剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第五十一話「白翼への英雄の一撃」

あらすじ

宇宙にヴァーリの魔力を感じ取ったと聴いた剣帝は即座に宇宙に向かっていた、そして、ヴァーリの魔力を月から感じ取り月へ向かい、ヴァーリとの戦闘を開始した、序盤は剣帝が優勢だったが、ヴァーリの蹴りが剣帝の足にかすってからは剣帝は力を大幅に吸われヴァーリに言いように殴られていた、だが、ヴァーリのとある一言が剣帝の逆鱗に触れ、剣帝は怒りをあらわにしながらヴァーリに反撃を始めた

――――――――――――――――――――――――――

~宇宙:月の表面~

 

月の表面の空中では何度も目に見えないほどの速度で剣帝とヴァーリが殴り合いを続けていた

 

剣帝「ハァ……流石にこの姿でも何度も吸われるとキツイな…」

 

剣帝は少し狼狽した様子で膝をついて居たが少し経過するとその様子も無くなり

 

ヴァーリ「フッ、激昂して強くなった割には容易く膝をつくものだな」

 

ヴァーリも一見すると平然と立っているように見えるが、鎧の中では中々倒れない剣帝に冷や汗をかき続けていた

 

剣帝「だがまぁ…大概面倒だからな……本気で行くとするか」

 

ヴァーリ「ほぉ?まだ本気は出していなかったというのか」

 

剣帝「まぁな、見せてやるよ俺の力をよ」

 

剣帝はバランスブレイクを解除し、懐からゲーマドライバーを取り出して、腰に付けてそのすぐ後にデュアルガシャットγを取り出してダイヤルを右に回した

 

《グランドディスティニー!

 

War on which a hero is fitted

 

War on which a hero is fitted》

 

待機音声が二回鳴り響くと剣帝がデュアルガシャットγをゲーマドライバーに差し込んだ

 

剣帝「第50砲門開放」

 

《Dualup!!

崩れる未来

英雄蔓延る

救うマスター》

 

すると、変身音声が鳴り響き剣帝の目の前に上方に向かって吠える黒い怪物のような物が描かれたパネルが現れた、そして、剣帝にそれが被さると、顔は黒い騎士甲冑の様な物が覆い隠し、手には一見顔のような物が見える巨大な爪の付いた籠手が付き、脚には膝部分に鋭い角が付いた鎧を纏い、更にドラゴンの尻尾の様な物が付いた黒い鎧を全身に纏った姿に剣帝の姿が変わった

 

剣帝「さて、今回は何が来るかな?」

 

剣帝が右手首を見ると右手首に付けられたルーレットが回り始め、今回は騎乗兵のマークに止まった

 

《Rider!Usiwaka!!》

 

剣帝「今回は牛若丸か……身軽だな」

 

剣帝は黒い全身鎧を着込んでいるにも関わらず、その重みを一切感じさせないような軽やかな動きを取り始める

 

ヴァーリ「準備は終わったか?」

 

剣帝「あぁ、待たせたな」

 

ヴァーリは剣帝が変身し終わるまで律儀に待っていて、変身し終わると同時に構えて殴り掛かった、だが、剣帝には剣帝は拳を掠らせることなく後方に宙返りをしながら回避した

 

剣帝「うーん、速いがまだダメだな、そんなんじゃ一艘足りとも舟を超えられないよ」

 

剣帝は着地すると同時に地面に手を付いた、すると、剣帝の着地地点から謎の波紋が周りに放たれ、大量の水が剣帝の手の下から湧き出て来た

 

ヴァーリ「ウッ…これは、海水か」

 

剣帝「正解、ちゃんと乗らないと溺れるよ」

 

剣帝は自分の後ろから大量に出現した木製の船に跳び乗った

 

剣帝「さぁ、白龍の皇よ、この俺を倒せるか挑戦してみな」

 

剣帝が指を前後にチョイチョイと動かし、ヴァーリを挑発するとヴァーリも剣帝の乗っている舟と同じ舟に飛び乗った

 

剣帝「いらっしゃい……俺の世界へ」

 

ヴァーリ「お前の…世界?」

 

剣帝「その通り、だ!」

 

剣帝がガチンと手甲の爪をこすり合わせてハンドスナップをするとすべての舟が揺れ動き始め

 

ヴァーリ「フッ、この程度の事ならば問題無いな」

 

剣帝「ほほぉ、ならこうだな」

 

ヴァーリは戸惑う事無くまた剣帝に殴り掛ったが、それは剣帝の足元の舟底から現れた赤黒色の槍の束で防がれた

 

ヴァーリ「何っ?」

 

剣帝「残念、あと少しだったのにな」

 

剣帝が手を前に振るうとその槍はヴァーリに向かって伸びて行く、ヴァーリは今度は多少同様しながらも後ろに跳躍し、別の舟に乗り移って回避した

 

ヴァーリ「中々恐ろしい力だが、当たらければどうという事は無い」

 

剣帝「確かにそうだな、だが、こうしたらどうかな?」

 

剣帝が二、三度舟を靴底を叩くとその衝撃が船から海へと伝わり、海から地面に伝わって、地揺れを起こしながら夥しい量の赤黒の槍を出現させる

 

剣帝「さぁ、どうする?」

 

ヴァーリ「クッ!この量は流石に避けられない……と言うとでも思ったか?」

 

ヴァーリは上空に飛翔し赤黒の槍を全て回避しきった

 

ヴァーリ「フフッ、この程度が隠し種だとしたら興醒めだな」

 

剣帝「そうかぁ、興を醒めさせてしまったかぁ……そういえばヴァーリ君は知っているかな?槍の数え方を」

 

ヴァーリが上空で剣帝の攻撃を嘲笑っていると剣帝から謎の質問が投げ掛けられた

 

ヴァーリ「槍の数え方だと?そんなもの''槍(そう)''だろう?」

 

剣帝「そうだね、そして、俺とヴァーリ君の間には''八槍(そう)''の槍がある」

 

ヴァーリ「それがどうした!」

 

剣帝「いやぁー、ヴァーリ君は気にしなくても構わないよ」

 

剣帝はベルトからガシャットを抜き、ガシャットのダイヤルを一度だけ右に回してから直ぐに今度は左に回して、右手に装備していた穴の開いた出っ張りのある籠手にガシャットを差し込んだ

 

《キメェ、ワザァ!…デュアルガシャット…グランドクリティカァルタクティクゥス!!》

 

音声が鳴り響くと剣帝の全身を赤と黒のオーラのようなものが包み、剣帝の体に青色と黄色のエナジーアイテムが取り込まれた

 

《高速化!ジャンプ強化!》

 

剣帝はエナジーアイテムを取り込み終えると大きく跳躍し、槍の穂先から穂先へと跳び移りながらヴァーリに向かって行き

 

剣帝「壇ノ浦八槍飛び!!」

 

ヴァーリ「ガハッ!…グフッ!…ゴフッ!…グハッ!」

 

剣帝はヴァーリの近くにやってくるとヴァーリを何度も爪で切り刻んでからヴァーリの腹に拳を突き立てた、すると、ヴァーリの身体から無数の槍が飛び出し、ヴァーリは墜落して行った

 

《Game Clear!!!》

 

今度は音声が鳴り響くと同時にヴァーリが居た位置にGame Clearのロゴが現れ剣帝の姿が変身前の姿に戻った、そして、辺りの風景も元のただの月に戻り

 

ヴァーリ「クソッ、まだお前に勝つには足りないのか……あれ程の死ぬ思いをしたのに……」

 

剣帝「死ぬ程の思いか……まだ死んでないんだね」

 

剣帝はニコニコとした顔でヴァーリの近くに降りてきた

 

ヴァーリ「当然だろう!フェニックスでもなければ死ぬ様な事は出来ん!」

 

剣帝「それじゃあ、俺はどうなるのかな?俺は何度も死んだよ?この世界で」

 

ヴァーリ「何っ?なら、何故お前はここに立てている」

 

ヴァーリが剣帝の言葉に驚きを顕にしていると剣帝はニコニコとした顔で言葉を続ける

 

剣帝「だって、俺は…神の呪いで死ねないんだよ、永遠にね」

 

ヴァーリ「神の呪い…まさか…あの方からの呪いを常に受けているのか!?」

 

剣帝「うん、その通りだよ」

 

ヴァーリの質問に対して剣帝は頷き、中に羽ばたいた

 

剣帝「それじゃあね、白龍皇」

 

剣帝は来るときの3倍の速さで地球へと帰って行った

 

ヴァーリ「俺よりもずっと前からあの方の玩具な訳か…ならば今はまだ勝てんな」

 

ヴァーリも立ち上がりゆっくりと地球へと向かって飛んで行った




無名「はいよー、毎度おなじみの俺だぜ。今回も最後まで読んでくれて有り難うな、それと、何時も何時も不定期でゴメンなぁー、中の人が最近就職したからよぉ、これまで以上に不定期になるかもしれないが、もしかすると暫くは一週間ごとにもなるかもしれねぇから、その辺楽しみにしててくれよ、じゃあな!」
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