ハリー・ポッターと薩摩の不死鳥 (かるかん饅頭)
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ハリー・ポッターと薩摩の意志
ロンの胃痛は此処から始まった


なお、定期的にマホウトコロのヤヴェー奴等はホグワーツに放逐される模様。勿論、オリ主の親父も(笑)


ロン・ウィーズリー。本名、ロナルド・ウィーズリーは目の前の惨劇を見て嘆いた。

 

「いや、本当にアイツなんなの?」

 

事の発端は自分達が1年生の頃だった。極東の国、日本。その日本の魔法学校であるマホウトコロから「ホグワーツに転入してこい」と言われ、日本から放逐された薩摩隼人を見てロンは嘆いた。

まあ、この薩摩隼人が居なくても自分達はホグワーツで学校生活を学べるだろう。そして魔法なんて超常的な物を扱うためか、常にマグルの想像する非日常的なスクールライフを送ることは分かっていた。だが、ホグワーツ入学のあの日……汽車の中で彼に出会ったことが魔法使いからしても非日常の始まりだったのだ。

 

「インセンディオォォオオオ!!」

 

その薩摩隼人。なんでもホグワーツの校長の遠縁の親戚であり、その縁も有ってか放逐されたマホウトコロからホグワーツに編入してきた同い年の少年だ。しかし、蓋を開けてみればどうだろうか?杉で出来た小刀を模した木刀のような杖の他に、何故か日本刀を持っており、魔法の使い方も滅茶苦茶だ。炎の呪文 インセンディオを使ったと思えば敵の股間に杖を捩じ込むか……刀を突き刺し……体内から相手を爆散させたり無茶苦茶だ。

なんでもマホウトコロ……日本語で書くと魔法処は6歳、マグルの義務教育開始と共に入学するために薩摩隼人はロン達が知らない魔法や使えない魔法を使えていた。そのインセンディオ(薩摩)の犠牲1号と成ったトロールの事は本気で同情した。

 

「アクシオォオオ!!」

 

アクシオを使えば本来は物を引き寄せるアクシオであるが、彼がその気になれば相手の内臓を引きずり(物理)。物体引き寄せの魔法ってなんだっけ?最早、呪文ではなく己の腕力に物を言わした一撃である。まあ、アクシオはまだマシだ、本来の使い方をしてくれる時の方が多いのだから。

 

「ディフィンドォオオオ!!」

 

空間に刃を作り出し、ロープ等を切り裂くこの呪文 ディフィンド。あろうことか薩摩隼人が用いると木刀杖と日本刀を組み合わせ……有りとあらゆる者の頚を跳ねる。空間さえも切断する。

 

「レベリオォォオオオ!!」

 

発見の呪文 レベリオ。本来は物を発見したり、隠された物を見破ったり本物や偽物の正体を見破る魔法。だが、薩摩隼人が用いると相手の弱点を瞬時に見破り、そこに一太刀を浴びせる。いや、もっとひどい時は一突きしインセンディオを流し込み遺体さえも残さず爆発させる。

 

魔法でこんだけ異常だ、本来の使い方をしてほしいと心の底から思うロンと魔法省の皆様だ。

 

魔法以外の所でも彼は無茶苦茶だ。

 

「キェェエエエエーー!!」

 

現地時間朝5時に起床し、1人で猿の雄叫びを思わせる声を響かせて訓練を開始。その訓練の繰り返しで薩摩隼人は強くなるのだ。

 

「えのころ飯だ」

 

有るときは禁じられた森に無断で侵入し、魔法生物を狩っては内臓をくりぬいてご飯等を入れた地元の郷土料理を作っては皆に振る舞ったり。なお、江戸時代では子犬をくり貫いて作っていたとか

 

「豚は歩く野菜。一杯食べろ」

 

あと……無性に豚肉を進めてくる。確かに豚肉はビタミンが豊富でお肉なのでタンパク質も補給できる、あと美味しい。

 

「おなごを泣かすな」

 

あと、ロンは薩摩隼人の拳骨を受けたが死ぬほど痛かった。本当に同い年の子供なのかと疑う程に。魔法使いを遥かに凌駕したサムライの身体能力、日本で独特の進化を遂げた魔法?のデタラメ。ロンの胃痛の日々はホグワーツ入学初日から始まったのだ。

 

 

 

 

 

その全ては汽車のコンパートメントから始まったと言っても過言ではない。

 

「やあ、僕ロン・ウィーズリー!!」

「僕はハリー。ハリー・ポッター」

 

その薩摩隼人が居たコンパートメントは彼しか人が居なかった。だが、そこに行き場の無かった1組の人物がやって来た。この2人こそ、後に薩摩隼人と共にホグワーツで学ぶことになるロン・ウィーズリーと予言の子ハリー・ポッターであった。

 

「俺は島津・ダンブルドア・隼人。日本から来たから名前が後な?」

 

そこまで訛っていないマホウトコロを放逐された問題児の薩摩隼人、島津・ダンブルドア・隼人……ミドルネームをなくして島津隼人との出会いであった。

 

「ねえ、……それなに?木の剣?」

「杖ぞ」

「それ……刀だよね?」

「もう一本の杖ぞ。武士の魂ぞ」

 

あと日本刀を持ってきてた。まあ、グリフィンドールの創設者も剣を持ってたしOKだよね?




ダンブルドア「会津、鎌倉とアイヌの次は薩摩かの……」

ヴォルデモート「ジャパニーズ恐い……」

次回は汽車のお話。


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コンパートメントでのファーストチェスト!!

ファーストチェスト!!


この日、ロンは忘れないだろう。薩摩からやって来た問題児(魔法処放逐)と後に薩摩に染まってしまう事になる親友の出会いだったのだから。

 

ガタンゴトンガタンゴトンと揺れる汽車。そんな汽車のコンパートメントに座る人物は3人。1人は日本からやって来た島津・ダンブルドア・隼人。そしてそんな隼人と向かい合うように座るのは2人の人物、ロン・ウィーズリーとハリー・ポッターの2人である。

 

((相席したけど、なんか気まずい……))

 

ロンとハリーは心の中で囁いた。無理もないだろう、それは全ては目の前で寛ぐ1人の人物のせいであった。なにを隠そう、目の前の薩摩隼人のせいである。

純粋な生まれもっての魔法使いの家に産まれたロンは幼少期の頃から魔法に触れて育ってきた。だから非日常という物に触れ合ってきた。それに対してハリーは幼少期の頃に両親を亡くしてはマグルの叔母夫妻に育てられた。因みにマグルとは一種の差別用語であり、魔法が使えない一般人の事を指すもので主にイギリスで使われている。

 

だが、目の前の黄色人……薩摩隼人はマグル育ちのハリーは勿論のこと、魔法育ちのロンからしても異常だった。だって日本刀なんて物騒な物を持っているし、腰には鞘に仕舞われているが……杖というよりは刃渡り40センチ程の木刀が提げられている。

 

「あの……それらって」

「杖ぞ」

「二本とも?」

「杖ぞ。こっちは刀とも呼ぶが」

 

ガチャリと鯉口を切っては刀身を見せてくる隼人。うん、紛れもなく本物の日本刀だ。なお、腰の鞘に仕舞われた杖も見せてくれたが、何処から見ても刃渡り40センチの木刀であり、握りのグリップ部分も含めれば50センチは超える杖としては大きな物だ。

 

「これ……本当に杖?」

「仕方ないの……なんじゃ?イギリスの魔法使いは杖は魔法を使うだけの武器なのか?」

 

ロンの言葉に対してそう告げた隼人は左手で杖……というか木刀を握り、その刃先をハリーに向ける。

 

「レパーロ」

 

独特のイントネーションで放たれた修復の呪文 レパロ。その力はハリーの眼鏡に働き、レンズにヒビが入っていてフレームも少し曲がっていた眼鏡は新品同様に修復されたのだ。

 

「えっ!?凄い!!なにしたの!?」

「ん?おまん、一般家庭育ちか?イギリスは随分と遅いの。日本じゃ6歳から魔法学校に通うぞ?こんなの朝飯前じゃ」

「「6歳!?」」

 

そう、日本では6歳から魔法学校に通うのだ。日本の魔法学校は魔法処……イギリスではマホウトコロと呼ばれている。ホグワーツ等の欧州の魔法学校は11歳から入学出来るのだが、魔法処はなんと6歳から入学できるのだ。

イギリスでは入学前の段階では主にホームスクリーニング、各自宅で親や兄弟から魔法を教えて貰える。だが、魔法処では僅か6歳から魔法学校に入学して魔法の勉強を行うのだ。

 

「おう、俺は元々……日本の魔法学校。魔法処に小1の頃から通ってて、小5の時に『来年度からホグワーツに編入しろ』なんて言われての。そんで今年からホグワーツに転校じゃ」

 

と隼人はロンとハリーに教えた。なんでも隼人は今年の7月まで日本の魔法処に通っていた。だが、隼人は余りにも優秀すぎた&ハチャメチャ過ぎた。ただでさえ魔法処は過酷な環境故かデンジャラス&ヤヴェー人材が多いのに、そんな魔法処を放逐されるとはどんな事をしでかしたのだろうか?

 

「日本にも魔法学校が有るんだね。うん、僕は両親を亡くしてね……最近まで自分が魔法使いだなんて知らなかったんだ」

「そうか。因みに俺は島津家のぼっけもんと、薩摩とイギリスの交流の末に薩摩に移り住んだダンブルドア家の子供じゃ」

「「ぼっけもん?」」

「魔法使いって意味」

 

なお、薩摩では魔法使いの事をぼっけもんと呼ぶようだ。恐らくは独特の訛りでのイントネーションなのだろう。

 

「君も魔法使いの家に産まれたの?僕もなんだ!!」

 

ロンも魔法使いの出であり、実は由緒正しい所の出身なのだ。

 

そんな時だった。

 

「ねえ、此処にヒキガエルが来なかった?ネビルのヒキガエルが居なくなったのよ」

 

そこに茶髪で可愛らしい少女が現れた。

 

「カエルは見ておらんぞ。ヒキガエルなら食べても旨いのがな」

「「カエル食べれるの!?」」

「そう。ありがとう。所で貴方達は?私はハーマイオニー・グレンジャー」

 

彼女はハーマイオニー・グレンジャー。マグル出身の魔女であり、両親は歯科医をしている。11歳になって、初めて魔法という存在を知った子供の1人である。

ホグワーツでは毎年、ハーマイオニーのようにマグル出身でありながら魔法使いとしての素質がある子供達が毎年何人かが入学するのである。マグルから魔法使いが産まれるのは珍しい事ではなく、結構あるのだ。勿論、その逆もしかりであり、魔法使いの一族でありながら魔法が使えない子供も産まれる事がある。

 

「俺は島津・ダンブルドア・隼人。日本からきたぼっけもんぞ」

「僕はハリー・ポッター」

「僕はロン・ウィーズリー」

 

挨拶は大事だ。なので、ハーマイオニーの挨拶を返す。

 

「ハリー・ポッター?それに貴方、ダンブルドアって?」

「おう。アルバスのじじどんは俺の親戚ぞ」

「「「じじどん!?」」」

 

因みにアルバス・ダンブルドアとはホグワーツの校長である。

 

そんな時だった。

 

「うっ!?」

 

ハーマイオニーが何者から背後から押され、見知らぬ3人組が入ってきた。

 

「やあ、此処にハリー・ポッターが居るって噂を聞いてね」

 

とやって来たのはプラチナブロンドでプライドが高そうな少年、そしてその取り巻き2人がやって来た。そのプライドの高そうな少年はドラコ・マルフォイと名乗った。

 

「やあ、ポッター君。彼等と付き合わない方が良いよ」

 

そしてマルフォイは序でに教えてくれた。ロンの家系は家族を養うのも大変な程の貧乏で、ハーマイオニーの家はマグルであり「穢れた血」とも。因みに穢れた血はマグルから産まれた魔法使いを示す差別用語である。

 

「おい、おまん。差別主義か?」

「差別?イエローモンキーもホグワーツに通うのかい?とんだ時代だね」

 

その時だった。ゆっくりと、隼人は立ち上がる。そして……

 

「チェストォォオオオ!!」

「ぐぅぺぇぇぇぇえーーーー!!」

 

マルフォイの顔面に渾身の右ストレートを叩き込んだ。右ストレートを受けたマルフォイは物凄い勢いでコンパートメントの外に吹き飛び、鼻から沢山の鼻血を吹き出しながら倒れてしまった。

 

「「ドラコ!?」」

「チェストォォオオオ!!」

「「ひでぶ!!」」

 

取り巻き2人もチェストの犠牲と成ったのだ。

 

「首を取る価値さえもないの」

 

鼻血を出して倒れた3人の人物から視線を反らし、何事もなく座った隼人。そう、この3人は首を取る価値さえも無いのだ。むしろ、とっても自慢にすらならない。ならこのまま無様を晒した方が良いだろう。

 

『まもなくホグワーツに到着します。まもなくホグワーツに到着します』

 

そして物語はホグワーツに進む。




次回は寮の組分け。

グリフィンドールに問題児が入り、薩摩伝説が幕を開ける。


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薩摩隼人……グリフィンドールに入る!!

キエェェエエ!!グリフィンドールに猿声が響くよ


「グリフィンドール!!」

 

帽子が叫び、薩摩隼人は帽子を取りマクゴナガルと呼ばれた女性の教師に帽子を手渡して立ち上がる。右腰には切れ味抜群で薩摩の職人が打った魔法金属で造られた日本刀が提げられ、その側には鞘に仕舞われた木刀という杖。この2本の獲物を引っ提げ、薩摩隼人はグリフィンドールの生徒が集う席に向かう。

 

彼の寮が決まった為か、ロンは軽く胃を押さえ始め、ハリーとハーマイオニーは嬉しそうに笑みを浮かべて手招きを行い、先輩達は「なんか、ヤヴェーヤツが来た!!」と困惑しながらお互いを見つめ合う。そして、スリザリンの席では顔面に包帯を巻いたマルフォイと愉快な取り巻きは薩摩隼人とは別の寮に成った為に嬉しそうに叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

ホグワーツの組分けは組分け帽子と呼ばれる魔法がかけられた帽子を被ることで、帽子が適切と判断した寮に組分けされるのだ。だが、この組分け帽子は少々……性急すぎる節がありセブルス・スネイプというOBは1年目はスリザリンだが、2年目からは薩摩からやって来た薩摩隼人……島津豊久という元マホウトコロを放逐されたぼっけもんの手で再び組分け帽子を被らされてグリフィンドールに再配置された奇妙な経歴を持っている。

 

ホグワーツの寮は4つ存在する。嘗てはマホウトコロから放逐された問題児専用に薩摩藩or鎌倉幕府という第5の寮を作ろうかという声も有ったが、なんやかんやあって無しに成ったとか。

話がそれた。ホグワーツの寮は4つ存在しており、それぞれはホグワーツの創設者の名前がそのまま寮の名前と成っているのだ。グリフィンドール、スリザリン、ハッフルパフ、レイブンクローの4つだ。

 

グリフィンドールは勇敢な生徒が集い、勇猛果敢な寮だ。あと何故か……薩摩藩出身が入る確率が高く、薩摩隼人が在籍時は何人かの胃が散るか薩摩が量産される。

 

スリザリンは狡猾や野心家、そして何故か純血の魔法使いが集まる事が多い寮だ。

 

ハッフルパフは純血主義の魔法使いからは落ちこぼれとも言われているが、決してそんな事はない。努力を努力とは思わず、博愛精神で頑張りやな生徒が集うのだ。事実、そのレベルは他の寮にも負けず劣らず。

 

レイブンクローは知的な生徒が多く集い、此処では同じく知恵を突き詰める友を得るだろう。

 

「帽子を被って決めるのか。親父も意地悪を言う。ひえもんとりで決めるんじゃねが」

「ひえもんとりってなに!?」

 

そんな大事な寮の組分けの儀式。当然の如く、ホグワーツに入学する隼人、ハリー、ロン、ハーマイオニーの4人は他の生徒ともに集まっては帽子を被るのを今かと今かと待っていた。

 

「ひえもんとりはの……罪人を馬に乗せ、東軍と西軍に分かれて追い詰めて内臓を奪い合う催しよ。俺も親父と武蔵のおにぃと共に参加した」

「それ、本で見たわ。鹿児島が薩摩藩と呼ばれていた時代の儀式でしょ?」

 

ひえもんとりの説明を行った隼人、そして本でひえもんとりの事を学んだのかハーマイオニーが告げる。因みにひえもんとりで逃げ切れた罪人は無罪放免となる。まあ、逃げ切る事が出来ず東軍と西軍からフルボッコにされて哀れな姿と成るのだが。

 

「ラベンダー グリフィンドール!!」

 

と次々と新入生が呼ばれては配属されるクラスが決められていく。因みに顔面に包帯を巻いたマルフォイと愉快な取り巻きはスリザリンに決まった。

 

「スリザリンはやだな……名前を呼ばれてはいけない人の出身寮だし、スリザリンのレギュラス・ブラック先生は元デスイーターなんて噂も有るしな……」

 

ロンの家系は代々グリフィンドールだ。兄達は全員グリフィンドールであり、両親も御先祖も全員グリフィンドール。ここでグリフィンドールとは犬猿の仲とも言えるスリザリンに入ればどう思われるのだろうか?間違いなく、家でこっぴどく言われるのは確定だ。

 

「例のあの人?ヴぉるぜえもんの事か……ヴぉるぜえもんなら俺が産まれる前、日本で親父に鼻を切り落とされ、泣きながらイギリスに帰ったの」

 

なお、ヴぉるぜえもんとハリーの両親を殺した「あの人」は同一人物であり、ヴぉるぜえもんは日本にやって来ては鼻を切り落とされて日本のヤヴェー奴等の恐ろしさを五体に刻まれて(物理)で泣く泣くイギリスに帰ったのは有名である。

 

ヴぉるぜえもん「日本マジやべーよ!!おぉぉお!!主よ、今だけは我を護りたまえ!!」

 

と飛行魔法でイギリスに帰ったのは日本では有名である。

 

「グレンジャー、ハーマイオニー!!」

「呼ばれたわ。行ってくるわね」

 

ハーマイオニーは立ち上がり、女性の教師……ミネルバ・マクゴナガルから組分け帽子を頭に被らされて……

 

「グリフィンドール!!」

 

グリフィンドールに配属された。

 

「ポッター、ハリー!!」

「ぼっ、僕だ」

 

ハリーの名前が呼ばれた瞬間、周囲がざわざわと騒がしくなる。無理もないだろう、実はハリーは赤ん坊の時にヴぉるぜえもんの肉体を滅ぼした功績があるのだから。

 

「グリフィンドール!!」

 

ハリーはグリフィンドールに決まった。

 

「ウィーズリー、ロナルド」

「僕だ」

 

そしてロンだが……

 

「えー、ウィーズリーの子ね。はい、グリフィンドール」

「なんか、すんなり決まったよ!?」

 

ウィーズリー=グリフィンドールの方程式でグリフィンドールに決まった。

 

そして……

 

「島津、ダンブルドア、隼人」

 

我らが薩摩隼人の番がやって来た。隼人は立ち上がり、日本刀を腰に提げて悠然とした歩みでマクゴナガルの元に向かう。

 

「……父親そっくりですね。瞳は母親そっくりですが」

「親父の知り合いか?」

「ええ、貴方は豊久ほど訛りはきつくないようですが」

 

マクゴナガルは隼人の父親を知っているようであり、隼人に組分け帽子を被せる。

 

「うーん……勇敢だな。しかし、首級を挙げたいという野心もある……そして鍛練を怠らない勤勉さ。だが、スリザリンに入れればスリザリンの半数が君の手で再起不能に成るだろう。よし、勇敢なる薩摩隼人よ!!君はグリフィンドールだ!!グリフィンドール!!」

 

薩摩隼人はグリフィンドールに配属された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝5時5分……

 

「キェェェエエエエエ!!」

 

グリフィンドールの寮から猿の雄叫びに近い声と共に、打撃音が響く。

 

グリフィンドール、これより7年間+αは毎朝5時起床確定である。




次回は薩摩隼人と同級生!?薩摩隼人がネビル、ハリー、ロン達というルームメートと戯れ、更に薩摩隼人のペットが現れる!?

ロン「なに!?この鳥!!」
薩摩隼人「不死鳥ぞ、薩摩のな」
不死鳥(薩摩種)「ピギャァァァア!!」



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薩摩隼人とルームメイト

薩摩隼人、寮に入る!!


「ここが僕達の部屋なんだ!!」

 

組分けが終わり、パーティーのような夕食が終わった後。薩摩隼人と愉快な級友達は監督生であるロンの兄貴……パーシー・ウィーズリー、寮の先生でもあるマクゴナガル先生の案内でグリフィンドールの寮にも案内された。

 

グリフィンドールの寮は主に5つのエリアで構成されている。1つともう1つは男子部屋と女子部屋、此方は主に就寝等に利用されており男子は原則五人部屋~ほどで年によって変わり、今年の女子部屋は3人だとか。原則的に同学年の生徒が同じ部屋に割り当てられる。3つ目は談話室であり、グリフィンドールの寮生が全員が軽く寛げる程の広さがある。4つ目と5つ目はハリーや隼人の親世代の時代の時に、当時の薩摩隼人の要望で増設された大浴場と鍛練場である。

本来、大浴場と鍛練場は無かった。だが、大浴場は「風呂は要るぞ、おまんら汚いまま過ごすのか?」と告げた先代薩摩隼人であった隼人の父親の発言を期に急造され、現代でも風呂好きのグリフィンドール生徒が使っている。そして鍛練場だが、これも先代薩摩隼人が関係している。薩摩隼人は早朝から猿の雄叫びのような声を響かせながら鍛練を行うのだが、先代薩摩隼人は談話室で鍛練を始め大パニックを引き起こした。なので造られた所である。鍛練場は防音が施されているが、薩摩隼人の猿叫は防音を貫通しグリフィンドールの寮じゅうに響くのは内緒である。

 

だが、先ずは荷解きが必要だ。部屋に案内された隼人、ハリー、ロン、そして共にグリフィンドールに配属されたネビル・ロングボトム、シェーマス・フィネガン、ディーン・トーマスは荷解きを始める。隼人は兎も角、初めて魔法学校に通う5人は大きな荷物をほどいては適切な場所に置いたりクローゼットの中に衣類を居れていく。

 

恐らく、女子部屋ではハーマイオニー、そしてハーマイオニーと共に同室と成った2人の女子 ラベンダー・ブラウン、パーバティ・パチルも同じく荷解きを行っているだろう。

 

「ふー……やっと終わったよ。隼人は?」

「俺はポケットからだすだけぞ。おまんらも拡張呪文覚えたらよか」

 

隼人はマホウトコロで拡張呪文も習得しており、ポケットから四次元ポケットのように私物を出しては荷解きを行う。私服、鍛練の道着、鍛練用の木刀数本、私物の食器(薩摩切子、薩摩錫器)を適切な場所に仕舞い、そして何やら大きな止まり木を取り出してベッドの側に置いた。

 

「それは?」

 

ロンがネズミ……スキャバーズを撫でながらそう告げた。実はホグワーツはペットが許可されており、ペットを飼うことが出来る。

ハリーは白フクロウのヘドウィグ、ロンは御下がりのネズミ スキャバーズ、ネビルはヒキガエルのトレバーをペットにしているのだ。当然、隼人もペットを持っている。

 

「俺のペットの止まり木ぞ。そろそろ呼ぶ」

 

隼人はそう告げ……鼻から息を吸い込んで

 

「ピーすけぇぇぇええ!!出てきてよか!!」

 

空間が震えるほどの大声を出した。余りの声量にロンは耳を押さえ、ハリーは驚いてビックリしてしまう。その時だった。

 

「ビャァァア!!」

 

空間を超えて止まり木の側に炎が吹き上がる。だが、その炎は家財道具を燃やさず、不思議と熱は持っていない。炎がやむと、そこには鉤爪が生えた大きな翼を生やし、嘴には小さな牙が生えているハクトウワシ程の大きさを誇る深紅の鳥が現れた。

 

「えっ……なにその鳥!?」

「不死鳥ぞ。俺のペットのピー助ぞ」

 

この鳥は不死鳥のピー助。不死鳥と呼ばれる魔法生物はイギリスでは有名だ、ダンブルドア一族の前に現れ、力を貸す強力な不死身の魔法生物。だが、その不死鳥はダンブルドア校長が使役している不死鳥(イギリス種)と違って恐竜的進化を遂げていた。大きいし、鉤爪なんて翼に生やしてるし、何なら嘴に小さな牙が生えている。

 

「不死鳥!?」

「えっ?不死鳥!?なの!?ちがくない!?」

 

ネビルとロンが驚きながら言うのも無理はない。

 

「不死鳥の薩摩種ぞ。鹿児島の自然豊かな環境で育った魔法生物ぞ」

 

そう、ピー助は鹿児島で独特の進化を遂げた不死鳥……薩摩の姿であった。ダンブルドアの分家が鹿児島に移住してから約100年。その100年の年月は不死鳥を薩摩の姿に進化させたのだ。

 

「あと、マンドラゴラの薩摩種とかも居ったの。マンドラゴラの薩摩種は音波で物体を塵芥に変えれた」

「「「マンドラゴラの薩摩の姿!?」」」

 

因みにスネイプ先生が学生の頃……グリフィンドールに鞍替えした頃、先代薩摩隼人がマンドラゴラの種に鹿児島焼酎をかけた所……マンドラゴラが薩摩の姿に成ったとか。

 

 

 

 

翌朝5時5分。

 

「キェェェエエエエエ!!」

 

寮全体を揺らす程の猿の雄叫びを彷彿させる声が響き、同時に打撃音が寮を響かせて、その音でハリー達は起きてしまった。

 

「えっ!?なにこの音!?」

 

余りにもうるさい猿叫び、そして打撃音の為に二度寝しようとしても二度寝が出来ない。起きたのはハリー達だけではない、上級生達も女子生徒も起きてきた。皆、まだ寝間着であり……何が起きたのか分からない。

 

だが、声の場所は直ぐに明らかになった。それは鍛練場からであり……ハリー達や上級生は鍛練場に入る。そこでは道着に着替えた隼人が木刀を何度も打ち付け、打撃音を響かせて鍛練を行っていた。

 

「キェェェエエエエエ!!」

 

猿のような雄叫びを響かせながらである。

 

「君、こんな早朝から何をしている!!」

 

監督生のパーシーが隼人に近付きながら、隼人に声をかけた。

 

「鍛練ぞ。健全なる精神は健全なる肉体に宿る。日々の鍛練は強くなるためには必要不可欠!!監督生どの、おまんも精進するものならわかるの?」

 

隼人は5時から鍛練を行っていた。全ては薩摩隼人として高みに行くために、示現流としての初太刀の一撃必殺からの2発目……裏太刀蜻蛉、そしてそれらが終ってからのタイ捨流の連撃!!さらにそれらに魔法を組み合わせた新たなる薩摩の力を組み合わせて確実に相手を屠る為に鍛練は必要不可欠なのだ。

 

「だけど、周りの皆の事も考えてくれ。時間が時間だ!!皆、普段はこの時間は寝ているんだよ!!」

「日本じゃ普通じゃ。分かった……そんじゃおまんが俺から一本取れたら掛け声は我慢すっど」

 

隼人はそう告げ、パーシーに木刀を一本差し出した。

 

「分かった。君の決闘を受けよう。僕が勝てば鍛練は大声を出さず、迷惑に成らないようにしてくれ。打撃音に関しては目を瞑るよ」

 

パーシーは皆の睡眠時間と安眠を護るために不馴れな木刀を構える。そして……パーシーが木刀を振り上げた瞬間、隼人はパーシーの懐に忍び込んだ……僅か一歩で。

 

「はや「チェストォォオオオ!!」ひっ!!」

 

パーシーの木刀は宙を舞い、必殺の初撃で木刀を飛ばされ返しの裏太刀蜻蛉がパーシーの首筋ギリギリで停まった。

 

「俺の勝ちぞ。そんじゃ、鍛練はこのままつづけっぞ」

 

グリフィンドール……7年間朝5時起床確定!!

 

だが、パーシーは知らなかった。時が経つ毎に鍛練場で修行する生徒が増えていき、他の寮生も増えてきて……やがてはロン以外のグリフィンドール生徒が鍛練することを。




次回!!薩摩隼人、学校生活を謳歌する!!

あとスネイプ先生は先代薩摩隼人が介入したお陰で救済されて2年目からはグリフィンドールに入ってます。む?シリウスとジェームズパパはって?五体満足で一応……卒業は出来ましたよ


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薩摩隼人の学校生活!!

チェスト!!


『元気そうだの、豊久の学友君。いや、今はセブルス・スネイプ教授とリーマス・ルーピン教授と呼んだ方が良いな』

 

マホウトコロから大昔にホグワーツに送られた魔法水晶がある。この魔法水晶はマホウトコロの創設者である安倍晴明が開発した物であり、これを使うことでマホウトコロとホグワーツは時差やタイムラグを気にすることなく通話することが出切るのだ。

マホウトコロから遠路遙々、ホグワーツに連絡を入れるのはマホウトコロの教師である尾張出身のぼっけもん 織田信長である。そんな織田と連絡を取り合うのはホグワーツが誇る2名の先生であった。

 

魔法薬のエキスパートであり、元祖薩摩隼人の介入のお陰か史実と異なる結果に成ったグリフィンドール出身の魔法使い 半純血のプリンス セブルス・スネイプ先生である。

そんなセブルス・スネイプと共に織田と通信を行うのは1人の人物。グリフィンドール出身であり、史実では存在しないマンドラゴラ薩摩種の効能のお陰か人狼から大陸狼の動物もどきに体質チェンジ出来たグレートティーチャー リーマス・ルーピン先生である。

 

「お久し振りですね。プロフェッサーノブナガ」

「お久し振りです」

『お前達、丸くなったな。ホグワーツ在籍時は薩摩に染まったろうに。まあ、話は豊久の倅の事だ』

 

信長はそう告げ、酒を飲む。

 

『アイツはマジ物の規格外だ。父から受け継いだ島津の武勇の才、母から受け継いだダンブルドアとしての魔法の才能、そして薩摩や日本で伝わる()()()使()()()をあの年齢で理解しておる。魔法処じゃ余りにも手があまる化物だった』

「「だからって放逐しないでくれません?豊久以上のカルチャーショックに成りますよ」」

『鎌倉者を放逐しないだけマシだろう!!』

 

日本は薩摩隼人だけではない。デスイーターの生首を庭先に飾る超人集団、鎌倉武士。捨て身覚悟の必殺剣術等を納めた江戸。自然と調和し、剣から矢まで使うアイヌ。忍としての暗殺術から諜報まで備えた伊賀や甲賀の忍達。様々な流派を納め、実戦剣術の会津。エクスペクトパトローナムで呼び出した守護霊(馬)に跨がり、銃のような杖と刀を用いる仙台の魔法騎馬隊。

 

数えれば数えるほど、大勢居る日本が誇る魔法使いの皆様だ。

 

特に鎌倉は薩摩隼人に匹敵するところであり、スネイプの先輩がハッフルパフに居たのだが……そこの鎌倉武士はデスイーターの生首を校庭に飾ったりしていたのだ。

 

「はっ!?」

「どうしたリーマス!!」

「大変だ……1年生の妖精の呪文の先生はフリットウィック先生だ。フリットウィック先生は授業の際に……本を足場にしている。これはきっと、隼人君からすれば『先人を侮辱した』と捉えてチェスト対象にするぞ!!」

 

ルーピン先生の言葉を受けて、スネイプ先生もはっとなる。

ホグワーツにはフリットウィック先生という小柄な先生が居ており、フリットウィック先生は子供の背丈より背が低い。その為に教壇に上がるためには本を何段も積み上げて、それを足場にして授業を行うのだ。

 

薩摩隼人は意外と勤勉で授業はしっかりと聞くし、課題も真面目にこなす事で有名だ。それどころか先生達にも敬意を示し、自分達を導いてくれる存在だと理解している。

だが、それ故に……彼等からすれば先人が積み重ねた知恵の結晶であり代々受け継いできた本を足場にするフリットウィック先生をチェスト対象にし、刀を抜刀するか拳でチェストするだろう。そうなってしまえばフリットウィック先生は生首になるか、良くてマンゴ送り、保健室送りである。

 

「リーマス……グリフィンドール1年生の次の授業は確か妖精の呪文だったな」

「ああ……そうだよ」

 

そしてグリフィンドール1年生の次の授業は妖精の呪文。そう、件のフリットウィック先生の授業である。

 

「「いそげぇぇぇええええ!!」」

 

ルーピン先生とスネイプ先生は全速力でその場から走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほい、ハーマイオニー。借りてた本返すぞ」

「あら、もう読み終わったの?てっきり、貴方って体育系かと思ってたけど」

「文武両道は基本ぞ。勉強も出来ねば、真のぼっけもんにはなれんか」

 

入学して早2日。予言の子ハリー・ポッターと共に居る、という訳ではないが薩摩隼人である隼人は速くも有名人に成った。

校長 ダンブルドアの遠縁の親戚。刀を提げてる。マホウトコロで5年間学んでいた為に上級生に匹敵する魔法の腕があり、知識量も外見とは裏腹に豊富。その上、人間を超越した身体能力を持っており、服を脱げばムキムキである。

 

そんな島津・ダンブルドア・隼人はハリー・ポッター、ハーマイオニーと基本的に行動しており、そこにハリー・ポッターの親友と成ったロンが居る感じだ。ロンはまだ、薩摩の壮絶さにドン引きであり、まだ馴染めていない。

ハーマイオニーが好んでハリーや隼人と行動しているのは訳がある。ハーマイオニーは委員長気質があり、ミーハーなラベンダーやパーバティと居るよりは良いようだ。

 

「次は妖精の呪文か……どんな先生だろう」

 

ハリーがそう呟き、彼等は教室に入る。そこでは……

 

「おっ君達早いね!!」

 

先人から代々受け継いできた本を踏み台にする教師 フリットウィック先生が居たのだ。

 

「おまん……なんのつもりだ?」

 

先人が後世の人々の為に書き記し、そして現代まで受け継がれた本。それを踏み台にした教師に薩摩隼人が怒るのは無理はない事であった。

 

「なんの……つもりだ?先人が書き記した物になんて事を……それが教師のする事かぁぁあ!!」

 

身体を捻り、左手が日本刀のグリップを握る。示現流の極意は一撃必殺……更に外れた場合でも返しの裏太刀蜻蛉、脇差しの抜刀して行われる不意打ちの裏太刀蜻蛉がある。

 

「キェェェエエエエ!!チェストォオオオオ!!」

「君……なんのつもりだ!?やめな……うわぁぁあ!!」

 

だが、刀がフリットウィック先生を切り裂く事は無かった。

 

「「エクスペリアームズ!!」」

 

なんとか間に合ったスネイプ先生とルーピン先生のエクスペリアームズが、隼人を吹き飛ばした。その後、フリットウィック先生は隼人が吹き飛ばされた間に、ルーピン先生に回収された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、フリットウィック先生の代わりに呪文を教えることに成りました。リーマス・ルーピンです」

 

呪文の先生は変わりました。あと、フリットウィック先生は無事ですが、トラウマを発症しました。

 

 

 




フリットウィック先生はトラウマを発症しました。

次回!!

かなり早いが、トロールが参戦。そして放たれる薩摩式インセンディオ

???「薩摩怖い、薩摩怖い、薩摩怖い、ジャパニーズ怖い!!そうだ!!早めに潰そう」→「もう覚醒しとる!!アイェェェェエエエ!!」



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薩摩式インセンディオォォオオオ!!

インセンディィオオオオ!!


「インセンディィオオオオ!!」

 

薩摩隼人が左手に握る日本刀の刀身が莫大な熱エネルギーを帯びる。

薩摩隼人や鎌倉武士、全ての始まりとも言える始まりの戦闘民族 平安武士等々の日本の武闘派魔法使いが持つ日本刀や薙刀等々の武器は特別な金属で造られた逸品だ。日本でしか手にする事が出来ない特別な魔法金属……オリハルコンの亜種でもあるヒヒイロガネを使うことによって杖と同じく魔法を使うことが出来るのだ。

 

インセンディオのエネルギーを帯びて灼熱の刃と化した刀が右腕を根本から切断されたトロールの腹部に深く突き刺さる。そして、刀身から莫大な熱量がトロールの肉体に注がれ……十分に注がれた所で薩摩隼人は日本刀をトロールから抜いて後ろに跳躍して距離を取る。そして、日本刀を鞘にしまうと……トロールは盛大に爆発して消し飛んだ。

 

「いや……嘘でしょ!?どんな使い方なの!?」

 

魔法省とロンは思った。普通にインセンディオを使ってほしいと。

 

 

 

 

 

 

 

 

クィレルという先生が居る。彼はホグワーツで現在、闇の魔術に対する防衛術を教えている。

防衛術を教える教授は毎年変わっており、去年はルーピン先生、その前はスネイプ先生、その前はホグワーツ外から招いた教師と一年ごとに変わる仕組みと成っている。何故なら防衛術の科目はヴぉるぜもんより呪いが掛けられており、1年で交代しなければ成らないのだ。では1年置きでローテを回せば?と思うかも知れないが、何が起こるのか分からないので最低でも2年の空きを開けてから経験者が入るという仕組みだ。なので、最低でもルーピン先生は来年は出来ないのである。

 

「しかし……本当にトロールを放つのですか!?」

『当然だ。あの子供が強くなる前に殺す必要がある、ハリー・ポッターより優先だ!!ジャパニーズピーポーは怖いんだよ!!』

 

だが、そのクィレル先生は善良な先生とは言えなくなっていた。にんにく臭いわ、怪しげなターバンを巻いてるわ、独り言が最近多いわと怪しい点が満点だ。それもその筈、クィレル先生の後頭部にはヴぉるぜもんが取りついているのだから。なお、クィレル先生はヴぉるぜもんに寄生されているという所を無しにしても、ヴぉるぜもんに心酔しており完全にデスイーターである。

 

「ばっバレたら……どうしよう!!私ではスネイプとルーピンに勝てませんよ!!」

『バレなければ良いのだ』

 

そしてクィレル先生はトロールを解き放った。なお、一度薩摩化したスネイプ先生とルーピン先生の戦闘力を5000とすると、クィレル先生の戦闘力は5である。つまり、瞬殺される。

 

「ばっバレたら……」

 

バレたら勿論、ひえもんとりである。先ず、助かることは無いだろう。

 

 

 

 

 

「なによ!!」

「だから、お前は友達が居ないんだろ!!僕達に着いてきて!!」

 

そんな事は知らず、呪文学の授業終り。隼人、ハリーは目の前で口喧嘩するロンとハーマイオニーを見る。

先程は呪文学の授業であり、急遽呪文の先生に成ったルーピン先生の楽しくて分かりやすい授業が行われていた。今日は魔法を改めて実技と簡単な座学で教わる物であり、ルーピン先生が物を浮かべる呪文 ウィンガーディアム・レヴィオーサを見せてくれた。

 

発音が難しい呪文であり、しっかりと発音しないと上手く発動しない時がある。

 

「ヴィンガーディアム・レヴィィオザー!!」

「なんでそれで発動するの!?僕、普通にやって出来ないのに!!」

 

なお、隼人は独特のイントネーションだが出来る。

 

だが、その発音の事でロンはハーマイオニーの指摘が気にいらなかったのか、口喧嘩に発展してしまったのだ。

 

「貴方のはレビオサーっだって!!」

 

ロンがハーマイオニーに向かって声真似をしたり、やれ友達がいないだを言ってバカにする。ここまで来ればちょっとした虐めに成りかねない。事実、ハーマイオニーは泣いてしまっている。

 

「ロン、そこまでだよ……」

 

ハリーがロンを停めようとする。

 

「だってさ、ハリー!!」

 

だが、ヒートアップしたロンは停まらない。だが、ハリーがロンを停めようとした訳はロンの為でもあるのだ。

 

「チェストォオオオオ!!」

「ひでぶ!!」

 

ロンに拳骨が降り注ぐ。余りの痛みにロンは頭部を抑えてしまう。何故なら、ロンの頭頂部に拳骨を落としたのは隼人であった。

 

「おまん……おなごを泣かすな。おまんは何時からそんなつまらん男に成りよった?」

 

変な言い訳をすれば2発目のチェストが飛んでかねない。これは不味いと思ったのか、ロンはなんとか弁明をしようとするが……時既に遅い。

 

「チェスト!!」

「うんぎゃ!?」

 

2発目の拳骨がロンに降り注ぐ。

 

「おまん。ハーマイオニーは俺の友人ぞ」

「ロン。弁護出来ないよ」

 

ロン、完全論破。気が付けばハリー、ロン、ハーマイオニー、そして隼人以外の生徒は居なくなってしまった。どうやら授業が終ったので、サークル活動だったり寮に帰ったりしたようだ。

 

その時だった。ズシン、ズシン、ズシンと何かがゆっくりと此方に向かってくる。それは……

 

「おまんら!!此処からのけ!!」

 

巨大な棍棒を右腕に持つ巨大な怪物トロールであった。トロールは隼人達を見付けると、その巨体を用いて走り出した。勿論、隼人達を殺すために。

 

「えっ!?」

 

隼人はハーマイオニーを担ぎ、後ろに飛び下がる。ロンとハリーも身の危険を感じて走って隼人とハーマイオニーの所に下がる。

 

「急いで先生を呼ばなきゃ!!」

「でも、先生でも勝てるか分からないわ!!」

 

ハリーは急いで先生を呼ばねばならないと主張し、ハーマイオニーは先生でも勝てないかもしれないと告げる。確かにどちらの主張も正しい。

トロールは怪物であり、並の魔法使いでは勝てないかもしれない。何故ならトロールは危険度が高く、大人の魔法使いさえも返り討ちにするのだ。

 

「おまんら下がってろ。俺があやつをチェスト関ヶ原」

 

隼人はそう告げ、ハーマイオニーを降ろした。一歩前に踏み出し、刀を抜刀する。抜刀し、両手で構えて身体を右に力一杯捻る。身体を捻ることにより、力を解放した瞬間に莫大な遠心力と膂力で相手を一撃で屠りさるのだ。

因みにチェスト関ヶ原とは島津家に伝わる隠語で、ぶっ殺すという意味である。

 

「隼人!?」

 

「ぐぉおおお!!」

 

示現流の初太刀は正に必殺。トロールが振り下ろした棍棒は力を解放した隼人の一撃で……トロールの右腕ごと切断!!更に返しの刃、裏太刀蜻蛉により腹部に深く斬撃を付けられてトロールは苦痛の叫びをあげる。

 

「ぐぅおおおお!?」

 

「タフぞ。なかなかの首と見た。よいごわす……おまんに敬意を払い、魔法を使おう」

 

初太刀は終わった、裏太刀蜻蛉も終わった。ならば此処からはタイ捨流と魔法を組み合わせた実戦剣術の出番だ。

 

「インセンディィオオオオ!!」

 

インセンディオ。それは炎の呪文であり、本来は炎を杖から放出して相手を焼き尽くす呪文だ。だが、薩摩のインセンディオは一味違う。

薩摩隼人や鎌倉武士等が持つ刀や薙刀等の武具はもう1つの杖とも言える。日本でしか取れない希少な魔法金属 ヒヒイロガネで打たれた武具は杖と同じく魔法を使うことが出来る。薩摩のインセンディオは刀身にインセンディオのエネルギーを纏わせ……

 

「ぐぉおおお!?」

 

相手の身体に杖or刀をぶっ刺して0距離でインセンディオを流し込み……

 

エネルギーを流し終えた隼人は刀を抜き取り、トロールから下がり刀を鞘にしまう。次の瞬間、トロールの身体は爆発して消し飛んだ。

 

これぞ、薩摩の大地が産んだ実戦剣術と魔法を組み合わせた力である!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クィレル先生。まちたまえ」

「我々が何も知らないと思ったか?大陸狼の嗅覚は哺乳類トップクラスなのだよ」

「ひっ!?」

『ジャパニーズピーポーこぇぇぇええ!!アイェェェェエエエ!!トロール殺すなんてアイェェェェエエエ!!』

 

そしてクィレル先生。スネイプ先生とルーピン先生に捕まり、後日……ひえもんとり決行である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チェストォオオオオ!!チェスト!!」

「「チェスト!!チェスト!!」」

 

翌朝。鍛練場には木刀を振るうハリーとハーマイオニーの姿が増えていた。




次回!!ハリー、ハーマイオニー。薩摩化への第一歩を踏み出し、隼人はクィディッチを知る?

オリバー「君はどこのファンだね?」
隼人「薩摩フェニックスぞ。後は豊橋天狗」

なお、豊橋天狗はハリポタ世界に実在してます。

そして……オリバー。最強のゴールキーパーへの道が始まる。


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薩摩隼人とクィディッチ

ハリー、クィディッチを知る。


『ミスター……えーと、島津とダンブルドア。どちらで呼べば?』

『どっちでもよか。どちらも両親から受け継いだ立派でよか名』

『分かりました。ミスター島津・ダンブルドア。トロールに無断で立ち向かった事と、攻撃呪文インセンディオで廊下を破壊した事でグリフィンドールに-30点です。ですが……』

 

これは薩摩隼人とトロールが激突し、トロールが薩摩式インセンディオを受けて爆発した後の事だ。薩摩式インセンディオの爆発でトロールは跡形もなく消し飛び、残ったのは初太刀で切断した右腕と棍棒だけが残されており、後は僅かな骨さえも残されていない。しかし、当然……爆発したので廊下もぶっ壊れており、騒ぎを聞き付けたマクゴナガル先生によって隼人は-30点の減点を受けてしまう。

 

『貴方は友を守るために勇敢にも犠牲を省みず、トロールを単独で引き受けて撃破しました。ありがとう。もし、貴方が直ぐに対処してなかったらどれ程の被害が出ていたことか。よって、グリフィンドールに80点です』

 

薩摩隼人。授業初日で大減点と大幅加点の2つを経験する。現在、グリフィンドールの点数は50+αだ。

なお、ホグワーツでは寮ごとに点数を競いあっており、授業で頑張って回答したり貢献したりすると点数が貰える。勿論、その逆もしかりだ。この点数を競いあい、夏休み(マホウトコロで言う春休み)前の終業式に点数発表を行い優勝した寮は表彰されるのだ。だが、点数を与えるのは先生の気紛れであり……並行世界のスネイプ先生(史実)は薩摩隼人に救われなくスリザリンのままだった為にスリザリン贔屓だったとか。

 

 

 

「て、大変だったね」

 

夕飯後。談話室で寛ぐ隼人、ハリー、ハーマイオニー、そして頭に大きなたん瘤を作ったロンが寛いでいた。いや、それだけではない周囲には彼等の同期であるネビル、シェーマス、ラベンダー、パーバティ、ディーンも一緒だ。噂が広まるのは早いもので、隼人がトロールを秒殺したのは瞬く間に校内に広まっていた。

 

「刃毀れなし。しかし、念のためじゃ。レパーロ」

 

刀が魔法金属 ヒヒイロガネで造られたとは言っても、消耗品。なので使った日の終りにはレパロをかけて刀を最適な状態に戻す。これぞ、日ノ本の武士でありぼっけもんの常識だ。

 

刀が最適な状態に戻った事を確認して、隼人は刀を鞘に納める。なお、今は授業中でも食事中でもないので刀は鞘ごと手に抱えている。

 

「そういや、皆はクィディッチの何処のファン?」

 

たん瘤を作ってしまったロンがそう告げる。少し前までの話題は隼人に関することばかりだったので、少しでも話をそらしたい為に魔法界では有名なスポーツであるクィディッチの話題を振ったのだ。

しかし、クィディッチは魔法界……特に欧州やアメリカ、例外として日本ぐらいでしか行われておらずメジャーなスポーツであるが馴染みがないのかマグル育ちのハリー、ハーマイオニー、ディーンは首を傾げている。

 

「クィディッチ?」

「なにそれ?」

「聞いたことは無いわ」

 

だが、クィディッチはイギリスで言えばのマグルには完全に秘匿しており、マグル育ちのハリーとハーマイオニーにディーンは知らないのだ。

 

「えぇぇー!!嘘でしょ!!」

「クィディッチだよ!?なんで知らないの!?」

「信じられない!?本当に!?」

「世界的に有名でワールドカップもあるんだよ!?」

 

とは言え、それとは反対的にクィディッチは魔法使いにとっては最高なスポーツだ。ワールドカップも開催されており、それは絨毯で基本的に飛ぶ中東やアジア圏の魔法使いも同様であり、世界各国で多くのチームが凌ぎを削っている。因みに前回のワールドカップの覇者は日本が誇るSAMURAIの皆様が率いる豊橋天狗である。本拠地は勿論、愛知県豊橋市だ。

 

「……しかし、おまんら。サッカーや野球を知っとるか?」

「「「「サッカー?」」」」

 

だが、対照的にイギリスの魔法使いはマグルの皆様が好んで行うサッカーや野球等のスポーツを行わない。これは差別主義ではなくとも、魔法使いとマグルは住む世界が違うというイギリスの考え方なのかも知れない。事実、イギリスの魔法使いとマグルでは通貨も異なるのだから。

 

「イギリスではスポーツも分けるのか。日本では魔法使いはクィディッチは勿論だが、サッカーも野球もやるぞ」

 

しかし日本では隼人の言う通り、魔法使いはクィディッチを行う。だが、イギリスと違って魔法使いもサッカーや野球を楽しむし……なんなら魔法使いとは素性は明かさないが共に競いあったり剣術で腕を競いあったりするのだ。

 

「日本は凄いんだな……そうだ。隼人はさ、何処のファンなの?」

 

と言ったのはネビルである。

 

「鹿児島フェニックスぞ。地元だしの」

「「「えっ……そこって無様な試合を見せたら切腹する所じゃん」」」

 

鹿児島フェニックス。そこは薩摩の魔法使いの皆様が暮らしている島……イギリスからは薩摩アイランドと呼ばれている場所だ。正式名所は西薩摩島であり、鹿児島本土から西にそれた所にある魔境。そんな魔境に本拠地を構えるクィディッチのチームであり、豊橋天狗のライバルである。

因みに鹿児島フェニックスのメンバーは無様な試合を見せたら「おいは恥ずかしか!!生きておられんご!!」と叫んで短刀で切腹しては病院に搬送され、次の復帰戦は圧勝する。

 

なお、薩摩アイランドこと西薩摩島に関しては夏休みに明らかに成るだろう。早かったらクリスマスかも知れないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。朝五時。鍛練場。

 

「キェェエエエイ!!」

「「キェェーイ!」」

 

毎朝恒例、グリフィンドールの寮に猿叫びの声と打撃音が響く。だが、今回からはハリーとハーマイオニーが参戦しては共に稽古を行っていた。

 

「そこのおまん。見てないではいってき」

 

ふと、隼人が手を止めて入口を見る。そこにはマクゴナガル先生と1人の生徒が立っていた。

 

「マクゴナガル先生。彼が?」

「そうですオリバー。手段は選んでいられません……ジェームズ、シリウス、セブルス、リーマス、そして豊久が在籍していた黄金時代のクィディッチチームを越え、優勝するためには彼の力が必要不可欠なのです」

 

マクゴナガル先生と話すのはオリバー・ウッド。グリフィンドールのクィディッチチーム主将であり、ゴールキーパーだ。つまり、守護神である。

 

「やあ、俺はオリバー・ウッド。グリフィンドールのクィディッチチームのキャプテンだ。俺も練習に参加して良いかな?」

 

守護神オリバー・ウッド、覚醒の第一歩であった。

 

 

 

 

 

10年後……

 

「キェェエエエイ!!チェスト!!」

 

薩摩に染まり、鹿児島フェニックスの守護神として君臨するオリバーの姿がそこに有ったのだった。




次回!!裁判が終わったクィレル先生のひえもんとり

スネイプ先生「キェェエエエイ!!」←学生時代に薩摩化
ルーピン先生「キェェエエエイ!!」←同じく薩摩化
隼人「ひえもん!!とりもしたぞ!!」←生粋の薩摩
日本生まれの闇払い「「「首をとれぇぇえ!!内臓を抉れ!!」」」←薩摩&鎌倉等々。

クィレル先生……逝く!!


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ひえもんとり 罪人クィレル

ひえもんとり!!でごわす!!


ひえもんとりを御存知だろうか?ひえもんとりとは薩摩藩で行われていた風習&死罪の事である。

 

「クィレル。君には今から死んで貰う事に成るんだが」

「セブルス。刀と槍、どっちが良いんだい?」

「刀を貰おう」

 

ひえもんとりは死罪を言い渡された罪人を褌一丁……つまりほぼ全裸にして、馬に乗せて世に解き放つ。その世に解き放たれた罪人を西軍東軍に別れた薩摩藩の兵士達が、実戦形式に逃げ惑う罪人の生き肝を奪い合う実戦形式の訓練を兼ねた死罪である。

だが、これは面白い事に救済処置も用意されている。解き放たれた罪人は指定の場所に辿り着けば無罪放免であり、赦されるのだ。

 

「おお……我が君……どうしましょう……」

『アイェェェェエエエ!!ジャパニーズ薩摩こわいよぉぉおお!!イギリスにも安全な所が無いよ!!』

 

そんなひえもんとりを受けるのはホグワーツにトロールを招き入れたり、ヴぉるぜもんと協力してホグワーツを恐怖のどん底に陥れようとした罪人 クィレル先生である。クィレル先生はガチガチに震えており、馬の代わりにルーピン先生とマクゴナガル先生が魔法で作った普通の馬と同じぐらいの速度で動ける木馬に乗せられている。勿論、罪人に着せる服はなく、セブルス先生が何処から調達した褌姿と成っていて……後頭部のヴぉるぜもんも号泣している。

 

「それにしてもセブルス。ひえもんとり、懐かしいね?何時以来かな?」

「さあな。10年ぶり位か。シリウスのヤツが冤罪を晴らせず、執行猶予で鎌倉に島流しにされて以来だな」

 

なお、クィレル先生+ヴぉるぜもんは木の馬だが、ルーピン先生やスネイプ先生は死に直面した人だけが見れる天馬 セストラルに跨がっている。クィレル先生とヴぉるぜもんは逃げることは間違いなく出来ないだろう。

 

「東軍は私とリーマスだ。西軍にはマクゴナガル先生と()()()が率いる。それに、日本出身の闇祓いの魔法使いがノリノリと参加してるよ」

 

悪戯な笑みを浮かべたスネイプ先生。その時、ざっざっと足音が響いてクィレル先生とヴぉるぜもんは理解した。刀や槍、木刀のような杖を持った黄色人種の化物達が沢山目の前に現れたのだ。恐らく、マクゴナガル先生率いる西軍も同じ様な形であろう。

 

「さあ、クィレル。指定の場所にいきたまえ。なに、逃げたら無罪放免だよ?この場ではね」

 

刀の刀身を眺めながらルーピン先生が告げる。どうやら薩摩隼人が日本からやってきたお陰か、ルーピン先生とスネイプ先生の心の底に眠っていた薩摩ソウルが呼び覚まされてしまったようだ。

 

「『うう……うう』」

 

ヴぉるぜもんとクィレル先生は涙を流しながら、指定の場所に向かった。そこは東軍と西軍の中間点であり、西軍には元祖薩摩隼人を導いた女傑 マクゴナガル先生がセストラルに跨がっており、薙刀を持っていた。そして……その隣には……

 

「おー久しぶりのひえもんとりよ!!俺は楽しみでよか!!」

 

デデーン!!グリフィンドールが誇る人間兵器!!島津・ダンブルドア・隼人である!!勿論、彼も薩摩隼人なのでセストラルが見えており、セストラルの背中に跨がっている。勿論、刀は抜刀している。

 

「さあ、皆の!!聞きなさい!!ひえもんとりの時間です!!クィディッチ程では有りませんが、哀れな罪人の肝を巡り……競いあいなさい!!」

 

マクゴナガル先生が宣言し、法螺貝の戦慄が響く。ひえもんとりの合図だ。

 

「キェェエエエイ!!」

「キェェエエエイ!!」

 

スネイプ先生とルーピン先生率いる東軍がセストラルを走らせ、それに続くように。

 

「首をとれぇぇえ!!相手よりも早くだ!!」

「庭先に飾る首が久し振りに手に入るぞ!!かかれぇぇえ!!」

 

日本出身……マホウトコロを放逐された闇祓いの方々が刀や槍を振り上げてセストラルをかる。勿論、クィレル先生とヴぉるぜもんの首印を手柄にし、肝を奪うために!!

 

「かかりなさい!!」

「キェェエエエイ!!」

 

マクゴナガル先生の指示の元、我らが薩摩隼人こと隼人と愉快な闇祓いの方々がクィレル先生とヴぉるぜもんに襲い掛かる。

 

そして……隼人の一刀がクィレル先生の首を跳ね、右手がぐじゅりとクィレル先生の腹部を穿つ。

 

「アクシォォオオオ!!」

 

呼び寄せ呪文 アクシオ、そして己の腕力に力を言わせて隼人はブチブチと肝をもぎ取った。

 

「ひえもん!!とりもしたぞぉおおおお!!」

 

ひえもんとり!!此処に終幕!!なお、魂と成ったヴぉるぜもんは泣きながら『アイェェェェエエエ!!ジャパニーズこわいよぉぉおお!!』と叫びながら何処かに消えた。

 

 

 

 

 

 

 

「あの……人ん家の近所でなにやってんすか?」

 

なお、今回のひえもんとりの開催場所は禁じられた森。つまり、ハリーの友人 ハグリっどんのご近所であった。




次回!!

隼人「おまん、誰ぞ?」
ハグリッド「俺はハグリッドだ。お前さん、あれだろ?ハリーとロンが言っていた隼人ってヤツだな?所で……その魔猪どうするの?」
隼人「ハグリっどん!!えのころ飯にするんぞ。俺の時代じゃ、犬の代わりに豚や魔猪でえのころよ」

ハグリっどん


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貴方は森の偉人ハグリっどん!!

ハグリっどん


ホグワーツはイギリスにある。イギリスの主な宗教はキリスト教だ、キリスト教と言えば日曜日は休みだ。食堂のスタッフは働いているだろうが、授業もなく殆どの生徒は談話室で過ごしていたり……上級生や3年生はホグズミードと呼ばれるホグワーツの側にある城下町でデートしたりお菓子を買ったり……微アルコール飲料のバタービールを飲んだりして過ごしている。

 

「米が食いてーな」

 

ホグワーツに来てから初めての日曜日。我らが薩摩隼人である島津・ダンブルドア・隼人はお米が欲しくなっていた。ホグワーツの食事で出される炭水化物は基本的にパンやパスタ、小麦粉等のオートミールに馬鈴薯が多く日本食は出てこない。その為か、米が食事に並ぶのは少ない。

もし、隼人がダンブルドアの子ではなく普通の魔法使いの日本人なら米を諦めるしか無いだろう。だが、ダンブルドアの一族なら問題はない。何故なら、超絶便利な能力を秘めた相棒が居るのだ。

 

「ピー助。家から適当に生米を調達するがよか」

「ピィィイー!!」

 

その相棒は不死鳥薩摩の姿であるピー助の事だ。不死鳥の薩摩種は恐竜的進化を遂げており、見た目のイメージは完全にワイルドハーツのアマテラスだが、原種と同じ能力がある。

それは涙は万物を癒す薬であること、死ぬと灰に成って復活すること……つまり不老不死、そして驚く事に空間転移……早い話テレポートが出来るのだ。これは薩摩種と原種共通の能力であり、史実ではダンブルドア校長がこの不死鳥の空間転移でスタイリッシュに校長室から脱出している。

 

隼人はピー助に触れて、1人と1匹は炎に包まれその場から消える。10分後、再び炎が吹き上がり……炎が消えるとピー助と生米をゲットした隼人が帰ってきた。

 

「えのころやるがよか」

 

説明しよう!!えのころ、えのころ飯とはかつて薩摩で食べられていた郷土料理である。犬のお腹を切り裂いて内臓をくり抜いて、そこに生米を積めて……針金や糸で封をして焼きながら焚き上げたご飯だ。

しかし、当然ながら今では犬は一般的に食べられておらず、世間的にはえのころ飯は廃れている。だが、島津・ダンブルドア家……と言うか島津の本家とも言えるおじ家系では作り方と一部の材料が変わって伝えられているのだ。

 

現代版のえのころ飯は犬の代わりに豚や羊を用意、鶏1匹まるごと使うこともOKで食べられる魔法生物でもOKである。

作り方は豚のお腹をくり抜いて、お腹の中に鶏ガラや野菜、生米を詰め込んで封をする。なお、くり抜いた内臓はホルモンやハラミ等で食べられるので残しておく。封をすると、焚き火やオーブンでこんがりじっくりと焼くと完成だ。

 

だが、作るためには豚や鳥が必要だ。1年生はホグズミードには行けないし……何よりお金がかかる。一番安く済む方法はやっぱり、ハンティングしてゲットである。

 

「あら!隼人、何処に行くの?」

「狩りじゃ。えのころが食べたくなっての」

 

その道中で沢山の本を抱えたハーマイオニーとすれ違う。

 

「えのころって犬を食べるんでしょ?」

「じゃっどん、昔の話な。今じゃ豚や鳥をつかっちょる。旨いぞ、食うか?」

「そうね、お願いするわ」

 

我らが美少女ハーマイオニー(1人だけ容姿映画設定の為か美少女)に言われたのなら仕方あるまい。隼人は刀と小太刀木刀(杖)を右腰に提げて、グリフィンドールの寮を出ていった。

 

 

 

禁じられた森。此処には沢山の野生動物が暮らしている。危険度XXXのヒポグリフだったり、危険度XXXXのトロールだったり、危険度XXXXXのアクロマンチュラだったり大変危険なので1人で入らないように……薩摩隼人等のスーパージャパニーズピーポー以外は。

余談だが、薩摩種の危険度は原種を遥かに越えており、薩摩フェニックスは危険度XXXXXXXX(ダンブルドア一族とその身内の場合は別)、薩摩マンドラゴラは危険度XXXXXX(音波兵器。引っこ抜かなかったり、踏まなかったら安全)、薩摩ホーンテールは危険度XXXXXXXXXXである。これらが生息する薩摩アイランドはなんなんだろうか?なお、試される大地である北海道は薩摩アイランド以上だとか。

 

「ぴきゅ!?」

 

そんな禁じられた森。一頭の魔猪……魔法力を有する猪の首がとんだ。

 

「手応えなか?薩摩の魔猪はもっと強いぞ?」

 

そんな魔猪(レベルXX)を討伐した隼人は刀を鞘に仕舞い、魔猪を担いで禁じられた森を歩く。ちょうど良い獲物は手に入った。後は火を使って良い所まで移動し、普通のインセンディオをバーナー代わりに使って体毛とダニを焼き払い、調理のした準備だ。

 

「おっ!?お前さん、ホグワーツの生徒か!?危ないぞ?1人で禁じられた森に来ちゃ」

 

そんな時だった。1人の大男が隼人の目の前に現れた。その人物は身長が大きく、3メートルは有るだろうか?かなり大きい。

 

「西郷どん……」

 

その巨体を見て隼人は故郷の偉大なるぼっけもん、西郷隆盛を思い浮かべた。

 

「む?お前さん、刀を持っとるのか?てっことは、ハリーとロンが言っておった隼人だな。

俺はハグリッド。禁じられた森の番人をしてるんだ。宜しくな」

 

その大男はハグリッド。禁じられた森の番人であり、実はと言うとアクロマンチュラが禁じられた森に居るのはこの男が原因だったりする。

 

「そか、ハグリっどんだの?俺は島津・ダンブルドア・隼人ぞ!!」

「ダンブルドア校長が言ってた親戚ってお前のことか。属性……持ちすぎじゃね?てか、島津って言うと…………」

 

ハグリっどんは思い出した。島津豊久という男がスネイプ先生とルーピン先生の少年期と共に森に入っては無断で稽古をしては、狩りをしたり、ユニコーンでえのころ飯を作ろうとユニコーンを追い掛けたり、アクロマンチュラを壊滅しかけたり……良く見れば島津豊久と顔が似てないか?

 

「お前さんまさか!?」

 

だが、隼人はハグリッドの目の前から消えていた。

 

 

 

 

「豚肉は歩く野菜ぞ。魔猪や猪も同じ。いっぱい食べろ」

 

グリフィンドールの寮に戻った隼人はオーブンを用いて、えのころ飯(魔猪肉)を作り、寮の皆に振る舞っていた。

 

「美味しそう。頂きます」

 

ハーマイオニーの瞬発力がアップした!括れがより綺麗になった!!髪の艶がアップした!

 

「僕も貰うよ!!頂きます!!」

 

ハリーの筋力がアップした!!木刀をもう少し早く振れるように成った!!

 

「俺も貰うよ。やっぱり、スポーツにたんぱく質は大事だからな」

 

オリバーの筋肉がアップした!!腹筋が進化した!!

 

「やあ、サムライ君!!俺達も良いかな?」

「君、料理できたのか?あっ!!俺はジョージ、此方はフレッド」

 

ロンのお兄ちゃんの双子 ジョージとフレッドが現れた。えのころ飯を食べた、筋力がアップした!!クィディッチでより早く棍棒を振れるように成った!!

 

「お前達、なにを……旨そうじゃないか」

 

監督生のパーシーも食べた。パーシーの筋肉がアップした!!

 

 

翌朝

 

「良し!!グリフィンドールクィディッチチームは全員、参加だ!!」

 

オリバー、そしてフレッド&ジョージの提案でグリフィンドールクィディッチチームが朝の鍛練に参戦!!クィディッチチーム、薩摩ソウルを修得までもう少し。




次回!!箒の飛行訓練。

ハリー「スリザリンと合同なんだ」
マルフォイ「ネビルってヤツいーじめよ。やーい、ポッター!!」

隼人「チェストでごわす。アクシォォオオオオ!!からのチェスト!!」

マルフォイ、チェストされるってよ


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飛行訓練 チェストォオオオ!!

マルフォイくん、登場!!


薩摩の大地が産んだ人間兵器 島津・ダンブルドア・隼人がホグワーツの生活に成れた頃。グリフィンドールの談話室にはお知らせの貼り紙が貼られていた。

 

『来週の木曜日、1年生はスリザリンと合同で箒の飛行訓練を行います。時限は6時限目です』

 

と貼り紙が貼られていた。イギリスを含めヨーロッパでは主に箒で飛行することが多く、ホグワーツや欧州の魔法学校では義務教育と言っても過言では無いだろう。

 

「やっと箒で飛べるんだ!!」

「僕も楽しみだな……でもスリザリンか。あのマルフォイと一緒に受けるんだよな?」

 

ロンとハリーはその貼り紙を見ては、来週の木曜日が楽しみに成ってきた。だが、それと同時にスリザリンに配属された弱いもの虐めが大好きで純血主義で大金持ちのドラコ・マルフォイくんと同じ授業を受けるという事だ。

ホグワーツの授業では別の寮の学生とも合同で授業を受ける場合が多々あり、先日は魔法薬と薬草学等はスリザリンの生徒やハッフルパフ、レイブンクローの学生と受ける場合が有るのである。

 

「アイツ、僕とハーマイオニーを虐めれないと分かると……今度はネビルやディーンを虐めるんだよな!!」

「なんか……最近、ハリーとハーマイオニーも逞しくなったもんね」

 

どこかげっそりとしてロンが告げた。そう、マルフォイくんは当初はハリーやハーマイオニーに嫌がらせをしようとした。しかし、ハリーとハーマイオニーは示現流の稽古を受けた結果、心身ともに逞しくなってきた。やはり、えのころ飯は偉大である。ハリーも筋肉が着いてきて、ハーマイオニーは女性としての魅力が増してきた。

その結果、マルフォイくんは虐めがいが出てきたネビル、そしてマグル生まれのディーンを嫌がらせの対象にしたのだ。

 

『チェストォオオオ!!』

 

だが、嫌がらせを我らが薩摩隼人に発見されるとチェストの制裁が待っており……制裁を受けたマルフォイくんは「パパには言うなよ!!」と涙を流して鼻血を吹き出した。

 

「大丈夫かな……マルフォイのヤツ」

 

なんやかんや、マルフォイの心配をするロンは良いヤツであった。

 

 

 

 

そして木曜日の6時限目がやって来た。

 

「へへ、ざまーないぜ。あのネビルが泣きそうになるのが目に浮かぶ」

「「流石はドラコ!!痺れる!!震える!!憧れる!!」」

 

マルフォイはとりまき2人、そしてスリザリンの同級生を引き連れて飛行訓練が行われるクィディッチの練習場に向かっていた。

マルフォイは名門マルフォイ家の嫡男だ。そこらへんの魔法使いや半純血、穢れた血とは訳が違う程に重要人物だと本気で思っている。父は若くして名門マルフォイの当主をしており、魔法省にも金銭の融通をしている程だ。そんな父親の唯一のコンプレックスは『日本人こわいよぉぉおお!!』と時折……思い出したように号泣し、()()()()()()()禿()()()()ことだろう。その為か、マルフォイパパは鬘を被っては誤魔化している。

 

(父上はどうしてイエローモンキーが恐いんだろう?イエローモンキーで恐いのはアイツだけなのに)

 

なお、マルフォイが出会った黄色人は隼人、そしてレイブンクローのチョウ・チャンという中国系イギリス人の2人だけ。チョウ・チャンは中国系で育ちはイギリスなのでジャパニーズではない。なので普通だが、我らが薩摩隼人こと島津・ダンブルドア・隼人は御存知の薩摩兵子!!自分の死さえも恐れずに相手を剣術と魔法で屠る。そんな隼人の事をマルフォイは恐れており、ぶっちゃけ関わりたくないと思っている。

 

そんなマルフォイ。コンパートメントで殴られてからは虐めの標的から真っ先に隼人を外し、次にハグリッドと親しいハリーと穢れた血のハーマイオニーを標的に選ぶ。だが、この2人も徐々に薩摩インストールがされてきた……諦めた。女子のグーパンも痛かった。

 

だからネビルとディーンに標的を絞り、マルフォイは先日にネビルがお婆ちゃんから託された大事な魔法道具 思い出し玉をスリのように奪ったのだ。思い出し玉は大事な何かを忘れてしまっても思い出してくれる便利な道具であり、植物や動物の事はノートを取らずに理解できるが……他の勉強はからっきしのネビルには必要な物であった。

 

「くくく、予習で覚えた事が理解できず泣く弱虫の泣き顔が浮かぶぞ!!」

 

ニタニタと笑みを浮かべ……奪った思い出し玉を取り出して誇らしげに笑うマルフォイ。だが、その笑顔は直ぐに無くなり……顔から血の気が引いていく。

 

「やはりおまんか。ネビルが言ってた。お婆ちゃんから貰った思い出し玉がなかと」

 

左の拳を握り締めた隼人とその後ろにはハーマイオニーが立っていたのだ。

 

「やっぱり最低ね。アクシオ、ネビルの思い出し玉!!」

 

ハーマイオニーが杖を取り出して思い出し玉を奪い返す。これで人質ならぬ物質にはされない。

 

「いや……そのだな……僕達は後から返そうと。ほら、ネビルってヤツが落としたし!!」

「いや俺は見たぞ?おまんが食堂でネビルから取るのを」

 

その瞬間、ドラコは大急ぎで逃げ出した。いやだ、殴られる!!チェストは嫌だ!!魔法の医療で傷は直ぐに治るけど、前歯が折れるのは嫌だ!!鼻が折れるのは嫌だ!!助けて、ママー!!

 

「アクシォォオオオオ!!」

 

その瞬間、マルフォイくんの身体は浮いて物凄い勢いで隼人に引き寄せられる。そして、マルフォイの顔が隼人の方を向いた瞬間……

 

「チェストォオオオ!!」

「うんぴゃぁぁぁあ!!」

 

その顔面にチェストの拳が突き刺さり、マルフォイの前歯は根元から折れて……マルフォイは殴られた勢いで後方に吹き飛んでは壁に激突して停まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朝か……」

 

その日、マルフォイくんは飛行訓練を受けられず、後日の土曜日に補修を受けたのだった。




次回はグリフィンドールクィディッチチーム……薩摩バージョン!!

オリバー「キェェーー!!」
ジョージ「キェェーー!!」
フレッド「キェェーー!!」
ハリー「キェェー!!」
隼人「キエェェエエエ!!」

スネイプ先生「行くのだグリフィンドール!!」
マクゴナガル先生「ヤっておしまい」
ルーピン先生「えのころは食べたな?キェェエェェ!!」

レギュラス「誰か、グリフィンドールを停めろ!!」


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薩摩化クィディッチ!!

なお、薩摩フェニックスの男性選手は褌一丁で練習してます。ぼっけもんに防具はいらんでごわす!!


クィディッチ。それは魔法界で大人気のスポーツだ。かなりの長い歴史が有るが、現代の形に成ったのは最近の事であるのでそう考えると歴史は短いのかも知れない。どんなスポーツなのかと言うと、箒で飛びながら行うバスケットボールやハンドボールを掛け合わせたようなスポーツであり、それ+スニッチと呼ばれるボールをシーカーと呼ばれるポジションの選手が捕まえるorお互いの監督又はキャプテンの合意で終らせるまでエンドレスに続く競技である。なお、スニッチを捕まえると150点も入るので、スニッチを取ればほぼ勝ちである。

 

クィディッチは1チームの選抜メンバーは7人であり、サッカーの11人よりも野球の9人よりも少ない人数で行われる。選手交代は何度でも行う事が可能であり、ポジションは全部で4つ存在する。

 

先ず1つのポジション、チェイサー。チェイサーは3人であり、クアッフルと呼ばれる凹凸のあるバスケットボールのようなボールをゴールに打ち込むポジションである。これはクィディッチが箒で飛びながら行うバスケットボールのような時代からある最古参のポジションだ。チェイサーがゴールを決めると、10点の得点が入る。なお、隼人はグリフィンドールの監督であるマクゴナガル先生、コーチのスネイプ先生&ルーピン先生の指示でチェイサーに成った。

 

次にキーパー。これはゴールキーパーであり、1人だ。相手のチェイサーからゴールを守る守護神であり、相手の得点を取らせない為にも大事なポジションだ。なお、グリフィンドールの守護神 オリバー・ウッドのポジションもキーパーである。

 

その次にビーター。これは昔の客の悪巫山戯から誕生したポジションであり、ブラッジャーと呼ばれる自由自在に動いて選手達を攻撃する鉄球から選手を守り、相手チームにブラッジャーを打ち返すポジションである。ブラッジャーは2個あり、同時にビーターも2人だ。なお、ビーターは棍棒の所持が許可されており、その棍棒で打ち返すのだ。ここのポジションはロンのお兄ちゃんであるジョージとフレッドの双子が担当している。なお、隼人は余りにも敵が可哀想という最後の慈悲から外された……良かったね、相手チーム。なお、慈悲が無くなればマクゴナガル先生のゴーサインで隼人がビーターになる。敵チーム終了のお知らせである。

 

そして最後に一番重要なシーカー。シーカーは1人であり、シーカーはスニッチを捕まえるのが仕事だ。スニッチを捕まえると150点の得点が入り、ほぼ勝ちである。その上、スニッチを捕まえた瞬間に試合が終了するのでシーカーは最も重要なポジションだ。我らがグリフィンドールのシーカーはマクゴナガル先生……いやマクゴナガル監督から高性能箒 ニンバス2000を与えられたハリー・ポッターである。

 

 

 

 

グリフィンドールのチームが円陣を組んでいた。その中には特例でチームに入ったハリーと隼人の姿もある。

 

「俺達は誰だ?」

「「「王者グリフィンドール!!」」」

 

今からスリザリンとの試合が行われる。その為か、グリフィンドールチームはクィディッチの競技場で円陣を組みながら、お互いを奮起させる!!

 

「俺達の目的はなんだ!!」

「「「チェスト関ヶ原!!チェスト関ヶ原!!チェスト関ヶ原!!」」」

 

「俺達の特技はなんだ!!」

「「「チェスト!!チェスト!!チェスト!!」」」

 

「俺達はホグワーツを愛しているか!?グリフィンドールを愛しているか!?野郎共!!」

「「「ガンホー!!ガンホー!!ガンホー!!」」」

 

「OK!!行くぞ!!キェェーー!!」

「「「キェェーー!!」」」

「キェェェエエエエエ!!」

 

最後に全員で猿叫を行い、チームグリフィンドールは空に浮かんだ。さあ、狩りの時間だ。

 

 

 

「チェストォオオオ!!」

 

クアッフルを構えた隼人が渾身の膂力でクアッフルをぶん投げる。薩摩隼人の腕力で投げられたクアッフルは音の壁を超えて、スリザリンのゴールキーパーをクアッフルごとゴールに叩き込んだ。

 

「ふんげぇぇ!!」

 

「キェェーー!!」

 

ボールを打ち込まれても、我らが守護神オリバーが死守する。

 

「「チェスト!!」」

 

そしてブラッジャーをジョージ&フレッドが打返し、スリザリンの選手がブラッジャーの犠牲と成って保健室に搬送されていく。

 

「誰か……グリフィンドールをとめろぉおお!!」

 

スリザリンの監督であるレギュラス・ブラック先生が叫ぶが時既に遅く。ハリーがスニッチを掴む頃には……スリザリン陣営の選手は半数が保健室に搬送されたのだった。

 

 

だが、ブラック先生は知らない。世の中には寮の交流という言葉が存在しており、後にハッフルパフとレイブンクローの一部が薩摩に染まることを。




次回は時がちょっと流れてクリスマスイブ。日本で言えば冬休み、イギリスではクリスマス祭りの始まりである。

隼人「ハリー。おまん、冬休みはどうする?」
ハリー「おばさんの家には帰りたくないよ」
隼人「おまん。俺んちくるか?俺はよか」

ハリー、一足先に薩摩アイランドを知る。安全地帯だけだけど。


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クリスマス。ハリー、薩摩アイランドに立つ。

ハリー、薩摩に立つ。


クリスマス休暇。それは日本の学校で言えば冬休みに該当する物であり、イギリスの学校は9月から始まる為なのか学期初めての長期休暇と言えるだろう。期間は約2週間であり、丁度冬休みのような物だ。

 

キリスト教圏であるイギリスでのクリスマスは特別な物であり、日本のようにケーキ食べたりサンタさんがクリスマスプレゼントをくれたりと言ったイベントと違って特別な意味があるのだ。その為にクリスマス当日は実家に帰るホグワーツの学生が多く、グリフィンドールの寮に居るのはハリー位であった。

 

「クリスマスか……良い思い出ないんだよな」

 

どこか寂しげにハリーは囁いた。グリフィンドールの寮は何時もと違って活気は無かった。オリバーは実家に帰ったし、ハーマイオニーも「クリスマスは家族と過ごすの」と告げてその後に隼人と何かを話してから実家に帰っていった。ロンとそのお兄ちゃんであるジョージ&フレッド、そしてパーシーは家族と共に卒業生の兄 チャーリーに会いにルーマニアに旅立った。

 

「ハリー。おまん、実家に帰らないのか?」

 

そんなハリーに声をかける存在が居た。それは実家に帰るためか、荷物を纏めていた隼人である。隼人の実家は日本の鹿児島にある西薩摩島こと薩摩アイランド。不死鳥……薩摩の姿であるピー助の力を借りなかったら、飛行機を乗り継いで新幹線からのフェリーでようやく到着できる程の大変な道のりである。

 

「僕は帰らないよ。ダーズリーでのクリスマスは嫌な思い出しかないんだ」

「俺は今から帰るぞ。まあ、ピー助の力で帰るから時間はかからないからよか」

 

流石は不死鳥。原種と薩摩種、どちらも空間を飛び越える特別な力があるのだ。

 

「なあ、それならおまん……俺んちくるか?自然豊かで、近くには城もあら。おまんさえよか、両親もよろこばい」

 

だが、そんなハリーに救いの手を差し伸べる隼人。隼人はこのクリスマス休暇、ハリーを実家に誘うようなのだ。

 

「良いの!?」

「よか、よか。クリスマスが終わればハーマイオニーも来る。年が開ければ、皆で初詣よ!!」

 

どうやらクリスマスが終わればハーマイオニーも島津・ダンブルドア家に遊びに来ては共に年越しを過ごすようだ。ハリーはダーズリー家で過ごすのと、1人で過ごすのと、そして薩摩の隼人の実家で過ごすのを選ぶのなら彼は薩摩でクリスマスを選ぶのを選んだのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「此処が俺が産まれた西薩摩島よ。じゃっどんイギリスじゃ薩摩アイランドとも呼ばれてら」

 

ハリー・ポッター。不死鳥薩摩の姿が持つ空間転移の能力で、薩摩アイランドに瞬間移動した。

 

薩摩アイランドは主に3つのエリアに分けられている。

日本は勿論のこと、海外からやって来る観光客の為の観光エリア。観光エリアには旅館や海水浴場、植物園や温泉街、城下町の豊かな景観が特徴で最も安全な所である。薩摩フェニックスの本拠地も此処にあるのだ。

 

次に居住区と一般的には言われる薩摩アイランドに住まう人々が暮らすエリア。大きな島津家の城 鶴丸城が聳えている。鶴丸城には島津家の当主(隼人の大叔父)が暮らしており、鶴丸城の近くには大きな屋敷が幾つかある。その屋敷の1つが隼人の実家であり、その隣の屋敷には隼人の父親である義久の養父(血の繋がりでは叔父)島津義弘が暮らしている。他には薩摩アイランドに住まう人々の住んでいる家々も並んでいるのだ。朝五時から町中で猿叫が響く事で有名である……キェェェエエエエエ!!

 

そして居住区に隣接する自然豊かな保護区。此処ではデンジャラスな薩摩種の魔法生物が沢山暮らしており、夜な夜な……勇敢な薩摩隼人のぼっけもんが鍛練と称して危険な薩摩種の魔法生物と激戦を繰り広げる。

 

そんな薩摩アイランドに上陸したハリー。彼の運命はいかに?なお、クリスマス休暇では危ないところ(隼人曰く)には行かないようだ。




次回!!ハリー、隼人の家族と会う。そして、魔法処の通学手段も知る!!

???「おまんがハリーか?おいは島津豊久、隼人の父親でぼっけもんぞ!!」
???「息子が普段からお世話になります。隼人の母であるアリアナ・ダンブルドアです」←名付け親 ダンブルドア校長。
???「お兄ちゃんの友達?」

薩摩フェニックス「ピェェエエエエエ!!」×3


???「おいは恥ずかしか!!生きておられんっご!!」←薩摩フェニックスの選手
???「左近どん!!お供いたしもす!!」←薩摩フェニックスのチームメイト


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ハリー・ポッターと島津・ダンブルドア家の人々。

島津家、集結!!


此処は薩摩アイランドにある居住区。鶴丸城が聳える処であり、此処では多くの薩摩隼人が暮らしている。居住区に暮らしているのは全員が魔法使いやその家族達であり、魔法も日常的に用いているのだ。世界的強豪チームであり、豊橋天狗のライバルチームである鹿児島フェニックスの寮も居住区に有るのだ。

 

「凄い!!昔、テレビで見た日本の城下町そのものだよ!!」

 

そんな薩摩アイランドの居住区に不死鳥 薩摩の姿の空間転移で降り立ったハリー・ポッター。ハリー・ポッターはヨーロッパでは悪の帝王ヴぉるぜもんを倒した伝説の予言の子と呼ばれており、有名人。

しかし、そんなヴぉるぜもんも日本では薩摩に喧嘩を売っては得意技のアバダなんとかかんとかを繰り出す前に鼻を切り落とされボコボコに半殺しにされてしまい、大勢の部下をぼっけもんの手で首を切断されたり、十八連装速射杖で「コンフリンゴォォオオーー」を十八連発受けて塵に変わったり、薩摩式インセンディオを受けたりしてほぼ壊滅状態。ヴぉるぜもんは泣く泣く1人でトラウマを抱えてイギリスに帰ったのだ。その為か、闇の帝王 ヴぉるぜもんは日本ではイギリスでイキってたチンピラと認識されているのだ。

 

「おう、よか所よ」

 

そんな故郷を気に入ってもらえて薩摩隼人である隼人は嬉しそうだ。

居住区は中央に鶴丸城が聳えており、何でも鶴丸城の側……というか実質的には敷地内に隼人の実家である島津・ダンブルドア家の屋敷が有るそうだ。居住区の中央から鶴丸城天守閣、島津家の屋敷(義弘の家)、島津・ダンブルドア家の屋敷(隼人の実家)、堀&外壁、外門、ぼっけもん達の家々やお店、畜産農家の牧場等と続いているのだ。居住区を抜ければ外国等からやって来る観光客向けの観光区と成っているのだ。なお、観光区は最も安全であり……か弱い人々でも身の安全は保証できる。

 

「隼人どん!!隼人どん、エギリスから帰ってきたでごわす!!」

 

「おー隼人どん!!」

 

「隼人様が帰ってきたぞ!!島津家の未来を担うと言っても過言ではないぼっけもんの帰省じゃ!!」

 

と城下町を歩けば、隼人は様々な人から声をかけられる。ハリーは知らないことだが、隼人は薩摩アイランドの代表……いや薩摩の殿様の親族であり、実はかなりの権力者の血筋でもあるのだ。

 

「おう、ただいまじゃ。こっちは友人のハリーぞ」

「「「ハリーどん!!ゆくさ薩摩へ!!よかごわす!!」」」

「えっ?あっはい!!」

 

そしてハリー・ポッター。島津家とダンブルドア家のハイブリッドのぼっけもんの友人という事もあってか、薩摩の屈強なぼっけもん達に囲まれる。なお、薩摩のぼっけもんの多くはちょんまげ姿であり、筋骨隆々であった。

 

それもその筈、薩摩のぼっけもん達は己の剛力だけでひえもんとりを行い、鍛え上げて逞しいぼっけもんになるでごわす!!

 

 

 

「此処が俺んちよか。入ってくれ」

「えっ!?凄い豪邸じゃないか!?」

 

鶴丸城の敷地内。その敷地内にある大きな武家屋敷の1つ、そこが隼人の実家である。事実、表札には『島津』『ダンブルドア』と2つの名字が刻まれている。実はと言うと、隼人の両親は夫婦別姓であり……隼人は2つの名字を持っているのだ。

 

「中は土足厳禁ぞ。玄関で靴は脱げよ」

「うん」

 

日本の住居は基本的に土足厳禁であり、イギリスと異なるために隼人はハリーにそう告げて玄関の戸を開けた。

 

「ただいまー」

「お邪魔します」

 

なお、お知らせが遅くなったが。ハリーは隼人の魔法処での恩師?魔法処の学長であり理事長 安倍晴明が開発した魔道具の指輪を小指に嵌めており、このお陰か日本語が普通に分かるし……自分が話す英語も日本語に変換されるのだ。大変便利である!!

 

「あら、隼人!!お帰りなさい。早かったわね」

「おう。ピー助のお陰よ」

 

家に入り、ハリーを連れて居間に案内すると1人の茶髪で美人な女性が炬燵に入りながらテレビを見ていた。その女性は瞳は青く、ヨーロッパ人を思わせるが……顔立ちは日本人の美女であった。

その女性の側ではピー助よりも一回りほど大きな、不死鳥(薩摩種)が控えており、女性の側には柄の部分が3つに折り畳める薙刀が有ったのだ。

 

「母上。友人のハリーぞ」

「あら、ハーマイオニーちゃんにしては男の子ね?と思ったけど、別の子ね?

私はアリアナ・ダンブルドア。隼人の母です」

 

この薩摩美女はアリアナ・ダンブルドア。名付け親にアルバス・ダンブルドア校長を持つ、薩摩生まれのダンブルドア一族の女性だ。ダンブルドア一族の分家が薩摩に移り住んでから約100年経っており、完全に日本人だが極稀に先祖の血で瞳が青くなったりするようだ。

なお、名前の由来と成った人物は過去に亡くなったアルバス・ダンブルドアの妹だとか。

 

「親父は?」

「とよなら道場で皆を可愛がってるわ」

「おう、それならよか。ハリーも連れていくぞ」

 

何でも隼人の実家には道場があり、この道場では島津家に仕える多くのぼっけもんが鍛えられているのだ。そんな道場に隼人はハリーを連れていく。そこでは……

 

「キェェェエエエエエ!!チェスト!!チェスト!!」

 

「チェスト!!チェストォオ!!」

 

屈強なぼっけもん達が、一心不乱に鍛練を行っており、そのぼっけもんを鍛え上げるのは1人の人物。その人物は隼人と瓜二つであり、正真正銘……最強の薩摩隼人である。

 

「おまんら、もっときばってけ!!」

 

島津家最強のバーサーカー ホグワーツで着いたアダ名は妖怪首おいてけ。島津豊久である。

 

「親父。今、帰ったぞ」

「おおう!!隼人、帰ったか!!」

 

最強の親子。ここに再会!!

 

 

 

場所は変わって縁側。隼人が帰ってきた事もあってか、豊久は訓練を抜けて隼人……そしてハリーと縁側でお茶を飲みながら話をする事に成ったのだ。

 

「おまんはリリーの倅か……ジェームズによか似とる」

「はい。あの……豊久さんと僕の両親は?」

「同じグリフィンドールの学友よ」

 

豊久はそう告げて1枚の写真をハリーに見せる。その写真は豊久達がハリーより少し年上……だいたい日本で言えば中学2年生程の写真であり、その写真には。

 

薩摩に染まりきったセブルス少年と楽しそうに肩を組む豊久少年。ハリーの母であるリリー少女と写るアリアナ少女。人狼の苦しみから解放され、薩摩に染まったばかりのリーマス少年。そして頭の上に大きなたん瘤を作ったハリー瓜二つの少年、たん瘤を作ったイケメンな少年、たん瘤を作った小太りの少年だ。

 

「これが……僕のお母さん?とお父さん?それに、これはスネイプ先生にルーピン先生!?」

「おう。おまんはジェームズに良く似とる。めんたまはリリーそっくりじゃ」

 

そして豊久は教えてくれた。なんでもハリーのお父さんは昔、やんちゃ坊主であり……スネイプ先生を虐めていたそうだ。そんなスネイプ先生を豊久は助け、スネイプ先生と豊久は親友となり、その後……ルーピン先生とも親友と成っては共通の友人であったジェームズ、シリウス、ピーターとも仲良くなり……やがてシリウスは薩摩に染まったのだ。

 

「お父さん……なにやってたんだろう」

「知らぬが仏よ。だが、ジェームズもおいの自慢な友の1人よ」

 

だが、ハリーの両親はこの世にもう居ない。ジェームズとリリーはもう居ないのだ。

 

「この人は?」

「シリウスじゃ。今は島流しで鎌倉におる」

 

その後もハリーは両親の親友達の事を聞くのだった。

 

「この人は?」

「ピーターじゃ」

 

だが、その後……豊久の気配が変わり……殺気が漏れる。

 

「ハリー。おまんの両親が死んだのはその男のせいじゃ。コイツはヴぉるぜもんにお前の情報を売り、ジェームズはヴぉるぜもんに殺され……リリーはおまんを護るために命と引き換えにヴぉるぜもんの肉体を滅ぼしておまんに加護を授けた。

ピーターは見つけ次第、おいが殺す……地の果てまで追い続けてもな」

 

ハリーの両親、同級生に売られて殺されてしまったようだ。なお、2年後……豊久世代の親友達が集結し、ピーターは地獄を見ることに成るのだが、それは後に語られるだろう。

 

そんな時だった。

 

縁側の眼前にある庭に、空から全長数メートル程の巨大なウミツバメが舞い降りた。その背中にはアリアナに非常に良く似ているが、瞳は豊久に似た少女が乗っていたのだ。

 

「父上!!お兄ちゃん!!ただいまー!!」

「おう、杏(あんず)。おまんも帰ってきたか」

 

その少女は隼人の1つ年下の妹である島津・ダンブルドア・杏である。なお、ぼっけもんの皆様からは杏姫と呼ばれている。

 

なお、魔法処の寮は11歳からであり……それ未満の生徒はウミツバメに乗って魔法処まで通学下校を行うのだ。ウミツバメの速さは凄まじく、薩摩アイランドから数分程で、魔法処がある南硫黄島に到着する程である。

 

 

 

その日の夜。

 

「さあ、食べろ。えのころ飯よ」

「「「頂きます!!」」」

 

ハリーはアリアナが作った鹿児島黒豚のスペアリブ、鹿児島黒豚のクリスピーポーク、鹿児島黒豚のえのころ飯、鹿児島黒豚のしゃぶしゃぶ鍋等の黒豚フルコースを堪能したのだった。ハリー、人生初……楽しいクリスマスを過ごした。

 

 

翌日。朝五時。

 

「「「キェェェエエエエエ!!」」」

 

ハリーの目の前では……一心不乱に木刀を振り下ろす隼人と豊久、杏の3人。木薙刀を振り下ろすアリアナの姿が有ったのだった。なお、木刀と木薙刀を振り下ろす木材には厳重なプロテゴがかけられているが、薩摩隼人の膂力に耐えられず木材がへしまがっていた。

 

いや、それだけではない。町中で朝五時から猿叫が響き、鍛練の音が響いた。この音は観光区には特殊な結界で届かないが、居住区全域には猿叫が朝から響くのだ。




次回!!合流のハーマイオニー。と観光区(安全地帯)の案内。

ハリー「なにこれ?」
隼人「マンドラゴラの干乾しよ」

薩摩マンドラゴラの干物がでるよ!!


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薩摩アイランドの観光区 薩摩マンドラゴラ

薩摩マンドラゴラ……降臨。


時は12月27日。クリスマスが終わり、2日の時が流れた頃だ。落武者の息子 マルフォイくんが薩摩隼人にボコボコにされない平和な年末を過ごし、ロンは家族と優雅に……そして貧乏にもルーマニアでドラゴン達と年末を過ごしている。

 

では薩摩アイランドでクリスマスと年末を過ごした島津・ダンブルドア・隼人、ハリー・ポッターはどうしているのか?2人は不死鳥(薩摩種)のピー助の力で新たに薩摩アイランドにやって来たハーマイオニーと共に観光区を楽しそうに探索していた。

 

「観光区は沢山のお店や温泉、博物館や植物園が有るんだね!!」

「図鑑でも見たことがない魔法生物の干物が売られてるわ!!」

 

初めてやって来た観光区にハリー、ハーマイオニーも楽しそうだ。観光区は薩摩アイランドこと薩摩藩が海外からやって来た魔法使いや日本の魔法使いの観光の為のエリアであり、ここの商人や旅館のスタッフの皆様はぶっちゃけ何を言ってるのか判別が難しいゴテゴテの薩摩弁は使わない。普段は使うが、観光客の為にも標準語や英語等で話してくれるのだ。それもその筈、薩摩藩の収益は貿易や畜産や農業、そして観光区での収益である。

 

「はい!!いらっしゃい!!このお嬢様は隼人様の恋人で御座いますか?」

「友達じゃ」

「ほう、友達ですか?ですが、脈有りかと思いましたよ隼人様。島津家とダンブルドア家の未来は明るいですね!!」

 

隼人の案内で観光区を探索するハリーとハーマイオニー。そんなハーマイオニーを見て、干物屋の商人は嬉しそうに笑みを浮かべている。

薩摩藩のぼっけもんの30%は戦国時代や江戸時代から生き残っている武家の末裔であり、特に島津家と言えば薩摩藩の殿様である。そんな名家の出身であり、更に島津家最強のぼっけもん(物理)島津豊久と魔法使いの名門 ダンブルドア家の令嬢 アリアナ・ダンブルドアの間に産まれたハイスペック薩摩隼人である島津・ダンブルドア・隼人の恋路は多くのぼっけもんや商人が注目している。もしかすると、この薩摩を受け継ぐ殿様に成るのかも知れないのだから。

 

「所で、このマンドラゴラを大きくした干物は何ですか?」

 

ハーマイオニーがとある干物を指差した。それは紫色をしており、一般的に知られる魔法生物兼魔法植物マンドラゴラを大きくした物であった。

 

「ええ、マンドラゴラで御座いますよ。とは言っても薩摩のマンドラゴラで御座いますが」

 

商人は教えてくれた。このマンドラゴラは薩摩のマンドラゴラであり、薩摩アイランドで独自の進化を遂げたマンドラゴラである。

特徴としては原種のマンドラゴラより遥かに大きく、大きさとしては1メートル程だ。体色……というか根子の色は紫色でありサツマイモを彷彿させる。サツマイモの如く、地下茎で増えていくのも特徴だ。煮込むと味は美味しく、漬物や干物にしても美味しい。薬効も原種と比べると遥かに高く、幼体の頃から石化等の治療薬にも使われ……成体はなんと世界初!!人狼の治療薬を作ることも出来るのだ。このお陰か、ルーピン先生を含めた多くの人狼は人間に戻ることが出来て……運が良かったら狼(種類は人それぞれ、ルーピン先生は大陸狼)の動物もどきにジョブチェンジできる。

 

「凄いじゃ有りませんか!!」

 

教科書にも載っていない薩摩マンドラゴラのざっくりとした説明を聞いて、ハーマイオニーは大興奮。

 

「じゃっどん。収穫は薩摩もんは馴れとるが、欧州人は厳しか」

 

序でに隼人が教えてくれた。なんでも薩摩マンドラゴラ。説明だけ聞けば、素晴らしい食材だと思うだろう。しかし、1つ欠点が存在する。それは収穫が大変難しく、欧州の魔法使いからすれば余りにも危険なのだ。

引っこ抜けば音響兵器と言っても過言ではない爆音で猿叫を放ち、半径80メートルを塵芥に変える。そのイギリス真っ青の音波兵器としての側面の為か、危険度はなんとドラゴンと同程度のXXXXX。因みに薩摩もんは自分自身の猿叫で対抗し、無傷で薩摩マンドラゴラを収穫しては己の喉を鍛える。

 

「「兵器じゃん」」

 

最早、殺人兵器である。薩摩マンドラゴラを無事に収穫できれば立派な薩摩もんである。なお、来年度にハーマイオニーは原種マンドラゴラに対して猿叫で対抗出来るようになり、やがては薩摩マンドラゴラの絶唱も猿叫で相殺出来るように成ったとか。

そんな性質の為に欧州では人狼の特効薬を作る等の治療薬を作る目的以外では禁輸措置が取られており、持ち込みは厳禁である。なお、親世代では原種マンドラゴラを桜島の土が入った植木鉢に植え替えて、薩摩の芋焼酎をかけた所……原種が薩摩マンドラゴラに変質。その絶唱で豊久、スネイプ先生、ルーピン先生、リリーママ以外のグリフィンドール生徒は保健室送りに成ったとか。

 

 

 

 

「キェェェエエエエエ!!」

「キェェェエエエエエ!!」

「キェェェエエエエエ!!」

 

『『『キェェェエエエエエ!!』』』

 

なお、その頃。豊久とアリアナ、杏姫は畑で薩摩マンドラゴラを収穫しており……己の猿叫で薩摩マンドラゴラの絶唱を相殺しながら己の喉を鍛えていた。

 

今日の夕飯は薩摩マンドラゴラの煮物と薩摩コーチンのえのころ飯に、薩摩コーチンの刺身である。

 

隼人の武力が上がった!!ハーマイオニーの女性らしさが上がった!!ハリーの身体がより健康的に成った!!




なお、薩摩マンドラゴラは2年生の時に……ホグワーツでも爆誕します(絶唱フラグ)


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チャーリ-兄さん「薩摩?良いか、薩摩は紳士だ!!アイツ等と比べたら!!」

鎌倉と平安がちょろっと出るよ


一方の常識人ロナルド・ウィーズリーことロンは家族と共にルーマニアで年末年始を過ごしていた。ルーマニアではロンの歳の離れた次兄チャーリー・ウィーズリーが危険生物 ドラゴンの飼育や保護を行っており、ウィーズリー家は銀行の仕事で忙しい長兄ビル・ウィーズリーは来れなかったが、他の家族全員で楽しくすごしていた。お金に関しては父親であるアーサー・ウィーズリーと比べて高給取りであるチャーリーが全額出してくれている。チャーリー兄さん、太っ腹です!!

 

「聞いてくれよ、チャーリー兄さん。友達に島津・ダンブルドア・隼人ってヤツが居るんだけど、色々とめちゃくちゃだよ!!

日本刀持ってるし、魔法の腕も出鱈目だし、むちゃくちゃなんだ!!」

 

そんな頼れるチャーリーが居るためか、ロンはチャーリーに日頃の無茶苦茶な人物である隼人の事を愚痴っていた。

 

「そうかい?でも聞いてる限りじゃ、紳士だよ。皆に美味しいご飯を振る舞ったり、稽古つけてくれたり、女の子には優しいだろう?紳士じゃないか」

 

だが、チャーリーはロンの言葉に対して薩摩隼人は紳士であると結論付けているように告げる。しかし、その直後……チャーリーの持っていたマグカップがガクガクと震えて上澄みの方の紅茶が溢れる、いや違う……震えていたのはチャーリーの右手だった。

 

「ロン……良いか?良く聞くんだ。薩摩の魔法者、薩摩隼人は紳士だ。日本には薩摩隼人が可愛く見えるもっとヤヴァイ奴らが居るんだよ。思い出しただけでこの有り様だ……良いか?鎌倉武士は相手にするな!!そして、平安武士は絶対に怒らせるな!!」

 

鎌倉武士?平安武士?一体、どんな人物なのだろうか?ロンは疑問に思う……まさか、薩摩隼人より危険な人種は存在しないだろうと思い込んでいるのだから。だが、チャーリーの震えを見ても分かる。ドラゴンと日々向き合うチャーリーが恐れる鎌倉武士と平安武士……果たしてどんな人種なのだろうか?

 

 

 

 

チャーリーが1年生の時、チャーリーは鎌倉武士と平安武士にであった。

 

「拙者は源義経!!気軽に牛若丸と呼んで下され!!」

 

その時、チャーリーは鎌倉と呼ばれる所から留学にやって来た牛若丸と名乗る可愛い女の子と友人に成った。普通に可愛かった、もろタイプだった。しかし、牛若丸はやヴぁかった。

 

「チャーリー!!見てください!!デスイーターの身印(生首)ですよ!!」

 

「うーん、生首が有りませんね。よし、禁断の森から密漁者の首を跳ねて飾りましょう!!」

 

牛若丸は定期的にデスイーターや密漁者を襲っては生首を校庭や寮の談話室に飾り、更には……

 

「助け…………助けて……」

 

「デスイーター辞めるから……辞めるから……アズカバンに送っても良いから……」

 

「ハハハハ!!的がなにやら言っておられる!!射ちがいが有りますな!!」

 

デスイーターと密漁者の手足を切断し、だるまにすると……木々にくくりつけて魔法や弓矢の練習の的にするなどあからさまにバーサーカー。しかも、牛若丸は笑いながら魔法や矢を放ちながら的を撃ち抜いていたのだ。

 

「卑怯だぞ!!あま!!」

「盾を使って何が悪いんです?ハハハハ!!」

 

更にはデスイーターを捕らえると、盾にくくりつけて肉の盾にしたり……

 

「うんこも武器に成るんですよ!!」

「女の子がそんな事をしちゃダメーー!!」

 

うんこを投げたり、あろう事かうんこを鏃に着けて即席の毒矢にしたり勝つためには手段を選ばないバーサーカーだった。

 

「いいか?これが鎌倉武士だ。牛若丸が言ってたが、鎌倉にはもっと危険人物が沢山居るそうだ」

「えっ……嘘でしょ?隼人より野蛮人じゃん」

「そして……怒らしたら最もダメなのが……平安武士だ。寮…いや一族ごと皆殺しにされるぞ!!」

 

チャーリー兄さんは語った。ハッフルパフに同期に京都から留学してきた五条頼継という陰陽師×源氏のスーパーハイブリッドが入学したのだが、普段は温厚だが怒らせたらダメだった。

デスイーターは一族もろとも皆殺しにしようとするし、同期のトンクスという少女が変わり者でありスリザリンにちょっかいをかけられた時は…………拳と木刀更には杖を使わない魔法 陰陽道で「全員殺すか……族誅じゃ」と告げてスリザリン全員を8割殺しにして聖マンゴ送りにしている。神通力で相手を触れずに持ち上げたり、吹き飛ばしたり、全身の骨を砕いたりってなんなの?その様子の一部始終を目撃したマグル出身は「ジェダイ?ダース・ベイダー?」と告げたとか。

 

「怒らせた平安は危ないなんて物じゃない!!全員、殺される!!グループは勿論、一族全員をアイツは殺すつもりだった!!」

 

当時の事を思い出し、恐怖するチャーリー。そんな時だった。

 

「チャーリー、貴方にお客様よ?ものすっごく美人な子が来たわよ!!」

「「客?」」

 

ロンの母親でありビッグママことモーリーママがそう告げると、モーリーママの後ろから1人の若い美女が現れた。その美女を見たチャーリーは顔色がどんどん青くなっていった。

 

「牛若丸!?」

「チャーリー!!久し振りですね!!」

 

なんとお客様は牛若丸であり、その日の晩。チャーリーは牛若丸に逆レイプされてしまい、後日……出来ちゃった結婚するのだった。

 

 

 

 

 

なお、10年後。

 

「ハハハハ!!見てくださいよ伯父上!!生首でサッカーしましょうよ!!

伯父上がキーパーで、拙者と黄龍ボレアスがストライカーですぞ!!」

 

そしてロンは父親譲りのドラゴンとの親和性+母親譲りの鎌倉蛮族を受け継いだ甥っ子、そして甥っ子が母方の祖父から送られた日本最強ドラゴン……黄龍ボレアス(危険度測定不能、単独で国家転覆可能)に振り回されるのだった。




鎌倉×ウィーズリーの甥っ子くんは何処に入るの?グリフィンドールです。伝説に成りますよ。


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賢者の石ではなく、薩摩の意志のマテリアル

賢者の石での設定。


島津・ダンブルドア・隼人。

誕生日7月7日。

好きな食べ物、えのころ飯(特に豚)、豚肉、薩摩マンドラゴラの煮物、サツマイモのスイートポテト。利き腕 左(一応、右も左と同じ様に扱える)。

守護霊は不死鳥(薩摩)+歴代の薩摩隼人(本気時)。

習得武術 示現流、薬丸示現流、タイ捨流(魔法処初等部の担任のお陰か、平安剣術が混ざった)。

杖 材質は屋久杉、芯材はセストラルの尾、何処から見ても小太刀の木刀で柄部分が20センチ、刀身は40センチ。

刀は初等部の時の恩師から貰った物を鍔だけ薩摩拵えに改良した物。分類としては打刀だが、刀身の性能は古刀と同等……というか日本魔法使いが使う刀剣はマグルでは失伝した古刀のテクノロジーが使われている。刀身の材質は魔法金属 ヒヒイロガネ。

我らが主人公であり、子世代での薩摩隼人。100年前に薩摩に移り住んだダンブルドア一族と島津の間に産まれたスーパーハイブリッド。ロンやマルフォイくんからはバーサーカー扱いされているが、紳士であり、女子供は丁重に扱う(敵ならば半殺し)。父親は島津家最強のぼっけもん、島津豊久。母親はダンブルドアの末裔、アリアナ・ダンブルドアであり両親の長所を見事に受け継いでしまった島津家のやヴぇ-奴。戦闘では示現流or薬丸示現流の一撃or薬丸示現流での超速抜刀斬り→返しの刃裏太刀蜻蛉(杖を抜刀での裏太刀蜻蛉)→なんでもありのタイ捨流という流れである。魔法処で小5まで学んでいたが、強すぎた&余りにもあれだった為に織田信長教頭(実質の校長)の手でホグワーツに放逐された。使う魔法の殆どが薩摩式にアレンジされており、魔法省とロンは唖然としまくる日々が待っている。例えるならば、無言呪文で雷撃の呪文とルーモスを同時使用すると……杖がライトセーバーになり、刀が強化される。

 

ハリー・ポッター

我らが原作主人公。現在の薩摩隼人度20%。

杖は不死鳥を芯材とした物だが、2年目からは不死鳥(薩摩)の尾羽が芯材に使われた木刀(薩摩拵え)が追加される。

徐々に薩摩隼人に染まりつつある原作主人公。毎朝5時起床(強制)で稽古に参加しているためか、示現流と薬丸示現流を習得しようとしている。ハーマイオニーと共に真っ先に稽古に参加しており、1年で20%も染まった。今の所、真剣は持たない予定(ハリー本人曰く)。原作と違って健康的なボディーを手に入れた!!今なら、多分……ダドリーを殴り倒せる。

 

ハーマイオニー

我らがメインヒロイン。現在の薩摩乙女侵食度は23%。映画と同じく超絶美少女であり、薩摩に来てからはアリアナお母さんの手で髪の毛の手入れも教わり……えのころ飯のお陰か美人度が斜め上に天元突破した。

武器は杖の他に、2年目からヒヒイロガネで作られた可変式弓矢(これでコンフリンゴを使うと、爆発する魔力の矢を連発出来る)、薩摩の職人に作って貰った伸縮式で持ち運びに優れる十文字槍(勿論ヒヒイロガネ。刀身の横部分はまろほし十手のように折り畳める)。なお、刀ではなく槍なのは「槍や薙刀は刀と比べて恐怖心が和らぐよ」というアリアナお母さんの教え。

 

ロン

我らの常識人。薩摩侵食度は永遠のZero。

 

マルフォイくん

本名、ドラコ・マルフォイ。やがて彼は知るだろう、薩摩隼人はバーサーカーではなく紳士であり、薩摩隼人真っ青の存在が日本に居ることを。なお、息子のスコーピウスくんはグリフィンドールに入り、薩摩に染まる。

 

 

スネイプ先生。

本名はセブルス・スネイプ。薩摩侵食度は100%、立派な薩摩隼人だ!!

ホグワーツで薬学と定期的に防衛術を教えているグレートティーチャー。自室にはヒヒイロガネで出来た太刀が飾られているので、恐らくは使うのだろう。原作と最も変わった人物であり、1年目はスリザリン→2年目からグリフィンドールという奇妙な学校生活を送った人物。なお、原作と違って豊久に救われた為か……ハリーには意地悪をせず、ハリーの事は親戚の子供のように見ている。強い。あと豊久とルーピン先生の親友。

 

ルーピン先生。

本名はリーマス・ルーピン。薩摩侵食度は100%、貴方も立派な薩摩隼人だ!!

ホグワーツで呪文学と定期的に防衛術を教えているグレートティーチャー。自室には打刀が有り、教師に成るまえは闇祓いでデスイーターを斬ったり、狼パワーで噛み砕いたりしていた。原作と違い、薩摩マンドラゴラの効能で人狼の呪縛から解き放たれ、大陸狼の動物もどきに成っている。スネイプ先生と豊久の親友。

 

島津豊久。

島津家最強のぼっけもん。隼人の父親であり、隼人に示現流とタイ捨流の基礎を叩き込んだ白兵戦最強格。初等部終了の時に魔法処を放逐され、ホグワーツに転校。その結果、スネイプ先生とルーピン先生を救った英雄。

 

シリウス・ブラック。

スネイプ先生とルーピン先生あとダンブルドア校長が弁護したが、弁護したがアズカバン送りから鎌倉に島流しという執行猶予という地獄を体験しているハリーの名付け親。果たして、彼は生きてるの!?(生きてます)。アズカバンの囚人ならぬ、島流しの囚人に登場確定。

 

ピーター・ペティグリュー。

豊久、スネイプ先生、ルーピン先生、シリウスから本気で命を狙われている裏切り者。ハリーの両親が死ぬ切っ掛けを作った男。

 

アリアナ・ダンブルドア。

隼人のお母さん。ダンブルドア校長が名付け親であり、名前の由来は校長の亡き妹。薩摩産まれ薩摩育ちであり、ホグワーツ卒業後に豊久と結婚して二児の子宝に恵まれる。

 

島津・ダンブルドア・杏。

隼人の妹。魔法処の小5であり、ジニーとルーナを薩摩に染める原因である。杖は屋久杉、芯材は不死鳥。

 

ミネルバ・マクゴナガル。

最強の教頭。薩摩侵食……いや日本侵食度は200%。原作と異なり、息子が居る。なお、その息子は魔法処で隼人に平安剣術と古武術そして一部の無言呪文を叩き込んでタイ捨流を進化させた人物であり……マンダロリアンのルークぐらいえげつない強さだとか。杖以外の武器は薙刀であり、薙刀が有ればヴぉるぜもんとグリデン某を完封できる。

 

???・マクゴナガル。

炎のゴブレットこと、合戦の盃(仮称)に登場予定。隼人の初等部時代の恩師であり、マクゴナガル先生の息子。父親は理性があった鎌倉武士との事でグリデン某を半殺しにしたのは父親である。

平安剣術、古武術、魔法の練度が非常に高く殆どの魔法を無言詠唱で発動できる。マクゴナガル先生の教育の為か普段の理性はイギリス人、しかし堪忍袋が切れると…………敵をどんな手段を使っても皆殺しにする。なお、マルフォイパパの毛根を引きちぎったのはこの人。

 

那須与一。

魔法処の新人教師。弓の名手だとか。

 

織田信長。

永遠の中二病の中年。魔法処の教頭(実質の校長)であり、隼人をホグワーツに放逐した人物である。グリフィンドールがロン以外薩摩に染まるのは根本的に言えば、このおっさんの責任である。合戦の盃にホグワーツにやって来る(確定)。

 

佐川官兵衛。

魔法処高等部3年生(停学ナウ)。会津出身の熱い男。しかし、己の武を指針にする為に江戸でスクイブの子供を笑う役人を切った為か、停学ナウ。三大学校+魔法処でのトライウィザードトーナメントでは魔法処からの参加者の1人として参加。なお、史上最年長での参加である。

 




次回は冬休みが終わり、ロンがハリー達と再会!!

だが、そこには進化したハリーとハーマイオニーの姿が!?

ロン「ハーマイオニー!?なんで棒を振り回してるの!?」
ハーマイオニー「槍を使うと練習よ」

ハリー「見てよロン。僕さ、筋肉が着いてきたんだ!!」


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年明け!!男子3日会わずはなんとやら

一応、賢者の石は終わりです。


クリスマス休暇が終わった1月9日。この日、大勢のホグワーツの生徒達がホグワーツに戻ってきていた。当然、その中には常識人であり不憫?な7年間が約束されたロナルド・ウィーズリーことロンも同じである。

 

「ホグワーツに帰ってきた!!」

 

ロンはチャーリー兄さん(途中から鎌倉女子 牛若丸が乱入)の元で優雅なクリスマスと年末年始を過ごすことが出来た。チャーリー兄さんが買ってくれたケーキは美味しかったし、ルーマニアの街は歴史が残ってて綺麗だったし、ドラゴンは怖かったけどカッカ良かった。楽しい年末年始だった。我らの薩摩隼人……島津・ダンブルドア・隼人の仰天行動を見ることはなく、楽しい日々だった。 [ カッカ] [カッコ]

牛若丸が来てから初めての夕飯が、牛若丸が持ってきたラッコ鍋という物であり、その匂いで思春期をまだ本格的に迎えていないロンは目眩がしたし、アーサーパパとモリーママは人足先に寝室に行ったし、ジョージ&フレッドは2人で相撲をしてたし…………翌朝にはチャーリー兄さんはやつれて牛若丸お姉さんはお肌がツヤツヤとしていた。

 

そんななんやかんやあってロンはホグワーツに帰ってきた。明日からは本格的に魔法の授業が始まり、恐らくは薩摩隼人の行動にドン引きする日々が待っているだろう。

 

「ネビル!!シェーマス!!クリスマスはどうだった?」

 

そんな中、ロンは同じく年末年始が終わり……ホグワーツのグリフィンドール寮に戻ってきたネビルとシェーマスと見付けては声をかける。

 

「楽しかったよ!!」

「僕もお婆ちゃんと一緒にイエス様の誕生日をお祝いしたよ!!」

 

イギリス人は多くがキリスト教だ。ゆえになので、クリスマスは特別な祝日であり、日本のように「クリスマス?ああ、あれだろ?サンタさんがプレゼント持ってきてケーキ食べる日だろ?」という訳ではないのだ。

元旦と大晦日の方が大事だと言う日本人は多いが、イギリスの魔法使いは元旦よりもクリスマスやイースターを特別視する人達が多い。まあ、日本に染まり日本人を越えた我らがマクゴナガル先生や薩摩での年末年始を体験して日本の素晴らしさを知ってしまったハーマイオニーやハリーは例外であるが。

 

「だよな!!僕もだよ!!僕はルーマニアで過ごしたんだ!!良いだろ?」

「海外!?良いな~」

 

だが、ロンは一味違う。ロンは海外のルーマニアで過ごしたのだ!!実家で過ごしたシェーマスとネビルと比べたら、訳が違うのだ。

 

そんな時だった。鍛練場から突如としてドゴーン!!と大きな音が響いたのだ。何の音が分からず、びっくりとしたロンであったが……恐る恐る鍛練場に行ってみる。

 

「多分、隼人のヤツが何かやったんだろうな……」

 

鍛練場の扉を開けて中に入るロン。そんなロンの視線の先では…………

 

「ミス・グレンジャー。槍……長物の基礎は分かっているようですね」

「はい、マクゴナガル先生。隼人のお母さんから槍や薙刀の基礎は教わりました」

 

そこではマクゴナガル先生の指導の元で、大きな棒(長さ2メートル)程を振り回し、鍛練用の木材に振り下ろすハーマイオニーの姿であった。恐らく、その棒は鍛練用の槍なのだろう。

だが、ハーマイオニーの姿は少し変わっていた。ボサボサで手入れのされていなかった髪はしっかりと手入れされており、欠点の無くなったスーパー美少女と成っていたのだ。

 

「さあ、ミス・グレンジャー。いえ、ハーマイオニー。薩摩乙女を目指すなら……私を越えていきなさい!!」

「はい、マスター!!」

 

そしてマクゴナガル先生も鍛練用の薙刀(競技で使う奴)を取り出し、切先をハーマイオニーに向ける。そして、手加減している最強教師 マクゴナガル先生VSハーマイオニーのぶつかり稽古が始まったのだ。

 

「なんだ……ありゃ……動きが見えないんですけど」

 

唖然とするロン。確かにハーマイオニーはグリフィンドールの中で最も薩摩に染まりつつあった。しかし、ロンから見ての人間を既に卒業しようとしている。

 

「ロン!!君も帰ってきたんだね!!」

「ハリー!!…………えっ?なにその腹筋!?」

 

ロンは上半身裸のハリーの遭遇する。ハリーの下半身の衣類は道着の袴であり、先ほどまで鍛練を行っていたいたのだろう。

だが、ハリーの上半身は様変わりしていた。ハリーは入学当時はガリガリであった。これはダーズリー家で満足な食事が出されていなかった事が原因でもあるが、そのガリガリが薩摩で過ごした2週間以上の休暇で見事に解消されたのだ。当然、薩摩で朝から鍛練した為かハリーの肉体は進化してたのだ。

 

「うん!!クリスマス休暇は隼人の実家で過ごしたんだ!!美味しいものが沢山あったし、隼人のお父さん……豊久さんの稽古は厳しかったけど為に成ったよ!!ロンも来たら良かったのに」

「そっか……所で隼人は?」

「隼人は彼処」

 

ハリーは鍛練場のある所を指差す。そこでは……

 

「キェェェエエエ!!」

「キェェェエエエ!!」

「キェェエエエエエエエ!!」

 

ルーピン先生&スネイプ先生VS隼人のぶつかり稽古が行われていた。なお、2対1であるが、大人コンビは隼人の手で追い込まれていく。恐らく、大人コンビの稽古なのだろう。

 

「ルーピン先生とスネイプ先生も薩摩隼人だったの!?」

「ロン、知らなかったの?」

 

そしてクリスマス休暇が終わり、更に数ヶ月の時が流れた7月最後の日。終業式がやって来たが……

 

「えー……グリフィンドールの優勝という事で」

 

クィディッチ杯 グリフィンドールの圧勝!!

 

点数 グリフィンドールの圧勝!!

 

 

 

「じゃあね、ロン。私達、隼人の実家で修行するから」

「ロンも薩摩に来たら?楽しいよ?」

「いや、僕は良いよ!!」

 

なお、2年目が始まる頃……ハーマイオニーの薩摩侵食度は60%、ハリーの薩摩侵食度は50%に成るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アッシュ。貴方の弟子は凄いですね」

『当たり前だろ?母さん。僕が鍛えた』

「ええ、夏休みは魔法処も暇でしょう?隼人の友人2人も薩摩に行きましたよ」

『そうだね。折角だから会いに行こうかな?まあ、早くても1週間は無理だけど』

「貴方はダンブルドア校長と同じく、何処でも姿現しが出来るでしょ?」

 

夏休みが始まり、マクゴナガル先生は通信水晶で誰かと話していた。その人物はマクゴナガル先生の息子のようだ。

 

『ああ、ちょっと信長からのお使いで魔法を使うテロリストどもが拠点にしてる()()()()に武力介入してる』

 

 

 

 

 

 

どの時代でもいる魔法を悪用し、マグルには知られていないこの力で世界征服をしたり、マグルを奴隷のように支配したいと思う魔法使いも居るだろう。魔法使いは本来はマグルの物はあんまり使わない傾向にある。銃も使わないし、戦車や戦闘機も使わない。だが、この魔法を使う武装組織は問答無用に使うし……海外から派遣された欧州の闇祓いさえも返り討ちにした。これはクーデターも起こせると、彼等は思った。ヤツが現れるまでは

 

「なっなんだ!?あの化物は!!魔法を使え!!戦車は!?地雷は!?」

「全て破壊されましたよ!!なっなんだ!?アイツは!?」

 

武装組織を単独で崩壊寸前まで追い詰めたのは1人の魔法使い。イギリスと日本のハーフであり、魔法処の教師をしている人物だ。ローブのフードで顔は見えないが、背丈は180センチ程だろう。ローブの下は鍛えられた引き締められた筋肉をしている。

魔法使いのローブの背には青色で源氏の家紋が彫られており、左腰にはヒヒイロガネで作られた刀と杖(小太刀の木刀)が提げられており、ゆったりと進軍する。

 

男は停まり、右手で刀に手をかけて抜刀する。その瞬間、バチン!!と電気が走る音が響いて刀身が青白い光に包まれる。

 

「さあ、始めようか。アシュレイ・マクゴナガル。これより、武力介入を開始する」

 

男はそう告げ、地面を蹴って消える。その後、現場に残されていたのは武装組織の斬殺死体のみ。なお、切断面はレーザーで斬られたように焼け焦げていた。

 

ハリー・ポッターと薩摩の意思 完!!

 

ハリー・ポッターと秘密のえのころに続く!!




師匠ことアシュレイのお父さんことマクゴナガル先生の旦那は誰ですか?源為朝です←源氏最強、バグキャラ

次回!!夏休み到来!!

ハーマイオニー……弓矢の師匠に出会う!!

???「杏姫の担任をしております。那須与一です」


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1年目の夏休み
夏休み開始ぃぃい!!


夏休み開始!!


ハリー・ポッターはハーマイオニー・グレンジャーと共に夏休みは薩摩アイランドにある島津・ダンブルドア・隼人の家で過ごし、夏休み合宿を行う予定であった。

だが、ハリーは初日から島津家で過ごすことが出来なかったのだ。なんでもそれは、ハリーを自分の命と引き換えに古代魔法を引き起こしてヴぉるぜもんを撃ち破った伝説のぼっけもん リリー・ポッターの魔法が関係しているとの事で、リリーが残した魔法の効力を維持するためにはハリーが魔法族での成人年齢 17歳まで定期的に血の繋がった親類であるダーズリー家の所に帰らなくてはならなかったのだ。これはハリーをダーズリー家に預けたダンブルドア校長からの指示であり、最低でも夏休み最初の2~3日はダーズリー家で過ごさなくてはならない。

 

「チェスト!!チェスト!!キェェェエエエ!!」

 

だが、それは同時にダーズリー家とその御近所の早朝地獄の始まりであったのだ。

朝五時から日課と成った鍛練をハリーは隼人から貰った道着姿に着替え、朝から立ち木に向かって猿叫を響かせながら木刀を何度も……何百も振り下ろしていたのだ。その余りの迫力に地元住民はホグワーツから帰ってきて、魔法使いではなく武人に成り果てたハリーを見ては唖然としてしまう。

 

「煩いぞハリー!!魔法を辞めろ!!」

「魔法ではないです、示現流の鍛練です。良いですか?バーノンおじさん。鍛えられた武は魔法を凌駕するんですよ」

 

そう、鍛えられた武は魔法を凌駕する。相手が解き放ったアバダなんとかを撃たれる前にチェストすれば、万事解決。鍛えられた日本の武術は魔法さえも凌駕し、魔法と日本の武が合わされば無敵となるのだ。

ホグワーツで学ぶこと1年。ハリーは変わってしまった……朝5時から鍛練を行い、猿のような雄叫びをあげながら木刀を木々に振り下ろす。バーノンやダドリーが停めようとすれば、その2人を拳で返り討ちにするハリー。

 

「なんで……ここまでリリーに似たの?」

 

そんなハリーを眺め、おばさんは涙を流したとか。薩摩から迎えが来るまで最短でも1日。果たしてダーズリー家は生き残れる事が出来るのか?

 

 

 

一方の薩摩アイランド。

そこではハリーより一足お先にハーマイオニーが薩摩アイランドで夏合宿を行っていた。日本の夏休みはイギリスの夏休みと少しだけ異なる。どちらも長い長期休暇では有るのだが、夏休みは学年ごとの区切りではなく……イギリスで言えばクリスマス休暇のように間の長期休暇なのだ。その為か、昨年度の隼人や今年の杏姫は『夏休みの宿題』と呼ばれる夏休みの間に終らせないといけない課題が存在するのだ。

 

「俺達は宿題なか」

「日本は夏休みでも宿題が有るのね」

 

当然ながらホグワーツには夏休みの宿題は存在しない。故に宿題を行う杏を見て、隼人とハーマイオニーは高みの見物を行うのだった。

 

その時だった。ピンポーンとインターホンが鳴り響いた。

 

「あっ!!今日は家庭訪問の日だった!!」

 

杏が何かを思い出しながらそう言った。そう、日本の魔法学校 魔法処には家庭訪問が存在しており、家庭訪問とは夏休み等の長期休暇の時にクラスの担任が生徒のお宅に訪問しては保護者や生徒本人から色々と話を伺うイベントである。

 

「じゃ、俺が出るぞ」

「私も行こっと」

 

恐らく、島津・ダンブルドア家に訪れた来客は杏の担任である魔法処の教師であろう。

隼人とハーマイオニーは玄関に向かい、扉を開ける。そこには律儀にスーツ姿に身を包んだ中性的な顔立ちのイケメンが立っていた。

 

「おお!!与一先輩ぞ!!どうしてここに?」

「隼人もお元気そうで。ええ、私も魔法処の教師に成ったので……それに杏姫の担任は私ですよ」

 

どうやら、このお兄さんと隼人は先輩後輩の関係にあるようだ。お兄さんの年齢から考えても、魔法処を卒業したのは今年の3月だろうか(日本の卒業式は3月)。

 

「おや?可愛らしいお嬢さんですね。隼人殿の恋人ですか?」

「えっ!?恋人じゃないですよ!!」

「ふふ、冗談ですよ。私は那須与一。3月に日本の魔法処を卒業した魔法使いで、4月から魔法処で教鞭を取っております」

 

彼は那須与一。今年の3月に魔法処を優秀な成績で卒業した平安武士であり、弓矢の達人とも言われている。弓矢の一撃の破壊力はマクゴナガル監督の旦那様が最強(最早、ミサイル)だが狙撃等の命中精度等の正確さならば与一に軍杯が上がるだろう。使用武器としては刀(ヒヒイロガネ)、杖の小太刀(紅葉)、杖(桜。魔法処の優秀な卒業生は桜で出来た普通の杖を授与される)、そしてヒヒイロガネで出来た和弓である。

 

「と言うことは18歳ですよね?日本は18歳から教師に成れるんですか?」

「魔法使いでは良くある事です。隼人の師匠で、私の先輩である源アシュレイ殿もそうでしたからね」

「む?たしか、源氏は今では頼朝直系しか源氏を名乗れんじゃなか?」

「あっ、そうでしたね。頼朝公も頑固ですからね。源ではなく、アシュレイ・マクゴナガルでしたね……今は」

 

魔法学校は18の年齢で卒業し、就職する。その為に魔法学校の先生は18歳から成ることが出来るのだ。

 

「所で先輩。どうやってきた?」

「箒ですよ。絨毯で空を飛ぶ先生方も居ますが、箒は良いですよ。新幹線乗るときもごまかしができます」

 

なお、与一は薩摩アイランドまで箒で飛んできたとか。箒の銘柄は大人気の高級銘柄 ニンバス2001である。首席卒業と就職祝に買って貰えたとか。




次回は与一からの杏姫留学の説明!?

与一先生「これが、ホグワーツの生活マニュアルです。留学ですので、魔法処の制服で授業を受けてください。寮は希望すれば選べますが、ホグワーツの組分け帽子で決めることも出来ますよ。
ホグワーツは日本と違って鍛練目的でのクルーシオは法律で禁じられてます。使わないように」
隼人「じゃっどん、俺の時と違うが?」
与一先生「貴方はぶっちゃけ放逐でしたからね」


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