東方心象記   作:AKIRA@お豆腐メンタル

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お久しぶりです。(2話から一週間)
1話、2話投稿した後から思ったのですが、
プロローグ無いな…と思ったので書くことにしました。
あらすじに少し書いてありますが、詳しく書けていないので、後からという形ですが書かせていただきました。

※1/8:ご指摘いただき「・」のルビを修正しました。


プロローグのようなもの

「最後に一つだけ…伝えないと」

 

 

髪の解けた彼女が振り返り

 

 

「士郎…貴方を愛している」

 

 

そして彼女は日の出の眩しさとともに消えた。

 

_______

 

 

「来てもらって悪いね」

 

男は、どこからともなく現れた女性に詫びを入れた。女性は、少し不貞腐れている様な顔でこちらを見ている。

 

「いいえ、構わないわよ?」

「それよりどうして私を呼んだのかしら?」

 

この男は、一体何の用で自分を呼んだのだろうか。

きっと、ろくでもないことに違いない。

そんなことを思っていると、男はそんな彼女の気持ちが分かったのかすぐに説明し出した。

 

「これから、ある少女を()()()()に連れて行ってほしいんだ」

 

こっちの世界より楽しいだろうしね。と小さく言った。それを聞いた女性はまるで新しいおもちゃの値踏みをするかの様な表情に切り替わった。

どうやら彼女の興味を引くに成功したらしい。

 

「ふぅん?で、その少女と言うのは一体誰なのかしら?」

 

そんなこと、言わずとも分かるが一応聞きますわよ?と言うような口の聞き方だ。

 

「知っているくせに、アーサー王だよ」

 

目の前の女性はアーサー王が女の子だったということを聞いても驚いた様子は無い。

彼女は表情を変えることなく男の話を聞いた。

 

「ほら、驚かない…」

「あの子はね、もう王としてではなく一人の少女として生きてもいいんじゃないかと思ってね」

 

「あの子は、第五次の聖杯戦争で、一人の少年と出会い、答えを出したみたいなんだ」

「そしてその少年を愛した様だ…生きた時代のどうにも変えられない時間の差を、どうにかしなくてはならない」

 

本来は交わることの無いはずの二人は恋に落ちた、だが少女は元いた世界に帰らなくてはならない。

二人が再び出会うには待つ側、追う側の、二人の奇跡が起きないことにはどうにもならない。

 

「だからボクはね、新しい場所で、新しい人生を歩み、その少年を待つ間、退屈して欲しくない。そう思ったんだよ」

「だがボクは此処から出ることは叶わない。だから君に頼った。君の能力なら【時の境界】を越える事だってできるはずだからね」

 

この女性の能力はあらゆる境界を操ることが出来る。【時の境界】も当然当てはまる。

だが、時の境界を弄るのは、それ程何度も行使していい様なものではない。世界を壊す恐れがあるからだ。

だから、本来はどんな小さな時の時間旅行でさえ、世界に感知され、抑止力が働き、容易に元の時間の進み方に戻してしまう。その所、この女性の能力は感知されない。

何千何億もの時間は流れているが、この女性の力は小さな特異点を起こそうとも感知されるような事は無い。その事をこの男は知っているようだ。

 

そして、今まで黙って聴いていた女性は口を開いた。

 

「私の知っているあなたの性格とは、随分違いがあるようなのだけれど?」

 

その男の性格を指摘され苦笑しつつ男は答えた。

 

「ボクにだって人並みの感情や感性などあるさ…まぁ、ズレてはいるけどね」

 

それを流すかのようにして女性は言う。

 

「私の能力は時間に由来する者じゃないんだけどね」

 

男は、イタズラっ子のような無邪気な笑顔にも見えるが、少し不気味な表情で応える。

 

「なぁに、あらゆる境界を操れるなら【時の境界】だって操れるだろ?」

 

心底呆れた顔で女性は喋る。

 

「はぁ、貴方には何を隠しても無駄なようね」

「えぇ、分かったわ。だけど一ついいかしら?」

 

「あぁ、なんだい?」

 

男は、何でも言っていいよ?と言う顔だ。

この男のペースに乗せられているようで癪だが。

 

「あの少年がどうなるか、興味があるのよ。だから少し遊ばせてもらうわよ?」

 

そんな事かい?とでも言いたげに男は言う。

 

「あぁ、構わないさ」

 

すると男の前に立っていた女性は、空間に穴を開け、その中に姿を消していった。

 

_______

 

 

木漏れ日の指す気持ちが良い森の中で一人の騎士が、王様を馬から下ろし、木にもたれさせる。

 

「ベディヴィエール」

 

するとベディヴィエールという騎士は驚きつつ王に応えた。

 

「っ?!…王よ、気が付かれましたか?!」

 

「うむ、永い夢を観ていたようだ」

 

「夢…ですか?」

 

「あぁ…あまり見ないからな、貴重な体験をした」

 

すると王様は、騎士にとって答えにくい質問をした。

 

「なぁ、ベディヴィエールよ、夢の続きを…また、観る事は出来るだろうか?」

 

その騎士は、一度苦い顔したが明るい口調で喋る。

あたかも本当にそうであるかのように。

 

「っ?!…はい、私にも経験があります。強く願えば、きっとまた」

 

「そうか、そなたは博識なのだな」

 

優しい表情だった王様は、真剣な眼差しに変わりこう言う。

 

「ベディヴィエールよ。我が剣を持て」

 

「っ?!」

 

王様は騎士に説明をする。

 

「よいか、この森を越え、あの血塗られた丘を越えるのだ。その先にある湖に、剣を投げ入れよ」

 

騎士はその説明で理解したのだ。王である証の聖剣を返還するその真意を。

騎士は、その王様からの、恐らくは最後の命令を(まっと)うするべく馬を走らせた。

 

そして王様はいましがた馬を駆ける騎士に届かぬ言葉をを贈る。

 

――――ベディヴィエールよ、胸を張るがよい…そなたは、王の(めい)を守った、のだから――――

 

 

「今度の、眠りは、永く…」

 

そして王様(少女)は静かに安らかな顔をして目を閉じた。

 

騎士は湖に剣を投げ入れたことを伝えるべく王様の前へと急ぎ戻った。

だが、騎士は目を瞑る王様を眼にし、全てを悟ったのだった。

そして、騎士ベディヴィエールは想う。

 

――――王よ。剣は、確かに。確かに、湖の婦人の手に。どうか安らかにお休み下さい――――

 

そしてベディヴィエールは、小さく呟いた。

 

「―――王よ。見ているのですか?夢の続きを…」

 

ベディヴィエールは最後に少女へと戻った王様へ、そうなるよう願うのだった

 

 

________

 

 

 

王様(少女)が目を閉じてから数分後…

暗闇の中から、1人の男が現れたのだ。

真っ白なローブをその身に纏い、一本の立派な杖を携えた男は、こう言った。

 

「どうやら君は、今回の聖杯戦争で答えは得たようだね」

「なら、ボクからは何も言うことは無いよ」

 

その男は、どこか安心した様子だった。

 

「―――アルトリア、君はもう、自由にしたらいい」

「今までお疲れ様、もう、王としてではなく一人の少女として生きてくれ」

 

するとその男は、その手に持っていた杖を振りかざした。すると白い一つの光が杖の先で眩しく光る。

 

「新しい人生に、こっちに帰ってからの記憶、今この場での記憶は必要ない。だから、消してもいいね?」

 

――――っ?!、マーリン!貴方は結局、なにが言いたいのですか?!――――

 

「これから、第二の人生を少女として生活してほしい、()()()()で」

 

本当は奇跡に等しいんだよ?というような声が聞こえたが、それどころではない。

その男の最後の言葉を聞いた少女は、更に深い、深い暗闇の中でねむりについた。

 

 

 

―――アルトリア。君の第二の人生に、幸あらんことを―――




という訳でプロローグのようなもの、が終了しました。
文章におかしな所、誤字脱字があれば修正していきます。

※番外編やこれからの後書きにこの物語では登場しないであろう(まだ分かりません)fateキャラがトークイベント(茶番)のような形で出ることがあります。ですので他人によっては蛇足だという方もおられると思われます。






エミヤ「さて、最後に何か言うことはあるかね?」チャキッ!

豆腐「え、あ、いやあのぅ、その…」(;・д・)

エミヤ「はっきりせんな、いいたいことがあるなら言うがいい」キラーン

豆腐「はい。本当にすいません。テスト期間で、一週間近く活動休止するハメになりまして…まだ月曜にあと二つ科目が残っておりますが土日ということで投稿しました」スライディングドゲザ!!

豆腐「なるべく早く更新する様にしますので、これからも東方心象記をよろしくお願いします」
m(_ _)m

エミヤ「それが最後の言葉なのだな?」キュイ-ン!!

豆腐「え?…謝ったら許してくれるんじゃ?」

エミヤ「誰が許すのだ?それに抑止力が働く(プロローグの中で)と言ったろう?だからだよ」チュドーン!!

豆腐「アッー!」ドカ-ン!!

エミヤ「┐(´д`)┌」



※テスト勉強はきちんとします。
最後にこの茶番を最後まで観てくださった皆様に感謝を。
これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m
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