超次元ゲイムネプテューヌ 古の守護者(ガーディアン) (ゆでゆで)
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第0話 プロローグ
まずは、謝罪をさせて下さい。
タグの内容を変更して、再投稿させていただきました。
読んで下さっていた方々、ホントに申し訳ありませんでしたm(__)m
お気に入り登録して下さっていた方もいたので、胸が痛みます…
これからも頑張って書いていこうと思いますので、引き続き、暖かい目で見守って下さい!
よろしくお願い致します!!
その日、少年は呪った
平和だった日々を壊した存在を。
そして何より、
守らなければならなかったものを何一つ守れなかった自分自身を。己の無力さを。
荒れ果て、面影をなくした大地を涙で濡れた瞳で眺めながら、
少年は誓った
もう、2度と同じ過ちは繰り返さないと…
こんな自分に「ありがとう」とお礼を述べ、次の次元へ(・・・・・)送り届けてくれた彼女の思いを無駄にしないために…
一方、滅んでいく大地の中でただ一人、仰向けで倒れている少女がいた。その少女の名はモルガナ。少年を送り届けた人物であり、この時代の女神でもあった。
しかし、彼女の治めた国の面影は今やどこにも残っていない。今、彼女の目に写っているのは、変わり果ててしまったかつて自分の治めていた国だった場所と、天高く登っていく一筋の光のみだった。
その光を見つめながら、モルガナはおもむろに口を開いた。
「あーあ、僕の国もこれで終わりかぁ…何であんな奴に国と民を奪われなきゃいけないのかなぁ~」
悔しそうに、そして、とても詰まらなさそうに彼女は呟いた。
「あの子には悪いことしちゃったかな。ま、いっかぁ~、伝えたいことは伝えたし。どこまで飛んでくのかは自分でも分かんないけど、少なくともこのままここに残って欲しくはなかったからねぇ~。残ったら絶対アイツにこきつかわれそうだし…」
ひとしきり呟いた後、遠ざかっていく光の中にいるであろう人物に、モルガナは笑顔で呟いた。
「バイバイ、どこまで行くのかは分かんないけど、そっちでもいっぱい人助けしてね。」
そして最後に
「さよなら……『アポロ』。
私の守護者(ガーディアン)…」
別れの挨拶と少年の名、この物語の主人公の名を呟いた。
最後の言葉を言い終えると、満足したように地面に身を任せ、これから自らに訪れるであろうものを受け入れる為に目を閉じた。
しかし、
「え………?」
『それ』は訪れることは無かった。
その代わりに、彼女を突然光が包み込み始めた。自分でも予期していなかった突然の事態に混乱し、思わず声を挙げてしまう。
そんな彼女の事などお構い無しとでもいうように、その光はどんどん彼女を包み込んでいった。
「…………!」
そんな事態に最初こそ驚いていたものの、光の中に何とも言えぬ暖かいものを感じ、次第にその光に身を委ねていった。
やがて彼女を完全に包み込んだその光は、何でも無かったかのよに、彼女を包み込んだまま、静かに消えていった……
それから月日が経ち、新たな国が建国された。
『タリ』という国が…
彼女の言っていた、『アイツ』の国が建国されたのだった。
いかがでしたか?
プロローグにも若干修正を入れたのですが、やはり文才の無さが目立ちますね 笑笑
頑張って付けていこうと思いますので、応援よろしくお願い致します!!
アドバイス、感想等ありましたら、
どんどん書いて下さいね!
あ、でも作者は豆腐メンタルなのでキツイ言葉等は控えて頂けると幸いです。
では、これからよろしくお願いいたします!!
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主人公紹介
今回は主人公紹介です。後で変更があるかもしれませんが、今のところの設定です。
あと、今回の主人公紹介において挿絵も募集してますので、よかったら提供してくださいね!
では、どうぞ~
・アポロ
本作の主人公。年齢は17歳。
元々は古の次元で国を治めていた女神のΙ守護者《ガーディアン》を勤めていた。
後にタリの女神となる人物との争いで敗北してしまうが、重症を負っていたモルガナの最後の力で遠い次元へと送り届けられた。
・守護者となった経緯
幼い頃に母を亡くし、父と共に家計を支えるためにクエストをこなしていた。ある日のクエスト中にモンスターに囲まれているモルガナを偶然発見し、撃退。その力をモルガナに見初められ、自分のところに来ないかと誘われたのが切っ掛け。
当初はなるつもりは無かったのだが、孤児院の経営者であり、冒険者でもあった父親が死亡し、父の「1人でも多くの人を助ける」という理想を受け継ぎ、実行するための方法を自分なりに模索した結果、以前モルガナのところに来ないかと誘われていた事を思い出し、女神のところに行けば国の状勢が直ぐに分かる上、受け継いだ理想を実行できると考え、女神の下へ行くことを決めた。
また、Ι『守護者《ガーディアン》』は職業ではなく、彼の活躍が次第に評判になっていき、国民が彼が常に女神の下に居ることを知った為、アポロのみの称号という形で授けられたもの。
・容姿,性格等
顔立ちは、整ってはいるが幼さが若干残っている。
髪の色は茶髪だったのだが、父の死のショックで
髪の毛全体が白くなってしまっている。
髪の長さは、肩に掛かるか掛からないか位。
性格は明るく、普段は優しい口調だが、キレると別人のように豹変する。
一人称は「俺」
服装は、基本的には甚平か袴で居ることが多かったが、女神の下で働くようになってからは、 白のシャツ(ワイシャツに近い)にトレンチコート、灰色のダメージデニム、茶色のレースアップブーツで活動するようになった 。
ゲイムギョウカイに来てからは、女神の下にいたときの格好で居ることが多くなる。
趣味は読書と音楽鑑賞、歌うこと
好きなものは誰かの笑顔、楽しい事
嫌いなものは誰かが泣いているのを見ることと
誰かを傷つけること、または傷つけられること
戦闘スタイルは双剣による高速戦闘
・使用武器 挿絵募集中
主武装 閃剣
両刃の剣で、色は銀。
副武装には、普段は袖の中に入っている自作の仕込み短刀がある。
・技
紫電-○○式
1~50式まである。
1~5式 自身の身体能力や武器の威力、切れ味の向上をもたらす効果。数字が上がるごとに持続時間や切れ味、威力の向上効果は増していく。
6~10式 味方の身体能力や武器の威力、切れ味の向上をもたらす効果。数字が上がるごとに持続時間や切れ味、威力の向上時間が増していく。
11~14式 相手に麻痺属性の状態異常をもたらす。数字が上がるごとに麻痺させる時間が長くなる。
15式 妙技。雷による残像を作り出す。
16~20式 相手に雷属性の魔法による攻撃を行う。数字が上がるごとに威力と攻撃範囲が広がるが、それに伴って消費する魔力の量も増加する。
21~24式 自分の一定範囲内に雷属性の防御魔法を 展開する。数字が上がるごとに範囲と耐久性が増すが、それに伴って消費する魔力の量も増加する。
25式 自分自身に球体状の雷のバリアを作り出し身を守る。一定時間の経過や、一定以上のダメージを受けない限りは解除されない。
26~29式 味方の一定範囲内に雷属性の防御魔法を展開する。数字が上がるごとに範囲と耐久性が増すが、それに伴って消費する魔力の量も増加する。
30式 味方全体に球体状の雷のバリアを作り出し身を守らせる。一定時間の経過や、一定以上のダメージを受けない限りは解除されない。
31~35式 自身の武器に雷を纏わせ、攻撃範囲の増加や雷による追撃効果が付与される。数字が上がるごとに攻撃範囲と追撃回数が増加するが、魔力も著しく消費する。
36~40式 味方の武器に雷を纏わせ、攻撃範囲の増加や雷による追撃効果が付与される。数字が上がるごとに攻撃範囲と追撃回数が増加するが、発動者の魔力も著しく消費する。
41~44式 光と雷で武器を作り出し、装備する。武器の種類は様々で、数字が上がるごとに威力も増していく。但し、使用中は魔力を徐々に消費していき、数字が増えると減少していく量も増える。
45式 秘技。自身の体を雷化させ攻撃を回避し、相手の死角へ移動する。使用には魔力を半分消費する。
46式 奥義。相手を雷の檻に閉じ込め、四方から雷撃を加え、最後に雷で強化された武器で一閃する。発動には7割の魔力を消費する上、魔力の残量に伴って威力も変化する。
47式 2つ目の奥義。雷でできた無数の小剣と共に相手を攻撃。八つ裂きにする。その後、雷撃による追撃を発生させる。発動には魔力を半分消費する。
48式 秘奥義。自身に雷を纏わせ、一撃を加えると同時に纏わせた雷を相手に全て流し込む。絶大な威力を発揮するが、魔力が7割以上残っていないと発動できない。使用後は自身にも反動が出る。
49式 2つ目の秘奥義。 雷を纏わせた武器で光速で連撃を加えてできた傷口から、雷撃による追撃を発生させる。その後、麻痺効果のある状態異常を与える。魔力を7割消費する上、魔力の残量によっては、追撃が発生しない、状態異常が起きない等のデメリットもある。
50式 最終奥義(究極奥義ともいう)。雷の鎧を全身に纏う。攻撃は素手だけでなく、専用の武器でも行える。更に、攻撃する毎に大威力の雷撃で追撃を発生させる効果が付与される。発動には、残った魔力を全て消費する必要があり、魔力残量によって持続時間が変わってくる。また、発動後は使用者の体も損傷を受ける。
重大なことに気付いてしまいました…
プロローグよりも長ぇじゃねぇか…orz
オリ技の説明が長すぎましたね 笑笑
もしかしたら、読んでいて飽きてしまった人もいるのでは?だとしたらすいません!全力で謝らせていただきます!!すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
本編の方も頑張って文字数の多い話にしていきたいと思っていますので、許してくださいm(__)m
それと前書きにも書いた通り、挿絵も募集してますので、よろしくお願いいたします。次は本編入れるかな~。では、また!
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第1話 見知らぬ場所に落とされて…
広大な草原と木々が生い茂る大平原
ここはプラネテューヌにあるバーチャフォレスト。
(ここ、何処だろう…?)
そんな平原の上空に浮遊する目映い光の中で、俺-アポロは目を覚ました。
「ぽち~、ここ何処か分かる?」
ふいに、俺は自分のお腹の上に乗っかっている
小さな狸-ぽちに尋ねてみた。
「?ぽちは~、見たことありませ~ん。」
ぽちと呼ばれた狸は、とてもおっとりした口調で答える。
「だよね~...「でも~、」?どうしたの?」
「この場所は~、アポロさんと初めて出会った場所(・・・・・・・・・・・・)に似ていますね~。」
「あぁ~、言われてみればそうかも。」
ぽちの言葉と共に、あの時の記憶が蘇る。そう、確かに似ていた。ぽちと初めて出会った場所に。そして、俺とぽちが家族になった場所に...
「でも、やっぱり何か違うね…」
そういえば、あの時モルガナが言ってたっけな~。
『次の次元に送り届ける』って。もしかして此処がそうなのかな?だとしたら俺はやっぱり、国も、モルガナも守れなかったのかな…
「アポロさん...………?」
「っと、悲観的になっちゃいけないね!モルガナがお礼を言ってくれて、笑顔で送り出してくれたんだから頑張らないと!!」
ぽちを心配させないためにも、悲観的になっていた自分に渇を入れる。そうだ、モルガナの為にも頑張ろう!!
「先ずはこの光から出てみよう。でも、どうやって出よう?つか、これどんな原理で浮いてるんだ?うーむ......分からん。」
この光から出る方法を模索していた、そんな時だった。
スウッ
「むむむ………ふぇ?」
今まで俺とぽちを包んでいた光が突然消えた。突然の出来事に驚き、変な声が出てしまった。しかもここは上空。それもかなり高い。そんなところで今まで自分達を浮かせていた光が消えたら…………
「ぅえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ!?」
もう、落ちるしかないよね!
声と裏腹にやけに冷静だって?とんでもない!!そんなわけないじゃないですか~。その証拠に
「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!?何でぇぇぇぇえええええ!?!?」
只今、絶賛パニック中です!ハイ!
「〇◆§¢%★◎▲▼◇●$□∇∩⊇∋ゐヱヴぁ◯‰ФЩЪ∞!!!!?」
パニックになりすぎて何を言ってるのか分からない始末ですよ。
まぁ、そんなことしてる間にも地面との距離は縮まって来てるわけで…
「!Σ( ̄□ ̄;)」
もう、今の状況が顔文字で表せるよ…嘘じゃないからね!?ホントだからね!!
って、そうじゃない!何か、何か方法は!?
「(´・ω・`)?」
……………あれ?
「( TДT)」
見つかりませんでした☆
ドゴォォォォォォン!!
盛大に地面に激突する。更に…………
「アポロさ~ん」
「っ、ててて……。え?」
ぽちが俺の後から落ちてきた。小さくて軽かったから、空気抵抗でも受けたのかな?理由はともかく、落ちてきた。着地地点は、多分俺のお腹の上。
普段なら普通に受け止められるのだが、いくら小さくて軽いといっても、あの高さから落ちてきたら重さは少なくとも倍以上になるわけで……
「ぐぇ!?」
それを腹にもろに食らった俺は、受け止められる訳もなく、残った空気が全て押し出される。同時に、この一撃で今まで繋いでいた俺の意識が飛んだ。ぽちに悪気があった訳ではないので許すけど…
どうでしたか?今回は「いつわりびと
ぽち
・本名 ぽんぽこりーちっちょリーナ|||世(-さんせい)長いということでアポロが『ぽち』と名付けた
・一人称 ぽち
・年齢 ?
・性別 ?(男?)
アポロが女神の下に行ってから間もない内に受けたクエストの帰り道に、捕まっているところを見つけて助けてもらった。母親がいたのだが、ぽちを捕まえたのと同一人物に殺されていたことが発覚する。
父親はそれ以前に死亡しており、悲しみに暮れていたが、アポロの「血は繋がってる訳じゃないけど、でも、それでも良いなら俺と家族になろう?」
という言葉の、その深い優しさに触れ、『家族』になることを受け入れた。それからは常に一緒に行動し、周りの人たちには本当の家族のように見えていたという。かなりの天然。
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第2話 見知らぬ場所で目が覚めて
初感想もいただきました!!嬉しい限りです!
これからも応援よろしくお願いします!
今回はネプギアたちと出会う話です。最初はネプギアたちの視点から始まります。
では、どうぞ~。
-ネプギアside-
私は今、アイエフさん、コンパさんと一緒に、バーチャフォレストのモンスター討伐の依頼をこなしているところです。依頼は簡単なもので、スライヌが増えた為規定数減らしてほしいというものでした。
「はっ!やあ!」
最後のスライヌを倒し終え、依頼終了です!!
「ふう、依頼終了。お疲れ様です!!アイエフさん、コンパさん!」
私は側にいる2人に労いの言葉をかけた。
「ありがとう。ネプギアもお疲れ様!」
「お疲れ様です~。ギアちゃん!」
2人もそれぞれ言葉を返し、後は依頼終了の知らせを依頼者にするだけとなり、帰路に着いていたときに『それ』は起こりました。
「ん?あれ、何です?」
ふいに、空を見上げながらコンパさんがそんなことを言ったので、私たちも見てみると……
「何だろう…?アイエフさんは分かりますか?」
上空にあったのは、何かの光でした。アイエフさんに聞いてみると、
「私も分からないわ。何かしら?」
アイエフさんにも分からないようで、首をかしげていましたが、よく見てみると、中に何かがいるように見えました。
「人......と...もうひとつ何かある?」
私には人影のようなものと、もうひとつ何かがあるように見えました。すると、
「えっ!?」
突然光が消え、中にいた『何か』が落ちてきました!
「何か落ちてきたです!!」
コンパさんもそれに気付き、声を上げました。
中から落ちてきたのは多分人です。いや、確実に人ですね!だって、悲鳴あげてるし!!そして、そのままその『人』と『何か』は地面に吸い込まれるように落ちていきました。
「な、何で人が!?」
「とにかく、行ってみましょう!!」
訳が分かりませんでしたが、アイエフさんの言葉に従い、その場所に向かうことにしました。
凄い音がここまで聞こえてきたけど、大丈夫なのかなぁ?
落ちたのはここから少し進んだ辺り。進んでいくと、声が聞こえてきました。
「すみませ~ん。誰かいますか~?いないなら~、いないって言って下さ~い」
声は、のんびりしたような口調でした。私はその声に気が抜けてしまいました。あ、2人も同じだったようです。というか、誰も居なかったら返事できないんじゃ?
行ってみると、そこは大分開けていて、真ん中辺りで地面に大きな窪みを作って倒れている人を発見しました。周りに危険が無いことを確認して近づいてみると、その人は気絶してしまっていました。あれ?じゃああれは誰が?
そんなことを思っている内に、後ろから声が
「いました~!」
え!?誰!?声のした方を振り向いてみると、そこに居たのは.........
「あの~、ぽちの家族を~、助けてもらってもいいですか~?」
とても小さな狸が2足で立っている姿でした。その姿を見た瞬間、私とコンパさんは
「か、可愛い…」
「可愛い狸さんです~!」
「っ\\\」
思わず声に出さずにはいられませんでした。
アイエフさんも、声には出していませんが、そう思っているみたいで顔を赤くして見ていました。
「?あの~、アポロさんを~、助けて欲しいで~す。」
「.........えっ!?あ、あの人のこと?」
暫く惚けていた私は我に帰り、慌てて問いかける。
「はい~、アポロさんは~、ぽちの大事な家族なので~、絶対助けて欲しいで~す。」
「それはいいんだけど、あなたたち、どうしてあの光の中にいたの?」
小さな狸さんのお願いを聞き入れた後で、アイエフさんが問いかける。
「ぽちにも~、よく分かりませ~ん。気付いたら~あの中にいました~」
どうやら本人にもよく分からない様子。これじゃ、この人も原因は分からないのかな。あ、あと、この子の名前はぽちって言うみたいですね。何だか名付ける動物違う気がするけど、可愛いので許します!可愛いは正義なんです!
とりあえず、ぽちとこの人を1度協会に連れていくことにしてこの場をあとにしました。それにしても、ぽちくん?ぽちちゃん?も可愛いけど、私と同い年くらいのこの人もすごく綺麗な顔してる。羨ましいなぁ…
-side out-
-プラネテューヌの協会-
(ここ、何処だろう?)
この世界に来てから2回目となる言葉と共に俺は目を覚ました。あれ?俺の記憶が正しければあの森にいるはずだよな?何でこんなところに…?天国?え、俺まさか死んじゃった?家族の手で葬られちゃった!?俺の死因、まさかのぽちの頭突きなの!?
等と、1人で勝手にパニックに陥っていると、ドアが開き、女の子が入ってきた。桜色の長い髪が目立つ、同い年くらいの女の子だった。第一印象は
「可愛い…」
「えっ!?あ、ありがとう…ございます…。」
「え!?こ、声出てた!?」
「は、はい......」
やっちゃった...orz
何してんだ俺......
「えっと、ごめん!」
「い、いえ。それより、目が覚めて良かったです!良かったね!ぽち!!」
すると、女の子の後ろからぽちが出てきた。
「アポロさ~ん!」
トテトテと俺のいるベッドまで来て飛び付いてくるぽち。それを受け止めながら、何とか俺は状況を理解した。そして、どうやってかは分からないけど、ここまで俺とぽちを運んできてくれたのであろう目の前の女の子にお礼を言う。
「ありがとう。君のお陰で俺もぽちも助かったよ」
「あ、いえ、そんな!私だけじゃなくて、アイエフさんやコンパさんも居ましたから!それに、放っておくわけにもいきませんし!!」
「とっても優しい方々でぽちは嬉しかったで~す。」
「そっか~。良かったな~ぽち~!あ、そうだ「ネプギア~?様子はどう~?」ん?」
「あ!お姉ちゃん!」
入ってきたのは目の前の女の子と同じ桜色の短めの髪で、活発な印象を与える女の子だった。ん?今、この子、『お姉ちゃん』っていった?妹にしか見えないんだけど......
「あ~!今、私の方が妹っぽいって思ったでしょ~!」
心読まれました...
「す、すいません。いや、でもホントにそうとしか見えなかったので......背も小さいし......」
「ねぷぅ!?それはちょっと気にしてるんだよ!?」
「ネプ子、もう少し静かにできないの?こっちまで聞こえてくるんだけど」
今度は茶髪で長い髪の左側だけおさげのようにしている気の強そうな印象を放つ女の子と、
「ねぷねぷどうしたです?」
独特なしゃべり方が目立つ女の子が入ってきた。それにしても、ここにいるのって全員女の子なんだ~。何か居づらいな。
「あ、目が覚めたのね!良かった!」
気の強そうな女の子が笑いかけながら話す。その表情に思わずドキッとしてしまうが、なるべく平静を装って答えた。
「あ、はい。ありがとうございます!あ、名前教えなきゃですね!俺はアポロです。で、こっちの狸がぽち!」
「ぽちで~す。」
「この度は、本当にありがとうございました!」
「いやいや~、それほどでも~」
「…あんたは何もしてないでしょうが、ネプ子...」
「アハハ……あ、自己紹介ありがとう!私はネプギア!よろしくね!」
そんなやり取りを見て苦笑いを浮かべていた、桜色の長髪の少女はネプギアと言うらしい。珍しい名前だな~。
「騒がしくしちゃってごめんなさいね?私はアイエフ。諜報部所属よ。よろしくね!」
「コンパと言います~。よろしくです!」
「コンパはプラネテューヌのナースで、あなたの手当てをしてくれたのもコンパよ。」
気の強そうな印象だった女の子はアイエフと名乗り、その隣の独特のしゃべり方の女の子-コンパが自分の手当てをしたのだと説明してくれた。
「そしてそしてー!私はネプテューヌ!ネプギアの姉でー、この国、プラネテューヌの女神だよ!!よろしくー!」
元気すぎるこの少女はネプテューヌといい、この国の女神らしい。ん?
「女神?誰が?」
「私が!」
「.........まじで......?」
「本当と書いてマジだよー!どーだ!驚いたかー!」
嘘だろ......この人が女神?いやでも、人は見かけによらないって言うし、実は凄い仕事ができる人なのかも…
「驚くのも無理はないわ。誰だって最初はそう思うわよ。ま、女神と言っても仕事しないで一日中ゲームしてるぐうたら女神なんだけどね~」
前言撤回。ダメダメじゃねぇか.........大丈夫なのかな、この国
「さて、と。世間話はこのくらいにして、そろそろ本題に入らせて貰ってもいい?」
アイエフさんが真剣な表情で聞いてきた。本題って言うのは多分、いや確実に、俺とぽちが落ちてきたことだろう。俺もよく分からないんだけどな~。
「構いませんが、分かる範囲でしか答えられませんよ?」
「ありがとう。まず、あの光は何か教えて欲しいんだけど」
やっぱりその質問ですか。これは正直に言うしかないよね。
「その話にお答えするにはまず、俺達が何者なのかを説明する必要があります。」
「?どういうこと?」
「俺は......俺とぽちは、この次元の人間ではないんです」
「...............ゑ?」
「「「「えええええええええぇぇぇぇぇぇええ!?」」」」
この日、アポロとぽち、この場にいないイストワール以外の声が協会中に響き渡った。
主人公以外の人達の話し方を書くのが難しい…
これはもっと研究せねば…
また課題がひとつ増えましたね!
あ、課題と言えば......夏休みの課題終わってねぇ...
次回もお楽しみに!
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