ロウきゅーぶで貞操観念とか逆転もの   作:ワンコ派
<< 前の話 次の話 >>

18 / 20
お久しぶりです。
ワンコ派です。
短いですがお待たせしました。

もう夏が過ぎてだいぶ涼しくなりましたが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
作者は失恋したり、二日酔いしたり、高熱出したり、そのせいかスタンディングするのが少し遅くなるようになったり、色々ありましたが元気です。

先日、件の友人の赤ちゃん無事に生まれたとのことで写真を見せてもらいました。
予定より少し早く生まれたらしいですが、元気だそうで。
きっとこの赤ちゃんも、父親に似て成長したらロリコンになるのかなと思いました。


12話 金返すんだ! りそなへ!

コートの中で向かい合う選手たちに、体育館内に緊張が走る。

長めのホイッスルの音とともに第二クォーターが始まった。

男子ボールからの開始。

司令塔である竹中を中心にして、三人で攻めてくる。

それぞれに智花、真帆、紗季がマークに入った。

一人の男子選手が竹中に出そうとするパスをカットして、智花がボールを奪う。

 

「切り替えなさい、ディフェンス戻れ!」

 

速攻でカウンターを決めようとした智花だったが、向こうの監督である、す、す……何先生だっけ? 

まぁ先生がちゃんと監督らしい指示で選手を下がらせる。

攻守の切り替えがきっちりできるチームは手強い。

さすが地区大会優勝は伊達ではないか。

 

「まずはパスで回すよ!」

 

「よしこい!」

 

軽快なパスまわしでコートを駆け上がる智花と真帆の2トップ。

 

「させないよ!」

 

しかし単なるパスとドリブルでは、当然男子チームの妨害を受ける。

智花には二人がかりで、真帆には一人だが竹中が止めに来た。

ふむ、これは完全に真帆は竹中にカモられているな。

案の定、俺との特訓で練習したフェイントとかも取り入れているが、ここぞという時の抜き去ろうという考えを読まれている。

 

「あぁ!?」

 

「分かり易いんだよバカ真帆」

 

竹中があえて見せた隙に、横を抜き去ろうとする真帆。

その瞬間、彼はボールの進行方向に手を少し差し出すだけで弾いた。

真帆の意図とは別方向へと弾んでしまうボールを、竹中は掬い上げるとそのまま山形に放り投げる。

着地点には別の男子選手がいた。

向こうにとっては一番やっかいな智花を飛び越えてのパスだった。

やっぱりあいつは男子チームの中でも抜きん出てるな。

 

「よしあがれぇ!」

 

竹中の号令でフリーだった残り二人の選手がカウンターをしかける。

今度は逆に攻め込まれる女子チーム。

 

「おー、ひながとめる」

 

「悪いけど止められないよ!」

 

むん、とやる気を見せるひなたちゃんだったが、あっさりと抜き去られた。

しかし一人抜かれてもまだ愛梨がいる。

 

「わ、私も……」

 

シュートモーションに入る選手とゴールとの間に立ちふさがる愛莉。

背の低い小学生男子からすれば、ジャンプした愛莉の作る壁は驚異だろう。

スポーツブラをつけて揺れを抑えているはずなのに、力一杯飛んだせいで大きな果実がぶるんと揺れ動く。

その動きからも、どれだけ跳躍力があるかが伺える。

この一週間で愛莉のジャンプ力もかなりレベルアップしている。

身体能力が伸びたのではなく、単にもともとあった高いポテンシャルを利用した跳躍の仕方というものを覚えたのだ。

だが、逆に高く跳ぶということは着地までの時間も長いということ。

そして愛莉の長所でもあり短所でもあるのは素直すぎるということだ。

普段は騙されやすい女の子ってちょろ可愛くていいんだけど、勝負の世界でそれは欠点となる。

シュートモーションはフェイント。

選手はその場で屈伸するだけでジャンプしないまま、愛莉の足が床につくまでにパスを出す。

 

「えっ?」

 

繋がったパスからの邪魔するもののいないシュートは、ぱさりと軽い音をたてて決まった。

6−10。

男子選手がハイタッチを決めていると、観客から黄色い歓声があがる。

点を取って取り返されての繰り返しだった第1クォーターから、初めて4点差になったな。

そのことに活気付く男子チーム。

 

「どんまいどんまい。まだまだこれからだよ」

 

流れが向こう側になったかな。

だけど、これも想定内。

この第2クォーターで10点差くらいはつくかもしれないと思っているので、気にしてはいけない。

むきーっと真帆が悔しがっているが、事前に話していたのを忘れたのだろうか?

 

「智花」

 

「……はい!」

 

全体的な技術では敵わないことは解っている。

だからこそ、こちらは小学生ではまだまだ苦手だろう戦術で戦うのだ。

智花に、あらかじめ決めていたハンドサインを送る。

こちらの意図を理解した彼女は、大きく頷いた。

ひなたちゃんは第1クォーターと今回の動き、完全に相手にされていないほどの軽さで抜かれた。

そろそろ向こうもひなたちゃんを戦力外と認識しているだろう。

マークする意識は智花と真帆、紗季に集中している。

確実にするならそろそろだ。

 

 

 

「いくわよ智花!」

 

「うん!」

 

ホイッスルの音と共に、ゴール下から紗季が智花へとパスを出す。

ドリブルをしながら駆け上がる彼女。

それを二人の選手が正面に立って阻害しようとするが……

 

「な、何ぃ!?」

 

「うわぁ!?」

 

ゆらりと左右に上半身を振った後、フェイントからの急激な方向転換。

俺の指示でギアを一つ上げた智花は、二人の間を縫うようにして駆け抜けた。

 

「このぉ‼︎」

 

三人目の選手が立ちふさがるも、智花はそこで踏み込んだ右足を軸に反時計回りに回転。

背中を見せることで相手の視界からボールを隠し、反転して突破した。

あれで本気じゃないんだよなぁ。

末恐ろしいものだが、味方に腕のいい選手がいることはいいことである。

一気にゴール近くまで攻め込んだ智花。

しかし竹中も、彼女が他の選手を突破することを読んでいたのか、既にゴール下まで戻ってきていた。

 

「やっぱりお前か湊……止めてやる!」

 

シュートモーションでジャンプしようとする智花。

それを阻止しようとする竹中。

 

「……えっ?」

 

だが、こちらも竹中ならここまでディフェンスしてくるだろうとは読んでいた。

智花の手から、ボールがぽろりと後ろへ落とされる。

前方に射出されると思っていたボールが、なぜか彼女への背後へと。

そこには、フォローのために走り込んでいた紗季がいた。

 

「この距離からなら外さない」

 

立ち位置はゴール正面の3メートル。

メンバーの中でも智花に次いでシュートの精度の高い紗季が外すとは思えない。

何故ならその位置は、俺がこの1週間紗季にシュート練習でひたすら覚えさせた位置なのだ。

智花のシュートを妨害しようとして跳躍している竹中。

実際にボールを持つ紗季との間には、智花がいるためそのシュートを止めることはできない。

お手本のような動作で放たれたボールは、危なげなくゴールへと吸い込まれる。

 

「紗季、ナイスシュート!」

 

「やったぜ紗季ぃ!」

 

8−10。

完全な点の取り合いに、観客からも喝采が飛ぶ。

いける。全然いけるな。

油断や慢心はいけないが、経験者相手であろうと彼女たちはちゃんと戦えている。

とても1週間前まではドリブルすら碌にできなかったメンバーのいる試合には見えない。

男子ボールから再スタートする。

ちゃんとした試合にはなっているが、なかなか相手からボールを奪えない。

やはり相手選手一人一人の実力も高いせいか、真帆と紗季もマークして妨害はできているものの、ボールを奪うまでには至っていない。

智花が率先してボールを奪いに行くも、相手も彼女を警戒してか正面から戦わずに近づく前にパスで翻弄してくる。

互いに攻めあぐねる状況が続き、第二クォーターも時間切れとなった。

 

 

 

 

 

「いいぞみんな、その調子。ちゃんと水分補給して息を整えてね」

 

「はい」

 

コートを出て水分補給をする五人。

前半が終わって、特に智花の消耗が激しい。

続いて真帆と紗季の二人もはぁはぁと息を荒くしている。

流れる汗を拭こうと、真帆が体操服の襟をひっぱって顎を拭いている。

そのせいでへそが丸見えになってしまっている。

 

「ほらほらタオルあるんだからこっちで拭きなさい」

 

「わぷっ」

 

おもむろにタオルで真帆の顔を拭いてやると、驚きつつもされるがままになる。

 

「あっ、ひなもひなもー」

 

「はいはい」

 

気がつけば順番待ちの列ができていて思わず苦笑する。

本当なら顔だけでなく服の下も拭いてあげたいけれど、むしろ拭きあいっことかしたいけれど。

スパッツの中とか蒸れ蒸れなんじゃないかな?

愛莉にいたっては胸の谷間とかもね。

まぁ、衆人環視の中でやれば冗談じゃなく逮捕されそうでやらないけど。

でもなんか頼めば智花とかひなたちゃんはさせてくれそうな気がする。

いや、頼まないけどね?……本当だよ?

 

「いまのうちに皆、糖分とか補給しておこうか」

 

今日のために(俺の父さんが)作っておいたレモンの砂糖漬け。

保存パックの蓋を開けて差し出せば、大喜びで群がる5人。

 

「おー、あま〜い」

 

「美味しいです! これは長谷川さんが作ったんですか?」

 

「いや、俺の父さんだよ」

 

「へー、長谷川さんのお父さんですか」

 

「お義父さん、こういったものも得意なんですね」

 

父さんの作ったものと聞いてがっかりする真帆。

愛莉と智花は、父さんが子供達のために作ってくれたことに感心しているようだ。

 

「前半はよく頑張った。特に智花、偉いぞ。ご褒美にもう一つレモンあげよう」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

特に消耗の激しい智花に対して、ここでご褒美をあげよう。

前世で俺が近所のお姉さんにされてドキドキしたことの一つ。

飴をあーんしてもらったあとに、唇を指先で撫でる。

今回は飴じゃなくレモンだけど。

 

「はいあーん」

 

「ふぇえ⁉︎……あ、あーん……」

 

驚いて恥ずかしそうにしつつも、断らずに口を開ける智花。

小さな口の中が見えた。

歯並びの良い小さな白い歯と、緊張からか少し震えているピンク色の舌。

口腔内に指を突っ込んでみたい衝動にかられるが自重する。

そういえば、犬というのは信頼している相手は口の中に指を入れても怒ったりせずされるがままだそうだ。

智花は人間だけど、なんとなくそんなことを思い出した。

レモンの砂糖漬けを彼女の舌の上に置く。

溶けて粘液状になった砂糖が、俺の指先と彼女の舌先とを繋ぐように垂れる。

その垂れそうになった砂糖を智花の柔らかい唇に、リップクリームを塗るように優しく練り込んで行く。

 

「ふぁ、あふ……ん、甘いれす」

 

そりゃあ砂糖漬けだからね。

周囲からすごい視線を感じるが、気にしないでおこう。

他のメンバーが顔を真っ赤にしてキャーキャー言っている。

というか体育館中の視線がこちらに向いている。

ミホ姉もこっちを凝視しているが気にしたら負けだ。

勝つためだよ勝つため、と自分の中で正当化させる。

コートの反対側で男子チームの監督の先生が何か色々吐いていた。

向こうも糖分補給できたようで何より。

 

「ねぇねぇ智花だけー?」

 

「さっきは一番頑張ってたからね。次は別の人にご褒美をあげようか」

 

「よっしゃー! 約束だかんな!」

 

「やってやるんだから!」

 

「おー、ひなもお兄ちゃんにあーんしてもらいたい」

 

「あわわわわわわわわ……」

 

三者三様にやる気を出す面々と、ジ⚪︎パリパークのポンコツガイドのように狼狽する愛莉。

そして、後半戦が始まろうとしていた。

 

 




健康診断の季節ですね。
働いている皆さんも会社によって誤差はあれどそろそろじゃないでしょうか?

作者の会社は9月に一斉にあったんですがね。
最近ズボンのウエストが少しきつくなったかなぁ?と思っていたら、夏に銭湯で測った時より2キロ太っていました。
そして、身長も2.5センチ伸びていました。
思わず看護師さん(測定の人)の測り間違いかと思って二度測定しましたが間違いなく伸びてました。

ワンコ派!
31歳!
第3次性徴期!
あこがれの190センチまであと2センチくらい!

誤字修正しました





※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。