禍終素学園の混沌な日常 (有頂天皇帝)
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設定 参戦作品一覧

時折参戦作品が増えます


オリキャラ設定

 

竜ヶ崎零斗

 

禍終素学園の二年Z組の生徒であり、禍終素学園第二生徒会会長補佐であるこの作品の主人公である。本人はツッコミキャラだと思ってるが回りのみんなからはボケキャラと認識している。

また多くの女性たちに好かれているものの、本人は重度の鈍感なので全く気づいていない。

容姿は黒髪の青い瞳の青年で武術と武器の扱いはかなりの使い手であり、南の森にて魔獣などを狩ったり手懐けて配下にしている。

中華料理などの辛いものは好きだがワサビやカラシは苦手

 

能力

 

創造《クリエイション》

 

無機物の物なら何でも創れることができる能力。

しかし帝具や神器などの特殊武器、MSやKMFなどの機動兵器は創れない。

 

???

 

零斗の体内に宿っているもの。その詳細は全く分かっていないが、創造の力もこれによる力の一端だということだけはわかっている

 

召喚

 

零斗が配下にしたものを魔石を使うことによって呼び出すことが可能。また、配下にした魔獣などもまた群れの長などの場合さらにその配下を呼び出すことが可能。

 

所持武器

 

魔剣???

 

英霊『スカサハ』が零斗に渡した魔剣。その魔剣が何なのかはスカサハ自身も完全に理解しきってはいないが何故か零斗が持つべきだと思い、託したのだった。

刀身は黒紫色で大きさは片手で持てるぐらいの大きさ。どのような力があるかは未知数である。

 

契約サーヴァント

ネロ・クラウディウス

玉藻の前

清姫

静謐のハサン

織田信長

沖田総司

メイヴ

スカサハ

アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)

スカサハ・スカディ

沖田総司オルタ

 

竜ヶ崎紫音

 

零斗の一つ下の妹で魔法の才能と魔力の量が常人を遥かに越えているため禍終素学園高等部1ーTに通っているのであった。

零斗とは血は繋がっていない義理の妹であり、零斗のことは普通に異性として好意を寄せており、妹という立場を利用してあの手この手でアプローチを仕掛けている。

魔法適正は学園のなかでも上位に入るほどの実力。

容姿は長い黒髪で紫色の瞳を持ち、Dカップの胸を持つスタイル抜群な美少女

 

吉井明久契約サーヴァント

刑部姫

巴御前

望月千代女

ジャンヌオルタ

加藤段蔵

今後予定契約サーヴァント

BB

メルトリリス

パッションリップ

 

杉崎鍵契約サーヴァント

アルトリア・ペンドラゴンオルタ(セイバー)

タマモキャット

エリザベート・バートリー

ジャック・ザ・リッパー

今後予定契約サーヴァント

秦良玉

 

ハーレムメンバー

 

竜ヶ崎零斗ハーレム

紅葉知弦

博麗霊夢

東風谷早苗

姫島朱乃

ゼノヴィア・クァルタ

ロスヴァイセ

不動アキオ

シャルロット・デュノア

火野ライカ

佐々木志乃

アカメ

エスデス

川神百代

マルギッテ

竜ヶ崎紫音

ネロ・クラウディウス

玉藻の前

清姫

静謐のハサン

織田信長

沖田総司

メイヴ

スカサハ

アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)

スカサハ・スカディ

沖田総司オルタ

 

吉井明久ハーレム

姫路瑞希

島田美波

木下優子

藤原妹紅

風見幽香

上白沢慧音

十六夜咲夜

紅美鈴

射命丸文

鈴仙・優曇華院・イナバ

塔城小猫

黒歌

レイヴェル・フェニックス

オーフィス

ネプテューヌ

ノワール

ネプギア

ユニ

刑部姫

巴御前

望月千代女

ジャンヌオルタ

加藤段蔵

BB

メルトリリス

パッションリップ

 

杉崎鍵ハーレム

椎名深夏

椎名真冬

桜野くりむ

宇宙巡

ブラン

ベール

ロム

ラム

茨木華扇

アリス・マーガトロイド

霧雨魔理沙

アルトリア・ペンドラゴンオルタ(セイバー)

タマモキャット

エリザベート・バートリー

ジャック・ザ・リッパー

秦良玉

 

坂田銀時

月詠

織斑千冬

魂魄妖夢

古明地こいし

古明地さとり

フランドール・スカーレット

アクア

ゆんゆん

ウィズ

 

 

野崎圭ハーレム

椎名(Angel Beats!)

岩沢ますみ

更識楯無

 

ライ・クロックスハーレム

紅月カレン

飛鷹葵

橘くらら

ノネット・エニアグラム

 

ルルーシュ・ランペルージハーレム

C.C.

シャーリー・フェネット

 

日向アキトハーレム

レイラ・マルカル

香坂アヤノ

 

二年Z組クラス表

 

担任

坂田銀時(現国担当)《銀魂》

 

副担任

浅見リリス(科学担当)《トリニティセブン》

 

生徒

《オリキャラ》

竜ヶ崎零斗

 

《銀魂》

志村新八、神楽、たま、キャサリン、柳生九兵衛、東城歩、

 

《バカとテストと召喚獣》

吉井明久、坂本雄二、木下秀吉、土屋康太、姫路瑞希、島田美波、

 

《生徒会の一存》

杉崎鍵、椎名深夏、宇宙巡、宇宙守、中目黒

 

《ハイスクールD×D》

兵藤一誠、アーシア・アルジェント、ゼノヴィア・クァルタ、木場裕斗、紫藤イリナ、元浜、松田

 

《問題児たちが異世界から来るそうですよ?》

 

逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀

 

《トリニティセブン》

 

春日アラタ、セリナ・シャルロック、リーゼロッテ・シャルロック、風間レヴィ、神無月アリン、倉田ユイ、山奈ミラ

 

《とある魔術の禁書目録》

 

上条当麻、土御門元春、青髪ピアス

 

《東京レイヴンズ》

土御門春虎、土御門夏目、阿刀冬児、倉橋京子、百枝天馬

 

《東方》

博麗霊夢、霧雨魔理沙、アリス・マーガトロイド、魂魄妖夢、鈴仙・優曇華院・イナバ、 蓬莱山輝夜 、藤原妹紅、射命丸文、東風谷早苗、茨木華扇

 

二年X組

担任

桂小太郎(数学担当)《銀魂》

 

副担任

小島梅子(日本史担当)《真剣で私に恋しなさい》

 

《緋弾のアリア》

遠山キンジ、神崎・H・アリア、星枷白雪、峰理子、レキ、 武藤 剛気

 

《ブラック・ブレッド》

里見蓮太郎、天童木更

 

《リトルバスターズ》

棗鈴、直江理樹、井ノ上真人、宮沢謙吾、神北小毬、三枝葉瑠佳、西園美魚、能美クドリャフカ

 

《学戦都市アスタリスク》

天霧 綾斗、 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト、 沙々宮 紗夜、 夜吹 英士郎

《落第騎士の英雄譚》

黒鉄 一輝、 ステラ・ヴァーミリオン、 黒鉄 珠雫 、 有栖院 凪、 綾辻 絢瀬

 

《真剣で私に恋しなさい》

直江大和、川神一子、クリスティアーネ・フリードリヒ、椎名京、風間翔一、島津岳人、師岡卓也、源忠勝、

 

《最弱無敗の神装機竜》

ルクス・アーカディア、 リーズシャルテ・アティスマータ、 クルルシファー・エインフォルク、 フィルフィ・アイングラム、 切姫夜架、 ティルファー・リルミット

 

《銀魂》

エリザベス(ペット)

 

一年T組

 

担任

坂本辰馬(地理担当)《銀魂》

 

副担任

織斑千冬(体育実技担当)《インフィニット・ストラトス》

 

《インフィニット・ストラトス》

織斑一夏、篠ノ之箒、セシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識簪

 

《緋弾のアリアAA》

間宮あかり、風魔陽菜、佐々木志乃、火野ライカ、島麒麟、

 

《学戦都市アスタリスク》

刀藤 綺凛

 

《最弱無敗の神装機竜》

アイリ・アーカディア、 ノクト・リーフレット、

 

《キューティクル探偵因幡》

野崎圭、佐々木優太

 

《Angel Beats!》

音無結弦、仲村ゆり、立花かなで、日向秀樹、高松、野田、椎名、遊佐、藤巻、TK、松下護騨、大山、竹山、直井文人、岩沢まさみ、ユイ、ひさ子、入江みゆき、関根しおり

 

《ハイスクールD×D》

塔城小猫、レイヴェル・フェニックス、ギャスパー

 

《オリキャラ》

竜ヶ崎紫音

 

三年Y組

高杉晋介(現国担当)《銀魂》

 

副担任オリオトライ・真喜子(日本史担当)《境界線上のホライゾン》

 

《銀魂》

来島また子、河上万斉、武市変平太、岡田似蔵、土方十四郎、沖田総悟、近藤勲、山崎退、志村妙

 

《最弱無敗の神装機竜》

セリスティア・ラルグリス、 シャリス・バルトシフト

 

《アカメが斬る》

アカメ、タツミ、ウェイブ、マイン、レオーネ、ラバック、シェーレ、クロメ、チェルシー、

 

《真剣で私に恋しなさい》

川神百代、松永燕、

 

《生徒会の一存》

紅葉知弦、桜野くりむ

 

《ハイスクールD×D》

リアス・グレモリー、姫島朱乃

 

《学戦都市アスタリスク》

クローディア・エンフィールド

 

《境界線上のホライゾン》

葵・トーリ、ホライゾン・アリアダスト、本多・二代、点蔵・クロスユナイト、メアリ、キヨナリ・ウルキアガ、マルゴット・ナイト、マルガ・ナルゼ、ネイト・ミトツダイラ、直政、シロジロ・ベルトーニ、ハイディ・オーゲヴァザラー、トゥーサン・ネシンバラ、葵・喜美、浅間・智、ノリキ、ハッサン・フルブシ、向井・鈴、アデーレ・バルフェット、ネンジ、伊藤・健児、御広敷・銀二、ペルソナ君、本多・正純

 

《東方》

風見幽香

 

《トリニティセブン》

不動アキオ

 

嵐獄島設定

とある魔術の禁書目録の学園都市と同じ規模の島。東と南に魔物や魔獣が潜んでいる森があり、北に貴重な燃料や鉱石が多く取れる鉱山都市があり、西に観光都市がある

 

 

攘夷戦争

 

十年前に起こった大規模な戦争。

資源豊かな嵐獄島を征服しようとしてやって来た天人やギャラルホルン、ザフト、ジオン軍、 中国などに対し、嵐獄都市を守ろうと立ち上がったのが坂田銀時ら攘夷志士や当時から日本や嵐獄島と良好のアメリカ、連邦軍、オーブ、EU、悪魔、天使、堕天使の連合軍は血で血を洗う壮絶な戦いになった。

しか、互いに多大な被害を出したことにより話し合いにテーブルを変え、和平を結ぶことになった。しかしそれでも両者は完全に相手を許すことは出来ないのでこれは表面上であることは明らかである。

また日本は戦時中、不利を感じた際に一部の上層部によって嵐獄都市を放棄する動きがあったものの、穏健派はなんとか紫をはじめとした嵐獄都市の権力者や実力者たちに話し合いを持ち込み、交渉に成功したおかげで辛うじて交流を保っているが日本の実権の殆どは紫たちが握っていると言っても過言ではない

 

禍終素学園

小中高もあるマンモス学校。魔術・魔法科、剣豪科、普通科、農業科、機動科などいくつもの学科に分かれている。

 

世界設定

 

この作品では他の星や他の世界から移住してきた天人やドワーフや獣人といった亜人などといった様々な人種、魔法、魔術、錬金術などといった様々な技術。MSにKMF、幻晶騎士などといった近代兵器がある世界。

またこの世界では18才で成人、15才からはあらゆる免許をとれるようになる。

 

参戦作品一覧

 

銀魂

 

バカとテストと召喚獣

 

トリニティセブン

 

ハイスクールD×D

 

Angel Beats!

 

リトルバスターズ

 

ディーふらぐ

 

ワンピース

 

ガンダム(SEED、Destiny、鉄血など)

 

生徒会の一存

 

緋弾のアリア

 

緋弾のアリアAA

 

東方PROJECT

 

キューティクル探偵因幡

 

おそ松さん

 

インフィニット・ストラトス

 

最弱無敗の神装機竜

 

コードギアス

 

東京レイヴンズ

 

学戦都市アスタリスク

 

とある魔術の禁書目録

 

真剣で私に恋しなさい!

 

この素晴らしい世界に祝福を

 

落第騎士の英雄譚

 

文豪ストレイドックス

 

境界線上のホライゾン

 

ブラック・ブレッド

 

終わりのセラフ

 

SAO

 

暗殺教室

 

鬼灯の冷徹

 

はたらく魔王さま!

 

第35試験小隊

 

GATE自衛隊彼の地にてかく戦えり

 

オーバーロード

 

ドリフターズ

 

転生したらスライムだった件

 

Fate(Grand Order、staynight、Apocrypha、Zero、プリズマイリヤ)

 

異世界はスマートフォンとともに

 

デスマーチからはじまる異世界狂想曲

 

トリコ

 

僕のヒーローアカデミア

 

ナイツ&マジック

 

異世界食堂

 

魔法使いの嫁

 

城下町のダンデライオン

 

北斗の拳DD

 

田中くんはいつもけだるげ

 

ナンバカ

 

血界戦線

 

超次元ゲイムネプテューヌ

 

キルラキル

 

ジョジョの奇妙な冒険1~5部まで

 

マクロスF

 

フルメタル・パニック

 

甘城ブリリアントパーク

 

艦隊これくしょん

 

キリングバイツ

 

スパロボ再世、天獄、X(一部作品登場なし)

 

HUNTER × HUNTER

 

這いよれニャル子さん

 

賢者の孫

 

マジンカイザーSKL

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている

 

鋼の錬金術師

 

アイドルマスター

 

ラブライブ

 

ラブライブサンシャイン

 

学園BASARA

 

ゾンビランドサガ

 

Gガンダム

 

ストライク・ザ・ブラッド

 

ルパン三世、名探偵コナン、DOUBLE DECKER! ダグ&キリル(長編参加予定)

 

かぐや様は告らせたい

 

可愛ければ変態でも好きになってくれますか

 

鬼滅の刃

 

ダンベル何キロ持てる

 

魔王様、リトライ

 

ナカノヒトゲノム【実況中】

 

ぼくたちは勉強ができない

 

僕のヒーローアカデミア

 

無彩限のファントム・ワールド

 

ご注文はうさぎですか

 

邪神ちゃんドロップキック

 

ぐらんぶる




設定でここはおかしいとかあったら言ってください。直したりするので。あとこういう設定あったらいいとかこんなこと書いて欲しいとかあったら感想お願いします。参考にしたいので


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設定2

藤丸兄妹所有サーヴァント

セイバー 蘭陵王、ラーマ、ジークフリート、プーサー、アルテラ、カエサル、ベディヴィエール、デオン、ガウェイン、ランスロット、ラクシュミー、アルトリアリリィ、モードレッド、ジル、フェルグス、宮本武蔵

 

ランサー 李書文、ディルムッド、フィン、槍オルタ、弁慶、レオニダス、アナちゃん、ジャンタ、カルナ、エルキドゥ、哪吒、エレシュキガル、ヘクトール

 

アーチャー ロビン、エウリュアレ、アタランテ、アーラシュ、新茶、ダビデ、ニコラ・テスラ、アルジュナ、トリスタン、イシュタル、ケイローン、アシュヴァッターマン、ウィリアム・テル

 

ライダー 黒髭、ドレイク、レジライ、ブーディカ、牛若丸、マリー、マルタ、赤兎馬、アンメア、アストルフォ、オジマンディアス、アキレウス、龍馬

 

アサシン サンソン、酒呑童子、呪腕、百貌、ステンノ、荆軻、マタ・ハリ、ヒロインX、クレオパトラ、山の翁、新シン、以蔵さん

 

キャスター アマデウス、ジル、アンデルセン、シェイクスピア、クーフーリン、シバの女王、ナーサリー、パラP、エジソン、エレナ、チャールズ、三蔵、ニトクリス、マーリン、オケキャス、アスクレピオス

 

バーサーカー 茨木童子、ランスロット、呂布、坂田金時、源頼光、スパルタクス、アステリオス、ヴラド三世、フラン、ヒロインXオルタ、ナイチンゲール、土方歳三、バニヤン、エルバサ

 

エクストラ サリエリ、始皇帝、キアラ、アビー、エドモン、アストライア、ホームズ

 

【オリキャラ】

 

ブレイズ・バルバトス

 

魔界の72家ある貴族の一つであるバルバトス家の長男として生まれたが 家を継ぐ気がなかったので家出してはいろんな場所で喧嘩を仕掛けては殺したり半殺ししたりしたためにバルバトス家の恥としてその存在をなくそうと処分しようとしたが刺客は皆殺しにされその中には現魔王のサーゼクス・ルシファーと同等の実力がある先代バルバトス家当主もいたがブレイズは死にかけになったが魂ごと殺されてしまった。

魔界を出てから人間界を転々としながら実力者たちと戦っていたがある日零斗と出会いたまに会っては殺し合いをする程度の関係になっていた。

現在はウロボロスという組織に傭兵として雇われている

 

プロフェッサー

 

『ウロボロス』に所属する研究者たちの代表の老人。自分の研究のためならどれほどの犠牲が出ようとお構いなしで、自分の命すら実験に使うことに躊躇いがないマッドサイエンティスト

 

クロノス

 

『ウロボロス』を纏める王のような存在。 常に全身を金と黒で装飾された鎧を身に纏っているため、その正体を知るものは組織の中でも数えるほどしかおらずその能力すら不明である。

 

【ゾディアック】

嵐獄島に住んでいる住人の中でMSやKMFなどのロボットを用いて魔獣やインベーダーなどの地球外生命体、テロリストなどと戦う組織。ちなみに総司令官はルルーシュ・ランペルージことゼロである。

 

【禍終素学園クラス表】

 

二年K組

 

担任 

平塚静 (数学担当) 《やはり俺の青春ラブコメはまちがっている》

 

副担任

ロマニ・アーキマン (保健体育担当) 《Fate/GrandOrder》

 

《やはり俺の青春ラブコメはまちがっている》

 

比企谷八幡 雪ノ下雪乃 由比ヶ浜結衣 川崎沙希 戸塚彩加 材木座義輝 葉山隼人 三浦優美子 海老名姫菜 戸部翔

 

《ガンダムSEEDDESTINY》

 

シン・アスカ ルナマリア・ホーク レイ・ザ・バレル メイリン・ホーク 

 

《文豪ストレイドッグス》

 

中島敦 泉鏡花

 

《デート・ア・ライブ》

 

五河士道 八神十香 鳶一折紙 時崎狂三 八舞耶倶矢 八舞夕弦 誘宵美九

 

《第35試験小隊》

 

草薙タケル 杉並斑鳩 鳳桜花 西園寺うさぎ 二階堂マリ

 

《Fate/GrandOrder》

 

藤丸立香 藤丸立花 マシュ・キリエライト オルガマリー・アニムスフィア

 

《生徒会役員共》

 

津田タカトシ 萩村スズ 三葉ムツミ

 

《デュラララ!!》

 

竜ヶ峰帝人 紀田正臣 園原杏里

 

《僕は友達が少ない》

 

三日月夜空 柏崎星奈 羽瀬川小鷹

 

《ディーふらぐ》

 

風間堅次 柴崎芦花 烏山千歳 子王八 河原中 横縞 長山ひろし 高尾 船堀

 

《城下町のダンデライオン》

 

櫻田修 櫻田奏 佐藤花

 

《ソードアート・オンライン》

 

キリト アスナ シノン アリス ユージオ フィリア ストレア

 

《コードギアス》

 

ルルーシュ・ランペルージ C.C. シャーリー・フェネット リヴァル・カルデモンド ライ・クロックス 紅月カレン 

 

一年V組

 

一瀬グレン (体育(剣術)担当) 《終わりのセラフ》

 

南宮那月 (英語担当) 《ストライク・ザ・ブラッド》

 

《終わりのセラフ》

 

百夜優一郎 百夜ミカエラ 柊シノア 早乙女与一 君月士方 三宮三葉

 

《ストライク・ザ・ブラッド》

 

暁古城 藍羽浅葱 煌坂紗矢華 矢瀬基樹 ラ・フォリア・リハヴァイン

 

《ディーふらぐ》

 

風間之江 水上桜

 

《この素晴らしい世界に祝福を!》

 

佐藤和真 アクア ダクネス

 

《ヘビーオブジェクト》

 

クウェンサー=バーボタージュ  ヘイヴィア=ウィンチェル 

 

《エウレカセブン》

 

レントン・サーストン エウレカ

 

《機動新世紀ガンダムX》

 

ガロード・ラン ティファ・アディール パーラ・シス

 

《甘城ブリリアントパーク》

 

可児江西也 千斗いすず

 

《城下町のダンデライオン》

 

櫻田茜 鮎ヶ瀬 花蓮  福品

 

《生徒会役員共》

 

津田コトミ 時カオル

 

三年V組

 

担任

剣鉄也 (体育担当) 《グレートマジンガー》

 

副担任

早乙女ミチル (体育担当) (真ゲッターロボ 世界最後の日)

 

《ガンダムSEED》

 

キラ・ヤマト アスラン・ザラ ラクス・クライン カガリ・ユラ・アスハ

 

《真ゲッターロボ 世界最後の日》

 

號 凱  渓

 

《マクロスF》

 

早乙女アルト シェリル・ノーム ミハエル・ブラン クラン・クラン

 

《マジンガーZ》

 

兜甲児 弓さやか ボス ヌケ ムチャ

 

《キングゲイナー》

 

ゲイナー・サンガ サラ シンシア

 

《フルメタル・パニック》

 

相良宗介 千鳥かなめ 

 

《バディ・コンプレックス》

 

渡瀬青葉 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ 弓原雛

 

《ディーふらぐ》

 

境多摩 神泉 松原東 長沼 九段下

 

《城下町のダンデライオン》

 

櫻田葵

 

《コードギアス》

 

ミレイ・アッシュフォード 

 

【2年O組】

 

担任

武田信玄 (体育担当) 《学園BASARA》

 

副担任

紅本明里 (英語担当) 《実は私は》

 

《学園BASARA》

伊達政宗 真田幸村 長宗我部元親 柴田勝家 かすが 後藤又兵衛 毛利元就  大谷吉継 前田慶次 竹中半兵衛

 

《ガンダム鉄血のオルフェンズ》

オルガ・イツカ 三日月・オーガス 昭弘・アルトランド ノルバ・シノ ビスケット・グリフォン ユージン・セブンスターク

 

《実は私は》

黒峰朝陽 白神葉子 相澤渚 紫々戸獅穂/紫々戸獅狼 明美みかん 桜田康介岡田奏 嶋田結太

 

《天元突破グレンラガン》

ギミー ダリー

 

《機動戦士ガンダム00》

刹那・F・セイエイ フェルト・グレイス  ティエリア・アーデ アレルヤ・ハプティズム マリー・パーファシー ミレイナ・ヴァスティ 沙慈・クロスロード ルイス・ハレヴィ

 

《新機動戦記ガンダムW》

ヒイロ・ユイ デュオ・マックスウェル 張五飛 トロワ・バートン カトル・ラバーバ・ウィナー リリーナ・ピースクラフト

 

【3年X組】

 

担任

ジョセフ・ジョースター (世界史担当) 《ジョジョの奇妙な冒険》

 

副担任

ロイ・マスタング (錬金科担当) 《鋼の錬金術師》

 

横島ナルコ (英語担当) 《生徒会役員共》

 

【ジョジョの奇妙な冒険】

 

 

【生徒会役員共】

天草シノ 七条アリア 畑ランコ 五十嵐カエデ 

 

《鋼の錬金術師》

アルフォンス・エルリック エドワード・エルリック ウィンリィ・ロックベル

 

《学園BASARA》

豊臣秀吉 猿飛佐助 風魔小太郎 片倉小十郎 前田利家 まつ 小早川秀秋 浅井長政 お市 黒田官兵衛

 

《実は私は》

銀華恋 

 



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購買の焼きそばパンは何故か異常に人気である

どうも!有頂天皇帝です☆以前は悪逆皇帝としてコードギアスやこの作品を書いていたのですがパスワードを忘れてしまったので新しく書き直しました。みなさん暖かい目で見ていってください。それでは本編をどうぞ‼


ここは嵐獄島にある高校のひとつの禍終素学園の学生寮『混沌寮』の一室。

その部屋で竜ヶ崎零斗(りゅうがさきれいと)がルームメイトの吉井明久と他愛ない会話をしていた。

 

零斗「なぁ聞いたか明久。今日購買で焼きそばパンが50円らしいぞ」

 

明久「安っ!?なら今日は購買にいかないとね」

 

零斗と明久は趣味に金をかけているのでこういった購買やスーパーなどのセールには目がないのである。

 

零斗「四時限目は慧音先生の授業だから抜けやすいかもな。それよりそろそろ行かないと遅刻するぞ」

 

明久「そうだね」

 

そう言って零斗と明久はカバンを持つと部屋から出ていった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

禍終素学園

 

この学園は小学から高等部まであるマンモス校で、学園の中には様々な部活動が活動を行うための部室棟や運動場がある他、畑や牧場までもがある。

 

その禍終素学園の正門に銀髪の男――坂田銀時が立っていた。

 

零斗「おはようございます糖尿先生」

 

明久「おはようございます糖分先生」

 

銀時「おいテメーら何人の名前変えてんだ。俺のことは坂田先生か銀さんと呼べ」

 

坂田銀時。大量の糖分を摂っているので医者に糖分を摂るのを押さえるように言われている。そして零斗と明久の担任でもある。

零斗と明久は銀時に挨拶を終わらせると自分達のクラスへと向かった。

 

?「零斗おはよ」

 

?「明久おはよー」

 

零斗と明久に声をかけてきた、独特的な巫女服を着ているのが博麗霊夢。銀色の長髪に頭の上にリボンをつけているのが藤原妹紅。

霊夢は零斗の、妹紅は明久の幼なじみである。

 

零斗「おはよ霊夢、妹紅」

 

明久「おはよ二人とも。妹紅、今日は慧音さん一緒じゃないの?」

 

明久が二人に挨拶しながら妹紅に聞いてきた。

慧音先生は妹紅の保護者で、明久と妹紅は慧音から勉強を教えてもらうこともよくある。

 

妹紅「ああ、慧音は今日用事があるから学校にこれないんだ」

 

明久「え?それじゃ四時限目の授業は……」

 

妹紅「西村先生が代わりに来るみたいだぞ」

 

今明かされた衝撃の真実!!今日の四時限目が慧音先生から西村先生こと鉄人に変わってしまった!?

ちなみに鉄人とは人間ではあり得ないような身体能力と運動神経から生徒たちにつけられたあだ名である。

 

零斗「これじゃ購買の焼きそばパンは諦めるしかないか……」

 

明久「だね………」

 

霊夢「何?今日の購買で何があるの?」

 

霊夢が気になったようなので今日購買で焼きそばパンが50円で販売することを教えてあげた。

その瞬間、霊夢は驚きのあまりカバンを落とした。

 

霊夢「な、何ですって焼きそばパンがたった50円で買えるなんて……」

 

そう言えば霊夢はあんまりお金がないんだっけ。

それでよく俺が料理を作ってあげることがある。

 

零斗「なぁ霊夢、一緒に協力して焼きそばパンを買わないか?」

 

霊夢「その話乗ったわ!!」

 

零斗と霊夢はガシッと手を結んだ。

それを明久と妹紅は苦笑いしながらみていた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

零斗「ではコレより作戦会議をおこなう」

 

ここは高等部二年Z組の教室。

その端の方で生徒たち集まっていた。

メンバーは朝に集まった零斗、明久、霊夢、妹紅の四人とクラスメイトの坂本雄二、土屋康太ことムッリーニ、木下秀吉、杉崎鍵、春日アラタ、兵藤一誠、志村新八、椎名深夏、風間レヴィ、神楽、霧雨魔理沙、の計15名である。

 

鍵「でもさ、鉄人の授業を抜けるなんて難しくないか?」

 

秀吉「そうじゃのう。現に今までまともに成功したことなど数少ないのだからのう……」

 

アラタ「俺もリリスの着替えを見るために抜け出そうとしたけど失敗したしな………」

 

一誠「俺も部長の着替えを見ようとして………」

 

雄二「お前らは何をやっているんだ?」

 

レヴィ「あの人って本当に人間ッスかね?」

 

康太「普通じゃない………」

 

神楽「絶対あいつ人間やめてるアル」

 

魔理紗「お前には言われたくないんだゼ」

 

みんな、鉄人の恐ろしさを知っているためか少し消極的になっていた。

 

新八「やっぱり諦めた方が―――」

 

霊夢・零斗「「このバカがっ!!」」

 

新八がそう言いかけた瞬間、霊夢と零斗が新八の顔を殴った。

 

新八「痛っ!?何するんですか!!」

 

零斗「うるさいんだよ駄眼鏡」

 

霊夢「こっちには生活がかかってるのよ」

 

零斗と霊夢の迫力に新八は何も言えず尻込みした。

 

新八「で、でもバレたら補習室に連れてかれるんですよ?」

 

雄二「心配すんな志村。俺に考えがある」

 

深夏「お?どんな作戦なんだ」

 

魔理沙「私たちにも教えろよ」

 

雄二に考えがあると聞いて深夏と魔理沙は聞き出そうとした。

他のみんなも気になってるのか雄二の方に視線を向ける。

 

雄二「作戦内容は言えない。だが、この手を使えば必ず鉄人は教室から去るはずだ」

 

雄二は自信満々にそう言った。

流石は元神童。こういうずる賢いことを考えるのが得意である。

 

雄二「そんなわけで、一誠。携帯のマナーモードをOFFにしろ」

 

一誠「え?なんでだよ?」

 

雄二「いいからやれ。必要なことなんだ」

 

一誠「よく分からねえけど、マナーモードを切ればいいんだな?」

 

雄二「そうだ」

 

一誠は雄二の言う通り携帯のマナーモードをOFFにした。

 

鉄人「お前たち。授業を始めるから席につけ」

 

鉄人が教室に入ってきたのでみんな大人しく自分の席に戻った。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆

 

「~~~で、あるからして、この公式は………」

 

あと十分で四時限目が終わると言うのに雄二は一行に行動を起こしていなかった。

 

明久「ねぇ、本当に大丈夫なのかな?(ヒソヒソ)」

 

零斗「ここは雄二を信じるしかないだろう(ヒソヒソ)」

 

霊夢「もし五分前になっても何も起きなかったら私たちだけでもいきましょう(ヒソヒソ)」

 

妹紅「賛成だ(ヒソヒソ)」

 

ちょうど近くの席にいる零斗たち四人がコッソリ話していた。

よく見るとさっき話していた他のみんなも同じように話していた。

 

ピロリロリン♪

 

そんな中、電子音が聞こえてきた。音のした方を見るとそれは一誠の携帯のようだった。

 

鉄人「兵藤。出せ」

 

一誠「……はい」

 

一誠の席の前に鉄人が移動していて、携帯を没収していた。

一誠は大人しく携帯を渡そうとしたら、何か本のような物が一誠の机の下に落ちた。

 

鉄人「む?兵藤何か落とした―――」

 

鉄人が一誠の落とした物を拾おうとしたが、途中で手を止めた。

なぜなら、一誠が机から落としたのは『女教師○辱物語』というタイトルのエロ本だからだ。

そしてクラスの全員が一誠をゴミを見るような目で見た。

 

鉄人「兵藤。今から貴様は補習室で特別授業をしてやる。他のものは残り時間は自習にする」

 

一誠「嫌だぁぁぁぁぁ!!」

 

鉄人によって一誠が補習室へと連行された。去らば一誠。君のことは忘れない。

俺たちは敬礼しながら鉄人に連れていかれる一誠を見るのであった。

 

雄二「いや~上手くいくもんだな」

 

零斗「雄二。お前がやったのか?」

 

雄二「ああ一誠にはこの前翔子に魔理沙とデートしたって嘘を教えられたからな。お陰で俺は翔子に浮気したって言われて監禁されたからな」

 

雄二だけは敵にまわしてはいけないと全員が心の中でそう思った。

 

明久「それじゃ、鉄人もいなくなったことだし購買にいこうか」

 

霊夢「そうね。兵藤の犠牲を無駄にしないためにも」

 

康太「………早くいこう」

 

鍵「お前ら少しは一誠の心配とかしろよ………」

 

鍵が呆れたように言うがこの学園ではこういったことはよくあるので、誰も気にしない。

 

零斗「さぁみんな!購買にいこう!!」

 

明久たち『オーーー!!』

 

零斗たちは購買へと向かった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆

 

一誠が鉄人に補習室に連行されている間に零斗たちは教室から出て、購買へと向かって走っていた。

 

深夏「しかしよく上手くいったよな。坂本の作戦」

 

レヴィ「そうッスよね。兵藤さんを生け贄にして残りの人たちが購買にいくなんて普通じゃ考えないッスよね」

 

秀吉「まぁこやつらは平然と仲間を見捨てるからのう」

 

アラタ「この学園じゃ当たり前みたいになってるよな」

 

そんな他愛も無い会話をしながら走っていると1つの影が通りすぎた。

 

明久「何、今通りすぎたのは!?」

 

康太「速くて見えなかった………っ!!」

 

零斗「あの人は!!」

 

鍵「三年の点蔵先輩だな」

 

三年のパシリとして有名な点蔵・クロスユナイト。

いつも帽子を被っていて素顔を隠している忍者で金髪巨乳の彼女持ち。リア充めモゲロ。

 

アラタ「オイ!後ろから風紀委員たちがやって来たぞ!!」

 

零斗たちが後ろを見ると風紀委員長の近藤勲を筆頭に風紀委員の土方十四朗、沖田宗吾、山崎退、不動アキオ、山奈ミラが走っていた。

 

零斗「お前ら授業どうしたんだよ!!」

 

アラタ「風紀委員がサボっていいのかよ!!」

 

深夏「あたしらも人のこと言えないけどな」

 

鍵「深夏、それは言わないお約束だ」

 

そんなことを話しているうちに近藤たちは零斗たちのすぐ後ろまで来ていた。

 

アラタ「しかし風紀委員の鏡であるミラまでくるなんてな。そんなに焼きそばパンが食いたかったのか?」

 

ミラ「ち、違います!!私をあなたたちと同じにしないでください!!」

 

アキオ「私と大将と委員長は幻の惣菜パンを買いにいくんだ」

 

2ーZ全員『幻の惣菜パン?』

 

近藤「そうだ!この学園に伝わる学園伝説のひとつで、年に一度だけ販売されるそれを異性に渡せば恋仲になれるという言い伝えがあるのだ!!」

 

霊夢・妹紅・深夏「「「な、なんだ(です)って!?」」」

 

近藤の言葉に霊夢、妹紅、深夏は驚きの声をあげた。

 

康太「その噂なら知ってる………。現に卒業生の中でそのパンを渡した男女20組のうち19組がこの学園で恋人になってそのまま結婚したらしい………」

 

明久「へぇ~そうなんだ」

 

零斗「ま、俺たちには関係ないことだな」

 

明久と零斗は興味ないのか反応が薄かった。だが、2ーZの女子三人とミラとアキオは反応していた。

 

霊夢「(そのパンを手に入れて零斗に告白すれば……//////)」

 

妹紅「(あ、明久と恋仲に//////)」

 

深夏「(鍵の恋人になってそのまま……/////)」

 

ミラ「(ア、アラタに渡してそのまま/////)」

 

アキオ「(私はやっぱり零斗だな///////)」

 

近藤「というわけで俺はその幻の惣菜パンを手に入れてお妙さんと付き合うんだ!!」

 

神楽「お前なんかじゃ絶対無理アル」

 

土方「俺の照りマヨサンド~~~~!!」

 

沖田「誰もそんなの求めてませんよ」

 

山崎「あんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん」

 

鍵「なんかこの人スッゲェー怖いんだけど!?」

 

秀吉「賑やかになったのう」

 

レヴィ「そうッスね」

 

こうして禍終素学園にて50円の焼きそばパンと幻の惣菜パン争奪戦が始まるのであった。

 

銀時「あれ?俺の出番は?」

 

???「俺にも出番をよこせ!!」

 




有頂天「あとがきコーナーはっじまっるよー!!」

零斗「ウルセェ‼」

有頂天「ぐぼっ!?い、いきなり殴るなんて酷いじゃないか‼」

零斗「投稿するのが遅いお前が悪い」

有頂天「うぐっ‼し、仕方ないんですよリアルでは受験勉強が大変なんですから」

零斗「まぁ受験勉強は大変なのは分かるからそれは聞かないけどさ、とりあえず読書のみなさん」

有頂天「感想、ネタ提供、その他いろいろ送ってくれるとうれしいです。こんな駄文ですがこれからよろしくお願いします」

零斗「それでは早速次回予告に行きます」

有頂天「零斗たちはそれぞれ目当てのパンを買うために購買へと向かう。しかし!彼らの前に巨大な敵が立ちふさがる!零斗たちは見事打ち倒し、パンを買うことができるのか!そして、幻の惣菜パンは一体誰の手に渡るのか‼」

零斗「それでは次の投稿お待ちください‼」


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戦いとはどんな手を使っても勝てばよかろうなのだ

購買編の後編です。



前回までのあらすじ。

人が次第に朽ちゆくように国もいずれは滅びゆく―――

千年栄えた帝都すらも今や腐敗し生き地獄

人の形の魑魅魍魎が我が物顔で跋扈する―――

天が裁けぬその悪を闇の中で始末する―――

我ら全員、殺し屋家業―――。

 

新八「―――って、これアカメが斬るじゃねえかぁぁぁ!!」

 

零斗「仕方ないだろう。作者がアカ斬る好きなんだから」

 

新八「いや、だからって嘘のあらすじ言っちゃダメだろ!!」

 

神楽「いちいち細かいんだよ。だからお前はいつまでたっても眼鏡掛け機なんだよ」

 

新八「眼鏡掛け機って何?もはや人間扱いされてないの?」

 

雄二「志村の扱いは今はどうでもいいだろ。そんなことよりこれからどうするかを考えるぞ」

 

ここはカオス学園高等部一階の渡り廊下。購買までは真っ直ぐいくだけでつく。

だが、今零斗たちの前には三人の教師が立っていた。

 

2ーZ担任の坂田銀時

 

学園一のバカ教師桂小太郎

 

毛フェチの因幡洋

 

彼らの足元には点蔵や近藤など多くの生徒たちが倒れていた。

頭にタンコプを作っているものや制服がボロボロになって煙をあげているもの、体が痺れているもの等々色々とあった。

 

土方「くそっ!まさか教師どもが待ち伏せしてるとは……」

 

銀時「てめぇらバカどもの考えることはお見通しなんだよ」

 

洋「大人しく教室に帰るなら許してやるぜ?」

 

桂「さあ!どうするお前たち!!」

 

銀時たち三人は嫌らしい笑みを浮かべながらそういった。

もちろん。零斗たちには鉄人の補習を受けるなんて選択肢は全くない。

 

零斗「先生を倒すか」

 

アラタ「だな」

 

明久「しょうがないよね」

 

土方「悪いな先生」

 

そう言うと零斗たちは自分達の武器であるブレードトンファーや魔導書、木刀、日本刀など、それぞれ自分の武器を構えた。

 

銀時「どうやらやる気みたいだな」

 

桂「致し方あるまい」

 

洋「大人の力ってものを教えてやろうか」

 

銀時は木刀を、桂は日本刀と爆弾、洋は髪を咥えて半狼化した。

生徒VS教師の戦いが始まろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零斗「あ、あんなところに結野アナと滝川クリスタルとけだまんじゅうが」

 

銀時・桂・洋「「「何ぃぃぃぃ!?」」」

 

零斗の言葉につられて三人は零斗が見た方向に顔を向けてしまった。

 

零斗「嘘ですよ」

 

その隙に零斗はブレードトンファーで銀時の頭を殴りまくり、明久は木刀で桂の頭を叩き、霊夢が洋の腹を蹴り、三人は気絶して倒れた。

 

零斗「いこうか」

 

霊夢「そうね」

 

康太「購買まであと少し……」

 

明久「これで焼きそばパンが買えるね」

 

アラタ「案外楽勝だったな」

 

そんなことを話ながら、零斗、霊夢、明久、ムッリーニ、雄二、アラタたちは購買へと向かった。

 

 

『『『イヤ、ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!?』』』

 

 

零斗たちの行動に驚いて呆然としていた新八たちがツッコミを入れた。

 

土方「イヤ、何お前ら何普通にこの場から去ろうとしてんだ!?」

 

新八「なんであのいい感じの雰囲気からそんなことができるんですか!?」

 

山崎「アンタ等それでも人間か!?」

 

零斗たちにいろいろなツッコミがくるが、零斗たちはそれに対し溜め息をついた。

 

零斗「やれやれ何を言ってんだか」

 

明久「全くだよ。新八君たちはまるでわかっていないね」

 

康太「理解不能……」

 

零斗たちは肩を落としながら呆れたように言った。

 

雄二「いいか、志村………」

 

零斗・霊夢・明久・雄二・康太・アラタ『勝てばよかろうなのだ!!』

 

新八「アンタ等最低だな!!」

 

新八の渾身のツッコミが響いた。

 

零斗「とりあえず土方。これあげる」

 

土方「ん?ってお前これ―――」

 

零斗が渡したもの→桂から奪った爆弾

 

チュドーン!!

 

土方・新八・山崎「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 

爆発の衝撃をくらった土方、新八、山崎が吹っ飛ばされた。

ちなみに近くにいたはずのミラたちは予想していたのか新八たちから離れていた。

 

零斗「―――よし。これでライバルは三人減ったな」

 

雄二「流石は零斗だな」

 

明久「僕たちも見習わないとね」

 

鍵「お前ら本当最低だな!!」

 

鍵が何か言ってるけど零斗たちは気にしない。

 

雄二「おい、沖田先輩が消えてるぞ」

 

康太「いつのまに………」

 

アラタ「まさか先に購買に……」

 

沖田「俺はここでさぁ」

 

沖田の声がした方を見ると万歳しながら体が半分廊下に埋まっていた。

 

沖田「床が老朽化していたのか抜けなくなっちゃいましてね。あのすいませんちょっと抜いてくれませんか?」

 

沖田の言葉を聞いた神楽は下種びた笑みを浮かべながら沖田に近づいた。

 

神楽「ぐはははははは!!情けないアルな!しょうがないから私が抜いてや――――」

 

―――ズボッ(床が突き抜けて神楽が埋まった音)

 

『……………………………………』

 

あまりのことに零斗たちはなにも言えず、無言で神楽と沖田を置いて購買へと向かった。

購買についたときは誰もいなかったおかげで零斗たちは目的の焼きそばパンを買うことができた。

しかし、幻の惣菜パンは既に誰かに買われていたそうだ。

そのことに幻の惣菜パンを買おうと考えていた女子たちはショックをうけて悲しそうな顔をしていた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

零斗「いや~大量に買えたな」

 

明久「そうだね。これでしばらく塩水だけの生活からぬけられるよ」

 

零斗たちはたちは教室に戻って買ってきた戦利品を机の上に置いていた。

その焼きそばパンは一つの山が出来ていた。

 

秀吉「しかし。幻の惣菜パンとはどのようなものだったのだろうのう?」

 

鍵「俺たちが銀さんたちと戦っている間に誰かが買ったみたいだな」

 

康太「噂でもその惣菜パンがどんなものかまでは聞いたことがない………」

 

みんなが焼きそばパンを食いながら幻の惣菜パンについての話をしていた。

魔理沙をのぞく女子たちは何故か落ち込みながらパンを食べていた。

 

一誠「雄二。俺はお前のことを絶対に許さないからなっ!!」

 

雄二「お前の自業自得だ」

 

アラタ「案外早く釈放されたな」

 

授業を途中で抜け出したことで近藤や点蔵たちが補習室に連れていかれ、一誠は解放された。

 

???「零斗はいるかしら」

 

教室の扉が開くと、扉の前に零斗の幼馴染みである三年の生徒会書記の紅葉知弦が教室に入ってきた。

 

零斗「どうしたの知弦?爆弾を爆発させたのは桂さんだから俺は関係ないよ?」

 

深夏「凄え!!先生に罪を擦り付けてやがる!?」

 

魔理沙「コイツいつか地獄に落ちるぜ………」

 

知弦「大丈夫よ。その事できたわけじゃないから。ただ、これを渡しにきただけだから」

 

知弦がそう言って零斗に渡したのはカツサンドだった。

 

零斗「これは?」

 

知弦「アカちゃんから聞いたんだけどね。何でも購買で一年に一回しか販売されない幻の惣菜パン『イベリコ豚カツサンド三大珍味のせ』よ」

 

明久「こ、これが!!」

 

鍵「幻の惣菜パン!!」

 

知弦の持ってきた幻の惣菜パンの存在に全員が驚き、椅子から勢いよく立ち上がった。

 

知弦「?皆何でそんなに驚いているのかしら?」

 

アラタ「あれ?紅葉先輩知らないんですか?」

 

レヴィ「そのパンを異性に渡せば恋人になれるって言う都市伝説があるんすよ」

 

知弦「こ、恋人……//////// 」

 

恋人と聞いた瞬間。知弦の顔が林檎みたいに赤くなった。

 

零斗「まぁ、俺には縁のない話だよな」

 

秀吉「何故じゃ?」

 

零斗「だって俺モテないし」

 

 

『……………………………………ハァ』

 

 

零斗「ええ!!何でみんな溜め息つくの!?」

 

零斗は全員が溜め息ついたことに驚きを隠せなかった。解せぬ

 

雄二「零斗。この前川神先輩と出掛けたのは?」

 

零斗「昼飯を奢ったやつだよ」

 

明久「一年生の佐々木さんと火野さんとの二人とデパートに出掛けたのは?」

 

零斗「荷物持ちだね」

 

一誠「ゼノヴィアとロスヴァイセ先生と出掛けたのは?」

 

零斗「戦闘訓練だな」

 

アラタ「お前どんだけ女子と行動してんだよ!?」

 

鍵「これで気づかないとかどんだけ鈍感なんだよ……」

 

明久「全くだよ」

 

魔理沙「お前らも人のこと言えないけどな」

 

明久と鍵に対して魔理沙がそうツッコンだ。

 

知弦「………零斗。次の日曜日出掛けましょう」

 

零斗「?別にいいけど」

 

霊夢「な、なら私もついてく!!」

 

アキオ「まぁあたしもその日は暇だからついていくぜ」

 

三人は互いに火花を散らしながら睨みあっていた。

 

零斗「今日も平和だな」

 

零斗はそう言いながら窓の外を見ていた。

 

――――ちなみに幻の惣菜パンはその場にいるみんなで均等に分けました。

味の感想?メチャクチャ旨かった。それしか言えない。

あと、知弦たちとの出掛けはショッピングモールの買い物で、零斗は荷物持ちをしましたとさ

 




有頂天「あとがきコーナー始めます!本日のゲストはバカテス主人公の吉井明久さんです‼」

明久「どうも!ところで作者に一つ聞いていい?」

有頂天「にゃんだい?」

明久「零斗に好意を持ってる人って何人ぐらいいるの?」

有頂天「特に決まってないので何人になるかは作者にもわかりません‼」

明久「そんな!?今でもけっこうな人数に好かれているのにまだ増えるかもしれないだって‼世の中理不尽だ‼」

有頂天「(君もハーレム作る予定なんだけどね。まぁ言わなくても別にいいか)それではそろそろ次回予告をしようか」

明久「次は確か七不思議で、これで前まで投稿していたのが終わるんだよね?」

有頂天「少なくって良かったと喜ぶべきか嘆くべきか」

明久「それでは次回もよろしくお願いします‼」

有頂天「弾けろおっぱい!」

明久「それ一誠の台詞だから‼」


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大抵の学校には七不思議がある

更新遅れました。今回の話で一応前の作品分投稿しました。


ある日の昼休み、風紀委員の集団が怪談について話をしていた。

 

風紀委員「てさー……その女は言ったんだよ。何でこんなところにいるかって。そしたらその女が……」

 

ゴクリと誰かが生唾を飲む音が聞こえた。

 

風紀委員「その女」

 

土方「マヨネーズが足りないんですけどォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

風紀委員たち『『『『ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?』』』』

 

暗闇の中で突然大声を上げた土方に風紀委員たちが驚いた。

 

風紀委員「何やってんすか土方さん!せっかくのオチが台無しじゃないッスか!」

 

風紀委員の一人が後ろから現れた土方に文句を言った。

 

土方「知るか。そんなことよりマヨネーズが足りねえんだよ」

 

土方の手にはマヨネーズを並々と盛った焼きそばパンが。

 

風紀委員「それもう焼きそばパンじゃねーよ!大盛りマヨネーズのおまけに、焼きそばパンじゃねーか!」

 

風紀委員「大変だ!近藤さんと火野さんが!!」

 

一人の風紀委員が白目を向いて気絶しているゴリラと一年の火野ライカを指差している。

 

風紀委員「マヨネーズで委員長と火野さんが気絶した!!最悪だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

皆が叫んでいる間に土方は外へいった。

 

土方「……………ったく、何が最悪だ。俺はマヨがなくて最悪だよ」

 

そう呟き土方は玄関前の大樹で焼きそばパンもといマヨネーズにかぶりついた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

授業が終わり放課後。零斗は風紀委員の遠山キンジと不幸少年上条当麻とアラタの四人は教室で談笑していた。

 

キンジ「最近、学園で七不思議の噂が流れているの知ってるか?」

 

アラタ「いや、俺は知らないぞ?」

 

零斗「俺も聞いたことない」

 

当麻「上条さんも知らないでせう」

 

キンジ曰く、その噂が広まったのはつい最近で、実際に目撃者も何人かいるらしい。

そして今この学園で噂されているというのが

・廊下に響く謎の音

・職員室の霊

・いにしえの黒魔術師

・謎の黒服集団の儀式

・暗黒の魔物たち

・理科室に浮かんでいる幽霊

等といったものだ。

 

零斗「なんか面白そうだな」

 

キンジ「笑い事じゃないんだよ。幸い、まだ被害者が出てないけど。いつか誰かが被害に遭うかもしれないから今風紀委員でも調査してんだよ」

 

そう言えば最近風紀委員をよく見かけるなぁと三人は思った。

 

???「おい。面白そうなこと話してんじゃねえかよ。俺もまぜろ」

 

アラタ「よ、十六夜」

 

当麻「久しぶりだな」

 

話に混ざってきた男の名前は逆廻十六夜。2ーZの問題児の一人で、面白そうなことに進んで首を突っ込んでいく快楽主義者である。

 

十六夜「それで?いついくんだ?」

 

零斗「善は急げ。って言うんだから今日の夜にいくつもり」

 

アラタ「ならクラスの奴らにも声かけようぜ」

 

その後、零斗たちはクラスのみんなにこの事を話した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

その夜、零斗たちの呼び掛けに応じてくれたのは明久、雄二、ムッリーニ、秀吉、鍵、深夏、宇宙巡、宇宙守、当麻、レヴィ、神無月アリン、セリナ・シャルロック、倉田ユイ、一誠、アーシア・アルジェント、ゼノヴィア・クァルタ、霊夢、魔理沙、妹紅、十六夜、春日部耀、久遠飛鳥以上の面々だった。

ちなみにキンジは風紀委員のため近藤たちのところにいっていた。

 

零斗「夜の学校ってなんかワクワクするね」

 

鍵「俺はよく生徒会の雑務で夜遅くまで残ってるからあんま新鮮味を感じないな」

 

妹紅「私もよく明久と姉さんの三人で夜の散歩でここにくるな」

 

霊夢「私はよく紫の手伝いで夜の学校にくるわね」

 

康太「夜の学校…………(ボタボタ)」

 

セリナ「土屋さん大丈夫ですか!?」

 

守「何を妄想してんだか……」

 

明久「ムッリーニだから仕方ないよ」

 

アリン「旦那様、私とする?」

 

ユイ「お兄さんとするのは私だよ!!」

 

レヴィ「モテモテッスねアラタさん」

 

一誠「殺したいほど妬ましいっ!!」

 

アーシア「一誠さん………」

 

ゼノヴィア「零斗。私たちも……」

 

耀「十六夜………」

 

飛鳥「ちょっとみんな落ち着きなさいよ!!」

 

深夏「大丈夫なのかこれ?」

 

魔理沙「駄目だろうな」

 

雄二「ま、なんとかなるだろう」

 

零斗たちは夜の学校に入りながらそんな会話をしている中

 

新八「あれ?零斗さんたちじゃないですか」

 

神楽「何してるアルか?」

 

銀時「おいおい。お前らこんな夜中に何しに来たんだ?」

 

向こう側から万屋の面々がやってきた。

 

巡「銀時先生たちこそどうしてここにいるんですか?」

 

銀時「俺はジャンプを取りに来たんだよ」

 

神楽「私は酢昆布アルよ」

 

新八「僕はお通ちゃんのライブCDです」

 

どうやら銀時たちは忘れ物を取りに来たようだ。

 

銀時「それで?お前らは何しに学校に来たんだ?」

 

別に隠す必要もないので、零斗たちは正直にここに来た理由を話した。

 

神楽「面白そうアルな。私たちもついていくアル」

 

新八「そうですね。丁度僕たちの忘れ物があるのも七不思議の場所ですしね」

 

どうやら神楽と新八は七不思議に興味ができたのか、乗り気であった。しかし

 

銀時「ふざけんじゃねぇよ。何がナナホシテントウだ。あんなもんただの虫じゃねぇかよ」

 

零斗「いや、七不思議ですよ」

 

何故か銀時だけは乗り気ではなかった。

 

銀時「下らねぇ。俺は先いくぞ」

 

しかし銀時は何故かその場を動かないどころかその両手は新八と神楽の手を握っていた。

 

神楽「銀ちゃん何で手を握っているアルか?」

 

銀時「ば、バカ野郎!!これはお前らが寂しくならないようにと思ってだな………」

 

新八「でも銀さん。銀さんの足が面白いぐらいに震えてるんですけど」

 

銀時「こ、これは武者震いだ!!」

 

しかしそういう銀時の顔は青くなっていた。

 

零斗「そんなこと言って実は怖いんじゃないんですか?」

 

零斗がそういった瞬間、銀時は顔が青くなり、足の震えも酷くなった。

 

銀時「バババババ、バカ野郎!!俺はジャンプの表紙に何度も出た男だぞ!そんなもんに怖がるわけ―――」

 

零斗「じゃ、俺たち先いってるんで先生もまたあとで会いましょうね」

 

銀時「え?」

 

いつのまにか銀時の手は神楽と新八の手から離されており、零斗たちは移動しているところだった。

 

銀時「待ってぇー!!置いてかないで!先生も連れてってー!!」

 

こうして、零斗たちの七不思議捜索が始まるのであった。

 




有頂天「ドーモ有頂天皇帝です。それでは本日のゲストは銀魂主人公の銀さんと生徒会の一存主人公の鍵さんに来てもらいました」

銀時「どーもー。みんなのアイドル銀さんでーす」

鍵「生徒会副会長の杉崎鍵だみんなよろしく!」

有頂天「この作品では銀さんは主人公たちの担任。鍵さん原作通りの副会長です」

銀時「そういや前から気になってたんだけど、確かコイツ原作じゃエロゲ好きの自称ハーレム王じゃなかったけ?」

有頂天「この作品ではツッコミ担当です。決して変態の枠には入らないのです、多分」

鍵「え?そうなの?」

有頂天「そうです。ハーレム王」

銀時「じゃあ銀さんはどうなるんだ?」

有頂天「ダメ人間になります」

銀時「原作となにも変わらねぇじゃねぇかよ‼」

有頂天「こんな感じで原作とは少し違うキャラになったりそのままのキャラにしたりしていきます。それでは次回予告しましょうか!」

鍵「七不思議探索ツアーを始めた俺たち。しかしやはりCOC学園の七不思議。恐ろしいものではなくバカらしいものばかり、いったいどうなることやら」

銀時「次回予告が意味不明だと思ったやつ、廊下にたっていなさい」

有頂天「それではサヨーナラ」


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噂の正体を知るとテンション下がるよね

最近テストや受験勉強であまり書けなかったので久しぶりの投稿です


結局銀時も一緒にいくことになり、零斗たちは最初に新八の忘れ物がある教室へと向かった。

 

零斗「今のところ変わったところなんてないな」

 

明久「ほんとだね」

 

ゼノヴィア「悪魔の気配も今のところ感じられないな」

 

雄二「ま、何もないことに越したことはないだろ」

 

鍵「そうだな。余計な仕事が増えなくて俺たち生徒会も楽になるからな」

 

そんな他愛もない会話をしながら廊下を歩いていた。最初は何もなかったが・・・・・・ガタッ、ガタガタと音が聞こえてきた。

 

新八「ぎ、銀さん今の・・・・・・」

 

銀時「き、気のせいだ‼というわけで確認してこい宇宙弟!」

 

守「その呼び方やめろ!ってかなんで俺なんだよ‼」

 

霊夢「いちいちうるさいのよ。こういうときこそあんたの微妙な超能力の出番でしょ」

 

守「微妙言うな‼」

 

巡「いいからとっとと開けなさいよ」

 

秀吉「そうじゃぞ。お主が適任なんじゃから」

 

アラタ「いざってときは助けてやるから気にすんな」

 

一誠「そうそう。だから心配すんなって」

 

結局アラタたちの説得によって守が開けることになった。

そして教室の前まで移動すると守が教室の扉に手をかけた。

守の後ろでは零斗たちがそれぞれ武器を構えていた。

 

守「それじゃ行くぞ1、」

 

零斗「2の、」

 

銀時「さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

勢いよく扉を開け教室の中を見るとそこにいたのは

 

近藤「お妙さーん、んふっ、んふっ」

 

風紀委員長である近藤がお妙の椅子に頬擦りしていたのだった。

零斗たちはその近藤の姿をゴミを見るような目で見ていた。

 

新八「何してんですか近藤さん・・・・・・・・」

 

近藤「し、新八くん!?それにみんなも‼」

 

新八が声をかけたことで近藤は零斗たちの存在に気づき、慌てながら椅子から顔を離した。

 

明久「七不思議解明ツアーをしてんですよ」

 

零斗「で?なんで椅子に頬擦りしてたんですか?」

 

近藤「じ、実は俺椅子職人を目指してるんだよ。それで材質チェックしてたんだよ」

 

深夏「ほっぺでか?」

 

近藤「そう!ほっぺが一番確認しやすいんだよ‼」

 

鍵「なるほどそうですか」

 

雄二「だが確認するなら頭の方がいいんじゃないか?」

 

近藤「え?頭って・・・・・・」

 

雄二と鍵が近くにある椅子を持ち、そして

 

雄二・鍵「「材質チェケラッ‼」」

 

動揺している近藤の頭に降り下ろした。

ガツンという音のあと、ゴリラはぎゃんと悲鳴を漏らし、その場に倒れ伏した。

それに続いて零斗たちは近藤に容赦ないストンピング攻撃をした。

 

銀時「ふざけんじゃねーぞ!このクソゴリラがァァァァァァ‼」

 

神楽「ホワチャァァァァァァァァ‼」

 

魔理紗「死ね、ボケェェェェェ‼」

 

アラタ「懺悔の用意は出来てるか‼」

 

セレナ「なーにがラップ音ですかァァァァァァァァ‼」

 

巡「死になさい!野生の野ゴリラに殴られて惨たらしく死になさい‼」

 

妹紅「この世に生まれたことを後悔させてやる‼」

 

耀「くたばれっ!」

 

近藤「ギャァァァァァァァァァァァァァ‼」

 

こうして七不思議ひとつ目『廊下に響く音』が解明されたのであった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

銀時「次は職員室か・・・・どうせまたしょーもねーオチだろー?」

 

今さっきの変態ゴリラ騒動のせいで怪談オーラゼロの銀八が言った。

他のメンバーもあんなものを目にしたので何かが吹っ切れているようだ。

 

鍵「・・・んで、案の定職員室から声が聞こえてますね」

 

鍵の言う通り確かに職員室からは泣き声が聞こえていた。

その後、肝試し組は何にも恐れずに職員室へ向かった。

 

十六夜「開けるぞー」

 

十六夜はそう言いながら普通にドアを開けた。

で、目にしたのは・・・・

 

服部「う・・・・・うう・・・うっ、ううう・・・・」

 

秀吉「・・・・何やってんのじゃ、服部先生」

 

そこでは銀時の同僚で、日本史教師の服部全蔵が座薬を入れていたのだ。

キャスター椅子の上で膝立ちになり、おまけに下半身むき出しでケツをこちらに向け、手には座薬をつまんでいる。

銀八たちの存在に気付き、服部は振り向いた。

 

服部「あ、坂田先生。どうしたんだ?アンタもイボ痔かい?」

 

銀時「いやいや、なわけねーだろうが、何やってんだよこんな時間に」

 

服部「いや、実は座薬を入れようと思ってだな。もう痛くて痛くてタマんねーんだわ、イボ痔が」

 

腹が立つほどに呑気な声で、服部は言う。

 

明久「いや、そんなもん家で入れればいいでしょう!?」

 

服部「まあ、そりゃそーなんだけどよー実は俺、痔の事は家族に内緒にしてんだよね。だから座薬も職員室に置いてあんのよ」

 

銀時「それで?夜中に職員室で人知れず泣きながら座薬挿入ってか?」

 

服部「いやぁ、驚かせてすまんすまん」

 

と、相変わらずケツを出したまま詫びる服部に

 

銀時「別の意味で驚いたわァァ!!!!!」

 

銀時は服部のケツに思い切りキックをかました。

服部はケツをむき出しにしたまま壁にドガシャアと激突。

そして零斗が服部の後ろにたち、槍を服部のケツに向けていた。

 

服部「わ、ちょ、馬鹿!槍をケツに刺そうとするな‼怪我するじゃすまないだろうが‼」

 

しかし服部の抵抗むなしく、零斗は容赦なく槍を服部のケツに刺した。

 

服部「アァァァァァァァァァァァ!?」

 

服部の絶叫が職員室に響いた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

レヴィ「次は理科室ッスね・・・・・」

 

二連続も下らないものだったため零斗たちのテンションは駄々下がりであった。

 

アラタ「さっきから変態しか居ねぇじゃねえかよ」

 

アリン「他のもそうなのかしら?」

 

深夏「つか、残りのやつのなかに一誠と土屋も入ってるんじゃないか?」

 

妹紅「確かにな。コイツらも変態だし」

 

一誠「失礼な‼夜中にこっそり覗き穴探しなんてしてねえよ‼」

 

康太「・・・・・・隠しカメラの設置なんてしてない」

 

雄二「おいコイツら風紀委員につき出すぞ」

 

一誠・康太「「去らば!」」

 

明久「あ、逃げた」

 

雄二が危険人物として一誠と康太を風紀委員につき出そうとした。

しかしその前に一誠と康太は理科室へと逃げていった。

 

???『ギィヤァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

一誠たちが理科室に入ってしばらくたったとき、突然男性の悲鳴が聞こえた。

 

アーシア「な、何ですか今の!?」

 

飛鳥「わからないけど、とにかく私たちも中に入りましょう‼」

 

アリン「飛鳥の言う通りね」

 

新八「早くいきましょう!」

 

そして零斗たちが理科室に入って中を見るとそこには口から泡をはいて気絶しているムッツリーニと一誠がいた。

そして零斗たちが理科室の奥を見るとそこにはフヨフヨ浮いているものがいた。

 

ブルック「あれ?みなさんどうしたんですか?」

 

それは音楽教師である死んで骨だけブルックだった。

ブルックは自身の力で霊体となることが可能である。

 

雄二「いや、あんたこそなにしてんだよ」

 

ブルック「私は夜の見回りでいるんですよ。ほら夜の学校って物騒でしょ?だからこうやって霊体になっているんですよ」

 

アラタ「いや、今のあんたの方が物騒だよ!」

 

アラタの言う通り今のブルックは完全に幽霊といってもおかしくないもので、いきなり現れたら他の生徒も今そこで気絶してるムッツリーニや一誠のようになるだろう。

 

神楽「大丈夫アルか銀ちゃん?」

 

ユイ「駄目だね完全に気絶してます」

 

深夏「白目むいてるな」

 

ブルックに驚いたのか銀時は白目をむいて気絶していた。

 

ブルック「ところで皆さんこそどうしてこんなところにいるんですか?もしかしてあなたたちも七不思議解明ツアーをしてるんですか?」

 

霊夢「そうだけど、なんでわかったの?」

 

ブルック「ルフィさんたちや風紀委員の人たちもさっきここを通ってきたんですよ。その時皆さん七不思議について探してるって聞いたんですよ」

 

ブルックが零斗たちが七不思議解明ツアーをしてること当てたことに疑問を感じて質問するとブルックは答えてくれた。

 

十六夜「そういや金次たち風紀委員もこの七不思議について調べるって言ってたな」

 

飛鳥「そうだったのね。だからあのゴリラ委員長もいたのね」

 

耀「いや飛鳥。あの人はただの変態目的できただけだよ」

 

雄二「ルフィたちもどうせ面白半分で来たんだろうな」

 

鍵「何も壊してなきゃだけどな・・・・・・」

 

秀吉「確かにそこは心配するところじゃな・・・・・・」

 

妹紅「あいつらならあり得るな」

 

明久「僕は風紀委員の方が心配だな」

 

レヴィ「確かにそうッスね。土方さんと沖田さんとかアリアさんと白雪さんとかが喧嘩してそうッスね」

 

そんな感じで十六夜たちはルフィや風紀委員たちのことを話してた。

 

新八「ところで先生は何か七不思議について知りませんか?」

 

アリン「私たち既に3つ見つけたわ」

 

セリナ「ラップ音と職員室のむせび声、そしてここのブルック先生の三つですね」

 

ブルック「そうなんですか。それじゃ七不思議はこれで全部終わったんですね」

 

当麻「?どういうことですか」

 

ブルックの言った言葉に疑問を感じた当麻が聞くとブルックは再も当然のように言った。

 

ブルック「さっき聞いた話ですが風紀委員の人たちが残りの四つの七不思議が解明されたそうですよ」

 

アーシア「そうなんですか」

 

ゼノヴィア「それじゃこれで七不思議は全て解明されたということだな」

 

どうやら既に別に行動していた土方たちが見つけていたようだ。

 

零斗「それじゃもう帰ろうか」

 

明久「そうだね。もう七不思議全部分かっちゃったみたいだし」

 

妹紅「つまらなかったな」

 

そう言いながら雄二がムッツリーニを、当麻が一誠を運び、零斗たちは理科室をでてそれぞれ帰宅するのであった。




有頂天「ハーメルンの読者よ、私は帰ってきた‼」

アラタ「そしてまたしばらく現れないだろうな」

有頂天「グハッ‼」

一誠「あ、作者が血を吐いて倒れた」

アラタ「気にするな。俺は気にしない」

一誠「嫌、少しは気にしろよ!まぁ確かに別にどうでもいいか」

有頂天「それでは今回のゲストを紹介します。ハイスクールD×Dの兵藤一誠とトリニティセブンの春日アラタです」

一誠「うぉ!何事もなかったかのように入ってきやがった!?」

有頂天「メンタルはそこそこ強いので、それじゃここでは残りの七不思議について簡単に説明します」

アラタ「そういや残り四つは風紀委員とルフィたちが見つけたんだっけか」

有頂天「簡単にまとめるとこうなります」

・いにしえの黒魔術師→家庭科室で新作マヨネーズを作っていた土方

・謎の黒服集団の儀式→非リア充軍団のリア充を呪うための儀式

・暗黒の魔物たち→アザぜルなど一部の先生や生徒が勝手に飼っている魔獣や神獣など

・構内に潜む悪魔→婚期を逃したアラフォー教師のベッキーが男を求めて四足歩行で探索してる

有頂天「以上( ̄▽ ̄;)です。因みに土方たちはベッキーに見つかったとき必死になってなんとか逃げ切れたそうです」

一誠「あれは怖い」

アラタ「つか七不思議の中で唯一本物っぽいよな」

有頂天「さて、そろそろ次回予告を始めましょうか。アラタさんお願いします‼」

アラタ「おうよ!次回は銀さんたち教師勢が酒場で飲み会をやっているとき、あの伝説の六つ子たちがやって来た‼更に松平が例のごとくあのお方を呼びした。そのかたとはいったい誰だ!?」

一誠「デュエルスタンバイ‼」




















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酒は飲んでも呑まれるな

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ここは嵐獄町のとある酒場。

そこでは銀時や桂たち禍終素学園の教師たちが酒を飲んでいた。

既に銀時を含め、ほとんどの教員がかなり酔っていた。

 

銀時「おらおら!酒が足んねぇぞ!」

 

月詠「がはははは!もっと酒持ってこんかい!」

 

松平「ドンペリ持ってこい!」

 

幽々子「おつまみもっと持ってきて~」

 

紫「楽しいわね~」

 

鬼灯「大王。明日も仕事があるんですからお酒を飲むのもほどほどにしてくださいよ」

 

閻魔大王「大丈夫だよ鬼灯くん。ちゃんと考えてるから」

 

アザゼル「そうだぞ鬼灯。大人になった今じゃこんなはめをはずす機会なんてめったにねぇんだからな」

 

辰馬「あはははは!まっこと楽しいのう!」

 

ジェレミア「オレンジは我が忠義の名である‼」

 

因幡「うるせぇよ!髪触らせろ‼」

 

大友「いや、全く関係あらへんやん」

 

荻「洋は昔からこういうやつだ」

 

束「四番束さん!『限○バトル』歌います‼」

 

千冬「少しは静かにしろ!」

 

既に酔っぱらってる人たちはハイテンションになっており、酒場大盛り上がりであった。

 

西村「まったく教師ともあろうもがはめを外しすぎじゃないか」

 

慧音「まあまあいいじゃないですか」

 

藤堂「そうさね。たまには息抜きが必要なのさ」

 

白夜叉「うむ。人間休めるときには休むべきじゃ」

 

黒ウサギ「いや、ほとんどの人たちは年柄年中遊んでるじゃないですか」

 

木暮「確かにな」

 

黒ウサギと木暮はそう言うがそんなことは意味がないとわかっているので止めることはなくお酒を飲み始めた。

 

おそ松「あれ銀時じゃねえかよ」

 

カラ松「フッ、これぞまさに運命(ディスティニー)の出会い」

 

チョロ松「いや、痛いからマジそれやめてカラ松兄さん」

 

一松「死ぬクソ松」

 

十四松「みんないるね!マッスルマッスル!」

 

トド松「ちょっとうるさいよ十四松兄さん」

 

銀時たちに声をかけてきたのは銀時と同じ代のCOC学園の卒業生である松野兄弟であった。

ちなみに現在は六人とも無職で親のすねかじりである。

 

銀時「あ、くそニートども」

 

慧音「ろくに職に就いてないくせにこんなとこに来るなよ」

 

西村「一人ぐらいまともなのはいないのか・・・・・・・」

 

束「束さんですら教師をやってるのにね」

 

おそ松「出会い頭に酷くねっ!?」

 

無職の六人に厳しい銀時たちであった。

 

大友「ところでどないして今日ここに来たんや?」

 

チョロ松「いや、アニメが終わったからその記念としてね」

 

黒ウサギ「あれ?アニメって終わったのけっこう前じゃなかったですか?」

 

一松「作者が書くの遅かったからな。それが原因だ」

 

トド松「ホンットこの作品の作者って投稿遅いよね。アカウント帰る前のころもコードギアスの小説投稿するのに時間かかってーーーーーーーーーー」

 

バシュン!(トド松の姿が消えた音)

 

チョロ松「ええ!何これ!?いきなりトド松が消えたんだけど!?」

 

鬼灯「作者の力ですよ」

 

白夜叉「作者の悪口を言ったからこの酒場から消されたんじゃよ」

 

おそ松「バカ野郎っ‼だから作者はバカにするなって言ったのにっ‼」

 

一松「トド松・・・・・お前のことは忘れない」

 

ジェレミア「いや、死んではいないはずだぞ。別の酒場に飛ばすと言ってたからな」

 

木暮「誰がそんなこと言ったんだよ」

 

慧音「作者だ。ちなみに既にバカ王子とそのお付きのじいさんと白鐸とイヤミが同じように消えてる」

 

カラ松「何でそんなに消えてんだ?boy」

 

銀時「面白そうだかららしいぞ。後、boyって呼ぶな。ぶち殺したくなる」

 

チョロ松「理不尽‼」

 

作者の理不尽さにチョロ松がツッコミをいれるが、まぁ死んでないならいっかと松野兄弟は深く考えずに銀時たちの近くに座った。この兄弟は以前もカラ松がチビ太に捕まって人質になったときカラ松よりも梨を優先するのだから

 

松平「そういや俺も知り合い呼んだんだっけか」

 

西村「そうですか。どんな方ですかその人は」

 

松平「おぅ。ちょっとシャイな奴だが根は良い奴だぞ」

 

桂「ほぅ松平殿がそれほどいうとは。これは期待できそうだな」

 

カラ松「そうだな」

 

十四松「確かに!」

 

桂たちは松平が呼んだ人物が気になるのか少しテンションが上がっているが、それに対して銀時たちの様子は不安げなようだった。

 

銀時「おいおい。松平のおっさんの知り合いって嫌な予感しかしねぇぞ」

 

因幡「奇遇だな俺も同じだ」

 

千冬「前にも似たようなことがあったからな」

 

彼らの予想は的中した。

新たに酒場に入ってきたのは銀時たちと同じCOC学園の教師であるさっちゃんこと猿飛あやめと服部そして彼らの後ろに立っているのは

 

茂茂「将軍家は代々酒を飲むときは日本酒である」

 

全員『(やっぱり将軍かよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)』

 

やって来たのは将軍の徳川茂茂だった。

何故か松平は茂茂と親しく、松平はよく茂茂をキャバクラなどに連れていくのだ。

 

松平「そんじゃ、俺ぁこのあとキャバいってくるからあとよろしく」

 

銀時「おぃぃぃぃぃぃぃ‼なに俺たちに責任押し付けようとしてんだ!?」

 

松平「ちなみに将軍になにかあったらお前ら全員打ち首だから」

 

慧音「ふざけるな‼何で私たちが面倒見なきゃいけないんだ!?」

 

服部「心配すんな。そう簡単に問題が起きるわけがないだろ?」

 

あやめ「そうよ。あなたたちは早く将軍様の世話をしなさいよ。私はこの後銀さんと一緒に二人で飲みにいくんだから‼」

 

銀時「誰がテメーみてーなメス豚と一緒に酒を飲むか」

 

白夜叉「まぁ、こうなったら仕方ないのう。ここは将ちゃんを交えて楽しもうぞ」

 

西村「今さりげなく将ちゃん呼ばわりした気がしますが」

 

荻「そこはもう気にしないことにしましょう」

 

こうして将ちゃんこと将軍を交えての宴が再開された。

しかしこのときの彼らは知らなかった。まさかこの後にあんなことが起こるとは・・・・・・・・・

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

慧音「あはははは♪お酒おいしー♪」

 

黒ウサギ「もっと飲んじゃいましょー♪」

 

木暮「どうしてこうなった・・・・・」

 

将軍が来てから二時間がたったころだった。

慧音や黒ウサギ等と言った桂やあやめなどのストッパーとなるはずだった人たちが日頃たまっていたストレスを解放するように酒を飲みまくり、ご覧のように酔ってしまった。

 

千冬「ホラホラ坂田先生。もっと飲みましょう‼」

 

銀時「んぐっ!?んぐっ!?」

 

千冬が銀時の口に無理矢理一升瓶を飲ませていた。銀時のそばには他にも数本の日本酒の空瓶が転がっており、それら全て千冬と銀時の横で酔い潰れて寝ている月詠が飲んだものである。

ちなみに藤堂第二学園長と白夜叉、西村、鬼灯、閻魔大王はまだ仕事があるとのことで先に帰宅していた。

 

おそ松・カラ松・十四松「「「イッヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」」」

 

チョロ松「ニャーちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!超絶かわいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 

一松「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ」

 

松野兄弟(トド松を除いた)はおそ・カラ・十四松の3人はおそ松とカラ松が上半身裸に、十四松はどこかの民族衣装を着て騒いだり、チョロ松が好きなアイドルの名前を叫びながらペンライトを振ったり、一松が酔い潰れて眠っていた。

 

服部「痔が・・・・・痔が」

 

荻「大丈夫か?」

 

因幡「いやこれは完全アウトだろ」

 

服部の穴にはさっちゃんによるクナイが刺さっており、荻と洋はそれを心配そうに見ていた。

そしてその服部にクナイを刺したさっちゃんはというと何故か慧音と黒ウサギの三人が睨みあっていた。

 

大友「な、何が起こっとるんや?」

 

束「分かんない。気づいたらこうなっていたよ」

 

幽々子「そうねぇ。特に何も言ってないわよ」

 

紫「えぇただ三人ともヒロインとしては他の娘たちよりも遅れてるって言っただけよね」

 

ジェレミア「いや、どう考えてもそれが原因だろ‼」

 

辰馬「しかしどうするかのう?」

 

桂「放っておいても大丈夫だろ。それよりこのタコワサを見ろ。滝川クリステルそっくりだろ」

 

アザゼル「いや、そもそも滝川クリステルってなんだ!?」

 

辰馬と桂の言葉で三人を無視することにしたが三人の争いはヒートアップしていた。

 

猿飛「あなたたちいい加減にしてくれないかしら?いくらあなたたちが相手に見向きされてないからって私と銀さんの仲を嫉妬するなんて」

 

慧音「はぁ?何をいってるんだ。お前はいつも罵倒されてるだけだろう。その点私は明久とは昔から親しいんだ。この間だって二人で買い物にいったんだからな」

 

黒ウサギ「甘いですね。私なんてこの前の日曜日に十六夜さんに膝枕してもらったんですよ。あなたたちとは格が違うのですよ」

 

三人は口元は笑っているが目は笑っていなかった。

そしてしばらくの間、ハハハッと笑っていたが

 

あやめ・慧音・黒ウサギ「「「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」」」

 

さっちゃんはクナイを、慧音は拳を、そして黒ウサギはヴァジュラを構えて互いに攻撃を始めた。

 

銀時「おぃぃぃぃぃぃぃ‼誰かこのバカども止めろォォォォォォォォォォ!!」

 

おそ松「俺に任せろ!」

 

おそ松がそういうと三人が戦っているなかにカラ松と将軍を投げ入れた。

三人は戦いの邪魔をするものを排除しようとフルボッコし始めた。

 

おそ松「これでよし!」

 

チョロ松「いや、なにしてんだよクソ松‼」

 

おそ松「ほらよく言うじゃん?喧嘩を止めるときは誰かを間に入れろって」

 

木暮「いや標的が二人に変わっただけだろ!ってかなんで将軍様まで投げてんだよ!?将軍様フルボッコじゃねえかよ‼」

 

木暮の言う通り、将軍とカラ松は三人の標的となりそれぞれクナイを刺したり頭突きしたりヴァジュラの雷をあてた。

それによってカラ松はサングラスを粉々にされ髪もアフロになっており、将軍は頭にクナイが刺さり額にはたん瘤が出来ていて挙げ句には服が雷によって燃えちり褌一丁になって気絶していた。

 

大友「あかん・・・・・これ打ち首確定や・・・・・」

 

ジェレミア「何故こんなことに・・・・・・」

 

将軍を気絶させたことに大友たちは見の危険を感じていた。

 

一松「終わったなお前ら・・・・・・」

 

十四松「あはははは!テンション上がってきたー‼テンションテンション‼」

 

チョロ松「いや、何でテンションあがんだよ!」

 

おそ松「んじゃ俺ら帰るから後よろしく!」

 

カラ松「フッ、サヨナラは新たな出会い」

 

そう言っておそ松たち松野兄弟が帰ろうとしたがそれを見逃すわけがない銀時たちがおそ松たちの足を掴んだ。

 

銀時「ふざけんじゃねーぞ!このクソニートどもが‼」

 

桂「悪の根元である貴様らだけは決して逃がさん‼」

 

因幡「テメェーラが打ち首になれや‼」

 

辰馬「陸奥に怒られるのは嫌じゃ‼」

 

ジェレミア「忠義の嵐ぃぃぃぃぃぃぃ‼」

 

束「箒ちゃんに怒られたくないぃぃぃぃぃぃぃ‼」

 

大友「地獄に落ちるのはお前らやぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

チョロ松「ふざけんな‼僕たちはたまたまここに来ただけなんだ‼」

 

一松「やるならおそ松兄さんだけにしろっ‼」

 

十四松「こういうときこその長男だよね!」

 

カラ松「確かに‼」

 

おそ松「マジ最悪だなお前ら‼やっぱり俺以外の兄弟はみんな敵だ‼」

 

銀時「敵はお前じゃぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 

その後、酒場では将軍を気絶させたことの擦り付けあいを始め、さらに別の場所に跳ばされたトド松たちがだよ~んとデカパンを連れてきたせいで最終的に酒場は崩壊し、請求書が禍終素学園の学園長である紫たちたのもとに届き、銀時たちは給料三ヶ月二十%カット。そしておそ松たち無職のクソニートたちは用務員として雇われることになったのだ。




有頂天「あとがきコーナー‼本日のゲストは‼」

霊夢「東方プロジェクトの博霊霊夢と」

知弦「生徒会の一存の紅葉知弦よ」

有頂天「今回は零斗さんの幼馴染兼ヒロインの二人に来てもらいました」

知弦「主人公以外が来るのって確か初めてよね?」

有頂天「はいそのとおりでございます。これからはヒロインやその他のキャラたちにも来てもらうつもりです」

霊夢「そういえば作者はどうやって東方のこと知ったの?」

有頂天「よくは覚えてないけど中学の頃の仲が良かったグループとカラオケ言ったときに一人が東方の歌歌ってたのとここのバカテス×東方の小説を読んで知ったよ」

知弦「そうだったのね。因みに生徒会の一存は?」

有頂天「アニメ二期を見てはまったね。それと他サイトの二次小説を読んで鍵×深夏が好きになりました」

霊夢「そうなんだ」

知弦「それじゃ次回予告を始めるわよ」

有頂天「台詞取られた!?」

霊夢「次回は2ーZの生徒たちが他学年の生徒たちと合同してプールの授業をするわ」

有頂天「説明短っ!?」

知弦「次回も見ないと調教するわよ♪」

有頂天「怖い⁉」

霊夢「次回もよろしくね」


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プールは夏の最大イベントのひとつである

夏期講習で忙しくて投稿遅れました


この学園には巨大な室内プールがあり、夏でも冬でも使用することが可能で、月に二、三回は授業で使われている。

今日は高等部の3ーUと2ーZ、1ーT、中等部の3ーEと合同授業として使うことになっている。

そしてエロいことを考えるバカどもがいた。

エロコックことサンジ、ストーカー風紀委員長近藤勲、九兵衛とロフトとカーテンのシャーしか考えていない東條歩、中等部のエロカメラマン岡島大河、そして変態三銃士と呼ばれる二人の元浜、松田だった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

プールの時間。

 

零斗「やっぱ温水プールはいいな。春でも泳ぐことができるんだからな」

 

明久「なんかテンションあがるよね」

 

鍵「だな。それに他の学年との合同授業ってのも」

 

一足先に水着に着替えた零斗たちは準備体操しながら話していた。

 

トーリ「ホライゾン?何で俺は木に縄で縛られてプールに浮かされてるんだ?」

 

ホライゾン「jud.それはトーリさまがホライゾン以外の女の子に興奮して襲いかからないようにするためです」

 

トーリ「おいおいホライゾン!いくら俺でもそこまで節操なしじゃないぜ‼」

 

ホライゾン「この間女生徒に襲いかかったのはなんですか?」

 

トーリ「それは仕方ないことだろ!そこにオパーイがあるのが悪いんだからな‼」

 

ホライゾン「jud.それではトーリさまはしばらくの間そこにいてください」

 

既にプールにいた第二生徒会長トーリがその彼女であるホライゾンによって簀巻きにされてプールに浮かばされているが零斗たちは気にしない。この学園ではよくあることだ。

 

殺せんせー「ヌルフフフフ。いや~やっぱりプールはいいものですね~。女生徒や女教師の水着とか見られて」

 

銀時「落ち着け殺せんせー。俺たちはガキ共が妙なことをしないためにここにいるんだ。俺はプリプリデカプリ娘を見るがな」

 

松平「おい、おじさんにもその双眼鏡寄越せよ。おじさんだって若い娘の水着姿凝視したいんたから」

 

新八「あんたら本当に教師ですか?」

 

中等部の3ーEの担任の殺せんせーと、2ーZの担任銀時、そして体育教師の松平がそれぞれ双眼鏡を持って生徒たちの水着姿を見ようとしていた。

お巡りさんコイツらです。

 

長谷川「とりあえずみんなプールで足つらないようにちゃんと準備体操してから入れよ」

 

用務員兼プールの監視員の長谷川さんがそう注意した。

 

神楽・沖田・ルフィ・ウソップ・チョッパー・くりむ・日向・ユイ・圭・優太・因幡「「「「「アイアイサーー!」」」」」

 

長谷川「人の話聞いてた!?」

 

しかし長谷川さんの話を無視し、一部の生徒たちは準備体操せずにプールに入っていった。

 

長谷川「おい!準備体操してねぇのに、はいんじゃねえよ!ってか因幡さん‼教師が率先としてやってじゃねぇよ‼そして野崎と日向!ツッコミ放棄してボケになるんじゃねぇ!働けバカ野郎‼」

 

しかし長谷川さんの言葉もむなしく彼らの耳に届くわけがなく、更には彼らの後を続くように他の生徒たちもプールへと飛び込んでいった。

 

零斗「やっぱこうなるよな」

 

鍵「まぁ久しぶりのプールだからな。みんなもテンションが上がってるんだろ」

 

雄二「そう言うお前らも既に入ってるけどな」

 

雄二の言う通り零斗たちもプールの中に入って水中バレーの準備をしていた。

 

零斗「こういうのは楽しんだもの勝ちだ。そう言う雄二だって参加するだろ?」

 

雄二「当たり前だろ。どうせあの教師どものことだあのまま覗きを続けて授業なんてしないだろうからな」

 

とゆうことで零斗たちは水中バレーをするために他の生徒たちにも声をかけようしたが、三人は突然水中へと引きずり込まれた。

 

零斗・鍵・雄二「「「ガボッ!?グボッ!?」」」

 

突然のことに驚いて、三人はそのままプールの中へと沈められた。

意識を失うとき、彼らは霧島翔子、ゼノヴィア、宇宙巡が足を掴んでる姿を見たそうだ。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

明久「みんなわかった?水中鬼はあんな感じで危険だからやっちゃダメだよ」

 

明久はそう言いながら今ゼノヴィアたちによって沈められてる零斗たちを見ながら3ーEの生徒たちに説明していた。

何故零斗たちがゼノヴィアたちによって沈められてるのかというと、

零斗たちから少し離れた明久に3ーEの赤羽業が水中鬼をしようと誘ってきたので明久は霧島たちに『雄二たちを水中に引きずり込んで、溺れさせたあとで人工呼吸したら勝ち』と少しルールを変えて説明した。

結果、零斗たちは溺れてゼノヴィアたちが人工呼吸しようとしたが、鉄人に見つかって三人は説教されていた。

 

渚「というか先輩たち大丈夫なのかな」

 

明久「大丈夫だよ。まぁ霊夢たちにこのことがバレたらまずいと思うけどーーー」

 

霊夢「へぇ?誰に何がバレたらまずいって?」

 

後ろから聞こえた声に明久は冷や汗を流しながら後ろを振り向くとそこには額に青筋を浮かべている霊夢と茨木華扇がいた。

 

明久「去らば‼」

 

霊夢・華扇「「逃がすかっ‼」」

 

明久は直感でこれはまずいと思い全力で走り去った。それを霊夢たちは弾幕を張りながら追いかけていった。

 

業「なんか水中鬼よりあっちの方が面白そうだね渚くん」

 

渚「いや、ああなったのは業くんも関係あるんだから少しは気にしなよ?」

 

業「昔の偉人だって言ってたじゃん。『面白きことはよきことなり』って」

 

渚「ダメだこいつ早くなんとかしないと・・・・・・」

 

業に対して潮田渚はそう言うが業のことだから無意味だと分かってそれ以上何も言わなかった。

 

茅野「渚、業くん。先輩たちが水中バレーしようだって」

 

渚「あ、うん今行くよ」

 

茅野カエデが渚たちに手を振って呼んできたのでそっちへと向かった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

銀時「よーしお前ら遊びはそこまでだ。そろそろ授業始めるぞ」

 

殺せんせー「この小説。学園ものなのに中々授業やりませんからね」

 

松平「そろそろ授業やらないと不味いからな」

 

新八「メタ発言するな‼」

 

渚たちが知弦やアラタたちと水中バレーをし、霊夢たちによってボロボロになった明久と溺れていた零斗たちが目覚めると鉄人によって叱られた銀時たちが真面目に授業を始めることになった。

 

銀時「つっても何やるかなんて決まってねーからな。誰かやりたいものネェか?」

 

サンジ「ハイハイ!俺は水中騎馬戦やりたいです!」

 

サンジがそう提案すると男子生徒の多くがそれに賛成していた。

 

松平「水中騎馬戦か・・・・いいな読書にもサービスシーンとしてポロリもあったほうがいいしな」

 

松平の言葉に女子たちが避難の声が上がったが松平はそれを無視した。

零斗たちは心のなかで不安になっていた。

 

そしていざ騎馬戦が始まるときそれぞれ二人一組でくんだ。

それで雄二は土御門春虎と鍵は深夏の妹の真冬と明久は塔城小猫と零斗はライカとペアになった。

 

春虎「すいません先輩俺が上になっちゃって」

 

雄二「気にするな。俺の方が力あるからな」

 

真冬「杉崎先輩。私ゲームしたいんですぐにまけましょう」

 

鍵「弱気だね真冬ちゃん!?」

 

明久「何で僕たちは女子とペアになってるんだろ?」

 

零斗「さあな。人数が足りなかったんだろ」

 

塔城「気にしないでください先輩。私たちは問題ないので」

 

ライカ「ア、アタシも問題ないです」

 

春虎が申し訳なさそうに雄二に謝り、真冬は最初からやる気がないから負ける気でいた。何故か明久と零斗の上に乗ってる小猫とライカは顔を赤くしていた。

 

幽香「妹紅。まず明久たちを潰すわよ」

 

妹紅「いいぞ。互いに協力しようじゃないか」

 

霊夢「いい?零斗を倒せなかったらただじゃないすまないわよ」

 

夏目「は、春虎くん助けて」

 

幽香と妹紅が殺気丸出しで明久たちを見ていて、霊夢が土御門夏目を脅し、夏目は涙目になっていた。

 

松平「それでは・・・始めぇ‼」

 

松平の合図によって試合が始まった。

プールはすぐに戦場と化した。

土方と沖田が斬り合いをしたり、鍵が上でゲームをしてる真冬を落とさないようにしながら深夏と華扇から逃げたり、小猫が幽香と妹紅と戦ったり、零斗が霊夢たちから逃げたり、リリスとアリンが戦ったり、当麻が美琴のレールガンを防いだり、渚が上に乗ってる茅野と一緒に敵を倒したり、近藤と東條が妙と久兵衛に襲いかかって撃退されたり、ペアになったゾロとサンジが互いに足を引っ張りあったり等々色々なことがあった。

最終的には一誠の赤龍帝の力で倍加したアラタの魔術によって全員の水着が弾けとんで裸になって、怒った女子たちに二人がボコられて授業は終わった。

しかし、このあとあんなことが起こるとは誰も知るよしはなかった。




次回でプール編は終わります。


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覗きは決して許されることではない

更新遅れました
今回はプール回の後編です


授業が終わったあと、生徒たちはシャワーを浴びて更衣室で着替えていた。

 

零斗「今日のプールも散々だったな・・・・・・・」

 

カミト「ハハハ・・・同感だよ」

 

冬児「先輩たちも大変だったな」

 

渚「皆さんスゴかったですよね・・・・」

 

零斗たちがそんな話をしている中、一誠とアラタが壁に耳を当てているのを一夏が見つけた。

 

一夏「先輩たち何してるんですか?」

 

アラタ「織斑かお前もこっちこいよ」

 

そう言いながらアラタは一夏を誘ってきたので一夏はアラタたちと同じように壁に耳を当てた。

 

刀奈『箒ちゃんって胸おおきいわよね~』

 

箒『そ、そうですか?私には邪魔なものだと思うんですけど』

 

深夏『確かにそうだよな。運動するときとか邪魔になるし』

 

幽香『肩もこるし、男子たちからもいやらしい視線を浴びるんだからそこまでいいものじゃないわよ』

 

美波『巨乳はみんなそう言うのよ‼』

 

アデーレ『私たち貧乳の気持ちなんてわからないんですよ‼』

 

茅野『巨乳は滅べ‼』

 

どうやら壁の向こう側は女子更衣室のようで胸のことで話していた。

そんな会話が聞こえた一夏と他の男子生徒(一部を除く)が顔を赤くしていた。

だが突然女子更衣室の方から悲鳴が聞こえてきた。

 

ナミ『のぞきよー!』

 

白雪『へんたーい!』

 

その声を聞いた男子たちは驚いた。

今時そんなことをするバカがいるとは思えなかったからだ。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

放課後。プールの授業に参加した生徒たちは体育館に集合していた。

 

銀時「ではこれより覗き犯を見つけようと思う。まぁ犯人はわかっているか。ということで自首しろ兵藤と春日」

 

一誠・アラタ「「そんな!?俺たちは無実ですよ先生‼」」

 

銀時「お前ら原作だと女子の服を脱がす変態キャラだろ?それにこの小説の一話でもお前ら女子の覗きするために授業サボったとか言ってたしな」

 

銀時がそう言うと女子たちは一誠とアラタを親の敵のように睨んだ。

 

雄二「先生一誠たちは犯人じゃないぜ」

 

冬児「その二人は織斑と一緒に壁越しに女子たちの会話を聞いてたからな」

 

雄二と冬児が一誠とアラタの無実を証明したが一夏も一緒に軽蔑した目で見られた。

 

一夏「ちょっ、先輩俺を巻き込まないでくださいよ!?」

 

雄二「その方が面白いからな」

 

一夏「酷い!?」

 

銀時「まぁアリバイがあるならお前ら二人は違うってことだな」

 

一誠とアラタは疑いが晴れてホッとした。

 

銀時「とりあえず誰かそのときのことを詳しく話してくれ」

 

知弦「私が話します」

 

知弦の話によると女子たちが着替えていると妹紅と霊夢が何か光るものが見えて何だろうと思ったらカメラだったらしく、その後誰の声だかは分からないが数人の男性の声が聞こえたらしい。

 

零斗「なるほど」

 

早苗「あの・・・・」

 

銀時「どうした東風谷」

 

早苗「私、あの後廊下で誰かがやけに長いものを持って走って逃げているのを見ました」

 

桂「なるほど。つまりそれが異常に改良されたカメラのレンズか」

 

耀「それは違う」

 

耀が不満げに手をあげた。

 

耀「それは私が買った購買の一日十個限定の『ギガトンフィッシュフランスサンド』だよ。早く着替えて買いにいったんだよ」

 

早苗「じゃあ私が見たのは・・・・」

 

耀「多分私のフランスサンドだと思う」

 

土方「いや、そうとは限らねぇーぞ」

 

耀の言葉を否定するように犯人の手がかりを探していた土方たちが現れた。

 

新八「どういうことですか?」

 

山崎「皆さんこれ見てください」

 

風紀委員たちの中から山崎がみんなの前に出てあるものを見せた。

 

山崎「校舎裏で見つけた異様に改良されたカメラのレンズです」

 

圭「本当にあったぁぁぁぁぁ‼」

 

山崎が持ってきたのは2、3メートルほどの長さをもったカメラのレンズだった。

 

飛鳥「どこでこんなもの売ってるのかしら?」

 

文「あやや!これ私の昨日無くしたと思ってた奴じゃないですか!?無いと思ったら盗まれてたんですね‼」

 

明久「あ、文のなんだこれ」

 

雄二「俺はてっきりムッツリーニのだと思ってたんだがな」

 

康太「俺のはもっと大きい・・・・・」

 

秀吉「持っておるのは否定しないのじゃな」

 

アリア「とにかくまずは指紋を調べるのが先ね。金次とっととやりなさいよ」

 

金次「ヘイヘイ」

 

アリアの命令に渋々と従ってカメラのレンズの指紋を確認するが

 

金次「・・・・・・ダメですね。綺麗に指紋が拭き取られてます」

 

沖田「それは残念でさぁ。代わりに土方さんの指紋をつけときましょうや」

 

土方「おい誰かこいつをボイラー室に叩き込んでこい」

 

そんなことを話していると別の風紀委員が入ってきた。

 

風紀委員「副委員長!校舎裏にデジタルカメラがありました‼」

 

土方「でかした‼」

 

土方が風紀委員が持ってきたカメラの中身を見るとそこには女子たちの着替えてる写真が撮られていたのだった。

 

零斗「これはビンゴだな。日付は今日だし間違いないだろう」

 

明久「うんそうだね(ポタポタ)」

 

鍵「許せないことだ‼(ポタポタ)」

 

銀時「全くだぜ(ポタポタ)」

 

魔理紗「お前ら鼻血出しながら何言ってんだ」

 

女子たちの着替えてる写真を見た多くの男子が鼻血を出しているが女子たちはそれよりも盗撮犯に対しての怒りが勝っており、鬼のようなオーラを出していた。

 

銀時「おいおいお前ら怒り爆発するなよ。絶命秘奥義をだすのは犯人だけにしとけよ」

 

千冬「それで指紋は?」

 

金次「残念ですけど綺麗に拭き取られてます」

 

零斗「とにかく今はこのカメラの中から犯人の手がかりになる写真を探そう」

 

明久「そうだね。ってこれは」

 

そして明久が見つけた写真には記念写真のように女子更衣室の前でピースしている近藤、東條、サンジ、岡島、松田、元浜の姿があった。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

ダッ!!(近藤たちが逃げる音)

 

霊夢「Are you Ready?」

 

女子全員『『『『『 Let's Party! 』』』』』

 

ヤバイと感じて逃げ始めた近藤たちを霊夢の合図によって女子全員が追い、男子たちは近藤たちの冥福を祈りながら見るのであった。

数時間後、ぼろ雑巾のようになった近藤たちがごみ捨て場にゴミのように捨てられていたのだった。




これでプール回は終わりです
それで皆さんに少し意見を求めたいことがあります。
新しい話を書こうと思ってるのですが候補が3つあってどれにしようか迷っています。どれがよみたいと思えるのか教えてください。候補はこの3つです。因みに全て元ネタは銀魂です。
・性転換事件
・入れ替り事件
・ドライバー事件
感想の方でどの話がいいか意見をお願いします


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男はナースに夢を見る

今回はプール編の後日談です


零斗「うわっ何これ!」

 

プールの覗き事件から少したった休日に混沌寮の前にお登勢が持ってきた発泡スチロールの箱を開けた零斗が驚いて声をあげた。

発泡スチロールの中には大量の毛ガニが入っていたのだった。

 

お登勢「学園の支援者のお偉いさんたちから来たんだけどね。冷蔵庫に入りきらなくて腐っちまったんだよ。あんたら捨ててきてくんないかい?」

 

銀時「出来ることなら食べる方を手伝いたかったぜ。あ~あ、もったいねぇな」

 

新八「本当ですよね」

 

先にお登勢に頼まれていた銀時が傷んだ毛ガニを新八と一緒にまじまじと見ていた。

 

お登勢「ちょいっとあんたたち。間違っても食べようだなんて考えるんじゃないよ。カニはあたると相当酷いらしいからね」

 

お登勢がそう忠告すると銀時たちは嫌そうな顔をした。

 

銀時「いい加減にしろよババァ。いくら俺たちだからって腐ったものには手を出さねぇよ」

 

新八「あんまり僕たちをなめないでくださいよ」

 

零斗「俺たちにだってプライドってもんがあるんですよ」

 

お登勢「ならいいけどね・・・・・・」

 

こうして銀時たちはお登勢に頼まれて毛ガニを捨てにいった、ハズだった。

 

ピーポーピーポー

 

やはり、というかお登勢の悪い予感は当たっていた。

何故か男子寮の所に救急車が出勤し、救助隊が三人の男たちを運んでいった。

その三人は、紛れもなく零斗たちであった。三人は傷んだ毛ガニを捨てないで食べたようだった。

 

お登勢「だからやめとけって言ったのに・・・・・・・・・・」

 

お登勢が学園に戻りながら運ばれていく銀時たちを呆れながら見ていたが、

 

明久・霊夢・鍵「「「うごォォォォォォォォ!!」」」

 

何故かお登勢の近くで明久・霊夢・鍵の三人が腹を押さえて倒れていた。

 

明久「カ、カニに当たった!!」

 

鍵「きゅ、救急車呼んでくれぇぇぇ‼」

 

お登勢「あんたらいつの間に食ったんだい?」

 

お登勢は呆れながらも救急車に電話してあげるのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

ーーとある病室

 

その病室の窓際の隅のベッドで長谷川がタバコを吸いながら窓の外を見ていた。

 

長谷川「(ーーーどうしてこうなっちまったのかな俺は)」

 

長谷川は昨日起こったことを思い出していた。

昨日は久しぶりの給料を手に入れたことに喜んで一人酒を飲んだのだった。

酔っていたことが原因かもしれないが長谷川は用務員用の寮に戻る帰り道に白いロボットのようなものによって跳ねられた後、この病院のこの病室に入院していたのだった。

 

長谷川「まぁ今は大人しくたまの休みを平和にすごすとするか」

 

そう言って長谷川かベッドに寄り掛かったときだった。

 

新八「なーにが、腐る一歩手前がうまいだよ!完全に腐ってたじゃねーかよ!」

 

銀時「何でも人のせいにしてんじゃねーよ!自分の胃袋ぐらい自分で責任持ちやがれ!」

 

新八「テメーもな‼」

 

新八と銀時が互いに枕を投げながら言い争っていた。

 

零斗「全く。腐った毛ガニを食べるなんてバカなことをするもんだよ」

 

銀時「元はといえばテメーが『焼いたらいけるんじゃね?』とか言ったからダローが‼」

 

零斗「うるせー!しょうがないだろが!カニなんて正月にしか食えねーんだよ‼」

 

銀時と新八の戦いに零斗も枕を持って参戦してきた。

 

明久・霊夢「「看護婦さんおかわりー!!」」

 

鍵「お前らよくそんなに食えんな」

 

明久と霊夢は病院食を食べまくっていて、それを鍵はあきれたように見ていた。

 

長谷川「え、何でお前らが入院してるの?」

 

長谷川は銀時たちの存在に気づくと顔をひきつらせながらそう聞いた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

長谷川「え?銀さんたちも入院してるの?」

 

銀時「そーだよ。あ~あ、腐った毛ガニなんて食うもんじゃないな」

 

霊夢「全くね」

 

零斗「それでも車に跳ねられた長谷川さんよりはましだよな」

 

鍵「俺たちもそういうことには気を付けた方がいいよな」

 

明久「そうだね」

 

長谷川「ってか何でみんなしておじさんの見舞い用のバナナ食ってんの?」

 

長谷川は勝手にバナナを食ってる零斗たちにツッコんだ。

 

零斗「果物が無償に食いたくなって」

 

霊夢「最近パンの耳しか食べてないのよ」

 

零斗と霊夢がそう返したときだった。

 

魔理紗「なんだよ霊夢。親友の私に内緒で良いもん食ったのかよ」

 

長谷川の隣のベッドから聞き覚えのある声が聞こえたのでそっちを見ると魔理紗が座っていたのだった。

 

霊夢「ゲッ、魔理紗何でここに」

 

魔理紗「オイ、ゲッってなんだよ。私もここに入院してんだよ」

 

鍵「道端に生えてるキノコでも食って腹壊したか?」

 

魔理紗「なぜわかった!?」

 

新八「本当に食ったのかよ!?」

 

鍵「冗談だったんだけどな・・・・・」

 

まさか魔理紗が道端に生えてるキノコを食ったことに新八は驚いてツッコんだ。

 

魔理紗「なんか学園を散歩してるときに赤と紫が混ざったような色をしたキノコを見つけてな。焼いてくったら腹壊した」

 

銀時「バカだろ、お前絶対バカだろ。そんな明らかに危険色なキノコ普通食わねぇだろ」

 

魔理紗「そこにキノコがあるなら私は食うのさ」

 

魔理紗がどや顔しながら言ったのでいらっときた霊夢と零斗は魔理紗に向かって長谷川の見舞いの果物を投げた。

魔理紗も負けじと枕を投げつけてきた。

さらに外れた果物と枕が銀時たちに当たり、争いはさらに悪化した。

 

長谷川「ちょっとぉぉぉぉぉ‼ここ病室なんだから静かにしてよぉぉぉぉぉ‼」

 

看護長「貴方たち静かにしなさい‼」

 

騒ぎすぎたために看護長がやって来て、怒られてしまった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

看護長に怒られた零斗たちは大人しくベッドに横になっていた。

しかしベッドに静かに過ごすのは退屈で仕方ないことだ。

しばらくの間そうやって静かにしていると病室の扉が開き、神楽・華扇・妹紅・知弦・ゼノヴィアが入ってきた。

 

神楽「銀ちゃん。新八大丈夫アルか?」

 

銀時「おうオメーら見舞いに来てくれたのか。早く俺に甘味をくれ」

 

新八「あんた医者に甘味控えるように言われてンだろうが」

 

華扇「霊夢も鍵も腐った毛ガニを食べるなんてなに考えているんですか?」

 

鍵「いや~生徒会の仕事で疲れて腹が減ってたからつい・・・・・・・」

 

霊夢「カニなんて滅多に食えないんだからしょうがないじゃない」

 

神楽たちが見舞いに来てくれたお陰で病室が賑やかになった。

 

ゼノヴィア「零斗、私が看病してやるぞ」

 

零斗「すごく不安を感じるけど何をするつもりなんだ?」

 

やけに自信満々なゼノヴィアに少しの不安を感じるが一応聞くことにした。

 

ゼノヴィア「フッフッフ、これを見ろ!」

 

そう言ってゼノヴィアが制服を脱ぐとそこにはナース服を着たゼノヴィアがいた。

 

明久・鍵「「ナースキターーーーーーー‼\(^_^)/」」

 

ナースに反応した明久と鍵が興奮すると華扇と妹紅がジトーッと二人を見た。

 

新八「銀さんやっぱりナースっていいですよね」

 

銀時「ナース服はな、七点の女が着ると十点満点になるんだよ」

 

神楽「マジでか。なら私が着れば・・・」

 

銀時・新八「「三点」」

 

神楽「それはどういう意味アルか?ゼロからのスタートか?」

 

霊夢「それよりなんであんたナースなんて着てきてるのよ?」

 

霊夢が少しイラつきながらゼノヴィアに聞くとゼノヴィアは腕を組ながら答えた。

 

ゼノヴィア「零斗の見舞いに行く前にリアス部長から男性の見舞いに行く時にはナース服を着るのが一番だと聞いたんだ」

 

明久「なにそれはじめて聞いた」

 

魔理紗「それを普通に着てくるなんてある意味スゴいぜ」

 

誇らしげにどや顔しているゼノヴィアに魔理紗は少しあきれていた。

 

明久「あれ?紅葉先輩はどこにいったかな?」

 

妹紅「え?さっきまで一緒にいたんだけど」

 

いつの間にか神楽たちと一緒に来てたはずの知弦がいなくなっていた。

するとまた病室の扉が開き、そっちを見るとそこには恥ずかしそうにナース服を着た知弦が顔を赤くして立っていた。

 

知弦「ど、どうかしら?似合ってる?」

 

零斗「に、似合ってると思います」

 

零斗は目の前にいるゼノヴィアと知弦のナース服姿を見て顔が赤くなっていた。

 

霊夢「・・・・・・・・・・・・」

 

華扇「止めなさい霊夢。無言で花瓶を投げようとするなんて」

 

霊夢が零斗に向かって花瓶を投げようとしているのを華扇が羽交い締めして止めた。

 

???「さっきからやかましいぞお前たち。病院の中ぐらい静かにできんのか」

 

???「騒ぎてーならよそでやれ」

 

そう言って入ってきたのは桂と土方だった。

 

銀時「ヅラ、とうとう頭がおかしいって医者に言われて入院か?」

 

零斗「マヨ方はマヨネーズのとりすぎで医者に注意を言われたか?」

 

桂「ヅラじゃない桂だ。俺はエリザベスの見舞いにきたんだ」

 

土方「誰がマヨ方だ三枚に下ろすぞ。俺は近藤さんの見舞いだ。ってかさっきからそこにいるだろうが」

 

確かに土方の言う通り、長谷川の向かいのベッドにエリザベスと近藤が見舞い用のバナナとリンゴを食っていた。

 

新八「いたんですか近藤さん。全然気が付きませんでした」

 

神楽「流石はストーカーアル。気配を消すなんてへそで茶を沸かすぐらい簡単なことアルな」

 

近藤「いや、さっきまで寝てて今起きたところだ」

 

鍵「あんなうるさい中よく寝れましたね」

 

近藤「ところでお前らは何でどうして入院してるんだ?」

 

銀時「ここにいる全員腹壊して入院してるんだよ」

 

近藤「何っ‼まさかお前たちもこのお妙さんの卵焼きを食って腹をこわしたのか!?」

 

そう言って近藤はベッドの横にあった黒焦げの塊〈ダークマター〉を銀時たちに見せてきた。

 

新八「いや全然違うんですけど!?つか何であんたが姉上の料理持ってるんですか‼」

 

近藤「二日ぐらい前にお妙さんに話しかけたらこれを口の中に入れられたんだ。気づいたらここにいた」

 

銀時「流石は志村姉の料理だな。ゴリラを一撃で気絶させるとは」

 

零斗「ポ○モンでいう一撃必殺の技みたいなやつだな」

 

妙の料理の威力を再確認した銀時たちはウンウンと頷いた。

 

桂「腐ったカニを食べたり、暗黒物質を食べたりして入院するとは貴様らそれでも侍か?」

 

零斗「一般人だ」

 

霊夢「巫女よ」

 

魔理紗「魔女だぜ」

 

桂「そんなことは些細な違いだ。とにかく俺が言いたいのは貴様らには注意力が足りないということだ」

 

桂「というわけで貴様らにはこれを食べてもらおう」

 

そう言って桂が持ってたビニール袋から出したのはタッパーで、その中には団子が入っていた。

零斗たちはそれを一本ずつ手にとって口の中に入れた。

 

零斗「うん。中はネバネバ」

 

明久「外はゴリゴリ」

 

近藤「甘すぎず辛すぎず」

 

土方「この謎の風味が・・・・・・」

 

全員『ンゴパッ!?』

 

その途端、団子を食べた零斗たちは顔を青くして気絶した。

 

ーーー零斗たちが目を覚ましたのは二日後で、退院は1週間後となった。




有頂天「コスプレには男の夢と希望が詰まってるってどこかの国の偉い人は言っていた」

霊夢「誰がよ」

華扇「知りませんよ」

有頂天「もし二人がナースとかのコスプレしたら零斗と鍵も堕ちるかもしれないよ?」

霊夢・華扇「「早くコスプレ衣装渡しなさい!」」

有頂天「早い!早すぎるよ君たち!?まぁいつか女性キャラのコスプレ大会みたいな話書いてみたい」

明久「それ完全に作者の欲望みたいなのだよね」

有頂天「さて次回の話ですが」

明久「スルーした!?」

有頂天「次回は銀魂のふんどし仮面の話です」

霊夢「変態はチリにかしてやるわ‼」

華扇「私は北○百烈拳をします‼」

明久「これ絶対女子が暴走する話でしょう!?」

有頂天「では次回もよろしくお願いします‼」


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ノーパンって以外とスースーするよね

久しぶりの投稿です
勉強ツライお


零斗は今日も禍終素学園に登校している。

となりには明久とアラタと鍵が居る。教室に向かう途中、零斗がふと思ったことを鍵たちに話しかけた。

 

零斗「にしても珍しいな。鍵が深夏と登校しないなんて」

 

鍵「あぁ、なんか今日凄く機嫌が悪いんだよ。不機嫌オーラが半端なかった」

 

アラタ「リリスもそうだったんだ。一緒に登校しようと誘おうとしたら機嫌が悪くて」

 

明久「そう言えばさっき会った小猫ちゃんもなんか機嫌悪そうだったよ」

 

零斗「そういや今日霊夢からの飯の要求なかったな」

 

どうやらアラタと鍵が今日に限って一人で登校してたのはアラタとリリスの機嫌が悪いかららしい。

鍵と深夏は同じ生徒会の副会長として仲がよく、いつも一緒に登校している。アラタはリリスやアリンたちと同棲している。だからいつも一緒に登校している女子が今日は居ないから気になって零斗は訊いたのだ。

さらにいつも明久に会ったときは必ず挨拶する小猫が挨拶しないほど機嫌が悪かったり、朝食を要求する霊夢から何もなかったりといろいろおかしかった。

 

鍵「なんで機嫌悪かったんだろうな~深夏の奴」

 

アラタ「ホント。訊いても答えてくれなかったしさー」

 

鍵とアラタが同時にため息をはく。

そんなたわいもない会話をしていたらもう2ーZは目の前だった。

零斗が代表して扉を開けようとする。

 

零斗「おはようございまー---」

 

女子たち『うらァァァァァァァァァァァァ!!!!』

 

零斗・明久・アラタ・鍵「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

瞬間、女子たちが飛び蹴りを放ってくる。零斗たちはそれをモロにくらい吹っ飛ばされる。

 

零斗「ちょ、いきなり何するんだコラァァァァァァ!!」

 

すぐに復活した零斗が女子達にツッコミを入れる。

 

霊夢「チッ!」

 

零斗「舌打ち!?」

 

アリン「まぎらわしい時に来るんじゃねぇよ」

 

アラタ「アリン!?お前完璧キャラ崩壊してるぞ!!?」

 

深夏「ペスト菌に感染すればよかったのによ~」

 

鍵「遠回しに死ねって言ってんじゃねーか!!」

 

女子全員『あ~~~~。今、思い出してもムカつくぜェェェェェェェェェェェェェ!!!!!』

 

零斗・明久・アラタ・鍵「ぎゃあァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

零斗たちは理由もわからずただ2ーZの女子たちによって銀時が教室に来るまでフルボッコされるのであった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

銀時「あ~~~~?下着泥棒だァ??」

 

今はロングホームトレイン。略してHRだ。銀時は女子達からなぜあんなに怒っていたのか話を聞いている。

 

レヴィ「そうなんッスよ。なんかこの一週間で皆下着を盗られちゃったらしいッス」

 

女子達の中で唯一いつもどうりだったレヴィから話を訊く。

銀時は顎に手を当てながら言う。

 

銀時「昔の人はよォ、着物の下は皆ノーパンだったらしいぜ。お姫様も。お姫様なのに着物の下はもう暴れん坊将軍だよ。お前。そのギャップがいいんだよ。おしとやかな顔して暴れん坊将軍かい!みたいな」

 

ガシッ!(妙が銀時の顔面を鷲掴みする音)

 

妙「テメーのノーパン談義はどーでもいいんだよ。こちとらお気に入りの勝負パンツ盗られたんだぞコラ」

 

銀時「勝負パンツってお姉さん、だれかと決闘でもするのかィ?」

 

妙が銀時から手を離す。

 

銀時「大体何がしたいんだお前等は。パンツが戻ってこればいいのか?」

 

女子全員『パンツを取り戻したうえでパンツを盗んだ奴を血祭りにしたい』

 

銀時「もう発言が文明人の発言じゃねーよ。裸で槍持って野を駆け回る人の発言だよ」

 

色々言っていると三年の川神百代も入ってくる。

 

百代「下着泥棒なんて許せん!私も協力するぞ!!」

 

女子全員『よし、よく言った。ついて来い。杯を交わすぞ』

 

鍵「待て待て待て待て!落ち着け!死人が出るから!100%死人が出るから!!」

 

雄二「ほっとけよ。目星はついてるだろ?」

 

新八「え?一体誰が・・・」

 

雄二が一誠を見ると全員が一誠を見た。そして銀時が一誠へと近づいていった。

 

一誠「え、ちょっと待って!まさか俺を疑ってんの!?紳士な俺がそんなことするわけないじゃないですかァ!!」

 

十六夜「紳士が覗きやセクハラするわけないだろ」

 

一誠「覗きやセクハラはしても下着泥棒なんてしませんよ!訴えますよ!!」

 

銀時「訴えられるのはテメーだァ!!」

 

一誠「ホントに待ってください!コレを見てみて下さい」

 

一誠がある新聞を取り出し、それを零斗が受け取り読み始める。新聞の見出しには『またも出没ふんどし仮面』と書かれてあった。一誠がそれについて説明を始める。

 

一誠「最近巷を騒がしてるコソ泥ですよ。その名の通り風体も異様な奴でして、真っ赤な褌を頭に被り、キレーな娘の下着ばかりをかっさらって、それをモテない男達にばら撒くという妙な奴ですよ」

 

新八「なんスか、ソレ。鼠小僧の変態バージョン?」

 

ふと新八が横を見ると銀時がパンツを持っていた。

 

銀時「そーか。このパンツはそーゆう意味か。俺ァてっきりサンタさんのプレゼントかと・・・」

 

雄二「アンタ貰ってたんかいィィィィィィィィ!!」

 

ふと一誠を見るとポケットからパンツが出ていた。

 

一誠「残念ですね先生。それはモテない男として見なされた証拠ですよ。哀れだな~~」

 

鍵「オーイ。見えてるぞー。懐からモテない男の勲章がこぼれ出てるぞー」

 

雄二「んで、女子達の下着をかっぱらったのもその変態鼠小僧の仕業だと・・・」

 

一誠「あぁ。今じゃ、江戸中の女子たちが被害にあっています。でも民衆、とくにモテない男達になまじ人気があるから捕まえるのにも苦労してるようです」

 

銀時「ケッ、ただの変態のくせに義賊気取りか・・・。気にくわねー。気にくわねーぜ」

 

銀時はパンツを引っ張る。

 

銀時「なんで俺がモテねーの知ってんだァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

ビリィィィィ!

 

全員『ああああああああ!パンツぅぅぅぅ!!』

 

このあと、零斗たちが2ーZの男子全員が机の中を確認すると銀時や一誠と同じように女子のパンツがあり、モテない男扱いされたことに男子たちもふんどし仮面に怒り、他学年他クラスの生徒や教師を集め『ふんどし仮面虐殺計画』をたてるのであった。




有頂天「みなさんおひさDEATH」

零斗「今日の話はパンツ泥棒の話なんだな」

有頂天「モテない男たちに施しパンツをあげるというアホみたいな義賊なんだよね」

零斗「全くアホらしい奴だ。ってかそんな奴から施しパンツを貰ったって言うのが腹ただしい。捕まえたら八裂きにしてやる」

有頂天「程ほどにね。それではここで以前皆さんにお尋ねしたリクエストの話について話します」

零斗「あぁあの入れ替わりかドライバー事件のどっちをかくかってやつだな」

有頂天「感想でもドライバー事件のほうがいいと言う意見があったのでドライバー事件のほうを書きます。ただ入れ替りの方も初めての感想にあったのでそっちもいつかやろうと思います」

零斗「頑張れよ」

有頂天「yes!それでは次回ふんどし仮面後編の『変態はどこにでもいるものだ』をお楽しみください!」


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女の下着には男達の夢がある

久しぶりの投稿です
今年もあと少しで終わりですね
みなさんよいお年を


此処は禍終素学園の混沌寮。

そこの庭にパンツが吊らされている。

2ーZメンバーと他学年生徒たちが此処に集まってきてるのだ。

他の学年の生徒や教師もそれぞれ色んな場所に罠を仕掛けていた。

2ーZの担任兼被害者(?)である銀時が鎧を着て、木刀を持ちながら

2ーZの前に出る。

 

銀時「いいかー。奴はパンツの量より娘の質を求めてる真性の変態だ。だから必ず此処に忍び込んでくる。そこを叩く」

 

銀時は真剣な表情で演説を続ける。

 

銀時「フンドシ仮面だかパンティー仮面だか知らねぇが、乙女の純情と漢の誇りをふみにじったその所業、許し難し」

 

銀時が右手を高々と上げる。

 

銀時「白ブリーフを鮮血に染めてやるぞォォォォォ!!」

 

2ーZ全員『オオオオオォォォ!!!!』

 

銀時が叫ぶと何故か各々の武器と装備を身に着けた2ーZが銀時と同じように右手を上げる。零斗はそれを静かに見つめる。

 

神楽「わたァ!!」

 

アラタ「フン!!」

 

一誠「とらァァ!!」

 

小猫「やあ」

 

2ーZがそれぞれ特訓を始める。

瓦割りをやったり、武器の素振りなどをやったりしている。

そして近藤や山崎は何かを地面に仕掛けてる。

 

新八「スイマセーン。下着泥棒ぐらいで殺気立ちすぎじゃないですか?っつーかアンタ何で居んの?」

 

近藤「細かいことは気にするな新八君。それよりコレを頼む」

 

新八は近藤が仕掛けてる物を見る。

 

新八「何スか?それ」

 

山崎「地雷だよ。新八くん」

 

新八「・・・・・」

 

新八はまさかの物体に思わず黙る。

 

近藤「これを庭一面に仕掛ければどんなものでも立派な要塞になるぞ」

 

新八「アンタら戦争でも始める気かっ!?」

 

妙「新ちゃん。此処はもう戦場なのよ。遊び気分なら帰りなさい」

 

新八「姉上。僕たちの帰る家ってこの混沌寮なんですけど」

 

妙「戦場が帰る場所とは良く言ったわ。

 それでこそ侍よ」

 

新八「いや・・・・。そういう意味じゃ・・・・・」

 

アラタ「戦場こそが我々の住処。共に戦おうじゃないか」

 

一誠「たかが一万の兵なんてちょちょいのちょいだ」

 

新八「いや、アンタら関係ないでしょ。後、一万って何だ一万って」

 

調子に乗るアラタと一誠にツッコミを入れる新八だった。

少し離れたところでは呪詛を唱えるようにブツブツ呟いている箒、セシリア、鈴音、ラウラ、シャルロットを近くにいた一夏たちが青ざめた顔で見てたり、処刑方法を考えている霊夢たち女子に雄二と鍵がツッコミしたり、零斗が武器を用意したりしていた。

 

零斗「ところでライカと志乃も下着盗まれたのか?」

 

志乃「いえ、盗られたのは私たちじゃなくてアリア先輩なんです」

 

ライカ「それを怒ったあかりの手伝いで私たちもきたんです」

 

零斗「そうなんだ二人とも友達思いなんだね」

 

零斗がそう誉めると二人とも顔を赤くしていた。

 

志乃「と、ところで先輩。もし盗まれたのが私たちのだったらどうしますか?」

 

零斗「ふんどし仮面の男の象徴をミンチにしてその後半殺しにしてトラウマをつくる」

 

ライカ「想像以上に恐ろしいですね!?」

 

零斗のふんどし仮面の処刑法を聞いた男たちが自分の男の象徴を押さえていた。

 

零斗「まぁ例え盗まれたのが霊夢やゼノヴィアとか知弦とか百代だとしても俺はやると思うよ。みんな大切な人だし」

 

大切な人と言われ、それを聞いてた霊夢や知弦が顔を赤くしたが、零斗は何で顔を赤くしているのかわからず頭に?マークをつけていた。それを見た他の人たちが呆れたように見た。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

色々あって夜になったので零斗たちはそれぞれパンツを見張れる位置に隠れていた。しかし既に隠れてから数時間がたっているが一向にふんどし仮面の姿は現れていなかった。

 

明久「本当に来るのかな。ふんどし仮面」

 

銀時「来るに決まってんだろ。あんなこれ見よがしにパンツが干されてるんだぞ?」

 

新八「いや、どう考えても罠丸出しでしょ」

 

雄二「あんなものにつられるとしたらふんどし仮面は相当な変態だな」

 

神楽「どうなんだよ変態」

 

一誠「俺は変態じゃない!仮に変態だとしても変態と言う名の紳士だ‼」

 

華扇「変態は認めるんですね」

 

霊夢「あんたたち煩いわよ!ふんどし仮面に気づかれちゃうでしょ‼」

 

土方「テメェーも煩えんだよ貧乏巫女が‼」

 

零斗「お前も煩えんだよマヨ方が‼」

 

新八「テメーら全員煩えんだよ‼バカ共‼」

 

新八の怒鳴り声をきっかけに泥棒が来ないことにイライラしていた2ーZの全員がそれぞれ取っ組み合いを始めた。

流石にこれは不味いと思った近藤が止めに入った。

 

近藤「あーもう、止めて止めて!喧嘩しない!!皆暑いからイライラしてんだ。よし、ちょっと休憩。何か食べよう」

 

そう言った瞬間、全員が一斉に近藤に注文する。

 

神楽「あずきアイス!」

銀時「何かパフェてきなもの!」

お妙「ハーゲンダッツ!」

新八「僕、お茶!」

山崎「アンパン!」

土方「土方スペシャル!」

沖田「やきそばパン!」

明久「パエリア!」

雄二「ハンバーガー!」

康太「なんか適当なパン」

秀吉「のり巻き!」

アラタ「サンドイッチ!」

アリン「旦那様と同じもの」

レヴィ「饅頭!」

ユイ「おにーさんと同じの!」

零斗「チャーシュー麺!」

霊夢「おにぎり!」

魔理紗「キノコ炒め!」

華扇「烏龍茶をお願いします」

百代「ピーチジュース!」

妹紅「やきとり!」

幽香「紅茶で」

鍵「カレーパン!」

深夏「肉!」

一誠「エロ本!」

ゼノヴィア「シュークリーム!」

アーシア「お、お茶で・・・・・」

小猫「甘いもので」

ライカ「私は先輩と同じものを」

志乃「リーフパイで」

 

近藤「ハイハイ。じゃあ買ってくるから大人しくしてなさいよ」

 

近藤は注文の品を買いに行く。

 

近藤「ったく、しょうがない奴ら----」

 

ピッ(近藤が何かを踏んだ音)

 

近藤「え?」

 

ドォォォォォォォン!!!!(近藤の足元が爆発する音)

 

突如爆発が起こる。煙が晴れてそこを見るとその中心で近藤が気絶していた。

 

お妙「あらあら。近藤さんが爆発しましたわ」

 

零斗「あ~、暑かったから」

 

銀時「んなわけねーだろ。自分で仕掛けた地雷に引っかかったんだよ。バカだね~」

 

すると新八があることに気付く。

 

新八「アレ?ちょっと待って。ひょっとして地雷何処に仕掛けたか皆知らないの?」

 

2ーZ全員『・・・・・・・・・』

 

新八の一言で皆が黙る。鍵がヤバイという顔をする。

 

鍵「大変だ。このままじゃ明日、新聞配達の人が爆発する」

 

新八「言ってる場合ですかァァァァァ!!」

 

新八がおもっきりシャウトする。

 

新八「僕等此処から動けなくなっちゃったんですよ!?もう泥棒とか言ってる場合じゃねーよ!!」

???「フハハハハ!滑稽だ!滑稽だよお前等!!」

 

突然知らない笑い声が聞こえる。見るとそこには口元を布で隠した赤フンの変態が屋根の上に立っていた。

 

アラタ「お、お前は・・・」

 

ふんどし仮面「パンツのゴムに導かれ、今宵も駆けよう漢・浪漫道!!怪盗・ふんどし仮面参上!!」

 

明久「回答・ふんどし仮面だって!?」

 

雄二「答えてどうすんだよ!最悪のタイミングで出たぞ!?ふんどし仮面が!!」

 

ふんどし仮面「アッハッハッハ!何だか俺のために色々用意したようだが全て無駄に終ったようだな!!」

 

ふんどし仮面が笑いながら叫ぶ。

 

ふんどし仮面「こんな子供だましに俺が騙せれると?天下の義賊、フンドシ仮面もなめられたものよ。そこで指をくわえて見てるがいい。己のパンツが変態に奪われる様を!!アッハッハッハッハッハ----」

ザシュッ‼(ふんどし仮面の頭に槍が刺さった音)

 

ふんどし仮面「・・・・・・・・は?」

 

いきなりのことにふんどし仮面は唖然とし、頭から血を流しながら屋根から転げ落ちた。

その光景に銀時たちも唖然とし、槍が飛んできた方を見た。

そこにはダーツを投げる状態の零斗がいた。

みんなの視線に気づいた零斗はそれはすごくいい笑顔でサムズアップした。

 

零斗「わざとじゃないんです‼」

 

明久「そんないい笑顔で言っても説得力皆無だよ!?」

 

零斗「変態死すべし慈悲はない」

 

鍵「いやだからって本当に殺すのはアウトだろ!?」

 

零斗「安心しろ。峰打ちだ」

 

銀時「頭に槍ぶっ指すのに峰打ちもくそもあるか‼」

 

零斗に明久たちが文句を言っていると地面に倒れていたふんどし仮面がよろよろとしながら立ち上がろうとした。

 

ふんどし仮面「ま、まだだ・・・・俺はまだ倒れない・・・・・全国の変態たちが俺の帰りと下着を待って・・・・・」

 

 

カチッ。チュドォォォォォォォォォォン(ふんどし仮面が隠れてた地雷を踏んで爆発した音)

 

運悪くふんどし仮面が落下した場所に地雷が隠されてたようで、地雷が爆発し、煙が晴れるとそこにはボロボロになったふんどし仮面が横たわっていた。

 

新八「えっと・・・・・これで一件落着ってことでいいんですかね?」

 

雄二「まぁ一応捕まえたことになるんじゃないか」

 

深夏「とりあえず縄で縛っとこうぜ」

 

百代「そのあとサンドバッグにして殴りまくるか」

 

小猫「楽しみです」

 

明久「ほどほどにね」

 

沖田「調教のしがいがあるってもんですぜ」

 

土方「マジでほどほどにしとけよ」

 

新八たちは気絶しているふんどし仮面を捕まえるために縄を持って近づいていった。

 

カチッ。(誰かが何かを踏んだ音)

 

『え?』

 

チュドォォォォォォォォォォン(地雷が爆発した音)

 

『ぎぃゃぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

運悪く隠れてた地雷を踏んで2ーZ全員が爆発に巻き込まれて飛ばされ、さらにその飛ばされたさきに地雷があってそこから爆発が連鎖し、他の場所でふんどし仮面を待っていた因幡たちが戻ってきたときにはボロボロになった混沌寮と2ーZ全員の姿があるのであった。

 

~~~おまけ~~~

 

一夏「そういえば箒たちも下着盗まれてたのか?」

 

箒「いや盗まれたのはラウラとシャルロットだけなんだ」

 

ラウラ「あぁ全く許せんものだ!せっかくクラリッサから教えてもらった買ったばかりの下着だったのにな‼」

 

鈴音「あんたどんな下着買ったのよ」

 

ラウラ「なに、ただの嫁を夜這いする時に使う下着さ」

 

一夏「それただの下着じゃねぇよ!お前何てもの買ったんだよ!?」

 

ラウラ「シャルロットの盗まれたのなんて勝負用ーー」

 

シャルロット「い、言わないでーー!?」

 

そんな会話が零斗たちが見張っている場所とは違う場所にて行われたりしていたりいなかったりする。




有頂天「みなさんお日仕振りです」

零斗「今年は受験であまり投稿できなかったな」

有頂天「来年受験が終わったら投稿を頑張っていこうと思います」

明久「そのためにも勉強頑張らないとね」

銀時「それじゃあ、来年も禍終素学園の混沌な日常を」

『『『『よろしくお願いします!』』』』

有頂天「次回から長編、モンハン編を始めるので!」

零斗「皆!見てくれよな!」



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人は知らない間に変わるものである

今年初の投稿です。ドライバー事件スタートです


零斗「新年」

 

鍵「明けまして」

 

明久「おめでとうございます」

 

霊夢「去年は作者が受験で忙しくてあまり投稿できませんでした」

 

深夏「しかし受験が終わって大学生になれたら」

 

妹紅「早く投稿するようにしますので」

 

アラタ「2017年もCOC学園の日常を」

 

『『『『よろしくお願いします』』』』

 

(2ーZ全員が頭を下げる)

 

銀時「それでは本編スタート!」

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

学校が休みの日の朝、零斗は明久たちと一緒に男子寮の大広間でトランプをやっているとテレビのニュースが流れてきた。

 

『ーーーー最近、逢魔ヶ刻町周辺でUFOらしき飛行物体の目撃情報が多発しており、牛や猫などが連れ去られるという事件が多発しております。幕府はこれを天人による盗難事件なのではないかということです』

 

零斗「物騒な世の中だなー。最近は」

 

明久「でもこの町で多発してるって聞くとやっぱり少し怖いよね」

 

鍵「でも流石にこの学園に手を出そうなんて考えるやつはいないだろうな」

 

テレビを見てると画面が砂嵐状態になった。

 

銀時「おいおい、何してんだよこのポンコツテレビ」

 

雄二「だからこんな古いヤツとっとと買い換えろって言ったんだよ」

 

一誠「誰かドライバー持ってるか?」

 

十六夜「直す気かよ」

 

アラタ「まあ、ダメ元でやってみるのもいいんじゃないか?」

 

零斗「あ、俺持ってるから使うか?」

 

零斗はそう言いながら一誠にプラスドライバーを差し出した。

 

 

ーーーーーードライバーとなってる自分の指を

 

零斗「え?な、なんだこれ!?」

 

銀時「おいおい竜ヶ崎。いくらメインキャラなのに出番が少ないからってそんな改造するなよ。やるなら腕にサイコガンつけるとかもっとド派手な改造にしろよ」

 

零斗「違うわ‼誰が好きでこんな改造するか!?」

 

新八「どうせ源外さんが勝手に体をいじったとかじゃないんですか?」

 

明久「普段から気を付けないからそうなるんだよ」

 

鍵「まぁドンマイとしかいえないな」

 

雄二「おい、お前らの指も同じ感じになってるぞ」

 

雄二の言うとおり、新八たち三人も同じように指がプラスドライバーになっていた。

そして零斗はそれを見てあることを思い出した。

 

零斗「ま、まさか。あれは夢じゃなかったのかっ!?」

 

アラタ「あれってなんだよ?」

 

アラタが聞いてきたので零斗はそれを説明し始めた。

 

ーーーーあれは昨夜10時頃、霊夢と博麗神社で話し終えた後に男子寮に帰る途中だった。

 

零斗「すっかり遅くなっちまったな。明日はトランプ大会やるってのにな」

 

零斗は帰る途中で買った飲み物を飲みながら帰っていると、空に星とは違う何か光るものが飛んでいた。

そしてこっちに向かってきていた。

 

零斗「な、なんだあれ、こっちに来てないか?」

 

零斗は近づいてくる謎の光の物体に驚いて、その場から逃げようとするが間に合わず謎の光の物体から放たれた光によって連れ去られてしまった。

 

零斗「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

そこで一旦意識を失ってしまった。

その後目覚めたら謎の研究室のような場所の診察台のようなものに拘束されていて、目の前に黄色いタイツのようなものを着ているおっさんが二人いて、その手には3○Sがあった。

覚えてるいる限りの会話ではドラゴンハンター略してドラハンをやってたら3○Sが壊れてしまったから直すために零斗の指をプラスドライバーに変えたらしいが、結局業者に頼むことにしたそうで零斗は指がプラスドライバーのままもとの場所に戻されたそうだ。

 

銀時「ってことは何か?お前ら3○Sを直すために指を改造されたってことか?」

 

一誠「ぷぷっ。可愛そうな奴ら」

 

アラタ「ドンマイだなお前ら」

 

銀時たちは零斗たちを馬鹿にするように笑いながら言って、三人はトイレへと向かった。

勿論零斗はそれを素直に受け止めるほど心優しくはない。

 

零斗「んだとゴラァ‼テメェラの指もドライバーに変えてやろうかアァン?」

 

秀吉「どうしたのじゃお主らこんな朝から」

 

綾人「喧嘩ですか?」

 

ルクス「朝から元気ですね」

 

明久「あ、秀吉たちおはよーーー」

 

しかし明久は言葉を続けることが出来なかった。

何故なら秀吉たちは全身ドライバーに改造されてしまっていたのだから。

 

鍵「ゆ、指の改造どころか全身がドライバーに改造されてるーーーーー!?」

 

十六夜「おいおいどうなってやがるんだ?」

 

当麻「どうすりゃいいんだよ!?」

 

全身ドライバーに改造された三人に驚いていると銀時たちが顔をしたに向けながらトイレから戻ってきた。

 

新八「銀さん?」

 

明久「一誠?」

 

零斗「アラタ?」

 

三人の様子がおかしいことに気づいた零斗たちは声をかけるが反応がない。

 

銀時「へっ、ぱっつあんよぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙人って殺しても罪にならないよな?」

 

そう言う銀時たちの目は血走っていた。

 

新八「(や、ヤられたぁぁぁぁぁ!?銀さんたちのアナログスティックがヤられたぁぁぁぁぁ!?)」

 

 

 

こうして零斗たちの体を取り戻す戦いが始まるのだった。




有頂天「はいというわけでドライバー事件編スタートとなりました」

零斗「やっぱり原作と同じ感じですすむのか?」

有頂天「いえ、俺が書くのは原作とは異なる感じで書くつもりですので」

明久「それじゃどうなるかはわからないの?」

有頂天「まぁそうなるってことです。とりあえずドライバー事件は一週間ごとに投稿する予定なのでよろしくお願いします」

明久「それじゃあ次回も」

零斗「できるだけ面白くなるよう頑張ります」



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オンラインゲームはみんなでやろう

更新遅れました


ドラゴンハンター略してドラハン

それは今銀河中の若者たちの間で人気なゲームである。

ハンターとなったプレイヤーが様々なドラゴンを狩るゲームである。

一人で狩るもよし、仲間と協力して狩るもよしなRPGゲームである。

今までにはP○Pや3○Sに対応したソフトが販売しているが、最近はインターネット接続によって銀河中のプレイヤーとプレイすることができるようになった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

零斗たちのからだの一部あるいは全身がドライバーになってしまうという事件が起こったので銀時と新八は神楽が心配なのでいったん万屋にもどった。

残った零斗たちはこれからどうしていくか話し合いを始めた。

 

零斗「さてこれからどうしようか」

 

秀吉「とりあえずワシらの体をどうにかせんとのう。この体では普通の生活もままならん」

 

明久「でもこの町にはたくさんの天人がいるんだよ?その中からゲーマー星人を探すなんて雲を掴むような話じゃない?」

 

雄二「いや、そうとも言えないぞ。このゲーマー星人はお前らの話から察するといまドラハンにはまっててそれでネット版をプレイしようって話をしてたんだろう?」

 

十六夜「つまり、俺たちもこのドラハンをやっていけばゲーマー星人にたどりつくってことだな」

 

雄二「そういうことだ」

 

アラタ「あぁん?んなことやるよりその辺の天人片っ端から潰してった方が早くないか?」

 

一誠「そうだぜ。そっちの方が確実にその天人ぶっ殺せるだろう?」

 

綾人「なんか二人とも荒んでるね」

 

アラタ「そりゃそうだろうが!お前らはいいよな。全身がドライバーか十本あるジョイスティックのうちの一本がドライバーに変わっただけだもんなぁ」

 

一誠「俺たちはたった一本しかないアナログスティックが見たことない形のドライバーに変わったんだぞ」

 

鍵「たぶんボックスドライバーだと思うぞ。あんま見ないドライバーだし」

 

アラタ「何に使えんだよこんなもん!これじゃあリリスたちと夜にニャンニャン出来ねえだろうが!?」

 

一誠「部長やアーシアと夜に合☆体出来ねぇじゃんかよ‼」

 

二人は血の涙を流しながら地面に両手を叩きつけながら言った。

 

十六夜「もともとお前らのジョイスティックなんて使い道のないもんなんだから気にすることはないだろ」

 

一誠・アラタ「「あぁん?」」

 

十六夜の言葉に一誠とアラタは十六夜を睨むが十六夜はゲラゲラ笑いながら二人を馬鹿にした。

 

零斗「と、とにかく俺たちもネットに接続してゲーマー星人を探そう‼」

 

これ以上ここで会話しても時間の無駄だと思った零斗は会話を強制的に終わらせた。幸い、ここにいるメンバー全員ドラハンをやってるからネットに接続すればいいだけの話である。

 

零斗「それじゃあ、ゲート○ープン!開放‼」

 

明久「それ違うゲーム‼」

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

ここはドラハン世界のハンターたちが集まる集会所のある村。

そこでは初心者から熟練のハンターたちが集まっていた。そしてもちろん零斗たちもここを集合場所にして集まっていた。

 

零斗→ZERO『よし、みんな集まったな』

 

明久→デュラハン『うん、こっちはバッチリだよ』

 

雄二→悪鬼羅刹『しばらくの間村に戻らないだろうから道具はしっかり準備しとけよ』

 

康太→ニンジャサン『・・・・・問題ない』

 

秀吉→キャット『うむ、最近は採集クエストばかりしてたおかげで道具は十分あるぞい』

 

十六夜→アンノウン『装備もきちんと揃えたしな』

 

一誠→乳龍帝『いつでもいけるぜ!』

 

アラタ→魔王『さっそくいこうぜ!』

 

鍵→キー『ちょっとまて』

 

全員集まったのでさっそく狩り場に行こうとしたがキーがみんなを止めた。

 

キー『いやさ、一つ聞きたいんだけどさなんで一誠とアラタはなんで女のアバターなの?』

 

当麻→不幸さん『そう言えばそうだな』

 

鍵の言う通り、一誠とアラタの二人のアバターは何故か女のアバターだった。しかも装備は初心者専用のものだった。

 

ルクス→最弱無敗『二人は男のアバターないんですか?』

 

綾人→叢雲『いや、二人も僕たちと一緒にプレイしてたから結構やってるはずだよ』

 

乳龍帝『これには俺らなりの考えがあるんだよ』

 

悪鬼羅刹『考えだと?』

 

魔王『そうさ、ゲーマーの殆どは女に縁がない奴らさ。そういう奴らを相手にするならこういった女の格好が一番だろ』

 

ZERO『成る程。俺はてっきり女性キャラのエロい装備目当てだと思ってたんだが』

 

乳龍帝・魔王『『・・・・・・・・』』

 

悪鬼羅刹『図星かよ』

 

叢雲『ま、まぁそれより早く狩り場にいこうよ』

 

デュラハン『多分先生たちもこっちに来ているだろうからこっちはこっちで情報を集めよう』

 

ZERO『それもそうだな。それじゃあさっそくドラゴンを狩りにいこうか』

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  

 

村から出た零斗たちが向かったのは草原。

そこにはテリトリーとして中級レベルのドラゴンたちが生息していた。

零斗たちはまず最初にこのエリアから探すことにした。

 

ZERO『おい、そっちはどうだった?』

 

デュラハン『ダメだよ。全然見つからない』

 

アンノウン『つか、ゲーマー星人は愚かハンターの姿が一人も見当たらねぇぞ』

 

キー『おかしいな。この辺りはドラゴンの狩場スポットとしてハンターたちで有名なところの筈なんだけどな』

 

最弱無敗『今日は何かのイベントでもありましたっけ?』

 

ニンジャサン『・・・・・そんな情報俺は聞いたことがない』

 

キャット『ニンジャサンが知らないというならないということじゃろう』

 

叢雲『そうですね。ニンジャサンはこのドラハン世界のあらゆる情報を持ってるんですからね』

 

キー『そういや乳龍帝たちはどうした?』

 

悪鬼羅刹『あぁ?アイツらならあっちに』

 

雄二がそう言って指をさす方には大量のドラゴンたちに追われている不幸さんたちの姿があった。

 

不幸さん・乳龍帝・魔王『『『ギィヤァァァァァァ!?』』』

 

乳龍帝『なんで俺たちだけこんな追われてんだよ!?』

 

魔王『知らねぇよ‼つか喋る暇あるなら足動かせ‼』

 

不幸さん『ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁ‼』

 

ZERO『なんでアイツらだけあんなにドラゴンに追われてるんだ?』

 

悪鬼羅刹『確かこの世界だと今はドラゴンたちが発情期らしいぞ』

 

キャット『成る程。じゃから女キャラをしているあの二人は追われているのじゃな』

 

デュラハン『でもそれじゃあ、なんで当麻も追われてるの?』

 

ニンジャサン『多分性質・・・・・』

 

叢雲『現実の性質がゲームでも影響されるなんて・・・・・・』

 

最弱無敗『どれだけ不幸なんですか・・・・・・』

 

ZERO『とにかく早く三人を助けよう。やられてまた村から始めるなんてめんどくさいからな』

 

デュラハン『やれやれ、しょうがないね』

 

当麻たちを助けようと零斗たちはそれぞれの武器を構えてドラゴンたちのところへいこうとしたがその前にドラゴンたちの前に和服をモチーフとした装備の太刀使いの男女が立ちふさがった。

ドラゴンたちは先にその二人を倒そうと、二人の頭上に向かって腕を降り下ろした。

 

ーーーー刹那、二人のハンターが背中の太刀を抜き、ドラゴンたちを斬った。

 

二人のハンターが太刀を鞘に戻すのと同時にドラゴンたちは地面に倒れた。

その光景に零斗たちは唖然とした。

ドラゴンたちの体には幾つもの真新しい傷があることから今の一瞬で斬りつけたのだろうが、そんなこと普通のプレイヤーには不可能な芸当だ。

 

???『怪我はないか?』

 

乳龍帝『あ、あんたたちは』

 

???『フッ、なにただの通りすがりのハンターさ』

 

ZERO『それでも仲間たちを助けてくれてありがとうございました』

 

悪鬼羅刹『何かお礼をさせてくれないか?』

 

???『いや、私たちはそのような利益を求めて助けた訳じゃないからいいさ』

 

デュラハン『ならせめて名前を教えてくれませんか』

 

零斗たちが二人のハンターに名前を尋ねると二人はフッと笑って答えてくれた

 

???→唯にゃん『私はギルドリトルバスターズの一員のユイユイだ』

 

???→(21)『俺はリトルバスターズリーダーのキョースケだ』

 

何故か二人とも表示されている名前とは違う名前を言った。

というか

 

ZERO『おもっくそ知り合いじゃねぇか‼』

 

唯にゃん『おのれキョースケ!勝手に私の名前を変えたな!唯にゃんなんて恥ずかしいだろ!』

 

(21)『お前もだろ!なんだ(21)って!?』

 

悪鬼羅刹『(21)って急いで書いたらロリに見えるからじゃないっすか?』

 

キャット『ロリコンじゃから仕方がないのう』

 

ニンジャサン『・・・・・・ロリコン』

 

(21)『俺はロリコンじゃない!ただ妹と来ヶ谷を愛してるだけだ‼』

 

魔王『ガチじゃねえかよ』

 

乳龍帝『その妹や仲間たちは今日はどうしたんだよ?』

 

唯にゃん『みんなそれぞれの相手とデートに行ったから私たちもゲーム内でデートすることにしたんだ』

 

不幸さん『あんたらもデートいきゃよかったじゃないか』

 

(21)『いや俺たちはこの間八雲校長の部屋にロケット花火をぶちこんで謹慎くらっちまったんだ』

 

アンノウン『先輩たちまじパネェ』

 

魔王『それじゃあまさか先輩たちは!』

 

乳龍帝『二人で部屋の中でにゃんにゃんしてたりとか!』

 

唯にゃん『いや』

 

(21)『俺たちは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライバーをやっています』

 

→恭介と来ヶ谷が二人同じ部屋で全身ドライバーの姿でパソコンを操作してる

 

ZERO『あんたらもかよォォォォォ!!』

 




更新遅れてすいません。とりあえず今できてるのすべて投稿します


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ゲームには意外な出会いが待っている

ドライバー事件第三話です。どうぞ!


前回までのあらすじ

ゲーマー星人によって体の一部をドライバーに改造されてしまった零斗たちはゲーマー星人を捕まえてフルボッコしてもとの体に戻るためにゲーマー星人がやっているというオンラインのドラハンをやるのだった。

そしていざドラハンをやってみたのだが当麻、一誠、アラタが大量のドラゴンたちに追われてしまったのだ。

そこに助けに現れたのはリトルバスターズの最年長組である恭介と来ヶ谷だった。

そして何と二人も体がドライバーに改造されてしまっていたのだった!

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

ZERO『しかしまさか二人もドライバーに改造されてるなんてな』

 

デュラハン『もしかしたら僕たちや銀さんたちみたいに他のみんなも改造されてたりするのかな』

 

悪鬼羅刹『可能性としては十分あり得るな』

 

アンノウン『黒ウサギとか因幡先生とかの頭の耳がドライバーになってたりしてな』

 

叢雲『ありそうで怖いですね』

 

零斗たちは一旦狩り場から移動して集会所の酒場に集まって話していた。

 

(21)『あぁ俺たちも驚いた』

 

最弱無敗『そうですよね。普通こんなことってーーー』

 

唯にゃん『まさか君たちも源外先生が実験で作った魂入れ替え装置によってドライバーと融合するなんてな』

 

ZERO『違うんですけど⁉あんたたち二人だけ俺たちとは別件に巻き込まれてるんですけど⁉』

 

魔王『ってかあのじいさん生徒相手になにしてんだよ』

 

(21)『いやな、源外のじいさんがバイト代くれるっていうから実験台になったんだがな』

 

唯にゃん『実験に失敗して数日はこの姿のままなんだ』

 

恭介と来ヶ谷からドライバーになった原因を聞いて零斗たちはゲーマー星人とは無関係で残念に思った。

一応自分たちはゲーマー星人によって体をドライバーに改造されてしまったことを教えて、何かゲーマー星人について知らないか訪ねると恭介が興味深い情報を教えてくれた。

 

(21)『俺たちはそのゲーマー星人とやらのことは知らないが知ってそうな奴なら知ってるぞ』

 

唯にゃん『恭介、奴とはまさか』

 

(21)『そうだ。このドラハンの世界の全てを知り尽くしている伝説のハンターOのことだ』

 

最弱無敗『伝説のハンター』

 

叢雲『O、ですか』

 

唯にゃん『その姿を実際に見たものはいないようだが噂ではその伝説のハンターが通ったあとにはいつもドラゴンの死体の山ができてるそうだ』

 

(21)『奴ならもしかするとそのゲーマー星人について何か知ってるかもしれない』

 

ZERO『なるほど、それは会ってみる価値はあるな』

 

デュラハン『でも誰も会ったことない人間をどうやって探すの?』

 

ニンジャサン『町で伝説のハンターの情報を集めるしかない・・・』

 

キャット『噂を集めれば場所も特定できるかもしれんしのう』

 

悪鬼羅刹『それじゃ一旦町に戻るぞ』

 

とゆうことで零斗たちは恭介と来ヶ谷と共にOの情報を集めるために町に戻るのであった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

町に戻ってきた零斗たちはそれぞれ別れてOについての情報を探した。

しかしどれも確かな情報と言えるようなものではなくデタラメのようなものばかりだった。

零斗たちは一度それぞれが手に入れた情報を整理するために一度酒場に集合することになったが酒場に集まった零斗たちの顔は沈んでいた。

 

ZERO『お前らどうだった?・・・・』

 

デュラハン『何もなかったよ・・・』

 

魔王『つか俺男にセクハラされかけたんだが』

 

最弱無敗『それはアラタさんが今女だからでしょ』

 

キャット『しかし本当におるのかのうその伝説のハンターは?』

 

悪鬼羅刹『それは確かだ。実際にそのOによるものだと思われる上級ドラゴンたちの屍の山を見たハンターがいるそうだ』

 

叢雲『でもその屍の山があった場所もバラバラすぎてとても特定できませんよ?』

 

乳龍帝『でもある程度の場所なら特定できるんだろ?』

 

アンノウン『その中で一番怪しい場所って言ったら』

 

(21)『Z級のハンターたちだけが入れることのできるエリア24だろうな』

 

エリア24とは最高ランクであるZ級のハンターのみが入ることのできる狩場でそこは上級ドラゴンが大量に巣くう危険地帯でZ級のハンターといえど油断できないのである。

ちなみにランクは一番上からZ、S、A、B、C、Dである

 

唯にゃん『しかし私たちのランクは一番高いので恭介と吉井のS級、Z級に上がるのもまだ先だからエリア24に入ることは出来ないぞ』

 

悪鬼羅刹『ならとる手段はZ級の人に頼んで一緒に同行するしかないな』

 

魔王『だけど俺たちの知り合いにはいないよな』

 

ZERO『いや一人だけいる』

 

乳龍帝『え、心当たりあるのか?』

 

ZERO『まぁな、ちょっと呼んでくるから待っててくれ』

 

零斗はそう言うとその相手を呼びに行くのか一旦ログアウトした。

 

デュラハン『心当たりあるって言ってたけど誰のことだろうね?』

 

叢雲『僕たちの知ってる人ですかね?』

 

不幸さん『でも俺たちの知り合いでこのゲームやってる人って誰だ?』

 

唯にゃん『わからない。だがここは零斗くんを信じて待とうじゃないか』

 

ということで零斗のことを信じて待つことにした明久たちは酒場で時間を潰すことにした。すると

 

???『あのーすいません。同席いいですか?』

 

不幸さん「あ、大丈夫でーー」

 

後ろから声をかけられたので当麻が振り返るがその人の姿を見ると固まってしまった。そして恭介と来ヶ谷以外のメンバーも開いた口が塞がらないでいた。

 

???『あ、大丈夫みたいですよ先輩』

 

???『いやー、いきなりすみません』

 

その二人の姿ははっきり言って変わっており、全身黄色いタイツにオモチャの銃の形をした銃を腰につけ、頭部から二本の触角が生えていた。

そう、その姿はまさしく

 

『『『『『『『『『『『ゲーマー星人じゃねぇかよ⁉』』』』』』』』』』』

 

明久たちが探しているゲーマー星人その人であった。

なぜ彼らがここにいるのか?そして零斗が呼びに言った助っ人とはいったい⁉

次回に続く‼

 




まだまだ続きます


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変態とロリコンは切っても切れない関係

タグに第35試験小隊追加しました


前回のあらすじ

なんやかんやあって源内の実験によってドライバーとフュージョンした恭介と来ヶ谷が仲間になり、恭介から伝説のハンターOのことを教えてもらい、ゲーマー星人の情報を知ってるかもしれないということで一旦町に戻って情報を探したがわかったのはOはZ級ハンターたちのみ入ることのできる狩場エリア24にいる可能性が高いということ。しかし、零斗たちのなかにZ級ハンターはいなかったので万事休すかと思ったなか、零斗が知り合いにZ級ハンターがいることを思いだしその人を呼びに一旦ログアウトした。そしてその直後に零斗たちが探していたゲーマー星人が明久たちの背後に現れたのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

ゲーマー星人A『いやー、いつも狩りの前はこの酒場で飯食ってから行くんですけど今日は全席満員で困ってたとこだったんですよ』

 

デュラハン『あ、いえ困ったときはお互い様ですし・・・・』

 

魔王『人として当たり前と言うか・・・』

 

ゲーマー星人B『なんて心の広い方々。最近は人の心が冷たくなってると聞くがあなた方のような暖かい心を持つ人もまだいるのですね』

 

何故か明久たちはゲーマー星人たちと一緒の席に座って談笑していた。

明久たちは内心冷や汗をかいていたのは言うまでもないことだろう。

 

乳龍帝『(オィィィ!!なんで零斗が消えた瞬間にこいつらが現れんだよ⁉)』

 

悪鬼羅刹『(知るか!そんなの俺に聞くな‼)』

 

キャット『(しかしこれは運が良いのではないか?)』

 

叢雲『(確かにそうですよね。ここでこの人たちを取り押さえれば僕たちの体が元通りにーー)』

 

(21)『(いや、ここで取り押さえるのはやめた方がいい)』

 

最弱無敗『(え、どうしてですか?)』

 

アンノウン『(例えこのゲーム内で奴らを取り押さえたとしても現実世界で捕まえなければ意味がねぇ)』

 

乳龍帝『(それじゃどうすりゃいいんだよ⁉)』

 

ゲーマー星人が目と鼻の先にいるというのに手を出せないと言う現状に一誠が文句を言うがそれに対してアラタが冷静に答えた。

 

魔王『(オフ会だ)』

 

不幸さん『(オ、オフ会?)』

 

魔王『(そうだ、このゲーム内で仲良くなってオフ会を開いてリアルで会うんだ)』

 

唯にゃん『(なるほど、確かにそれはいいかもしれないな)』

 

ニンジャサン『(さっそく作戦実行・・・)』

 

ゲーマー星人A『あのーどうかしたんですか?』

 

ゲーマー星人B『何か問題でもありましたか?』

 

さっきからコソコソ話している明久たちが気になったのかゲーマー星人たちが声をかけてきた。

 

乳龍帝『いえ、何でもありません!それより狩りにいくなら私たちも一緒にいいですか~?』

 

魔王『私たちほしい素材があるんですけどまだランクが低いので一緒に手伝ってくれると嬉しいんですけど~』

 

一誠とアラタは女性アバターの体を利用してゲーマー星人たちを誘惑し始めた。

 

ゲーマー星人A『え、そのぐらい別にいいですけど』

 

ゲーマー星人B『まぁこちらもこれから狩りに行くところなので問題はないですし』

 

(21)『それではさっそくミッションスタートだ!』

 

『『『『『『オォォーーー‼』』』』』』

 

恭介の言葉を合図に明久たちはゲーマー星人を連れてクエストを受けにいった。

そして彼らはそのまま酒場を出ていくのであった。

 

ZERO『・・・・・・あれ、みんなどこ行ったんだ?』

 

そして零斗が再ログインしてきたときには誰もいなくなっていたのであった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆   

 

零斗「まじやってらんねーよあいつら、俺がせっかく助っ人として武市変態連れてきたってのに勝手にどっかいっちまうしよ」

 

武市「変態じゃありませんフェミニストです」

 

蓮太郎「いや、お前なんで新撰組屯所で愚痴言いながらくつろいでんの?」

 

ここはCOC学園から少し離れたところにある新撰組屯所で零斗は食堂でメロンソーダをがぶ飲みしていた。

因みに新撰組とは禍終素学園風紀委員会、武偵、民警、陰陽師などが与している政府によって武器を持つことを許可された警察組織である。

零斗は幼女目当てでドラハンをやって最高ランクになった3ーBの担任高杉晋介の生徒であるロリコンの武市平太に協力してもらおうと呼んだのだが再ログインしたときには明久たちが消えていたのだ。

 

零斗「ウッセーよロリコン。この変態と一緒に牢屋にでも入ってろ」

 

蓮太郎「誰がロリコンだ!」

 

武市「ロリコンじゃありませんフェミニストです」

 

アリア「ちょっと五月蝿いわよあんたたち。食事中くらい静かにできないの?」

 

蓮太郎の叫び声が五月蝿くて文句を言いに来たらしい神崎・H・アリアが桃まんがたくさん入った紙袋を片手に抱えながらやって来た。

 

零斗「うるせーよド貧乳。文句言いたいなら胸に桃まんでも詰めてからーー」

 

パァン!(アリアが零斗の額に銃弾を放った音)

 

零斗はアリアに対しての地雷を踏んでしまい額を撃たれてそのままのけぞった。

 

蓮太郎「普通撃つか?」

 

アリア「しょうがないじゃない私だって気にしてるのにこいつが」

 

アリアは撃ったことを後悔してるのか蓮太郎に俯きながら顔を向けた。

そしてアリアは持ってた銃をそっと蓮太郎に持たせた。

 

蓮太郎「ん?」

 

アリア「普通撃つ?」

 

蓮太郎「なに人に罪擦り付けてるんだこの野郎ォォォ!!」

 

アリアはさらっと蓮太郎に罪を着せるように蓮太郎に渡すと銃を渡すと後ろに移動していた。

 

アリア「みんな大変よー蓮太郎がロリコン拗らせて零斗のこと撃っちゃったー。私の手に負えないわー」

 

蓮太郎「だからロリコンじゃねぇって言ってるだろうがぁ!ってか誰かコイツ止めてくれぇ‼」

 

蓮太郎とアリアが騒ぎ始めると隊士、武偵、民警たちが野次馬として集まって面白騒ぎとして騒ぎ始めた。

 

零斗「ったくいきなり撃つなんて正気の沙汰じゃねぇよアイツ」

 

武市「おや大丈夫なのですか?」

 

零斗「こんなこともあろうかと額に装甲板つけてたので」

 

いつの間にか体制を立て直してた零斗は額に出した装甲板を取って机の上に置いた。

 

武市「それにしてもまさかあなたたちも改造されてしまったとは」

 

零斗「あなたたちもってことはまさか鬼兵隊の中にもゲーマー星人に改造された人がいるんすか?」

 

鬼兵隊とは高杉先生率いる不良チームのようなもので新撰組とはよく衝突する。

 

武市「じつは仁蔵殿の右腕がドライバーにまた子さんが指。そして晋介殿は股にぶら下がってるナニです」

 

零斗「なんで攘夷戦争で活躍した英雄たちの内二人が同じとこ改造されてんだよ」

 

零斗はため息をつきながら残りのメロンソーダを飲み干した。

そんな零斗にライカと志乃がやって来た。実は零斗は武市を呼びに行くときに二人に事情を話して新撰組の中にも零斗たちと同じように体のどこかがドライバーになってる人がいないか聞いたのだ。

 

零斗「どうだった?」

 

ライカ「はい、新撰組では近藤さん、土方さん、沖田さんの三人が全身ドライバーになってました」

 

志乃「他にも武偵の剛気さん、理子さん、レキさん。民警の玉樹さん、彰磨さん、ティナちゃん、夏世ちゃん、弓月ちゃん、翠ちゃんたちが全身ドライバーになってました」

 

零斗「どうやらかなりの人たちが被害にあってるみたいだな」

 

山崎「そうですよ。ことは幕府が動く事態にまでになってるんですよ」

 

いつの間にか会話に参加してきた山崎がゲーマー星人に対して幕府が動き始めてることを教えてくれた。

 

木更「幕府が動いてるってことはそのゲーマー星人を捕まえたら報酬を貰えるはずね」

 

延珠「蓮太郎!妾がそのゲーマー星人?とやらを捕まえて見せるのだ!」

 

あかり「もし捕まえられたらアリア先輩に誉めて貰えるかもっ!」

 

ゲーマー星人を捕まえることに燃えた隊士や武偵、民警たちはそれぞれ武器を構えて食堂を出ていくのだった。

 

零斗「それじゃ俺もここで失礼するよ」

 

武市「おや、お帰りになるのですか?なら私はイニシエーターに声をかけてからーー」

 

ライカ「はいはい、ロリコンは牢屋に入れよな」

 

志乃「夏世ちゃんたちの悪い影響になりますからね」

 

武市「だからオメーら、ロリコンじゃないフェミニストだつってんだろうが」

 

零斗が出ていくと同時に武市もイニシエーターを見に行こうとしたがライカと志乃によって牢屋へと連行されていった。

 

零斗「二人ともありがとね、今度何かお礼するね」

 

ライカ・志乃「「っはい!」」

 

零斗が今度何かしてくれると聞いた二人は頬を赤く染めて嬉しそうに顔を綻ばせながら武市を牢屋へと連れていくのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

新撰組屯所を出た零斗が次に向かったのは禍終素学園魔術・魔法科の生徒たちが通っている教室塔。

この学科ではは世間を騒がしている魔女や吸血鬼などの人外や幕府に反抗する勢力の討伐あるいは捕縛、魔導遺産の確保などといった魔法に関連することをしているのだ。

零斗はここにいるとある人物に会いに来たのだ。

しかし現実は非常である。先ほどからいくら零斗がチャイムを鳴らしても返事がないのだ。

 

零斗「すいませーん誰かいないんですか?」

 

しかし反応はない。あまりに反応しないので零斗はイライラし始めた。

 

零斗「はーい、あと5秒以内に反応しないと門をブッ飛ばしまーす。はいイーチ」

 

タケル「何してんだお前はぁぁ!!」

 

ミサイルランチャーを門に向かって構え数を数え始める零斗の頭に向かって第35試験小隊隊長の草薙タケルがキックを決めた。

 

零斗「あ」

 

タケル「あ、じゃねぇよ!なに人の学校の門をぶっ壊そうとしてんだよ⁉」

 

零斗「イライラしてつい」

 

タケル「つい、でぶっ壊そうとすんな!」

 

タケルに注意されたあとタケルのおかげで零斗は何とか学園内に入ることができた。因みに先ほどからチャイムに反応なかったのは今日は魔術・魔法科のほぼ全生徒が実習で学園外にいたので反応がなかったようだ




有頂天皇帝「はい!というわけでドライバー事件2~4話までまとめて投稿しました!」

零斗「それで?今回はどういうわけで投稿が遅れたんだよ」

十六夜「前回は一週間後に投稿するって言ってたのにな」

有頂天皇帝「実は投稿した次の日に携帯が壊れて新しいの貰うのに一週間かかった上にデータもバックアップ出来なかったからその時できてたのもまとめて消えちゃったんだよ」

明久「うわぁそれはキツいね」

有頂天皇帝「その上鉄オルの内容に殺意が湧いて小説に手がつきませんでした」

アラタ「あぁシノや三日月、オルガの死に方とかラスタルやジュリエッタが生き残ったことか」

有頂天皇帝「別に主人公が死ぬのは百歩譲って許しますよ。だが死んだ原因が宇宙からのダンインスレイブで弱った状態をジュリエッタにやられたですよ?今まで三日月にボロボロにやられてたくせにとどめ指したりシノの邪魔してシノを無駄死にさせたりほんとムカつきました」

銀時「まぁやられるならせめてMAみたいな強敵にやられるとかがまだいいよな」

有頂天皇帝「なのでいつか自分なりの鉄オル書きたい今日この頃です」

ルクス「まぁその話は一旦置いといて次回予告しましょうよ」

有頂天皇帝「そうですね。それでは次回予告!」

綾人「新キャラ登場!」

当麻「伝説のハンターの正体とは!」

有頂天皇帝「次回もよろしく!」


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オフ会でハメを外しすぎると後に後悔する

お久しぶりです!
今回でドライバー事件は終わりなのでみなさん楽しんで読んでください


前回のあらすじ

ゲーマー星人と協力して狩りをしてオフ会に持ち込むという作戦を実行した明久たち。一方零斗は助っ人として武市を連れてきたが戻ってきた頃にはすでに置いていかれてしまっており、やけくそ気味に新撰組屯所で愚痴をこぼした。そこで少し休むと、とある人物に会いに魔術・魔法科の教室塔を訪ねたのであった

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

斑鳩「それで、今日はどんな用件で来たのかしら?」

 

タケルに連れられて零斗は第35試験小隊の部屋でお茶をいただくと、第35試験小隊のメンバーの一人である杉波斑鳩が零斗に尋ねた。

 

零斗「いや、実はなーー」

 

零斗はゲーマー星人によって身近な人たちの大勢が身体の至るところ、もしくは全身がドライバーに改造されてしまっていることや、その手がかりとして彼らがはまっているというドラハンをやっていることなどを伝えた。

 

タケル「なるほどな。それで最近騒がしくなってるのか・・・」

 

斑鳩「それにしても体を改造するなんてそいつらはいったいどんな科学技術を持ってるのかしらね?」

 

零斗「そっち?ねぇ、気になるのそっちなの?」

 

事情を知った斑鳩はしかし、被害のことよりもゲーマー星人の技術力に興味を示していた。

確かに人間の身体をドライバーにするなんてどんな技術だと気になるかもしれないが━━━実際に被害を受けた側としてはたまったものではない。

 

零斗「そういえば鳳たちはいないのか?」

 

タケル「いや、特に用事とかは聞いてないから、そろそろ来ると思うが━━━」

 

桜花「・・・・すまない遅れた」

 

斑鳩「あら、遅かっーー」

 

噂をすればなんとやら。ほんの一瞬だけそんなことを思って振り返った瞬間、零斗たちは呆然とした。

何故ならそこには全身がドライバーと化した鳳桜花と西園寺うさぎがなんか色々死んだ魚のような目で立ち尽くしており、その後ろでは零斗の妹である竜ヶ崎紫音が苦笑いを、二階堂マリが笑いを堪えていたのだから。

 

零斗「・・・・どうやらこの学園にも被害者がいたみたいだな」

 

紫音「そういう兄さんも被害者みたいですね」

 

本来ならあり得ない、ドライバーと化した指をブラブラと振っている兄の姿を見て紫音はなんとも言えない表情を浮かべた。

 

うさぎ「許せませんわ!私たちをこんな改造するだなんて!」

 

マリ「別にそのままでもいいんじゃない?」

 

桜花「お前は良いよな!私たちみたいに元からあった胸が無くなるなんてことがなくて‼」

 

マリ「なんですって⁉」

 

タケル「おい、こんなときまで喧嘩するな!」

 

しばらくの間、桜花とマリが喧嘩を始めたのでそれをタケルが止めるのを零斗たちは喧嘩が終わるまで待つのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

斑鳩「で、結局零斗は何をしにここへ来たわけ?」

 

二人の喧嘩が終わるのを見計らうと、斑鳩は改めて零斗にここに来た理由を尋ねた。

 

零斗「いや、魔術・魔法科には色んな魔導遺産があるだろ?その中にこの改造された体をもとに戻せるようなのはないかな~、って思って」

 

紫音「なるほど・・・・でも残念ですがそういった魔導遺産があるなんて聞いたこともありませんね」

 

零斗「だよなー、まぁ元からそこまで期待してなかっだけどさ」

 

妹の申し訳なさそうな返答に、零斗は苦笑いしながら答えた。

元々こんなバカらしい改造など今までにあったはずがないのだ。むしろ当然のことだと言えるだろう。

仕方ないので零斗は明久たちと合流するために帰ろうとしたとき、零斗の携帯が鳴ったので確認すると『マヨ方』からメールがきていた。

そのメールの内容を見て零斗は少し驚いた顔をした。

 

紫音「あの、どうしましたか兄さん?」

 

零斗「あ、うん、それがな」

 

零斗は言いにくいのか代わりにマヨ方こと土方から送られたメールを紫音たちに見せた。

 

零斗「なんかオフ会に誘われたんだけど」

 

from:土方

 

ゲーマー星人のことについて話がある。今回のことで巻き込まれたやつらを連れて叙●苑に来い。オフ会をやるぞ。40秒で支度しな

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

叙●苑の宴会用の席には零斗と紫音に第35試験小隊メンバーにドライバーに改造されてしまった明久たちドラハン組と銀時、新八、神楽、さっちゃん、桂、エリザベスに新撰組、そして三つの学園の内の最後の一つであるMSやKMFなどといった巨大ロボットなどの操縦や操作を中心としているフレーム学園の生徒であり今回の事件にも巻き込まれたのはソレスタル・ビーイングの刹那・F・セイエイ、フェルト・グレイス、ティエリア・アーデ、ロックオン・ストラトス(弟)、アレルヤ・ハプニズム、黒の騎士団所属のルルーシュ・ランペルージ、C.C.、紅月カレンが座っていた。

 

因みに誰がどのように変化したのかはまとめると以下の通りです

 

指がドライバー組

零斗、新八、明久、鍵、ロックオン

 

全身がドライバー組

神楽、秀吉、ルクス、綾人、土方、沖田、近藤、恭介、来ヶ谷、桂、エリザベス、ティエリア、刹那、アレルヤ、桜花、うさぎ

 

股にぶら下がってるナニがドライバー組

銀時、一誠、アラタ

 

右腕がドライバー組……組?

カレン

 

ギアスの形がドライバー組

ルルーシュ、C.C.

 

被害なし組

当麻、雄二、ムッツリーニ、十六夜、タケル、斑鳩、さっちゃん、フェルト、紫音』

 

叙●苑に来て全員が席に座ってから既に10分ぐらい経っているがまだ誰も声を発するものもおらず、ただただ無言の時間が流れていた。

 

新八「・・・ちょっと、みなさんなんか喋ってくださいよ」

 

ルクス「そ、そうですよ。せっかくのオフ会なんですから」

 

銀時「オフ会っつーかほとんど知ってる奴なんだけど?」

 

零斗「そーですね、見慣れたバカヅラしかないですね。つーか」

 

零斗はゆらりと立ち上がると今までの怒りをぶちまけるように立ち上がった。

 

零斗「オフ会なんてやってる場合じゃねーだろォォ‼もう五話目なんだよ!なんでこんなくっっっっだらねー事いつまでもやってんだよ!つーか全く事態が好転してねーんだよ!むしろ悪化してんだよ!!なんだったんだよ!?俺をボッチにさせてまで情報集めにいったお前らの成果はよぉ!!?」

 

零斗は顔を少し赤くさせながら主に明久たちに対して文句を言っていた。

 

明久「なんか凄い怒ってるね」

 

雄二「そりゃそうだろ、助っ人呼びにいったのに無視して俺たち勝手に行っちまったんだからな」

 

明久と雄二は零斗に聞こえないようにこそこそ話していた。

ただ紫音は一人別のことを心配していた。

 

紫音「あの、兄さんもしかして酔ってませんか?」

 

零斗「・・・・酔ってらい」

 

一誠「いや完全に酔ってるだろ。顔も真っ赤になってるしフラフラじゃねぇかよ」

 

零斗「らい丈夫だ。問題らい」

 

零斗は一誠にそう返すと、銀時の前に置かれているビールジョッキを持つとそのままイッキ飲みした。

 

銀時「━━━ってオィィィ!?なに銀さんの糖分の次の楽しみのお酒勝手に飲んでるんだよ⁉」

 

新八「つーか、なに酒飲んでるんですか!未成年でしょアンタ⁉」

 

零斗「おねーさぁん♪お酒おかわり!」

 

店員「はいな~♪」

 

タケル「なんで普通に注文聞いてるんだこの人⁉」

 

アラタ「いい飲みっぷりだからじゃないか?」

 

だんだん話がずれてきたのを不味いと思ったのかルクスが話を戻そうとした。

 

ルクス「と、ところで銀さんたちはゲーマー星人たちのことで何か情報はないんですか?」

 

銀時「んなもんねぇよ。ゲームの中でゲーマー星人だと思って話しかけたらニコ廚にドSだし、伝説のハンターだと思ったらただの長谷川さんだったりで散々だぜ」

 

土方「そりゃこっちのセリフだ。わざわざ奴等を誘き寄せるためにあんな格好でゲームしてたのに釣れたのがお前らみてぇなバカどもだなんてな」

 

銀時「なんだやる気かコノヤロー」

 

土方「上等だテメェのその汚ねぇ天パごと斬り捨ててやらぁ!」

 

新八「ちょっと!さっきから話を脱線させすぎですよ‼あんたらゲーマー星人探す気あるんですか⁉」

 

銀時と土方は互いに睨みあい、取っ組み合いの喧嘩を始めようとしたが新八がそれを止める。

 

沖田「そういやそちらさんもゲーマー星人の姿をしたプレイヤーに会ったらしいけどどうだったんでさぁ」

 

沖田は明久たちに明久たちがゲームで出会ったゲーマー星人のことについて尋ねると明久たちは苦虫を噛んだような顔をしながら顔をそらした。

 

恭介「まぁゲーマー星人のふりをしてた二人は問題なかったんだけどな」

 

唯湖「問題があるとしたら伝説のハンターOだな」

 

神楽「なんだお前ら。マダオ以外にもその伝説のハンターに会ったアルか?」

 

当麻「まぁクエストの途中で会ったんだけどな」

 

綾人「意外な人だったよね・・・」

 

マリ「いったい誰なのよ?その伝説のハンターOって」

 

当麻「もうすぐ来るのでせう」

 

当麻がそう言うと扉が開き、そこからボロボロ状態のおそ松が荒縄で縛られており、その後ろから全身がドライバーになっている知弦と華扇が入ってきた。

 

桜花「なぁ伝説のハンターって・・・まさかコイツのことか?」

 

十六夜「だな」

 

雄二「本人はゲーマー星人に全身無職のダメ人間に改造されたって言ってたぞ」

 

秀吉「因みにプレイ時間は1469時間じゃ」

 

ムッツリーニ「ほぼ家に引き込もってプレイしてたらしい」

 

マリ「クズね」

 

斑鳩「まぁそんなのみんなが知ってる周知の事実じゃない」

 

とりあえず知弦はおそ松を部屋の端に転がすと知弦は零斗の隣に華扇は鍵の隣に座った。

 

おそ松「って、このまま放置は酷くない⁉」

 

華扇「煩いですよダニ虫。セクハラしようとしたあなたには当然の報いです」

 

知弦「連れてきただけでも這いつくばりながら頭を地面にこすりつけて感謝しなさい」

 

新八「なんですかその女王様みたいな態度」

 

おそ松「ならせめて肉食わせろ‼」

 

カレン「なんてみっともない大人なのかしらね」

 

ムッツリーニ「情けない」

 

雄二「まぁ俺たちの回りには銀さんみたいなロクでもない大人しかいないからな」

 

銀時「あれ?銀さんさりげなく貶されてない?」

 

おそ松のみっともない姿をカレンたちはゴミを見るような目で見下していた。

 

零斗「・・・肉を食えば黙ってくれるのか?」

 

それまで黙っていた零斗がユラリと顔を俯かせながら立ち上がりながらおそ松に尋ねた。それを明久たちは驚いた顔をして零斗を見た

 

おそ松「ああ~、約束するよ~~~~~~っ。だから 食わせろ・・・早く食わせろ!」

 

零斗・紫音「「だが断る」」

 

しかし零斗は紫音とジョジョ立ちをしながら言った。

 

零斗「この竜ヶ崎零斗が最も好きな事のひとつは━━━自分が強いと思い込んでいる奴に「NO」と断ってやる事だ・・・」

 

紫音「そしてこの私、竜ヶ崎紫音の最も好きなことは兄さんによって絶望した人を鼻で笑うことです」

 

新八「ろくな兄妹じゃねぇ!?」

 

零斗と紫音のあまりの言いぐさに新八はツッコミを入れた。

 

知弦「まったくいくらなんでも酷いわよ二人とも。ほらこれを食べなさいよ」

 

知弦は零斗と紫音に軽く注意するとおそ松の前にシビレ生肉の皿を置いた。

 

おそ松「食べなさいって言われてもこんなの食えないし」

 

C.C.「そうだぞ、生のままだと腹を壊すから焼いてから渡してやれ」

 

おそ松「いや、問題なの生ってところじゃないし」

 

雄二「そう言われると思って」

 

ムッツリーニ「こちらに焼いたものを用意してある・・・・」

 

いつの間に用意したのかムッツリーニは皿に盛られてるシビレ焼き肉をC.C.に渡した。

 

C.C.「ほら折角焼いてくれたんだから食え」

 

神楽「おらさっさと口開けろよ」

 

おそ松「ぐぼぉっ!?」

 

おそ松は神楽に無理矢理口を開けさせられるとC.C.が皿にのってるシビレ焼き肉を流し込むように口の中に入れて神楽が顎を無理矢理動かして食わせた。そしておそ松は肉を飲み込むと体が痺れたように痙攣し、そのまま倒れた。

 

土方「よしそれじゃあこれからのことについて話すぞ」

 

鍵「切り替えはやっ!ほっといていいのかアレ」

 

ルルーシュ「あんなの気にする必要はない」

 

ルルーシュの言うことに同意なのかうんうん、と頷いていた。それを見て鍵もまぁいいかと思った。

 

アラタ「やっぱドラハンやって情報収集するしかねぇんじゃないか?」

 

秀吉「ワシらにはそれしかないからのう」

 

うさぎ「あれ?では刹那さんたちも皆さんと同じようにドラハンに参加してたんですの?」

 

うさぎは刹那たちがどのようにゲーマー星人を探していたのか知らないので零斗たちと同じ方法だと思って聞いた。

 

ティエリア「いや、私たちは近くの電気屋を張り込んでいたんだ」

 

十六夜「ほぅそれまたどうして?」

 

アレルヤ「スメラギさん曰く『ゲームが壊れたって言ってたのならそれを修理に出しに来るかもしれない』だってさ」

 

華扇「あー、そういえばそんなこと言ってましたね」

 

明久「それなら僕たちも同じことすればよかったね」

 

刹那「あぁ、ヤ●ダ電機にはたくさんのガンプラがあって素晴らしかった」

 

ロックオン「お前は何を見てたんだ?」

 

一人ガンプラを見ていた刹那にロックオンは呆れるが、みんな刹那がガンダム馬鹿なのは知ってるので気にしない。

 

桂「よしここは二つのグループに別れよう。一つはここら一帯のヤ●ダ電機のガンプラコーナー、もう一つはトイ●らスのおもちゃ売り場だ」

 

銀時「なんでその二択!?普通に電気屋かドラハンに別れるでいいだろうが!」

 

一誠「それだったらメ●ンブックスかとらの●なに行こうぜ!」

 

雄二「それお前がエロ本買いに行きたいだけだろ」

 

C.C.「ならピ●ーラかピザ●ットだな」

 

ルルーシュ「まだピザを食うつもりかお前は!?」

 

中々ゲーマー星人が見つからないのでみんなやる気がなくなったのかふざけ始めた。

 

鍵「あぁもう!いい加減にしろよみんな!?俺たちはゲーマー星人を探してこの改造された身体をもとに戻さなきゃいけないんだぞ⁉」

 

十六夜「たしかにそうだがよ、今はろくにあいつらの情報もないんだからしょうがないだろ」

 

土方「とにかく今は少しでも情報を集める必要がある」

 

フェルト「だから今は情報を集めるんですよね?」

 

斑鳩「まぁそういうことね」

 

雄二「それじゃそれぞれ別れて情報を集めるってことで今日は終わりにしようか」

 

ということでそれぞれグループごとに別れて情報を集めることで今日のオフ会は終了。のはずだったが・・・・・

 

知弦「あれ?零斗はどこにいったの?」

 

紫音「兄さんならさっき気持ち悪いからって外にいきましたよ」

 

新八「まぁお酒飲んだんですから仕方ないですよね」

 

明久たちは零斗がいなくなったことに特に気にしてないのかそのまま帰ることにした。すると明久の携帯が鳴り始めたので明久が画面を確認すると『射命丸文』からだった。

 

文『あ、もしもし明久さん?』

 

明久「どしたの文、こんな遅い時間にかけてきて?」

 

文『いや実は明久さんたちがゲーマー星人という人たちがさっきテレビに映ってましたよ』

 

明久「えぇ!!??」

 

文からの言葉を聞いて明久とその会話が聞こえた他のみんなも驚いた。

まさか今まで必死に探していたゲーマー星人がこう簡単に見つかったとは普通は思わないだろう。

 

文『まぁ口で説明するより実際に見た方が早いと思うのでちょうどテレビで今やってるので見てくださいよ』

 

文の言葉が聞こえたのでルルーシュが携帯している小型通信機から今放送されているニュースを見ると結野アナが映っていた。

 

結野『現場の結野です。先ほど逢魔ヶ刻町○丁目の×番地にある叙●苑から少し離れた道路にてバイクとUFOの衝突事故が発生しました』

 

『なお、衝突事故を起こしたUFOの中から気絶していた最近巷を騒がしているゲーマー星人と呼ばれる二人組が見つかり、政府はゲーマー星人によって改造されてしまった人たちをさっそくもとに戻しています』

 

銀時「ってこたぁ、俺たちの体ももとに戻せるってことか」

 

来ヶ谷「フ、これで源外先生に頼んで体を治してもらう必要はないな」

 

ルクス「いやー、もとの姿に戻れるってわかったら一安心ですね」

 

華扇「これでみんなも元通りの姿に戻って普通の学園生活に戻れますね」

 

全員、もとの姿に戻れることに安心しているのか軽口を叩いていた。しかし、ふと明久はあることを思い出した。

 

明久「そういえば零斗まだ戻ってこないね」

 

明久の一言により空気が凍ったように固まってしまった。

 

当麻「・・・・・・そういえばまだ帰ってこないよな」

 

知弦「まだ気分が悪いんじゃないかしら?」

 

十六夜「それにしても遅すぎだよな」

 

マリ「そういえば零斗はバイクでここに来たわよね」

 

アレルヤ「いや流石にそれはないんじゃ・・・・・」

 

綾人「ですよねー」

 

結野『なお、ゲーマー星人が乗っていたUFOとぶつかったバイクの少年に怪我はなかったようですが少年は飲酒運転したことがわかり、只今警察にて事情聴取が行われています。また、警察に連行されるとき少年は「俺はただ風邪になりたかっオェェーー‼」と吐きながら謎の言葉を言って警察に連行されました』

 

映像を見ると結野アナの後ろの方で大破した見覚えのあるバイクとパトカーに連行されているモザイクがかかっていてなお見覚えのある男がいた。

 

紫音「すいません、急用が出来たので失礼させていただきます」

 

知弦「紫音ちゃん、私も行くわ」

 

テレビの男が誰なのかわかった紫音と知弦は冷や汗をかきながら焦った様子で外に出ていった。

 

銀時「・・・・・よし、さっきのことは忘れてオフ会続けっか」

 

全員『はい』

 

こうしてドライバー事件も終わったということで、銀時たちは朝までフィーバーすることになったのであった。

ちなみに警察に捕まった男は紫音と知弦によって厳重注意と免許取り消しだけとなったが男は警察署から出るとき「二度と酒なんて飲まねぇ・・・」と言ったのは紫音と知弦だけが知ってる話である。

 

おまけ

 

殺せんせー「黄色い稲妻の触手ドライバー!ドライバーイエロー!」(触手が全てドライバー)

 

洋「元警察の探偵ドライバー!ドライバーレッド!」(頭の耳がドライバー)

 

黒うさぎ「ルール違反は認めません!ドライバーピンク!」(ウサミミがドライバー)

 

ナジェンダ「原作ではあまり戦わないが戦ったら強いんです!ドライバーグリーン!」(義手がドライバー)

 

エスデス「蹂躙することに喜びを感じる!ドライバーブルー!」(全身がドライバー)

 

辰馬「船は好きじゃが船酔いしまくる!ドライバーブラウンぜよ!」(股にぶら下がっているナニがドライバー)

 

学園長(トリニティセブン)「可愛い女の子は愛でるもの!ドライバーシルバー!」(後ろ髪がドライバー)

 

『我ら、ドライバー戦隊ドライバーレンジャー‼』

 

圭「なにやってんの因幡さんたち⁉」

 

洋「せっかくドライバーになったから記念ってことで」

 

飛鳥「どんな記念よ⁉」

 

耀「そして以外にも黒うさぎ、ナジェンダ先生、エスデス先生たちがノリノリだった件について」

 

黒うさぎ「あ、いえこれはその・・・」

 

ナジェンダ「その場のノリというか・・・」

 

エスデス「フッ、たまにはこういうことをするのもありだからな」

 

ラバック「あ、エスデスさんこれお礼の零斗の盗撮写真です」

 

陸奥「おい、思いっきり買収されとるじゃろうが」

 

学園長(トリニティセブン)「まぁ、こういうのは楽しんだもの勝ちってことで!」

 

リリス「そういうものですかね・・・」

 

辰馬「ちゅう訳で!次回からは『ドライバー戦隊ドライバーレンジャー』の連載開始じゃ‼」

 

ツッコミ一同『やらねーよ!?』

 




有頂天皇帝「みなさんおひさです!」

土方「オラァ!」

有頂天皇帝「ファンネル⁉」

沖田「それで?今回はなんで遅れたんでさぁ?」

有頂天皇帝「いや~実は『転生したらスライムだった件』と『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の原作とか他にも色々漫画やラノベを買いまくってそれを読んでたら書くのが遅れちゃったんだぜ☆」

土方「よし、斬首するか」

有頂天皇帝「ハッハッハ☆されてたまるか‼去らばだ‼」

土方「待てやこの野郎!」

沖田「えー、作者と土方のクソ野郎がいなくなったんで代わりに俺が次回予告をしますぜ」

「次回、『かもしれない運転でいけ』をお楽しみに」

有頂天皇帝「よろしくおねがいします!」


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かもしれない運転で行け

今回の話は銀魂のキャラを入れ替えつつオリジナルを追加した話です


逢魔ヶ刻町にあるとある屋敷にて元特殊警察現テロリスト組ワイルドハントが集まっていた。

ワイルドハントは元は同じ特殊警察であるイェーガーズと同じようにこの町を好き勝手暴れる天人などを取り締まるために結成されたが、ワイルドハントのリーダーであるシュラやその父親であるオネストは天人たちを取り締まるどころか賄賂などを受け取り好き勝手やったり、罪もない人々に無実の罪を着せたり、密告しようとした部下を殺すなど警察組織としてあるまじきことをしていたため犯罪者としてワイルドハント及びその上司、関係者を全て処刑することが決定していたが新撰組とイェーガーズが本部に踏み込んだときには既に逃げた後で、それ以降裏組織などと手をくんでこの町を支配しようと画策しているらしい。そして今日もまたその事について話し合いを始めようとしているのだった。

 

シュラ「───つうわけで、次に俺たちがすることは」

 

ドロテア「オイお主ら見たか昨日の『●いる町』」

 

イゾウ「あれは面白いものであった」

 

コスミナ「コスミナちゃんもあれには感動しちゃったよ」

 

エンシン「あのヒロインを犯してみてぇって思ったな」

 

ニャウ「僕はあの子の顔の皮を剥いでコレクションに加えたいって思ったよ」

 

チャンプ「ロリショタ成分が足りねぇ!」

 

シュラの言葉を無視してドロテアたちは昨日見た映画についてのことで話していた。

 

シュラ「最『ワイワイガヤガヤ』」

 

シュラ「イェ『ワイワイガヤガヤ』」

 

シュラ「いい加減にしやがれ!ここはあのクソ野郎共を絶望に叩き落とすことを考える場だ‼井戸端会議なんかじゃねぇんだよ‼」

 

あまりに話を聞かないのでとうとうシュラがキレながら机を叩き割った。

 

シュラ「大体なんだよ『●のいる町』って⁉」

 

ドロテア「なんじゃ知らんのか?人気のアニメのことじゃよ」

 

エンシン「最近ようやくレンタルショップに出てきたんだよ」

 

シュラ「アニメなんてくだらねぇもんに踊られやがって!そんなんであいつら倒せると思ってんじゃねぇよ!もういい‼俺は帰るぜ!」

 

コスミナ「あぁ待ってくださいよシュラさん⁉」

 

チャンプ「悪かったってシュラ‼」

 

『シュラァァ!!』

 

シュラが出ていこうとしたのでコスミナたちは止めようとしたが止めることは出来ず、そのままシュラは

 

シュラ「おい、『●のいる町』ってDVDあるか」

 

『●のいる町』を借りにレンタルショップへと来ていたのであった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

逢魔ヶ刻自動車学校にて零斗がバイクの免許を取り直し試験を受けに来ていた。

ちなみに零斗の免許取り直しは今に始まったことではなく、銀時などと比べたら少ないが何度も免許取り直しをする常連である。

 

零斗「すいませーんまた来ちゃいました」

 

講師「また来ちゃいましたじゃないでしょ。竜ヶ峰さんは何度ここへ戻ってきたら気がすむんですか?何?今度は何やったの?」

 

零斗「いやーちょっと間違ってお酒を飲んでそのままバイクに乗って運転したら運転中のUFOと事故って壊したら免許取り消しになっちゃったんですよ」

 

講師「なんで酔った状態でバイクより速いUFOと事故起こすの?ダインスレイブの雨が一匹のネズミを襲うぐらいの確率だよ」

 

零斗「先生の教えのたまものです」

 

講師「教えてねーよ。何ちょっと先生のせいにしてんの」

 

教習所の講師は、零斗に呆れながらこう続ける。

 

講師「だから言ったでしょ、『だろう運転』はダメだって。『多分大丈夫だろう』とか『誰も飛び出して来ないだろう』、こんな気構えじゃ急な時に対応しきれないの。『かも知れない運転』でいけって言ったでしょ。『UFOが来るかもしれない』とか、『自分は酔ってるかもしれない』とか、そう言う気構えで運転していれば何が起きてもすぐに対応できるでしょ?」

 

そして、講師は零斗を教習車に案内する。

 

講師「とにかく、君に足りないのは技術より注意力だから。他の人の運転を隣で見て、注意力を養う」

 

 そう言うと、講師は教習車のドアを開いた。

 

講師「じゃあ、よろしくね。今日は合同教習だから」

 

教習車の運転席には、見覚えのある顔の人物がハンドルを握っていた。

シュラ「よう、宇宙キャプテンシュラマルだ。足引っ張るんじゃねぇぞ」

 

ガシャアアアアアアン!!

 

零斗はシュラを蹴り飛ばし、シュラは窓から数メートル飛んでいった。

 

講師「竜ヶ峰さん~ かも知れない運転でいけって言ったでしょ?『もしかしたら合同教習の相手が宇宙キャプテンかも知れない』、そーいう気構えでいかないとダメ 」

 

零斗「あっ、スイマセン。ちょっとビックリしちゃったんで」

 

と零斗は講師にそう言い訳する。

 

講師「早く、シュラマルさん車に乗って。乗車する前にちゃんと周囲確認ね」

 

講師の指示のもと、シュラはまず車の周りをきちんと確認した。

 

シュラ「もしかしたら車の下に危険種がいるかもしれない」

 

シュラは講師の指示のもと、車の下を確認する。だが──。

 

 ブオオオオオオ

 

シュラ「あぐっ!?」

 

突然、教習車が急発進し、シュラを轢いた。

 

零斗「もしかしたら、確認作業中に車が急発進するかもしれない」

 

車を動かしたのは零斗だった。だが、シュラは頭から血を流し、肩で呼吸しながらも確認作業をまだ続けていた。

 

シュラ「もしかしたら車の後ろで危険種がかくれんぼしてるかもしれない」

 

零斗は講師の指示のもと、車の後ろをきちんと確認した。しかし──。

 

 ブオオオオオオ

 

シュラ「ごふっ!?」

 

シュラはまたしても教習車に轢かれてしまった。

 

零斗「もしかしたら、車がバックしてくるかもしれない」

 

またしても零斗の仕業だった。二度にわたるこの仕打ちにシュラはとうとうぶちギレた。

 

シュラ「いい加減にしやがれ‼俺はめんどくせぇの我慢して免許とりにきてやってるんだよ‼」

 

講師「シュラマルさんはね、ビデオ屋の会員になりたくて免許をとりにきたんだよ」

 

零斗「どこが真面目だァァ!!俺だってなァ、真面目に免許取り直しに来てんだよ!こんな人類の中でも最底辺のクズと付き合うのは絶対嫌だ!先生何とかしてくれ! 」

 

零斗はシュラと一緒にやるのを心の底から嫌がっているが講師はそれを無視してそのまま零斗を助手席に座らせ、講師は後部席に座った。

 

講師「もしかしたら仲の悪い二人が一緒に乗車するかもしれない」

 

と講師は言って零斗の反論を取り合わなかった。

 

講師「ね?かもしれない運転だよ二人とも。あらゆる状況を想定して、臨機応変で安全で速やかな運転に心がけるんだ 」

 

講師は零斗とシュラ(クズ)に運転するときの注意事項を教えた。

 

講師「それから今日の試験は色んなコースに別れてるからそれの説明もしますね」

 

零斗「コースってどんなのがあるんですか?」

 

講師「コースはGコース、Aコース、Kコース、Mコースの四つに別れてるよ。ちなみにAコースが一番簡単でMコースが一番難しいです」

 

シュラ「ならとっとと免許とりたいから一番簡単なAコースだな」

 

講師「わかりました、それならこのまま車をまっすぐ運転してください」

 

シュラは講師の言うことにしたがって車をそのまままっすぐ進ませた。

まっすぐ進んだ先には見覚えのある集団が武器を構えてこちらを見ていた。

 

零斗「なぁAコースのAってまさか・・・」

 

講師「あぁそういえばその説明していませんでしたね。AコースのAとは」

 

チュドーン!

 

車の真横に集団の一人による射撃が放たれた。

その射撃は帝具『パンプキン』によるものだと零斗はすぐに気づき、その帝具を持ってるのは零斗の知ってる限り一人しかいない

 

講師「────暗殺集団&特殊警察のAです」

 

そう、暗殺集団『ナイトレイド』の狙撃主であるマインだ。

 

零斗「なんでだぁ──⁉なんで自動車学校の免許取り直し試験でナイトレイドとイェーガーズが出てくるんだよ⁉」

 

講師「実はこの自動車学校に指名手配犯が来てると噂があって試験コースにはそれぞれ見張りをかねて試験官をしてもらってるのですよ」

 

零斗「指名手配犯ってこいつのことだから!冗談じゃない俺は逃げさせてもらうぜ‼」

 

零斗は巻き込まれるのを恐れて助手席のドアをこじ開けて脱出を心がけようとしたがドアは開けることはできなかった。

 

シュラ「もしかしたら不慮の事故で助手席側のドアが開かなくなったかもしれない」

 

シュラは下衆びた笑い顔をしながら零斗を見た。それを見て零斗は冷静になり右手に拳銃を作り出すとシュラのこみかみに突きつけた。

その間もシュラは車をUターンさせてルートを変更させていたが、ナイトレイドとイェーガーズはそれを追ってきている。

 

零斗「もしかしたらとなりにいるのが指名手配犯だから殺してもいいのかもしれない」

 

講師「ちょっと二人とも、これはただの試験なんですからそこまで心配する必要はないですよ」

 

零斗「どこが心配する必要ないだよ。ボルスさんとか見ろよ、普段温厚なのに今は般若みたいな顔してるぜ」

 

零斗の言うとおり常に覆面姿のボルスがおぞましいオーラみたいなものを醸し出しながら帝具『ルビカンテ』をこちらに向けていた。

 

講師「ボルスさんはね、原作で凌辱された上で殺された妻と娘の仇を討つんだって言ってたんですよ」

 

零斗「100%お前のせいじゃねぇかよ⁉ほんとお前はクソ松ども以下のゴミクズだよな‼」

 

シュラ「うるせぇ!確かに俺は原作じゃあ女の方をエンシンと犯したけどガキの方はチャンプのほうがヤったことだろうが‼」

 

マイン『待ちなさいこの犯罪者!』

 

クロメ『骸人形にしてやるっ‼』

 

零斗はこの状況を引き起こす原因となったシュラを責めるがそのシュラは全くと言っていいほど反省する気がなかった。

流石はクズと誉めるところだろう。

そして

 

講師「あ、そこから先はKコースになりますね」

 

零斗「おいKコースってなんだよ、なんか嫌な予感しか感じねぇんだけど⁉」

 

講師「KコースのKはですね────」

 

またもや講師が説明する前に車の横にアサルトマシンガン、ヴァリス、輻射波動砲、ハドロン砲の弾などが飛んできた。

 

講師「黒の騎士団&ブリタニア軍のKですね」

 

零斗「やっぱりな!うっすら予想してたけどね⁉」

 

ルルーシュ『よし、そのまま攻撃を続けろ』

 

『『『『『『了解!』』』』』』

 

零斗「了解、じゃねーんだよ‼一般人が巻き込まれてるだろーが⁉」

 

ルルーシュの指示を受けてナイトメアフレームたちの銃撃や砲撃の雨が零斗たちが乗ってる車に向かって放たれた。

 

講師「もしかしたら彼らに竜ヶ峰さんがこの車に乗っていることを教えていないかもしれない」

 

零斗「もしかしたら、じゃねーよ!どう考えても教えてなかっただろーが⁉」

 

シュラ「おい!無駄口叩いてる暇あるなら何とかしやがれカスが‼」

 

零斗「よーしわかった!今この場でお前の息の根を止めてやんよ⁉」

 

零斗がシュラのこみかみに突きつけている銃を撃とうとトリガーに指をかけようとしたその瞬間、突然車体が宙に浮いた。

 

零斗・シュラ「「は?」」

 

零斗とシュラは突然の出来事に驚いて間抜けな声を出してしまったが、窓の外を見ると何が起きたのか理解してしまった。窓の外には超大型メイスを降り下ろした状態のガンダムバルバトスルプスレクスがいたのだから

 

三日月『あれ、外れた?』

 

零斗「何やってんだ三日月ィィィ!?」

 

零斗はバルバトスのパイロットである三日月・オーガスに文句を言うのだった。

 

講師「あ、ここからはGコースに入ってますね。ちなみにGコースのGは」

 

零斗「ガンダムのGだろ!言わなくてももうわかるよ‼」

 

車は何とか地面に着地し、シュラはアクセルを踏んで勢いよく逃げた。

零斗は後ろを見るとナイトレイドにイェーガーズ、黒の騎士団そして三日月を含めた鉄華団、ソレスタルビーイングが武装した状態で迫ってきたのだった。

 

零斗「なんだよこれ?なんだよこれ⁉何で免許取りに来ただけなのになんでこんな目に遭わなきゃならないんだよ⁉」

 

講師「もしかしたら───」

 

零斗「もうもしかしたら運転はいいっての‼」

 

シュラ「おい!なんか前方にゴールって書いてる看板があるがなんだあれは⁉」

 

シュラの言う通り、アーチ状の看板があった。

 

講師「あれはゴールですね。あそこさえくぐれば試験は終了し、あなたたちに免許を差し上げます」

 

零斗「つまりあそこさえ通りすぎれば後ろのやつらに襲われることはなくなるってことでいいんだよな?」

 

講師「そうですね」

 

シュラ「ならとっとと終わらせてやるよ!」

 

シュラはそう言うと車の出る最高速度を出して後ろの連中を引き離しにかかった。そしてあと数メートルのところまで来た。

 

零斗「よし!これでこの地獄から解放され───」

 

チュドーン

 

零斗「ふぇ?」

 

ゴールを過ぎたと思った瞬間、車にバズーカが放たれ車が爆発した。零斗とシュラは爆発する前に何とか車から脱出した。講師の人はこの状況を想定していたのか講師専用の脱出機構を起動して逃げていた。

 

沖田「土方さーん、指名手配犯のシュラ見つけましたぜ」

 

土方「よし、とりあえず動けなくなるまで攻撃しろ」

 

ゴールの方を見るとバズーカを構えた状態の新撰組に鬼呪装備を構えている帝鬼兵、ロスト学園の魔術師たちそしてCOC学園の生徒たちがいた。

 

零斗「ちょっ、まっ──────」

 

土方「全員放てぇ─────!!」

 

土方の号令を合図に新撰組のバズーカやMS、KMFの射撃。魔術師の攻撃魔法、帝具、セイクリッドギア、鬼呪装備などの様々な攻撃の雨霰が零斗たちのいるところへと降り注いだ。

 

零斗「ギャァ──────────⁉」

 

零斗はそれをかわすこともできず、そのままあらゆる攻撃を受け、大爆発にまきこまれてしまうのだった。

爆発の煙が上がるところを見るとうつ伏せに気絶している零斗と『もしかしたらゴールの前はMコースで、MコースのMは皆殺しのMかもしれない』と書かれている紙がヒラリと上から落ちてきた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

一方シュラは自身の帝具を使い車が爆発する前にレンタルショップに戻っていた。

 

シュラ「おい、『●のいる町』のDVDあるか?」

 

店員「お客さん、『●のいる町』なんてもう古いですぜ。今の時代は『●夏』ですよ」

 

シュラ「んじゃそれでいいからとっとと貸せよ」

 

店員「わかりました。ところでお客様は会員証の方をお持ちになっていますか?」

 

シュラ「ねーよそんなもん」

 

店員「じゃあ身分証明になるものは何か………」

 

シュラ「じゃあこれで」

 

シュラはそう言いながら自分の指名手配書を店員に見せた。

 

 

─────数分後、通報を受けてやってきた新撰組によってシュラは顔面の原形がわからなくなるほどボコボコにされたが帝具を使用されて逃げられてしまうのだった。




有頂天皇帝「はい、というわけで『アカメが斬る』のワイルドハントを出しました」

タツミ「俺達ナイトレイド全員出てないのに」

ウェイブ「それを言うなら俺達イェーガーズだってそうたぞ」

有頂天皇帝「私、『アカメが斬る』の帝国側の人ってイェーガーズ(Dr.スタイリッシュ、セリューを除く)と皇帝以外の人って嫌いなのしかいないので嫌な目にあわせるつもりです」

マイン「ぶっちゃけたわね」

有頂天皇帝「ぶっちゃけます。さて次回もまた銀魂の話の文通編を始めますが、その前に今後のことでみなさんに聞きたいことがあるのです」

ラン「どうしたんですか?」

有頂天皇帝「いつになるかまだ未定なんですがGATE自衛隊の舞台を元にした長編を書きたいのですが、GATE側の異世界で最近はまってる転スラとかデスマーチとか異世スマを追加したいんですけど色々異なる所が多いのでどうすればいいのか正直わからないので何か案とか意見があったら教えて欲しいんです。感想とかに書いてもらうと尚うれしいです」

チェルシー「以上、作者のお願いでした」

ボルス「では次週、文通編をお楽しみに」

スサノオ「見ないものは」

アカメ「葬る」

有頂天皇帝「お楽しみに」



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文字でしか伝わらないものがある

タイトル変えました

OP『桃源郷エイリアン』


零斗「えっ。新八の様子がおかしい?」

 

最近、学校にも顔を見せない新八を心配した零斗、明久、鍵、一誠、霊夢、妹紅、深夏、ゼノヴィアは新八の家に来たが零斗は思わず声をあげてしまった。

妙「そうなのよ。昨日から様子がおかしくて、鼻の穴にごはん突っ込んじゃうし、ボケても返してくれないし」

 

妙が新八の事を零斗たちに伝えていた。

 

妙「それに、朝方まで寝ないで部屋で何かシコシコやっているようなの」

 

一誠「シコシコ?」

 

鍵「へんな妄想すんなよ一誠」

 

一誠「し、してねーし⁉」

 

妹紅「声がどもってるぞ変態」

 

一誠が変な想像をしながら声を漏らすので鍵が注意するが図星だったのでへんな声になったのを妹紅が冷たい目で見た。

 

妙「そうなの。部屋の前に丸めた紙みたい物が散乱していて……。一体何をしているのかしら?」

 

と、妙は新八の部屋の前に向き、零斗たちも続いて新八の部屋の前を見た。妙の言う通り、新八の部屋の前には丸めた紙が散乱していた。

 

妙「昨日から何をシコシコやっているのかしら」

 

妙の話を聞いた零斗は、うーんと唸りながら考える。

 

零斗「まぁあのアイドルオタクのことだからどうせ下らないことじゃないのか?」

 

ゼノヴィア「取り敢えずもうしばらく様子見でもいいんじゃないか?」

 

妙「そんな悠長なことは言ってられないわよ。とにかく、難しい年頃だからこういう事は女の子をたくさん侍らかせている竜ヶ崎くんたちに聞いた方がいいと思って。ちょっと様子を見てもらえないかしら?」

 

明久「お妙さん、僕たちの事何だと思ってるの?何そのひどいイメージは」

 

霊夢「そんなのほっときゃいいじゃない。どうせなんか書いてるだけなんじゃない?」

 

妙「ダメよ、新ちゃんは万年発情期ですもの」

 

深夏「それ弟に言うべき言葉か?てゆーか扱いひどくない?」

 

深夏は妙の新八に対しての扱いの酷さにツッコんだ。

結局新八の様子が心配なので零斗たちは新八の部屋に向かうのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

一方その頃新八はというと、前日の昼からお通ちゃんグッズだらけの自室に籠ってなにやら手紙を書いていた。うーんと唸りながら悩み、気に入らなかったのか書き出しのみを書いた紙を丸めて後ろに捨てていた。

 

新八「何と書き出せばいいんだ。氏も素性も知れない人に手紙を出すなんて、本当に何も知らないもんな~」

 

新八は左手で頭を掻きながら右手に筆を持ったまま悩んでいた。 どうやら新八の様子がおかしかったのは手紙の内容を考えるのに集中してたためだったようだ。

 

新八「わかっているのは」

 

新八は懐から二日前に海辺で拾った瓶の中の写真を見て、ヘラッと気持ちの悪い笑いを浮かべる。

 

 (運命って信じますか?)

 

瓶の中に入っていた手紙の冒頭の部分を思い出しながら。

 

新八「……信じる!!断固信じるよ!!そうだ!!この書き出しにしよ……」

 

新八が興奮しながらそう叫んでいたときだった。

 

一誠「おーい新八──」

 

新八「はっ、はいィィ!!って一誠くん?来てたんだ」

 

一誠「ぱっつぁん、あんま姉さんに心配かけんじゃねーよ」

 

襖を開けながら入ってきた一誠は新八に話しかけてきた。

 

新八「え?何言ってんだ」

 

一誠「あと、それからコレ、Z組一同からの差し入れ」

 

一誠はいつもと違う優しい口調で、妙以外のZ組の面々から新八に対する差し入れらしいエロ本を襖の隙間から差し込んできた。

 

新八「何を気持ち悪い気ィ回してんだァァ、お前ら!!」

 

新八は妙を除くZ組クラスメイト全員にツッコミを入れた。

 

新八「何、勘違いしてんだよ!違うからね!僕そういうんじゃないからね!!つーか、なんでいつもよりちょっと優しくなってんだよ!気持ちわりーんだよ!」

 

一誠「えー?違うのかよ?こういうんじゃないのか?」

 

一誠は残念そうな顔をしながら後ろに抱えていた紙袋を下ろした。

その紙袋には襖の隙間から差し込んだのとは異なるエロ本が大量に入っていた。

 

零斗「なーんだ、てっきり欲求不満なのかと思ったのによ」

 

明久「せっかくムッツリーニに頼んで持ってきた秘蔵の奴なのにね」

 

鍵「俺たちの勘違いだったか」

 

新八「あんたら僕のこと何だと思ってんですか⁉」

 

妹紅「性欲の眼鏡」

 

霊夢「否定してたくせにこっそり取ってるしね」

 

新八「あ、いや、これはその………………」

 

新八は一誠が紙袋から出した大量のエロ本の内、自分の好みらしきものを数冊取っていたのを女子たちに見られて焦っていた。

 

ゼノヴィア「ところで机の上のこれは何だ?手紙みたいだが?」

 

新八「あ、ちょっと!勝手に見ないで下さいよ」

 

新八が机の上に置いてある書きかけの手紙を見ないように言うが、零斗たちはそれを無視してゼノヴィアの持ってる手紙を見た。

 

零斗「何これ?新八手紙出すような相手なんているのか?」

 

霊夢「この写真の娘に向けてじゃない?」

 

明久「それじゃ新八くんの様子がおかしかったのは」

 

妹紅「どうやって手紙を書くのか悩んでたんだろうな」

 

完全に自分のやっていることが知られたので新八は誤魔化すのは無理だろうと思い正直に話した。

 

新八「姉上にはこのこと話さないで下さいよ。女の子と文通なんて知られたら色々とアレなんで」

 

零斗「アレってなんだよ」

 

一誠「やらしい事でもかんがえてるのか」

 

新八「かっ……、考えてねーよ!!そっそーいう風に思われるのが嫌なんだよ!」

 

新八は恥ずかしさで顔を赤らめながら一誠に返し、その後にこう言った。

 

新八「僕はただ、純粋な気持ちで彼女と交流したいだけなんだよ。だってあの広大な海を漂って、僕に届いた手紙だよ。何かの縁があるんだよ。でも、姉上が知ったらふしだらだとか怒られるに決まってるよ」

 

霊夢「アイドルオタクのくせによく言うわね」

 

新八「うるせェ、殴るぞバカ巫女」

 

呆れた顔をして言ってきた霊夢に新八はそう返した。

 

鍵「でもお妙さんも意外とそういうのは理解あるんじゃないか?」

 

新八「いやないですよ」

 

新八が鍵の言葉を否定したときだった。

 

妙「新ちゃん」

 

襖の向こうから、妙が新八に声をかけてきた。

 

新八「姉上!?」

 

妙「お茶とお菓子、持ってきたから、よかったら食べて」

 

その妙の差し入れは、いうと──。

 

妙「ハイ、こんにゃくとローション」

 

ざるに置かれた、中央に奇妙な切れ目の入ったこんにゃくと、ローションだった。

妙は、悲しそうな目をしながら新八に目を合わせることなくこう新八に言った。

 

妙「……新ちゃん。新ちゃんはどんなになっても……、私の……、弟だから」

 

言い終わると妙は、パタンと襖を閉めた。

 

ゼノヴィア「ホラ、わかってくれてるじゃないか」

 

新八「どんな理解のされ方してんだァァァ!!お前ら、人の姉ちゃんに何話してんだァァ!!なんでお茶としてローション出てくんだよ!なんでこんにゃくに穴開いてんだよ!完全に勘違いしてるよ!一回も目ェ合わせてくれなかったよ!!どーしてくれんだァ、これから超気まずいだろーがァ!!」

 

明久「まぁまぁ、落ち着いてよ。ローションがアリって事は文通もアリって事じゃん。良かったじゃん」

 

妹紅「そうだぞ、これで堂々と文通をしても文句は言われなくなるぞ」

 

明久と妹紅はこんにゃくを食べながら、新八を宥める。

 

新八「全然良くねーんだよ!!文通バレた方が遥かにマシだったわ!!」

 

新八は明久たちに返した。ちなみに妙の一件は零斗たちと会話してるうちに妙が勝手に勘違いを重ねた末であり、別に零斗たちが妙に何かを吹き込んだわけではなかった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

新八の文通を書くのを手伝うことにした零斗たちは取り敢えず新八の書いた文章を読むのだった。

新八の書いた手紙の内容は、一言で言うと煩雑だった。

 

零斗「おい新八、何だよこの手紙。長いし内容も煩雑だし要点どこだか解んないし普通だし。こんなのわっかりづらくて文通続かねえぞ?」

 

明久「そうだね。僕だったらこんなの読んだらすぐに寝ちゃいそうだね」

 

霊夢「つまんないわね」

 

零斗たちはダメな子を見るような目をしながら新八の手紙にダメ出しする。

 

新八「べ……、別にいいでしょ。奇をてらったって仕方ないでしょ、手紙で」

 

零斗「奇をてらわないでどーすんだよ?あっちは手紙を海に流してランダムで文通相手を探すような奇のてらい方してんだぞ?しかも、この簡潔な文章。こんな奇抜な事をする人は飽きっぽい人が多いんだよ。多分、この様子だと三行以上は全然読まないかもしれないぞ?」

 

零斗は新八にそう言った。

 

新八「……確かに、僕の手紙は長い上に要点がよくわからないな」

 

妹紅「むこうの情報もろくすっぽない以上、こっちの事をわかってもらうしかない。自己紹介くらいなら三行あれば十分だ」

 

鍵「あと、写真もだよ。むこうに合わせて写真も送らないと」

 

新八「そうか。そういやそうだ」

 

新八は写真も送らなければならない事に気がついた。しかし、当然疑問もあった。

 

新八「でも、自己紹介なんてたったの三行でできる?」

 

零斗「いや、できるって。試しに俺がやってみるから」

 

そう言うと零斗は新八の便箋の用紙にさらさらと書き出した。

 

 零斗

 

 零斗だ、

これからよろしくな!

 

新八「って、お前の自己紹介かよォォォ!!」

 

新八は零斗にツッコミを入れた。零斗は自らの自己紹介を手紙に書いたのだ。

 

新八「なんで人の手紙に自分の自己紹介書いてんだお前!!しかもほぼ二行しかねーし」

 

零斗「えー、一応試してみただけじゃねーかよ」

 

新八「とにかく、僕の自己紹介で試してよ」

 

深夏「それじゃ今度は私がやるよ」

 

零斗の次に深夏が書き出した新八の自己紹介はこうだった。

 

 志村 新八

 

 眼鏡買い替えました

 

何故か、漫画の単行本の表紙の裏の著者近影とコメントのようになっていた。しかも、著者近影の部分はメガネオンリーになっていた。

 

新八「なんの単行本だァァァァ!!コレ、単行本の裏のアレだろアレ!よく見たことあるわ!」

 

新八は怒りを露にしながら深夏にツッコんだ。

 

新八「なんで著者近影眼鏡しかねーんだよ!」

 

深夏「著者は姿見せると作品の人気が下がる場合があるらしいからな」

 

新八「失礼な事言うんじゃねーよ!つーか文章ギリギリ二行から完璧に一行に減ってんでしょーが!写真も文章も眼鏡にしかふれてねーよ!」

 

深夏「色々書こうと思ったんだけどさ。思い当たるのが眼鏡しかなかったんだよなー、凸凹が。ホラ、新八って平面に眼鏡だけ転がったような人間だろ?他に凸凹ないだろ?できるだけ引き伸ばしたけど、私の力じゃこれが限界かな?」

 

新八「どんだけつまんねー人間だよ!!」

 

頭を掻きながら言い訳する深夏に、新八はまたツッコんだ。

 

霊夢「いやでも、これ位の方が想像の余地あって深いカンジでしょ。オシャレなカンジに」

 

新八「どこが!?眼鏡買った報告しかしてねーよ。つーか買ってないからね眼鏡なんて」

 

新八は深いカンジだと言った霊夢にツッコむ。

 

ゼノヴィア「なら次は私の番だな」

 

深夏のも没になったのでゼノヴィアの番となり、ゼノヴィアの書いた新八の自己紹介はこうだった。

 

 志村 新八

 

 めがねを

 買い替え

 たんだヨーグルト

      

 

ゼノヴィア「これなら三行になったし新八の特徴も相手に伝わるだろう」

 

新八「お通ちゃん語になっただけだろーが!!」

 

新八はどや顔をするゼノヴィアにツッコミを入れた。新八の自己紹介は三行になったが、何故かお通ちゃん語がつき、しかも結局メガネにしか触れていない点は全く解決されていなかったのだ。

 

新八「1ミリたりとも深さ増してねーよ!眼鏡買っただけだからね!つーか何度も言うけど買ってないからね眼鏡」

 

ゼノヴィア「話を多少面白くするためには、多少色づけも必要なんだ」

 

新八「全く面白くなってないから!!もっと鮮やかな色塗ってよ!!」

 

と、新八はゼノヴィアに怒った。

 

新八「三行だよ!やっぱり最低三行たっぷり使わないとキツイって」

 

鍵「三行以内なら楽なんだけどなー、さすがに三行ちょうどはな。うーん、ちょっとやってみるか」

 

ゼノヴィアの次の鍵は少し悩み、新八の自己紹介をこう書いた。

 

 たくさんのメガネ送って頂き

 ありがとうございました

 Sといっしょにかけます(新八)

 

鍵「コレなんてどうだ?」

 

新八「ジャ○プの目次になってんだろーが!!」

 

新八は鍵のを見て今まで我慢してきたがとうとうぶちギレてしまった。

 

新八「何でバレンタインみたくなってんだよ!!何でたくさんのメガネが送られてきてんだよ!!S(スタッフ)って誰だァ!!」

 

鍵「S(スタッフ)じゃない、S(しんぱち)だ」

 

新八「結局、新八しか眼鏡かけてねーだろうが!何にも状況打破できてねーよ!」

 

と、鍵に対してぶちギレた新八だが、ここで主旨が完全にずれている事に気がついた。

 

新八「つーか完全に主旨ずれてるじゃないか!こんなもん送ったらあの娘から手紙じゃなくてメガネ受け取ったみたいになってるじゃないかコレ!一旦原点に立ち帰ろう!!振り出しからやり直そう!!」

 

新八がそう零斗たちに言ったときだった。

 

零斗「そうだ、原点に立ち帰ればいいんだ!新八の言う通りだよ。最初に戻って考えればいいんだ」

 

零斗は新八にこう訊いた。

 

零斗「新八、この手紙のどこに惹かれたか思い出してみろ」

 

「そう、それは奇抜な手紙の送り方でも、簡潔な文章でもないハズだ」

 

「写真(コレ)だ!」

 

新八「うっ!!」

 

新八は歯を食い縛り、声を上げてから、慌ててこう否定する。

 

新八「ちっ、違う!!僕はそんな、人を見た目で判断……」

 

零斗「ハイ、じゃあ聞きます。おまえはもし、この娘がキャサリン並みのバケモノみたいな女だったら文通しようと思いましたか」

 

零斗が言った正論の前に、新八は返す言葉もなかった。

 

そして、零斗はこう結論付けた。

 

零斗「そう、つまり幾ら頭悩ませて名文作ろうが何しようが、結局最後にモノを言うのは」

 

零斗はここで一旦言葉を切ると、声を張り上げて新八に写真を見せつけた。

 

零斗「写真(みため)なんだよ!!」

 

『あぁ~~』

 

零斗の言っていることを納得したのか明久たちはその言葉に頷いた。

 

新八「うぐっ……、否定できない。いや、しかし、だとすればこんな冴えない僕に……、勝ち目は……」

 

新八がうろたえ出したときだった。

 

零斗「新八、メガネとれ」

 

新八「ムッ……、ムダだよ、眼鏡なんてとったって僕なんか」

 

見た目に自信がない新八は零斗にそう返す。だが、零斗は新八に背を向けながらこう言った。

 

零斗「大丈夫だ、新八はお妙さん譲りのいい顔してっから。安心しろ。新八はメガネなんか無くたって十分イケるから」

 

鍵「そうだな。新八はそこらの奴よりは顔はイケてるな」

 

霊夢「もっと自分に自信持ちなさいよ」

 

明久「安心しなよ新八くん」

 

妹紅「バックアップくらいしてやるよ」

 

ゼノヴィア「お前ならやれるさ」

 

新八「みんな」

 

新八は勇気が湧いてきた。そして、新八は突然着替え始め、零斗たちは新八の部屋を出て外で待機する。

そして新八はこんな感じに着替えた。

髪型をリーゼントにし、昔のスターのような格好をしてマイクスタンドを持ち出した。

その格好を見た霊夢たちはクソダサイと思ったが心の中に閉まっておいた。

 

新八「やります!僕やってみます!どうですか!!こんなカンジで」

 

しかし、当の零斗はというと──。

 

 パシャ、パシャ

 

零斗「うーん、もうちょい左かな~。ハイ笑って、新八くん」

 

しゃがみながら、地面に置いた新八のメガネをスマホで撮影していた。

新八は零斗に対して怒りがこみ上げてきた。

 

新八「僕を撮れよォォォォ!!新八くんこっちィィィ!!」

 

怒りが頂点に達した新八は、零斗の後頭部に蹴りを入れた。零斗は倒れこんで、地面に顔を着けてしまう。

 

零斗「イタタタ……、だって今の新八じゃメガネ成分高過ぎるだろ。成分比にして95%メガネだろ。イケメン成分がメガネ成分追い越すのは多分あと五年位かかりそうだぞ?」

 

新八「5%しか僕の居場所ねーのかよ!!つーか五年位しないとメガネと釣り合わねーのかよ!!」

 

霊夢「今の新八だと、残りの3%が水分で、2%がゴミかしら?」

 

新八「ゴミの中に入ってんの!?もしかして2%ないの!?」

 

新八は零斗と霊夢に対して声を上げ、零斗に対してこうツッコミを入れた。

 

新八「つーかコレ、さっきと寸分違わねーだろうが!!違う意味で振り出しに戻ってるだろ!!」

 

明久「いやでも、この木にかかってる一枚はいいよね。サマになってるじゃん」

 

と、明久は零斗が撮った写真の一つである新八のメガネを桜の木にかけた一枚を新八に見せる。その写真は枝の下のうろの部分を口に見立て、枝を鼻に見立てた写真だった。

 

新八「新八にかけろォォォ!!」

 

鍵「うーん、イマイチ決定打にかけんな~」

 

新八「あたりめーだろ!本体ねーんだよ」

 

新八は鍵にツッコむが、零斗ははまだメガネを返そうとせず、スマホで撮影を続ける。

 

零斗「もっといいモチーフはないかな、あれも違う、これも違う……」

 

零斗は色々模索した。障子にメガネをぶつけたり、地面に置いてレンズにタンポポの綿毛を付けてみたり、灯籠にかけてみたり……。

 

 そして、最終的にこうなった。

 

 パシャ

 

零斗「よし、これだ」

 

零斗は新八のメガネをかけた、アラタを撮影していた。

 

新八「それ全くの別人だろーが!!」

 

新八は零斗に対してぶちギレてツッコむが、零斗は新八の言葉に耳を貸さなかった。

 

零斗「かなりカッコよくとれたな新八」

 

新八「新八じゃねーよそれ!そいつただのクラスメートだろうが!!」

 

アラタ「俺が新八さ。趣味はアイドルの追っかけだよ‼(アラタダミ声)」

 

新八「だからオメーアラタだろーが!!何?死んでいい?」

 

新八の叫びも虚しく、零斗たちによるアホな撮影はこの後も続くのだった。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

そして次の日の嵐獄島の北側の海辺では新八が拾った瓶の中の写真の女の子がハッハッと息をあげながら浜辺を走っていた。

 

「お姉ちゃーん、大変大変!ホントにっ・・・」

 

写真の女の子が走っていった先には───

 

「ホントに届いたよ‼お姉ちゃんの手紙‼」

 

女の子の姉らしい、メガネを掛けた大人しめな少女がいた。




有頂天「文通編出来たので投稿しました。そして今日のゲストは『不幸だ』が口癖の『とある魔術の禁書目録』主人公の上条当麻さんです」

当麻「今回も遅いけど大丈夫なのか?」

有頂天「最近パソコン手に入れてとあるとかキューティクル探偵因幡とか色んなアニメ一気見してて筆が全然進んでません」

当麻「駄目じゃねぇかよ!」

有頂天「そんなことより!皆さんにお願いがあります!!」

当麻「誤魔化すなよ!?」

有頂天「笑ってはいけないシリーズをやってみたいのでネタとかこのキャラが出たら面白そうとかあったら感想に書いてください!」

当麻「本当にやるのか?」

有頂天「一応十二月後半にやれたらいいなと考えてます。まぁ話はここまでにして次回予告始めましょうか」

当麻「写真の女の子と文通を始めた新八、それを手伝う零斗たちだが果たして上手くいくのか? 」

有頂天「次回、文通編第2話!お楽しみに!」

当麻「俺の右手でふざけた幻想をぶっ壊す!」

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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文字だけじゃ伝わらないものもある

連続投稿します


OP『桃源郷エイリアン』


新八の文通を書くのに協力することになった零斗たち。もちろん真面目にやるわけもなく全員ふざけながらやるのでそれに新八がツッコミをいれたりした。

そしてなんやかんやで新八の手紙は送られたのだが─────

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

嵐獄島北側の貴族などの金持ちたちによる別荘などが多くある海の浜辺に控えめなメガネの少女がしゃがみながら新八から送られてきた手紙を見ていた。その隣に新八が拾った瓶の中に入ってた写真の少女がいた。

 

「まさかホントにあの手紙を拾ってくれる人がいるなんて」

 

「見せて見せて、なんて書いてあるのお姉ちゃん!」

 

この二人はこの辺りにすんでいる姉妹で、メガネの少女が姉、写真の子が妹のようだ。

 

姉「・・・・・・てっ、手紙届きました。文通これからよろしくお願いします」

 

「僕の名前は志村新八です」

 

姉が手紙と同封された写真を見るとそこにはいつの間にかメイガスモードになってたアラタの黒皇剣ジュデッカによる斬撃を受けて写真の手前に飛ばされている新八が写っていた。

 

「プハハハハ、なにこの人決めすぎ~‼でもちょっとかっこいいかも。それにお姉ちゃんと同じ年頃よ。良かったじゃない」

 

もちろん妹が言ってるかっこいい人とは写真の手前にいる新八のことではなくアラタのことであるのはお察しいただけるだろう。

 

姉「う・・・うららちゃん。・・・私・・・うららちゃんに謝らなきゃいけないことが」

 

うらら「?」

 

姉「じ・・・実はわ・・・私、あの手紙にうららちゃんの写真を同封して・・・流しちゃったの」

 

どうやら新八が貰った手紙の主は写真の女の子のうららではなくその姉が書いたものだったようだ

 

うらら「いっ⁉私の?なんで?」

 

姉「う・・・うららちゃんとってもカワイイから。この人が手紙を書いてるってなったら・・・きっと誰か手紙を返してくれると思って。ごっごめんなさい‼」

 

姉はそう言い終えると肘まで砂辺の砂に付けて謝った。

 

うらら「もぉー何でそんな事するかな。自分の写真入れればいいのに」

 

姉「ダッダメよ‼私なんか・・・誰も相手にしてくれないもの」

 

うらら「もっと自分に自信もってよ。お姉ちゃんカワイイよ。私もカワイイけど」

 

うららは自分に自信のない姉にそう言うと続けてあることを提案した。

 

うらら「じゃあ友達つくれたら許してあげるよ」

 

姉「えっ?」

 

姉はうららの提案に思わず声をあげた。つまりうららは姉が今回の文通を通して友達をつくることが出来たら写真の件を水に流そうというのだ。

 

うらら「今度こそ変わるんでしょお姉ちゃん。ゆっくりでいいから頑張ろうお姉ちゃん」

 

姉「・・・う・・・・うん」

 

姉はうららにそう返した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

新八が手紙を出してから三日後、新八に手紙が届いた。

 

零斗「私、新八さんのことがもっと知りたい」

 

新八の部屋の外にある縁側に腰かけた零斗が、新八に届いた手紙を読み上げた。

零斗の周りでは前回新八の手紙を一緒に考えたメンバーが零斗の持ってる手紙に目を通していた。

 

霊夢「やったじゃない新八のこと知りたいってあるわよ」

 

アラタ「もうメロメロじゃね?どうする新八。教えるか?あんな事やこんな事まで教えるか?」

 

霊夢とアラタは後ろの方で新八が書いた手紙に同封した写真を見ている新八に言っていた。

 

新八「・・・いや・・・皆さん・・・コレ彼女が知りたがってるのって僕じゃなくてアラタくんじゃね?」

 

新八の言う通り、実際この写真を見た姉とうららは手紙の送り主をアラタと思っていた。

 

新八「コレが僕、志村新八ですってこの写真渡されたら誰が見てもアラタくんを新八と思わね?」

 

明久「大丈夫だよ。ちゃんと写ってるし」

 

妹紅「新八もいい顔してるじゃないか」

 

新八「写ってるって身体半分以上フレームアウトしてるだろうが‼ただの斬られ役Bだろーが‼」

 

ゼノヴィア「細かいことをグチャグチャ言うな。二枚目に勘違いされるならそれに越したことはないだろう」

 

深夏「私たちは別に一つもウソは言ってないからな。ちゃんと新八も写ってるしな」

 

零斗「それをむこうが勝手に勘違いしてもそれはもうこっちは知らないって話だから」

 

新八「こんなもん誰が見たって勘違いするわ‼」

 

鍵「ま、まぁとにもかくにも返信してもらうっていう第一関門はなんとか突破ってことで・・・」

 

「甘いな」

 

「えぇ砂糖と蜂蜜をぶっかけたショートケーキより甘々です」

 

突然縁の下から男の声、屋根から女の声が聞こえてきた。

 

近藤「第一関門?そんなものはまだまだ先だ」

 

文「あなたたちはまだ門の前にすら立てていないのです」

 

そう言いながら縁側の下からは近藤が、屋根の上からは文が姿を現した。

それを見た新八と妹紅はカチンと来たのか新八は近藤の顔を踏みつけ、妹紅は文にアッパーカットを決めた。

 

新八・妹紅「「門から入ってくることもできない奴に言われたくないんだよ‼」」

 

近藤・文「「ぐぼォ⁉」」

 

二人は悲鳴を上げ、近藤の後頭部は地面にめりこみ、文は空中に浮かびそのまま地面に落下した。

しかし二人はその程度では大して怯まなかった。

 

文「何も言わないでください明久さん。ここ数日といわず明久さんの毎日のいきさつは完璧に把握してますので」

 

近藤「俺は新八くんのここ数日ぐらいしか把握していないがだいたいのことは理解しているつもりだ」

 

妹紅「なんで把握してるんだよストーカーかお前らは⁉」

 

文「ストーカーじゃありませんよ‼恋の新聞記者って呼んでくださいよ‼」

 

近藤「そうだ!失敬だぞ君たち‼俺はただの恋のハンターさ‼」

 

新八「つうかあんたらいつから待機してたんだよ⁉」

 

近藤「恋の相談なら何故この恋愛のエキスパート近藤にしてくれない」

 

零斗「いや、どう考えてもあんたは恋愛じゃなくて嫌がらせのエキスパートだろ‼あんたらみないな泥だらけになってる恋愛のエキスパートなんて見たことない‼」

 

文「そう!恋をつかむコツは泥だらけになっても諦めないことです!」

 

アラタ「諦めろ!頼むから諦めてくれよぉ‼」

 

近藤と文はそれぞれ殴られた場所を押さえながら庭に出た。

 

近藤「しかし文通かぁ、懐かしいな。俺もやったことあったな」

 

深夏「いやあんたが貰ってるの想像出来ないんだが」

 

霊夢「どうせ真選組のマヨ方かサドの奴と勘違いされて渡されたやつよ」

 

近藤「失礼な‼六割はトシたちのだったけど残りは俺のだよ‼」

 

妹紅「あったのかよ」

 

近藤「手紙がくるたびにドキドキしたな」

 

近藤は自分が貰った文通のことをこう振り返った。

 

『この度は貴殿が利用された有料アダルトサイト利用料金について運営業者は利用料金遅延に関してブラックリスト掲載要請を承けました。至急30万円を下記の口座に振り込んでください』

 

近藤「何度振り込みに行ったかわからんよ」

 

新八「文通じゃねーよそれ‼架空請求‼」

 

近藤「架空じゃない‼確かに俺の胸に残ってる」

 

一誠「利用したのかよアダルトサイト‼」

 

どうやら近藤が貰った文通というのはアダルトサイトの利用料金支払いの催促の手紙だったようだ。

 

近藤「新八君。あんな恋愛のれの字すら理解してない男たちや好きな相手に奥手な女たちに文通などというプラトニックな恋愛がわかるワケもない。ここは未来の兄たる俺に任せなさい」

 

近藤が新八にそう耳打ちしているのを聞いた零斗たちは近藤の言葉にカチンときたのか額に青筋を浮かばせていた。

 

零斗「なんだゴリラテメーコラ。金の発生する疑似恋愛しかしたことなさそうな奴に言われたくねーんだよ」

 

霊夢「邪魔すんじゃないわよ。今いいトコなんだから」

 

近藤「じゃあ聞きますがね、君たちここからどーするつもり?相手は新八くんに興味を持ち始めた。しかし一体何を語る‼」

 

そして近藤は新八の現在の状況を示した。

 

『僕は万屋に在籍しています。万年金欠で趣味はアイドルの追っかけです』

 

近藤「こんなんでモテるかァァァ‼なんだよ万屋ってうさんくさっ‼なんだよアイドル追っかけって気持ち悪っ‼」

 

近藤にこき下ろされた零斗たちはとうとう堪忍袋の尾が切れ、思ったことを口に出した。

 

妹紅「テメェみたいなクソゴリラに言われたくねーんだよ‼」

 

深夏「一生モテそうにない癖に馬鹿にすんな‼」

 

ゼノヴィア「アイドルの追っかけがなんだ!嫌がる女性を追いかけるストーカーよりマシだ‼」

 

文「じゃあ皆さん聞きますけど新八さんって現在モテてますか?」

 

零斗・明久・鍵・アラタ「「「「いや全然」」」」

 

新八「少しは否定しろやテメーら‼」

 

新八がモテないことを零斗たちが肯定すると新八は涙目で文句を言った。

 

近藤「そうだモテてねーだろ!そうさ基本今の新八くんの生活を正面から書けば女性の食い付きがいいわけがあるまい‼」

 

ゼノヴィア「なら嘘をつけというのか⁉」

 

零斗「いくら新八がアイドルの追っかけだからって‼」

 

霊夢「新八がシスコンでキモイからって‼」

 

鍵「いやまったくフォローになってないから‼むしろ新八傷つけてるから⁉」

 

零斗と霊夢が新八のフォローをしようとしているが、むしろ新八の心を抉るような言葉を言ってる二人に鍵がツッコミを入れる。

 

文「新聞記者の誇りとして嘘を書くなんて出来ませんよ。ですか文章というのは言い方を変えるだけで大分印象が変わるものなんです。たとえば・・・・」

 

文はそう言いながら例を一つあげた。

 

『僕は銀さんという侍の下で侍道を学ぶべく日夜修行に励んでいます。趣味は音楽観賞。こればっかりには財布のヒモも緩みます。おかげで万年金欠です』

 

深夏「おお‼」

 

妹紅「さっきと書いてることは同じなのに印象がまったく違う‼」

 

近藤「さらに付け加えるとこうだ‼」

 

『僕の夢は実家の剣術道場を再興させることです、姉も僕の夢を支えようと一緒に頑張ってくれています。姉は本当によくできた女性で、キレイだし気も回るし僕も結婚するなら姉のような奥さんが欲しいと常々思っています。最近はその美しさも磨きがかかり、弟の目から見ても眩しささえ感じます。 その美しさはたとえるなら、一輪の花。 触れれば散ってしまいそうな儚さを持っていながらその花は決して折れない凛とした強さも内包しているのです。 さらに驚嘆すべくは、そんな美しさを持ち合わせながら彼女はそれに傲ることなく、その魂すらも清く美しく暁光の如く光輝いていることにあります。 これは奇跡でしょうか。いや奇跡ではない。 何故なら奇跡とは、彼女の存在そのものであり、今我々が目にしているのは奇跡が起こしたプチ奇跡に過ぎないからです。 さらに、驚くことに姉は…… 』

 

新八「長いわァァァァァ!」

 

延々と妙の事ばかり語る近藤に新八はツッコミを入れた。 やはり近藤は近藤であった。

 

鍵「どんだけ長々とお妙さんの事語ってるんだよ!!こんな弟、気持ち悪いわ!!視点変えるって、完全にアンタの視点になってるでしょーが!」

 

新八「まぁ確かに、僕を語る上で姉上の存在は欠かせませんよ。でも、もうちょっと簡潔にしないと何のための手紙がわかりませんよ」

 

一誠「まぁ新八は根っからのシスコンだからな」

 

新八「うるせぇ変態ドラゴン」

 

新八をからかう一誠が新八に茶々を入れるが新八はそれを一蹴する。

 

近藤「そうだな、仕方ない涙をのんで一行にまとめよう」

 

 『ムラムラします 』

 

零斗「どんな弟だァァァ!!」

 

明久「コレ、完全に近藤さんの気持ちじゃん!!あんだけ長いことゴタク並べて結局ムラムラしてるだけかい、アンタ!!」

 

近藤「言わないでね、お妙さんに」

 

新八「言えるかァァ!!」

 

ゼノヴィア「もうお妙さんの事省こう。今回の文通にあんま関係ないだろ。ヤバイキーワードは全部とろう。必要な事だけ書いてればいいんだ」

 

ゼノヴィアがそう言って修正した手紙の内容はこうだった。

 

 『僕は、銀さんという侍の元で零斗くんとゼノヴィアさんがイチャイチャしてるのを見て日夜ムラムラしてます』

 

新八「なんでそーなったァァァァ!!」

 

新八の怒号が部屋中に響き渡った。

 

新八「何でいつの間にかあんたと零斗くんが入ってんだよ!!てか堂々と嘘を書くなよ!?」

 

ゼノヴィア「いや、こうやって周りから囲んでいけば私と零斗が恋人になれると思って」

 

新八「全然マシじゃねーんだよ!!なんで僕の手紙なのに他人のこと書かなきゃいけないんだよ!?」

 

霊夢「そうよちゃんと書きなさいよ」

 

アラタ「そうだぞ俺たちを見習えよな」

 

妹紅「ふざけるのも大概にしとけよな」

 

『霊夢さんと零斗くんは毎日博麗神社でイチャイチャしています』(霊夢)

 

『アラタくんは多くの美少女と毎日まぐわっています』(アラタ)

 

『藤原さんと吉井くんは誰もが認めるカップルです』(妹紅)

 

新八「あんたらもふざけてんじゃねぇかよ!?」

 

霊夢たちは真面目に書いてるかと思われたが自分達の欲望に沿ったことを書いていたのであった。

 

新八「もういいです、射命丸さんの前半だけ使ってあとは却下、……あとは」

 

新八はそう言って自室に戻って、一人で後半の部分を考えた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

とある海辺の崖の上にある、お屋敷。

そこに、新八が書いた手紙が届いた。

この時の新八が書いた手紙の後半の部分はこうなっていた。

 

『君は……、うららさんは、一体どんな生活を送っているんですか? 』

 

新八の手紙に目を通していたのは、うららではなく、引っ込み思案な姉であった。

 

「お嬢様、海風はお身体に障ります」

 

姉「いいの、開けておいて」

 

体調を心配する執事らしき人物に、うららの姉はそう返しながら、文机で手紙を書き始める。

うららの姉が書いた手紙の内容はこうだった。

 

『新八さんにもお姉さんがいるんですね。私にも姉が一人います。 でも新八さんのお姉さんと違って、とても弱い姉です。 幼い頃から身体が弱かったこともあって家にこもりがちでいつも一人。 すっかり引っ込み思案になってしまって、身体が治った今も人とうまく接することができません。 まともに話せるのは妹の私と執事の狭洲父蔵せばすちゃんぞうくらい。 たまに外に出たと思えば、海ばかりながめて遠い世界に思いを馳せています。自分の殻を破ることもできないのに。 こんな姉をどう思いますか? 』

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

翌日の新八の部屋にて前回集まったメンバーに加えて銀時、知弦、幽香、リリスが集まっていた。

 

銀時「しかしまさか新八の癖に文通してるなんてな」

 

知弦「にしてもこの手紙、お姉さんの話題にガップリ食い付いてるわね」

 

幽香「全然自分の事書いてないのだけど……」

 

リリス「こちらが姉さんの話題ふっかけたからじゃないですか?」

 

銀時たちが新八の手紙に目を通しながら言った。

 

零斗「だからお姉さんの事省けって言っただろ。こーなるような気がしたから」

 

霊夢「しっかし、手紙でわざわざ互いにお姉さんの話に花咲かせちゃってどうすんのよ」

 

鍵「話題すぐに切り替えないとマズイな」

 

近藤「しかし、無下にもできんぞ。相手は彼女の肉親、優しくフォローを入れてからさりげに話題をうつさんと」

 

新八「でもフォローって、一体どうやって」

 

新八が近藤に返したときだった。

 

「あっ、やっぱココにいやがった」

 

開きっぱなしの窓から、聞き覚えのある、低い声音がした。

 

土方「近藤さん、いい加減にしてくれよ」

 

窓に手をかけて、近藤を呼んでいたのは、真選組鬼の副長土方十四郎だった。彼は近藤を探しにここにやって来たのだ。

 

土方「隊士達にフォロー入れる俺の身にもなってくれよ」

 

近藤「おっ!!丁度いい所に来た!!フォローの男、土方十四郎!!」

 

近藤が待ってましたと言わんばかりにそう言った。

 

近藤「上にも下にも問題児をかかえ、フォロー三昧の日々。トシにかかればまずフォローできないものはない!!」

 

土方「なんの話だよ」

 

近藤「コレを読んでみろ、十四フォローくん」

 

土方「十四フォローって何だよ、十四郎だ!無理があるだろ!」

 

新八「お願いします、フォロ方さん」

 

土方「統一しろよ!!何もかかってねーよ!!」

 

と、土方は新八にもツッコんだ後、渋々手紙に目を通した。

 

土方「オイ、メガネ。お前、こんな女のどこがいいんだ。コイツぁどう見てもB型の女だぞ」

 

新八「B型?」

 

土方「B型の女は自分勝手で、まず人の話を聞かねェ」

 

土方はタバコを吸いながら手紙の書き手の血液型と性格をそう言って、新八達にこう続けた。

 

土方「自分の話だけまくしたてるように喋り、それで会話が成立してると思うタチの女だ。この手合いは下手にフォローに回ると延々と一人で喋り続けるぞ」

 

ここで土方は一旦言葉を切り、くわえていたタバコを口から離して煙を吐く。

 

土方「かといって、強引にこっちの話を振ってもまず聞かねェ。相当にうまくやる必要がある」

 

と、土方が言ったときだった。

 

銀時「ちょっと何この人?血液型なんかで人を見るのかよ?」

 

妹紅「あの人B型の女の人に何か恨みでもあるのか?」

 

土方「ねーよ!!」

 

近藤「トシ、アレまだひきずってんのか」

 

土方「いい加減なことを言うな!!」

 

土方は銀時、妹紅、近藤にツッコミを入れた。

 

一誠「いや、でもモテる男はやっぱ言う事違うわ。便りになるぜB方さん」

 

土方「イチイチ呼び方変えんじゃねェ!!」

 

と、またしても呼び方を変える一誠にも土方はツッコんだ。

 

鍵「A型は今日は何をやっても空回り。めげずに頑張れ」

 

零斗「AB型は今日は友達とうまくいかないかも。トラブルには気を付けて」

 

深夏「O型は急な雨にみまわれるかも。外出の際は傘を忘れずにな」

 

土方「ただの占いだろーが!!なんでO型の上にだけ雨が降るんだよ!」

 

土方は何故か血液型占いを始めた鍵、深夏、零斗にもツッコんだ。

 

知弦「要するに、絶妙なさじ加減のフォロー、そして相手が気づかない程の自然な話題替えが必要ってことね。まぁ簡単ね、私に任せて」

 

知弦は自分が考えた、新八の手紙の内容を書き始める。

 

知弦の書いた手紙の内容はこうだった。

 

『お姉さんのことを思うと、とても心が痛みます。 でも、うららさんのお姉さんを思う気持ちはきっと伝わっていますよ。 いつかきっと心を開いてくれると思います。 ……開くといえば、うららさんはSとMの扉、どちらをひらいてくれるんでしょうか

 

新八「不自然過ぎるだろーが!!」

 

新八はとんでもない書き方をした知弦に対してツッコミを入れた。

 

新八「なんつー話題に切り替えようとしてんだ、あんたは!原始人でももっとマシな口説き方するわ!!」

 

知弦「人はSとMのどちらかにしかなれないのよ」

 

幽香「私と知弦はいうまでもなくSよ」

 

新八「あんたらは原始にでも帰れ!」

 

新八は3年のドSコンビにツッコミを入れるのであった。

 

霊夢「ダメダメ、あんな建前もクソもないドSに書かせちゃ。ここは私がいくわ」

 

と、今度は霊夢が書き始める。

霊夢が書いた手紙の内容はこうだった。

 

『……お姉さんのことを思うと、とても心が痛みます。 でも、うららさんのお姉さんを思う気持ちはきっと伝わっていますよ。 いつかきっと、お姉さんのATMの番号を教えてくれますよ 』

 

新八「だから不自然過ぎるだろーが!!」

 

新八は霊夢にツッコミを入れた。

 

新八「なんでここからATMの番号を聞くことになるんだよ!魚介類でももっとマシな口説き方できるわ!!」

 

霊夢「恋をする時、人は皆、生命の海に帰るのさ」

 

新八「お前だけ海に還れ、二度と戻ってくるな」

 

新八は、かっこよくキメているようだが、全然かっこよくキマっていない霊夢に対して、冷たく怒りを込めながら言った。

 

近藤「全く話にならんな」

 

知弦、霊夢に続き、近藤がそう言って動き出した。

 

近藤「フォローが足らん。お前ら揃ってペラペラじゃねーか。お前らは真剣にお姉さんのことを考えていない」

 

そう言うと近藤は新八の手紙にこう書いた。

 

『お姉さんを思うと、ムラムラします。 』

 

新八「見境なしかい!」

 

近藤の一文を見た新八は、思わず叫んだ。

 

新八「フォローどころかお姉さんのことしか考えてねーじゃねーか!!アメーバでももっとマシな思考してるぞ!!」

 

近藤「恋をする時、人は皆、ネバネバさ」

 

新八「お前の頭の中がネバネバだろ!」

 

知弦・霊夢と同じようにキマっていないカッコ付けをする近藤に、新八はツッコんだ。

 

一誠「仕方ないな。今度は俺がいくぜ」

 

一誠が新八の手紙に書かれた一文を訂正し、こう書いた。

 

『ところで、うららさんのスリーサイズはいくつですか? 』

 

新八「なんでだァァァァ!!これ、もうフォローもクソもねーんだけどォ!!重要な事何も訊いてねーじゃねーか!!つーかスリーサイズ聞くってただの変態じゃねーかよ!!」

 

銀時「兵頭だからこんなもんだろう」

 

文「まぁ新八さんも一誠さんも同じ変態なんだからこの手紙を送ってもいいと思いますよ」

 

新八「ぶちのめすぞテメーら」

 

銀時と文による変態扱いに新八は額に青筋を浮かべるのだった。その後もリリス、零斗、鍵、明久、ゼノヴィアたちが新八の手紙の内容を考えて書いてみたが、どうもしっくり来なかった為、新八は土方に声をかけた。

 

新八「土方さん」

 

土方「……仕方ねェ」

 

やれやれ、といった感じで土方が動き出し、新八の手紙を代筆し始めた。

 

『お姉さんのこと、色々と心配なさってるようですが、僕はその必要はないと思います。 僕はお姉さんに対し、同情の気持ちも励ましの言葉も何も持てません。

だって、友達ならいるでしょ、僕が。』

 

近藤「なにィィ!!突き放すと見せて、超弩級のフォローに!!」

 

近藤が驚いて声を上げる。土方は新八の手紙をまだ書き続ける。

 

『僕がお姉さんの友達になります。 自分の殻が破れないというのなら、僕が外から殻を破りに行きます。』

 

新八「しかもフォローからさりげに会う約束をとりつくろった!」

 

新八も驚いて声を上げた。だが土方はまだ書き続ける。

 

『会わせてください、お姉さんに。 あっ……、ごめんなさい、突然こんな事書いて……。

キレイ事ばっかり並べて……、本当は僕、そんな大層な人間じゃないんです。

だって僕……、本当は、……ただ、……ただ、君に……、会いたいだけだから。』

 

新八「フォローしたァァ!!最後うららさんもフォローしたァァ!!」

 

新八は更に驚き、声を上げた。しかし、土方のフォローの真髄はここからだった。

 

土方「最後じゃねェ、コイツを消しておしまいだ」

 

そう言いながら土方は修正液を筆に付け、先程書いた『君に会いたいだけだから』の一文を消し去った。

 

明久「け……、消したァァァ!?『君に会いたいだけだから』を消した!!何故!?」

 

明久が驚いて声を上げながら、土方の行動に疑問を感じたときだった。

 

零斗「ま……、まさか」

 

知弦「『君に会いたいだけだから』は新八くんのような純情ウブな人間は照れて書けない一文……」

 

妹紅「!!……じゃあ、書いた後、やっぱり照れて消したことを演出するために……!?」

 

零斗と知弦は土方が『君に会いたいだけだから』の部分を消した理由を理解した。

 

アラタ「スゴい!新八にまでフォローを!!」

 

深夏「完璧……!!完璧だァァ!!」

 

幽香「これがフォロ方十四フォロー!!」

 

アラタ、深夏、幽香が驚いて声を上げるなか、土方は自慢気にタバコの煙を吐き出した。

 

土方「至急送れ」

 

新八「ハイ!!ありがとうございます」

 

新八は感謝して土方に頭を下げ、土方から手紙を受け取ると、一人舞い上がりながら手紙を送りに部屋の外に飛び出していった。

零斗達はそんな新八の背中を見送るのだった。

 

銀時「おい、礼は言わねーぞ」

 

近藤「ああ。礼はいらねーよ。男なら誰しも一度は通る道だろ?」

 

と、近藤は零斗達に返すと、ワハハハハと声高に笑いだす。

土方は零斗達に背を向けながらタバコを吸う。だが──。

 

土方「あ」

 

タバコを口から離した土方は、急に何かを思い出した。

しかもそれは、手紙としては致命的なものだった。

 

土方「……やべ、近藤さんが書いた文、消すの忘れてた」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

うらら「ギャアアアアアアア」

 

新八から届いた手紙を読んだうららが、ドン引きしながら手紙を床に叩きつけた。うららが読んだ手紙は、土方が消し忘れた近藤の書いた文『お姉さんを思うと、ムラムラします』がそのまま残った状態で届いてしまったのだ。

 

うらら「気持ち悪い!!何この人!!ムラムラって何よ!!ちょっとお姉ちゃん、やめよ!!もう、文通なんてやめっ……」

 

慌てたうららが姉にそう言ったのだが──。

 

うらら「……お姉ちゃん?」

 

うららの姉は、なぜかかたまっていた。

 

うらら「ちょっ……、どうしたの、お姉……」

 

姉「不思議な人」

 

うららの姉は、うららに背を向けたまま、言葉を返した。

 

姉「この人、手紙を書く度に別人のように文体が変わるの。まるで一人でたくさんの人格をもっているみたい。今まで友達なんて一人もいなかったのに、一度にたくさんの友達ができたみたいだわ」

 

うらら「何言ってんのお姉ちゃん。ただの変態じゃない、コレ。ちょっと、しっかりしてよ」

 

うららは変なことを言う姉にツッコんだ。だが、姉はうららにこう返した。

 

姉「それに……、私……、うららちゃんのフリして手紙書いてたのに、私のこと……、助けたいって……。ム……、ムラムラするって」

 

うらら「お姉ちゃんんんん!!ムラムラの意味わかってる!?ムラムラっていうのはね……」

 

と、うららが姉にまたツッコミを入れたときだった。

 

姉「……いたい」

 

うららの姉は、何かを呟いた。うららは驚いたが、姉は更にこう呟く。

 

姉「私……」

 

そして、うららの姉はうららの方に向き、こう言った。

 

姉「私……、この人に、会ってみたい」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

新八が手紙を出した次の日。

 

新八「皆さんんんん!!ちょっとォォォ、この手紙見てくださいよ!!」

 

新八が嬉しそうにまたしても遊びに来た零斗達に駆け寄っていく。

 

零斗「ヤバッ……、俺もう知らないし、もう知らないから」

 

明久「ボクも知らないよ」

 

霊夢「私も知らないし」

 

銀時「俺は何も言えねぇよ」

 

アラタ「どうするんだ、コレ」

 

近藤「俺も知らん。トシだよな、トシが悪いんだよな」

 

土方「元といえば近藤さんが悪いんだろ!俺も知らねーよ!」

 

土方以外の全員が頭を抱え、土方は責任転嫁をする近藤にぶちギレていた。

と、ここに新八が嬉しそうな顔をして縁側を走りながらやって来た。新たな手紙を持って。

 

新八「やりました!!ついにやりました!!うららちゃん、僕と会いたいって!!」

 

新八の言葉を聞いた零斗達は絶望し、顔をひきつらせた。




有頂天「皆さんこんばんはー、文通編は全部完成しているのであと残り2話も1日ずつ投稿します。」

洋「今回の話は随分、早いな」

有頂天「まぁ話は少し前に出来たので今回は早いんです。あ、今日のゲストは『キューティクル探偵因幡』の主人公因幡洋さんです」

洋「どうも」

有頂天「キューティクル探偵因幡。漫画終わっちゃいましたね」

洋「いやいつの話してんだよ!?それ結構前の話だよな!?」

有頂天「まぁ、原作は終わっちゃいましたがこの作品でもどうかよろしくお願いします」

洋「おう、まかせとけ!」

有頂天「それじゃ次回予告始めます!」

洋「きららとデートの約束をとることが出来た新八。しかし文通の相手はきららの姉でデートはどうなるのか?」

洋「法の番犬が牙をむくぜ!」

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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会わないとわからないこともある

宣言通りに投稿しない作者ですまない......

OP『桃源郷エイリアン』


前回までのあらすじ。

新八が文通していたのはうららではなくその姉であった。しかしそんなことを知らない新八たちは文通を続け、遂に会う約束を取り付けるまでに至ったのであった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

新八「いや~、まさかこんな早くに彼女と会えるとは。アタックしてみるもんですね」

 

新八が照れながらそう言っている時、零斗達は新八が受け取った手紙に目を通していた。

 

新八「皆さんのアドバイスのおかげです。ホントありがとうございました。いや~、持つべきものは相談できる友達と人生のセンパイですね、ウンウン」

 

と、新八が感謝して零斗達に声をかける が零斗達は零斗達で深く考え込んでいた。

 

零斗「……しかし、どういうわけなんだ。あんな『ムラムラします』とか書いた手紙受け取ったってのにこの反応は」

 

知弦「普通の女子ならこんな手紙出した男子なんてゴミ扱いのはずよ」

 

アラタ「マジかよ女子恐いな」

 

明久「それでも会いたいってことは」

 

鍵「まさか……、まさか」

 

そして、零斗達の頭の中を、ある予想が駆け巡った。

 

『(あっちも、ムラムラしてる!?) 』

 

あっちの方、つまりうららもムラムラしているのではないか、と零斗達は深読みしてしまったのである。

 

近藤「いっ……、いけません!!」

 

近藤は新八に届いた手紙を破り捨てるという行動に出た。

 

新八「ギャアアアア!近藤さん、何するんですかァ!!」

 

近藤「いけませんよォ!!16歳でムラムラなんていけません!!認めません!!兄として!!」

 

新八「いや兄じゃねーし!!大体アンタが一番ムラムラしてるでしょうが」

 

近藤「20歳越えてからです、ムラムラは20歳越えてから」

 

土方「いやアンタ20歳前からムラムラしてただろ」

 

土方も近藤にツッコむが、近藤は「認めませんん!!」と言って手紙を破り続けるのであった。

 

銀時「どーすんだ、コレ」

 

銀時は手に持ってるアラタがジュデッカで新八を斬り伏せる写真を見て、思わずそう呟いた。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

昼過ぎ。いつもの公園ではこの日も子供達が遊んでいた。 人だかりが出来ている、ある一角を除いては──。

 

うらら「もうお姉ちゃん~!!ここまで来てそれはないでしょ!!」

 

姉「うららちゃんやめて!!私はホントにいいの!!いいから!!」

 

うらら「何言ってんのよ!会いたいって言ってたのお姉ちゃんでしょ!!」

 

うららは逃げようとする姉を説得しようとしていた。しかし姉の方は恥ずかしくなってしまったようで逃げようと草むらの中に隠れようとしていた。

 

姉「私は新八さんの顔が見れればそれでいいの!!少しだけ見れれば!!陰で見ているから、うららちゃんが行ってきて!!」

 

うらら「それじゃ意味ないじゃん!!お姉ちゃんなんのために文通始めたの?自分を変えるためでしょ!!友達つくるためでしょ!!」

 

姉「で……、でも、むこうはうららちゃんが文通の相手だと思っているのよ。私なんて出て行ったってガッカリさせるだけよ。それで文通が終わってしまったら私……」

 

うらら「またァ、そうやって逃げる!!お姉ちゃん怖いだけでしょ、人と接するのが!!自分が傷つくのが!!そういう所から変えていかないと、お姉ちゃんずっと一人ぼっちよ!!」

 

うららはネガティブな考え方をする姉に、そう言ってから、両手で姉の両方の頬に触れ、優しくこう続けて言った。

 

うらら「大丈夫……、自分に自信をもって、お姉ちゃん。お姉ちゃんはとってもカワイイよ。当たり前でしょ。だって、私のお姉ちゃんなんだから。だから無理して自分を大きくみせようとしたり、偽ったりしなくていいの。自然体でいいのよ。だってお姉ちゃんはそのままで充分、素敵なんだから」

 

姉「自然体……」

 

うらら「そう……、無理して取り繕ったりするから緊張するのよ。ありのままに素のままに、思うままに自然にふるまえばいいのよ」

 

うららは姉にそうアドバイスした。

 

姉「(思うままに……) 」

 

そう考えた姉は、次の瞬間、思いもよらぬ行動を取った。

 

姉「(超逃げたい!!) 」

 

そう考えた姉は、突然、草むらに向かって全速力で走って逃げていった。

 

うらら「お姉ちゃんんんん!!」

 

慌てたうららが姉を呼び止めようとしたが、姉は手綱の切れた馬の如く全速力で走り去り、そのまま草むらの中に隠れてしまった。

 

うらら「しまったァ!!お姉ちゃんにとっては逃げ腰が自然体だった」

 

誤算があった事に気づいたうららは、すぐに姉を探しに行こうと思い、動こうとした。

 

うらら「待ってお姉ちゃん!!」

 

姉を追おうとしたうららの右肩に、何者かが手を置いた。

 

「すいませーん、アンタがうららさん?」

 

うららの右肩に手を置いたその人物は──。

 

沖田「どうも、ぼく、志村新八でーす」

 

新八でもアラタでもなく、何故か沖田だった!

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

沖田がうららと会っているその同じ頃。

 

新八「いや、なんで……?」

 

草むらの陰では、新八がその様子を唖然として見ていた。新八の後ろからは、零斗、霊夢、知弦、アラタ、鍵、明久、妹紅、深夏、ゼノヴィアがその様子を見守っていた。

 

新八「なんで僕でもアラタくんでもなく、代わりに沖田さんがデート行ってんだァァ!!」

 

新八は、自身でもなくアラタが代打をするわけでもなく、何故か沖田が代わりにデートに行っているというよくわからない状況にツッコミを入れた。

 

零斗「いやまぁ、あの人ならうまくやれそうだし」

 

鍵「だよなー」

 

新八「うまくやらんでいいわ!なんでようやくデートまでこぎつけたのに、他人に一番おいしい所もってかれにゃならないんだァァ!!」

 

知弦「他人じゃないわよ。あっちにとってはあっちが文通相手の新八くんってことになってるのよ。だからしょうがないのよ」

 

新八「いや、紛う事なき他人だろーが!写真にさえ写ってないだろーが!!」

 

アラタ「少しイメチェンした新八って事でどうよ?」

 

新八「少しどころか、顔も体型も全然違うんだけどォ!!写真の新八くんより全然背ェ高いんだけどォォ!!つーか写真の新八くんお前!!」

 

新八には、写真の新八の代わりになってしまっている筈のアラタにツッコんだ。

 

妹紅「でも、むこうの食い付きが良かったのもこの写真のおかげだろ」

 

新八「うっ!!」

 

返す言葉が出なかった新八は、思わずそう漏らしてかたまった。

 

新八「そ……それにしたって、今まで文通頑張ってきたのに……。これじゃあ何のためにやってたんだか」

 

一誠「誰がこのままいくっていった」

 

新八「えっ?じゃあ名乗り出るんです!?この状況で『実は僕が手紙書いてました』って名乗り出るっていうんスか!!」

 

霊夢「まぁ落ち着きなさいよ。今そんな事しても沖田から新八に落ちるわよ。何もいいことはないじゃない。これじゃあ月からなんかヌメヌメする亀みたいな奴に落ちるようなもんよ」

 

新八「それスッポンじゃね?つーかヌメヌメするって、アンタスッポン触ったことあんのかよ」

 

一誠「まぁ要するに、正体バラすにしても超カッコいい状況で言い出さなきゃダメだってことだよ。たとえヌメヌメした亀の甲羅でも、階段前に落ちてたら軽くお月様に見えてくるだろ?」

 

新八「見えねーよ。意味のわからんことを言うなよ!」

 

明久「なんか踏みつけて1UPしまくりたくなっちゃうしね」

 

新八「それどこのスーパーマリオだよ!つーかスッポンの甲羅ってやわくて途中で潰れそうだけど!?」

 

ゼノヴィア「もしくは前に走ってる車に投げたくなるんだよな」

 

新八「それはマリカーだろ!つーかさっきも言ったけどそんな事したらスッポン潰れるよ!?」

 

新八は変な例えを出した二人にツッコミを入れると、零斗は本題に入った。

 

零斗「そこで、沖田さんには今回悪役になってもらうってわけだ」

 

零斗は今回設定した新八と沖田の関係を具体的に説明し始める。

 

零斗「沖田さんは新八の因縁のライバル。ある日、新八がカワイイ娘と文通を始めたことを知り、これを横取りしようと画策、新八の一通目の手紙をもみつぶし、第三者の写真を送りつけた。その後、新八とうららちゃんの中が深まった頃合いを見て会う約束を交わし、その純潔を狙う」

 

一誠「しかーし、そこに現れるのが新八だ!!」

 

新八「女の子を助ける救世主って、またそんなベタな」

 

沖田『事実は小説よりベタなりでさァ』

 

新八「沖田さん?」

 

零斗が持っていた無線機から沖田の声が聴こえてきたことに新八は驚いた。どうやら零斗たちと沖田はグルのようだった。

 

沖田「まァ、そん位の方がわかりやすくていいでしょ。難しいのは覚えるのダリーんで」

 

新八「いいんですか沖田さん。こんな事してもらって」

 

沖田「アイツらにはウチの後輩たちが世話になってるからな。それに近藤さんの提言で局中法度に新しいのが加わりまして、第四十六条『万事屋憎むべし。しかし新八くんにだけは優しくすべし。逆らえば切腹』でさァ」

 

新八「気持ち悪い!!本格的に兄の座狙いだしたよ!」

 

霊夢「なるほどその手があったわね」

 

知弦「私達も早速紫音ちゃんにやるべきかしらね?」

 

深夏「いやアンタらがやっても意味無いだろ」

 

新八はやけに積極的な近藤にドン引きして思わず声を上げた。 だが、沖田はさらにこう続ける。

 

沖田「ああそういや、ちぃと気になることが……」

 

沖田は姉を探し回って辺りを見回しているうららをチラッと見てから、無線を通して新八達にこう伝えた。

 

沖田『どうも奴さん、姉貴と一緒にこの街に出てきたらしいんだが、その姉貴が迷子になったとかで気が気じゃないんでさァ』

 

新八「お姉さん?あの手紙に書いてあった」

 

沖田『どうしやす?これじゃあ口説くどころじゃなさそうだぜィ』

 

霊夢「お姉さん?変なタイミングでいない方が口説きやすいわよね。とりあえず警察に連絡したとか言ってデート続行して」

 

沖田『いや、俺警察なんですが』

 

零斗「沖田さんならわかるだろ。うららちゃんが不安な今がチャンスだってこと。な、新八くん」

 

新八「いやなんで僕に振るんだよアンタ」

 

新八が零斗にそう返したときだった。

 

「あ……、あの、すいません、し……、新八って、い……、今、新八って言いました?」

 

零斗たちの背後に先程話題に出ていたうららのお姉さんがいたのだった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

 

公園から少し離れた所の路地裏。

 

零斗たち(知弦を除く)「「「すいまっせーんんん、お姉さまァァァァ!!」」」

 

零斗たち(知弦を除いた全員)は土下座しながら女の人に謝った。

 

姉「え……、じ……、じゃああなたが……、わた……、妹と文通してた、志村新八さん?」

 

新八「悪気はなかったんです!だます気もなかったんです!いやらしい事とかそんなん一切考えてませんでした!!」

 

新八は涙を流しながら必死にうららの姉に謝り続ける。

 

新八「ただァまぶしくてェ、あなたの妹さんがあまりにもきらめいててェ、ヤケドしそうでェ、こんな娘と文通できたらいいなって必死で……、考えてたら写真とか色々やっちゃってェ、最低ですよね!!僕、最低ですよね!!ごめんなさい!!もう二度と妹さんに近づきません」

 

新八が言い終わったときだった。

 

姉「……かります」

 

うららの姉が声を漏らし、新八達はそれに注目する。

 

姉「わ……、私も、わかります。……その気持ち」

 

新八「お……、お姉さん?」

 

新八は思わず声を上げた。うららの姉は申し訳なさそうな感じで続けてこう言った。

 

姉「最低なのは……、私……、なんです。謝らなきゃいけないのは、……私なんです。私のせいでみんな……、みんな」

 

零斗たちは意外な感じでうららの姉を見つめた。 そして──。

 

妹紅「いやまぁ、なんて言うか。あんま深刻に考えないでいいんじゃないか。まだ致命的な問題は何も起きてないんだろ?だからそこまで悩む必要なんかないよな」

 

アラタ「まぁいい所新八そっくりの奴に取られちゃったけど、ここにいる本物の新八くんが何とかしてくれるから」

 

新八「沖田さん差し向けたのアンタらだろーが!!完全に別人だろーが!!つーか写真の新八くんお前だろ!!」

 

一誠「仲間が悩んでたらそりゃアドバイスの一つや二つするじゃん、一応Z組のクラスメイトなんだし」

 

知弦「そうよ、先輩として後輩を心配するのは普通よ」

 

新八「アンタら面白半分でやってただけだろ」

 

ゼノヴィア「なぁお姉さん、お姉さんもわかるだろ。今日は妹さんが心配でついてきたんだよな。引きこもりがちだったけど妹さんを心配して殻を破って来たんだよ。いい話じゃないか、なっ新八」

 

姉「そ……、そんなんじゃないんです。私……、そんな大層な人間じゃないんです。私……、私……」

 

鍵「ちょちょちょちょっと!やめてくださいよそのモード!そのモードもういいから!!なんかスッゴい悪いことした気分になるから!お願いだからやめてください!!それ!!」

 

鍵は慌ててうららの姉にそう言って止めようとする。

だが──。

 

姉「て……、手伝わせてください」

 

零斗たち「「「……、え?何を」」」

 

うららの姉の意外な反応に、零斗たちは半目になりながら思わず声を上げた。

そして、うららの姉はこう告げた。

 

姉「う……、うららちゃんを、口説くのを」

 

零斗たち「「「え?」」」

 

零斗たちは、唖然とした。うららの姉はうららを口説く手伝いをすると言った事を。

 

零斗たち「「「ええええええええ!?」」」

 

零斗たちは思わず声を上げて叫び、新八はうららの姉にこう続けた。

 

新八「いやいやいやいや、何言ってんですかァァ!!いやおかしいでしょ!!僕らうららちゃんを騙してたんですよ!しかも、いかがわしい作戦たてて手ゴメにしようとしてたんですよ!」

 

姉「い……いや、だから」

 

慌てる新八達にうららの姉はこう説明する。

 

姉「うららちゃんを芝居とはいえ、そういう目に遭わすのは嫌だから私を使ってくださいと言っているんです。例えば私が悪人にさらわれてそれをうららちゃんの目の前で助けるとか」

 

霊夢「いいわね、それ」

 

新八「いや、良くねーだろ!!」

 

零斗「いや、いいんじゃないか。むこうはお姉さん迷子になったと思ってるから実は悪漢にさらわれてたとか自然な流れでいい。ちなみにこういう役回りには銀さんたちに頼むつもりだ」

 

新八「そうじゃねーよ!!倫理的な問題で良くねェだろ!!つーかあの人に人倫にもとる事やらせる気?」

 

アラタ「問題ないって。お姉さんがいいって言ってるんだぞ。新八も少しはお姉さんの思いをくみ取ってあげろよ。妹さんが楽しそうに文通してる姿を見て、思うところがあったんだろ」

 

そう言われて新八は、複雑な気持ちのまま考え出した。 明久は無線機で沖田にこう伝える。

 

明久「沖田さん、予定変更だよ」

 

沖田『は?』

 

明久「うららちゃんには何もしなくていいよ。銀さんたちに人さらい役になって、うららちゃんの前でお姉さんさらうから、沖田さんはそれを止めようとあの人たちにかかってきてあっさりやられてよ。あの人たちがうららちゃんをさらおうとした絶体絶命の時に、新八くんが現れてあの人たちを倒す。そして『キャー素敵』ってなるワケだよ」

 

深夏「要するにあんたは普通にデートしてればいいワケだ。まさかうららちゃんに何もしてないよな?」

 

沖田『大丈夫でさァ。元々俺がこと起こす前にこちらさんが駆けつける作戦だっただろ』

 

アラタ「あぁ、そういやそうだったな」

 

沖田『それなら問題ねェ、紳士的にエスコート中だぜィ。ようやく慣れてきてくれたみてーで』

 

と、沖田は零斗たちと無線で連絡を取りながらそう言うと、沖田はうららを連れて鈴谷達の隠れている路地裏に向かう。

 

零斗「そう。そのまま紳士的に俺達の所までエスコートして……」

 

零斗たちはうららをエスコートする沖田の姿をチラッと見た。

だが、それはとんでもないエスコートだった!

 

沖田「おう、モタモタしねーで歩けい」

 

沖田はうららに首輪を着け、首輪から延びている鎖を右手に持ってまるで犬を散歩させるように歩かせていた。

 

零斗たち『『『(どんなエスコートぉぉぉぉ!?) 』』』

 

鍵「エッエスコートじゃねーだろアレ!!ドSコートだろ!!」

 

沖田「この辺にうまいメシ屋があってな、いくかィ?」

 

明久「何で普通に喋ってんの!?何で恥ずかしくないの!?」

 

沖田のドSコートにツッコミを入れていると、沖田は階段前で皿に入ったエサを食べる野良猫の群れ+犬の着ぐるみを着た十四松の所までうららを連れていく。

 

沖田「あー、あったあった。メシ屋」

 

妹紅「メシ屋じゃねーよ、それ!!」

 

沖田「参ったな、満席だ。あっ一席空いてるか。うららちゃん食べてきなよ。俺のことはかまわないでいいからさ」

 

零斗「何コレ、何ファースト!?レディーファーストじゃないよね、絶対違うよね!!」

 

零斗がツッコミを入れていると沖田は十四松の散歩に同行していた一松が座っている階段に腰を下ろした。

 

一松「なんだ、お前も散歩してるのか」

 

明久「一松さんそれ散歩じゃないから!!ただのドSの悪行だから!!」

 

沖田「そうッスねー、今日いい天気だからさァ」

 

ゼノヴィア「お前のせいでこっちは心の中に台風が荒れ狂ってるよ!!」

 

一松「あれ?お前、なんか変じゃない?」

 

隣にいた一松が沖田に何か言ってきた。

 

一誠「そうそう、それ!!」

 

沖田「え?何?何?何かあった?」

 

鍵「早く言ってやれ一松!アイツドS普通だと思ってるから!!コレ以上なんかする前に止めてあげろ!!」

 

一松「お前、オデコになんかホクロできてるぞ」

 

霊夢「どんだけ繊細な事に気づいてんのよ!!つーか猫に紛れて女の子が猫の餌食ってんのに何で気づかないのコイツ!!」

 

沖田「お前こそ、シャンプー替えた?」

 

零斗「知らねーよんなこと!!てゆーか何でお前ら普通に談笑できてんだよ!!お前らどういう関係性だ!?」

 

あまりの沖田によるうららの調教結果に零斗たちがツッコミを入れた。

 

姉「ひ……ひどい、う……………、うららちゃんが、うららちゃんが……………」

 

新八「皆さん!!これは下手に芝居打つより沖田さんをぶっ潰してうららちゃんを救い出すべきだよ!」

 

沖田に対する怒りを露にした新八は、そのまま沖田と一松が会話している階段の前に走っていき、うららを救おうとする。

 

アラタ「新八!無茶だって!!」

 

ゼノヴィア「行ったらやられるぞ!」

 

アラタとゼノヴィアは新八を制止しようとするが、既に遅かった。

 

新八「うららちゃーん!!」

 

うらら「うにゃう!!」

 

うららを助けようとした新八だが、うららは近付いてきた新八を下から顎を蹴り上げた。

新八はメガネが吹き飛び、数メートル先に飛ばされてそのままごろんと伸びてしまった。

 

深夏「こ……、これはっ」

 

鍵「完全に調教されている!!完全に服従しちゃってるよ!!」

 

零斗「つーかアンタあの短時間のうちに一体何したんだァァァァ!?」

 

知弦「真のドSなら五分もあれば調教は可能よ」

 

霊夢「ドSの女王は黙ってなさい!!」

 

うららのあまりの変わりように零斗立ちは驚愕するしかなかった。ただ、知弦だけは特に驚くこともなくむしろ当たり前だと自慢していた。流石はドSの女王様である

 

長谷川「おいおい、銀さんに呼ばれてきたけど、どういう状況だよコレ?」

 

銀時「なに?新八のデートって結局失敗したのか?」

 

銀時に呼ばれた長谷川と銀時がちょうど新八がうららに蹴り飛ばされたタイミングで来てくれたので零斗たちはすぐに作戦を開始するのだった。

 

零斗「二人とも、ちょうどいいタイミングで来てくれて助かりました!!すぐにこの服に着替えてください!!」

 

零斗は慌てて二人に声をかけると、すぐにショッカーの幹部か何かが着そうな怪しい服を持ってきた。

 

長谷川「ちょっと待て!!何だその服は!?」

 

銀時「何で俺達がこんな子悪党みたいな格好しなきゃいけねぇんだよ!?」

 

明久「説明は後でします!だから急いでください!!」

 

深夏「あとは、お姉さん!!」

 

姉「は……、はいっ!!」

 

深夏と顔を合わせたうららの姉はすぐに頷いて動いた。

 

姉「た……、助けてェェ、うららちゃ~ん」

 

長谷川「フハハハハハ、中々にイイ生娘ではないか!」

 

銀時「コレならわが総統の妻にぴったりだ!!」

 

と、アフレコながら悪人っぽく見せる長谷川さんと銀さんはうららの姉を縄で縛って足で背中を抑えていた。

姉のピンチに気づいたのかうららが零斗達の方を見てきた。

 

鍵「見た!!こっち見た!!やっぱ実の姉の危機は放っておけな……」

 

うらら「ホクロホクロ」

 

うららは何故か沖田に向き直り、沖田のオデコに指差した。

 

鍵「またホクロかいィィ!!オメーらどんだけホクロ気になってんだよ!!」

 

深夏「お前何してくれてんだァァ!!惚れさせる云々以前に人格変わっちゃってるじゃん!!」

 

沖田「すまねェ、思った以上に覚醒しちまったようで。まァでも俺が惚れろと言えば誰にでも惚れるぜィ」

 

妹紅「そんな偽りの愛はいらねェェ!!」

 

姉「ご……、ご免なさい」

 

「わ……、私……。新八さんの……、うららちゃんの……、誰の役にも立てない……。な……、なんだろう私って、本当に……、本当に」

 

「ごめんなさい!!」

 

新八「おっ、お姉さん!!」

 

新八はうららの姉を制止しようとしたが、それも虚しくうららの姉は涙をこぼしながらその場から走り去ってしまった。 うららの姉の、宙を舞う涙を見た新八は、ある決心をした。

そして──。

 

明久「あ、新八くん!!」

 

零斗達の前から、新八は、うららの姉を追って一人走っていった。

 

◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

その夜。 街の道路を疾走する一台のパトカーに近藤と土方が乗ってパトロールしていた。

 

近藤「そういや今日って、新八くんが例の文通の娘と会う日じゃないか」

 

土方「知らねーよ。覚えてねーよそんなこと」

 

近藤「うまくいってるといいな。一回女ができるとお妙さんのことにも寛容になる気がする」

 

土方「総悟の姿が見当たらねェ。こりゃ失敗したと見たな」

 

変な期待をする近藤に土方がそう返したときだった。突然、パトカーの前に一人の女の人が姿を現した。その女の人は、髪を後ろで束ねメガネをかけた女の人だった。 土方は慌ててパトカーをドリフトさせ、女の人を回避する。

 

土方「あ……、あぶねーだろ、どこ見て歩いてんだ!!」

 

?「すっ、すいません!!」

 

いきなり飛び出して来た女の人に土方は怒鳴るとその女の人は謝るとそのまま走り去っていった。

 

土方「……何だ、あの女」

 

近藤「何か追われてるようだったが」

 

土方「追われてる?」

 

土方が近藤にそう返した、そのとき──。

 

ザザザザザザザザザザザザ──

 

突然、それは二人に襲いかかってきた!

 

近藤、土方「「おわァァァァァァァァァ!!」」

 

土方と近藤の悲鳴が夜の街に響き渡った。




有頂天「今回のゲストはコードギアス反逆のルルーシュと亡国のアキトの主人公であるルルーシュ・ランペルージさんと日向アキトさんに来ていただきました」

ルルーシュ「俺はまだこの作品に出ていないんだが......」

アキト「俺も......」

有頂天「まぁ今後出てくるので先に出ても大丈夫だ問題ない。って奴ですよ」

ルルーシュ「まぁそんなことはどうでもいいが作者よ」

有頂天「はい?」

アキト「何故予告通りに投稿しなかったんだ?」

有頂天「FGOイベントの靴下集めとか新作のポケモンやってたら投稿するの忘れちゃってました(テヘペロ♪)」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様は死ね!」

有頂天「はい、わかりました。(首を吊って死んだ)」

アキト「大丈夫なのか?これは......」

ルルーシュ「心配するな。どうせ次回の後書きにでも復活しているだろう」

アキト「そういうものなのか?」

ルルーシュ「そういうものだ。さぁ次回予告をするぞ」

アキト「次回はいよいよ文通編最終回」

ルルーシュ「消えてしまったうららのお姉さん。それを探す零斗たち」

アキト「そして事件に巻きこまれたうららのお姉さん」

ルルーシュ「ギアスを以て命じる。次回も楽しみにして待て!」

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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会ってもわからないこともある

FGOガチャにて呼符11枚でラーマくんと三蔵ちゃん、石30連でカーミラ、新宿アヴェンジャー、じいじ×2が来てくれたよ!
そして今回で文通編最終回なので皆さんよろしく!

OP『桃源郷エイリアン』


前回のあらすじ。

文通相手のうららとデートする予定の新八。しかし何故か新八ではなく沖田が代わりにデートしていた。さらにそのデートの様子を監視していた零斗たちがうららの姉に見つかり、何故かうららの姉は新八とうららのデートを手伝ってくれることになった。しかしそれらは失敗に終わり、うららの姉はそのことに責任を感じてしまいどこかへと逃げてしまったのだった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

夜の街の中をパトカーでパトロールしていた近藤と土方を謎の影が満月を背にして襲ってきた。

 

近藤、土方「おわァァァァァァァァ!!」

 

土方と近藤は悲鳴を上げ、土方はくわえていたタバコを落とした。 謎の影の正体は首輪を着けたうららで満月を背にして、二人に飛びかかってきたのだ。

そして、うららはパトカーのフロントガラスに足から飛び込んでフロントガラスを粉々に割り、そのままパトカーの運転席に飛び込んできた。

 

近藤「なっ、何者だァァァ!!」

 

土方「テロリストどもの回し者かァ!!」

 

うらら「車確保しました、御主人様」

 

近藤と土方が警戒してうららに刀を向けるが、うららは自らが走ってきた方に向いて言った。 そのうららの首に首輪を着け、そこから伸びる鎖を右手に持っていたのは──。

 

沖田「よーし、良くやった」

 

ほかの誰でもなく当然沖田だった。沖田の後には、零斗、霊夢、知弦が付いてきていた。明久、妹紅、鍵、深夏、ゼノヴィア、一誠、アラタは零斗たちと別れて探し、銀時と長谷川は用事があるようでそのまま帰ったのだった。

 

沖田「さァ、お前ら早く乗れィ」

 

零斗「なかなか気が利くじゃないか、この人」

 

零斗「これって犯罪じゃないの?」

 

知弦「細かいことは今は気にしちゃダメよ」

 

近藤「なっ……、何してんだおめーらァァ!!」

 

沖田「あっ、お疲れさまです」

 

近藤「あ、おつかれ様でーす。じゃねーよ!!」

 

零斗「よし発進だ。お姉さんを追え」

 

うらら「勘違いしないで。私がお仕えしているのは御主人様だけ」

 

零斗は沖田と近藤が話している間にパトカーの運転席をジャックしたうららに言って発進させようとするが、うららはそう言って返していた。

 

土方「何勝手なことしてんだァ!!あけろ、オイ!!」

 

土方が沖田達を制止しようとするがうららはそのままパトカーのエンジンを動かした。

 

近藤、土方「ああああああっ!!」

 

うららはパトカーを急発進させ、土方と近藤を置き去りにしようとしたがそうはさせまいと土方と近藤がそれぞれ右左のドアにしがみつくがパトカーの力に抗いきれずそのまま引きずられる。

 

近藤「あぶっ……!ちょっ……、とっ!止めてェェェ!!」

 

近藤は足踏みしながらドアにまだしがみついて沖田にそう言うが、うららは無視してパトカーを走らせる。

 

近藤「あぶないから!ちょ、止めて、マジ!」

 

近藤が止まるように再度頼み込むがうららは無視を続ける。ふと近藤は運転席にいるうららの存在に気づいた。

 

近藤「アレ?君は新八くんと文通してた写真の娘!!なんでこんな所に!?新八くんとデートしてたんじゃ……」

 

沖田「ちょっと勝手が違ってきたみてーで」

 

沖田はうららにパトカーを止めさせ、ようやく土方と近藤をパトカーに乗せる。

それと同時にうららが真実を明かした。

 

うらら「………ごめんなさい。新八さんと文通してたのは、私じゃないんです」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

新八「お姉さーん!!」

 

一方、うららの姉を追っていた新八はまだ街の中を走りつづていた。

 

新八「どこにいるんですかァ、お姉さ……そっか、僕。名前もわからないんだ、お姉さんの」

 

新八はうららのことを知っていたがうららの姉の名前を知らないで探し続けていた事に気づいた。 新八は途方に暮れたが、また走り出した。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

近藤「お姉さんが、新八くんの本当の文通相手だって!?」

 

零斗「どうやらそうみたいですよ」

 

霊夢「お姉さんがうららちゃんと上手くいくように私達に手を貸してくれたのも、多分写真見てすっかりうららちゃんに惚れてた新八を見ていたたまれなくなっちゃったからじゃないかしら」

 

零斗「でも色々、沖田(じゃま)が入ってなー」

 

沖田「沖田と書いて邪魔と読むのはやめてくれ」

 

知弦「上手くいかなくて自分を責めてどっか行っちゃったのよ。だましてたのはお互い様だったのに」

 

うらら「お姉ちゃん……。あの引っ込み思案のお姉ちゃんが、手紙を見て会いたいって言ったの……。きっとお姉ちゃん、新八さんのこと……」

 

「………辛かったんだと思う。そんな新八さんひとりの恋の手助けをするなんて。それでも……、自分のせいだって耐えて、でも、何の役にも立てなくて。……自分で自分が許せなくなっちゃったんじゃないかな」

 

うららは隣でうららの姉が新八との文通を楽しそうに書いてたのを見ていたからこそ、うららの姉の気持ちをよく理解しているのだろう。

 

近藤「新八くんは?」

 

霊夢「何も知らないわよ新八は」

 

知弦「何も知らないまんまお姉さん追いかけて行っちゃったのよ」

 

霊夢「目当ての娘をほったらかしにしてね」

 

零斗「アイツは理屈で動く奴じゃない。目の前で泣いてる女がいたら、惚れた女ほっといて涙拭きにいく奴だよ。まぁ、道理でモテないってワケさ」

 

土方「だったら今頃そのメガネがその女見つけてる頃だろ。いい加減車を返せ。公務執行妨害で逮捕するぞ。ガキの惚れた腫れたに付き合ってる暇はねーんだ、こっちは」

 

霊夢「いや暇でしょ。コイツは呼んだら簡単に来たし」

 

零斗「それって、思いっきりサボってるって事だろ」

 

土方「コイツはいてもいなくても同じなんだ」

 

うらら「そんな。お姉ちゃん、この街なんて初めてだから、変な所に行って事件に巻き込まれでもしたら」

 

土方「知らん。事件なら起きてから言え。俺達ゃ、くだらねー仕事こなす万事屋じゃねーんだ」

 

沖田「土方さん。それなら、心配いらねーや」

 

沖田が指さした方には中層のビルがあり、その周りには人だかりが出来ていた。

 

沖田「事件、起きました」

 

そしてそのビルの屋上にうららの姉が、一人、胸壁の奥に立っていた。見た限りでは彼女は、今すぐにでも飛び降りようとしているようであった。 土方は顔をひきつらせ、くわえていたタバコを落とした。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

うららの姉が屋上にいるのを見つけた零斗たちは急いでビルの屋上へ昇っていった。

うらら「お姉ちゃん!!」

 

鈴谷達と共に階段からビルの屋上に昇ったうららが姉に声をかける。

 

うらら「何やってんのよ!!バカな事はやめて!!」

 

姉「………うららちゃん」

 

姉はうららの呼びかけに反応してうらら達の方に向くが、すぐに胸壁の前の下に広がる人だかりに目をやって、こう返した。

 

姉「見て、あのたくさんの人を。あれだけ引っ込み思案だった私が……、あれだけ人の前に立つのが苦手だった私が、こんなにたくさんの人の前に立てるようになったよ」

 

うららの姉は、更に呟くように言う。

 

姉「皮肉なものね。もう死んでもいいって、自分の事がどうでもいいってなったら、あんなに苦しんでたのに途端に変われた。私、結局自分が可愛かっただけだったのね。自分だけが愛しくて尊い存在で。だから他人からどう思われているのか知るのが怖くて、傷つくことを恐れて逃げてずっと自分の殻に閉じ籠ってた」

 

その頃、下では新八が人だかりが出来ているビルの近くにまで来ていた。

 

姉「色んな人に支えられていながら、自分は誰かのために何かしようとも思わなかった。自分の事しか考えていなかった」

 

と、うららの姉がそう言っている時、新八は真選組によって立ち入り禁止にされているビルの入り口に来て入ろうとするが、真選組の隊士は通してくれなかった。

 

姉「新八さんの事もそう。うららちゃんの写真を送ったのは自分が否定されるのが怖かったから。新八さんは正体を明かしてくれたのに、私は……、嫌われるのが嫌で……、必死に隠して、そのくせに、……新八さんが私を見てくれないのが寂しくて、うららちゃんにとられるのが嫌で……」

 

そして、うららの姉は最後にこう言った。

 

姉「私……、汚い。こんなに……、汚い自分……、もう嫌……」

 

うらら「お姉ちゃん、ちょっと待って!私の話を聞いて!」

 

姉「いいの、私のことはもう放っておいて」

 

土方「ホラ見ろ、B型の女は話聞かねーっていったろ。俺の言う通りだ」

 

姉「私はA型です」

 

土方「……ヤベ、聞こえてた」

 

沖田「A型って、土方さんと同じじゃないですか。道理で最悪のはずだ」

 

土方「一緒にすんじゃねーよ、あんなのと!!血液型なんぞで人を判断すんな!!」

 

うらら「ちょっとォォォ、刺さってますから!全部お姉ちゃんに刺さってますから!」

 

うららの姉に言葉が刺さっているとも知らずに沖田と土方はうららの姉の傷つく言葉を言うのだった。

 

姉「死にます」

 

零斗、霊夢、土方「「「待て待て待て待て待て待て」」」

 

零斗「土方さんA型だったんだ……、A型はアレ、なんかいいトコ沢山あったよな、なぁ?」

 

霊夢「だよね、土方さん」

 

土方「オメーら俺に振んじゃねーよ。わかんねーよ。ロクにしゃべったことねーんだから」

 

零斗「テメェA型だろーが!適当でいいからなんか自分のいいトコ言えよ!」

 

土方「お前、俺が言ったら自画自賛してるみてーでなんか変なカンジになるだろーが!お前らが言えや!」

 

霊夢「んなこと気にしてる場合じゃないわよ!」

 

零斗「なんで俺達がテメェのいい所発掘しなきゃなんないんだよ!!この恥知らず!!A型は恥知らずなのか!!」

 

沖田「そうでさァ、A型は恥知らずなんだから汚くてもやってけるでしょう。だから死ぬな~」

 

知弦「死んだらA型はマヨラーで恥知らずって明日の新聞に乗るわよ。だから死んじゃダメよ」

 

霊夢「説得になってないわよ!」

 

姉「死にます」

 

零斗、霊夢、土方「「「待て待て待て待て待て待て」」」

 

再度飛び降りようとするうららの姉を三人は制止し、何とか説得しようと試みる。

 

零斗「あのアレ、A型はアレ、前髪がAを逆さまみたいになってるよな」

 

土方「完全に俺限定だろーが!つーかそれいいトコ!?」

 

霊夢「ひろがらない、パサつかないわよね」

 

土方「シャンプーのCM!?」

 

知弦「局長法度を守らない人を斬りたくなってしょうがなくなるわね」

 

土方「いやそれただの危ない人!!って誰が危ない人だゴラァ!?」

 

零斗たちが説得?をしているがあまりうららの姉に効果はでず、土方にただツッコミを入れられるだけだった。

しかし、さっきから近藤の姿が見当たらない。零斗達は辺りを見回すと、階段の近くで近藤がうずくまっていた。

 

霊夢「ちょっとッ!ゴリラ、何やってんの!説得に参加……」

 

零斗「……アレ、なんか泣いてない?」

 

うずくまっている近藤を見ると何故か泣いていた。

 

近藤「いや泣いてねーよ」

 

零斗「いや、泣いてんじゃん」

 

近藤「泣いてねーっていってんだろ、うっせーよ」

 

知弦「アレ何かしら」

 

霊夢「いやアレじゃない、ゴリラもひょっとしてAが……」

 

近藤「いや違うよ」

 

近藤が自分がA型では無いと霊夢に否定した時だった。

 

姉「死にます」

 

うららの姉は、そう言いながらとうとう飛び降りてしまった!

 

近藤「なんでだよォォォ!?」

 

近藤はうららの姉が飛び降りたのを見て思わず叫んでしまった。

 

近藤「今、何も悪い事言ってないよね!明らかに俺と同じとわかって飛んだよね!?」

 

零斗「言ってる場合じゃない!!」

 

零斗は近藤にそう返すと、うららの姉を追ってビルの胸壁に向かう。 ビルの胸壁に向かいながら零斗は鎖を創り出すと土方に向けてなげた。

 

零斗「ちゃんと掴んどけよ土方!!」

 

土方「テメェもな!!」

 

土方が鎖を掴んだのを確認した零斗は鎖を掴みながらビルから飛び降り、ビルの壁に脚をかけて急激に落ちないようにスピードを調節して、飛び降りたうららの姉を追いかける。

 

そして────

 

零斗は、見事にうららの姉の手を掴んだ。 下からは野次馬の人々の叫び声が響き渡り、うららの姉の手を掴んだ零斗はビルの中程で宙吊りになった。

 

姉「……放して」

 

うららの姉は小さな声で、だがハッキリと聞こえる声で零斗にそう言った。

 

姉「あなたが放さないなら私が放す」

 

零斗「で、新八に助けてもらうってワケか」

 

うららの姉の言葉に零斗がそう返すとうららの姉は驚いた顔をして零斗を見上げた。

 

零斗「うららちゃんの目の前でビルから飛び降りようとするところに新八が来て、うららちゃんにいいトコ見せる、そういう事だろ」

 

零斗はうららの姉の魂胆を見破っていたのだ。

 

零斗「悪いが、新八にはこんなアクロバットは無理だ。……なんでここまでやった」

 

姉「………」

 

うららの姉は少しの沈黙の後に、零斗にこう返した。

 

姉「す……、すいません。飛び降りるつもりはなかったんです。……つい入り込んで勢いづいてしまって。素敵な、……手紙だったから。新八さんの……、皆さんの手紙。あれ皆さんで書かれていたんですよね」

 

零斗はうららの姉の質問に答えなかった。 しかし、零斗の考えていることはうららの姉の前にはお見通しだった。

 

姉「わかるんです。私、ずっと一人で文字にばかり触れてきたから。不器用で大雑把、でも表情豊かで不思議なぬくもりがあって、新八さんのために皆さんで頭を悩ませて書いているのが伝わってくるようで、あれは私宛じゃない皆さんから新八さんに宛てた手紙だったんですね」

 

「私の手紙はいつも自分に宛てた手紙でした。誰か助けてって、私に手を差しのべてくれって。手紙の相手なんて見てなかった。私は自分しか見てなかったんです。自分に宛てた手紙が返ってくるわけもなかった」

 

「不思議ですね。人は自分のために筆をとっても、臆病で小さくまとまったつまらない文ができてしまうけれど、誰かのためになら、いくらでも強く自由な素敵な文が書けるんです。自分じゃなく誰かのためになら、いくらでも強くなれるんです。新八さんと皆さんを見てそう思いました。だからそんな大切な事に気づかせてくれた新八さんに……、私も何かしてあげたいと」

 

「差出人は不明でいいんです。私ってわからなくても、うららちゃんのままでも、それでも新八さん宛てに手紙を書きたかった。でも……、届かなかったみたいですね、……私の手紙」

 

うららの姉の話を黙って聞いていた零斗は何かに気づいた。

それに呼応するかのように、うららの姉も自分が飛び降りたビルの向こうにあるビルの屋上に目をやった。

そこには、スケッチブックを持った新八が立っていた。

 

姉「新八さん」

 

うららの姉が思わず声を漏らしたときだった。

 

『名前教えてください』

 

新八はスケッチブックに書いた言葉をうららの姉に見せる。

そして、新八はさらにスケッチブックのページをめくってうららの姉にこう伝えた。

 

『僕も今度はちゃんと君宛てに手紙送りたいから』

 

うららの姉は、新八の書いた言葉を読んで驚き、目を見開いた。

 

姉「……新八さん……、気づいて……」

 

零斗「とっくに届いていたみたいだな。お姉さんの手紙……、ちゃんと」

 

零斗は近くのビルの空いている窓を見つけるとゆっくりとビルの中に入った。ビルの中には明久たちがいて零斗に向かって親指をグッとした。どうやら明久たちはこの騒ぎを聞き付けて窓を開けてくれたようだ。

 

零斗「返事……、返してやってあげろよな」

 

零斗に言われうららの姉は涙を流しながら、明久から受け取ったスケッチブックに『きららです』と書いて向こう側のビルの屋上にいる新八に見せた。

これを見た新八は笑顔と共に『ようやく ちゃんと文通ができたね きららさん』とスケッチブックを通して返した。

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

うららとうららの姉こときららと別れてから数日後。

 

妙「新ちゃん、お菓子もっ……?」

 

妙がいつも通り新八に差し入れをしようとしたときだった。

 

妙「アラ……、寝てる」

 

新八は机に突っ伏しながらグーグーといびきを立てて眠っていた。

 

妙「もォ、だらしないんだから」

 

妙は新八の事をそう言ってから、眠っている新八の後ろに近づき、机の上に置いてある物を確認した。

そして、妙は口元を緩ませると見守るように新八の部屋を後にした。

新八の机に置いてあったのは、きららとうららが、他の女の子に囲まれて笑顔になっている写真と、きららから届いた手紙の数々であった。




有頂天「これで文通編終わりました!そして今回のゲストは『鬼灯の冷徹』主人公である鬼灯様に来てもらいました!」

鬼灯「私、まだ仕事があるんですけど......」

有頂天「あ、それはすいません。ですがすぐに終わらせるので少々お待ちください」

鬼灯「まぁそれならいいんでけど、ところであなたこの間笑ってはいけないをやってみたいと言ってましたが出来るんですか?」

有頂天「一応参加する人は決めたんですけどネタとかどうすればいいのか分からなくなってるんで時間がかかると思いますが頑張って十二月後半から投稿できればいいんですけど、出来なかったら別の話書いていつか出来たら投稿する気です」

鬼灯「ならとっととこんなところで無駄話していないでさっさと書きなさい!」

有頂天「は、はい!それでは皆さん次に会う時をお楽しみに!」

鬼灯「地獄は良いとこ一度はおいで」

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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クリスマスはいい文明

数日遅れですが今回はクリスマス回です


クリスマス。

それは昔はキリスト教の人達がキリストの誕生を祝う日。

昨今では家族とパーティーを楽しんだり、友達と集まって楽しんだり、カップルがイチャイチャしたり、ゲーマーが期間限定イベントを楽しんだり、子供たちがサンタクロースからプレゼントを貰ったりなど多くの人々が笑顔になる日である。

それは嵐獄島もまた例外ではなかった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

北風が吹きはじめた今日この頃、零斗は今夜友人達と行う予定のクリスマスパーティーの料理の準備をしていた。

 

ネロ「マスターよ。ツリーの飾り付けはこれで良いのか?」

 

零斗「それで大丈夫だよネロ。そのまま箱に入ってるの全部飾っといて」

 

ネロ「うむ!余に任せるが良い!!」

 

クリスマスツリーの飾りが入っている箱を抱えている赤いドレスの金髪少女、ネロ・クラウディウスは零斗にそう言うと外にあるツリーへと走っていった。

 

玉藻「ご主人様。部屋の飾り付け終わりましたよ」

 

零斗「じゃあネロの手伝い頼める?」

 

玉藻「了解しました~♪」

 

ネロの次に声をかけてきた狐耳に巫女装束の女性、玉藻の前にそう言うと玉藻はネロのいるツリーへと向かった。

ネロと玉藻はこの間零斗がたまたま見つけた『英霊召還』で遊び半分で召還した二人で、ネロは零斗のことを『マスター』、玉藻は『ご主人様』と呼んでいる。

そして零斗は二人を『女子を部屋に連れ込むのは禁止』という規則があるにもかかわらず、寮の自分の部屋で召還したため寮から追い出され、実家であるこの家に紫音を含めた四人で暮らしているのだった。

 

紫音「兄さん、こっちの料理は作り終えました」

 

零斗「そうか、こっちもあと少しで終わるよ」

 

紫音は出来た料理を皿に盛り付けながら言ったので、零斗はそう言いながら最後の仕上げであるケーキに苺を乗せながら答えた。

 

零斗「よし。完成だな」

 

零斗は出来上がったケーキを冷蔵庫にしまいながら、テーブルに並んでいる大量の料理を見ながらそういうのであった。

 

紫音「たくさん作りましたけど足りますかね?」

 

零斗「まぁ明久とか今日参加する奴らも色々持ってくるって言ってたから大丈夫だろ」

 

ネロ「余はマスターの料理が食べられるなら問題は無いぞ!」

 

玉藻「まぁ私もネロさんと同じですね」

 

ツリーの飾り付けが終わった二人も零斗と紫音の会話に参加してきた。

 

零斗「二人ともお疲れ様」

 

ネロ「うむ!余は頑張ったのだ。故にマスターに褒美を求めるのだ!!」

 

玉藻「あ、ネロさんずるいです!なら玉藻さんもお願いしますよ!!」

 

紫音「兄さん私も」

 

零斗「はいはい、少し待ってて」

 

零斗はそう言うと台所のテーブルの上に置かれているクッキーの入ってる小さな袋を三つ取るとそれを三人にそれぞれ渡した。

 

零斗「元から手伝ってくれたお礼にあげる用にみんなに配るやつとは別に作っといたんだ」

 

ネロ「うむ、流石は余のマスター!」

 

玉藻「ありがとうございますご主人様!!」

 

紫音「兄さんありがとう」

 

三人は零斗にお礼を言い、他のみんなが来るまで紫音たちは零斗から貰ったクッキーを食べるのだった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

パーティーの準備を終えた零斗たちは他のみんなが来るまでの間、居間にあるコタツでのんびりと過ごしていると玄関のチャイムが鳴った。

 

零斗「来たみたいだな。じゃあ俺が出るよ」

 

ネロ「うむ、わかったのだ」

 

零斗はネロにそう言うと玄関のドアの前まで行き、ドアを開けるとそこには予想通り明久たち男性陣が荷物を持って立っていた。

 

明久「おはよう零斗。これ作ってきたパエリア」

 

雄二「コンビニで買ってきた飲み物だ」

 

秀吉「隣の和菓子屋で買ってきた大福じゃ」

 

康太「ピザー⚫のピザ」

 

鍵「俺はバイト先から貰ったフライドチキン」

 

守「姉貴のファンから貰ったお菓子の余り物」

 

中目黒「ポッキー」

 

アラタ「リリスたちと作った手巻き寿司」

 

一誠「おっぱいプリン」

 

どうやら男性陣たちは基本的におかずになりそうなものを買ってきたようだ。

 

零斗「いらっしゃい。料理は出来てるからみんなのも居間に運んで」

 

男性陣『お邪魔します』

 

明久たちはそう言って家の中へと入ってきた。

 

明久「にしても零斗の家って結構大きいよね」

 

康太「普通の家の二、三倍くらいの大きさはある………………」

 

守「もしかしなくても零斗の家って金持ちなのか?」

 

零斗「いや、別に俺の家は金持ちとかじゃない。この家は両親がタダで貰ったいわく付きの屋敷なだけだ」

 

雄二「いわく付きって例えばどんなだ?」

 

零斗「いや別に大したもんじゃねえよ」

 

鍵「いやいや、そこは教えてくれよ」

 

零斗「まぁ別にいいけどさ」

 

零斗は頭をかきながらこの家のことについて話した。

 

零斗「この土地は江戸時代の頃に処刑の場として使われ、明治に犯罪者用の独房ができて、大正に軍の兵器の実験施設ができ、昭和には軍の人体実験施設ができたからこの家の下には大量の死体があって悪霊がこの家には潜んでいたってだけのごくありふれた家だから」

 

男性陣『どこがありふれた家!?』

 

まさかの零斗の家の秘密に全員顔を青くして驚いていた。

 

零斗「心配するな。既に母さんがこの家の悪霊たちは除霊しているから問題は無い」

 

一誠「いや不安しか感じないんだけど!?」

 

康太「リアル幽霊屋敷………………」

 

零斗「大丈夫だって、こんなクリスマスの夜に悪霊が出てくるわけないだろ」

 

そう言って零斗は明久たちを居間に連れていき、持ってきた料理をテーブルに並べ、その後に女性陣もやってきたので女性陣のものもテーブルに並べているうちに夜になったのでパーティーを始めるのであった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

零斗「みんな、グラス持ったな?」

全員『もちろん!』

零斗「それじゃあメリークリスマス!!」

 

全員『メリークリスマス!!』

 

零斗の掛け声を切っ掛けとして乾杯を始めると皆料理を食べたり、⚫witchのマ⚫カで真冬が無双したり、桃鉄で団結して一誠を破産に追い込んだり、大食い対決が始まったり、姫路作クッキーを食べて三途の川一歩手前まで旅立つ者が現れたり、近藤がお妙に襲いかかって撃退されて吹っ飛ばされたり、新八(メガネ(本体))が死んだり、銀時がケーキを食べたり、東城が九兵衛にミニスカサンタコスさせようとしてぶっ飛ばされたり、ギルガメッシュがキャスト・オフしようとしてアルトリアにカリバられたり、士郎がエミヤと料理対決したり、春虎が夏目と一緒に料理を食べたり、明久が革命したり、クーフーリンが死んだりなど皆思い思いに楽しんでいた。

 

そしてもちろんクリスマスを楽しんでいるのは零斗の家だけではない。例えば近くのバイキングの店では

 

トリコ・ルフィ・インデックス「「「おかわり!!」」」

 

ゼブラ・ゾロ・ナミ「「「酒樽ごと持ってこい!!」」」

 

元春・ピアス「「とある魔術の禁書目録三期決定おめでとう!」」

 

店長「もうやめてぇぇぇぇぇぇ!!?(泣)」

 

店にある食料と酒を全て食い尽くそうとする勢いの麦わらの一味、美食四天王とその仲間たち、とあるシリーズメンバーがどんちゃん騒ぎをし、店長が悲しみの悲鳴をあげている。

 

浅間神社では境界線上のホライゾンメンバー、禍終素学園教師陣、地獄の獄卒たちや白澤に桃太郎、ソレスタルビーイング、鉄華団が大量の酒や料理でどんちゃん騒ぎしていた。

 

オルガ「お前ら、止まるんじゃねぇぞ…………………」(『フリージア』が流れる)

 

三日月「こんだけでかいほうが食ってる感じがして美味い」

 

刹那「俺がガンダムだ!」

 

トーリ「俺の全てをさらけ出してやるぜ☆」

 

鬼灯「死ね淫獣」

 

白澤「お前が死ね鬼畜」

 

ジェレミア「私はオレンジではない!」

 

洋「キューティクル体操始めるぜ!」

 

オルガ、三日月、刹那が自分の名言を言ったり、トーリが全裸になったり、鬼灯と白澤がいつも通り仲が悪かったり、ジェレミアがオレンジとからかわれたり、洋がキューティクル体操を他の一部の酔っぱらいどもと踊ったりなどして楽しんでいた。

 

他にもハマトラメンバーと武装探偵社職員が酒場で一緒に飲み会したり、緋弾のアリア、最弱無敗の神装機竜、インフィニット・ストラトス、第35試験小隊の主人公達が女の子たちと一緒に出かけたり、松野兄弟とイヤミがデカパン作の惚れ薬を飲んでしまいトト子を襲おうとして吹っ飛ばされたり、ジャンヌとジークがデートしているのを剣ジルとアストルフォが尾行していたり、キリトとアスナがホテル街へと向かったり、エリアスとチセが家でささやかなクリスマスパーティーしてたり、玄奘三蔵一行がサンタコスとトナカイコスしてケーキを売ったり、アスタリスクメンバーがクリスマスパーティーしてたりなどみんな思い思いにクリスマスを楽しんでいた。

 

それでは皆さん、メリークリスマス!!




ネロ「待たせたな日本ローマ市民たちよ!余はこの作品にやってきた!」

玉藻「貴方の良妻、玉藻の前参上です♪」

有頂天「はいというわけで今回のゲストはFateエクストラ、Fate/Grand Orderでも人気のネロ・クラウディウスと玉藻の前です」

玉藻「それにしても作者さん。どうして私たちが選ばれたのですか?」

有頂天「それは私がFateキャラの中であなたたちが好きなキャラだからです!」

ネロ「なるほどそれならば仕方ないな」

玉藻「え、いいんですか?まぁ私もご主人様と出会えたので特に問題は無いですけど」

有頂天「さてここで読書の皆さんに謝罪します。すいません!!笑ってはいけないやると言ってましたが完成しなかったので投稿できません!!」

ネロ「まぁわかりきっておったことだがな」

有頂天「そしてこれが今年最期の投稿になります。また来年もよろしくお願いします!!」

ネロ・玉藻「「そしてアニメFateエクストラもよろしく!!」」


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正月は楽しいものである

皆さんあけおめです。今年初の投稿よろしくお願いします


ネロ「マスターよ、お年玉とはなんだ?」

 

正月のある日の昼間、零斗、紫音、玉藻がこたつでぐだぐだしているとネロが零斗にお年玉のことを聞いてきた。

 

玉藻「ネロさんいきなりどうしたんですか?」

 

ネロ「うむ!実は昨日近所の子供たちが親からお年玉というものをもらったと話しているのを聞いてどんなものか気になってな!!」

 

紫音「なるほど」

 

お年玉のことを聞いてきた理由に玉藻と紫音が納得していると零斗は飲んでいたお茶をこたつの上に置き、真剣な表情でネロに向き直った。

 

零斗「ネロ、お年玉について知りたいんだな」

 

ネロ「マスター?」

 

零斗「お年玉。それは七人の侍たちが最後の一人になるまで殺し合い、最後の一人に与えられる願望器と呼べたり呼べなかったりするものだ」

 

玉藻「どこの聖杯戦争ですかそれ!?」

 

零斗「ちなみに他にも月で行われたり、七人対七人の奴もあるらしい」

 

紫音「それ以上は菌糸類の人に怒られますよ!?」

 

零斗「まぁ冗談だがな。本当は大人が子供にお金をあげるだけの正月の行事だ」

 

ネロ「そうなのか、ならば大人からそのお年玉貰いにいくぞー!!」

 

紫音・玉藻・零斗「「「へ?」」」

 

ネロの言葉の意味が分からないまま三人は外へと連れていかれるのだった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

ネロ「というわけでお年玉を寄越すのだ」

 

おそ松「え、いきなり過ぎない?」

 

暴君(可愛い)であるネロに連れていかれた零斗たち。そしてネロが最初にお年玉を貰いに行ったのはクソニートの六つ子、松野兄弟である。

 

玉藻「いやネロさん。どうしてこの人達からお年玉貰おうと考えたんですか?」

 

ネロ「たまたま見つけたからな」

 

紫音「というかこの人たちって親の臑齧りのダメ人間だからお年玉をあげるなんて不可能だと思うんですけど」

 

チョロ松「言葉のナイフが痛い!?」

 

零斗「とりあえず全員財布の中身全部置いてけ」

 

おそ松「それただのカツアゲじゃね!?」

 

とりあえず貰える可能性は低いが一応貰える可能性がFGOの10連ガチャで星5サーヴァントが3体来るぐらいはあるかもしれない。

 

カラ松「フッ、お年玉?いいだろう。なら俺からはこれをやろうじゃないか」

 

カラ松がカッコつけながら渡してきたのはカラ松の写真集だった。

 

ネロ「『童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)』!!」

 

カラ松「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

六つ子(カラ松除く)『カラ松ぅぅぅぅっ!?』

 

もちろんネロがそんなものを気に入る訳もなく、宝具を放ってカラ松の写真集とカラ松の服を切り刻んだ。

 

ネロ「さて、次は誰が出すのだ?」

 

一松「じゃあこれ、猫にあげる予定だったこの猫缶は?」

 

玉藻「OUTです♡」

 

そう言うと玉藻は呪術用の札を一松に向けて投げ、札が一松の額につくと一松の全身が燃え上がった。

 

一松「ア"ァァァァァァァァァ!?」

 

十四松「兄さぁぁぁぁぁぁぁん!?」

 

零斗「ちなみにOUTな理由はなんだ?」

 

玉藻「猫って私の分霊のこと思い出してしまうんでちょっと嫌なんですよ」

 

チョロ松「そんな理由!?」

 

六人の松の内二人の松が渡したお年玉?はネロと玉藻に気に入られなかったのでやられてしまった。残りの松は一体どんなお年玉を渡そうと考えているのか

 

十四松「じゃあ 僕からはコレ!」

 

そう言って十四松が渡したのは年末に良くやってる笑ってはいけないのお仕置きに使われているゴムバットと何かのボタンだった。

 

ネロ「これはどうだろうか?」

 

玉藻「少なくとも前の二人のよりはまともなのでセーフだと思いますよ」

 

紫音「ならこれは合格ですね」

 

チョロ松「なんか採点つけられてるんだけど!?」

 

いつの間にかネロと玉藻によるお年玉の採点が始まっていた。

 

おそ松「じゃあ俺からはこれをあげるぜ」

 

零斗「なんですかコレ…………」

 

おそ松は4人にそれぞれ今書いたばかりと言わんばかりの紙を渡してきた。

零斗の紙には『おそ松様の言うことをきく券』、ネロ、玉藻、紫音には『おっぱい触らせる券』と書かれていた。

 

おそ松「どうよ!即興で考えたけど結構良くね?」

 

零斗「去勢拳!!」

 

おそ松「はうっ!?」

 

最低なことをドヤ顔でいうおそ松に零斗は玉藻から教えて貰った対男性特攻攻撃である去勢拳(拳という名でありながら蹴りとはどうなのだろうかという疑問はある)でおそ松の急所を蹴り上げた。

おそ松は蹴られた痛みのあまりに顔を青くし、蹴られた部分を両手で抑えてそのまま地面に前倒れになってビクンビクンしていた。

これを見ていた他の松もその痛みを想像してしまったのか顔を青ざめていた。

 

紫音「さて、大人しくお年玉を渡しますか?それともこの人と同じ目に…………」

 

チョロ松・トド松「「お金渡すんで勘弁してください!」」

 

チョロ松とトド松は紫苑の言葉に身の危険を感じ、二人で財布から一人に二千円渡るように差し出した。

 

ネロ「おぉ!これがお年玉というものか!!」

 

玉藻「わーい、玉藻さん大勝利です~」

 

ネロと玉藻の二人はお年玉を手に入れたことを素直に喜んでいた。

 

零斗「じゃあこのお金はありがたく貰いますが、代わりに仕事紹介しますね」

 

チョロ松「え、ホントに?」

 

零斗「どうせこの金もパチンコか親の金でしょうからね。次に貰う時は働いて稼いだ金の方がこちらも気分がいいんで」

 

トド松「来年も貰う気なの!?」

 

紫音「それじゃサヨナラです無職のクソ童貞六つ子さんたち」

 

『『『『『『グボォッ!?』』』』』』

 

紫音の毒舌を聞き、とうとう耐えきれずに血反吐を吐いた六つ子を無視し、零斗たちはその場を去るのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

お年玉をおそ松たちから手にいれた零斗たちはしばらく街を歩いていると知弦から零斗に電話がかかってきた。

これから学園にて生徒達による餅つきが始まるのでそのお誘いの連絡だった。せっかくなので零斗たちは餅つきに参加することにし、学園に行った。零斗たちが学園に着いた時には既に校庭の至る所で餅つきを始めていた。

 

零斗「さて、知弦はどこにいるのかな?」

 

ネロ「余たちはそこにゆけばよいのか?」

 

零斗「そうなるな」

 

知弦たち第二生徒会メンバーを捜しながら他の餅つきしている生徒達の様子を見ている。例えば魔術師のグループでは遠坂凛が餅をつき、衛宮士郎が餅をこねていた。

凛が杵で餅をつく度にぺったん、ぺったんと音がし、その音を聞いた ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト がボソリと呟いた。

 

ルヴィア「ミス・遠坂の胸はぺったんこ」

 

凛「オラァ!!」

 

クーフーリン「ぐはぁっ!?」

 

ルヴィアの言葉が聞こえた凛は杵をルヴィアに向けてぶん回した。

ルヴィアはそれをかわしたが代わりに隣にいたクーフーリンの鳩尾にクリティカルヒットした。

 

アルトリア「ランサーが死んだ!」

 

士郎「この人でなし!」

 

クーフーリンが倒れたのを見てアルトリアと士郎がお決まりのネタを言っていた。

また別の場所では明久、当麻の金があまりない二人が食費を浮かすために大量の餅をついていた。

 

明久「これだけ餅をつけば1ヶ月は持ちそうだよね」

 

当麻「そうだな。こんだけありゃインデックスの奴もしばらくの間満足してくれるだろう」

 

そして明久と当麻はついた餅の山がある場所を見るとそこには口をリスのように膨らませているインデックスが座っており、餅の姿はどこにも見当たらなかった。

 

インデックス「とうま~この餅すごく美味しかったよ~」

 

明久・当麻「「餅がぁぁぁぁぁぁーーーーー!?」」

 

インデックスによってついた餅がすべて食われてしまった明久と当麻が膝を付いて絶叫していた。

他にも生徒や教師達が餅をついたりそのついた餅を焼いて食べたりしていた。

そしてようやく零斗たちが知弦たち第二生徒会メンバーのいるところに行くと既に鍵と深夏が餅つきをしていた。

 

知弦「あらやっと来たわね」

 

零斗「すいませんもしかしてもう終わりですか?」

 

知弦「大丈夫よ。今のキーくんたちがやってるのが最初だから」

 

紫音「それは良かったです」

 

そう話している間に鍵と深夏は餅つきが終わってしまったそうで、つき終わった餅を置き、道具と餅を零斗たちに渡した。

 

深夏「私たちはこれで終わりだから次は零斗たちがやっていいぜ」

 

零斗「それじゃ俺がつくけど誰がこねる?」

 

ネロ「もちろん皇帝である余が一番最初である!!」

 

ということで零斗とネロが餅つきをすることになった。初めての餅つきということで中々上手く餅をつけないでいたが何回もやっているうちに慣れてきてたのか普通につけるようになってきた。

 

零斗「慣れると結構簡単だな」

 

ネロ「流石は余とマスターだな!まるで夫婦のように息がぴったりだな!」

 

零斗「はは、そうだな」

 

ネロが笑顔でそんなことを言い零斗は苦笑したが、零斗のことが好きな女子たちはその言葉を聞き逃すことなどなかった。

 

零斗「よし、これで完成だな。それじゃ次は誰が──」

 

玉藻「次は私がこねるのでご主人様またついてくれませんか?」

 

零斗「え?まぁ別にいいけど」

 

紫音「ならその次は私ですね。よろしくお願いします兄さん」

 

零斗「え?」

 

知弦「じゃあ紫音ちゃんの次は私ね」

 

零斗「ちょっ」

 

百代「なら知弦の次は私な」

 

ゼノヴィア「もちろん私もやるぞ」

 

ロスヴァイセ「わ、私もお願いしますね」

 

ライカ「あの先輩…………」

 

志乃「私たちもお願いしていいですか?」

 

シャルロット「その、お願いします………」

 

アキオ「頼むぜ零斗!」

 

霊夢「早くやりましょう零斗」

 

早苗「その、お願いします………」

 

アカメ「私もやるぞ」

 

エスデス「もちろん私もやるからな」

 

零斗「えぇ…………」

 

いつの間にか列を作っていて零斗は断ることが出来ず、そのまま列にいる女子たちと餅つきをし、終わった頃には零斗は疲労のあまりにヘロヘロになっていたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

餅つきが終わり、最後には学園全体で焼き餅、お雑煮、お汁粉などといった餅を使った料理のパーティーが行われ、餅以外にも教師達がコンビニで買った酒を飲んだり生徒達による餅の大食い大会などをやっているうち昼間から始まった餅つき大会があっという間に夜になり、それぞれ家や学生寮に帰り始めた。

 

零斗「色々あったけど今日も楽しかったな」

 

紫音「そうですね。やっぱりこの学園はいつも賑やかで楽しいのがいいですよね」

 

ネロ「うむ!マスターも楽しんでいたみたいで余も嬉しいぞ!」

 

玉藻「そうですね。今日はとても楽しい日でしたね」

 

零斗たちは話しながら帰っていた。

最近この世界に来たネロと玉藻の二人もここの生活に慣れてきてくれたのか今日を楽しく過ごしてくれたようで零斗は安心していた。

 

紫音「そういえばお父さんとお母さんからお年玉がありましたよね」

 

零斗「あぁそういえば貰っていたの忘れてたよ」

 

朝に零斗と紫音宛に両親からのお年玉があったのだが、まだ中身も開かないで机の上に置いたままにしていたのだった。

 

零斗「家についたら開けてみようか」

 

紫音「そうですね」

 

そして家についた零斗たちは、ネロと玉藻が風呂に入り、紫音は貰った年賀状の確認、零斗は明日の朝ごはんの下ごしらえをしてから両親から届いたお年玉を確認した。お年玉が入っているポチ袋の中には五千円札と金色の札が三枚入っていた。

 

零斗「お金は正直嬉しいけどこの札はなんだろう?」

 

零斗はお金とは別の四枚の札を見るが特に金色以外にこれといった特徴はなさそうだ。

 

零斗「まぁ明日にでも二人に聞けばいいか」

 

零斗はそう言って札を机の上に置き、部屋を出ようとした直後、突如札がバチバチと光り始め、それに気づいた零斗は危険と思い札を捨てようとしたがその前に光が部屋を包み込むまでになり、零斗はそのあまりの眩しさに目をつぶってしまった。

 

ネロ・玉藻「「マスター(ご主人様)!!」」

 

紫音「兄さん何があったんですか!?」

 

零斗の部屋からの突然の光に気づいた三人が部屋に来た時には既に光が収まっていたが、部屋を見て固まっていた。そして目が慣れた零斗もまた自分の部屋を見て固まってしまっていた。何故なら

 

「アーチャー、第六天魔王織田信長参上じゃ!!」

 

「セイバー、沖田総司です!!いえーい土方さん見てます?」

 

「アサシン、静謐のハサンです。どうぞよろしくお願いします」

 

「バーサーカー、清姫です。これからよろしくお願いしますね旦那様?」

 

部屋には4人の美少女がおり、台詞からネロたちと同じサーヴァントのようだ。

 

零斗「なんでさ………………」

 

零斗はこの状況に衛宮士郎の口癖を言うしかなかったのであった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

それは、ある日の放課後の禍終素学園校庭

 

 

紫「というわけで学園の行事として東京に旅行します」

 

生徒全員『マジで!?』

 

学園長のお墨付きによる学園全体での旅行。

 

ネロ「なに?余たちも行けるのか?」

 

エミヤ「そのようだな」

 

玉藻「こうしちゃいられません!急いで旅行の準備をしなくては!!」

 

クーフーリン「おい、ほんとにこいつ来ても大丈夫なのかよ?」

 

ヘラクレス「■■■■■■■■■■!!」

 

生徒達以外にもサーヴァントたちも参加する旅行。

 

洋「よし!まずはけだまんを探すために東京湾にいくぞ!」

 

裕太「はい先生!」

 

圭「いませんから東京湾にそんな生物!」

 

リーシャ「ルクス!上野の動物園にいくぞ!」

 

ルクス「は、はいリーシャ様!」

 

アルトリア「士郎、秋葉原にて私たちのコラボカフェがあるそうですよ!」

 

士郎「セイバー、そのカフェはもう他の作品のコラボに変わってるぞ」

 

アルトリア「なん、ですと………………」

 

トーリ「よーしお前ら!今日は秋葉のエロゲショップを周りまくるぞ!」

 

『イェーイ!!』

 

刹那「俺がガンダムだ」

 

ロックオン「お前がお台場の等身大ガンダム楽しみにしてるのわかったから少し静かにしろ」

 

皆、それぞれ行きたいとこに行ってそれぞれのしたいことを楽しんでいた。

 

しかし、楽しい旅行の途中に彼らを襲う者達が現れた。

零斗「コイツらいきなり襲ってきやがったぞ!」

 

銀時「テメェらには、俺の仲間を傷つけさせねぇ!!」

 

当麻「テメェらのくだらねぇ野望なんて俺のこの右手でぶち壊す!」

 

襲って来た侵略者が通ってきた門を見て驚愕するもの

 

紫「どうしてこんな所に門が現れるのよっ!!」

 

アインズ「どうやらこの世界にまた新たな争いが始まってしまうようだな」

 

マーリン「これもまた運命なのかな」

 

 

そして舞台は門の向こう側にある異世界へ

 

 

『GATE編』 始動

 

 




有頂天「みなさんあけおめです!」

信長「今回のゲストはかの第六天魔王であるこのワシじゃ!!」

沖田(Fate)「いやいや、それじゃ誰だか分からないですよ。あ、はじめまして最強無敵の沖田さんですよ」

有頂天「というわけで本日のゲストにはコハエースでもFGOでも活躍している織田信長と沖田総司に来てもらいました」

信長「しかしワシはともかくお主のカルデアに居らぬ沖田もヒロイン化するとはな」

有頂天「いつか来てくれるさ!現に玉藻もこの間のピックアップで来てくれたし!」

沖田「というかFGOのヒロイン候補の方がハーレム要因の半分とかどうなんですか?」

有頂天「ぶっちゃけ可愛い子多すぎる。他にもパライソとか師匠とかメイヴをヒロインに入れたい」

信長「まぁそこはお主の好きにすればいいから別にいいんじゃが、長編やる気か?」

有頂天「俺はやるよ、かなりやるよ」

有頂天「それにこれは前前からやりたかった話だから頑張ってやるつもりです」

沖田「まぉどうせ終わるのにも時間がかかるでしょうけどね」

有頂天「とりあえずこれからFGOイベントやりつつも小説書いて行きます」

信長「それではまた会おうみなの衆!」

沖田「それではさようならみなさ──コファッ!?」

有頂天「医者ァ───────!?」


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GATE編 異世界の戦い 第一部
GATE編第一話 そうだ、東京へいこう


これから長編始めます。
できるだけシリアスとギャグな感じの物語に出来たらいいなと思ってます。
あと、ゾイドとキリングバイツを追加します

OP『GATE~それは暁のように』



ある日の放課後、禍終素学園校庭にて全生徒全教師たちが集まっていた。

 

零斗「今日のこれってなんで集まってんの?」

 

霊夢「知らないわよ。紫がなんか全員に話があるからここにいるだけなんだから」

 

魔理沙「まぁどうせ紫のことだからまたなんかやるんだろうな」

 

学園長である紫からの話ということでみんな集まっているがまた何かイベントをやるのだろうと軽い気持ちであった。

 

藍「全員静かにしろ。これから紫様のお話がある」

 

紫「みんな集まっているわね」

 

紫の式神である藍と紫が生徒達の前に立つと話していた生徒達も静かになり紫の話を聞こうとしていた。

 

紫「まぁ細い話は後で各々のクラスの担任に聞いてもらうとして、要点だけ言うわね」

 

紫は一度コホンと咳払いしてから言葉を続けた。

 

紫「学校行事として学園の全員で来週に東京に旅行しに行きます」

 

生徒全員『マジで!?』

 

紫「マジです。というわけであとの詳しい話は各々の担任から聞いてね。私は旅行の手続きとか色々あるのでこれで失礼するわね」

 

紫はそう言うとスキマを作り出して、そのままスキマの中へと入っていった。

紫が消えたあとには生徒達は旅行の話で大いに盛り上がっていた。

 

アラタ「よっしゃ!何持っていこっかな」

 

くりむ「知弦、東京行くならディズニー行こうよ!!」

 

知弦「アカちゃん。ディズニーは千葉県にあるのよ」

 

くりむ「え、そうだったの!?」

 

真冬「真冬はやっぱり秋葉ですね!!」

 

圭「猫カフェとかいきたいなぁ~」

 

刹那「ガンダム」

 

セリナ「いろんな場所で写真を撮るのもいいですよね」

 

神楽「美味しいものがたくさん食べれたら私はそれだけでいいアル」

 

凛「東京ならもっと安くて質のいい宝石が手に入るかしら?」

 

しかし、生徒の一部というか結構な割合で深刻な顔をしている者達がいた。

 

霊夢「旅行ってなによ、こっちは東京で遊ぶお金なんて全くないのよ」

 

蓮太郎「しばらくの間もやしで過ごせば旅行で延珠たちに美味いもん食わせられるか?イヤでも…………」

 

零斗「最近DVDに漫画とかラノベ買ったしそれに住居人が増えたから金が大幅に減ったけど存分に楽しめる分あるか?」

 

明久「食事を水と塩だけにしてゲームをいくつか売れば幾らかあるよね?」

 

娯楽などでお金を使う機会が多かったり、生活費などでお金があまりない学生もいるためこの突然の発表には戸惑いを隠せないでいた。

 

リリス「皆さん、詳しい説明はホームルームで行うので教室に戻ってください」

 

リリスがそう言ったのを皮切りに教師達が生徒達を教室に戻るように施してきたので生徒達はそれぞれの教室に戻っていくのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀時「んじゃ来週の旅行について話すんだが、めんどくせぇからプリント読んで理解しろ」

 

新八「いやちゃんと教師としての仕事しろよ!」

 

2ーZの教室にて銀時から説明があるかと思いきや面倒くさがってサボろうとしているので新八がツッコミをいれた。

 

零斗「あの先生、ぶっちゃけいきなりの発表なんで懐が物寂しいんですけど」

 

銀時「だろうな。俺も昨日パチンコで有り金全部消えちまったんだよ」

 

鍵「いや先生のは完全に自業自得ですよね?」

 

銀時「心配するな。そういうことも考えて今町で短期バイト雇ってもらえるように学園長が町内の人達に頼んであるからな」

 

雄二「つまり遊ぶ金が欲しいなら働けってことか」

 

銀時「まぁそういうことだ。学校の掲示板にバイトの要望があるから興味あるやつは後で見ておけ」

 

神楽「銀ちゃん!東京って私たちは東京のどこにいくアルか?」

 

銀時「一応普通科は銀座と秋葉原の二つに行く予定だ。機動科の奴らはお台場らしいけどな」

 

アラタ「お台場つったらあれだよな等身大ガンダム」

 

十六夜「刹那の奴が暴走するだろうな」

 

輝夜「妹紅のバカが事故ったら面白いわよね」

 

妹紅「お前が事故れ引きこもり」

 

銀時「まぁとにかく旅行は一週間後だから、その間に必要なもんは準備しとけよ」

 

はーい、と全員が銀時の言葉に返事したのを確認すると銀時は読みかけていたジャンプを読むのを再開した。

そして生徒達はアルバイトを受けるために教室を走って掲示板の元へと行くのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

零斗「というわけで、来週の旅行のためにバイトをしようと思ってるけど、みんなはバイトするのか?」

 

零斗は家に帰って夕食の時間になった時に新しい住居人であるサーヴァントたちと紫音にバイトをするかどうか聞いた。

 

紫音「私は学園のカフェでウェイトレスのバイトします。せっかく東京に行くなら可愛い服とか欲しいですし」

 

沖田(Fate)「私は団子屋の売り子のバイトしますよ」

 

玉藻「私は清姫さんと近くの定食屋でバイトですね」

 

信長「わしはまだきまっとらん」

 

静謐「私もまだです」

 

ネロ「もちろん余もまだだぞ!」

 

零斗「そうか」

 

清姫「旦那様?今日の夕食はどうですか?」

 

零斗「ん、今日も美味しいよ清姫の料理は」

 

清姫「ふふ、ありがとうございます」

 

同居人が増えたことで料理を作る量が増えたのだが作れる人も増えたので料理を作るのが当番制になった。

零斗、紫音、玉藻、清姫の4人が交代で料理を作っている。

 

玉藻「ところでご主人様はなんのバイトをするつもりですか?」

 

零斗「神社の掃除が三つ。喫茶店のウェイターが一つ。ラーメン屋が一つだな」

 

信長「結構あるのぉ」

 

零斗「まぁ神社は霊夢と早苗と朱乃さんからの頼みだけどな。それにラーメン屋はなんか人気無かったからな」

 

沖田(Fate)「また女の人ですか」

 

ネロ「まぁマスターだから仕方ないのだ」

 

零斗「何その人を女誑しみたいな言い方。霊夢たちは親切心からの頼みなんだからさ」

 

玉藻「まぁそういうことにしといてあげましょうか」

 

紫音「というか霊夢さん給料払えるんですか?」

 

零斗「そこは紫が払ってくれるそうだから問題は無い」

 

話が終わるのと同時にみんな夕食を食べ終え、食器を流しに置いて零斗が洗い始めた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

紫による学園全員の東京旅行の発表から一週間。突然の発表だったのでその間の一週間は学園は休みとなり生徒達はこの一週間の間にバイトをしたり旅行に持っていくものの準備をしていたのだった。そして深夜の時間帯である今、生徒達は学園の校庭で荷物を持って待機していた。

 

零斗「なんでこんな時間に集合なんだ?」

 

明久「なんかせっかく旅行に行くなら朝から楽しんだ方がいいから前日の夜から出発するんだって」

 

鍵「正直言ってバイトで疲れたから眠い…………」

 

雄二「そう言えば杉崎はバイトいくつか掛け持ちでやってたんだっけな」

 

アラタ「ちなみに零斗はバイトどうだったんだ?」

 

零斗「俺か?俺は…………」

 

1日目︙博麗神社にて掃除。賽銭箱が空で霊夢が暴れたので抑えるのが大変だった。

 

2日目︙守矢神社にてお守り販売。洩矢諏訪子と八坂神奈子に早苗の婿にならないかとからかわれ早苗と気まずくなった。

 

3日目︙朱乃さんの神社の倉庫の整理。しかし実際は朱乃さんとゼノヴィア、ロスヴァイセ先生に襲われかけ、それを見たバラキエルに追いかけ回されて1日が終わった。

 

4日目︙アキオの店の手伝い。同じく働きに来たシャルロットのメイド服を褒めたら顔を赤くしたので可愛いと思ったらアキオと店に来ていた百代に蹴られた

 

5日目︙ライカと志乃と共に戦闘訓練。その途中、零斗は転んでその時に二人の胸を揉んでしまい、それを見たアカメとエスデスに見つかって一日中追いかけられた。

 

6日目︙言峰綺礼が経営するラーメン屋でバイト。まかないで出された麻婆ラーメンが美味かった。ただそれを食べているのを見たギルガメッシュとクーフーリンが信じられないものを見たような目で見ていたのが気になった。

 

7日目︙知弦とマルギッテの二人と旅行に持っていくための日用品を買いにいった。それを須川に見られ、非リア充軍団に襲われ処刑されそうになった。

 

零斗「まぁ色々と大変だった」

 

鍵「なんか想像できそうだから深いことは聞かないことにするわ」

 

そんな話をしていると前回同様紫が生徒達の前に立ったので静かになった。

 

紫「みんな揃ってるわね?それじゃさっそくいくわよ!!」

 

トーリ「Hey先生!どうやって東京までいくんですか?」

 

紫「港に寝台電車ならぬ寝台客船があるからそれでいくわよ」

 

おおー、と生徒達は紫の言葉を感心して聞いていた。

 

西村「ではこれより持ち物検査を行う。学年クラスごとに1列に並べ!」

 

そして生徒達は西村教諭の言葉を聞くと今度は生徒達は絶望の声をあげた。

しかし逆らっても無駄なので生徒達は大人しく列に並ぶのだった。

 

銀時「おい兵藤、このエロ本はなんだ?」

 

一誠「そ、それは保健体育の勉強の資料で……………」

 

銀時「没収」

 

一誠「そんなぁ!?」

 

千冬「ボーデヴィッヒ。このアルバムはなんだ?」

 

ラウラ「嫁の写真集です」

 

千冬「必要ない。後日職員室に取りに来い」

 

ラウラ「oh......」

 

桂「貴様ァ!!何故トランプを持ってきている!?こういう時はUNOが常識と決まっているだろうが!!」

 

大和「どんな常識!?」

 

辰馬「おぉエチケット袋もちゃんともってきておるのう。これさえあれば気持ち悪くなった時もすぐに対処でき──オボロロロロロロ」

 

結弦「あんたが吐くのかよ!?」

 

殺せんせー「それじゃ皆さん。先生が用意したしおりをしっかり持っていってくださいね」

 

E組全員『しおりがデカすぎて持てないんですけど!?』

 

やはり旅行ということで余計なものを持ってくる生徒の姿がちらほら見える。

 

零斗「やっぱ旅行って聞いてみんな色々持ってきてるな」

 

新八「本当にそうですよね。ちゃんと規則を守らなきゃいけませんよね」

 

銀時「そういうお前らは違反してるモン、なんも入ってねーのな。こういう時にボケないから眼鏡とか地味主人公とか言われるんだよ」

 

零斗・新八「「余計なお世話だよ!!」」

 

そうこうしているうちに全員の荷物検査が終了し、港にある寝台客船にのって東京へと向かうのだった。

 




有頂天「ハロー、読者の皆さん。作者の有頂天皇帝です」

紫音「竜ヶ崎紫音です。よろしくお願いします」

有頂天「今回はちゃんと前話で予告した通り長編としてGATEの話をやります」

紫音「それにしてもまさか学園全体の旅行とは驚きです」

有頂天「まぁ確かにこういった旅行する話なら一学年だけとかが多いけど思い切ってやってみました!」

紫音「ちなみに今回のGATE編で作者が以前出したいと言っていた異世界スマホ、デスマーチ、転スラを出すつもりだそうです」

有頂天「あと、この作品のオリジナルの敵とかオリキャラとかも出そうと考えています」

紫音「それと、以前感想で艦これキャラをヒロインにしないと言いましたが」

有頂天「すいません、やっぱ艦これのキャラが可愛いのでヒロインに何人か出します」

紫音「それでは次回予告」

有頂天「東京を観光する零斗たち禍終素学園の生徒たち」

紫音「もちろん大人しく観光するわけではないのが禍終素学園の生徒たち」

有頂天「一体何が起こるのか?それは読んでのお楽しみということで」

紫音「次回もよろしくお願いします」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編二話 東京観光しようじゃないか

GATE編二話始まりです

OP『GATE~それは暁のように』


紫の発表により学園全員による東京旅行。今は東京に向けて船が出航して1時間。深夜なので明日に備えてみんなそれぞれの寝室で寝ている─────

 

零斗「よっしゃぁ、一上がり!」

 

アラタ「くそ、あと少しだったのに!?」

 

鍵「そして俺も上がりだ」

 

十六夜「ヤハハ、俺もだ」

 

明久「3人とも早くない!?」

 

当麻「不幸だー!?」

 

 

────などということは無い!!

 

 

旅行の前日とはテンションが上がるもので寝付けることができないので生徒達はこうしてトランプをやったり、どこをまわるのか友人と話していたり、酒盛りしていたりなど生徒も教師も好き勝手に過ごしていた。

 

エルネスティ「あぁ……東京の自衛隊基地にあるロボットたちを見れると思うとワクワクが止まりません」

 

アディ「うぅ……エルくんが冷たくて硬いものばっかり愛でてるよぅ…………」

 

キッド「ハァ………………」

 

セイバー「士郎、東京に行くなら秋葉原に行きましょう。今なら映画記念で私たちのコラボしてるカフェがあるそうです」

 

士郎「セイバー、そのカフェもう終わってるよ」

 

セイバー「なん、ですって......」

 

しかし真面目な人達というのはどこにでもいるもので、彼らを注意する者達はいるのだった。

 

リリス「みなさん!明日は朝から回るんですからいい加減寝てください!!」

 

奏「みんな、明日大変になるから寝た方がいいわ」

 

千冬「貴様ら寝ろ」

 

『はーい』

 

流石に眠いのか注意されるとみんな大人しく自分たちの寝室へと移動していった。

この客船は学園の全員が入れるほどの大きな客船であるが元は攘夷戦争で使われた戦艦で格納庫には学園の生徒達が所有しているMSやKMF、幻晶騎士、カタクラフトなどのロボットたちが収納されている。

また寝室は学年男女別に別れ、寝室は畳で1人1枚ずつ布団が敷かれていた。

そして全員大人しく布団に寝るのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

冬の風の冷たさが身にしみる今日この頃、禍終素学園の教師生徒たちは朝に到着して早々クラスごとに今日の予定をそれぞれの担任から聞いていた。

 

銀時「今日の予定はというか基本今回の旅行は指定された場所を班ごとで自由行動が基本だ。問題さえ起こさなきゃ特に言うことはねぇ」

 

新八「適当すぎだろ!?」

 

銀時「いいんだよ。旅行なんてもんは自分たちが楽しめりゃ」

 

そんなこんなで教師からの話もあっさり終わって生徒達はそれぞれ事前に決めておいた班で東京を満喫するのだった。

零斗の班は鍵、深夏、華扇、霊夢、早苗の6人で秋葉原に来ていた。

ちなみにネロたちも零斗についてこようとしたが他のサーヴァントたちと一緒に浅草に行くことになったので今はいなかった。

 

零斗「ところでみんなはどこに行きたいとかあるのか?」

 

鍵「俺はゲーム買うぐらいしかないな」

 

深夏「私はゲーセンで少し遊びたいな」

 

早苗「私はプラモが欲しいので模型店に」

 

霊夢「何でもいいから何か食べたい」

 

鍵「そういう零斗はどこか行きたいとこないのか?」

 

零斗「俺?俺はちょうど今開催されてるらしい地下の裏市場に行きたい」

 

『思ったより危険そうな場所行こうとしてる!?』

 

零斗の行こうとしてる場所が危険そうで鍵たちは驚いていた。

 

零斗「いや裏市場って言っても危険じゃないよ。ただ魔獣やら妖刀やら魔剣やらちょっと表じゃ出せないようなものが売ってるだけだから」

 

鍵「充分危険じゃねぇかよ!?」

 

零斗「他にも勝手に動くガンプラやら一ヶ月で育つ米とか組手ができる人形とか面白そうな道具が売ってるんだぜ?」

 

『よし行こう』

 

鍵「うちの女性陣は行動力溢れてるなぁ!!」

 

裏市場に売ってるものに興味を惹かれたのか霊夢たちもそちらに早速行こうとしていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

場所は移動して秋葉原の地下にある裏市場。天人やら異世界人といった人間以外の人も珍しいもの見たさなどで来ていた。

檻に入った狼などといった小型のものから翼竜などの大型のものがおり、魔剣やら魔銃などといった武器が並べられていたりなど色々なものがあった。

 

零斗「おじさん。これください」

 

店員「あいよ。毎度あり」

 

零斗は店に売ってる特殊弾丸を色々買っていた。武器も弾丸も零斗自身の力で作れるが、こういったところのものは特別製なので一般的な性能のものしか造れないから買う必要がある。

 

零斗「さて、次は何買おうかな」

 

零斗は市場で売ってるもので興味が引かれるものがないか探しているとイャンクックやボルボロスなどといったモンスターによる競馬のようなものが行われているのが目に入った。

 

銀時「いけぇーイャンクック!!お前に全て賭けてんだ!!」

 

長谷川「負けんなイャンガルルガ!!」

 

イヤミ「チミに全財産賭けたザンスよクルペッコ!!」

 

六つ子『こいこいこいこいこい!!』

 

零斗「・・・・・・別の場所見よ」

 

大人達の汚い姿を見てしまった零斗はそれを見なかった事にして別の場所へと向かった。

そして少し歩いていると零斗の前に謎の女性が近づいてきた。その女性は片手にクーフーリンと同じ赤い槍を持って紫色のタイツを着ており、口元は布で隠されていた。

 

零斗「えっと、何か?」

 

謎の女性「何、ただお前に渡したい物があるだけだ」

 

零斗「それってなんですか?」

 

謎の女性「既に渡してる」

 

零斗「え!?」

 

女性が指さした方を見ると零斗の手元に一本の剣があった。驚いて手元にある刀を凝視する零斗だが説明を求めようと顔を上げるとそこには既に女性の姿はなかった。

 

零斗「何だったんだろう今の女の人?まぁタダで剣を手に入れられたんだからいいか」

 

心残りはあるが別に怪しいセールスとかではなさそうだから一応後で士郎に見てもらってこの剣が危険かどうか確認してもらえばいいと考えた零斗は剣を腰に差してそのまま市場を見ることにした。

 

クーフーリン「くたばれ弓兵!!」

 

エミヤ「貴様に負ける私ではないこの狗が!!」

 

凛「アンタらこんな所で喧嘩するな!!」

 

クーフーリン・エミヤ「「グホォッ!?」」

 

新八「ぶはぁっ!?」

 

鍵・雄二「「どうした新八!?」」

 

守「なんかR18禁に加工された寺門通のフィギュア見たらいきなり鼻血出して気絶したんだが」

 

銀時「しょうがねぇよ。新八は童貞なんだからこういった刺激には弱ぇんだよ」

 

殺せんせー「おぉ、これは素晴らしい。ぜひ買っておかなくては・・・」

 

松平「おい、買ったらおじさんにもちょっと見せてくれよ」

 

タツミ「マインの方が世界一可愛いにきまってんだろ!!」

 

ウェイブ「バカ野郎!クロメの方が宇宙一可愛いに決まってんだよ!!」

 

マイン・クロメ「「恥ずかしいからヤメなさいよこのバカァァァ!!」」

 

タツミ・ウェイブ「「ぎゃあぁぁぁぁぁ!?」」

 

道中クーフーリンとエミヤが喧嘩をしてそれを凛によるガンドで止められたり、新八がアダルトに加工された寺門通のフィギュアを見つけて鼻血を出して気絶したり、殺せんせーが普通では出回っていない好みのエロ本を生徒に見つからないようにこっそりと買ってたり、タツミがウェイブとどっちの彼女の方が可愛いか口論しているのを赤面したマインとクロメにとめられたりなどと市場関係なしで楽しんでいた。

 

霊夢「みんな市場関係なしに楽しんでるわね」

 

零斗「ってかなんでみんなここに来てるんだよ」

 

合流した霊夢と零斗は屋台で買った焼き鳥を食べながら話した。

 

零斗「霊夢は何かいいもの買えた?」

 

霊夢「育ちが早くて簡単に育てられる野菜とか買ったわ。あとは今みたいに買い食いしてるぐらいよ」

 

霊夢はどうやらいいものを買えたようだ。これで旅行から帰ってきたあとに飯をたかりに来るということはないだろうと零斗は安心したが、霊夢は霊夢で今回の旅行で稼いだお金を使い切ったらしばらくの間は零斗のとこでご馳走になる気でいた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

市場を見終えたあとに零斗は鍵たちと合流して昼飯を食べたあとは秋葉の街を観光していた。

 

霊夢「にしても美味しいわねこのガンダム焼き」

 

零斗「そうだな。やっぱ東京には美味いものが多いな」

 

早苗「 甘いものはすばらしいですよね」

 

鍵「お前ら食いすぎじゃね?」

 

零斗、霊夢、早苗の3人が食後のデザートということで駅前のガンダムショップで買ったガンダム焼きを食べていた。それを見た鍵は呆れていた。

 

霊夢「よく言うじゃない。女の子は普通の胃袋だけじゃなくて甘いもの専用として別腹を持ってるって」

 

早苗「そうですよ杉崎さん。そういった女の子のことがわからないとハーレムなんて一生つくれませんよ」

 

鍵「マジか!?それじゃあ女の子のことを理解すればハーレム王になる夢も叶うってことか!!」

 

深夏「そんなわけないだろ」

 

華扇「そんなので出来たら殆どの人がハーレム王になっちゃいますよ」

 

鍵「だよな」

 

鍵も本気にしてなかったようであっさりと退いた。

そして秋葉の街には2ーZの生徒以外の学年の生徒達も来ていた。

 

トーリ「よーしお前ら!!さっそくエロゲショップで今日発売の『お姉さんが快楽天国にイかせてア・ゲ・ル♡』を買いにいくぜ!!」

 

境界線上のホライゾン男メンバー+学園の変態たち『おぉーーー!!』

 

武市「青少年権限育成条例改正案反対ィィィィ!!表現を律する暇があるなら己の心を律する術を覚えよ!!漫画もネットもアニメもない時代からロリコンは存在しているんだ!!そこに蓋をするではない。向き合い律する心を育むのが大切じゃないのか!!ちなみに私はロリコンじゃないフェミニストです」

 

また子「マジで死んでくださいよロリコン」

 

武市「だからおめぇー、ロリコンじゃねぇって言ってるだろうが」

 

松野兄弟『ま、負けた・・・』

 

リーシャ「ルクス、アレはなんだ?」

 

ルクス「リーシャ様。アレは見てはいけないものです」

 

クルルシファー「アレはただの敗者よ」

 

箒・セシリア・鈴「「「一夏ぁぁ!!逃げるなぁぁぁ!!」」」

 

一夏「あぁぁぁぁぁぁ!?」

 

ラウラ「シャルロット、クラリッサに聞いたのだが男はコスプレとやらが好きらしいぞ」

 

シャルロット「えぇとラウラ?その人の言ってる事って本当なのかな?前もそれで酷い目に──」

 

ラウラ「実際零斗先輩もそういうものに興味を示していると聞いたことがあるぞ?」

 

シャルロット「ラウラ?僕ちょっとそこの服屋に行ってくるね」

 

姫路「明久くん。良かったらお昼にこれをどうぞ♪」

 

明久「あ、ありがとうね姫路さん・・・」

 

白雪「キンちゃん退いて!ソイツ殺せない!!」

 

アリア「退きなさいよバカキンジ!ソイツに風穴開けられないじゃない!!」

 

キンジ「頼むからお前ら喧嘩するなよ!?」

 

トーリが点蔵たち境界線上のホライゾンメンバーと一誠たち学園の変態たちを連れてエロゲショップで新作エロゲを買いに行ったり、武市が駅前で青少年権限育成条例改正案反対の演説をやってまた子に呆れられたり、賭けで惨敗した松野兄弟をみたリーシャが気になってルクスにたずねたがルクスとクルルシファーはリーシャにそれを見ないようにしたり、一夏が好きな箒、セシリア、鈴がデートするために一夏を捕まえようとしていたり、ラウラがコスプレ専門の服屋で服を買おうとするのをシャルロットが反対しようとしたが零斗がコスプレに興味があると聞くと真っ先に店の中に入ったり、姫路が明久に手作り料理を渡して明久が冷や汗をかいたり、白雪とアリアが道の真ん中で喧嘩しそうになるのをキンジが止めようとしたりなどとどこいってもこの学園の生徒たちはバカなようである。

 

零斗「どこいってもうちの奴らって問題しか起こさないよな」

 

霊夢「すっごい今更よねそれ」

 

ガンダム焼きを食べ終わった零斗たちは街を歩いていると禍終素学園の生徒たちが騒いでいる姿があちこちで見られていた。

 

零斗「まぁどこに言っても変わらないってのはいいことなのかもな」

 

鍵「はは、そうかもな」

 

深夏「そのおかげで街が酷い目にあってるけどな」

 

華扇「まぁ学園長が何とかするでしょうから大丈夫だと思いますが」

 

早苗「そうですね。ところで霊夢何持ってるんですか?」

 

霊夢「コレ?何かそこに落ちてたから拾ったのよ」

 

早苗が霊夢の持ってる物が何か聞いてきた。それは黒光りに光る鉄で出来た球体だった。

 

零斗「おい、それってどう見ても爆だ─────」

 

ドォーーーーン!!

 

霊夢の持っていた爆弾が爆発し、それは零斗たちを巻き込んだ。

ちなみにこの爆弾は相良宗介がパン屋の店主を拳銃で脅している時にかなめにハリセンで叩かれ懐から落とした爆弾の一つであった。

その爆弾は一つ目の爆発をきっかけに至る所で爆発し、少し騒動になったのはまた別の話である。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

あのあとも色々とあり、時間は夜となった。無事に全員が紫学園長が予約していたホテルに戻って夕食をとり、今は風呂の時間となっていた。

 

一誠「よし、覗くか!!」

 

零斗「死に急ぎたいみたいだなあのバカは」

 

露天風呂につくなり一誠が覗きを決行することを高らかに宣言したのを零斗はバカを見るような目で見ていた。

 

一誠「バカとはなんだ!!そこに楽園があるなら突撃するのが男のサガってもんだろっ!!」

 

アラタ「女体の神秘にはそれほどの価値があるんだぜ」

 

松田「お前らだって見たいだろ!!女子達の豊かな胸部!!瑞々しい尻!!」

 

元浜「それを拝まないなんて男として廃れるってもんだぜ!!」

 

零斗「そうか、まぁ好きにすればいいさ」

 

女湯を覗きに向かいにいった一誠たちを止めることもせず零斗はゆっくりと湯に浸かっていた。

 

鍵「いやぁ、あいつらも命知らずだよな」

 

明久「まぁ気持ちもわからなくもないけどね」

 

雄二「なんだ明久?お前も覗きに行きたかったのか?」

 

明久「イヤイヤ!そんなことしたら命がいくつあっても足りなくなるから!!」

 

そんな感じで話していると上から何かが降ってきて、それが露天風呂に落下すると四つの水柱ができ水柱が消えた時にはボコボコにされた一誠たちが浮かび上がってきた。

 

零斗「予想通りだけど早かったな」

 

一誠「クソっ!!あと少しだったのによ!!」

 

アラタ「もう一度チャレンジするぜ!!」

 

そう言って一誠たちは今度はムッツリーニ、近藤、東城、土御門元春、青髪ピアスらを連れて覗きに再度挑戦するのだった。

 

零斗「ところでお前らなんか買い物した?」

 

雄二「俺は頑丈な錠前を大量に買っといた」

 

明久「僕は限定版のゲームソフトが安く買えたよ」

 

鍵「俺も限定版のエロゲとギャルゲ買えたな」

 

零斗「明久と鍵のは予想出来たけど雄二は何でだ?」

 

雄二「・・・・・・翔子の奴がまた俺の部屋に侵入してきたんだよ」

 

鍵「なんだ惚気かよ」

 

明久「くたばれ雄二」

 

零斗「彼女の惚気がしたいなら他所でやれ」

 

雄二「今の話でどうして惚気になるんだよ!?」

 

雄二が彼女の惚気?を言ってきたので零斗たちは舌打ちするのを雄二はツッコミした。

 

雄二「つうか、そういうお前はどうなんだよ零斗?」

 

零斗「俺?」

 

明久「そうだよ。零斗って今女の子7人と一緒に同じ屋根の下で一緒に暮らしてるよね?」

 

鍵「何も無いってことないだろ?」

 

零斗「いやいや、紫音たちには好きな人がいるんだから俺のことなんて思ってるわけな──」

 

カコーン!!(零斗に大量の風呂桶が当たった音)

 

零斗「げぼらっ!?」

 

風呂にいた男子達が投げた風呂桶が見事に全て零斗の顔に当たりそのまま湯の中へと沈んでいった。がすぐに浮かび上がった。

 

零斗「って何すんだテメェら!?」

 

銀時「うっせぇんだよこのクソガキ!!銀さんはなぁ、お前みたいな鈍感系を見てるとイラつくんだよ!!」

 

新八「あんた少しは女心とか理解しろよ!!」

 

零斗「黙れ腐れ天パにメガネ掛け機!!一生彼女できそうにないテメェらにアレコレ言われたくねぇんだよ!!」

 

銀時「あ、言ったな?銀さんが気にしてること言ったなこの野郎」

 

須川「おい!この裏切り者をこの場で処刑するぞ!!」

 

『おうよ!!』

 

零斗「上等だオラァ!!かかってこいや!!」

 

こうして男湯が風呂桶が飛び交う戦場へと変貌するのだった。

 

銀時「くたばれこのクソガキがぁぁぁ!!」

 

新八「オラァァァ!!」

 

零斗「当たらなければどうということはない!!」

 

当麻「ドムっ!?」

 

春虎「ギャンっ!?」

 

沖田「土方シールド!!」

 

土方「がはっ!?ってめぇ総悟!俺を盾にすんじゃねぇよゴラァ!!」

 

沖田「土方さんが盾に向いてるV字分けしてるからいけないんでさぁ」

 

土方「そうかなるほど。ならてめぇもV字に分けてやらぁぁぁぁ!!」

 

クーフーリン「坊主、お前もマシュの嬢ちゃんたちの裸が見たいんだろ?」

 

ヘクトール「おじさん達がちょちょいと向こうにマスターを投げてやるよ」

 

立香「いやいや!?そんなことしたら俺邪ンヌたちに殺されるよね!?」

 

エミヤ「ええいやめないか君たち!!」

 

トーリ「なら女装すりゃいけるよな!!」(武蔵アリアダスト教導院の女制服姿)

 

東城「なるほどそれは名案ですね」(胸を隠すようにタオルを体に巻いたソープ嬢の姿)

 

近藤「よし、もう1度再挑戦しようじゃないか!!」

 

ホライゾン「Jud.トーリ様はお帰りください」

 

九兵衛「うがぁぁぁぁ!!」

 

お妙「死ねゴリラぁぁぁぁぁ!!」

 

『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?』

 

当麻や春虎のように戦いに巻き込まれて風呂桶が顔面に当たって気絶したり、土方を盾にして風呂桶から身を守った沖田を怒った土方が沖田と風呂桶を投げあったり、クーフーリンとヘクトールが藤丸立香(FGO男主人公)を女湯に投げ込もうとするのをエミヤが止めたり、トーリが女装したらいけるんじゃね?と馬鹿な考えをして女湯に飛び込んでホライゾンたちにぶっ飛ばされたりなどと色々騒いでいるがそれも終わろうとしていた。

 

零斗「くたばれこのカス共がぁ!!」

 

零斗は自分が創り出したバズーカで覗きする馬鹿たちと銀時たちに向かって放った。これによって馬鹿どもは黒焦げになったが同時に男女の湯を隔てている壁が壊れたのだった。

 

男性一同『あ』

 

女性一同『キャー!!////////////』

 

これによって男性陣は女性陣の裸を見ることが出来てしまった。これには覗きを実行していた男達もガッツポーズである。女性陣たちも最初は恥ずかしさでその裸体をタオルや手で隠していたが、徐々に見られたことに怒りを感じ攻撃態勢をとっていた。

 

零斗「あ、待って。これは決してわざとじゃ────」

 

霊夢「問答無用よ!夢想封印!!」

 

魔理沙「マスタースパーク!!」

 

幽香「花符『幻想郷の開花』!!」

 

華扇「龍符『ドラゴンズグロウル』!!」

 

妹紅「炎符『フェニックスの羽』!!」

 

早苗「奇跡『神の風』!!」

 

鈴仙「 波符『月面波紋(ルナウェーブ)』!! 」

 

輝夜「 神宝『ブリリアントドラゴンバレッタ』!! 」

 

文「風符『風神一扇』!!」

 

神楽「くたばれオラァ!!」

 

夏目・京子「「急急如律令(オーダー)!!」」

 

リリス「みなさんのバカー!!」

 

アリン「難しいのね」

 

ミラ「変態っ!!」

 

飛鳥「燃えなさいっ!!」

 

耀「えい」

 

遠坂「このっ!!」

 

アルトリア「カリバー!!」

 

邪ンヌ「 『吼え立てよ、我が憤怒( ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』!!」

 

立花(FGO女主人公)「ガンド!!」

 

女性陣による弾幕やら魔術やら岩、宝具など様々な攻撃が男性陣へと放たれるのだった。

 

男性一同『ぎゃああああああああっ!?』

 

その後、騒ぎを聞きつけた紫によって喧嘩両成敗ということで騒ぎは終わり、壊れた温泉は錬金術師と東方仗助の幽波紋『クレイジー・ダイヤモンド』によって修理された。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

零斗「あぁー酷い目にあった」

 

温泉の騒動の後、あの場にいた全員が鉄人こと西村教諭に一、二時間ほど説教されて先程ようやく開放されたところだった。

 

明久「元の原因は零斗だと思うけどね」

 

零斗「ぐっ、それを言われたら何も言えなくなっちまう」

 

鍵「まぁ結局今回も笑い話で終わっちまったけどな」

 

今回のこともそうだがこれまでの騒動も色々と問題があるものばかりだったがそれでも結局最後には笑い話になっているものばかりだった。

 

零斗「今回の旅行もこのあと色々あるだろうけど最後にはいい思い出になってるだろうしな」

 

新八「確かにそうですよね」

 

アラタ「あと二日もあるんだから面白おかしい旅行にしようぜ」

 

一誠「そしてエロもだ!!」

 

当麻「それは相変わらずなんだな」

 

春虎「どうしようもないな」

 

十六夜「ヤハハハ、全くだな」

 

零斗たちはそうやって談笑しながら男女ごとに別れた部屋へと歩いていった。

 

 

───────この時、このありふれた楽しい日常が終わってしまうなどと誰も思いもしなかったのだった。




有頂天「転スラアニメ化決まったヤッター!!」

リムル「いきなりだなオイ」

ハジメ「そうですね」

冬夜「というかあらすじは?」

サトゥー「このあとじゃないかな」

有頂天「今回は記念ということで同じなろう作品である『転生したらスライムだった件』リムル・テンペスト『ありふれた職業で世界最強』南雲ハジメ『異世界はスマートフォンとともに』望月冬夜『デスマーチから始まる異世界狂想曲』サトゥー・ペンドラゴンにゲストとして参加していただきます」

リムル「というか俺以外がハーレム作ってるんだけど何コレイジメ?」

有頂天「いやいやリムル様だってハーレムじゃないですか。少なくとも私はそう思っています」

ハジメ「ところで俺たちってこの長編から出番だっけか」

有頂天「はい一応その方向で行く予定です」

サトゥー「でもそれじゃあ色々困るんじゃないのか?レベルとかスキルとか」

有頂天「ご都合主義って便利ですよね」

冬夜「あ、汚い流石作者汚い」

有頂天「そんなことより次回は!」

ハジメ「深夜テンションで盛り上がる男子たち!」

冬夜「そこに現れるゴスロリ少女!」

サトゥー「そして門が現れるのはいつなのか!」

リムル「次回GATE編第三話もお楽しみに!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』



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GATE編三話 旅行の夜は就寝時間が過ぎても眠れない

何か書いているうちにこれ書き終わったら本編よりも多くなりそうな気がするけど気にせずに書いてきます。
それでは本編どうぞ!
アイス集めやアホ毛集め、石集めなどで投稿遅れました

OP『GATE~それは暁のように』


時間は夜の十時。普通の学生旅行ならば生徒達は既に就寝している時間だがそこはこの禍終素学園の生徒たち。大人しく就寝している訳もなく

 

トーリ「それじゃあ第一回!『男達による夜の恋バナ合戦』を始めるぜ!!」

 

『『『イエーーーーーーイ!!』』』

 

こうしてバカ騒ぎをするのだった。

ちなみにここには高等部男子生徒が全員揃っている。

部屋割りは高等部、中等部、小等部それぞれ男女ごとにそれぞれホテル一層ずつ分かれていて教師たち含めてホテル七層を借りているのだ。ちなみに他の客とかいたら絶対迷惑かけるだろうと予想していた紫はホテルを丸ごと借りてるので特に問題は無い。

 

トーリ「よーし、最初は俺からだな!俺はもちろんホライゾンが1番LOVEだぜ!!次にオパーイ!!」

 

ウルキアガ『いや、それは知っていることなのだが』

 

ネシンバラ「なんの面白みもないね」

 

司会をしたトーリが最初に答えたがそれは全員が知ってる事なので特に面白くもなかった。

 

トーリ「んじゃー次は点蔵な!ぶっちゃけメアリともうS○Xした?」

 

点蔵「唐突にとんでもないこと聞くでござるなトーリ殿!?」

 

トーリが最初に選んだのは点蔵・クロスユナイト。点蔵は恋人にメアリという金髪巨乳美少女がいるリア充パシリ忍者である。

 

アラタ「まぁいいじゃねえかよ先輩。ここはぶっちゃけちゃいましょうよ」

 

沖田「そうですぜ点蔵さん、どうせどこぞの奴らみたいに毎晩スターバーストストリームしたり夜の一刀修羅してるんでしょ?」

 

キリト・一輝「「いやしてないんだけど!?」」

 

沖田の言葉に反応したのは2ーSの桐ヶ谷和人ことキリトと2ーXの黒鉄一輝。

彼らにはそれぞれ2ーSの結城明日奈ことアスナと2ーXのステラ・ヴァーミリオンという美少女の彼女がおり、学園でも有名なバカップルである。

 

零斗「いやそんな否定しなくてもいいから。みんな知ってる事だし」

 

明久「そうだよ今更否定したってなんの意味もないよ」

 

ムッツリーニ「殺したいほど妬ましいっ!!」

 

青髪「視線だけで人を殺せたらええのにっ!!」

 

キリト「イヤイヤ!そんなことしてねぇよ!?」

 

一輝「そうですよ!そんな毎晩だなんて!?」

 

心外だ、と言わんばかりにキリトと一輝は否定するが

 

キリト・一輝「「週に五回しかしてないですよ!!」」

 

『結局ヤることヤってんじゃねぇかよ!!』

 

キリト・一輝「「ぶっ!?」」

 

ヤることはヤっていることを暴露したキリトと一輝の二人にドロップキックをキメた。

 

一誠「ったくそんな彼女とヤリまくってること自慢しやがって。新八なんて二年経っても童貞のままなんだぞ」

 

新八「おい、なんで原作の僕の話を出してんだよ?」

 

零斗「気にすんなよ新八。お前が一生童貞なのは原作から決まってることなんだから」

 

新八「誰が一生童貞じゃゴラァァァァァ!!」

 

銀時「やかましーんだよ。テメェら発情期ですか?コノヤロー」

 

新八がブチ切れて零斗に殴りかかろうとしたところ、騒ぎを聞き付けてきたのかいちご牛乳のパックを片手に銀時が部屋に入ってきた。

 

銀時「新八が一生童貞なのは既に決まってることだろうが。あのゴリラ作者だってその気で原作の新八にヒロインがいねぇんだから」

 

雄二「いや、メタ発言やめろよ!!」

 

タケル「それにまだそうとは決まってないんだからそういうことも言っちゃまずいだろ!?」

 

銀時「気にすんなもしもの事があったら腹切るから。作者が」

 

ハヤト「ダメだからな!作者が切腹したらこの小説終わっちゃうから!!」

 

銀時のとんでも発言にツッコミを入れる雄二、タケル、ハヤトであった。

ちなみに銀時は生徒達が寝ているか確認するためにここに来ていたが本人はどうせ起きているだろうと確信していたのでついでにサボろうと考えていた。

 

恭介「ところで銀さんは誰か恋人とかいるのか?」

 

日向「いやいや棗先輩。それを聞くのは酷ってもんですよ」

 

近藤「そうだぞ、こんな糖尿病真っ逆さまな男を好きになる女性なんているわけがないだろう」

 

銀時「黙れストーカーゴリラ」

 

近藤「ストーカーじゃない!ちょっと恋愛の仕方が粘着質でしつこいだけだ!!」

 

古城「それを世間一般でストーカーって言うんじゃねぇっスか?」

 

冬児「お、流石はストーカー被害にあってる男は言うことが違うな」

 

古城「いや、姫柊はそういうんじゃねぇっすよ・・・」

 

近藤に2ーBの暁古城がツッコミを入れるが古城も一時期1ーKの姫柊雪菜にストーカー紛いのことをされたのでそれを冬児にからかわれるのであった。

 

零斗「ちなみに噂で聞いたんだけど鍵が幼女三人を連れて商店街に買い物してたって噂聞いたんだけどそれってマジ?」

 

零斗がふと思い出したことを鍵に尋ねた瞬間、鍵を囲むように非リア充軍団がそれぞれ武器を構えていつでも襲いかかれるようになっていた。

 

鍵「しまった!?逃げ場がなくなった!!」

 

須川「さぁ杉崎、正直に話してもらおうか?」

 

鍵「いやそれはブランとその妹二人のロムちゃんとラムちゃんの三人の買い物の荷物持ちされただけだからな」

 

嶋田「隊長、詮議の程は?」

 

須川「有罪(ギルティ)!!」

 

岳人「よし、この者を火あぶりの刑に処す!!」

 

『イーーーー!!』

 

鍵「あ、ちょっ、まっ───────あぁぁぁぁ!?」

 

部屋の隅にて鍵が簀巻きにされてそのままキャンプファイヤーの如く燃やされるのであった。

 

明久「まったく杉崎くんにも困ったものだよね。ロリコンは武市先輩と御広敷先輩の二人だけで十分なのにね」

 

春虎「いや、二人いるだけでも十分危ないと思うぞ?」

 

天馬「あ、あはは・・・」

 

「明久、ロリコンってなに?」

 

明久「ロリコンって言うのはね、小さい女の子が好きな人のことを言うんだょ」

 

「そうなんだ」

 

雄二「おい明久、その子は誰だ?」

 

ムッツリーニ「ッ!!(無言で少女を撮る)」

 

いつの間にか明久の隣にいたゴスロリ服を着ている少女について雄二が質問し、ムッツリーニは無言で一心不乱に少女を撮りまくっていた。質問された明久は額に冷や汗をかいて必死に誤魔化そうとしていた。

 

明久「えっと、この子は・・・・・・・」

 

オーフィス「我の名前はオーフィス。明久の・・・・・・・・・・嫁?」

 

ゴスロリ少女───オーフィスの発言はこの場の空気を凍らせるのには十分なもので、鍵をキャンプファイヤーしていた非リア充軍団もその手を一旦止めて明久を血の涙を流しながら睨んでいた。

 

零斗「えっと、110番っと・・・・」

 

明久「待って待って!!これには丘より高く湖より深い事情があるんだよ!!」

 

秀吉「明久よ、それを言うなら山より高く海より深いじゃろう」

 

銀時「オィィィィ!警察沙汰だけは勘弁してくれ!!俺がクビになるから!!吉井はどうなってもいいからそれだけはやめてェェェ!!」

 

新八「ちょっとぉ!生徒の心配より自分の仕事がそんなに大事かアンタはァァァ!?」

 

教師としてあるまじき発言をする銀時に新八がツッコミを入れていると、鍵を放置して須川を筆頭に非リア充軍団が明久を囲んだ。

 

非リア充軍団『死ねぇぇぇぇぇ!!』

 

明久「ギャァァァァァァァ!?」

 

そして明久をリンチしようとそれぞれが鎌やらモーニングスターなど多種多様の武器を構えて突撃する非リア充軍団から明久が逃げようとするが逃げ場などない。

 

オーフィス「明久虐めるのダメ・・・・」

 

非リア充軍団『ギャァァァァァァァ!?』

 

オーフィスがそれを見て明久が虐められていると思ったのか巨大な魔法弾を非リア充軍団に向けて放つと非リア充軍団は吹っ飛ばされるのだった。しかし

 

『ギャァァァァァァァ!?』

 

オーフィスが放った魔法弾は非リア充軍団だけではなく明久を除いたこの部屋にいる男子全員を巻き込んでしまい、高等部男子部屋はまるで嵐が過ぎ去った後のように荒れ放題だったと銀時が中々帰ってこないことが気になって部屋を見に来た洋は語ったのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

おまけ

 

妹紅「おい、嫁ってどういう事だ?」

 

幽香「さぁ?私も分からないわよ。ただ・・・・」

 

咲夜「明久には今度その事についてしっかりと話し合いましょうか」

 

小猫「賛成です」

 

レイヴェル「そ、そうですわね!」

 

文「にしてもまさか興味本位で置いた盗聴器が役立つとは私も捨てたものじゃありませんね!」

 

美鈴「いやいや!そんなこと自慢げに言うことじゃありませんよ!?」

 

美波「アキにはオシオキガヒツヨウミタイネ」

 

姫路「そうですねちゃんと明久君にはセツメイシテモラワナイト」

 

ネプテューヌ「ねぷ!?この二人怖いんだけど!?」

 

ノワール「気にしたら負けよ ネプテューヌ」

 

明久LOVEの女性陣が明久にオーフィスのことについて聞こうとしてたり、アスナとステラの二人に週に5回ナニをしているのか詳しく聞きに言っているものや好きな人がどのような女性が好みなのか調べようとしていたり、明日どこを回るのか話してたりなどと女性陣もまた夜を楽しんでいるのだった。




有頂天「さぁいつも通りのあとがきの始まりdeath!」

オーフィス「ん、明久の嫁にしてハイスクールDxD最強格のオーフィス」

ネプテューヌ「ゲーム業界の女神ネプテューヌだよ♪」

有頂天「ところでオーフィスは何で明久の嫁って言ってるんだ?」

オーフィス「我、次元の狭間で一人だった。それで外の世界に出た時に明久に会った。明久は我に居場所をくれた。それに日本では一緒に暮らす男女は夫婦と呼ぶから我は明久の嫁」

ネプテューヌ「ねぷっ!?それは違うんじゃないの!?」

有頂天「まぁそういったことは本人と関係者たちで話してもらいましょうか」

ネプテューヌ「え、いいの!?この子とんでもない勘違いしちゃってるけど!?」

オーフィス「そんなことより次回予告」

ネプテューヌ「次回はいよいよ門の登場!」

有頂天「舞台は銀座だけではなく嵐獄島でも事件は起こる」

オーフィス「異世界からの侵略者との戦い」

有頂天「次回もお楽しみに!」


ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編四話 異世界からの侵略者(前編)

課題やら中間テスト、イベント、デスマライブなど色々あって投稿遅れました。

OP『GATE~それは暁のように』


零斗「牙闘(キリングバイツ)?」

 

東京旅行二日目の朝。零斗は朝食をとっている時、雄二から牙闘というものの噂を聞いた。

 

雄二「何でもそれは獣化手術を受けた人間同士で殺し合いという名の賭け試合らしい。それを紫学園長が止めるために東京に来たらしいぞ」

 

明久「完全に遊び目的の旅行だと思ってた」

 

鍵「まぁそう思われても仕方ないわな。あの学園長じゃ」

 

同じように話を聞いていた明久と鍵はいつもの紫のお気楽で決まった旅行だと思っていたがそんなことを考えているとは思いもしなかった。

 

雄二「噂じゃ数日前に牙闘獣獄刹(キリングバイツ・デストロイヤ)ってのが起こってその戦いでも多くの死者が出たらしいぞ」

 

明久「それって非公式の試合だよね?なんでそんなに詳しく知ってるの雄二」

 

零斗「そりゃうちのクラスには優秀な情報屋がいるからな」

 

明久「情報屋って?」

 

鍵「ほらそこでその写真を売りまくってる奴がいるだろ?」

 

鍵が指さす方にはその牙闘獣獄刹の女性参加者らしき写真を売っているムッツリーニの姿があった。

 

ムッツリーニ「回線に侵入するなんて楽な作業」

 

明久「すごい事言ってるけどそれってただの犯罪行為だよね?」

 

一誠「バレなきゃ犯罪じゃないんだぜ!!」

 

松田「お前らも見ろよこの女たちのエロい格好!!」

 

元浜「その上ケモ耳美少女だぞ!!これに興奮しない奴なんて男じゃない!!」

 

零斗「あーはいはい。わかりましたよ」

 

興奮してる3人を軽くあしらって零斗は朝食を再開した。

 

アラタ「そういや今日は俺たちどこ行くんだっけ?」

 

雄二「今日は銀座らしいぞ」

 

明久「銀座って何かすることあるの?」

 

零斗「ザギンでシースー食ったりするんじゃねぇの?」

 

鍵「古いなそれ」

 

十六夜「まぁ銀座には色々あるみたいだからそれ見りゃいいんじゃねぇか?」

 

そんな感じで今日のことを話しているうちに朝食の時間が終わり、全生徒が銀座へ向かうバスや電車に乗るために駅へと移動するのだった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀座の大通り。そこは常に多くの人が歩いている場所で基本的に人がいないということがないのである。

 

零斗「しっかし人が多いなここは」

 

ネロ「これではマスターとはぐれてしまうかもしれぬな。というわけで手を繋ごう!!」

 

零斗「ははは、ネロ。そんなことしたら俺の命がなくなっちゃうよ」

 

ネロが手を繋ごうと提案した瞬間、零斗に明確な殺意と言葉では言い表せることができない恐怖が向けられ、背中で冷や汗をかいていた。

 

鍵「にしても全校生徒が集まって思ったけどこの学園って色んな奴らがいるよな」

 

深夏「確かにそうだよな」

 

生徒達を見ると人間以外に天人や異世界人のドワーフ族やらエルフ族、獣人族などといった亜人や悪魔、天使、堕天使などと探せば色んな人種がいることが見られた。

 

玉藻「あら?」

 

紫音「どうかしましたか玉藻さん?」

 

玉藻「いえ、何かあちらで魔力のようなものが感じられるんですよ」

 

沖田(FGO)「えぇ。魔力かどうかはわかりませんが私も何か嫌なものを感じます」

 

玉藻のような魔術やら呪術を使うものや沖田などサーヴァントたちは銀座に着いてから何か異様な気配を感じ取っていた。

 

「おい!なんだあれ!?」

 

会社に向かう途中らしきスーツ姿の男が驚きの声をあげていた。

零斗たち禍終素学園生徒達や周りにいる人たちは男が声を上げた方を見るとそこには巨大な中世の門があった。

 

明久「何だろあれ?」

 

妹紅「さぁ?さっきまでこんなのなかったけどな」

 

立香「マシュ。アレなんだかわかる?」

 

マシュ「すいません先輩。私にもアレが何だかわかりません。ただ、あの門から何か感じられるだけですが、それが何なのかまでは・・・」

 

タケル「とりあえずアレにはあんまし近づかねぇほうがよさそうだな」

 

アレルヤ「そうだね」

 

遠巻きに門を見ていると門が開き始め、その門からワイバーンやゴブリン、オークなどといった魔物や槍や剣を装備した西洋鎧の軍団などその数は軽く万を超える数だった。

それを見た人達は映画の撮影か何かだと思ってスマホなどで写真を撮っていた。

しかし、銀時たち攘夷戦争に参加した経験のあるものやアルトリアやイスカンダルなど戦争の経験のあるサーヴァントたちは警戒態勢をとっていた。

 

銀時「新八、戦えない奴ら連れてこの場所から逃げろ」

 

新八「銀さん?」

 

イスカンダル「坊主、お前もだ。奴らこの地を侵略しにきたようだぞ」

 

ウェイバー「なんだと!?」

 

銀時やイスカンダルの言葉を聞いた新八とロード・エルメロイ二世ことウェイバー・ベルベットが驚いていた。他の人たちも最初は信じられなかったが先生たちの表情が真剣そのものだったのでそれが真実だと思ったようで急いで行動に移した。

 

浅間「みなさーん!ここは危険ですので逃げてください!!」

 

早苗「先ほど警察と自衛隊に連絡したので速やかに避難してください!!」

 

「なんだあの子達?」

 

「さぁ?映画のエキストラかなんかじゃないのか?」

 

生徒たちが一般人である人達に避難するように呼びかけるが、映画の撮影だと思っているようで誰も逃げようとしなかった。

そして馬に乗っている将軍らしき人物がゆっくりと腰に差している剣を抜き始めた。

 

将軍『■■■■■■■■─────!!』

 

そして将軍が勢いよく剣を振りかざして将軍の近くで撮影していた男を斬り捨てながら聞いたこともないような言語を叫んだ。

 

『う、うわぁぁぁぁぁぁ!?』

 

最初は突然の事で静かだったが男が斬られたと理解すると蜘蛛の子を散らすように人々は逃げ始めた。

そしてそれを追うかのように兵士やゴブリン、ワイバーンなどが人を襲い始めた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

クーフーリン「『死を穿つ死棘の槍(ゲイボルク)』!!」

 

一誠「ドラゴンショット!!」

 

美琴「超電磁砲(レールガン)!!」

 

芥川「羅生門顎(アギト)!!」

 

朱乃「雷光よ!」

 

七花「虚刀流奥義、七花八裂!!」

 

アリア「風穴開けるわ!!」

 

飛鳥「行きなさいディーン!!」

 

ディーン『DEEEEEEEEEEEEEEN!!』

 

エルネスティ「『 雷轟嵐(サンダリングゲイル 』!!」

 

クレア「 『焔獄の縛鎖(フレイム・チェイン)』!!」

 

億泰「『ザ・ハンド』!!」

 

蓮太郎「『 隠禅・黒天風 』!!」

 

綾斗「『 九牙太刀 』!!」

 

一子「『大車輪』!!」

 

セリスティ「『重撃』!!」

 

銀座で謎の軍団が侵略を始め、それに対抗するように警察と禍終素学園教師、生徒たちが戦い始めてからしばらく経った。

銀座の大通りには大量の死体が転がっていた。剣や槍で殺された者、ワイバーンに上半身を喰われた者、など様々な死体があった。

 

零斗「クソっ!キリがねぇぞコイツら!!」

 

鍵「あぁ全くだな!!」

 

明久「というかこれ減ってるのかな!?」

 

零斗は自身の能力である『創造(クリエイション)』で創り出した武器を装備を持ってない禍終素学園の生徒達に渡し、ゴブリンやオークを狩っていた。

また、銀時や桂たちのように戦争を経験したことがある者たちは一般人を守りながら兵士たちと戦っていた。

 

銀時「ったく何だよコイツら?まるで十年前の時みてぇだな」

 

桂「あの時よりも酷いものだろう。あの時は会話が通じる相手だったが今回はいきなり攻撃してくる野蛮人だ」

 

辰馬「言葉が通じるんなら交渉が出来るんじゃがのう」

 

晋助「あんな野蛮な奴らにも交渉をしようなんざ相変わらずお前はバカだな辰馬」

 

陸奥「馬鹿は死んでも治らんじゃき、仕方無かろう」

 

辰馬「あはは、ぶち殺すぞおまんら」

 

会話しながら戦っている銀時たちだが状況はあまり良くなかった。

敵は銃などといった近代兵器は所持しておらず、兵士たちの実力もあまり高くはなかった。

しかしあまりに数が多いうえに非戦闘員を守りながらの戦いなので戦いにくかったのだ。

 

一夏「クソ、これじゃあジリ貧じゃないかよ」

 

ルクス「何とか戦えない人たちを安全な場所へ避難させたいんですけど・・・」

 

タケル「そんなとここの近くにあるのかよ!?」

 

空中にてワイバーンと戦っているIS『雪羅』を纏った一夏と装甲機竜『バハムート』を纏ったルクス、レリックイーター『ミスティルテイン』を纏ったタケルがそんなことを話していると空を飛んでいたワイバーンの一体が突然爆発した。

 

一誠「な、何だ今の爆発!?」

 

アラタ「俺にもわからねぇよ!?」

 

アリア「何かあっちから砲撃が飛んできた気がするわ」

 

全員が突然ワイバーンが撃墜したのを驚いているとズシン、ズシンと重量感のある音が響いていた。

音が聞こえた方を見るとそこには五十機のMW(モビルワーカー)と十五機の量産型カタクラフト『アレイオン』が75mmマシンガンやグレネードランチャーなどを装備し、こちらへやって来た。

 

『こちら銀座守備隊の者だ!民間人は直ちに皇居へ避難してください!!』

 

鞠戸「こちら嵐獄島の鞠戸大尉だ!そちらの指示に従う!!」

 

千冬「全員、皇居に逃げろ!!」

 

アレイオンに乗っている銀座守備隊の隊長らしき人物から皇居に避難するように指示されたので教師達は一般人と学園の非戦闘員を守りながら皇居へと移動するのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀座で謎の中世の門が現れたのと同時刻。南の森を警備している幻晶騎士『カルダトア』、『サロドレア』、『カルディトーレ』やMS『グレイズ』、『ガルム・ロディ』、『GN-XⅢ』。KMF『ヴィンセント』、『グロースター』、『暁』など色々なロボットたちと銃や剣を持った警備兵が南の森の上空でそれぞれ武器を構えながら突如現れた空間のヒビを警戒していた。

この空間のヒビは一時間前、この周辺をパトロールしていた警備隊が発見し、他の警備隊に連絡し今はこうして警戒態勢をとっているのだった。

 

コーラサワー『しっかし一体なんだこりゃ?』

 

騎操士(ナイトランナー)『さぁ・・・我々もこのような現象は初めてでして』

 

パイロットA『こういったことに詳しい人たちもこの島から外出していますしね』

 

ギルフォード『ダールトン将軍は何かご存知ありませんか?』

 

ダールトン『わからぬ。門の形をしたものなら十年前の戦争で見たことがあるがこのようなものは初めてだ』

 

サザーランドパイロット『十年前と言うとあの攘夷戦争のことですか』

 

クランク『そうだ。あの戦争の発端の一つは門から現れた我々のせいだからな』

 

アイン『そうですね、クランク二尉』

 

警戒しながらそんなことを話していると空間のヒビが広がりはじめ、そしてその空間のヒビが崩壊した。

そこから体が水晶らしきもので出来ているコオロギやヘビなどの姿をした人と同じくらいの大きさのものやエイやクマなどの姿をしたMSと同じくらいの大きさのものが様々な動物の種類で五十体を軽く超えていた。

 

コーラサワー『なんだこりゃ!?』

 

コーラサワーはその異様な姿とその数に驚愕した。

水晶の生物たちは警備兵の姿を見ると最初にコオロギ型のものが六本ある脚の内、前にある二本の脚を伸ばして警備兵の体を貫いた。

 

警備兵「がっ!?」

 

警備兵は刺された場所が悪く、そのまま即死してしまった。それを合図に他の水晶生物たちが警備兵を襲い始めた。

 

クランク『警備兵は全員逃げろ!ここは我々が食い止める!!』

 

クランクの命令を合図に警備兵はその場から撤退し、ロボットたちはそれぞれの武器を構え突撃した。

 

騎操士A『くらえ!』

 

カルダトアが剣をクマ型の生物に振り下ろしたがその斬撃は傷をつけることも出来ず、逆に跳ね返されてしまった。

 

隊長騎操士『下がれ!一斉砲撃で倒す!!』

 

カルダトアが一度下がると入れ替わるように十八機のサロドレア、十機のカルダトア、七機のカルディトーレが魔道兵装を水晶生物たちに向けていた。その数は四二。これを喰らえばただの大型魔獣なら群れで現れたとしてもほぼ全滅させることが可能だろう。

 

隊長騎操士『全機、一斉放射!!』

 

騎操士の隊長の合図と同時に幻晶騎士たちは魔道兵装を水晶生物たちに向けて一斉に放った。

それによって水晶生物たちが炎に包まれた。

 

騎操士B『やったのか?』

 

隊長騎操士『油断するな!まだ敵がやられたとは限らんのだぞ!!』

 

隊長がそう言ったのと同時に燃え盛る炎の中から水晶生物たちが飛び出して来た。その姿はあれほどの砲撃を受けたというのに全くの無傷だった。

 

隊長騎操士『な!?あれほどの砲撃を受けて全くの無傷だというのか!?』

 

パイロットA『ならビーム兵器ならどうだ!!』

 

空を飛んでいるGN-XⅢの一機が空中にいるエイ型の水晶生物にビームライフルを撃つが水晶の体によってビームは反射されてしまった。

 

パイロットA『バカな!?』

 

ギルフォード『実弾ならばどうだ!?』

 

ガルム・ロディ、グレイズ、サザーランド、グロースター、無頼によるマシンガンの一斉射撃が水晶生物に再度迫った。それは魔道兵装とビームライフルに比べると確実に水晶生物に効果があり、水晶生物の脚や腕など体の一部を破壊していった。

 

ダールトン『よし、このまま射撃を続けるぞ』

 

パイロットたち『イエス、ユアハイネス!!』

 

ダールトンの命令を聞きマシンガンを放ち続けるが、水晶生物たちは脚や腕を破壊されてもすぐに再生しそのままロボットたちに襲いかかったり逃げている警備兵たちを殺したりしていた。

 

パイロットB『こ、コイツらコックピットを狙っ───うわぁぁぁぁぁぁ!?』

 

パイロットC『アレックス!?よくもやりやがったな!!』

 

騎操士B『待て!陣形を崩すな!!』

 

警備兵B『ヒッ!?く、来るなぁぁぁぁぁ!?』

 

警備兵C『撤退だ!一度森の入口まで撤退するんだ!!』

 

警備兵D『バカなことを言うな!こんな化け物たちを町の近くまで連れていけば町の人間に被害がでてしまうだろうが!?』

 

警備兵E『ならどうすりゃいいんだよ!?あんな武器が効かない連中をどう倒せるんだよ!!』

 

魔道兵装もビーム兵器も剣も効かない水晶生物たちに全員が恐怖し、正常な判断をくだすことができないでいた。

 

コーラサワー『不死身のコーラサワー様を舐めるんじゃねぇよ!!』

 

飛行型の水晶生物がコーラサワー率いるGN-XⅢ部隊を襲ってくるがそれをランスで攻撃して撃退する。

 

ギルフォード『しかしこれではキリがないっ!!』

 

ダールトン『実弾は少なからずだが効果がある!再生出来ぬほどのダメージを与えるんだ!!』

 

パイロットD『りょ、了解!!』

 

ダールトンの指示に従いグレイズたちは水晶生物たちへの射撃を継続するのだった。

しかしそれは水晶生物の体を削るだけで倒すことはできないでいた。

 

銀座の門からの侵略者。嵐獄島の魔獣の森の空間のヒビから現れた謎の水晶生物。これは単なる序章に過ぎない。今後どのようなことが起こるかなど誰も予想することはできないのであった。




有頂天「皆さんお久しぶりです!」

「『貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ・オルタナティブ)』!!」

有頂天「ぎゃああああ!?」(大量の槍が作者を襲う)

スカサハ「待たせたな諸君。この作品の新のヒロインのスカサハの登場だ」

有頂天「いや、この作品基本ハーレムなんで新のヒロインとか言われましても・・・・」

スカサハ「黙れ凡骨」

有頂天「私は城⚫内じゃないです!?」

スカサハ「まぁ無駄話はこれぐらいにして次回予告に入るか。次回は私が零斗を性的に抱く」

有頂天「堂々と嘘吐きやがったよこの影の国の女王!?んなことしたらこの小説にRー18タグがつきますからね!?」

スカサハ「ケルトジョークだ、受け流すが良い」

有頂天「はぁ、そうですか。じゃあ今度こそ次回予告お願いします」

スカサハ「うむ。次回は今回の話の後編で悪の組織や門の向こう側の異世界の様子などについてだ」

有頂天「というわけで次回もよろしく!」

獅子王「次回は私も出ます」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編 異世界からの侵略者(後編)

信長「フュー」

沖田(FGO)「フュー」

信長・沖田「「ジョン!ハッ!」」

沖田オルタ「魔神セイバー参上!!」

茶々「叔母上要素は何処にいったんじゃ?」

ジーク「魔神セイバーなのにクラスはアルターエゴなのか?」

龍馬「そういう事は言わないお約束だよ」

魔神セイバー「私の扱いが酷いことに文句を!」

有頂天「というわけで後編いきまーす」

OP『GATE それは暁のように』


銀座に突如現れた門からの軍勢との戦闘から二時間。

民間人たちを守るためにやって来た自衛隊たちは門からの軍勢の殲滅を開始した。

自衛隊が来たことにより状況はこちら側が有利となり、民間人たちは着々と皇居へと避難していた。

 

クーフーリン「あらよっと!」

 

エミヤ「遅い!」

 

ヘラクレス「■■■■■■■!!」

 

アルトリア「風王鉄槌(ストライク・エア)!!」

 

イスカンダル「Ararara-i!!」

 

沖田(FGO)「ぜやぁっ!!」

 

信長「ハァッ!!」

 

クーフーリンの槍による刺殺、エミヤの干将・莫耶による斬撃、ヘラクレスによる斧剣による粉砕、アルトリアによる全体攻撃、イスカンダルの神威の車輪(ゴルディアスホイール)による蹂躙、沖田による斬殺、信長の三千世界による一斉射撃などとサーヴァントたちも兵士たちを殲滅している。他にも禍終素学園教師や生徒たちは兵士や魔物と戦っていた。

そして零斗は孤立状態となって一人魔物と戦っていた。

 

零斗「ったく、なんで襲ってきてんだよコイツらマジでうぜーんだけど」

 

零斗はそんな悪態をつきながら右手に剣を左手に銃を持ちながら魔物を殺していく。銃でオークの眉間を撃ち抜いたり、以前手に入れた剣でゴブリンの首を切り落としたり、弾が切れた銃をコボルトの顔面に投げて怯んだところを袈裟斬りにしたり、新たに創り出したマシンガンでゴブリンを蜂の巣にしたりなどと零斗は戦い始めてから目の前の敵を殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し尽くしていった。

 

零斗「ち、ウザってぇな。こっちはこの旅行を楽しみで来たのにテメェらみたいな奴らを相手するなんてな」

 

零斗は減らない敵に苛立ちながら倒れているオークに剣を突き刺して殺し、次の敵に向かおうと振り向くとゴブリンの十体が零斗を囲むように短剣を構えて飛びかかってきた。

 

零斗「ちぃっ!!」

 

三体のゴブリンの首を斬り飛ばし、マシンガンを横薙ぎに連射して五体のゴブリンを撃ち殺したが背後にいた二体のゴブリンを倒すことは出来ず、二体のゴブリンの短剣は零斗の背中に刺さった。

 

零斗「がぁっ!?」

 

ゴブリンA&B『『ギャギャ♪』』

 

零斗は短剣が刺さった痛みのあまりに膝をつき、それを見た短剣を刺したゴブリンは嬉しそうに笑っていた。

そして零斗が弱ったのを見た他の魔物や兵士たちが零斗を殺すためにやって来た。

 

零斗「クソッタレが・・・」

 

零斗は背中に刺さっている二本の短剣を抜きながらゆっくりと立ち上がった。

零斗の様子に気づいた銀時やネロたちが助けに来ようとしていたが距離が離れすぎているうえに敵が多いので中々零斗のいる場所に近づけなかった。

 

零斗「ハッ、上等じゃねえかよ。死にたいやつからかかってこいよ!!」

 

零斗は創造の力で使える武器を片っぱしから創り上げながら敵にそう叫んだ。

それに応えるように敵は零斗に襲いかかって来ようとした。

 

 

 

──────その直後、門の近くで爆発が起こった。

 

その爆発は半径約五十mほどでその場にいたジャイアントオーガなどの巨大な魔物や後続の兵士たちの多くが跡形もなく消え去っていた。

これにはこの場にいた全員が驚愕するしかなかった。一体誰がやったのかわからないが敵に恐怖を与えるには充分すぎるものだった。

零斗を襲おうとした敵も今の爆発を見て動けないでいた。

 

「『転身火傷三昧』!!」

 

そしてその隙をつくかのように青い炎の竜が零斗を囲むように零斗の周りにいた敵を燃やし尽くした。

 

清姫「旦那様!!お怪我はありませんか!?」

 

零斗「清姫か、大丈夫だよ」

 

零斗の元へと走ってきた清姫に対して零斗は清姫に心配をかけないようにそう言ったが、清姫は零斗の背中の傷を見てしまい清姫は背後にゆらりと炎のようなオーラを出しながら敵を睨みつけた。

 

清姫「旦那様に傷をっ!許しません!!」

 

清姫に恐怖したのか、あるいは先程の爆発に対しての恐怖が残っているのか敵は武器をかなぐり捨てると門へと逃げていった。それは目の前にいる敵だけではなくほかの全員もまた門へと逃げていた。

無論、大人しく逃がす訳もなく、アレイオンやMWによる射撃で逃げている敵兵の背中を撃ち抜いていた。

そして最終的に銀座には敵兵と民間人の死体で溢れかえり、残りの敵兵は全て門の向こう側へと逃げていったのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀座の中で最も高いビルの上に1人の女性が馬に乗って下の様子を見ていた。

その女性は顔を獅子の鎧兜で隠していて表情はうかがえないが何処か悲しそうだった。

 

「久しぶりだな『獅子王』」

 

「・・・何の用ですかスカサハ」

 

スカサハ「なに、久しぶりに会ったから挨拶しに来ただけさ」

 

獅子王「そうですか、ならば一つあなたに問いたいことがあります」

 

獅子王がそう言うのと同時に右手に槍を出現させ、その槍の切っ先をスカサハに向けた。スカサハは特に驚くこともなく冷静に獅子王を見た。

 

獅子王「何故、零斗にあの剣を渡したのですか?」

 

そう、先日の秋葉の裏市場で零斗にあの剣を渡したのは何を隠そうスカサハなのである。

 

スカサハ「奴は強くなる必要がある。だからあれを渡したのだ」

 

獅子王「ですがあの剣はまだ正体が不明なのですよ!!もしアレが魔剣の類で零斗に何かあったら!!」

 

スカサハ「その時は私が止めるだけだ。それが私の───否、奴と契約している私たちの役目だ」

 

スカサハは獅子王に槍を向けられてもそれを恐れることはなく自らの言いたいことを言い切った。スカサハの目を見た女性はその言葉が真実だと長年の付き合いから分かったのか槍を霊体化させた。

 

獅子王「分かりました。あなたのことを信じます。しかし、もし零斗の身に何かあったら容赦なくあなたを殺します」

 

スカサハ「フッ、それはそれで楽しみなことだな」

 

スカサハは会話はこれで終わりと言うように霊体化してその場から立ち去った。

スカサハが去ったのを確認すると獅子王はビルの上からもう一度下にいる零斗の様子を見た。

そこには体のあちこちに傷がついている零斗を心配している零斗のサーヴァントや同じ学園の生徒たちが零斗の周りにおり、零斗は心配させないように笑っていた。

 

獅子王「零斗、あなたは私が守ります」

 

獅子王はそう言うと霊体化してその場から消えるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

研究員A「これは成功ですねプロフェッサー!!」

 

プロフェッサー「当然だ。我々の組織はこの世界の猿どもと違って優秀なのだからな」

 

何処かにある研究所の一室にあるモニターに映っている、銀座に現れた門を見ながら白衣を着た研究員の一人は映像を見て彼の上司であるプロフェッサーに興奮を隠しきれない様子で報告する。プロフェッサーと名乗る60代ぐらいの老人は成功することは当たり前だと言わんばかりに見下した言い方をした。

 

プロフェッサー「それで、嵐城島のほうも問題なく終わったのか?」

 

研究員B「はい。そちらの方では水晶で出来ている動物をモデルした生物が現れ、嵐城島の警備隊はそれを倒すことも出来ず大損害を受けたようです」

 

プロフェッサー「ほぅ、それは中々使えそうだな」

 

研究員B「ただ、空間のヒビが修復するのと同時に水晶生物は消えてしまい、捕獲することは無理でした」

 

プロフェッサー「なに、機会はまた来る。その時にでも捕獲すれば良い」

 

研究員B「はっ!」

 

プロフェッサー「さぁてこれから忙しくなるのう」

 

プロフェッサーはそう言いながら後ろにある大量の培養液を見た。

その大量の培養液の中にはガストレアや危険な魔獣や魔物、牙闘獣獄刹で死んだはずの城戸や竜次たち獣闘士、他にも悪名を轟かせた 悪魔や堕天使など様々な人種とあらゆる生物があった。

 

プロフェッサー「さぁ始めようか、我ら『ウロボロス』の世界支配を!!」

 

プロフェッサーは壁に掛かっている旗を見上げながら狂気の笑みを浮かべながら笑った。

その旗には黒い太陽を飲み込む龍が描かれていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

門の向こう側の世界。

本来ならばそこはGATE自衛隊の原作と同じモルト皇帝が支配する帝国を中心とした世界のはずだった。

しかし何の因果か門が開いた影響で多数の異世界が融合してしまったのだ。

例えば

 

炎龍『ゴガァァァァァァ!!』

 

ダグネス「カズマカズマ!あのドラゴンの爪と私の鎧、どちらが強いか勝負したいんだが!!」

 

カズマ「こんな時にバカなこと言ってんじゃねぇよこのドMクルセイダー!!」

 

めぐみん「カズマ、ここは私の爆裂魔法で倒すので足止めしてください」

 

カズマ「足止めする前に殺されるわ!!」

 

アクア「カズマさんカズマさ───」

 

カズマ「てめぇは黙ってろこの駄女神!!」

 

アクア「なーんーでーよー!?」

 

カズマ一行が森にて炎龍に襲われていたり

 

リムル「プルプル。ボク悪いスライムじゃないよ」

 

サトゥー・冬夜『・・・・・・・・・・・・え?』

 

スライム形態のリムルがサトゥーと冬夜に敵意がないことを示しているのを見てサトゥーと冬夜が驚いていたり、

 

豊久「首をだせぇぇぇぇぇぇぇい!!」

 

直文「クソっ!!なんだってんだよ!?」

 

信長(ドリフターズ)「ごめんねーうちの大将バカで」

 

ラフタリア「あ、いえ・・・・」

 

フィーロ「ごしゅじんさまがんばれー!」

 

与一「がんばれー妖怪首おいてけー」

 

薩摩バーサーカーこと島津豊久が盾の勇者岩谷直文と戦い、それをラフタリアや信長(ドリフターズ)が観戦していたり、

 

ハジメ「ユエ・・・・・・・・」

 

ユエ「ハジメ・・・・・・・」

 

シア・ティオ・香織・雫『・・・・・・・・・・・』

 

ハジメとユエがイチャイチャしているのを見せつけられてシアたちが死んだ魚のような目をしていたり

 

アインズ「セバス、この辺りを調査せよ」

 

セバス「かしこまりましたアインズ様」

 

アインズがセバスにナザリック周辺の調査を命令したりなど門の向こう側は向こう側で混沌としていた。

 

────正体不明の悪の組織、あらゆる世界が融合した世界などさらに混沌としていくとはまだ誰も知らないのであった。




有頂天「連続投稿です。正直これからどう書こうか迷ってる」

獅子王「それより私の出番の少なさに対して異議ありです」

有頂天「大丈夫ですよ。今後絶対出番があるんで」

獅子王「それならいいですがもし私の出番が少なかったらロンゴミニアドしますから」

有頂天「イエス・マム!」

獅子王「出来れば私をメインヒロインにして」

有頂天「ケルトの女王もブリテンの王もバカじゃねーの?」

獅子王「ドゥン・スタリオン、その馬鹿の頭を噛み砕きなさい」

ドゥン・スタリオン「ヒヒン」(作者の頭を噛む)

有頂天「イダダダダ!?ちょっ、やめてください!!大丈夫!ちゃんとヒロインさせますから!!」

獅子王「よし、ドゥン・スタリオン。噛むのをやめなさい」

ドゥン・スタリオン「ヒヒン」

有頂天「死、死ぬかと思った。ま、まぁそんなことより次回予告!」

獅子王「異世界からの侵略者を皆殺しにし島に帰ることになった一行。しかしそれは新たな戦いの幕開けの前だった」

有頂天「というわけで次回もよろしく!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編五話 束の間の休息

今回は半分位説明が入ってます

OP『GATE それは暁のように』


門が出現してから一週間が経っていた。

門へと軍勢が逃げ帰ったあと自衛隊が用意した簡単な施設にて怪我をしたものは治療を受け、それ以外の者達は自衛隊と一緒に避難した人に炊き出しを配ったり家族や友人と離れ離れになった人を一緒に探したりなど今自分にできることをしていた。

本来なら三日前には禍終素学園の全員は皇居から出て嵐獄島へと戻れるはずだったのだがマスコミが皇居の門前にて集まっているので出るに出れない状況なのだった。

 

零斗「うざいな」

 

鍵「本音を言うなよ。そんなこと言ったって何も変わんないからな」

 

明久「でも零斗の気持ち凄く分かる」

 

零斗たちは自衛隊が用意した簡易テントから出てそんなことを話していた。

零斗たちがマスコミをウザがっているのには理由がある。それというのも四日前にマスコミがまだ事件の傷が癒えていない被害者に対して『事件のことを詳しく話してくれませんか?』などといったことを無理やり聞こうとしたり禍終素学園で戦闘に参加した人達に敵を殺したことをどう思うかなどととてもじゃないが相手のことを全く考えずに自分たちがネタに出来ればいいとしか考えてないようなことばかり聞いてきた。

それで自衛隊もマスコミが入ってこないように規制しているのだ。

 

沖田「土方さん。あいつらうぜーんでぶっ飛ばしますか?」

 

土方「止めとけ。んなことしたら余計騒がしくなるだけだ」

 

紗夜「麒麟ちょっと視界のアレがウザいから撃ってもいいよね?」

 

麒麟「ダ、ダメですよ紗夜さん!!」

 

クレア・ユリス・ステラ『燃やす(わ)』

 

ハヤト・綾斗・一輝『やめて!?』

 

マスコミにいい加減嫌気がさした生徒達がチラホラ出てきて中には沖田たちのようにマスコミを蹴散らそうと考えるもの達まで出始めてきていた。勿論本当に蹴散らしたりしたらそれこそマスコミが好き勝手書くに決まっているのでそれを止めるのだった。

 

銀時「おいてめぇら。これから帰るからとっととテントの中に戻れ」

 

新八「帰るってどうやってですか?」

 

神楽「そうアルよとうとう頭の中糖分で埋まっちゃったアルか?」

 

銀時「酢昆布しか頭にねぇ奴に言われたくね────」

 

ゴシャッ(神楽が銀時の顔面を殴った音)

 

銀時「い、いいから言われた通りにテントの中に入れ」

 

『はぁ・・・・』

 

痛々しい顔をした銀時を見てとりあえず言われた通りそれぞれのテントへと移動するのだった。

 

零斗「よし明久お前が先に入れ」

 

明久「杉崎くん!君に決めた!!」

 

鍵「零斗ここはお前に任せた」

 

零斗たちはテントに何か仕掛けがされているんじゃないかと思い、それぞれ生贄として最初に入るように勧めるが中々入らないのであった。

 

銀時「いいから入れ」

 

零斗・明久・鍵「「「オゥッ!?」」」

 

中々入らない三人にイラついた銀時が蹴りを入れてテントの中へと無理やり入れるのだった。

そして三人はそのままテントの床─────

 

零斗・明久・鍵「「「へぶっ!?」」」

 

ではなく船の甲板に顔を打ち付けるのだった。

これは紫がテントにスキマを作ってテントから船の甲板まで繋げたことでマスコミに気づかれることなく移動出来たのであった。

 

霊夢「なんで顔から着地してんのよアンタ達」

 

零斗「いや、ちょっと事故っただけ・・」

 

妹紅「どう事故ったら顔を地面に打ち付けるんだよ」

 

明久「アレだよアレ。柔らかい布団に飛び込む疲れきった社会人の真似」

 

華扇「どんな真似ですか・・・・」

 

鍵「ま、まぁ細かいことは気にするなよ」

 

零斗たちは霊夢たちに顔を打ち付けている姿を見られたのを恥ずかしく思って誤魔化そうとしていた。

周りを見るとちゃんと着地できたようで零斗たちのように間抜けな格好をする者はいなかった。

 

紫「さ、色々あったけど今回の東京旅行はこれでおしまい。明日からまたいつも通りの授業をするわよ」

 

いつの間にか船の先頭部分に来ていた紫

が手をパンっと叩いてみんなの意識を向けさせ、今回の旅行終了を告げた。

それに対して生徒達はえぇーっと嫌な顔をしていた。やはり楽しい旅行の筈が侵略者との戦いやその後の後始末やらで旅行の殆どが潰れてしまってそこまで楽しめなかったのだからこの反応も仕方が無いだろう。

 

紫「はいはい、みんなの文句も分かってるわ。だから今度やる修学旅行は今回楽しめなかった分楽しめるように手配しておくわ」

 

紫がそう言うと『まぁそれならいいか』と諦めがついたようで生徒達は大人しく引き下がった。

 

紫「それじゃあみんな帰りましょうか」

 

紫はニコりと微笑みながらそう言い、船は嵐獄島へとむかうのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

禍終素学園教師生徒達が嵐獄島に戻ってから三週間。日本が門のことで問題になっているのとはまた別で問題があった。

南の森にて現れた謎の水晶生物。それによって南の森警備隊の四分の一が犠牲となりMSやKMFなども大半が半壊していた。

いつまた例の水晶生物が現れるかわからないので警備は通常よりも厳重にされ禍終素学園機動科や異能科の教師と生徒、軍からも人手不足として警備隊の手伝いをしていた。

そして紫たちこの島の権力者たちは日本の野党からの門が現れたことによる責任として賠償を求めるなどお門違いなことをほざいてきているのに対応していた。

野党は天人や天竜人などに対しては友好的というかゴマをすっているがイニシエーターや魔術師、亜人、悪魔、堕天使、天使などといった人間とは異なる種族のものを劣等種と蔑む者達を中心とした派閥で日本にも数は多くないが野党派の人間がいるのだ。

そもそも何故門が現れたのを紫たちが責任を取るようにいってくるのかと言うとそれは十年前の攘夷戦争に遡る。

十年前の地球にはKMFといった機動兵器は存在していたがカタクラフトや幻晶騎士は当時なかったし、軍に関してもギャラルホルンやヴァース火星騎士なども存在していなかったし、イニシエーターや亜人なども存在していなかった。

では何故今の世界では普通にいるのかというとそれは今回銀座に出現した門とは別の門が嵐獄島に出現したからだ。

今ではその門も地下深くにて封印されておりその場所に行けるのは紫など限られたものだけである。

最初に門を通ってきたのはエルフやドワーフなどといった亜人族とライヒアラ国の幻晶騎士を扱う騎操士などのファンタジー感溢れる者達で最初は動揺していたがあっさりと受け入れは行われた。

次に来たのはイニシエーターと名乗る少女たちとその少女たちをパートナーとしてガストレアなる化け物を狩る民警と別世界の東京の一般市民、ヴァース帝国と別世界の地球の軍。

イニシエーターたちは八意永琳が造ったワクチンのお陰でガストレア化することがなくなったのである。そしてそのイニシエーターの少女を害悪として虐待していた者達やヴァース帝国の火星騎士の身勝手な行動をするものは紫たちによって容赦なく島から追い出された。そのもの達が勝手な逆恨みでテロリストになっていたりする。

そして最後にやってきたのがギャラルホルンやザフト、ジオン、連邦軍などといったMSを扱う軍組織。

最後に門を通った後に門は機能を停止し、やってきた者達の世界とこの世界が融合し今の世界では本来存在しなかった大陸や国が出現したりあらゆる世界の歴史が混ざりあったり機動兵器の素材などになる鉱石などが発見されたり、世界各地にて魔獣や魔物が発見されるなど色々と世界で異変が起こり、世界は混乱していた。

その中でも嵐獄島は争いがなく資源も豊富だったため平穏を保っていた。

しかしそれをよく思わない者達が嵐獄島を手に入れようと侵略しにやって来てそれに対抗するために嵐獄島の住民と侵略者たちの敵対組織が手を組んで戦った。これが攘夷戦争の始まりである。

その戦争は一年と続いていたがこれ以上血を流すことをよしとしなかった各国の権力者たちは話し合いの場をとり、戦争は終わった。

その戦争の時、日本もまた戦火に巻き込まれた国の一つであるが日本は戦いの中、野党などといった一部の者が嵐獄島の情報を敵国に提供し 見逃してもらった。その情報提供によって本来死ぬ必要がなかったはずの人々まで死んでしまった。

紫は当初野党を全員惨たらしく殺し尽くそうとしていたがお登勢にそんなことをしても島のみんなが悲しむだけだと諭され、紫は島のみんなを大切にしているため悲しむ姿を見るのは嫌だったので殺すことを止めた。

戦争が終結したあとは日本のまともな大臣たちが土下座をしにきたことで紫の溜飲が少し下がり、一応は許した。

その後は日本の実権のほぼ全てを紫が握ることになり、それに納得がいくわけがない野党が今回のように度々いちゃもんをつけていた。

それに対しての対応の書類をまとめ、野党の連中を黙らせるのが現在の紫たちがやっていることだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

───────ところで読書の皆さんには異世界系ラノベを読んだ時にこのような展開があることを知っているだろうか?

 

 

教室にいたらクラスメイト全員が異世界転移

 

 

通り魔に殺されて異世界で魔物に転生

 

 

トラックに引かれて転生

 

 

神様の手違いで殺されてお詫びにチート能力持って異世界転生

 

 

くじ引きで特賞を引いてチート能力を持って異世界へ

 

 

図書館で本を読んでいたら無理矢理勇者として異世界転移

 

 

ヤンデレストーカーに殺されてゴブリンに転生

 

 

サラリーマンが気づいたら貴族の八男として転生などと異世界系ラノベにはこのような様々な展開がある。

 

 

───────しかし、このような展開を誰が予想できるだろうか?

 

 

零斗「な」

 

銀時「な」

 

ルルーシュ「な」

 

士郎「な」

 

『なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

 

──────島にいる禍終素学園在校生と教師、卒業生全てが異世界の草原へと転移するなどと誰が予想できるだろうか?




有頂天「HUNTERHUNTER面白すぎワロタ」

零斗「小説書いてないで何してんだ」

有頂天「課題やらテスト勉強、それと同じくらいアニメやジュラシックワールド見てたら遅れました(๑>؂•̀๑)テヘペロ」

零斗「死ね。氏ねじゃなくて死ね」

有頂天「酷いっ!まぁそう言われても仕方ないけどね」

零斗「さて、くだらない話は置いといて次回予告に入るか」

有頂天「次回から舞台はいよいよ異世界!」

零斗「どんな展開になるのかはまだ秘密です!」

有頂天「次回からも読んでください!そして今私たちの後ろでスタンバっている人たちに出番はあるのか!?」

ディアヴロ(異世界魔王)「・・・・・・・・」

邪神ちゃん「・・・・・・・・・・」

シン「・・・・・・・・・・」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE六話 異世界突入開始

今回より舞台は異世界へとなりました!!また、新たにスパロボ再世、天獄、X(一部作品登場なし)、HUNTER × HUNTER、這いよれニャル子さん、賢者の孫、マジンカイザーSKL、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている、異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(予定)を追加する予定です

OP『GATE それは暁のように』


門の向こう側にある世界は今混乱していた。

始まりは一ヶ月前に帝都『ウラ・ビアンカ』の帝国軍の総戦力が門の向こう側へと攻め入ったがその内六割も喪失、更には門があるアルヌスの丘を自衛隊によって奪われ、それを奪い返そうと属国や周辺諸国を含めた連合諸王国軍が攻めてきたがこれも自衛隊たちによって壊滅させられた。これにより敵は合計で12万もの兵を失った。これは帝国兵士だけを数えた数であり、ゴブリンやワイバーンなどといった魔物や奴隷兵士などを含めたらその数は倍に届くかもしれなかった。

それでも帝国は戦争を止める気はないようだった。

しかし問題はこれだけではなかった。

帝国が門の向こう側へと軍を派遣したのと同じ頃、原因は不明だが多数の異世界がこの世界と融合してしまい、本来地図になかった国や都市が出現したり、今まで見たこともないような魔物が現れるようになったのだった。

何故か言語が通じないなどということは無かったが通貨や文化などが全く異なるために問題が起こることは多かった。

特に問題となったのは通貨と奴隷のこの二つである。

通貨は世界が違うことで金貨一枚をとっても価値が変わるし、金貨の製造方法もまた異なるのもあるので全てを同価値として扱うのは不可能だった。そして奴隷は認めている国と認めていない国などとわかれておりまた認めている国でも扱いの違いなどもあるので奴隷をどうするかということで迷ってもいた。

そんなわけで門の向こう側の世界の人々は混乱状態になっており、とてもじゃないが戦争を続けるのは得策ではなかった。現にこのままではまずいと国家の代表たちが話し合う場所を設けた。

しかしこの状況だと言うのに国家の争いは荒れに荒れ、ウラ・ビアンカ帝国やスレイン法国などといった亜人や魔物を下等生物や劣等種族として人間としての生活を認めない国とジュラ・テンペスト連邦国やブリュンヒルド公国などといった亜人や魔物などを一人の人間と同等な扱いをして生活を認める国で対立状態になっていた。

これにより国々はウラ・ビアンカ帝国やスレイン法国を中心とした人間至高主義とジュラ・テンペスト連邦国やブリュンヒルド公国を中心とした多種族平等主義の二つの勢力にわかれるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

気づいたら異世界へと転移してしまった禍終素学園一行は、この辺りを散策するために新撰組を中心として高等部学生の半分と戦闘力のある教師たち十名ほどがこの辺りの散策をし、残った者達は簡単な拠点を作り始めた。幸い近くに森があるから材料に困ることもないし、学園教師や生徒にはフランキーやウソップのような手先の器用な者やエドワード兄弟のように錬金術を使える生徒達がいるので短時間で拠点が出来たのだった。

そして日が傾いてきた頃には散策組が帰ってきてその中には散策の途中で狩ったらしき猪や熊などを運んでいた。そして最後尾列である幻晶騎士『ツェンドリンブル』部隊が赤い甲殻で覆われているドラゴンを引きずっていた。

 

松平「それで?何かわかったことはあるか?」

 

近藤「残念ながらこの辺りには街や村がないようで情報を聞こうにも人に会うことが出来ませんでした」

 

土方「だがいくつか野営の跡らしきものが幾つか見られたから明日には散策範囲を拡大するつもりだ」

 

松平「そうか、ならその事は俺から学園長に言っておく。だがなぁ・・・・・」

 

松平は近藤と土方から調査の話を聞き、それを紫に伝えに行くと言ったがどうしても気になったことがあったので近藤たちに尋ねた。

 

松平「あのドラゴンはどうしたんだ?3秒以内に答えろ。はい、い~ち」

 

バンバンッ!!(松平が近藤と土方に向けて銃を撃つ音)

 

近藤・土方「「2と3はぁぁぁぁぁ!?」」

 

松平「知らねぇな、男は1だけ覚えてりゃ十分なんだよぉ。いいから早く答えないと鉛玉脳天にぶち込むぞ?」

 

近藤「わかったから!ちゃんと説明するから銃を下ろしてくれよとっつぁん!?」

 

松平が近藤の額に照準を合わせるので近藤は焦りながらちゃんと説明した。

要約するとこんな感じである。

 

現地人を探す途中に森に入った一同

        ↓

散策途中、猪など森の獣たちが襲ってきたのでそれを討伐

        ↓

討伐が一段落したと思ったら赤いドラゴンが空から襲ってきた

        ↓

襲ってきたのを返り討ちにして討伐する

        ↓

そして今に至る

 

松平「なるほどなぁ。まぁドラゴンの一匹や二匹ブチ殺しても別におじさんは気にしないけどさぁ」

 

近藤「そうだよな。やっぱり情報が手に入らなかったのはダメだよな」

 

松平「いや、そんなことよりおじさんはあのドラゴン早く食べたいんだけど」

 

土方「おいこらおっさん」

 

松平「お前らはタレと塩どっちで食べる?」

 

近藤「なんで食べること前提なんだよ!?」

 

沖田「まぁまぁ落ち着きましょうよ二人とも」(モグモグ)

 

山崎「そうですよ腹が減っては何とやらなんですからここは頂きましょうよ」(モグモグ)

 

終『ここはこのお肉でも食べて落ち着きましょうよ』(モグモグ)

 

土方「何お前ら食ってんの!?そんでいつの間に調理したんだよ!?」

 

土方はいつの間にか調理されたドラゴンや猪などの肉を食べている沖田たちにツッコミを入れていた。因みに狩ってきた獲物の解体などは零斗など魔獣や魔物を島で狩っている経験者たちがやり、調理は小松などの学園の食堂で働いている者達が行っていた。施設などは残念ながらここにはないが包丁やフライパンなどといったありふれた道具は零斗や士郎が創り、塩や醤油などの調味料は料理人たちが元々所持していたのを使っていた。

 

沖田「大丈夫ですよ土方さん。今は特になんの問題もねぇんですから今は明日に備えて体力つけやしょうぜ」

 

土方「まぁそりゃそうだが・・・・・」

 

近藤「おいトシ、このドラゴン肉の塩焼き美味いぞ。お前も食ってみろ!!」

 

土方「なんであんたは平然と食ってんだよ!?」

 

近藤「まぁ落ち着けよトシ、ここは総悟の言う通り明日に備えた方がいい。明日からは範囲を広げていくんだからな」

 

近藤がそう言いながら肉を食べるのを見て土方は何を言っても無駄だと感じるとため息をつきながらもその言葉に従った。

 

土方「はぁわかったよ。おい山崎俺の分の肉取ってこい、マヨネーズ忘れんなよ」

 

山崎「了解です!」

 

土方に命令された山崎は肉をとるために肉の置かれている場所へと走っていった。

そして拠点の中心にはステージのようなものがあり、そこでシェリル・ノームやランカ・リーなどのアイドルやスクールアイドルグループの『μ's』、『 A-RISE 』、『アイドルマスターズ』などがステージで歌ったり踊ったりして盛り上がっていた。

これはいきなりのことで生徒達が混乱しているのを落ち着かせるためにとランカや穂乃香たちからの提案によって決まったのだった。

結果的にも暗くなっていた生徒達が明るくなったのだからこれは良い案だっただろう。

 

 

────────そして、この歌を聴いていたのは禍終素学園の人たちだけではなかった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

生徒達がシェリルたちによるライブに夢中になっている間、新撰組と銀鳳騎士団、戦闘が出来る教師達が何が起こるかわからないということで拠点の周囲を警備していた。

 

銀時「あーあ、俺もこんな所で警備しないで向こうの方で酒でも飲みたいもんだね」

 

桂「バカを言うな。この仕事も生徒達の安全を確保する大事な仕事だ。しっかりやらんか」

 

銀時「わーってるよ」

 

銀時が怠そうに言っているのを桂は注意し、それに銀時はめんどくさい気持ちを隠そうともせず答えるのだった。

 

桂「ところで銀時、今回の事件、お前はどう思う」

 

銀時「まぁ少なくとも紫は関係ないだろうな。あいつは面白いことをやるにしてもまず俺ら教師に話してからやってるしな」

 

桂「そうだな、つまり今回のことは紫殿も預かり知れぬ事だということだな」

 

銀時「まぁそういうこった」

 

銀時と桂は今回の出来事を軽く話しながら歩いていた。すると

 

 

ガサガサッ(近くの草むらが揺れる音)

 

銀時・桂「「っ!?」」

 

 

銀時と桂は物音がした方に意識を向け、すぐに武器を取り出せるようにそれぞれ木刀と刀に手を伸ばしていた。

そして音がする草むらから現れたのは迷彩服を着た明らかに日本人らしき肌の色をした男だった。

その迷彩服を着た男が銀時と桂の顔を見て驚き、声をかけてきた。

 

「あれ?もしかしてお前らって銀時と桂か?」

 

銀時「そういうお前は確か・・・・・・この間ジャンプ借りた磯村くんだっけ?」

 

「違ぇよ!?誰だよ磯村って!?」

 

桂「ならこの間、俺とエリザベスと三人で駅前でラップをした有本か?」

 

「違ぇよ!?伊丹だよ!!お前らと高校で同じクラスだった伊丹耀司だよ!!」

 

銀時「あぁそういえば────」

 

銀時は伊丹の名前を聞いて高校時代、銀時が桂や坂本と話している席の斜め後ろでラノベを読んでいる伊丹の姿を思い出していた。

 

伊丹「いや最初に思い出すのそれ!?」

 

銀時「悪ぃお前で思い出せるのオタクだったことだけだわ」

 

桂「奇遇だな銀時、俺もだ」

 

伊丹「お前ら酷いな!?確かに事実だけどさぁ!!」

 

銀時と桂のあんまりな言葉に伊丹はうっすらと目元に涙を流すのだった。

 

伊丹「ってかなんでお前らここにいんの?」

 

伊丹はふとこの二人が特地にいることを不思議に思った。本来ならこの特地にいる日本人は伊丹たち自衛隊か特地からの侵略者達によって連れ去られた者達だけのはずだ。なのに何故この特地に彼らがいるのだろうか。伊丹は気になったので二人に聞くと

 

銀時「あん?なんで俺たちがここにいるかだァ?んなもん俺たちが知りてぇよ」

 

桂「我々も気づいたらここにいたからな」

 

といった感じで彼らがここにいる理由は本人達も分かっていないようだ。

 

伊丹「そうか、なら一応このことを伝えるために本部に戻った方がいいかもな・・・・・」

 

桂「本部?自衛隊は既にこの土地に本部があるのか?」

 

伊丹「まぁな、それで悪いんだが一度俺らの本部に来てくれないか?」

 

伊丹としては上官からの命令があるためこの特地の調査を続ける必要があるのだが、流石に同郷の友人達をこの未知の場所に放置するのは危険すぎるので今現在安全な場所である自分たちの本部へと来てもらいたかった。

 

銀時「あぁわかった。それじゃあ明日ガキ共連れてここに来るから明日の朝ここに集合な」

 

伊丹「そうか、助か────え?今なんて言った?」

 

桂「学園の生徒たち全員がこの世界に飛ばされてな。これから説明するから明日また来てくれ」

 

銀時「じゃ、そういう事だから」

 

銀時と桂はこれで会話は終わりと言わんばかりにその場から去っていった。伊丹は何も言えずに立ち尽くしてしまい、気づいた時には既に銀時と桂の姿は見えなくなっていた。

 

伊丹「はぁ・・・上になんて知らせりゃいいんだよ・・・・」

 

伊丹は頭をかきながら部下たちにこのことを知らせるために野営している場所へと戻っていった。




有頂天「はい、今回から異世界を舞台として始まります!!今回のゲストはGATEの主人公の伊丹耀司さんです」

伊丹「いや~こんなおじさんがゲストでいいのかな?」

有頂天「天パ教師だってゲストで呼ばれるんですからありですよ。ところで伊丹さんは元嵐獄島出身だそうですが何故東京で自衛隊をやっているのですか?」

伊丹「そりゃもちろん漫画やグッズを発売日当日に買うためだよ!!」

有頂天「なるほど、流石はオタクですね。嫌いじゃないですむしろ共感出来ます」

伊丹「ところでエルネスティくんたちが倒して他のみんなが食べていたのってもしかしなくても」

有頂天「まぁお察しの通り炎龍です。この作品に登場している方々にとって炎龍は脅威じゃないので序盤のうちに退場していただきました。なのでコダ村やエルフで炎龍による犠牲者はいません」

伊丹「そうか、それじゃあテュカの親父さんも無事ってことか・・・」

有頂天「まぁその分難敵が多く出てくるので楽しみにしてください!!」

テュカ「それじゃあ次回予告!」

レレイ「次回は新たに現るサーヴァントに別世界の人間、新たな舞台」

ロウリィ「みんなぁ?楽しみにしていなさいよォ?」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編七話 異世界での生活の始まり

少し変更したくなったので一旦削除してから再投稿しました。

OP『GATE それは暁のように』


──────アルヌスの丘。そこには異世界である日本へと繋がる『門』が存在し、そこを中心にして自衛隊が拠点を造られていた。その拠点にはいくつかのグループのようなものとして『自衛隊』、『禍終素学園』、『現地人』、『異世界人』の四つに簡単に別れている。現地人と異世界人の違いだが、異世界人は自衛隊や禍終素学園の人々が暮らしている地球と同じようにこの世界へと飛ばされてきた別の異世界の住人で現地人は元からこの異世界に住んでる者達のことである。

伊丹は銀時たち禍終素学園の人々を自衛隊の拠点に連れていく途中、自衛隊によって敗北した諸国軍と帝国軍が混ざった盗賊によって村を襲われ逃げていた現地人とこの世界の情報を知るために自衛隊に同行を求めた異世界人が加わった。その事を知らせなかったことで伊丹は上官に怒られたが現地人とコンタクトをとれたことでそれ以上のお咎めはなしとなった。

また、言語の通じあわないことで意思疎通が困難と考えられていたが八意永琳作『コトバワカール』のおかげで意思疎通は問題なくなった。薬学の力スゴい。

そして互いのことを話していると昼間だったのがあっという間に夜になってしまったのでそれぞれ簡易テントで男女別三人組で寝るのだった。その中で一つのテントにて事件は起こっていた。

 

零斗「ZZZZZZZZZZZZ・・・・・・」

 

明久「ZZZZZZZZZZZZ・・・・・・」

 

鍵「ZZZZZZZZZZZZZ・・・・・・」

 

慣れない異世界生活で落ち着ける場所で寝れることでぐっすりと三人は寝ていた。その三人が寝ているテントの前では一つの小さいようで大きな戦いが始まろうとしていた。

 

静謐「・・・・・・・・」

 

清姫「・・・・・・・・」

 

ネロ「・・・・・・・・」

 

玉藻「・・・・・・・・」

 

別々のテントに分けられたはずである零斗のサーヴァントである静謐のハサン、清姫、ネロ、玉藻の前が何故か同じタイミングで零斗たちが寝ているテントにやって来た。ちなみにノッブと沖田さんはテントで爆睡中である。

 

玉藻「あの皆様、一体どうしてこんな夜遅くにご主人様のテント前にいるんですか?」

 

静謐「添い寝です」

 

清姫「夜這いです♡」

 

ネロ「抱きに来た!」

 

玉藻「わぁ正直過ぎて玉藻ちゃんもびっくりですよ」

 

清姫「そう言う玉藻さんはどうなんですか?」

 

玉藻「ご主人様に抱かれに来ましたが何か?」

 

このサーヴァントたち、欲望に忠実過ぎである。本来の物語なら誰がいくかで血で血を洗う戦いが行われるがこれはギャグとシリアスとやっぱりギャグがメインの物語。静謐のハサンが身につけている防毒の腕輪のお陰で静謐の毒で死ぬような人は嵐獄島には悪党やクズ以外ではあまりいないし、清姫は一応一夫多妻制を認めているなど原作?何それおいしいの?と言った感じでキャラが崩壊しているが気にしてはいけない。

 

玉藻「まぁここは平等にと行きたいところですが中には杉崎さんと吉井さんもいるので今日は諦めますか」

 

清姫「?普通にお二人は私たちのテントに運びますが?」

 

ちなみに静謐のハサンのテントには百貌のハサン、チビハサン。清姫のテントには妹紅と幽香。ネロのテントには深夏と華扇。玉藻のテントには紫音と立花とに別れている。清姫の考えとしては清姫のテントに明久を、ネロのテントに鍵を入れることで互いに幸せになれると本気で思っているが実際は明日の朝に二人の男の断末魔が聞こえて終わるだけだろうと玉藻は考えたがまぁどうでもいいかとその考えを即切り捨てるのであった。

 

ネロ「うむ!では早速中に入るとするか!!」

 

ネロが勢いよくテントの中に入り、玉藻たちもそれに続いて入った。そして彼女たちはテントの中で衝撃のものを見てしまった。それは──────

 

 

『下着姿で零斗に覆いかぶさっているゼノヴィアとピンク髪の全裸美少女』

 

『鍵の寝袋に入ろうとしている下着並に布地が少ない服を着ている幼女』

 

『明久の隣ですやすや寝ているオーフィスと眼帯くノ一』

 

 

 

「「「「・・・・・・・・・・・」」」」

 

 

 

清姫「『転身火生三昧』!!」

 

『ぎゃああああああああ!?』

 

清姫の宝具が容赦なく放たれ、それはテントを燃やすのにはオーバーキル過ぎて零斗と鍵は火達磨になって玉藻がそれを消化し、ネロと静謐はそれの手伝いをし、清姫はゼノヴィアをファイヤーしようとし、それをゼノヴィアはデュランダルで防ぎ、離れたとこでいつの間にか服を着たピンクの長い髪の美少女がオーフィスの力によって無事だった明久の周辺でその様子を見ていた。また、この騒ぎを聞きつけた自衛隊が門からの侵略者が潜入したのか?と思って現場に駆けつけたがそこでは紫によって強制的に地面に正座されてそのまま説教されてそのまま朝になったのであった。 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

朝食の時間帯。食事は基本的なものとしてはレーションか、保存食、獣の肉が出されていた。その席の一つで鍵、明久が紫を前に萎縮しながら座っていた。

そして二人の後ろには数人の女性が立っていた。

 

紫「さて、どういう事か三人とも説明してくれるかしら?」

 

明久「いや、その・・・・・」

 

鍵「俺たちにもどういう事なのか・・・・」

 

零斗「さっぱり分からなくて・・・・・」

 

紫が三人に説明を求めるが零斗たちも何故なのか全くわからないので説明のしようがなかった。

 

藍「とりあえずそちらのサーヴァントの方達から話を聞いてはどうでしょうか?」

 

紫「そうね、まぁそれしかないわね」

 

藍の提案を聞き、紫は二人の後ろにいるサーヴァントたちに話を求めた。

 

紫「それじゃあ、まずはサーヴァントの皆さんには紹介をしてもらいましょうか」

 

紫はそう言うとどこからか取り出した眼鏡をかけ、まるで面接官のようにサーヴァントたちに自己紹介するように言った。 

 

メイヴ「ライダー。コノートの女王メイヴよ」

 

タマモキャット「バーサーカーのタマモキャットなのだな!とりあえずオリジナル死すべし慈悲はなしだワン!」

 

エリザベート「サーヴァント界のアイドル。ランサーのエリザベート・バートリーよ!」

 

ジャック「アサシン。ジャック・ザ・リッパーだよ。よろしくねお母さん!!」

 

アルトリア・オルタ「セイバー。アルトリア・ペンドラゴン・オルタナティブだ。とりあえずハンバーガーを寄越せ」

 

邪ンヌ「アヴェンジャー、ジャンヌ・ダルク・オルタよ」

 

千代女「アサシン。望月千代女でござる」 

 

段蔵「同じくアサシン。加藤段蔵です」

 

巴「アーチャー。巴御前でございます」

 

刑部姫「アサシンの刑部姫だよ~。とりあえず引きこもっていい?え、そんな場所ない?そんな~!」

 

零斗が新たに契約したのがメイヴ。鍵が契約したのがタマモキャット、エリザベート、ジャック、アルトリア・オルタ(以降オルタ)。明久が契約しているのは邪ンヌ、千代女、段蔵、巴、刑部姫。何故二人と契約したのか尋ねるが気づいたらこの地に召喚され、契約のパスが繋がっていた三人の元へとやってきたのだそうだ

ちなみにメイヴ、ジャック、千代女の三人の行動については深く追求してはいけない。いいな?

 

紫「まぁ問題を起こさないのならこちらから言うことは特にないからこのままで別にいいわ」 

 

零斗「理事長、生徒が二人ほど丸焼けになったんですけど」

 

紫「そんなことは些細なことよ」

 

鍵「酷ぇ!?」

 

体の至る所に包帯を巻かれている零斗が被害を受けたことを訴えるが紫にあっさりと切り捨てられるのだった。

まぁ、丸焼けの実行犯である清姫は零斗のサーヴァントであるからこその処置かもしれないが細かいことは気にしなくていい。 

 

紫「じゃあ後のことは坂田先生。よろしくお願いしますね」

 

銀時「あぁ?なんで俺がそんなメンドクセェことしなきゃ───「給料二十%カット」──よし、テメェら俺がしっかりと見てやるから真面目にやれよ?」

 

紫は銀時に新たに現れたサーヴァントたちのことを頼むが、銀時はそれを面倒くさがっていたが紫の給料二十%カットの言葉で真面目にやることを誓った。なお、この変わり身の速さには生徒達含めサーヴァントたちも銀時に対して冷たい視線を向けるのだった。

 

玉藻「それにしてもまさか刑部さんが召喚されているとは」

 

清姫「そうですね。刑部さんのことですから一生座に引きこもっているものだと思っていたんですけど」

 

零斗「え、あの刑部姫って子、二人の知り合いなの?」

 

玉藻「えぇあの子とはメル友なんです」

 

零斗「メル友」

 

清姫「他にもウズメちゃんとか色んな人ともメル友なんですよ?」

 

零斗「そうなんだ」

 

日本の妖怪やら神様などがメールしあっている姿を想像しようとしたが全く想像出来なかったのでその想像を頭の隅に片付けながら零斗は新しく来たサーヴァントたちをただなんとなく眺めていると離れた所でネロがエリザベートと楽しく話しているのを視界の端に捕らえた。

 

ネロ「おぉ!久しぶりだなエリザ!!」

 

エリザベート「あらネロじゃない!こんなところで会うなんてスゴい偶然ね!!」

 

ネロ「うむ!これはあれだな!この再会を記念に一つ歌うべきだな!!」

 

エリザベート「そうね!それじゃあ早速歌いましょうか!!」

 

ネロ・エリザベート『『ボエ~~~~~~~~~~~!!』』

 

─────その日、アルヌスの丘に騒音や絶叫が響いたのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ネロとエリザベートによるコンサートによって気絶した者達が目を覚ましたのは昼過ぎだった。とりあえず二人には歌を歌わせないようにしろと歌を聞いてしまった全員が二人のマスターである鍵と零斗に言い聞かせてきたがこれが効果があるかどうかは神のみぞ知ることであった。

その後、現地人と異世界人はこの世界の情報を欲している自衛隊とそれぞれの代表たちが集まって会議のようなことをしていた。無論、この会議には紫や白夜叉などの禍終素学園代表も参加していた。

この会議が行われている間、参加していない人達もまた互いに住んでいる世界のことを話していた。そして夜の夕食時に禍終素学園の全員が集まっている場所で紫が今日の話し合いで決まったことについて説明を始めようとしていた。

 

紫「さて、皆も知ってると思うけど今後私たちがどうするかについてのことを話すわ」

 

華扇「あの先生、私たちは今すぐにでも島に戻ることは出来ないんですか?」

 

紫「本来ならすぐにでも島に送りたいところなんだけど今、あっちの門の付近ではどこからか嗅ぎつけた報道陣が私たちに取材しようと集まっているからしばらくはここにいた方がいいわ」

 

C.C.「随分とまぁ報道陣も暇なものだ」

 

ルルーシュ「言ってやるなC.C.。奴らはハイエナみたいなものだからな」

 

ライ「うん、ルルーシュのも酷い事言ってるよね」

 

C.C.とルルーシュが報道陣に毒を吐いているのをルルーシュの親友であるライ・クロックスは苦笑していた。

 

紫「それで皆には自衛隊の基地に残って暮らすか、この異世界を自衛隊の人達と協力して探索するかだけどどうする?」

 

紫はニッコリと微笑みながら禍終素学園全員に聞いてくる。それによりザワザワし始めた。生徒の中にはこのよくわからない異世界に対して恐怖しているのかこの場所に残ろうと考える人もいるが学園の生徒及び教師の半数───否、八割は異世界の探索に対して興味があるようだ。

 

遠坂「異世界なんだから純度の高い宝石もあるはずよね!(魔術師として異世界なんて放置できないわ)」

 

一誠「まだ見ぬおっぱいを!(更なる戦いを!)」

 

百代「まだ見ぬ美少女たちとの出会い!(強敵との死闘!)」

 

ルフィ「肉!(冒険!)」

 

洋「毛!(キューティクル!)」

 

銀時「異世界のもんを売りまくって帰ったらスイパラ通いだ!(ガキどもだけを置いてくわけにはいかねえな)」

 

新八「テメェら本音と建前が逆になってんじゃねぇかよ!!いや、一部両方とも本音のやつもいるけどぉ!?」

 

単純に異世界に興味を持つ者もいるが殆どの人間は自らの欲望を隠しきれないでいる銀時たちに新八は青筋を浮かべながらツッコミを入れた。

 

紫「それじゃあ、外の世界に行きたい人は後で担任の先生に許可を貰ってきてね。それじゃあ話は終わりです」

 

紫がそう言ってこの話を終わらせると生徒達は異世界の旅に行くのかそれとも残るのかについて相談してたり、行く予定の人達はどんなものがあるのか予想しあったり、まだ見ぬ未知の異世界を楽しみにしていたりなどとそれぞれ様々な思いを溢れさせ、時間はあっという間に過ぎていくのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

──────ここで少し、アルヌスの丘にいる人々について簡単に説明しよう。『禍終素学園』の人々はそのままの意味で学園の教師生徒(卒業生一部含む)全員のことである。次に『自衛隊』。彼らはこの異世界───通称特地を調査するために派遣されてきたものである。また、この中には門の騒ぎの前で行われていた牙闘獣獄刹の関係者がこの門を通って逃亡したとの情報があったため、紫が預かっている獣闘士『宇崎瞳』、『中西獲座』、『中西大河』『稲葉初』、『岡島壱之助』。その関係者である『野本裕也』がその人物確保のために自衛隊の監視に置かれながら調査を行うために同行していたが、紫自身もこの場にいるため彼らは禍終素学園の方に合流の形になる。

次に『現地人』。この人々は伊丹たち自衛隊が特地の調査をしていた時に情報収集のために寄ったコダ村のような小さな村で暮らしていたが盗賊たちに襲われて逃げた者と森で暮らしていたが森の近くで炎龍が暴れていたために村を捨てて逃げたエルフたち、エムロイ神に仕える神官のロウリィ・マーキュリー(因みに炎龍は既に禍終素学園の人達によって食べられておりその残骸を見た時彼らは気絶してしまった)。彼らの扱いは今現在では特地の言語や情報などを教えてもらう立場であり、自衛隊側はその見返りとして衣食住を提供しているため関係は今のところは良好である。

そして『異世界人』。この人々はこの世界にやって来た禍終素学園や自衛隊のいる今現在の世界と同じようにこの特地と融合してしまった他の異世界の住人である。この中には彼らの世界とは異なる地球から召喚された者達もおり、どの世界でも魔法は存在しているがその魔法でも色々と異なるものも多く、とある国では地球と異世界の知識を利用して造られた列車や飛空船などが存在するそうだ。

そして今現在この基地にいる異世界の人々は『アクセルの街』で冒険者をしている者とその関係者、異世界『トータス』に召喚された三人の学生とその仲間たち三人、死ぬ前に異世界に飛ばされた『漂流者(ドリフターズ)』九人と彼らと共に戦っているエルフ、ドワーフ、オカマ、十月機関。『盾の勇者』の仲間と彼が管理している村の住人達。彼らの世界以外にも異世界の住人がいるそうだが、この基地にいるのは彼らで全てである。

彼らもまた自衛隊の人達同様この世界の情報を知るためにここにおり、また彼らが戦っている敵が彼らと同じようにこの特地にいるかもしれないのでその情報も集めるためである。

紫が禍終素学園の全員に今後のことを話した次の日に『現地人』が自衛隊が倒した飛龍の鱗を売るためにイタリカと呼ばれる街に行くことを自衛隊に許可をもらっていた。自衛隊はこれを了承した。ただし、イタリカに行くのには自衛隊を護衛として同行することを条件としてであり、それには『禍終素学園』と『異世界人』も同行することになった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

イタリカに向かう一行、異世界『トータス』出身の南雲ハジメたちは大型自動車アーティファクトの魔力駆動四輪『ブリーゼ』、伊丹たち自衛隊と現地人であるテュカ・ルナ・マルソー、レレイ、ロウリィは装甲車、『盾の勇者』こと岩谷尚文が鳥の魔物の『フィロリアル』ことフィーロによる鳥車、と『漂流者』こと島津豊久たちは馬車、禍終素学園の中で実践戦闘経験のある生徒や教員及びサーヴァントの一部が零斗が魔石から召喚した四足歩行で頭部に三本の角が生えている黒い竜『地竜』五匹によって引かれている竜車に乗っている。

 

倉田「いやー、異世界の人達だから変わったものに乗ってると思いましたけど、こっちの世界でもあんなのあるんですね」

 

伊丹「まぁ嵐獄島の腕の経つ人達の中には魔物や魔獣を使役して移動用に使っている人も結構いるから別に珍しくないんだよね」

 

一番後ろで装甲車を運転している倉田が前にいる人達の乗っているものを見て呆気に取られていた。伊丹としては元々あの島で生まれ、自衛隊になるまではあそこで暮らしていたので特に違和感はなかった。

 

零斗「異世界なら少し歩くだけで問題にぶつかると思ったんだけどな」

 

霊夢「あなたは一体異世界に何を期待してたのよ」

 

零斗「ん~、何だろ?最近戦いが楽しくなってきた気がしてさ」

 

最近というより例の黒い剣を手に入れて銀座で戦ってから零斗は何故か敵と戦うことに楽しみを感じるようになっていた。

 

銀時「何だ?バトルジャンキーに転職でもするつもりか?そういうのは既にありふれてるから人気は上がらねぇぞ?」

 

零斗「誰がバトルジャンキーだ腐れ天パ」

 

銀時「黙れ存在感のない主人公」

 

零斗・銀時「「・・・・・・やんのかゴラァ!?」」

 

新八「ちょっと!こんな所で暴れないで下さいよ!!」

 

零斗・銀時「「黙れ童貞腐れ眼鏡掛け機!!」」

 

新八「テメェら表にでやがれ!!」

 

零斗と銀時が喧嘩を始めようとしたので新八が止めようとしたがそれはなんの効果もなくそれに対して二人が新八を童貞腐れ眼鏡掛け機と言ったため、新八まで喧嘩に参加しようとしたがものの5秒でフルボッコされるのであった。

 

アラタ「なぁ、イタリカってどんな所だろうな?」

 

リリス「レレイさんから聞いた話ですがイタリカでは亜人や人間が共存している街だそうです」

 

飛鳥「あら、そんなの当たり前の事じゃないのかしら?」

 

十六夜「いや、レレイの師匠の爺さんから聞いたがこの特地じゃ亜人の地位は圧倒的に低い上に貴族連中が狩りと称して襲ってるらしい」

 

タツミ「とてもじゃないが正気の沙汰じゃないよなそれ」

 

ウェイブ「俺たちとこっちの世界の連中とでは価値観が全く違うんだからまぁ仕方ないっちゃあ仕方ねぇな」

 

後ろに乗っているアラタたちはイタリカがどんな場所かについて話していた。

ちなみにこの場所に乗っているのは以下の通りである。

・竜ヶ崎零斗・竜ヶ崎紫音・ネロ・クラウディウス・玉藻の前・清姫・静謐のハサン・沖田総司・織田信長・メイヴ・坂田銀時・神楽・志村新八・春日アラタ・浅見リリス・神奈月アリン・ 山奈ミラ・不動アキオ ・兵藤一誠・リアス・グレモリー・姫島朱乃・ロスヴァイセ・ゼノヴィア・クァルタ・アーシア・アルジェント・逆廻十六夜・久遠飛鳥・春日部耀・黒ウサギ・博麗霊夢・東風谷早苗・アカメ・タツミ・マイン・クロメ・ウェイブ・エスデス・藤丸立香・マシュ・キリエライト・ベディヴィエール・クー・フーリン(キャスター)・アヴィケブロン・ヴラド三世・謎のヒロインXである。

え、数が多くないかって?これでも学園全体で見たらほんの一部なんだから良くない?

因みに彼らは早朝にアルヌスの丘から出発して既に今は夜になっていた。

また、他の乗り物に乗っている者達もまたそれぞれ今後どうするかを仲間たちと話し合っていた。

 

ユエ「ハジメ、私たちはこれからどうするの?」

 

ハジメ「まぁこの世界に大迷宮があるかどうかもわからないし、しばらくは一緒にいた方が情報も集まるだろう」

 

香織「あの人たちは私たちの世界とは別の世界の人たちって言ってたけど本当なのかな?」

 

雫「それは間違いないでしょうね。少し話をしたけどあの人達の世界にある嵐獄島なんて私たちの世界には存在しない島だからね」

 

シア「私みたいな兎人族みたいな種族もいるみたいですね」

 

ティオ「まぁ妾みたいな竜人族というかドラゴンなども種類も数も少ないらしいがいるらしいの」

 

南雲ハジメ一行は最初は自衛隊や禍終素学園の人達がハジメ、香織、雫たちの地球と同じかと思っていたが異なっていることを知ったが今後の活動もまだ決まっていないのでしばらくの間は一緒に活動することに決めたそうだ。ユエやシア、ティオも同族のような人々がいるから異論はないというかハジメの言うことには常に従うので特に問題は無いのであった。

 

ラフタリア「尚文様としては彼らについて行くことに何か異論はないんですか?」

 

尚文「正直あのヴィッチやクズ王にアホ勇者たちがいないってだけで今の気分はいい。だが、『波』がいつ来るかもわからないんだ。早いうちに女王たちと合流した方がいいだろう」

 

フィーロ「フィーロもメルちゃんに会いたいよ!」

 

リーシア「わ、私も樹様が気になるので・・・・・・」

 

尚文の心情としてはヴィッチやクズ王、アホ勇者たちがいない今の状況がいいものだと感じている。しかし尚文を含めた四人の勇者は『波』と戦う必要があるからその『波』がいつくるのか、またこの世界でも『波』はくるのかを知るためにも女王に会う必要があると考えている。

フィーロは王女であるメルディを、リーシアは『弓の勇者』川澄樹のことを心配しているようだった。因みに他の勇者である『剣の勇者』天木練とフィロリアル萌えになった『槍の勇者』北村元康は以前よりまともになっているが樹だけはこの世界の飛ばされる前から消息不明になっていた。

 

豊久「おい信長、おまんはあのおまんと同じ名を名乗っとるおなごのことをどう思っちょるか?」

 

信長(ドリフ)「まぁ恐らくだが儂とは違う世界の信長だろうな。実際に話してみたが彼奴の考えは儂と全く同じだったからのう」

 

与一「まぁ信長と同じ考えをするだなんて本人ぐらいしかいないよね」

 

オルミーヌ「ところでなんで私たちはここにいるんですか!?」

 

シャラ「あんたの所の大将がイタリカに廃棄物(エンズ)の情報がないか調べろって行かせたんだろ」

 

長老ドワーフ「ワシらそれに従っただけじゃし」

 

豊久を大将とした軍は十月機関の長である安倍晴明(あべのはるあきら)の命令によってイタリカに調査をしに向かっていた。この馬車に乗っているのは豊久、信長、与一、オルミーヌ、シャラ含むエルフ族十五名、長老ドワーフ含む十名である。今のところ廃棄物の存在はこの世界では確認されていないがそれは戦力の補給のために目立つ活動をしていないだけで既にこの世界のどこかで人類殲滅のための活動を始めているのかもしれない。

─────各々それぞれ様々な思惑を抱きながらイタリカの街へと向かうのだった。しかし、この時の彼らはまだ知らなかった。イタリカは今、戦場となっていることを。そして自衛隊基地もまた戦場になるということを─────




基本的に削除する前と大して変わりませんがメイヴが零斗のハーレムに、メイヴの代わりにタマモキャットが鍵のサーヴァントに、そして明久のサーヴァントに邪ンヌを追加しました。

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編八話 イタリカ攻防戦(前編)

投稿遅くなってしまいすいませんでした。とりあえず今描き終えることが出来たものを全部投稿します


─────零斗たちがアルヌスの丘を出発してから三日、零斗たちは無事何事もなくイタリカに到着したが、イタリカの街は戦場となっていた。

何故このイタリカが戦場になっているのかというと原因は自衛隊によって敗れた帝国軍と連合軍による敗残兵が盗賊になり、彼らは戦って死ぬことを誇りに思っていたために死ににきていた。

それを防ぐためにアルヌスの丘を目指していた途中でたまたま立ち寄ったウラ・ビ・アンカ帝国第三皇女ピニャ・コ・ラーダ皇女が街の市民に指示を出してピニャの騎士団である白薔薇騎士団が到着するまで持ち堪えさせようとしたが、その前にワイバーンの鱗を売るのと情報収支に来た伊丹たちが先に到着し、伊丹たち自衛隊は市民を守り尚且つ自分たちと敵対するより友好的にするほうがいいと思わせるために盗賊たちと戦うことをきめ、零斗たちは最初はテロリストを助けるのは否定的だったが街の人々を守るということには賛成のためピニャの指示により仕方なく零斗たちは南門で警備することになった。そして松明の光しかなく夜空に月が浮かんでいない深夜の時間帯。

零斗たちはそれぞれ二人一組の交代制でいくつかの場所に別れて監視していた。そして何故か零斗はロウリィと組むことになり、門の上で警戒していた。

零斗は自分の力で創った双眼鏡で門の外の様子を見ているのに対してロウリィはつまらなさそうに足をぶらぶらさせながら外を見ていた。

 

ロウリィ「ねぇ、少し聞いてもいいかしら?」

 

零斗「何をだよ?」

 

ロウリィ「エムロイの神は戦いの神。戦う理由を明確にすることはとても大切なのよ。だから最初は協力することを嫌がっていたあなた達がどうして街の人達のためなら戦う気になったのか気になったのよ」

 

零斗「俺の戦う理由なんて大切な人たちを守る、ただそれだけだよ。街の人達を守ろうとするのはあの人たちがいくら敵国の人間でも罪のない人たちが殺されるなんて許されることじゃないからな」

 

ロウリィ「守れるの?あなた一人でその大切な人たちを」

 

零斗「その時はみんなで守り合うんだよ。俺たちは1人じゃない。だからみんなで力を合わせて守り合うんだよ」

 

嵐獄島の住人はあらゆる人々を受け入れ、互いに協力しあって生きている。そのため嵐獄島の住人同士での絆は深く、信頼も高い。そして困っている人がいると言うなら助けるのが信条である。だから零斗の戦う理由とは嵐獄島の人々が共通して持っているものである。ロウリィはその理由を聞いて満足したのか零斗に笑みを浮かべていた。

 

ロウリィ「ふふっ!耀司も面白いけどあなた達も中々面白いようね」

 

零斗「そりゃどうも、神官様に褒められてこちらも嬉し───うん?」

 

ロウリィに対して適当に返事をしながら双眼鏡で見張りを続けていると、森の方から武装している兵士らしき男達がこの南門へとやって来ているのが見えてきた。

 

零斗「ロウリィ、悪いけど銀さんたち呼んできてくれないか?」

 

ロウリィ「別にいいけど私にも獲物を残しときなさいよぉ」

 

零斗は両手にマシンガンを創り出すとロウリィに銀時たちを呼んでくることを頼み、ロウリィは少し不満そうであるが向かってくれた。そしてロウリィは銀時たちに南門に敵が来たことを知らせるとそのまま多くの死者の魂が流れ込んでくるのを感じ東門へと走っていきそれに伊丹たち自衛隊と尚文、豊久、ハジメ一行が東門へ、残りの銀時たちは零斗が戦っている方へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

───────これより長い夜が始まろうとしていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

─────戦闘が始まってから既に五時間ほど経過していた。最初は敗残兵による盗賊達だけが相手で銀時たちは苦もなく倒していたが途中から盗賊とは全く異なる存在が同様に襲撃してきた。襲撃してきたのは無数のステージIとIIのガストレア、キメラアントの下級兵、ワイバーンやウェアウルフにスケルトン(FGOに出てくる奴ら)、ゴブリンやコボルトにオーク(廃棄物の配下)。そしてユンジュを筆頭に数十体のキメラアントの兵隊長と数体の師団長、ステージI~IIIのガストレア、廃棄物のジャンヌ・ダルクとジルドレに土方歳三(エンズ)。それぞれ東門を土方歳三が南門をジャンヌ・ダルク(エンズ)を筆頭として攻め込んできていた。

 

土方(エンズ)「島津ぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

豊久「首おいてけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

東門の内側の広場で豊久が土方(エンズ)の首を刈るために刀を振り下ろし、それを土方(エンズ)は刀で防ぐのを繰り返していた。土方の周りにいる霧状の新選組隊士の幻影もまた豊久に襲いかかろうと刀を構えるが、幻影が一歩踏み出そうとするたびに塀の外からドワーフによる銃弾が飛んできて幻影たちはそれによって現れてはすぐに消えてしまうのだった。そして高台の方からは与一がエルフを指揮しながら迫ってくるゴブリンやコボルト、オークに対して弓を引いていた。

 

信長(ドリフ)「ちっ!まさか廃棄物の連中もこの街に責めてくるたァなぁ!?しかも何じゃあの化け物共は!?」

 

伊丹「人の形をしている虫みたいのがキメラアントで、あの異形な姿をしたでかい奴なのがガストレアっていう俺たちの世界の生き物ですよ!!」

 

信長(ドリフ)「それがなんでこんな所におるんじゃ!!」

 

伊丹「俺だって知りませんよ!?」

 

突然の予想外の出来事に苦虫を噛み潰したような顔をした信長は信長がエルフとドワーフに対して指揮をとっていた場所に来ていた伊丹に謎の生物について聞き、それが伊丹たちの世界に存在しているキメラアントとガストレアだと知った。本来の信長が考えていたとおりに進んでいれば盗賊たちを信長たちが倒し、その報酬を貰い尚且つ街の市民たちの支持を得ようとしていた。しかし戦闘経験皆無である市民たちはガストレアやキメラアントの姿を見ただけで逃げてしまい、今現在残っている戦力は北門からこちらに来た伊丹たちとピニャ皇女含めた騎士団四名、それと降伏した盗賊たち。どうやら盗賊たちは廃棄物たちと全く関係がなかったようでキメラアントやガストレアに襲われ喰われてしまったので生き残るために信長たちに降伏し、後ろの方でシャラたちエルフに監視されながら後方支援させられていた。

 

尚文「『ヘイトリアクション』!!」

 

尚文が盾を掲げながらスキルを唱えるとガストレアが尚文へと集まってきた。

そして尚文に集まってきたガストレアをラフタリアが剣で斬り、フィーロが足の爪で切り裂いていた。尚文もまたシールドプリズン→チェンジシールド→アイアンメイデンのコンボでガストレアを一体ずつ倒していた。

 

ハジメ「消えろ雑魚ども」

 

離れた場所でハジメたちもキメラアント下級兵に対してドンナーで頭を撃ち抜いたり重力魔法で潰したり、ドリュッケンで叩き潰したり、ブレスで燃やしたり、爆光刃で切り裂いたり、刀で袈裟斬りしたりして蹂躙していた。

 

信長(ドリフ)「(戦況は今のところこちらが有利。あの岩谷と南雲とその仲間たちが思ったより使えるおかげだな。しかしもし豊久があの土方に負けでもしたら戦況は一気に変わっちまうかもしれねぇ)」

 

信長は全体の戦況を見てそう判断するが実際のところ豊久がやられても今のところまだ問題は無い。何故かと言うとハジメや尚文たちにとってステージIとIIのガストレアや下級兵キメラアント、ゴブリンやコボルト、オークなどは数が多いだけで一体一体の力ではそこまでの脅威ではなく時間をかければ全滅させることは可能であり、土方が豊久を倒すより先に全滅させれば土方を全員で攻撃することが可能になる。しかしまだ兵隊長クラスのキメラアントやステージIIIのガストレアが東門の外で逃げ回っている盗賊たちを楽しそうにしながら狩りをするかのように戦う気力をなくした者達を殺していた。

 

信長(ドリフ)「(もし門の外にいる奴らが外の連中を全員殺し終えたら次はこっちに来るだろう。そうなりゃこっちの戦況が不利になっちまう)」

 

ハジメや尚文たちは特に息切れなどを起こしていないがエルフやドワーフ、ピニャの騎士達、後方支援をしている降伏した盗賊たちはそろそろ体力の限界に来ていた。出来れば豊久たちと先程まで一緒に監視していた銀時たちにこちらの援護をしに来てもらいたいが、こちらからでは詳しく様子が見えないが先程から南門ではなにかの爆発する音や燃え上がる炎をチラッと見た為、あちらも戦闘中だと分かり援軍を呼ぶのは厳しいと信長はすぐに判断した。

 

信長(ドリフ)「まぁいざとなったら街ごと焼き払って豊久たちを連れてこの場からとんずらするかのぅ?」

 

信長は最悪の事態を想定しながらいざという時のための仕掛けを用意してあるので豊久が死にそうになったらこれらを使おうと考えているのだった。

 

信長(ドリフ)「しっかし、あっちはあっちで一体どうなっとるんじゃ?」

 

信長は迫ってきているコボルトたちの眉間を撃ち抜いたり刀で切ったりしながら南門を見るのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

南門では北門よりも多くの敵がやって来ていた。単純に見ただけでも東門の戦力の二倍はいた。しかし禍終素学園の生徒達にとって戦闘や狩りを日常茶飯事で行っているものばかりで一般生徒達でも死線をくぐり抜けたことがあるものばかりだった。

 

ジャンヌ(エンズ)「燃えろ燃えろ燃えろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ヒロインX「ユニバースサーヴァントである私の前ではそのような炎恐るるに足ら───熱い!?」

 

立香「マシュ!ベディヴィエール!こっちで援護するから二人はヒロインXの援護を!!」

 

マシュ「はい!マシュ・キリエライトいきます!」

 

ベディヴィエール「承知しましたマスター!」

 

ジャンヌ・ダルク(エンズ)の相手を邪ンヌがし、立香はマシュとベディヴィエールに魔術による強化を掛けてヒロインXの援護をする。復讐という概念が込められたジャンヌ(エンズ)の炎がヒロインXを襲うがヒロインXは炎をX字に斬り裂いていた。

 

ジルドレ「貴様らはジャンヌにとって害だ。故にここで殺す」

 

姫島「あらあら?随分と大胆に言うんですね?」

 

ロスヴァイセ「ですがこちらも容赦はしません」

 

ゼノヴィア「貴様らがこの先の街に攻めてくるなら、私たちは街にいる人々を守るためにも貴様たちをここで倒す!!」

 

リアス「イッセー、貴方はここでアーシアを守りながら限界まで倍加してなさい。アーシアは私たちの誰かが傷ついたら治療をお願い」

 

一誠「任せてください部長!!アーシアは俺が守りますし、直ぐに倍加を終わらせて部長たちも助けますんで!!」

 

アーシア「わ、私も頑張ります!!」

 

リアス「えぇ、お願いね。それじゃ行くわよ!!」

 

オカ研メンバー『はい!!』

 

ジルドレの相手を一誠たちオカ研メンバーがし、ゼノヴィアがデュランダルでジルドレに斬り掛かるがジルドレはそれを十字槍で防ぐと力任せに押し返してゼノヴィアを吹きとはずがその瞬間をロスヴァイセ、朱乃、リアスの三人による魔法の一斉放射を放ち、ジルドレはそれをかわすこともせず寧ろ自分から当たりに行くようにリアスたちに迫ってくるがそれを叩き落とすかのようにゼノヴィアがジルドレに斬り掛かる。それをジルドレが受け止め、そこにリアスたちが魔法を放つのを繰り返していた。こちらはジルドレが強靭な体と再生能力を持っているため中々攻めきれていなかった。

 

クー・フーリン「焼き尽くしな!『焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!!」

 

ヴラド三世「蛮族共め、ここで朽ち果てるが良い。『血濡れ王鬼(カズィクル・ベイ)』!!」

 

清姫「旦那様のお願いです。あなた達はここで消し炭になりなさい。『転身火生三昧』!!」

 

信長「乱れ撃つぞ『三千世界』!!」

 

ガストレア&キメラアント『ギシャァァァァァァァ!?』

 

アヴィケブロン「いけ、ゴーレムたち」

 

沖田(FGO)「沖田さんもノッブに負けていませんよ!」

 

タツミ「俺だって負けてられねぇよ!!」

 

キメラアントの兵隊長たちやステージIIIのガストレア、そして大量にいるステージIとIIのガストレアや下級兵キメラアントやクー・フーリンの燃え盛る木々の巨人が、ヴラド三世の無数の黒槍が、清姫の竜の如き青い炎が、ノッブによる無数の種子島による雨霰の銃弾によって蹂躙されそれを逃れたガストレアやキメラアントをアヴィケブロンが製造したゴーレムや沖田たちが相手取っていた。そして少し離れたところで銀時と零斗がキメラアント師団長であるユンジュを相手取っていた。

 

ユンジュ「オラァ!」

 

ケンタウロスのように下半身が馬になっているキメラアントが前脚を勢いよく銀時に向かって踏みつけに来たが、銀時はそれを紙一重でかわしそのままユンジュの脇腹に木刀を叩き込み数メートル飛ばした。

 

ユンジュ「クソがァっ!!てめぇらみたいなゴミクズは大人しく俺様の奴隷になってればいいんだよ!!」

 

零斗「銀さん何か馬鹿がほざいてますよ」

 

銀時「気にすんな。アイツはカルシウムが足りねぇからあんなイライラしてんだよ」

 

ユンジュ「黙れぇ!!」

 

ユンジュは零斗と銀時を殴ろうと向かってきているがわかりやすい動きなので、銀時と零斗は軽くそれをかわし銀時は顔に木刀を、零斗は剣で背中を斬りつけた。そしてユンジュは攻撃を当てようと拳や後脚など自分ができる攻撃手段を使って出鱈目に攻撃するがそんな攻撃は当たることもなく、攻撃する時に出来る隙をついて銀時と零斗が攻撃をしているうちにユンジュは体の至る所から血が流れており傍から見てもボロボロだった。

 

ユンジュ「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ユンジュは強者である自分が虫けらとして扱っていたはずの人間に面白いように好き勝手扱われていることにブチ切れ怒りに身を任せながら攻撃を始めた。それは先程よりも大振りとなっているのでかわすことは難なくできるのだがさっき以上に出鱈目なために近づいて攻撃することが難しくなり、銀時と零斗は距離をとった。

 

銀時「ったく奴さんがああも暴れられちゃあこっちから仕掛けられねぇな」

 

零斗「大丈夫ですよ先生。もう終わりですから」

 

零斗は拳銃を創り出し、装填されている銃弾を取り出し別の銃弾に入れ替えそれをユンジュに撃ちだすと銃弾は吸い込まれるように額に当たりそのまま頭部を貫通するとユンジュは崩れるように倒れた。今零斗が撃った弾は魔獣の牙を弾丸に特殊加工することによって貫通力を上げることで、装甲車すらも貫けるほどの威力を持つのだった。

 

零斗「これでまず一体」

 

銀時「おし、じゃあ俺は新八と神楽のとこに行くからな」

 

零斗「わかりました。俺もここの雑魚倒したらネロたちと合流します」

 

銀時は零斗に伝えると目の前にいるガストレアやキメラアントを木刀で薙ぎ倒しながら新八たちのいる所へと向かうのだった。零斗は銀時が去るのを確認すると少なくなったキメラアントを斬り伏せる。そしてこの辺りで最後の一匹となったキメラアントを殺すと一旦深呼吸しながら周囲を確認すると全体的に数は最初に比べ減っているがまだまだ敵はいた。

 

零斗「よし、それじゃあネロたちのところにっ!?」

 

ネロたちのところに手助けしようと足を動かそうとした瞬間、背後から強烈な殺気を感じ後ろを振り向くと拳がすぐ目の前にまで来ていた。かわせないと判断した零斗は剣で拳を受け止めたが拳の威力を抑えることは出来ず、そのまま壁まで殴り飛ばされた。

 

零斗「がはっ!?」

 

殴り飛ばされた零斗はぶつかった衝撃で崩れた壁にそのまま気絶するように倒れてしまった。そして新八たちのところに行こうとしていた銀時やほかの場所で戦っているネロたちは突然現れ、零斗を殴り飛ばした存在に驚いていた。そしてその存在を知っているのかジャンヌ(廃棄物)とここにいるキメラアントたちに指示を出しているらしき師団長のカエル型キメラアントは顔を歪ませていた。

 

???「よぉ、随分楽しそうじゃねぇかよ」

 

そこに立っていたのは一人の男だった。その男は黒いロングコートを身にまとい、その背中からは三対の悪魔の翼が出ていた。そして銀色の長髪を靡かせながらもその赤い瞳は肉食動物のような獰猛さを感じ取れた。

 

ジャンヌ(エンズ)「貴様、一体何しにここへ来た?」

 

???「あぁ?てめぇらが役たたずだからその回収に来てやったんだよ」

 

ジャンヌ(エンズ)「なっ!?」

 

???「説明するのもめんどくせぇからこっちで勝手にやるぞ」

 

ジャンヌ(エンズ)が男の言葉に怒り、文句を言おうとしたがそれより先に男が指を鳴らすとジャンヌ(エンズ)たち敵陣営たちの足元に魔法陣のようなものが浮かび上がるのと同時に敵は死体も含めて全て消えていった。

 

???「さて、これで終りだから後は帰るだけだが・・・」

 

エスデス「大人しく帰すと思っているのか?」

 

男がこの場から去ろうとしたがそれを大人しく見逃すようなものたちはこの中には当然おらず、エスデスの槍状の氷が男の周囲を囲み、その外側で円を囲むように全員が戦闘態勢をとかず警戒を続けていた。

 

???「俺としちゃアンタらと戦うってのは好ましいが流石に全員を相手するのは難しいからな」

 

エスデス「なら降伏して情報を吐いて死ぬか、ここで殺されるか選ばせてやろう」

 

???「それどっち選んでも死ぬじゃねぇかよ?じゃあ三つ目の選択肢を選ばせてもらおうか」

 

エスデス「三つ目だと?」

 

???「───────竜ヶ崎零斗を殺してこの場から逃げるのさ」

 

『『『『『っ!!?』』』』』

 

男がニヤリと笑みを浮かべるとエスデスは男の周囲に浮かべていた氷槍を飛ばし氷槍が男に向かっていく瞬間、エスデス、アカメ、ネロ、沖田はそれぞれの得物で男に斬り掛かる。 しかし男は迫り来る氷槍を右手の掌から赤黒い球体を男の周囲を回るようにして飛ばして氷槍を砕き、男はそのままエスデスたちが攻撃するよりも早くその場から離れ、一直線に零斗が埋まった壁へと向かいそのまま拳を振り下ろした。

 

────────次の瞬間、男は空に飛ばされていた。

 

男はそのまま空中で体勢を立て直そうとするが男のすぐ目の前にまで黒い炎の塊が迫り、それを手を振り下ろすことで発生した魔力の刃で切り裂き、炎の塊はそのまま空気中に霧散していきそれが消えるのと同時に男は着地した。

男は壁の方をまるで玩具を貰った子供のような楽しそうな笑みを浮かべ見ていた。そして壁の方から零斗が現れたが先ほどとは違い、その手には黒い剣を持っておらず代わりに両腕を纏うように漆黒の鎧で覆われていた。そして零斗もまた男と同じように笑っていた。

 

零斗「よぉ、久しぶりだなブレイズ・バルバトス?」

 

ブレイズ「あぁ久しぶりだな零斗、てめぇとまた会えて嬉しいぜ?」

 

話をしながらも零斗は最初は腕のみに纏っていた鎧を徐々に全身に纏っていき始めた。ブレイズも全身から魔力のようなものを溢れださせていた。どちらもいつでも戦いを始めるように準備を始めていた。

 

霊夢「ねぇ零斗、あいつの事知ってるみたいだけど一体何なの?」

 

いつの間にか零斗の隣に来ていた霊夢がブレイズという男が以前からの知り合いのように話しているのが気になったのかブレイズについて詳しく聞こうとしてきた。     

 

零斗「いやまぁそこまで大した関係じゃないさ。ただの────」      

 

ブレイズ「まぁそうだな俺たちはただの──────」

 

「「昔ちょっと殺し合いした仲なだけだ」」




有頂天「皆さん、すいまっせんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

零斗「謝るなら早く投稿するようにしろよ」

有頂天「はい、全くおっしゃる通りです。しかし上手く話の内容が思いつかなかったんです」

零斗「一応今日投稿したってことは話がある程度纏まったってことだよな?」

有頂天「まぁ本来ならアニメ二期までやるつもりだったけど他にも色々短編とか長編やりたいので今日投稿したやつの次の話くらいで一旦終わらせます」

零斗「そうか。まぁ二期の話描けるようになるよう頑張れよ」

有頂天「それでは次回予告!ブレイズと名乗る謎の男。一体彼は何者なのか!?」

零斗「そしてその場に現れるスカサハと獅子王。一体これからどうなってしまうのか?」

有頂天「次回をお楽しみに!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編九話 イタリカ攻防戦(後編)

イタリカでの戦い後編です。

OP『GATE それは暁のように』


イタリカの街東門広場。そこは先程まで戦闘があったことが分かるほどに周囲は崩壊しており地面や壁などの至る所に赤や緑、紫色の血がこびりついているがブレイズが死体も含めてキメラアントやガストレアなどの敵軍を転移させてしまったので血肉はどこにも見当たらなかった。

そんな場所でドラゴンそのもののような黒い鎧を全身に纏った零斗と両手に赤黒い球体を作り出し、互いに戦闘態勢を崩さないまま睨み合っていた。それを離れていたところで銀時達はいつでも加勢できるようにしながらも二人の様子を見ていた。

 

ブレイズ「こうして戦ったのは五年前の夏だったか?」

 

零斗「あぁそうだな。その時は俺が勝ったな」

 

ブレイズ「あぁ?何寝ぼけたこと言ってんだ。あれはどう考えても俺の勝ちだろうが」

 

零斗「負け越してるからって嘘言ってんじゃねぇよクソ悪魔」

 

ブレイズ「負け越してるのはてめぇだろうが駄竜」

 

零斗・ブレイズ「「・・・・・・・・死ねやこのカスがぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

右腕部分を剣に変えた零斗が、赤黒い球体を剣の形に変えたブレイズが叫びながら斬りかかろうとしていた。

 

銀時「オラァァァァァ!!」

 

零斗・ブレイズ「「へぶぅぅぅぅぅ!?」」

 

その剣がまじわろうとした瞬間、銀時によるドロップキックが二人に炸裂し二人は勢いよく地面を転がっていくのだった。

 

零斗「ちょっ、銀さん。そこは黙って見てくれるところじゃないんですか?」

 

銀時「いや、確かにジャンプ好きの俺としては一対一の戦いを邪魔するのは気が引けるけど、馬鹿なことしてる奴を止めるのも教師の務めだからな」

 

零斗「いや、銀さんってそんな真面目に教師してないじゃないですか」

 

銀時「たまにはこういうこともあるんだよ。とりあえずまずは俺に糖分を渡し、あの男について詳しく話せ」

 

新八「いや糖分渡す必要はないでしょ」

 

零斗「わかりましたよ、おいブレイズ。説明したいから一旦休せ──」

 

零斗は銀時たちにもブレイズとの関係を話すために一時休戦を提案しようとブレイズの方を見るとそこにはエスデスによってやられたと思われる氷漬けにされたブレイズの姿があり、その周囲を殺る気に満ち溢れた零斗に恋する乙女たちがいつでも攻撃出来るように準備していた。

 

零斗「じゃあそいつはどうなってもいいので話しますね」

 

ブレイズ「言いわけあるか!!」

 

零斗はブレイズが氷漬けになっているのも気にせず話そうとしたが氷の中でもその声が聞こえたらしいブレイズが氷を壊して外に出てきた。

 

零斗「ちっ、大人しくそのままくたばっていれば良かったのにな」

 

ブレイズ「零斗くぅーん?その態度は何かな?そっちがその気ならこっちも本気で殺すぞ」

 

零斗「やれるもんならやってみろよクソボケ悪魔」

 

ブレイズ「上等だやってやろうじゃねえかよクソ駄竜が」

 

今すぐにでも殺し合いを再開しようと互いに頭をぶつけながら襟元を掴んでおり、それぞれ右手に剣を握っていた。

 

???「落ち着けバカ者共」

 

ゴスっ!!

 

「「グフッ!?」」

 

二人が睨み合っている時、突如二人の頭に赤い槍を勢いよく叩きつけられたことで二人の頭に大きなタンコブができ、二人はあまりの痛さに頭を抱えてしゃがみこむのだった。

零斗は痛みを堪えながらも聞き覚えのある声を聞いたため顔を上げるとそこには紫色のタイツを来た女性と銀色の鎧を纏い、馬に乗った女性がいた。

 

零斗「あの、なんでスカサハ師匠とアルトリアがここにいるんですか?」

 

スカサハ「ほぅ、私たちのことを思い出したか」

 

アルトリア(槍)「安心しました。忘れられたままというのも悲しいですから」

 

零斗「まぁ思い出したのもついさっきなんだけど」

 

零斗は苦笑しながらスカサハとアルトリアと話した。

 

マシュ「クー・フーリンなどケルトの兵士を鍛え上げた影の国の女王であるスカサハ。ブリテン王国の騎士王であるアルトリア・ペンドラゴン。どちらも有名な英霊ですね」

 

立香「あれ、でも士郎と鍵のアルトリアとは違うよね」

 

一誠「あぁ、こっちの人はオッパイの大きさはメロン並だしな!」

 

ヒロインX「あの女とついでにこの変態も殺すべきですね」

 

信長「まぁ落ち着くのじゃヒロインX。こういう時は茶を飲んで煎餅食うのが一番じゃよ」

 

沖田(FGO)「いや、それは落ち着きすぎじゃありませんか?」

 

さっきまでシリアス展開の開始を思わせるような感じだったがやはりいつも通りのギャグというかぐだぐだな感じで話は別の方向へと進んでしまうのだった。

というか存在をまるでないかのように扱われているブレイズは孤独を感じていた。

 

スカサハ「まぁ私とアルトリアは零斗の師匠として修行をつけていてな、バルバトスは勝手にやってきた奴だ」

 

霊夢「そういえば零斗がいなくなった時がたまにあるけどそういうことだったの」

 

零斗「あぁ、だけどさっきまでスカサハたちとに関する記憶が消えてたんだよな」

 

アルトリア(槍)「そ、それはどうしてでしょうね(目逸らし)」

 

スカサハ「不思議なこともあるものだ(目逸らし)」

 

ブレイズ「いやこの二人いつも修行終わらせたあとの食事に色んな薬ぶち込んでるからそれで記憶飛んでっから」

 

キャスニキ「師匠、あんた・・・・・・」

 

ベディヴィエール「我が王・・・・・」

 

スカサハ「ち、違うぞ!!別に影の国に連れ込んで既成事実を作って共に暮らそうなど考えておらんぞ!?」

 

アルトリア(槍)「わ、私だって別にブリテン王国で一緒に夫婦のように暮らそうなどとは考えてはいませんよ!!」

 

二人は否定しているがその顔は林檎よりも赤くなっておりその様子から察することが出来たのか霊夢達はジト目で二人を見るが当の本人である零斗はなんの事かよく分からないのか首を傾げているがいつもの事なので皆特に気にしてなかった。

 

ブレイズ「まぁ暇つぶしでたまたま見つけたのが零斗で、そこからちょくちょく殺し合いするようになったんだよな」

 

零斗「野垂れ死んでなかったのが今でも残念だよ、その間抜け面を見てると心底腹立つ」

 

ブレイズ「あ"ぁ"!?」

 

零斗「あ"ぁ"!?」

 

新八「凄いですね。僕零斗くんがあんな喧嘩腰になってるのめったに見ませんよ」

 

一誠「あぁ、シュラみたいなクズ連中ぐらいしかあんな喧嘩腰しないよなアイツ」

 

アラタ「つまりこいつもそれほどのクズってことか」

 

ブレイズ「流石にそれは否定するぞオイ」

 

スカサハ「おい、いい加減話の続きをしたいんだが」

 

ブレイズ「うるせぇよ若作りババ─────」

 

【 残酷な描写があるので暫くの間お待ちください。気になる方は自分で好きなように想像することをオススメします】

 

スカサハ「──────さて、これで一通り私たちについての話は終わりだな」

 

少し返り血が付いている槍を持ったスカサハが大量に槍を刺した最早肉塊レベルになったブレイズを踏みつけながら知ってる限りのブレイズについてのことを話していた。ブレイズはバルバトス家の長男として生まれたが家を継ぐ気がなかったので家出してはいろんな場所で喧嘩を仕掛けては殺したり半殺ししたりしていたらしい。それ以外のことはバルバトス家自体が家の恥としてその存在をなかったものとして扱われていたので情報はあまり無かった。なので何故廃棄物やキメラアントなどと関わりがあるのかはスカサハやアルトリアも不明だった。

 

ブレイズ「悪魔として契約したから転移させただけだ。これ以上の義理はねぇから何もしねぇよ」

 

タツミ「じゃああんたならあの連中を送ってきた奴らについて知ってるってことだよな」

 

ブレイズ「悪ぃが契約相手のことは話せねぇ、そういう決まりだからな。ってことで俺は帰るわ」

 

零斗「あ"ぁ"っ?」

 

ブレイズ「じゃあね♪」

 

ブレイズはジャンヌ(エンズ)たちを転移させたのと同じような魔法陣を自らの足元に出現させ転移した。転移する瞬間、ブレイズは零斗を指差しながらバカ笑いしていたのを零斗は見逃さず中指を突き立てた。

 

メイヴ「マスターちゃんあのブレイズって奴のこと嫌いすぎじゃない?」

 

零斗「いや別に嫌いってわけじゃないんだ。ただアイツ相手には何故かああなんだよな」

 

早苗「つまり新撰組の土方さんと沖田さんみたいな関係ですか?」

 

飛鳥「見た感じはそれが近いのかしらね」

 

耀「そうだね」

 

零斗「お好きに解釈してくださって結構だ」

 

一誠「なぁさっきの奴は本当にいなくなったのか?実は近くで隠れてて油断したところを攻撃とかさ」

 

零斗「アイツは騙しや罠とか姑息な手段を考えないからそういうことはないんだよ」

 

立香「じゃあこれで終わりってことでいいんだね」

 

零斗「多分な」

 

戦闘が終わりだと実感出来たのか肩の力を抜き、地面に座り込んだり壁に寄りかかったりするものもいた。伊丹たちが向かった東門の方も戦闘が終わったようでこちらの方にまで市民による勝鬨の声が聞こえていた。

 

─────こうしてイタリカの街に一時的なものだが平穏が訪れた。しかし、これはこの世界での戦いの序章に過ぎなかった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

──────そこはあらゆる世界に接していながらあらゆる世界と繋がりを持たず、どの時代かも定まっていない場所『次元の狭間』。その次元の狭間のある一角に巨大な島───否、要塞のようなものがあった。その要塞内部に複数ある倉庫の一つにキメラアントやガストレアの死体が重ねられたことで出来上がった死体の山の上でブレイズが座っていた。

そしてその死体の山の下に『ウロボロス』と呼ばれる組織に所属するプロフェッサーと呼ばれる老人と数名の部下がブレイズを見上げていた。

 

プロフェッサー「劣等種族の悪魔にしてはよく仕事をこなせたもんじゃな」

 

ブレイズ「ハッ、こんな出来損ないしか作れねぇジジイに褒められたってなんも嬉しくねぇよ」

 

研究員A「き、貴様!?傭兵風情がプロフェッサーに無礼なことを言うなど!?」

 

ブレイズ「事実を言って何が悪い?回収するまでこのゴミ共の戦いを見てたが酷いもんだったぜ?知能がある兵隊長クラスのキメラアントが兵隊蟻と同じように知能の欠片も感じないほどの戦い方しか出来てなかったし、ガストレアは本来なら特殊金属『バラニウム』でしか倒せないが死体を蘇生させたことでその恩恵がなくなってしまった。これらを見ても出来損ないと言えるか?」

 

プロフェッサー「フン、青二才の小僧が抜かしおる。雇われの傭兵は黙って言われた通りの仕事をしておればいいんじゃよ」

 

ブレイズ「へいへい、それじゃあ俺は次の仕事まで待機させて貰いますよ」

 

興味が無くなったのかブレイズは死体の山から降りると手をヒラヒラさせながらその場から離れていった。それを研究員たちは睨むのだった。

 

研究員B「プロフェッサー、何故我らが王はあのような輩を雇ったのでしょうか?」

 

プロフェッサー「そのような些細なことを我々が知る必要は無い。我々は我々がすべきことを行うだけだ」

 

研究員C「そうですね。それに新たな実験体もすぐにでも実戦投入できますから次の作戦で目にものを見せてやりましょう!!」

 

プロフェッサー「無論だ。それに新たな実験体を確保し、更なる実験を行えるというものじゃ」

 

プロフェッサーは心底愉快そうに実験出来ることを想像し笑っていた。彼らにとってこの世全ての生命が実験するための存在としか見ておらずその命がどうなろうと構わないと言う考えを持って行動していた。

 

???『ならば次の作戦にはそれらを出撃して貰おうか』

 

そう言いながらプロフェッサーの前に現れたのは全身を金と黒で装飾された鎧を身に纏った青年だった。彼がこの『ウロボロス』を纏める組織の王、クロノス。

 

クロノス『次の作戦は未知の戦力との戦いになる。その実験体たちがどれほどのものか見せてもらおう』

 

プロフェッサー「いいだろう。して次の作戦ではどのような敵と戦うのですかな?」

 

クロノス『─────この世界の住人だよ』




有頂天「どうも毎度おなじみ有頂天皇帝です!今回のゲストはオリキャラにして主人公のライバル。ブレイズ・バルバトスです!」

ブレイズ「なぁなんで俺がこんな所に来なきゃ行けないんだよ?」

有頂天「今後出てくるオリキャラの細かい設定などは後日考えて投稿しますね!!」

ブレイズ「とりあえず零斗の野郎が無様醜態を晒す話を書いてくれ」

有頂天「それは気分次第ですね。寧ろブレイズさんの方が醜態晒すと思います」

ブレイズ「いやなんでだよ!?」

有頂天「特に話すことがないので次回予告!」

ブレイズ「おい無視かよ!?まぁいいがな。えぇと、次回は零斗の野郎がイタリカにいる間アルヌス基地でも騒動が始まろうとしていた」

有頂天「一体どうなるのか次回をお楽しみに!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編十話 アルヌス基地での騒動(前編)

今回と次回の話で零斗たちイタリカ組の出番はほぼないです

OP『GATE それは暁のように』


────零斗たちがイタリカの街に着いたのと同時刻、アルヌスの丘にある自衛隊たちによって造られた特地の調査用基地。そのアルヌスに到着した一団が存在していた。

彼らは多種族平等主義の国の使者及び国の代表であり自衛隊が彼らの国にとって危険な存在であるのかそれとも友好関係を築ける存在なのかを知るために実際に会いに来ていたのだった。

 

リムル「ジュラ・テンペスト連邦国の盟主のリムル・テンペストだ」

 

冬夜「ブリュンヒルド公国の国王、望月冬夜です」

 

ハヤト「サガ帝国の勇者、ハヤト・マサキだ。よろしく頼む」

 

ガゼフ「リ・エスティーゼ王国騎士団長ガゼフ・ストロノーフだ」

 

狭間「本日はこのような場所へ来ていただきありがとうございます。私がこの基地の最高責任者である狭間陸将であります」

 

冬夜「こちらこそ急に来たというのにこのように会談の場所を設けていただき感謝しています」

 

初めに互いの紹介をしあったリムルたち。本来ならこういった場にはハヤトやガゼフのように王の代理が来るべきなのだがリムルや冬夜は複数の国と同盟を結んでおりそれらの国を含めての代表として来ていたのだった。無論、一国の王だからこそ護衛は確かな実力を持ち、且つ信用できる者たちによって編成されていた。

そしてこの会談は真上の位置にあった太陽が沈むまで続いたが時間をかけた甲斐があり、自衛隊及び彼らの世界の人々はリムルたちと良好な関係を築ける切っ掛けとなるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

狭間陸将がリムルたちと話していたのと同じ頃、アクセルの街の冒険者たちが作った酒場でカズマ一行と禍終素学園の生徒がカズマの世界についての話を聞いていた。

 

明久「そっちの世界ってなんかアレだね・・・・」

 

鍵「その、なんだ・・・・」

 

邪ンヌ「バカよねその世界を創った奴」

 

アルトリアオルタ「空飛ぶ野菜に冬将軍と名乗るモンスター。どう考えてもマトモな世界ではないだろう」

 

カズマ「だよなー」

 

カズマ自身もあの世界のものはおかしいと思ったのでこのようにおかしいと言ってくれることに安心感を感じていた。

 

めぐみん「私としてはキャベツが飛ばないことが信じられませんけどね」

 

立香「まぁこっちの世界でも色々面白おかしいものが沢山あるし特に驚くことじゃないよね」

 

ダグネス「そうかそちらの世界も色々あるんだな」

 

めぐみんとダクネスも立香たちの世界の話を聞いてその世界の様子に驚きを隠せないでいた。特にめぐみんは島一つを跡形もなく消す兵器があることを聞くとそれと同等の威力の爆裂魔法を放って見せるとカズマにドレインタッチでアクアから魔力を限界まで絞り出してその魔力をめぐみんに渡すようにお願いするが当然のごとく却下されることがあったのは特に語ることでもないだろう。

 

当麻「そういや自衛隊の偉い人がこっちの世界の人と話し合いしてるらしいけど、一体何の話してるんだろうな」

 

十六夜「まぁ十中八九こっちがどんな目的でこの世界に来たのかを聞きに来たんだろうな」

 

飛鳥「そうね、それに乗ってきた乗り物は全員異なるけど見た目からして高価なものだと思うわ」

 

耀「つまり偉い人が来てるってことだよね」

 

キンジ「まぁそういう事だよな」

 

当麻たちはこの酒場に入る前に自衛隊の居住エリアにそれぞれ異なる装飾が施された馬車や狼車、船などが止められていた。現地人が乗っていた馬車と比べてもその豪華さはよく分かるものだった。

 

ランスロット「それにしても同行者たちの女性陣は皆美しい方ばかりですね」

 

ガウェイン「ロリ巨乳の人妻が居ないのは残念ですが皆さん中々のものをお持ちで」

 

トリスタン「私は悲しい・・・友が居ないのをいいことにこのようなことを楽しんでいるなんて」

 

黒髭「でも異世界のおんにゃの子を見るだなんて素晴らしいことですぞ?」

 

フェルグス「頼んだら抱かせてもらえるだろうか?」

 

ダビデ「僕はやるよ、かなりやるよ」

 

ランスロットを筆頭に禍終素学園文化系部活のカルデア部所属の藤丸兄妹が呼んだ変態サーヴァントたちが双眼鏡でリムルが連れてきたシオンとシュナ、テスタロッサ、ウルティマ、カレラ、冬夜の嫁であるリンゼ、エルゼ、八重、ユミナ、スゥシィことスゥ、ルーシアことルーヒルデガルドことヒルダ、リーン、桜。ハヤトの仲間であるリーングランデ、ルクス、フィフィ、ロレイヤ。全員異なる良さがある美人美女である。ちなみにガゼフの連れてきた部下(全員男)やリムルが他に連れてきたゴブタ、ディアブロ、ヴェルドラには一切興味はないようでひたすら女性陣を邪な目で見ていた。そんな彼らに同意するもの達もいるが女性たちがランスロットたちを養豚場の豚を見るような目で見ているため表立って同意できないのであった。

 

キンジ「なぁ藤丸、お前んとこのサーヴァントってさ────」

 

立香「言わないで、私も兄さんもその事を理解してるし何とかしようと思ってるんだけど全く改善できないんだよ」

 

白雪「どっかのバカアリアだっていつまでたっても銃を撃ちまくるのやめないしね」

 

アリア「どこぞのヤンデレ白雪よりもましよ」

 

白雪・アリア「「・・・・・(互いに目が笑っていないまま武器に手を掛けようとする)」」

 

飛鳥「あなたたち五十歩百歩って言葉知ってるかしら?」

 

耀「ダメだよ飛鳥、二人とも話聞いてないから」

 

十六夜「心配するな。喧嘩し始めたら肉壁で周りに被害が出ないようにするからな」

 

カズマ「おい待て、どうして肉壁と言いながら俺の方を見るんだ」

 

明久「いや本当に生き返るのか実際に見てみたいし」

 

カズマ「そんな理由で死にたくねえんだけど!?ってかあの二人止めるって選択肢はねぇのかよ?」

 

ダクネス「それよりカズマ、もし肉壁になるのだとしたらぜひその役目を私に・・・¨(*´д`*)ハァハァ」

 

カズマ「お前は黙ってろオッパイ!!」

 

ダクネス「うにゅぅぅぅぅぅ~~~~~~!!」

 

ムッツリーニ「・・・・・・・・っ!!(カシャカシャ!!)」(鼻血を流しながらダクネスを撮る)

 

雄二「なんだこれ・・・・」

 

秀吉「気にしたら負けじゃよ」

 

嵐獄島だろうと異世界だろうと普段と全く変わらないみんなに呆れるのであった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

狭間陸将がリムルたちとの会談が始まってから二日経った夜。その日は天候が悪かったためか月明かりもなくアルヌスの丘には数少ない電気の明かりで照らされていた。そんな暗い夜の中で明久と鍵はカズマと共に夜の基地を歩いていた。

 

明久「ねぇ高校生にもなって1人でトイレに行けないって恥ずかしくないのカズマくん?」

 

カズマ「べ、別にビビってねぇし!!ただお前らが怖がってそうだからしょうがなく誘ってやっただけだし!!」

 

鍵「そうか、なら俺達は平気だから1人で行ってこいよ」

 

カズマ「あ、すいませんやっぱり怖いんで一緒に着いてきてください」

 

───今日の朝、自衛隊からこのアルヌスの丘に近づく怪しい集団がいると話された。その集団の正体もその数も不明なので自衛隊は警戒態勢を取っていた。これには新撰組と今回話し合いに来たリムルたちも協力することになっており行動する時も二人以上と言われていた。

 

明久「にしても今日は嫌な天気だね」

 

鍵「あぁこういう時に限って嫌なことが起きるんだよな」

 

カズマ「おいフラグ建てるのはやめろ」

 

今朝聞いた話を思い出して不安なのか明久と鍵が不安を紛らわせようと話すがどう考えても折れなそうなフラグを立てている2人にカズマはツッコミをいれた。

 

明久・鍵「「こんなこといいな できたらいいな あんな夢 こんな夢 いっぱいあるけど~♪」」

 

カズマ「おい!ドラ〇もん歌って誤魔化そうとすんな!!」

 

明久と鍵は気を紛らわせようとドラ〇もんを歌い始めカズマは人選を間違えたか?と頭を抱えていた。

そんな時、前の通路の右側の曲がり角からドゴンッ!!と大きな音が聞こえてきた。その音が聞こえるのと同時に濃厚な殺気を感じ取れた。

 

明久・鍵「「─────っ!?」」

 

殺気に気づいた二人はそれぞれ木刀と日本刀を構えた。少し遅れたがカズマも愛刀『ちゅんちゅん丸』を構えた。

そしてズシン!ズシン!と重量感ある足音が近づいてくるのが聞こえた。曲がり角から現れたのは柔道着を着た熊だった。その熊の手から真新しい血が滴り落ちているために恐らく誰かと戦った後なのだろう。熊は明久たちに気づくと襲いかかろうとしてきたがその前に明久が熊の前まで移動しそのまま木刀で熊の右目を潰し、それで怯んだ隙をついて鍵は熊の右足を斬り反対の足にも中級水魔法『アイスランス』を突き刺すと熊は倒れた。

 

カズマ「え、おかしくね?なんで普通の世界にいる奴らが俺より強そうなの?」

 

明久「いやうちの学園じゃ戦闘訓練も授業の一環だし普通科でも武器や魔法の扱いは学ぶよ」

 

鍵「後金ない時とかは森に行って魔獣や魔物狩ったりするからな」

 

カズマ「納得いかねぇ!!」

 

カズマはどう見ても自分より強い二人に絶望していた。因みに明久たちの世界では生まれてから五年経つと検査を行って何か能力を持っていないか調べる。魔法を使えるものはそこそこおり、また魔法を使えないとしても超能力や摩訶不思議な力を宿していることが多い。明久は妖力と呼ばれる力をその体に宿しており木刀に妖力を込めたりして実体のないものを斬れたりする。鍵は刀と魔法の両方を使いこなしており特に魔法は生活に使ったりするので結構器用に使ってたりする。

 

熊?『キ、キサマら。ヨクモヤッテクレタナ』

 

明久「あれまだ意識あったの!?」

 

鍵「ってかなんか回復してないか!?」

 

カズマ「つかアレ熊じゃなくね?」

 

熊が倒れた方を見ると刺された右目と左足、斬られた右足の傷が無くなっていた熊───否、力士が立っていた。そしてその後ろには眼鏡をかけた小柄な男と人間の腕が生えている人間サイズのコブラが立っていた。

 

矢部「まさか本郷に傷を負わせるのが現れるなんてね。僕は獣闘士『巨猩羅 (ゴリラ)』矢部正太。君たちがさっき手傷を負わせたのは獣闘士『熊(ベア)』のジェロム本郷。そして獣闘士『 壷舞螺(コブラ) 』大沼電」

 

眼鏡をかけた小柄な男───矢部が彼らの正体を話した。獣闘士はこの基地にいるのは瞳、獲座、大河、初、壱之介の五名だけなのでそれ以外の獣闘士は侵入者ということだ。

 

カズマ「一応聞くけどアンタらは何しに来たんだ?」

 

矢部「決まってるじゃないか。この基地を貰いに来たのさ」

 

明久「あっさり言いますね。そんなことができると考えているんですか?すぐに自衛隊や他の警備してる人達がくるよ」

 

矢部「その前に君たちを殺すのなんて簡単な────」

 

鍵「『サンドウインド』!!」

 

カズマ「『クリエイトアース』それと『ウインドブレス』!!」

 

『なっ!?』

 

矢部が話している隙に鍵とカズマによる風魔法で砂埃を発生させ、その規模は全員を覆うほどで矢部たちは腕で目を守った。砂埃が無くなり視界がハッキリと見えるようになった頃には明久たちはその場からかなり遠いところまで走って逃げていた。

 

明久・鍵・カズマ「「「誰がマトモに戦うかバーカ!!」」」

 

明久たちは走る足をとめずに矢部たちの方へ顔を向けて馬鹿にするように言った。そんなことをされた矢部たちは最初は呆然としたが馬鹿にされたことに気づくと直ぐに獣人化して明久たちを追い始めた。こうして獣闘士と明久たちによる命懸けの鬼ごっこが始まるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

場所は変わってアルヌス基地から離れた所にある森の中、黒いローブを纏った者と上半身裸の獅子頭の獣人を筆頭に彼らの後ろには殻獣(シェルケース)や棘頭猿(メイスヘッドオーガ)、剣牙猫(サーベルキャット) などの魔獣、ケルベロスや ペリュドン、装甲トカゲ(アーマーサウルス)、エビルムカデ、槍足鎧蜘蛛(ナイトスパイダー)、白刃巨大熊(ソードグリズリー)、孤刃虎(ブレードタイガー)、巨大妖蟻(ジャイアントアント)などの魔物、GN-XIVやグレイズ、サーペント、ヴィンセント、ビルゴIII、コダール、べへモス、 GRK-7、 DBM-2、 ザクウォーリアーなどの自立行動する機動兵器、悪魔や堕天使などの他種族などとその数合わせて二百万を超えている。彼らもまたイタリカを襲った獣闘士連中と同じく『ウロボロス』の一員であり、このアルヌスの基地を奪い『ウロボロス』の戦略拠点としようとしていた。無論基地にいる人間は実験の材料か奴隷にすることが決まっているからか中には欲望を隠そうともしていないのもいた。

そんな彼らを見て獅子の獣人──グラディエルはこれから行う彼らの軍が蹂躙する様を想像して笑みを浮かべていた。

 

グラディエル「ククク、雑魚を潰すだけの簡単な任務だが蹂躙するのは素晴らしいこととは思わねぇかアルファ?」

 

アルファ『・・・・・・・・』

 

グラディエル「チッ!人形に話しかけても無駄か。まぁいい先ずは奴らの無様に泣き叫ぶ声でも聞かせてもらおうじゃないか」

 

グラディエルは魔導人形(マジックゴーレム)アルファに話しかけるが、アルファは何も言わないため少し機嫌を損ねたがこれから始まる蹂躙によって敵が泣き叫ぶことを思い出し、そんな気持ちも直ぐに消えた。

確かに自衛隊の戦力だけならば多少の損害はでてもこの戦力で蹂躙することは可能だっただろう。

 

────しかしグラディエルたちは知らなかった。あの基地には自衛隊だけではなく魔王や勇者、頭のおかしい学園教師生徒がいることを。そして彼らによってグラディエルたちが窮地に落とされるとは誰も思いもしなかった。

 

棘頭猿『ゴガァァァァァ!!』

 

進行してくる敵に気づいた自衛隊たちは戦車や、量産型カタクラフトアレイオン、日本製KMF暁、自衛隊MS紫電、ムラサメ、リーオーによる銃火器の弾幕の雨を張り敵の数を減らしていくが数が多すぎるため敵の進行は遅れないでいた。そして一匹の棘頭猿がとうとう門の前に辿り着き門に向かって腕を振り下ろして門を破壊した。

 

自衛隊隊員A「魔獣が門を壊して入ってきたぞ!」

 

自衛隊隊員B「急いで魔獣たちを外に追い出すんだ!!」

 

門が壊れるとそれを切っ掛けに魔獣や魔物たちが基地の中へと我先にとなだれ込んできた。無論自衛隊はそれをただ見ているだけなどせず自衛隊隊員は銃火器で応戦するが前を行く殻獣による硬いからによって銃弾は弾かれてしまうのだった。アレイオンら自衛隊の機動兵器は接近してきた敵の機動兵器の相手をするのに手一杯になっているので魔獣や魔物の相手をすることが出来なかった。よって自衛隊員は今まさに蹂躙されようとしていた。

 

自衛隊隊員C「た、隊長。ここは一先ず後方へ撤退するべきでは・・・・・」

 

隊長「駄目だ。後ろには民間人がいるんだ。我々は自衛隊として彼らを守る義務がある」

 

魔獣や魔物に恐怖を感じた自衛隊隊員の一人が隊長に具申するが隊長はその意見を却下した。彼らの後ろには避難している途中のこの世界の協力者である戦うことの出来ない現地人、異世界人、禍終素学園関係者がまだおり民間人を守る為にも退くわけにはいかないのだ。具申した隊員も隊長に言われてそのことに気づき頭を下げるとすぐに対巨大生物用銃を構えた。他の隊員たちもバズーカやランチャーなど歩兵ができる限りの火力の高い武器を構えた。

 

隊長「総員、一斉射撃!!」

 

魔獣たちが射程範囲内に入ると同時に隊長による合図を切っ掛けに持てる限りの火力を放った。それにより数体の殻獣、棘頭猿を倒すがそれは焼け石に水程度で魔獣たちの歩みを止めることが出来なかった。

 

自衛隊隊員D「そ、そんな・・・・」

 

隊長「怯むな!急いで次弾を装填しもう一度攻撃を────」

 

めぐみん「その必要はありませんよ」

 

隊長が再度攻撃するために指示を出そうとした時、その言葉をめぐみんが遮った。そのめぐみんの後ろにはパーティーメンバーのアクアとダグネス、更にアクセルの街の冒険者に新撰組を筆頭に戦闘力のある禍終素学園教師生徒が集まっていた。

 

隊長「き、君たちどうしてここに・・・」

 

桂「お心遣いには感謝するが我々は黙って守られるような存在でなくてな」

 

高杉「俺達の前に現れたのが奴さんの運の尽きって訳さ」

 

辰馬「アハハハ!まぁ要するに儂らは暴れたいっちゅうことじゃよ」

 

隊長は避難してるはずの彼らがここにいることに驚きを隠せないでいたが桂たちはそれを気にせずそのまま自衛隊たちの横を通り、魔獣たちへと武器を構えながら近づくのだった。

 

近藤「いくぞ新撰組!!」

 

ダクネス「我々も続くぞ!!」

 

隊長「一般人にばかり戦わせるな!我々もやるぞ!!」

 

『おおおおおおおおおおおおお!!!!』

 

近藤、ダクネス、隊長の言葉を切っ掛けとしてこの場にいる全員の戦う気が上がった。近接武器を持っているものは魔獣たちに近づき、銃や魔法などを使うもの達は後方で彼らの援護を始めた。

 

一輝「第一秘剣『犀撃』!!」

 

綾人「九牙太刀!!」

 

ゾロ「死・獅子歌歌!!」

 

ザップ「斗流血法・カグツチ『刃身ノ壱・焔丸 大蛇薙』!!」

 

ツェッド「斗流血法・シナトベ『刀身ノ伍・突龍槍』!!」

 

流子「武滾流猛怒(ぶった切るモード)!!」

 

キリト「スターバースト・ストリーム!!」

 

ハヤト「《歌え》アロンダイト!!」

 

リムルたちの世界でA-ランクという一体だけでも街を甚大な被害を出すほどの危険な槍足鎧蜘蛛が一斉に槍のように鋭い脚で襲いかかってくるが、一輝たちによってその硬い甲殻ごと切り裂かれてしまい槍足鎧蜘蛛は倒れるのだった。

 

ルフィ「ゴムゴムの火拳銃(レッドホーク)!!」

 

トリコ「50連釘パンチ!!」

 

百代「無双正拳突き!!」

 

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

丈助「ドララララララララララララララララララララララララララララララ!!」

 

槍足鎧蜘蛛と同ランクである白刃巨大熊もまた襲い掛かるが、その爪が相手に当たる前に吹っ飛ばすのだった。

そして彼らのように他の人たちも各々の得意な攻撃で魔獣たちを倒していくのだった。ただ中にはアホみたいな行動をする者もいた。

 

ダクネス「(*´д`*)ハァハァ、この魔物の牙は中々良いものだな・・・」

 

アクア「いやぁぁぁぁぁ!?何で私を追ってくるのよぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

山崎「あんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱんあんぱん」

 

沖田「死ねぇぇぇぇぇぇ土方!!」

 

土方「何してんだテメェらは!!」

 

孤刃虎に頭を齧られて興奮しているダクネスにケルベロスやペリュドンの群れに追いかけられているアクア、あんぱんをひたすら剣牙猫に投げつける山崎、この戦闘のどさくさに紛れて土方を殺そうとする沖田。そしてその沖田の攻撃をかわしながら怒鳴るようにツッコミをする土方だった。

また、機動兵器に乗れるパイロットの人達もまたそれぞれの愛機に乗って戦場に出ていた。

 

ヒイロ「ターゲットロック、目標を消滅させる」

 

刹那「ダブルオークアンタ、目標を駆逐する!」

 

ガロード「くらいやがれ!!」

 

アムロ「ガンダムの名は伊達ではない!」

 

キラ「当れェェェ!!」

 

シン「そんなに戦いたのか、アンタたちは!!」

 

カミーユ「ここからいなくなれー!!」

 

ジュドー「くらえ!」

 

バナージ「はあっ!!」

 

三日月「邪魔なんだよ」

 

ヒイロのウイングガンダムゼロ(EW)のバスターライフルと刹那のダブルオークアンタライザーソード、ガロードのガンダムDXのツインサテライトキャノンによるビームがサーペント、ビルゴIIを消し去り、アムロのνガンダムのフィン・ファンネルとキラのストライクフリーダムガンダムのドラグーンがザクウォーリアたちのコックピット部分を狙い撃ち、シンのデスティニーガンダムのアロンダイトがべへモスの腕を切り裂きそこにカミーユのZガンダムとジュドーのZZガンダム、バナージのユニコーンガンダムがべへモスの胴体に最大火力を叩き込み、三日月のガンダムバルバトスルプスレクスがメイスでグレイズたちを叩き潰すなどと先陣切って敵MSを蹂躙していた。それに続くようにガンダムグシオンリベイクフルシティやガンダムデスサイズヘル、インフィニットジャスティスガンダム、ガンダムサバーニャなどの嵐獄島のMSたちが暴れるのだった。

 

ルルーシュ「消え失せろ!」

 

オルドリン「落ちなさい!!」

 

オルフェウス「落ちろ!」

 

甲児「ブレストファイヤー!!」

 

鉄也「サンダーブレイク!!」

 

真上「インフェルノブラスター!!」

 

葵「断空剣!!」

 

シモン「フルドリライズ!!」

 

宗介「ゼーロス、一斉発射」

 

竜馬「ゲッタートマホーク!!」

 

ルルーシュの蜃気楼によるハドロンショット、オルドリンのランスロットハイグレイルのソードハーケン、業白炎の滑空砲、甲児のマジンガーZによるブレストファイヤー、鉄也のグレートマジンガーによるサンダーブレイク、真上のマジンカイザーSKLによるインフェルノブラスターによって空を飛んでいたヴィンセントやGN-XIVは次々と破壊され、地上でも葵のダンクーガノヴァマックスゴッドの断空剣、シモンのグレンラガンによるフルドリライズ、宗介のレーヴァテインのゼーロス、竜馬の真ゲッター1によるゲッタートマホークによってGKB-7、DBM-2、サーペントが次々と破壊されていた。

 

 

──────こうしてアルヌスの基地での戦いは始まった。この地での戦いもまたイタリカ同様過酷なものになろうとしていた。




有頂天「有頂天皇帝でーす!ピースピース!!」

明久「何かやけくそになってない?」

鍵「後書き何書けばいいのか分からなくなったからな」

カズマ「というかこまめに投稿しとけばそんなことにならなかったんじゃないか?」

有頂天「黙れクソ童貞ロリコンニート」

カズマ「何故俺だけ罵倒!?」

明久「そう言えば今回の話で僕と杉崎くんに原作にはない設定が追加されてるよね」

有頂天「明久さんと杉崎さんはこの小説で準主人公みたいな感じなので特別な力あってもいいかなと考えました」

杉崎「設定広げすぎたら後で大変なんじゃないか?」

有頂天「大丈夫だ問題ない」

カズマ「それ問題ない人が言うセリフじゃないだろ」

有頂天「さて、そんなことより次回予告!」

明久「アルヌス基地を襲撃する200万の軍勢」

鍵「それを指揮する存在を倒そうとする者がそこでみたものとは!?」

カズマ「一体アルヌスはどうなってしまうのか!?」

有頂天「次回もお楽しみに!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編十一話 アルヌス基地での騒動(後編)

アルヌス基地での騒動後編です。予定として次の話でGATE編は一旦終わりです

OP『GATE それは暁のように』


─────アルヌス基地での戦闘が始まってから約五時間が経過していた。

魔獣や魔物、MSなど機動兵器との戦闘はアルヌス基地にいる人々が圧倒的優勢な立場で戦っていた。また別の場所では明久たちが獣闘士を逃げるフリして矢部たちを邪ンヌたち明久と鍵、立花が契約しているサーヴァントたちがいる場所へと誘導しており、魔獣たちが襲っているのとは反対方向では旧魔王派であるクルゼレイ、シャルバ、カテレアを筆頭に悪魔の軍団が進軍してきたがリムルの配下であるディアブロ、テスタロッサ、カレラ、ウルティマによってクルゼレイたちを除いた悪魔の軍団は殲滅されていた。二百万もあった『ウロボロス』の軍勢は既に十万まで数を減らしていた。無論自衛隊側も少ない被害が出ているがリムルが持ってきた『完全回復薬(フルポーション)』などの回復薬を使っているため死傷者は最初の攻撃の時以外出ていなかった。

その事を配下から知らされたグラディエルは信じられないと思っていてもこの場からでも聞こえてくる爆音や魔獣たちの断末魔などから配下の報せが正しいことを証明していた。グラディエルは信じたくないと言わんばかりに歯が砕けんばかりに歯を噛んでいた。

 

グラディエル「巫山戯るな!!何故劣等種である人間どもに我が軍が負けているなど、あっていいはずがない!!」

 

アルファ『だが実際に我々の軍は負けている。今から我々が戦場に出たとしても手遅れ』

 

グラディエル「黙れ!!口を開いたかと思えば余計なことしか喋らないのか!!」

 

機械的な声で現状を冷静に告げるアルファにグラディエルは怒りを隠そうとせずにアルファの胸ぐらを掴んだ。

 

アルファ『事実を言って何か問題が?』

 

グラディエル「五月蝿い!!それが分かっているなら何か打開策の一つぐらい出せ!!それでも『機械王』様の参謀か!?」

 

アルファ『残念ながら既に手遅れです』

 

グラディエル「どういう────」

 

意味だ。とアルファに問いただそうとしたグラディエルだがその言葉が出るよりも早くグラディエルの体が無数の刃によって貫かれてしまった。

 

グラディエル「な、何故だ・・・・・」

 

グラディエルは後ろから刺してきた存在を見ると信じられないとばかりに驚愕の表情を浮かべていた。グラディエルの後ろにいたのはアルファと同じ姿をした魔導人形でその右手から出した大量の剣でグラディエルを刺していた。

 

ベータ『『獣王』の軍団長グラディエル。貴方は『帝王』クロノス様の命により不要な存在として処分が決定されました』

 

グラディエル「ま、まて・・・私はまだ負けてなど───」

 

ベータ『無様。命令を果たせなかったものには死、あるのみ』

 

グラディエルが懇願しようとするもベータはそれを無視して左手を剣に変えてそのままグラディエルの首を斬り飛ばした。斬り飛ばされたグラディエルの頭は地面に落ちるとアルファの足元にまで転がった。

 

アルファ『質問。私も処分対象なのか』

 

ベータ『否定。貴方の任務は本作戦の監視であり作戦が失敗したのは敵対戦力を見誤った『獣王』派閥のせいである。よって貴方に対しての処罰はありません』

 

アルファは今回の作戦での自分の処罰を尋ねるが、それに対してベータはグラディエルの死体を本部へと転移させながら処罰がないと言った。

 

ベータ『転移完了。これ以上ここにいては敵に気づかれる恐れがあるため、この場から去ることを進言する』

 

アルファ『その意見に同意。直ぐに行動すべき』

 

ベータ『では直ちに転移を開始し──』

 

『そうはさせないよ?』

 

『『!?』』

 

ベータが転移魔法を発動させようと前に出した右手がサークレット付きのベールで紫色の髪と白仮面を隠している狩衣を着た少年によって左腕を斬り落とされてしまった。

斬られるまでその存在を認識できなかったことに驚愕していたが、それも一瞬でベータは右拳を白仮面の少年に向かって勢いよく振りかぶった。白仮面の少年はその拳をベータの左腕を斬った剣で防ぐと反対側からアルファがマシンガンのように魔力弾を放ってきたので白仮面の少年は空間から新たに剣を取り出してその剣で魔力弾を全て斬り裂いた。ベータはその隙に白仮面の少年から距離を取ってアルファの隣へと移動した。

 

アルファ『驚愕。まさかただの人間が私たち二人を同時に相手取るとは』

 

ベータ『質問。貴方は一体何者ですか?』

 

ナナシ『僕は勇者ナナシ。こっちが名乗ったんだから君たちも名乗ったらどうだい?』

 

アルファ『否定。我々は他者に情報を与えられないよう設定されているのでそれには答えられません』

 

ナナシ『それは残念だね。なら君たちを捕まえて無理やりにでも話させるよ』

 

白仮面の少年────ナナシはそう言うと同時に地面を勢いよく蹴ると一気に距離を詰めてアルファに向けて剣を振りかぶった。そしてアルファの腕に剣が当たるがベータの腕と同じように切り落とすことは出来ず防がれてしまった。

 

アルファ『無駄。ミスリルで造られたベータと違い私の体はオリハルコンで造られているので、その程度の攻撃で我が体を斬ることは不可能』

 

ナナシ『ならこれはどうかな?《踊れ》クラウソラス!!』

 

アルファの腕に攻撃したのとは別の剣に魔力を込めながら呪文のようなものを唱えると剣は十三枚の薄い剣身に分かれ、実剣の外側に青く輝く光が刃を形成した。その十三枚の刃はそれぞれ異なる軌道でアルファとベータに向かって飛ばされた。

アルファとベータはそれらの刃をかわそうと距離をとるが刃はアルファとベータが距離をとるよりも早く二人の体に当たり、四肢を切断された。魔導人形である二人は人間のような感情を持っていないがそれでもこれには驚きを隠せないようでいた。

 

ナナシ『悪いけど君たちを捕縛させてもらうよ。君たちの組織について色々話してもらいたいからね』

 

アルファ『驚愕。我々に油断も慢心もなどなかったのに負けるとは』

 

ベータ『同意。この世界の人間は脅威だと記録します』

 

アルファ『ですが、既に我々は目的を果たしているのでこの場を去らせてもらいます』

 

ナナシ『何を───』

 

ナナシが何を言ってるのか聞くよりも早くアルファとベータがいる地面に転移の魔法陣が出現した。それに気づいたナナシは阻止しようとするがそれよりも早く転移が成功したためアルファとベータは別の場所へと転移されたのだった。

 

ナナシ『・・・・・逃げられちゃったか』

 

ナナシは気配が完全に感じられなくなると白仮面に狩衣の姿から一瞬にして黒髪に黒ローブ姿の少年に変わった。彼の名はサトゥー・ペンドラゴン。彼は元の世界に戻る手段の手がかりが門にあると考えて仲間たちとともにアルヌスにやってきたのだ。『ウロボロス』が自衛隊基地を襲ってきた時に最初は仲間であるアリサ、ルル、リザ、ポチ、タマ、ミーア、ナナ、ゼナ、カリナ、セーラと一緒に魔獣や魔物を撃退していたが戦っている途中に『地図(マップ)』で周囲の敵を確認した時アルヌス基地から少し離れた場所に少数の敵がいることを見つけたサトゥーはアリサにその事を伝えてからその敵に接触した。勇者ナナシの姿になっていたのは自分の本来の実力をあまり知られないようにするためである。

 

サトゥー「でも、全く収穫がないって訳じゃないんだよな」

 

サトゥーは手に持っているアルファとベータの体の一部であるミスリルとオリハルコンの欠片を見ながらそう呟いた。

この世界はいくつかの異世界と融合してしまったことで通貨や奴隷などで問題になっており鉱石もその一つである。リムルの世界でミスリルは魔鉱石と銀が混ざったものでオリハルコンは魔鉱石と金が混ざったものであり、鉱山なども確認されていないため入手するのは難しいものである。それに対してサトゥーの世界では魔鉱石などと言うものは存在せずミスリルも魔法金属の一種でその中でも比較的手に入りやすいものとされている。

このように同じミスリルでも世界によって異なるためその金属を使って造られた武器や装備に性能差が出るため現在多種族平等主義国家の研究者達が集まってその性能を比べあっていた。このミスリルとオリハルコンを調べればアルファとベータがどの世界から来た存在なのかを調べることが出来る。

 

サトゥー「さて、アリサたちの方はどうなっているかな?」

 

サトゥーはアリサたちの現在の状態を見るために『地図』を使ってアリサたちを見るとアリサたちは無事なようで既に基地の周囲には敵は存在していなかった。

サトゥーはそれを確認するとアリサたちの元へと向かうのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

アルヌス基地での戦闘が終わったのはサトゥーがアルファとベータとの二人と戦っているときだった。グラディエルが死んだことで指揮系統が乱れてしまい、グラディエルと副官の一人が従えていた魔獣や魔物たちの統率が乱れたことで倒すことも容易になり、機動兵器の方も無人機であるため動きが読みやすく機体性能が劣るリーオーなどの自衛隊の機体でも次第に倒すことも容易になった。

そして最後の一体の槍足鎧蜘蛛が倒されたことで戦闘は終了した。戦闘が終了された頃には太陽が上り始めるのを見るとまるで祝福しているかのようだった。

しかし戦闘が終わっても基地の中は慌ただしかった。自衛隊たちは基地に侵入したジェロニムたち獣闘士による被害者と基地の被害、消耗品などの確認をしていた。破壊されたMSなどの機動兵器や魔獣や魔物の死骸は禍終素学園生徒によって解体された。また、捕虜になったクルゼレイ率いる旧魔王軍と魔獣と魔物を操っていた副官。そして副官を捕えるときに近くにいたエルフや獣人などの亜人の奴隷。この奴隷たちは全員副官の玩具としてある者は魔獣に四肢を喰われ、ある者は部下達の性処理に、そしてある者は実験の材料として使われていたなど度し難い悪行ばかりだった。副官の男はその事をまるで自慢するかのように言った。それを聞いた尋問を担当していた自衛隊員達はそのことに対して怒りを隠せなかった。しかし自衛隊がその怒りを副官の男にぶつけようとしたがそれよりも早くその副官の男の顔に禍終素学園の教師の一人である承太郎が拳を叩き付けた。

拳を叩きつけられた男は伸びてしまったが気絶することを許さないかのように『スター・プラチナ』で男の胸ぐらを掴んだ。

 

承太郎「今まで外道連中は何度も見てきたが、テメェもそいつらに負けず劣らずの外道みてぇだな」

 

承太郎は男に対して殺意を隠そうともせずに喋るが男はそれに気づくことが出来ていない。何故なら男は魔獣や魔物を操ることしか出来ないので幽波紋である『スター・プラチナ』の姿を見ることが出来ないため、男は見えない何かによって宙に浮かばされていると感じて殴られたのも合わせて恐怖に陥っていた。自衛隊たちも突然男が浮いているのを見て不気味に感じていた。承太郎はその視線を無視して男を殴ろうと『スター・プラチナ』が拳を構えていた。

 

承太郎「覚悟しな。テメェみたいな外道には容赦しねぇ」

 

男「ヒッ!?」

 

男はようやく今になって自分の命が危険だと理解したのか短い悲鳴を上げた。男は組織の中では地位が低いがそれでもこの基地を襲撃した目的や組織の体制などは知っているのでその情報を売ることで自分だけは助かろうとしていたようだが、今まで好き勝手やっていた癖にいざ自分の時にだけそう都合のいいことがあるわけが無い。

 

スター・プラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

男「ゲバァっ!?」

 

『スター・プラチナ』によるラッシュが男の体に吸い込まるように決まり、最後にアッパーカットを顎に決めた。地面に落ちた男は全身の骨が砕け、顔もボロボロになっていた。

 

承太郎「安心しな殺しちゃいねぇ。後で仗助に治させるぜ」

 

承太郎は人差し指と中指で自衛隊を指さしながら男が死んでいないことを伝える。また『クレイジー・ダイヤモンド』で壊れた壁などを直していた仗助がくしゃみをしていたがそこは割合させてもらう。自衛隊隊員が一応男の脈などを確認すると命はあるようでそこは安心した。寧ろよくやってくれたと内心思っていた。

 

自衛隊「しかしこうなっては情報を吐かせることが出来ませんな・・・・」

 

高杉「治したら情報を吐くまで承太郎のリンチと治療を繰り返せばいい」

 

片栗虎「まぁそれが一番手っ取り早いからなぁ」

 

高杉と片栗虎の言葉に自衛隊員たちが顔を青くするがこれくらいはどの時代の戦争でもある事だ。捕虜になったものは情報を吐かせるためにあらゆる手段を使うのは過去の歴史などを見ても明らかである。故に高杉たちの行動は否定されることは無いのである。

 

自衛隊「ではその捕虜の扱いはそちらに一任させてもらいます。これは狭間陸将がそちらの代表と話し合って決めたことです。ですが捕虜から聞き出した情報は・・・」

 

片栗虎「分かってる。そっちにもちゃぁんと情報教えてやんよ」

 

自衛隊「ありがとうございます」

 

こうして副官の男を含めた捕虜たちは紫を含めた禍終素学園の預かりとなり、捕虜から引き出した情報は全て自衛隊及びリムルたち他種族平等主義国家にも提供することが決まっていた。

それを聞いた離れた場所にいた捕虜たちが顔を青くしてガクガクと身体を震わせていた。無理もないだろう。最初は気に食わない副官の男がボロボロになる様を愉快そうに見ていたが自分たちも同じ目にあうかもしれないと考えたら当たり前の反応である。

 

承太郎「じゃあ俺は仗助を呼んでくるからそいつらの見張りは任せるぜ」

 

高杉「あぁ任しときな」

 

承太郎はそう言って牢屋から出ていった。その後、副官の男は承太郎の「スター・プラチナ」による暴力という名の尋問と仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』による治療の無限ループが行われ男の精神が崩壊しようとしてもそれすら許されることなくすぐに精神を直しまた無限ループが行われた。未だ副官の男は何も話していないがそれもまた時間の問題だろう。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

場所は変わってイタリカの街。この街は住人の死者は少ないが街の被害はかなり大きかった。戦闘があった南門と東門は災害が起こった後のように荒れ果てていた。住人や既に戦闘の疲れや傷が治っている伊丹たち自衛隊、銀時たち禍終素学園メンバー、豊久たち異世界人はその修復作業をしていた。ただ零斗はイタリカの領主の屋敷の一室にてベッドに横になっていた。

 

スカサハ「まったく、慣れない魔法や力を使うからこんなことになるんだぞ」

 

零斗「はいよく身に染みました」

 

零斗がベッドに横になっているのは慣れない魔法を使ったのと鎧を身に纏う力を使ったためにブレイズが去った後に気絶してしまい、今のようにベッドで療養しているのだった。

 

アルトリア(槍)「元の世界に戻ったらまた修行でもしますか?」

 

零斗「そうだな。もしまたブレイズと戦う時が来たら今のままじゃ負けるかもしれないしな」

 

スカサハ「まぁお前なら真面目に修行すれば使いこなせるだろうさ」

 

零斗の世話は公正なジャンケンの元に二人一組の交代制することが決まり今はスカサハとアルトリア(槍)によって看病されていた。

 

零斗「ところで師匠、俺たちってこれからどうするかとか決まってるんですか?」

 

戦闘が終わってからこの部屋にいたのでこれからどうするかなどの話は零斗は何も聞いてないのでスカサハに聞いてみた。

 

スカサハ「ふむ。銀時という男から聞いた話だがどうやら明日にはこの街を出て基地に戻るそうだ」

 

零斗「それは俺達がこの街で襲撃されたからですか?」

 

アルトリア(槍)「いえ、それも関係あると思いますがどうやらアルヌスの基地の方でも襲撃があったそうです。それでまた襲撃がないとも限らないので私達も基地に戻るように学園長から言われてるそうです」

 

零斗「異世界って思った以上にやばい所だなおい・・・・・」

 

スカサハ「まぁわしとしてはしばらくの間この世界で修行させようと思ったがこれでは考えを改めるしかなさそうだな」

 

零斗「(こんなよく分からない世界で修行させられなくて安心した。とりあえず襲撃した奴らの正体が分かったらお礼に半殺ししよう)」

 

アルトリアとスカサハから話を聞いて襲撃した敵(ブレイズを含む)を次会った時には必ず半殺しするぐらいはやってやろうと気持ちが落ち着いた。

 

スカサハ「さて、まだ出発には時間があることだし・・・・」

 

アルトリア(槍)「えぇ、そうですね・・・・」

 

零斗「まって、自分で食べられるからその手に持った果物を口元に運ばなくても大丈夫────────」

 

零斗が両手を前に出しながら二人を止めようとするがその程度で止まるようなスカサハとアルトリアではなく零斗はそのままされるがままにお見舞い用の果物を食べさせられるのだった。その後、世話の交代をしに来た霊夢たち零斗に恋する乙女たちもまた同じように零斗に食べさせるのだった。

─────そして何やかんや色々とあったが一日はあっという間に過ぎてしまい、零斗たちはアルヌスの丘へと戻っていくのだった。来た時と違う点でいえば捕虜になった盗賊とピニャ、ボーゼス、ハミルトンが加わったことぐらいであり、残った白薔薇騎士団は街の警護に当たることとなっていた。盗賊たちはアルヌスの丘の自衛隊基地で監視の元仕事することになっておりピニャたちが付いてきたのは日本がどのような国であるかを知るためである。伊丹たちも最初はピニャたちが付いてくることを知った時は驚いたがピニャたちが何としてでもついてくる気なので仕方なく同行を許可したのであった。そんな中零斗は地竜が引く竜車の手綱を握りながら考え事をしていた。

 

零斗「結局何者なんだろうな」

 

霊夢「何が?」

 

零斗「ブレイズを雇った連中だよ。その連中がイタリカの街とアルヌスの基地を襲撃したのには何か理由があったのかなって」

 

アラタ「そうだよな。何か戦ったヤツらも全員が全員一枚岩って感じには見えなかったしな」

 

一誠「少なくともあのブレイズって奴は嫌われている感じだったよな」

 

スカサハ「奴は己よりも弱者な者に対しては興味を持たないような奴だからな」

 

銀時「つまりあれか。あのキショいカエルや乳なしジャンヌはあのブレイズって奴より弱いから見下されていたってことか」

 

新八「いや確かにその通りかもしれませんけど乳なしジャンヌって言い方は辞めませんか銀さん」

 

神楽「まぁ実際あっちのジャンヌは絶壁だったアルしな」

 

マイン「マジでやめなさいよ!!」

 

アヴィケブロン「ところでワイバーンの鱗でゴーレムを作ってみたのだがどうだろうかマスター?」

 

立香「まさかのスケイルゴーレム!?先生一体いつの間にそんなの作ってたんですか!?」

 

アヴィケブロン「今回売れなかった鱗を使ってね。次はこの世界特有の鉱物で作りたいものだ」

 

マシュ「そうですね。今回はゆっくり出来ませんでしたがまた機会があったらそういったものを探すのもありですよね」

 

 

──────こうして異世界最初の街では騒動に巻き込まれたが全員無事帰ることが出来たのだった。イタリカの街とアルヌスの丘の基地での戦いはどちらも激しい戦闘で敵の正体もわからないままだが彼らにとってそんなことはそこまで重要なことではない。例え敵として再び現れようと彼らは守るべきもののために何度でも戦うのだから。




有頂天「さて、いよいよ長かったGATE編も一旦終わりを告げます」

銀時「つーか、なんでこんなに投稿遅れたんだよ」

有頂天「これも全てFGOのイベントが楽しすぎるのと転スラアニメが至高なのがいけないんだ!!」

銀時「ゲームとアニメに夢中になってサボってただけじゃねぇかよ!!」

有頂天「まぁ否定できませんね」

銀時「で、これからの展開とかはもう決まっているのか?」

有頂天「GATE編終わったら銀魂パロとか大晦日やバレンタインデーみたいなイベントの話を短編で書く予定です」

銀時「感想でルパン三世とかコナンを長編で出す予定みたいな話あったがそっちはどうするんだ?」

有頂天「長編の話はそれこそアイデアが纏まってから書こうと思います」

銀時「そうかい、まっ期待してないで待ってやるよ」

有頂天「それじゃあ次回もお楽しみに!!」

銀時「銀魂本編もよろしくな」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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GATE編十二話 新たなる日々の始まり

これでGATE編第一部を終わりになります。今回は短いです

OP『GATE それは暁のように』


零斗たちがイタリカの街を出てから三日経ち、太陽が真上に上がった頃にはアルヌスの丘の基地が見える場所にまで来ていた。自衛隊が乗っている装甲車からその基地を見ていたピニャ、ボーゼス、ハミルトンはアルヌスの丘のあまりの変貌に驚きを隠せないでいた。今、アルヌス基地では先日『ウロボロス』に襲撃されたために作業用MS『デスペラード』、『作業用ガンタンク』、『作業用ザク』、『コロニーフラッグ』。作業用に改良されたKMF『グラスゴー』、『サマセット』などの機動兵器を使用し木材や機材の運搬、破壊された箇所の修復、木々の伐採などを行っていた。

 

ピニャ「な、何だあの鉄の巨人たちは・・・・」

 

レレイ「あれはMSやKMFと呼ばれる兵器の一種。あれらは人が乗ることで動くことが可能」

 

ハミルトン「あ、あれには人が乗っているのですか!?」

 

レレイ「そう。そしてあれらの兵器は既に彼らの世界で大量に造られている」

 

ボーゼス「あ、有り得ませんわ・・・・」

 

レレイから話された衝撃の事実にピニャたちは顔を青ざめながら体を震わせていた。もしレレイの話が本当なのだとしたら帝国は例え他国と協力して自衛隊と戦ったとしても帝国が勝てる姿を想像することが出来なかった。

 

ピニャ「何故、彼らは帝国に攻め込んできたのだ」

 

ピニャはそんな言葉をつい言ってしまった。確かにこんな圧倒的戦力を見せつけられたらそう思ってしまうのも仕方がないかもしれない。しかし、忘れてはいけない。

 

信長(ドリフ)「馬鹿かお前は?先に侵略しようとしたのはお前さんらの国だろうが。奴らは自衛のためにこの地に来たんだからな」

 

与一「ですよねー。ぶっちゃけ自衛隊の人たちも帝国の馬鹿な人達が攻めてこなければ何もしなかったんですもんねー」

 

ピニャの言葉を正論で切り捨てる信長と与一の言葉にピニャは反論することが出来なかった。ちなみに信長と与一が何故装甲車に乗っているのかと言うと、この間の戦いで豊久が重傷を負ってしまったために最初に乗ってきた馬車は豊久の治療で使っているのでエルフとオルミーヌを除いた他の連中はこうして他の所に乗せてもらっているのだった。

 

レレイ「帝国は古代龍の尾を踏んだ。こうなるのは必然」

 

ボーゼス「帝国が危機に瀕しているというのに、その言い草はなんですか!!」

 

レレイ「私は流浪の民、ルルドの一族。帝国とは関係ない。」

 

テュカ「はーい、私はエルフでーす!」

 

ロゥリィ「フッ…」

 

三人のまるで関係ない他人事のような表情と返答にボーゼスは奥歯を噛みしめて悔しがる。 彼女たちにとって帝国がどうなろうと関係の無いことである。ピニャは三人の様子を見て彼女たちにとって帝国など滅ぼうがどうなろうが関係ないと考えていることが感じ取れた。

 

ピニャ「(帝国は国を支配すれど…人の心までは支配できず…か…)」

 

ピニャがそんなことを考えている間にも装甲車は基地の中へ入り戦車やMW、MS、KMFなどの兵器が整備されている倉庫に到着し、ピニャたちはその整備されている兵器などに目を奪われ何も言葉が出なかった。その間に伊丹たち自衛隊の人達はイタリカでの出来事を報告しにいき、ピニャたちは別の自衛隊に案内され狭間陸将や紫、多種族平等主義国家の各代表たちと話し合いをするのだった。

一方、零斗たちはそんな話し合いなどに参加する必要も無いのでそれぞれが仮住まいしているテントへと戻って行った。

その時、零斗はスカサハとアルトリアと一緒にいたためにまた新しい女を連れていることに気づいた非リア充軍団と死の鬼ごっこをすることになってしまったのは言うまでもないだろう。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

零斗たちがアルヌス基地に戻ってから一週間。あちらの世界の報道陣を紫含む嵐獄島の権力者たちが黙らせた(脅迫など含む)おかげでマスゴミ連中も静かになっていた。その間零斗たち禍終素学園一同や異世界人の人たちは自衛隊と協力して基地を修復したり、現地人とコミュニケーションをとったり、炊き出しを手伝ったり、森で野生の鹿や鳥、食べられる魔物を狩りにいったりなど色々なことをして異世界を堪能していた。

その間にも自衛隊と多種族平等主義国家と嵐獄島、ピニャたちの話し合いも続いており、話し合いが終わると自衛隊と多種族平等主義国家、嵐獄島は同盟を結ぶことになりピニャもまた自衛隊や多種族平等主義国家、嵐獄島の力を理解したので和平をするために尽力を尽くすことを誓ったそうだ。

そして今日、零斗たちは元の世界へと帰ることになったのだがその前に紫から話があるとのことで門から少し離れたところで禍終素学園一同は朝の朝礼のように列ごとに並んでいた。

 

紫「はいそれじゃあ皆さんに帰る前に話したいことがあるのでよく聞きなさいよ」

 

銀時「いよいよ職員の給料アップですかコノヤロー。ありがとうございますBBA学園長」

 

桂「何をバカなことを言ってるんだ銀時。もちろんカツラップを校歌にするんですよねBBA学園長」

 

辰馬「ヅラも金時も何を言うちょるか。無論旧校舎に遊郭を建てる計画についてじゃよなBBA学園長」

 

紫「とりあえずそこのバカ三人の今月の給料は5000円にして志村弟くんの眼鏡を壊すわ」

 

新八「いや、なんでだァァァァァ!?なんで僕の眼鏡が壊されなくちゃいけないんだよ!?」

 

神楽「うるさいアル新八」

 

妙「新ちゃん。学園長が真面目に話をしているんだから静かにしなさい」

 

新八「いや、何で僕が悪いみたいになってるんですか!?」

 

新八がそう叫ぶが周りのみんなが『静かにしろよ新八』と言う目で見てきたので新八は泣く泣く黙るのだった。

 

紫「じゃあ話を続けるわね。私達はこれから帰ることになっているのはみんな知ってるわね?」

 

紫が確認するように全員に尋ねると全員肯定の意志を示すように頷いた。

 

紫「それでその事を自衛隊の人達と話している時にこちらの世界に来た人達が、私たちの世界に興味を持ったみたいで学園に一時在籍したり島で働きに来ることが決まりました!!」

 

トーリ「学園長!それはつまり新たなオパーイを学園でも拝めるという事だよな!!」

 

学園の変態共『『『なんだとぉ!?それはなんと素晴らしいことではないか!!』』』

 

トーリの言葉に反応した学園の変態たちのテンションは天元突破するほど高ぶっていた。それも仕方ないことであろう。学園にも多くの美人、美少女がいるがそれに負けず劣らずの美人、美少女たちが異世界にもいることは既に全員知っていることなのでこれには変態の皆さん大歓喜である。

 

紫「誰が来るかまでは島に着いてからの、お楽しみ♪じゃあ伝えたいことは以上だからこのまま帰りましょう」

 

紫がそう言うと次々と門を通るのだった。学生たちの後ろの方では伊丹たち第三偵察隊とテュカたちエルフ族、レレイを含む一部のコダ村住人、ロウリィ、ピニャ、ハミルトン、ボーゼスたち現地人。南雲ハジメ一行、サトゥー・ペンドラゴン一行、カズマ一行そして貿易を行うためにやってきたジュラ・テンペスト連邦国やブリュンヒルド公国などの多種族平等主義国家の商人などが門へと向かっていた。

 

栗林「隊長、どうして私たちまで嵐獄島に行くことになったんですか?」

 

伊丹「仕方ないよ。テュカたち現地人を一時的に嵐獄島で預かることになったんだから、その護衛しなきゃいけないんだから」

 

黒川「私たちの護衛なんて必要ないのでは?」

 

富田「我々よりも明らかに強いですからね。少なくともイタリカで戦った人達はですが」

 

伊丹「その認識で合ってるぞ富田。基本的にあの島の住人の殆どは戦争みたいな血なまぐさい経験があるからね」

 

桑原「つまり隊長も軍に入る前にそのような経験を?」

 

伊丹「まぁ学園の授業の一つとして無理やり連れてかれて狩りに行ったぐらいだよ」

 

伊丹は学生だった頃、授業の一環として強制的に狩りに参加させられ何度も命の危機を感じたのは遠い思い出でそれを思い出したのか伊丹の目から光が消えていた。

上司からの命令とはいえ、まさか嵐獄島に正月などの休み以外で戻ることになるとは伊丹も思いもしなかったが命令は命令なので、その言葉に従ってゆっくりと過ごそうと考えていた。

そして異世界人の者達もそれぞれの考えを持って嵐獄島へと行くのだった。

これから先、新たな仲間が増えたことによって面白おかしい日常が始まるのか、はたまた今回のような大事件に巻き込まれるのかは神も仏も悪魔すら知るよしのないことである。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

───────2つの世界を繋いだものを後に、人々は『GATE』と呼んだ。

何故『GATE』が現れたのかは未だ解明されていない謎の一つだが、一説によると異界の神々が暇潰しとして2つの世界を繋いだなどと言われているがそれも定かではない。しかし、今現在分かっていることはこの『GATE』という存在は争いや新たな出会いを呼びよせる存在だというのは変えられない事実だろう。




有頂天「はい、これでGATE編は一旦終わりになります。正直予定とは違った感じなのでこれから先挽回しようと思います!!」

零斗「それはいけどこれからの話はどうするのか決まってるのか?」

有頂天「大晦日にちなんだ話を次は書こうと思ってます」

零斗「まぁ流石にクリスマスは去年やったから同じようにやる訳にはいかないしな」

有頂天「とりあえずここで参戦作品の応募を一旦終わらせてもらいます。数多くの応募ありがとうございました!」

零斗「何作品出せるかは分かりませんが出せる限りは出すよう努力致します」

有頂天「それではこれからも『禍終素学園の日常』をよろしくお願いします!!」

ED『ぷりずむコミュニュケート』


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日常編
大晦日は思い思いに過ごすべし


今年最後の投稿です。それでは皆さん平成最後の年を楽しみましょう

OP『DAY×DAY』


大晦日。それは一年の最後の日で、日本では年神を迎えることにちなんだ行事が行われている。家族や恋人と一緒に年明けを過ごすものもいれば、友人とバカ騒ぎしたり、年末でも仕事に追われているなどその日の過ごし方は多種多様である。嵐獄島でも例外ではなく深夜の時間帯でも島の灯りは消えておらず、辺りから笑い声が聞こえていた。

そしてこの作品の主人公である竜ヶ崎零斗もまた幼馴染みの霊夢と知弦、妹の紫音、零斗が契約しているネロたちサーヴァントと一緒にのんびりとコタツに入ってテレビを見ていた。

 

零斗「今年ももう終わりだな」

 

紫音「そうですね。一年経つのもあっという間でしたね」

 

霊夢「そうね。ジャンプでの銀魂連載終了、BLEACHとニセコイ実写映画化、転スラのアニメ化、FGOの映画化とアニメ化の決定とか色々あったわね」

 

知弦「それこの作品の話じゃないわよね。全く別のとこの話じゃない」

 

信長(FGO)「まぁ是非もないんじゃ」

 

沖田(FGO)「今年の特番でも私たちの出番多分ないですよね」

 

玉藻「私はアニメに出れなかったんですけどぉ!?」

 

ネロ「フッ!余は今年の冬と夏で大活躍だったがな!!」

 

アルトリア(槍)「私は来年劇場で活躍しますがね!!」

 

静謐「私も出ますよ(ムフー!)」

 

スカサハ「クッ!何故私が大活躍した5章はアニメ化しないんだ!?」

 

清姫「スカサハさん嘘はいけませんよ。あなたよりも他の人たちの方が活躍していたのですから」

 

メイヴ「そうよね」

 

そんな他愛もないことを話している間にも時間は進んでいき、禍終素学園の部活の一つ、カルデア研究部が撮影した『笑ってはいけないカルデア24時』も中盤に入っていた。

 

零斗「あ、キリシュタリア先輩がマルタさんに連続タイキックされた」

 

紫音「ベリルさんがイヴァン雷帝にビンタされたのも中々面白いですね」

 

メイヴ「ねぇクーちゃんが参加者じゃないのに何回もお仕置きされてるんだけど」

 

スカサハ「おぉ、このデイビッドとやら上裸にされた上に乗馬鞭で叩かれても動じないな」

 

信長(FGO)「どこか悦んでる感じがするがのう」

 

沖田(FGO)「あ、カドックさんがアナスタシアさんに氷漬けされました」

 

霊夢「ムジーク先生もおでんの卵を口に入れられて火傷したわねアレは」

 

静謐「そういえばこの番組って誰が編集してるんですか?」

 

玉藻「確かダヴィンチさんとホームズさん、それから新茶さんが主に計画したそうですよ」

 

知弦「他にもウチの学園の人達やOB、OGの人達が協力してくれたそうよ」

 

スカサハ「この学園の連中は暇人ばかりなのか?」

 

零斗「まぁ面白いものには首を突っ込む人は多いかな」

 

コタツに置かれている煎餅をお茶請けにしながらお茶を啜っているとTVではキリシュタリアたちはコンサート会場のような場所に移動し観客席に座っていた。そして舞台上にてアイドル衣装を着た見覚えのあるドラ娘と薔薇の皇帝が歌い始めようとするよりも早くアルトリアはTVのリモコンを取って電源を消した。これにはネロも涙目である。

 

ネロ「何故余の見せ場が始まるというのにテレビを消したのだ!?」

 

アルトリア(槍)「すいません手が滑りました」

 

ネロ「ぬぅ、手が滑ったのなら仕方がないのか?」

 

アルトリアが素直にすぐ謝ってきたのでネロもそれ以上文句を言うことが出来なかった。そしてTVをつけ直すと『トラブルが発生したためしばらくの間お待ちください』と書かれたフリップを持って謝罪している二頭身姿のマシュが映っていた。こうなるのは分かりきっていたはずなのに何故ネロとエリザベートを呼んだのかは甚だ疑問である。

 

零斗「ところでノッブはこれに参加しなかったの?」

 

信長(FGO)「儂、紅白で敦盛するつもりじゃったからその練習しておったわ」

 

沖田(FGO)「まぁ結局予選で落ちちゃったんですけどね」

 

知弦「確かうちの島からは今回は寺門通、シェリルさん、ランカちゃん、μ's、A‐RISE、アイドルマスターズ、フランシュシュが参加したのよね」

 

霊夢「うちの学園のアイドルたちって結構人気あるわよね」

 

零斗「まぁ見た目も歌唱力もいいから是非もないよな」

 

そんなことを話している間に番組の方も元に戻っており、オフェリアがチビスルトとナポレオンに追いかけられたり、ヒナコが項羽だと思って近寄ったら変装した赤兎馬だったり、デイビッド、ベリル、ペペロンチーノが罰ゲームでギャングダンスを踊ったり、キリシュタリアがブリーフ一丁になってたり、ムジークがカルボナーラ作ったり、カドックが1人でU.S.A.を踊らされたりしていた。なんというかカオスである。

そして大晦日を集まって過ごしているのは零斗たちだけではない。

 

刑部姫「あぁ、やっと終わったよ.....」

 

幽香「そしてまた明日から次の夏コミにかけて描き始めるのね」

 

邪ンヌ「嫌よ、まだ夏コミまで時間あるんだからスマ⚫ラしてるわよ」

 

アルトリア・オルタ「そして調子に乗って締め切り前に泣くんだろ」

 

鍵「やめて、そういうことは言っちゃダメだから!!」

 

タマモキャット「ごわははは!このキャット、鍋将軍ならぬ網将軍としてご主人たちに極上の肉を食べさせてしんぜよう!!」

 

ジャック「じゃあ私心臓!」

 

千代女「拙者はレバーを」

 

深夏「私カルビ!」

 

真冬「真冬は鶏肉を」

 

明久「カロリーが高ければなんでもいいよ!!昨日までカロリーメイトと水しか食べてないからね!!」

 

妹紅「明久悲しいこと言うな」

 

オーフィス「ん、お肉美味しい」

 

巴「あ、ドラゴンステーキというのもありますよ」

 

エリザベート「ちょ、そんな物騒なもの絶対注文しないでよね!?」

 

冬コミの打ち上げとして焼肉を食べに来た明久たち。冬コミ本制作に疲れ切った刑部姫に追い討ちをかける幽香、それを否定してスマ⚫ラする予定の邪ンヌに追い討ちをかけるアルトリアオルタを止める鍵、肉を焼くのを仕切るタマモキャットに食べたいものを頼むジャックたち、巴がドラゴンステーキを注文しようとするのをエリザベートが涙目で止めたり

 

銀時「オラァァァァァ!!銀魂の連載再開を記念して飲みまくりじゃぁぁぁぁぁ!!」

 

おそ松「ならこっちは映画化決定を記念して一気じゃぁぁぁぁぁ!!」

 

『『『『ウェーーーーーイ!!』』』』

 

桂「やるなら今しかねーZURA、やるなら今しかねーZURA」

 

高杉「おい、酒が足りなくなってきたぞ」

 

辰馬「おぉそうじゃな。おーいお姉ちゃん!新しい酒を追加──オボロロロロ」

 

千冬「すまない酒は後でいいので先に掃除道具を借りれないか?」

 

トリコ「おいゼブラ!それは俺の料理だろう!!」

 

ゼブラ「あぁん?知るかよ、んなこと」

 

ココ「まぁまぁ二人とも落ち着きなよ」

 

小松「そうですよ。せっかくのめでたい日なんですから喧嘩なんてダメですよ」

 

サニー「ったく、相変わらず美しくねーなおめーらはよ」

 

荻野「ひーろーしー。見てくれよ梓がこの間までログハウスしか造れなかったのに最近はレンガの家を造れるようになったんだよ」

 

洋「うっぜぇ!お前のオフの時ってホンットにうぜぇ!!」

 

島に数ある居酒屋の内の一件で酒を一気飲みしている銀時やおそ松を筆頭にした松野兄弟や酒好き連中が騒いでたり、桂がエリザベスと自作のカツラップを踊ったり、高杉が辰馬に酒が減ってきたことを伝え辰馬が店員に酒の注文をする途中で吐いたので千冬が店員に掃除道具を頼んだり、トリコとゼブラが料理の取り合いで喧嘩しているのをココと小松が止めサニーは阿呆らしいと思っていたり、荻野が酔っぱらっているのか娘の梓を元相棒の洋に自慢してウザがられたりなど大人たちも好き勝手楽しんでいたり

 

斉木『よしこれで終わりだな。さて帰ってコーヒーゼリーを食べながら年を越そう』

 

鳥束「いやなんでっスか!?なんで俺除夜の鐘の中で縛られてるんスか!?」

 

斉木『お前の煩悩まみれな頭を治したいと頼まれたからな』

 

鳥束「意味わかんないんスけどぉ!?」

 

除夜の鐘に先日女生徒に対して変態行為を行おうとした変態霊能力者・鳥束零太を超能力者・斉木楠雄が縛っていたり

 

ヒイロ・トロワ・刹那・ティエリア・キリコ・伊奈帆「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」(無言でU.S.Aを踊っている)

 

沙慈「カ、 C'mon, baby アメリカ・・・・ 」

 

デュオ「おい誰だよ!くじ引きで後ろのバックダンサー決めようって言った奴!?」

 

アルト「無表情の奴らがU.S.A踊るのって一種のホラーだな」

 

甲児「次は『守護神- The Guardian』で」

 

竜馬「いやここは『HEATS』だろ!」

 

オズマ「いや『突撃ラブハート』だ!!」

 

アディ「ちがーう!次は私とエルくんの二人で『ユー&アイ』歌うんだから!!」

 

カラオケにてMS、KMF、スーパーロボットのパイロットたちが集まってヒイロや刹那などの無表情パイロットたちが歌っている沙慈・クロスロードの後ろでU.S.Aを踊っていたり、兜甲児や流竜馬などが次の曲を入れようとするなどと楽しんでいたり

 

ジーク「すまないジャンヌ。それは食べ過ぎなんじゃないか?」

 

術ジル「何を言っているのですかジーク殿!!聖女にとってこの量は大したことありませんぞ!!」

 

剣ジル「その通りです。いわばこの量は聖女にとってウォーミングアップのようなものですぞ!!」

 

ジャンヌ「目潰し!!」

 

術ジル・剣ジル「「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!?」」

 

アストルフォ「流石は殴ルーラー!!目潰しにも躊躇いがない!!」

 

邪ンタ「非論理的です!食べているジャンヌ」

 

飲食店にて年越し蕎麦を食べていたジークは既に十杯目を食べているジャンヌを心配するがそれをフォローする二人のジル。しかしそれはジャンヌにとってなんのフォローにもなっていないため顔を真っ赤にしたジャンヌは2人のジルに目潰しをした。

このようにみんな思い思いに新年を迎えようとしていた。読書の皆さんはどのようにお過ごしですか?それでは皆さん良いお年を!!




皆さんこんばんは!今年はGATE編の投稿だけで終わりましたが来年こそは多く投稿できるようにしたいです。
今後やる予定の短編としてゴールデンカムイのラッコ鍋をサーヴァントでやろうと思っているんですが男と女どちらがいいですか?
(例、ノッブ「おっと、霊基が水着に」、ギルガメッシュ「おっと、ついキャストオフしてしまったわ」)

それではまた来年もこの作品をよろしくお願いします


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雪遊びにはしゃぐのは大人も子供も関係ない

大学でテスト期間に入ってしまったため書くのに遅れてしまいました。
そして追加作品として感想に上がったゾンビランドサガとストライク・ザ・ブラッド、学園BASARA。個人的にGガンダム。長編予定参加作品としてルパン三世、名探偵コナン、DOUBLE DECKER! ダグ&キリルを追加します。今後も増えていきますが何とか頑張って書いていこうと思います

OP『Pray』


コタツが手放せない寒い日が続くある日のこと。異常気象か神の気まぐれなのかはたまた悪魔の悪戯か、原因は結局のところ不明だが某雪祭りが開催できるほどの量の雪が積もっていた。

 

紫「えぇ~、雪がこんなにも積もっていますが、そんなことは関係ありません!雨が降ったら行水!槍が降ったらリンボーダンス!どんな時も楽しむ余裕を忘れないのがこの島の住人の心意気よ!!というわけで!!第一回チキチキ禍終素学園雪祭りの開催決定!!」

 

紫の宣言によって急遽開催された雪祭りには多くの生徒が参加してそれぞれが個性的な雪像を作っていた。

 

沖田オルタ「魔神さんのまは真っ二つのま!」 

 

スカディ「愛そうか、殺そうか」

 

雪像をおでんの形に整えるように斬っているのは抑止の守護者であるアルターエゴの沖田総司・オルタナティブ。そしてその雪像を創り出したのは女神であるキャスターのスカサハ・スカディ。二人とも零斗が新たに契約したサーヴァントである。ちなみにメイヴと同じく勝手に契約されていて元旦に起きた時に布団の中に入っており、起こしに来た沖田さんの三段突きとスカサハの無数のゲイ・ボルグによって零斗は包帯まみれとなっているが今はシリアスシーズンでもないので問題なく動けていた。

 

零斗「というかこの異常気象って特に珍しいものでもないと思う自分がいるんだがどう思うよ鍵」

 

鍵「まぁ、こういった異常気象ってこの島じゃそこそこあるしな」

 

嵐獄島では異常気象など可愛いもので他にも突然西洋の城、ピラミッド、東洋の城が重なったものが現れたり、雪ではなく等身大の氷柱が落ちてきたり、梅雨の代わりに酒が降ってきたりなどと頭おかしいんじゃね?といったこともあるので特に動揺することも無くこのようなお祭り騒ぎが出来るのだった。

 

鍵「ところでお前は何か作らないのか?」

 

零斗「まだ始まったばかりだからな。他の人たちの少し見てから作り始めるよ。そう言う鍵の方はどうなんだよ」

 

鍵「俺のとこは半分くらい完成したから少し休憩だ」

 

零斗は鍵と話しながら周りにある雪像を見て回っていた。10人の父上の雪像を造っているモードレッドと水着モードレッド。R18禁な真尋の雪像を造ったニャル子とクー子、ハス太の頭にフォークを刺す真尋。等身大のゼロの雪像を造ろうとするカレンとその雪像を壊そうとするスザク。マリーの美しさを完璧に表現した雪像を造ろうとしているアマデウス、サンソン、デオン、サリエリのフランス同盟。雪像を造らず雪合戦を始めているBASARA学園から転校してきた石田三成と徳川家康。エクシア、ダブルオーライザー、クアンタの雪像に囲まれる刹那などみんな思い思いに自らの望むものを作っていた。なので中には巫山戯た雪像を造るヤツらもいた。

 

一誠「よし雪玉はこんなもんか。あとは真ん中に棒を立てれば完成か」

 

一誠がそう言いながら雪玉を置いておりその一誠の端には同じ大きさの雪玉が置かれており、その話と二つの雪玉から何を作っているのか気づいた零斗と鍵は

 

零斗・鍵「「連載打ち切られるわ!!」」

 

それぞれ雪玉を蹴り飛ばすのだった。

 

一誠「おいおい、何してくれてんだよ?俺がその二つの玉作るのにどれだけ苦労したか分かってんのか?」

 

零斗「お前こそ!?そんな事したら作者がどれだけ苦労するか分かってるのか!?」

 

アーシア「一誠さん棒出来ました!!」

 

鍵「ギャアアアアア!!何持ってんの!?アーシアちゃん!?」

 

一誠が肩を揉みながら言い、その一誠に零斗がツッコんでいると アーシアが大きな雪の棒を持って来、それを見て鍵が叫ぶと

 

アーシア「皆さんどうかしたのですか?これはアレですよ。ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」

 

鍵「いやアームストロング二回言ったし!?ある分け無いだろそんな卑猥な大砲!?」

 

一誠「まぁまぁ、思春期はそう言う事考える時が多いから、棒とか玉があればすぐに話持って行く奴も多いからさ」

 

アラタ「まったく、しょうがない奴らだぜ」

 

零斗「テメェらにだけは言われたくねぇんだよこの変態どもが!!」

 

鍵「ってか結局それなんなんだよ!?」

 

一誠とアーシア、そしていつの間にか来ていたアラタがそう言いながらネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の雪像作りに戻った。そして鍵がその雪像について聞こうとすると

 

銀時「おいおい、お前らも参加するのかよ」

 

零斗「あ、銀さん」

 

鍵「銀さんも参加して────」

 

銀時の声が聞こえたので声のした方を見ると、そこには一誠たちが作っているネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を作っている銀さんたち万事屋メンバーがいた。

 

零斗「アンタらも何作っとんじゃボケェ!!」

 

零斗は先ほどと同じように銀時たちの雪玉を粉々に蹴り砕いた。

 

銀時「何すんだこのヤロー。銀さんたちがどんな思いしてこのネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を作ったと思ってるんだ」

 

零斗「知るか!っていうか結局なんなんだよネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って!?」

 

一誠「攘夷戦争で天人側が放った開戦の一撃に使われたネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を知らないなんて呆れるな」

 

鍵「何!?こんなカッコ悪い大砲が開戦の一撃に使われたの!?」

 

神楽「パピーも言ってたアル。『これ作った奴は絶対頭おかしい』って」

 

新八「海坊主さん実物見たことがあるんだ・・・」

 

壊された雪玉を直している銀時たちを見て再度破壊しても意味が無いと悟った零斗と鍵はその場から離れ、鍵は作業に戻りにいって零斗もそろそろ自分の作品を作ろうと空いてる場所を探していると、藤丸兄妹とマシュを含めたカルデア部が作業しているのを見つけたので零斗はそっちを見に行った。

 

立香「あ、零斗も参加してたんだ」

 

零斗「まぁな。ところでそっちは何を作ってるんだ?」

 

立花「私達はなすびサーヴァントもといマシュマロサーヴァントのマシュの宝具を作ってるんですよ!!」

 

マシュ「デミサーヴァントです先輩!!」

 

兄である立香と少しリヨ化している妹立花そして雪で『いまは遙か理想の城(ロードキャメロット)』を作っているマシュが立花に訂正を言った。

 

零斗「これは凄いな。さっきのくだらない作品とは比べ物にならないな」

 

立香「設計図はダヴィンチちゃん。制作にはキャスニキや他のサーヴァントたちも手伝ってくれてるからね」

 

立花「更にオフェリア先輩の魔眼のおかげで崩れることもないという完璧仕様!」

 

零斗「間違いなく英霊や魔眼の無駄遣いだと偉い人達が見たら卒倒しそうな建造物じゃん」

 

よく見たら雪像を作っている人達の中に巌窟王や牛若丸、ロムルスなどの姿があり離れたところで3ーHのオフェリアが眼帯を外して『私はそれが崩れるさまを見ない!』と言っていた。そして更に離れたところでウェイバー先生が卒倒してグレイが看病していた。 

 

カドック「ふん、一般人マスターはその程度のものしか作れないようだな」 

 

零斗「バカドック」

 

カドック「カドックだ!余計なものを追加するな!!」 

 

立香たちの前にやってきたのはオフェリアと同じクラスのカドック。アナスタシアのストーカーが日課で宝石入りの雪玉で迎撃される変態である。ちなみにクリプターの中でオフェリアを除いた者達は頭がおかしいのはこの小説だけの話なので決して原作と同じように考えてはいけない。 

 

カドック「まぁいい。一般人マスターがどの程度の作品を作っているか見に来たが、この程度なら僕達の優勝は決まったようなものだな」 

 

立香「そこまで自信もって言うなら見せてもらおうじゃないか」 

 

立花「ただし下手なもんを出したら分かっているんだろうな」 

 

マシュ「先輩方!顔が少し危険になってるので落ち着いてください!!」 

 

カドック「ならあれを見てみろ!」

 

カドックにムカついた藤丸兄妹がリヨ化し始めたのでマシュが抑える。そしてカドックが指さした先には羽が付いた全裸の男が片足立ちで立ち、両手を上に伸ばしているカドックの雪像、武装した項羽の雪像、マイクロビキニ姿のマシュとオフェリアの雪像が並んでいた。ちなみに製作者は虞美人ことヒナコ、ベリル、ナポレオン、シグルド(inスルト)である。

 

カドック「どうだ!僕の最高傑作『飛翔』の出来は!!」

 

立香「カドックってストーカーなだけじゃなくて変態だったんだね」

 

立花「よく分からないけど一部の人たちから見たら素晴らしい出来なのかもね」

 

藤丸兄妹は自信満々なカドックに呆れた視線をするがカドックは全くそんなことを気づいていなかった。

 

ザシュ!ザシュ!!(零斗がカドックの雪像の足をスコップで削ぎ落としている)

 

零斗「ちょっと筋肉質過ぎないか?この辺削ぎ落とした方がいいよな」

 

カドック「何してんだ!?それ凄い絶妙なバランスで立っているからやめろよ!?」

 

零斗「あぁそういう所も似てるんだな」

 

オフェリア・マシュ「「ハァァァァっ!!」」

 

ナポレオン・スルト・ベリル「「「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!?」」」

 

カドックのドヤ顔にイラッときた零斗はカドックの雪像の足をスコップで削り始め、自らの恥ずかしい姿をした雪像を見たマシュとオフェリアは雪像破壊をし始めナポレオンたちは四つん這いの体勢のままガチ泣きしていた。

 

零斗「よし、これでいいかな」

 

零斗はカドックの雪像の足を少しの衝撃を加えたら崩れるギリギリの1歩手前まで削った。雪玉を足に向かって集中砲火しない限りは崩れることはないはずだ。

 

神楽「銀ちゃん、アレ何アルか?」

 

銀時「おいおい、うちの神楽になんて汚ぇ汚物見せてんだ」

 

カドック「ハァ?何を言って───ってなんだアレは!?」

 

銀時の言葉が理解できなかったカドックがその指さした方を見るとカドックの雪像の股下に男の象徴が追加されていた。

 

カドック「いや僕流石にそこは作ってないんだけど!?」

 

銀時「んな事はどうでもいい。とりあえずこんなもんPTAやら教育委員会とかに見つかったら面倒だ」

 

立香「じゃあ壊しますか」

 

立花「魔力を回せ。決めに行くよマシュ!」

 

マシュ「は、はい!マシュ・キリエライト、いきます!!」

 

カドック「ま、まてぇぇぇぇぇぇ!?」

 

カドックが静止の声を上げるがそれも間に合わず銀時、神楽、藤丸兄妹、マシュは雪玉をカドックの雪像の男の象徴に向かって投げまくった。

そしてそんなことをしているのだからギリギリのバランスを保っていたカドック雪像の足はポッキリと折れてしまい頭から項羽の雪像へと倒れていきカドックと項羽の顔がぶつかってまるでキスしているかのようになってしまった。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

そしてこの辺りだけ音がなくなったかのように沈黙した。藤丸兄妹とオフェリアは盾を構えているマシュの後ろに移動し、銀時、神楽、零斗はそっとその場から離れるようにして逃げ、呆然としているカドックは取り残されてしまい怒り狂ったヒナコの怒りをぶつけられようとしていた。

 

ヒナコ「死ね!『 呪血尸解嘆歌(エターナル・ラメント)!! 』」

 

カドック「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

マシュ「『いまは遙か理想の城(ロードキャメロット) 』!!」

 

ヒナコが放った剣が辺りを攻撃しカドックはケツを刺され、マシュは宝具で防いでいた。そして少し離れたところではその様子を用意した豪華な椅子に座っているキリシュタリアは優雅に紅茶を飲みながらブリーフ一丁姿の自分の雪像の隣で眺めていたという謎の空間ができていた。

 

ちなみにカドックの雪像に男の象徴をつけた犯人はペペロンチーノである。後日つけた理由を聞くと『やっぱりダビデの像みたいにあそこまでちゃんと再現しなくちゃ』だそうだ

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

荒れ狂っている藤丸兄妹たちの場所から離れた零斗はようやく自分の作品を作り始めていた。銀時や一誠のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲に羽根や四本の腕が追加されているのが見えるが無視である。

零斗は己の心に従った結果、リオレウスの雪像を作り始めるのだった。

 

桂「ほぅ、グレイ〇ドラゴンを選ぶとは中々のセンスだな」

 

エリザベス『ナイスチョイスだな』 

 

零斗「いや、全然違うんですけど」

 

零斗が作っている様子を見た桂とエリザベスが、零斗の作品を褒めるが、何故かリオレウスをド〇クエのグレ〇トドラゴンと勘違いしていた。

 

零斗「というか、桂さんも参加してたんですね」

 

桂「まぁな。何でも優勝者には豪華な商品があると聞いたからな。きっとツインドライブのことだろう」 

 

零斗「いや絶対違いますよ!?ツインドライブとかSwitchがあるいまじゃ今時の若い人たち欲しがらないでしょ!?」

 

桂「馬鹿な!?ツインドライブならあの配管工のヒゲのおじさんに会えるんだぞ!?」

 

零斗「もうそのおっさんならほとんどのゲーム機に現れてるよ!!」 

 

バカの帝王である桂は何故か時代遅れな感性を持っているため未だに最新ゲーム機はツインドライブだと思っている。

 

零斗「ところで桂さんは何を作っているんですか?」 

 

桂「俺か?俺のは凄いぞ。銀時の完成度高いネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲も中々だが俺とエリザベスの作品も負けてはいないぞ」 

 

零斗「え、桂さんもあんなバカみたいな見た目の大砲知ってるんですか?」 

 

桂「あぁかつて地球連邦軍が核を使用するザフトを倒すために使用され、ザフトの軍用機地を幾度も滅ぼしたがそのあまりの強力さに封印された悲しき兵器だ」 

 

零斗「一誠から聞いた話と全然違うんですけど」 

 

一誠と桂の言っていることが全く違うためネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の謎は更に深まるが細かいことを気にしても無駄だと思いそれ以上追求することを止める零斗。

 

桂「それより見たまえ。これが俺とエリザベスの作品だ」 

 

桂が示した場所にはエリザベスを模した滑り台つきの雪像が作られており、最後の調整に入っているのか桂を慕っているものたちが作業していた。

 

零斗「これは凄いですね。これなら小さい子供とかも楽しめそうですね」 

 

桂「こういったものは自分の創作意欲を満たすだけではいけない。子供たちにも楽しんでもらうのが大切なんだ」 

 

零斗は素直に桂たちが作ったものに感心し、それに対して桂も感慨深そうに答えた。

 

ガ、 ザクッ、ザクッ(スパイクつきの靴でエリザベスの雪像の滑り台を登る神楽)

 

桂「リーダー。遊び方が違うぞ」

 

神楽「ロッククライミング的な?」

 

零斗「神楽、それ滑り台だからな」

 

零斗がそう言うと神楽はスパイクつきの靴のまま滑り台を滑り始めた。

 

桂「それで滑るなぁァァァァ!!」

 

銀時「おい、ヅラ」 

 

今度は銀時が、ロッククライミングの要領で雪像自体に登りながら桂に訊いた。

 

銀時「これ、どこに階段あんの?」

 

銀時「ヅラじゃない!桂だ!つーかお前らあくまでロッククライミングか!?明らかに階段途中まで上がった形跡があるだろーが!!」

 

桂は銀時に怒号を上げた。

銀時は、途中まで雪像の階段を上がって、さらにスパイクつきの靴とストックで上まで登っていたのだ。

 

零斗「あーあ、滑り台傷だらけ」

 

零斗が滑り台をチェックしてそう漏らした。

 

桂「みんな!すぐ磨くんだ!」

 

桂が仲間達にそう言うとみんなそれぞれの作業を一時中断させて滑り台の修理を始めようとした

 

桂「よし!急ピッチで修理……」

 

桂が雪を持って修理しようと、滑り台に入った時だった。

 

零斗「ん?」

 

桂達が修理作業しているのを見ていた零斗が何か気配に気づき、滑り台の上を見上げた。

そこには銀時と神楽が、滑り台を滑ってきていた。

 

桂たち「「「んごォォォ!!」」」

 

桂たちは思わず声を上げ、滑ってくる銀時と神楽を自らの身体を持ち上げて回避する。

 

桂「貴様らァァァァァ!!さては、グランプリを狙う為に俺達を蹴落とすつもりだな!!それで嫌がらせをしたんだな!そう簡単にはいかんぞ!!」

 

桂たちは銀時たちを回避するとそのまま滑り台に着地する。だが

 

バキッ(滑り台が折れる音)

 

滑り台の耐久性は致命的なレベルまで落ちていた。

 

桂「ぎゃあああああああ!!」

 

滑り台は折れ、桂たちは落下した──。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

滑り台が壊れたショックで倒れている桂を見ていられなくなった零斗は、自分の作品作りに戻ると同時に警戒を始めた。先程の銀時と神楽の行動から優勝するためなら他人の作品を破壊することに躊躇いがないことが分かったからである。────姑息な真似を!!

 

清姫「まあまあ旦那様!火竜を作るだなんて照れてしまいそうですわ♡」

 

玉藻「いや清姫さん。火竜=清姫さんって思ってるんでしょうけど清姫さんはどちらかと言えば蛇寄りでしょ」

 

清姫「細かいことは気にしてはいけません!!」

 

零斗「それは細かくないよね清姫」

 

頭の中で何やら妄想してクネクネしている清姫を見て玉藻と零斗はついつい苦笑してしまう。

ちなみにノッブたち零斗の契約している他のサーヴァントたちは全員で協力して安土城onコロッセオin聖槍を作っていた。

 

玉藻「それにしても銀時さんたちがまさかネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を作っているだなんて。完成度たけーですね」

 

零斗「なんで玉藻もアレのこと知ってるの?」

 

玉藻「別世界の月の聖杯戦争にて月のAIを倒すために使われるはずがアバズレ尼が欲求不満で壊しちゃった悲しき兵器ですよ」

 

零斗「もう何が何だかよく分からんのだが」

 

というかあんなふざけた兵器が別世界にもあることに驚きを隠せない

 

オルガ「よぅ、そっちも中々のもんを作ってるみたいだな」

 

零斗「オルガか」

 

零斗に声を掛けてきたのは高等部2ーTのオルガ・イツカ。MSやMWなどを使ったボランティア活動をする鉄華団の団長であらゆる動画でネタにされている。

 

零斗「お前ら鉄華団も参加してたんだな」

 

オルガ「あぁ最近はやることも無かったから息抜きがてら参加したのさ」

 

玉藻「まぁこの間みたいな騒動も特にありませんしねぇ」

 

オルガ「って訳でどうだ?アンタらも俺たちが作ったもんを見てみねぇか」

 

オルガが左目を瞑りながら零斗たちに聞いてきた。零斗は折角のお誘いということで玉藻と清姫と一緒に見させてもらうことにしたのだった。

 

オルガ「どうだ?中々のものだろ」

 

オルガが自慢するように鉄華団が造り上げた雪像たちを見せた。

テイルブレードでグレイズを貫きながら大型メイスでレギンレイズジュリアを叩きのめしているバルバトスルプスレクス。シザーシールドでたわけのイオクのレギンレイズを挟んでいるグシオンリベイクフルシティ。スーパーギャラクシーキャノンをハーフビーク級戦艦に放つフラウロス。そしてその周りを紫電、ランドマンロディ、辟邪がそれぞれの武器を構えていた。それらは今にも動き出しそうな程の迫力があった。

 

零斗「これは凄いな」

 

清姫「私ももびるすーつというものはよく知りませんがこれが凄いものだとはわかります」

玉藻「そうですね。それに迫力満点で周りの人達からも感心されてますね」

 

鉄華団の作品の出来の良さに零斗たちは素直に感心していた。そして鉄華団が作った雪像の周りには生徒や教師たちが写真を撮ってたり思い思いに見てたりしていた。

ちなみに離れたところでそのクオリティの高さに顔を強ばらせている銀時、神楽、一誠、アラタの姿があったが特に気にすることではない。

遠くから見ている他の参加者たちもその出来のよさから今回の大会は鉄華団の優勝と思えるほどであった。

 

「認めるものか!!」

 

ドン! バキッ!! (レールガンが放たれバルバトスルプスレクスの頭部が破壊された音)

 

そんなたわけの声が聞こえたのと同時にレールガンが放たれた音がすると、バルバトスルプスレクスの雪像の頭部が破壊されその粉々になった雪が下にいた人達に襲いかかりオルガが1人逃げきれず下敷きとなっていた。

 

オルガ「お前ら・・・・とまるんじゃ・・・・ねぇぞ・・・」

 

鉄華団団員『団長ーーーー!?』

 

オルガが恒例のポーズと言葉を言うのと同時にビスケットを筆頭に鉄華団団員たちがオルガの救出作業にとりかかった。

ちなみにレールガンを撃ったたわけというのは

 

イオク「見たか!これぞ正義の一撃!!」

 

レールガンを構えた黒のレギンレイズに乗る鉄血のたわけことイオク・クジャンである。コイツのせいで鉄血二期は死ななくてもいい人達が死んでしまったのだから周りから叩かれるのは至極当然であり死んで当たり前のクソ野郎である。というか鉄血は二期からの新キャラの殆どがいらなかった。ジュリエッタ然りガラン然りラディーチェ然りケツアゴ然り

 

イオク「何故この私がボロクソに叩かれなくてはならないのだ!?」

 

零斗「それはお前がイオクだからだ」

 

一誠「ってか何やってんだよアンタ!?」

 

イオク「決まってる!鉄華団がこの私の機体を無様に作っているのだから破壊するのだ!!」

 

アラタ「いやアンタのは間違いなく原作通りだろ」

 

イオク「問答無用!!さぁ残りの雪像も破壊してくれよぅ!!」

 

イオクがレギンレイズのレールガンで次の標的を近距離で撃とうとゆっくりとほかの雪像を破壊しながら歩いていると横から吹っ飛ばされた。吹っ飛ばしたのは大型メイスを構えた三日月のバルバトスルプスレクス。その後ろにはガンダムグシオンリベイクフルシティとガンダムフラウロスが武器を構えながらゆっくりと進んで行った。

 

三日月「アンタ、邪魔だよ」

 

昭弘「テメェは殺してやるよ。何度でもな」

 

シノ「やってやるぜ!」

 

バカを倒すために武器をバカに向けようとするがそのバカの前にカルタ・イシューを筆頭にグレイズリッター、レギンレイズジュリア、ガンダムキマリスヴィダール、ガンダムバエルが現れた。

 

ジュリエッタ「イオク様邪魔です」

 

カルタ「我らギャラルホルンの力を見せてくれる!」

 

ガエリオ「何故俺まで・・・」

 

マクギリス「仕方が無いさ」

 

鉄華団と戦うことを望むカルタとジュリエッタそしてそれに付き合わされるガエリオとマクギリス。ちなみに鉄華団とギャラルホルンの関係は最悪(たわけやイズナリオなどのせい)なためこのような騒動も起こるのだった。

そして騒動はここだけで起こってはいなかった。

 

おそ松「なーにが雪祭りじゃボケェ!!」

 

カラ松「雪なんて溶けたらただの水なんだよ!?」

 

チョロ松「ガキどもがバカみたいにはしゃいでんじゃねぇよ!!」

 

一松「殺すぞゴラァァ!!」

 

十四松「ボゥエ!!」

 

トド松「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"!!」

 

イヤミ「(「 'ω')」シェーッ!!」

 

作っていた雪像をイオクのレギンレイズによって踏み潰された6つ子とイヤミはその怒りを他の雪像にモザイクのかかった卑猥な玩具を投げつけることで八つ当たりをしていたり

 

桂「 滑り台なんてつくったってなぁ、そんなもん誰が滑るかァァ!!この街にいるのはすれた大人にひねたガキだけじゃないかァ!!滑り台なんてなくなってしまえばいいんだ!!世界中の滑り台全部折れろォ!!」

桂が滑り台を破壊された怒りを発散するかのごとく他の人たちの作った滑り台をハンマーでぶち壊したり

 

古城「もっと!」

 

キリト「出番を!!」

 

一夏「ください!!」

 

古城、キリト、一夏を筆頭にこの小説に参戦は決まっていても出番が少ない人達が主張をするかのように暴れていたりといつも通りというかなんというか、まぁカオスである。

 

零斗「学園長、これってみんな何やってたんでしたっけ?雪合戦大会とかでしたっけ?」

 

零斗はもう周りのみんなについていけないのか比較的安全な所で事の成り行きを見ていた紫に聞くと紫は微笑みながら言った。

 

紫「いいえ、祭りよ」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ちなみに暴れ回っていた人達はドモン・カッシュのゴッドガンダム、東方不敗のマスターガンダム、織斑千冬、キラ・ヤマトのストライクフリーダムなどによって沈静化されたのだった。

そして唯一破壊されないで残っていた沖田オルタのおでんの雪像が優勝しおでん1年分手に入れたのだった。




有頂天「気づいたらこの小説も3年近く書いてることに気づいた作者です。時の流れって早いですよね」

ガロード「殆ど1ヶ月に1つぐらいのペースだから話数は少ないけどな」

ドモン「言ってやるな。有言実行を一度も出来ない奴だから周りの奴らも理解しているさ」

アムロ「トドメをさすな」

有頂天「まぁ事実なんで言われても仕方ありませんね。あ、ここで一言言わせてもらいますね」

アムロ「どうした?」

有頂天「ルルーシュ主人公のスパロボ書きたい」

ドモン「ゴッドフィンガー!!」

有頂天「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ドモン「ヒートエンド!!」

チュドーン (作者が粉々に爆発する音)

ガロード「作者が死んだ!?」

ドモン「気にするな。奴のことだからデビルガンダムのようにすぐ再生する」

ガロード「そんなことあるわけが・・・・」

有頂天「───それで話の続きなんですけどね」

ガロード「あった!?」

アムロ「まさか、ニュータイプだとでもいうのかっ!?」

有頂天「ギャグ漫画パワーです」

ドモン「まぁ話だけでも聞いてやるが書くとしてもどういうものを書くつもりなんだ?」

有頂天「ゼロレク後のルルーシュとC.C.それからロスカラ主人公ライの三人で書いてきたい。オリジナルにするか第2次スパロボZを元にするかは決まってない」

アムロ「そんな未定のものよりも先にこっちを書いた方がいいんじゃないか?」

有頂天「もちろん優先するのはあくまでこっちでネタに詰まった時や書きたくなった時にゆっくりと進めたいなって感じです」

ガロード「今まで何度もこんなこと言ってたよな」

ドモン「ポケモンやコードギアス書くって言ったが何一つ書いてないからな」

有頂天「まぁそんなわけで誰かスパロボ小説書く時の注意やアイデア等など色々教えてくれたらいいなって思ってます」

アムロ「グダグダだな」

有頂天「後ラッコ鍋の方は特になかったら一つだけあった両バージョンでやって行きます。そして次回はバレンタインデーに投稿したいです」

ガロード「願望!?」

有頂天「それではみなさんさよーならー」

ドモン「ガンダムファイト、レディGO!!」

アムロ「ガンダムの力は伊達ではない!!」

ガロード「ツインサテライトキャノン発射!!」

ED『風船ガム』


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バレンタインは甘ったるい

バレンタインということで今回はバレンタインの話です。ちなみに作者はチョコは家族からのみ貰えました。

OP『ユキトキ』


2月14日バレンタインデー。その日はお菓子会社の策略だのリア充爆殺!などと言われているが、全国の男子女子が心待ちにした日でもある。恋人や友人、好きな人にチョコをあげたり貰ったりする一種の記念日とも言える日である。

そんな日でもバカなことを考える奴らはいるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

2月13日深夜の禍終素学園地下。禍終素学園の地下にはMSやKMF、スーパーロボットなどの格納庫の他に学園には秘密裏に作られている部活動やサークルがあった。そしてその地下を人目を警戒しながら歩いているのは禍終素学園OBである松野おそ松である。おそ松は周りに人が居ないのを確認すると足元のマンホールの蓋を開きその中に入った。中にはハシゴがついていておそ松はそれを使ってさらに地下へと降りていった。ハシゴを降り終えると目の前に厳重な扉がありおそ松はその扉を二、三回ノックした。

 

『合言葉は?』

 

おそ松「バレンタインに浮かれてる奴は死ね!」

 

『入れ』

 

扉が開くとそこには覆面姿の集団がサバトをするかのように集まっていた。

彼らは非リア充軍団。女子にモテない悲しい生き物の中でも彼女持ちや女子と仲のいい男子を襲う傍迷惑な集団で学園創立時代から受け継がれていた。

そして現会長である3ーY武市変平太もまた同じように覆面姿をしておりゲンドウポーズで座っていた。

 

武市「皆さんよく来てくださいました」

 

嶋田「前置きはいい。さっさと本題に入ろうぜ」

 

東城「全くもってその通りです」

 

須川「俺たちだって暇じゃないんだ」

 

嶋田結太、東城歩、須川亮は覆面の下からでも分かるほど目が血走っておりそれぞれ棍棒、日本刀、鎌を構えていた。

 

武市「落ち着きなさい皆さん。既に作戦準備は完了しております」

 

武市が指を鳴らすと後ろのカーテンが開き、中から巨大なロボットたちが現れた。それを見た非リア充軍団は歓声を上げた。

 

武市「さぁ皆さん始めましょう。私たちの戦争(バレンタイン)を!!」

 

『ウォォォォォォ!!』

 

武市の言葉を聞いて奮い立つ非リア充軍団。その中で1人、黒田官兵衛は手錠の鍵の在処を教えて貰えるということでここに来ていたのだが周りの空気についていけていなかった。

 

黒田「なんでこうなったんだ・・・・・・」

 

そして時間が経って翌朝、学園内で男子学生は一様にソワソワしていた。なぜならもし下駄箱にチョコとかあったらどうしようとか門の前からいきなり「先輩っ、こ……これ……バレンタインデーのチョコです!」とか「べ……別にアンタの為に作ったわけじゃないんだからねっ!!」とか言われたらどうしようてなことを考えていた。

 

銀時「ったく、どいつもこいつも浮かれてやがる」

 

総司「そうだな」

 

銀時「大体あいつ等、何で現実を見てねーンだよ」

 

ジェレミア「理想と現実は違うからな」

 

ニール「なぁ……銀時、総司、ジェレミア。なんなんだその衣装?」

 

会話の途中で初代ロックオンことニール・ディランディが入って来た。ニールは銀時と機動科の叢雲総司、3ーO担任のジェレミア・ゴッドバルトの衣装に疑問を持った。なぜなら二人の衣装はいつもの服ではなかった。銀時は皮ジャンを着ていて、前にはエレキギターをぶら下げているし、総司の方はタキシード姿で胸ポケットに白いバラをさしていて、ジェレミアはオレンジカラーのブリタニアの騎士服を着ていた。

 

銀時「何って、これが俺の真の姿だよ」

 

千冬「銀時、お前はギター弾けるのか?」

 

銀時「大体な」

 

宇佐美「叢雲先生は結婚式にでも出るのかい?」

 

総司「これが俺の本当の姿だ。本当の俺は紳士なんだよ。いい意味での」

 

ラッセ「ジェレミア、お前その色はないだろ・・・・」

 

ジェレミア「オレンジは私の忠義の証だ」

 

2ーSの担任宇佐美巨人、1ーTの副担任織斑千冬、狙撃科のラッセはそれぞれの同僚にツッコミを入れた。そんな中、ニールは1人自分の机に座り引き出しを開けると大量のチョコが入っていた。よく見ると机の下に置かれているダンボールの中もチョコで一杯だった。

 

ニール「やれやれ……今年もか」

 

イワンコフ「ヒーハー!モテモテねーニール先生!」

 

毎年変わらずのチョコの量に呆れているニールの隣に回転しながら保健体育担当イワンコフ先生がやって来た。

 

イワンコフ「そう言えば今日の7時ぐらいに、たくさんの女生徒が職員室に来てたッシブル!」

 

ニール「……そうかい」

 

ニールは近くにあったチョコの包み紙を取り出し、中身を食べ始めた。

 

銀時「何であいつがモテモテなんだ?」

 

総司「アレじゃないのか?ニールの大人らしさに女子達は弱いんじゃないか」

 

ジェレミア「ああ、あれか。あれね」

 

とりあえず銀時は荷物を取りに行くため自分のロッカーへ向かった。ロッカーを開けたら中には巨大なプレゼントの箱があった。

 

銀時「何だこれ?」

 

ロッカーからプレゼントを取り出したプレゼントは人一人分が入る大きさで、持ってくるのに一苦労した。

 

真耶「何ですかそれ?」

 

銀時「しらねーよ、ロッカー開けたら入ってたんだから」

 

1ーK副担任の山田真耶がそのプレゼントについて聞くが銀時も知らないのでプレゼントの中を開けた。そこには全身チョコまみれの猿飛あやめが入っていた。銀時は有無も言わずにそれを外に向かって投げ捨てた 。

 

ニール「おいおい容赦ねぇな」

 

銀時「知るか、俺が欲しいのは甘いチョコであって変態じゃねぇんだよ」

 

銀時は自分の机に座ると引き出しからレロレロキャンディを取り出して舐め始めるのだった。

 

───場所は変わって禍終素学園小等部6ーNでは担任であり学園長の紫の式神である八雲藍が生徒達にチョコを配っていた。

 

藍「お前達、今日はバレンタインということで先生からみんなにチョコのプレゼントだ」

 

橙「わーい!藍さまありがとうございます!」

 

チルノ「やっぱりアタシってサイキョーね!!」

 

インデックス「わーいやったー!!」

 

正太郎「先生ありがとうございます」

 

ワッ太「ありがとう先生!!」

 

勝平「サンキュー先生!!」

 

八雲橙、チルノ、インデックス、金田正太郎、竹尾ワッ太、神勝平を筆頭に生徒達は藍の前に並びチョコを貰っていたり

 

ルナマリア「はいシン、バレンタインチョコ♪」

 

ティファ「ガロード・・・これ///////」

 

さやか「甲児くん、私からもチョコよ♪」

 

サラ「ゲイナー、はいコレ///////」

 

エウレカ「レントン/////////」

 

シン・ガロード・甲児・ゲイナー・レントン「「「「「あ、ありがとう////////」」」」」

 

禍終素学園地下の格納庫にて機動科の生徒であるシン・アスカ、ガロード・ラン、兜甲児、ゲイナー・サンガ、レントン・サーストンはそれぞれの彼女からチョコを貰っていた。なお、全員顔は真っ赤である。

 

竜馬・隼人・弁慶・號・凱・鉄也・真上・海道「「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」」

 

渓「そりゃ親父たちみたいなのが購買でエプロン着てチョコ売ってるのに近づくやつなんていないよな」

 

ミチル「頼む相手間違えちゃったわね」

 

由木「そうですね」

 

購買にて体育教師の流竜馬、神隼人、車弁慶、剣鉄也、海道剣、真上遼そして3ーVの早乙女號と凱が購買部用のエプロンをつけてバレンタイン限定パン『乙女の甘い恋心ストロベリーチョコマフィン』、『乙女の苦い失恋ビターチョコクロワッサン』そして『友情のホワイトチョコケーキ』を販売していたのだが顔が厳つい竜馬たちが売っているため近寄るものはいなかった。それを離れたところで3ーVの車渓、3ーV副担任の早乙女ミチル、海道と真上の補佐の由木翼がチョコを渡しにきながら様子を見ていた。

 

C.C.「おいルルーシュ、私からお前にチョコをやろう」

 

シャーリー「ルル、あの・・・私からも・・・・/////////」

 

ルルーシュ「ありがとうC.C.、シャーリー」

 

第三生徒会室にて2ーKのC.C.とシャーリー・フェネットが同じクラスの恋人のルルーシュ・ランペルージにチョコを渡していた。ぶっきらぼうにチョコマシュマロトッピングのスイーツピザを渡すC.C.と照れながらハート型のチョコ渡すシャーリー。

 

他にもアスナがキリトにチョコを渡して個室でにゃんにゃんしようとするのをシノン、リーファ、シリカ、リズベット、ユウキ、フィリア、ストレア。ステラが一輝に、ユリスが綾人にチョコを渡している姿を見た雫や紗夜たち恋する乙女達が妨害しようとしていたり、枢木スザクが全身をチョコでコーティングしてルルーシュの元へ走っていこうとしたのをライがミンチにしたりなどみんな思い思いにバレンタインのイベントを楽しんでいた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

2ーZの教室にて一部の男子が机の上に大量に積み重なっているチョコをひたすら食べている姿があった。

 

零斗「チョコって美味しいけど食べ続けるのは結構キツイな」

 

明久「でもみんな飽きないように味を変えてくれてるから助かるね」

 

鍵「それに日持ちするから今日中に食べ切る必要は無いからな」

 

アラタ「女子達の愛情が篭ってるからなお美味い」

 

当麻「これでしばらくの間はチョコで飢えを凌げる」

 

十六夜「ヤハハハ、どんだけ金がねぇんだよ」

 

チョコを貰える相手がいる零斗たちはそんなことを喋りながら、その一方でチョコをもらってない一誠達はそのチョコを食べている姿を離れたところから羨ましそうに睨んでいた。

 

一誠「ちくしょう!!なんでアイツらだけがあんなにモテるんだよ!?」

 

新八「主人公だからじゃないの?」

 

一誠「俺だって主人公なんだけど!?」

 

春虎「まぁそういうこともあるだろ」

 

冬児「諦めて現実を見ろ」

 

今現在家族以外の女性からチョコを貰えていない新八と一誠は零斗たちを親の仇のように睨んでいた。春虎と冬児は彼女である土御門夏目と倉橋京子から貰ったチョコを食いながらそんなことを言う。

 

一誠「認められるかよ!!原作なら俺だってあっち側の人間のはずなのにどうしてこの作品じゃハーレムメンバーの殆どが取られまくってんだよ!?」

 

新八「文句は作者に言いなよ。僕だってきららさんとフラグが立ってるはずなのにそんなもの無かったって扱いされてるんだから」

 

銀時「おーいうるせぇぞそこの変態ドラゴンと変態メガネ」

 

一誠・新八「「誰が変態ドラゴン(メガネ)だゴラァァァァ!?」」

 

銀時「んなことはどうでもいいから全員席につけ~」

 

HRの時間になったことで教室にやって来た銀時が一誠と新八に注意して生徒達に席に着くように言った。全員素直にその言葉に従ってそれぞれの席に座った。

 

銀時「いいかテメーら。女どもからバレンタインチョコ貰って浮かれてるんじゃねーぞ。女がお前たち男にチョコをやるのはホワイトデーのお返し目当てであってそのチョコには愛情なんてものは篭ってないことをよく覚えておけ」

 

瑞希「あの、それは偏見なんじゃ・・・・」

美波「先生、自分が貰えないからってその発言はどうかと思いますよ」

 

銀時「うるせぇーよガキども。つーかなんで俺が貰えないのにヅラやバカの辰馬、低杉くんはそこそこ貰ってんだよ。なんで主人公の銀さんのところにはチョコがこないんだよぉ!!」

 

銀時は涙を流しながら机を叩きそのまま机に突っ伏した。それに同意するかのように新八や一誠、青髪ピアス、土御門元春などチョコを貰えなかったもの達は力強く頷くのだった。

 

銀時「つーわけで先生は糖分不足なのでチョコを持っている生徒達は速やかに先生に渡すように」

 

生徒一同『巫山戯んな!!』

 

銀時「そげぶっ!?」

 

切り替わりが早い銀時は机から顔を上げて真顔でそんなことをほざいたために生徒全員から筆箱や雑誌など色々なものを投げつけるのだった。

銀時が色々なものにあたって黒板に叩きつけられるのと同時に教室の前の扉が開くと巨大な掃除機のようなものを持った黒い覆面集団が入ってきた。

 

須川『バレンタインに浮かれてる奴らは』

 

嶋田『地獄に落ちやがれーー!!』

 

須川が掃除機のスイッチを押すと強力な吸い込みが始まり、教室にあるチョコを全て吸い込むのだった。

 

明久「僕のカロリーが!?」

 

当麻「俺の飯が!?」

 

鍵「俺への愛情の篭もったチョコが!?」

 

武市『次の回収に行きますよ』

 

覆面姿のリーダーである武市が他の覆面たちに指示を出すと退却して行った。武市たちが去るまで呆然としていたがしばらくすると正気に戻った。

 

霊夢「アイツら私たちのチョコをっ!!」

 

深夏「ふざけやがって!!」

 

アリン「殺す」

 

耀「潰す」

 

妹紅「燃やす」

 

特に自分の想いを込めて作ったチョコを奪われた霊夢たち女子はドス黒いオーラを纏い始めたのでチョコを奪われて怒りを感じた男子たちもその恐ろしさに引き気味である。

どうやらやられたのはこのクラスだけではないようで教員含め学園のチョコ全てが奪われたようだった。

そしてチョコを奪った武市たちは校庭に集まっており、その後ろにはキモブリヲのヒステリカを筆頭に鎌や斧、釘バットなどの武器を構えた覆面姿の集団にチョコ色に塗装された暁、武頼、ビルゴII、ランドマン・ロディ、ATスタンディングタートル、量産型ゲッタードラゴン・ポセイドン・ライガー、ベヒモスなどのロボットたちが武装していた。

 

キモブリヲ「おい待て、なんで私の名前がキモブリヲなんだ。私の名前はエンブリヲだぞ」

 

武市「しょうがありません。実際あなたはキモイですからね」

 

須川「俺たちも大概だけどそれ以上にキモイしな」

 

キモブリヲ「殺すぞ貴様ら」

 

ちなみにキモブリヲは多数の女性をレイプしたため現在指名手配中で何度も殺されているが何度も復活するため未だ完全に殺されたことは無い。ゴキブリ並にしぶといので皆さんも遭遇した時はご注意ください。

今回たまたま協力関係になっているが武市たちは全てが終わったら警察に連れて行く予定である。

 

キモブリヲ「さぁこのチョコを返して欲しければスタイルのいい女性はいやらしい格好をして全身をチョコでコーティングして来い!」

 

アンジュ「キモイんだよあんた!!」

 

キモブリヲが興奮しながらそのような馬鹿げたことを要求してきたがアンジュがヴィルキスでヒステリカに飛び蹴りをくらわせた。ちなみに武市たち非リア充軍団はチョコを奪って男達の悔しがる姿を見て後日チョコを渡した女性たちに返却することでバレンタインチョコという存在をなくそうとしているのだった。バレンタイン以外の日にチョコを渡したところでそれはただのプレゼントになるからだ。

 

アンジュ「せっかくのバレンタインを邪魔したアンタ達を絶対に許さないわ!!」

 

アンジュがそう言うと学園の倉庫から次々とルー・ルカのZZガンダム、プルとプルツーのキュベレイMarkーII二機、ルナマリア・ホークのフォースインパルスガンダム、ラクス・クラインのストライクフリーダム、カガリ・ユラ・アスハのストライクルージュ、マリーダのクシャトリヤ、マオのM9ガーンズバック、C.C.のランスロットフロンティア、紅月カレンの紅蓮聖天八極式、アヤノのアレクサンダ・ヴァリアント、チームDのダンクーガノヴァ、ヨーコのヨーコタンク、アディのツェンドルグなどのロボットとその他武装した殺気立った女性たち。その恐ろしさに非リア充軍団とキモブリヲは恐怖を抱いて数歩後ろに下がった。

 

ラクス「ではお仕置きをしますね♡」

 

キラのストライクフリーダムに乗っているラクスがそう言うとチョコを奪われた殺気立った女性たちが攻撃を始めた。一瞬対応に遅れたが非リア充軍団とキモブリヲも反撃を始めたのだった。

 

────後に、この戦いは第一次バレンタイン戦争として学園の歴史の1つとして語られていくのだった。

結果、キモブリヲは学園中の女性たちによって錬金術による蘇生が失敗したかのような肉片となり、非リア充軍団は半殺しになった後鉄人による鬼の補習を受けることになるのだった。

 

零斗「え、俺の出番今回少なくね?」

 

鍵「作者もネタ切れになったらしい」

 

明久「またやる時はもっとネタを貯めるらしいよ」

 

尚、教室にてその戦いを傍観していた零斗たちは今回の出番の少なさに驚いているがあの殺気立った場所に入ってこっちに被害を被るのは嫌なので大人しくここで様子を見るのだった。

そして奪われたチョコは再度手渡しされるのだが微妙な空気が流れる人たちもいれば初々しい空気を流す人達、甘ったるい空気を流す人たちもいた。

 

 

────バレンタイン。それは人によっては素晴らしい日であり悲しい日でもある。それでもひとつの行事として楽しい日であることは間違いないだろう。それでは皆さん、ハッピーバレンタイン!!

 

黒田「俺の手錠の鍵は!?」

 

尚、黒田官兵衛の手錠の鍵については戦力に加えるために武市が教えた嘘であるため、今回彼は無駄に半殺しにされて終わっただけである。




次は男女サーヴァントによるラッコ鍋の話です。元ネタは『ゴールデンカムイ』なので気になる人がいたら調べてみてください。

ED『BEAUTIFUL≒SENTENCE』




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珍しい食材には気をつけろ

自動車免許の試験や春休みの課題で遅れてしまいました。
今回はFGOのサーヴァントが多く出ます

OP『レイメイ』



竜ヶ崎家の家計は火の車である。以前までなら仕送りとバイト代で零斗と紫音の2人で暮らしていくのに問題ないというか十分な貯金が出来るぐらいのお金があった。しかし零斗がネロたちサーヴァントと契約したことで二人だけの家の筈が11人も増えたことで大家族となってしまった。しかも男は零斗1人なので周りからの嫉妬も半端ないし毎朝布団に誰かが忍び込んでくるため毎朝強烈な攻撃を受ける零斗もまたこの生活に慣れ始めていた。

無論、ネロたちもただ家でだらけきった生活を過ごしてはおらずそれぞれできるアルバイトなどをやっており零斗もまたバイトの数を増やしていた。そんなある日、零斗はバイト先のラーメン屋にてランサーのクー・フーリンから貰った珍しい食材を食べることにした。

 

零斗「そんな感じで手に入れたのがこのラッコ肉」

 

紫音「兄さんラッコは本来なら輸出に規制がかかってるから手に入らない筈なんじゃ」

 

零斗「何でもたまたま釣れたらしい」

 

沖田(FGO)「ラッコって釣れるものなんですか?」

 

零斗「たまたま釣れたらしいから本来は釣れないんだと思う」

 

信長(FGO)「わし多分昔食ったことあるはずなんじゃがどんなもんか忘れたんじゃが」

 

メイヴ「まぁとりあえず食べてみたらいいんじゃない?」

 

零斗「それもそうだね」

 

今日は大雨なために体が冷えるので鍋にすることを決めていたのでネギや白菜、人参などの鍋に入れる野菜類は既に切っており炬燵の上に簡易コンロを置いて出汁を入れた土鍋に野菜とラッコ肉を入れて煮始める。暖房をつけているので部屋は完全に密閉されている。

グツグツと煮える音が食欲をそそる。

 

零斗「見た目は普通の鍋だな」

 

沖田(FGO)「今更なんですけどラッコって食べても大丈夫なんですかね?」

 

スカサハ「猪や熊の肉を食うのが許されているんだ。問題なかろう」

 

玉藻「ケルトと同じにしないんで欲しいんですけど」

 

メイヴ「ねぇ調べてみたらラッコ肉って食用としてはイマイチってあったんだけど」

 

アルトリア槍「そういうのは煮込む前に言ってください」

 

そんなことを考えている間に鍋は完成し、各自箸でつついて食べ始めた。

 

ネロ「うむ、少し固いが特に問題は無いようだな」

 

静謐「そうですね」

 

零斗「(あれ?なんだろう・・・・・・)」

 

紫音「(何故か分かりませんが・・・・どう見ても・・・・・)」

 

零斗・紫音「「(ネロ(さん)と静謐(さん)が色っぽい・・・・・・)」」

 

零斗と紫音は目の前で同じように鍋を食べているネロと静謐が色っぽく感じてつい顔を赤くしながらも魅入ってしまっていた。

 

玉藻「ご主人様と紫音さんどうかなさいました?」

 

スカサハ「何か問題でもあったか?」

 

信長「誰か変なもんで入れたか?」

 

玉藻とスカサハ、信長の3人が様子のおかしい2人を心配するように声をかけるが2人もまたおかしかった。零斗と紫音と同じように顔が赤くなっているが3人はランサー、アサシン、バーサーカーにクラスチェンジにして水着に変わっていた。

 

玉藻「あら?」

 

スカサハ「む」

 

信長「おっと、霊基が水着に」

 

いつの間にか霊基が変わっていることに3人は少し驚いたが特に気にすることなくその10人中10人が羨ましがるその体を見せつけていた。体が火照っているのかほんのり赤みがかかっておりエロく感じる。

 

清姫「(この良妻狐────)」

 

メイヴ「(この影の国の女王────)」

 

沖田(FGO)「(この第六天魔王────)」

 

「「「(スケベすぎる!!)」」」

 

いつもなら色々小言を言う清姫たちだが何故か今回は何も言わず玉藻たちを魅入っていた。

 

スカディ「ああ/////・・・・・」

 

沖田オルタ「頭が・・・クラクラする・・・・」

 

スカディと沖田オルタの艶のある声が室内を満たした。それは今のメイヴたちにとって刺激が強く、欲望のタガを外すには十分だった。

 

ネロ「大丈夫か二人とも!!」

 

玉藻「横になってくださいまし、今すぐに!!」

 

紫音「胸元を開けて楽にした方がいいです!!」

 

メイヴ「下も脱がした方がいいわ!いえ、全部よ!!」

 

信長「あ、オルタの方が沖田より乳デカ─────」

 

沖田(FGO)「三段突き!!」

 

信長「ゴッファ!?」

 

零斗「ノッブ──────!?」

 

スカサハ「第六天魔王が死んだ!!」

 

アルトリア槍「この人でなし!!」

 

そんなやり取りをしていると突然玄関の方で音がする。バタバタと走ってくるように来たそれは、扉を開けてこちらに向かってきた。

 

霊夢「鍋をやってると聞いて!!」

 

魚屋で働いているキャスターのクー・フーリンから零斗がランサーのクー・フーリンから珍しい肉を貰って鍋をするらしいと聞いた霊夢は賽銭箱がここ最近空でその辺の野草や野ウサギなどしか食べていなかったのでちゃんとした美味しいものを食べるために走って来たのである。

 

『霊夢?』

 

外が大雨な中走ってきたために霊夢の体はびしょ濡れで巫女服が体に張り付いてしまい霊夢の食べているものの割に発育の良い体のラインがよく分かるようになっている。これによってこの場が更なる混沌に包まれるのだった。

 

零斗「そのままじゃ風邪を引くから着替えてこい。その間に霊夢の分を分けておいてあげるから」

 

霊夢「ありがとう零斗。昔から気が利くわね」

 

零斗「よしてくれ・・・・・」

 

零斗以外の全員『かわいい・・・・・』

 

紫音「そういう霊夢さんも水も滴るいい女って感じですよ」

 

霊夢「そ、そうかしら・・・・」

 

メイヴ「くっ……(なんなのよ……この感情は。抑えきれないっ)」

 

スカサハ「むぅ……(この様な気持ち初めてだ……)」

 

沖田オルタ「あぁぁ……////」

 

鍋が煮える音だけが確かに聞こえる。それもうっすらとだが。それほどまでに意識が遠退きそうなのがわかる。

 

信長「そう言えば今思い出したんじゃが・・・・・」

 

沖田(FGO)「何をですか?・・・・・」

 

信長「確かラッコの肉って媚薬みたいなもんが含まれとるんじゃよ」

 

ピクッ(零斗とノッブを除いた全員が動きを止めた)

 

零斗「媚薬ってアレか?薄い本でよくお世話になるあれのことを言ってるのか?」

 

信長「それじゃよ。いやー昔ミッチーと信勝、サル、蘭丸たちに食わせたら大変なことになっとったのすっかり忘れとったわ」

 

零斗「おい」

 

ノッブが今思い出したかのように言ったことに零斗はツッコミをするのと同時に寒気を感じた。ゆっくりと周りの様子を見渡してみると

 

『・・・・・・・・・・(ギラギラと目を輝かせながら獲物を狙うかのように零斗を見るネロたち)』

 

今にも襲い掛かって来そうなネロたちから距離をとろうとゆっくりと後ろに下がろうとする零斗だが、その両肩を霊夢とノッブに掴まれてしまい動けなかった。

 

霊夢「添え膳食わぬは」

 

信長「男の恥じゃぞ?」

 

零斗「れれれれ冷静になるんだみんな。今のみんなはラッコ肉でおかしくなっているからであって─────」

 

『問答無用!!』

 

零斗「アァァァァァァァァァ!?」

 

その日、零斗の必死の抵抗と互いに潰しあったことで零斗の貞操は無事守られたのだった。なお翌日正気に戻ったネロたちと零斗は気まづい関係がしばらく続き、スカサハは今回の騒動の原因であるラッコ肉を提供したクー・フーリンたち(無関係の槍ニキとプニキ含む)と地獄の鬼ごっこをしていたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

零斗がラッコ鍋を食べているのと同時刻、禍終素学園の数多くある部活の一つであるカルデア部の部室にて部員である藤丸立香は新宿のアーチャーこと新茶のモリアーティがくれたラッコ肉ですき焼き鍋をサーヴァントたちと共に食べようとしていた。

 

立香「ラッコ鍋って美味しいかな?」

 

蘭陵王「さぁ・・私も食べたことがないのでなんとも言えません」

 

ディルムッド「流石にあのご老人もマスターに迷惑がかかるようなことはしないだろ」

 

ギルガメッシュ「この我を満足させることが出来るのか見ものだな」

 

部屋にたまたまいた蘭陵王、ディルムッド、ギルガメッシュとすきやきラッコ鍋を食べることになった。ちなみにモリアーティはラッコ肉に媚薬成分があるのは知っておりこれを使ってマシュと立香の距離を縮めようという悪戯心と親切心が綯い交ぜになった感じだったが、運悪くマシュは図書委員の仕事で図書館に行っておりさらに運悪く仕事終わりで部室に行く途中剣スロット含む変態円卓三騎士がナンパしているのをたまたま見つけてしまい死刑執行中なためまだ部室に着いていない。

 

立香「あ、ゲイザーよりは美味しい」

 

蘭陵王「マスター比べるものが明らかにおかしいです」

 

煮立ったすきやきラッコ鍋を一口食べた立香の一言に蘭陵王はツッコミを入れる。流石にゲテモノであるゲイザーと一応はマトモに食べられる?ラッコ肉を比べるのはおかしい。しかしこの藤丸立香はバスターゴリラの野菜マッシュやベディヴィエールによるゲイザーを筆頭としたゲテモノ料理、カーミラのような八連双晶みたいなチョコ、オケキャスのキュケオーン祭りなどと過去今までに様々な料理を食べているので一応耐性がついている。

しかしそんな料理に耐性を持っている立香や名高い英雄である蘭陵王たちでもラッコの媚薬成分を防ぐことは出来ないのであった。

 

立香「あれおかしいな。いつもより蘭陵王が・・・・・・色っぽい・・・・」

 

普段仮面でその美しい顔を隠しているが今は仮面を外しているため男にしては色気がある方の蘭陵王であるが今日の蘭陵王は顔を赤らめておりいつも以上に色気を感じられた。

 

蘭陵王「マ、マスター流石に冗談ですよね?」

 

蘭陵王は立香がおかしなことを言ったため表情を引き攣りながら立香から距離をとった。

 

立香「冗談じゃないよ。俺、実は蘭陵王のこと前からアストルフォやデオンみたいな男女の性別を超えた存在だと思ってるから」

 

蘭陵王「どういう意味ですかそれは!?今のマスターは少しおかしいですよ!?英雄王殿とディルムッド殿もそう思いますよね!?」

 

明らかに立香の様子がおかしい事に気づいた蘭陵王はこの場にいる2人に助けを求めるかのように声をかけるが、いつの間にか2人の姿が消えており先程まで2人がいた場所には紙が置かれていた。その紙には以下の文が書かれていた。

 

 

『ムラムラしてきたのでちょっとセイバー(青王)の所へ行ってくる(byギルガメッシュ&ディルムッド)』

 

 

蘭陵王「バカなんですかあの人たちは!?」

 

本能の赴くままに行動するギルガメッシュとディルムッドに驚くのだった。

ちなみにこの作品のディルムッドはセイバーとランサーが混ざっているのでこんな性格である。

 

立香「もう我慢出来ない!!」

 

蘭陵王「ちょっ!?」

 

立香は耐えきることが出来ず蘭陵王を押し倒した。

 

蘭陵王「マ、マスター落ち着いてください!!」

 

蘭陵王は立香の様子が普通ではないと気づき落ち着くように説得するが、理性が蒸発したアストルフォのようになってしまっている立香には焼け石に水であり、とうとう蘭陵王の上着を脱がし始めた。

 

立香「さぁ、俺のこの昂る気持ちを受け止め─────」

 

ガラッ!!(勢いよく部室の扉が開く音)

 

マシュ「すみません先輩!!グランドロクでなしをお仕置きしていたら少し遅れてしま───────」

 

走ってきたらしいのか少し顔が赤くうっすらと汗をかいて部室に入ってきたマシュだが、中の様子を見てしまい固まってしまった。そして立香もまたマシュが来たことで正気に戻ったのか赤くなっていた顔が青を通り越して死体のように土気色にまでなっていた。

 

マシュ「し、失礼しました!!」

 

立香「マ、マシューーーーーー!?」

 

誤解したマシュは脱兎のごとくその場から走り去り、立香はその誤解を解くべくそれを追いかけるのだった。

 

後日、立香はアレは誤解だと説明することに成功したが妹の立花や一部のサーヴァントたちからはしばらくの間ホモ扱いされてしまい、刑部姫やシェイクスピアなどの作家サーヴァントたちにネタ扱いされるのだった。

そしてセイバー(青王)に全裸になって迫ったギルガメッシュとディルムッドはカリバられたため座に帰りかけてしまったり、諸悪の根源であるモリアーティはホームズのバリツをくらった上にバーサーカーとセイバーのダブルフランによる『パパクサイ』という口撃によって心身ともにボロボロになってしまったのだった。




やりたい話はあるんですがどれからやるのか決まってないので皆さんにアンケート取らせてもらいます。アンケートは4月3日で締め切らせてもらいます

ED『色彩』


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俺がアイツで、アイツが俺で、俺がコイツで、コイツが俺で

アンケートの結果、入れ替わり4票。花見が3票。アイドルの勲章が2票なので今回から銀魂の入れ替わり編始まります。

OP『プライド革命』


春風が吹き桜が舞い散る今日この頃。禍終素学園はいつもと同じように────

 

 

ドゴォン!!(教室の扉が勢いよく飛ばされた音)

 

 

─────バカ共がバカ騒ぎしているのだった。

 

 

銀時「うぼおォォ!?」

 

扉ごと教室から飛ばされたのは2ーZ担任の坂田銀時。教室の中には零斗を筆頭に殺気立っている2ーZの生徒たちがいた

 

零斗「ざっけんなこの腐れ天パァァァァ!!」

 

霊夢「みんなが預けた今日の放課後からのカラオケ大会の費用を競馬(ウマ)ですったってどういうことよ!?」

 

新八「みんなが今日この日をどれだけ楽しみにしてたと思ってんだゴラァ!!」

 

雄二「マジでぶっ殺すぞこの野郎!!」

 

どうやら銀時がカラオケ大会の費用を競馬で使い切ってしまったらしく零斗たちは銀時を糾弾していた。

 

銀時「ち、違うんだ。まさかジャスタウェイが天皇賞とるとは・・・。あんな駄馬もうとっくに馬刺しになってるもんだと・・・」

春虎「んな言い訳はどうでもいいんだよ!!」

 

深夏「私らのカラオケ代はどうしてくれるんだって聞いてんだよ!!」

 

ミラ「さっさと腎臓なり肝臓なり売ってお金にしてください!!」

 

追い詰められた銀時はなんとか言い訳してこの場から逃げようとするが当然そんなもので許す2ーZの生徒ではない。

それを悟った銀時は廊下の窓を壊して校舎から飛び降り着地すると同時に全力疾走で学園から逃げ出した。

 

魔理沙「ちぃっ、無駄に逃げ足は早いな!!」

 

当麻「待てよ銀さん!!」

 

妹紅「人の金を競馬に使いやがって!!」

 

一誠「待てやゴラァァァァ!!」

 

銀時が逃げるのをそのまま見過ごす訳もなくブチ切れた2ーZの生徒たちは銀時と同じように窓から飛び下りて銀時を追いかけるのだった。銀時は人の目につかぬよう路地裏を通って逃げておりたまたま見つけた零斗は一人その後を追うのだった。

 

 

同じ頃、松野家にて

 

 

ガシャァァァン!!(玄関の扉が壊れる音)

 

 

おそ松「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?」

 

 

突然、松野家からおそ松が吹き飛ばされてきて松野家の玄関の扉を破壊する。

 

チョロ松「おいくそ長男、兄弟の財布盗んだ上に全部パチンコで使い切ったってどういうことだゴラァ」

 

カラ松「返答次第じゃあ」

 

一松「殺す」

 

十四松「コロース」

 

トド松「正直に言った方が身のためだよおそ松兄さん」

 

どうやらおそ松もまたどこぞの天パダメ教師と同じように他人の金で賭け事をしたようで、おそ松以外の兄弟はおそ松を処刑する気満々なのかそれぞれ武器を手に持っていた。

 

おそ松「ち、違うんだ。途中までは運が良くて元金の倍まで稼げたんだよ。そこでやめときゃ良かったんだが頭の中で赤塚先生が『続けちゃってもいいさ』って言ってた気がしてそのまま続けてたら・・・・・」

 

チョロ松「なに赤塚先生を言い訳にとんでもないこと言ってんだよこのクソ長男!!」

 

おそ松もまたその場逃れの言い訳をするがそんなものでごまかせる訳もなくむしろチョロ松たちの怒りを上げるようなものだった。

 

6つ子(おそ松除く)『死ねやクソ松ぅぅぅぅぅ!!』

 

おそ松「死んでたまるかァァァァァァ!!」

 

おそ松は凶器を振り回してくる5人の兄弟から逃げるのため銀時と同じように路地裏を通って逃げるのだった。

 

 

また同じ頃、新撰組屯所にて

 

 

山崎「ぎゃあああ!?」

 

 

突然、レストランの中から山崎が吹き飛ばされてレストランの自動ドアを破壊する。

 

土方「張り込み中にのんびり『ヒ〇ナンデス』か、いい身分になったもんだな。おい?覚悟は出来てんだろうな?」

 

山崎「ちっ、違うんです副長。ヒ〇ナンデスって平日は学校があるから中々見れなくてつい・・・・」

 

土方「士道不覚悟で切腹だボケェェェェ!!」

 

山崎「ヒィィィィィィィ!?」

 

土方に恐怖した山崎はすぐさま逃げ出し、土方は山崎を全力で追いかけていった。

 

それからしばらくした頃。

 

銀時「まいたか!」

 

零斗「逃がすわけねぇだろうが!!」

 

銀時「ちぃっ!!」

 

路地裏から出てきた銀時が走りながら後ろに振り向いて確認すると零斗の姿が見え舌打ちするとまた走り出した。

 

その一方。

 

一松「どこ行きやがったあのクソ松!!」

 

トド松「相変わらず逃げるのだけは早いね」

 

おそ松を見失ってしまったトド松たちは別れて虱潰しにおそ松を探しているが中々見つからないでいた。

 

おそ松「長男舐めるなっつーの」

 

路地裏の影からこっそりと見ていたおそ松は誰にも気づかれないようにそのまま走りだす。

 

そのまた一方。

 

土方「チッ!どこいきやがった」

 

路地裏で山崎を見失った土方が周りを見回し、こちらもまた走り出す。

 

そして、とある路地裏に差し掛かった辺り──。

零斗「くたばれクソ天パァァァァ!!」

 

銀時「そげぶっ!?」

 

銀時に追いついた零斗は走った勢いを殺さずにそのままドロップキックを銀時にかました。

 

土方・おそ松「「うおっ!?」」

 

山崎を追いかけていた土方と兄弟から逃げていたおそ松は突然飛んできた銀時と零斗にぶつかりそうになり足を止めてしまった。その間に山崎は遠くに逃げてしまった上にカラ松が近くでナンパをしていた。

 

おそ松 「何やってんだ!どけェ!!邪魔なんだよ」

 

零斗「うるせぇよクソニート!!こっちはこのクソ天パをぶちのめさなきゃならねぇんだよ!!てめぇらがどっかいけボケ!!」

 

土方「てめーがどけェ!!こっちゃ任務中なんだよ!叩き斬られてーのか!!」

 

銀時「つーかテメーら銀さんを足蹴にしてんじゃねーよ!!」

 

4人は苛立っているようでこのままだと喧嘩に発展しそうになっていた。互いに意地になっているのかその場から離れず先に目の前の馬鹿どもを潰すことを考えていた。

 

銀時「いいからどけって言ってんのが・・・」

 

銀時がそう怒鳴りかけたときだった。

 

プアアアーーー(トラックのクラクションの音)

 

突然横から鳴り出したクラクションに銀時、零斗、土方、おそ松が振り向くが、もう避けようがなかった。

 

 

そして──。

 

 

銀時が白衣の中に隠し持っていた木刀『洞爺湖』と零斗の腰にさしている黒剣が道路に転がり落ちた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

医師A「なんともありません」

 

トラックに撥ねられた4人は病院にてそれぞれ別室で診察を受けていた。

 

医師B「奇跡としか言いようがありませんな。ダンプにはねられてかすり傷一つ負っていないなんて」

 

医師C「普通ミンチですよミンチ。一体どういう身体してるんですか貴方」

 

医師D「身体中一通り検査しましたが何の異常もありませんでした」

 

医師A「ただ、頭などを打って一時的に記憶に支障をきたしているかもしれないので一応確認しますよ」

 

医師B「ご自分のお名前とご職業をお願いします」

 

それぞれの検査をしていた医師がそう質問すると4人はそれぞれ自分の名前を言ったのだが───

 

土方?「坂田銀時。教師ッス」

 

土方は何故か死んだ魚のような目をして、自分の名前ではなく、銀時の名前と職業を名乗りだした。

 

銀時?「土方十四郎。真選組副長だ」

 

何故かキリッとして瞳孔が開いた目をしており、土方の名前と職業を名乗った。

 

おそ松?「竜ヶ崎零斗。禍終素学園高等部の2年です」

 

おそ松もまたいつものだらしない顔ではなく真面目な顔つきで零斗の名前と学園の名前を名乗った。

 

零斗?「松野おそ松でーす。夢はビッグになることで今は無職でーす」

 

そして零斗もまた普段の真面目な顔が崩れ切ってだらしない顔の上に態度までだらしなくなっていた

 

医師A、B、C、D『・・・・・・・・』

 

医師たちはカルテを確認する。

 

医師C「あっ、ハイハイ。これ、一緒に事故に遭われた方とカルテごっちゃになってますね」

 

医師D「申し訳ありません。こちらの手違いでした」

 

医師A「うん……。やっぱり何ともないみたいですね」

 

医師B「まぁ、様子を見ましょう。何かあったらすぐ病院に来てくださいね」

 

「お大事に~」

 

こうして、零斗たちも無事に診察を終えた。しかし。

 

銀時?「あー、頭痛ェ。本当に大丈夫なんだろうな、コレ」

 

土方?「ったく。バカのせいでとんだ手間とらされちまったぜ」

 

零斗?「っち、あの腐れ天パのせいで酷い目にあったぜ」

 

おそ松?「あーあ、今日はとことんついてねぇな・・・」

 

4人は頭痛を気にしながらも病院を出て行き、何時も通っている艦娘の鳳翔さんと間宮さんが経営している居酒屋へと行った。この店は夜は居酒屋で昼間の間は定食屋として営業しているのだった。

 

鳳翔・間宮「「いらっしゃーい」」

 

土方?「何時もの頼むわ」

 

おそ松?「俺も何時ものでお願いします」

 

笑顔で迎える2人に土方?とおそ松?はそう注文した。それからしばらくすると

 

鳳翔「はい、土方スペシャル一丁!」

 

間宮「はい、唐揚げ定食お待たせしました!」

 

鳳翔と間宮は土方がいつも注文しているマヨネーズがとぐろを巻いている丼とおそ松がちょくちょく来ては兄弟で来ては頼む唐揚げ定食を頼むのだが、土方?とおそ松?は何故か違和感を持って土方スペシャルと唐揚げ定食を見つめていた。

 

土方?「おい・・・、鳳翔さん。誰がこんな犬のエサ注文したよ」

 

おそ松?「間宮さん。俺もいつものは唐揚げ定食じゃなくてチキン南蛮定食ですよ」

 

鳳翔「え?でも・・・・・」

 

間宮「お二人ともいつものだって・・・・」

 

鳳翔と間宮は2人の言っている意味が分からないようで首をかしげていた。

それに対して土方?とおそ松?は近くに置いてあった宇治金時まみれの丼とチキン南蛮定食を引き寄せて鳳翔と間宮にこう言った。

 

土方?「宇治銀時丼だよ!ホラッ、ホカホカご飯にこんもり甘い小豆が乗った……」

 

銀時?「ひょっとして、この猫のエサの事ですか」

 

零斗?「じゃあこのチキン南蛮定食ももしかしておたくの?」

 

右側の席で同じく宇治銀時丼とチキン南蛮定食に違和感を持っていた銀時?と零斗?が土方に言った。

 

土方?「あっそうです。ひょっとしてこの犬のエサ、おたくのですか?」

 

おそ松?「じゃあこの唐揚げ定食もそちらの?」

 

土方?「オイオイ鳳翔さ~ん、間宮さ~ん、ちょっと頼むよ~」

 

土方?とおそ松?は土方スペシャルと唐揚げ定食をそれぞれ銀時?と零斗?に譲ると2人にそう言った。それに対して鳳翔と間宮は笑顔で謝りながら二人にこう言った。

 

鳳翔「あ~、ごめんなさい」

 

間宮「今日は逆、なんですね。坂田さん、土方さん。それに零斗くん、おそ松さん」

 

『逆?』

 

4人は自分達の注文した物を恐る恐る確認した。そしてそれぞれの顔を見合わせると

 

土方?・おそ松?・銀時?・零斗?「「「「入れ替わってたァァァァァ!!」」」」

 

そして4人の叫びが居酒屋の中に響き渡った。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

鳳翔と間宮の居酒屋を出た零斗?たちは町外れにある廃ビルの屋上で黄昏ていた。

 

銀時?「・・・・・・」

 

土方?「・・・・・・・・」

 

おそ松?「・・・・・・・」

 

零斗?「・・・・・・・・」

 

現実を受け止められないのか死んだ魚のような目で無心に夕焼け空を見つめている4人だがとうとう耐えきれなくなったおそ松?は零斗?と、銀時?は土方?と互いに胸ぐらを掴みあった。

 

『『『『つーか、俺の身体を返せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』』』』

 

何の影響かは分からないが4人はそれぞれ身体と中身が入れ替わってしまったようだ。簡単に図で表すと

 

銀時←→土方 零斗←→おそ松

 

と言った具合に中身である魂が入れ替わってしまったようだ。

なお、次のセリフからわかりやすくするために中身(身体)と言った形で進めていきます。

 

銀時(土方)「警察が人の身体に不法侵入していいのかよコノヤロー!!」

 

土方(銀時)「人の身体に空き巣に入ったのはてめェだろーが!現行犯逮捕だコルァ!!」

 

ドォン!

 

銀時(土方)「パクれんならパクってみろよ!今のお前はパチンコ三昧のダメ教師!!生徒の見本にもなりゃしねェ無力なただの社会のゴミなんだよザマーミロ!!」

 

ドォォン! ドォン!

 

土方(銀時)「ゴミはてめーだ税金泥棒!!警察なんざ、税金を貪り食うだけの無能集団なんだよ!!今のお前には何もできやしねェェ!!」

 

零斗(おそ松)「あの、殴り合うのやめませんか!なんかもう殴った拳が全部ブーメランみたいに全部帰ってるんですけど!?」

 

おそ松(零斗)「じゃあお前も殴るのやめてくんない!?」

 

現実を認めたくない銀時(土方)と土方(銀時)は互いに殴りあいを始めているのを同じように童貞クソニートと身体が入れ替わったことを認めたくない零斗(おそ松)がおそ松(零斗)を近くに落ちていた鉄パイプで頭を何度も叩きつけながら止めた。

その後、一旦落ち着いた4人はそれぞれ現状の確認をした。

 

土方(銀時)「・・・夢を見た。あの時」

 

零斗(おそ松)「夢?」

 

土方(銀時)「ダンプにはねられた俺達の身体が、下に見えた」

 

銀時(土方)「・・・オイ、それってまさか・・・・」

 

土方(銀時)「なんだか嫌な予感はしてた。早く戻らなければ取り返しのつかない事になる、直感的に思った。俺は同じように考えていた隣の玉と共に互いの身体に急いで戻ろうとした。その時、俺たちは背後から、妙な毛玉と薄汚れた玉がとんでもない勢いで飛んでくるのに気づいた」

 

銀時(土方)「ねェ、ひょっとしてそれ俺?なんで毛生えてんの?」

 

おそ松(零斗)「俺のに関しては薄汚れてんだけど?どういうこと?」

 

ぎこちない表情をした銀時(土方)とおそ松(零斗)が思わずに訊く。恐らく銀時は天パが、おそ松はクズさが、魂にまで影響される程の影響力があるのだろう。

 

土方(銀時)「気づいた時には遅かった。俺たちはその二つの玉とぶつかってそれぞれあらぬ方向にお前とおそ松の身体の方に吹っ飛んだ。後ろからやってきた二つの玉は衝撃で真っ二つに割れ、半分は俺と零斗の身体に、そしてもう半分は猫の死骸のケツの穴に吸い込まれていった」

 

おそ松(零斗)「二つに割れたってどーいう事だァ!!猫のケツの穴ってどーいう事だァ!!」

 

銀時(土方)「大丈夫なの!?毛玉大丈夫なの!?」

 

土方(銀時)「で・・・・、気づいたらこうなってたワケだ」

 

銀時(土方)「毛玉はァァァァ!?ケツの穴の方の毛玉はァァ!?」

 

おそ松(零斗)「汚れた方は!?猫のケツに入った汚れた方はどうなったんだよ!?」

 

銀時(土方)とおそ松(零斗)はタバコをふかしている土方(銀時)が言った、猫の死骸に入っていったもう半分の二つの玉の行方について訊こうとしたが、土方(銀時)は話をここで締め括ってしまった。

 

土方(銀時)「つまりだ、俺達ゃダンプにはねられながらも奇跡的に五体は無傷だったが、魂は外に飛び出しちまってた。で、お互い慌てて身体に戻ろうとする所にぶつかって、一回猫のケツの穴を通って、入れ違いの身体に入ってしまった。・・・という夢を見た」

 

零斗(おそ松)「そうか夢か・・・」

 

ここまで黙って話を聞いていた零斗(おそ松)はとんでもない行動を起こした。

 

零斗(おそ松)「じゃあ、目ェ覚ませばこの悪夢も終わるな」

 

 おそ松(零斗)・銀時(土方)・土方・(銀時)「「「待てェェェェェェェェェェェェ!!」」」

 

零斗(おそ松)はおそ松(零斗)を廃ビルの屋上から落とそうと逆さまにしているのを3人が止めた。

 

零斗(おそ松)「うるせぇ!元の身体に戻るにはもういっぺん死にかけて魂アスファルトにぶちまけるしかねーだろが!!」

 

おそ松(零斗)「アホかァァ!!こんな所から落ちたらてめーの実家なくなんぞォ!!」

 

早まった行動に出る零斗(おそ松)を逆さまにぶら下げられたおそ松(零斗)が制止する。しかし、零斗(おそ松)はまだ冷静さを欠いたままであった。

 

零斗(おそ松)「じゃあ、こいつの実家をメンチカツ屋にする」

 

銀時(土方)「落ち着けェ!!また死にかけたら魂が出る確証はあんのか!?下手したら今度は本当におっ死ぬかもしれねーんだぞ!!」

 

土方(銀時)「元に戻る確実な手段を見つけるまでは勝手なマネはするな!」

 

零斗(おそ松)「確実な方法って、そんなもんあるんですか?」

 

廃ビルの屋上の手すりに捕まった零斗(おそ松)を銀時(土方)と土方(銀時)が止めた。零斗(おそ松)は苛立たしそうに何か解決策でもあるのかを聞く。

 

土方(銀時)「知るか。だがこんなバカげた話、誰も信じてくれるワケもねェ。てめーで捜すしかねーだろ 」

 

銀時(土方)「オイ冗談じゃねーぞ。それまでこのニコチンまみれの身体でどうしろってんだ」

 

零斗(おそ松)「俺も嫌ですよ。このままじゃクソニート菌が移っちゃいますよ」

 

おそ松(零斗)「おい、クソニート菌ってなんだコラ?」

 

しばらくの間今の身体のまま生活しなければならないことに3人は納得できてないのかどこか苛ついていた。

 

土方(銀時)「・・・・。やっていくしか・・・、ねーだろ。俺は禍終素学園の2ーZの担任の坂田銀時として、お前は真選組副長、土方十四郎として。そして零斗は童貞クソニートの松野家長男として、おそ松は禍終素学園2ーZの竜ヶ崎零斗として」

 

土方(銀時)も本当の所、銀時の身体が嫌だったようで、土方(銀時)の顔には怒りが出ていた。

 

銀時(土方)「ふざけんな冗談じゃ……」

 

メリッ

 

突然、土方(銀時)の後頭部から、何か嫌な音がして、血が噴き出した。

 

『見~つけた』

 

既に銀時に対する殺意を顔に出していた2ーZのクラスメイトであった。土方(銀時)が出血したのは神楽に後頭部を鷲掴みにされた為であった。そして神楽は鷲掴みにした土方(銀時)を地面に叩きつけた。

 

土方(銀時)「ぐぁああああああ!!」

 

零斗(おそ松)「ひ、土方ぁぁぁぁぁ!?」

 

神楽「どこまで逃げてんだてめーは。今日こそはカラオケ大会を開催させてもらうネ」

 

鍵「ったく。ギャンブルばっかやってんじゃねぇよこの腐れ天パ」

 

セリナ「私達の事を裏切って競馬に全部使い込むなんて酷いですよ銀さん!!」

 

神楽に続き、鍵とセリナもまた土方(銀時)を糾弾する。そして彼らの後ろには殺気立っている他の2ーZ生徒達が土方(銀時)をボコる準備をしていた。

 

土方(銀時)「ちょっ・・・、ちょっと待てェェェ!!カラオケ大会って何だ!?オッ・・・、オイ!どーいう事だコレ!?」

 

あまりにも急な事態に土方(銀時)は銀時(土方)に訊く。しかし──。

 

銀時(土方)「やれやれ、カラオケ大会の費用を全部ギャンブルに使い込むとはつくづく見下げ果てた野郎だ」

 

なんと、銀時(土方)はタバコに火を付けて吸い始め、本物の土方を装った。

 

銀時(土方)「ガキども、ついでに未納の寮費もむしっときな。色々な人に迷惑をかけるダメ人間はこの俺、真選組副長・土方十四郎が許さん」

 

土方(銀時)「何急に土方さんヅラしてんだァァっ!!ダメ人間はてめーだろォォ!!」

 

ぶちギレた2ーZのクラスメイトから暴行を受ける土方(銀時)は銀時(土方)にツッコミを入れながら手を伸ばして銀時(土方)を呼び止めようとするが、銀時(土方)は他人事のように無視して背を向け、その場から立ち去っていく。

 

零斗(おそ松)「待てみんな!そいつは銀さんじゃなくて本物の銀さんは────」

 

ガシッ

 

『つーかまえた』

 

零斗(おそ松)が2ーZのクラスメイトたちに銀時と土方の中身が変わっていることを伝えようとしたが、その前に一松に頭を捕まれ、土方(銀時)同様地面に叩きつけられてしまった。

 

トド松「このクソ長男が!!」

 

チョロ松「兄弟の金全部パチンコで使い切りやがって!!」

 

十四松「ボゥッエー!!」

 

怒りをぶつけるかの如く6つ子たちは零斗をボコり始めた。

 

零斗(おそ松)「ちょっ、待てやクソ松共!!いきなり何しやがるんだ!?」

 

零斗もまたいきなりのことで驚きながらもチョロ松たちに訳を聞こうとするが───

 

おそ松(零斗)「やれやれ、童貞クソニートなだけあって他人の金を勝手に使って恥ずかしくねぇのかよ」

 

おそ松(零斗)はポケットから取り出したキャンディーを舐めながらそんなことを言い出した。

 

おそ松(零斗)「おい、クソニートども。けつ毛から何まで全部むしり取ってやんな」

 

零斗(おそ松)「何勝手なこと言ってんだゴミクズ野郎が!!」

 

銀時(土方)同様他人事のように無視して背中を向けて去っていくおそ松(零斗)に殺意をのせた言葉を放つ。

 

土方(銀時)「待てコルァァ!!何でてめーの負債を俺が請け負わなきゃならねーんだ!!財布取り返すんじゃなかったァ!!」

 

零斗(おそ松)「クソ松!!テメェも俺にギャンブルの借金を押し付けてんじゃねぇぞゴミが!!」

 

土方(銀時)と零斗(おそ松)が2人を再三呼び止めようとするが2人はゆっくりと階段の方に向かっていった。

 

土方(銀時)・零斗(おそ松)「「待て待て!!お前らの(ヘッポコ教師・クソ長男)、あっち──ぎゃああああああああああ!!」」

 

哀れ土方(銀時)と零斗(おそ松)は2ーZのクラスメイトと松野兄弟によって血祭りに上げられてズルズルと引き摺られていった。

 

銀時(土方)・おそ松(零斗)「「……助かった」」

 

事故で魂が入れ替わったお陰で一応難を逃れた銀時(土方)とおそ松(零斗)は階段で呟いた。

 

銀時(土方)「まさか、この身体に救われるとはな」

 

おそ松(零斗)「ここはアイツの言う通り、しばらくはこのままでいた方がいいかもしれね・・・・」

 

ドカアアアアアアン!!

 

2人が階段を降りている途中の、突然何者かが投げ込んだ手榴弾が爆発し、銀時(土方)とおそ松(零斗)は爆風で吹き飛ばされ、屋上に続く扉に突き刺さった。

 

沖田「あっ、すみません土方さん、零斗」

 

下から、バズーカを持った沖田が何故か笑顔で階段を昇りながら銀時(土方)とおそ松(零斗)に平謝りした。沖田は土方を暗殺すべく手榴弾を階段に投げ込んだのだ。

 

沖田「何やらコソコソとこのビルに入っていくのが見えたんでねェ、テロリストでも見つけたのかと思って突入したら、いや~すみません」

 

「でもいつもの2人ならかわしてたのに、今日は調子悪そうですねぃ」

 

銀時(土方)・おそ松(零斗)「「そ……、そう?」」

 

銀時(土方)とおそ松(零斗)は頭から血を流し、ガラスが突き刺さったまま沖田に返しながら、こう思った。

 

銀時(土方)・おそ松(零斗)「「(あっちもこっちも変わんねェェェェェ!!)」」

 

こうして、4人の男は中身が入れ替わってしまい、何事にもだらしない真選組副長と、何事にも厳しい2ーZ担任、クソニートな2ーZ生徒、真面目な6つ子の長男が誕生した。果たして4人は元に戻れるのか?Z組と真選組、そして松野兄弟はどうなってしまうのか?とりあえず続く。




アンケート投票してくれた人たちありがとうございました!!選ばれなかっ花見とアイドルの勲章は入れ替わり編終わったあとにやるかは分かりませんがいつかやりますね。また、このキャラとこのキャラの入れ替わったの見たいとかあったら考えておくのでよろしくお願いします


ED『バカ・ゴー・ホーム』


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俺がV字で、あいつが天パで、アイツがクズで、コイツが主人公

今回から台本形式を辞めて普通の小説文で書いていこうと思います。今までのもそうした方が読みやすいと意見があれば少しづつ変えていこうと思います。
では、本編始めます!!

また名前(入れ替わった身体)で進めていきます

OP『プライド革命』

※紫音だった所をキャラ変えました。今更な感じで申し訳ありません


交通事故に遭い、五体は無傷ながらも魂が身体から分離してしまった銀時、土方、零斗、おそ松は中身だけが入れ替わってしまう。

元に戻る方法を見つけるまではとりあえずそれぞれの身体の持ち主として生きる事になった4人は一体どうなってしまうのか?

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

土曜の朝10時、禍終素学園第二生徒会室にて零斗を除いた第二生徒会メンバーが集まって黙々と作業を行っていたが、全員何時もならいるはずの人物がいないことに戸惑っていた。

 

「ねぇ知弦、零斗から連絡はまだ来ないの?」

 

「まだよ。おかしいわね何時もなら集合時間の15分前に来るはずなのに・・・」

 

「それに零斗先輩は遅れるとしても連絡位はしますしね」

 

何時もなら誰よりも早く来て仕事に取り掛かっているはずの零斗が生徒会室に来ていないことにくりむ、知弦、真冬は動揺していた。

 

「電話した方がいいよな?これって・・・・」

 

「そうだな。もしかしたら病気とかで来れないのかもしれないしな」

 

深夏が鍵に電話することを提案すると鍵も同じ意見なのかスマホを取り出して零斗に電話をかける。

 

─────所変わって松野家の食卓におそ松を除いた5人の兄弟が円状に座っていた。

 

「あれ、おそ松兄さんは?」

 

「ブラザーの事だ、マミーから金を借りてギャンブルに行ったんじゃないか?」

 

「それもそうだね」

 

起きて食卓に来たチョロ松が昨日しばいたおそ松の姿が見当たらないことに疑問を抱くが、反省という言葉をドブに捨てたようなおそ松のことだからまたギャンブルに行ったと考えるカラ松の言葉に納得すると、何時ものちゃぶ台の定位置に座った。

 

「ねぇ朝ごはんまだなの?」

 

「そう言えば何も用意されてないね」

 

「僕もわっかんない!」

 

何時もなら起きた時に母の松代が作った朝食がちゃぶ台に用意されているはずなのだが、何故か今日はちゃぶ台の上に何も置かれていなかったのでその事を一松が聞くが、トド松と十四松もまた知らないので何も言えなかった。

 

「ちょっと台所に行って確認してくるよ」

 

チョロ松はそう言うとその場から立って松代がいるであろう台所に行って朝食のことについて聞こうと扉に向かってゆっくりと歩いていき───

 

 

────────またまた同時刻、新撰組屯所にて新撰組が集まっているのだが、全員何時もと違うことに戸惑っていた。

 

 

「なぁ土方さん来ないな・・・・」

 

「いつもは30分前に会議の席に着いているはずなのにまだ来てないなんて」

 

「マズイんじゃねーか?局中法度『理由の如何に拘らず集合に遅れる者は士道覚悟で切腹』。それを決めたのは誰でもない、副長だぜ?」

 

何時もなら誰よりも早く来ているはずの土方が未だ屯所に来ていないことに隊士や武偵たちは動揺していた。まさか土方自身が厳しく定めた局中法度を土方本人が破るとは誰も思いもしなかったのだから。

 

「・・・オイ鉄、トシの様子見てこい」

 

「は、はい!」

 

土方の様子が気になった近藤は土方の部下である佐々木鉄之助に様子を見てくるよう指示を出すと、鉄之助は土方の部屋へと向かっていった─────

 

 

─────そしてしつこいようだが同時刻、最低限の荷物を持った新八が万事屋に到着していた。

 

「おはようございます!!っつってもあの人らがこんなに早く起きているワケないか・・・・」

 

基本、休日の朝からこの万事屋に来ることなどないので家主である銀時と居候の神楽と定春は新八が来るまで惰眠を貪っているので新八が声をかけても反応しないのはいつも通りだった。

 

「仕方ない、いつもの始めるか」

 

新八は慣れているのか真っ直ぐ神楽と定春がいつも寝ている押入れに歩いていきその前まで行くと襖を勢いよく開けた。

 

「ハイおはよう神楽ちゃん!!定春!!起きて!!朝だよ!!ってアレ、いない?」

 

いつも通り起こそうと大きな声を出しながら襖を開けた新八だが、押入れの中には誰もいなかった。

 

「どういう事?あのだらしない連中が・・・」

 

普段なら絶対に新八が来る前に起きることなどありえない神楽たちが起きていることに新八が首を傾げなら、銀時を起こしに行った。

 

「銀さーん、ちょっと・・・」

 

銀時に呼び掛けながら新八が引き戸を開けると─────

 

そして同じ頃零斗に電話を掛けていた鍵はしばらく待っているとようやく零斗が電話にでた。

 

「もしもし零斗か?お前何時になったら来るんだよ?」

 

零斗が電話に出たことに少し安心しながらまだ生徒会室に来ていないことを尋ね────

 

「母さん?僕達の朝食がないんだけ──」

 

チョロ松が台所の引き戸を開けて中に入ったとき───

 

「副長、マズイです!!もう朝の会議がっ・・・」

 

そして鉄之助が土方の部屋に入った時だった。

 

ドゴシャァァァァァァァァ

 

新撰組屯所、松野家、万事屋で大きな音がした。

 

「『テメー』」

 

「「今何時だと思ってんだ?」」

 

鍵がかけた電話と新撰組からはマヌケな声が、松野家の台所と万事屋からは殺気を感じる声が聞こえてきた。

 

「『まだ朝の10時。おねむの時間だろーが』」

 

竜ヶ崎家の方でまだ寝ていたのか布団の中に蹲りながら電話でおそ松(零斗)が、新撰組屯所の方では未だマヨネーズのパジャマを着た銀時(土方)が枕を右脇に抱きながらそんなことをほざいていた。

 

「もう10時、社会人は立派に仕事をしている時間だろーが!!」

 

「10時5分30秒、戦いは既に始まってんだろーが!!」

 

松野家では料理していたのかエプロンを服の上に来て右手に包丁を握りながら零斗(おそ松)が、万事屋では神楽と定春を正座させた土方(銀時)が怒鳴っていた。

 

「全員そこに正座しろ、その腐りきった性根叩き治してやる」

 

包丁の切っ先を向けながら零斗(おそ松)は他の松野兄弟を睨みつけながらそう宣言し

 

『つーわけで二度寝するわ』

 

竜ヶ崎家ではおそ松(零斗)が二度寝することを鍵に一方的に伝えると返事も聞かずに電話を切り

 

「解散。二度寝の時間だ」

 

銀時(土方)は死んだ魚のような目をしながら鼻をほじりながら隊士達に言い

 

「腹切れ、士道覚悟で切腹だ」

 

土方(銀時)は新八を睨みながらそう言った。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

チョロ松たちを正座させた零斗(おそ松)は顔と歯を洗いに洗面台に行き、起きた時に確認したがもう一度鏡で今の自分の顔を見た。

 

「朝起きたら元通り、なんて都合のいいことはないか・・・」

 

その鏡に写っているのは何時もの見慣れた零斗自身の顔ではなくギャグ世界の住人である同じ顔した六人のうちの一人であるおそ松だった。

 

「つーか何だよこの顔は。これから元に戻るまでこの馬鹿面と付き合うとか気が滅入るわ」

 

そんなことを呟きながら顔を洗い終えタオルで水を拭き取り終わった零斗(おそ松)は無理やり正座させてまだチョロ松たちのいる食卓へと戻っていた。

 

「どうせアイツだって俺の身体を好き勝手するだろうから俺は俺のやり方を貫き通させてもらうさ」

 

そして零斗(おそ松)が食卓に戻るとそこには正座しているチョロ松たちだけではなく先程まで台所にいた両親である松野松造と松野松代がチョロ松たちと向かい合う位置に座っており、零斗(おそ松)は両親の間の隙間に座った。

 

「さてニートたち。今日はあなた達に大切なお話があります」

 

「大切な話?」

 

松代が真面目な顔で言ってきたことから冗談や悪ふざけなどではないと感じ取り、チョロ松たちは真面目に聴き始めた。

 

「もしかして野球!みんなで野球するの!?」

 

「違うわ」

 

「えぇーーー!?違うの!?」

 

───訂正、1人だけ違った。もしかしたら真面目に考えてその考えに至ったのかもしれないが真相は誰にもわからない。

 

「じゃあ話ってなんなのさ?」

 

「ゴホン、まぁよく聞きなさい」

 

何を言われるのか全く予想できないのかトド松が松造にいったい何を言いたいのか聞くと、松造は一度咳払いしてから話し始めた。

 

「父さんと母さん。そしておそ松との話し合いの結果、今日から働かないものは養わないことにした」

 

「そういうことよ。分かったニートたち?」

 

「つまり働けってことだ穀潰し共」

 

松造、松代、零斗(おそ松)はわかりやすいように言うと5人は何を言われたのか理解出来ず一瞬固まってしまったが、すぐに正気に戻った。

 

「「「「「いやいやいやいやいやいや!!」」」」」

 

「え、ちょっと待ってよ父さんたち!?いきなりなんで!?」

 

チョロ松たちは突然のことすぎて理解できてないようで困惑していた。何とか考え直して貰おうとするがそれより先に零斗(おそ松)が話し始めた。

 

「父さんたちがいつまでもお前らクズ共を養えると思うな。今からでもお前らニートは変わらなきゃいけないんだよ」

 

「いやおそ松兄さんだけにはそんなこと言われたくないんだけど」

 

「一番のクズはテメーだろうが」

 

「黙れカス松と闇松。昨日までのゴミクズクソニートな俺は死んだ。これからは普通の社会人として生きていくんだ」

 

兄弟の中で最もクズなおそ松に正論を言われたことにトド松と一松が反論をするが今のおそ松は中身が零斗なため多少クズい所があってもちゃんとした常識は持っているので正論で2人の反論を言い返す。

 

「え、なんかおそ松兄さんが真面目なこと言ってるんだけど」

 

「ヤバいね」

 

「頭でも打ったのか?」

 

中身が入れ替わっていることを知る由もないチョロ松たちにとって今のおそ松は気味の悪いものだった。しかし零斗にとってというか普通の人にとって当たり前のことを言ってるだけなので本来ならば特に驚くことでもない。

 

「いいか、今の俺達の社会的地位はテロリストや犯罪者より立場は上でも一般人から見たら圧倒的底辺の存在だ」

 

「「「「「ゲボォォォォォォっ!?」」」」」

 

零斗(おそ松)の言葉の刃が鋭すぎて、チョロ松たちの心臓を抉りながら切り裂いて血反吐を吐いて倒れてしまった。松代と松造は零斗(おそ松)の言葉にうんうんと頷いていた。

 

「しかし人間っていうのはその気になれば〇空術を習得することも、か〇はめ波を撃つことも界〇拳を習得することだって出来るんだ」

 

「つまり!ニートだろうとマダオだろうと諦めなければ夢は叶う!!」

 

「「「「「お、お~~~~~~~!!」」」」」

 

「うぅ、まさかおそ松からこんな立派な言葉が聞けるだなんて(泣)」

 

「いつまで経ってもニートなお前達には失望していたが、まさか6人の中で最もクズなおそ松からこんな言葉が聞けるとは(泣)」

 

何時もは口だけで何かを実行する気を感じられないおそ松だが、今のおそ松の目に光を感じるチョロ松たちは自分たちも頑張れる気がし始め、両親はやっと真面目になった息子たちに涙を流すのだった。尚、何度も言うようだが中身は零斗なので考えが変わっているのは当たり前である。

 

「よし」

 

「じゃあ早速」

 

「やってみるか・・・・」

 

「僕達の本気!」

 

「見せてあげるよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「────────明日から!!」」」」」

 

「今からに決まってんだろうがクソ松どもがァァァァァァァァ!!」

 

ドゴーン!!(零斗がバズーカをチョロ松たちに放った音)

 

こうして、元の身体に戻るまでの間零斗はおそ松として生活することになったが幸先は不安である。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

零斗がおそ松として生活している一方、禍終素学園近くにあるゲームセンターに鍵と深夏が生徒会の書類仕事を終わらせて遊びにきていた。

 

「結局零斗の奴来なかったな」

 

「珍しいことだけど何か理由があったんじゃないか?」

 

深夏と鍵はそんなことを話しながら両替機の前に移動していると奥の方にあるパチンコ台の前に座っているおそ松(零斗)の姿を偶然見つけてしまった。

 

「んだよチクショー!全然当たらねぇじゃねぇかよ!?ふざけんな!!」

 

『『・・・・・・・・・・・・』』

 

声が聞こえてきた方を見るとそこには長時間やっていたのかおそ松(零斗)の座っている周りには袋が空いているおツマミや空になっている酒缶などが積まれていた。

 

「「何やってんだお前ぇぇぇぇぇ!!」」

 

「まそっぷ!?」

 

おそ松(零斗)の姿を冷めきった目で見ながら鍵と深夏はおそ松(零斗)の側まで近づくとそのまま勢いよくアッパーカットを放ち、おそ松(零斗)は天井まで殴り飛ばされ頭が突き刺さったのだった。

 

「おい、何仕事サボってこんな所でパチンコなんてやってんだお前」

 

「じゃ、邪魔すんじゃねぇよ。俺は今パチンコという貯金箱に無利子で金を貸してるところなんだ」

 

「それちょっとかっこいい感じに言おうとしてるけど有り金全部パチンコでスったってことだよなそれ!?」

 

アッパーカットによって天井に頭が突き刺さったままおそ松(零斗)がパチンコしていた言い訳をするがそんな言葉で流されるような2人では無い。なお、おそ松がパチンコで使っていた金は零斗自身がバイトなどで稼いだ金であり、それを遊びで使い切ったのだからこのことを知られればただじゃすまないのは分かりきっているはずなのだが、おそ松はその事に気づいていないのだった。

 

「そんなことより金貸してくんね?」

 

「貸さねぇよ!?なんでギャンブルやって有り金無くなった奴に貸さなきゃいけねぇんだよ!?」

 

「一万だけ!一万貸してくれたら倍にして返すから!!」

 

「負けてる奴が言っても説得力皆無だからな」

 

まだパチンコを続ける気なのか鍵に金を借りようとするおそ松(零斗)だが、当然はい、そうですか。と納得出来る訳もなく2人は明らかに何時もと違う零斗に内心疑問が尽きないがそれ以上に今の零斗に何を話しても意味は無いと考えその場から離れるのだった。

 

「ってかそろそろ下ろしてくんない?俺の力だけじゃ抜けられないんだけど。ねぇ聞いている?」

 

天井に突き刺さっている状態のおそ松(零斗)が助けを求めるが既に2人はゲームセンターを出ているため、その声は聞こえておらずしばらくの間そのまま放置されていたのだった。こっちはこっちで零斗が元に戻った後のことが不安になるものだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

そして同時刻、新撰組屯所にて近藤と沖田が土方をこっそりと尾行していた。

今の土方はタバコの代わりにロリポップをタバコのように咥えている上、締まりのない顔をしていた。

 

「オイ総悟。アイツ、何か悪いもんでも食ったのか」

 

「頭の悪いマヨネーズもんなら毎日食ってましたがねェ」

 

引きつった笑みを浮かべながら聞いてくる近藤に沖田は適当に返した。

 

「アイツが局中法度を破るだなんて。隊士達はうまくごまかしたが、どうにも様子が……」

 

近藤は土方の様子が急に変わってしまった事が気になっていた。

 

「確かに掟に厳し過ぎるきらいはあったが、己も厳しく律し、隊士達の模範となっていたのが、鬼の副長・土方十四郎ではないか」

 

「ただの寝坊でしょ」

 

土方を心配する近藤に対し、沖田はあまり興味ないのか適当に答える。

 

「しかし、アイツあんなに締まりのねェ顔してたか」

 

近藤が土方(中身銀時)のだらしなくなった顔を見たときだった。

 

「あっ副長!!おはようございます!!」

 

山崎を始めとした真選組の隊士たちはいつも通り大きな声で挨拶した。だが──。

 

「うるせーな、朝からデッケー声出すんじゃねーよ。百木アニメーション学院声優科かてめーら」

 

既にだらしなさ全開の銀時(土方)がめんどくさそうに山崎に返した。

 

「五番隊六番隊七番隊、準備整いました!!」

 

「準備って何?ラジオ体操の?ゴメン俺ハンコ持ってないよ」

 

「いえ、そうじゃなくて!」

 

銀時(土方)には隊士達の言っている準備の意味が解らなかったようで、山崎は銀時(土方)にいつもやっている事を言った。

 

「出撃の準備が、今日は我々が市中見廻当番なので、いつものお願いしますよ土方さん」

 

しかし、土方と中身が入れ替わってしまった銀時にはその『いつもの』が解らない。

 

「いつものって何だ。今日の土方さんはいつもと一味違うんだよ。ちゃんと言え」

 

「いや・・・、だから局中法度を読み上げて隊士達の引き締めを」

 

「あー、ハイハイ」

 

そして、銀時(土方)は真選組の鉄の掟を読み上げる、という真選組が出撃前に行ういつもの作業を行う。

 

「てめーら、俺達真選組の鉄の掟忘れてはねーだろうな。局中法度第一条──」

 

 だが──。

 

「えーと、あの……アレ」

 

現在は中身が銀時の土方には局中法度が解らなかった。それもそのはず、銀時は真選組の鉄の掟など知らなかったのだ。

途方にくれた土方(中身銀時)はこんな事を言い出した。

 

「局中法度を忘れた奴をとがめる奴は、士道不覚悟で切腹!!」

 

「(いや、忘れたのお前だろ!!)」

 

近藤は声にならないツッコミを入れた。

 

「あのすみません副長・・・、第一条そんなんでしたっけ」

 

六番隊に所属している蓮太郎が銀時(土方)にツッコミを入れるが銀時(土方)は

 

「ハイお前切腹!!」

 

と蓮太郎を指差しながら言った。それを聞いた六番隊隊長のアリアが銀時(土方)にツッコむ

 

「ちょっ・・・、ちょっと待ちなさいよ!そんな法度聞いた事ないわよ!!」

 

「あゴメン。これ434条だったな」

 

「いや法度434条もないです」

 

適当な事を言ってごまかそうとする銀時(土方)に金次がツッコんだ。だが銀時(土方)は

 

「第一条!434条もないって言った奴切腹!!」

 

と無理矢理ごり押ししようとする。

 

「いや、何で第一条から434条に触れてんですか!!」

 

山崎は銀時(土方)にツッコんだ。屯所の中から近藤が土方たちを見ていたが、土方のあまりの変貌ぶりに近藤はドン引きしていた。

 

「黙れ、局中法度は変わったんだ。昨日から」

 

「いや、聞いてないですけど!?どーいう事ですかそれっ……」

 

山崎が銀時(土方)にそう言いかけた、そのとき。

 

「局中法度第二条、細かい事をグチャグチャ気にする奴は、切腹!!」

 

なんと、銀時(土方)はギロリと隊士達を睨み付けながらそう言った。

銀時(土方)の鋭い眼光にビビったのか、隊士達はずーんと沈黙してしまった。

 

「(黙らせたァァァァ!!強引な技でねじ伏せたァァァァァ!!)」

 

強引な方法で隊士達をねじ伏せた銀時(土方)を見た近藤は声にならない叫びを出した。

 

「てめーら、いつまでこの土方さんに甘えれば気が済むんだ」

 

突然、銀時(土方)が隊士達にこんな事を言い始めた。

 

「局中法度なんて知るわけ・・・、言わなくてもてめーらの身体に染み込んでんだろ。武士らしくあるための鉄の掟?そんなもん人に訊く暇があんなら、てめーの胸に訊け。各々がてめーの局中法度を掲げ勝手にやれよ。イチイチ土方さんの手を煩わすな」

 

「ふっ・・・、副長」

 

まさかの発言に驚き、ぎこちない表情をする山崎や蓮太郎たちを含む隊士たち全員が銀時(土方)の言葉を訊いた。

 

「ま・・・、まさか、局中法度を廃止すると・・・」

 

動揺しながらも山崎が聞いてくることに対し、銀時(土方)はこう言いながら屯所の方に歩き出した。

 

「好きに受け取れよ。とりあえず俺は俺の局中法度に従って」

 

そして、銀時(土方)は

 

「三度寝します」

 

と気の抜けた声で隊士達にそう言って屯所の中に消えていった。

 

その様子を沖田と共に見ていた近藤は、ついに叫んだ。

 

「いやちょっ……、トシィィィィ!?」

 

「・・・・・・・・・」

 

その様子を離れたところから風魔陽菜がこっそりと覗き見していた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

そして最後に場所は万事屋───ではなく禍終素学園高等部2ーZの教室に移動する。

新八を殴り飛ばした後、万事屋の2人と1匹を連れて電話で呼び出しておいた2ーZメンバー(深夏、鍵、零斗を除く)のいる2ーZの教室へと来て全員座らせた。

そして教室の黒板の上には『Z組法度』なる掟らしきものが書かれた紙が貼られていた。

 

「あのー、銀さん」

 

新八が椅子に座り何故かクラスメイトに背中を向ける銀時(中身土方)に訊いた。

 

「これって一体何なんですか?」

 

新八の質問を受けた土方(銀時)は椅子を横向きに動かし、パイプ式のタバコを口から離しながら答えた。

 

「Z組法度……。たるみきったてめーらを叩き直す鉄の掟」

 

『は?』

 

新八含むクラスメイトたちは思わず声を上げた。

 

「今回は特例で見逃してやったが、次からはこれを違反すれば即切腹だ」

 

土方(銀時)はZ組の面々にそう言った。

 

Z組法度にはこう書かれていた。

 

一、遅刻した者、士道不覚悟で切腹

 

二、寮費を滞納した者、士道不覚悟で切腹

 

三、会費を横領する者、士道不覚悟で切腹

 

四、会費を集めたにも関わらず博打等に遣った者、切腹

 

五、つーか天パ切腹

 

他にも色々な項目があったが、ここでは省略する。

 

「つーかそれ、ほぼ銀さんの事じゃん、コレ」

 

明久が土方(銀時)にツッコミを入れた。

 

「誰だ銀さんて、先生と呼べ」

 

土方(銀時)は明久にそう言い返すとこう続けた。

 

「昨日までの俺は猫のケツの穴に吸い込まれて死んだ。俺がここに来た以上今までのような自堕落な生活を遅れると思うなガキども」

 

「いや、一番自堕落だったのはアンタだろ」

 

アラタも土方(銀時)にツッコんだ。

と、そのとき、土方(銀時)は指差し棒で黒板に新たに張り出したプリントにクラスメイトを注目させた。

 

「とりあえず不本意だが、コレを見ろ」

 

プリントには『ボウリング大会 今日18時30分より開催! 遅刻する者は切腹』と書かれており、前日銀時(中身銀時)の競馬によって中止になってしまったボウリング大会をやる事を示していた。

 

「昨日、俺の不手際で開催できなかったレクリエーションだ。活躍に応じて報酬は更に上乗せしてやる。だから、身を粉にして勉強や奉仕をしろ。俺の言う通りに動けば間違いない」

 

Z組のクラスメイト達は感動して目を見開いてしまっていた。

 

「あとコレ、家賃とかどこに払えば……」

 

土方(銀時)がクラスメイトにそう訊いた、次の瞬間──。

 

『この人でなしがァァァァァァ!!』

 

Z組の面々が土方(銀時)の腹に蹴りを入れた!

 

「どこで手に入れたのよ!!」

 

「銀行かコンビニか学園資金か!!」

 

美波とゼノヴィアがおいおいと泣いて腹を蹴られてむせ込む土方(銀時)に怒鳴った。

 

「俺たちは先生をレクを開催する人でなしになんて育てた覚えなんてねぇよ!!」

 

一誠もおいおいと泣きながら土方(銀時)に言った。

 

「あのすみません、レク開催した方が人でなし扱いってどこまで人でなし!?」

 

土方(銀時)はむせ込みながら、怒りを押さえつつ一誠に返した。

 

と、そのとき。

 

「大変です織斑先生!!」

 

Z組の副担任のリリスが職員室に駆け込み、高等部1年生の主任教師である織斑千冬に大声でこう伝えていた。

 

「坂田先生が……、坂田先生がレクと家賃を!!」

 

「何だと!!」

 

驚いた千冬が声を上げ、山田真耶が音楽室からシンバルとバチを借りてきて千冬がこれを受け取って鳴らすと二人にこう言った。

 

「早く学園中に報告しろ!!隕石が降ってくるぞ!!」

 

「マジ出ていきてェこの身体!!」

 

あまりの禍終素学園の生徒達と教師達の変貌ぶりに銀時の中に入ってしまった土方は思わずそう叫び、大急ぎで銀行に走っていった。

 

それから数十分後。

 

「見ろ」

 

銀行から戻ってきた土方(銀時)はぶちギレる寸前になりながらZ組のクラスメイトに自身の預金通帳を見せた。

 

「間違いなく俺の通帳だろ。目ん玉ひんむいてよォく見ろ!!」

 

そのときだった。

 

「御意!!先生の仰せのままに」

 

なんと、Z組のクラスメイトは席を立ち、土方(銀時)の前に膝をついて忠誠を誓いだした!

 

「どんだけ豹変してんだ!!人でなしはてめーらだろ!!」

 

あまりのZ組のクラスメイトの豹変ぶりに土方(銀時)は怒鳴るが、続けて

 

「今度俺を疑ったら切腹だぞてめーら」

 

とZ組のクラスメイトに約束させた。Z組のクラスメイトは土方(銀時)に

 

「はっ!!」

 

と返事をした。

そんな彼らに土方(銀時)はこう言った。

 

「いいかてめーら、大事を成してもっと成績を上げたかったら、バラバラの学園の足並みを揃えなきゃならねェ。その為の御旗がこのZ組法度だ。組織の為に自らを厳しく律する。個を殺し、組織を活かす。その覚悟をもって初めて組織は一つにまとまり、その力を遺憾なく発揮できるんだ。その為にはまずだな……」

 

「やれやれ……」

 

廊下から、Z組のクラスメイト相手に説法する土方(銀時)を見た千冬と真耶が少し呆れ気味に見守っていた。

その時、その背後でノートを持っていたたまは振り向いて土方(銀時)を見ていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

4人の身体が入れ替わってから数日が経ったある日の夕方。4人は学園から離れた川に架かる橋の上にて夕日を見つめながら黄昏ていて。

 

「どうだ・・・、そっちの調子は?」

 

「進展なしだな。部下を使って、方法を訊き回っちゃいるが、魂を元に戻す以前に魂が入れ替わった事例なんざねーからよ」

 

「こっちも知り合いに片っ端から声を掛けてますけど何の情報もありません」

 

「俺も同じだ」

 

パイプ式のタバコをふかした土方(銀時)がロリポップを口にくわえた銀時(土方)に訊いた。それに同意するように肉まんを食べている零斗(おそ松)とスルメを齧っているおそ松(零斗)が答えた。

 

「ヒャッハァァァァァァァァァァァ!!」

 

その時、世紀末アクションに出てきそうな悪党の集団がバイクに乗りながら姿を現した!

 

「トシぃぃぃ何やってんだ!!早く攘夷志士血祭りにいこうぜ!!」

 

完全に世紀末の悪党になってしまった近藤が銀時(土方)に言った。

 

「奴等『カフェノーウェア』で集会やってるらしいぜ!!」

 

「おうゴリラ、今いく。・・・で、お前の方は」

 

銀時(土方)は右手を上げて近藤に返し土方(銀時)に訊いた。

 

「こっちも部下を使って調べてみたが、結果は……、似たようなもんだ」

 

そのとき、土方(銀時)のいる橋の方からザッ、という音がした。

 

「アンタたち、天下の公道で何をやっているっスか」

 

「先生、この賊共を片付けてよろしいですか」

 

何故か侍の着物を着た目がキリッとしたレヴィとアラタが土方(銀時)にそう訊いてきていた。

 

「禍終素学園 七番隊副隊長風間レヴィ」

 

「同じく禍終素学園 七番隊隊長春日アラタ」

 

「「悪・即・斬!!遂行いたす!!」」

 

「待て忍者と魔王。ソイツらは見逃してやれ。悪い奴じゃねぇ」

 

日本刀を抜いたレヴィとアラタが野盗集団と化した真選組に挑みかかろうとしたが土方(銀時)は左手を上げてレヴィとアラタにこう言って制止させる。土方(銀時)に制止させられたレヴィとアラタだが、それでも二人は真選組を睨み付ける。

 

「おいクソ松、余計なことはしてねぇだろうな」

 

「そういうてめぇこそ勝手なことはしてねぇだろうな?」

 

そんなことを言いながら2人が後ろを見るとそこにはチョロ松、一松、紫音がいるのだがどこか普段と様子がおかしかった。

 

「一松、面接どうだった?僕は何とか受かって明日から仕事に入れたよ」

 

「何とかやれたと思う・・・・」

 

普段は絶対に着ないであろうリクルートスーツを着ながら面接の結果について話すチョロ松と一松

 

「いやー、酒はうまいしツマミも最高で言うことないわマジで!零斗の野郎にはマジで感謝だわ!!」

 

胡座をかいてスルメを齧りながらカップ酒を飲みまくっているブレイズ。その後ろには大量の酒の空き缶やツマミの空き袋が転がっていた。

 

「そうか」

 

「何もなかったのか」

 

「困りましたね」

 

「だな」

 

『『『『ハハハハハハハハっ!!』』』』

 

ガシッ(銀時と土方、零斗とおそ松が互いに胸ぐらを掴み合う)

 

「「「「じゃ、ねぇだろうがァァァァ!!」」」」

 

「進展どころかとんでもねぇ後退の仕方してんだろーがァァァ!!」

 

最初は空を見て笑いあった4人だがすぐに互いの胸ぐらを掴み合った。

 

「何アレェェェェェェ!?どこの野盗集団だ!!」

 

まさかの世紀末覇者が率いるような野盗集団と化している新撰組に土方(銀時)が叫んだ。

 

「どう見ても取り締まる側じゃねーだろ!!ぶち込まれる側だろ!!何やってんだ、あのゴリラ!!留守の間に人の実家に何してくれてんだてめェ!!」

 

土方(銀時)は近藤を指さしながらツッコんだ後、銀時(土方)に怒鳴った。

 

「つまらん規則にがんじ絡めにされたからちょっと緩めてやっただけだろ!!オメーの方こそ、人んちに何盗品持ち込んでんだァァ!!悪・即・斬って何だ!!早く止めてこい!!牙突撃つ前に止めてこい!!」

 

と銀時(土方)が言い訳しながら土方(銀時)に新撰組のような侍と化している生徒たちを指さしながら怒鳴り返した。

 

「アホか!!烏合の衆を少しはまとめてやったんだ、感謝しやがれ!!」

 

「てめーこそ組織に自由を取り戻した副長に感謝しろ!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)の喧嘩がヒートアップするように零斗(おそ松)とおそ松(零斗)の言い争いもまたヒートアップしていた。

 

「テメーブレイズに何しやがった!?酒なんて成人するまで飲まねぇとか真面目ワロス笑笑だったアイツがなんで酒飲んでんだよ!!」

 

「何もしてねぇよ!!俺は普段通りチビ太んとこやら色んなところで酒飲んでそれにたまたまいたアイツを誘って最初は無理やり飲ましただけでこれといったことはしてねぇよ!!」

 

「テメェの私生活なんて真似したら。わあぁなるのは当たり前だろうが!!」

 

「お前こそ俺の兄弟に何しやがった!!アイツらがあんな真面目に就職活動なんてするわけがないだろうが!!」

 

「社会のクズ共に労働の大切さを教えてやったんだ!!感謝はされても文句を言われる筋合いはねぇんだよ!!」

 

互いに怒鳴り合いながら言い争ってそれがヒートアップしすぎて4人がそれぞれ殴り合いに発展しそうになったその時、

 

「そこまでだ。トシさんに手ェ出したら、ただじゃ済まねーぜ、旦那」

 

「何で手懐けられてんだ沖田てめーはァァァァァ!!」

 

土方(銀時)の後頭部に日本刀の切っ先を突きつける沖田に土方(銀時)は、何故か手懐けられた沖田にツッコんだ。

 

「俺には全く懐かなかったのにどーいう事だ!どんな手使ったァァ!!」

 

「それはこっちの台詞だ」

 

土方(銀時)が銀時(土方)にそう返している時だった。

 

「少しでもその刀動かしてみろ」

 

「トシ・即・斬だよ」

 

「オイぃぃぃぃ!!牙突はやめろォォォォォ!!零式はやめろォォォォォ!!」

 

銀時(土方)の後頭部に日本刀の切っ先を突きつける一誠、春虎、明久に銀時(土方)が叫ぶが三人は聞いていない。

 

「テヤンデイバーローチクショー!!三日前のツケ!!今日こそ払ってもらうぜバーローチクショー!!」

 

「ま、待てよチビ太!ツケは今度払うからもうちょっとだけ待ってくれ!!」

 

そして矢先ににカラシ味噌を塗りたくった棒をおそ松(零斗)の口に入れようとしてくるチビ太をおそ松(零斗)は必死になって止めようとするがあまり効果はなさそうだ。

 

「おいおい、何俺のベストフレンドに何絡んでんだよクズ?潰すぞ?」

 

「ベストフレンドってなんだァァァ!?テメェと友情作るくらいならミジンコと友情作るわ!!」

 

零斗(おそ松)の背後に立って顔を赤くしたブレイズが赤黒い剣を零斗(おそ松)の首に突き付けてきた。

 

そのときだった。

 

「面白ェ、てめェらの牙突オギノ式と俺のクズ龍閃、どっちが速ェか勝負するか」

 

「望むところだ」

 

「やれるものならやってみろ!」

 

「返り討ちにしてあげるよ!!」

 

世紀末の悪党と化した沖田が、何故か侍のような格好になった一誠と春虎、明久に挑発し、一誠と春虎、明久は挑発に乗ってしまった。

 

「ならオイラもおでんとカラシの二刀流でいかせてもらぜバーロー!!」

 

「丁度いい、この間向こうの世界の遺跡で見つけたこの剣の試し斬りができる」

 

チビ太はカラシ味噌を塗りたくった棒に加え、熱々のおでんを発射するバズーカを取り出し、ブレイズは握っている赤黒い剣に魔力を込め始めた。

 

「「誰も望まねーよ!!本物の新撰組に怒られるだけだよ!!」」

 

「「それ色んな意味でシャレにならねーから!!まじでやめろ!!」」

 

銀時(土方)、土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)は彼らを制止しようとするが最早止められない。

 

「「「「待て待て!!やめろ、落ち着けェェェ!!ああああああああああ!!」」」」

 

カッと閃光が出た瞬間、橋が崩落し、哀れ4人は川に落下した。

 

果たして4人の運命は!?とりあえず次回に続く!!




台本形式よりこちらの方がわかりやすいそうなので試しに書いてみました。次回の話ですが、原作通りなら源内だけが出てきますが、デカパンやアザゼルなども追加しようかなと考えているのですがどうでしょうか?
次回は4人が入れ変わった詳しい原因や変わってしまった面々について話します
次回もよろしくお願いします!!

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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俺とアイツが右の玉で、あいつとコイツが左の玉

入れ替わり編3話です。

OP『プライド革命』


吹き飛ばされた4人が落ちた川の下流にある河原。

 

「・・・・・・殿ー」

 

何者かはわからないが、誰かが声をかけてきた。

 

「・・・・・・斗殿ー」

 

その声の主は。

 

「生きてるでござるかー、零斗殿ー」

 

長い黒髪をポニーテールにまとめ首に長いマフラーを巻いている遠山金次の戦妹の風魔陽菜だった。

 

「しっかりするでござるよ零斗殿」

 

その声が聞こえたおそ松いや、零斗が目を覚ました。

 

「君は確かライカや志乃と同じクラスの・・・。ハハッ、何だか久しぶりにその名前で呼ばれた気が・・・」

 

しかしその直後、零斗は違和感を覚えた。

 

「って、風魔!!お前なんで・・・!!」

 

零斗は驚いた。風魔は何故かおそ松の中身が零斗である事を知っていたのだった。

そこに高等部2ーZの生徒であり平賀源外の助手であるたまがやってきた。

 

「安心してください。身体の方も既に回収済みです」

 

零斗がたまの背後の鉄橋の下の方に目をやると、そこには銀時(土方)、土方(銀時)、おそ松(零斗)が鉄橋の橋脚に背をもたれ掛かるようにして気を失っていた。

 

「お前ら、まさか・・・・」

 

「もう大丈夫です」

 

たまは零斗にこう伝えた。

 

「皆さんの身体、元に戻りますよ」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

場所は移動して町外れにある平賀源外の工場。源外は昔からこの場所で暮らしており昔から色んな機械(カラクリ)を作っていた。

そこには禍終素学園科学教師平賀源外と、リアスたちの所属するオカルト研究会顧問にして堕天使の長アザゼルがいた。

 

「つーことは何か?こっちが銀の字で、そっちが鬼の副長」

 

「それでそっちが松野家長男で、こっちが龍ヶ崎家長男か」

 

「たまげたねぇ。本当に魂が入れ替わっちまうなんざ」

 

源外が銀時と土方を、アザゼルがおそ松と零斗を指さしながら言い、源外は身体と中身が入れ替わっているという事実に驚いているのだった。

 

「まぁ何にしてもだ。貴重なサンプルの回収ご苦労だお前たち」

 

「いえ、皆さん外見は変わっても中身は変わらずアホなままでしたので、簡単に発見できました」

 

アザゼルがたまたちに銀時たちを見つけてくれたことを感謝するが、特に大したことではないとたまは言った。

 

「おい、アホヅラって誰のことを言ってやがる?俺じゃないよな?このバカ3人の事だよな?」

 

「いやどう考えても銀さんとクズの2人のことに決まってるじゃないですか」

 

銀時(土方)が青筋を浮かべながらアザゼルに聞くが、同じ扱いをされたくないのか零斗(おそ松)はアホヅラなのは銀時とおそ松だけだと言った。

 

「ってか、サンプルってなんの事だよ」

 

土方(銀時)はアザゼルの言ったサンプルという言葉の意味が分からずその意味をアザゼルたちに聞いた。

 

「おめぇら、まさか自分たちに起こった出来事が偶然だとでも思ってるのか?」

 

「「「「!?」」」」

 

源外の一言に零斗たちは驚きを隠せなかった。まさか今起きている出来事が偶然起きたことではないとは思いもよらなかったのだから。

 

「いや、実際は偶然なんだ。お前たちがよりにもよってあのトラックと事故ってしまったことは・・・。でも、その後に起こったことは全て、トラックの積み荷が引き起こした事なんだ」

 

「ど、どういうことだよ!?」

 

アザゼルの言っていることが分からずおそ松(零斗)はその言葉の意味を聞き返した。それについて源外たちが話し始めたので銀時たちは真面目にその話を聞く体勢をとった。

 

「お前さんたちが事故ったトラックには極秘裏に開発された、ある機械(カラクリ)が運ばれていたんだ。それは人間(ひと)の尊厳、宇宙の因果律まで変えかねん恐ろしき機械(かいぶつ)を・・・」

 

「恐らくだがその機械(カラクリ)が事故時の衝突のショックにより誤作動を起こした。お前たちを襲った悲劇はそれによるもの・・・」

 

源外、アザゼルは話をしながら部屋の奥にある布を被せた装置の前にまで歩くと2人はその布を勢いよく剥がした。

 

「「そう、この全自動卵かけご飯製造機によるもの!!」」

 

「「いや、ただのゴミクズじゃねーかァァ!!」」

 

銀時(土方)と零斗(おそ松)は源外とアザゼルが説明した装置に思わずツッコんだ。

 

「全自動卵かけご飯製造機って何だァァァ!!」

 

銀時(土方)は源外とアザゼルにその装置について聞くと源外が装置について説明を始めた。

 

「見るやつが見ればわかる。科学と魔術の粋を集めついに完成した俺たちの研究の結晶だ」

 

「つーかあんたらが作ったのかよ!!」

 

零斗は(おそ松)源外たちにツッコんだ。そしてアザゼルはその『全自動卵かけご飯製造機』の使い方を説明し始める。

 

「まずこっちの転移装置に卵を置く。すると自動的に白身部分を取り除いた卵が抽出される。次にもう一方の転移装置に醤油を置く。すると絶妙な加減の醤油が抽出される」

 

説明しながらもアザゼルは装置を作動させていく。

 

「そしてそれらをこの真ん中のホカホカご飯に転移させることで、誰もが気軽に完璧な卵かけご飯を作れる夢の機械(カラクリ)だ」

 

「全然気軽じゃねーよ!!卵かけご飯作るのにどんだけ大がかりな装置作ってんだァァ!!」

 

銀時(土方)はアザゼルにツッコんだ。装置の中央部に置かれているホカホカご飯には卵と醤油が絶妙に抽出されており、見事な卵かけご飯が完成していた。

 

「しかし、世紀の発明を学会に提出しようとしてたのにてめーらのせいでケチがついちまったよ」

 

「いや、こっちの方が世紀の発明!!どんな誤作動を起こしたら卵かけご飯製造機で人の魂が入れ替るんだァァ!!」

 

額に手を当てながらそんなことをボヤく源外に零斗(おそ松)はツッコんだ。それに対してアザゼルが答えた。

 

「話は簡単だ。事故のせいで外に転がり落ちた転移装置が誤作動し、卵をより分ける代わりにお前さんらの魂をより分けちまった。そしてホカホカご飯ではなくカピカピの身体に転移させちまった」

 

「つまり、卵かけご飯ならぬ、魂かけ誤判しちまったワケだ」

 

と、源外が冗談のつもりで言った。しかしそれによって銀時、土方、零斗、おそ松の怒りが頂点に達した。

 

「上手くねーんだよクソジジイィィィ!!」

 

「卵と魂間違えるってどんだけ危険な装置作ってんだァァ!!返せェェェ!!俺たちの身体(ごはん)を返せェェェェェ!!」

 

おそ松(零斗)と土方(銀時)がツッコんだのと同時に銀時(土方)と土方(銀時)は言外の頭を、零斗(おそ松)とおそ松(零斗)はアザゼルの頭をそれぞれ鷲掴みして壁に叩きつけた。しかし

 

「心配ないでござる皆さん」

 

「ぐほっ!」

 

風魔はアザゼルを掴んでいる零斗(おそ松)の手を外させ、零斗(おそ松)を転移装置に無理やり押し込んだ。

 

「修理されたこの装置を使えば全て元通りになるでござる」

 

そして同じようにおそ松(零斗)もまたアザゼルによって転移装置の中へ押し込まれていた。

 

「その通りだ。次こそは間違いなく完璧な卵かけご飯ができる!!」

 

「卵かけご飯はもういいっつってんだろ!!」

 

おそ松(零斗)は転移装置に押し込められながらアザゼルにツッコミを入れた。

 

「要はもう一度卵でも醤油でもなくお前さんらの魂を抽出して転移させればいいんだよ」

 

「オイィィィ!大丈夫なのか!?ホントに大丈夫なのか!?」

 

「源外様、準備は整いました!!」

 

「よしいくぞ!!零の字、クズの字!!歯ぁ食いしばれ!!」

 

源外の話に零斗(おそ松)がツッコんでいる内にたまたちの準備が完了し、源外が装置のレバーを下げて転移装置を起動させた次の瞬間、

 

そして──────。

 

「「ああああああああ!!」」

 

転移装置が青く光り輝くのと同時に零斗(おそ松)とおそ松(零斗)の悲鳴が辺りに響き、その悲鳴を聞いている銀時(土方)と土方(銀時)は顔を引き攣らせていた。

それから暫くして転移装置の光が収まり始めた。

 

「ど、どうなったんだ?」

 

土方(銀時)がたまたちに零斗(おそ松)とおそ松(零斗)がどうなったのか尋ねてきた。

 

「両装置から転移反応確認取れました」

 

「マジか!?」

 

たまの言葉に銀時(土方)は思わず声を上げてしまった。

 

「零斗殿、おそ松殿やったでござるよ。これがお2人の抽出された魂から出来た、チキン南蛮でも鶏の唐揚げでもない」

 

風魔が転移装置の中心から取り出したのは・・・

 

「名付けて鶏のMIX揚げ丼でござる!!」

 

ドスッ!!(風魔の頭に零斗とおそ松がチョップした音)

 

「「ただチキン南蛮と唐揚げをのせただけじゃねぇかァァァ!!」」

 

チキン南蛮と鶏の唐揚げが半々に盛られた丼を取り出した風魔に零斗(おそ松)とおそ松(零斗)は勢いよくチョップをくらわせた。

 

「誰が人の魂、ホカホカご飯にかけて丼もの作れって言ったんだよ!!」

 

「まさしく、卵かけご飯でござるよ零斗殿」

 

「上手くねーよ!!」

 

おそ松(零斗)と零斗(おそ松)が言い訳する風魔にツッコミを入れる。

 

「しかしおかしいな」

 

「よし、今度は銀の字と鬼の字を入れて試してみるか」

 

アザゼルは上手くいかなかったことに顎に手を当てながら不思議がるが、源外は次こそは上手くいくと考え、今度は銀時(土方)と土方(銀時)を転移装置の中へと押し込んだ。

 

「頼むぞオイ、転移させんのは胃袋の中身じゃねーぞ、俺たち自身だ!」

 

「わかってるさ。んじゃいくぞ」

 

転移装置に押し込まれた銀時(土方)はアザゼルにそう言うとアザゼルは適当に相槌を打ちながら転移装置のレバーを下げた。そして先程と同じように暫くの間転移装置が青く光り輝き、その光が収まると・・・

 

「今度こそ成功しました。男性(アナタたち)自身を抽出した。キ〇タマかけご飯です」

 

「「どこの袋から抽出させたァァァァァァァァァァァァァァァ!!」」

 

銀時(土方)と土方(銀時)はモザイクがかかったものをのせたご飯を出しながら説明するたまにツッコミを入れた。しかもタチが悪いことに抽出された物体はどれが銀時のか、どれが土方のか全くわからなくなっていた。

 

「何してくれてんのお前らァァァ!!俺の俺がァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

「どれが俺のだ、これか?これなのか!?」

 

「ちょっと待て、それは俺のだろ!」

 

「いや、今のお前は俺だから!お前のは俺のじゃねーだろ!アレ?こんがらがってきた」

 

最早判別不能になっているのか、銀時(土方)と土方(銀時)は互いにモザイクがかかった物体を手に取って確認しながらそんなことを叫んでいた。

 

「オイどーしてくれんだてめーら!!超難解なパズルになっちまったぞォ!!」

 

銀時(土方)はこんな結果を出した源外達に怒号を上げた。

 

「心配は無用だ、もう一度やれば全て元に戻る」

 

「本当だろうなオイ!!もう袋間違えんじゃねーぞ!!あっちとこっちの袋も間違えんじゃねーぞ!!」

 

ぶちギレる寸前の銀時(土方)は源外達に釘を刺す。そして、アザゼルがスイッチを押した。だが──。

 

「今度こそ成功したぞ」

 

アザゼルが転移装置の中央部に置かれたものを見ながら銀時達に言った。

 

「マジでゴミだな」

 

「「どこの袋に入れてんだァァァァァァァァァァァァァァァ!!」」

 

銀時(土方)と土方(銀時)はアザゼルに怒号を上げた。銀時(土方)と土方(銀時)から抽出された物体は転移装置に入れた結果、ごみ袋に入れられてしまったのだ。

 

「これはおかしいな」

 

源外は何か機械の様子がおかしいに事に気づいた。銀時(土方)と土方(銀時)はまたしても先程と同じ超難解なパズルに挑むはめになってしまい、それをおそ松(零斗)はバカにするように腹を抱えながら笑い転げるが零斗(おそ松)はなんとも言えない感じの顔をしながらその様子を見るしかなかった。

 

「どういう事だ、何で上手くいかねぇんだ?」

 

うーん、と声を漏らし始めるアザゼル。本当ならこのような実験失敗が起こることなく、4人がそれぞれ元の身体に戻ってめでたしめでたしになるはずだったのに、その結果がこれなのだから疑問に思っても仕方がないだろう。

 

「源外様、アザゼル様。三度の転移記録を見る限り、三度とも転移装置Aの方にエラーが出てます。どうやら対象物に重大な欠損が・・・。それで抽出に失敗しまくってるようでござる!」

 

「対象物の欠損!?」

 

風魔が源外とアザゼルに言ったことの内容に驚いた零斗(おそ松)が思わず声を上げた。

 

「まさか俺の事か!?キ○タマの事か!?」

 

「いえ、違います」

 

たまは銀時(土方)にツッコむと、こう言った

 

「坂田先生とクズ松さん、どうやら貴方たちの何かが足りなくなってるようですよ」

 

「足りねぇって何の事だよ!?覚えがねーぞ!?」

 

たまの話におそ松(零斗)は慌て出す。銀時(土方)も同じようで身に覚えがないのか頭を抱えていた。

 

「落ち着けよ銀さんとクズ、とりあえずこのバファ○ンを持ってもう一度挑戦してみましょうよ」

 

「優しさ!?優しさが半分足りなかった!?」

 

「アホか!!それで解決するワケねーだろ!!もう40個もってけ」

 

土方(銀時)は零斗(おそ松)に言われて余計取り乱す銀時(土方)にツッコミを入れた。

 

「オイもう、バファ○ン転送させた方が早くね!?」

 

銀時(土方)が取り乱して土方(銀時)にそう返したときだった。

 

「坂田先生、おそ松さん。このままじゃ装置は作動できません。つまり、元に戻れません」

 

たまが銀時(土方)とおそ松(零斗)に言った。銀時(土方)とおそ松(零斗)は思わず声を上げそうになったが、次のたまの言葉で声を上げるのを止めた。

 

「本当に覚えが無いのですか?何か事故の時に貴方の身に起こったりしませんでしたか?」

 

たまは銀時(土方)とおそ松(零斗)にそう訊いてきた。

 

「事故の時・・・」

 

銀時(土方)はたまのその一言から入れ替わった日に土方(銀時)の言っていたある言葉を思い出した。

 

『──夢を見た。トラックにはねられた俺達の身体が下に見えた。俺と隣にいた玉は急いでそれぞれの身体に戻ろうとした。背後から妙な毛玉と薄汚れた玉が飛んできて俺たちとぶつかった。毛玉と薄汚れた玉はそれぞれ衝撃で真っ二つに割れ、一方は土方(オレ)と零斗(アイツ)の身体に吸い込まれ、もう一方は……』

 

(猫のケツの穴ァァァァァァァァァァ!!)

 

そして、土方(銀時)の言葉を全て思い出した銀時(土方)は全力で外に走り出した。その様子を見た土方(銀時)たちも銀時(土方)を追いかけるように走り出す。

 

「頑張って取り戻してくるでござるよー!」

 

「じゃないと装置は使えないからなー!」

 

走り去る銀時(土方)たちに、風魔とアザゼルが源外とたまと共に4人を見送りながら声をかけていた。

 

「オイ待てェェェ、どういう事だァァ!!」

 

突然全力で走り始めた銀時(土方)を追いかける土方(銀時)は、何故走っているのかを尋ねる。

 

「つまりあの時、俺とおそ松の魂がお前と零斗の魂とぶつかり合って割れた毛玉と薄汚れた玉、猫の死骸のケツの穴に吸い込まれていった。その2つの片割れは」

 

「そうか!俺たちの魂の半身は猫の死骸のケツの穴に入ったまんまだからあの装置が使えなかったのか!!」

 

銀時(土方)の仮説の話を聞いたおそ松(零斗)は何故銀時(土方)が走っているのか、そして何故転移装置が上手く使えなかったのかその理由がよくわかった。

 

「つまり土方(オレ)と零斗の身体に入っているお前らも半身しかねーってことか」

 

「知るかぁ!!とにかく、あの猫見つけなきゃ俺らの身体は一生このままだってことだ!!」

 

4人は走っている内にトラックと事故を起こして入れ替わった場所まで来た。

 

「冗談じゃねーぞ、あんな猫の死骸とっくに片付けられてんだろ!!やっぱり見当たらねーぞ!!」

 

土方(銀時)は辺りを探し回るが、既に猫の死骸なんてどこにも見当たらなかった。

 

「土方さん、問題はそこじゃありませんよ」

 

顔を引きつらせている零斗(おそ松)が銀時(土方)の仮説からある可能性に気づき、それを話し始めた。

 

「もしその猫の死骸が、2人の魂を得ることで生き返ったとしたら・・・・」

 

零斗(おそ松)の仮定を聞いた3人はもし本当に猫が生き返った場合を考え、ゾクッと恐怖した。

 

「てめーらはあっちを探せェェェ!!俺たちはこっちを当たる!!」

 

土方(銀時)は銀時(土方)とおそ松(零斗)を十字路の右側を捜させ、土方(銀時)と零斗(おそ松)は十字路の左側を探しに行った。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ああ、とんでもねぇことになっちまった!どうする、どうすればいい!?」

 

銀時(土方)は猫の死骸を探すために走り回るが、一向に見つからないでいた。

 

「落ち着け!ここは一旦タイムマシンを探してだな・・・」

 

「んなことしてる場合じゃねぇだろうが!!」

 

とうとう現実逃避し始めたおそ松(零斗)が近くの自販機に頭を突っ込むのを銀時(土方)はドロップキックをすることで止めた。

 

「お前たち、そこで何をしているんだ!!」

 

馬鹿なことをしている銀時(土方)とおそ松(零斗)の前に何者かが現れた。その人物は───

 

「確か、真選組鬼の副長土方十四郎と禍終素学園の竜ヶ崎零斗じゃないか」

 

青色の痛スーツを着、スタイリッシュ立ちをしている松野家次男のカラ松であった。

 

「カ、カラ松!?なんでこんな所に・・・」

 

おそ松(零斗)はチョロ松や一松と違い、いつも通りの痛い格好をしているカラ松に少し安堵するが、何故こんな所にいるのか気になって尋ねた。

 

「フッ、面接の準備のためにデカパンの所へ寄った帰りだったんだが、まさかお前たちと会うとはな」

 

(面接の準備!?その格好で面接受ける気なのコイツ!?)

 

痛スーツで面接を受けるつもりのカラ松に内心驚く銀時(土方)。どう考えても一発退場ものなのに自信満々なカラ松を見て、銀時(土方)は呆れるのだった。その時──

 

「おやおや、真選組副隊長がこんなところで呑気に散歩とはいいご身分だなぁおい?」

 

鉄パイプを携えたチンピラたちを引き連れてテロリストグループ『ワイルドハント』メンバーが1人、エンシンが帝具『月光麗舞シャムシール』の切っ先を銀時(土方 )に向けてきた。

 

(さ、最悪だァァァァァァァァァ!!こんな姿の時にまさかテロリストと出くわしちまったァァァァァァ!!)

 

銀時(土方)は声にならない叫びを上げるが、すぐにエンシンにこう言い返す。その間に銀時(土方)たちの背後にある一団が迫っていた。

 

「わ、悪いが今テメーらに構ってる暇はねぇ。そこどけ。今回だけは見逃してやるぜ、エ・・・強姦魔」

 

「おい、なんで名前を言い換えた」

 

銀時(土方)はエンシンにそう言い返すと、額に青筋を浮かべたエンシンはすぐにでも斬りかかれるような体勢を取り始めた。

 

「前からテメェにはムカついてたんだ。ついでに何度も俺らのアジトを破壊してくるそこの野郎もぶっ殺してやるよ」

 

「俺も!?」

 

エンシンが言った言葉におそ松(零斗)が驚く。以前からシュラ一行を見つけてはぶちのめしてくる零斗には殺意を常に抱いているのであった。

 

「殺っちまえテメェら!!」

 

『ヒャッハー!!』

 

「チィっ!!こちとらテメェらなんかに構ってる暇はねぇんだよ!!」

 

エンシンが合図するとチンピラたちが一斉に釘バットや鉄パイプなどの武器を振り回しながら迫ってくる。猫の死骸を一刻も早く回収したい銀時たちはまともに相手をする気はなく何とかして撒こうと考えていたその時だった。

 

ドドシャァァァアアアア!!(エンシン及びチンピラ共が仰向けに倒される音)

 

銀時たちの背後に迫っていた一団の先頭にいた1人の男性が銀時たちの前に躍り出るとそのままエンシンたちに刀一閃すると、エンシンたちは一斉に仰向けに倒れ伏した。銀時(土方)は目の前の男の顔を見て驚いていた。

 

「お、お前は見廻組の・・・・」

 

銀時(土方)の目の前にいる男は、真選組と同じこの嵐獄島の警察組織である『見廻組』の局長である、佐々木異三郎だった。

 

「真選組副長として情けないですよ土方さん」

 

異三郎は銀時(土方)にそう言いながら見廻組の白い制服を脱ぎ捨てるとその服の下からアラタたちが着ていたのと同じような侍の着物を着ていた。

 

「禍終素学園十番隊隊長、佐々木異三郎。この嵐獄島の平和を脅かす犯罪者たちは悪・即・斬!!Z組法度の誓いの元に成敗させてもらいます」

 

「「(何してんだお前ぇぇぇぇぇぇ!?)」」

 

そう言いながら牙突の構えをとる異三郎に銀時(土方)とおそ松(零斗)は声にならない叫びでツッコミをするのだった。

 

「なんでテメェーまでZ組入ってんだァァァ!!なんでテメェーまで牙突だァァァ!!」

 

「申し訳ありませんが土方さん。私は以前までの私ではありません。生まれ変わり、己を律する精神を持った坂田さんと共に歩む道を選ぶことにしたのです」

 

銀時(土方)が異三郎にツッコむと、異三郎は眼鏡を指でクイッと上げながら話してくれた。

 

「(いや、お前の隣の銀さん、昨日まで牙突撃ち合いしてた奴ぅぅぅ!!)」

 

おそ松(零斗)は異三郎に声にならないツッコミを入れた。性格など色々とクセの強いものが多い真選組とエリートが多い見廻組では衝突することも多く、特に真選組副長の土方と見廻組局長の佐々木異三郎は現場で出会う度に刀で斬り合いをするほど仲が悪いことで有名である。

 

「それにしても土方さん、犯罪者を前にして敵前逃亡とはそれでも真選組副長ですか」

 

異三郎はそう言うと銀時(土方)の喉元に日本刀の切っ先を突き付けてきた。

 

「そこに直りなさい。例え真選組だろうと私たちの悪即斬の掟から逃れる術はありません」

 

その時だった。

 

「待て」

 

銀時(土方)の右側にある建物の上から声がした。

 

「そんな小物に構ってる暇はねぇ」

 

銀時(土方)は声の聞こえてきた建物の上に目を少し動かした。

 

「密偵から連絡が入った。四丁目のパチンコ店の前で事件が起こったからすぐに駆けつけろだとよ」

 

建物の上にいたのは、なんと空条承太郎だった!承太郎は何故か『禍終素学園五番隊隊長』と書かれた法被をいつもの服(ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けないで着ていた服)の上から羽織っていた。

 

「(もっとヤバい奴まで傘下に入ってるぅぅぅぅぅ!!)」

 

銀時(土方)は承太郎を見て思わず叫びそうになった。しかし、それだけではなかった。

 

「気をつけなよみんな」

 

おそ松(零斗)の背後の建物からも声がした。

 

「アレは相当強いよ。先行した八番隊がやられたらしいよ。僕達も支援に行く」

 

背後の建物の上にいたのはトド松だった!トド松もまた『禍終素学園十三番隊副隊長』と書かれた法被を着ていた。後ろにはおそ松とカラ松の松野兄弟とイヤミやダヨーン、そしてホームレスの人間たちもまた同じような法被を着て立っていた。更に───

 

「眉唾もんよ」

 

銀時(土方)の左側にある建物の上から何者かが姿を現した。

 

「なんでも八番隊の隊員は喋る化け猫が出たって言ってるそうよ。人心を惑わす悪い噂よ」

 

その人物は銀時のストーカー、猿飛あやめだった!彼女もまた『禍終素学園四番隊隊長』の法被を着ていた。

 

「忍者部隊を先行させたわ。もう片付いていることでしょう」

 

彼らを見た銀時(土方)とおそ松(零斗)は思わずこう叫びそうになった。

 

「「(どんだけ大勢力になってんだァァァァァァ!!)」」

 

そのときだった。

 

「喋る猫、物の怪の類ですかね」

 

異三郎があやめの化け猫という言葉に反応していた。

 

「捨てては置けませんね。Z組法度の元に成敗しなくては、行きますよ十番隊」

 

そして異三郎たちは銀時(土方)とおそ松(零斗)の近くにいたカラ松も合流して四丁目のパチンコ店に向かっていった。

その場を去っていくバカどもを銀時(土方)とおそ松(零斗)は呆然と見つめていた。

 

「ん・・・?」

 

「喋る猫?」

 

銀時(土方)とおそ松(零斗)は先程の話から喋る猫が心に引っかかり、そしてあることに気づくとバカどもを追いかけ始めた。

 

「「ちょっと待てェェェェェェェェ!!それ、牙突撃っちゃダメェェェェェェェ!!」」

 

果たして銀時とおそ松は無事、魂の半身を取り戻し、元に戻ることができるのか?とりあえず次回に続く。




次回はいよいよあのキャラが登場します。ヒントは猫!お楽しみに!!

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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俺とアイツはリーダー失格で俺とコイツは何も出来ない

今回はいよいよあの猫が出ます。予想できる人もいたり予想と違う人もいるかもしれませんが本編をどうぞ!

OP『プライド革命』


「ふざけやがって!!」

 

土方(銀時)と零斗(おそ松)は路地裏にいる猫を片っ端から虱潰しに探していた。

 

「猫に魂半分持っていかれただ?まさしく猫のエサだぜ、安い魂だ!!」

 

「それはそうでしょ、あの2人の魂なんてその程度の価値しかないのは当然ですよ」

 

土方(銀時)と零斗(おそ松)はそんなことを話しながら猫を探すが、銀時とおそ松の魂の半分が入った猫の死骸は見つからないでいた。

 

「この広い島の中から猫一匹どうやって探し出せっていうんだ!!クソッ、こんな時に真選組の情報網が使えれば・・・」

 

土方(銀時)は中々見つからない猫の死骸にイラついてそうボヤき始めた。そして零斗(おそ松)はある手段を実行することを決めた。

 

「奥の手!全令呪を持って命じる!!来い、俺のサーヴァントたち!!」

 

先程の卵かけご飯製造機を出てから右手の甲に違和感を感じていた零斗(おそ松)は右手の甲を見ると歪な形だが三画の令呪が浮かび上がっていた。それを使って数日間サーヴァント健康診断に参加していた零斗が契約しているサーヴァントを呼び出したのだった。しかし───

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

「なんか、違くね?」

 

「うん普通におかしい」

 

呼び出されたサーヴァントたち(ノッブ、沖田さん、ネロ、メイヴ、スカサハ)は某経〇値先生のイラスト風になっていた。土方(銀時)は零斗(おそ松)に確認すると零斗(おそ松)は苦笑いをしながら頷いた。

 

「なんじゃコレ!?気づいたらぐだくだになっとるとか意味不明なんじゃが!?」

 

「沖田さんも意味不明なんですが──ゴファッ!?」

 

「余の姿がちんまくなっているのだが!?」

 

「メイヴちゃんのキュートな姿がァァァ!!」

 

ノッブ、沖田さん、ネロ、メイヴは突然変わった自分の姿に驚き慌てふためいていた。まぁ身体が変化してしまったのだからこれは至極当然の反応だろう。しかしただ1人、スカサハだけは特になんの反応もなく冷静に自分たちの現状を分析していた。

 

「コレはアレだな。今の零斗は身体がおそ松になっているから我々に送られてくる魔力が零斗とおそ松ので混ざったことで我々はぐだくだ化してしまったということか」

 

「師匠、ぐだくだになっても冷静ですね」

 

冷静なスカサハに零斗(おそ松)は流石だなと呆れていた。

 

「とにかく見た目の変化なんて大した問題じゃねぇ。人数が増えたなら人海戦術で探すぞ」

 

土方(銀時)は零斗(おそ松)たちにそう言うと再び猫の死骸を探そうとしたその時だった。

 

「随分とお急ぎのようだな」

 

突然、バイクが零斗たちの前に現れた。

 

「デートにでも遅れそうなのか?」

 

零斗たちは思わず固唾を飲んだ。

 

「なんならお巡りさんがパトカーに乗っけてつれていってやろうか。地獄のランデヴーによォォォォ!!」

 

そのバイクに乗った野盗集団のような格好をしている男達は真選組だった。野盗集団兼世紀末集団と化した真選組を率いていたのは紛れもなく、真選組局長の近藤だった。

 

「「(近藤さん!!)」」

 

零斗たちは思わずフリーズしてしまった。

 

「え、なんじゃアレ?いつの間に人斬り弱小サークルから世紀末集団に転換したんじゃ?」

 

「そんな訳ないじゃないですか!?こんなの土方さんが見たら切腹ものですよ!?」

 

ノッブは初めて世紀末真選組を見たので思わず沖田に聞くが沖田自身も自分の知っている真選組と違いすぎて動揺していた。ちなみに言わなくとも分かるだろうが一応説明しておくと、彼女の言っている土方さんはFGOのたくあん中毒の土方歳三であり、決してマヨ中毒の土方十四郎ではない。

その間に真選組の隊士達が土方たちを取り囲み始めた。

 

「(最悪だ!!こんな時に面倒な連中に……!!)」

 

土方(銀時)は予想外の展開に内心悪態をつく。しかし、土方たちには真選組に構ってる暇は無い。

 

「悪いが、てめーらの助けはいらねーよ。お巡りにはお巡りの仕事があんだろ。さっさと公務に戻れ」

 

土方(銀時)はひとまず銀時のフリをして真選組をまこうとした。だが──。

 

「立派な仕事だよ。俺達ゃ怪しい浪人に職務質問してるだけだ」

 

なんと、近藤が土方に絡んできた!

 

「ノースリーブの怪しいポリスメンに言われたかねーよ!!」

 

零斗(おそ松)は近藤にツッコミを入れ、一方土方(銀時)はそんな真選組に対して怒りが込み上げてきた。

 

「随分緩くなったもんだな、真選組の局中法度も。本来ならてめーら職務怠慢で全員切腹だろうよ」

 

土方(銀時)は野盗集団と化した真選組にそう言い返した。しかし。

 

「聞いたか山崎、局中法度だってよ」

 

近藤は側にいた山崎に話を振った。山崎は

 

「何百年昔の話をしてんだ!!んなもんもう古いんだよ!!」

 

と釘バットを取り出して土方にガンをつけてきた。

 

「俺達はもう、何者にも縛られねェ!!自由警察になったんだ!!他人(ひと)の決めた掟(ルール)ではなく己の掟(ルール)で生きていく事をトシさんに誓ったんだ!!」

 

「いや、お前らのルール、どんなルール!?」

 

零斗(おそ松)はめちゃくちゃな理論を翳す山崎にツッコミを入れた。土方(銀時)は怒りを露にしながら真選組にこう返した。

 

「んな掟(ルール)、ただテメーらに都合のいいだけの掟(ルール)だろうが!!あんなだらけた副長のいいなりになってたら、テメーら腑抜けになっちまうぞ!!」

 

しかし、土方(銀時)の怒りは真選組の連中には届かなかった。

 

「黙れ!!トシは俺達に自由の尊さを教えてくれた!!堅苦しい束縛から俺達を解放し、ノースリーブにしてくれた!!」

 

「堅苦しいって、そっち!?お前ら解放されたの肩だけじゃねーか!!」

 

近藤の言葉を聞いた零斗(おそ松)は思わず真選組の面々にツッコミを入れた。

 

そのときだった。

 

「副長を侮辱したなんて堅ェ事言うつもりはねェ。だがてめェらは俺達の仲間(ダチ)侮辱した」

 

隊士の一人の武藤剛気がそう言いながら土方(銀時)と零斗(おそ松)めがけて輪になったロープを投げ付けてきた。

 

「仲間(ダチ)侮辱罪で逮捕だ!!」

 

土方(銀時)は輪になったロープをかわしきれず、首にロープを引っかけられたが、零斗(おそ松)はいち早く気づいた沖田さんによってロープを斬られた。

しかし土方(銀時)はそのままバイクで引き摺られてしまう。

 

「市中引き回しの上、打首だぜェい!!」

 

「ヒャッハァァァ!!」

 

「ぐおおぉぉおお!!」

 

「ひ、土方ァァァァァァ!?」

 

バイクで引き摺られる中、土方(銀時)は首に掛けられたロープを何とか外そうとする。零斗(おそ松)は土方(銀時)を助けようとノッブたちと一緒に真選組のバイクを追いかけた。

と、そのとき、

 

「ゴリさん、んな雑魚にかまってる場合じゃねーぜ。魔獣騒ぎはどうなった」

 

沖田が近藤にある事件の事を確認していた。

 

「四丁目のパチンコ店から通報があった猫型のモンスターの話か。デマだろう。一通り見廻ったがそれらしいもんは見当たらなかったぞ」

 

土方たちは近藤と沖田の会話に驚いた。

 

「まっ……、待て。猫型のモンスターって」

 

土方(銀時)がその猫型モンスターのことについて詳しく聞こうとしたそのときだった。

突然、日本刀がロープめがけて飛んできて、土方(銀時)を引き摺っていたロープを切断した。

 

「ぐほォ!!」

 

土方(銀時)は近くの喫茶店『カフェノーウェア』に突っ込んで悲鳴を上げた。

その様子を見た隊士達が驚き、戸惑ったその時だった。

 

「テメェら」

 

隊士達の後ろに二人組の男女が現れた。

 

「僕たちの先生に何してやがる!!」

 

「警察といえども世を乱す蛮行はわたし達が許さないアルよ!!」

 

土方(銀時)を庇うようにして立った二人組は、新八と神楽だった。土方(銀時)を傷つけられたせいか新八とかぐらは怒りに燃えていた。

 

「て・・・・、てめーら」

 

「つーか、世を乱してんのお前ら」

 

土方(銀時)はカフェノーウェアに突っ込んだせいで出血してる頭を押さえていた。そして何とか土方たちに追いついた零斗(おそ松)は二人にツッコんだ。

と、そのとき、バイクが新八と神楽の前に停止し、

 

「おやおや、ガキがたった二人こんな所に何を?」

 

と背中に日本刀を回した近藤が隊士達を率いて新八と神楽に因縁をつけてきた。

 

「警察ごっこは他でやりな!!」

 

そう言うと近藤は、火炎放射器を装備した戦車を新八と神楽にけしかけてきた!

 

「野郎共ォォ!!そこにいる汚物どもを消毒してやれェェェ!!」

 

近藤がけしかけた火炎放射戦車は火炎放射器の発射口の狙いを新八と神楽にしっかりと定めていく。しかし。

 

「警察ごっこはアンタ達だ」

 

新八は、一歩も退こうとせず冷たい声で真選組に返した。

 

「貴方達が頼りないから、私達がこの島に秩序をしいているアルよ」

 

神楽も新八に同調して真選組にそう返した。だが。

 

「ほざきやがれてめーら。嵐獄島は自由の島だ。これ以上俺達の島(シマ)で勝手なマネは許さねーぜ。消毒される前に食糧だけ置いてとっとと失せな」

 

近藤率いる真選組も全く退く様子はなかった。

 

「そうか。どうしても悪行を改めるつもりはない、と」

 

新八は冷たい声で真選組にそう言うと、腰に差した刀を抜こうとする。

 

「ならば私達が成敗して差し上げるアルよ!」

 

新八に続き、神楽も刀を抜こうとする。

 

「なんだてめーらァ?やる気かァ、あん?」

 

近藤は背中に回していた日本刀を新八と神楽の前に翳し出す。

そして、近藤は隊士達にこう言った。

 

「野郎共ォォ!!生意気なガキどもなぞ畳んじまえェェェ!!」

 

「ヒャッハァァァァァァ!!」

 

真選組は、世紀末の雄叫びと共に一斉に新八と神楽をめがけて斬りかかってきた!

 

「ちっ。奴等、やはりここから退く気はないようだ。二番隊に救援要請!」

 

新八は右手に持った日本刀で真選組の隊士達の攻撃を受け流しつつ、左手で無線機を取り出して他の隊に連絡を取り始めた。だが。

 

「ほう、おめェ俺達に敵わんと見て仲間でも呼ぶ気かァ?」

 

近藤は無線を使う新八に斬りかかる。新八は左手で近藤の一撃を受け止めようとするが受け止めきれず新八はバランスを崩し、その場に尻餅をついてしまう。

 

「ガキどもに街を護れる程世の中甘くねーんだよ!おっ死んじまいなァァァァ!!」

 

近藤が転倒した新八を袈裟斬りにしようとした、そのときだった──。

 

「貴様ら、何をやっている!」

 

新八や神楽と同じような法被を着ていた、明久と妹紅が近藤の刃を打ち返した。近藤は一旦新八から離れ、隊士達もそれに続いて新八と神楽から離れる。

明久は野盗集団と化した真選組にこう言い放ち、それに続いて2年Z組や見廻組、松野兄弟などと他の面々も真選組と睨みあった。

 

「我等の仲間に何をやっている!!警察とて世を乱す蛮行はこの禍終素学園が許さぬぞ!!これ以上邪魔立てするならZ組法度の元に、その下品な顔に牙突オギノ式を見舞う事になるぞ」

 

明久が刀を構えながらそう言うが、近藤はこう言い返して一歩も退こうとはしない。

 

「そっちこそ水と食糧だけ置いてこの島から消えな!!ここはてめーらに護れる程甘くねーんだよ!」

 

近藤にそう言われても、明久達は一歩も退こうとはせず、日本刀を抜いて切っ先を真選組に向ける。

 

「そうですか、どちらも引く気はないというワケですか」

 

「そうみてェだな。なら・・・」

 

そして、明久達Z組連合と真選組は一斉に飛び掛かった。まるで全面戦争をしようと言わんばかりに。

 

「この剣でカタをつけるだけだァァァ!!」

 

そのときだった。

 

「「「「待てェェェェェェェェェェェ!!」」」」

 

新八と明久、近藤、沖田の目の前に刀が突き付けられた。

 

「「どちらもその剣」」

 

「「鞘におさめな」」

 

新八に木刀を、明久に黒剣を、沖田にひのきのぼうを、近藤に真剣を突き付けた、人物達は──。

 

「副長(先生/長男/会長補佐の)命令だ」

 

銀時(土方)、土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)の4人であった。

 

「トシぃぃぃ!!」「先生!!」「クソ松!!」「零斗!!」

 

近藤と新八、明久、沖田は動きを止め、思わず銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)に声を上げた。

 

「いい加減にしやがれ。悪即斬とは言ったが、お前らてめーの敵さえその目で見定めらんねーのか」

 

「自由にも程があんだよ。今はあんな連中相手にしてる時じゃねーだろ。少しは秩序ってもんを覚えて利口に立ち回れ、ウンコたれども」

 

「これ以上好き勝手暴れんじゃねぇよ。テメェら全員社会の常識を一から学び直してこいや」

 

「俺のだらけきった生活のためにこれ以上めんどくせぇことはゴメンなんだよ」

 

土方(銀時)と銀時(土方)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)はそれぞれの組織に釘を刺し、全面戦争を止めさせようとする。

 

「あっちもこっちも猫探してんだろ。目的は同じだろーが。なぁ、銀さん」

 

「だったら今回はその剣をおさめて、互いに協力すべきだろ。なぁ土方さん」

 

「効率ってもんを考えるべきだ。なぁ零斗」

 

「こんだけの人数がいるんだからそうした方がいいに決まってるだろ。なぁおそ松」

 

銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)が互いに冷や汗を流しながらそれぞれの組織にそう諭そうとしたのだが──。

 

「オイオイトシよぉ、どーかしたのか。らしくねーじゃねーか」

 

「折角面白ェ事になったのに、何今さらクソマジメな事言ってんですか。またその命狙われねーんですかトシさん」

 

「普段の貴方なら話を聞いてあげるけど」

 

「ギャンブルに未成年での飲酒、それにいろんな店で借金している今のお前の言葉は素直に聞けねぇな」

 

なんと、近藤と沖田が銀時(土方)に、木更と蓮太郎がおそ松(零斗)に文句を言ってきた。

それは土方(銀時)と零斗(おそ松)も同じであった。

 

「先生。お言葉ですが悪即斬を提唱したのは先生です」

 

「僕達はそれに従っただけですよ」

 

「先生は自ら定めたZ組法度に背くって言うんですか?」

 

「真面目に仕事しろって言ったのはおそ松兄さんでしょ?」

 

「それなのに仕事を邪魔するようなヤツらと協力しろだなんて冗談じゃないよ」

 

こちらはこちらで新八、明久、明久達と共に増援にやって来た妹紅が土方(銀時)に、チョロ松とトド松が零斗(おそ松)に抗議してきていた。

そして、二つの組織は雄叫びを上げて戦闘態勢に入り、こう言って全面戦争に入ってしまった。

 

「俺達から自由を奪う事は何人にもできねェ!!たとえ副長にもなァ!!」

 

「我々が忠誠を誓うのは坂田先生ではなく、Z組法度と学園生活だけだ!!」

 

「僕達の望むものは給料のみ!それを邪魔するなら長男だろうとなぎ倒すのみ!!」

 

「俺たちは俺たちの我を通すだけだ!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)は二つの組織の全面戦争に巻き込まれ、さっそくアスファルトの上に伏してしまった。

 

「「「「(全然リーダーの言う事聞かねェェェ!!)」」」」

 

アスファルトの上に伏した銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)はそう思うが、怒りを露にした土方(銀時)は銀時(土方)に、零斗(おそ松)はおそ松(零斗)にこう詰め寄った。

 

「オイ、どーなってんだコイツら!!一体どんな教育したんだ!全然手綱とれねーぞ!」

 

「てめーが余計な事吹き込むからだろが!」

 

「おい、借金ってどういうことだ?テメェ俺の金勝手に使って借金したってことかア"ァ?」

 

「仕方ねーだろ!ギャンブルと酒は俺にとって呼吸するのと同じくらい日常的なものなんだからよ!!」

 

ブチギレた銀時(土方)が土方(銀時)に、逆ギレしたおそ松(零斗)が零斗(おそ松)に返してこう聞き返した。

 

「てめーの方こそ、このバカどもどうにかしやがれ!」

 

「知るかァ!!元々手綱とれなかった連中を悪化させたのはてめーだろ!!」

 

「つーかお前だってウチの兄弟に労働の大切さ学ばせたって言ってるけど結局は金が欲しいだけじゃねぇかよ!!」

 

「お前らにんなもん期待出来るわけねぇたろうが!!金目当てだろうが働いているんだから別にいいだろうが!!」

 

土方(銀時)と零斗(おそ松)は怒鳴りながら銀時(土方)とおそ松(零斗)にそう返した。その近くではキリト、桂、春虎がそれぞれの武器を使い、野盗と化したアリアや木更、三葉の真選組に所属している隊士と格闘していた。

銀時(土方)が立ち上がった次の瞬間──。

 

ガキィィン!!(刀と刀がぶつかり合う音)

 

銀時(土方)は最早見境なく刀を振り回す近藤の一撃を慌てて受け止めた。

 

「おっ・・・落ち着け!!てめーら何も仲良くしろって言ってんじゃねーんだ!!今回だけ!!今回だけ立場忘れて共通の目的を果たそうと言ってんの!!」

 

銀時(土方)はしどろもどろに近藤にそう言うが、近藤は

 

「目的って何を」

 

と大声で銀時に返す。

 

「だーかーら猫を・・・」

 

半ギレ状態になった銀時(土方)は近藤に言い返す。

 

「猫をなんだ」

 

「迷子の猫を一緒につかまえ・・・」

 

銀時が近藤に言い返した、そのときだった。

 

ウイーン(パチンコ店の自動ドアが開く音)

 

突然、パチンコ屋の自動ドアが開き、右目が飛び出し、口元に血のようなシミが残った猫のような顔をした、筋骨隆々で股間にモザイクがかかった謎の生物が出てきた。

 

「チッ・・・しけてやがる。これじゃあキャットフードの一つも買えやしねェ」

 

謎の生物は100円玉を手の上で跳ねさせながらそう呟き、

 

「あー腹減った」

 

とぼやきながらその場を立ち去っていこうとした。銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)そして二つの組織の面々はその様子を呆然と見つめていた。

 

「「「「・・・・なる程」」」」

 

銀時たちの背後から見ていたと明久、新八が謎の生物を見て呟いた。 

 

「確かにこんな事をしている場合ではなかったようだね」

 

「近藤さん、一旦勝負は預けます」

 

新八と明久は近藤にそう言うと、近藤は

 

「ああ。お前らの言う通りだな」

 

と返した。

 

「者共協力してあの凶暴なモンスターを討つぞォォォ!!」

 

「化物から嵐獄始末犬を護れェェェ!!今こそ力を合わせる時だァア!!」

 

二つの組織の構成員達は、一斉に謎の生物に飛び掛かった。

 

「「「「(そーじゃなくてェェェェエ!!)」」」」

 

二つの組織の構成員達が謎の生物に飛び掛かる様子を見た銀時たちは顔をひきつらせた。

 

「違う違う!!それ退治しちゃダメェェェエ!!」

 

「やべェェェエ!!一致団結してお前の半身殺りにいっちまったぞ!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)が慌てる。その時、謎の生物は二つの組織が攻撃してきた事に気づいたのか、ぬっと振り向いた。

 

「つーか何アレェェェェェェェェエ!?なんで銀さんとクズ松の魂が猫に入っただけであんなモンスターが誕生してんだ!!頭から下ただのオッさんじゃねーか!!」

 

零斗(おそ松)は謎の生物を見て思わず叫んだ。

 

「待て待て待て!!落ち着けェエ!!こう見えてコイツいい奴なんだ!!俺と銀さんの半身、優しさからできたバファ○ンの化身なん・・・」

 

おそ松(零斗)は慌てて謎の生物を庇おうと二つの組織にそう言いかけたのだが──。

 

ゴゥ!!(謎の生物がおそ松(零斗)を殴る音)

 

「だぶァァア!!」

 

おそ松(零斗)は謎の生物に頭を殴られ、辺りに血を飛び散らせた。

 

「誰だ、俺の邪魔をするなァア!!」

 

その謎の生物は銀時たちの想像できないほどに強かった。それはもう桁違いと言える程に。

謎の生物は腕の一振りだけで先行していた一松、十四松、カラ松、秀吉、雄二、ムッツリーニと真選組の隊士数人を吹き飛ばした!

 

「「「どこがバファ○ンの化身!?」」」

 

謎の生物のとんでもない凶暴さに驚いた銀時(土方)、土方(銀時)、零斗(おそ松)が思わず声を上げた。

と、そのとき、

 

ドシャア!!(謎の生物の腕の一振りが銀時たちに当たった音)

 

銀時たちも謎の生物の腕の一振りに巻き込まれておそ松(零斗)の前に吹き飛ばされてきた。

 

「てめーの半身にやられてちゃ世話ねーぞ!どういうこった、本当にアレお前らの半身が入ってんのか!?」

 

零斗(おそ松)はおそ松(零斗)に謎の生物に銀時とおそ松の魂の半分が入っているのかを確信出来ないでいた。

 

「こなくそォォォォ!!」

 

今度は長谷川、カズマ、ルクス、理樹が掃除用具を使って謎の生物に攻撃を仕掛ける。だが。

 

「!?」

 

謎の生物は凄まじいスピードですぐに四人の背後に回り込んだ。

 

「てめーら、もしかして俺を知ってんのか」

 

謎の生物は四人の頭をむんずと掴む。

 

「この野郎ォォ!!」

 

「てめェそいつらを離しやがれェェ!!」

 

真人と謙吾が四人を救出すべく謎の生物に飛び掛かる。しかし──。

 

「教えてくれ」

 

謎の生物は四人を、こう叫びながら真人と謙吾に向けて投げ飛ばして直撃させた!

 

「俺は一体、何者なんだァァァア!!」

 

謎の生物は際限無く暴れまくった。異常発達した筋肉質な腕を目にも止まらぬスピードで振り回して恭介、青髪ピアス、元春、シン、結弦、一夏を殴り倒し、更に回し蹴りで棗鈴、セシリア、箒、ゆり、唯、かなでを吹き飛ばす。

 

「何も思い出せねぇ!!」

 

更に謎の生物は腕の一振りを放って美波と瑞希、そして小鷹と夜空、星奈を、山崎を始めとした真選組の隊士達を一撃で吹き飛ばし、辺りを屍の山に変えていく。

 

「血で血を洗う戦いと、玉で玉を洗う戦いしか記憶にねェェェエ!!」

 

「「「!!」」」

 

零斗たちは謎の生物の言葉に驚きを隠せなかった。

そのとき、傷ついた銀時(土方)が零斗(おそ松)の左肩に手を当てながら立ち上がり、

 

「なんてこった。奴ぁ俺の半身と言っても、俺たちの負の魂の塊・・・。戦とパチンコ・・・、血塗られた戦いの記憶のみでできた、哀しき戦闘マシーンだ」

 

「「いや、それただのダメ人間!つーか、ただのお前ら!!」」

 

銀時(土方)の漏らした言葉に土方(銀時)と零斗(おそ松)は銀時(土方)にツッコんだ。しかし零斗たちが話しているその間にも被害が拡大していっていた。

それもそのはずである。何せこの猫のような謎の生物に入っている銀時とおそ松の魂の半分、つまり負の部分はおそ松と銀時によるパチンコの記憶を除けばかつて攘夷戦争で白夜叉と敵から恐れられその名を呼ばれた頃の銀時そのものなのだから。

 

「のわぁぁぁぁぁ!!」

 

宝具『三千世界』展開したノッブも無数の火縄銃を放とうとしたがそれよりも早く白夜叉の記憶を持った怪物の餌食になった。ノッブは怪物の腕の一撃を受けて吹き飛ばされ、ピンボールのように沖田さんとメイヴに直撃してごろんと伸びてしまった。

 

「先生!!指示を!!うああああ!!」

 

アラタが土方にそう言うが、すぐに怪物の目にも止まらぬ一撃を受けて異三郎、信女、承太郎、花京院、ポルナレフと共にその場に倒れ込んだ。

それは真選組も同じだった。

 

「てめーら何やってんだ!それぞれで何とかしろォ!!」

 

「それぞれってどーやって!」

 

金次が周りの仲間たちにそう言うがどうすればいいのか分からないのか武藤は金次に叫んでいた。元々近藤や沖田といった幹部の指示や土方の定めた掟に従って行動していた隊士や武偵達には各自の判断での行動はあまり得意では無かった。

その結果──。

 

「ぐぁあ!!」「ごふぁ!!」

 

彼らもまた、白夜叉の記憶を持った怪物の拳の餌食になってしまった。

 

「ヒャッハァァ、ひるむんじゃねェェ!!」

 

「化生めェェェ!!悪即斬だァァァ!!」

 

「これ以上みんなをやらせるかァァァ!!」

 

「倒れろォォォォォ!!」

 

近藤と新八、明久、チョロ松が指示を出すが、4人とも白夜叉の記憶を持った怪物のあまりの強さを前に、怯んでしまっていた。

そのとき。

 

「これ以上仲間をやらせるかァァァ!!」

 

「テメェの思い通りにはさせねぇよ!!」

 

無謀にも一誠とブレイズが白夜叉の記憶を持った怪物に挑みかかった。だが。

 

「なんだてめーら」

 

やはりと言うか、怪物は凄まじいスピードで二人の背後に回り込んでしまう。

 

「もしかして俺が誰だが解るのか」

 

怪物はそう言いながら一誠とブレイズの頭をむんずと掴み、二人を持ち上げる。

 

「「こなくそォォォォ!!」」

 

神楽と沖田が怪物に飛び掛かった。だが──。

 

「教えてくれ、俺は一体誰なんだァァァァァァア!!」

 

怪物の叫び声と共に一誠とブレイズはそれぞれ神楽と沖田に向けて投げ飛ばされ、直撃してその場に倒れ込んでしまった。

その後も二つの組織の構成員達は怪物によって一方的にやられ、ついには近藤と新八、明久、チョロ松を残して全員力尽きてしまった。

零斗たちが気づいたときには既に遅かった。

怪物はとんでもない跳躍力で建物の屋根を軽々と飛び移り、

 

「あっちから新台の匂いがする!!」

 

と言いながらどこかに姿を消してしまった。

 

「待てェェェエ!!」

 

「しまったァァ、逃げられたぞ!!」

 

「まだそう遠くには言ってないはずです!!」

 

「追うぞ!」

 

怪物に逃げられた銀時(土方)と土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)が怪物を追おうとした。だが──。

 

「ぐっ・・・、クソ、あんな奴に遅れをとるとは・・・。どうして」

 

「トシ!!俺達はお前の言う通りにやってきた。なのに何故・・・」

 

「僕達は、こんなにも弱かったのか・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

新八と近藤、明久、チョロ松は無力感に苛まれていた。

銀時(土方)と土方(銀時)は互いに顔を合わせる。その後ろでは零斗(おそ松)とおそ松(零斗)も何も言わないが銀時たちと同じく自分達の不甲斐なさを痛感していた。

そして銀時(土方)が、傷つき立ち上がるのがやっとな二つの組織の構成員達にこう言い残して全ての決着をつける為、土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)と共に怪物を追って走っていった。

 

「俺達ゃ、お前らのリーダーじゃねーからさ。すまねェ、不甲斐無ェリーダーで」

 

銀時(土方)の言葉を聞いた新八達は走り去っていく4人を呆然と見つめていた。

そのときだった。

 

「どうやら、らしくねェのはアイツらだけじゃねーようだな」

 

何者かが新八達の後ろからそう呟いた。

 

「どいつもこいつもリーダーがちょっと替わった位でどうした。秩序正しい禍終素学園、自由奔放な真選組。結構な事だよ」

 

新八達の後ろからそう言っていた、その人物は平賀源外とアザゼルだった。銀時たちのことが気になって様子を見に来たらご覧の有様なのだった。

 

「だが、てめーらには、てめーららしいやり方があるってもんがあんじゃねーの。リーダーの色で組織の色が変わるなら、組織の色でリーダーの色が変わる事もあらぁ。奴等にゃお前らの力が必要なんだ。だが今のお前らじゃ奴等の力にはなれねェ」

 

アザゼルの言葉を聞いた新八達は源外の方に向きを変える。

 

「まだ気づかねェのか。いや・・・無理もねーか。俄には信じ難い話だからな」

 

そして源外は新八達にこう言った。

 

「だったら、俺が教えてやろう。おーい、たま」

 

源外は手を上げて合図を出した。

 

ゴオオオオ──

 

近くから、何かが迫る音が聞こえてくる。

音に聞いた新八達が音がする方に向きを変えたときだった。

なんと、たまが運転しているトラックが既に避けられない所まで迫っていた。

アザゼルは、顔をひきつらせた新八達にこう言った。

 

「お前達のその、身体そのものに。取り戻してこい。お前達のリーダーを。お前達の本当の色を」




次回からはいよいよ他のキャラも中身と身体が入れ替わります。猫がいる家は原作通りお妙にするか、マシュやアナスタシアなど他のキャラの家にするかただいま検討中なのでこの人がいいとかあったら意見をお願いします!!

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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僕がメガネで僕がスマホで俺がグラサンで僕がメガネ2号

考えて悩んだ結果、化け物の向かう家はアナスタシアに決定しました。

OP『プライド革命』


元の身体に戻るために、銀時とおそ松の魂の半分が入って新八たちをコテンパンにぶちのめした猫の怪物を追いかけている零斗たちだが、一瞬のうちにして姿を見失ってしまい一向に捕まえることが出来ず、辺りはすっかり暗くなり始めていた。

 

「どこ行きやがった、あの化け猫」

 

「完全に見失っちゃいましたね・・・」

 

「この辺に逃げ込んだのは間違いねぇ」

 

「じゃあこの辺りを探せば見つかるか・・・」

 

銀時(土方)、零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)は辺りを見渡すが、化け物の姿は影も形も見つからないでいた。

 

「・・・解ってんだろうな、テメェら」

 

「えぇ、わかってますよ」

 

「こいつは俺たちのまいた種だ。これ以上誰も巻き込みやしねぇ」

 

「テメェのケツはテメェで拭ってやんよ」

 

銀時(土方)が3人に確認を取ると零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)は銀時(土方)に返した。

 

「てめーでカタつける」

 

「リーダーの最後の意地にかけて」

 

「化け猫にやられたみんなのために」

 

「長男の意地にかけて」

 

そして満月が4人を照らす中、4人は意地でも捕まえる覚悟を決めた。その時、満月に何かの影が映りこんだ。

 

「「「「いたァァァ!!」」」」

 

満月に映りこんだものを見た零斗たちは思わず叫んでしまった。

それは銀時とおそ松の魂の半分が入っている猫の化け物だった。猫の化け物は家と家の屋根の上を軽々と飛び移って移動している最中だった。

 

「まさか奴から姿を現すとは!」

 

「テメェら!!ほかの連中に被害が出る前にとっとと捕まえるぞ!!」

 

土方(銀時)が猫の化け物の姿をを見て驚いていると、先に走り出した銀時(土方)が零斗たちに猫の化け物を追いかけることを言うと、3人も銀時(土方)の後に続いて猫の化け物を追いかけた。

しばらく猫の化け物を追いかけていると屋根の上を移動していた猫の化け物は、一瞬足を止めたかと思うと目の前にある大きな屋敷の敷地に入ってしまった。

 

「マズイぞ銀さん!あの野郎屋敷の中に入りやがった!!」

 

「危険だ!あの戦闘マシーンと民間人が接触したら・・・・・!!」

 

「何としても被害が拡大する前に止めるぞ!!」

 

「言われなくてもわかってますよ!!」

 

おそ松(零斗)、銀時(土方)、土方(銀時)、零斗(おそ松)は屋敷の塀を乗り越えて化け物が民間人に接触する前に阻止しようとする。

 

「って、アレ?」

 

だが、ただ一人零斗(おそ松)は化け物が侵入した屋敷に見覚えがあるのか首を傾げていた。その間に銀時たちは屋敷の塀の上から飛び降りる。

 

「ちょっと待ってください。ここって確か────」

 

零斗(おそ松)が何かを思い出したのかその事を伝えようと銀時たちに続いて屋敷の塀を乗り越えようとした時だった。

 

「いたっ!!あそこだ!!」

 

屋敷の庭園の方を見た土方(銀時)が叫んだ。化け物は既に庭園にいる女性の前に立っていたのだった。

 

「あぶねェェェ!!そいつから離れっ・・・」

 

銀時(土方)が女性にそう叫んだ、次の瞬間。

 

「お帰りなさい」

 

なんと、女性は化け物の頭に向けて手を伸ばし、撫で始めた。

 

「随分帰りが遅かったわね」

 

女性は化け物に優しく声をかけ、化け物の頭を撫で続ける。

 

「今日はどこで遊んできたのかしら、どざえもんさん」

 

女性は化け物にそう言って撫で続けた。心なしか化け物はゴロゴロと鳴き声を上げ、嬉しそうな顔をしていた。

 

「((((かっ・・・かっ・・・、飼われてたァァァァァァァァァァァァァァァァ!!))))」

 

草むらに隠れ、その一部始終を見た銀時(土方)、土方(銀時)、零斗(おそ松)、おそ松(零斗)は衝撃のあまり顔をひきつらせ、心の中でそう叫んだ。なんと化け物は女性に飼われていたようであった。

そして、その化け物を飼っている女性は藤丸立香の契約しているサーヴァント、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァであった。

 

「ご飯もうできてるわよ」

 

アナスタシアがどざえもんさんという化け物にそう言うと、どざえもんさんはアナスタシアについて行き、アナスタシアと共にアナスタシアの屋敷の庭園にあるお茶会用の場所へと移動していった。。

 

「((((あの化け物を飼ってる、英霊がいたァァァァァァ!!))))」

 

4人はどざえもんさんがアナスタシアに飼われてるという事実に改めて衝撃を受けていた。

 

「オイぃぃぃぃぃ、どーいう事だ!!あの女・・・、なんであんなモンスターと一緒にいるんだ!?」

 

土方(銀時)はあまりの訳の分からなさに叫びながら銀時(土方)に聞くと、銀時(土方)はこう推測した。

 

「まさか、猫の死骸に俺とおそ松の魂が入ったものの、記憶を失いさまよってた奴を捨て猫と勘違いして拾ってきた!?」

 

「あれが猫に見えてんの!?モザイクがかかるような奴が愛玩動物に見えてんの!?」

 

おそ松(零斗)は銀時の推測にツッコんだ。全裸だったせいか、どざえもんさんの股間にはモザイクがかかっていたのだった。

 

「どざえもんさん」

 

銀時たちが草むらの中で隠れながらそんなことを話しているとき、アナスタシアがどざえもんさんに優しく声をかけた。

 

「すっかり元気になったみたいで安心したわ」

 

「いや、目ん玉飛び出してっけど!!それ、どざえもんっていうか、本当に死体だけど!?」

 

零斗(おそ松)は驚きながらアナスタシアにツッコんだ。どざえもんさんの頭の上にはハエがブーンと羽音を立てて飛んでいたが、それに気づいていないのかアナスタシアは構わずどざえもんさんに優しく語りかけていた。

 

「最初に貴方と会った時は本当にびっくりしたわ」

 

ここでアナスタシアはどざえもんさんとの出会いを振り返り始める。

 

「血まみれで道路に突っ伏したまま動かなくて、もう死んでいるのかと思ったら」

 

アナスタシアとどざえもんさんとの出会いはこうだった。

 

どうやら、道端に突っ伏していたどざえもんさんが

 

『あっコレ、血じゃなくてこういう柄ッス』

 

と振り向いてアナスタシアに言ってきたのが始まりだったようであった。

 

「あんな毛色の猫がいただなんて」

 

ここでアナスタシアはどざえもんさんとの出会いを振り返り終わる。

 

「いや、ビックリする所、そこじゃなくね!?」

 

おそ松(零斗)が感覚のずれているアナスタシアにツッコミを入れた時だった。

 

「姐さんの介抱のお陰で救われやした。何と礼を言ったらいいか」

 

どざえもんさんはアナスタシアに感謝していた。

 

「つーか、しゃべれるの!?普通に会話してんの!?」

 

どざえもんさんがアナスタシアと会話しているという事実に、零斗(おそ松)は驚いて叫んでしまった。

 

「オイあの女、一体アレが何だと思って飼ってんだ!!」

 

土方(銀時)が色々と感覚がずれているアナスタシアにまたツッコミを入れた時だった。

 

「遠慮しなくていいのよ」

 

アナスタシアはどざえもんさんをもてなし始めていた。

 

「最近じゃマスターも学級活動が忙しくて私に会ってくれないし、雷帝も基本寝たきりだから一人でいることが多くて困ってたんだから」

 

「しかし、これ以上姐さんに迷惑をかけるワケには。そろそろ旅立とうかと・・・」

 

「え?」

 

どざえもんさんの話に、アナスタシアは思わず声を漏らした。

 

「もう・・・、行ってしまうのね」

 

アナスタシアはどざえもんさんが旅立ってしまう事を寂しく感じているようであった。

 

「傷も大方治りやしたし、それに・・・その・・・嫁入り前の若い娘さんが、どこぞの野良猫を家に連れ込んでるなんて知れたら、世間になんて言われるか」

 

「何の心配!?化け物を家に連れ込んでる方を心配すれば!?」

 

零斗(おそ松)はどざえもんさんにツッコミを入れた。どざえもんさんはアナスタシアに旅立とうとしている理由を述べていた。

 

「俺のような過去に何があったかもわからねェヤクザ者が側にいたら、姐さんの名に傷がついちまいやす。そんな恩を仇で返すようなマネ、腐っても俺にはできやせん」

 

「もう腐ってるだろ!!何コイツ!!こんなに男気のある奴だったの!?」

 

土方(銀時)はどざえもんさんにツッコんだ。肉体の腐敗が原因なのかどざえもんさんの頭上には先程から執拗にハエがブーンと羽音を立てて飛んでいた。

そのときだった。

 

「そんな事・・・、気にしなくていいのよ」

 

アナスタシアが恥ずかしそうにどざえもんさんに語りかけていた。

 

「私と・・・その、噂になるのがそんなに・・・、嫌?」

 

アナスタシアの言葉にどざえもんさんは顔を赤くして慌て始める。

 

「いっ・・・いや、そういうワケじゃ・・・」

 

「だったら、余計な事気にしないで」

 

アナスタシアがどざえもんさんをそう言って落ち着かせ、続けてこう言った。

 

「記憶を失った人をそのままほっぽり出す方がロシア皇帝の娘として恥よ。記憶が戻るまでは、いえ、たとえ戻らなくても、ここで新しい思い出や大切な記憶が出来るまでゆっくりしていけばいいじゃない。貴方はもう、ウチのペットなんだから」

 

アナスタシアの言葉を聞いたどざえもんさんは異常に発達した筋肉質な腕を畳に着け、妙にこう感謝した。

 

「姐さん……、恩に着やす」

 

「「何コレェェェェ!!」」

 

アナスタシアとどざえもんさんのやり取りの一部始終を見た土方(銀時)と零斗(おそ松)が叫んだ。

 

「なんでアイツら○倉健と倍○千○子みたいになってんだ!?いい感じに絆が生まれちゃってるよ!!何やってんのあの女!?何やってんのお前らの分身!!」

 

土方(銀時)はアナスタシアとどざえもんさんにツッコむ。しかし、銀時(土方)とおそ松(零斗)は

 

「よかったな、俺の分身」

 

「幸せに生きろよ、俺の分身」

 

と何故か泣いていた。

 

「なんで泣いてんだアンタら!?」

 

零斗(おそ松)は銀時にツッコんだ。

 

「どーすんだアレ!!どうやってアイツから魂取り戻すんだ!!絶対だまってねーぞ千○子」

 

既にいい感じになっているアナスタシアとどざえもんさんを見た土方(銀時)が叫ぶ。と、そのとき、

 

「さっ今日も腕によりをかけてご飯を作ったから食べて」

 

とアナスタシアが皿の上でグツグツと煮えたぎっている麻婆豆腐をどざえもんさんに手渡した。

 

「いただきやす」

 

どざえもんさんは何も警戒する事無く麻婆豆腐をレンゲで掬い、口にした。

だが──。

 

ドサァ!!

 

「!!」

 

アナスタシアの作った麻婆豆腐を口にした瞬間、どざえもんさんは仰向けになってその場に倒れ込んでしまった。

 

「どざえもんさん!!どうしたの!?」

 

アナスタシアは慌ててどざえもんさんに駆け寄った。実はアナスタシアが作った麻婆豆腐は言峰綺礼から教わったレシピから作ったためにその辛さはサーヴァントすら倒せるほどの辛さでありどざえもんさんはそのあまりの辛さにあたり、ガクガクと震えるどざえもんさんはこう言った後、気絶した。

 

「オ・・・俺は一体、誰だ?」

 

「それで記憶無くなってたんかいィィィ!!」

 

どざえもんさんに記憶が無い原因を知った土方(銀時)は思わず叫んだ。

 

「どざえもんさん、しっかりして!!」

 

アナスタシアはどざえもんさんに必死で呼び掛けるがどざえもんさんは気絶したまま動かない。

 

「ああなんて事・・・、どうしてまたこんな事に」

 

「てめーの作った劇物のせいだろーが!!」

 

土方(銀時)は草むらの影から、どざえもんさんの前に慟哭するアナスタシアにツッコんだ。

 

「土方さん、劇物という言葉は見逃せませんね。あの麻婆豆腐は普通に美味しいじゃないですか」

 

「黙れ味覚バカ!!あんなモン笑顔で食うてめぇと一緒にすんな!!」

 

土方(銀時)が麻婆豆腐を劇物扱いしたので零斗(おそ松)がその事に文句を言うが、土方(銀時)はそんな文句を一蹴する。

 

「オイぃ!!あのままじゃお前らの半身は一生飼い殺しだぞ!!」

 

土方(銀時)はどざえもんさんがアナスタシアに飼い殺しにされかねない事を危惧して銀時(土方)とおそ松(零斗)に叫んだ。

とそのとき、

 

「おい、おそ松・・・・何とかあの女を説得してこい」

 

「ええ!?」

 

突然の銀時(土方)の提案に驚いたおそ松(零斗)は声を上げた。銀時(土方)はおそ松(零斗)にその理由をこう説明した。

 

「仕方ねェだろ、この中であの女とマトモに話したことがあるの零斗だけだ。だが、今の零斗はおそ松(お前)だ。いきなり接触したら不審がられる。お前が零斗として接触する方が自然だ。なんとか零斗らしく振る舞って零斗らしく発言してこい」

 

銀時の指示に話を聞いていた零斗は怒りを覚え、すぐにこう言い返した。

 

「じょ・・・、冗談じゃないですよ!!何でこんなクズがそんなことを・・・」

 

「じゃあ、お前。このままの身体がいいんだな」

 

文句を言おうとした零斗(おそ松)だが、銀時(土方)の言葉を聞いた零斗(おそ松)は怒りを堪え、とりあえずおそ松(零斗)が零斗のフリをしてアナスタシアに接触をはかるのを見守ることにした。

 

「よ・・・よう」

 

草むらから出てきたおそ松(零斗)はアナスタシアに声をかけた。アナスタシアはおそ松(零斗)に振り向いた。

 

「ア、アナスタシア、邪魔するぜ」

 

「あら零斗、何か用かしら?」

 

「いや、パチンコ帰りにちょっくら寄った」

 

おそ松(零斗)は何故かよだれと鼻水を垂らしながらアナスタシアと接触をはかっていた。

 

「オイ、なんでよだれたらしてんだよアイツ。つーか、んな顔して女と接触する気かよ、あのバカは」

 

土方(銀時)は馬鹿面をしているおそ松(零斗)にツッコんだ。

 

「あら珍しいわね」

 

アナスタシアはおそ松(零斗)に声をかけた。草むらの中では零斗(おそ松)が

 

「なんで穴という穴から水たらしてんだ!俺がそんな顔した事があったか!!」

 

と額に青筋を浮かばせながら怒鳴っていた。 

 

「え?珍しいの?い・・・いや、あのアレ」

 

とんでもないアホな表情をしたおそ松(零斗)がしどろもどろになりながらアナスタシアにこう言った。

 

「き・・・急にお前の顔が見たくなっちまってよ」

 

それを草むらから聞いていた零斗(おそ松)はぶちギレる寸前になって、

 

「俺、そんな事言わねェェェェェ!!」

 

と小声で叫んでいた。

流石のアナスタシアもおそ松(零斗)に疑問に思ったらしく、

 

「あの・・・、零斗。何言ってるの。何か悪い物でも食べたの?」

 

と少し口元に手を当てて引いていた。

 

「(マズった)」

 

おそ松(零斗)は零斗とアナスタシアとの距離がどのくらいか全然解っていなかった。

 

「(コイツらの距離感がよく解らねェぞ、もっと遠いのか)」

 

そしておそ松(零斗)は訳もわからず、こんな態度でアナスタシアにこう言った。

 

「か・・・勘違いしないでよね。顔が見たいと言っても、別にアンタの事が気になるワケじゃないんだから。そのマヌケヅラ見に来ただけなんだから。本当に勘違いしないでよね」

 

「どんなツンデレキャラ!?」

 

土方(銀時)思わず叫んだ。

 

「お前一体、俺がどんな風に見えてんの!?」

 

零斗(おそ松)もおそ松(零斗)にツッコミを入れる。おそ松(零斗)の横ではアナスタシアが少々呆れ返っていた。

 

「あの・・・・、何しに来たのかしら、零斗」

 

アナスタシアがおそ松(零斗)に何しに来たか訊いてきた時だった。

 

「風の噂で聴いたのさ」

 

なんと、おそ松(零斗)は急に優しい声でアナスタシアにそう言ったのだ。

 

「アナスタシア、お前、家に何か連れ込んでるらしいな」

 

「え?」

 

「単刀直入に言う」

 

おそ松(零斗)は急に優しくアナスタシアの左手を掴んだ。

 

「あんな男(やつ)とは別れて、俺と付き合っちゃいなよ」

 

が、ドン引きしてるアナスタシアにナンパ師のように優しく語りかけた、次の瞬間──。

 

ゴスッ!!

 

零斗(おそ松)が、おそ松(零斗)の頭を地面に叩きつけた。

 

「何してんだこの腐れゴミクズがァァ!!」

 

零斗(おそ松)はおそ松(零斗)に怒号を浴びせながらそうツッコんだ。それに続くように銀時(土方)と土方(銀時)も歩いてやってきた。

 

「あっ・・・あの、あなたたち。どうしてここに」

 

突然入ってきた零斗(おそ松)たちにアナスタシアが、少々驚きながら訊いた。それに対しなんと応えようか迷っている銀時(土方)と零斗(おそ松)の代わりに土方(銀時)が答えた。

 

「悪ィな。このバカの言った事は忘れてくれ。それより、聞いたぜ。アンタ化け猫飼っちまってるみてーだな。単刀直入に言う。あの猫を譲ってくれないか?」

 

土方(銀時)は直接、どざえもんさんを引き渡すようアナスタシアに言った。

だが、土方(銀時)の思惑通りにはいかなかった。

 

「ダメよ銀時先生。そんな事できないわ。どざえもんさんは私の大事なペットなんですから」

 

「そこを何とか・・・」

 

土方(銀時)は再三アナスタシアに頼み込む。だが、アナスタシアは

 

「私をもらうつもりなら、どざえもんさんごともらうつもりで来てもらわないと」

 

「いや、そうじゃなくて」

 

土方(銀時)はアナスタシアにツッコむが、アナスタシアは

 

「これだから銀時先生は。もう、一点減点」

 

と勝手に土方(銀時)の何らかの点数を下げたのだった。

 

「いや、そうじゃなくて、あの猫が危険──」

 

土方(銀時)がしどろもどろになりながらもアナスタシアを説得しようとした、その時だった。

 

「それより、聞いたぜ」

 

今度は銀時(土方)が白眼を向き、顎をしゃくらせながらアナスタシアに話しかけた。

 

「ひでーじゃねーか。アンタにはぐだ男 ・・・・藤丸兄という人がありながら。真選組副長として黙って見過ごせねーな。単刀直入に言わせてもらう」

 

「オイ、なんで白眼向いてんだ。なんでしゃくれてんだ」

 

白眼を向きながら話している銀時(土方)に土方(銀時)が怒りを露にしていた。

そんな土方(銀時)の思いを無視して銀時(土方)はアナスタシアを壁際に押し付けるとロリポップを取り出してこう言った。

 

「腐った猫も腐ったガチャ中毒者も忘れて、この鬼とレッツパーリーナイトしないかい」

 

「「「オメーも同じだろーがァァ!!」」」

 

アホみたいなナンパをした銀時(土方)にぶちギレた土方(銀時)と零斗(おそ松)、おそ松(零斗)は銀時(土方)の顔面に蹴りを入れた。銀時(土方)は壁にめり込み、アナスタシアは間一髪でしゃがんで蹴りをかわした。

 

「テメーと同じようにフォローしてやってんだろうが。感謝しろよフォロ方」

 

銀時(土方)は土方(銀時)に懲りる事無くこう返す。

 

「誰がフォロ方だ!つーかどういう思考回路ならナンパするのがフォローになるんだよ!!」

 

土方(銀時)が銀時(土方)に対して怒号を浴びせた時だった。

 

「やめて、3人とも。私を取り合ってケンカするのは」

 

「オイぃぃぃぃ、何かややこしい事になってんぞ!!」

 

アナスタシアが頬を紅潮させながらそんなことを言い始めたため、零斗(おそ松)は思わず声を上げた。

 

「3人がそんな事思ってたなんて私・・・、知らなかった」

 

「いやいや違う!!銀さんは違うから!銀さんはもっと尻の軽い女が好みだから!」

 

「土方さんこそ違うわ!土方さんは前髪V字の女しか受け付けねーから!」

 

「俺だって違うから!俺はトト子ちゃんしか異性に目がいってないから!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)、おそ松(零斗)は慌てて勘違いしているアナスタシアにツッコんだ。

 

「マスターは、この事・・・、知ってるのかしら」

 

「ああ、これで俺たちマスター友達ですね、って喜んでくれたよ」

 

「適当な事言ってんじゃねーよ!!」

 

零斗(おそ松)は何かをやり遂げたような顔でアナスタシアに適当な事を言う銀時(土方)にツッコんだ。

 

「ストーカドックも、この事・・・、知ってるのかしら」

 

「ああ、俺達でアナスタシアの穴兄弟になろうって喜びながら言ってたよ」

 

「どこに喜ぶ要素があんだよ!!」

 

とんでもないことをほざいているおそ松(零斗)に土方(銀時)もツッコんだ。しかし、アナスタシアは変な決意をしていた。

 

「もう戻れない所まで来てしまったのね。解りました。銀時先生か土方さんか零斗か、年収及びその他諸々をふまえて一週間考えてみます!」

 

「「「「そうじゃなくてェェェ!!あの化け物と別れろって言ってんの!!」」」」

 

最早勘違いしまくりのアナスタシアに銀時、土方、零斗、おそ松は声を揃えてツッコミを入れたそのときだった。

 

「いい加減にしてください!!」

 

庭園の奥から、藤丸立香が怒号を上げながら姿を現した。

 

「僕のいない間に、勝手にぞろぞろ男を連れ込んで。銀さんにも土方さんにも、そしてどざえもんさんにもアナスタシアは渡したりしませんよ」

 

銀時たちは冷や汗を流しながら立香に注目する。そんなことを気にせず立香は銀時達にこう叫んだ。

 

「アナスタシアは、この俺のものですよ!!」

 

「ふ・・・、藤丸兄!!」

 

「(元に戻ってる・・・。まさか・・・!!)」

 

この間の騒動でおかしくなっていた1人である立香だが、今の立香は普段と同じ様子になっていて銀時(土方)と零斗(おそ松)はおどろいていた。

そして立香は親指を立て、誰かに合図を出した。

 

「もう心配はいらんぞトシ、話は全て聞いた。あとは、俺達に任せておけ」

 

銀時たちの背後から現れた近藤は土方(銀時)の肩に手を乗せてそう言った。

 

「(こ・・・近藤さん!!)」

 

土方(銀時)も想定外なことに驚いてそう思った。そのとき、近藤は刀を抜き、未だ倒れたままのどざえもんさんに切っ先を向ける。

 

「アナスタシアさん、早く藤丸くんと逃げるんだ!この化け物は危険だ!ある男たちの悪意から生まれた邪悪の権化!!ここは我々が引き受ける!!」

 

近藤がそう言うと、新八はアナスタシアの肩に手を当てる。

 

「どざえもんさんに何をするつもり!!」

 

「いいから、アナスタシア早く!!」

 

突然の事態にアナスタシアは驚き、混乱したが、立香はアナスタシアの手を掴んで無理矢理引っ張る。

 

「離して!!」

 

アナスタシアがそう叫んだ瞬間、立香のスマホが庭園の地面の上に落ちた。

 

「よし!!アナスタシアと化け物は引き剥がした!トシ!!万事屋!!おそ松!!零斗!!早く外から荷車を!目を覚ます前にコイツを全自動卵かけご飯製造機の元に運ぶんだ!!」

 

近藤は銀時たちにそう指示を出しながら、近藤は4人にこう叫んだ。

 

「早く行けェ!!」

 

銀時たちはすぐに走り出した。

 

「(・・・・めーら)」

 

近藤が用意したという荷車に向かおうとしながら4人はこう思った。

 

「「「「(てめーら、リーダー(俺たち)がいなくたって、てめーらはできる子だって信じてたよ!!)」」」」

 

銀時たちが道場の門から出た時だった。

 

「・・・、あれ?」

 

銀時たちは辺りを見回したが、荷車が何処にもない。

 

「何もねェ・・・」

 

銀時(土方)が声を上げた、そのときだった。

 

『何やってんですか4人とも』

 

どこからともなく、立香の声が聞こえてきた。銀時たちは思わず辺りを見回した。

 

『まんまとやられましたね』

 

「藤丸兄?どこにいるんだ」

 

「声だけか・・・、これは・・・」

 

「声の感じからして、そこまで遠いところにいないと思うんだが・・・」

 

「見当たりませんね・・・」

 

銀時たちは立香がどこにいるのか探そうとキョロキョロと見回す。どこからともなく聞こえてくる立香の声は突然、4人にこう告げた。

 

『それでもリーダーですか。あの二人は・・・・』

 

その頃、屋敷の外の通りにて──。

 

「アナスタシア急ぐんだ!もうこの島は危険だ!!二人で遠い国に高飛びでもしよう!!」

 

立香がそう言いながらアナスタシアを引っ張っていく。

そのとき、立香は突然振り向き、

 

「そう、アナスタシアと僕、二人だけの国(アイランド)へ!!」

 

と、どこかの目のくまが酷いクリプターが言いそうな台詞を言い出した。

一方、近藤は道場の敷地にいつの間にか運び込んだ荷車に、どざえもんさんを乗せて引いていた。

 

「ようやく、二人きりになれたわね。ごめんなさい銀さん、貴方が本当の銀さんって気づいてあげられなくて」

 

近藤は急に口調が変わり出していた。

 

「でももう大丈夫、これからはずっと二人きり。見間違えたりしない。私とペットいや、貴方と私(ペット)だけの世界なんだもの」

 

近藤はどこかのくノ一ストーカーが言い出しそうな事を言い出しながら荷車を猛スピードで引くのであった。

 

『 あいつら、魂(なかみ)、立香(カドック)と近藤(さっちゃんさん)です』

 

庭園の近くにある花壇の上から立香の声がしたので銀時たちは花壇の上を見た。するとそこには立香のスマホが落ちていた。

そのとき、立香のスマホから立香の声がした。

 

『僕らも魂(なかみ)、入れ替わっちゃいました』

 

銀時たちは、思いもしなかった出来事に絶句した。

 

「立香お前、どうしたんだよ!?なんでスマホだけになっちゃってんだよ!?」

 

『源外さんたちから銀さんと土方さん、零斗とおそ松さんの身体が入れ替わったという話を聞いたまではよかったんだけど、その信憑性を説くためにみんな魂と身体までバラバラにされて元に戻ろうとしたらスマホに魂が入っちゃったんだよ!』

 

どうやら源外とアザゼルによって立香を含めたあの場にいた連中の魂と身体が入れ替えられてしまったようだ。その事実を知った銀時たちが目の影を落としていると

 

「銀さん!?モタモタしてる場合じゃないですよ!?僕ですよ僕!?新八です!!」

 

「副長!?俺ですよ山崎です!!みんな身体が入れ替わってパニックになっちゃってます!!」

 

「おそ松兄さん!?僕だよチョロ松!!このままじゃみんな元に戻れ───」

 

新八のメガネをかけた1年の織斑一夏に魂が入れ替わったらしき志村新八、用務員の長谷川泰三と魂が入れ替わったらしき新撰組の山崎退、そして君月土方と魂が入れ替わったらしきチョロ松が走りながら話しかけると、

 

ドサァ!!

 

「「「グボォっ!?」」」

 

新八(一夏)、山崎(長谷川)、チョロ松(君月)は足を挫いて転んでしまい、新八のメガネと長谷川さんのグラサン、君月のメガネが地面に落ちたかと思えばそれぞれ銀時(土方)、土方(銀時)、おそ松(零斗)の前で綺麗に止まり、立香の魂が入ったスマホは零斗(おそ松)が拾っていた。

 

『銀さん早くして下さい!!手遅れになる前に!!』

 

『早くあの人たちを追いかけましょう!!』

 

『早く僕達を身につけて!!』

 

『急いでください!!』

 

新八のメガネから新八の声が、長谷川さんのグラサンから山崎の声が、君月のメガネからチョロ松の声が聞こえ、新八(新八メガネ)、山崎(グラサン)、チョロ松(君月メガネ)、立香(スマホ)の順で銀時たち4人に頼んだ瞬間、

 

「「「「・・・・・・・・・・」」」」

 

グシャ!! ポイ

 

銀時(土方)、土方(銀時)、おそ松(零斗)は新八(新八メガネ)、山崎(グラサン)、チョロ松(君月メガネ)を踏み、零斗(おそ松)は立香(スマホ)を庭の池に投げ捨てるのだった。

 

『『『『ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!?』』』』




次回から銀時たち以外の人達が魂と身体が入れ替わります!また、どざえもんを強くしすぎた感があるのでもしかしたらマジンガーなどのロボットの出番があるかもしれません。それではまた次回をお楽しみに!

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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魂と身体が入れ替わろうとバカはバカである

約2ヶ月ぶりの投稿です。誰と誰を入れ替えるのか考えてたり他にも色々してたりしてて投稿遅れました。それでは本編をどうぞ!!


満月の光によって明るく照らされている夜道をアナスタシアの手を無理やり引っ張っているカドック(立香)。

 

「マ、マスター離しなさい!!貴方本当にマスターなの!?」

 

「な、何を言っているんだアナスタシア!!僕は君のマスターの藤丸立香だ!!(グフフフ!?このままこの身体を利用して、アナスタシアにあんなことやこんなことをして・・・・)」

 

アナスタシアは無理やり手を引っ張っている人物が本当に自分のマスターなのか疑問に思い質問し、それにカドック(立香)は振り返りながら答えるが、内心スケベなことを考えているため気持ち悪い笑みを浮かべていた。そしてアナスタシアは走る途中で足を止めた。

 

「違う・・・貴方はやっぱりマスターじゃないわ!?」

 

「なぁ!?何言ってるんだアナスタ───」

 

「っ!?キャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 

アナスタシアが立香(カドック)を否定すると立香(カドック)はアナスタシアの肩を掴んできたので、アナスタシアは思わず空高く悲鳴を上げてしまった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「どうやらしくじったようねあのストーカー。所詮は雷帝との戦闘の99%を他者の力だよりの甘ちゃん。でも私はしくじったりしないわ。銀さんの半身は私の物」

 

「(そう!?私の脳内の99%は銀さんの股間のバナナでっ)」

 

アナスタシアの悲鳴を聞いてそんなことを言ったのはどざえもんさんを荷車に乗せて運んでいる猿飛(近藤)である。猿飛(近藤)はそんなことを呟き考えながら欲にまみれた笑みを浮かべていると

 

ガシイ!?

 

「ぐふぅ!?」

 

「・・・聞こえる、姐さんの声が・・・」

 

さっきの悲鳴で目を覚ましたどざえもんさんは荷車から立ち上がり、猿飛(近藤)の頭を足蹴にすると近くの屋根に飛び上がりそのまま悲鳴の聞こえた方へと屋根伝いに走りながらアナスタシアの悲鳴が聞こえた方へと走っていた。

 

「ああ!!銀さーーーーん!!」

 

出遅れた猿飛(近藤)は手を伸ばすが、どざえもんさんに届くわけもなくその手は間に合わずにただ叫ぶだけになってしまったのだった。

 

一方その頃、零斗たちはというと

 

「なんでお前らも魂入れ替わってんだよ!!」

 

何故かメガネやグラサン、スマホに魂が入ってしまった新八、チョロ松、山崎、立香に零斗は怒りをぶつけていた。銀時(土方)は新八(新八メガネ)を、土方(銀時)は山崎(グラサン)を、おそ松(零斗)はチョロ松(君月メガネ)をゴーグルのようにかけ、零斗(おそ松)は立香(スマホ)を胸ポケットにしまって猿飛(近藤)を探していた。

 

「しかも身体の方に至ってはなんだ、グラサンとメガネをとったらただの死体になっちまったじゃねーか!!」

 

『文句があるなら源外さんたちに言ってくださいよ』

 

新八(新八メガネ)に文句を言う銀時(土方)だが、新八(新八メガネ)を含めた魂と身体が入れ替わってしまった皆もまた源外とアザゼルに文句を言いたいのだから

 

『とにかく問題は最早、おそ松兄さん達だけのものじゃないんだよ。僕達も身体を取り戻さないと!!』

 

チョロ松(君月メガネ)は零斗たちに自体の深刻さを伝えた。

 

「余計な仕事増やしやがって。ほかの連中は!?」

 

『ストーカーの二人を除いてほかの皆さんは自分の身体を探してますよ』

 

ブチギレる寸前になっている土方(銀時)が山崎(グラサン)が説明した。

 

『例え、魂と身体がバラバラになっても、みんなの力を合わせれば・・・・』

 

チョロ松(君月メガネ)がそう言いながら銀時たちと共に十字路に差し掛かった時、チョロ松の身体が姿を現した。

 

『ぼ、僕の身体だ!!』

 

自分の身体をようやく見つけたチョロ松(君月メガネ)は声を上げた。

 

『ようやく見つけたよ!!一体誰が僕の身体に入ってるんだ!?』

 

チョロ松(君月メガネ)はメガネを揺らしながら言った。

チョロ松の身体は零斗たちに気づくと

 

「貴方たちの中に、首領(ドン)・ヴァレンティーノはいらっしゃいますか?」

 

そう言いながらイタリアのマフィア、ヴァレンティーノ・ファミリーのボスであるヤギの首領・ヴァレンティーノの写真を見せてきた。

 

「おめーかよロレンツォ!!」

 

「ぐほぉっ!?」

 

零斗(おそ松)はチョロ松の中の人物がヴァレンティーノ・ファミリーの幹部にして首領・ヴァレンティーノの右腕であるロレンツォだと気づき、チョロ松(ロレンツォ)の顔面に蹴りを入れた。

 

「何でマフィアのテメーまで入れ替わってやがんだよ!?」

 

「実は貴方たちが争っていたパチンコ店の隣にある薬屋に我々はいたのです。用を終えた我々が店を出た時たまたま巻き込まれてしまったのです」

 

「なるほど、そんなことが」

 

零斗(おそ松)がロレンツォにツッコむとロレンツォは大したことでもないのかあっさりと答えてくれ、おそ松(零斗)はその言葉に納得した。

 

「つーか、ロレンツォが童貞チョロシコスキーの身体に入ってんなら他の奴らの身体はどうなってんだよ」

 

『おい、誰が童貞チョロシコスキーだコラ?』

 

てっきりチョロ松の身体には君月が入っていると思っていた銀時(土方)は完全に予想外の人物がチョロ松の身体に入っていたため、他の連中の身体の中身も予想出来ないでいた。また、チョロ松(君月メガネ)が童貞チョロシコスキーという言葉に反応したがみんなスルーしていると、前の方から立香、新八、山崎がこちらへとやってきた。

 

『あ、今度は僕達の身体がやって来ました!!』

 

『よかった、無事だったんだ・・・』

 

『これで少しだけど安心────』

 

自分の身体が無事であることに安堵する新八、山崎、立香。だが───

 

『なにジロジロ見てんだよ。殺すぞ?』

 

「圧政!!」

 

「デュフフ!!」

 

顔がわかる距離まで来るとプラカードで会話するエリザベスになった新八、スパルタクスのように筋骨隆々になった山崎、黒髭がよくやる気持ち悪い笑顔を浮かべた立香がやって来た。

 

『『『何コレェェェェェェ!?』』』

 

予想外の人物が入っていたことに新八(新八メガネ)、山崎(グラサン)、立香(スマホ)は表情が分からないはずなのに驚いていることは誰にでも分かるものだった。

 

『何であの場にいなかった黒ひーやスパさんまで入れ替わってんのさ!?』

 

「いやー、どうやらマスター氏とパスが繋がっている拙者たち一部のサーヴァントも身体が入れ替わってしまったようですぞ?」

 

『訳がわからないよ!?』

 

立香(スマホ)は黒髭にツッコむと黒髭(立香)は気持ち悪い笑顔を浮かべながら立香(スマホ)に応えると立香(スマホ)は黒髭(立香)にツッコんだ。

 

「まぁとりあえず立香たちの身体の所有者が誰かわかったんだからよしとするか」

 

『なにも良くねぇよ!!とんでもねぇ奴らが僕達の身体にいることしか分かってねぇんだから!!』

 

零斗(おそ松)がそんなことを言うと納得がいっていない新八(新八メガネ)がツッコミを入れる。

 

『つーか、俺たちよりもっとヤバい奴らいるからな』

 

「あん?てめぇらよりやべぇって一体どんな・・・・」

 

エリザベス(新八)がプラカードでそんな会話をすると銀時(土方)は怪訝そうな顔をしながらエリザベス(新八)たちがやってきた方を見ると・・・・

 

「これがハジメの聖剣・・・・」

 

「ほうほう・・・・」

 

「これは中々・・・・」

 

「ちょっと女子ー?そういうのやめてくれるー?」

 

ユエ(ハジメ)がシア(ラフタリア)、香織(リンゼ)、ティア(ダクネス)、八重樫(綺凛)がハジメさんの股にぶら下がっているものを見ているのをハジメ(ユエ)が注意してたり

 

「ヤレヤレ、まさか俺達がこんな目に合うとはな・・・」

 

「グレートですよ、コイツは・・・」

 

「驚きじゃのうこれは・・・・」

 

「そうですね・・・・」

 

「私たちの身体でジョジョ立ちするのやめてくれないかしら!?」

 

承太郎(邪ンヌ)、仗助(ジャック)、ジョセフ(新宿のアーチャー(以降新茶))、ジョルノ(ホームズ)がそれぞれジョジョ立ちしているのを邪ンヌ(承太郎)がツッコミを入れる。その近くではジャック(仗助)、新茶(ジョセフ)、ホームズ(ジョルノ)がその様子を見ていたり

 

「俺の身体から早く出ていきやがれこのヤギ!!」

 

「先に吾輩の身体から出ていくのは貴様であろー狼!!」

 

「俺、最強の肉体を手に入れちゃったぜ!!」

 

「緒方、俺の身体ではしゃぐな。それ以上はしゃぐというなら貴様の息の根を止めるぞ」

 

洋(ヴァレンティーノ)とヴァレンティーノ(洋)が取っ組み合いをしてたり、その横で緒方(荻野)が蔓延の笑みを浮かべながらはしゃいでいるのを荻野(緒方)が目付きを鋭くしながら指を鳴らしていたり

 

「こ、これが持たざる者と持つものの景色の違いっ!?」

 

「決めましたっ!!この先の人生、アスナさんとして生きていきます!!」

 

「「やめてっ!?」」

 

めぐみん(ゆんゆん)、シリカ(アスナ)は以前の自分の身体では感じることのなかった重力に喜びを感じるとそのままこの身体で生きて行く決心を決めるのをゆんゆん(めぐみん)とアスナ(シリカ)が止めたりなどと身体と魂が入れ替わって混乱してたりこの騒動を利用しようとしているものまで現れているのだった。

 

「誰一人として冷静な人がいませんね」

 

「あたりまえだ、こんな状態に冷静になってる奴がいるわけがないだろうが」

 

零斗(おそ松)は中身と魂が入れ替わってる連中を見ながらそう言うと土方(銀時)が答えたときだった。

 

『その人たちはまだマシですよ』

 

『僕達なんて・・・・・』

 

そんな声が地面の方から聞こえてきたので声の聞こえた方に零斗たちは視線を向けるとそこには剣やIS、機攻殼剣(ソード・デバイス)、携帯などが転がっていた。

 

『どうも、固有霊装(デバイス)の陰鉄と入れ替わった黒鉄一輝です』

 

『IS『白式』と入れ替わった織斑一夏です』

 

『機攻殼剣『バハムート』と入れ替わったルクス・アーカディアです』

 

『鏡花ちゃんの携帯と入れ替わった中島敦です』

 

一輝(陰鉄)、一夏(白式)、ルクス(バハムート)、敦(携帯)が声をかけてきた。その近くには一輝、新八、ルクス、敦の身体が魂の抜けた抜け殻のような状態で転がっていた。

 

「何でお前らまで無機物と入れ替わってんだよ!?眼鏡が本体なのは新八だけで充分だろうが!!」

 

『誰の本体が眼鏡だゴラァ!?』

 

銀時(土方)が頭を抱えながらそんなことを言うので新八(新八メガネ)はメガネを揺らしながら怒鳴った。

 

「しかしどうしますか土方さん。銀さんとクズを含めて入れ替わった連中は現状役に経つと思えませんよ」

 

「元から期待できるようなもんじゃなかっただろうが」

 

入れ替わった人たちを見て零斗(おそ松)は土方(銀時)とそんなことを話していた時だった。

 

「お困りのようだね。君たち」

 

『その声はまさか芥川!?』

 

聞こえてきた声に真っ先に反応した敦(携帯)が声をあげると、零斗(おそ松)たちの方へとボートマフィアの芥川龍之介がやって来た。

 

「そう!武装探偵社の威信を背負いし男、太宰治に全て任せれば問題なしさ!!」

 

「帰れ自殺マニア」

 

普段の芥川なら絶対にしないであろう笑顔になりながらそんなことをほざいているのは敦の上司であり元ボートマフィアである太宰治で、現在は芥川と魂と身体が入れ替わったようだ。そしてそんな太宰(芥川)に対して銀時(土方)は半眼になってそんなことを言った。

 

「おやおや、人が親切心で手助けをしようと言ってるのに酷いじゃないか銀時」

 

「てめぇが関わったらさらにめんどくせぇ状況になるに決まってんだろうが」

 

険悪な雰囲気のように思えるがこの2人はよく飲みに行くほど仲は良いのだが、太宰の自殺に巻き込まれることが多いのでこんな感じである。

 

「まぁ落ち着いて私の話しを聞きたまえ。今の私は何故か私自身のと芥川くんの異能力が両方使えるようなんだ」

 

「マジですか」

 

「マジだよ。だからね」

 

太宰(芥川)の言葉に零斗(おそ松)が驚いて確認すると、太宰(芥川)はそれを認めながら零斗たちの後ろの方に指を向けた。零斗たちは太宰(芥川)が指を向けた方へと顔を向けるとそこにはアナスタシアを抱き抱えながら屋根伝いに走っているどざえもんさんがいた。

 

「姐さんは誰にも傷つけさせんぞォォ!!」

 

どざえもんさんは零斗たちを見ながらそんなことを叫び、屋根の上を移動しながら海の方へと走っていった。

 

『ア、アナスタシアァァ!!』

 

立香(スマホ)はどざえもんさんに抱えられたアナスタシアを見て叫んだ。

 

「クソ、馬鹿どものせいで化物がまた覚醒しちまった!!」

 

銀時(土方)はカドックとさっちゃんのせいで覚醒したどざえもんさんを見て歯噛みするが、すぐに土方達と共に民家の塀をよじ登り始めた。

 

「私の力であの化物を捕まえようじゃないか。異能力『羅生門・顎』!!」

 

太宰(芥川)の着ている黒外套が黒獣の顎へと変貌しどざえもんさんに襲いかかるが、どざえもんさんは迫ってくる黒獣の顎を横殴りしてぶっ飛ばした。

 

『痛ったぁ!?ってあれ?なんか身体の調子がおかしいような?』

 

殴り飛ばされた黒獣?がどこぞの自殺マニアみたいな感じで喋っているのを零斗たちは半眼で見、そして芥川の身体の方を見ると黒外套が無くなり、白目を剥いて倒れていた。

 

「アイツ(太宰)が入ってたの芥川の身体じゃなくて芥川の異能力の方だったァァァァ!?」

 

銀時(土方)は予想外の展開にそう叫んでしまうのだった。

 

「銀さん!そんなこと言ってる場合じゃありませんよ!!あの化物との距離がどんどん離されてます!!」

 

どざえもんさんを追いかけながら太宰(黒獣)に叫んでいる銀時(土方)にツッコミを入れる零斗(おそ松)。どざえもんさんは想像以上に足が早いようで零斗たちが必死に追いかけるが距離は一向に縮まらないでいた。

 

「追えぇぇぇ!!逃がすな!!」

 

土方(銀時)がそう叫ぶと、土方(銀時)の瞳にどざえもんさん追いかけている2つの影が映った。

 

「あ、あいつらは!?」

 

銀時(土方)が驚いていると、2つの影はどざえもんさんの頭上まで飛び上がっており、月明かりによってその正体が照らされて明らかになった。

 

「「とらえた!!」」

 

その正体は、万事屋の神楽と真選組切込隊長沖田総悟だった!!

 

「僕たちのコンビネーション、見せてあげようよ総くん!!」

 

「了解、グラさん!!」

 

「それじゃあいくよぉぉぉぉ!!」

 

「誰が総くんアルかァァァ!!」

 

「グラさんじゃない、バ神楽ちゃんだ」

 

神楽?と沖田?がそう叫びながらどざえもんさんに攻撃しようとした瞬間、トド松?と十四松?が怒号を上げながら2人の背中を踏みつけた。零斗たちはあまりの出来事に驚いてしまい、唖然としながらその様子を見ていた。

そして背中を踏みつけられた神楽?と沖田?はそのままどざえもんさんの上に落下し────

 

ドゴォォォォォォォォォォォオ!!(どざえもんさんが倉庫の屋根を破壊しながら落ちた音)

 

知らぬ間にか海の港の倉庫まで来てしまったのかどざえもんさんは多数ある倉庫の内の一つの屋根の上に立っていたので、2人とぶつかりそのまま屋根を突き破って倉庫の中にそのまま落ちていった。

 

「仕留めたぁぁぁ!!」

 

零斗たちは急いで倉庫の中へと駆け込んで行った。

 

「神楽ァァァ!!」

 

「総悟ォォォ!!」

 

銀時(土方)と土方(銀時)はそう叫びながら倉庫の中に入ると、倉庫の中は土煙が上がっていた。そして中では神楽?、沖田?、トド松?、十四松?が倒れていた。

 

「誰だァァァ!!どれが誰で誰がどれだァァァ!!」

 

おそ松(零斗)は彼女たちの身体にはいっているのが誰の魂なのか分からなすぎて頭を抱えて叫んだ。

 

「総くんんん!!しっかりしてェェ!!酷い、なんでこんな事を!!」

 

神楽?がまだ気絶している沖田?に懸命に声をかける。

 

「だからその身体でそいつとベタベタすんじゃねーって言ってるアル!!ブッ殺されてーのかトッティ!!」

 

トド松?は神楽の口調で神楽?に怒号をあげた。

 

「え!?アレってトド松なのかよ!?」

 

おそ松(零斗)はまさか自分の兄弟の

1人が神楽と入れ替わっていることに驚いていた。そしてトド松の身体に入っているのがどうやら神楽のようだ。

 

「えー、別によくない?」

 

「そうそう、せっかく入れ替わったんだから楽しまないとねー」

 

「僕は万事屋の紅一点として、十四松兄さんは真選組一番隊隊長として。そして君たちはニートとしてそれぞれの生き方を全うしようよ」

 

トド松(神楽)と十四松(沖田)がそんなことを宣うが、そんなことを許す神楽(トド松)ではない。

 

「ふざけんじゃねぇアル!!銀ちゃんみたいなロクデナシのお前らとして生きていくなんて冗談じゃないアル!!」

 

「おい、何で俺がこんな奴らと同列に扱われなくちゃいけねぇんだよ」

 

「旦那ァ、五十歩百歩って言葉知ってますか?」

 

神楽(トド松)の言葉に銀時(土方)が額に青筋を浮かべるのを沖田(十四松)がフォローする。

そんなくだらないことを話している間に辺りに舞っていた土煙が少なくなり、2つの影が姿を現した。そこにはアナスタシアとまだまだ無傷のどざえもんさんがいた。

 

「みんな・・・・」

 

『アナスタシア!!』

 

哀しい目をするアナスタシアに新八が声を上げる。アナスタシアは銀時達にこう言った。

 

「これ以上、どざえもんさんを追い詰めるのはやめて。私達は平和に暮らしたいだけなの。どうしてみんなこんな事を・・・・!!それにみんな、なんだか様子が変よ。一体どうしてしまったの」

 

『アナスタシア、これは・・・・』

 

立香(スマホ)がアナスタシアに理由を言おうとしたが、零斗(おそ松)がこう言って遮った。

 

「しゃべんな立香。余計事態がややこしくなる」

 

「アナスタシア・・・、実は、どざえもんさんはある人の飼い猫だ。そいつは覚えてねーかも知れねーが、飼い主の元に返さなきゃならねェんだ。お前からも説得してやってくんねーか」

 

銀時(土方)はアナスタシアにどざえもんさんを返すように言った。しかし、アナスタシアは躊躇った。

 

「・・・。どざえもんさんは渡せません。いつもなら信じられるけど、・・・やっぱりみんな今日はおかしいもの」

 

「な・・・、何がおかしいって言うんだよ」

 

銀時(土方)がアナスタシアに痛い所を突かれて少し狼狽えながら返したときだった。

 

「言いがかりはやめてくれないかしら、アナスタシアさん」

 

「みんな魂と身体が入れ替わっちゃってますけど、みんないつもと変わらないですよ」

 

いつの間にか銀時達と合流した百代と深夏がせっかく零斗(おそ松)が立香(スマホ)の言葉を遮ってまで隠そうとした事実をあっさり言ってしまった。

 

「オイぃぃぃぃぃ、何とんでもねェ事実をあっさりカミングアウトしてんだあんたら!!つーかあんたら中身誰だ!!」

 

『零斗、その人達は紅葉さんと優太くんですよ』

 

零斗(おそ松)が百代?と深夏?に怒号をあげると、立香(スマホ)は零斗(おそ松)に百代?と深夏?の中身が誰であるかを伝えた。百代の身体に入っていたのは紅葉知弦、深夏の身体に入っていたのは佐々木優太だった。

 

「マジで!?何でもいいからお前ら黙ってろよ!!」

 

銀時(土方)は知弦(百代)と優太(深夏)に怒号をまたしても上げた。

 

「ホラ、やっぱりおかしいわよ。魂が入れ替わっただなんて言われても意味が解らないわ」

 

アナスタシアが銀時達に引きながらそう言った。

 

「な、何がおかしいんだ。俺達は魂が入れ替わったとしても、魂はいつもと変わってないんだ」

 

「そうよ」

 

突然、いつの間にかここにやって来ていた猿飛(近藤)が銀時(土方)に抱きついてきた!銀時(土方)はあまりの気持ち悪さに顔をひきつらせた。

 

「言いがかりはやめてくれないアナスタシアさん。他の奴は知らないけど、銀さ・・・トシはいつもの私のトシよ。ねェ~~、トシ」

 

「(黙ってろよ、さっちゃんんんんん!!)」

 

銀時(土方)は猿飛(近藤)に殺意を露にしたが、すぐにこう続けてアナスタシアをごまかそうとした。

 

「な、何がおかしいんだ。俺と近藤さんが仲良いのは知ってるだろ。竹馬の友だからな」

 

「銀さん、乳首の友になっちゃってるけど大丈夫?」

 

猿飛(近藤)に乳首をコリコリと弄られ、気持ち悪さに鳥肌を立てる銀時に零斗(おそ松)がツッコんだ。猿飛(近藤)は「浮気してゴメンね。やっぱり分身よりこっちだわ」と輪にかけて気持ち悪い台詞を言い出していた。

 

「お前が知らなかっただけで、いっつもこんなカンジだから。ぶっちゃけて言うと、真選組なんて全員ホモだからね。だから近藤さんもお妙にホレたワケだからね」

 

「誰がホモだァァァァ!!」

 

アナスタシアを何とか誤魔化そうとした銀時(土方)だが、その話を聞いてぶちギレたお妙(優太)は銀時(土方)の顔を平手打ちにして銀時(土方)を吹き飛ばした。そのとき、新八(新八メガネ)も外れてしまう。

 

「おっ、落ち着け、アナスタシア」

 

今度はおそ松(零斗)が慌ててアナスタシアを静止し、そう続けて言った。

 

「アイツらがおかしいのはいつもの事だろう」

 

「輪をかけておかしい!」

 

アナスタシアはおそ松(零斗)に先程から思っていた事を大声で言った。

 

「アナスタシア、いい加減にしたらどうだ?」

 

おそ松(零斗)の前に、立香の身体に入っていたカドックが現れた。

 

「マスターとサーヴァントで風呂に入ったり一緒に寝たりするのが何がいけないんだ!ねェ、おそ……零斗」

 

おそ松(零斗)は話を振るカドック(立香)から目を反らした。

 

「そ・・・、そうだよ。立香がお前に欲情してるなんていつもの事だろうが。男同士ではいつも話してるよ。マスターとかサーヴァントなんて関係ねーの。コイツは見境なく年中ムラムラしてんの」

 

おそ松(零斗)は苦し紛れにそう言って妙の目をごまかそうとした。

 

「大体新八の家だって男同士で風呂に入ってるから問題なんてな・・・・」

 

「誰が男だァァァァァ!!」

 

またしてもぶちギレたお妙(優太)は、おそ松(零斗)の顔を平手打ちにしておそ松(零斗)を吹き飛ばした。このとき、チョロ松(君月メガネ)も外れてしまう。

そのときだった。

 

「汚らわしい連中め、姐さんから離れろ!!俺の飼い主は姐さんだけだ!!俺はどこにもいかねぇ!!」

 

どざえもんさんはいつの間にか右手に持っている紫色のキノコを齧りながら、アナスタシアの前に立ち塞がり、そう叫んだ。どざえもんさんの持っているキノコに気づいたロレンツォ(チョロ松)は驚愕した。

 

「あ、アレは!?赤い帽子を被った配管工の人から貰ったスー〇ーキノコをノアが品種改良したMAXキノコ!?」

 

「なに!?まさか配管工のおじさんは実在していたのか!?」

 

「食いつくとこそこ!?いや確かに驚きですけど!?」

 

ロレンツォ(チョロ松)の言葉に反応した桂(カラ松)に対して圭(楯無)がツッコミを入れる。

 

「グォォォォォォ!!」

 

キノコを食べたどざえもんさんは身体を震わせながら雄叫びを上げると、どざえもんさんの身体が大きくなっていった。

 

「おい!気のせいかあの化物でかくなってきてねぇか?」

 

「そりゃそうや。あのキノコは荻野先生を倒すために身体のありとあらゆるものを限界を超えたものに強化するよう作ったもんやで、まぁその副作用で個人差はあるけど身体が大きくなるねん」

 

銀時(土方)がそう言うとノア(圭)が冷静にMAXキノコの説明をした。そして説明が終わる頃にはどざえもんさんの身体は全長50mを優に超えていた。

 

「よし、アイツを倒して俺達の身体を取り戻すぞ!!」

 

『『『『『勝てるかァァァァ!?』』』』』

 

銀時(土方)が目を泳がせながらそんなことを言うが、零斗たちはそんな銀時(土方)に顔を引き攣らせながらそう叫ぶのだった。

果たして、零斗たちは巨大化したどざえもんさんを倒し、無事に元の身体に戻ることができるのか!?次回へ続く!!




次回はMSなどのロボットたちを出す予定です。


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やっぱりみんな実家(自分の身体)が1番なんだよね!!

これで入れ替わり編は終わりです。

OP『プライド革命』


前回までのあらすじ。身体と魂が入れ替わってしまった零斗たち。とうとう逃げたどざえもんさんに追いついたが、どざえもんさんはヴァレンティーノ・ファミリーのノアが改良生産したMAXキノコを食べ、スーパーロボット並に巨大化してしまうのだった!!果たして零斗たちはどざえもんさんを倒して全員が元通りになれるのか!!

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『ウォォォォォォォ!!姐さんは誰にも渡さねぇぇぇぇぇぇ!!』

 

「きゃあ!?」

 

『アナスタシア!?』

 

どざえもんさんはそう雄叫びのように叫びながら右手にアナスタシアを掴んだ。アナスタシアは突然のことに驚き悲鳴を上げ、立香(スマホ)も叫んでしまうのだった。

 

「いくぞテメェらァァァ!!」

 

「おぉー!!」

 

銀時(土方)が腰に指している刀を抜きながらどざえもんさんに攻撃していくのにそれぞれの武器を構えて零斗たちもそれに続いていく。がしかし

 

『邪魔だァァァァ!!』

 

『『『『『へぶぅっ!?』』』』』

 

どざえもんさんが迫ってくる銀時たちに対して右足で勢いよく蹴ると、倉庫にいた全員がその巨大な足に当たり倉庫を破壊しながら隣の倉庫の壁にぶち当たった。

 

「き、巨大化って普通1回やられてからなるもんですよね?」

 

「ば、馬鹿野郎。んな戦隊モノみたいに都合のいいことがあるわけねぇだろうが・・・・」

 

ピラミッドの壁画のように壁にめり込みながら零斗(おそ松)と銀時(土方)はそんなことを言うのだった。他に同じように壁にめり込んでいる連中を明久(巴)と鍵(アルトリアオルタ)が救出している間にどざえもんさんは遠くに行こうとしていた。

 

「チッ、不味いなこれは。このままあの化け物の好き勝手させたら、間違いなく被害が出るな」

 

土方(銀時)は舌打ちをしながら、どざえもんさんが向かっている方に視線を向けるとそこは港町だった。

 

「なぁオイ、もし港町に被害が出ちまったら俺たちの責任になっちまうんじゃねえか?」

 

「まぁそうですね。その時は銀さんと馬鹿六つ子の首を差し出せば俺たちの身の安全は保障されるんじゃないですかね」

 

「「「「「何で僕(俺)たちまで巻き込まれてんの⁉︎」」」」」

 

銀時(土方)のぼやきに零斗(おそ松)が頷きながらさりげなく責任を押し付けて、自分たちは助かろうとしていた。それに対してチョロ松(君月メガネ)、カラ松(高杉)、一松(辰馬)、十四松(沖田)、トド松(神楽)がツッコんだ。まぁ今暴れているのは銀時とおそ松のそれぞれの半分の魂によって生まれた生き物なのだから六つ子も連帯責任として責任を取らせようと考えているのだろう。

 

『皆さんアレ見てください‼︎』

 

「「「「アレ⁇」」」」

 

全員が壁から救出されてどざえもんさんを追いかけようとした時、何かに気づいたらしき立香(スマホ)の声に反応して全員がどざえもんさんの方に顔を向けると、どざえもんさんにリ・ブラスタT、ジェニオン、マジンガーZや真ゲッター、ソーラーアクエリオン、ダブルオークアンタ、ガンダムDX、ユニコーンガンダム、ウイングガンダムゼロ、デスティニーガンダム、デュランダル、キングゲイナー、月虹影、スコープドッグなどのスーパーロボットやMS、K M Fなどのロボット部隊『ゾディアック』が完全武装で待機していた。

「俺と姐さんの邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇ‼︎」

 

どざえもんさんは一度アナスタシアを近くのビルの屋上に置くと目の前にいるソーラーアクエリオンに拳を振り下ろした。

 

『オープン、ゲット‼︎』

 

『チェェェェェンジ、アクエリオンマーズ‼︎』

 

どざえもんさんの攻撃が当たる瞬間、ソーラーアクエリオンは三機のベクターマシンに分離して攻撃をかわし、空中でアクエリオンマーズに合体した。

 

『ロングレンジセイバー‼︎』

 

アクエリオンマーズは落下しながら聖空剣を伸ばして連続で刺突を決め、最後には横切りを決める。そして再びアクエリオンマーズから三機のベクターマシンに分離すると今度はアクエリオンルナに合体した。

 

『チェンジ、アクエリオンルナ‼︎ムーンサルト・アタック‼︎』

 

アクエリオンルナは弓を構えると矢を天に向けて放ち、その矢は無数の矢となってどざえもんさんに降り注いだ。どざえもんさんはそれを頭上に腕を構えることでふせぐ。その間にアクエリオンルナはまた三機のベクターマシンに分離し、再びソーラーアクエリオンへと合体した。

 

『チェンジ、ソーラーアクエリオン‼︎無限拳‼︎』

 

ソーラーアクエリオンの右腕が伸びると右拳がどざえもんさんの腹部に当たり、倉庫や漁船などを破壊しながら海へと落とした。

 

『見たか化け猫野郎が‼︎例え機体と身体が違おうとも、俺たちゲッターチームにかかればザッとこんなもんよ‼︎』

 

『油断するなよ竜馬』

 

『アイツは腐ってもあの銀時の魂の半分が入ってるんだ。こんなもんじゃ終わらんぞ』

 

ベクターソルのコックピットの中で竜馬(アポロ)が、海に落ちたどざえもんさんに向けてそう言ったのを隼人(シリウス)と弁慶(シルヴィア)が忠告すると、海に落ちたどざえもんさんが起き上がってきた。

 

「俺の邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

どざえもんさんはそう叫びながら足元にある半壊した漁船や倉庫などの残骸などを拾い、デタラメに投げ始めた。

 

『そんな攻撃くらうかよ‼︎』

 

『邪魔』

 

投げられた残骸などをシン(刹那)のダブルオークアンタのGNソードビットで斬り裂き、三日月(シン)はデスティニーガンダムのアロンダイトで破壊する。同じように宗介(ヒビキ)のジェニオン、一夏(バナージ)のユニコーンガンダム、ヒイロ(ガロード)のガンダムDX、キリコ(ヒイロ)のウイングガンダムゼロ、ヒビキ(宗介)のレーバテイン、ヒイロ(キリコ)のスコープドッグなどがそれぞれの武器で破壊し街への被害を抑えた。

 

『いつもと勝手は違うが、このボス様にかかればどうってことねぇよ‼︎』

 

陸に戻ったどざえもんさんに対して、マジンガーZに乗っているボス(甲児)がそう叫びながらどざえもんさんと取っ組み合いを始めた。

 

「ウォォォォォォォォォォォォォ‼︎」

 

『オリャァァァァァァァァァァァ‼︎』

 

どざえもんさんとマジンガーZの力は拮抗しているのか互いに一歩も動くことができず、それぞれの足場がヒビ割れていた。

 

『今だ!一斉攻撃で倒すぞ‼︎』

 

どざえもんさんが動けない状態の隙を突いてルルーシュ(ゲイナー)がそう指示を出すと、それぞれの機体の最大火力を放とうとした。

 

「舐めるなぁァァァァァァァァァァァ‼︎」

 

「なにぃっ⁉︎」

 

どざえもんさんはそう叫ぶと更に腕に力を込め、マジンガーZを持ち上げるとマジンガーZを振り回して攻撃しようとしている機体にぶつけて破壊して最後には海へと投げ飛ばした。

 

「誰にも邪魔させねぇっ、俺と姐さんの邪魔はさせねぇ‼︎」

 

肩で息をするほど疲労とダメージが溜まっているようだが、どざえもんさんの目の闘志の光は尽きるどころか更に燃え上がっていた。

 

「「なめんじゃねーよ、この化け猫野郎が‼︎」」

 

「ぬおっ⁉︎」

 

マジンガーZたちロボットを倒して気が抜けていたのか、それとも身体の大きさが異なるからなのか、顔の近くまで近づいていた銀時(土方)と零斗(おそ松)に気づくことができず二人の木刀と黒剣を叩きつけた。突然の攻撃に対応できなかったどざえもんさんはその攻撃に耐えられず仰け反ってしまった。

 

「スター・プラチナ‼︎」

 

「クレイジー・ダイヤモンド‼︎」

 

「ゴールド・エクスペリエンス‼︎」

 

「ぬおりゃぁぁぁぁぁ‼︎」

 

仰け反っている隙をついて承太郎(邪ンヌ)、仗助(ジャック)、ジョルノ(ホームズ)たちスタンド使いがゆるキャラ感溢れた姿になったそれぞれのスタンドの拳のラッシュを、神楽(トド松)、レオーネ(桜花)、タツミ(ウェイブ)、ウェイブ(タツミ)などの力に自信があるものたちがそれぞれの得意な攻撃でどざえもんさんの腹部に集中攻撃した。

 

「もう二度と惑わされたりしない。例えこの身体がガチャ欲に染まりきった身体になろうと!!」

 

『お前みたいなストーカーよりは数万倍マシだよ!!』

 

カドック(立香)がそう言いながらどざえもんさんの足に魔術で攻撃しているのを、同じようにどざえもんさんの足にガンドを撃っている立花(リアス)がツッコンだり

 

「例えこの身体が醜い変態ゴリラストーカーに落ちようと!!」

 

『いやあんた元から醜いストーカー!!』

 

どざえもんさんの足にクナイを投げ続けながらそんなことをいう猿飛(近藤)に新八(新八メガネ)がツッコンだり

 

「例えこの身体が、嫁と娘にデレデレな鬼警部になろうと!!」

 

「犬ならなんでもいいお前よりはマシだ!!」

 

緒方(荻野)がどざえもんさんの足に蹴りを何度も決めながら言った言葉に荻野(緒方)が、額に青筋を浮かべさせながら同じように足に特殊警棒で攻撃を続けながらツッコンだりしていた。

 

「俺たちはもう何があろうと何者にも染まらない」

 

「だから銀時、おそ松、零斗、土方」

 

「今度は俺達がお前たちを、俺たちの色で染めあげ取り戻す番だ」

 

「だから······」

 

「「「「早く元の身体に戻って俺たちの前で惨めな姿を晒しやがれ!!」」」」

 

「「「「テメーらが惨めな姿を晒して惨めにくたばりやがれ!!」」」」

 

上から中也(太宰)、イヤミ(デカパン)、ブレイズ(弥太郎)、沖田(神楽)が零斗たちに戻って来るようにいい感じの言葉で言ってくるが、最後の言葉で台無しになって零斗たちはそれに対して言い返した。そしてどざえもんさんを抑えようとするもの、どざえもんさんに攻撃するものと身体が入れ替わったもの達が協力してどざえもんさんを倒そうとしているのをアナスタシアはビルの屋上からただ見ていることしか出来なかった。

 

「どうして·····どうしてみんなどざえもんさんと戦ってるの·····」

 

「アナスタシアよ、コレを······」

 

アナスタシアは何故みんなが戦っているのか分からず、悲しそうにただその戦いを見ているだけしかできなかった。そんなアナスタシアにいつの間にかやって来ていたイヴァン雷帝が声をかけながら、この屋上に来る前に零斗(おそ松)に渡された立香(スマホ)をアナスタシアに見せた。

 

「コレは?······」

 

「アナスタシアよ、コレを使い彼らの姿を見よ」

 

アナスタシアはイヴァン雷帝の言われるままに立香(スマホ)のカメラモードでみんなの姿を見ると、それぞれの身体の中に入ってるそれぞれの魂の姿が見えた。

 

『アナスタシア。確かに僕たちは身体(み)も魂(こころ)もバラバラになってしまった。でもだからこそ目に見えるものだけに囚われることなく見つけることが出来た』

 

『僕たちの本当のリーダーたちを、僕たちの本当の姿(いろ)を』

 

「マスター·········」

 

手に持っているスマホからマスターである立香の声が聞こえ、スマホを見るとスマホに立香に姿が見えたことで何故みんなの様子がおかしかったのかをアナスタシアはこの時、ようやく気がついた。

 

「ガァァァァァァァァァァァァ!!」

 

一方、零斗たち身体と魂が入れ替わったもの達の攻撃によってダメージを受け続けていたどざえもんさんは攻撃にイラついたことによるものか、或いはダメージが蓄積された痛みによる叫びのどちらかは分からないが、どざえもんさんが叫ぶのと同時に身体が赤くなり身体中から湯気が発生した。

 

「ウオォォリャァァァァァァ!!」

 

「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」

 

さっきまで均衡を保っていたのだが、どざえもんさんによる火事場の馬鹿力によって無理矢理鎖が絡まっている腕を振り回して、鎖を持っていた政宗たちを投げ飛ばしながらどざえもんさんに攻撃していた零斗たちに鎖をぶつけて吹き飛ばした。

 

「く、クソッタレが······」

 

「まだこんなに力が残っていやがるのかよ······」

 

倉庫に叩きつけられた銀時(土方)と零斗(おそ松)は悪態をつきながら瓦礫をどかして立ち上がろうとしているのを、どざえもんさんは見逃さないのか2人を踏み潰そうと2人の頭上から足で踏み潰そうとしてきた。

 

「っ!?銀時先生、零斗!?」

 

アナスタシアは思わず叫ぶも何も出来ずにただどざえもんさんの足が零斗(おそ松)と銀時(土方)に迫っているのをただ見ていたその時、高速で動く何かがどざえもんさんの足を弾き飛ばした。

 

『油断するんじゃねぇよ』

 

高速で動いてたそれはIS『白式』と神装機竜『バハムート』が半々になったものを装備した定春で、その背後には頭に虎耳が付いている鏡花の異能力『夜叉白雪』、右手には百夜優一郎の鬼呪装備『阿朱羅丸』を左手にはバールのような何かをそれぞれ握っていた。

 

「いや、誰ぇぇぇぇ!?」

 

「マジで誰、つーか何!?」

 

明久(巴)と鍵(アルトリアオルタ)は突然現れた武装した定春?に驚いて思わずツッコむのだった。

 

「あはは!アイツらは長谷川さんと百夜くんとニャル子ちゃんの魂が入っちょるんじゃよ!!」

 

「何で犬とか無機物と魂が入れ替わってんだよ!?馬鹿なの!?」

 

辰馬(一松)が高笑いしながら定春に長谷川さん、阿朱羅丸に優一郎、バールのような何かにニャル子の魂がそれぞれ入れ替わっていることを教えてくれたが

人間ですらないものに魂が入っていることに土方(銀時)はツッコむのだった。

 

『んぅううううう……ぬあぁああああああああああああああああ!!』

 

『陣形を乱すな!!今の身体で、今自分に出来る事を、自分の頭で考えろ!?』

 

『しかも滅茶苦茶強ぇええええええええええ!?』

 

起き上がったどざえもんさんが長谷川(定春)たちに攻撃を仕掛けるが、長谷川(定春)は優一郎(阿朱羅丸)とニャル子(バールのような何か)で攻撃を何度も防ぎながら話していた。それを見た殆どがツッコむ中、長谷川(定春)たちは話を続けた。

 

『今までの事を思い出せ!!そう……俺達はどのような事があっても、力を合わせて立ち向かい、そして乗り越えて来た!!』

 

優一郎(阿朱羅丸)は迫り来るどざえもんさんの拳を刀となったその身体で受け流しながら話し

 

『組織の違い?身体の違い?力の違い?そんなの関係ない!!』

 

鏡花の異能力『夜叉白雪』と融合した敦(夜叉白雪)は一部虎化した腕でどざえもんさんに殴り掛かりながら話し

 

『私達はどんなに性格も能力も何もかもが違っても、私達は……今一番大切な物の為に、力を合わせて来ました!!』

 

ニャル子(バールのような何か)は迫り来るどざえもんさんの拳を破壊する気でバールのような何かを叩きつけながら話し

 

『『だから今回も俺(僕)達の力を一つにし、大切な物を取り戻せぇえええ!!』』

 

一夏(白式)とルクス(バハムート)は機体の推進力を使って一気にどざえもんさんに接近しながら叫び

 

『帰って来い!! バカ野郎どもぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

長谷川(定春)は2人の推進力を活かしてその勢いに乗って拳をどざえもんさんの腹部に叩き込んだ。

 

「……皆、」

 

「…………」

 

長谷川(定春)たちがどざえもんさんを抑えながら話している内に、この場にいた禍終素学園の面々かがどざえもんさんの動きを封じるべく身体中の至る所を縄で縛り上げ、その光景と長谷川(定春)たちの言葉を聞いて言葉を失うぐらい驚く銀時(土方)と零斗(おそ松)達。

 

『姐さぁああああああああああああああああああああん!?』

 

「……どざえもんさん、どうやらあなたの居場所は、ここじゃなかったみたいね……どざえもんさん、いいえ、」

 

「馬鹿野郎達。」

 

助けを求めながらアナスタシアを見たどざえもんさんだったが、涙を堪えながら話すアナスタシアの目には銀時とおそ松との魂の片割れが見えていた。

 

「……帰りなさい。あなた達を待つ仲間の所へ。」

 

そしてアナスタシアはそう泣き笑いしながらどざえもんさんに優しく諭すように言った。

そして、それぞれの武器を持った銀時(土方)、零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)は破壊された残骸を利用しながら上へ上へと駆け登り、とうとうどざえもんさんの頭上にまで飛んだ。

 

――さようなら、俺達の最高(最悪)の仲間……そして、――

 

愛刀である木刀『洞爺湖』を持った銀時(土方)、黒剣を持った零斗(おそ松)、日本刀を持った土方(銀時)、鉄パイプを持った零斗(おそ松)はどざえもんさんの頭上から落下しながら

 

――お帰り、俺達の最悪(最高)の仲間!!――

 

銀時(土方)、零斗(おそ松)、土方(銀時)、おそ松(零斗)の持った武器がどざえもんさんの頭に近付いた次の瞬間、そこから光が漏れ出して………

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

─────どざえもんさんとの戦いから3日経ち、禍終素学園の生徒教師一同は港の修復作業の手伝いを行っていた。あの時の戦いは民間人の犠牲は奇跡的に0だったのだが、それでも港には甚大ではない被害が発生したので今回の騒動の原因であるアザゼルと源外に賠償金を払わせ、身体と魂が入れ替わったもの達全員で修復作業を行っていた。その作業も一段落付いたのか零斗と土方はそれぞれ麻婆豆腐入り肉まんとマヨまみれ焼きそばパンを食べながら休憩していた。どうやらみんな無事に元の姿に戻れたようだ。

 

「·····どうなんだ?あれからそっちの調子は?」

 

「相も変わらずいつも通りみんなで馬鹿みたいに騒いでますよ。そっちはどうなんですか?」

 

「今までの真選組と何ら変わんねぇよ。あの馬鹿のせいで真選組が一時期世紀末集団になっちまってたが今はそんな心配はねぇよ」

 

「そっちだってうちの連中を第2の真選組みたいなのにしてたじゃないですか。まぁ今はそんな頭でっかちな真面目集団とは真反対な奴らに戻ってますけどね」

 

土方のふとした質問に零斗が答え、それを聞いて話す零斗だが結局互いの組織は元の鞘に戻ったことを話しているだけだった。

 

「まぁ今回の出来事は土方さんと銀さんにとってはいい経験だったんじゃないんですか?」

 

「んなわけあるか、アイツと入れ替わったせいで最悪な目にしかあってねぇつうの」

 

零斗の皮肉に否定する土方だがその顔はどこか笑っているように見えた。話が終わるのと同時にそれぞれ食べていたものを食べ終え、その場から立ってまた作業をしにそれぞれの作業現場へと向かおうとしていた。

 

「ちゃんと·····みんなにお礼言っといた方がいいですよ。俺たちが元に戻れたのもみんなが協力してくれたからなんですから」

 

「その言葉そのままそっくり返してやんよ。テメェもその頭下げて連中に感謝の言葉言ってやれよ」

 

そんなことを言いながら2人は顔も合わせないままそれぞれの作業現場へと歩いていくのだった。

それぞれが入れ替わったことで、普段とは全く異なる組織、家族と過ごしたことで彼らもまた新たな思考を得たのだった。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「そういえばおそ松さんや銀さんはどこ行ってるの?」

 

「おそ松の野郎は俺の財布の金全部使い切った上に勝手にバイト先から給料前借りしてやがったから金稼ぎのために東の森で魔獣狩りさせてる。他の松野兄弟はおそ松に道連れにされて銀さんはそいつらの監視を頼んでる」

 

「oh··········」

 

 




長かった入れ替わり編ですが、今後も短編書いたり長編書いたりと色々頑張っていきます。以前ルパン三世、コナンのコラボ長編やってみたいと言ったんですが、どんなのが読みたいとかあったら意見をお願いします。とりあえず次回は銀さんが活躍できるような小話を描きたいと思います。それでは次回もよろしくお願いします!!

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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一度取った皿は戻さない

今回は銀魂パロです

OP『曇天』


禍終素学園 寿司屋バイト

 

嵐獄島の西側の港町にある寿司屋にて

 

「いや~、ここまで長かったよ。親方の所に弟子入りしてから、ずっと包丁も握らせてもらえない下働きの生活」

 

そこに存在する回転寿司屋では、一人の男が誰かにそう言っていた。

 

「毎日、寿司を握る親方の手元を盗み見てはシャリの握り方を練習してよう、ようやくこの支店を預からせてもらえるようになった」

 

ようやく一人前になったらしい、この男は──。

 

「今度こそ、やるよ、俺ァ」

 

かつては本土にて政府の高官を務めていたが現在は禍終素学園の用務員である長谷川泰三であった。

 

「よっ、長谷川店長!」

 

回転寿司の流れるベルトコンベアの前にいる零斗が長谷川をおだてる。長谷川も「よせやい、テレるべ!!」と顔を横に向けて零斗に答える。

 

「この前見つけた仕事も、やっとここまで出来るようになったみたいだな」

 

零斗の左隣に座る銀時が長谷川を褒める。

 

「これで、逃げたお嫁さんも帰ってくるんじゃないですか?」

 

「ここまで頑張ったじゃないですか」

 

銀時の左隣と零斗の右隣にやって来た、明久と鍵が長谷川に言った。

 

「今日は応援してくれたみんなに俺の握った寿司最初に食べてほしくてよ」

 

そして、長谷川が零斗達にこう言った。

 

「全部、俺のおごりだ!!好きなだけ食べていってくれ!!」

 

長谷川の言葉を聞いた零斗達は、期待に心を踊らせる。

 

「おおーう!!握りたての寿司なんて滅多に食べられないものじゃないですか!!何食べよっかな~」

 

零斗は嬉しそうな顔をしながら両手を上げる。

 

「あっ、流れてきたよ」

 

明久がベルトコンベアから流れてくる寿司を見て、声を上げる。最初に流れてきたのは、カッパ巻きだった。

 

「おいしそうなカッパ巻きだね」

 

「響、一緒に食べましょう!」

 

駆逐艦の響は姉妹艦である暁と共に、カッパ巻きの乗った皿を手に取った。

 

「わっ!またカッパ巻きなのです!」

 

今度もカッパ巻きが流れてきて、響の姉妹艦である電が思わず声を上げて、カッパ巻きの乗った皿を手に取った。

 

「……またカッパ巻きとかいう奴?」

 

雷の前にもカッパ巻きが流れてきた。

 

「最初はそれで慣らすのもいいもんだぞ」

 

銀時はそう言って、ベルトコンベアの上を確認した。

 

「······················」

 

 

なんと、ベルトコンベアの上にはカッパ巻きが延々と続いていたのだ。

 

「「「「沙悟浄かァァァァァァ、俺たちはァァ!?」」」」

 

零斗、銀時、明久、鍵の四人はカウンターを乗り越えて長谷川に蹴りを入れた。四人に蹴飛ばされた長谷川はその場に仰向けで倒れ込む。

 

「なんでカッパ巻きしか流さねーんだコラァァァ!!カッパ巻きがガンダーラまで続いてんだろーが!!」

 

「何ケチってんだコラァァァ!!トロ出せ!!ウニ出せ!!何のためにアンタに会いに来たと思ってんだァァ!!」

 

「タダ飯だからっていくらなんでもこれはないでしょ!?」

 

「お土産持って帰っていいって言ってましたけど、カッパ巻きだけとか半殺しにさせる気ですか!?」

 

零斗たちが長谷川に対して、怒号を浴びせる。

 

「……カッパしか、握れねーんだよ」

 

仰向けに倒れた長谷川がグラサンから涙を流しながら、鈴谷達にこう言った。

 

「俺、ホントはまだ·······、寿司なんて握れねーんだよ」

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「 ·········するとこういうことですか、親方に認められたのはウソで、実際は親方が八角を生食してアニサキスに当たって入院して店に出れなくなり、急遽バイトの長谷川さんに店を任せたと?」

 

席から立ち上がった零斗が長谷川の話を聞いて要点をまとめていた。

 

「そうなんだよ。大将からはこの寿司マシーンがあるから大丈夫だって聞いてたんだが、コイツがウンともスンとも言わなくてよォ、もうすぐ開店の時間だってのにどうすりゃいいんだ?こんなんじゃ、ここはまるでダメお寿司屋、略してマダオに成り下がっちまう!!」

 

長谷川は持ってきた動かなくなった寿司マシーンの事で、途方に暮れていたのだ。

 

「とりあえず、その機械を直さないといけませんよね」

 

明久は長谷川の持ってきた動かなくなった寿司マシーンに目を向けながらそう言った。

 

「つっても誰に頼むよ」

 

「とりあえずこういう機械に詳しい連中に連絡入れたから誰かは直せるだろう」

 

鍵は修理を頼むのだとしたら誰にすべきかと言った。それに対して銀時は既に知り合いの機械に詳しい人達に連絡したことを伝えた。そしてしばらくの間待っていると······

 

「修理ならこの天才のダ・ヴィンチちゃんに任せなさい!!」

 

「直流ならこの私に任せるが良い!!このすっとんきょうとは比べ物にならない物を造ってみせよう!!」

 

「交流こそが至高!!この凡骨に任せたらろくなモノが出来んぞ!!」

 

『蒸気機関に全てを任せるが良い』

 

やって来たのは美術担当のレオナルド・ダ・ヴィンチことダ・ヴィンチちゃん、化学担当の直流バカことトーマス・エジソン、同じく化学担当の交流バカのニコラ・テスラ、整備科の蒸気王ことチャールズ・バベッジ。いずれも天才にして頭のネジが数本抜けているような連中である。

 

「この人たちで大丈夫なのかよ銀さん?」

 

「心配するな長谷川さん。確かにアイツらは頭のネジが数本抜けているが腐っても天才だ。何とかしてくれるだろう」

 

「銀さんそれフラグにしか聞こえないんですけど」

 

長谷川はダ・ヴィンチちゃんたちが本当に直せるのか不安になって銀時に尋ねるが、銀時は頭を掻きながら適当に答えた。そんな銀時とダ・ヴィンチちゃんたちに零斗は不安しか感じられなかった。

 

「それじゃあ、早速改ぞ───修理を始めるからこの機械を一旦外に移動させるね」

 

「今改造って言いかけたよね?」

 

「言ってない言ってない。それじゃあチャチャッと直してあげようじゃないか」

 

ダ・ヴィンチちゃんが改造と言いかけていることに明久が問いかけるもダ・ヴィンチちゃんはそれを無かったことにして修理するためにいそいそと寿司マシーンを店の奥の方へと運ぶのだった。

そして寿司マシーンを外に運び終えるとやって来た天才たちは店の奥へと向かい早速修理に取り掛かるのだった。

 

カーンカーンカーン!! バリバリバリッシュ!! モエルーワ!! イワァァァァーク!! ドガガガガガガ!! キュイイイイイン!! ボォォォォォォォ!! モウヤメルンダ!! アンタッテヒトハァァァァ!! 人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)!! W・F・D(ワールド・フェイス・ドミネイション)!! 万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)!! 絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)!!

 

ダ・ヴィンチちゃんたちは事前に用意していた工具で寿司マシーンの修理?を始めていた。

 

「なぁ本当に大丈夫なのかよ。さっきから修理しているとは思えない音がしてるんだけど」

 

長谷川さんは店の奥から聞こえてくるどう聞いても修理している時に聞こえないような音に訝しむ。

そして─────

 

プシュゥゥゥゥゥ───(全壊している寿司マシーンから煙が上がっている音)

 

「手を尽くしたけどダメだったよ」

 

「今完全に壊したよね!?明らかにアンタたちがトドメさしたよね!?」

 

テヘッと舌を出しながら笑顔を浮かべるダ・ヴィンチちゃんに暁がツッコミを入れた。ダ・ヴィンチちゃんたちは寿司マシーンを完璧に壊してしまったのだった。

 

「オイどーしてくれんだ!!唯一の希望を!!もう時間ねーってのに!!」

 

唯一の希望であった寿司マシーンが壊れてしまったことで絶望する長谷川が零斗たちにそう叫んだ時だった。店の玄関の引き戸から数名の話し声が聞こえてきた。

 

「ここがお寿司屋さん、ですか·····」

 

「マシュはこういう場所は初めてなんだっけ?」

 

「今日はドクターの奢りだから好きなだけ食べようね」

 

「あまり高いものは頼まないでね?」

 

どうやら外にいるのは藤丸兄妹とマシュ・キリエライト、カルデア部顧問のロマニ・アーキマンのようで、今日はロマニの奢りでこの寿司屋に食べに来たようだ。

 

「ここは私たちでフォローする。銀さんたちは長谷川さんと裏方でフォローしてくれ」

 

響が取り仕切り、暁、電、雷、ダ・ヴィンチちゃんと共に来た客の対応をしにカウンターへ向かい、銀時、零斗、明久、鍵、長谷川は店の奥にある厨房に入っていった。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

「す·····すまねぇ。みんなこんなこと手伝わせることになっちまって」

 

厨房の中にて銀時、零斗、明久、鍵。そして助っ人として呼ばれた桂、エミヤ、くりむ、邪ンヌ、ノッブは長谷川からそう謝罪されていた。

 

「大丈夫ですよ長谷川さん。困った時はお互いに助け合いですよ。ここは俺たちに任せてください」

 

寿司屋の制服を着た零斗が申し訳なさそうに言った長谷川に対して気にしないように言った。

 

「しかし、俺以上に素人のお前らに寿司なんて握れるわけねーよ」

 

「誰も回転寿司にそこまで完成度求めてねーよ。上にネタが乗ってて形さえ取り繕ってりゃなんとかごまかせるはずだ」

 

長谷川は零斗たちがまともな寿司を握れるかどうか怪しいと言うが、銀時は形さえ何とかすればいいと言った。

 

「長谷川さん。とりあえず最低限だけでもシャリの握り方教えてもらえますかか?かっぱ巻きしか作れないと言っても形だけは親方さんの見て知ってるんだから」

 

明久は長谷川から寿司の握り方を形だけでも教えてもらおうとそう言った。

 

「わかった……。見よう見まねだが、よく見ててくれ」

 

長谷川は明久の頼みに答え、結桶に入った米を掴んで説明を始める。

 

「まずシャリを取る。この時あまり取りすぎないように気を付けてくれ。強過ぎず弱過ぎない加減で片手で空気を含むように握るんだ」

 

そう説明しながら、長谷川はシャリを握る。

 

「わさびを付け、ネタを乗せる」

 

シャリにわさびを付け、その上にネタのマグロを乗せる。

 

「ひと握り」

 

仕上げとして、長谷川はマグロ寿司を少し握る。

 

「完成だ」

 

だが、出来上がったのは──。

 

「なんでよ!?」

 

なぜかカッパ巻きだった!

 

「なんであそこからカッパ巻きが完成するのよ!?たった数行の間に何があったっていうのよ!!」

 

邪ンヌは長谷川に突っ込みを入れた。

 

「ダメだ········、俺やっぱりカッパ巻きしか作れねェ」

 

「今、惜しい所までいったわよね!マグロ乗せてたわよね!なんできゅうりに変わったのよ!?」

 

邪ンヌに突っ込まれた長谷川は頭を抱えながら落ち込んでその場にしゃがみこんでしまう。

 

「先祖がカッパ殺したりとかして呪われてんじゃろ、多分」

 

「これはダメだな。長谷川さんはカッパ巻き用員にするしかないな」

 

ノッブと鍵が呆れ返った表情で長谷川を見ながら、そう言っていた。と、そのとき。

 

「でも、雰囲気だけはしっかり伝わったわね。形だけならなんとかできそうな気がしてきたわ」

 

「そうですねー。握るだけなら会長でも大丈夫ですよ、きっと」

 

結桶の中のシャリを手に取るくりむに、零斗が言った。

 

「空気を含むように握り、わさびを付ける。ネタを乗せてひと握り」

 

くりむは念じたことを漏らしながら、寿司を握る。

 

「やっと出来たわ!」

 

しかし、完成したのは──。

 

「ちょっと会長ぅぅぅぅぅぅ!?」

 

鍵の叫びが厨房内にこだました。なぜかくりむの手にはうさマロがあったのだった。

 

「ちょっと待って!?なんで米とマグロからマシュマロが出来るんですか!?何したんですか今!!」

 

「おかしいわ杉崎。わたくしはちゃんと長谷川さんの説明した通りに握っただけなのに」

 

「我が生徒会の長ながら末恐ろしいよこの人!!まさかお米握っただけでマシュマロ作っちゃうなんて!!」

 

鍵にそう言われるなか、くりむも長谷川の隣で頭を抱えながら落ち込んでその場にしゃがみこんでしまう。

 

「ダメだこりゃ」

 

「このレベルじゃ長谷川さん以上に使い物にならないな」

 

零斗とエミヤはくりむに呆れ果ててため息をついていた。

 

「なら次は俺が試しに握ってみよう」

 

次に動いたのは桂だった。桂は結桶の中のシャリを手に取り、握りだす。

 

「空気を含むように握るとか何とかってゴチャゴチャ考えてっから失敗するんだ。そんなの職人でさえ何年もかけて身につける技だ。俺達は、不味くても形さえ繕えばいいくらいだ」

 

桂は零斗達にそう言いながら、寿司を形作る。そして──

 

「完成だ」

 

「形を守れェェェ!!」

 

零斗の叫びが厨房内にこだまする。桂は確かに寿司を握っていたはずなのに完成したのは何故か蕎麦だった。しかも何故か湯気がたっていた。

 

「コレもう寿司ですら無くなってんじゃねーか!!あんたやる気ねーだろ。完全にサイドメニュー狙いに言ってんじゃねぇか!!」

 

「文句を言う前にまず食べてみろ。同じ口が聞けるかな?」

 

「食べねーよ!!何一丁前な口聞いてんだよ!!」

 

寿司ではなく蕎麦を作った桂に零斗がツッコミを入れると桂は蕎麦を食べるように言ってくるので、零斗は額に青筋を浮かべながらツッコんだ。

 

「そうだぞヅラ。真面目に作りやがれ」

 

「ワシらだって今回はふざけずに真面目に作っとるんじゃからな」

 

そう言う銀時とノッブだが、2人が作っているのは寿司ではなくパフェと金平糖だった。

 

「何でアンタらも寿司とは関係の無いものを作ってんだよ!?」

 

「寿司屋にはサイドメニューがあるだろ?俺たちはそれ担当として作ったんだよ」

 

「サイドメニューの前にまず寿司を作れ!!」

 

鍵がパフェと金平糖を作った銀時とノッブに文句を言うと銀時がそう言うのでエミヤが至極真っ当なツッコミをする。

と、その時だった───

 

「玉子と海老が入ったわ!!」

 

カウンターにて客の対応をしていた暁が零斗たちに寿司の注文が入ったことを伝えた。

 

「どうするんですか!?今できてるのはかっぱ巻きとうさマロ、蕎麦、パフェ、金平糖しかなくてまともな寿司なんて出来てませんよ!?」

 

鍵は頭を抱えながら長谷川に訊いた。このままでは先程と同じようなかっぱ巻きがガンダーラまで続くようになってしまう。そんな最悪な展開を想像していたそのときだった。

 

「仕方ない。ここは私に任せてもらおうか『体は酢飯で出来ている。心はワサビで 血潮はネタ 幾度の調理場を超えて不敗 ただの一度の失敗も無く ただの一度の批評もなし 握り手はここに独り 調理場で包丁を鍛つ ならば我が生涯に意味は不要ず この体は無限の寿司で出来ている アンリミテッド・スシ・ワークス!!』」

 

エミヤは目を閉じながら詠唱を唱え始めながらシャリを握っていると、エミヤの周囲に大量の寿司ネタが浮かび、カッ!!と目を見開くのと同時に握り終えたシャリたちの上に次々と寿司ネタが乗っていき、大量の寿司が次々と出来てきた。

 

「何それぇぇぇぇぇ!?そんな裏技あるんなら最初から使えよ!!」

 

銀時はエミヤの思わぬ行動に全員が思ったことを代弁してツッコミをしてくれた。

 

「フッ、緊急事態だから仕方なくだ。時間に余裕があれば皆に完璧な握り方を教えるつもりだったのだがね」

 

「ドヤ顔かましてんじゃないわよこの見せかけ筋肉!!」

 

「おっと、心は硝子だぞ?」

 

ドヤ顔しながら言うエミヤに邪ンヌがツッコミを入れるとエミヤが苦笑しながら対応した。

 

「とりあえず味はエミヤが作ったものだから問題はないし出来たやつから流しますね」

 

零斗はエミヤが作った寿司からまず玉子と海老を皿に乗せてベルトコンベアに次々と流していった。

そしてエミヤが握った玉子と海老はベルトコンベアに乗って店のカウンターに流れてきた。

 

「先輩!お寿司が流れてきましたよ!!」

 

「そうだね。最初は一緒に食べよっか」

 

ベルトコンベアに乗って流れてくる寿司を見てテンションが上がっているのか、目を輝かせながら立香に声をかけるマシュを心の中で『クッソ、カッワイイイイイイイイイ!!』と叫びながらもそんな様子を顔に出さずに冷静に対応しながら、立香は海老と玉子の乗った皿を取った。

 

「お、美味しい!!美味しいです先輩!!」

 

「うん!今まで食べてきたどの寿司よりも美味しいね!!」

 

寿司を食べたマシュと立香は美味しそうな顔をしながらついそう言った。

 

「それじゃあ私もサーモンといくらを頼もうかな」

 

「じゃあ僕はホタテとマグロにしようかな」

 

2人の美味しそうな顔で立花とロマニもまた寿司を注文した。そしてそれをしているのは立香たちだけではなかった。

 

「中々いけるわねコレ」

 

「うまっ!!こんなうまい寿司なら幾らでも食えるじゃん!?」

 

「ほんとですの!なんですのこのウマさは!!」

 

「まるで寿司の革命だ!!」

 

朱鷺原紗雪、紗倉ひびき、邪神ちゃん、カズマも寿司を頼み美味しそうに食べていた。そして気づけば注文は殺到していた。

 

「・・・・・奇跡だ」

 

長谷川が零斗、明久、鍵と共に、厨房の中から店内の様子を確認してそう呟いた。

 

「奇跡が起こった」

 

そう呟くと長谷川は厨房内に戻り、エミヤ達にこう言った。

 

「作れェェェェ!!ドンドンエミヤの宝具で寿司を作りまくれェェェェ!!店の中にある食材を全て使えぇぇぇ!!」

 

長谷川の叫びに答えるように、エミヤは宝具を利用して寿司を作り、長谷川さんから教えてもらった作り方で零斗、鍵、明久は同じように寿司を作った。そして完成した寿司を銀時、邪ンヌ、くりむ、ノッブがベルトコンベアに乗せていった。

 

「スゴイのです!飛ぶように皿がさばけていくのです」

 

客達が寿司を次々と注文するせいか、雷、電、暁、響が店中をてんてこ舞いになりながら次々と皿を回収し──

 

「店の前も長蛇の列になってるよ!」

 

ダ・ヴィンチちゃんの言うとおり、店の前にもたくさんの客が並び、店は大いににぎわっていた。

 

「キタァァァァ!!これキタァァァ!!」

 

成功を確信した長谷川がそう叫んだときだった。

 

「長谷川さん!あまりの客足に材料が尽きかけてるわ!」

 

「何ィィ!!」

 

くりむが冷蔵庫の中を確認して長谷川に言った。凄まじい客足の前に、材料の在庫が尽きそうになっていたのだ。

長谷川はガツンと厨房の壁を叩きながら、悔しそうにこう言った。

 

「立身出世のこの絶好のチャンスに、俺って奴は……。どこまで俺はマダオなんだ!!」

 

そのときだった。

 

「行けよ」

 

長谷川に背を向けて次々と寿司をベルトコンベアに乗せている銀時がそう呟いてから、長谷川にこんな事を言い出した。

 

「長谷川さんはなんとしても材料をかき集めてこい。それまで俺達が、この場をもたせてみせる」

 

長谷川は銀時の言葉を聞いて、呆然とする。

 

「早く行けェェ!!」

 

そんな長谷川を、銀時は叱責する。長谷川は、グズッと涙を浮かべる。そして。

 

「頼んだぜ!!」

 

長谷川はそう言いながら、厨房どころか、店を出て行った。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

それからしばらく経った店内。先程の勢いは収まり、あるテーブルでは二人の男が注文した寿司を待っていた。

 

「トシ、なんだここは」

 

黒髪の鋭い目をした男にそう言った、精悍なゴリラみたいなこの男は、真選組局長・近藤勲だ。近藤は土方と共にこの回転寿司屋に客として来ていたのだ。

 

「回転寿司と聞いて来てみれば、回転しているのはカッパ巻きばかりではないか」

 

近藤がそう言った頃には、あらかた材料が尽きてしまい、長谷川が量産したカッパ巻きばかりがベルトコンベアを流れるようになっていた。

 

「隊士どもの話じゃ安くて、うまいと評判だったんだが、ガセだったかね」

 

と、土方はタバコを吸い始める。

 

「なんだあの店員は。なんで睨み合ってんだよ。つーかどっかで見たことがある気がするんだが」

 

客数が大分減って、店の中で堂々と掴み合いをしているエジソンとニコラ・テスラを土方が呆れた目で見ていた。

 と、そのとき。

 

「なんだ、あのドロドロに溶けたパフェ。なんで回転させてんだよ。冷やしとけよ」

 

土方と近藤の前を、ドロドロに溶けたパフェが横切り、土方は突っ込みを入れた。

 

「オイ、トシ、今度は蕎麦が流れてきたぞ」

 

今度は二人の見ている側で桂が作った蕎麦が『300円』と書いた紙と共に流れてくる。

 

「なんで蕎麦がカッパ巻きと一緒に回転してんだよ。しかも今度は温そうだし」

 

「300円だぞオイ、どーする?買っとくかトシ」

 

なぜか流れてくる温くなった蕎麦に突っ込みを入れる土方に、近藤は買うかどうか訊いていた。

 

「蕎麦なんかより、俺が頼んだカレイのエンガワはいつ来るんだよ」

 

土方がそう不満を漏らしたときだった。

カッパ巻きに紛れて、木製の縁側に乗ったカレーがベルトコンベアの上を流れてきた。カレーの前には『縁側のカレー』と書いた紙が貼ってあった。

近藤と土方がそれを呆然と見てるうちに、ベルトコンベアに流されて二人の前から離れていった。

 

「・・・・なんだ今の」

 

近藤が思わず声を漏らす。

 

「なんで寿司屋にカレーが回ってんだ」

 

と、土方がベルトコンベアに流されていた物に突っ込んだ。

 

「なんか、『縁側のカレー』って書いてなかった?・・・トシ、アレひょっとしてお前が頼んだ?」

 

近藤は土方にさっきの縁側に乗ったカレーが土方が注文した物じゃないかと思って土方に訊いた。

 

「いや違うだろ。俺が頼んだのはカレイの縁側だ。魚のひれの基部の肉の事だ」

 

と、土方が近藤に返す。

 

「いや、そうなんだが」

 

近藤が土方にそう言ったとき──。

またしても例の縁側に乗せられたカレーが流れてきた。今度は張り紙が『カレーが縁側に』に変わって。

 

「・・・・トシ、一周回るたびに書き直されて微妙に近寄ってきてるんだが・・・」

 

「いや、違う違う。俺のはカレイの縁側だからね」

 

今度も土方は縁側に乗ったカレーを手に取らないでそのままにした。縁側に乗ったカレーはそのまま一周して──『カレーの縁側』と張り紙がそう変えられて、またまた二人の前に姿を現した。

 

「オイ、無理矢理カレーの縁側におさまっちまったぞ。コレ完全にお前のだよ」

 

「カレーじゃねェ、カレイだっつってんだろ」

 

近藤の読み通り縁側に乗ったカレーは土方に向けて出された物だった。言うまでもなく、カレーではなくカレイの縁側を食べたい土方は手に取らない。そして、そのまま縁側に乗ったカレーはまた厨房に吸い込まれていく。

 

『カレー早くとれマヨネーズ野郎』

 

「誰がマヨネーズ野郎だコノヤロォォー!!」

 

張り紙に書かれていた暴言を見た土方は怒号を上げる。

 

「オイ、もう完全にメッセージになってるよ」

 

と、近藤。

 

「誰がとるか。なんで寿司屋でカレー食わなきゃいけねーんだ」

 

完全に機嫌を損ねた土方がそう呟いた。

 

「それより、俺の鯖はまだか。一向に見えんのだが」

 

近藤が土方にそう返したときだった。

サー○ルと女の子が合体したような謎の人物が、ベルトコンベアの上を流れてきた。その人物は大きな目で近藤と土方を見つめる。近藤は思わず半目になった。誰も回収しないまま、その謎の人物は、そのまま厨房に吸い込まれていく。

 

「・・・・オイ、アレサーバ○ちゃんじゃねーのか。ひょっとして近藤さんの?」

 

「違う、俺が頼んだのは鯖だ。サー○ルちゃんじゃねェ」

 

土方の推測を聞いた近藤だが、近藤はベルトコンベアから目をそむけながら土方に答える。

 

「いや・・・、でもメチャクチャこっち見てんだけど」

 

「違う、目ェ合わせんな」

 

近藤はそう言いながら、しつこく見てくるサー○ルちゃんから視線をそらす。

と、そのとき。

 

 ガガガガガ

 

「あっ!はさまった、サー○ルちゃんはさまった!」

 

「はさまったけどまだこっち見てる!!サー○ルちゃんこっち見てる!!」

 

厨房に続くトンネルの入り口に、サー○ルちゃんが詰まる。しかし、それでもサーバ○ちゃんは二人を凝視する。そして、サー○ルちゃんはズボッとトンネルの中に吸い込まれ、辺りにカッパ巻きを散乱させる。

 

「何なんだ、この店」

 

「オイ、もう帰ろうぜ。気持ちワリーよ」

 

その様子に土方は不快感を示し、近藤は顔を真っ青にして引いていた。

 

「ワケわかんね・・・・」

 

近藤と土方が席を立って店から出ようとしたときだった。なんと、今度はサーバ○ちゃんが両手に、カレーをふたつ持ちながらベルトコンベアを流れてきた!

 

「オイぃぃぃぃぃぃ!サーバ○ちゃんカレー持ってきた!!」

 

「両方、無理矢理受け取らせるつもりだァ!!」

 

近藤と土方は慌てて逃げ出そうとした。しかし。

 

「「ぎゃあああ!!」」

 

 イカ娘は二人を目掛けてカレーを投げつける。が、そのカレーは客としてやって来たアリス・マーガトロイドと霧雨魔理沙にかかってしまう。

 

「ちょっと!いきなり何するのよ!!」

 

「何するんだよ!!熱いじゃねぇかよ!!」

 

「なんで怒りを俺達に向けんのォォ!!理不尽にも程があるだろーが!!」

 

「違う!!誤解だキミタチ!!ぐああああ!!」

 

店内のカウンターの前で、大規模な乱闘が勃発し、客同士がバトルし合うわけのわからない展開になってしまった。

 

「乱闘が始まってしまいましたけど、どうしますか?」

 

零斗は、明久、鍵、邪ンヌ、ノッブ、くりむ、エミヤ、桂はいつの間にか合流した電、雷、暁、響、ダ・ヴィンチちゃんと共に厨房から乱闘の様子を見ながら銀時に訊いた。

 

「そうだなー」

 

銀時は少し悩んでからこう言った。

 

「よし、帰るぞ!!」

 

銀時の言葉を聞いた零斗達は、ハチマキを脱ぎ捨てて俺知らないと言わんばかりに、乱闘を続ける近藤達を残してそのまま帰ってしまった。

一方、食材をかき集めに行った長谷川はというと──

 

「うおおお!!」

 

荒れ狂う海の中、長谷川はラギアクルスと格闘していた。

 

「(待っていろみんな!!今すぐに行く!!)」

 

収拾不能に陥った銀時達が既に店から出て行った事を知らずに。

 

その後、近藤達の乱闘のせいで店内はメチャクチャになり、長谷川はクビになってしまったという。




アンケート取ってますので皆さん意見の方よろしくお願いします

ED『星が降るユメ』


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海って行っても自由に泳げる気がしない

銀魂パロの海回で、要望のあった水着回です。(全員の水着が出るとは言っていない)
そして今回の話しで50話達成と感想が100件超えました!今後も色んな人たちから感想をいただければ作者の励みになるので感想よろしくお願いします!

OP『play!』


禍終素学園の日常 海回

 

ミ~ン、ミ~ン、ミ~ン(セミの鳴き声)

 

「金が欲しい」

 

セミが鳴く暑い日々が続く中、禍終素学園から離れた場所にある公園のベンチにて零斗、明久、鍵はアイスを食べていると零斗がいきなりそんなことを言い出した。

 

「いきなりどうしたの零斗?」

 

「この間のおそ松のせいで金がなくなっちまったからな。それでバイト日数を増やしているんだがあまり稼げなくてな・・・・」

 

ガリ○リ君を食べている明久がチュー○ットを食べている零斗に訊くと零斗は、前回の入れ替わり騒動で来月の給料と所持金がなくなったので稼いでいるのだが、あまり稼げていないことを言った。

 

「あれ?でも確かその金はおそ松たちに文字通り身体で払わせてるんじゃなかったっけ?」

 

かき氷を食べていた鍵は以前零斗が、金を返させるためにおそ松たちを無理やり東の森にて魔獣狩りをさせていると聞いていたが

 

「結局のところロクな魔獣を狩れなかったから今は強制地下労働させてるけど、金が手に入るのはまだ先だからな・・・・」

 

「なるほど、それで金が欲しいって言ったのか」

 

零斗の言ったことを理解したのか鍵はそう頷いた。

 

「なんかねぇかな、大金ゲットできるような美味しい話とかさ・・・・」

 

「あったら僕たちも知りたいよ・・・・」

 

「だよな・・・・」

 

「「「ハァ・・・・」」」

 

三人がため息をついているときだった。

 

「ねぇキリトくん。来週の日曜日にみんなで海に行かない?この間新しい水着買ったからキリトくんに見て欲しいんだ♪」

 

原作でも他所様のクロスオーバー作品でもイチャイチャしているキリトこと桐ヶ谷和人とアスナこと結城明日奈の話し声が聞こえてきた。零斗たちはひとまず茂みの中に隠れて話をこっそりと聞いていた。聞いている話によるとどうやら新しい水着を買ったアスナがキリトに海に行くことを誘っているようだが、キリトはそのことに対して難色を示していた。

 

「海に行くのはやめたほうがいいぞ。何でも最近海に謎の怪物が現れたそうで今は遊泳禁止になってるらしいんだ」

 

「そうなの?」

 

「あぁ、それでその海を管理しているお偉いさんがその化物に懸賞金をかけているから討伐されるまでは海で遊べないんだよ」

 

「そうなんだ。物騒だね」

 

キリトの言葉にアスナがそう返したときだった。零斗たちは茂みの中から立ち上がり、二人を驚かせた。

 

「今年の夏は」

 

「化物一本釣りに」

 

「決定だね!」

 

「・・・・・えっ、いきなりどうした?」

 

零斗、鍵、明久がいきなり叫びながら現れたことにキリトは驚きながら、そう声をかけるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

嵐獄島の西側にあるリゾートビーチ。何時もなら遊泳客などで賑わっているはずのビーチだが、今は海に化物が出現しているために、今は海の家があるだけで他には何もなかった。そんな場所に懸賞金を目当てに零斗、鍵、明久、藤丸兄妹、そして彼らが契約しているサーヴァントたちと彼らに思いを寄せる少女たちが来ていた。彼らは情報収集のために海の家を尋ねるのだが・・・・・

 

「え?化物退治?え?ホントに来たの?あぁそう、アハハ!いやぁ〜助かるよぉ!」

 

零斗たちは海の家で焼きそばを焼いているアロハシャツを着たおじさんに話を聞いていた。

 

「あの、ひょっとして」

 

「その例の化物に懸賞金を掛けたのって」

 

おじさんの話を聞いた明久と鍵が聞くと、

 

「あぁ~、おじさんだよおじさん!やぁ~!でも本当に来てくれるとは思わなかったよぉ。おじさんもさぁ、酒の席でふざけ半分で発言した事だけに、まぁさか本当に来てくれるとは」

 

と、焼きそばを焼きながらおじさんが言い続けていると、

 

ジュウウウウウウ!(おじさんの顔が鉄板に押し付けられて焼ける音)

 

「ぐぼげぇえええええええええ!!」

 

零斗はおじさんの顔を鉄板に押し付けた。

 

「酒の席でふざけ半分?おっさん、こっちは生活が懸かってるから真剣なんだよ。男は冗談いう時も命懸け。自分の言葉に責任を持ってもらわねぇと!」

 

少し怒りながら言った零斗に、頷く明久、鍵、藤丸兄妹、そしてサーヴァントたち。

 

「待ってぇ!落ち着いて!大丈夫金ならちゃんと払うから!?ちゃんと用意してるから!?」

 

と、鉄板に顔を押し付けられ、真っ赤になった顔で言うオジサンだったが、

 

「モグモグ、嘘つくんでない!こんなモッサリとした焼きそばしか作れない奴、金なんか持ってるわけないじゃろうが!?どぉ~せ貴様の人生もモッサリしてるんじゃろ?ほら言ってみるんじゃモッサリっと!?」

 

「って!?何売り物勝手に食べてるんですかノッブ!?」

 

焼きそばを勝手に食べながら言うノッブにツッコむ沖田さん。それを見たおじさんは、

 

「ちょっとぉ!本当に何してるのぉ!?おじさんだってこう見えても、海の男だぞ!金は確かに無いが!それ相応の品を礼として出すって!?」

 

と、フライ返しを強く握りながら豪語するのだった。

 

「へぇ~、じゃあ見せてもらおうじゃねぇか。怪物退治はその後だ」

 

『うん!』

 

それを聞き、零斗が言った事に頷く明久達だった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ザァアア~(波の音)

 

「・・・・・・素敵なシャツだな、立香」

 

「そうですね、思春期にもしお母さんが着てたら、ドメスティック・バイオレンスの引き金になりそうですね」

 

と、真ん中に[ビーチの侍]と書かれたシャツを着た零斗と立香は、座り込みながら話していた。どうやら、このシャツがおじさんの礼なのだろう。

 

「そのシャツはねぇ!家の店員しか着る事が許されない、非売品のレア物だよぉ!!これで君達も、海の男の仲間入りだぁ!!だから、俺を解放しろぉ!海の男はこんな事しないぞぉ!!」

 

そのシャツをくれた海の家のおじさんは、縄で縛りあげられており、それを解いてくれと叫んでいるのだった。

 

「ハァ、おい零斗、これからどうするんだ?」

 

「どうするって、んな事言われてもなぁ」

 

と、同じくシャツを着た鍵がため息混じりに聞くが、零斗も懸賞金が貰えない事が分かった事もあり、どうすればいいかわからずじまいであり、ため息を付いたその時

 

「お~い、みんなちょっと来てよ」

 

遠くで明久が呼び、零斗達は明久の方に向かい、話を聞くと、

 

「え!?本当なのかよそれ!?」

 

「うん、このビーチを管理しているの人達に話付けて来た。その怪物を倒せば、多少の礼をしてくれるらしいよ」

 

と、明久の話を聞いた零斗はやる気を取り戻し、

 

「だったら気張ってやるしかねぇな!オメェら行くぞ!!」

 

『おぅ!!』

 

気合の入ったその言葉に、鍵達も答えるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ザァバーン!ザァバーン!!(荒々しい波の音)

 

波が少し強くなっている中、シャツは着たままでも、水着に着替えた零斗、明久、鍵、立香は腕を組みながら海を見ていた。で、その海では

 

「だからさぁ!何でこうなるの!?おじさん何か悪い事したぁ!?おじさん、ただ焼きそば焼いただけじゃないかぁ!?」

 

と、木の丸太を十字にし、それに縛られたおじさんが叫んでいた。どうやら零斗達はおじさんをエサにし、モンスターを釣ろうとしているようだ。

 

「釣れないな」

 

「もしかしたらこの海にはもう来ないんじゃないのか?」

 

「それならそれでいいじゃないか。そしたら海貸し切りで遊び放題になるんだし」

 

「それはそれでありですね」

 

怪物がなかなか来ない事に、零斗、鍵、明久、立香はそう言った後、少し身体を楽にしながら周りを見ていると

 

「おーいエミヤ、かき氷と焼きそば頼むわ」

 

「アキオ、カレー二人前お願いします」

 

「咲夜さんラーメンお願いします」

 

「華扇、ラムネ5本頂戴」

 

おじさんのいなくなった海の家を借りてブーメランパンツのエミヤ、黒ビキニのアキオ、青いメイド風水着の咲夜、赤いビキニの華扇などの料理が得意な人たちが取り仕切って料理を提供していたり

 

「そぅれ!」

 

「なんの!」

 

「ていや!」

 

「まだまだ!」

 

「さぁ!スカサハ・美波チームと深夏・武蔵チー厶。どちらが勝つか賭けをする人はいらっしゃいますか~?」

 

砂場にてビーチバレーをしている紫色のビキニのスカサハ、黄色いスポーツタイプのセパレートの島田美波、ピンク色のビキニの椎名深夏、星条旗柄のビキニの宮本武蔵。そんな彼女たちの試合をエミヤたちから買った食べ物を食べながら見たり、シバの女王とイシュタルによる賭け事が始まっていたり

 

「わーい!砂のお城が出来たー!!」

 

「スゴイわスゴイわ!!私達だけで立派なお城が造れたわ!!」

 

「ロジカルです!」

 

「当然の結果ね!」

 

「やった・・・!」

 

スク水を着て砂場で砂の城を造っていたジャック、ナーサリー、邪ンタ、ラム、ロムがはしゃいでいたり

 

「チェストォ!」

 

「なんのぉ!」

 

「相手の頭じゃなくてスイカを狙え!!」

 

目隠しをしながらスイカ割りではなく相手の頭をカチ割ろうと木刀を振り回している、黒いメイド風ビキニのアルトリアオルタと、黒を中心として刺し色に赤のあるビキニの邪ンヌにツッコむ薄ピンク色のビキニの刑部姫がいたり

 

「あ、暑い・・・・・」

 

「ガッデムホット・・・・」

 

スカサハと同じ紫色の水着のスカディと白いワンピース型の水着のアナスタシアがビーチパラソルの下でぐったりとしていたり

 

「「「フハハハハハハハ!!」」」

 

「うるせぇ!海に来てるからかいつもの数倍テンション高くてうるせぇ!!」

 

ブーメランパンツを履いているギルガメッシュ、オジマンディアス、巌窟王が高笑いを上げているのにツッコむアロハシャツを着たクーフーリンがいたりと、それぞれが思い思いに海を堪能していた。・・・・・・当初の目的を忘れて。

 

「・・・・まぁいざとなったらなんとかなるだろ」

 

「少なくとも怪物にやられそうな人はいないしね」

 

怪物退治のことを忘れているみんなに零斗は少し呆れるが、未だ怪物も現れておらず例え現れたとしてもなんとかなるだろうと楽観視し、明久もその意見に同意していた。

 

「よし、怪物が出るかもわからないんだし現れるまでは遊ぶか!」

 

「「「異議なし!!」」」

 

トランクスタイプの水着に着替えた零斗の言葉に同意した明久、鍵、立香は同じようにトランクスタイプの水着に着替えていたのでそのまま海へと入っていったのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

化物退治をしに海にやってきてから数時間が経った。零斗たちはすっかり怪物のことなど頭から抜けており海を満喫していた。

 

「出ないな、怪物・・・・・」

 

「もうこの辺りにいないんじゃないかしら」

 

海の家で買ったイカ焼きを食べながら海を眺めている零斗と同じようにイカ焼きを食べているフリルのついた赤いビキニの霊夢がそんなことを言っていた。

 

「ちっ、せっかく大金をゲットできるチャンスだと思っ────」

 

エサになっている海の家のおじさんの様子を確認しようとそっちを見てみると、おじさんの後ろに巨大な鮫の背ビレみたいなのが現れ、おじさんに迫っているのを見つけてしまい、零斗は言葉に詰まってしまった。

 

「零斗!?あれって!?」

 

「恐らくな!?明久!鍵!おじさん回収していったん戻れ!?奴が来てる!?」

 

霊夢に聞かれた零斗は、大きな声で明久と鍵に言うが

 

「あれ?零斗、何をそんなに騒いでるんだろ?」

 

「さぁな、レア素材でも見つけたのか?」

 

と、あんまり聞こえなかったのか、完全に間違った事を考える明久と鍵だったが、

 

「後ろぉ!二人とも後ろぉ!?」

 

『後ろ?』

 

スク水を着ているくりむの後ろと言う声が聞こえ、二人はふと後ろを振り返ると、

 

ザァバアアアアアア!! (化物が海から飛び出してきた音)

 

「ギャアファアアアアアアアアアア!!」

 

巨大なサメのような姿をした化け物が、銀色に輝く歯でおじさんを縛ってた丸太を食わえながら飛び出してきた。そう、これこそが零斗達が待っていた化物だったのだ。

 

ザァバアアンン!! (サメの化物が海に飛び込んだ音)

 

「うわぁ!?おいおいこんなタイミングで出現かよ!?悪いのか良いのか分かりづれぇよ!?」

 

「と、とにかく今は急いで海から退却しよう!?」

 

再び海に飛び込んだサメの化物を見ながら、鍵と明久は一旦沖に戻ろうとするが、

 

「あぁ!?そういえばあのおじさん!?あの化物に食われそうだった!?」

 

「マジで!?は、早く助けに!?」

 

と、おじさんの事を思い出した明久と鍵は後ろを振り返りろうとすると

 

「テメェーら!!」

 

『!?』

 

「今まで散々やってくれたなぁ!?海の男の恐ろしさを、思い知らせてやるぅ!?」

 

「ギャアアアアアアア!?来たぁああああああ!?」

 

「何か化物と合体しちゃってるぅぅぅ!?」

 

サメの化物に丸太を噛まれながら叫ぶおじさんの姿を見て、再び沖に目指して泳ぎだす鍵と明久だったが、もうサメの化物とおじさんはすぐ近くだった。

 

「このままじゃ二人がっ!?ノッブ、頼むぞ!」

 

「任せよ!!宝具展開『第六天魔王波旬〜夏盛〜』!!」

 

零斗は二人を助けるために赤いビキニを着たノッブに声をかけると、ノッブの背後に炎のようなオーラを纏った我謝髑髏が現れ、零斗はその我謝髑髏の右腕に乗ると

 

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

 

ノッブの合図と同時に我謝髑髏は右腕に乗っている零斗をサメの化物の方へと投げ飛ばした。

 

「くたばれやオラァァァァァ!!」

 

零斗は愛用している魔剣をサメの化物に振りかぶり切り裂こうとしたが────

 

「へぶっ!?」

 

────投げた角度が悪かったのか、零斗はサメの化物の頭上を超えるとその勢いのまま背ビレに衝突し、気絶した零斗は海に落ちるのだった。その時、おじさんも巻き込んで落ちた上に運悪く明久と鍵の上に落ちるのだった。

 

「・・・・・・・投げる角度、間違えちゃったんじゃよ」

 

『・・・・・・・・・・・・・・』

 

唖然とした顔をしているノッブに後ろにいた立香たちは呆れるのだった。

 

「プハァ、おい!みんな無事か!?」

 

しばらくし、何とか海上に上がった鍵は、零斗と明久を探すが見当たらず、右往左往していると、

 

「あ、」

 

目の前にサメの化物を見つけ、そのサメの化物も、鍵を見ていた。

 

「・・・・フン、食いたきゃ食えよ。こんな所でウロウロしても多分、生き恥を晒すだけだ」

 

と、サメの化物に言う鍵。だが、

 

「・・・・・・・・・・。」

 

サメの化物は鍵を食おうとせず、目を上に向けた。

 

「ん?」

 

それにタケルは上を見ると、モンスターの背中に、気を失ったおじさんと零斗、明久が居たのだった。

 

「お前・・・・・、」

 

その光景を見た鍵はある事に気づいたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ミーン、ミンミン、ミーン (セミの鳴き声)

 

「って言うわけだ。ま、俺達の海に対する愛情が伝わったのかもな」

 

「理屈じゃねぇのかもね男って、自身にある魂で語るのが、男かもしれないね」

 

海に行ってから三日後、セミが鳴り続ける公園で、鍵と明久が話していた。

あの後、あのサメの化物は見た目とは裏腹に、凶暴性がないのとサメの化物のおかげでラギアクルスなどの凶暴な海の生物がやってこないため、八雲紫による承認によって保護指定生物に認定されるだけだった。

なお、なんやかんやで解決した零斗たち全員はある程度の礼を渡されたこともあり、結果オーライと言う奴である。

 

「あぁ、あんな姿だがあいつは悪い奴じゃねぇ。あいつはきっとただ、俺達と遊びたかっただけなんだ。今なら分かる。海には良い奴しか生息してねぇって。海に浸かっている内に、皆アクが抜けっちまうのかもな」

 

「・・・・そうかもね。ま、今回はそう言う事にしとこうか。良い夏の思い出、作れたしね」

 

と言いながら、公園を出る鍵と明久。それを、ベンチに座りながら見ていた零斗は、

 

「アクねぇ、何かもの凄くアクの強い奴が写ってんだが」

 

と、零斗が持っていた新聞には、あの海の家のおじさんが背中に子どもを乗せて遊んでるモンスターと共に載っており、記事には、[大人気!怪獣と遊べる海水浴場]と書いてあり、その記事を読んだ零斗は、

 

「・・・・ま、良いか」

 

と言いながら、新聞をゴミ箱に捨て、どこかに歩き出すのだった。

こうして、夏の思い出に新しい1ページが、作られたのだった。




水着回はまたいつかやりたいものです。というか女性の水着の種類とかよくわからんからビキニばっかになってしまった・・・次やるときはどのキャラどういった水着がいいか相談させてもらいます。
また、現在行ってる長編アンケートは12月15日当たりで締め切りとし、来年以降に長編を投稿できるように心がけます。
ところで以前銀さんカップリングの話書くならギャグメインがいいですかね?

ED『バカ・ゴー・ホーム』


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坂田銀時、暁に死す!

久しぶりの更新です。色々とリアルで忙しくなるので今後も投稿は遅くなると思いますが読んでもらえるとありがたいです。
一応今回は以前リクエストのあった銀時×フランを意識して書いてみました


とある夜、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットの部屋にてレミリアと紅魔館でレミリアと共に暮らしている十六夜咲夜、紅美鈴、小悪魔、パチュリー・ノーレッジが集まっており、館の主であるレミリアが神妙な顔をしていることからただ事ではないと悟った咲夜たちは真剣な表情をしていた。

 

「みんな・・・奴が動いたわ」

 

レミリアのその一言により真剣な表情をしていた咲夜たちはより一層その表情を引き締めた。

 

「お嬢様。それは本当の話ですか?」

 

「ええ。確かな情報よ」

 

咲夜にそう答えながらレミリアはグラスに注がれているトマトジュースを揺らしながら続ける。

 

「奴が動いたとあっては私も動かざるを得ないわ。・・・クラスのみんなが騒ぎ出すかもしれないけど構わないわ。命を捨てる覚悟はとうにできているもの」

 

レミリアは咲夜、美鈴、パチュリー、小悪魔の順に四人を見回すと力強く宣言した。

 

「決戦よ。奴も奴の思惑も、全てたたきつぶしてあげるわ」

 

レミリアのその言葉によりこの部屋にいる者たちはより一層緊迫し誰もが一瞬の間無言になるが、咲夜、美鈴、パチュリー、小悪魔はレミリアに言った。

 

「お嬢様。私の命はレミリアお嬢様とフランお嬢様のためのもの。お二人のためならばどんな事でもやります」

 

「そうですよ。私たちはお嬢様達のためにその力を振るうんですから」

 

「私だってこの館の図書館に世話になってるんだからその位はやるわよ」

 

「私も精一杯頑張らせてもらいます!」

 

咲夜たちの言葉を聞いたレミリアは嬉しそうに微笑むとグラスを置いてから咲夜たちに話し始めた。

 

「ありがとうねみんな。それじゃあ詳しい話は明日現地で話すから最低限の準備をしておきなさい」

 

「承知致しました。それでは失礼致します」

 

レミリアにそう言われると咲夜を先頭にして美鈴たちはレミリアの部屋を出ていった。咲夜たちはレミリアの部屋から十分離れると咲夜が思い出したかのように美鈴たちに言った。

 

「みんな、1つ確認してもいいかしら?」

 

「何をですか?」

 

咲夜の後ろにいた美鈴が尋ねてきた咲夜に返事をすると、咲夜は振り返りながら彼女は驚きの一言を言った。

 

「奴って・・・・誰?」

 

「「「知らないのに協力するって言ったんですか(の)っ!?」」」

 

相手の素性が分かっていないことに、咲夜が知っているとばかり思い場の空気を読んで作戦に乗った美鈴、パチュリー、小悪魔も頭を抱えずにはいられなかった。

心の中をモヤモヤさせながら決戦の日はあっという間にやってきた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

とある金持ちが趣味で作った娯楽施設『嵐獄アイランド☆パーク』。普通の遊園地のようにジェットコースターや観覧車、コーヒーカップのような定番のアトラクションがあるだけではなく動物園、水族館、植物園などもある為老若男女問わずに人気でありデートスポットとしても雑誌記事やニュースなどでは上位に上がるほどであり、平日でも多くの人によって賑わっていた。

そんな嵐獄アイランドパークの入場受付前にてレミリアの妹であるフランドール・スカーレットことフランがいた。フランは何時もの格好ではなく白いワンピースと気合いを入れた格好をしており時折時間を気にするように入口から見える花時計を見ながら服装と髪型をチェックしていた。

 

「よう待たせたかフラン」

 

「あ、銀時!」

 

何時もと同じ着物姿の銀時が右手を上げながらやってくるのを見たフランは蔓延の笑みを浮かべながら銀時の近くへと近づいた。

 

「悪いな昨日長谷川さんたちと呑んでて寝過ごしちまった」

 

「ううん、ちゃんと来てくれただけで嬉しいよ!」

 

「そうか、ありがとうよフラン」

 

「うん!」

 

銀時がすまなそうにフランに謝罪するもフランは銀時が来てくれたことが嬉しいのかフランは笑顔でそう言いながら銀時の手を握ると銀時を引っ張って受付へと向かい、2人は施設へと入っていくのだった。そんな2人を少し離れた茂みから監視している人物がいた。レミリアである。

 

「あの天パ、ふざけるんじゃないわよ。フランはね、あなたが来るまで30分も待ったのよ?私の可愛い大切な妹の30分間」

 

ガチャリとライフルの照準を銀時の頭に合わせる。

 

「貴方の命で利子分キッチリ償ってもらおうじゃない!ちょっと霊夢、悪いんだけど土台になってくれないかしら?」

 

頼んでくるレミリアに、咲夜達と一緒に後に立つ咲夜に頼まれてやって来た霊夢が慌ててツッコみを入れる。また霊夢の後ろでは魔理沙と早苗がいた。

 

「待て待て待てーっ!?いきなり『緊急事態だから協力してくれ』って頼まれて来てみたら、銀さんとフランのデートを邪魔するのが目的だっていうの!?」

 

「デートじゃないわよ!?あんなクソ天パ、姉である私は絶対に認めないわよ!!」

 

「私だって妹のデートを邪魔しようと考えているカリスマ(笑)とか認めないわよ!?」

 

険しい顔を向けるレミリアに霊夢は怒鳴るようにツッコミを入れるのだった。

 

「はぁ・・・悪いけど人の色恋を邪魔するなんて馬鹿らしいことする気なんてないから。私は帰らせてもらうわよ」

 

「待ちなさい、誰がそんなことを頼むって言ったのよ。私はあの天パをこの世から抹消したいだけよ」

 

「もっと出来るかぁ!?」

 

レミリアのシスコンぶりに呆れた霊夢は踵を返そうとしたが、スコープを覗きこみながらレミリアが霊夢に協力を求めてきたので霊夢は拒絶の言葉で返すがレミリアはそれを無視して話し続ける。

 

「考えてもみなさいよ。あんなプー太郎がフランを幸せに出来ると思う?もちろん私だってフランの幸せが1番なんだからフランが選んだ相手なら認めなくちゃって思ったわ。悩んで・・・色々考えたわ・・・それで・・・抹殺しかないっていう結論に・・・」

 

「色々考えすぎでしょ!マフィアかアンタは!」

 

「お嬢様なんてみんなマフィアみたいなもんでしょ」

 

「吸血鬼のお嬢様がとんでもないこと言いましたよ」

 

フランのことを大切に思っているからか思考が完全にバグっているレミリアに、霊夢と早苗は呆れる他ないのであった。

 

「咲夜このシスコンに何とか言ってちょうだい」

 

霊夢はレミリアに何を言っても無駄と悟ったのか、レミリアに仕えている咲夜に何とかしてもらおうと声をかけた。しかし咲夜の姿を見た早苗は言葉を失ってしまった。

 

「誰が咲夜ですか?私の名前は・・・殺し屋メイド13(サーティーン)です」

 

いつものメイド服にスナイパーライフルを片手にサングラスをかけている咲夜の姿がそこにはあった。

 

「何やってるんですか咲夜さん・・・しかも13って何ですか」

 

「今年入って13回明久と出かけました」

 

「へぇ、そうなんですかおめでとうございます」

 

早苗はジト目でスナイパーライフルを構える咲夜を見るが咲夜は気にしていなかった。

 

「そして同じく、カンフー13(サーティーン)只今参上」

 

「右に同じく、引きこもり13(サーティーン)参上」

 

「右に同じく、デビル13(サーティーン)参上」

 

そしてそんな咲夜の隣には同じような格好をした美鈴、パチュリー、小悪魔がいた。

 

「アンタらもかい!」

 

「私たちは昔からフランお嬢様に仕えているんです。だからこそ生半可な相手じゃ釣り合いません」

 

咲夜たちはレミリアの隣に座るとライフルを構えた。

 

「やりましょうお嬢様!」

 

「フランお嬢様があんな天パと付き合ってしまったら間違いなく悪影響です!」

 

「あなたたち・・・・」

 

主従以上に互いに信頼関係が築かれているからこそこんな他人から見たらアホみたいな事でも全力で取り組むのだった。そんな咲夜たちにレミリアは感激したのか涙を流しながらアイランド☆パークの方を見つめる。

 

「行くわよあなたたち!」

 

「「「「オォーーー!!」」」」

 

レミリアたちは銀時とフランの後を追いかける為に、アイランド☆パークへと向かうのだった。

 

「待ちなさいよ馬鹿どもぉぉぉぉ!?」

 

暴走しているレミリアたちに止まるよう呼び止める霊夢の声も虚しく、レミリアたちの姿はあっという間にアイランド☆パークの中へと消えていったのだった。

 

「はぁ、どうしましょうか魔理沙さん?」

 

早苗は先程から何も言わない魔理沙に声をかけるが

 

「誰が魔理沙だ?私は殺し屋キノコ13(サーティーン)だ」

 

既に咲夜たちと同じ格好をしている魔理沙は固まっている早苗と霊夢の前を素通りするとレミリアたちの後を追いかけた。

 

「面白そうだからいってくるぜ」

 

「「アンタもかぃぃぃぃぃっ!?」」

 

魔理沙が好奇心に駆られていってしまい、霊夢と早苗の二人もレミリアたちを追いかけるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀時とフランが最初に乗ったのはメリーゴーランド。そこでは銀時とフランが楽しそうに笑いながら白馬に乗っていた。

その後ろの方には黒馬に乗った殺し屋5人がスナイパーライフルを構えて乗っていた。

 

「やるわねアイツ、コレを選ぶだなんて」

 

「はいお嬢様。馬が上下に動いているから狙いが定まりません」

 

「すいませんメイド13(サーティーン)、なんか気持ち悪くなってきました」

 

「だらしねーぞカンフー13(サーティーン)。この程度の揺れで弱音を吐くんじゃ・・・・オェェェ」

 

「あなたも十分だらしないわよキノコ13(サーティーン)」

 

「ところでコレって何時になったら追いつくんですか?銀さんたちとの距離が全く縮まらないんですけど」

 

「縮まるわけないでしょうが!!これメリーゴーランドよ!!」

 

「この土台ごと回ってんですよ!永遠に回り続けて下さいよ!」

 

上下に動きながら銀時の頭部に狙いを定めている殺し屋6人組に、霊夢と早苗は白馬が引く馬車に隣同士で座りながらツッコミを入れた。

 

「私、遊園地なんて長い人生過ごしてきた中で1度も行ったことがないから勝手が分からないのよ」

 

「お嬢様同様私たちも遊園地に来たことはありません」

 

「私は友達と数回来たくらいだぜ」

 

「というかなんでお2人はついて来てるんですか?もしかして『フランお嬢様守り隊』の仲間に入りたいんですか?」

 

「私も霊夢さんもあなたたちがおかしなことをしでかさないか来ただけです!」

 

そして血の雨が降るようなことも無くメリーゴーランドを無事乗り終えると次はコーヒーカップに乗った。

 

「私たちはあんた達みたいに外見だけで銀さんの人間性は否定しないわよ」

 

「でも霊夢、銀さんは内面も色々と問題ある方じゃね?」

 

「そこは一旦置いときなさい」

 

「だって天パよ!天パの人間なんてみんなあの髪の毛みたいに性根が曲がってる人間しかいないわよ!!」

 

「全国の天パの人達に謝ってくださいレミリアさん」

 

「ああいう年頃の娘はですねぇ、ちょいと悪そうなカブキ者にコロッといっちゃうものなんですよ。それでちょっとヤケドして大人になっていくんですよ」

 

「小悪魔、あんた歳幾つ?」

 

コーヒーカップを楽しそうに回している銀時とフランの様子を同じようにコーヒーカップを回しながら霊夢たちはそんなことを話す。

 

「まァ良くも悪くもあの年頃の女は愛だの恋だのは幻想ってことよ。あんたの妹もあの男にあらぬ幻想抱いてるみたいだけどそれが壊れれば夢から覚めるわよ」

 

霊夢はそう言いながらコーヒーカップを降りると先にコーヒーカップを降りて次のアトラクションへと向かおうとしている銀時とフランの後を追うのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀時とフランが次に向かったアトラクションはジェットコースターだった。乗り気なフランに対して銀時は面倒くさそうにしていたが結局は根負けして大人しく銀時はフランと共にジェットコースターに乗ることになった。

 

「よし、私達も行くわよ」

 

レミリアたちもまたフランに気づかれないように後ろの方で乗ることにしたが、ここで咲夜が霊夢と早苗に気づかれないようにこっそりとフランと銀時の後ろの方の席になるように移動していた。

ちなみにジェットコースターの席は先頭に銀時とフラン、その後ろに咲夜、最後尾から霊夢と早苗、レミリアとパチュリー、小悪魔と魔理沙という感じで座っている。

 

「(フランお嬢様を惑わす天パ、今ここで処す!)」

 

隠し持っているナイフを取り出し、咲夜は少し立ち上がる。前に座っている銀時とフランは正面を見ているからか動き出したジェットコースターは外に続く暗いトンネルを通る。やるタイミングとしては絶好の機会だった。

 

「(終わりよ・・・フランお嬢様に近づいたことを呪いながら消えるがいい!!)」

 

ナイフを持った手を大きく振りかざし、銀時の頭目がけて振り落とそうとした瞬間、咲夜にとって予想外のことが起きた。ジェットコースターが急にスピードを上げたのだ。

 

「(なっ!?)」

 

バランスが崩れ身体をよろめかせながら、咲夜を乗せたジェットコースターは外に飛び出した。

 

「うお!?ここって初めっから超スピードで走るのかよ。滅茶苦茶だな!!」

 

「ふ、風圧が凄すぎるっ!?」

 

「しかし、心地よい気持ちよさね」

 

「それよりも・・どうなったんですかね?」

 

咲夜の様子を見ようと、突風がぶつかる中何とか目を開ける早苗。

すると早苗の視界に悲鳴を上げながらこちらに飛んでくる人影が映った。

 

「ああああああああああっ!!?」

 

「さ、咲夜さん!?」

 

なんと、飛んできたのは暗殺をしようとしていた咲夜だった。情けない悲鳴を上げながら飛んできた咲夜は、驚きの声を上げている早苗と隣にいた霊夢の顔面に激突しながら後ろへと飛ばされ、直後に彼女らの座席に捕まって踏ん張っている。

 

「いたたっ!!・・なにやってんのよ咲夜!?」

 

「ベルトするのわすれてましたあああああああっ!?」

 

必死にしがみつく彼女の姿は、今まで見たことがないくらいパニック状態であった。その姿に誰もが動揺を隠せない。

 

「おい咲夜の奴大丈夫かよ!?なんだか、普段と別人のようにしか見えないんだけど!?」

 

「というか咲夜さん、キャラ崩壊してませんかっ!?」

 

完全にキャラ崩壊している咲夜を心配そうに魔理沙と美鈴は、後ろの咲夜を見ることしか出来ないでいた。

 

「完璧メイドになったからってねぇ!!人は死ぬかもしれない状況に出くわした時、慌てふためくものなのよぉおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!?だ、誰か助けてええええええええええっ!!!!」

 

「とにかくさっさとこのバカ助けるわよ!」

 

「は、はいっ!」

 

超スピードで走るジェットコースターから飛ばされながら地面に激突すれば命の保証はない。助けを求める咲夜を霊夢と早苗は必死になって助けようとする。しかしジェットコースターは更にスピードアップした上に複雑な軌道を描きながら移動し始めたため咲夜を中々引っ張ることができなかった。

 

「「「ああああああああああああああっ!!?」」」

 

ジェットコースターに乗っている人達の悲鳴が轟く中で、霊夢、早苗、咲夜によるさらに大きな悲鳴がジェットコースターの最後尾の方から聞こえてきたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ジェットコースターを無事?乗り終えたレミリアたちは先程の騒動でダウンしている霊夢、早苗、咲夜を落ち着かせるためにフランと銀時の様子が見える範囲でベンチに座って一時休憩をしていた。

 

「それにしても楽しそうねフラン」

 

「そうですねぇ。傍から見ると親子にしか見えませんですしね」

 

ベンチに座ってチェロスを食べながら銀時とフランを見ているパチュリーと小悪魔は楽しそうに遊園地をまわっている2人を微笑ましそうに見ていた。

 

「・・・ねぇもう十分じゃないの?見る限り、二人はただ純粋に遊園地を楽しんでいるようにしか見えないわよ

 

「これ以上、何も進展はなさそうだし、フランちゃんの邪魔もしたくないでしょ?諦めて帰りましょう」

 

霊夢と早苗の説得にレミリアたちは押し黙る。疲れていることもあって、レミリアたちは初めの時よりも霊夢と早苗の言っていることが正しいと思う方向に意思が傾きつつあった。

特に楽しそうに遊んでいるフランの顔を見たレミリアには影響が強かったのか、フラン達を一瞥しながら答える。

 

「そうね・・これ以上は、フランの楽しい時間を壊してしまう恐れがあるものね。霊夢たちの言う通り、何もなさそうだし帰るとする「大変だぞレミリア!!二人が観覧車に向かっている!!」それがどうしたのよ。魔理沙?」

 

台詞を遮ってまで慌てている魔理沙に首を傾げながら訊ねると、彼女はよほど焦っているのか早口で説明する。

 

「知らねぇのか!!観覧車といえば、告白すると成功すると言われている遊園地スポットの一つとされているのだぞ!!」

 

「「「「「な、なんだってーっ!?」」」」」

 

魔理沙が語ったその事実にレミリア達は衝撃を隠せないでいた。

 

「えっ、観覧車って景色を楽しむものじゃなかったの!?」

 

「観覧車っつったらチューだろ。チューするために作られたんだよアレは」

 

「そうだったんですか!?」

 

「そういえば前に恋愛ドラマでカップルたちが観覧車でイチャコラしてるの見たことがあります!」

 

「なんですって!?知らなかった!フランが危ないわ!こうしちゃいられない!!四の五の考えるのは後よ!!いくわ!!咲夜は例のものを大至急用意して!」

 

「かしこまりました!」

 

そう言ってレミリアたち殺し屋チーム5人は銀時とフランのチューを阻止すべく血相を変えて走り出していった。ベンチに残ったのは殺し屋連中を止めようとしていた霊夢と早苗だけだった。

 

「・・・・どうする早苗?私もうアイツらのことなんて放っておきたくなってきたんだけど」

 

霊夢は疲れたのかレミリアたちの行動を止めるのをやめようとしているが、早苗は霊夢のその言葉に対して首を振った。

 

「ダメですよ霊夢さん。確かにレミリアさん達は間違っているけどフランさんのことを思って行動してるんです。でも私たちはフランさんの気持ちが分かるんですから」

 

霊夢と早苗がレミリアたちを止めようしているのも、フランが銀時に大して向けている感情が自分たちがある男性に向けている感情と同じものだからこそ、同じ恋する乙女として手助けしているのだ。

 

「・・・・まぁそうよね」

 

霊夢は照れくさそうに頬を掻きながら立ち上がると、フランたちが乗ろうとしている観覧車の方へと視線を向けた。

 

「じゃあ行こうかしら」

 

「そうですね」

 

霊夢と早苗は笑うとその場から動き始めた。

 

 

────少女の胸に抱いている想いを守るために

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

観覧車に乗った銀時とフランは向かい合いながら外の景色を見ていた。夕日に照らされたことで昼間とはまた違うパークの素晴らしい景色となっていた。しばらくの間外の景色を眺めていたフランは銀時にお礼を言った。

 

「銀時ありがとうね。私今日すごく楽しかった!」

 

「気にすんな。ガキはガキらしく楽しく遊んでりゃいいんだからよ」

 

フランは笑顔で銀時にそう言うと自然と銀時も笑顔になる。笑い合う2人を乗せたゴンドラは最もいい景色が見れる1番上の位置までやってきた。

そこでふと窓の外の景色を見た銀時だが、一機の戦闘ヘリがゴンドラの外に襲来してきた。

 

「「え?」」

 

銀時とフランは突如現れた戦闘ヘリに驚き声を上げた。そしてヘリの扉が開くとそこからグラサンをかけた殺し屋6人の姿があった。

 

「「「「「「殺し屋集団13(サーティーン)。お命頂戴する!」」」」」」

 

そう言いながらライフルを構えた6人は銀時の頭に照準を合わせるといつでも撃てるように引き金に指を合わせていた。

 

「オイィィィィィィ!?アイツら何してんの!?なんで俺に対して殺意MAXなの!?」

 

「お姉様たち・・・どうして・・・」

 

レミリアたちに狙われて焦る銀時と動揺しているフランがレミリアたちに何故こんなことをしたのか尋ねようとした時、隣のゴンドラの屋根の上に2人の人影があることに気づいた。

 

「あ、あれは!!」

 

「そんな、どうして!?」

 

「あれ?コレってヤバくないですか?」

 

「なっ!?」

 

その人影に気づいたパチュリー、小悪魔、美鈴、咲夜は驚きの声を上げ、魔理沙とレミリアは大声でその人物の名を叫んだ。

 

「霊夢!!」

 

「早苗!!」

 

「霊夢?早苗?誰かしらそれは」

 

しかし、そんな2人の叫びを無視して2人は名乗りを上げた。

 

「私たちは愛の戦士────ハクレイ13(サーティーン)と」

 

「同じくコチヤ13(サーティーン)です」

 

グラサンを装着した霊夢と早苗───否、ハクレイ13(サーティーン)とコチヤ13(サーティーン)はスペルカードをそれぞれ構える。

 

「人の恋路を邪魔する馬鹿は・・・」

 

「馬に蹴られて・・・」

 

「「消え去れ」」

 

そう言い放つと同時に2人は弾幕を戦闘ヘリのプロペラに向けて放った。

 

「ああっ!?プロペラが・・・!!」

 

「「「「「ああああああああぁぁぁ!!」」」」」

 

2人の放った弾幕は見事戦闘ヘリのプロペラに命中し、戦闘ヘリに乗っている6人の殺し屋ごと戦闘ヘリは観覧車の下にある池へと墜落していったのだった。

 

「これで邪魔者はいなくなったわね・・・」

 

「あとはお2人で仲良く過ごしてくださいね」

 

仕事を終えた2人はそう言い残してその場から去っていったのだった。

 

 

────なお後日、レミリアたち紅魔館メンバー+魔理沙はフランと地獄の鬼ごっこをし、フランと銀時が出かけていた日に同じ場所で零斗がアキオとデートしていたことを知り、ショックを受けるのはまた別の話である。




「皆さんお久しぶりです作者の有頂天皇帝です」

「今回出番のなかった主人公の零斗です。というか投稿もだけどあとがきも久しぶりなんじゃないか?」

「あとがき何書けばいいのか分からなくなって最近のは書いてないですがそんな細かいことは置いといて今後の予定を軽く話します」

「それってアレか?以前アンケートしたルパン三世VSコナンのコラボやるってやつか?」

「そうです。何度もアンケート取り直してマジで申し訳なかったです。とりあえずあと数話ぐらい日常短編書いたらコラボ描きたいと思ってます」

「コラボの方は劇場版とテレビ版のどっちをやるんだっけ?」

「テレビ版やって劇場版の時間軸通りにやりつつオリジナル要素を加えたものでやろうと思ってます」

「かけるのか?」

「何とか頑張って皆さんに満足行けるような物を書きたいと思ってます。とりあえずコラボの奴見直してきますね」

「それじゃあ次回もよろしくお願いします」

「失踪しないよう頑張るのでよろしくお願いします!」


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