(脚本のような形で書いてあります。ちょっと読みにくいかもしんないです)
復活のFと第六宇宙編の間ぐらいに起きた出来事という設定になってます。
※pixivとのマルチ投稿作品です。
舞台はビルスの小さな星。
悟空とベジータの二人は組手で修行中だ。監督するビルスとウイスが二人の組手を見守っている。
ウイス「はーい。それまで!今日の修行はおしまいです」
悟空とベジータは休憩をとる。
ビルス「そういや悟空。お前の息子はどうしたんだ。あの悟飯ってやつ」
悟空「悟飯?いや、あいつは仕事があっから来ねえよ」
ビルス「あいつも連れてくりゃ、相当鍛えてやるんだがな。神の域に到達する資格がありそうだ」
悟空「いや••。アイツはそう奴じゃないから」
ビルス「そう奴じゃないってどういう奴なんだ?」
ウイス「人生はそれぞれなんですよビルス様」
○○○
場面は変わって、宇宙の果てに存在している「魔界」と呼ばれし領域。
この魔界の中心には褐色の巨大惑星が存在している。そしてこの惑星の亜大陸に、魔界全域を牛耳る大魔王の居城が聳え立っていた。
この居城の前には「死の平原」と呼ばれる広大な平野が広がっている。
今ここで巨大なパワーを持った化物達が激突しようとしている。
一人はセルそっくりな男(ここではセルJと呼ぶ)であり、もう一人はかつての魔界の王ダーブラそっくりな男である。
魔界の空の闇に包まれながら、二人は睨み合っていた。
ダーブラにそっくりな男のそばには、バビディのような小型の魔物が腰巾着のように側にいる。
そしてこの3人の周囲には、セルJに倒されたと思しき魔物達が大勢倒れて呻いている。
セルJ「フヒヒ。魔界つってもたした奴はいないもんだな」
腰巾着魔物「貴様、どうして魔界を攻撃する!」
セルJ「別に。わざわざ遠いところから来てやったんだ。このデカイお方がトップなんだろ?これ以上俺様をガッカリさせるなよ?」
腰巾着魔物「こんの小童がぁ!この方をなんと心得る。あの魔界の王ダーブラ様の双子の兄弟、魔王ターブラ様におわすぞ!」
セルJ「へえ。ややこしい奴だな」
腰巾着魔物「その実力は前王ダーブラ様に全く引けを取らなかった!むしろパワーだけならターブラ様の方が勝ると言われていたのだぞ!」
ここでようやく魔界の王ターブラがずいっと前に出る。
ターブラ「ククク。その程度の力で俺に喧嘩を売るとは、馬鹿が••。よほど死にたいらしいな貴様は。せっかくだから自殺する理由でも聞かせてもらおうか?」
セルJ「いやなに。地球を襲う前に軽く準備体操しておきたくてな。付き合ってくれ」
ターブラ「な••なにぃ!?準備体操のために俺と戦うだと?ずいぶん舐めてくれたもんだぜ••」
セルJ「もちろんハンデはつけてやる。俺は左手の人差し指しか使わないからかかってこい」
唖然とするターブラ。すぐに怒気を発して、セルJに突進する。
ターブラ「そんなもんで俺に敵うと•••」
しかし一瞬で高速移動したセルJがあっという間にターブラの間合いに入り、ターブラのおでこに伸ばした左手の人差し指を当てる。するとターブラの突進をピタリと止めてしまった。
ターブラ「バ•••バカなっ!動けない••」
セルJ「おいおい。力自慢なんだろお前?」
ターブラはセルJの左手を両手で掴んで振りほどこうとするが、ビクともしない。
ターブラ「な•••。なんてパワーだ」
セルJ「フヒヒ。ごめんなさいだ。ごめんなさいって言えば許してやるぜ魔界の王様どの」
ターブラ「誰がお前などに••」
すぐさまターブラに掴まれてる左手を簡単に振りほどいたセルJ。そして人差指で軽くデコピンのマネをした。
ターブラは思わず、目を瞑る。だが何も起きない。セルJの左手デコピンはターブラの右手に当たる直前で寸止めされていたのだ。
ターブラ「••これは」
次の瞬間、ターブラの右手が吹き飛んだ。寸止めデコピンの風圧だけでターブラの右手の肘から先が吹っ飛んでしまった。
ターブラ「ぎゃあああ!」
腰巾着「タ••ターブラ様!!」
残った右手を抑えて、蹲るターブラ
ターブラ「ぐああ••一体、何がぁ。ちくしょう」
腕組みしてターブラを見下ろすセルJ。蹲るターブラの後頭部をグリグリと軽く踏みつける。
セルJ「ククク。ごめんなさいと言えば許してやるよ」
ターブラは恐怖に引きつった顔でセルJを見上げる。足元には何か液体が溢れている。失禁してしまったようだ。
腰巾着魔物「なんということだ••レベルが違う」
ターブラ「くそ••お前なんぞに」
セルJ「じゃあ死ね。ゴミが」
足を振り上げて、ターブラを踏み殺すポーズをとるセルJ
ターブラ「ひぃっ••私の負けだ!許してくれ」
セルJはガッカリした様子だ。
セルJ「弱すぎて、準備体操にもなりゃしねえ。こんなところで遊んでないで、とっとと地球に向かうとするか」
腰巾着魔物は恐る恐るセルJに近寄る。
腰巾着魔物「本当に地球に向かうのか?••いや、向かわれるのですか?地球って、あの地球に?」
セルJ「なんだ。知ってんのかお前」
腰巾着魔物「そりゃあ••。噂が色々と。美しい星ですが、恐ろしい魔人ブウや、もっと恐ろしい超サイヤ人ゴッド達が住む伝説の星。そんな星に何故?」
セルJ「ククク。その美しい星から、物騒なゴミどもを軽く掃除してきてやるんだよ。楽しみにしてろよ」
セルJは空中に消えていった。
腰巾着魔物「プハァ!ひいい恐ろしい奴だった。」
腰巾着は闇に包まれた空を見上げる。
腰巾着「長いこと生きてきたが、あんな恐ろしい奴ははじめてみた。魔人ブウどころじゃないぞあのパワーは••」
○○○
場面は変わって、サタンの豪邸の玄関。サタンの昼食会に誘われた悟飯家3人が玄関のベルを鳴らす。悟飯は燕尾服を着て正装だ。するとサタンが嬉しそうな顔でドアを開ける。
サタン「いや〜待ってたぞ。悟飯くん。ビーデル。そして私の可愛いパンちゃん!」
赤ん坊のパンを連れて、三人は屋敷の中へ入って行く。大きな食堂へ通される三人。
長いテーブルの上にはご馳走が並んでる。一足先に席に着いてガツガツとフルーツを頬張ってるのはブウだ。
サタン「いや〜良くきたね。座って座って」
悟飯「すいません。こんなご馳走を」
五人で和やかな夕食。そんな時、サタンの携帯が鳴る。
サタン「誰だこんな時に。せっかくの昼食会なんだぞ」
苛立たしそうに電話にでるサタン。
サタン「私だ。一体なんの要件だ。今食事中なんだぞ」
サタン以外のメンバーは昼食を続ける。
ビーデル「はい。パンちゃんアーンして」
パン「あう、あう」
一方、父親の悟飯はパンにデレデレ。
悟飯「すごいでちゅねー。もうパンちゃんは固形物だって平気なんでちゅねー」
ふと悟飯がサタンの方を見ると、サタンが鼻からジュースを流して固まってる。
悟飯「ど、どうしたんですかお義父さん」
サタン「げほげほ!げほ!」
いきなりむせはじめるサタン。悟飯は背中をさする。
ビーデル「うわっ!きったないわね〜お父さんったら」
落ち着いたサタンが携帯に向かって答える。
サタン「ゲホッ。それ本当か?本当なのか?」
悟飯「お義父さん?」
顔面蒼白になったサタンが席を立ち、隣の部屋に走る。そしてそこでテレビをつけた。悟飯もサタンを追って隣の部屋へ。
悟飯「大丈夫ですか?お義父さん」
するとサタンは、テレビ見ながらまたしても固まっていた。悟飯がそのテレビ画面を見ると、そこにあのセルが映っている。かつて悟飯が倒したはずのセルが。
悟飯「こ、これは!?」
中継で映っているセルは西の都の、もっとも高い鉄塔の上に立っている。(もちろんこれはセルJだ)
ヘルメットをかぶったアナウンサーが地上から中継している。
アナウンサー「見てください!セルです。Mr.サタンに倒されたはずのセルがあそこに!どうなってるんでしょうか!?」
そこにセルJがフワリと降りてくる。
アナウンサー「なっ••なっ!」
セルJはカメラに向かって話す。
セルJ「いよう。久しぶりだな。元気だったか?」
アナウンサーが勇気を振り絞って質問する。
アナウンサー「貴方の目的は一体何ですか?Mr.サタンへの復讐ですか?」
セルJはアナウンサーの質問を無視する。
セルJ「悟飯。分かってるだろうが、俺様が用があるのはお前だ」
アナウンサー「ご飯?ご飯に用があるんですか!お腹が減っていると!」
セルJ「ここから東に3000キロ離れた砂漠で待っててやるからすぐに来い。来ないと分かってるな?」
アナウンサー「飯の出前ですか!3000キロは遠いな!」
セルJは飛んで東の空に消えていった。
テレビ中継を見ていたサタンと悟飯の二人は驚きで固まる。
悟飯「なんでセルが••。奴は確かに死んだはずだ」
再びサタンの携帯が鳴る。国からサタンへの出動要請だ。
サタン「なに?『セルを倒せるのは貴方だけだから出動してくれ』だって?バカな!何を勝手なことを••。だって私は•••」
サタンしばし考える。
サタン「痛いっ!ああお腹が痛いっ!これは食中毒だな。とてもこんな体では戦えない!ああ辛い」
サタンは携帯を切った。そしてすがる目で横にいる悟飯を見つめる。
サタン「ど•••どうしよう悟飯くん」
悟飯はサタンではなくテレビ画面を見つめながら、険しい目をしている。
悟飯「お義父さん。マスコミに伝えてください。砂漠には絶対に立ち入らないように」
サタン「悟飯くん!じゃあ••私の代わりに戦ってくれるんだね!」
悟飯「僕が一人でケリをつけてきますから心配いりません」
サタン「ありがとう!本当にすまないねえ!」
悟飯が後ろを向くと、パンを抱っこしたビーデルが立っていた。すでに事態を察知したようだ。
ビーデル「悟飯くん!そんな一人でなんて。危険だわ」
悟飯「アイツの狙いは僕だ。そんなに心配しないでビーデルさん。また僕が勝つさ」
だが嫌な予感がするビーデルは不安な表情。抱かれてるパンも二人の様子を感じ取り泣き出す。
悟飯「泣かないでパンちゃん。父さんはすぐに帰ってくるからね」
ビーデル「そんな•••せめて悟空さんやベジータさんが来てからの方が」
悟飯「父さんたちを待ってる間にアイツは何人殺すか分からない」
ビーデル「でも!」
涙を浮かべるビーデル。悟飯は微笑みながら、そっとビーデルの頭に手を差し伸べて、二人のオデコとオデコをくっつけて目を瞑る。
悟飯「大丈夫。僕を信じて」
ビーデル「•••グズッ(鼻をすする音)」
次の瞬間には、悟飯はビーデルから離れて走る。向かう先は食堂。ブウに大事な言伝があるからだ。
悟飯「ブウ!皆を頼む。何があってもサタンさんやビーデルやパンちゃんを守ってあげてくれ」
ブウはなんのことだか理解できない。
ブウ「???なんだかよく分からないがオッケー!」
悟飯「頼むぞブウ!任せたぞ」
悟飯はサタンの屋敷の外へ出る。ビーデルもパンを抱っこしながら外の庭園へ。
ビーデル「待って悟飯くん!」
しかし悟飯は声を振り切り一気に空へと飛んだ。そして燕尾服を風に靡かせながら高速で空中を移動する。
悟飯「さすがに燕尾服じゃ戦いにくいな。こりゃ着替えないと」
悟飯は道着を取りに自分の家へと向かった。
○○○
一方セルの再出現は、ピッコロ、悟天、トランクスも知ることとなる。三人は合流し、空を飛んで東の砂漠に向かっていた。しかし道中となる、砂漠の上空で三人は揉めている。
ピッコロ「だからお前達は帰れと言ってるだろ!」
トランクス「やだよ。セルって奴がどんな奴か見たいもん。すっげー気をビシバシ発散させてるじゃん!」
悟天「セルって僕が生まれる前に兄ちゃんが戦った奴なんだよね。楽しみ」
ピッコロは頭を抱える。
ピッコロ「困ったな。こいつらまるで言うことを聞かない」
そこに道着に着替えた悟飯が合流する。
悟天「兄ちゃん!」
悟飯「何やってるんだお前達!まさかセルと戦う気じゃないだろうな」
トランクス「へっへー。当たり。父さん達がいない間は俺たちが地球を護らなくちゃ」
四つの流星が高速でセルのいる場所へ向かう。
悟飯はピッコロに尋ねる。
悟飯「父さんたちとは、まだ連絡がつかないんでしょうか?」
ピッコロ「うむ。ブルマが必死に通信しようとしてるんだが、まだ捕まらない。奴らが来るのは、いつになるやら分からんらしい」
今度はピッコロは尋ねる。
ピッコロ「それよりセルをどう思う?奴は死んだはずだろう」
悟飯「そのはずです。ドラゴンボールで復活したのでしょうか」
ピッコロ「その可能性はあるな。だが•••どういうわけか、以前とは比較にならんパワーを感じる。」
悟飯「ええ•••。フリーザもそうだったように。」
ピッコロ「正直に聞くぞ。勝ち目はあるか悟飯」
悟飯「••••」
悟飯の表情で察するピッコロ。心の中で呟く。
ピッコロ『孫悟空!やはりお前の力が必要だ。早くきてくれ』
ピッコロがふと隣をみれば、ゴテンクスがいる。それも超サイヤ人3状態だ。
ピッコロ「なにっ!いつのまに合体したんだ」
ゴテンクス「へっへー。空中フュージョンってね!なーに心配すんなよピッコロさん。俺と悟飯さんがいればセルなんて、こうだよ」
ゴテンクスはセルを殴る仕草をする。
目的地付近に到達した三人。上空から、遠くの岩山の上に立っているセルJを発見。
ゴテンクス「ひゃあー。やばそうだな。その気になれば指一本でこの星壊しちまうなアレ」
ピッコロ「なんて気だ••。これだけ離れてるのに威圧感で潰されちまいそうだ」
悟飯「二人は後ろに下がって隠れていて。まず僕が行きます」
ゴテンクス「え!?俺も下がるの?」
悟飯はアルティメット状態へと変化した。そしてセルJのいる岩山に降り立つ。
ゴテンクス「待ってよ!せっかく来たんだから、やっぱ俺も行くって!」
ピッコロ「こ、こら待て!」
ゴテンクスはピッコロの制止を振り切り悟飯の元へ向かう。
セルJとアルティメット状態の悟飯が岩山の上で睨み合う。
アルティメット悟飯「久しぶりだなセル。どうやって生き返ったんだ貴様」
セルJ「ククク。あんまし変わってねえなあ孫悟飯。一発でお前と分かったぜ」
するとゴテンクスも、セルJの前に降り立つ。
ゴテンクス「ハーイ!おこんにちわっ!」
アルティメット悟飯「な••なんでここに来たんだ!」
ゴテンクス「いいじゃん、いいじゃん。それより敵は目の前だよ」
セルJは腕組みをして立っている。
セルJ「ほう。大勢でくるかと思いきや、二人だけで来やがったか。いい度胸だ。そらかかってこい」
悟飯はセルJに違和感を感じた。自分が知ってるセルとはどこか違うと感じている。
アルティメット悟飯「•••お前。さてはセルじゃないな?」
ゴテンクス「え!?なにそれ違うの!?」
悟飯は見抜いた。セルと全く同じ姿をした、この敵がセルではないことを。
パチパチと拍手するセルJ
セルJ「ご名答。よく分かったな」
遠くの岩陰から見守ってるピッコロが驚く。
ピッコロ「な•••なに!?セルじゃないだと」
向かい合うセルJと悟飯。ゴテンクスはいまいち入り込む余地がなく「どうしよう」といった感じで二人をキョロキョロと見るだけ。
アルティメット悟飯「答えろ。お前は•••誰だ」
セルJ「教えてやるよ。俺はセルジュニア様だ。覚えてるか?」
アルティメット悟飯「なに!?セルジュニア」
このセルそっくりな敵の正体は、かつて悟飯が殺したはずのセルジュニアであった。(ここからはセルJをセルジュニア表記にします)
アルティメット悟飯「バカな!あの時、死んだはずじゃ••なんで」
セルジュニア「さあね。お前達がバカだからじゃないかな?」
ここからナレーションと回想シーンを含めて、セルジュニアがここにいる理由を解説。
かつてセル戦にて。悟飯の攻撃によって、セルジュニア達の多くは死んでしまった。しかし一匹だけは死ななかった。
セル達は頭の中にある核さえ無事なら復活できる。大勢のセルジュニアは核ごと破壊され死に絶える中、一匹だけ核が無事だったのである。
悟飯の蹴りでバラバラにされたセルジュニア。しかし一匹のセルジュニアの割られた頭から核が抜け出し、そのまま地中に逃げ込んだのであった。
セルジュニアは気を消して核の姿のまま地中に潜っていた。地上に出て復活してしまうと、たちどころに悟飯達に見つかってしまうからだ。
回想一時中断
上空から二人の様子を見守るピッコロ
ピッコロ「セルジュニアだと!?たかがセルジュニアごときがあれほどのパワーを持ったのか•••」
ナレーションと回想の続き。
しかし数年前に地中に隠れて気を消していたセルジュニアに地上に戻るチャンスが訪れた。それは悟飯達がビルス襲来に気を取られていた時である。
セルジュニアの核は、ビルスと悟飯達が戦ってる隙に地上に出た。そしてそのまま復活し、体を復元した。この時、自爆セル復活の時と同じく大幅なパワーアップを遂げた。そもそも第二形態セルよりも遥かに強大な力を持ったセルジュニアである。核から復活した時の戦闘力は完全体セルを遥かに凌ぐものとなっていた。
千載一遇の好機を得たセルジュニアは、そのまま地球を脱出。そして宇宙の様々な星を渡りあるいてきた。その中で武術の腕を磨いてきたのだ。
回想終わり
上空中、遠くから見守ってるピッコロは会話の内容に驚く。
ピッコロ「ちっ。まさか生きてたとは••。厄介なことになったな」
セルジュニアの圧倒的なプレッシャーを前に、悟飯達はまるで挑戦者のような気持ちになる。それを跳ね返すためにゴテンクスが気炎を吐く。
ゴテンクス「よっしゃあ!すぐにぶっ飛ばしてやるけど、その前に俺からも質問してやるよ。なんで今更戻ってきやがった!」
セルジュニア「決まってんだろ?お前らを殺しにきてやったんだよ。特に孫悟飯はじっくりとな。ところでこのガキは誰だ?いなかったよなあの時には」
ゴテンクス「へへ。俺はジジイのお前と違って若いからな」
セルジュニア「ククク。こんなガキじゃ俺様に殺されるのは目に見えてるだろうに。どした孫悟飯ちゃんよ?」
ゴテンクス「な••なんだと!死ぬのはお前だろ。悟飯さんもなんか言ってやれよ」
アルティメット悟飯「••••くっ」
悟飯はセルジュニアの発言がハッタリではないことを分かってる。
セルジュニア「とっくに分かってるだろうが、この俺様の力はセルの比ではないぞ」
アルティメット悟飯「フン。•••でなきゃ今更、俺の前に現れるはずがないもんな」
セルジュニア「察しがいいな孫悟飯よ。褒美に今からお前に恐ろしい神の力を見せてやるから感謝しろよ。中途半端に腕をあげてしまったことを死ぬほど後悔させてやる」
アルティメット悟飯「神の力だと?お前が?」
セルジュニア「セルには到達できなかったが、この俺様には可能だったのだ。自然の理を踏みにじって生まれた、究極生命体である俺様だからこそ可能だったのだ」
ゴテンクス「なんか変なこと言い出したぜアイツ。今のうちにぶっ飛ばそう。俺がまず行くから援護頼むよ」
アルティメット悟飯「やめとくんだ!アイツの言ってることは虚勢じゃない。君はもう帰った方がいい」
ゴテンクス「でもアンタを一人で戦わすわけにもいかないだろ。ヤバイ奴だけど二人なら勝機も見えるってもんさ!」
超サイヤ人3状態のゴテンクスは猛烈なスピードで飛びかかる。
ゴテンクス「どりゃあ先手必勝!死ねええ」
左手をスッと前に伸ばすセルジュニア。そして飛び込んできたゴテンクスを軽いデコピンだけで吹っ飛ばす。
デコを叩かれたゴテンクスは、高速回転しながら数千メートル吹き飛ぶ。岩山にぶつかって止まるが瓦礫に埋れたゴテンクス。
アルティメット悟飯「突進するゴテンクスを指一本ではじき返しやがった・・・。たかがセルジュニアに信じられんパワーだ••」
上空から戦いを見守るピッコロも驚く。
ピッコロ「あんな芸当ができたのはビルスぐらいだ••!」
セルジュニアはニヤニヤしながら白々しく悟飯に尋ねる。
セルジュニア「なんだ今のは。ハエか?なかなかすばしっこかったな」
次の瞬間、セルジュニアは超スピードで移動し、ゴテンクスが埋れた瓦礫の前に立つ。
ピッコロ「なに!」
セルジュニアの途方もないスピードに困惑する悟飯。
アルティメット悟飯「くっ•••。奴の動きが見えなかった」
セルジュニア「もう終いかお前?死なないように加減してやったつもりだが、死んじまったか?」
ゴテンクスは瓦礫の中から飛び出てくる。そしてセルジュニアと距離を取るべくジャンプ。悟飯の側へ戻る。
両者の間に数キロほどの距離ができる。「ひぃひぃ」言いながら赤くなったおでこを両手で押さえるゴテンクス。
ゴテンクス「ハァ。ハァ。冗談だろ。今のがデコピンかよ。死ぬかと思ったぜ」
アルティメット悟飯「もうやめとけ!次はこんなもんじゃ済まないぞ」
ゴテンクス「今のは油断しただけ!次は上手くやるよ!」
再びセルジュニアが二人の前に現れる。まるで瞬間移動で現れたかのように。
アルティメット悟飯「速いっ!」
ゴテンクスが一歩前に出る。
ゴテンクス「クックック。今、俺を殺さなかったのは痛恨のミスだったなセルジュニア」
セルジュニア「ほお。面白いバカだな」
ゴテンクス「うおお!手を抜いたことを後悔しやがれっ!」
エネルギー弾をセルジュニア目掛けて連打。
目を閉じてるセルジュニア。エネルギー弾が当たる直前にカッと目を開く。
ゴテンクスを取り巻く、すべての景色が眩く真っ白になる。
ゴテンクス「うわっ!」
アルティメット悟飯「やばい!」
一帯が大爆発を起こした。砂漠に成層圏に達するほど巨大な噴煙柱ができる。
アルティメット悟飯は超スピードでゴテンクスを抱えて空中に脱出していた。だがゴテンクスを庇って既にダメージを受けている。
地面には巨大隕石が衝突した後のような、超巨大クレーターが誕生している。その中心にセルジュニアがいる。
クレーターの底から見上げるセルジュニア
セルジュニア「ちっ。孫悟飯の奴、あの程度でダメージを受けてやがる。話にならんな」
セルジュニアはニヤリと笑う。
セルジュニア『やっぱり真打は孫悟空だな。こんなカスじゃ楽しめない』
悟飯はゴテンクスを説得する。
アルティメット悟飯「ハァ。ハァ。君は帰るんだ」
ゴテンクス「で••でもよ。アンタ怪我してるぞ」
アルティメット悟飯「いいから帰れっ!!邪魔だ!」
ゴテンクス「わっ!分かりました!」
ゴテンクスは退避。上空で見守るピッコロの側へ。
アルティメット悟飯、セルジュニアの前に降り立つ。
セルジュニア「おい。二人掛かりはやめたのか?」
アルティメット悟飯「その必要はない。お前は•••俺が一人で倒す。セルジュニア」
次の瞬間、セルジュニアが悟飯の背後に回っている。
慌てて振り返る悟飯
アルティメット悟飯「なっ!」
セルジュニア「分かってるぞ。お前は俺の動きが全く見えていない」
次の瞬間、腕組みしたセルジュニアが何もしていないのに、悟飯はいきなり右のわき腹を押さえてうずくまる。
アルティメット悟飯「がはっ!ぐうう。こ、これは」
セルジュニア「そして今のパンチも見えてない。口だけは達者だか、どうやって俺様を倒すのかな?」
アルティメット悟飯「き•••貴様〜」
脇腹を手で押さえながら後ろにジャンプしてセルジュニアとの距離をとる悟飯。
セルジュニア「フヒヒ。ひ弱になったな孫悟飯。早くパパに助けてもらえよ」
口から血をタラリと流しながらも、構える孫悟飯。
アルティメット悟飯「なんて凄まじいスピードだ••。しかも奴はまるで本気じゃない。かつて俺が一撃で倒したセルジュニアが•••」
ゴテンクス「なあピッコロさん。悟飯さんに勝ち目あるのかな。」
ピッコロ「•••あるわけないだろっ!悔しいが、悟飯には勝てんだろう」
ゴテンクス「じゃあどうすんだよ!」
ピッコロ「孫悟空が来るのを待つしかない!それにしても何してるんだ悟空の奴••。早くしないと悟飯が殺されてしまうぞ」
○○○
舞台はビルス星へ転換。地球では皆が悟空を待っていたが、何も知らない悟空とベジータは組手に熱中している。
○○○
再び舞台は砂漠に転換。
セルジュニアは、腕組みしたまま微動だにしてない。しかし悟飯は吹っ飛ばされる怪現象が続く。セルジュニアは超スピードで攻撃しては、腕組み態勢に戻っているがためにそう見える。
セルジュニアは嘲笑う。
セルジュニア「おいおい嘘だろ?こっちは力一杯手を抜いてやってるんだぞ。どうやったらそんなに弱くなれるんだお前」
ダメージを負った悟飯はがむしゃらに殴りかかる。
アルティメット悟飯「くっそー!」
セルジュニア「フヒヒ。頭に血を上らせやがって、馬鹿が」
悟飯が殴りかかるが、やはりセルジュニアに近づくこともできずに吹っ飛ばされる。
しかし吹っ飛ばされた時に、悟飯はクルリと態勢を整えて着地した。腹を押さえながらセルジュニアを睨む悟飯。少しずつだが••。悟飯は目がセルジュニアの超スピードに慣れてきたのだ。
セルジュニア「おや?今の感触は•••。お前、今、防御しやがったな」
積もったダメージのために、ガクッと片膝を地面に落とす悟飯。だがセルジュニアを睨みつけてゆっくりとまた立ち上がる。
アルティメット悟飯「ハァ、ハァ。セルジュニア。いくら強くなっても、こんなもんじゃ俺は倒せないぞ••。うおお!」
悟飯は力を振り絞ってセルジュニアに突進する。(ここから画面はスローモーションに)何かが超スピードで悟飯の顔に接近する。セルジュニアの右腕だ。
アルティメット悟飯「見えた!」
驚くべきことに悟飯はセルジュニアのパンチをかわした。
セルジュニア「なにっ!?」
しかしその喜びもつかの間だった。悟飯にかわされた瞬間に、セルジュニアは間髪いれずに蹴りを放ち、悟飯の腹に入れてしまう。悟飯は数キロ離れた山にぶつかってとまる。地面に倒れこむ悟飯。だが手応えを感じている。
アルティメット悟飯「ぐ•••ぐうう。へへ。今の蹴りはなかなかだったぞセルジュニア」
ピッコロ「悟飯は何をやってるんだ。何度やっても同じだぞ!このままでは殺されてしまう」
ピッコロにはずっと同じ状態が続いてるように見える。だがゴテンクスには悟飯の動きが見えた。
ゴテンクス「違う!悟飯さんはセルジュニアの突きをかわしたんだ」
ピッコロ「何!?本当か!?」
ゴテンクス「俺もハッキリとは見えないけど••。信じられないほど速い突きを一度はかわしたんだ。」
セルジュニアも最初のパンチがかわされたことに驚いていた。
ゴテンクス「もしかして悟飯さん強くなってない?」
ピッコロ「そうかアイツ••。」
セルジュニア「あれだけ痛めつけてやったのに••。戦闘力が増加してやがるってことか」
ピッコロ「悟飯の奴。闘いの中で成長してやがるのか!いいぞ。少しだけ希望が見えてきた
セルジュニア「••なるほどな。戦闘民族って名前は伊達じゃないようだな。こんなカスでも、孫悟空
と組むと厄介になるかもしれん」
セルジュニアの体からはじめてオーラが吹き上がる。
セルジュニア「じゃあ遊びはやめて、すぐに殺しておいた方が良さそうだな」
悟飯はセルジュニアの急激なパワーアップに絶句する。
アルティメット悟飯「•••!」
セルジュニア「お前を限界までコケにしたくて力一杯、手を抜いてやってたんだがな。ちょっとだけ本気になってやるよ」
ゴテンクスとピッコロも絶句する。
ピッコロ「まずいぞ••今の悟飯じゃ、どうやっても勝負にならん!」
ゴテンクス叫ぶ
ゴテンクス「やばい!悟飯さん逃げろー!死ぬぞ」
しかし悟飯構える。優然と接近してくるセルジュニア。
アルティメット悟飯「くっ!こいっセルジュニア」
しかし次の瞬間には悟飯の肩がセルの手刀で貫かれていた。なんのモーションもなく、セルジュニアはこれを成し遂げていた。悟飯は全く反応できなかった。
悟飯は肩を押さえて倒れる。
アルティメット悟飯「ぐぎゃあああ!一体何が••。く•••くそ」
倒れた悟飯の顔を踏むセルジュニア
アルティメット悟飯「ぐあっ」
セルジュニア「楽に死にたいだろ。このままアッサリと踏み殺してやろうか?」
アルティメット悟飯「ハァハァ。ふざけるなよ••」
セルジュニア「ヒヒヒ。じゃあ、リクエストに応えてじっくりと遊んでから殺してやるか。」
西の都から飛んできたクリリンがピッコロとゴテンクスのところに到着。
ピッコロ「クリリン!悟空とベジータはどうなった」
クリリン「ビルス星にいるみたいだけど、まだ連絡取れないんだよ」
ゴテンクス「いつもコレなんだよな!」
ピッコロ「孫悟空!何やってるんだ!セルジュニアを倒せるのはアイツしかいないのに」
セルジュニアにも会話の内容が伝わる。
セルジュニア「いくら待ってもこないと思ったら孫悟空は別の星にいやがるのか。つまらん時に来ちまったぜ」
その時、倒れたままの悟飯が叫んだ。
アルティメット悟飯「父さんを呼ばないでください!」
ピッコロ「何!?」
アルティメット悟飯「こいつは、絶対に俺が••倒す••から」
ピッコロは困惑する。
ピッコロ「アイツ、何を意地になってるんだ!あんな状態で」
セルジュニアは悟飯を踏みつけながらニヤニヤと笑う。ピッコロの方を向いて叫ぶ。
セルジュニア「別に悟空とベジータを呼んでも構わんぞ俺様は。まとめて地獄に送ってやる」
ずっと我慢してたゴテンクスだったが、ついにキレてしまう。
ゴテンクス「お前なんかがパパ達に敵うわけがないだろ!」
セルジュニアに向かって突進。
ピッコロ「バカ!」
セルジュニアに一撃入れるゴテンクス••しかしそれは残像だった。
ゴテンクス「くそっ!どこだ」
セルジュニア「ここだバカ」
後ろからゴテンクスの後頭部に膝蹴りをくらわすセルジュニア。
ゴテンクスはふっとばされて気絶。悟天とトランクスに戻る。
セルジュニア「なるほど。フュージョンだったのか。全く色々知ってる奴らだぜ」
セルジュニアは悟天の存在に気づく。
セルジュニア「なんだアイツ。孫悟空そっくりだな」
悟天に興味をもったセルジュニア。気絶した悟天の髪を掴んで持ち上げる。
セルジュニア「まさかコイツも孫悟空の息子か?」
悟天「う••うう」
うつ伏せに倒れてる悟飯。(顔は横向き。)
アルティメット悟飯「悟天に手をだすな••」
驚いて振りかえるセルジュニア。
セルジュニア「孫悟飯•••。瀕死の分際で戦闘力がま〜だ上昇してやがる。まあそれでもカスはカスに過ぎないがな••」
少年悟飯が怒って変身したことを思い出すセルジュニア。軽く手刀を首に入れて悟飯を気絶させる。
アルティメット悟飯「ぐあっ」
セルジュニア「セルの失敗は、無駄にコイツを挑発したことだからな」
ピッコロ「悟飯!悟天!」
クリリン「あわわ!こりゃマズイぞ」
ついに自分達が戦わねばならないのかと、覚悟を決めたピッコロとクリリン。セルジュニアに向かって構える。
そんなピッコロに向かって叫ぶセルジュニア
セルジュニア「おいピッコロ。お前達にチャンスをくれてやるよ」
ピッコロ「な、なんだ」
セルジュニア「お前らは、このガキ二人を連れて孫悟空を呼びにいけ。15分だけ待ってやる。それまでに悟空を連れてこなければ悟飯を殺す」
ピッコロ「な••なんだと!」
セルジュニア「こんなゴミ達をいたぶってもつまらんからな。生き返った孫悟空を相手した方が面白そうだ。この提案が嫌なら構わんが、すぐにコイツら三人を殺すぞ」
クリリン「誰がお前の話なんか••」
セルジュニア「では悟飯の頭をスイカのように割ってやるよ」
ピッコロ「ま、待て!分かった。」
状況を察したピッコロとクリリンは悟天とトランクスを抱えて空を飛ぶ。
ピッコロは捨て台詞を吐く。
ピッコロ「覚悟しておけセルジュニア。今の孫悟空が到着すれば、おまえなどひとたまりもないからな••」
そう言ってピッコロは飛び去った。
セルジュニア「フン••。ようやく邪魔者達は消えたな。孫悟飯」
気絶して倒れてる悟飯を一瞥するセルジュニア。
セルジュニア「ガッカリさせやがって孫悟飯め。もっとも俺様が強くなりすぎたのかもしれんがな」
セルジュニア、凄まじい戦闘力に気づく。
セルジュニア「まさか••」
セルジュニアは悟飯の様子を確かめる。
セルジュニア「嘘だろ!?気絶してるというのに戦闘力がどんどん増大してやがる••コイツは••どうなってやがる」
考え込むセルジュニア
セルジュニア『今すぐコイツを殺した方がいいな。セルと同じ轍を踏まないために•••』
気絶してる悟飯にトドメを刺すポーズを取る。しかししばらく悩んだ後に、踏みとどまる。
セルジュニア「やめだ。こんなアッサリ殺してもつまらん。俺様の長年の怨みはこんなもんじゃあ収まらないぞ••」
セルジュニアは腕を降ろした。そして悟飯目を覚ます。しかしまだダメージが深くて倒れたまま動けない。
アルティメット悟飯「あ•••あれ。どうなったんだ。悟天は!?」
セルジュニア「へへへ。あんなガキどもなんて殺しても良かったんだけどな」
アルティメット悟飯「貴様••まさか‼」
熱くなってる悟飯。だが目を瞑って気を探ると遠くに行った悟天達のかすかな気を感じる。
アルティメット悟飯「良かった••。皆、生きてる」
悟飯は起き上がろうとするが、ダメージが大き過ぎて倒れたまま動けない。
アルティメット悟飯「セル。いやセルジュニア•••お前、何故今頃になって俺に復讐しようとする」
倒れている悟飯の顔を踏みつけるセルジュニア
アルティメット悟飯「ぐうっ」
セルジュニア「俺様の父と兄弟達を殺しておいて何故だと?お前など死んで当然だろ」
アルティメット悟飯「••あの時はお前達が皆を殺そうとしたんだろ••」
セルジュニア「それがどうした!ゴミがっ」
セルジュニアは悟飯を蹴る。ゴロゴロ転がり悟飯はうつ伏せに倒れこむ。セルジュニアは悟飯の頭の前に立つ。
アルティメット悟飯「ハァハァ。俺だって父さんを失ったんだ••」
ニヤニヤ笑うセルジュニア
セルジュニア「俺様相手に同情を買おうって?バカかお前」
悟飯の背中を踏む。
アルティメット悟飯「ぐふっ」
セルジュニア「どんな復讐がいいと思うかね孫悟飯?お前が俺様にしてくれたように、お前の家族を皆殺しにしてやろうか。」
悟飯の頭の中に、パンやビーデルの姿が浮かぶ。
その瞬間、悟飯が今まで見せたことのないような、凄まじい形相でセルジュニアを睨みつける。そして静かに頭上のセルジュニアに向かって言った。
アルティメット悟飯「今ならお前を殺さないでおいてやる。それ以上喋るのをやめろ・・・」
セルジュニア「はぁ?お前は何を言ってるん・・・!?!」
その瞬間。倒れたままの悟飯の体が赤く眩く輝き出す。悟飯の姿が変化している。ゴッド化がはじまったようだ。それとともに肩の傷も癒える。そして僅か5秒ほどで赤色の光が今度は青色が燃える炎のように揺らめくように輝き出すはじめた。一瞬で2段階の覚醒を遂げた悟飯。(倒れたまま)
悟飯を観察するセルジュニア。
セルジュニア「バカな。戦闘力が消えた••。だがコイツは••」
気絶した悟天とトランクスを抱えて西の都に向かってるピッコロとクリリン。二人は急に飛行をストップした。悟飯の変化に気づいたようだ。
クリリン「悟飯の気が消えた‼殺されちまったのか!?」
ピッコロ「違う‼この気••!ブルーだ!悟飯の奴はサイヤ人ブルーに変化しやがった」
クリリン「•••一体何が起きてるんだ」
ピッコロ「トランクスを頼むクリリン」
クリリン「え!ちょっと!」
クリリンにトランクスを預けたピッコロは一人、猛烈なスピードで引き返す。
ゆっくりと膝をついて起き上がりだす悟飯。その姿は超サイヤ人ブルーとなっている。
ブルー悟飯「また俺の家族に手を出すなら・・・セルジュニア。お前を殺す」
腕組みするセルジュニア。先ほどまでの余裕の表情が消えている。
セルジュニア『こいつが噂の超サイヤ人ブルーか••。確かにさっきまでの孫悟飯とは段違いの迫力だな』
しばしにらみ合う二人。
ピッコロが戻ってきた。ピッコロは岩山の上に陣取る。二人の戦いを見届けるために。だが熱くなってるセルジュニアと悟飯はピッコロが戻ってきたことにすら気づかない。
ピッコロ「セルジュニアの表情がいままでと違う••。ついに本気になりやがったな。孫悟空の出番はないかもしれん」
腕組みを解いたセルジュニア。
セルジュニア「ククク。上出来上出来。今の貴様をブチ殺してこそ、借りが返せるってもんだ」
ブルー悟飯「お前は••ワザと俺を怒らせた。あの日を再現したかったのだろう。違うか?」
セルジュニア「笑わせるなよ。腑抜けたお前を殺したんじゃあ、このセルジュニア様の自慢にならんだけだ。いくぞ!」
一瞬で消えるセルジュニア。超スピードでブルー悟飯の背後を取る。だが次の瞬間、こんどは超サイヤ人ブルーとなった悟飯がセルジュニアの前から姿を消す。上を見上げるセルジュニア。
悟飯は上空に移動したのだ
セルジュニア『速い!!』
覚醒した悟飯のスピードはセルジュニアに匹敵するものだった。
今度は落下しながら超スピードでセルジュニアに殴りかかる悟飯。しかし軽くよけられる。次の瞬間にセルジュニアのパンチが悟飯の腹に決まる。
ピッコロ「な••なに‼」
だが、悟飯は堪えて、すぐに殴りかかる。しかし再びかわされて、逆にセルジュニアの蹴りが悟飯の顔に決まる。悟飯の鼻から血がタラリと垂れる。
ピッコロは驚愕する。
ピッコロ『な••なんということだ!超サイヤ人ブルーの力をもってしてもセルジュニアには敵わないのか』
だが本当に驚いてるのはセルジュニアの方だった。殴った方の拳と足がボロボロになって痛んでいたのだ。だがセルジュニアは再生能力ですぐに回復させた。
セルジュニア「ちっ。こいつはダセェな•••」
ニヤリと笑う悟飯
ブルー悟飯「凄まじいパワーとスピードだが、肉体がまだついていけてないようだなセルジュニア」
セルジュニア「フン。お前もまだ変身した力をモノにしていないようだがな。じゃあこれはどうかな」
セルジュニアのパワーが急激に上がる。
右手で機関銃のように悟飯にパンチを入れるセルジュニア。最後に上空から蹴りを入れて地面に激突させる。悟飯の体は地底深くまでめり込んでいく。地殻を突き破ってマントルまで達したようだ。
痛めた右手を震わせるセルジュニア。
セルジュニア「ハァハァ。地球の中心核までめり込んだかな?」
だが悟飯は撃ち込まれた地面から猛烈な勢いで出てくる。そして上空にいるセルジュニアめがけて弾丸のように突っ込む。(セルジュニアの方が素早いので何よりも体を当てることを優先している悟飯)
ブルー悟飯「らああああっ!」
セルジュニア「な•••なに!?」
油断してたセルジュニアはついに悟飯から一撃をもらう。それはミサイルように飛んできた悟飯による強烈な頭突きだった。
セルジュニア「ぐあっ」
悟飯は二発めを喰らわそうと蹴りを放つが空振り。すぐさまセルジュニアは後ろに飛んで距離を取る。
ブルー悟飯「ハァハァ。まったくすばしっこい奴だ••」
セルジュニア「お、おのれ。よくも俺様の顔に••!」
ここから壮絶な撃ち合いが始まる。セルジュニアが5発殴って、悟飯が1発返すような展開。
セルジュニアは「くたばれ!」と叫んで5発殴り、悟飯は「どうしたセルジュニア!」と叫び1発蹴り返す。
二人の戦いを前にしてピッコロは震える。
ピッコロ「なんて恐ろしい攻撃を繰り出す奴らなんだ••。あのエネルギーが一発でも他に向かえば••。地球どころか太陽だってふきとぶぞ」
互いの一撃、一撃が恒星をも消滅させるような恐ろしいパンチである。しかし両者ともに、相手に衝撃の全てをぶつける攻撃をしてるがために、衝撃は僅かにしか漏れない。
だが漏れたその僅かな衝撃が、地球全体を震わせる。
しかし徐々に、ペースが変わってくる。セルジュニアが2発なぐって悟飯が1発殴るような展開になり、ついに互いに同じ数だけ殴りあうようになる。
セルジュニアはダメージを快復させる力を持つがそれだけ戦闘力を減少させてしまう。頑丈さとパワーで勝るブルー悟飯に、徐々に追い詰められる。悟飯はセルジュニアを殴ってふっとばす。
セルジュニア「ぐああっ!」
起き上がろうとするセルジュニアが膝から崩れる。
セルジュニア「ぐはぁ。くそっ!なんてタフな野郎だ••。こいつが噂に聞いた超サイヤ人ブルーなのか」
膝をついたセルジュニアの前で、王者のように立つ悟飯。
ブルー悟飯「忠告するぞセルジュニア。俺に殺されたくなければ、帰るんだ。俺はできるならお前を殺したくはない」
セルジュニア「ハァハァ••。なんだと•••?」
ギャラリーのピッコロは悟飯の提案に驚く。
ピッコロ「ば••馬鹿な!そいつを生かしておいたら何をするか分からんぞ。あまりにも危険すぎる」
ブルー悟飯「•••」
まだ立ちあがれないセルジュニア。
セルジュニア「くくく。ピッコロの言ってることが正解だと思うぜ?お坊ちゃん」
ブルー悟飯「•••だろうな」
悟飯はピッコロの忠告に従い、このままトドメを刺すべきか迷う。
悩む悟飯に生まれた一瞬の隙をついてにセルジュニアが距離を取って、空中に逃げる。
セルジュニア「まったく救い難い甘ちゃんになったもんだなぁ、お前は!」
セルジュニアは両手を天に掲げる。フリーザがデスボールを惑星に打ち込む態勢だ。
セルジュニア「貴様らは宇宙空間じゃあ生きられない。つまりこんな小さな星を消すだけで、お前らを皆殺しにして俺は勝てるってわけだ」
ブルー悟飯「ちぃっ!しまった」
焦る悟飯は急いでかめはめ波の態勢になる。
セルジュニア「くく。トロいお前のかめはめ波なんぞが俺様に当たるかな?まだスピードは俺のが上のはずだ。さあ今こそ借りを返してやるぜ!」
にらみ合う上空のセルジュニアと地上の悟飯。
しかし優勢であるはずのセルジュニアが俄に悩みはじめる。
セルジュニア「そうさ。このエネルギーボールで地球を破壊すれば俺の勝ちだ。だが••」
顔を歪めるセルジュニア。
セルジュニア「だが•••何故だ。こんなんじゃ、まるで勝った気がせん••。クソッ!孫悟飯の野郎め。おかしな気分にさせやがる」
ブルー悟飯「かーめーはーめー••」
悟飯の気が限界まで溜まった。かめはめ波を打とうとしたその寸前。
セルジュニア「•••。つまらん。やめた」
セルは腕を下ろした。白熱する光の球も消えている。かめはめ波を撃つ構えの悟飯は驚く。その態勢のまま固まった。
ブルー悟飯「・・・なに?」
セルジュニア「やめたって言ったんだよ。文句でもあるのか?」
悟飯は驚きながら尋ねる。
ブルー悟飯「どうしたセルジュニア。地球を破壊して俺を殺すんじゃなかったのか」
セルジュニア「•••。感謝しろ。お前を殺すのは中止だ。お前なんぞの命を奪うために滅ぼすには、この星はあまりにも美しすぎるからな•••」
ニヤリと笑う悟飯。
ブルー悟飯「どうしたんだ。セルはそんなこと言わなかったぜ」
セルジュニア「俺様はセルジュニア様だ。セルとごっちゃにするなバカ野郎」
かめはめ波の構えを解く悟飯
ブルー悟飯「お前がそんなこと言うなんて意外だな。頭でも打ったか」
セルジュニアは地上にスウウッと降りてきた。
セルジュニア「久しぶりに来たが、この星は実に空気が心地よい。ドクターゲロは、地球で暮らすようセルを設計して誕生させたのだろう」
ギャラリーのピッコロ。セルジュニアの会話内容に驚く。
ピッコロ「アイツが今のを撃てば悟飯とて防ぎようがなかったはずだ。俺たちは負けてたはずだ・・・。奴は一体何を考えてやがる。」
悟飯ニヤリとする。
ブルー悟飯「そうか。それでは地球を傷つけないように決着をつけよう」
セルジュニアを前に再び構える悟飯。決着をつけるつもりだが・・。セルジュニアは構えない。
セルジュニア「もういいだろ••。決着は既についた。お前の勝ちだ」
ブルー悟飯「な、なんだと!?」
セルジュニアは感慨深げに目を瞑る
セルジュニア「仕方ないだろ。貴様は宇宙で一番強い奴なのだから。相変わらずな」
悟飯戸惑う。そして少し微笑む。
ブルー悟飯「•••それは違うぞ。俺は•••ただの学者だ」
セルジュニア「なんだって?」
その時、セルジュニアは何かに気づき、上空を見上げる。
セルジュニア「‼危険なパワーがここに向かっているな。こいつは破壊神どもだな」
悟飯も慌てて破壊神の気を探る。今や超サイヤ人ブルーとなった悟飯には、破壊神の気を探ることもできた。
ブルー悟飯「あ、本当だ。こりゃビルス様か。ところでお前。なんでビルス様のことを知ってるんだ?」
セルジュニア「地球に閉じこもってたお前達と違って、宇宙を旅してきた俺様は色々知ってんだよ」
上空のピッコロは呆れる。
ピッコロ「な••なんだ悟飯とセルジュニアの会話は。」
セルジュニア「さてと。今日のところは、これで引き上げてやるよ。だが、このままじゃ済まさんぞ」
ブルー悟飯「いや。もう来ないでくんない?俺も仕事で忙しいんだ」
イラっときたセルジュニア。
セルジュニア「•••。絶対に来てやるからな」
セルジュニアは飛び立ち、宇宙へと消えていった。
ブルー悟飯「•••ふぅ。危なかったなー」
その時、悟飯の目の前に突然、悟空とベジータが現れる。瞬間移動してきたのだ。
ブルー悟飯「うわっ!父さん!?」
悟空「セルが復活したんだって!?どこだ!どこにいる!」
ブルー悟飯「いや、もう奴は帰りました」
悟空「帰った!?」
ベジータが悟飯の変貌に気づく。
ベジータ「そんなこと言ってる場合じゃないだろカカロット。悟飯が超サイヤ人ブルーになってるんだぞ!気づかないのか」
ブルー悟飯「ええ。これには、まあ色々ありまして••」
悟空「ひゃぁ。気づかなかったな!どうした悟飯!」
ピッコロも地上に降りてきた。
ピッコロ「セルじゃないぞ孫悟空。奴はセルジュニアだ。まあ話はこれからじっくりしてやる。悟飯の奴は凄かった•••」
次の瞬間、四人の元に突然に流星が突っ込んできて、四人はふっとばさる。
悟空「な、なんだー!?」
ブルー悟飯「いててて」
ベジータ「セルジュニアの攻撃か!?」
ピッコロ「な••なんてこった」
流星の正体はビルスとウイスの二人だった。ビルス達が地球に到着したのだ。
ビルス「おいおい!呼ばれたから来てやったのに、セルとか言う奴はもういないじゃないか!」
ウイス「ビルス様を呼んでおいて、敵が帰ったからもう帰れなんて失礼ですからね?」
ブルー悟飯「わ••分かってます!分かってます!」
耳打ちするピッコロ
ピッコロ「どうするんだ悟飯!場合によってはセルジュニアより危険だぞ」
ブルー悟飯「えーっと。せっかくなので、サタンさんの家でやってる昼食会に皆さん来てください」
○○○
夕方の4時になった。舞台は再びサタンの屋敷に戻る。
チチ「オラもお呼ばれしていいのけ?」
ブルマ「親戚なんだからいいんじゃない?」
破壊神を含め、何故か招待されたチチやブルマも含めて皆は大騒ぎしながら飯を食べている。飯を食べながらピッコロから説明を受ける悟空とベジータ。
悟空「悟飯の奴がそんなに意地を張ってたなんてな〜。死んだらどうする気だったんだ」
ピッコロ「悟天とトランクスも危なかったんだ。後でたっぷり叱っておけよ」
ベジータ「ちっ。まったく無茶する奴らだ」
紅茶を飲みつつベジータがしみじみ呟く。
ベジータ「悟飯から感じたパワーはとんでもなかった•••。たった一人で超サイヤ人ブルーになるとは、やはり恐ろしい奴だぜ」
悟空「まあな。本当に極めれば、オラなんかよりもずっとすげえ奴だからな悟飯は」
ピッコロ「でも学者でいたいというのだから仕方なかろう。それも悟飯の人生だ」
屋敷の外からは、鳴り止まないサタンコールが聞こえてくる。再度セルを撃退した救国の英雄サタンに向かって、数万人という市民が屋敷の前に集まり、喜びの声をあげていた。
サタンは表に出て、市民らへの対応に追われている。
サタン「ありがとう!ありがとう諸君!諸君らの応援でセルを撃退することができた」
市民達からの歓声は増える一方だ。サタンは慌てて制止する。
サタン「しーっ!静かにしろお前達!お前達らの気持ちは分かるが、今は真の英雄の悟飯くんが寝てる時間•••ゴホンッ。私は戦いに疲れてるので休息をとらねばならんのだ!静かにしてくれ」
しかしサタンの訴えも大歓声に掻き消されていく。
場面は食堂に戻る。皆とは別のテーブルに、悟飯一家は座っていた。
疲れ果てた悟飯は、道着のままテーブルにつっぷして寝てしまっていた。
パンを抱っこしながらビーデルは隣の椅子に腰掛ける。悟飯に対して怒りたいやら、労わってあげたいやら複雑な気持ち。
ビーデル「悟飯くんのバカ••。死んじゃってたらどうする気だったの」
悟飯は寝言のように答える。
悟飯「ごめんなさい••ビーデルさん。ムニャムニャ」
ビーデルが、抱っこしているパンを寝てる悟飯の顔に近づけると、ギュウウっとご飯の顔をつねった。悟飯は叩き起こされる。
悟飯「いててて!何?何?」
ビーデルは笑った。
ビーデル「パンちゃんも怒ってるのよ〜。お父さんがいなくなったらどうするのって」
悟飯もパンを抱っこして笑う。
おわり。
○追記○
セルジュニアのMAXパワーは、ゴールデンフリーザより、ほんのちょっとだけ弱いぐらいです。
悟飯はサイヤ人ブルーとなりましたが、まだまだ悟空やベジータの域には達してない設定です。