魔法科高校の劣等生〜零の血を絆ぐ者〜 (Wistalia)
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0章 始まり
第一話 始まりだが未来の話~こことは違うどこかの世界の話~


初めまして。wistaliaと言います。

よろしくお願いします。


ここは違う世界の話。せかいとは一つではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

町が燃えている。

 

あたりは火の海だ。

 

 

 

家が、庭が、木がそして人が、

火に包まれていく。

 

 

滅びの雨が降り注ぐ中、人々の目は死んでいた。

 

 

夢や希望はない。

 

 

この大地はまさに地獄だった。

 

 

 

2096年から始まった魔法師排斥運動。

 

 

 

それまでは言論による口撃が、武力による攻撃になるのはすぐだった。

 

 

 

国土の狭い日本ではUSANよりも早く武力衝突が発生した。

 

 

 

USANでは日本より早く魔法師排斥運動が起きていたのにである。

 

 

 

武装し、蜂起した民衆はある一つのことをスローガンにしていた。

 

 

 

それは魔法師をこの世界から殲滅することである。

 

 

 

しかし、非魔法師が魔法師を殲滅する。

 

 

 

そんなことは不可能である。

 

 

 

民衆がそのことに気づくまで多大な犠牲が生まれた。

 

 

 

いや、民衆の背後にいた組織が民衆にそれを気付かせなかったというべきか。

 

 

 

国際魔法協会及び国連安全保障理事会はこの非常事態に対して、

全世界の魔法師に対し、自らの生命や家族、自らと親しい人が、

危機に晒された場合に限り、

相手を殺さない範囲内での迎撃を認めた。

 

 

 

そして世界各国は街に戒厳令を発して、各国の軍隊に治安の維持を命じた。

 

 

 

しかし民衆の数は膨大で軍隊では抑えることはかなわなっかた。

 

 

 

抗争での、魔法師の死者が500人を超えた時、国際魔法協会は、ある一つの声明を出した。

 

 

 

そこにはこう在る。

 

 

 

「我ら魔法師は1999年に現代魔法が発見されてから、これまで人類世界の発展と平和に寄与してきた。

 

 

 

我々の中には世界各国が自国の国益のために生み出された者もいる。

 

 

 

だが世界は今それを忘れ、自身の罪を忘れ、我々を弾圧する。

 

 

 

このようなことは許されてはいけない。

 

 

そうではないか?

 

 

 

立ち上がれ、魔法を手にする者達よ。

 

 

 

世界に裁きを与えよ。

 

 

 

魔法師を使い潰そうとする、罪多き世界よ。

 

 

 

自分達のの罪の重さを思い知れ。」

 

 

 

この後、魔法師と非魔法師の抗争は激化し後に第四次世界大戦や、対魔導戦争と呼ばれるようになった。

 

 

 

この戦争ではおよそ3億人が死亡した。

 

 

 

この戦争に終止符が打たれたのはじつに100年後2200年の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

世界は対立の極みにある。

 

 

 

20世紀は帝国主義の時代であった。

 

 

 

21世紀は20年世界群発戦争(第三次世界大戦)があった。

 

 

 

そして今日、魔法師とそれ以外の者が対立しあっている。

 

 

 

 

我らはここに宣言する。

 

 

 

 

我々の子孫にはこの火種は残さぬと。

 

 

 

魔法師を兵器とする形で生み出した我々が、その歪んだ考えによって生み出した償いは、ここでなされた。

 

 

 

 

故にここに誓う。

 

 

 

 

世界は再び割れることはないと。

 

 

 

今日この時を持って世界はひとつになる。

 

 

 

この思いが裏切られないことを我らの後世への願いとする。

 

 

 

2200年3月25日

公布 国連事務総長   Scarlet-werwolf

 

   魔法協会 理事長 彩柄 永和«さがら かずと»

 

   USAN大統領    Clare-elustin«クレア・エルスティン»

 

 

   新ソ連 大統領  Eris-fartengalt«エリス・ファーテンガルト»

 

   EU 大統領    Charlotte-dunois«シャルロット・デュノア»

 

   大東亜連合 主席 李 欄怜«リ・レンビン»

 

   UK 首相     Fiana-ray-oldesia«フィアナ・レイ・オルデシア»

 

   日本 首相    佐竹 和文

 

   

 

 

 

 

 

 

             (2200年3月25日 魔法協会と国際連合共同宣言より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この宣言により魔法師と非魔法師の抗争は徐々に少なくなり2215年以降には、

一件も起きなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初投稿です。

 

更新は遅くなると思いますがよろしくおねがいします。

 

 

原作は師族会議編まで読んでます。

 

まあ今回の投稿の分の時代は原作から百数十年後のせかいです。

 

3月25日。それは、深雪の誕生日。



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1章 入学式編
第二話 入学式編001 ~七と四と零~


魔法。

それが、お伽噺や空想、SFの産物でなくなって、早や100年。

1999年の人類滅亡の予言を実現しようとした核テロリズム団体の核兵器テロを、たった1人の警察官が特殊な能力によって阻止したのが近世以降で初めて魔法が確認された事例であると言われている。そして、これは超能力とよばれた。東西の有力国家が超能力を研究していくかていで魔法を伝えるものたちがあらわれた。

 

世界各国が魔法師を量産するために色々な手段を取るなか、日本では国立魔法科大学とその9つの付属高校が設立された。

それが魔法科高校。

選ばれた者達のみが入ることのできる高校である。

 

 

魔法教育に平等という概念は存在しない。そこには、使えるものとそうでないものの差が歴然と横たわっている。

例え、血を分けた兄妹であっても。婚約者であっても。それらの、試験の結果は平等ではないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「納得できません。」

 

「まだ言っているのか?・・・」

 

「まあ、深雪お姉ちゃんだし。しょうがないとおもうよ。」

 

国立魔法科大学付属第一高等学校。

 

通称一高。魔法師を育成するためのエリート高校である。第一高校入学式当日の朝。だが、二時間前。

新生活に胸を踊らせる新入生も、それ以上に、盛り上がっている父兄の姿も、流石にまばらだ。その入学式が、行われる講堂の前で、2人の女子生徒と1人の男子生徒が言い争っていた。いや1組のと言った方がいいかもしれない。なぜなら女子生徒の片方はどうでも良さそうに、茶々をいれているからだ。三人の新入生。だがその制服は、微妙にだが明確に違う。それはスカートとスラックスの違い、つまり、男子生徒と女子生徒の違いではない。

第一高校のエンブレム。二人の女子生徒の胸には、八枚の花弁をデザインした「それ」があるのに対し、男子生徒の胸にはそれがない。

「何故、お兄様が補欠なのですか?入試の成績は、トップだったじゃありませんか。」

 

「お前がどこから入学試験の結果を手に入れたかは、おいておくとして、それは、筆記試験の結果じゃないか。ここでは、ペーパーテストの結果より実技試験の結果が優先されるのは当たり前だ。俺の実技の能力は二人ともしっているだろ。自分じゃよくここに二科生とは言え受かったものだとおもっていたのだが・・・・・」

 

「そんな覇気の無いことで、どうします。それに、その理論なら総代は智花ではありませんか。私は知っています。勉強も体術もお兄様に勝てる者などいないというのに。魔法だって本当なら「深雪。」申し訳ございません。」

 

項垂れた頭にポンと手を置いて、艷色な艶やかな、さらりとした、長い髪をゆっくりと撫でながら少年は言った。

「・・・お前の気持ちは、嬉しいよ。俺の代わりに、お前が怒ってくれているから、俺は何時も救われている。」

「嘘です。」

「ウソだ。」

「嘘じゃない。」

「嘘です。お兄様はいつも、私のことを叱ってばっかりで。」

「そうだそうだ。基本、達也はこまかいんだよ。」

 

「嘘じゃないないって。それと智香、お前は大雑把過ぎるんだ。」

 

「でも、お前達が俺のことを考えてくれているように、俺もお前達のことを思っているんだ。」

 

「お兄様・・・そんな『想ている』なんて・・・」

 

「・・・・ふぁ・・・・」

 

(・・・・あれっ?)

 

何か、無視できないような巨大なそごが生じているような気がするが、達也は差し迫った問題の解決のため、疑問を、一回、とりあえず棚上げすることにした。

「お前が答辞を辞退しても、智花はともかく、俺が代わりに選ばれることは絶対にない。本当は、分かっているんだろ?深雪。お前は賢い娘だろう。」

 

「それは・・・・・」

 

「それにな、深雪。俺は楽しみにしているんだ。お前は俺の自慢の妹で智花の姉だ。可愛い妹の晴れ姿を、このダメ兄貴に、みせてくれ。それにな、智花もお前の答辞を見たい筈だ。」

 

「うん。お姉ちゃん、頑張ってきてね。」

 

「お兄様はダメ兄貴じゃありません。・・・・・ですがわかりました。わがままを言って申し訳ございませんでした。」

 

「謝ることでもないし、わがままだとも、思ってないさ。」

 

「それでは、行って参ります。・・・・見ていてくださいね、お兄様、智花。」

 

「ああ、行っておいで。本番を楽しみにしているから。」

「お姉ちゃん、頑張ってね。」

 

「智花、お姉ちゃんは、頑張ってくるからね。後お兄様に悪い虫がつかないように見張っといてください。では、行って参ります。」

 

そういって会釈して、歩いていった少女の姿が、講堂に消えていったのを、確認して少年と少女はやれやれとため息をついた。

「お姉ちゃん、いつもどおりだったね。」(お姉ちゃん・・・)

 

「ああ、本番は大丈夫だろう。」(悪い虫ってなんだ?)

 

「これから、どうするの?」

 

「そうだな・・・まずは座れるところを探そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棟、実技棟、実験棟の三校舎。

内部レイアウトが機械可変式の講堂兼体育館。

地上三階から地下二階の図書館。

二つの少体育館など多数の施設が立ち並ぶ、第一高校のキャンパスは、どちらかと言うと、高校と言うより、郊外にある大学のキャンパスという、趣がある。

その高校らしくない高校の通路の一角に置かれているベンチの一つに一組の男女が座っていた。

彼らは、人目を引き付けていた。

-sideブルーム女子生徒-

ーねえあの子ウィードじゃない?ー

ーこんな早くから・・・張り切っちゃてー

ー所詮、スペアなのに。ー

ー横の子はブルームみたいね。ー

ーどうしてウィードとブルームがいっしょにいるんだろう?ー

ーそんなことより、あのブルームの子可愛いよねー

ーあっ、わかるわかる。ー

ーなんか、こう、守ってあげたくなるってゆうか、「あーちゃん」みたいな感じ?ー

ーそうそう、小動物めいた。ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

-sideブルーム男子生徒-

ーあの子可愛いよなー

ーしかもブルームだろー

ーブルーム同士だし、意外といけるんじゃね?ー

ーところで、あの隣に座っているのは誰だ?ー

ーおい、あいつウィードだぞー

ーなに、ウィードごときがブルーム、しかもあんな可愛い子と相席だとー

ー許さん、あとで成敗してくれるー

ーおい、あの二人、仲いいんじゃね?ー

ーそ、そんな、あんな可愛いブルームの子がウィードごときと仲がいいなんて!ー

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

-side out-

「達也、悔しくはないの?貴方は、本当なら、世界で最も強いのに。」「ああ、俺の魔法実技の成績が悪いのは本当のことだしな。」

「ん?」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。」

「あっ、誰か来た。達也はエレメンタルサイトで彼女にきずいたのね。」

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ開場の時間ですよ。」

 

まず、目についたのは、制服のスカート。

それから、左腕に巻かれた幅広のブレスレット。

普及型より、大幅に薄型化され、ファション性も考慮された最新式のCADだ。CAD-術式補助演算装置。ディバイス、アシスタンス、ホウキといった呼称もつかわれている。

魔法を発動するための起動式を、呪文や呪符、印契、魔法陣、魔法書などの伝統的な手法・手段、道具に変わって提供する、現代魔法に必須のツール。一単語、一文節で、魔法を使い別ける呪文は存在しないことになっている。

(まあ、俺の横にいるこいつだけは例外なんだが。)

「ありがとうございます。すぐいきます。」

「感心ですね。スクリーン型ですか。」

「当校では、仮想型ディスプレイ端末の持ち込みを認めておりません。ですが、残念ながら、仮想型ディスプレイ端末を使用する生徒が多くいます。でも、あなたは、入学前からスクリーン型なのですね。」

「仮想型は読書に不向きですので。」

「動画ではなく、読書。私も動画より、読書の方が好きだから、なんだか、うれしいわ。」

「あっ、申し遅れました、私は第一高校生徒会長の 七草 真由美 です。」

「真由美、久しぶり。」

「ま、舞姫様?」

「智花、知り合いなのか?」

「うん、真由美さんと妹さんには何回かあったよね。それに、真由美さん今の私は智花です。」

「まさか、智花ちゃんとこんなところであうなんて。」

「あなたの名前は?」

「自分は 司波 達也 です。」

「そう、あなたがあの・・・校内はあなたたちの噂でもちきりよ。司波君は入学試験、七教科平均100点満点中96点。特に圧倒的だったのが魔法理論と魔法工学。合格者平均が70点に及ばないのに両科目とも小論文もふくめ文句なしの100点。前代未聞の高得点って。そして智花さんは実技試験歴代一位、当校始まって以来初の飛び級入学者。」

「それはペーパーテスト、つまり、情報システムの中のはなしですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

 

「かいちょ~探しましたよ~」

「どうしたのあーちゃん?」

「新入生の前であーちゃんは止めてください。それで、こちらの方たちは?」

「自分は司波達也です。」

「零野智花です。」

「司波達也君と零野智花さんですね。私は生徒会書記の中条あずさです。会長、そろそろいかないと遅れますよ。」

「じゃあ、またあとであいましょう。」

「自分たちもこれで失礼します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっわー、キレイに前半分と後ろ半分でわかれてるね。」

「前半分が一科生で後ろ半分が二科生か。智花、どうする?別れるか?」

「や~だ。達也と一緒に後ろに座る。」

「智花、一科生が後ろにいるとめだつぞ。」

「じゃあ達也がまえにくる?」

「よし、後ろに座ろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「それにしても、最も差別意識の強いのは差別を受けている側か。」

「達也、それって、どういうこと?」

「つまりだ、まず、差別を受けている側が恐れているのはなんだと思う?」

「うーん、これ以上の差別を受けること?」

「いや、違う。差別の標的が自分だけに向くということだ。だからみんな、他人と同じことをする。ことわざにもあるだろう、出る杭は打たれるって。」

「それで、どうしてみんな同じことを、しようとするの?」

「それはな、自分が目立つのを避けるためだ。目立てば目立つほど、睨まれやすくなるからな。つまり、目立つのを避けるのは、生きていくなかでの一種の知恵だ。まあ目立つといえば、馬鹿でも天才でも友達がいなくて一人ぼっちでも目立つんだがな。だから目立たないでいようと思ったら、テストはすべて平均点、運動もそこそこできて、友達づきあいも一歩引いたところで誰に賛成するでもなく、空気のようにいなきゃならない。」

「ふーん、そうなんだ」



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第三話 入学式編002〜入学式会場で〜

前回までのあらすじ

 

国立魔法科大学付属第一高等学校に入学した智花と達也。

 

しかし、そこで待っていたのは1科生と2科生の長年にわたって続いてきた馬鹿馬鹿しい差別だった。その真相を深雪が知った場合、あたり一面雪景色だろう。

 

 

そんな時、智花は再び真由美と出会う。

 

国立魔法科大学付属第一高等学校生徒会長 七草 真由美、

                 書記 中条 あずさ

この二人に出会った達也と、智花の物語は更に加速する?かもしれない。

 

 

 

 

 

 

***

 

「あの、お隣、いいですか?」

という声がした方を向いてみると、そこにはメガネをかけた女子生徒が立っていた。

「いいよ。」

と智花が答えると後ろにいた三人に声をかけ、座っていった。なぜここに、と達也は思っていたが、これを見て、彼の疑問は解消されたようだ。

「四人連続で座れるところを探していたんです。私は柴田 美月と言います。よろしくお願いします。」

と言うと、その隣りに座っていた赤髪の女子生徒が

「私は千葉エリカよろしくね。」

と言ってきた。

(千葉?また数字付きか?しかし、あの千葉家には、エリカという娘はいなっかた筈だが。)と達也が思っていると他の二人も挨拶を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

相手の自己紹介が終わった後、自分たちも、自己紹介をした。

「俺は、司波達也だ。」

「私は、零野智花です。よろしくお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

自己紹介も終わったので、達也は軽い好奇心を満たしてみたくなった。「四人は同じ中学?」

「いいえ、今そこで出会ったばっかりです。」

「案内板を見ていたらね、美月が、声をかけてくれたの。」

達也はなぜ案内板?と思ったが、声には出さなっかった。しかし赤紙の少女はそんな達也の声なき疑問を読み取ったように

「だって、入学案内には仮想型端末は、禁止だって書いてあったし。」といった。

「入学式早々、風紀委員に、目をつけられたくなっかたし。」

「私は、ただ忘れただけなんだけどね。」

という説明があったので、達也は、なるほどと思った。

「それにしても、二人こそ、同じ中学?」と、エリカが聞いてきた。

「いや違うよ。俺と智花は同じ中学じゃない。」

「そうなんだ。じゃあどういう関係?」とエリカ。

「私と達也は婚約者だよ。」と智花。

「そもそも、智花は俺達と年は一緒じゃない。今年、第一高校が試験的に導入した飛び級入試制度の初の合格者だ。」

「え、そうなの。てっゆうか、智花って一科生じゃん。うっわ、年下に負けた。」

「でもなぁ、智花は年下だからとか一科生とかのそういうレベルじゃないぞ。智花は実技試験、歴代一位だぞ。だから、しょうがないと思った方がいいと思うが・・・」

 

(*実技試験は干渉力を見るもの、処理速度を見るもの、そして、キャパシティを見るものの三種類と、それらすべてを総合して評価するものが、ある。

(なお、国立魔法科大学付属第一高等学校の入学試験では、実際に魔法を使用させる実技試験、学力を問う、筆記試験の二種類がある。))

 

「そうなの?」と、エリカは、とてつもないショックを、受けたようだ。「でも、なんで、智花は後ろの席に座っているの?」とエリカが聞いた。「それは、達也が後ろに座ったからだよ。」という答えに、エリカ達は、何も言えなかった。

 

絶句する彼女たちを尻目に、入学式は、始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

これより、2095年度、国立魔法科大学付属第一高等学校入学式を開会致します。

はじめに生徒会長挨拶。

生徒会長 七草真由美さん、おねがいします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

次に、新入生答辞。

新入生総代 司波深雪さん、よろしくお願いします。

 

 

 

 

「春の木漏れ日が降り注ぐ中、このような場に立てたことを、光栄に思います。私達は、今年、今この時を持って、国立魔法科大学付属第一高等学校に、入学します。

私達は、ここで、みんなで力を合わせ、先輩たちの力をお借りしつつ、魔法以外にも、一生懸命励むことを、誓います。  新入生総代 司波深雪    」

 

 

***

ーside達也ー

 

(おいおい大丈夫か?こんな選民意識の強そうな、ジ○ン公国でジークジオンとか行ってるやつらよりも激しそうな選民意識を持ってそうな奴が多いだろう高校で、壇上でそれも入学式の新入生答辞でこんな危ない言葉を」

 

「達也、みんなお姉ちゃんの美貌に見とれてて聞いてないから大丈夫だと思うよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




wistaliaです。
読んで頂きありがとうございます。

感想をお待ちしております。


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第四話 入学式編003〜第一高校生徒会との邂逅〜

明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。


前回までのあらすじ

 

魔法科大学付属第一高校で七草真由美と、出会った智花。

 

実は、七草真由美とは、知り合いだった。

 

そして、深雪の挨拶も終わり、放課後へ。

 

 

 

***

-side智花-

 

美月「そろそろ、私達も、IDカードを、受け取りに、いきませんか?」

 

エリカ「そうだね、行こうか。」

 

智花「深雪お姉ちゃんは、新入生代表として、もう貰っているだろうから、私達が受け取ったら、もう今日重要なことはないね。」

 

達也「じゃあ行こうか、みんな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

-side達也-

 

深雪「お兄様、もうクラスメイトとデートですか? お兄様には、智花が、いますのに!」

 

達也「こら深雪、そんな言い方は、二人に失礼だろ?」

 

深雪「申し訳ありません。司波深雪です。」

 

美月「柴田美月です。よろしくおねがいします。」

 

エリカ「私は、千葉エリカ。深雪って呼んでいい?」

 

深雪「いいわよ、エリカ。」

 

エリカ「あはっ、深雪って実は気さくな人?」

 

深雪「あなたは見たとおりなのね。」

 

エリカ「それってどういうこと?」

 

達也「それよりも深雪、生徒会の方々のようじは、もういいのか?まだなら、俺達は、そとで待っているが・・・・」

 

真由美「いえ、大丈夫ですよ。深雪さんには、生徒会に入っていただけないかという話だけでしたので。」

 

「では失礼します。」そういって、会長は帰っていった。そして、達也は、副会長に、睨まれていた。

 

(ああ、まためんどくさそうな人だな、かかわりたくはないが、まあ深雪が生徒会に入るならそれは無理だろうな。)

 

深雪「お兄様、申し訳ありません。私のせいで、お兄様の心証を悪くしてしまって。」

 

達也「いや深雪、これは、お前のせいではないよ。」

 

智香「まああの人が勝手に達也のことをにらんでただけだしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

-sideout-

 

エリカ「ケーキでも、食べに行かない?」エリカが、そんなことを言い出した。

 

深雪「ケーキってどこで?」この、深雪の反応は、当然だろう。

 

エリカ「この近くに、ケーキ屋さんがあるの。そこに行かない?」

 

達也「エリカ、自分たちの入学式の会場の位置は知らないのに、そんなことは、しっているのか・・・」こんな、達也のあっけに取られた感想も、当然だろう。

 

エリカ「達也君いいじゃない、女の子にとって、ケーキとかの甘いものは、入学式なんかよりよっぽど重要なんだから。」ちなみに、エリカが「達也君って呼んでいいよね。私のことは、エリカでいいからさ、美月のことは、美月って呼んであげて。」というよくわからない交換条約で、この呼び名に、なっている。そして、わたしは、智花、智花さんと呼ばれている。まあ、彼女達の性格からしてどちらの呼び方がが、エリカで、どちらが、美月の呼び方かわかるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

エリカ「あ、おいしい」

 

美月「このケーキ屋さんのケーキ、本当においしいですね。」

 

智香「うんおいしいね。」

 

深雪「お兄様、こちらもお召し上がりになってください。」

 

 

と女性陣には第一高校近くのケーキ屋さんは大好評だったようだ。そして、ここはこの後も結構達也と、彼女達とそしてまだ出てきていない男性陣のたまり場になったりする。(女性陣の強硬な主張の結果。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お読みくださり、ありがとうございます。

本年も宜しくお願いします。

感想どんどん送ってください。(感想受付設定は変更しました。)


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第五話 入学式編004〜教室での一幕〜

眠い。アメリカ国歌、歌詞の和訳が間違ってるかもしれない

「The Star-Spangled Banner(星条旗 アメリカ国歌)」歌詞
(The United States national anthem)
1.
Oh, say can you see,
おお!あなたは見ただろうか
by the dawn’s early light
夜明けの薄明かりで
What so proudly we hailed
私たちは誇り高く声高に叫ぶ
at the twilight’s last gleaming?
輝く光りの中で
Whose broad stripes and bright stars,
太い縞に輝く星々を
through the perilous fight.
危険な戦いを通して
O’er the ramparts we watched
私たちが見た城壁の上に
were so gallantly streaming?
とても雄々しく翻る
And the rockets’ red glare,
砲弾が赤く光を放ち
the bombs bursting in air,
宙で炸裂する中
Gave proof through the night that
夜通し翻っていた
our flag was still there,
私たちの旗はそこで
Oh, say does that star-spangled banner yet wave.
おお、星条旗の旗はまだなびいているのだろう
O’er the land of the free
自由の地
and the home of the brave!
勇者の故郷の上に

これは、今のアメリカの国歌です。

たぶん、USNAの国歌も、一緒だと思います。(個人的な意見です。確証あありません。)まあ、USAのところは、USNAに変わっていると思いますが・・・

和訳が間違ってたら、もし気付いたら指摘お願いします。


 

 

***

 

・・・・・司波家・リビング

 

 

「お兄様には電話の一つもなっかたのですか?」

 

「深雪、FLGを手伝えという命令を拒否して進学したんだ。連絡がないのは当たり前だ。」

 

「そんな、16歳の少年が高校に通うのは当たり前じゃありませんか。」

 

「共通義務教育課程も、終わっているんだ。それに、智花の家、祝ってくれている。俺は、それだけ、十分さ。」

 

『共通義務教育課程』とは・・・共通義務教育課程、それは平成の世でいう義務教育が拡張されたもの。幼年学校3年、小学校6年、中学校3年から成り立つ。ただし、中学校に関しては平成の頃ように必ずしも学校に通う必要はない。イギリス式の資格を持ったものが子供に教え、文部科学省の資格試験を受けることによって、共通義務教育課程とみなすせいどもある。

 

「お兄様、智花の家からは、いろいろなものを、頂いております。なにかお返ししなければ。」

 

「いいよ、お姉ちゃん、好きで送っているんだし。それに私はここに住まわせてもらっているんだから・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

・・・・・学校・エントランス・階段の上

 

「同じ高校なのに、お昼休み、放課後でしかお兄様と会えないなんて・・・」

 

「そもそも、階段からして、一科と二科が分けられているしね。でもお姉ちゃん、智花じゃ不満なの?」

 

「智花、そんなことはないわよ。でも智花だけじゃなくお兄様もいらっしゃてくださったら・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

***

 

・・・・・1−A教室・入口付近

 

「へぶっし・・・・」

 

「ほのか、大丈夫?」

 

・・・おいおい、あんなのが、1−Aの生徒なのかよ。大丈夫なのか?これから優秀なやつばかり集められているこのクラスでやっていけるのか?・・・(クラスの半分以上の人の心の中)

 

だがそうは思わないものたちもいた。

 

深雪「大丈夫ですか?」

 

智香「大丈夫?」

 

「あ、はい。ありがとうございます。私は、光井ほのかと言います。よろしくお願いします。」

 

「北山雫です。ほのかは司波さん達の大ファンなんです。今も司波さん達を見てて足元への注意がおろそかになってて転んじゃったんですよ。」

 

「もう、雫、変なことを言わないでよ。」

 

「だってほんとの事じゃん。」

 

「あらためまして、司波深雪です。深雪でいいですよ。」

 

「零野智花です。智花でいいよ。」

 

「ほのかと呼んでください。」

 

「わたしは、雫で。」

 

「智花ちゃんはあの零野なの?」

 

「しず「うん、そうだよ~」ねえ智花、教えちゃていいの?」

 

「雫ちゃんとほのかちゃんだったら、大丈夫そうだから。だめだったかな?」

 

(ああ、智花はやっぱり可愛いなぁ)・・・深雪の心の中

 

「いいえ、智花がいいならが私がくちをだすことじゃありませんから。」

 

 

 

 

***

 




それにしても、劣等生の小説は、国内表現が、ほとんどですね。

雫がUSNA行ったぐらいですかね。あとは、マテリアルバーストのシーンぐらいかな?

EUどうなっているんだろうか・・・・そして、南半球が、全くでてこない。

世界半分、第三次世界大戦で、吹っ飛んだんじゃないか。そういう疑問がわきます。

そして、 入学式編 がおわらない。

まだ、M崎との校門前のいざこざにも達していない。なぜだろ?


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第六話 入学式編005~VS森崎(MOBキャラたち)その一~

***

 

一科の教官:「ではこれにて、新入生ガイダンスをおわります。この後は施設見学になりますので、自由見学か団体見学のどちらかを選んでください。」

 

「団体見学を希望する人は、5分後に出発しますので、それまでにエントランスに集まってください。」

 

 

 

 

 

***

 

「智花、どうします?」

 

「お姉ちゃんについてくよ~」

 

「しず「司波さん、一緒に回りましょうよ。」え、ええ。」

 

 

 

というわけで、私達(深雪、雫、ほのか)は、半ば強引にほかの一科生たちと回ることになった。

 

 

 

 

****

 

・・・・・・・食堂~昼食~

第一高校の食堂は高校としては広いほうに入るが、入学式直後にはとても混む。

なぜならどの高校や大学でもあるように入学したばかりの新入生が、食堂の勝手を知らないからだ。

 

しかし、専門課程の見学を早めに切り上げて食堂に来た達也たちは、それほど苦労することなく席をとることができた。

 

達也たちが昼食を半分ほど食べ終えたとき、ほかの一科生たちに囲まれて深雪と智花がやってきた。

 

達也と一緒に食べようとする深雪。彼女は普段はクラスメイトとの交流を拒むようなことはないのだが、この時は達也と智花が優先だった。

 

しかし、1-Aのクラスメイト、特に男子生徒は深雪と雫とほのか以外の女子生徒は智香との相席を狙っていた。

 

最初は狭いとか邪魔しちゃ悪いとか、それなりのオブラートに包まれた表現だったが深雪や智香の執着が意外に深いと見るや、二科生と相席するのはふさわしくないとか、一科と二科のけじめをつけるべきだの、果ては食べ終わっていたレオ二隻を開けろと言い出すものまで出る始末。身勝手な一科生の言い分にレオとエリカはそろそろ爆発しかけていたが、その怒りはたった一言の声によって中断された。

 

 

 

 

*****

-side智香

 

「森崎君、悪いんだけど深雪と二人きりにさせてくれないかな?」これで引いてくれればいいんだけどと思いながら言ってみた。

 

すると案の定「零野さん、一科と二科のけじめはしっかりとつけないと。」という言葉が返ってきた。

 

「そうだそうだ、スペアな二科の連中は、俺たち一科生に、席を譲れ。」と森崎君の取り巻きたち。

 

少し意地悪をしてみよう。「ちょっといいかな」

 

「なんだい?」

 

「なぜ二科生が一科生のスペアなの?」

 

「零野さん、それはね、一科生のほうが二科生よりも、成績が良いんだ。だから一科生のほうが、二科生よりも偉いんだ。自分より偉い人に譲るのはれいぎだし、当然だろう?」と、非常にあきれたことを言う森崎君。だったら、

 

「ねえ知ってる?一科と二科の入学試験の点数の差はたった二点しか違わないんだよ。そしてその理屈だと、もしもこの後の定期試験で二科生に負けた一科生は、スペアになるんじゃない?」

 

「そんな一科生がいるわけないだろう、そんなのは一科生じゃない。」と森崎君は言い返し、取り巻きも同調していた。

 

だが、森崎君がそういった瞬間あたりから、強い憎しみの視線が、特に上級生のいる辺りから森崎君たちにつき刺さった。

 

取り巻きその2「なんかにらまれてます。やばいんじゃないんですか?」

 

「くっ、おい行くぞ。」そういって1-Aの一部の人たちは、立ち去って行った。そして残りの大多数の人たちは、達也の友達の男の子(後で名前を聞いたらレオ君というらしい。)とエリカと美月と達也、そして周りの人にうちのクラスメイトが失礼なことを言ってすいません と謝って、食堂から出て行った。

 

「じゃあ、冷めないうちに食べようか。」

 

「「「はい、お兄様。(うん)(おう)」」」

 

 

 

 

 

 

***




ようやく一科と二科のいがみ合いまで来た・・・長かった。


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第七話 入学式編006~VS森崎その二~

第二幕・・・・・演習室・・・・・高3授業中・・・・・真由美のクラス・・・・・

 

ここでも、また問題が起こった。みんなエルヒィンスナイパー「真由美」の実技を見たい。そうすると、人が集まる。そこで普通の二科生は一科生に遠慮し、場所を譲る。だが一番早く演習室についていた達也たちはもちろん最前列にじんどった。周りは一科製ばかりで当然ながら悪目立ちしていた。

 

 

 

 

***

 

第三幕・・・・・正門前・・・・・

 

「いい加減にあきらめたらどうなんですか?深雪さんはお兄さんと智花さんと一緒に帰るといっているではありませんか!」

 

「僕たちは司波さんに用事があるんだ。」

 

「これは1-Aの問題だ、ウィードごときが口を出すな!」

 

「ハン、そういうのは自活中にやれ!ちゃんと時間がとってあっただろうが。」

 

「相談があるなら、ほんにんのりょうかいをとってからにしたら?それがルールなの、高校生になってそんなことも知らないお?」とエリカが皮肉たっぷりえなるぎー充填率120%ぐらいのものすごい皮肉を言うと

 

「優秀な俺たちに下等なウィードごときが、意見をするな!!!!!!!!!!!!」

 

「同じ新入生じゃありませんか。今の段階で、あなたたちがどれだけすぐれているというんですか!」

 

「・・・・・・・・・・・・どれだけすぐれているかしりたいか?」

 

「ハッ、おもしれぇ、やってみろよこの屑どもが」

 

「だったら教えてやる」

 

「っ特化型?」

 

術式補助演算装置(CAD)には二種類ある。汎用型は99個の軌道式を格納できる。だがその代わりに、使用者の魔法演算領域への負担が大きく、その逆に特化型は9種類しか格納できない代わりに、使用者の魔法演算領域への負担を減らすサブシステムが備わっている。

 

「お兄様っ」

 

その声に反応したかのように、達也の右手が前に出る。だがそれに意味はなかった。

なぜならもはやこの場は常人が魔法を発動できる場ではなかったのだから。

 

 

 

 

***

 

side智花

 

 

ユルサナイ、私の仲間に手を出すのは

 

ユルサナイ、私の仲間を傷つけるのは

 

ユルサナイそうだ、ユルシテハイケナイ。これ以上魔法で人を傷つけるのは

 

いや人を傷つけるために魔法を使うのは

 

魔法はそんなことをするために存在しているのではないのだから

 

そんなことのために私達の一族は魔法師を増やすのを許したわけではないのだから

 

 

*****

 

 

sideout

 

智花の周りが一瞬光ったと思った次の瞬間ほのかと雫を除く一科生すべてのCADが機能を停止し、さらにサイオンが抜かれ、魔法演算領域のゲートは閉じ、魔法は使えなくなった。

 

「な、なんだ?どうしてCADが」

 

「えっ?」

 

「魔法が使えない?」

 

「領域干渉なの?」

 

と一科の生徒が疑問に思ってるところにようやく駆け付けた風紀委員長と生徒会長の声が聞こえた。

 

「おい、そこ、何してる!」

 

「あっあれか。智花ちゃん、悪いけど解呪してくれる?」

 

「ん、わかった。」



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第八話 入学式編007~VS森崎その三~

なんか、全然話が進まない・・・次回は部活勧誘に入るつもり・・・


「大変です。正門前で一科生と二科生が争ってます。」

 

「魔法による、対人攻撃が起きそうなんです。」と二人の女子生徒が生徒会室にやって来た。

 

「なんだと?すぐその現場にいく。」

 

「摩利、私も行くわ。」

 

「すまない。助かる。」

 

 

「あれね。深雪さんがいるわ。きっと彼女と一緒に帰りたい一科生が二科生にいちゃもんをつけて、こんな騒ぎになったのね。って一科の子が特化型を抜いたわ。」と真由美がマルチスコープで見た光景を摩利に伝える。

 

「いそぐぞ。」

 

「ええ。」

 

 

「おい、っくこれは?」と自己加速術式の魔法式が無散する。

 

「自己加速術式が発動しない!?どうして?ってこれは・・・」

 

「真由美、とにかく走るぞ。」

 

「わかったわ。」

 

 

 

 

「風紀委員会だ。そこの生徒なにしてる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side智花

 

「風紀委員会だ!そこの生徒なにをしている!」

 

「なにって、敵に魔法を使わせない。それだけだけど。」

 

「摩利、これ以上は」

 

「真由美、これを知っているのか?」

 

「ええ。でもこのことはあなたには言えないわ。」

 

「っ真由美!」

 

「どうしてもだめなのよ。あなたであっても。」

 

「そうかあれ関連か、噂では聞いている。無理を言ってすまない真由美。」

 

「気にしてないわ摩利、ともかく魔法わ使われていないわ。注意だけして帰りましょう。」

 

「ああ。」

 

「では、1-Aと1-Eの生徒の皆さん魔法の使用には、さまざまな制限がかけられています。そのことについて学ぶまでは互いに教え合うのは止めた方がよいでしょう。」

 

「生徒会長がこのようにおっしゃているので今回は不問にするが、今後このようなことのないように!」と摩利がいった。

 

 

「智花さんまたね。深雪さんも達也君も。」

 

そういって真由美と摩利は恐らく生徒会室に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

その後の話

 

「智花さん、さっきのは何なんですか?」

 

「あれはね、ただの領域干渉で魔法が使えなくなっただけだよ。」

 

「あれって領域干渉だったんですか?」

 

「ものすごい出力だったぜ。」

 

「智花の領域干渉の中では深雪であっても魔法を使えないだろう」

 

「お兄様、でもお兄様はあのなかでも魔法が使えるではありませんか。」

 

「えっそうなの?達也君すごいじゃない。」

 

その後だんだん話は他愛のないものになって行って終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

その日の夜 司波家

 

「お兄様。」

 

「なんだい?深雪?」

 

「今日は私のせいで、お兄様が風紀委員会の先輩に目をつけられることになってしまい、申し訳ございません。」

 

「深雪があやまる必要はないよ。お前が悪い訳じゃない。」

 

「ですが・・・」

 

「達也の言う通りだよ。悪いのはただ、魔法実技の試験結果だけで自分が上だと勘違いしている馬鹿な一科生でお姉ちゃんが悪い訳じゃないよ。」

「しかし・・・「あぁーもぉーだから、悪いのは、差別しようとする自分勝手な一科生で、お姉ちゃんはなんにも気にすることないの!私達が達也が強いって知ってればいいじゃん。達也が本当の力を出したら、国のひとつや二つ吹っ飛ぶんだから。それにね、私達は知ってる筈だよ?達也は誰にも負けることはないって。だから私達は安心してていいんだよ。」

 

「俺はそんなに強くないって。それに、智花は『アレ』を使えば俺よりも遥かに強いだろ?」

 

「アレは使いどころが難しいからほとんどつかえないよ?っともうこんな時間なの~お風呂に入ってくるね~」

 

「ああ。俺はラボにいるから、なんかあったら来てくれ。」

 

「わかったよ~お姉ちゃんいこ~?」

 

「ええ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

智花の領域干渉についての説明

 

厳密にはあれは領域干渉ではありません。あれは、どちらかというと精霊使いの剣舞に登場する封絶結界に近いもの。ただ、原作の精霊使いの剣舞の封絶結界は大地からの神威の供給を断つのですが、それとは少し違い術者とCADとのサイオンのやり取りを完全に遮断し、また対象のサイオンの回復速度も低下させます。効果範囲は、智花の視認可能距離(魔法による視覚拡張も入る。)です。そしておきずきのかたもいらっしやるかもしれませんが主人公の中には何かが潜んでいます。それについてはまたの機会に!




活動報告に書いたとおりに、次回の投稿は5月4日に行います。

読んでくださりありがとうございました。

感想でスポンジ言われたんで内容を修正、追加しました。


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第九話 入学式編008~VS服部

正直ここらの話は苦手です。戦いが、呼んでいる!


第一高校生の利用する駅の名前は「第一高校前」。

 

駅から学校はほぼ一本道。

 

だから途中で同じ電車に乗り合わせるということは、電車の形態が変わったことによって無くなってしまったが、駅から学校までの通学路で友達と一緒になるというイベントが頻繁に生じる。

 

「達也く~ん」

 

「達也くんオハヨ~深雪さん、智花さんもおはようございます。」

 

「おはようございます会長。」

 

「おひとりですか?会長。」

 

「うん。朝は特に待ち合わせはしないんだよ。」

 

「ぼっち?」

 

「ち、違うわよ」

 

「それはともかく、深雪さんと少しお話したいこともあるし、・・・・・・・・ご一緒しても構わないかしら?」

 

「はい・・・それは構いませんが・・・・・お話というのは生徒会のことについてでしょうか?」」

 

「ええ、一度ご説明したいと思って・・・・・お昼はどういうご予定なのかしら?」

 

「食堂でいただくことになるでしょうが・・・」

 

「じゃあ、生徒会室でお昼をご一緒しない?生徒会室なら、達也君もご一緒できるし」

 

「問題があるでしょう・・・「?」副会長ともめごとなんて嫌ですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・けっきょくこのあとひるやすみにせいとかいしつにいくことになったたつやくん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「私は深雪さんと智花さんに生徒会に入ってもらいたいと考えています。」

 

「・・・・・会長さんは達也の筆記試験の成績知ってる?」

 

「ええしってますよ。すごいですよねぇ・・・・・」

 

「成績優秀者、有能の人材を生徒会に迎え入れたいのならば私よりも兄のがふさわしいと思います。」

 

「うん、達也の方がいいと思うよ?」

 

「残念ながらそれはできません、生徒会の役員の選出には、生徒会長に任命権が与えられていますが、役員は一科生から選ばれます。これは不文律ではなく、規則です。」

 

「・・・・・申し訳ございませんでした。部をわきまえぬ差し出口、お許しください。」

 

「ふうきいいんならどう?」

 

「ナイスよ!」

 

「はぁ?」

 

「そうよ、風紀委員なら問題ないじゃない。摩利、生徒会は司波達也君を風紀委員に指名します。」

 

 

 

「ブルブル、ブルブル」昼休み終了五分前の合図だ。

 

 

 

 

 

・・・・・・ほうかごにせいとかいしつにまたくるようになったたつやくん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「達也、生徒会室の居心地はどうだった?」

 

「奇妙な話になった。」

 

「?」

 

「風紀委員になれと」

 

「すごいじゃないですか、生徒会からスカウトされるなんて」

 

「・・・・・まったく、勝手なんだから・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろか」

 

「頑張ってね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

「副会長の服部です。司波深雪さん、零野智花さん、生徒会にようこそ」

 

「よ、来たな」

 

「いらっしゃい深雪さん智花さん、達也君もご苦労様。」

 

「じゃああたしたちは風紀委員会本部に行こうか」

 

「渡辺先輩、待ってください。」

 

「なんだ服部刑部副会長」

 

「渡辺先輩、その一年生を風紀委員に任命するのは反対です。」

 

「おかしなことを言う、司波君を推薦したのは生徒会委長である七草で、口頭であっても指名の効力には変わりがない。選択権は彼にあるのでって、君にあるわけではないんだよ。」

 

「しかし、実力のないウィードをこれまで風紀委員に任命したことはありません。会長、私は副会長として、司波達也の風紀委員就任に反対します。」

 

「ま「達也はあなたより強いよ。」

 

「零野さん、魔法師は事象をあるままに冷静に判断しなければなりません。知り合いだからと言って、物事の評価に対して目を曇らせたり、贔屓して判断したりしてはなりません。」

 

「服部副会長、俺と模擬戦をしませんか?」

 

「思い上がるなよ、補欠の分際で!」

 

「貴方に勝って妹と婚約者の目が曇ってないと証明しましょう。」

 

「・・・・・いいだろう。身の程をわきまえることの重要性をたっぷり教えてやる。」

 

「私は生徒会長の権限で、二年B組服部刑部と、一年E組司波達也の模擬戦を公式戦として認めます。」

 

「生徒会長の宣言に基ずき、風紀委員長として、二人の試合が校則で認められた課外活動としてっ認める。」

 

 

 

 

***

 

「それではルールを説明する。直接攻撃、間接攻撃を問わず、相手を死に至らしめる術式は禁止。ただし、相手に捻挫以上のけがを与えない直接攻撃は許可する。勝敗は一方が負けを認めるか、審判が戦闘続行不能と判断したときに決する。双方開始線にまで下がり、合図があるまでCADを起動しないこと。このルールに従わない場合はその時点で負け、あたしが力ずくで止めるから覚悟しておけ。以上だ。」

 

 

「では試合始め!」

 

 

 

 

 

 

        「・・・勝者司波達也」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

「達也が負けるわけないじゃんzzz」

 

 

 

 

 

 

 




すいません。前回のあとがきで部活動勧誘編と書いたのですが服部との戦闘を忘れておりました。次回は今回の説明回みたいなもの。

実戦(魔法競技)に呼ばれるのは20話ぐらいですかね?

一応、一個前の話も書き足してます。(4/6)











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第十話 入学式編009~VS服部その二

・・・side out・・・

 

「しょ、勝者、司波達也。」

 

そう渡辺先輩が勝ち名乗りを上げたら、達也は服部先輩に一礼してCADのケースが置いてある机に向かった。いや、向かおうとしたら

「待て」

とその背中を、摩利が呼び止める。

 

「今の動きは・・・・・自己加速術式をあらかじめ展開していたのか?」

 

摩利、真由美、鈴音、あずさの四人の観客には、試合開始の合図とともに達也の身体は、服部の目前に移動し、次の瞬間には、服部の右隣に移動したように見えていた。だからこそのこの問いである。服部本人は完全に達也のことを見失っていた。

 

「そんなわけがないのは先輩が一番よくご存じなはずですが・・・」と達也が歯切れ悪く否定して、

 

「私も証言します。兄は忍術使い九重八雲師の弟子なのです。」と、深雪がそこに援護射撃を放つ。

 

「あの伝説の忍術使い九重八雲ですか?」

 

「ええ。」

 

「じゃああの攻撃に使った魔法も忍術ですか?私には、サイオン波を放ったようにしかみえなかったのですが・・・」

 

「忍術ではありませんが、サイオン波を放ったというのは正解です。あれは振動の基礎単一系魔法で、サイオンの波を作っただけです。」

 

「しかしそれでははんぞー君が倒れた理由がわかりませんが・・・」

 

 

「酔ったんですよ。」

 

「酔った?いったい何に?」

 

「魔法師は、サイオンを非魔法師が可視光線や可聴音波を感じるのと同じように、知覚します。それは魔法師が魔法を行使するためには必須の技術ですが、その副作用で、予期せぬサイオン波に晒されたら、実際に揺さぶられたように感じるんですよ。」

 

「そんな、信じられない・・・・・魔法師は普段から、サイオンの波動に晒されて、サイオン波に慣れているはずよ。無系統魔法は、もちろんなこと、起動式だってまほうしきだってサイオン波の一部なのに、魔法師が立っていられないほどのサイオン波なんていったいどうやって・・・・・」

 

「波の合成、ですね。」

 

「振動数の異なるサイオン波を三連続で作り出し、ちょうど服部君のところで重なるようにして、三角波のような強力な波動を作り出したんでしょう。」

 

「お見事です、市原先輩。」

 

「それにしてもどうやって・・・・・あんな短時間で三回も魔法を発動する・・・それだけの処理速度があれば、実技試験の評価が低いわけがありませんが・・・・・」

 

「あの、もしかして、しばくんのCAD はシルバーホーンじゃありませんか?」

 

「シルバーホーン?あの有名な?」

 

「はい、シルバーホーンというのですはねループキャストに最適化されたCADであって、ループキャストというのは・・・「ストップループキャストは知ってるから。」」

 

「でもおかしいですね。ループキャストでは、振動数の違うサイオン波は作れませんが・・・まさか全ての可変数を変数化しているのですか?」

 

「多変数化は試験では評価されない項目ですからね。」と言外に肯定の意味を含ませる達也。

 

「・・・・・実技試験は、速度、規模、強度で評価される。実技試験は本当の能力を表していないというのはこういうことなのか・・・・・」と起き上がった服部。

 

「はんぞー君、大丈夫?」

 

「はい、大丈夫です。」顔を赤くして一気に立ち上がる服部。

 

そして・・・

 

「・・・司波さん,、目が曇っていたのは私のほうでした。許してほしい。それと、零野さんにもすまなかった。許してほしいと伝えていただけませんか?」

 

「承りました。それとわたしのほうこそ生意気を申しました。お許しください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「クチュン」

 

 

カァカァカァ・・・カラスが鳴いてる。

 

「もう、夕方ですよ?」

 

 

 

 

 

 

 

「智花はこの騒ぎ中、生徒会室で寝ていたらしい。」と達也は後で知って「智花があの場に居なくて良かった。」と思っていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

「・・・と、いうことがあったの。」

 

ここは、司波家で智花に深雪が今日の昼(まあ、放課後なのだが)にあったことを智花に教えている。

 

「だからね、服部先輩も反省してるだろうし、許してあげて?」

 

「へっ?」

 

「だから、服部先輩を許してあげて?」

 

「別に私、服部先輩に対して、怒ってなんかないよ?」

 

「だって、服部先輩に対して興味ないし、たつやが、怒ってないんだからどうでもいいし。」

 

 

 

 

 

 

 




智花:「ねえ作者~私にもっと出番ちょうだいよ~」

作者:「いや、森崎の件のところと今回の最後であったじゃん」

智花:「え~あれ、出番なの?というか今回私が生徒会室で寝てたことになってたのって作者が私のこと忘れてたからじゃないの?」

作者:「・・・・・・・・・・それはそうと、達也君を貶されて起こったりしないの?」

智花:「やっぱり?そんな風に不自然に話をそらそうとしても無駄だよ?」

作者:「はい、誠に申し訳ございませんですよ候う、全天にあまねく神々を統べし可憐なるそのお方よとりあえずブランジュ編で出番あるから、その手に持っているとても人に向けてはいけない危険なCADというものをしまってくださいなのです このやろー。」

トモ:「ヤダ。ていうか、いいっていうわけないじゃん。じやあね、 さ く し ゃ 」

作者:「ギャ~~~~~~~~」





















智花「次回もよろしくお願いします。」

*注意 このあとがきではキャラの著しい崩壊があり得ます。御了承ください。おねかいします。


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第十一話 入学式編番外~OB事件~

時系列無視ですがここで番外編。


新入生勧誘週間3日目

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~」(ほのか、智花)

 

「・・・・・」(雫)

 

「貴様ら早くその子たちを下ろせ~」

 

「摩利、意外と早いじゃん。」

 

「このままだと追いつかれるわ。どうするの?」

 

「うふふフフフフフフフフフフ、どうするもこうするもありませんよ?」

 

「な、なんか摩利の後ろから般若が来てる~」

 

「ギャ~~~~~~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなバカなことをしたOG二人は氷漬けとなりましたとさ・・・・・

 

 

 

 

 

 

何があった・・・・・?

 

 

 

 

 

 

ちょっと時間を戻ってみようか・・・・・

 

 

 

 

***

 

・・・馬鹿なOG二人が氷漬けとなる少し前・・・

 

 

「渡辺先輩、呼ばれましたが何かあったんですか?」

 

「ああ、うちの高校のOGが馬鹿なことをしにまた来たんだ。」

 

「新入生三人を拉致って連れまわしている。それを今から取り締まるために手の空いてる風紀委員を呼んだが、一人しか来なかったんだな。」

 

「そろそろ行くぞ。」

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様これは?」

 

「深雪、渡辺先輩に聞いてくれ。」

 

「バトルボード部のOGが1-Aの光井ほのか、北山雫、零野智花を拉致して「深雪、少し待て」何かあったか?」・・・ダラダラダラ

 

「うフフフいつものことですよ。智花二手ヲ出シタ馬鹿者ニハ死ヲアタエルダケナノデスカラ」もわーと黒い暗黒物質がオホンオホン黒いサイオン粒子が出てる・・・・・

 

摩利は思った。このままでは危ないと。彼女たちの命が。いや一高生全員の命が。

 

だからさっさと捕まえようとした。だがなかなか追いつけず、さらに達也が深雪を抑えきれなくなり冒頭へと戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「うフフフ、うフフフフフ、アハハハハハハハハハハハ」

 

「「ヒィ」」

 

・・・・・ご愁傷さまです。摩利と達也はそう思った。・・・・・

 

 

そしてO☆H☆A☆N☆A☆S☆I(物理)を受けた二人はというと・・・・・

 

「「怖い怖いごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごm・・・・・」」

 

 

 

 

精神崩壊を引き起こしてた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自業自得だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この事は全ての一高生が知ることとなり、深雪を智花関連で起こらせてはいけないという教訓と共に『OB事件』として代々語り継がれていくこととなったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

«OB事件»完

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以下は深雪のO☆H☆A☆N☆A☆S☆I(物理[肉体言語]?それとも言葉[普通の]?いいえ魔法です。)コーナーです。閲覧にはご注意下さい。(多分そんなにひどくはない・・・ハズ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなた方?わかっていますわよね?」ビュヨー(吹雪です。駆逐艦じゃありませんよ?気象現象の方です。)

 

「「ヒィ」」

 

「智花にわたくしの可愛い妹に手を出したのですからそれ相応の報いは受けてもらわないといけませんよね、ええあたりまえですよね。自明の理ですよね?」

 

「「・・・・・」」

 

「さて、何か言い残しておきたいことはありますか?」イライラ、イライラ

 

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彼女たちは、この後氷漬けの状態で風紀委員会に保護されたとさ・・・

 

そして、二度とこんなことはしないと誓ったんだとさ。




すいません。今回の話は書いてる本人が?な感じです。

はい。のりで書きました。(後悔はしていません。・・・たぶん。)



お知らせです。
ただいま改変作業実施中です。次話の投稿はそれが終わり次第になります。
どこを直すかというと*を少なくしたり、内容を少し追加したりする予定です。一応8月の投稿には間に合わせたいと思いますが、どうなるかはわかりません。


これからもよろしくお願いします。

それと、ルビの振り方と顔文字の作り方がわかりません。誰か教えてください。お願いします。


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第一二話 入学式編010~出動!風紀委員会~

間に合いました?


「そのままで聞いてくれ。今年もまた、あのバカ騒ぎの一週間がやって来た。風紀委員にとっては新年度最初の山場になるぞ。この中には去年、調子に乗って大騒ぎした者も、それを鎮めようとして更に騒ぎを大きくしてくれた馬鹿者もいるが、今年こそは処分者を出さずに済むよう、総員気を引き締めて当たってもらいたい。いいか、くれぐれも風紀委員自らが率先して騒ぎを起こすような真似はするなよ。いいな。ちゃんといったからな。いいよな。」

 

「ああそれと、今年は幸い、卒業生分の補充が間に合った。紹介しよう。立て。」

 

「1-Aの森崎俊と1ーEの司波達也だ。今日から早速、パトロールに加わってもらう。」

 

 

渡辺委員長が達也を紹介したときにざわめきが生じたのは、まあ、達也が二科生だからだろう。いままで二科生の風紀委員なんて居なかったからしょうがないか。

 

さすがに、禁止用語規制する側だから『ウィード』とかいう雑草という意味の差別用語は聞こえなかったが・・・。(でもね、智花は踏まれても踏まれても枯れない雑草のほうが、踏まれたらすぐに枯れるような花よりいいと思っております。)

 

 

「誰と組ませるんですか?」

 

「前回の会議でも説明した通り、部活動勧誘週間でも各自単独で巡回する。新入りであっても例外じゃない」

 

 

「役に立つんですか?」

 

「ああ、心配するな。二人とも使えるヤツだ。司波の腕前はこの目で見ているからな。それともお前が試してみるか?」

 

 

「委員長がそう言うなら結構です。構いません。」

 

 

あの先輩、感じ悪いな。あまり関わらないようにしようそうしよう。まあ私は、生徒会だから、どうせあんまりかかわらないとおもうけどね?万が一ってこともあるし。

 

 

「他に言いたいことのあるヤツはいるか?」

 

 

渡辺委員長ずいぶんと喧嘩腰。まあでも、異論を唱える人もいないから、これがこの委員会の普通なのかな?

 

 

「これより、最終打ち合わせを行う。巡回のスケジュールについては前回まで打ち合わせの通り。今更反対意見はないと思うがな。だが、ここに、生徒会から一人応援が来ている。まあ一人増えただけだから巡回スケジュールはそのままでいいだろう入ってくれ。。」

 

 

怖い。たぶん今は反発する人はいないみたいだけど、いつか爆発しそうだなあー(棒)。まあ誰も(達也以外)渡辺委員長には勝てないだろうね。あ、呼ばれたようだね。

 

「生徒会からの応援です。零野智花といいます。よろしくお願いします。」(今回は真面目モード)

 

 

「よろしい。では早速行動に移ってくれ。レコーダーを忘れるなよ。司波、零野、森崎の三名については私から説明する。他の者は、出動!」

 

 

と、渡辺委員長が声を上げたと思ったら、全員が一斉に立ち上がり、握り拳を左胸に叩きつけた。(ヤマトだ。宇宙戦艦ヤマトの地球防衛軍の敬礼と同じだ。たぶん。確かSPEACE BATTLE SHIP YAMATO(宇宙戦艦ヤマト実写版)で出てたはず。)

 

そうこうしてる内に、渡辺委員長と私、達也、森崎を除く先輩たちは続々と本部を出て行った。途中、二人の先輩(碧だつたかな?ともう一人)が達也に声をかけてたけど、仲良くなるの早いと思った。

 

 

「三人には、まずこれを渡しておこう。」

 

 

そう言って渡されたのは、風紀委員会腕章と薄型のビデオレコードだった。もちろんすでに私は生徒会の腕章があるよ?

 

 

「レコーダーは胸ポケットに入れておけ。ちょうどレンズ部分が外に出る大きさになっている。スイッチは右側面のボタンだ。」

 

「今後、巡回のときは常にそのレコーダーを携帯すること。違反行為を見つけたらすぐにスイッチを入れろ。ただし、撮影を意識することはない。風紀委員の証言は原則としてそのまま懲罰委員会で証拠に採用される。念の為、くらいに考えてくれればいいぞ。」

 

「委員会用の通信コードを送信するぞ・・・・・よし、確認してくれ。」

 

 

「報告の際は必ずこのコードを使用すること。こちらから指示のある際も、このコードを使うから必ず確認しろ。最後はCADについてだ。風紀委員はCADの学内携行を許可されている。使用についても、いちいち誰かの指示を仰ぐ必要はない。だが、不正使用が判明した場合は委員会除名の上、一般生徒より厳重な罰が課せられる。一昨年はそれで退学になったヤツもいるからな。甘く考えないことだ。」

 

「CADは委員会の備品を使用しても良いですか?」

 

「それは構わんが・・・言うまでもないがあれは旧式機だぞ?」

 

「確かに旧式機ですがバッテリーの持続時間の低下さえ目をつぶれば最新型と同様の処理能力にクロックアップできるエキスパート仕様ですよ、あれわ。」

 

「そうだったのか・・・そんなものを我々はガラクタ扱いしてたのか・・・」

 

「中条先輩なら知ってそうですがね。」

 

「ああ、あいつは怖がって、この部屋には近づかないぞ。」

 

「そうなんですか・・・では、この二機をお借りします。」

 

「二機?君は本当に面白いな。」

 

昨日密かに自分の調整データを読み込ませておいた二機のCADを左右の腕に装着した、達也を見てそう摩利はつぶやいた。



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IF編~もしも~001

***

 

七つ目の月が満ちたのち、闇の帝王に三度あらがった夫婦のもとに、闇の帝王を滅ぼす可能性を持った男の子が生まれる。その子は闇の帝王の知らない力を持つであろう。その子は闇の帝王を一度滅ぼすであろう。しかし、闇の帝王は再び立ち上がる彼らは一方が生きればもう一方は生きられぬ。

十の月が過ぎし時、極東の地にて一人の女の子が生まれる。その彼女は高貴な血を引く者なり。彼女がどちらが生き残るかを決めるであろう。予言の子と闇の帝王よ、気を付けたまえ。そのどちらもが、彼女に見放されし時、この星は灰と化すであろう。予言の子と彼女がともに動けば此の世は救われる。闇の帝王と彼女が共に動けば闇に包まれる。

 

シビル・トレローニーからアルバス・ダンブルドアへ

 

 

 

 

 

 

 

***

 

プリベッド道り四番地。そこにはいま、一匹の猫がいた。そして、その耳が「ピクリ」と動く。急に、ヒゲを腰まで伸ばした老人が現れたからだ。「マクゴナガル先生。」その老人が猫に声をかけると、その猫は、人の姿となった。「アルバス、本当に彼をこの家に預けるのですか?今日一日、私はこの家の住人たちを見ていましたが、この家の住人は彼とともに住むにはふさわしくありません。彼は魔法界の英雄となったのです。彼を引き取りたいという人たちもたくさんいるでしょう。その人たちに任せればいいではありませんか。もし・・・「ミネルバ、だからこそじゃ。だからこそ、儂は一度ハリーを魔法から引き離したいのじゃ。彼らには手紙で説明しておく。」・・・手紙で全てを伝えられるとお思いですか?」ダンブルドアはその問いかけには答えなかった。「ハグリッドは遅いのう」

 

 

 

 

***

 

しばらくすると、ブオンブオンという爆音が聞こえてきた。どうやら、バイクの音のようだ。ダンブルドアとマクゴナガルがあたりを見回すと、空中から、一条の光が差してきた。そしてバイクは着地した。「ダンブルドア先生、ハリーを連れてまいりました。」

「ごくろうじゃったのハグリッド。」と言って、ダンブルドアは布にくるまれた、ハリーを受け取った。「本当に、この家にハリーを預けるんですか?」

「ハリーはリリーの愛の護りによって、守られとる。だからその血縁者、つまり叔母のいるこの家に住むのが安全なんじゃ。」そう言って、ダンブルドアは、ハリーの顔の横に、手紙を差し込み、ダーズリー家の戸口にハリーを置いて、姿くらまししてさって行った。ハグリッドはシリウスに、バイクを返しに行き、マクゴナガルは、再び猫になって去っていった。

プリベッド道りには再び静けさが戻った。

 

 

 

 

***

 

これはIFの話。もしも智花が、1900年代に生まれていたら。もしも1999年に魔法が発見されない世界だったら。もしもホグワーツ魔法魔術学校が存在していたら。これは、そんなもしもの話。

 

 

 

 

***

 

「智花、少しいいか?」

 

「はいちちうえ。」みなさんこんにちは。わたしはあまがみともかです。さんさいです。いまはちちうえによばれて、ちかしつにきています。

 

「智花、我々の一族は魔法使いの一族だ。大和の朝廷のころからこの国を守護してきた由緒ある一族なのだ。これからも我々はこの国を影から守護していかなければいけない。だからお前にも魔法の制御法を覚えてもらわなければいけない。だからこれから魔法の制御法を教える。いいな?」

 

「はいちちうえ。」

 

それからわたしはきそじゅもんをまなび、ろくさいになるころには上きゅうじゅもんに進みました。そして、このころから、天上の家に伝わりし特殊な魔法についても教えてもらえるようになりました。それから時は流れて、精霊契約を行いました。私の最初の契約精霊は《天空竜 ドラクニア》でした。ドラクニアを精霊魔装にできるまでに少し時間がかかりましたが、ドラクニアの精霊魔装は細い装飾のついたきれいな剣でした。剣を振るために剣術を修めました。九歳のころもう一体の精霊と契約しました。《神剣 テルミヌス・エスト》です。二振りの剣を扱うために、双剣術も修めました。ドラクニアとエストはどちらも最高クラスの精霊で人の姿もとることができます。二人はよく話し相手になってくれます。

そして十歳の時に、お父様が「日本魔法協会と英国魔法省の交流つまり日本魔法界と英国魔法界の交流促進だ。そこで、日本からイギリスのホグワーツ魔法魔術学校に留学生を送るそうだ。その学校に行ってみるか?」と聞かれたので、即答で「行く。」と答えました。

 

 

 

 

そして明日、7月31日にダイアゴン横丁というところにある漏れ鍋というところホグワーツの職員と合流することになった。

え?私が今どこにいるかって?漏れ鍋の二階に泊まってますがなにか?

 

 




ちょっと本編に詰まったらこれからもこういうのを書いていきたいなと思います。


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