超次元ゲイムネプテューヌ ロトの血を引かされし者 (ただのファンだよ。)
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零次元ゲイム ネプテューヌZ『ロトの血を引かされし者』
第一話


ここは一体?

たしか俺は下校中に突然視界にノイズが走り、次の瞬間目の前にトラックが現れ、そのトラックにぶつかって...ぶつかって………その先が思い出せない。

 

『目が覚めましたか?』

 

「…だれだ?」

 

『私は、あなたたちの言うところの神です』

 

「…その神様が何の用だ?」

 

『えっと、その…』

 

???突然どうしたんだ?

 

『すみません!あなたは、私のミスで死なせてしまいました!』

 

神様と名乗る人は勢い良く頭をさげる。

 

『そのお詫びに、貴方に新たな生を与えま「いりません」……す…え?今、なんと?』

 

「だからいりません」

 

別に死んだからってどうってことないしな、最後に家族と会えなかったのが心残りだが。

 

『え!?でっですが、何かしないと神として』オロオロ

 

案外メンタルの弱い神様だな。

 

『こっこうなったら』ボソボソ

 

ん?

一体何を?

 

『すみません‼︎』

 

神様は、こちらに手を向けその手から光を放つ。

次の瞬間俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

神様side

なんて人でしょう。

今までいろんな人を見てきましたけど彼のような人は、見たことありません。彼はきっと大物になるでしょう。

さて彼は・・・!?間違えて違う世界に送っちゃいましたー!!?!

どどど、どうしましょう⁉︎

はっ!今からでも遅くわないはず、彼に特典をあげましょう!時間がありません彼が別の世界に着く前に。

え、えーーーい!!

 

神様sideout

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

………ん。

ずいぶん懐かしい夢を見たな。

 

俺は、転生してから数年が経った。

転生したばかりの頃は大変だった。

目が覚めると、辺り一面廃墟。空には、割れ目がいくつもあり。そこらじゅうにモンスターがウジャウジャ居やがる。

色々驚く事があったが一番は、そのモンスターと戦える自分だった。

ためしに割れた鏡で自分の姿が見てみると、逆立った金髪の毛に、現代じゃあ珍しいゲームでありそうな赤い服にジーパン(なぜここだけ現代?)そして、蒼い瞳。そして何故か使いこなせる剣。

 

思わず、「どうしてこうなった?」と呟いたほどだ。

 

まぁ、会話のできるモンスターや、唯一人の見た目をした少女『天王星 うずめ』のおかげで生きているが。

今、俺は凶暴なモンスターに住処をおわれた善良なモンスターたちの救助のため、うずめたちと別の街にいる。

 

斬‼︎

 

「グゥワァー⁉︎」

 

「今だ行け!」

 

「わっわかりました『ロト』さんも気を付けて」

 

「言われるまでもない。」

 

「「「ガァァァァア‼︎」」」

 

さて、私はモンスターの相手を続けるか。

 

「…行くぞ」

 

俺は、そう呟くと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ある程度モンスターを倒した後、善良なモンスターたちがいる避難所に向かっていた。

 

「あっロトさん!みんな!ロトさんが来たよー!」

 

わーわーと言いながら、無数のモンスター達が集まる

 

「ありがとうございます!ロトさん!」「ロトさん、無事でしたか!」「さすがロトさんだ!」

 

「お前達も無事だったか」

 

「はい!ロトさんのおかげで」

 

「そうか、なら『PPPPP!』ん?」

 

突然、無線機が鳴る。

…うずめから?

 

『ピッ!』「どうしたうずめ」

 

『よぉロト、ちょっとこっちに来てくれないか?』

 

「いきなりなんだ」

 

『いや、あのな––––でな』

 

「……わかった、すぐに行く」

 

『おう!場所は––––だ』

 

「了解した」『ピッ!』

 

「とゆうわけだすまないが、もう行くとする」

 

「はっハイ!わかりました、気を付けてください」

 

俺はうずめに言われた場所に向かって走り出した。




オリ主のイメージは、かんむり?じゃなくスネークさんがしてるようなバンダナをした『ドラゴンクエスト バトルロード』の『ロトの血を引く者』、他には『剣神』版の勇者です。


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第二話

久しぶりにネプテューヌVⅡを最初からプレイ


ネプギアside

 

どうも皆さん、私は『ネプギア』って言います。

プラネテューヌの女神であるネプテューヌお姉ちゃんの妹で女神候補生をしています。

 

…誰に言ってるんだろう?

私たちは、お姉ちゃんが拾ってきたゲーム機から出てきた穴に吸い込まれて、気が付くとここにいました。

途中、色々とありましまが、ここで出会った天王星うずめさんとうずめさんと一緒に助けに行った魚のモンスターの『海男』さんたちの拠点に来てます。

 

『ピッ!』「よし、今呼んだから、すぐ来ると思うぜ」

 

「は、はい」

 

今、うずめさんが連絡していたのが別の場所でモンスターの救助をしているロトって人らしいです。

 

「ねぇーねぇー、うずめ。そのロトってどんな人?」

 

「ん?ロトか?ロトわな、すっごくカッコよくて、強くて、いいやつなんだぜ!」

 

うずめさんは、まるで自分の事のように満面の笑みで話し出しました。

 

「あいつはな」ペラペラ

 

五分後

 

「そしたらあいつ」むかむか

 

十分後

 

「それでさ」

 

「あっあの、時間も経ちましたしそろそろ...」

 

「ん?うお!ほんとだ、結構経ってる」

 

「ははは、うずめはロトのことが好きだからな」

 

「うっうわぁーー⁉︎な、何言ってんだ海男‼︎ろ、ろろろロトのことが好きだなんてあるわけないだろ!」カァー

 

「ツンデレ一丁、いただきました!」

 

お姉ちゃんがうずめさんをからかっていると。

 

「うずめー!どこだー?」

 

初めて聞く声が聞こえてきた。

 

「おお!噂をすれば何とやらだね!」

 

「ろっロト!」

 

私たちが声のする方を向くとそこには、金髪で赤い服を着た男性が居ました。

 

「そこにいたかうずめ。…ん?どうしたうずめ、顔を赤くして?」

 

「バ、バカ⁉︎なっなんでもねぇーよ!」

 

「…?何故怒られたんだ?……まぁいい、ところで、そこの二人は?」

 

すると、ロトさんはこちらを見る。

 

「あっ!は、初めまして、私はネプギアって言います」

 

「私はネプテューヌって言うんだよ!」

 

「・・・」

 

すると、ロトさんは黙ってこちらを見ています。

 

「どうしたの?」

 

「ロト、この二人は警戒する必要はないよ。この二人は、うずめと共に俺を助けてくれたんだ」

 

「…………そうか」

 

ロトさんは、そう言うが変わらずこちらを警戒したままです。

 

「もぉ!!海男もこう言ってんだから信用してよ!」

 

「お、お姉ちゃん⁉︎」

 

「見ず知らずの人間を信用するほど俺は人ができていないからな」

 

「なんだどー!」

 

「落ち着いてお姉ちゃん!」

 

「ロトも、挑発するなよ!」

 

「この程度の挑発にのるようならおとなしくしていろ、ただの邪魔だ」

 

「なにをー!」

 

う〜どうしよぉ?

前途多難だよ〜。




やっべ楽しい!

ネプテューヌ専門用語
シェアエナジー
「ネプテューヌやネプギアのような、女神は国民からの信仰を力、即ちシェアエナジーにして戦う。
RPGでゆう、MPのようなもの」


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第三話

海男side

 

まったく、ロトには困ったものだよ。

いくら初対面だからねぷっちたちを警戒しすぎだろ。

 

「もう!なんなのさ!」

 

おかげで、ねぷっちの機嫌が悪くなってしまった。

 

「落ち着いてお姉ちゃん、私たちロトさんと初対面だもの、そりゃ警戒だってするよ」

 

ぎあっちも困った顔でねぷっちを説得している。

 

「ねぷっち達は、大丈夫だって。俺たちを助けてくれたんだぜ」

 

「フン、どうだろうな。行く場所がないからうずめを助けただけかもしれんぞ」

 

「ロト‼︎」

 

「……フンッ」

 

「あ、待てよロト!」

 

ロトは行ってしまった。

 

「んだよ、ロトの奴」

 

「まぁまぁうずめ。ロトのことは、オレに任せてうずめはねぷっちの相手をしてやってくれないか?」

 

「…わかったよ」

 

うずめはねぷっちたちの方に向かった。

さて、俺はロトが行った方に向かう。

ロトはすぐに見つかった。

 

「ロト」

 

「海男か、…どうした?」

 

「どうしてロトはあの二人をそこまで警戒しているのだ?」

 

「……あの二人、特にあの小さい奴。ネプテューヌと言ったか?あいつからは、‘‘デカブツ”に近いものを感じる」

 

「なに…?どうゆうことだ?」

 

「そこまではわからん……たが何か関係がある可能性は高いだろう」

 

「……そうか」

 

『おーい!二人ともー!飯にするぞー!」

 

どうやら、うずめが呼んでいるようだ。

 

「……いくか」

 

「そうだな」

 

私とロトはうずめたちのいる部屋に行った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食事中、うずめやねぷっちたちは雑談しいたが、ロトは四六時中無言で食べ、一番に食べ終わり食器を片付ける。

 

「・・・」

 

食べ終わったロトはそのまま部屋から出て行った。

 

「……ねぇ、うずめ?」

 

「ん?どうしたねぷっち」

 

「ロトってずっとあんな感じなの?」

 

「ん〜、だいたいあんな感じかな」

 

「えっ、私たちがいるからじゃなくてですか?」

 

「あぁ、ロトはずっとあんな感じだぜ」

 

「ロトはあまり自分から話そうとしないからな」

 

「もう、楽しいご飯のはずなのになにも言わないなんて!おかげでこっちまで空気悪くなるよ」

 

「まぁまぁ、お姉ちゃん。そういう人もいるよ」

 

「よし、私決めた!すぐにロトと仲良くなってやるもんね!」

 

ハハハ、これは、少し大変そうだなロト

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ロトside

 

俺はソファに寝転びながら、ネプテューヌたちについて考えていた。

今の所、悪い奴には、思えん・・・が、デカブツのこともあるからな、信用できないのも確かだ。

まぁいい、考えるのは明日にしよう。

 

俺は目を閉じ眠りについた。




時間軸的には、海男を助けたあとの食事シーンです。


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第三・五話

ヤッベェ、ネプテューヌの小説書くの楽しい。
こっちをメインにしようかな?


「ぷーりーんー」

 

うるさい奴だな、まったく

 

「ぷーりーん。プリンがないとわたし死んじゃうよー。ぷーりーん」

 

・・・イライラ

 

「プリンは作らないとないな」

 

「やだやだやだー!ぷーりーん」

 

「やれやれ」

 

ムカッ

 

「うずめ!どうにかしてやれ!」

 

おまえの‘‘妄想”で。

 

「そんなこといわれてもなぁ。けど、俺もプリン食べたくなってきたな。案外、そこの百貨店が入ってたビルの食品売り場に材料とか残ってないかなー」

 

ほらきた。

 

「プリンの素があれば、更に超ラッキーみたいな?」

 

もうすぐか?

 

「残ってたら、うずめ。久しぶりにすいーつ作ってみんなにご馳走しようと思うんだけどなー」

 

「メッチャいろんなプリンを作りまくってみんなでプリパするのはどう?チョー楽しそうでしょう」

 

そろそろいいだろう

 

「よし、ねぷっち!もしかしたら、材料が残ってるかもしれねぇ。探しに行こうぜ」

 

「そうだよね!少しでも可能性があるなら探すべきだよね!」

 

ダダダダ!

 

・・・

 

「「「行ったか/ね/ちゃいましたね」」」

 

これで少しの間静かになるだろう

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ネプギア!卵見つけてきたよ!」

 

「えっ⁉︎」

 

もう、帰ってきたか

 

「他にも、とりあえず必要そうなのを片っ端から持ってきたぞ!それも、新鮮な奴」

 

「そこでモンスターがお店出してたんだ」

 

「これはいくらなんでも都合が良すぎる」

 

今更なにを、そうゆう”能力”だろうに。

 

「この際なんでもいいじゃありませんか」

 

「じゃあ、さっそくプリン作ろうぜ、ぎあっち」

 

「はい!」

 

「じゃあ、わたしはそれまで海男と遊んでよっかな」

 

ピピピピッ!

 

「すまない、ねぷっち。

どうやら仲間からの連絡のようだ。

少し席を外させてもらうよ」

 

「行っちゃった……。はぁ…プリンできるまでどうしよう………」

 

・・・。

 

「…何故、俺を見る?」

 

「プリンできるまで、話そうよ」

 

「断る」

 

「まぁまぁ、そう言わず。それでロトってさ」

 

話を聞け。

 

「いつから、この次元にいるの」

 

「…今から、二年ほど前だったか?」

 

「へぇ、そんなにここにいるの。

じゃあさーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お姉ちゃん、プリンできたよー」

 

「わりぃ、ねぷっち。

作りすぎたせいでかなり待たせて…」

 

「それじゃあ、次は」

 

「…いい加減にしろ」

 

「まぁまぁ、それでさ」

 

「……ハァ」

 

「…どうやらねぷっちと仲良くなったようだな」

 

「みたいですね」

 

「おーい!プリンできたぞー!」

 

「本当⁉︎わーい!」

 

「・・・」

 

「…ハハハ、まぁロトも一緒にたべようじゃないか」

 

「…そうだな」




続けて投稿!


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第四話

プリンを食べ終わったあと、海男の提案で沢山のシェアクリスタルがあるかもしれない場所。

『シングウサクラ公園』に向かっていた。

 

「……」

 

「ねぇ、まだー?」

 

「もう少しだから我慢してくれないかねぷっち」

 

「えぇー、もう疲れたよ〜」

 

「ねぷっちは体力ねぇな」

 

「だってー、さっきからずっと歩いてるだけじゃん」

 

「道中でモンスターと戦うよりマシだろ?」

 

「ぶぅー、そうだけどさぁ暇すぎるよー」

 

「・・・なら、ネプテューヌ」

 

「ん?どうしたのロト?」

 

「あいつらと戦ってみたらどうだ」

 

俺が指をさした方を見ると無数のモンスターの群があった

 

「・・・え?」

 

「あの量は少し大変だぞ。どうだ、いい暇つぶしになるぞ」ニヤー

 

「このままでいいです」ガクブル

 

「・・・ハハハ」(汗)

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ついたぞ」

 

「へぇ、ここにシェアクリスタルがあるのか」

 

「この国にも、まだこんな綺麗なところが残ってたんですね」

 

「シェアクリスタルがある場所だけ、だけどね」

 

「それって、どういうこと?」

 

「この世界の土地はもうほとんど死んでいるということだ」

 

海男はそれに続いて

 

「土地が失われるということは女神が国を守護する力が殆ど無い証拠なのだとオレは考えている。そもそも、ゲイムギョウ界の国というのは守護女神ありきで存在しているのだが」

 

「それは、私達の国も同じだね」

 

「しかし、そこ女神のちからの源は人々の信仰心だったという。人のいないこの世界では、もはや女神は本来の力を発揮できないだろう。そして、各地に眠っているシェアクリスタルは過去に存在していた人々の信仰心の結晶なのかもしれない」

 

「女神と国民は、互いに持ちつ持たれつの関係で国をつくっているんですよね。前に冒険した、別の次元のゲイムギョウ界でもそうでした」

 

「じゃあ、ゲイムギョウ界自体はどこも一緒なんだね」

 

「なら、説明がしやすくて助かるよ。ロト」

 

「…俺が調査したところ、この世界にはこの国しか存在していない。山や海の向こうには何もなかった」

 

「やっぱり、そうなのか」

 

「うそー!?それじゃあ、冗談抜きにリアル世紀末状態⁉︎」

 

そんな言葉が可愛く聞こえるほどだがな

 

「…話を戻すよ。しかし、女神であるうずめがいるのにかかわらず、緩やかにだがこの国も大地諸々滅びようとしているのは、何故かわかるかい?」

 

「…いえ」

 

「シェアの供給をシェアクリスタルに依存しているうずめでは、世界に女神として認められていないのではないかと予測しているんだ」

 

「そんな⁉︎」

 

「……っ」

 

そして俺が

 

「すでに女神が存在していないこの世界は、ゲイムギョウ界ではないのかもしれないというわけだ。

そして、その世界最後の国であるここが滅びるとこの世界はどうなる?」

 

「……なくなっちゃいます、よね」

 

「そんなこの世界にあえて名を付けるとしたら

ーーー零次元、だな」

 

「だけど、俺は絶対諦めねぇ。

世界に認められてなかろうが、あいつら俺を女神として慕ってくれてんだ、最後まであがいてやるさ」

 

まったく、律儀な奴だな

 

「話を戻そう。この場所が自然豊かなのは、この森全体にシェアクリスタルの影響を受けていて、まだ死んでいないからさ」

 

「故に、自然豊かな所はシェアクリスタルがある場所ということだ」

 

「で、付け加えるならここはでかい森だろ?つまり、それだけ強い力を持ったシェアクリスタルがあるってことさ」

 

「じゃあ、ここのシェアクリスタルを持って行ったら、この森枯れちゃうの?」

 

俺と海男は頷く。

 

「あぁ、だからいくつか残していくんだ」

 

「良かったぁ。

それなら、今度お花見にこれるね」

 

「お、お姉ちゃん…。

海男さんやロトさんが重い話してたのに、そんなこと考えてたんだ」

 

「わかってないなー、ネプギアは。

こんな状況だからこそ、お花見みたいな日常的な娯楽が大事なんだよ」

 

「…そうだなねぷっち。

デカブツを倒したらみんなで花見に来るのも悪くないな」

 

「でしょー。うずめわかってんじゃん〜」

 

ネプテューヌたちが騒いでいると

 

「……今度かあればの話だがな」

 

「え…?」

 

「さっきも言っただろう。この世界はかなり危険だ状態だ、いついきなり、崩れてなくなるかわからんうえに、デカブツに負ける可能性だってある」

 

俺の言葉に皆静まり返った。

 

「も、もぅ!なんでそんなネガティヴなの!」

 

「本当の事だろ」

 

「だからってなんでそんな後ろ向きなのさ。もっと前向きに生きようよ!」

 

「俺は現実を受け止められない奴らとは違うんだ」

 

「もぉー、せっかく明るい雰囲気だったのに、ロトのせいで台無しだよ!」

 

「そいつは失礼なことをした、謝るよ」

 

「ムキー⁉︎」

 

「落ち着いてお姉ちゃん!」

 

「ロト!」

 

「…ハァ、先行くぞ」

 

「待てよロト!」




飼ってる猫がよく行方不明
どないしょ。


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第五話

1日に豪華二本立て。


ネプテューヌたちと話した後、俺はネプテューヌたちより数歩前を歩いている。

 

「まったくもう!」

 

「お、お姉ちゃん」

 

「ハハハ…。でも確かにロトの言ってることも間違ってはいない」

 

「それは、わかってるけどさ。いちいち言わなくてもいいじゃん」

 

・・・フンッ

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

途中、何度かモンスターと戦いながらも進んでいると、

眉毛の濃い犬のような顔したスライム、スライヌが現れた。

 

「やあやあ、うずめ、久しぶりぬら〜」

 

「おおっぬらりんじゃないか。久しぶりだな」

 

「もしかして、このスライヌもうずめの知り合い?」

 

「あぁ、こいつも俺たちの仲間だ。名前はぬらりんっていうんだ」

 

「へぇ、そうなんだ。

ほらー、ぬらりん、こっちおいで」

 

するとネプテューヌがぬらりんを撫で、ぬらりんも気持ち良さそうにする。

 

「・・・」

 

「ん?なに〜?ロトも撫でて欲しいの?」

 

「いや、別に」

 

よく、スライヌを素手で撫でられるなと思っただけだが。

 

「またまた〜、そんな照れなくても言ってくれたら、撫でてあげるのに」

 

「だからいいと言っているだろう」

 

「じゃあ、お、俺が撫でてやろうか?」

 

「いや、なぜそうなる。それに、もし撫でられるならネプギアの方がいい」

 

「なっ⁉︎」

 

「ええぇ⁉︎わ、わたしですか‼︎」

 

「もしもの話だ」

 

「そんな、でも・・・」

 

「・・・聞いてないな」

 

「ムゥーーー」ぷくー

 

「・・・どうした?」

 

「なんでもねぇよ!ロトのアホ‼︎」

 

明らかにうずめは怒りながら歩いて行った。

それに俺たちを続く。

 

「ついてくんじゃあねぇよ!」

 

「……なら、今から別行動にするか」

 

「だ、ダメだ!勝手に離れんじゃね!」

 

どっちだ

 

「ふん!」

 

(ハハハ…変わらないなロト)

 

(鈍感だねぇーロトは)

 

(ロトさん、気づいてないのかな?)

 

なんだか、視線を感じる。

 

「何をしている、はやくシェアクリスタルを探しにいぐぞ」

 

「はーい」「わかりました」「わかった」「フンッ」

 

 

 

 

 

「僕忘れられてないかぬら〜」(泣)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「んー、どこにも無いなぁ。ぎあっち、そっちはどうだー?」

 

「こっちには無いみたいです」

 

「ねぷっちの方は?」

 

「もうダメ…疲れた…。わたし、もう一歩も動けない」

 

「なら、置いていくか。うずめー!一人分食料浮くぞー!」

 

「やめてー⁉︎」

 

「「・・・」」

 

「……ないみたいだな」

 

「うずめ。ねぷっちもお疲れのようだし、この辺りで少し休んではどうだい?」

 

「そうだな。先は長そうだし、一先ずここでーーー」

 

「ぬらー!ぬらー!」

 

「???どうしたんだ、ぬらりんそんなに慌てて?」

 

「シェアクリスタルを見つけたぬら!一緒に来て確かめて欲しいぬら〜」

 

「ほんとか!?ちなみに、デカさはわかるか?」

 

「今まで見たことのない大きさだったぬら」

 

「よし!なら、ようやくデカブツを倒すことができるってもんだぜ」

 

よかったですね、うずめさんとネプギアがうずめに話しかける。

 

「・・・」

 

「ん?どうしたんだい、ロト?」

 

「…いや、この場合、大概この後面倒なことになるなっと思ってな」

 

「…不吉なことを言わないでもらえないかな?」

 

「それはすまんな」

 

「ーーーって、カッコいと思わないか海男!ロト!」

 

・・・ん?

 

「すまんが、話を聞いていなかった。もう一度言ってくれないか」

 

「まったく、だから、仲間たちの力を借りてみんな同時に女神化とか、アニメや特撮みたいでカッコイイと思わない!ううん絶対思うでしょう!」

 

また口調が戻ってるな

 

「そうかもな」

 

「でしょー!」

 

まぁ、無理だろうけどな。

・・・ん?みんなで女神化?

 

「おい、うずめ。それってもしやーーー」

 

「‘‘四人”で女神化なんで最高にカッコイイよね!」

 

 

「え…?四人?」

 

嗚〜呼

 

「うずめ」

 

「えへへ〜。ん?どうしたの海男?」

 

「ロトの秘密」

 

「ロトの?……………………………あ」

 

「ねぇー、ねぇー。どういうこと、うずめ?私たちの他にも女神化がいるの?」

 

「い、いや〜な。……ねぷっちたちには言ってないけどな」

 

はぁー、アホうずめ。

 

「ロトも女神化できるんだよ。」

 

「「えっ?えーーーーー!!?!」」

 

はぁー。

 

「どういうこのなのロト!」

 

「知らん」

 

「「え?」」

 

「原理はわからんが、五分だけ女神化出来る」

 

「そうなんですか。…いったいどういう」

 

「じゃあ、ここで見せてよロト」

 

「断る。誰が、好き好んでやるか」

 

「まぁまぁ、そんなこと言わず」

 

「まぁ、デカブツと戦うときは変身してもらうけどな」

 

なに?

 

「聞いてないぞ、うずめ」

 

「え?いやだって相手はあのデカブツでぜ?悔しいが、簡単に勝てるようなやつじゃねぇ」

 

「それでも、断る」

 

「そぉ、いうなよー」

 

「断る」

 

「…そうはいっても、なんやかんやで女神化してくれるよなロトは」

 

「…何のことだ」

 

「へぇ、ツンデレなんだねロトは」

 

「黙れ、駄女神」

 

「ひどい!」

 

「あはは!」

 

 

 

 

(ほぅ。奴ら何か企んでいるのか…)

 

…ん?

 

「どうした?ロト?」

 

・・・。

 

「何でもない」




オリ主の秘密
女神化できる!
オリ主が女神化できる理由はすでに考えてあります(過去作者)





ありましたが忘れたらしまいました。(現在作者)
はぁ!?(過去作者)


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第六話

ps4で『東方 スカイアリーナ』が出ることにテンションが上がった【だだファン】です。


俺たちは、ぬらりんに連れられシェアクリスタルのある場所えと向っている。

 

「みんな、うずめを連れて来たぬら〜」

 

「お前たちが見つけてくれたんだってな、ありがとな」

 

「あ、うずめさんぬら」「うずめさんが来たぬら〜」「待ってたぬら、うずめさん」「うずめさんにお礼言われて、嬉しいぬら」

 

「おおーっ!?フレンドリーなスライヌがたくさんいるよ⁉︎」

 

・・・あの『鋼スライヌ』、若本…。

いや、やめておこう。

 

「それで、見つけたシェアクリスタルってのはどれだ?」

 

「これぬら。ここを見て欲しいぬら」

 

ぬらりんがプルプルと示す方向には。

かなり大きいシェアクリスタルがあった。

 

「おーっ!間違いねぇ、シェアクリスタルだ!」

 

「しかも、この大きさ…。うずめ、これはいけるぞ」

 

あぁ、フラグがたってゆく。

邪魔立てフラグがたってゆく。

 

「あぁ、感じるぜ。こいつには相当な量のシェアが凝縮されてる」

 

必ず、‘‘さっきの奴”がくるな。

はぁ、構えておこう。

 

「ありがとうな、みんな。これでやっと、あのデカブツを倒すことができるぜ」

 

 

ーーーならば、この場で潰させてもらおうでわないか。

 

ほら、来た。

 

すると突然地面が揺れだした。

そして、突如現れた、デカブツ。

 

『!!!!!!!』

 

あぁ、こいつか。

俺は、さっきの声の奴がでてくると思ったんだがな。

 

「そ、そんな⁉︎どうしてこのタイミングで⁉︎」

 

「狙いは、うずめか、それともシェアクリスタルか」

 

「どっちでも構わねぇよ。むしろこの展開、願ったりだぜここでデカブツをぶっ倒す!ねぷっち、ぎあっち!付き合ってもらうぜ」

 

「死亡フラグか?」

 

「何でそうなんだよ!」

 

「いや、『付き合ってもらう』と言ったじゃないか。『俺、帰ったら』的なヤツかと思ったんだが」

 

「そんなわけないだろ!!」

 

「えぇ!うずめにそんな趣味が!?」

 

「ねぷっちまで何言ってんだ⁉︎そ、それに俺はロトの方が(ボソボソ)」

 

「ん……?うずめ?」

 

「な、何でもねぇよ!」

 

「そんなこと言ってる場合じゃあないですよ!」

 

「く、くそぅ。お、おいデカブツ!テメェとの因縁も今日で終わりだ!テメェを倒す為に編み出したこの技、さっそくだが、試させてもらうぜ!」

 

「おっと、そうはいかないな」

 

バァン⁉︎ パキッ

 

「なっ…⁉︎」

 

パリーン!

 

突然の攻撃によって、うずめが持っていたシェアクリスタルが破壊された。

 

「そ、そんな…。こんなことって…」

 

嗚〜呼、うずめが大声であんなこというから」

 

「俺のせいだっていうのかよ!」

 

「・・・ん?もしかして、聞こえていたのか」

 

「ハーッハッハッハッハ!いい気味だな、小娘」

 

「誰だ、テメェ…!」

 

「そう言えば、こうして貴様と会うのも初めてか。…ならば、教え「いえ、結構です」て…なっ!」

 

「どうせ、いつか負ける敵キャラの一人なんだ、覚えるだけ時間の無駄だ」

 

「うわ〜、身も蓋もないね」

 

「ぐぐぐ、おのれ!!?!こいつらをやってしまえ‼︎」

 

「「マ、マジェコンヌ⁉︎」」

 

俺の言葉に激怒して、叫ぶ白い肌の紫魔女。

その魔女をみて、驚愕の声を漏らすネプ姉妹。

 

「…知り合いか?」

 

「いやー、知り合いっていうか、因縁の相手にされることが多いっていうか。始めてのみんなの為に説明しよ「後でいい」えぇ!?」

 

「悠長に説明を聞いてる暇はない。知らない奴にはググらせておけ」

 

「あっうん、わからない人はググってね!」

 

「二人とも、そんなメタイ事」

 

「ぐぐぐ、またもや貴様…っ⁉︎ふ、フンッ、まぁいい、そのクリスタルで何かをたくらんでたようだが、残念だった」

 

…チッ、確かにクリスタルを壊されたのは痛いな。

 

「さぁ、ダークメガミよ、小娘共を皆殺しにしてやりな!」

 

すると、デカブツ。

ーーダークメガミが、魔弾を放ち始める。

 

ヒューッイン。

ダダダダダダンッ!!!!

 

「きゃああああ!」 「うわああああ!」 「ぬら〜!?」

 

「ちょ、ちょっとたんま!こんなマップ兵器、反則だよ!スポーツマンシップはないの!?」

 

「言ってる場合かっ‼︎」「ねぷっ!」

 

ダーンッ!!!!

 

俺は、マジェなんとかに向かって叫んでいるネプテューヌを抱いて飛び、ダークメガミの魔弾を躱す。

 

「くそっ!」

 

「ろ、ロト、ありがとう」

 

「気にするな。それより、早く立て」

 

「う、うん…」

 

チィッ、どうする?

 

「ハーッハッハッハ!いい気味だな、小僧。さぁ、ダークパープルよ、やっていまえ!」

 

「が、助けてー」

 

ヒューイン。

ドドドドドドドッ!!!!

 

「…くそっ!フィールドを展開するだけの力があれば!俺にもっと力があれば、あいつを倒せるのに…ッ!」

 

「……うずめ!俺がダークメガミとやらの相手をする!お前たちはその魔女をやれ‼︎」

 

「なっ!?何言ってんだロト!!」

 

「そうですよ!一人じゃ無理です!!?!」

 

「今はそんなこと言ってる場合じゃあないだろ!それに倒すつもりは、さらさらない!少し、時間を稼ぐだけだ!」

 

「そ、それでも「うずめ!」ッ!」

 

「お前には、力がある!妄想しろ!勝利を、お前たちに都合の良い展開を‼︎」

 

「…ッ!」

 

「何をゴチャゴチャ言っている。やれ!ダークパープル!奴らを皆殺しにしろ!」

 

「させるか!【来たれ、正義の雷】」

 

俺はダークメガミに右手を向けて叫ぶ。

 

ーーーライ、デイイィィイン!!!?!?!

 

すると、俺の右手から雷魔法【ライデイン】が放たれる。

 

バリバリバリッ、チュッドーーン!?!?!

 

放たれた雷はダークメガミに直撃し、爆発を起こす。

 

『!!?!?!?!!』

 

さすがのダークメガミも雷をモロに受けてただでは済まず、少しだけ怯んだ。

 

「な、なに⁉︎」

 

「今だ、うずめ!俺もそう長くは持たん!」

 

「…ッ!わかった、ロト!!お前も、危なくなったら逃げろよ!」

 

・・・フッ

 

「了解した。…さあ、こい!デカブツ‼︎お前の相手は、こっちだ!」

 

俺はダークメガミに叫びながら、うずめたちから離れるような走る。

ダークメガミは俺の言葉に反応して、追ってくる。

 

「お、おい!どこへ行く!戻ってこい!」

 

「お前の相手は俺達だ!」

 

 

 

 

 




次は、うずめ視点でやっていきます。


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第六話 女神vsマジェコンヌ

六話は。
女神三人vsマジェコンヌ
ロトvsダークメガミ
女神四人vsダークメガミの流れでいきます。
今回はうずめ視点で進めます。


くそっ!

とは言ったものもどうすれば…ッ!

 

ーー妄想しろ!勝利を、お前たちに都合の良い展開を‼︎

 

妄想しろっていったって何を妄想すらば。

…ロトが言ったんだ、妄想しろって、だったらしてやる、俺たちの勝利を、都合の良い展開を‼︎

 

ーー仲間の力を借りて、みんなで女神化するのって特撮みたいでカッコイイよね!

 

……ッ!

 

「ど、どうすれば。・・・え?」

 

「どうしたのネプギア?」

 

「お姉ちゃん感じるよ!」

 

「感じる?感じるってなにを・・・あれ?・・・これは」

 

「「シェアエネルギー⁉︎」」

 

二人が感じたそれは間違いなく、女神の力の源である信仰心。

ーーシェアエネルギーだった。

 

「な、なんで突然?」

 

「ネプギア!あれ!」

 

ネプテューヌが指差す方向には。

 

「…もうダメぬら、おしまいぬら」

 

「諦めちゃダメぬら。うずめなら、うずめたちならきっと何とかしてくれるぬら…」

 

「そうさ。これまでだってなんとかしてくれたじゃない。

それに、今日は仲間が二人そしてロトさんだっているぬら〜」

 

「…そっか、スライヌたちの想いがシェアエネルギーとして流れてきているのだね」

 

「たぶん、そういうことだね!」

 

「な、なんだと!?」

 

ネプテューヌたちの突然の変化にうろたえ始めるマジェコンヌ。

 

「これなら…ッ!」

 

「…うん!」

 

「戦える!!」

 

二人は顔を合わせ頷く。

 

「行くよ、ネプギア!!」

 

「…うん!!」

 

「「刮目せよ!!/刮目してください!!」」

 

すると、ネプテューヌとネプギアの二人が紫色の光に包まれる。

 

光が止むと、そこには。

片方は濃い紫色の髪に黒を基準としたレオタード。

そして、女神のみが身につけられる装備『プロセッサ・ユニット』を身に付け、女神の武器となった太刀を持った、スタイルの良い美女。

女神化したネプテューヌ。

プラネテューヌの女神『パープルハート』

 

そして、もう一人

今度は、ネプテューヌと違い薄い桃色の髪に白いレオタード。そしてネプテューヌとは異なる『プロセッサ・ユニット』に大きな銃剣を持った美少女

女神化したネプギア。

ネプテューヌの妹で、女神候補生『パープルシスター』

 

「「女神の力、見せてあげるわ!/見せてあげます!」」

 

今、二人の女神が再臨した。

 

「な、なんだ、貴様たちのその姿は⁉︎」

 

二人の女神の出現によってうろたえるマジェコンヌ。

それに対し、二人は。

 

「女神、パープルハート!ここに見参!」

 

「同じく、パープルシスター、ネプギア!女神候補生だからって、甘く見ないで下さい!」

 

「貴様ら、女神だったのか!?」

 

「あれが、変身したねぷっちたち…。へっ!だったら俺もやる事は一つだ!ぬらりん!お前らの想い、使わせてもらうぜ!!変身ッ!」

 

そして、うずめも女神化する。

すると、そこにはオレンジ色の髪に白を基準にしたレオタードにプロセッサ・ユニット。そして右腕に円盤状の装置。左手には、女神の武器となったメガホンを持った、ほんわかした雰囲気の美少女。

女神化した、天王星 うずめ。女神、『オレンジハート』の再臨である。

 

「いくよ!オバサン!」

 

「く、クソォ!おのれ女神‼︎」

 

マジェコンヌはうろたえながらも槍を『コール』し構える。

 

 

 

 

「ハアァ!」

 

ガキンッ!

 

まず、パープルハートである、ネプテューヌが仕掛けた。

女神になったことで何倍にも上がったパワーとスピードで剣を振る。

 

マジェコンヌはネプテューヌの斬撃はなんとか防ぐが、敵はネプテューヌ一人ではない。

 

「やあぁぁ!」

 

「うぐぁ!」

 

マジェコンヌがネプテューヌの攻撃を防ぐことで生まれた隙を突き、ネプギアが銃剣で斬りつける。

 

「オリャァア!!」

 

ネプギアの攻撃により怯んだマジェコンヌにうずめが追撃する。

 

「うわぁぁあああ!」

 

うずめの攻撃により吹き飛んだマジェコンヌ。

 

「ひ、卑怯だぞ!一対三など!!」

 

「最初にダークメガミを連れて仕掛けてきたあなたに言われたくないわ。さて、あまり時間がないの早くロトの所に行かなくちゃいけなの。だから、これで決めさせてもらう!」

 

ネプテューヌ、ネプギア、うずめが自分が持つ最も得意な技を放とうとする。

 

「ま、まて!」

 

「「「終わり(おわり)よ/です/だよ!!」」」

 

「ハアァァァア!『クロスコンビネーション』‼︎」

 

「いきます!音速剣技『ミラージュダンス』‼︎」

 

「いくよー!うにゃぁぁあ‼︎」

 

「う、うわああああ!!!!」

 

ネプテューヌの連続斬り『クロスコンビネーション』、ネプギアの舞のような斬撃『ミラージュダンス』、うずめのメガホンによる咆哮、『咆哮夢叫』。

三人の女神の必殺技をくらったマジェコンヌは数十メートルほど吹き飛び動かなくなった。

 

「よし、行きましょう」

 

「はい!/うん!」

 

私たちは、ロトの待つ方に向かって飛びだした。



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第六話 ロトvsダークメガミ

今回はロトside

一言だけ、俺に国語力をくれーーー!!!!!!!(血涙)


うずめたちが、魔女と戦うための時間稼ぎのためダークメガミを惹きつけて走っている俺。

 

(だが、大きさ的にすぐに追いつかれてしまう。……よし、【風の精霊よ、我が身に地を駆ける獣の如き速さを宿したまえ】––––『ピオラ』)

 

魔法で素早さを上げ、本気で駆ける。

ダークメガミと少しずつだか、距離を離し始める。

 

(このまま、少しでもと遠くに離れるんだ)

 

ヒューイン。

 

(・・・まさか)

 

ドドドドドッ!!!!

 

(チッ!やはりか!)

 

突然、ダークメガミが魔弾を弾幕のように射出し始める。

 

ドドドドーン!!!!

 

俺はなんとか、魔弾を避けながら走るが、正直ジリ貧である。

 

(仕方ない)

 

俺は、突然立ち止まり後に振り向き、愛剣をコールする。

鍔がロトの服の胸部にある鳥のようなマークに似ているこの剣の名は『ロトの剣』。

気づいた時には既に持っていた上に馴染んでいた剣である。

その剣の柄を両手で握り、剣先を相手に向けて顔の横に並べるようにして構える。

 

「・・・戦闘開始」

 

その言葉と共に駆け出す。

駆けだす途中、バイシオンやスカラなどの補助魔法で身体能力を上げる。

 

ダークメガミもただ見てるだけではなく、魔弾を放ち始める。

俺は、魔弾を避けながら進みある程度の距離になると、跳ぶ。

 

まずは、小手調べだ。

 

「・・・くらえ、火炎斬り!」

 

炎を纏った剣を振るうが

 

ガキィン!

 

弾かれたっ!?

 

『!!!!』

 

俺が怯んだ隙をついて、ダークメガミは蹴りを放つ。

 

「な、チィッ!–––––うぐぅ!」

 

ダークメガミの蹴りを剣の腹で防ぐが吹き飛ばされる。

吹き飛ばされて地面を転がる。

 

「・・・クソッ!」

 

俺は、再度剣を構えて駆け出す。

 

ダークメガミはまた、魔弾を放つ。

 

「ハアァァァァア!!」

ブンッブンッブンッ!パリンパリンパリンッ!

(また、この攻撃・・・まるで機械だな)

 

ダークメガミが放つ魔弾を斬り伏せながら近づとまたもや、ダークメガミは蹴りを放つ。

 

「何度も同じ手はくわん」

 

俺は蹴りを放ったダークメガミの脚に乗り一気に駆け出し腰あたりまで登ると、腰を蹴って腕に向けて跳び、手の甲に剣を突き刺す。

 

『!!?!!?!』

 

痛みは感じるのかそれとも純粋に振り落とそうとしているのか、暴れだすダークメガミ。

 

俺は、ダークメガミの動きが静まった瞬間、剣を抜き走り出す。腕の上を走る俺は二の腕にまで来ると一気に肩に向けて跳び出す。

 

「ゼヤァ‼︎」

 

そして、肩に乗ると、今度はダークメガミの頬を斬りつける。

 

『!!?!』

 

すると、今度はダークメガミが反対の手で俺を潰そうとするが俺はその手に向かって跳び手の甲に剣を突き刺す。

 

『!??!?!』

 

ダークメガミは痛みで手を振る。

 

俺はその衝撃で宙に飛ばされるが、空中で先程の構えを取り、そのまま、ダークメガミの額に突き貫く。

 

『ーーーーーーッ!』

 

額の痛みに思わず、悲鳴をあげるダークメガミ。

 

「…ッ!!」

今がチャンスだ!!

 

俺は剣を抜くと、少し後ろに飛ぶそして、空中で剣を天にかざすと剣の刀身にに雷が落ちる。

 

「ハッーアアァァア、ゼヤアァァアア!!!!」

 

俺は雷を帯びた剣『ギガスラッシュ』を振り下ろす。

 

ザシュゥーーー!!!!!

 

『あ''あ”あ”あ”あ”あ!?!?』

 

ギガスラッシュをくらったダークメガミの体に大きな傷ができ、大きな悲鳴をあげる。

 

「これなら…」

 

『!!!!!!』

 

「チィ!しつこい奴だ⁉︎」

 

すると

 

「ロト!?」

 

やっと来たか。

 

「遅いぞ、うず...め......」

 

「…?どうしたのロト?」

 

俺が振り向くとそこには、紫色をした髪の

ーーー美しい女性がいた。




オリ主のステータス

名前『ロト』
cv.平田広明(バージル風)
年齢 16 身長 172㎝
性格 冷静、皮肉屋

筋力 A 耐久 D 俊敏 A
魔力 B 幸運 D

メインスタイル 『剣』
得意魔法 『デイン系 』 『エンチャント系』

女神によって転生させられた人間だが、女神のミスにより別次元に送られた。
気がつくと、辺り一面廃虚な零次元にいた。
目覚めた時には、すでに剣を持ち、技を身につけていたが、本人は何故なのか■■■■いない。
警戒心が強く、例え少し前まで仲間、友人だっても、敵になれば容赦しない冷酷さを持つ。
そして【大切なモノの為なら他の多くを切り捨てる】タイプの人間である。

スキル
【通常】
・はやぶさ斬り ・三連斬り ・爆裂斬り ・つるぎの舞・メタル斬り・獣斬り
【魔法剣】
・火炎斬り ・氷結斬り ・風刃斬り ・雷光斬り 灼熱火炎斬り ・真空烈風斬 ・稲妻雷光斬
【秘剣】
・ドラゴン斬り ・さみだれ斬り ・聖魔斬・魔人斬り ・次元斬・ギガスラッシュ
【魔法(攻撃)】
・デイン ・ライデイン ・ギガデイン
・メラ・メラミ・メラゾーマ
・ギラ・ベギラマ
・イオ・イオラ
・バキ・バギマ
・ヒャド・ヒャダルコ・マヒャド
【魔法(回復・補助)】
・ホイミ・ベホイミ・ベホマ・ベホマラー
・バイシオン・バイキルト
・スカラ・スクルト
・ピオラ・ピオリム
・マホカンタ

【奥義(剣技or魔法)】
・『必殺 Vカッター』・『奥義ダブルインパクト』・『次元斬・極』・『ギガブレイク』
・『グランドクロス』・『マダンテ』・『ミナデイン』

主人公の強さは『ファイナル ファンタジー』の『クラウド』ぐらい。
まだこれからも強くなっていく予定。


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第六話 女神四人vsダークメガミ

「・・・」ポォーー

 

「どうしたのロト?」

 

うずめたちと合流したロトは、うずめたちの方を振り向いた瞬間、一点、女神化したネプテューヌを凝視したまま動かなくなった。

 

「おーい!ロトー!!」

 

「………ハッ!」

 

「どうかしたのですか?」

 

「…何でもない」

 

様子のおかしいロトを見て疑問に思う、うずめとネプギア。

だが、ネプテューヌは。

 

(もしかして)

「あら、もしかして見惚れてしまったのかしら?」

 

「なっ!そ、そんなわけないだろ!?」カアァァ

 

顔を赤くしながら、焦って否定するロト

・・・正直言って、図星なのがバレバレである。

 

うずめたちは理解した、ロトが女神化したネプテューヌに一目惚れしたのだと。

 

だが、それを良く思わない女神が一人。

 

「ううぅぅぅ…ッ!」プクー

 

うずめである。

 

「フフフ、顔を赤くして。・・・かわいい」

 

そして赤くなったロトをからかうネプテューヌ。

 

「…ぅ、うにゃぁぁあ!!!?!?!」

ムニュン

 

いきなり、大声を出してロトに抱きつくうずめ。

うずめの胸が当たり戸惑うロト、そしてうずめは

 

「お、おいうずめ、いきなりなにをーー」

 

「ロトはうずめのものだよぉ⁉︎」

 

「「え?」」 「は?」

 

突然のうずめの発言に呆けた声を出した三人。

だか、うずめは続けて。

 

「ロトはうずめのだもん!

うずめとずっと一緒にいるんだもん‼︎」

 

「あら。でも、ロトは私のことが好きなようよ?」

 

「そ、そんなことないもん‼︎」

 

「う、うずめさん、お姉ちゃんも」

 

『・・・・・』

 

突如口喧嘩しだすネプテューヌとうずめ。

喧嘩する二人とどうしたらいいのかわからずオロオロしてるネプギア。

俺たちの会話が終わるのを律儀に待つダークメガミ。

・・・カオスである

 

「・・・はぁ、うずめ!話は後だ、今は奴の相手をするぞ」

 

カオスな雰囲気に返って冷静になったロト。

 

「え?あ、う、うん」

 

(忘れてたなこいつ)

 

「よ、よおーし!!シェアリングフィールド展開ッ!」

 

すると、うずめの左腕の円盤状の装置からオレンジ白のシェアが放たれ強く発光する。

放たれた光は俺たちやダークメガミを飲み込み。

シェアによってつくられた空間に移動させる。

 

「ここ、は…?」

 

「…ッ!これって!」

 

瞳を開けたネプテューヌたちが見たのは、幾つのも足場が浮いている亜空間であった。

 

「この空間…すごい。力が次々と溢れてくる」

 

「作戦、大成功!空間に取り込めたよ!」

 

「包み込むって聞いてたけど。まさか空間を丸々一つ作りだすなんて…。これもシェアエネルギーの力だっていうの」

 

すると海男が。

 

「シェアエネルギーを媒体に、うずめの能力で形成した亜空間さ」

 

「うずめの能力…?」

 

「よおーし!!ロトーーー!!!!!!!」

 

「・・・はぁ、やってやるよ」

 

ロトは掌にパソコンやゲーム機の電源マークをした、結晶が現れる。

 

「…変身」

 

ロトは、その結晶を自分の胸に入れた。

すると、ロトが赤い光に飲まれる。

 

光が止むとそこには、

刃のように鋭い眼、後頭部で髪を結んだ少し色が薄い金髪。うずめやネプテューヌたちのようなレオタードはなく。胸部、両腕、腰、両脚に赤色で金色のラインが入ったプロセッサ・ユニットを身に付け。

ロトの剣を肩に担ぐ、『美人』がいた。

 

「・・・」

 

「え、えぇ!!?!?」

 

「ろ、ロト!」

じょ、女性になってます⁉︎」

 

ロトの変化に驚愕する二人。

それもそのはず、なんせロトは今、正真正銘女なのだから。

小さいが胸だってある。

 

「ほ、本当にロトなの?」

 

思わず聞いてしまったネプテューヌ。

それに対してロトは。

 

「・・・あぁん?」

 

「「え」」

 

「今まで一緒にいただろうが、ふざけてんのか貴様」

 

突然、人が変わったかのようなロトに、キョトンとする、ネプテューヌとネプギアの二人。

 

「まぁいい、ほらうずめさっさとあの木偶人形を潰して帰るぞ」

 

「オッケー!!」

 

「・・・チッ、やかましいやつだ」

 

そい行って飛び出していく二人。

 

「ねぇ、海男。

女神化したロトってああなるの?」

 

「あぁ、そうだ。

ロトは、女神化すると、凶暴性が増すうえに、気が荒くなる。できることなら、変身させたくはないし、本人もしたがらないのさ」

 

「なるほど…」

 

「あと、女性になるのも嫌な理由の一つかもしれないね」

 

「あぁ、やっぱりそれもなのね。さてネプギア、私たちも行くわよ!」

 

「うん、お姉ちゃん!!」

 

ネプテューヌに続いて、ネプギアがダークメガミ向けて飛び出す。

 

「おせぇぞ!!なにしてやがった!!?!」

 

「ご、ごめんなさい、ちょっと話を」

 

「ハァ!?今の状況わかってんのか…よっ!!」

 

ネプテューヌに怒鳴りながらダークメガミの攻撃を剣で弾き返すロトこと『レッドハート』。

 

『終焉ヲ受け入いれロ!』

 

だか、ダークメガミも黙ってやられるわねがなく。

ロトに向けて拳を放つ。

 

「ロトさん!!」

 

思わず、ロトの名を呼ぶネプギア。

だが。

 

「ぬぐぅぅぉおおおーッ!」

 

ロトは、巨体を誇るダークメガミの拳をなんと受け止めたのだ。そのうえ。

 

「うっらぁあ!」

 

ダークメガミの拳を押し返したのだ。

 

「なっ!」

 

「嘘…!」

 

「さすがロト!」

 

「・・・なにボサッと見てやがる見てる暇があんなら戦いやがれ!!!」

 

「「「ひぃ!ごめんなさい!!」」」

 

ロトの喝に、怯える三人。

 

『うぅああァァァア!!!!!』

 

「さっきからウルセェんだよ!クソあまぁ!!?!」

 

『ウガあアアァァぁあ!!??!?』

 

「「「・・・もう、ロト一人でいいんじゃないかな…」」」

 

「くぅたぁばぁりぃやがれぇぇえ!!ギガァ、スラァァッシュッ!!!」

 

戦いを見てる三人に気づかないロトは必殺の一撃を放つ。

 

『うおオォオォオぉぉお!!!!!』

 

「うぎぎぎぎぎ…ッ!」

 

「…ッ!いけない!行くわよネプギア!」

 

「うん!!」

 

「うずめも行くよーー!!」

 

ダークメガミの攻撃を耐えるロトを見た三人は急いで飛び出す。

 

「ハアァァア!クリティカルエッジ!!!!」

 

M・P・B・L(マルチプルビームランチャー)!!!!」

 

「くらえー!グルグルドリルー!!!!」

 

ネプテューヌの『クリティカルエッジ』がダークメガミの腕、ネプギアの『M・P・B・L(マルチプルビームランチャー)』が顔を、そしてうずめの『夢幻粉砕拳』が腹に腹に当たる。

さすがのダークメガミも女神の技を三つも受ければタダじゃすまない。

 

『あ”あ”あ”あ”あ”!??!?!!?』

 

「ウルセェって言ってんだろうが!!!」

 

ダークメガミが怯んだ隙に拳を払いのけ剣を構える。

 

「くらっとけ!秘剣…【次元斬】!!!!」

 

ロトは剣を一気に振り抜くと剣の姿が一瞬ブレる。

すると、無数の斬撃が離れているダークメガミが襲う。

 

『!?!?!?!?』

 

なにをされたか理解できないダークメガミ。

それもそのはず、なんせロトが放った技は空間を超え距離の関係をなくす刹那の居合い斬りなのだから。

 

「・・・ほお。なら、とっておきのをお見舞いしてやる」

 

ロトの次元斬により、慌てふためくダークメガミを見たロトは再度居合い斬りの体勢を構える。

そして、

 

「奥義・・・。【次元斬・極】!!!!!!!」

 

ロトが技名を叫ぶと同時に駆け出し、剣を強く握り振るいだした瞬間。

ーーロトが消えた。

正確には、無数の分身を生み出し靄の消えた。

そしてダークメガミを襲う斬撃の嵐。

 

『あ……あ、あ………あ…っ』

 

嵐のような斬撃をくらい動きが止まるダークメガミ。

すると、うずめたちの近くに背を向けた状態で現れたロト。

 

ーーー終わりだ。

 

ロトはダークメガミに背を向けたまま剣を一度振るう。

瞬間、ダークメガミが斬り刻まれ倒れる。

 

「す、すごい」

 

思わず、呟きを漏らすネプギア。

三人の視線の先には、変身を解くロトの姿があった。




女神化したオリ主のイメージはFate goの第三段階姿のモードレッド

今回使った秘剣について一言。
バージルさんってかっけぇーよな!
最初、【次元斬・絶】にしようか悩みました。
・・・オリ主に三十二式エクスブレイド覚えさせて、それにワープ機能付けたらバージル戦法いけなくね?
来た、キタキタキタ!!!!
バージル来た!これで勝つる(何に?)


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第七話

遅れてすみません。
悪魔が泣き出すゲームの3と4をしたり。
ネプテューヌVをしたり。
ここのオリ主でダンまちの小説書きたいなぁって思ってたら遅れました。
ゆるしてt「ギガ、ブレイクゥ!!!?!?!!」ぐわぁーー!!
ね、ネプテューヌUのブランちゃん…かわいく…ね?
ガクッ!


「フゥー、フゥー」

 

女神化を解いた俺は疲労とダメージにより膝をつく。

 

…くっ、さすがに限界だ。

女神化した上に奥義の一つである【次元斬・極】まで使ってしまうとは。

ただでさえ、奥義は体への負担も疲労でかいというのに。

・・・やはり、変身による性格の変化が問題か。

 

「やった、の…?」

 

「えぇ、私たち、あいつに勝ったのよ」

 

その言葉を聞き喜ぶうずめ。

するとネプギアが。

 

「大丈夫ですか?

ロトさん」

 

「・・・気にするな…と言いたいが。

少し休ませてくれ」

 

「はい、わかりました!」

 

・・・

 

「元気なのわ良いことだが、少し静かにしてくれないか?」

 

「あ、す、すいません」

(やっぱり、女神化した時と全然違う。けどなぜ男の人の筈のロトさんが女神化できるの?)

 

俺は疲労した体を休ませる為に横になり意識を沈める。

 

「大丈夫、ロト?」

 

「・・・・・・」

 

「ろ、ロト?…ねぇ、ロト、…ロトってば!!!!」

 

「うずめ!お、落ち着いて」

 

返事をしないロトに顔を青くして、しまいには泣き出してロトを揺らすうずめ。動揺するうずめを見て、困惑するネプテューヌとネプギア。

すると、海男が。

 

「うずめ、ロトは疲れて眠っているだけだよ」

 

「グズッ…本当、海男…?」

 

「あぁ、忘れたのかい?ロトは、君たちよりも女神化の反動が大きいんだ。それに、ロトが俺たちをほって逝ってしまうわけないだろ?」

 

「…うん、そうだね、ロトはいつだて一緒にいてくれたものね」

 

「あぁ、だから少し寝させてやってくれ」

 

「うん、わかった」

 

そして変身を解くうずめ。

うずめに続き、ネプテューヌとネプギアが変身を解く

 

「もう、身体中ボロボロだよぉ。わたし、一歩も動けないー」

 

「私も。当分は、戦いとかしたくないかも」

 

変身を解き、笑いながら軽く話すネプテューヌとネプギア。

 

「さて、早く帰ってロトを休ませてやらないとな」

 

へへへと笑いながら、眠っているロトの頭を撫でて穏やかな顔をするうずめ。

 

「だが、君を疲れているだろう、少し休んだらどうだ?」

 

「ロトをこんな場所で寝かせて俺たちだけ休むなんて事できねぇよ」

 

「そんなこと言って〜、実はロトと一緒にいたいだけじゃないの〜?」

 

「そ、そんなわけないだろねぷっち!お、俺は仲間としてロトをだな!」

 

ニヤニヤとしながらうずめを煽るネプテューヌ。

そして顔を赤くさながら、否定するうずめ。

 

「「・・・ぷっ、ハハハハハ!!!!」

 

「「はは、ハハハハハハハハハハ!!!!」

 

すると突然笑い出す二人。

二人に続いて笑い出すネプギアと海男。

 

「「「「ハハハハハハハハハハーーー!!」」」」

 

先ほどまで戦場に、三人と一匹?の笑い声が響き渡る。

その声を聞き。

 

さっきのスライヌたちが近づいてくる。

そして、多くの笑い声が公園のいたるところからし、こだまする。

うずめたちの勝利を祝うように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ロトは

(・・・・・・うるさい)イライラ

眠れずにいた。




ふぅ、終わった!
最近デッドプールにハマってきたただファンです。
今年上映の映画見たいなー。
自分未成年ですけどね。
あれってR18でしたっけ?


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第八話

ネプ系小説の大変な所は、原作がゲームだけだから、家じゃないと書けないことかな。
そんなこんなで第八話始まります!


ネプギアside

 

私たちはダークメガミとの戦いの後、少し休憩してから、うずめさんの拠点に移動しました。

 

「ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど、勝ててよかったね」

 

「そうだね。でも、なんで急にシェアが、得られるようになったんだろう?シェアって、人間からしか得られないはずだよね?それに、ロトさんが女神化したことだって…」

 

私が悩んでいると海男さんが。

 

「それは、俺が説明しよう。

…と、そのまえにうずめはどこだい?」

 

「うずめさんなら、ロトさんを連れて行くために寝室に行かれましたよ」

 

「なら、好都合だ、これから話すことはうずめに聞かれちゃ困るからね」

 

「それって、どういうことですか?」

 

私は海男さんの言葉に疑問を持ちどういうことなのか聞いた。

 

「…うずめには、ある特殊能力があるんだ」

 

「特殊能力??」

 

お姉ちゃんが思わず話す。

それに、答えるように海男さんが。

 

「彼女には、妄想を現実に変える力があるんだ」

 

「それってつまり、世界の事象に干渉できる、ってことですよね?けど、そんなことできるんですか?」

 

「さすがに、大規模な事象への干渉、改変はできないけれど、彼女にはその力があるんだ。二人にも心当たりはないかい?彼女が妄想したことにより都合の良い結果が起きたことを」

 

「あ、もしかして、プリンの材料ですか⁉︎」

 

「そうだ。あの時彼女は妄想し、望んだんだ。君たちとプリンを作って食べることを。だから材料を手に入れることができたんだ。そして、今日も彼女はあの場所で妄想し願った。オレたちモンスターから信仰心を得られることにより、三人で共に女神化することを」

 

「だから、急にシェアを得られるようになったんですか」

 

すると、お姉ちゃんが大きな声で喋る。

 

「凄いじゃん!

超チート能力じゃん!

…あれ?けど、どうしてそんな便利な能力を今まで使わなかったの?

上手く使えば、デカブツも倒せたんじゃないの?」

 

「この力は少々厄介なところがあってね。うずめが本気で妄想しなければいけない以上、狙って発動させるとこができないんだ。そして、それは彼女の妄想に込められた無意識な願いによって、事象への干渉規模が決まると言っていい。だから、オレは君たち二人には本当に感謝している。うずめに、この世界のシェアの有り様を変えてくれたんだから。手遅れでなければ、この世界の崩壊も、止まってくれればいいんだが」

 

「そっか。だから、ロトはあの時ああ言ったんだね」

 

「よく気付いたね」

 

「まぁ、偶然ってやつ?普段、あまり無駄なことは話さないって感じのロトが大きな声を出して話していたからちょっと気になってたんだ」

 

「そういうことだから、この能力については、くれぐれもうずめには内緒で頼むよ」




次回は、オリ主の女神化についてです。


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第九話

豪華二本立て!
…なんかデジャブが


「…あの、海男さん」

 

「ん?どうしたんだいぎあっち?」

 

「ロトさんについて聞きたくて」

 

すると、私の言葉にお姉ちゃんも反応する。

 

「そういえば!ねぇ、ロトって女神なの?男だよね?」

 

私たちの言葉を聞き、少しだけ困った顔をする海男さん。

 

「あぁ、…ロトは女神じゃない。純粋な人間で男さ」

 

「じゃあ何故ロトさんは女神化できるんですか?」

 

「…ん〜、正直言うと本人もよくわからないらしいんだ」

 

「わからないの?」

 

「あぁ、だがオレが思うに、おそらくロトは女神の血縁者なんだと思う」

 

「血縁者…ですか?」

 

「あぁ、この次元にもかつては多くの女神がいたからね、ロトはその誰かの子孫だと思うんだ」

 

「女神が子供を産んだってこと?でもさ、女神がそんなことしていいの?」

 

「さぁ。あくまで推測だからね」

 

「ふ〜ん、まぁいいや。それにしてもロト強かったね!」

 

「あ、確かに。あのダークメガミと戦いもほとんどロトさんが戦ってたからね」

 

「うんうん、もうロト一人でいいんじゃないかなって感じ。けどさ、だったらなんでダークメガミと一人で戦ってた時に変身しなかったんだろう?」

 

「うん、いくら変身するのが嫌だったとしても変身した方が戦えると思うけど」

 

「…ねぷっち、ぎあっち」

 

「ん?なに海男?」

 

「いくら女神化できると言ってもロトは人間なんだ。

本来、女神化とは女神のみが可能な変身なんだ、故にロトの女神化は君たちやうずめの女神化と違って、不完全なんだ、ちょっとしたことで変身が解けるような不安定な変身なんだ、そのうえ変身によう疲労は君たちと比べて段違いに多い。そんな不安定なものを無闇に使うわけにはいかないんだ」

 

「・・・」

 

海男さんの言葉に思わず黙ってしまう私。

するとお姉ちゃんが。

 

「けど、デカブツと戦ってる時は大丈夫だったよ?」

 

「あれは、シェアリンクフィールドのおかげさ。

あの空間はシェアで満ちているからね」

 

「なるほどねぇ」

 

海男さんの返答に納得したお姉ちゃん。

 

「じゃあさ、あの離れた所を斬った技は?」

 

「あ、それ、私も気になってました。あの技はなんなんですか?」

 

「あぁ、あの技はね【次元斬】っていうんだ」

 

「「次元…斬?」」

 

「あぁ。

あれは、超スピードで剣を振ることで、空間を斬り距離を超え離れた場所を斬る技だ」

 

「「・・・」」

 

私たちはロトさんが使った技に驚きを隠せないでいた。

 

「じゃ、じゃあさ、あの最後に使ったのは?

あれも、次元斬って言っていたよね?」

 

「あぁ、アレは【次元斬・極】

次元斬の上位の技でロトの奥義のひとつさ。

シェアと魔力で分身を数人作り、全員で次元斬を放ち、敵に斬撃の嵐を浴びせる技だったかな」

 

「「・・・・・・」」

 

私とお姉ちゃんは唖然とする。

私たちが我を取り戻したのはロトさんの寝室からうずめさんが声をかけてきた後だった。

 

 

 

私とお姉ちゃんはロトさんが味方だったことに心から安心しました。




オリ主の説明会。

オリ主の奥義の中には特定の条件を満たさないとできないのがほとんどです。
例えば【次元斬・極】は女神化した状態じゃないと使用不可
【ギガブレイク】は天井があると使用不可
【ダブルインパクト】は誰かと協力しないと無理(誰かとなにかしら協力すると全てダブルインパクト)
《例、うずめのシェアリンクフィールドの応用で『道』を作り、そのうえを走って攻撃する【ダブルインパクト・うずめ】
ネプテューヌの剣を持った二刀流でハードフォームのネプテューヌに乗る【ダブルインパクト・ネプテューヌ】
ロトが剣を空高く投げその剣にネプギアが放ったMPBLを纏とわせ、MPBLのエネルギーを纏った剣を振るい巨大な斬撃派を飛ばす【ダブルインパクト・ネプギア】など》


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第十話

いや、あの…。
・・・すいません『未確認で進行形』を全話イッキ見してたら遅れました。
けど、いい作品だったなアレ。
特に小紅ちゃんのおっp「死の覚悟はできたか?」じょ、冗談ですy『ーーなら、死ね』あーう(^p^)


・・・ん。

此処は、俺は確かーー

 

「…どうやら目が覚めたようだね」

 

海男…、あぁ、そうか確か俺は女神化の反動で倒れたのか。

 

「気分はどうだ?」

 

「今更じゃないか?」

 

「確かにそうだね」

 

俺は、海男と談笑しながらベッドから降りる。

 

「もう、いいのかい?」

 

「あぁ、問題無い」

 

「そうか。なら、オレは一足先にうずめたちのもとへ行くとするよ」

 

そう言うと海男は部屋から出て行った。

俺は、いつもの服に着替え、部屋を出る。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺がうずめたちがいる部屋に行くと。

 

「「ぐだぁー…」」

 

「こら、二人共。

いつまでだらけているんだ?」

 

…干物が二つあった。

 

「…おはよう、ネプギア」

 

「ハハハ…、おはようございます。気がついたんですねロトさん」

 

「あぁ」

 

俺はネプギアに声をかけ、ネプギアも苦笑いしながらも返事してくる。

 

「まったく、少しは若者らしくシャキッとしないか」

 

・・・‘‘若者”、ねぇ。

 

「だってぇ、デッカいのと戦った時の疲れが取れないんだもん.…」

 

「俺も、なんだか気合がはいんなくてよぉ…」

 

「だるぅー…」「ぐだぁー…」

 

情けない奴らだな、まったく。

 

「おはよう、うずめ、ネプテューヌ」

 

「あぁ、起きたんだロt「おはようロト、もういいのか?」(キリッ)…え、うずめ?」

 

俺が声をかけた瞬間、いつもの調子に戻るうずめ。

 

まったく、こいつは。

 

俺が内心ため息を吐いていると。

 

「おい、何やってんだねぷっち。シャキッとしろよな、まったく」

 

「えー!?」

 

さぞ、いつも通りを装ったうずめだが。

 

「さっきのお前も、たいして変わらないだろう」

 

「な、なななんのことかわからねぇな」

 

こちらから顔を逸らして、しらをきるが。

 

「誤魔化せてない、誤魔化仕切れてない」

 

「き、聞こえねぇなー!」

 

「はぁ、まったく」

 

ハハハ…と苦笑いの表情を浮かべる海男とネプギア。

 

「…ネプギア、少し付き合え」

 

「え?私ですか?」

 

「お前以外に誰がいる」

 

「…なぁ、ロト。それってもしかしてーーーデートの誘いか?」

 

いきなり、声のトーンを下げて言ううずめ。

急に冷たくなったうずめに「はわわ!」慌て出すネプギア。

 

「そんなわけないだろ。仮にそうだとしても、こんな廃墟でなんか御免だ」

 

「…そっか、疑って悪かったなロト」

 

いつもの調子に戻ったうずめにホッとするネプギア。

するとーー

 

「それに、俺は『女にも男にも興味ない』」

 

「「「「えっ!」」」」

 

・・・?

どうしたんだ、急に黙って。

 

「お、おい、い、今のはどういうことだ?」

 

「…?どうした、声が震えてぞ」

 

「そんなことより!さっきのはどういう意味だ!!」

 

お、おう

 

「いや、俺は男でもあるのと同時に一時的にとはいえ女でもある。故にどちらにも興味を持てないんだ、俺は同性愛者じゃないからな」

 

「あ、あああ」

 

顔を青くして両膝をつくうずめ。

 

「お、おいどうした、大丈夫か?」

 

話しかけるが一向に反応しないうずめ。

すると。

 

「……………か……」

 

ん?どうした?

 

「…ろ………か……」

 

「おい、どうしーー」

 

俺が声をかけようとした次の瞬間。

 

「ロトの、…バァカァーーーー!!!?!?!!?」

 

うずめの叫び声が街に響いた。

解せん。




オリ主の設定
ロトは、男でもあり女でもあるためどちらにも興味を持たない。
だが、だからと言って恋愛感情がない訳では無い。
ロトは、好きになった相手なら男でも女でも愛する。
両性であるが故に、どちらでも愛せる、いわゆるバイセクシャルです。

あと、ロトくんは鈍感じゃありません。
うずめの好意に気づいています。
気づいてはいますが、上記の理由で、興味がないため無視しているタチの悪いタイプです。

前途多難なうずめちゃん。
あれ、何故か涙が。


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第十一話

つい先程、ミリオンアーサーちゃん、ニトロプラスちゃん、ゴットイーターちゃんをダウンロードしてきました。
私のお気に入りはニトロプラスちゃんです!

この三人は、後々出そうかと思っています


急に叫んだうえに気絶してぶっ倒れたうずめを背負い、ネプテューヌ、ネプギア、海男と目的地の施設絵と向かう俺たち。

 

「…ふへへ、ふへ、ろ〜と〜」すりすり

 

俺の背中ににへ〜と笑いながら頬ずりしているうずめに‘‘起きてんじゃないのか、こいつ”と思いながらも黙って歩き、無事施設に到着した。

 

「…ついたぞ、起きろうずめ」

 

「う、うん?ふうぁー…、もうついたのか?ん?なんで俺はロトに背負われてるんだ?」

 

「……気にするな。それより、目が覚めたなら降りろ」

 

「お、おう、よいしょ。・・・へぇ、この街にもこんな場所があったのか。それにしてもなんだこの装置、動くのか?」

 

「オレも見つけた時は驚いたよ。まさか、ここまで綺麗な状態で残っているものがあると思わなかったからね」

 

すると、目を輝かせたネプギアが。

 

「あの、海男さん!ここ、調べちゃっていいんですよね!」

 

「なんの施設がわからないが、調べたところで困る人はもういないだろう」

 

「やったー!じゃあ、さっそくここのメインコンピュータやサーバーを調べさせてもらいますね」

 

と言ってる途中で機械に向かって走り出すネプギア。

 

(…剣の手入れでもするか)

 

ロトは待ってる間、剣の手入れで暇をつぶす事にした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「どう、ネプギア。なんか面白いのあった?」

 

「・・・・・・」

 

ネプテューヌの言葉技聞こえていないのか無視しているのか知らないが返事をしないネプギア。

 

「おーい、ネプギアー」

 

「・・・・・・・・」

 

無視されてなお話しかけるネプテューヌ。

だが、それを更に無視するネプギア。

 

「ガーン!まさか、わたしがネプギアに無視された!?」

 

「今、ぎあっちはとても集中しているようだから、あまり邪魔はしない方がいいと思うな」

 

妹に無視されたのがショックなのか、大きな声で驚愕するネプテューヌとそのネプテューヌを鎮める海男。

 

「はぁー…、ネプテューヌ、持ってきたプリンをやるから静かにしろ」

 

「ほんと!?わーい!」

 

ロトが取り出したプリンを見て、飛び跳ねて喜ぶネプテューヌ。

 

「何故そんなものを?」

 

「これをやれば大人しくなるかと思ってな」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…あれ、まさかここって」

 

「なになに?何かわかったの?」

 

ネプギアの言葉に反応するネプテューヌ。

 

「うん。てっきり、ここは通信系の施設かと思ってたけど、転送施設だったみたい」

 

「転送施設?」

 

「うん。…けど、これはあくまで近隣の街を行き来する程度のものだよ。それと、私の予測だけどこの装置をみて、この世界の科学レベルじゃ次元を超える装置はなさそう」

 

「あー…。やっぱりそうだよね…」

 

「ごめんね期待させちゃって」

 

ここの装置じゃ帰れない事に落ち込むネプギアに‘‘いいって、いいって”と励ますネプテューヌ。

すると

 

ーーープルルルル!プルルルル!

 

突然、着信音が鳴った。

 

「ん?この音はなんだ?」

 

「これ、私のNギアの着信音です。けど、電波がないのにどうして…」

 

けれど、ネプギアのNギアは鳴り続ける。

 

「通信?誰から?」

 

「えと…」

 

ネプギアが確認すると。

 

「あっ!いーすんさんです!お姉ちゃん、いーすんさんから通信が来てる!」

 

「ほんと!?」

 

いーすん?誰だそいつは?

 

「はい、私です!」

 

するとNギアの画面には。

 

『あ、ネプギアさんですか!良かった、やっと連絡がつきました。ネプテューヌさんはご一致ですか?」

 

「はい、お姉ちゃんも一緒です」

 

「やっほー」と画面のいーすんに話しかけるネプテューヌ。

 

それにしてもこのちっさいのがいーすんか。

 

その後もしばらくネプテューヌたちと話すいーすん。

別の次元にいることに驚いていたり、自慢気に今の状況を話すネプテューヌに心配したり。

海男やうずめと挨拶したり。…途中、うずめに少しおかしな反応をしたが。

海男の比喩を間に受けたうずめとネプテューヌに互いに苦労している事に苦笑いを浮かべたり。

 

すると

 

『ところで、そちらにいる殿方は?」

 

…ん?

 

「あぁ、こいつはロト」

 

「…ロトだ」

 

『えっ!?』

 

………???

俺の名を聞いた瞬間、驚き表情をするいーすん。

 

『まさか…あの……の一族?けど、……………は……たはず…。じゃあ、名…が……だけ?」

 

「…どうしたんですか、いーすんさん?」

 

ネプギアの言葉に我に返ったいーすん。

 

『す、すいません、少し考え事を』

 

「ふーん、何を考えてなの?」

 

『い、いえ、大した事じゃないのでお気になさらず』

 

ネプテューヌの疑問に誤魔化すいーすん。

俺はそんないーすんを疑っていると。

 

「ところで、いーすんさん。元の世界に帰る方法を知りませんか?」

 

『それでしたら、安心してください。ネプギアさんのNギアを仲介にして、そちらの世界の転送装置とこちらの転送装置をリンクさせることで、お二人を転送させることが可能です』

 

…ふむ、すごいな。

 

『…ただ、その代わりエネルギーとしてこちらの世界のシェアを消費するのでその点はご了承ください』

 

「帰れるんだったら。そのくらい余裕余裕。ネプギアが頑張ってくれるもんね」

 

「私だけ!?」

 

ネプテューヌの無茶振りに驚くネプギア。

それに、注意するいーすん。

そしていーすんの言葉に帰る気をなくすネプテューヌ。

 

…あいつも大変だな。

 

俺がそう思ってる間に話は進んでおり、ここの転送装置を使って帰ることとなった。

 

「寂しくなるな」

 

「…そうだね」

 

「まぁ、こっちは心配するな。

デカブツはすでに倒したし、あとは紫ババアを倒すだけだかな」

 

「…そうだね!それにまたこればいいしね!」

 

「あぁ、じゃあな」

 

「はい、さよならうずめさん」

 

・・・・・・

 

「…なぁ」

 

「ん?どうしたんだよロト。もしかして寂しくなったか」

 

「ん、いや、別れ挨拶の途中ですまないが」

 

「ん?どうしたの?」

 

「…その装置。ーーー壊れてて使えないぞ」

 

「「「「『え?』」」」」

 

「お、おい!どういうことだロト!」

 

「どういうことも何もそのままの意味だが」

 

「ほ、本当です。この装置、壊れていて使えません」

 

「もう、もっと早く言ってよ!」

 

『…困りました。装置が使えないとすると、他に方法が…』

 

装置が使えないことを知って悩みだすいーすん。

 

「なら、私が直します。調べてみないとわかりませんが、あまり損傷はないみたいなので」

 

「さすが、わたしの自慢の妹だね!」

 

ネプテューヌが自慢気にしていると。

 

ゾクッ!?

 

「っ!?」

 

突如、全身に悪寒がはしる。

俺は、急いで振り向くが誰もいない。

 

誰かに見られている?

 

「ロト?……どうしたんだ?」

 

俺の異変に気付いた海男が話しかけてくる。

 

「・・・海男。

装置の修理には時間がかかりそうだから、少し出掛けてくる」

 

「今からかい?」

 

「あぁ」

 

「…わかったよ。修理が済んだらこちらから連絡しよう」

 

「あぁ、頼む」

 

俺は、そう言って施設から出た。




次回
ネプギアが装置を修理している間にロトにはひと頑張りしてもらいます(ゲス顏)

次回は戦闘です。
相手は………まぁわかりますよね。
ヒントはネプテューヌVⅡの元凶です。


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第十二話

はい。
戦闘回…の予定でしたが。
次回にまわします。



・・・うずめたちと別れて歩くこと一時間。

その間、ずっと感じてた視線。

 

「そろそろいいんじゃないか?」

 

俺は後から見ているだろう人物に話しかける。

 

ーーーそうだな、そろそろいいだろう。

 

すると、聞き覚えのある声が聞こえた。

この声は『あの魔女』や『ネプテューヌたち』のような、最近聞いたモノではない。

もっと前から、聞き親しんだ声だ。

だが、【あいつ】はこんな冷たい声ではない。

 

「・・・・・・」

 

俺が声の方に振り向くとそこには

ーーー俺のよく知る『天王星 うずめ』にうりふたつの少女。違いがあるとすれば、うずめと違い禍々しく、黒い。

 

「…へぇ、【オレ】の姿を見たのに驚かないんだな」

 

「………」

 

「おいおい、無視か?傷つくなぁ」

 

「…おまえ、【うずめ】か?」

 

「…あぁーーーオレもうずめだ」

 

黒い『うずめ』は「自分もうずめ」だと語る。

 

「・・・何の用だ?」

 

「用がないと会ってはいいないのかい?」

 

・・・

 

「…フッ、冗談さ。いや、単純に気になったんだ。本来、【俺】以外はモンスターしかいないはずのこの次元にいる人間が、ね」

 

「……いるはずがない?」

 

「あぁ、本来この次元は【俺】以外に人間は存在していない」

 

黒いうずめは俺を見つめながら話す。

だが、俺が気になったのは。

 

「存在していない、ね。

まるでこの次元の始まりを知っているようじゃないか?」

 

「あぁ、知っているさ」

 

「・・・っ」

 

やはりか。

 

「じゃあ、ネプテューヌたちはどうなんだ?」

 

「あいつらは、ちょっとした手違いで入り込んだイレギュラーだ。だが、君は違う。君は、気がつくとこの次元にいた。もし外から入ってきたのなら気づかないはずがない、だが君は気がつくとこの次元にいた。さぞ、初めからいたかのように」

 

黒いうずめは語る、まるで誰かに教える教師のように。

 

「そして…」

 

……?

なんだ?

 

「君からは懐かしい【何か】を感じる。

力のような、気配のような…。

いや、今君と話したことで少しわかった。

これは、【血】かな?」

 

「…血?」

 

「あぁ、そうだ。

これは血、君の受け継いできた血だ」

 

血…。

転生者の筈の俺に『受け継いだ血』なんてモノがあるのか?

 

「さて、そろそろ本題に入ろう」

 

「…っ!」

 

「前のダークメガミとの戦いで君を見て思った…。

君は強すぎる、このままでは、【オレ】の計画に支障がでる…と」

 

「かといって、マジェコンヌじゃ君には勝てない…。

だから、オレ自ら戦う事にした」

 

「…それは光栄だな」

 

「さあ、行くぞ!」

 

黒いうずめは、うずめと同じメガホンをだして、向かってくる。




なかなか難しい。


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第十三話 vs黒いうずめ

一言
ベールちゃんってチョロくね?
ニトロプラスちゃんとの会話やボイスcdとかやとすぐちょっした嘘にすぐ引っかかるし。


その場から跳び、こちらに接近してくる、黒いうずめ。

彼女は俺まで数メートルにまで近づくと武器であるメガホンを持っていない左の拳を握り、放ってきた。

 

俺は、その拳を剣を抜かずに腕で受け止めた。

すると、黒いうずめの拳を受け止めた腕が悲鳴をあげる。

 

「グッ!?」

(なんでパワーだ、あの体格でダークメガミと同じもしくはそれ以上だ)

 

すると、黒いうずめはすぐさま右足で回し蹴りを放つ。

 

「…チッ!」

 

俺は、回し蹴りが当たるギリギリのところで背後に跳んで避けた。

 

「ッ!…ハアァ!」

 

そしてすぐさま黒いうずめに拳を放つ。

 

「…フッ」

 

黒いうずめは俺の拳を笑って回避した。

だが、想定内だ!

 

「……ッ!」

 

俺は突き出した拳を手刀にして横に振るう。

 

「…ハハッ」

 

またもや、笑って回避する黒いうずめ。

俺は、一度距離をとり拳を握って構える。

 

「・・・」

 

「…その剣は使わないのかい?」

 

「…なんだ、剣がいいのか?」

 

「いや、どちらでも構わないさ。さっきの戦いでよくわかった。ーーー君じゃ勝てない」

 

「…ほぉ、言ってくれる。なら望み通り使ってやろう」

 

剣を呼び出し構えるロト。

そして、そんなロトを見ながら自然体で笑みを浮かべている黒いうずめ。

 

「…事前に言っておく。油断していると…殺られるぞ…」

 

「ハハ、面白い事を言うね君は「…忠告はしたぞ」…何を言って…ナッ!?」

 

笑みを浮かべて突っ立っている奴に一瞬で距離を詰め、剣を振るう。

黒いうずめは高速で近づいた俺に驚愕し、俺の一閃をなんとか回避が頬に傷ができる。

 

「…くっ!だが「遅い」––うぐっ!?」

 

俺は最初の一閃の勢いを利用し、その勢いのまま二閃目を放ち、黒いうずめを斬りつける。

 

「くぅ……っ!調子に、のるな!!」

 

奴は俺に一気に近づき拳を打とうとするが。

残念だったなそこは射程距離内だ。

 

「…ッ」

 

俺は、黒いうずめが拳を放つ前に三度斬りつける。

 

「…!?!?!」

 

奴は、俺の攻撃を受け、声にならない悲鳴をあげる。

 

「…っ!だったら!」

 

奴は、右手のメガホンを顔の前で咆えることで爆音による超音波を放つ。

 

「…チッ」

 

俺はその超音波を横に跳んで避け、黒いうずめに向けて走り出すが。

 

「ーーー!!ーーー!!ーーー!!」

 

「…ッ!クソッ」

 

黒いうずめは超音波を連発するため接近をやめて距離をとって回避する。

いくらうずめと同じ技といえど威力も数も奴の方がが段違いに高いため、まともに受けるわけにはいかないのだ。

 

「…チッ。当たらないか、だったらーー」

 

いくら連発しようと当たらない、ことに気づいたのか。

奴は、連発するタイプから広範囲に届く大型の超音波を放った。

 

クソッ!

だったらこっちはこうだ!

 

「はあぁ!!」

 

俺は魔力を込めた剣を振り下ろして、三日月型の斬撃波を放つ。

 

放たれた斬撃波は、奴が放った特大超音波とぶつかり、超音波を切り裂いて進む。

 

「な、なに!?」

 

まさか、自分の放った超音波が切り裂かれると思わなかったのであろう奴は、回避できずに斬撃波をくらった。

 

「は、ハァー…ハァー」

 

「まだ続けるのか?」

 

斬撃波をくらい、腕を押さえる黒いうずめに話しかける。

 

「…ふ、ふふふ」

 

「…………」

 

「ふふ、あははははは!!」

 

ーーー気に入ったよ。

 

「………何?」

 

「最初はすぐに始末して終わる予定だったんだが。まさかここまでやるとはね。ロト、オレは君が欲しくなったよ」

 

「・・・」

(なにを考えていやがる、こいつは)

 

「ハハハ、さぁ、続きといこうか」




あれ?
おかしいな黒いうずめとロトは互角にしようと思ったんだけど、ロトが圧勝してる。
切っても血が飛び出したりしないのは、RPGとかで斬られてもダメージだけで済むのと同じ原理です。
…場合によっちゃ、切れますが。


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第十四話 vs黒いうずめ Ⅱ

部活、めんどくせぇー!?!?!?!?

ロト「落ち着け」

フー!!フー!!



ーーーギャッキン!

 

ロトの剣とメガホンがぶつかり金属音が鳴り、互いに距離をとる。

 

黒いうずめと戦い始めてから既に数時間が経っている。

 

「……」 「…ハハッ」

 

今までの攻防で互いにダメージを受けている。

そして、ロトよりも遙かに多くのダメージを負っているにかかわらず、黒いうずめは笑みを浮かべている。

 

(…クソッ、なんだ奴の異様なタフさは)

 

ロトは自分の攻撃の多くに手応えを感じていた。

だが、それを受けていた筈の黒いうずめにはダメージを負っているようには見えない。

決して、きいていないわけではない。

そして、攻撃を堪えているようにも見えない。

となると、ロトが考えたのは。

 

(ーーなんらかの方法で回復している)

 

という結論に至った。

 

「・・・」

(だが、問題は『どうやって回復しているか』だな)

 

「…考え事は終わったかい?さて、ならそろそろ再開しようか」

 

「………」

 

ロトは黒いうずめの言葉を聞くと構える。

 

「……ッ」「……ハハッ」

 

ほぼ同時に飛び出す二人、またもや剣とメガホンがぶつかり火花を散らす。

剣とメガホンでつばぜり合い、そして剣を振り払い、メガホンが宙を舞う。

 

武器を失い素手となった黒いうずめに剣を振るうが、黒いうずめは真上に跳び、ロトの一閃を回避する。

そして、ロトもすぐさま黒いうずめを追って跳ぶ。

 

先に跳んだ黒いうずめは、ロトに弾かれたメガホンを掴みして、ロトを見る。

ロトは黒いうずめより後に跳んだ為、必然的に見下ろされる形になる。黒いうずめはニヤリと笑い、メガホンを構え、スゥーと息を吸う。

そして、

 

「うぅ…ッわあぁー!!?!」

 

大声で吠え、超音波を放つ。

 

「……フゥ、ハアッ!」

 

ロトは向かってくる超音波を一刀のもとに斬り伏せ、両断する。

 

「ーーーやはりか」

 

「…なっ!」

 

向かってきた超音波を両断すると、黒いうずめはいなかった。

そして次の瞬間、ロトの背後から声が聞こえた。

ロトが急いで後を向くと拳を握り大きな振りかぶる黒いうずめがそこにいた。

 

「ーーー」

 

「くらえ」

 

「ーッ!ゼヤァッ!!」

 

ロトはすぐさま剣を握っていない方の拳を放つ。

 

「ぐっ」

「うぐわぁ!」

 

黒いうずめとロトの拳は互いくらうが、黒いうずめの方が深く突きささり、ロトが殴り飛ばされる。

殴り飛ばされたロトは後にあった廃ビルにぶつかり、壁を突き破り、廃ビル内を転がる。

転がる勢いを利用し体勢を立て直す。

 

「……プッ!」

 

ロトは口元についた血を腕で拭き、口の中の血を吐きだす。

すると、ロトが突き破って出来た穴から、黒いうずめが現れる。

 

「フフッ、どうだい?降参する気になったかい?」

 

「…言ってくれる。……なら、今度は、こちらから行くぞ!」

 

剣を構え、黒いうずめへ走りだすロト。

遅れて、走りだす黒いうずめ。

 

「…ハアァ!」

 

接近した、黒いうずめへ剣を横に振るうロト。

黒いうずめはその剣撃を跳んで避け、そのままロトを跳び越えて背後へと周り蹴りを放つ。

ロトは体を捻って蹴りを回避しその勢いのまま剣を振って斬りつける。

 

「…くっ」

 

「…ッ!くらえ!」

 

先ほどの一閃で怯んだ黒いうずめを斬り上げる。

斬り上げられた黒いうずめは天井を何枚も突き破り廃ビルから、飛び出す。

廃ビルを突き破って宙を舞う黒いうずめに近づいたロトは高速で剣を振るうことでほぼ同時に二回斬りつける技、【はやぶさ斬り】を放つ。

 

「あがっ!」

 

はやぶさ斬りにより生まれた隙。

そしてその隙をロトが見逃す訳もなく。

 

ーーー覚悟はいいか。

 

「…っ!?」

 

一気にたたみかける。

 

【三連斬り】!

 

ーー西から、連続で三回斬りさく斬撃が

 

【爆裂斬り】!

 

ーー北東から、剣を逆手に持ち、刀身に魔力が迸る一刀が

 

【メタル斬り】!

 

ーー南西から、鋼鉄の鋼すら容易に斬り裂く一撃が

 

【獣斬り】!

 

ーー北から、暴れる獣を一撃で沈める剣閃が

 

「あ、あが、はっ!」

 

瞬く間に様々な剣技を受けた黒いうずめは空中で浮いたまま悶える。

その次の瞬間。

 

ーーードォゴオォン!!!!

 

雷の落ちる音が轟いた。

雷鳴は黒いうずめの真上から聞こえ、そこにはロトがおり、その彼の手には刀身に激しい雷電を帯びる『ロトの剣』が握られている。

 

「終わらせてやる‼︎」

 

ロトは雷を纏った剣の柄を両手で握り、振り下ろす。

神すら滅ぼす勇者の一閃。

その名をーーー

 

「ギガァ、ブレイクゥ!!!!!!」

 

 

それはロトが誇る奥義の一つにて『ギガスラッシュ』の上位技。

名を【ギガブレイク】




ーーー小説を書き始める少し前ーーー

「ど〜れ、お気に入り作品で最新話ないかな?
およ、先輩こと、『煉獄姫』さんが新しいのだしてる。
ロト君のびっくり設定の返答きてるかな〜」

〜〜〜ただファン、読書中〜〜〜

「なるほど、ロト君の女神化についての設定か。
その設定は、考えてあったけど、せっかく考えてもらったしなぁ・・・よし、じゃあ元のと、先輩が考えてくれたのを合わせて新しいのを作ろう」

ーーー回想終了ーーー

というわけで、新設定を考え中です。
小説の話が進んできたら書く予定です。

最後に、『煉獄姫さま』、そして『ライトちゃん』。
ありがとうございました!!


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第十五話

デッドプールの映画見てきました。
いや〜、よかった!!俺ちゃん大満足!!


「フゥ…フゥ……くっ」

 

地面に着地したロトは膝をつく。

無理も無い、なんせロトは何時間も戦い続け、その上魔力の消費と疲労の大きい奥義を使ったのだ。

 

「だが、奴も【ギガブレイク】を受ければ」

 

「ーー確かに、今のは危なかったね」

 

「なっ!?」

 

ロトが声の方へ向くと、そこには服が所々破け、そこから見える肌には血を流しているボロボロの黒いうずめがいた。

 

「チィ!」

 

黒いうずめが生きていたことに驚き剣を構えるロト。

 

「そう、焦らなくてもいいさ。オレだってもう満身創痍だからね」

 

両手を挙げヒラヒラと揺らす黒いうずめ。

彼女から敵意は感じられない。

 

「だからその剣を降ろしてくれないか?そんな、モノを持たれちゃ怖くてしょうがない」

 

「おっけーーーハッ!」

(なんかおかしな電波が)

 

「・・・・・?」

 

ロトのおかしな行動に不思議そうに首をかしげる黒いうずめ。

 

「さて、じゃあオレは行くとするよ」

 

「…おまえは一体なんだ?」

 

「ん?最初の方に言っただろう。オレも『うずめ』だ」

 

「…そうか、ならおまえのことは『くろめ』と呼ばせてもらうぞ」

 

「くろめ?」

 

「黒いうずめだから、くろめだ」

 

「………フッ、安直な名前だね。だけど『くろめ』…か。

いいな、気に入った。何より君が付けてくれた名だからね」

 

黒いうずめ、否『くろめ』はロトが自分に付けられた名が気に入ったようだ。

 

「それは光栄だな」

 

「フフッ、じゃあ今度こそオレは行くとしよう。

じゃあな、ロト。またの会う時を期待しているよ」

 

くろめは、笑みを浮かべながら闇に紛れ込むかのように消えた。

 

「・・・いったか」

 

ロトはくろめが去ったのを確認するとその場に座り込む。

くろめが目の前にいた為、余裕の振る舞いをしていたが正直限界だったのだ。

 

「・・・少し休むか」

 

ロトは近くの廃ビルも元まで歩き、廃ビルにもたれて、目を瞑る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『PPPPP!』

 

「…ん。

これは…海男からか」

 

眠っていたロトは無線機の着信音で目を覚ます。

ロトが無線機を確認すると、海男からの連絡だった。

 

『P!』

『やあ、ロト』

 

「…連絡が来たということは、修理は終わったのか?」

 

『あぁ、だがいくつか問題があるんだ』

 

「問題?」

 

『あぁ、実はーーー』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「できたー!」

 

ネプギアが転送装置を修理し始めて約九時間。

 

「ねぷっ!」

 

「ふあぁ〜。やっと終わったのか、待ちくたびれたぜ」

 

「それで転送装置は動きそうなの?」

 

ネプテューヌの疑問に困った顔をするネプギア。

 

「それが、直せるところは直したんだけど、二つ問題があって…」

 

「問題…?」

 

「うん、この装置のコアになってるパーツの劣化が激しくて、こればっかりは取り替えないとダメみたい。他のは応急手当でなんとかなったんだけど…。私もまだまだだなぁ…」

 

今の自分では転送装置の完全な修復ができない事実に落ち込むネプギア。

 

「…いや、十分凄いと思うぞ。それで、もう一つの問題ってのはなんだ?」

 

「エネルギーがないんです。装置を動かすのには大量のエネルギーが必要なんですけど、この建物にはほとんど電力が残っていないみたい」

 

ネプギアが二つの問題について説明した。

 

「なるほど、どちらも難しい問題だね」

 

「いや、パーツなら探してみようぜ。これだけ広い街なんだ、代用できそうなものがあるかもしれない」

 

「けど、エネルギーはどうするんだ?パーツの替えが見つかっても、エネルギーがないんじゃ動かないぞ?」

 

「何言ってんだ海男、それなら問題ねぇーよ。雷が使えるぴったしの奴がいるじゃねぇか」

 

「雷が使える?」

 

「ぴったしな人…?」

 

うずめの言葉に疑問を浮かべるネプテューヌとネプギア。

 

「ヘヘッ、なぁロト!!」

 

・・・・・・

 

『・・・』

 

「…あり?ロト?おーい、ロトー?おーい!!あり〜?どこいったんだロトの奴?」

 

「ロトなら、ぎあっちが修理し始めた頃に出て行ったが」

 

「なっ!?おい、聞いてねぇぞ海男!まったく、こんな時にあいつは!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『と、いうことがあってね』

 

いや、俺悪くなくねと思ったがあえて言わないロト。

今はそんな事より。

 

「…それで、何故ゲームセンターに行くことになったんだ」

 

‘‘こっち”の方が大事なのだ。

 

『あぁ、うん、ぎあっちがね』

 

「ネプギアが?まさか、ネプギアがゲームセンターに行きたいと?」

 

『いや、そうじゃなくてね。最近、ぎあっちの様子がおかしくてね。何か悩んでいるようでから、ちょっと息抜きにね』

 

「……はぁ、わかった。俺もすぐ行く」

 

『あぁ、じゃあまた後で』

 

プッ…ピーピーピー。

 

「はぁー、さて行くとしよう」

 

ロトその場から立ち上がり、うずめたちが向かっているゲームセンターに向かった。




割と時間がかかったぜ。

はぁー、明日から学校。


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第十六話

「ついたか」

 

海男と通信を切ってから、一時間程歩くと目的のゲームセンターに到着した。

そのままゲームセンターの店内に入る。

すると。

 

『ーーーのです』

 

うずめたちとは違う聞き覚え声が聞こえた。

 

(この声は確か、ひよこ虫だったか?)

 

声のした方に行くと、うずめたちがいた。

 

「うずめ」

 

「ん、おお!ロト、やっと来たか!」

 

俺が来たことを知ると、笑いながらこっちに走ってくるうずめ。

 

「どうかしたのか」

 

「いや、ここの機体は全部壊れて動かねぇから、困ってたら、ひよこ虫が隣町のゲーセンなら遊べるって行ってよ。

今から行こうとしてたんだ」

 

「なるほど」

 

「それじゃ、上手いことロトをきたし、隣町のゲーセンにいこう!」

 

また、歩かされるのか。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー移動中ーーーーーーーー

俺たちは隣町のゲームセンターに到着したのだが。

誰もいない。

 

「…おい、ひよこ虫。聞いてた話とだいぶ違うぞ」

 

うずめの質問にひよこ虫は焦りながら。

 

「おかしいのです。ここにはジゴクノトサカたちが棲んでいるはずなのに…」

 

「おーい!」

 

すると突然、声が聞こえた。

声のした方には、ひよこ虫の色違いのモンスター、『ジゴクノトサカ』がいた。

 

「あ、トサカさん。これはどういうことなの?みんなは無事なの?」

 

「それが困ったことに、ちょっと前から凶暴なモンスターが棲み着いちゃって…。けど、安心して、みんな無事よ」

 

「よかったぁ…」

 

トサカさん…とやらの言葉に安堵するひよこ虫。

すると、うずめが。

 

「よし、なら俺たちに任せろ!」

 

「うずめさん、お願いしていいの?」

 

(まぁ、わかってたよ。こういう展開になるのは。わかってたけどさ、俺、少し眠ったとしても疲れてんだけど)

 

そんなことを考えている間に話は進み。

 

「いくぜ、ロト!!」

 

「…あぁ、わかった」

 

俺は剣を抜き、モンスターの元に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーカットォ!!ーーーーーー

「…ッ!」

 

斬ッ!

 

『グワァ!?』

 

俺は、剣を振るいモンスターを斬り伏せる。

 

「これで最後か?」

 

すると少し離れたところからうずめたちの声が聞こえた。

 

「うし、こんなところか!」

 

「はぁ…はぁ…。うずめったら飛ばし過ぎだよ…。わたしはもうヘトヘト…。」

 

「なんだ、ねぷっち。このぐらいでバテるなんてだらしないぞ」

 

「うずめが張り切り過ぎなんだって。ねぇ、ネプギア」

 

「…へ?私は別にこのくらい慣れてるよ」

 

「ネプギアが裏切った!」

 

「………ハッ、哀れだな」

 

「酷い!?」

 

ネプテューヌが落胆していると、トサカが。

 

「うずめさん、ありがとう!一族を代表して礼を言わせてもらうよ」

 

「ふぅ、さてここからはまたいつもと同じような会話だからなカットだ」

 

「…どうしたんですかロトさん?」

 

不思議そう顔でロトを覗くネプギア。

 

「…可愛い」ボソッ

 

「えっ!?」

 

「あ、いや、何でも無い気にするな」

 

「え?でも今」

 

「気にするな」

 

「は、はい」

 

互いに顔をそらす俺とネプギア。

ネプギアの頬はほんのり赤くなっていた。

 

「ねぇロト?」

 

突如背後から聞こえる冷たい声。

この声は、女神化したネプテューヌ?

 

「ねぇ、何であなたとネプギアが顔を合わせないようにしてるの?何でネプギアの顔が赤いの?ネェ、ナンデ…」

 

(ヘタに誤魔化しても、殺られるよな)

「…いや、ネプギアが可愛いと思ってな」

 

「えっ!?」

 

「え、なに、口説いてるの私の妹を?」

 

‘‘逆効果だったか”などと考えているロト。

だが実際かなり焦っていたりする。

万全の状態ならまだしも、今はくろめとの戦いで疲労している、不可能では無いが大変だと。

その上。

 

「どうイウことダ、ロと?」

 

もう一人、面倒なのがいるのだから。

 

(流石にやばいな)

 

「「なぁ、ロト?/ねぇ、ロト?」」

 

そろそろ剣を抜こうとした、その時。

 

「お、落ち着いてください!!お姉ちゃんにうずめさんも!ロトさんも別に私を口説こうとしている訳じゃありませんし」

 

「え、そうなの?」

 

「はい!ねぇ、ロトさん」

 

「ん、あ、あぁ、どちらかと言えば今のネプテューヌの方が好みだ」

 

「「・・・え」」

 

「・・・え」

 

「あ、いや、その。それはそれで、う、嬉しいのだけれども」///

 

ロトの言葉に赤くなった顔に両手を当てるネプテューヌ。

まさか、突然、面と向かって言われるとわ思わなかったのだ。

 

「・・・え、あ…あ!」

 

ポカンとしていたネプギアは我に帰り、ロトの背後で俯いてプルプルと震えるうずめに声を上げる

 

「ロトさん!うしろ!?」

 

「ん、どうし」

 

「アハッ!ロトー」

 

それがロトが聞いた最後の言葉だった。




やっちゃったぜ☆

ロト「おい、こら」

ロトの好みは、大人のおねぇさんです。
(^p^)アーウ


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第十七話

バァン!バァン!バンバンバン!!

 

「…っち!逃げられたか、すばしっこい奴め!」

 

「ネプギアそっち行った!お願い!」

 

「やったよお姉ちゃん!ヘッドショットが決まったー!」

 

三人でガンシューティングゲームをしているうずめたち。

そしてロトは。

 

「いたた、思いっきりやりやがってうずめの奴」

 

「ハハハ、今度はロトが悪いよ」

 

「解せん、別に俺の好みが誰だろうと良いだろうに。

訳がわからん」

 

「それが乙女心ってものさ」

 

「俺にはわからん」

 

「君も女神化できるんだし理解できるんじゃないかい」

 

「言ってくれる」

 

うずめたちと少し離れたところで海男と話していた。

すると、ネプギアがゲーム機から離れこちらに来る。

 

「…うずめさん、凄く楽しそうですね」

 

「まぁ、この次元にいた人間はあいつと俺だけだったからな。それに、俺はあまりあんな風に遊んだりしないからな」

 

「それに、デカブツのこともあったからね。オレも、あんなにはしゃぐうずめは久しぶりだ。…やはり、うずめはあの顔の方が似合う」

 

「…どうした、脈アリか?」

 

「…いや、どちらかというと娘って感じだな」

 

「なるほど」

 

(なんか、この二人って似てる?)

 

ネプギアが、ロトと海男の会話を聞いて考えていると。

 

「ねぇ、ネプギア。上手くあてるコツとかあるの?」

 

「えっとね」

 

「おい、ねぷっちだけずるいぞ!」

 

「いいですよ。じゃあ、うずめさんもお姉ちゃんと一緒にこっちに…」

 

ネプギアが二人にゲームのコツを教えようとした瞬間。

 

「…あ」

 

ネプギアは何かに気づいたかのように声を漏らす。

そして。

 

「そうだ、そうだったんだ。そんな簡単なことだったんだよ!」

(こんな簡単なこと、どうしてもっと早く気づかなかったんだろう)

 

「ん?どうやら、悩みは消えたようだね」

 

「・・・」

 

「…どうしたんだい、ロト?」

 

「…いや」

(やはり、ネプギアもまだ子供か)

 

内心、ため息を吐くロト。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いやぁ、遊んだ遊んだ」

 

「また、一緒に行きましょう」

 

ドガーン!

 

「な、なんだ!?」

 

うずめたちが楽しげに会話をしていると、突然崩壊音がした。

 

「うずめ、あそこだ!向こうにになにかいるぞ」

 

海男の指す方向には。

 

「ウイー…ン」

 

機械タイプのモンスターがいた。

 

「へぇ、こんな奴が隠れてたのか」

 

「あれはおそらk「ハイハイ、省略、省略」ちょ!?」

 

「訳のわからん専門用語を言われても時間の無駄だ。

そんなことしてる暇があるならサッサと構えろ」

 

「は、はい」ショボーン

 

「こらー!ネプギアをいじめるなー!」

 

「阿呆は黙ってろ」

 

「ひ、酷い!」

 

「…と、とにかく行くぞ!」

 

 

その後メチャクチャ、ボコボコにした。

 

「ふぅ。見掛け倒しだったな」

 

「ねぇ、お姉ちゃん。このロボッt「なんか、コアっぽいのあったぞ」えー!?」

 

ネプギアの言葉を遮り、本来ネプギアが見つけるはずだったコアパーツの代用品を見つけたロト。

 

「ひ、酷いですよー!何で私の時だけ邪魔するのですか!」

 

「お前の話長いから、描写するのが面倒なんだ」

 

「メタい!?」

 

「それなら、残った部分は分解すればいいさ」

 

「…邪魔しません?」

 

「あぁ」

 

「なら、お言葉に甘えてーーー」

 

「まぁ、全カットだがな」

 

「うぇーん!?酷いよー!?」

 

ゲームセンターにネプギアの泣き声が響き渡った。




ネプギアの扱いが酷い?
え、だってネプギアの設定って『不遇ヒロイン』でしょ?

ぎあ「違いますよー!」


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第十八話

「修理、できました」ズーン

 

ネプギアはゲームセンターで起きた事を未だに気にしていた。

 

「お、おう、よかったな。これでやっと元の世界に帰れるぞ」

 

「けど、こっちの世界に来ている間に仕事がたまってると思うと、素直に喜べないんだよねぇ…」

 

元の世界に帰った後の事を考えため息を吐き愚痴をこぼすネプテューヌ。

そして、それを聞いていたイストワール。

それを聞き、今度はイストワールが愚痴をこぼす。

それを都合の良い返しをするネプテューヌ。

 

「…コントか」

 

「ハハハ」

 

俺の言葉に苦笑いするネプギア。

 

「さて、次はエネルギーだね」

 

海男の言葉に一斉に俺を見るうずめたち。

 

(^ω^#)「おまえら」

 

「頼む、ロト!

おまえにしか頼めないんだ!!」

 

「…はぁ、わかった」

 

「本当か!?やったな、ねぷっち!ぎあっち!」

 

「デイン」

 

内心かなり頭にきているロトは、右手に雷が迸る。

おお!!と声が上がるなか、ロトは雷が迸る右手で転送装置に触れる。

すると、転送装置が動きだす。

 

「それじゃあ、お別れだね。…わたし、うずめたちの事はぜーったい忘れないからね」

 

「あぁ、俺もだ。ねぷっちたちの事は絶対忘れない」

 

『ではネプギアさん、わたしの指定する座標をNギアに入力して下さい』

 

「…あの、いーすんさん。帰るの、もうちょっとだけ待ってもらえませんか?」

 

(いや、割ときついんだけどコレ)

今、ロトは雷魔法の『デイン』で転送装置に電力を補給しているが、これがまた難しい。

少しでも弱いと機能せず。逆に、少しでも強いとショートしてしまうため、その中間の電力を適確に送っているのだ。

 

『突然、何を言い出すんですか。ネプギアさん。

まさか、ネプテューヌさんの怠け癖がネプギアさんにまで伝染ってしまっただなんて…。真面目なネプギアさんだけが救いだったのに、ネプギアさんがネプテューヌさん化してしまっては、歴代の女神様たちに会わせる顔がありません』

 

「あれ、もしかしてわたしディスられてる?」

 

‘‘いや、そんな事はいいから早くしろ”と思うロト。

 

「いえ、私はただうずめさんやロトさんのお手伝いを、最後までしてから、帰りたいんです。

うずめさん、私。

あなたたちを最後までお手伝いします」

 

「…ッ!」

‘‘いらん!早く帰りやがれ‼︎”

喉まで出かかった言葉を必死に飲み込むロト。

今、喋れば集中が切れてしまうためである。

 

「だから、マジェコンヌを倒して全部解決したら、一緒に私たちの世界に来ませんか?そこのなら、お姉ちゃんもいるし、美味しい食べ物だって、ゲームだってあります。だから、一緒に行きませんか?」

 

‘‘頭、痛くなってきた。あれ、鼻血?”

限界が近いロト。

 

「………。…あぁ、なんだ。そういうことか。ねぷっちといい、ぎあっちといい。ほんとこの姉妹は優しいんだな。こんな俺のために、そこまで悩んでくれてさ。ありがとよ、ぎあっち」

 

「じゃあ!」

 

「お前の気持ちは嬉しい。…けど、ごめん。一緒には行けねぇ」

 

‘‘…ん、おかしい。目が霞んできた”

長い集中状態と魔力の消費で意識が朦朧としてきたロト。

 

「ねぇ、ロト。大丈夫、これ、やばいじゃない?」

 

鼻血を流しながら目を擦るロトに、気づいたネプテューヌは心配する。

 

「ど、どうしてですか?こんな誰もいない世界に二人だけだなんて寂しすぎます」

 

「こんな世界だからだ。それに、今、転送装置を動かしているのはロトなんだぜ?そのロトがどうやってそっちの世界にいくんだ。なぁ、ロ……ト………」

 

「…?どうしまし…た……か」

 

ロトの方を向き、固まったうずめを不思議に思い、ロトを見ると。

 

「ねぇ、ロト!!ロトってば!!!!」

 

「 」

 

鼻血を流しながら右手だけは転送装置に触れて電力を供給している状態だ倒れているロトと、そのロトを揺らして呼びかけるネプテューヌがいた。

 

「「ロ、ロトーーー!?!?!/ロトさんーーー!?!?!」」

 

ガタン!?

 

すると、突然施設が大きく揺れ、ロトの手が装置から離れる。ロトの手は装置から離れると少しの間だけピクピク動いた後に動かなくなった。

 

『ロ、ロトーーーーー!!!!!!!』




ロト君、君はよく頑張った。


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第十九話

(前回)ロトは、犠牲なったのだ。
長い会話ムービー…その犠牲にな。


「ロト、ロト!…クソ!誰がこんなことを!」

 

ロトが起きていたのなら、「おまえだ」と言っていただろうセリフを言ううずめ。

 

「きっとあの地震で」(※違います)

 

「許さねぇ!ぜってぇーぶっ飛ばしてやる‼︎」

 

「まってよ!うずめ!!」

 

「ま、待ってくださーい!!」

 

外へ行こうとするうずめに慌てて後をつけるネプテューヌとネプギア。

 

「…はぁ」

 

その場に残ったのは、気絶したロトとそんな彼を見る海男だけだった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ハーッハッハッハッハッハッ!モンスター共よ、こんな建物壊してしまえ!わたしの計画を邪魔した者たちを逃してたまるものか!」

 

「ッ!テメェがロトを!?」(※あなたの所為です)

 

「もう!なんでこんな時に来るのさ!今、ロトが大変だんだよ!?」

 

「なに?それはいいことを聞いた」

 

「なあ!テメェッ!これ以上ロトになにをする気だ!?」

(※まだ何もしてません)

 

(これ以上?)

「…まぁいい。何、あの小僧にも我が計画を邪魔されたからな。地獄を味わわせてから、ゆっくりと殺してやる」

 

「なんだとテメェ!」

 

ニヤニヤと笑いながら話すマジェコンヌと怒るうずめ。

 

「テメェだけは許さねぇ!ぜってぇー、ぶっ倒す!!」

 

「フーハハハハ!ゆけ、モンスターたちよ!」

 

マジェコンヌの言葉に従い、無数のモンスターがうずめたちに襲いかかる。

 

「なっ!?卑怯だぞ!正々堂々戦え!!」

 

「言ってる場合じゃないようずめ!」

 

「くそっ!そっこーで、カタをつける!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「オッラァア!」

バキッ!

『ウガァアー!!!!」

 

「チェーストー!!」

ズバァ!

『アバァァア?!??!」

 

「ハアァー!」

ザシュン!

『あふぅ…』

 

「なんか、私のだけおかしくないですか!?」

 

うずめたちは無数のモンスターたちと戦い始めて十数分。

だが、一向に数が減らない。

それどころか増えてきている。

 

「ちっ、数が多すぎる!」

 

「ハーッハッハッハッハッハ!どうした、貴様らの実力はこの程度か」

 

「く、くっそー!?」

 

モンスターの多さに押されてきているうずめたちを見て高笑いするマジェコンヌ。

すると。

 

ーーーそう言うセリフは、自分で戦ってから言うものだ。

 

「なに!?」「なっ!?」

 

「【秘剣・ドラゴン斬り】」

 

「うぐぁあ!?!?!」

 

突如、うずめたちの背後から現れ、マジェコンヌに渾身の一閃をくらわせた者。

それは、本来建物の中で休んでいるはずの

 

「ロ、ロト!」

 

ロトだった。

 

「うずめ!」

 

「海男!!」

 

後から現れた海男。

 

「うずめ、敵が多すぎる。ここはロトが時間を稼ぐからいったん建物の中に逃げるんだ」

 

「なに言ってんだ!ロト一人残して逃げられるか!!」

 

「うずめ、落ち着くんだ、あいつの目的は転送装置を破壊してねぷっちたちをこの世界からださないこと。だから正直に戦わなくても、ねぷっちたちさえ逃がせば、オレたちの勝利だ」

 

「なるほど」

 

うずめは海男の話に納得し引き下がる。

 

「ねぷっち、ぎあっち。撤収だ、早く転送施設に入れ」

 

「ねぷっ!?」

 

「え、けどまだモンスターが…」

 

うずめの言葉に驚愕する二人。

 

「作戦変更だ!モンスターなら、ロトが相手をしてくれる。だから早く中に入るんだ!」

 

うずめに急かされ、施設に入る三人。

施設の中には、すでに転送装置を起動している海男がいた。

 

「ねぷっち、ぎあっち、さぁ、早く転送装置に」

 

「イヤイヤイヤ、あんなに大群がいるのにうずめたちを残していけないよ!」

 

「大丈夫だ。

デカブツに比べれば数が多いだけの雑魚なんざ俺とロトがいりゃ大したことないさ」

 

「で、でもエネルギーは」

 

「それなら問題ない。

エネルギーはロトが持っていたシェアクリスタルを使わせてもらった」

 

ダガーン!?

 

『!?』

 

「…どうやら、扉が破られたようだね。

時間がない、二人共、転送装置に、そして、ぎあっちはイストワールに転送の合図を」

 

『それなら、準備は整っています。

みなさんの状況はこちらでもNギア経由で把握しています』

 

「よし、二人共入ったな。

まさか、こんなに慌ただしいお別れになるとは思ってもいなかったが…向こうの世界に戻っても元気でな」

 

「うずめこそ、無理しちゃダメだよ?」

 

「あぁ、お前らが入ったら、適当に逃げるさ」

 

「………」

 

うずめたちの行動に未だ納得仕切れていないネプギア。

 

ドォン!!

 

「チィー!」

 

『!?』

 

すると、通路から、爆発に押し出されたロトが現れる。

 

「見つけたぞ、小娘共!」

 

「くっ!もう来やがったか」

 

そして、後からやってくるマジェコンヌとモンスターたち。

 

「ッ!なにしてやがる!!早く行け!!!!」

 

「させるものか!ゆけ、モンスター共!?」

 

マジェコンヌの指示により、二体のモンスターが襲いかかる。

 

「…ちっ、ハアァ!」

 

斬っ!

 

『ウガァア!』 『ギギュァア!!』

 

ロトは向かってくる二体のモンスターを剣を振るい叩き斬る……が、モンスターの影に隠れていたマジェコンヌがモンスターが斬られた瞬間飛びだした。

 

「なっ!?クッソッ!!」

 

突然、飛びだしたマジェコンヌを急いで追うロト。

 

『それでは、転送、始めます!』

 

「ちっ!今からでは止められんか!ならば、貴様だけでも死ねー!」

 

今からでは、ネプテューヌたちを止めることはできないと理解したマジェコンヌは、標的を転送装置からうずめに切り替えた。

 

「っ!?ハアァァァア!!!!」

 

うずめを助けるためスピードを上げるロト。

だが、うずめを助けようとしたのはロトだけではなかった 。

 

「うずめさん、危ない!」

 

「ちょ、ネプギア!ネプギアーーーーーーーー!」

 

キュイン

 

転送装置内にいたネプギアが突如、うずめを助ける為、飛びだした。

ネプテューヌは突然、飛びだしたネプギアに反応できず、そのまま転送された。




再生力の高さに定評のあるロト君。

ちなみに、この小説では。
女神化した状態の女神、モンスター、異常な力を持った人間などは。
剣で斬られようが、槍などで貫かれても死にません。
その程度ならダメージは残りますが傷はふさがります。
さすがに、切断されたら治りませんが。

イメージは『GOD of WAR』シリーズのの神々や、『デビルメイクライ』のダンテ達。
あいつら剣で刺し貫かれても死なないからなぁ。
女神化した状態のオリ主なら、女神と違って剣や槍などで貫かれたら死にますけど、刺さった程度じゃ死にません。
これ、割と重要です。
『○○は自分を貫いている剣を引き抜いた』とかなった時の問題を防ぐため。


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第二十話

覚えてる人いますかね?
ドラクエの熱が少しずつ戻ってきたのでボチボチ再開します。

前とはかなり書き方が変わっています、ご了承を。
まあ、ぶっちゃけこっちの方が読みやすい気がしますが。


「そ、そんな。転送装置が…」

 

「うずめさん、大丈夫ですか」

 

「馬鹿野郎!!お前、自分が何をしたのかわかってんのか!!」

 

「だって、あのままじゃうずめさんが!」

 

「はああぁぁ、ゼアッ!……喧嘩なら後にしろ!今は逃げるぞ!!」

 

ロトはモンスター斬り伏せ道を作りうずめとネプギアと海男を呼ぶ。

 

「〜〜〜!!話は後だぎあっち!!」

 

「は、はい!」

 

うずめと海男を抱いた海男はロトが作ってくれた道を通り脱出した。

ロトも、飛び出してくるモンスターを倒してうずめ達を追う。

 

 

 

 

ロトやうずめ達は廃街から遠く離れた森の中に逃げ込んだ。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「なんとか、逃げ切れたみたいだな。おい、ぎあっち。何であんなことをした!」

 

「だってうずめさんが危なかったから、気付いたら、体が勝手に動いていたんです」

 

「俺の事なんかどうでもいいんだよ!折角帰れるチャンスだったんだぞ!それを、俺なんかの為に無駄にしてどうすんだよ!!」

 

「……うずめ」

 

「あ、何だよロト「それはネプギアへの侮辱だ」はあっ!?」

 

訳がわからないって顔をするうずめ。

 

「ネプギアはお前の為を思って行動したんだ。元の次元に帰るよりもお前の事を優先したんだ。なのにそのお前が『俺なんか』なんて言うのはネプギアへの侮辱以外のなんでもない、謝れ」

 

「な!?だ、だってよ」

 

「お前だって折角助けた相手に『自分なんかほっとけ』なんて言われたくないだろう」

 

「うぐっ、……だからってこれじゃ申し訳なさすぎるだろうが」

 

………うずめ。

お前の言いたい事はわかる。だが自分の事を蔑ろにするな。お前は必要な『()』なんだ。

 

「うずめ。もうこれは過ぎた事だ。今は次に何をするかを考えるんだ」

 

「そんなの、今すぐ戻って一匹残らずぶっ飛ばすに決まってんだる!」

 

「落ち着け、たった今逃げてきた俺達に何が一体出来る」

 

「それに仮に戻れても、あそこはまだ壊れたんじゃ転送装置も使えないと思うよ」

 

「じゃあ、どうすればいいんだよ!!このままオメオメ逃げろって言うのか「落ち着けと言っているだろ!!」––––ッ!?」

 

認める事が出来ないうずめにロトが喝を入れる。

 

「うずめ、奴らはデカブツと違って明確に意思を持って襲ってくる以上はここを離れることを提案しよう」

 

ロトの喝によって静かになった場に海男が言いたす」

 

「……アイツから逃げろっていうのか?」

 

「冷静に考えろ、体制を立て直す。次に俺達が打って出る為の作戦も必要だ」

 

「そして、ぎあっちを元の世界に戻す方法もね」

 

「………わかった」

 

「ネプギアもそれでいいな」

 

「は、はい」

 

ロトの問いにネプギアも答える。

答えは当然YES。

 

「では、本拠点に戻ろう。あそこなら仲間はたくさんいるし、なにか方法が見つかるかもしれない」

 

「あ、あの」

 

「ネプギア。聞きたい事もあるだろうが時間が惜しい。歩きながら話そう」

 

「わ、わかりました」

 

 

 

 

うずめ達の本拠点に向かって進んでいると洞窟が見えた。

 

「この洞窟が本拠点なんですか?それにしても、中からはモンスターらしき鳴き声が聞こえてくるんですが」

 

「ああ、奴らは晩飯兼トラップだ」

 

「ええええ!?」

 

「ロト、ぎあっちに嘘を教えないでくれ」

 

「イッツジョーク」

 

平然と無表情で言うロトの戯言に本当だと信じてしまったネプギア。

 

「シリアス続きはこれ(原作ネプテューヌ)に合わないからな」

 

「メタいですよ」

 

「ははは、ここはこの間見つけた近道さ。目立つ地上を歩くよりこっちの方が見つかるリスクが少ないからね」

 

「もし奴がこの洞窟に入ってきたらほぼ一本道だから見つかり袋のネズミになりやすいがな」

 

「「………(゚д゚lll)」」

 

「ロト、頼むから不吉なフラグを立てないでくれ。うずめとぎあっちからの視線が痛いんだ」

 

 

 

「ほぉ…」

 

後々ロトのセリフ通りになるのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

「なあ、ぎあっち。今更だけど、Nギアは忘れずに持ってきてるよな?」

 

時より襲ってくるモンスターを迎撃しながら歩いていると当然うずめが言いだした。

 

「はい、命の次に大切な物ですから」

 

命の次が機械端末だなんて、女神の命とは安いものだな。

 

「………あれ?」

 

「どうした?」

 

「えと、電源が入らなくて。逃げる時、無理矢理装置から外したせいかな」

 

「もしかして、壊れたのか?なら俺が叩いてみるか?」

 

……………プッ。

 

「な!?な、何笑ったんだよ!!別におかしな事じゃねえだろう!!」

 

「いや、思考が…古い…だろ」クスクス

 

「ガアァー!笑うなぁぁあ!?!?」

 

その後拗ねたうずめがネプギアとの手持ち端末系の話題で盛り上がりすぐに機嫌を直した。

 

 

 

 

「なあ、海男。まだつかないのか?」

 

「おかしいなここをまっすぐ進んだ筈だったんだが…、どうやら迷ってしまったようだな。一度引き返そうか」

 

「ハッーハッハッハッハッハッハ!」

 

うむ、いつ聞いても『ヌァーハッハッハ』そして最後が『ハハハハ』としか聞こえないんだが。

 

「楽しい時間は終わりだ小娘ど「ほら、構えろ」もってまた貴様か!!」

 

「お前の話を聞いてる暇はない。サッサっと倒して俺達は休む」

 

「ぐぬぬぬぬッ!お、おのれぇ」

 

「ここは地図に載っていない洞窟の筈。何故ここに」

 

「フンッ、簡単な事だ。貴様らを付けさせてもらったのだ」

 

ほれみろ………ん?

 

「なんだその目は?」

 

「「「いや/いえ、別に/なんでも」」」ジトー

 

「…………ふん」

 

「まあいいや、要はここでアイツをぶっ倒せばいいだけの話だ」

 

「その通りです!マジェコンヌ、あなたをここで倒させてもらいます!!」

 

「な、なに!?貴様、今なんと言った!!」

 

「…へ?『マジェコンヌ!ここで、あなたを倒させて「ここでいっぺん区切ります(byロト)」

 

「「えええええ/なにいいいい!?!?」」




ひっさしぶりに続き書いたので前の話との矛盾点があるかもしれませんが無視の方向でお願いします。


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第二十一話 VS.マジェコング

ぼちぼちとはなんだったとか(白目)
VⅡR買った(今更)ので投稿再開。
私の言う投稿再開ほど信用できないものは無いネ。
ロト「そうだな」

マジェ「いや私の名前ェぇェエエえ!?!?」




「「はああぁ!!」」

 

甲高い金属音。槍と剣がぶつかり合い火花を散らす。

マジェコンヌとロト、一度二度三度と交差する二影。

 

「死ねぇい!!」

「断る」

 

ガキィン、ガン、ギャリリ。

マジェコンヌの槍を突き出し、ロトはそれを斬り上げで弾く。

 

「ぬぅおおおお!!!」

「ハーアアアア!!!」

 

繰り放たれる剣と戟、重なる刃の音は百に至る。押し勝ったのはロトだ。槍を弾き、此処だ!と剣を薙ぐ。

咄嗟に後退するマジェコンヌだが、切っ先が僅かに掠り胸に浅い傷ができる。

 

「おのれぇ……ッ」

「俺だけ見ててもいいのか?」

「なに?──ッ!?」

「当たって、ください!!」

 

銃剣『M P B L』から熱線を射つネプギア。

一直線に伸びる奇彩な光線、ロトは既に射線上から逃れておりマジェコンヌにのみ向かう。

 

「ぐぅぅぅ…!!!」

 

槍を盾にしてビームを凌ぐ。幾つにも分散、枝分かれしたビームが彼方此方の地面や岩場を焼く。

 

「るぅおおお!?!?」

 

一際大きく槍を振るいビームを打ち払う。肩で息をするマジェコンヌ。

ふと、自身と周りが暗くなったのに気付いた。影だ、上を見上げると。

 

そこには大きな岩石が。

 

「くらえー!!」

「うわぁああ!?」

 

巨大岩の上にはうずめがおり、岩をマジェコンヌに向けて押し落とした。

 

「ぶっつぶれろ!うりぃぃぃいい♪」

 

マジェコンヌを巨大岩の下敷きにし、更にそこに拳の連打を打ち込むうずめ。最後に強力な一撃を叩き込み、『最高にハイ』とでも言うように両腕を広げ(可愛らしい)奇声をあげる。

うずめの足元からぴきり、と罅が入る音がした。

 

「なぁぁめぇるなぁぁあ!!!!」

「うわー!?」

 

岩が粉々に砕け散り、その衝撃でうずめが吹っ飛ばされるも難無く着地───した後に『おっとっと』とバランスを崩しコケそうになる。

うずめの元にロトとネプギアが近寄る。マジェコンヌの戦闘の開幕で女神化したうずめとネプギア、オレンジハートとパープルシスターが顕現していた。

 

「今のでわかっただろう。諦めろ」

「ほざけ!私は犯罪神、ゲイムギョウ界に終焉をもたらす者だ!!【破滅の導き】!!」

 

マジェコンヌがこちらに手を向ける。マジェコンヌの手先で黒い魔力が爆ぜる。

すると、ロト達の元に赤黒い魔力の芳流。竜巻であり爆発でもあるその魔法はまるで何もかも呑み込むブラックホールのよう。

 

「きゃあ!」

「ぴゃぁー!」

「チィッ」

 

マジェコンヌの魔法にうずめ(オレンジハート)ネプギア(パープルシスター)、ロトの三人がダメージを負う。

 

「いったぁーい!!」

「やってくれたな!」

 

うずめとロトが飛び出しお返しにと技を繰り出す。

鮮やかなオレンジ色の魔力をドリルのように腕に纏わせるうずめ、両手で握った剣の刀身に白の魔力に黒の稲妻を帯びさせる。

 

「必殺パンチ!【夢幻粉砕拳(くるくるドリル)】!」

「覚悟しておけ、【聖魔斬】!」

 

二人の攻撃をガードしようするも叶わずマトモにくらう。

 

「ぐわぁぁああ!?!?」

「撃ちます、ファイア!!」

「あああああー!?」

 

ロトとうずめの二人の攻撃を怯んでいるマジェコンヌをネプギアが銃剣から魔弾を数発射ちマジェコンヌを撃つ。

 

「凍てつけ、『ヒャダルコ』!」

 

地面に手を添え氷の魔法を唱える。

地面をつたい一直線に氷の道路(アイスロード)が伸びマジェコンヌに届くと足先から膝元までを鉄のように硬い氷が凍結、固定する。

 

「そぉれ、うにゃぁああ!

 

スピーカーで増大化した爆音ボイスが衝撃波となりマジェコンヌに浴びせる。

二年以上共に暮らし戦ってきた二人。コンビーネーションは見事なものである。一人少し離れた場所にて銃剣射撃しているネプギアも舌を巻く。

傷やダメージの比率にどんどん差ができ、広がる。マジェコンヌは追いやられる一方だ。

 

「勝敗は決しました!降参してください」

「ほ、ほざけ。オマエらなんぞにこの私が負けるわけが──」

「戯け、これほど差をつけられてまだ力の差がわからない程お前も馬鹿じゃあるまい!」

「ぐ、ぐぅぅ……。ならば!」

 

後方に跳んでロト達から距離を取るマジェコンヌ。

突然の行動、逃げる様子ではないマジェコンヌの行動に困惑しながら警戒を解かずに武器を構える三人。

 

「見せてやろう!我が真の力をーー!!」

 

ブワッと黒い炎のようなモノがマジェコンヌの胸前に現れる。マジェコンヌはその黒い炎を槍を持たない方の手で握り、潰した。

マジェコンヌの握り拳の隙間から漏れて黒の粉塵が一瞬でその質量を増大させマジェコンヌの体を覆い包む。そして粉塵が霧散すると、

 

『ヌァワーハッハッハッハ!』

 

恐らくマジェコンヌが変身したであろうウサギ様な魔女の腰から下が怪物と繋がった姿で現れた。

四本の腕、ギョロリと蠢く単眼の巨大な胴体、背中に羽の様なモノがあり、下半身は首が無い四足歩行の亀に左右に大きく割れた口に見るからに怪物ですといわんようなギザギザの牙。その下半身の先に兎化したマジェコンヌが生えていた。

変身したマジェコンヌの姿に驚愕するネプギア。どうやらネプギアの居た次元(せかい)で戦った敵に姿形が似ているようだ。

 

『ヌーフハハハハ!絶望しろ!恐怖しろー!!』

 

変身マジェコンヌの単眼が妖しく光る、魔力熱が集結している。そしてカッと見開くと閃光が閃いた。

 

「離れろ!」

 

いち早く察知したロトが声を上げる。ロトの声に従い三人が別々の方向へ飛んだ。ロトは左へ、うずめは右斜めへ、ネプギアは上へ。

その直後変身マジェコンヌの単眼から光線が放たれ三人の居た場所へ照射。爆発を起こす、煙が晴れると地面が赤熱し溶解しているのが見て取れる。

 

「なにアレ!?あんなの当たったらうずめ達溶けちゃうよ!?」

『ヌアッハッハッハ!ならこんなプレゼンならどうだぁ?』

 

変身マジェコンヌの四本ある腕、その腕それぞれに魔力の砲弾を灯し投げつけてくる。

 

「あわわわ!」

「危ない!!」

 

うずめに殺到する魔力の砲弾。ネプギアがうずめを押し倒したことで直撃は免れた───が、第二波はそうもいない。

 

『今度はその体勢で避けられるかな!!』

「ッッ!───くっ」

 

マジェコンヌの四本の腕、それぞれから魔力を送りとびきり大きな魔力弾を作る。高笑いをあげながらその大魔力弾を放つ。

二人は今倒れた姿勢。今すぐ起き上がったとしても回避には間に合わずネプギアの下にいるうずめはどうしようもない。ネプギアはうずめを庇うように覆い被さり目を瞑る。

二人を襲い迫る大魔力弾、それに突如剣閃が刻まれる。

左上から右下へ袈裟斬りに、続けて左下から右上へ逆袈裟斬り。

 

───【必殺Vカッター】

 

ロトの奥義が一つ【必殺Vカッター】に大魔力弾は切り裂かれる消失する。

 

「俺を忘れるなよ」

 

ロトの剣を手に握りロトが駆けだす。

変身マジェコンヌが魔力弾を投げつけてくるが隙間を潜り抜けて接近、ジャンプして変身マジェコンヌへ斬りつける。

変身マジェコンヌもロトのジャンプ斬りに眼光線で迎え撃つ。

振り下ろした剣は変身マジェコンヌの眼光線とぶつかり、眼光線を打ち消されロトは吹っ飛ばされる。

両足で地面を削りながら後退、うずめやネプギアの元まで飛ばされる。ちらり視線を二人に配り、そして変身マジェコンヌを見据えて剣を構える。

 

「……『バイシオン』、『ピオリム』、『スクルト』、『ベホマラー』」

「え?これ、は?」

「ロトの魔法だよ」

「ロト、さんの?」

 

ロトが唱えた三つの魔法。『バイシオン』『ピオリム』『スクルト』。筋力上昇、俊敏上昇、耐久上昇の補助系全体魔法。これらの魔法により三人の身体能力が向上。

そして『ベホマラー』。自分を含めた味方全員の傷を癒し体力を回復させる治癒魔法。これにより三人の傷がほぼほぼ完治。

万全以上の状態が整った。

 

「いくぞ」

「はい!」

「うん!」

 

ロトの隣にうずめとネプギアが並ぶ。

変身マジェコンヌもどしんどしん、と四脚を動かし三人と向かい合う。

対面したまま互いに不動。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、数秒か数十秒か数百秒。どれかは定まらないが時間が過ぎ、無音の空間が続く。

そこに、

 

「ねぷうううううううう!?!?」

 

間の抜けた悲鳴が聞こえた。

その場にいる全員の意識が逸れた。全員ということは勿論、敵である()()()()()()()()()

 

「ッッ!」

(今だ!!)

 

それにいち早く気付いたロトが飛び出す。

両の手でしっかりと剣を握り一歩また一歩と速度を増す。

 

『な、なにィ!?』

「はああ!!」

 

一刀一閃。横薙ぎの剣閃が変身マジェコンヌを斬り伏せる。

 

『グワァァア!?!?おこれ、不意打ちとは卑怯な!!』

「いや、お前には言われたくない」

 

最後の一撃は呆気ない

 




次回の投稿はVⅡRの進行が小説に追い付いたら書き始めます


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