あらすじ
突如として来訪した夜鴉へと即座に近付き特殊な言語で聞きたいことを聞いた剣帝、その後夜鴉は三匹の邪龍を呼び出し悪魔を食べさせ始めた、そして、最後には剣帝の腹部を殴り、剣帝の意識を飛ばした
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―???―
暗い闇の中で赤髪の少年と黒髪の男が相対している
??「イカンな、今のテメェじゃあの娘を護るには弱い、弱過ぎる」
黒髪の男は黒い服で身を包み、白い槍の様な物を手に持っている
剣帝「五月蝿え!今更テメェに指図されなくとも分かってんだよ!そんな事はよ!」
??「自覚はしている、それなのにも関わらずテメェは弱いまんまだ、そんな事だとこれから先も大切だと思う物を失い続けるぞ」
剣帝「黙れぇ!」
剣帝は黒髪の男性に殴りかかったが、黒髪の男はそれを難なく受け止めた
??「やっぱり今のテメェは弱いな、攻撃とはこうやるんだよ!」
そういった黒髪の男は剣帝の胸に槍を突きたてた
剣帝「ゲフッ……畜…生…」
??「じゃあな、弱き剣の帝よ、もっと強くなりやがれ、未来永劫あの娘を護り続けるためにもな」
―救護室―
剣帝「うーん…うーん…はっ!…」
剣帝が目を覚ますと其処はベットの上だった
剣帝「此処は…何処だ…」
??「此処は救護室ですよ」
剣帝にそう言ったのはナースだった
剣帝「俺は…そうか…腹を殴られて…」
ナース「驚きましたよ。運び込まれてきた時は血を吐いてたのに少し経つ間にみるみる回復したんですから」
剣帝「ふむ……俺が運び込まれてからどれ程経ちましたか?」
ナース「えーっと確か…」
ナースは目線を動かして時計を見た
ナース「一分程ですね」
剣帝「……1分か…まだまだ遅いな…」
剣帝はそう言って自分の体に触れた、すると胸に違和感を感じた
剣帝(ん?何だこれ)
剣帝はそう思い
剣帝「スイマセン、俺が寝てる間に誰か訪ねてきましたか?」
とナースに尋ねた
ナース「えーっとぉ…えぇ、一人だけ訪ねてきましたね」
そう言って居るナースの手に手紙が有るのに気が付いた
剣帝「その手紙は何ですか?」
ナース「ああ、そう言えばあなた宛に先程の話の人があなたが起きたらこれを渡してくれと」
剣帝「俺宛ですか。では、下さい」
そう言って剣帝はナースから手紙を受け取り読みはじめた
夜鴉『やっほー☆剣帝君。流石に脆くなりすぎだろ?鍛練してるのかな(;・ω・)
取り合えずそれは置いておいて君の心臓にはとある羽が刺さっているだよ。セラフォルーの魔力が近付くと発動する物だよ。どんな効果か知りたいよね(・∀・)ニヤニヤ
ならば教えてあげよう!セラフォルーが君に触れると君はオルフェノクになるか灰になるかのどちらかになるんだよ。適合したら良いねwじゃあ頑張ってね~♪』
と手紙には書かれていた
剣帝(夜鴉様…)
剣帝は手紙を読み終わるとベットから出て、救護室から退室した
剣帝「さて、運試しだな」
そう言って剣帝は会談会場に戻った、すると其処には白髪の男が飛んでいた
剣帝(………悪神ロキ、もうそんな時か!)
剣帝はそう考えた次の瞬間にはセラフォルーの元へと走っていた
セラ「け、剣帝君!?怪我はどうしたの!?」
剣帝「そんなもん既に治ってますよ!さて、北欧の主神さん…コイツはどうすりゃ良いです…か!?…グッ」
剣帝は突然胸を抑えて苦しみ始めた
剣帝(しまった…さっきの手紙の内容忘れてた…)
ロキ「フッ、助っ人かと思ったが、何て事は無いな、単に足手まといが増えただけか…」
ロキはそう言って攻撃態勢を取ったが直ぐに魔法陣に消えた、何故ならば
夜鴉「ロキ君にも困った物だね。強制送還しなきゃ駄目だったよ。もー、今剣帝君が異形になるか灰になるかの瀬戸際なんだから邪魔しないで欲しい物だね」
夜鴉が転送したからだ
剣帝「ハァ…ハァ…うっ…」
苦しむ剣帝の体が徐々に変質し始めた
夜鴉「おっ?死ぬ?それとも異形になる?確変タイムだね!」
剣帝「アグッ……ガハッ、ゲホッ…」
剣帝は血を吐き、体は白くなりはじめた
夜鴉「セラフォルーちゃんが触れるとこうなるって教えてたのにねぇ?どうして触れちゃったんだろうねぇ?あっはっはっはっ!」
夜鴉はセラフォルーを横目で見ながら大声で周囲の者達を嘲笑った
剣帝「ハァ…そんなの簡単ですよ…ハァハァ…主の…大切な人の…グフッ…危機を感じれば…ゲホッ…即座に近くに行くのが従者の勤め……ゴフッ……」
剣帝は血を吐きつつそう言った、そして、その体は少しづつだが、灰のようになりはじめる
夜鴉「ふーん。つまんない台詞だね。オーイ、おでん俺帰るから報告よろしく。もし詳細じゃなかったら俺の仕事全部押し付けるからねぇ」
夜鴉は剣帝から目を背けめんどくさそうに魔方陣を開き、消えていった
剣帝「楽しみを直では見ないのですか……フゥ…」
そう言った剣帝の手や足は既に灰となっている
セラ「剣帝君!死なないで!!」
セラフォルーは涙を流しながらそう言った
剣帝「大丈夫…俺は死なないよ…まだまだやりたい事有るし…まだまだ護り続けなきゃいけないからね…ゴホッ…」
そう言った剣帝の身体は半分以上灰となっていた
セラ「剣帝君!もう喋らないで、身体が!!」
泣いているセラフォルーの頬に剣帝は残った腕を伸ばした
剣帝「泣か…ない…で、セラ…泣いてる顔は…君には…似合わ…ない」
剣帝はセラフォルーの涙を拭うとそのすぐ後に全身が灰となった
セラ「あっ………剣帝君が…剣帝君!……嫌ぁぁぁ!!!」
セラフォルーは剣帝の遺灰を握り締め泣きじゃくった
―???―
黒い空間の真ん中で赤髪の青年が眠っていると近くに黒髪の男が歩いて近づいていく
??「全く、あの程度でテメェは死にゃしねぇだろ、オラ、とっとと起きろ、そんで、自分の大切と思うもんを護れ」
そう言って黒髪の男は赤髪の腹部に一振りの短剣を突き立てた
―会場:会談後―
剣帝の遺灰は棺桶の中に収められていた
セラ「剣帝君…何で…私に触れたら死ぬって分かってたなら…何で触れたの…何で私に…近付いたの…」
セラフォルーはそう言いながら棺桶に縋る様に居た
サーゼクス「セラ、そんな風にしていては彼も安心して冥府に逝けないだろう、さぁ、さぁ早く泣き止もうじゃないか」
サーゼクスはそう言ってセラフォルーの腕を掴んで引っ張ったが、セラは一向に棺桶から離れようとしない
セラ「嫌!剣帝君から離れたくない!剣帝君はきっと生き返る…彼ならきっと…」
そんなセラフォルーの様を見ていたサーゼクスはセラフォルーを思いっきり引っ張り
サーゼクス「フェニックスの一族ではない彼が蘇る筈が無いだろう!良い加減現実を見るんだ!」
サーゼクスはそう言ってセラフォルーの頬を叩こうと平手を振るったが
??「俺の大切な人に手をあげるとは…貴方を殺しますよ?」
黒い鎧の様な姿をした何者かに受け止められていた
サーゼクス「…何者だ?君は」
サーゼクスはそう鎧の姿を者に問い掛けた
??「俺は…」
セラ「もしかして…剣帝…君?」
セラフォルーがそう問いかけると鎧の様な姿をした者が振り返り
剣帝「えぇ、俺ですよ。生き返りました」
そう剣帝は優しげに言った
セラ「お帰りなさい!剣帝君!!」
セラフォルーは剣帝に抱き着いた
剣帝「えぇ、只今戻りました」
剣帝は倒れる事も無くセラフォルーの頭を撫でていた、だが、その身は元々人とは思えない、異形と呼ぶに相応しい姿だった
セラ「ところで、剣帝君」
剣帝「何ですか?セラ様」
セラ「前の…人の姿にはなれないの?」
剣帝「……怖いですか?今の俺は」
セラ「うぅん!格好良いとは思うけど、前迄の姿が見たいなぁって思って…」
剣帝「畏まりました。では」
そう言った剣帝の姿は変質し始め、前と同様の白髪の執事服の姿へと変わった
剣帝「これで宜しいですか?」
セラ「うん!」
そうやって二人は仲良しげに話していた、そして、それを見ていたサーゼクスは
サーゼクス(彼はフェニックス家では無い筈、それに…あの姿は一体…)
そういう疑問を頭に浮かべていた
剣帝「さて、戻ったのは良いのですが…少しだけ疲れてしまいました」
セラ「それなら一回帰る?」
剣帝「はい、申し訳御座いませんが…そうして頂けますか?」
セラ「分かった!それじゃちょっと待っててね」
セラフォルーはそう言って直ぐに魔法陣を展開した
セラ「さっ、帰ろ?剣帝君」
セラフォルーはそう言って剣帝の腕を引っ張った
剣帝「はい、分かりました」
そう言っても魔法陣に入り二人は転移しその場から消えた
無名「よぉ、読者さん達よ、前回ぶりだな、さて、今回は……やっぱり阿呆だろ剣帝、近づいたら死ぬぞって言われてんのに何の躊躇もせず近付くとか…まぁ、剣帝らしいっちゃらしいがな、それにしても…一回灰化したくせに其処から再生してその上オルフェノクになっちまうとはな、まっ剣帝ならありえる可能性か、っと!今回もまぁた妙な回になっちまったが楽しんでくれたかい?楽しんでくれたなら幸いだぜ、さてと…そんじゃ、また次回な!じゃあなぁ!」