ポケットモンスターDo! (輪島健太)
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カントー地方編
エピローグ~第一話 旅立ち


ポケットモンスターシリーズを原作から全て視聴中
今のXYも見ています。劇場版も全作(フーパも)見ています。
個人的にベストなのはセレビィですかね
今回は本編を見すぎてしまいここ5年くらい考察して
あたためた脳内創作ストーリーです。


俺、森川健太はワカバタウンで生まれた。

俺は兄の徹平(以降テッペイ)と妹の麻里奈(以降マリナ)がいる3兄妹だ

年齢は兄と俺が2歳差、俺と妹が1歳差だ。

兄のテッペイが、ワカバ小学校へ入学するか?って手前で急に

「マサラに行こう!」と両親が口を揃えた。

ワカバの祖父母の家から離れる決意をしたそうだ。

ワカバタウンにいる頃は父と祖父は出稼ぎ、母と祖母は家事や畑仕事と

他の家庭と何ら変わらないごく普通の生活をしていた。

ただ、両親のみで俺たち3兄妹を養いたい、そう思ったようだ。

ワカバを旅立つ日に

 

ウツギ「健太くん、これを」

 俺 「博士、これ何?」

ウツギ「君が戻ってきたとき全てが解るよ」

 

そういってくれたのは勾玉、涙、葉っぱ・・・

例えるとキリがないような玉がついた左手用の指先がないタイプのグローブ

今思うとこれをもらった時から夢が決まってたのだろうと思うと

ウツギ博士はすごいなと思う。

マサラタウンに移ってからは父はタマムシデパートの総支配人に

2、3年でなった。

兄のテッペイは中学を卒業するとポケモンの博士になる勉強がしたい、と

トキワシティにあるトキワ高校への進学を決意。

 

マサラ中学を卒業したマサラタウンの人の多くは

他の街への出稼ぎや進学。ポケモンをもらい旅に出れるのは3人まで。

それもマサラ中学校の卒業式の翌日、朝7時に研究所の門前集合。

 

俺はポケモンをもらい旅に出ることを決意。そのことを中3の体育祭が終わった後に

両親に打ち明けると、

 

 父 「良いんじゃないか?まあ何年かかるか解らんが・・・・」

 母 「色々地方があるって聞いたし、確かにこのままマサラにいても

    健太にとって身にならないのならね」

 俺 「本当?やったね!」

 父 「但し、条件がある。」

 俺 「何さ?」

 父 「全ての地方・諸島を巡ってこい。そしてバッジも全てだ。」

 俺 「全て?オール?」

 父 「そうだ。そして図鑑を完成させるのだ!」

 俺 「図鑑か・・・・俺収集癖ないからな、、、」

 父 「これを持っていけ、お守りだ」

 俺 「これ・・げんきのかたまり!?」

 母 「一体どこで?」

 父 「とある仕入れ先からね、デパートではげんきのかけらしか取り扱わないから

    いらないんだよ。と言ってもその一個だけだけどね(笑)」

 俺 「ありがとう!」

 父 「あぁあと一つ条件、各地方ジムバッジが揃ったらその都度帰ってこい。

    状況報告をな」

 母 「まぁ多少のケガは良しとして病気だけは気をつけてね」

マリナ「頑張ってね健太にぃ」

 俺 「おう」

 

 

そして卒業式の翌日6時50分

 俺 「やっば!あと十分しかねぇよ」

 母 「どうするのよ!」

 俺 「もう行くよ、行ってきます。」

 

 

そして自転車でダッシュする。途中で落とし穴にハマる。

 俺 「あれ?なんでこんなところに穴が?まぁいっか」

気にせず急ぐ。研究所に着いたのは・・・・7時5分

???「はい、じゃ頑張ってねお3人さん」

モブ男「はい」(両手でヒトカゲを抱え頷く)

モブ美「イエス!」(フシギダネのツルを持ち反対の手で挙手)

シゲオ「うぃ」(ゼニガメの入ったボールを一度見てから???を見て返事)

 

 

そこにはオーキド博士(以降オキド)からヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ

をもらい各々の返事をする3人の姿が。

※???⇒オーキド博士

 

 

 俺 「うそ・・だろ・・」

オキド「あれ、もうおしまいだよ」

シゲオ「あれ~?健太く~んどうしたのかな?遅くな~い?」

 俺 「くッ・・・・シゲオ」

シゲオ「まさか穴にハマって遅れたなんて言わないよね?」

 俺 「あの穴、まさか・・・・」

シゲオ「あぁ僕さ(笑)」

 俺 「イジメはマサ中の時で止めておけよ子供だなぁ」

オキド「よし気に入った!来い、そこの」

 俺 「健太と言います」

オキド「健太くんか・・・・あぁウツギ君から聞いているよ。

    やっと来たか。この研究所で渡すのは代々このカントー地方のポケモン

    なのだが、このボールの中には・・・・」

 

???「ヒッコ!」

 

 俺 「このポケモンは一体?」

オキド「このポケモンはヒコザルと言ってシンオウ地方のポケモンなのだよ」

 

ヒコザル「ヒッコ!」

 

 俺 「なんでシンオウ地方のポケモンがこのマサラに?」

オキド「このヒコザルはどうやら特別の力を持っていて、是非私に

    研究してもらいたいとナナカマド博士から言われてね。

    だが、君に育ててもらいたい。」

 俺 「どうして俺なんかに?」

オキド「このヒコザルにあらゆる世界を見てもらいたいのだ。

    さっきのシゲオ君への言動を見ていたら面白そうだと思ったのだ」

 俺 「そう・・ですか。」

オキド「どうした?」

 俺 「よっしゃ!ヒコザル、ゲットしかないでしょ!よろしくな、ヒコザル」

 

ヒコザル「ヒッコ!」

 

オキド「では図鑑を・・と・・そうだこの図鑑はあくまでカントー地方の図鑑だから

    ヒコザルは入ってないんだ。だが心配することはない。

    ヒコザルのデータだけ特別に入れておいた。」

 俺 「進化・・するん・・ですよね?」

オキド「進化用のデータも入れたよ。けど進化した時にしか見れないからね」

 俺 「名前も・・・・」

オキド「もちろん。後はモンスターボールをっと、はい。」

 俺 「ありがとうございます。このヒコザルの特別な力とは?」

オキド「それは君の目で確かめてくれ」

 俺 「はい。」

 

ーそして自宅ー

 俺 「ただいま」

 母 「ポケモンは?」

マリナ「カワイイ!猿っぽい!」

 俺 「名前はヒコザル。どうやら別地方のポケモンらしいんだ。実は・・・・」

 

 

ここでこれまでの経緯を話した。シゲオにはめられたこと、時間に遅れたこと

このヒコザルに特別な力があるらしいこと

 

 

 母 「そっかまたシゲオ君が」

マリナ「ヒドい!そのシゲオをやっつけ・・・・」

 俺 「そのつもりさ。あいつも旅に出るからねどこかでシゲオを越えるつもりさ」

マリナ「気をつけてね、健太にぃ。私も卒業したら旅に出ようかな~?」

   (横目で父を見る)

 父 「おぉ・・・・そうかそうかまぁマリナのことはその時として

    そのヒコザルに出会えたのも何かの縁だ。頑張りなさい。」

 俺 「ありがとなマリナ、精一杯やってみます父さん、母さん。

    では、行ってきます。」

 

 

こうして旅に出ることになった健太。この先に待っている展開とは?




トキワシティに着いた健太、そこで兄テッペイと感動の再会
そこで待ち受ける驚愕の事実!

次回ポケットモンスターDo!「再会、そして・・・・」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ?




※今回はディケイド要素ありませんでした。


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第二話 「再会、そして・・・・」

一応主人公とポケモンの設定を前書きで

森川健太
性別:男
年齢:15歳
性格:真面目
個性:負けず嫌い
口癖:「~しかないでしょ」
ヒコザル
性格:やんちゃ
個性:物音に敏感
覚えている技:火の粉
       引っ掻く

図鑑の説明文はOR・ASの説明文を個人的に統合して作ってます。


トキワシティについた健太そこで待っていたのは・・・・

 

テッペイ「おぉ健太か!」

 健太 「あっテツにぃだ!」

テッペイ「そうか!ポケモントレーナーになったのか!」

 健太 「博士の勉強は進んでるの?」

テッペイ「おう!このまま大学へ進学しても良いのだが高校を出たら俺も

     旅に出ようと思う。」

 健太 「それは博士になるために?」

テッペイ「そう!フィールドワークである程度の知識を蓄えないとね

     それがオーキド博士からもらったポケモン?それって、、、」

 健太 「うん、この地方にはいないポケモンだよ。オーキド博士が

     ナナカマド博士から研究を頼まれたらしいんだけど俺その日

     遅刻しちゃって、その時にオーキド博士からもらったんだ。

     図鑑にはヒコザル関連のデータだけ特別に入れてもらったんだ。」

 

 図鑑 「ヒコザル。こざるポケモン。お腹で作られたガスを燃料とし、

     お尻で燃えている。雨に濡れても消えないが体調が悪いと

     炎が弱くなる。」

 

テッペイ「へぇ~ナナカマド博士・・ってナナカマド博士?!その人オーキド博士より

     偉い博士だよ!そんな人からの依頼を健太に一任するとはなぁ

     とんでもないことにならなきゃ良いが。そういえば昨日だったかな?

     シゲオがこの街に来てたよ。」

 健太 「シゲオが?」

テッペイ「あぁ。でも足早にニビシティに向かって行ったけど。」

 健太 「そうか・・シゲオがもう・・俺もじっとしていられないな。

     俺もニビシティを目指そう。あいつを越えるんだ」

テッペイ「シゲオが穴を掘った犯人だもんな。まぁ無理するなよ。そうだ!

     どくけしを持って行くと良い。トキワの森は虫・毒タイプのポケモンが

     多いから。」

 健太 「ありがとう。テツにぃ。」

テッペイ「達者でな。」

 健太 「うん!」

 

テッペイ(心の中)「あいつも見ない内に成長したものだな。さ、負けられないぞ!

          俺も博士になって全てのポケモンを熟知して博士の

          トップに・・・」

 

 健太 「ふぅ~ここがトキワの森か・・木々が鬱蒼としていてまだ午前中なのに

     こんなに暗いのかよ、もはや夜じゃないか。あ!あれは」

そこに出てきたのはビードル。

 図鑑 「ビードル。けむしポケモン。とても鋭い嗅覚を持っている。好物の

     葉っぱか嫌いな葉っぱか、大きな赤い鼻で嗅ぎ分ける。」

 健太 「あれがビードル。初バトルで初ゲット、やるしかないでしょ!

     行け!ヒコザル!引っ掻く!」

ヒコザル「ヒッコ!」ザシュ

ビードル「ビド~・・」

 健太 「えっと虫タイプに炎タイプは効果は抜群ってことは、ゲットするには

     炎タイプは使わないほうが良いのかな?よし!もう一発引っ掻く!」

ヒコザル「ヒッコ!」ザシュ

ビードル「ビ・・ド・・」

 健太 「弱ってきたな~今かな?行け!モンスターボール!」

 

 

テン、テン、テン、テン、ゴニュゴニュゴニュゴニュゴニュゴニュ・・・・ポン!

 

 

 健太 「やった!ビードル。ゲットしかないでしょ!」

ヒコザル「ヒッコヒッコ!」

 健太 「よし!出てこい!ビードル」

ビードル「ビッド!」

 健太 「なになに、寂しがりな性格で個性は・・とても几帳面か!A型タイプだな」

 

????「なーに人間みたいに言っちゃってんの?穴に落ちたハズレ野郎!」

 

 健太 「その声は・・・・シゲオか?」

シゲオ 「そうさ!健太も旅に出たのか。丸腰で?」

 健太 「ポケモンならいる」スチャ

シゲオ 「ほぅ・・・どうやら戦えそうだな。バトルするか?2対2で」

 健太 「おう!」

 

バトル;健太VSシゲオ 2対2

 シゲオ 「僕はこいつだ。行け!トランセル!」

トランセル「トラントランセル」

  健太  「トランセル?」

 

 図鑑 「トランセル、さなぎポケモン。体のカラは鉄板のように硬い。あまり

     動かないのはカラの中で柔らかい中身が進化の準備をしているからだ。」

 

  健太  「なるへそ~。よし、行け!ビードル!」

ビードル 「ビドー!」

 シゲオ 「へぇビードルね、トランセル、体当たり!」

トランセル「トラン!」ドフ!

ビードル 「ビ・・ド!」

  健太  「よし!よく耐えたビードル!毒針!」

ビードル 「ビド!」ヒュッ

トランセル「ト・・ラ・・」

 シゲオ 「まさか一発で毒状態になるとは・・運の良い奴め・・

      トランセル、固くなる!」

トランセル「トト、トト、」キラン!

ビードル 「ビド?」

トランセル「トラン・・」バタッ

  健太  「倒れたのか?」

 シゲオ 「まさか・・トランセルが一発で、くっ使えない奴、戻れ。

      次はこいつだ。ゼニガメ!水鉄砲だ」

ゼニガメ 「ゼニ!ビュー」

ビードル 「ビドー・・・・、、、、」バタッ

  健太  「ビードルーーーー!!!!」

 シゲオ 「ま、こんなもんだろ!」

  健太  「戻れ、ビードル。また頑張ろうな!そういえば

      シゲオ、さっきお前使えない奴とか言ったな?」

 シゲオ 「ああ、勝てない奴は使えないも同然。あのトランセルは使えないから

      逃がそうかな。」

  健太  「一つだけ言っておく。ポケモンには使える奴使えない奴など

      区別をつけるような輩は最低だ。不必要なポケモンなどいない!

      ましてやシゲオ、お前に区別される指図はない」

 シゲオ 「おのれ、、健太!お前は一体何なんだ!」

  健太  「通りすがりのポケモントレーナーさ、覚えておけ!行け!ヒコザル!」

ヒコザル 「ヒッコ!」

 シゲオ 「ゼニガメ!水鉄砲だ!」

ゼニガメ 「ゼニ!ビュー」

  健太  「かわすんだ!ヒコザル」

ヒコザル 「ヒッコ!」シュッ

 シゲオ 「避けたのか、速いな」

  健太  「えっとゼニガメはと、、」

 

 図鑑 「ゼニガメ、かめのこポケモン。甲羅の役目は身を守るだけではない

     丸い形と表面の溝が水の抵抗を減らすので速く泳げるのだ。」

 

  健太  「水タイプか・・ヒコザル!引っ掻く!」

ヒコザル 「ヒコッ!」ザシュ

ゼニガメ 「ゼニガッ、、」

 シゲオ 「何?!カラにこもるだ!」

ゼニガメ 「ガッ」シュッ

  健太  「今だ!火の粉!」

ヒコザル 「ヒコッ」ボゥ

ゼニガメ 「ゼーニガッ!」シュッ

 シゲオ 「フン!甘いな、健太、水鉄砲だ!」

ゼニガメ 「ゼーニビュー!」

  健太  「ヒコザルっ!」

ヒコザル 「ヒ・・コ・・」ユラッ

 シゲオ 「よし!もう一発水鉄砲だ!堕ちろ」

  健太  「ヒコザルっっっっ!!!」

ヒコザル 「ヒコヒコヒコヒコヒコヒコー!」

  健太  「あ、あれは?」

 シゲオ 「な、なんだ?」

 

 図鑑 「データなし、データなし、特性もうかとは別であることは確かである。

     乱れ引っ掻きを覚えた。」

 

  健太  「まさか・・これが・・特別な力」

 

それはヒコザルが炎を吐きながら走り回っている炎を吐く度にスピードが

上がっていく。だが、その炎は戦っているフィールドを覆い尽くしているが、

森の木々には燃え移っていない。

 

  健太  「行けっヒコザル!新技の乱れ引っ掻きだ!」

ヒコザル 「ヒゴー!」ザシュザシュザシュザシュ

 シゲオ 「カラにこもれ!ゼニガメ!」

ゼニガメ 「ゼニガー!」シュ

 シゲオ 「耐え切れん・・だと?!」

ゼニガメ 「ゼニ、、ガ、、」バタッ

  健太  「やった・・・・やったぞ!ヒコザル!、ヒコザル?」

ヒコザル 「ヒ・・・・コ・・・・」バタッ

 シゲオ 「ヘン!こ、これは相撃ちってことにしといてやる。良いか?先に

      ニビジムを攻略するのはこの俺だからなーーーーー!」

  健太  「とりあえずポケモンセンターに、ここからだと・・ニビの方が近いか。

       急ぐべし!」

 

 シゲオ 「アイツめ・・あんなに強くなりやがって、」

 ??? 「そんなに力が欲しいか?」

 ??? 「欲しいのか?」

 ??? 「欲しいんだろ?」

 シゲオ 「だ、誰だ?アンタら」

 ??? 「我らはロケット団」

 シゲオ 「ロケット団?」

ロケット団「我々は力を欲するものは大歓迎だ。その力を欲する物欲まさに

      ロケット団の鏡だ。どうだ?一緒に来ないか?」

 シゲオ 「力・・力が手に入るのか?」

ロケット団「あぁもちろんだ」

 シゲオ 「連れて行け」

 

ロケット団に誘われたシゲオは果たしてどうなる?

そして、ヒコザルの運命やいかに?続く!!




ニビシティに辿り着いた健太、そこで判明するヒコザルの特別な力
そしてニビジムへ挑戦?!

次回ポケットモンスターDo!「ヒコザルの真の力、ギアRシステム」
みんなもポケモン、ゲットするしかないでしょ!



戦いの描写が難しいです。


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第三話「ヒコザルの真の力、ギアRシステム」

森川健太
性別:男
年齢:15歳
性格:真面目
個性:負けず嫌い
口癖:「~しかないでしょ」

ヒコザル 性別:オス
性格:やんちゃ
個性:物音に敏感
覚えている技:火の粉
       引っ掻く

ビードル 性別:メス
性格:寂しがり
個性:とても几帳面
覚えている技:毒針
       糸を吐く
       虫喰い

今回はヒコザルの力が解る?
今回からアニメのポケモンの要素を足します。


ニビシティに辿り着いた健太。早速ポケモンセンターに、、、、

 

 健太 「な、なんでこんな道端で・・・・」

????「う、う~ん・・・・」

 健太 「あ、あのう・・」

????「はい?」

 健太 「いや、はい?はこっちのセリフで」

????「あれ?私ここで寝てましたか??」

 健太 「いやぁ寝てたというよりも倒れてたと言ったほうが正しいかと・・」

????「それより、その手に持ってるポケモン、どうしたの?」

 健太 「さっきトキワの森でバトルして倒れちゃって、」

????「早くポケモンセンターに!」

 

~テンテンテロリン~

ジョーイ「はい!傷ついたポケモンも元気になりましたよ。」

 健太 「ありがとうございます!」

ジョーイ「ヒコザルなんですけど、特に異常は見られませんでした。」

 健太 「そうですか、わざわざすみません。」

????「ヒコザルって・・」

 健太 「ああ、カントーにはいないよ。ナナカマド博士から頼まれたオーキド博士

     から頼まれたんだ。特別な力の解明をね」

????「はぁ特別な力・・あ、ゴメン名前言ってなかったね。私は

     フローラル、フローラって呼んで!このニビシティのニビジムの

     ジムリーダータケジンの娘!」ドン

 健太 「ここのジムリーダーの・・娘・・」

フローラ「そしてとある文献をニビシティ立ニビ図書館で調査中の身なのだ!!」

 健太 「とある文献?」

フローラ「とりあえず図書館に来て!」

 

 

~ニビ図書館前~

????「ピージョ!!」バサバサバサバサ

 健太 「な、なんだ?」

フローラ「あれはこの図書館に住み着いてるピジョン。個人的にここに

     相応しくないと思った人やポケモンになりふり構わず食ってかかるの。

     ポッポの時からね。」

 健太 「あれがピジョン。」

 

 図鑑 「ピジョン、とりポケモン。広い縄張りをとんで見回りをする。縄張りを

     荒らす相手は容赦しない。鋭い爪で徹底的に懲らしめる。」

 

 健太 「個人的に・・だと?確かに価値観は大事だがピジョン、お前がやっている

     ことは差別に区別、蔑視極まりない行動!図書館等公共の施設はどんな

     人やポケモンだって使っていいじゃないか!」

ピジョン「ピジョ、ピジョジョジョジョ?」

 健太 「通りすがりのポケモントレーナーだ!覚えておけ!行け!ビードル!」

ビードル「ビード!」

フローラ「え、虫タイプだよ?」

 健太 「俺はこいつのやる気を感じた。行けるな?」

ビードル「ビドビド~!」コクッ

 健太 「よし行くぞビードル、毒針!」

ビードル「ビド!」ヒューン

ピジョン「ジョージョージョージョ~!」ビュゥッ

フローラ「あれってエアスラッシュ!危ない!」

ビードル「ビッド!」ビュウヮー

 健太 「ビードル!!」

ビードル「ビ・・ビ・・ビ・・ビドッ」ヨロヨロ・・・・からのピカーーン!!

 健太 「あれって・・」

フローラ「進化の光、なんて温かいの・・・・」

????「コックーーーン!!」

 健太 「あれは・・コ、コクーン?」

 

 図鑑 「コクーン、さなぎポケモン。ほとんど動かず木に掴まっているが

     中では進化の準備で大忙し。その証拠に体が熱くなっているぞ。」

 

 健太 「うん。新しく固くなる、を覚えている。コクーン、固くなる!」

コクーン「コクッ!!」ピカっとキラーン

ピジョン「ピージョッ!!」ビュゥッ

フローラ「またエアスラッシュだよ!」

 健太 「もう一回固くなる!」

コクーン「コックッコ!」ピカっとキラーン  そしてガキン!!

 健太 「よし!!よく耐えたぞコクーン!!止めの毒針!!」

コクーン「コクーーーーン」ヒューン

ピジョン「ピジョッ」ユラユラ

 健太 「よしっ!行け!モンスターボール!」

 

テン、テン、テン、テン、ゴニュゴニュゴニュゴニュゴニュゴニュ・・・・ポン!

 

 健太 「いよっしゃ!ピジョン、ゲットしかないでしょ!!」

コクーン「コク!」

フローラ「やったね!!健太くん!!」

 健太 「で、この図書館に連れてきたのって、、」

フローラ「あっ!そうだそうだ中に入って!」

案内の人「本日はどういったご利用で?」

フローラ「重要文献の閲覧及び・・解読を」スチャ

案内の人「それは・・・・どうぞ、こちらです。」

 健太 「フローラさん、あなたは一体・・」

フローラ「今見せたこれ?これは簡単に言えば各々の地方に文献学者が何人もいて

     そのトップの5人しか持てない証明書。これがあれば

     トップシークレットな文献もサラッと見れるわけ。」

 健太 「文献・・博士」

案内の人「さあ、私がご案内できるのもここまでです。」

フローラ「ありがとう。さ、これを見て、」

 健太 「でかい石版。このポケモンって炎ポケモン?」

フローラ「見るところヒコザルって炎ポケモンだろうからビビっときたんだよね。

     この石版はどこかの山で見つかったんだけど詳細は謎のまま。

     ここにはね、こう書いてあるの。

      ・・・・ギアRシステム・・・・洗練された炎ポケモンのみに

      受け継がれる能力でポケモンが持てる4つの技や進化とは全く別。

      その力は体の中で精製される炎を吐き身を軽くし、音速を越える

      速さで相手を翻弄する。この力を宿した炎ポケモンはこの力が

      発動すると理性を失う。だが、理性を取り戻すことはできるが、

      その時心を通わせ絆を深めたトレーナー次第だろう。これを後世に

      残し、理性を取り戻して欲しい。そして本当の意味での人とポケモン

      との共存できる世界を・・・・

     あちゃーここから読めないや」

 健太 「いや、ほぼ読めてたと思うよ、すごくないですか?一気に

     尊敬しちゃいます。」

フローラ「ねぇ、健太くんについて行っていい?ヒコザルの力をもっと見たいの。

     私じゃ・・ダメ・・かな?」

 健太 「別に1人より2人のほうが旅も少しは楽しくなるから来たいなら

     来てもいいよ」

フローラ「やったキタ━(゚∀゚)━!」

 健太 「よし!そうと決まればジム戦だ!フローラさんの父さんに挑むよ!」

フローラ「頑張ってね!」

 

こうして、ジムリーダータケジン娘フローラが旅に同行した。

果たしてジムリーダータケジンに勝てるのか?続く!




ヒコザル「ヒッコ!」
 健太 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラ「どこに?」
 健太 「次の冒険さ!」

 健太 「ニビジムに挑戦することになった俺。タケジンのポケモンに苦戦する・・」
フローラ「見て!コクーンが!」
 健太 「も、もう?」

次回ポケットモンスターDo!「一斉蜂起!スピアー&ヒコザル、そして・・」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


ニビジムへの挑戦は次話にします。
ヒコザルに念頭を置きたいのでコクーンの進化を早くします。
まぁサトシもいきなりバタフリーになってたりしてたので。


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第四話「一斉蜂起!スピアー&ヒコザル、そして・・」

森川健太
性別:男
年齢:15歳
性格:真面目
個性:負けず嫌い
口癖:「~しかないでしょ」

ヒコザル 性別:オス    コクーン 性別:メス
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火の粉    覚えている技:毒針
       引っ掻く          糸を吐く
       乱れ引っ掻き        虫喰い

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:エアスラッシュ
       翼で打つ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


実際アニメでは空を飛ぶなんて技は存在しないので
一つの解答例としてこの小説の中で著します。


 デーデン シュー

 

前回のポケットモンスター銅は?

 健太 「な、なんでこんな道端で・・・・」

????「それより、その手に持ってるポケモン、どうしたの?」

 健太 「ナナカマド博士から頼まれたオーキド博士から頼まれたんだ。

     特別な力の解明をね」

????「私はフローラル、フローラって呼んで!」

ピジョン「ピジョ、ピジョジョジョジョ?」

 健太 「あれって・・」

フローラ「進化の光、なんて温かいの・・・・」

コクーン「コクーーーーン」

 

 デーデン デーン

 

フローラ「ギアRシステム、体の中で精製される炎を吐き身を軽くし、

     音速を越える速さで相手を翻弄する。」

 健太 「すごくないですか?一気に尊敬しちゃいます。」

フローラ「ねぇ、健太くんについて行っていい?私じゃ・・ダメ・・かな?」

 健太 「よし!そうと決まればジム戦だ!フローラさんの父さんに挑むよ!」

 

 テテテテテテテテテテテテテテテテテンテン

 

~旅に出て2日目・ポケモンセンター前~

 健太 「よく寝た~~よし!早速ニビジムだ!フローラさん、そういえば

     タケジンさんって何タイプのポケモンを使うか解るんですか?」

フローラ「そんなの、ポケモンセンターで聞かなかったの?」

 健太 「てっきりジムに行ってから解るものだと・・」

フローラ「それかなりの鈍感。いい?父上、、タケジン(敬称略)は

     岩タイプのポケモンの使い手よ。」

 健太 「岩タイプってことは、ゲゲッ?ヒコザルもコクーンもピジョンも

     全員苦手なタイプじゃん!!」

フローラ「そっ。だから健太さんには無理なの。解る?この意味?」

 健太 「確かに。岩タイプは炎タイプのヒコザル、虫タイプのコクーン

     飛行タイプのピジョン、みんなの苦手なポケモン。けど倒せないわけ

     じゃないですよね?」

フローラ「ま、まぁそうだけど・・」

 健太 「よし!じゃあジムに挑戦するポケモンは・・ヒコザルとピジョンかな?」

コクーン「コックーン!!」

 健太 「コクーンどうした?」

フローラ「なにか伝えたいみたい。」

 健太 「まさか・・ピジョンじゃなくて自分を出してと・・そう言いたいのか?」

コクーン「コクン!」

フローラ「どうするの?」

 健太 「よしコクーンやるぞ!お前の手で岩タイプなんて苦手、克服しちゃえ!」

コクーン「コック!!」

 健太 「よしいざ行かん!ニビジムへ!」

 

 

~ニビジム~

 審判 「誰だ!」

 健太 「ジムリーダーのタケジンさんに挑みに来ました。ここを通してください。」

 審判 「解った、ついてこい。この先だ。今までにとったジムバッジの数は?」

 健太 「ここが初めてです。」

 審判 「そうか、オーキド博士のとこでポケモンをもらって挑戦しに3人きたが

     ヒトカゲのやつは驚いたな。タケジンさんのポケモンの急所ばっか

     突いてきたんだから。」

フローラ「そんなの可能なの?」

 審判 「よし、着いたぞ。タケジンさん、挑戦者です。」

タケジン「君はどこから来た?」

 健太 「ワカバタウンから。ですが両親の都合で10年前からマサラタウンに。」

タケジン「そうか、マサラから来たのか。いいだろう。使用ポケモンは2体

     先に全滅させた方の勝ちだ。良いな?」

 健太 「はい。」

 審判 「ではこれよりニビシティジムリーダータケジン対チャレンジャー

     ワカバタウンの健太による試合を開始します、改めましてルールを

     伝えます。使用ポケモンは2体、さきにどちらか戦闘不能になった

     方の負けです。尚、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます。」

 

バトル;健太VSタケジン 2対2

 

フローラ「健太さーん!頑張って~!」

タケジン「フローラル!見学に来てたのか!ってか健太と知り合いなのか?」

フローラ「昨日道端で倒れてたところを・・それで一緒に旅に出ることにしたの!」

タケジン「本当なのか、健太?君が決めたのか?」

 健太 「いやぁどうでしょう?一緒に行きたいって言ったのはフローラさんですし

     ま、まぁ返事はしましたけど。」

タケジン「そうか、なら一つ賭けをしよう。この勝負。私が勝ったらフローラルは

     この街に残る。君が勝ったらフローラルの好きにしよう。良いな?」

     それと一つ余談だがフローラルはおそらく君の一歳下だろう?あいつは

     世間で言う新中3だからな!

 健太 「一歳下?そういや年齢なんて気にしてなかった。その年で文献学者の

     トップってすごいですよね?」

タケジン「ああ、だからこそこのニビシティにいておくべき存在なのだ!

     行けイシツブ!!」

イシツブ「ラッセイ!ラッセイ!」

 健太 「イシツブ?」

 

 図鑑 「イシツブテ、がんせきポケモン。長生きのイシツブテ程体の角は削れ

     丸くなっていくが気持ちはいつまでもゴツゴツ尖って荒々しいのだ。」

 

 健太 「よし!行けコクーン!」

コクーン「コック!!」

タケジン「イシツブ!岩落とし!」

イシツブ「ラッッセイ」ヒュー

 健太 「固くなるのだ!コクーン」

コクーン「コクー」カキーン

 

  ドフッ

 

タケジン「ほうイシツブの岩が当たっても表情を何一つ変えないか。

     フローラルだけはニビシティにいて常に私の管理下に・・

     イシツブ!砂かけ!」

イシツブ「ラッセイラッセイ!!」ザシュ

コクーン「コク????」キョロキョロ

 健太 「コクーン、目が・・」

フローラ「まさか、見えなくなったの?」

タケジン「フン、これで・・フローラルはここに残る。イシツブ、体当たり」

イシツブ「ラッセイ」

 健太 「コクーン!!」

コクーン「コクッ」バタッ

コクーン(心の声)「ここで負けたら、ヒコザルさんや新しく入ってきたピジョン

          さんに先を越されて、私は独りに、、それだけは嫌だ。

          だから戦うの。たとえ困難な相手だとしても」

 

  ムクッとヨロ・・ヨロ・・

 

 健太 「コクーン?」

タケジン「もう無理だろ?そのコクーンは、これだから抗うやつは煩わしい。」

 健太 「え?煩わしい?」

タケジン「そうさ!自分の理想や希望、それに相反する・抗うやつは醜い。

     醜態極まりないのだ。だから私はそうならないためにフローラルを

     このニビシティに残し、私の管理下に置くことでそういった一種の

     反乱分子にならないようにするのだ。そのコクーンさえそうだ。

     苦手な岩タイプのポケモンになぜそこまでして、体がボロボロに

     なってでも勝とうとするのだ?」

 健太 「そこに壁があるから・・」

タケジン「エッ?」

 健太 「そこに壁があるからさ!行けるか?コクーン」

コクーン「コクッ」ピカーン

フローラ「まさかもう進化するの?」

 健太 「コクーン。お前もプレッシャーに感じてたのか。確かにヒコザルは

     特別な力・ギアRシステムがあってピジョンは苦手な飛行タイプで鳥

     自分を過小評価してしまうのも無理はない。けど、そういう壁があるから

     頑張れるんだ!壁があるから乗り越えたくなるのさ!」

????「スピ!」

 健太 「これは・・?」

 

 図鑑 「スピアー、毒蜂ポケモン。縄張り意識がとても強いので、スピアーの

     住処には近付かない方が身の為だ。怒ると集団で襲って来るぞ。」

 

 健太 「へぇスピアーか、縄張り意識・・そういえばピジョンも縄張り意識が

     どうとかいってたな。何かから守る為の力ってことね。よし行くぞ!

     スピアー!!」

スピアー「スピ!」

タケジン「かかって来な!イシツブ岩落とし!」

イシツブ「ラッセイセイ」ヒュー

 健太 「ミサイル針!」

スピアー「スピスピ!」ヒュンヒュン

タケジン「岩を崩しただと?!」

 健太 「トドメの虫喰い!」

スピアー「スピッ」カプッ

イシツブ「ラッ・・セイ・・セ・・イ・・」バタッ

 審判 「イシツブテ戦闘不能スピアーの勝ち!!」

 健太 「やった!」

タケジン「戻れ、イシツブ。強いんだな君。」

 健太 「恐れ入ります。」

タケジン「だが次のポケモンで君は絶望する。これがこのジムの高き壁だ。

     イワーク!」

イワーク「イワーーーーーー!」

 健太 「行けるか!スピアー?」

スピアー「スピ・・」首を横にブルブル

 健太 「解った、ご苦労様。戻れ。行けヒコザル!」

ヒコザル「ヒッコ!!」

タケジン「ヒコザル?この地方のポケモンではないな。だがその尻尾の炎。

     炎タイプ・・またわざわざ苦手とするポケモンで挑んでくるとは

     よっぽどの身の程知らずのトレーナーだな!!」

フローラ「父上のあんな姿見たことない。」ガクブル・・

 健太 「フローラが・・あんなに震えて・・タケジンさん!あなたが管理下に

     置こうとしている娘のフローラさんがあんなに震えてるのに

     まだ管理下に置きたいのですか?」

タケジン「そうさ、あんなに震えて、世の中の全てに怯える姿、たまらないね。

     管理下に置いていつまでも見ていたいねグヘヘ。」

 健太 「ジムリーダー以前にあなたはそれでも・・父親か?!!

     あなたは娘のフローラさんにやりたいことを一つでも聞いたのですか?」

タケジン「あぁ、だから仕方なく文献学者を許した。だがそれ以外は何も

     望まなかった。だろ?フローラル?」

フローラ「私、忘れてた。文献ばかり調べてて忘れてた。私、旅したい!」

タケジン「何?」

フローラ「健太さんについて行って良いか聞いたのはそのことを今でも

     意識下で覚えていたのかな。父上、私旅したい。他の地方とか知りたいの」

 健太 「父親という立場なら、娘の考えを一番に尊重してあげるべきだと

     思いますが?」

タケジン「させるか!ニビシティで私の管理下で過ごしてやれば良いのだ!

     もし私の考えを変えたけりゃ倒してみろ。このイワークという高い壁を!

     イワーク、締めつける。」

イワーク「イーワ~~~」

 健太 「ヒコザル危ない!」

ヒコザル「ヒッコ?!!」ギュッ

 健太 「ヒコザル!!」

タケジン「そのまま締め上げろ!!」

 健太 「確かに、越えられそうにないな。こんな高い壁は・・」

タケジン「何だ?降参か?」

 健太 「越えられないなら、正面からぶつかって壊すだけだ。

     あなたも娘を壁の上から見下ろすのではなく、きちんと同じ目線に

     立って正面から話すべきだ。」

タケジン「おのれ、うちの家族の問題にずかずか土足で入って来やがって

     お前は一体何なんだ!!」

 健太 「通りすがりのポケモントレーナーだ!覚えておけ。行けるな!ヒコザル?」

ヒコザル「ヒッッコ!!」ボウッ

 健太 「あれは?」

フローラ「ヒコザルの体を炎が・・」

 健太 「あれはギアRシステムなのか?」

 

 図鑑 「ヒコザルは火炎車を覚えた」

 

 健太 「火炎車か・・あれとギアRシステムが合わされば・・ヒコザル!!」

ヒコザル「ヒコ?」

 健太 「あの力・・使えるか?」

ヒコザル「ヒコ・・」

 健太 「どうした。不安か?俺がついてる。だからといって具体的に何が

     出来るかは解んないけど心の支えにはなれる。それに、

     やってやるしかない・・でしょ?」

ヒコザル「ヒコ!!ヒコーーーー」ボォーーーッ

フローラ「すごい!健太さんとヒコザルが・・」

タケジン「イワーク!!もう一度締めつける!!」

イワーク「イワー!!」

 健太 「行くぞヒコザル、炎のフィールドだ。」

ヒコザル「ヒコ」

フローラ「目の白い部分が蒼色に・・」

タケジン「アイツ、炎をイワークに当てずに吐いて走りまわっている。しかも

     どんどん速くなっていく・・イワークの尻尾を簡単にかわす・・だと?」

 健太 「よし、火炎車だ」

ヒコザル「ヒッコ」ボウ

フローラ「健太さんめっちゃクールなんですけど!!?」

 健太 「そのままゴー!お前ならできる。そう信じてるからな。」

ヒコザル「ヒコ?ヒッコ!」

フローラ「今、一瞬健太さんを見たような・・まさか・・理性を取り戻すの?」

ヒコザル「ヒコ」ガン、バン、ドンッ

イワーク「イ・・ワ・・」

タケジン「イワーク!何をしている?捕まえろ!!」

 健太 「ヒコザル?どうした?引っ掻くだ!」

ヒコザル「ヒッコ!」

 

 健太 (心の声)まだ理性を完全には取り戻せないか・・今はあいつを

         信じるだけだ。

 

    「ヒコザル!いいぞ、その調子だ!」

 

    (心の声)信じて・・声をかけ続ける!

 

ヒコザル「ヒコ?ヒコヒッコヒコココ!!!」ドガーーーーン!

 

フローラ(心の声)ヒコザルが健太さんの声に反応している?

 

イワーク「イワーーーッッッッ」バダッ

タケジン「イ、イワーク」

 審判 「そこまで!イワーク戦闘不能、ヒコザルの勝ち。よって勝者

     チャレンジャー、ワカバタウンの健太!!」

 健太 「やっったーーー!」

タケジン「おめでとう。壁を超えれなかったらぶつかって壊すか・・

     今まで挑戦してきたトレーナーの誰もが出さなかった答えだ。」

 健太 「答え?」

タケジン「ジムリーダーたるもの常にチャレンジャーの壁である。

     そしてジムリーダーはチャレンジャーに様々なことを問いかける。

     私は壁の突破方法だ。その為に演技させてもらった。」

 健太 「演技だったんですか?」

タケジン「理想や希望、それに抗う・・・・の所は演技だ。

     まあフローラルをニビシティに残したいっていう気持ちは変わらんがな。

     だが、健太くんの言う通りだ。娘の考えを尊重してそれを見守るのが

     親の役目ってものだな。ほら、ジムリーダーを倒した証、バッジだ。

     ニビジムはグレーバッジだ。」

 健太 「やった!グレーバッジ、ゲットしかないでしょ!」

スピアー「スピ!」

ヒコザル「ヒッコ!」

 健太 「ニビシティを出るのは明日にするかな。次どこに行こうか決めてないし。

     今日はポケモンセンターで特訓だ。」

フローラ「じゃ、私も。」

タケジン「フローラル、ちょっと良いか?」

フローラ「何でしょう?父上」

タケジン「ちょっと話がある。」

 

~タケジン家~

タケジン「色々整理させてくれ。今のお前はトレーナーになりたいのか?」

フローラ「確かに文献学者は続けたい。でもトレーナーにもなりたい!

     どっちかなんて選べない。両立できる道を見つけてみせます。」

タケジン「そうか!欲張りだな!フローラルは。誰に似たのかな。

     ところで、健太くんのどこに惚れた?」

フローラ「え、そっそんなの~やめてください~よ~父上~」

タケジン「ははっ言えるわけないよな。よし!見つけてこい。両立の道を。

     人生欲張ったもん勝ちだ!だがな1つ問題がある。」

フローラ「え?なんでしょう?」

タケジン「お前は今年で15歳。てことは、解るな?」

フローラ「そうだ!中学校の卒業式の次の日に研究所へ、ってあと1年近く

     先じゃないですか~~~~~~??!!」

 

????「そんなことだと思ったよ!!」

 

タケジン「え?」

フローラ「その声は?」

 

 

見事健太はグレーバッジをゲットした。

タケジンに旅立ちを許され喜ぶフローラに突如、突きつけられた

重要な問題、そしてそこに現れた謎の人物とは?続く!!




ヒコザル「ヒッコ!」
 健太 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラ「どこに?」
 健太 「次の冒険さ!」


????「これを君に・・」
フローラ「これ・・」
タケジン「こいつを旅に連れて行ってやってくれ。」
フローラ「父上、このポケモン」

 健太 「メガ・・シンカ?そういやこのグローブのマークと・・・」
タケジン「この石を君に・・・・」


次回ポケットモンスターDo!「フローラの決意!メガシンカとの出逢い」
みんなもポケモン・・
フローラ「ゲットでレッツゴー!!」
 健太 「それ、俺のセリフ・・・・(笑)」
ヒコザル「ヒココ(笑)」


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第五話「フローラの決意!メガシンカとの出逢い」

森川健太
性別:男
年齢:15歳
性格:真面目
個性:負けず嫌い
口癖:「~しかないでしょ」

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火の粉    覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       乱れ引っ掻き        虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:エアスラッシュ
       翼で打つ
       空を飛ぶ(オリジナル技)



 デーデン シュー

 

前回のポケットモンスター銅は?

 健太 「早速ニビジムだ!」

フローラ「岩タイプのポケモンの使い手よ。」

 審判 「ではこれよりニビシティジムリーダータケジン対チャレンジャー

     ワカバタウンの健太による試合を開始します。」

 

 デーデン デーン

 

タケジン「そうさ!自分の理想や希望、それに相反する・抗うやつは醜い。

     醜態極まりないのだ。苦手な岩タイプのポケモンになぜそこまでして、

     体がボロボロになってでも勝とうとするのだ?」

 健太 「自分を過小評価してしまうのも無理はない。けど、そういう壁があるから

     頑張れるんだ!壁があるから乗り越えたくなるのさ!」

フローラ「何でしょう?父上」

タケジン「ちょっと話がある。」

フローラ「そうだ!中学校の卒業式の次の日に研究所へ、ってあと1年近く

     先じゃないですか~~~~~~??!!」

????「そんなことだと思ったよ!!」

タケジン「え?」

フローラ「その声は?」

 

 

 テテテテテテテテテテテテテテテテテンテン

 

~旅に出て2日目夜・タケジン家~

????「この図鑑を君に、」

タケジン「あなたは・・オーキド博士?でもどうしてここへ?」

オーキド「君に頼まれてたマップと一緒に持ってきたのだ。

     フローラちゃんの為の、ね。」

フローラ「私に?父上・・」

タケジン「ま、まあ・・黙ってて悪かったな。私の権限で一歳若く

     無理矢理にでも冒険に出させたいのだが、と博士に相談したのだ。

     結果的にフローラルから言ってくれたので、少し安心した。」

オーキド「苦労したのだぞ。だが、健太君に渡し忘れたのもあって

     後悔していたんだ(笑)」

フローラ「これはタウンマップ・・ってことは・・」

タケジン「あぁ。全面的に許していたのだが、フローラルの本心を聞きたくてな。」

     それとこいつを旅に連れて行ってやってくれ。イワークだ。」

フローラ「父上、このポケモン・・良いのですか?」

タケジン「持って行ってくれ。そいつに世界の景色を見せてやって欲しい。

     そいつは生まれてからまだニビシティ以外の景色を見たことがない。」

フローラ「あ・・ありがとうございます・・父上。頑張ります。」

 

~旅に出て2日目夜・ニビシティポケモンセンター~

 健太 「一応図書館から片っ端に沢山の本を借りてきた。ふむふむ・・

     各地方にはそれぞれ四天王があり、そこに挑戦するには各地方の

     ジムバッジを全て集めなければならない。このカントー地方は

     少し特例でジョウト地方のジムバッジを併せた16個のバッジを

     集めなければカントー・ジョウト地方混合四天王には挑戦できない。

     ええっ?!16個もか・・長いな・・

      あとこの本は・・メがシンカ?これは進化とフォルムチェンジの

      中間のようなものであり、「メガストーン」という特殊なアイテムを

      所持しておりかつ戦闘中のみ一時的に進化が起きる現象となっている。

      メガシンカするには、そのポケモンに対応した専用のメガストーンと、

      ポケモントレーナーが所持する「メガリングやメガリングに

      相当する道具が必要であり、1人のトレーナーの所持するポケモンの

      うち1匹のみが可能であるという制約がある。」

     メガ・・シンカ?そういやこのマークどこかで見たことが・・

 

ここでリュックの中からかつてウツギ博士からもらったあのグローブを出す。

 

 健太 「このグローブのマークと一緒だ!!じゃこれが、メガリング?」

オーキド「それは恐らくメガグローブじゃ。ウツギのやつめ、新作を・・」

 健太 「オーキド博士どうしてここへ?新作?なんで後ろにフローラさん?」

オーキド「実は謝らなければいけないことがあってな。図鑑を渡した時に一緒に

     タウンマップと言って各々地方の地図がまるわかりの装置も

     渡すのが決まりだったのだが、忘れてしまってな。フローラルちゃんに

     渡したので2人で仲良く見てくれ。図鑑は君が持ってるのを2人で

     仲良く見てくれ。」

 健太 「解りました。ってことはフローラさん、

     父さんに認めてもらったってこと?」

フローラ「はい。」コクッ

 健太 「そうか!良かった。旅に出るのは明日の朝にしようと思ってるんだ。」

フローラ「解りました。ではまた明日このポケモンセンターで」

 健太 「うん。」

 

~旅に出て3日目朝・ポケモンセンター前~

 健太 「あ!来た来た!フローラさん!!」

フローラ「父上が健太さんにって」

タケジン「この石を君に・・・・このまま私が持ってても宝の持ち腐れってやつだ。

     君になら渡せると思ってね。」

 健太 「この石・・このグローブと・・」

フローラ「あ!マークがそっくり!」

タケジン「それはメガストーン。どのポケモンのかは分からないから「~ナイト」

     とかいう名前は無い。この前トキワの森で拾ったんだが、

     単なる偶然では無さそうだな。」

フローラ「では父上、行って参ります。」

 健太 「色々とありがとうございました。よし出発!」

フローラ「レッツらゴー!」

 

~3・4番道路~

フローラ「ねぇ健太さん。このまま互いに「さん」づけで読んだり敬語で話すのも

     よそよそしいと思うので、呼び方とか決めません?」

 健太 「どうぞどうぞ。勝手に決めてよ。」

フローラ「じゃケンちゃん!」

 健太 「って「ちゃん」はいらない!女みたいじゃないか・・」

フローラ「勝手に決められないじゃん」プンスカ

 健太 「わ、悪い・・」

フローラ「じゃあ「ケンタ」は?」

 健太 「カタカナか・・よし!異論は無い。」

フローラ「じゃあ私は・・」

 健太 「フローラルか・・ローラル!」

フローラ「そこで区切る?センス(笑)」

 健太 「悪い・・「ル」をどうしようか迷って、「フーラル」とか

     「フロール」とか「フロー」とか色々考えたんだが・・」

フローラ「そんなに迷うんだったら「フローラル」のままでも良いよ?」

 健太 「それだったら今までの「フローラ」にする!それを超える呼び名が

     俺の単細胞な脳では思いつかなかった。ゴメン」土下座orz

フローラ「なんでそこまで謝るの?」

 健太 「誰かの期待に応えられなかったら全力で謝る。たとえそれがどんなに

     自分にとって不利な状況でも。」

フローラ「なんか似てるね。ケンタとケンタのポケモン。それって「守る力」

     ってよりも「護る力」じゃない?そんなに護りたい人いるの?」

 健太 「うん・・俺ワカバタウンで生まれたんだ。ジョウト地方の

     で幼稚園を卒園して小学校に入るときにマサラタウンに来たんだ。

     まだワカバタウンにいた頃だったんだけど、そこでは兄と俺と妹ら

     3兄妹とその両親と祖父母で暮らしていて、爺さんがサイホーンの

     サイっちを持っていて、畑仕事にすごく重宝していたんだ。

     あれは妹と俺が遊んでたころだった・・」

 

 

~回想・ワカバタウン~

 健太 「(5歳)マリナよ~このサイっちと遊びに行かね?」

マリナ 「(4歳)え、健太兄それまずいよ。爺ちゃんに怒られるよ。」

 健太 「大丈夫。今昼寝してるから。サイっち、あの滝の方まで行こうぜ。」

マリナ 「滝?!あそこってトージョウの滝・・まずいよ、あそこって」

 健太 「ジョウト地方最後の砦とかいうとこでしょ?ちょっと

     見に行くだけだって!そのまま進め。サイっち」

サイっち「サイサイ。」

 健太 「やめようやめようって言いながらマリナだって来てんじゃん。」

マリナ 「はうぅぅ」

 健太 「着いたぞ。ここがトージョウの滝だ。でっかい滝だなぁ。」

マリナ 「何か出そうだよ。」

????「キキキキーーーーッ!」

???2「コラッコラッ」

 健太 「あれはズバットと・・・・」

マリナ 「コラッタ・・・・あんなにたくさん?!!」

 健太 「戦えるか?サイっち?」

サイっち「サイ・・」ブルブル

 健太 「俺は戦うぞ。逃げるんだ、マリナ」

マリナ 「嫌だよ。一緒に逃げようよ。」

 健太 「俺は残るぞ。1人でも・・戦う!」

サイっち「サイ!」

マリナ 「サイっち?」

 健太 「一緒に戦ってくれるのか?けど先にマリナをお願い。」

サイっち「サイッ!!」

マリナ 「健太兄~~~~!」

~回想終了~

 

 

フローラ「その後はどうなったの?」

 健太 「もうボロボロ。俺1人の力じゃなにも出来ないって痛感したな。

     その時からかな、トレーナーを志したのは。」

フローラ「ふぅん、そうなんだ。」

????「お前にそんな過去がな・・それで今は女を侍らしてウハウハってか?」

???2「ウハウハってか?!」

 健太 「誰だ?お前ら?」

 

 

 

難なく旅をスタートできたケンタとフローラの前に現れた2人組とは一体?

続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラル「どこに?」
 ケンタ 「次の冒険さ!」


?????「お前のヒコザル、古代の力が宿ってるらしいじゃねえか!
      渡してもらおう。」
フローラル「古代?どうしてそれを?」
????2「フンッ我々の情報網をなめるな!」
 シゲオ 「なーにボケっとした顔してんだ?」
 ケンタ 「シゲオ?」


次回ポケットモンスターDo!「ロケット団襲来、発動!メガシンカ」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!



前回はディケイド的展開に持っていくため無理やり
演技でキャラを作りました。

ジムリーダーは基本演技せずに素を出していきます。
アニメで言うムサシ・コジロウポジションは
ライバルを多用するのでご了承の上で読んでください。
ゲーム「ポケットモンスター」シリーズのロケット団を
イメージしてもらえるとこの作品の世界に入れるかと思います。


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第六話「ロケット団襲来、発動!メガシンカ」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火の粉    覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       乱れ引っ掻き        虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス
性格:慎重
個性:打たれ強い
覚えている技:締めつける
       岩石封じ


フローラはアニメ通りヒロインの位置です。



 デーデン シュー

 

前回のポケットモンスター銅は?

 

タケジン 「あなたは・・オーキド博士?でもどうしてここへ?」

オーキド 「君に頼まれてたマップと一緒に持ってきたのだ。

      フローラちゃんの為の、ね。それとこいつを旅に

      連れて行ってやってくれ。イワークだ。そいつに世界の景色を

      見せてやって欲しい。そいつは生まれてからまだニビシティ以外の

      景色を見たことがない。」

フローラル「あ・・ありがとうございます・・父上。頑張ります。」

 ケンタ 「このカントー地方は少し特例でジョウト地方のジムバッジを併せた

      16個のバッジを集めなければカントー・ジョウト地方混合

      四天王には挑戦できない。」

 デーデン デーン

 

 ケンタ 「メガシンカ?、「メガストーン」という特殊なアイテムを

      所持しておりかつ戦闘中のみ一時的に進化が起きる現象となっている。

      メガシンカするには、そのポケモンに対応した専用のメガストーンと、

      ポケモントレーナーが所持する「メガリングやメガリングに

      相当する道具が必要であり、1人のトレーナーの所持するポケモンの

      うち1匹のみが可能であるという制約がある。」

オーキド 「それは恐らくメガグローブじゃ。図鑑を渡した時に一緒に

      タウンマップと言って各々地方の地図がまるわかりの装置だ。

      フローラルちゃんに渡したので2人で仲良く見てくれ。

      図鑑は君が持ってるのを2人で仲良く見てくれ。」

 ケンタ 「解りました。ってことはフローラさん、

      父さんに認めてもらったってこと?」

タケジン 「この石を君に・・・・それはメガストーン。どのポケモンのかは

      分からないから「~ナイト」とかいう名前は無い。この前トキワの森

      で拾ったんだが、単なる偶然では無さそうだな。このまま私が

      持ってても宝の持ち腐れってやつだ。君になら渡せると思ってね。」

?????「女を侍らしてウハウハってか?」

????2「ウハウハってか?!」

 

 テテテテテテテテテテテテテテテテテンテン

 

 

 ケンタ 「誰だ?お前ら?」

フローラル「誰なの?」

ロケット団「我らは崇高なる目標を持つロケット団だ!」

 団員2 「ロケット団だ!」

 ケンタ 「崇高なる・・目標?」

ロケット団「そこにいるヒコザルには古代の力が宿ってるらしいじゃねえか。

      そのことに気づいた我らのボスであるサカキ様の命により奪いに来た。」

 団員2 「奪いに来た!」

フローラル「古代の力・・どうしてそれを?」

 団員2 「フンッ我々の情報網をなめるな!」

ロケット団「さあそこのヒコザルを渡してもらおうか!」

 団員2 「もらおうか!」

 シゲオ 「なーにボケっとした顔してんだ?」

 ケンタ 「お前シゲオ!なぜここに?」

 シゲオ 「ニビジムも閉まってたしな。他のジムから行っても良いしな。

      あれれ?そこにいるのは僕を誘おうとしたロケット団じゃ

      ありませんか?どうしてここに?まさか僕をまた誘いに?」

 ケンタ 「誘おうとしたってどういうことだよ?」

 シゲオ 「お前にトキワの森で負けた後、ロケット団がやってきて、」

 

~回想・トキワの森~

ロケット団「そんなに力が欲しいなら我らロケット団に入らないか?

      我々は力を欲するものは大歓迎だ。どうだ?一緒に来ないか?」」

 シゲオ 「連れて行け」

 

 

 

 シゲオ 「その時はついて行ったんだが・・」

 

 

 

~回想・トキワシティのとある家~

ロケット団「さあ、まず君のポケモンを逃がしてもらおうか。」

 シゲオ 「どうして?」

 団員2 「お前のポケモンじゃ役立たずだ。それに図鑑もマップもいらない。

      ただお前は俺たちが支給するポケモンを使い世界征服の一端を

      担うのだ!」

 シゲオ 「そんな条件飲み込めるか!僕はトレーナーとして強くなる。」

~回想終了~

 

 

 

 シゲオ 「そうして僕は今に至る」

 ケンタ 「やり口がヒドイな。」

ロケット団「力ずくでも奪ってやる。」

 団員2 「奪ってみせる!」

 シゲオ 「2人掛りか・・非道なやり方・・だが、ケンタ行けるか?」

 ケンタ 「えっ?確かに2対2ならダブルバトルで正当だ・・やってみるか、」

 

バトル;ケンタ・シゲオ対ロケット団・団員2 2対2(1匹ずつ)

ロケット団「行けベトベター」

 団員2 「行けドガース」

 シゲオ 「バタフリー、テイクオフ!」

 ケンタ 「スピアー、行くしかないっしょ!あれ?そのバタフリー」

 シゲオ 「あの時はすまなかった。僕は僕1人の力でポケモンはただの

      武器だとおごっていた。けどトランセルを信じてみた。

      そしたら進化したんだ。お前のスピアーもってそのグローブは?」

 ケンタ 「ワカバタウンからマサラに引越してきた時に、このスピアーはあの時の

      ビードルさ。」

     (心の声)あれ?ポケットの中の石が光っている?

ロケット団「ベトベター、ヘドロ攻撃。」

ベトベター「ベドッ」ベチャ

 シゲオ 「バタフリー、念力でなぎ払え!」

バタフリー「フリフリー」ギロッ

 団員2 「ドガース、煙幕でかく乱だ!」

ドガース 「ドォガァース」ハァーーー

 ケンタ 「見えない、ゴホゴホ」

スピアー 「スピ!」バサバサ

 ケンタ 「そうか!シゲオ、羽根だ、羽根を羽ばたかせれば・・」

 シゲオ 「よし、その案乗った!バタフリー、羽根を羽ばたかせろ!」

バタフリー「フリッ!」バサバサ

 シゲオ 「お前のポケット光ってないか?」

 ケンタ 「お、本当だ。」

フローラル「ねぇその石、スピアーに持たせてみたら?」

 ケンタ 「そうだな。一か八かやってみるか。スピアー、これを!」シュ

スピアー 「スピッ」パシ

 ケンタ 「こ、こうかな・・メガシンカ!」

 

そう言いながら左手のグローブについた石に右手をかざす。

 

フローラル「これがメガシンカの光!」

Mスピアー「スピスピアー」

 ケンタ 「よし、反撃開始だ。シゲオ」

 シゲオ 「言われなくても!バタフリー風おこし!」

 ケンタ 「スピアー、ミサイル針」

Mスピアー「スピ・・スピ!」ビュ

バタフリー「フリー」ビュウヮー

ベトベター「ベト・・ベト・・」バタ

ドガース 「ドンガァ~~」ゴトッ

ロケット団「ここは一旦引き上げるぞ!」

 団員2 「覚えていやがれ!」

フローラル「あ、逃げていく。」

 ケンタ 「シゲオ助かったよ、ありがとう。よかったら一緒に旅でもしないか?」

 シゲオ 「それは断る。お前とは別の形で結果を出す。それとマサラタウンでの

      ことは無かったことには出来ないが、謝らせてくれ。ゴメン。」

 ケンタ 「もう過去の話だ、気にするな。逆に感謝しているんだ。落とし穴で

      遅刻して、このヒコザルに出会えたんだ。」

 シゲオ 「そうだったのか。じゃ僕は行くよ、互いに頑張ろうぜ。」

 ケンタ 「ああ。」

 シゲオ 「そこの女の子はガールフレンドかい?」

フローラル「え、えっと・・」

 ケンタ 「と、とにかく元気でな!」

 シゲオ 「あ、ああ」

フローラル「ねえあの人って誰?」

 ケンタ 「シゲオって言ってマサラにいた時にイジメられたんだ」

フローラル「さっき言ってた落とし穴って?」

 ケンタ 「ポケモンをもらいに行く日にシゲオに落とし穴を仕掛けられて

      時間に間に合わなくて、そしてヒコザルに出会ったんだ。」

フローラル「そんなことが、もうすぐでオツキミ山だよ!」

 ケンタ 「確か月の石が採れるって聞いたな。よし!」

フローラル「レッツゴー!」

     (心の声)そういえばヒコザルの力を見たいからって言ったけど

          あんなのどうでも良かったんだよね・・

 

フローラルの揺らぐ心にケンタは気づけるか?

そんな二人はオツキミ山にもうすぐ着く。続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラル「どこに?」
 ケンタ 「次の冒険さ!」

 ケンタ 「オツキミ山に着いた俺たちを待っていたのは・・」
フローラル「ピッピがいっぱい!カワイイ!」
 ケンタ 「へぇ・・」
フローラル「ね、ねぇケンタ・・」

次回ポケットモンスターDo!「オツキミ山の神秘、恋の成就?」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


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第七話「オツキミ山の神秘、恋の成就?」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火の粉    覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       乱れ引っ掻き        虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス
性格:慎重
個性:打たれ強い
覚えている技:締めつける
       岩石封じ


ライバル入れてみました。無理矢理感えげつなかったですね。(笑)
それでも続けます。その為の、自分との戦いでもあるので。
今回からディケイド風振り返りの終わりを「~」にします。
効果音のところを完全再現出来るスキルが無いことが発覚したので・・


これまでのポケットモンスター銅は?

 

 ケンタ 「誰だ?お前ら?」

ロケット団「我らは崇高なる目標を持つロケット団だ!そこにいるヒコザルには

      古代の力が宿ってるらしいじゃねえか。そのことに気づいた

      我らのボスであるサカキ様の命により奪いに来た。」

 シゲオ 「なーにボケっとした顔してんだ?」

 ケンタ 「お前シゲオ!なぜここに?」

 シゲオ 「あれれ?そこにいるのは僕を誘おうとしたロケット団じゃ

      ありませんか?どうしてここに?まさか僕をまた誘いに?」

ロケット団「そんなに力が欲しいなら我らロケット団に入らないか?

      さあ、まず君のポケモンを逃がしてもらおうか。」

 団員2 「お前のポケモンじゃ役立たずだ。それに図鑑もマップもいらない。

      ただお前は俺たちが支給するポケモンを使い世界征服の一端を

      担うのだ!」

 ケンタ 「こ、こうかな・・メガシンカ!」

Mスピアー「スピスピアー」

ロケット団「ここは一旦引き上げるぞ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ケンタ 「この石、スピアーに持たせておこう。よし!これからこの石の

      名前はスピアナイトだ!スピアーナイト?いや、スピアナ・・」

フローラル「ねぇ・・ケンタ?」

 ケンタ 「何だ?急に」

フローラル「1つ訂正しなきゃならないことがあるの、、」

 ケンタ 「だから何だ?」

フローラル「ニビシティの図書館で私が言ったこと覚えてる?」

 ケンタ 「あぁ、一緒に旅に行きたいって言ったこと?」

フローラル「その時に、ヒコザルのギアRシステムの力をもっと見たいって

      言ったんだけど、理由はそれだけじゃないっていうか・・その・・」

 ケンタ 「急にモジモジしだしたけど、じゃあそれだけじゃない理由って何?」

フローラル「私・・ケンタのこと・・好き・・なの・・」

 ケンタ 「おう!一緒に旅をするんだからな、嫌いな人とは旅出来ないよな(笑)」

フローラル「そうじゃなくて!・・その・・」

 ケンタ 「何だ、違うのか・・嫌いなのか・・」

フローラル「そっちでもなくて!!」

 ケンタ 「じゃ何なんだよ!俺そうやって伝えたいことだけもみ消すのとか

      嫌だから、ちゃんと伝えて欲しいしこっちも伝えるから。で、何?」

フローラル「私・・ケンタのことを男として、人間として、大好きなの!」

 ケンタ 「それって・・もしかして・・」

フローラル「私の・・彼氏って言うのかなぁ~こういうことって、

      その・・彼氏になってもらえませんか?」

 ケンタ 「出会ってまだ1日ぐらいしか経ってないのにそういうことが言える

      フローラは凄いな!良いよ。その・・彼氏ってやつになっても。」

フローラル「ケンタは、私のことどう思ってるの?」

 ケンタ 「図書館での学者っぷりは正直見た目とのギャップがありすぎて

      驚きを隠せなかった。けどこうやって話して、本当に純粋に

      何にでも打ち込めるフローラは好き。尊敬もしちゃう。」

フローラル「ほ、本当?」ポォーッ

 ケンタ 「もちろん!ってかなんで頬を赤くしてんの?(笑)」

フローラル「べ、別に赤くなんか・・って熱っ!」

 ケンタ 「そういえばこの先どこのジムに行こうかな?まだ決めてなかった。」

フローラル「無視ですか・・・・」

 ケンタ 「何か言った?」

フローラル「いいえ!何にも。この先にオツキミ山があるでしょ?だからここが

      こうなってここをこう行くと・・ハナダシティが一番近いかな!」

 ケンタ 「よし!じゃそのハナダシティのハナダジムに決定!

      着いたぞ!オツキミ山。」

フローラル「観光地化してる・・」

 ケンタ 「確かオツキミ山は満月の夜に・・」

フローラル「そう!ピッピ達が沢山出てきてこの大きな月の石の周りを

      囲んで踊るの。その光景を想像しただけで・・もぅー!」

 ケンタ 「想像ね・・確かに圧巻でもあるし健気で可愛くて愛くるしさがあるね。」

フローラル「夜まで待ってみようよ。」

 ケンタ 「そうだな。」

 

~3日目・夜~

 

 ケンタ 「夜だな・・」

フローラル「さっき受付で「今日は満月ですのでピッピの踊りも見られますよ。」

      って言われたのに・・はうぅぅ。」シクシク

 ケンタ 「まあまあまあまあ、もう少し待ってみようよ。」

フローラル「うん。」グスッ

 

 

~1時間後~

 

 

フローラル「待った。待ったけどピッピの「ピ」の字も無いくらい変化ないよ。」

 ケンタ 「見てみて、あの月の石の後ろ。」

フローラル「いた。もしかして私達を見て怯えてたの?」

 ケンタ 「じゃないとあんなところでブルブル震えてないよ。ここから

      少し離れよう。」

フローラル「あ~あ、近くで見たかったのにな。仕方ない。」

 ケンタ 「おぉ出てきた出てきた。」

フローラル「踊ってる!可愛ぅいい!」

 ケンタ 「あれがピッピか・・」

 

  図鑑 「ピッピ、ようせいポケモン。満月の夜ピッピが集まって、ダンスを

      踊る様子を見ると幸せになれると言われている。背中の翼に

      月の光を集めることで空中に浮かぶことが出来るらしい。」

 

フローラル「月の光で翼が・・」

 ケンタ 「空を飛んでいる・・そういえばこのポケモン最近までノーマルタイプ

      だったのが、研究し直したらフェアリータイプって言う新しい

      タイプだって判明したんだって。」

フローラル「不思議なポケモン、宇宙の神秘を感じる・・」

 ケンタ 「それ文献学者的に?」

フローラル「それと個人的も合わさるから半々くらいかな。」

 ケンタ 「よし、見終わったところで、ポケモンセンターに行こう!

      もう眠くなっちゃった。」

フローラル「待って!ピッピがこっちへ・・」

 ピッピ 「ピィッピ!」スチャ

 ケンタ 「これは・・」

フローラル「月の石だ!それとこっちは、メガストーン?!」

 ケンタ 「くれるのか?俺達に?」

 ピッピ 「ピッピ!」

 ケンタ 「そっか!じゃあありがたく使わせていただきます。じゃあな!ピッピ。」

フローラル「元気でね~~!」

 ピッピ 「ピイッピ!」

 

 

かくして、また新たなメガストーンを手に入れたケンタ達、

ハナダシティはすぐそこだ!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラル「どこに?」
 ケンタ 「次の冒険さ!」

?????「我ら!」
????2「メガトン兄弟!」
?????「この先、ハナダシティに行きたければ、」
????2「我らを倒すのだな!」
フローラル「どうする?」


次回ポケットモンスターDo!「メガトン兄弟、伝授の極意!」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!



ピッピの図鑑説明文を見て、オツキミ山でのイベントを思いつきました。
旧作の赤緑ピカチュウ版の様な理科系の男が出てきて化石をもらうという
イベントでも良かったのですが、理科系の男とオツキミ山が繋がらなかったので
オツキミ山と言えば月の石、月の石と言えばピッピと言う風に
マジカルバナナ的発想で著しました。


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第八話「メガトン兄弟、伝授の極意!」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火の粉    覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       乱れ引っ掻き        虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス
性格:慎重
個性:打たれ強い
覚えている技:締めつける
       岩石封じ

新しく始めた仕事と連立して執筆活動しているので、
更新が遅くなってしまって申し訳ありません。


これまでのポケットモンスター銅は?

 

フローラル「ねぇ・・ケンタ?」

 ケンタ 「何だ?急に」

フローラル「私・・ケンタのこと・・男として、人間として、好きなの・・」

 ケンタ 「良いよ!本当に純粋に何にでも打ち込めるフローラは好き。

      尊敬もしちゃう。」

フローラル「月の光で翼が・・」

 ケンタ 「空を飛んでいる・・そういえばこのポケモン最近までノーマルタイプ

      だったのが、研究し直したらフェアリータイプって言う新しい

      タイプだって判明したんだって。」

フローラル「不思議なポケモン、宇宙の神秘を感じる・・」

フローラル「月の石だ!それとこっちは、メガストーン?!」

 ケンタ 「くれるのか?俺達に?」

 ピッピ 「ピッピ!」

 ケンタ 「そっか!じゃあありがたく使わせていただきます。じゃあな!ピッピ。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~4日目・朝~

 

フローラル「ハナダシティも近いし、行こう!」

 ケンタ 「そうだな、行くか。」

?????「しばし待たれい!」

?????「待たれい!」

 ケンタ 「えーハナダシティはもう目の前だってぇのに・・」

フローラル「あなた方は一体・・」

?????「我らはメガトン兄弟、我は兄の拳(こぶし)。」

?????「我は弟の脚(きゃく)。ここを通りたくば我々と勝負してもらう。」

  拳  「お前たちが勝てばここを通そう。そして技を教える。」

  脚  「教える。ありがたい技だ。」

フローラル「どうする?」

 ケンタ 「やるしかないでしょ。良いよ、ダブルバトル?」

  拳  「いいやシングルバトルだ、まずは脚とバトルしてもらう。」

  脚  「どっちが相手だ?」

フローラル「私から行って良い?」

 ケンタ 「良いよ、頑張って。」

フローラル「私が戦います。手合わせお願いします。」

  脚  「ほう・・女子か・・女子が相手でもポケモンバトルなら関係ない。

      さあ、どこからでもかかってこい」

 

バトル;フローラル対 脚 1対1 シングルバトル

 

  脚  「行け、サワムラー」

フローラル「お願い、イワちゃん!」

サワムラー「サワ」

イワちゃん「イーワッ!」

 ケンタ 「サワムラー・・っと」

 

 図鑑  「サワムラー、キックポケモン。自在に伸び縮みする足で、強烈な

      キックを放ち相手を蹴り倒す。戦いの後、疲れた足を揉み解す。」

 

フローラル「サワムラーは格闘タイプ。イワちゃんにとって苦手な相手ってことね。

      イワちゃん!!全力で行っっくわよーー!」

イワちゃん「イワ!!」

  脚  「サワムラー、まずは回し蹴りでイワークの体勢を崩せ。」

サワムラー「サワ」ブルン

イワちゃん「イワ!!」ドドッ

フローラル「イワちゃん!!そのまま締め付けちゃえ!!」

イワちゃん「イワー」

サワムラー「サワ??!」ギュゥゥ

  脚  「体勢を崩されたのにも関わらずサワムラーを締め上げるとは・・

      だが、決定力に欠けるわ!!サワムラー、リベンジ!」

サワムラー「サワ・・・・サヴァ!!」ゴフッ

イワちゃん「イワ?!?!」ゴドド

フローラル「イワちゃん!!」

 ケンタ 「リベンジ・・技のダメージを受けてからこの技を発すると威力が

      2倍になる技か・・厄介だな。フローラル!ここは慎重に・・」

フローラル「よーし!!岩石封じ、行っけーー」

イワちゃん「イワーー」ビュッビュッ

  脚  「回し蹴りで弾け!」

サワムラー「サワ」ブルンブルン

 

ガン ガン ガン ガン

 

サワムラー「サワッ??」ゴフッ

  脚  「何?弾いた筈では・・」アタフタ

フローラル「当たったー!知らないの?岩石封じは当たると素早さが下がっちゃうん

      だよー!よーしそのまま尻尾で・・」

イワちゃん「イーワー」ピカーッ

 ケンタ 「イワちゃんの尻尾が光った。あれって・・」

 

 図鑑  「アイアンテール、相手にヒットすると防御が下がることがある。」

 

 ケンタ 「フローラ!それはアイアンテール!イワちゃんの新技だ!

      高らかに叫ぶんだ!」

フローラル「よーし、アイアンテールでイワちゃん。レッツゴー!」

イワちゃん「イーーーゥゥワァァーーー!」ドガン

  脚  「サワムラー、メガトンキック!!」

サワムラー「サワ・・!」ドンッ

 

 

 

 バタッ

 

 

 

 

  拳  「そこまで!サワムラーの勝ちと・・」

サワムラー「サワ・・」

 

 

 

 

 バタッ

 

 

 

 

  拳  「訂正する。両者戦闘不能により引き分けとする。」

  脚  「ですが兄上、イワークの方が先に倒れましたが・・」

  拳  「結果に不満か?」

  脚  「いえ・・」

フローラル「嘘ーん・・」ガーン

 ケンタ 「いやー不利な相手に新技含めよく頑張ったよ。」

フローラル「本当?ならクヨクヨしない!イワちゃん、ありがとー!戻って。」

イワちゃん「イワ」

 ケンタ 「さてと・・次は俺の番か・・」

  拳  「先の戦い、非常に見事だ。だが我はそう簡単には倒せんぞ?」

 ケンタ 「面白い、上等だ。相手にとって不足はないよ。」

  脚  「では、次の試合は我が審判をする。両者前へ!」

 

バトル;ケンタ対 拳 1対1 シングルバトル

 

 ケンタ 「お願いします!行くぞ、ヒコザル!」

ヒコザル 「ヒッコゥ!」

  拳  「ほぅ・・炎か・・行くぞ、エビワラー」

エビワラー「エッビ」

 ケンタ 「エビワラー?」

 

 図鑑  「エビワラー、パンチポケモン。世界チャンピオンを目指していた

      ボクサーの魂が宿ったと言われるエビワラーは不屈の精神で

      絶対にへこたれない。」

 

 ケンタ 「よーし、実験だ。最初から全力全開で行くぞ!ギアRシステム開放!

      レベル1だ!」

ヒコザル 「ヒッコ!」ボォ

  拳  「ほぅ・・炎を吐いて有利なフィールドを形成するのか・・

      エビワラー、こっちも炎で対抗するぞ。炎のパンチだ。」

エビワラー「エッビ」ボオ

 ケンタ 「わざとのつもりか・・」

  拳  「別にそういう訳ではない。力量を見極めさせてもらう。それがここに

      居座っている理由でもあるからな。脚はすぐ本気で戦うからトレーナー

      としては立派だが、我と共にここに居座るにはまだ未熟なのだ!」

 ケンタ 「何の話だ?」

  拳  「こっちの話だ。エビワラー、連続で炎のパンチだ!」

 ケンタ 「乱れ引っ掻きだ!」

ヒコザル 「ヒッコ!」ザシュザシュ

  拳  「ほぅ・・恨みの臨界点・・そいつの動きを見るとそう感じ取れるな。」

 ケンタ 「何・・だと?」

  拳  「その瞳で理解した。そのヒコザルとやらには先人たちの恨みだけが遺伝

      されているようだ。そしてその恨みが力となりヒコザルとやらの体を

      ヒコザルとやらの意識を支配し、動かしているとしか思えん。」

 ケンタ 「そうさ。理性は無い。今のところは・・」

  拳  「今のところは?理性を取り戻せると言うのか?こういう恨みが

      募った力というものは制御するしか方法が・・」

 ケンタ 「力で抑制して使いこなす?この力と先人たちは共存して欲しいと

      言っていたんだ!なにか方法が・・」

  拳  「無いね!断言する。」

 ケンタ 「そうやって試みない前から頭ごなしにダメだ無理だと否定的な

      言葉を連ねれば良いと思ってるのか?」

  拳  「どうせやったって無理なのだ。だから先人たちは石版か何かに

      残して、自分たちでは無理だと押し付けたのだ。」

 ケンタ 「それでも俺はヒコザルの可能性に賭ける。」

  拳  「そうやれば応えてくれると?そんな・・」

 ケンタ 「非科学的な根拠・・とでも?それが大人のやり方なんだな・・」

  拳  「世間一般の大人はそうだな。まあ我々もその1人なのだがな。」

 ケンタ 「自分の許容範囲や捉えられる範囲から少しでもはみ出たら排他的にする

      そんな腐りきった考えは許さない。もっと未知なる可能性に

      賭けたい。もしその結果が悪い方向に逸れたとしてもその尻拭い位

      容易いものだ。問題ない。それこそが俺の求める大人像だ」

  拳  「ほぅこの我に説教か・・お前は一体何者だ?」

 ケンタ 「通りすがりのポケモントレーナーだ!覚えておけ!ヒコザル!」

ヒコザル 「ヒコ」ピタッ

 ケンタ 「俺が分かるか?ヒコザル」

ヒコザル 「ヒ・・ヒコ・・ヒグヮーー!!」

 ケンタ 「どうした、ヒコザル?」

ヒコザル 「ヒコココ」ボォ・・

 ケンタ 「来い!ヒコザル、お前の全てをぶつけろ!」

ヒコザル 「ヒコッコ!!」ボォー

エビワラー「エビ?」

 ケンタ 「ヒコザルお前まさか・・」

ヒコザル 「ヒッコ!」サムズアップ!!

フローラル「あのグーサイン、瞳も蒼いまま・・って事は」

  拳  「そんな・・バカな・・」

 ケンタ 「俺が分かるか?もっと火を吐いてスピードアップだ!」

ヒコザル 「ヒッコウ!!」ボォースタタタ

  拳  「は、速い・・炎のパンチで待機だ、エビワラー」

エビワラー「エビ」

 ケンタ 「あの技は・・」

 

 図鑑  「火炎放射、ヒットすると希に相手を火傷状態にする事がある。」

 

 ケンタ 「ヒコザル、火炎放射」

ヒコザル 「ヒッコ」ボーボー

エビワラー「エッビ?」

  拳  「耐え切れないのか・・ならばこっちも本気を出そう。エビワラー、

      雷パンチだ」

エビワラー「エビ」ビリリ

 

バァン

 

ヒコザル 「ヒッコ!」

 ケンタ 「ヒコザル!!」

  拳  「当たったか・・」

 ケンタ 「ならば火炎車だ!」

  拳  「同じことだ、雷パンチ!」

エビワラー「エッビ?」ゴフッ

  拳  「ならば、メガトンパンチ!」

 ケンタ 「こっちは火炎車だ!」

エビワラー「エビビ」ポォウ

ヒコザル 「ヒココ」ゴォウ

 

 

ドガァン

 

 

ヒコザル 「ヒココ・・」ニヤリ

エビワラー「エ・・ビ・・ッ」バタ

  脚  「勝負あり、エビワラーの戦闘不能によりヒコザルの勝ちとする。」

 ケンタ 「ヤッタ!」

  拳  「見事だ。ここを通そう。それと我のエビワラー、脚のサワムラーが

      覚えている技のうちから1つ教えることが出来るがどれが良い?」

 ケンタ 「技を教えてもらえるの?」

  拳  「思い出した。我たちがここに居座っている理由が。

      我々はここを通る新米トレーナーに技を教えこの先のジム制覇の

      力になると、志したのを。それこそ未知なる可能性そのものなのにな。」

 ケンタ 「拳さん・・」

フローラル「で、教えてもらうの?」

 ケンタ 「そうだな・・ヒコザルに雷パンチを教えてもらおうかな。

      この先のハナダシティのジムリーダーは水タイプだって言うし。」

  拳  「よし、ならば出て来い。エビワラー」

エビワラー「エビ」

  拳  「このヒコザルとやらに雷パンチを教えてやるのだ。」

エビワラー「エビ」

 

ヒコザル 「ヒコヒココ」(お願いします。)

エビワラー「エビ、エビビ・・」(よしまずは・・)

 

  拳  「そういえばあのヒコザルとやら、見かけないポケモンだがこの地方の

      ポケモンなのか?」

 ケンタ 「いえ、あのポケモンは別の地方のポケモンです。」

  拳  「そうか・・我々のエビワラーとサワムラーには同じ進化前のポケモンが

      存在するのだが、そのポケモンはこのカントー地方のポケモンでは

      ない。ジョウト地方のスリバチ山の山奥に空手王がいて、脚と修行に

      行った時にそのポケモンを我々に下さったのだ。そして各々

      育てていたら脚のはサワムラーに、我のはエビワラーに進化したのだ。」

 ケンタ 「そのポケモンって体はピンク色で3本指だったとか?」

  拳  「よく知っているな。確かにそんな体だった。」

 ケンタ 「それはバルキーというポケモンです。」

  脚  「我々のポケモンの進化前を知ってるんすか?」

 ケンタ 「俺は元々ジョウト生まれなんです。フローラはニビシティですけど。」

フローラル「えへへ(´▽`)ヾ」

  拳  「そうだったのか!」

  脚  「お!ヒコザルが・・」

 ケンタ 「ヒコザル?」

ヒコザル 「ヒ・・コ・・」ビリッ

  拳  「うむ、どうやらコツを掴んだようだな。エビワラー、おしまいだ。

      俺たちは強くなるキッカケを与えるだけだ。そこから完成させるのは

      そのヒコザルとトレーナーのお前次第だ。」

 ケンタ 「ヒコザルと、俺次第・・」

フローラル「じゃ、行こう?ハナダシティにレッツゴー!」

 ケンタ 「だな、どうもありがとうございました。失礼します。」

 拳&脚 「明日に向かって突き進むのだ!」

 

ヒコザルが見事ギアRシステム中に理性を取り戻し火炎放射を覚え

雷パンチのキッカケを掴んだ。

フローラもイワークのイワちゃんがアイアンテールを覚えた。

果たして、ハナダシティでこの二人に待っている運命とは?続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラル「どこに?」
 ケンタ 「次の冒険さ!」


 ケンタ 「ハナダシティにやってきたは良いけどジムがお休みって
      どういうことだよ?」
フローラル「岬に何か異変があるって、」
?????「その通りだ!岬は我々が支配した。」
?????「ふざけるんじゃないわよ!!このクソあばずれが!!」
 ケンタ 「誰?この人?」

次回ポケットモンスターDo!「ハナダジム封鎖?岬の悪魔!」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


とりあえずハナダシティ手前のメガトンパンチとメガトンキックを教える2人
(FR・RG設定)を兄弟の設定にして、スリバチ山のバルキーをくれる
空手王と無理矢理繋げてみました。
この先、思い出したら繋げます(笑)


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第九話「ハナダジム封鎖?岬の悪魔!」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       乱れ引っ掻き        虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス
性格:慎重
個性:打たれ強い
覚えている技:締めつける
       岩石封じ
       アイアンテール



これまでのポケットモンスター銅は?

 

  拳  「お前たちが勝てばここを通そう。そして技を教える。」

  脚  「教える。ありがたい技だ。」

フローラル「お願い、イワちゃん!」

  脚  「行け、サワムラー」

フローラル「イワちゃん!!そのまま締め付けちゃえ!!」

  脚  「体勢を崩されたのにも関わらずサワムラーを締め上げるとは・・

      だが、決定力に欠けるわ!!サワムラー、リベンジ!」

 ケンタ 「フローラ!それはアイアンテール!高らかに叫ぶんだ!」

フローラル「よーし、アイアンテールでイワちゃん。レッツゴー!」

  拳  「訂正する。両者戦闘不能により引き分けとする。」

 ケンタ 「お願いします!行くぞ、ヒコザル!」

  拳  「ほぅ・・炎か・・行くぞ、エビワラー」

 ケンタ 「よーし、実験だ。最初から全力全開で行くぞ!ギアRシステム開放!

      レベル1だ!」

  拳  「ほぅ・・恨みの臨界点・・そいつの動きを見るとそう感じ取れるな。」

      そのヒコザルとやらには先人たちの恨みだけが遺伝されているようだ。

      そしてその恨みが力となりヒコザルとやらの体をヒコザルとやらの

      意識を支配し、動かしているとしか思えん。だから先人たちは石版か

      何かに残して、自分たちでは無理だと押し付けたのだ。」

 ケンタ 「自分の許容範囲や捉えられる範囲から少しでもはみ出たら排他的にする

      そんな腐りきった考えは許さない。もっと未知なる可能性に

      賭けたい。もしその結果が悪い方向に逸れたとしてもその尻拭い位

      容易いものだ。問題ない。それこそが俺の求める大人像だ」

  拳  「見事だ。ここを通そう。それと我のエビワラー、脚のサワムラーが

      覚えている技のうちから1つ教えることが出来るがどれが良い?」

 ケンタ 「そうだな・・ヒコザルに雷パンチを教えてもらおうかな。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ケンタ 「さて、着いたぞ!ハ・・」

フローラル「ハナダシティ!!」

 ケンタ 「言わせてよ~~」

フローラル「じゃ、どうぞ」

 ケンタ 「もういいよ・・ジムに行ってみるか」スタスタ

フローラル「ま、待ってよ~~」

 

 モブ1 「何の用だ?今ジムは閉鎖中だ。」

 

 ケンタ 「何で休みなんですか?」

 モブ1 「今ジムリーダーは別件でジムにいない。」

フローラル「別件?」

 モブ1 「とにかく今はジムは閉鎖している。帰った帰った。」シッシッ

 ケンタ 「ポケモンセンターに行って休むか。」

フローラル「別件についてジョーイさんなら知ってるんじゃない?」

 ケンタ 「そうだな」

 

テンテンテロリン

 

 ケンタ 「あのう、今ジムが閉鎖してたんですけど、この町でなにかありました?」

ジョーイ 「つい最近ねこの町の家に泥棒が入ってね、北にある

      ゴールデンボールブリッジを占拠しててテマサキンさんと連絡が

      取れなくて困っているの。」

 ケンタ 「あのテマサキンさんの研究所がゴールデンボールブリッジの先に?」

フローラル「テマサキンって誰?」

 ケンタ 「知らないのか?テマサキンさんはポケモンセンターにあるパソコンで

      使える各地方毎のポケモンボックス預かりシステムの根幹を築いた

      偉い人なんだぞ!」

フローラル「そんなに偉い人なんだ!?」

 ケンタ 「ゴールデンボールブリッジを占拠してるなんて・・まさか、

      テマサキンさんの頭脳を自分たちだけのものにしようと・・

      犯人に目星はついてるんですか?」

ジョーイ 「ジュンサーさんが言うには、ロケット団の仕業なんじゃないかって。」

フローラル「誰かを勧誘したり研究者の一人をものにしようとするなんて、」

 ケンタ 「何でもありか・・とにかくゴールデンボールブリッジに行ってみよう。」

ジョーイ 「その心配は無いわ。今ジムリーダーのカスミラルさんが事に

      あたってるから心配は・・行っちゃった。」

 ケンタ 「その事件を解決しちゃえば」

フローラル「ジムも再開できるし・・」

 ケンタ 「テマサキンさんに会えるかも!!」

 

 

~ゴールデンボールブリッジ~

 

 

カスミラル「そこまでよ!ロケット団。盗んだ金品を返してここから去りなさい。」

ジュンサー「もうあなた達は完全に包囲されているわ!!」

ロケット団「フン、なら力ずくでも通してもらおう。」

 ケンタ 「待て、ロケット団!」

ロケット団「お前、あの時のガキか」

 ケンタ 「オツキミ山では世話になったね、テマサキンさんはみんなの

      テマサキンさんだ。」

ロケット団「あの時のリベンジマッチだ。」

カスミラル「ちょっと待ってよ、いきなり来て何様?ガキんちょ共が」

ジュンサー「口悪いよ・・」

フローラル「まあ、ロケット団とは一戦交えてるし前に友達も勧誘されてたし。」

 

バトル;ケンタ対ロケット団 1対1

 

 ケンタ 「1対1で良いな?」

ロケット団「行け、ズバット」

 ケンタ 「よし、行けピジョン。あれはズバットか・・」

 

 図鑑  「ズバット、こうもりポケモン。太陽の光を長い時間浴びると

      全身が軽く火傷してしまう為、昼間は洞窟や古びた家の軒下など

      暗闇でじっとぶら下がって寝ている。」

ロケット団「飛行ポケモン同士か・・翼で打つ。」

ズバット 「ズバッ」

 ケンタ 「こっちも翼で打つ。」

ピジョン 「ピジョ」

 

バン、バン、バン、バン、

 

ロケット団「ならばこれはどうだ?毒々の牙。」

スバット 「ズバ」カプッ

 ケンタ 「カ〇リコ?!ってかピジョン!!」

ピジョン 「ピ・・ジョ・・」

ロケット団「毒々の牙は追加効果で猛毒を負わせる。」

フローラル「それって毒状態とどう違うの?」

ロケット団「普通の毒状態は一定量のダメージを負うが、猛毒状態は

      時間が経つにつれて負うダメージが増えていくのだ。」

 ケンタ 「早期決着か・・ピジョン、エアスラッシュ。」

ロケット団「こっちはエアカッター」

 

 

ドガァン

 

 

 ケンタ 「だったら空高く飛べ!ピジョン」

ロケット団「猛毒ダメージがスゴイぞ?」

 ケンタ 「そして急降下だ!」

ピジョン 「ピジョ」ギロ

ズバット 「ズババ?」

 

 

ヒューーーーーー

 

 

ズバット 「ズババーーーー」

 

 

バァン

 

 

ズバット 「ズ、ババ」バタッ

 ケンタ 「ピジョンの勝ちだな・・」

ロケット団「畜生、覚えていやがれ」

ジュンサー「後は私たちに任せてね」

フローラル「よろしくお願いしまーす♫」

カスミラル「ガキんちょ共が出しゃばってからに・・」

 ケンタ 「すいませんでした。ただ、ジムが閉鎖されていて早く再開するには

      と考えたら勝手に体が・・」

カスミラル「って事はチャレンジャーで良いのね。なら明日もう一度ジムに

      来なさい。相手してあげる。」

 ケンタ 「え、それって・・」

カスミラル「私がハナダジムのジムリーダーのカスミラルよ!知らないの?ガキね。」

フローラル「ジョーイさん言ってたじゃん。」

 ケンタ 「そうだったけか?」

カスミラル「おまけに女の子と2Sで旅なんて、ガキのくせに。こういう相手は

      徹底的に倒さないとね。明日、来なさいよ。」

 ケンタ 「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

フローラル「じゃあどうする?明日まで」

 ケンタ 「テマサキンさんに会いに行く。」

 

 

ゴールデンボールブリッジにいたロケット団を倒し、カスミラルも

ジムに戻った。果たして、テマサキンの研究所で待っているものは?続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!」
フローラル「どこに?」
 ケンタ 「次の冒険さ!」


テマサキン「よう来たな、ケンタはん。話は聞いてるで。」
 ケンタ 「話って何ですか?」
フローラル「誰から聞いたんですか?」
テマサキン「早速やな・・ヒコザルを調べさせてくれまへんか?」


次回ポケットモンスターDo!「ヒコザルの力、そして可能性へ・・」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!



どうも人物名のパロディ化が難しいです
ジョーイとジュンサーはそのままで採用しました。


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第十話「ヒコザルの力、そして可能性へ・・」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス
性格:慎重
個性:打たれ強い
覚えている技:締めつける
       岩石封じ
       アイアンテール



これまでのポケットモンスター銅は?

 

 モブ1 「今ジムは閉鎖中だ。今ジムリーダーは別件でジムにいない。」

フローラル「別件?」

ジョーイ 「つい最近ねこの町の家に泥棒が入ってね、北にある

      ゴールデンボールブリッジを占拠しててテマサキンさんと連絡が

      取れなくて困っているの。ジュンサーさんが言うには、

      ロケット団の仕業なんじゃないかって。」

カスミラル「そこまでよ!ロケット団。盗んだ金品を返してここから去りなさい。」

ジュンサー「もうあなた達は完全に包囲されているわ!!」

ロケット団「フン、なら力ずくでも通してもらおう。」

 ケンタ 「待て、ロケット団!」

ロケット団「お前、あの時のガキか」

カスミラル「ちょっと待ってよ、いきなり来て何様?ガキんちょ共が」

 ケンタ 「ピジョンの勝ちだな・・」

ロケット団「畜生、覚えていやがれ」

ジュンサー「後は私たちに任せてね」

フローラル「よろしくお願いしまーす♫」

カスミラル「って事はチャレンジャーで良いのね。なら明日もう一度ジムに

      来なさい。相手してあげる。私がハナダジムのジムリーダーの

      カスミラルよ!知らないの?ガキね。」

 ケンタ 「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~4日目・昼~

 

フローラル「よし、昼ご飯にしよう。」

 ケンタ 「今までも缶詰とか買い食いで済ませてたから同じで良いんじゃ・・」

フローラル「良くないよ。私たちが良くてもポケモンが良くない!」

 ケンタ 「そうですか・・」

フローラル「ちょっと待ってて、腕によりをかけて・・」

 

 

~1時間後~

 

 

フローラル「出来た!サラダとシチューだよ!」

 ケンタ 「こ、これがシチュー?妙にサラサラしている気がするが・・

      味は悪くないな。」モグモグ

フローラル「本当?」

 ケンタ 「もう少しとろみがあるとより良くなるかな。」

フローラル「みんなはどう?」

ポケモン達「・・・・」

 ケンタ 「そこまで美味しくなかったのかな?」

フローラル「はうぅぅ・・」

 ケンタ 「まあ気にするなって、俺は美味しかったぞ。好みなんて十人十色。

      ポケモンだと十匹十色・・かな?」

フローラル「ぅん。ありがとう・・」ウルウル

 ケンタ 「うっ・・これが女の子の魅力というやつか・・マリナに対しては

      無かったのにな。やはり兄妹とそれ以外では違うのか・・」

フローラル「何か言った?」

 ケンタ 「何でも・・無いよ・・片付けも済んだし、テマサキンさんの所に

      行くぞ。」(心の声)「下から見上げてくるなって。照れちまうだろ。」

フローラル「う、うん・・」

 

 

ピンポーン

 

 

テマサキン「誰や?」

 ケンタ 「ど、どうも初めましてワカバタウンから来ました森川健太と・・」

フローラル「私はニビシティのフローラと・・」

テマサキン「おぉ!よう来たな。ケンタはん。話は聞いてるで。」

 ケンタ 「話って何ですか?」

フローラル「誰から聞いたんですか?」

テマサキン「フフン、あんたのヒコザルに関して思い当たる人や。」

 ケンタ 「オーキド博士か・・」

テマサキン「そうや。早速なんやけどな・・ヒコザルを調べさせてくれまへんか?」

 ケンタ 「え?ヒコザルを?でもあなたはポケモン預かりシステムの・・」

テマサキン「開発者や。今はオーキド博士含め様々な博士と協力して数奇な運命を

      持ったポケモンを調べとる。ヒコザルもその一匹や。

      ギアRシステム・・そのメカニズムについて調べさせてくれまへんか?」

 ケンタ 「どうぞ。でも明日のジム戦の特訓もあるので[なるはや]で。」

テマサキン「なるはや?」

 ケンタ 「なるべく早めに・・」

テマサキン「了解や、任せとき。それとあの小娘は・・」

 ケンタ 「フローラ!何してんの?」

フローラル「カワイイ~このイーブイ。」

テマサキン「そのイーブイはワイのお気に入りの一匹でな、進化の可能性に

      満ちているポケモンや。」

 ケンタ 「イーブイね・・」

 

 図鑑  「イーブイ、しんかポケモン。暮らしている環境で突然変異する不安定な

      遺伝子を持つポケモン。石の放射線が進化を引き起こすが、その他にも

      進化を引き起こす要因が見つかっており、詳細は謎に包まれている。」

 

 ケンタ 「進化の可能性か・・」

テマサキン「よし、ヒコザルありがとうな。調べ終わったで。」

 ケンタ 「で、結果は?」

テマサキン「さっきな、ギアRシステムをちょろっと発動してもろうたんやけど

      コントロールしてるみたいやから安心したわ。問題は進化しても

      使いこなせるかやな。」

フローラル「進化してから・・ですか?」

テマサキン「そうや、進化しても同じ性格のままってポケモンはそう多くないから

      気ぃつけや。真反対の性格になってもうたら終わりや思うても構へん。」

 ケンタ 「進化してからか・・頑張るぞ、ヒコザル。」

ヒコザル 「ヒッコ!」

テマサキン「そういや特訓とか言うてたな。カスミラルはんにヒコザルで挑むんか?」

 ケンタ 「はい、新技の雷パンチを使いこなしてから。」

テマサキン「雷パンチやと?そないな技を、なら稽古つけたる。かかってこいや。」

 ケンタ 「あ、あ、ありがとうございます!」

テマサキン「1対1でええな?」

 ケンタ 「は、はい」

 

バトル;ケンタ対テマサキン 1対1

 

 ケンタ 「行くぞ、ヒコザル」

テマサキン「ワイはサンダースや!行ったれ!」

ヒコザル 「ヒッコゥ!」

サンダース「サンダー!」

 

 図鑑  「サンダース、雷ポケモン。イーブイの進化系。細胞の出す弱い電気を

      体毛の静電気で増幅させカミナリを落とす。逆立った体毛は電気を

      帯びた針。イーブイに雷の石を使うとサンダースに進化する。」

 

テマサキン「ほな、行きまっせ。新技で来いな。サンダース、スパークや」

サンダース「サーン」ビリビリ

 ケンタ 「ヒコザル、雷パンチだ。」

ヒコザル 「ヒココ」ビリビリ

     「ヒャッコ?」バァン

テマサキン「そのままやと当たるで?」

 ケンタ 「クッ走って避けるんだ。どうして失敗したんだ?」

テマサキン「次はミサイル針や。」

サンダース「サン」ヒュヒュ

 ケンタ 「ここはギアRシステムで・・」

テマサキン「コラ!逃げんなや!」

 ケンタ 「いや、避けて対策を練らないと・・」

テマサキン「そういうことやない。ギアRシステムは切り札なんやろ?

      すぐ使うたら意味あらへんやろが!脳ある鷹は?」

 ケンタ 「爪を隠す・・です。」

テマサキン「トレーナーのケンタはんが信じんでどうするんや?」ドヤァ

 ケンタ 「そうだ、ヒコザルがニビジム戦でギアRシステムを使った時に

      苦しんでいるのを見て俺は・・信じることにしたのに・・

      そうか、あの時はギアRシステムと理解し合うヒコザルを信じたので

      あって本来のヒコザルを信じていなかった。

      ヒコザル、すまなかったな。本来のお前を信じることが出来ずに。」

ヒコザル 「ヒコ・・」

 

 

~ケンタの心の中~

 

 ケンタ 「誰だ?心に直接訴えかけてくるやつは?」

 ギアR 「俺はギアRシステムそのものだ。ヒコザルの体内に住み着いている。

      ヒコザルの意思に反して、な。」

 ケンタ 「お前はヒコザルに住み着いて何がしたい?」

 ギアR 「そうだな・・世界の破滅・・も良いが俺はこの力をどう使いこなすか

      見てみたいものだな。」

ヒコザル 「ヒコ・・」

 ケンタ 「ヒコザル・・俺は別に使いこなして欲しいとは思わない。それよりも

      ギアRシステム自身とヒコザルが理解し合い、俺とも理解し合い、

      お前にはお前の力を存分に発揮してもらいたい。」

 ギアR 「何だと?」

 ケンタ 「適材適所ってやつだ。各々活躍できるステージがある。俺はそう

      信じてる。だからヒコザルともお前とも腹を割って隠し事は無しだ。」

 ギアR 「ふん、なら提案がある。俺の力の一端をお前にやる。」

 ケンタ 「人間に?」

 ギアR 「ニビシティの図書館で貴様達がみた文献には続きがある。

      本当の意味での人とポケモンとの共存出来る世界を・・その後はだな、

       共存する世界を作るにはギアRシステムの事を理解しない限りは

       永遠に無理だ。我々はその解決策の1つとしてその炎ポケモンから

       ギアRシステムを取り出した。だが、それには多くの犠牲を

       伴ってしまい、結果的に別の炎ポケモンに封印せざるを得なかった。

      という訳だ。そしてお前がこのヒコザルと本気で理解し合いたいと

      思ったときにこうして心での対話が出来た。結果的にこれが貴様なりの

      解決策の1つとなった。」

 ケンタ 「俺の心に入って何をするつもりだ?」

 ギアR 「なぁに簡単なことさ、貴様とヒコザルを繋ぐ。つまり貴様とヒコザル

      そして俺が一つになるという事だ。」

 ケンタ 「急に言われても・・」

 ギアR 「貴様がギアRシステムの発動を宣言した時のみだ。通常状態の時には

      特に干渉するつもりはない。」

ヒコザル 「ヒコ・・」

 ケンタ 「解ったよ、来い。ギアRシステム。その前に1つ確認したい。」

 ギアR 「何だ?」

 ケンタ 「なぜそこまでしてくれる?」

 ギアR 「[信じて声をかける]そうお前が念じたから。では不満かな?

      文献に残した者共はその炎ポケモンばかり救おうとして俺は二の次。

      邪険扱いされた時もあった。だがお前は違った。貴様は面白い。

      ついでにヒコザルにあるキッカケを与えよう。このキッカケを

      生かすも殺すもヒコザル、お前次第だ。ではトレーナーケンタよ。

      覚悟するが良い。俺と共存などという解決策を見出した事、後悔・・」

 ケンタ 「そんな覚悟よりも期待の方がデカイぜ!問題ないっしょ。」

 

~心の中 おしまい~

 

 

テマサキン「うん?ケンタはんの様子が変わったような気が・・」

フローラル「どうしたんだろう?」

 ケンタ 「ヒコザル、楽しく行くぞ!俺に火炎放射だ!」

ヒコザル 「ヒッコ」ボォー

フローラル「えぇぇぇぇ~?」

 ケンタ 「ポフゥー。よし、悩むのおしまい!走れヒコザル!」

ヒコザル 「ヒココ」スタタタ

テマサキン「むやみに走っても意味あらへんぞ?」

 ケンタ 「雷パンチ!」

ヒコザル 「ヒッコウ」バン

サンダース「サンダ?!」ドフ

フローラル「当たった・・当たったよ!雷パンチ」

テマサキン「ほほぅ遂に完成しよったな。」

 ケンタ 「今の俺達なら出来る。行けるぞ。もう1回雷パンチ。」

ヒコザル 「ヒッコ」ビリビリビリ

テマサキン「よし、そこまでや。終了や。」

 ケンタ 「え?」

フローラル「え~これからが盛り上がると思ったのに。」

テマサキン「これぐらいバトルしたら雷パンチもモノに出来たやろ?」

 ケンタ 「はい!ありがとうございました。」

テマサキン「そこの小娘・・フローラとか言うたな?」

フローラル「はい?」

テマサキン「このイーブイ、まだ生まれて間もないんやけど良かったら

      育ててみるか?」

フローラル「良いんですか?」

テマサキン「ええで。進化の可能性、見つけて来ぃや」

 ケンタ 「良かったな。フローラ」

フローラル「うん。ありがとうございました!!」

 ケンタ 「色々とお世話になりました。」

テマサキン「確かワカバタウンから来たって言うとったな?セキチクに行ったら

      ジジイに、コガネに行ったらオヤジとお袋、妹によろしくな。」

 ケンタ 「はい。失礼します。」

 

 

 

 

 

オーキド 「どうじゃった?ケンタ君は?」

テマサキン「なかなかの逸材ですよ、オーキドはん。」

 ウツギ 「さすが、僕が見込んだトレーナーだ。」

テマサキン「ウツギはん・・彼をアレに入れる様推薦してもええですか?」

ナナカマド「うむ、問題なかろう。」

テマサキン「R&P′sPDF・・伝説及び幻のポケモン保護隊に・・」

 

 

 

 

見事雷パンチを会得したヒコザル、そしてギアRシステムと理解するキッカケを

掴んだケンタ、イーブイを手にしたフローラル。

気を抜くんじゃないぞ。明日はいよいよジム戦だぞ!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」



遂にジム戦、水タイプの使い手カスミラルとのバトルなんだけど・・

カスミラル「ガキにはまだ早いのよ!ジム戦なんて、ガキはガキらしく
      お家でポテチでも食ってなさい!」
 ケンタ 「もう旅に出られる年だ。いつまでも子供扱いすると・・」


次回ポケットモンスターDo!「対カスミラル、水上のステージ」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!



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第十一話「対カスミラル、水上のステージ」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
特性:鋭い目
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:??
性格:慎重             性格:??
個性:打たれ強い          個性:??
覚えている技:締めつける      覚えている技:??
       岩石封じ
       アイアンテール

ここから経過日数を少しずつ省略していきます。
あと、特性を載せるの忘れてました。


これまでのポケットモンスター銅は?

 

テマサキン「おぉ!よう来たな。ケンタはん。話は聞いてるで。」

 ケンタ 「話って何ですか?」

テマサキン「フフン、あんたのヒコザルに関して思い当たる人や。」

 ケンタ 「オーキド博士か・・」

フローラル「カワイイ~このイーブイ。」

テマサキン「そのイーブイはワイのお気に入りの一匹でな、進化の可能性に

      満ちているポケモンや。」

テマサキン「さっきな、ギアRシステムをちょろっと発動してもろうたんやけど

      コントロールしてるみたいやから安心したわ。問題は進化しても

      使いこなせるかやな。進化しても同じ性格のままってポケモンは

      そう多くないから気ぃつけや。真反対の性格になってもうたら

      終わりや思うても構へん。」

 ケンタ 「ヒコザル・・俺は別に使いこなして欲しいとは思わない。それよりも

      ギアRシステム自身とヒコザルが理解し合い、俺とも理解し合い、

      お前にはお前の力を存分に発揮してもらいたい。」

 ギアR 「[信じて声をかける]そうお前が念じたから。では不満かな?

      文献に残した者共はその炎ポケモンばかり救おうとして俺は二の次。

      邪険扱いされた時もあった。だがお前は違った。貴様は面白い。

      ついでにヒコザルにあるキッカケを与えよう。このキッカケを

      生かすも殺すもヒコザル、お前次第だ。ではトレーナーケンタよ。

      覚悟するが良い。俺と共存などという解決策を見出した事・・」

テマサキン「これぐらいバトルしたら雷パンチもモノに出来たやろ?」

 ケンタ 「はい!ありがとうございました。」

テマサキン「そこの小娘・・フローラとか言うたな?このイーブイ、まだ生まれて

      間もないんやけど良かったら育ててみるか?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~5日目・朝~

 

 ケンタ 「よし、今日を決戦の日にしよう。」

フローラル「そういえば・・」

 ケンタ 「どうした?」

フローラル「そのカスミラルなんだけど、ネットに書いてあったんだけど・・」

 ケンタ 「だからどうした?」

フローラル「色んなバトル方法を試すから最近は挑戦者泣かせで有名だって。」

 ケンタ 「へぇ、相手にとって不足なしだ。えっと今出来るバトル方法は」

フローラル「1対1のシングルバトル、2対2のダブルバトルだよね?」

 ケンタ 「それ以外にバトル方法があったら大変だぜ。」

フローラル「ヒコザルで行くの?やっぱり雷パンチだけじゃ心配だよ。」

 ケンタ 「それだけじゃないさ。秘策はある。賭けだけどね。」

フローラル「どんなのどんなの?」

 ケンタ 「秘密だ。」

 

ハナダシティ・ジム

 

 ケンタ 「申し出通り、1日経って来ました。挑戦お願いします。」

カスミラル「来たわね、クソガキ。アタシは・・」

 ケンタ 「カスミラルさん!」

カスミラル「違う!アタシはラル・カスミよ!」

 ケンタ 「何でみんなはカスミラルと?」

カスミラル「ジムリーダーを始めてまだ間もない頃の挑戦者に

      名前を言ったら、カスミラルと馬鹿にして、その時から

      この町の中でそう言うことが広まって、町の人から呼ばれるのには

      もう慣れたわ。けどそれを聞きつけてか挑戦者までそう言ってくるから

      これだからクソガキは・・」

 ケンタ 「俺にはケンタ。ワカバタウンのケンタって名前があります。」

カスミラル「よーし決めた。今回は2対2のダブルバトルでどう?」

 ケンタ 「解りました!受けましょう。やった、秘策発動条件、整いました。」

カスミラル「フィールドはこの水深10メートル超の水槽型フィールド!

      水タイプ以外のポケモンだったらこの数個しかない浮島を使うことね。」

 ケンタ 「浮島・・ね・・」

 

バトル;ケンタ対テマサキン 2対2 ダブルバトル

 

カスミラル「アタシはこの2匹よ!行け、マイステディーズ!」

ヒトデマン「ヘャア!」

トサキント「トサキーン」

 ケンタ 「俺はこの2匹だ、行くしかないっしょ!」

ヒコザル 「ヒッコ!」

ピジョン 「ピジョ!」

フローラル「ピジョンはまだしもやっぱりヒコザルを使うのね。

      スピアーじゃないんだ。」

 ケンタ 「メガシンカは1回きりだからね。使うタイミングを失敗すると

      戦況がガラリと変わるから今回はお休みって事で。」

カスミラル「ふーん。そんな力を出さずにその・・何?炎ポケモンで挑もうって?

      考えが甘いわ。これだからクソガキは・・試合開始よ。」

 

 モブ1 「それではダブルバトル一本勝負、始め!」

 

 ケンタ 「ヒコザルは浮島で待機、ピジョンは空から動きを見極めるんだ!」

カスミラル「的確な指示ね。けどそれだけじゃ捉えられないわ!

      ヒトデマンは高速スピンで水中からピジョンを、トサキントは角で突く

      でヒコザルがいる浮島を狙いなさい!」

トサキント「トサキー」スイー

ヒトデマン「ヘャア!」クルクルクルクル

 ケンタ 「どこだ!どこにいる?」

カスミラル「今よ!もらった。」

トサキント「トサ!」バン

ヒコザル 「ヒッコ?」

ヒトデマン「ヘヤ!」ズバァン

ピジョン 「ピジョ?!」

 ケンタ 「ヒコザル!ピジョンはヒトデマンに向かってエアスラッシュ

      ヒコザルは破片を飛んで別の浮島に行くんだ!」

ヒコザル 「ヒッコ!」

ピジョン 「ピィージョ!」ビュゥウ

ヒトデマン「ヘャア?!」バン

フローラル「エアスラッシュが当たった!」

カスミラル「鋭い・・目・・」

 ケンタ 「これでヒトデマンは怯むはずだ。ヒコザル、雷パンチで待機。」

ヒコザル 「ヒッコ!」ビリビリ

カスミラル「それが秘策?これだからクソガキは笑えるわ!実に滑稽。」

 ケンタ 「何だと?」

カスミラル「1つでも可能性があればそれに賭けて挑んでくる。失敗の方が

      可能性として高いのにね。バカの1つ覚えみたいに。

      これだからクソガキは面白くて、そんな力を必勝の様に振り回して、

      ピエロみたい。」

 ケンタ 「だから水槽の中に隠れて相手の出方を伺う以上に疲れたところを

      一閃すると?」

カスミラル「悪い?これがクソガキの出鼻をくじく最善の1手よ。」

 ケンタ 「それじゃ挑戦者があなたの言うクソガキでは無くジェントルマンの様な

      大人だとしても、今の様な戦法をとると?」

カスミラル「う~ん、どうしよう?迷っちゃう~~!」

 ケンタ 「そんな軽い考えでジムリーダーやってるんですか?」

カスミラル「何よ?悪いの?ガキにはまだ早いのよ!ジム戦なんて、ガキはガキらしく

      お家でポテチでも食ってなさい!」

 ケンタ 「この戦い方、水タイプを熟知してる人にしか戦えないやり方で

      尊敬しました。ですが、ジムは出会いの場ではありません!

      ポケモンを出会いのツールとでもお思いならばジムリーダーは

      是非やめていただきたい。」

カスミラル「アンタみたいなクソガキに何が解るのよ?」

 ケンタ 「もう旅に出られる年だ。いつまでも子供扱いすると・・痛い目見ますよ。

      戦法を一貫しないのはジムリーダーとしては有り得ないと

      思っただけです。」

カスミラル「アンタ・・一体何なのよ!」

 ケンタ 「通りすがりのポケモントレーナーだ!覚えておけ!ヒコザル!

      次が勝負だ!浮島を捨てるぞ!」

フローラル「浮島を捨てる?」

カスミラル「フン、今更何を考えようとも浮島の上のヒコザルはもはや袋の中の

      ネズミ。トサキント、角で突く!」

トサキント「トサキーン」ヒュ

 ケンタ 「今だ!別の浮島に、」

カスミラル「無駄よ!ヒトデマン、高速スピン!」

ヒコザル 「ヒコ」

ヒトデマン「ヘャア」ゴン

 ケンタ 「もう一回だ!」

ヒコザル 「ヒコ!」

カスミラル「今いる浮島で最後ね。トサキント」

トサキント「トッサ」ゴン

 ケンタ 「ピジョン、準備は良いな?ヒコザル、上にジャンプ!」

カスミラル「何ですって?」

 ケンタ 「ピジョンにはトサキントとヒトデマンがどうやって動くかを

      見極めてもらった。ヒコザルは最初からピジョンの上で戦わせようと

      思ったけど、それではピジョンが疲れるから浮島にいてもらったんだ。

      ありがとう!ヒコザル」

ヒコザル 「ヒコ!」サムズアップ

 ケンタ 「さぁ反撃開始だ!ヒコザルは雷パンチ、ピジョンは空を飛ぶ、だ。

      タイミングを間違えるなよ?」

ヒコザル 「ヒコ」ビリビリ

ピジョン 「ピジョ」バタバタ

カスミラル「ヒトデマンは高速スピン、トサキントは角で突く。」

 ケンタ 「自分と・・ポケモンを信じて・・」

トサキント「トッサ!」

ヒトデマン「ヘャア!」

 ケンタ 「今だ!避けてからアタック!」

ヒコザル 「ヒッコ」バン

トサキント「トッサ?」ビリビリ

ピジョン 「ピジョ」ヒュルル

ヒトデマン「ヘ・・ャア・・」ポチャン

カスミラル「もう一度よ、今度は外さない。ヒトデマンは体当たり、トサキントは

      後ろから全力で押してサポート。」

ヒトデマン「ヘャア」

トサキント「トサトッサ」

 ケンタ 「ヒコザル、雷パンチだ!」

フローラル「ダメ、十分なチャージが出来ない。」

 ケンタ 「それならイチかバチかだ、ヒコザルはそのまま火を吐いて火炎車を

      追加で準備。ピジョンは空を飛ぶで急降下しアタック、迎え撃つぞ。」

カスミラル「無駄よ。行きなさい!」

 ケンタ 「今だ、火炎車ストップ!雷パンチ、打て!」

フローラル「そうか、火炎車は雷パンチを発動するための、正に・・」

カスミラル「着火剤・・」

 

ドゴォオン

 

トサキント「ト・・サ・・」プカァ

ヒトデマン「ヘャ・・ァア・・」プカァ

 

 モブ1 「トサキント、ヒトデマン共に戦闘不能によりヒコザル、ピジョンの

      勝利。よって勝者はチャレンジャー、ワカバタウンのケンタ」

 ケンタ 「お疲れ様。ヒコザル、ピジョン。休んでくれ」

カスミラル「見事、本当見事としか言いようが無いよ、大したガキね」

フローラル「クソはやめるわ、でもガキはガキ。まだ子供でしょ?年齢的に」

 ケンタ 「え、えぇ・・まぁ・・」

カスミラル「これブルーバッジ、勝利の証よ。必ず制覇しなさい。アタシに

      勝ったんだからね。」

 ケンタ 「よっしゃ、ブルーバッジゲットしか無いでしょ。」

カスミラル「それだけポケモンを大切に思ってるのならシオンタウンには

      寄ったほうが良いわね。あそこはジムリーダーはいないけど

      このカントー地方を代表すると言っても良いくらい有名な町よ。」

 ケンタ 「解りました。行ってみます。ありがとうございました。」

カスミラル「そこの女の子!」

フローラル「は、はい?!」ビクッ

カスミラル「この人がボーイフレンドね。ライバル増えるわよ、気をつけなさい。」

フローラル「は、はぁい・・」

 

 

 ケンタ 「シオンタウンに行くには・・」

フローラル「発電所近くのイワヤマトンネルを通るのが一番近いわ。」

 ケンタ 「よし!それで行くっしょ!」

フローラル「まずはポケモンセンターね。傷だらけのポケモンで町を出る気?」

 ケンタ 「ハハ・・そうでした。」

 

 

~ハナダシティ・ポケモンセンター~

フローラル「そういえば最後の雷パンチ・・」

 ケンタ 「ヒコザルのスピードで雷パンチの発動をテマサキンさんとのバトルでは

      カバーしてたけど流石に水が真下の落下速度ではカバー出来ないから

      ピジョンの背中に乗って、後は炎を電気に応用出来ないかなって」

 

 

 

見事、ブルーバッジをゲットし雷パンチを完成させたケンタ、

次のシオンタウンではどんな出会いが待っているのか。続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」


イワヤマトンネルの手前のポケモンセンターに着いたんだけど・・
?????「ハァハァ・・やっと追いついたわ。」
 ケンタ 「あなたは?」


次回ポケットモンスターDO!「突然の勧誘?」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!





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第十二話「突然の勧誘?」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス
特性:鋭い目
性格:意地っ張り
個性:少しお調子者
覚えている技:翼で打つ
       エアスラッシュ
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:??
性格:慎重             性格:??
個性:打たれ強い          個性:??
覚えている技:締めつける      覚えている技:??
       岩石封じ
       アイアンテール

パソコンの初期化や仕事の繁忙も相まって遅くなりました。
少し全体の歩みを早くします。よろしく哀愁


これまでのポケットモンスター銅は?

 ケンタ 「申し出通り、1日経って来ました。挑戦お願いします。」

カスミラル「よーし決めた。今回は2対2のダブルバトルでどう?」

フローラル「ピジョンはまだしもやっぱりヒコザルを使うのね。

      スピアーじゃないんだ。」

 ケンタ 「メガシンカは1回きりだからね。使うタイミングを失敗すると

      戦況がガラリと変わるから今回はお休みって事で。」

カスミラル「1つでも可能性があればそれに賭けて挑んでくる。失敗の方が

      可能性として高いのにね。バカの1つ覚えみたいに。

      これだからクソガキは面白くて、そんな力を必勝の様に振り回して、

      ピエロみたい。」

 ケンタ 「この戦い方、水タイプを熟知してる人にしか戦えないやり方で

      尊敬しました。ですが、ジムは出会いの場ではありません!

      ポケモンを出会いのツールとでもお思いならばジムリーダーは

      是非やめていただきたい。いつまでも子供扱いすると・・痛い目見ますよ。

      戦法を一貫しないのはジムリーダーとしては有り得ないと

      思っただけです。」

カスミラル「アンタ・・一体何なのよ!」

 ケンタ 「通りすがりのポケモントレーナーだ!覚えておけ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~6日目・朝~

フローラル「さてっと、ポケモンも回復したし買い物も済んだし。」

 ケンタ 「随分と買い込んだね。カップ麺にインスタント味噌汁に、それと・・」

フローラル「べ、別に料理が作れないからといってこういうものを

      買い込んでるわけじゃないからね。」プンスカ

 ケンタ 「解った解った。怒らないで、ゴメンネ。」

フローラル「・・・・許す。」

 ケンタ 「では、改めまして」

フローラル「イワヤマトンネルへ・・」

 ケンタ 「行くしかないっしょ!」

?????「ハァハァ・・やっと追いついたわ。これから出発か?」

 ケンタ 「あなたは・・テマサキンさん!」

テマサキン「ケンタはんに用があってな、すんまへんな。」

 ケンタ 「で、今度はどういった御用で?」

テマサキン「突然で申し訳あらへんけども伝説のポケモンや幻のポケモンに興味あらへん?」

 ケンタ 「ミュウツーとかミュウですよね?確かにゲットしたいものです!」

テマサキン「あぁそれなんやけどな、無理になったんよ。」

 ケンタ 「無理になったってどういう事ですか?」

フローラル「私も確かに欲しかったなぁ、ミュウ・・」

テマサキン「伝説のポケモンや幻のポケモンも同じポケモンや。

まあ繁殖能力は低いけどな。そこは研究中や。

そこで、ワイと博士たちで作り出した1つのボールがある。

      このボールや。人呼んで[え?本当に捕まえたの?]ボールや!」

フローラル「本当に捕まえたの?ボール?え、何それ・・」

テマサキン「正式名称はガーディアンボール。略してGボール。

一度は捕まえるんやけどすぐにボールから出るんや。けどな、

ボールを投げた人の言うことは聞くんや。」

 ケンタ 「それって、一緒に連れて行けないって事ですか?」

テマサキン「その点に関してはホンマ堪忍や。」

フローラル「その点に関しては?」

テマサキン「このボールで捕まえると首や腕にリングが付く仕組みになっていてな、

      そして伝説のポケモンを呼びたい時に

そのポケモンの名前をボールに向かって叫ぶ。そうするとそのリングに

搭載されとるセンサーが反応して、そのボールの中に入って、

それから出せるんや。せやから、常にそのボールの中には何も入っとらん。

フローラル「へぇ、なんか安心。生態系も崩さないし。」

 ケンタ 「でもたくさんの伝説や幻のポケモンを捕まえられるから良いかも。」

テマサキン「ただこのボールを受け取るにも1つ条件が要るんや。」

 ケンタ 「条件?」

テマサキン「R&P’PDFへの加入や。」

フローラル「名前長っ・・」

テマサキン「これでも短くした方なんやで?!

      正式名称は伝説及び幻のポケモン保護隊なんやからな。」

 ケンタ 「でもまぁこのボールを持っていれば一度ゲットしたら出せるんだから

      加入しましょう。」

テマサキン「でもそのボールを使うてもジムリーダーとは戦えへんぞ?」

 ケンタ 「それは承知の上です。」

テマサキン「実際ケンタはんしか捕まえる人はおらんのや。他の隊員は

      博士なんやからな。」

フローラル「それ理不尽すぎない?」

 ケンタ 「伝説のポケモンと戦えるんだから本望さ。ボールもこの1個だけ

      ですよね?」

テマサキン「そうや、」

 ケンタ 「よし、イワヤマトンネル抜けるぞ。テマサキンさん、どうも

      ありかどうございました。」

フローラル「どうもー!」

 

 

~イワヤマトンネル前ポケモンセンター~

 ??? 「大変だ~」

 ケンタ 「どうしたの?」

 ??? 「そこの草むらにニドランが、、」

フローラル「ニドラン?行ってみる?」

 ケンタ 「そうだな、ニドランはこの辺は生息する分布じゃないし、

      よし、案内してくれ。」

 

 

~そして付近の草むら~

 ??? 「あそこなんだ、俺もコラッタを持ってるけど、

      あのオニドリルにやられちゃって・・・」

 ケンタ 「オニドリル、あれが・・で、あっちがニドランか。」

 

 図鑑  「オニドリル、くちばしポケモン。長い首とくちばしは

      中にいるエサを捕まえるのに便利。細長いくちばしで器用につまむ。

 

      ニドラン雌、毒針ポケモン。小さい体を守るため強力な毒針が

      発達したと考えられている。怒ると角の先から猛毒を出す。

 

      ニドラン雄、毒針ポケモン。耳を動かす筋肉が発達していて

      どんな向きにも自由に耳を動かせる。微かな物音も

      聞き漏らさないポケモンである。」

 

フローラル「雄が紫色で雌が水色なのね。」

 ケンタ 「でも図鑑では雌が先なんだな。」

 

フローラル「行け!イワちゃん。」

 ケンタ 「どうした?急に、」

フローラル「私、助けたい。助けた後ゲットする!だから・・」

 ケンタ 「なるほどね、分かったよ。行け、ヒコザル。」

ヒコザル 「ヒッコゥ!」

イワちゃん「イワ」

フローラル「岩石封じ!」

 ケンタ 「雷パンチ!」

オニドリル「オニィ~~」バタバタ

フローラル「ヘンだ!技を見ただけで逃げちゃった!」

 ケンタ 「大丈夫か?ニドラン。」

ニドラン達「ニ、ニドド・・」ブルブル

 

 

 シュタ

 

 

 ケンタ 「大分落ち着いたみたいだな。」

フローラル「ねえねえニドラン、私たちと一緒に来ない?」

 ケンタ 「こいつらは元の分布地に返さないと・・」

フローラル「ダメ!欲しい。」

ヒコザル 「ヒココ?」ヾ(・ω・*)ナデナデ

ニドラン雄「ニドッ?」

 ギアR 「ケンタよ、ヒコザルが話しかけている。この紫の方は

      お前に守られたいと言っているらしいぞ。どうする?」

 ケンタ 「分かったよフローラ。ニドラン、俺がお前を守るとか簡単には

      言えないけど俺はお前と向き合うより同じ道を歩いて行きたい。

      そう思った。な、フローラ?」

フローラル「え?!う、うん・・」

     (心の声)「何?今の、すごく心に響いたんだけど・・カッコ良すぎ」

 ケンタ 「じゃ俺はこの雄だな」

フローラル「私はこの水色の雌ね、よろしく・・痛っ」

 ケンタ 「この2匹の特性は毒のトゲだよ。体のトゲに触ると毒状態にすることが

      あるから気をつけな。」

フローラル「う、うん、、はい。モンスターボール。」

 ケンタ 「よし、よろしくな。ニドラン!」

ニドラン達「ニドド!」

 ケンタ 「ニドラン雄、ゲットしかないでしょ!」

フローラル「レッツゴー!ニドラン雌、ゲット!」

 ケンタ 「このままイワヤマトンネルを抜けて、目指すは・・」

フローラル「シオンからのクチバ!」

 ケンタ 「だな、そうと決まれば」

フローラル「レッツらゴー!」

 ケンタ 「その前にニドランの回復だろ!」

 

 ペチン

 

フローラル「エヘヘ(*ノωノ)」

 

~かくしてニドランを思わぬ形でゲットしたケンタとフローラ

 シオンタウンまで無事に行けるのか?続く~

 




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」


イワヤマトンネルに入った俺たち、、
フローラル「ブイ太、どうしたの?」
 ブイ太 「ブイ、ブイブブ!ブブイブイ?」
ニドラン雄「ニ、ニド?」
 ケンタ 「え?雄にケンカ売ってんのか?」

次回ポケットモンスターDo!「恋の抗争勃発?ブイ太とニドラン!」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


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第十三話「恋の抗争勃発?ブイ太とニドラン!」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き


これまでのポケットモンスター銅は?

 

テマサキン「突然で申し訳あらへんけども伝説のポケモンや幻のポケモンに

      興味あらへん?」

 ケンタ 「ミュウツーとかミュウですよね?確かにゲットしたいものです!」

テマサキン「あぁそれなんやけどな、無理になったんよ。」

フローラル「私も確かに欲しかったなぁ、ミュウ・・」

テマサキン「伝説のポケモンや幻のポケモンも同じポケモンや。

      まあ繁殖能力は低いけどな。そこは研究中や。そこで、

      ワイと博士たちで作り出した1つのボールがある。このGボール。

      一度は捕まえるんやけどすぐにボールから出るんや。けどな、

      ボールを投げた人の言うことは聞くんや。」

 ケンタ 「でもたくさんの伝説や幻のポケモンを捕まえられるから良いかも。」

テマサキン「ただこのボールを受け取るにも1つ条件が要るんや。」

 ケンタ 「条件?」

テマサキン「R&P’PDFへの加入や。」

フローラル「名前長っ・・」

テマサキン「これでも短くした方なんやで?!

      正式名称は伝説及び幻のポケモン保護隊なんやからな。」

 ケンタ 「でもまぁこのボールを持っていれば一度ゲットしたら出せるんだから

      加入しましょう。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~イワヤマトンネル前ポケモンセンター~

 

 ケンタ 「よし、回復済んだ」

フローラル「地図は?」

 ケンタ 「さっきパソコン借りて印刷した」

フローラル「パンフレット的な物じゃないの?」

 ケンタ 「そうだね。そういえば不思議だね。」

フローラル「いやいや、そこもっと驚くべき所だから」

 ケンタ 「そうだな。イワヤマトンネルの内部地図は?ってジョーイさんに聞いたら

      あのパソコンから印刷してくださいって言われたから

そこで気づくべきだったな。」orz

フローラル「そうそう、とにかく行こう。」

 ケンタ 「だな。」

 

~イワヤマトンネル内部~

 

フローラル「結構広くない?」

 ケンタ 「天井も高いし、奥行きもあるし」

 

 

・・・・

 

 

フローラル「いつになったら出られるの?」

 ケンタ 「まぁそう焦らないの!」

フローラル「そうだけどさ~」orz

 ケンタ 「でも結構奥まで来たけど・・・・」

フローラル「今時の洞窟って明るいね。」

 ケンタ 「環境保全か何かの団体が見回ってるらしいよ、テレビでやってた。」

フローラル「お腹空いた~」

 ケンタ 「この辺りでご飯にでもするか。」

フローラル「賛成!出て来て!みんな。」ポゥン

 ケンタ 「俺も。」ポゥン

フローラル「私たちの新しい仲間の、私はブイ太とニドラン雌のニーランです!」

 ケンタ 「俺はニドラン雄のニドランだ。みんな宜しく!」

 

フローラル「ニックネームつけないの?」

 ケンタ 「まあな。」

 ブイ太 「ブィィ・・」ポォ

ニーラン 「ニ?」

 ケンタ 「ほう・・」

フローラル「ん?どうしたの?」

ニドラン雄「ニド!」

 ブイ太 「ブイブイ!」バチバチ

ニドラン雄「ニド・・」

 ケンタ 「そうか、そういう事か!ブイ太!」

フローラル「だから、どうしたの?」

 ケンタ 「ブイ太がニーランに一目惚れをしてニドランを恋敵に思ってるってこと」

フローラル「そういうことね。ってえ?」

 ケンタ 「それならお前ら一戦交えるか?俺達は何もしないからな!」

 ブイ太 「ブイ!」

ニドラン雄「ニド・・」

フローラル「ニドランはその気じゃないみたいだけど・・」

 ケンタ 「いい機会だ。ニドラン!お前はどうやら自分のその自慢の力で

      傷付く姿を見たくないから無理矢理平静を装ったりその気じゃない

      素振りを見せているんだろう?」

ニドラン雄「ニ?ニド・・」

 ケンタ 「まぁ無理矢理その力を出さなくていいさ。だが、ニーランは

      ブイ太に取られるぞ。お前は力はあっても今までは使い方が

      間違っていただけだ。お前のその冷静さがあれば大丈夫だ。

      今はその力を俺に見せつけろ。」

ニドラン雄「ニド!」キリ

フローラル「目が変わった」

 

 ブイ太 「ブイ」シューシュー

フローラル「スピードスターだ!」

ニドラン雄「ニド」ビュー

 ケンタ 「冷凍ビームで防いだか。だがそれだけじゃ・・」

ニドラン雄「ニド」シュタタタ

 ブイ太 「ブイ」シュタタタ

 

 バァン

 

フローラル「電光石火と角で突くが・・」

 ケンタ 「ほぼ同時か・・ニドランの方が切り替えが早いな・・」

 ??? 「カラカラ・・」

 ケンタ 「ん?」

フローラル「どうしたの?」

 ケンタ 「何でもない。」

 

数時間後・・

 

 ブイ太 「ブイ・・ブイ・・」

ニドラン雄「ニ・・ニド・・」

 ケンタ 「よし!おしまいだ。気は済んだな?」

ニドラン雄「ニド!」

 ブイ太 「ブイ・・」

 ケンタ 「ニドランの体の切り替えの早さとブイ太の巧みな技の

      使い方やテクニックで両者引き分け。」

フローラル「えー?」

 ケンタ 「ご飯も食べたし、出口もすぐそこだろう。出発するぞ。」

フローラル「はーい。」

 ??? 「カラ・・カラ!」

フローラル「あー!私の最後のポテチが・・」

 ケンタ 「気配の正体はこいつか・・えっと」

 

 図鑑  「カラカラ、孤独ポケモン。二度と会えない母親の面影を

      満月に見つけて鳴き声を上げる。被っている骨のシミは涙の痕。」

 

 ケンタ 「カラカラか・・」

カラカラ 「カラァ!」ブンブン

フローラル「ひぃぃ!」

 ケンタ 「ヒコザル!火炎放射だ!」

ヒコザル 「ヒコ」ボォ

カラカラ 「カラ」クルクル

フローラル「骨を回してバリアにしてる?」

 ケンタ 「なかなかやるな。だったら火炎車だ」

ヒコザル 「ヒコ」グルグル

カラカラ 「カラカ!」

 

 

 ガシ!

 

 

フローラル「素手で受け止めた?」

 ケンタ 「あれは怪力か・・」

カラカラ 「カラァ」ブン

ヒコザル 「ヒコ?!」

 ケンタ 「ヒコザル~!」

ヒコザル 「ヒッコ!」ビリビリ

 ケンタ 「よし!雷パンチだ!」

フローラル「でもカラカラは地面タイプだよ?ただのパンチに・・」

 ケンタ 「行け!そのまま・・」

カラカラ 「カラ?」

ヒコザル 「ヒコ?!」ビリビリビ・リ・ビ・・リ・・

フローラル「雷パンチが・・打つ前に消えちゃった?」

 ケンタ 「まさか・・あいつの特性って・・」

 

 図鑑  「避雷針・・電気タイプの技が全て自分に来る。電気タイプの技を

      受けると、ダメージや効果を受けず特攻が上がる」

 

グラグラ・・

 

フローラル「どうしたの?」

 ケンタ 「急に激しく動いたからトンネルが崩れるのか?バトルは中止だ!

      みんな戻れ!カラカラ!またどこかで会おうな!急ごう!」

フローラル「うん!戻って!」

 

 

 

 

 

 

 

 ケンタ 「え?」

フローラル「大丈夫だったみたいだね。あ!あそこ。」

 ケンタ 「シオンタウンか?着いた。」

 

 

 

かくして、無事シオンタウンに着いたケンタとフローラル。

カスミラルが言うという事は何かあるぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラカラ 「カラ?」スタスタ・・

 

 

 

続く!




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」



シオンタウンで回復を済ませたあとに入ったのは・・
フローラル「ポケモンタワー?」

フジ老人 「ほっほっほっほう、来たのう旅人よ、
      ポケモンハウスにちいと寄って行かんかのう?」




フジ老人 「カラカラがいないぞ?どこへ行ったのかのう?」


次回ポケットモンスターDo!「ポケモンタワー、混迷のカラカラ」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!



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第十四話「ポケモンタワー、混迷のカラカラ」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き


前回から4ヶ月経ってしまいましての更新・・ゴメンナサイ

これからは2ヶ月更新にします。(予定)
それか、出来る時にガッツリ更新します。(予定)


これまでのポケットモンスター銅は?

 

 ケンタ 「ブイ太がニーランに一目惚れをしてニドランを恋敵に思ってるってこと」

フローラル「そういうことね。ってえ?」

 ケンタ 「いい機会だ。ニドラン!お前はどうやら自分のその自慢の力で

      傷付く姿を見たくないから無理矢理平静を装ったりその気じゃない

      素振りを見せているんだろう?」

フローラル「雷パンチが・・打つ前に消えちゃった?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

第十四話「ポケモンタワー、混迷のカラカラ」

 

 

 ケンタ 「シオンタウンに・・・・」

フローラル「着いた!~」

 ケンタ 「早速ポケモンセンターに行こう。」

フローラル「そうだね。」

 

 町人A 「あなた、幽霊は居ると思う?」

 町人B 「いいえ。どうして?」

 町人A 「あはは そうよね!あなたの右肩に白い手が置かれてるなんて・・・

      アタシの見間違いよね!」

 町人B 「そ、そうよ!何よ!急に~、怖いじゃないの!」

 

 

アハハハハハハハ・・・・

 

 

フローラル「何?今の会話?」

 ケンタ 「何か分かる気がするよ。ほら、あの看板」

フローラル「何々?ここは シオンタウン。シオンは紫、尊い色」

 ケンタ 「ポケモンセンターへ急ごう。」

フローラル「う、うん」

 

 

テンテンテロリン

 

 

ジョーイ 「はい、ポケモンたちは皆元気になりましたよ。」

フローラル「ありがとうございます!」

 ケンタ 「この写真って・・」

ジョーイ 「あぁ、ポケモンタワーね。」

フローラル「ポケモンタワー?」

ジョーイ 「そう。天国へ旅立ったポケモン達の供養の為に、フジ老人が建てた

弔いの塔よ。中はポケモンのお墓だらけでね、

ゴーストポケモンの巣でもあって、入るや否やゴーストタイプの

ポケモンが歓迎してくれるのよ!」

 ケンタ 「ここへ来る時にそんな物騒なもの見えませんでしたが?」

ジョーイ 「今はラジオ塔になってるのよ。そのポケモンタワーにあったお墓は

その目の前の魂の家に引き継がれてるのよ。」

フジ老人 「ほっほっほっほう、旅人よ。ポケモンハウスにちいと寄って

行かんかのう?」

 

 ケンタ 「ポケモンハウス?」

 隊員1 「人間に捨てられたポケモンを保護するボランティアを行っているのさ。」

 隊員2 「今はこうしてこのポケモンハウスでトレーナーから捨てられたポケモンを

      癒してあげるのが任務って言う訳さ。」

 隊員3 「命の尊厳や死者への哀悼を重んじるシオンタウンの人々からは

尊敬の眼差しを受けているのさ。」

 ケンタ 「へぇ~」バリボリ

フローラル「すごいですね!」ズルズル

 隊員1 「だけど、管理人→フジ老人は元々他所から来た人物であるらしくて、

どうやら自身の過去を話さないんだよね。」

 ケンタ 「不思議な人。」

フローラル「そんなにすごい人なら、私だったら武勇伝としてベラベラ話しちゃうな。」

 隊員2 「魂の家へ行ってみませんか?」

フローラル「行きたい!」

 ケンタ 「命について考えるいい機会だな。行かせてください。」

 隊員3 「よっしゃ!ついて来な。」

 

 

 

~魂の家~

 

 ケンタ 「荘厳な雰囲気・・」

フローラル「あそこの一番大きいお墓は?」

 隊員1 「あそこには・・」

フジ老人 「お前たち!ベラベラ喋りすぎだぞ。」

 隊員2 「すいませんでした!」

フジ老人 「まったく・・お前たちというやつは・・わしから話そう。」

 隊員3 「管理人自ら話すんかい!」ペチ

フジ老人 「あそこにはガラガラが眠っているのじゃ・・ガラガラは頭の骨を

取るためにロケット団に殺されたんじゃ・・・・

そしてその幽霊が出るって・・・・」

 ケンタ 「幽・・霊・・」

フローラル「ギャーーーー!」

フジ老人 「カラカラがいないぞ?どこへ行ったのかのう?」

 ??? 「カァラ!」ブンブン

 ケンタ 「何だ?こいつ」

フジ老人 「やめんか!カラカラ。」

フローラル「あ!あのカラカラ・・」

 ケンタ 「イワヤマトンネルで会ったカラカラだ!」

フジ老人 「何を隠そう、このカラカラはそのロケット団に殺された

ガラガラの子供じゃ・・」

 ケンタ 「え、このカラカラが・・」

フジ老人 「お前、そんな所に行っておったのか!心配させおってからに・・もう。」

 ケンタ 「このカラカラ、連れて行ってもいいですか?」

フローラル「ケンタ?」

フジ老人 「ほぅ・・何故じゃ?」

 ケンタ 「このままこのポケモンハウスにいても、気分は晴れません。もう一度ここに

      戻ってくることを約束しますので、是非。」

フジ老人 「まぁカラカラが良ければ好きにするが良い。」

 ケンタ 「タマムシシティのジムが、どうやらハナダの次に目指すジムに

適任らしい。」

フローラル「なら、行こう!」

 ケンタ 「カラカラ、行こうぜ!」

カラカラ 「カラ!」プイ

フローラル「何なの?つれないコ・・」

 ケンタ 「良いよ、ついて来るなら。ではフジ老人、失礼します。」

フジ老人 「ほい。」

 

 

フローラル「良いの?このままついて来させて、」

 ケンタ 「良いの良いの。そういえばシルフカンパニーって

ヤマブキシティにある会社製のスコープが幽霊とか見えるらしいよ。」

フローラル「へぇ」ガクブル

 ケンタ 「頑張ろう!」

 警備員 「今、ヤマブキシティは通れませんよ。タマムシシティに行きたいなら

      地下通路を通ってください。」

フローラル「通れないんですか?」

 ケンタ 「仕方ないね、地下通路に行こう!」

 

 

ータマムシシティー

 

 ケンタ 「よし、着いた。」

フローラル「ジム行こうよ。」

 ケンタ 「だな。タマムシシティは・・」

フローラル「男子禁制、女の園・・草タイプのジムだって。」

 ケンタ 「草タイプか・・ピジョンにヒコザル、スピアーも。相性抜群だな!

      って男子禁制?」

フローラル「男の挑戦者は門前払いだって。」

 ケンタ 「女装も趣味じゃないしな・・ジムの関係者として入れないかな?」

フローラル「それじゃ挑戦者として認められないでしょ。」

 ケンタ 「腹減った。とりあえず食堂行こう。」

フローラル「うん、タマムシ食堂は美味しいって評判だもん。」

 

 

ー食堂ー

 

 

おばちゃん「いらっしゃーい!注文は?!」

 ケンタ 「エビチリ定食!キクラゲ多めで!」

フローラル「キクラゲ追加できるの?私、チャーハンで。」

 ケンタ 「キクラゲとマイタケは欠かせないよね。」

フローラル「うん、ってかどうするの?ジム・・」

 ケンタ 「うん・・」

おばちゃん「何だい?うち(タマムシ)のジムかい?」

フローラル「このケンタって男が挑戦しようとしてるんですけど、男子禁制でしょ?」

モグモグ

おばちゃん「どうかな?確か、夜なら平気だったよ。20時からだったら・・」

 ケンタ 「本当ですか?食べたら作戦練って夜まで寝るか。」

おばちゃん「それと、最近の噂なんだけど・・ゲームセンターあるでしょ?」

フローラル「はい、ここに来る時に見かけました。」

おばちゃん「その地下にロケット団のアジトがあって、ヤマブキにあるシルフカンパニー

      って会社も乗っ取ってるらしいよ。」

 ケンタ 「だからヤマブキを通れなかったのか。ジムリーダー倒したら

アジト行くか。」

フローラル「そんなゆっくりで良いの?こういう時って一刻を争うんじゃないの?」

 ケンタ 「なんか、平気な気がする。」

フローラル「どうして?」

 ケンタ 「うーん、主人公の勘ってやつ?」

 

 

~8日目・夜~

フローラル「夜になったよ!行こうよ。」

 ケンタ 「うーん、ヒコザル・・お前は・・」グースカ

フローラル「起きなさい!」バン

 ケンタ 「えぇっ?もう夜か?時間は?」

フローラル「19時丁度よ」

 ケンタ 「よし、特訓だ。ヒコザル、ピジョン、スピアーが定石ってところかな」

フローラル「ジョウセキ?」

 ケンタ 「うん、物事をする時の最上の方法・・一番良い方法って事だよ。」

フローラル「そうだね。草タイプだし。」

 ケンタ 「よし、出てこい、ニドラン!」ポウゥ

ニドラン雄「ニド?」

 ケンタ 「今回のジム戦はお前は見学だ・・すまない。」

ニドラン雄「ニドド?」

 ケンタ 「お前には、俺の戦い方や失敗ぶりを見ててほしい。アジトに行く時は

      お前にも戦ってもらうぞ!」

ニドラン雄「ニド!」フリフリ

 ケンタ 「よし、予約して行くか。えっとジムの電話番号はっと・・」ピ・ポ・パ

 

 

プルルルル・・・・プルルルル・・・・

 

 

 モブ子 「はい、こちらタマムシジム、電話兼受付担当です。

どういったご用件でしょうか?」

 ケンタ 「はい、ワカバタウンから来た森川健太と言います。20時からそちらで

      男でもバッジをかけてのジムへの挑戦が可能だと聞いたので

電話させて・・」

 モブ子 「20時からですね・・少々お待ちを・・何名様で来られますか?」

 ケンタ 「挑戦者と観戦者で2名です。」

 モブ子 「はい、ジムリーダーとも確認いたしました。

では20時以降でお待ちしてます。」

 ケンタ 「はい、どうも。」

フローラル「結果は?」

 ケンタ 「うん、予約とれた。デパートで薬買ってから行こう。」

フローラル「や、やけに冷静ね・・」

 ケンタ 「逆に余裕?」

フローラル「油断しないでくださいよ。」

 ケンタ 「はい、ご忠告感謝します。」

 

 

 

かくして、タマムシジムへの挑戦が決定したケンタ、勝てるのだろうか?





ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」


遂にタマムシジムへの挑戦だ!
 ??? 「男の挑戦?!・・珍しいわね・・」
 ケンタ 「は、はぁ・・」

次回ポケットモンスターDO!「女の園!女尊男卑のエリッカ」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


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第十五話「女の園!女尊男卑のエリッカ」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)


フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き

えー投稿します。
今回のボルケニオンは
前回のフーパが大怪獣バトルっぽかったのに対し
大乱闘って感じました。
でも往年のポケモン映画らしくバトルと
失う悲しさと、絆ってテーマに沿っていて良かったです。
ポケモンGO始めました。でも、DSのゲームの方が楽しいです。

もう少ししたら夏休み(一週間くらい)に入るので
その時に幾つか投稿しようと思います。


これまでのポケットモンスター銅は?

 

 

ジョーイ 「あぁ、ポケモンタワーね。」

フローラル「ポケモンタワー?」

ジョーイ 「そう。天国へ旅立ったポケモン達の供養の為に、フジ老人が建てた

      弔いの塔よ。」

 ケンタ 「ポケモンハウス?」

 隊員1 「人間に捨てられたポケモンを保護するボランティアを行っているのさ。」

 隊員2 「今はこうしてこのポケモンハウスでトレーナーから捨てられたポケモンを

      癒してあげるのが任務って言う訳さ。」

 隊員3 「命の尊厳や死者への哀悼を重んじるシオンタウンの人々からは尊敬の

      眼差しを受けているのさ。」

 ケンタ 「へぇ~」バリボリ

フジ老人 「あそこにはガラガラが眠っているのじゃ・・ガラガラは頭の骨を取る為に

      ロケット団に殺されたんじゃ・・・そしてその幽霊が出るって・・・・」

 ケンタ 「このカラカラ、連れて行ってもいいですか?」

フローラル「ケンタ?」

フジ老人 「ほぅ・・何故じゃ?」

 ケンタ 「このままこのポケモンハウスにいても、気分は晴れません。

      もう一度ここに戻ってくることを約束しますので、是非。」

フジ老人 「まぁカラカラが良ければ好きにするが良い。」

 ケンタ 「タマムシシティのジムが、どうやらハナダの次に目指すジムに

      適任らしい。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

同じく8日目・夜

 

 ケンタ 「着いたぞ、タマムシジム・・」

フローラル「じゃあ早速・・」

 ケンタ 「待ってくれ!」

フローラル「どうしたの?」

 ケンタ 「大事な事忘れてた・・!」

フローラル「何なの?」

 ケンタ 「クチバシティ行ってない・・」

フローラル「クチバって?」

 ケンタ 「電気タイプのポケモンのジムがあるところ。

      そっちがハナダの次だった・・」

フローラル「どうするの?予約だって取っちゃったんでしょ?」

 ケンタ 「そうだな・・順番なんて関係ないもんな!

      今は目の前のジムに専念、専念。」

フローラル「そう!その意気よ。」

 

 

    ピンポーン

 

 

 モブ子 「はーい」

 ケンタ 「あ、あの20時に予約したケンタですが、挑戦者と観戦者の2名です。」

 ??? 「男の挑戦?!・・珍しいわね・・いらっしゃい。」

 ケンタ 「は、はぁ・・」

 ??? 「私はジムリーダーのエリカツよ。」

フローラル「エリカツ・・何かの活動中?」

エリカツ 「そうそう・・襟元のシワをアイロン中・・ってそのカツじゃ無いわよ。

      さっさと試合始めるわよ。来なさい。」

 ケンタ 「は、はい・・」

フローラル「頑張って!」

 ケンタ 「そうだ!ニドラン、俺のバトルを、戦い方を見ておいてくれ。」

 

      ニ、ニド!

 

エリカツ 「私はモンジャラよ。」

 ケンタ 「よし、ピジョン。行け!」

 モブ子 「試合は3対3。チャレンジャーにのみ交代が許されます。どちらか

      一方のポケモンが全員戦闘不能になったら試合終了とします。

      良いわね?」

エリカツ 「さあ、さっさとかかって来なさい。」

 ケンタ 「エアスラッシュだ!先制決めるしか無いっしょ!」

 

      バシュ

 

エリカツ 「つるのムチで防御」

 

      ガキーン

 

フローラル「防がれた?」

 ケンタ 「それでこそジムリーダー!翼で打つ!」

エリカツ 「まもる、、アタシのモンジャラには指一本触れさせない。

      そんな汚らわしい攻撃なんかね。」

 ケンタ 「汚らわしい・・だと?」

エリカツ 「そうよ。そんな男や雄の攻撃のどこが汚らわしくないと?

      まさか・・野性味溢れるとでも?」

 ケンタ 「それのどこが悪いんだ?」

エリカツ 「だから男は気に食わないの。

      今までは女しか挑戦も受け付けてなかった。けど、委員会に注意されて

      男も挑戦を受け入れたけど、死に急いでるみたいな感じで焦りまくりで

      超ウケる。おしとやかに、品のある攻撃をしないの?」

 ケンタ 「断るね。そんなの俺の戦い方に反する。俺は互いに全力を尽くす戦い方を

      好き好む。互いの信じる戦い方が違って良いじゃないか。

      ピジョン。翼で打つの準備をしながらエアスラッシュ2連発!」

エリカツ 「黙って聞いてれば・・モンジャラ・・おしとやかに・・つるのムチ。」

 

 

      ガキーン

 

 

フローラル「でも、翼で打つを防ぐ手段は無い!」

エリカツ 「まもる。」

 

 

      これじゃあまるで・・

 

 

エリカツ 「水掛け論・・とでも?」

 ケンタ 「翼で打つ。」

エリカツ 「パワーウィップ。」

 

 

      ピ、ピジョ・・

 

 

そうか、分かったぞ。見えたぜ。この戦略の穴が!貫いて見せる。

 

 

 ケンタ 「ピジョン、たつまき!」

エリカツ 「そんなたつまきで・・私のモンジャラを倒せないわよ、

      つるのムチで跳ね返しなさい。」

 

 

      バシュン

      

 

エリカツ 「ピジョンは?どこにいるの?」

 ケンタ 「真上からエアスラッシュ!」

モンジャラ「モン?!」

 

      バタ・・

 

エリカツ 「そんな・・モンジャラが、、」

 モブ子 「モンジャラ戦闘不能・・によりピジョンの勝ち。」

 ケンタ 「描いていた未来図と異なっている、、とでも?」

エリカツ 「行きなさい、ウツドン。」

 ケンタ 「こっちはピジョンで続行だ。」

エリカツ 「これだから男は、私の予定を・・未来を狂わせる。」

フローラル「ん?」

 ケンタ 「ピジョン、先制だ。エアスラッシュ」

エリカツ 「あまいかおり。」

フローラル「エアスラッシュをかき消した!」

エリカツ 「男は・・いつもそうやって」

フローラル「?」

エリカツ 「叶いもしない夢ばっか語って、理想だけデカくして

      頭でっかちになっても自分の実力の無さに気づくのが大分後で、」

 ケンタ 「そんな所を見てるのが面白いと?」

エリカツ 「そう!それで慌てふためく姿が滑稽で・・」

 

      さぁ・・どう返す?

 

 ケンタ 「理想を掲げて・・」

フローラル「理想を掲げて何が悪いのよ!」

 

      え?!

 

フローラル「私は今まで一つの地方で答えを出そうとして、

      そして安定した暮らしが出来れば良いやって決めつけてた。」

エリカツ 「それじゃ・・」

フローラル「でも、ケンタがそんな私の考えを変えてくれた。

      刺激に溢れた人生にしてくれてる。だから男って

      確かにバカかもしれないけど、それでも努力しない

      あなたよりはマシだと思う。」

エリカツ 「あ、あなたは一体何者?」

フローラル「通りすがりのポケモントレーナー達よ!覚えておきなさい。」

 ケンタ 「これは・・一本取られたな。ピジョン、勝つぞ。」

エリカツ 「ウツドン、ヘドロばくだん。」

 ケンタ 「エアスラッシュで跳ね飛ばすんだ!」

 

      ヒュッ

 

 ケンタ 「そんな・・」

フローラル「防ぎきれない?」

エリカツ 「モンジャラの時の様には行かないわよ。」

 ケンタ 「一か八かだ。翼で打つで速攻&を仕掛けるんだ!」

エリカツ 「終わりね。ウツドン、もう一度ヘドロばくだん。」

 ケンタ 「ピジョン!」

 

 モブ子 「ピジョンの戦闘不能によってウツドンの勝ち!!」

 ケンタ 「ピジョン、お疲れさま。ゆっくり休んでくれ。」

 

      後はヒコザルとスピアーか、

 

エリカツ 「男さーメガシンカ持ってるんでしょ?」

 ケンタ 「ケンタです。早いですね、情報の漏えいが。

      自分から漏らしたつもりは無いのですが、」

エリカツ 「カスミラルからね。」

 ケンタ 「分かりましたよ。全力を尽くすのもまた紳士としての礼儀。」

エリカツ 「どうすんの?出すの?出さないの?ねぇ?」

 ケンタ 「スピアー!バトルスタンバイ!」

エリカツ 「フッ・・来たわね。」

 モブ子 「試合再開!」

 ケンタ 「最初から全力全開だ!」スチャ

フローラル「あ、あれは・・」

エリカツ 「あれがキーストーン・・」

 ケンタ 「我が手で輝けキーストーン!進化を超越し、絆を形へ・・

      スピアー、メガシンカだ!」

フローラル「そのセリフ・・」

エリカツ 「わざわざ考えたの?寒いんですけど・・」

 ケンタ 「男だからな・・こんなつまんない事にでも全力になれる。

      メガスピアー、ダブルニードル!」

エリカツ 「はたきおとす・・」

 

      バシィ

 

 ケンタ 「さすがに、クリーンヒットまでは行かないか・・」

フローラル「でも、当たってる。」

エリカツ 「これならどう?ヘドロばくだん。」

 ケンタ 「対策はとれた!ミサイル針、連射だ!」

 

      ヒュヒュヒュヒュ

 

 

      プツプツプツプツ

 

 

エリカツ 「そんなバカな?」

フローラル「全部、弾ききった・・」

 ケンタ 「よし、思った通り。」

 

      クッ・・

 

 ケンタ 「思い通りに行かなかったと思いました?」

エリカツ 「それは、、ま、まぁね・・」

 ケンタ 「だからバトルは面白いんです。

      自分の思い通りのバトル展開も楽しいですが、

      思い通りに行かなかった時に、そのトレーナーの本質が試される。

      それはジムリーダーも同じだと俺は思います。」

エリカツ 「それが分かってくれればジムリーダーとして、本望よ。」

 

      そうか!それがこのジムでの・・

 

フローラル「何考え込んでるの?来るわよ。」

エリカツ 「たたきおとす、これで地上に落とすわよ。」フッ

フローラル「今・・笑った?」

 ケンタ 「毒針で対抗!」

エリカツ 「地上までは落ちてこなかったか・・搾り取る!」

 ケンタ 「ダブルニードル!」

エリカツ 「今のうちに・・」

 ケンタ 「虫食い!」

 

 

      パクッ

 

      モグモグモグ

 

 ケンタ 「やった!いただき。」

エリカツ 「そんな・・ここぞと言う時のオボンの実が・・」

 ケンタ 「虫食いはヒットした時、相手のポケモンが木の実を持っていたら、

      そのまま食べられる。お得な技だ。これで体力回復!」

エリカツ 「そんな・・ウツドン、搾り取る。」

 

      キュゥイーン

 

 ケンタ 「そんな・・メガスピアー、毒針だ!」

エリカツ 「搾り取るは相手のポケモンの体力が多ければ多いほど威力が増すのよ。」

フローラル「じゃあさっきの驚きは、、」

 ケンタ 「演技が入っていたわけか・・」

エリカツ 「そうよ!悪い?」

 ケンタ 「いいえ、良いバトルが出来て嬉しいです。」

エリカツ 「どうやら次の一撃で決まりそうね。今度ははたきおとすよ!」

 ケンタ 「ダブルニードル!」

 

 

      ガギィン!

 

 

 モブ子 「両者共に戦闘不能により引き分け。最後のポケモンを用意しなさい!」

フローラル「ケンタはヒコザル・・エリカツさんは?」

 ケンタ 「ヒコザル!行くしか無いっしょ!」

エリカツ 「クサイハナ!これでフィニッシュよ。」

 

 

 

次回、タマムシジム決着!勝つのは一体どっちだ!続く。




ヒコザル 「ヒッコ!」
 ケンタ 「さあ!一緒に行くしかないっしょ!次の冒険に!」

遂に・・ヒコザルに・・異変?

 ケンタ 「どうしたんだ?ヒコザル?」
フローラル「あの光って・・進化の光?」


次回ポケットモンスターDo!「灼熱の業火!ヒコザルよ進化だ!」
みんなもポケモンゲットしかないでしょ!


ピジョンも進化させようとしましたがピジョンはもう少し
キープします。四天王までには進化させます。原作ではマサラに
戻った時に進化してましたね。


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第十六話「灼熱の業火!ヒコザルよ進化だ!」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

ヒコザル 性別:オス    スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)
       たつまき

フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き


今までに出たキャラクターを再登場させます。


これまでのポケットモンスター銅は?

 

フローラル「エリカツ・・何かの活動中?」

エリカツ 「そうそう・・襟元のシワをアイロン中・・ってそのカツじゃ無いわよ。

      さっさと試合始めるわよ。来なさい。」

エリカツ 「死に急いでるみたいな感じで焦りまくりで

      超ウケる。おしとやかに、品のある攻撃をしないの?」

 ケンタ 「俺は互いに全力を尽くす戦い方を好き好む。

      互いの信じる戦い方が違って良いじゃないか。

エリカツ 「叶いもしない夢ばっか語って、理想だけデカくして

      頭でっかちになっても自分の実力の無さに気づくのが大分後で、

それで慌てふためく姿が滑稽で・・」

フローラル「私は今まで一つの地方で答えを出そうとして、

      そして安定した暮らしが出来れば良いやって決めつけてた。」

エリカツ 「それじゃ・・」

フローラル「でも、ケンタがそんな私の考えを変えてくれた。

      刺激に溢れた人生にしてくれてる。だから男って

      確かにバカかもしれないけど、それでも努力しない

      あなたよりはマシだと思う。」

エリカツ 「あ、あなたは一体何者?」

フローラル「通りすがりのポケモントレーナー達よ!覚えておきなさい。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 モブ子 「試合再開!」

エリカツ 「クサイハナ、毒の粉!」

 ケンタ 「火炎放射で振り払え!」

エリカツ 「そのヒコザルが、謎の多いって言う・・」

 ケンタ 「ええ、そうですとも。」

エリカツ 「なら、本気にならないといけないみたいね。」

 ケンタ 「今までは本気を出してなかったんですか・・」

エリカツ 「そうよ!男相手になんて本気を出さなくても・・」

 ケンタ 「雷パンチ!」

 

      ビリッ

 

エリカツ 「?!」

フローラル「決まった!」

 ケンタ 「意外だったでしょ?」

エリカツ 「そんな不必要な技・・無駄よ!無駄無駄!」

 ケンタ 「ポケモンの技に無駄な物なんて無い!」

エリカツ 「そうは言ったって・・」

 ケンタ 「ただ、必要かどうか決めればいいだけで一つも無駄な技なんて・・」

エリカツ 「強くなる過程で新しい技を覚える時に捨てる技もあるでしょ?

      それはその後使えないから無駄と決めつけて忘れさせる・・違う?」

 ケンタ 「そ、それは・・」

 ??? 「それは違うよ!ねぇケンタ!」

 ケンタ 「その声・・まさか!」

エリカツ 「何よ!次から次へと・・」

 ??? 「あれから僕も考えたんだ・・さっきから話を聞いてれば

      圧倒されてばかりじゃないか!いつもの説き伏せパワーはどうした!」

 ケンタ 「説き伏せパワーって・・言い過ぎだよ!シゲオ!」

 シゲオ 「とにかく勝て!」

 ケンタ 「おう!行くぞヒコザル。真の力を見せる時だ!ギアRシステム・・」

 

      ピタ

 

 ケンタ 「どうしたんだ?ヒコザル?」

 

      ポウゥ

 

フローラル「あの光って・・進化の光?」

 ケンタ 「うわぁー!!」

 ギアR 「ケンタよ。ヒコザルは怖がっている。」

 ケンタ 「その声は・・ギアRか、ヒコザルが怖がってるって?進化にか?」

 ギアR 「いや、進化することでは無い。その先だ。」

 ケンタ 「その先・・だと?」

 ギアR 「①進化することでケンタが今まで以上に大切にしてくれるのか、

      ②私の力と、君と共に歩むことが出来なくなるのか、

      ③自分自身が私に取り込まれて理性を失ってしまうのか

      の3点だ。」

 ケンタ 「ヒコザル、そこまで俺やギアRのことを・・実は俺もさ。」

 ギアR 「ん?どういうことだ?」

 ケンタ 「俺もここのところ、ずっと心配してたんだ。黙っててゴメン。

      バトルも沢山やってきて、テマサキンさんやメガトン兄弟、

      いろんなこと学んで、そろそろ進化するんだろうなって思ってた。

      俺は進化した姿がどんな姿か分かんない。でもヒコザルはヒコザル。

      まぁ進化したら名前が変わっちまうからな。でもお前はお前だ。

      どんな姿になろうとお前とギアRと共に歩んでいく。

      俺はそう決めたのだから。後はお前に任せる。ギアRもそうだろ?」

 ギアR 「そうだ。お前たちが決めたことは俺が決めたことも同じ。

      ヒコザルよ、お前はどうしたいのだ。自分の心に素直になれ。」

 

      ヒ、ヒコ・・(ぼ、僕は・・)

 

 

      ヒッコ!(進化したい!)

 

 ギアR 「進化したいようだな、ケンタよ!」

 ケンタ 「なら進化するんだヒコザル!何か問題があったら、進化して

      それから、一緒に考えよう!俺が今まで考えなかったことあったか?」

 ギアR 「ヒコザルよ、今まで信じていたのになぜ急に信じないのだ?

      人間のことわざに”当たって砕けろ”というものがある。ケンタの

      言う通り、進化してから考えるのも良いんじゃないか?

      何も明日死ぬってわけでもなかろう?」

 

      ヒコ!

 

 

      ポォウ・・

 

 

 

 

 

      モウッカ!

 

フローラル「ヒコザルが・・」

 シゲオ 「進化・・したのか!」

 ケンタ 「モウカザル・・?」

 図鑑  「モウカザル、やんちゃポケモン。

      天井や壁を利用して空中殺法を繰り出す。尻尾の炎も武器の一つで、

      その勢いを上手くコントロールして、自分の得意な間合いで戦う。」

 ケンタ 「進化の道を・・選んだんだな。それでこそヒコ・・いや、モウカザル!」

エリカツ 「さぁ、来なさい。せめて全力を見せなさいよ!」

 ケンタ 「モウカザル、”引っ掻く”を忘れてこの技を・・」

 モブ子 「再開!」

 ケンタ 「マッハパンチ!」

 

 

      バン

 

 

 

エリカツ 「速い!」

 ケンタ 「火炎放射!」

エリカツ 「毒の粉!」

フローラル「毒の粉が爆発して・・」

 シゲオ 「火炎放射を防いだ・・のか?」

 ケンタ 「あなたも中々意外性ありますね。驚きました。」

エリカツ 「な、何よ!今更・・ク、クサイハナ!花吹雪!」アタフタ

 

      ハナー!

 

 ケンタ 「モウカザル?!」

 

      モ、モカ・・

 

 ケンタ 「技が、打てないのか!?」

 

      ガッ

 

エリカツ 「そのまま押し通しなさい!」

 ケンタ 「モウカザル、やるぞ。ギアRシステム解放!」

 ギアR 「モウカザル、動けるか?行くぞ。」

 

      ケンタが望むのなら・・僕は・・応えて見せる!

      そして、ケンタと歩むんだ!

 

      モウカカーーー!!

 

 シゲオ 「尻尾の炎が・・燃え上がった?」

 ケンタ 「よし、炎のフィールドもいつも通り。燃え上がるぞ、モウカザル!」

エリカツ 「これが炎のフィールド、確かに周りの炎は熱くないわね。」

 ケンタ 「スピードを上げるぞ!マッハパンチで待機。ダッシュだ!」

 シゲオ 「ケンタ・・何を考えてるの?」

エリカツ 「クサイハナ、花吹雪で動きを止めなさい!」

 

      ハナー!

 

 ケンタ 「マッハパンチ、ゴー!」

エリカツ 「花吹雪が、効かない?」

 ケンタ 「続けて火炎車!」

エリカツ 「毒の粉!」

 

      ボウゥン!

 

 ケンタ 「よく防いだな!炎を吐いて走るんだ!」

フローラル「あれ?尻尾の炎が・・」

 シゲオ 「燃え上がり方が・・違うって言うの?」

 ケンタ 「モウカザル・・お前・・」

 ギアR 「モウカザルは、ケンタ。お前の期待に応えようと成長した。

      これは言うならば、レベル2だ。」

 ケンタ 「本当お前って・・どこまで俺を驚かせれば気が済むんだ!ハハ・・」

エリカツ 「足止めよ、どくどく!」

 ケンタ 「そうだ、これで最後にするぞ!雷パンチ!」

エリカツ 「ならば、居合切り!」

 

 

      バァン!

 

      ビリ・・

 

 

      バタッ

 

 モブ子 「ク・・ク・・クサイハナの戦闘不能によりヒ・・モウカザルの勝ち。

      よって勝者、ワカバタウンのケンタ!」ウルウル

 ケンタ 「やったぜ!完璧!」

フローラル「おめでとう!」

 シゲオ 「よくやったな!」

エリカツ 「おめでとう。これが勝者の証、レインボーバッジよ。受け取りなさい。」

 ケンタ 「ありがとうございます。モウカザルもありがとう。」

エリカツ 「次はやはりヤマブキシティでしょうか?」

 ケンタ 「いえ、そのまえにクチバシティです。行きそびれてしまったので。」

エリカツ 「そうでございますか。ご武運を。」ニコ

 ケンタ 「あ、ありがとうございました。」ペコ

フローラル「なんであんなに口調変わったのかしら?」

 シゲオ 「ジム戦中とさっきの、どっちが本当なんだろう?」

 ケンタ 「うーん、そうだな・・ってシゲオ!」

フローラル「シゲオさん、どうして?」

 シゲオ 「やぁ、久しぶり!元気にしてた?」

 ケンタ 「何だよ、またバトルか?」

 シゲオ 「とも思ったんだけど、やっぱ旅に同行させてもらえないか?」

フローラル「どうして?」

 シゲオ 「ジム戦も僕が目指す理想のトレーナー像とは違うのかな・・って

      思い始めちゃって・・一人であてもなく旅をするよりかは友達と楽しく

      旅が出来ればな・・と、ダメかな?」

 ケンタ 「いや、大歓迎さ!明日からよろしくな!今日は遅いし・・」

 シゲオ 「そ、そうだね。ポケモンセンター、行こうか・・ね?フロー・・」

フローラル「フローラ・・で良いよ。」

 シゲオ 「やっぱケンタとフローラさんって・・」

 ケンタ 「あぁ、まぁ・・なぁ?」

フローラル「え、えぇ・・」

 シゲオ 「両想いって訳ですね。なるほど、了解です!そういえば後ろをついて来る

      このポケモンって・・」

 ケンタ 「あぁ、カラカラだよ。

      シオンタウンのポケモンハウスからついて来たんだ。」

 シゲオ 「ゲットしてないの?」

フローラル「もう一度シオンタウンに戻ってから決めようと思って、」

 ケンタ 「シルフカンパニー社製のシルフスコープを手に入れてからなんだ。」

 シゲオ 「ロケット団が乗っ取ってるって言うあの・・」

フローラル「明日乗り込まない?」

 シゲオ 「危ないですよ!

      せめてヤマブキシティのシルフカンパニーに乗り込むとか・・」

 ケンタ 「まずはアジトからだね、よし明日だ!」

 

 

 

果たして、ロケット団のアジトに乗り込むことになったケンタたち

アジトでは何が待っているのだろうか?続く!

 




モウカザル「モッカ!」
 ケンタ 「さあ、行くしかないっしょ!次の冒険に!」


ロケット団のアジトに乗り込むことになった俺たち!


 ケンタ 「見せようぜ!ツインニドランを!」
 シゲオ 「僕も戦うぞ!行け!」
フローラル「そのポケモン・・」

次回ポケットモンスターDo!「アジト突入!ボスとのダブルバトル」
みんなもポケモン、ゲットしかないでしょ!




シゲオは優しさ一筋にします。
ただ、優しくしすぎて・・

劇場版にも余裕があったら挑もうかなと。
最初は「劇場版をこの話のキャラに置き換えたら」で
作っていこうかなと思います。ちょくちょくセリフや
言い回しは変えますが。


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第十七話「アジト突入!ボスとのダブルバトル」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

モウカザル 性別:オス   スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)
       たつまき

フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き

シゲオ       性別:男
性格:慎重     年令:15歳
個性:抜け目が無い 口癖無し

シゲオの手持ちポケモン

ゼニガメ 性別:オス    バタフリー 性別:オス
特性:激流         特性:複眼
性格:うっかり屋      性格:陽気
個性:血の気が多い     個性:悪戯が好き
覚えている技:水鉄砲    覚えている技:サイコキネシス
       噛み付く          固くなる
                     糸を吐く

半年振りの更新で申し訳ありません。
・「サン・ムーン」の発売
・ポケモン新シリーズ開始
・ポケモンバンク開放
色々ありましたね
シゲオを旅に加入します。
そのキャラ設定で時間を食ってしまいました。
前話とキャラが違いますが、悩んだ末の結果です。

前回までと小説のスタイルを変更しました。




前回のポケットモンスター銅は?

 

 ケンタ 「ポケモンの技に無駄な物なんて無い!ただ、

      必要かどうか決めればいいだけで一つも無駄な技なんて・・」

エリカツ 「強くなる過程で新しい技を覚える時に捨てる技もあるでしょ?

      それはその後使えないから無駄と決めつけて忘れさせる・・違う?」

 ケンタ 「俺もここのところ、ずっと心配してたんだ。

      俺は進化した姿がどんな姿か分かんない。でもヒコザルはヒコザル。

      どんな姿になろうとお前とギアRと共に歩んでいく。

      俺はそう決めたのだから。後はお前に任せる。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今日はいつもより早く起きてしまった。なのに・・

 

なぜだろう。太陽の光を浴びても清々しくない。

 

 

そうだ。今日はゲームセンターの地下にあるロケット団のアジトに乗り込むんだった。

それを悟った時にはシゲオとフローラは目を覚まし、階段を下りて来ていた。

 

「どうしたの?浮かない顔で・・」

 

そう言いながらフローラが俺の顔を覗く。

 

「うん。」俺も素っ気ない態度をとってしまう。

 

「やっぱアジトに乗り込むのは危険で?」

 

シゲオが洗った顔を拭きながら神妙そうに言ってきた。

 

「それもそうなんだが、ヤマブキにこの先入れないのは辛いんだよね。

バッジも欲しいし・・」

 

今ヤマブキシティにある大手企業「シルフカンパニー」を

ロケット団が占拠していてヤマブキシティに入れないのだ。

 

「そもそも、どうしてクチバシティに行ってない訳?」

 

バイキング形式のポケセンの朝食を取ってきたシゲオが聞いてくる。

 

「その時シオンから向かおうとしたんだけど、海沿いの道は道路の舗装中で

行き止まりになってて」

 

「そうしたら、ヤマブキシティ丸ごとロケット団に占拠されてるって聞いて、

タマムシのジムの方が近いって聞いたから、タマムシジムを先に攻略したってわけ。」

 

フローラと俺も次々に答える。

 

あ、そういえば・・

 

「質問が2つあるんだけど、

①どうしてシゲオはタマムシに俺がいるってわかったのか?

②オツキミ山の時は一緒に行くのを嫌がってたのにこうして一緒に

朝飯を食べてるのか?

大丈夫か?答えられる範囲で構わないからさ。」

 

一口コーンスープを飲んでから俺が矢継ぎ早に聞いた。

 

「①の理由としてはケンタとオツキミ山で再開した後、クチバに行ってジムに

力を試しに行ったんだ。そしたらクチバのジムは電気タイプを主力としてて、

バタフリーはいい所まで頑張ってくれたんだけど、ゼニガメがジムリーダーの

ライチュウの十万ボルト一発でやられたんだ。」モグモグ

 

シゲオがパンをかじりながら言う。続けて、

 

「しょげて歩いてたら、二人をタマムシ近くの地下通路の出口で見かけて

追いかけて来て今に至る。」モグモグ

 

「で、②の方は?」モグモグ

 

①の方の理由をシゲオが言い終わると同時に俺が聞いた。

 

「②の方は、僕も一緒に旅をして僕にしか見つけられないものを見出したいんだ。

だから、恩着せがましいとは思うんだけど、旅に同行しても良いかい?

正直オツキミ山の時は、悔しかったんだ。メガシンカ出来て、ジム戦の時に

進化してたモウカザルも別の地方のポケモンなんだろ?」

 

シゲオはそう言い終えるとうつむいた。

 

「昨日かな、ジム戦の前にオーキド博士に連絡したらモウカザルはシンオウって

地方のポケモンだって言ってたよ。」

 

そこにフローラが割って入ってくる。

 

「シンオウ地方はここから結構遠いって言うから直ぐには行かないさ。な?」

 

そう俺が問いかけると、モウカザルは食べながらも頷いた。

 

「よし、食べ終わったらアジトに乗り込む。シゲオも来るんだろ?」

 

「もちろん!僕も同行させていただきます。ヤマブキの街並みも見てみたいし。」

 

「それじゃ行こうよ!ケンタ、シゲオさん!」

 

俺、シゲオ、フローラの順で食べ終わると口々に言った。

 

「じゃ、各々準備して30分後に入口ね。」

 

そう俺は言い残して部屋に戻った。

 

「あのう、シゲオさん?」

 

「シゲオで良いですよ。どうしました?フローラさん。」

 

「こちらこそフローラで良いです。ハナダからクチバまでどうやって行ったの?」

 

「ハナダからヤマブキ方面への道路の先に地下通路があったんだよ。

見てなかったの?」

 

「はい、その時はシオンタウンへ行ってタマムシに行こうとしてたので・・」

 

「そうでしたか!なら無理もないでしょう。そういえばさっきから一緒に食べてる

あのカラカラは新たにゲットしたポケモンですか?」

 

「あ、あのカラカラは野生の時に母親ガラガラをロケット団に殺されて

傷心だったところをフジ老人が引き取り、シオンタウンの「魂の家」で

保護していたんです。でもケンタの事が気になるらしく、ついて来ているの。」

 

「へぇ、ケンタらしいですね。」

 

その時のシゲオの表情は優しくて、それでもどこか懐かしい感じにも見えたの。

だったら意を決して聞いてみよう。

 

「シゲオはマサラタウンの頃のケンタを知ってるんですよね?」

 

「えぇ、知ってますとも。何か気になる事でも?」

 

「一応この小説ではケンタは主人公ですが、昔からああいう口調でしたか?」

 

「聞きましたよね?彼がワカバタウンというこのカントー地方の隣の

ジョウト地方の出身だと。」

 

「はい。」

 

「彼がマサラタウンに引っ越してきたのは中3の春でした。

彼がワカバタウン出身だと聞いた時は驚きました。あの話し方や口調のままなので

クラスでも独りぼっちでした。僕は興味本位で近づいて仲良くなりました。

そしたらクラスで独りでいる理由が分かりました。」

 

「独りの・・理由・・?」

 

「ケンタは物事を伝えようとする時一言多いのです。

その余計ともとれる一言のせいで口喧嘩が絶えませんでした。

そのせいもありまして独りで休み時間も机でボーっとしていたり、

宿題をしていたりしてました。」

 

「どうしてそんなケンタと仲良くなろうと?」

 

「先程も言いましたが興味本位です。

それと、同じクラスの男子女子から動向の観察目的も」

 

「動向観察?危険生物じゃ・・あるまいし・・」

 

「ケンタ以外のクラスメイトが生まれも育ちもマサラの人という事もあり、

よそ者に対しての警戒が凄かった・・のがあのクラスの唯一の欠点でした。

そこ以外はテストの点数、授業態度提出物、掃除の態度・出来のどれをとっても

学年トップで校長からも認められる程でした。」

 

「ほうほう。」

 

「ケンタが引っ越しして来て漂う異国感、その父親がタマムシデパートの総支配人。

みんな先入観でマサラを乗っ取られると思ってしまったようです。」

 

「ケンタの父さんってタマムシデパートの総支配人なの?」

 

「聞いてなかったんだ。ケンタらしいですけど。」

 

「ら、らしい・・」

 

「そうです、一言多い割に自分については一言二言足りないんですよ。

初めは二重人格かとも思いましたが、ただ単に人見知りだっただけでした。笑

さあ、話はこのぐらいにしましょう!ケンタに浮気かも?と勘違いされるのも

腑に落ちないので。」

 

「はい!ありがとう。いろいろケンタについて知れた気がします。」

 

「まぁ言っても会って1年も経ってないのでまだまだ分からない部分がありますよ。」

 

 

~男子部屋~

 

 

シゲオ・・遅いな。何してんだろう?

 

「ふぅ食べた食べた。」

 

「何話してたんだ?フローラと。」

 

「ちょっとケンタの昔話を、嫌だったか?」

 

「いや、過去の事だ。下手に隠蔽する必要も無いしな、それにシゲオなら

話しても大丈夫な気がする。勘違いさせることも無いだろうし。」

 

「どうしてそう思ったの?まさか・・」

 

「主人公の勘・・だな!」

 

「やっぱりな」

 

「どうだった?」

 

「驚いてたよ、親父がタマムシデパートの総支配人になってた事に」

 

「そこ?」

 

「そこ以外はそんなに驚いている様子は無かったな。思い当たる節があったのかな?」

 

「女の勘は主人公の勘より鋭いよ。」

 

「主人公が言います?普通」

 

「行こう。女は待たせるものじゃない、待つものだ。」

 

「そんなセリフ、いつ覚えた?」

 

「旅の道中」

 

 

 

~30分後、ポケセン出口~

 

 

俺とシゲオは早めに準備を終わらせ、自動ドアで遊んでいた

 

「お待たせ、待った?」

 

フローラが小走りでやってきた。

 

「フローラ!今ね・・」

 

俺が興奮気味に説明しようとすると・・

 

「ケンタ!やめよう。言ってもポカンとされておしまいだよ。」

 

シゲオが食い気味に寸止めして来たので

 

「だな」

 

言うのをやめた。実際は自動ドアのセンサーが反応しないギリギリの所を

攻めるチキンレース的なゲームだった、まぁ当事者でなければつまらないものだ。

 

「じゃあ早速・・」

 

「ゲームセンターに、レッツゴー!」

 

出発の音頭をフローラが言ってくれるから俺は助かる。良い気分転換だ。

 

「急に元気になったな、いつもこんななのか。」

 

シゲオは初見で驚いた様子。

 

なんやかんやありましてゲームセンター地下のロケット団アジトに突入です。

 

 

~タマムシシティ・ゲームセンター~

 

「着いた!2~3分ぐらい?」

 

フローラが言うと・・

 

「いや、2分と32秒だな」

 

「シゲオ細かっ!そうだ、中学の時も書記とかでタイムキーパーだったっけ?」

 

「学級会の時は常にタイムキーパーだったね。」

 

「そういえば、アジトに潜る為のスイッチがあるとか・・」

 

フローラが話に割って入ってくるかの様にゲーセン内を探し始めた。

 

「あのポスターの裏とか怪しいね・・」

 

そうシゲオが指さしたのは、ゲーセン奥の自動販売機ゾーンよりもさらに奥に

謎のスペースがあった。1畳くらいのスペースとその目の前にポスター

キャッチコピーは「これを飲んであなたもエスパー?!サイコソーダ」だった。

 

「にしては画が微妙というか・・」シゲオが苦い顔をする。

 

「Rの文字が至る所に描いてあるし!」フローラが大声で言った。

 

幸いゲーセンの音で聞こえたのは俺達3人だった。

 

「よし!ポチっとな!」フローラが押した

 

何だ何だ?畳一枚分の床が動き始めた。

 

「あれ!」シゲオが指さした先には・・

 

「怪談だ、怖いな~怖いな~」フローラがボケた

 

「”かいだん”違いだよ。階段!」シゲオが訂正という名のツッコミを

 

「キャラ変わった?」俺が中学に転入した時とはシゲオの態度が違うので

恐る恐る聞いた

 

「あの時は僕達がどうかしてた。あのクラス代表として一言謝らせて下さい。

ゴメンナサイ。」ペコ

 

見事な90℃の礼だった。

 

「あの時の事を謝るのは間違いだよ。

むしろ俺があのクラスに溶け込めなかっただけ。気にしないで」

 

俺は今できる精一杯の笑顔をシゲオに向けた。すると・・・・

 

 

 

ーシンニュウシャ、シンニュウシャ、ハッケン、シンニュウシャ、ハッケンー

 

 

 

突然警報が鳴るとロケット団の、恐らく下っ端であろう団員が数名やって来た。

 

「やるしかないか、シゲオ?」

 

「だね、行こうケンタ」

 

「ニドラン、行け!」ポゥ

 

「バタフリー、バトルスタンバイ!」ポゥ

 

「ニドランか・・良いの捕まえたな!」シゲオが褒めてくれる。

 

「そっちこそ!バトルスタンバイってセリフ、かっこいいな!」

 

「そんな二匹で俺達のズバットに勝てるのか?吸血だ。」

 

そう言うと団員達はズバットをおもむろに出して、吸血を仕掛けて来る。

 

「一発で仕留めるぞ!シゲオ。」俺が鼓舞する

 

「言われるまでも無い、ケンタ」シゲオも応える。

 

「ニドラン」

 

「バタフリー」

 

「「冷凍ビーム!サイコキネシス!」」二人の声が一致する。

 

冷凍ビームとサイコキネシスが全ズバットに直撃する。

 

「クソッ、ここは退避だ。」団員が奥へ逃げて行く。

 

「よし!行くぞ。」シゲオが先導する

 

「引いている今の内に進んでおこうよ!チャンスだよ。」フローラが続く

 

「う、うん・・」

 

俺は嫌な予感がした、こんなにもあっさり敵が引いて行くなんて。

 

「罠だ・・罠だよ!これ!ストップだ!シゲオ!フローラ。」俺は叫ぶ。

 

「「え?」」二人が立ち止まると床に穴が開いた。

 

「「「うわーーーー」」」落ちた。落とし穴だ。罠だった。

 

ドスン!

 

「痛たたたた・・大丈夫か?二人とも、」シゲオが聞いてくる

 

「あの・・」フローラが苦しんでいる

 

「シゲオ・・俺達の上に乗っておいてそれは無いんじゃない?」

 

「あ、悪い悪い!ゴメン。」

 

「揃いも揃ってお気楽だな。サーカスか?」

 

奥から声がする、ドスの効いた深い声だ。

 

「誰だ!」シゲオが不安げに聞く

 

「私はロケット団の総帥、言わば団長かな?アサシだ。」

 

「化成の?色々なことに着手してる・・」なぜかフローラが聞く。

 

「そうそう・・イヒッ!の・・ってそれは{アサヒ}化成だ!

私はアサシ、アサシン・・暗殺者のアサシンのアサシだ!」

 

この人もノリツッコミするんだ・・

 

「とにかくそれは置いておいて・・アサヒ!」シゲオが叫ぶ

 

「アサシだ。全く・・何度言わせれば・・」呆れている様子だ

 

「アサシ!ヤマブキシティを占領してるらしいな。解放しろ!聞いたぞ。

ジョウトのコガネシティとカントーのヤマブキシティを繋いでいるリニアが

動かなくなったって・・」

 

「貴様・・名は?」

 

「俺はケンタ、ワカバタウンのケンタだ!」

 

「ジョウトの出身か?」

 

「そうだ!だが最近マサラタウンに引っ越した。」

 

「ならば答えよう、少年。私はヤマブキシティのシルフカンパニーを拠点に

全世界、全地方をロケット団の帝国とする。このタマムシシティの

ゲームセンターの地下のアジトはその足掛けに過ぎんのだよ。」

 

「そうか、もしその帝国が出来たら皆幸せになれるのか?」

シゲオが唐突に聞く

 

「そうだ、私の帝国が完成すれば何も考えなくて良い。皆が私の為に働くのだ。

私の帝国の中では思想も、恋愛も、全てが無駄となり排除されるのだ!

そして皆は私に感謝する!アサシ様万歳と!」フハハハハハ

 

「楽しそうだな・・{貴方だけ}は・・」

 

「何を?」眉を歪めて聞くアサシ

 

「独自の考えが、思想・・恋愛・・いや、そんな括りでまとめられない程の

考えを皆が持っているから!意見をぶつけ合って、より良い世界を

目指しているんじゃないのか?」

 

「だからこそ思想の違いで戦争が起きるのではないか?」

 

「あれは・・だから・・」俺も黙ってしまう

 

「話し合いで終わらなかったからこそ戦争が、紛争が、殺し合いが生まれるのだ!

私はそんなこの世界に飽きたのだ。だからこそ私の帝国が完成した暁には

入国審査を私がし、入れない者には・・」

 

「入れない・・者には・・?」フローラが不安そうに聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死だ」

 

 

 

 

 

 

 

少し間を開けてアサシが答える。

 

「俺は・・戦争まで話が展開するのは間違っていると思う」

 

「ほう・・分かるではないか。なら我がロケット団に・・」

 

「でも、意見が違うからこそ、新しく発見出来る事もある。

武力行使に発展しそうなら俺が止めてやる。」

 

「今の君にそんな力があるとでも?」

 

「持ってるさ。メガシンカとギアRシステムがあれば・・止められる!」

 

「だが、それでは恐怖政治なのでは無いか?」

 

「俺は人の上に立つつもりは無い。先に立ち皆を引っ張って、同時に背中を押す。」

 

「欲張りだな・・」

 

「俺は自分のやりたい事は全部やりたい主義でね、我慢とか抑制とか

他人から縛られたくないんだ!」

 

「貴様・・何者だ?」

 

「通りすがりのポケモントレーナーさ!覚えておけ!」

 

 

 

「決まった!」俺が論争を言い終えるとフローラが言った。

 

「これ、何ですの?」シゲオがフローラに聞いた。

 

「いつもジム戦の時にジムリーダーそれぞれの拘りとか信念を聞いて、

自分なりの答えを出すの。ケンタに聞いたんだ・・」

 

 

~とある日の夜、ポケセン内~

 

「ケンタ?そういえばさ・・」

 

「何だフローラ?」

 

「ジム戦の時にジムリーダーから信念とか拘りとか聞いてるけど、

聞いてどうするの?」

 

「俺は旅の中で、ただ力を試したり力をつけたりしたく無いんだ。

それだったら力による自己の証明がし易いし、旅の理由にもなる。」

 

「だったらそれで良いんじゃ・・?」

 

「ギアRシステムの解明・・それが目的って・・言ったよね?」

 

「う、うん・・」

 

「それ以外の目的を考えた時に全く違うのも考えたんだけど、

どうしても思いつかなくて・・それで」

 

「それで・・?」

 

「その目的を見つけようとジムリーダーの信念とか聞いて、

自分なりの答えを編み出そうって・・」

 

~・・・・~

 

 

「そうだったのか。ケンタ・・」

 

「で、どうする少年?どうやって私を止める?」

 

「まずはこのアジトを不能にする為にアサシを倒す、ポケモンバトルで!」

 

「ほう・・ならばこちらからも提案だ。ダブルバトルはどうだ?

こちらも2匹しか持ち合わせていなくてね。」

 

「よし、分かった。ダブルバトル・・だな・・?」

 

「私も戦う!」

 

「フローラ?おま・・」

 

「そこの女・・ただの旅のパーティでは無い様だな?」

 

「私はフローラ、父はタケジンよ!」

 

「ほう・・ニビシティのジムリーダーが父か・・

少しは歯ごたえがあって欲しいな?行け、サイホーン、ニドクイン」

 

ー図鑑情報ー

 

サイホーン・・トゲトゲポケモン

ひたすら真っ直ぐ突き進み壊しまくる。

走っている内に目的を忘れる程、脳みそが小さく頭が悪い。

何かを壊すとたまに思い出すらしい。

鋼鉄の塊にぶつかっても平気だが、1日経つとちょっと痛みを感じる。

 

ニドクイン・・ドリルポケモン

硬い鱗で覆われた体をぶつけて相手を弾き飛ばす攻撃が得意。

子供を守る時が一番強い。

 

「私も戦いたい!私も試したい!」

 

「分かった・・なら俺達のツインニドランの力、見せよう!」

 

「見てろよカラカラ!俺達の力を!」

 

「ニドラン・・」

 

「ニーラン・・」

 

二人で顔を見合わせ・・

 

「バトルスタンバイ!」

 

「ニドクインを見ても尚その一番進化前のニドラン雌を出すとは・・」

 

「愚か・・とでも言いたいのか?」

 

「いや・・さすが少年少女と言った所だな・・」

 

「作戦があるの・・ケンタ・・」ゴニョゴニョ

 

「良いぞ!その作戦。一矢報いる事が出来るかもしれない。

このバトル自体はもしかしたら・・」

 

「負ける・・なんて言葉言わせないからね?」

 

「そんな・・事・・」勘づかれたか?

 

「何か気負ってた自分がバカみたいだ。勝とう!」

 

「そう!その意気!」

 

「弱気になるケンタをあそこまで鼓舞させるなんて・・

どうりで相性最高で相思相愛な訳だ・・」

 

「さあ、始めよう・・」

 

「バトルスタート!ニーラン!乱れ引っ掻き!」

 

おもむろにフローラが仕掛ける・・

 

「対象はニドクインか・・二度蹴りで迎え撃て。」

 

「ニドラン、冷凍ビーム!撃て!」

 

「冷凍ビームだと?!」

 

「当たった!直撃よ!」

 

「話していたのはそんな事だったのか・・」

 

「何だと?」

 

「見るんだ!ケンタ、フローラ!」

 

シゲオが叫んで、俺達は気付いた・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷凍ビームを受けたのは・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイホーンだった・・

 

「ふぅ・・危ない危ない・・だが無様だな、一撃で倒れるとは・・戻れ」

 

「ニーラン!大丈夫?」

 

ニドクインの二度蹴りに打ち負けてしまったニーラン・・

 

「でも・・狙い通りだ・・フッ」俺は笑う

 

「馬鹿な・・ニドラン雌を陽動に使ったのでは?」

 

「いいや、俺とニドランは最初からサイホーンを狙っていた。

たまたまニドクインの近くにいて、ニドクインが流れ弾に当たって

右足が凍っているのは予想外だったけど。」

 

「作戦成功!やったねケンタ!」

 

「フローラ、ナイス指南!でもニーランを疲れさせちゃったね・・」

 

「大丈夫!あと一発ぐらいなら打てるよ、ニーラン?」

 

ニーランはゆっくり頷く。

 

「ニドラン、走れ!」

 

「今度はニドラン雌を真打扱いか・・そうはさせない。波乗りだ!」

 

「地面タイプのポケモンが水タイプの技を?」シゲオの解説①

 

「ニーラン!ジャンプ!」回避成功!

 

「ニドラン!ジャンプ!」出遅れて後ろ半身波乗り直撃

 

「ニドラン!?」

 

ニドランは体をブルブル振る。まだまだ大丈夫な様だ・・

 

「よし、発射の準備だ。もう一度走れ、走り回るんだ!」

 

「ニーラン、シャドークロー!」

 

「小癪な・・まだ腕がある!冷凍パンチ!」

 

シャドークローと冷凍パンチがぶつかる・・

凄い轟音だ・・ニーランのパワーにも内心驚いている。

 

「ニーラン・・ニーラン・・ニーラン!」

 

「ニーランが・・ニドラン!」

 

「クッ・・いつの間に後ろに?!」

 

「冷凍ビーム!」

 

「炎のパンチ!」

 

「倒れるのは・・どっちだ?」

 

 

 

 

 

バタ

 

 

 

 

「同時に・・倒れた・・」

 

「引き分けか・・」

 

「一先ず勝負は預ける、ヤマブキのゲートを全て開けよう。」

 

「どういう事だ?」

 

「引き分けてしまったからな、いくら手加減をしたとはいえ。

私の手持ちは本社にあるのでね、本社で待つ。」

 

「アジトは今すぐ放棄してあげよう。アジトは無くとも本社のみで

このカントー地方ぐらいは征服出来るからな、さらばだ。」

 

「とりあえず・・目的達成?」シゲオが駆けつけて来る、

 

「いや、まだだ。」

 

「どういう事?ニーランだって頑張って・・」

 

「でも、やっと引き分けで・・手加減した・・とも言ってたから、

まだまだ足りないんだ。強さが!」

 

「ケンタ、どうするんだよ?タマムシジム終わったんだろ?」

 

「うーん・・どうしよう?」悩む俺・・

 

「そうだ!クチバシティは?」

 

「フローラ、そっちへのゲートは閉まって・・」

 

「いや、あるぞ。その線!」

 

「どういう事だよケンタ?」

 

「アサシは去り際に「全てのゲートを開ける」と言っていた。

って事は・・」

 

「そうか!クチバシティへのゲートも開いている!」

 

「クチバジムへ挑戦できる!まだまだ強くなれる!」

 

「私も道中で頑張ろうかな!」

 

「俺も!シルフカンパニーの中もアサシだけじゃ無いだろうし。」

 

「カラカラも行くか?」

 

無言の頷き

 

「じゃあクチバへ・・」

 

「レッツゴー!」

 

自然な流れでクチバ行き決定!

 

小声で

{ケンタ、フローラってどうしてあんなに明るいんだよ?}

{元からなんだ。まぁ父さんには敬語だけどね。}

{敬語なんだ、想像出来ん・・}

{まぁ過去の事は詮索しない様にしてるんだ。

俺は詮索されまくりだけどね、特にお前からとか?}

{イッ・・それは・・}

{もう良いから行くぞ!遅れちまう。}

 

「ケンタ、何話してたの?」

 

「ん?カラカラの事とかだよ。」

 

「そっか!」

 

「とりあえずヤマブキのポケセンに行こう。」

 

かくしてアサシと引き分け、勝負はお預けとなり先にクチバに行く事を

決意したケンタ達。

クチバまでの道のりでフローラは強化できるのか?

 

 




「モッカ!」
「さあ、行くしかないっしょ!次の冒険に!」


シゲオは通れないの?どうして?

「何で僕だけ通れないんだよ?」
「ジムリーダーからのお達しです。」

次回ポケットモンスターDo!「フローラとシゲオ、それぞれの戦い」
みんなもポケモン、ゲットしかないでしょ!


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第十八話「フローラとシゲオ、それぞれの戦い」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

モウカザル 性別:オス   スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:翼で打つ   覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)
       たつまき

フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き

シゲオ       性別:男
性格:慎重     年令:15歳
個性:抜け目が無い 口癖無し

シゲオの手持ちポケモン

ゼニガメ 性別:オス    バタフリー 性別:オス
特性:激流         特性:複眼
性格:うっかり屋      性格:陽気
個性:血の気が多い     個性:悪戯が好き
覚えている技:水鉄砲    覚えている技:サイコキネシス
       噛み付く          固くなる
                     糸を吐く


一年以上開けてしまって、ゴメンなさい。


前回のポケットモンスター銅は?

 

「僕も一緒に旅をして僕にしか見つけられないものを見出したいんだ。

だから、恩着せがましいとは思うんだけど、旅に同行しても良いかい?」

「私はロケット団の総帥、言わば団長かな?アサシだ。」

「俺は人の上に立つつもりは無い。先に立ち皆を引っ張って、同時に背中を押す。」

「欲張りだな・・」

「俺は自分のやりたい事は全部やりたい主義でね、我慢とか抑制とか

他人から縛られたくないんだ!」

「貴様・・何者だ?」

「通りすがりのポケモントレーナーさ!覚えておけ!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「着いた!」言った傍からフローラのテンションが下がる。

 

念願のヤマブキシティ、だが空気が重い・・

 

「こんなにこの街って暗いの?」

 

無理もない。(株)シルフカンパニー社をロケット団が占拠し、

世界征服の足掛けとしているのだから。

 

後に聞いた話だが、(株)シルフカンパニー社の株を51%以上保持

していたらしく、取締役的位置づけにアサシは君臨していたらしい。

 

「ポケセンで一休みして、クチバへ向かおう。辛気臭いのは御免だ。」

 

俺が何とか空気を変えようと発言したが、フローラとシゲオ両人の

テンションは下がったままだ。

 

~ヤマブキシティ・ポケモンセンター~

 

 

ハイ!ミナサンノポケモンハトテモゲンキニナリマシタヨー!

 

 

アリガトゴザマシター!

 

 

 

 

ーシゲオサイドー

 

「何であんなにカタコトなの?」と、フローラ

「分かんないよ!僕に聞かないで、ケンタは?」

「あそこで雑誌読みながら座ってるよ。」

 

僕は何で気付かなかったんだ!さっきの一言がケンタなりの精一杯の

親切だったと言う事に・・

 

酷く落ち込ませてしまった・・

 

ケンタは元より感情を露わにしない、と言うより分からない。

 

あれが精一杯かもしれない・・あのケンタが他人を思いやるなんて・・

 

ここで下手に謝ると・・更に落ち込ませるだけだ。だとすれば・・

 

「ケンタ!クチバのジムリーダーだけど・・」

 

そう!こっちも心機一転して、ケンタに応える。

 

「電気タイプの対策考えようよ!」

「俺もそこが分かんなくて・・やっぱ地面タイプかな?」

 

俺も・・誰かパートナー見つけて旅に出ようかな・・何てね笑

 

 

ーフローラサイドー

 

私・・強くなりたいのかな?

お父さんが岩タイプのポケモンのジムリーダーで、

化石に多く携わって来たから、考古学者とか文献学者とか言って

出て来たものの、今となってはポケモンをゲットしたり

ケンタと一緒に戦ったり、さっきもニーランと戦って悔しいって

思ったり・・する事がトレーナーと一緒じゃん!

 

落ち着いたのかな・・?

 

「ケンタ?あのさぁ・・・・」

 

「何?」

 

「対策思いついた?」

 

「今のところ、やっぱカラカラをゲットするのが一番だと思うんだけど・・

まだ付いて来てる段階だからゲットじゃないしね・・」

 

「そ、そうなんだ・・一つ聞いて良い?」

 

「何?改まって・・」

 

「私にどうなって欲しいと思う?」

 

「どういう事?」

 

「私・・分からないの・・昨日のバトルも楽しかったけど、

お父さんには学者(中略)って言って来たし・・

ケンタにはモウカザルとギアRシステムの関係性とかを確認するって

目的があるでしょ?」

 

「忘れて・・無いか?」

 

ケンタが急に渋い声で言って、前向いてたのに急にこっち見て来た!

 

「何を?化石とか文献の事?」

 

「違うよ。イワちゃん・・託されたイワちゃんの事!」

 

「あ・・」

 

思い出した・・・・あの時だ・・

 

 

「持って行ってくれ。そいつに世界の景色を見せてやって欲しい。

そいつは生まれてからまだニビシティ以外の景色を見たことがない。」

 

 

このイワちゃんは父上のイワークと母上のイワークから産まれた

言わば最強のイワーク・・そのイワちゃんに世界の景色を見せる・・

 

 

「忘れてた・・そんな口約束してたっけ?!」不思議と笑顔になった

 

「ほら!その自然な笑顔!」

 

「え!?」

 

「俺は扇動する時の笑顔も良いと思うけど、その不意に出る

自然な笑顔・・ナチュラルなスマイルに惹かれたんだよ!」

 

何で急に○ー語?

 

「さっきのイワちゃんのだけじゃ不満なのか?」

 

「いや・・そうじゃなくて・・」

 

「俺は不満だよ!」

 

え?!

 

「俺はギアRの解明だけじゃ物足りない・・だからバッジを集めて・・

全地方回って、最強のチームを作る!アサシにああは言ったけどそんな力

俺欲しく無いし、どっちかと言えば一体の最強より六体の最強チーム・・

皆で助け合えれば一体に最強になれなんて強要はしないよ。」

 

「そう・・なんだ・・」

 

「だから・・さ!目的なんて人それぞれなんだからさ、

そんなに考えすぎる事も無いと思うよ。」

 

「それ・・私のセリフ・・」

 

「たまには良いんじゃ無いの?キャラが逆でも・・無理はするな。」

 

そう言うとケンタは私の肩をポンと叩いた。

 

あれ・・?何で・・だろう・・?

 

「泣きたい時に泣いておくんだ。そうしないと感情無くなるぞ?!

感情表現は演技でするな、素でいてくれ。」

 

ヒック・・そう言って背中をポンと叩くとケンタはポケセンを出て行った。

シゲオの所にでも行ったのかな・・?ヒック・・

 

「カラカラ、どうしたの?ケンタはもう向こうに行ったよ?」

 

カラカラは真っ直ぐな眼差しで私を見て、何かを悟った様に

ポケセンを出て行った。背中が大きく見えて、まるで私を慰めてるかの様だった・・

 

 

ーそしてケンタサイドに戻るー

 

 

「お待たせ!」

 

「ケンタ、遅かったな!どうしたんだ?」

 

「おう、カラカラがな・・どうしても首を縦に振ってくれないんだよ。」

 

そう言ってカラカラを見ると、カラカラは臨戦態勢に入った。

骨をブンブン回し、挑発して来る。

 

「ケンタ!バトルしちゃえば?」

 

「うん・・そうだな・・」

 

「ここで引いたら次いつになるか分かんないぞ?」

 

「あーもう!色々考えるのやめた!クチバジム攻略のカギ!

カラカラを捕まえて、モウカザル、ニドラン、カラカラで勝つ!」

 

「よし、なら実況は俺がする!カラカラ対ケンタ、バトルスタート!」

 

「ピジョン君に決めた!」

 

ウィーン

 

「あれ・・シゲオ、どうしたの?」

 

「あぁ、フローラ!支度は済んだの?」

 

「うん・・で、どうしたの?」

 

「今からケンタがカラカラをゲットする!」

 

「嘘・・シオンに戻ってからじゃ無いの?」

 

「フローラ!カラカラはどうやら我慢できなくなったらしい!

俺もクチバジムのバッジ欲しいし、ゲットする!な!ピジョン!」

 

ピジョンも首を縦に振る。

 

「ピジョンたつm・・」

 

カラカラが先制で骨棍棒を・・

 

「ピジョンにクリーンヒット!」

 

シゲオがすかさず実況

 

「え?!物凄いジャンプ力だな・・負けてられないぞピジョン・・

あいつの全力に応えるんだ!エアスラッシュ!」

 

カラカラは骨を構えて、まるでバッターボックスに立った野球選手の

大物スラッガーばりに骨をブンブン回す・・

 

 

ガン!

 

 

「骨に当てたよ!」

 

「さぁ・・カラカラは打ち返せるのか?」

 

「翼で打つ!懐に潜り込むんだ!」

 

「ピジョンがカラカラの真正面に迫る!」

 

 

ニヤッ

 

 

「カラカラが笑った?」

 

 

スパァーン

 

 

「エアスラッシュを打った!ピジョンにクリーンヒット!」

 

 

「今だ!竜巻!そして飛び込むんだ!」

 

 

「ピジョン・・怯みながらも自分で出した竜巻に突っ込んだ!」

 

 

ピジョンの体に竜巻のダメージが・・そんなの承知の上、

ピジョン・・耐えるんだ!これで・・

 

「翼で打つの構えでその場で回って竜巻をかき消すんだ!」

 

「おーっと!ピジョン復活!自分で突っ込んだのはエアスラッシュで

怯んでしまったのを打ち消すためだったのか!」

 

「相変わらず無茶苦茶・・」

 

「待たせたなカラカラ・・勝負はこれからだ・・エアスラッシュ用意!」

 

「おーっと!再びここでエアスラッシュ・・ケンタ選手・・

さっきの二の舞になってしまうのか?」

 

「そんな事考えないと思うんだけど・・」

 

「カラカラが我慢しきれずピジョンに立ち向かって行った!」

 

「あれは・・さっきの骨棍棒とは・・違う様な・・」

 

「え?フローラ、それってどう言う・・」

 

俺はすかさず図鑑をカラカラに向ける。

 

・・ボーンラッシュ・・硬い骨で相手を殴りつけて攻撃する。

2~5の間、連続で撃する事が出来る地面タイプの物理技の一つ・・

 

「敢えて物理技で挑もうと言う訳だな・・上等!エアスラッシュ発射!」

 

「ここでエアスラッシュを打った!エアスラッシュはカラカラに直撃!」

 

「いいや違うわ!あれを・・」

 

「ボーンラッシュで受け止めている・・が・・当たった!」

 

「クリーンヒットには失敗したな。駆け引きまで上手いとは、

シオンに置いとくのは勿体ないポケモンだ!ピジョン!」

 

ピジョンがフラフラだ・・まぁ自分のエアスラッシュに当たったり

自分の竜巻に突っ込んだりさせたからな・・次の一発が最後だろう。

 

「空を飛ぶ!これで最後だ!」

 

だが、ピジョンが今までみたいに高く飛ばない・・寧ろ・・

 

「ピジョンが低空飛行だ!これは・・」

 

・・燕返し・・素早い動きで相手を翻弄して切り付ける。

攻撃は必ず命中する飛行タイプの技の一つ・・

 

「燕返し・・こっちも新技って所か!」

 

「カラカラは骨棍棒に変えた!両ポケモン激しくぶつかる!」

 

その瞬間、ガァンと言う轟音がヤマブキシティ中に響いた。

 

鳴り終わり、ピジョンは飛べずに地面に足をつけてハァハァ・・と

息を荒らしていた。カラカラは持っていた骨を手から・・落として・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝負あり!ケンタ選手!今のうちに!」

 

「ケンタ!早くボールを!」

 

「あ、あぁ!行け!モンスターボール!」

 

 

「カラカラは安堵の表情を浮かべ、ボールに入って行った。」

 

 

いつも何回か揺れるんだが、今回は一回も揺れずに

中心のボタンの色が白になった。

 

 

カラカラはこうなる事を望んでいたんじゃないか?

 

 

ポケモンの心情を理解するのにはまだまだ時間と経験が必要だな・・

 

 

「ケンタ!やったね。」

 

「ケンタ選s・・ケンタ!遂に・・」

 

「うん、カラカラ・・ゲットしか無いでしょ!」

 

ピジョーーーーーーーー・・

 

「ピジョン?!」

 

ピジョンは一声叫ぶとゆっくりと倒れた・・

 

「久々のバトルだったのに、よく応えてくれたな。ありがとう。」

 

~ケンタのお陰さ・・~

 

「ん?今声が・・」

 

「どうしたケンタ選s・・ケンタ?」

 

「今、声が聞こえなかったか?」

 

「ううん、何も。フローラは?」

 

「私も何も・・」

 

「そうか・・戻れピジョン。一先ず回復だな、」

 

「うん、行こう!」

 

「僕、先にクチバへのゲートの確認して来る!」

 

「フローラも先に行ってて、俺一人で十分だ。」

 

「分かった!待ってるね。」

 

誰だったんだろう?さっきの声・・

 

「聞こえたのか?」

 

「その声は・・ギアRか・・」

 

「さっきの声はピジョンだ・・」

 

「え?ピジョン?でもピジョンには・・」

 

「そう、私の様な物はピジョンの体内にはいない。」

 

じゃあ一体・・

 

~再びヤマブキシティ・ポケモンセンター~

 

 

ハイ!アナタノポケモンハトテモゲンキニナリマシタヨー!

 

 

アリガトゴザマシター!

 

 

「恐らくだが・・私を通してモウカザルと会話が出来た様に、

他のポケモンの声が聞こえる様になったのでは無いか?」

 

「ギアR?声・・か・・」

 

「あくまで仮定の話だ、過信するな。」

 

~ケンタサンヘオデンワデ~ス~

 

「俺に電話?誰から・・」

 

「ようケンタ!久しぶりだな!」

 

電話口から聞こえたのは懐かしい声だ・・この声は・・

 

「テツ兄!テツ兄じゃん!元気だった?」

 

「おいおい、誰だと思ってるんだ?無謀な旅に出た少年の兄貴だぞ!」

 

「どうしたの急に?」

 

「テレビ見たぞ!ロケット団のアジト壊滅させた様だな・・」

 

「あ、あれニュースになってるの?テレビ見て無いから・・

テツ兄は大学どう?」

 

「おう!毎日フィールドワークとかポケモンの生態観察で楽しいぞ!

そうだ!研究してて気になった事があったから連絡した次第だ。」

 

「気になった事って?」

 

「ヒコザルだっけか、今の手持ち、不思議な力がどうとか・・」

 

「あぁ!今はモウカザルだよ、それも不思議な力じゃ無くて

ギアRシステムって言う力で・・」

 

「ギアRシステム・・だと・・?」

 

「何か知ってるの?」

 

「そのシステム・・ニビシティで見たのか?」

 

「うん、」

 

「どこかの文章・・今言えるか?」

 

「えっと・・

 

この力を宿した炎ポケモンはこの力が発動すると理性を失う。

だが、理性を取り戻すことは出来るが、その時心を通わせ絆を深めた

トレーナー次第だろう。これを後世に残し、理性を取り戻して欲しい。

そして本当の意味での人とポケモンとの共存できる世界を・・・・

 

だったよ?」

 

「そこまでだったのか・・結構解読進んでるな・・」

 

「その先が読めなかったんだけど、分かるの?」

 

「その文章には続きがあるんだ・・良いか?心して聞くんだ・・」

 

その瞬間俺は生唾を飲んだという位大きな音で唾を飲んだ。

 

「他のポケモンにも伝える事が出来る・・んだ・・」

 

「伝える?」

 

頭の中が真っ白になった、理解出来なかった。

 

「伝える、と言うよりは人間の体内に棲みつくって言った方が良いのかな?」

 

テツ兄が続けて話す。

 

「そのギアRシステムを介してポケモンとの対話が出来るかどうかは

確証されてないから分かんないけど、」

 

「そうなの?」

 

「ただ、昔の人はその人並み外れた力に恐れおののいて

炎タイプのポケモンにしか出来ないって文献に残したらしい。」

 

「炎は怖い、動物の本能だからね。どこでその情報を?」

 

「今シンオウ地方の博士が来てて共同で研究してるのがあるんだ。」

 

「その博士って・・」

 

「ナナカマド博士だよ。」

 

「今・・その人と電話代われる?」

 

「あ、あぁ・・くれぐれも粗相の無いようにな・・」ガチャ

 

「もしもし?君がケンタ君だね?」

 

「はい・・」

 

「すまないね・・オーキド君にヒコザルを任せたのは私なんだ。

許してくれ・・」電話越しに伝わる申し訳無さ。

 

「別に後悔なんてしていません。むしろその逆で、楽しいですよ。

ナナカマド博士がいるシンオウ地方・・でしたっけ?」

 

「あ、あぁそうだが・・」

 

「モウカザルの故郷に向かうという旅の目的も出来ましたし、」

 

「おぉ・・旅をさせてくれるのか?」

 

「旅だけじゃなく、このギアRシステムのお陰でモウカザルとも

しっかり話しをしてぶつかり合って、楽しいですよ。一瞬一瞬が」

 

「そうか・・モウカザルは幸せ者だな・・ではシンオウ地方で

待っているぞ。テツ!」

 

「まあ、そういう事だ!しっかりやれよ!」

 

「おう!モウカザルは大丈夫だから、テツ兄もね。」

 

「フッ・・じゃあな」

 

 

ガチャ

 

 

~シンオウ・ナナカマド研究所~

 

「どうでした?ケンタは貴方のイメージ通りでした?」

 

「良い意味で裏切られたよ。傑作だ。」

 

~クチバジム~

 

「よし!打倒ジム攻略!」

 

ケンタがそう言いながらジムの扉を開けると、

 

「ようこそ!クチバジムへ!ケンタさんがチャレンジャーですね」

 

「はい。」そう言いながら俺はバッジを見せる

 

「あ、あの・・大変申し上げにくいのですが・・」

 

申し訳無さそうに受付の人がしゃべり始める。

 

「お隣のシゲオさんは挑戦できませんが、大丈夫ですか?」

 

「何で僕だけ通れないんだよ?」

 

「ジムリーダーからのお達しです。」

 

そう受付の人が言うと、奥のドアが開いた。

 

「ヘーイ、ソコニイルノハ{タートルボーイ}ジャ

ナイデスカ?ハロー、アゲイン?」

 

「そのあだ名をまた・・」

 

「シゲオ、この人が?」

 

「あぁ、クチバジムのジムリーダー、マティスだ。」

 

「マティス・・この人が、」

 

フローラが見上げるんだ。屈強な大柄の男だ。

元軍人らしい。

 

「バタフリーハテクニシャンデグッドポケモンダッタガ

アノゼニガメハバッドポケモンデシタ。ナンデシンカサセナイ?

ホワイ?」

 

「僕のゼニガメは、ゼニガメのまま育ててみたいんだ。だから

ゼニガメにはかわらずの石を持たせている。」

 

「カワラズノイシ?ハハハーハ!

ゼニガメモイシデシンカデキレバヨカッタノニネ!」

 

「何?どういうことだ?」

 

シゲオが苦虫を嚙み潰したような表情で聞き返す。

 

「ミーノピカチュウ、ゲットシタアトスグニカミナリノイシデ

シンカサセマシタ、シンカイズパワー!シンカコソスベテ!」

 

そう言うと笑いながら奥に入って行った。

 

すると、左腕が尋常じゃないくらい震えていた、

そして左手を抑えようとすると床に跪いていた。

 

「ケンタ、どうした?」

 

「大丈夫だ、武者震いさ。」

 

「無理に笑顔を繕わないで、」フローラが抱きしめる

 

~大丈夫・・私もケンタも怖いのだ。~

 

「あれ、今の声?」

 

「フローラ?どうした?」

 

「シゲオ、今の声、」

 

「僕は何も?」

 

「ありがとうフローラ、本当にもう大丈夫。

ありがとう。」

 

ゆっくりフローラの手をおろす、その頃には

全身がリラックスしていた。

 

「ギアRお前、フローラに話しかけたろ?」

 

「バレたか。だがフローラもさっきの君を見て

怖がっていたぞ」

 

「皆一緒だって事か。」

 

マティスを前に終始怖気づいていたケンタ。

バトルが出来るのか?形になるのか?

 

 

 




「モッカ!」
「さあ、行くしかないっしょ!次の冒険に!」


よし!モウカザルとスピアーと・・

「バトルハ1vs1ノタイマンバトルデース!」
「シンカイズパァワァフゥルゥ!」
「シンカイズベェスゥトォオォブゥテェクゥニィックゥ!」

次回ポケットモンスターDo!「クチバジム!力の具現化とは?」
みんなもポケモン、ゲットしかないでしょ!


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第十九話「クチバジム!力の具現化とは?」

森川健太(ケンタ)性別:男
性格:真面目   年齢:15歳
個性:負けず嫌い 口癖:「~しかないでしょ」

ケンタの手持ちポケモン

モウカザル 性別:オス   スピアー 性別:メス 持ち物:スピアナイト
特性:??         特性:虫の知らせ
性格:やんちゃ       性格:寂しがり
個性:物音に敏感      個性:とても几帳面
覚えている技:火炎放射   覚えている技:毒針
       引っ掻く          ミサイル針
       雷パンチ          虫喰い
       火炎車

ピジョン 性別:オス    ニドラン雄 性別:オス
特性:鋭い目        特性:毒のトゲ
性格:意地っ張り      性格:冷静
個性:少しお調子者     個性:力が自慢
覚えている技:燕返し    覚えている技:冷凍ビーム
       エアスラッシュ       角で突く
       空を飛ぶ(オリジナル技)
       たつまき

カラカラ 性別:オス
特性:避雷針
性格:寂しがり
個性:物音に敏感
覚えている技:骨棍棒
       ボーンラッシュ
       怪力

フローラル(フローラ)性別:女
性格:無邪気     年齢:14歳
個性:負けん気が強い 口癖:「レッツゴー」

フローラの手持ちポケモン

イワーク(イワちゃん)性別:メス  イーブイ(ブイ太)性別:オス
特性:頑丈             特性:適応力
性格:慎重             性格:無邪気
個性:打たれ強い          個性:抜け目がない
覚えている技:締めつける      覚えている技:電光石火
       岩石封じ              スピードスター
       アイアンテール

ニドラン雌(ニーラン)性別:メス
特性:毒のトゲ
性格:大人しい
個性:負けず嫌い
覚えている技:シャドークロー
       乱れ引っ掻き

シゲオ       性別:男
性格:慎重     年令:15歳
個性:抜け目が無い 口癖無し

シゲオの手持ちポケモン

ゼニガメ 性別:オス    バタフリー 性別:オス
特性:激流         特性:複眼
性格:うっかり屋      性格:陽気
個性:血の気が多い     個性:悪戯が好き
覚えている技:水鉄砲    覚えている技:サイコキネシス
       噛み付く          固くなる
                     糸を吐く


前回のポケットモンスター銅は?

 

ケンタは元より感情を露わにしない、と言うより分からない。

あれが精一杯かもしれない・・あのケンタが他人を思いやるなんて・・

俺も・・誰かパートナー見つけて旅に出ようかな・・何てね笑

 

このイワちゃんは父上のイワークと母上のイワークから産まれた

言わば最強のイワーク・・そのイワちゃんに世界の景色を見せる・・

 

「テツ兄!テツ兄じゃん!」

「そのギアRシステムを介してポケモンとの対話が出来るかどうかは

確証されてないから分かんないけど、」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~クチバジム・控室~

 

まだ俺達3人の空気は重かった。

あんなに野太い声で、英語の発音をされて、大柄な男

余程心根がしっかりしていないと太刀打ち出来ない。

 

「僕もビックリしたんだ。マティスのあの言動」

シゲオが徐に話し出す。

 

「手持ち、決めたの?順番とか・・」

フローラも続けて話す。

 

「よし!モウカザルとニドランと・・やっぱカラカラかな」

 

「あれ?スピアーは?」フローラが聞く

 

「ニドランにも、ジムの雰囲気や俺の考えを

分かってほしいからね、戦わせるよ」

 

「後はマティスだね。」フローラが話し始めると

 

「あいつのライチュウがすごいんだ。」

シゲオが割って入る。

 

「そうだ、シゲオの時の対戦方式は?バタフリーとゼニガメで戦ったの?」

 

「そう。その2匹しか持ってなかったから!」シゲオの表情は明るい

 

「そうか、ありがとう。気持ちも整理できた。」

 

なんかシゲオを見ているとこんな事で落ち込んでいたのかと思わせる。

 

~クチバジム・バトルフィールド~

 

「ヘーイ!キマシタネ!マンキーボーイ!」

 

「発音良すぎてモンキーがマンキーに・・って・・」

シゲオが言ってる途中で俺が気付いた。

 

「それって、モウカザルを出したから申男ってことか」

 

「あのマティス、印象づいたポケモンの特徴であだ名を決めてて・・」

 

「だからシゲオはゼニガメで亀でタートルボーイ・・」

フローラが痛い所を突く。

 

「バトルハ1vs1ノタイマンバトルデース!」

マティスが唐突に喋る。

 

うつむく俺・・

 

「1vs1・・どれで行くの?ケn」

 

「待ってフローラ!ケンタ・・」

 

「タイマン?違いますね。」

 

「ホワッツ?」

 

「俺達トレーナーとポケモン1体、その時点でツーマンセルさ!」

 

「ソンナフェイクキキマセーン!ゴー!ライチュウ!」

 

ライ

 

ズゥン

 

 

ライチュウがボールから出た時、フィールドの空気が

一段と重くなった。

 

「行くよ!カラカラ、行くしか無いでしょ!」

 

カラ

 

「マダマダベイビー、ボーンボーイ!」

 

「で、ではワカバタウンのケンタ対クチバジム

ジムリーダーのマティスの試合を開始します。

使用ポケモンは本来2vs2・・の筈でしたが

マティス教官の独断により1vs1の変則マッチバトルを行います。

異論、他論はございますか?チャレンジャー?」

 

「いいえ、ありません!」

 

審判の人・・流暢な日本語だな・・

 

「で、では、バトルスタート!」

 

「ファーストアタックハチャレンジャーカラドーゾ!」クイ

 

人差し指を上に向け誘っている。先ずはライチュウの生態確認からだ

 

ーライチュウ、ねずみポケモン。

身体に電気が溜まるにつれ攻撃的に。実はその電気が

ストレスなのではと言う説もあるが詳細は不明ー

 

なるほど、だったら手始めに

 

「骨棍棒!」強めに叫ぶ

 

カラカラカラカラ

 

ドゴォン!

 

「ヘッ!ナイスナアタック!シカーシ!

シンカ・・エヴォリューションシタライチュウノテキデハ

ナイノデース!ソノママメガトンパンチ!」

 

ズゴォン!

 

「カラカラ!」

 

カラカラがもうフラフラとしている。

たった一撃で・・何てパワーだ・・パワー?

 

「シンカイズパァワァフゥルゥ!」

 

ラァイ!

 

「凄い・・マティスの声に反応して叫んでる。

マティスの事・・信頼してるのね。」フローラが納得していた。

 

「僕はまだ・・ゼニガメを信頼していなかったのか?

僕が挑戦した時は一方的だったからな・・」シゲオが見つめ直していた。

 

「成程。分かりました。マティスさん!」

 

「ホワッツ?」

 

「貴方のその、早く進化させて沢山強い技を覚えさせての

パワースタイル・・凄いです。」

 

「ダロー!シンカイズベェスゥトォオォブゥテェクゥニィックゥ!」

 

「ですが・・果たしてそれをそのライチュウが望んでいたのでしょうか?」

 

「ホワイ?ポケモンハゲットシテスグシンカサセル!ソレセオリー!ライト?」

 

「そのライチュウ、ピカチュウの儘育てていれば、高速移動とか影分身

技巧派な技も沢山覚えられただろうに・・進化には・・

タイミングが重要だと思います!」

 

「タイミング?」

 

初めて・・マティスが落ち着いた。

 

「そう!貴方の様に俺も進化に憧れていました。でも、」

 

俺は一度、シゲオを見つめる。そして

 

「シゲオの様にかわらずの石を持たせてそのまま戦わせるトレーナー

だっているんです。それがトレーナーの意思かポケモンの意思か、

まではわかりません。ですが、進化したくない事をポケモンが

望んでいたのだとしたら・・それはしっかり聞いてあげないと。」

 

「ゴチャゴチャウルサイノデース!フーアーユー?」

 

「通りすがりのポケモントレーナー・・とでも?」

 

「ライチュウ・・ユーハピカチュウデタタカイタカッタノカ?」

 

 

黙って俯いて考えていた。

 

 

少しの間が空く。

 

 

カラカラも・・何とか落ち着いた様子だ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライチュウは顔を横に振った。

 

 

「あのライチュウは・・」その声はギアR?

 

「あのライチュウは生まれた時からライチュウに

強い憧れを抱いていた、群れからはぐれて迷っていた時に

マティスに出会えて、すぐ進化できて、感謝しているらしい。」

 

「そ、そうなのか・・マティスとライチュウは・・」

 

「ああ、以心伝心、していたのだ。無意識の内にな」

 

「フッ!ライチュウ、ジュウマンボルト!」

 

マティスの声に芯が戻った、

 

ガァン!

 

 

 

 

 

 

 

「そんな・・どうして?」フローラが驚く

 

 

「ありえない・・」シゲオも唖然としている。

 

 

「カラカラがよろめいている?さっきのダメージも

残っているし、特性が避雷針でも難しいか・・」

 

「ワンモアタイム!ジュウマンボルト!」

 

ラァァイ!

 

「ボーンラッシュで防御!」

 

すかさずカラカラに伝える。

カラカラも骨の持つ場所を端から真ん中に持ち替えて

クルクル回して守りに入る。テンションが上がったのか足元が・・

 

「踊っている?」シゲオが呟く・・

 

「まるで・・どこかの民族の踊りみたい・・」フローラが例える。

 

「あのオーラに影響されているのか?とにかく・・そのまま

ボーンラッシュで間合いを詰めるんだ!」

 

カラ

 

「メガトンパンチ!」

 

「足を掴んで怪力!」

 

 

 

 

ガシ

 

 

 

 

「ソンナ・・ライチュウ・・」

 

 

「進化をして・・パワーをつけても、その力を

信じすぎてはいけません。足元を掬われますよ!こんな風に」

 

「ウゥ・・」

 

「そのまま上へ投げるんだ!最大パワーで骨棍棒!」

 

「ダッタラコッチモテクニカルニ・・オチルスピードデ

パワーノマシタメガトンキック!コレデジ・エンドネ!」

 

 

ライチュウはしっかりと聞いてメガトンキックの姿勢に入る。

 

 

 

 

 

 

 

ガァン!!

 

 

 

 

 

 

 

メガトンキックと骨棍棒が正面衝突・・

 

 

 

 

 

 

 

バタ・・

 

 

 

 

 

 

 

「ライチュウ・・戦闘不能!カラカラの勝ち

勝者、ワカバタウンのケンタ!」

 

 

 

「ノー!!」落胆するマティス

 

 

「やった!ケンター!」駆け寄るフローラ

 

 

「ケンタ・・」ボールを見つめるシゲオ・・

 

 

「ヘーイ、コングラチュレィション!オレンジバッジを

ウケトリナサーイ!」

 

 

「わぁ・・ありがとうございます!オレンジバッジ

ゲットしか無いでしょ!」

 

「カラッカ!」ポォウ・・

 

「お、カラカラ・・」

 

「カラ・・」グッ

 

止まった・・

 

「まさか・・キャンセルしたのか?」

 

「オーマイガー!」

 

「カラカラもまだ進化したくないらしいですね。」

 

「ヒトソレゾレ、トイウコトカ・・ネクストジム?」

 

「ヤマブキシティへ行きます。」

 

「グッドラック!」

 

「ありがとうございました。」

 

 

~クチバシティ・ポケモンセンター~

 

「うーん・・」

 

「どうしたの?」シゲオがパソコンの前で唸っている。

 

「ヤマブキシティなんだけど・・ヤマブキジムも

閉鎖されちゃってるね。」

 

「シルフカンパニーの影響?」

 

「だね」

 

「そう・・だね・・」とフローラ

 

「アサシの権力が結構響いてるね・・」

 

「一刻も早くアサシと決着をつけよう。ニドランの為にも。」

 

「そうだね、」と真剣な表情のフローラ

 

「アサシは地面タイプをベースとしたバランスのとれたパーティだから、

やっぱニドランと、カラカラにも頑張ってもらおう。」

 

「連戦だけど・・」

 

カラカラはやる気の様だ。ライチュウと戦った時に決めたのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

このままじゃダメだと・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日に備えて今日はここで泊まろう。」

俺は一人部屋に入る。

 

 

 

「ケンタ・・」

 

 

「なぁフローラ?」

 

 

「ケンタ!」走り出すフローラ

 

 

 

「待って!」フローラの手を掴むシゲオ

 

 

「放して!ケンタが!」

 

 

「今は・・そっとしておくんだ・・ケンタの事を

強く思うのなら尚更ね」

 

「こういう時は傍にいた方が良いってテレビで・・」

 

「時と場合によると思うな。さっきのジム戦、

とてつもない緊張感だった。フローラも少しは感じたはずだ。」

 

「だったらどうして?」

 

「さっきの戦い方も迷いが見えた。心を落ち着かせて

整理するには1人の方が良い場合もある。」

 

 

 

 

 

 

今回のジム戦でケンタの心境に変化はあるのか?

 




「モッカ!」
「よし、行くしかないっしょ!次の冒険に!」


運命のアサシ戦

「あれから成長したのかな?」
「ニドラン・・」
「これは・・そんなはずは?」
「待たせたわね、たっぷりとお返しよ。」

次回ポケットモンスターDo!「シルフカンパニー!vsアサシ決着!」
みんなもポケモン、ゲットしかないでしょ!


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