剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第五十六話「仲睦まじき不死夫婦」

~幻想郷:迷いの竹林~

 

剣帝「はぁ……」

 

黒影「ヒヒャヒャ、どうしたぁ?そんなに落ち込んだりしてよぉ」

 

剣帝「……お前なら理由も原因も分かってるだろうが」

 

黒影「知らねぇなぁー?」

 

剣帝が近くの竹にもたれ掛かりつつ下を俯きながら溜息を付いていると剣帝の影から黒影の声が聞こえてきた、そして、剣帝は黒影の言葉に苛立ちを見せている

 

剣帝「テメェなぁ……んっ?」

 

セラ「剣帝く〜ん、何処に…あっ、居た!」

 

剣帝「…………何の御用です?セラフォルー様」

 

セラ「剣帝君が出て行ってから十分以上経ったのに戻って来ないから迎えに来たの、帰ろ?剣帝君」

 

剣帝「………いえ、もう少し一人になりたいので俺はまだ帰りません」

 

セラ「えー!何でそんな事言うの~?」

 

剣帝「いや…何だか気分が落ち込んでいるので…」

 

セラ「なら、気分転換にワタシと話そう?ねっ?」

 

剣帝「そういう気分でもないので……失礼します」

 

セラ「えっ、あっ、ちょっと、待って、キャッ!」

 

竹にもたれ掛かって居るとセラフォルーが竹林の中を歩いてやってきて、剣帝を自宅へ連れ戻そうとしたが、剣帝は上空高くにたった一回のジャンプで飛び上がり竹林から出て行った

 

セラ「何…あの身体能力…」

 

妹紅「何って、アレが剣帝本来の身体能力だ」

 

セラ「嘘っ!剣帝君がワタシのクィーンをやってた時はあんな事出来なかったもん!」

 

妹紅「そりゃあそうだ、剣帝はそっちの世界に行ってた時は身体能力とかガタ落ちだったろうしな」

 

セラフォルーが剣帝の飛び抜けた身体能力に驚いていると後ろから妹紅が現れ、淡々と剣帝について話始めた、そんな妹紅の話を聴き続けるにつれてセラフォルーの表情は不貞腐れていき

 

セラ「随分と剣帝君の事に詳しいんだね」

 

妹紅「まぁ、仮にも剣帝の奥さんだからな」

 

セラ「わ、ワタシもお嫁さんになるもん!向こうの世界でも何回も好きって言ってくれたし!告白もしてくれたもん!」

 

妹紅「その時の剣帝の髪色は何色だった?その告白の言葉はどんな言葉だった?」

 

セラ「えっと…髪色はね……たしか半分黒色だったかな、それで告白の言葉は…月が綺麗ですねって…」

 

妹紅「……あぁ、それは剣帝ではなく剣帝の中に居る黒影が言ってたな」

 

セラ「何でそんな事が分かるの!?」

 

妹紅「髪が半分黒色って事は黒影が表に出てきている証拠だし、剣帝の告白の言葉はその言葉とは全く違ったから」

 

セラ「むぅ~!」

 

妹紅がセラフォルーの聞いた告白の言葉や剣帝の姿を聞くだけで剣帝の状態をはっきりと言い当て、更に、剣帝に告白されたと言う事すらも否定されてセラフォルーは涙目になりながら膨れていた

 

~その頃の剣帝:謎の森~

 

剣帝「やっちゃったなぁ…」

 

黒影「ヒヒャヒャ、そうだなぁ、やっちまったなぁ、まさかセラ相手に逃げたりしてよぉ」

 

剣帝「…まっ、やっちゃった事は仕方ないし…今居る場所が丁度森だから、やるべき事を片付ける、かっ!」

 

黒影「うげっ!」

 

剣帝は天高くジャンプしてから迷いの竹林から少し離れた位置にある森の中に降り立っていた、そして、剣帝は自分の影の中でうだうだ言ってくる黒影に狙いを定めると自分の影に手を突っ込み黒影を引っ張りだした

 

剣帝「テメェのせいで色々面倒な事が起きてんだよ、どうしてくれんだ」

 

黒影「グフッ……だがよぉ、元はと言えばお前さんが異世界に行って、セラにお節介焼いたのが原因じゃあねぇのかぁ?」

 

剣帝「まぁ、確かにそうだ…だが、セラフォルー様とそういう関係を築いたのはテメェだろう?」

 

黒影「うるせぇ…なぁ、俺様は単に、お前が妹紅ちゃんから離れて性欲を溜め込んで、それがウゼェから発散してやった、だけだろうが!」

 

剣帝は引っ張り出した黒影を近くの木に押し付けると、そのまま首を木に押さえ付けた、そして、二人はそのまま喋り合う

 

剣帝「まぁ、確かに溜まっている自覚はあった、だが、精々一年程度じゃあ、俺も抑える事は可能だ」

 

黒影「そうだろうなぁ、テメェは自分の心や感情をある程度抑えたりする事が出来るもんなぁ、でも、それはあくまでも表面上だ、心理の部分に居たりする俺からしたら普通に見えるし、ウザかったんだよ!」

 

剣帝「あーそーかい……まぁ、起きちまってるものは仕方ないし、あんまり遅過ぎるとまずい気もするから帰るとするか」

 

黒影「ガハッ、ガハッ…ふぃー、やっと自由だ」

 

剣帝「ほれ、帰るぞ」

 

黒影「あいーあい」

 

剣帝は黒影が自分の影に溶けて戻ると真正面の空間に黒い穴のようなものを開き、そこに入って行った

 

~剣帝の自宅:剣帝の部屋~

 

剣帝「今度こそ…誰も居ないな」

 

剣帝は先程自分の目の前に開いた黒い穴のようなものから首だけ出すと部屋の中を確認し、誰も居ない事を確認すると安心して自分の部屋の中に入った

 

剣帝「さて…今日は疲れたし寝るかな」

 

黒影「そんじゃ、俺様も俺様の部屋に帰るとするわ、そんじゃなー」

 

剣帝「おう、お休み」

 

黒影「お休みーっと」

 

部屋に入り剣帝がベットで横になると黒影はまた実体化して、剣帝が開いていた黒い穴のようなものに入って部屋から出て行った

 

剣帝「………さて、寝るか」

 

剣帝は、掛け布団に包まると死んだように眠り始めていた

 

 

~剣帝が寝てから数分後~

 

剣帝の部屋の扉が静かに開き、何者かが部屋の中に侵入して、剣帝の寝ているベットに潜りこんだ

 

剣帝「んんっ……?」

 

妹紅「剣帝……」

 

剣帝「妹紅か…どうした?俺みたいな浮気者の布団に潜り込んだりして」

 

妹紅「剣帝は浮気なんてしてないでしょう?」

 

剣帝「…………」

 

妹紅「だって、剣帝は向こうの世界でもずっと肌身離さずわたしの写真を持っていてくれたでしょう?」

 

剣帝「………あぁ」

 

妹紅「それに、剣帝の手の甲に刻まれている証が消えて無いし、それにセラフォルーさんを誑かしたのは黒影でしょ?」

 

妹紅は剣帝の右手を布団の中から引っ張り出すと手の甲に刻まれている尻尾を噛もうとしている翼の生えた蛇とそれに囲まれる様にある六芒星その中にある炎の紋様をみて安心した顔を浮かべた

 

剣帝「……………」

 

妹紅「剣帝はいつも言ってるものね、沈黙は是なり、つまり、否定してないのよね」

 

剣帝「だが、俺の身体が浮気じみたことをしていたのは紛れもない事実だ」

 

妹紅「大丈夫、剣帝の心は、剣帝自身はそんな事して無いってわたしは知ってるもの」

 

剣帝「俺を…許してくれるのか?」

 

妹紅「許す許さないじゃなくて、わたしは元々から怒ってないわ、だから、泣かないで?剣帝」

 

剣帝「あぁ…すまない……」

 

剣帝は手で自分の顔を覆いながら涙を流し始めていた、そして、剣帝が涙を流すと同時に剣帝の体に異変が起き、剣帝の側頭部に左右対称に龍の角が生えた

 

剣帝(ヤバイ!安心したせいで龍の部分が……今の季節は秋か!ちぃ、発情期真っ只中じゃねぇか!)

 

剣帝は涙を流している最中に思考をめぐらせ、カレンダーを確認した、すると、そこには10月と大きく書かれていた

 

妹紅「どうしたの?剣帝、目が怖いわよ?」

 

剣帝「いや…あの…えっと…」

 

妹紅「もしかして、発情期?」

 

剣帝「えっと…うん」

 

妹紅「そっか……良いわよ、わたしで発散しても…」

 

剣帝「いや、でも…」

 

妹紅「大丈夫、わたしなら平気だから、ね?」

 

剣帝「うぅっ、あぁ、ガアァァ!!」

 

剣帝は妹紅に誘われると我慢の限界が来たのか妹紅を襲い始め、自分の内に渦巻く獣欲のままに妹紅と体を重ね、交わった

 

〈そして、忘れられていたのか天翔が二匹の犬を連れて剣帝の自宅に帰ってきたは剣帝が妹紅と交わり始めてから三時間経過した後だったそうだ〉




無名「オイーっす、俺こと無名さんだぜー、今回の話は………あめ、何というか色々と言いたくないな、面倒だし、という訳で俺は寝る!次回からは後書きクソ主にパスだ!それじゃ!次回もお楽しみにな!」
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