あらすじ
何時もの様に二人一緒に仕事をしていたセラフォルーと剣帝、案の定剣帝の方が早く終わったがセラフォルーの提案により一緒に冥界を散策する事になった、その際発見したお化け屋敷に二人で入っていくのだった
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剣帝「さてと、行きますか、セラ様」
セラ「うん!」
剣帝「あぁ、そういえば忘れちゃいけないな」
剣帝はそう言ってセラフォルーの方を向いた
剣帝「中はきっと暗いでしょうし、一応手を繋いどきましょう」
セラ「えっ!?良いの!?」
剣帝「?別に構いませんよ?」
セラ(やったぁー!!剣帝君から手を繋ごうって言ってくれた!)
剣帝「セラ様ー?如何なされましたか?ボーッっとしたりなさって」
セラ「えっ?な、何でも無いよ!?」
剣帝「それなら良いのですが。取り敢えず、行きますよ」
セラ「うん!」
そう言って二人は手を繋ぎながらお化け屋敷の中に入って行った
セラ「~♪」
剣帝「あのぉ、セラ様?」
セラ「なぁに?剣帝君」
剣帝「そんなに引っ付かれては歩き難いのですが…」
セラフォルーは剣帝の腕に引っ付くように抱き着きながら歩いている
セラ「だって怖いんだも〜ん、でも、剣帝君の近くなら怖くなくなるんだも~ん」
剣帝「そ、そうですか…」
剣帝(まぁ、良いか、歩けない訳じゃないし)
セラ(剣帝君の腕ってやっぱりガッシリしてるなぁ)
各々がそんな事を考えながらお化け屋敷をゆったりと歩いていた、その最中剣帝に向けて嫉妬の様な視線が向けられ続けていたのは本人達は知りもしない
剣帝(ウーム、まだ出口は先っぽいなぁ…)
そんな事を剣帝が考えてる矢先に剣帝達の近くの物陰から何者かが飛び出して来た
セラ「キャ~!」
セラフォルーは剣帝に抱き着くふりをしながら剣帝の腕に胸を押し当てた
剣帝「大丈夫ですよ。セラ様」
剣帝はそう言いながらセラフォルーを撫でつつ前に進んだ
セラ(あれ?剣帝君の反応薄いなぁ…)
剣帝(あー、いきなり強めに引っ付くから吃驚した、まぁ、セラ様の何時もの悪ふざけだろう)
セラフォルーの作戦は剣帝には特に効果が無かったようだ
―十分後―
その先もセラフォルーと剣帝は様々な驚かしに遭った、その度にセラフォルーは怖がるふりをしたが剣帝は何時も通りな反応しかしなかった
剣帝「セラ様、出口が見えてきましたよ…あれ?何でそんなに退屈そうな顔をしていらっしゃるのです?」
セラ「べっつにぃ~?」
セラフォルーは剣帝の反応の薄さに多少膨れていた
剣帝「ふむ……」
剣帝は少し時計を見た
剣帝「セラ様、そろそろお昼ですし。お腹が空いたでしょう。彼処にクレープ屋が有りますし。買いに行ってきますので彼処の椅子で待ってて下さいな」
セラ「…………うん」
剣帝(機嫌治らないなぁ…ん?あれ?このクレープ屋のメインメニューのSクレープってなんだろ…)
剣帝「スミマセン、店主」
店主「はい、何でしょう?」
剣帝「このSクレープっての二つ下さい」
店主「味は何にします?」
剣帝「それじゃあ、苺とバナナ下さい」
店主「はいよ、お待ち」
そう言って店主は苺タップリのクレープとバナナ盛り沢山のクレープを出した
剣帝「どうも、幾らです?」
店主「2500円になります」
剣帝「はい」
剣帝は2500円ぴったり置いた
店主「毎度有難う御座います。またのご来店をー」
剣帝はクレープを受け取りセラフォルーの方に
剣帝(そういえば、このSクレープのSってどんな意味なんだろう…スモールでは無さそうだし…まぁ、いっか)
剣帝「セラ様ー、あのクレープ屋のメインメニューらしきSクレープってのを買って来ましたよー」
それを聞いた瞬間セラフォルーは全身一瞬ビクッとした
セラ「け、剣帝君!?それって本当に!?本当に私に買ってきてくれたの!?」
剣帝「え、えぇ、他に誰に買って来るんですか?」
セラ(やったぁー!!剣帝君が恋人で食べるって噂のSクレープを買ってきてくれたよぉー!!)
剣帝「食べないんですか?」
セラ「勿論食べるよ!!」
剣帝「そ、そうですか」
剣帝(相当お腹空いてたんだろうなぁ)
剣帝とセラフォルーはお互いに思い違いをしたままクレープを食べ始めた
セラ「あ~、美味しいなぁ」
剣帝「此方も美味しいですよ」
セラ「そうなんだ…私もそっちも食べてみたいなぁ」
剣帝「なら、食べてみます?」
セラ「えっ!?良いの?」
剣帝「構いませんよ、はい」
剣帝はそう言うとセラフォルーの口にクレープを近付けた
セラ(こ、これって…はい、あ~んってのだよね!?本当に良いのかなぁ…いや、良いんだよね!)
セラフォルーはそう考えながら剣帝のバナナクレープを食べた
セラ「あっ、此方も美味しい~」
剣帝「出来ればそちらのクレープも食べみたいのですが…宜しいですか?」
セラ「う、うん!勿論良いよ!」
剣帝「それじゃあ、頂きます」
セラ「それじゃあ、はい、あ~ん」
剣帝は口に近付けられた苺のクレープを食べた
剣帝「ふむ……そちらも中々美味しいですね」
セラ「でしょ~?」
剣帝とセラフォルーはそんな会話をしながらお互いに食べ比べをしたりしてクレープを食べ終えた
剣帝「さってっと、食べ終わりましたし。次は何処に行きます?」
セラ「ん~っとねぇ、剣帝君が決めて?」
剣帝「………なら、少しブラブラしますか」
そう言った剣帝はフラリと何処かへと向かった
セラ「あっ、待ってよ~、剣帝君」
セラフォルーも後から付いて行った
剣帝「確かこの辺に…おっ、有った有った」
剣帝はとある建物の中に入って行った
セラ「此処って…図書館だね」
剣帝「えぇ、歩くの疲れたでしょう?此処で少しゆっくりして行きましょうや」
セラ「あっ、うん」
剣帝「うーむ、セラ様はこれを読んでみてはどうです?」
剣帝は一冊の本を手渡した
セラ(昔読んだ事あるけど…剣帝君の好意を無下にしちゃ駄目だよね)
セラ「うん、そうする」
剣帝「さてと、俺も読みますかね」
そう言って二人は読み始め…二時間ほど経過した
剣帝「終ーわりっと」
剣帝の前には十冊以上の小説が置かれていた
セラ「剣帝君、読み終わった?」
剣帝「えぇ…スミマセン!読むのに熱中していてお待たせしてしまいました!」
セラ「良いよ~、私が剣帝君に待たされる事って初めてだから何だか新鮮な感じがするし…」
セラ(それに読書中の剣帝君眺めてたら…フフッ、剣帝君可愛かったなぁ…)
剣帝「外は…もう夜みたいですね……本日は外食にしますか」
セラ「うん、そうしよっか」
そう言った二人は並んで歩いていたら剣帝が不意に上を見上げると満月が見えた
剣帝「……月が…綺麗ですね…」
セラ(そ、それってもしかして……えーっと…何て答えれば……そうだ!)
セラ「でも、太陽が無いと月は輝けないよ」
剣帝「……そうですね…」
セラ(あれ?反応が薄いけど…脈無しかなぁ)
剣帝「………ずっと前から月は綺麗でしたよ…」
セラ「えっ!?それって…」
ボソボソと剣帝は言ったがセラフォルーは何とか聞き取ったようだ
剣帝「///は、早く行きますよ!」
セラ「………うん!」
剣帝は足早に道を歩きセラフォルーはそれを追い掛けて腕に抱き着いた
今回も剣帝達のデート回でした。
因みに、途中に出て来たSクレープのSはSweetHoneyのSです。冥界で人気のカップルクレープってね
それでは皆様次回更新は何時になるかは分かりませんのでごゆっくりとお待ち下さい