微妙に原作崩壊。

スレナルじゃないけど実力はあります。

両親のことは知らない設定。

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今日という日に幸福を

今日は10/10。

 

木の葉隠れの里にとっても、俺にとってもあまりいい感情を得られない日だ。

 

15年前の今日、里を半壊させた九尾の襲撃事件がおきた。

 

なんの前触れもなく現れた巨大な妖獣に、人々はなすすべもなく死んでいった。

 

結果その事件は、多大なる民間人、及び忍達、そして四代目火影の命と引き換えに終結した。生き残った人の心に闇を植えつけて。

 

あぁ、何で俺はこの日に生まれてしまったのだろう!

 

この日に俺を産み落とし死んでいった両親に恨み言のひとつでも云いたい。

 

「あんたらのせいで俺は人柱力にされたんだよ、どうしてくれるんだ」と。

 

10/10、そんな日に生まれてしまったせいで、俺は妖獣の人柱力(入れ物)になってしまった。

 

その事実は、里内では箝口令が敷かれ、秘密事項だったらしいが、どこから漏れたのか、俺が人柱力だって普通にばれた。

 

≪普通≫じゃない俺は、どこにいっても居場所はなかった。差別の目、地味に心に刺さる陰口の嵐、人目を気にしない暴力。物も売って貰えなかった。

 

惨めだった。

 

里人の行いよりも、それに反論できない自分が何よりも悔しかった。

 

俺は≪普通≫になりたかった。≪普通≫になれないなら、いっそ存在を認識できない透明人間にでもいいからなりたかった。

 

だから、俺は強くなることにした。誰よりも強くなって、誰も俺に手出しができなくなるくらい。

 

幸いなことに、三代目火影は俺に甘かった。普段は大人しい俺がちょっとおねだりすれば、大抵のことは叶えてくれた。

 

「じいちゃん、本が読みたい」

 

「じいちゃん、もっと難しい本がいい」

 

「じいちゃん、この本に書いてあることをやりたい、一緒にやって?」

 

「じいちゃん、これも」

 

「じいちゃん、」

 

「じいちゃん」

 

じいちゃん、俺、忍の修行をやりたい。

 

忍になりたい。

 

三代目火影は少し躊躇した。俺は畳み掛けた。

 

「俺、四代目火影みたいな忍になりたいんだ」

 

三代目火影の顔が驚愕に満ち、その後、慈愛に溢れた目を俺にむけた。

 

彼は一言、こういった。

 

「道のりは厳しいぞ?」と。

 

 

 

 

忍としての修行を始めたのは10年前。過ぎ去った10年間は、長いようで一瞬のように感じた。

 

じいちゃんの修行は本当に厳しかった。特に、俺がアカデミーにいた頃が一番ヤバかった。あれはヤバイ。マジで死ぬかと思った。

 

あまりにキツかったため、アカデミーにいる時間はほとんど休憩に当てていた。そのせいなのかはしらないが、俺にはドベのレッテルが貼られることになっていた。解せぬ。

 

卒業試験も、前日のいじmゲフンゲフン修行のせいでチャクラをうまく練れず落第。さすがにじいちゃんのとこに殴り込み(物理)にいった。

 

まぁそっから色々有り、卒業したわけだが、一度ある不幸は二度あるというわけで、俺は問題児の塊の班に入れられてしまった。

 

悲劇の末裔、最後のうちは一族

 

うちはサスケ

 

頭脳はピカ一、恋愛に現を抜かす

 

春野サクラ

 

木の葉の精鋭、でもだいぶ人間的にイケナイやつ

 

はたけカカシ

 

そして俺、

 

アカデミー史上最悪のドベ、実は結構強い

 

うずまきナルト

 

 

…………うん。俺よく今までやってこれたな。

 

サスケは里抜けしちゃうし、サクラはサスケに一途過ぎてちょっと、いやだいぶ引いたし、カカシ先生は……うーん(笑)

 

嫌いって訳じゃなかったんだけど、好きにもなれなくて。それでも、俺は彼らといるときだけ、≪普通≫でいられたとおもう。

 

良くも悪くも、俺が過ごした里は色んなものを与えてくれた。

 

 

里が喪の色で溢れた今日を、俺は顔岩の上から眺める。

 

15年前の今日、俺は運悪く妖獣の人柱力になった。その事実は変わらない。でも、

 

「ナルト」

 

「こんなところにいると風邪引くよ」

 

「俺んちこいよ。女たちが料理作って待ってるぜ」

 

ナルト。ナルト。

 

 

「「誕生日おめでとう」」

 

 

あぁ、俺は今、運悪く俺を産み落とした両親にこういいたいよ。

 

「俺はあんたらのお蔭で不幸も幸運も経験したよ。この溢れる幸せを分けてやりたいぐらいだ」と。

 

 

 




ナルト!HAPPYBIRTHDAY‼

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