剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第七十一話「再来の帝王」

~駒王町:河川敷~

 

駒王町に流れる大きな川の河川敷に突如黒い穴が開かれ、そこから赤髪で長身の男、剣帝が大きなスーツケースの様なものを片手で軽々と持ちつつ現れ

 

その後ろからゴロゴロと車輪のようなものが付いたケースを引き摺って、セラフォルー・レヴィアタンが出て来た

 

剣帝「まさか、また来る事になろうとはねぇ」

 

セラ「剣帝君自身はもう来ないつもりだったの?」

 

剣帝「まぁ、一年前、元々は向こうに一人で帰るつもりでしたからね」

 

セラ「そうだったんだぁ、ふぅ~ん」

 

剣帝達が完全に出てくると、次元に空いた穴は塞がり、剣帝はその穴が完全に消えた事を確認すると、自分の近くにスーツケースを落としてからそれに座り、セラフォルーからの質問に答えた

 

剣帝「さってっと、それじゃあ、ささっと今がどんな状況か、調べますかねぇ」

 

セラ「頑張ってね、剣帝君♪」

 

剣帝「分かってます。よっと」

 

剣帝はスーツケースから退くと、地面を触り始めた、そして、自分の魔力を周囲に放ち、探知する為の結界のようなものを張った

 

剣帝「んー……んん?……あー、なるほどなるほどぉ」

 

セラ「何か分かったの?」

 

剣帝「まぁ、色々と分かりましたよ。まず一つ目に、今はカオス・ブリ・ゲイドと三界連合が戦争してますね。それも終盤です」

 

セラ「……えっと、どういう事?」

 

剣帝「つまり、少しだけ俺達は過去に飛んでるか、前とは少しズレた世界に飛びましたね」

 

セラ「へぇ~、そうなんだぁ」

 

剣帝は調べ終わると、その結果をセラフォルーに報告した後すぐに、自分の足元に転移用の魔法陣を展開し始めた

 

セラ「で、剣帝君は何してるの?」

 

剣帝「いやぁー、暇なので一誠君のところにでも行こうかなと思いまして」

 

セラ「じゃあ、ワタシも行こっかな♪」

 

剣帝「それじゃあ、しっかりと捕まってて下さいね」

 

セラフォルーが剣帝に抱き着くと、二人の足下の魔法陣が輝き始め、転移が始まった

 

~倒壊した戦場~

 

剣帝「はい、転移完了っとぉ!」

 

剣帝達が転移し終わると剣帝達が転移してきた場所に丁度、ブレスが放射されてきた

 

だが、剣帝は即座にブーステッド・ギアを出現させ、そのまま流れるようにバランスブレイクを発動して、ブレスを弾き飛ばした

 

剣帝「あー、危ない危ない」

 

セラ「大丈夫?剣人君」

 

剣帝「んー………問題無さそうですね。軽く痛いだけなので」

 

剣帝はセラフォルーに怪我の有無を心配されると、右手を開いたり閉じたりをニ、三回繰り返して、問題なしと判断し、その後セラフォルーと一緒に地表に降り立った

 

剣帝「それにしても、まさかまだ戻っていなかったとはなぁー」

 

ヴァーリ「お前は……まさか」

 

剣帝「やぁ、久し振りだねヴァーリ君」

 

ヴァーリ「……俺と戦った後、帰ったとあの方から聞いたが?」

 

剣帝「まぁ、色々とあって、戻ってきたんだよ」

 

リアス「ヴァーリ、あの男は貴方の仲間かしら?」

 

ヴァーリ「いや、アイツはセラフォルー・レヴィアタンのクィーンの筈だぞ?」

 

ヴァーリが剣帝の説明を終えるとリアス達は驚いた表情のまま立ち尽くしていた

 

リアス「ほ、本当なの?」

 

剣帝「本当ですよ?ねっ?セラ様」

 

セラ「うん、剣帝君はワタシの大切なクィーンよ?」

 

剣帝「有難う御座います。まぁ、俺からしてもセラ様は大切なキングなので………傷つけられそうになって少し、イラッと来ました」

 

剣帝は自分の後ろから現れた、セラフォルーにお辞儀をしてから上空に飛び上がり、赤い龍を見つめている

 

剣帝「ちょっとお痛が過ぎる後輩君にお仕置きしてきますね」

 

セラ「やり過ぎちゃ、駄目だよ?剣帝君」

 

剣帝「分かってます」

 

剣帝は顔のバランスブレイクを戻すと、そのまま赤い龍に向かって飛んで行った

 

リアス「彼は……何をする気なの?」

 

ヴァーリ「恐らく覇龍化した兵藤一誠を疲弊させて、覇龍化を解除するつもりなのだろう、あの姿で」

 

リアス「バランスブレイクで覇龍に勝てるのかしら?」

 

ヴァーリ「通常は無理だ……が、あの男なら話は別だ」

 

リアス「どう言うこと?」

 

ヴァーリ「アルビオン曰く、あの剣帝と呼ばれているもう一人のブーステッドギア保持者は、二天龍が相手でも遊びながら勝ったそうだ」

 

ヴァーリやセラフォルー等の残された者達は剣帝が飛び去り、一誠の近くに降りる姿をただ呆然と遠目で見ていた

 

~荒れ果てた戦場の中心部~

 

剣帝「やぁ、一誠君」

 

一誠「ガアァァァ!」

 

剣帝「よっと!」

 

剣帝が赤い覇龍と化した一誠ノ前に降り立つと一誠は何の躊躇も無く剣帝を踏み潰そうとした

 

だが、剣帝は自分に向かって振り下ろされてくる一誠の片足を難なく右手で受け止めた、そして、剣帝が受け止めると同時に右手の甲に付いている玉が輝き始め、それに呼応するように左手の甲にある玉も輝き始め、交互に音声が鳴り始めた

 

《Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Boost Divid Transfer Divid 》

 

剣帝「さて、まだまだ吸おうかな?……ん?」

 

剣帝は一誠の状態を見つつ、自分の吸い取る力を、ブーステッドギア本来の能力であるブーストで高め、一誠が元に戻るまで吸い取りきろうとしていた

 

そして、剣帝が未だに人型に戻らない一誠の状態を見て、更に力を吸おうとしていると、突如巨大な映像が二人の近くで流れ始めた

 

剣帝「この映像は…うわぁ」

 

一誠「ガァァァ……ァァァ……」

 

その映像がある程度流れると同時に突然一誠が苦しみ始め、徐々に人型に戻ろうとし始め、剣帝も一誠の足から手を離し、少し距離を取った

 

剣帝「これで良いのかよ……ハァ」

 

ドライグ『どうした?相棒』

 

剣帝「萎えた、戻るぞドライグ」

 

ドライグ『フッ、了解だ』

 

剣帝は呆れたように手を頭に当てると、そのまま上空に飛び上がり、まっすぐセラフォルーの元に戻ってきた

 

~荒れ果てた戦場の端~

 

セラ「お帰り、剣帝君、お疲れ様」

 

剣帝「あぁ、有難う御座います。ハァ」

 

セラ「どうしたの?そんなに疲れたの?」

 

剣帝「いえ、疲れとかは全く無いんですが……ちょっと…ね」

 

剣帝はセラフォルーの近くに戻ってくると溜息をつきながらセラフォルーの側の岩に腰掛け始めた

 

剣帝「………多分、もう一誠君は大丈夫だと思いますので帰りませんか?セラ様」

 

セラ「嫌~、一応最後まで見届けたいの」

 

剣帝「そうですか……なら、魔法陣だけは展開しておくので終わったら帰って来てくださいね、俺は興味無いんで帰ります」

 

剣帝は岩から立ち上がると、フラフラと歩いていき自分の足元に魔法陣を展開して、そのまま転移を始めた

 

そして、自分とセラフォルーが住んでいた屋敷の自分が寝泊まりしていた部屋に入り、ベットで横になり始めた




無名「はいよー、またまた向こうに剣帝が行っちまったなぁ……お陰で妹紅ちゃんやら八剣ちゃんが元気なくなってやがる、まぁ、そのうち帰って来るだろうし気長に待つかな、んじゃ、またじかいもたのしんでくれよー?」
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