東方心象記   作:AKIRA@お豆腐メンタル

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はい。お久しぶりでございます。
豆腐です。
遅くなってすいませんでした。

指についてですが漸くレントゲンに白くなって来た(骨が出来てきた)んですが、遅くない?って思いました(´・ω・`)

まぁそれは置いといて、

今回は、後の方にマーリンがした行為の理由を載せています。
皆さんにご納得頂けるかどうか分かりませんがこのような形でお許しくださいm(_ _)m

それではどうぞ。

3/5
追記:投稿が遅くなってしまう事について理由を活動報告に記載させていただきました。


第八話 紅魔館は今日も平和

あれから料理の分担は咲夜と俺の交代制ということになった。

レミリアに料理を作らせたら紅魔館が崩壊してしまうな……もう二度と…いや、今度和食料理を十六夜とレミリアに一から教えるとしよう。そうしたらレミリアは、間違ってもパッケージに油と書いてあるだけで洗剤を入れることはなくなるだろう(後からどうやって作ったか聞いた)。

と言うか何故簡単な物を作ろうとするだけで謎の物体Xに昇華させられるんだ?と言うか昇格?降格?

桜だってあそこまでじゃなかったぞ!?

ともあれ……

──まずは簡単な玉子焼きからかな──

 

 

おっと、話が逸れてしまったな。

 

あの後俺はウルさん──オルガと呼ばれるのはあまり好きじゃないからウルとでも呼んでほしい──が紅魔館の裏の仕事をこなしている人物だということを知った。

何でも、仕事柄ほかの組織との関わり等を持っている為色々な性格になれるという事で俺はまんまと騙され敵と認識してしまった。あれは本当にずるいと思う。

何故なら初対面の人には普通な社交的な性格で、自分の主等親しい人物なら執事みたいな性格に、更に敵等を前にした時は、凄く威圧的な性格になる。あの、俺と戦った時の性格が良い例だろう。

 

あの人は強い。あの時はおそらく俺の力がどんなものなのか見るためだったのだろう。俺が見ても手加減されているのが分かった。

俺は…強くならなくちゃな。

 

 

 

さてと、掃除も終わったことだ。

次は洗濯だな…よし、さっさと終わらせるとしようか。

 

えっと…洗濯……だけど…俺がやっていいのか……?

 

ま、まぁ下着とかじゃなければ大丈夫かな……?

 

そんな思いも虚しく洗濯場にはやはり下着と普段着等が均等に積まれてあった。

 

はぁ…やっぱりな…どうしよう…あ、そうだ十六夜に下着を頼めばいいのか。

 

ところで十六夜はどこに?

レミリアも何も無い所に呼んでいたから呼べば普通に来るのか?まぁいいや、呼んでみるとしよう。

 

「すまん!十六夜、洗濯場に来てくれ!」

 

「そんなに大声出さなくても聞こえてますよ」

 

「うぉわぁ!」

 

いきなり現れると思って身構えていたら普通に扉から来て驚いてしまった。どうやらすぐそこに居たみたいだ。

 

「普通に扉から入っても驚かれるとは…私はどう現れたらいいのです?」

 

「いや、すまない。いきなり現れると思ってたからな…」

 

「まぁいいです。で、何の御用ですか?」

 

「え、あぁ。洗濯で普段着とかだけでもあr──」

 

そう口では言いながら俺は右手で下着を掴んでしまっていた。ピンク色のフリルのついた可愛らしい下着だった。これは誰の下着何だろうか…あ、この下着解れてるな…て、そんなこと今はどうでもいい!

 

そして俺は十六夜に顔を向ける。

 

「あ…」

 

十六夜は顔を赤くしながら怒鳴っていた。

 

「あ、貴方は何をしてるんですかぁ!?」

 

「いや、まt──」

 

「問答無用ですッ!!!」

 

いつの間にか右手に持っていた下着は無くなっていたが、扉の方へ吹き飛ばされてしまった。

 

あ、ヤバ──何だか、気が──遠く──

 

そして俺は気絶してしまった。

 

「全く、な、何をしてるんですか。この人は!?」

(くぅ…よくも勝手に人の下着を……とりあえず部屋に運びましょうか…はぁ…)

 

どうやらこの下着は咲夜の下着だったようだ。

ピンク色のフリルのついた、かわ「それ以上喋らないでください」はい、女性は大体誰でも自分の下着を異性が持っていたらキレるであろう。[ピンク色のフリルまでは言ってもいいんだ……]

 

 

そして咲夜は士郎を部屋へと運び込んだ。

 

 

________

 

 

 

……知らない天井だ。

 

 

 

なんて言うことはなく今朝見た天井だった。

 

こんなぼけている場合じゃなくて、俺は何故自分の部屋で寝てるんだ?

 

 

どうやら士郎は先ほどの記憶が抜けているようだ。

そこに咲夜が来た。

 

 

「おはようございます……と言ってもそろそろお昼ですけどね……ちなみに先程のことは覚えてますでしようか?」

 

……?…俺はあの時何をしていたんだ?

 

「先程のこと?」

 

確か洗濯がどうのこうので………覚えてないふりをしよう……

俺は十六夜にバレないように返した。

 

「い、いや。すまない、覚えてないな。もし俺がなにかしてたなら謝るよ。悪かった…」

 

俺は途中から顔を逸らしながら喋っていた。

 

「覚えてますね?」

 

「うぐっ!……本当に悪かった…」

 

「次からは気を付けてくださいよ?」

 

顔は優しく微笑んでいるのだが、目が笑っていない……気を付けなくては…

 

「あぁ、気を付けるよ…」

 

すると十六夜は、「はぁ…」と、肩の力を抜いて俺を許してくれたみたいだった。

 

だが、何処か警戒している様な雰囲気は抜けていなかった。

 

「洗濯の事ですが、自分の服は自分で洗うということにしましょう」

 

「あ、あぁ。そうだな、そうしよう」

 

俺はその提案にすぐさま乗っていた。

 

 

 

 

 

次にすることだが…ふむ、とりあえずは今のところ休憩だな。

そうだ、ノーレッジのところでさっきの地下の話を聞いてみるとしよう。

 

そして俺は地下へと向かった。

 

 

________

 

 

やはり、ここの図書館は本が多いな…

それに、埃とかもかなりあるし…あ、そうだ。聞きたいことと兼ねてここの掃除もしようか。

 

パチュリーは、この図書館の開けた場所の書斎のような所で本を読んでいた。

 

「なぁ、ノーレッジ」

 

「ん?来てたのね…何か用?」

 

返事はしたものの相変わらず本は読んだままだ。

 

「…まぁ、な。あ、ところでさ」

 

「なにかしら?」

 

「こんな埃の多いところで篭ってて身体の調子が悪かったりしないか?」

 

「えぇ、まぁ大丈夫よ。でもまぁ喘息くらいかしらね。魔法で治らないからどうしようもないのよ」

 

「ふむ、喘息か…もしかしたら治る…たまでも行かないかもしれないけど改善されるかもしれないぞ?」

 

するとパチュリーは興味を示したようで本を読むのを止めた。

 

「喘息が治るの!?」

 

「いや、まぁ改善されるかもしれないぞ?」

 

身を乗り出して聴きに来ている。

顔が目と鼻の先にあって士郎との距離は息が掛かる程だ。

 

「あ、あの。ノーレッジさん?近い、近いから!」

 

慌てて飛び退く士郎。だが、飛び退いても距離を詰めてくるパチュリー。その顔には恥ずかしさから顔を赤らめていながらも、自分の喘息が治る可能性の興奮やら何やらでその事は半分どうでも良くなっている。

 

「あ、いや//そ、そんな事より喘息治るの?どうなの?今まで魔法で治らなかったからどんなことをすれば治るのかすごく気になるのよ」

 

パチュリーは食事をしない。どういう原理で食事をしなくても大丈夫な身体になっているかなどは知らないが、魔法で食事をしなくても生きていける身体になっているようだ。もう何年も食事をしていないらしい。

かなり痩せ細っている。いくら食事が必要ないからと言っても不健康には変わりないだろう。

 

「簡単な事だよ。食事だ」

 

「食事?」

 

「あぁ、食事。ものを食べることだ」

 

「いや、そりゃあ分かるわよ」

 

それもそうだろう。パチュリーは食事のことを知らぬわけではない。食事をしないだけだ。

それに今まで、魔法で治らなかった喘息が食事によって治るかもしれないと言うことで鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていただけだ。

 

「よ、よし。じゃあ、少し離れてくれないか?」

 

「あ………///」

 

幾ら聴くためとはいえ、前傾姿勢で凄く顔が近い。

流石に2人とも恥ずかしそうにしている。

 

そこに本棚の角から現れる雰囲気の読めない奴(ムードブレイカー)

 

「パチュリーさまー、この本ってどこに置くんでしたっけー………お、お邪魔しましたぁ!?」

 

士郎の上に覆い被さる様に転んでいる姿をこぁに見られてしまった。

 

「あ、待って!?こぁ?誤解よ!」

 

「そ、そうだぞ。こぁさん!?ま、待ってくれ!」

 

慌てて追い掛ける士郎とパチュリー。

だが、パチュリーは元より動かない。

故に体力も無く、追いかける力がない。

そして士郎は気が動転している為、自身を強化して速く走ることを忘れている。

隣ではパチュリーがへばっている為更に動けなくなっている。

 

「むきゅ〜……」

 

「あ、おい。大丈夫か!?ノーレッジ。あ、くそ!待て!」

 

かくして、こぁを逃してしまった2人はこの後紅魔館の者達に質問攻めに会う。

 

その時のレミリアの台詞がこうである。

 

「貴方達…ほんとにそういう話が好きなのね……」

 

「そういうお嬢様も気になるのでは?」

 

「う、煩い。黙ってなさい…」

 

「聴いてきましょうか?」

 

「いいの?」

 

「え?」

 

「え?…あっ……うぅ…」

 

紅魔館の主は一人頭を抱えていた。

 

そしてそのメイドはその姿に忠誠心(鼻血)を出していた。

 

 

それを偶然目撃した士郎は思った。

 

何この状況……と。

 

 

_________

 

 

 

ここは幻想的な大地、花々の香りが漂い、妖精が飛び交う所、前人未踏の島。

に立つ者が一人。

その名は花の魔術師マーリン。

彼は人が創り出すストーリーを好む。

その中でもハッピーエンドというものを好む。

 

人が創り出すストーリーとは、

小説等のようなものではなく人の人生等の事を言う。

一人一人の人生。産まれ、成長し、いずれ働き、その最中で最愛の人物と結ばれ人としての生を終える様な物。

 

例えば、貧困地で苦しむ子供たちの為、自らを犠牲にする様な物。

 

はたまた仲間を増やし、悪の化身を打ち倒し、囚われの姫を助け出す様な物。

 

様々なストーリーがある。

そんなストーリーでも、自分が力を貸すことでその物語はどう変わるのか、どういう風に進むのかを楽しむ。

一滴の雫を垂らして、波紋の広がり方を観て楽しんでいる。

だが、彼はあまり干渉しすぎることを好まない。

それ以前に、彼は関わり過ぎることはまず無いだろう。ブリテンのウーサー王が死去し、後続の王の選定の時だ、彼は選定の剣『カリバーン』で彼女を王へと推した。その時も彼が干渉したのはその時くらいなもので、大きく関わったことは無かったからだ。

彼は恐らく、深く関わりすぎることを恐れているのではないだろうか。それも無意識に。深く関われば関わる程別れは辛く、寂しい。いつの日かその悲しさは彼自身を滅ぼしてしまうのではないだろうか。

 

あくまで、自分は傍観者。

それこそ、世界の危機にもならなければ、彼は塔での生活から出てくることは無いだろう。

 

 

だが、今回は彼女と彼の為赴いた。

 

 

深く関わり過ぎず、別れは──

 

 

 

 

───誰にも告げる事なく───

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼の元にまた、客が現れたようだ。

 

 

「あら、何か邪魔をしたかしら?」

 

どうやら彼がとこか遠くを見ているところを邪魔したと思ったようだ。

 

「いいや?そろそろ来る頃だと思っていたよ。ところで今度はどんな要件なんだい?」

 

「頼まれていた事が終わった。ということを伝えにね…」

 

「そうかい…苦労を掛けたね」

 

「フン、思ってもないくせに…」

 

「でも、言わないよりマシだろ?」

 

「まぁ、それもそうね」

 

彼、花の魔術師マーリンは人と夢魔の混血児である。

故に感情などは人の夢から持ってきた物であり、自分の性格ではなく、人の夢等から貰ったものである。

重要なときに居られない非人間だと彼は自分の事を言う。

 

「今日は聴きたいことがあって来たのよ」

 

「聴きたいこと?」

 

「えぇ、彼女の人生は尊いと思ったのよね?」

 

「あぁ──なのにどうしてこんな事をするのか──かい?」

 

「えぇ、そうね。彼女の人生は尊いと思って貴方は少なからずある罪悪感でここに篭っているのよね?」

 

「あぁ、確かにその通り──なのかな…彼女には悪い事をしたと少なからず思っている。それに前も言った様に王としてじゃなく少女として『アルトリアとしての人生』はどうだったのだろうか…そう思ってね。それも込みで尊いと思いもする、けども好きな人と一緒に居られないのは悲しい物なのじゃないかとも思う」

 

それに続けて彼は言う。

 

「このままでもいいかと思った。だけど一度は寄り添った仲だ。別れたまま…会えるかもしれないが、もう二度と会えないかもしれない。そうだね、彼女の幸せそうな姿を見てみたいんだよ」

 

と、彼は言い少し悲しげな表情をする。

 

「ふぅん。なるほどね…尊く美しいストーリーと楽しげな幸せそうなストーリーと、どちらも見てみたい。と言ったところかしら?」

 

「まぁそうなるかな…決して…彼女の生き方を否定したい訳じゃない。むしろ肯定さ。だけどね、やっぱりハッピーエンドがいいと思うんだ。ご褒美…かどうかは分からないけど…それは、押し付けるものだろ?今回は彼と彼女にね」

 

すると彼女はまた面白い物を見付けたとばかりに口角を釣り上げて笑う。

 

「そう……用事はそれだけよ。では、もう私は帰るとするわ…」

 

「そうかい。じゃあ、帰りは気を付けてね…と言ってもそれで帰るなら別に心配する必要も無いかな…」

 

すると彼女は何も無い空間に裂け目を作った。そしてそこに入り、言う。

 

「えぇ、まぁね。でもまぁありがとう、と言っておくわ。また何かあれば来るはずよ。それまでじゃあね」

 

「あぁ、また会おう。次は長めに話がしたいものだね」

 

すると彼女は微笑んで言う。

 

「フフフ、貴方と話をしてたら口説かれそうね。じゃあね」

 

「いやぁ、別にそんなつもりは無いんだけどね。じゃあ」

 

そして彼女はその空間の裂け目に消えてゆく。

 

空間の中に、笑みを浮かべる女性が一人。

 

「彼は見ていて面白いわね。では、私はこの状況を楽しむとしましょうか」

 

彼女は一人この物語を楽しもうとしていた…。




はい、如何でしたか?
楽しんで頂けたなら嬉しいです。

毎回思うんですよ。
後書き書く前は内容思い付くんですけども…
いざ書くとなると…あれ?……何書くんだっけ?
ってなるんですよ。
今回もそうなんです。

次からは何かに書き留めようと思います。最近物忘れが酷くなりました(´・ω・`)


そんなことは置いといて、
お気に入り登録が54件
UA数が5087
になりました。
ホント嬉しいです。ありがとうございます。
皆さんのおかげで私は頑張れます。


次回はセイバーさん達を投稿したいと思います。




↓ここからは人によっては蛇足になる恐れありです。



豆腐「お久しぶりでございます」

エミヤ「うむ、久しぶりだな」

豆腐「遅くなってすいませんでした」

エミヤ「まぁ、いつもの事だな…もっと早くしたまえ」

豆腐「何も言い返せない…」

エミヤ「ふむ、そう言えばお気に入り登録が100人突破した際に絵を描くと言っていたがどうなったんだ?」

豆腐「えっと…はい、今現在描いてるんですけどね?」

エミヤ「何か問題でもあるのか?」

豆腐「いやー、最初ね?模写を載せようとしてたんですよ…」

エミヤ「ふむ、だがそれは──」

豆腐「えぇ、著作権やら肖像権やら怖くなったんですよ。調べてみたら模写等は載せない方が良さそう。と思ったんです」(遠い目)

エミヤ「そ、そうか…なら、普通に描くということで頑張りたまえ」

豆腐「が、頑張ります」

豆腐「えーっと。皆さん、今回もこの作品を読んで下さりありがとうございました。これからもよろしくお願いします」

お気に入り登録してくださっている皆様、
この作品を読んでくださっている皆様、
本当にありがとうございます。
これからも頑張らせて頂きます。

誤字、脱字等を報告してくださると助かります
m(_ _)m

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