剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第七十二話「そうだ!京都に行こう」

第七十二話「そうだ!京都に行こう」

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~幻想郷から渡ってきた後日~

 

剣帝「暇だ………」

 

剣帝は自分の眠っていたベットの上で横になりながら独り言のように文句を言っていた

 

剣帝「仕事はもう昨日の内に全部片付けちゃったし……」

 

黒影「ならよぉ、遊びに行かねぇか?テキトウに例のハーレム野郎のキングの実家のある領地によぉ」

 

剣帝「グレモリー領にかぁ………面白そうだし、そうするか!」

 

黒影「んじゃ、とっとと行こうぜ」

 

剣帝「あーいよっと!」

 

剣帝が文句を言い続けていると、影に潜んだまま黒影が提案をしてきた、そして、剣帝はその提案を聞くとそれに賛成してからベットから飛び起き、窓に近づいた

 

剣帝「さってとぉー、グレモリー領って割と遠いからなぁ………ドライグ」

 

ドライグ『何だ…』

 

剣帝「悪いんだが、Boost……三回宜しく」

 

ドライグ『良いだろう』

 

剣帝は窓を開けると、空を見上げながら自分の内に居るドライグの名前を呼んだ、すると、剣帝の左手に赤い手甲が出現し、その手甲からドライグの声が聞こえてきた

 

そして、剣帝がドライグに頼みを言うと、ドライグはそれを了承し、強化を剣帝の身体に掛け始めた

 

剣帝「んじゃ、翼と足に譲渡だ」

 

《Transfer!!》

 

剣帝「さて、行くか!」

 

剣帝は窓から屋敷の外に出ると、窓縁を掴みながら屋敷の外壁に足を付き、足に力を込めてから一気にジャンプをするようにグレモリー領に向かって飛んでいった

 

~グレモリー領:上空~

 

剣帝「で、飛んで来たは良いけども、何をしようかな……」

 

黒影『普通に領主さん所に行ってみたらどうだ?』

 

剣帝「見ず知らずの俺が行っても警戒されるだけだわ!」

 

黒影『なら、どうすんだよ』

 

剣帝「取り敢えず、何か面白い事が起きてないか、軽く調べる」

 

剣帝は目を閉じると、周囲に巨大な探知式の結界を展開して、グレモリー領全域を調べ始め、そして、五分ほど経ってからニヤリと笑みを浮かべた

 

黒影『何か見つけたか?』

 

剣帝「あぁ、領主さんのお屋敷で、どうやら一誠君と……これはサイラオーグ君かな?が戦ってるっぽい」

 

黒影『んじゃあ、行くか』

 

剣帝「おうさ」

 

剣帝は意識内部の黒影と喋り終わると同時に自分ノ目の前に転移用魔法陣を出現させて、その中に入って行った

 

~グレモリーの屋敷:闘技場~

 

サイラ「並の悪魔なら、今の拳で倒せるだろう!」

 

一誠「なんて速さだ……痺れて感覚が無いけど…動く!」

 

グレモリーの屋敷にある小さな闘技場の様な場所の中で黒髪の筋骨隆々とした男性、サイラオーグと、全身を赤い鎧で包んでいる人物、一誠とが戦っていた

 

そして、一誠の右腕の鎧はサイラオーグに殴られた衝撃でヒビのようなものが走っていた

 

サイラ「まぁ、今のは挨拶代わりのようなものだ」

 

一誠「挨拶代わり!?素手で俺の鎧を壊すなんて冗談じゃねぇ!」

 

一誠がサイラオーグの言葉に驚きながらも両手を自分の体の前に出して構えていると、サイラオーグが不意に闘技場の外の観客の居る場所を見つめながら口を開き始めた

 

サイラ「覗き見とは趣味が悪いな、大人しく出て来い!」

 

リアス「えっ?な、何を言っているのかしら?サイラオーグ」

 

サイラ「リアス、お前の後ろの壁に転移魔法陣を開き、こちらを覗いている者が居るんだ」

 

リアス「えぇっ!?」

 

剣帝「あっちゃー、バレちゃいましたかぁ、流石は『若手最強悪魔』さん」

 

サイラオーグに出て来いと言われると、少し経ってからリアス・グレモリーの後ろの壁に大きな魔法陣を出現させ、そこから剣帝がひょっこりと出て来た

 

リアス「貴方は、セラフォルー様のクィーンの!」

 

剣帝「どうも、先日ぶりですねぇ。リアスさん」

 

サーゼクス「ほぉ?つまりは君はセラの居場所も知っているのかな?」

 

剣帝「えぇ、知ってますよ?お教えするのは………そうだなぁ……」

 

剣帝はサーゼクスにセラフォルーの居場所を聞かれるなと考えると、自分の顎を軽く触りながら周囲を見回し始め、何かを思いついたような表情を浮かべると口を開き始めた

 

剣帝「一誠君とサイラオーグさんと戦わせて下さったらお教えします」

 

サーゼクス「一誠君とサイラオーグとか……構わないかぃ?リアス」

 

リアス「えぇ、ワタシの一誠とサイラオーグならきっとこの男にも勝てる筈です」

 

剣帝「じゃあ、決まりですね」

 

剣帝は両手をブラブラと振りながら闘技場の中央部に向かってゆっくりと歩いていき、闘技場に着くと二人に向けてゆっくりとお辞儀をして

 

剣帝「それじゃあ、お手柔らかにお願いしますね」

 

一誠「アンタ、何か武器とかは使うのか?」

 

剣帝「えーっ……一応普段なら剣の一本でも使う所ですが……それじゃあツマラナイので、今回は素手でお相手しますよ」

 

剣帝は自分が腰に帯刀していた木刀を引き抜くと自分の後方に向けて放り投げ、放り投げられた木刀は石の床なのにも関わらず、刃先が床に突き刺さった

 

剣帝「まっ、ささっと勝負が付いてもツマラナイので、一分間、俺は一切攻撃しないでおきましょうかね」

 

一誠「舐めて掛かってるんなら、後悔させてやる!プロモーション、ルーク!!」

 

サイラ(この男、相当に強いな……それに、何処かで見覚えが)

 

剣帝「ほらほら、どうしました?速くして下さいよ」

 

一誠「言われなくてもボコボコにしてやる!」

 

一誠は自分の体に何度も強化を掛けてから剣帝に向かって走り出し、剣帝の鳩尾や腹部に殴りを叩き込み、脚部に蹴りを叩き込んだ

 

しかし、剣帝はその全てを受け止めきり、痛がる素振りを一切見せる気配が無い

 

剣帝「…………これで終いですか?」

 

一誠(何だコイツ…殴られても全く痛がらねぇ上に、殴ってる感覚がまるで岩だ)

 

ドライグ《…………思い出した…》

 

一誠「どうしたっ?ドライグ」

 

ドライグ《この男の顔を、何処かで見覚えがあるなと思っていたが、マズイぞ、この男は間違い無い》

 

剣帝「んーっと………」

 

一誠が剣帝から少し距離を取り自分の体の内にいるドライグの言葉に耳を傾けて居る間に、剣帝は懐から蓋の付いた懐中時計を取り出し、時間を確認した

 

剣帝「もう一分経過してますね」

 

ドライグ《!!避けろ!相棒!当たれば即死だぞ!》

 

一誠「はぁ!?それってどういu」

 

剣帝「スゥー………フンッ!」

 

剣帝がバッと立っていた場所から跳躍すると、一誠のすぐ側まで近付き、一誠の胸部に当たれば胸骨が砕け散りそうな拳を叩き込もうとしてきた

 

だが、剣帝の拳が当たる寸前でサイラオーグが一誠を跳ね飛ばし、一誠は何とか無事だったが、代わりにサイラオーグは壁に叩きつけられる形で弾き飛ばされた

 

剣帝「ありゃ、そちらが代わりになりましたかぁ……うーん、目的から逸れたけど…まぁいいか」

 

一誠「テメェ!!」

 

剣帝「一誠君にはこれかな」

 

剣帝は右手をグッと握り、その後右手を開くと、其処には煌々と輝く小さな炎球が現れた

 

剣帝「ほら、爆裂しろ、コロナ・ボム゙ッ!?(陽炎爆弾)………チッ、まだ終わってなかったか」

 

サイラ「俺があの程度で倒しきれると思っていたのか?」

 

剣帝「思っては居なかったですが……そこまでケロリとされると少し……腹が立ちました」

 

剣帝が炎球を一誠に向けて投げ飛ばそうとしていると、少し前に剣帝に殴り飛ばされたサイラオーグが剣帝の頬を殴って吹き飛ばした

 

が、剣帝は何事をなかったかの様に体制を立て直し、サイラオーグを見詰めながらイライラした顔になっていた

 

剣帝「なので…ほんの少しだけ本気を出します」

 

サイラ「ほぉ?先程の一撃は全く本気ではなかったという訳か」

 

剣帝「えぇ、そういう事です……ドライグ」

 

ドライグ『何だ、相棒』

 

剣帝「ちょっと力を貸せ」

 

ドライグ『良いだろう』

 

剣帝がイライラした状態のまま自分の目の前で握り拳を作ると、剣帝の左手を一誠が全身に纏っている様な赤色の籠手が出現した。そして、それを見ると周囲は同時に驚きに包まれた

 

剣帝「さて………サクッと片を付けましょうかね」

 

一誠「何するつもりだよ!」

 

剣帝「そんなの聞かれても、答えるとでも?」

 

サイラ「答えるつもりがないのならば、発動する前に叩くだけだ」

 

剣帝「それができますかねぇ?」

 

剣帝は左手を自分の体に前で構えつつ、何かの準備を始め、その準備が始まるのを聞くと同時に一誠とサイラオーグはいっぺんに剣帝に殴りかかった

 

しかし、その拳は一つたりとも剣帝にはモロには当たらず、剣帝はすんでのところで回避し続けていた

 

剣帝「っと、危ない危ない」

 

一誠「ちょこまか逃げるんじゃねぇ!」

 

剣帝「嫌ですよっと」

 

サイラ(この素早さ……身のこなし……やはり何処かで……)

 

剣帝「さぁて、それじゃあ、もう終わりにしますね」

 

『Boost、Boost、Boost、Boost、Boost、Boost!!』

 

剣帝は逃げ回るのを辞めて立ち止まると、二人との距離を一気に詰めて、二人の胸部に強烈な一撃を叩き込んだ

 

一誠「ガッハッ!!ゴフッ!」

 

サイラ「くぅっ……」

 

剣帝「うーん………一誠君は鎧でダメージが多少軽減、サイラオーグさんにはガードされちゃいましたかぁ」

 

ドライグ『オイッ、剣帝』

 

剣帝「何かな?ドライグ」

 

ドライグ『お前、さっきかなりの力を込めて拳を放っただろう……あの小僧死にかねんぞ?』

 

剣帝「へーきへーきぃー、どうせここには回復役さんも居るしぃーっと……そろそろ帰るとしますかねぇー」

 

剣帝は二人を吹き飛ばした後、右回りに反転して、屋敷から出ていこうとしていた、だが、そんな剣帝の目の前に一誠の仲間達が立ち塞がった

 

リアス「貴方、ワタシの可愛い一誠を瀕死にしておいて、ただで帰ることが出来ると思っていたのかしら?」

 

ゼノヴィア「一誠の痛みはわたし達が返してやる!」

 

木場「僕の大切な友人を傷付けたんだ、君にはある程度傷ついて貰うよ!」

 

剣帝「はぁー………面倒臭ぁ………まっ、仕方無いか……」

 

剣帝は一誠の仲間達の言葉を聞くと、大きく溜息をついてから、自分の体に横で右手を大きく開いた、すると、剣帝の開かれた右手に向かって剣帝が突き刺した木刀が勢い良く飛んで来て、柄の部分が剣帝の右手に収まった

 

剣帝「退け…邪魔だ」

 

一同「「「!!!?」」」

 

剣帝が目を見開き、全身からおぞましいまでの殺気を放つと、剣帝の目の前に立っていた者達はおろか、それ以外の人達まで口をパクパクとさせ、恐怖を感じ取っていた

 

リアス(何なの…この男…このワタシを殺気だけで威圧するだなんて……)

 

剣帝「それじゃあ、さようならぁー、また何処かでお会いしましょうね。''若手最強''さん」

 

剣帝は殺気を放ちながらゆっくりと闘技場の外側まで歩いていき、転移用魔法陣で何処かへと転移した

 

サイラ「…………若手最強…か、あの男に言われると、皮肉にしか聞こえんな」

 

サイラオーグは剣帝が消えて行った方向を見つめながらフフッと少し笑みを溢していた

 

~その翌日~

 

剣帝「駄目だ……今日も暇だ……」

 

黒影『今度はどうすんだよ』

 

剣帝「どうしよっかなぁー……」

 

剣帝はまた独り言のように文句を言いながら自分の部屋のベットの上で横になっていたが、不意に何かを思いついたのか上体を起こした

 

剣帝「そうだ、前は何かと戦闘が多かったからろくに観光が出来てないし、観光して来よう」

 

黒影『観光に行くのは良いとして、何処に行くんだよ?』

 

剣帝「ん?そうだなぁ………まっ、ここはベタかもしれないが、京都にでも行こう」

 

剣帝はそう言って、荷物が入った鞄片手に転移魔法陣を展開すると、その中に入り、京都へと転移を始めた




はいどうもー、うp主でございます。
投稿が遅れて申し訳ありません。ちょっと体調を崩してて書くのが遅れていた上にぼーっとしていて出すのを忘れていました。
次回の話は出来る限り間にあわせるように努力したいと思っていますので、ゆったりとお待ち下さいな
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