剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第四十五話「ゾンビの竜は剣を折りたい」

あらすじ

セラフォルーと相変わらず顔を合わせられないで居た剣帝はセラフォルーに見つかりたくないと人間界、駒王学園へと向かった、其処で小猫、一誠と黒歌の会話を聞き、その場へと降り立った、そして、その時天を飛んでいた2色の翼を持つ剣帝の配下、天翔と再開を果たし、黒歌の忠告を聞いて急いで冥界へと帰ったのだった

――――――――――――――――――――――――――

―冥界:セラフォルー邸前―

 

剣帝「うし、到着っと……でさぁ、何で小猫ちゃんまで来てるのかな?」

 

小猫「黒歌姉さんが何故あぁなったのか、そして、黒歌姉さんの今の主に一番詳しそうなのが貴方だったので」

 

剣帝と小猫はセラフォルー邸の前に横並びで立っていた

 

剣帝「あぁ、そう…まぁ、確かに黒歌さんの今の主様は良く知ってるよ」

 

小猫「それなら私に知ってることを全て教えて下さ」

 

剣帝「断る、それは俺の秘密を教える事に同義だ」

 

剣帝は小猫が夜鴉について聞こうと発言している最中に割り込むように断りを入れた

 

小猫「………そんなことを言われてもようやく見つけた姉さんの手掛かりなんです!お願いします!」

 

剣帝「そうは言われてもねぇ……ん?…げっ!」

 

剣帝が不意に小猫の居る方に目を向けると小猫は涙目になっていた

 

小猫「お願いします……姉さんとまた一緒に暮らしたいんです……」

 

剣帝「………あーもー!!分かったよ!」

 

小猫が涙目ながら懇願すると剣帝は観念したように話そうとし始め

 

小猫「それじゃあ!」

 

剣帝「但し、知ってしまえばもう戻れなくなるよ?一誠君達の元へと」

 

と剣帝が注意勧告をするように言うと小猫の口が閉じ、黙り混んだ

 

小猫「……………」

 

剣帝「…………決意が纏まったらまた話し掛けて来なよ」

 

剣帝は口篭った小猫を門の中へと招き入れてから屋敷の中へと入って行った

 

剣帝「只今戻りました!」

 

リオール「あら?もうお戻りになられたのですか?セラフォルー様は何処に?」

 

屋敷に入るとリオールが剣帝を出迎え、すぐに頭を傾げた

 

剣帝「はい?俺はさっきまでずっと駒王学園の旧校舎前に居ましたよ?」

 

リオール「えっ?でも先程セラフォルー様とご一緒になってお出掛けなさると…」

 

剣帝がリオールの言葉に頭を傾げ、リオールはまた不思議な事を言い始め

 

剣帝「……………」

 

剣帝(何故だ?何かしら話がズレている気がする…というか…何か…忘れている…ような)

 

剣帝が顔に手を当て考え込んでいると、剣帝はとある事を思い出した

 

剣帝(夜鴉様は最近新しい玩具を手に入れた………あの方が玩具と呼ぶのは俺とかだ…だが、最近俺の周りで消えた…の…は…黒!黒の能力は『完全模倣(パーフェクトコピー)!』姿を完全に真似るなんて朝飯前だ!)

 

剣帝「………チィ、やってくれたなぁ、クソ黒が!」

 

剣帝は答えが分かり歯ぎしりをすると自分の部屋へと走り、自分の部屋の中に変化が無いか見た、すると、机の上に一枚の紙が置いてある事に気が付き、それを剣帝は見た、そこには

 

黒『よぉ、クソ剣帝、セラフォルーちゃんは預かってるぜ、返して欲しけりゃ、駒王にある、あの教会に来な、そんじゃなー』

 

剣帝「あんの、クソ野郎……ナメやがってぇ!」

 

剣帝は紙を握り締めクシャシャにすると机に叩き付けた

 

剣帝「八剣!天翔!」

 

八剣「何じゃ?」

 

天翔「お呼びで御座るか?殿」

 

剣帝「ド阿呆退治だ、本気で行くぞ」

 

剣帝は自身の後ろに現れた二人を怒りの籠もった目で見ながら命令する

 

八剣「あい分かった」

 

天翔「殿の御兄弟を手に掛けるのは少々気が引けますが。殿のご命令とあらば!」

 

八剣と天翔はそう言うと二振りの刀へと姿を転じた、こうして剣帝の腰には刀が三振り装備された

 

剣帝「これ羽織るのも久し振りだな」

 

八剣『おぉ、剣帝様がその布を羽織るのは久方ぶりに見たのぉ』

 

剣帝「布じゃなくてマントな!」

 

剣帝はドラゴンが刻印されたマントを身に纏い、転移の魔術を発動させた

 

~駒王町の外れ:教会~

 

教会の地下の奥、巨大な十字架のようなものの前の階段に腰掛けて座っている黒髪の男、黒が居た

 

黒「ヒヒヒッ、何時頃来るかねぇ?なぁ、セラァ」

 

セラ「……………」

 

黒の傍らには虚ろな目をしたセラフォルーが座っていた

 

黒「あー、暇だなぁー………来たか」

 

黒が階段に寝そべろうとしていると教会の外から魔力を感じ取り、起き上がった

 

~教会外周~

 

剣帝「さて、着いたな…黒は何処かな?」

 

八剣『少々待って居れ、今探し始めて…必要無かったようじゃな』

 

剣帝達が魔法陣から現れて教会の外周部の教会の前に立っていると教会の扉が開き、其処から黒が現れた

 

黒「よぉー、クソ剣帝」

 

剣帝「よぉ、よくもまぁ、俺の目の前に顔を出せたなボケ黒」

 

剣帝は黒を見た瞬間に黒を睨み、黒はニヤニヤとした顔で剣帝を見つめる

 

黒「セラちゃんなら、中で寝てるぜ」

 

剣帝「あーそー…なら、とっととお前を片付けてセラ様を連れ帰らせて貰うぜ」

 

黒「出来るかねぇ?今の俺相手にとっととなんてよぉ」

 

剣帝が二本の刀、天翔と八剣を構えると、黒は胸にある白い機械と首の根元に刺さっている黄色い機械を更に深く押し込んだ

 

《ドラゴナイトハンター!Z!!》

 

【デンジャラス・ゾンビィ!!】

 

音声が鳴り響き、黒の体が腐敗し崩れかけた竜人の様なおぞましい異形に変貌した

 

天翔『ムムッ、アレは何の術で御座るか?殿』

 

剣帝「ゲームガシャット……夜鴉様の仕業か…しかも、ゾンビとドラゴナイト……」

 

黒【ヒヒッ、せいかぁい、流石は剣帝、良く知ってるな】

 

剣帝が黒の変身する為に使った機械に付いて言うと、おぞましい声で黒は笑った

 

剣帝「さて、下らない会話は終わりにして、お前のお遊びも終わりにしてやるよ」

 

黒【ヒャハッ!今回こそお前を倒して俺が身体を頂くとするぜ!】

 

剣帝と黒は互いに地を蹴り、黒は薙刀の様な武器を、剣帝は二本の刀をぶつけ、鍔迫り合いを始める

 

剣帝(やはり腕力が馬鹿にならないな…かなり上がってやがる)

 

黒(やっぱしこのボケ腕力がおかしいんだよなぁ、普通なら押し切れるのに持ち堪えられちまったし)

 

剣帝と黒は互いに思考を巡らせながら、薙刀と刀で切り結ぶ

 

剣帝「…やっぱりガシャットの力は馬鹿にならないな、お前にここまでの恩恵を与えるとは」

 

黒【それならこっち的にはお前の力が馬鹿らしいわ、10分の1の上の力半減でこれって、元が壊れすぎてるだろ】

 

剣帝と黒は一旦距離を取り、相手の動向を警戒しながらまた考え始める

 

剣帝(恐らく力の主な部分はドラゴナイト…だが、ゾンビの効果もあるだろうから幾ら殴っても無駄になる…それなら先にアレを引きぬかなければ!)

 

黒(アイツは多分次で俺のガシャットのどちらかを奪いに来るだろうな…その時を狙って腕を切り飛ばすか)

 

剣帝と黒は考えが纏まると相手を睨みつけながら攻撃のタイミングを計りながら横に移動する

 

剣帝「…………」

 

黒【…………】

 

そして、剣帝が唐突に黒に向かって駆け寄り、黒の胸に手を伸ばす

 

剣帝「まず先にその厄介な不死性を取り除いてやるよ!」

 

黒【そうはさせるかよ!】

 

黒は手に持っている薙刀で剣帝の腕を切り落とそうとした。だが

 

黒【なっ!?】

 

剣帝「炎精爆華(イフリート・ボム)ってな」

 

薙刀は剣帝の肌に近づくと爆発が起こり剣帝の腕をガードした

 

剣帝「さぁ、お前のデンジャラスゾンビを頂くとするか!…ウググッ!抜けねぇー!!!」

 

黒【グッ…止めやがれ!!】

 

剣帝は黒の胸に刺さった白い機械、デンジャラスゾンビを引き抜こうとしたが、デンジャラスゾンビは思っていたよりも強く黒の胸に突き刺さっていたらしく、微動だにしない、更に、抜かれると激痛が走るのか黒は必死に薙刀で剣帝に攻撃を仕掛ける

 

剣帝「こうなったら、こうするかな!爆豪炎華(イグニッション・エクスプレス)!」

 

黒【グッ…ガッ…ガハッ……ギャアァァァァ!!!】

 

剣帝は引き抜こうとしていた右手を一旦離してガシャットの付いていない黒の胸に当て、爆豪炎華を使い無理矢理引き抜いた

 

剣帝「ふぃー…やっと抜けた」

 

黒【ガハッ……ゲホッゲホッ…やりやがったなこの野郎…】

 

黒は少し吹き飛ばされるとゲホゲホと咳き込みながら戻ってきた

 

剣帝「生きてたか…やはり頑丈だな、黒」

 

黒【黙れ馬鹿剣帝】

 

剣帝がニヤニヤとした顔で傷付いた黒を見てながら、そんなことを言い黒がそれに文句を言っていると

 

??「双方動くな!」

 

剣帝「…………なぁ、アレはお前の指図か?」

 

黒【チゲぇなぁ…何してんだよ、テメェ等】

 

二人に行動を止めるように突然魔術師教会の中から現れ、何時でも魔術が当てられる距離にセラフォルーを連れて来ていた

 

剣帝「お前…そんな事をしてただで済むとでも」

 

魔術師「おおっと、少しでも動けば貴様の主はただでは済まんぞ?」

 

剣帝「…………チッ」

 

剣帝が魔術師に近付こうとすると、剣帝の方向にセラフォルーを動かし、そのすぐ後ろで攻撃魔術の魔法陣を展開した

 

黒【オイッ、俺はそんな事を許可した覚えは】

 

魔術師「黙れ!運であの方に拾って貰ったからとお前に命令される筋合いなんてない!」

 

黒【コイツ……】

 

剣帝と黒がセラフォルーを人質にされて尻込みしていると

 

剣帝「ん?」

 

黒【アレは……】

 

魔術師「これでこの三人を始末すれば……俺も一躍…」

 

魔術師が三人を倒した後を考え、ニヤニヤと笑みを浮かべ今にも笑い出しそうになっていると

 

??『アイドルの前に立つんじゃねぇ!』

 

魔術師「ゲフゥ!!」

 

魔術師は後ろから突然と現れたフリフリでピンクのアイドル衣装を身に纏った猿の少女が回り蹴りを放ち魔導師は消し飛んだ

 

剣帝「…………ハッ!セラ様!」

 

黒【ヤベッ、吃驚してボゥとしちまった!】

 

剣帝と黒は慌ててセラフォルーに元に向かい……剣帝がセラフォルーを抱き締めた

 

黒【チッ、一足遅れたか……】

 

剣帝「さて、これでセラ様の安全は確定されたし…どうする?続きをするか?」

 

剣帝がセラフォルーを抱き止め、自分の後ろよ少し離れた場所にセラフォルーを寝かせると、黒の前に戻った

 

黒【あぁ!それじゃあ続きを!】

 

??『実験体が逃げ出してんじゃねーぞ!私とご主人様の至福の時間を邪魔しやがって!おらこっちに来やがれクソ餓鬼!』

 

黒【グェッ!】

 

黒が剣帝に斬りかかろうとすると、アイドル衣装の猿の少女が黒の首を掴んだ

 

黒【せ、せめて一矢……】

 

剣帝「グッ……最後の最後に攻撃しやがって…あの野郎……」

 

黒は猿の少女に引きずられながら剣帝に向けて一本の針を投げつけてた、そして、そのまま闇の中へと消えていく

 

剣帝「まぁいい、さてと、帰ろうか、セラ様…」

 

セラ「…………」

 

剣帝は眠っているセラフォルーを抱きかかえると魔法陣を展開して、家へと帰った




無名「よぉ、読者諸君、毎度お馴染みの無名さんだぜ、早速今回の話を振り返るとするか………敵意剥き出しだなぁ、しかも、時事ネタ的にドラゴナイトハンターZまで出て来やがったし……ゾンビは剣帝パクったみたいだから、次はどうなるかねぇ?…まぁ、その辺はいずれ分かるか…まぁ、今回はこんなもんで終わりにするか、次回をお楽しみにな!」
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