手に負えなくなる前に止めるべし
今回でそのことを学びましたw
それでは始まります
※1/8:ご指摘いただき「・」のルビを修正しました。
※1/12:同調・開始or完了→投影・開始or完了に訂正しました。
少年は夢を見た。
「士郎…貴方を愛している」
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最近あの時の夢を見ることが多くなった、これは自分があの時のことを忘れてはいけないから何度も見続けているのだ、きっとそうだ。
昨晩はいつもの鍛練の後眠ってしまったようだ。
「…ん」
「もう朝か」
朝ごはんの準備をしなくては、もうそろそろ6時半だ7時半にはいつものように藤ねぇが朝ご飯を食べに来る頃だ。
あの金髪の彼女が居なくなってから数カ月が過ぎた。あれから鍛練は1日も欠かしていない。
イリヤはというと、あの後藤ねぇの家でお世話になった。何でも、男の俺と二人暮らしするのは心配らしい。そんな、間違いを起こすわけ無いが…。
藤ねぇはいつも「セイバーさんはいつ帰ってくるの?早く帰ってくるといいわね…」と言ってくる。
俺は彼女が居ない生活にはもう慣れたつもりでいたが、やはり愛した彼女のことを忘れることは出来ないようだ。
いつものように顔を洗い、作業着から着替え、朝ご飯の準備をする。
今日は、白菜やしめじ等が入った味噌汁に鮭の塩焼きそれと炊きたてのご飯だ。
準備を終えた頃。
玄関の扉の開閉音と共に一人の女性が滑り込みで部屋へ入ってきた。藤ねぇだ。
「士郎〜!」
「おっはよ〜!今日のおかずは味噌汁と鮭の塩焼きかなぁ〜?」
なんでさ。
いつも思うが藤ねぇは、匂いだけで大抵のご飯の内容を言い当ててしまう。
以前理由を聞いてみたのだが「匂いで何となく分かるのよね」とのことだ。
藤ねぇの嗅覚恐るべし…
食事を終えたと思ったら騒がしく学校に出勤していった。
「あ!もうこんな時間!士郎ごちそうさまー!今日も美味しかったわよ!」
「お粗末様です」
「じゃあ行ってきまーす!」
今日も慌ただしく出かけて行った。
「気を付けてな!」
聞こえたのだろうか。あの冬木の虎の事だ恐らく心配は要らないだろう。
そろそろ自分も準備をしなくては学校に遅刻してしまう。
準備が終わり戸締りをした。
そして留守番をしているはずもない誰かに向けて言う。
「行ってきます…」
と、家の門を出ようとした時何かを感じた。
それは、そうあの聖杯戦争の時のライダーの結界のようなものを感じた。
いや、そんなはずはない。
あの時完全に聖杯を壊し、もう二度と聖杯戦争なんて起きないはずだ。もうあんな馬鹿げた戦いなんて起きない方がいい。
俺は、気のせいだと思うことにし学校に向かった。
その時、不敵な笑みのような妖艶な微笑みのような、そんな表情の女性が、士郎のことを見ていることに士郎は気が付かなかった。
午前中の授業も終わり、昼休みになった。
「一成…これで全部か?」
「あぁ…いつも悪いな衛宮」
「いいや、いいんだよやりたくてやっている事なんだから、それにこれは俺にとっては修行みたいなもんだし」
「修行?…まぁ、だがな衛宮 俺としてはお前が心配でならんのだ」
「ん?…俺が?」
「あぁ…いくら何でも人助けに見境が無さ過ぎるであろう。いつか倒れてしまわんかと心配なのだ」
「まぁ俺も頼ってしまっているのだからあまり強くは言えんのだがな」
「そこまで見境がないことは無いさ。きちんと気をつけているよ」
「それならいいのだがな」
一成は俺のことを心配してくれているようだ、あんまり心配をかけたくもないがこればかりはどうにもならないんだ、すまないな。
ここ、稲穂原では衛宮士郎は機械の修理や頼まれ事をすべて引き受けていることから「稲穂原のブラウニー」、「ばかスパナ」等と呼ばれている。
我ながらいくらなんでも失礼だろうと思う。
いつもと変わらないやり取りを終えると午後の授業にむけて教室の戻った。
今朝出かける時のあの感覚のせいで、午後の授業はあまり身が入らなかった。
「今日は早く帰るとしよう…」
やはり気になる。
なぜ今朝になって
午後の授業も終え帰宅した。
_______
家の門を入る時、やはり感じた。今朝感じたものよりさらに強くなっていた。
俺は1番強く感じる土蔵の前まで行った。
恐る恐る扉の前に立ち心の準備をした。
自分の危機察知能力が教えてくる。
ここから先は本当に危険だと、でも行かなくてはならない。
よし
「
あの赤い街頭の男も使用していた黒と白を基調とした夫妻剣。
干将莫耶を投影した。
「
心の準備も戦う準備も出来た。
後は扉を開け…る、だけ?
何故だ、何故触れてもいない扉が開いている。
中から金髪で紫を基調とした服が特徴的な妖艶な女性が暗闇から現れたのだ。
「貴方、変わった力を持っているのね」
「お前は誰だ?」
「では、自己紹介からしましょうか 私は、八雲紫…初めまして、衛宮士郎」
「!?」
どこかで会ったか? なぜ自分の名前を知っている?
いや、この女性とは会ったこともない、あったことがあるなら覚えていないはずがない。
八雲紫と名乗った女性はいつの間にか後ろにいた。
いつの間に移動した? 目をそらしたつもりは無い、いきなり
警戒しつつ振り返り気になっていたあの結界のことを聞いた。
「あの結界はお前が仕掛けたのか? それになぜ俺のことを知っている?」
「あら? あなた結界のことが分かるの? これはね人払いの結界なの今から貴方に来てもらいたいところがあるから邪魔が入らないようにするためにね」
「それと私はね色々な事を知っているのよ? 貴方が普通とは違う力をもっていること、目指しているんでしょう?【正義の味方】ってやつを」
「!?」
こいつは俺のことをどこまで知っているのだろうか、平静を保っているふりな顔をしつつ言った。
「俺は何故だか結界とかがある場所に気付きやすいんだ、物知りなくせにそんなことも知らないんだな それに今なんて言った? 来てほしい? 拐いに来たの間違いじゃなく?」
彼女は、一本取られたことに一瞬顔を苦くしたがすぐに戻った。
「っ…拐いに来た…ねぇ あながち間違ってないわね。でもねこの世界より私達の世界の方が多分【正義の味方】に本当の意味でなれると思うわよ?」
「貴方の世界は限りなく広くて大勢を救う為には少数を切り捨てなくてはならないでしょう? 私達の世界ではその必要が無いのよ?」
少し考えてしまった、大勢を救うため少数を切り捨てるなんてことしたくない。だがそれでも自分を犠牲にすることでこの世界の人が救えるなら、その人達の笑顔が見られるなら。それで構わないし理想を諦めるなんて出来ない。
「いや無理だな行けない俺はその世界で【正義の味方】になってしまえばこの世界はどうなる? 救えなくなってしまうだろ?」
「理想に裏切られ、信じた友にまで裏切られる事になっても?」
「あぁ…例え理想に裏切られ、信じた友にまで裏切られようと俺は後悔だけはしない」
「貴方…壊れているわね」
寂しそうな表情をし誰にも聞こえないであろう声でそう呟いた。
「そう…ところで貴方の能力。世界に影響を及ぼす程の力こっちの世界の呼び方風にすると【心象を具現化させる程度の能力】とでも名付けましょうか」
「は? 何のことだ? 俺は行かないと言ったはずだぞ?」
「えぇ、だから無理矢理にでも連れて行く事にしたわ」
「え?…」
何を言っているんだ? と、言葉にしようとする間もなく
地面が
「うわあぁぁぁ…」
俺は暗闇に吸い込まれるようにしてその場から消えた。
一人残された金髪の女性は、満月に照らされていることも相まって強調された妖艶な微笑を浮かべていた。
そして、
一言呟いた。
「ようこそ幻想郷へ 私達は貴方を歓迎するわ 衛宮士郎」
と、そして彼女は再び暗闇に姿を消した。
他の投稿者に便乗して
FGOの事について
最近友人がジャンヌ・オルタを当てやがりましたw
悔しいですね…
課金はこれからもしないで頑張っていきたいです
色んな奴が欲しくてたまらない特に今はクレオパトラ
( ゜д゜)ホスィ