1,Pのキャラが前半と後半かなり違います。
2,Pが異常なコネを持ってます(チートレベル)
3,悠貴ちゃんのキャラがおかしいと思います。
4,一応東京喰種のキャラが出てます(喰種は出ません)。
5,が、かなり端役です(特に宇井さん)。
6,寝ぼけ眼で書いた時もありましたので文がおかしい部分も多分あります
以上の事を了承した上で読んでいただけると幸いです
ちひろ「プロデューサーさんって冷たいですよね」
ある日の午後、二人しかいない事務所でこの事務所の唯一の事務員である千川に言われた一言だ
P「いきなりですね」カタタタタタタッ
ちひろ「だって冷たいじゃないですか」
P「……具体的には?」ペララララララ
ちひろ「そうですね…」
千川はこほんと一つ咳払いをすると言った
ちひろ「まず、担当アイドルとの付き合いはもう3ヶ月もたつのに名字呼びなうえに丁寧語であること」
P「何か問題でも?」カタタタタタタッ
ちひろ「もう少しくらい、せめて名前で呼んであげるとか…」
P「……アイドルがそれを望んでいるとでも?」カタタタタタタッ
ちひろ「プロデューサーさんとの間に壁を感じるそうですよ?」
P「業務に支障は出ていません」ペラララララララ
ちひろ「……………」
P「他に何かありますか?」カタタタタタタッ
ちひろ「た、例えばライブが成功してもどこかに連れて行ってあげたり何かご褒美をあげたり、したことないですよね」
P「どこかに連れて行ってあげたりって、マスコミに写真なんか撮られたらアイドル達のアイドル生命を殺すことになりかねませんし、ご褒美は給与に+@という形で出しています」カタタタタタタッ
ちひろ「た、例えば打ち上げに参加しても他のプロデューサーとばかり話してアイドルはほったらかしとか」
P「打ち上げは仕事を取る絶好の場です。酒や食い物、雰囲気に溺れて機会を逃しても余裕があるほど自分は仕事ができるわけじゃありません」ペラララララララ
ちひろ「………………」
ちひろ「……やっぱり……冷たいですよね」
P「なんとでもおっしゃって下さい、明日の講習の最終調整をやってきます。会議室にいますので何かあれば声をかけて下さい」ガタッ
そう言い残すとPは席を立ち会議室へと向かっていった
ちひろはため息をつき、明日の特別講習の企画書を眺めた
ちひろ「そういえば……プロデューサーさんCCGの講習なんてどうやって取り付けたんでしょう?普通はCCGの支部とかに行かないと受け付けてもらえないのに……」
ドア ガチャッ
悠貴「おつかれさまです」
ちひろ「あら悠貴ちゃん、おつかれさまです」
悠貴「あれ?プロデューサーさんはいないんですか?」
ちひろ「明日の講習の最終調整しに会議室にいきましたよ」
悠貴「あ、CCGのやつですか?」
ちひろ「そうそう」
悠貴「プロデューサーさんも大変ですね」
ちひろ「少しは悠貴ちゃんにもその仕事に使う時間を割いてもいいと思いますけどね」
悠貴「あ、やっぱり……?」
ちひろ「ええ、プロデューサーさんと少しお話ししてみましたが、悠貴ちゃんのことは仕事として割りきって接してるみたいです」
悠貴「……すいません、お手数かけて」
ちひろ「いえいえ、ま、ビジネスパートナーとして接していけばいいと思いますよ?あの人は仕事だけはできるから」
悠貴「……はい」
ちひろ「けど、なんでまた急にプロデューサーともう少し仲良くなりたいなんて言い出したんですか?」
悠貴「……前の打ち上げの時にですね、凛PさんとかみくPさん達が凛さんとかみくさんと話してるときにですね、お互い名前で呼びあってたんです」
ちひろ「ああ、あの人達に限らず大概のプロデューサーは名前呼びですね。それがどうかしたんですか?」
悠貴「なんかこう……羨ましいなって思っちゃって」
ちひろ「まあ、この事務所内で名前で呼ばないプロデューサーなんてあの人くらいですからね」
悠貴「やっぱり……無理でしょうか?」
ちひろ「どうでしょうね~」
ーーーーー
次の日
P「今日は事前にお知らせした、CCGの特別講習があります。講師の方がいらっしゃいますので粗相のないようにお願いします。何か質問はありますか?」
悠貴「あの、プロデューサーさんは出席するんですか?」
P「私はー」
>出席する→おまけへ向かって下さい 伊東さんが講師です
>出席しない→このままお読み下さい 宇井さんが講師です
P「私は出席できません。今日どうしても仕事内容を詰めたいという人がいますので、そちらの方に行ってきます」
悠貴「え?プロデューサーさん出席しないんですか?」
P「講師の方には申し訳ありませんが、次に繋がる重要な仕事ですので」
悠貴「そう……ですか」
P「講習が終わったら午後からはレッスンが入っていますので、そちらへ向かって下さい。レッスンが終わったら今日の予定は終了です」
悠貴「分かりました」
P「では、もうすぐ講師の方がおみえになられますので会議室へ向かって下さい、他のアイドルとプロデューサーさん達もじきにこられると思います」
悠貴「はい、じゃあいってきます」
P「はい」
ーーーーー
会議室
凛「あ、悠貴ちゃんおはよう」
凛P「おはようございます悠貴さん」
みく「おはようにゃ」
みくP「悠貴さんおはよう」
悠貴「おはようございます」
みくP「あれ?悠貴Pさんはどうしたの?」
ちひろ「あの人は仕事があるとかで営業先に行ってますよ」
凛P「ええ?CCGの支部外講習なんて普通受けれないのにあの人はこんな日にまで仕事ですか?」
みくP「常識を疑いますね」
ちひろ「まったくですね」
悠貴「…………」
凛「悠貴、大丈夫だよ。悠貴の悪口言ってる訳じゃないから」
みく「そうにゃそうにゃ、気にすることないにゃ」
悠貴「……はい」
ドア コンコン、ガチャッ
宇井「失礼します。本日CGプロで講習をさせてもらう宇井ですが、こちらでお間違えなかったでしょうか?」
ちひろ「あ、はいこちらです。本日はよろしくお願いします」
宇井「こちらこそよろしくお願いします。では、さっそく始めましょうか」
ちひろ「はい、よろしくお願いします」
アイドル&プロデューサー「よろしくお願いします」
数刻後
宇井「なので、もっとも喰種と遭遇しない方法として有力なのは、人通りの多い道をなるべく多人数で歩くこと、最低限一人にならないことですね」
凛P「なるほど、参考になりました」
宇井「他に、質問はありますか?」
みくP「今ここが危ないとかいう地区としてはどこがありますか?」
宇井「それについては……」
悠貴(他のプロデューサーさん達皆真剣だな、やっぱり自分の育てたアイドルが大切なんだな)
悠貴(私は……大切じゃないのかな……)
宇井「……では、質問もないようなのでこれで終わります。本日はありがとうございました」
アイドル&プロデューサー「ありがとうございました‼」
凛P「いや、とても有意義な時間でしたね」
みくP「アイドル達の送迎にも役立ちそうです」
悠貴「…………」
ーーーーー
トレーナー「そこ!!遅れてるぞ!!」
悠貴「は、はいすいません!!」
注意されるのは今日はすでに三度目
自分が集中できていないのがわかります
トレーナー「よし、今日のレッスンはここまでだ!!各自クールダウンを怠るな!!」
アイドル「はい!!」
悠貴「…………」
ーーーーー
事務所
ちひろ「あら悠貴ちゃん、お帰りなさい」
P「…………」カタタタタタタッ
悠貴「ただいまです」
P「…………」カタタタタタタッ
ちひろ「……プロデューサーさん、悠貴ちゃん帰って来ましたよ?」
P「ん?ああ、乙倉さんお疲れ様です」ペラララララララ
悠貴「あ、はいお疲れ様です」
P「今日の予定は終了ですので、帰宅してくださってかまいませんよ?」ペラララララララ
悠貴「プロデューサーさんは…」
P「私は残業がありますので、送迎は千川さんにお願いしたいのですが……」カタタタタタタッ
ちひろ「分かりました、悠貴ちゃんいきましょうか?」
悠貴「あ、はい」
こうして、私は仕事を片付けているプロデューサーを尻目に事務所を後にしました
それが、事務所でプロデューサーを見た最後でした
ーーーーー
夜 社長室
社長室には、二つの影があった
一つはこのプロダクションの社長で、もう一つはPだった
社長「…簡潔に言おう、君はクビだ」
P「……そうですか、一応理由をお聞きしてもよろしいですか?」
社長「確かに君は仕事ができる。しかしそれだけだ。アイドルの心に寄り添えないプロデューサーはもはやプロデューサーという魔法使いではない、ただの機械だ」
P「そうですか」
社長「君の仕事は私が引き継いでおく、明日から君は来なくてかまわない。幸い、アイドル達はすでに仕事を受ける立場になってきたからね。君がいなくともこのプロダクションはまわるのだよ」
P「……分かりました、今までお世話になりました」
そう言い残すとPは社長室を出た
Pの顔は、まったくの無表情だった
ーーーーー
次の日 事務所
悠貴「お疲れ様で……」
凛P「もう凛は使わない!?どういうことですか!?ちゃんと説明……あ!!ちょっと!?」
みくP「ドラマを打ちきり!?なぜですか!?ちょっと!?」
ちひろ「ええ、はいその件については……」
取り次ぎきれない電話がジャンジャン鳴り響き、ちひろさんや他プロデューサーが対応に追われている
そこは、さながら戦場のような状態だった
社長「あ、乙倉くんちょうどよかった!!」
悠貴「は、はい?」
社長「Pくんを知らないかね!?」
悠貴「え?プロデューサーですか?いえ、昨日事務所を出てからは会ってませんが……どうしたんですか?」
社長「それが」
プルルルル
社長「あ、はいこちらCGプロダクションでございま……Pですか?Pは昨日退社して……え?もううちには仕事を回さない!?どういうことで……あ、話を!!」
悠貴「え?え?」
事務所は昼過ぎまで阿鼻叫喚の地獄が続いた
ーーーーー
簡潔にまとめるとこういうことだった
このプロダクションの仕事の大部分はPの人脈と資産、そしてPの『接待』によって勝ち取ってきたものであったこと
基本的には自分の担当へもっとも適した仕事を回し、後の残った仕事を凛PやみくPに無償で気づかれないように回していた
しかし、アイドルの心に寄り添わなかったという理由によりプロダクションを解雇されたPに、もうプロダクションに尽くす義理はなくなった
自分が担当が変わること、プロダクションに自分がいないことを各営業先に伝える。Pがやったのはここまでだった。しかし、効果は絶大だった
そう、絶望的なほどに
凛P「…………」
凛「…………」
みくP「…………」
みく「…………」
ちひろ「…………」
社長「…………」
悠貴「…………」
社長「……現在までに得意先の50%が我がプロダクションのアイドルは二度と使わないと通達してきた……これからも増え続ける見込みだ」
社長「得意先はどこも口を揃えて同じことを言っている『社員を大切にしないプロダクションに用はない』と」
社長「Pが戻れば取引を再開するというところもあったが、Pに連絡がつかない」
社長「……我がプロダクションは……おしまいだ」
悠貴「っ………」
悠貴は携帯を取り出すとプロデューサーに電話をかけた
あまりかけたことのない、その番号に
電話 プルルルル プルルルル プルルルル ガチャッ
P「……はい」
悠貴「あ、プロデューサーさんですか!?」
P「いえ、私はもうあなたのプロデューサーではありません」
冷たい返答が帰ってきた
悠貴「事務所が!!事務所が大変なんです!!」
P「おそらくそこに社長がおられるでしょうからこう伝えてください」
社長「乙倉くん!!貸したまえ!!」バッ
悠貴「あ」
社長「Pくん私だ…」
P「おや、元社長さん1日ぶりですね」
社長「私が、私が悪かった!!頼むから戻ってきてく……」
P「昨日講師を勤めた宇井さんからの紹介でCCGに復職が決まったので戻る気はありません」
社長「CCG!?いや!?そんなことはどうでもいい!!そこをなんとか!!」
P「他の得意先から言われませんでしたか?『社員を大切にしないプロダクションに用はない』と」
ブツッ
社長「Pくん!?P!!P!!」
その後、いくらリダイアルしても帰ってくるのは着信拒否の音声だけだった
ーーーーー
その後、プロダクションはあっという間に潰れた
凛さんやみくさんはなんとか別の事務所に移籍したようですが、あまり状況は芳しくないみたいです
ちひろさんや他のプロデューサーも皆と別の事務所に事務員として入ったみたいですが、後ろ指をさされているみたいです。
社長は、プロダクションに重くのし掛かった借金を返済できず、行方不明になってしまいました
他の人たちに比べれば、私はまだましかもしれません
悠貴「デビュー間際でよかった……かな」
私はデビュー間際で事務所が潰れたため、ほとんど被害がなく、強いて言えばアイドルをやめることになったことくらいでしょうか
悠貴「……どこで間違えたんでしょうか」
あの時こうしていれば
あの時あれをしなければ
どうしてこうしなかったのか
そんな考えがずっと渦巻いてて
悠貴「……Pさんは……私だけじゃなくて……皆のことを考えてたのに……」
もう、謝ることも許されない
悠貴「……私から……Pさんに近づけばよかったのに……」
ただただ罪悪感が毒のように付きまとい続ける
悠貴「……バカだな……わたし」
それでも少女は繰り返す
悠貴「……Pさん……ごめんなさい」
Bad end
ーーーーー
おまけ
P「出席します。幸い今日は特に重要な営業や接待もありませんので」
悠貴「そうなんですね、分かりました」
P「もうすぐ講師の方がおみえになられますので、会議室に向かいましょう」
悠貴「はい」
ーーーーー
会議室
凛P「おはようございます悠貴さん、Pさん」
凛「おはようございます」
ちひろ「おはようございます」
みくP「おはようございます」
みく「おはようにゃ」
悠貴「おはようございます‼」
P「おはようございます」
ちひろ「あ、プロデューサーさん、今CCGの方から連絡がありまして」
P「はい」
ちひろ「予定していた講師の方が急にこられなくなったので別の方を派遣するそうです、もうすぐこられると思いますが…」
ドア コンコン、ガチャッ
伊東「失礼します、今日宇井の代理で来ました、伊東と言います。CGプロダクションはこちらでお間違えありませんか?」
ちひろ「あ、はいこちらです。お待ちしてました」
伊東「本日は宇井が大変失礼しました」
ちひろ「いえ、こちらこそわざわざお越しいただいて」
伊東「えっと、じゃあ始めさせてもらっても?」
ちひろ「はい、お願いします」
P「…………」
悠貴「プロデューサーさんどうしたんですか?」
P「……なんでもありません」
悠貴「え?でも……」
P「大丈夫です」
悠貴「は、はあ」
伊東「えっと、じゃあ今日宇井に変わって講師をさせていただく伊東と申します。どうぞよろしく」
アイドル&プロデューサー「よろしくお願いします」
P「……よろしくお願いします」
伊東「はい、えっと、じゃあまずは軽く喰種がどんなものであるかを聞いてみたいと思います。えっと、そこの黒い……スーツの……あれ?」
P(黒スーツ)「…………」
伊東「……え?……もしかして………P特等……ですか?」
P「(ため息)………お久しぶりですね……伊東一等」
伊東「あ、はい……お久しぶりです……えっと」
P「……募る話は後ででもできます。伊東一等、講習を再開しましょう」
伊東「あ、はい!!えっと、じゃあその隣の緑色のスーツを着てる美人さんお願いします」アセアセ
ちひろ「え、あ、はい、えっと……喰種は…」
悠貴(え?え?特等?Pさんが?)
悠貴や他のプロデューサーも、伊東の講習はあまり頭に入って来なかったようだ
数刻後
伊東「はい、えっと、じゃあこれで講習を終了します。お疲れ様でした」
アイドル&プロデューサー「ありがとうございました」
P「…………」
伊東「……えっと」
P「なんでしょう?」
伊東「いや、その……」
P「……仕事が終わり次第連絡します。それまで待機です」
伊東「は、はい!!」
悠貴「えっと、プロデューサー?」
伊東「ん?担当のアイドルさんですか?」
P「はい、現在担当している一人の乙倉悠貴さんです」
悠貴「はじめまして」
伊東「はい、はじめまして」ニコニコ
P「乙倉さん、もうすぐレッスンの時間です」
悠貴「あ、はい!!いってきます」
P「はい」
悠貴はレッスンルームへと向かっていった
悠貴(もしかしたらチャンス到来?)
僅かに疼く気持ちを隠しながら
伊東「いや~かわいい娘っすね~」
P「変わってませんね、女の子をみるとデレデレになるところは」
伊東「いや~やっぱ宇井さんの代わり勤めてよかったですわ」
P「そうですか」
伊東「じゃあまた後程、連絡お待ちしてます」
P「はい、後程」
Pは伊東を見送ると事務所へと戻っていった
ーーーーー
レッスンルーム
トレーナー「よし、今日こレッスンはここまでだ!!各自クールダウンを怠るな!!」
アイドル「はい!!」
ワイワイとアイドル達が帰って行くなか、トレーナーが悠貴に声を掛けた
トレーナー「悠貴、今日はとても調子がいいようだな、動きにキレがあった」
悠貴「ありがとうございます!!」
トレーナー「これからも精進するように」
悠貴「はい!!」
悠貴は軽くシャワーを浴びると事務所へと戻った
ーーーーー
事務所
悠貴「お疲れ様です!!」
ちひろ「お疲れ様です、悠貴ちゃん」
P「乙倉さんお疲れ様です」カタタタタタタッ
悠貴「プロデューサーさん!!今日トレーナーさんに動きにキレがあったって誉められました!!」
ちひろ(悠貴ちゃん?)
P「そうですか」カタカタターンッ
悠貴「はい!!」
P「さて、仕事終わったので帰宅します。お疲れ様でした」ガタッ
悠貴「あ、あれ?」
P「どうしました?」
悠貴「い、いえなんでもありません」
ちひろ(………もしかして悠貴ちゃん)
P「そうですか、送迎は千川さんに任せてありますので千川さんの仕事が終わり次第……」
ちひろ(!!)シャシャシャッ
ちひろ「プロデューサーさんすいません!!もう少しで終わる予定だったんですが、資料にミスがありまして!!」
P「そうですか、では資料を…」
ちひろ「あ、いえ、これは私が用意したものなので自分で治します!!」
P「…そうですか」
ちひろ「けど、かなり時間がかかりそうなので、申し訳ありませんが悠貴ちゃんの送迎をお願いできますか?」
P「……分かりました」
ちひろ「では、よろしくお願いします」
P「分かりました。乙倉さん車にお願いします」
悠貴「は、はい!!」
ちひろ(これでいいの?)
悠貴(ありがとうございます、ちひろさん!!)
悠貴は事務所を出るとPの後を追った
ーーーーー
車内
P「さて、どういうわけか教えていただきたいのですが?」
悠貴「え?何のことですか?」
P「とぼけても無駄です、あの資料は確かに千川さんが用意したものですが、資料の作成には自分も関わってます。あの資料のあのミスしていた部分は、あの数値ではありませんでした」
悠貴「………」
P「おそらく、偽装用ボールペンか何かで数値を書き加えたのでしょう。下3桁の数値は自分が知っている数値でしたので」
悠貴「……やっぱり……すごいですね、プロデューサーは」
P「お世辞は結構ですよ」
悠貴「……ちひろさんとお話したんです」
P「千川さんと?」
悠貴「……はい、プロデューサーさんともう少し仲良くなりたいってお話しました」
P「……意味がわかりません」
悠貴「……羨ましかったんです」
P「は?」
悠貴「凛PさんやみくPさん達が、凛さんやみくさんのこと名前で呼んでて…」
P「…………」
悠貴「そういうの見てて……羨ましいな……って」
P「……(ため息)」
悠貴「……ご迷惑……でしたか?」
P「……ちひろさんが乙倉さんを少しは慰労してやれと言っていた意味がわかりました」
悠貴「……」
P「しかし分かりません、名前で呼ぼうと呼ぶまいと仕事に支障はなかったはずですが」
悠貴「いや、ただ羨ましかっただけで……」
P「だからといって自ら行動をせず人任せにするのはいかがなものかと思いますが」
悠貴「はうっ!!」
P「そして、悪いことをする人には教育をするというのが世の常です」
悠貴「え?」
P「送ってから行くつもりでしたが、予定を変更します」
プロデューサーはハンドルをきると寮へと繋がる道を脇にそれ国道へと出ました
悠貴「ど、どこへ行くんですか!?あたしなにされるんですか!?」
P「教育です」
悠貴「え!?そ、それって」ホワホワーン
「ここには誰も助けには来ません」
「声をあげても誰の耳にも届きません」
「今からやるのは教育であって決して卑猥なことではありません」
「おや、ずいぶん濡れているようですが?何を期待されているのでしょうか」
「まさか無理矢理されるのがお好みなのですか?」
「自分の担当したアイドルがまさかこんなに淫乱だったとは」
「徹底した教育(レ○プ)が必要なようですね」
悠貴(私犯されちゃうーーーーー!!?)
悠貴「あ、あの、すいませんでした!!謝りますから…」
P「許しません」
悠貴「はうっ!!」
P「諦めてください」
悠貴(さようなら……私の貞操)
ーーーーー
数十分後
悠貴「……ここどこですか?」
P「CCG20区支部、私の元職場です」
悠貴「へ?」
伊東「あ、P特等!!待ってましたよ!!」
悠貴「え?え?」
伊東「あれ?悠貴ちゃん?どうしたの?こんなところまで?」
悠貴「え、えっと」
P「今日の特別訓練の見学です。それと、今は元特等です」
伊東「へ?」
P「伊東一等、他に訓練を受ける人は?」
伊東「あ、はい!!えっと、結構人数が殺到しちゃって大体30人ほど……」
P「結構です。では全員訓練用装備で訓練場に集合してください」
伊東「は、はい!!」
P「それと、見学席に乙倉さんを」
伊東「はい」
悠貴「え?」
ーーーーー
訓練場
モブA「だあっ!!」ブオンッ
P「ふりが遅い」パンッ
モブ「あっ!!」
P「ふっ!!」ピッ
モブA「ぐっ!!」ドスッ
P「……………」グッ…ギシギシ
モブA「ま、参りました」パシパシ
P「そうですか」スッ
モブA「ありがとうございました」ビシッ
伊東「あらー、あの人まで負けちゃったか。あの人単独戦闘任されてる班の人なのに……P特等全然腕衰えてないな」タハハ
悠貴「プ、プロデューサーってすごく強いんですね」
伊東「いや、あの人は別格だよ。あらゆる才能に恵まれてる」
悠貴「あらゆる?」
伊東「ああ、あの人は…」
P「伊東一等」
伊東「あ、はい!!」
P「あなたで最後ですよ」
伊東「うひぃ」トボトボ
悠貴「あらゆる……」
ーーーーー
居酒屋(未成年可)
伊東「うぅ……ぼろ負けした」ボロッ
P「よく頑張ったと思いますよ伊東一等」
伊東「言い忘れてましたけど俺今上等っす」
P「おや、昇格したんですか、おめでとうございます」
伊東「どもっす」
悠貴「けど、Pさんあんなに強かったんですね!!びっくりしました‼」
P「修練の賜物ですよ。レッスンと同じです」
伊東「何が修練の賜物ですよっすか。初の現場でSS喰種討ち取った人がなに抜かしてんすか?」
P「そんな昔のことは忘れました」
悠貴「SS?ってどれくらい強いんですか?」
伊東「あー、オレが10人いても瞬殺されるくらいかな」
悠貴「そんなに強いんですか?」
伊東「うん強いよ、だからPさんが討ち取った時は凄かったよ、二階級特進に特別賞まで…」
P「伊東上等、それ以上は対策法に触れますよ?」
伊東「おっと、ごめんね悠貴ちゃん、いろいろあってこれ以上は話せないんだ」
悠貴「そんな~」
スマホ プルルルル プルルルル プルルルル
P「ん?電話ですか、ちょっと表出てきます」
伊東「はいっす」
Pはスマホを持って外へ出た
悠貴「そういえば伊東さん」
伊東「はい?」
悠貴「プロデューサーさんがあらゆる才能に恵まれてるって言ってましたけど、プロデューサーさんCCGにいた頃どんなことをしてたんですか?」
伊東「ん~、いろいろあるけど代表的なやつをあげるならあれかな」
伊東はグラスの麦茶を煽ると話始めた
伊東「まだオレが二等の頃なんだけど、その頃はまだ対喰種用の銃火器が十分には用意出来てなくてね」
悠貴「あ、それ覚えてます。テレビで一時期ニュースになってました」
伊東「基本的にあの当時銃火器は国産ので済ませてたんだけど、国産のは高くてね、修理代とか補充費とかもバカにならなくてCCG全体の悩みの種だったんだ」
伊東「で、Pさんは基本的に銃火器持たない人だったからあんまり関心はなかったみたいなんだけど、ある日『ちょっと行ってくる』って言って局長室に突撃して行ってさ」
悠貴「局長室って…」
伊東「うん、CCGで実質的に一番偉い人の部屋」
悠貴「だ、大丈夫だったんですか?」
伊東「いや、それがすごくてね、一ヶ月後にはその銃火器問題が全部解決したんだ」
悠貴「え!?」
伊東「簡単に言うとさ、PさんCCGに入局する前アメリカに留学してたことがあったらしくてさ」
伊東「そん時にどうも銃火器会社の社長さんと知り合いになってたらしくてね、本場アメリカから大量の銃火器を格安で輸入できる契約を取り付けたらしいんだよ」
伊東「なんせ、国産のやつの1/10の値段でしかも高品質な奴を大量に、だよ」
悠貴「す、すごいです!!プロデューサーさん商才もあったんですね!!」
伊東「ほんと、すごい人だよあの人は」
悠貴「けど、プロデューサーさんなんだか皆と距離を置いてるというか、壁を作ってるみたいで、そんなにすごい人ならもっと皆と話せばわかり合えると思うのに……」
伊東「あの人、前はそんなんじゃなかったんすけどね」
悠貴「……何か……あったんですか?」
伊東「……ここからは対策法に引っ掛かるから……独り言だよ?」
悠貴「………」
伊東「あの人が准特等の時だったかな……現場検証してるときにゲリラ的な喰種襲撃があってね、准特等以外、全滅したんだ」
悠貴「……あ」
伊東「あの頃からだったかな?周りの人皆を名字呼びして距離を置き出したのは」
伊東「多分、あの人は周りから避けられたかったんじゃないかな」
悠貴「え?」
伊東「自分がどれだけ悲しい思いをしたか、それを知ったから多分自分から遠ざかったんじゃないかな?」
伊東「そうすれば、誰も悲しまないから」
悠貴「………」
伊東「けど、皮肉だよね、結局今でも局内では伝説的なぞんざ…」
P「局内では伝説的な……なんです?」ガシッ
伊東「あ、お帰りなさいててててててててっ!!!!!頭潰れる!!痛いです!!ごめんなさい!!」ギシギシ
P「対策法違反に秘密保守義務違反ですか、ちょっと再教育が必要みたいですね」ギリギリ
悠貴「プロデューサーさん!!私が悪いんです!!」
P「乙倉さん?」
悠貴「私が……プロデューサーさんのこと聞きたいっていったから……」
P「…………」
悠貴「本当にごめんなさい」
P「……乙倉さんに対策法は当てはまりませんので、今回は特別に不問としましょう、伊東上等、乙倉さんに感謝してください」ポイッ
伊東「うぅっ、いててて、ごめんね悠貴ちゃん」
悠貴「いえ」
P「全く、なにが伝説的ですか。やるべきことをやっただけでしょう」
伊東「それだけ功績が大きかったってことですよ」
P「…………」
伊東「P特等?」
P「そうかもしれませんね。さて、悠貴さんはそろそろ帰らないと門限が不味いのでここらでお開きにしましょう」
伊東「あ、そうなんすか。もう少し飲みたかったけど」
P「うちの寮の門限は厳しいんですよ」
伊東「ま、仕方ないっすよね。えっと、会計は…」
P「もう済ませました」
伊東「え?またっすか!?たまには奢らせて下さいよ!!」
P「伊東上等に奢ったのなんて今日が初めてですよ」
伊東「前にも同じセリフを聞いてるっす」
P「そんな昔のことは忘れました」
伊東「ほら出ましたよそのセリフ!!」
P「さて、帰りましょう。」スタスタ
伊東「も~」
ーーーーー
伊東「じゃあごちそうさまでしたっす」
P「はい、ではお気をつけて」
伊東「悠貴ちゃんもまたね」
悠貴「はい、さようなら」
Pは車を発進させた
悠貴「面白い人でしたね、伊東さん」
P「お友達は多いようです」
悠貴「あ~、そんな感じします」
P「…………」
悠貴「…………」
二人の間に沈黙が降りる
悠貴「……あの、プロデューサーさん」
先に沈黙を破ったのは悠貴だった
悠貴「……どうして、CCGをやめちゃったんですか?」
P「………」
悠貴「プロデューサーさ、CCGでもすごい人だったんですよね?だったら……」
P「乙倉さんは、アイドルに自分のもとめる物がなかったら、アイドルをやってましたか?」
悠貴「え?」
P「CCGには、私の求めるものがなかった。だから、やめた。それだけです」
悠貴「……アイドルに私の求める物があるかは……まだわからないけど……やって良かったって思えることはありましたよ」
P「そうですか」
悠貴「何かわかりますか?」
P「いいえ」
悠貴「プロデューサーさんにプロデュースされたことです」
P「…………」
悠貴「…………」///
P「……自分で言ってて恥ずかしくないですか?」
悠貴「……ごめんなさい、かなり」
P「まったく」
悠貴「正直、最初はプロデューサーさんが怖かったです。ロボットみたいな人だななんて思ったこともありました」
P「…………」
悠貴「けど、今日のプロデューサーさんを見て、私の知らなかったプロデューサーさんがいて、私プロデューサーさんをちょっとしかみてなかったんだなって」
悠貴「私の知らなかったプロデューサーがいて、すごく嬉しくなりました‼」
P「……物事を多方面から見る、いい勉強になりましたね」
悠貴「あ、もしかして教育ってこれのことだったんですか!?」
P「さあ、どうでしょうね」
悠貴「教えてくださいよ~」
ーーーーー
次の日
P「おはようございます」
ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」ニコニコ
P「………どうかしましたか?千川さん?」
ちひろ「え?どうしてですか?」ニコニコ
P「いえ、どうもしないなら問題ありません」
ちひろ「あ、そういえば昨日はちゃんと悠貴ちゃん送りましたよね?」
P「ああ、はいちゃんと……」
悠貴「おはようございます‼」
ちひろ「あら悠貴ちゃん、おはようございます」
P「おはようございます」
悠貴「あ、プロデューサーさん!!昨日は楽しかったです!!ありがとうございました」
ちひろ「え?」
P「乙倉さ……!!」
悠貴「私、レッスンに行ってきます!!頑張りますよー!!」タタタッ
P「…………」
ちひろ「……えっと、どこかに連れていってあげたん……ですか?」
P「……それがなにか?」
ちひろ「い、いえ、別に」
ちひろ(昨日の講師の『特等』発言も気になるけど、悠貴ちゃんとどこに行ったかも気になる!!)
P「そうですか、では、仕事をしましょう」
ちひろ(けど、聞いても教えてくれなさそうです……そうだ!!悠貴ちゃんに直接聞けば……!!)
悠貴「秘密です♪」
ちひろ「え!?」
ちひろの目論みはあっさりと崩れ去った
悠貴「けど、一つだけ言えることがあるとしたら」
ちひろ「あるとしたら?」
悠貴「プロデューサーさんは冷たい人じゃないですよ」
ちひろ「………え?」
悠貴「えへっ♪」
ちひろ(あ、あの人は……こんなに純粋な悠貴ちゃんに何をしたんでしょう……)
悠貴(また一緒にどこかに行きたいなー♪)
感想とか評価とかくれると嬉しく思います