聖剣使いの禁呪詠唱〜よくある神様転生です〜 (白波風)
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プロローグ テンプレな展開

新作です!よろしくお願いします。


俺は知ってるぞ。こういう白い空間、そして目の前にいるジジイ。やはりここは……

「俺死んだか。しかも神様の手違いとやらで」

「よくわかるのお、お主。それなら話は早い。お主には転生してもらう」

やっぱりかー……なんかこう、ヲタク冥利には尽きるんだけど、嬉しくない……

「因みに世界は、『聖剣使いの禁呪詠唱』じゃ」

……まじか⁉︎最近一番好きなラノベの世界じゃねえか!

「特典とかはあるのか?」

「あるぞ、他の神もやらかしたときはそうしとるからの」

うーん……じゃあ、

「まず一つ目、俺に通力(プラーナ)を扱う才能を。二つ目、前世は抜刀剣士、武器は刀な。三つ目は彼女欲しい。それも前世では夫婦で今世では幼馴染の。四つ目は、一廉程度には身体能力と頭脳が欲しい。五つ目に、かっこいい容姿と体型が欲しいな。最後に、草笛の才能が欲しい。あ、耳コピできる様にして、なんでも吹けるレベルのな」

「彼女の前世はどんな風じゃ?」

「んー?くノ一かな。武器は原作のAJ(アンジェラ)さんの奴をもっと和風にした連結機能なしのやつ」

「要求が多いように見えて実はあまり無駄な能力とかはつけたりせんのか。エンシェントドラゴンにならなくて良いのか?」

「だってあれ立場とか面倒くさくなるし。あ、追加忘れてたんだけど、千里眼が欲しい。彼女には動物や建物とか、あらゆるものの声を聞く能力。ただし両方制御は可能の状態でな」

「それは今世で、ということかの?」

「あったりまえさ。なきゃ要求する意味がない」

「わかった。それではそろそろ、行った方がいいかもしれんから送るぞ。あ、要求の身体能力並びに頭脳と、草笛関連はあまりチートではないから、チートとしては扱わんつもりで頼む」

「わかった。ああ、あと、転生は産まれた時からにしてくれる?」

「それが最後の要求かの?では送るぞ。じゃなかった、すまぬが、彼女の名前を決めてくれるかの?」

あーそれ忘れてたな……じゃあ

「容姿は東方の咲夜さん。あ、髪の色はまんまな。特異体質ってことで。名前は、花崎満月ではなさきみつき。こんなかんじでどうかな?」

「うむ、いいと思うぞ?では送るぞ。あ、能力が覚醒するのは3歳ぐらいからじゃからな」

「いろいろありがとな神様。あんたの神社見つけたらお参りしとくよ」

「わしは稲荷のより高尚なものじゃからの。お参りしたいのなら京都の伏見稲荷かと思うぞ」

「じゃーな神様。また会えたらゆっくり語ろうや!」

「うむ、行ってこい。『逢沢 岳』よ」

そして俺は光の中へ歩いていく。新たな人生を歩むために。




滑り出しとしてはそこそこじゃないかと自分では思っています。


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第0話 原作の前に

今回はオリ主が原作が始まる、つまり亜鐘学園に入学するまでのオリヒロとくっついたり救世主としての記憶が宿ったりといった辺り、まさしく第0話となっています。

p.s.
なんか不調か、オリ主の名前にルビがふれなかったんですが、オリ主の名前はあいざわがくです。


やあ、オリ主の岳だ。今俺は、亜鐘学園の校門前にいる。

「今日から楽しみだね!岳」

そう言うのは、俺の幼馴染にして彼女にして婚約者の満月。まあ、俺が神様に頼んだだけだが。

「ああ、そうだな」

そう返事をする。今日は亜鐘学園の入学式。原作に思いを馳せながら、俺は今日の日までの色んなことを思い出していた。

 

〜以下、これまでのオリ主〜

 

まず、草笛の才能に目覚めたのは3歳の頃、まさしく神に言われてた通りだった。この頃に、俺は満月と出会ったりもした。親の仲も良かった事もあって、毎日一緒に遊んでいた。小学校に入学してからは、身体能力と頭脳を活かして楽しく過ごした。友達はみんな、俺と裏表無しに仲良くしてくれた。因みに、俺の容姿はSAOのキリトくんと、いつ天の大兎を足して二で割ったようで、身長も中々に育った。中学に入学して同様に過ごしながら1年が経ち、俺は満月と付き合い始めた。もともと夫婦みたいだって言われていたから、あまり周りに変化はなかったが。そして更に少し経った頃、俺には救世主(セイヴァー)としての記憶が宿った。程なくして、千里眼も使えるようになった。そして、同じ頃どちらも宿った満月に、俺はその年のクリスマス、満月に指輪を渡して

『満月、俺は前世からも今世も、来世もそのまた次も一緒にいたい。だから、結婚しよう』

なんていうようなプロポーズをした。ホワイトクリスマスだったその日、満月は、

『はい。でも、今はまだ結婚できないから、しばらくは彼女で居させてほしいな』

と返答してくれた。え?草笛といい、プロポーズの口上といい、お前厨二病だろ。だって?失礼だな。俺はこういうのが好きなだけだ。あえて言うならロマンチストと呼んで欲しい。因みに、指輪は今までの小遣いとかお年玉とかを貯めに貯めた金で買った。そんなこんなで、中三の頃非公式に受けさせられたテストによって、原作の諸葉同様に、この亜鐘学園に導かれることになった、というわけだ。

そういえば、京都には親に頼んで毎年お参りに行った。熱心だったし、個人でたまに来ていたので、神主さんや巫女さんとは顔馴染みになった。出来れば今年も行くつもりだ。本当、名前を聞いておくべきだった。

 

〜そして現在〜

 

と、まあ、それなりにいろいろあったわけだ。オリ主だからチートだからと楽はしない主義だったから、さっきの回想には乗っけていなかったが、バーリー・トゥードをずっと教えてもらっていたりした。さて、そろそろ行くとするか。

「行こうぜ、満月」

「うんっ!行こう!」

この踏み出す一歩は、俺の始まりの一歩だ。だから、これから頑張らなきゃな。

「あ、そうだ満月」

「ん?」

と、俺は満月にキスをする。ま、軽いもんだけどな。

「もう!急にしないでよね!びっくりしちゃったよ」

「悪い悪い、同じクラスかはわからないし、しばらく大っぴらにはできないかな、と思ってな」

「それならいいよ。じゃ、行きましょ!」

「そうだな」

そして一歩を踏み出した。さあ、原作ライフを楽しむぜ!

 




岳→クール系
満月→元気系
となっております。今回はいかがでしたか?次回またお会いできると嬉しいです!


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第1話 1組と最低クラスは基本主人公のクラス

このタイトルの付け方、実は元ネタがあります。ヒントは杉田智和さんですかね。わかった人はコメを(露骨なコメ稼ぎ)


やあみんな。オリ主の岳だ。長ったらしい入学式が終わって、クラス分けされたクラスに戻った。俺は1組、満月も1組だった。神に感謝しつつ、俺は1組のドアをくぐる。そして、案の定空いていて、そこが席の奴の気配がない席が3つ。主人公の灰村諸葉、妹ちゃんの嵐城サツキ、嫁さんの漆原静乃の席だろう。今頃は、サツキの頭突きで諸葉が起こされている頃だろう。んで、「兄様!」「すまん、俺には記憶がない」とかやっている頃だろう。ま、そんなことはどうでもいいからな。だって、あの原作イベント、ただ裏山なだけだし(非リア時代ならば)リア充化、てか嫁さんがいる今となっては他人の話だ。非リアってなんか緋弾のアリアの略みたいだな。今更だけど。まあ、そんな感じでチャイムも鳴って全員集合。《異端者(メタフィジカル)》の動画を見て、いざ自己紹介、と思った時だった。

「ー県出身。出席番号三十番。嵐城サツキ……」

このイベントを忘れていた俺も、すっかりポカンとしてしまった。不覚にも。

「学校で二番目に強い《救世主(セイヴァー)》になるようがんばるわ。皆このあたしについてきなさい!」

……まあ、こんなこと言ったらこうなるか。ってくらいに強烈なブーイングが発生した。まあ、すぐ諸葉が助け舟を出してはいたが。てことで出席番号一番の俺が自己紹介だ!(ノゲ○ラの空風)

「神奈川県出身、逢沢岳だ。特技は草笛と声帯模写、好きな食べもんは満月の作る料理ならなんでも。あ、もし満月に手を出したらパーリィしてやるから。そのつもりで。じゃよろしくね☆」

まあ、平凡かな?まあ、そんなこんなで進み、次は満月。

「神奈川県出身、花咲満月です。特技は家事全般、好きな食べ物は岳の食べさせてくれるものならなんでも。あ、もし岳を襲ったら引き回しの刑ね。そのつもりで。じゃあよろしくお願いします☆」

俺と満月がただならぬ関係だと思ったのか、少しクラスがざわめく。うるさいなあ……まあ、いいんだけど。

またサツキが自己紹介しようとしたら睨まれてた。哀れなり。

そして休み時間。当然のように満月と昼に何を食べに行くかを話していると、クラスの女子が寄ってきた。

「ねぇねぇ、ふたりはどうゆう関係なの?教えてよ」

そーよそーよ!と、まるでバックコーラスみたいに言ってくる女子達までいるから困る。仕方がないので、左手を見せてやった。薬指に付いている指輪を見て、女子達がにわかに騒ぎ出す。ああ、男子は別の理由で騒いでいた。きっと乳比べイベントが発生していたのだろう。

まあ、そのまま初日は終わり、俺は満月と昼飯を食べてから分かれた。これからの日々が楽しみでならん気持ちを噛みしめつつ、俺は帰途につくことにした。




ここで突然のアンケートです。何についてかというと、
「主人公、ヒロインの武器の銘」
ですね。因みに、主人公の方には僕は「天椿(あまつばき)」ヒロインには「花桜(かざくら)と葉桜(はざくら)」という銘にしようかと考えています。このままでいい人は何もなしで、この銘にしてという人はその銘を。
制約として、主人公の武器には必ず「天」と書いて「あま」と読ませてかつ語呂が良く、伝説の武器とかでない名前、ヒロインの武器には必ず「桜」を入れること。読み方はなんでもいいです。あと、ヒロインの方は二つ考えること。ってとこでご協力お願いします。


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第2話 私の心は晴模様

作者は自らの書く2作品の人気の違いに戸惑いを感じています。ワルブレってすごい。


やあみんな、オリ主の岳だ。時は流れた。2日目、いよいよ運命が動き出す日だ。午後の授業、すなわち実技が始まる日だ。要するに《源祖の業(アンセスタルアーツ)》の授業。アリーナに入ると、強い睡魔に襲われるような不思議な感覚がある。おそらくこれが、原作の『夢の世界』な感じなのだろう。

「うわぁ〜〜!すっごいねぇ!《源祖の業(アンセスタルアーツ)》ってこんなこともできるんだ!」

と、隣の満月は大はしゃぎだ。ので、一応解説。

「多分、俺たちの光技じゃなくて闇術のものすっごい使い手……校長かな?辺りが作ったものだろうな。あの人はすごいから」

「なぁに岳?ひょっとして浮気?」

「まさか。俺が愛するのは未来永劫マイハニーのお前だけだぜ」

なんてことを言ってやると、満月は満足そうに笑っている。

そんなこんなでアリーナの中心。担任の田中先生が話し始めた。

「先生は白鉄だから、今日は光技の授業をするよ。先生に注目。君達に手本を見せよう」

なんて言った。そして、

「ほあぁぁぁぁぁぁ」

変な掛け声をあげると、田中先生の体から、陽炎のようなものが生まれた。

「君達には見えるだろう?これが先生の通力(プラーナ)だ」

これがか。なんだか面白くなってきた。オラワクワクすっぞ!クラスメイト達もそうみたいで、先生を急かす。しかし、田中先生はこう言った。

「君達の前世の記憶を参考にやってみなさい。そうすれば必ずできるはずだ」

まあ、当たり前っちゃ当たり前か。

「やったるわー!」「ふぉぉぉ!」「私だってぇ!」

……なんか、みんな空回りしてるな……そんな中、サツキが順当に両手に通力(プラーナ)を纏わせていた。まあ、面倒な方法で、だが。はあ、じゃ、俺もやるか。

「満月、もうやれるだろ?模擬戦しないか?」

「武器無し?いいねそれ!」

満月も了承してくれたので、先生に確認を取る。

「先生!ちょっと模擬戦やってもいいですか?」

「見た所君はまだ門を開けてないようだけど?……まあ、いいよ。亜鐘学園は生徒の自主性も重要視しているし」

ということで、満月とお互いに7歩距離を取る。一歩下がるごとに、一つ門を開けながら。7門を開通させ、記憶と違わない空色の通力(プラーナ)を出し、同じく記憶と違わない、美しさを強調するような銀色の通力(プラーナ)を満月も出していた。

「先生、合図をお願いします」

「ああ、では……始め!」

その声を聞いた、いや、その声があがったと同時に《神速通》で突っ込み、俺と満月の同時に繰り出されたハイキックがぶつかり合った。

「相変わらず初手はそれなんだ?」

「早く終わるに越したことはないからな。結構マジでやったんだが」

「あはは、私だって結構マジだよ?」

「じゃ、全力だ。ついてこれるか?」

「当たり前よ?」

そして、白鉄同士特有の、超高速戦闘を始める。蹴りを主体に戦う俺と、手刀を主体に戦う満月。お互いがお互いを相手取った場合、なかなかいい鍛錬になると言える。しかし、俺は通力(プラーナ)の強さに、一つの可能性を見出していた。

(これ……ひょっとしてアレができるんじゃ?)

と、思い立った俺は、再び《神速通》を活かして一瞬で満月の懐に飛び込むと、満月に拳を当て、通力(プラーナ)全開で超高速で振動させ、満月にぶちこんだ。わかる人はもうわかったはず、そう、アレとは、

「無空波」

これである。流石に手加減はしたけど。全身の力が抜けたように倒れこむ満月を支えながら、戦いを終えた。ちょっと……やりすぎたかな。

※2日目は終わりじゃないぞ。もうちっとだけ続くんだ。




ネタ2個とタグ回収1個をぶっこむ暴挙。わかる人は何人かな?


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第3話 なして噛ませってウザいのかな?

今回はワルブレ内最初の噛ませが登場します。そう、隊長の愚弟です。


やあみんな。オリ主の岳だ。今は模擬戦の後、その後通力(プラーナ)を順当に発動させた諸葉が、こちらに寄ってきて、こんな事を聞いてきた。

「なあなあ、さっきの戦いで止めに使った技ってさ、ひょっとして無空波か?」

「お前わかるのか!ああ、そうだよ。ありゃ無空波だ。まあ、それっぽく通力(プラーナ)でやっただけのもどきではあるけどな」

「やっぱりか!叔父さんが持ってる漫画で一番好きな作品の技だから俺興奮しちゃったわ!」

いや、これはガチで嬉しかった。最近の俺らぐらいの年で修羅の門とか修羅の刻とか知ってるやつめっちゃ少ないから計らずも「おい」ここで出会えたのは嬉しかった。嬉しかったって何回も言っちゃうくらい「おい」嬉しかった。その後、しばらく諸葉と「おい!」修羅の門について語り合っていたら、

「俺を無視してんじゃねえぞてめえら!」

なんかが来た。てか知ってっけど。石動厳、通称愚弟が来た。ついで田中先生が、武器の出し方を教えてくれた。石動は斧持ってた。諸葉が早々に剣を出したので、俺も出す。

(また……一緒にやろうぜ。天椿)

鞘ごと出した愛刀を鞘は腰にさし、(戦闘服にそんなスペースあったか?だって?気にするな)愛刀を鞘から引き抜いた。と、

『待ちくたびれたぞこの野郎!ルイズ!お前どんだけ俺を待たせる気なんだよ!』

なんて、周りに響くような大声でしゃべり出すもんだから、俺はすぐに言った。

「うっせーぞ天椿。再会が嬉しいからってなにもそんな大声でしゃべんな。あと今はルイズじゃねえ。岳だ」

『あー?なんだかよくわからんが、ルイズ、お前今は岳って名乗ってんのか?』

「ああ、一回輪廻転生ってやつをしたお陰でな」

『んん〜、わからん。それよりルイズ……ああいや、岳だったか?メイちゃんは?』

「お前の目は節穴か?目の前にいるじゃねえか」

実際、目の前にいた。通力(プラーナ)によっての治癒の速さを改めて感心させられてしまった。

「天椿!久しぶり〜。あと、私は今はメイじゃなくて満月よ?岳から転生がなんだって話は聞いてないの?」

『いや……聞いちゃいるがな。まあ、久しぶりだな。メイちゃん。いや、満月ちゃんだっけか?』

「早く覚えてね?そうそう、岳、武器の出し方って?」

「ああ、IDタグに通力(プラーナ)を注ぐだけだ。ただ、ちゃんと使いたい武器をイメージしなきゃいけないみたいだがな」

「わかった!やってみる」

そして満月は忍者刀っぽい二振りの刀を取り出す。抜くと、両方がしゃべりだした。

『メイ!主はいつまで妾を待たせる気なのじゃ!まったく!大方忘れていたのであろう!』

『メイさん。お久しぶりでなんですが、姉が早々にすみません……』

「まーまー、忘れてた訳じゃないわよ花桜、フォローなんかしなくていいわよ葉桜。悪いのはこいつだし。あと二人とも、私は今は満月よ、覚えてね」

と、まあ、ここまで来たらわかると思うが、俺と満月の武器は両方共に 『憑き刀』 わかりやすく言っちゃえば、妖刀だ。無茶苦茶な奴らだが、面白くて俺は好きだ。まあ、そんな奴らによってうやむやになって、その日の訓練は終わった。帰りでは、俺は諸葉とひたすらに漫画やアニメのトークをし続けた。諸葉とはかなり趣味が合い、馬もあった。まあ、すぐに原作キャラと仲良くなれて良かった。と言ったところで、慌ただしいような、あっさりしていたような二日目は終わりを告げた。




オリキャラ達のイメージCVが決まりました。
岳……名前の元にもなった「逢坂良太」さん
満月……その逢坂良太さんつながり(やまじょ)から「早見沙織」さん
天椿……完全にイメージは某サラマンダーの刀使いのため、「平田広明」さん
花桜……口調から某強い幼女の「日高里菜」さん
葉桜……その丁寧さからなぜか某一航船の先輩が重なり「藤田咲」さん
こんな感じです。次回は、なぜ武器を妖刀がどうこうなどと言っていなかった岳が妖刀持ちなのか?を書こうかと思います。


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第4話 スクラップの時間だぜェェェ! クッソ野郎がァァァァァァ!

タイトルは、今回使うネタと若干の内容の示唆、それに私の適当さを混ぜ込んで完成しています。


やあみんな、オリ主の岳だ。今は何してるかって?そりゃあもちろん、

「もう一回転生してくれば⁉︎そしたらあんたみたいな下衆でもまともな《救世主(セイヴァー)》になれるでしょ!」

「あんだとこのクソアマがぁ‼︎」

喧嘩を傍観中だ。助けん。それで何になる。まあ、ことのあらましはこうだ。

まず、本日も訓練所のアリーナで光技の練習中、石動弟(社会のゴミ)が「《異端者(メタフィジカル)》がいっぱい出てきたら、俺ら仕事増えてウハウハじゃね?」と言い、そしてそれにいつのまにか石動弟(繰り返すが社会のゴミ)の周りにいた腰巾着が同調、下衆い大笑い。それを聞いたサツキちゃんが切れてふっかけ、売り言葉に買い言葉←今ここ

ってわけ。で、まあこの後、原作通りに事は進み、サツキちゃんはあっさり負けてしまった。まあ、これは通力(プラーナ)を使うようになって実感したことだが、両手の門だけごときが七門開通には叶うはずがない。石動弟のクズ加減を見て、その日は幕を閉じる……筈だった。その日の夕方……

「覚悟はいいか!」

「いもーとの敵討ちってかあ?兄貴も辛えなぁ?」

アルェ?なんかおかしいな?田中先生に組まれるはずじゃなかった?なんで普通に戦ってんのこいつら。ご丁寧にアリーナで。で、なんで石動弟は多対一にしとるんや?あいつクズいな、まさかあまり通力(プラーナ)を使えん腰巾着を盾や閃光弾代わりにして、諸葉を確実に潰しに行ってやがる。観客も集まってきてしまった……

「どうしたぁ?終わりかおにーちゃん?ヒャハハハ!」

……ひどいなこりゃ。まるで公開処刑だ。

「……お前にあいつの痛みがわかるか?」

「あ?なんだって?」

「お前にあいつの痛みがわかるかって聞いてんだこのゲス野郎!」

あれ?目がおかしくなったかな?上○さん……いや、一○通行さんか?が諸葉に乗り移ってるように見える。

「お前があいつの何を知ってる!お前にあいつの努力がわかるか?お前にあいつの健気さがわかるか?お前にあいつの可愛さがわかるか?お前はあいつの何もかもを知らないのにあいつをコケにするんじゃねぇ!何も知らないお前に、あいつを語らせやしねぇ!だから俺は負けらんねぇんだよ!例え一対多でも!お前に負けていい理由にゃならねぇんだよぉぉぉぉ!」

これは……あれを叫ばざるを得ないっ!

「カッコイイーッ!‼︎惚れちゃいそうだぜぇ諸葉!‼︎」(注:藤○啓治ボイス)

そう叫んでから俺は客席からスタジアムへ飛び降りる。通力(プラーナ)を使って難なく着地、諸葉の背中側に立って、静かに天椿を呼び出すと、こう叫んだ。

「亜鐘学園一年一組出席番号一番白鉄逢沢岳!義によって助太刀いたす!」

 

岳 Side out

 

わーにんわーにん

ここからは下手な三人称視点並びに戦闘描写があります。そんなの見たくないでござる、という方は読み飛ばしてね!(戦闘で終わりではないため)

 

「諸葉、お前は石動に集中しろ、俺は雑魚を片付ける」

「わかった。一人強い奴がいるから気をつけろよ」

二人はそう短い会話を交わすと、お互いの敵に向かって走り出した。

アリーナの中心では、諸葉が石動と武器を打ちつけ合っている。少し離れたところでは、岳が諸葉の邪魔に向かおうとする奴からどんどん斬り伏せていく。五人いる中の四人を斬り伏せ、最後の一人と対峙する。

「……お前、七門開通してるな。感覚でわかる」

岳はそう言って武器を構える。相手も同じように武器である両手用の無骨な大剣を取り出し、構えた。お互いに全力で通力(プラーナ)を使いぶつかり合う二組の戦いに、彼らを見守る観客達は、飲まれてしまったかのように一言も発することができなかった。

諸葉は持ち前のスピードによって石動を翻弄し、石動の動揺や怒りを誘って単調になる攻撃の隙をつく戦い方を見せる。岳は、スピードとパワーを使って、大剣の男と打ちあう戦いを見せていた。と、二人に今までなかった動きが生まれた。岳は腰の鞘に武器を戻すと、そのまま鞘を左手で掴み、右手で柄を掴み腰を落とすと、集中しているかのように目を閉じた。一方諸葉は、唐突に頭を抑えたかと思えば、目をかっと見開いた。

(思い……出したっ!)

心の内でそう叫び、諸葉は何もない中空に左手を、さらに言えば人差し指を向け、思い出した通りに古代文字をその中空に書き出し、その詠唱を始めた。

「綴る!」

 

冥界に煉獄あり 地上に燎原あり

 

炎は平等なりて罪悪混沌一切合切を焼尽し 浄化しむる激しき慈悲なり

 

全ての者よ 死して髑髏と還れ いざや火葬の儀を始めん

 

そう言い放つと、諸葉は締めに拳でその文字列を叩いた。

それで、終。

あっという間に生まれた業火が、石動を飲み込み燃え盛った。

第三階梯闇術《火葬(インシネレート)

白鉄であるはずの諸葉が、なぜか闇術を使えていた。

諸葉が詠唱を始めたのとほぼ同じ頃、岳は目を開くと、そのまま瞬時に相手の後ろにいた。相手は振り返った時、そのまま血を流して倒れた。静かに通力(プラーナ)を出すのをやめた岳は、そのままただゆっくりと立ち上がり、諸葉の方へと向かった。そして諸葉も終わらせ、こちらへと向かってくる。二人は右手を上げると、そのままハイタッチをして、アリーナの出口へ静かに向かった。その決着に、集まっていた観客達はただ呆然と二人を見ていることしかできなかった。

 

岳 Side

ふぃー。終わった終わった。いやはや、久々に暴れれて楽しかったわ。と、諸葉がこう言いだした。

「貸し一……って奴か?今度なんか奢るよ」

ほうほう、それなら……

「ひとつ頼みがある。金土日潰しちまうが大丈夫か?」

「まあ、問題はないな。てかそんなに大変なのか?」

「まあ、ちょっと大掛かりなだけだ。あんまり気負わないでくれ」

と、まあこんな感じで、今日は終わりだった。明日、満月に無茶した事を謝んなきゃな……

 




すいません!前回言っていた事を何一つしていませんでした!次回は必ず書きます。


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第5話 かの武器とその秘密

今回は岳と満月の武器の秘密か明かされます。あと、遅くなってすいませんでした……


やあみんな、オリ主の岳だ。久しぶりだな。今回は前回の喧嘩から約一週間ほどたった昼休みの事だ。セリフ……というより解説がかなり多いし、いずれ要約設定も書くし、今後もどんどん新設定を出す予定だと作者は言っていたから、今回に関しては読み飛ばしても構わない。……開幕メタ発言申し訳ない。作者に最初にこれを言っておいてくれと頼まれてしまっていてな。前書きで書きゃいいのに……

と、まあ、俺は今諸葉に、「お前の武器はなぜ喋るのか」を聞かれている。いい機会だし、色々話しておこうと思う。

「俺の武器はな、憑き刀って奴なんだ。わかりやすく言えば付喪神って奴だな。まあ、今まで斬った奴の怨念も大量にこもってるだろうから、もしかしたら妖刀の方がしっくりくるかもわからんな。まあ、要するに、俺の天椿には、まあ、色々と厄介なもんが溜め込まれてるってわけだ。満月の葉桜も花桜も一緒だな」

とここで、勘のいい読者様はもう気付いただろう。「あれ?プロローグのお願いでんなこと言ってたっけ?」と。まあ、この設定は何だかよくわからないんだが、神様がくれたんだ。俺を転生させてくれた神様、確か名前は……「矢狐」様だったかな?が、天界で他の神と俺の話をしたらしいんだ。そしたら、他の神は口を揃えてこう言ったらしい。

『もっと強い設定つけてやれよ!』

本人……まあ、俺な。は別にそんなに強くなくたってなんら問題はないからそんなにサービスされなくても全く問題ないんだが、こうして図らずも中々に無茶苦茶な設定の武器を手に入れることと相成っちまったわけだ。それにしてもこの天椿、めちゃくちゃ強い。ただ、とてつもなくうるさく、そして扱いに困る。なぜなら、こいつを使おうとすると、こいつが喋るわこいつに溜まってる怨念が入り込んでくるわで、この天椿自体のスペックはとんでも無いのだが、いかんせん癖がありすぎる。まるで格ゲーによくいるカウンター技が豊富なキャラみたいな扱いづらさがある。まあ、そんなことはどうだっていい。重要なことじゃない。問題なのは、「これでちゃんと伝わったか」なのだ。今回は前書きで書いた通り、「武器の秘密について」の話をしたわけだが、これで伝わったか、それは本当に重要なことだ。これで伝わってなかったら、作者はきっとめっさ反省してしまうだろうな。それじゃ、そろそろ締めくくらせて貰う。次の回なんだが、内容がちょっと独特だから、ちゃんと後書きを読んで、読むか読まないかを判断してくれ。では。




次なんですが、バリバリメタメタしい話となっています。今回もそうですが、メタ発言大変申し訳ないです。

10/14時系列の修正をしました。


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第6話 という名のちょっとしたお話

※この話では本編とは少し違う、メタ世界で話をしますので、バリバリメタいわ作者出てくるわの自由な世界です。
因みに、岳が喋る時は「」で
満月は『』で
作者は……です。


「と、いうわけで始まりました。今回はちょっとしたお話、まあタイトル通りですが。をさせていただきます。どうぞよろしく」

『岳、固くない?もっとリラックスしてやったら?』

「そうは言ってもな……まあ、今回に関しては作者の方から話があるらしいから作者を呼ぶか。おーい作者」

……呼ばれて普通にじゃじゃじゃじゃーん。というわけで作者参上です。

「ちょっとしたお話ってのは何だ?てか、俺と満月を呼びつけてまですることなのか?」

……貴方がたに来ていただいたのは、さすがに作者が喋るだけじゃ絵面(?)がよろしくなさすぎるからです。で、する話とは、

『「する話とは?」』

……《聖剣使いの禁呪詠唱》用語解説、並びに本作品《聖剣使いの禁呪詠唱〜よくある神様転生です〜》のキャラデータのまとめ、です。

「……んなことする必要があるのか?読んでる人はそのくらい知ってるだろ。俺らはオリキャラだから除外にしても」

……私、この作品の読者様は4タイプに分かれてると思うんです。まあ、大概の作品の読者様は4タイプに分かれてますけどね。

一つ目は、原作知らないけど、なんかたまたま目に付いたから読んでくださっている方々。

二つ目は、原作知ってて、だからこれを見つけて読んでくださっている方々。

三つ目は、原作知らないけど、私を知ってるから読んでくださっている方々。

四つ目は、原作知ってて、私を知ってるから読んでくださっている方々。

って感じだと思うんです。

「まあな、お前前作(凍結中)も一応UA2000越えてんだろ?」

……もうちょいで3000なんですが、あまりにも読む人がいませんからね。ま、とにかく、原作を知らない人も当然いる筈なので、今回が鼻☆塩☆塩な回になったんです。

『じゃ、もーそろ本題に入るべきなんじゃないの?さすがに無駄話が多すぎるんじゃない?大体、作者が今回を書くのってリア友に小説書いてんのがばれたからでしょ?嘘つくのはやめなよ』

……まあぶっちゃけるとそうなんですよね。原作知らないリア友のために今回を書くわけです。

それじゃ、始めましょう。

 

解説〜用語編〜

 

救世主(セイヴァー)……英雄の記憶を宿す輪廻転生者(リンカーネイター)達の総称。あるときから、異端者(メタフィジカル)※後述 と共に現れた。前世には主に二つの種類があり、白鉄(しろがね)※後述 と黒魔(くろま)※後述 に分かれている。

 

異端者(メタフィジカル)……救世主の出現のきっかけとなった怪物。救世主の使命は、これらを倒すこと。

 

白鉄(しろがね)……本来は《光技の使い手(ライトセイヴァー)》と呼ばれる。通力(プラーナ)※後述 を身に纏い、身体能力を引き上げ、主に前世で愛用していた武器を使う。Fateで例えるとキャスター以外の全ての英霊はこれに該当する(AUOはまた少し特殊なので考えない)

 

黒魔(くろま)……本来は《闇術の使い手(ダークセイヴァー)》と呼ばれる。魔力(マーナ)※後述 を練り上げ、詠唱と共に虚空に太古の文字を綴り、いくつかの階梯にして放つ。Fateで例えるとキャスター。

 

通力(プラーナ)……白鉄が使う力のこと。これを身に纏い、身体能力を引き上げる。また、光技(こうぎ)と呼ばれる使い方の種類があり、使い分けることがより強い救世主への一歩である。わかりやすく例えると、H×Hの念。

 

魔力(マーナ)……黒魔が使う力のこと。また、闇術(あんじゅつ)と呼ばれる魔法の種類があり、階梯が多いほど強力とされる。わかりやすい例えは浮かんでこない。

 

源祖の業(アンセスタルアーツ)……白鉄の光技と黒魔の闇術の総称。様々な種類が存在する。

 

……今のところはこの程度でしょうか。

「だな。これからもいくつか用語は出てくるが、今のところはこれでいいだろ」

『てか例えで余計にこんがらがんない?』

……次のキャラデータ、行きましょうか。

「逃げんなよ……」

 

解説〜キャラ編〜

 

逢沢岳(あいざわがく)……本作品《聖剣使いの禁呪詠唱〜よくある神様転生です〜》の主人公。神の矢狐(やぎつね)※後述 の部下の神のミスによって不運にも死んでしまい、神様転生を申し出られる。因みに行く世界がなぜか《聖剣使いの禁呪詠唱》で決まっていた。※なぜ行く世界が決められなかったのかは、矢狐の欄に記載

必要以上の力はいらないが彼女は欲しいと言った謎の思考回路を持つ。貰った転生特典は

通力(プラーナ)を扱う才能

・イケメンな容姿

・頭脳と身体能力を一廉程度に

・彼女、花咲満月(はなさきみつき)※後述

・草笛の才能

の5つ。これ以降も多少は増えたと聞く。そして自らの設定を、前世が抜刀剣士とした。彼女である満月を溺愛しており、すでに婚約済み。白鉄。

容姿……SAOより、主人公キリトと、いつ天より、主人公大兎の容姿を混ぜ、二で割ったような容姿。腕や脚はすらっとして長い痩せ型。

身長……181cm

体重……60kg

CV……逢坂良太

 

花咲満月(はなさきみつき)……本作品のヒロイン。岳が矢狐※後述 に頼んだことによって岳の幼なじみ並びに彼女、かつ婚約者である。元気な性格だが、時に冷徹さも見せる。因みにこちらも岳を溺愛している。白鉄。

容姿……東方projectより、十六夜咲夜、ほぼまんまと考えてくださるとありがたい。

身長……167cm

体重……不明

スリーサイズ……不明

CV……早見沙織

 

矢狐(やぎつね)……岳を転生させた神様。割と世話焼きな苦労人。岳を《聖剣使いの禁呪詠唱》の世界に送ったのも、実はその世界を管理している神が、いい英雄が生まれないとぼやいていたのをなんとかしてあげたかったから。ちょくちょく本編に登場する予定。

容姿……よくイメージされる神様っぽい感じ。

身長……不明

体重……不明

CV……石塚運昇

 

……これでオリキャラ分のデータですね。

『天椿や花桜に葉桜のデータは?』

……まだまだ明かされていない部分が多いので、その全てが明かされてから書きます。

「次は?」

……原作のメインの3人ですね。始めましょう。

 

灰村諸葉(はいむらもろは)……《聖剣使いの禁呪詠唱》の主人公。たまたま入る事になった亜鐘学園にて、前世で深い関係にあった二人と再会を果たす天然女たらし。アニメ、ゲーム、漫画、特撮、ラノベネタが通じる。白鉄(?)

容姿、身長、体重……略

CV……石川界人

 

嵐城(らんじょう)サツキ……《聖剣使いの禁呪詠唱》メインヒロインその1。前世で兄であった諸葉を慕っている。猪突猛進な熱血漢。ちなみに前世では禁断の愛に墜ちたとか墜ちてないとか。白鉄。

容姿、身長、体重、スリーサイズ……略

CV……竹達彩奈

 

漆原静乃(うるしばらしずの)……《聖剣使いの禁呪詠唱》メインヒロインその2。前世では夫婦だった諸葉を想っている。人をからかうのが大好き。黒魔。

容姿、身長、体重、スリーサイズ……略

CV……悠木碧

 

……こんな感じでしょうか。

「いいんじゃねーの?じゃあまた、用語が出たら後書きで解説ってことで」

……せーの

……「『バーイ、センキュー」』




まあ、リア友以外の方々にも知っていただければ幸いです。


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第6話 来訪者

お待たせしました!
「待たせすぎじゃね?」
言い訳はしません。どうぞ批判してください。
「お前……Mにでもなったのか?」
本編でーす。


やあみんな、オリ主の岳だ。久しぶりだな。今回は前の続きだ。同じ場面だと思ってくれ。

「いやいや、俺の事は正直どーでもいいんだよ。問題はお前。まっさかお前が《最も古き英霊(エンシェントドラゴン)》だとはなぁ……学園長先生が言ってたのがまさか実在するとは……」

「……エンシェントドラゴン?てか学園長先生ってどゆこと?」

満月が聞いてきたので、一応答えておく。

「いやな、学園内ブラブラしてたら変な子に捕まってさ。その子に流されるままになってたら学園長先生と出会ったんだよ。んで、今後は時々色々勉強させてもらうために先生になって貰ったんだよ。代わりにその子と友達になるって条件でな」

「で?エンシェントドラゴンってのはなんなんだよ?どうして俺がそうなんだ?」

諸葉が急かしてきたから、話を戻す。

「学園長先生の言葉を借りるなら……確か、『通力(プラーナ)魔力(マーナ)も使える者が現れる、というのは理論上は考えられる。しかし、それには宿る魂が輪廻転生者(リンカーネイター)として長い時間を過ごさなくてはならない。しかも、その間その魂でい続けて、な。そんなことがありえるなら、その魂はまるで、ドラゴンみたいな化け物だ』ってことで、《最も古き英霊(エンシェントドラゴン)》って事らしい。まあ、正直なところ、てかどストレートに言えば、諸葉、お前は『ありえねえ』んだ。理論上にしか存在しないものが体現してるわけだしな」

「で、なんで俺がその《最も古き英霊(エンシェントドラゴン)》だって言えるんだ?」

「え?おめー、自分が何したか覚えてないの?」

「恥ずかしながら……あの日決闘のときの記憶は曖昧なんだ。なんでか思い出せるのはちょっとだけで、ほとんど覚えてないんだ」

そーゆーことか、多分戦いの中で唐突に閃いた……いや、『思い出した』か。それ故に、脳には多大な負担がかかって、不必要でしかない決闘の最中のときの記憶は消えた、いや、思い出す必要が無くなったんだろうな。……正直、あんなクサくてダサくて恥ずかしくって、しかしイケメンだったあんなセリフを言った、なんて覚えていたくは無いだろうし。会社一緒の某落第騎士も決めゼリフを客観的に言われて超恥ずかしがってたし。ま、ここは黙っててやるか。

「お前がやったのはだな、白鉄の身で闇術を使ったんだよ。だからありえないんだって」

「え……まじで?」

「思い返せ、戦いの終盤だけでもだ。それで俺の言ってることは嘘じゃあ無いってわかるさ……ところでなんだが、貴方は一体誰ですか?」

「え?何言ってんだ岳?」

「あー、それ私も気になってた。デートのときもいつのまにか後ろにいたりしてね。誰なの、あなた?」

ここ最近、常に付きまとわれていた気がしていたし、ついでだからここで尋ねてみることにしよう。……諸葉や俺らの秘密も聞かれたわけだしな。

「……気付かれていたのか。なら、もっと早く声をかけるべきだったかな」

観念したかのように、そいつは出てきた。……どーゆーこっちゃい。

「どうしてあなたがこんな事を……『石動迅』さん」

「石動迅⁉︎あなた、石動迅だったの⁉︎私らのストーカーが⁉︎」

「満月!口悪い!ストーカーは事実だが実戦部隊(ストライカーズ)の隊長さんで亜鐘学園唯一のAランクだぞ!ストーカーは事実だけど!」

「岳……お前もストーカー連呼はどうかと思うぞ」

大事な事なので。と、それより……

「弟の仇撃ち、ですか?それとも別の?」

「弟の、という点では間違ってはいないかな。別の目的がある、という点も」

……まあ、彼は弟とは違う感じがするな。話は聞こう。

「まずは、嵐城サツキさん」

「は、はい!」

「弟が済まなかった。いつもいつもやりすぎるなと言ってあるんだが、いつもそれを守ってくれない。今回の事が、あいつにはいい薬になったと思う。それに関しては、灰村くん、ありがとう」

「いえ、わざわざ謝らなくても!」

「お礼を言われるようなことはしてませんよ」

上からサツキ、諸葉が口々にそう言った。うーむ、流石は隊長。できた人だ。

「さて……ここからもう一つ、重要な話だ。灰村諸葉くん、逢沢岳くん。君達を、『実戦部隊(ストライカーズ)』のメンバーに加えたい。この話、受けてくれるか?」

……え?今なんて?

「すいません、もう一回お願いします」

「君達に、『実戦部隊(ストライカーズ)』に入隊してもらいたい。あの戦いを見せてもらったし、担任の田中先生にも話を聞いたんだが、君達の実力は素晴らしい。ならば、より強い者が欲しい実戦部隊(ストライカーズ)が、君達を逃す手は無い、という事だ。理解してもらえたかな?」

いや、理解はしたがわけわからん。実戦部隊(ストライカーズ)が俺らを欲しいのは理解したんだが、

「何故俺まで?スカウトするなら諸葉……最も古き英霊(エンシェントドラゴン)だけでも充分でしょう。俺まで入隊させる……というか、『切り札』にする必要は無いでしょう。違いますか?」

「切り札?岳、お前何言ってんだ?」

「簡単な話だ。諸葉を実戦部隊(ストライカーズ)にするって事は、逆を言えば、諸葉を『日本の亜鐘学園に所属する人間』つまり、『日本の人間』であると高らかに主張するつもりって事だし、その部隊に所属させれば、管理も容易いってわけだ。監視も簡単だしな」

「だからって、なんで俺を監視する必要があるんだ?」

「考えてもみろ?お前に好きなように指示できる国ってのは、他の国に害をなすレベルに強烈な力をもった……『戦術級のバケモン』に指示できるわけだ。しかもそのバケモンは『そいつがどんな戦い方をするか』も『そいつの倒し方』もわかんねえんだぞ?怖くね?」

「ああ……まぁ。って誰が戦術級のバケモンだ!」

「お前はそうなってんの!あともう一つ、俺は満月と一緒にいたいので丁重にお断りします」

「ひょっとしてそっちが本当の理由か……?」

「Exactry(そのとおりでございます)」

『……』

場を沈黙が支配した。その時俺は……!

「満月、行こうか。もーそろ昼休みが終わるわ」

「うん、そだねー」

最終手段『逃げの一手』で場から離れることにした。まあ、そんな感じでこの奇妙な話し合いは完結することとなった。……なんか、色々石動さんには申し訳ないな……




一つ大事な話として。
この作品ですが、アニメのENDで決着、という形にさせていただくことが確定しました。理由は、単純に書くのが大変だからです(6巻以降を)
あと、活動報告を見てください。
最後に、お待たせして本当に申し訳ないです。今後はこの文字数を基準に頑張りますのでよろしくお願いします。


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第7話 実戦部隊とイレギュラー

待たせたな!(バカ)
……ごめんなさい。


やあみんな。……やあ、みんな。オリ主の岳だ。超超超久しぶりだな。みんなストーリーを忘れてないよな?ま、前回の後に、諸葉も入るし満月も予備隊員になるから、という条件で、俺は実戦部隊(ストライカーズ)に入る事となった。そんで、今日から演習だって言われて、アリーナに移動したんだ。そこから今回は始まる。……色々はしょって申し訳ないな。すまないがここまでで文章にできる部分が無いんだ。

 

「ようこそ実戦部隊へ。彼らがこれから君達の仲間となる人達だ」

「「よろしくお願いします」」

挨拶をする俺と諸葉。諸葉は素直に挨拶をしているが、俺はじっと実力を見極めようとしていた。なにせ、気をつけなければ死人が出るほどに天椿は強大な力を持っている。いざ使おうとしたのに、仲間が危ないから使えない、では拍子抜けしてしまうからだ。

と、考えていたところで、石動隊長からこんな声がかかった。

「さて、急で悪いが君達の実力を見せてもらえないか?その方が、お互いに信用できると思うのでね」

俺にとってはあまり好ましい提案ではなかった。なにせ、「実力とは見せるものではなく、感じさせるもの」が俺の持論だからだ。……まあ、見せることが決して悪いことでは無いし、早く実戦部隊に馴染めるように、という隊長なりの気づかいなのだろう。ありがたく受け取ることにしよう。

「先は諸葉に譲るよ。存分に見せてこい。力むなよ?こーゆーのは、どうやったって上手くいくモンさ」

「ああ、ありがとな、岳。それと、『自然体』は俺の信条さ。もちろん、存分にやらせてもらうぜ。次のお前のインパクトが薄くなるくらいにな」

「言ったな?その言葉を忘れんなよ?」

と、まあ順当に光技と闇術の力を見せた(光技は弾かれ闇術は打ち消された。Aランクなんだし凄いんだろうとは思っていたが、これは純粋に驚いた)諸葉に続いて、俺の番となった。

「さあ、始めますかね」

天椿を顕現してから、奴に聞いてみる。

「なあ、『アレ』何発打てる?」

『お前のコンディション次第だよ。前だってそうだっただろ?』

「その言葉を聞いて安心したわ。じゃ、やるか」

そして俺は、鞘に天椿を収め、静かに息を吐く。そして、俺の技を受けようとしている隊長に、こう話した。

「隊長、下がっててください。手加減できるか怪しいです」

「構わないよ、存分にやりたまえ。それにここはアリーナだ。多少の怪我なら平気さ」

「なら……遠慮なく」

そして、思いっきり息を吸い込む。吸い込み切った瞬間の、時間にしてみれば刹那の様な時に、俺は放った。

「我流抜刀……烈閃斬空(れっせんざんくう)

全てが終わった後に、技名を呼ぶ。直後、隊長の全身に切り傷が表れ、全身から血が吹き出る。倒れ伏す隊長の顔は、しかし笑っていた。さて、ここで俺が何をしたか話そう。一言で言うなれば、とある兄鬼の「次元斬」の様なものだ。彼と違い、魔力的なものではなく、まじで瞬間に動いて斬りまくり、元の位置にってだけだから、彼のそれよりかは遥かに劣る。……ちなみに、作者は3の最初の戦闘、easyなのに必死になって倒したそうだ。かっこ悪い。

と、いうのも実は嘘。実際は単に天椿の力で斬撃を飛ばし、定点で固定。後は斬撃を開放すればあっと言う間に烈閃斬空ってわけだ。まあ、『(はし)閃撃空(せんげきくう)()つ』で烈閃斬空だし、なんとなく予想がついていた人もいるのではないのだろうか。その後、外に運ばれた隊長はすぐに戻ってきて(これが本当に驚いた。倒れ伏す瞬間に笑っていたこと以上に、俺と天椿の全力をくらったわけなのだから、たとえ傷は回復しても精神はすこしきついものになるはずだからだったりする)練習は開始されることとなった。ハードな訓練、という話だったが、言われていたほど辛いとは感じなかった。体を鍛えていたことが、ここまで有効活用されるとは思わなかった。体ができている、ということはそのまま通力(プラーナ)の鍛錬に移れる、ということだ。それはズバリ、勘を戻すための時間をたくさん掛けることができるわけだ。……まあ、勘を戻すも何も俺と満月はちょっとした出来事によって七門は既に解放済みだし、七星系統の技を覚えるくらいしかやることが無いんだけどな。だがしかし、その七星はやはり驚異的だ。すこしかじる程度に覚えたレベルではあるが、凄まじいほどに出力が上がり、効率も良い物に変わった。おそらく満月もこの力を体感していることだろう。と、まあ、そんなような練習が何日も続いたんだ。その間にもサツキと諸葉の間でちょっとしたことがあったりしたんだ。それは原作とあまり変わらないイベントだから、割愛させていただこうと思う。そんなこんなで、今日はいよいよ運命の日が来ちまったんだ。そう、九頭大蛇の異端者(メタフィジカル)が出現する日が。ここまでの日々が原作とあまり変わらない展開だったから、おそらく出現する場所も強さも変わらないだろう。……そう思っていた時期が俺にもあったわけだが。

「な……ショッピングモールの異端者(メタフィジカル)に加えて、すぐ近くに別の異端者(メタフィジカル)まで出現しただと⁉︎……いったいこれはどういうことだ⁉︎」

隊長が報告を聞いて驚いている。いや、ぶっちゃけ俺も叫びたいわけだ。「どーゆーこっちゃい!」って大声でな。原作との乖離点が生まれるかも、みたいな事を話されたりはしたが、これは予想外だ。しゃーない。こっちは俺が行くか。もうあいつは行っちまったしな。

「岳!」

「満月?」

「行かないでよ!あなたが死んだら……私……」

「満月、目閉じな」

「うん……」

目を閉じた満月に、キスをしてからこう語りかける。

「必ず帰るさ。心配すんな」

「うん……まってる!」

隊長が何か言っていたようだが、聞こえなかった。今はただ、あのヴァ○ュラっぽいのを倒すだけだ!

「天椿!アレやるぞ!」

『オーケー!多分今の状態じゃ3分ぐらいしか保たねえから、派手にやろうじゃねーか!』

「ああ、思いっきりな!」

「『呪力通力 解放!」』

全身全霊!3分どころか、30秒で片付けてやる!




と、いうわけで久々すぎる投稿ですね。
いやー、色々申し訳ないです。
さて、話は変わりますが、一つアンケートを取らせてください。理由といたしましては、昨年末にあげた活動報告で話してはいますが、私の頭の中にはたくさんのお話の設定やシーンが詰まりに詰まりすぎています。というわけで、これから先、何を書いていくか、更に、投稿を定期的にするか、する場合はどの程度か、更には文字数はどれぐらいがいいか。その辺を聞きたいのです。アンケートについては活動報告で詳しい事を話します。期間は……この話を投稿してから一ヶ月、にさせていただきます。何卒、ご協力お願いします。


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