天津飯が本来とは異なった道を歩み、ある人物と出会いを果たす。その時点から天津飯の最強への道のりは急速に収縮していく。

その人物とは果たして…?


短編小説になっております。
衝動的に書き上げてしまったものなので欠陥が多いかと思いますが、気ままに読み進めて下さいまし。

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衝動で書いてしまいました。
短編になります。

尚、天津飯は始めから最強という訳ではありませんのでご了承下さい。


天さん最強伝説

世を絶望と恐怖に陥れたセルゲー厶から4年。

孫悟飯によってセルから救われた地球で今日も人々は目まぐるしく活動していた。

 

「そろそろ休憩にするか。」

 

「うん!」

 

雪化粧を施された山岳がちらつく北国には人知れず山奥で修行に励む2つの影があり、たった今修行を中断し一息つこうとしていた。

 

「あ、そうだ天さん。またアレやろうよ!」

 

雪の白さにも引けを取らない、やけに肌の白い者の提案に、三つ目のスキンヘッドが答える。

 

「ん?アレか…いいだろう。」

 

 

三つ目は少し考えた末に了承する。すでに習慣となりつつある『アレ』に、飽きを感じていたのだ。

 

 

「じゃあ、餃子いくぞ。」

 

三つ目、天津飯というその男が合図をすると、突然人が変わったように話しだす。

 

「さあて、どいつから片付けてやるかな…」ブン

 

腕を振り、相手を威嚇するような動作をする。

 

「えい」ガシッ

 

次の瞬間、天津飯の背に餃子と呼ばれた者がしがみつく。

 

「な、なんだこいつ!はなれやがれッ!」

 

「さよなら天さん、どうか死なないで…」

 

 

 

…よう、俺の名は天津飯だ。俺と餃子は今日もいつもと変わらず修行をしている。世界は平和になったにも関わらず、俺達がこうして鍛えているのは武闘家としての本能というやつかもしれない。

 

さて、今俺達がしていることだが、お察しようにかつて地球にナッパとベジータが来た時の再現だ。もちろん、ナッパに餃子が自爆を仕掛けるシーンの。

ちなみにナッパは俺の担当だ。

最近は俺の演技にも磨きがかかり、かなり細部まで上手く表現できてきている気がする。

 

なぜこんなことをしているのか気になると思うが、通称、ナッパごっこが始まったきっかけは、餃子が新しい超能力を身に着けたいと言って偶然、威力の全くない、爆発音と光だけが凄まじい自爆級の爆発技が生まれたからだ。

俺達は何かに使えるのではないかと思って始めこそ遊びとして使っていたのだが、今では割と真剣に演劇でも始めようかと考えている。

 

 

とにかく、俺が安心してナッパ役をしていられるのも、餃子の人畜無害な疑似爆発のせいって訳だ。

 

そして今日も決まった…

 

ドォォン!!

 

 

 

…あれ、今、一瞬背中が物凄く熱くて痛くて焼け焦げたみたいになったんだけど大丈夫か?

 

ガクッ

 

俺は力が抜けるような感覚に陥り、地に伏してしまう。

 

そのまま意識が遠のいて…

 

_______________

 

 

…ここはどこだ?

 

どうやら俺は列に並んでいるようだ。

はて、この光景どこかで見たような…?

 

よく見ると列の向こうに閻魔大王らしき人物がいる。

 

というか閻魔大王だな。

 

な、なんということだ…俺はまたあの世に来てしまったのか…!

餃子のやつ、加減を誤ったな!完全に油断していた…死んでしまったじゃないかぁぁ!

 

俺の嘆きは何度も頭の中でこだまする。

俺はこうしてあの世に二度目の来訪を果たしたのだった。

 

 

 

 その頃地球…

 

「天さん…ごめん。本当に自爆しちゃった…」

 

セルの自爆からの復活を見て以降、自分もその技術を上げようと隠れて練習してたんだけど、間違えてそっちの方をやってしまった。

 

餃子は自身の技が成功した喜びを抑えつつ、ただただ、天津飯への申し訳なさを感じていた。

 

天さん…ごめん…

 

 

________________

 

 

 

餃子の誤爆から一週間経った今は界王様のところで修行している。

知り合いだったこともあり、閻魔大王の手続きもなんとかしてくれた。

 

…修行毎にシャレを言わされるのは流石に勘弁してほしいが。

 

最も驚いたことは(そん)が居たことだ。やつのことだからあの世でも上手くやっているだろうと思っていたが、ここでも修行してるなんて…

 

いや、人のことは言えんが。

 

それからは修行漬けの日々だった。孫が出会ったという達人の話を聞いたりしながら、あっという間に月日は流れていった。

 

_________

 

 

界王星に来てから半月が経ち、孫が次の天下一武道会に出場すると言い出した。

天下一武道会か…懐かしい。

次、となると…今から一年半後に開催されるのか。

 

 

「お前が出るというのなら俺も出よう。しかし、それならば早いところ生き返らせてもらわないとな。」

 

「その必要はねぇぞ。占いババに一日だけ連れてってもらえばいいんだ。」

 

「だが、それだとまた帰って来なくてはいけないぞ?」

 

「いや、オラはもう少しここで修行してぇ。昔の達人が一杯ぇ居て面白えからな。」

 

「お前…妻も子供もいるんだから少しは帰って顔を見せようとは思わんのか。」

 

「うーん…まぁ、考えておくさ」

 

考えておくって…

こいつクズだな。

 

「ところで孫、この4年間どんな技を覚えたんだ?まさか基礎だけを鍛えていた訳じゃないだろう。」

 

「え?ああ。だけど、あの技はなぁ…」

 

「勿体ぶるなよ。少し見るだけでいいんだ。」

 

「いや、一つだけ面白え技があるんだけど、そいつはちょっと変わったやつでよ。今見せることはできねぇんだ。悪ぃな!」

 

こいつ…どれだけ見せたくないんだ。

 

いや、当たり前か。自分の手の内を明かすなんて、そうやすやすと出来るものではない。だが、ここで引き下がる俺でもない。

 

「そうなのか…だが、どんな技かぐらいは言えるだろ」

 

「ああ、でもあれは2人でやる技だからなぁ…オラが2人居ねぇといけねえな。オラが分身でも出来れば良かったんだけどなー。分身でも。………ん、分身?……分身。…ッそうか!分身だ!天津飯、オラ凄えこと思いついたぞ!」

 

「…ど、どうしたんだ。いきなり」

 

「聞いてくれ、オラはメタモル星人っていう少し変わったカッコの奴らに会ったんだ。一人の力はそんなに強くなかったんだけどよ。いきなり2人が合体して1人になっちまったんだ。それが合体前とは比べもんになんねえ位ぇ強くなってたんだ。後から教わった話だとフュージョンっちゅう技らしくて背が同じくらいのやつと気を全く同じにすると完成するらしいんだ。」

 

「…そのフュージョンってのを教わったんだな?」

 

急にお喋りになりやがったな…

いきなり早口で話すからびっくりしたぜ…

 

「ああ。で、天津飯は4人になれる技があったろ?」

 

「四身の拳のことか?それがどう………あっ!!」

 

俺も気付いた。

 

そうか…こんな方法があったとは…

俺も強くなる余地があるみたいだ!これでサイヤ人どもに引けをとっていた分も取り戻せる!

 

「気付いたみてえだな。オラ、また強ぇ奴と戦えると思うとワクワクすっぞ!そんじゃ、始めっか!」

 

よし。

はぁぁぁぁ…

 

俺は自分自身の4つの像を創り出し、そこに意識を集中する。そしてその像を具現化するイメージを高めていき、俺の気を等分して分け与える。そしてオリジナルの俺の気が全て分けられた時、4人の俺が完成した。

 

4人の俺は操作されるわけではなくそれぞれの意識で動く。自分の意思がある。しかしそれだと統率が取れない、と思うかもしれないが、リーダーが1人いる。これを天津飯Aとする。

この天津飯Aの指示に従って他3人、天B、天C、天Dは動く。

つまり、関数y上を点Pが動くとき、四角形ABCDの面積の最大値は…

…すまない、以前、悟飯が遊びに来た時に隙間時間というものを使って似たような問題をやっていたのをつい思い出してしまった。

 

ゴホン、天津飯Aはリーダーという立場ではあるが、1番強いということはなく、悪魔で分身の身。戦闘力は他3人と同じだ。

まあ、リーダーと言ってもオリジナルの俺の意識が入り込んだだけなんだが。

 

 

「よし、4人になったな。じゃあまずは2人ペアになって気を揃えるんだ。ってピッタリじゃねぇか。」

 

はっ!

俺は孫に言われて意識を戻す。

いかん…説明に夢中になっていた。

 

「あ、ああ。当たり前だ。きっかり4等分したからな。」

 

「ひえぇ…驚ぇたぞ。便利だな〜その技。今度オラにも教えてくれよ。」

 

「「「「だ、ダメだ!お前に教えたら俺が追いつけなくなるだろ!」」」」

 

…基本的には天津飯Aだけが、話すようにしてるのだが、今みたいに動揺すると4人同時に言ってしまうことがある。他3人も同じ思考だからな。

 

とはいえ俺以外、話さないようにしているとコミュ障にならないかそのほうが心配だ。

やはり、俺以外にもどんどん話してもらうことにしよう。

 

ん、コミュ障という言葉は修行中に出会ったIT星人とかいう人たちに教わった。ほら、習ったばかりのものを日常で使いたくなったりするだろう。まさしくそれだ。IT星人はなにやら箱型の何かをカタカタといじっていたが、あれは妖術か何かだろうか。中で人やら白い矢印やらが動いていて実に奇妙だった。

 

「天津飯もケチだなー。まあいっか、オラは自分のやり方で強くなるとするか。」

 

界王様にもからかわれる。

 

「4人ともおんなじ反応で面白いな」

 

「「う、うるさい!次はどうするんだ!」」

 

今話したのはBとCだ。

あれ、BとDかもしれん。まあ、いいか。それと、言葉遣いには気をつけろ。いや俺か。

 

「ああ、次はこう動くんだ。よーく見とくんだぞ。」

 

「フュー…ジョン!…はっ!」

 

孫は小股でカニ歩きしながら進行方向に向かって両腕を半回転させたかと思うと両腕を反対方向に、片足を上げてビシッと決め、最後は瞬時にバナナように体を曲げて決めた。

 

「か、カッコ悪い…」

 

恐ろしい動きだ…とても、真似できそうにない。

 

「なんか言ったかー?天津飯。」

 

「い、いや…」

 

「さあ、おめえの番だぞ!天津飯」

 

えぇ…やらなきゃいかんのか?

 

「だ、だましてるわけじゃないだろうな!?」

 

あんな格好わるいポーズさせるなんて罰ゲームか!

 

だが、これ分身って面白いな。話す人しょっちゅう変えているから孫と界王様がその度に顔をその方に動かす。その反応がとても面白い。

 

…これからはもっと分身使っていこう。

 

「そんなわけねぇって!でぇじょうぶだ!」

 

また考え込んでしまった。

なんの話しだったか?ああ、あの変な動き、俺もやらなくてはいけないのか…

 

 

…渋っていてもしかたない。

強くなるためだ。やってやるぜ!

 

「「「「フュー……ジョン!…はっ!」」」」

 

 

辺りが眩い光によって包まれる。

悟空たちが目を開けると…

 

 

痩せ細って今にも折れそうな体の天津飯と、何ヶ月こいつは食っちゃ寝を繰り返したんだろうと思わせる巨漢の天津飯がいた。

 

「あちゃ〜、失敗したか。」

 

「「だ、だましたな…!」」

 

「悪ぃ!少しでも指の位置がズレたりすっと失敗して逆に弱くなっちまうんだ。説明すんの忘れてた。」

 

「「なにぃ〜」」

 

嘘だろ…

全然集中してなかったから少し失敗してしまったが、こうなることが分かっていたらもっと本気でやったぞ!

どうしてくれるんだ…

 

「ま、まああと30分で切れるから安心してくれよ。もう一回フュージョンできんのはそっから一時間後だ。」

 

30分か…

戻れるなら良しとしよう…

 

「天津飯も大変だな…」

 

界王様、棒読みですよ。

というかいつから座って紅茶飲んでいたんだ…

 

 

それにしても、先は長そうだ…

 

________________

 

 

それから10日間、フュージョンの練習に費やした。

 

そしてついに、二人の完璧なフュージョン四身の拳天津飯が完成した。

 

「「や、やったぞ…」」

 

「おっ、できたみてぇだな!そんじゃ次の段階だ。その2人で、フュージョンしてみてくれ。」

 

向こうで素振りをしていた孫が飛んできて言った。

 

よし、これで合体できれば、俺を超えるものはいないはずだ…!

いくぞ…

 

「「フュー……ジョン!…はっ!」」ピタ

 

ん?

 

あれ、合体しないな…

もう一度だ…

 

「「フュー、ジョン、はっ!」」ピタ

 

 

なんだと…

太ったり痩せたりせず依然2人のままだから失敗でも成功でもない。ということは根本的にダメみたいだな…

 

って冷静に分析している場合ではない!これは由々しき事態だ!

 

「どうやら…恐れていた事態が起きてしまったようだな…」

 

シュン…

フュージョンも四身の拳も効果が切れて1人の俺に戻る。

 

「…界王様、それってつまり」

 

「ああ、フュージョンは連続で使えないようだ…すでにフュージョンで合体したものが他のものとはフュージョンできないようだな。」

 

「そんな…」

 

俺は腰から崩れ落ちて地面に手を付いてしまった。

この、手に落ちる雫はなんだ。俺の涙か。

泣いているのか、俺は。

悔しいのか。また、サイヤ人に先を行かれてしまう、もうすでに見えなくなっているというのに…

 

 

「天津飯…メタモル星人に会えば何か教えてくれるかもしれねえぞ。オラが紹介してやるからさ、そうくよくよすんなって。」

 

「すまん…孫」

 

 

_________________

 

 

「助かった、孫。必ず成果を残して来るからな」

 

「おう、楽しみにしてんぞ!」

 

俺はメタモル星人に紹介をしてもらった後、孫に成果を上げると約束して別れを告げた。

 

 

さて、

 

「…かくかくしかじかというわけなんです。」

 

俺は簡潔に説明した。

 

「当たり前じゃ。そんなこと、とっくにわしらメタモル星人が試している。フュージョンは一度に一回だ。それを可能にするとなれば、フュージョンを超える何かをしなければならんだろう。」

 

「フュージョンを超える何か…か。」

 

「まあ、言ってみただけだ。すでにメタモル星人によって研究し尽くされている。変な期待は持たんことだな。」

 

「そ、そうですか…」

 

「しかし、お主といいあの孫悟空といい習得がはやいな。まさしくお主らこそ、武術の達人と呼べるのかもしれん。」

 

「いえ、俺はまだ強くならなければいけないんです…こんなところで立ち止まっていられない。」

 

「そんなに生き急いでどうする。あ、わしらは死んどるんじゃったな!かっかっかっ……ゴホン、それはともかく心配するでない。強くなる方法なんていくらでもあるんじゃ。これからじっくり探せばよい。先は長いんじゃからの。とはいえ、お主は死んどるんじゃったな!」

 

かっかっかっ…

メタモル星の老人は笑いながらそう言う。なんだか、今までの強さに執着していた俺が馬鹿みたいだな。

そうだ、俺は俺自身のペースで強くなれば良い。サイヤ人と争う必要なんてないんだ!

 

俺は心が洗われるような気がした。

 

「ほっほ、ここに来てから、初めて笑ったの。良い笑顔じゃ」

 

はっ!

俺を笑わせるために…

 

「…ありがとうごさいます。ご老人。せめて名前だけでも教えてくれませんか?」

 

「名前なら忘れた。もう何年も昔のことじゃからな。生きているというのはそれくらいちっぽけなんじゃ。ちっぽけで偉大な、そんな人生を楽しめよ、お若いの。」

 

「ありがとう…」

 

このご老人、見た目よりずっと年だったようだ…

まあ、あの世では年を取らないらしいから納得できるが。

 

 

「おっと、忘れておった。フュージョンは気のコントロールさえ完璧ならば、指を合わせるポーズだけしてもいけるからの。練習してみると良い。」

 

 

俺は名も無き翁に何度も礼を言うと、界王星へと向かった。

 

これからは、俺自身のペースで強くなるんだ。

 

…なんて、言うと思ったか!

さっき強くなる方法はたくさんあると言われて閃いてしまった。

 

帰ったら早速作戦をねるぞ!

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「お、帰ってきたか、天津飯。それで、どうだったんだ?」

 

「ああ…やはりできないらしい。だが、俺は閃いたぞ!取っておきの策を」

 

「取っておきの…?」

 

「そう、ドラゴンボールを使うんだ。」

 

「ドラゴンボール使って、天津飯強くしてもらうんか?」

 

「そんなわけ無いだろう!それでお前やベジータに勝てるなら苦労しない。どうせ神の力を超えているから無理などと言われるだけだろうしな。」

 

「じゃあ、何を願うんだ?」

 

「まず、すでにフュージョンした相手とでも条件さえそろえばいくらでもフュージョン出来るようにする。それからフュージョンの時間を無制限にしてもらうんだ!」

 

「2つも願いをつかっちまうのか…いざという時にどうすんだよ」

 

「お前が言うか!…いや、お前が私利私欲のために使ったことはなかったか…」

 

「まあ、オラが止める理由はねえさ。だけど、絶対ぇ失敗すんなよ!オラ成功するって信じてるからな」

 

「すまない…」

 

「ところで、どうやって願いを叶えるんだ?」

 

「ああ、餃子に頼もうと思う。」

 

餃子なら快く引き受けてくれるだろうな。

 

「そのために地上と連絡をとりたいのだが…」チラッ

 

「…まったく、界王使いが荒い奴らだなーもう。」

 

まずはドラゴンボールを確認しないとな…

 

「神様と連絡とれますか?」

 

「うむ。」

 

 

「おーい、神よ。地球の神よ。やつに髪は生えておらんがな、ぷぷっ」

 

 

===============

 

 

デンデは今日も神としての仕事を全うしていた。

すると頭に直接語りかけてくる声があった。

 

『神よ…聞こえておるか。』

 

「は、はいっ!」

 

いきなりの呼びかけに驚いてしまう。

 

この声は界王様か…

 

『すまんがデンデ、ドラゴンボールは揃っておるか?』

 

「はい…いつでも願いを叶えられますが…」

 

『それなら話が早い。神龍を呼んでくれないか?叶えたい願いが2つ程あるのだが…』

 

「あ、はい。わかりました。」

 

あの声は天津飯さんだ。

セルゲームが終わったころ、神の身ではあったものの悟飯さんたちとも会いたかったので度々カメハウスに遊びに行った。とはいえ、悟飯さんは勉強で忙しく、あまり顔を出さなかったのだけれど。

そんな時に天津飯さん、餃子さん、ヤムチャさんやクリリンさんが色々話をしてくれた。楽しかったなぁ。また休みができたら遊びに行こう。

 

よし、準備も出来たし、呼び出そう。

 

「タカラプット、ポッポルン…あ、間違えた。… 出でよ神龍!そして願いを叶えたまえ!」

 

突然、空が暗くなった。

 

『さあ、願いを言え』

 

「界王様。神龍を呼びましたが…」

 

『うむ。ではこう願ってくれるか?…』

 

_______

 

 

界王様から言われた通りに願ってみる。

 

「フュ、フュージョンがすでにフュージョンした人とでも出来るようにしてほしいのと、フュージョンの時間制限をなくしてほしいです!」

 

『それはできない。その願いはわたしの力を大きく超えている』

 

「あ、あの、界王様。」

 

『分かっておる。さて、どうしたものか…』

 

うーん、と唸り声が聞こえてくる。

 

「…こういうのはどうでしょう。フュージョンしたもの同士がフュージョンする人数と、時間は使う人間の力量に依存する、つまり修行次第で多くなっていく、というのは…」

 

『それだッ!それで頼む。  なんだ、今わしが話しておるだろうがちっとは気をつかえい!  いいじゃねえか界王さま、天津飯だってここに賭けてんだ』

 

なんだか向こうは騒がしい。

 

僕は願いを再び言った。

 

「フュージョンの人数制限と、時間制限を修行次第で延ばせるようにしてください!」

 

『いいだろう。その願い、叶えてやろう。』

 

「やった!界王様、やりましたよ!」

 

『よくやった。助かったぞー。また何か頼むかもしれん。そのときはよろしくたのむぞ。』

 

「はい!」

 

バシューン…

願いを叶え終わったドラゴンボールは各地に飛び散る。

 

また、探しに行かなければならないな。

それにしても、フュージョンとは一体どのようなものなのだろうか…

今度見せてもらおう。

 

 

ふぅ…

たった数分の間の出来事だというのにこのどっとくる疲れはなんだろうか…

 

「神様、疲れてるのか?それなら、今日はもう終わりにするといい」

 

「ポポさん…いえ、そういう訳にはいきませんよ。まだまだ仕事が残ってますから…」

 

「ポポ、神様のこと、心配。無理、禁物。」

 

「…わかりました。今日は休むことにします。」

 

 

===============

 

 

「で、天津飯、どんな感じだ?」

 

「そうだな、もう一度やってみるか…」

 

四身の拳を使い、一度目のフュージョンを終える。

 

さあ、ここからが問題だ。

 

フュージョン、はっ!

 

 

「なんだ、二人のままだぞ?願い叶ってねえんじゃねえか?」

 

「いや、手応えはあった。また、修行すればいけそうだ」

 

「そっか、楽しみだぞ、おめえと戦うのが。と、忘れてたけどよ、おめえがメタモル星人のとこにいってる間にいいもん貰ってきたんだ。」ゴソゴソ

 

孫はそう言って、何かを取り出す。

 

「でーん、これなーんだ。」

 

「スカウター、か?」

 

ま、待て孫。それどこから出したんだ?

いや、それよりそんなものどうするんだ。

 

「そうだ。おめえの修行の成果が目に見えたほうが良いと思ってよ。ちょっと待ってろ」ピピピ…

 

「おっ、でたぞ。2万か…地球に初めて来た時のベジータくれえだな。」

 

「おまえ、良く覚えてるな」

 

「え、い、いやそんくれえかなと思っただけさ。ハハハ」

 

「本当か…?それにしても、なにか忘れているような…?」

 

 

 

そのころ地球。

 

「天さん…大丈夫かな…」

 

 

________________

 

 

あれから修行を繰り返して半年。

 

あともう少しで4人が一つになりそうというところまで来た。

 

 

フュージョン、はっ!

 

発生した光によって視界が遮られる。

 

光の中の人物は、一人だった。

 

「おっ、やったな!すげぇ気だぞ。」

 

「や、やった!ついに成功した!」

 

この半年間、大変だった。

 

なにせ、願いを叶えた直後はそれまでフュージョン状態を30分維持できていたのが、2分も持たなかった。俺が実力不足だと言われていたみたいで悔しかったが今では20分は持続させられる。

そしてついに、別れた4人は再び1つに戻ったのだ。膨大な戦闘力と共に。

これなら悟空にも勝てるぞ。

ふふふ、このスーパー天津飯が相手になってやる!

 

「うーん…まだ足りねえな…」ピピピ…

 

「なにッ!」

 

「ほら、戦闘力にして36万だ。なあ、もう一回あの、なんて言ったけか?知人の軒?をやってみてくれねえか?」

 

10倍くらいしか上がってない…ドラゴンボールのせいで威力まで下がってるのか?

 

それにしても悟空、知人の軒ってなんだ。

 

「四身の拳だ…わかった、やってみよう。」

 

はあッ!

 

…ぐ、……ふんッ!

 

 

俺は4人になることに成功した。

だが、それに伴い莫大なエネルギーを消費してしまい、すべて元に戻った状態の、ノーマル天津飯になってしまった。

 

「だめだ…四身の拳は多くのエネルギーを使うから、そのものが強ければ強いほど、エネルギーを多く消費してしまうんだ。」

 

 

「そうだったんか。なんだ、意外と不便なんだな」

 

「ぐっ…」

 

「お前たち、困っておるようだな。そこで、界王のわしからナーイスアイデアがあるんだが、聞きたくないか?」

 

「本当か?教えてくれ!」

 

「むっ…」

 

「お、教えて下さい…」

 

「いいだろう。…コホン、その四身の拳とやらを極限まで気を抑えてやればいいのだ。気を高めるのは戦うまで必要ないだろうからな。」

 

「そ、その通りなんだが、界王様。…フュージョン状態で気を抑えるなんてとてもじゃないができん。」

 

「そんなこと言ったってよ、あのままじゃギニューくれえしか倒せねえぞ。あ…な、なんとなくだけどよ。」

 

そんな…

 

「ま、天下一武道会までは一年残ってんだ。修行でどうにかすればいいんじゃねえか?」

 

「そうだな…!」

 

ここで諦めちゃいられん。

なにもできないと決まった訳じゃないんだ。やってやるさ!

 

〜30分後

 

「そういえば、オラが最初にスーパーサイヤ人になった頃は、普段からスーパーサイヤ人になるようにしてその状態で生活出来るようにしてたな。天津飯もやってみっか?」

 

そういうやり方もあるのか…

 

「やってみよう。」はあぁッ!

 

はっ!はっ!

 

…よし。

 

え、何をしたか分からなかった?

実はこの半年間でツーテンポ(ワンツー)でフュージョン出来るようになった。メタモル星人から教わった、気さえ合えばポーズのあとに指を合わせるだけでいいというやつだ。

 

「ということだからまずは、わしの家を直すのだ。悟空のせいでボロボロだからな」

 

「すまねぇ天津飯」

 

「こらー、謝るのはわしに対してだろう!」

 

「前からずっと謝ってんじゃねえか。そう怒んなよ、界王さま。」

 

 

俺は言われた通り工事してくるか。

 

_______

 

 

工事はバブルスくんとグレゴリーにも手伝ってもらったから早く終わったな。

 

ん?

 

「か……め……は……め……」

 

…物凄く嫌な予感がするんだが。

 

「波ぁぁぁッ!」

 

「てやぁぁぁぁッ!」

 

「うりゃぁぁぁぁッ!」

 

またやりやがった…

悟空のせいでいつも界王星はボロボロだ。まあ、俺が1年前に来た時もこんな感じだったかな?

あ、ちなみに俺が死守したため家は無事だ。俺にかめはめ波は効かないからな。

 

はぁ…界王星が平和になるときは来るんだろうか…

 

シュン…

おっと、ノーマルに戻ってしまったようだ。

 

次はまた30分後だな…

 

 

________________

 

 

 

俺は1ヶ月間、スーパー天津飯の状態で悟空と組み手したり、界王様のシャレを聞かされたり、掃除させられたりですごした。正直言うとシャレを聞かされるのが1番大変だった。勘弁してくれ…

 

「だいぶ様になってきたじゃねえか。」

 

「ああ、今は30分くらい持つようになったしな。」

 

「よし。じゃあこれからは30分くらいを目安にやってくとすっか!」

 

「ああ。」

 

「そんじゃあ解除してくれるか?ちょっとためしてえことがあんだ。」

 

「あ、ああ。分かった」

 

なにをするんだ?

俺は瞬時にノーマルに戻る。

 

「よし。」カチャッ、ピピピ…

 

…そういうことか。

 

「お、3万6千だってよ。」

 

「なんだって!ノーマルでは2万程だったのに…大した修行はしてないぞ?」

 

「それは、本来の力を遥かに超えたパワーを身に纏って過ごしておったからだろう。フュージョンが生み出すパワーにお前の体も必死に付いていこうとしおるのだな。」

 

「そうなんですか…」

 

なんだよ、この修行最高じゃないか!

もっとやろう!

 

 

________________

 

 

 

俺はもう1ヶ月あの状態で過ごした。今度はその状態から四身の拳をしてみたり、そこからフュージョンしてみたりもした。

 

「なあ天津飯、1ヶ月経ったぞ。」カチャッ

 

カチャっていったな今。

スカウターか…

 

シュン…

 

「わかってんじゃねえか!」ピピピ…

 

どうだ?

 

「6万5千!だいぶ上がったなぁ!」

 

「2倍以上か…」

 

「なあ、もう一段階いけるんじゃねえか?」

 

もう一段階とはスーパー天津飯を超えたスーパー天津飯のことか…名付けてスーパー天津飯2だ。

え、パクリ?なんのことだ?

 

 

なにはともあれ、やってみよう。

 

はぁぁ…はっ!はっ!はぁぁ…はっ!

 

…傍から見たらやばい奴だな

 

スーパー天津飯の状態になってから四身の拳をして1度目のフュージョンを終えた。

 

何度か試したが無理だったこの段階のフュージョンは成功するのだろうか…

 

集中するためにフュージョンも言おう。

 

「フュー………ジョン!……はっ!」

 

すると、天津飯たちの体が光り輝いて、1つに重なった。

 

成功だ…

 

「やったな、天津飯。どれどれ」ピピピ…

 

ゴクリ…

 

「2100万だ!凄えぞ!」

 

「やった…やったぞ!ふははは」

 

「でもなぁ…もっと必要なんだよなぁ…まだフリーザ第三形態までしか無理だぞ」

 

「もっと修行しろということか…よし、修行再開だ!」

 

「なんだ、やけにやる気じゃねえか」

 

「ああ、成果が目に見えてきたからな。」

 

よし!

 

 

掃除するか!

 

________________

 

 

バッ!シュバババ!

 

「そんなんじゃオラは倒せねえぞ!」

 

「くッ!まだまだ!」

 

________________

 

 

ピッ「31分28秒。よし、次の段階に行くぞ!」

 

「ああ!」

 

________________

 

 

サッサッ

 

「おーい、こっちも頼む」

 

「はい、今行きます!」サッサッ

 

________________

 

 

ガッ、バシッ!

 

「どうだ…?」

 

「へっ、まだまだぁ」

 

 

________________

 

 

 

1年はあっという間に過ぎようとしていた。

 

「フュー………ジョン!……はっ!!」ピカ−ン

 

「やっぱりだめだったか…」

 

「スーパー天津飯3は完成できなかったな…」

 

まあ、完成出来たところでエネルギーの消費が大きくて数秒しか持たないだろうな…実践的とは言えない。

 

「なんだ?それ。」

 

「え、まあなんだ、呼び名があったほうが良いかと思って」

 

「なんかスーパーサイヤ人みてえだな!」

 

「あ、ああ。偶然だな。そ、そんなことより!いよいよ明日だな…」

 

「ああ。オラも最終チェックすっか」

 

天下一武道会が翌日に迫る中、俺達は最後の修行を始めた。

 

悟空が出ることは既に仲間たちには伝えてある。どうやらベジータも出場するらしい。占いババ様のアポも取れていし、準備は万端だ。

 

 

 

〜そして当日

 

「じゃっ行ってきます!界王さま」

 

「出来れば帰ってきてほしくないんだが…」

 

 

ん、何か言ってたな…

まあ、それはどうでもいい。俺達は占いババ様に連れて行ってもらい現世に戻ってきた。とはいえ着いた先は地上ではなく空の上だった。ここは何処の上空だろうか。あれは、カプセルコーポレーションか?

 

「うっひゃー、久しぶりの地球だな〜」

 

「地球というよりこの世が久しぶりだな。」

 

「ゴホン、地球の空気を堪能してるところ悪いが、よいか、24時間が期限じゃからの。それを過ぎてしまうととんでもないことに…」

 

「ああ、わかってるって」

 

「はい、わざわざありがとうございました。行ってきます。」

 

俺達は占いババ様に別れを告げ、会場へと急いだ。

 

 

 

会場に着くと、小さい悟空がいた。

あ、いや違った。悟空の息子らしい。どうりで俺が見間違えるわけだ。名は悟天だと聞いた。着いてからは悟空の周りに人集りができて何やら楽しそうに話しあっている。奴はやはり人気者だな…

 

 

「天さん!」

 

「餃子、久しぶりだな!」

 

本当に久しぶりだな…

 

思えば餃子のせいで俺は死んだ訳だがそのおかげで今の強さを手に入れることが出来た。感謝しなければならないな。

 

「餃子、あれから俺は強くなったんだ。今日は優勝狙ってみせるから期待してろよ。」

 

「天さんそんなに強く…」

 

ふ…皆驚くだろうな。スーパー天津飯には。

 

途中ヤムチャにも声を掛けられたので歩いて受付に向かいながら色々と話をした。

 

「…へぇ。気のコントロールの修行か。俺もそこら辺は見直しとく必要があるかもな。」

 

俺はフュージョンのことを上手く隠しながらこの2年間の修行内容を話した。その結果、気のコントロールを練習していた、ということになった。まあほぼ本当のことだからいいだろう。

 

そうこうしてるうちに受付が済み、予選を行うことになった。

さあ、俺の相手は誰だ?

 

ん?なにッ!パンチングマシーンだって!?

 

…なんだか燃えんな。

武闘家たちのレベルも相当低いようだ。俺ら以外は皆サタン以下の記録を出している。

 

 

その後俺達は難なく、いや難はあった。当然予選を突破することは訳ないのだが、少しでも本気を出すと一般人の記録を遥かに超えてしまい、色々と疑われかねないので静かに殴らなければならなかった。これが大変だった。これなら前までの予選の仕方の方が良かったぞ。

 

とりあえず、無事に本戦出場となり、対戦相手が発表された。

 

試合が始まる前、シンとキビトという名の人物に会った。顔の色が紫と赤だから、もし具合でも悪くなければ間違いなく宇宙人だろう。なんとも怪しい人たちだ…

 

 

少年の部は正直最後だけしか面白くなかったな。いや少年たちに対してハードル上げすぎか。それにしても悟天とトランクスがあれほど強いとは…驚きだ。

 

 

大人の部も順調に進んでいく。ピッコロがあの不気味なシンとかいう相手を前に突然棄権してしまったり、ビーデルという女子がハゲにボコボコにされたり…え、あれ悟飯の彼女なのか?なんだ、公式ではないのか…だがビーデルがやられたとき悟飯は相当キレてたからな、あれはデキてるに違いない。

 

 

そして思わぬハプニングが起きた。

悟飯がやられた。シンは界王神だった。

 

いや、すまん。動揺して整理できてないんだ。順をおって説明しよう。

この試合、悟飯とキビトという赤い顔の奴の戦いだったのだが、試合が始まったとき、シンという人物が界王神様だったとピッコロに告げられる。だからあいつ棄権したのか…え、違う?まあ、何でもいいんだ、それは。

ちなみに界王神は界王の上の、大界王の更に上ということだった。

 

「これから悟飯さんを利用させてもらいます。みなさんは手を出さないで下さい」

 

と、界王神様は言った。

悟飯がスーパーサイヤ人になった時にあのビーデルをやったハゲがもう1人のハゲを連れていきなり割り込んできて、あ、その連れというのは俺じゃないからな。そいつらがジョウロみたいなものでパワーを吸いやがった。悟飯が抵抗できなかったのは界王神様に超能力で動きを止められてしまったからだ。

 

そして、その2ハゲは飛び立って行った。

すると界王神様が、

 

「もしよろしければ私と一緒にあなた達も来て下さい。とても助かります」

 

と言って奴らの後を追いに行った。

 

悟空、ベジータ、ピッコロ、クリリン、俺はなにやら地球に大変なことが起こっているに違いない、と悟飯がキビトに治療されるのを横目に3人が向かった方へ飛んだ。

 

「助かります。あなた達の力も借りなければおそらく勝てない。」

 

…じゃあ俺達が誰もついてこなかったら顔面蒼白だったろうな。

 

それから数分して、悟飯とキビトが追いついてきた。

 

みんなが揃った所で界王神様から今回の作戦を聞かされた。なんでもビビディという魔術師が大昔に魔人ブウというとんでもない怪物を生み出したらしく、一時的には魔人ブウの封印によって平穏がもたらされた。しかし、界王神様たちにより倒されたはずのビビディには息子、バビディがいたことが判明し、今まさにそいつが封印を解こうとしているのだと聞いた。そのためには大きなエネルギーが必要だそうで、今は悟飯のを囮に使って奴らの根城を暴こうとしているらしい。

 

しばらく飛んでいると、ハゲ野郎たちは飛ぶのを止め、なにやら探し始めた…

 

俺は嫌な予感がした。

 

「もしかして、あのハゲ迷ったんじゃないか…?」

 

「お前もハゲだろ…」

 

ピッコロにすかさずツッコまれる。

 

そうこうしてるうちに、Mの字が額に書かれた2人が地面に埋まっている宇宙船らしき物体から出てきた。

その2人はハゲたちからジョウロを受け取ると、用済みとばかりに殺してしまった。

 

おい!何殺してんだよ!

 

悟飯がビーデルの仕返しできなくて悔しがってるじゃないか…

 

これがついさっき予感した嫌なことなのか?いや、違うな。確かに残念ではあるが、悲しくはないし、嫌でもない。俺の予感はずれたか…

 

と思っていたら突然、片方のMがキビトを気功波で粉々にする。

キビトをやった後、そいつはピッコロとクリリンに近づいて唾を吐きやがった。汚いな…

すると、それに触れてしまった2人は石へと変わってしまう。良くできた石像というには余りにも精巧すぎる作りの石像が出来上がってしまった。

くそ…嫌な予感はやはり当たってしまうものなんだな。

 

俺も狙われたのだが、3番目だから仕掛けられる前に躱す準備ができたこと、スーパー天津飯の状態だったことでなんとか避けられた。

実はここに向かう途中で皆の飛ぶスピードに付いていけなくなったので、皆に先に行ってもらい、その間に1度目の変身を済ませていた。

 

いきなり3人の犠牲者が出て、俺達はやり返す気満々だったのに、奴らは急に宇宙船に戻っていってしまった。

 

俺達も後を追って宇宙船内へと入る。界王神様が罠だとか言っていたが、まあ構わんだろう。中に入るとプイプイとかいうやつが、まず出てきた。どうやらこいつを倒さないと先に進めいようだ。

 

最初に戦う人を決めるということで悟空、悟飯、ベジータと4人でじゃんけん大会がはじまった。俺が勝ったので、奴と戦おうと意気込んでいたら、ベジータの奴がいきなりキレてプイプイを瞬殺してしまった。

俺が勝ったのがそんなにいやだったのか?雑魚がでしゃばるなあぁッとか言ってたな…

 

その瞬間、ベジータが苦しみだして、その額にMの文字が浮かび上がった。

 

ベジータは洗脳されてしまったようだ。界王神様はバビディの魔術のせいだと言っていた。

 

「悪の心が強ければ強いほど、ボクの洗脳にかかりやすいんだ。ついでに潜在能力を引き出しておいてあげるよ。せいぜい仲間同士で潰し合うんだな、フフン」

 

バビディの声か…?

 

すると目の前の景色が突然変わる。

ここは…天下一武道会?

 

界王神様はこれも奴の魔術だと言った。

ベジータは悟空と戦おうとするが、悟空はあまりやる気ではなく、それがベジータの憤りを買い、ベジータは観客を殺してしまった。

 

悟空が仕方なく戦う気になった所で荒野に場所を移される。

 

 

俺はその間に悟飯と界王神様で宇宙船に戻り、魔人ブウの復活を妨げようということになった。

 

戻ってきてバビディの所へ行こうとするが、大量の雑魚が待ち構えていた。出迎えてきたそいつらを倒し、次の部屋に行くと、真っ暗な場所に着いた。何か得体の知れないものが潜んでいる…

 

「太陽拳ッ!」

 

俺はすかさず敵の動きを封じ、状況を確認するために辺りを照らす行動に出た。

だが、太陽拳で発せられた光は、なんと食べられてしまった。

 

「天津飯さん!奴はきっと光を食べる生き物なんです。だから肉眼で捉えようとしても無駄です、気を探らないと。」

 

「わかった。」

 

俺達は協力してそいつを倒そうとした。だが、悟飯の強烈な2打によって倒されてしまった。

あれ、これ最初から悟飯がやっていたら良かったんじゃないか?

 

それはさておき、俺達は次の部屋へと進み、魔人ブウが封印されている玉のある場所に来た。

 

そこにはダーブラとバビディの2人と、その後ろにでかいピンクの球が1つ。その球の表面には血管のようなものも浮き出ていて気色が悪い。

 

次の瞬間、悟空とベジータの戦いでエネルギーが溜まったらしく、ピンクの球は禍々しくうねり、紫色に光る。空の色も段々と濁っていき、ついに封印が解かれ魔人ブウ登場。

 

と思いきや球の中身は空っぽだった。封印が長すぎて中身がなくなってしまったのかと思ったら、おぞましい気は絶えず感じられる。その時に界王神様が俺が始めに思ったことと同じことを口に出してしまう。

 

「魔人ブウは長い眠りのため干からびて昔のような頑丈さはなくなってしまったんだ!悟飯さん、天津飯さん、あとはダーブラを倒すだけです!平和はそこまで来ているのです!」

 

…気を感じなさい、界王神様。それじゃ阿呆みたいですよ!

 

霧散していた気はやがて集約し、1つになった。ついに魔人ブウが姿を現したのだ。その姿はピンク色の力士といった体格か…頭の先には触覚のようなものが生えている。

 

しかし、魔人ブウは一向に攻撃してくる気配はなく、バビディの呼びかけにも応じない。それを見たダーブラがブウを馬鹿にする。するとプシューと音を立てて怒り、ダーブラを一撃で殴り飛ばしてしまう。

 

バビディからまた封印する、という脅しを受けてブウは命令に従い俺達に攻撃をしてきた。俺はもう一段階の変身をする暇もなく殴り飛ばされてしまう。

 

「うぐッ…」

 

痛みにたえながらやっとのことで頭を動かし、戦況を確認する。悟飯は俺とは違い殴りあえているが、それは決して対等ではなかった。やがて悟飯の繰り出す手は減っていき殴り飛ばされてしまう。

 

次に狙われたのはまたしても俺だった。バビディは殺せと命令しているから頭を動かした俺を見て止めをさそうとしているのだろう。

 

体が動かない…こんなところで閉ざされてしまうのか…俺の最強への道は。

今の俺は一度死んでいる状態。これで死んでしまうと二度と生き返られなくなってしまう。すなわち完全なる消滅。その恐怖が俺に迫っていた…

 

「天津飯さん危ないッ!」

 

途端、悟飯が俺を庇い、ブウのエネルギー波から身を守ろうとしたが、その威力は殺せず俺と共に吹き飛ばされる。そのまま俺は気を失ってしまった。

 

______________

 

 

界王神界というところで俺と悟飯は目を覚ます。見ると、キビトがいる。あれ、死んだはずじゃ…

 

悟飯も同じことを思ったようで、

 

「キビトさん!?なんで死んでないんですか?」

 

悟飯…その言い方は誤解を招くぞ。

 

「それがよくわからんのだ…だが、この通り今は何ともない。」

 

不思議だな…

 

ゼットソードというものを見せられた。

地面に突き刺さっているが界王神様でも抜けないものらしい。これにはとんでもないパワーが秘められているというがどうも胡散臭い。悟飯が抜こうとするがスーパーサイヤ人になったら抜けそうだったので引き止めて俺にやらせてもらった。ノーマルでは絶対に無理だろうから、完成したばかりのスーパー天津飯3になってみせた。俺は柄を握り自分の出し得る限りの力で踏ん張ると、やっとのことで抜けた。悟飯に驚かれたが俺はこの2年間の修行を聞かせると、

 

「そういえば天津飯さんっていつの間にか亡くなられてたんですね」

 

などと笑顔で俺の頭の輪を見て言ってきたから持ってたゼットソードを落としてしまった。

 

それと同時に俺はスーパー天津飯3になった反動で気を失ってしまう。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

再び気がつくと見知らぬ界王神様と似ているお爺さんと悟空がいた。悟空はバビディがブウに殺されたこと、ブウが地球人虐殺を繰り返していることを伝えてくれた。

 

「…それで、悟飯の周りを回っているじいさんは誰なんだ?」

 

「ああ、オラもよくは知らねえんだけどよ。15代前の界王神さまらしいんだ」

 

「はい。悟飯さんがゼットソードを使い回せるようになったので宇宙一硬いと言われる金属を切るように勧めたのですが…ゼットソードが逆に割れてしまい、驚いたことにご先祖様が封印されていたのです。」

 

へぇ…

 

「今は悟飯の潜在能力を引き出してくれてんだ。」

 

「そ、そうなのか…」

 

ふざけているようにしか見えなかった…

 

「ふむ…やはり駄目じゃったか…」

 

「普通に喋れるのかよ!」

 

「何驚ぇてんだ?さっきからこんな感じだぞ。ところで何を見たんだ?

 

悟空は15代前の界王神様の前に置かれた水晶玉を覗き込む。そこには地上で悟天とトランクスのフュージョンが成功し、ゴテンクスが現れたという映像が流れていた。そうか…俺以外にもフュージョンを教えたのか。だがゴテンクスはボロ負けしてしまった。見ていると今度は精神と時の部屋で修行するようだ。一方ブウはミスターサタンのおかげて改心しかけたが、悪い人間のせいで悪と善に分かれてその2つが戦い始めた。なんと悪が勝ち善を吸収してしまった。一体どうなってしまうのか…

 

危機感を感じたのか現界王神様が口を開く。

 

「ご先祖様。悟飯さんのが終わったら天津飯さんの潜在能力も引き出して下さいませんか?封印を解いたのは悟飯さんですがゼットソードを引き抜いたのは天津飯さんなのです。」

 

え、俺もあれをやられなくてはならないのか?

 

「そうか…ふむ、ならばお前さんがやってみてはどうだ?」

 

「え、私にも出来るのですか?」

 

「こいつの潜在能力はもっと低いからお前でも動きをマスターすれば大丈夫じゃ」

 

何か癪に障る言い方だな…

 

「しかし…」

 

あれをやらねばならぬのですか、と言いたげだ。

 

「お前が言い出したことじゃろう。責任をもたんか!」

 

「…わかりました。」

 

かくして、俺の潜在能力も引き出させてもらえることに。

 

「あの…俺としては少し引き出してもらえればいいんですが」

 

「そんなコースないわいっ!少しの間じゃ、我慢せい。欲張り言いおって」

 

こうして、現界王神様による儀式がはじまった。

 

______________

 

 

潜在能力開放を終えた悟飯は水晶玉を覗いている。俺ももうすぐ終わりそうだ。地上では修行を終えたゴテンクスがスーパーサイヤ人3になってブウを圧倒していた。なんて強さだ…だがゴテンクスはその傲慢さ故に驕り高ぶり完全に油断していた。

 

「トランテン!後ろだッ」

 

ピッコロの叫びも間に合わず、ピンク色の粘性の高い蠢く液に後ろから襲われ包み込まれ吸収されてしまう。吸収後のブウはスーパーサイヤ人3の長い髪を模したように、頭の触覚が長く伸びており、着ている服はゴテンクスのもので、加えて金色のオーラを纏っていた。 近くにいたピッコロも狙われたが、抵抗も虚しく吸収され、ブウの頭脳となってしまう。…今トランテンって言ってた?

 

「悟天ッ!くそ〜魔人ブウめ…」

 

悟飯は拳を握りしめて怒りを露わにしている。

 

「キビト、悟飯さんを地球に送ってあげなさい。」

 

「はい。」

 

キビトのカイカイという技で、ブウの元に瞬間移動する。潜在能力を引き出した悟飯はスーパーサイヤ人でもないのにとてつもなく強かった。しかし、ゴテンクスを吸収したブウも思ったより強かったことや、ゴテンクスがブウの中にいることで思うように力を発揮出来ず、悟飯は隙を突かれて吸収されてしまった。

 

「おっかしいな…トランテン、スーパーサイヤ人3になった状態でフュージョンをあんなに長く保てるなんてよ…」

 

「ゴテンクスだ…やはり精神と時の部屋での修行の効果大きいようだな。」

 

「ん?どういうことだ?」

 

「お前忘れたのか、フュージョンは修行次第で時間を延ばせるようになっただろ」

 

「あっそうか。だからゴテンクスを吸収したブウはあんなに強えんか。でももうスーパーサイヤ人3は時間切れが来るだろうな」

 

「…もしかして、フュージョンやスーパーサイヤ人の影響が、吸収する側にも出ているというのか?つまりゴテンクスのスーパー状態が解ければブウも弱くなると。」

 

「そのようじゃぞ、ほれ」

 

水晶玉越しに奴の様子が見える。ブウからは金色のオーラが消えている。弱くはなったようだが、地球人虐殺を止める気配はない。飽きが来て地球を破壊しようとする前になんとかしないと…

 

「ポタラ、という手も無くはないのじゃが…」

 

「ポタラ?」

 

「界王神が付けているこの耳飾りのことじゃ。これを2人の人物が互い違いに耳に付けると合体するんじゃ。ただし、一度合体すれば二度と元には戻らんからこれは最終手段じゃと思っていたのじゃが…」

 

「フュージョンとは違うんか?」

 

「フュージョンよりも何倍も強い。合体すれば元に戻ることはないから時間制限も無しじゃ。そこにまさに合体した奴がおるじゃろう。」

 

「キビトと私が合体したからキビト神誕生、ですかね。」

 

なんか合体してるぞ…

まあ、それはどうでもいい。

 

「受け取るのだ、孫悟空。」

 

悟空は仕方なくポタラを受け取ると老界王神様の命をもらって生き返った。

 

そんなこと出来るのか…

悟空はベジータと合体するだろうな。きっとベジータは生きているはずだ。

 

界王神様が自分の命で俺を生き返らそうとしてくれたが、老界王神様に断られた。

 

「お願いします。フュージョンを超えたフュージョンが、俺には出来るんです。」

 

「ああ、潜在能力も開放したら、凄え強えと思うぞ。」

 

「…仕方ない。その代わり、もし吸収されようものなら承知せんからの」

 

老界王神様の許しももらい、俺も界王神様に命をもらって生き返った。

 

老界王神様にも手伝ってもらい、潜在能力を開放し終える。この漲るパワーはなんだ…体の底から、感じたこともない程のパワーが湧き上がってくる。

 

「じゃあ行ってくっぞ!」

 

悟空は俺を連れてブウの元へ瞬間移動してくれる。

 

「悟空、ポタラはまだ持っていてくれ。合体する前に俺に試させてほしい。」

 

「ああ、分かった。無茶はすんなよ」

 

よし。

 

俺は頭に手をかざし、

 

「太陽拳!」

 

辺りが真っ白な闇に包まれる。

 

「うわっ」

 

この隙に、まずは気を抑えて…

 

はぁ…

 

俺は一瞬でスーパー天津飯2になってみせる。まだまだ余裕があるぞ。

 

ふぅ…

俺は息を整える。

 

いくぞ。

 

「フュー……」

その掛け声と共に俺は四身の拳で4人に別れる。

 

「ジョン!!」

四身の拳の後の1度目のフュージョン。

 

「はっ!!」

そして最後の2人が指を合わせる…

 

スーパー天津飯3の完成だ!

フュージョンと声に出したのは集中するためだ。

 

「はあぁぁッ!」

俺は一気に気を開放した。

 

いくぞブウ!生まれ変わった俺を見ろ

 

「悟飯たちがまだ生きてるかもしれねえんだ。殺すなよ」

 

「わかっているさ。」

 

俺は瞬時に近づいてブウの腹を殴るとピンク色のものが飛び散った。その姿はもはや原型を留めていない。

 

え…

 

しかし、ブウは元の形に戻っていく。

 

もう一度殴ってみる。

 

パアァン!

 

また飛び散る。

 

すぐに再生したブウは俺に反撃を仕掛けてくる。

 

遅いな…

 

俺は全て防御するとカウンターを喰らわせる。

 

頭が飛び散りすぐに回復する。

 

俺は奴の尻尾を掴み取り回す。

しかし、回す勢いが速すぎたのか千切れてしまった。

残った尻尾の方を捨てると落ちていくブウの元へ向かう。

 

「どうした、そんなものか。ゴテンクスも悟飯も吸収してそれとは情けないな。まあ、元が弱いから仕方がないか。」

 

正直言って失望した。いや俺が強くなり過ぎたのか。少し早いがもう終わりにしよう…

 

すると突然、後ろから何かに包み込まれ、何も見えなくなった。

 

_____________

 

 

「まずい、あやつ吸収されおった。あれほど言ったのに…」

なんて言われているだろうな、界王神界では。

 

数分前、吸収されそうになった俺は気でバリアを張っていたためブウの体内に侵入することができた。

 

中を進むと、ピンク色の繭のようなものが幾つか天井と床に固定されている場所に出た。その中にはゴテンクスや悟飯やピッコロがいたが、どうすればいいのか分からずとりあえず切り離した。

 

このまま壁をぶち抜いて逃げようかと考えていたら、ブウがやってきた。そいつには先ほどまでの悟飯やゴテンクスなどの面影はなく、弱体化しているようだ。

 

さっき通り粉々にしてやっていると、2体目が出てきた。しかも3体、4体と増えていく。

ほう、4か…ならばこちらも…

 

四身の拳だ!

4対4でどうかな?

 

戦闘力は1/4になってるが今までのようにこのまま押し切れそうだ。

 

しかし、いくらやっても気功波で消滅させても出てくる。心なしか数も増えている気がするし、キリがないな。

 

「まさに不死身…か。」

 

「ここは俺の体内だから俺は不死身なんだ。お前たちに勝ち目はない!」

 

そうか、ならば無意味な戦闘はやめて、悟飯たちを連れて帰るだけだな。

 

俺はブウに背を向け悟飯たちを回収に行く。

その間に天津飯BとCはブウと相手を、天津飯Dは壁に穴を開けようと気を溜めていた。

 

「お前はノミよりもちっちゃいんだぞ。ぶち破れるもんか!」

 

果たしてそうかな?

すると、気を溜め終えた天津飯Dが、

 

「新・気功砲!はぁッ!はぁッ!…」

 

と言って連続で打ち始める。

 

俺は奥に太っているブウが囚われているのを見つけた。まあ、こいつはサタンさえいれば大人しいし、助けておこう。

 

ブチッ

 

「うああああッ!!」

 

突然ブウが発狂し出す。好都合かも知れんがブウの体内にいる俺達にとって、事態は悪化しているに違いなかったので、俺はすぐに脱出の準備を始める。

 

「なんだかヤバイな…早く脱出するぞ!」

 

「「おう!!」」

 

いつの間にか不死身のブウたちは消えていた。

 

そして、その間にも天津飯Dは着実に穴を開けていた。

 

「はぁッ!はぁッ!…ッ穴が空いたぞ!皆早く出るんだ」

 

「すまない!」

 

俺は救い出した4人をBとCとで分担して穴をDがなんとか気功波で開けた状態でキープしているところを通る。

 

俺達が通る直前、Dは気功波を止め、気合で俺達を吹き飛ばしてくれた。

 

「Dーーッ!」

 

内側からブウの肉体は修復されていき、Dの姿は見えなくなってしまった。

 

「そんな…。D、お前だけ残るなんて…ひぐっ」

 

「B、お前のせいじゃない。他に方法があっただろ…えぐっ」

 

お前たち…仲間思いでいい奴らだな。だが、そんなに俺は涙もろくはないがな…ぐすっ

 

「まあ、救い出すけどな」スパッ

 

自分たちが出てきた所の少し上を狙って手刀でブウを真っ二つにする。ブウの体内からやっと抜け出した今にも倒れそうなDに肩を貸して救出。

 

「皆、よく頑張ってくれた。俺のところに戻ってよく休んでくれ。」

 

シュン…

 

今まで気付かなかったが、BもCもDも、普段は俺の中で眠っていて、必要な時にだけその精神が呼び出される。今、確かにそう実感することができた。

 

俺はブウへと視線の先を向ける。奴はなんだかガキっぽくなってるが、まあいい、消えてもらうぞ。

 

「気功砲ォッ!」

 

「うぐぁぁぁッ」

 

ブウは消滅した…かに見えたが、奴は次第に復活していく。

 

「なにっ!あれが俺の最大パワーだったのに…」

 

すると、

 

「ほらよっ!天津飯」

 

悟空からポタラ2つが投げられてきた。

そうか、なるほど…

 

「あっ、わりぃ間違えて2つとも投げちった。片方なげてくれ、それでオラと合体だ。」

 

悟空何か言ってたが、ブウのプシューが煩くてよく聞こえなかった。

 

「天流秘奥義ッ!」

 

またの名を、二身の拳。俺は掛け声とともに2人に分身する。

 

「B。やることは分かっているな?」

 

「ああ。」

 

俺は右耳に、Bは左耳にポタラを付ける。

 

「えっ…」

 

すると互いの体が引きつけ合うようにもっていかれ、2人の体がぶつかり合うと、1人の天津飯がいた。

 

「俺は天津飯Aでも天津飯Bでもない。お前を倒すものだ。いくぞっ!気功砲ッ!」

 

細切れになっても尚ブウは再生する。しかしその息は絶え絶えだった。

 

ふむ…

 

「はあッ!」

 

俺は気合でブウをかき消そうとする。

 

「うわぁぁぁ…」シュウ…

 

俺の放った気が魔人ブウを襲い、完全に消してしまった。

 

「パワーは関係なかったんだ。奴を1ミリさえも残さなければ、二度と再生することはなくなるんだ…」

 

スタッ

 

地面に降りると、悟空が飛んで近づいてきた。

 

「凄かったぞ天津飯!ってあれ?おめえ、目が4つになってんぞ。」

 

「え」

 

「ほら」チョキ

 

悟空は俺に目潰しを喰らわせてきた。

 

「ウギャーーーー」

 

_____________

 

 

あれから俺は太ブウを助けたことでミスターサタンの恩を買ってしまい、彼の豪邸に住んでいる。俺に大した寝床など必要なかったので始めは断っていたのだが、余りにもしつこかったため餃子も共に住まわせるという条件の下、このことを了承した。

 

ちなみに俺の4つめの眼は、元々あった3つめの眼の上に位置し、普段は閉じている。実は俺にも開け方が分からないのだが、何らかの力を開放したときに開くものだと踏んでいる。まあ、四つ目だと流石に気持ち悪いのではないかと思っているので丁度良い。

 

そして今でも餃子との修行は続いている。ベジータの自爆を見てからさらに腕をあげたらしい。え、ベジータ自爆してたの?通りでその姿を見かけなかった訳だ…

 

おっと、また考えごとをしてしまった。これも純粋に楽しめるようになったと言うのに。

 

「さよなら天さん…どうか死なないで…」

 

ドオォン!

 

「くっくっくっ…くだらねえことしやがって…まだ俺たちの恐ろしさがよくわかってないようだな…」

 

 

「…おっけー!今日も上手くできたね!」

 

「ああ、そうだな。」

 

 

魔人ブウは倒され、再び地球は救われた。しかし、またいつ魔の手が忍び寄ってくるかは誰にも分からない。来るかも定かでないその時のために俺達は今日も修行に励むのであった…

 

Fin.




読んでいただきありがとうございます!


以下戦闘力、設定についてです。

○戦闘力推移

・修行開始〜天下一武道会
2万→3万6千→6万5千→10万5千→17万
(36万→65万→105万→170万→250万)

・界王神界到着時
25万(14億:超天津飯3)

・潜在能力解放時
2億←自力でフリーザ倒せてほしいという願望から(1兆2千億:超天津飯3)

・ポタラ装着時
3兆2千億(計算が…)括弧内はフュージョン後最大値

下記サイトを参考にさせて頂きました。
http://www.geocities.co.jp/poposu01/text/db/potara3.html

○天津飯の4つめの眼について
4つめの眼は天津飯Bの眼です。作中でも語られている通り、通常時はBの精神は眠っているため目は開きません。もし、目を開けたいと思ったら四身の拳をすれば開眼します。

○ポタラ装着時の設定
作中でB、C、Dそれぞれ意識があると言いましたが、ポタラ装着前に2人に分身した時に天津飯AにはCの精神、BにはDの精神が入り、AとBがポタラで融合したと同時に、CとDの精神も融合しています。なので、天津飯が四身の拳を行ってもAとB、CとDそれぞれの融合戦士2人しか出てこなくなっています。

○天津飯B、C、D
この設定は詰めきれていないのですが、この3人の精神が、天津飯の中で眠っているときも、しっかりと、外界からの情報を天津飯の五感を頼りに得ています。同じ思考になるのは元は皆天津飯だったのと、今説明したことのためです。四身の拳を使っていると、4人とも異なった行動をするので目に見えない程ですが少しずつ違う人格へと変わっていきます。



今回の話は正直天津飯を活躍させたいという思いが強かったのかどうかで、修行して暫定最強になるまでが長くなってしまい、どうもそこの欲求不満が溜まりがちだったと思います。結局のところ展開が早いのか遅いのか定まらず、緩急などと言えたものではなかったので、読みにくいものになってしまったかと。
他にも色々ありますが、そんな感じでまだまだ足りない所があるので、これからも修行に励んでいきたいと思います、よろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

天津飯の初期戦闘力や潜在能力に異議のある方は感想にてお願い致します。

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