月●日

 

射撃訓練

相変わらず当たるどころか掠りすらしない

それと千束、教えてくれるのはいいんだが体を引っ付けてくるのはやめてくれ

当たってるんだよ色々と…いやよく考えたら女同士だからか?

千束曰く、「そんな変態銃まともに撃ててる時点でおかしいよ」とのこと

そんなにマイナーな武器なのか、これ

今日はたきな

 

〇月〇日

 

今日も今日とて射撃訓練

相変わらず掠りもしない

今日はたきなが教えてくれたけど分かりやすかった

それに千束みたいに体引っ付けてきても千束みたいにおおき(雑に消されている)

 

◎月◎日

 

昨日は怖かった

後ろから殺気感じて振り向いたら、笑顔だけど目が笑ってないたきながいた

あまりの怖さで書いていたのをボールペンで消した

大きいとか小さいとか言っちゃいけないんだなって思った

今日潜り込んできたのは千束

射撃訓練・成果なし

 

〇月▲日

 

買出しに行こうとしたら千束がついてきた

何でもあの男子高校生もどきが襲ってこないように一緒に行動するとのこと

だけど店員さんと話してるだけで目の光をなくすのはやめてほしい、そのせいで店員さん怯えてた

今日はたきなが潜り込んできた

射撃訓練・成果なし

 

●月●日

 

ボドゲ楽しかった

今日は二人

射撃訓練・的に少しだけ近づいた




オリ主の射撃の腕前

「駄目だドク、当たらん」より酷い
養成所で的に命中した弾の数、2発

近接戦闘の腕前

千束を瞬殺できるほどには強い

オリ主の拳銃

半分は変態銃
詳しくは調べてくれ


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そんなもので撃ってくるんじゃないよ

評価がなぜこんなに高いのか皆目見当がつかない、怖い

期待しないで


●月◎日

 

相変わらず的に当たる気配がない

前の一発だけ掠ったのはまぐれだったんだろう

というより他の銃はともかく十四年式の弾は何処から調達されているのだろうか

他の銃はともかく、十四年式なんて調べてみたら1925年採用って書いてあったし

弾も8×22㎜とかいう独自の弾丸で今はもう生産されてないし

しかしほんとに当たらん、構え方とかはあってるんだけどなぁ

たきな曰く、「どうやってファーストになったんですか…」って呆れられたけど私が知りたい

しかしたきなの教え方わかりやすい、身についてるかどうかはさておき

まぁ呆れながらも教えてくれるところ好きだよ私って言っt(途切れている)

 

▲月〇日

 

危なかった、迂闊に人に好きとかいうもんじゃない

たきなの行動力凄かった…何があったかは書かないでおく

一つだけ書くとするなら、既成事実作られかけたということだ

あと千束がハイライト消えた状態で布団に潜り込んできたから滅茶苦茶怖かった

 

▽月●日

 

休憩終わって出たらリコリスが来てた、名前は春川フキというらしい

千束や私と同じファーストで、たきなとは元パートナーだとか

けど私を見た時化け物を見るかのような目で見てきて、「お前死んだんじゃなかったのか!?」って大声で言われた

失礼な人だなぁと思った、まぁなんか死んだ扱いされてるみたいなのは知ってたけども

因みに私が記憶を失う前に模擬戦で屈辱的な敗北を味合わせたらしい

掻い摘んで聞くと、模擬戦で使われてるペイント弾を訓練用ナイフで弾き返して命中させた後、フキの拳銃奪ってゼロ距離に近い距離から全弾撃ったのだとか

惨いことしてるなぁ私と思った

それにしても折角来たんだから何か食べていけばいいのに

 

▼月▲日

 

クルミとゲームした

勝てない、強すぎる

流石は天才ハッカー、だがいずれ勝ってみせる

 

■月□日

 

あのだんしこうこうせいもどきほんとになんなんだ

あとちさととたきなこわい

あとつか(ミミズが這ったような文字が続く)

 

◇月□日

 

昨日は寝落ちしたせいで日記が途中で終わっていた

何があったのかというと、私と千束とたきなで住んでる家にあの男子高校生もどき連中が殴りこんできた

こう何回も襲撃されると、記憶を失う前の私は一体何をしたのかとほんとに思う

風呂場にまで侵入してくるなんてデリカシーというものはないのだろうか

そんな女性的な体形してない私だからそんなもの必要ないとでも思われているのかもしれない、失礼な話だ

それと千束とたきなが凄く怖かった

普段から襲われているのか慣れた手つきで無力化してたけど、私が全裸のままあの男子高校生もどきにタオルで応戦しながら出てきたのを見たら、途端に目のハイライトが消えたかと思ったら「病百合の裸を見ていいのは私達だけです」とか言って叩き潰してたもん

まぁ「人を殺さない」って言う方針があるから殺しはしなかったんだろうけど、ゴム弾や実弾を腕や足とかにひたすら撃ち込んでたし

というかワイヤー銃か何かで拘束して男のあそこを蹴りつぶす、もしくはゴム弾を撃ち込んで潰すってのはいくら何でもやりすぎだと思うんだ…

そして男子高校生もどきを撃退した後三人で風呂に入った、狭かった

 

◎月◎日

 

あの後拠点を移すことにした

千束曰く「よくリリベルが侵入してくるからセーフハウスは4つ持ってるんだ」とか

そんなに侵入されてるのかお前、よくあんな軍隊と間違えてもいい連中に襲われて無事だったな

そう言ったら「当たり前でしょ!私は天才なんだから!」と胸を張っていた

まぁあの時ぶち切れながら殺さないのは天才だからこそなのかもしれない

 

▲月▲日

 

今日ほどあの二人怖いなって思ったことはない

何があったのかというと、リコリコが今日は休みだった

で、昼ご飯は千束とたきなが作ってくれたんだけど、なんか変なにおいがした

おかしいなと思って二人に何か入れたかと聞いたら、「何も入れてない」って言ってたけど、明らかに目が泳いでて嘘じゃないかと思ってちょっと強めに聞いてみたら、「惚れ薬と媚薬を入れました」って白状した

何がしたいのかと思ったら、「既成事実を作りたかった」らしい

やばいなこの二人、取り敢えずミカに報告した

 

▽月▽日

 

明らかにスキンシップが増えた

お客さんの目の前で胸を押し付けてきたり、ハグしてきたり

そのせいでミズキが血涙流しながら「独身アラサーに対する当てつけかコノヤロー!」って怒鳴ってきた

いや当てつけも何もまず女同士なんだが突っ込んだ私は悪くないと思う

ミカは止めてくれるかと思ったら、「青春とはいい物だな」というだけだった

考えても見てほしい、美少女が急に胸押し付けてきたりハグしてきたりしたら周りからどう見られるか

周りから凄い温かい目で見られるけど恥ずかしいんだよね

 

●月〇日

 

あのだんしこうこうせいもどきなにしやがる

わきばらがえぐれた、ぐろい

とりあえずにげる

 

◆月◇日

 

きずぐちはなおったけどたいりょくしょうもうしすぎた

というかあしおとがする、ここもげんかいか

せーふはうすにかえらないと

 

□月□日

 

にげる

 

■月■日

 

や ばい かも しれな い

もう いしきを たもっ てるの も げんか い

きずぐち ふさが って も うしな った ちが おお すぎ た

けん じゅ た ま もう な い

やば い また あし おと 

あ れ なん か きき お ぼえの あ るこえ が きこ え r(血まみれで途切れている)

 

 

 

 

 

□月■日

 

大分間が空いた

取り敢えず今は千束のセーフハウス

体力戻るまでリコリコは休む、体が滅茶苦茶重い

千束とたきなが交代で看病してくれてる、感謝

 

◇月◇日

 

何があったのかを書こうと思う

千束とたきながDAからの任務で居なくて、セーフハウスで映画見てたらいきなり壁が吹っ飛ばされた

あの男子高校生もどきがRPGでセーフハウスごと家を吹っ飛ばしたらしい、なんてことしてくれるんだ

で、ひとまず別のセーフハウスに逃げ込もうとした矢先に、わき腹に大穴が開いてそのまま吹っ飛ばされた

助けてくれたたきなから聞いたんだけど、何でもあの男子高校生もどき連中、ベレッタM82で私を狙撃したらしい

何かわからないから聞いたら、12.7㎜を使った対物ライフルらしい

道理で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()わけか

というか12.7㎜なんていう銃で私を撃たないでほしいんだけども

で、傷口が塞がった後、一旦路地裏にあった廃墟に逃げ込んで一日を過ごしたけど、そこも嗅ぎつかれたから逃げた

まぁ、しょっちゅう遭遇するからその度に銃のスライド部分にマチェット付き刺して壊した後に壁に投げつけて気絶させたり、撃つ瞬間に銃口掴んで別の方向へ撃たせたり、私の銃や無力化した男子高校生もどき連中から奪ったアサルトライフルやサブマシンガンを()()()()()()()()逃げてた

まぁ1m先の的に掠りすらしない私の腕前だけど牽制にはなったし

けど、それが丸二日続いて飲食はできない、睡眠もとれやしないでふらふらになってた

で、路地裏で座り込みながら日記書いてたら気絶したみたいで、目が覚めたら喫茶リコリコの地下で寝かされてた

あの男子高校生もどき集団が私を見つける前に、千束とたきなが見つけてくれてここに運ばれたみたいだった、あと数分遅れてたらハチの巣にされてたらしい

起きたと同時に入ってきた千束が目を見開いて

まぁもう体調に問題ないから明日からまた頑張る

 

しかしあの男子高校生もどきそんなに私が憎いのか

記憶を失う前の私が一体何をしたらそんなに恨まれるのか、見当がつかないけど

 

■月□日

 

最近千束とたきなが何処にでもついてくる

買出しは勿論、セーフハウスの中、更には風呂まで一緒に入ってくる

リコリコでもお客さんと注文以外の事話してたら、話し終わった後に二人がハイライトが消えた目で問い質してくる、怖い

今でも二人が私の腕に抱き着いて寝てる

ミカに相談したら「愛情表現だよ」と言われた

愛情表現って何だっけ

 

 

 




何処かのサイズ

絶壁より少しある程度
なまじ顔が整ってるから男と勘違いされやすいが本人は無自覚


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これ扱え…いや普通に扱えるなこれ

何でこんなに評価が上がってるんですか?(現場猫)
今回で下がることを祈る

期待しないで、それに応えられる自信がない、お願いだから


〇月〇日

 

リコリコで働いてたらフキが来た

取り敢えず何か食べないかといったけど「任務中だから」って言われて断られた、真面目だね

それと来週DA本部に行くことになった

千束が私の背中に顔をグリグリと押し付けながら滅茶苦茶めんどくさがってたけどフキが「こいつも一緒に行くことになってるぞ」って言ったら大声で

「行く!」って言ってた、手のひら返し早すぎないか

たきなは初め我関せず…いや若干変なオーラだしながらも聞き流してたけど、私が行くってことになったら一緒に行くって言いだして、結局三人で行くことになった

DA本部か…どんなところなのだろうか

 

▽月▼日

 

初めて的の真ん中に当たった、嬉しい

これが続くように頑張る

 

▼月▲日

 

三日たった

十四年式とドッペルグロックは24発撃って2発当たるまでになった、嬉しい

千束とたきなから「成長したけど…何であんな変態銃で当てれるの?」って言われたけど知らない

キャリコとAFもこれぐらい当たるように頑張る

千束とたきなには感謝しかない、お礼として何でも言うこと聞k(途中で途切れている)

 

△月△日

 

あのふたりになんでもいうこときくっていうもんじゃない、はんせいしよう

ひとまずいちにちでーとするっていうやくそくでかんべんしてもらった

うえたけものみたいでこわかった(文字が震えている)

 

■月□日

 

新幹線でDA本部に向かっている

たきなから聞いた話だと富士山の麓にあって、いろいろな施設がある複合型施設らしい

特にここにある寮がリコリスたちにとっては憧れの場所であるとか

あと駅弁美味しい、千束とたきなにあーんされながらだけど

 

◇月□日

 

起きたらDA本部に着いてた

たきなの言ってた通り結構大きい

車から降りた後にボブカットのスーツの人に話しかけられた、ここの司令官で名前は楠木

結構冷徹な人に見えた

「生きていたなら何故連絡しなかった」って言われたけどそもそも私初対面なんだけど

そう思ってたら千束とたきながフォローしてくれた、感謝

そしたら「すまない」って素直に謝ってくれたから案外冷徹な人ではないのかもしれない

その後二人が健康診断と体力測定に行っちゃって暇だったから、屋内戦闘訓練場でヒャッハーしてた

なんか相手のリコリスたちがドン引きしてたけど私そんなに非常識だっただろうか

ペイント弾をナイフで弾き返すなんて造作もないと思うけど

あと千束とたきなに怒られた、何でだろ

 

▼月□日

 

明日新しい銃が来るらしい

どんな銃が来るのだろうか

因みに持ってくる人はリコリスが使う銃を卸している人らしい

十四年式の弾はこの人が持ってきてくれていたんだとか

因みに費用はDAが全負担しているらしい、申し訳ない

千束曰く、一人でDAの全ファーストを模擬戦で全員叩きのめしてそうさせたらしい

何をやっているんだろうか、私

 

◆月▲日

 

何で私これ扱えるんだろう

掠りもしてないのに的が吹き飛ぶとか…これもうわかんないな

 

◎月▲日

 

少々落ち着いたたから届けられた銃について整理しよう

銃は二つ届けられて、まず一つは『454カスールカスタムオートマチックツヴァイ』

全長33.5㎝、重量5㎏、口径454カスール、使用弾13㎜爆裂徹甲弾、装弾数10発

これ拳銃と言ったらいけない気がするんだけど

届けに来た人曰く、「454カスールはマグナム弾、それにまずオートマチックで安全に作動させること自体が難しいのにそれをオートマチックにしろなんて言われた時は開いた口が閉じませんでした」とか

ただ私が「あぁ、無理ならいいよ」って言ったことで火がついて、「やってやろうじゃねぇかよこの野郎!」って引き受けたらしい、さては煽りに弱いな?

で、結局2カ月ぐらい徹夜して作り上げたらしい、そもそもこんな難しい銃を二カ月で作ったのか…

二つ目が『対テロリスト及びリリベル専用13㎜拳銃「クランプス」』

全長39㎝、重量18㎏、装弾数8発、弾は専用弾13㎜爆裂徹甲弾…もう訳が分からん

曰く、『リリベルとかテロリストがうざいんだけど私は射撃が下手糞だから弾は当たらない、じゃあちょっと近くにいるだけで吹き飛ぶような銃がいい、けどそんな銃対物ライフルぐらいしかないから拳銃で同じくらいの威力出せるようにして』と言ったらしい、無茶苦茶だな

使ってみたけど意外と反動は少なかった、けど掠ってすらいないのに的が吹き飛ぶのはどうしてだろうか

「普通の人で撃ったら肩が砕けますよ」って言ってたけどそんな反動があるようには見えない

因みに千束とたきなが試しに持ってみてたけど、454はともかくクランプスの方は持ってるだけで精一杯な感じだった

因みに私は片手で持てた、なんでや

 

◎月◎日

 

楠木司令から苦情を言われた

なんでも結構な請求書がDAに届いたんだとか

「すいません」と謝ったら、「以前のお前なら『私との勝負に負けてこうなってるんでしょー』って言っていたんだがな…まぁいい、こちらで払っておく、約束だからな」って言われた

約束ってなんだろ

 

▽月▲日

 

真島とかいう奴に会った

リコリコのメンバーが全員任務が出たらしくてそっちに向かってて、残ったクルミとゲームしてたらなんか訪ねてきた

クルミがいつの間にかいなくなってて不思議がっていたら、イヤホンから声が聞こえてきて記憶を失う前の私はこいつの敵だったらしい

ただ不思議と敵意はなかった、本人曰く「生きてるって聞いたから様子見に来ただけだ」とか

敵だったら倒さないのかなぁって思ってたら、思考を読んだのか「今のお前相手にしても俺の方が強いからな、それじゃあバランスが良くないだろう?」って言ってきた

その後一緒にゲームしたけど私より弱かったぞこいつ

そうこうしてるうちに千束とたきなたちが帰ってきたかと思うと、窓から出ていった

去り際に「思い出したらまた楽しもうなぁ!」とか言ってたけど何を楽しむつもりなのだろうか

因みに千束とたきな達にそのことを話したら凄い顔してた、怖かった

 

●月●日

 

最近あの男子高校生もどきの襲撃がない

いや平和でいいことなんだけど

 

□月◆日

 

私にとっては初めてのリコリスとしての出動

目標はこの町に潜伏しているテロリスト

何でもかつてこの町であった『電波塔事件』とやらを再現しようとしてる三下なんだとか

まぁ何はともあれやらせるわけにはいかない

 

〇月〇日

 

テロリスト連中は全員無力化した

防弾チョッキや防刃装備着けてたけど装備の隙間を狙って斬り飛ばした

あと454とクランプスの威力凄い、近く通っただけで腕吹きとばしてた

まぁ結局全員無事で良か(途中で途切れている)

 

▽月▽日

 

なんでこうなるんだ

おいきいてないぞ

なんであのだんしこうこうせいもどきれんちゅうがいやがる

げんばからさってふたりとごうりゅうしようとしてたところにしゅうげきしてきやがって

ふざけんな

 

●月▲日

 

ぜったいぜつめい

へやをかこまれた

いまふみこまれたらやばい、まどからとびおりるか

こうなったらいちかばちかだ

あれ、なんかそとがさわがしい

 

〇月◇日

 

部屋から出たら二人が私が潜伏していた部屋を囲んでいた男子高校生もどきを顔は原型が分からない程に殴って、男としての象徴を潰して、全員素っ裸にして天井に吊り下げてた

惨いことするなぁ、まぁ私も胸がすく思いがした

 

□月■日

 

ここから去るべきかもだろう

あの男子高校生もどきの襲撃がいくら何でも多すぎる

千束とたきなは今のところ楽々と撃退してるけどいつ怪我するかわからない

それにいつあの男子高校生もどきが『リコリコ』に殴りこんでくるかわからない、そしたらミカ達にも迷惑がかかる

そうなる前に私がここからいなくなればあの二人に被害が及ぶことはないだろう

取り敢えずまずはミカに相談しよう

 

〇月■日

 

ここ何処?

ミカに相談してたら急に眠くなって、目が覚めたら知らない場所にベットの上

手足にはそれぞれ手枷と足枷がはめられている

日記が書ける分には動かせる

そして目の前には千束とたきなの姿、お互い目に光が宿っていない

なんで近づいてくるの、その手に持ってる物なに

ちょっ、まっ

 

□月□日

 

目が覚めたら隣にはそれぞれ全裸の二人の姿

私の格好を見てみたら二人と同じく全裸

何で全裸なんだr(途中で途切れている)

 

●月□日

 

からだだるい

あのふたりやすませてくれn(途中で途切れている)

 

◆月□日

 

ちょっとやすませt(途中で途切れている)

 

◎月■日

 

大分間が開いた、カレンダー見たら2週間経ってた

『リコリコ』に残ることにした

あの二人から私は離れられないのだろう、取り敢えず

 

この二人の感情をどう受け止めればいいのか教えてくれ




多分下がるだろう、恐らく…いやきっと


オリ主が扱える理由

反動が滅茶苦茶あって、撃つたびに肩が砕けているが、オリ主の体質ですぐに治るため扱うことが可能

まぁ分かる人にはわかるんじゃないかな、どんな銃なのかは


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え、孫?

何で下がらないのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
下げてよぉぉぉぉぉぉぉ!!
何でランキング入りしてるのぉぉぉぉぉぉぉ!!

今回は必ず下がると確信している
期待しないで読んでね


◎月●日

 

千束とたきなのスキンシップがますます激しくなった

人前でキスしてくるのやめてほしい

お客さんは温かい目で見てくるし、ミズキは血涙流してるしで収拾がつかなくなる

あと私と同じくらいの年齢の女の人が泣きながら『好きでした!』とか言ってくる

いや好きでした以前に私らどっちとも女だろ

あとそのことを言われるたびに、千束とたきなが私の腕つねってきた、やめろ

というか何で寝るときいつも手枷足枷t(途中で途切れている)

 

◆月□日

 

フキから電話があった

なんかあの男子高校生もどきの本部が何者かの襲撃を受けたらしい

で、そこに残っていた弾痕が454に似てたから、あの男子高校生もどきは私なんじゃないかって疑っているらしい

監視カメラに下手人の姿も写ってないからそう判断したとか

襲撃も何も私その日リコリコにいたんだけどなぁ

その事をフキに伝えたら「まぁそうだろうな」って言ってた、分かってるようで何より

それと電話してる相手をあの二人が凄く問い詰めてきた、怖い

 

▽月▽日

 

眠い、あの二人休ませてくれない

それはそれとして新しいお客さんが三人来た、外国の人みたい

イギリス出身らしくて、今回は仕事で来てるんだとか

名前も教えてもらって、それぞれインテグラ・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング、セラス・ヴィクトリアというらしい

海外の人は名前が長いのかな

三人で来てるらしいけど、あと一人はちょっと用事があるから今はいないんだとか

あとセラスって人は大きかった、少なくとも千束と同じかそれいz

 

■月■日

 

ごめんなさい

ちさとのほうがおおk

 

▽月■日

 

ごめんなさい、ゆるして、もうみないから

ふたりともおおきいでs

 

◇月□日

 

眠い、二日間全く眠らせてもらえなかった

というかあの二人体力ありすぎだと思う

それと他の人の胸を見たらいけない、教訓になった

それはそれとしてミカがあの二人と何か話してたけど何話してたんだろ

 

▽月▽日

 

最近あの男子高校生もどきの襲撃がない

この前の本部襲撃の被害がそんなに大きいのだろうか

あと今日はお客さんから聞いた対処法を実践してみたけど逆効果だった

壁ドンしたら大丈夫なんて出鱈目信じるんじゃなかった

 

◇月●日

 

楠木司令から電話が来た

あの男子高校生もどきの本部を襲撃したのはお前かと聞かれたから、正直に違うと答えた

そしたらそうかって言って切った、何だったんだろ

 

△月□日

 

今日も新しい人が来た

赤いコートにつばが長い帽子被ってて、サングラスしてたからてっきり不審者かと思って身構えてしまった

インテグラ(本人がそう呼んでいいって言ってた)からこの店の話を聞いてきてみたんだとか

となるとインテグラが言ってたあと一人ってこの人だったのかな

たまたま千束がボドゲやり始めたから一緒にやったけど、私より弱かった

というか私を見る目が何というかその…孫?か何かを見るような目だった気がする

まぁ私に家族なんているはずないから分からないけど、飴くれたから悪い人じゃないと思う、多分

そう言えば名前聞いてなかったな、しばらく滞在するって聞いたから今度また来た時にでも聞くか

 

◆月▽日

 

なんか外が騒がしい

気のせいだろうか、悲鳴のような声とそれに対して笑っているような声が聞こえる

確認したいけど手枷足枷嵌められてるから無理だ

 

●月●日

 

フキから電話があった

何でもあの男子高校生もどきの本部が私に対して派遣したメンバーが行方不明になったらしい

そう言えば昨日二人が私を手枷足枷でベットに拘束した後ちょっと外に出てたけど…千束とたきながやったのだろうか

それはそうと今日もインテグラとセラスが来た、一緒にボドゲした

インテグラ強い、クルミですら歯が立たなかったし

それはそうとセラスは何で水しか飲まないんだろ、ここコーヒーだけじゃなくて紅茶もあるのに

 

〇月●日

 

はげしすぎる

きのうしてないからっていってるけどいつもはげしいじゃんか

もうすこしてかげんしてh

 

◎月◎日

 

なんか下着がきついなと思ったら大きくなってた

千束とたきなのせいだろう、多分

なんか胸を揉んだら大きくなるって言うのをどこかで聞いた覚えがあるし

取り敢えず明日買いに行かなきゃ

 

〇月●日

 

疲れた

あの二人に着せ替え人形にされた

下着を買いにいくだけだったのに、気が付いたら二人に着せ替え人形にされてた

同じ女だけど何で服にそんなにこだわるのか理解できない

寝たいけど二人が迫って来てるからどうやら無理みt

 

○月◎日

 

楠木司令から電話があった

何でも会わせたい人がいるからDA本部まで出頭しろとのこと

会わせたい人って誰なんだろ

あと電話の内容を聞いてきた千束とたきなが一緒に行くって言いだしたから楠木司令に折り返したら、構わないって言われた

というより駄目だと言っても必ずついてくるだろうから無駄だと言ってたけど

まぁ確かにあり得る話だ

 

●月◎日

 

DA本部に着いた

相手も結構忙しくて明日来ることになっているらしい

取り敢えず昨日半ば強引に許可を取ったフキの部屋に逃げk

 

△月▽日

 

無理だった

フキの部屋に行こうとしたら腕掴まれて気絶させられた

気がついたら空き部屋の一つのベットに拘束されてて、下着だけになってた

で、あの二人が帰ってきてからはひたすらに攻められた

そのお陰で凄く眠い

それはそうと合わせたい人っていったい誰なんだろうか

記憶がないから見当がつかないけど

 

▼月△日

 

指令室に行ったら何故かインテグラとセラスがいた

何でいるんだろうと思ってたら、この二人、どうやらイギリスにある機関、王立国教騎士団『HELLSING』の構成員で、インテグラはそこの局長らしい

で、セラスの方は何と吸血鬼なんだとか

何の冗談だろうと思ってたけど、セラスの片腕からなんか黒くてよくわからんものが出てきたから本当なんだって思った

というか何でここに居るんだろうと思ってたら、いつの間にか二人の間に誰かが立ってた

誰だろと思ったけど、この前来たお客さんだった

というかいったいどこから現れたんだろうか、見た感じ影から出てきたような気がするけど

そう思っていたらそのお客さんが話しかけてきたけど…『初めましてだな、我が孫』ってどゆこと?

 

◆月□日

 

あの後あのお客さん…アーカードの言葉の意味が分からなくて困惑してたら、インテグラが説明してくれた

難しすぎて分からなかったから、簡単に纏めれば

 

・実はアーカードも吸血鬼であり、吸血鬼の真祖でもある

 

・『HELLSING』機関の最高戦力であり、現在はインテグラを主としている

 

・最近自分の中にあったすべての命を殺しつくして帰還した

 

・私はアーカードが数百年生きている中で唯一心奪われた女性との間に設けた子供の子供で、アーカードから見れば私は孫のような存在

 

・人間だけど若干吸血鬼も交じってるらしくて、あの異常な回復力と454とクランプスを扱えるのはそのお陰

 

・私を生んだ存在は既に『第13課』とかいう存在のせいでもういないらしい

 

・自分の中にあった命をすべて殺しつくしているときに私の事を知ったらしくて、日本にいるって聞いたから会いに来たところ、あの男子高校生もどきに襲われてたからちょっと本部にカチコミした

 

・それでも懲りないようだったから仕方なく襲おうとしている男子高校生もどきを見つけては千束とたきなと一緒に廃人一歩手前にしてたんだとか

 

ざっとこんなものか…いやそもそも吸血鬼って子供作れるのか?

というか襲撃したのも最近男子高校生もどきの襲撃がないのもこいつが原因か

あと千束とたきなとの関係も何故か知ってた

「人間の独占欲というのは面白いからな」って言ってた、いや助けてほしいんだけど

取り敢えず今度からジジイと呼ぶと伝えたらショック受けてた、ざまぁみろ

 

□月△日

 

なんかいつもとちがう

あのふたりいきおいがおとろえない

いつもよりはげしいというか、むしろだんだんはげしさましてる

そういえばなんかのんでたけどなにをのn

 

△月◎日

 

あのじじいのしわざか

ゆるs

 

■月◎日

 

みっかたった

あのじじいがふたりにびやくわたしたらしい

なんてことしてくれるのか

いつのまにかせーふはうすにいたからもんくいったら「やはりすばらしいな、にんげんというのは」ってことばといっしょにわらわれた

もうにっきかくのもつらい、あしたかこう

あのじじいおぼえてろよ

 

△月●日

 

暫く日本に滞在するつもりらしい

理由を聞いたら「孫というべき存在がどうなるのか気になるだろう?」って言われた

セラスに慰めてもらった、気遣いが身に染みた

因みに私は吸血鬼としての本能はないらしい、たまに鉄分取っておけば大丈夫だって

ありがとう教えてくれて、くたばれジジイ

まぁ気にかけてくれるし、昔の珍しい物くれたりするから憎めない存在ではあるけどね




これで下がっただろ!
調べたらこういうことをすれば評価が下がるって書いてあったからな!


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なんちゅう物騒なものを…ジジィ!なんだそれは!

誰も待っていないだろうし忘れてるだろうから書いた





赤から下がらないの何で?
せめてオレンジにしてよぉぉぉぉぉぉぉ!
でも評価下がってるしありがとぉぉぉぉ!
後はオレンジにしてねぇぇぇぇぇぇ!


△月▲日

 

ジジィが面白いものを持ってきてやるって

嫌な予感しかしない、まぁ期待せずに待っておこう

あと今日はセラスも一緒らしい

それにしても日本の平和の裏側でこんな高校生と思われても仕方がない女子が守っていると知ったら、世間はどう思うんだろうか

後何故リリベルに恨まれているのか、いい加減思い出さないと

 

▽月□日

 

『クランプス』は暫く使わないことにした

理由は楠木からの電話で、弾代が高いとのこと

まぁ『454カスール』と違って専用弾だし、当然と言えば当然か

こっちは454カスールって言うマグナム弾を改造すれば済む話だし

それはそうとセラスが『リコリコ』で働くことになった

『ヘルシング機関』の仕事はいいのかって聞いたら、最近『バチカン』も大人しいし、吸血鬼とかも出てきてないから大丈夫らしい

それはそうとセラスよ、ドジっ子だねお前

 

■月□日

 

アイツが日記を書き始めているから俺も習って書いてみた

また連中が来たが腕と足を吹き飛ばしてやった、久々の運動だったから少し鈍っていたが…

まぁ慣れてきたら『クランプス』と『454カスールツヴァイ』で二丁背面撃ちが出来たから問題ないだろ

あぁ無論、こいつと違って俺は百発百中だがね

それにしても全く、何度襲撃したら気が済むのか分からんな

それはそうと確かセラスとか言ったか、俺並みに凄いもの持ってるじゃないか

しかし懲りない連中だ、俺やアイツには勝てないと分かっているのに挑みに来るとはな

ま、大方仲間の仇討ちか、仲間思いには敬意を表するが

俺としてはこいつが記憶を取り戻さないように努力するだけだ

汚れ仕事なんざ俺だけが覚えてればいいんだからな

しかしあの二人に警戒されるのは傷つくもんだな、まぁこいつの中にいる俺を警戒してるんだろうが

心配しなくてもこいつに敵対しない以上俺が手を出すことはないさ、敵対しなきゃな

 

●月○日

 

これ一体だれが書いたんだろう…記憶がなくて怖い…

私『俺』なんて使わないし…

というか『クランプス』が使われたような形跡があったのはこれが原因か…?

千束とたきなに聞いても知らないの一点張り、そう言えば昨日の記憶がないが何か関係してるのだろうか

まぁそれはそうと今日はジジイが銃を持ってくるんだとか、期待しないで待っておこう

一応まともな銃にしてくれとは言ってあるけど…何時ぞや二人に媚薬挙げたから信頼は皆無だ

あとセラスは癒し、間違いないね

 

◎月■日

 

あのジジイが帰ってきた、面白いものというのは新しい銃とのこと

予想通り何一つまともな銃がない

まず一つはTWIN AR Double Devileって言う銃…いやもうこれ銃と言っていいのかどうかわからん

どういう銃なのかというと、千束が観てる映画やあの男子高校生もどきが使ってるアサルトライフル、これを横に二丁くっつけた銃

しかもお互い独立してるらしい…どうやって扱えというんだ

次がG11、何時ぞや観た映画で使ってたの見たけど本当に実在してたのかこの銃

まぁ見た目は結構まともだけど…弾が自然発火するとか1マガジン五万とかするんだって、馬鹿か

そしてXM29 OICW、アサルトライフルにもグレランにもなる銃でSF映画とかに出てきそうな銃

けどあまりにもシステムが複雑すぎて、そのシステムを動かすバッテリーが4~5時間しか持たないらしい、じゃあ何で持ってきたんだジジイって聞いたら、『かっこいいから』だと、ふざけてる

次がShAK-12、こいつ12.7×55㎜とかいう頭おかしい弾をフルオートで撃てる銃

市街地戦を想定して作られたらしい、そもそもここじゃ市街地戦は起きんわ、室内戦は起きるけど

Thunder.50mb、拳銃だが12.7㎜を撃てるわけ分からん代物

しかも次弾撃つためには後ろにある蓋を開いて装填しなきゃいけないし…そもそもこれなら『クランプス』や『454ツヴァイ』で十分だよ、いやあれも十分おかしいんだろうけど

次は試製拳銃付き軍刀…これ絶対わざと持ってきただろジジイ

拳銃と軍刀を合体させた代物とか何処で使えってんだ、しかもこれ何処から持ってきたんだジジイ

Chery-Tac-M200は結構便利かな、距離や風速を計算代行してくれるコンピューターがついてるし

ただ至近距離すらまともに当たらん私に扱えるかどうかは別問題だけど

XM109ペイロード…25㎜とかもうわけがわからん

主力戦車以外破壊可能って…この日本でどこで使えってんだって聞いたら『壁越しに吹き飛ばせ』だと

適当にもほどがあるだろ、第一『454ツヴァイ』で出来るわそれ

AAー12はまぁ…フルオートしかできないってこと除けばまともだな、うん

最後に出してきたGshー6ー30は完全にふざけてるだろと思って殴った、私は悪くない

あとこのジジイリコリスが使ってるのって拳銃かサブマシンガンということを知ってるのかと思って聞いたら、『知ってるに決まってるだろう』とのこと

要するに知っててわざと持ってきたと…そうか、くたばれジジイ

あと最後の銃以外は一応撃てた、使う機会ないだろうけど

 

◎月●日

 

ジジイとセラスが帰国することになった

何でもイギリスで怪しい動きがあるらしい、大変だね

あとジジイがあの二人になんか渡してた

嫌な予感がs

 

■月□日

 

いやなよかんがてきちゅうした

あのじじいまたびやくふたりにわたしやがった

しかもぜんかいよりはるかにきょうりょくなやつ

にどとかえってくるなとあくたいついた

 

○月〇日

 

和やかな時間が過ぎていく、特に何事もない

DAから依頼が来て出ることはあるけど基本的に大したことはない

今日も無事に終わったしあとは二人と合流すr

 

 

 

きょうがなんにちかわからない

けどけっこうなひにちはたった、かぞえてるかぎりではよっか

あくまでかぞえてるかぎりだからそれいじょうかもしれない、わからない

まさかあのてろりすととだんしこうこうせいもどきがてをくんでるなんておもってなかった

そんなにわたしをころしたいのか

あのふたりにしんぱいかけちゃう、でもいまもどったらたいへんなことになる

あ れ なん か イシ きガ トおノ イて 

ナ ニガ オキ テ

 

 

続きを書いておくか

今いるのはお偉いさんが住んでいたのであろう廃墟の寝室らしきとこ

二階建て、廊下は結構軋んでいて音がするから誰かくればすぐにわかる

まぁそれがなくても呼吸音で分かるが

で、外はテロリストとあのリリベルとかいう連中が囲んでる状態

恐らく夜明け前には決着着けようという魂胆だろう、まぁ一週間以上逃げ回ってれば当然か

しかしまぁ治安を守るための組織が一人殺すのにテロリストと手を組むとはこれもう分かんねぇな

まぁ連携がうまく取れてないあたり恐らく現場の人間が独断で組んだんだろう

あの二人やDAに悟られないようにうまく立ち回っているのに残念な隊長さんだ

しかしこいつの爺さんも質が悪い、俺の存在気付いていながらこいつに教えてないんだからな

ま、それはそれで助かるんだがな、俺の存在知られたら面倒だし

多分だが今頃こいつの爺さんが全速力で向かって来てるころだろう、現にそんな気配するし

さてと

 

派手な虐殺と行こう

 

 

 

 

■月◎日

 

結構な日にちが開いたからまた書く

目が覚めたら何故かDA本部の病院にいた

傍にあのクソジジイとセラスがいたことには驚いたけど

その後凄い勢いで病室に駆け込んできた千束とたきなに詳しい話を聞いたら、あの男子高校生もどきのせいで分断された後、必死に私を探してたらこのジジイが私を見つけて連絡したらしくて、廃墟となっていた施設に駆けつけたところ、辺りが文字通り血の海になっている真ん中で私が倒れていたらしい

すぐさまここに運び込まれて、何と半月も眠っていたんだとか

そりゃ病室に入ってきた途端思いっきり抱き締めてくるわけだ

私が聞いたのはそこまで、私を追って来ていた連中がどうなったかってのは教えてくれなかった

けどなんか書いた覚えのないものが日記に書いてあるんだよなぁ…疲れでおかしいことでも書いてたのだろうか

あとクソジジイとセラスが何でここに居るのかというのも聞いた

イギリスで起きたのはどうも吸血鬼の真似事をした人間で、すぐに肩が付いたんだとか

世の中色々な人がいるなぁと思った

あと『リコリコ』に戻ったら二人がプレゼントくれるって、何だろ

 

 

◇月■日

 

今日はいよいよ退院の日

プレゼントって何だろ、楽しみだね

 

●月△日

 

二人がプレゼントくれた

私の首にぴったりとはまる首輪で、GPSがついてて二十四時間私の居場所を感知

しかも鍵は捨てたから一生外せないし、あの二人から離れたら警報が鳴る仕組み

結構おしゃれなものを探すのに苦労したんだとか

 

…いや何で?




今回出た銃全部変態銃
何でかって?筆者がそう言う銃が好きだから、悪いか



今回でオレンジになるだろうねきっと


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とあるリリベルの日記

9から8に落ちてる、よし!

それと評価が下がると聞いて三人所視点を書いてみたよ
絶対下がるだろうね、うん


▽月□日

 

今日からやっとリリベルとしての任務に就ける

その事を記念して、日記を書くことにした

俺を拾ってくれた恩を返すために頑張る

 

◇月▲日

 

訓練は厳しい

だがこれも恩返しのためだ

先輩たちも厳しくはあれど、丁寧に教えてくれるからありがたい

けど筋肉痛が酷い

 

▼月■日

 

初めての任務だった

機密保持のためにリコリスを処分する、それだけの任務

リコリスという存在は知っていたが、実物を見たのは初めてだ

何で処分しなければならないのかは聞いてはいけない事らしかったから詳しくは知らない、ただ機密保持のためとしか聞かされてない

だけど怪我で動けない相手を撃った、俺が殺したんだ

今は大丈夫だがさっきまで指の震えが止まらなかった

先輩に笑われるかと思ったが、誰もが最初はそうらしいと聞いてほっとした

 

●月●日

 

あれから間が空いた

訓練、そしてリコリスの処分、たまに先輩におごってもらう、そんな生活の毎日で特筆することは特になかった

だけど、未だに殺すことに慣れることはない

先輩に相談したら、じっくり時間を掛ければ大丈夫だと言われた

焼肉は美味しかった

 

□月□日

 

同期が怪我をして帰還してきた

しかもそのチーム全員片足や片腕など四肢の一部が無かった

一体何があったんだ

 

〇月●日

 

入院している同期の見舞いに行った

片足が無くなったことに関しては本部から義足が支給されるらしい、よかった

それはそうと一体何があったらそんなことになったんだと聞いたら、いつもの様にリコリスを処分しようとしたら、別のリコリスがコンバットナイフと見たこともない拳銃をもって襲い掛かってきた

応戦したが結果はあの有様、気のせいじゃなければ弾を弾いていたらしい

そんなバカなことがあるわけないと思うが、同期が嘘をついてるとも思えない

しかし必ず敵は打ってやる

 

〇月□日

 

また大分間が空いた

久しぶりに見つけたからまた書くとする

あの同期は今も現役バリバリで働いている、なんだったら今の方が動けてるぐらいに

俺もあれから経験を積んで、一つのタイを預かる隊長にまでなった

後輩の訓練もしているが、こちらも順調

だが手の震えは小さくなったが消えることはない、これはもう諦めている

そして今日任務が下ってきて、もうすぐ出発だ

何でも一人にリコリスが勝手に支部を作って、そこで活動しようとしているとのこと、一体何を考えている

組織とこの国のためだ、仕方がない

そう言えば最近リコリスに『リリベル狩り』と言われる存在がいるという噂があるが多分まやかしだろう

そもそも拳銃しか持ってないリコリスがどうやって対抗できるというのだろうか

だが噂は噂でも警戒しておくに越したことはない、隊長も同じ考えのようだ

集合命令がかかった、任務開始だ

 

 

 

なんだあのおんな

ぜんいんがいっせいしゃげきしてめいちゅうしてもきずがふさがるなんて

こんばっとないふとみたこともないけんじゅう…まさかやつg(血塗れで読めない)

 

 

 

〇月▲日

 

目が覚めたら本部にある病院の一室だった

足の感覚がないと思ったら、両足が無かった

それですべて思い出した、あの女が俺を始めとしたリリベルを蹴散らしたんだ

検診に来た医者に他の連中の事を聞いたが、言葉を濁して教えてくれなかった

再三にわたって問い詰めたら白状した

部下達は全員、リリベルとしての戦闘が不可能になったと

全員四肢のいずれかを切り落とされ、尚且つ的確に脊髄を切断されていると

それを聞いて、俺は絶望した

 

■月△日

 

部下や同期の状態を見に行った

あの医者の言っていた通り、起き上がることすらできなくなっている

そして同期は…四肢が完全に切り落とされた状態で眠っていた

脊髄もやられ脳にも損傷があることから目覚める確率は低いと

部下の「隊長のせいじゃありません」という言葉が重くのしかかってきた

 

…殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスころすころすころすころすころすころすころす

ただ殺すだけじゃない、部下や仲間の分まで苦しめて殺してやる

絶対に!ぜったいにころしてやる!

 

◎月◎日

 

本部から受け取った義足を使ったリハビリ終わったころ本部から指令が下った

あのクソリコリスを殺す命令、俺と同じような経験をした連中を集めたらしい

今日が顔合わせだったが数が多いうえに隊長クラスの実力者ばかりだ

これなら殺せる、だがダダでは殺さない

 

■月□日

 

リコリスの存在が公になったから処分するためにリリベルが派遣された

そしてリリベルが派遣されるということは奴も来るということ

覚悟しろ

 

◎月□日

 

糞が、奴はやはり簡単にはいかない

だがそんなの想定内だ、かなり被害が出たことはこの際どうでもいい

分かったことは、奴は射撃が下手糞、そしてあくまで回復が適応されるのは首から下までだということ

実際首に掠った程度だが、奴は回復していなかった

これなら、殺せる

後は奴の近くにいる二人のリコリスをどうにかすれば解決する

だが奴が撤退していく俺たちを見て笑ったことは忘れない、覚えてろ

 

■月●日

 

やった、やってやった!

遂に、遂に殺した!

船で薬物取引が行われるというおとり情報を流して船に乗り込んだのを確認してからできたところを気絶させて、船底に磔にした後に爆発させて沈めた!死んだんだ!

一緒にいる二人のうち一人は眠っていて、もう一人は別のおとり情報に向かったから簡単だった!

敵はとったぞ!

 

◎月▽日

 

いきてるだと?(インクが滲んでいる)

 

▼月▲日

 

奴が生きているということが発覚した

ホームレスの中に混じっていたらしい、殺そうと襲い掛かったが逃げられたとのこと

そして記憶喪失になっているらしいとのこと

冗談じゃない、俺たちにやったことを忘れたとは言わせない

死にぞこなったんだったらまた殺してやる

 

◇月◇日

 

面倒なことになりやがった

廃墟に追い詰めて殺す一歩手前で、例の二人に邪魔された

情報によれば『リコリコ』に運ばれたという、あそこには手が出せない

本部からも命令が下っていることだし、『リコリコ』を離れたところがチャンスだ

 

●月●日

 

奴が例のリコリスの家で入浴中を襲ったが失敗

しかも全員男の象徴が潰されていた

おのれ、何処までコケにすれば気が済む!

次回は対物ライフルとRPGを使う許可を本部に求めた

結果は許可が出た、あのリコリスを排除するのにどんな手段でも使えとのことだ

やってやる

 

◎月◇日

 

失敗した

RPGや対物ライフルなどで二日掛けて追い詰めたところまでは良かったが、あと一歩のところであのリコリス二人が見つけて連れ去りやがった

だが決して逃しはしない、必ず殺してやる

こうなったら『リコリコ』に殴りこむことも考えなければ

 

▲月▲日

 

何だあの銃は

銃弾が掠っただけで部下の腕が吹き飛んでいった上、コンクリートの壁を貫通した

一体何が起きている

 

△月◇日

 

結果としては失敗

しかも救援要請を受けて駆けつけた時、裸で天井につるされていた上に男の象徴が潰されていた

またあのクソビッチの仕業か!許さん、殺してやる

 

◎月◇日

 

本部が何者かの襲撃を受けた

被害が壊滅的らしく、暫く活動は控えろとの事

だが奴を殺すまで俺は止まらない

そう思っていたら隊長に呼び出されて念を押された

だが止まることはない

 

■月◇日

 

独断で出撃、仲間も十数人着いてくる

目標は奴の首ただ一つ、殺しさえすれば本部からのお咎めもない筈だ

あの二人も殺せば全て解決s

 

 

 

なんなんだあいつは

うってもうってもきいているようすがないのはなぜだ

やつのそふだといっていたがそもそもこじにそふがいるわけない

あいつがもってたじゅうのせいでかたうでがちぎれて、ぎそくははかいされた

だからかくれながらこれをかいている

おまけにもうひとりのおんなもばけものだ、なんなんだあのたいほうは

くらったなかまはにくへんすらのこらなかった

とにかくここからにげる、いきてさえいればちゃんすはまためぐってk

 

「初めましてリリベル、そしてさようならだ」

 




さぁ、これでいよいよオレンジに行くことだろう!


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占いは当たるもんだね

忘れてるだろうし誰も見ないだろう
落とすんだ評価を!私は一心不乱に評価が落ちることを望んでいる!


◆月○日

 

前回の日記は混乱してたからあまり書けなかったし整理しようと思う

退院して『リコリコ』に戻ったら千束とたきなに座敷裏に連れ込まれた

二人に強制的に座らされたかと思うと、首に冷たい感触と共に「カチリ」って音が鳴って

何事かと思ってたらたきなが手鏡持ってきてくれたから覗き込んだら、『ファースト』の制服の色に近い色をした首輪が嵌められていた

本当ならリードもつけたかったけどそれはセーフハウスの中でしかつけないとのこと

いやセーフハウスの中でも着けないでほしいんだけど

そう言おうと思ったら光が消えて真っ黒な目両手で私の顔を挟みながら

 

「良いよね(ですよね)?」

 

って二人揃って言われたから頷くしかなかった、滅茶苦茶怖かった

というかもしあの男子高校生モドキ連中にセーフハウス襲われたらどうするのかと聞いたら

 

「病百合のお爺さんがどうにかしてくれるって!」

 

らしい、嫌な予感がするのは気のせいだろうか

 

 

▲月◆日

 

セーフハウスの中じゃリード付けられる

初めはいつもの冗談かと思ってたけど本気だったとは

というかここまでする必要もないと思うのだけど

あとこの首輪なんだ、半径3m以上離れただけで二人のスマホに警報が鳴るんだけど

店の中じゃ鳴りまくりじゃないかと思ったけど、あの二人から離れた場合は鳴らない仕組みで、私から離れたら鳴る仕組みらしい、無駄に高性能だなおい

というか何処で売ってたんだこの首輪…

 

◎月◇日

 

最近あの男子高校生もどきの襲撃がない

楠木から聞いた話によれば、前回私を襲撃したときにテロリストと手を組んだのが問題になっているらしい

あちら側は私がテロリストに何かを吹き込んで自作自演したとか言っているらしい

意味が分からん、というかそこまで恨まれてるのか私は

楠木に記憶を失う前の私について聞いたら、あの男子高校生もどきが大嫌いだったということしか教えてくれなかった

まぁアサルトライフルや対物ライフルで撃ってくる連中なんざ好きになれないけど

そう言えば今日たきなと買い出しに出かけてる途中に生のサバ一匹をそのまま食ってる金髪の男がいた

腹壊さないのだろうか

 

■月▲日

 

ごめんなさい

たきないがいのひとみてごめんなさい

だからもうゆるs

 

◎月◎日

 

あのじじいまたふたりにびやくわたしたのか

こんどにんにくとじゅうじかをあびせt

 

■月○日

 

起きたら『リコリコ』だった

確か買出しから帰ってきて店が終わった後に二人に連れ込まれて…色々されたんだ

「オモチャ」とかいう物使って責められた…正直気持ちよかった

只起きた後にミカに怒られた、そりゃ店の中じゃ怒られるよね

でも何で私まで怒られなきゃならんのだ…

それとあのクソジジイが遊びに来たからニンニク入りのスープを出しておいた

苦しむ様子すらなかった、畜生め

何が一番効くのか後でインテグラに聞いておこう

 

▽月◇日

 

久々にこいつの爺さんと一緒に実戦に出た、あの二人は初めは反対してたがこいつが今は俺になっていると気づくと渋々ながらも許可だした

どうも命令違反した馬鹿ども(リリベル)が襲撃してきやがったからな

流石に自爆しようと腹に爆弾巻いているのを見た時は少し焦ったが

それにしてもよほどこいつが憎いらしいなぁ、その執念を仕事に向ければよいものを

ま、俺がいる限りこいつを殺させはせんが

それにしてもこいつの爺さんが持ってきたGsh-6-30ってのは面白いな、連射力が半端ねぇ

喰らった敵が次々とミンチになっていく

ただまぁ、反動がでかかったが

翌日は筋肉痛だろうな…まぁ俺の知ったことじゃないから別にいいがな

あと『クランプス』と『454カスールオートマチックツヴァイ』はいつも通りの威力で安心した

 

△月◇日

 

いだい…なんでこんなにからだがいたいの…

にっきをかくこともつらい、かんじなんかとてもかけない

ちさととたきながかんびょうしてくれた、かんしゃ

 

○月◎日

 

あの二人束縛がいくら何でもやばすぎる

何処にでもついてくるから自由というものがない

セーフハウスの中じゃ文字通りピッタリとくっついてくるから動きにくいのなんの

で、風呂から上がってベットに行くまではお姫様抱っこで運ばれるし

そこから先は刺激が強いから書けないし、何より私自身が恥ずかしいから書きたくない

それといつ、何処で、誰と話したのかを事細やかに聞いてくる

おかげでお客さんとも満足に話せない

知らない人ならともかくお客さんくらいいいじゃないかとは思うけど

あとあのクソジジイの弱点をインテグラに聞いたけど「無い」と言われた、畜生め

 

■月●日

 

『クランプス』と『454カスールオートマチックツヴァイ』の練習を今日から始めた

威力がでかいから練習のしようがなかったんだけど、インテグラがセーフハウスの地下に特別な射撃場作ってくれたおかげで出来るようになった、感謝

しかしずいぶんと広い施設だった…お金は何処から調達したのかと聞いたら

 

「経費で落とした」

 

とのこと、それで良いのか『ヘルシング機関』とやらよ

 

▽月●日

 

断片的にだけど記憶じゃないのかと思わしき光景が浮かんできたから記しておく

浮かんできたのは、あの男子高校生もどきの腕や足を斬り飛ばしている私、そして男子高校生もどきに殺されそうになっていたリコリスをお姫様抱っこして全力疾走している私、そして男子高校生もどき連中が負傷して肩を貸されながら歩いているリコリスたちを撃とうとしている姿、憎しみのこもった目で私の頭に何かを振り下ろしてくる男子高校生もどき連中の姿

今のところ浮かんできたのはそれくらいだ

というかどれもこれも男子高校生もどきが写ってるのは一体何故なんだ

よほど因縁があったのだろうか、記憶を失う前の私と男子高校生もどきは

 

△月▲日

 

今日は厄日だ

上からカラスの糞が落ちてきたり、何もないところで躓いたり、後ろから男子高校生もどきに撃たれかけたせいで買出しの材料とお金は落とすし

まぁ躓いたこと以外は一緒に買い出しに来ていたたきなが防いでくれたんだけど

帰る途中に会った占い師のお兄さんからも

 

「あんた、今日の運勢は最悪だな」

 

って言われた

その直後に今度は鳩の糞が落ちてきて直撃してしまった

 

「俺の占いは当たる」

 

って言ってたけど本当に当たるなんて思っていなかった

因みにその鳩だけど、たきなが民間人に見えない速さで拳銃抜いて撃ったから死んだ

飛んでるところを撃ち落としてたけど、狙いもつけずによく当たったなぁと思った

 

■月●日

 

久しぶりの任務だ

千束とたきなは渋ってたけど、必ず二人から離れないことを条件に参加した

というか楠木よ、あんた上司なんだから別に気にしなくてもいいんじゃないのか

それと今回の任務はフキ達も一緒だ

どうでもいいけど千束よ、フキと喧嘩するのをやめなさい

因みに喧嘩の理由はキノコ派かタケノコ派かということだった

何となく口を挟むのはやめておいた

 

■月▲日

 

あの二人犬猿の仲なのに何故かいざとなると抜群のコンビネーションを見せるんだよな

それはそうと今日もこの東京でテロを企んでるやつがいたから制圧した

というより何でこうもテロを企んでる連中がいるのだろうか…

大方密入国か何かしてきてるんだろうけど

それとテロリストの武器は基本AKにRPK、そしてRPGというんが定番らしい

今まで見てきたテロリストが持ってた武器大体それだしね

ん?なんか足音がs

 

 

 

また来やがった

しかも今回は私だけじゃなく千束やたきな、フキ達も殺すつもりらしい

千束と私は無事だけど、たきなは左腕を、フキは肩と足を撃たれてる

フキの相方のリコリスは腹に銃弾を食らっている

応急処置はしたけど本格的な治療しないと危ない

けど上の階も下の階も男子高校生もどきが展開してるし、どうしy

あ、れ、また、なんか、いしき、が

 

 

●月●日

 

目が覚めたらよく見慣れた病室のベットだった

医者によると疲れと緊張状態で気絶しただけだったらしい

あの後何が起こったのかと聞いたら、あのクソジジイとセラスが駆けつけて全員血祭りにあげたらしい

文字通り部屋中が真っ赤で清掃するのに苦労したんだとか

何をしてくれとんじゃ一体

あとフキの相方のリコリスは助かったらしい、よかった

まぁ今日中に退院して『リコリコ』に戻れたけどね

 

 

 

 

 

 

リリベル視点

 

何が起きている?

俺たちは今、あのクソリコリスとその取り巻きを追い詰めて、立て籠もっていた階層に踏み込んで殲滅しようとしていたはずだ

なのに何故?何故こいつは笑っている?

 

「…ふぅ、毎回毎回入れ替わるの面倒くさいな、お前さんはそっちを守れ、俺は暴れる」

 

そう言いながら顔を向けてくるクソリコリス

だが、明らかに纏っている雰囲気が違う、人間のそれではない

恐ろしくなった俺は最前列にいる奴らに射撃を命じた、が、

 

「遅いんよ」

 

そんな言葉が聞こえたと同時に最前列にいた部下全員の腕がポトリと落ちた

なんだ?いったい何が起きた?

 

「さて、こいつでお陀仏だ」

 

そう言って袖から二丁の銃を出す

 

 

あれは、マズイ

 

 

先輩から聞いていた俺はすぐさま気付いた

が、行動に出るのが遅かった

狙いをつけたかと思うと発砲、次の瞬間には一気に四人の頭が吹き飛んでいた

それを見た俺は咄嗟に離脱を図った

確かあの銃は13㎜とかいう意味不明な弾を打つ代物だっ「リリベル諸君任務ご苦労、さようなら」

な、なんだこいt

 

あ、れ、なん、おれ、うか、で

な、ん、しかい、に、くび、な、い、か、らだ

も、しかし、お、れのか、ら、だ

な、ぜ、?




落ちろ!落ちろ!評価よ落ちろ!





あと誰かコラボしませんか


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この銃剣凄いな

評価いい加減下がれって言ってるのに何で下がらないんですかねぇ!
誰か理由を教えてくれ!

あとオリ主が新しい近接武器手に入れます


△月◇日

 

「新しい近接武器をくれてやる」ってクソジジイが言ってた

まぁ確かに最近コンバットナイフとマチェットの切れ味は落ちてきたような気がしてたから正直ありがたい

嫌な予感しかしないけど貰えるものは貰っておこう

 

■月▲日

 

特に何もない

強いて言うなら少しうざい奴と会ったことぐらいか

声かけまくってきたから殴ってやろうかなと思った、実際たきなが危うく殴りそうだったしな

謎の威圧感を出しながら千束が来てくれてなかったらどうなっていたかわかんない

人の心を支配するのが喜びらしい、意味が分からん

あと何故か頭の中に「『ガードベント』されそうだな」や「蜘蛛の怪物に捕食されて死にそう」、あと「この前会った占い師と『ユナイトベント』してそう」って出てきたのは何だったんだろう

 

●月◇日

 

ジジイが新しい近接武器持ってきたけどなんだあれ

『銃剣』と書いて『バヨネット』と読むらしいがそんなことは知らん

何でもかつてジジイが『愛しき怨敵』と呼んでたやつが使ってたんだとか

人間でありながらジジイと互角に殺りあったらしい、そいつほんとに人間か?

結局最後にはそいつは人間をやめたから殺したんだとか

で、そいつが使ってたのがこの武器で、ジジイとの戦いで使ってたのがたまたま残ってのを保管してたんだけど、今回私専用に改良を施したんだとか

それはそうともう一つの『爆導鎖』ってどこで使えって言うんだろう

 

▼月●日

 

この近接武器凄いわ

切れ味がコンバットナイフとマチェットの比じゃない、鉄すら切り裂くってさぁ…

あと爆薬も仕込めることができて、投擲して命中した後に爆発させて吹き飛ばす、何てことも出来るらしい

あと軽くて扱いやすいわ

それよりこれ切れ味良すぎだろ、鉄すら切れるとかどんな素材使ってんだよ

多分あの男子高校生もどきやテロリストに使ったらやべー威力になるんじゃないかな

 

◇月●日

 

すげーなこの銃剣

あの男子高校生もどきの腕や足が次々と飛んでいく

まさか銃剣なんて持ってると思ってないかったんだろうな、現にリーダーの奴が混乱してたし

まぁそいつもリリベル共の頭を足場にひょいひょいと近づいて首を刎ねたんだが

因みに足場にした時『グチャッ』って音がしたが知ったことじゃない

『爆導鎖』も滅茶苦茶便利だ、複数の頭に刺さる上に爆発するからそいつらの周りにいた連中も吹っ飛ばせる

それにしてもよくもまぁ人材が持つもんだ、何回襲撃掛けてくる気だ

こいつの爺さんが相手してる時は知らんが俺が出てる時は全員息の根止めてるんだが

まぁこいつの時が甘いんだろうな、戦闘不能にしてるだけだし

『454カスールカスタム』や『クランプス』が来てからは殺すことも増えたが

まぁあれは威力が他の銃と比べてアホみたいに違うから仕方ないが

近くを通っただけで腕や足、首が飛ぶ代物だし

実際対物ライフルを至近距離で撃ってる事と同じだからな

それはそうと任務終わりに寄ったカフェのカレーは美味しかった

近くで男三人が憎まれ口をたたきながら食べてたけど仲がよさそうだった

一人は弁護士でもう一人は新聞記者みたい、あとの一人は分からん

弁護士の方は何となく見たことがある、確か『スーパー弁護士』とかだったっけ

もう一人は僅かに見えた名刺から『OREジャーナル』ってとこの記者みたいだ、聞いたことないけど、あとさりげなく福神漬け入れられてた

それと二人とも、公衆の面前で「あーん」はやめてほしい、恥ずかしいから

 

▽月●日

 

相変わらずこれ誰が書いているのだろうか…不思議でならない

ひょっとして私多重人格者だったりするのかな

しかし誰が書いたのか分からないけど、実際にこの銃剣凄いわ

今日は犯罪者グループの殲滅があったから試しに使ってみたんだけど…凄い

鉄が切れたことから察してたけど防刃チョッキなどを着ているテロリスト何て目じゃなかった

というかこいつ銃弾すら弾くとは…

クソジジイに聞いたところ、13㎜弾を弾いていたらしい…嘘だろおい

だから7.62㎜を弾いてたわけか…

あと投擲して刺さった後に爆発ってのも案外使い勝手がいい

機関銃構えて待ち構えてるやつらの前に投擲して爆発させたら楽に制圧出来たし

それはそうと今日は二人から少し離れたせいで怒られた

瞳の光が消えて問い詰めてくるのは色々な意味で体に悪いからやめてほしい、怖い

 

○月◇日

 

セラスの黒い霧見せてもらったけど凄いなあれ

なんかベルナデット隊長って人の血を吸ったら出てきたらしい、凄いな

セクハラとか平気でしてくるような人だったらしいけど、凄い人だったんだと

それはそうとセラスってあのクソジジイに血を吸われたから実質娘みたいなもんになるんじゃないのかな

となるとセラスは私の母親だった…?

 

▽月▲日

 

今隠れながらこれを書いている

単刀直入に言うと、襲撃を受けた

油断した、けどまさか千束とたきなとデート?してる時にショッピングモールで暴れてたチンピラを利用するとは恐れ入った

ご丁寧なことに私と千束とたきな以外を避難させるとは恐れ入る

けどどうしたもんかな、一応武器は持ってきてたから戦えるけど何せあっちの武器がなぁ…

さっき交戦したけど、アサルトライフルにサブマシンガンにショットガン、機関銃にガトリングまで持ってたしなぁ…

対するこちらは千束のM1911を改良したデトニクス・コンバットマスターにたきなのP9、それに私の『454カスールカスタムオートマチックツヴァイ』と『クランプス』、あと銃剣…

詰んでる気がしなくもないけどやるしかn

あ れ ひょ っとし て ま た ?

 

 

 

 

■月▲日

 

あの襲撃から千束とたきなによって軟禁状態にある

『リコリコ』で働くときや任務の時、あとセーフハウスを移動するとき以外は外に出れない

手足は室内しか移動できないように手枷足枷がつけられてるし

おまけに夜はひたすら耳元で『愛してる』って言いながら責められる

遊びに来たらしいクソジジイにそのことを愚痴ったら腹を抱えて笑ってたから殴った、私は悪くない

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く!早く入れ!」

 

そう言いながら部下をエレベータに乗せる

だが全員は乗り切れないだろう、現に今こちらに走ってきている部下二人が撃たれた

おかしい、何故こんなことに

奴とその取り巻きがこのショッピングモールにいると聞いて決行した作戦

上は無関係を貫くらしいが知ったことじゃなかった、奴さえ殺せればよかった

たまたま近くにいた男に薬物を投与して暴れさせ、民間人を全員追い出した後にショッピングモールを閉鎖

奴を逃がさない場所が出来た上に隠れ場所も特定して殺す直前まで行ったのに

隠れ場所からゆっくりと出てきたから一瞬放心した後に、すぐに射撃命令を出した

弾は奴を確かに捉えた、血も出て確実に殺した、その筈だった

だが奴は何事もなかったかのように平然としていた

こちらがその事実に驚愕している間に奴は懐から銃を…あれは銃じゃない

撃たれた部下の体が文字通り上下半分になる拳銃なんて聞いたことがない

その拳銃もどきを乱射されたせいで部下は半分が死んだ

俺はすぐに撤退を選んだ、下にいる仲間と合流しなくては

無論エレベーターまで向かうのに何人か死んだ、がそれを顧みている余裕はない

今生きている全員を乗せた、後はエレベーターで降りるだけ

 

「早く閉めろ!急げ!」

 

まるで幽鬼のようにゆったりと歩いてくる奴に銃撃を加えながらそう叫ぶ

命中しているはずだが、倒れる気配はない

だがそんなことはどうでも良かった、扉が閉まった

一安心着いたと思い手を膝に置こうt

 

 

 

何故開いている?

 

 

 

しまっていたはずの扉が開いていく

驚いてボタンがある方向を見れば、開くボタンを押した部下がいた

周りにいた他の部下がボタンから引きはがそうと試みるが、開くボタンを押したまま離れる気配がない

 

「どけ!」

 

そう言ってボタンを押していた部下に銃口を向け、引き金を引く

部下の体はたちまちのうちに弾丸で貫かれ、ボタンから離れた

そのまま襟を引っ張ると、エレベーターの外に蹴りだす

やむを得ない措置だ、こうでもしないと全員が死ぬ

蹴りだした部下が奴に頭を撃ち抜かれるのが見えた、だが気にしている暇はない

早く閉まれ、早く閉まれ!

そう思っていると、やがて扉が閉まる

物凄くゆっくりと感じたそれだったが、やっとここかr

 

 

ガッ!!!

 

 

 

そう思っていた時、僅かな隙間から銃口がのぞいた

それが奴が持っていた銃と気付くのに時間はいらなかった

 

 

 

「オープン、セサミ」

 

 

 

そう言いながら奴が手を広げると、開いていく扉

俺を始めとした部下はあまりの出来事、そして恐怖で立ちすくんでいた

 

 

 

「リリベル諸君、任務ご苦労」

 

 

 

「さようなら」

 

 

 

そう言って奴が銃口をこちらに向けて、引き金を引いた

 

 

 

 

 

突入すると言っていた班からの連絡が途絶えた

全滅したのか、それとも連絡する暇がないのか

そう考えていると、部下からエレベーターが動いているという報告を受けた

あのクソリコリスの可能性が高いが、連絡が取れない班の可能性も否定できないため全員警戒態勢で取り囲む

やがてエレベーターが着いて扉が開くと、中にあったのは連絡が取れなかった班の死体だった

全員体がちぎれていたり、頭が無くなっている

あまりの光景に言葉を失っていると、手に鋭い痛みが走る

その方向に視線を向ければ、自分の手に何かが刺さっていた

資料か何かで見たことがある、これはひょっとして銃剣?

何故と思っていると、急速に近づく気配を感じる

顔を向けてみれば、両手に銃剣を持ったあのクソリコリスが目の前n

 

 

 

あれ なん で しせ ん が ひく い

ぶか が き りと ば され た り ばく は つ ?

あ れ じゅ うけ ん 

な んで ばく はつ して ?

そ し て ちか く に ある の お か ら だ ?




これで下がるだろうきっと

あとライダーバトルって言われても何の事か分からないです


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いつの間にか海外にいた…いやなんでやねん

久しぶりだね


▽月◇日

 

軟禁生活から暫くたった

まぁ居心地は悪くはない、夜中が激しいこととクソジジイが揶揄いに来ること以外は

あの男子高校生もどきだけど、最近はクソジジイとセラスが見つけ次第物理的にも精神的にも廃人一歩手前にしてるらしい、道理で襲撃がないわけか

何やってるのかって聞いたら

 

『何、化け物の力を存分に使っているだけだ』

 

って言ってたからこれ以上は聞かないようにした

分かったことは一つ、いくら何でもやりすぎやねん

 

■月▲日

 

インテグラが

 

『サプライズプレゼントがあるから楽しみにしてろ、今DAの司令と調整中だ』

 

と言ってきたけどいったい何なのだろうか

まぁ悪い予感ではない…筈

それはそうと何時ぞやに会った新聞記者が『リコリコ』に来た

何でも乗ってたスターターがガス欠になって、おまけに自転車と衝突したり金髪の男に倒されたりして故障してしまって、どうしようかと悩んでいたところ、『リコリコ』を見つけてひとまず休憩がてら立ち寄ったらしい

あとこの前会ったのをあちらさんも覚えていたらしい、現に顔合わせたときに

 

『あっ、あんた俺がカレー食ってた時に隣であーんされてた…』

 

って言ってきたからね

取り敢えずコーヒー飲んでたけど絶賛してた

まぁミカの腕って凄いからなぁ、私も一回だけ淹れたことあるけどコーヒーとは思えん味の液体が出来たからな

それはそうと千束とたきなが私に声をかけただけで殺気を向けようとしてたから慌てて抑えた、最終的には何とかなったけど

ただ「なんでもする」って言っちゃったから今日は多分寝れn

 

▽月◇日

 

予想通り寝れなかった、眠い

ミカのコーヒーは眠い頭に効く、美味しい

それはそうと最近インテグラが忙しそうに動いているのは何でだろ

DA本部を何回も訪れてるらしいってフキから聞いたけど…一体楠木と何を話しているんだろ

それはそうとフキと話してただけで拘束するのはどうk

 

■月▲日

 

たすけて

 

ごめんなさい

 

あやまるから、ゆるして

 

 

■月◇日

 

今日はミカがいなかった、話によれば外出中らしい

楠木から電話があったんだって、一体何なんだろ

 

■月▼日

 

今日をもって『リコリコ』が閉店することが決まった

何でもあの男子高校生もどきが最早手段を選ばずにリコリスを皆殺しにしようとしているらしい

民間人の巻き添えもやむを得ないと判断しているんだとか

国家の治安を守る組織がそんなことでいいのかと不安に思う

で、DAもこの行動を察知して、全力で阻止するために動くらしい

最早あちこちで大規模な戦闘が起きることは避けられない状況なんだとか

で、私はというと、あの男子高校生もどきの最優先抹殺対象になっているらしく、同じく最優先抹殺対象になっている千束とたきな達と一緒に身をくらませてもらうことになるんだとか

正直な話、私たちが襲われても援護に向かわせる余裕がないらしい

というより私達だけ逃げてもいいのかd

 

 

最悪

また襲撃してきやがった

所構わずアサルトライフルやサブマシンガン乱射してきやがって

こっちも反撃してるけどいかんせん数が多すぎる、倒しても倒しても次から次へと、ゴキブリか

え、待って、RPG持ってないk

 

 

 

今、逃げながらこれを書いている

千束とたきな達とは別れた、奴らの狙いは私一人

二人も狙ってるって聞いたけど今のところは私しか追ってきていない

記憶が亡くなってる間の記憶から多分別れてくれないだろうなって思ったから、強引に別れてきた

その際に強い言葉で言ってしまったのは正直辛い、でも二人や店長たちの安全が第一

それと奴らが撃ってきたRPGの破片が頭に当たったことで大体のことは思い出せた

私が何で恨まれているのか、何で執拗に狙われるのか

そりゃ処刑しようとしてたリコリス達を目の前で攫われて、間接的とはいえ命を奪ってたらそうなるか

というより私の中にいるもう一人の私が暴れたせいだ、まぁ私のせいなんだけど

因みに助けたリコリス達は名前を変えて後方部隊に回すよう楠木に脅…お願いしてた

まぁ流石にファースト全員とファーストになる可能性が高いセカンド達全員相手にして勝ったらというのは流石にきつかったけども

あと何故かその助けたリコリス達が軒並みハイライトが暗くなっていったけど…多分千束とたきなと同じ理由なんだとは思う、今更気付いたけど

まぁ偽善だとはわかってる、所詮私が普段やってたことを見てみればそんなことは一目瞭然だ

だけど、気が付く範囲に助けられる命があるのに助けなかったら後悔する

手が届く距離にいて手が届くに、手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する

それが嫌だから、私は手を伸ばすんだ

たきなにそう言ったら『自己満足じゃないですか』って言われたのは懐かしい

まぁそのたきなも何度か任務を一緒にしているうちにはっきりと否定はしなくなっていったけど

しかしもうここまでか、流石に数が多いうえに弾切れ、バイヨネットは千束とたきな達に渡したし、コンバットナイフとマチェットは折れたから近接武器はなし

いかに爺さんの血を受け継いでいるとはいってもそれが適用するのは胴体だけ、首や頭を撃たれたら死ぬ

まぁただで死ぬつもりはない、素手だけでも胴体を貫けるぐらいはできる

少なくともここに居る連中は全員道連れにする、千束とたきな達が襲われるリスクを少しでも減らすために

だけどまぁ、短い間だけだったけど楽しかった

あの二人からの愛情が重いこと以外は

結局どんな手段を使っても勝てなかった、恐らく私も二人の事が好きだったんだろうなぁ

まぁあの二人はミカ達がどうにかしてくれるだろうし、私の事なんて早く忘れてくれ

じゃあ、さようなら

 

 

「ミツケタ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○月●日

 

目が覚めた、何でかは分からない

それになんか記憶がない…いや正確には戻っている部分もあるのはあるか

最後に覚えているのは、後ろから強い衝撃が加わったことと、狭まっていく視界に映った黄色ががった髪色と黒髪、それになんか怖い声音

というよりここは一体何処なのかが分からない、光が届いてないから恐らく地下室

それに手首足首に手錠されている、部屋の中を歩き回るくらいの自由はあるけど

あ、誰か入ってきt

 

■月◇日

 

色々ありすぎて大分時間が空いてしまった

まず何処にいるのかというところだけど大体の場所が判明した、何とイギリスらしい

イギリスのどこかまでは流石にわからなかったけど『ヘルシング機関』が所有している屋敷の一つらしい

それを聞いて大体の事が分かった、インテグラが言っていたサプライズというのはこのことだと

楠木と交渉して私たちを『ヘルシング機関』に迎え入れたらしい

無論ただでというわけにはいかず、私たちを引き抜く代わりにDAとリリベルとの戦争に協力することが条件だったらしい

リリベルとの戦闘は勿論、この混乱に乗じてテロなどを企む連中の始末も

インテグラ曰く、「あそこまで図々しく要求してくるその度胸が気に入ったから協力した」とのこと

因みに今日本は国のあちこちで内戦状態に陥っているらしく、爺さんは嬉々として、セラスはそれに振り回される形で暴れているらしい

セラスが悲鳴を上げながら爺さんにこき使われているのが目に浮かぶ

まぁそれはともかく、今の私の状況をここに記しておこう

 

『ヘルシング機関』の仕事以外は屋敷の地下室から自由に出ることはできない

屋敷内をうろつくにも必ず千束とたきな、もしくはセラスのどちらかと一緒じゃなきゃダメ

 

…もはや自由も何もない状況になっている、ある意味自業自得ともいえるけど

一回だけ『自由に動きたい』って言ったら丸二日間出してもらえずに責められて以来、言わないようにしている

そうじゃなくても毎日夜になったら耳元で『愛してる』だの『もう逃がさない』だの言われて責められてるのだから

どうもただでさえ重い感情があの時別れた際に言った言葉、そしてリリベルに特攻して死のうとしてたことによって拍車がかかってこうなったらしい…自業自得だなこれは

それにいつのまにやら二人と同性婚挙げたことにもなっていたから多分もう離れられない

それはそうと千束とたきなも『ヘルシング機関』で働くことになったらしくて、今やそれなりに強い化け物相手でも余裕で殺せるようにはなっている

インテグラ曰く、『逸材だな』らしい、まぁそれには同意見だけど

因みにその二人はというと、今この日記を書いている私の目の前で結婚式の段取りを決めているみたいだ

式場はこの屋敷、二人と結婚できるのか疑問に思ってたけどインテグラが、「法律の抜け穴なんていくらでも存在するから安心しろ」って言ってからは気にしないことにした、気にしたら負けだ

取り敢えず

 

 

誰かこの屋敷から自由に外出できる方法を教えてくれ




取り敢えずこのルート完結

次は原作か、それとも真島に拾われたルート
どちらを最初にやるかは決めてない、やらないかもしれない
まぁやるとは思うから連載状態にはしておく、アンケートよろしく
あと誰かコラボしましょ

あとなんか感想ください
罵倒が主なんだろうけど


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